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    ヘッドライン

    男「バンドやろうぜ!」 女「だが断る」Part1

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:17:20.43 ID:4kpn7ZKP0

    男「何でだよ!?女歌上手いじゃん!」

    女「上手い下手は関係ない。ただ私がやりたくないだけ」

    男「頼むよー俺がギターやるからさぁ!」アセアセ

    女「…ベースとドラムは?」

    男「これから集める!」フンス

    女「……はぁ」




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    2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:29:04.49 ID:4kpn7ZKP0


    女「…別にベースとドラムがいても私はやらないけど」スタスタ

    男「ま、待てって!頼むからさぁ!」アウアウ

    女「…あんたがバンドやりたい理由って?」クルリ

    男「え?」

    女「何か理由があってバンドやりたい!って思ったんでしょ?」

    男「お、おぉ、キッカケか!是非聞いてくれ!」フンス

    女「いいよ、聞いたげる」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    学校の音楽室


    ゲイ「いいねこれ、今度の文化祭で演らない?」

    ゲイ友「おぉやろうやろう!」

    ホモ「良かったぁ!音源持ってきて正解だったよ」ヨッシャ



    男「……」ジィ~…



    ゲイ「ワン・ツー・スリー・フォー…」


    ジャジャーーーン





    男「……ふぇぇ」





    演奏終了



    ゲイ「…ふぅ」

    男「……ッ」パチパチパチパチ

    ゲイ友「ん?」

    ホモ「誰だい君…1年生…みたいだけど」

    男「はい!俺バスケ部の男っていいます!今の演奏聴いてました!すっげぇ格好良かったです!」キラキラ

    ゲイ「ははは、ありがとう、男くん」ニコニコ

    男「あの、俺もバンドやりたいです!!!!」



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    女「……想像してたのと全っ然違う」

    男「ん?何想像してたの?」

    女「…いや好きなバンドができて、そのバンドの曲をやりたいとか、そんな感じのだと思ってた」

    3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:40:38.64 ID:4kpn7ZKP0


    女「…はぁ…、キッカケがまさかゲイ先輩達だったとは…」ゲンナリ

    男「別にいいじゃん。あの人達優しかったよ?」

    女「それが心配なのッ!」

    男「な、何でだよ……」タジタジ

    女「と、とにかく!私はバンドはやらない!いい?それじゃあね」スタスタ

    男「あッ……、行っちゃった…」


    男「う~ん…どうしようかなぁ…」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    放課後

    男「よっし部活部活~♪」フンフ~ン

    男友「どうした男、バッシュ持っちゃって…自主練?」

    男「へ?部活だけど?」

    男友「あれ、昨日メールし忘れたか…?まぁいいか…」ボリボリ

    男友「今日は部活ねーんだ、悪いな、メール忘れて」

    男「えーマジかよ…バッシュ持ってきた意味ねぇじゃん…」

    男友「まぁいいさ、帰ろうぜ!どこか寄っていこう」

    男「…しゃあない、いいよ行こうぜ!」





    男「男友はどこか寄りたいところあるか?」

    男友「んー…そうだ、CDショップだ」

    男「CDショップ!」

    男友「今日オレの大好きなバンドのアルバムが発売されるんだ、付き合ってくんね?」

    男「お、おう!いいぜ!」

    男 (バンド…かぁ…、俺もなんかCD買っていくかな…)


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    CDショップ

    男友「あったあった!これこれ♪」

    男 (めっちゃCDあるなぁ)キョロキョロ

    男友「ちょっと試聴しちゃおうかなぁ…いや楽しみはとっておくべきか…」ブツブツ

    男 (…?何だこのバンド…)

    男 (試聴できるのか…、…ちょっと聴いてみよう)スチャ



    ポチ


    男「!!!!!!」ビク



    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:49:19.80 ID:4kpn7ZKP0


    男「…すげぇ」

    男友「……男?」

    男「………」

    男友「…ずいぶん集中して聴いてるな…」

    男「………」





    男「……ふー」スチャ

    男友「終わったか?」

    男「うわ!男友か…」

    男友「うわって何だようわって」

    男友「もうCDは買ったよ、行こうぜ」

    男「お、おぉ…ちょっと待ってて!こ、これ買ってくる!!」ダ

    男友「……」


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男の家

    男「あぁ…買ってしまった……」

    男「人生初のCDだ」ドキドキ

    男 (…この曲を聴いたとき…感じたんだ)

    妹「お兄ちゃん独り言キモイよ」

    男 (今まで感じたことのない…言い様がない思いを感じたんだ…)

    男 (…あれはいったい…)

    男「キモイって言うなよキモイって」

    母「ご飯よ~」

    妹「はぁい」トテトテ




    ガチャ バタン

    男「…よし、このCDをプレイヤーにっと……」

    スチャ

    男「再生っと…」ポチ

    男 (…!これだ……この感じ…!)ドキドキ

    ~♪ ~♪

    男「やべぇよこれ……すげぇ……」ガクブル




    男 (これだ!これを演ろう!!!)



    5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:04:44.16 ID:4kpn7ZKP0


    次の日

    男「女ァ!これ!これだこれ!!」タタタ

    女「ちょ、朝からうるさい…ん?」

    男「好きなバンドができたんだ!」ス

    女「……ふぅん、ロックね」

    男「女もロック好きだろ?じゃバンドしないか!?」フンス

    女「好きだけど…やだ」ムス

    男「何でだよ!?」

    女「昨日も言ったでしょ?私はやらない。やりたくない」

    男「…そうか!じゃあベースとドラムがいたらやってくれるんだな!?」フンス

    女「いてもやらないって言ったでしょ!」

    男「むむぅ…」

    女「諦めな、私は忙しいの」

    男「…何に?」

    女「実行委員長」

    男「…あぁ、2ヶ月後の文化祭の?」

    女「うん、私その実行委員長になったの」

    男「はぁ!?お前俺と同じ1年だろ!?何で実行委員長なんかに選ばれてんだよ!!」ガビーン

    女「…私のお姉ちゃん、生徒会長でしょ?…お姉ちゃんが周りの立候補や推薦をぶっちぎって私を推したらしいの…」

    男「マジか…すげぇ姉ちゃんだな…」アゼン

    男「…まぁ女、実際すごいもんなぁ…成績も小中とトップだし、高校に入ってもトップ独占だしなぁ」

    女「そんな…そんなの当たり前よ…///」ツン

    男「そっかぁ…じゃあ本格的に無理だなぁ…女は…」ハァ

    男「誰を誘おうかなぁ……」グヌヌ

    女「…私の友達でベースがすごく上手い子がいるの」

    女「紹介しようか?」

    男「マジで!?紹介してくれ!」ドキ

    女「いいけど…あんたと気が合うかどうかねぇ……」

    男「へ?」

    女「まぁいいわ、紹介してあげる」

    女「今日の放課後、音楽室に行くように言っとくから」

    男「あ、俺今日部活あるんだけど…」

    女「休みなさい!」

    男「えぇ!?」

    女「とにかく、紹介してあげるんだから感謝しなさいよ?」フンス

    男「…あい…」




    7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:16:01.53 ID:4kpn7ZKP0


    放課後

    男 (…結局ほんとに部活を休んでまで来てしまった…)

    男 (…まぁバンド組むためだし、仕方ないよな……)ハァ

    男「失礼しま~す…」ガチャ

    姫「……」ハッ

    男「! …君が女が言ってた、ベースの上手い子…?」

    姫「…人に何かを尋ねる時はまず己から名乗るのが常識よ」

    男「え?あ、…すいません…」

    男「1年A組の男っていいます…」

    姫「1年B組の姫といいます、よろしく」

    男「ほ、本題に入るけど、バンド、やらない…?」タジタジ

    姫「……」

    男 (…あれ?反応ナシ…?女、本当に言ってくれたのか…?)

    姫「まずあなたと私の『音楽性』が合うか、試さないことには始まらないわ」ス

    男「へ?」

    姫「ジャムりましょう」

    姫「男くん、ギター?ドラム?早く準備を」

    男「」

    姫「……」ボボン ボボ...

    男 (…ジャム?な、何言ってるんだこの子……パン食べたいの?)アゼン

    姫「…何してるの、早く」

    男「あ、あの…その…俺……」

    男「何も楽器できません………」

    姫「」




    9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:28:40.66 ID:4kpn7ZKP0


    姫「…私、軽音楽と吹奏楽を掛け持ちしているの」

    姫「あなたのような暇人ではないってわけ。分かる?」

    男「……」

    姫「…はぁ、時間の無駄になったわ……、帰ります」ス

    男「…あ、あの……」

    姫「…まだ何か?」

    男「こ、これから上手くなっていくから……練習するから…、その…」アセアセ

    姫「聞こえませんでしたか?私は『あなたのような暇人ではない』のです」キッパリ

    姫「…失礼します」ガチャ バタン

    男「……」

    男「………」グス

    男「な…なんだよぉ……知らない…だけじゃんかよぉ…」

    男「……もう帰ろう…」グス...


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男の家

    妹「………」じぃ

    男「………」

    妹「…珍しいね、お兄ちゃんが気持ち悪くないなんて」

    男「…俺だって黙る時はあるよ…」ハァ...

    妹「…何かあったの?」

    男「お前には関係ない」キッパリ

    妹「!?」

    妹「な、何よ!せっかく人が心配してあげてるのに!!馬鹿にぃ!!!!」ダ

    男「……」

    男「……はぁ」

    母「ご飯よぉ~」




    10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:38:35.07 ID:4kpn7ZKP0


    次の日

    男「……」しょぼん

    女「…今日はやけに静かね…」

    男「……」

    男 (…よく考えたら何て馬鹿らしいことをしてたんだ…俺は)

    男 (楽器は持ってないし…音楽知識もロクに知らない)

    男 (そんなヤツが相手にされないのは当たり前じゃないか…)

    男「よっし決めた!!!」ガタ

    女「!?」ビク

    男「女!お前の友達にギター教えられる人いない!?」

    女「は?何よいきなり…」

    男「俺はギターをやる!」ドン!

    女「…そんないきなり……都合良くいるわけないでしょ?」ハァ

    男「むぐぐ…そうか、女の友達にいないんだったら……」

    男「! 確かゲイ先輩がギターやってたよな…よし!」

    女「待って!探す!ギター教えられそうな人探すから!」ドキン

    男「え?」

    女「ちょ、ちょっと待ってて!」ピッピッピ...プルルル....

    男「どうしたんだよ急に…、別にゲイ先輩でいいじゃん…」

    女「ダメよ!あんたそんな簡単に貞操を…じゃない/// そんな簡単に教えてもらったら…!!」アセアセ

    男「? …まぁいいや、探してくれるんなら頼むよ!」ヨッシャ

    女「…はぁ……」プルルル...プルルル...


    11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:53:54.12 ID:4kpn7ZKP0


    放課後

    男「…また音楽室かぁ…若干トラウマだぜ…」ハァ

    男「まぁいいや…バンドを組むためなんだし…!」グ!

    男「失礼しま~す…」ガチャ

    岩男「ん?」

    男「!?」

    男「ま、間違えましたぁ~」ヘコヘコ

    男「……」バタン

    男「…音楽室を間違えるとは…緊張しすぎだぜ俺…」タハハ

    岩男「おい」ガチャ

    男「」





    岩男「お前さんが女の言ってたヤツか!」

    男「は、はい…」

    岩男「俺は2年A組の岩男、ギターをやってる」

    男 (こ、こんな図体してギター!?ドラムだろ絶対……)ガクブル

    岩男「俺にギターを教えてほしいんだってな?」

    男「…は、はい!是非!」

    岩男「おぉ、いい返事だな!」ガハハ

    岩男「だが…教えるには条件があるな」

    男「…?」

    岩男「俺はな、男よぉ」

    男「? はい…」

    岩男「中途半端な野郎が 大 っ 嫌 い なんだ」

    男「は、はい……」

    岩男「…お前、聞いたところによると、バスケ部らしいな?」

    男「はい…そうですけど……」

    岩男「お前、『バンド』と『バスケ』どっち取るんだ?」

    男「!!!」ドキ

    男 (…岩男さんはこう言いたいんだ…)

    男 (ギターをやるんだったら…バンドをやるんだったら、…他のこと全てを犠牲にしてでもやれ!!)

    男 (…マジかよ…バスケ……面白いし、辞めたくない…)

    男「あの…別にいいんじゃない…ですか?両立すれば…いいだけなんじゃ…」オズオズ

    岩男「俺が気にいらねぇんだよ!!!」ダン

    男「わひぃ!」ビク

    岩男「言ったはずだ、俺は中途半端なヤツは大っ嫌いだとな」フン

    男「……」ムググ...




    12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:08:15.38 ID:4kpn7ZKP0


    さらに放課後 職員室にて


    バスケ部顧問「…次の練習試合の選抜メンバー…どうするかなぁ……」

    モブ先生「あ、男くんなんてどうですか?」

    バスケ部顧問「あぁ…男かぁ…」

    モブ先生「この前、練習風景を見てましたけど、すごく上手くなりましたよねぇ」

    バスケ部顧問「確かに…、もう3Pシュートは絶対外しませんからねぇ…」

    バスケ部顧問「…よし、入れてみるかぁ…」カキカキ

    男「…失礼します」ガラガラ

    モブ先生「おぉ噂をすれば何とやら…」フフ...

    バスケ部顧問「男か!ちょうどいいところに来た!お前選抜メンバーに入ったぞ!」ニコニコ

    男「えっ…」グサ

    バスケ部顧問「…? 何だ、嬉しそうじゃないな…」

    モブ先生「男くん、ずっと前から選抜メンバーに入るって意気込んで練習してたじゃないですか…」

    バスケ部顧問「何かあったのか?」

    男「…あの、俺……」

    男「部活、辞めます…」

    バスケ部顧問「」

    モブ先生「」

    男「…これ、退部届けです……」ス

    バスケ部顧問「ちょ、何を言ってる!お前、何を言ってるのか、分かってるのか!?」アセアセ

    モブ先生「そ…そうですよ!何かあったのですか!?」オロオロ

    男「…俺…他にやりたいこと、できたんです……」

    男 (仕方ないよ、バンドのためなんだ…)

    男 (こうしなきゃ教えてもらえないんだ…)

    バスケ部顧問「……この退部届けは預かっておく」

    モブ先生「ちょっと先生!?」

    バスケ部顧問「…何があったかは知らん…、ただ、判断を急ぎすぎると後々後悔することになるぞ」

    男「……」

    バスケ部顧問「一週間待つ、それでも気が変わらないのなら……もういい」

    男「……わかりました」

    男「………失礼しました」ガラガラ バタン


    モブ先生「…男くん……」

    バスケ部顧問「………」



    13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:16:50.00 ID:4kpn7ZKP0


    男の家

    妹「………」

    男「………」

    妹「……また、…気持ち悪くない…」

    男「…うるさいよ」ボソ

    妹「~~~ッ!!!!!」ムカ

    妹「…気持ち悪くないお兄ちゃんなんて、お兄ちゃんじゃない」

    男「……」

    妹「……」

    男「あばばばばばばばばば」

    妹「!?」ビク

    男「…これでどうだ」

    妹「……キモイ」クス

    男「…そうか」フ...

    妹「…あのさ、お兄ちゃん」

    男「ん?」

    妹「…何でもいいから、私にも相談してよ…」

    妹「…そんなに溜め込みすぎて黙っちゃうくらいなら、相談して、楽になってよ…」

    男「……」

    妹「そのほうがきっと…いいに決まってる」

    男「…かもな」フゥ...

    男 (…いつまでも沈んでちゃダメだ…)

    男 (…一度決めたんだ、後戻りなんかしないぞ…!)

    男 (やってやる…!絶対バンドやるんだ…!)グ...

    母「ご飯よぉ~」


    14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:23:22.55 ID:4kpn7ZKP0


    次の日

    男「おはよう!!!!!」

    女「うるさい!」

    男「ごめんね!!!!」

    女「…ごめんね、岩男さんしか見つからなくて…」

    男「? あぁ、別にいいよ、っていうか探してくれただけでも感謝なのに、見つけてくれたんだ。ダブル感謝だよ」ニコ

    女「!?/// べ、別にあんたのために探したんじゃ…ないんだから……」

    男「え…?じゃあ誰のために…?」

    女「じ、自分のためよ!自分の私利私欲を満たすためだけに探したまでよ!!!」アセアセ

    男「そうかぁ!さすが女だな!」アハハ

    女「……鈍感なんだから」ボソ

    男「へ?」

    女「ななな何でもないわよ!!!////」ビク



    15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:33:42.21 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室にて


    岩男「来たか」

    男「はい!部活も辞めてきました!」フンス

    岩男「ふむ、本当に良かったんだな?」

    男「もちろん!俺はバンドを、ギターをやりたんです!!」グ

    岩男「がはは!そうかそうか!よし、大したヤツだ!いいだろう、これを貸してやる!」ス

    男「!! これは…!」ドキン

    岩男「レスポールだ」

    男「うぉおぉぉおお!…本物だ…本物の……ギター……」ドキドキ

    岩男「そいつは1956年カラマズー工場製のギブソン・レスポールTVモデル、ネックとボディにオールド・ホンジュラスマホガニー、指板にハカランダを使ってる。そして軽量アルミ製バーブリッジにオールドP-90一発…どうだ?そそられるだろう?」フフフ

    男「よ、よく分からないけど、すげぇ……!」ドキドキ

    岩男「壊すなよ?」ニヤニヤ

    男「も、もちろん!そんなこと絶対しませんよ!」アセアセ

    岩男「よし、んじゃ始めるか!」

    男「よろしくお願いします!師匠!」





    こうして俺はギターを始めた





    16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:46:26.23 ID:4kpn7ZKP0


    一週間後 放課後


    男「…ひ、人差し指で…全部の弦を…」プルプル

    岩男「弾いてみろ」

    男「は、はい!」

    ペキペケケン

    男「……」

    岩男「……完全にセーハしきれてないな」ハァ

    男「だ、だって…難しいんですよ…Fコード…」

    岩男「そんなもん分かっとる、初心者はだいたいそこで行き詰る」

    男「むぅ…」アセアセ

    岩男「…気分転換に、簡単なコードで弾ける曲でもやるか」スク

    男「!! マジですか!?」パァ

    岩男「…そうだな、The BeatlesのI`ve Got a Feelingなんてどうだ?」

    男「コード分かりません…」

    岩男「俺が以前耳コピして、簡単なコードで弾けるようにしてあるから大丈夫だ、ほれTAB譜」ス

    男「ど、どうもです!」

    岩男「テンポは…こんなもんか、よし、行くぞ?」

    男「はい!」




    女「お、やってるみたいね」ノゾキ

    姫「…ねぇ女、用って軽音楽部の練習を見ること?」

    女「ん?ちがうちがう!職員室に用があるのよ」

    姫「じゃあこんなところで油売ってないで、さっさと行きましょう」

    女「も、もうちょっとだけ!」ノゾキミ...

    姫「…まったく…女ったら……」ハァ

    女「……」じぃぃ…



    17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 03:51:51.27 ID:4kpn7ZKP0


    男の家


    ジャンジャカ ジャンジャカ~♪

    妹「……」

    男「♪」

    ジャンジャカジャ~ン♪

    男「♪」

    妹「…お兄ちゃん」

    男「ん?」

    妹「どうしたの…そのギター…」

    男「あぁこれ?先輩から借りたんだ~♪」ウフフ

    男「いいだろ?うふふ/// 貸さないぜ?///」ウフフフ

    妹「別にいいよ…興味ないし……」プイ

    妹「ってかキモイ…」

    男「♪」

    ジャカジャカ ジャカジャカ♪

    妹「………」フゥ

    妹 (…よかった…いつものお兄ちゃんだ…)ニコ

    母「ご飯ですよ」


    18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 04:01:31.91 ID:4kpn7ZKP0


    次の日


    男友「おい!男!」タタタ

    男「ん?」

    男友「…聞いたぜ…お前、部活…本当に辞めちまうって…」

    男「あぁ……」

    男友「顧問の先生、一週間も待ってくれたのに…どうして辞めちまったんだよ!?」

    男「…それは……」

    男友「…お前、言ってたじゃねぇか…いっしょにレギュラー取ろうぜって…!」グス

    男友「あん時の約束は嘘だったのかよ!!!」

    男「……ごめん」

    男友「なぁ…なんで…辞めちまったんだよ……」グスン

    男「……軽音」ボソ

    男友「…?」グス

    男「軽音部に…入ったんだ」

    男「…中途半端に掛け持ちしてたら…バスケ部にも軽音部にも迷惑かかると思ったから…その…」

    男友「それでバスケ部を捨てた、と…」

    男「す、捨てたわけじゃ…!?」

    男友「そうじゃねぇか!!!!!!!」

    男「ッ…」ビク

    男友「軽音部を選んで…バスケ部を…捨てた!!」グス

    男「お、おい…落ち着けよ…」

    男友「うるさい!!もうお前なんか知らねぇ!!!」ダ

    男「ま、待てよ!!!」

    男「……」

    男「違う…そんなつもりで…俺は……」



    19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 04:14:44.20 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    男「……」ガチャ

    男「……!」

    姫「…」

    男「…姫さんか…どうしたの、音楽室にいるなんて…」

    姫「… I`ve Got a Feeling」

    男「へ?」

    姫「 I`ve Got a Feeling…、The Beatlesのラストアルバム、Let it beに収録されている曲…」

    姫「…私も好きなんです」

    男「…そ、そうなんですか」

    姫「…ジャムセッションの意味は教わりましたか?」

    男「…一応、…でもまだできないんだ……」

    姫「ではI`ve Got a Feelingを弾いてください」ス

    男「…え…」

    姫「弾けるんでしょう?セッションしましょう」ニコ







    姫「チューニングは終わりましたか?」

    男「お、終わったよ…」ドキドキ

    男 (…なんてこった!まさか姫さんとセッションすることになるとは…)ドキドキ

    男 (あの時もう厭きられちゃって、口も聞いてもらえないだろうなって思ってたのに…)

    男 (…でもある意味チャンスだ…幸いこの曲は1発で気に入って完璧にマスターしてるし…!)

    男 (名誉挽回だ!)グ




    21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 04:31:54.05 ID:4kpn7ZKP0


    姫「…ワン・ツー・スリー・フォー…」


    ~♪ ~♪


    男 (よし…いい感じ…)

    姫「…」フフ... ボボン.ボボボ

    男「!」

    男 (すげぇ…ベースがいると…なんか…すげぇ落ち着く…!)ドキドキ

    男 (さすが…バンドの土台、骨組みを作るだけある…)ドキドキ

    姫「~♪」フンフ~ン

    男 (姫さん鼻歌まじりで弾いてる…、すごい楽しそうだ…)

    男 (…なんか俺も楽しくなってきたw)ドキドキ


    ~♪ ~♪


    男 (I`ve got a feeling, a feeling deep inside. Oh yeah, Oh yeah!)

    姫 (I've got a feeling, a feeling I can't hide. Oh no. Oh no, Oh no...)

    男 (やべぇ…すげぇ楽しいんだけど!!!!)ドキドキ


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「ふー…」

    姫「…ありがとうございました」ペコ

    男「いやいや、こちらこそありがとう!楽しかった!」ニコ

    姫「やはり音楽というものは誰かと奏で合ってこそ、真の楽しさを味わえるものですね」ニコ

    男「そうだね、セッションしてみて分かった。すっごい楽しいって」ドキドキ

    姫「うふふ」ニコ

    男 (…今ならいけるッ!?)グ

    男「姫さん!」

    姫「!? はい…何でしょう?」ビク

    男「バンドに入ってください!お願いします!」

    姫「……」



    23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 04:48:04.30 ID:4kpn7ZKP0


    姫「ごめんなさい」

    男「えぇ!?」ガビーン

    姫「…以前に言った通り、部の掛け持ちをしている身なので…これ以上活動を増やすのは…ちょっと……」

    男「うはぁ…マジかぁ…」グヌヌ

    姫「…でも」

    男「?」

    姫「男くんの声、いいと思います」

    姫「男くんがボーカルしたら、きっとベースをやってくれる人もドラムをやってくれる人もすぐに見つかりますよ」ニコ

    男「お、俺がボーカル?」キョトン

    姫「…知らないうちに口ずさんでましたよ」ニコ

    男「マジか…///」アセアセ

    姫「それじゃ失礼します、今日はありがとうございました」ペコ

    姫「では…」ガチャ バタン

    男「……」

    男「…俺がボーカルかぁ…」




    男友「くっだらねぇ!」バ!

    男「!? お、お前…いつの間に!?」ビク

    男友「部活休んで、この放課後ずっとお前の活動を見てた」カクレテ

    男「お、おま、犯罪だ!」

    男友「うるせぇ!それより何だ今のは!」

    男友「へったくそ!へったくそ!」

    男「な!?」グサ

    男友「マジへったくそだなお前!そんなんやるくらいならバスケ部に戻ってこい!」

    男友「部のみんなも顧問の先生も心配してんだぞ!急に辞めちまったから!」

    男「ぐぬぬ…お、俺は…」タジタジ

    男友「戻って来い!今なら間に合う!余裕で間に合うんだ!さぁ!」クイクイ

    男「…俺は戻らない」

    男友「はぁ!?」

    男「…俺はバンドがやりたいんだ、だから戻らない」

    男友「…お前……」

    男友「本気か…」

    男「……」

    男「そうだよ」

    男友「………ふん」クル

    男友「もう知らん!!!!バーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!」ダ バタン


    男「…しつこい…本当に……」ハァ



    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 04:55:54.26 ID:4kpn7ZKP0


    男の家

    男「~♪」

    ジャカジャカ ジャカジャカ

    妹「……」

    ジャカジャカ ジャカジャカ

    妹「…あのさ」

    男「うん?」

    妹「…楽しそうなのはいいんだけど…うるさい」

    男「別にいいじゃん!まぁ聴けよ!俺の歌を聴けぇ!ってね!」ハハハ♪

    ジャカジャカ ジャカジャカジャ~ン♪

    妹「………」

    妹 (まいった…いつもよりマジでキモイ…そしてウザイ…)

    男「~♪」

    妹「…あのさ」

    妹「…さっきから一曲しか弾いてなくない?」

    男「これしか練習してないんだ」ジャカジャカ

    妹「…上手くならないよ?」

    男「いやこれ完璧にしろって師匠が…」ジャカジャカ

    妹「師匠!?」

    男「うん」

    妹 (…なんか変なのにつかまってないといいけど…お兄ちゃん…)

    男「ちなみに師匠は岩男さんっていうんだ」ジャカジャカ

    妹「岩男さん!?」


    25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 05:15:35.44 ID:4kpn7ZKP0


    次の日 生徒会室


    生徒会長「それではこれから生徒会会議を始める」

    副会長「よろしくお願いします」

    女「よろしくお願いします…」

    書記「よろしくお願いします」

    モブ美「よろしくです」

    副会長「本日の議題は2ヶ月後に控えた文化祭についてです」

    副会長「今現在、クラス毎の出し物に加え、体育館を全面利用した出し物を企画している段階です」

    副会長「体育館の出し物については、現段階でダンス部によるダンス、軽音部による演奏、ジャズ研による演奏、この3つが候補に出ています」

    副会長「他に何か…」

    生徒会長「いや、もうこの3つで良くないか?」

    生徒会長「あまり出てもらってもな…。裏方の人数は最小限に抑えたいし、出演団体にも慌しく動いてもらうわけにもいかんしな」

    生徒会長「と私は思うんだがwwwwwwどう思う?wwwwwwwwww女ちゅわんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ウヘェ

    女「い、いいと思うよ…お姉ちゃん……」モジモジ

    生徒会長「よっしゃ決定wwwwwwwww書記wwww書いてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    書記「承知しました」カキカキ

    副会長「ちょま…、…ま、まぁいいでしょう…僕もそう思っていましたしね…」フンス

    モブ美「はいはーい!質問!」

    生徒会長「何?」

    モブ美「うちのクラスがメイド喫茶やりたいって聞かないんですけど、いいんですか?メイド喫茶って…」

    生徒会長「ダメに決まっているわ」キリ

    モブ美「そう…ですか…」

    モブ美「…みんなやる気になってたのに…残念だね、女ちゃん…」

    女「へ?あ、そ、そうだね…」モジモジ

    生徒会長「ん?モブ美さんは女と同じクラスなの?」

    モブ美「そうですけど…?」

    生徒会長「なら許す」グ

    モブ美「…へ?」キョトン

    生徒会長「書記!1年A組はメイド喫茶よ!書きなさい!」バ

    書記「承知しました」カキカキ

    女「ちょっと!お姉ちゃん!」アセアセ

    生徒会長「…女、お姉ちゃんはね、あなたのメイド姿が見たいの」キリッ

    モブ美「」

    女「ちょ、やめてよ…///」モジモジ

    生徒会長「うはwwwwwwwwwwwwwwwwテラカワユスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    副会長「…あのぉ…進めてよかですか?」





    26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 05:26:26.89 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    岩男「お、だいぶ様になってきたな」

    男「えへへ///」

    岩男「もう普通にコードも弾けるようになってきたな…Fコードもクリアしたし、コードチェンジもスムーズだ」

    岩男「何より上達が早い」

    男「いやぁ/// 師匠の教え方が上手いからですよ!」エヘヘ

    岩男「そ、そうか?がはは!さすが俺ってやつか!」

    男「そうですよ!よっ!日本一の教え上手!!」

    岩男「それはあんま嬉しくないな」

    男「さいですか…」

    岩男「日本一のギタリストとでも言ってくれたら気分も最高潮だがな!」ガハハ!

    男「よっ!世界一のギタリスト!」

    岩男「世界一て/////やめ///////照れまくる////////////////」ウヘヘヘ

    男「よっ!よっ!よぉっ!」




    女「…何やってるのあれ」

    姫「さぁ…」


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男の家

    妹「……」

    妹「おかーさん?お兄ちゃんは?」

    母「二階じゃないの?」

    妹「…ふぅん」

    妹「……」

    妹「……つまんない…」ツン








    ~♪ ~♪


    男 (…やっぱりいいな…この曲…)

    男 (…師匠には内緒でこの曲カバーしようかなぁ…)

    男 (…でも耳コピの仕方しらないや…カバーできないかぁ……)

    男「…あぁ早くバンド組みたいなぁ…」ゴロゴロ...



    27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 05:41:49.97 ID:4kpn7ZKP0


    次の日


    男「おはよう!!!!!!!!!!!!!」

    女「……おはよう」ハァ

    男「…どした?元気ないな」

    女「…私、メイド服着ることになった」ハァ

    男「は?お前、着なかったんじゃないの?」キョトン

    女「お姉ちゃんのせいで着るハメになったのよ!」

    女「はぁぁあぁぁあ……もう最悪…死にたい………」ハァァ

    男「そ、そうなのか…そりゃドンマイだな…」タハハ

    女「…あんたはいいよね、男子だもの、コスプレしなくていい」

    男「別にいいじゃん、たったの1日だろ?」

    女「違うのよそれがぁ!!!!!」ブワァ!

    男「へ?」

    女「お姉ちゃんのせいで、私たち1年A組は2日目もメイド喫茶をやることになったの…」ハァァァ...

    男「…マジか……」ウワァ...

    女「もう…死にたいです…割とマジで…」ドンヨリ

    男 (もう何言ってもダメだなこりゃ…そっとしとこう)


    男友「よぅ男、おはよう」

    男「お?あぁ男友か、おはよう」

    男「何だ、機嫌いいじゃん、軽音部のこと認めてくれたのか?」

    男友「なわけねぇだろ!!!!」

    男「!?」ビク

    男友「俺は諦めないぜ、お前を必ずバスケ部へ連れ戻す…必ずな」キリッ

    男「そっか頑張れよ」

    男友「うん頑張る!」

    男友「ってお前を連れ戻すんだよ!何応援されてんの俺!?」ガビーン

    男「朝からノリツッコミご苦労様です」

    男友「うるさい!今に見てろよ!」プンスカ



    28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 05:50:02.09 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    男「こんにちはー!今日もよろしくお願いしますー!」ガチャ

    岩男「…男か」

    男「? どしたんですか?暗い顔して…」

    岩男「…これを見ろ」

    男「? なんですかこの紙… !?」ビク

    岩男「…文化祭のエントリー用紙なんだが…俺のバンドのドラマーが昨日、足を骨折したらしくてな…」

    岩男「ドラムを叩けなくなってしまったんだ…」ショボン

    男「え!?そんな…じゃあ文化祭は…」

    岩男「…辞退せざるを得ないだろうな…」ションボリヌス

    男「そんな…」

    岩男「…そこでなんだが…男」

    男「はい?」

    岩男「…お前が出てみないか?」

    男「…ゑ?」


    29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:00:29.50 ID:4kpn7ZKP0


    岩男「お前のバンドが出るんだ」

    男「で、でも、俺…まだバンド……」アセアセ

    岩男「今から探すんだ、そしてバンドを組め、そして出ろ!」ガシ

    男「そんな急に言われても困ります!それに、まだ人前で演奏できるレベルじゃ…」

    岩男「お前ならできる、男」ググ

    男「岩男さん…」

    岩男「それに…上手くなるまで待ってたらジイさんになっちまうぞ?」ガハハ

    男「……わかりました、やります」

    岩男「…よし」ニコ








    ギターを始めて間もないのに、いきなり舞台だなんて


    でも不思議と嫌じゃない自分がいることに気付いていた


    そして、俺がギターを弾いて歌って…


    ベースの音が、ギターの音が、ドラムのリズムが、全部が合わさって


    また、姫さんとセッションした時と同じ楽しさを味わっている____



    そんなビジョンがうっすらと未来に見えていたんだ






    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:09:33.63 ID:4kpn7ZKP0


    文化祭まであと60日



    朝起きてまず俺がやること…

    ギターに挨拶だ


    男「おはようギターちゅわん////」ムチュウゥ


    某アニメの主人公はギターに名前を付けていた

    俺ももちろん試しにレスポールの『れすこ』ちゃんと命名し呼んでいたのだが

    妹がガチで気持ち悪がっていたので止めた


    ギターをギターケースにしまい、今日の授業の時間割を合わせ、一階へ

    朝食はバナナと珈琲だ

    パンはパサパサするし、白米は朝から俺にはちと重過ぎる

    まぁそんなこんなで食べ終え、着替え、その他細かいことをした後、登校



    男 (まずはメンバー集めだ…!もう本気で行くぞ!絶対文化祭でバンドやってやるんだ!!)ググ...



    31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:17:48.98 ID:4kpn7ZKP0


    朝 教室


    男「おはようッ!!!!!!」

    女「嗚呼うるさい!!」

    男「ごめんね!!!!!!」

    女「何よ今日は朝からハイテンションね…何かあった?」

    男「まぁ色々とね」フフン

    女「そう?」

    男「それより女ァ!バンド組もうぜ!!!」

    女「だが断る」

    男「何でだよー!忙しくてもいいじゃん!頼むからさぁ!」アゥウ

    女「忙しいから無理って、前に言ったじゃない!もう忘れたの!?」

    男「いや覚えてるけどさ…そこをなんとか!ならない?」ムムム

    女「無理ったら無理!マジ!」プンスカ

    男「むぅ…」

    男「じゃあいいよ、女の友達で、ドラムとベースとボーカルできるヤツいないの?」

    女「そう簡単にいやしないわよ…」マッタク...

    男「そっかぁ…じゃあゲイ先輩達に頼むしかないかぁ…」ショボン

    女「待って!今から探す!だから待って!!」ピポパ...プルルル...

    男「マジで!?やった!ありがとう!」ウワァイ!

    女 (…計算してやってないだろうな…こいつ……)ゲンナリ



    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:33:42.65 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    男「…よし、女のおかげでボーカル、ベース、ドラムの3つが今日揃うぞ…!」

    男「この音楽室の中に、その3つが…3人がいる…ッ!」ドキドキ

    男「…開けるぜ!」ガチャ



    男「こんにちはー!」

    べス男「…」

    ボカロ「…」

    ドラ子「…」

    男「」


    男 (なん…だと…?)


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「…えっと、とりあえず…自己紹介を…」

    べス男「…1年Z組、べス男……カニ座…」ボソ

    ボカロ「3年B組ボカロ!よろしくね!☆ミ」キャピ

    ドラ子「ドッドドドド…ドドドドドッドドト…!」カタカタカタカタ


    男「…え、えっと…あの……みなさん…、どれくらい…楽器をやってらっしゃるのですか…?」アセアセ

    べス男「……ベースと共に生れ落ちた……16年」ボソ

    ボカロ「ボーカルに楽器歴とかないゾ☆!?」ニッコリ

    ドラ子「ドッタン!ドッドッタン!ドッタン!ドッドッタン!」カタカタブルブル

    男「……」



    男「そ、そうだ!みなさん、なんか曲やりましょう!」オロオロ

    男「何がいいですか?」アセアセ

    べス男「……何でもいい」ボソ

    ボカロ「マキシマムザホルモンかな☆!(゚ー゚)(。_。)ウンウン!☆ミ」

    ドラ子「ドドドドッドドドドドドドド」カタカタカタカタ

    男「…あ、…えっと……」





    男「…ごめんなさい、今日は解散で……」





    男 (何だよこれ…何なんだよこれ……)ガビーン





    35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:45:30.41 ID:4kpn7ZKP0


    夜 男の家


    妹「………」

    妹「………」

    妹「おかーさーん?お兄ちゃんはー!?」

    母「二階じゃないの?」

    妹「……むぅ」

    妹「…つまんない」









    男「おい!どうなってんだよ!今日来た3人!どうなってんだよ!!」

    女『っ、電話越しに叫ばないでくれる!?耳が痛いわよ!』キーン

    男「いいから!今日来た3人何!?何なの!?本当によく分かんなかったよ!?」アセアセ

    女『はぁ…あの人達、まぁ…ああいう感じではあるけど、実力は折り紙つきだよ?』

    男「そんなこと言われても…終始ああじゃ俺が疲れるよ!」アセアセ

    女『私に探すの頼んだんでしょ!?文句言わないでくれる!?』プンプン

    男「お、怒んなよ!俺だって怒りたいわ!」プンプン

    女『とーにーかーく!頑張りなさい!それだけ!じゃッ!』プツン

    男「お、おい!待てって!お、…おいィ…」ツー ツー ツー



    男「…マジかよぉ…」グスン




    36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:49:57.47 ID:4kpn7ZKP0


    文化祭まであと59日



    目覚めのおはようをギターに

    支度を早々に済ませ一階へ

    朝食をできるだけ早く、そして優雅に食す



    ___さぁ準備はできた



    さぁ行こう、ギターよ!


