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    まどか「魔法少女まどか☆マギカ」(日曜朝8時30分)

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 21:33:18.89 ID:InHRuxA/0

    ほむら「ま……か!貴女を必ず救い出すからっ!」

    ほむら「全て、取り戻すからっ!!」

    まどか「うん、ここで待ってる。ずっと……それじゃ、また」

    ほむら「……またっ……必ず!」

    まどか「行ってらっしゃい、ほむら……」

    ―――――――――――――――――――――――――

    ジリリリリリリリッ

    まどか「うぇ?……夢?」

    詢子「おーい、まどか?アンタまだ部屋にいるの?遅刻するよっ」

    まどか「なんだろ……なにか大事な夢……見てたような……」ポケー

    詢子「まどかー!?」

    まどか「!……ああああっ!?もうこんな時間!?着替えなきゃっ」トテトテ



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    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 21:35:48.36 ID:InHRuxA/0

    まどか「うぇええええっ遅刻しちゃうよぉっ」トテトテトテ

    まどか(わたし、鹿目まどか。見滝原中学校の二年生!)

    まどか(自分で言うのもなんだけど、どこにでもいる普通の女の子っ!)

    さやか「まどか!あんたも遅刻しそうなの?やっぱあたしたち気が合うねっ」タッタッタッ

    まどか「さやかちゃん!そんな事言ってる場合じゃないよっ」

    まどか(この子は美樹さやかちゃん。ちょっと男の子みたいな、わたしの親友なんだ!)

    さやか「そうそう、このままじゃあ遅刻確実だよ!走る走るっ」タッタッタッ

    まどか「うぇええっまってよ、さやかちゃーんっ」トテトテトテ

    仁美「お二人とも、お早うございます。宜しければ乗って行きませんか?」ブロロロロ

    さやか「仁美!ナイスリムジン!良い所に来てくれたっ」

    まどか「ふへーっ助かったぁ……」トテ・・・トテ・・・

    まどか(この子は志筑仁美ちゃん。わたしたちの親友で、とってもお金持ちのお嬢様なんだよっ)


    6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 21:43:00.55 ID:InHRuxA/0

    仁美「朝からお疲れ様ですね、お二人とも」

    まどか「うぇへへ、寝坊しちゃって……ね、さやかちゃん」

    さやか「おおっと、勝手に決め付けられちゃこまりますなぁ……って言ってもあたしも寝坊なんだけど」

    仁美「仲よくお寝坊だなんて、羨ましいですわっ」

    さやか「あたしはこのリムジンの方が羨ましいっての」

    まどか「うぇへへへホントだよー」

    仁美「あ、お二人ともご存知ですか?今日うちのクラスに」

    さやか「ああ、転校生でしょ?」

    まどか「うぇ?なあに、それ?」

    さやか「いや、あたしも噂で聞いたんだけどウチに転校生が来るらしいんだ」

    まどか「そうなんだ、男の子かな、女の子かな」

    仁美「噂によると、女の子ですって。ああ、美しい御人だと良いですわね」

    さやか「仁美、あんた……」ジトッ

    仁美「さやかさん、私個人的に、愛は国境や性別を超えると思っていますの」

    さやか「朝っぱらからなんつー告白だ、全く……」


    7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 21:49:07.09 ID:InHRuxA/0

    キーンコーンカーンコーン・・・

    和子「……というわけで、文化祭の実行委員長の選出がありますので、有志の方は申し出て下さいねー」

    和子「ではHR終わります」

    ザワザワザワザワ・・・

    和子「ふふ、なんちゃてウソです!皆さん、期待してるんですよねー?分かりますよー?」

    和子「はい!それでは皆さんに、重大な発表がありまーす!実は……先生結婚が決まりましたー!!」

    ・・・・・・・・・・・・

    和子「……な、なんですかそのはいはいウソウソっていう視線の嵐は!まだ先生だって適齢期を……」

    中沢「せんせー、大変頭がおめでたいのは結構ですが本題に入って貰っていいですか?」

    ドッ・・・アハハハハハハハッ

    和子「はいはい……では!改めて、入って来て自己紹介をどうぞ!」

    ほむら「……」ガラッ・・・スタスタスタ

    ほむら「暁美ほむら、です。これから宜しくお願いします」

    まどか「……?なんか、どこかで会ったような……?」


    9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 21:56:09.68 ID:InHRuxA/0

    和子「暁美さんは最近まで入院していて、退院と同時にこの学校に転入してきました」

    和子「皆さん仲よくしてあげて下さいねー」

    ハーイ・・・ザワザワザワザワ・・・

    仁美「御美しい方ですわね、さやかさん」

    さやか「ま、あたしほどじゃないけどね」

    仁美「そうですわね」ニコッ

    さやか「いや、突っ込むところでしょ今の!」

    仁美「……?そうですか?」

    さやか「まったく……調子狂うよ」

    和子「じゃあ、そうですね……鹿目さんの隣の席が空いているので、暁美さんはそこにすわってくださーい」

    ほむら「わかりました……っ!」スタスタスタ・・・ジッ

    まどか「……?な、なにかな?わたしの顔なにかついてる?」

    ほむら「いえ、ちょっと知り合いに似ていたから。ごめんなさい」

    まどか「うぇっ、良いよ謝らなくても!」


    13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:05:21.50 ID:InHRuxA/0

    まどか「暁美さん、わたし鹿目まどか!よろしくね」スッ

    ほむら「……よろしく、ま……鹿目さん」ギュ

    まどか「ひゃっ!暁美さんの手冷たいね……」

    ほむら「ごめんなさい」

    まどか「うぇっ、い、良いよ良いよ。冷え性なんだね、ちょっとビックリしちゃった」

    ほむら「そう」

    まどか「あ、あとわたしのことはまどかで良いよ!」

    ほむら「承知したわ。じゃあ、私もほむらで良いわよ」

    まどか「ほむらちゃん、かぁ。かっこいい名前だねっ」

    ほむら「……」ギュウッ

    まどか「ほむらちゃん?」

    さやか「ちょっとあんた達いつまで握手してんのさっ、HR終わるよ?」

    仁美「うふふっこれは楽しみですわ」


    14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:12:45.83 ID:InHRuxA/0

    昼休み

    まどか「やっとお昼だーっ」

    さやか「まどか、一緒に食べよ」

    仁美「私も御一緒したいですわ」

    まどか「うん。あ、ほむらちゃんも一緒に食べない?」

    ほむら「申し訳ないのだけど、体調が優れないの」

    さやか「大丈夫?やっぱまだ退院したばっかだから……」

    ほむら「ええ、保健室で休んで来るわ」スタスタスタ

    まどか「あ、じゃあわたしがつれてってあげる!わたしこれでも保健委員なんだっ」

    ほむら「結構よ」ガラッ

    まどか「うぇっ、まってよ!ほむらちゃん!」トテトテトテ

    まどか「あ……あれ?いない……?」ガラッ・・・キョロキョロ


    16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:18:16.47 ID:InHRuxA/0

    放課後

    さやか「ふぁー終った終った!さ、帰るぞーっ」

    仁美「では皆さん、ご機嫌よう」ブロロロロ

    まどか「じゃーね、仁美ちゃんっ」

    さやか「あたしも行くところあるからさ、じゃね」タッタッタッ

    まどか「そっか、ほむらちゃんは?」

    ほむら「私は家が逆方向だから……」スタスタスタ

    まどか「そっかあ、なんかさみしいな、みんなバラバラで。じゃあねっ」トテトテトテトテ

    まどか「きょーおのごはんなんでしょねー♪」トテトテ

    まどか「シチューとハンバーグっ!カレーもいいなー♪……あれ?」

    QB「……ぅ……」ヨロヨロ

    まどか「これ……猫、かな?凄い弱ってるみたいだけど」

    QB「……ぅぁ…」パタン


    18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:26:17.96 ID:InHRuxA/0

    まどか「だ、大丈夫!?猫ちゃん!!」

    QB「……」

    まどか「声出してよ、返事してよぉ……」

    QB「……」

    まどか「ど、どうしよう。うぇえと……ママもパパもペット駄目って言ってたけど……」

    まどか「しょうがないよね、手当てするだけだもん」ダキッ・・・パァッ

    まどか「あれ?今わたしの手、光った……?」

    まどか「……ま、いっかっ。待っててね猫ちゃん、すぐお家つれてってあげるからね」タッタッタッ

    まどか「それにしても、こんなに体温もさがってて、なにか病気かな……?早く暖めなきゃ」

    QB「……ん……」


    19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:36:43.27 ID:InHRuxA/0

    まどか「ただいまーっ」

    知久「おかえり、まどか。もうすぐ夕飯だよ」

    タツヤ「おかえいー、まろかー」

    まどか「うん、でもちょっとわたし、部屋でやらなきゃならないことあるからっ」

    知久「なるべく早く下りて来てね、今日はパパ特製肉じゃがだから」

    まどか「わかった!」トテトテ

    まどか「ふへー、ばれてなかったみたい」ガチャ・・・バタン

    QB「それは良かった」

    まどか「ホントだよぉ……ぇ?」キョトン

    QB「僕のような存在がいることが、この世界で知られてしまうと色々まずいからね」

    まどか「え……?うぇ……!?」

    QB「それにしても、魔力を分けてくれるなんて君は良い魔法界人だ。あ、自己紹介が遅れたね、僕はキュゥべぇ。君は?」

    まどか「ね……ねねね…」

    QB「ねねねね?随分奇抜な名」

    まどか「猫がしゃべったああああああ!?」


    21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:48:03.06 ID:InHRuxA/0

    知久「どうしたんだ!まどか!?」バタンッ

    まどか「うぇ!?パパ!?」グイッ

    QB「むきゅ!?」

    まどか「あ、あははは何でもないっ」ムギュウウ

    知久「何か大声が聞こえたれけど」

    まどか「それはっ、その、クラス演劇の練習で……あはは」

    知久「なんだ、ビックリさせないでおくれよ。ご近所もあるんだからほどほどにね」バタン

    まどか「う、うん、わかった…………あぶなかったぁ」

    QB「むぎゅぎゅっ」ジタバタ

    まどか「あ!ごめん!」

    QB「きゅっぷは!一体何を驚いてるんだ君は、僕は魔法の精だよ?喋るのはとうぜ」

    まどか「うぇええ!?やっぱりしゃべモガッ!?」グイッ

    QB「やれやれ、学習しないな君は。あ、この耳は噛まないでおくれよ?おとなしくするならすぐ口から離すからさ」

    まどか「もがもがっ」コクコクッ


    22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 22:55:11.14 ID:InHRuxA/0

    QB「落ち着いたかい」

    まどか「うん、なんとか」

    QB「ではあらためてお礼を言うよ、君が魔力を分けてくれたおかげで助かった」

    まどか「うぇ、えと、どういたしまして……でも、魔力ってなんのこと?」

    QB「面白いジョークなのかな、それ」ジトッ

    まどか「うぇええ!?あのっ、さっきから訳わかんないよ?魔力とか魔法の精とかっ!なに、マンガのお話なの?」

    QB「……もしかして君は普通の人間なのかい?そんなまさか、さっきは掌にちゃんと魔力が宿って」

    まどか「わたしは、ほんっとーに平凡な人間だよぉ……ほら見て」ヒラ

    QB「ない、普通の手だ。一体どうなってるんだこれは……?まずいぞ人間に僕の存在が……」ブツブツ

    まどか「ぶつぶつ言ってないできちんと説明してよぉっ、わけがわかんないよ、もうっ」

    QB「いや、部外者と分かった今、君にはこれ以上話せないんだ。ごめんね」

    まどか「そんなぁ」

    ガシャーーーーーーンッ

    まどか「なっ、なに今の音!?一階から?」


    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:04:25.55 ID:InHRuxA/0

    まどか「パパー、大丈夫?凄い音したよっ?」トテトテ

    知久「ごはんを出さなきゃ…………掃除しなきゃ……洗濯も…………」ブツブツ

    タツヤ「…………」

    まどか「たっくん!?パパ!?どうしたの!?……わたしの声聞こえないの……!?」ユサユサ

    魔女「……マジョーーーーン!!」ズズズズズズ

    まどか「うぇえええええ!?ななななにあれぇ!?」

    QB「あいつは……僕を追ってきたのか。君!君だけでも逃げるんだ!あれは人間の手には負えない!」

    まどか「うぇ!?で、でも……たっくんもパパもおいていけないよ!」

    QB「そんなこと言っても君は、ごく普通の人間なんだろう!?ここにいても彼らの二の舞だ!」

    まどか「そう……だけど……だけどっ!やだよぉっ!!」

    魔女「マジョーーーーーーン!!!」グアッ

    タツヤ「ぅ、ぁ……?」

    まどか「タッくん!!っだめーーーーーーーーーー!!!!」

    ――――パアアアァァァァァッ


    25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:12:13.49 ID:InHRuxA/0

    魔女「マジョーーーーーン!?」ズザザザッ

    まどか「な……なに、このピンクの光?わたし、光ってる?でもなんだろ、なつかしいような……」

    QB「これは……僕の持つソウルジェムと彼女が共鳴しているのか?よし、それなら……君っ、これを受け取って!」ヒュンッ

    まどか「?……これ、宝石?これもピンク色に光ってる……」パシッ

    QB「それはソウルジェム!それを掲げて、”変身”と叫ぶんだ!!」

    まどか「うぇ!?へ、へんしん?」

    QB「早く!!」

    まどか「う、うん!なんかよくわかんないけど……へんっしん!!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    魔女「マ、マジョ!?」タジッ

    QB「これが……ソウルジェムの本来の力……!」

    まどか「心を染める愛のピンク!」シュタッ

    まどか「魔法少女まどか!!」キュピーンッ


    26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:20:00.97 ID:InHRuxA/0

    まどか「うぇ!?な、なにいってるんだろ、わたしっ?……ってなにこのフリフリ、かわいいっ」キョロキョロ

    QB「よそ見をしている場合じゃないよ!」

    魔女「マジョーーーーーーン!!!」グワッ

    まどか「う、うぇえ!?いっ、いやあああああ来ないでっ」ポカッ

    魔女「マジョぐはッ!?」ズザザザザッ

    まどか「あ、あれ?軽く当たっただけなのに……?」

    QB「今だ!必殺技を!!ソウルジェムに魔力を込めるんだ!」

    まどか「うぇ!?ひ、ひっさつ?……ええぇい!」キュピーンッ・・・ポンッ

    まどか「わわっ弓矢が出た!」

    QB「さあ!それを魔女に向かって撃つんだ!」

    まどか「う、うんっ」ギリギリ・・・キュピーンッ

    魔女「マジョジョ……!?」

    まどか「愛する想い!矢になり届けっ!」キュウゥゥゥ・・・

    まどか「フィニトラ・フレティア!!!」シュバアアァァァァァッ

    魔女「マ、マジョーーーーーーー……」ドッパアァァァンッ・・・コロン


    27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:30:59.78 ID:InHRuxA/0

    まどか「やったあ!あ、あれ……ふへぇ、力が抜けるぅ……服ももどっちゃった」ヘナヘナ・・・パシュン

    QB「どうやら魔力を全部込めてしまったみたいだね、ペース配分を考えないと」

    まどか「そんなの初めてでできないよぉ……あれ?何か落ちてる?……黒い宝石?」ヒョイ

    QB「それは魔女の元、グリーフシードだよ」

    まどか「うぇええ!?早くいってよぉっ」ポイッ

    QB「それ自体は害のあるものじゃないから平気だよ、拾っておいておくれ」

    まどか「うぇええ……なんか微妙に光ってて怖いよぅ……」ヒョイ

    知久「う……うん?まどか?」

    タツヤ「まろかー」

    まどか「パパ!タッくん!元にもどったんだねっ!?……あ、えと今のはね」

    知久「?何のことだい?ちょっとぼーっとしてて、聞いてなかったよ」

    まどか「うぇ?あ、何でもないよっ」

    知久「そうかい、あ?もうこんな時間じゃないか、ご飯にしよう!」

    まどか「覚えてないの……かな?良かった……」


    29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:43:23.08 ID:InHRuxA/0

    食後・まどかの部屋

    QB「改めて自己紹介からだ、僕は魔法界からやってきた魔法の精、キュゥべぇ。君は?」

    まどか「わたし、鹿目まどかって言いますっ」

    QB「今さら敬語は良いよ、まどか。君はもう部外者ではなくなった、話さなければいけないことが沢山ある」

    まどか「だ、だよね、いきなり変身しちゃってあんな怪物倒しちゃったり……」

    QB「君が倒したのは魔女という存在でね、人間の感情エネルギーを食べて自らの魔力にする怪物なんだ」

    まどか「じゃあさっき、タッくんとパパはそのせいで……」

    QB「うん、でも今回は僅かに食べられるだけで済んだようだ。もし全部食べられたら心が無くなってしまう所だった」

    まどか「心が……なくなる?もしそうなったらどうなるの?」

    QB「多量の魔力を与えない限り、さっきみたいに心の底にあるうわごとをつぶやくだけの状態から回復できなくなる」

    まどか「こ、こわい……よかった、倒せて」

    QB「本当にそうだね、それが出来ずに魔法界の感情は食べつくされてしまったんだから」

    まどか「うぇ!?そんな、ひどい……」

    QB「そして魔女は、次の標的を異世界に見つけた。それがここ、見滝原だ」

    まどか「!」


    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:50:33.08 ID:InHRuxA/0

    まどか「うぇ?どうして見滝原だけ……?」

    QB「そのことを説明するにはまず、ソウルジェムとグリーフシードの事から話さなければならない」

    まどか「この宝石のこと?」コロン・・・コロン

    QB「ソウルジェムは魔法界の五つの場所に安置され、王族が管理をしていた魔力の宝石だ」

    QB「その魔力は強大かつ不安定で、人の感情に感応して願いを叶える力をもつとも言われている」

    まどか「これって、そんな凄いものだったんだ……」シゲシゲ

    QB「対してグリーフシードは魔力を持つ者の、強い負の感情が具現化した魔力の宝石だ」

    QB「それ自体は無害だけど、何らかの物に宿る事で、魔女が発生する」

    まどか「こっちは悪い宝石なんだねっ!?」ムムッ

    QB「そしてソウルジェムは、グリーフシードを浄化する事が出来るんだ。具体的にやってみよう、ふたつを近づけて」

    まどか「う、うん……うわっ!?グリーフシードから光が空にっ?」バシュウウウウッ

    QB「シードに内包された魔力がジェムの力で、扉を通り魔法界へ飛んで行ったようだね」

    まどか「びっくりしたぁ……あれ、グリーフシード、もう光ってない?真っ黒」コロン・・・

    QB「もう魔女になる魔力すらなくしたからね。今のを繰り返せば魔力が魔法界に満ちて元に戻る筈だ!」

    QB「それじゃ、グリーフシード、いただきます」ヒョイ・・・モグモグ


    31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 23:58:38.59 ID:InHRuxA/0

    まどか「うぇええええ!?なに食べてるのキュゥべぇ!?おなか壊すよ!?」オロオロ

    QB「……きゅっぷい!もうあれはただの抜け殻さ、再び魔力をもつ前に僕が食べて吸収しておこうとね」ゴックン

    まどか「そ、そうなんだ、大丈夫なのかな……?」

    QB「魔法界でも、ソウルジェムがきちんと機能していた時はこんな感じだったからね」

    QB「シードが発生してもジェムで浄化され魔法生物の餌になる。これで魔女の発生が抑えられていたんだけど……」

    QB「ジェムが数年前、急に異世界にある見滝原に扉を開き、内三つが飛んで行ってしまった」

    QB「結果魔女が現れ、魔法界を滅茶苦茶にして、遂に扉を通りこちら側に来た」

    QB「僕は、ソウルジェムを再び集め、魔法界を元に戻す為にこちら側に逃げて来たひとりきりの魔法の精なんだ」

    QB「でも、追手の魔女に襲われて魔力が尽きかけていた。そこを君に助けられたと言う訳さ」

    まどか「…………」プルプル

    QB「あっ……やっぱり、怒っているよね?僕を助けたばっかりに君の家族が危ない目に……」

    まどか「うぇええぇぇぇぇんっ!かわいそうだよぉっ!!」ギュウウッ

    QB「きゅっ!?」

    まどか「ひとりぼっちで、つらかったよね?襲われて、いたかったよね?」ポロポロ


    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:04:48.72 ID:vRL2bZ060

    QB「君は……なんだか君がソウルジェムに選ばれた理由がわかるよ、まどか」

    まどか「……選ばれた?私が?」

    QB「ソウルジェムは遥か昔、魔女を倒し魔法界を救った者の力が宿っているという伝承もある」

    QB「魔女に対抗できる伝説の存在、それが」

    まどか「魔法、少女?」

    QB「そうさ!魔力は感情から生まれる。君の家族を守ろうとする気持ちがソウルジェムの力を呼び覚ましたんだ」

    QB「まどか、君は伝説の再来として選ばれた魔法少女だと、僕は信じている」

    まどか「そ……そんな、持ちあげすぎだよぉっ」テレッ

    QB「これから、僕と一緒にソウルジェムを探し、魔女から見滝原を、魔法界を救ってくれないか?君が必要だ!」

    まどか「そ、それって…………っ」ポロポロ

    QB「な、泣くほど嫌なのかい?ご、ごめん嫌なら」

    まどか「ち、ちがうの……わたし、自分は平凡で、何にも出来ないと思ってたの……だから、嬉しくて……!」ポロポロ

    QB「そうか……じゃあ改めて、鹿目まどか。僕と協力して、魔法少女になってよ!」

    まどか「うんっ!もちろんだよっ!これからよろしくねっ、キュゥべぇっ」ニコッ


    34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:12:04.65 ID:vRL2bZ060

    魔法界

    ―――――ピッシャーーーンッ・・・ゴロゴロ

    ワルプルギス「キャハハハッどうやら追手の下っ端がひとり倒されたようねぇ!」

    シャルロッテ「みたいねー、こわーいなー」

    オクタヴィア「………………」

    ワルプルギス「キャハッ何かセリフは無いのかい?冷たいねぇ」

    シャルロッテ「ちがうよーワルぴー?オクちゃんしゃべれないだけだもんねー」

    オクタヴィア[筆談というのは、素敵だと思わないか?]カキカキ

    ワルプルギス「面倒くさいヤツだこと」

    オクタヴィア[うるさい。しかしこれからどうする?新たに魔法少女が向こう側にも現れるとは]カキカキ

    ワルプルギス「そうねぇ、アタシ達も少しばかり舞台に立とうじゃないか!キャハハハハ!」

    シャルロッテ「われらー」

    オクタヴィア[トゥレ・ディアボレ]カキカキ

    ワルプルギス「全てはクリームヒルト様、復活の為に!!」ビッ


    38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:20:00.45 ID:vRL2bZ060

    深夜

    QB「……それにしても何故まどかは僕に魔力を分けられたんだろう」

    まどか「わたしが、選ばれし魔法少女だからっ……なんちゃて」

    QB「うーん……たとえば、何か強い魔力を持ったものに触れなかったかい?」

    まどか「そんなのわかんないよぉ」

    QB「だよね、これは考えても解らないか」

    まどか「あ、もう寝ないと明日も寝坊しちゃうや。キュゥべぇ、一緒に寝よ?」ポスッ

    QB「ん、良いけどどうして?」

    まどか「抱いたらふかふか暖かくて気持ちよさそうっ」

    QB「良いよ、気に入るかどうかわからないけど」ポスッ

    まどか「ひゃっ冷たい!ふかふかしてるけど冷たいね……」ギュ

    QB「魔法界の生物は君たちと違って魔力で生きているからね、体温が低いんだよ」

    まどか「そうなんだあ、ちょっと残念。それじゃ、おやすみキュゥべぇ…………」ZZZ

    QB「おやすみ、まどか…………」ZZZZ

    ――――――――――――――――――――――――――――――


    39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:30:28.67 ID:vRL2bZ060

    翌日

    まどか「うぇええええええ!また寝坊しちゃったよぉっ!キュゥべぇなんで起こしてくれなかったのっ?」トテトテ

    QB「まず寝相で僕を押しつぶしていたことを謝ってほしいな」

    まどか「うぇえええごめんなさーーいっ」トテトテ

    QB「まどか、前みて!角から人が!」

    まどか「うぇ?」ドシーンッ

    マミ「きゃっ!?」ヨロヨロ

    まどか「いたたた……」

    マミ「ごめんなさい!貴女、大丈夫?立てる?」スッ

    まどか「だ、だいじょうぶ、ありがとうございまひゅ……」ギュッ

    マミ「ごめんなさいね、遅刻しそうで急いでいたの」

    まどか「あ、いいんですっ。わたしもよそ見してて」

    マミ「そう。あ、貴女も同じ学校なのね、急がないと遅刻するわよ?」タッタッタッ

    まどか「はひー……」トテトテノロノロ

    マミ「……ふぅ、ほら大丈夫?手、引いてあげるから頑張って」ギュ・・・トテトテ


    41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:36:03.94 ID:vRL2bZ060

    キーンコーンカーンコーン・・・

    まどか「まに……あったぁ……」ゼーゼー

    マミ「良かったわ、じゃあ私教室に行くから。じゃあね」タッタッタッ

    まどか「あ、まってくださいっ」

    まどか「いっちゃった……」

    まどか「お礼、言いそびれちゃったなぁ。名前も聞けなかったし……」

    まどか「よしっ、昼休みに探しにいこうっ」

    QB「その調子でソウルジェムも探してくれるかな」

    まどか「キュゥべぇ!いたの!?」

    QB「酷いなあ、人前でしゃべるわけにはいかないだろう?僕はあくまでぬいぐるってことで」

    まどか「うぇへへへ、そうだったね」

    QB「それより、行かなくていいのかい?教室につくまでが登校なんだろう?」

    まどか「……うぇえええええ!そうだよ早くいってよぉ!!」トテトテ


    43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:43:27.18 ID:vRL2bZ060

    昼休み

    さやか「まーどか!ご飯食べよっ」

    まどか「ごめん、さやかちゃん。わたしちょっと用があるから……」

    仁美「残念ですわ」

    さやか「ちぇっ、付き合いわるいぞぉ、まどか!いーもんね、転校生に浮気してやるもんね」チラッ

    仁美「いらっしゃいませんわよ」

    まどか「今日はほむらちゃんお休みだったよね、やっぱり体まだ良くないのかな……」

    さやか「もーなによ、みんなしてぇ……」

    仁美「皆ではありませんわ、さやかさん。私と、二人っきりですわね」ギュッ

    さやか「二人っきり、ねぇ」

    仁美「うふふっ」

    さやか「はいはい、うふふ」

    まどか「ご、ごめんね。また誘ってねっ」トテトテトテトテ


    48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:48:21.01 ID:vRL2bZ060

    三年生教室

    まどか「えと……三年生のところってあんまり来ないからわからないなぁ……」キョロキョロ

    マミ「あの、貴女下級生みたいだけれど、何か御用?」

    まどか「あ!あなたは……!」

    マミ「あら、今朝の。どうしたの、こんなところで?」ニコッ

    まどか「あ、あのっ、今朝のことお礼言いたくて!おかげで遅刻しなくてすみましたっ」ペコッ

    マミ「まぁ、それでわざわざ来てくれたのね?嬉しいわ」

    女生徒1「巴さん、もしかして今日遅かったのってその子の面倒見てたから?」

    女生徒2「えらーいっ」

    女生徒3「ほら言ったじゃん、あの巴さんが寝坊なわけないって。私には解ってたっ」

    まどか「そ、そうなんです。わたしお世話になっちゃって……」

    マミ「……ちょっと、貴女一緒にお昼食べない?」

    まどか「うぇ?あ、あの?」

    マミ「貴女とお話がしたいの」ニコッ

    まどか「は、はい。私でよければっ」


    53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 00:53:42.05 ID:vRL2bZ060

    屋上

    まどか「あの……巴、先輩」

    マミ「マミ、でいいわよ。貴女は?」ニコッ

    まどか「じゃ、じゃあマミさん!わたし、鹿目まどかっていいますっ」

    マミ「うん、鹿目さんね」

    まどか「それで……お話って、なんですか?」

    マミ「え?そんなの何でもいいわよ、学校のことでも、テレビのことでも」キョトン

    まどか「うぇ?あ、何かだいじなお話があるわけじゃ……」

    マミ「ああ、違うのよ。これも何かの縁だから貴女とお友達になりたくって」

    まどか「友達、ですか?」

    マミ「やっぱり、迷惑かしら?歳も一つ違うし……」シュンッ

    まどか「い、いえそうじゃなくって……私なんかでいいのかなって」

    マミ「どういうこと?」

    まどか「さっきも、教室に友達いっぱいいるみたいだったし……なんでわざわざ、わたしなんかと」

    マミ「そう……思う?」


    54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:00:23.51 ID:vRL2bZ060

    まどか「友達じゃないんですか?」

    マミ「いえっ!みんな大切なお友達よ!でも……」

    まどか「でも?」

    マミ「皆私を、なんていうか、過大評価しすぎっていうか……もっと本当の自分で接したいって思ったり……」

    まどか「本当の自分、ですか」

    マミ「ホントはね、今日の朝、寝坊したの。両親が仕事で早いから誰も起こしてくれなくて、つい」

    まどか「でも、さっきは」

    マミ「そう、貴女を世話して遅くなったことになってたわね。その、いつもそう思われちゃうの」

    マミ「そうなっちゃうと、なんか否定できなくて……仮にしても謙遜だと思われて……」

    まどか「でも、マミさんが助けてくれたのは事実ですよっ」

    マミ「そう、なんだけどね……あっ、ごめんなさい!こんなこと話してっ」

    まどか「い、いえっ」

    マミ「まだ知り合ったばっかりなのに、悩み相談なんて変よね。しかも私のほうがお姉さんなのに、ごめんね」アセアセ

    マミ「さ、お昼食べましょ!ねっ」

    まどか「は、はいっ」


    56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:06:12.04 ID:vRL2bZ060

    教室

    まどか「ただいまー、さやかちゃん」

    さやか「おっ、お帰り。どこ行ってたの?」

    まどか「あのね、今朝お世話になった巴マミさんっていう先輩のところに行ってたんだ」

    仁美「あら、巴マミさんといえば、有名な方ではありませんか?」

    まどか「うぇ?そうなの?」

    さやか「あーたまに噂聞くよね。品行方正、文武両道、その上物腰柔らかで人望も厚いときた」

    仁美「三年生の中では、高嶺の花のような存在らしいですわよ。憧れますわ……!」

    さやか「なに、それイヤミぃ?」

    仁美「……?さやかさんは憧れませんの?」

    さやか「はぁ、イヤミなくらい天然だよね、あんた」ヤレヤレ

    まどか「そんな、有名な人なんだ……」

    さやか「ま、表立ってはそこまで噂されてないけどね、どしたの、まどか?」

    まどか「うぇっ?えと、実際あってみるとそんなに遠い人じゃない感じがしたから」

    さやか「そう思わせる気さくさも、凄いとこなんじゃないの?」


    59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:12:45.28 ID:vRL2bZ060

    まどか「そうなのかな……?」

    仁美「きっとそうで………………」カクッ・・・ブツブツ

    まどか「うぇ?仁美ちゃん?」

    さやか「…………」ブツブツ

    まどか「こっこれってまさか!?」

    QB「まどか!魔女が現れた!!この学校全体の感情を食べようとしているらしい!」シュタッ

    まどか「そんな!学校ぜんぶ!?」

    QB「さあ!早く変身だ!」

    まどか「うんっ!へんっしん!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    まどか「心を染める愛のピンク!」シュタッ

    まどか「魔法少女、まどか!!」キュピーンッ

    ――――――ブゥンッ―――――――

    QB「……?なんだろう、今の感じは……?」


    60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:20:25.05 ID:vRL2bZ060

    シャルロッテ「このバラにー、グリーフシードをー、えいーっ」ズゾゾゾゾゾゾゾ

    ゲルトルート「ゲルーーーーーーーーーーーーッ!」バアアァァン

    シャルロッテ「さーゲルたん、ぜーんぶ食べちゃおうねー。いっぱいふまんがたまってるコがとくにおいしーよー」

    マミ「…………」ブツブツ

    ゲルトルート「ゲルゲルル!」

    シャルロッテ「あー、あのこがいーかもねー。それじゃーあとはまかせるから、がんばってねー」シュンッ

    ゲルトルート「ゲルーーーーーーーッ!!」グワッ

    まどか「そこの魔女まったあああああっ」トテトテトテ・・・ポカッ

    ゲルトルート「ゲルーーーーーーン!?」ドシャアッ

    まどか「危なかったぁ、マミさんもう大丈夫ですよっ……って聞こえないんだった」

    マミ「……いけないの……いけないの……」ブツブツ

    まどか「安全なところに運びますからね、よいしょっと。うわ、やっぱり変身すると軽々だ」ヒョイ

    マミ「パパもママも殆ど家にいないんだから……私がしっかりしなきゃいけないの……」ブツブツ

    まどか「……マミ、さん?」


    63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:25:21.54 ID:vRL2bZ060

    マミ「皆が良くしてくれているんだから……私も良くあらなきゃいけないの……」

    マミ「もう後輩がいる立場なんだから……お姉さんらしく頼られなきゃいけないの……」

    マミ「……もっと、甘えたいよぉ……」

    マミ「……私ほんとは立派なんかじゃないよ……」

    マミ「……まだまだお子様なの……」

    マミ「……許して……」ブツブツブツ

    まどか「これが……マミさんの、心?かわいそう……」

    まどか「こんなマミさんを襲うなんてっ許せない!」

    ゲルトルート「ゲゲゲ……」ズズズズッ

    QB「まどか!早く必殺技を!」

    まどか「うん!……ええぇい!」キュピーンッ・・・ポスッ

    まどか「あ、あれ?弓しかでないよぉ!?」

    QB「まさか、昨日魔力を全て使いきったせいで、完全に回復できていないのか!」

    まどか「そ、そんなぁ……!」


    65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:31:11.31 ID:vRL2bZ060

    ゲルトルート「ゲルルルルル!!」シュルルルルルッ・・・ガシッ

    まどか「うぇ!?いっ痛い!これ、荊のつる!?」ギシギシ

    ゲルトルート「ゲルルルルル……」ギュウウウウウ

    まどか「ああぁぁっ!!いたいいたいいたいっ」

    QB「まどか!君の腕力なら蔓を千切れる!それで一端逃げるんだ!」

    まどか「や、やだぁっ!!わたし、マミさんを守るんだもん!!」

    まどか「マミさんが、頼っても良い後輩になってあげたいんだもん!!」

    QB「そんな事言ったって、魔力の足りない今の君じゃあ……!」

    まどか「い、いたくない!こんなトゲなんていっ……ああぁぁっ!」ギシギシ

    マミ「…………この、声……鹿目、さん……?」ブツ・・・

    まどか「うあああぁあああ!!」ギシシッ

    マミ「……やめて……私の大切な……後輩に……お友達に…………酷い事っ」

    マミ「やめてえええぇぇーーーーーー!!!」

    ――――パアアアァァァァァッ


    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:37:03.72 ID:vRL2bZ060

    マミ「な、何?この黄色い光は……?私が光ってるの?」

    ゲルトルート「ゲルゥーーーーーーッ!?」ズザザザッ

    まどか「ほどけた!……キュゥべぇっ、これって……!」

    QB「盲点だった、ソウルジェムがそのままに在るんじゃなくて、建物自体に宿っていただなんて!」

    QB「何処にも見つからなかった訳だよ……今それが具現化しようとしている!」

    マミ「私の手の中に……宝石?これは……」

    まどか「マミさん!それをかかげて変身って叫んで!」

    マミ「鹿目さん?えっと……これでいいのかしら?へ、変身っ!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    QB「二人目の魔法少女の、誕生だ……!」

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!」シュタッ

    マミ「魔法少女マミ!」ティローンッ


    70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:43:32.61 ID:vRL2bZ060

    マミ「な、何なのこれ……!?」ワナワナ

    まどか「ま、マミさん?あの、急なことでわけわかんないかもですが落ちつい」アセッ

    マミ「物凄くカッコいいわ!!何これ何これ!?うわ、帽子可愛い!もうっ、カッコかわいいっ!!」キャーッ

    マミ「あと魔法少女!?やはりこの巴マミは選ばれし運命を背負った戦士だったとでもいうの!?」フリフリ

    まどか「あのー……マミさん?」

    マミ「はっ……ご、ごめんなさい。私ったら興奮しちゃって、つい」カアアァァッ

    マミ「もう、頼れる先輩じゃなきゃダメなのにね」シュンッ

    まどか「マミさん、そんなこと、もう考えなくて良いんで」

    ゲルトルート「ゲルルルルッ!!」シュルルルルッ

    まどか「マミさん危ない!!」

    マミ「鹿目さん……大丈夫よ」シュルルルルッ・・・ガシッ

    まどか「つるに、黄色いリボンが絡まってる……!?」

    ゲルトルート「ゲル!?」

    マミ「そうね、もうそんな考えは止めるわ」


    72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:49:19.45 ID:vRL2bZ060

    マミ「さっきの貴女の頑張りを見て思ったもの。もっと私、頼ってもいい、素直になってもいいって」

    まどか「マミさん……」

    マミ「でも、貴女の力は残ってないんでしょう?だったら私に任せて!」バッ

    マミ「後輩だからとか、仲良くしてくれるから助けなきゃ、じゃなくて」

    マミ「大切な貴女が困っているのを、自分の出来る限り私は助けたい!」

    ゲルトルート「ゲ、ゲルルル!?」シュルルルルッ・・・ガシッガシッ

    マミ「ね、魔法少女なんだから必殺技、あるんでしょう?教えてっ」ニコッ

    まどか「は、はい!ソウルジェムに魔力を込めるんですっ!そうすればあとは勝手に口が動いてくれますからっ」ニコッ

    マミ「うふふ、もう、なあにそれ?……ありがとね、はああぁぁっ」キュピーンッ・・・ドゥンッ

    まどか「うぇええ!?でっかい鉄砲!!」

    マミ「紡ぐ絆よ!魔弾を導け!」キュウゥゥゥ・・・

    マミ「ティロ・フィナーレ!!!」ドウウゥゥゥンッ

    ゲルトルート「ゲルーーーーーーーー……」ドパアアァァァンッ・・・コロン

    QB「グリーフシード、回収っ」ヒョイッ


    74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 01:56:28.30 ID:vRL2bZ060

    マミ「これが、魔法少女の力……!」パシュウッ

    まどか「やったぁ!マミさんっ」ギュウッ

    QB「巴マミ、君のまどかを思う気持ちがソウルジェムを覚醒させ、変身を可能にした!すばらしいよ!」

    まどか「キュゥべぇ!急に話しかけちゃっ」

    マミ「貴方、キュゥべぇっていうのね?うふふ、お褒めに与り光栄だわ」ニコッ

    まどか「うぇええ!?驚かないんですか!?そのっ、ぬいぐるみが喋ったんですよ!?」

    マミ「へ?だって魔法少女に、相棒の魔法の精はつきものでしょうっ?」ウキウキッ

    まどか「うぇええ、そうなのかな……?」

    マミ「あ、鹿目さん、早く変身を解いたほうが良いわよ。もう他の生徒が元に戻り始めているわ」

    まどか「あっ…そうだった!」パシュウッ

    マミ「魔法少女は決して正体を知られてはいけないのよねっ?」ニコッ

    まどか「マミさんって……こういう人だったんだぁ。うぇへへ、なんだか可愛いっ」

    マミ「鹿目さん、よかったら午後の授業の後は私の家に来ない?もっとお話ししたいのっ」

    まどか「はいっ、よろこんで!」


    76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:02:48.24 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    QB「……というわけで、巴マミ、これから君には魔法少女となって魔女を倒し、ソウルジェムを探してほしいんだ!」

