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    ヘッドライン

    ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」

    2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 14:39:50 ID:k9rYXSgg

    サスケ「ヒナタはどうなんだ?」

    ナルト「一応予定日近いし、うちに居るってばよ」

    ナルト「入院は嫌なんだってさ」

    サスケ「ま、元気ならいいんじゃねぇか?」

    ナルト「連絡用にガマの子供達をおいて来てるから、心配ないとは思うけどな」

    サスケ「…お前、術の使い方小慣れすぎだろ」

    ナルト「そうか?」

    ナルト「まあ、分身も結構便利だしなー」

    サスケ(つーか、まるっきり小学生の発想力だからな、こいつは)




    前作→ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」



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    3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 14:43:59 ID:k9rYXSgg

    サスケ「んで?前も言ったかもしれねぇが、こんなところで油売ってていいのかよ?」

    ナルト「いやー、テンテンがうちに来ててさ」

    ナルト「女同士の話があるって追い出されたんだってばよ…」

    サスケ「…なるほどな」

    サスケ「ま、暇なら少し相手してけよ」つ将棋

    ナルト「えー?俺そういうの苦手だってばよ」

    サスケ「ルールくらい知ってんだろ」

    サスケ「オレはシカマルに一泡吹かせたいんだよ」

    ナルト「そんなの無理に決まってるだろー?」

    サスケ「やってみなけりゃわかんねぇだろ、ほら、お前から打っていいから」

    ナルト「はあ、しょーがねーってばよ…」パチッ


    4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 14:49:55 ID:k9rYXSgg

    ~ナルトの家~

    テンテン「はい、ヒナタ、洗い物終わったよー」

    ヒナタ「ありがとう、テンテン」

    ヒナタ「ごめんね?いろいろ手伝ってもらっちゃって…」

    テンテン「いーのいーの、あたしがやりたくてやってるんだからさ」

    テンテン「カレンダーの花マル、あの日が予定日?」

    ヒナタ「うん、今からちょっと楽しみ」

    テンテン「…怖くないの?」

    ヒナタ「ううん、そりゃあ痛いって聞くし、母親になるって実感もまだ湧かないけど」

    ヒナタ「それよりも、私とナルトの子供に会いたい気持ちの方が強いかなぁ」ナデナデ


    5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 14:55:42 ID:k9rYXSgg

    テンテン「そう言えば、花マルって前のカレンダーにも付いてなかった?」

    ヒナタ「あ、あれは…」

    テンテン「何かあるの?」

    ヒナタ「…その、周期を…」

    テンテン「周期?」

    ヒナタ「う、うん、出来そうな日に印をつけておいたの…」////

    テンテン「あ、ああ、なるほど…」////

    ヒナタ「ナルトには内緒だよ?」

    テンテン「もう覚えてないんじゃない?」

    ヒナタ「それでも!」

    テンテン「わ、分かったから落ち着いて」

    テンテン「胎教に良くないよ?」

    ヒナタ「そ、そっか…」


    6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 15:00:30 ID:k9rYXSgg

    テンテン「ねぇ、お腹触ってもいい?」

    ヒナタ「うん、いいよ」

    テンテン「…この中に赤ちゃんがいるんだねー」ナデナデ

    ヒナタ「蹴られる感覚はびっくりしちゃった」

    テンテン「…あたしもいつかお母さんになるのかな?」

    ヒナタ「キバくんとはどうなの?あれから」

    テンテン「べ、別にいつもと変わらないよ?」

    テンテン「…でも変わらな過ぎるっていうかさ」

    テンテン「こっちから行動起こさないとなのかなー」


    7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 15:04:36 ID:k9rYXSgg

    ヒナタ「まあ、あの後キバくんも砂の招致で居なかったりしたじゃない」

    テンテン「でも、そろそろ帰って来て二ヶ月くらいだよ?」

    テンテン「何かあるかと思ってたのになー」

    ヒナタ(待たされていたせいか、割と素直に自分の気持ちを言うようになってるな…)

    ヒナタ「せっかくお料理の練習、一緒にしたんだから」

    ヒナタ「今度お弁当でも作ってあげれば?」

    テンテン「えー?急に持って行ったら、変な子だと思われないかな?」

    ヒナタ「きっと喜んでくれるよ」

    テンテン「そ、そうかな…」////


    9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/30(火) 15:19:40 ID:k9rYXSgg

    テンテン「よし、今度持って行ってみようかな」

    ヒナタ「うん、応援してるからね」

    テンテン「ありがとう、ヒナタ!」

    テンテン「へへっ、なんか楽しくなってきたなー」

    テンテン「早く赤ちゃん産まれないかな?」

    ヒナタ「急にどうしたの?」

    テンテン「だってー、あたし赤ちゃんを抱っこしたこと無いんだよー」

    テンテン「よこーえんしゅーってやつ」

    ヒナタ「ふふふ、まだ気が早いんじゃない?」


    14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/31(水) 02:11:20 ID:DpoZPh1w

    ナルト「ただいまー」

    テンテン「あ、ナルトが帰ってきたよ、ヒナタ」

    ヒナタ「お帰りなさい、あなた」

    ナルト「な、なんかその呼び方、まだなれねーってばよ…」ポリポリ

    テンテン「そーなの?」

    ヒナタ「お父さんって呼んだら、すごく嫌がるんだもの」

    ナルト「ううっ、すまねえ」

    テンテン「子供ができるって大変なんだねー」

    ヒナタ「まあ、香燐さんのところみたいに、特に変えていない人も多いとは思うんだけどね」

    ナルト「ヒナタは気分を楽しみたいだけなんだってばよ」

    ヒナタ「何か言った?お父さん?」

    ナルト「うわああああ、やめてくれぇえええ」

    テンテン(なんだかんだ言って仲いいよなあ、この二人)


    15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/31(水) 02:38:20 ID:DpoZPh1w

    テンテン「そういえば、二人の馴れ初めって聞いたことないなぁ…」

    ヒナタ「ん?聞きたい?」

    テンテン「え?教えてくれるの?」キラキラ

    ナルト「お、俺は向こうで仕事してくるってばよ…」

    テンテン「あ、ナルト!」

    ヒナタ「いいの、恥ずかしがっているだけだから」

    テンテン「そんな話なの?」

    ヒナタ「ナルトにとっては、ね?」

    テンテン「聞かせて聞かせて?」

    ヒナタ「あれは…」


    16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/31(水) 03:02:40 ID:DpoZPh1w

    ヒナタ「どこから話せばいいかな?」

    ヒナタ「私たちが付き合いだしたのって、二年前くらいからなの」

    テンテン「そうだっけ?いつの間にか付き合っていたような…」

    ヒナタ「ナルトも私も、ちょっと照れちゃってね…」

    ヒナタ「しばらく隠していたんだけど」

    ヒナタ「香燐さんがバラしちゃったの」

    テンテン「ああ、なるほど」

    テンテン「でも、意外、もっと長く付き合ってるかと思った」

    ヒナタ「そうかな?」

    ヒナタ「まあ、確かに私とナルトの性格からすれば、もう少し長く付きあっていたかも」

    ヒナタ「でも、お父さんたちが強引にね」

    テンテン「ああ、結婚式の時も…」

    ヒナタ「じゃあ、その話も含めて、教えてあげる」

    テンテン「うん、しっかり聞く!」ペタン

    ヒナタ「ふふふっ」


    29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 01:54:57 ID:q.02gdfc

    ~二年前ナルトの家~

    ヒナタ「な、ナルトくん、いる?」

    ナルト「おお、ヒナタ、また来てくれたのか」

    ヒナタ「う、うん、時間、あったし…」

    ナルト「入ってくれってばよ、この前掃除してもらったおかげで、だいぶ綺麗だからさ」

    ヒナタ「お、お邪魔しまーす」

    ナルト「そんなにかしこまらなくても、ほかに誰も居ないってばよ」

    ヒナタ「い、一応言っておかないと…」

    ナルト「ははっ、ヒナタは真面目だなぁ」


    30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 02:19:59 ID:q.02gdfc

    ナルト「ほい、お茶」コトッ

    ヒナタ「あ、ありがとう」

    ナルト「わざわざ様子を見に来てくれてんのはヒナタだろ?」

    ナルト「お礼を言うのはこっちだってばよ」

    ヒナタ「今は何をしていたの?」

    ナルト「綱手のばー、おっと、五代目火影様、の手伝い」ペラペラ

    ナルト「俺ってば、こういうの苦手だからさ」

    ヒナタ「て、手伝うよ」

    ナルト「へへっ、助かるってばよ」

    ヒナタ「ううん、私がしたくてしていることだから…」


    31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 02:34:01 ID:q.02gdfc

    ナルト「ふう、やっと終わった…」

    ヒナタ「結構量があったね…」

    ナルト「助かったってばよ、ヒナタ」

    ナルト「今度、お礼するからな」

    ヒナタ「お、お礼なんていいよ…」

    ナルト「何もないのか?」

    ヒナタ「え、いや、あの…」

    ナルト「何でもいいってばよ」

    ヒナタ「じゃ、じゃあ」

    ヒナタ「こ、今度、一緒に遊びに行かない?」


    32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 02:47:24 ID:q.02gdfc

    ナルト「え?それだけでいいのか?」

    ヒナタ「そ、それだけって…」

    ナルト「そんなの、いつでも言ってくれれば付き合うってばよ」

    ヒナタ「…そうなの?」

    ナルト「もちろんだってばよ」

    ナルト「それで?予定とかは決めてんのか?」

    ヒナタ「ううん、全然…」

    ナルト「そっか、んじゃあ遊びじゃないかもしれねえけど」

    ナルト「ちょっと外に行ってみないか?」

    ヒナタ「里の?」

    ナルト「ああ、工口仙人に教えてもらった、いい場所があるんだってばよ」


    33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 02:54:38 ID:q.02gdfc

    ヒナタ「いい場所って、何が?」

    ナルト「当日までは秘密だってばよ」

    ナルト「週末でいいんだろ?」

    ヒナタ「う、うん」

    ナルト「なら、迎えに行くってばよ」

    ヒナタ「え、でも」

    ナルト「いーから、この話は終わり」

    ヒナタ「そう?ナルトくんがそう言うなら…」

    ナルト(ん?そういえば、工口仙人が何か言ってたような…)

    ナルト(ま、いいか、大したことじゃなかったんだってばよ)


    34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 03:03:07 ID:q.02gdfc

    ヒナタ「そういえば、ネジ兄さんが手合わせしたいって」

    ナルト「えー?あいつ容赦ないからなぁ…」

    ヒナタ「ネジ兄さん、ナルトくんと戦うのが楽しいみたいで」

    ナルト「うーん、まあそのうちまた、な」

    ヒナタ「わかった、伝えておくね」

    ナルト「…あ!!そういえばこれ」ゴソゴソ

    ヒナタ「?」


    35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 03:19:07 ID:q.02gdfc

    ナルト「日向に伝達の書類があるの忘れてたってばよ」

    ヒナタ「私が持っていこうか?」

    ナルト「いや、一応任されごとだし」

    ナルト「ヒナタ、早速お前の家に行くってばよ!」

    ヒナタ「そ、そんなに急がなくても…」

    ナルト「早くしないと、期限に間に合わなくなるってばよ…」

    ヒナタ「そ、そうなの?」

    ナルト「ああ、結構前のやつだし…」

    ヒナタ「それなら、早く行かないと、かな?」

    ナルト「ああ、いま準備するってばよ」

    ヒナタ(ナルトくんが家に、かぁ)

    ヒナタ(…大丈夫、だよね?)


    39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 14:46:30 ID:rY/LqT9s

    ヒナタ「ただいまー」

    ネジ「おや、ヒナタ様、今日はナルトの所に行かれたのでは…」

    ナルト「おっす、ネジ、俺もいるってばよ」

    ネジ「ナルト!」

    ナルト「あー、手合わせはまた今度な、今日は別に用事があるから…」

    ネジ「構わんさ、ヒアシ様に面会か?」

    ナルト「ああ、取り次ぎ頼めるか?」

    ネジ「承った、ヒナタ様はどうされますか?」

    ヒナタ「私もナルトくんと一緒に行くから…」

    ネジ「分かりました、しばしお待ちを」タタタ

    ナルト「ネジも丸くなったってばよ」

    ヒナタ「うん、昔みたいに怖くなくなったから」

    ナルト「…平和って、いいなー」

    ヒナタ「そうだね…」


    40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 14:54:10 ID:rY/LqT9s

    ヒアシ「…それでは、日向を代表して、了承したと伝えてくれ、ナルトくん」

    ナルト「分かったってば…っと、分かりましたってばよ」

    ヒナタ「な、ナルトくん、変な言葉遣いになってるよ」

    ヒアシ「ははは、そう畏まることもなかろう、君は次期火影なのだから」

    ナルト「へ、へへ、ごめんなさいってばよ…」

    ヒアシ「せっかく来て貰ったんだ、ゆっくりしていきたまえ」

    ヒアシ「ヒナタ、お部屋に案内してあげたらどうだ?」

    ヒナタ「え?お、お父さん、それは…」

    ナルト「そう言えば、ヒナタの部屋って見たことないってばよ」

    ヒアシ「ほら、ナルトくんもこう言っている」

    ヒナタ「もうっ!ナルトくんまで!」

    ナルト「ははっ悪い悪い」

    ヒアシ「私はまた公務に戻る、しっかりもてなすのだぞ」ポンッ

    ヒナタ「は、はい、分かりました!」


    41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 15:01:38 ID:rY/LqT9s

    ヒアシ(こんな調子で、本当にナルトくんをモノにできるのか?)

    ヒナタ(お、お父さんは余計なこと言わないで!)

