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    セイバー「士郎、クリスマスの予定は?」士郎「ないよ」

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:22:10.84 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「ないのですか」

    士郎「バイトもないなぁ」

    セイバー「そうですか」

    士郎「うん」

    セイバー「……」

    士郎「あ、お茶淹れようか?」

    セイバー「士郎」

    士郎「ん?」

    セイバー「クリスマスは意中の相手と一緒に過ごすのがこの国の倣わしと聞き及んでいますが」

    士郎「うん」

    セイバー「凛か桜のところに行ったほうがいいのでは?」

    士郎「なんでさ?」



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    2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:24:35.58 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「なんでって……」

    士郎「お茶は?」

    セイバー「頂きます」

    士郎「うん」

    セイバー「……」

    セイバー(士郎、何を考えているのでしょう)

    セイバー(凛や桜による報復が怖くないのでしょうか?)

    セイバー「……」

    士郎「ふんふふーん」

    セイバー(士郎が傷つくところなど見たくない)

    セイバー(ここは一つ、私が手助けをしましょう)

    セイバー(全く、士郎は鈍感なのですから)


    6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:26:49.70 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「士郎」

    士郎「んー?」

    セイバー「少し席を外します」

    士郎「ああ」

    セイバー「……」トテトテ

    セイバー(まずは凛に連絡を……)

    セイバー「……」

    セイバー(しまった)

    セイバー(遠坂邸の電話番号、知りません)

    セイバー「……」

    セイバー「士郎」

    士郎「んー?」

    セイバー「少し出てきます」

    士郎「え、じゃあ俺もいくよ」

    セイバー「え……」


    7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:30:18.39 ID:Jz7+BItS0

    士郎「どこに行くんだい?」

    セイバー「えと……」

    士郎「……?」

    セイバー「いや、その……士郎のためにですね……」

    士郎「俺の……?」

    セイバー(いや、シロウのことです。私の気遣いに感づけば、恐らく―――)


    士郎『気にしなくていいよ。それより、夜ご飯は何にする?』


    セイバー(と、言ってくるに違いありません)

    士郎「セイバー?」

    セイバー「すいません。散歩です」

    士郎「一人で?」

    セイバー「はい」

    士郎「そう……わかった。いってらっしゃい」

    セイバー「はい」


    9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:32:55.86 ID:Jz7+BItS0

    遠坂邸

    セイバー「……」ピンポーン

    凛「はーい。あら、セイバーじゃない。どうしたの?」

    セイバー「凛こそどうしてここにいるのですか!!」

    凛「へ?」

    セイバー「今日はクリスマスですよ!!」

    凛「そうね」

    セイバー「なら、シロウの傍にいてあげるべきです」

    凛「え?いいの?」

    セイバー「構いませんが」

    凛「うーん……」

    セイバー「凛?」

    凛「私なりに気を遣ってたんだけど……」

    セイバー「は?」


    10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:35:27.95 ID:Jz7+BItS0

    凛「セイバーがいいっていうなら、いいんだけど」

    セイバー「よろしくおねがいします」

    凛「セイバーはその間、どうするの?」

    セイバー「そうですね。お二人の時間を邪魔するわけにも参りませんので、少し遠出をしようかと」

    凛「そう……」

    セイバー「では」

    凛「セイバー?」

    セイバー「はい?」

    凛「士郎は何も言わなかった?」

    セイバー「いえ、特には」

    凛「……あの馬鹿」

    セイバー「どうかしましたか?」

    凛「ううん。なんでもない」

    セイバー「それでは」

    凛「……」


    14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:38:19.12 ID:Jz7+BItS0

    商店街

    セイバー「いいことをするとやはり気分がいいですね」

    セイバー「……」トテトテ

    ライダー「セイバー?」

    セイバー「おや」

    ライダー「何故、このような日に一人でいるんですか?」

    セイバー「このような日だからこそです」

    ライダー「……」

    セイバー「シロウと凛の貴重な時間に水を差すわけにもいかないでしょう」

    ライダー「いや……」

    セイバー「ライダーも案外、鈍いところがあるのですね」

    ライダー「本気で言っているのですか?」

    セイバー「どういう意味ですか?」

    ライダー「……」

    セイバー「……?」


    17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:42:12.78 ID:Jz7+BItS0

    ライダー「いや、貴女は確かにそういう人だ」

    セイバー「気のせいですか?どこか侮蔑を感じます」

    ライダー「そう聞こえてしまったのなら謝ります」

    セイバー「ライダー、苛立っているのですか?」

    ライダー「別に……貴女の愚鈍さにはもう慣れたと思っていましたが、まさかここまでとは」

    セイバー「は?」

    ライダー「まぁいいでしょう」

    セイバー「ライダー?」

    ライダー「これを」

    セイバー「これは!?」

    ライダー「先ほどそこで購入しました」

    セイバー「うんうん……」モグモグ

    ライダー「肉まん、美味しいですか?」

    セイバー「はい。でも、どうして?」

    ライダー「いや……何故か同情してしまいまして」


    20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:45:52.01 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「はい?」

    ライダー「では、わたしはこれで」

    セイバー「そうだ。桜にも伝えてください」

    ライダー「……」ピクッ

    セイバー「できれば、桜にもシロウの傍にいて欲しいのです」

    ライダー「何故です?」

    セイバー「シロウも凛と桜が両隣にいるほうがきっと嬉しいはずです」

    ライダー「……」

    セイバー「それでは」

    ライダー「まちなさい」

    セイバー「なんでしょう?肉まんのお礼は後日―――」

    ライダー「そこに貴女はいなくていいのですか?」

    セイバー「私はシロウの恋人ではない。聖夜に居場所などありません」

    ライダー「……」

    セイバー「失礼します」


    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:50:42.05 ID:Jz7+BItS0

    公園

    セイバー「……とはいえ、行くあてもないのですが……」

    カレン「これは、これは」

    セイバー「シスター」

    カレン「この寒空の下、身を寄せ合う者もいないのですか?」

    セイバー「はい。生憎と」

    カレン「それにしては不幸そうな顔をしていませんね」

    セイバー「特に嘆くようなことでもないですから」

    カレン「ほぉ……」

    セイバー「貴女は?」

    カレン「教会は大忙しです。神に縋ろうとするものが後を絶たない昨今ですからね」

    セイバー「でしょうね」

    カレン「人の不幸は蜜の味といいますが、蜜もなめすぎると体を悪くしますね」

    セイバー「ふふ。確かに」

    カレン「それにしても、この街で一番不幸なのはあの駄犬であることは確定のようですね、セイバー?」


    27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:56:10.48 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「だけん?」

