女騎士「くっ、洞窟に閉じ込められた!」
2020-12-02
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:07:34.92 ID:qNmPIHDn0
騎士団長「こんなところに洞窟があったとは……」
女騎士「団長、よろしければ私が調査して参りましょうか?」
騎士団長「一人で大丈夫か?」
女騎士「はい、狭そうな洞窟ですし、大人数ではかえって危険かと」
騎士団長「たしかにそうだな。分かった、調査してきてくれ」
騎士団長「ただし、くれぐれも無理はしないように」
女騎士「はっ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531555654
女騎士「団長、よろしければ私が調査して参りましょうか?」
騎士団長「一人で大丈夫か?」
女騎士「はい、狭そうな洞窟ですし、大人数ではかえって危険かと」
騎士団長「たしかにそうだな。分かった、調査してきてくれ」
騎士団長「ただし、くれぐれも無理はしないように」
女騎士「はっ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531555654
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:08:10.72 ID:qNmPIHDn0
ザッザッザッ…
女騎士(何の変哲もない洞窟のようだな……)
ゴゴゴゴゴ……
女騎士(――む!?)
女騎士(洞窟の上から音……! い、いかん! 崩落か!?)
ズズズンッ……!
女騎士(何の変哲もない洞窟のようだな……)
ゴゴゴゴゴ……
女騎士(――む!?)
女騎士(洞窟の上から音……! い、いかん! 崩落か!?)
ズズズンッ……!
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:09:37.81 ID:qNmPIHDn0
女騎士「はぁ、はぁ、はぁ……」
女騎士(危ないところだった……)
女騎士(巨大な岩が、私が来た道を塞ぐように落ちてきた……)
女騎士(これは……私の腕力や剣技で、どうにかできるシロモノではないな……)
女騎士「くっ、洞窟に閉じ込められた!」
女騎士(危ないところだった……)
女騎士(巨大な岩が、私が来た道を塞ぐように落ちてきた……)
女騎士(これは……私の腕力や剣技で、どうにかできるシロモノではないな……)
女騎士「くっ、洞窟に閉じ込められた!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:12:08.23 ID:qNmPIHDn0
女騎士(さいわい、洞窟の隙間からわずかに光は入ってくる……)
女騎士(慌てず騒がず、落ち着いて救援を待つしかなさそうだ……)
女騎士「――!」ハッ
女騎士「洞窟の奥から、気配!?」
女騎士(慌てず騒がず、落ち着いて救援を待つしかなさそうだ……)
女騎士「――!」ハッ
女騎士「洞窟の奥から、気配!?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:15:04.56 ID:qNmPIHDn0
――
――――
騎士団長「しまった……女騎士が閉じ込められてしまった……」
騎士団長「私としたことが軽率だった……。早く助け出してやらねば……」
騎士「団長、洞窟内部の状況が分かってきました!」
騎士「あの巨大岩が塞いでしまった道以外に、やはり出られる道はなさそうです!」
騎士団長「そうか……」
騎士団長「あの岩を無理に壊せば、洞窟全体が崩れるおそれがある」
騎士団長「岩石を溶解する術を持つ魔術師殿に依頼して、時間をかけて道を作るしかなさそうだ」
騎士団長「急いで城にいる魔術師殿を呼んできてくれ!」
騎士「はっ!」
――――
騎士団長「しまった……女騎士が閉じ込められてしまった……」
騎士団長「私としたことが軽率だった……。早く助け出してやらねば……」
騎士「団長、洞窟内部の状況が分かってきました!」
騎士「あの巨大岩が塞いでしまった道以外に、やはり出られる道はなさそうです!」
騎士団長「そうか……」
騎士団長「あの岩を無理に壊せば、洞窟全体が崩れるおそれがある」
騎士団長「岩石を溶解する術を持つ魔術師殿に依頼して、時間をかけて道を作るしかなさそうだ」
騎士団長「急いで城にいる魔術師殿を呼んできてくれ!」
騎士「はっ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:17:40.57 ID:qNmPIHDn0
騎士団長「ああ、それと――」
騎士「はい?」
騎士団長「洞窟に閉じ込められているのは女騎士だけか?」
騎士「いえ……」
騎士団長「他にも閉じ込められている人間がいるのか?」
騎士「それが……人間以外の種族もいるようで……」
――――
――
騎士「はい?」
騎士団長「洞窟に閉じ込められているのは女騎士だけか?」
騎士「いえ……」
騎士団長「他にも閉じ込められている人間がいるのか?」
騎士「それが……人間以外の種族もいるようで……」
――――
――
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:19:40.94 ID:qNmPIHDn0
オーク「お前、人間か?」
女騎士(魔物……!? それもオーク!? なんという不運!)
オーク「お前も閉じ込められちまったのか? ぐへへへ……ま、仲良くしようや」
女騎士「ふ、ふざけるな! 誰が魔物などと!」
オーク「ぐへへへ……つれねえなぁ」
オーク「いっとくが、洞窟内にいるのはオレだけじゃないんだぜ?」
女騎士「な、なんだと!?」
オーク「おーい、出てこいよ!」
女騎士(魔物……!? それもオーク!? なんという不運!)