             未来ある俺たちに行き止まりなどない!











    母「いってらっさい」ムシャムシャ



    男「…行ってきます」


    37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 06:58:47.68 ID:4kpn7ZKP0


    朝 教室


    男「おはよう…」

    女「おはよう」

    男「……」

    女「…」ツーン

    男「…昨日は悪かったって…俺、熱くなりすぎてた」

    女「……」

    女「…ま、まぁ、反省してるんなら…許してあげてもいいけど…」ボソボソ

    男「! ほ、本当か!?」パァ

    男「ありがとう!女!」ニコニコ

    女 (…フフ、こういうところは子供っぽいんだから…///)クス

    男友「男ォ!!!!」ガラガラ!

    男「!?」ビク

    男友「今日も来たぜぃ!」ニヤニヤ

    男友「さぁバスケ部へ戻れ!今すぐだ!」ギャーギャー

    男「だが断る!」

    男友「だがそれを断る!」フンス

    男「だがそれを断るって何だよ!じゃそれを断る!!」フンス

    男友「はぁ!?意味分からん!ややこしいわお前氏ね!!!!」ダ ガラガラ

    女「……行っちゃった」ポカン

    女「…あんたら何がしたかったの?」

    男「…挨拶だろう」

    女「今のが!?」ガビーン



    38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 07:12:43.80 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    男「はぁ…なんか憂鬱……」

    男「…まぁいいか、今日はあの3人呼んでないし、今日は師匠とみっちり練習だぞ!!」グ!


    男「こーんにーちはー!」ガチャ



    べス男「…」

    ボカロ「こんにちわ☆ v^-゚)⌒☆ブイ!(゚∇^*)v」キャッキャ

    ドラ子「ドドッド、ドドッド…」カタカタ


    男「」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「何でいるの!?」ガビーン

    べス男「……風に…呼ばれた……」ボソ

    ボカロ「えぇー来ちゃダメなのぉ?∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!☆ミ」

    ドラ子「ドドドドドドドッド」カタカタカタカタ

    男「いや呼んでないでしょ俺!何で来ちゃってるんですか!」アセアセ

    男「つか風って何だよ今日驚く程吹いてねぇぞ風!!!」

    べス男「…君の心の中を吹く…風……」ボソ

    べス男「……」フッ

    男「…」

    ボカロ「練習!☆ミれんすーするお!w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!」ジタバタ

    男「痛い!ちょ、暴れないで!」オロオロ

    ドラ子「ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドドドドドドドドドド....

    男「ドラ子さんもバスドラで叩かないで!」



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ボカロ「それじゃいくおー?☆d(-_☆)!」

    男 (…結局The BeatlesのI`ve Got a feelingか…)

    男 (まぁ仕方ないよな…俺がこの曲しか弾けないんだから…)ハァ

    べス男「……唸れ、俺の右腕…」ボソ

    ボカロ「わん・つー・すりー・ふぉー☆!(≧∇≦)」キャッキャ!





    男「!?」




    39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 07:25:22.37 ID:4kpn7ZKP0


    男「………」ジャーン ジャカ...


    ~♪ ~♪





    べス男「……刻め、その音色を…魂を…」ボソボソ


    ボボン....ベボボン.....





    ボカロ「Oh please believe me, I'd hate to miss the train. Oh yeah, Oh yeah...♪」


    ボカロ「~♪////」





    ドラ子「……」



    ド タン ドドッド タン





    男 (…この一体感……)ドキドキ



    男 (…これだよ、これ…これなんだよ…!)ドキドキ



    男「やべ…震えてきたw」ブル...



    べス男「……聖なる黄金水…か?」ボソ


    男「違うわ!」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「…すごかった」

    ボカロ「everybody☆⌒(*^-゚)b(゚∇^d)(b^ー゚)d(゚ー゚@)♪good♪☆ミお疲れ様ぁ☆!」

    男「…なんていうか、みなさん…すごいッス…」

    男「…正直、みなさんのこと、楽器なんてできない人達の集まりだって決め付けてました…」

    男「でも違った!全っ然違った!!」

    男「…もし、…もし良かったら…!」

    男「こんな俺とで良かったら、バンド…組んでもらえませんか!?」バ!






    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 07:32:47.30 ID:4kpn7ZKP0




    ボカロ「そらないわ」

    べス男「ないな」





    男「!?」






    ボカロ「だって君へたくそだもん」


    べス男「もっと腕を上げてから来な…Tiny Baby…」フ...


    ボカロ「じゃあのw」ガチャ バタン










    男「」
















    男「!」




    ドラ子「………」


    男「ドラ子さん…!」ウルウル


    ドラ子「ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」ドドドドドドドドドド....


    男「痛ッ!?だ、だからバスドラで叩かないで!!」ドムドムドムドム....











    41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 07:40:57.07 ID:4kpn7ZKP0


    夜 男の家


    妹「……///」ドキドキ

    男「………」

    妹「……///」ソワソワ

    男「……はぁ」

    妹「…お、お兄ちゃん、今日は元気ないね…///」

    妹「どうしたの…?///」

    男「…お前には関係ない」ハァ...

    妹「ムッ……」

    妹「……」

    妹「…私言ったよね?相談してって…」

    男「………」

    妹「言ったよね!?」

    男「うるしゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガタン

    妹「!」ビク

    男「ぁ…噛んじゃった…」

    妹「……」ピクピク

    男「!?///」ハッ

    男「わ、笑うなー!命が惜しければ、わ、笑うなぁー!!///」アセアセ

    妹「………ッ////」ピクピクピクピク

    男「お、おいってば!笑うな!!///」オロオロ

    母「ご飯ですじゃ」



    42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 07:44:44.21 ID:4kpn7ZKP0


    妹「だ、だって、うるしゃい!だもん!///」あはは!

    男「だ、誰にだって噛むときはあるんだよ!!///」アセアセ

    妹「でもさ、普通あそこで噛む!?機嫌悪いときだよ!?///」ぎゃはは!!

    妹「もう機嫌悪いとか関係なくなっちゃったし!恥ずかしいだけだし!!////」バンバンバン

    男「…もう死にたい…割とマジで……」アウアウ...



    母「 ご 飯 で す じ ゃ 」



    43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 08:17:10.28 ID:4kpn7ZKP0


    文化祭まであと58日


    おはようのキスをギターにし支度を早々に終え一階へ

    飯を平らげた後は細かい身支度をし、いざ出発



    …軽音が怖くなりつつあるんだが、大丈夫だよな…?




    不安と少しの期待を胸に登校する俺……




    割とマジで恐怖です







    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 08:34:05.25 ID:4kpn7ZKP0


    男「おはよう……」

    女「おはよう」

    女「…元気ないわね」

    男「あぁ……」

    男「…結局あの3人もダメだったんだよ…」アハハ...

    女「えぇえ!?マジなの!?」ドキン

    男「マジなの」ガックリ

    女「…意外ね…あの3人となら上手くやれそうだって思ってたのに…」

    男「とならって何だよ…」ハァ...

    女「…仕方ないわ、また探してあげる」

    男「!? 本当か!?」パァ!

    女「えぇ…ただしッ!」

    男「…ただし…?」

    女「…今度の日曜日…」ボソ

    男「…ん?」

    女「こ、今度の日曜日……映画…見に行きたい…///」ボソ

    男「映画?あぁ、いいよ!お安い御用さ!」ニシシ

    男「で、何が見たいの?」

    女「……プリキュア////」ボソ

    男「? …ぷりけつ?」オゲェ

    女「プリキュアよ!プリキュア!!!/////」ドムン!

    男「ぐはッ…!…プ、プリキュアぁ?」ゲホゲホ...

    男「何でまたそんな子供向けのを…」

    女「あんたバカァ!?////」ダン!

    女「今回のプリキュアは今までのと、違うのよ!!!!////」ダンダン!

    男「は…はぁ……」

    女「大人から子供まで楽しめる、超エンターテイメントアニメなのよ!?/////」ハァハァ...

    女「それをあんた、子供向けという括りだけで表現してしまうのは勿体無い!////」

    女「勿体無さ過ぎるのよぉぉおおおおあああああああキュアピースちゃんん”ん”ん”ぁ”ぁ”あ”あ”ッ!!!!!!!!!!!!!!!!/////」

    男「わ、分かった、分かったから…」アセアセ

    男友「よぅ男!!!今日も来たぜぃ!!!!!」ドン!

    男「えぇ!?また!?」ガビーン

    男友「またって何だよ!」プンプン

    男「今取り込み中なんだ!後にしてくれ!!」

    男友「うるせぇ!俺が素直に聞くとでも思ってるのか!?」グハハ!

    45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 08:39:07.00 ID:4kpn7ZKP0


    男友「お前がバスケ部に戻ると言うまで、俺はここに居続ける!!」

    男「じゃ勝手にしろ!」

    男友「……」

    男「女!保健室いくぞ!」

    女「ぴゃあぁああ…川の向こうにピースちゃんがいるわぁ…!!」ハァハァ!!!!

    男「それ以上鼻血を出すな!本当に死ぬぞ!」アセアセ

    男「あとその川渡るなよ!いいな!?」タタタ....







    男友「……」ポツン













    男友「……………」グスン







    46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 08:46:23.54 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 音楽室


    男「はぁ…大変な目に合った…」

    男「とりあえず女は無事だったから良かったけど…」ハァ

    男「…今日はなんか練習する気になれないなぁ…」

    男「……」

    男「…いやダメだ、練習しなきゃ…!」フルフル

    男「……もう誰にも下手糞って言わせない…そのためにも練習だ……」ヨゥシ...

    男「みんなをアッと言わせてやるんだ!」グ


    男「こんにちはー!」ガチャ



    金髪「お?」



    47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 15:48:07.32 ID:4kpn7ZKP0


    男「……どちらさまですか?」ポカン

    金髪「…君こそ…誰だい?」

    男「ひ、人に名前を尋ねるときはまず己からですよ!」ビシ

    金髪「先に尋ねてきたのは君だろう?」

    男「むがが……」タジタジ


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「男といいます、1年A組、最近軽音部に入りました」ペコ

    金髪「…そうか、君が最近入ったっていうあの…」

    金髪「僕は2年A組の金髪、よろしく」ニコ

    男「よろしくお願いします」ペコ

    男 (…イケメンだなぁ…)じぃ

    金髪「岩男から聞いてるよ、ギターやってるんだろ?」

    金髪「そして、バンドメンバーを探している…」

    男「…はい…そうなんです……」

    男「でもなかなか見つからなくて…」タハハ

    金髪「……」

    男「本番までもう2ヶ月を切ったっていうのに…これじゃあやばいですよね…」ハァ...

    金髪「…少年」

    男「…ふぇ?」

    金髪「最後まで諦めないことが肝心だよ」ニコ

    金髪「希望を持ち続け、音楽を愛し続けるんだ」

    金髪「…そうしたら、きっと見つかるさ」グ

    男「…金髪さん」ウルウル

    金髪「それじゃ僕はもう行くよ?じゃあね」ニコ

    バタン...

    男「…めっちゃいい人だったなぁ…」

    男「……」

    男 (…希望を持ち続けて、音楽を愛し続ける…かぁ…)

    男「そう、だよな…そうでなきゃ、続かないよ…音楽は…」

    男「うん、よし!」スク

    男「よっしゃあ!!今以上に音楽を愛するぞぉおお!!!!」オォー!

    男「さっそく練習だ!」ジャカジャカ




    48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 15:55:51.14 ID:4kpn7ZKP0


    夜 男の家


    男「~♪」ジャカジャカ

    妹「……」

    妹「…飽きないね」

    男「おう!なんたって俺は愛してるからな!!」フンス

    妹「ふぇ!?////」ドキ

    男「俺…決めたんだ、一生愛し続けるって……」

    妹「ちょ…お兄ちゃん…だ、だめだよ…それは…////」アゥアゥ...

    男「何がダメなんだ!俺は愛するって決めた!決めたんだ!!」

    妹「…ふえぇ////」(今日のお兄ちゃん…大胆だよぉ……////)ドキドキ...

    妹「…そうだ…ね、うん…、恋に…関係ないよね…兄妹、なんて…////」ボソボソ

    男「~♪」ジャカジャカ

    妹 (……お兄ちゃん…大好き!////)ウフフ

    男 (愛でまくるぞぉ?音楽ちゃんをよぉ!)ウホォォオ!

    男「Yeah! Yeah!」ジャカジャーン♪

    母「ご飯ですじゃ」


    49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 16:00:05.32 ID:4kpn7ZKP0


    文化祭まであと57日



    ギターへおはようのハグ&キスをして支度をし一階へ

    飯を平らげいざ登校!



    俺の軽音ライフはまだ始まったばかりだぜぇ!!



    男「いってきまーす!」ダ


    妹「いってらっしゃい…///」モジモジ


    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 16:09:03.95 ID:4kpn7ZKP0


    朝 教室


    男「おはよう!!!!」

    女「」

    男「ん?」

    男「どうした女」ポン

    女「ひゃぁ!?」ビク

    男「うわ!…どうしたよ…そんな驚いて……」

    女「…男か…別に、何もないよ…」

    女「……はぁ」ゲッソリ

    男「…いや絶対何かあるよ…」

    女「ないわよ!」

    男「お、怒らなくても…」ビク

    男「…心配してやってんのに…」

    女「よ、余計なお世話よ!消えなさい!」アウアウ

    男「…むぅ」ムス

    スタスタ...

    女「……何やってんだろ…私は…」ハァァァ...




    男友「廊下で会うとは奇遇だな!男よ!」ジャーン!

    男「……はぁ」

    男友「あ!?ため息つきやがったな!?」ガビーン

    男「…悪いけどもう止めてくれ、本当に…」

    男友「な…ッ!お、俺は、お前が戻ってきてほしいから…!」アセアセ

    男「…言っただろ、俺はもう戻らないって…」ハァ

    男「俺は軽音が…バンドがやりたいんだよ…じゃあな」スタスタ

    男友「ちょ、ちょっと待てよ!おい!」

    男友「……くそぅ…」チッ



    51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 16:16:59.79 ID:4kpn7ZKP0


    バスケ部長「なかなか説得できないな…」スタスタ

    男友「部長…!」

    バスケ部長「ったく…軽音部め…!うちの部から部員を奪っていくとは…」ぐぬぬ

    バスケ部長「しかもこんな大事な時期に…」

    男友「ですよね!…本当に許せないです…」ググ...

    バスケ部長「あぁ…」

    バスケ部長「お前は引き続きヤツを説得し続けてくれ、俺は軽音部の部長のところへ行く」

    男友「は、はい!わかりました!」

    バスケ部長「頼んだぞ」スタスタ

    男友「はい!」

    バスケ部長 (…3年最後の試合が1ヵ月後に控えている…それまでに……)

    バスケ部長 (誰一人として抜けることなく、全員で3年を送り出してやってほしい…!そのためにも絶対に戻ってもらうぞ…男…!)スタスタ



    52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 16:28:39.12 ID:4kpn7ZKP0


    放課後 生徒会室



    副会長「…なにこれ…」プルプル

    モブ美「どうしたんですか?」

    副会長「…これ、今月の生徒会の運営費…」

    副会長「雑費4万って…」プルプル

    モブ美「ああ…それですか…」

    副会長「おかしくないか!?だって今月始まったばかりだぞ!?」アセアセ

    副会長「なのにもう4万って……何に使ったんだよ!」オロオロ

    モブ美「…あれです」ユビサシ

    生徒会長「女ちゅわんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこっちwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこっち向いておwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァ

    女「お、お姉ちゃん…これ…いつの間に買ったのよ…////」モジモジ

    生徒会長「昨日買ってきたのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwメイド服wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう2ヶ月も待てないからwwwww買ってきたおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァ

    女「あうぅ…/////」モジモジ

    生徒会長「こっちwwwwwwwwwwwwwwww向いてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwはぁはぁはぁはぁはぁwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァ

    副会長「…」

    モブ美「…ね?」タハハ...

    副会長「…少し、風に当たってくる…」


    ガチャ バタン...


    女「モブ美ぃ!助けてぇ!!」キャァアア

    生徒会長「女ちゅわんwwwwwwwwテラモエスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァァ"ァ"ア"ア"…!!!!

    モブ美 (ごめん…女…、そっちの世界には行けないよ…私…)




    53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 16:53:26.97 ID:4kpn7ZKP0


    屋上


    副会長「……本当に大丈夫かよ…生徒会…」

    副会長「マジで心配だ…」



    一陣の風舞う屋上 黄昏れる君の横顔と紅

    恋の高き壁のその険しいこと だが君と僕の翼があれば…


    どこまでも飛んでいけるさ… Sweet my Love…



    副会長「…ん?」

    副会長「…向こうから声が…」



    パシン!


    クラスの女子「マジでキモイ!意味わかんない!!!」

    べス男「……」プルプル

    クラスの女子「帰る!!!」ダ

    べス男「ま、…待って……」

    べス男「……Jesus」フルフル



    副会長「……」



    べス男「…!」ハッ

    副会長「…あ、いや…覗き見してたわけじゃ…」アセアセ

    べス男「……禿メガネ」ボソ

    副会長「!?」

    べス男「……」スタスタ

    副会長「ちょ待てや!!」ガシ

    副会長「確かに僕はボウズ頭でメガネかけてるけど、禿げてはないぞ!?」

    べス男「……禿げろ」ボソ

    副会長「!? こ、こいつ…!」カチン

    副会長「生徒指導室に来い!!!!!!!!!!!!」



    54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 17:04:20.29 ID:4kpn7ZKP0


    音楽室


    岩男「…そうそう、ゆっくりな…」

    男「はい…」ジャーン... ジャーン...

    岩男「…ふむ、なかなかいいな」

    男「ほ、本当ですか!?」パァ

    岩男「あぁ、もうこの曲は完璧だ!」ニカ

    男「ぃやったああああああ!!!!!!」

    男「ってことは、次の曲にいけるってことですよね!?」ワクワク

    岩男「あぁそうだな!認めよう!」

    男「よっしゃぁあああ!!!」ガッツポーズ

    岩男「次の曲は…お前に選ばせてやる!」

    男「え?いいんですか!?」

    岩男「あぁ、お前も弾きたい曲があるだろうからな」ニシシ

    男「師匠…」ジワァ...

    男「よし…じゃあ何にしようかな…♪」フンス

    岩男「あまりに難しいのは無しだぞ?」ガハハ

    男「は、はい!」

    男 (…! そうだ、あのCDの曲はどうだろう…)

    男 (難しいかは分からないけど…でもすごく好きだから…演りたい…!)

    男 (よし…決定だ…!)

    男「あの…師匠」

    金髪「大変だ!!!!!!!!!!!!!」バン!

    男「!?」

    岩男「金髪か、どうした?そんなに焦って…」キョトン

    金髪「…べス男が、生徒指導室に連れて行かれた…!」ゼェゼェ

    岩男「何ィィィ!!?」ガビーン

    男「…へ?」


    55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 17:20:06.40 ID:4kpn7ZKP0


    生徒指導室


    副会長「反省しているのかと聞いている」

    べス男「……」

    副会長「…ッ、お前…!」イライラ

    ガチャ

    副会長「! 遅いぞお前ら!」

    副会長「お前らの部はどうなっている!?先輩への口の聞き方もろくに教育できないのか?!」

    岩男「す、すまない…俺の不注意だ…」

    副会長「不注意だの何だの、聞き飽きたわ!!!」バン

    副会長「だいたい!お前らの部がここまで続いてきたのは、生徒会のおかげなんだぞ!?」

    副会長「次は大丈夫だ、次は大丈夫だ、って何回言うつもりだ!!!!」

    金髪「お、落ち着けって…副会長…」アセアセ

    副会長「もう我慢できん!!!!」バン!!!!!!!

    岩男「……」

    金髪「……」

    男「……」

    べス男「…」

    副会長「…軽音部は廃部だ」

    男「!!?」

    岩男「ちょ、待ってくれ!」

    金髪「それはやりすぎだ…!」

    副会長「やりすぎ?…ふざけるなよ…」

    副会長「もうお前らの部の尻拭いは勘弁してくれ…うんざりしてんだよ…こっちは…ッ!!」イライライライラ

    岩男「で、でも、それが生徒会の仕事だろ…?」アセアセ

    副会長「黙れ黙れ黙れ!!!!」

    男「……ッ」

    岩男「……」

    金髪「……」

    副会長「…生徒会長は役立たずだ」

    男「…?」

    副会長「…だから生徒会の総権限は僕の手にある…、お前らは皆、僕の管轄下に置かれているんだよ」

    副会長「……もうお前らの面倒を見ていられる程、…余裕がないんだ……」

    岩男「……」

    副会長「…分かってくれ」

    男「……」

    男「だ、だったら……」

    副会長「…?」



    56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 17:38:56.44 ID:4kpn7ZKP0


    男「…部活が無くなるんだったら…文化祭まで…待ってほしい……」

    岩男「男ッ…!」

    副会長「……」

    男「お、俺、バンド…やりたいんです…」

    男「誰かと一緒に、演りたいんです!」

    男「岩男さんのバンドの代わりっていう形で出る予定でした……」

    男「…でも、そんなの…関係ない……」ググ...

    金髪「男くん…」

    男「俺はッ!誰かと演奏したい!その楽しみを、少しでも学校のみんなにも、知ってもらいたいんです!!」

    男「…だ、だから…」

    副会長「……」

    男「…お願いします、…どうせ廃部になるんだったら、せめて…文化祭まで…待ってください……」

    岩男「……俺からも頼む」

    金髪「副会長……」

    副会長「……」

    べス男「……頼む」ボソ

    副会長「………」

    副会長「……ふん、まあいいだろう」

    男「!」

    副会長「…文化祭までだ」

    副会長「…それが終わったら廃部だ、いいな?」

    男「あ、ありがとうございます!」ペコ

    岩男「感謝する!」

    金髪 (…でも文化祭後は廃部…かぁ……)ハァ

    副会長「…それとそいつの教育もしておけ、以上だ」ガチャ バタン



    男「……はぁぁあ…緊張したぁ…」

    岩男「男、お前なかなか度胸あるじゃないか、生徒会No.2に向かって1年生で意見を唱えられるとは」

    男「…すいません、…本当は廃部、取り消しにしてもらおうと思ったんですが…」

    べス男「……すいません」ボソ

    金髪「過ぎたことを悔やんでも仕方ないさ…」

    岩男「あぁ、もういいんだ、それより文化祭が俺たちの最後のライブとなるわけだ」

    岩男「悔いのないよう、全力で挑めッ!いいな!?」

    男「は、はい!!」



    58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 12:59:19.04 ID:6h50egaN0


    夜 男の家


    男「…はぁ」

    妹「……」

    妹 (お兄ちゃんギター弾かないで抱えたまま…いつもなら弾いてるのに……)

    男「……」

    妹 (また何かあったのかなぁ…)

    妹「…大丈夫?」

    男「…うん」

    男「……はぁ」ゲッソリ

    妹 (…心配だなぁ……)ハァ

    母「ご飯よー」


    59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 13:06:37.13 ID:6h50egaN0


    文化祭まであと56日



    軽音部は文化祭後、廃部となる

    なるべくしてなった結果だ、今更どうこう言って解決するものじゃないと先輩方は言った

    仕方ない____そう呟くしかないのだ



    登校中の足取りは重い

    一歩一歩が思うように進まず、鉛でも巻いてあるんじゃないかってぐらいに…



    ……べス男よ、お前……



    まぁいいや、責めても何にもならないさ…


    責めたいけど




    60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 13:12:59.11 ID:6h50egaN0


    朝 教室


    男「おはよー」

    女「おはよう」

    男「いやぁ今日も暑いねぇ」

    (※設定上いま夏です)

    女「暑いわねー」

    女「それより!」ガタ

    男「ん?」

    女「…明日日曜日ね…」

    男「うん…あ」

    女「…忘れてたの!?」ガビーン

    男「なわけない!大丈夫だって!映画だろ!?」アセアセ

    女「そうよ!映画館前に朝9時集合!時間厳守よ!!」ビシ

    男「お、おぉ…」

    男「そんなに楽しみなのか?…プリケツ」

    女「プリキュアよ!」

    女「楽しみに決まってるわ!」プンプン

    男「わ、わかったわかった!ちゃんと覚えとくから…」

    女「…もう…」プンスカ




    61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 13:24:50.81 ID:6h50egaN0


    放課後 音楽室


    男「~♪」

    ジャーン ジャカジャーン

    男「…今日は師匠用事があって来れないかぁ……」

    男「…1人で練習するかぁ」ハァ

    男「……」

    ジャカジャカジャーン ジャラァン

    男「……」







    ふと窓の外を見ると、山の向こうまで青く青く、広大な空が広がっていた


    深い青に入道雲がひとつ、この町を…俺を見下ろすように空に浮かんでいた





    男「…いいよなぁ、雲って……何も考えなくて良さそうだし」ハァ





    アブラゼミのけたたましい鳴き声、放課後のグラウンドで活動する部活動の活気ある掛け声たち


    空に夕暮れの色合いはまだ見られず、まだまだ町の”声たち”を吸収してくれそうだ







    男「……軋んだその心、それアンダースタンド」


    男「歪んだ日の君を、捨てないでよ」


    男「……」


    金髪「ASIAN KUNG-FU GENERATIONのアンダースタンド…」


    男「うわ!?…き、金髪さん!?いつの間に…」ビク


    金髪「いやさっき入ってきたばっかだけど、気付かないからさ…」ハハハ


    金髪「…それより、男くんいい声してるね」ニコ


    男「へ?いや…そんな……」


    金髪「いやいい声だよ、心にくる歌声だ」


    62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 13:44:46.02 ID:6h50egaN0


    金髪「男くん、僕を君のバンドに入れてくれないか?」


    男「……え?」ドキ


    金髪「昨日の君の副会長への発言…あれを聞いてね、僕は君に協力したくなった」


    金髪「でも今日、ここに来て君の歌声を聞いて…動機が変わった」


    金髪「君の歌声を聞いて、君のバンドに入りたくなったんだ…」


    男「…ほ、本当に入ってくれるんですか?」ウルウル


    金髪「あぁ、僕はギターをやってるから、ツインギターになるけどいいかな?」ニコ


    男「も、もちろん!全然OKです!!」パァ


    男 (やった…やっとバンドメンバーが…!!!!)ブワァ


    男「うわぁああああああ!!!!やったぁあああ!!!!!!」


    金髪「な、泣くほど嬉しいのかい…」


    男「……ふえぇぇえん」グスングスン


    金髪「まぁ…何はともあれ、よろしくね、男くん!」


    男「よろしくお願いします!!」








    バンドメンバー ギターGET!


    Vo.Gt 男
    Gt 金髪


    64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 14:43:57.35 ID:6h50egaN0


    文化祭まであと55日



    ついに1人バンドメンバーを獲得できた!


    あとはベースとドラムだ!


    っていうかもう俺がボーカル固定で決定してるっぽいけど、まぁ頑張るよ!





    さぁ行こう!廃部という未来に嘆いてるばかりじゃ進めないッ!




    65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 14:51:34.52 ID:6h50egaN0


    妹「…お兄ちゃん、どこ行くの?制服着て…」

    男「ん?そりゃ学校だよ」フンス

    妹「今日は日曜日だよ…」ハァ

    男「…あ」

    男「…ッあぁ!!!映画だ!!」

    男「映画見に行く予定だったんだ!」アセアセ

    妹「…えいが?」

    男「うん」

    妹「…誰と?」

    男「女とだよ」

    妹「……」

    男「もう8時かぁ…そろそろ出かけないとマズイなぁ」バタバタ

    妹 (……つまんない)ムス





    9時 映画館前



    女 (……昨日は緊張して眠れなかった…)ハァ

    女 (しかも集合時間より2時間も前に着いちゃったし…もう、私ったら……)

    男「おーい!」タタタ

    女「!!///」ビク

    男「ごめんごめん!待った?」ハァハァ

    女「ぜ、ぜんぜん!私もさっき着いたばっかだし…」アセアセ

    男「そっか、良かった…じゃ、さっそく入ろうぜ」

    女「う、うん…///」




    66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 15:02:00.77 ID:6h50egaN0


    上映中


    女「……」

    女「……///」チラ

    男「Zzz……」ンゴゴゴゴゴ

    女「……」


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    女「あー面白かったぁ!///」ウフフ

    男「そっか、そりゃ良かった」ニコ

    男「…時間もちょうどいい感じだし、お昼でも食べてく?」

    女「ふぇ?あ、う…うん///」コク

    男「じゃーどこにしようかなぁ」キョロキョロ

    女 (これってもうデート…よね…////)アゥアゥ...

    男「すき屋でいいかな?」

    女「…」





    生徒会長「……」じぃぃぃ

    副会長「あの…会長…?」

    生徒会長「…しっ!静かに…バレちゃうわ」

    副会長 (…妹が心配でストーカーとか…しかも何で僕まで呼ばれるハメに……)ハァ

    副会長「…いつまでやるつもりなんですか?」

    生徒会長「今日1日」

    副会長「はぁ!?」ガビーン

    生徒会長「うるさい!」ポカ

    副会長「痛ッ!」

    副会長「……はぁ」ゲンナリ

    生徒会長「…あの小僧…うちの女に手出したらタダじゃおかないわよ……」がるる

    副会長 (マジでこの人ダメな人だわ……)



    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 15:18:38.89 ID:6h50egaN0


    昼頃 音楽室


    バスケ部長「…よぅ」

    ???「…」

    バスケ部長「平日は学校に来ないから滅多にお目にかかれなかったぜ」

    バスケ部長「軽音部部長、ちび」

    ちび「ちびって言うな!」

    バスケ部長「小さいんだからいいじゃないか」ハハハ

    ちび「むぅ…」

    バスケ部長「そんなことより、部員を奪った件についてだ」

    ちび「…ほへ?」

    バスケ部長「…知らないのか?」

    ちび「私めったに学校来ないし、知らないのも当然だよ」

    バスケ部長「……」

    バスケ部長「お前の部が、俺たちバスケ部から部員を奪ったんだよ」

    ちび「ほう」

    バスケ部長「俺たちは1ヶ月後に引退試合を控えている、部のみんなには3年を送り出してやってほしい…全員で…」

    バスケ部長「なのにお前ら軽音部が奪っていきやがって、全員揃わなくなってしまったんだ」

    ちび「それで返せ、と…」

    バスケ部長「そうだ!だからお前、早く学校きて男に言ってくれ」

    ちび「バスケ部に戻れと?」

    バスケ部長「そうだ」フンス

    ちび「…う~ん」ポリポリ

    ちび「まぁいいけど……」

    バスケ部長「なかなか物分りがいいじゃないか」フフン

    ちび「私には関係ないことだしね…」ポリポリ

    バスケ部長「いやお前部長だろ…、まぁいい、じゃあ頼んだぞ」スタスタ バタン

    ちび「……」


    ちび「…岩男も金髪も姫も…元気にやってるかなぁ」

    ちび「……」テトテト

    ちび「…久しぶりにドラム叩くかぁ」ヨイショ

    ちび「……ッ!」



    ドドン ダダダ ドドッド ダダダン!





    バスケ部長「!」スタスタ ピク

    バスケ部長「…ドラムの音…ちびか……」

    バスケ部長 (…久しぶりに聞いたけど、やっぱ上手いな……)

    68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 15:27:23.81 ID:6h50egaN0


    夜 男の家


    男「ただいまー…」

    男「!」ビク

    妹「お、おかえり…」

    男「ど、どうしたよ…玄関に座り込んで…」アセアセ

    妹「…別に」

    男「…お前はエリカ様かよ…」

    妹「…それより!…どうだったの…今日…」モジモジ

    男「…あ?あぁ…別に……」

    妹「…お兄ちゃんエリカ様じゃなんだから…」

    男「普通だよ普通!ほら行くぞ?」グィ

    妹「あっ…///」グイ



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「~♪」ジャカジャカ

    妹「……」じぃ

    妹「…私もギター始めようかな」ボソ

    男「! おぉ!マジ!?」パァ

    妹「う、うん…」

    男「よぉしじゃあ俺が教えてやるよ!」

    妹「…難しい?」

    男「うーん、難しい、けど…慣れてきたら楽かな」

    男「何より楽しいんだ!誰かと一緒に演奏するのがさ!」ニコニコ

    妹「へぇ…」

    妹 (…お兄ちゃんと一緒にギター弾いてみたいなぁ…)

    男「~♪」ジャカジャカジャーン♪


    母「ご飯ですよ」



    72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:54:36.82 ID:DttvVUIQ0


    文化祭まであと54日



    今日は月曜日、いつもなら憂鬱な月曜日

    だけども今はそんな憂鬱も吹っ飛ばせるくらいの気力、やる気が今の俺には有るッ!


    さぁ学校に行くぜ!残りのメンバーを必ず見つけてみせる!!




    妹「お、お兄ちゃん…!」

    男「うん?」

    妹「…今日、雨降るみたいだから、これ…」ス

    男「…傘か!ありがとう、妹!」ニコ

    妹「…///」



    73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:59:15.66 ID:DttvVUIQ0


    朝 教室


    男「おっはよう!」

    女「お、おはよう…」

    男「昨日は楽しかったな!」ハハハ

    女「そ、そうだね…」ハハハ...

    男「…? どうした?体調悪いのか?」

    女「う、うん…ちょっとね…風邪気味…かな…」

    男「そっか…無理すんなよ?」

    女「うん…ありがとう…」

    男「…雨だ」

    ザァァァアア...

    サッカー少年「あー…今日グラウンド使えないなぁ…」

    陸上部「だなー…せっかく新品のランシュもってきたのに…」ハァ

    先生「はーい授業始めるよー!席についてー!」ガラガラ





    74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:15:12.63 ID:DttvVUIQ0


    放課後 音楽室


    岩男「…じめじめするな…」

    金髪「そうだね…湿気半端ないね」ダラダラ

    男「こんにちはー!」ガチャ

    岩男「おう」

    金髪「こんにちは」ニコ

    男「今日も暑いですねー!いつもと違った暑さですけど…」

    岩男「…今日の練習はやめとくか」

    男「え?何でですか?」

    金髪「この湿気だと、ギターが心配だよ」

    岩男「ネックが水分を含んで反ってしまうかもしれないからな」

    男「へ~、そんなことが…」

    金髪「だから、今日はやめよう」

    男「はぁい…」

    岩男「…となると暇になるな…、ライブ映像でも見るか?」ニカ

    男「! どこかのバンドのライブDVDがあるんですか!?」パァ

    金髪「岩男はOasisのライブDVDしか持ってないんだ」タハハ

    岩男「別にいいだろ!好きなんだからよ!」

    金髪「悪いとは言ってないよ」ハハ

    岩男「…まぁ他のバンドのも買おうとしたんだがな…」

    岩男「ギターを改造したり、新しいのを買ったりしてるから、DVDに金がまわせないんだ」

    金髪「さすがにやりすぎだと思うけどな」ニヤニヤ

    岩男「俺の趣味に文句つけんじゃねぇ」フンス

    男「早く見ましょうよ!俺知ってます!Oasis好きですよ!」ワクワク

    岩男「おぉ!お前も好きか!話が分かるヤツだな!」ガハハ!

    金髪「ぼ、僕も好きだよ、She's electricはいつかカバーしたいと思ってたし…」

    男「俺はWhateverがカバーしたいです!」キラキラ

    岩男「まぁまぁお前ら、とりあえずこれを見ろ!」ウィーン...

    男「…この曲は……」

    金髪「おぉ…Don`t Look Back In Angerか…」

    岩男「知ってるのか」ホォ

    金髪「大好きだからね」フフ

    岩男「男、この曲はすげーぞ?見てろ?」グフフ

    男「……」じぃぃ


    76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:26:17.17 ID:DttvVUIQ0


    男「……が、合唱してる…」

    岩男「……」フフフ

    金髪「……」フフ...

    男「す…すげぇ…」フルフル

    男「…ライブ会場にいるみんなが、歌ってる……」

    岩男「このDon`t Look Back In Anger、ライブで演ると決まってみんなが大合唱するんだ」

    金髪「圧巻だよね、こんな大合唱、めったに見られるものじゃない」

    男「……ほえぇ…」ドキドキ

    男 (…すげぇ……すごすぎる………)



    岩男「…そういや金髪、お前、男のバンドに入ったらしいな」

    金髪「ん?あぁ、そうだよ」

    岩男「いったいどうしたってんだ、お前がバンドに入るなんて…」

    岩男「お前はソロでギター弾いてるだけの趣味でしかなかったんじゃないのか?」

    金髪「…まぁいろいろとね」フフ

    岩男「いろいろ?」

    金髪「…そのうち分かるよ」フフフ

    岩男「…ふむぅ…」ボリボリ

    金髪 (…男くん、君の声は”誰か”に届けるべきものだ)

    金髪 (…とどめておくには勿体無い)

    金髪 (期待しているよ…)

    男「……すげぇいい曲…」じぃぃ




    78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:34:26.41 ID:DttvVUIQ0


    下校時間


    べス男「……母なる大地に降り注ぐ、神々の涙……」ボソ

    べス男「…この身を護る盾を持たぬ俺は……一身にその涙を…受けねばなるまい…か」ボソ

    男友「あー、雨降ってんじゃん…傘忘れたしよぅ…」ハァ

    べス男「…我と同じ…か」ボソ

    男友「しゃーねぇ!走って帰るか!」ダ

    べス男「!?」

    男友「ひゃー!濡れるゥ!」タタタ...

    べス男「……」

    ザァァァアァァ...

    べス男「……たまには神々の加護を受けるのも……」ボソ

    べス男「………悪くないな」フッ...

    タタタタ...