    カレン「これはたとえ話ですが……思いを寄せる者と一つ屋根の下で生活しているとしましょう」

    セイバー「……?」

    カレン「しかし、それは一方的な片思い……と双方が思い込んでいる」

    セイバー「ふむ」

    カレン「しかも、その片方は特別な日に限って、家から出てしまった。いつもは家を守っているのに」

    セイバー「何が言いたいのですか?」

    カレン「折角、仕事も無理に休み、一緒に過ごせると思っていた引きこもりの相手がその日だけ家を空ける。これはどういうことでしょう?」

    セイバー「よくわかりませんが、家を空けるほうに非があることは明白ですね」

    カレン「まぁ」

    セイバー「相手のことを思わず、身勝手な行動です」

    カレン「ふふふ……」

    セイバー「なにか?」

    カレン「いえ。世界はうまくできていると実感したまでです。主観と客観では色々なものが乖離してしまうのですね。その先にあるのは絶望と地獄だけ……」

    セイバー「はい?」


    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:00:08.75 ID:Jz7+BItS0

    カレン「実に愉快。今から衛宮士郎のお宅にお邪魔しましょうか」

    セイバー「それはいい」

    カレン「……」

    セイバー「シロウも喜びます」

    カレン「おやおや……無邪気な瞳ですね」

    セイバー「え?」

    カレン「まぁ、いいでしょう。守護者の許可が下りたのであれば、ご招待に預かります」

    セイバー「ええ。シロウも貴女のことは一目置いているようですし」

    カレン「それは反吐がでるような情報ですね」

    セイバー「では」

    カレン「どちらへ?」

    セイバー「……わかりません」

    カレン「教会は迷える子羊をいつでも迎え入れます」

    セイバー「教会の世話にはならない」

    カレン「あら、随分と嫌われているのですね。残念」


    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:03:01.67 ID:Jz7+BItS0

    新都

    セイバー「……」

    セイバー「路銀は……」

    セイバー「むぅ……」

    ランサー「セイバーじゃねえか」

    ギル「あれ?どうしたんですか?」

    セイバー「……」

    ランサー「そんな警戒すんなよ。今日はクリスマスだぜ?」

    セイバー「何用か?」

    ギル「セイバーさんこそどうして一人なんですか?」

    セイバー「貴方には関係のないことだ」

    ランサー「かーっ、小僧も随分偏屈な奴に惚れたもんだな」

    ギル「全くですね。まぁ、そこが魅力でもあるのかもしれませんが」

    ランサー「そうかぁ?」

    セイバー「なんの話ですか?」


    37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:07:08.64 ID:Jz7+BItS0

    ギル「でも、僕にとっては好都合です。どうですか、今からデートでも」

    セイバー「結構だ」

    ランサー「お前も物好きだな」

    ギル「セイバーさん以上に魅力ある人はいません。かわいいですし」

    セイバー「愚弄か?」

    ギル「えー……純粋に褒めてるんですけど」

    ランサー「セイバーよぉ」

    セイバー「なんですか?」

    ランサー「家に戻れよ」

    セイバー「何故?」

    ランサー「何故っておまえ……小僧は今頃泣いてるぞ?」

    セイバー「益々わけが分かりません」

    ランサー「おいおい……マジかよ……」

    ギル「これは面白い……」

    セイバー「なんですか、その目は?まるで愚者を哀れむような眼差しだ。無礼です」


    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:11:08.84 ID:Jz7+BItS0

    ランサー「分かった。そこの喫茶店にでも入ろうぜ」

    セイバー「それは……ナンパですか?」

    ランサー「誰がお前みたいなチンチクリンに欲情するかよ」

    セイバー「……」

    ギル「ランサーさん、女性に失礼ですよ」

    ランサー「こいつはそういう扱いにできないんだよ」

    セイバー「用がなければこれで」

    ランサー「待て待て。この際だ、言っておきたいこともあるんだよ」

    セイバー「……」

    ギル「昼食はまだでしょう?奢ります」

    セイバー「……オムライス」

    ランサー「今日はクリスマスだぜ?鶏肉に決まってんだろ!!」

    セイバー「む……」

    ギル「よし、行きましょう」

    セイバー「はい」


    43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:14:29.87 ID:Jz7+BItS0

    衛宮邸

    士郎「はぁ……」

    ガララッ

    士郎「セイバー!?」

    カレン「残念」

    士郎「な!?」

    カレン「おやおや。驚愕に染まり、希望と血の気が引いていくその表情……なんて愛いのでしょう」

    士郎「なんだよ……」

    カレン「失礼します」

    士郎「……」

    カレン「……おや?ここはお客様にお茶も出さないのですか?」

    士郎「喫茶店ならここから真っ直ぐいって突き当たりを左だ」

    カレン「ふふ」

    士郎「帰れよ」

    カレン「そう邪見にせずともいいでしょうに。―――セイバーの居場所、知りたくないですか?」


    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:16:53.61 ID:Jz7+BItS0

    士郎「知ってるのか?」

    カレン「ほら、お茶」

    士郎「……」

    カレン「砂糖も忘れずに」

    士郎「はいはい」

    カレン「……」

    士郎「―――ほらよ」

    カレン「どうも」

    士郎「……お茶に砂糖とかいれんなよな」

    カレン「こうでもしないと空気を飲んでいるような感覚になるのです」

    士郎「……で、セイバーは?」

    カレン「……」ゴクゴク

    士郎「……」

    カレン「ふぅ……新都に向かいました」

    士郎「……」


    45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:20:16.62 ID:Jz7+BItS0

    喫茶店

    ランサー「いいか?小僧はお前に惚れてんだぞ?」

    セイバー「はい?」

    ギル「わぁ、直球」

    セイバー「惚れている?誰がですか?」

    ギル「あのお兄さんに決まってるじゃないですか」

    セイバー「お兄さん?」

    ランサー「てめえの隣にいつもいるあの童顔のマスターだ」

    セイバー「シロウが?」

    ギル「分かってなかったんですか?」

    セイバー「それはありえません」

    ランサー「なんで?」

    セイバー「シロウの周囲には魅力的な女性が多くいます。私に情を抱くわけがありません。抱くとすれば、尊敬の念ではないでしょうか」

    ギル「……」

    ランサー「……」


    52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:25:17.24 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「この王としての振る舞いに敬意を懐かせるのは無理もありませんが、慕情を芽生えさせることは考えにくい」