    ヒアシ「はっはっは、それではな」

    ナルト「…ヒアシさんも、だいぶ変わったってばよ」

    ヒナタ「もう、知らない」プイッ

    ナルト(なんか、子供っぽいヒナタって、可愛いな…)ドキッ

    ナルト(っと、何考えてるんだってばよ、俺は)ブンブン

    ヒナタ「ん?どうかした?ナルトくん」

    ナルト「な、何でもないってばよ」アハハ


    42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 15:06:02 ID:rY/LqT9s

    ヒナタ「ちょ、ちょっと待ってて、ナルトくん」

    ヒナタ「少し、お部屋を片付けてくるから…」

    ナルト「そうか?別に気にしないけど…」

    ヒナタ「わ、私が気になるから!」

    ナルト「わ、分かったってばよ」

    ヒナタ「すぐに戻るから!」タタタ

    ナルト「いろいろ大変なんだなー」

    ハナビ「…」

    ナルト「あれ?ハナビか?」

    ハナビ「…いらっしゃい、ナルトさん」

    ハナビ「来てたんだ」

    ナルト「ああ、ちょっと用事があってな」


    43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/01(木) 15:15:56 ID:rY/LqT9s

    ナルト「ハナビは何してたんだ?」

    ハナビ「…勉強、今度試験があるから」

    ナルト「そっか、俺も一気にやったっけなー」

    ナルト「ハナビは偉いな、ちゃんとコツコツやってて」ナデナデ

    ハナビ「…そんなことないよ、普通」////

    ナルト「その普通が難しいんだってばよ」

    ハナビ「姉さまは?」

    ナルト「あー、なんか部屋の片付けしに行ってるってばよ」

    ハナビ「…そうなんだ」

    ハナビ「ナルトさんは、姉さまのことが好きなの?」

    ナルト「と、突然なんだってばよ!?」

    ハナビ「いいから、答えて?」

    ナルト「いや、えっと…」ポリポリ


    61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 02:49:28 ID:WwEwj9AY

    ハナビ「…答えられないの?」

    ナルト「す、少なくとも嫌いじゃないってばよ」

    ハナビ「そっか、そのくらいか…」ズイッ

    ナルト「ハナビ?何か近付きすぎな気が…」

    ハナビ「ナルトさん、姉さまじゃ不満なら、わたしはどう?」

    ハナビ「わたしなら、もっとイロイロ、ナルトさんの為にしてあげられるよ?」

    ナルト「じょ、冗談はやめるってばよ」

    ハナビ「わたし、本気だから…」ソッ

    ハナビ「…ね?いいでしょ?」

    ナルト「お、俺は…」


    64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 03:05:51 ID:WwEwj9AY


    ヒナタ「ナルトくん、準備できた…っ」

    ヒナタ「…何してるの?ハナビ」

    ハナビ「あーあ、時間切れかぁ」

    ハナビ「もう少しで、ナルトさんがわたしのモノになったのに」

    ヒナタ「ふざけないで、何がしたいの?」

    ナルト「お、おいヒナタ、俺は大丈夫だから…」

    ハナビ「…別に、わたしはナルトさんのことが好きだから…」

    ヒナタ「…本当に?」

    ハナビ「何が言いたいの?」

    ヒナタ「質問しているのは私だよ」

    ハナビ「…そういうところ、本当に大っきらい」


    66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 03:25:15 ID:WwEwj9AY

    ハナビ「姉さまとは話したくない」

    ヒナタ「どこに行くの」

    ハナビ「自分の部屋、姉さまはナルトさんを部屋に連れ込んで、いかがわしいことをするんでしょ?」

    ヒナタ「し、しないわよ!」

    ハナビ「…へぇ」

    ハナビ「ナルトさん、こんな奥手で欲求不満になったら、わたしのところに遊びに来てね?」タタタ

    ヒナタ「ハナビ!待ちなさい…」

    ナルト「いいってばよ、ほら、ヒナタもちょっと落ち着けって…」

    ヒナタ「…ナルトくん」

    ナルト「ほら、とりあえず、部屋、片付いたんだろ?」

    ヒナタ「う、うん…」


    ハナビ「…姉さまのバカ、ナルトさんの、ばか…」


    67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 04:03:12 ID:WwEwj9AY

    ~ヒナタの部屋~

    ナルト「それで?さっきのは何なんだってばよ?」

    ヒナタ「…ハナビとは、あまり上手くいっていなくて」

    ナルト「理由は分からないのか?」

    ヒナタ「何かあるわけじゃないと思うの」

    ヒナタ「たぶん、私のことが気に入らないだけだと思う」


    68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 04:03:48 ID:WwEwj9AY

    ナルト「…そうか?」

    ヒナタ「え?」

    ナルト「俺ってば、昔は里中の嫌われ者だっただろ?」

    ナルト「だから、相手を傷つけることが、必ずしも嫌いだからじゃないって知ってるってばよ」

    ヒナタ「ハナビがそうなの?」

    ナルト「分からねぇけど」

    ナルト「あいつ、意味もなくああいうことをしたり、言ったりするやつじゃないと思うってばよ」

    ヒナタ「それは…」

    ナルト「ま、俺の勝手な想像だから、本当のことは分からねぇけど」

    ナルト「ただ、気にしてやってもいいと思うってばよ」

    ヒナタ「ナルトくん…」


    77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/02(金) 17:26:49 ID:WwEwj9AY

    ナルト「ま、すぐに解決する問題でもないし、気長にやっていくしかないってばよ」

    ヒナタ「…うん、私ももう少し考えてみる」

    ナルト「さ、この話はおしまいだってばよ」

    ナルト「それにしても、部屋、全然汚くないじゃんか」

    ヒナタ「あ、あまり見ないで?恥ずかしいから…」

    ナルト「…俺も今度からちゃんと片付けしよう」

    ヒナタ「それは私も思うけど…」

    ナルト「ははは、頑張るってばよ」

    ヒナタ「本気で考えてる?」

    ナルト「ま、もしまた汚くなっても」

    ナルト「きっとヒナタが手伝ってくれるんだろ?」

    ヒナタ「そうやって人の力をあてにするナルトくんは手伝ってあげません」

    ナルト「えー、そんなー」

    ヒナタ「ふふふ」


    82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 02:11:22 ID:2V/IMaD6

    ナルト「でも、部屋ってすることないよなー」

    ヒナタ「そうだね」

    ヒナタ「ナルトくんはどっちかって言えば外であそびたいタイプだもんね」

    ナルト「うーん、何かすること思いつくか?」

    ヒナタ「そうだね…」

    ヒナタ「ハナビのこともあるし、裏手の川に行ってみる?」

    ナルト「川?」

    ヒナタ「うん、少し行くとあるんだ」

    ヒナタ「そもそも、部屋に呼ばせたのはお父さんだから」

    ナルト「…よし、それなら行ってみるか」

    ヒナタ「うん!」


    83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 02:25:22 ID:2V/IMaD6

    ~河川敷~

    ナルト「おお、結構でけぇ」ワーイ

    ヒナタ「深さはたいしたことないんだけどね」

    ヒナタ「よくここで、鍛錬してたなー」

    ナルト「水の上を歩いたり?」

    ヒナタ「そうそう、難しくてなかなか出来なかったから」

    ナルト「へー、やっぱりヒナタもそういう練習したんだな」

    ナルト「なんか、ソツなくこなしてるイメージだったってばよ」

    ヒナタ「そんなことないよ、現に私は日向の中では劣等生なんだから」

    ナルト「今はそんなことないってばよ」

    ヒナタ「今は?」フフフ

    ナルト「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」アセアセ

    ヒナタ「ううん、別に気にしてないよ」


    84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 02:38:40 ID:2V/IMaD6

    ヒナタ「…風が気持ちいいね」

    ナルト「ああ、そうだな」

    ナルト「これじゃあ、明日行くところも感動が薄くなっちまうかもなぁ…」ボソッ

    ヒナタ「え?今何か言った?」

    ナルト「いや、なんでもないってばよ」

    ヒナタ「…気になるなー」ズイ

    ナルト「だ、だから何でもないって!」

    ナルト「ヒナタ、ほら、近い近い」

    ヒナタ「あっ!?」

    ヒナタ「ご、ごめんね、ナルトくん」

    ヒナタ「私、なんだか気が抜けちゃったみたいで」

    ヒナタ「馴れ馴れしくしすぎちゃったよね…」


    85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 02:58:24 ID:2V/IMaD6

    ナルト「いや、そういうことじゃないんだけど…」

    ナルト「その、いつもは控えめだから、なんとなくこう」

    ナルト「落ち着かないっていうか、ドキドキするから…」

    ヒナタ「えっ!?」

    ナルト「あああー、今のなし!!」

    ヒナタ(ナルトくんも、私を意識してくれているのかな…)

    ナルト(何言ってんだってばよ!これじゃあ警戒させるだけだろうぁぁぁ)

    ヒナタ「ちゃ、ちゃんと聞いちゃったからね…?」

    ナルト(し、下から覗き込むヒナタ…)

    ナルト(うぐっ、すごい破壊力…)

    ヒナタ「…えいっ」ムギュッ

    ナルト「うおっ!?」


    86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 03:09:50 ID:2V/IMaD6

    ヒナタ「ご、ごめんね」

    ヒナタ「これは、その、きゅ、急に何かをつかみたくなって…」

    ナルト(うわああああ、胸が!胸が腕いっぱいに!いや腕おᘄぱいに!)

    ナルト(何だこの感触は!こ、これは…)

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「な、なに?」

    ナルト「もう少し、このままでいいか?」

    ヒナタ「え?別にいいけど」

    ナルト「…なんか、ここに来て良かったってばよ…」

    ヒナタ(よくわからないけど、嬉しそうだからいいのかな?)


    87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 03:22:37 ID:2V/IMaD6

    ナルト「…平和だなー」

    ヒナタ「そうだね…」

    ナルト「なんか、眠くなってきたってばよ…」

    ヒナタ「寝ちゃってもいいよ?起こしてあげるから」

    ナルト「そうか?んじゃあ頼む…」クー

    ヒナタ「…最近疲れてたんだね…」

    ヒナタ「うーん、よいしょっと」ポフッ

    ヒナタ「えへへ、膝枕、しちゃった」

    ヒナタ「髪の毛、ちょっと硬いや」ワシャ

    ヒナタ「…」


    88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 03:39:51 ID:2V/IMaD6

    ヒナタ「…ナルトくん、あの時の告白、覚えてる?」

    ヒナタ「私ね、今でもナルトくんのこと、大好きだよ?」

    ヒナタ「…まだ、確かめるのも怖くて言えないんだけどね」

    ヒナタ「戦争が終わって、平和になってきて」

    ヒナタ「私、ナルト君のためにできることをしてあげたい」

    ヒナタ「…なんて、本当は起きている時に言いたいんだけど」ナデ

    ヒナタ「…」

    ヒナタ「…」////

    ヒナタ(今なら、何しても気づかれない、よね?)


    89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/03(土) 03:44:22 ID:2V/IMaD6

    ヒナタ「どうしようかな…」

    ヒナタ「と、とりあえずつついてみたり…」ツンツン

    ナルト「うー」ゴロン

    ヒナタ「きゃっ、そ、そっち側に倒れちゃダメだよ」ギュウ

    ヒナタ「ほっ、危ない危ない」

    ヒナタ「…やっぱり、いたずらなんてダメだよね」

    ヒナタ「ナルトくんが起きたら」

    ヒナタ「もう少し、私を意識してもらえるように頑張ろう」

    ヒナタ「おやすみ、ナルトくん」ナデナデ


    94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 01:19:30 ID:a69gnFt2

    ナルト「…ふが」

    ヒナタ「あ、起きた?」

    ナルト「あ、ああ、悪い」もにゅん

    ヒナタ「ひゃあっ!?」

    ナルト「うわ、ほんとに悪い!?」ズササ

    ヒナタ「も、もう…っ!」

    ナルト「いや、俺の想定よりかなり大きくて…って!?」

    ヒナタ「…」じとっ

    ナルト「あ、あの、ごめん」

    ヒナタ「…まあ、気にしてくれているなら、別にいいんだけどね」ボソッ

    ナルト「え?何か言ったか?」

    ヒナタ「…反省してる?って言ったの」

    ナルト「はい、反省してます」

    ヒナタ「よろしい」


    96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 01:33:51 ID:a69gnFt2

    ヒナタ「もう結構遅いね」

    ナルト「本当に長い時間寝ちまったんだな…」

    ヒナタ「どうする?ご飯、うちで食べていく?」

    ナルト「いいのか?」

    ヒナタ「大丈夫だと思うよ?」

    ヒナタ「それに、放っておくとナルトくん、ラーメンばっかり食べるんだから」

    ナルト「…それは否定できないってばよ」

    ヒナタ「じゃあ決まりね」

    ヒナタ「今日は、私が作っちゃうんだから」

    ナルト「おお、手料理か!!」

    ナルト「この前の煮付け、すっげー旨かったし、期待してるってばよ!」

    ヒナタ「ふふふ、任せて?腕によりをかけちゃうから」


    97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 01:49:23 ID:a69gnFt2

    ~日向邸内~

    ~食事時間~

    ヒアシ「ふむ、今日はヒナタが作ったのか」モグモグ

    ヒアシ「…いい味付けだ」

    ヒナタ「ありがとうございます」

    ネジ(…美味い)

    ナルト「いやー、俺までご馳走になっちゃって、なんか悪いってばよ…」

    ヒアシ「何を言う、せっかくの夕食だ」

    ヒアシ「皆で食べたほうがいいだろう」

    ナルト「ははっ、ありがたいです」

    ヒアシ「遠慮せずに食べていくといい」

    ハナビ「…」


    98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 02:10:16 ID:a69gnFt2

    ヒナタ「…ハナビ、美味しくなかった?」

    ハナビ「…別に」

    ヒアシ「どうしたんだ?何か嫌なことでもあったのか?」

    ハナビ「…ごちそうさまでした」カチャン

    ヒナタ「ハナビ、もういいの?」

    ハナビ「…っ」ピシャッ

    ヒナタ「ハナビ…」

    ナルト「…ちょっと、行って来るってばよ」スクッ

    ヒナタ「ナルトくん…」

    ナルト「任せとけって、大丈夫だからさ」ナデ

    ヒアシ(むっ、わかってはいるつもりであったが、微妙な心境だ…)プルプル

    ネジ(ああ、ヒアシ様が葛藤なさっている…)