    マミ「もちろんよ、私、実はこういうのに憧れていたのっ!」ウットリ

    まどか「マミさん、やっぱり魔法とか好きなんですねっ」

    マミ「ええ、とっても。特にかっこいい呪文とか口上とか、大好きなのよね」テレッ

    まどか「あと、お菓子もっ!このケーキすっごく美味しいです」パクパク

    マミ「それは良かったわ。お菓子って、食べるだけで幸せになれるから大好きっ」

    QB「もぐもぐ、きゅっぷい!いやあ、このケーキっていうのは美味しい!こっちの食べ物がこんなに美味しいなんて感動だ」

    マミ「あら、キュゥべぇはこっちの食べ物、食べたことなかったの?」

    QB「異世界のものだから気が進まなかったんだけど、僕がバカだった!浄化したシードに良く合うし」ゴックン

    まどか「キュゥべぇ!そんな食べ方したのっ?」

    マミ「あら、グリーフシードって美味しいの?私も食べてみたいわ」ウキウキ

    QB「残念、魔法生物じゃないと多分消化できないよ。味もわからないし」

    マミ「ホントに残念」シュン

    まどか「ま、マミさん……」


    79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:08:17.27 ID:vRL2bZ060

    まどか「そういえば、マミさんのソウルジェムは学校にくっついてたんだよね?」

    QB「うん、グリーフシードのように取り憑いていたようだね。魔力は、ふさわしい人間が現れるまで無くしてたけど」

    まどか「これから見つけるのも、そうだと見つけられなくないかな」

    マミ「確かに。選ばれる人間が現れない限り、姿も魔力もないんでしょう?」

    QB「その点は問題ない。今回分かったんだけど、魔法少女がジェムのある場所に近づくと魔力にゆらぎが生じる」

    QB「つまり君達が変身して探し、僕が感知すれば場所は特定できるのさ!」

    まどか「そんなことできるんだっ!すごいねキュゥべぇ!」

    QB「ふっ、魔法の精を甘く見ないでおくれよ」エッヘン

    マミ「でも……どうやって取りだすの?場所が分かっても具現化しないんじゃ……」

    QB「そっ、それは……!」タジッ

    まどか「あ、そーですよねっ。どうやるのキュゥべぇっ?」

    QB「…………僕にも、分からないことくらい……ある」ガックリ

    マミ「あらあら、魔法の精もあんがい抜けているのね。ふふふっ」ニコニコ

    QB「と、とりあえず!それは場所を特定してから考えよう!」アセアセ

    ――――――――――――――――――――――――――――


    80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:14:15.43 ID:vRL2bZ060

    翌日・放課後

    まどか「さやかちゃーん、一緒にかえろーよっ」

    ほむら「…………」

    さやか「ごーめん、まどかっ。今日も行く所あるんだ」

    まどか「うぇ?そうなんだ、ざんねん」

    さやか「この埋め合わせは必ずするからさっ、じゃね」タッタッタッ・・・

    まどか「うん、じゃーね!……さやかちゃんよくああ言うけど、どこに行くんだろ?どう思う、ほむらちゃん?」

    ほむら「……気になるなら、本人に聞いてみれば良いんじゃないかしら?」

    まどか「でも、どこ行くか言ってくれないってことは、言いづらい事なんじゃないかな」

    ほむら「そうかもね、誰にも秘密はあるもの」ブワサッ

    まどか「あぁでも、なにか言えない事で悩んでたらやだなぁ……悪い人に呼び出されてるとか……」

    ほむら「それは考え過ぎじゃないかしら」

    まどか「うーん……あ、そうだっ」

    ほむら「?……どうしたの、まどか」


    83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:20:03.80 ID:vRL2bZ060

    ほむら「まどか、これは少しばかり、趣味が悪いと思うわよ?」コソコソ

    まどか「だってぇ……心配なんだもん。それに、ほむらちゃんに街案内してあげられるし」コソコソ

    ほむら「尾行で街案内なんて聞いた事がないのだけれど、まあ良いわ」コソコソ

    さやか「ふんふふん、ふふーん♪」ガラーッ

    ほむら「CDショップに入って行ったわね」

    まどか「あ、あのお店、よくさやかちゃんと来るんだよっ。珍しいCDも置いてあるんだ」

    ほむら「そう……あ、出て来るわ」コソッ

    まどか「うぇ?いつもはじっくり見てるのに……」コソコソ

    さやか「ふふん♪ふーん……」ガラーッ

    ほむら「いつもと様子が違うのは、気になる所ではあるようね」コソコソ

    まどか「うん、こんどはどこにいくんだろう……?」コソコソ

    ほむら「さ、行くわよ」コソコソ

    まどか「……ほむらちゃん、なんだか慣れてる?」ボソッ


    86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:27:12.97 ID:vRL2bZ060

    さやか「ふんふん♪ふふん……」ウィーンッ

    まどか「ここ……病院?」

    ほむら「そうね、私が入院していた場所よ」

    まどか「そうなんだ、ほむらちゃんここに……って見失っちゃった」ウィーンッ

    ほむら「問題ないわ。あの、すみませんっ」

    看護婦「あら、どうしたのかしら?あ、貴女この前退院した……」

    ほむら「ええ。さっき私の友達が退院を知らずにお見舞いに来たみたいなんです」

    ほむら「同じ制服を着た子を知りませんか?探してるんですが」

    看護婦「ちょっとまってね、ポケベルで確認してみるわ」ピピピ

    ほむら「お願いします」

    まどか「あ、そっか携帯電話切らなきゃっ」

    看護婦「あ、きた。外科医の先生が三号棟の病室で見たそうよ」ピピピ

    ほむら「有難うございます。さ、行きましょう、まどか」

    まどか「すごい……ほむらちゃん探偵さんみたいっ」


    88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:33:59.24 ID:vRL2bZ060

    まどか「この部屋の中からさやかちゃんの声が……」コソコソ

    ほむら「……私、少し外の空気を吸ってきて良いかしら?病院の空気はもう……」

    まどか「あっ、そうだよねっ。ごめんねほむらちゃん、こんなところまで」

    ほむら「別に良いのよ。けれど後でちゃんと、街を案内してくれると嬉しいわ」スタスタスタ

    まどか「うん、約束ねっ」

    まどか「それにしてもさやかちゃん、誰とお話ししてるんだろ……」コソコソ

    さやか「恭介、どう?このCD」

    恭介「うん、凄くいいと思うよ」

    さやか「でっしょー?見たか、このさやかちゃんの審美眼をっ」

    恭介「はは、音楽は聞くものだよ」

    さやか「あ、そっか。あっははは」

    まどか「あれって……さやかちゃんの幼馴染の、上条くん?」コソコソ

    まどか「手の怪我で入院してるってきいてたけど……お見まいにきてたんだ、さやかちゃん」


    89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:44:00.22 ID:vRL2bZ060

    さやか「で、恭介。リハビリ頑張ってる?」

    恭介「う……うん、まぁ」

    さやか「早く良くなってよねー?さやかちゃんも暇じゃないんだぞっ」

    恭介「そう……なんだけど、全然指が上手く動かないんだ。もう、駄目かもね……はは」

    さやか「なーにいってんの!先生はちゃんと手術成功したって言ってたじゃん」

    恭介「でも、何回やっても前出来た動きが出来ない……多分このまま一生……」

    さやか「んなわけないって!まだリハビリ始まったばっかりなんだからさっ」

    恭介「さやかには!……分からないんだよ。人一倍頑張ってるんだ……何回も何回も痛いのに耐えて!」

    恭介「それでも動かないのがどういうことか……僕の指の事なんだ、僕が一番分かってる……!」

    さやか「ご、ごめん……」

    恭介「あ……僕もごめん、ちょっとイライラしてて……」

    さやか「いや、あたしも急かす様な事言っちゃったからさ」

    まどか「うわわ、なんかちょっと深刻なムード……」コソコソ

    QB「まどか!大変だ!!」タッタッタッ

    まどか「キュゥべぇ!?どうしてここに……!?」コソコソ


    90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:50:16.63 ID:vRL2bZ060

    病院屋上

    オクタヴィア[病院、教会、そしてゴミ収拾場か。この辺りは負の感情が溜まりやすい物が集まっている]ズズズズッカキカキ

    オクタヴィア[グリーフシードよ。まずは、月に照らされた十字架の影に]ズゾゾゾゾ

    オクタヴィア[もう一つ、人の欲望の果てに壊された箱に]ズゾゾゾゾ

    オクタヴィア[魔法少女が増えたのなら、こちらも駒を増やすまでだ]カキカキ

    エルザ「エルルルルルルルル!!」バアアァァンッ

    エリー「ハタラキタクナイデゴザル……」ポンッ

    オクタヴィア[ひとり頼りなさそうなのが生まれたが、まあ良い。後は任せたぞ]カキカキ・・・シュンッ

    エルザ「エルゥーーーー!」バッ

    エリー「オシツケトカマジブラックワロタ……」

    マミ「待ちなさい!貴女達は、この私達がお相手するわっ」バタムッ

    まどか「ふへー……階段疲れたぁ」

    QB「マミとジェム探しに通りかかったら魔女と遭遇とは、運がいいのか悪いのか……」

    まどか・マミ「変身!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ


    94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 02:56:03.26 ID:vRL2bZ060

    まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!」ティローンッ

    マミ「月に代わって……お仕置きよ!!」バッ

    まどか「……マミさん、なんですかソレ?」

    マミ「へ?あ、口上が物足りない気がしたから足してみたのよ。ほら、今宵は月が美しいでしょう?」

    まどか「は、はぁ……」ポカーン

    ――――――ブゥンッ―――――――

    エリー「チャバンワロス……」ピョーンッ

    まどか「あ!とびおりて逃げたっ!」

    マミ「鹿目さん、今の貴女の身体能力なら追えるわ!私はこっちの相手をするから!」

    まどか「はいっ……うう怖いけど、じゃーんぷっ!!」トテトテトテ・・・ピョーンッ

    マミ「ふぅ……さて、貴女の方が強そうね、とても怖いわ……」ブルルッ

    マミ「けど、それより鹿目さんに傷付いてほしくないのよね、私」キッ

    エルザ「エルルルルルルルル……」ズズズズッ

    マミ「階下に逃げたわね?待ちなさい!」シュタッ…タタタタ


    95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:04:14.06 ID:vRL2bZ060

    まどか「まってええぇぇぇっ」トテトテ

    エリー「カエッテネタイ……」ピョコピョコ

    まどか「にがさないよーっ!えぇいっ」トテトテトテ・・・ポカッ

    エリー「ワレワレノギョウカイデハゴホウビデスッ」ピカーンッ

    まどか「うぇ!?とんでいかないっ?それに、なにこの光!?」

    ピカアアアァァ・・・・・・

    まどか「って、うぇえええええ!?なにこれ、わたしハコになっちゃった!?……う、動けない……」シカクーン

    エリー「イッショニユックリシテイッテネ……」グダグダ

    まどか「んーっ!んーっ!だ、だめだぁ。どうしよう……助けも呼べないし、この能力ってすごく強いんじゃ……」

    ???「フィニトラ・フレティア」バシュウウウッ

    エリー「アリガトウゴザイマスッ……」ドパアァンッ・・・コロン

    まどか「やった、もどったぁ!……それより今の矢、空から!?」ポンッ

    ???「……」バサッバサッ・・・シュタッ

    まどか「翼のはえた……仮面の、魔法少女……!?」


    98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:11:04.56 ID:vRL2bZ060

    まどか「あ、あなたは誰!?」オドッ

    マギカ「……私は、マギカ」

    まどか「マギ……カ?」

    マギカ「そう、マギカ……」ヒョイ・・・バシュウウウウッ

    まどか「すごい…グリーフシードが触っただけで浄化されてる」

    マギカ「……」ザッ

    まどか「ま、まって!あなた、助けてくれたんだよねっ?ありがとうっ」

    マギカ「貴女、油断し過ぎ……」バサッ・・・ヒュンッ

    まどか「いっちゃった……悪い人じゃ、ないよね?」

    まどか「それにさっきの矢、紫色だったけど、私と同じ……?」

    ――――――ドッパアアアアアンッ

    QB「まどかー!マミが大変なんだ!早く来ておくれっ」スタタタ

    まどか「マミさんが!?戻らなきゃっ」トテトテ


    100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:16:22.21 ID:vRL2bZ060

    数分前

    マミ「くっ……この魔女!手数が多い……!リボンで拘束するしかっ」シュルルルルッ

    エルザ「エルルルルル」ズブブブブ

    マミ「なにこれ!?リボンが吸い込まれてる!?」

    QB「マミ!大丈夫かい!?」

    マミ「逆に……動きを封じられてしまったようね。でもまだよ!はあぁぁっ」キュピーンッ・・・ドゥンッ

    マミ「紡ぐ絆よ、魔弾を導け!ティロ・フィナーレ!!」キュウゥゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ

    エルザ「エルルッ」ドポンッ・・・ズブブブブボゥンッ

    QB「なんだ!?あの液体の様な黒い体がリボンも銃弾も吸収してしまうのか!」

    マミ「もっと、鋭い攻撃でないといけない訳ね……!キュゥべぇ、鹿目さんを!彼女の矢なら通用するかもっ」

    QB「わ、わかった!」スタタタ

    マミ「とは言ってはみたものの……あの子がくるまで持つかしら?さっきので結構もってかれちゃったわ」ギシギシ

    エルザ「エルルルルルルッ!!」ニュルニュルニュルッ

    マミ「!っ……この状況から更に!?もう防ぎきれない……!」


    101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:24:04.14 ID:vRL2bZ060

    病室

    マミ「う……く…………っ」ズルッ・・・ズルッ・・・

    エルザ「エルルルルルルルル……」ズズズズ

    さやか「……恭……介ぇ……」ブツブツ

    恭介「……もう……だめなんだ……」ブツブツ

    エルザ「エル、エルルッ」グワパッ

    恭介「あ……ぁぁ……」ズブブブブブ

    さやか「……恭介……っ」ガシッ

    エルザ「エルッ?」

    さやか「……どこ……行くの……?」ググッ

    エルザ「エルルルルッ」グググッ

    恭介「何度やっても……だめだったんだ……いっそ……このまま楽に」ズブズブ

    さやか「そっちは……だめだよ……行かないで……!」グッグッ

    さやか「行かないでっ!!恭介ぇっ!!!」

    ――――パアアアァァァァァッ


    102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:30:15.47 ID:vRL2bZ060

    さやか「……っ?あ、あれっ?なんであたし青く光ってんの!?」

    エルザ「エルルルッ!?」オドッ

    マミ「魔女の力が弱まった……この光はまさか……!」

    さやか「うわっ?なにこの化け物!?きょ、恭介返せぇっ!」ズポッ

    恭介「……」ブツブツ

    さやか「恭介っ恭介っ!しっかりしてよっ」ユサユサ

    マミ「そこの貴女、彼氏は大丈夫だから!今は手の中にある宝石を掲げて変身と叫ぶの!!」

    さやか「えっ?だ、誰!?ってかいやいや、そんな彼氏じゃないですって!」カアアァァッ

    エルザ「エルルルル!!」グワッ

    マミ「良いから早くっ!!」

    さやか「は、はい!えと……ホントだ宝石ある!!へ、変身!!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    エルザ「エルッ!?」ズザザザザザッ

    さやか「心を包む癒しの青!」シュタッ

    さやか「魔法少女さやか!!」シャキーンッ


    103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:36:13.95 ID:vRL2bZ060

    さやか「え?うっわ、なんか恥ずかしっ!何言ってんだあたし」

    マミ「そんなことないわ、素敵よ?」シュタッ

    さやか「あ、あなた誰……どっかで見たことある様な」

    マミ「私は巴マミっ、今は魔女と戦う魔法少女マミだけど」ティロッ

    さやか「と、巴マミって……三年生の、ですか!?」

    マミ「そうよ。ちょっと印象違うかもだけど、それは魔法少女のお約束っ」

    さやか「は、はぁ……で、あたしも今は魔女と戦う魔法少女さやかって訳ですか。自分で言ってたし」

    マミ「そうよ、彼を守ろうとする心にその宝石、ソウルジェムが応えたの」

    さやか「だーかーらっ彼氏じゃないですっての!」カアァッ

    マミ「カレとしか言ってないのだけれど……」

    さやか「へっ……!?」カアアァァァッ

    エルザ「エ、エルルルルル……!」ズズズズズ

    マミ「どうやら彼が目をつけられた様ね?」

    さやか「……よっし!恭介を狙うなんて、このさやかちゃんがギッタギタにしてやる!」ザッ

    マミ「任せていいかしら、申し訳ないけれど私はもう魔力が残っていないの…………」ペタンッ


    105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:44:03.28 ID:vRL2bZ060

    さやか「任せてちょーだいよ、マミさん!」

    エルザ「エルルル!!」ズアッ

    マミ「ソウルジェムに魔力を込めて、必殺技を!!」

    さやか「はい!はあぁぁぁ……」キュピーンッ・・・ポンッ

    さやか「あ、あれ?なにこれ?剣の……柄だけ?」

    マミ「そんな!?彼女の魔力は満タンの筈なのに……!?」

    さやか「仕方ないっ!柄だけでも殴ってやっつける!」ドカッ・・・ズブブ

    マミ「だめっ!それに普通に触れたら吸い込まれるわっ」

    エルザ「エルルル……!!」シュバババッ

    さやか「うわああああぁぁ!?い、いたい!!」スパスパスパッ

    マミ「あの魔女触手を刃のように薄くして……!」

    さやか「いったぁ……一瞬で全身傷だらけ……っでも負けない!!」タッタッタッ

    マミ「駄目よ!今の貴女じゃ!」

    さやか「恭介は、絶対に渡さないからっ!!」

    エルザ「エルルッ」シュバババッ


    106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:50:45.74 ID:vRL2bZ060

    さやか「うあああぁぁぁ!!」スパパッ・・・ドシャ

    マミ「もうやめて!見てられないわ!何度も何度も斬りつけられて……!」ググ・・・グ・・・

    さやか「……何度、やっても駄目だ……い……痛いよ……」クスン

    恭介「……諦めよう……もう駄目なんだ……もう痛いのは嫌だ……」ブツブツ

    さやか「こんな気持ちだったなんて……ごめんね、恭介……っ」ギュ

    さやか「だけど……諦めたくないよ……!恭介を守るんだ!痛くたって無駄だって!!何度でも!!!」ポウッ

    恭介「…………」ポウッ

    さやか「!?……恭介の手から光が伝って、剣になっていく……?そっか、あたしの力、こう言う事だったんだ」

    さやか「癒した傷よ!刃に変われ!」キュウウゥゥ・・・

    さやか「スクワルタトーレ!!!」ズバアアァァァァッ

    エルザ「エ、エルルッ!!?」ズッパリ・・・ズズズズ

    マミ「もの凄い剣撃……!けど一閃じゃ足りない!回復されちゃうわ!」

    さやか「安心してマミさん、これで終わらないですからっ」キュウゥゥゥ・・・

    マミ「彼女の傷が光って……たくさんの剣に……!」

    エルザ「エルッ!?エルーーーーーーーッ……」ザンッザンッザンッザンッ・・・ドッパアアアアアンッ・・・コロン


    107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 03:56:55.41 ID:vRL2bZ060

    さやか「よっしゃ!!さやかちゃん大・勝・利!!」ピースッ

    マミ「傷を力に変える魔法少女……心強いわっ」

    まどか「マミさーんっ、大丈夫ですか!?って、あなたもしかして、さやかちゃん!?」トテトテ

    さやか「えぇ!?あんたまさか、まどか!?」

    QB「新たな魔法少女が誕生したのか……、まどかの知り合いとは驚いた」スタタタ

    さやか「うわっ、ぬいぐるみが喋った!?」

    まどか「そ、そうだよね、驚くのが普通だよね……」

    QB「僕はキュゥべぇ、魔法の精さ。新たに魔法少女になった君に説明……」ヒョイッ

    マミ「キュゥべぇ、もう病院が元に戻り始めているわ。そういう話はあとで」パシュン

    まどか「そうだ、変身解かなきゃ」パシュン

    さやか「そ、そうなんだ……うわ、なんか一気に疲れが」パシュン

    恭介「う、うん……?」

    マミ「さ、お邪魔虫は退散しましょう。たいさーんっ」スタスタスタ

    まどか「は、はいっ」トテトテ

    さやか「え?ちょ……ちょっとっ」


    108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 04:06:44.17 ID:vRL2bZ060

    恭介「さやか……?」

    さやか「えあ?あ、あのぉ恭介……?大丈夫?」

    恭介「あぁ、ごめん。ちょっと寝ちゃってたみたいだ、はは」

    さやか「そ、そっか!疲れが溜まってるんだよ、どーせっ」

    恭介「さやか、さっきは本当にごめん。リハビリ、これからも頑張ってみるよ」

    さやか「どしたのさ急に……」

    恭介「さっき夢を見たんだ。夢の中で僕は、変な話だけど、怪物に食べられかけていてね」

    さやか「!……そう、なんだ。変な夢っ」

    恭介「はは、そうなんだよ。だけどね、そこで誰かが助けてくれたんだ」

    恭介「怪物は物凄く強くて、その人は何度もやられかけるんだけど、決して諦めない」

    恭介「何度傷付いても怪物に向かっていって、最後には怪物を倒す」

    恭介「その姿がなんだか凄くかっこよくて、僕もそういう風になりたいって思ったんだ」

    さやか「……」カアァァ

    恭介「ご、ごめん。ホントに変な話だよねっ、たかが夢で……」

    さやか「それでいいんだよ、恭介!明日からもリハビリ頑張れっ!」


    110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 04:25:51.61 ID:vRL2bZ060

    恭介「ありがとう、さやか。なんだか手も軽くなった様な気がするよ」

    さやか「リハビリで頑張りすぎたんだよ、寝て疲れがとれたんじゃない?」

    恭介「そうかもね。よしっ、早く治して学校に戻ろう」

    さやか「そーだそーだ、いつまでさやかちゃんを病院通いさせるつもりだ、恭介?じゃ、今日は行くね」ガチャ

    恭介「ああ、じゃあね、さやか」

    さやか「ふぅ……で、なーんでまどかが病院にいるワケ?」バタンッ

    まどか「うぇ?あ、あはは……それはマミさんと」

    マミ「そうね?なんで病院にいたの?鹿目さん」

    まどか「そ、それは……」タラタラ

    さやか「まさか、あたしの後つけて来たとか?」ニヤニヤ

    まどか「うぇ……うぇええええっ、ご、ごめんなさーいっ」トテトテトテトテ

    さやか「あ、逃げた!」

    マミ「まあ、私の家でお話ししましょうか。話すことがたくさんあるのよ」スタスタスタ

    さやか「そうですねっ、まてー、まどかーっ」タッタッタッ


    111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 04:39:28.99 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    QB「という訳で、君は魔法少女に選ばれたんだ、美樹さやか。これから一緒に頑張ってくれないだろうか?」

    さやか「そんな大変なことになってんの?こりゃ見過ごせないねっ」

    マミ「よろしくね、美樹さん」ニコッ

    まどか「ごめんね……さやかちゃん」シュン

    さやか「べつに良いって、心配して病院まで来てくれたんでしょ?」

    まどか「うん……。でも、お見まいならいってくれれば良かったのに」

    さやか「そ、それは……」

    マミ「鹿目さん、ケーキもう一個食べる?」

    まどか「はい!いただきますっ」モグモグ

    マミ「うふふ美樹さん。鹿目さんはどうも、うとい子なのね?」ボソッ

    さやか「……そ、それにしても!ドンくさいまどかが、あたしを尾行だなんてビックリだっ」カアアァァ

    まどか「うんっ、だってほむらちゃんが……あ」

    さやか「ん、転校生がどうかした?」

    まどか「うぇええええっ!忘れてたあああああああっ!!」


    114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 04:48:59.91 ID:vRL2bZ060

    まどか「ほむらちゃんも病院に来てたのに、おいて来ちゃった……」

    さやか「転校生も来てたの?でも小さい子どもじゃないんだから、勝手に帰ったんじゃない?」

    まどか「そうかな?……明日あやまろう」シュン

    QB「皆!これで、ソウルジェムが三つそろった訳だ。残りは二つ、頑張っていこう!」

    まどか「あっ、そういえばキュゥべぇ、わたしソウルジェムのありか分かるかもっ」

    QB「本当かい!?どうして?」

    まどか「わたしね、今日、魔法少女みたいな人に助けてもらったの。マギカちゃんっていう子に」

    マミ「マギカ?その人が四つ目のソウルジェムを持っているのね?」

    まどか「だとおもいます!」

    QB「マギカ……それは、何かの間違いじゃないかな?」

    さやか「キュゥべぇ、何か知ってんの?」

    QB「マギカというのは、ソウルジェムを管理していた王族の姫様の名前だ」

    まどか「あの人が、おひめさま?」


    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 04:56:36.34 ID:vRL2bZ060

    QB「そんな筈はない。魔法界が魔女に襲われた時、彼女は最後まで戦って敗れたと聞いている」

    マミ「敗れたって事は、今は魔法界で心を失って動けないのね?」

    QB「そうだよ、彼女が敗れたからこそ魔法界は一気に侵略されてしまったんだから」

    さやか「ピンチになってギリギリでこっちに逃げて来たんじゃない?偉い人ってだいたいそうじゃん」

    QB「僕は会った事はないけれど、姫様はそんなことをする人じゃないよ」ムッ

    さやか「会った事もないなら、わかんないじゃんっ」ムッ

    QB「王族っていうのは、かつて魔女と戦って勝った一族の末裔だよ?そんな無責任なわけがない!」ガオッ

    まどか「ふたりとも落ちついてっ」

    マミ「そうよ、そのマギカという人が偽物だとしても、敵じゃないのでしょう?」

    まどか「はい、助けてくれましたから」

    マミ「私達に誰かが味方してくれている。これだけで今は十分じゃないかしら?」キッ

    QB「う、うん。そうだねマミ」アセッ

    さやか「あたしもなんか、意地になっちゃって……」アセアセ

    マミ「はい、じゃこの話はお終い、皆で楽しくケーキを頂きましょう」ニコッ


    118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 05:04:56.82 ID:vRL2bZ060

    魔法界

    シャルロッテ「オクちゃん、しっぱいしちゃったねー、ざーんねーん」

    オクタヴィア[貴様の方が先に失敗した癖に何を言うか]カキカキ

    シャルロッテ「だってー、シャルはきちょーなグリーフシードひとつしかムダにしてないもーん」

    ワルプルギス「キャハハッどっちにしろアンタ達はヌルいんだよねぇ!」

    オクタヴィア[温い?じゃあどうするというんだ?]

    ワルプルギス「ただ魔女を作って人を襲わせるだけなら、猿でもできる」

    シャルロッテ「シャルでもできるー」

    ワルプルギス「この世は喜劇!もっと愉しく攻めようじゃないか、ねぇ?」

    オクタヴィア[そこまで言うなら見せて貰おうか]カキカキ

    ワルプルギス「まぁ、お試しってことで魔法界で見つけたこの役者、使ってみようか」

    オクタヴィア[貴様がとらえていた人間の男?そんなものが何の役に立つ?]カキカキ

    ワルプルギス「とくとご覧あれ!上手く踊るよ?キャハハハハッ」


    120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 05:21:28.27 ID:vRL2bZ060

    翌日・昼休み

    まどか「ホントにごめんね、ほむらちゃん……」トテトテ

    ほむら「良いのよ、まどか。私も気分がすぐれなくて勝手に帰ったの。私が悪いわ」スタスタ

    まどか「でも、わたしが連れまわしちゃったから……」

    ほむら「いつもの事よ、気にしなくて良いわ」ブワサッ

    さやか「まどかっ、マミさんとお昼食べるんでしょ?三年生の教室いってみよ」タッタッタッ

    まどか「うん。あ、ほむらちゃんも一緒にこない?」トテトテ

    ほむら「……ごめんなさい、用があるからこれで」スタスタ

    ザワザワザワザワ・・・

    さやか「なんかマミさんの教室騒がしいね、どうしたんだろ?」

    杏子「おい、もう一回言ってみな?」

    女生徒4「だ、だから、この子のコンパクトがないのよ!アンタが盗ったんじゃないの?」

    女生徒5「…………」オドオド

    杏子「は?何であたしが、てめーらのモンぱくらなきゃいけねーんだよ?もっかい探せ、バァカ」ギロッ

    まどか「うわわ、なんだか怖そうな人がいる……この前はいなかったのに」


    122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 05:35:12.28 ID:vRL2bZ060

    マミ「あ、皆。ごめんなさいね、今たてこんでて」

    さやか「マミさん、なんなんですか、あいつ?」ジトッ

    マミ「佐倉杏子さんって言ってね、たまにしか学校に来ない子なんだけど……」

    さやか「やっぱり不良なんだ、なんであーいうの学校来るかな」

    マミ「美樹さん!言動が荒っぽいだけで、人を判断するのは良くないわ」

    さやか「だって、学校にもたまにしかこないなんて……」

    マミ「何か理由があるんでしょう。さ、行きましょうか」スタスタ

    さやか「もう、マミさんも人が良いんだから……」スタスタ

    まどか「ま、まってぇ」トテトテ

    女生徒5「あ…………あった……」

    女生徒4「えぇ!?アンタ良く探したって……あ、いや、これは……」

    杏子「ったく、自分の物も管理できねーで、無くしたのをぱくられたとか、てめーらはガキか?」

    杏子「特にてめーは、自分一人であたしに疑いかける事も出来ねーのかよ?ふざけるのもいい加減にしろよな」ギロッ

    女生徒5「ご……ごめんなひゃい……っ」ポロポロ

    杏子「チッ、泣いてんじゃねーよ……」


    124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 05:58:58.34 ID:vRL2bZ060

    放課後

    さやか「そんじゃあたし、今日も行ってくるわ」タッタッタッ

    まどか「うん、いってらっしゃい」

    さやか「えっと……昨日はCD持ってったから、今日は直接行けばいいか」タッタッタッ

    杏子「…………」スタスタスタ

    さやか「!……あれは。なんだろ、同じ方向むかってるみたいだけど……」

    さやか「何か悪いことしようとしてるんじゃ……見過ごせないね、これは」コソコソ

    杏子「……」スタスタスタ・・・キィッ

    さやか「ここ、教会じゃん。何でこんなとこに?」コソコソ

    杏子「おーい、帰ったよ」

    子ども1「あーっ、きょーこだ!おかえりーっ!おなかすいたー!」

    子ども2「きょーこ!あそんでっあそんでーっ」バッ

    子ども3「きょーこっ!さっき、ころんですりむいたけど、なかなかったよ?しょーどくもできたよ?ほめてー」ワッ

    杏子「おいおい、あたしは疲れてんだ、もーちょい待ってね」ニッ

    さやか「ここって……たしか孤児院もやってるんだったよね。まさかあいつ」


    126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 06:11:18.56 ID:vRL2bZ060

    杏子「……!誰だ、てめーは?」ハッ

    さやか「やばっ……見つかった」ビクッ

    杏子「おい!何見てんだよ!?見世物じゃ」

    子ども4「あのおねーちゃん、きょーこと同じふくきてるっ」

    子ども5「きょーこのお友だちだ!ね、きょーこっ?」

    杏子「あ……あ、そうね、あたしの友達だよ。おい、そんなとこいねーでこっちおいでよ」チョイチョイ

    さやか「え……いや……」

    杏子「は・や・く・こ・い・ボ・ケ」パクパク

    さやか「あ、あははは。待たせちゃってごめんね、きょ、きょーこっ」スゴスゴ・・・キィッ

    杏子「さ、茶でも飲んでってな。お前たち、あたしらで話してくるから、大人しくしてろよ?」グイグイ

    子ども達「はーいっ」

    さやか「ちょ……引っ張んないで」アセアセ

    杏子「良いから部屋来なって」


    128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 06:21:29.20 ID:vRL2bZ060

    杏子「で?ここに何の用だ?」キッ

    さやか「いや……その……」

    杏子「……どうせ、あたしが何か悪事でも働くだろう、と思って見てたんじゃないのか?」ハァ・・・

    さやか「!」

    杏子「図星だな。まあ良いさ、怒りゃしない。いつもの事だから」

    さやか「だ……だってあんた、今日学校でコンパクトを」

    杏子「なんだ、見てたのか?ありゃ相手側の不注意だ、ちゃんと見つかったよ」

    杏子「今日は気分の悪い日だったから、余計に腹が立っちまって……ちょっと言い過ぎた」

    さやか「そう……なんですか、ごめんなさい」

    杏子「いいって。それと敬語もいらない。そしてあんたじゃない、杏子」

    さやか「う、うん。あたし美樹さやか」

    杏子「さやか、ね。見ての通り、ここは孤児院でさ。親がいないヤツばっかだ。加えて貧乏だから、余計な疑いかかるのさ」

    杏子「茶、飲むかい?食い物は殆どないけど」

    さやか「い、ただきます……うわっ薄っ」ズズッ

    杏子「うっせ、文句ゆーな」


    129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 06:29:43.81 ID:vRL2bZ060

    さやか「ごめん、あたしてっきり杏子のこと不良だと……学校も来ないっていうし……」

    杏子「ああ、それな。ここの子どもら世話してると中々どうして。子どもってのは順番に体調壊すんでね」

    さやか「あんたが、ここの世話係やってるの?」

    杏子「そういうわけじゃねーが、あたしが最年長だしな。雇われ神父も最近は週一くらいでしかこないし」

    さやか「……杏子も、親が」

    杏子「捨てられたんだ」

    さやか「え!?……ごめんっ」

    杏子「いいんだよ。母さんは小さい頃病気で死んで、親父は行方不明。実質捨てられた」

    さやか「でも、行方不明なら戻ってくるかも」

    杏子「んなわけあるか、もう何年も前から帰ってないんだ」

    さやか「ひっどい……」

    杏子「酷いのは親父じゃねぇ!……あの人は、凄く優しい人だ。酷いのは……あたしだ」

    さやか「それって……?」


    131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 06:37:52.27 ID:vRL2bZ060

    杏子「あたしの親父は神父だった。もともとこの孤児院の主催者だったのさ。物凄く優しい人でね」

    杏子「孤児院は雇われ神父に任せて、世界中の貧困地を飛び回ってた。ま、マザーテレサの男版てとこか」

    杏子「だけど、あたしの誕生日には必ず帰ってきて、プレゼントをくれるんだ」

    杏子「事前にエアメールで欲しい物を書いてさ、そうすると、必ずそれを用意してくる」

    さやか「そんな優しい人が……杏子を?」

    杏子「何年か前にな、誕生日にあたし、真っ赤な宝石が欲しいって書いたんだ」

    杏子「で、親父がその年持ってきたのは、紅色の宝石だった」

    杏子「そんな微妙な色の違いがどうして気に入らなかったのか……あたしは癇癪おこしてね」

    杏子「ケーキはぶちまけるわ、プレゼントは投げ捨てるわ、親父を罵るわ、散々だった」

    杏子「親父はさ、食べ物も満足に食えなくて死んでいく人達をたくさん見て来たんだ」

    杏子「床で潰れたケーキと、転がってる宝石見て何ともいえない顔してたよ。その顔、今でも覚えてる」

    杏子「翌日、不貞寝してるあたしに一言謝って、また出かけて行った。で、一年後はもう、帰って来なかった」

    さやか「そんな……そんなことくらいで、お父さんが杏子を捨てるわけないじゃん!何かもっと別に理由が」

    杏子「んなこたわかってんだよ!……あたしが許せないのは、そんなことで親父が捨てる訳が無いって」

    杏子「あたしに責任はないって、そう思い込もうとしてる、あたし自身なんだよ……!」


    132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 06:56:24.28 ID:vRL2bZ060

    さやか「杏子……」

    杏子「あ……なんだかつまんねー話だったね、悪かった。久々に同じくらいのヤツとまともに話したからさ」

    子ども2「きょーこ!しらないおじさんがはいってきたー!」ワーッ

    杏子「!?……なんだ?」

    さやか「まさか、不審者じゃない!?」

    杏子「マジかよ……おい、お前たち大丈夫か!?」バタムッ

    男「…………」トボッ・・・トボッ・・・

    さやか「うわ、見るからに浮浪者って感じ……」

    杏子「え……お……親、父……?」

    杏父「杏子、ただいま……」ニヤッ

    さやか「え!?あれが杏子のお父さん!?なんだか話と違って……嫌な感じが」

    杏子「お、親父ぃ!!本物だぁ!!今までどこ行ってたんだよ!?バカっ」ギュゥゥッ

    杏父「杏子、私はね、話があってきたんだ……」

    杏子「……ま、まさかっ話ってさ!あたしの」パァッ

    杏父「そう、杏子のその、悪魔の様な浅ましさついてだよ……」ニヤッ


    134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:09:54.41 ID:vRL2bZ060

    杏子「え……!?な、なに言ってるんだよ、親父?」

    杏父「数年前、杏子は、酷い事をしたね?」

    杏子「あ……」

    杏父「世の中には、ケーキも食べられない、プレゼントも貰えないまま死んで行く人が何と多い事か」

    杏父「私は、そういう人たちを救う人間だったよね?なのにその子どもである杏子はどうだろう?」

    杏子「う……ぅぅ……」

    杏父「あの日私は酷く傷付いたなあ。私は救う人間なのに、その子どもは真逆だ」

    杏父「どういうことなのか、どうすれば良いのか、この数年悩んだよ……でも答えが見つかった」

    杏父「杏子は、私の子どもではないんだね。杏子は、悪魔の子なんだよ。ね?」

    杏子「あ……うあぁ」ポロポロ

    杏父「今日はそんな君と、正式にお別れに来たんだ。もう親子じゃない。いや、最初から……」

    さやか「ちょっと!!そんな言い方ってないと思います!!!」バッ

    杏父「部外者は黙っていてくれないか?」キッ

    さやか「!?……体が動かない!?これって……」ビシビシッ


    136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:19:20.67 ID:vRL2bZ060

    子ども達「…………」ブツブツ

    さやか「この状態……間違いない!あの人が原因だ……!」

    杏子「あたし……悪魔の……そんなっ……」ポロポロ

    杏父「素晴らしい感情エネルギーだ。さすが、悪魔の子だね、杏子」ズズズズッ

    さやか「こうなったら……変身っ!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!!」シャキーンッ

    ――――――ブゥンッ―――――――

    杏父「なに!?……驚いた、こんなところに魔法少女がいたとは」

    子ども3「……」ブツブツ

    さやか「ちょっと傷治すね。癒した傷よ!刃に変われ!」キュウウゥゥ・・・

    さやか「スクワルタトー……」

    杏子「やめろ!!やめてくれよ!!」バッ

    さやか「杏子、あんた意識があるの!?」

    杏父「良い子だ、杏子。もし悪魔の子でないなら、あの物騒な悪魔から私を守ってくれるよね?」


    137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:24:58.73 ID:vRL2bZ060

    杏子「さやか……なのか?やめてくれ、この人はあたしの……!」

    さやか「違うよ!それは多分魔女が見せてる幻覚!本当のお父さんじゃない!」

    杏子「そんな訳ない!親父の幻覚なんて何回も見たんだ!でもこんなに手が温かくなかった!」

    杏子「触れても消えないし、あたしを許してもくれない!だからこれは本物だ!!」

    杏父「そうだよ、私は確かにここにいる。その剣で斬られた無事では済まないな」ニヤッ

    さやか「くっ……これじゃ攻撃できないよっ」

    杏子「あたしは、悪魔の子なんかじゃないっ……親父を守るんだ……」ボロボロ

    杏父「少し心を揺さぶっただけでとんでもない感情を出すものだ……このまま食い尽して、っ!?」ズキンッ

    杏父「頭が!?な……なぜ、口が……体がっ……」ガクガク

    杏子「親父?大丈夫かっ?」バッ

    杏父「……う……杏子、なのか?……ああ!杏子!こんなに大きくなって……!」ギュウウッ

    杏子「な、何を言ってんだよ、親父。さっき……」

    杏父「杏子、良くお聞き。私はね、今悪魔に心を乗っ取られている……さっきまでの私がそれだ」

    杏子「ど……どっちが本当なんだよ……?もう、訳が……別れる為に帰ってきたって……」

    杏父「何を言うんだ、杏子。今日は、杏子の……誕生日じゃないかっ!」ギュゥゥッ


    138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:33:01.75 ID:vRL2bZ060

    杏子「親父、覚えてて……くれたの?」

    杏父「忘れるも何もあるもんか!杏子、遅くなって悪かったね……プレゼントだよ」ズズ・・・

    さやか「手のひらから……赤いソウルジェム!?でも光ってない……」

    杏子「これって……そんな……そんなっ」ポロポロ

    さやか「体は、本物のお父さんのものだったんだ……それもジェムが宿っていた……」

    杏父「もう……意識が遠くなる……すまない、杏子。悪魔が出てきたら、私に構わず……っ」ガクッ

    杏父「杏子、さっきの私が本物だと思うかね?あれも、取り憑いた悪魔が演じていただけかもしれないな」フッ

    杏子「……うるせぇ」

    杏父「悪魔の言うとおり、今の私を攻撃するかい?やはり悪魔の子らしく」

    杏子「……黙れ」

    杏父「この私の言葉が」

    杏子「黙れっつってんだよ!!!この悪魔野郎が!!!」クワッ

    杏子「親父はな……本当の親父はな、あたしの誕生日にプレゼントを忘れた事はないんだ!欲しい物を持ってきてくれるんだ!」

    杏子「親父を……返せッ!!」

    ――――パアアアァァァァァッ


    141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:40:36.90 ID:vRL2bZ060

    杏父「な!?……この強力な光は!?体から追い出されっ……」バシュ-ンッ

    杏父「うぅ…………」ガクンッ

    杏子「親父!しっかりしろっ……って何であたし赤く光ってんだ、これ?」

    さやか「グリーフシードが飛んで行った!?あっちはゴミ収集の……」

    ギーゼラ「ギ……ギギギギギギギ」ズズズズズズズッ

    さやか「あれは!バイクにグリーフシードが取り憑いたの!?」

    QB「さやかー!大丈夫かい!?マミとまどかを連れて来たよ!」

    さやか「ナイスタイミング!キュゥべぇ!」

    杏子「親父っ……親父!目ぇさませよ、おい!」

    さやか「!まかせて杏子……大丈夫、衰弱してるだけ」ポゥッ・・・

    マミ「おまたせ、美樹さん!」タッタッタッ

    まどか「ふへー……もう走れないぃ……けどっ」ヘトヘト

    まどか・マミ「変身!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    杏子「あいつらは……!?」


    144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:47:10.24 ID:vRL2bZ060

    まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!」ティローンッ

    マミ「貴女の人生、変わるわよ?」バッ

    まどか「……マミさん、前とちがいますよね?」

    マミ「なかなかしっくりくるのが無くてね、模索中なの」テレッ

    まどか「は、はぁ……」ポカーン

    さやか「あの子たちはあたしと同じ魔法少女、あんたのお父さんを操ってた魔女を倒す、ヒーローってとこかな」

    杏子「ヒーロー……か。ありがとな、助けてくれて」

    さやか「お父さんを助けたのは、杏子、あんただよ。その赤い光、誰かを助けたいって思った時に出るんだ」

    杏子「じゃあもしかして、あたしも……」

    まどか「うぇええええ!!追い付けないよっ」トテトテ

    マミ「くっ……リボンでも追い切れない!?」シュルルルルッ

    ギーゼラ「ギギギギギギギッ!!」ブロロロロロッ

    さやか「あの魔女、速い!……あたしも加勢しなきゃ!」

    杏子「待て、さやか」


    146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 07:54:19.63 ID:vRL2bZ060