    ギル「(本気でしょうか?)」

    ランサー「(お前から見てどう思うよ?)」

    ギル「(うーん……由紀香みたいにあるいみ純粋な人ですからねえ)」

    ランサー「(つまり真性か)」

    セイバー「なにか?」

    ランサー「おたくは小僧のことどう思ってんだ?」

    セイバー「無論、信頼しています」

    ギル「それだけ?」

    セイバー「はい」

    ランサー「……」

    ギル「嘘ですね」

    セイバー「は?」

    ギル「いや……正確には嘘であることを嘘だと思っていない……。独裁者や王にはよくあることですけど」

    セイバー「貴様……」


    53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:29:45.07 ID:Jz7+BItS0

    ランサー「可哀想なやつだなぁ……どっちも」

    セイバー「決闘なら受けて立ちます」

    ギル「これだもん。どうしてこんな人を将来気に入ってしまうのか。いや、まぁ、傍から見る分には愛らしいと思いますが」

    セイバー「……」

    ランサー「ま、よく考えるこったな」

    ギル「それでは」

    セイバー「待ちなさい!!」

    ランサー「会計は?」

    ギル「僕が払うのはセイバーさんの分だけです」

    ランサー「ちゃっかりしてんなぁ」

    セイバー「はっきり言ってください!!どういうことなのですか!?」

    ランサー「うっせえな」

    セイバー「そんな遠まわしに言われても困ります!!」

    ギル「遠まわし……」

    ランサー「一生、自分の尾でも追っかけてればいいだろ?」


    55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:33:36.68 ID:Jz7+BItS0

    新都

    士郎「ここにいるんだな?」

    カレン「恐らく」

    士郎「……」

    カレン(なんて愛らしい……悲劇でも降って沸いてこないかしら……)

    セイバー「―――待て!!話は終わっていない!!」

    士郎「あ……」

    カレン「おや?」

    ランサー「うるせえ」

    セイバー「しっかりと私の問いに答えろ!!」

    ランサー「あのなぁ」

    セイバー「答えるまで今日は逃がしませんよ?」

    ランサー「こわ……」

    カレン「なんと……サーヴァントが痴情の縺れを……」

    士郎「……」


    57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:37:21.88 ID:Jz7+BItS0

    ギル「あ、セイバーさん、あそこ」

    セイバー「え?」

    士郎「……」

    カレン「ふふ……」

    セイバー「シロウ……」

    ランサー「な?!」

    カレン「おやおや……駄犬のくせに人様の餌に手を出すとは、中々性欲的ですね。聖夜の所為でしょうか?」

    ランサー「そんなんじゃねえ!!」

    ギル(なんか楽しんでるな、マスター……)

    セイバー「カレンこそシロウと逢引ですか?」

    士郎「……っ」

    カレン「そうだ。といったら?」

    セイバー「いえ、特に」

    士郎「……!!」

    カレン(あはっ……面白い……なんでしょう、この不器用な二人は……絶対にくっつけたくない……)


    59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:40:30.36 ID:Jz7+BItS0

    士郎「そうかよ……」

    セイバー「シロウ?」

    ランサー「あーあ……しらね」

    ギル「こういうの、見ていて面白いろ感じるのは性格が歪んでるひとだけですね」

    ランサー「誰とは言わないけどな」

    士郎「よくわかったよ……セイバー……」

    セイバー「え?」

    士郎「カレン、いくぞ」

    カレン「おや。どこの路地裏ですか?それとも草むら?」

    士郎「いいから」

    カレン「では」

    セイバー「……」

    ランサー「いいのかよ?」

    セイバー「なにがですか?」

    ギル「これだよ……」


    63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:43:42.79 ID:Jz7+BItS0



    セイバー(結局、ランサーには逃げられた……)

    セイバー(何が言いたかったのか)

    セイバー「……」

    イリヤ「あれ、セイバーだ」

    大河「やっほー」

    セイバー「イリヤ、大河。どうしたのですか?」

    大河「いや、イリヤちゃんがクリスマスプレゼントはぬいぐるみがいいっていうからさぁ」

    イリヤ「これこれ!!」

    セイバー「なんとも愛らしい……イリヤにぴったりですね」

    イリヤ「でしょ?」

    大河「あれ?士郎は?」

    セイバー「え?」

    イリヤ「待ち合わせ?こんな寒い場所を指定するなんて士郎は駄目ね」

    大河「ほんとよねー」


    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:48:27.02 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……?」

    大河「まぁ、セイバーさんなら甲斐甲斐しく待ってくれているだろう、なーんて士郎も安心してるからねー」

    イリヤ「そうよね。セイバー、ちゃんと言わなきゃだめよ?」

    セイバー「あの……シロウとは行動を共にする予定はありません」

    大河「んほぉ!?」

    イリヤ「なんでー!?」

    セイバー「なんでといわれましても……」

    大河「でも、一週間ぐらい前に士郎は『俺、クリスマスはセイバーと一緒に過ごすんだ』的なことを言ってたけど?」

    セイバー「え?」

    イリヤ「うん。私も聞いたよ。だから、今日は仕方なく大河に付き合ってあげてるの」

    大河「仕方なくってなんだー!!」

    イリヤ「どうせ一人の夜なんでしょ?いいじゃないの」

    大河「うっせー!!」

    セイバー「あの……大河、それは真ですか?」

    大河「うん。なんかバイト先の店長にも無理言って仕事はおやすみにしてもらうーって言ってたし」


    71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:52:51.56 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……」

    イリヤ「でも、肝心の士郎がいないんじゃね」

    大河「どうかしたの?もしかして、士郎ってば浮かれすぎて熱でもでちゃった?」

    セイバー「いえ……士郎は今、シスターと逢引を……」

    大河「シスター?」

    イリヤ「カレンのこと?」

    セイバー「はい」

    大河「え?誰?」

    イリヤ「新しい女ね」

    大河「しろぉぉぉ!!!!お姉ちゃん、ゆるしませんよぉぉぉ!!!!!」ガオー

    イリヤ「はいはい」

    セイバー「……」

    大河「待ってて、すぐに士郎を探して報復ビンタをかましてやるわぁ!!」

    イリヤ「報復ビンタ……」

    セイバー「あ、いえ。気にしないでください。シロウの邪魔はしたくありませんし、その休みもカレンと過ごすために取ったのでしょう」


    73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:55:55.60 ID:Jz7+BItS0

    大河「んなわけないでしょう!!」

    セイバー「では、これで」

    イリヤ「セイバー?」

    セイバー「なにか?」

    イリヤ「鏡でも見てきたら?」

    セイバー「え?」

    イリヤ「酷い顔よ、今の貴女」

    大河「セイバーさん……」

    セイバー「失礼します」

    イリヤ「……」

    大河「……」

    セイバー(士郎は私のために……?)

    セイバー(何故……?)


