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    希「大学の入学式終わったけど……うまくやっていけるやろか」ツバサ「あら?」希「ん?」

    1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 00:36:06.15 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「あなた…東條希さん?よね?え、もしかしてこの大学に?」

    希「A-RISEの綺羅ツバサちゃんやん!……あれ?アイドル続けるんやなかったの?」

    ツバサ「……ああ!アイドルはもちろん続けてるわ。でも進学しないとは言ってないじゃない。A-RISEはみんな進学してるわよ」

    希「そうやったんか」


    ~別の大学~

    あんじゅ「あら~?」

    絵里(どこかで見た顔ね……?)


    ~別の大学~

    にこ「あ……!ああ………!」

    英玲奈「む?」



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    ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」

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    5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 00:42:43.33 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「で、もしかして今入学式終わったところよね?」

    希「うん、そうやで。しかしまさかツバ……綺羅ツバサちゃんも同じところに来てたとはね~」

    ツバサ「ツバサでいいわよ」

    希(距離感がよう分からんなあ)

    ツバサ「他の2人……矢澤にこさんと絢瀬絵理さんは?ここに進学してないのかしら?」

    希「あの2人はそれぞれ違うところなんよ。同じ都内やけどね。そっちは?」

    ツバサ「こっちもそうなのよ。おかげで知り合いが全くいない状態での入学だわ」

    希「一方的に知られてはいるんやない?」クスッ

    ツバサ「それはお互い様ね」クスッ


    8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 00:48:33.34 ID:7ebepCZG.net

    希「ちなみに学部は?」

    ツバサ「法学部よ。あなたは?」

    希「え!?うちも法学部やん!」

    ツバサ「あら本当!?それは偶然ね。学部結構あるのに」

    ヒソヒソ……アレッテ……
    アライズ!?ソレトミューズノ!?
    ウソ!?オナジダイガク!?

    ツバサ「……ここじゃ場所が悪いわね。立ち話もなんだし、これからどこか行かない?お昼もまだでしょ?」

    希「そうやね!せっかく同じ大学なんやし、色々話したいかも」

    ツバサ「じゃあちょっとまってて、いまオカンにちょっと言ってくるから」

    希(オカン………………ぉおオカン!?)

    ツバサ「あ」

    ツバサ「………ちょっとママのところに言ってくるわね!」ソソクサ


    16: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 00:58:58.89 ID:7ebepCZG.net

    希(それからというもの…………)




    ツバサ『えーと……』キョロキョロ

    ツバサ『あ!あそこはどうかし……』ユビヲサシタノハ サイゼリヤ

    希『……………………え』

    ツバサ『じゃなくて~』

    ツバサ『あそこ…………』ユビヲサシタノハ ヤマオカヤ

    希『…………………………』

    ツバサ『でもなくて~』




    希(結局入ったのはこのスタバ。正直あのA-RISEの綺羅ツバサちゃんにしては意外すぎるチョイスやん………)

    ツバサ「………………………」ズズ

    希(そして……………………)

    ツバサ「うわっ!これ熱っ!?」

    ツバサ「…………!……こ、これ、熱いわね」

    希(ツバサちゃんのことよう知らんかったけど、もしかしてこの子………)

    ツバサ「ふー、ふー」

    希(エリチと同じ類の人間ちゃうんか)


    24: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:07:45.13 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「……ふう。これでようやく落ち着いて話ができそうね」

    希「…え?あ、ああ。そうやね。結構お客さんも少ないみたいやし」

    ツバサ「色んな人に知られるのは嬉しいことだけれど、こういう時は少し苦労するわよね。大学でも正直、私たちのことを知ってるって人は多いんじゃないかしら」

    希「地元やしね~。ウチは結構人見知りするタイプやから、不安かも」

    ツバサ「あら?そうは見えないけれど」ズズ

    希「………………ふふ」クスクス

    ツバサ「……?どうしたの?」

    希「話してみると意外と分からないもんやなーって思って。ツバサちゃんは逆に、話しやすいんやね」

    ツバサ「あら、話しにくい、って感じに見えてたかしら?」

    希「今までμ'sはA-RISEを目標に頑張ってきてたからね。A-RISEは高嶺の花、って感じやったんよ」

    希「でもこうして話してみると、やっぱり同じ年齢の女の子って感じがする」

    ツバサ「…………そ、そう?まあね//」


    28: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:17:44.05 ID:7ebepCZG.net

    ~数時間後~

    ツバサ「……あら、もうこんな時間?」

    希「あれ、なにか用事でもあるの?」

    ツバサ「ええ。さっき言った通り、私たちA-RISEはアイドル活動を続けているのよ。これからは今まで以上に練習もしなきゃいけない」

    希「なるほど、これから練習なんやね」

    ツバサ「ごめんなさい、私から誘っておいて……」

    希「ええんよ。それより練習頑張ってね。テレビで見れるの楽しみにしてるよ」

    ツバサ「……ふふ。またあしたすぐに学校で見れるでしょ」

    希「それもそうやね」クスクス

    ツバサ「じゃあ最後に連絡先、聞いていいかしら?今夜にでも連絡するわ」

    希「はいよ~」





    ツバサ「それじゃあまた明日。お代は私が出すわ。置いていくわね」スッ

    希「あ、ええのに。そんな」

    ツバサ「いいのよ。今日は楽しかったわ。今度はあなたが奢って頂戴。………それじゃあ」

    希「行っちゃった………………」

    希「もしや………………ああ、やっぱり」

    希「やっぱりこういう時は間違えるか…………なぜ5人分の代金を…………」


    33: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:32:43.07 ID:7ebepCZG.net

    ~約二ヶ月後~

    希(ツバチと仲良くなって二ヶ月ほどが過ぎた。お互い元々スクールアイドルをやっていたという共通点もあり、今ではすっかり行動を共にしている)

    希(ツバチはアイドル活動で忙しいこともあり、大学以外であまり会うということはない。でも一緒に授業を受けたり、ほぼ毎日顔を合わせている)

    希(それに……………………………)




    ツバサ『履修登録は済んだ?今日までよ』

    希『ツバチ……その授業必修と思いっきり被っとるよ………』



    ツバサ『今日は休みなのね?レジメ、確保しておいてあげる』メルメル

    希『今日は休講や…………』メルメル



    ツバサ『このコーヒー熱い!』

    希『なんで冷まさないん……』




    希(どうやらウチはツバチとかなり波長が合うみたいや。初めて接する感じがしない。)

    希「なあ、ツバチ?」

    ツバサ「そのツバチってあだ名やめなさいよ」


    38: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:42:11.89 ID:7ebepCZG.net

    希「なんで?かわええやん」

    ツバサ「なんか単純に…センスがないわ」

    希「ん~、じゃあ………ツバっち?」

    ツバサ「まあ、だいぶマシね」

    希「で、ツバっち、なにか話したいことあるって言ってなかった?」

    ツバサ「……ああ、そう!そうなのよ!実は最近、ちょっと困ってることがあって…………」

    希「どうしたん?アイドルのこと?」

    ツバサ「ええ。私たちは今、プロの世界でも通用するように厳しい練習を受けているのは知ってるわよね?」

    希「うん。もしかして、練習がキツいの?」

    ツバサ「まあ、練習が厳しいのはいいわ。それはそれでやりがいがあって楽しいの。上達している実感もあるわ」

    希「よかったやん」

    ツバサ「ただ、あんじゅが………」

    希「あんじゅちゃん?あんじゅちゃんがどうかしたん?」

    ツバサ「あんじゅが……すっごく上達しているの………私たちの倍くらいのスピードで」

    希「それもええことやん?」

    ツバサ「そうなんだけど、私、置いていかれそうで………最近不安なのよ」

    希「う~ん」


    39: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:50:00.59 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「それにね」