    80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:39:11.00 ID:DttvVUIQ0


    夜 男の家


    妹「……」ジャーン

    妹「……っ」ペキョ

    妹「…このコード弾けない…」

    男「ただいまー!」

    男「…あれ!?妹、ギター…買ったのか!?」

    妹「違うよ…友達から借りたの」

    男「へぇえ…良かったじゃん!」

    妹「……///」

    男「そんじゃ俺が何か教えてやろうか?」

    妹「…いい、コードブック借りてきたし、ちょっと自分でやってみる」ジャラーン

    男「そっか…」

    男「…頑張れよ!」ポン

    妹「! …うん、頑張る…///」

    男「よおっし!俺も頑張るぞー!!!!」フンス

    母「ご飯ですよん」


    81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:44:26.51 ID:DttvVUIQ0


    文化祭まであと53日



    今日こそは見つかるかな?

    期待と不安の入り混じった今日をスタートさせよう

    きっと今日の終わりは笑って言えるさ



    「君を探していたんだ!」ってね






    妹「…誰なの」じっ

    男「へ!?い、いや、バンドメンバーだけど……てか何でそんなに睨むの…」ビクビク

    妹「……別に」プイ

    男「朝からエリカ様ですか…」




    82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 01:56:19.85 ID:DttvVUIQ0


    朝 音楽室



    ちび「……」フンフン

    ちび「……」キョロキョロ

    ちび「……」トテトテ

    ちび「…変わってないなぁ」

    ちび「…まぁそっか…、そんな変化あるわけないかぁ…」

    ちび「……」

    ちび「…久しぶりに学校来たけど、授業出たくないし、ここで昼寝しよ…」ゴロン

    ちび「……ぐぅ」Zzz






    教室



    男「おっはよーーーー!!!!」

    女「…おはょぅ」ボソ

    男「…お、女…?」

    女「……なによ」

    男「なんか…昨日より元気…ないですよ…?」オズオズ

    女「…うるさい」ボソ

    女「………はぁ」グテン

    男「……大丈夫かよ…」アセアセ

    男「まだ夏風邪?」

    女「…そうよ、1日で治るわけないでしょ…」

    男「そ、そうだよな…」アセアセ

    男「…くれぐれも無理すんなよ?」

    女「……わかってる」






    生徒会室



    副会長「……これで全部か」

    モブ美「あ、これ、ダンス部のエントリーシートです」ハイ

    副会長「あぁ、すまない」

    副会長 (…ダンス部は真面目だな…、世間一般ではダンサーの衣装を…見た目だけの印象で不真面目だの決め付けているが…、大きな誤解だ)

    副会長 (うちのダンス部は優秀だな)フフ...

    モブ美「あ、これもです、忘れてました」ピラ

    副会長「ん…これは…」

    83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 02:15:28.23 ID:DttvVUIQ0


    モブ美「軽音部です」

    副会長「……軽音部か」ピク

    副会長「……」じっ

    副会長「……はぁ」

    モブ美「? …副会長?」アセアセ

    副会長「…何でもないよ」

    副会長 (…なんて下手糞な字だ、全く読めないぞ…)グヌヌ

    副会長 (辛うじて差出人の名前は読めるな…どれどれ……)


    From べス男


    副会長「……」

    副会長「…どれだけ……」ボソ

    モブ美「へ?」

    副会長「どれだけ駄目なんだよ軽音部ッ!!」ビリーン

    モブ美「ウワァァアア!?」ビクッ

    副会長「口の聞き方も駄目なら字を書くことも駄目かッ!!駄目駄目だな駄目軽音部めがッ!!!」ウゴォォオオ

    モブ美 (…副会長まであちら側に……)

    副会長「モブ美くん!そんな哀れみの目で僕を見るな!」



    生徒会長「おはうー!」ガチャ

    モブ美「せ、生徒会長!大変です!副会長がおかしくなりました!」アセアセ

    副会長「なっとらんわ!!」

    副会長「会長!昨日はなぜ生徒会室に来なかったのですか!?」

    生徒会長「ん?あぁ…ちょっとドンキまで…」

    副会長「ドンキ!?」ガビーン

    生徒会長「ほら、あれ…コスプレグッズ…とかね…」ニヤニヤ

    モブ美 (…あぁ……女のか……ご愁傷様です…)

    副会長「文化祭の細かな設備、企画や申請、全部、僕が片付けておきましたよ!」プンスカ

    生徒会長「あ、やっといてくれたの?助かったわぁ!」ニコニコ

    副会長「ッッ! …な、何か言うことがあるはずです……」プルプル

    生徒会長「ふぇ?」

    副会長「…」

    副会長「”自分の仕事をやってくれてありがとう、それから昨日無断欠席してごめんなさい”でしょう!?」オラァ!

    生徒会長「あぁ……」

    副会長「”あぁ…”って!”あぁ…”って!」ズルッ

    モブ美「副会長がズッコけた!!」ガビーン

    副会長「そこ実況しなくていいッ!」ゥオイ!



    85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 02:31:28.83 ID:DttvVUIQ0


    放課後 音楽室



    男「こんにちはー!」ガチャ


    しーん...


    男「…誰もいないのか」ガックリ

    男「…まぁいいか、練習しなきゃ……」ゴソゴソ



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「…よし、今日は何を弾こうかなぁ…」ワクワク

    男「…そういえば師匠が次の練習曲は選んでもいい、って言ってくれてたよな…」

    男「何がいいかなぁ……」ウーン...

    男「……Walkmanから探すかぁ」カチカチ


    男「…Hoobastank…難しいかなぁ……」カチカチ

    男「Stevie Salasはどうかな…」カチカチ

    男「やっぱりThe Beatlesかな…うーん」カチカチ

    男「…Weezer!…う~ん……カバーしたいけど…」カチカチ

    男「The Beach Boysもカバーしたいんだよなぁ!」カチカチ


    男「あぁー!悩むー!!」ボリボリ

    男「…どうしよう……”あの曲”にしようかなぁ……」

    男「……でも楽しみはとっておく、ってのもアリだよな…」

    男「でも文化祭後は廃部だよなぁ…時間ないしな……どうしよう」ムムム...


    カチカチ... カチカチ...


    男「邦楽もアリだよなぁ…」カチカチ

    男「…ELLEGARDENもカッコイイなぁ…」カチカチ

    男「ASIAN KUNG-FU GENERATIONも捨て難い……」カチカチ

    男「…BUMP OF CHICKENにするかな…?」カチカチ

    男「う~ん……」カチカチ

    男「……ッ!」ピタ...




    男「MONGOL800……」




    86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 02:44:27.41 ID:DttvVUIQ0


    男「…このバンドの、小さな恋のうた…好きなんだよな……」

    男「…なんていうか、すごい真っ直ぐな歌だし……」

    男「……」

    男「…ちょっと聴きながら歌っちゃおうかな…」スチャ


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ~♪ ~♪



    ちび「……むぅ…ぅうん…」ムニャムニャ

    ちび「…うるさいなぁ…」ムニャ...



    ~♪ ~♪



    ちび「…?」

    ちび (…歌?誰かが歌ってるのかな…?)ムク

    ちび「……」キョロキョロ

    ちび「………」

    ちび「……え?」



    ~♪ ~♪



    ちび (…あの子が歌ってるんだ…)



    ~♪ ~♪



    ちび (……なんだろう、この歌声……)ドキドキ

    ちび (すごく心に”響いて”くる…)


    ちび (…?あ、あれ…?)ポロ...

    ちび (な、ななな、何で私泣いてるの…!?え?…どうして……)ポロポロ



    ガチャ



    岩男「おーっす!やってるかぁ男ォ!!」


    男「あ、師匠!」ピタ





    ちび「!?」



    87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 02:56:43.04 ID:DttvVUIQ0


    ちび「やめるなぁ!!!!!!!!」バッ

    男「!?」ビク

    岩男「うわぁあああ!!!?」ガターン

    ちび「………」ゼェゼェ ポロポロ

    男 (…だ、誰!?)ビクビク

    男 (…? 泣いてる…?)

    ちび「…やめないで、…続けて…」ポロポロ

    男「え?な、何を…」アセアセ

    ちび「歌ってって言ってるの!」クワッ!

    男「ひっ!」ビックーン

    岩男「…!?部長!?部長じゃないッスか!!!!」

    男「へ?」

    ちび「……」ゼェゼェ グスン...

    岩男「学校にいるなんて、いったいどうしたんスか!!」ウォオー!

    男「…あ、あの、師匠…この方は…?」

    岩男「…あぁ、紹介してなかったな」

    岩男「この方は軽音部の部長、ちび先輩だ!!!」ウォオー!

    ちび「ちびって言うなぁ!」

    岩男「えー小さいじゃないスか」

    ちび「むあー!」プンプン

    男「…ぶ、部長?」アゼン

    ちび「君!」ビシ

    男「は、はい!」ビックーン

    ちび「…君、軽音部の新入りくん?」

    男「は、はい、そうです…」オズオズ

    ちび「よろしく、私が部長です」フンス

    男「あ、俺は…」

    ちび「新入りくん!!!!」ガシ

    男「ひゃ、ひゃい!」ビクッ

    ちび「私はいま、もーれつに感動しているッ!」ブワァ

    男「は、はぁ……」

    ちび「…もう一回歌ってくれないかぃ?」フンス

    男「え、あ、いや…その……」オロオロ

    ちび「 歌 っ て く れ な い か ぃ ? 」ゴゴゴゴゴ...

    男「う、歌わせていただきます!」

    岩男「いやぁ元気そうで何よりだ…」ニコニコ


    88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 03:08:00.43 ID:DttvVUIQ0


    ~♪ ~♪


    岩男「…ほぉ」

    ちび「……」



    ~♪ ~♪


    岩男「これは…また……」

    ちび (…上手い)

    ちび (…でもさっきより”響いて”こない……)ムム...

    ちび (……むぅ、恥ずかしがってるのかな…)



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「……ふー…」

    岩男「ブラボー!すげぇじゃん男ォ!」ガハハ!

    男「あ、ありがとうございます///」ヘコヘコ

    ちび「…新入りくん」

    男「は、はい!」ビク

    ちび「君、バンドは入ってる?」

    岩男「お…!」

    男「はい…一応俺が立ち上げたバンドがあります…そこのVo.Gtをしてますけど……」オズオズ

    ちび「ふむふむ…」ニヤニヤ

    トテトテ...

    ちび「新入りくんがVo.Gt、他は?」

    男「金髪さんがギターで入ってくれています」

    ちび「ほぉ!あの金髪が! …ふむふむ」トテトテ

    岩男 (おいおいマジかよ…すげぇな男のヤツ…)ニヤニヤ

    男 (…師匠、何でさっきからニヤニヤしてるんだろう…)オロオロ

    ちび「…で、他は?」

    男「…その2人だけです…」

    ちび「!」

    ちび「…ふむふむ///」ニヤニヤ

    ちび「…新入りくん、決めたよ」

    男「…?」






    ちび「私を君のバンドに入れてくれ!!!!」






    91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/10(土) 09:56:20.57 ID:S8pH436jo

    ちびはメス?

    94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 23:49:06.48 ID:DttvVUIQ0

    >>91 メスです


    今から書いていきます


    その前に一応今まで出てきているキャラの性別を書いておきますw

    95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 23:56:29.35 ID:DttvVUIQ0


    男…♂

    女…♀

    男友…♂

    岩男…♂

    金髪…♂

    ちび…♀

    姫…♀

    生徒会長…♀

    副会長…♂

    モブ美…♀

    書記…♀

    べス男…♂

    ボカロ…♀

    ドラ子…♀

    サッカー少年…♂

    陸上部…♂

    先生…♀

    バスケ部顧問…♂

    モブ先生…♂

    母…♀

    妹…♀



    ドラ子とか性別書かなきゃ分からないなww


    モブ先生と書記はたぶんもう出番ないかも



    では書いていきます

    96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 00:06:04.06 ID:5yXYMvYA0


    男「……へ?」キョトン

    ちび「だーかーら!」トテトテ

    ちび「私を君のバンドに入れてって言ってるの!」ギュ

    男 (て、手を……恥ずかしいな…////)カァァ...

    男「……!!?」ビク

    男「…バ、バンドに……入ってくれるん…ですか…?」プルプル

    ちび「さっきから言ってるじゃん」プンスカ

    岩男「やったな男!部長は最高のドラマーだぞ!?」ガハハ!

    男「……ゃ、…や……」プルプル

    ちび「んお?」

    男「やったぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ウォォオオオー!

    ちび「うぉおw」ビク

    岩男「がはは!泣く程嬉しいのか!大袈裟なヤツだな!」

    男「だって…だって!めっちゃ嬉しいんですよ!?」ウォォオオー!

    ちび「たはは…こんなに感謝されるなんて…こっちも気分がいいなぁ///」ホクホク

    男「あ、改めてよろしくお願いします!」ギュ

    ちび「うむ!よろしくな!新入りくん!」ギュ





    バンドメンバー ドラムGET!


    Vo.Gt 男
    Gt 金髪
    Dr ちび



    97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 00:22:47.98 ID:5yXYMvYA0


    下校時間


    男「それじゃ俺はこっちの方なんで、お先に失礼します!」ペコ

    岩男「おぅ!じゃあな!」

    ちび「気をつけて帰れよー!」ブンブン

    男「はーい!」



    岩男「…いやぁしかし驚いたッスよ、まさか部長が学校にいたなんて…」スタスタ

    ちび「気まぐれってやつだよ、何か今日はありそうだなって思ってさ」スタスタ

    岩男「ほぅ…そしたら見事、的中!ってやつッスか!」

    ちび「だねぇ…」フフフン

    岩男「さっすが部長ッ!!」ウホォー!

    ちび「…まさかあんな子が軽音部に入ってるなんてねぇ…」ムフフ

    ちび (…期待できそうだよ、ほんとに…)

    岩男「…それにしても男のやつ、歌が上手いなんてなぁ…」

    岩男「最初に会ったときはギターも全くの初心者だったし…」

    ちび「…む?」

    岩男「でもまさか歌が上手いとは!あれでギターも弾ければ完璧ッスね」フンス

    ちび「…あの子、男っていうんだ」

    岩男「そうッスよ? …自己紹介してなかったんスか?」ガビーン

    ちび「うっかりしてた!」テヘペロ

    ちび (…男? …誰かに頼まれてたような…何かを……)

    ちび (……そうだ、男に何か言ってくれとか…頼まれてたような…)ウーン...

    ちび「まーいっか」ケロ

    岩男「どしたんスか?」

    ちび「なんでもなーい!」アハハ


    98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 00:35:18.46 ID:5yXYMvYA0


    夜 男の家


    男「~♪」ジャカジャカジャーン

    妹「……」ペキョッ...

    男「~♪」ジャンジャーン

    妹「……」ペキン...

    男「-ッ♪」ジャジャウィーン

    妹「……」

    妹「お兄ちゃん…」

    男「ん?どうした?」

    妹「…Fコードが弾けない」ムス

    男「あー…」

    男「初心者が最初に詰まるところだな…」フム

    妹「…どうやったら弾けるようになるの…?」ムムム...

    男「…」

    男「練習あるのみ、…かな?」フフン

    妹「……」

    妹「私が練習してないって言うの!?」ガタン

    男「うわ!?ち、違うって!」ビックーン

    妹「わ、私だって一生懸命やってるのに!」

    男「わ…分かってるよ!でも、昨日始めたばっかでいきなり弾けるわけないだろ!?」アセアセ

    妹「あ…そっか」ハッ

    妹「ごめん…ムキになっちゃって……」ショボン

    男「…あんまり根詰めてやらない方がいいぜ?ゆっくりやってこう…」

    妹「……ごめんなさい」

    妹 (……お兄ちゃん…)シュン

    母「ご飯でゲス」


    99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 00:42:36.46 ID:5yXYMvYA0


    文化祭まであと52日





    ドラムが見つかった!


    あとはベースのみ!


    もう、今日で見つかるんじゃないかな!?



    そんな期待を膨らませて今日も学校に行くぜ!!!




    男「いってきまーす!!」


    母「いってらっさい」モグモグ

    100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 00:54:28.36 ID:5yXYMvYA0


    朝 教室


    男「おっはよぅぅー!!!!」

    モブ美「おはよう」

    男「…あれ?女は?」キョロキョロ

    モブ美「今日は休みみたいだよ~」

    男「へぇ…珍しいこともあるもんだなぁ…」

    モブ美「女から何も聞いてない?」

    男「ん?何も聞いてないけど…」

    モブ美「そっか……どうしたんだろう…」

    男「モブ美のとこにも女から連絡きてないのか?」

    モブ美「うん…メールぐらいしてくれてもいいのに…」

    男「…よっぽど余裕がないのかなぁ」

    男友「いえーぃ!来たぜぇええ!!!!!」ドーン!

    男「おぉ、久しぶりに見た」

    男友「俺も久々に来た!」

    男友「ってそんなことはどうでもいい!男!バスケ部に戻れ!」

    男「だが断る!」

    男友「そんなこと言うなよ!頼むよ、なぁ!」

    男「俺は軽音がやりたいんだッ!分かってくれよ!」フンス

    男友「むがががが…」グヌヌ

    モブ美「男友もよく飽きないねぇ…、何度目なの?そのやり取り…」クスクス

    男友「お、俺は男がバスケ部に戻るまで続けるつもりさ!」

    男「マジでか!?」ガビーン

    男友「マジだよ!!」

    モブ美「…なんだかんだで仲良いのね」ハァ



    102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 01:12:10.62 ID:5yXYMvYA0


    放課後 音楽室


    男「こんにちはー!」ガチャ

    金髪「やぁ」ニコ

    ちび「おーう新入りくん!」ヨッ

    男「! バンドメンバー揃ってますね!」オォー!

    金髪「まぁこれが普通なんだけどね…」アハハ

    ちび「うむ、バンドはみんなが揃ってて当たり前なんだ!」フンス

    ちび「…けど、このバンドにはベースがいないよね」キョロキョロ

    男「そ、そうなんですよ…探してるんですけど、なかなか見つからなくて…」

    金髪「いないと困るというか、絶対必要だからねぇ…」

    ちび「だねぇ、どうしようか、ベース……」

    男「今までに2人に当たってみたんですけど、両方とも駄目でした」ガックリ

    ちび「そっかぁ…」フムム

    男「…部長の知り合いにベースやってる人いませんか?」

    ちび「うーん…2人いるかな…」

    ちび「姫と、べス男くん…」

    男「……その2人が駄目だったんです」ガックシ

    ちび「あー…そうだったのか…」ムムム...

    ちび「金髪の知り合いにベースやってる子いないの?」

    金髪「…えーっと……」

    金髪「……」ウーン...

    金髪「…あ、いましたよ、1人!」アッ

    男「おぉー!」パァァ

    ちび「でかした!で、誰なんだい!?」ワクワク

    金髪「僕の妹です」ニコニコ

    ちび「ほぉー!」オォー

    男「兄妹揃って楽器弾けるなんて、カッコイイなぁ!」キラキラ

    金髪「1年B組にいる、みこっていう名前の子です」ニコニコ

    金髪「この時間帯だと…たぶん、校庭の花に水をあげてるかな…?」

    男「!! 行きましょう!」ガタ

    ちび「おぉー!善は急げだぁ!!!」ガタ

    金髪「はい!」ニコ



    103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 01:24:41.47 ID:5yXYMvYA0


    校庭 花壇



    みこ (………)

    シャァアアア...

    みこ「…お花さん、お水…気持ちいい?」

    みこ「……///」クス

    姫「おーい、みこー?」タタタ...

    みこ「! 姫ちゃん、どうしたの?」キュッキュ...

    姫「ごめん、今日、吹奏楽は居残りで練習するみたいなの…」

    姫「だから一緒に帰れなくなっちゃった…」

    みこ「そ、そうなんだ……」ショボン

    姫「ごめんね……」シュン

    みこ「い、いいよ全然!姫ちゃんが悪いわけじゃないんだもん!」アセアセ

    みこ「練習がんばってね!」アセアセ

    姫「…ありがとう、みこ!」ニコ

    姫「じゃあ、また明日!」タタタ...

    みこ「……」

    みこ「…今日は1人かぁ……」ショボン

    みこ「……」


    トーン... トーン... トン....


    コロコロコロ...


    みこ「…?」ビク

    みこ (……サッカーボール?)

    サッカー少年「すいませーん!そこのボール取ってもらえませんかー?」タタタ...

    みこ「!!」ビックーン

    みこ「ひゃ、ひゃい!!///」トテトテ

    みこ「ッ!?」ズル

    ドッテーン!

    みこ「ぃったぁい……」ヨロヨロ

    サッカー少年「だ、大丈夫ですか!?」スタスタ...

    みこ「!? へ、平気でふ!大丈夫です!!///」アセアセ

    みこ「ど、どうぞ!!」ス

    サッカー少年「あ、ありがとう」パシ


    タタタタ....


    みこ「……」

    みこ「……またやっちゃった…」ハァ


    104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 01:31:44.60 ID:5yXYMvYA0


    みこ (…昔から何をやってもダメダメの私……)

    みこ (…高校デビューしようって、今年からいろんなことにチャレンジしたけど、結局ぜんぶ挫折しちゃって……)

    みこ (…入学当初から続けてるのは、このお花のお水やりだけ……)ハァ

    みこ「…本当にだめだめだなぁ…私……」


    みこ「……」

    みこ「きみはいいね、こんなにも綺麗なんだもん」

    みこ「……私は…」

    みこ「……」グス





    金髪「あ、いたいた!」

    みこ「!?」ビク

    みこ「…お、お兄……?」



    105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 01:47:23.20 ID:5yXYMvYA0


    ちび「おー、この子が金髪の妹ちゃんかぁ!」ヒョコ

    みこ「!?」ビク

    男「わぁ!金髪さんと同じで髪の毛が金色だ!!」キラキラ

    みこ「!!?」ビクビク

    金髪「やぁみこ!ちょっと話があるんだけど、いいかな?」ニコ

    みこ「…う…うん、いいけど……その人たちは…?」オズオズ

    金髪「僕のバンドの仲間だよ」ニコ

    みこ「! お兄、バンド入ったんだ……」

    みこ「すごいね……」ニコ

    金髪「で、そのバンドについての話なんだけども…」

    ちび「単刀直入に言おう!」ずぃ

    みこ「…?」ビクビク...

    ちび「私たちのバンドに入ってくれないかな!?」ドン!

    みこ「…」

    みこ「……」

    みこ「……へ…?」キョトン

    男「そのままの意味だよ、バンドに入ってほしいんだ!」

    男「今ベースがいなくて困っててさ…もし良かったら、みこさん、入ってくれないかな!?」キラキラ

    みこ「え?え?…えぇ!!?」アワアワ...

    みこ「で、でも…私……」アセアセ

    金髪「……」ニコニコ

    みこ (…お兄が私を紹介したんだろうな、きっと……)

    みこ (…でも何で!?お兄は私がもうベース断念して、やってないこと知ってるはずなのに…)

    みこ (……どうして…)オロオロ

    金髪「良い機会だし、入ってみない? バンド」ニコ

    みこ (……何を考えてるの…お兄……)グス

    男「!?」ビク

    男「ど、どうしたの?」アセアセ

    ちび「な、なんか私ひどいこと言ったかな?」アセアセ

    男「い、いや言ってないです!大丈夫です!」オロオロ

    みこ「…ご、ごめんなさい!!!」ダ!

    男「え!?」

    タタタタ...

    ちび「……行っちゃった」アゼン

    金髪「う~ん、やっぱり駄目だったかぁ」タハハ...

    ちび「ちょっと金髪!どういうことだよ!やっぱりって!」ムムム!

    金髪「…まぁ…いろいろありましてね…」

    金髪「…あの子にも…」

    男「……?」


    106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 02:06:50.48 ID:5yXYMvYA0


    金髪「…あの子、見ての通り、引っ込み思案で大人しいんですよ」

    金髪「…それを酷くコンプレックスとして感じているらしくて、なかなか他人と接することができないんです」

    金髪「だから、バンドに入ることで…誰かと”音を奏でる”ことで、少しでもそれを克服してくれたらいいなぁと思って、みこを紹介したのですが……」

    金髪「…やっぱり駄目でしたね」タハハ

    金髪「…あの子のためを思っての行動だったのですが……」ハァ

    ちび「…そうだったのかぁ…」

    男「……」

    金髪「…すいません、バンドメンバー探しに私事を挟むなんて、いけませんでしたね…申し訳ない」

    男「…いや、そんなことないです」

    金髪「…?」

    男「みこさん、誘いましょう」グ

    ちび「…新入りくん?」

    男「…俺、思うんです」

    男「音楽には魔力がある…、”音楽で人は変われる”って、本気で思うんです…」

    ちび「……」

    男「だから、みこさんを誘いましょう! …みこさんも変われるはずです…」

    男「…音楽の魔力で!」グ...

    金髪「男くん…」

    ちび「……」

    ちび「……っぷwwwwwwwwwww」ブフゥ

    男「!?」ビク

    ちび「ぎゃははははは!な、何を言うかと思ったら…!」ヒーヒー

    男「ぶ、部長!?////」アセアセ

    ちび「…でも、私も思うかなぁ」フッフッフ...

    男「…?」タジタジ

    ちび「音楽で人が変われるってのは、本当に思うなぁ……」

    ちび「…うん、私も…変われたしね…」

    男「そ、そうですよね!?俺も変われたんですよ!」パァァ

    男「音楽と出会うことで、違う自分に会えたんです! …だから」

    金髪「………」

    男「…みこさんも変われます、絶対……変われるんです」ニコ

    金髪「……ありがとう」ポロ...

    金髪「…本当に…心配だったんだ、あの子が……みこが……」ポロポロ

    金髪「…男くん、君なら…君となら…」グス...

    金髪「…みこも変われるよ……きっと…!」...ニコ

    ちび「…よーっし!」グ

    ちび「そうと決まったら、ぜーったい!みこちゃんをバンドに入れるぞぉ!!」オォー!

    男「おぉーー!!!」



    108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 02:14:46.82 ID:5yXYMvYA0


    夜 男の家


    妹「……」ペキョ...

    妹「……」ペキン...

    妹「…弾けない…」

    妹「はぁー……」

    妹「…」

    妹「おかーさーん、お兄ちゃんは?」

    母「二階でしょう?」

    妹「……むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」ムッスー

    妹「…ほんっとにつまんない…」



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ~♪ ~♪


    男 (…どうやったらみこさんは、バンドに入ってくれるのかな…)

    男 (…今聴いてるこの曲……みこさんに聴かせたら…)

    男 (…でもあの時の俺みたいに、うおーって、衝撃を受けるかなぁ?……)

    男 (…みこさん女の子だし、ロックとか聴きそうな感じじゃないし……)


    男「あ”-! もうどうしたらいいんだ!!!!」ガバ


    男「……はぁ」

    男 (…音楽の楽しさを知ってもらわなきゃだな、まずは……)





    母「ご飯ですお」


    111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 10:50:50.34 ID:5yXYMvYA0


    文化祭まであと51日



    わけありベーシスト、みこさんをバンドに入れるべく色々と試行錯誤した昨日の夜

    結局なにも良い案は浮かばなかったんだ

    やっぱり先輩方の意見がないとかなぁ…?



    112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 10:57:20.11 ID:5yXYMvYA0


    朝 教室


    男「おっはよー!!!」

    サッカー少年「おはよう~」

    男「…むむ?今日も女は休みか…」

    サッカー少年「みたいだなぁ」

    陸上部「夏風邪じゃないか?」

    サッカー少年「かもなぁ…」

    男「ふむぅ…」

    先生「はーい!授業始めるわよぉ!席についてー!」ガラガラ

    サッカー少年「うわ、今日は早いな…」ウゲェ

    陸上部「あーめんどくせーよぉ…」ゲンナリ

    先生「ほらそこ!すぐ席につく!」ユビサシ

    サッカー少年「はぁい」スタスタ






    1年B組 教室


    姫「…?」

    姫 (…みこ、今日はお休み…?)

    姫 (…まさか昨日いっしょに帰れなかったから……)

    姫「…うぅむ…」

    姫 (悪いことしたなぁ……)




    113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:07:50.29 ID:5yXYMvYA0


    放課後 校庭



    金髪「……」

    金髪「………」

    トコトコ...

    姫「…金髪さん?」

    金髪「…姫ちゃんか」

    姫「…! 花に水をあげてくれてたんですか?」

    金髪「うん…今日はみこ、休みだからね」

    姫「……」

    姫「…みこ、どうしたんですか?」

    金髪「…姫ちゃんなら話してもいいかな」

    金髪「…昨日、バンドに誘ったんだよ、みこを…」

    姫「!」

    金髪「…そしたら部屋に閉じ篭っちゃったんだ…」

    姫「…そうだったんですか」

    金髪「…はは、まいったね、みこのことはよく知ってるのに…」

    金髪「部屋に閉じ篭らせるような真似をするなんて…兄失格だ」ハァ

    姫「……私に…」

    金髪「…?」

    姫「私に何かできることがあったら、何でも言ってください!」

    姫「…みこのためになることだったら、何でもやるつもりです…!」

    金髪「姫ちゃん……」

    金髪「…ありがとう、助かるよ」ニコ

    姫「…みこは私の大切な友達…いえ、親友ですから」ニコ...



    114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:16:04.74 ID:5yXYMvYA0


    音楽室


    男「…どうしましょう」

    ちび「…どうしようかぁ…」


    . . . . . .



    男「う~~~~ん……」

    ちび「むぅぅうん……」ポリポリ

    男「……」

    ちび「……んお」ピーン

    男「お!何か閃いたんだですか!?」ピク

    ちび「うっふっふ…」

    男「!?」

    ちび「私たちは軽音部だ!」

    ちび「だから軽音部のできること、軽音部にしかできないことをやればいいのさ!」ドヤァ

    男「おー! ……でも具体的に何を…?」

    ちび「……むぅ」

    ちび「……何か演奏する、とか?」

    男「おー!いいかもですね…」

    男「みこさんの好きなバンドの曲やるとか、どうでしょう?」

    ちび「名案!」ズビシ

    男「いやぁ…///」エヘヘ

    ちび「…となると、仮ベーシストがいるね」

    男「あ、そうか…」

    ちび「まぁ、姫かべス男くんのどちらかに、一曲だけ付き合ってもらおうよ」

    ちび「それくらいなら頼まれてくれるさ」ムフフ

    男「さっすが部長!」ウォオー!

    ちび「いやぁ…///」デヘヘ


    115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:21:09.90 ID:5yXYMvYA0


    夜 男の家



    妹「…またいない…」

    妹「おかーさん、お兄ちゃんまた二階?」

    母「そうでしょ?」

    妹「……」

    妹「…爆発しそう……」グヌヌ

    母「…何が?」

    妹「…いろいろ」ムス




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「……」

    男「…これだ…」

    男「…この曲、この曲だよ…」

    男 (この曲ならみこさんも気に入ってくれる…きっと……)

    男「もうこの際みこさんの好きなバンドとか関係ない!」フンス

    男「好きなバンド聞いてその曲やるんじゃ、サプライズにもならないしな!」ウンウン

    男「……よぉっし…!」フンス


    116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:24:17.56 ID:5yXYMvYA0




    文化祭まであと50日




    君に届く音を奏でよう


    空に響く未来を奏でよう


    明日へ続く道しるべを奏でよう



    君が明日を、未来を、その先を笑って歩いていけるように_______









    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:33:03.13 ID:5yXYMvYA0


    朝 教室



    男「おはよー」

    サッカー少年「おはよう~」

    陸上部「おはぁ」

    男友「よぅ!」ババーン

    男「今日は余分なヤツがいるな…」

    男友「ひどくね!?」ガビーン

    サッカー少年「にしても本当に懲りないなぁお前…」ハハハ

    陸上部「だよなぁ、ほぼ毎日来てんじゃね?」アハハ

    男友「うるせぇ!」

    男「俺は戻らないからな!マジで!」フンス

    男友「むがががが……!」

    先生「はーい授業始めるよー!」ガラガラ

    男友「!? 早っ!?」ビク

    先生「男友くーん?他のクラスでしょー?」ホラホラ

    男「帰りなさい」フフフ

    男友「むむむ…!」タジタジ

    先生「帰りなさーい!」ホラホラ!

    男友「…お、覚えとけよー!」ダダダダ...

    サッカー少年「捨て台詞だな」

    陸上部「だな」ハハハ



    118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:48:08.61 ID:5yXYMvYA0


    放課後 音楽室



    男「部長!これ聴いてください!」スチャ

    ちび「…おぉ、いいよぉー」スチャ

    ~♪ ~♪

    ちび「…おぉ……」

    男「これ、歌詞カードです」ス

    ちび「……ほぉぉ」フムフム

    男「…これ、演りましょう!みこさんに届けましょう!」

    ちび「…でも、みこちゃんの好きなバンドの曲を演るんじゃなかったの?」

    男「いや、この曲がいいと思うんです!」フンス

    ちび「ふむむ…まぁ確かに、みこちゃんのために書かれたような曲…みたいだよね……」

    ちび「…いい曲……」フムフム

    男「ですよね!?これ、演りましょう!決定です!」ウォオー!

    ちび (…テンション上がってるなぁ)

    金髪「こんにちは~」ガチャ

    男「あ、金髪さん!」

    ちび「おいっす~」ブンブン

    男「これ、みこさんのために演ることになりました!」フンス

    金髪「ほぉ…!どれどれ………」

    金髪「…いいんじゃないかな、これなら、みこも…」パァァ

    男「よっし!満場一致!じゃあさっそく今から練習しましょう!」スクッ

    ちび「でも、スコアブックは?」

    ちび「ベースもまだ話つけてないし…」

    男「あ…そっか…」ポカン

    ちび「もー焦りすぎだよ新入りくん…」ハァ

    男「す、すいません…」

    金髪「…ベース、いますよ、ちょうど、やってくれる子が…!」ニコ

    ちび「んお?」

    男「お…おぉー!」

    金髪「吹奏楽部にいきましょう!姫ちゃんならやってくれますよ!」

    ちび「! 私もちょうど姫に頼もうと思ってたんだよ!」オォー

    男「行きましょう!吹奏楽部へ!」ウォオー!



    119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 11:58:16.45 ID:5yXYMvYA0


    吹奏楽部の部室



    ボボン...ボボン...

    姫「……」

    吹奏部員「…ちょっと、姫?」

    姫「!? な、何!?」ビク

    吹奏部員「ちゃんとチューニングしたの?なんかズレてない?」

    姫「あ…」

    吹奏部員「4弦…半音ズレてるよ」ホラ

    姫「あ、ありがとう…」

    吹奏部員「もう…ぼーっとしてちゃダメだよ?来週にはコンクールがあるんだから…」

    姫「うん……」


    プペー パプー

    ボボボン ブベボン


    吹奏顧問「…静かに、静かにー」


    . . . . .



    吹奏顧問「えー、みなさんご存知の通り、来週にはコンクールがあります」

    吹奏顧問「この吹奏楽部の部員全員が心を一つに、コンクールに臨みましょう」

    吹奏顧問「狙うは”金賞”のみ…」

    吹奏顧問「…それ以外はありえません、みなさん、気を引き締めて臨みましょう」


    「「「はぁーい」」」


    姫「……」



    120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 12:15:55.04 ID:5yXYMvYA0


    ガラガラ...


    吹奏顧問「?」





    男「姫さーん!!!バンドやろうぜ!!!!!!!!!!!!!!」ウォオー!





    吹奏顧問「!?」


    姫「」


    ちび「あちゃー…」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    吹奏顧問「君たち!いきなり入ってきて何だね!?」プンスカ

    男「す、すいません…」ヘコヘコ

    ちび「後でよーく言っときます…」ハァ

    吹奏顧問「しかも入室時の失礼しますも言えないとは、何たることだ!!」プンプン

    吹奏顧問「無作法な振る舞い、これは叱るべきことだぞ!?」ガミガミ

    男「む、むぐぅ……」

    ちび「あぅあぅ…」

    金髪「……」

    吹奏顧問「…君ら、軽音部かね?」ハテ

    金髪「はい、そうです…」

    吹奏顧問「…ふん、騒音部か」フン

    男「…!?」

    姫「…ッ」

    吹奏顧問「君ら、自分のやっていることが分からんのかね?」

    吹奏顧問「ロクに音楽理論も理解していない若造が、やっと少しばかり弾けるようになって大音量で歪ませ誤魔化して格好付けるだけの”形だけ”の音楽……、やっていて恥ずかしいと思わんのかね?」

    ちび「……ッ」ムムム...

    吹奏顧問「それに比べ、見よ!この吹奏楽部を!」フフフ

    吹奏顧問「譜面通りに進行する音楽!一糸乱れぬ芸術!すばらしいと思わんかね!?」フハハ!

    吹奏部員「…先生、練習を再開しましょう……」アセアセ

    吹奏顧問「待っていなさい、礼儀のなっていない生徒には教育が必要なのだ」

    姫「……ッ」バン!

    男「!?」

    ちび「…ひ、姫?」

    金髪「……」

    吹奏顧問「……なんだね、姫くん」ギロ


    121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 12:36:48.13 ID:5yXYMvYA0


    吹奏顧問「…まさか、君はこの”騒音部”の肩を持つというのね…?」ギロ

    姫「…私は”軽音部”と、この吹奏楽部を掛け持ちしています…」

    吹奏顧問「あぁ、そういえばそうだったな……」ククク

    姫「…先生、撤回してください、軽音部は”軽音部”なんです」

    姫「音楽を表現するのに、軽音も吹奏も違いはありません」

    吹奏顧問「何を言ってる、姫くん、君も知っているはずだろう?」

    吹奏顧問「この吹奏楽部の”芸術”を!!十分に理解しているはずだろう!?」

    姫「…確かに、吹奏は綺麗で美しい…私もそう思います」

    吹奏顧問「だろう?」フフフ

    男「姫さん……」アセアセ

    姫「…でも」

    吹奏顧問「…?」

    姫「軽音も、綺麗で美しいと思います」

    吹奏顧問「…同等とでもいうのかね、君は…」ピク

    姫「はい」

    ちび「姫…!」パァァ

    姫「音楽に壁はありません、ジャンルは違えど、音楽は”伝える”ものだと思っています」

    姫「…それなのに、この吹奏楽部は…」

    姫「…金賞金賞金賞金賞…、狙うは”金賞”のみ…」

    姫「…目先の栄光にばかり気をとられています…」

    吹奏顧問「…何を言っている、栄光こそが音楽、栄光を手にし、人々はその音楽を崇め称えるのであろう?」

    吹奏顧問「栄光を手にし輝く音楽こそが芸術なのではないか!」バン!