    杏子「あんたは親父を頼む。あれは、あたしが仕留める!」ザッ

    さやか「そんな、あんたまだ戦った事なんて……」

    杏子「家族をやられたんだよ?この落とし前、絶対にあたしが着けるんだ!」メラッ

    さやか「……あっついヤツ。うん、行きなよ」ニッ

    杏子「よっしゃ、どうすれば変身できる?」

    さやか「お父さんが持ってきた宝石、掲げて変身って叫ぶの。必殺技はそれに魔力を!」

    杏子「それだけ聞けば十分だ!……変身ッ!!」バッ

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    マミ「!?この赤い光……まさかっ」

    まどか「あ……あつい!?すごい魔力っ……」ジリリッ

    ギーゼラ「ギギッ!?」タジッ

    杏子「心を燃やす情熱の赤!」シュタ

    杏子「魔法少女杏子!!!」シュピーンッ


    148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:02:17.95 ID:vRL2bZ060

    ギーゼラ「ギギギギギッ」ギューンッ

    まどか「逃げた!」

    杏子「おっせーんだよぉ!!」シュタンッ・・・バギンッ

    ギーゼラ「ギィッ!?」ドウンッ

    マミ「今、残像が……!?なんて速さ、カッコいいわ!」

    杏子「一発蹴り飛ばされたくれぇで終わると思うなよ!?てめーは許さねぇ!!」

    杏子「うおおおおぉぉぉっ!!熱き情熱!陽炎を呼べ!!」キュウゥゥゥ・・・シュババババッ

    マミ「いくつもの残像が、全て実体化しているの!?これが彼女の力……!」

    杏子「ロッソ・ファンタズマ!!!」ジャキーンッ

    ギーゼラ「ギギッ!?ギギギィーーーーーーー……」ザザザザザンッ・・・ドッパアアァァァン

    さやか「全員で槍召喚して、一斉攻撃……!」

    まどか「つ……つよい……!すごいよっ」

    QB「その速さと幻影で魔女を翻弄する、新たな魔法少女の誕生だ!」


    149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:10:30.70 ID:vRL2bZ060

    杏子「……っと!こりゃかなり重労働だ……」パシュン

    マミ「すごいわ!貴女、佐倉さんよねっ?」パシュン・・・タッタッタッ

    杏子「あ?……あんたもしかして巴マミか?」

    マミ「感激よ!クラスメイトに仲間が出来るなんてっ」ピョンコピョンコ

    杏子「なんか、印象ちげーなおい」

    まどか「え、えと……マミさんって、ほんとはああいう人なんですよ」パシュン

    杏子「へぇ、で、あんたは?」

    まどか「うぇ、わわ、わたし、まどかっていいます!」ビクッ

    杏子「まどか、ね。敬語はいいよ。ってかなにビビってんだ、おい」

    さやか「まどか、怖がんなくて大丈夫、見かけによらず良い人だからさ。杏子、応急処置終わったよ」パシュン

    杏子「見かけによらずは余計だっての……ありがとな、さやか」ニッ

    QB「皆、グリーフシードを知らない?見あたらないんだけど……」

    まどか「うぇ?……あああ!ハンドルが逃げようとしてるっ!!」

    ギーゼラ「ギ!?ギギギギッ」ズリ・・・ズリ・・・

    マミ「あっちが本体……本当は鈍かったのね、彼女。もう一度変身を」


    151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:16:15.71 ID:vRL2bZ060

    マギカ「……フィニトラ・フレティア」バシュウウウッ

    ギーゼラ「ギ……」ドパンッ・・・コロン

    杏子「な……何だ?」

    まどか「今の矢は!」

    さやか「あの仮面。もしかして、あれが……」

    マミ「マギカ……!?」

    マギカ「……貴女達は、油断しすぎ」シュタッ・・・ヒョイ

    QB「あ……姫様!?貴女は、本当に姫様なんですか!?」

    マギカ「そうよ。私が、魔法界の姫、マギカ」バシュウウウッ

    QB「でも何故っ?貴女は魔女との戦いで……」

    マギカ「私は、魔法界を取り戻すために戻ってきた。ソウルジェムを再び集めることで……」

    マミ「じゃ、じゃあ今ここに現れたのは、四つが揃ったから……」

    マギカ「貴女達は、弱い」ブワサッ

    マギカ「ソウルジェムを渡しなさい、全て」スッ


    155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:24:22.80 ID:vRL2bZ060

    杏子「この宝石の事か?あたしは……嫌だ。せっかくの……」

    マミ「そんな、せっかく魔法少女になれたのに……」シュン

    さやか「あんたは何か信用できない。さっきみたいに魔女の手先かも」キッ

    まどか「きゅ、キュゥべぇ……どうしよう?」

    QB「姫様の命令だ……大人しく渡そう。皆」

    まどか「じゃあ、えと、どうぞ……」スッ

    マギカ「賢明な判断ね、貴女」スッ・・・

    ――――――バチンッ

    マギカ「!?」ポロッ

    QB「まどかのソウルジェムに……拒絶された!?」

    マギカ「これは……何故……!?」

    QB「王族はジェムを管理できる筈だ。それが拒絶されるなんて、君は……姫様じゃないね?」

    さやか「ほら!やっぱり偽物だ!!」

    マギカ「っ……」バサッ・・・ヒュンッ

    まどか「あっ……いっちゃった……」


    156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:30:42.53 ID:vRL2bZ060

    さやか「追い掛けようよ!まだ近くにいるかも!」バッ

    マミ「美樹さん、彼女は少なくとも敵ではないわ。追う必要はないでしょ?」

    さやか「そ、そうですね。今回も魔女倒してたし……敵では、ないのかな」ピタッ

    QB「でも、やっぱり偽物だったんだ……本当の姫様はまだ」ガックリ

    マミ「キュゥべぇも、ほら、元気出して」

    まどか「でも、おひめさまの名前をしってるって……なんでだろう?」

    杏子「おいおい、ちょっと話が見えねぇ。詳しく説明頼むよ」

    QB「ああ、それはね!」

    マミ「キュゥべぇ、子ども達が元に戻るわよっ」

    QB「きゅっ……」カチンッ

    杏子「へぇ、慣れたもんだな。人形のフリ」

    まどか「うぇ?杏子ちゃん驚かないの?しゃべってたんだよ?」

    杏子「は?これだけの事があった後で驚くか、ふつー?」

    まどか「そ、そういうものかな……?」


    158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:35:50.48 ID:vRL2bZ060

    杏父「う……うぅ……」ググッ

    杏子「親父っ、気がついたのかっ?」バッ

    杏父「……杏子?今まで、私は一体……確か悪魔に」

    杏子「正気に戻ったんだね!?」

    杏父「杏子が、悪魔を祓ってくれたのか……っ流石私の娘だ!」ギュウウッ

    杏子「おっ親父……!そ、その一々抱きつかないでくれよ、えっと、恥ずかしいじゃんか」アセッ

    杏父「おっと、すまない!友達の前なのか」キョロキョロ

    杏子「いや、こいつらは……」

    マミ「はい、私達、佐倉さんの友達です。ね?佐倉さん?」ギュッ

    杏子「お、おう。そうだよ、あはは」

    杏父「そうか、ちゃんと友人まで出来たのか。よかったねぇ、杏子」

    杏子「……」モジモジ

    マミ「さ、あとは親子水入らずで。私達は帰りましょうか」ザッ

    まどか・さやか「はーいっ」

    杏子「……ありがとね、皆」ボソッ


    161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:45:13.18 ID:vRL2bZ060

    休日・マミの部屋

    QB「と、言う訳で佐倉杏子、君が実質、最後の魔法少女に選ばれたんだ!よろしくね!」

    杏子「うんめー!このケーキうますぎ!なあっ、うちの子どもらにもコレ持って帰って良いかっ?」モグモグ

    マミ「ええ、どうぞ」ニコッ

    QB「……あの、聞いてる?」

    杏子「ああ、魔女に魔法界が滅茶苦茶にされたからジェムの力で魔女全部倒して魔力を魔法界に満たせば万々歳って話な」

    QB「う、うん、すごーく要約するとそうなんだけど……」

    さやか「魔女をまた発生させない様にするにはジェムが五つ必要なんでしょ?」

    まどか「たぶん、あとひとつはあのマギカちゃんが持ってるんだよね」

    QB「うん、でも彼女が簡単にジェムを僕たちに託してくれるとは思えない」

    QB「それに、それを魔法界に戻す方法も探さないと……その為に杏子、君のお父さんの話が必要だ。聞いて来てくれたかい?」

    杏子「ああ、聞いてきた。確かに親父はその魔法界ってとこに迷い込んでたらしい」

    まどか「そんなことがあるの?キュゥべぇ」

    QB「極めて稀にだけどね。神隠しっていうものがあるだろう?あれの一部は今回みたいなケースさ」


    163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:51:30.22 ID:vRL2bZ060

    杏子「なんでも、数か月どこぞを彷徨って死にかけた挙句、最後に赤い宝石が置いてある場所に着いたんだと」

    杏子「そこで……恥ずかしい話なんだけどさ、それをあたしに手渡したいって思ったのが最後の記憶らしい」

    杏子「ったく、自分が死にかけてんのに何言ってんだかな、あの親父……」カァッ

    QB「やはりそうか、ソウルジェムが見滝原に扉を作ったのはそれが原因だ」

    マミ「ソウルジェムは人の願いを叶える……つまり佐倉さんのお父さんの願いを叶えたのね」

    QB「そうだね、赤いソウルジェムは手に宿り、五つのジェム達は見滝原に飛ぼうとした」

    QB「王族は内二つをなんとか捕まえたけど、他は見滝原に飛んでしまった」

    さやか「で、その後お父さんはグリーフシードに取り憑かれて、帰って来たってわけね」

    杏子「じゃあ……今回の件は全部あたしのせいじゃねーか……!」オドッ

    QB「それは違うよ杏子、これは不幸な事故だ。そもそも人間が魔法界に迷い込む確率なんてほぼゼロだし」

    まどか「そうだよっ、杏子ちゃんも、杏子ちゃんのパパもぜんぜんわるくないよっ」

    杏子「だけど……っ」

    マミ「佐倉さん、起こった事は仕方がないわ。今の貴女にはそれを元に戻す力がある。それで良いじゃない」ギュッ

    杏子「マミ……そうだね、全力で魔法界を元に戻してやる!」

    マミ「ふふ、その意気よ」ニコッ


    164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 08:58:17.35 ID:vRL2bZ060

    さやか「でもさ、今の話だとジェム一つで魔法界に戻れるんじゃないの?」

    マミ「そうね、シードを浄化する時だって扉を介してエネルギーを魔法界に還している訳だし」

    杏子「てか、どこにあと何体くらい魔女がいるんだ?本拠地叩いたら早いだろ」

    まどか「魔女が通ってくる扉の場所ってわからないのかな?キュゥべぇ」

    QB「そ、それはっ…………」

    まどか・マミ・杏子・さやか「じーっ……」

    QB「…………僕にも、分からないことくらい……ある」ガックリ

    杏子「なんじゃそりゃ」

    QB「と、とりあえずグリーフシードは有限のはずだ!魔女を倒し続けていればいつかはいなくなるっ」アセアセ

    さやか「なーんでそんなことわかるのさ」

    マミ「魔法界には感情がない、つまりもうグリーフシードは新たに生まれないのよ、美樹さん」ティロンッ

    さやか「なるほど、じゃあ今できる事は魔女を迎え撃つことだけかぁ」

    QB「そうなってしまうね……」ガクッ

    マミ「まあまあ、魔女は減る一方なのに、私達魔法少女はこんなに増えたじゃない」

    マミ「魔法界に行く方法もきっと見つかるわ」ニコッ


    165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:06:18.65 ID:vRL2bZ060

    まどか「あ、マミさんそろそろ時間じゃないですか?」

    マミ「あら、もうこんな時間?」

    杏子「なんだ、今日どっか行くのか?」

    さやか「うちのクラスの転校生に、街案内だってさ」

    まどか「マミさんも、おいしいお菓子のお店とかいっぱい知ってるから、ついて来てもらおうって」

    杏子「ふーん、さやか、あんたは行かないの?」

    さやか「あたしは行くとこあるから」

    杏子「デート?」

    さやか「っ!」ポカッ

    杏子「いてっ!なにすんだコラ!?」

    マミ「佐倉さん、今のは貴女が悪いわよ?美樹さんは病院にお見舞いに行くのよね?」

    さやか「そうだよ!勘違いしないでよねっ」カアァァッ

    杏子「ったく、じゃ一緒に帰ろう。あたしん家、隣じゃん」

    マミ「じゃあ、片付けたら皆、出ましょうか」


    166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:21:07.25 ID:vRL2bZ060

    まどか「ほむらちゃーんっ、おまたせーっ!」トテトテトテ

    ほむら「いえ、私も今来た所よ。……貴女は」ブワサッ

    マミ「私は巴マミ、今日は鹿目さんの街案内の協力に来たの。宜しくね」ギュッ

    ほむら「はい、宜しくおねがいします。マミさん」

    マミ「あら貴女、随分冷え症なのね」

    ほむら「ええ、良く言われます」

    まどか「マミさんはケーキのおいしいお店いっぱい知ってるんだよっ」

    ほむら「そう……」

    マミ「それじゃ、行きましょうか。見滝原体験コースへ」ティロンッ

    まどか「はーいっ、たのしみだなあ、ね?ほむらちゃん」

    ほむら「ええ、そうね……」

    マミ「出発、しんこーっ」タッタッタッ


    169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:30:09.68 ID:vRL2bZ060

    杏子「なあ、病院て誰が入院してんの?」スタスタスタ

    さやか「病気とか怪我した人でしょ、何言ってんのあんたは」スタスタスタ

    杏子「そーじゃなくって!これからお見舞い行くんでしょ?」

    さやか「……そんなの言う必要ある?」ジトッ

    杏子「つれねー事言うなって、減るもんじゃなし」

    さやか「はぁ……あたしの幼馴染み、手の怪我で入院してんの!」

    杏子「とっとと治してあげれば?お得意のスクワルなんとかで」

    さやか「もうやったよ、と言っても疲れとったくらいだけど」

    杏子「怪我してるんじゃなかったのかよ」

    さやか「ヴァイオリンやってんの。怪我は完治してたけど無理にリハビリ頑張ったから、疲労で筋痛めてた」

    杏子「あ!最近病院からよく聞こえるよ、ヴァイオリン!」

    さやか「だろうね。屋上でずっと練習してるみたいでさ、何であんなに頑張っちゃうかな」

    杏子「音楽の事は良く知らないけどさ、安心する音だね、あれ」

    さやか「でしょ?良い音鳴らすんだ、恭介……」


    170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:36:53.25 ID:vRL2bZ060

    杏子「随分しんみり話すもんだな」

    さやか「昔っからあの音聞いてるからね、やっぱり凄いんだよ、恭介は」

    杏子「ふーん……」

    さやか「なによ?」

    杏子「いや、さやかもそんな顔するんだなって思ってさ」

    さやか「そ、そんな顔ってどんな顔さ?」

    杏子「恋する乙女の顔」

    さやか「っ!?バッカじゃないの!?何似合わない事言ってんのさ!!」ポカンッ

    杏子「いてっ!似合わないとはなんだ、似合わないとは!!」

    さやか「あんたが乙女だなんてちゃんちゃらおかしいっての!」

    杏子「あたしの事じゃねっての!!」

    さやか「うっさい、帰れ!もう病院だからついてくるなバカ!!」タッタッタッ

    杏子「言われなくても帰るよ!!もうあたしん家だバァカ!!」タッタッタッ

    QB「……全く、大人しく聞かせて貰えば……君たちの会話のどこが乙女なんだい?」ヤレヤレ

    杏子「うっせ。今日は子どもらと遊んでもらうからね、ぬいぐるみとしてさ」


    171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:46:13.16 ID:vRL2bZ060

    マミ「ここはね、シュークリームがとっても美味しいお店なのっ」

    まどか「わーっ、ほんとだおいしそうっ」

    ほむら「……」マジマジ

    まどか「ほむらちゃん……?」

    ほむら「……」パカッ・・・マジマジ

    まどか「シュークリームが珍しいのかな……?ほむらちゃん上の部分外したらかっこわるいよ」

    マミ「鹿目さん、シュークリームはそれで良いのよ?まあ手で外すのはちょっと、だけど」

    まどか「うぇ?そうなんですか、すごいねほむらちゃん、良くしってるっ」

    ほむら「え、ええ……」マジマジ

    マミ「フタになっていたシューでクリームをすくって食べるの。んーっおいしっ」パクッ

    まどか「ほんとだ!すっごくおいしいっ。ほむらちゃんも早く食べてみてっ」パクッ

    ほむら「っ…………えっ?……おい、しい……!?」パクッ

    マミ「あら、可愛い笑顔」

    まどか「ほんとだっ。そういえばほむらちゃんの笑った顔、初めて見たかも」

    ほむら「…………」モクモク


    174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 09:58:34.32 ID:vRL2bZ060

    まどか「ここは……美術館ですか」

    マミ「確かに美術も素敵だけれど、併設してるカフェに注目よっ」

    ほむら「おすすめ……フォンダン、ショコラ?」

    まどか「うぇへへ、花より団子ですね、マミさん」

    マミ「あら、失礼しちゃうわっ。ちゃーんと食べてから美術も見ますっ」

    まどか「うぇへへへ、ごめんなさいっ」

    マミ「さ、美術館に入りましょうか」

    まどか「へー、廊下に幼稚園の子たちの絵がかざってあるんだ。タッくんのあるかな?」

    マミ「あら、これじゃない?かなめタツヤって書いてあるわ」

    まどか「あ、これみたいです!女の子の絵かな、ピンクの服着てるし」

    マミ「そのようね、とっても上手。さ、行きましょ」ニコッ

    ほむら「……フォンダンショコラ……」ウキウキ・・・


    175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:04:15.46 ID:vRL2bZ060

    ほむら「……」チョンチョン

    まどか「ほむらちゃん、フォークでつつくのはお行儀わるいよ」

    ほむら「……っ……何か出て来たわ」ビク

    マミ「暁美さんはフォンダンショコラ初めて?」

    ほむら「はい」

    マミ「これってね、中にとけたチョコが入ってるのよ」

    まどか「そとはサクサク、なかはトロトロなんだよっ」

    ほむら「…………おいしいっ」パクッ

    マミ「よかったわ、私も来たかいがあるもの。ね、暁美さん。今度は何が食べたい?」ニコッ

    ほむら「そう……ですね」

    マミ「何でも言ってね。私が作っても良いのよ?体、温まるものが良いかしら」ギュッ

    ほむら「…………」プルプル・・・

    まどか「……ほむらちゃん?」

    ほむら「そ、そう。温まるものが良いです」

    マミ「わかったわ、腕によりを掛けて作るから、ね」ニコッ


    177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:08:48.49 ID:vRL2bZ060

    シャルロッテ「あまーいにおいがするねー。でもー、おしごとしなきゃー」ズズズッ

    シャルロッテ「グリーフシードよー、絵にやーどれーっ」ズゾゾゾゾゾゾッ

    イザベル「イーーーーーーッ」ズズズズッ

    アルベルティーネ「マロカー……」ズズズズッ

    シャルロッテ「さー、そーぞーの心、ぜーんぶ食べちゃおうねー。それじゃーねー」シュンッ

    ―――――――――――――――――――――――――

    まどか「マミさん、この感じって……」ボソッ

    マミ「ええ、間違いないわ。まだここまで影響は出てないから、貴女は暁美さんと待ってて」ボソッ

    まどか「うぇええ?大丈夫ですかっ」ボソッ

    マミ「大丈夫。それに二人同時にテーブルを立つなんて、感じ悪いじゃない?」ボソッ

    マミ「もしもし、私よ。え?例の組織が?……二人とも、電話来たからちょっと外すわね」タッタッタッ

    まどか「そっか!電話がきちゃったらしょうがないですよね!ね?ほむらちゃん!」アセアセ

    ほむら「ええ。そう……ね」

    まどか「……組織?」ボソッ


    178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:18:34.81 ID:vRL2bZ060

    アルベルティーネ「マロカー……」ズズズッ

    マミ「そこの魔女、待ちなさい!変身っ!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!」ティローンッ

    マミ「ハッピー!ラッキー!皆に届けっ!」バッ

    アルベルティーネ「アー……マロカー……?」

    マミ「なあに、あの魔女。ちょっと歪んでるけど、魔法少女の鹿目さんソックリ?」

    アルベルティーネ「ヒニトア・フエイアー……」バシュウゥゥ

    マミ「あれは鹿目さんの矢!?防御を……あ、あら?」ペチンッ

    マミ「見た目は似てるけど全然違うじゃない……悪いけど、一気に決めさせて貰うわよ?はあぁぁっ」キュピーンッ・・・ドゥンッ

    マミ「紡ぐ絆よ、魔弾を導け!ティロ・フィナーレ!!」キュウゥゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ

    アルベルティーネ「アー…………」ドパアァン・・・コロン

    マミ「さ、グリーフシード回収っと」ヒョイ

    イザベル「イイイイイイイィィィィッ!!」グアッ

    マミ「な!?まさか二体……きゃああっ」ドゥンッ


    179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:25:15.79 ID:vRL2bZ060

    まどか「マミさん、遅いなあ……」

    ほむら「……まどか、私ちょっとトイレに行ってくるわ」スタッ

    まどか「うぇ?えと、今は外に出ない方が……」

    ほむら「何故?」

    まどか「えと、そ、それは、その……」

    ほむら「ごめんなさい、我慢できそうにないの。話なら後で聞くわ」スタスタスタ

    まどか「あっ……たぶん大丈夫だよね、おトイレくらいなら」

    ―――――――――――――――――――――――――――――――

    マミ「いたた……油断しちゃったわね」ザリッ

    イザベル「イイイイイイィィィィッ!!」グワアッ

    マミ「くっ……さっきの必殺技、もう少し抑えておくべきだった……!」アセッ

    マギカ「……待ちなさい!」バキンッ

    イザベル「イィッ!?」ズザザザッ

    マミ「貴女は……マギカ!」

    マギカ「油断、しないで。巴マミ」ザッ


    180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:38:00.98 ID:vRL2bZ060

    マミ「なぜ、私の名前……」

    マギカ「……フィニトラ・フレティア」バシュウウウッ

    イザベル「イイイィィィ…………」ドッパアァァァンッ・・・コロン

    マミ「その技、鹿目さんの……しかもさっきみたいな偽物じゃない!」

    マギカ「……シードは、貰うわ」ヒョイ・・・バシュウウウッ

    マミ「貴女は一体、何者なの?」

    マギカ「…………」スッ

    マミ「その手、ソウルジェムをまだ諦めてないのね?」

    マギカ「いえ。立てる?巴マミ」

    マミ「あ……ありがとうっ」ギュッ

    マギカ「……」グイッ

    マミ「やっぱり貴女は私達の味方なのねっ」ニコッ

    マギカ「目的を、同じくしているだけ」ヒュンッ


    182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 10:45:08.82 ID:vRL2bZ060

    マミ「おまたせっ、二人とも!って、あら?暁美さんは?」タッタッタッ

    まどか「その、おトイレにいっちゃって、帰ってこないんです」

    ほむら「どうも。スッキリしたわよ?」ニュッ

    マミ「なんだ、すぐ後ろにいるんじゃない」

    まどか「ほむらちゃん、おかえりっ」

    マミ「さ、フォンダンショコラも食べ終わってるみたいだし、次は団子より花ね」スタスタ

    まどか「そうですねっ」トテトテ

    ほむら「……」スタスタ

    まどか「あっ、あれ?タッくんの絵、なくなってる?」

    マミ「あら、ほんと。剥がれたのかしら」

    ほむら「まどか、これ」ヒラッ

    まどか「ほむらちゃん!タッくんの絵だ。拾ってくれたの?ありがとうっ」ニコッ

    ほむら「……どう致しまして」フッ


    183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:08:43.41 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    マミ「はぁ……はぁ……」ハアハァ

    ほむら「……これは?……マミさん?」

    マミ「はぁ……どう、暁美さん?とっても温かいでしょう?……はぁ」ハァハァ

    ほむら「ええ……とても熱いです……」

    マミ「服も……はぁ……脱ぎましょうか……」ヌギッ

    ほむら「いえ……私は……大丈夫ですから……」

    マミ「私……もうこんなに……はぁ……ぐっしょりよ」ハアハア

    ほむら「ほんと……ですね……」

    マミ「じゃあ……はぁ、この辺り、どうかしら?」ハァハァ

    ほむら「凄く……真っ赤で……柔らかそう……」

    マミ「ああっ!そっちはまだダメェ!!」ハァハァ

    ほむら「ああ……でも美味しい……です」


    185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:15:01.24 ID:vRL2bZ060

    まどか「かっらーいっ!!マミさんキムチの元入れすぎですよぉっ!」

    マミ「チゲ鍋はこれくらいが体が温まって良いじゃない、ね?暁美さん」グツグツ

    ほむら「はい、でもまどかが可哀想です……」

    まどか「はへー……こんなの食べられないぃ」

    マミ「はいはい、普通の味のも作ってあるから、はいどうぞ」グツグツ

    ほむら「まどか、これなら一緒に食べられるわ」

    まどか「う、うん、たすかったぁ……ほむらちゃんすごいね、汗ひとつかいてない」

    マミ「あら、本当ね。私なんか汗かき過ぎちゃって、上着脱いだのに」

    ほむら「ええ、そういう体質なので」

    まどか「いいなあ、汗くさくなったりしないんだ」

    マミ「羨ましいわっ」

    ほむら「そう、ですかね」モジッ


    188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:20:20.25 ID:vRL2bZ060

    ほむら「今日は楽しかったです。有難う御座いました。まどかも、ありがとね」

    マミ「また是非、遊びに来てね。待ってるわ」ニコッ

    まどか「うぇへへ、ほむらちゃん、今日はなんだか柔らかい感じがするねっ」

    ほむら「……そうかしら?それじゃあ」ブワサッ・・・スタスタ

    ほむら「…………甘い夢を見たものね」キッ

    マミ「暁美さんて、とっても良い子ね」

    まどか「はい、そうなんですっ」

    QB「う……うぅ……帰ってこれた」バタンッ

    まどか「キュゥべぇ!?ど、どうしたの!?まさか魔女に……」

    QB「杏子の所で……散々子ども達に玩ばれた……もう泣きたい気分だよ……」ボロボロ

    マミ「その割には平気そうな顔よね」

    QB「そう言う顔なんだよぉ……それに僕ら魔法生物は涙とかも出ないし……」

    まどか「もじどおり、血も涙もないってことなのかな?」

    QB「ひどいな!感情はちゃんとあるんだからね!?」クワッ


    189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:26:34.36 ID:vRL2bZ060

    魔法界

    オクタヴィア[失敗したな、シャルロッテ]カキカキカキ

    シャルロッテ「うるさいなーもー、はんせーのチーズパーティーちゅー」モグモグ

    ワルプルギス「まぁ、気にする事は無いよ。十分面白かったじゃないか!」パチパチ

    オクタヴィア[失敗した挙句、魔法少女を増やしただけに、強くは言えないようだな]カキカキ

    ワルプルギス「キャハハハッ、そりゃ三人仲良く一緒じゃないの!役者は多い方が舞台映えするよ?」

    シャルロッテ「でもー、シャルたちはへってるのでーす」

    ワルプルギス「脇役が最後まで舞台に立てる訳ないだろう、ねぇ?」

    オクタヴィア[貴様、仮にも志を共にした仲間だぞ……それを脇役と?]カキ・・・カキ・・・

    シャルロッテ「オクちゃん、字、ふるえてるよー。ワルぴーっ!」

    ワルプルギス「……分かったよ。もう少し、これ以上奴ら魔法少女が板付きを気取るなら、出陣しようかねぇ」

    オクタヴィア[少々、遅すぎる判断だと思うがな。もう残りの時間は僅かしかない]カキカキ

    ワルプルギス「役者は全員出して、見せ場作るのがアタシの趣味でねぇ。キャハハハッ」


    190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:37:43.74 ID:vRL2bZ060

    翌日・教室

    和子「今朝の会議で、今度の文化祭の実行委員長は、志筑仁美さんに決まりましたーっ。皆、拍手ーっ」

    パチパチパチパチ・・・

    仁美「ありがとうございます、皆さん。力いっぱい頑張ります」ペコ

    さやか「へー、仁美って立候補してたんだね」パチパチ

    まどか「仁美ちゃん、習い事で忙しいのにすごいよね、実行委員長とか」パチパチ

    さやか「ほんとほんと、尊敬するよ。まったく」パチパチ

    ほむら「……」パチパチ

    仁美「それでは、本日の昼休みから、実行委員の会議を行います」

    仁美「このクラスの実行委員、中沢君は会議室に来て下さいね」

    中沢「はーい、りょーかいです。委員長サマ」

    さやか「もう会議始めるんだって、真面目だねぇ」

    まどか「そうだね、もうちょっとゆっくりでもいいのに……」

    和子「それでは、HRを終わりますねー」


    192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:43:10.13 ID:vRL2bZ060

    放課後

    仁美「それでは……皆さんごきげんよう……」ブロロロッ

    まどか「うん、じゃーねっ。……仁美ちゃん、つかれてたね」

    さやか「昼休みもぶっ通しで会議に使ったみたいよ、それも意見がまとまらなくて大荒れ」

    まどか「うぇ、そうなの?……大丈夫かな」

    さやか「この後も、お茶と舞踊だってさ。心配になってくるね」

    ほむら「それが彼女の選んだ道ならば、仕方のない事ね」ブワサッ

    まどか「ほむらちゃん!」

    さやか「暁美さん……それ、冷た過ぎじゃない?」

    ほむら「厳しい事を言うようだけれど、自分で選んだ事を通す為に苦心するのは当然よ。それじゃ」スタスタスタ

    さやか「……なーんかいつもトゲトゲしてるよね、あの子。それに信用ならないカンジ」

    まどか「ほむらちゃん、どうしちゃったんだろ……なんか変」

    さやか「そう?いつも通りじゃない?そんじゃあたし、行ってくるから」タッタッタッ

    まどか「そう、かな……?あ、ちょっとまって、ほむらちゃん!」トテトテ


    193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:49:55.57 ID:vRL2bZ060

    ほむら「どうしたの、まどか?何か用かしら」

    まどか「あ、あのね、これからペットショップに行こうと思うんだけど、いっしょにきてほしいなって」

    ほむら「……そう」

    まどか「うんっ、ほむらちゃんの家の方向だから、いっしょに行こっ」

    ほむら「構わないけれど、何か買うの?」

    まどか「あのね、キャットフードがほしいんだ」

    ほむら「キャットフード?」

    まどか「うん、キュ……っ!!」

    ほむら「キュ?」

    まどか「きゅ、急にお隣から猫ちゃんあずかることになっちゃって、エイミーっていうんだけど」アセアセッ

    ほむら「そう」

    まどか「あぶなかったぁ……キュゥべぇからのおつかいだって言っちゃうとこだったよ」ボソッ


    194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:02:54.35 ID:vRL2bZ060

    まどか「わーっ、このワンちゃんかわいいっ、ね?ほむらちゃん」

    ほむら「そうね」

    まどか「こっちの猫ちゃんなんか寝ちゃってる、寝顔かわいーっ」

    ほむら「本当ね」

    まどか「……ほむらちゃん、えと、その、どうかした?」

    ほむら「?……どうかって?」

    まどか「なんだかほむらちゃん、昨日と違う感じがするから……」

    ほむら「そうかしら?何も変わっていないわ」

    まどか「そう、かな……もっ、もしかして、わたしなにか気にさわる様なことしちゃったかな?」

    ほむら「まさか」

    まどか「それじゃあ」

    ほむら「まどか。私はいつも通りよ?貴女こそ、私に気を掛け過ぎじゃないかしら」

    まどか「だって、ほむらちゃんはお友だちだから……」

    ほむら「嬉しいけれど、心配無用よ。私はいつもの私だし、これからも変わらない」


    195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:11:11.80 ID:vRL2bZ060

    店内倉庫

    ワルプルギス「さぁて、グリーフシードよ。出番だよ?」ズズズズッ

    ワルプルギス「何も感情は人間だけの物じゃない、より簡単に奪えるものは奪ってしまおうじゃないか」スゾゾゾッ

    ロベルタ「ロベッ!!ロベッ!!」ズズズズズッ

    ウーアマン「ウウウゥゥゥ……」ズズズズッ

    ワルプルギス「さぁ、店内にいる人間も、協力して根こそぎ奪いな!」シュンッ

    ――――――――――――――――――――――――――――

    まどか「そんなの、さみしいよ……」

    ほむら「寂しい?」

    まどか「だってわたし、ほむらちゃんともっと仲良くなりたいのに……このまま変わらないなんて」ギュ

    ほむら「っ……」

    ロベルタ「ロッベェェッ!!」ガシャンッ

    まどか「!?……なにこれ!?オリのなかに閉じ込められちゃった!?」

    ほむら「この檻自体が魔女……私とした事が、油断したわね」ボソッ


    197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:17:16.49 ID:vRL2bZ060

    まどか「ほむらちゃん何か言った?大丈夫なの!?」

    ほむら「…………」ガクッ

    まどか「そんなわけないよね……このオリの中、すごい勢いでエネルギーが吸われてる……!」ヨロッ

    ウーアマン「ウウウゥゥゥ!!」

    まどか「中にもう一体魔女!?……こうなったら、へんっしん!!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    ほむら「…………」

    まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ

    ウーアマン「ウウウウウウ!!」

    まどか「ほむらちゃん、すぐ出してあげるからねっ……えぇい!!」キュピーンッ・・・ポンッ

    まどか「愛する想い!矢になり届け!フィニトラ・フレティア!!」キュウウゥゥ・・・シュバアァァッ

    ウーアマン「ウアッ!!」シュタンッ

    まどか「うぇええ!?動きはやいっ、はずれちゃった!?で、でも、オリはこわせるはず……」

    ロベルタ「ロベ?ロベベベベッ」バキンッ

    まどか「うぇええええ!?オリもこわせないっ!?」


    198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:26:19.96 ID:vRL2bZ060

    まどか「杏子ちゃんだったらなんとかなるのに……でも、よぉし!もういっかい!」

    ほむら「…………」

    まどか「早くしないと……ほむらちゃんが……!」キュウウゥゥ・・・

    まどか「まだ……魔力が足りない……!もっと……私の、全部の魔力を……!」

    ほむら「っ……」ガバッ

    まどか「ほっ、ほむらちゃん!?急に抱きついて!?う、動けたの!?」

    ほむら「…………」ギュウウ

    まどか「あ、あれ?矢が大きくなって……!?なんでっ?」ズズズズズッ

    ウーアマン「ウウゥゥゥ!!」ガバッ

    まどか「ほむらちゃん、抱きついてたら撃てないよっ」グイグイ

    ウーアマン「ウアアァァッ!!」グアッ

    ほむら「今」ボソッ・・・パッ

    まどか「!……フィニトラ・フレティア!!!」

    シュバアアアァァァァッ・・・ドッパアアアアアァァァン・・・コロンッコロンッ

    まどか「す、すごい……ふたつ同時に魔女が……!」


    205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:34:48.50 ID:vRL2bZ060

    ほむら「……」ガク

    まどか「ほむらちゃん!だいじょうぶ!?」パシュンッ

    ほむら「…………なんの、ことかしら?」ヨロッ

    まどか「うぇ?覚えて……ないの?」

    ほむら「ごめんなさい、今少し気分が悪くて、ぼうっとしていたの。何かあった?」

    まどか「そう……だよね。あはは、何でもないっ」

    ほむら「そう」

    まどか「ほむらちゃん」ギュウ

    ほむら「何?」

    まどか「さっきも言ったけど、もっとわたしほむらちゃんのことしりたい。仲良くなりたいよ」

    ほむら「……」プルプル・・・

    まどか「だめ、かな?」

    ほむら「手を離して、まどか……気分が悪いの、先に帰るわ」バッ・・・ヨロヨロ

    まどか「ほむらちゃん……」


    206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:41:44.54 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    QB「いやー、やっぱり僕の目に狂いはなかった!このキャットフードってのは美味しいよ!!」ガツガツ