    76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:58:51.61 ID:Jz7+BItS0

    公園

    セイバー「……」

    セイバー(シロウ……)

    キャスター「あら」

    セイバー「む」

    キャスター「……誰かと思えばセイバーじゃない」

    セイバー「なんですか?」

    キャスター「どうかしたのかしら?」

    セイバー「なにがだ?」

    キャスター「今にも泣きそうな顔だったけど?」

    セイバー「そんなわけない」

    キャスター「……そうだ。家にこない?」

    セイバー「断る。また着せ替え人形にされるのはごめんだ」

    キャスター「美味しいクリスマスケーキがあるのだけれど?」

    セイバー「ふざけるな!!私を食べ物で釣ろうなどと万死に値する!!」


    79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:01:51.84 ID:Jz7+BItS0

    柳洞寺

    一成「な……」

    キャスター「冷蔵庫にあるケーキを持ってきなさい」

    一成「……セイバーさん」

    セイバー「なにか?」

    一成「いや……衛宮と一緒では?」

    セイバー(みんなそういう……何を勘違いしているんだ)

    セイバー「いえ、シロウは関係ありません」

    一成「そうですか……」

    キャスター「ほら、早く」

    一成「分かっている」

    セイバー「いいのですか?貴女には確か夫が……」

    キャスター「今日はいないの。でなければ貴女は呼ばないわ」

    セイバー「そうですか」

    キャスター「こっちよ」


    83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:05:28.92 ID:Jz7+BItS0

    一成「持ってきたぞ」

    キャスター「どうも」

    セイバー「ありがとうございます」

    一成「……では」

    キャスター「早く食べないと痛んでしまうからね」

    セイバー「このケーキは?」

    キャスター「私のお手製よ」

    セイバー「……」

    キャスター「毒なんて入ってないわ」

    セイバー「……頂きます」パクッ

    キャスター「どうかしら?」

    セイバー「大変、美味です」

    キャスター「嬉しいわ」

    セイバー「……して、どうして私を招き入れた?」

    キャスター「さぁ……心にゆとりができたからからかもしれないわ」


    86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:10:28.01 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……」モグモグ

    キャスター「なにかあったの?」

    セイバー「随分と気に掛けてくれるのですね」

    キャスター「私の生きがいが沈んでいては、こっちもやる気がでないのよ」

    セイバー「は?」

    キャスター「ほら、つまらないでしょ。そんな貴女を盗さ―――じゃなくて、見ていても」

    セイバー「そうですか」

    キャスター「で、このクリスマスに夫と一緒にいられない新妻以上に不幸そうな貴女はどうしてなのかしら?」

    セイバー「なんでもない」モグモグ

    キャスター「ケーキを提供したのだから、心中ぐらい語ってもいいんじゃないの?」

    セイバー「……」モグモグ

    キャスター「坊やとなにかあったのね?」

    セイバー「……」ピクッ

    キャスター「かわいい……」

    セイバー「……」モグモグ


    87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:14:06.62 ID:Jz7+BItS0

    キャスター「……」

    セイバー「ご馳走様でした」

    キャスター「帰るの?」

    セイバー「はい。やはりここは居心地が悪い」

    キャスター「言ってくれるわね……」

    セイバー「ありがとうございました」

    キャスター「一言だけ」

    セイバー「……」

    キャスター「分からないのなら、言ってあげるわ」

    セイバー「何をですか?」

    キャスター「貴女は坊やのことが好き」

    セイバー「……それは勿論です」

    キャスター「え?」

    セイバー「私はシロウのことを愛している。それがなにか?」

    キャスター「あなた……もしかして……」


    92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:18:27.38 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……」

    キャスター「じゃあ、どうしてここにいるのかしら?」

    セイバー「シロウには私以上に相応しい相手がいるからです」

    キャスター「やっぱり……身をひいているわけね?」

    セイバー「それに私はサーヴァントだ。私が想いを告げても困惑させるだけでしょう」

    キャスター「……」

    セイバー「心中を語ったのはケーキの礼です」

    キャスター「そう」

    セイバー「他言無用です」

    キャスター「はいはい」

    セイバー「……」

    キャスター「あと、女だから語ってくれたのかしら?」

    セイバー「さあ……どうでしょう。ライダーにすら話したことはありませんでしたが」

    キャスター「……さよなら」

    セイバー「はい」


    98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:22:25.08 ID:Jz7+BItS0

    山門

    セイバー「……」

    アサシン「手向けの花は如何か?」

    セイバー「……必要ない」

    アサシン「そうか。では、一輪だけ」

    セイバー「……」

    アサシン「いい女ほど損をするぞ?」

    セイバー「何が言いたい?」

    アサシン「世の中、少しぐらい悪事を働かせたほうがいい。清廉潔白であろうとするが故に己の幸福すらも手放す者がいる」

    セイバー「……」

    アサシン「誰とは言わんが」

    セイバー「失礼する」

    アサシン「また来られよ」

    セイバー「……」スタスタ

    アサシン「ふん……光を失った太陽は見るに耐えんな」


    105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:26:04.98 ID:Jz7+BItS0



    セイバー(なんだ……この苛立ちは……)

    セイバー(何故……皆は同じようなことを私に告げる……)

    セイバー「……」

    アーチャー「ここにいたか」

    セイバー「……」

    アーチャー「凛が探しているぞ?」

    セイバー「貴方も同じことを言うのですか?」

    アーチャー「なんの話かな?」

    セイバー「……」

    アーチャー「ふ……」

    セイバー「なにがおかしい」

    アーチャー「この間合い。戦いならば私が勝っている」

    セイバー「!?」

    アーチャー「らしくないな、騎士王。今、貴様は乱れているぞ」


    108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:29:46.38 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「黙れ」