    吹奏部員「先生ッ…!」

    吹奏顧問「黙っていなさい!!!」

    姫「違います!あなたの音楽は、間違っています!!!」

    姫「音楽は”伝える”ものなんです!!賞賛を浴びるために音楽を利用するなんて、…あなたの考えは間違っていますッ!!!」

    吹奏顧問「…ッき、きさま…」プルプル

    ちび「ひめ!!!!!!!!!」

    姫「!?」ビク

    ちび「……もういい」

    姫「……」

    姫「…す、すいません……」

    吹奏顧問「……」プルプル

    ちび「ごめんなさいね、先生」ペコ

    ちび「私たち、これで失礼します」

    姫「……」

    男「ぶ、部長!?」オロオロ

    吹奏顧問「待ちなさい!君たち!」


    123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/11(日) 12:54:51.54 ID:5yXYMvYA0


    ちび「…あー、そうだ……」

    吹奏顧問「…!?」

    ちび「…私たちは”伝える”ために音楽をやってるの、姫の言ったとおり…」

    ちび「でも、その”伝える”行為が楽器をかき鳴らすっていう形になってて…」

    ちび「それを醜いだの、かっこ悪いだの、美しくないだの言われても、私たちはやめないから」

    吹奏顧問「…な、何を……」

    ちび「…”騒音部”の美しさ、知らない人が可哀想だなぁ」ハァ

    男「…俺たちの思いなんです」

    男「例えうるさいと言われても、やめません!!!!」ダン!

    吹奏顧問「!!!」ビク

    男「伝えたい人に届くまで、うるさく騒いでやりますよ!!!!!」ニカ

    金髪「…姫ちゃん、僕ら、みこに…ある曲を伝えようと思ってるんだ」スタスタ...

    姫「! ……」

    金髪「…協力してほしい」ス

    姫「……」

    吹奏顧問「姫!! その手を取るのなら、お前はもう吹奏楽部には置けん!!!退部してもらうぞ!!!!」

    吹奏部員「………ッ」フルフル

    姫「……ごめん、みんなとはもう…吹奏できないや」

    吹奏部員「!!! …そ、そんな……」

    姫「…よろしくお願いします」ギュ

    金髪「……ありがとう」ニコ

    男「ぃやったぁああああ!!!!!!!!!」ウォオー!

    ちび「わぁーい!!!!」ピョンピョン

    姫「…私もみこに伝えたいんです、ぜひ…協力させていただきます」ニコ








    バンドメンバー ベース(仮)ゲット!


    Vo.Gt 男
    Gt 金髪
    Ba 姫
    Dr ちび

    128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 00:51:51.52 ID:9u9ctA8p0


    下校時間 職員室



    副会長「では文化祭の企画書、ここに置いておきます」ス

    教頭「はい、ご苦労様」ニコ

    教頭「実に働き者だね、君は」ニコニコ

    副会長「いえそんな…」

    教頭「次期生徒会長は君しかいないだろうね」フフフ

    副会長「…恐れ入ります」ペコ

    ガラガラ バタン!

    副会長「?」

    スタスタ... ストン!

    吹奏顧問「………」イライラ

    バスケ部顧問「…先生、どうかなされたのですか?」ハテ...

    吹奏顧問「…礼儀のなっていない生徒を指導していたのですよ」イライラ

    バスケ部顧問「はぁ…」

    吹奏顧問「まったく…あいつらめ……!」イライラ

    教頭「先生?そんな風にカッカしていては指導も成るように成りませんよ?」ニコニコ

    吹奏顧問「教頭!」ガタ

    吹奏顧問「…教頭、お願いがあります、軽音部を廃部にしてください!」

    副会長「…!」ピク

    教頭「ほぅ…それはまた、なぜ…?」

    吹奏顧問「彼らの活動は教育に害を齎します、現に彼らの無作法ぶりには驚き呆れるほどですよ!?」

    教頭「ふむ…、軽音部ねぇ…」

    吹奏顧問「あんな騒音をかき鳴らす有害な部は、いますぐにでも廃部にするべきです!」ズィ

    教頭「ふむふむ…」

    教頭「…残念ながら、先生、あなたはこの学校の方針をよく理解されていないようですね…」ニコ

    吹奏顧問「…?」

    教頭「この学校は、基本的に放任主義なのですよ」ニコニコ

    吹奏顧問 (むぐ…そういえば、そうだったな……頭に血が上りすぎていて忘れていた……)グヌヌ

    吹奏顧問「…それでは、あのまま自由にやらせておけ、と…?」

    教頭「いえ、そうは言っていませんよ」フフフ


    129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 00:54:06.12 ID:9u9ctA8p0


    教頭「部やサークルの活動を牛耳るのは生徒会の仕事…すなわち、トップである生徒会長の権限です」

    教頭「…しかし、今は生徒会長の都合により実質的な会長となっているのは、ここにいる”副会長くん”なのですよ」ニコ

    副会長「! ……」

    教頭「副会長くんに相談なされてはどうでしょう?」フフフ

    副会長「……」

    吹奏顧問「…副会長くん、聞いていただろう?さっきの話を…」

    吹奏顧問「…君も清く正しくないことは嫌いなはずだろう、だから……」

    副会長「認めません」キッパリ

    吹奏顧問「!?」

    副会長「…彼らには文化祭に出演するという仕事があります、故に、今廃部になられては困るのです」

    教頭「現にもう企画書はこちらに届いていますしね」ピラピラ

    吹奏顧問「ぐぬぬぬ…!!!」プルプル

    副会長「…僕がいる以上、勝手に軽音部は廃部には”させません”からね」

    副会長 (……何を言っているんだ僕は…絶好のチャンスなのに…)

    教頭「そういうこと、だそうです」ニコニコ

    吹奏顧問「……ふんッ!」クル スタスタ...

    副会長「……」

    教頭「…さて、もう遅い、君も帰りなさい」ニコ

    副会長「はい、失礼します…」ペコ



    副会長 (…僕は……)



    130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:05:48.45 ID:9u9ctA8p0


    下校時間 校門前



    男「いやぁ姫さんのおかげで助かりました!」アハハ

    ちび「もー新入りくん、テンションMAXのままドア開けるんだから、まいっちゃうよ」ハァ

    金髪「でも、結果オーライってやつですね」ニコ

    姫「…いえ私は私の思ってたことを言っただけですから…」アセアセ

    ちび「…でも、本当によかったの…?」

    姫「何がですか?」

    ちび「いや、姫、もう吹奏楽部に戻れなくなっちゃったんだよ…?」

    姫「…ぜんぜん平気ですよ、だいぶ前から部の思想というか、目指すものっていうか…」

    姫「そういうのが自分と合わないなぁって思っていましたし」

    姫「良い機会でした、…むしろ感謝したいくらいですよ!」ニコ

    ちび「むぅ、それならいいんだけどね~」ホムホム

    男「よーっしッ!!!!」

    ちび「うぉわ!?」ビク

    男「俺、さっそくバンドスコア探してきます!」フンス

    金髪「じゃあ、僕もいっしょに行くよ」ニコ

    姫「なら私もご一緒させてください!」

    ちび「私もいくよー?」

    男「いえ大丈夫です!今日は俺のせいで皆さん怒られちゃったし、だから、ここは俺に任せてください!!」フンス

    男「ではまた明日です!!!!」バヒューン

    ちび「あらら、行っちゃった…」ポカン

    金髪「…では僕らは帰りますか」

    姫「そうですね…」

    ちび「んだね、じゃあまた明日!」ブンブン

    姫「はい!さようなら!」

    金髪「さようなら!」ニコ




    131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:10:10.32 ID:9u9ctA8p0


    夜 男の家



    妹「……」ペキョ...

    妹「……」ペキ...

    妹「……むむむむ」

    ヴヴヴヴ...

    妹「!」

    妹「…メール…、お兄ちゃんからだ!」ピ

    妹「…『本屋に寄るから、遅くなる!』、かぁ……むぅ…」

    妹「…つまんないなぁ」

    母「男は遅くなるの?」

    妹「うん、本屋によってくるんだって」

    母「そう…じゃあ、先に食べちゃいましょうか」

    妹「…はぁい」



    132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:18:12.87 ID:9u9ctA8p0


    本屋



    店員「いらっしゃいませー」

    男 (久しぶりにきたなー本屋…)スタスタ

    男 (…バンドスコアってどこにあるんだろう?)

    男 (…音楽雑誌のところかなぁ?)

    店員「何かお探しですか?」

    男「あ、バンドスコアを探してるんですけど…」

    店員「スコア本ですか、でしたらあちらの奥のコーナーにありますよ」ニコ

    男「お、あそこですか!ありがとうございます!」ペコ



    スタスタ...


    男「お、あったあった!」パァァ

    男「ひょぇえ~…たくさんあるなぁ…」

    男「え~っと…探してるバンドの…あの曲は~っと…」キョロキョロ

    男「! これ、Stairway to Heavenの楽譜!?」ウォオ!

    男「わぁああ!どうしよう!これ買おうかなぁ…!弾きたかったんだよなぁ!」

    男「うぅむ…練習したい……難しいの承知の上で、練習したい…」グヌヌ

    店員「どうかなされましたか?」

    男「あ、Stairway to Heavenの楽譜買おうか迷ってるんですけど、どうしたらいいですかね?」オロオロ

    店員「…買ったらいいと思います」ニコ

    男「ですよね!」


    133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:39:31.22 ID:9u9ctA8p0


    男「え~っと、Stairway to Heavenと~…あとは~……」キョロキョロ

    男「……」キョロキョロ

    男「………」キョロキョロ

    男「…あ!あった!」パァァ

    男「よかった!最後の一冊だ…」ス

    ピト

    男「…ん?」

    唯「ほえ?」

    男「わ、す、すいません!」アセアセ

    唯「わわ、こ、こちらこそごめんなさいです!」アセアセ

    男「…ひょっとして、このスコアを買いに…?」

    唯「え、えっと、そうです…」オズオズ

    男 (マ、マジかよぉ~…せっかく探したのに…)ズーン

    唯「…ひょっとして、そちらもこの本をさがして…?」

    男「あ、はい…そうなんですけど…」

    唯「……」

    男「……」


    男&唯「どうぞ!!!!!」ババッ


    男「……」

    唯「……」

    男「…お、俺、他の本屋で探してきます!!!」ッダダ

    唯「あ、まって!」ビク

    唯「……いっちゃった…」

    律「ゆいー?見つかったかー?」トテトテ

    澪「人気の曲だからなー、もしかしたらもう売れちゃってるかもなぁ…」スタスタ

    唯「りっちゃん!みおちゃん!」パァァ

    唯「それが…」

    律「ん?お!あるじゃんあるじゃん!」オォー!

    澪「最後の一冊?ついてるじゃないか!」

    唯「…あ、あうー……」オロオロ

    澪「…? どうしたんだ?唯?」キョトン

    唯「…え?あ、いや、…なんでもないよ…」

    唯 (…あの人に悪いことしちゃったなぁ……)ウゥム...




    134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:42:00.38 ID:9u9ctA8p0


    さらに本屋




    男「…ここになかったら、ネットで注文しよう…」

    男「…ネット注文は抵抗があるけど、仕方ないしな…」フゥ

    男「…よっし、行くぞ!」フンス

    ウィィーン

    男 (えっと…どこだろう、スコアスコア~っと…)キョロキョロ

    男「すいません、バンドスコアってどこに置いてますか?」

    店員2「スコア本ですか?でしたらご案内しますよ」ニコ

    男「ありがとうございます!」ペコ


    スタスタ...


    店員2「こちらになります」ニコ

    男「ありがとうございます!」ペコペコ

    男「…ほぇぇ~、やっぱりすごい数だなぁ……」

    男「…そうだ、Stairway to Heavenも探さないとな…さっき買い忘れちゃったし…」キョロキョロ

    男「…お、あったあった!」パッ

    男「あとは~っと…」キョロキョロ

    男「……」キョロキョロ

    男「…」キョロキョロ

    男「…あった!!!」パァァ

    男 (よかった!まだたくさんある!これなら大丈夫だ!)キラキラ





    帰宅



    男「ただいま~///」ホクホク

    妹「お、おかえり…」

    男「うぉわ!!び、びっくりした…」ビックーン

    男「…また玄関に座り込んで…」

    妹「……」ウツムキ

    男「…もしかして、俺を待っててくれたのか?」

    妹「!!?////」ドキン

    妹「そ、そそそ、そんなわけないでしょ!!!!///」アセアセ

    男「あはは!そうだよなぁ、そんなわけないかぁ…」アハハ

    妹「あ……」

    妹「……」シュン...

    男「おかーさーん!帰ったよー!飯食べたい!」

    母「任せろ」

    135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:50:13.63 ID:9u9ctA8p0


    文化祭まであと49日




    今日の朝食は白米…

    お母さん、俺、朝はバナナって言ってるだろ?

    何で米を炊くんだよ…





    母「あんたも日本人でしょ、たまには朝にご飯を食べなさい」


    男「日本人だけど…でも…」


    母「つべこべ言わずに、ほら!!!!」ネットォォオオ...


    男「うわああああ!な、何で納豆までかけるんだよ!?」


    母「あんた日本人でしょ、納豆くらい食べなさい」


    男「嫌だよ!!!」


    母「食べなさい!!!!」


    男「嫌だッ!!!!」


    母「食べなさい!!!!!!」


    男「いーやーだーッ!!!!!!」





    母「食べろッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」







    男「…はい……」











    今日も音楽ライフが始まる____________






    137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 01:57:28.14 ID:9u9ctA8p0


    母「 食 べ ろ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 」

    男「……もぐもぐ…」

    男「…うぇえ…臭いよぉ…」グスン

    母「おいしいでしょう?」

    男「不味いよぉ…」エグエグ...

    母「 お い し い で し ょ う ! ! ! ! ? 」

    男「お、おいしい!すごくおいしい!!」グスン

    男「……ヒック」ポロポロ

    妹「…朝から何やってるの」ハァ

    母「あらおはよう、あなたもちゃっちゃっと食べちゃいなさい」

    妹「うん」ストン

    男「…ふぇぇえ…臭いよぉ…」ポロポロ

    妹「…目の前で泣かれながら納豆食べられると、食べ辛いんだけど……」

    男「……ごめん」ヒック

    妹 (…泣いてるお兄ちゃん…可愛いなあ……)じぃ


    138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:01:52.25 ID:9u9ctA8p0


    朝 教室



    男「おはよう!!!!」

    サッカー少年「おはよ…臭ッ!」

    陸上部「おは…臭ッ!?」

    モブ美「おはy…臭ッ!!!」

    男「やめてよ!」

    男友「いえぇぇえええい!今日も来たぜぇぇええ!!!!」ドン!

    男友「…臭ッ!納豆臭ッ!!!」

    男「やめてよ!!!」

    先生「はーい!席についてー!じゅぎょうhz臭ッ!!!!?」

    男「 や め て よ ッ ! ! ! ! ! 」




    140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:10:12.96 ID:9u9ctA8p0


    昼休み トイレ



    男「……」シュコシュコ

    男「…最悪…、トイレで歯磨きとか…割とマジで死にたい……」シュコシュコ


    ブリブリブリィィイイ....


    男「…!?」


    ...プスゥ


    男 (…!? くっさい!マジで臭い!!?)オェエ

    男 (…だ、誰だよ、うんこしてんの…)


    ガコン...


    ジャァアアアアア.....


    ガチャ



    べス男「……」ヒョコ



    男「お前かよ!!!!」ガビーン


    べス男「…汚れた暗黒物質…大宇宙にそれを放出する快感……」ボソ

    べス男「……午後の甘いひととき……」フッ...


    男「……」ジトー...


    べス男「…!」ピク



    141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:19:20.52 ID:9u9ctA8p0


    べス男「……おめでとう」ス

    男「…!?」

    べス男「…ベース、見つかったんだろう…?」ボソ

    男「…あ、あぁ、見つかったよ…仮だけど…」

    べス男「……俺が呼ばれると思っていたが……」ボソ

    男「…呼んでほしかったのか?」

    べス男「……さぁな」フッ

    男「……」クス

    男「ありがとよ、べス男」ニコ

    男「…でも、I`ve Got a Feelingをセッションした時に入ればよかったんじゃないの?入りたかったのなら…」

    べス男「…俺は……」

    べス男「…君に眠る”力”を見抜くことはできなかった」

    べス男「……今君の周りにいる仲間は…俺とは違うだろう」

    べス男「…君の力を見抜き、君を信頼している……」

    男「…べス男……」

    べス男「……頑張れよ、陰ながら応援している」フッ

    男「……」ニカッ

    男「ありがとう!べス男!!」ギュ

    べス男「…ちなみに」ボソ

    男「?」

    べス男「うんこしてから手を洗っていない……」フッ

    男「」




    142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:32:40.64 ID:9u9ctA8p0


    放課後 花壇



    みこ「……」シャァアアア...

    みこ「…お花さん、気持ちいい…?」

    みこ「…お水、気持ちいいよね…夏だもん…」

    みこ「……はぁ」シャァァアア...

    みこ (…今日も学校休もうと思ったけど、お母さんがうるさいから出て来ちゃった……)

    みこ (……それにしても、暑いなぁ………)

    みこ「……」キュッキュッ...

    みこ「…ふぅ、……ん?」



    サッカー少年「あ、見ろよ!空!でっかい入道雲だ!!」

    サッカー部員「うわぁーでっけー!!!」ウヒョー!

    サッカー少年「あんだけでっかかったら、ラピュタぐらい入ってそうだよな!」

    サッカー部員「だなー!絶対入ってるぜー!」ウヒョォー!



    みこ「……入道雲」じぃ

    みこ「…でっかいなぁ」

    みこ (…私、ちっちゃいなぁ……)

    みこ (……本当に…)ジワァ...

    姫「おーい!みこぉー!」タタタ

    みこ「! 姫ちゃん…!」パァァ

    姫「はぁはぁ…今日は来てくれたんだね」ニコ

    みこ「うん…昼からだけどね…」...ニコ

    姫「…また、花の水やり?」

    みこ「…うん」

    みこ「…私にできることって、これくらいしかないから…」

    姫「……」

    姫「…みこ」

    みこ「…?」

    姫「……」ギュ...

    みこ「!!!?//////」ビクン

    姫「……」

    みこ (…ひ、ひひ、姫ちゃん…い、いきなり抱きついて……え?な、何なの…?////)アセアセ

    姫「…みこ?」

    みこ「ひゃ、ひゃい!?////」ビク

    姫「…私、吹奏楽部…辞めたの…」

    みこ「…!?」

    みこ「な、何で……」

    143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:58:10.14 ID:9u9ctA8p0


    姫「…理由は言えない…」

    姫「…けど」

    姫「…これで私、忙しくなくなったよ…」

    姫「…これから、ずっと、ずっとずっと……」

    姫「…いっしょに帰れるよ……」ニコ

    みこ「!!! ……姫ちゃん………」ジワァァ...

    みこ「…わ、私のことを…心配して…?」

    姫「……」ギュゥゥ...

    みこ「…私なんかの、せいで…姫ちゃん……そんな……」ポロポロ

    姫「…泣かないで、みこ…」

    姫「…私の意志だよ」

    姫「……私の…想い……」

    みこ「…やだ…ぃやだよ…姫ちゃん……」ポロポロ

    みこ「どうして、私なんかのため…に…?」グス...

    姫「……好きだから」

    みこ「……ふぇ…?」グスン

    姫「…私、みこが好きなの」ニコ

    みこ「……」グスン...

    姫「みこが好き…大好き……」

    姫「…言葉では表現できないくらい、大好き…」

    みこ「……だめ…だよ、私…」ポロポロ

    みこ「…私は…ドジで…、お、臆病で……」ポロポロ

    みこ「…ひとに、好かれる…ひとじゃ、ない…よ…」ヒック...

    姫「…関係ない」

    姫「そんなみこも、大好き…」

    姫「ぜんぶぜんぶ、大好きなの……」ニコ

    みこ「ひ、姫ちゃん……ッ」ブワァ...








    144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 02:59:11.82 ID:9u9ctA8p0



    音楽室



    ちび「…思ったより早く完成しそうだね」

    金髪「ですね、僕ら経験者で本当によかった」ニコ

    ちび「だねぇ…」

    金髪「…懐かしいなぁ…僕も最初は、あんな感じだったなぁ…」


    岩男「いやだからな?ここはこう読むんだ…」

    男「え?こうじゃないんですか?」

    岩男「逆だ逆!こう読むッ!」

    男「あぁ!なるほど…じゃあこれは…こうですか?」ジャーン...

    岩男「そうそう、そういうことだ!」ガハハ!


    ちび「あはは、私もドラム始めたばかりの頃は苦戦してたなぁ」ハハハ

    金髪「ほんと、懐かしい…」

    ちび「だねぇ……」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「えっと…だいたい弾ける…かもです…」ドキドキ

    ちび「かもって…大丈夫かよ~!」モー!

    岩男「まぁだいたいなら上出来だ!バンドは完璧じゃなくていい!」フンス

    岩男「足りない部分は気合と情熱でカバーだ!!」ガハハ!

    金髪「ふむ、では明日は日曜日ですし、ここで合わせてみますか?」ニコ

    ちび「うん、いいよー!」フンス

    男「ぜんぜんオッケーです!」グッ

    岩男「面白そうだから、俺も見に行くかぁ!!」ガハハ

    金髪「では、姫ちゃんにもメールしておきますね」ニコ!




    145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 03:09:15.96 ID:9u9ctA8p0


    夜 男の家



    男「~♪」

    ジャーン ジャーン

    妹「……」

    男「~♪」

    ジャジャーン ジャーン 

    妹 (…今まで弾いてなかった曲…新しい練習曲かな…?)

    妹 (…それにしてもいい声だなぁ……)

    男「~♪」

    妹 (………)じぃぃ







    閉じた心を開けるだろうか



    悩む彼女を、光で照らすことができるだろうか



    悲しくて、切なくて、胸が苦しくて、光を見失う彼女を…



    照らすことができるだろうか







      伝えよう、心を





           届く光を信じて










    153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:34:00.59 ID:xBO+3i+v0


    文化祭まであと48日




    今日は日曜日だけど学校へ行く

    バンドで曲を合わせるためだ



    朝から太陽は容赦なく町を焦がす


    まぁカラッとしてる方が気持ちいいからいいんだけど




    男「いってきます」



    154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:45:14.60 ID:xBO+3i+v0


    朝 音楽室



    男「おはようございまーす!」ガチャ

    金髪「おはよう」ニコ

    ちび「おいーっす!」ブンブン

    姫「おはようございます」ペコ

    男「俺が最後だったのかー、なんかすいません」

    金髪「気にしなくていいよ、時間通りなんだし」ニコ

    ちび「んじゃーさっそく始めようか!」オッシ

    姫「はい!」



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男 (…やっぱりいいな、音を合わせるって)

    男 (…なんていうんだろう……)

    男「………」


    ~♪ ~♪


    男 (…だめだ、なんて表現したらいいのか、分からない)

    男 (…言葉が見当たらないや)


    ~♪ ~♪


    男 (…もしかしたら、いらないのかも……音楽に言葉なんて…)

    男 (…言葉がいらないなんて、万国共通のコミュニケーションツールに使えそうだな…)クスッ



    ~♪ ~♪







    練習は夕方まで続いた



    昼頃は師匠がお昼ご飯を差し入れにもってきてくれた



    時間はたっぷりあると思っていたけど、後から思えば、本当にあっという間に感じるくらいに短かった



    _______ずっと





    ___ずっと音を奏でていた


    155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:01:03.57 ID:xBO+3i+v0


    夕方 校門前



    ちび「う~~~~ん!おもしろかったぁ~~!!!」ノビー

    金髪「まさか今日1日で完成するとは…」

    姫「よかったです、これで明日にでもみこに披露できますね」

    男「明日披露ですか!?」

    姫「早い方がいいと思うんですが…だめですか?」ハテナ

    男「いやだめではないけど…」フムム

    男「…ちょっと演出がほしいなー…なんて」

    ちび「あー、分かるかも!」

    金髪「ほう…具体的にどんな…?」

    男「…それはまだ考えてないですけど…」ウムムム

    姫「演出……」モンモン




    姫「みこ!あなたのために練習したの!聴いて!!!」ハナビ ドォォォン!

    みこ「きゃー!素敵!最高!大好き!結婚して!!///」




    姫「……いい///」

    男「ん?」

    姫「最高です、演出、やりましょう!」フンス

    男「お、おぉふ…」タジタジ

    金髪「となると、どういった演出を…」

    ちび「時間帯とか場所とか、考えることたくさんあるねぇ…」

    岩男「普通に学校でよくないか?」

    ちび「うわーフツーだなー」

    岩男「だ、だって学校以外で演奏できるところなんて、スタジオぐらいッスよ!?」

    金髪「スタジオは…狭いだろうから、演出!とはいかないだろうね…」

    姫「…やっぱり学校ですかぁ……」フムフム

    ちび「う~ん…じゃあ学校のどこでやろう?」

    男「…あ!」

    男「屋上!屋上でやりましょう!」フンス

    ちび「おくじょうぅ?」

    姫「…いいかも」ボソ

    金髪「夕日をバックに演奏するとか、良さそうですね」ニコ

    ちび「……ほ、ほぉぉ……」ポワァン...

    ちび「…なかなかロマンチックじゃないか!」フンス!

    姫「いい!すごくいいです!」キャッキャ

    岩男「…俺にはよく分からん」

    男「じゃー決定!楽器移動が大変そうですけど、頑張りましょう!」オー!

    156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:05:42.96 ID:xBO+3i+v0


    夜 みこの家



    みこ「……」

    みこ「………///」



    みこ「…はぁー……////」

    みこ「……姫ちゃん……///」


    コンコン


    みこ「…?」

    みこ母「…みこ?」

    みこ「なーに?お母さん…」ガチャ


    みこ父「……」

    みこ「……? お父さんまで…どうしたの?」

    みこ母「…お話があるの、リビングに来れるかしら?」

    みこ「大丈夫だけど……」バタン

    みこ父「……」




    157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:07:24.46 ID:xBO+3i+v0


    文化祭まであと47日



























    158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:25:25.43 ID:xBO+3i+v0


    朝 生徒会室



    副会長「…何?屋上で演奏させてほしい、だと?」

    男「お願いします!どうしても屋上でやりたいんです!!」

    副会長「…何を企んでいるかは知らんが、他の部や一般の方々に失礼だ、認めない」

    男「そ、そこを何とか!」アセアセ

    男「10分くらいで終わりますから!だから…!」ヘコヘコ

    副会長「……何のために屋上でやるのだ」

    副会長「屋上でなければダメなのか?」

    男「そ、それは……」

    生徒会長「いーじゃん別に…やらせてあげればー?」グダー

    副会長「か、会長…!」

    男「…わけは言えません、サプライズなので…」オズオズ

    副会長「…サプライズ?」

    副会長「…僕にやるのでもないんだ、言えるだろ」

    男「……他の人に言いませんか?」

    副会長「当たり前だ、僕は口が堅い」

    男「……」

    男「…とある女の子に、聴かせたい曲があるんです」

    男「それで、どうしても屋上で聴かせたくて…」

    生徒会長「…あらまぁ///」

    副会長 (…『聴かせたい曲』だと…?)

    副会長 (…どうしても……)

    副会長 (…そういえば、1年Z組のべス男も、屋上で……)

    モブ美「おはようございまーす……あれ?」ガラガラ

    生徒会長「おはようモブ美ちゃん」

    副会長「…いいだろう、許可しよう」

    男「……!!! あ、ありがとうございます!!!!」ペコ

    モブ美「…何の話をしてるんですか?」ヒソヒソ

    生徒会長「さぁね♪」ニコニコ

    副会長「……上手くいくといいな」

    男「!」

    男「は、はい!失礼しました!」ガラガラ バタン


    モブ美「……???」

    モブ美「あ、そういえば、会長」

    生徒会長「うん?」

    モブ美「女、今日も休みですか?」

    生徒会長「そうなのよぉ~…夏風邪、長引いててねぇ…」

    モブ美「そうなんですか……早く治るといいなぁ…」


    159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:34:07.46 ID:xBO+3i+v0


    廊下



    男「よかったー!なんだかんだ言って、副会長さんいい人だなぁ!」タタタ

    姫「あ、男くん!」タタタ...

    男「姫さん?」

    男「どうしたの?あ、屋上使用の許可はもらったよ!」イエーイ!

    姫「そ、それどころじゃないわ!」アセアセ

    男「へ?」

    姫「みこが…学校に来てないの!」アセアセ

    男「…昼から来るんじゃないの?」

    姫「……あ、そっか……」キョトン

    男「はは、姫さん、焦りすぎだって!」アハハ

    姫「ご、ごめんなさい、緊張して取り乱していたわ…」アワアワ

    男「落ち着いて、深呼吸だよ」

    姫「……」スーハー

    男「……どう?」

    姫「……落ち着いた…かも…」

    男「それは良かった」ニシシ

    姫「ありがとう、男くん」ニコ

    男「いえいえ」アハハ

    姫「…今日は頑張りましょうね、…みこのために」

    男「あぁ!」




    姫 (…とは言ったものの、やっぱり心配だわ……)

    姫 (…メールしておこう)ピッピッ...



    160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:40:03.73 ID:xBO+3i+v0


    みこの家



    みこ「………」


    ピピピピピ....


    みこ「……メール…」


    カチ カチカチ


    みこ「…姫ちゃんからだ……」


    みこ「……『どうしたの?いつ頃来れそう?』……」


    みこ「………」


    みこ「………姫、ちゃん……」グスン














    みこ父「…本当にすまないと思っている……」


    金髪「…仕方ないよ、父さんのせいじゃない」


    金髪「……行ってきます」ガチャ... バタン


    みこ父「………」






    161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:51:23.56 ID:xBO+3i+v0


    放課後 屋上



    岩男「~っと!!!!」ドスン

    男「うぐぐぐ…お、重い~…!!!」ヨロヨロ

    岩男「あ~腰が痛いわぁ…」トントン

    男「し、師匠、そこで止まらないで!」アセアセ

    岩男「おぉ、すまんすまん」ヒョイ

    男「~~ッし!」ドスン

    男「ふぃぃ~~~~…重かったぁ……」グテーン

    ちび「これで全部かな?」キョロキョロ

    岩男「そうッスね、延長コードも引っ張ってきたし、ばっちりッス」ニカッ

    男「うわ~空が広い!」

    姫「すごい開放感!」ウーン!

    ちび「たまには外で演るのもいいね~!」

    岩男「まぁちっと暑いッスけどねぇ」ジリジリ


    ちび「そういえば、金髪は?」

    岩男「ん、さっき家に戻りましたッスよ?」

    岩男「みこちゃん連れてくるらしいッス」

    姫「私の携帯にもメールがきてました!」

    ちび「そっか!じゃあ後はその2人待ちだな!」フムフム

    岩男 (…ただ、なんか金髪のヤツ、元気なかったな……)

    岩男 (…朝からなんか生気吸い取られたようだったし……)

    岩男「…気のせいかな?」ムムム



    162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:00:49.49 ID:xBO+3i+v0



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男「………」

    ちび「………」


    姫「2人とも、そんなところで仁王立ちなんて危ないですよー!」アセアセ


    ちび「…新入りくん」

    男「……?」

    ちび「…ここはね、この学校で1番高いところなんだよ」フンス

    男「…確かに、屋上のさらに管理室の上ですもんね…」

    ちび「…懐かしいね」

    ちび「私、1年の頃、よくここに1人で上って、今と同じように空を見てたよ」

    男「へぇぇ…」

    ちび「…あの頃と、何も変わらない」

    ちび「変わってない…」

    男「じゃあここは、部長の特等席みたいなところなんですね」ニコ

    ちび「そういうことさ」フンス

    男「……いい眺めだ」

    男「……お!」

    ちび「ん?」

    男「あの校門のところに見えるのは…金髪さんとみこさん、じゃないですか…?」じぃぃ

    ちび「…本当だ!」オォ

    男「よっしゃああ!部長!スタンバイですよ!!」タタ

    ちび「おぅ!!」タタタ





    163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:11:22.43 ID:xBO+3i+v0



    金髪「…遅くなって申し訳ない」スタスタ

    ちび「いやいやーぜんぜん待ってないよ~」フンス

    みこ「……」オズオズ

    男「金髪さん…」ス

    金髪「…ありがとう」



    姫「…みこ、来てくれてありがとう」

    みこ「……」

    姫「今日ね、みこに、聴かせたい曲があって、呼び出したの…」

    姫「…みこのことを想って、練習した曲なの」

    姫「聴いてくれると……」

    みこ「待って!!!」

    男「…?」

    ちび「……?」

    姫「…どうしたの? みこ……」

    みこ「…ごめん、なさい……私、聴けない……」フルフル

    姫「!? ど、どうして……」

    みこ「…聴いたら、余計…寂しくなっちゃう……」

    姫「ど、どういう……」

    みこ「私ね…姫ちゃん……」

    金髪「みこッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    岩男「き、金髪!?」ビク

    金髪「やめろ……」フルフル

    みこ「…私…」ポロ...





    みこ「引っ越すことになったの……」ポロポロ




    姫「……え?」

    金髪「ッ……」

    男「…う、嘘だろ……」アセアセ

    ちび「……」

    みこ「…だから、聴けない…聴いたら、余計に寂しくなって…」ポロポロ

    みこ「……私、…壊れちゃうかも…しれない、の……」グスン...

    姫「………」

    金髪「…聴くって約束…したじゃないか……」

    金髪「…みんなの想いを受け取ってから…」

    金髪「打ち明けるって…言ったじゃないか!!!」

    164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:43:00.14 ID:xBO+3i+v0


    みこ「ごめん……お兄……、私、耐えられない…よ……」ポロポロ

    金髪「ッ……」

    姫「…嘘…でしょ…?」プルプル

    姫「…嘘なんでしょ…?」

    姫「だ、だって、私、みこが好きで……」

    みこ「…ほんとのことだよ……」ポロポロ

    姫「嘘よ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    男「……」

    姫「私、言ったでしょ!!!これから、ずっとずっと!一緒に帰ろうって……!!!!!」

    姫「なのに…なんで……」ポロポロ

    みこ「…お父さん、転勤するの……」

    姫「! ……」ポロポロ...

    みこ「それで…今度はずっと、遠いところに…行かなくちゃいけないから……」

    金髪「…引っ越すことになったんだ……」

    姫「そんな……」

    姫「ぃ、イヤ!!!!イヤよ、そんなの!!!!!!!!」

    みこ「……もう、明後日には……」グスン...

    姫「!!?」

    男「そ、そんな…じゃあ、金髪さんも……?」

    金髪「あぁ……本当に…すまない……」

    岩男「マジかよ…」

    ちび「……」

    みこ「…ごめんね……」ポロポロ

    姫「ぃ、ぃゃ…ィヤ……イヤ……」ヒック... グスン

    男「……」

    男「……ッ!」ジャーン

    岩男「!?」(男のヤツ…ギターを……!)

    男 (…演らなきゃ…!い、今、演らなきゃ……!)ジャァーン

    ちび「やめろ!!!!!!」

    男「!!!」ビクッ

    ちび「……やめろ…」グスン...

    男「…部長……」















    165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:47:27.19 ID:xBO+3i+v0





    _____曲は演らなかった



    いや、演れなかった




    あのまま時が過ぎて、解散した



    誰も何も言えなかった










    …なんて悪い夢なんだろう










    覚めてくれよ、見たくないんだ、こんなの




    こんなの…望んでない






















    166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:48:30.85 ID:xBO+3i+v0



    文化祭まであと46日



































    167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:55:06.92 ID:xBO+3i+v0


    朝 教室



    男「……」

    サッカー少年「でさぁ、昨日、そのボールがさぁ…」

    陸上部「本当かよ!すげぇな!!」

    男「……」

    サッカー少年「…男?」

    陸上部「…どうした? …元気ないぜ…?」

    男「…何でもない」ガタ


    スタスタ... ガラガラ



    バタン



    サッカー少年「…どうしたんだ、あいつ」

    陸上部「さぁ……」













    先生「…あら?」

    男「……」スタスタ

    先生「男くん、これから授業よ、戻りなさい!」

    男「…保健室、行ってきます」スタスタ

    先生「ちょ、ちょっと!男くん!?」

    男「………」スタスタ













    168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:06:57.85 ID:xBO+3i+v0


    1年B組 教室



    B組先生「えー、出席をとるぞー」

    B組先生「赤木」

    赤木「はぁい」

    B組先生「井上」

    井上「はいッ!」

    姫「……」

    姫 (…みこ……学校に来ていない……)

    姫 (……………)

    姫 (……せっかく、想いを……伝えることが…できたのに……)









    2年A組 教室



    岩男「……」

    岩男 (…金髪、休みか…)

    岩男 (…とんでもないことになったな)

    A組先生「…くん」

    A組先生「岩男くん?」

    岩男「ん?」

    A組先生「出席をとっているのですが……」アセアセ

    岩男「ん、あぁ、すまん」

    A組先生「い、いえ!だ、大丈夫です!お気になさらず…!!」ビクビク

    岩男「……」

    岩男 (…この先、どうなっちまうんだろうな…)








    169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:17:47.18 ID:xBO+3i+v0


    放課後 屋上




    ちび「……?」



    ちび (…先客? …誰だろう……)





    カン カン カン...



    ちび「よっと……」

    ちび「…!」

    男「Zzz……」ンゴォォオオ

    ちび「…新入りくん……」

    ちび「…起きろーー!!!!!!!!」ズムン!