    マミ「鹿目さん、ありがとね。キュゥべぇったら食べたいって聞かなくて」

    まどか「はい……いいんです」

    マミ「……どうしたの?鹿目さん元気ないわよ?」

    まどか「あ、えと今日、ほむらちゃんと買いにいったんですけど……」

    マミ「あら、暁美さんと?そこでケンカでもしちゃった?」

    まどか「いえ、なんていうか……もっと親しくなりたいっていったら、その、帰られちゃって……」

    マミ「まあ、そんなことする子には思えなかったけど……」

    まどか「なんだか、様子がおかしくて」

    マミ「暁美さんて、体弱いんでしょう?気にすることないわ、体調が悪かったのよ」

    まどか「そうもいってたんですが……」

    マミ「だったら気にしない。はい、ケーキ食べて元気出して」ニコッ

    まどか「ありがとう、マミさん」


    209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:50:41.20 ID:vRL2bZ060

    路地裏

    魔女「マ!マジョジョっ!!」ヒョコヒョコ

    マギカ「待ちなさい」シュタッ

    魔女「マジョ!?」ビクッ

    マギカ「フィニトラ・フレティア……!」バシュウッ

    魔女「マジョ……」ドッパアァンッ・・・コロン

    マギカ「あれだけいた雑魚も、これで最後」ヒョイ・・・バシュウウゥゥッ

    マギカ「……っ」フラッ・・・

    マギカ「少し……休まないと……」ガクッ

    マギカ「もう魔力が殆ど残ってない……」

    マギカ「回復……なんて考えちゃ駄目ね…………」

    マギカ「……グリーフシード……美味しくない」カリッ

    マギカ「ケーキの味なんて……知らなければ良かった……」

    マギカ「……」プルプル・・・


    214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:57:19.58 ID:vRL2bZ060

    数日後・昼休み

    さやか「仁美、一緒にご飯食ーべよっ」

    仁美「……」

    まどか「……仁美ちゃん?」

    仁美「……あ、お二人とも。何か?」

    さやか「あんた大丈夫?顔色悪いし……疲れ過ぎじゃない?」

    仁美「そんなこと、ありませんわ……あ、私もう会議の時間ですので……」フラフラ

    まどか「仁美ちゃん!ちゃんとお昼食べなきゃだめだよっ」

    仁美「ご心配なく……時間がありませんので」トボトボ

    まどか「いっちゃった……」

    さやか「全く、心配するなってほうが無理だっての。ここ何日かほとんど話できてないし」

    まどか「心配って言えば、ほむらちゃんも……」

    さやか「ああ、休み明けに一日来ただけだったね。だいじょーぶかな、あの子も」

    まどか「うん……」


    218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:03:12.64 ID:vRL2bZ060

    ワイワイガヤガヤ

    仁美「それでは……これで今回の会議を終わりにします。各自教室に戻って下さい」ペコ

    ゾロゾロ・・・

    仁美「……はぁ。思った以上に疲れますわね。私、もう少し出来る筈と思っていたのですが……」

    仁美「皆さん、それぞれ意見を言うだけでまとまりません……もっと委員長の私の意見を聞いて欲しいですわ」

    仁美「帰ったらまた何か折衷案を考えないと……あ、今日はピアノが……」

    仁美「ああ、もっと普通の女の子らしく、さやかさん達と遊んだり……恋をしたり……」モヤモヤ

    オクタヴィア[その願い、私が叶えてやろう]ズズズズッ

    仁美「……!?あ、貴女は!?」

    オクタヴィア[グリーフシードよ、この娘から魔女を生め]ズゾッゾゾゾゾゾッ

    仁美「あ……ああぁぁぁ……」ズブブブブッ

    オクタヴィア[これらが、最後になる。期待しているぞ]シュンッ

    仁美「ふふ……うふふふ……」


    219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:13:56.75 ID:vRL2bZ060

    ザワザワザワザワ・・・ピタ・・・

    まどか「!……さやかちゃんっ」

    さやか「分かってる。もう周りのクラスも影響受けてるね、これは」

    QB「きゅっぷは……もう喋っても良いね?魔法少女、出動だ!」

    まどか「えっと……魔女の反応は……」ムムッ

    QB「こっちだ!」バッ

    さやか「そっちだ!」バッ

    まどか「あっちだ!」バッ

    QB・まどか・さやか「え?……どっちだ?」

    さやか「ちょっと!そっちでしょ?魔女の反応!」

    まどか「うぇ?あっちだよ、魔女の反応っ」

    QB「これは……違う、魔女の反応が沢山ある!」

    さやか「ど、どういうこと!?」

    QB「わからない!ただ僕が感じてるのはそこの彼からだっ」

    中沢「…………」


    220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:18:29.56 ID:vRL2bZ060

    まどか「うぇええ!?中沢君が魔女!?全然気付かなかった!」

    さやか「魔女ってか、男じゃん。弁当食べかけで停止してるし」

    中沢「……」ズズズッ

    QB「なんだろう、今までの魔女に比べたら弱い反応だけど……」

    まどか「でも、感情をすいとってるのはホントみたい」

    さやか「杏子のお父さんみたいなもんかな、これ」

    中沢「……」

    まどか「中沢君!正気に戻って!」

    中沢「……」

    さやか「杏子の時みたいに襲ってこないし、喋らないなぁ。何とか言ったら?この魔女!!」

    中沢「……」

    QB「返事がない、ただの屍のようだ」

    さやか「何とかっ言いなさいよっ!」ポカンッ

    まどか「さやかちゃん!変身もしてないのに!」

    中沢「……」バタンッ・・・ピクピク


    221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:24:34.74 ID:vRL2bZ060

    さやか「あ、あれ?倒した?」ポカーン

    まどか「うぇえええ!?変身しなくても魔女倒しちゃった!さやかちゃんすごいっ」

    QB「いや……彼は普通の人間だ」ムムムッ

    まどか「うぇ?どういうこと?」

    QB「わからない、さやかに殴られた瞬間に魔女の反応が消えたんだ」

    さやか「グリーフシードが追い出された訳じゃないのに?」

    QB「そこなんだよ、彼にグリーフシードは宿ってない」

    まどか「わけがわからないよっ」

    マミ「二人ともっ!その人は魔女じゃないわ!」バタムッ

    杏子「殴ったりするんじゃねーぞ!」ダダッ

    中沢「……」ピクピク

    マミ・杏子「遅かった」

    まどか「マミさん!?杏子ちゃん!?」

    さやか「い、言うの遅いって!」アセアセ


    222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:33:55.70 ID:vRL2bZ060

    杏子「どうやら各クラスに一人二人、感情エネルギーを吸い取る役目の生徒が紛れ込んでるみたいでさ」タッタッタッ

    マミ「殴らなくても、私たちが触るだけで元に戻るみたい」タッタッタッ

    さやか「よく気づきましたね、マミさん」タッタッタッ

    マミ「佐倉さんがね、異変にすぐ気付いて……」

    杏子「おもっくそぶん殴った」グッ

    さやか「ちょっ……あんたも殴ってんじゃん!」

    杏子「だから!そのあとで、マミにおもっくそ怒られて……」

    マミ「力を軽くするように言って、何人も元に戻したの。そしたら触るだけで良いってことが分かったわ」

    杏子「だから三年はもう問題ないよ。残るは下級生ってわけ」

    さやか「なるほど!じゃこのままクラスをそれぞれ回って」

    マミ「ターゲットを見つけてタッチ!これで解決よっ」

    杏子「じゃ、ここらで解散!」

    さやか「了解!」

    まどか「はへー……みんなまってぇ……」トテトテ


    223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:40:03.93 ID:vRL2bZ060

    男生徒「……」ズズズッ

    さやか「はい、お食事中失礼。タッチと」ポンッ

    男生徒「……」カクン……ポロ

    さやか「おっとと、サンドイッチ落とさない。それじゃ大人しくしててね」タッタッタッ

    女生徒「……」ズズズッ

    さやか「タッチ!」ポンッ

    女生徒「……」ガクン

    さやか「ちょっと座っててねー。あ、このお弁当美味しそうじゃん……て、それどころじゃないね」タッタッタッ

    男生徒「……」ズズズッ

    さやか「うわー、カップめんすすりながら止まってるよ。伸びちゃいますよー」ポンッ

    男生徒「……」バシャン

    さやか「うわわ、汁の中に顔が……しょうがないな、もう」フキフキ

    さやか「てか何でこいつら皆食事中なのさ!食べるの遅すぎだっての!!」タッタッタッ


    224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:47:50.28 ID:vRL2bZ060

    杏子「どうだった!?」タタッ

    マミ「一年生は全員OKよ!」タタッ

    さやか「二年生も全クラス直しました!」タタッ

    まどか「ふひー……三年生おっけーです……」トテ・・・トテ・・・

    マミ「鹿目さん?三年生は私と佐倉さんがもうやったはずよ?」

    まどか「……うぇ?い、いえ、ちゃんといましたよ……エネルギー集めてる生徒……」

    杏子「は?そんなわけあるか!あんだけぶん殴ったんだよ?」アセッ

    さやか「どんだけぶん殴ったんだ、あんた」

    QB「皆、大変だ!魔女の反応が各クラスで復活してる!」スタタタタ

    マミ「なんですって!?……これは、本体の魔女がいるんじゃないかしら?」

    杏子「たしかに、三年、一年にシード持ちはいなかった!」

    さやか「二年も!」

    マミ「なにか問題の生徒に共通点があるかしら……?それから魔女の居場所がわかるかも……」

    まどか「うぇええ?そんなのわかんないですよぉ。男の子も女の子もバラバラだったし……」

    さやか「……あたし、分かるかも。皆!ついてきて」タッタッタッ


    228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:56:45.83 ID:vRL2bZ060

    会議室

    さやか「出てきなよ!魔女!」ガチャッ

    仁美「あら?さやかさん、思ったより早いご到着ですわね。流石ですわ」ズズズッ

    さやか「仁……美!?」

    マミ「あの子、確かこの前、実行委員長になったっていう……」

    杏子「あいつが本体だ!この魔力、間違いない!」

    仁美「貴女がたが方々走り回ってくれたお蔭で、大変多くのエネルギーが集まりましたわ」

    仁美「もちろん、今現在も吸収中ですが」ニコリッ

    杏子「さやか、良くわかったな、ここが本体のいる場所だって」

    さやか「昼休みも終るってのに全員ランチ中ってことは、昼に何かあったってことだからね」

    マミ「共通点は……会議ね」

    仁美「御名答。私は委員長、彼らは忠実な駒になって頂きましたの」

    さやか「ま、仁美にグリーフシードが憑いてるとは思わなかったけどね……」ジリッ

    仁美「私に憑いているというのは少々語弊がありますね……私の委員長としてのプライドに憑いていますわ」ズゾゾッ

    パトリシア「パトゥルルルルッ!!!」ズゾゾゾゾゾッ


    229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:06:49.40 ID:vRL2bZ060

    仁美「やっておしまいなさい、パトリシア」ニコリッ

    パトリシア「パトゥ!!」

    マミ「魔女を召喚した!?一体どういう……」

    杏子「おい、迷ってる暇はねぇ!いくよ!?」

    さやか・杏子・マミ「変身!!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    仁美「魔法少女、お手並み拝見させていただきますわ」

    さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!!」シャキーンッ

    杏子「心を燃やす情熱の赤!魔法少女杏子!!」シュピーンッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!!」ティローンッ

    マミ「人の心を蝕むならば!肉体言語にて語るまで!!」バッ

    杏子「……おいおい、肉体言語て」

    マミ「だって今回、貴女たちこんな感じじゃない」キョトン

    杏子・さやか「違うわいっ!」ビシッ

    仁美「うふふ、コントは終りましたか?パトリシアはユーモアが好きではありませんのよ?」ニコリッ


    230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:16:17.33 ID:vRL2bZ060

    パトリシア「パトゥルーーー!!」グワッ

    杏子「てめーの人に取り憑くってその根性が、あたしは許せねぇ!!」シュタッバキンッ

    パトリシア「パ!?」ドグッ

    さやか「速!?さっそく肉体言語じゃん!!」

    マミ「さっきもあんな感じだったのよね……佐倉さん、まずは大人しくさせてからよっ」シュルルルッ

    パトリシア「パ……トゥルルルル!!」ジャキンッジャキンッ

    マミ「刃物!?あの魔女、リボンが効かない!」

    さやか「大丈夫、マミさん!リボンから傷を集めて……」ポウッ

    さやか「癒した傷よ!刃に変われ!スクワルタトーレ!!」キュウウゥゥ・・・ズバァッ

    パトリシア「パトゥルルッ!?」グラッ

    さやか「浅い!?物の傷からじゃ威力足りないんだ……!」

    マミ「でもリボンが直ったわ……紡ぐ絆よ!魔弾を導け!ティロ・フィナーレ!!」キュウウゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ

    パトリシア「パトゥーーーー……」ドッパアァァァンッ・・・コロン

    杏子「けっ、何がお手並み拝見だよ?楽勝じゃねーか」


    233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:32:51.23 ID:vRL2bZ060

    仁美「…………」

    さやか「仁美!大丈夫っ?」パシュンッ・・・タッタッタッ

    仁美「……ええ、もちろん大丈夫ですわ」ガシッ

    さやか「え!?な、なにこれ……力が……」ズズズッ

    マミ「そんな、まだ魔女の反応が消えてないわ!」

    杏子「さやか!そいつにもう一つシードが取り憑いてる!離れろ!!」

    さやか「……」ブツブツ

    仁美「ですからね、私に憑いているというのは語弊がありますの……」ズズズズッ

    仁美「正確には、普通でありたいという私の妄想、プライドの裏側に取り憑いていますのよ」ニコリッ

    さやか「……」ブツブツ

    仁美「さやかさんには、その妄想の中に沈んでもらっています。それでは、御機嫌よう……」カクンッ

    ズライカ「ズズズズゥ……」ズゾゾゾッ

    マミ「あれが本体……!」

    ズライカ「ズズ……」トプンッ

    杏子「な……!?二人連れて影ん中に逃げやがった!?」


    235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:39:31.94 ID:vRL2bZ060

    マミ「……人質を使って誘ってるのね。この影の奥は、あの魔女のフィールド」

    杏子「しゃーない、行く」ザッ

    マミ「佐倉さん、ここは作戦を!二人同時に入ったら外との連絡も……」

    杏子「もう魔女が出てからだいぶ時間が経ってんだ、時間がない。ここは私だけで行くよ」

    マミ「……わかったわ、これ体に結んで。ピンチのときは引っ張ってね」シュルルッ

    杏子「命綱ならぬ命リボンってか?……サンキュ。じゃ行ってくる」シュタ・・・ドポンッ

    ―――――――――――――――――――――――――――――

    杏子「……なんだこりゃ?影ん中にまた学校?微妙に違う気もするけど」シュタッ

    杏子「窓から見える景色もほとんど一緒だな……」スタスタ

    ザワザワザワザワ・・・

    杏子「生徒もいるのか……!でも、顔が見えねぇ……。お、おい、あんた」ポンッ

    ギョロッ・・・ギョロギョロギョロギョロ・・・

    杏子「!?……一斉にこっち向きやがった!?な、何なんだよ、ここはっ」タッタッタッ

    杏子「はぁ……校門出たが、なんだ?窓から見えた景色がほとんどハリボテじゃねーか」タッタッタッ

    杏子「場所の距離感もバラバラだな、なんでいきなりあたしん家の前の道に出んだよ?」


    237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:47:34.35 ID:vRL2bZ060

    杏子「でも教会はハリボテなんだな。子どもらもいない、か。……?病院はハリボテじゃない?」

    さやか「……」スタスタ・・・ウィーンッ

    仁美「……」スタスタ・・・ウィーンッ

    杏子「あ、あれは……!おい、待て!」タッタッタッ・・・ウィーンッ

    杏子「……見失ったか……けど、どうやら中も周りはハリボテ。入れる場所は限られる筈……」タッタッタッ

    仁美「うふふふふ……」

    さやか「あははははは……」

    杏子「!……笑い声、あの部屋か!」

    仁美「うふふ、この肉まんっていうのは本当に美味しいですわね」

    さやか「でしょ?買い食いってのも乙なもんよっ」

    仁美「上条君も、はいどうぞ」ニコッ

    恭介「ウン、アリガトウ」

    杏子「なんだこの状況は……?と、とにかく!お前ら!何やってんだ!?」バタムッ

    仁美「それにしても驚きましたわ、さやかさんと上条君が幼馴染だなんて」

    さやか「そうなんだよ、世話の焼ける幼馴染でさ。あはは」


    239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 14:53:10.89 ID:vRL2bZ060

    杏子「おい!無視すんな!」

    仁美「あ、上条君。このあんまんというのも食べてみてください。あーん」

    恭介「アーン」

    さやか「羨ましいねぇ、恭介!こんな美人にそんなことされてさっ」

    杏子「聞こえてねーのか……?お、おい、さやか!」ガシッ

    さやか「!……」カクン

    恭介「……」ギョロッ

    仁美「……誰、ですの?」ギョロッ

    杏子「……!てめーは何だ、魔女か!?」

    仁美「ここは……私の理想の世界のはずですわ……何で知らない人が……何で分からない事を喋るんですか……」

    杏子「まさか、魔女が出てきてるわけじゃない!?」

    仁美「私の世界から……出てってください!!」

    恭介「……デテイケ」

    杏子「っ!?あいつが魔女!?」

    デテイケ・・・デテイケ・・・


    241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:01:18.79 ID:vRL2bZ060

    杏子「違う……このハリボテ全部が、あいつの妄想食って成長した魔女……!」

    仁美「出て行ってください……妄想を……邪魔をしないで……」

    さやか「……」グッタリ

    杏子「とりあえず、さやかは返してもらうから!」ガシッ

    さやか「……う、うん?」

    杏子「さやか、気が付いたか!?」

    さやか「あ、あれ?あたし、恭介のお見舞いに……あ、あたし何で……仁美……」グラッ

    杏子「ちっ、触るだけじゃ治るわけないってか……さやか!あたしの目を見ろ!」ガッ

    さやか「え!?……杏子?……何で……!?何が何だかもう……」グワンッ

    杏子「良いか!?今はあたしのことだけ考えろ!」ポウッ

    さやか「……!杏子!どうしてここに!?」ハッ

    杏子「助けに来てやったんだよ!あんたの友達ともども、魔女のはらわたくんだりまで」

    デテイケ・・・デテイケ・・・

    さやか「ありがと……!でもちょっと……まさか、この周りの景色全部が……」

    杏子「そうさ、こいつら全部倒さなきゃいけないらしいな」


    242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:10:02.53 ID:vRL2bZ060

    さやか「そんな……しかもどんどん増えてるよ!?」

    杏子「あの子の妄想を食ってどんどん成長してやがる。まずは、あっちをどうにかする」

    仁美「いや……現実は…………普通がいいの……理想なの……」ブツブツ

    さやか「どうにかって?まさか攻撃するわけじゃないでしょうね!?」

    杏子「んなわけあるか。魔女と切り離す。さやか、あんたはあの子の正気を呼び寄せてくれ」

    さやか「切り離すなんてできるの、あんたっ?」

    杏子「今さやかにやった方法でコツはつかんだ。あたしの幻覚で妄想をキャンセルできる」

    杏子「おい、あたしの目を見ろ。落ち着いて、深呼吸だ」スッ

    仁美「だ……誰なんですか……もう……放っておいてください……」ブツブツ

    杏子「あたしはさやかの友達だ。な、さやか?」

    さやか「そう、この子はあたしの友達。ね、仁美、正気に戻って」

    仁美「さやか……さん?ああ……一緒に……コンビニなんて……私……初めてで……楽しくて……」

    さやか「ちがうよ、それは全部妄想!ちゃんと帰ったら、一緒に行こう!」

    仁美「でも……帰ったら……この世界じゃないと…………」

    さやか「そんなことないって!仁美は真面目すぎっ!もっと余裕もってさ、一緒に遊んだりしよ?ね?」


    245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:16:45.04 ID:vRL2bZ060

    仁美「……本当ですか……私……私……」グラッ

    杏子「周りよく見なよ、みんなハリボテだ。道も家も人間も簡単になった、ただの偽物だ」

    仁美「……ハリボテ……偽物……」グワンッ

    杏子「こいつだって、あんたの望み通り動くだけの人形だ。そんなの相手にして満足か?」

    恭介「……デテイケ……デテイケ」

    仁美「……違う……こんなの……違いますわ!」

    杏子「そう、妄想や幻覚になんて縋るんじゃない。それを現実にしてこそ価値があるんだよ」ポウッ

    仁美「……!……あら?……私……今まで……」カクンッ

    さやか「仁美!戻ったの!?早く魔力あげて心の回復を……!」

    杏子「まだだ、魔女とは切り離したからこれ以上は弱らない。さやかは魔力を取っておく」

    さやか「なんでさ!?」

    杏子「時間がないんだ、追って話す。見てな、幻覚は現実にしてこそなんだ!」

    杏子「熱き情熱!陽炎を呼べ!!ロッソ・ファンタズマ!!!」キュウウゥゥ・・・シュババババババ

    さやか「な、なんて数に増えるんだよ、あんたは!」

    杏子「この世界の魔女は全部ぶったおす!!ここまで人心惑わす輩は絶対に許せねぇ!!!!」


    247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:22:42.66 ID:vRL2bZ060

    さやか「すっご……街がどんどん崩れていく」

    杏子「全魔力つぎ込んだからね……数の暴力で押し切るだけ……」ガクッ

    杏子「さやか、もう少しで分身が全部魔女を倒す。あたしはもう動けない、その子と一緒に担いでってくれ」

    仁美「…………」スー・・・スー・・・

    さやか「全く無茶するんだから……そのために温存しろって?」

    杏子「いや、担ぐだけが仕事じゃない」ゴゴゴゴゴゴ・・・

    さやか「な、なんの音?」

    杏子「魔女がやられてるってことは、この世界が崩れてるってことだよ。その音さ」

    さやか「じゃ、早く脱出しないとっ」

    杏子「リボンをたどれ。ただし学校までの道、崩れたりするだろうから」

    さやか「直しながら進めってことね、了解!変身っ」シュバンッ

    さやか「よっこいしょ。さ、行こうか……うぅ重い」ヒョイ・・・トテトテ

    杏子「物分りは良いが……おっせぇな……」

    さやか「うるさい!置いてくぞっ?まどかだったら軽々運べるだろうけど……」トテトテ

    杏子「悪かった。信じてるよ、さやか。頼んだ……!」


    248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:30:13.71 ID:vRL2bZ060

    さやか「はぁ……会議室……ついたよ……」トテ・・・トテ・・・

    杏子「リボンが繋がってる天井の影、あれだ。リボン引いてマミに引き上げてもらおう」

    ズズズズズッ

    さやか「ちょ……あの影狭まってるっ!」グイッ

    杏子「ちっ、ここにきて崩壊が加速!?」

    ズライカ「ズ……ズズ……」ズズズッ

    杏子「いや、倒し損ねたやつがまだ……!こいつあたしらと心中する気だ!」

    さやか「まさか、この崩れる世界に閉じ込めて!?」

    ズズズズッ

    杏子「くそっ!もう間に合わない!!」

    さやか「そんな!影が閉じてリボンが切れ……!?」スパッ

    杏子「……さやか!!まだだ!!ありったけの魔力で……!」

    ――――――――――――――――――――――


    250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:37:59.28 ID:vRL2bZ060

    マミ「あら、引っ張られたわ。今、引き上げるからね……!?」シュルルッ

    ズズズズッ

    マミ「か、影が狭まっていく!?あっ!リボンが……切れた!?」スパッ

    まどか「マミさーん!大丈夫ですかっ」トテトテ

    マミ「あ……か……鹿目、さん……」ポロッ

    まどか「どうしたんですか!?マミさん!?それにさやかちゃんたちは……」

    マミ「み、美樹さんも……佐倉さんも……お友達も……助け……られな……」ポロポロ

    QB「一体何があったんだい!?マミ!」

    マミ「魔女が……作った世界に……っみんな……閉じ込められて……っ」ポロポロ

    QB「まさか、そのまま入口が!?」

    まどか「うぇ……!?そんなのって……ないよ……みんな、かえってこれない……?」ポロ

    マミ「私が……もう少し早く……っリボン……引き上げ……」ヒックヒック

    QB「なんてことだ……さやか!杏子!」

    ピシ・・・ピシ・・・


    251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 15:49:19.04 ID:vRL2bZ060

    QB「何だ?床に……ヒビ?」

    ―――――――バリーーーーーンッ

    さやか「やった!!成功だよ杏子!!戻ってこれた!!」シュバッ

    杏子「よっしゃ!あたしの言ったとおりだったろ!?」

    マミ「え!?……美樹さん!?佐倉さん!?」パァッ

    まどか「仁美ちゃんまで!!」

    QB「切れたはずのリボンが繋がっていく!」

    マミ「切れたリボンを美樹さんの力で直して……こちらに引き戻させたのねっ?」

    杏子「さぁ、さやか!ありったけ直したんだ!ありったけ返してやれ!!」

    さやか「おうよ!!……癒した傷よ!刃に変われ!!」キュウウゥゥゥゥ・・・

    ズライカ「ズ……ズ!?」

    さやか「スクワルタトーーーレ!!!!!」ズバアアアアァァァッ

    ズライカ「ズーーーーー……」ドッパアアアァァンッ・・・コロン


    254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:00:13.12 ID:vRL2bZ060

    さやか「ふー……もうダメかと思ったよ、あはは……」パシュン・・・ドサッ

    仁美「……」スー・・・

    杏子「ホント、あのままハリボテの世界で魔女と一緒に、とか冗談じゃねぇ」パシュン・・・ドサッ

    マミ「本当に……佐倉さんたちなのね……!?」パシュン

    さやか「こーんな美少女がほかにいますか?マミさん?」

    杏子「リボン、まさに命繋いでくれたな。改めてサンキュ?」

    マミ「っ……佐倉さん!美樹さん!良かった……良かった無事でっ!!」ギュウウ・・・ポロポロ

    まどか「みんな……よかったよぉ!!」ギュウウウ・・・

    杏子「おいおい、マミ?そんな強く抱きつくなって」

    さやか「そそ、まどかも落ち着いて。くるしって」

    QB「本当によかった……今回は僕も耳で抱きつかせておくれよっ」ギュウウウ

    さやか「あはは……会議室で抱き合うってなんかシュールだなぁ」

    杏子「しかも謎の生物もくっついてるしね」

    さやか・杏子「でも、本当に良かった」ギュッ


    255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:06:48.21 ID:vRL2bZ060

    仁美「…………」スー・・・

    まどか「……うん、魔力たっぷりわけてあげたよ」ポウッ

    QB「これで彼女の心は回復したはず……じき目も覚ますだろう」

    杏子「しっかし今回のは強敵だったな」

    マミ「もしかしたら、彼女は魔法少女になれるくらいの素質があったのかもね」

    杏子「それにジェムじゃなくシードが憑いたから、あそこまで……か」

    まどか「じゃあ、魔法少女が魔女になったらたいへんなんだろうなぁ……」

    マミ「怖いこと言わないで、鹿目さん」

    さやか「しかも、人に憑いたり、閉じ込めたり、単体と見せて複数で来たり……どんどん巧妙になってるよね」

    マミ「……裏に何かブレインがいるってこと?」

    まどか「ぶれいん……ですか?」

    QB「確かに、その可能性は十分にあるね」

    マミ「皆、これからは少し気を引き締めたほうが良いのかもしれないわ」

    QB・さやか・杏子「そうだね」

    まどか「ぶれいん……ぶれいん……って、なんだろ……?」ポカン


    257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:13:19.57 ID:vRL2bZ060

    数日後

    仁美「さやかさん!今日はふあみれすに行ってみたいです!」ニコニコ

    さやか「あーはいはい、ファミレスね。でも残さないでよ?この前も肉まん残したじゃん」

    仁美「あれは……思っていたよりも味が濃くて……今回は頑張りますっ」

    さやか「まあ良いんだけどさ、残した分まで食べられるから」

    まどか「仁美ちゃん、すっかり明るくなったね」

    仁美「ええ、この前過労で倒れたお蔭で、習い事を暫く休んでも良いことになりましたのっ」ニコニコ

    さやか「あー……そうだね、会議室で気ぃ失ってたなんてビックリしたよ?」

    仁美「さやかさん達が見つけて下さったんですよね、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

    まどか「いいんだよ、仁美ちゃん。体だいじにしてね」

    仁美「はい、委員長の仕事も、結論を急ぎすぎていました。今はもっとゆっくり決めて行っていますわ」

    さやか「あ、ところでさ、仁美。あんた、恭介のお見舞いとか行ってた?」

    仁美「恭介?……あ、上条君の事ですか?はい、文化祭に演奏をしてもらおうと思いまして」

    仁美「その打ち合わせで少し前から、お会いしていましたわ」

    さやか「えっ?そうなの?全然聞いてないけど……」


    259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:24:17.52 ID:vRL2bZ060

    仁美「……あ!いけませんわっ。これはサプライズなんですの!秘密なんです!」

    さやか「なるほど、文化祭で復活ライブ決める気だったな恭介のやつ。どーりで最近張り切ってる訳だ」

    仁美「あああ、お二人とも!このことは他言無用でっ」アセアセ

    まどか「う、うん。わかったよ、仁美ちゃんおちついてっ」

    仁美「ご、ごめんなさい。私としたことが……」

    さやか「ふーん……あたしのこと、なんか言ってたりした?」

    仁美「はい!さやかさんには本当にお世話になっているって。大事な幼馴染みだって」

    さやか「そっかそっか、ま、お世話してるのは厳然たる事実ってやつだかんね」フムフム

    まどか「よかったねっ、さやかちゃん!」

    さやか「そこまで感謝される事じゃないけどね!……」

    仁美「文化祭では上条君のヴァイオリンが隠れた目玉になるはずですので、楽しみにしていてください」

    まどか「うんっ、楽しみだなぁ」

    さやか「恭介のヴァイオリンは凄いよ?このさやかちゃんの審美眼にかなったんだからっ」

    仁美「さやかさん、音楽は聞くものですわよ」

    さやか「……そ、そっか。あははは」


    260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:30:05.17 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    さやか「げふ……食べ過ぎた……」

    まどか「わたしも……けぷっ」

    マミ「あらあら、じゃあ二人とも、このケーキは無理かしら。お水持ってくるわ」モグモグ

    さやか「仁美のやつ、ファミレスでコース料理再現しようとするとはね……」

    まどか「ひと品ずつたのんで、すっごい量になって……ひと口くらいずつしか食べないなんて……」

    さやか「まあ、普段食べてるのがそういう感じなんでしょ……げふ」

    マミ「そんなことになったら私も勿体なくて余りを食べるわね。貧乏性っていうのかしら?……はい」コトッ

    さやか「ありがと、マミさん。やっぱりお金持ちの気持ちは分からないなぁ」

    まどか「うぇへへ、それにこんなに毎回あまりものたべてたら……太っちゃうねっ!」

    さやか「……」ピクッ

    マミ「……」ピククッ

    さやか「い、いやー、ま、それは否定しない」

    マミ「女の子はね!!少しふくよかなくらいが可愛いのよっ!!」バンッ

    まどか「う、うぇっ?ま、マミさん……?」


    262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:35:06.66 ID:vRL2bZ060

    マミ「そもそもね、やせ過ぎって言うのは生物学的にも問題であって……遭難した時は……」クドクド

    さやか「あのー、マミさん?何をつらつら仰ってるんですか?」

    マミ「あっ……その!だから……女の子はちょっとくらい太ってても、その、問題は……」モジモジ

    さやか「ふーん……」ダキッ

    マミ「!?」

    さやか「うわ、マミさんの体柔らかーいっ」プニプニ

    マミ「やめてっ、美樹さんやめてぇ!言わないでぇっ」ジタバタ

    まどか「さやかちゃん!マミさんいやがってるよぉっ」

    さやか「でもすっごく抱き心地良いんだって!ふかふかっ」フニフニ

    まどか「うぇ?……ほんとに?」ジリッ

    マミ「ちょっと、鹿目さんまで!?お、お願い、来ないで……!」カアァァァッ

    まどか「てぃひひひ……ごめんなさい、マミさんっ」ギュウウッ

    マミ「いーーーーやーーーーーーー!!」ジタバタ

    まどか「うぇへへへ、ほんとだふかふかだぁ……きもちいい……」フニフニ


    264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:41:32.79 ID:vRL2bZ060

    マミ「もうっ……きらいっきらい!二人とも大っきらいぃ……」クスンッ

    さやか「あちゃー、やりすぎちゃった。あんまり気持ちよくって」

    まどか「ご、ごめんねマミさん……あ、わたしのケーキあげますからっ」

    マミ「……っ……全く!失礼しちゃうっ」バッ・・・パクパクモグモグ

    さやか「あ、あたしのも……どぞ」

    マミ「っ……人を……まるでっ……太っちょみたいに……」バッ・・・パクパクモグモグ

    さやか「とか言いながら食べるんだ」ボソッ

    マミ「はぁ、おいしいぃ……」ニパー

    まどか「よかったぁ、機嫌なおったみたい」

    さやか「早っ、お菓子で機嫌直るって子供」ムグッ

    まどか「さやかちゃん!……ま、マミさん、いつもケーキ用意できるって、マミさんもお金持ちですねっ」アセアセ

    マミ「そんなことないわよ、うちは両親が遅くまで家にいないから食費を任されてるの」

    マミ「安く料理を作って、余ったお金でやりくりしてるのよ」

    さやか「そうなんだ……なんか悪いなぁ、それを毎回あたし達が食べちゃって」

    マミ「良いのよ。それに何日か前、良いお店が出来たの。とっても美味しくて安いのよ?」


    265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:47:07.78 ID:vRL2bZ060

    まどか「へええ、どんなケーキが売ってるんですか?」

    マミ「今のケーキよ。あれはそこで買ったものなの」

    さやか「さっきのババロアみたいなやつですか?」

    マミ「あれはシャーロットっていうケーキよ。その店のおすすめで、すぐ完売しちゃうの」

    さやか「そんな珍しいものだったら、食べておけばよかったなぁ」

    マミ「良かったら、今度皆で行かない?ケーキバイキングもあるみたいだから」

    まどか「うぇ?ほんとですか?いきたいですっ」

    さやか「さんせーっ」

    杏子「そういうことだったら、あたしも行かせてもらうよ」ガチャ

    マミ「佐倉さん?こんな時間にどうしたの?」キョトン

    杏子「いや、キュゥべぇにさ、うちの子どもらの遊び相手てつだって貰ってたんだけど……」

    QB「マミ!!僕は一生君の家で暮らす!!もう他の家には行かない!!!出かけない!!!」ガオッ

    杏子「遂にキレた」

    マミ「あらあら、情熱的なプロポーズありがとうね。キュゥべぇ」ポッ

    さやか「いや、それは違うと思いますけど……」


    267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 16:54:54.71 ID:vRL2bZ060

    休日

    さやか「うっわ、すっごい並んでますね」

    マミ「もう評判が広まってたのね、当然と言えば当然だけど」

    まどか「うぇへへ、楽しみだなあ」

    杏子「おい、早く並ぼうよ!」

    マミ「あらあら、佐倉さんはしゃいじゃって」ニコッ

    杏子「いや、昨日から水しか飲んでねーんで、腹減って腹減って」

    さやか「杏子……」ジッ

    杏子「おい!なに可哀想な目で見てんだ!?飯くらいはギリギリ買う金あるんだからな!?」

    マミ「今日の為にご飯我慢してきたのね?私もよっ!」

    まどか「うぇええ、マミさんも気合はいってる」

    杏子「当然さ、バイキングは戦場だからね!残した奴は撃つ!食い物無駄にするヤツは許せねぇ!!」

    マミ「もちろん!斃れた者は打ち捨てていくわよ!?」

    杏子「イェス・マミ!!」ビッ

    さやか「それを言うならマムでしょーが」


    268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:02:05.76 ID:vRL2bZ060

    厨房

    ワルプルギス「シャルロッテ、ノエル切れたよ!」

    オクタヴィア[モンブラン残り10、プラムジュレ残り15]カキカキ

    シャルロッテ「まってー、こっちのおかしは出すのがむずかしーのっ」

    オクタヴィア[モンブラン残り3、プラム残り7、レモンソルベ残り3dL]カキカキ

    シャルロッテ「はいー、いくよー」ポンポンポンポンッ

    ワルプルギス「そら!オクタヴィア、運ぶよ?お客様が待ってるからねぇ!」

    オクタヴィア「…………」

    オクタヴィア[出陣の話はどうした]カキカキ

    ワルプルギス「出陣してるじゃないか!ここミタキハラシティ、オーケェ!?」

    オクタヴィア[これは出店だろうが!!]カキカキ

    シャルロッテ「オクちゃん、書いてないではたらくー!」

    オクタヴィア[全く、こんな事をして一体何になる]カキカキ

    ワルプルギス「まぁ、見てなさいな。そろそろだよ?」


    269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:13:13.04 ID:vRL2bZ060

    マミ「では着席!皆、食べたいものは決まってる!?」ウキウキッ

    杏子「チーズケーキ!」

    さやか「ミルフィーユ!」

    まどか「うぇ?よ、ようかん!!」

    さやか「あ、杏子。チーズケーキはないよ?」

    杏子「羊羹はあるのにか!?」

    まどか「あ、ほんとだ。チーズ系統のお菓子がないっ」

    杏子「ならいーよ、たい焼きたい焼き!」

    まどか「じゃあ、和菓子コーナーいっしょにいこうよ、杏子ちゃん」

    さやか「あたしたちも行きますかマミさ……ってもう取ってきてる!?」

    マミ「…………」ユラッ

    さやか「凄いよマミさん、一瞬でそんなにトレーにのっけてくるなんて」

    マミ「いただきます…………」パクッ・・・モグモグモグモグ

    さやか「聞いちゃいないっ」


    271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:21:22.14 ID:vRL2bZ060

    杏子「いやー店内混んでてさ、全然たい焼きとれなかったよ」

    まどか「ふたりそろって焼きまんじゅうにしちゃった」

    マミ「……」モグモグモグモグ

    さやか「なんか凄い混んできていない?ね、マミさん」

    マミ「……」モグモグモグモグ

    さやか「ってまた無視かい…………?マミさん、大丈夫ですか?」

    マミ「…く………くる……し……」モグモグ

    さやか「!……この店の混み方も尋常じゃないし……これは」

    杏子「いっただっきまーす!!」

    まどか「まーすっ」

    さやか「食べちゃダメ!!」

    杏子「んあ?」カプッ

    まどか「うぇ?どうしたの、さやかちゃん」ピタッ

    杏子「なんだ、さやかも欲しいのか?ほら、食うか……い……」モグ・・・モグモグモグ

    さやか「やっぱり……」


    272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:30:20.93 ID:vRL2bZ060

    まどか「さやかちゃん、どういうことっ?」

    さやか「どうやらね、ここのお菓子食べると食べるのが止まらなくなるみたい」

    マミ「…………」モグモグモグモグ

    杏子「…………」モグモグモグモグ

    まどか「じゃあ、この増えてきたお客さんたちは……」

    さやか「たぶん、今までここでケーキ買っていった人たちが集まってきてる」

    さやか「マミさん、座った時から何か様子おかしかったし……あの瞬間から呼ばれてたんだ」

    まどか「あ、そっか、あのときのシャーロット!」

    さやか「仁美に感謝しなきゃね……でもこのままじゃマミさんも杏子も」

    まどか「おなかが爆発しちゃうっ!!」

    さやか「いや、しないしない」

    まどか「横綱さんになっちゃうっ!!」

    さやか「いや、ならないならない」

    まどか「なんだ、じゃあ安心だねっ」パァッ

    さやか「はぁ……マミさんもキュゥべぇもいないと疲れるよ……」


    280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:42:10.51 ID:vRL2bZ060

    厨房

    シャルロッテ「わー、ちゃーんとあつまってきてるねー」

    オクタヴィア[これは一体?]カキカキ

    ワルプルギス「キャハハハッ!シャルロッテのお菓子を食った奴らが集まって来たのさ」

    シャルロッテ「これでいーっぱいエネルギーあつめられるねー」

    ワルプルギス「もうこの辺りの住人の殆どが口にしているからねぇ、今までとは規模が違う」

    オクタヴィア[見直したぞ、シャルロッテ!!]カキカキ

    シャルロッテ「えっへん、シャルはできるコなのでーす」

    ワルプルギス「わざわざ襲いに行かずとも餌から飛び込んで来てくれるなんて素敵だねぇ、やはり」

    シャルロッテ「ワルぴーのアイデアおおあたりーっ。あとはまかせてねー」ズズズズッ

    オクタヴィア[成る程、これは貴様の入れ知恵か]

    ワルプルギス「入れ知恵とは響きが良くないねぇ、シナリオと言っておくれよ。それじゃ」シュンッ

    オクタヴィア[待て、ここは我らトゥレ・ディアボレが揃って]カキカキ

    シャルロッテ「もーっ!オクちゃん!シャルはひとりでもできるコなのー!!」ポカポカ

    オクタヴィア[分かった分かった、期待しているぞ、我らが同志シャルロッテ]シュンッ


    283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:48:43.41 ID:vRL2bZ060

    モグモグモグモグ・・・ズズズッ

    さやか「周りからエネルギーが吸われてる……やっぱり魔女の仕業だ!まどかっ」

    まどか・さやか「変身っ!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!」シャキーンッ

    まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ

    さやか「お菓子を食べると操られるなら……魔女がいるのは厨房のはず!」ダダッ

    ゾロゾロゾロゾロ……

    まどか「うぇえ!?この人たち、食べながら厨房の扉ふさいでるっ」

    さやか「杏子の力があれば何とか出来るけど……あのバカ」

    杏子「……」モグモグ

    さやか「こうなったら……まどかっ、あたし背負ってあの人たちの上をジャンプ!」

    まどか「わ、わかったっ……いくよさやかちゃん?せーの!ジャンプっ」ヒョイ・・・ピョーンッ

    さやか「はいどーっ!そのまま扉の上の壁にパンチ!!」

    まどか「え、ええぇいっ!!」ポカンッ


    286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 17:55:07.42 ID:vRL2bZ060