    99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 02:50:28 ID:a69gnFt2

    ~縁側~

    ハナビ「…」

    ナルト「何やってんだ?」

    ハナビ「…ナルトさん」

    ハナビ「星を見ていたの」

    ナルト「星?おお、結構見えるもんなんだな」

    ハナビ「うん、隣、座れば?」

    ナルト「ああ、そんじゃ、お言葉に甘えるってばよ」ドサッ


    100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 03:06:00 ID:a69gnFt2

    ハナビ「…」

    ナルト「…」

    ナルト「ハナビ、話があるんだ」

    ハナビ「…そう」

    ナルト「お前さ、ヒナタのこと嫌いか?」

    ハナビ「…別に」

    ナルト「俺ってば、家族っていないんだよ」

    ナルト「だから、ヒナタやハナビが羨ましいんだ」

    ナルト「俺には、喧嘩をする兄弟もいなかったからさ」

    ハナビ「…」


    101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/04(日) 03:21:38 ID:a69gnFt2

    テンテン「ちょっと待って?」

    ~回想一時停止~

    テンテン「ねえ、なんでヒナタがその話の内容を知ってるの?」

    ヒナタ「あ、そ、それは…」

    テンテン「…聞いてたの?」

    ヒナタ「…だって、気になったから…」

    テンテン「えー、ダメだよ、盗み聞きなんて」

    ヒナタ「だ、だからナルトには内緒ね?」

    テンテン「…今度甘味処であんみつ」

    ヒナタ「うっ、しょうがないか…」

    テンテン「えへへー、ラッキー」

    テンテン「さ、続き続き!」

    ヒナタ「もう、調子いいんだから…」


    105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 02:24:27 ID:na8pmVAw

    ~回想再開~

    ハナビ「ナルトさん」

    ナルト「なんだ?」

    ハナビ「なんで私に気を遣ってくれるの」

    ナルト「なんでって」

    ナルト「理由なんてないってばよ」

    ハナビ「…それなら、優しくしないで」

    ナルト「…」

    ハナビ「ナルトさんが、そんな風じゃなければ」

    ハナビ「わたしだって…」ジワッ

    ナルト「どういう事なんだってばよ?」


    107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 02:34:45 ID:na8pmVAw

    ハナビ「…わたしは、姉さまのことが嫌いじゃない」

    ハナビ「むしろ、すごいと思う、尊敬もしてる」

    ハナビ「だって、昔は何もできない人だったのに」

    ハナビ「今は、何でも出来てる、持ってる」

    ハナビ「…ナルトさんだって」

    ナルト「俺?」

    ハナビ「…わたし、ナルトさんのことが、本当に好きなの」

    ハナビ「初めて会ったとき、励ましてくれて、相談にも乗ってくれて」

    ハナビ「いつも優しくて」

    ハナビ「でも、たまに本気で怒ってくれるナルトさんが好き」

    ハナビ「好きになっちゃったの…」ボロボロ

    ナルト「…」


    108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 02:41:01 ID:na8pmVAw

    ハナビ「…ナルトさん、私じゃダメなの?」

    ハナビ「家事だって勉強する、忍術だって、姉さまに負けない」

    ハナビ「胸だって、…もっと成長すると思う…」

    ハナビ「それに、好きって気持ちも…」

    ナルト「…」

    ハナビ「ねえ?髪ももっと伸ばせばいいの?」

    ハナビ「わたしが、ねえさまの代わりに…」

    ナルト「…もういいってばよ」ナデ

    ハナビ「え?…」

    ナルト「ハナビ、お前の気持ち、伝わったってばよ」


    109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 02:50:30 ID:na8pmVAw

    ナルト「ありがとうな、そんなに、俺のことで悩んでくれて」

    ナルト「そんでもって、俺のことを好きだって言ってくれて」

    ナルト「正直、本当に嬉しいってばよ」

    ハナビ「じゃ、じゃあ…」

    ナルト「でも、ゴメンな」

    ナルト「俺は、ハナビの思いに応えてやれないってばよ」

    ハナビ「ど、どうして…?」

    ナルト「まず、な」

    ナルト「俺、まだヒナタとそういう感じじゃないってばよ」

    ハナビ「…?」


    110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 02:57:52 ID:na8pmVAw

    ナルト「だから、ヒナタも俺も」

    ナルト「別に告白もしてねぇし、」

    ナルト「そもそも、俺は一度フられてるし…」

    ハナビ「え?嘘…」

    ナルト「本当だってばよ」

    ナルト「いやー、凹んだなー、あの時」



    テンテン「え?どゆことどゆこと?」

    ~回想中断~

    テンテン「ヒナタ、ナルトのことフッたの?」

    ヒナタ「いや、あれは…」

    テンテン「そっちも教えてよー」

    ヒナタ「わ、分かってるから、ちゃんと話すから…」

    テンテン「約束だからね?」


    111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:14:57 ID:na8pmVAw

    ナルト「だから、ヒナタは俺に優しくしてくれてるだけなんだってばよ」

    ハナビ「そんなわけ…」

    ナルト「でもさ、…」ゴニョゴニョ

    ハナビ「え?自分から?」

    ナルト「いや、実は…」ゴニョゴニョ

    ハナビ「やっぱり、間違ってないじゃない!」

    ナルト「いや、まだ分からないってばよ」

    ナルト「だからさ、こんな中途半端なままで、お前の気持ちに応えられないってばよ」

    ハナビ「…やっぱり、わたしじゃダメなんだ」

    ナルト「ま、そうだな」

    ハナビ「…っ!」


    112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:20:49 ID:na8pmVAw

    ナルト「ああ、勘違いすんなよ?」

    ナルト「別にハナビに何かが足りないって事じゃない」

    ナルト「これは俺の問題だってばよ」

    ナルト「正直、理屈じゃねえし」

    ナルト「俺がハナビのことを嫌いってワケでもねえ」ナデリコ

    ナルト「ハナビもさ、ヒナタのことを避けたり、険悪になるんじゃなくてさ」

    ナルト「仲良くしたほうが楽しいってばよ」

    ナルト「俺は、前みたいに素直に笑ってるお前が一番好きだからさ」

    ハナビ「…」


    113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:23:57 ID:na8pmVAw

    ハナビ「あーあ、振られちゃった…」スクッ

    ナルト「あ、ハナビ…」

    ハナビ「ううん、本当は分かってたんだ」

    ハナビ「でも、いままではっきりしてくれなかったし」

    ハナビ「本気にされてないって、思ってたから」

    ハナビ「ちょっとすっきりしちゃった」

    ハナビ「やっと、本当の返事、してもらえたから」

    ナルト「…そっか」

    ハナビ「…それに、まだ、諦めてないし」

    ナルト「は?」


    114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:27:37 ID:na8pmVAw

    ハナビ「あのさ、さっきの話」

    ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」

    ハナビ「慰めてあげる」

    ナルト「いや、別に…」

    ハナビ「大丈夫、おこぼれって言われたって、気にしないから」

    ハナビ「もう姉さまと同じ舞台には立ったんだし」ススッ

    ハナビ(…そうでしょ?姉さま?)

    ヒナタ「…っ!?」ビクッ

    ハナビ(やっぱり、聞いてたんだ)

    ハナビ(よかったね、ナルトさんはまだ気付いてないみたいでさ)

    ナルト「ハナビ?どうしたんだってばよ?」


    115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:33:12 ID:na8pmVAw

    ハナビ(ごめんね、いままで当たっちゃって)

    ハナビ(でも、ちゃんとナルトさんを捕まえておけないなら)

    ハナビ(わたしが取っちゃうからね?)

    ヒナタ(わ、私は…)

    ナルト「ハナビ?」

    ハナビ「ううん、何でもないの」

    ハナビ「ナルトさん、戻ろう?」

    ハナビ「わたし、姉さまにおかわり貰うから」

    ナルト「おお、俺も食べてる途中だったってばよ」ヨイショッ

    ヒナタ(あ、いけない…)サササ

    ハナビ「じゃ、さっきの話、覚えておいてね?」ギュウッ

    ナルト「…ああ、そんときになったら、考えるってばよ」

    ハナビ「ふふふっ、…」

    ~回想中断~


    116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:37:36 ID:na8pmVAw

    テンテン「へえ、ハナビちゃんもいろいろあったんだね~」フヘー

    テンテン「今、何してるんだっけ?」

    ヒナタ「一年前くらいから、他里に留学中」

    ヒナタ「今度戻って来るって言ってたけど」

    テンテン「そういえば見送り、あたしも行ったんだよね…」

    テンテン「あの時は、なんにも思わなかったなぁ…」

    テンテン「しかし、ナルトのやつ」

    テンテン「美人姉妹を両方共モノにするなんて」

    テンテン「結構やるわね…」

    ヒナタ「あ、あの、そういうのじゃないし…」


    117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:40:09 ID:na8pmVAw

    テンテン「結局、ヒナタが聞こえなかった話は何だったのかなぁ?」

    ヒナタ「分からないけど、本人にも聞けないし…」

    テンテン「あ、そっか」

    ヒナタ「それでどうする?まだ続ける?」

    テンテン「うん、まだ付き合うところまで聞いてないし」

    テンテン「あ、さっきの後はどうなったの?」

    ヒナタ「あ、うん」


    118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:45:30 ID:na8pmVAw

    ヒナタ「あのあと、ハナビがナルトくんに抱きついてやってきて」

    ヒナタ「お父さんがご飯吹いちゃって大変だったよ」

    テンテン(あ、そっか)

    テンテン(お父さんからしたら、娘二人共でナルトを取り合っているのが確定したわけだし)

    テンテン「複雑だったんだろうなぁ…」

    ヒナタ「え?なにが?」

    テンテン「ううん、何でもない」パタパタ

    テンテン「それじゃ、ナルトと付き合うことになった話を聞かせてよ」

    ヒナタ「あ、週末の話ね、うん、わかった」


    119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:49:07 ID:na8pmVAw

    ~別室~

    ナルト「あー、うっすら聞こえてくる」

    ナルト「なんで女って恥ずかしい話とかも平気で話せるんだってばよ…」

    ナルト「馴れ初めとか、なあ?」

    クラマ(おい、誰に話してるんだ)

    ナルト(別に、独り言だってばよ)

    ナルト「にしても、あの時なぁ」

    ナルト「ヒナタ、やっぱ居たのか」

    ナルト「…うわぁ」

    ナルト「完全にカッコつけてるところを見られてるってばよ…」

    ナルト「…気付いてないフリしとこ…」

    ナルト(にしても、ハナビの件はもっと時間がかかると思ってたんだけどなぁ)


    120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:52:30 ID:na8pmVAw

    ~火の国国境付近~

    ハナビ「はくしゅんっ!」

    ???「…大丈夫か?」

    ???「護衛も任せてしまって…」

    ハナビ「いえ、貴方に護衛が必要とも思えませんが…」

    ハナビ「ほかの方々も、後で追いつくそうですし」

    ???「まあそうだが…」

    ???「それで?風か何かか?」

    ハナビ「…多分噂話でもされていたのでしょう」


    121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:56:12 ID:na8pmVAw

    ハナビ「…でも、今日の風は、イロイロ思い出させてくれますね…」

    ???「何を思い出していたんだ?」

    ハナビ「はい、ナルトさんに告白したときのことを…」

    ???「告白?したのか」

    ハナビ「ええ、まあ振られちゃいましたが」

    ハナビ「いいかげん、姉さまも心を決めてきそうだったですし」

    ハナビ「ナルトさんの反応的に、あの日しかないと思っていたんですけどね…」

    ???「…まあ、恋愛事は理屈ではうまくいかないものさ」


    122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 03:59:20 ID:na8pmVAw

    ハナビ「もしかして、慰めてくれてます?」

    ???「好きに受け取ればいい」

    ハナビ「そうですか、相変わらずつれない態度ですね…」

    ???「もうそろそろ野営の準備をしようか」

    ハナビ「はい、了解しました」

    ???「…仕事は完璧なんだがな」

    ハナビ「…明るい方が好かれるんじゃないかって、悪あがきした結果です、気にしないでください」

    ???「そうか」

    ???「まあ、そうやって一途に思えるのは美徳だと、オレは思う」

    ハナビ「…ありがとうございます!」


    127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:20:32 ID:snAoV5iw

    ~回想再開 週末~

    ナルト「おーい、ヒナター?」

    ナルト「迎えに来たってばよー!」

    ヒナタ「な、ナルトくん、おはよう…」

    ナルト「おう、おはようヒナタ!」

    ヒナタ「今日はいつになく元気いっぱいだね」

    ナルト「まぁな!さあ、早速行くってばよ」

    ヒナタ「うん」

    ナルト「ところで、その荷物は?」

    ヒナタ「あ、外に行くって言ってたから、お弁当作ったの」

    ナルト「お、そりゃ楽しみだな」

    ナルト「んじゃ、それ持つってばよ」

    ヒナタ「あ、ありがとう」


    128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:24:49 ID:snAoV5iw

    ~里の外~

    ヒナタ「それで、どこまで行くの?」シュッ

    ナルト「そこまで遠くないってばよ」シュッ

    ナルト「火の国の温泉街の手前くらいだから」

    ヒナタ「それなら、あまり時間はかからないね」

    ナルト「ああ、心配ないってばよ」

    ヒナタ「別に心配してはいないけど」

    ナルト「ははっ、そっか」シュッ

    ヒナタ(どんな所なんだろう)

    ナルト(さて、頑張るってばよ、俺!)