    希「?」

    ツバサ「英玲奈もなんか……最近輝いてる…………っていうか…………」

    希「なんやそれ」クスクス

    ツバサ「いや、本当なのよ!英玲奈のこと知ってるでしょ?……結構生真面目というか………もちろん!今までが輝いてないってことではないのよ?ただ……」

    希「アイドルらしくなった、ってこと?」

    ツバサ「……そう!よく分かったわね。そうなのよ」

    希(心当たりがないこともないなあ…)

    ツバサ「私さ……実は結構自信あったのよね、自分に。でもなんだか最近は………はあ~あ……………」

    希「…………………………………」

    希「…ねえ、これからちょっと遊びに行かない?」

    ツバサ「ええ?でも今日も練習が」

    希「ええやん!風邪でもひいたことにして、ね?行こう行こう!」グイグイ

    ツバサ「わっ!?ちょっ、まっ」


    40: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 01:57:19.94 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「あなたって結構強引なのね…」

    希「ふふ、意外?」

    ツバサ「まあ、薄々気付いてはいたわ」クスッ

    ツバサ「それで?何処へ行くの?もう事務所への連絡は済んだわよ」

    希「…まあ取り敢えず、秋葉をぶらぶらせえへん?もう夕方やし、あんまり遠出はできんしね」

    ツバサ「ぶらぶらって……無計画だったのね」

    希「そんなこともないよ♪一応行き先は2つだけ、決めてあるから!」

    ツバサ「………………?そうなの?」


    41: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:01:59.24 ID:7ebepCZG.net

    ツバサ「まあ何と言うか……どこを歩いていても、見慣れた風景よね」

    希「ウチらはここで過ごしてきたわけやしね~。と言っても、ウチはまだ3年とちょっとだけやけど」

    ツバサ「そうなの?初耳だわ」

    希「ウチは親の転勤が多くてね。この歳になったらもう、ウチが一人暮らししてるけど」

    ツバサ「ふ~ん。じゃあ私と一緒なのね」

    希「え?」

    ツバサ「…ねえ、もしかして1つ目の行き先って………」

    希「…ん?ああ、もう着いたみたいやね。そう、ここよ」ガラッ

    穂乃果「いらっしゃいませえー!…………ってあれ?希ちゃん!?」

    希「やっほー」


    43: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:09:33.84 ID:7ebepCZG.net

    穂乃果「え、え?もしかして隣にいるのって………ツバサさん!?」

    ツバサ「久しぶりね、高坂さん」ニコリ

    穂乃果「わあー!2人とも、久しぶり!大学で仲良くなったっていうのは聞いてたけど……」

    希「この時間なら穂乃果ちゃんいると思って、来ちゃった!」

    穂乃果「そうなんだあー!あ、お饅頭食べる?ちょっと待ってて!お茶いれてくるから!」ダダダ

    ツバサ「相変わらずみたいね」クスクス 

    希「そうやね」ニコリ

    フタリトモ-!アガッテアガッテ-!







    穂乃果「はい、どうぞ!」

    希「ごめんな穂乃果ちゃん急に、ありがとな」

    穂乃果「ううん。久しぶりに会えて嬉しいよ!……ツバサさんにも会えて嬉しいです!」

    ツバサ「相変わらず元気そうで良かったわ。…お茶、頂くわね」

    希「ちゃんと冷まして飲むん「このお茶熱っ!?」


    45: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:18:23.41 ID:7ebepCZG.net

    穂乃果「いや~、でも今日はこんなにお客さんが来ると思ってなかったよお」

    希「え?こんなに?…もしかして、他にも誰かに会ったの?」

    穂乃果「…………………え?」キョトン

    穂乃果「あれ?2人とも、『他のみんな』が来たから来たんじゃないの?」

    希「……………………?」

    ツバサ「…ねえ、それってもしかして」

    ツバサ「あんじゅや英玲奈も来てたの?」

    穂乃果「え?え?……知らなかったんですか!?」

    希「…ええ?それって……………」

    ツバサ「いや、さっきね…?事務所に休むって電話したとき、『どのみち今日は他の2人も休みだからレッスンはなしだ』って……」

    ツバサ「事務所の人は、3人で遊ぶんじゃないかって……なら楽しんでこいよってことで、休むことを許可してくれたんだけど………」

    希「つまり、偶然3人同じ日に休暇を取って、偶然3人ともここに来たってこと?」

    ツバサ「そういうことになるわね…」

    穂乃果「?……?…………??」


    47: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:23:25.01 ID:7ebepCZG.net

    希「スピリチュアルやね……」

    ツバサ「初めて本当にスピリチュアルね……」

    穂乃果「……!ええ!?つまり偶然3人同じ日に休暇を取って、偶然3人ともここに来たってこと!?うそ!?」

    希「今それを話してたんよ……」

    穂乃果「それって凄いよ!スピリチュアルだよ!」

    ツバサ「今それを話していたのよ」

    穂乃果「…でも確かに、有り得るかもね~。A-RISEもμ'sも、ずっと一緒に過ごしてきたわけだし………考えが似てきちゃうのかもね……」

    希「にしても凄い……………………ん?μ'sも?」

    穂乃果「……あ、じゃあこれも知らないんだ!あのね、あんじゅさんとは絵里ちゃんが、英玲奈さんとはにこちゃんが、一緒に来てたんだよ!」

    希&ツバサ「な、なんだってーー!」


    50: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:30:23.29 ID:7ebepCZG.net

    ~数分後~

    穂乃果「じゃあまた来てね!ツバサさんも!お饅頭、ご馳走しますから!」

    ツバサ「ありがとう。急に悪かったわね。楽しかったわ」

    穂乃果(ツバサさん……やっぱり凛としててかっこいいなあ…………)

    ツバサ(舌の皮ベロンベロンだわ。お茶は冷ましてから飲むようにしなきゃ)






    希「にしても、驚いたね………」

    ツバサ「あの2人がそれぞれ、絢瀬さんや矢澤さんと仲良くなっていたのは知っていたけど……」

    希「…………う~ん。これって…………」

    ツバサ「?…なに?」

    希「いや、意外にみんな、同じこと思っとるんやなあ、って」

    ツバサ「そうかもね」

    ツバサ「…ね、どうして希はさ、高坂さんの家に連れていこうって思ったの?」

    希「んー?」

    希「なんやろね……」

    希「きっと穂乃果ちゃんなら、元気づけてくれるって思ったし、それに」

    ツバサ「それに?」


    52: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:41:22.32 ID:7ebepCZG.net

    希「なんかね……ツバっちは、ウチのよく知ってる人に、少し似てる気がしたから」

    ツバサ「……?どういうこと?」

    希「いつも自分の理想を追いかけて……少しは妥協すればいいのに、それを許さない。自分を大事にしてる人だな、って」

    ツバサ「……な、なによそれ//それと高坂さんに会うことと、なんの関係が……」

    希「ツバっち……焦っとるん?」

    ツバサ「………………………………え?」

    希「きっとプロの世界っていうのは……今まで以上に厳しい世界なんやろ?だからツバっちも今まで以上に頑張ってきた。でも」

    希「あんじゅちゃんに英玲奈ちゃんに置いていかれるんじゃないかって……焦ってるんやない?」

    ツバサ「……………………………………」

    希「でもね」

    希「きっと、焦ったりしない……自分らしくあろうとすることが、大事なんやと、ウチはそう思うんよ」

    ツバサ「……………………………………」

    希「なんかね、こんなとき、そんなことを思い出したいとき……ウチは、穂乃果ちゃんに会うのがいいかな、って」

    希「なによりウチも、そんな気持ちを思い出したかったから」

    ツバサ「……………………………………」

    ツバサ「……………………ありがとう」


    54: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 02:47:58.74 ID:7ebepCZG.net