    アーチャー「凛から聞いた。衛宮士郎のことだろう?」

    セイバー「……」

    アーチャー「否定はしないか」

    セイバー「何用だ。もう御託は聞き飽きた」

    アーチャー「いやいや、私から言えることはないもない。むしろあのような屑を心底好いているお前の気が知れないぐらいでね」

    セイバー「マスターを侮辱するか!?」

    アーチャー「……」

    セイバー「……」

    アーチャー「こい」グイッ

    セイバー「な!?」

    アーチャー「見せたいものがある」

    セイバー「はなせ!!」

    アーチャー「辛抱してもらおう」

    セイバー「離せ!!」


    110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:33:11.90 ID:Jz7+BItS0

    新都

    カレン「うふ」

    士郎「……」

    カレン「おや……つまらない」

    士郎「なにが?」

    カレン「こうして手を繋ぎ、連れ添っているのに……笑顔どころか視線すら向けてくれないのですから」

    士郎「……」

    カレン「まだ怒っているのですか?」

    士郎「別に」

    カレン「ふふふふ」

    士郎「なんだよ……」

    カレン「人はなんと愚かでしょう。掴める筈の幸せをこうして無碍にしていくとは」

    士郎「……」

    カレン「さ、私に全てをぶちまけてみませんか?」

    士郎「は?」


    115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:38:37.81 ID:Jz7+BItS0

    カレン「怒り、悲しみ、そして欲情。その全てを受け入れるだけの器量はあります」

    士郎「なに言ってんだ?」

    カレン「この国の聖夜は男女が性交を通じて愛を確かめあうのでしょう?」

    士郎「そう……かな……?」

    カレン「貴方のその苛立ちも一度吐き出してしまえば落ち着くでしょう」

    士郎「いや……」

    カレン「さぁ……あそこに見える『休憩タイムクリスマスサービス割引』と書かれた場所へ行きましょう」

    士郎「なんでさ!?」

    カレン「おや?休憩ですよ?休憩。なにを嫌がりますか?」

    士郎「あそこは休憩する場所じゃ……」

    カレン「早漏野郎の相手をするには休憩と称してもいいでしょう?」

    士郎「おい」

    カレン「どうせ、ものの五分も持たないくせに」

    士郎「ふざけんな!!」

    カレン「では、そのくだらない矜持と名誉を守るために行きましょう。勿論、貴方持ちで」


    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:42:02.40 ID:Jz7+BItS0

    士郎「ぐ……」

    カレン「私から誘うなど滅多にありませんよ?このチャンスを逃していいのですか?」

    士郎「あのなぁ……」

    カレン「さぁ」

    士郎「やめろ」

    カレン「意気地のない駄犬だこと」

    士郎「そういう問題じゃない」

    カレン「……私では駄目ですか?」

    士郎「……っ」

    カレン「……今日ぐらい……めちゃくちゃにしてほしいのですが……」

    士郎「……」

    カレン「……」

    士郎「あ……え……」

    カレン(ちょろい……)


    121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:46:26.65 ID:Jz7+BItS0

    ビルの屋上

    アーチャー「見えるな?」

    セイバー「……で、何が目的です?」

    アーチャー「あの二人に割って入れ」

    セイバー「二人の営みを邪魔するような資格はわたしには……」

    アーチャー「……」

    凛「よっと。セイバー、早く行きなさいな」

    セイバー「……凛」

    凛「正直、士郎はセイバーを待ってるんだから」

    セイバー「ですが……今まさにカレンと」

    アーチャー「どう見ても嫌がっているが」

    セイバー「……」

    凛「あー!!もう!!じゃあ、私がいく!!!」

    アーチャー「凛」

    凛「煮え切らないセイバーが悪いんだからね!!」シュバッ


    126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:49:30.29 ID:Jz7+BItS0

    カレン「ん?」

    凛「そこまでよ、*乱シスター」

    士郎「遠坂!?」

    カレン「なにか?」

    凛「何かじゃないわ。その汚い手を離して」

    カレン「いや」ギュッ

    士郎「おい……」

    凛「士郎もちゃんと言いなさいよ」

    士郎「言ってるけど……」

    カレン「私のいやらしい裸体を拝みたいと懇願するもので」

    凛「はぁ!?」

    士郎「言ってないだろ?!」

    カレン「その目は言ってます」

    凛「いいから離れろ!!」

    カレン「乱暴」


    129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:53:47.30 ID:Jz7+BItS0

    凛「ほら!!士郎、こっちにきなさい!!」

    カレン「無駄です」シュルルル

    士郎「もがぁ!?」

    凛「な!?」

    カレン「この聖骸布からは誰も逃げられません」

    凛「あんたねえ……」キュゥゥゥン

    カレン「おや?」

    凛「くらえ!!」ドンドンドン

    カレン「バリア」

    士郎「いだだだだ!!!!」

    凛「ちょ……!!」

    カレン「酷い人。呪いが駄犬に全弾命中してしまいました」

    凛「士郎を盾にすんな!!!」

    カレン「どうして人の恋路をじゃまするのですか?」

    凛「恋路だぁ!?」


    131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:56:16.60 ID:Jz7+BItS0

    アーチャー「いいのか?」

    セイバー「……」

    アーチャー「全く……」

    ライダー「―――ここにいましたか」

    アーチャー「どうした?」

    桜「先輩……」

    アーチャー「桜も一緒か」

    セイバー「桜……?」

    桜「ライダー、行きましょう」

    ライダー「はい」

    セイバー「あ……」

    ライダー「セイバーがいらないというなら、桜に譲ってください」

    セイバー「な、なんのことです……?」

    ライダー「では」シュバッ

    セイバー「……っ」


    134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:58:58.50 ID:Jz7+BItS0

    カレン「さあ、行きましょう?」

    士郎「もが!?もがぁ!!」

    凛「拘束プレイでもする気かぁ!?」

    カレン「縛られるのは私」

    凛「おい」

    ライダー「そこまでです」

    カレン「……」

    桜「先輩を返して」

    カレン「役者が揃ってきましたね」

    凛「桜……」

    桜「姉さん……」

    カレン「ふふ……」

    士郎(息ができない!!!)

    凛「いいから、士郎を渡せ」

    桜「先輩は姉さんの所有物ではありません」


    136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:02:19.17 ID:Jz7+BItS0

    凛「ふん。セイバーが諦めちゃったから、当然次は私でしょ?」

    桜「いいえ。ずっとお傍で世話をしてきた私です」

    ライダー「同意」

    カレン「でも、彼は私の傍から離れようともしませんが?」

    士郎「ふご……」

    凛「その赤い布を外せばいいでしょ」

    桜「そうです」

    ライダー「……」

    カレン「さあ、どうしましょうか?」

    カレン(あと一人……まだ来てませんね)