    129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:31:27 ID:snAoV5iw

    ~登山口前~

    ナルト「ここだってばよ」

    ヒナタ「登山口?登るの?」

    ナルト「普通に道があるからさ」

    ナルト「少し上の方なんだけど」

    ナルト「ほ、ほら」つ

    ヒナタ「ん?なぁに?」

    ナルト「あの、さ、手とか…その」

    ヒナタ「…あっ」////

    ヒナタ「う、うん」つギュッ

    ナルト「ゆっくり登ればいいだろ?」

    ヒナタ「そ、そうだね…」

    ナルト「こ、こっちだってばよ」

    ヒナタ「わ、分かった…」


    130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:40:09 ID:snAoV5iw

    ~登山道~

    ヒナタ「少し紅葉してる木もあるね」

    ナルト「ああ、この辺は気候が変わりやすいから」

    ナルト「たまに先走ってそうなる奴もあるって聞いた気がする」

    ヒナタ「へー、ここには自来也様と来たんでしょ?」

    ナルト「通り道だったんだけど、何でかイイもん見せてやろうかのぅとか言ってさ」

    ヒナタ「何それ?モノマネ?似てなーい」フフフ

    ナルト「えー?そうか?結構自身あんだけどなぁ」

    ヒナタ「あ、どんぐりだ…」

    ヒナタ「去年からのかな?」

    ナルト「どんぐりって何の木の種なんだ?」

    ヒナタ「うーん、分からないけど…」


    131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:44:41 ID:snAoV5iw

    ~山腹~

    ナルト「あ、この辺りでちょっと逸れるんだ」

    ヒナタ「そうなの?よく覚えてるね」

    ナルト「ほら、あそこにでっかい木があるだろ?」

    ナルト「あれが見えた所に…ほら」

    ヒナタ「これは…手裏剣?」

    ナルト「前来た時に、印つけといたんだ」

    ヒナタ「また来る気満々だったんだね」

    ナルト「ああ、なんか理由があったと思うんだけど…」

    ナルト「思い出せないんだよなぁ…」

    ヒナタ「まあ、そのうち思い出すかもしれないし」

    ヒナタ「行ってみよ?」

    ナルト「ああ、そうだな」


    133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 15:57:21 ID:snAoV5iw

    ナルト「…さ、ここだってばよ」

    ヒナタ「ここは…」

    ナルト「すげーだろ?山に囲まれた湖が一望できるんだってばよ」

    ナルト「他の所より少し高くなってるから、一番綺麗に見えるんだってばよ」

    ヒナタ「すごく、綺麗…」

    ナルト「上の方は木が多すぎて見えないし、座って見られるのはここだけって工口仙人が言ってた」


    134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 16:01:31 ID:snAoV5iw

    ヒナタ「植生が濃いんだね」

    ナルト「ま、木に登って見るより落ち着くだろ?」

    ヒナタ「うん!」

    ナルト「さて、時間も結構来てるし、飯食うか」

    ヒナタ「そうだね、私もお腹空いちゃった」

    ナルト「ま、ちょっとしたバイキングだってばよ」

    ヒナタ「私たちが忍びだからちょっとした、なんだけどね」

    ナルト「あ、そりゃそうだな」ハハハ

    ヒナタ「今、準備するね…」


    135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/05(月) 16:06:58 ID:snAoV5iw

    ナルト「なんで、山で食べる飯って美味いのかなぁ」ムシャムシャ

    ヒナタ「達成感とかじゃない?」

    ナルト「懐かしいなぁ、あのときは工口仙人が俺の分のおにぎり食べちゃってさ」

    ナルト「ここで喧嘩したっけな…」

    ヒナタ「思い出の場所なんだね」

    ナルト「たぶん、俺と工口仙人しか知らなかったし」

    ナルト「今は俺とヒナタだけだな」

    ヒナタ「じゃあ、私たちにとっても、思い出の場所で、秘密の場所なんだね」

    ナルト「…そ、そう言われると、なんか照れ臭いってばよ」ポリポリ

    ヒナタ「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」

    ナルト「え?じゃあどういう意味なんだ?」

    ヒナタ「そ、それは…」

    ヒナタ「も、もう!ナルトくんの意地悪!」

    ナルト「え、えー…」


    148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:13:37 ID:1sYVsQ7E

    ナルト「…いい風だな」

    ヒナタ「うん…」

    ナルト(ヒナタの横顔、綺麗だよな…)

    ナルト(いままで、あんまり考えないようにしてたけど)

    ナルト(…俺も、腹決めないとな)

    ナルト「あのさ、ヒナタ…」

    ヒナタ「ナルトくん!あれ…!」

    ナルト「へ?」

    ヒナタ「あそこ、、私たちが通ってきた街道じゃない?」

    ナルト「ん?ああ、そうだけど…」


    149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:19:40 ID:1sYVsQ7E

    ヒナタ「白眼!!」ギンッ

    ヒナタ「やっぱり、あれって役人の人だと思う」

    ナルト「検問か?別に気にするほどのものでも…」

    ヒナタ「何かあったのかも…」

    ナルト「…はいはい、見に行きたいんだろ?」

    ヒナタ「…ごめんなさい」

    ナルト「別にイイってばよ、また来ればいいんだし」

    ナルト「それに、事件なら放ってはおけないからな」

    ヒナタ「ナルトくん…」

    ナルト「さ、とりあえず行ってみるってばよ」


    150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:27:32 ID:1sYVsQ7E

    ナルト「…はぁ?里に帰れない?」

    役人「ああ、今この近辺には凶悪な罪人が逃げ込んだ可能性がある」

    役人「木の葉の里と、近辺の町村のあいだの道は封鎖だ」

    ヒナタ「あの、ちなみにいつごろまで…?」

    役人「明日の昼頃まではかかる」

    役人「調査が済むまで、街に戻ることをすすめる」

    ナルト「あの、俺たち木の葉の忍びなんだけど…」

    ナルト「ほら、額あてもあるし」

    役人「偽装で逃走を手助けする可能性がある」


    151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:33:22 ID:1sYVsQ7E

    ナルト「…さすが役人、頭が固いってばよ…」ボソッ

    役人「むっ!?」

    役人「その方、あまりごちゃごちゃ抜かすようなら、重要参考人として引っ立てても良いのだぞ?」

    ナルト「ああ上等だ!その凝り固まった頭の中身を、やわらかーくほぐしてやるってばよ!!」

    役人「な、なんだとぉ!!!」

    ヒナタ「あ、あの、ごめんなさい」ペコ

    ヒナタ「ほら、ナルトくんも謝って」

    ナルト「いや、俺は…」

    ヒナタ(役人さんと揉め事を起こしたら、里にも迷惑がかかっちゃうよ)

    ヒナタ(未来の火影が、そんなことに関与しちゃダメ!)

    ナルト(わ、悪かったってばよ…)

    ヒナタ(私じゃなくて、あの人に言わないと)


    152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:38:43 ID:1sYVsQ7E

    ナルト「あ、あのさ…」

    ヒナタ(敬語!)ボソボソ

    ナルト「あ、あの、先程は本当に申し訳なく存じ上げます?」

    ヒナタ「そ、それじゃあ訳がわからないよ、ナルトくん…」

    役人「む、ま、まあ私も少し、頭に血が上ってしまったな」オホン

    役人「しかし、そんな美人を連れて、わざわざ危険な道を行くこともなかろう」

    役人「伴侶は大切にせねば」

    ヒナタ「び、美人!?」

    ナルト「は、伴侶!?」

    役人「ん?違うのか?」

    ナルト「いや、あの、えっと…」

    ヒナタ「…」////

    役人「む、なるほどな…」


    153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:43:58 ID:1sYVsQ7E

    役人「本来、こういうことはしてはいかんのだが…」

    役人「まあ、未来の夫婦に少しサービスしても、ばちは当たるまい」

    ヒナタ「え、いや、あの…」

    役人「能書きは良い、持っていけ」つ券

    ナルト「これは?」

    役人「近くの宿場町のサービス券だ」

    役人「ちょうど、祭りの時期だったのでな、私ももらってしまったが」

    役人「あいにく連れ合いは中央部で帰りを待っておるゆえ、使い道もない」

    役人「明日まで暇であろう、それで祭りでも見て、温泉宿で一泊すれば」

    役人「すぐにここも通れる」

    ナルト「温泉宿で…」

    ヒナタ「一泊…」////

    役人「それと、男の方、少し耳をかせ」

    ナルト「え?俺?」


    154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:48:05 ID:1sYVsQ7E

    役人(お前、あの娘に惚れておるな?)

    ナルト(い、いや、別に…)

    役人(隠さんで良い、私も40を超えたが、そういう機微に鈍くなってはおらん)

    役人(こういうのは、強引なきっかけも時には必要)

    役人(背中は押してやる、決めてくると良い!)バシッ

    ナルト(あいたっ!?い、いや、どうしてそこまで…)

    役人(たしかに、お前は正直気に食わんが…)

    ナルト(…あー、そうですか)

    役人(あの娘、私の妻の若い頃に、よく似ておる)

    役人(なんとなく、放っておけん雰囲気とか、芯の強そうな面立ちがな…)

    ナルト(役人のおっさん…)


    155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:51:04 ID:1sYVsQ7E

    役人(…分かったか?)

    ナルト(…分かったってばよ)

    ナルト「ありがとな!」

    役人「…おほん、このことは、内密にな…」

    役人「それでは、私は公務に戻る」

    役人「くれぐれも、道中気をつけるのだ」

    ナルト「ああ、分かったってばよ」

    ナルト「ヒナタ、行こうぜ」

    ヒナタ「え?あの人と何を話してたの?」

    ナルト「…いつか教えてやるってばよ」

    ヒナタ「えー?」


    156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/07(水) 01:55:33 ID:1sYVsQ7E

    役人(…思わず、素の対応をしてしまった…)

    役人(なんだろうな、応援したくなるような雰囲気が、あのふたりにはあった…)

    役人(む、私ももっと若々しくせねばな!)

    役人(…最近、話し方も爺むさくなってきたような気もするし…)

    役人「…おと、いかんいかん、仕事をせねば!」



    ヒナタ(…夫婦、か)

    ヒナタ(本当に、ナルトくんとそうなれたら、嬉しいな…)

    ヒナタ(…その前に、誤解も解かなくちゃいけないんだけどね…)

    ヒナタ「はぁ…」

    ナルト「ん?どうしたんだってばよ?」

    ヒナタ「う、ううん、なんでもないの」

    ヒナタ「温泉街、行ってみよう?」ギュッ

    ナルト「あ、ああ、そうだな」


    162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:27:24 ID:gL6T/Src

    ~温泉宿~

    ヒナタ「うわぁー、ここから山合いの川まで全部見えるんだね」

    ナルト「部屋が空いてて良かったってばよ」

    ナルト「…ま、一部屋だけだったけどな…」

    ヒナタ「し、しょうがないよ」

    ヒナタ「近隣の村だけじゃなくて、結構大きなお祭りみたいだし…」

    ナルト「いや、ヒナタがいいなら別に…」

    ヒナタ「…」////

    ナルト「は、ははは…」


    163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:30:40 ID:gL6T/Src

    ナルト「そ、そうだ」

    ナルト「せっかくだし、祭り見に行くってばよ」

    ナルト「おっさんに貰った券も使ってやらねぇと…」

    ナルト「たしか、浴衣の着付けもやってくれるって」

    ヒナタ「え?浴衣にも着付けがあるの?」

    ナルト「あー、俺は用事がないけど」

    ナルト「女の人は綺麗に浴衣を着るのって難しいらしいってばよ」


    164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:34:05 ID:gL6T/Src

    ヒナタ「詳しいんだね?」

    ナルト「工口仙人知識だってばよ…」

    ナルト「修行もやってくれたけど、自分はよく酔いつぶれるまで遊んでたから」

    ヒナタ「ほ、奔放な師匠だったんだね…」

    ナルト「おかげでいらないこともイロイロ覚えたってばよ」

    ナルト「とにかく、せっかくの場なんだ」

    ナルト「まずは形から楽しむってばよ」

    ヒナタ「…うん、そうだね!」


    165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:37:12 ID:gL6T/Src

    ~宿受付前 待合室~

    ナルト「ヒナタ、遅いってばよ…」

    ナルト「なんか、着付けのおばちゃんも張り切ってたしなぁ…」

    ヒナタ「…な、ナルトくん」

    ヒナタ「お、おまたせ…」

    ナルト「おう、結構まっ…」

    ヒナタ「ど、どうかな?」////


    166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:44:31 ID:gL6T/Src

    ナルト(これは…!?)

    ナルト(ヒナタの浴衣、普通の白じゃなくて、敢えての青!)

    ナルト(大きな胸は心なしか押し込められたように主張は控えめに)

    ナルト(その分、全体のシルエットは落ち着いた印象になってるってばよ)

    ナルト(アクセントは赤い金魚の意匠で、見た目も涼しげな印象を際立たせているし)

    ナルト(さらにアップにまとめた髪には、見慣れないかんざしが…)

    ナルト(まさに…)

    ナルト「…最高だってばよ…」ボソッ

    ヒナタ「え、えぇ!?」

    ナルト「あ、いや、その、つい本音が…」

    ヒナタ「ほ、本音って…」////

    ナルト「あ、う…」


    168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:48:39 ID:gL6T/Src

    ナルト「そ、その浴衣、どうしたんだってばよ?」

    ヒナタ「その、呉服屋さんに気に入られちゃったみたいで…」

    ヒナタ「これを着て、宣伝して欲しいって…」

    ナルト(なるほど、新商品のアピールにヒナタを使うってことか…)

    ナルト(呉服屋、なかなか商売上手だってばよ…)

    ヒナタ「かんざしは、宣伝の報酬にって、この浴衣と一緒にもらったの」

    ナルト「…やっぱ、ヒナタってすげーよな」

    ヒナタ「え?そ、そんなことないよ…」モジモジ


    170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 00:56:48 ID:gL6T/Src

    ナルト「ふう、やっと落ち着いたってばよ」

    ナルト「せっかく時間があるんだし、早速端から見て回るってばよ」

    ヒナタ「う、うん」

    ナルト「あ…」

    ヒナタ「どうしたの?ナルトくん」

    ナルト「…よしっ!」

    ナルト「ひ、ヒナタ、手、出すってばよ」

    ヒナタ「ん?はい」つ

    ナルト「ひ、人ごみではぐれたら困るからな」ギュッ

    ヒナタ「あ、そういうことか…」ボソッ

    ヒナタ「うん、さあ、行こう!」

    ナルト「ああ、まずはどこから行くかな…」


    179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 20:51:01 ID:7Frl8xCQ

    ~射的~

    ナルト「お、射的があるってばよ」

    ヒナタ「好きなの?射的」

    ナルト「うーん、まあ好きって言うか…」

    ナルト「見た方が早いかな」

    ナルト「おっちゃん、一回!」

    おやじ「おう、ほれ、コルクと銃だ」

    おやじ「言っとくが、うちのは難しいことで有名だからな」

    おやじ「女の前でカッコつけたいなら、他所へ行った方がいいぜ?」

    ヒナタ「ああ言ってるけど、いいの?」

    ナルト「へっ、まあ見てなって…」ジッ

    ナルト「ヒナタ、どれか欲しいものあるか?」

    ヒナタ「え?うーん…」

    ヒナタ「じゃあ、あの小物入れかな」

    おやじ「お、この子も容赦ねぇな」


    180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 20:53:12 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ「そうなんですか?」