    希「……さて!じゃあ急ご?もう日が沈んじゃうよ?」

    ツバサ「…ええ。そういえば、行き先は2つ決めてるって言ってたわよね?後ひとつは?どこなのよ?」

    希「すぐに分かるよ♪」




    あんじゅ「だから私は、A-RISEが…」

    絵里「ふふ。……………って、あれ!?」




    にこ「まだ痛む………?」

    英玲奈「いや、もう大丈夫だ………ん?あれは…………?」




    希「考えることは、一緒やね」





    希&ツバサ編 完


    87: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 23:33:11.52 ID:7ebepCZG.net

    あんじゅ「あら~?あなたμ'sの……絢瀬さんでしょお?偶然~」

    絵里(えーと……どこかで見た顔だわ。間違いない。でもどこだっけ……つい最近会ったような………)

    あんじゅ「……………………………」

    絵里「………………………………」

    あんじゅ「……………………………」

    絵里「……………あの、あれよね」

    あんじゅ「……………………………?」

    絵里「………ええ!A-RISEの優木あんずさんよね!その節はどうも!……もしかして同じ大学なのかしら?」

    あんじゅ「誰よそれ」


    90: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 23:38:51.26 ID:7ebepCZG.net

    絵里「ぇえ゛!?」

    あんじゅ「ね、ねえ……もしかして私のこと、覚えてなかったり………?」

    絵里(まずいわ)

    絵里「……違うの!違うのよ!ちょっと噛んじゃって…………もちろん覚えているわ!当然でしょ!!」

    あんじゅ(必死すぎるわあ………)

    絵里(落ち着きなさい絢瀬絵理……この人の名前よ!あのA-RISEの名前よ!出てくるはず!)

    絵里(あんずは確定として……名字ね!名字を間違えてたようね!えーっと……優木………?じゃない………ゆう………ゆう………)

    絵里「あ!思い出した!」

    あんじゅ「思い出したって言っちゃってるし」

    絵里「遊戯あんず!遊戯あんずさんよね?ハラショー!間違いないわ!」

    あんじゅ(…………………………………)

    あんじゅ(凄く誰かを思い出すわあ…)


    93: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 23:45:20.33 ID:7ebepCZG.net

    絵里「で、あんずさん」

    あんじゅ(えーそれで進めるのお!?)

    絵里「あなたも入学式の帰りよね?○○大学?」

    あんじゅ「え、ええ。○○大学よ。どうやら同じところに進学したようね」

    絵里「びっくりしたわ……てっきりA-RISEの皆さんは進学しないと思っていたから」

    あんじゅ「まあ、一応ハクは付けておかないとね」

    絵里(ハクってなんだろう?)

    あんじゅ「それに私や英玲奈はともかく、ツバサちゃんは……………」

    絵里「?」

    あんじゅ「……まあいいわあ。とにかく知ってる人がいて嬉しい。私知り合い、あまりいないのよ」

    絵里「ええ、よろしく」


    94: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/29(月) 23:48:54.77 ID:7ebepCZG.net

    ~その夜~

    絵里(で、なんだかんだで連絡先交換したけど………)

    絵里(う~ん、正直あんずさんのこと、あまり知らないのよね………仲良くなれるかしら)

    絵里「……あ、lineきた。………優木あんじゅさんから?」

    絵里「…………………………………」

    絵里「……あああ゛あ゛あ゛ああ゛!!!」

    絵里「私は………なんてことを………」

    絵里「恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!!」ジタバタ

    亜里沙「お姉ちゃんうるさーい」


    99: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 00:00:31.65 ID:HMzdZnQT.net

    ~そして翌日~

    あんじゅ「あら、おはよう」カミクルクル

    絵里「おはよう!あんじゅ……ぅおあんずさん!」

    あんじゅ(あ、もうそれで通すんだ)

    絵里「……ハラショー!人が多いわね」

    あんじゅ「そう?こんなものでしょ」

    絵里「UTXはマンモス校だものね……音ノ木坂は生徒数が少なかったから、こういう風景はびっくりするわ」

    あんじゅ「ふふ、でも今年は新入生、多かったみたいじゃない」

    絵里「……ええ!すっごく嬉しいの」

    あんじゅ「ふふ♪」

    あんじゅ「…さて、じゃあ行きましょ?オリエンテーション、付き合って貰ってありがとう♪」

    絵里(…なんというか………流石はあのA-RISEね………行動の一つ一つが様になってるわ)


    100: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 00:01:34.23 ID:HMzdZnQT.net

    あんじゅ「第二外国語どうしようかしら」

    絵里「ロシア語とりましょ」


    106: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 00:59:19.47 ID:HMzdZnQT.net

    ~約一週間後~

    あんじゅ「え~と………」キョロキョロ

    絵里「…あ、あんずー!こっちこっち!」

    あんじゅ「おはよう♪よかった~、この教室で合ってたわね」

    絵里「あら、まだ学校の中で迷ったりするの?」クスクス

    あんじゅ「意外と方向音痴なのよ~、わたし」

    絵里「私はおおかた覚えたわよ。今度色々案内してあげる!」

    あんじゅ「そ、そう(大丈夫なのかしら)」

    あんじゅ「…で、ロシア語の初授業よね、これから」

    絵里「…………ふふふ」

    あんじゅ「?」

    絵里「授業じゃなくて講義よ、講義♪大学では講義っていうの♪」

    あんじゅ「は、はあ」

    絵里「……あ!前に『レジメ』があるから取ってきてあげるわね!『レジメ』!」チラッチラッ

    あんじゅ「………………」

    絵里「~♪」スタコラ

    あんじゅ(……和むなあ……………)


    108: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:03:10.28 ID:HMzdZnQT.net

    絵里「はいプリ………『レジメ』!」

    あんじゅ「あ、ありがとう」

    あんじゅ「…あら?これ、キリル文字ってやつ~?アルファベットじゃない」

    絵里「ああ、そうね。一見するとアルファベットっぽいのもあるけど……実は読み方は少し違ったりするのよ。例えば『p』」

    あんじゅ「p?」

    絵里「これは巻き舌で発音するの。……ルルルルルルルル………って感じね」

    あんじゅ「へえ~……なんだかややこしいのねえ」

    絵里「大丈夫!私ロシア人だから、その辺のことは任せて!しっかり教えるわ!」エッヘンンンン

    あんじゅ(ロシア人じゃないでしょあんた)


    109: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:07:51.89 ID:HMzdZnQT.net

    ~講義終了~

    絵里「ふう、やっと授業終わったわね。90分は長いわ………」

    あんじゅ(えええ授業って言ってるし)

    絵里「さて、と…………えーっと………これからサークルのアピール大会があるみたいね。あんずは?行くの?」

    あんじゅ「私はいいわ、サークルには入らないもの」カミクルクル

    絵里「それもそうね、アイドル活動があるし……………私はどうしようかしら」

    あんじゅ「何か入るの~?」

    絵里「うーん…………実はね」

    絵里「この学校、バレエ研究会があるのよ」


    112: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:14:51.52 ID:HMzdZnQT.net