    男「」

    男「っぎゃぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!」ゴロゴロ

    ちび「おお、元気いいな!」ムハハ

    男「ぶ、部長!?」

    ちび「新入りくん、さては、ここで朝から寝てただろ?」ニヤリ

    男「うっ……」タジタジ

    ちび「まったく…1年坊が授業をおさぼりとは、けしからんよ!」プンプン

    男「…部長、人のこと言えるんですか?」ムムム

    ちび「むがっ!?」ビク

    男「ここに1年の頃から来てる、ということは、きっと部長もここでサボってたに違いない!」フンス

    ちび「失礼な~!私はちゃんと休み時間に来てたよ~!!!」プンスカ

    男「あはは!」

    ちび「もう~~~…」

    男「……」

    ちび「……」



    ちび「…曲、できなかったね……」

    男「…はい」

    ちび「……演りたかったね…」

    男「…はい……」

    ちび「……伝えたかったね…」

    男「……はい…」

    ちび「……」

    男「……」


    170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:28:27.51 ID:xBO+3i+v0



    見上げると空は黄金色に染まっていた



    黄金色の空に雲はひとつもなく、どこまでもどこまでも、ただ、だだっ広い空が続いていた



    …思えばよくこんなところで寝ていれたなぁ……ん? 午前は曇っていたっけ…?







    ちび「午前はもう晴れないかなーって思ってたけど、晴れてよかった…」








    空を見上げながら、部長は言った





    _____そっか、曇ってたのか







    晴れたんだ…










    男「…部長」


    ちび「…?」


    男「…俺、どうしても、みこさんにあの曲を聴かせたいです」


    ちび「……」


    男「…お別れの歌になるなんて、思ってなかったけど…」


    男「…それでも、みこさんに届けたいんです…!」


    ちび「……おなじ」


    男「…へ?」


    ちび「…私もおなじこと、思ってた」ニコ



    171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:38:27.29 ID:xBO+3i+v0


    ちび「…きっと、いや、ぜったい…みんなも、いっしょだよね…」


    男「そうですよ!みんな、届けたいに…伝えたいに決まってます!!!」フンス


    ちび「……」ニコ


    ちび「よぉーっし!!!!」フンス


    男「…? ぶ、部長? どこ行くんですか?」アセアセ


    ちび「ちょっとね!」ニコニコ


    男「……???」









    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ちび「もっしもーし!」


    スタジオの人『もしもし』


    ちび「あんちゃん!久しぶり~!」フンス


    スタジオの人『!? ちびちゃんかい!?』ビク


    ちび「ちびっていうなー!」プンプン


    スタジオの人『ご、ごめんごめん!で、何の用だい?』


    ちび「おっちゃんいる?おっちゃんに用があるんだ」


    スタジオの人『茂雄さんだね?ちょっと待ってて!』


    スタジオの人「茂雄さーん!ちびちゃんから電話ですー!」


    茂雄「何!?ちびからだぁ!?」ギロ


    スタジオの人「は、はい!そうです!!」ササッ


    茂雄「…ったく、今度は何やらかそうってんだぁ…?」






    172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:50:13.19 ID:xBO+3i+v0


    夜 みこの家




    みこ「………」


    みこ母「…食べないの?」


    みこ「…食欲ないの……」


    みこ母「……そう…」


    金髪「……」


    みこ父「…いただきました」ガタ


    金髪「…父さん、明日はいつ、出るの?」


    みこ父「…正午、この町を離れようと思っている……」


    金髪「…そっか」


    みこ母「…急でごめんなさいね、2人とも…」


    みこ父「…私から学校に伝えておく、今日は2人とも、友達にお別れを言ってきなさい…」


    みこ父「車も出そう…」


    金髪「……大丈夫、電話でいいよ…」


    みこ「………」


    ヴヴヴヴヴヴヴ....


    金髪「!」


    金髪 (…メール…?)カチカチ


    金髪 (……!!!!!)


    みこ母「どうしたの…?」


    金髪「…父さん、母さん、今日は友達の家に泊まりに行ってもいいかな…?」


    みこ母「…あなた?」


    みこ父「…いいだろう、…最後だしな、友達といられるのも……」


    金髪「…ありがとう」


    金髪「…明日の正午、駅で合流するよ」



    173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:53:17.09 ID:xBO+3i+v0



    文化祭まであと45日












    閉じた心を開けるだろうか



    悩む彼女を、光で照らすことができるだろうか



    悲しくて、切なくて、胸が苦しくて、光を見失う彼女を…



    照らすことができるだろうか







      伝えよう、心を





           届く光を信じて










    174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:04:38.63 ID:xBO+3i+v0


    朝 みこの家





    みこ「……これでよし…」

    みこ「…全部片付いた……」

    みこ「……こんなに広かったんだ、私の部屋…」

    コンコン

    みこ母「片付いた?」ガチャ

    みこ「うん…」

    みこ母「業者さんが運んでくれるから、運び易いようにまとめておいてね」

    みこ「…うん……」

    みこ (……姫ちゃん……)








    姫「みこが好き…大好き……」

    姫「…言葉では表現できないくらい、大好き…」

    みこ「……だめ…だよ、私…」ポロポロ

    みこ「…私は…ドジで…、お、臆病で……」ポロポロ

    みこ「…ひとに、好かれる…ひとじゃ、ない…よ…」ヒック...

    姫「…関係ない」

    姫「そんなみこも、大好き…」

    姫「ぜんぶぜんぶ、大好きなの……」ニコ







    みこ (…姫ちゃん……ごめんね、あの時…答えられなくて……)

    みこ (…姫ちゃんが、好きって言ってくれて、私、本当に嬉しかった……)

    みこ (本当に変われるって、心の底から思った…)

    みこ (…でも、そう…だよね…、だって、私だもん…『みこ』なんだもん…)

    みこ (こんな臆病者…変われるはずがないよ……)

    みこ (……姫ちゃんを傷つけて、私は何がしたいんだろう……)

    みこ「…最悪だよ、私……」グスン


    みこ「…! アルバム…」

    みこ「…ほんとに馬鹿だな、私……こんな大事なもの、しまい忘れるなんて…」


    ガサガサ


    みこ「…まだ時間あるし、見ようかな……」パラ...


    175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:23:50.60 ID:xBO+3i+v0


    みこ (…中学のアルバム……)



    私と姫ちゃんは中学の頃からの知り合い


    中学に上がったばかりで、不安でおどおどしていた私に声をかけてくれた


    姫ちゃんはそれから、私の1番のお友達になった


    私たちはすぐに仲良くなった



    姫ちゃんは軽音部に入った


    私も姫ちゃんと同じことがしたくて軽音部に入ったけど、自分のセンスのなさに絶望してやめた


    それでも姫ちゃんは応援してくれた


    「負けないで!チャレンジするみこ、かっこいいよ!!!」


    その一言が私の『手当たり次第に何でも挑戦する』姿勢を創り上げた



    そして修学旅行や職場研修が終わって、私たちは高校生になった


    私は姫ちゃんと同じ高校に入りたくて、一生懸命勉強した


    結果は桜咲く



    姫ちゃんは泣いて喜んでくれた



    もちろん私も泣いて喜んだ




    ____高校は中学よりもチャレンジできることが多い





    だから高校デビュー…新しいことにチャレンジして姫ちゃんを喜ばせたかった



    けどぜんぜんダメ


    全部、全部全部全部、撃沈した



    _____いや、お花のお水やりだけは続いてた




    けれどそれ以外はすべて、諦めてしまった



    176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:30:59.31 ID:xBO+3i+v0


    みこ「…こんなダメダメな私でも……姫ちゃんは、いつも傍にいてくれたね……」


    みこ「……嬉しかった」


    みこ「……ほんとに、嬉しくて………」


    みこ「…………」グスン


    みこ「……好き…」


    みこ「…好き、なの……私、姫ちゃんが…好き……」ポロ...



    みこ「…わかれ、たく、ない…よぉ……姫、ちゃん…」ポロポロ








    私の好きな人




    私の傍にいてくれた、大切な、大切な人



    大好きな人…





    …でも、もう別れなきゃ……









    みこ「…ごめん、なさい……」ヒック...










    177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:42:08.65 ID:xBO+3i+v0



    正午 駅





    みこ母「……大丈夫? みこ…」


    みこ「…うん……」


    みこ父「…おかしいな、金髪がいないぞ…」キョロキョロ


    みこ父「もう正午なのに……」キョロキョロ


    ヴヴヴヴヴヴ...


    みこ父「! メールか…」カチカチ


    みこ父「…金髪からだ」カチカチ


    みこ母「どこにいるの?」


    みこ父「…分からない、たぶんまだ友達の家じゃないか…?」


    みこ父「…どうやら遅れるらしい、私たちは先に行っていようか…」


    みこ母「そう……」


    みこ母「…行きましょう、みこ…」


    みこ「………」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    みこ父「平日なだけあって、かなり空いてるな…」ヨイショ


    みこ母「そうね…」


    みこ「……」


    車内アナウンス『えーご乗車ありがとうございます、この電車は○×線△△駅行きとなっております』


    車内アナウンス『出発までもうしばらくお待ちください』


    みこ (…さようなら、…姫ちゃん……)




    車内アナウンス『えーご乗車ありgくぁwせdrftgyふじこlp;@』



    みこ「!?」

    178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:49:37.34 ID:xBO+3i+v0


    車内アナウンス『な、何だね君は!どこから入ってきた!!!』


    車内アナウンス『え?後ろ?そんな、窓など開けては……ぐはぁッ!!!!』


    みこ父「…な、なんだ…?」


    みこ「………???」オロオロ


    車内アナウンス『えー、この度は…何線だっけ?』


    車内アナウンス『まぁいい、とにかく、右手のホームをご覧ください』


    みこ母「…声が違うわ、何のイタズラかしら……」


    みこ (…右の…ホーム……?)クル







    みこ「……!!!!!!!!!!」




































    みこ「………姫…ちゃん…?」












    179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:59:13.66 ID:xBO+3i+v0


    みこ「…ッ!」ダッ


    みこ父「!! みこ、どこへ行くんだ!?」


    みこ母「やめなさい!トレインジャックかもしれないわ!!」


    みこ「外に出るだけ!」タッタッタ...









    みこ「姫ちゃん!!!!!!!!!!」


    姫「みこ!!!!!!!!!」


    みこ「こ、これは、どういうことなの!?」


    みこ「…なんで楽器を持ってるの…!?」


    姫「…すぅぅ~…、…はぁ~~」


    みこ (…深呼吸?)オロオロ


    姫「私たちは!!!!みこ!!!!!!!あなたのためにある曲を練習してきたの!!!!!!!!!!!!!!」


    姫「それを今から演奏するから、聴いて!!!!!!!!!!!」


    みこ「…ッ! き、聴いたら、寂しく……」


    姫「ならない!!!!これは、お別れの曲じゃないの!!!!!!!」


    姫「あなたの…”心を開く歌”なの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    みこ「…心を……開く……」


    男「…いきます」


    ちび「……」コク


    金髪「……」ニコ





    カン カン カン カン



    180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:11:14.37 ID:xBO+3i+v0


    車内アナウンス『…やっと始まったか!』


    車内アナウンス『…う~ん、いたた… !!!! お前、何者なんだ!!!』


    車内アナウンス『おっと、今大事なところだっつーの!大人しくしてろ!!!!』


    車内アナウンス『もがが!や、やめろぉ!!!』


    車内アナウンス『ひゃっはーーー!!!やっぱり部長のドラム叩いてるとこ、最高ッス!!!!』


    車内アナウンス『むががぁ!き、貴様!私はこの職についてから、出発時刻に遅れたことは一度もなかった!!!貴様はその私の輝かしい功績を崩しに来たのだな!!?』


    車内アナウンス『あ?何言ってんだ?』


    車内アナウンス『させん!させんぞ!必ず出発時刻になったら出発する!!!!』


    車内アナウンス『て、てめぇ!何をする!!!』


    車内アナウンス『はは!どうだ!必殺、脛毛ちぎり!!!!痛いだろぅ!?』ブチチチ


    車内アナウンス『ぎゃああああああああ!!!!!!!!!』




    みこ父「…ど、どうなっているんだ…」ポカン


    みこ母「…さ、さぁ……」ポカン




    181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:28:19.51 ID:xBO+3i+v0


    みこ (…この曲……)



    ~♪ ~♪





    色の褪せた絵の古ぼけたベンチとはにかむ少年


    雨ざらしのまま朽ち果てたいつかの希望を掲げよう





    みこ (…私の諦めていったこと……これからの、未来…希望……)




    静まり返る夜のミュージアム


    忘れられたいつかの君は笑うんだろう




    みこ (…あの頃の私……)


    みこ (…姫ちゃんに近付きたくて、認められたくて…)


    みこ (…姫ちゃんの傍にいても、恥ずかしくないぐらい、しっかりしなきゃって…)






    ほら 誰彼となく集まった広間を過ぎるマーチングバンド


    今 裸足のまま駆け出した少女にこの曲を捧げよう






    182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:29:54.90 ID:xBO+3i+v0




    開け 心よ


    何がやましくて 


    何故 悩ましいんだ 僕ら







    光れ 言葉よ


    それが魂だろう


    闇を照らしてどこまでも



    行け






    みこ「……姫ちゃん!!!!!!!!」



    姫「……」ニコ


    みこ「…姫、ちゃん……」ポロポロ


    みこ (…ありがとう……)ポロポロ...




    183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:32:36.86 ID:xBO+3i+v0



    男 (まだだ!まだまだ!!!!)


    男 (まだ届くんだ!!!!!!!!!!!!!)





    悲しくなったり


    切なくなったり


    ため息吐いたり


    惨めになったり


    いつかは失ういのちを思ったり



    それでも僕らは息をしよう





    みこ「姫ちゃん!!わた、わたじ、だいずきなの!!!!!!!」ボロボロ...


    みこ「ひめぢゃんが…だいずぎなのッ!!!!!」グスン


    姫「みこ…!」


    車内アナウンス『早く!もう時間がないッスよ部長ォ!!!!!!!』


    一般人A「お?路上ライブ?」


    一般人B「路上っつーか、駅ライブ?」


    一般人C「へー…すげぇじゃん……」


    ちび (…新入りくん、熱入ってるな……)


    ちび (…さっきから鳥肌立ちっぱなしだよ……)ニヤニヤ




    金髪 (…この曲が…このバンドで演る、最初で最後…か……)


    金髪 (…残念だよ、本当に……)


    金髪 (…男くん、もっと君の声を聴きたかった……)




    184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:43:41.94 ID:xBO+3i+v0



    開け 心よ


    何がやましくて


    何故 悩ましいんだ 僕ら




    光れ 言葉よ


    それが魂だろう


    闇を照らしてどこまでも



    行け





    男「行けぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




    みこ「ずっと、ずっと!!!!ずきだった!!!!!!!!!」グスン



    みこ「こ、これから…も、ずっと、ずっと…ッ!!!だいずぎだよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」ボロボロ



    姫「みこ……ッ!!!」ブワァ...



    ちび (…フェードアウト……)フゥ...



    男「……」ハァハァ...



    金髪 (…ありがとう、男くん……)





    185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:45:14.74 ID:xBO+3i+v0



    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!





    男「!!! こ、こんなにギャラリーが…!」アセアセ


    ちび「気付かなかったのかー?ずっと中盤からずっと見てたぞ~?」フッフーン


    男「ま、マジすか…」テレテレ



    「すげーぞーー!!!!!!」


    「マジで格好良かった!!!!!!」


    「もう一曲やってよー!!!!!!!!!!」




    ざわざわ...



    みこ父「みこ!もう時間だ!乗りなさい!」グイ


    みこ「ッ…! 姫ちゃん!!!」


    プシューーーーッ


    姫「みこぉ!!!!!!!!!!」ポロポロ


    みこ「ありがとう!姫ちゃん!!皆さん!!!!!」ヒック


    みこ「わたし、変わります!変わってみせます!!!!!!!」ボロボロ


    みこ「姫ちゃん!!!!見てて!!!!私変わるから!!!!!!!!!!!」


    姫「…うん、…うん…!」ポロポロ


    みこ「ぜったい、変わるから!!!!!!!!!!!!」



    車内アナウンス『出発だぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


    車内アナウンス『ちょ、ま、俺降りてねーし!!!!!』



    ガタン, ガタン,




    姫「みこぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





    186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:56:33.62 ID:xBO+3i+v0


    ちび「…よかったな、金髪」ニシシ


    金髪「…はい」グスン


    男「…金髪さん、今までありがとうございました!」ペコ


    金髪「こちらこそありがとう、君がボーカルを担当するバンドに入れて、本当によかった…」


    男「…少ししか一緒にできなかったけど、金髪さんのギター、すごい好きでした…!」


    ちび「私も好きだったぞ?」ニシシ


    金髪「…ありがとう」グスン


    金髪「…姫ちゃんも、ありがとう…みこのために……」


    姫「……ふぁい…」ポロポロ


    ちび「はは、泣くなって!永遠に会えないわけじゃないんだし!」ヨシヨシ


    姫「だってぇぇ!」ビェェエエン!


    男「……」ニコ


    金髪「…僕はきっと、もう音楽はやめると思う…」


    男「え…!?な、なんで…」


    金髪「…僕にもいろいろあるんだよ、…部長と同じように……」ニコ...


    男「えっ…?」


    ちび「…そっか」タハハ


    ちび「…まぁ、気の赴くままにやりなさい!いろいろな!」フンス


    金髪「はい…!」グス


    金髪「…それじゃあね、男くん、姫ちゃん、…失礼します、部長!」ペコ


    ちび「おう、またな!」ブンブン


    姫「うぇえええええん!!!」グスングスン


    男「またどこかで会いましょう!」ブンブン




    ちび「……行ったか…」

    男「……はい…」

    姫「……」ヒック...



    187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:03:14.78 ID:xBO+3i+v0


    ちび「…さ、撤収撤収!逃げるよ!!」フンス


    男「あ、はい! …で、でも、この楽器は…」アセアセ


    ちび「朝、説明したでしょ?おっちゃんが回収してくれるから!ほら早く!!」トテトテ


    男「…あぁ、茂雄さん……」ポン


    男「あ、待ってくださいよー! 姫さんも早く!」タッタッタ


    姫「ふぇぇ…」ヒック






    「あ、どこ行くんだよー!!!?」


    「もう一曲やってくれよー!!!!!!!」


    「またここで演ってくれよなー!!!!」






    ワァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!










    ______________________________________________________________



    ____________________________________________



    ______________________________















    188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:11:21.28 ID:xBO+3i+v0




    みこさんと金髪さんは去っていった



    残された俺達は、またギターとベースを探さなければいけない…




    それでも、不思議と心は軽かった



    むしろ心地良いくらいに






    想いは伝わったんだ



    みこさんは、きっと変われるだろう




    想いを伝える____それが音楽




    姫さんの言う”伝わる”音楽




    あるべき姿、形





    芸術品みたいに、美しくなくていいんだ、綺麗じゃなくていいんだ






    …自分の伝えたいことを、伝える





    それ以上に”綺麗”なものって、世界中どこを探してもないと思うよ

















    192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:58:59.85 ID:ODetKTzr0



    ...ガタン ガタン 



    ...ガタン ガタン






    みこ「………」


    みこ母「…何を聴いてるの?」


    みこ「…ん? …これ?」スチャ


    みこ「…えへへ、聴いてみる?」


    みこ母「あ、ありがとう」スチャ


    みこ母「……へぇ」パァァ


    みこ「……」ニコ


    みこ「……開け、心よ、かぁ……」


    みこ「…何がやましいんだろう」


    みこ「……何故悩ましいんだ僕ら…」


    みこ「…なんだっていいよね、私たち…」





    みこ「…行けば分かるんだもん!」ニコ





















    バンドメンバー

    Vo.Gt 男
    Dr ちび


    195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:42:43.92 ID:ODetKTzr0



    文化祭まであと44日




    朝、茹だるような暑さで目が覚めた

    …クーラーが作動していない


    どうやら壊れたみたいだ


    修理に出さなければならない





    男「…はぁ」







    これからこの部屋でくつろぐ事はしばらくできなさそうだ







    196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:58:08.29 ID:ODetKTzr0


    朝 教室



    男「おはよー!!!!!!!!!!!」

    サッカー少年「おはよ~」

    陸上部「………」ズゥゥン...

    男「…どうしたんだ陸上部、元気ないぜ?」

    陸上部「…男か…、聞いてくれよ!」ムクリ

    陸上部「あの、あのみこさんが、引っ越しちまったんだよぉ!!!」ウワァァアン

    男「あぁ、そのこと?」

    陸上部「えぇ!?知ってたの!?」ガビーン

    男「うん」

    陸上部「……はぁぁぁ、とにかくな? …俺、みこさんが好きだったんだよ…」ドンヨリ

    男「…みこさん付き合ってる人いたよ?」

    陸上部「!!!??」ガガーン!

    サッカー少年「ははw どんまいwww」

    陸上部「ちくしょぉぉおおお!!!!!!!!」ビェェェエエエン!

    男友「ようようようよう!!!」ズンズン

    男友「ヘイ YO!!!!」ズビシ

    男「おー朝からテンション高いな」ハハハ

    サッカー少年「おはよ~」

    男友「おっはー!」

    男友「おいお前ら聞いたか!?昨日、駅でヤバイことがあったらしいぜ!?」フンス

    サッカー少年「やばいこと?」

    男友「おう!なんかすげー路上ライブがあったらしい!!」フンス

    男「へぇ~…」

    男友「トレインジャックに、公開プロポーズ、路上ライブ……とにかく、見た人は口々に言ってた!」

    男友「やばかったって!!!!」フンス

    サッカー少年「公開プロポーズかぁ…カッコイイなそれ!」オォー

    男友「だろぉ!?あぁー俺も見たかったなぁ!!!」

    男「……」

    男 (…昨日の朝、部長が私服で来いって言ってたのはそういうことだったのか……)

    男 (確かに制服で演奏したらソッコーばれるもんなぁ…ここの生徒だってこと)

    サッカー少年「どうした?」

    男「ん?あ、いや、別に? 俺も見たかったなーって……」アハハ

    男友「ふーん……っていうかお前、昨日なんで休んだんだよー」

    男「夏風邪だべ」

    男友「1日で治るかぁ?」

    男「楽勝だっつーの!」ヘヘヘ



    197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:14:57.41 ID:ODetKTzr0


    放課後 音楽室



    男「こんにちは~!」ガチャ

    ちび「うーっす」

    男「ありゃ、部長だけですか」

    ちび「うん~」

    男「師匠どうしたんだろう?」

    ちび「さぁ~」

    ちび「サボりじゃない?」

    男「ひぇ~、師匠ワルだなぁ…」

    ちび「…屋上で1日授業サボって寝てたのはどこの誰かなぁ…」プクク...

    男「し、仕方ないですよ!あれは!」アセアセ

    ちび「あはは!」

    男「それより!これからのことを話しましょうよ!」アセアセ

    ちび「あぁ、ベースとギターね?」

    男「そうです!」フンス

    ちび「…う~~ん……」ムムム

    ちび「ベースは…姫とべス男くんだけど、姫はみこちゃんのためにってことで一時的に入ってもらってただけで……」

    男「べス男は……」

    ちび「…私、ちょっと苦手なんだよなぁ…あの子…」タハハ

    男「まぁ、悪いヤツじゃないんですけどねぇ…」アハハ

    ちび「ちゅうにびょうってやつだねw」

    男「はいw」

    ちび「…で、ギターは……岩男、くらいしかいない…かなぁ…」

    男「ですかねぇ…師匠しかいないかも……」

    男「…あ!」

    ちび「ん? 心当たりあるの?」オッ

    男「…あーダメです、ゲイ先輩がギターやってたんですけど、バンド組んでました…」ハァ

    ちび「そ、そっか…」

    ちび (…ゲイ先輩!? 名前からして危ないッ!危険な臭いがするよ!?)ビクビク

    男「…うーん、どうしましょう……」

    ちび「う~~~む……」

    男「…うぅぅん……」

    ちび「むぅぅぅん………」



    198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:22:43.11 ID:ODetKTzr0


    夜 男の家



    男「……う~ん…」

    男 (バンドメンバーどうしようかなぁ…)

    妹「…どうしたの? うんち?」

    男「!? バ、バカ!下品なことを言うな!!女の子だろ!!!!」プンスカ

    妹「…キモイ」

    男「…な、何だよ」タジタジ

    妹「…何よ!昨日まですごい落ち込んでたのに、今日になったらケロっとふんばっちゃって!!」ガタ

    男「ケロっとふんばる!? どういうふんばり方だよ!?」アセアセ

    妹「うるさい!死ね!」タタタ...

    男「ちょ、待てよ!」ダ!

    男「待てったら!」ガシッ

    妹「!?」ビク

    男「…お前、なんか変だぞ……」

    妹「………」

    男「…すぐ怒るし、なんか普段からよくぽーっとしてるし…」

    男「何があったんだよ…」

    妹「……」

    妹「…耐えられないよ」

    男「…?」

    妹「……はなして」

    男「…あ、ご、ごめん……」パッ

    妹「……」

    スタスタ...

    男「……なんなんだよ、本当に」

    母「ご飯ですお」



    199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:27:18.20 ID:ODetKTzr0



    文化祭まであと43日





    バンドメンバー探しは振り出しに戻った

    今のところ考えられるのは、ギターは師匠、ベースは…妥協してべス男…


    今日話をつけてみよう


    上手くいくといいけど…





    200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:39:37.91 ID:ODetKTzr0


    朝 教室



    男「おはよぉおおお!!!!!!」

    女「…おはよう」

    男「!?」ビク

    男「…女!?女じゃん!!!」ウォオ!

    男「ひっっっさしぶりじゃん!!」プルプル

    女「プルプルすんな! …まぁ、長引いただけよ、夏風邪…」コホン

    男「へぇ…」

    男「…? 女…?」アレ?

    女「…な、何よ…」ドキ...

    男「太った?」

    女「」

    男「…そうだよな?やっぱり? なーんか、前よりふっくらしたなぁって思ったんだよな…」まじまじ...

    女「…し、し、し、/////」プルプル

    男「?」

    女「死ねぇぇぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドゴン

    男「っぐは!!!」ゲボォ

    男友「いぇええい今日も来たぜぇえええって、ぇぇぇえええ!!?」ビックーン

    男友「男が吐いてる!た、大変だ!先生ー!!!!」ダダダダ

    男「おろろろろろろろ」ゲボゲボ

    女「レ、レディになんてことを言うのアンタは!!!!//////」ハァハァ

    女「最っ低!!!!マジで死ね!!!!!/////」プルプル

    男「」プルプル

    女「死んで生き返って、また死ね!!いやそれでも足りないわ!!!!///////」ハァハァ...

    女「ば、罰として、夏休み、海行くのに付き合いなさい!!!!//////」モォーーー!

    男「」





    そう、あと3日で夏休み


    クラスのみんながソワソワしてるのはそのせいなのだ!





    男「わ、わかった……わかったから、もうヤメテ…」ハァハァ

    女「な、ならいいわ!ま、まったく……!」プンプン

    男友「男ーー!!!大丈夫かぁあああ!?」ダダダ

    先生「男くん!?いったいどうしたの!?」アセアセ

    女 (……よっしゃ!///)グッ...


    201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:56:46.13 ID:ODetKTzr0


    放課後 生徒会室



    副会長「…あぁ、今日は仕事がないな…暇だ……」

    副会長「…モブ美くん、オセロでもしないか?」

    モブ美「この資料を整理しないといけませんので…」セッセッ...

    副会長「手伝おうか?」

    モブ美「結構です…」イソイソ...

    副会長「…そうか」

    副会長 (……暇だな)ハァ

    副会長「……」チラッ


    生徒会長「あーやっぱり女ちゅわんの制服姿は可愛いでちゅねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァ ジジィー...

    女「ちょ、やめてよ!ビデオカメラで撮らないで!!///」アウアウ

    女「そ、それに、ちょっと…太ったんだから…恥ずかしいよ……////」アウー...

    生徒会長「いやそれくらいの方が抱き心地が良いでゴワスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだから安心して撮られるでゴワスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ウッスウッス ジジィー...

    女「語尾が安定してないよお姉ちゃん!////」アセアセ

    生徒会長「あああああああああああああああもうたまらん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガバッ

    女「きゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!//////」ドサァァ



    副会長「…まったく、ここをどこだと思っているんだ……」

    モブ美「そう言う割りには注意しないんですね…」イソイソ

    副会長「な!?」ビク

    副会長「ぼ、僕は今考え事をしていて忙しいんだ!それどころでは…!」アセアセ

    モブ美「さっき暇だ…って言ってたじゃないですか」モノマネ

    副会長「むががが…///」タジタジ

    副会長「……屋上へ行ってくる」スタスタ ガチャ

    バタン!

    モブ美「……はぁ」イソイソ

    生徒会長「女ぁ…女ぁあぁあ!!!ぁぁああぁぁぁあぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!」ハァハァ

    女「ひぅっ…ひうん!…ゃ、ゃめ…て…!//////」ガクガク

    生徒会長「スーハースーハークンカクンカクンカクンカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」モフモフ



    モブ美 (……ここ、ほんとに生徒会室なんだろうか…)ズゥゥン...



    202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:08:17.42 ID:36KBDUAU0


    屋上



    副会長「ふぅ……」

    副会長「……」

    副会長「…それにしても暑い……」ダラダラ



    ~♪ ~♪


    副会長「…?」

    副会長 (…メロディ……、ギターの音色か…?)

    副会長 (…管理室の上からか……)



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    カンカンカンカン...


    副会長「よっと…」


    男「!?」ビク


    副会長「…お前は軽音部の……」


    男「あ、あの、その、これは…!」アセアセ


    副会長「…やめろとは言ってない」スタスタ


    男「えっ……」アセアセ


    副会長「…僕は生徒会の仕事で疲れているんだ」ストン


    副会長「…さっきの曲でも弾いてくれないか?」


    男「………」


    副会長「……どうした?」


    男「…あ、い、いえ、じゃあ…弾かせていただきます……」アセアセ



    ~♪ ~♪




    副会長「…Steve VaiのSelfless Loveか」


    男「…知ってるんですか?」


    副会長「…あぁ、僕の父が好きなんだ」



    206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 10:47:32.34 ID:36KBDUAU0


    男「へぇ…」


    副会長「……」



    ~♪ ~♪



    副会長「…ありがとう」


    男「い、いえ…」


    副会長「…お前、入部してまだそう経ってないのに、上手くなったな」


    男「え…いや、それほどでも…」アセアセ


    副会長「…才能ってやつか」


    副会長「…まぁいい、…文化祭、しっかり働いてもらうぞ」スタスタ


    男「は、はい…!」アセアセ




    カンカンカンカン...






    男「…あぁ、びっくりしたぁ……」ドキドキ


    男「…やっぱ普通にいい人だよなぁ…」




    男 (…父さん、バンドマンか音楽好きなのかなぁ?)


    男 (副会長さんがそれに少しでも影響されてるんだったら、バンドに誘えるんだけど…)


    男 (…あの様子だと、知ってるだけ、って感じだよな…)ハァ





    207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 11:14:07.29 ID:36KBDUAU0



    音楽室



    男「…よし、今日は師匠とべス男に話をつけるんだったな…」

    男「…頼まれてくれるといいけど…」


    男「こんにちはー!」ガチャ





    ボカロ「Life sucks, and then you die...」


    ドドン...




    男「!?」




    ドドン... ドドン...




    男「ボカロさんに…べス男にドラ子さん!? …それと…」


    男 (…あのギターの人…誰だ…?)アセアセ







     Here lies our fate, a bleakly stained disgrace

       A cross between two worlds of liberty and hate
     
        Nothing is forgone, we'll never see the dawn

         Accept the consequence and kill the optimist

          Banished, feel the scream, end of dreams

             All is lost, all is lost...






    男 (SkinlessのThe Optimist!!?)ガビーン


    男 (やべぇ…ヘビメタ…初めて生で見た…!!!)ドキドキ


    男 (…すげぇ……とにかくすげぇ!!!!!!!!!!!!!!!!)




    208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 11:15:37.59 ID:36KBDUAU0



    ボカロ「ッ!ッ!ッ!」ヘドバン


    べス男「ッ…ッ…ッ」ヘドバン


    ドラ子「ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」ヘドバン


    ???「ッッッッッッ!!!!」ヘドバン




    男 (…すげぇツーバス……冷や汗が止まらん…!!)ドキドキ



    男「か、かっけぇ…!!!!」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    終了...



    男「ブラボー!!!ブラボーーー!!!!」パチパチパチ


    ボカロ「ふぅー☆ミ」


    べス男「…音の狂気…乱れ狂う宴……」ボソ


    ドラ子「ドドドド...」フゥ


    ???「甘い甘い甘いファアアアアアアアアアアアアアアアアアアック!!!!!!!!!!!!!!」ドン!


    男「!?」ビク


    209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 11:17:55.17 ID:36KBDUAU0


    ???「甘いわアンタら!もっと激しく、ヘヴィにいかなきゃダメだろぉぉおおおおお!!!!!!!!!!!」ギャアアアア


    ボカロ「もー疲れたよぉ☆ミ(ノ◇≦。) ビェーン!!」


    ???「甘ったれんじゃないよファーック!!!ボカロ、あんたもっと声を嗄らしなさい!!!!!」ビシ


    ボカロ「うひー私女の子だよぉー!(_πдπ) シクシク アイーン☆ミ」


    ???「べス男!あんたももっと激しく!乱れろ!!!!!!」


    べス男「……」コクリ


    ???「ドラ子!あんたはいいわ!最高!!もっと暴れていいわぁああ!!!!!!!!!」ギャアァァァアアアア!!!


    ドラ子「ドッドッドッドッドッド...」カタカタカタカタ


    男「…な、なんだ、この人……」タジタジ


    ???「…んん”?」クル


    男「ひぃ!」ビク


    ???「見せモンじゃないよ!!出てきな!!!ファァアアアアアアック…」


    ???「ユ”ウ”ウ”ゥ”ウ”ゥ”ゥ”ゥ”ゥ”!!!!!!」ババーン!


    男「し、失礼しましたー!」ガチャ バタン!


    ???「ほらぁいくよアンタらぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    ボカロ「ひゃあーん!。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!☆ミ」


    べス男「……疲労気味の堕天使…」ボソ


    ドラ子「ドドドドドドッドオドッドオドドドッド…!!!!」カタカタカタカタカタ




    210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 15:13:16.37 ID:36KBDUAU0


    音楽室 外



    男「ひぃひぃ…こ、怖かったぁ…」ガクブル

    ちび「おいっす~」スタスタ

    岩男「よう男!」スタスタ

    男「あ、部長に師匠!」パァァ

    男「大変です!部室に変な人が!」アセアセ

    岩男「変な人ぉ?」

    ちび「どれどれ…」じぃぃ

    ちび「…ギタ娘じゃん!」

    男「ギ、ギタ娘…?」アゼン

    岩男「おぉ、ギタ娘先輩ッスか~」

    男「だ、誰ですか?」オズオズ

    ちび「私の友達だよー、ヘビメタ大好きのクレイジーな女の子だよ」ニコニコ

    男「へ、へぇぇ…」

    ちび「…なんかすごいスイッチ入ってるみたいだから、今日は部室、入れそうにないねぇ…」じぃぃ

    岩男「そうッスね…、今日はもう帰る他ないッスね」フゥ

    男「マジですか…」アセアセ

    ちび「割とマジだよ~」

    男「…そ、そうだ、俺、師匠に話が…」

    岩男「あぁ、バンドの件か?」

    男「え、もしかして部長から聞いたんですか?」

    岩男「あぁ、頼まれてな」

    岩男「…悪いけど、俺には俺のバンドがある…まぁ今はドラムが負傷中で活動してないけど…」

    岩男「そんなワケで、俺は入ってやることはできねぇ、すまんな」

    男「むむむ…」アセアセ

    ちび「まー仕方ないよなー…」タハハ

    岩男「…ギタ娘先輩、誘ったらどうだ?」

    男「!?」ビク

    ちび「あー無理無理」アハハ

    ちび「あいつ、ヘビメタ以外興味ないから」

    岩男「あぁ…そういえばそうッスねぇ…」フムム

    男 (……ほっ)




    211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 15:20:56.71 ID:36KBDUAU0


    夜 男の家



    男「~♪」

    ジャカジャカ ジャーン

    男「~♪」

    ジャジャーン ギュイーン

    妹「…ただいまー」ガチャ

    母「ちょっと、あんた、こんな時間までどこ行ってたの!?」

    妹「……」スタスタ

    母「待ちなさい!何か言ったらどうなの!?」ガミガミ

    妹「…うるさい」ボソ

    母「こらっ!そんな口の聞き方、許されると思ってるの!?」ガミガミ

    妹「……ッ」ブチン

    妹「うるさいうるさいうるさいうるさぁぁあい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    妹「話しかけないで!!!!」タタタ

    母「ちょ、ちょっと…!」アセアセ

    男「……?」(どうしたんだ?妹のやつ…)

    母「……はぁ」

    男「…母さん、どうしたの? 妹…」スタスタ

    母「こっちが聞きたいくらいよ」ハァ

    男「……」

    母「…まぁいいわ、ご飯食べましょう」

    男「…うん」



    216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:03:01.94 ID:36KBDUAU0



    文化祭まであと42日





    クーラーの壊れた部屋で目を覚ます


    汗でビショビショに濡れたTシャツに、ベッドシーツ


    股間まで濡れてるけど、おねしょじゃないよな…?







    …汗……だよな…?








    217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:15:33.01 ID:36KBDUAU0


    朝 生徒会室



    生徒会長「うえへへへへへwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」サワサワ...

    女「朝からはだめぇ!////」イヤー!

    モブ美「…朝から元気ですね、お2人とも」ハァ

    生徒会長「あら、モブ美ちゃんも交ざりたいの?」ニヤニヤ

    モブ美「ちがっ//// 違いますよ!!!何言ってるんですか!!!////」プンプン

    生徒会長「照れなくてもいいじゃない///」ウフフフ

    モブ美「照れてないです!///」プンスカ






    教室



    男「おはよぉおおおおおおおおおお!」

    サッカー少年「おはぁー」

    陸上部「おっはよー」

    サッカー少年「いやー夏休み楽しみだね!」

    陸上部「おいおいいきなりですなぁ」

    サッカー少年「だって楽しみじゃん!40日もあるんだぜ!」フンス

    陸上部「でも夏休み終わってすぐ次の日が文化祭だから、その準備でけっこう潰れるらしいぜ?」

    サッカー少年「ガーン!」ショック!