    ――――――ドゴォンッ

    まどか「やった!はいれたぁっ!!」ズザザザザッ

    さやか「よしよしよしよし、まどかよくやった!」ナデナデ

    まどか「うぇへへへへへ……」デレデレ

    シャルロッテ「いーけないんだ、いけないんだー。カーベこーわしちゃったー」ピョコン

    さやか「!?……女の子?」バッ

    まどか「わたしたちと似てる……あなたは、魔法少女?」

    シャルロッテ「ちがうちがうー、シャルはねー……魔女っ」ズワワッ

    まどか「ま、魔女!?それにこの魔力……いままでの魔女とぜんぜんちがうっ!?」

    シャルロッテ「……あれー?なんで、おひめさまがこーんなところにいるのー?」

    まどか「うぇ?わ、わたし?おひめさま!?」

    シャルロッテ「もー、まーだシャルたちのジャマするのー?はやくケーキ食べちゃえー!!」

    さやか「何だか分かんないけど、あんな怪しいモン、そう易々と食べられますかっての!」

    シャルロッテ「ひ、ひどいーっ!せーっかく、つくったのにーっ!!」ズワワワワワッ

    まどか「うぇええ!?ふき飛ばされるっ!?」ズザザザッ


    288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:03:04.66 ID:vRL2bZ060

    さやか「まどか!あの魔女はまずいよ!同時に行こうっ」

    まどか「うんっ、愛する想い!矢になり届け!」キュウウゥゥ・・・

    さやか「さっきの壁から……癒した傷よ!刃に変われ!」キュウウゥゥ・・・

    まどか・さやか「いっせーの!!」

    まどか「フィニトラ・フレティア!!」バシュウウゥゥッ

    さやか「スクワルタトーレ!!」シュバアァッ

    シャルロッテ「うわわっ……」ドッパアアァンッ

    まどか「やった!」

    さやか「……いや、まだシードが出てきてないよ!これは」

    シャルロッテ「いったーい!!もーっ、ぼろぼろになっちゃったじゃないーっ!!」シュウウゥ・・・

    まどか「うぇえええ!?なんであの子平気なのっ!?」

    シャルロッテ「シャルはねー、チーズがあればむてきなのー」モグモグ・・・シュウウゥゥ

    さやか「傷が治ってく!?」

    シャルロッテ「チーズがあればねー……おかしもいーっぱい、だせるんだっ!食べてー!」ポウッ・・・ドドドドドッ

    まどか「……な、ななな、生クリームの津波だあぁぁ!?」


    292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:09:40.92 ID:vRL2bZ060

    ――――――ドッパアアァァン・・・

    さやか「…………壁突き破って…………追い出され……た」ベシャ

    まどか「ううぅぅ……白いのベトベト……きもちわるいよぉ……」ベシャ

    シャルロッテ「あーあ、シャルもカベこわしちゃったー……あなたたちが食べてくれないせいだよー?」シュタッ

    さやか「まどか……生クリーム……飲まなかった……?」

    まどか「うう……ちょっと飲んじゃったよぉ……」

    さやか「だよね……あたしも……っ」

    まどか・さやか「お、お菓子がたべたい……!」グワンッ

    シャルロッテ「やっと食べてくれたんだー、さーもっと食べちゃえ!」ポンポンポンポンッ

    まどか「うううぅぅ……おいしそうだよぉ……」フラ

    さやか「まどか……食べちゃダメ!……でも、おいしそう」フラ

    シャルロッテ「そーそー。そーやって、迷えば迷うほどエネルギーがうまれるよー」ズズズッ

    さやか「どういう……ことよ!?」キッ

    シャルロッテ「えーとねー、食べたいっていうほんのーと、太るからダメっていうりせーがあって」

    シャルロッテ「ほんのーと、りせーがぶつかるときにー、すっごーいエネルギーが出るってワルぴーがいってたのー」


    294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:15:49.86 ID:vRL2bZ060

    シャルロッテ「だからー、シャルはみんなにたーくさん食べてもらうのでーす!」ズズズズッ

    杏子「……」モグモグモグモグ

    マミ「……」モグモグモグモグ

    まどか「もう……我慢できないぃ」フラフラ

    さやか「ううう、だめだめだめ……」

    シャルロッテ「さー、食べても食べなくてもつらいんだよー?もーっと、くるしんでねーっ」ポンポンポンッ

    まどか「うわ……またいっぱいおかしが出てきた……」

    さやか「お菓子をこんな風に……使うなんて……」

    マミ「……」モグ・・・モグ・・・

    シャルロッテ「あれー、なんでいうこときかないのー?魔法少女だからかなー?」

    シャルロッテ「もーっ!おかしでもっと、もーっと、くるしくなっちゃえ!太っちゃえ!!」

    マミ「……」モグ・・・ピタ

    マミ「……貴女、何を言ってるのかしら……?」ユラッ

    さやか「!?マミさん、正気に戻ったの!?」


    296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:24:28.75 ID:vRL2bZ060

    マミ「お菓子で苦しめ、ですって……?人を幸せにするはずのお菓子で、ケーキで……」ゴゴゴゴゴッ

    まどか「ま、マミさん……?」

    さやか「うっわ……なんかすっごい怒ってる!?」

    シャルロッテ「そー!食べるまえに迷ってくるしんで、食べてから太ってくるしんで」

    シャルロッテ「もーっと、エネルギーをうんでねー?」

    マミ「……変身……」プチンッ

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    シャルロッテ「えーっ!?あなたも魔法少女なのー!?」

    まどか「な、なんだろ……この激しい魔力っ」

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色……魔法少女マミ……!!」

    マミ「少し、頭冷やしましょうか……」スッ

    マミ「紡ぐ絆よ、魔弾を導け……ティロ・フィナーレ」キュウウゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ

    シャルロッテ「わぴっ!?」ドッパアアアアァァァンッ

    まどか「すごい威力……でもこれじゃ」

    シャルロッテ「だから、むだむだー。チューボーに行けばまだチーズいっぱいあるしー」モグモグ・・・シュウウゥゥ


    298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:28:47.25 ID:vRL2bZ060

    マミ「チーズで回復、ね……」

    まどか「マミさん!大丈夫ですかっ!?」

    さやか「どうやってこの誘惑を……!?」

    マミ「ええ、大丈夫……お菓子を悪用するなんて許せなくてね、目が覚めたの」ニコリッ

    まどか「すごい!さすがマミさんっ」

    さやか「こわ……目が笑ってないよ……」ボソッ

    マミ「さ、二人とも耳を貸して……」ゴニョゴニョ

    まどか・さやか「……ええええ!?そんなこと!?」

    マミ「今の貴女達ならできるわ、お願いね」

    さやか「できるっちゃできますが……」

    マミ「お願い、ね?」ニコリッ

    さやか「わ、わかりました!」

    まどか「さやかちゃん、はやくーもう我慢できないよぉ……」

    シャルロッテ「かいふくかんりょーっ!もうゆるさないよー魔法少女っ!!」

    マミ「それはこっちの台詞よ……お菓子の魔女!!」キッ


    299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:34:06.06 ID:vRL2bZ060

    マミ「この床に転がったケーキも、生クリームも、貴女がやったのね?」

    シャルロッテ「そうだよー!!だからなにー!?いくらでも出せるんだからいーじゃん!!」

    マミ「だそうよ、佐倉さん?」ゴニョ

    杏子「……」モグ・・・ピタッ

    杏子「……言ったよね……食い物無駄にしたら……許さねぇって」ユラッ

    シャルロッテ「えー!?どうしてっ!?どうして食べるのやめられるのーっ!?」

    杏子「あーあー、生クリームなんてうちじゃ超贅沢品だってのに……変身……!」プチンッ

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    杏子「心を燃やす情熱の赤……魔法少女杏子……!」キュウウゥゥ・・・

    シャルロッテ「あーわわわわわ……な、ながされちゃえー!生クリームのつな」ポウッ

    杏子「熱き情熱、陽炎を呼べ!ロッソ・ファンタズマァァァ!!!!」ヒュン・・・ザザザザザザザンッ

    シャルロッテ「ひーーっ!?なんでそんなはやくヤリがとんでくるのー!?服に刺さってうごけないー」グイグイ

    マミ「バイキングで食べきれないくらい取っちゃう悪い子には、おしおきよね?佐倉さん」ニコリッ

    杏子「ああ、言ったはずだよ?撃つってね!!」ニヤッ

    マミ「ティロ・フィナーレッ!!!!」キュウウゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ


    300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:41:26.37 ID:vRL2bZ060

    ――――――ドッパアアァァァンッ・・・ガラガラ

    シャルロッテ「けほ……けほっ……ここ、チューボーだ……!」キョロキョロ

    シャルロッテ「ここならチーズ食べてかいふくできちゃうもんねーっ!魔法少女のばーかっ」

    さやか「あー……げふっ……お腹いっぱいなのに食べ足りないぃ……」フラフラ

    まどか「けぷっ……もうチーズ食べたくないよぉ……でも食べたいよぉ……」フラフラ

    シャルロッテ「あ……あーーー!?シャルのチーズっ!?いっぱいあったのにー!?」

    さやか「あー、あんたの能力のお蔭で入る入る。もうどこにもチーズないからね?」ポンポン

    まどか「うぇえええ……ブルーチーズなんて……にどと食べないぃ……」フラッ

    シャルロッテ「こ、これって……」

    マミ「もう、回復できないのよね?その耐久力と支配力は恐ろしかったけれど……終わりよ」キュウウゥゥ・・・

    杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」ザザザザザンッ

    さやか「スクワルタトーレ!!」ズバァァッ

    まどか「フィニトラ・フレティア!!」バシュウウゥゥッ

    マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドウウゥゥゥンッ

    シャルロッテ「うっ、うわーーーーーー…………」ドッパアアァァァンッ・・・


    302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:47:11.37 ID:vRL2bZ060

    杏子「よっしゃあ!倒したぁ!」

    まどか「マミさんよくわかりましたね、チーズがなくなれば勝てるって……」

    マミ「ええ、チーズで回復するのにそれが厨房に置いてあると言ったわ。つまり自己生産できないのよ」

    さやか「だからこの店、チーズケーキなかったんだ」

    マミ「それにしても、この短時間で食べ切ってくれるとは思ってなかったわ。二人ともありがとう」ニコッ

    まどか「けぷ……もうチーズはみたくないです」

    さやか「てか、よかった。いつもの笑顔に戻ってる……」ボソッ

    マミ「さ、グリーフシードを回収するわね」

    シャルロッテ「……ゆるさない……シャルがぜんぶ……食べるはずの……食べる……ゼンブ……」ズズッ

    さやか「!?マミさん!あいつまだ……!!」

    シャルロッテ「食ベルッ!!!」

    ズルッ……ニュルルルルルッ

    マミ「えっ?」

    シャルロッテ「イダダギマズ……」グワパッ

    ―――――――グワシャッ―――――――――


    304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 18:56:22.70 ID:vRL2bZ060

    マミ「…………痛く……ない?」チラッ

    シャルロッテ「……!?オイジグナイ……ヴデ……」ギリリッ

    マギカ「っ……」ギリッ

    まどか「マギカちゃん!?」

    さやか「い、痛そっ!肩口まで噛みつかれてる……!」

    マギカ「くっ……油断しないでと……言ったはずよ……!?」ミシミシッ

    マミ「貴女、私の代わりに!?」

    シャルロッテ「ゴノママ……ヴデ噛ミヂギッデヤル……食ベデヤル」ギリギリ

    マギカ「ええ、食らいなさい…………フィニトラ・フレティア……!!」バシュウゥッ

    シャルロッテ「!!?」ドッパアアァァンッ・・・コロン

    マギカ「はっ……はっ……っ」ガクンッ

    杏子「噛まれた口ん中でぶっ放すとか、なんて戦い方しやがる……!」

    マミ「マギカ!大丈夫!?」

    マギカ「ぅ…………」パシュン・・・

    まどか「あっ変身が……!?……これって!!」


    305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:02:27.87 ID:vRL2bZ060

    ―――――――――――――――――――――――

    マギカ「じゃあ、貴女に名前をあげる。貴女は今日から、ホムラよ」

    ほむら「ホムラ……?」

    マギカ「私と名前と同じ、異世界に古くから在る言葉。……気に入らなかった?」

    ほむら「そ、そんなことは!」

    マギカ「良かった……今日から私たちは、家族になるのよ」

    ほむら「そんなっ家族だなんて……恐れ多くて!私は」

    マギカ「ホムラ、周りの者が何と言おうと、貴女は私の家族」ギュッ

    ほむら「ひ、姫様……」

    マギカ「あら、家族なのに姫様はやめて。きちんと名前で」

    ほむら「そんな…………ま……マギカ」オドッ

    マギカ「はい。なあに、ホムラ……」ニコッ

    マギカ「ホムラ……ホムラ……」

    ―――――――――――――――――――――――

    まどか「ほむら……ほむらちゃん!……あ!みんなっ、目が覚めたよっ」


    310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:08:36.22 ID:vRL2bZ060

    ほむら「マ……ギカ……?」ボーッ

    まどか「うぇ?……うぇへへ、わたしはまどかだよ、ほむらちゃん」

    ほむら「っ!……ほむら?誰の事かしら」ハッ

    マミ「貴女のことよ、暁美さん」

    杏子「これが噂のてんこーせーってヤツ?」

    さやか「そそ、しっかし驚いたよ。あの暁美さんがねー」

    ほむら「!?……仮面っ」バッ

    マミ「貴女、魔力が尽きかけていたじゃない。仮面も消えてしまったわ」

    まどか「うぇへへ、だからいま魔力分けてあげてるんだ」ポウッ

    さやか「肩と腕の傷はあたしが担当中!感謝してよね?」ポウッ

    杏子「さ、甘いもんでも食って元気出せ。これもう無害みたいだから、食うかい?」スッ

    ほむら「何故……貴女達……どうして私を気遣ってくれるの?」ムクッ

    さやか「それは、あんたがマミさん助けてくれたから」

    杏子「そうそう、体張って守るなんてかっけーじゃねーか」

    マミ「暁美さん、貴女のお蔭で助かったわ。本当にありがとうね」ギュウッ


    311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:14:46.80 ID:vRL2bZ060

    ほむら「違……います。私はただ魔女を……」プルプル・・・

    マミ「倒すだけなら、私がやられた直後のほうが隙があるでしょう?」

    まどか「ほむらちゃん、ほっとけなかったんだよね?」

    ほむら「それは……」

    さやか「冷たいこと言ってた癖に、実は熱いんだ?杏子みたいだね」

    杏子「おいおい、いくらあたしでもマミの為に片腕かける覚悟はないよ?」

    ほむら「私は…………!」

    まどか「みんなで、ほむらちゃんが眠ってる間にいろいろお話ししたんだ。ほむらちゃんのこと」

    さやか「あたしはまだちょっと信用してないけどね。でも説得されちゃったし、あはは」

    マミ「助けられた当人が直々に説得しておいたんですもの、当然よ」ニコッ

    杏子「聞いたよ?マミやまどかはもう何回も助けられてるみたいじゃねーか」

    まどか「みんなね、これからは、いっしょに戦ってくれたら嬉しいなって。ほむらちゃんとして」ギュッ

    ほむら「……やめて」プルプル・・・

    まどか「ほむらちゃん……?」

    ほむら「こんなんじゃ……また夢を見たくなっちゃうじゃない……っ」ボソッ


    312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:20:10.92 ID:vRL2bZ060

    ほむら「離して」バッ

    まどか「ほむらちゃん!?」

    さやか「ちょっと!まだ治りきってないよっ」

    ほむら「ここまで回復させてもらったことは感謝するわ……でも、ここまで」ヨロッ・・・キッ

    マミ「暁美さん、どうして……?」

    ほむら「……私に仲間は必要ない。私はただ魔女を根絶やしにできればいい」プルプル・・・

    ほむら「共に戦えば、その時に貴女達は足手まといになる」

    ほむら「貴女達が魔女と戦ってくれるのは都合がいい。けれど一緒になるのは御免被るわ」ブワサッ

    杏子「おいおい、この期に及んでそんな言い方ねーんじゃないの?」

    ほむら「……それに私はかつて仲間を見捨てた。もう、仲間なんて必要ないのよ。欲しくもない」

    まどか「そんな……ほむらちゃんが、そんなこと……」

    ほむら「っ……ごめんなさい……」ヒュンッ

    杏子「変身もしてないのに、一瞬で消えた……!?」

    マミ「暁美さん……貴女は一体……?」


    315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:25:21.36 ID:vRL2bZ060

    さやか「……もう皆ほっときなよ。あの子仲間見捨てたって言ってたし、やっぱ冷たい人間だ」

    まどか「さやかちゃん!ほむらちゃんはマミさんの為にケガまで……」

    さやか「あれも多分大した怪我じゃないんだよ、血だって出てなかったしさ」

    さやか「文字通り、血も涙もないんじゃないの?」

    マミ「美樹さん!言い過ぎよ!!何か事情があるに決まってるわ……!」キッ

    さやか「ま、マミさんは人が良すぎるんですよ!」

    マミ「佐倉さんだって悪い人じゃなかったじゃない!」

    さやか「う……それは……でも!」

    まどか「ふたりともケンカしないでよぉっ」

    杏子「言い争うのはいいけどさ、そろそろ変身解かないと人に見られるよ?」パシュン

    マミ「そ、それもそうね。この話はお終い、ね、美樹さん?」パシュン

    さやか「……はい」パシュン

    まどか「どうしよう……ほむらちゃん……」パシュン


    316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:31:38.28 ID:vRL2bZ060

    翌日・昼休み

    まどか「ほむらちゃん……学校来てないです、やっぱり」

    マミ「そう……心配ね」

    杏子「なら、放課後どっか探してみるかい?」

    さやか「前から来てなかったんだから、気にする必要ないんじゃない?」

    まどか「それもそうだけど……」

    さやか「どっちにしろ、あたしは放課後付き合えないから」

    杏子「なんだ、また見舞いか?」

    さやか「それもあるし、仁美に呼び出されてるんだよね。放課後」

    まどか「文化祭のことかな?もうあさってだよね、文化祭」

    さやか「んーでも文化祭って委員が中心で殆どやってるし、あたし関係ないと思うんだけどな」

    マミ「文化祭、最近忙しくてすっかり忘れてたわ。じゃ、美樹さんが駄目なら私達だけで探しましょ」

    まどか「はい、そうですね。ほむらちゃん見つかるといいな……」

    杏子「ま、そこらへんにいるだろ。んじゃ放課後にまた」

    さやか「何よ皆、ほむらほむら……あそこまで言われたんだからほっとけばいいのに……」ボソッ


    318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:37:24.12 ID:vRL2bZ060

    放課後・屋上

    さやか「で、仁美どうしたのさ、こんなとこに呼び出して?まっさか愛の告白?」ニヤニヤ

    仁美「……そうですわね、告白についてですわ」

    さやか「あ、あはは、あたしはそういうのNGだから、ちゃーんと男の子が」ヘラッ

    仁美「上条君が、ですわよね?」

    さやか「!?……ななな何言ってんのさあんたは!!恭介はただの幼馴染み……」

    仁美「ただの幼馴染みに、あそこまで献身的になれますでしょうか?」

    さやか「な、なれるさ!」

    仁美「そう、ですか。では、私のお話をさせて頂きます」

    さやか「……」

    仁美「私、上条君の事が好きになってしまいましたの」

    さやか「やっぱり……」ボソッ

    仁美「でも、上条君を見ていた時間も捧げた時間も、さやかさんの方がずっと上ですわ」

    仁美「ですから私、さやかさんには私の先を越す権利があると考えていますの」


    319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:44:03.43 ID:vRL2bZ060

    仁美「私、明後日の文化祭の後、ここで告白します!」

    さやか「!!」

    仁美「さやかさんはそれまでに、ご自分で結論を出しておいてくださいね」

    さやか「け、結論って……あはは、何言ってんだ、あんたは」

    仁美「さやかさん……あなたは自分の本当の気持ちと向き合えますか?」

    さやか「っ……」

    仁美「私は本気です。そして、さやかさんは大切な親友です。だから、正々堂々勝負をしたい」

    さやか「…………」

    仁美「だからこそお話したのですが、そうですか、ただの幼馴染み。早々に結論が聞けて良かったです」

    仁美「これで安心して、文化祭の日を迎えられますわ」

    仁美「それでは、御機嫌よう。文化祭の打ち合わせがありますので、病院で」スタスタスタ

    さやか「…………っ」

    さやか「あはは……お見舞い、行けないや」トボ・・・トボ・・・


    322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:50:15.49 ID:vRL2bZ060

    さやか「告白、か……恭介に……でも……断られたらその後どんな顔して会えば……」

    さやか「そもそも仁美の方が女の子らしいし……まさに高嶺の花じゃん……」

    さやか「男女のあたしなんかよりお似合い……というか勝てる要素ないよ……」

    さやか「恭介だってその方が幸せ……そうだよ、その方が……」トボ・・・トボ・・・

    さやか「……何でこんなに苦しいのよ……!?」

    さやか「感づいてはいたけどさ…………黙ってたって結果分かってるじゃん……」

    さやか「あたしじゃ敵わないって分かりきってるから……?」

    さやか「っ……あたし嫌な子だ……仁美はただ正々堂々……」

    オクタヴィア「…………」ズズズズズッ

    さやか「!?だ、誰っ?もしかして魔女……!?」

    オクタヴィア[魔女の存在を知っている人間とは驚いた、貴様は何者だ?]カキカキ

    さやか「筆談とかふざけてんの……見てればわかるんじゃない?変身!!」ギロッ

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!」シャキーンッ

    オクタヴィア[貴様は魔法少女か。成る程、これはこれは都合が良い]


    325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 19:55:32.28 ID:vRL2bZ060

    さやか「魔女がこのさやかちゃんに何の用?今機嫌悪いんだから、速攻片付けるよ?」ジリッ

    オクタヴィア[我ら魔女は強い負の感情から生まれる。今、貴様から同胞の誕生に似た感を覚えてな]

    さやか「……何言ってんの!!あたしは人間だし、あんた達の敵!!」タジッ

    オクタヴィア[しかし、人間の負の感情はグリーフシードに良く馴染む。知っているのではないか?]

    さやか「まさか……あんたが仁美を!?……許せない!!」ダッ

    オクタヴィア[また、負の感情だ。しかし人が傷つけられ許せないという物とは少し違う]

    さやか「黙れ!!」バキンッ

    オクタヴィア[これは見たくない物を見せつけられた不快感だ。それで許せない]パシッ

    さやか「!?……覗かないでよ!!あたしの心!!」タジッ

    オクタヴィア[我々は負の感情より生まれ感情を喰らう者、負の感情くらいは感じ取れる]ズパッ

    さやか「痛!?……あたしと同じ剣使い……!」ポタ・・・ポタ・・・

    オクタヴィア[仲間を呼ばなくて良いのか?魔法少女は一人では無いのだろう?]

    さやか「皆……っ……あんたなんて、あたし一人で充分!!」ポウッ

    さやか「癒した傷よ!刃に変われ!!スクワルタトーレ!!!」キュウウゥゥ・・・ズバアアアァァァッ

    オクタヴィア[ほう、自らの傷が武器に…………]ドッパアアアァァァンッ・・・コロン


    327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:00:22.40 ID:vRL2bZ060

    さやか「ったく……なんだよ、一発じゃん。ただ嫌な気分にさせるしか能がない魔女ね」

    さやか「さ、とっととシード浄化して、病院……じゃなかった、帰るんだ……」ヒョイ・・・

    さやか「あれ?グリーフシードって、こんなに光ってたっけ……?」マジマジ

    ほむら「遅かった……美樹さやか!そのシードを手放しなさい!今すぐに!」ザッ

    さやか「!?……あんた、暁美さんじゃん。何、このシードがどうかした?」ジロッ

    ほむら「早く捨てろと言っているの!」

    さやか「捨てろ?このまま捨てたらまた魔女になるかもじゃない、何言ってんのあんた」

    ほむら「そのシードはフェイクよ!狙いは貴女に」

    さやか「フェイク?何言ってんだか良く分かんないよ、第一あんたねぇ、昨日あんな事言って……」ズズズッ

    ほむら「!!」

    さやか「信用……できない……って…………何これ……シード……あたしの中……?」ズズズッ

    ほむら「美樹さやか……貴女は本当に馬鹿……!」

    さやか「……あー……あー……成程、声はこの様に出すのか」ズズ・・・

    さやか「一々書く必要が無い、便利な物だ」

    ほむら「……やってくれたわね、魔女オクタヴィア」ギリリッ


    331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:06:03.11 ID:vRL2bZ060

    さやか「何を言ってる?私はミキサヤカ。さっき貴様が言っていただろう?ホムラ」

    ほむら「私の知っている馬鹿な美樹さやかはそんな喋り方をしないわ」キッ

    さやか「では……こう喋ればいいのかな?私、これから皆と合流するんだけど」ズワワッ

    ほむら「行かせない、ここで私が止めるもの」ブワサッ

    さやか「その体で?無理無理、あんた変身する魔力残ってないじゃん。それに手負いの身だし」

    ほむら「っ……」

    さやか「魔法少女でもないあんたが、私を止められる訳ないでしょ」ズパッ

    ほむら「ぐっ!?……あ、貴女、傷無しで……剣を…………」ドシャッ

    さやか「あんたがいると厄介なんだよね。ここで消えて貰うよ……」

    まどか「さやかちゃーんっ!」トテトテトテ

    マミ「美樹さん!!何してるの!?」タッタッタッ

    杏子「おい、その剣ひっこめろ!!」タッタッタッ

    さやか「ちっ……どうやらあいつらが他の魔法少女か……」ボソッ

    さやか「皆!この子に近づいちゃ駄目!」


    335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:10:30.86 ID:vRL2bZ060

    マミ「どう言う事なの、美樹さん」タジッ

    さやか「私、急にこの子に襲われて……今やっと倒して……」

    杏子「なんだと!?そいつがか!?」

    さやか「そうなんだよ!訳も分からないまま戦ってたらこんなことに……」

    マミ「暁美さんが……信じられない……」

    さやか「本当だってば!」

    杏子「……傷は深そうだが、気ぃ失ってるだけみたいだ。どうするよ?マミ」

    マミ「え、えと……とにかく応急処置を!美樹さん、貴女の力で……!」

    さやか「断る。自分を襲ってきた相手を治すなんて……」

    マミ「何か……何か事情があったのよ!そうに決まってるわ!!お願い美樹さん!!」

    さやか「嫌だ」

    マミ「美樹さん……っ!!」ギロッ

    杏子「マミ、さやかは襲われたって言ってんだ。こいつの気持ちも考えてやれよな」

    マミ「……っ……分かったわ。そうよね、彼女は私の家に連れていく」

    杏子「さやか、あんたはあたしと帰るか?それとここ、人が来そうだから変身解け」


    338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:15:07.27 ID:vRL2bZ060

    さやか「うん、良いよ。行こう……」パシュン

    杏子「まどかはどうする?一緒に来るか、マミの家に行くか」

    まどか「うぇ……?わ、わたしは……えと……」

    杏子「どーしたよ、なんか反応鈍いぞ」

    まどか「さやかちゃん、あなた、ホントにさやかちゃん?」

    さやか「何言ってんの、ま、マドカ!私がミキサヤカじゃなかったら誰だっての!」

    まどか「えと……なんだかいつものさやかちゃんじゃない気がして」

    杏子「まどか!どこが違うってんだよ。正真正銘さやかじゃん」

    まどか「うぇっ!?そ、そうだよね」

    杏子「さ、あんたはマミの手伝いとして、あの子運ぶの手伝ってやんなよ」

    マミ「そうね、鹿目さん、手伝って……私一人じゃ運べないわ」

    まどか「は、はいっ、今いきますっ」トテトテ

    さやか「……中々に鋭いな、今の内に……」ボソッ

    杏子「さやか。さ、帰るぞ。あんたも疲れたよねっ?」

    さやか「う、うん……」


    340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:20:18.97 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    ほむら「……」

    QB「彼女が偽物の姫様の正体だったのか……それがさやかを……」

    まどか「うん、ほむらちゃんって言う子なんだけど……」

    マミ「お腹の服がこんなにざっくり切れてるわ。かなり深い傷のはず……」

    まどか「でもなんで血が出てないんだろ……ごめんね、ほむらちゃん。服、上げるね」グイッ

    マミ「!?こ……これは!?」

    まどか「傷……っていうより、ヒビみたい……弱く光ってる……?」

    QB「これは……彼女は魔法生物だ!」

    マミ「へ!?ど、どう言う事なの、キュゥべぇ!?」

    QB「前にも言ったけど魔法生物は魔力で生きている。君達と違って血液はない」

    QB「だから傷ついた時、それはこちらの人間と違ってこうなるんだ。ヒビから魔力が流れ出てしまう」

    マミ「じゃあ彼女は……魔法界から逃げて来た魔法界人なのね?」

    QB「にわかには信じられないけれど、そういうことになるね」


    342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:25:24.01 ID:vRL2bZ060

    まどか「じゃ、じゃあお医者さんじゃ治せないのっ?どうしよう……」

    QB「充分な魔力と時間があれば治癒できるよ。栄養や薬で治癒する君達と一緒さ」

    マミ「魔力を分けてあげればいいのね!?」

    QB「そうだけど、彼女の様子を見る限りかなり消耗しているね。相当量の魔力が必要になる」

    マミ「鹿目さん、協力してくれる?美樹さんを襲った彼女だけど……」ポウッ

    まどか「はい!わたしもなにか、事情があったんだと思いますしっ」ポウッ

    マミ「ありがとう……!」ジワッ

    QB「それに彼女が目を覚まさないと、詳しい話も聞けないしね」

    まどか「キュゥべぇは魔力、分けてあげられないの?」

    QB「僕みたいな小動物は魔力も微々たるものだから……命をかければ彼女を全快させる位にはなるけど」

    マミ「キュゥべぇ、そんな悲しい事言わないで!!貴方がいなくなったら……」

    QB「も、もしもの話だよ!僕だってそんなの怖くてできるもんかっ」

    まどか「じゃ、ちょこっとだけでも、ほむらちゃんに分けてあげて。ね?」

    QB「もちろん、そのつもりさ。恩返しをしないとね」ポウッ

    まどか「恩返し……あ、そっか、あのときの魔力って……」


    344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:31:13.52 ID:vRL2bZ060

    ゴミ処理場

    杏子「着いたよ。……マミ達、手遅れになってなきゃ良いけど」

    さやか「ここ、ゴミ処理場じゃん?なんでこんなとこ……」

    杏子「今日はさ、周りにゴミがないでしょ?月一で埋立地にもってかれるんだ」

    さやか「それがどうかした?ここあんたの家じゃないでしょ?」

    杏子「いや、ここなら丁度いいかなって。周りに人もいないしね」

    さやか「何?私に愛の告白でもする気なの?まいったなぁ」

    杏子「はは、ほんとまいったよ……変身」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    杏子「心を燃やす情熱の赤、魔法少女杏子」キュウウゥゥ・・・ジャキンッ

    さやか「ちょ……いきなり何!?槍なんて突きつけてさ!あんたもホムラと一緒!?」

    杏子「一応聞いといてやる、てめーは誰だ?」ギロッ

    さやか「な、何言ってんの!?私はサヤカちゃんに決まって……」

    杏子「はぁ……ま、”わ”の奴らには分かんないか」

    さやか「わ?訳わかんないよ!私は私じゃん!!」


    345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:36:47.08 ID:vRL2bZ060

    杏子「もう下らねぇ芝居はやめろよ、魔女野郎」ギリッ

    さやか「……どこで気が付いた?」フッ

    杏子「教えね。それ言ったら余計分かんなくなんだろが、バァカ」ンベ

    さやか「驚いたな、あのマドカとかいう娘以上に鋭い」

    杏子「さ、無駄口叩いてねーで、とっとと出て行って貰うよ?」バッ

    杏子「おい!さやか!!早いとこ目ぇ覚ませよな!!」ポウッ

    さやか「成る程、その光は魔女との接続を弱めるのか……!」ズズズッ

    杏子「ここなら周りに取り憑けるものもねーからな!!大人しく出て行きな!!」

    さやか「考えた物だな。だが……」ズパッ

    杏子「……え!?……かはっ」ドサッ

    さやか「生憎、貴様のその力は我々を問答無用で追い出せる程、強い物ではない」

    さやか「この娘の心にお前の声は届いていないのだ……消えて貰おうか」グワッ

    杏子「くっ……さやか!!目ぇ覚ませってんだよ!!!」ポウッ

    さやか「っ!?……はは、一瞬くらっと来たが、やはり無駄だったな」ポウッ・・・ドシュッ

    杏子「っ……………………」パシュン・・・


    348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:41:44.37 ID:vRL2bZ060

    翌日

    まどか「あ、さやかちゃん、おはよう……」グッタリ

    マミ「お早う、美樹さん……」クタクタ

    さやか「二人とも、おはよ。……あ、ホムラはどうなったの?」スタスタ

    まどか「うぇ、えと、ほむらちゃんは……」

    マミ「今回も、魔力を少し分けて上げたらどこかへ消えてしまったわ」

    さやか「なんだ、薄情なやつ」

    まどか「ま、マミさん、ほむらちゃんはまだ家で寝てるんじゃ……」ボソッ

    マミ「美樹さんには黙っていた方が良いでしょう?あまり刺激しない方が良いわ」ボソッ

    さやか「二人とも、あいつ、信用しちゃ駄目だからね」

    マミ「そうね、今回ばかりは」

    まどか「う、うん。そうだね、さやかちゃん」

    まどか「ほむらちゃん、目覚ますかな……」ボソッ

    マミ「目覚めたらキュゥべぇがすぐに知らせてくれるわよ、その為のお留守番だもの」ボソッ


    349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:45:47.40 ID:vRL2bZ060

    昼休み

    まどか「さやかちゃん、お昼たーべよっ」

    さやか「ごめん、私今日ご飯持ってきてないんだよね」

    仁美「あら、珍しい。私のお重を一段差し上げますわ、さやかさん」

    さやか「食欲ないんだよ、ごめん」

    仁美「そう、ですか……さやかさん、まさか私が」

    まどか「仁美ちゃん、そういえばあしたの文化祭の準備ってもう終わってるの?」

    仁美「は、はい、お蔭様で。委員の方々の意見もあの後すんなりまとまりましたので準備も捗りました」

    仁美「今日、最終チェックをして、問題がなければ明日は盛大な文化祭が開催できます」

    まどか「よかったぁ……人がいっぱい来てくれるといいねっ」

    さやか「……ブンカサイって、そんなに人が集まるの?」

    仁美「何を仰いますか、さやかさん。我が校の文化祭は見滝原中の方々が足を運ぶイベントですよ?」

    まどか「さやかちゃん、ホントに大丈夫?食欲ないっていうし……」

    さやか「あ……あははは、ちょっと私ボケてきちゃったかな?」ヘラッ

    さやか「成程な……良い事を聞いた……」ボソッ


    350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:50:59.54 ID:vRL2bZ060

    ―――――――――――――――――――――――――

    マギカ「上手になったわね、フィニトラ・フレティア。これで一緒に魔女と戦えるわ」

    ほむら「ありがとう。まだ貴女には及ばないけれど……」

    マギカ「そんなことはないわ。……そろそろ、もう一つの魔法を教える頃ね」

    ほむら「本当っ?光栄だわ!」

    マギカ「良く聞いて、ホムラ。この魔法は強大な魔女に対抗する最後の手段」

    マギカ「かつて私の祖先が、大いなる魔女クリームヒルデを封じた魔法よ」

    ほむら「そんな魔法を……!?む、無理よ!私には……」

    マギカ「大丈夫。この魔法は一人では出来ないものだから。私も一緒よ」

    マギカ「”イペル・マギカ・レイジオ”……これは先祖より伝わる呪文」

    マギカ「私がそれを唱えたら、貴女はいつも通り弓を引き、魔女を撃つの」

    マギカ「いつも通り、よ。お願いね、ホムラ……」

    ――――――――――――――――――――――――――

    ほむら「……う……ん……夢?」フッ

    QB「……暁美ほむら!目が覚めたのかい!?は、早くマミに知らせないと」スタタタッ


    352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 20:55:40.56 ID:vRL2bZ060