オーク「お前も閉じ込められちまったのか? ぐへへへ……ま、仲良くしようや」
女騎士「ふ、ふざけるな! 誰が魔物などと!」
オーク「ぐへへへ……つれねえなぁ」
オーク「いっとくが、洞窟内にいるのはオレだけじゃないんだぜ?」
女騎士「な、なんだと!?」
オーク「おーい、出てこいよ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:21:49.13 ID:qNmPIHDn0
触手「いやいや、参ったね。いい日陰だと思って入ったら、閉じ込められるなど」グジュルグジュル
女騎士「しょ、触手!?」
スライム「うん、探検になんか来なきゃよかったよ」プルプル
女騎士「スライムまで!」
女騎士「なんということだ……! ここは魔物の巣窟だったのか!」
オーク「いいや、お前と同じ人間もいるぜ」ニヤッ
女騎士「な、なんだ……よかった」
女騎士「しょ、触手!?」
スライム「うん、探検になんか来なきゃよかったよ」プルプル
女騎士「スライムまで!」
女騎士「なんということだ……! ここは魔物の巣窟だったのか!」
オーク「いいや、お前と同じ人間もいるぜ」ニヤッ
女騎士「な、なんだ……よかった」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:23:58.62 ID:qNmPIHDn0
狂戦士「洞窟で修行しようとしたラ、オレ、閉じ込められタ! どうしよウ!」
盗賊「お宝があると思ったら、こんなザマになるとはな……ついてねえ!」
薬師「ヒヒヒ、こういう時のためにい~いクスリがあるんだよォ~」
女騎士「ひいっ!」
オーク「あの岩がどかされて、出られるようになるまで少なくとも一週間はかかるだろ」
オーク「せいぜい、楽しく暮らそうや……ぐへへへ……」
女騎士「くっ、殺せ!」
盗賊「お宝があると思ったら、こんなザマになるとはな……ついてねえ!」
薬師「ヒヒヒ、こういう時のためにい~いクスリがあるんだよォ~」
女騎士「ひいっ!」
オーク「あの岩がどかされて、出られるようになるまで少なくとも一週間はかかるだろ」
オーク「せいぜい、楽しく暮らそうや……ぐへへへ……」
女騎士「くっ、殺せ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:25:34.23 ID:qNmPIHDn0
一週間後――
ジュワァァァァァ…
魔術師「――む」
魔術師「……開通しました!」
騎士団長「よくやってくれた!」
騎士団長「さぁみんな、中にいる女騎士たちを助けるぞ!」
騎士「はっ!」
ザッザッザッ…
ジュワァァァァァ…
魔術師「――む」
魔術師「……開通しました!」
騎士団長「よくやってくれた!」
騎士団長「さぁみんな、中にいる女騎士たちを助けるぞ!」
騎士「はっ!」
ザッザッザッ…
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:29:07.11 ID:qNmPIHDn0
救出が終わり――
記者「洞窟内の食事はどうされてたんですか?」
触手「スライムが分裂して、自分の肉片を食べさせてくれたんだ」グジュグジュ
記者「水の確保などは?」
スライム「狂戦士さんがサバイバル知識が豊富で、湧き水を掘り当ててくれたりして……」
記者「洞窟内は退屈ではなかったですか?」
狂戦士「盗賊が面白いハナシをたくさんしてくれて、ちっとも退屈じゃなかっタ!」
記者「洞窟内の食事はどうされてたんですか?」
触手「スライムが分裂して、自分の肉片を食べさせてくれたんだ」グジュグジュ
記者「水の確保などは?」
スライム「狂戦士さんがサバイバル知識が豊富で、湧き水を掘り当ててくれたりして……」
記者「洞窟内は退屈ではなかったですか?」
狂戦士「盗賊が面白いハナシをたくさんしてくれて、ちっとも退屈じゃなかっタ!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:30:28.41 ID:qNmPIHDn0
記者「精神的に心細くなるような場面は?」
盗賊「正直心細かったが、薬師が心が落ち着く作用のある薬を調合してくれて、助かったぜ!」
記者「メンバーで、リーダーシップを取られていたのは?」
薬師「ヒヒヒ……それはオークだねえ。彼は実に頼りになったよ」
記者「素晴らしいリーダーシップを発揮されたようですね」
オーク「オークの集団でも、一応首領をやってるからな」
オーク「疲れたら触手が肩や腰をマッサージしてくれたし」
オーク「あと……女騎士がいたから、はりきっちまったよ!」
オーク「オレは女がいると、かっこつけたくなる性格だからな! ぐへへへへっ!」
盗賊「正直心細かったが、薬師が心が落ち着く作用のある薬を調合してくれて、助かったぜ!」
記者「メンバーで、リーダーシップを取られていたのは?」
薬師「ヒヒヒ……それはオークだねえ。彼は実に頼りになったよ」
記者「素晴らしいリーダーシップを発揮されたようですね」
オーク「オークの集団でも、一応首領をやってるからな」
オーク「疲れたら触手が肩や腰をマッサージしてくれたし」
オーク「あと……女騎士がいたから、はりきっちまったよ!」
オーク「オレは女がいると、かっこつけたくなる性格だからな! ぐへへへへっ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:31:58.56 ID:qNmPIHDn0
騎士団長「よかった……何事もなかったようだな!」
女騎士「ええ……何もありませんでした……」
騎士団長「え?」
女騎士「何もされなかったんです……!」
騎士団長「うん?」
女騎士「あれほどの面子が揃っていながら……!」
騎士団長「そ、そうか……」
騎士団長(女騎士はなぜ怒っているんだ……?)
― 完 ―
女騎士「ええ……何もありませんでした……」
騎士団長「え?」
女騎士「何もされなかったんです……!」
騎士団長「うん?」
女騎士「あれほどの面子が揃っていながら……!」
騎士団長「そ、そうか……」
騎士団長(女騎士はなぜ怒っているんだ……?)
― 完 ―
引用元: ・女騎士「くっ、洞窟に閉じ込められた!」
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