    おやじ「そらー、おめぇ、小物入れなんて安定してて取りにくいに決まってんだろ?」

    ヒナタ「あ、そっか…それじゃあ…」

    ナルト「いや、大丈夫だってばよ、…あれだな?」

    おやじ「いやに自信満々だな…」

    ナルト「弾は五発だけだよな?」

    おやじ「おう、おまけはしねぇ」

    ナルト「…」ジィ

    ぽん、ぽん、ぽんっぽんばしっ

    コトッ

    おやじ「…は?」

    ナルト「ほら、落としたってばよ」


    181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 20:56:51 ID:7Frl8xCQ

    おやじ「んな馬鹿な!?」

    ヒナタ「す、凄いね…ナルトくん」

    ナルト「ははっ、こういうの、昔から得意なんだ」

    ナルト「で?うちのはなんだって?おっちゃん?」

    おやじ「くっ、これが景品だ…」

    ナルト「あー、もう一回やろうかなー?」

    おやじ「お、おいおい、うちの景品取り尽くす気か!?」

    ナルト「うーん、何かあればなー」

    ナルト「諦めるんだけどなー」

    おやじ「こ、こいつ…」


    182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:02:54 ID:7Frl8xCQ

    おやじ「わ、分かった、こいつも持ってけ」つ券

    おやじ「ほら、あそこのイカ焼き、ただで貰えっから」

    ナルト「あんがとよ」

    ナルト「ほら、ヒナタ、行くってばよ」

    ヒナタ「え?で、でも…」

    ナルト「いーからいーから」

    おやじ「二度と来るんじゃねぇぞ!」

    ナルト「はははっ、また気が向いたらなー!」

    ヒナタ「ちょ、ちょっとナルトくん、もう少しゆっくり…」ギュッ

    おやじ「ったく、とんでもねぇ奴だな…」

    子供「とーちゃん、これやる!」

    父親「射的?難しいんだぞ?これ」

    子供「大丈夫だよ、さっきの兄ちゃんが簡単に落としてたもん!」

    父親「そうなのか?そんじゃ一回くらいやって見るか…」ワイワイガヤガヤ

    おやじ「お?何かお客が…」


    183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:07:59 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ「もう、ダメだよ?あんなタカリみたいなことしたら」

    ナルト「大丈夫、あの屋台にもいーことあっから」

    ヒナタ「いいこと?」

    ナルト「ああいう店ってのは、誰かが取ってると、自分も取れると思うもんなんだってばよ」

    ナルト「だから、客引きに貢献したお代に貰ったんだ」

    ヒナタ「そうなの?」

    ナルト「ほら、ちょっと人だかりができて来てるだろ?」

    ヒナタ「本当だ…」

    ナルト「ま、あんまり気にしないで楽しめばいいんだってばよ」

    ヒナタ「お祭り、詳しいんだね?」

    ナルト「それほどでもないってばよ」

    ヒナタ(ナルトくん、楽しそう)

    ナルト「さ、貰った券でイカ焼きを買うってばよ!」


    184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:13:15 ID:7Frl8xCQ

    ~イカ焼き~

    ナルト「イカ焼きちょーだい!」

    お姉さん「あれ?この券、どこで貰ったの?」

    ナルト「ちょっと、射的屋のおっちゃんからな」

    お姉さん「ふーん、ま、いっか」

    お姉さん「横の彼女の分も?」

    ヒナタ「か、彼女!?」

    ナルト「そうなんだ、だからおまけもくれよ」

    お姉さん「図々しいねー」チョイチョイ

    お姉さん「ま、今日くらいはカッコつけなさいな」

    お姉さん「はい、もも串もつけたげる」

    ナルト「へへっ、ありがとうねーちゃん」

    お姉さん「彼女にやさしくすんのよ?」

    ナルト「分かってるってばよ!」


    186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:20:32 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ「ナルトくん?今のは…」

    ナルト「あ、ごめんな、勝手に話して…」

    ヒナタ「あ、別にいいんだけど…」

    ナルト「ああ言っとけば、結構いろいろくれるんだってばよ」

    ヒナタ「へ、へー」

    ヒナタ「何だか、随分慣れていたから」

    ヒナタ「他の人とも来たことあるの?」

    ナルト「え?あ、いや」

    ナルト「み、見よう見まねってやつだってばよ」

    ナルト「俺ってば、来たとしてもキバとかその辺とばっかりだったし」

    ナルト「だから、お、女と祭りを回ったりとかは、ヒナタが初めてだってばよ…」アセアセ

    ヒナタ「そ、そっか…」

    ナルト「さ、冷めないうちに食っちまうってばよ」

    ヒナタ「う、うん」


    188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:24:02 ID:7Frl8xCQ

    ~屋台連 はずれ~

    ナルト「この辺りなら、ちょっと休めるな」

    ヒナタ「あ、ベンチがあるよ」

    ナルト「ちょうどいいや、少し待っててくれよ」

    ヒナタ「どこに行くの?」

    ナルト「さっきラムネ売ってたから、買ってくるってばよ」

    ナルト「混んでたから、一人の方が買いやすいし」

    ヒナタ「そう?じゃあ待ってるね」

    ナルト「すぐに戻るってばよ」タッタッタッ

    ヒナタ「…」


    189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:27:21 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ(ナルトくん、いつもより生き生きしてる)

    ヒナタ(成り行きだったけど、来て良かったな…)

    ヒナタ(あ、うちの皆に何も言ってないけど、大丈夫かな?)

    ヒナタ(…ま、いっか)

    ヒナタ(今はナルトくんと…で、デートなんだから)

    ヒナタ(少しくらい、甘えてみても…)

    ナルト「…おーい、ヒナタ?」ピト

    ヒナタ「きゃっ、冷たっ!?」


    190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:29:42 ID:7Frl8xCQ

    ナルト「お、悪い悪い」

    ナルト「何かボーッとしてたからさ」

    ヒナタ「は、早かったね」

    ナルト「すぐそこだし、こんなもんだってばよ」

    ナルト「ほい、これヒナタの分」

    ヒナタ「あ、ありがと」

    ナルト「さ、イカ焼きイカ焼きー」ガサ

    ナルト「いっただっきまーす」ガブ

    ナルト「うめー!」

    ヒナタ「…」ジィッ


    191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:32:27 ID:7Frl8xCQ

    ナルト「ん?どうした?ヒナタ」

    ナルト「食わないのか?」

    ヒナタ「あ、今はナルトくんが持ってるから…」

    ナルト「ん?ああ、そっか」

    ナルト「容器ごと取ったら食えないよな」

    ナルト「はい、取るってばよ」

    ヒナタ(…)

    ヒナタ(い、今なら…)

    ヒナタ(が、頑張れ、私!)


    192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:35:26 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ「あ、あーん」

    ナルト「え?」

    ヒナタ「あ、あの、ほら、今小物入れとラムネで両手塞がってるし…」

    ナルト「そ、そんなのそこに置けば…」

    ヒナタ「い、今は持っていたい気分なのっ!」

    ナルト「お、おう、そっか…」

    ヒナタ「だ、だから、あーん」////

    ナルト「じ、じゃあ」つ/

    ヒナタ「はむっ」

    ヒナタ「…美味しい!」

    ナルト「よ、良かったな…」


    193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/08(木) 21:38:49 ID:7Frl8xCQ

    ヒナタ(や、やり過ぎちゃったかな…)

    ナルト(な、なんだ!?ヒナタがあんなこと言うなんて…)

    ナルト(ゆ、夢じゃ無いよな?)

    ヒナタ(ど、どうしよう、まともに顔見られないよ…)////

    ナルト(もしかして、残りも俺が食べさせんのか!?)

    ナルト「…」

    ヒナタ「…」


    198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:25:21 ID:VX.lbPpI

    ナルト「…ま、いいか」

    ヒナタ「え?」

    ナルト「どうせ、ほかに誰もいないんだし」

    ナルト「このくらい、別に悪いことじゃねえもんな」

    ナルト「ほい、残りも食わせるってばよ」

    ヒナタ「う、うん、お願いします」

    ナルト「なんだよ、ヒナタが最初に始めたんだろ?」

    ヒナタ「そ、そうなんだけど」

    ヒナタ「改めて考えたら、恥ずかしくなってきちゃった…」////

    ナルト「ははっ、ま、ここは意地でも食ってもらわないとな」

    ナルト「おっと、冷まさないとな…」フーフー


    199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:31:19 ID:VX.lbPpI

    ナルト「さっきはいきなりだったから、気にしてなかったけど」

    ナルト「火傷しなかったか?」

    ヒナタ「うん、平気だよ」

    ナルト「うし、ならイイってばよ」

    ヒナタ「…美味しいね」

    ナルト「祭りで食うもんって、なんでもいつもより美味いんだよな」

    ナルト「それに、今日はヒナタも一緒だしな!」

    ヒナタ「…っ!!?」

    ナルト「お、おい、大丈夫か!?」

    ヒナタ「んっ…はぁっ…」ゴクン

    ヒナタ「し、死んじゃうかと思った…」


    200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:36:09 ID:VX.lbPpI

    ナルト「あんまり急いで飲み込むと、イカは危ないってばよ」サスリ

    ナルト「ほら、ラムネも飲んで」

    ヒナタ「う、うん、ごめんね」

    ヒナタ「で、でも、ナルトくんがいきなりあんなこと言うから…」

    ナルト「俺?何か言ったっけ?」キョトン

    ヒナタ「…もうっ、知らない!」プン

    ナルト「え?いや、え?」

    ヒナタ「…気にしてる私がバカみたい」ボソボソ

    ナルト「お、おい、ヒナタ?」


    201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:40:25 ID:VX.lbPpI

    ナルト「お、怒るなってば」

    ヒナタ「別に怒ってないもん」プク

    ナルト「いや、絶対怒ってるって」

    ヒナタ「怒ってない!」

    ヒナタ「もも串も貰っちゃうもん」パク

    ナルト「あー…二本とも食うなよ」

    ヒナタ「…」モグモグ

    ナルト「ったく…」


    202: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:47:03 ID:VX.lbPpI

    ナルト「仕方ねーな」

    ナルト「ヒナタ、ちょっと来るってばよ」

    ヒナタ「?どこに行くの?」

    ナルト「ご機嫌取り」

    ヒナタ「…それ、言ったらダメなんじゃないの?」

    ナルト「んー、まあそうかもな」

    ナルト「ほら、手」つ

    ヒナタ「…今から行くところ、面白い?」ギュッ

    ナルト「ヒナタ次第だけど」

    ナルト「多分楽しめると思うってばよ」

    ヒナタ「…ふふっ、期待しちゃうからね?」

    ナルト「おう、任せとけ」


    203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:52:49 ID:VX.lbPpI

    ~ヨーヨー釣り~

    ナルト「ほら、ここだってばよ」

    ヒナタ「ヨーヨー釣り?」

    ヒナタ「あの水風船のやつ?」

    ナルト「ああ」

    ナルト「これってば、ちょっとした小ワザがあるからな」

    ナルト「ヒナタも自分で取りやすいはずだってばよ」

    ヒナタ「わ、私がやるの?」

    ナルト「せっかく来たんだし、一つくらいやってみたいだろ?」

    ヒナタ「そ、それは…」

    ナルト「大丈夫、ほら、やってみるってばよ」


    204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 01:59:57 ID:VX.lbPpI

    ナルト「おっちゃん、二回分頼むわ」

    おやじ「二回か、ほれ」

    おやじ「ま、気楽にやっていきな」

    ナルト「ほら、ヒナタの分」

    ヒナタ「あ、うん」

    ナルト「よし、まずは俺がやってみるから、よく見ておくってばよ」

    ヒナタ「わ、分かった…」ギンッ

    ナルト「いや、白眼まで使わなくてもいいけど」

    ヒナタ「あ、そっか…」スッ


    207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:21:54 ID:iaqWGcpQ

    ナルト「まず、この引っ張るやつな」

    ナルト「見ての通り、引っ掛ける所以外は紙で出来てるから」

    ナルト「何も考えずに水につけると、風船の重さに耐えきれなくて千切れるってばよ」

    ヒナタ「うん、弱そうだもんね」

    ナルト「だから、最初に先の方だけ水につける」チョイ

    ナルト「紙だから、少しの水も吸い上げて、全体が湿るから、ほんの少しでいいってばよ」

    ナルト「そんで、染み込み切るまで待つ」

    ヒナタ「先につけちゃうの?」

    ナルト「ああ、こうすれば、ある程度紙の目が詰まって硬くなるからな」


    208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:26:41 ID:iaqWGcpQ

    ナルト「染み込み切ったら、次に取る風船を決めるってばよ」

    ナルト「風船は、基本的に紐が伸び切って、繋がりがわかる奴をさがす」

    ヒナタ「他のやつと絡むから?」

    ナルト「ああ、風船自体に引っかかる可能性もあるし」

    ナルト「んで、見つけたら引っ掛ける奴をそっとつけて」

    ナルト「そのままゆっくり持ち上げる」ググ

    ナルト「んで、風船と紐が一直線になったら、少し力を込めて引っ張るってばよ」グイッポン

    ヒナタ「あっ、切れなかったね」

    ナルト「慣れれば結構簡単に取れるようになるってばよ」


    209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:29:54 ID:iaqWGcpQ

    ナルト「ヒナタもやってみ?」

    ヒナタ「で、出来るかな…」

    ヒナタ「えっと、少し浸して」チョイ

    ヒナタ「風船を探して…」ア,アッタ

    ヒナタ「ゆっくり持ち上げて…」ググ

    ヒナタ「え、えいっ」ポン

    ヒナタ「ほ、本当に出来た!」

    ヒナタ「な、ナルトくん!」クルッ

    ナルト「うわぁ…」

    ヒナタ「え?なんでそんな反応なの?」


    210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:33:36 ID:iaqWGcpQ

    ナルト「いや、いくらなんでも一回で取れるとか」

    ナルト「俺も出来るようになるまで、結構かかったのに…」

    ナルト「…くっ、それでも取れないヒナタにドヤ顔する予定がパァだってばよ…」

    ヒナタ「そ、そんな算段があったんだ…」

    ナルト「因みに、この方法、最後の力加減を失敗しやすいからな」

    ナルト「でも、そこさえ掴めば、かなり安定して取れるってばよ」

    ナルト「あと、店によっては怒られるから、うまいこと誤魔化してやるってばよ」

    ヒナタ「だ、誰に言ってるの?ナルトくん」


    211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:44:09 ID:iaqWGcpQ

    ナルト「ま、いっか」

    ナルト「結果取れたんだから問題ないってばよ」

    ヒナタ「そ、そうだ!取れたよ?」ジッ

    ナルト「ん?」

    ヒナタ「…」ソワソワ

    ナルト「え?どうしたんだ?」

    ヒナタ「あ、あの」

    ヒナタ「褒めてくれないの?」

    ナルト「…」ドキューン

    ナルト「うんうん、凄いなー、ヒナタは」ナデナデ

    ヒナタ「え、えへへ」ニコニコ

    ナルト(…あー、こりゃあダメだってばよ)