    男「でも、楽しみだよな、夏休みっていう響きだけで、ワクワクしてくる!」ソワソワ

    陸上部「だよなぁ、なんか、もう言葉自体に魔力を秘めてるっつーか…」

    サッカー少年「分かる分かる!聞いただけで全裸で踊り出したくなるよな!」

    男「ねーよ」

    陸上部「ねーよ」

    サッカー少年「ガーン!!」ダブルショック!



    クラスメイト「おーい男ー、先輩が呼んでるぞー」


    男「へ?俺?」

    陸上部「呼び出しとか、お前なんかやらかしたの?」ウワー...

    サッカー少年「うわ~ドンマイだわぁw 怒られろw」

    男「な、なんにもしてないっての!」

    男「今行くよー」タタタ...

    男 (誰だろう…?)



    218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:25:25.15 ID:36KBDUAU0


    ギタ娘「ど、どうも」

    男「」

    ギタ娘「に、逃げないで!顔を見るなり逃げないで!」ガシッ

    男「こ、殺されるぅ!」ジタバタ

    ギタ娘「大丈夫!殺さないから!」アセアセ



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「…誤りにきた?」ポカン

    ギタ娘「えぇ、昨日、テンション上がってて、あなたのこと驚かせちゃったらしいから…」

    男 (…らしい?)

    男 (ひょっとして……)

    男「…あ、あの、ギタ娘さん…?」

    ギタ娘「はい?」

    男「昨日のこと、覚えてます…?」

    ギタ娘「いえ全然」キッパリ

    男 (うわー…この人あれだ、…きっと、ヘビメタが好きすぎてギター弾いてると暴走しちゃう系の人だ…)ビクビク

    男「な、何も覚えてないんですね…」アセアセ

    ギタ娘「はい、ただすごく気持ちよかったのは覚えてます」ニコ

    男 (怖っ!マジで怖っ!!)ガビーン

    ギタ娘「…ってそんなことじゃなくて!」

    ギタ娘「昨日は本当にごめんなさい…」ペコ

    男「え?あ、いえ、ぜんぜん大丈夫ですよ!」アセアセ

    男 (昨日と性格もぜんぜん違う…)

    ギタ娘「そう…じゃあ良かった」ニコ

    ギタ娘「じゃ、それだけだから!じゃあね!」タタタ

    男「……」

    男 (…なんていうか、あんまり関わりたくない人だな……)




    219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:37:01.17 ID:36KBDUAU0


    放課後 音楽室



    ちび「いぇーい!」ドドンダダダダ!

    男「ほぇー…」じぃぃ

    ちび「いやっふー!」ドダダダン!

    男 (…めちゃくちゃ楽しそうにドラム叩くなぁ…)

    男 (それに、めちゃくちゃ上手い…)

    男「おっと、俺も練習しなきゃ…」アセアセ

    ジャジャジャーン!

    男「ロックだぜぇ!!!」ギュィィィーン!





    女「………」じぃぃ

    姫「…どうしたの?」

    女「へ!?い、いや何でもない!!」アセアセ

    姫「…軽音部、見てたの?」

    姫「…あ、男くんと部長じゃない」

    女「……///」モジモジ

    姫「……?」

    姫「……!!!!!」ピーン

    女「ひ、姫! …あ、あのさ…」モジモジ

    姫「うん?何?///」ニヤニヤ

    女「な、なんで笑ってるのよ!///」アセアセ

    姫「え?あ、ごめん」(しまった…顔がニヤけてた……)シャキッ

    姫「で、何??」

    女「…あ、あのさ、…男と…あの、部長…さん?///」

    女「……つ、付き合ってる…の、…かなぁ…?///」モジモジ

    姫「………///」ニヤニヤ

    女「わ、笑うなぁ!!!///」アセアセ

    姫「あ、ごめんごめん!」シャキッ

    姫「えっとね……」

    姫「付き合ってないよ」

    女「ほんと!?」パァァ

    姫「うそ」

    女「あ……」シュン...

    姫「ほんと」

    女「ほんと!?」パァァ

    姫「うそ」

    女「あ……」シュン...

    姫 (…なにこれ可愛い過ぎるんだけど……///)キュンキュン

    220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:45:53.06 ID:36KBDUAU0


    姫「ごめんごめん!付き合ってないよ!」アハハ

    女「も~姫ったら…」アセアセ

    女「………」

    女「…そっか、付き合ってないんだ……」

    女「……むふふ///」ニコニコ

    姫 (まったく…可愛い顔しちゃって…)フゥ







    男「いえええい!!!!!」ジャジャーン!

    ちび「ふぉぉおおおおお!!!!!」ドドドダン!

    男「あー楽しかったぁ!」

    ちび「だねー!やっぱりドラム最高だぁ!」フンス

    男「ギター最高!!」フンス

    ちび「…ん?ドアの外に誰かいる…」

    男「…! 姫さんと女だ!!」ダッ...

    男「やぁ!何してるんだ!!?」ガチャ

    女「ひゃあああああああああああああああああああああああ!!!!?////」ドゴン

    男「ぐはぁッ!!?」オゲェ

    姫「ちょ、女!?何してるの!?」ガビーン

    女「きゅ、急に出てくるなぁ!///」タタタ

    姫「ま、待ってよ女ぁ!」タタタ...

    男「」ピクピク

    ちび「…大丈夫?」

    男「」ピクピク

    ちび「……」


    ちび「青春だねぇ…」ウンウン



    221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 17:59:05.69 ID:36KBDUAU0


    夜 男の家



    男「……」

    妹「………」

    男「…ギター……」ボソ

    妹「うるさいから弾かないで」キッパリ

    男「……うぅぅ…」アセアセ

    男 (何だよぉ…いつもなら弾いてても気にしないじゃんかよ……)

    母「ご飯ですも」




    妹「いただきます」

    男「…いただきます」

    母「はい、どうぞ」

    パクパク

    妹「……?」

    妹 (…あれ? …味がしない……)

    母「どうしたの?」

    妹「…味付け、おかしくない?」

    母「!?」ピクッ

    妹「なんか…味がしないんだけど……」

    母「ッッ!!!!」パシン

    妹「痛っ……」ガタン...

    男「!? ちょ、何してんだよ母さん!!!」ガタッ!

    母「男は黙ってろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    男「は、はい……」

    母「…作ってくれた人の前で、よくもまぁそんなことが言えるね…」

    妹「……ッ」プルプル

    母「お母さんは、あんたたちのためを思って作ってるのに、何だい、その態度!いい加減にしないかッ!!!」

    妹「…もういい」

    妹「もうご飯いらない!絶対、お母さんの作るご飯なんか、食べない!!!!!」ダッ...

    男「妹ッ!」

    母「ほっときな!!!!」

    男「で、でも…!」

    母「…反抗期だよ、ほっとけばそのうち戻るわ……きっと…」

    男「………」



    222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 18:02:29.80 ID:36KBDUAU0



    文化祭まであと41日




    今日は日曜日

    何をしようか迷うぜぇええ!!!!!!!!!!!!!!








    ……昨日の妹、ちょっと様子が変だった



    心配だから見に行こうかな………







    223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 18:11:10.68 ID:36KBDUAU0


    朝 男の家




    男「…妹?」コンコン


    シーン...


    男「…入るぞ…」ガチャ

    妹「Zzz…」

    男 (…まだ寝てるのか…)

    妹「……」パチ...

    男「あ、お、おはよう…」

    妹「」



    妹「いやぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    男「……」ボコボコ

    妹「ご、ごめんなさい…」

    男「い、いいよ、俺こそ、勝手に入ったのが悪いんだし…」アセアセ

    男「…それより」

    妹「…?」

    男「…昨日、どうしたんだよ…なにがあった…?」

    妹「………」

    妹「…別に、何にもないよ」

    男「…本当か?」グイ...

    妹「お、お兄ちゃん!?///」ビクッ

    男「俺の目を見ろ! …本当に何もない、って言えるか…?」じっ

    妹「………////」

    妹「…なにも……ない…///」

    男「…そっか」

    男「…なら、いいんだ」ホッ

    妹「…ごめんなさい……」シュン

    男「……俺に謝っても意味はないぜ?」

    妹「…わかった、お母さんに…謝ってくる……」トテトテ...

    男「うん、それがいいよ」ニコ

    妹「…お兄ちゃん」

    男「…ん?」


    224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 18:14:22.79 ID:36KBDUAU0


    妹「…お兄ちゃんにとって、私って……どういう存在なのかな…?」


    男「…存在…?」


    妹「……」


    男「…大切な家族…、…大切な妹だよ」ニコ


    妹「……ッ」


    男「…?」


    妹「…ありがとう」


    ガチャ... バタン


    男「……???」




    225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 20:55:29.14 ID:36KBDUAU0


    昼頃 女の家



    生徒会長「……」パラパラ

    女「はい、お茶」コト

    生徒会長「ありがとおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    女「…どうしたの?すごい真剣な顔して読んでたけど…」

    女「…なにそれ?」ヒョイ

    生徒会長「あっ…!」アセアセ

    女「…『美しきレズビアンの世界』……」

    生徒会長「…」

    女「…なんて本を読んでるの」

    生徒会長「…」

    女「こんなの読んでるから、いつまで経っても私から自立できないんだよ!!!」モゥ!

    生徒会長「怒ってる女ちゅわんも可愛いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ハァハァ

    女「そこ!すぐそうやってデレデレする!!ダメだよ!!」

    生徒会長「あうあう…」

    女「もう私決めたから!私、お姉ちゃんを自立させる!!!」フンス

    女「今までずっと受け身だったけど、もうそうはいかないからね!!!」プンプン

    生徒会長「受け身…だと!?」ハァハァ

    女「そういう受けじゃない!!もう、いい加減百合脳やめてよ!!!」プンスカ

    生徒会長「あうあう…」

    生徒会長「で、でも…女も…ヤられてるとき、そんな嫌そうじゃないよ…?」

    女「うっ!//// …それは……///」タジタジ

    生徒会長「最終的にもっとぉ!とか言うじゃない」ウフフフ

    女「もう言わないって決めたの!!////」モー!

    女「とにかく!明後日から夏休みだし、時間あるし、ぜったいお姉ちゃん自立させるから!!」

    女「厳しくいくからね!?いい!?」プンプン

    生徒会長「あうあう…」


    226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:05:49.75 ID:36KBDUAU0


    夜 スタジオ



    スタジオの人「んじゃ時間なので、失礼しまーす!」ヘコヘコ

    茂雄「おうお疲れぃ!」

    茂雄「…っと、そうだ、頼まれてたギターのメンテしないとな…」

    ちび「おーっす!」ヒョコ

    茂雄「うぉお!?」ビックーン

    ちび「おっちゃんこんばんは!」ニシシ

    茂雄「ち、ちびかぁ…驚かすんじゃねぇ!」

    ちび「おっちゃんが勝手に驚いただけじゃん」

    茂雄「……で、何のようだ?」

    ちび「うーんとね、明後日から夏休みなんだー!」ニシシ

    茂雄「…自慢しに来たってわけかい」ッタク...

    ちび「違う違う!そうじゃないよ!」

    ちび「夏休み期間中、スタジオを借りたいんだ!」

    茂雄「………料金は?」

    ちび「タダで」

    茂雄「却下で」

    ちび「…この前のツアー、ヘルプで入ってあげたのに……」ボソ

    茂雄「!!!」ギクッ

    ちび「学校休んでまでおっちゃんのバンドに付き合ってあげたのに……」ボソリ

    茂雄「………」

    ちび「どうしよっかな~? もう呼ばれてもヘルプ入らないでおこうかなぁ?」フフーン?

    茂雄「…わぁったわぁった!使わせてやるよ!!」アーモウ!

    ちび「タダで?」

    茂雄「…あぁ、仕方ない……タダだ」フゥ

    ちび「うわぁーい!」ピョンピョン

    茂雄「ったく……、頼むから、次のヘルプも頼まれてくれよ?」

    ちび「ふっふっふ、任せなさい!」ニシシ




    227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:10:11.42 ID:36KBDUAU0


    文化祭まであと40日





    今日は終業式

    明日から夏休みだ!!!

    1日中ギター弾いてられるなんて、最高すぎる!



    …でもバンドメンバー探しもしないといけない

    文化祭でバンドをやるために、できるだけ早くメンバーを揃えて曲を練習しないと!



    さぁ今日もはりきって行くぜ!!!!





    228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:22:51.71 ID:36KBDUAU0


    朝 廊下



    サッカー少年「夏休みは親戚のおばーちゃん家に行くんだ!」

    陸上部「俺は沖縄いく!沖縄の海でヒャッハーしてくるぜ!!」

    男「お、俺は…!」アセアセ

    姫「私はみこに会いに行ってくる!今から楽しみだわ!!」ルンルン♪

    モブ美「私はハワイに行ってくるの!お土産は任されたよ!!」フンス

    男友「俺は10日後に控えたバスケの試合に向けて特訓三昧だぜぇい!!!」ウォオー!

    女「私は…まぁいろいろあるわね!…例えば、男と…海、とか…////」ボソボソ

    男友「って男ォ!お前いつバスケ部に戻ってくるんだよ!!!」プンプン

    男「いや戻らねぇよ!ってか忘れてると思ってたのに、覚えてやがったこいつ!」ガビーン

    男友「忘れるわけがねぇ!3年の先輩方の引退試合なんだぞー!このやろー!!!」プンスカ

    サッカー少年「あはは! …この絡みも今日で見納めかぁ」ハハハ

    モブ美「まぁ目障りでしかなかったけど、なかったらなかったで寂しいね」アハハ

    男「うるせぇ!」

    男友「うるせぇ!」

    先生「はぁいみんなー!終業式が始まるわよぉー!体育館に移動しなさぁーい!!!」


    「「「 はぁーーい!!! 」」」





    229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:38:17.40 ID:36KBDUAU0



    体育館 終業式



    校長「えぇー明日から夏休みです!」

    校長「気ィ抜きすぎることなくッ!勉強もちゃっかりしろよォ!?ちゃっかりィ!!!!」

    校長「教頭ゥ!!!」

    教頭「はい」ニコニコ

    校長「教頭からも何か言ってやりな!!もう頭が夏休み気分の野郎どもによゥ!!!!!」アゥッ!

    教頭「えーと…」

    教頭「とくにありません」ニコニコ

    校長「だそうだァ!!!!!お前ら気をつけろぉぉおおおお!!!!!!!!!!!!!!?????」アゥッ イエッ!

    校長「それから生徒指導の副会長ォォォォオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」

    校長「出てこいやッッッッッ!!!!」

    副会長「えー、それでは夏休み中の生活に関する諸注意のみ、伝えたいと思います」

    校長「それだけで満足かお前は!!?お前の夏休み中のスケジュゥゥゥゥルを!!!!!!!」

    校長「赤裸々に語ってくれぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    校長「アウッ!イエッ!!」ズン チャ ズンズン チャ

    副会長「酒やタバコは勧められても、必ず断ること、それから、知らない人にはついていかない、あとは出会い系サイト等の有害なサイトを閲覧しないこと」

    副会長「その他まだまだありますが、小冊子にして終礼時に各学年、各クラスに配布したいと思います」

    副会長「…以上で終わります」

    校長「うぉぉおおおおおおさとみぃぃぃいいいい!!!!!俺だァァァアアア!!!!結婚してくれぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    教頭「えー、これで終業式を終わりたいと思います」ニコニコ

    教頭「各自クラスに戻ってください」ニコニコ

    ざわざわ... ざわざわ...

    校長「アゥッ!!イエッ!!!アウッ!!!!!」クネクネ




    陸上部「なぁ、今日の校長めっちゃ好調だったな」スタスタ

    サッカー少年「あぁ、動きにキレがあって見違えたよ」スタスタ

    男「だなぁ」スタスタ




    230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:43:56.34 ID:36KBDUAU0


    放課後 教室



    サッカー少年「じゃあな、男!たまにはメールしろよ!」

    男「あぁ、毎日でもしてやるよ!」ニシシ

    陸上部「迷惑メールだなそれww」

    サッカー少年「そん時はブラックリスト行きだ!!」アハハ

    サッカー少年「じゃあまた文化祭の日にー!!」バイバイ

    男「おう!文化祭の日に会おう!」バイバイ

    陸上部「俺も帰るわ、今日の夜から飛行機だから、急がねぇと!」フンス

    男「おー夏休み初日から旅行とか、最高じゃん!」

    陸上部「はは!お土産買ってくるわ!じゃあな!!」バイバイ

    男「おう!また文化祭の日に!」バイバイ



    男「…さて、俺は部室でも寄ってから帰るかな……」






    231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:49:49.64 ID:36KBDUAU0


    廊下



    男「…もうほとんどのやつが帰ったのかぁ……すげぇガランとしてる……」

    男「…なんか新鮮だな」


    スタスタ...







    232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 21:55:13.59 ID:36KBDUAU0





     廊下の開け放たれた窓から見える青空


        午前の空に雲はひとつもない


            ただただ、青く、青く、深い青が広がっているだけ





       太陽は町を焦がすようにジリジリと光を注いでいる


         アブラゼミの鳴き声


           いっぱいの群青


              夏の始まりを告げる色、音










          夏休み、魔法のワードだ


            これから起こることを有無を言わさず予期させる、魔法のワード


            



         この夏、俺は何に出会うんだろう


           もういっぱい出会った


                  別れもあった


                       けれど、まだ、何か有る気がするんだ

                     
                                何かが……









           _____そう思っちゃうのも、きっとこの魔法のせいなんだろうね










    233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 22:10:06.99 ID:36KBDUAU0


    音楽室



    男「……!」ガチャ...

    ちび「おいーっす!」

    岩男「おう!」ニカッ

    ギタ娘「やぁ」

    べス男「………」チラッ

    ボカロ「やーやー!ヽ(゚ー゚*ヽ)(ノ*゚ー゚)ノわぁい☆ミ」

    ドラ子「ドドドドドド....」カタカタカタカタ

    男「!? み、みんな揃って…、どうしたんですか!?」アセアセ

    ちび「? 何を言ってるんだね君はぁ」

    男「…?」

    岩男「お前、メールを見ずに部室に来たのか?」

    男「メール…?」カチ...

    男「…あ、サイレントマナーモードのままでした…w」アハハ

    べス男「……ドジっ子アピールはいい……」ボソ

    男「しとらんわ!!!」

    ちび「まーメール見てなくても部室に来れたんだから、別にいいさ」ニシシ

    ちび「それより!おまえらに大事な大事な話がある!!!」フンス

    ちび「軽音部!そろってるな!?」ウォオー!

    岩男「そろってるぜぇええ!!!!!!!!!!!!!!!」

    ギタ娘「揃ってるぅぅう!!!」

    ボカロ「わぁああ☆!!!!:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: !!!!!!☆」キャッキャ

    男「えっ……ゲイ先輩たちがいませんけど……」

    ちび「あいつらは誘ったけどいいってさ」

    岩男「…なんか女子が苦手だから来れないらしい」

    男「へぇ…」

    ギタ娘 (…名前通りの人達なんだなぁ)

    ちび「ってか新入りくん!邪魔しないでおくれよ!!」プンスカ

    男「あ、すいません!」アセアセ

    ちび「…では、気をとりなおして…」コホン

    ちび「軽音部ー!!そろってるなー!!?」ウォオー!

    岩男「そろってるぜぇええ!!!!!!!!!!!!!!!」

    ギタ娘「揃ってるぅぅう!!!」

    ボカロ「わぁああ☆!!!!:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: !!!!!!☆」キャッキャ

    男「い、いえぇええい!!!!!」

    ちび「えー、わたし達、軽音部はッ!明日から!!!」


    ちび「 合 宿 を し ま す ! ! ! 」ウォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!


    235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 22:19:10.79 ID:36KBDUAU0


    男「が、合宿ゥ!!?」

    岩男「イエェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!!」

    ギタ娘「やぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    ボカロ「わーいわーーーーい!!!!バンザーイ \(≧∇≦)/\(≧∇≦)/\(≧∇≦)/\(≧∇≦)/ キャァ♪☆ミ」

    べス男「………ッ!」ヘドバン

    ドラ子「ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッ!!!!!」ドッタン!ドドタン!

    男「合宿って…どこでやるんですか…?」アセアセ

    ちび「ん? 決まってるじゃん!」ウッシシ

    ちび「夏だから、海だよぉ!!!!!!!!!!!!!」ドドン!


    「「「「 イェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!! 」」」」


    ちび「何か不満があるのかい?」ムム...?

    男「い、いえ、全然!」

    男「…あの、お願いがあるんですけど…」

    ちび「うん?」

    男「…俺の友達もつれてっていいですか?」

    ちび「友達ィ?おう!じゃんじゃんつれてきたまえよ!!!」アッハッハ!

    男「あ、ありがとうございます!」パァァ

    男 (これで女と海に行く約束も守れて、合宿でギターも弾ける!まさに一石二鳥!!)グッ!

    ちび「よぉおっし、おまえらぁ!明日は午前9時に駅集合!いいなぁ!!?」フンス


    「「「「 はぁーーい!!!!! 」」」」





    237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 22:33:14.72 ID:36KBDUAU0


    夜 男の家



    男「母さん!俺、明日から部活の合宿で海いってくる!!」

    妹「!!」ピクッ

    母「へぇ~海かぁ、いいじゃない」

    男「行ってもいいかな?」

    母「えぇ、行ってきなさい」

    母「ただ怪我には注意しなさいよ?」

    男「わかってるって!」フンス

    妹「………」じぃ

    男「あー楽しみだなぁ!」

    男「あ、そうだ、女にも連絡しとかないと…」ピッピッ...

    妹「!?」

    妹「…お兄ちゃん」

    男「…ん?」

    妹「…私も海いきたい……」

    男「え……」

    母「こら妹、男は部活の合宿で海にいくの、遊びじゃないわ」

    妹「でもー!」

    男「…たぶんいいよ」

    妹「え!?」

    男「部長なら許可してくれるよ!友達もつれてきてオッケーって言ってたし!」フンス

    妹 (…や、やったぁあああ!!!!!/////)パァァ

    男「えっと…メールで……明日から海に行くんだけど、どう?…っと」カチカチ

    男「…送信!」ピッ

    男「……よし」

    ヴヴヴヴヴ...

    男「返信早っ!?」ビックーン

    男「…『そ、そんなに早く行きたかったのね!なら仕方ないわ!明日、行ってあげるわよ!!』……」

    男「……返信早すぎないか…? 3秒もかかってない気が…」アゼン

    妹 (…女って人、この前お兄ちゃんと映画見に行った人だよね……)

    妹 (…………)ムムム...

    男「まぁいいか…って、妹!? どうしたよ…すごい顔してるぞ…?」ビク

    妹「ふぇ!?や、な、なんでもないよ!」アセアセ

    妹 (…か、顔に出てた!?は、恥ずかしい…!!!!////)ボッ

    母「ご飯ですの」



    238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 22:49:29.45 ID:36KBDUAU0


    女の家



    女「……やった」

    女「…やった、やった、やった……」プルプル



    女「ぃやったあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ガッツポーズ!



    女「まさか!あっちから来るなんて!////」ドキドキ

    女「ど、どうしよう!?水着!水着探さなきゃ!!/////」バタバタ

    女「あー!去年のしかない!!?」ガビーン

    女「どどどど、どうしよう…まさかこんなに早く海に行くことになるなんて、思ってなかったから……」ワナワナ

    女「今年のおニューの可愛い水着買ってないよぉおおおお!!!!!!!」ガッビーン

    女「……うぅぅ、どうしよう……」orz

    女「…去年の、ぜったい着れないよ……太っちゃったから……」ウゥゥ...

    生徒会長「どうしたの?なんか部屋で騒いでるみたいだけど……」ガチャ

    女「お、お姉ちゃああん!!!!」ダキッ

    生徒会長「ひょ、ひょえ!!?/////」ビックーン!

    女「どうしよーお姉ちゃん、水着、新しいのないよぉ!」ウェエエン...

    生徒会長「お、女ちゅわんwwwwwちょwwwwwww大胆すぐるおwwwwwwwwwwwwwwおwwお姉ちゃんwwwwwwwwww理性wwwwwピンチwwwwwwwwwww」ハァハァ...

    女「本気で困ってるんだよぉ!!!どうしよう……」ヒック

    生徒会長「…ハッ!? ご、ごめん、なんかおかしくなってた…」アセアセ

    生徒会長「…って、何で水着がいるの?どこか行くの…?」ハァハァ...

    女「うん…男と、海に行くの…それで、必要なのぉ……」グスン

    生徒会長「!!!??」

    生徒会長 (お、男…!? 野郎だと…!?)

    生徒会長 (レディならともかく…野郎だと……!!???)ゴゴゴゴゴゴ...

    生徒会長「私も行く」キリッ

    女「…ふぇ?」グスン

    生徒会長「水着は明日の朝、早く家を出て買いに行けばいいわ」ニコ

    生徒会長「…それでいいわよね?」ニコ

    女「…お、お姉ちゃあん…////」グスン



    生徒会長 (…どこぞの馬の骨とも知れん野郎にうちの女はやれん……!!!!)ゴゴゴゴゴ....



    241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 14:08:36.28 ID:lOp4sthP0



    文化祭まであと39日




    今日から夏休み!

    そして合宿!







    男「んじゃ行ってきまーす!!!」

    妹「いってきます」

    母「行ってらっしゃい」






    242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 14:24:04.35 ID:lOp4sthP0


    朝 駅前



    ちび「…確かにじゃんじゃんつれてきたまえ、とは言ったけど…」

    生徒会長「よろしくーwww」アハハ

    副会長「……」

    女「……」

    妹「……」

    男「あ、あはは……」タジタジ

    岩男「おいおい何で副会長まで来てんだよ!?」ツッコミ

    副会長「僕は会長に呼ばれたから来たまでだ」フン

    生徒会長「使える右腕は傍に置いとかないとねwww」ウフフフ

    副会長 (…どうせまた妹関連だろうとは思ったが……、まさか合宿に付き合わされるとは…、我慢しよう…)ハァ

    女 (どうしてこんなに人がいるのよー!?)ムムム...

    女 (私は男と2人っきりで海に行きたかったのにぃ!)アウゥー...

    妹 (…この人が女さん……、お兄ちゃんとどういう関係なんだろ…)じぃ

    男「べ、別にいいですよね?」アセアセ

    ちび「まー、多い方が楽しいし、いいかぁ」

    岩男「部長ォ!」アセアセ

    ギタ娘「あ、電車きたよ!急ごうみんな!!」タタタ

    ボカロ「のりこめー!( *゚∇)/☆(ノ゚⊿゚)ノ 」ダ!

    ちび「さぁさぁみんな!走れ走れぇ!」ウォオー!

    男「あ、待ってくださいよォ!」アセアセ

    男「ほら、行くぞ!女、妹!」ニコ

    女「あ、う、うん!」タタタ

    妹「ま、待ってよ!」アセアセ

    生徒会長「副会長、私の荷物持ってきてー!」ダッシュ

    副会長「えっ!?」ガビーン

    岩男「ざまぁw」タタタ

    べス男「……俊足ッ…!」ボソ タタタ

    ドラ子「ドドドドドドドドドッドオドドドドドドド!!!!」カタカタ






    243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 14:39:20.57 ID:lOp4sthP0


    電車内



    男「夏休みに入ったとはいえ、午前はやっぱり人が少ないなぁ」

    ちび「ラッキーだな!」ニシシ

    岩男「お、メールきてる……」カチカチ

    男「! 誰からですか??」

    岩男「金髪からだ!」オォ

    ちび「おぉ!金髪!」フンス

    岩男「家に姫が来たらしいッスよ、ほら!」ヒョイ

    ちび「おぉ、金髪と姫とみこちゃんのスリーショットかぁ!楽しそうだなぁ!」キラキラ

    男「元気そうですね、みこさん!」オォー

    ちび「だねぇ、よかったよかった」ニコニコ



    べス男「………」パラパラ

    副会長「…何を読んでいるんだ?」

    べス男「……HUNTER×HUNTER……です…」ボソ

    副会長「…言葉遣い、直したんだな」

    べス男「………」コクリ

    副会長「……」フッ

    副会長「…キメラアント編は感動したな」

    べス男「……!」

    べス男「…ゴンさん……お気に入りです……」フッ

    副会長「あぁ、あの髪の長い……」プッ

    べス男「……ボッ」ボソ

    副会長「……………」プルプル...

    べス男「………」クスクス...

    副会長「あはははは!!!!!」

    べス男「HAHAHAHAHAHA!!!!!!」



    ギタ娘「あ~暇だなぁ…音楽聴こうかなぁ…」スッ...

    ボカロ「!!?」

    ボカロ「だ、だめぇーー!!!!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆ブーブーッ!!」

    ギタ娘「え!?な、なんでよ!?」ビックーン

    ボカロ「どうせヘビメタ聴くんでしょー!!?(`ε´)ぶーぶー☆ミ」

    ギタ娘「そ、そうだけど…」

    ボカロ「だからダメなのぉお!!聴いたらギタ娘、変になっちゃうでしょー!!きーーーーーっヾ(*`Д´*)ノ"彡☆」

    ギタ娘「へ、変になる!?」ガビーン



    244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 14:50:25.12 ID:lOp4sthP0


    女 (…あー暇……)

    女 (…くそー、男のやつ、先輩方と楽しそうに話しちゃって……)

    女 (……あ~、なんかヤだなぁ)ハァ

    妹「………」チラッ チラッ

    女「……」

    女 (…なんかこの子、さっきからめっちゃチラ見してくるんですけど……)

    女 (……私、なんかしたかなぁ…この子に……)アセアセ



    妹 (…女さん、さっきからお兄ちゃんの方ばっかり見てる…)

    妹 (……やっぱりホの字なんだね…)ぐぬぬ...

    妹 (いいもん、ぜったい、お兄ちゃんは渡さないんだから…!)ギラギラ

    女 (…ひ、ひぇぇ!すごい目光らせてるよぉ…!)ビックーン

    女 (…すごく居心地わるい……)アセアセ



    生徒会長「Zzz……」ンゴゴゴォォォォォォ...











    そして数時間後…










    ちび「うぉおおおお!見えてきたぁぁあああああああ!!!!!!!!!!」

    岩男「海だぞぉおおおおおおお!!!!」フンス

    男「ウェミダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

    ギタ娘「みんなー忘れ物ないよう、注意しなよー!?」


    「「「「 はぁーい!!!!!!!! 」」」」





    245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 15:03:42.11 ID:lOp4sthP0


    昼頃 ビーチ



    茂雄「おう、よく来たなお前ら」ニヤ

    ちび「この人がおっちゃん、この前のみこちゃんサプライズのときに協力してくれた人だよー!」フンス

    男「あ、その節はどうもお世話になりました」ペコ

    茂雄「いいってことよ、気にすんな」フン

    茂雄「このちびにもヘルプで世話になってるしよ」

    男「そ、そうなんですか!?」ガビーン

    ちび「うん」ニシシ

    岩男「部長があんまり学校に来ないのは、そういうことだ」フフフ

    男「へ、へぇえ…、大人のバンドにヘルプで……」アゼン

    男「……すげぇ!」キラキラ

    女 (部長さん、そんなにスゴイ人だったんだ……) ほぇぇ...

    茂雄「まぁ立ち話もなんだ、ついてこい」スタスタ







    宿泊宿



    茂雄「ここがお前らが合宿中、寝泊りする宿だ」

    生徒会長「へぇ、なかなか伝統ある宿って感じね」キョロキョロ

    べス男「………」キョロキョロ

    茂雄「ちびの要望で、宿泊代、スタジオ代、すべてタダだ」


    「「「「「 えぇぇえええええ!!!!??? 」」」」」


    男「ぶ、部長!どんな裏技使ったんですか!?」アセアセ

    ちび「いやー、普通に頼んだだけだよ?」ニコニコ

    男 (す…すごすぎる……この人!!!)ビクビク

    茂雄「まぁそういうわけだ、気にせず、くつろいでいってくれや」

    茂雄「次はスタジオの説明だ、ついてこい」スタスタ



    246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 15:14:49.16 ID:lOp4sthP0


    スタジオ



    茂雄「ここがスタジオ、さっきも言った通り、タダだ」

    ギタ娘「うぉお~マーシャルJCM2000!」

    ギタ娘「うわぁ~いつ見てもいいなぁ!早く弾きたいわぁ!」フンス

    妹 (…おっきいなぁ……うちにあるのと大違い…)

    茂雄「スタジオ代はタダとは言ったが、ここは一般の客も利用するから、その辺気をつけて、騒ぎすぎるなよ?」

    男「りょ、了解しました!」ビシッ

    茂雄「…まぁ、説明はこんなもんか」フム...

    ちび「おっちゃん、ありがとう!」エヘヘ

    茂雄「ん、気にすんな」ポン

    茂雄「それじゃ、俺はこれで帰るわ」

    茂雄「後から店のモンを送るから、困ったらそいつにいろいろ聞きな、それじゃあな」スタスタ

    ちび「ばいばーい!」ブンブン

    男「あ、ありがとうございましたー!」ペコ


    ちび「さて…さっそく……」フンス

    男「! 練習ですか!?」オォオ!

    ちび「泳ぐぞーーー!!!!!!!!!!!!!」


    「「「「 おおぉぉーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!! 」」」」





    男&ギタ娘「…へ?」







    247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 15:25:10.12 ID:lOp4sthP0


    ギタ娘「ちょ、ちょっと!ちび!せっかく合宿に来たんだから、練習しようよ!」アセアセ

    男「そ、そうですよ!俺達、遊びに来たわけじゃないんですよ!?」オロオロ

    ちび「固いなーお2人さん…」ムゥ...

    ちび「練習は遊んだ後だよ!異論は認めないッ!!!」フンス

    男「問答無用!?」ガビーン

    ちび「さぁーーー行くぞーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダ!


    「「「「 いぇぇええええええええええええい!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」」」」ダダダ...





    男「…行っちゃった……」ポカン

    ギタ娘「…むぅぅ」ムスッ

    副会長「ふん、どこまでも子供なヤツらだな…」

    女「…あ、あの、私も…行ってこよう…かな? …なんて」アハハ...

    妹「……」

    男「…まぁいいか、夏休みなんだし」フゥ...

    ギタ娘「男くん?」

    男「…俺達も泳ぎにいきましょう!」ニコ

    ギタ娘「えー!?裏切り!?」ガビーン

    男「よーっし行くぞー!!!!!!!!!!!!!!」ダッシュ!

    女「ま、待ってよぉ!」アセアセ

    妹「……」トテトテ...





    ギタ娘「な…なんてこった……」アゼン

    副会長「……」

    ギタ娘「……!」

    ギタ娘「副会長くん、だっけ? …泳ぎにいかないの…?」

    副会長「…僕は別に、遊びに来たわけではありませんから…」

    ギタ娘「そ、そう……」

    ギタ娘 (…なんか気まずいよ……)ガビーン




    248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 20:32:03.52 ID:lOp4sthP0



    夜 宿の一室



    男「…しまった」

    男「遊びすぎて練習する体力が残ってない…」

    男「…うぅぅ、どうしよう、この後、練習って言われてるのに…」ヴヴヴ...

    男「…? メールだ、誰からだろう…」カチカチ

    ケータイ:ちび『今日はもう眠いので、練習はナシです!!!』

    男「………」

    男「ま、まぁ、部長がそう言うなら、仕方ないよな!」アハハ

    男「……寝よっと」






    249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 20:35:21.39 ID:lOp4sthP0


    文化祭まであと38日





    昨日は泳ぎ疲れて、ぐっすり眠れた

    今日はギター弾いて、練習しまくって疲れてぐっすり眠りたいなぁ…






    250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 20:50:38.89 ID:lOp4sthP0


    朝 宿泊宿の食堂



    ちび「みんなー食べながらでいいから、ちょっち聞いて~!」

    男「? どうしたんですか?」モグモグ

    ちび「実はこのビーチで、高校生だけのバンドフェスが開催されるんだ!」フンス

    ギタ娘「へぇ!いいなぁ~参加したい!」キラキラ

    ちび「ふっふっふ、もちろん、参加させていただきますよぉ?」ニシシ

    ギタ娘「きゃー!やったぁー!」ルンルン

    ちび「ただしッ!」キリッ

    岩男「ただし…? 何スか??」ムシャムシャ

    ちび「うちからは、1バンドしか出せません!!」

    男「えぇ!?何でですか!?」アセアセ

    ちび「1人が2つのバンドを掛け持つことは禁止されてるの」

    ちび「うちはベースがべス男くんしかいないでしょ?」

    岩男「だから1バンドしか出せない、と…」フムフム

    ちび「そーゆーこと!」フンス

    男「な、なるほど…」

    べス男「……我が要…か…」ボソ

    ちび「まぁそういうわけだから、出たい人、挙手!」フンス

    岩男「はい!」

    ギタ娘「ハイ!」

    ドラ子「ッッッッ!!!!」ドドドドドド...

    べス男「………」スッ...

    ボカロ「はぁーい!!((*゚▽゚人゚▽゚*)) ☆ミ」

    ちび「…ふ~む、じゃ決定だね~」

    男 (部長、手挙げなかったから、俺も挙げなかったけど……)

    男 (…出たかったなぁ)ムムー...





    高校生バンドフェス 出場バンド結成!

    Vo ボカロ
    Gt 岩男
    Gt ギタ娘
    Ba べス男
    Dr ドラ子




    ちび「ちなみに、フェスは明後日だから!」




    岩男「…え?」




    251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 21:08:05.34 ID:lOp4sthP0



    それからしばらくして...





    昼頃 ビーチ



    生徒会長「いいわねー、軽音部って…」

    生徒会長「なんか青春の塊って感じがして!」

    副会長「どんな塊ですか…」

    生徒会長「…ねぇ、副会長」

    副会長「…?」

    副会長「どうしたんですか、そんな改まって…」

    生徒会長「……いろいろと、すまなかったわね…」

    副会長「…!!」

    生徒会長「…仕事やらなかったり、会議には出席しなかったり、…ほんと、ダメダメな生徒会長よね…」

    副会長「………」

    生徒会長「…でも、もうすぐで任期も終わる」

    生徒会長「なんか、今更になって気付くなんて、ほんと…ダメよね、私…」アハハ

    生徒会長「なーんか…何もやり遂げること、できなかった気がするわ…」ハァ...

    副会長「……」

    生徒会長「…なーんてね!」ア、アハハ!