    凛「ちっ……!!」

    桜「ライダー、お願い」

    ライダー「分かりました」

    カレン「まぁ」

    ライダー「多少、強引にいかせてもらいます!!」


    144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:06:53.53 ID:Jz7+BItS0

    ランサー「―――そこまでだ」

    ライダー「な!?」

    カレン「遅いですよ。かませ犬」

    ランサー「うるせえ!!」

    ギル「マスターに危害を加えるなら、流石に静観はできませんしね」

    凛「アーチャー!!布だけを射抜きなさい!!」


    アーチャー「―――了解だ」

    セイバー「アーチャー?」

    アーチャー「ここから射抜く」

    セイバー「……やめろ」

    アーチャー「……」

    セイバー「どうやら貴方はどさくさに紛れてシロウを亡き者にしようとしてる」

    アーチャー「ではどうする?」

    セイバー「主君を守るのが騎士の務めだ」

    アーチャー「ふ……」


    149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:10:49.40 ID:Jz7+BItS0

    カレン「さ、こっちです」

    士郎「ふご!!」

    ライダー「まて!!」

    ランサー「待つのはお前だ」

    ライダー「ランサー……!!」

    ランサー「さぁ、どうする?俺を倒さないと―――」

    ライダー「ベルレ―――」

    ランサー「え?!」

    ライダー「フォーン!!!!」ドォォォン

    ランサー「あ―――」

    ライダー「―――よし」

    桜「ライダー!!急いで!!!先輩がいやらしい休憩所につれていかれちゃう!!」

    ライダー「わかりました!!」

    凛「アーチャーのやつ……なにやってんのよ……!!」

    ギル「ランサー……」グスッ


    159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:15:45.64 ID:Jz7+BItS0

    カレン「……追ってきましたか」

    ライダー「貴女は走れないのでしたね」

    カレン「では、三人でいいことをしましょうか」

    ライダー「?!」

    カレン「何を驚きますか?ここ、女二人男一人なら入れてくれるのですよ?」

    ライダー「い、いや……」

    カレン「私は上で構いません。貴女はこの駄犬の粗末な一物を舐ってさしあげてください」

    ライダー「そ、それは……」

    カレン「何を戸惑いますか?貴方にとってもこの犬にとっても幸せなことです」

    ライダー「……」

    カレン「さ、行きましょう」

    ライダー「……だめだ!!」

    カレン「好きなだけ搾り取ってあげてください」

    ライダー「しかし……!!」

    カレン「ふふ……三人だと色んなことができますよ?」


    166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:21:17.04 ID:Jz7+BItS0

    アーチャー「ほれ、どうした。早くしないと衛宮士郎が毒牙にかかるぞ?」

    セイバー「シロウが誰と添い遂げようとも私には関係のないことだ!!」

    アーチャー「本気か?」

    セイバー「シロウを守れればそれでいい!!」

    アーチャー「セイバー……」

    セイバー「シロウだけは守る……!!」

    アーチャー「愛しているが故か?」

    セイバー「……!?」

    アーチャー「後悔はせんのだな?」

    セイバー「……」

    アーチャー「……」

    セイバー「くどい」

    アーチャー「一瞬の迷い。それがお前の答えだろうに」

    セイバー「いつかは消える身だ。シロウが私を受け入れてくれるとは思わない!!」

    アーチャー(本音が漏れたな……)


    170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:25:11.87 ID:Jz7+BItS0

    カレン「いきましょう」

    士郎「ふがふが!!」

    ライダー「……」

    ギル「ここ、僕の経営するホテルですから。無料でいいですよ」

    カレン「それはどうも」

    ライダー「あ、あの……」

    カレン「なんですか?」

    ライダー「えと……本当に私が……その……」

    カレン「ええ。好きにすればいい。枯れ果てるまで存分に繰り返し、彼の欲を抜き取りましょう」

    ライダー「……」

    桜「ライダー!!!」

    ライダー「……!?!」

    凛「なにしてるわけ?」

    カレン「5Pですか……栄養ドリンクでも用意しないと」

    ギル「任せてください」


    176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:29:32.54 ID:Jz7+BItS0

    ライダー「ああああ……えと……!!」

    桜「カレンさん……」

    カレン「私は右腕だけもらえればそれでいいです」

    凛「何の話?」

    カレン「手で気持ちよくしてもらいます」

    桜「きもち……?!」

    ライダー「さ、さくら……あの……」

    凛「ふーん……じゃあ、私は士郎の唇でももらおうかしら」

    桜「姉さん?!」

    カレン「舌で蹂躙してもらうと?まぁ、はしたない」

    凛「あんたが言うな」

    ライダー「……桜……半分で分けませんか?」

    桜「……」

    ライダー「あ、いや……私は2割で構いません……」

    カレン(さて……そろそろ時間ですが、まだ踏ん切りがつかないようですね)


    183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:35:44.06 ID:Jz7+BItS0

    アーチャー「見ろ、どんどん衛宮士郎の周りに蝶が群がっているぞ?」

    セイバー「うるさい!!」

    アーチャー「……」

    セイバー「……」

    アーチャー「怖いのだろう?」

    セイバー「な……」

    アーチャー「もし衛宮士郎が自分を受け入れたとき、いつか消えてしまう最後のときが」

    セイバー「違う……」

    アーチャー「また、自分を受け入れてくれなかったときが」

    セイバー「やめろ……!!」

    アーチャー「どちらも怖い……そうだな?」

    セイバー「違うといっている!!」

    アーチャー「だから、そうして自分を偽り、衛宮士郎を遠ざける」

    セイバー「私は……心から……シロウのことを愛している……だから、だから……!!」

    アーチャー「困らせたくない。傷つけたくない。別れたくない。―――それでいいのか?」


    190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:41:07.34 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「じゃあ、どうすればいい!!」

    アーチャー「……」

    セイバー「私は……どうすれば……いいのですか……」

    アーチャー「そうだな……」

    セイバー「シロウは優しい……きっと私の想いにも応えてくれる……でも……」

    アーチャー「セイバー、先の話だ」

    セイバー「でも私は知っている。今の幸福は未来の苦行でしかないこと」

    アーチャー「その想いを閉じ込めたまま、彼の者の幸を傍らで見守り続けるのか?」

    セイバー「そうだ……それが―――」

    アーチャー「それではお前の幸福はどこにいく?」

    セイバー「え……」

    アーチャー「そろそろ己のことを労わっても罰は当たるまい?」

    セイバー「わた……し……は……」

    アーチャー「セイバー……とりあえず……いけ!!」ドン

    セイバー「な―――」


    197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:45:23.11 ID:Jz7+BItS0

    カレン「私のテクニックを用いれば容易く昇天します」

    ライダー「え?」

    カレン「つまりですね、擦り方が大事なのですよ」

    桜「こ、こすりかた……?」

    凛「なによそれ」

    カレン「いいですか、まずは腕にまたがってですね。ゆっくりと腰を前後に動かすのです」

    桜「……」

    凛「……」

    ギル「マスター、精力剤を箱買いしてき―――」

    セイバー「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

    ギル「え―――」

    ドォォォォン!!!