    あんじゅ「あら、そういえば絢瀬さんはバレエやってたんだっけ?それもかなりの腕前だとか」

    絵里「…………まあ、ね」

    絵里「……本当は途中で挫折したのよ?だから正直、やるかは迷ってるんだけど………」

    あんじゅ「……?けど?」

    絵里「……スクールアイドルを始めた時のように、少し自分に素直になってもいいかな、って」

    あんじゅ「……………………」

    絵里「…まあ、何でもないのよ?とにかく迷ってて………」

    あんじゅ「…………ねえ、絢瀬さん」

    絵里「ん?」

    あんじゅ「…頼みたいことが、あるんだけど」


    113: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:22:27.41 ID:HMzdZnQT.net

    ~校庭みたいなところ~

    絵里「ハラショー!学校の中にこんなところがあるのね!」

    あんじゅ「そうみたいね。ここは……運動系のサークルとかがよく利用する場所だって、聞いたわ」

    絵里「随分広いわねえ………それで?こんなところに来て、一体何をするの?」

    あんじゅ「…ねえ、絢瀬さん?」

    あんじゅ「私ね、ラブライブでμ'sに負けてから、ずっと考えてたことがあったの」

    絵里「……?」

    あんじゅ「それはツバサちゃんに、英玲奈も同じ。私たちはずっと………どうしてμ'sに負けたんだろうって、それを考えてた」

    あんじゅ「そして、それぞれが、自分に足りないものを見つけて………必ず、それを掴み取ろうと思った」

    絵里「……………………………………」

    あんじゅ「…………ねえ、絢瀬さん」

    あんじゅ「私にダンスを、教えてくれないかしら?」


    115: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:30:48.46 ID:HMzdZnQT.net

    絵里「ダンスを?」

    あんじゅ「ええ。もし絢瀬さんがよければ」

    絵里「え…で、でも……どうして私に」

    あんじゅ「もう、話の流れで分るでしょ?……今の私に足りないって、そう思うからよ」

    絵里「そうかしら……?」

    あんじゅ「絢瀬さんは、私よりよっぽど高いレベルで踊ることができる……μ'sのライブを見返していて、そう感じたことがあったの」

    絵里「……………………………」

    あんじゅ「たしかに毎日、事務所でレッスンもするわ……でもね、それだけじゃ足りない」

    あんじゅ「私はあの子たちの誰よりも……上手くなりたいから」

    あんじゅ「だからもし良かったら、これからここで、ダンスを教えてもらえないかしら?お願い!」ペコリ

    絵里「………………………………」

    絵里「…どうしてそこまで?」


    117: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:37:57.74 ID:HMzdZnQT.net

    あんじゅ「…………………………」

    あんじゅ「…私ね、A-RISEを結成して、まさかプロの世界にまで足を踏み入れるなんて、思ってなかった」

    あんじゅ「正直、焦ってるんだけど………でもね」

    あんじゅ「きっと、私以上に焦ってる子が、いると思うから」

    あんじゅ「だから……私はせめて、その子の少し前を、歩いていたいの」

    絵里「……………………………………」

    あんじゅ「……ダメかしら?」

    絵里「……ハラショー」

    絵里「………あんずって意外と、なんていうか…………熱血なのね」クスクス

    あんじゅ「…………な!べ、別に……」

    絵里「そういうところ少し……私の友達に、似ているわ」

    あんじゅ「…………………………///」

    絵里「…うん!分かった!私もまだまだ身体動かしたいし、私に教えられることだったら何でも教えるわ!」ニコリ

    あんじゅ「絢瀬さん………………」

    絵里「でも一つだけ条件」

    あんじゅ「?」

    絵里「『絵里』って、呼んでもらおうかしら」ニコリ

    あんじゅ(…………………………………)

    あんじゅ(……私のことはあんずのままなのに?)


    120: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 01:58:13.49 ID:HMzdZnQT.net

    ~約二ヶ月後~

    あんじゅ「はい、はい!……え?英玲奈も?……はい、分かりました。失礼します」ピッ

    絵里「どうだった?あんじゅ」

    あんじゅ「今日は休んでいいらしいけど……なんか、英玲奈も休むみたいで~」

    絵里「あら?それは偶然ね」

    あんじゅ「風邪でもひいたのかしら……」

    絵里「……それで?これからどうする?どこか話せる場所がいいわよね」

    あんじゅ「そうねえ…」

    絵里「ねえ、あんじゅ。…私の家は?どう?」

    あんじゅ「絵里の家?……行ったことないけど………いいの?」カミクルクル

    絵里「多分、妹しかいないと思うし……そこなら気兼ねなく話せると思うわよ、悩み事」


    121: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 02:05:20.41 ID:HMzdZnQT.net

    ~絵里の家~

    絵里「ただいまー?」

    亜里沙「おかえりお姉ちゃん………ってあれ!?え!?……そこにいる人って…」

    あんじゅ「どうも、お邪魔しまあ~す…」

    亜里沙「わあー!」






    絵里「ごめんね?亜里沙が………」

    あんじゅ「ふふ。亜里沙ちゃん、ホントにアイドルが好きなのね。…まさかサインを求められるとは思わなかったわあ」カミクルクル

    絵里「…はい!お茶。熱いから、気をつけてね」

    あんじゅ「ええ。ちゃんと冷まして飲まないとね…………」

    絵里「……それで?なにか話したいことがあったのよね?悩み事……?」ズズ

    あんじゅ「…ええ、そうなのよ。それで今日はレッスンをやす「このお茶熱いわね……」

    あんじゅ「…………………………」

    あんじゅ「…それを相談したくて今日はレッスンを休んだのよ……聞いてくれるかしら?」


    122: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 02:27:37.24 ID:HMzdZnQT.net

    ~数分後~

    絵里「う~ん…………………」

    絵里「で、つまり…………ツバサさんが最近、落ち込んでいると………………」

    あんじゅ「そうなのよ。それも結構長いこと落ち込んでて……心配なの……」

    絵里「気のせい、ってことはないの?」

    あんじゅ「ううん。あの子昔から、落ち込むことがあると取る行動があって……」

    絵里「?」

    あんじゅ「『はあ~あ……落ち込むわあ………はあー』って言うのよ……何回も」

    絵里「それは間違いなく落ち込んでるわね」


    123: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/06/30(火) 02:41:46.11 ID:HMzdZnQT.net

    あんじゅ「最近ツバサちゃん、東條さんと仲いいみたいだし………その東條さんと仲がいい絵里ちゃんなら、何か知ってるんじゃないかと思って」

    絵里「う~ん………確かに希とは頻繁に連絡を取っているけど………あまりそういった話にはならないわね………」

    あんじゅ「そう……………………」

    絵里「ええ……ごめんね?力になれなくて」

    あんじゅ「まあ、いいのよ。いざとなったら、直接本人に聞いてみるし」

    絵里「…………………………ねえ」

    あんじゅ「?」

    絵里「いや、あんじゅって、ツバサさんのこと……随分気にかけてるんだなあ、って」

    あんじゅ「…まあ、ね。ほっとけないのよね………なんか」

    絵里「そうなの?」

    あんじゅ「あの子、いっつも無茶するし………」

    あんじゅ「大学に進学したことだってそう、あの子のおうちが……………」

    絵里「?……ツバサさんのうちが?」

    あんじゅ「……まあ、大したことじゃないのよ。本当に。ただ、あの子は『いざっていう時のこと』も考えなきゃいけない状態なのよ。だから、進学を選んだの」

    絵里「…………………………………」

    あんじゅ「まあ、とにかくね?あの子も本当は、アイドルの方に集中したいと思うのよ。でもそうもいかないから…………だから、何か悩みが出てきてもおかしくないなあって」

    あんじゅ「いったいどうしたのかしら…」

    絵里「…………………………ねえ」

    あんじゅ「?」

    絵里「ちょっと……出掛けない?行きたい場所があるの」


    145: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:32:04.56 ID:ITdmZK+R.net

    あんじゅ「…で、連れられてきたのはいいけど……ここって………」

    絵里「あら、知ってるの?このお店」

    あんじゅ「え~っとお……………」

    あんじゅ「知ってるもなにも、ここうちのお得意先…………」

    絵里「…………………?」

    絵里(いっぱいお饅頭買う家なのかしら??)