    生徒会長「あー、柄にもないこと言って、気持ち悪いわー私!ほんっと!!」

    副会長「……感謝してますよ」

    生徒会長「……へ?」ポカン

    副会長「…会長が会長だったから、僕に仕事が回ってきて、生徒会長権限を2年のうちから使えるようになった…」

    副会長「こんな経験ができるのも、会長が会長だったからですよ…」フッ

    生徒会長「…そっか」

    生徒会長「なーんか褒められてる気がしないけど……」ムス...

    生徒会長「でも…、……そう言ってもらえると、嬉しいかもね」ニコ



    生徒会長「…任期終わりまで、よろしく頼むわよ!」フンス

    副会長「…はい!」ニコ





    252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 21:19:43.77 ID:lOp4sthP0






    女「妹ちゃ~ん、は、速いよ~」アセアセ

    妹「女さん、遅いですよー」バシャバシャ

    女「ひぃ、ひぃ…」バシャバシャ

    妹「もっと足を動かさなきゃダメですよ!」

    女「し、しんどいのよ!」ゼェゼェ

    妹「…この贅肉のせいですか?」ニヤニヤ

    女「ひゃ!/// お、お腹の肉をつままないで!!!////」

    妹「この際です!ダイエットのために泳ぎまくりましょう!!」フンス

    女「えぇー!?」ガガーン

    女「…ダイエット目的で海に来たわけじゃないのに……」

    妹「いいじゃないですか、この機会を逃したら、いつダイエットするんですか!?」ズイ

    女「え、えぇ~~?」アセアセ

    女 (…も、もういいよ、疲れた……)ハァハァ

    妹「そんな情けない顔してもダメです!」フンス

    妹「ほら!泳ぐ泳ぐ!!」ペシン

    女「きゃん!////」ビクン







    副会長「…それにしても、あの2人すごく仲良くなりましたね」

    生徒会長「そうねぇ」

    生徒会長 (…なんかSMプレイをしてるようにも見えるんだけど…、気のせいよね…?///)モンモン





    253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 21:37:03.60 ID:lOp4sthP0



    スタジオ




    ギタ娘「…で、何の曲を演るの?」

    岩男「さぁ……」

    べス男「……何でもいいです…」ボソ

    ドラ子「………」カタカタカタカタ...

    ボカロ「!!!!」ピーン

    ボカロ「はいはーい!演りたい曲あるー!(//∇//(//∇//(//∇//)☆ミ」

    ギタ娘「お、なになに?」

    ボカロ「miwaのありえない!!(〃 ̄ω ̄〃ゞ エヘヘ☆ミ」

    ギタ娘「ありえない」

    ボカロ「えぇぇええ!!!!Σ( ̄Д ̄;)がーんっ!☆ミ」

    ギタ娘「私はヘヴィなメタルがしたいの!!」フンス

    ボカロ「(」゚ロ゚)」おぉ(。ロ。)おぉΣ(゚ロ゚」)」おぉ「(。ロ。「)おぉ~」

    岩男「ちょ、ボカロ先輩どうしたんスか!?」ビクッ

    ギタ娘「壊れたふりしても無駄よ!!!」プンスカ

    ボカロ「いやぁー!ヘビメタは喉が死んじゃう!(」゚ロ゚)」おぉ(。ロ。)おぉΣ(゚ロ゚」)」おぉ「(。ロ。「)おぉ~!!!」

    べス男「………はい…」ボソ

    ギタ娘「お、べス男くん!」

    べス男「……9mm Parabellum Bulletの、Punishment……」ボソ

    ギタ娘「ぇえー…間に合うかなぁ…?」アセアセ

    岩男「あ、明後日ッスよね…?」

    ギタ娘「う、うん…、Punishmetは難しいからなぁ……厳しいかも…」ムムム...

    べス男「………」ショボン...

    ギタ娘「岩男くんは何かない?」

    岩男「俺は~……」ウーン...

    岩男「……」

    岩男「………!」

    岩男「ELLEGARDENのNo.13なんてどうッスか!?」フンス

    ギタ娘「あ~…あれかぁ……」

    ギタ娘「あれなら…いけそうかも!」

    ボカロ「私その曲知らないよー?(」゚ロ゚)」おぉ(。ロ。)おぉΣ(゚ロ゚」)」おぉ「(。ロ。「)おぉ~」

    ギタ娘「私のWalkmanに入ってるから、後で聞かせるわ!」ニコ

    ギタ娘「じゃ、ELLEGARDENのNo.13で決まりね!!」

    岩男「了解ッス!」

    べス男「……………」コク

    ボカロ「わかったよぉ~~( ̄△ ̄;)☆ミ」

    ドラ子「ドドドドドドドドドドドド」

    255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 21:44:46.97 ID:lOp4sthP0



    ボボン... ジャジャーン...

    ドドダン... シャァアン...



    岩男「べス男、もうちょいボリューム下げてくれ」

    べス男「………」コク

    ギタ娘「…っと~、こんなもんかな?」ジャジャーン

    岩男「えーと、ここはこうなってて…」ジャカジャカ

    ギタ娘「岩男くーん?私がリードの方を弾くけど、いいかな~?」

    岩男「あ、ぜんぜんオッケーすよ~」ジャカジャカ

    ギタ娘「ありがとーw」ニシシ

    ドラ子「…………」じぃぃ

    ギタ娘「…ドラ子ちゃん、いけそう?」

    ドラ子「……」コクン

    ギタ娘「そっか、よかった」ニコ

    岩男「えーと、それで…」ジャジャーン...

    ギタ娘 (…なんとか間に合いそうね)

    ギタ娘 (……後はボカロかぁ)








    防波堤



    ボカロ「………」

    ボカロ (…ぜんぶ英語かぁ、ちょっと難しいかなぁ……)

    ボカロ (でも、すごくノリノリな曲だし、すぐ覚えられそう!)ニコニコ

    ボカロ「………」

    ボカロ「~♪」







    256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 21:57:24.79 ID:lOp4sthP0


     September 9th It's a sunny day

      The smell of summer is still in the air

       Your pirate ship has sailed away

        I'm not so sure what you've been up to




    ボカロ (…I give up trying to stop you

           Instead I keep watching over you things

               You always have a home here

                  You won't fail me though you come back with empty hands)





        I'm waiting here You might not be back

                 I don't think I'm irrational
             
                        I'm waiting here You might not be back









                                          I'm still at No.13













        きみの帆は満ちて 航行は順調

           きみは船が沈むなんてこれっぽっちも思っちゃいない

               きみの悪いところは一か八かにかけすぎるところだけど

                     それがきみの強さでもあるんだ




              時々心配になるよ

                 でもきっと強風の中でもやり遂げるんだろうと思う


                          
                              例え行き止まりにぶちあたってもね









    257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 22:13:22.35 ID:lOp4sthP0


    夜 宿泊宿



    男「ふー、いい湯だったぁ~…」ホクホク

    岩男「お~、男じゃねぇか!」

    男「あ、師匠!これから風呂ですか?」

    岩男「あぁ!お前はもう入ったのか??」

    男「はい、疲れてたので、先に…」エヘヘ

    岩男「誘ってくれたら良かったのによぉ…」

    男「すいません…、明日、誘いますよ」ニコ

    岩男「おぅ!じゃ、またな!」スタスタ...


    男「すごく上機嫌だったなぁ、バンド上手くいってるっぽいな…」

    男「…いいなぁ」ハァ...

    ちび「もしかしてバンドやりたかった?」ヒョコ

    男「うわぁ!?」ビックーン

    ちび「おいーっす」ニコニコ

    男「ぶ、部長…驚かさないでくださいよぉ!」ドキドキ

    ちび「すまんすまん!」ウヘヘ

    ちび「…で、やっぱりやりたかったのかぃ?」

    男「…はい」

    ちび「じゃ、何で挙手しなかったのさ?」ムムー?

    男「それは、部長が上げなかったからですよ…」

    ちび「……」

    男「俺、部長のドラムじゃないと、調子出なくて…、だから、部長が手あげたら俺も挙げようって思ってたんです…」

    ちび「ほ、ほうほう…」

    ちび (…ちょっと勘違いしそうだった)アセアセ

    男「そしたらみんな手挙げて、メンバー決まっちゃって…」ズゥゥン

    ちび「ま、まぁ仕方ないさ!次があるよ!!」フンス

    男「はい……」ハァ





    女「………」じぃぃ

    女 (…男と部長さんが話してる)

    女 (……2人きりで…!)プルプル...

    妹「………」

    妹「…女さん?」ポン

    女「ッッッッッ!!!!?????」ビックーン


    258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 22:14:47.28 ID:lOp4sthP0


    女「なな、ななななな、何!?妹ちゃん!?どど、どうしたの!!?////」ドキドキ

    妹「…お風呂、入りませんか?」

    女「あ、あー、お風呂ね!は、入る入る!!」アセアセ

    妹「……ん?」

    妹 (…あそこにいるのは、…お兄ちゃんと、……部長さん?)

    女「ほ、ほらほら!行くよ、妹ちゃん!!///」アセアセ

    妹「あ、うん…」



    妹 (………)






    260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 23:38:30.85 ID:lOp4sthP0


    文化祭まであと37日




    高校生バンドフェス、出たかったなぁ…

    まぁ仕方ないか…

    師匠も出るんだし、応援しないとな…!



    師匠、がんばってください!応援しまくってますよ!!








    261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 23:47:40.94 ID:lOp4sthP0


    朝 宿泊宿の食堂



    スタジオの人「みなさん、おはようございます~」

    岩男「…誰だ?」

    ちび「あんちゃんだー!」

    スタジオの人「やぁ、ちびちゃん」アハハ

    ちび「ちびって言うなー!」プンスコ

    スタジオの人「合宿中の付き人になれって茂雄さんに言われて…。とにかく、よろしくお願いしますね」ペコ

    ギタ娘「よろしくです~」モグモグ

    副会長「よろしくお願いします」パクパク








    スタジオ



    岩男「…うっし、んじゃ、合わせてみるッスか?」

    ギタ娘「オッケ~」

    べス男「……」コク

    ボカロ「おk!ヽ(▽^〃ヽ)ヽ(〃^▽^〃)ノ(ノ〃^▽)ノ☆ミ」

    ドラ子「ッドッドッドッドッドッド...!」カタカタカタカタ



    ボカロ「わん、つー、さん、しー!」











    262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 23:58:22.85 ID:lOp4sthP0


    ビーチ



    男「………」ぼーっ...

    スタジオの人「やぁ、男くん」スタスタ

    男「!」ビク

    男「ど、ども…」

    スタジオの人「それにしても久しぶりだねー、あの駅でのライブ以来だよね?」ストン

    男「そうですね、…その節はどうもお世話になりました」ペコ

    スタジオの人「ははは、気にすることないよ」ニコ

    スタジオの人「僕もいいもの見せてもらったしね!」フフフ

    男「あはは…」

    スタジオの人「…男くん、君にこれをあげよう」ス

    男「……ギターケース…?」

    男「……」カチャ

    男「…アコースティックギター……!」

    スタジオの人「プレゼントだよ」ニコ

    男「え、でも!悪いですよ!」アセアセ

    スタジオの人「いいんだよ、かなり古いもので処分しようとしてたやつだし…」

    スタジオの人「処分するより、これからも使ってくれる人に渡した方がいいと思ってね」ニコ

    スタジオの人「かなり古いけど、もちろん普通に使えるからね?」アセアセ

    男「………」 ほぇぇ...

    スタジオの人「……なんか弾き語ってくれないかい?」

    男「えっ…」

    スタジオの人「久しぶりに君の歌が聴きたい」ニコニコ

    男「……わかりました」ヨォシ...


    263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 00:06:55.52 ID:0bTcrMOE0


    男「~♪」

    ジャーン... ジャーン...

    スタジオの人「………」

    男「~♪」

    ジャーン... ジャーン...


    男「……っと」

    男「…どうですか?」タジタジ

    スタジオの人「…うん、やっぱり最高だ」ニコ

    男「いやそんな…」アセアセ

    スタジオの人「君が高校生バンドフェスにVoで出ればよかったのに…」

    男「お、俺がですか??」

    スタジオの人「うん」

    男「お、俺は…」

    男「部長のドラムじゃないと、調子が出ないんですよね…」

    スタジオの人「へぇ…」

    スタジオの人「…確かに、ちびちゃんのドラムは安定してるし、何より上手いもんなぁ」アハハ

    男「はい…」

    スタジオの人「…またバンドで演ることがあったら、教えてくれよ?」ニコ

    男「も、もちろんです!」ニコ

    女「男ー!そんなとこで座ってないで、こっち来なさいよー!!」

    スタジオの人「お呼ばれみたいだね」

    男「あ、すいません…」

    スタジオの人「いやいいよ、行ってきな」ニコ

    男「じゃあ、失礼します!」ペコ

    タタタタ...

    スタジオの人「………」

    スタジオの人「…すばらしい歌声だったなぁ…」




    264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 00:14:14.33 ID:0bTcrMOE0






    女「ほら!男!競争よ!」

    男「きょ、競争?」

    女「あの向こうに見える岩まで泳いで、タッチして速く帰ってこれた方が勝ち!どう?」フンス

    男「い、いいけど…ずいぶん自信満々だな?」

    女「ふっふっふ、妹ちゃんに鍛えてもらったからね!」ウフフ

    妹「女さん、けっこう速くなったよ?」ニヤリ

    男「お、おう…」

    妹「…私が審判するね」ジャバジャバ

    女「スタートはここ!」バシャバシャ

    男「おう!」バシャバシャ

    妹「…レディ?」

    男「……」

    女「……」

    妹「GO!!!!!!!!!」

    男「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」バシャバシャ

    女「むぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」バシャバシャ




    妹「………」

    妹 (…どうしよう、仲良くなるつもりはなかったのに……)

    妹 (……案外、いい人だよね…女さん……)


    妹 (…でも、お兄ちゃんのことを……)



    妹 (…だめ、私、すごく嫌な子になっちゃいそう……)ギュッ...






    265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 00:29:14.92 ID:0bTcrMOE0


    昼頃 スタジオ



    ちび「おいーっす、やってる~?」ガチャ

    岩男「部長!」

    ギタ娘「おう~、なかなかいい感じだよ~」ニコ

    ボカロ「ひょっとして、ちび、差し入れ~!?\(゚▽゚=))/☆ミ」

    ちび「そうだけど、ちびって言う子にはあげないよ!」フンス

    ボカロ「わぁああい!:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: ワーイ♪」ダ!

    ボカロ「ちびちゃん大好き!。・:*:・゚★,。・:*:・゚♪☆LOVELOVE('∇^*)☆♪。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆」ギュゥゥッ!

    ちび「や、やめろぉ~!////」ジタバタ

    べス男「……鮭おにぎり、我の好物なり……」ボソ

    ドラ子「ドドドドドドドドドドドッド!」グゥゥゥ~...

    ちび「いっぱい買ってきたから、食べて食べて~!」

    岩男「いやっほぉぉおおおおう!!!!!」





    べス男「むしゃむしゃ」

    ドラ子「もぐもぐ」

    ちび「そういえば、明日のバンドフェスに出場するバンド、全部で4つみたい」

    岩男「へぇ~、けっこう少ないッスねぇ」

    ギタ娘「だねぇ…」

    ボカロ「どんなバンドが出るのかな?(/・ω・)(/・ω・)☆ミ」モグモグ

    ちび「プログラム表もらってきたから、見る?」ハイ

    ギタ娘「おぉ!どれどれ…」



    出場バンド

    1.漆黒の堕天使
    2.てとらますたーず
    3.放課後ティータイム
    4.C`s



    岩男「…ん?俺達のバンド名って……決めてなかったッスよね?」

    ちび「あぁ、べス男くんからもう聞いてるよ?」

    ギタ娘「えっ」

    べス男「……漆黒の堕天使………」ボソ

    岩男「……」

    ギタ娘「……」

    べス男「……ごめんなさい」ボソ






    266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 00:36:19.17 ID:0bTcrMOE0


    ビーチ



    女「はぁ…はぁ…」

    男「ぜぇ…ぜぇ……」

    妹「び、びっくりしたね…」ドキドキ

    男「あ、あぁ…」ハァハァ

    女「ま、まさか、サメが出るなんてね……」ゼェゼェ

    男「全力で泳いだら逃げ切れたけど、マジで死ぬかと思った…」

    女「だね……ほんと、驚きだよ…」

    妹「いや全力で泳いで逃げ切れることに驚きだよ…」

    男「…どうする?勝負、よく分かんなくなっちゃったけど…」

    女「…引き分けね」ハァ

    男「だな……」

    妹「……」グゥゥゥ~~…

    男「!」

    女「!」

    妹「/////」

    女「…そういえば、お昼なにも食べてなかったわね」

    男「そういえばそうだな…」

    男「…何か食べに行こうか!」

    女「うん!」

    妹「お兄ちゃんの奢りならいいよ」

    男「う、…ま、まぁいいよ!奢ってやるさ!」フンス

    女&妹「やったぁ////」




    267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 00:45:03.54 ID:0bTcrMOE0


    すき屋



    店員「しゃっせー」

    女「……」

    妹「……」

    男「さーじゃんじゃん食っていいぞ!」フンス

    女「オシャレな店期待してた私の乙女心を返せ!!!」ドゴン

    男「げふぉ!!」オゲェ

    妹「お兄ちゃーん!?」ガビーン


    ???「うっさいなぁ、黙ってくれへんか?」


    女「…?」


    ???「せっかく1人で静かに飯食ってたのに、うるさくされたらかなわんわぁ…」ムシャムシャ

    女「あ、あの…すいません……」

    ???「分かってくれたらえぇねん」モグモグ

    妹「…ねぇ、女さん」ヒソヒソ

    女「……えぇ」ヒソヒソ

    女「あの人、女性なのに1人ですき屋って……ねぇ?」ヒソヒソ

    妹「なんていうか…寂しいね……」ヒソヒソ

    ???「こらぁ!聞こえてんでぇ!?」バン!

    女&妹「ひぃ!?」ビクッ

    男「待てよ」ズイ

    ???「!」



    268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 01:03:01.97 ID:0bTcrMOE0


    ???「…お前、誰や」

    男「相手に名前を尋ねるときは、自分から、…だろ?」

    ???「…ふん」

    しー「あたしはしー、C`sってバンドのVoをやっとる」

    男 (バンドマン!? …そうか、もしかしたら、この人もバンドフェスに……)

    しー「さぁ名乗ったで!あんたは何ていうんや!?」

    男「お、俺は男、…軽音部の合宿でここに来てる…」

    しー「ほぅ…軽音部ねぇ…」ニヤ

    しー「ってことはその後ろの2人は、バンドメンバーってところかいな?」

    男「いや…違う」

    しー「あら、そうなんか…」

    男「……」

    しー「……」

    しー「そ、そうや!その後ろの2人、さっき、あたしのこと馬鹿にしよったで!!」

    しー「謝ってくれへんと、あたしの怒りはおさまらへん!」プンスコ

    女「ごめんなさい」ペコ

    妹「ごめんなさい」ペコ

    しー「」

    男「ほら、ちゃんと謝ったから、いいだろ?」

    男「ったく…お前ら、気をつけろよ?」ストン

    女「ごめんごめん…」エヘヘ

    妹「びっくりしましたよ…いきなり殴るもんだから…」モゥ...

    しー「……」

    客1「クスクスwwwww」

    客2「クスクスwwwww」

    しー「…!?////」

    しー (…あ、あかん、あまりに事態がすんなり収束してまって、客が呆れて笑っとる…////)カァァ...

    しー (このままじゃあたし、滑稽モンやん…笑いモンやんか…!/////)アセアセ

    しー「ちょちょちょ、ちょっと待ちぃや!!!!////」

    男「?」

    しー「あ、あああ、あの、ちょ、ちょっと、アッサリしすぎとちゃうんか!?///」アセアセ

    男「ほぇ?」ポカン

    しー「だ、だから、そ、そんな、アッサリ謝られたら…そ、その…////」アセアセ

    客3「クスクスwwwwwww」

    客4「クスクスwwwwwww」

    しー (ッッッッッ!!!!!!!//////)カァァァァ...


    しー「お、覚えとれよぉおおおおお!!!!!!!!!!!//////」ダダダダ!


    男&女&妹「……?」ポカン


    269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 01:12:16.49 ID:0bTcrMOE0


    夜 宿の一室



    男 (…明日はいよいよ、バンドフェスかぁ)

    男 (…今日出会った、あのしーって人は、きっと出るよな…)

    男 (他にどんなバンドが出るのかな…楽しみだ…)フフ...








    宿泊宿のロビー



    ギタ娘「…ついに明日、というか、もう、明日が本番なわけだけど…」

    ギタ娘「みんな、大丈夫?」

    岩男「ばっちりッス」ニッ

    べス男「……」コク

    ボカロ「バッチシだよぉ!(*゚ο゚)ゞ☆ミ」

    ドラ子「ドドドドドドド...」カタカタ

    ギタ娘「…そう、よかった」ニコ

    ギタ娘「ほんとはヘビメタやりたかったんだけどねぇ~…」

    ボカロ「ぜったいダメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    ギタ娘「こんな具合だからねぇ…」ハァ

    岩男「ボカロ先輩が顔文字使ってない…」

    べス男「……全力の拒否……」ボソ

    ギタ娘「たはは…、まぁいいか!こうして完成したわけだし…」

    ギタ娘「…んじゃ、明日、頑張っていくわよ!」グッ


    「「「「 おう!!!!! 」」」」



    274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 12:24:25.73 ID:0bTcrMOE0



    文化祭まであと36日




    ついに今日はバンドフェス!

    出れなかったのは残念だけど、先輩方のバンドや他のバンドを見て勉強するぜ!









    275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 12:41:08.25 ID:0bTcrMOE0


    朝 バンドフェス会場



    「しゃっせー、C`sのグッズ売ってまーす」

    「てとらますたーずのバンドTいりませんかー?」


    男「ほぇぇ…すごい出店の数……」

    ちび「屋台とかもあるね~」

    岩男「本番前にたこ焼き食いたいな…」ジュル

    ギタ娘「あ、りんご飴売ってる!」キラキラ

    ちび「ちょっとみんな!あんまりバラバラになっちゃダメだよー!」アセアセ

    副会長「…生徒会長がもういませんけど…」

    ちび「ぅぇええええ!?」ガビーン

    女「お、お姉ちゃんなら大丈夫ですよ、しぶといですし…」ハァ

    副会長「だな…」フッ

    ちび「むー…とりあえず、そろそろフェス開始時刻だから、漆黒の堕天使は楽屋へ!」

    岩男「ぅ…改めて他人の口から聞くと、恥ずかしいな…」アセアセ

    ギタ娘「だね…なんか顔が火照ってきたよ」アゥアゥ...

    べス男「………ごめんなさい……」ボソ

    ボカロ「ほらほらぁ行くよ!いざ漆黒の堕天使、しゅっぱーつ!! _/\○_  ε=\_○ノ イヤッホーゥ!☆ミ」

    岩男「ちょ、大声で…!」アセアセ

    一般客1「クスクスwww」

    一般客2「プークスクスwww」

    ギタ娘「はぅわー////」

    男「ファイトですー!!!!」オォー!




    男「…行っちゃった」

    ちび「さーて、私たちはどうしようか~」

    女「う~ん…」

    妹「……」グゥゥゥ~…

    男「!」

    ちび「!」

    女「!」

    妹「……朝食、食べ損ねちゃって……////」モジモジ

    ちび「…よ~し、じゃあ屋台で何か買ってこようか!」ニシシ





    276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 12:56:17.42 ID:0bTcrMOE0


    フェス会場 屋台エリア



    紬「わぁ~!焼きそば~!」キラキラ

    紬「わたし、フェス会場で焼きそばを食べるのが夢だったのぉ~!」キラキラ

    梓「ず、ずいぶん安い夢ですね…」

    紬「買っていいかしら!?」フンス

    梓「はい、もちろん」ニコ

    紬「わぁい///」トテトテ

    しー「ちょいとゴメンよ~」ズイ

    紬「!?」

    しー「おじちゃん、焼きそば!」ニカッ

    屋台のオッサン「おぉ、嬢ちゃんラッキーだね!最後の1つだよ!」ガハハ!

    しー「マジぃ!?やりぃ!ついてるわぁ!!」ヘヘヘ!

    屋台のオッサン「はい、まいどぉー!」ガハハ!

    紬「あっ……」シュン

    梓「な…」

    紬「あぅぅ…また買えなかったぁ…」ショボン

    梓「むむむ…!」

    スタスタ

    紬「梓ちゃん!?」アセアセ

    梓「ちょっと、あなた!」

    しー「うん?」

    梓「さっき、横入りしましたよね!?そんなことしていいと思ってるんですか!?」プンスコ

    しー「横入りぃ?あたしが?」モグモグ

    梓「あーもう食べてる!」ガビーン

    紬「あ、梓ちゃん、やめて!」アセアセ

    しー「…なんや横入りなんて、気にすんなや」ニシシ

    しー「人間、心はだだっ広くもっとかなあかんでぇ?お嬢ちゃん」ワシワシ

    梓「あ、頭をなでないでください!」パシン

    しー「おぉこわ」アハハ

    紬「梓ちゃん、もう帰ろう?楽屋でみんな待ってるわよ…」オロオロ

    梓「私はこの人の態度が気に入りません!非常識なことして、平気でケロっとしてるなんて!」

    梓「許せません!」プンプン

    しー「…楽屋ってことは、あんたらもしかして、今日フェスに出る…?」

    梓「放課後ティータイムです!」フンス

    しー「…ほぅほぅ」ニヤ



    277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:10:52.00 ID:0bTcrMOE0


    しー「…嬢ちゃん、あんた、あたしのこと許せへんか?」

    梓「はい!もちろんです!」プンプン

    しー「ふぅん…なら…」ニヤニヤ

    しー「勝負や」ドン!

    梓「…勝負?」

    しー「そや!あんたらバンドマンやろ?」

    しー「実はあたしもなんや!」ニシシ

    梓「なっ…!」

    しー「勝負のルールは…そやなぁ、こうしよう」ポン

    しー「どっちのバンドが客をノせられるかや…!」

    梓「む、むむ…」

    しー「なんや、自信ないんか?」ニヤニヤ

    梓「あ、ありますよ!私たちのバンドの方が、ぜったいお客さんをノリノリにさせられます!!」フンス

    しー「ふん、そうかい、なら決定やな!」ニシシ...

    紬「ちょっと、梓ちゃん…!」オロオロ

    しー「じゃあ負けた方が、勝った方の言うことを何でも聞くってことで」

    梓「はい!」

    梓「……って、…えっ?」ポカン

    しー「…なんや、なんのリスクもない勝負なんてつまらんやろ?」

    しー「だから、負けた方が、勝った方の言うことを何でも聞くんや」ニヤニヤ

    梓「そ、そんな…」アセアセ

    紬 (…何でも言うことを聞く……?)

    紬「………」

    梓「ムギ先輩!?鼻血出てますよ!?」ビクッ

    紬「だ、大丈夫…」

    紬 (…悪くないわね)ウフフフ...

    しー「どうや!?どうするんや!?逃げるんか!?やっぱり怖いんか!?」ニヤニヤ

    梓「や、やってやるです!」フンス

    梓 (負けられない…こんな非常識な人に…!!)

    しー (ふっふっふ…放課後ティータイム、どんなバンドか知らんけど、ちょろいに決まっとる…!)

    紬 (この勝負、ぜったい負けなきゃ…!)


    278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:18:32.66 ID:0bTcrMOE0


    フェス会場 漆黒の堕天使の楽屋



    岩男「おー…緊張するなぁ…」ソワソワ

    ギタ娘「……」ユラユラ

    ボカロ「September 9th It's a sunny day♪」

    べス男「………」ボボン... ブベボン...

    ドラ子「ドッタン!ドドタン!ドッタン!ドドタン!」カタカタ




    ガチャ




    岩男「!?」


    男「差し入れですー!」ヒョコ

    岩男「…男か」フゥ

    女「失礼します~…」ヒョコ

    妹「…失礼します」ヒョコ

    ギタ娘「あぁ、みんな…いらっしゃい……」フラッ...

    岩男「…え?」



    ドサッ!




    男「……ギタ娘先輩…?」








    「「「「 ギタ娘せんぱぁぁああああああああああああい!!!!???? 」」」」」










    279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:33:22.41 ID:0bTcrMOE0


    .......



    ドクター「…ヘビメタをしばらく聴いてなかったせいじゃろう…」

    ドクター「”ヘビメタ聴かないと倒れちゃう病”じゃ」

    男「何その病名!?」ガビーン

    岩男「マジかよ…もうすぐ始まっちまうぞ…?」アセアセ

    ボカロ「どど、どうしよう…。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。エーン!!」

    男「ど、どうにか治らないんですか!?」

    ドクター「無理じゃ、丸1日はヘビメタを聴かせ続けねばならぬ…」

    男「そんな……」

    岩男「むががが…!」アセアセ

    ボカロ「あ、開会式はじまっちゃったみたいだよ!!(/≧◇≦\)アチャー!!☆ミ」オロオロ





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    司会「レディィィスあんどジェントルメェェエエエン!!!!!!!」

    司会「こんな真昼間から、こんなところに集まっちまって大丈夫かよぉおおおおおおおおお!!!?」


    「「「 ウォォオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!! 」」」


    司会「おうおう悪い悪い!世間は”夏休み”だったな!!俺としたことが、やっちまったぜい!!!!!!」

    司会「んまーどうでもいい前置きはこのへんにして…!!!!」

    司会「今日は夏休み暇で暇でアホ面してるお前らに、最っ高の、思い出を届けてやるぜぇ!!!!!」


    「「「 ウォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!! 」」」


    司会「第13回、高校生バンドフェスッ!開催するぜぇえええコノヤロォォオオオオオオオオオ!!!!!!!!」


    バァアアアアアアアアアアアアン!


    「「「 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!! 」」」





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~







    280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:38:47.33 ID:0bTcrMOE0



    岩男「やべぇ…どうするよ……」アセアセ

    女「棄権するのは…」アセアセ

    岩男「バカ野郎!ここまできて、やっぱり出ませんなんて格好悪すぎだろ!!」

    女「しゅ、しゅいません!」ビックーン

    男「し、師匠!」

    岩男「何だ!?」オロオロ

    男「俺が出ます!!!」

    岩男「!?」

    男「ELLEGARDENのNo.13ですよね!?たしか、バッキングパートはパワーコードばかりだったはずです…!」

    岩男「そ、そうか…、パワーコードなら、男でもすぐに弾ける…!」

    男「ただ、覚える時間がほしいので、出演順を変えてもらわないと厳しいかもしれません…」アセアセ

    女「な、なら私が頼んでくる!」ダッ

    妹「わ、私も行きます!」タタタ

    岩男「おう!頼んだぞ!!」

    べス男「……間に合うか……否か…」ゴクッ






    281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:44:42.44 ID:0bTcrMOE0


    岩男 (…よかった、リードも練習しておいて……)

    岩男「ほら、スコアだ」

    男「ありがとうございます!」

    岩男 (…頼むぞ、男!)





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    司会「んじゃー最初のバンドはぁ!!!!!!」

    司会「…ん?」

    司会「……ふんふん、え!? そうか…わかった……」ゴニョゴニョ

    司会「たった今入った情報によると、1番手のバンド、漆黒の堕天使にトラブル発生らしく、順番が変わったぜぇ!!」


    「おい大丈夫かよー!?」

    「しっかりしろよぉー!堕天使ー!!!」


    ワハハハ...



    司会「それじゃー2番手、てとらますたーず!カモン!!!!」





    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!







    282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 13:59:42.92 ID:0bTcrMOE0


    ちび「ほ~…これがてとらますたーず……」


    ズンズンズンズン...


    ちび (…完全オリジナルかぁ)

    ちび (カバーバンドのうちと、相性が悪いかも…)

    ちび (知ってる曲と、全く知らない曲を演られるの、衝撃が違うからなぁ…)

    ちび「…良い曲だ」フフ...



    てとらVo「ぶるぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    しー「遅れてすまん」ガチャ

    C`s Gt「おい、しー!どこ行ってたんだよ!?」

    C`s Ba「最後の打ち合わせをするって、昨日言っておいただろ!?」アセアセ

    しー「あ~、そうだっけ?」タハハ

    しー「すまんすまん…」ストン

    C`s Dr「ったく…」

    しー「そんなことより!」バン!

    C`s Gt「!?」

    しー「今日、このフェスで、客を1番ノせられるの、どこのバンドやと思う?」ニヤ

    C`s Ba「何を言ってる」ハァ

    C`s Dr「…もちろん」

    C`s Gt「俺たち、だろ?」ニッ

    しー「………」フッ

    しー「やっぱりー!?」エッヘッヘ~!

    しー (ふっふっふ…あたしらが1番や!ぜったい、どこのバンドにも負けへんで…!)



    283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 14:25:28.37 ID:0bTcrMOE0



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    女「ふぅ…なんとかなったね」

    妹「ですね…」フゥ

    妹「……」

    女「お、もう始まってるね…、何てバンドだろう、あれ」

    妹 (…今なら、聞ける……)ゴクッ

    妹「あ、あの…女さん」

    女「…うん?」








    妹「…お兄ちゃんのこと、なんですけど…」



    女「! ………」


    妹「…女さんは、その……」


    女「………」
















    妹「お兄ちゃんのこと、好きなんですか…?」
























    284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 14:34:47.34 ID:0bTcrMOE0


    漆黒の堕天使の楽屋




    男「…っし!だいたいOKです!!」フンス

    岩男「よっしゃ!よくやった!」

    ボカロ「ナイス!!d(>_< )Good☆ミ」

    べス男「…………」ガッツポーズ

    ドラ子「ドドドドドドドドドドドドドドドドッド!!!!!」ドッタン!ドドタン!

    男「…ッ!」ブルブル

    岩男「ん?」

    男「す、すいません、トイレいってきます!」ダダ! ガチャ

    岩男「小便まで我慢して練習してたのか、さすが俺の弟子だ」フンス

    べス男「……聖なる黄金水…か…」ボソ




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    男「ふぃー、急げ急げー!」アセアセ


    タタタタ...


    ドン!



    ???「きゃっ!」


    男「うぉわ!?」



    287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:02:10.09 ID:0bTcrMOE0


    男「いてて……」

    唯「あたた……、ん?」

    男「…大丈夫ですか? …あ」


    唯&男「あぁー!あの時の!!」


    唯「あの時は、スコアを譲ってくれてありがとうっ!」ペコ

    男「いや、そんな…」アセアセ

    唯「あの後、他の店にも行ってみたんですよね?」

    男「あ、はい…無事見つかりましたよ」ニコ

    唯「そうだったんですか!よかったぁ…」ホッ

    男 (まずい…ぶつかった衝撃で……)アセアセ

    男「そ、それじゃ失礼します!!」ダ!

    唯「あ、ちょっと!」

    タタタタ...

    唯「あうー…行っちゃった…」

    唯「今日バンドやるから、ぜひ聴いてってください!って言おうと思ったのに…」

    澪「唯~?」トテトテ

    唯「みおちゃん!」

    澪「そろそろ出番だぞー」

    唯「もう出番!?」ハゥッ

    澪「なんでも、順番が変わったらしいからな」

    唯「そうなんだ…じゃあ、急がないとね!」フンス

    澪「もうみんな集まってるよ、ほら行くよ!」トテトテ

    唯「うんっ!」スタスタ




    288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:14:00.45 ID:0bTcrMOE0


    トイレ



    男「ふぅ~~~…」ジョボボボ...

    男「ま、間に合った…」

    ガチャ

    副会長「…!」

    男「あ、…どうも…」

    副会長「…聞いたぞ、ギタ娘先輩の代わりに出るんだろ?」

    男「はい…」

    副会長「頑張れよ」ジョボボボ...

    男「! はい!」

    副会長「…それにしても、ふざけた病気もあるもんだな」

    男「ヘビメタ聴かないと倒れちゃう病、ですよね」アハハ

    副会長「今まで聞いたことないな、そんな病気」フッ

    副会長「まぁ、禁断症状の一種だろうな」

    男「ですかねぇ…」





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    司会「いぇえええええええええええええええいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    司会「最高にロックだったぜぇ!!!!!!!!!!!」

    司会「てとらますたーず!リーダー、てとらVoに話を聞いてみようかぁ!!!!」

    てとらVo「どうも」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1


    司会「フツーだなオイ!!!!」

    司会「今日は演ってみて、どうだった!!?」

    てとらVo「面白かったです、普段と違う環境で演奏できて、僕らもいい思い出ができました」

    司会「フツーすぎんだろぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


    ウォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!


    司会「まぁいいやぁ!!!サンキューてとらますたーず!!!」

    司会「こいつらにもう一度でっけぇ拍手を!!!!!!!!!!!!!!」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!


    司会「そいじゃここで休憩を挟むぜぇ!!!!」



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:21:58.71 ID:0bTcrMOE0




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    女「………え…」


    妹「…そのままの意味です」


    妹「…お兄ちゃんのこと、好きなんですか…?」


    女「わ、私は……」


    妹「……」


    女「…私は別に、そんなこと…」


    妹「逃げるんですか?」


    女「!?」ビクッ


    妹「そうやって自分の気持ちから逃げて、いいんですか?」


    女「ち、違う……!そんな、私は…」


    妹「逃げてるじゃないですか!!!!!!!!」


    女「ッ……」ビクッ


    妹「…女さんを見ていれば、分かります」


    妹「女さん、…お兄ちゃんのこと、好きなんですよね?」


    女「………」


    妹「……逃げちゃ、だめです」ギュッ


    女「………」ピク


    妹「……伝えてください」


    妹「女さんの、気持ちを…」


    妹「…”好き”だって、伝えてあげてください……、お兄ちゃんに…」ニコ


    女「………」ギュッ




    290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:26:41.92 ID:0bTcrMOE0


    女「妹ちゃん……」


    妹「……」


    女「…ありがとう、私…伝える……!」ギュゥッ


    女「男に、”好き”だって、伝える!」ニコ


    妹「………」ニコ


    女「ありがとう、妹ちゃん」


    女「…なんか、ここに来てから、妹ちゃんに頼りっ放しだね、私…」アハハ


    女「あはは…情けないよね…」


    妹「………」フルフル


    女「…ありがとう」


    女「……行ってくる!!!!」ダッ!