    放課後

    マミ「佐倉さん、今日お休みだったのよ」

    まどか「うぇ?そうなんですか?」

    さやか「…………」

    マミ「そうなのよ、最近は毎日学校に来ていたのにね……美樹さん、何か知らない?」

    さやか「っ、あーあの後すぐに別れたんで……」

    まどか「なにか病気かな……心配」

    さやか「……じゃあ、三人で一緒にお見舞いに行こうか?」ニヤッ

    QB「マミー!」スタタタッ

    マミ「キュゥべぇ?もしかして……!」

    QB「そうなんだ!彼女むきゅ!?」グイッ

    マミ「そ、そうなの?彼女が出来たのね?お名前は?」ギュムムッ

    さやか「……魔法生物か……やはり生きていたか……」ボソッ

    マミ「み、美樹さん、お見舞いは貴女一人で行ってきて貰える?今日も病院に行くんでしょ?」アセアセ

    さやか「病院……?」


    356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:12:34.01 ID:vRL2bZ060

    まどか「さやかちゃん?」ジッ

    マミ「……?美樹さん、彼のお見舞いにも行くなら一人の方が良いわよね?」ボソッ

    さやか「…………あ、そうだそうだ、病院ね!じゃ、サヤカちゃん行ってきまっす!」タッタッタッ

    さやか「良く分からんが、明日までミキサヤカとして不審な行動は取れないからな……」ボソッ

    マミ「うふふ……美樹さん、頑張ってね」ヒラヒラ

    QB「もがもがっ」ジタバタ

    マミ「あ!ごめんなさいキュゥべぇ!」パッ

    QB「きゅっぷは……いや、さやかには秘密なんだったね、迂闊だった」

    まどか「それよりキュゥべぇ!ここに来たって事は……」

    QB「そうだ!ついさっき彼女の目が覚めたんだ!」

    マミ「良かったわ!じゃ、早く家に行きましょう!」アセアセ

    まどか「マミさん、どうしたんですか?そんなに慌てて……」

    マミ「暁美さんの事だからまた消えてしまうかもしれないわ。行きましょっ」タッタッタッ

    まどか「は、はい!」トテトテトテ


    359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:16:31.65 ID:vRL2bZ060

    さやか「残る二人、誘い出してまとめて始末しても良かったが……命拾いしたな、魔法少女共め」

    ワルプルギス「キャハハハッ!随分楽しそうだねぇ、オクタヴィア?」ズズズズッ

    さやか「ワルプルギス……まさか、楽しい訳がなかろう、こんな窮屈な体で」ギロッ

    ワルプルギス「他者を演じるってのはそれだけで楽しい物だと思うがねぇ……」

    さやか「そんな無駄話をしに来たのか?それともトゥレ・ディアボレとして協力を?」

    ワルプルギス「まっさか!ちなみにもうデュエ・ディアボレだよ?キャハハハッ」

    さやか「貴様っ……!シャルロッテの事を……!」ギリッ

    ワルプルギス「あれは少々役者不足だったからねぇ。アンタはどうだい?役不足かい?」

    さやか「……貴様はそういう奴だったな。もう聞きたくもない、用件だけ話せ」

    ワルプルギス「人間演じる暇があったらエネルギー集めな。クリームヒルト様復活には全く足りていない」

    さやか「そんな事か。見ていろ、明日のブンカサイには非常に多くの人間が集まると聞いた」

    さやか「敵は私を魔女と見ぬけぬ間抜けな魔法少女がたった二人」

    さやか「加えて、この娘はそのブンカサイが来て欲しくないらしい。刻々と負の感情が強まっている」

    さやか「明日はそれが最大、つまり私の力が最大となる。倒された同胞の分まで集め、その不足、必ず返すぞ」

    ワルプルギス「なんとまぁ、大見得切ってくれるじゃないか!キャハハハハッ」シュンッ


    361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:20:04.41 ID:vRL2bZ060

    マミ「暁美さん!」バタムッ

    まどか「ほむらちゃん!」バッ

    ほむら「……どうしたのそんなに慌てて?」ムクッ

    マミ「はぁ……貴女がまた、消えてしまうんじゃないかと思ったから……はぁ……」

    まどか「よかったぁ……はぁ……よかったよぉ……」

    ほむら「……貴女達は本当に………。消える訳はないわ、伝える事があるもの」

    QB「伝える事だって?何だい、それは?」

    ほむら「美樹さやかは魔女、という事」

    QB「な、なんだって!?どういうことだい!?」

    ほむら「魔女に取り憑かれているの、彼女の負の感情に漬け込まれたわ」

    マミ「そんな……じゃあ貴女が襲ったというのは……」

    ほむら「当然嘘ですよ、マミさん。全てが逆」

    まどか「さやかちゃんが……魔女……?う、ウソだよね?ほむらちゃん……?」

    ほむら「私を信用するかどうかは任せるけれど、私が言う事は事実よ。まどか」

    まどか「……さやかちゃん、たしかに様子おかしかったけど……こんなのって……」


    363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:24:42.86 ID:vRL2bZ060

    マミ「どうにか元に戻す方法はないの!?」

    ほむら「美樹さやかは負の感情によって魔女は繋がり、心が乗っ取られている状況です」

    ほむら「囚われた心に貴女達の声が届けば、接続が弱まり……」

    マミ「美樹さんが正気に戻るってことね?」

    ほむら「かなり可能性は低いと思いますが、それくらいしか」

    QB「じゃあ、もし声が届かなかったらその時は……」

    ほむら「そうなったら……彼女と戦うしかない」

    マミ「それって、魔法少女同士で……!?」

    ほむら「魔女の魔力も無限ではありませんから、動けなくなるまで、回復出来なくなるまで……」

    マミ「暁美さん!やめて!!」

    まどか「だ、ダメだよ……さやかちゃんとなんて、戦えないよ……」

    ほむら「……でしょうね、だから貴女達は何もしなくて良い。全て私が片を付ける。……っ」ガクガク

    マミ「無理よ、その体で!!暁美さん動いちゃダメ!!」

    ほむら「もう伝えるべき事は伝えたわ……もうこれ以上貴女達には関わらない……」グググッ


    364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:29:20.02 ID:vRL2bZ060

    QB「暁美ほむら、君はどうしてそこまで……!?」

    ほむら「こういう時に、足手まといになるのよ。仲間意識なんて……くっ」カクッ

    マミ「…………分かったわ、私が美樹さんと戦う」

    まどか「マミさん!?」

    マミ「ただし消耗戦にするわよ。私のリボンで拘束して、美樹さんを呼ぶの。鹿目さんも協力して?」

    まどか「そっか、そうすればさやかちゃん、無傷で元に戻せるかも……!」

    ほむら「可能性は低いし、彼女の武器は剣ですよ?貴女のリボンじゃ止められるかどうか……」

    まどか「だったら、わたしが止めるよ。剣をつかんだら、ぜったい放さなければいいよね?」

    マミ「鹿目さん!そんな危険な事させられないわ!」

    まどか「さやかちゃんを安全に助けるためですから……!任せてマミさん!」

    ほむら「貴女達、何故そこまで彼女を気遣って……」

    QB「君には分からないかもしれないけど、彼女達、特にまどかの強さはそういう所なんだよ」

    QB「自分よりも他人の事を、思いを、常に大事にしている。それが力になるんだ」

    ほむら「……………………」


    365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:34:00.05 ID:vRL2bZ060

    マミ「でも私達の中に潜り込んで、学校でエネルギーを集めるでもなく、目的は何かしら?」

    ほむら「……人間として近付き、こちら側の戦力を殺ぐ事が第一目的かと。そして明日……」

    まどか「文化祭……!?」

    ほむら「美樹さやかが今日学校に来ていたなら当然知っている筈。目をつけない訳が無いわ」

    マミ「じゃあ、その前に美樹さんを!」

    ほむら「待って、魔女は正体がばれる事を警戒しているでしょう。今下手に動かない方が良い」

    ほむら「相手も明日の文化祭までは、警戒される様な動きはしない筈ですから」

    QB「今気付かれたら……逃げられるか、暴れられるか、という事か」

    ほむら「ええ。最悪、返り討ちに合うわ。幸い魔女はこちらが正体を知っている事に気付いていない」

    マミ「明日、気付いていないふりをして、一瞬で拘束する。これが一番安全策なのね」

    まどか「じゃあ、あした!マミさん、二人でがんばろうっ!」

    マミ「ええ、よろしくね鹿目さん。暁美さんは家で寝ている事。良い?」キッ

    ほむら「……はい」

    QB「ね、二人と言ったけれど、杏子はどうしたんだい?」

    マミ「佐倉さんは今日お休みだったのよ、たぶん病気で明日も……っまさか!?」


    367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:38:18.67 ID:vRL2bZ060

    マミ「昨日、佐倉さんは美樹さんと二人きりで帰っていたわね……」

    QB「!……戦力を殺ぐのが魔女の目的だとしたら、当然襲われる!」

    ほむら「彼女はもう始末されている可能性が極めて高いわ、残念だけれど」

    まどか「そんなっ、い、いますぐ杏子ちゃん家にいってみようよ!!」

    ほむら「言ったはずよ、今下手に動けないって」

    マミ「それに私がお見舞いを頼んでしまったわ……鉢合わせる可能性もある」

    まどか「そ……そっか……」

    マミ「……大丈夫よ!やっぱりあの佐倉さんがそう簡単にやられる訳ないじゃない!」ニコ・・・

    マミ「大丈夫よ……きっと……」ギュッ

    まどか「マミさん……」

    QB「そ、そうさ!マミの言うとおりだよ!どうせただの病気さ、皆元気出してよ!」アセアセ

    まどか「う、うん。そうだよねっ。まだ決まったわけじゃないもん!」

    ほむら「でも原因が何にせよ、佐倉杏子が明日来る事は期待できそうにないわね」

    マミ「暁美さん、私達二人で何とかして見せるわ。絶対に」


    370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:42:43.65 ID:vRL2bZ060

    翌日・文化祭

    ワイワイガヤガヤ・・・

    仁美『本日は見滝原中学校文化祭にお越し頂き誠に……』

    まどか「さやかちゃん、いませんね」

    マミ「ええ、何処かに隠れているのかしら」

    QB「隠れるってのも不自然な行動じゃないかな、正体がばれてないと思っている訳だし」

    まどか「キュゥべぇ!?ここ学校だよっ」

    QB「大丈夫、ここまで人が多いなら僕が喋ってるとは思われないよ」

    マミ「この込み方だと美樹さんを見つけるのは一苦労ね……」

    仁美『現在、ホールにてコンサートが行われています。我が校の吹奏楽部による……』

    まどか「!そうだっ、コンサート!さやかちゃん、ホールにいるかもっ」

    マミ「あら?そうなのっ?」

    まどか「はい!さやかちゃん、今日のコンサート楽しみにしてたから……!」

    QB「それは元のさやかだろう?今は魔女なんだからコンサートなんて行くかな」

    マミ「かといってここにいてもしょうがないわ、行ってみましょう」タッタッタッ


    371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:46:52.49 ID:vRL2bZ060

    控え室

    仁美「放送、終わりましたわ」バタン

    恭介「お疲れ様、志筑さん」

    さやか「お疲れ、ヒトミ」

    仁美「さやかさん、私がいない間に、上条君となにかお話しされましたか?」

    さやか「……?いや、別に」キョトン

    仁美「……折角内緒で上条君の控え室までご招待致しましたのに、何もないのですか?」

    恭介「さやか、なんだか今日様子が変だよ?体調でも悪いの?」

    さやか「あ、あはは、昨日っから食欲無くてさ……」

    さやか(物凄い負の感情が溢れてくるな……特に以前利用したあの娘が戻った瞬間に……)

    さやか(加えて、あの娘からも負の感情を感じる……焦り・もどかしさ・不安と言ったところか)

    仁美「そろそろ上条君、出番ですわよ」

    恭介「もうそんな時間か、なんだか緊張するね。それじゃ、行ってくる」

    さやか(……ミキサヤカ、この男の演奏が終わるのを恐れているな?心が悲鳴を上げているぞ)

    さやか「ならばその恐怖、私が除いてやろう……」ズズズズズズッ


    372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 21:54:20.51 ID:vRL2bZ060

    179
    ホール

    ズズズズズズッ・・・

    QB「間に合わなかった……!もうエネルギーの回収が始まってる!」

    まどか「やっぱりさやかちゃん、ここに……」

    恭介「……」スタスタスタ・・・ペコ

    マミ「!?見て鹿目さん!ステージの上!!」

    まどか「あれ、上条君!?なんで平気なんだろ……!?」

    恭介「……」スッ・・・~♪~♪・・・ズワワワワワッ

    QB「回収の速度が上がった!?これは、彼が原因なのか!?」

    まどか「演奏とめなきゃ!!」トテトテトテ

    マミ「待って、彼はおそらく本体ではないわ。考えがあるの……すーっ……」

    マミ「美樹さん!!いるんでしょ!?魔女が現れたわ!!いつも通り一緒に魔女を探すわよ!!」

    まどか「ま、マミさん凄い大声……」ビリビリ

    マミ「ごめんね、鹿目さん。でもこれで……」

    さやか「二人とも待たせてゴメン!ちょっと今までヒトミと控え室にいてさ!」タッタッタッ


    373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:00:42.24 ID:vRL2bZ060

    まどか「さやかちゃん!じゃなかっモガッ!?」グイッ

    マミ「度々ごめんね……美樹さん、聞いたでしょ?魔女を探しに行きましょう」

    さやか「はい!じゃあ私は屋上辺りを!」ニヤッ・・・クルッ

    マミ「お願いね……変身!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!」ティローンッ

    マミ「闇の力のシモベさん!とっととおうちに帰りなさい!!」バッ・・・シュルルルルッ

    さやか「ちょ!?マミさん何すんの!?」ガシッ

    QB「マミの狙いはこれか……!」

    マミ「美樹さん!正気に戻って!!魔女なんかに負けちゃだめよ!!」

    まどか「そ、そうだよ、さやかちゃん!元のさやかちゃんに戻ってよぉ!!」

    さやか「!?……貴様ら、まさか気づいていたのか!?」

    マミ「本性を現したわね、魔女!貴女なんかに美樹さんは好きにさせないわ!!」

    まどか「はやくさやかちゃんを返して!!」

    さやか「愚かな事を……こんな事をした所で、この娘は元には戻らない」


    374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:05:50.13 ID:vRL2bZ060

    マミ「私達の声が美樹さんに届けば貴女なんてすぐに追い出されるわ!!」

    まどか「そうだよ!さやかちゃんは強い女の子なんだからっ!!負けないんだからっ!!」

    さやか「貴様らは何も分かっていない……同じ事をやろうとした魔法少女はすでに始末されたというのに」

    QB「ま、まさかそれって……!?」

    さやか「赤い魔法少女だ。私が確かに片付けさせて貰った」

    まどか「そんな……ほんとに杏子ちゃんは……」

    さやか「どうした?拘束が緩くなっているぞ?相当動揺しているようだな、黄色の魔法少女」

    マミ「くっ……」

    さやか「茶番は終わりだ。この娘の心には貴様らの声も届かない……変身」ズワワワワッ

    QB「リボンが切られてくっ!?」

    さやか「心を侵す、滅びの黒。魔法少女サヤカ……とでも言えば良い物か?」ガシャンッ

    マミ「黒い甲冑の魔法少女……!」

    さやか「中々に、この体にも馴染んで来たようだな。魔力が溢れる」ズワワッ

    マミ「……鹿目さん……どうすればいいの……佐倉さんが……美樹さんにも声が……」ジワッ

    まどか「マミさん……っ許せない!へんっしん!!」キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ


    376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:09:51.69 ID:vRL2bZ060

    まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ

    さやか「!……貴様、魔法界の姫ではないか。何故ここにいる?」

    まどか「うぇ?だからっ、わたしはおひめさまじゃないってば!」

    さやか「……確かに、良く似てはいるが別人か。魔力が小さすぎる。話にならない」ボソッ

    QB「マミ、落ち着いてよ!まずはとにかくヴァイオリンを止めるんだ!」

    マミ「わ、分かったわ!」タッタッタッ

    さやか「演奏の邪魔はさせない、それがサヤカの負の感情の要だ」

    仁美「……」シュタッ

    QB「か、彼女はたしかこの前助けた……!」

    まどか「うぇええ!?仁美ちゃんまであやつられてる!?」

    さやか「あの男には演奏を止めぬよう、娘には貴様らと戦うよう魔力で暗示をかけた。ヒトミ?」

    仁美「……」コクリ・・・バキンッ

    マミ「きゃああっ!?」ズザザザッ

    さやか「魔力を少し分けてやっただけで優秀な戦士だ、良い素質を持っているな」

    QB「こんな狡猾なやり方……酷すぎる!!」


    379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:17:57.15 ID:vRL2bZ060

    さやか「戦いに狡いも酷いも無い。さあ、かかって来ると良い。ただし傷つくのはサヤカの体だがな」

    まどか「で、できないよぉ!!そんなことっ」

    さやか「賢明な判断だ、傷つこうとこの体は回復できる。魔力が尽きぬ限り、傷は力に変わる」

    さやか「この演奏が終ることがミキサヤカの恐怖だ。終わらせぬ為ならばいくらでも私に魔力をくれる」

    さやか「常に負の感情を生産して、力をもたらしてくれる。どうやっても貴様に勝ち目はない」ジャキンッ・・・ズバッ

    まどか「う……くっ!」ガシッ

    さやか「……っ剣が動かん……何という馬鹿力だ」

    まどか「さやかちゃん、返してよぉ……返して……!!」グググッ

    さやか「はぁ……無駄と言っても聞かないのなら、絶望に突き落とすしかないのかもしれん」

    さやか「ヒトミ!そいつを押さえて離すな。絶対にな」ジャキンッ

    仁美「……」コク・・・ガシッ

    マミ「な、何!?もう片腕に剣……!?」

    さやか「今から私はお前に向かってをこの剣を投げる。良いか、そのまま離すなよ?」グワッ

    QB「みみ味方ごと攻撃する気か!?や、やめるんだ魔女ぉ!!!」シュタンッ・・・ガブッ

    さやか「フッ……貴様のような小動物に止められると思ったか?さ、食らうんだヒトミ、そして魔法少女」バシッ・・・ヒュンッ


    383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:23:31.91 ID:vRL2bZ060

    ―――――――――――――――――――――――――――――

    マギカ「流石にソウルジェムが封印していた魔女……手強いわ……」ガクッ

    ほむら「ええ……でも負けるわけには……」ガクッ

    シャルロッテ「どこにかくれたのー!?いーかげんあきらめてよねー!!」ズワワワッ

    オクタヴィア「…………」ズワワワッ

    ワルプルギス「クリームヒルデ様を封じた魔法少女の末裔ってのも、大した事ないねぇ!」ズワワワッ

    ほむら「っ……なんて魔力……!まだあんなに……」タジッ

    マギカ「ホムラ、このままでは魔法界はお終い。……今こそあの魔法を使う時よ」

    ほむら「あの魔法……まさか」

    マギカ「いくわよ?イペル・マギカ……」キュウウゥゥゥ・・・

    ほむら「だ、駄目!マギカ!!」ガシッ

    マギカ「!?離してホムラ!このままじゃ唱えられない!!貴女まで……!」

    ほむら「やっぱり、そうなのね……?」キッ

    マギカ「あ…………気付かれちゃった?」

    ほむら「当たり前でしょ!!やめて、そんなことされたら……」


    384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:28:21.06 ID:vRL2bZ060

    マギカ「ホムラ、これが王族たる者の役目なの。私の一族はこの瞬間の為に存在している、分かって」

    ほむら「分からない……分からないわよ!お願い、やめて!!」ギュウウッ

    マギカ「…………ホムラ、どうしても無理?」

    ほむら「っ……」コクッ

    マギカ「いつも通り、撃てそうにない?」

    ほむら「……」コクッ

    マギカ「そう…………仕方ないわね。紫のソウルジェムよ、マギカの名の下、汝を解放する」ポウッ

    ほむら「!?マギカ、何を……!?」パアァァァッ

    マギカ「汝は自由。主と共に異世界へ飛ぶか良い。同胞を追って……」

    ほむら「マギカ!!」

    マギカ「貴女は今から異世界へ行くの。そこに残りのソウルジェムもある、集めれば必ず魔女に対抗できるわ」

    ほむら「そんな……じゃあ魔法界は……」

    マギカ「……一度、魔女の手に落ちる。でも、私は信じてる、貴女がソウルジェムを集めて戻ってくるって」

    ほむら「貴女は!?貴女はどうするの!?」

    マギカ「この世界で、最後まで戦うわ。かつて先祖がそうしたようにね」


    386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:32:06.66 ID:vRL2bZ060

    マギカ「頼んだわよ、ホムラ。これは貴女にしかできない事」

    ほむら「……」プルプル・・・

    マギカ「そんな顔しないで。少しの間、お別れするだけ」ギュウウウッ

    ほむら「マギカ!貴女を必ず救い出すからっ!」

    ほむら「全て、取り戻すからっ!!」

    マギカ「うん、ここで待ってる。ずっと……それじゃ、また」

    ほむら「……またっ……必ず!」パアアァァァァァッ

    マギカ「行ってらっしゃい、ホムラ……」

    ――――――――――バシュンッ――――――――――――――

    ほむら「……また……夢……」パチッ

    ほむら「マギカ……私の為に……私は……これから……」

    コンコン・・・

    ほむら「ノック……窓?」ムクッ

    ほむら「!……貴女は……!」ハッ


    388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:37:22.51 ID:vRL2bZ060

    ホール

    マミ「……うぅ」ガクッ・・・パシュン

    仁美「……」ガクッ

    QB「く……」グッタリ

    さやか「やはり自身で受けたか、魔法少女。リボンで緩和したようだが、魔力は尽きたな」

    まどか「マミさん!キュゥべぇ!」

    さやか「貴様も、魔力が尽きかけているな。終りだ」ジャキン

    まどか「もう一本!?」

    さやか「片方止めるので精一杯だろう?」ズバッ

    まどか「きゃあぁぁぁっ!?」ズザザザッ

    さやか「他愛も無い。さて、黄色から始末してやるか……」ザッザッザッ

    まどか「う……負けない……キュゥべぇも……マミさんも……さやかちゃんも守るんだもん……」グググッ

    さやか「……何故立てる?もう魔力は残っていない筈だ、何故変身が解けない?」

    まどか「守る……!」フラッ・・・キッ

    さやか「……やはり似ている、あの姫もそうだった。気に入らんな、先に片付けてやる」ジャキンッ


    389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:44:35.89 ID:vRL2bZ060

    さやか「いくら立ち上がろうと、絶望が増えるだけだ。この演奏が貴様らの鎮魂歌にな……」ザッザッザッ

    恭介「…………」シーーーーン・・・

    さやか「演奏が止まっている?指が裂けようと止められぬ筈だが……!?」バッ

    ???「全く、指がボロボロじゃないか。また入院したいのかよ?さやかが、悲しむだろ?」

    さやか「貴様は……!!」

    杏子「さ、早く目を覚ましな。あんたの声が必要なんだ」ポウッ

    まどか「杏子……ちゃん?ほんとに……ほんとのほんとに杏子ちゃん!?」

    杏子「待たせたね、まどか。病み上がりで寝てたら遅くなっちまった!」

    さやか「何故だ!?貴様は確かにこの私が!!」

    杏子「ご丁寧に刺したさきから治してってくれたでしょ?応急処置程度だったがさあ!」

    さやか「あの時……届いていたのか、ミキサヤカ!!」ギリッ

    恭介「……うん?き、君は誰!?」ハッ

    杏子「あたしの事は良い。落ち着いて聞いて、さやかが危ないんだ。周りを見てくれよ」

    恭介「さやかが……!?なんだ、これ……人が皆が倒れてる?」

    杏子「さやかも同じようになっちまってる。元に戻す為に、さやかを呼んでくれ」ボソッ


    391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 22:50:21.71 ID:vRL2bZ060

    さやか「ふん、しかし男一人の暗示を解いた位でどうなる?お前の声はサヤカには届かなかった」

    杏子「そうさ、あたしじゃ駄目なんだ。だが良く聞けよ魔女野郎。おい、今だ!」

    恭介「うん……さやかーーーーーーーーー!!!!」

    まどか「杏子ちゃん!駄目だよさやかちゃんはっ」

    さやか「……ぐっ……あああああ!?」グワンッ

    まどか「うぇ……!?きいてるっ?」

    恭介「さやかーーーーー!!戻ってくるんだ!!!」

    さやか「ミキサヤカ……出てくるんじゃない……!!サヤカ!貴様は助からん!!」グラグラッ

    恭介「あの黒い奴、さやかの事なにか知ってるのか!?」ダッ

    杏子「おい!あたしから離れるな!!……くっ、まだ万全じゃねーか……」ガクガク

    恭介「お前、さやかをどこにやった!!さやかを返せ!!」ザッ

    さやか「ぐうぅ……知らんな……ミキサヤカなんぞ……!!だから私の前でその名を呼ぶな……!!」

    恭介「嘘だ!!返せ!さやかは僕の大切な幼馴染なんだ!!」

    さやか「オサナナジミ……ふふ、どうしたサヤカ、僅かに引いたな?隙有りだ……!」ズゾゾッ

    恭介「!?…………」カクンッ


    395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:02:19.22 ID:vRL2bZ060

    さやか「はぁ……今出来るのは……黙らせる程度か……もう、邪魔はさせん!!」ジャキンッ・・・グワッ

    恭介「……」

    まどか「上条君!」ダッ

    杏子「まずい!間に合わない!!」ダッ

    さやか「これで本当に終わりだ!!」ブンッ

    ほむら「ぐっ……私もヤキが回ったわね……!!」ザシュ・・・グググッ

    まどか「ほむらちゃん!?上条君をかばって……!!」

    さやか「ホムラ!?貴様までも……!変身も無しに剣を受けるとは正気か!?」

    ほむら「ええ、おかしくなったわ!!まどか!!こいつを押さえ込んで!!」

    まどか「う、うん!!」ガシッ

    さやか「なっ?離せ!!」

    杏子「さやかぁ!!今なら聞こえるんでしょ!?戻ってこいってのぉ!!!」ポウッ

    さやか「やめろ!!やめろーーーーー!!!!」

    ―――――――――――バシュゥゥゥゥ・・・


    397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:06:18.04 ID:vRL2bZ060

    さやか「あ……あれ?あたし何やって……!?ってなにこの剣!?それに暁美さんその怪我……」

    ほむら「帰ってくるのが遅いのよ……美樹さやか……」グラッ

    オクタヴィア「…………」ズズズズッ

    杏子「あたしが出来るのはここまでか……」パシュン・・・ガクッ

    まどか「まだ魔女が……でももう力が……」パシュン・・・

    さやか「あたし……暁美さんの言うこと聞かないで……皆傷つけて……」ガクガク

    ほむら「美樹さやか、もう戦えるのは貴方しかいないわ……」

    さやか「あたしって、ほんとバカ……」ガクガク

    ほむら「っ……しっかりなさい!!」パァンッ

    さやか「痛っ!?」

    ほむら「皆ね!貴女の為に傷ついたの!!貴女の為に頑張ったの!!全部貴女を取り戻すため!!!」

    ほむら「馬鹿なら馬鹿らしく!!生意気に後先の事なんか考えてないで!!」

    ほむら「今自分に出来ることだけを考えなさい!!馬鹿さやかっ!!!!」

    さやか「……暁美さん……!」

    さやか「……もう、バカバカうるさいっての……!!」


    399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:11:33.03 ID:vRL2bZ060

    オクタヴィア「……」ジャキンッ

    さやか「魔力は殆ど残ってない……あるのは置き土産の剣だけ、でもやるしかないね」ジャキッ

    ほむら「さやか、私の手を握って」スッ

    さやか「う、うん、暁美さん」ギュッ

    ほむら「私は貴女をさやかと呼ぶ、だからほむらで良い」ズズズッ

    さやか「な、なにこれ!?魔力が溢れてくる!?」ブワッ

    ほむら「この魔力があれば貴女の魔法、使えるでしょう?」

    さやか「……!ありがとう、ほむら!」

    ほむら「治しかけの私の傷、責任持って最後まで治してね。お礼はするから」

    杏子「おい、あたしのも持ってってくれよ!」

    まどか「マミさんたちのも!」

    さやか「もちろん!こんだけ魔力があれば……皆の傷、恭介の傷、仁美の傷……」キュウウウ……

    さやか「あんたとあたしが付けた傷!!全部全部!刃に変われえええええ!!!」パアアァァァァァッ

    オクタヴィア「……」ズパァァッ

    さやか「スクワルタトーーーーーレ!!!!」ズバアアアアァァァァッ


    400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:16:28.71 ID:vRL2bZ060

    さやか「……っ」ガクンッ

    オクタヴィア「……」ズズズッ

    さやか「……あんたの負けだよ、オクタヴィア」

    オクタヴィア「……」ドッパアアアァァァァンッ・・・コロン

    まどか「やったあ!!さやかちゃん!!」

    杏子「良く戻ってきた!さやかぁ!」ダキッ

    ほむら「よくやったわね」ギュッ

    恭介「……ん、あれ?君は鹿目さん?……と、貴方はいつかの!?」ハッ

    まどか「うぇ!?上条君気が付いたの!?……さやかちゃん隠れてっ」ボソッ

    さやか「ど、どうしよっ、変身解けないじゃん……!」カクレッ

    杏子「やば、一回解いたから早いのか……ほむらってのも隠すの手伝え」ボソッ

    ほむら「ええ……さやか、これ被るといいわ」ボソッ・・・ポンッ

    さやか「ええ?これって……マギ仮面じゃん。前から思ってたけどシュミ悪いよこれ」コソコソ

    ほむら「余計なお世話。というかマギ仮面て何よ?さ、他人の振りなさい!」スポン

    恭介「あれは夢じゃなかったんだ……さっきの黒いのも貴方が倒したんですよね?」


    403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:20:59.17 ID:vRL2bZ060

    さやか「そっ!そうとも!私が全て解決した!!」

    杏子「なんか声色かわってね?」ボソッ

    まどか「さやかちゃん器用ー」ボソッ

    恭介「さやかは!?さやかは無事なんですか!?」

    さやか「もちろんだ!彼女は今別の場所で救出されている!」

    恭介「よかった……ありがとうございます!!僕の大切な人なんです!!」

    さやか「……そ、それは良かった。では!」タタッ

    恭介「ま、待ってください!!せめて名前を!!」ガシッ

    さやか「えっ!?ちょ……離してっ」

    杏子「あ、素の声」

    恭介「あ、あれ……貴方もしかして……」

    さやか「やば……その!わ、私は!!」

    恭介「女性の方ですか?」

    さやか「……は?」

    恭介「ご、ごめんなさい!僕ずっと貴女の事、男だって思ってて……憧れてて……」


    406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:24:40.67 ID:vRL2bZ060

    さやか「い、いや……やっぱりそうだよね、あたし女には見えないよね……あはは」シュン

    恭介「ごめんなさい!そうじゃないんです!その、あんまりかっこいいから僕が勝手に男だと……」

    さやか「……幻滅したでしょ?こんな男女みたいなのが、憧れの人で……」

    恭介「まさか!男女で何がいけないんですか!」

    さやか「えっ……?」

    恭介「かっこいい女の人だって素敵です。幻滅なんてするはずがありません!」

    さやか「……ありがとう、君のお蔭で私はこの後も戦える。では」タッ

    恭介「あ!名前!!」

    さやか「私はマギ仮面!この世の悪と戦う者!縁があればまた会おう!はっはっはっ」タッタッタッ

    まどか「いっちゃった……」

    杏子「なんだよ、マギ仮面て」ポカーン

    ほむら「さやか……やっぱり貴女は馬鹿だわ」ジトッ

    さやか「おーい、皆ー!」ヒョコ・・・タッタッタッ

    恭介「さやか!無事だったんだね!?」

    さやか「うん、なんだかよくわかんないけど仮面の人に助けられちゃってさ、あはは」


    407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:28:52.88 ID:vRL2bZ060

    夕方・学校

    仁美『本日の文化祭は終了致しました。ホールにて多少の計器トラブルはありましたが無事……』

    QB「あの後、文化祭を続けられて良かったね、皆」

    ほむら「さやかが壊れたホールも怪我人も全て直したもの」

    マミ「佐倉さんも無事だったし、本当に良かったっ」ギュウゥ

    杏子「おいおい、抱きつくなって」アセアセ

    まどか「ほむらちゃん、ほんとにありがとう、来てくれて」

    ほむら「感謝なら、杏子に。私をここまで連れてきてくれたの」

    杏子「ダメ元で声かけたら、協力してくれるってんだ。当然連れて行くさ」

    マミ「暁美さん、貴女やっと一緒に戦ってくれたわね。佐倉さんの事も名前で……」ホロリ

    ほむら「貴女達を見ていたら、少しおかしくなったみたいです。私」フフッ

    QB「おかしく、か。今まで散々ツンケンしてた方がおかしかったんじゃないかい?ほむら」

    ほむら「それについては謝るわ。ごめんなさい、皆」

    杏子「その言葉、特に仲悪かったさやかに……て、あいつどこいった?」

    マミ「……上条君と一緒なんじゃないかしら?皆、先に私の家に行きましょうね」ニコッ


    408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:33:31.82 ID:vRL2bZ060

    屋上

    仁美「……さやかさん、いらしたのですね」ガチャ

    さやか「うん、話があるからね。仁美」

    仁美「結論を聞かせて頂けるのですか?」

    さやか「そっ……あたしは恭介が好き。仁美に負けないくらい、大好き」

    さやか「だから、正々堂々勝負!受けて立つよ、仁美!これから同時に告白して……」

    仁美「それでこそ!私の大好きなさやかさんですわっ!!」バッ

    さやか「ちょ……だ、抱きつかないでよ、今から恭介来るんでしょ?あらぬ勘違いを……」

    仁美「上条君?彼ならもう帰りましたよ?」

    さやか「は……?え、だってあんた告白するって……」

    仁美「ええ、もう終わりましたわよ。私の大好きなさやかさん?」

    さやか「な、なんじゃそりゃー!?仁美!あたしはそんな趣味ないって!!」

    仁美「何を勘違いされているのですか、私は上条君をお慕いしています。正々堂々奪い合いはこれから」

    さやか「正々堂々奪い合いって……あんたまさか、それする為にあんなこと言ったの!?」

    仁美「うふふ、どうでしょう?さやかさん、私負けませんからね」ニコッ


    410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:43:30.20 ID:vRL2bZ060

    マミの部屋

    さやか「ふいー……酷い目にあったもんだ」ガチャ

    杏子「そりゃこっちの台詞だっての」

    マミ「美樹さん、お帰りなさい!どうだった?楽しめた?」ニコニコ

    まどか「さやかちゃん、ほんとに戻ってきてくれてよかったよぉ!」グスグス

    ほむら「酷いのは貴女のネーミングセンスよ、さやか」

    QB「遂に五つのソウルジェムが揃ったのに、今一まとまりがないなあ、君たちは」

    マミ「じゃあ、まずは暁美さんが仲間になった記念パーティーよ!はい、ケーキ配って」

    ほむら「!……ケーキ!」ピクッ

    まどか「わー、おいしそうっ」

    杏子「なんだなんだ、随分豪華じゃねーか、うまそっ」

    さやか「マミさーん、さやかちゃんの復活パーティーはー?」

    QB「パーティーも良いけど、少し話をしよう。食べながらで良いからさ。君について教えてよ、ほむら」

    ほむら「……!」モグ・・・

    QB「君は魔法界の人間だよね?それが何故この世界にいるのか、何者なのか、話してほしいんだ」


    412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:47:47.24 ID:vRL2bZ060

    ほむら「そうね、話をしましょう。インキュベーター」

    まどか「い、いんきゅ……?」

    QB「僕の本名だよ、まどか。正確に言うと魔法生物学的な分類名さ」

    さやか「キュゥべぇ!あんたそんな名前だったの?」

    杏子「いん、きゅーべー、たー、でキュゥべぇか」

    マミ「カッコいいわ!!なんでそんな素敵な名前を隠してたの!?」キラキラ

    QB「なんだかインベーダーみたいで聞こえが悪いからね。君達に警戒心を持たれても困るし」

    マミ「そうかしら、とってもカッコかわいいわよ?インキュベーター!」

    QB「やめてよ、その呼び方。改めて呼ばれると、我ながらホントに侵略しに来た敵みたいだ」

    ほむら「では、キュゥべぇと呼ぶわ。まず貴方、魔法界の姫マギカは知っているわね」

    QB「もちろんだよ!会ったことはないけど……」

    ほむら「でしょうね、私と貴方は魔法界では会っていないもの」

    QB「ええ!?ということは君は偽物じゃなくて……」

    ほむら「いえ、偽物よ。というよりマギカの影武者と言ったほうが正確かしら」

    マミ「お姫様の影武者……?」


    415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:03:09.98 ID:1/ZjsPaz0

    ほむら「王族ともなると敵が多く、本物の代わりに近しい魔力の素養を持つ影武者が必要なんです」

    ほむら「そこで選ばれたのが魔法界で孤児だった私。マギカと同じ教育、生活を得たわ」

    ほむら「でも扱いは所詮影武者。孤児上がりの私に王族の面々は冷たかった」

    ほむら「その中で一人だけ、マギカだけは私を家族と言ってくれた……嬉しかったわ」

    さやか「うわーなんか昼メロみたいな世界……魔法界ってもっとファンシーじゃないの?」

    QB「実際、この世界と大して変わりない。人なんてほぼ一緒さ、見ればわかるよね?」

    さやか「夢こわれるなー、全く」

    ほむら「その生活も長くは続かなかった。ソウルジェムが見滝原に飛んで行ってしまったから……」

    ほむら「王宮にあった二つのソウルジェムはマギカが引きとめたものの、魔女は復活してしまった」

    QB「復活……?魔女は発生するものじゃないのかい?」

    ほむら「……かつて大いなる魔女クリームヒルデが魔法界を襲った時、それに立ち向かった存在」

    ほむら「たった一つ、白のソウルジェムを持つ魔法少女マギカ。最初の魔法少女よ」

    ほむら「一方、クリームヒルデは手下に三体の強力な魔女を連れていた」

    ほむら「クリームヒルデを封じることに全ての魔力をつぎ込んだ初代マギカは、その三体も倒しきれず封印した」

    ほむら「ソウルジェムを五つに割り、赤青黄それぞれに三体の魔女を封じる結界を作らせたの」


    417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:07:28.04 ID:1/ZjsPaz0

    QB「つまり、その三つが結界を作れなくなり、三体が復活したんだね」

    ほむら「そういうことよ。残り二つはクリームヒルデを魔力から遮断する為の結界を作り」

    ほむら「その上に、王宮が建設された。そして代々マギカという名が受け継がれている」

    ほむら「これが、魔法界の魔女に関する歴史の全て」

    マミ「初代マギカはそのクリームヒルデという魔女を倒せなかったの?」

    ほむら「命を懸けても、魔力を奪い封じるのが限界だったようです」

    まどか「命をかけてって……死んじゃったの?その人?」

    ほむら「っ……わからない、行方不明になったとだけ文献に残っていたわ」

    マミ「そんな強力な魔女が現れたらどうしたら……」

    ほむら「それを阻止する為に魔女と戦わなければなりません。魔女の目的はクリームヒルデの復活」

    ほむら「魔力を遮断する結界が無くなった今、魔女はクリームヒルデに魔力を捧げられる」

    ほむら「ただ、クリームヒルデを覚醒させるには魔法界中のエネルギーでも足りなかった」

    QB「そこでこの世界に目がつけられたという訳か」

    ほむら「ええ、マギカと私は魔女と戦ったけれど、その三体を止める事は出来なかった」

    ほむら「この世界に魔女が来る事を許してしまった。ごめんなさい」


    418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:12:29.92 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「そんな!ほむらちゃんのせいじゃないよっ」

    マミ「そうよ、貴女は全力で戦ったんでしょう?」

    ほむら「……いえ、私は逃げました。失う恐怖に負けて戦えなくなってしまった」

    ほむら「そんな私を見かねて、マギカは私をこの世界に逃がしてくれた」

    ほむら「でもそれは、私がマギカを見捨てたのと同じ事。ずっと一緒に戦ってくれたマギカを……」ギリッ

    さやか「そういうことだったんだ……」

    ほむら「もう二度とあんな思いはしたくない。だから私は一人で戦う事に決めたの」

    杏子「でも、何もそこまで徹底しなくたっていいじゃねーか」

    ほむら「仲間になれば、また同じ事が繰り返されるかもしれない。それが堪らなく怖い……」

    ほむら「それに仲良くなってしまったら……」

    杏子「たら、何だ?」

    ほむら「魔法界への思いが鈍ってしまう……私はこの世界にいても良いんだって、そう思ってしまう……」

    ほむら「そんな自分が……許せないの……甘い夢に甘えて、また逃げようとする自分が……」

    まどか「……ほむらちゃん……かわいそうだよぉっ!!」ギュウゥゥッ

    ほむら「!?……まどか」


    420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:17:40.60 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「ずっと一人で戦って、辛かったよね、痛かったよね……!?」ギュウウ

    ほむら「……ええ、辛かった。痛かった。でもね、自分で選んだ道だから苦心するのは当然なの」

    さやか「そんなあんたが、今じゃ仲間になってくれた」

    ほむら「それは貴女のせい、とでも言えば良いのかしらね。さやか」フッ

    さやか「え?あ、あたし?」

    ほむら「低い可能性にも関わらず、貴女を救おうとする皆の強さ。可能性を覆し、貴女を救いだ出したその強さ」

    ほむら「それを見ていたらね、甘えじゃなく、賭けてみたくなったのよ。夢に」

    さやか「な、なんか恥ずかしいね、そこまで言われるとさあ」

    ほむら「それだけじゃないわ。貴女達は力を合わせて、今まで誰にも出来なかったことをやった」

    ほむら「三体の魔女の内、二体を倒したのだから……!」

    マミ「もしかして、今回の魔女は封印されていた魔女だったの?」

    ほむら「ええ、さやかに取り憑いたのはオクタヴィア。青のジェムに封印されていた魔女」

    ほむら「そして前回私が倒した魔女がシャルロッテ。黄色のジェムに封印されていた魔女よ」

    さやか「確かに、どっちも今までのに比べて手強さが段違いだった……」

    ほむら「それでも貴女達は倒した。協力することが貴女達の強さ。それは初代マギカにも出来なかった事よ」


    423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:22:00.97 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「あ、そういえばその魔女たち、わたしを毎回おひめさまと間違えたんだけど……」

    ほむら「それはそうよ、貴女、マギカにそっくりだもの。私も初めて会った時驚いたわ」

    さやか「それでみょーにまどかに馴れ馴れしかった訳だ。このさやかちゃんを差し置いてっ」

    ほむら「……そう、かもね。それに、まどかのソウルジェムは、元々マギカの物」

    まどか「うぇ!?わたしのソウルジェムが!?」

    ほむら「残った二つのジェムでマギカと私は変身し、戦ってきた」

    ほむら「恐らく、魔女に完全に負ける前に、マギカはジェムをこの世界に飛ばしたのね」

    QB「それを追いかけて僕がこの世界にやってきた。そしてそれがまどかに渡された……」

    マミ「奇しくも姫の面影を鹿目さんに……これは運命よ!そうに違いないわ!!」

    杏子「うんめーって、単に他人の空似じゃねーの?」

    マミ「いえ!これはきっと運命!鹿目さんだけじゃない!」

    マミ「私達は円環の理に導かれて約束の地ミタキハラに集った、伝説の戦士の再来なのよっ!!」キラキラ

    杏子「何だ、円環の理て」ビシッ

    ほむら「……マミさん、こんな人だったかしら、まどか?」ジトッ

    まどか「うんっ、ほんとはとっても可愛い人なんだよ、マミさんって」


    424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:26:30.11 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「我ら魔法少女の敵は残存が一!輪廻の魔女ウロヴォロス!」

    マミ「一騎当神たるこの力で、魔法界、いえ、全ての世界の救い手となるのよ!!」キラキラ

    杏子「おーい、マミ。かえってこーい。うろぼろすってなんだー」

    ほむら「マミさん、最後の魔女はそんなのではありませんよ。赤のソウルジェムに封じられたその名も」

    ???「ワルプルギス」

    ほむら「そう、ワルプルギスよ。なんだ、知っているんじゃない……っ!?」

    ほむら「何故その名を知っている人が!?」バッ

    ワルプルギス「キャハハッ!そりゃ、自分の名前だからねぇ」ズズッ

    まどか「天井に……逆さに立ってる、女の子……!?」

    マミ「あ、貴女いつの間に!?誰なの!?」バッ

    さやか「あんたも魔女だね!?」ザッ

    杏子「そっちからお出ましとはいい度胸じゃねーか!」ザッ

    ほむら「ワルプルギス……!!」ギリッ

    ワルプルギス「まぁまぁ、そういきり立つんじゃあないよ。今日は戦いに来た訳じゃない」


    429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:31:36.80 ID:1/ZjsPaz0

    ほむら「そっちにその気がなくたって、こちらはその気なのよ……!!」ギロッ

    ワルプルギス「戦うにしたって、今のアンタ達は全員魔力不足さ。変身出来ないだろう?」

    ほむら「っ……」

    ワルプルギス「オクタヴィアとの戦い、劇的だったじゃないか!感動したよ、涙出そう!」パチパチ

    ほむら「そんな無駄話をしに来たの!?目的を言いなさい!!」

    ワルプルギス「全く、余裕がないねぇ……アタシは、告知と交渉に来たのさ」

    マミ「告知と……交渉?」

    ワルプルギス「悪い告知と、良い交渉があるよ。どちらから聞きたい?」

    杏子「ちっ……悪い方から聞かせな」

    ワルプルギス「魔法界と見滝原を繋ぐ扉がもうすぐ閉じる。もってあと三日と少し」

    ほむら「何ですって!?どうして!?」

    ワルプルギス「そんなのアタシに聞かないでおくれよ、最近になって勝手に閉じてきたのさ」

    マミ「願いを叶え終ったから……見滝原に五つのジェムが揃ったからよ、きっと……」ポツリ

    杏子「そうか、親父からあたしがジェムを受けとった時から……」

    ワルプルギス「という訳で悪い告知はお終い。良い交渉に移ろうかねぇ」


    432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:38:03.20 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「扉も閉じることだし、アタシは魔法界へ帰ろうと思う訳さ」