    あんじゅ「…まあいいわ!それで、この『和菓子屋 穂むら』に来たってことは………ひょっとして」

    絵里「ええそうよ。ちょっと、会いたい人がいるの」

    絵里「すみませーん」ガララ


    147: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:38:06.62 ID:ITdmZK+R.net

    穂乃果「いらっしゃいま…………って絵里ちゃん!?あれ、……あんじゅさんまで!?うそ!」

    絵里「急にごめんねー」

    あんじゅ「こんにちは♪」

    穂乃果「わー!久しぶりぃ!あんじゅさんも!お久しぶりです!」

    絵里「ちょっと寄っていこうと思ってね……案の定、穂乃果が店番していて、良かったわ」

    穂乃果「うん!今日は忙しいからお手伝いしてたんだ!………そっかあ、2人『も』きたんだあ」

    あんじゅ(…………?『も』?)

    絵里「ああ、ごめんなさい?やっぱり2人『も』押し掛けるのは迷惑だったかしら…」

    穂乃果「え?……そんなことないよ!ちょうど時間取れそうなとこだったから、あがってって!お茶でも出すよ!」

    絵里「あら、いいの?じゃあお言葉に甘え「冷まして飲みなさいよ」

    穂乃果「…………???」

    あんじゅ「こっちの話よ♪失礼しまーす」


    148: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:43:52.09 ID:ITdmZK+R.net

    ~穂乃果の部屋~

    穂乃果「はい、どうぞ♪穂むら名物穂むらまんじゅう!略して」

    あんじゅ「穂むまん、よね?」

    穂乃果「わー!あんじゅさん知ってるんですか?嬉しいです!」

    あんじゅ「まあね♪」

    穂乃果「これ、お茶です。どうぞ」

    あんじゅ「悪いわね、いただきます」

    絵里「じゃあ私もいた「冷まして飲みなさいってば」

    絵里「……………………………………」

    絵里「……………………………………」フーフー

    絵里「……………………………………」ズズ…

    絵里「ゲホン!むせたわ」ゲホンゲホン

    あんじゅ「……………………………」

    穂乃果「あ、あんじゅさんが冷たい目をしている……」


    150: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:50:34.10 ID:ITdmZK+R.net

    穂乃果「それで?……2人は今学校帰り?」

    絵里「っ……!………ゲホ、っ……!」ゲホゲホ

    あんじゅ「……まあ、そんなところね♪絵里ちゃんと学校が同じなのは、知ってるわよね?」

    穂乃果「はい!○○大学にいったって………あとは、ツバサさんが希ちゃんと同じで……」

    絵里「っ………!ハー……ハー……………あとは、ゲホ、にこと統堂英玲奈さんが同じ……なのよね」

    穂乃果「そうそう!それでさー!」

    ピンポーン

    穂乃果「……わわ!お客さん来たみたいだよ!………ごめん!行ってくるね?それ食べ終わったら、適当にくつろいでて!」ドタドタドタ……

    絵里「……食べ終わったら、おいとましましょうか?忙しそうだし」

    あんじゅ「そうね。悪いタイミングで来ちゃったわね」


    151: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:56:09.44 ID:ITdmZK+R.net

    オジャマシマシター

    絵里「………ふう、なんだか慌ただしかったわね」

    あんじゅ「そうねえ。でもなんだか、穂乃果ちゃんを見てると……少し、笑っちゃうわね」クスクス

    絵里「あらあ、失礼よ?」

    あんじゅ「ふふ、変な意味じゃないのよ」

    絵里「分かってる」クスッ







    あんじゅ「………ねえ。でも……あそこに、穂乃果ちゃんのところに連れてきたのは………いったい、どういうつもりだったの?」

    絵里「え?」

    あんじゅ「何かきっと、考えがあったんじゃないの?」

    絵里「………う~ん」

    絵里「……………………」

    絵里「………ふふ。あのね」

    絵里「…来たくなったから、来ただけよ♪」

    あんじゅ「…………?…………なにそれ?」ポカン


    152: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 17:59:12.17 ID:ITdmZK+R.net

    絵里「……あのね、あんじゅ」

    あんじゅ「んー?」

    絵里「あんじゅはさ、A-RISEの皆に出会った時のことって、覚えてる?」

    あんじゅ「出会った時のこと~?……そうねえ………………………うん。実は結構はっきり覚えてたりするわよ」

    絵里「そっか」

    絵里「じゃあー、………その時の気持ち、とかは?」

    あんじゅ「……気持ち?」

    絵里「そう、気持ち」

    あんじゅ「……………………」

    絵里「………………………」

    あんじゅ「難しいこと聞くのね…」


    153: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 18:07:11.76 ID:ITdmZK+R.net

    あんじゅ「気持ちって言ってもお~…………ねえ?」

    絵里「確かにね、記憶には残ってても、最初の感動とか、思いとか、結構忘れてしまうものじゃない?」

    あんじゅ「……………………そうねえ」

    絵里「私はそういったものを思い出したい時はね……今日みたいに、会いに行ったりするのよ」

    あんじゅ「穂乃果ちゃんに?」

    絵里「別に穂乃果だけってわけじゃないわ。希とか………にことか。……μ'sの皆に、会いに行ったりする」

    絵里「ううん、μ'sだけじゃない。もっとね………いつも会ってる人、妹であっても、家族であっても。意識して会って、話してみると…………最初の時の『気持ち』とか、そういったものが、思い返されてくるものよ」

    あんじゅ「………………………………」

    絵里「まあ、そういったことを教えてくれたのは………他でもない、μ'sの皆なのかもしれないけどね」


    155: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 18:11:33.77 ID:ITdmZK+R.net

    あんじゅ「じゃあ絵里はあ………穂乃果ちゃんに会って、今日。何か思い出せたの?」

    絵里「…………さあ、どうかしら♪」

    あんじゅ「なにそれ」クスッ

    絵里「でも、………懐かしいなあって、そう思った。たった数週間会ってないだけなのにね」

    あんじゅ「…………………そっか」

    絵里「………………ええ」

    絵里「……………………………ねえ」

    あんじゅ「………ん?」

    絵里「ツバサさんのことも……意外と、考え過ぎなのかも、しれないわよ?」

    絵里「たまには、お互いのこととか……振り返ってみるのも、いいかもね」

    あんじゅ「………………お互いのこと……」


    156: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 18:16:53.10 ID:ITdmZK+R.net