    タタタタタタ....





    妹「………」






    291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:36:14.40 ID:0bTcrMOE0



    妹「………?」ポロ...


    妹「……なんで、涙なんか……」ポロ...


    妹「…これでいいって、決めたのに…私」ポロポロ


    妹「なんで、…なんで涙なんか、出るの…?」グスン








    ................



    妹「…お兄ちゃんにとって、私って……どういう存在なのかな…?」


    男「…存在…?」


    妹「……」


    男「…大切な家族…、…大切な妹だよ」ニコ


    ..................











    妹 (お兄ちゃんも言ってた、私は…家族なんだって)


    妹 (…所詮、そうだよね、…それが当たり前だよ)


    妹 (わかってる…、ちゃんと、頭ではわかってるのに……)









    妹「……うぁ、うぁああ………」ポロポロ


    妹「お”にいぢゃあん……ひっく…ひっく……」グスン











    292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:48:22.48 ID:0bTcrMOE0


    楽屋前



    男「~♪」スタスタ

    女「男!!!!!!」

    男「!?」ビクッ

    女「………」ゼェゼェ

    男「ど、どうしたんだよ…女…」

    女「……私、あんたに、伝えたいことが、あるの…」ハァハァ

    男「…?」

    女「…実は、私……」

    ちび「おいーっす!」トテトテ

    男「あ、部長ォ!」クルッ

    女 (!?)ビックーン

    男「部長!曲、通して弾けるようになりましたよー!」フンス

    ちび「おぉ~、さすが新入りくん!さすがだなぁ!」ハハハ!

    男「いやぁ////」エヘヘ

    ちび「お?君は~、女ちゃんかぁ」

    女「ふぇ!?」ビクッ

    ちび「どうしたの~?」

    女「あ、いや、別に…その……///」アセアセ

    男「あ、そういえば伝えたいことって、何だったの?」ハテナ

    女「な、なななな、ななな……////」プルプル

    女「なんでもない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!////」ダッ!

    男「え!?」

    タッタッタッタ...

    ちび「…ありゃりゃ、行っちゃった…」ポカン

    男「……???」

    ちび「あ、そういえば、差し入れ持ってきたんだった」ニコニコ

    男「マジですか!やったぁ!!」フンス




    293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 19:56:49.21 ID:0bTcrMOE0



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    司会「よっしゃああああああ休憩終わりだコノヤロォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

    司会「午後も気合入れていくぞコラァァア!!!!!!!!!!」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


    司会「それじゃー午後の1番手、放課後ティータイムッ、いってみよう!!!!!!!!!!!!!!!!」







    唯「み、みなさん、こんにちは!放課後ティータイムです!!!」カチコチ


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


    律「うはぁ~…すげぇ熱気だなぁ…」

    紬「ゆいちゃん、リラックスリラックス!」フンス

    唯「う、うん!」アセアセ

    梓「大丈夫ですよ、私たちがついてますから!」

    澪「後輩に励まされるのも、唯らしいっちゃあ、唯らしいな」クスッ

    律「だなw」

    唯「も、もー!みおちゃん!りっちゃんまで…」ムスー

    梓「ほらほら!唯先輩、演りましょう!」ニコ

    唯「お、おぉー!」フンス


    唯「そ、それでは一曲目聴いてください!」


    唯「ふわふわ時間!!!!」





    294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 20:05:09.50 ID:0bTcrMOE0




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    しー「……なんやこのバンドは!」

    しー「ふわふわタイムぅ?」

    しー「ぎゃーはっはっはっは!ふ、ふわふわタイムって、あんた…!」バンバン

    C`s Gt「でも、客のノリ、けっこういいな…」

    C`s Ba「だな…演奏技術もなかなかだし、男ウケのいい可愛らしい曲だし…」

    C`s Dr「…てとらますたーずより盛り上がってないか?」

    しー「なっ…!」ガビーン

    しー「そ、そんなワケあるかい!あんな、ふわふわしたバンド……!」アセアセ

    C`s Gt「なによりメンバー全員が可愛い…」じぃぃ

    しー (…む、むががが……!)プルプル

    しー (あかん、カンペキにナメとった……)

    しー「…なかなかやるやないか…!」ニシシ



    しー (…だけど、勝つのはウチや!ウチのバンドが勝つんや!!!!!)





    295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 20:32:50.62 ID:0bTcrMOE0


    宿泊宿



    ギタ娘「Zzz……」

    ドクター「……」

    生徒会長「…まだ目は覚めませんか」

    ドクター「丸1日、音楽を聴かせ続けなければ…」

    副会長「……」

    副会長「…本当にそんなことで助かるのか?」

    ドクター「……」

    生徒会長「!? 副会長!?」

    副会長「…聞くところ、禁断症状のようなものだと解釈しているが…、どうなんだ」

    ドクター「…その通りじゃ」

    ドクター「彼女にとって、ヘビメタは麻薬と同じようなもの…」

    副会長「…ふん、僕にはよく分からないな」

    ドクター「………」

    ドクター「この世界には、まだまだ解明されていない病気がたくさんある…」

    副会長「……?」

    ドクター「…今現在ある最先端医学を用いても、治すことができない病もある…」

    ドクター「……本当に、考えられないようなことがトリガーとなり、かかる大病もあるのじゃ」

    ドクター「…人間の謎、未知は深い」

    ドクター「……お主らも、存分に気をつけるのじゃ…」

    生徒会長「………」

    副会長「……ふん」

    ギタ娘「Zzz……」





    ドクター「……本当に、分からんもんなんじゃ………」






    296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:03:26.33 ID:0bTcrMOE0




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ジャジャーーーーン!!!!


    唯「スカイハイッ!!!!」



    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



    律 (スカイハイって……)ゼェゼェ

    司会「ブラボォオオオ!!!!!最高のガールズバンドだったぜぇえええ!!!!!」

    司会「お前らぁ!!耳は最高かぁあ!!!??」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


    梓 (…けっこう盛り上がったかな……)フゥ

    梓 (これならあの非常識な人に勝てそう…!)グッ...

    司会「よっしゃああそれじゃーリーダーのドラマー!かもん!!!!!!」

    律「え!?あ、あたし!?」ビックーン

    澪「部長なんだから、当たり前だろ?」ハァ...

    律「あぁ、そっかそっか…」タハハ

    司会「演奏してみてどうだったよぉおおお!!??熱い感想を頼むぜぃ!!!!!!!!!!!!」

    律「え、えーっと…」アセアセ

    律「…お、お前らぁあ!!!!最高だったぜーーーー!!!!!!」



    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!



    律 (…なにこれ、めっちゃ楽しいんですけど……!)キラキラ

    司会「いいねぇいいねぇ!!!そのノリ!!!!!さすがはリーダー様だぁああ!!!!!!」

    司会「そんじゃーもう一度、熱いライブを見せてくれた放課後ティータイムに拍手を!!!!!!!!!!!!!」



    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!



    司会「次次ィ!!!!次いくぜぇえええ!!!!!!!!!!!」

    司会「次のバンドは、実力派!正統派ロック、C`sだぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!」

    司会「カモンッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」



    しー「っしゃあああ!!!やったるでぇ!!!!!!!」


    「「「 おう!!!! 」」」



    297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:15:18.69 ID:0bTcrMOE0


    しー「…あー、あー、ごほん」

    しー「………」クル

    C`s Gt「………」コク

    C`s Ba「………」コク

    C`s Dr「………」コク


    しー「ッッッ!!!!!!」


    しー「行くぜぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    梓「………!」ピクッ

    澪「…どうした?梓…」

    梓「! い、いえ、何でもありません…」アセアセ

    唯「あー疲れたよ~」グッタリ

    紬「はい、ゆいちゃん!ポカリ~」スッ

    唯「あー、ありがとうムギちゃん~」エヘヘ~

    梓 (…C`sだ……)

    梓 (……やばい、すごく格好良いリフ…)

    梓 (…私たちと同じオリジナルか…………)

    梓 (……ちょっとやばいかも…)ゴクリ

    律「…今演ってるバンド、すげー上手いな」ゴクゴク





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    しー (あんなふわふわしとるバンド、ウチのバンドが吹き飛ばしたる!!!)

    しー (見てろや、必ず、ウチらが勝ったるでぇ!!!!!!)


    ギュィィイイイイイイイイイイイイン!!!!!

    ボボボン ボボボ!

    ドダダダダ ドダ ドダダダン!



    司会「な、なんてかっけぇリフだおい…!!!!!!!!」ウォォオオオオオオオオオオ!



    しー「司会黙っとれ!そしてマイク切っとけ!!!」

    298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:26:37.91 ID:0bTcrMOE0



    ドドドダン! ダン... ダン... ダン...




    ジャジャーーーーーン.....





    しー「サンキュー!」










    ウ...





    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






    司会「なんてすげぇーヤツらだぁぁぁあ!!!!モンスターバンドだ最強だパネェぜマジで!!!!!!!!」

    しー (どうや、これがC`sの実力や…!) ドヤァ...

    司会「よっしゃあああさっそくC`sリーダー、しーに話を聞こうぜぇええ!!!!!!」

    司会「お前らヤバイよ!!!マジで感動した!!!!!!!!」

    しー「へっへっへ!まいど~!あたしら、まだまだ本気出してないからなぁ!」

    しー「真の実力はこんなモンじゃないでぇ!!!!」フンス

    司会「おいおいマジかよぉお!!?これが本気じゃねーって、どんだけ化け物なんだよ!!!!!!」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


    司会「お前らァ!!!!!今年はC`s期待できそうだぜぇええ!!!要チェックだコノヤロォ!!!!!!!!!!」


    司会「つーわけで、もう一度こいつらにでっけぇ拍手をぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!」




    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!





    司会「さーさーついに最後のバンドまで来ちまったよぉおおお!!!!!」

    司会「最ッ高の時間は最ッ高に早く過ぎちまうもんだなぁオイ!!!!!!!!!!!」

    司会「それじゃーいってみよう!!!!」


    司会「カモン!!!!漆黒の堕天使!!!!!!!!!!!!!!!」



    299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:39:38.80 ID:0bTcrMOE0


    ステージ裏



    男「ひぃぃ!ついに出番が…!」アセアセ

    岩男「行くぞ、男!」

    男「ちょ、ちょっと待ってください!まだ心の準備が…!」

    ちび「駅でのライブみたいに、リラックスして演ればいいんだよ!!」フンス

    男「え、駅のときとは勝手が違いますよ!客もこっちの方が多いし…!」オロオロ

    べス男「……覚悟を決めろ……」ボソ

    ボカロ「ほらほらいくよぉ!!・。,ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ ,。☆ミ」

    ドラ子「ッッッッッッッッ!!!!!!」ドムドムドムドム...

    男「痛っ!ドラ子さんがバスドラで叩いてくる!」ギャー

    ちび「ドラ子も言ってるよ!覚悟を決めろって!」フンス

    男「分かるんですか!?」ガビーン



    司会「おーい、漆黒の堕天使~~!!??まだかぁああ!!!!!???」



    岩男「おい、呼んでるぜ、早く行くぞ!」

    男「う、うぅぅ…」ドキドキ

    ちび「…新入りくん」

    男「……ふぇ?」

    ちび「楽しむこと!」

    男「………!」

    ちび「音楽は、”音を楽しむ”と書いて、音楽なんだ」

    ちび「楽しまなきゃ、ね?」

    男「……部長」

    岩男「あぁもう時間やばいぜ!行くぞぉお!!!!!!」グイ

    男「うわぁああ!!!!」グイーン

    岩男「行ってくるッス!部長!」タタタ

    ボカロ「またねん!ワーイε=ヾ(*・∀・)/☆ミ」タタタ

    べス男「………出陣……!」ボソ

    ドラ子「ドドドドドド!!!!!!」タタタタ


    ちび「がんばってねー!!」ブンブン




    ちび「…楽しめよ、新入りくん!」ニコ






    300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:46:29.38 ID:0bTcrMOE0



    ワァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!



    男「………ッ」ドックン ドックン

    男 (…すごい、人の数……!)ドックン ドックン

    男 (やばい……体が…)ドックン ドックン



    岩男「男…」



    男「!」ビクッ



    岩男「部長はお前に”楽しめ”って言ったんだ」


    岩男「それ以上はいいんだ、だから…」




    岩男「楽しめ!」ニカッ




    男「……ッ!」



    男「はい!!!!!!!!」





    ~♪ ~♪




    男 (…そうだ、楽しもう!)


    男 (周りが上手い?何か言われる?そんなの関係ないだろ!)


    男 (せっかく出れたんだ、部長が言ってくれた通り、楽しもう!!)グッ!



    301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 22:59:27.18 ID:0bTcrMOE0



    しー (!? あいつ、出とる!?)ビックーン

    しー (あの男とかいうヤツ、あの漆黒の堕天使ゆう、だっさいバンドに入っとったんか…!)

    しー (…それにこの曲……)

    C`s Gt「この曲…ELLEGARDENのNo.13か…」

    C`s Ba「懐かしいな、俺達が結成するキッカケとなった曲だ…」

    C`s Dr「あぁ…あの頃は…本当、楽しかったよな」フッ...

    しー「……えらい楽しそうに演ってるなぁ」

    しー (演奏レベルは高くないのに、なんやようわからんけど、こっちまで楽しくなってくる…)

    しー (…きっと、あいつらが心の底から楽しんで演っとるから、かな…)



    しー「……かっこえぇやんか」フフッ...




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    男 (パワーコードをがんがん弾き鳴らす…!けっこう快感だよな…)ジャカジャカ

    男「………」チラッ

    男 (…師匠、あんなにヘドバンしてるのに、弾いてるフレーズがブレない…)

    男 (さすが師匠……!)


    ~♪ ~♪


    べス男「………」チラッ チラッ

    男「!」

    べス男「………」フッ

    男「……」ニコ

    べス男「………ッ(変顔)」ビローン

    男「ッブフォォオwww」

    ドラ子「!?」ドッタン! ドドタン!

    男 (…あ、あの野郎ォ!わ、笑わせやがるとは…!)ピクピク...

    べス男「………」フッ

    ボカロ「I'm waiting here You might not be back♪」



    302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 23:07:38.54 ID:0bTcrMOE0



    唯「あー!あの人、このバンドに入ってたんだ!!」

    澪「あの人?どの人だ??」

    唯「ほら、ギターのあの…」

    律「あのムキムキの?」

    唯「違う違う!そっちじゃない!細い方だよー!」フンス

    唯「あの人が、前言ってた、スコアを譲ってくれた人だよ~!」フンス

    梓「へぇ~…このバンドに入ってたんですね~…」

    紬「とっても楽しそう♪」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





    Your sails are full The coast is clear

    You have no doubts Your ship won't strand

    The trouble with you is you take too many chances

    But that is also your strength



    I'm often anxious

    But I know you will make it through in a high wind

    Though you face a dead-end




    男 (やばい!最高に楽しい!客もみんなノリノリだし、すっげぇ気持ちいい!)

    岩男「ッッッッ」ヘドバン

    ボカロ「イェエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!ヽ| ☆´ω`|ノヽ| ´ω`★|ノ☆ミ」


    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!


    べス男「……唸れ……俺のシャイニングフィンガー……!」ボソッ







      I'm waiting here You might not be back

                I don't think I'm irrational



                           I'm waiting here You might not be back

                                          I'm still at No.13







    303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/17(土) 23:20:29.95 ID:0bTcrMOE0



    ジャジャーーーン!


    ボカロ「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアッフーーーーーー!!!!!!!!!!!!」



    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!



    司会「ブラボーブラボー!!!最ッ高に楽しかったぜぇええ!!!!!!!!!」

    司会「演奏レベルはそこそこだが、楽しさは十二分に伝わりまくった!!!こっちまで踊りだしそうになったぜ!!!」

    司会「それじゃーリーダーに話を聞こうかぁ!!!!」

    司会「リーダーは誰だい!!??」

    男 (そういえば、リーダーって誰なんだろ…?)ゼェゼェ...

    岩男「ベースです」キッパリ

    べス男「!?」ドッキーン

    司会「なーるほどぉ!!!通りでファンキーだったわけだぜい!!!!!!!!!」

    司会「演奏してみてどうだったぁ!!?熱い感想を頼むぜ!!!!!」

    べス男「………きょ、狂気の宴……」フッ




    シーン...



    べス男「……お、お前らー、最高だったぜーーーー!!(棒)」アセアセ





    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!



    司会「おいおい、放課後ティータイムと被ってるぜー!!?まぁいいけどよー!!!!!!」

    司会「それじゃーめちゃんこ楽しい時間をくれた漆黒の堕天使に拍手をぉおおおお!!!!!!!!!!!!」




    ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!







    ......................................................



    .....................................



    .......................





    308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 10:39:41.52 ID:GicpZEdD0


    夜 宿泊宿



    ちび「ただいま~!」ガチャ

    生徒会長「お~、おかえり~」

    副会長「お疲れ様です」

    ちび「ギタ娘はどう??」

    生徒会長「相変わらずだよ、まだ寝てる」

    ちび「そっかー…」

    副会長「結果はどうでした?」

    ちび「うーん…それがね~」

    岩男「入賞ならず、だ」

    副会長「…そうか」

    ちび「まぁ即席バンドだったし、他のバンドがレベル高すぎたのもあるからねー…」

    ちび「仕方ないさ!」フンス

    男「うー…どうせなら、優勝したかったなぁ…」

    岩男「来年だな、来年また来ようぜ」ニカッ

    男「はい!その時こそ、絶対優勝してみせましょう!」フンス

    ボカロ「でも楽しかったよね!(* ̄∇ ̄*)エヘヘ☆ミ」

    べス男「………」コク

    ドラ子「ドドドドドドドドドドドド!!!!!」カタカタカタカタ

    ちび「やっぱ音楽は楽しんでやるものだからね!」ニコニコ

    生徒会長「あ~…そういえば」

    男「?」

    生徒会長「お前のとこの妹と、うちの女、先に祭りに行ってるぞ?」

    男「祭り…?」

    ちび「ありゃ、言ってなかったっけ?」

    ちび「バンドフェスの後は、夏祭りがあるんだよ」

    男「おぉー!」キラキラ

    男「行きましょう!早く!」コーフン!

    ちび「ははは、新入りくんは祭り好きなんだな」アハハ

    生徒会長「私と副会長はここでギタ娘を看てるから、お前達も行ってきていいぞ」ニコ

    男「助かります!」ペコ

    ちび「ありがとー、生徒会長!」フンス

    ボカロ「よーっし行くぞー!!!ε========ヘ(^▽゚)ノ イソゲー!!☆ミ」






    309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 10:57:39.78 ID:GicpZEdD0


    フェス会場 夏祭り



    男「うぉぉおおおお!まさに夏祭り!」

    男「浴衣!」

    男「たこ焼き!焼きそば!かき氷!!」

    男「日本の夏ッ!!!!」ドン!

    ちび「テ、テンション上がってるなぁ」

    岩男「なんか昼間より人の数が増えてるッスね」キョロキョロ

    ちび「うん、たぶん、バンドに興味がない人は夜の夏祭りだけ!って感じだからじゃない?」

    岩男「それでッスかぁ…なるほど」キョロキョロ

    男「金魚すくいしていいですか!?」キラキラ

    岩男「お、おぅ……」

    ちび「子供だなー新入りくんは」アハハ







    ボカロ「きゃー射的たのしー!!ウキャキャ☆彡ヾ(⌒∇⌒*)(*⌒∇⌒)ノ彡☆ウキャキャ」

    射的屋「お、お嬢ちゃん、いい腕してるね…」アセアセ

    ボカロ「パキューン ( ・・)σ ‥…---------- ・ 」

    射的屋「ぁでッ!!!」ズビシッ

    射的屋「お、お嬢ちゃん!的はあっち!!俺じゃないよ!!!」アセアセ

    ボカロ「パキューン ( ・・)σ ‥…---------- ・ 」

    射的屋「痛ッ!!!ちょ、マ、マジでやめて!!痛いから!!!」ギャァァア!

    べス男「………ドンマイ……」ボソ







    一般客A「おぉぉ!すげぇぞ!こっちでドラム対決してる!!!」

    一般客B「本当だ!!あいつら、今日出てたバンドのドラマーじゃね!!?」ウォォー!

    ドラ子「ッッッッッッッ!!!!!!!」ドダダダダ!

    C`s Dr (やばっ!こいつ俺より上手くない!?)アセアセ ドダダン!

    澪「おぉ、すごいな…」

    唯「りっちゃんも出なよ~!」フンス

    律「えー?私はいいよ~…疲れたし…」

    唯「そんなこと言わず~!ほらほら~!」ズイズイ

    律「わわー!ちょ、押すなって!!」ヨロッ

    一般客C「飛び入り参加者だ!!!!!!!!!」ウォォオオー!?

    一般客D「あいつも今日出てたドラマーだぞ!?放課後ティータイムだぁああ!!!!」ウォオオー!

    律「…あ、あはは~……」タジタジ

    310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:16:37.72 ID:GicpZEdD0



    男「……えへへ~♪」ホクホク

    ちび「…結局、一匹も捕れなかったから、おっさんが哀れんで一匹くれた、と…」

    岩男「下手糞だなー」ガハハ!

    男「い、いいじゃないですか!誰にでも得意、不得意はありますよ!!」アセアセ

    しー「…お~? もしかして、男かいな?」スタスタ

    男「!!」ビクッ

    しー「やぁやぁやぁ~♪」フンフーン

    男「あ…えーっと…」

    しー「忘れたんかい!?」ガビーン

    ちび「あー、C`sのボーカルさん!?」オォー!

    しー「あら、こちらのお嬢ちゃんは知っててくれてはるん? おおきにぃ~!」ニコニコ

    岩男「すごく格好良かったッス、ボーカルさんの声」ニカッ

    しー「しーでえぇよ!あんたらも良かったでぇ!こっちまで楽しくなってくる演奏やった!」ニシシ

    梓「…しーさん、早く行きましょうよ…」グイ

    しー「おぅ?なんや、やきもち妬いてるん??」ニヤニヤ

    梓「ち、違いますよ!//// た、ただ…私を誘っておいて、他の人と話されるのは……////」モジモジ

    しー「妬いとるやん」ナハハ!

    梓「妬いてません!!!////」プンスコ

    しー「……男」

    男「…?」

    しー「あんた、まだまだギター、上手くなるで」ニカッ

    男「へ…?」

    しー「音楽は”楽しむもの”、それがあんたにはもうできとる…」

    しー「他の誰よりも、あんたは楽しんどる……」

    しー「…まぁ、あたしの目にしか、そう映ってないかもしれへんけどな!」アハハ!

    男「…ありがとう!」ニコ

    しー「えぇよ、これからも頑張りぃや!!」ニシシ

    男「おう!!」グッ!

    梓「……しーさん…////」ギュッ...

    しー「おぉ悪い悪い!」オット

    しー「…ほな、さいなら~!」バイバイ

    ちび「ばいば~い!」ブンブン

    岩男「お疲れ様ッス!」ニカッ

    男「………」バイバイ

    男 (…まだまだ上手くなれる、かぁ……)

    男 (……へへへ、嬉しいな、なんか…)ニコ...







    311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:23:38.20 ID:GicpZEdD0


    司会「お前らァア!!!楽しんでるかぁあああ!!!!???」

    スタッフ「ちょ、司会さん!一般の方も来ているんですから、普通にお願いします!!!」アセアセ

    司会「あ、そうだった…」ハッ

    司会「みなさん!お楽しみでしょうか!?」


    わー パチパチ


    司会 (あー…なんかすげームズムズする……)

    司会「この後は、ついに待ちに待った、花火大会です!!」

    司会「このビーチ上空に、夜空いっぱいに花火が上がります!!!」

    司会「花火大会後もビンゴ大会など予定しております!!ぜひぜひ、楽しんでいってください!!!」


    わぁぁあ パチパチパチパチ



    司会 (叫びてー…割とマジで…)





    312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:31:46.60 ID:GicpZEdD0



    司会が話し終わると、一斉に辺りの照明が落とされた




    ざわめく人々






    ____不意に遠くから響いてくる”音”に、空を見上げる








    豪快な音を空いっぱいに打ち鳴らし、花火が咲いた







    色とりどりの花火






    花が咲く








    真っ黒に塗り潰されたディスプレイに、色が映える、咲く








    …誰もが息を呑んだ





    そんな音がした、気がした







    夏の魔法_____








    313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:40:57.28 ID:GicpZEdD0




    女「………」


    妹「……綺麗ですね」


    女「…うん……」


    女「……ごめんね、妹ちゃん」


    妹「……?」


    女「……私、やっぱりダメだったよ…」


    妹「………」


    女「…男には、部長さんがいる……」


    女「…あんなに楽しそうに話す男、今まで見たことないんだもん…」グスン


    女「……私には、無理……、あの2人の間に、入ることなんてできない……」ポロポロ


    妹「………ッ」


    女「……あーあ、もう、ダメ!本当、ダメだ!!私!!」アハハ!


    女「…こんなことなら、男に出会わなければ良かった」ポロ...


    女「…こんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだったら、男のいる世界に生まれるんじゃなかったよ…」ポロポロ


    妹「…………」


    女「……傍にいたいのにね、本当は…」グスン...


    妹「…………」


    女「…妹ちゃんが羨ましいよ、いつも傍にいれるんだもの……」グスン...












    妹「………ふざけないでくださいよ…」ボソッ





    女「……?」グスン...





    314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:50:39.70 ID:GicpZEdD0




    女「………」


    妹「……綺麗ですね」


    女「…うん……」


    女「……ごめんね、妹ちゃん」


    妹「……?」


    女「……私、やっぱりダメだったよ…」


    妹「………」


    女「…男には、部長さんがいる……」


    女「…あんなに楽しそうに話す男、今まで見たことないんだもん…」グスン


    女「……私には、無理……、あの2人の間に、入ることなんてできない……」ポロポロ


    妹「………ッ」


    女「……あーあ、もう、ダメ!本当、ダメだ!!私!!」アハハ!


    女「…こんなことなら、男に出会わなければ良かった」ポロ...


    女「…こんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだったら、男のいる世界に生まれるんじゃなかったよ…」ポロポロ


    妹「…………」


    女「……傍にいたいのにね、本当は…」グスン...


    妹「…………」


    女「…妹ちゃんが羨ましいよ、いつも傍にいれるんだもの……」グスン...












    妹「………ふざけないでくださいよ…」ボソッ





    女「……?」グスン...






    315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 11:52:59.94 ID:GicpZEdD0




    女「………」


    妹「……綺麗ですね」


    女「…うん……」


    女「……ごめんね、妹ちゃん」


    妹「……?」


    女「……私、やっぱりダメだったよ…」


    妹「………」


    女「…男には、部長さんがいる……」


    女「…あんなに楽しそうに話す男、今まで見たことないんだもん…」グスン


    女「……私には、無理……、あの2人の間に、入ることなんてできない……」ポロポロ


    妹「………ッ」


    女「……あーあ、もう、ダメ!本当、ダメだ!!私!!」アハハ!


    女「…こんなことなら、男に出会わなければ良かった」ポロ...


    女「…こんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだったら、男のいる世界に生まれるんじゃなかったよ…」ポロポロ


    妹「…………」


    女「……傍にいたいのにね、本当は…」グスン...


    妹「…………」


    女「…妹ちゃんが羨ましいよ、いつも傍にいれるんだもの……」グスン...












    妹「………ふざけないでくださいよ…」ボソッ





    女「……?」グスン...





    316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 12:02:38.87 ID:GicpZEdD0




    女「………」


    妹「……綺麗ですね」


    女「…うん……」


    女「……ごめんね、妹ちゃん」


    妹「……?」


    女「……私、やっぱりダメだったよ…」


    妹「………」


    女「…男には、部長さんがいる……」


    女「…あんなに楽しそうに話す男、今まで見たことないんだもん…」グスン


    女「……私には、無理……、あの2人の間に、入ることなんてできない……」ポロポロ


    妹「………ッ」


    女「……あーあ、もう、ダメ!本当、ダメだ!!私!!」アハハ!


    女「…こんなことなら、男に出会わなければ良かった」ポロ...


    女「…こんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだったら、男のいる世界に生まれるんじゃなかったよ…」ポロポロ


    妹「…………」


    女「……傍にいたいのにね、本当は…」グスン...


    妹「…………」


    女「…妹ちゃんが羨ましいよ、いつも傍にいれるんだもの……」グスン...












    妹「………ふざけないでくださいよ…」ボソッ





    女「……?」グスン...





    317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 12:04:20.95 ID:GicpZEdD0




    女「………」


    妹「……綺麗ですね」


    女「…うん……」


    女「……ごめんね、妹ちゃん」


    妹「……?」


    女「……私、やっぱりダメだったよ…」


    妹「………」


    女「…男には、部長さんがいる……」


    女「…あんなに楽しそうに話す男、今まで見たことないんだもん…」グスン


    女「……私には、無理……、あの2人の間に、入ることなんてできない……」ポロポロ


    妹「………ッ」


    女「……あーあ、もう、ダメ!本当、ダメだ!!私!!」アハハ!


    女「…こんなことなら、男に出会わなければ良かった」ポロ...


    女「…こんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだったら、男のいる世界に生まれるんじゃなかったよ…」ポロポロ


    妹「…………」


    女「……傍にいたいのにね、本当は…」グスン...


    妹「…………」


    女「…妹ちゃんが羨ましいよ、いつも傍にいれるんだもの……」グスン...












    妹「………ふざけないでくださいよ…」ボソッ





    女「……?」グスン...





    323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:49:42.35 ID:3xpOHE6E0


    妹「ふざけないでくださいって言ってるんです!!!!」


    女「い、妹ちゃん…!?」ポロ...


    妹「兄妹だから、傍にいれる…?」


    妹「…ぜんぜん、羨ましくもないですよ、こんなの……」


    妹「……女さん、あなたの方が、よっぽど羨ましい…」


    女「…妹ちゃん?……」


    妹「…あなたは、妹じゃないんです、”他人”なんですから」


    妹「お兄ちゃんに、”好き”って言えるんですよ…?」


    妹「…伝えて、返事がもらえる」


    妹「……それだけで、十分に、羨ましいんです…私は」ニコ


    女「…まさか、妹ちゃん……?」


    妹「…えぇ、そうです」





















    妹「……私も、お兄ちゃんのことが、好きです」























    324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:57:13.11 ID:3xpOHE6E0


    妹「でも、届かない」


    妹「…届くわけないんです」


    妹「………」


    妹「……だって私たち、兄妹なんですから…」


    女「…妹ちゃん……」


    妹「…伝えることができて、受け止めてもらえたとしても…」


    妹「お兄ちゃんが周りから、異物を見るような目で見られるのには、私…耐えられない」


    妹「…お兄ちゃんを想うから、想ってるから、伝えることができないんです…」


    女「………」


    女「…私は……」


    妹「…諦めないでください」ギュッ


    女「!………」


    妹「……私は、あなたを応援します」


    女「私……」


    妹「私のぶんまで、想いを伝えてあげてください…」ニコ


    女「妹ちゃん……」








    フラッ...



    女「………?」



    ドサ!!!!...



    女「……妹ちゃん?」


    女「ど、どうしたの、妹ちゃん…」ユサユサ


    妹「………」ゲホッ... ハァ... ハァ...


    女「妹ちゃん!?しっかりして…!妹ちゃん!!!!」


    325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:02:13.93 ID:3xpOHE6E0


    女「…い、いや……」フルフル


    女「いやぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    一般客A「!? な、なんだ!?」


    一般客B「悲鳴!? だ、誰か!! 照明をつけてくれ!!!!」


    パァァァ...


    「どうした?」


    「何があった?」


    「た、大変だ!人が倒れてるぞ!!!」


    一般客C「救急車だ!!救急車を呼べ!!!」


    女「妹ちゃん!!妹ちゃん!!!!」


    妹「………」


    女「返事をして!!!妹ちゃん!!!!!」


    「君、落ち着け!!!救急車は呼んだ、だから…!」


    女「妹ちゃん!!!!!!!!!!!!」ポロポロ






































    326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:10:00.17 ID:3xpOHE6E0


    男「……なんだ? あの人だかり…」


    ちび「…誰か、運ばれて…る……、 !!!!」


    岩男「あ、あれ…お前のところの…!」


    男「!!?」ビクッ


    男「妹ォ!!!!!」ダッ



    「だ、誰だよ押してんの!」


    「きゃ!!誰!?今さわったの!!!」


    男「通してくれ!!!俺の妹なんだ!!!」ギュウギュウ


    男 (嘘だろ?嘘だろ!!??)ハァ... ハァ...





    男「妹ォォ!!!!!!」ダダッ


    救急隊員「だ、誰だね君は…! 今は…」


    男「俺の妹なんだ!!!!!!」ゼェゼェ


    救急隊員「!!! ………」


    男「妹!大丈夫か!?俺が分かるか…!?」


    妹「………? おにい、…ちゃん…?」


    男「何があったんだ…!? 何で、こんな……」


    救急隊員「今は話している時間はない!早く君も乗りなさい!!」


    妹「………ぃ、ちゃん……」...ニコ















    ...................................................................................................


    ...............................................................................


    ............................................................

    327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:20:53.72 ID:3xpOHE6E0


    病院



    ドクター「心肺一時停止!電気ショックを!!」


    助手「はい!!!」


    バスンッ


    ドクター「もう一度!!!!!」


    バスンッ


    ピッ... ピッ...


    助手「……!」


    妹「………ッ」ビクンッ


    ドクター「…よし、な、なんとか……」


    妹「…ぃゃ」


    ドクター「……?」


    妹「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    ドクター「!!?」ガシャンッ


    助手「ドクター!?」


    ドクター「錯乱状態にあるようじゃ!鎮静剤を……!」


    妹「あぁぁぁあああっ!!!!!いや、いや、いやあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」


    ドクター「ど、どうなっている?……」











    328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:26:16.64 ID:3xpOHE6E0



    ピッ... ピッ... ピッ...



    妹「………」


    ドクター「………」


    助手「…お、大人しくなりましたね……」


    ドクター「………」


    ドクター (…搬送されてくる前から、嘔吐や、幻覚を見る等の他に、幻聴……そして、精神の錯乱)


    ドクター (……もしや、この子は……)


    ドクター「…念のために調べておく必要があるな……」






















































    329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:34:18.46 ID:3xpOHE6E0


    午前3時 病院




    男「…………」


    ウィィーン...


    男「! せ、先生! 妹は……」アセアセ


    ドクター「……来ていただけますかな」


    男「は、はい……」







    ............................................................................................................






    妹「…………」スー スー


    男 (……寝てる、よかった、助かったんだ…)


    男「あの、本当にありがとうござ…」


    ドクター「念のため、麻薬をやっていないか、調べさせていただきました」


    男「!?」


    男「い、妹がそんなもの、するわけない!!!!!」


    ドクター「麻薬服用者に見られる禁断症状、幻覚、幻聴等が気になりましての…」


    男「……それで、どうだったんですか…」


    ドクター「…えぇ、この子は麻薬は使用しておりませぬ」


    男「あ、当たり前だ…!……」


    ドクター「…しかし……」


    男「…?」


    ドクター「…妙なことを口にしておりましての、…彼女」


    男「……なんて…?」


    ドクター「……においがしない、と」



    330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:43:56.22 ID:3xpOHE6E0


    男「…におい……?」


    ドクター「えぇ…」


    ドクター「一時的に意識を取り戻したときがありましての、そのとき、ここはどこだと訊ねられましたのじゃ」


    ドクター「病院だ、と答えると、”病院のにおいがしない”…と」


    男「……ど、どういうこと…なんですか…?」


    ドクター「…わしには、分かりません」


    ドクター「…著しい体力の低下、筋繊維の収縮、病原菌に対する免疫力の低下……」


    ドクター「こんな症状が一気に起こり得るものなのか……」


    男「………」


    ドクター「…今日中に、町内の中央大型病院に送ります…」


    ドクター「そこなら、施設も揃っておりますし、彼女がどのような……」


    ドクター「…やめておきましょう」


    男「………」


    男「……今夜は、妹と一緒にいさせてください」


    ドクター「…どうぞ」



    ウィィーン....



    男「……妹…」










    331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:53:18.43 ID:3xpOHE6E0


    男「………!」


    男「…メールが、こんなにも……」


    男「…先輩方からだ」


    男「……今日は帰られそうにないな、返信しておこう…」カチカチ


    妹「………ぃ、ちゃ…ん……?」


    男「…!!! 妹!? だ、大丈夫か!?」


    妹「……えへへ、…よかった、……お兄ちゃんだ……」ニコ...


    男「無理するな、寝たままでいい……」


    妹「……ありがと、お兄ちゃん…」


    男「………」


    男「…一体、何があったんだ?」


    妹「……わからない」


    妹「…なんか、頭がぽーっとしてきて…それで、気付いたときには…、…ここにいた」


    男「……そうか」


    男「…ごめんな、真っ先に気付いてあげられなかった」


    妹「……いいよ」


    妹「…いま、こうやって、一緒にいてくれるんだもの…」ニコ


    男「……そっか」ニコ...


    妹「………」


    男「…………」


    妹「……手」ボソ


    男「……?」


    妹「…手、握ってほしいな……、…なんて……」ゴニョゴニョ...


    男「……いいよ」ニコ


    男「…ほら、かしな…手……」スッ


    妹「…えへへ////」ギュッ



    332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:58:01.04 ID:3xpOHE6E0


    妹「……あったかい」ギュッ...


    男「………」


    妹「…どうしたの?」


    男「…なんか、懐かしいなって思って……」フッ


    男「妹が小さかった頃、よく、こうやって手を握ってきたなぁって…」


    妹「そ、それは…///」


    男「甘えん坊さんだったよな」アハハ


    妹「ち、小さかったんだから、別にいいの!////」フンス


    男「あはは……」


    妹「……」


    男「………」


    妹「…心配かけて、ごめんね」


    男「!………」


    妹「…すぐ良くなるから、……大丈夫だから」ニコ


    男「……あぁ、妹なら、大丈夫…」


    男「…すぐ元気になれるよ」ニコ


    妹「うん!……」


































    引用元: 男「バンドやろうぜ!」 女「だが断る」

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