    ナルト(なんで、いちいち可愛いんかな…)

    ナルト(普段のしっかりしてるのもいいけど)

    ナルト(素直に甘えられるのも、ギャップがあっていいよな…)


    212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/10(土) 12:45:41 ID:iaqWGcpQ

    ヒナタ「あ、綿あめがあるよ、ナルトくん!」

    ナルト「そうだなー、買いに行こうなー」

    ヒナタ「うん、早く早く!」グイ

    ナルト「うわっ、そ、そんなに引っ張るなってばよ」オットット

    子供「おっちゃん、バカップルっていうんでしょ?あーいうの」

    おやじ「好きにさせてやんな」

    おやじ「気遣いができる、それが粋ってもんよ」

    子供「…よくわかんないけど、わかった!」

    おやじ「偉いな、ボウズ、おまけでもう一回やってけ」

    子供「やった!おっちゃんも、いき、だね」

    おやじ「へっ、そんなもんさ」


    218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:22:59 ID:94X8odsI

    ~宿~

    ナルト「結局、出店はほとんど回っちまったな」

    ヒナタ「うん、ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」

    ナルト「脚、大丈夫か?」

    ヒナタ「さすがに、鍛えてますから」エヘン

    ナルト「そういやそっか」

    ナルト「一応花火があるらしいけど」

    ヒナタ「うーん、でも、場所取りとかしてないから、見えないんじゃない?」

    ナルト「あー、綺麗に見えるところはもう取られてるよな…」

    ヒナタ「それより、人が少ないあいだにお風呂入っちゃおうよ」

    ナルト「そうすっか」

    ナルト「汗も結構かいたし」


    220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:29:35 ID:94X8odsI

    ナルト「え”!?風呂が壊れた?」

    女将「ええ」

    女将「おそらく配管の問題なのですが…」

    女将「復旧するまで、大風呂の方は締切に…」

    ナルト「そ、そんな~」

    女将「あ、でもお二人のお部屋には室内風呂がついていますよ」

    女将「お値段の分、凝った造りですから」

    女将「きっと、ご満足いただけるかと…」

    ヒナタ「室内風呂ですか…」


    221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:34:57 ID:94X8odsI

    女将「はい」

    女将「広さも十分、湯の方は別源泉からのかけ流しです」

    女将「ベランダ形式の露天風呂もありますし」

    女将「お二人で親睦を深められてはいかがでしょうか?」

    ナルト「え?二人でって…」

    ヒナタ「わ、私たちは別に…」

    女将「あら、わたしの勘違いでしたか」

    女将「近隣のお湯屋さんもありますので、相談して見てください」

    女将「迷惑料といたしまして、料金はこちらで負担させていただきます」

    ナルト「は、はあ」


    222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:38:17 ID:94X8odsI

    女将「ああ、最後に」

    女将「お詫びの品として、この地方の地酒をご用意いたしました」

    女将「後で、お部屋までお持ちいたしますね」

    ヒナタ「あ、ありがとうございます」

    女将「いえ、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」

    ナルト「…とりあえず、部屋に戻るか」

    ヒナタ「う、うん」


    223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:42:42 ID:94X8odsI

    ~部屋~

    ナルト「…本当だ、温泉につながる道があったってばよ」

    ヒナタ「確認なんてしないで、すぐにお祭りを見に行っちゃったから…」

    ナルト「…」

    ナルト「そ、それじゃあ、先に入ってくるってばよ」

    ナルト「俺は、後でいいからさ」

    ヒナタ「そ、そう?」

    ヒナタ「それなら、お言葉に甘えて…」チラッ

    ナルト「ああ、ゆっくり入ってくるってばっよ」

    ヒナタ「ありがとう…」フゥ

    ナルト(ん?何か、ちょっと表情が暗いな…)

    ナルト(気のせいかな?)

    ヒナタ「…」


    224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:46:50 ID:94X8odsI

    ~脱衣所~

    ヒナタ「…はぁ」

    ヒナタ(ナルトくん、全然いつもどおりだったな…)

    ヒナタ(もしかして、あまり意識されてないのかな?)

    ヒナタ(女将さんの話を聞いていた時も、そんなに動揺してなかったみたいだし…)

    ヒナタ「…私だけ、なのかな」シュルシュル

    ヒナタ(…しょうがないよね、あの時逃げちゃってから)

    ヒナタ(ナルトくんは、仲良くしてはくれても、一本線を引いてる感じだったし)

    ヒナタ(今日は特別なんだから…)

    ヒナタ(…特別?)ピタッ


    225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 01:52:13 ID:94X8odsI

    ヒナタ(そうだよね、今日は特別)

    ヒナタ(神様がくれたチャンスかもしれない…)

    ヒナタ(考えてみれば、里に帰れないのも、一緒の部屋なのも…)

    ヒナタ(このまま、何もしなくていいの?)

    ヒナタ(この前のハナビの様子…)

    ヒナタ(…もし、何もせずに、ナルトくんをハナビに取られちゃったら…)

    ヒナタ(…絶対、後悔しちゃう)

    ヒナタ(ナルトくんが誰を選ぶとしても、選ばれた人を祝福できるように…)

    ヒナタ「…何か、考えなくちゃ」


    226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 02:04:16 ID:94X8odsI

    ~部屋~

    ナルト「…今、ヒナタは風呂に入ってんのか…」

    ナルト「…」モヤモヤ

    ナルト「おっと、何を考えてるんだってばよ…」ブンブン

    ナルト「こういう時こそ、仙人モードで鍛えた瞑想を使うときだよな」

    ナルト「集中、集中」

    ナルト(…今日は、結構いい雰囲気だったと思うけど)

    ナルト(…ちゃんと、決めないとな…)

    ~~~~~~~~

    ハナビ「あのさ、さっきの話」

    ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」

    ハナビ「慰めてあげる」

    ~~~~~~~~~

    ナルト(…何を考えてんだ、俺ってば…)ベシッ

    ナルト(集中しないと…)


    227: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 02:07:13 ID:94X8odsI

    ~回想中断~

    テンテン「ふーん、かなりいろいろあるんだね~」

    ヒナタ「そうなのかな?」

    テンテン「聞いてる分には楽しいから、別にいいんだけどさ」

    テンテン「ナルトのは本人から?」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「そうだったよね?」

    ナルト「…ヒナタ、何でも話すのがいいわけじゃないってばよ…」ガラガラ

    テンテン「何?聞いてたの?」

    ナルト「この家そこまで広くねえし」

    ナルト「普通に聞こえてきたってばよ」


    228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 02:11:24 ID:94X8odsI

    ヒナタ「まあまあ、別にもういいでしょ?」

    ヒナタ「それより、ここからはナルトにも話して欲しいな」

    ナルト「俺?」

    ヒナタ「うん、どんな気持ちだったのか、教えて欲しいから」

    ヒナタ「ちゃんと、ごまかさずにね?」

    ナルト「…別にごまかしてないってばよ」

    ヒナタ「嘘ばっかり」

    ヒナタ「さっきのところは話してくれたけど」

    ヒナタ「肝心なところははぐらかしたでしょ?前も」

    ナルト「…」

    ナルト「…だって、なんか恥ずかしいってばよ」

    ナルト「まして、今日はテンテンもいるだろ?」


    229: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 02:17:15 ID:94X8odsI

    テンテン「別に恥ずかしがらなくても…」

    ナルト「普通は気にするだろ!?」

    ヒナタ「まあまあ」

    ヒナタ「別に、何を考えていたとしても、気にしないと思うよ?」

    ヒナタ「結果としての私たちが、ここにいるんだから」

    ナルト「…」

    ナルト「…ヒナタ、何か強くなったな」

    ヒナタ「そう?…でも、まあ…」

    ヒナタ「私も、もうすぐお母さんだからね」

    ナルト「…そっか」


    234: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 12:43:41 ID:gn1khE.Q

    ~回想再開~

    ヒナタ(…でも、どうすればいいのかな…)

    ヒナタ(ナルトくんは、多分私のことを意識してくれてないし)

    ヒナタ(そもそも、既に諦められてたり?)

    ヒナタ(よく考えてみれば、少しくらい気にしていたら、一緒の部屋で泊まるのにあんなに平然としてるものなのかな?)←不安が故の情報改竄

    ヒナタ(ど、どうしよう…)

    ヒナタ(いい雰囲気だと思ってたけど、もしかして私の気のせいだったりするのかな?)

    ヒナタ(私がしたことって、イカ焼き食べさせてもらったくらいだし)←手を繋いだり浴衣を褒められたことは頭の外へ

    ヒナタ(ぬぬぬ…)

    ヒナタ(はっ!?そう言えば、前に香燐さんが言ってたっけ…)

    香燐『男なんて、色仕掛けで誘惑しちゃえば、勝手に気にして惚れてくるような単純な生き物なんだから』

    香燐『ヒナタはまず、自分の武器を活用しなきゃね』

    ヒナタ(色仕掛け…)

    ヒナタ「…」////


    235: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 12:48:49 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ(で、でも、急にそんな事したら)

    ヒナタ(すんごくいやらしい子だと思われちゃうんじゃ…)

    ヒナタ(そ、それはすんごく嫌!)

    ヒナタ(むむむ…)クシュン

    ヒナタ(あ、そう言えば、お風呂に入るんだった…)

    ヒナタ(後は、お湯に浸かりながら考えよう)ヌギヌギ

    ヒナタ(あ、手ぬぐいが上にある)

    ヒナタ(一応持って行こう…)グググ

    ヒナタ(よし、取れた…)ガタッ

    ヒナタ「き、きゃあぁっ!?」ガラガラ


    236: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 12:58:02 ID:gn1khE.Q

    ~部屋~

    ヒナタ『き、きゃあぁっ!?』ガラガラ

    ナルト「!?ヒナタの悲鳴!」

    ナルト「ど、どうしたんだってばよ!!」バッ

    ヒナタ「あっ…」ハダカ

    ナルト「なっ…!?」

    ヒナタ「うっ…」バッ ////

    ナルト「わ、悪い、な、何も見てねぇから!」クルッ

    ヒナタ「ま、待って!」ギュッ

    ナルト「え?」

    ナルト(あれ?どういう事だ?)

    ナルト(なんで抱きつかれてるんだってばよ?)


    237: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 12:59:46 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ(ど、どどどどうしよう)

    ヒナタ(さっきあんなことを考えてたから、反射的に呼び止めちゃった…)

    ヒナタ(…あ、でも)

    ヒナタ(…もう、一回見られちゃったんだよね…?)

    ヒナタ(…)

    ヒナタ「あ、あの…ナルトくん」

    ナルト「な、何だってばよ?」

    ヒナタ「そ、その…」

    ヒナタ「せ、せっかくだし」

    ヒナタ「お風呂、一緒に入らない?」////


    238: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:06:44 ID:gn1khE.Q

    ~風呂場~

    ナルト(これは、一体どういう状況なんだってばよ?)

    ヒナタ「な、ナルトくん」

    ヒナタ「こ、こっちを見ちゃダメ、だからね?」

    ナルト「わ、分かってるってばよ…」

    ナルト(いやいやいや、おかしい、これはおかしいってばよ!)

    ナルト(なんでヒナタと一緒に風呂に入ってんだ?)