    ライダー「なにごとですか?!」

    セイバー「くっ……アーチャーめ……私を矢にするとは……」

    カレン「ようやく来ましたか。臆病ライオン」


    206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:49:56.10 ID:Jz7+BItS0

    桜「セイバーさん?!」

    凛「セイバー……」

    セイバー「あ……」

    カレン「6Pでもしますか?」

    士郎「ふぇいふぁー!!!」

    セイバー「シロウ!!―――カレン、シロウを解放しなさい」

    カレン「……どうしましょうか?」

    ライダー「えと……」

    カレン「駄犬の右足ならあいてますよ?」

    セイバー「……」

    士郎「もがぁ!!」

    凛「セイバー、どうするの?私たちで分ける?それとも独り占めする?」

    セイバー「い、いや……私は―――」

    カレン「そうやってまた逃げるのですね」

    セイバー「な、なに……?」


    215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:54:13.84 ID:Jz7+BItS0

    カレン「これだけのお膳立ても貴女がそれでは意味がないですね」

    セイバー「……?」

    カレン「返します」シュルルル

    士郎「うわぁぁ!!!」

    セイバー「シロウ!!」パシッ

    カレン「さようなら」

    セイバー「ま、て……」

    カレン「サンタクロースになるのは疲れますね」

    セイバー「……」

    士郎「うーん……」

    桜「……」

    ライダー「あの……セイバー……1割でも―――」

    凛「終わりよ、ライダー」

    ライダー「……」

    凛「セイバー、あとはよろしくね」


    220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:57:17.00 ID:Jz7+BItS0

    公園

    士郎「ん……」

    セイバー「シロウ……」

    士郎「セイバー?!」ガバッ

    セイバー「……おはようございます」

    士郎「えと……ここは」

    セイバー「公園です」

    士郎「……」

    セイバー「……」

    士郎・セイバー「「あの!」」

    士郎「あ、なに?」

    セイバー「シロウこそ……」

    士郎「……」

    セイバー「……」

    セイバー(何を言えばいいのか……)


    227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:00:40.28 ID:Jz7+BItS0

    アーチャー「ふふ……」

    凛「なにやってんだが……初恋かよ」

    ライダー「……」

    桜「先輩……やっぱり……」

    アーチャー「まぁ、しばらく進展はないだろう。どちらも朴念仁だ」

    凛「それもそうね」

    アーチャー「全くもってあきれ返るばかりだ」

    ライダー「1割……」

    桜「……」ギュゥゥゥ

    ライダー「ひゃぁ!!!」

    桜「……」

    ライダー「お、おしりを抓らないでください……」

    桜「私だって我慢してるんだから」

    ライダー「はい……」

    凛「……」


    241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:04:34.81 ID:Jz7+BItS0

    士郎「……」

    セイバー「申し訳ありません」

    士郎「え?」

    セイバー「大河から聞きました。私のために仕事を休みにしたと」

    士郎「あ……えと……」

    セイバー「……」

    士郎「どうしても俺……セイバーと過ごしたくて」

    セイバー「シロウ……」

    士郎「迷惑だったか?」

    セイバー「そんなことは!!」

    士郎「よかった……」

    セイバー「ですが……私には過ぎた至福です」

    士郎「どうして?」

    セイバー「私は士郎の傍に居られればそれでいいのです」

    士郎「……」


    251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:08:43.88 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「これ以上、何を求めればいいのかわからないぐらいです」

    士郎「セイバー……」

    セイバー「こうして言葉を交わし、削られていく時間を切り取るようにして貴方との記憶を得る」

    セイバー「それだけで……十分です」

    士郎「……」

    セイバー「ですから―――」

    士郎「セイバーは今がいいのか?」

    セイバー「え?」

    士郎「今のままでいいのか?」

    セイバー「はい」

    士郎「本当に?」

    セイバー「はい」

    士郎「……そっか」

    セイバー「士郎?」

    士郎「なら、家に帰ろう。いつもの時間を過ごそう」


    257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:11:56.17 ID:Jz7+BItS0

    衛宮邸

    セイバー「ただいま戻りました」

    士郎「ただいまー」

    セイバー「誰もいませんね」

    士郎「みんなを呼ぶか」

    セイバー「え?」

    士郎「遠坂も桜もライダーもイリヤも……ついでに藤ねえも」

    セイバー「……そうですね」

    士郎「それがいつもの時間だもんな」

    セイバー「はい」

    士郎「じゃあ、居間で待っててくれ。みんなの家に電話してくる」

    セイバー「わかりました」

    セイバー(これでいい……私に特別など必要がない)

    セイバー(この一瞬が既に奇跡なのですから……)


    266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:15:11.71 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……」

    士郎「え?!無理?!」

    セイバー「……?」

    士郎「わ、わかった」

    セイバー「士郎?」

    士郎「みんな用事があるって」

    セイバー「クリスマスですからね」

    士郎「そうか……」

    セイバー「……」

    士郎「……」

    セイバー「えと……」

    士郎「あ、仕方ないな。じゃあ、二人でクリスマスパーティーでもするか」

    セイバー「は、はい」

    士郎「じゃあ、料理作らないと。下ごしらえは終わってるからすぐだぞ」

    セイバー「わ、わかりました」


    276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:19:51.30 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「この鳥が美味しいですね」モグモグ

    士郎「どんどん食べていいぞ」

    セイバー「はい」

    士郎「……」

    セイバー「……」モグモグ

    士郎「にしても……藤ねえや遠坂に用事があるって……ちょっと信じがたいな」

    セイバー「大河はどのような用事だと?」

    士郎「え、ああ。イリヤが電話に出たんだけど、なんでも藤村邸でクリスマス会をするとか」

    セイバー「なるほど。凛は?」

    士郎「桜と一緒にクリスマス」

    セイバー「……」

    士郎「……」

    セイバー「なら、ここに来ればいいのに、変な話ですね」

    士郎「そうだな」

    セイバー「……」


    282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:23:18.23 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「ご馳走様でした」

    士郎「じゃあ、片付けるな」

    セイバー「はい」

    トゥルルルル

    士郎「あ、セイバー、代わりに出てくれ」

    セイバー「わかりました」トテトテ

    セイバー「もしもし、衛宮ですが」

    凛『あ、メリークリスマース!!』

    セイバー「凛、どうしてこちらにこないのですか?」

    凛『そんな甘酸っぱい空間にいくわけないでしょう』

    セイバー「甘酸っぱい……?」

    凛『あ、そうそう。クリスマスの夜はね、ある決まり事があるって知ってる?』

    セイバー「決まりごと?」

    凛『ふふ……』


    287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:25:39.00 ID:Jz7+BItS0

    遠坂邸

    凛「じゃあ、そういうことだから」

    ガチャン

    凛「ふぅ」

    アーチャー「最後の一押しか」

    凛「まぁ、ああでもしないとね」

    アーチャー「ふっ……」

    凛「さてと、もう寝るかな」

    アーチャー「添い寝してやろうか?」

    凛「令呪で自害せよって命令してほしいの?」

    アーチャー「やめろ」

    凛「ふん」

    アーチャー「……」

    凛「いや、本当にしなくていいからね?」

    アーチャー「分かっている」


    296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:30:05.54 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「……」

    士郎「終わった。セイバー、これからどうする?」

    セイバー「ああ、あの……」

    士郎「ん?」

    セイバー「お風呂に入ってきてください」

    士郎「セイバーが先でいいけど?」

    セイバー「わ、わわ、わかりました……」

    士郎「セイバー?」

    セイバー「は、はい?」

    士郎「どうしたんだ?」

    セイバー「い、いえ……クリスマスを締めくくりませんと……」

    士郎「は?」

    セイバー「で、では、お先に失礼します……」

    士郎「変なセイバー」

    セイバー(ま、まさか……現代のクリスマスがこのようなことになっているは……!!)