    ツバサ『……××中学校から転校してきました、綺羅ツバサです。よろしく』

    あんじゅ『……………………………………』









    ツバサ『…………………………………』モグモグ

    あんじゅ『……ねえ、あなた。また一人でご飯食べてるのお?』

    ツバサ『なによ、勝手でしょ』

    あんじゅ『あなた綺羅ツバサって言うんでしょ~?変な名前~』

    ツバサ『なっ、なによ!……だいたいあなたに言われたくないわ!』

    あんじゅ『もう、そんなに怒らないの。…ほら、一緒にご飯、食べましょ?』

    ツバサ『…まったく……あなただってたしか変な名前じゃない………優木…………あん………ず………………?』ブツブツ


    157: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 18:23:16.85 ID:ITdmZK+R.net

    あんじゅ「………………ふふ」

    絵里「うわっ、どうしたの急に」

    あんじゅ「………………別にぃ?」

    あんじゅ「…………誰かさんのおかげで、昔のことなら最近、よく思い出すなー、って」

    絵里「……………………………???」

    あんじゅ「………………ふふふ」

    あんじゅ「……おりゃー!」グシャグシャ

    絵里「わっ!?ちょ、ちょおっと!なにするのよあんじゅ!………髪がくしゃくしゃ……」

    あんじゅ「やり返さないでいいの?」クスクス

    絵里「ちょ、まちなさいあんじゅー!!」










    絵里「…はあ………はあ…………走った…………持久力落ちたかしら………」

    あんじゅ「ふう……………着いたわね」

    絵里「………!ここって…………………」

    あんじゅ「………ここも、懐かしいでしょ?」


    158: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/07/02(木) 18:30:13.57 ID:ITdmZK+R.net

    絵里「………………ええ、ほんとに」

    あんじゅ「………………………ねえ」

    絵里「ん?」

    あんじゅ「きっとツバサも私も英玲奈も……気持ちはおんなじだと思うの」

    絵里「…………………………………」

    あんじゅ「……今日ね?それが思い出せた気がする。あなたのおかげでね」 

    絵里「……それならよかったわ」ニコリ

    あんじゅ「ありがとう」

    絵里「いーえ」








    アレ?アレッテ…?
    アレ!?エリ!?アンジュチャンモ!?





    あんじゅ「考えることは、同じみたいね」






    絵里&あんじゅ編 完


    362: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 01:59:27.50 ID:TkowjqyY.net

    にこ「あ…!あああ、あれは……!」

    英玲奈「ん?なんだ……?ファンの子か?……いや、あれは……」

    にこ「な、なんでここに……」

    英玲奈「やっぱり、キミはμ'sの矢澤にこじゃないか。数日ぶりだな。先日のライブでは世話になった」

    にこ「あ!あああいえ!そんな、滅相もないですにこ!あ、こんにちは、私、にこです!」

    英玲奈「そうか、知っているぞ」

    にこ「はい…………」

    英玲奈「…………」

    にこ「…………」

    英玲奈「しかし同じ大学とは驚いた。今後よろしくな。それじゃあまた」

    にこ「えっ、ちょお!待っ!」


    363: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:03:11.18 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「ん……?」

    にこ「あ、いや!あの、英玲奈~……さんは、あの、いま時間には余裕ない感じ?ですか?」

    英玲奈「いや、そんなことはないが……?」

    にこ「はあ…………」

    英玲奈「ああ」

    にこ「…………」

    英玲奈「……じゃあ、私はこれで失礼するぞ。ではまた」

    にこ「いやちょ待って待って待って!!」

    英玲奈「ええー……?」

    にこ「あの…………」

    にこ「あ……連絡先とか……聞けたり……し、しないかなーって……」


    366: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:11:06.76 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「構わんぞ。そうだな、せっかく同じ大学だものな。色々と情報は共有したいな」

    にこ「その……し、進学、してたんですね……」

    英玲奈「ああ。まあアイドル活動と両立させるつもりだ」

    にこ「大変そうですね……」

    英玲奈「…………」

    英玲奈「キミが聞いたら少し怒りそうだな。2足のわらじというのは」

    にこ「え!」

    にこ「そ、そんなわけないにこ!し、進学も……大卒っていうのも、大事な肩書きにこ!それはしょうがないことですよね~!はい!」

    英玲奈「ふふ。まあそう言ってくれるとありがたいんだがな」

    にこ「にこお……」

    にこ「……でも、いや、入学式にこんなことをいうのもなんなんですけど……その、英玲奈……さんなら、もうちょっと上の大学いけたんじゃない……?ですか……?確か3年間、ずっとオール5だったような」

    英玲奈「詳しいな」

    にこ「あ、はい!」

    英玲奈「まあ、大学などどこも同じようなものだ。私はそう考えていてな……」

    にこ「へえ……?」

    英玲奈「それで、ここは学食が旨いらしいんだ。だからここにした。それだけだ」

    にこ「学食が……」


    368: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:17:37.81 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「という訳でこれが連絡先だ……LINEはやっているだろう?そっちも画面を出してくれ」

    にこ「」フルフルー

    英玲奈「」フルフルー

    にこ(ふぁあああああ……!!連絡先があああああああああ………!!!)

    英玲奈「うん、完了したな……そうだな、今夜辺り連絡をするかもしれない」

    にこ「えっ!?れ、連絡を!?私に!?」

    英玲奈「ああ。履修登録で色々と誰かと相談したいことがあってな……私はあまりこの学校に知り合いがいないんだ」

    にこ「あ、ぜ、ぜひ!ぜひお願いします!に、にこも相談したいこと、あります!」

    英玲奈「ふふ、矢澤にこ……さん?別に敬語じゃなくていいんだぞ。ていうか、やめてくれ。同い年だろう」

    にこ「あ、は、はい!やめます!じゃなくて……や、やめる!やめた!いまやめたからにこ!」

    英玲奈「そうしてくれると嬉しいな。私も、キミとは早く仲良くなりたい」

    にこ「……あ、あのお……じゃあ、にこからもひとつお願いが……」

    英玲奈「?」

    にこ「にこって……私のことはそう呼んでください……」


    369: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:22:28.55 ID:TkowjqyY.net

    ~約二ヶ月後~

    英玲奈「えーと……」

    にこ「あ、こっちこっち!ちょっと、遅いわよ英玲奈!!もうにこお腹ペコペコなんだから~」

    英玲奈「あ、ああすまん。講義が長引いてしまってな。にこは午後から講義だったか?」

    にこ「そうよー。……あ、英玲奈ぁー……これ紅茶花伝じゃない……」

    英玲奈「ん?違うのか?」

    にこ「午後の紅茶でしょ!お昼のお供は!まったく、これだからボンボンのお嬢様は……」プンスコ

    英玲奈「……にこ、キミはなかなかどうして環境への適応が早いらしい」

    にこ「あ、前回休んでた分のレジメ確保しておいたわよ。はい」

    英玲奈「しかしそんなキミはどうも憎めないものだ。まさに小悪魔……」

    にこ「なーにブツブツ言ってんのよ。早く食べましょ」


    372: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:27:47.47 ID:TkowjqyY.net

    にこ「それで、小悪魔がなんですって?にこの話?」

    英玲奈「なんだ、ちゃんと聞こえてるじゃないか」

    にこ「そういえば……あなたたちと初めて会ったときは、にこが小悪魔って言われてたっけ……ふふ、あれは嬉しかったなあ……」

    英玲奈「予選前か……懐かしいな。もう随分と前の話だ」

    にこ「グループに不可欠な存在……へへ、にこは、不可欠な存在である小悪魔……」

    英玲奈(うわあにやついてる……)