    ナルト(隠すものが手ぬぐいしかないし…)

    ナルト(しかも、あのヒナタの身体…)モワワン

    ナルト(って、ヤバイヤバイ、こんなこと考えてたらマズイってばよ)

    ナルト(へ、平常心…)

    ヒナタ(一周して落ち着いてきちゃった…)ごしごし

    ヒナタ(…せっかく一緒なんだし、どうせならあれ、やってみたいな…)

    ヒナタ(よーし)


    239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:14:08 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「ナルトくん、身体洗い終わったよ」

    ヒナタ「タオルも巻いたから、こっち向いても平気…」

    ナルト「そ、そっか」

    ナルト「じゃあ、俺も身体洗ってくっから、適当に露天風呂にでも…」

    ヒナタ「ううん、それより」

    ヒナタ「せっかくだから、ナルトくんの背中流してあげる」

    ナルト「は?」

    ヒナタ「ふふっ、どうせもう一緒にお風呂入っちゃってるんだから」

    ヒナタ「細かいことは気にしないことにしたの」

    ヒナタ「タオルもあるし、恥ずかしくは…まあ、あるけど」////


    240: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:14:37 ID:gn1khE.Q

    ナルト「な、なんか自棄になってないか!?」

    ヒナタ「いいからいいから」

    ヒナタ「ほら、そこに座って?」

    ナルト「いや、自分で洗うからいいってばよ…」

    ヒナタ「…もうっ!これは決めたことなの!」グイ

    ナルト「いやいや、ちょ、ちょっと…」


    241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:20:37 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「…痛くない?」ごしごし

    ナルト「あ、ああ、丁度いいってばよ」

    ヒナタ「そう?じゃあ続けるね」ごしごし

    ナルト「…あのさ、何か無理してないか?」

    ヒナタ「さっきまではね…」

    ヒナタ「今は吹っ切れちゃった」

    ナルト「吹っ切れた?」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「私ね、今日すっごく楽しかったんだ」

    ナルト「おう、俺も楽しかったってばよ」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「でね?やっぱり思ったんだ」

    ナルト「ん?何を?」


    242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:23:51 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「…私、ナルトくんのことが好きなんだなーって」ごしごし

    ナルト「え!?いや、なんてタイミングで言うんだってばよ!?」

    ヒナタ「こ、こっち見ないでね?」

    ヒナタ「多分、顔真っ赤だから…」////

    ヒナタ「…勢いで言えちゃったけど」

    ヒナタ「本当は、もっと前に言いたかったんだよ?」

    ヒナタ「…あの時、逃げなければって、ずっと思ってた」ピタッ

    ナルト「ヒナタ…」


    243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:27:13 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「…ナルトくんの背中、広いね」

    ヒナタ「それに、傷だらけ」

    ヒナタ「私ね、ずっとこの背中を見てきたの」

    ヒナタ「ずっと追いかけてた」

    ヒナタ「でも、あの時」

    ヒナタ「里がボロボロになって行くのを見て」

    ヒナタ「ナルトくんが一生懸命皆を守る姿を見て」

    ヒナタ「…背中を見るんじゃなくて、隣に立ちたいって思ったんだ」

    ナルト「…」


    245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:31:56 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「だから、戦争が終わって」

    ヒナタ「ナルトくんが、私に告白してきてくれて、凄く嬉しかった」

    ヒナタ「…でもね、その時思ったんだ」

    ヒナタ「私は、ナルトくんの横にいてもいいのかなって」

    ヒナタ「私は、そこで笑って居られるのかなって」

    ナルト「…そんなこと」


    246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:37:17 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「ふふっ、馬鹿みたいだって思う?」

    ヒナタ「でもね、それだけ」

    ヒナタ「私から見たナルトくんは、ずっとずっと遠い存在になっちゃってたの」

    ヒナタ「だから、怖くなって逃げた」

    ヒナタ「自分の都合で、拒絶しちゃった」

    ヒナタ「…自分に自信が持てなかったの」

    ヒナタ「自分より、もっとナルトくんに相応しい人が居るって」

    ヒナタ「そんな嫌な考えが、頭から離れなかった」


    247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:45:25 ID:gn1khE.Q


    ヒナタ「だから、一生懸命頑張って」

    ヒナタ「家事も、鍛錬も、沢山やって」

    ヒナタ「少しでも、あなたに近付きたかった」

    ヒナタ「ふふっ、でも、やっぱりダメだったみたい」

    ヒナタ「ナルトくんの隣に立てるようになる前に」

    ヒナタ「あなたが好きって、言いたくなっちゃってた」

    ヒナタ「…今日も、ううん、ずっと前から」

    ヒナタ「変な意地を張らなければって、後悔してたんだ」


    248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:51:42 ID:gn1khE.Q

    ヒナタ「ゴメンね、自分勝手に話しちゃって」

    ヒナタ「都合良すぎるよね」

    ヒナタ「私、本当はこんな感じなんだ」

    ヒナタ「…いつも、自分の事ばっかり」

    ヒナタ「…」

    ナルト「…そっか」

    ナルト「んで?話しはもう終わったのか?」

    ヒナタ「…うん、全部話した、かな」

    ナルト「じゃ、ちょっと失礼するってばよ」クシャ

    ヒナタ「え?」

    ナルト「タオル巻いてても、一応あっち向いてるから大丈夫だってばよ」プイッ

    ナルト「オラオラ、小難しいことばっか考えてる頭はこれか」ナデナデ

    ヒナタ「あ、あの…」


    249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 13:57:46 ID:gn1khE.Q

    ナルト「どうせまた泣いてんだろ?」

    ヒナタ「ま、またって程泣いてないよ!」グシグシ

    ナルト「ははっ、やっぱり泣いてんじゃんか」

    ナルト「あのな、ヒナタ」

    ヒナタ「な、何?」

    ナルト「そんな複雑なこと、考えなくてもいいんだってばよ」

    ナルト「大体、俺から言うつもりだったのに、不意打ちで言うし」

    ヒナタ「え?」

    ナルト「あのな、大事なのは、お互いが好きかどうか」

    ナルト「たったそれだけなんだってばよ」

    ナルト「相応しいとか、相応しくないとか」

    ナルト「そんなのは俺が決めてやる」


    250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 14:05:15 ID:gn1khE.Q

    ナルト「俺からすればさ、ヒナタ」

    ナルト「お前の方が、よっぽど俺にはもったいないってばよ」

    ナルト「美人で、気遣いができて」

    ナルト「料理も上手くて、相手のために一生懸命になれて」

    ナルト「それだけ揃ってて俺に相応しいなんて言える程、神経図太くないってばよ」

    ナルト「…ま、たまにドジで、ちょっと悩み性だけどさ」

    ナルト「…でも、そういうとこ全部ひっくるめて」

    ナルト「俺はヒナタのことが好きなんだ」

    ナルト「…先に言われちまったけど」

    ヒナタ「ご、ごめん…」


    251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 14:11:11 ID:gn1khE.Q

    ナルト「あー、いろいろ考えてたのになー」

    ヒナタ「そ、そうなの?」

    ナルト「ったりめーよ」

    ナルト「今日こそ決めてやるって、意気込んだ結果がこれかー」

    ヒナタ「え、あ、あの…」

    ナルト「…へへっ、でも」

    ナルト「素直に嬉しいってばよ」

    ナルト「ごめんな、言わせちゃってさ」

    ヒナタ「う、ううん、私が勝手に話しちゃっただけだから…」

    ナルト「…ヒナタ」

    ヒナタ「え?何?」

    ナルト「俺と、付き合ってくれないか?」

    ヒナタ「あっ…」

    ヒナタ「…うん、これからもよろしくお願いします」

    ナルト「…ははっ、こちらこそよろしくな」


    252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/12(月) 14:17:25 ID:gn1khE.Q

    ナルト「…しっかし、どんな状況で言ってんだろうな、俺たち」

    ヒナタ「ふふっ、そうだね」

    ヒナタ「でも、顔見て言える自信なくて」

    ナルト(いや、まあその前から結構大胆だったよな)

    ナルト(ヒナタの中での基準が心配だってばよ…)

    ヒナタ「少し冷えちゃったね」

    ナルト「そうだなー」

    ヒナタ「すぐに洗っちゃうから、露天風呂の方行ってみよう?」

    ナルト「え?いや、もう一人でも…」

    ヒナタ「やり始めたことは最後までやり通さないとね」

    ヒナタ「さ、向こう向いて」

    ナルト(…やっぱり、ヒナタは元気な方が可愛いな)

    ヒナタ「ん?どうかした?」

    ナルト「…いや、そんじゃ続き、頼むってばよ」

    ヒナタ「うん!任せて」


    263: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:17:05 ID:FkFQPp0I

    ~露天風呂~

    ナルト「…ふう」カポーン

    ヒナタ「…」

    ナルト「広い風呂でよかったなー」

    ヒナタ「う、うん」

    ヒナタ「にごり湯だから平気だけど…」

    ヒナタ「まだ、その、心の準備が…」

    ナルト「ま、別に気にすることないってばよ」

    ナルト「いやー、外も結構綺麗に見えるんだな」

    ヒナタ「そうだね」

    ヒナタ「お祭りの提灯、まだついてるし」


    264: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:17:41 ID:FkFQPp0I

    ナルト「ああ、あの祭り一週間は続くんだってさ」

    ヒナタ「そうなの?」

    ナルト「ラムネを買ったときに聞いたんだってばよ」

    ナルト「神様が眠りたくなくなるようにってさ」

    ヒナタ「へー、ちゃんと理由があるんだね」

    ナルト「ま、夜通しどんちゃん騒ぎがしたいだけかも知んねーけどな」キシシ

    ヒナタ「…ナルトくんってば、情緒なーい」


    265: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:20:03 ID:FkFQPp0I

    ナルト「俺はもともとこんな感じだからなー」バチャバチャ

    ヒナタ「あっ、お風呂で泳いだらダメだよ」

    ナルト「ちょっとくらいはしゃいでもいいだろ?」

    ヒナタ「もうっ!静かに楽しむの、こういうのは!」

    ナルト「…ちぇー、分かったってばよ」チャポン

    ヒナタ「はいはい、えらいえらい」ナデナデ

    ナルト「いいのか?こんなに近くで」

    ヒナタ「…まだちょっと恥ずかしいけど」////

    ヒナタ「でも、せっかく一緒に入ってるのに、あんなに離れてるんじゃ、ね?」

    ナルト「いや、ね?とか言われても…」

    ヒナタ「いいでしょ?隣にいたって」

    ナルト「いや、そりゃあ嬉しいけどさ」


    266: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:23:57 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「…何か、反応薄くない?」

    ナルト「ま、これでも結構頑張って落ち着いてるんだってばよ」

    ナルト「じゃなきゃ、好きな女の子と一緒の風呂なんて、身がもたないってばよ」

    ヒナタ「す、好きって…」////

    ナルト「いや、今更恥ずかしがらなくても…」

    ヒナタ「…もう一回言って?」

    ナルト「え?」

    ナルト「あ、うん」

    ナルト「…好きだってばよ」

    ヒナタ「…」////

    ヒナタ「あ、あの、もう一回…」

    ナルト「いや、これなんだってばよ?」


    268: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:28:26 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「ごめん、なんか舞い上がっちゃって…」

    ナルト「戻ってきてくれて、良かったってばよ」

    ヒナタ「あっ…」キュッ

    ナルト「ん?どうしたんだ?」

    ヒナタ「あっ、ううん、なんでもないの…」キュッ

    ナルト「?いや、明らかに何か変だろ」

    ヒナタ「な、なんでもないってば…」

    ナルト「…あー、隠し事するんだ」

    ヒナタ「え?べ、別に隠し事とかじゃ」

    ナルト「そっかー、ふーん」ジトー

    ヒナタ「うう…」


    269: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:33:03 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「…ちゃうの…」ボソボソ

    ナルト「え?なんだって?」

    ヒナタ「…ああもう!」

    ヒナタ「抑えておかないと、胸が浮いちゃうんだってば!!」バチャン

    ナルト「あっ…」

    ヒナタ「き、きゃっ」バシャッ

    ヒナタ「み、見ちゃった?」////

    ナルト「あ、いや」

    ナルト「発言のインパクトで、一瞬意識が飛んでたってばよ」

    ヒナタ「そ、そう?」////

    ナルト「あー、その、なんだ」

    ナルト「悪かったってばよ…」ポリポリ

    ヒナタ「う、うん」プクプク


    270: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:41:55 ID:FkFQPp0I

    ひゅるるるるるるぅう どおん

    ヒナタ「…あ、花火だ!」

    ナルト「うお、ここからバッチリ見える」

    ヒナタ「え?どこどこ?」

    ナルト「あ、ここが外を見るように開いてっから」

    ヒナタ「私も見る!」ふにょん

    ナルト「あ…」

    ヒナタ「あ…」

    ナルト「…」

    ヒナタ「…」


    271: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:42:20 ID:FkFQPp0I

    ひゅるるるー どんっ 

    ヒナタ「は、花火、綺麗だね!」

    ナルト(あ、無かった事にした)

    ヒナタ「ね?ナルトくん?」////

    ナルト「そ、そうだな…」

    ナルト(しかし…あの肉感…)

    ナルト(…)タラー

    ヒナタ「ナルトくん、鼻血出てるよ」

    ナルト「え?マジか…」

    ヒナタ「…忘れてね?」

    ナルト「…はい」


    272: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:47:07 ID:FkFQPp0I

    ~部屋~

    ナルト「なんだかんだで、かなり長湯しちまったってばよ…」グテー

    ヒナタ「そ、そうだね…」

    ナルト「…普通の浴衣もいいな」

    ヒナタ「そ、そう?」

    ナルト「嘘つく理由がないってばよー」ゴロゴロ

    ヒナタ「それなら態度も真面目にしてよ!」

    ナルト「うー、後で考えるー」

    ヒナタ「嘘ばっかり」

    ナルト「あ、これは本当に嘘だってばよ」

    ヒナタ「よくわからなくなってない?」

    ナルト「ごちゃごちゃしてきた」

    ヒナタ「ふふっ、そうみたいだね」


    273: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:51:21 ID:FkFQPp0I

    コンコン

    仲居「失礼します」

    仲居「お食事の方、お持ちいたしました」

    ヒナタ「あ、もうそんな時間かぁ…」

    ナルト「はーい、今開けるってばよー」ガチャッ

    仲居「あら、どうもありがとうございます」

    仲居「すぐにご用意いたしますので」

    ヒナタ「あ、あの、何か手伝いましょうか?」

    仲居「いえいえ、これは私たちの仕事ですから」

    仲居「ささ、おふたりは席にかけてお待ちくださいな」

    ナルト「分かったってばよ」

    ナルト「ほら、ヒナタも」

    ヒナタ「あ、待って…」

    仲居「あらあら」


    274: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:56:00 ID:FkFQPp0I

    仲居「…それでは、以上が本日の夕食になります」

    仲居「膳は扉の外に置いて頂ければ、こちらで回収いたしますので」

    ヒナタ「あれ?お布団を敷いたりは…」

    仲居「そちらは既に準備してあります」

    仲居「…お客様方のようにお若い夫婦さんですと」

    仲居「その、いろいろございますでしょう?」

    ヒナタ「え?あ、わ、私たちは、別に…」////

    仲居「そういった訳で、こういう形にさせていただいているんです」

    仲居「それでは、ごゆっくり」ススーッ

    ナルト「…」スッ

    ナルト「…はぁ」

    ヒナタ「え?どうしたの、ナルトくん?」

    ナルト「いや、布団が想像通りだったからさ」


    275: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 01:59:31 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「想像通り?」チラッ