    まどか「うぇ……!?帰っちゃうの……?」

    ほむら「どういうこと!?貴女達魔女はクリームヒルデの復活を……」

    ワルプルギス「もちろん諦めちゃいないよ?ここからが交渉さ」

    ワルプルギス「ソウルジェムを魔法界に返すことを諦めるなら、アタシは大人しく帰ろう」

    ワルプルギス「もうこの世界に手は出さない事を誓おうじゃないか」

    ほむら「それ……魔法界を見捨てろというの!?」

    ワルプルギス「話を最後まで聞きなよ。魔法界の生物にも感情を戻してやっても良いんだ」

    さやか「どういう風の吹き回し!?信用できるわけないじゃん!」

    ワルプルギス「扉が閉じてしまったら感情の供給源がなくなるからね、その対策さ」

    ワルプルギス「その感情を集め、クリームヒルデ様を復活させる。永い永い時間をかけてね」

    マミ「魔法界の生物を家畜化する気……!?」

    ワルプルギス「物は言い様さ、期限付きで平和を与えてやるって言ってるんだよ」

    ほむら「詭弁だわ……!」ギリッ

    ワルプルギス「この世界は救われ、魔法界も一時的に元に戻る。悪い話じゃない筈だがねぇ……」


    434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:42:25.31 ID:1/ZjsPaz0

    杏子「しっかしなんで今になって……今まであたしらがやったことは無駄だってのか?」

    ワルプルギス「無駄なもんか、魔女にも余裕がない奴がいてねぇ」

    ワルプルギス「そいつを消してくれたお蔭で、この気の長い計画が実行できる」

    ワルプルギス「でもそれには、ジェムと、アタシの生存を知る者が邪魔だ」

    ワルプルギス「ジェムを集めて魔法界に帰ることを諦めてほしい、ホムラ」

    ほむら「そんな事……できる訳が……っ」

    さやか「この世界に手を出さないという確証もないよね?」キッ

    ワルプルギス「はぁ……分かってないねぇ魔法少女!アタシはね、この世は喜劇だと思ってる」

    ワルプルギス「何でも面白い方が良いのさ、だからクリームヒルト様を復活させたい」

    ワルプルギス「魔女の覇権だとか、魔女の理想の世界とかそんな大それた物を目指しちゃあいない」

    ワルプルギス「ただ!単純に!クリームヒルト様が様々な世界を蹂躙する姿を見たい!!」

    ワルプルギス「でも、もう魔法少女のと戦いは見飽きた。かつての魔法界でね」

    杏子「飽きたから、もう興味ないってことか……」

    ほむら「こんな奴に……こんな奴に魔法界は……マギカは……!!!」


    437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:46:54.89 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「ホムラ、マギカも元に戻るよ?約束しようじゃないか」

    ほむら「黙りなさい!!マギカは……私が戻る事を信じてくれた!」

    ほむら「貴女の思い通りにはならないわよ!!ワルプルギス!!!」

    ワルプルギス「良い表情するねぇ!でも、お友達は、どうだろうねぇ?」

    マミ「…………」

    さやか「…………」

    杏子「…………」

    まどか「…………」

    ほむら「皆っ……!?」

    ワルプルギス「クリームヒルデ様の復活は何百、何千年も先さ、魔法界だって当分平和だよ」

    ワルプルギス「ホムラ、安心してこの世界で暮らすと良い。こんな素敵な居場所があるんだからねぇ」

    ほむら「そんな……こと……っ」

    マミ「っ……馬鹿にしないで!!そんな条件飲めると思っているの!?」

    さやか「もう魔女の言葉なんて聞かないんだ!!あたしはほむらの味方だから!!」

    杏子「ここまで人心惑わせといて、はいそうですかってできる訳ねーだろ魔女野郎!!」


    439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:51:13.67 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「!……さぁ、お姫様の偽物ちゃんは?」

    まどか「……ゆるせない……ほむらちゃんの世界を……そんな理由で……」

    まどか「ぜったいにゆるせないっ!!」バシュウッ

    ワルプルギス「おっと、魔力がまだ残ってるとは驚いた!思わず引いちゃったよ!」ズザッ

    ほむら「皆……!交渉は決裂よ!ワルプルギス……!!」ギロッ

    ワルプルギス「そうかい。じゃ、アンタ達はアタシと戦うってことで良いんだね?」ズワワッ

    マミ「勿論よ!私たちは伝説の魔法少女の再来!魔女なんかに屈しないわ!!!」バッ

    ワルプルギス「んー!!いい見得切るねぇ!!良いよ良いよ!!」

    ワルプルギス「決して受け身じゃなく、自らの意志で戦う道を選んだ魔法少女!!」

    ワルプルギス「新しいねぇ……これを叩き潰すのが面白いんだ……!!」ズワワッ

    ほむら「!?やはり今潰す気!?」

    ワルプルギス「おっと失礼。今のは開演十分前のブザーってところさ」

    ワルプルギス「変身も出来ない小娘なんて、叩き潰したところで何も面白くないからねぇ」

    ワルプルギス「幕開けは三日後の零時丁度!扉が閉じる直前ギリギリまで魔力を回復させたげるよ!」

    ワルプルギス「それでは、開演まで今暫くの日常を。キャハハハハハ……」シュンッ


    440: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:55:44.02 ID:1/ZjsPaz0

    ほむら「……行ったわね。皆、ありがとう!こんな頼もしい……」

    杏子「っふはー!!ビビったぁ!!」ドサッ

    さやか「ほんとだよ!何あの魔力!?足ガックガクだぁ」ドザッ

    マミ「……」フラッ・・・バタン

    まどか「うぇ?ああああ!マミさん気絶してる!!」

    杏子「さっきまで一番威勢良かったのにか!?」

    さやか「マミさーん!起きてよっ!」ペシペシ

    マミ「う……ん……っ魔女ワルプルギス!!かかって来なさい!!この運命に導かれし巴マミが……」

    まどか「もういっちゃっいましたよ、マミさん!おちついてーっ」アセアセ

    ほむら「と思ったけれど、やはりそうよね。夢を見過ぎたわ」

    さやか「あれ?そういえばキュゥべぇは?」

    QB「…………」ガクガクブルブル

    杏子「あそこでしっぽだけでてるのがそうじゃね?」

    マミ「……あらあら、キュゥべぇったら弱虫さんね」

    QB「う、うるさいな!あんなの僕みたいなのに耐えられる訳ないってば!」ガクガク


    442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:01:47.24 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「三日後に、さっきの魔女と総力戦になるのね」

    杏子「それまで回復しろだとさ、よゆーかましやがって」

    まどか「でも魔力なんてどうやって回復したらいいんだろ」

    さやか「確かに、意識してなかったよね、今まで。キュゥべぇ、知ってる?」

    QB「魔力は感情から生まれるんだ。普通に生活してればジェムに溜まっていく筈だけど……」

    マミ「今回は時間がないわね……変身して戦えるまで行くかしら」

    ほむら「私に考えが。これから三日間、貴女達は普通に過ごし魔力を蓄える」

    ほむら「私も魔力を蓄えるけれど、変身は目指さない。戦闘直前で貴女達四人に魔力を譲渡する」

    まどか「それって、まさか前にペットショップで……」

    さやか「今日あたしにしてくれた、あれ?」

    ほむら「ええ、私は魔法生物。触れてさえいれば魔力を急速に充填できる」

    QB「なるほど、君の様な高い魔力の塊が触れることは、外部バッテリーを繋ぐようなものだからか」

    マミ「でも、折角五つのジェムが揃ったのに……暁美さんは……」

    ほむら「このままでは全員変身できません。特に私は回復には程遠いんです……」

    ほむら「ですから、私の魔力で戦ってください。これで、一緒に戦うことになりませんか?」ギュッ


    445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:06:57.46 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「魔力は感情から生まれるなら、いっぱい笑ったり、泣いたりした方が良いのかな?」

    ほむら「そうね、どちらかと言うと明るい感情のほうが溜まりやすい傾向にはあるけれど……」

    さやか「じゃ、お笑いのDVDとか借りてこよっか?いつものショップで」

    杏子「エクソシスト借りようよ!ドキドキするからさ!」

    ほむら「人工的に作られたのはあまり……あくまで自然な感情が良いわ」

    マミ「自然な?……難しいわね」

    ほむら「そんな事ありません、お菓子を食べて幸せ、とか。家族と一緒にいられて嬉しい、とか」

    マミ「お菓子を食べればいいのねっ」

    杏子「なんだ、いつものマミじゃねーか」

    マミ「な、なによ佐倉さん!私がお菓子ばっかり食べてるみたいにっ」

    杏子「え?違うのかい?」

    マミ「違うわよぉ!失礼しちゃうっ」プンスカ

    さやか「あっはははは、杏子言い過ぎ!マミさんふくれてるじゃん!」

    マミ「ああああっふくれてるって言わないで!美樹さんっ」ジワワッ

    ほむら「ほら、自然に笑ったり泣いたりできる。これで良い……」


    447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:11:14.19 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「……ほむらちゃん。これから三日、わたしの家に泊まってほしいな」

    ほむら「急にどうしたの、まどか?」

    まどか「うぇへへ、ほむらちゃん言ったよね?家族と一緒にいて幸せって」

    まどか「マギカちゃんには敵わないけど、わたし、似てるみたいだから一緒に過ごせたら」

    まどか「ほむらちゃんの魔力もいっぱい回復できるかなって……」

    ほむら「まどか……!」

    まどか「あ、やっぱりダメかな?わたし偽物のおひまさまだし……」

    ほむら「私も、偽物の姫よ。まどか……ありがとう……!」ギュウゥッ

    まどか「……うぇへへ、よかった」

    マミ「もう、美樹さん酷いっ!!嫌いよ!!」

    さやか「はーいマミさん、ケーキどうぞ」

    マミ「……はぐっ……もうっ……失礼っ…………はぁ、おいしいぃぃ……」ニパーッ

    杏子「扱い慣れたもんだな、うちの子供らみたいだよ」ボソッ

    さやか「伊達に一緒にケーキばっかり食べてないからね」ボソッ

    マミ「さあ、皆!気を取り直してパーティーの続きよ!!いっぱいケーキ御馳走しちゃうっ!」パアァァ


    449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:17:19.58 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「ケーキ、美味しかったね。ほむらちゃん」

    ほむら「ええ、本当に……」ホッコリ

    まどか「うぇへへ、今日、お夕飯食べられないかも。あ、着いたよっ」

    ほむら「ここが……まどかの家」

    まどか「うん!遠慮しないで上がってね」ガチャッ

    ほむら「……」コクッ

    詢子「あー!まどかお帰り!遅かったじゃないかっ」

    知久「お帰り、ご飯もうできてるよ」

    タツヤ「まろかー」

    まどか「うぇ?お母さんこそどうしたの?こんな早く」

    詢子「会議が早く片付いてね。ん?その子は誰?」

    ほむら「……」オズオズ

    まどか「こ、この子はほむらちゃん。この前転校してきたんだけど、えと、家族が……」

    詢子「……一人暮らしなわけか。ふーん……」ジロジロ

    詢子「うん!この子はいい子だっ。おっし、何?うちで預かってあげればいいの?」


    450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:28:19.95 ID:1/ZjsPaz0

    知久「どうかな?僕の料理、口に会えばいいけど」

    ほむら「……美味しい!」パクッ

    詢子「アタシの胃袋捕まえた料理だよ、当たり前田のクラッカー」

    まどか「くらっかー?」

    タツヤ「くあっかーっ!」

    知久「ママ、それは流石に古いよ。ははは」

    詢子「何、今の若い子は言わないのか?クラッカー」

    まどか「うぇへへ、言わないよぉっ。ママ」

    ほむら「……まどか、家族ってこうなのね……」ポツリ

    まどか「……うん、そうだよ」

    ほむら「良かった、涙がなくって……もしあったら、ちゃんと喋れる自信ないもの」

    まどか「ほむらちゃん……」

    詢子「さ、ほむら!自分ちだと思って、もっと食べなっ!まだまだあるから」

    ほむら「……はいっ!」

    まどか「よかったね、ほむらちゃん……」


    453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:37:48.86 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「お風呂、二人じゃちょっと狭いねっ」

    ほむら「そうかしら、貴女細いから平気よ」

    まどか「ほむらちゃんだって!背中、流してあげるね」

    ほむら「……」コクッ

    まどか「!……ほむらちゃん、よく見ると傷だらけ……かわいそう……」

    ほむら「さやかの魔法は、治るだけで元に戻る訳じゃないもの。仕方ないわ」

    まどか「ずっと……戦ってたんだね……」

    ほむら「ええ、魔法界でも秘密裏に、マギカと一緒に……」

    まどか「魔法界でも、誰も知らなかったの?魔法少女がいるって」

    ほむら「最初の内はね。魔法少女がいるということは魔女が現れたということ」

    ほむら「不安を煽れば魔女が増長するだけだったから……」

    まどか「ほむらちゃん……頑張ったんだね」ナデナデ

    ほむら「……ええ」プルプル・・・

    ほむら「でもまだ、頑張らなきゃ……!」


    456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:45:12.62 ID:1/ZjsPaz0

    まどかの部屋

    まどか「マギカちゃんとも、一緒に寝てた?」

    ほむら「ええ、マギカが夜は怖いからって、良く潜り込んで来たわ」フッ

    まどか「そっか、じゃあ一緒に寝ようよっ。ベッド狭いけど……」

    ほむら「細いから、大丈夫」

    まどか「うぇへへ……なんだか恥ずかしいね。こんな、抱き合って寝るなんて」ギュ

    ほむら「そう?私は慣れたものよ。……懐かしい」

    まどか「どうかな?マギカちゃんみたい?」

    ほむら「そうね……貴女……マギカと同じ匂いがする……」

    まどか「うぇへへ、そっか」

    ほむら「すー……」

    まどか「……ほむらちゃん、おやすみ……」ナデナデ

    まどか「……すー……すー……」

    ――――――――――――――――――――――――――――――――


    458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:48:25.67 ID:1/ZjsPaz0


    ほむら「まどか……まどか!」

    まどか「うぇ……?あ、ほむらちゃんおはよ……」パチッ

    ほむら「お早う、起きて」

    まどか「起きない……すー……」

    ほむら「遅刻するわよ!」

    まどか「……遅刻!今何時!?」ハッ

    ほむら「七時」

    まどか「なんだ……あと三十分ねむれる……」

    ほむら「ほらっ!そんなだから貴女……マギカ!!」

    まどか「まぎ?……あ、やっぱりマギカちゃんもこうだったんだね?」

    ほむら「ご、ごめんなさい」

    まどか「本物もそうならしかたないよね……すー……」

    ほむら「まどか!まぁどぉかっ!!」グイグイ


    459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:57:31.43 ID:1/ZjsPaz0

    キーンコーンカーンコーン・・・

    まどか「うぇへへ、ほむらちゃんのおかげで今日は遅刻しなかったよ、ありがとっ」

    ほむら「ええ、良かったわね……」グッタリ

    和子「はーい皆さん!注目してください!昨日の文化祭は素晴らしかったですねーっ」

    和子「その中でも特に素晴らしかったのは、彼の演奏ですね!入ってきてくださーい」

    恭介「……皆、えと、ただいま」スタスタ

    和子「上条君が退院しましたー!拍手ー!」

    パチパチパチパチ・・・

    恭介「皆、拍手なら演奏を成功させてくれた志筑さんにしてあげてよ」

    仁美「か、上条君っ……」ポッ

    さやか「…………」

    パチパチパチ・・・

    恭介「そして……退院までずっと支えてくれたさやかに、これは僕から個人的に」パチパチパチパチ

    さやか「!……恭介!は、恥ずかしいやっちゃなもう!このキザ男!」カアァァッ

    恭介「見てよさやか、僕の手、良く動くようになったでしょ?……ありがとう」パチパチパチパチ


    461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:02:42.74 ID:1/ZjsPaz0

    放課後

    さやか「恭介!一緒に帰ろっ」

    仁美「上条君、宜しければ、帰り道ご一緒しませんか?」

    恭介「二人とも、僕もこれから誘おうと思ってたところだったんだ」

    さやか・仁美「え?」

    恭介「今から一緒に、病院に来てくれないかな?」

    さやか「病院に?」

    仁美「今から、ですか?」

    恭介「そう、是非二人に来てほしくて」

    さやか「うん、良いけどさ。ってかあたしにとってはそっちのが普通だし」

    仁美「では、三人で歩いていきましょう?」

    さやか「仁美、あんたリムジンは?」

    仁美「私、もっと世界を広げようと思いまして。この世界はハリボテではありませんもの」

    仁美「それに、さやかさんや上条君と一緒に登下校出来ますし。うふふ」

    さやか「なーるほどね!いい心がけだ、仁美!」グッ


    465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:11:30.50 ID:1/ZjsPaz0

    病院屋上

    恭介「えと、コホン。上条恭介スペシャルコンサートへようこそ」

    さやか「何をするかと思えば……とっことんキザだね恭介!」

    仁美「お客は私達二人だけですのね」

    恭介「君たちは僕の恩人だからね、志筑さんはチャンスを、さやかは癒しを僕にくれた」

    恭介「そして、もう一人僕には恩人がいる。勇気をくれた恩人が」

    恭介「今はどこにいるか分からないからせめて、彼女をイメージした曲を作ったんだ」

    恭介「やっと完成したから、恩人の君たちに一番に聞いてほしい」

    恭介「それに、なんだかここなら伝わる気がするんだ。あの人に僕の演奏が……」

    さやか「恭介っ……!」ジワッ

    恭介「では、始めます」ペコッ

    ~♪・・・~♪♪!!・・・~♪・・・

    仁美「切り裂く様な鋭さ……包み込む様な優しさ……相反する筈なのに調和が取れていますわ……!」

    さやか「ほんと、何この曲……凄すぎるよ……!」パアァァッ

    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:15:30.71 ID:1/ZjsPaz0

    杏子「……ん?」

    子ども1「きょーこ!どーしたのー?」

    杏子「お前たち、耳すましてごらんよ。ほら」

    子ども2「……あーっ!いつものばいおりんだー!」

    子ども3「このびょーいんのおんがくすきーっ」

    子ども4「きょうはながーい」

    子ども5「とまらないね、きょーこ!」

    杏子「……完成したんだよ。曲がさ」

    杏子「やっぱ安心する音だね、こりゃ」

    子ども1「わたしもばいおりんやりたーいっ!」

    子ども達「うん!やりたーいっ!」

    杏子「おいおい、うちにそんな金ねっての!」

    子ども達「えーーーーーっ」ブーブー

    杏子「あっはは、参ったな、こりゃ」


    468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:22:39.14 ID:1/ZjsPaz0

    ♪~・・・

    恭介「……ご清聴ありがとうございました」ペコ

    恭介「どう、だったかな?」

    仁美「素晴らしいですわ!!プロ顔負けの出来だと思います!!」パチパチパチパチ

    さやか「……っ」

    恭介「そ、それは言い過ぎだよ、志筑さん。……さやか?」

    さやか「あ、あれ……なんでだっろっ……さやかっちゃん……涙……止まんなっくて……」ポロポロ

    さやか「ごめんっね……おかっしいよね……こんなっ……ボロ泣きなっんて……」

    仁美「……さやかさん、素晴らしい物に感動するのは恥ずかしい事ではありませんよ」ギュ

    恭介「さやかがそんなに感動してくれるなんて……僕は本当に嬉しいよ!」

    さやか「……っはは……じゃ、おことっばに甘えて……今日はっ思いっきり……泣くよ……」

    仁美「悔しいですわね、さやかさん。上条君、勇気の恩人の事をお慕いしています」ボソッ

    仁美「曲を聞けば一目瞭然ですわ。でも、諦めません。ね?」ボソッ

    さやか「おう!それとっ……っ曲は……聞くっものでしょうがっ……仁美っ」ボソッ

    さやか(ますます正体は明かせないや……正々堂々、だからね)


    469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:31:25.23 ID:1/ZjsPaz0

    翌日・放課後

    杏子「うお、さやか!今日目ぇ赤いね、どうしたよ?」

    マミ「大丈夫?」

    さやか「いや、ちょっとね……平気です」

    杏子「おいおい、こんな大事な時期にフラれたのか?そういうのは生きて帰ってから」

    マミ「ま、まさか生きて帰ってきたら付き合ってとか言ってないでしょうね!?それは駄目よ絶対!」

    さやか「だから告白じゃないって!!」カアァァッ

    杏子「そっかい、なら良いんだけどさ。じゃあたし帰るから」ヒラヒラ

    マミ「美樹さん、気長に行くのよっ。それじゃあね」グッ

    さやか「全く、あの二人はなんだかなあ……」

    マミ「それじゃ、佐倉さん。また明日ね」スタスタスタ

    杏子「おう、また明日」タッタッタッ

    杏子「明日……明日の深夜か……」


    472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:37:14.72 ID:1/ZjsPaz0

    教会

    杏子「なあ、親父」キイィ・・・

    杏父「ん、杏子か。どうしたんだい?何か用かい」

    杏子「……その……母さんの話なんだけどさ」

    杏父「母さん、か」

    杏子「……どんな人だった?」

    杏父「そりゃあもう素敵な人だったよ。まさに聖母マリア様のような人だった」

    杏子「シスターやってたんだっけ、母さん」

    杏父「そうだね、恥ずかしい話、私は一目惚れして、近づきたくて神父を目指したんだ」

    杏子「なんじゃそりゃ!それでも聖職者かよ!」

    杏父「ははは、愛に生きたんだ。主もきっとお許しになるさ」

    杏子「物は言い様だなあ……」

    杏父「母さんはね、遺言でも、世界中の人々を愛してと言っていた。愛に溢れた人だったよ」

    杏父「でも私はそれに忠実に生きようとして……愛の向きを少し違えてしまった」ギュウウ

    杏子「お、おい親父!?抱きつくのは恥ずかしいって……」


    474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:46:19.28 ID:1/ZjsPaz0

    杏父「私は世界を愛する代わりに、杏子に愛を注いでやれなかった。寂しかったろう」ギュウゥゥ

    杏子「親父……」

    杏父「どうか……どうか私を許しておくれ……杏子……済まない……」ブルブル・・・

    杏子「…………貴方の罪は神の御前において全て許されました」ナデ・・・

    杏子「父と、子と、精霊の御名において……アーメン」スッ

    杏父「杏子……それは……!」

    杏子「いや……あたしさ、シスター目指してみよっかなって……母さんみたいに」

    杏子「親父と一緒に働けるしさ、これなら、いつでも愛せるでしょ?」

    杏父「ああ!杏子!!流石私の娘だ!!」ギュウウゥゥッ

    杏子「ちょっ……親父ギブギブ!!」バンバン

    杏父「いやー感激だ、杏子が私と同じ聖職者を目指してくれるとは……!」パッ

    杏父「でも、聖職者たるものその言葉遣いは頂けないな。父さんと」

    杏子「え!?そ、そんなの恥ずかしくって……ああ、全く……と、父さん」

    杏父「流石私の娘だ!!素直でよろしい!!」ギュウウゥッ

    杏子「だぁかぁらぁ!抱きつくなっての!!」ジタバタ


    477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:53:24.93 ID:1/ZjsPaz0

    マミの部屋

    マミ「そっか……うん……やっぱり……うん、良いの……はい、それじゃあね」ピッ

    マミ「はぁ……」

    QB「ご両親……今日も帰れないって?」

    マミ「ええ、残念。明日は……っ」

    QB「ま、マミ、一緒にケーキを食べよう!元気が出るよ!」

    マミ「そうね、キュゥべぇ……元気出さなきゃ」ニコ・・・

    QB「ほら、このシュークリームすごく美味しいよ!!」

    マミ「……キュゥべぇ、貴方がいてくれるから最近ね、もう寂しくないの。本当にありがとう」

    QB「何言ってるんだ、マミ。君こそ僕に良くしてくれる」

    マミ「ええ、私、貴方の事大好きだもの」

    QB「情熱的な告白をありがとう、マミ。さ、シュークリーム食べて!」

    マミ「いただきますっ……うん……おいしいぃ……」ニパーッ

    QB「やっぱりマミはその笑顔が一番だねっ」


    480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:56:38.01 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「明日で、全てが終わるのね」

    QB「そうだね、君たちには驚かされっぱなしだった。短い間だったのに、なんだか懐かしいよ」

    マミ「本当ね。こんなこと言うと不謹慎かもしれないけれど、貴方がこの世界に来てくれて良かった」

    マミ「本当の私を見てくれるお友達がたくさん出来たもの……ありがとう」

    QB「僕は何もしていないよ、強いて言うなら円環の理の導きじゃないかな」

    マミ「分かってきたわね、インキュベーター!」

    QB「だからその呼び方やめってってば」

    マミ「うふふ、かっこいいのに……こんな会話ができるのも明日で最後かしら」

    QB「マミ……」

    マミ「どうしてかしら、甘い物で幸せになるのに……どうして……」シュン

    QB「……マミ、実はね、僕はただ魔女が恐ろしくて魔法界から逃げてきただけなんだ」

    QB「偶然、ピンクのソウルジェムが見滝原に飛び立つところを見て、使命感を持っただけで」

    QB「それまでは、魔女に気づかれぬよう、情報だけを集め、隠れて生きてきた」

    QB「そんな僕には、ほむらのように待ってくれている人はいない」

    マミ「キュゥべぇ……」


    481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:01:29.62 ID:1/ZjsPaz0

    QB「だから……君さえよければ、僕はこの世界に残るよ……!」

    QB「例え扉が閉じても、君と暮らせるなら、またこうやって話せるなら」

    QB「僕はそれでも構わないと思う」

    マミ「ほ、本当に……!?」ジワッ

    QB「うん、それにキャットフードは魔法界じゃ売ってないからねっ」

    マミ「……ふふっ、キュゥべぇ!決め台詞がそれじゃ折角の感動が台無しよっ」ポロ・・・

    QB「じゃあしっかり決めさせて貰おうかな」

    マミ「どうぞっ」

    QB「マミ、この戦いが終わったら一緒むぐっ!?」グイッ

    マミ「キュゥべぇ!その台詞は絶対に駄目!!めっ!!」

    QB「きゅっぷは!そうなのかい?こっちの世界は良くわからないな」

    マミ「これから覚えていけばいいじゃない」

    QB「……うん。これから、だね」

    マミ「これから、よ」ニコッ


    483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:09:07.23 ID:1/ZjsPaz0

    翌日・深夜

    ズズズズズズッ・・・

    ほむら「まどか、始まったわ。今よ」コソコソ

    まどか「うん、いこう!急がなきゃ!」コソッ

    詢子「おい、不良娘ども」

    まどか「ママ……!?」

    ほむら「……!?」

    詢子「こんな時間にどこに行くってんだ?外は嵐だってのに」

    まどか「ママ、何ともないの!?タッくんは!?」

    詢子「何が?タツヤも普通に寝てたよ」

    ほむら「エネルギー吸収の影響を受けていない……!?」

    まどか「どうしようほむらちゃん……早くいかないとみんなが!」

    詢子「何コソコソ話してんだよ?どこに行くんだって聞いてんだ」

    まどか「……説明してる時間がないの!!お願い、いかせてっ!!」

    詢子「馬鹿言うな!こんな時間に、しかも嵐ん中、娘を外に行かせる親なんている訳ねぇだろ!!」


    484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:13:31.43 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「ママ!!もう時間がっ!!このままじゃみんながっ!!」ジワッ

    ほむら「……まどか」ギュッ・・・ジッ

    まどか「ほむら、ちゃん?………………うんっ」コクッ

    詢子「ほむら、アンタがうちのまどかを誑かしたのか?良い子だと見たんだが、とんでも」

    まどか「ママ!いまから起こること、しっかり見てて!!」キッ

    詢子「な、なんだよ、まどか。アンタそんな顔いつ出来るように……!?」

    まどか「…………っ変身」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    まどか「心を染める愛のピンク、魔法少女まどか」キュピーンッ

    詢子「おいおい、なんの冗談だ……まどか、なのか!?」

    まどか「そうだよ、ママ。わたし、魔法少女やってるの」

    詢子「魔法少女ってアンタ……ファンタジーの世界じゃないんだから……」

    まどか「でも現実に確かにあるんだよ!見て!」キュピーンッ・・・ポンッ

    まどか「この弓矢で、人の心を食べる怪物、魔女を倒してるの」

    まどか「わたしの話、信じてくれる?ママ」


    486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:22:20.19 ID:1/ZjsPaz0

    詢子「……アタシは、目で見たもんは信じる主義だ……」

    まどか「じゃあママ、聞いて!今見滝原にとっても強い魔女が来てるの!!この嵐もきっとそのせい!!」

    まどか「今すぐわたしとほむらちゃんが行かないと、人の心がみんな食べられちゃう!!」

    まどか「この世界がめちゃくちゃにされちゃう!!」

    まどか「ほむらちゃんの家族も助けられなくなっちゃう……!!」ポロッ

    まどか「他のみんなが……友達が……魔女にやられちゃう……!!」ポロポロ・・・

    まどか「だから……いかせてっ!!!!」ボロボロ・・・

    詢子「……なんつー顔するんだよ、まどか……」

    詢子「……一つだけ聞かせな。何で黙ってた?」

    まどか「それは……ママやパパに心配かけたくなくて……」

    詢子「っ馬鹿野郎!!」パシーンッ

    まどか「いっ!!」ヨロ・・・

    詢子「怪物と戦うなんざ安全な筈がねぇ!!そこでアンタが大怪我したら!死んだら!」ガシッ

    詢子「何も知らされてないアタシらがどう思うか考えなかったのかよ……!!」ギュウウゥゥゥッ

    まどか「ママ……ご……ごめんなひゃいぃ……」ボロボロ・・・ギュウウゥゥゥッ


    487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:31:47.86 ID:1/ZjsPaz0

    詢子「アンタらが行かなきゃ大変なことになんだろ!?おっし、早く行け!!」バッ

    まどか「ママ、ありがとう!!」ダッ

    ほむら「安全な場所に避難していてください……!」ダッ

    詢子「ただし!てめーの命はてめーだけのモンじゃねぇからな!!忘れんなぁ!!」

    詢子「分かったら行けええええっ!!魔法少女コンビ!!!」

    まどか「うん、いってくる!!」

    ほむら「分かりました!!」

    まどか「ほむらちゃん、急ごう!!」トテトテトテッ

    ほむら「ええ……まどか、頬、痛くない?」

    まどか「痛くないよ……あったかい!」

    ほむら「……やっぱり家族って、良いわね……!」

    まどか「取り戻そう!ぜったい!」

    ほむら「ええ!!」


    489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:42:22.72 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「みんなー!!」

    マミ「良かったわ、鹿目さんと暁美さん!来てくれたっ」

    さやか「もう!おっそーい!!何してんのさ?まどかっ、ほむらっ」

    杏子「てか何先に変身してんだよ、まどか!ずりーぞ!」

    QB「ほむら!皆に魔力を!」

    ほむら「ええ、皆、手を繋いで」ガシッ

    まどか「すごい!まだまだ魔力が流れこんでくる!」ガシッ

    マミ「ありがとうね、暁美さん!!」ガシッ

    さやか「これだけあれば変身どころかどんな傷だって治せる!!」ガシッ

    杏子「きたきたきたきた!!みなぎってきたああああああっ!!」ガシッ

    ―――――――――ズッ・・・ワワワワワワワッ

    QB「ひっ……この魔力は!!」

    ワルプルギス「ただ今、当劇場は開演時間を迎えました。本日の公演内容は”魔女と魔法少女”」ズズズッ

    ワルプルギス「自ら戦い、滅び行く道を選んだ少女の喜劇物語に御座います……請う、ご期待」クルンッ

    ワルプルギス「なお、公演中のご退場等はお控え頂きますよう……お願い申し上げます」シュタッ・・・ペコリ


    491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:54:45.00 ID:1/ZjsPaz0

    ほむら「今日はきちんと地面に立った……本気ね」

    ワルプルギス「本気には本気で応えないと、役が喰われるだろう?」

    杏子「よっしゃ、行くぞ!!」

    さやか・杏子・マミ「変身!!」

    キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ

    さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!!」シャキーンッ

    杏子「心を燃やす情熱の赤!魔法少女杏子!!」シュピーンッ

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!!」ティローンッ

    マミ「汝の在るべき姿に戻れ!グリーフシーーード!!」バッ

    ほむら「皆……あとはお願いね……!私は……」ガクッ

    QB「ほむら、安全な場所に移動を……」ダッ

    ワルプルギス「言ったはずだよ?ご退場はお控え頂くってさぁ!」パチンッ・・・ガチャンッ

    ほむら「これは、結界!?」

    ワルプルギス「舞台が広いと役者が潰れるからねぇ……役者は七人、小劇場が丁度いい」

    ワルプルギス「さ、幕を上げようじゃないか……!!!」


    492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:02:39.07 ID:1/ZjsPaz0

    杏子「先手必勝おおお!!」シュタッ・・・バキンッ

    ワルプルギス「速いねぇ……でも軽い」ベシンッ

    杏子「うわっ!?」ヒュンッ

    マミ「佐倉さん、私が張ったリボンを踏み台に!!そのまま加速!!」シュルルルッ・・・ビィンッ

    杏子「ナイス!熱き情熱、陽炎を呼べ!!」シュタッ・・・キュウウウゥゥ

    杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」ギュンッ・・・ジャキンッ

    ワルプルギス「!?っと危ない!人間パチソコに槍つけるたぁ、やるねぇ!!」

    まどか「ええぇぇぇいっ」ポカンッ

    ワルプルギス「槍はフェイク!本撃は拳かい!?こっちは重いねぇ……舞台に嵌っちまう」メリメリッ

    さやか「地面壊れた!癒した傷よ、刃に変われ!スクワルタトーレ!!」キュウウウ・・・ズバァッ

    ワルプルギス「面白いくらいの連携……これは……」

    ほむら「足元を固めたわ!これで動けない!リボンで拘束を……!」

    ワルプルギス「そうだねぇ、良い役どころ見つけるじゃないか!ホムラ!!」

    マミ「まかせて!」シュルルルルルッ


    494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:08:31.28 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「こちらも使ってみようか、仲間の力ってやつをさ」シュルルルッ・・・ガシッ

    マミ「!?リボンに何か絡んだ!?あれは……荊の蔓!?」

    まどか「あれって……!」

    ワルプルギス「ゲルトルート!!」

    マミ「それは私が倒した魔女の力!?何故貴女が……!?」

    ワルプルギス「なぁに、ただの演技だよ。演技。折角の最終決戦だ」

    ワルプルギス「これまでのあらすじ、なんてのが必要だと思ってねぇ……エリー!」ポンポンポンポンッ

    杏子「なんだ!?この光ってる箱どもは!?」

    まどか「……!みんなそれに触らないで!!ハコにされちゃう!!」

    さやか「じゃ、あたしと杏子は攻撃できない……」

    ほむら「まどか!フィニトラ・フレティアを拡散させて!」

    まどか「うぇええ!?そんなことできないよっ」

    ほむら「マギカにはできたのに……分かった、私に触れて。魔力コントロールは私が!」

    まどか「うん!愛する思い、矢になり届け!フィニトラ・フレティア」パシッキュウウゥゥ……シュババババッ

    ワルプルギス「箱を全て射抜くとは、素晴らしいコントロール!絵になるねぇ!!」


    496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:17:45.72 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「隙有り!!紡ぐ絆よ、魔弾を導け!!ティロ・フィナーレ!!!」キュウウゥ・・・ドウウウゥゥンッ

    ワルプルギス「エルザ!」ドポンッ・・・ボウンッ

    マミ「あれは病院の時の!」

    ワルプルギス「そろそろ足も抜かないとねぇ」ニュルン

    さやか「杏子!あたしたちの出番!!」シュタッ

    杏子「おうよ!!待ってた!!」ヒュンッ

    さやか「スクワルタトーレ!!」ズバアァァッ

    杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」ザシュザシュザシュザシュッ

    ワルプルギス「くっ……!?成程ねぇ、この体、刃物は効くんだったよ……!!」

    ほむら「まどか!矢で追撃!!」

    まどか「うん!!フィニトラ・フレティア!!」バシュウウウゥッ

    ワルプルギス「まずいねぇ、ギーゼラ!!」シュンッ

    マミ「外れたわ!!あの車輪は佐倉さんの時の……!」

    杏子「その速さは攻略済みなんだよっ!!」シュンッ

    ほむら「杏子!狙うのは車輪だけで良いわ!!」


    497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:23:22.86 ID:1/ZjsPaz0

    杏子「ったりめーだ!」バキンッ

    ワルプルギス「!?なんだこりゃ、車輪なくすとここまで体が重くなるか……!?」ガクンッ

    ほむら「皆、ワルプルギスは魔女の能力を模倣出来るけれど全容は把握できないみたい!見たままの知識しかない!」

    マミ「仲間を知ろうとしなかったのが貴女の敗因よ、ティロ・フィナーレ!!」キュウウゥ・・・ドウウウゥゥンッ

    ワルプルギス「くっ……イザベル!何か出ないものかねぇ!?」

    ―――――――――――ドウウウゥゥンッ――――――――――――――

    マミ「空中で相殺された!?一体何が!?」

    ほむら「今、ワルプルギスもティロ・フィナーレを放ちました!」

    ワルプルギス「模倣能力の模倣か、中々に面白い状況だねぇ」

    ワルプルギス「アルベルティーネ!……フィニトラ・フレティア」バシュウウウゥゥッ

    まどか「うぇえええ!?わたしの技だあぁっ!?きゃ!?」ペチンッ

    まどか「あ、あれ?痛くない……?」

    杏子「なんだ、ハッタリコピーじゃねーか!」

    ワルプルギス「フィニトラ・フレティア!」バシュウウウゥゥッ

    杏子「だからそんなハッタリきかね!?ぐああぁ!?」ドパアアァンッ


    499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:27:22.23 ID:1/ZjsPaz0

    さやか「何やってんのさ杏子!治すよ!?」ポウッ

    杏子「くっそ、ドジ踏んだ……!効くのと効かないのがあるよ、あいつのコピー!」

    マミ「だったらリボンで周りを囲って……偽物はリボンすら通過できないわ」

    ワルプルギス「籠城戦決め込むんなら閉じ込めてやるさ、ロベルタ!」パチンッ・・・ガシャーンッ

    マミ「なにこれ、檻!?」

    まどか「これ、ペットショップの時の……!?」

    ワルプルギス「キャットファイトならぬ、ドッグファイトでデスマッチなんてどうかねぇ?ウーアマン!」

    ズワワワワワワワワ・・・

    さやか「な、何?檻の中に……犬の化け物!?」

    ほむら「魔力で出来ているようね……」

    まどか「杏子ちゃん!このワンちゃんたちすっごく動きがはやいの!」

    杏子「任せとけ!!」シュタンッ

    まどか「ほむらちゃん、この前みたいにオリ、壊せないかな」

    ほむら「この前は大量に魔力をつぎ込んだから……今回もあれをやるには魔力が足りないわ」

    マミ「……私に考えがあるわ」


    500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:30:26.24 ID:1/ZjsPaz0

    QB「……」ガクガクブルブル

    マミ「キュゥべぇ、お願いがあるの」

    QB「な、何!?たたた戦えとか絶対無理だだだからね……」

    マミ「このリボンの切れ端、持って檻の隙間を抜けるの。抜けたらオリの骨にリボンを当てて」

    QB「そ……それだけ?本当にそれだけ?」

    マミ「貴方にしかできないわ、急いで!」

    杏子「くっそ!こいつら多い!誰か手伝ってくれ!」バキンッバキンッ

    ほむら「杏子が捕まえて、まどかにパス!まどかは殴るだけ!!」

    杏子「よっしゃ!まどかパス!!」バッバッバッ

    まどか「うぇええええ!?そ、そんないきなり!こっ、こないでぇ!!」ポカポカポカッ

    QB「まままマミ!準備おっけー……!」

    マミ「美樹さん、このリボン直して!全力で!!」

    さやか「了解!!癒した傷よ、刃に変われ……ってリボンが骨に伸びてく!?」キュウウゥ・・・バキンッ

    マミ「やっぱり、治す力に負けて骨が壊れたわね!?美樹さんあそこに今の傷を!!」

    さやか「マミさんあったまいーっ!スクワルタトーレ!!」ズバアアァァ・・・ドッパアアァァンッ


    502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:35:17.13 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「驚いた……あのオリを壊すとはねぇ……」