    にこ「……ん?」

    英玲奈「?どうした」

    にこ「ねえ、じゃあちょっと思ったんだけどお……A-RISEは?A-RISEの小悪魔的存在っていうのは、誰だったの?」


    373: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:32:49.95 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「……ん、なるほど……それは、にこ。結構難しいところをついてくるじゃないか」

    にこ「そうなの?」

    英玲奈「ああ……それはな、我々A-RISEでもしばしば議論になったんだ。小悪魔的な存在という話だけではない。A-RISEは3人しかいないからな……役割については結構気を使っていたんだぞ」

    にこ「へー!確かにそれはμ'sではなかった光景かもしれないわね……リーダーが誰か、一度決めかねたことはあるけど」

    英玲奈「端的に言うと、あんじゅだ。小悪魔的存在はな……ツバサは傍から見ればこそそう見えることもあるかもしれないが……」

    にこ「違うの?」

    英玲奈「違うぞ、アイツは」

    にこ「へえ……」

    にこ「ちなみにその流れを汲むと英玲奈は?」

    英玲奈「さあ、天使とかじゃないか?」

    にこ「…………」

    英玲奈「…………」

    にこ(真顔で言えるのがすげえ…………)


    374: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:37:05.19 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「そういう、『イメージ的な役割』だけでなく、実務的な点での役割分担だが……それは言わずもがな、かな?」

    にこ「しってる!しってるわよおー!ツバサさんが作曲!あんじゅちゃんが衣装!で、英玲奈が……」

    英玲奈「そう、作詞だな。よく知ってるじゃないか」

    にこ「そりゃあ~、ファンだから!……というより、ここ最近だって……英玲奈、作詞してるじゃない」

    英玲奈「む……バレてたか…………」

    にこ「そりゃあ講義中、レジメにあんだけ横文字書きなぐってたら……ねえ?」

    英玲奈「……見てたのか………!///」

    にこ「あんた、横文字好きねえ」


    375: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:43:28.27 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「ま、まああれだ……作詞だけやるのならな……色々と言葉を洗練させる必要があるんだ……作曲や衣装も全部やってた頃に比べて、プレッシャーがかかるんだよ」

    にこ「へ?」

    英玲奈「……ん?」

    にこ「……作曲とか衣装も?全部?」

    英玲奈「……ああ、そうか。これはアレだな、ファンの子は知らないことだったな……」

    にこ「どういうこと?」

    英玲奈「いやな?今でこそ役割分担して活動しているが……実は初めは、全て私がやっていたんだよ。Private Wars、あるだろ?あれとか全部私が作ったんだ」

    にこ「えええ!?そうなの!?」


    378: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:53:23.22 ID:TkowjqyY.net

    にこ「でも、なんでまた……」

    英玲奈「そりゃあ……私が全部、できたからだよ。作曲も衣装作りも、全部な」

    にこ「全部……」

    英玲奈「私はな……大抵のことはできるんだよ。自分でこういうことを言うのは、凄く変だがな。でも、そうなんだ。私ができないと言えば、それは嘘になる」

    にこ「はあ……まあ、アンタはそうよね……それは見てて分かるわ。勉強も随分たいしたもんよ」

    英玲奈「乗馬も、ビリヤードも、社交ダンスもできたし……フラッシュ暗算とか……ああ、ロシアンバレエもできる」

    にこ「ぬぁんでよお!」

    英玲奈「凄いだろ?」クスクス

    にこ「こ憎たらしいわね~……」

    英玲奈「でもな、できてないことが、やっぱりあってな……」


    379: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 02:57:29.38 ID:TkowjqyY.net

    ツバサ『アナタが、統堂英玲奈ね!噂は聞いてるわ!このUTXをトップで合格した傑物…………私は綺羅ツバサ!アナタに話があるの!』

    女生徒『え……誰ですか……?』

    あんじゅ『ツバサ、その子ちがう。こっちが統堂さんよ。たぶん』

    英玲奈(なんだこいつ…………)

    ツバサ『おおっと、失礼!アナタが統堂英玲奈ね!……あ、ホントに間違えてごめんなさい……』

    英玲奈『な、なんだ……?何の用だ……?』

    ツバサ『ねえ、あなた!』


    380: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:01:46.90 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「…………」

    にこ「どうしたの?ボーっとして……できてないことってなによ?」

    英玲奈「……まあ、未だ道半ばってとこだ……私はそれを極めるまで、道半ばのまんまで、終わるわけにはいかないんだな」

    にこ「はあ??なによ、気になるわねー」

    英玲奈「にこ、キミからも普段から学ばせてもらっているよ。おかげで少しはな、最近……『ぽく』なったと言われるようになった」

    にこ「??……なにがどうしたってのよーっ」

    英玲奈「さて、そろそろ昼休みも終わる……行こうか」

    にこ「え?ああ、うん」


    381: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:29:37.09 ID:TkowjqyY.net

    ~数時間後~

    英玲奈「ふう……!ようやく終わったか……」

    にこ「疲れたわ~。英玲奈はこれから練習?」

    英玲奈「ああ。さっき少し触れたが今は新曲を作っているのでな……それに向けて練習もハードになっているんだ」

    にこ「それは大変ね……ふふ、なんだかアイドルの話ばかりしてたら懐かしくなってきちゃったわ……」

    にこ「あの子達、元気にやってるかしら……」

    英玲奈「気になるのか?」

    にこ「ええ、少しだけね」

    英玲奈「そうか……」

    英玲奈「…………」

    英玲奈「………………ん!?」グラッ

    にこ「えっ、ちょ……あぶなっ!!」

    英玲奈「………………!!いたた……転んでしまった……」

    にこ「なにやってんのよ……もう、怪我はない……?」

    英玲奈「一瞬寝てしまっていたようだ……どうもここ最近、疲れが……………っ!!?」

    にこ「ちょ、大丈夫!?」

    英玲奈「いたた……!!くっ……足を少し……くじいてしまった…………いたっ!」

    にこ「もお……ほら、肩貸しなさい。立てる?」 

    英玲奈「済まないな……いたた……」

    にこ「…………」

    にこ(身長差のせいでうまく肩貸せない……)


    382: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:39:04.72 ID:TkowjqyY.net

    英玲奈「はい……はい……ええ、すみません。今日は欠席ということで……はい!失礼します」

    にこ「……休んでいいって?」

    英玲奈「ああ。この足だ……今も肩を貸してもらってようやく歩けてるくらいだしな…………今日は作詞に専念するよ」

    にこ「そう、良かったじゃない。たまにはゆっくり休めば……」

    英玲奈「はあ…………」

    にこ「英玲奈??」

    英玲奈「私は……ダメだな。やっぱり、無理をしていたのかもしれない」

    英玲奈「これじゃあ変わってないじゃないか…………まるで、前のまんまだ」

    にこ「…………」

    にこ「……ねえ」

    にこ「さっきの講義中……にこね?ちょっと考えてたのよ。さっき言ってたじゃない……前は、A-RISEのことは全部英玲奈一人でやってたって」

    にこ「それが今は違って…………どうしてかなあって、英玲奈が一人でやらなくなっちゃったの」

    英玲奈(それでこいつ講義に全然集中してなかったのか)

    にこ「……いま、なんとなくわかったわ。きっと、無理するから……前にも、こうやって……」 

    英玲奈「…………」

    にこ「アンタも不器用ねえ」

    英玲奈「……そうかもな」クスッ

    にこ「ちょうど、アンタに似てる人……私も一人、知ってる」

    英玲奈「……?」


    384: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:47:21.50 ID:TkowjqyY.net