    305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:33:44.65 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「―――シロウ、どうぞ」

    士郎「うん」

    セイバー「……あの」

    士郎「なに?」

    セイバー「寝室で待っていたほうがいい、でしょうか?」

    士郎「え?」

    セイバー「そそ、それとも、居間でお待ちしていましょうか?」

    士郎「えーと……じゃあ、居間で」

    セイバー「わ、わかりました!!」

    士郎「……?」

    セイバー「……」

    セイバー「テーブルを使うのでしょうか……?」

    セイバー「いや……でも……」

    セイバー「あ、座布団をこうしてならべ―――」

    セイバー「くっ……クリスマス……なんという魔教なのでしょうか……!!」


    314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:37:32.27 ID:Jz7+BItS0

    士郎「―――はぁ、さっぱりした」

    セイバー「……」

    士郎「セイバー、何か飲むか?」

    セイバー「あああ、あの……」モソモソ

    士郎「ん?」

    セイバー「ど、どうぞ……」

    士郎「ど、どうしたんだ……セイバー?テーブルの上に仰向けになって……」

    セイバー「……」

    士郎「セイバー?」

    セイバー「どうぞ!!」

    士郎「……」

    セイバー「クリスマスの最後は……女性が男性に蹂躙されるとか!!」

    士郎「ぶっ!?」

    セイバー「どうぞ!!―――ただ……脇は弱いので……優しくしてもらえる……と……」

    士郎「セイバー……」


    327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:42:12.24 ID:Jz7+BItS0

    セイバー「うぅ……」

    士郎「セイバー、いいからテーブルから降りろ」

    セイバー「え……?」

    士郎「どうせ遠坂あたりがなんか吹き込んだんだろ」

    セイバー「あの……女性は聖夜の最後のデザートでは?」

    士郎「違う。そんなことない」

    セイバー「そ、そうですか……よかった……もしシロウに乱暴されたどうしようかと……」

    士郎「あはは」

    セイバー「笑わないでください!!」

    士郎「セイバー」

    セイバー「は、はい?」

    士郎「好きだ」

    セイバー「え……」

    士郎「俺……やっぱりセイバーのこと大好きだ」

    セイバー「えっと……はい……私も……」


    336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:46:22.37 ID:Jz7+BItS0

    士郎「……」

    セイバー「ですが……私は―――」

    士郎「迎えにいく」

    セイバー「え?」

    士郎「セイバーがいつか消えても……俺はセイバーを迎えに行く」

    セイバー「そんなこと……!!」

    士郎「やってみないとわからない」

    セイバー「シロウ……」

    士郎「だから……今は傍にいてくれ」

    セイバー「……はい」

    士郎「セイバー……もっと近づいてもいいか?」

    セイバー「いえ……これ以上は……」

    士郎「……」

    セイバー「息が……あの……」

    士郎「セイバーの吐息が届く……。いい匂いがするな」


    341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:49:03.82 ID:Jz7+BItS0

    士郎「……」

    セイバー「うぅ……」

    士郎「そろそろ寝るか」

    セイバー「え、ええ……」

    士郎「……あの」

    セイバー「は、はい?」

    士郎「一緒に寝るか?」

    セイバー「いいのですか?」

    士郎「今日ぐらいは……」

    セイバー「……」

    士郎「……」

    セイバー「はい、シロウの傍に居られるのなら喜んで」

    士郎「ありがとう」

    セイバー「いえ」


    352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:52:26.61 ID:Jz7+BItS0

    寝室

    セイバー「シロウ、雪です」

    士郎「通りで寒いと思った」

    セイバー「……」モゾモゾ

    士郎「セイバー……そんなにひっつかなくても……」

    セイバー「これだけ体を密着していれば寒さなど忘れます」

    士郎「そうだな……もう忘れてきた」

    セイバー「シロウ……」

    士郎「……」

    セイバー「愛しています……心から……」

    士郎「俺もだ」

    セイバー「夢を見させてください……」

    士郎「うん」

    セイバー「覚めない夢を……ずっと……」


    356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:54:34.88 ID:Jz7+BItS0

    翌朝

    士郎「ん……?」

    士郎「セイバー?」

    士郎「……」

    士郎「セイバー?」

    士郎「……」

    士郎「どこだ?」

    士郎「セイバー?」

    士郎「あれ……」

    士郎「……」

    士郎「……まさか」

    士郎「セイバー!!」

    士郎「セイバー!!どこだ!!」


    364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:56:53.59 ID:Jz7+BItS0

    キッチン

    士郎「セイバー!!」

    士郎「……」

    士郎「ここじゃない……」


    道場

    士郎「セイバー!!」

    士郎「ここにも……」

    士郎「……」


    離れ

    士郎「セイバー、どこだ!!」

    士郎「……」

    士郎「……セイバー……どこに……」

    士郎「消えたのか……?」

    士郎「そんな……」


    373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:02:18.52 ID:Jz7+BItS0

    士郎「セイバー……どこに……」

    セイバー「シロウ」

    士郎「セイバー……」

    セイバー「どうしましたか?昨日の疲れがまだ―――」

    士郎「どこに行ってたんだよ?!」

    セイバー「え……?」

    士郎「心配しただろ……」

    セイバー「すいません……凛から呼び出しを受けまして。今、帰って来ました」

    士郎「遠坂……?なにかあったのか?」

    セイバー「シロウのことどうするのか、と」

    士郎「そ、それでセイバーはなんていったんだ……?」

    セイバー「勿論―――」



    ―――私はシロウを愛し続けます。


    END


    377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:03:31.75 ID:1xJe6H6s0

    素晴らしい、良かった


    384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:05:08.70 ID:RwNtifhx0

    乙でした!
    いいもの読ませてもらった


    391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:07:30.37 ID:o6Ziy/8x0

    騎士道の真髄とはプラトニックな愛にあり・・・久々に慢心王じゃないセイバーを見たな
    いや途中でちょっとなりかかってたけど
    >>1


    390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:06:45.52 ID:RwNtifhx0

    なんかセイバールートやりたくなってきた
    レアルタヌア引っ張り出すか


    引用元: セイバー「士郎、クリスマスの予定は?」士郎「ないよ」

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