    ワルプルギス「魔法少女、予想以上に楽しめるじゃないか……パトリシア!!」ジャキンジャキンジャキン

    まどか「うぇえええ!?刃物がいっぱい飛んでくる!?」

    マミ「私のリボンで!」

    さやか「駄目だよマミさん!リボンは刃物には……!!」

    杏子「あたしが分身して捌く!」

    マミ「駄目よ佐倉さんは働きすぎ!!ここは任せて!」

    マミ「暁美さん、さっきの鹿目さんみたいに魔力コントロールで私のリボン正確に動かせるわね!?」スッ

    ほむら「触れてさえいれば!!」ガシッ

    マミ「刃物の側面を叩いて軌道を逸らすわ!!動かして!!」

    ほむら「分かりました!!」

    ―――――――――パシンッパシンッパシンッパシンッ・・・

    まどか「すごい……一個も当たらないっ!!」

    さやか「弱点克服してる!!マミさんほんとにすごっ!」

    マミ「暁美さんがいてくれるお蔭よ、一人ぼっちじゃ、こんなことできないわ」


    503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:40:17.39 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「ズライカ!」ズズズズッ

    ――――――――――――ドプンッ

    まどか「なにこれ!?黒い沼みたいのに沈む……!?」

    さやか「なんだろ……なんか……ぼうっとして……」

    マミ「なんだか……安心する……」

    ほむら「くっ……」グワンッ

    杏子「こいつはあのハリボテ野郎か!!マミ!全員リボンで縛れ!!」ガシッ

    マミ「っ!……分かったわ!」シュルルルッ

    杏子「とっとと目覚ませ!!戦ってんだぞ!!」ポウゥッ

    さやか「!……黒いのが引いた!」

    ワルプルギス「シャルロッテ!!」グワパッ

    まどか「おっきい口!?今度は飲みこまれるよ!?」

    ――――――――バクンッ――――――――――

    ワルプルギス「流石に抵抗できなかったかねぇ?……っ!?」

    杏子「ロッソ・ファンタズマァ!!!中からの攻撃にゃ弱いみてーだな!?この大口野郎は!!」ジャキーンッ


    504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:44:20.45 ID:1/ZjsPaz0

    さやか「癒した傷よ!刃に変われ!!」シュタッ・・・キュウウゥゥゥ

    ワルプルギス「シャルロッテの傷から剣を!?」

    さやか「スクワルタトーレ!!」ズバアアアァァッ

    ワルプルギス「オクタヴィア!!」ガキンッ

    マミ「甲冑と剣の力!」

    ほむら「今!」

    まどか「えええぇぇいっ!!!」シュタッ・・・ゴガンッ

    ワルプルギス「ぐふっ!?……甲冑砕くなんて……なんて力だい……」ピシ・・・ピシ・・・

    マミ「皆!!全力で行くわよ!!」キュウウゥ・・・

    杏子「熱き情熱!陽炎を呼べ!!ロッソ・ファンタズマ!!」ザザザザザンッ

    さやか「癒した傷よ!刃に変われ!!スクワルタトーレ!!」ズバァァッ

    マミ「紡ぐ絆よ!魔弾を導け!!ティロ・フィナーレ!!」ドウウゥゥゥンッ

    まどか「愛する想い!矢になり届け!!フィニトラ・フレティア!!」バシュウウゥゥッ

    ――――――――――ドッパアアアアアアァァァンッ―――――――――――――――


    505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:47:17.18 ID:1/ZjsPaz0

    杏子「全力くれてやった……」ガクッ

    さやか「もう傷一つ治せそうにないや……」

    マミ「はぁ……はぁ……」フラ・・・

    まどか「こ、これで……」ヨロ・・・

    ワルプルギス「そう、これであらすじはお終い。本編と行こうじゃないか!キャハハハッ」シュウウゥゥ・・・

    ほむら「あれだけやってもまだ……」オドッ

    ほむら「私達を、弄んだのね……ワルプルギス……!!!」ギリリッ

    ワルプルギス「とんでもない!アタシは本気だった!!」

    ワルプルギス「本気でアンタ達に負けていった脇役達の姿を演じたのさ!キャハハハハッ!!」

    マミ「そん……な……」

    ワルプルギス「どうした?笑いなよ?自分達の無力さに。これは喜劇物語と言っただろう?」

    ワルプルギズ「それとも、演者は舞台上で自ウケしちゃ不味いってかい?」

    ワルプルギス「気にすることはないよ、アンタ達はそろそろはける時間だ」

    ワルプルギス「脇役が、最後まで舞台に立てる訳はないのだからねぇ!!」

    ――――――――――――ズワワワワワワワワワワワワッ―――――――――――――――


    508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 05:05:48.89 ID:1/ZjsPaz0

    ――――――――ズワワワ・・・・・・

    マミ「う……」パシュン

    杏子「ちく……しょぉ……」パシュン

    さやか「くっ……」パシュン

    まどか「…………」

    QB「そんな……皆……やられた…………一瞬で……」ガクガク

    ほむら「あ……ああ……こんなことって……」ガクガク

    ワルプルギス「良い表情するねぇ、ホムラ。もっと良く見せておくれよ」グイッ

    ほむら「うぐっ……離しな……さいっ」

    ワルプルギス「嫌だ、こんな恐怖と絶望の調和がとれた美しい表情、中々お目にかかれない」

    ワルプルギス「そうだ!このままアンタから感情は奪わずに、この世界が壊れて行く様を見せてやろう」

    ほむら「……!?そんな事をして何になるの?私を苦しめても……」

    ワルプルギス「おんやぁ?まさかこっちの世界に居付きすぎて、自分が何者かも忘れたのかい?」

    ワルプルギス「アンタは強い魔力を持つ魔法生物だよ?それが心から恐怖と絶望に染まれば……」

    ほむら「ま、まさか貴女……私からグリーフシードを……っ」ガクガク


    540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:08:39.57 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「さぞ強力な魔女が生まれるだろうねぇ……負の感情への落差が大きい分、アタシより強いかも」

    ワルプルギス「アンタは魔法界で家族を失い、この世界で仲間を失い……」

    ワルプルギス「その絶望の中で魔女を生む。魔女と戦う存在であったにも関わらずねぇ!!」

    ワルプルギス「なんて喜劇だろう!?キャハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」

    ほむら「そんな……っ……嫌……いやぁ……!」ガクガク

    ワルプルギス「んんんん!!良い!!なんて顔だろう!!これだから感情は素晴らしい!!」

    ワルプルギス「これからもっと、もっと良い顔を……!?」

    まどか「……ほむらちゃんをはなして」ユラッ

    ワルプルギス「なんだ?なんでアンタ変身が解けてないのさ?面白いこともあるもんだ、キャハハ!」

    まどか「なにが、おもしろいの?ほむらちゃんからすべて奪って……」

    まどか「ぜんぶめちゃくちゃにしようとして……」

    まどか「そんなひどいこと考えて……なにが!おもしろいの!?」ボロボロ・・・

    ――――パアアアァァァァァッ

    ワルプルギス「魔力がまだ湧いてくる!?」ザリッ

    まどか「そんなこと、絶対にさせないから!ほむらちゃんをはなして!!」パアアアァァァァァッ


    543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:14:26.12 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「ぐ!?」バッ

    ほむら「っ……」フラ・・・

    まどか「ほむらちゃん!」ガシッ

    ほむら「まどか……貴女まだ動けるの……!?」

    まどか「うぇ、えと、ほむらちゃんが苦しんでるの見たら……なんか勝手に……」

    ワルプルギス「素晴らしい友情だねぇ……涙が出そうだよ!」パチパチパチパチ

    ワルプルギス「だがそれが閉演を飾ることはない!!これは喜劇だからねぇ。オチは笑いが起きなきゃあ」

    ワルプルギス「感情を奪われ滅茶苦茶になるしかない希望のない世界の中で、自分の無力さに笑いが起きるはずさ」

    ワルプルギス「そうだろう?最後の魔法少女?キャハハハハハハッ!!!」

    まどか「……」キッ

    ワルプルギス「笑いなよ?」

    まどか「……」

    ワルプルギス「笑え」

    まどか「……」

    ワルプルギス「笑ええぇぇっ!!!!」ゾワワワワワワッ


    545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:18:46.24 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「笑わないよ、ワルプルギス」

    まどか「わたしたち、まだ力が残ってるもん……」

    ワルプルギス「たち?どういう意味かねぇ?」

    まどか「そうだよね?ほむらちゃん。みんな」

    さやか「……感情なくなったら……音楽楽しめないじゃん……ほむらには恭介助けてもらった恩返しもしなきゃ!」グググッ

    マミ「……私の大切なお友達のいる世界で、生まれた世界で……酷いことしないで……これからが、あるの……!」グググッ

    杏子「……今回のはあたしが原因なんだ……絶対に魔法界を元に戻す……感情奪うとか人心惑わすのは許せねぇ!」グググッ

    ――――パアアアアアアアアアァァァァァッ

    ワルプルギス「!?」

    ほむら「私はもう逃げない……!この世界も、魔法界も、両方必ず救って見せる!!大切な家族と仲間の為に!!」パアアアァァァァァッ

    まどか「ワルプルギス!わたしたちはあなたを倒し、この世界を救って、魔法界をとりもどすよ!!」パアアアァァァァァッ

    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ「絶対に!!!」

    ―――――――――――――――シュバアアアアアアアアアアアアアアアアッッ―――――――――――――

    ワルプルギス「な!?この白い光は……!!」ズザザザザッ


    548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:22:52.83 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「この白い光……私のソウルジェムから……?」

    マギカ「やっと、五つの主の心が一つになったわね……」

    まどか「あなたはわたし……じゃない。マギカちゃん?」

    マギカ「ええ、やっと会えたわね。ピンクのソウルジェムの主まどか」

    まどか「うぇ?わたしの名前……」

    マギカ「私は厳密にはソウルジェムの奥底に封印されていたマギカの魔力」

    マギカ「貴女のことは、ソウルジェムの中からいつも見ていたわ。ホムラの事ありがとう」

    まどか「うぇへへ、どういたしまして。それより、この光って……」

    マギカ「私はソウルジェムを見滝原に飛ばすとき、ジェムに命じたの」

    マギカ「それぞれの主の心が一つになった時、本来の姿を取り戻すように」

    マギカ「逆に協力出来ないのであれば、反発するように」

    マギカ「今、主の心が一つになり、五つのソウルジェムが繋がろうとしているわ」

    マギカ「そして私は魔力として貴女の魔力と融合する。きっと役に立つわ」

    マギカ「それじゃ、頑張って」フワッ


    550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:29:54.88 ID:1/ZjsPaz0

    さやか「まどかのソウルジェムが白く光ってる!!」

    マミ「光の帯が私たちのソウルジェムに!?」

    杏子「なんだか魔力が少しずつ戻ってるよ!!」

    ほむら「これは、ソウルジェムがリンクして本来の一つに戻ろうとしてる……!」

    ワルプルギス「あの憎っくき光……!!はるか昔に見た忌々しき白い光!!」

    ワルプルギス「取り戻させる訳にはいかないねぇ!!!!」キュウウウウウゥゥゥ……

    マミ「皆!ワルプルギスが!」

    ほむら「魔力を収束させて放つ気よ!!ま、まだリンクが完全じゃない!!」

    さやか「このタイミングで攻撃されたら、ヤバいんじゃ!?」

    ワルプルギス「消し飛びなぁっ!!!」ドッパアアァァァァァァッッ

    マミ「い……いやあああああああああ!!」ギュッ

    QB「さ、させるかあああああああああああああああああ!!」シュタンッ・・・バシィィィィィィッ

    マミ「キュゥべぇ!?まさか貴方が攻撃を受け止めてるの!?」

    ワルプルギス「このアタシの魔力を魔法の精ごときが、どうやって!?」

    QB「僕の事は気にせずに!ジェムに集中するんだ!!」


    553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:34:34.99 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「何故耐えられる!?アンタみたいな矮小な魔法生物が!」

    QB「はは、子ども達に鍛えられたからかな?」ボロ・・・ボロ・・・

    ワルプルギス「……!泣かせるねぇ……でも終わりだよ!!!」ドッパアアァァァッ

    ――――――――ドウウウウウウウンッ―――――――――――

    ワルプルギス「キャハハハハハッ!!光が消えたねぇ!!」

    ワルプルギス「どうやら、間に合わなかっ」

    ほむら「残念だけれど、リンクは完了したわ」ブワサッ

    さやか「光なら、ジェムの中にあるけど?」

    杏子「それも今までのとは段違いの明るさでね」

    マミ「よくも、キュゥべぇを……!」

    QB「……う……うう……」ボロ・・・

    まどか「わたしたちは、無力なんかじゃないよ、ワルプルギス」

    まどか「いこう?みんな」

    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ「変身!!」

    キュピーーン・・・シュバアアアアアアアアアアアアアアアアッッ


    555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:40:52.97 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「心を繋ぐ絆の黄色!!」シュタンッ

    マミ「魔法少女マミ!!!」

    ―――――――ティローンッ―――――――――――――

    さやか「心を癒す癒しの青!!」シュタンッ

    さやか「魔法少女さやか!!!」

    ―――――――シャキーンッ―――――――――――――

    杏子「心を燃やす情熱の赤!!」シュタンッ

    杏子「魔法少女杏子!!!」

    ―――――――シュピーンッ―――――――――――――

    ほむら「心を救う慈悲の紫!!」シュタンッ

    ほむら「魔法少女ほむら!!!」

    ―――――――キュイーンッ――――――――――――――

    まどか「心を守る奇跡の白!!」シュタンッ

    まどか「魔法少女まどかマギカ!!!」

    ―――――――シュパアアァァァァァッッ――――――――――


    560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 10:50:22.43 ID:1/ZjsPaz0

    マミ「私たち、魔法少女が希望になるのよ!!全世界、全ての希望に!!!」バッ

    ほむら「まどか……その姿……」

    まどか「マギカちゃんがね、魔力を残しておいてくれたんだよ。私たちの為に」

    ほむら「ああ……今の貴女、本当にマギカにそっくり……!」

    まどか「いこう、ほむらちゃん!!」

    ほむら「ええ!!」

    杏子「覚悟しろよ!魔女野郎!!!」ヒュンッ・・・バキンッ

    さやか「ギッタンギタンにしてやるから!!!」ヒュンッ・・・ドゴンッ

    ワルプルギス「ぐふあぁ!?速い!?それにこの力……」ズザザザッ
     
    さやか「あたし……こんなに速く動けたっけ?」

    杏子「あたしの蹴りもまどか並みに強く……」

    マミ「ソウルジェムがリンク……まさか、能力もリンクをしてるんじゃ!」

    ほむら「ええ、そのようです。マミさん!!リボンで拘束を!!!」

    マミ「任せて!!!」シュルルルッ・・・ガシッ

    ワルプルギス「こんなリボン……引きちぎって!!」グワッ


    562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:03:16.50 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「なっ!?触れない!?」スカッ

    マミ「ダミーと本物を混ぜておくのは、貴女がさっきやったわよね?」ニコッ

    杏子「あたしの力!よっしゃ!!今だ!!熱き情熱、陽炎を呼べぇ!!!」キュウウゥ・・・

    杏子「ロッソ・ファンタズマ!!!!!」ザザザザザザザザンッ

    ワルプルギス「がああああああ!?馬鹿な……威力が桁違いじゃないか……」ギリッ

    ワルプルギス「だが今のでリボンが……切れ……」

    さやか「癒した傷よ!!刃に変われ!!!」キュウウゥ・・・

    ワルプルギス「な!?直っていく!?動けな……」

    さやか「スクワルタトーレ!!!!」ズバアアアアアァァッ

    ワルプルギス「ぐああああああああああああああ!?」

    マミ「紡ぐ絆よ!!魔弾を導け!!」ヒュンッ…キュウウゥ・・・

    ワルプルギス「一瞬で目の前まで……!?や、やめ……!!!」

    マミ「零距離、ティロ・フィナーレ!!!」ドウウウゥゥゥゥゥゥンッ

    ワルプルギス「ぐおおおおおおっ!!!」ドッパアアアアアアアンッ


    563: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:13:01.25 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス「この魔力……かつてのマギカ……体が……受け付けない……」ズリ・・・ズリ・・・

    さやか「逃がさないよ!!!」シュルルルッ・・・ガシッ

    ワルプルギス「なんだと……アンタもリボンを……!?」

    杏子「ったりめーだろうが!!あたしらは今、一つなんだ!!」シュルルルッ・・・ガシッ

    マミ「今よ!!鹿目さん、暁美さん!!今度こそ全力で決めて!!」

    まどか「はい!マミさん!!……ほむらちゃん、一緒に!!」

    ほむら「ええ!一緒に!!まどか!!」

    まどか「愛する想い!!矢になり届け!!!」キュウウゥ・・・

    ほむら「慈悲なる願い!!」矢となり穿て!!!キュウウゥ・・・

    まどか・ほむら「フィニトラ・フレティア!!!!」バッシュウウウウウウウゥゥゥゥゥッッ

    ワルプルギス「アハハ……」

    ワルプルギス「まさかこのアタシが、無力さで笑……」

    ――――――ドッパアアアアアアアァァァァァァァァンッ――――――――――コロン


    566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:21:05.37 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「グリーフシード……浄化するよ」ヒョイ・・・バシュウウウウウウッ

    ほむら「……終わった……やった……やったよ……マギカ……」

    杏子「よっしゃあああああ!!!」

    さやか「魔法少女!!大・勝・利!!」ピースッ

    マミ「キュゥべぇ!キュゥべぇ!」

    QB「…………」ボロ・・・ボロ・・・

    さやか「え!?キュゥべぇ!?崩れてってる……!?」

    杏子「こいつは……」

    マミ「どうしよう……治らないの……美樹さんの力でも……」ポロポロ

    ほむら「存在を懸けて魔力を使ってしまったのね……」

    まどか「そんな……キュゥべぇ……」ジワッ

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

    ほむら「な……なに!?この強大な魔力は……」

    さやか「見て!!!空に穴が開いて……何かお城が見える!!!」

    ほむら「あれは……王宮……まさか!?」


    567: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:30:41.54 ID:1/ZjsPaz0

    ワルプルギス『キャハハハハハハッ!!まんまとやってくれたねぇ!!!』

    まどか「この声……ワルプルギス!?」

    ほむら「まだ生きていたの!?ワルプルギス!!」

    ワルプルギス『いや、もう少しでこの自我も消え失せる。クリームヒルデ様の一部となってねぇ』

    杏子「どーいう事だコラァ!?」

    ワルプルギス『冥途の土産に教えてやるよ、シードを浄化するってのは魔力を魔法界に飛ばすことだよ』

    ワルプルギス『必ず途中で扉を通る……魔女も使う扉をねぇ!そこに網でも仕掛けておいたら、どうなる?』

    ほむら「まさか……貴女……倒されることを前提に……」

    ワルプルギス『アタシだけじゃない、クリームヒルデ様の前じゃ、皆平等に脇役さぁ!!』

    まどか「わたしたちがやってきたことが……ぜんぶ……」

    ワルプルギス『そう!!!全部クリームヒルデ様復活のための前座に過ぎなかったって事さ!!!』

    ワルプルギス『こんな喜劇があるだろうかね!?キャハハハハハハハハハハハッ!!!!』

    ワルプルギス『キャハハハハハハハハ…………』

    さやか「そんな……」ガクガク

    マミ「キュゥべぇも……無駄に……」ボロボロ・・・


    570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:43:44.50 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「お城の下からおっきな手が……!!」

    クリームヒルデ「……誰をか……我を……呼覚まさん……」ガシッ

    ほむら「扉を……拡げようとしてる……!」ガクガク

    杏子「な、何て魔力だよ……足が……」ガクガク

    さやか「うそ……もう……おしまい……?あんなの……」

    マミ「っ…………」ボロボロ・・・

    まどか「……みんな、諦めちゃだめだよ……!!」

    まどか「決めたよね?この世界を守るって……魔法界をとり戻すって……」

    まどか「さやかちゃん、このままじゃ、恭介君のヴァイオリン、もう聞けないよ?」

    まどか「杏子ちゃん、言ったよね?魔法の力で魔法界は絶対元に戻すって……!」

    まどか「マミさん、もうみんなでお菓子食べながら、泣いたり笑ったり、できなくなっちゃいますよ……?」ポロ

    まどか「ほむらちゃん、家族をとり戻すんだよね!?マギカちゃん、ぜったい見捨てないよね!?」ポロポロ

    まどか「みんな!ほんとにこのまま諦めていいの!?」ボロボロ

    ほむら「……良い訳……ないじゃない!!」ザッ

    まどか「ほむらちゃん……!」


    573: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 11:57:12.73 ID:1/ZjsPaz0

    さやか「良い訳ないでしょ……!?せっかく治ったんだから……あの曲無くしたりさせない……!」ザッ

    杏子「まどかの言うとおりだ……あぶねぇ……悪魔に負ける所だったよ……!」ザッ

    マミ「キュゥべぇが命を賭して、私たちの繋がりを守ってくれた……私は……それに応えたい!!」ザッ

    まどか「みんな……!」

    マミ「やりましょう、鹿目さん……魔法少女は希望になるのよ」

    さやか「そうそう、あたしたちなら出来る!昔魔法少女が出来なかったことやってきたんだから!」

    杏子「今回だって、ダメかと思ったところからの逆転だったしな!」

    ほむら「貴女達の、繋がりの力に私も懸ける……!」

    まどか「ほむらちゃん、わたしたち、だよ?」

    ほむら「……ええ、そうだったわ!私達!」

    まどか「みんなの魔力、ありったけの魔力、私の矢に込めて飛ばすね。協力してっ」キュウウゥ・・・

    マミ「もちろんよ!」

    さやか「ちゃんと当ててよね?まどかっ」

    杏子「根こそぎ持ってけ!!」

    ほむら「皆、まどかのソウルジェムに自分のソウルジェムを近づけて!!」


    574: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:08:18.14 ID:1/ZjsPaz0

    まどか「ソウルジェムが一つになっていく……!」ズズズズッ

    ほむら「これが……伝説の……初代マギカのソウルジェム……!」

    まどか「凄い魔力……!」

    ほむら(……だけど、クリームヒルトには及ばない……このまま攻撃しても)

    ほむら(下手をしたら、まどか達が心を失うまで魔力を使っても……)

    ほむら(キュゥべぇの様に、体が崩れる訳ではないけれど……心を失うなんて絶対に駄目……)

    ほむら(キュゥべぇの様に……)

    ほむら「っ…………」

    まどか「ほむらちゃん?」

    ほむら「まどか、貴女は弓だけを出して。矢は私が用意するから」

    まどか「うぇ?う、うん、わかった!」

    ほむら(マギカ……貴女は私を家族と言った……だったら、私も王族の使命を全うするわ)

    ほむら「……イペル・マギカ・レイジオ……!」パアアアアァァッ

    ほむら「まどか、この矢を使って。一本しかない、外しちゃだめよ?」スッ

    まどか「ありがとう!ほむらちゃん!これで……」


    577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:25:14.38 ID:1/ZjsPaz0

    クリームヒルト「誰をか……我に……仇なさん……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

    まどか「みんな!魔力をこの矢にぜんぶ集めて!!いくよ!?」キュウウゥ・・・

    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ「奇跡の光!!未来へ届け!!!!!」

    まどか「イペル!!!」

    ほむら「マギカ!!!」

    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ「フレティアあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

    ―――――――――バシュウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥッッッパアアアァァァァァァッ

    クリームヒルト「これは……懐かしき封印の光…………無駄な事を……いづれ我はまた……」ボロ・・・」

    クリームヒルト「いや……ならば何故……崩れ……」ボロボロ・・・

    まどか「わたしたちにはできるよ!!」

    マミ「かつての、伝説の魔法少女に出来なかったことが!!」

    さやか「仲間の繋がりをナメないでよね!!!」

    杏子「てめぇごときが敵う訳ねぇだろうがああああああ!!!!!」

    ほむら「私達は……負けない!!!」

    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ「絶対に!!!」パアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァッ


    581: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:36:29.11 ID:1/ZjsPaz0

    クリームヒルト「馬鹿な……馬鹿なああああああああああああああああああああああああ!!!?」

    ――――――――――――ドッパアアアアアアアアアアアアアァァァァァァンッッッ・・・ヒュー・・・コロン

    まどか「やった……」パシュン

    さやか「勝った!!」

    杏子「これで……」

    マミ「本当に終わり……」

    ほむら「……そうね。皆、今までありがとう」ボロボロ・・・

    まどか「ほむらちゃん!?体……崩れて……」

    ほむら「ごめんね、まどか。でもこうするしかなかったの……」

    マミ「暁美さん貴女……キュゥべぇと同じ様に……!?」ジワッ

    ほむら「ええ……でも悲しまないで、皆、私は今とても嬉しいから。家族の世界、仲間の世界、両方救えた」ボロボロ・・・

    さやか「そんなの……無理に決まってんじゃん!バカなんじゃないの!?あんた!!」ジワッ

    杏子「何勝手なことやってんだよ!?アタシら仲間だろうが!?」ジワッ

    マミ「暁美さん……!!なんで貴女まで……」ポロポロ・・・

    まどか「ほむらちゃん……やだよぉ……」ボロ・・・ボロ・・・


    584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:53:12.95 ID:1/ZjsPaz0

    ほむら「やめて……皆にそんなこと言われたら……さよならって言いたくなくなっちゃうじゃない……!!」

    ほむら「駄目だ……私は……弱い……………」ジワッ

    ほむら「消えたく、ないよぉ……っ」ポロポロ

    まどか「ほむらちゃん……っ!?ほむらちゃん?涙……?」

    ほむら「え……何これ……あったかい……」ポウゥ・・・

    さやか「崩れた部分が……戻ってく?」

    まどか「ほむらちゃん!……あったかい!!あったかいよっ!!体も!!!」ギュウウウッ

    ほむら「どうして……!?」

    マギカ「ソウルジェムが貴女達の心に応えたのよ……頑張ったわね、ホムラ」スタンッ

    まどか「あ、あれは……」

    ほむら「あ……ああ!マギカ……!」

    マミ「あれが、本物の……本当に鹿目さんと瓜二つ……!」

    マギカ「よく、やってくれたわね。魔法界の人間は感情を取り戻してるわ」ニコリ

    マギカ「でも、復興には時間がかかる。それまで貴女はこの世界で、休んでいて」

    マギカ「もう扉が閉じるわ、ジェムとシードは私が持っていくから、ね?」スッ


    685: 回線確保 2012/04/02(月) 22:24:04.15 ID:P3lwFjrn0

    マギカ「そして、魔法少女として魔女と戦ってくれた貴女たち、本当にありがとう」

    マギカ「魔法界王族第一王位継承者マギカが、魔法界全てを代表して御礼申し上げます」ペコリ

    マミ「世界を救い、お姫様に感謝されるなんて夢みたい……感激よ!」キラキラ

    杏子「そ、そんなかしこまられると何か恥ずかしいな……しっくりこないってか……」ポリポリ

    さやか「見た目まどかだから余計に、なんかね……あはは」

    まどか「うぇええ、さやかちゃんひどいっ」

    ほむら「マギカ!!会いたかった!!ずっと……」ギュウウウゥゥッ

    マギカ「私もよ、ホムラ。貴女の体、温かくなったわね。中で火が燃えてるみたい」ナデナデ

    ほむら「私の体は……どうして……」

    マギカ「貴女はね初代マギカと同じ存在になったのよ。魔力を持たない、こちらの世界の人間に」

    ほむら「!……彼女は魔力を使い果たして消えた筈じゃ……!?文献にも行方不明と……」

    マギカ「かつて魔力を使い果たした私の先祖は、確かに消えるはずだったわ」

    マギカ「でも、白のソウルジェムの意思によってそれを免れた。新たに命を得て、この世界へ旅立ったの」

    マギカ「これは王族に一子相伝で口伝されている伝承。魔法少女に関する真実よ」

    ほむら「私が……伝説の魔法少女と同じ……!」ポロッポロッ


    701: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 23:09:37.10 ID:P3lwFjrn0

    マギカ「そうよ、白のソウルジェムに、貴女は真の王族と認められたの。本当に、良く頑張ったわ」ナデナデ

    ほむら「ぅっ……っ……」ポロポロ

    まどか「ほんとによかったね……ほむらちゃん……」ポロポロ・・・

    マギカ「そして、貴女がまどか、ね。初めましてではないでしょうが、初めまして」

    まどか「は、はい!」

    マギカ「貴女を、ずっと夢に見ていたわ。いつもホムラを気遣ってくれた優しい子」

    マギカ「改めて御礼を言わせて。本当にありがとう」ギュッ

    まどか「うぇ?い、いいよマギカちゃん!わたしこそ、ほむらちゃんに助けられてばっかりで……」

    マギカ「いえ、この子頑固で天の邪鬼な所があるから、大変だったでしょ?」ニコッ

    ほむら「マ、マギカっ」カアァッ

    まどか「そんなことないよ、ほむらちゃんはとっても素直っ。わたし、知ってるもん!」

    ほむら「まどかまで……」カアァッ

    マギカ「……うん、貴女になら任せられるわ、まどか」

    まどか「まかせる?」

    マギカ「この世界に残る、ホムラの事を」


    705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 23:22:17.35 ID:P3lwFjrn0

    マギカ「ホムラは私の大切な家族、ということは、貴女の大切な家族……そうよね?」ジッ

    まどか「…………うん、もちろんっ!」コクンッ

    マギカ「ありがとう、まどか。……そろそろ時間ね」ブワサッ

    まどか「うわわっ、綺麗な翼っ」

    ほむら「もう行ってしまうのね……マギカ……」

    マギカ「また、そんな顔しないで。今回だって、こうしてまた会えたじゃない」

    マギカ「魔法界が復興し、ソウルジェムの力が安定したら、また扉を開いて貰うから」

    マギカ「また、会えるから、絶対。約束よ」ギュ

    ほむら「うん……約束だから……!」ギュッ

    マミ「良いわね……家族って…………」シュン

    さやか「マミさん……そっか……キュゥべぇ……」

    杏子「ずっと一緒に暮らしてたもんな……」

    マミ「あ……い、いいのよ!二人とも!キュゥべぇは生きているわ!皆の中にっ!!」アセッ

    QB「マミーーーーーー!皆ーーーーーーーー!」

    マミ「ほら、耳を澄ましてみて!今でも声が聞こえる気がするわっ!」


    712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 23:36:41.56 ID:P3lwFjrn0

    QB「皆ーーーーーーーーーー!!!」

    さやか「え、いや、耳澄まさなくても聞こえますけど……。あ!!」

    QB「おーーーーーーーーーーーーーいっ!!!!」

    杏子「……はぁ、こんなうるせぇ幻聴、流石に聞いたことないよ?」フッ

    QB「マミーーーーーーーーーーーー!!!」

    マミ「!……まさか!?」クルッ

    QB「マミ――――――!!」シュタッ・・・バッ

    マミ「……貴方、キュゥべぇ……!?」ギュウッ

    マミ「ほんとうに……っあの……キュゥっべぇなの……っ……」ポロ・・・ポロポロ

    QB「この世界には喋る犬も猫もいないんだろう?マミ?」

    マミ「……っキュゥべぇ!!!」ギュウウウウウゥゥゥッ

    QB「く……苦しいよマミ!!落ち着いてよ!!」ギュムムッ

    まどか「うぇ!?キュゥべぇが治ってる!!……よかったぁ」ホロッ

    ほむら「あ、あの状態から治る筈が……まさか……」

    マギカ「ふふ、ソウルジェムがおまけしてくれたみたいね」ニコッ


    723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:06:19.45 ID:VZokvDWY0

    マギカ「インキュベーター、貴方も、とても頑張ったわね」

    QB「きゅっぷは!!……まどか!その呼び方はやめてって言ったじゃないか!」

    QB「人の名前を呼び間違えたり好きじゃないあだ名で呼ぶのは本当に失礼だよ?」

    QB「そもそも何でそんなマミみたいに気取った喋り方を……」クルッ

    QB「あ……れ?まどかが二人?」

    マギカ「初めまして。私、マギカっていうのよ」ニコッ

    QB「あ……あああええええマギカって、えええええ!?ごごごごごごめんなさささいいい……」ガクガクブルブル

    マギカ「インキュベーター。人の名を間違えるのは本当に失礼よ?」

    マギカ「魔法界の姫として、貴方に厳しい罰を与えます」キッ

    QB「ひいいいっ!!!!」ビックーンッ

    マギカ「私が良いと言うまで、彼女たちとこの世界で幸せに暮らす事。魔法界に帰る事は許しません」

    マギカ「特にさびしがり屋の子には、ずっと笑顔でいさせるよう、努力する事。これが罰よ」ニコッ

    QB「ひ、姫様……あ、有難うございます……!」パアァッ

    マギカ「貴方はジェムを運んでくれた。本当に助かったわ。刑が終わったら騎士の階級でも差し上げようかしら」

    QB「……姫様、申し訳ありませんが、それは辞退します。騎士の席が永久欠番では、王族もお困りになるかと」ペコッ


    729: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:30:43.80 ID:VZokvDWY0

    マギカ「それでは、貴女たちとはこれでお別れ」バサッ・・・フワッ

    マギカ「でもこれは、さよならではないわ。またね、ホムラ。またね、皆っ」

    ―――――――――シュバアアァァッ―――――――――――キィンッ・・・

    まどか「いっちゃった……またね、マギカちゃん」

    ほむら「約束、だからね……」

    さやか「……なーんか事が凄すぎて実感わかないや、おわったーって」

    杏子「はは、終わっちまえば、なんだかあっけなく感じるもんさ」

    マミ「何を言ってるの貴女たち、まだまだこれからがあるのよ?ほら、太陽が昇って来たわっ」

    まどか「ほんとだ!すっごくきれい……」

    ほむら「ええ……本当に……」

    マミ「さあ、あの素晴らしい暁を見て!今日も一日が始まるわ!あれに向かって皆ダッシュよ!!」タッタッタッ

    QB「え?ええ!?ま、まってよマミ!」スタタタタ

    さやか・杏子「向かって走るのは夕日ですっての……」ビシッ

    まどか「ほむらちゃん、帰ろう……わたしたちの、お家に」ニコッ・・・ギュッ

    ほむら「ええ、一緒に。まどか」ギュッ


    734: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:51:24.13 ID:VZokvDWY0

    ―――――――――数週間後

    仁美「さやかさーん、まだですかー?」

    恭介「さやかー?遅刻するよー?」

    さやか「あーもうちょい待って!!……あーなんか前髪決まんないよっ」

    さやか「くっそー、まどかと登校ならこんなことどーでも良いのに……!」

    さやか「だいたい仁美は家に専属のメイクさんいるとかずるいじゃ」

    恭介「さやかー!?」

    さやか「ああああ、はいはい、ただ今!!さやかちゃん参上っ!!」ガチャッ

    仁美「お早うございます、さやかさん」

    恭介「どうしたの?体調でも悪いのかい?」

    さやか「い、いや、そういうわけじゃ……」ポッ

    仁美「でも、お顔が赤いですわ。ちょっと失礼?」コツッ

    さやか「ちょっ……なんでおでこで計るわけっ?顔近いって……!」カアアァァッ

    仁美「おかしいですわね?熱はありませんのに、赤みが増しましたわ?」パッ

    さやか「大丈夫だって!……そーいやなんで赤くなってんだろ、あたし……あはは……まさかね……」ガクッ


    741: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 01:03:23.68 ID:VZokvDWY0

    杏子「くおらぁ!!お前ら!!飯食ったら歯ぁ磨けっていってんだろがっ!!」ドタバタ

    子ども3「わー、きょーこがおこったーっ」トテトテトテ

    子ども1「こわーいっ!!にげろーーーーっ」トテトテトテ

    杏子「まてええええ!!それとシスターって呼べってんだろコラぁ!!」ドタドタ・・・

    杏父「あー……こほんっ、杏子?」ジッ

    杏子「あっ親、……父さん、分かってるよ。言葉遣いね、はいはい」ヤレヤレ

    杏父「それもそうだけど、お友達が来てるよ。待たせて良いのかい?」

    杏子「あ!そっか……じゃ父さん!行ってくるからね!」タッタッタッ

    マミ「お早う、佐倉さん」

    QB「相変わらず君の家は賑やかだなあ」ピョコッ

    杏子「おう、おはよ!そんじゃキュゥべぇ、今日も子どもらの相手頼んだよ?寂しがり屋ばっかでね?」

    QB「う……分かったよ、罰は罰だからね」トボトボ

    マミ「帰りにドーナツ買ってきてあげるから元気だして!……さあ、佐倉さん?」スッ・・・

    杏子「手、繋ぐのかよ……恥ずかしいんだけどな……」ギュッ

    マミ「乙女らしさを教えて欲しいと言ったのは貴女よ?さ、行きましょう、学校へ」ニコッ


    751: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 01:40:02.87 ID:VZokvDWY0

    詢子「お早う、ほむら!いつにも増して遅かったじゃないか……まどかは?」

    ほむら「お早うございます……まどかは……まだ部屋で寝てます……」フラ・・・フラ・・・

    詢子「ははーん、アンタさては遂にあの子の寝相の犠牲になったな?災難だね朝っぱらから」

    ほむら「話には聞いていましたが……予想以上でした……」フラフラ

    詢子「あと、ほむら!うちでアンタ預かる以上、アンタは家族だ。敬語は止めな」

    ほむら「わかったわ、詢子さん」

    知久「おっと、詢子を名前で呼んでいいのは、この家で僕だけさ。はい朝ごはん」コトッ

    詢子「知久を名前で呼んでいいのもアタシだけな、鹿目家のルールだ!」

    ほむら「じゃあ……何て呼べば……」

    詢子「そこまで言わなきゃわなんねぇのか?家族だってんだろ」

    ほむら「……まっ……ママ……パパ……?」

    詢子「何だい、ほむら?」

    知久「ん?何かな、ほむら?」

    タツヤ「ほむあーっ!」

    ほむら「……」プルプル・・・・・


    754: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 01:49:08.09 ID:VZokvDWY0

    まどか「うぇええええええ!また寝坊しちゃったよぉっ!ほむらちゃんなんで起こしてくれなかったのっ?」トテトテ

    ほむら「まず寝相で私を羽交い締めしていたことを謝ってほしいわ」ブワサッ

    まどか「うぇえええごめんなさーーいっ」トテトテ

    ほむら「まどか、前見て!角から人が!」

    まどか「うぇっ?」バッ

    マミ「大丈夫?鹿目さん」パシッ

    杏子「全く、朝から何やってんだ?……ってかゆっくり歩いてたらこんな時間じゃん、急ぐよ?」

    まどか「マミさん、杏子ちゃん!」

    さやか「あれー、皆どしたの?こんなとこで突っ立ってると遅刻するよ?」

    ほむら「あら、さやか……今日も見事な両手に華ね」フッ

    さやか「ほむら!からかわないでよ……!」カアァッ

    仁美「さやかさん、とっても優しいんです。私のペースに合わせてくれて」

    恭介「はは、僕は華じゃないんだけどなあ」

    ほむら「さ、まどか。そろそろ走り出さないと、皆揃って遅刻よ?」ブワサッ

    まどか「うん、それじゃ行こう!みんなっ!!……一緒にっ!!」タッ           おしまい


    769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 01:59:58.70 ID:VZokvDWY0

    ――――――ナーニーガアッテーモー・・・クジーケーナーーイ・・・


    コノバングミハ・・・ゴランノスポンサーノテイキョウデ、オオクリイタシマシタ・・・



    まどか「せーのっ!」



    まどか・ほむら・さやか・杏子・マミ・QB「みんなーーーーっ!!いままで!!」



    769gsr.png



    770: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:00:39.93 ID:BCWcGcH/0

    粋なことしてくれるじゃない


    773: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:03:13.61 ID:YrYfUKlN0

    エンドカードまで用意して本気すぎだろwwww
    素直に感動したわ、乙


    778: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:06:54.29 ID:+FO6ZS6YP

    なんだこいつ
    化物か…




    すごく楽しかったよ


    781: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:10:11.83 ID:wmcVURUpO

    >>1乙せざるおえなかった


    784: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:13:58.87 ID:Ff7DNTCg0

    >>769
    みんなかわいい
    さすがハートフル日曜朝アニメ


    790: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:22:47.48 ID:FXOqlYcqO


    えらい大作読ませて貰った


    791: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 02:24:39.29 ID:TuCt6GBa0

    乙ー
    これで当分SSいいやぐらいの満足感w


    引用元: まどか「魔法少女まどか☆マギカ」(日曜朝8時30分)

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    コメント

    1. 以下、SS宝庫がry-

      凄いな。

      まどマギもこんな風になって欲しかった。

      プリキュアぽくしたのか。

    2. 以下、SS宝庫がry-

      2020年3月現在
      ヒーリングどプリキュアにて主人公「のどか」役で悠木蒼が演じてますね
      まさかの予言となってしまったわけだ

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