    穂乃果「あ、いらっしゃいませえー!……ってあれ!?にこちゃん?……に、えええ!?英玲奈さん!?A-RISEの英玲奈さんだ!」

    にこ「騒がしいわね……」

    英玲奈「ど、どうも……」

    穂乃果「わー!にこちゃん久しぶりー!英玲奈さんも!春休みのライブ以来ですね!」

    穂乃果「……?英玲奈さん、怪我してるの?」

    にこ「そうなのよ、外歩いてたら転んじゃってね……で、肩貸してるんだけど……」

    穂乃果「にこちゃんちっちゃいから、あんまり上手くできてないね!」

    にこ「るっさいわよ!あほのか!……それで、たまたま通り道だったし……もし良かったら、なにか湿布とか貰えないかなって……」

    穂乃果「そういうことなら任せて!今取ってくるから!…………おかーさーん!湿布!湿布ないー?」ドタドタ

    にこ「……はあ、相変わらずみたいね……」

    英玲奈「……ふふ、にこ。キミもだいぶ不器用じゃないか」

    にこ「え……?」

    英玲奈「たまたま通り道だったなんて、そんなこと言い訳じみたこと、いつ考えたんだ?」クスクス

    にこ「な゛っ……!!」

    英玲奈「人の怪我にかこつけて後輩の様子を見に行くとはな……やっぱり小悪魔だよ、キミは」

    にこ「うううるさいわね!肩貸してあげないわよ!?もう!!!」

    英玲奈「ふふ」

    穂乃果「湿布あったよー」


    385: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:53:36.25 ID:TkowjqyY.net

    にこ「これでよし……!と」

    英玲奈「ありがとう、すまないな。高坂さんも」

    穂乃果「全然構わないですよー!英玲奈さんも、早く治るといいですね!」

    穂乃果「せっかくだし、お茶でも煎れる?久しぶりだし話したいことも結構……」

    にこ「あー……そうねえ、それもいいけど……」

    英玲奈「?」

    にこ「ごめん穂乃果、せっかくだけど、ちょっと行きたいところができたの。もし良かったら、それが終わってからでも、いいかしら?」

    穂乃果「そっかあー、じゃあ待ってるね!行ってらっしゃい」


    ガララ


    英玲奈「……?なあにこ、行きたいところっていうのは、どこだ……?急に……」

    にこ「ごめんごめん!……足辛いだろうけど、肩貸してあげるから……ちょっとだけ歩くけど、いい?」

    英玲奈「構わんが……」


    386: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 03:58:19.14 ID:TkowjqyY.net

    トコトコ


    にこ「……ふう」

    英玲奈「ここは……」

    にこ「着いたわね……」

    英玲奈「………………」

    にこ「………………」

    英玲奈「なるほどな……確かに、この景色は、今見れて良かったかもしれないな……」

    にこ「……でしょ?」

    英玲奈「今日は随分と色々なことを思い出す日だった、始めたばかりのあの時のこともな……」

    にこ「………………」

    英玲奈「そうしてここは……『あの時の予選会場』は……」

    英玲奈「そうだな……A-RISEにとって、『終わりの場所』だったよ」

    英玲奈「そして」

    英玲奈「ここからまた、始まったんだ」






    にこ&英玲奈編 完


    387: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:03:19.75 ID:TkowjqyY.net

    あの時、雪が降っていた


    あの時雪が降っていた、あの日は、私たちにとって、集大成だった


    あんじゅと出会い

    ツバサと出会い

    英玲奈と出会い


    A-RISEに出会い



    アイドルに憧れた私は、隣に立っていたアイドルに、いつか憧れていた

    私に憧れていたアイドルは、私が思ったより弱々しくて、でも、そんなことはなくて

    なんでもできると思っていた私は、笑顔で腕立て伏せも、できなかった



    だから私は、私たちは、全力でやっていた

    それぞれ動機は違っていても、目指す場所は同じだった


    388: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:06:14.77 ID:TkowjqyY.net

    「負けるわけがない」


    嘘だ。あの時、本当は分かっていた

    わたし達は最高のパフォーマンスをしていたことを

    そんなわたし達より、綺麗に輝いていたステージがあったことを


    μ'sだけじゃなかった

    みんな、凄かった





    適わないと、思った


    389: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:08:24.94 ID:TkowjqyY.net

    「負けるわけにはいかない」


    嘘だ。あの時、本当は分かっていた

    わたしが背負っていたものは、誰がなんと言おうと、譲れないものだった









    でもわたしは、本当に背水の陣だっただろうか?


    390: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:09:28.54 ID:TkowjqyY.net

    「勝ちたい」


    そしてツバサが呟いたその言葉だけが、そこにいた3人の、本当の思いだった








    本当に、勝ちたかったなあ



    あの時は、本当に


    391: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:16:15.19 ID:TkowjqyY.net

    ツバサ「まあそうは言ってもね……たまたまこの場所で、この時間に出くわすっていうのは……」

    あんじゅ「ありえないでしょお……誰かが仕組んだんじゃないのお?」

    絵里「もしかして~…………希?」

    希「なんでウチなん!?そんなことにまで頭回んないって!」

    英玲奈「偶然ならだいぶ怖いぞ……しかもみな、高坂さんの家に……」

    にこ「…………にこお……………」ガタガタ 

    絵里「ちょ、怖い!なんか怖いわ!スピリチュアルじゃない!」

    ツバサ「ま、まあ……行き詰まった時っていうのは、往々にして原点に帰りたくなるものよ……そういう意味では、ある意味そう不思議でないのかも……」

    あんじゅ「え?みんな行き詰まってたのお~?」

    ツバサ「だってアンタたち、今日の練習休むって……」

    希「そこも被ってたんか!」

    絵里「ひええええええ!!!!」

    英玲奈「まあ、この場所は確かに……」

    にこ「わたし達にとっても……ねえ?」








    あの時、ここから始まった
    ここは、私たちがもう一度スタートした場所
    『勝ちたい』って、初めて
    『勝ちたい』の、原点




    392: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:16:59.29 ID:TkowjqyY.net

    エタってすいませんでした
    内容整合性取れてないところあったらすいません
    いやほんと、エタってすいませんでした


    394: 名無しで叶える物語(あゆ)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 04:23:42.85 ID:h8DeZqj5.net

    乙!
    戻ってきて感謝


    397: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 07:19:54.29 ID:8qxYOqrs.net

    生きてたのか!!!(圧倒的感謝)


    395: 名無しで叶える物語(北陸地方)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 05:56:44.14 ID:MMb27t9s.net


    3年組とA-RISEがスピリチュアルな再会を果たしたように
    このスレもスピリチュアルな力で作者の記憶を呼び戻したのだろうな
    まあエタSSが増えないのはいい事なので乙でした
    いやほんと、乙でした


    399: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 07:43:22.91 ID:07s9OtHo.net

    乙どす
    保守し続けた甲斐があったってもんよ


    414: 名無しで叶える物語(フンドシ)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 23:53:52.49 ID:Pgeap9Vm.net

    おもしろかった!
    またこういうの読みたいな


    416: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:38:56.64 ID:yW7Og8Ue.net

    新鮮で面白かった乙!
    最後まで読めて本当に良かったよー


    引用元: 希「大学の入学式終わったけど……うまくやっていけるやろか」ツバサ「あら?」希「ん?」

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