    ヒナタ「…ああ、そういうことかぁ…」

    ナルト「真ん中のティッシュ箱が、不思議ないかがわしさだってばよ…」

    ヒナタ「そうだね…」

    ナルト「…ま、いいや」

    ナルト「とりあえず、食ってみようぜ?」

    ナルト「なんかかなり豪華だし」

    ヒナタ「確かに、いろいろあるね」

    ナルト「…見てたらもっと腹減ってきたってばよ」

    ヒナタ「ふふっ、そうだね」

    ナルト「そんじゃ、いっただっきまーす」パンッ

    ヒナタ「いただきます」


    276: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:05:56 ID:FkFQPp0I

    コンコン

    ナルト「あれ?今度は誰だ?」モグモグゴクン

    ヒナタ「仲居さんかな?」

    女将「失礼します」

    ナルト「あ、温泉の説明とかしてくれた…」

    ナルト「あー、えっと…」

    ヒナタ「この旅館の女将さんだよ、ナルトくん」

    ナルト「お、さすがはヒナタ」

    ヒナタ「もうっ、しっかりしてよね…」

    女将「あら?少し見ないうちに、一段と仲がよろしくなられましたね?」

    ヒナタ「そ、そうですか?」

    女将「はい、そう見えます」


    277: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:09:17 ID:FkFQPp0I

    女将「…あ、ここに来た目的を忘れるところでした」ゴソゴソ

    女将「あの、これがうちの旅館からのお詫びです」

    女将「この地方の造り酒屋自慢の品ですので、ぜひご賞味ください」

    女将「燗する時は、ここに道具が置いてありますので」

    女将「この度は、ご迷惑をお掛け致しました」フカブカ

    ヒナタ「あ、あの、大丈夫ですよ」

    ヒナタ「私たちはそこまで困りませんでしたから」

    ナルト「そうだってばよ」

    女将「うちの不手際ですから、これくらいはしませんとね」

    女将「でも、そう言っていただけると、少し気が楽になります」

    女将「私は、もう少し回る場所がありますので、これで失礼いたします」

    女将「引き続き、ごゆっくりおくつろぎください」

    女将「それでは」ススッ


    278: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:13:05 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「どうする?これ、お酒だって」

    ナルト「呑めないんだっけ?」

    ヒナタ「そういうわけじゃないけど…」

    ヒナタ「おいしいって思ったことはないかも」

    ナルト「そっか…」

    ナルト「ま、でも貰いもんだし」

    ナルト「一口くらいは飲んでみるってばよ」

    ヒナタ「…うん、そうする」

    ナルト「とりあえず、飯の続きだってばよ!」

    ヒナタ「ナルトくん、そればっかりじゃない」

    ナルト「へへっ、悪いな」

    ヒナタ「ううん、いいんだけどね」フフッ


    279: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:18:20 ID:FkFQPp0I

    ナルト「…ふいー、食った食った」ポンポン

    ヒナタ「お茶飲む?」

    ナルト「淹れてくれんの?」

    ヒナタ「ううん、パックのやつだけど」

    ナルト「あー、飲みたい」

    ヒナタ「分かった、ちょっと待っててね」トテトテ


    280: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:18:41 ID:FkFQPp0I

    ナルト(…この甲斐甲斐しさ)

    ナルト(見た目よし、振る舞いよし)

    ナルト(これが俺の彼女だぜ?信じられるか?)

    ナルト(と、自分に問いかけても仕方ないってばよ…)

    ナルト(よく考えてみれば、ヒナタって相当なお嬢様だもんな)

    ナルト(きっと、礼儀作法とか厳しくされたんだろ…)

    ヒナタ「入ったよー」トテトテ

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「ん?なぁに?」

    ナルト「ちょいちょい、こっちこっち」

    ヒナタ「何かあるの?」


    281: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:24:36 ID:FkFQPp0I

    ナルト「…おりゃっ!」ガバッ

    ヒナタ「え?い、いきなり何?」

    ナルト「へへっ、背後は取らせてもらったってばよ」

    ナルト「うりうり、抱きつき攻撃~」ギュウ

    ヒナタ「な、ナルトくん、恥ずかしいよ…」////

    ナルト「少しくらいいいだろ?」スンスン

    ナルト「…同じシャンプー使ったハズなのに、なんでこんないい匂いがするんだ?」


    282: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:27:37 ID:FkFQPp0I

    ヒナタ「も、もうっ!匂いなんて嗅がないで!」ジタバタ

    ナルト「あー、悪かった悪かった」

    ナルト「あんまり暴れると、ほかのお客に迷惑だってばよ」

    ヒナタ「そ、そっか…」シュン

    ナルト(ま、俺のせいなんだけどな…)


    283: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:29:55 ID:FkFQPp0I

    ナルト「…ヒナタやわらけー、あったけー」

    ヒナタ「そう?…ナルトくんも、あったかいよ」

    ナルト「もう少し、こうしてていいか?」

    ヒナタ「…少しだけ、だよ?」ギュッ

    ナルト(やべぇ、可愛すぎるってばよ…)ドキューン

    ナルト「うー、ヒナター」

    ヒナタ「何?」

    ナルト「なんでもねー」ギュッ

    ヒナタ「そう?」フフッ


    284: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/13(火) 02:30:26 ID:FkFQPp0I

    ナルト「…幸せで死ぬ」

    ヒナタ「死んだら、私、泣いちゃうからね」

    ナルト「…じゃあ死なない」

    ヒナタ「ふふっ、約束だよ?」

    ナルト「…ああ、約束する」

    ヒナタ「ナルトくん」

    ナルト「何だってばよ?」

    ヒナタ「…大事にしてね?」

    ナルト「…あたりまえだってばよ」

    ヒナタ「…ありがと」

    ヒナタ「…嬉しい」


    291: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 01:44:44 ID:VG7lnaWI

    ヒナタ「えへへっ、随分遅くなっちゃったね」

    ナルト「悪ぃな、止め時が分かんなくてさ」

    ヒナタ「ううん、私もなんだか安心しちゃって…」

    ヒナタ「あ、そうだ、貰ったお酒、飲んでみない?」

    ナルト「急にどうしたんだってばよ?」

    ヒナタ「いや、飲まないと忘れそうだなーって」

    ナルト「…それもそうだな」

    ヒナタ「でしょ?今持ってくるね」トテトテ

    ナルト「…ヒナタが飲みやすいように、温めっか」


    292: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 01:48:48 ID:VG7lnaWI

    ヒナタ「温まるまで、ちょっと時間あるね」

    ナルト「ま、外でも見ながらってことで」ガララッ

    ナルト「お、月がでかい」

    ヒナタ「お団子とかあればいいのにねー」

    ナルト「備え付けの饅頭が置いてあるけど…」

    ヒナタ「食べる?」

    ナルト「いや、ひとつしかないし、ヒナタが食うってばよ」

    ヒナタ「じゃあ半分こしよ?」


    293: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 01:53:22 ID:VG7lnaWI

    ナルト「この饅頭美味いな」モグモグ

    ヒナタ「うちのみんなに買って行ってあげようかな」

    ナルト「んー、俺もイルカ先生とかに買ってくか…」

    ナルト「お、ちょうどいい感じにあったまったな」

    ナルト「あちっ、ほい、ヒナタ」トクトク

    ヒナタ「ありがとう」

    ヒナタ「ナルトくんには私が注ぐね」トクトク

    ナルト「…んじゃ、乾杯」グイッ

    ヒナタ「かんぱーい」クイッ


    294: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 01:59:01 ID:VG7lnaWI

    ナルト「どうだ?味の方は」

    ヒナタ「…一瞬甘くて美味しかったけど」

    ヒナタ「お腹の中から湯気みたいにお酒の匂いがする…」

    ヒナタ「ううっ、まだまだ子供ってことなのかなぁ」

    ナルト「ま、好みもあるから、気にすんなってばよ」グイッ

    ヒナタ「ナルトくんはよく飲めるね…」

    ナルト「うーん、綱手のばーちゃんのせいな気がすっけど」

    ナルト「ま、無理することもないだろ?」

    ヒナタ「えー、私もナルトくんと一緒に飲みたい」

    ナルト「そうか?」

    ナルト「んじゃ、チャレンジあるのみ、だってばよ」トクトク

    ヒナタ「よぉし、頑張る!」

    ナルト「…無理はすんなよ?」


    295: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:07:13 ID:VG7lnaWI

    ~一時間後~

    ヒナタ「…うう」スゥスゥ

    ナルト「あー、とうとう寝たかぁ…」

    ナルト「ほらほら、そんなとこで寝たら風邪ひくってばよ」ヨイショ

    ナルト「おっと、なんか予想より軽いな…」

    ヒナタ「ナルトくん…」スゥ

    ナルト「はいはい、ここにいるってばよー」

    ナルト「布団は後でずらせばいいか」


    296: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:12:45 ID:VG7lnaWI

    ナルト「今度は、駄々こねても止めてやろう」

    ナルト「そーっと、そーっと」トサッ

    ヒナタ「ううん…」

    ナルト「明日、二日酔いにならないといいな」ナデナデ

    ヒナタ「にゅふ…もっと…」

    ナルト「へいへい」ナデナデ

    ナルト(しっかし、酔ってるせいか)

    ナルト(…ヒナタの色っぽさが増してる)

    ナルト(浴衣だから、太ももとかはだけてるし)ナオシナオシ

    ナルト(胸…は見ないほうがいいな、これは)

    ナルト(…元が白いから、肌が赤くなってるのが目立つってばよ)

    ナルト「これ以上いると、変な気起こしそうだってばよ…」


    297: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:17:50 ID:VG7lnaWI

    ナルト「俺も酔ってんのかなぁ…」

    ナルト「んじゃ、ヒナタ、おやすm」

    ヒナタ「んー、や!」ガバ

    ナルト「うわっ!?」ドサッ

    ヒナタ「にゅふふ、ナルトくんだー」

    ナルト「お、おい、起きたのか?」

    ヒナタ「…ナルトくんの匂い、好きー」スンスン

    ナルト「ちょ、ちょっと、ヒナタ?」

    ヒナタ「ナルトくぅん、ぎゅーってして?」

    ナルト「え?あ、うん」ギュウ

    ヒナタ「えへー、わたしもぎゅーっ」

    ナルト(なんだってばよ、この可愛い生物は…)


    298: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:22:23 ID:VG7lnaWI

    ナルト「おーい、ヒナター?」

    ヒナタ「…」スゥスゥ

    ナルト「俺は抱き枕じゃないってばよ…」

    ヒナタ「うぅん…」ギュッ

    ナルト「…」

    ナルト(これは、ヒナタが離してくれなかったのが悪いよな?)

    ナルト(ふかこうりょく、ってやつだよな?)

    ナルト(ちょっと間違って、こっちから抱きついても、事故、だよな?)

    ナルト「…」

    ナルト「よっと」

    ナルト「…ヒナタの顔、綺麗だな…」


    299: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:29:13 ID:VG7lnaWI

    ナルト「起きないと、もっと寄っちゃうってばよ?」

    ヒナタ「…」スゥ

    ナルト「…」

    ナルト(こんな不意打ちしたって、ダメだよなぁ)

    ヒナタ「…どうしたの?ナルトくん?」

    ナルト「え!?お、起きてたのか?」

    ヒナタ「ううん、さっき目が覚めた…」

    ヒナタ「…何するつもりだったの?」

    ナルト「い、いや、別に…」

    ナルト「あ、すぐ離れっから…」

    ヒナタ「だーめ、このままで話して」グイ

    ナルト(腕を回されて、動けねぇ…)

    ヒナタ「ねぇ、何がしたかったの?」ペロリ


    300: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:37:11 ID:VG7lnaWI

    ナルト「…何も」

    ヒナタ「そうなの?」

    ヒナタ「ちゃんと言ってくれれば、私も考えるのになぁ」

    ヒナタ「例えば、もーっと近付いてみたり…」ズイッ

    ヒナタ「ほら、あと少しで…」

    ヒナタ「…キス、出来ちゃうよ?」

    ナルト「あ、う…」

    ヒナタ「うふふ、ナルトくん顔まっかだよ?」


    301: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/14(水) 02:43:57 ID:VG7lnaWI

    ヒナタ「なーんて」

    ナルト「え?」

    ヒナタ「いいよ、しても」

    ヒナタ「…私も、したいから」////

    ナルト「ヒナタ…」

    ヒナタ「初めては、ナルトくんからして欲しいな…」

    ナルト「…分かったってばよ」

    ナルト「…目、閉じて」

    ヒナタ「…んっ」チュッ

    ナルト「…酒の味がする」

    ヒナタ「ふふふっ、私も」

    ヒナタ「ね、もう一回…」ギュッ

    ナルト「…ああ」


    306: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/14(水) 22:18:48 ID:VG7lnaWI

    ヒナタ「…もうすぐ、夜明けだね」

    ナルト「結局眠れなかったってばよ」

    ヒナタ「ふふっ、たまには夜更かしくらいいいと思うけどね」

    ナルト「もうそろそろ徹夜になるからなぁ」

    ナルト「夜明けか…最近は見てねぇな…」

    ナルト「ん?夜明け?」

    ヒナタ「どうかしたの?ナルトくん?」

    ナルト「いや、なんか引っかかって…」

    ナルト「…あっ!!」

    ヒナタ「え?ど、どうしたの?」


    307: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/14(水) 22:23:00 ID:VG7lnaWI

    ナルト「まだ日は昇ってないよな?」

    ヒナタ「う、うん」

    ヒナタ「あと1時間くらい、かなぁ」

    ナルト「…それなら、まだ間に合うってばよ!」

    ヒナタ「何に間に合うの?」

    ナルト「あー…説明は後でするってばよ!」

    ナルト「とりあえず、着替えてくれ」

    ヒナタ「よ、よく分からないけど、分かった」

    ナルト「俺も着替えなきゃだってばよ!」ガサガサ

    ヒナタ(な、何なんだろう?)


    308: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/14(水) 22:35:34 ID:VG7lnaWI

    ナルト「ヒナタ、準備できたか?」

    ヒナタ「一応宿の人に言ってきたよ」

    ナルト「よっし!」

    ナルト(ここから走っても、普通じゃ間に合わねぇし)

    ナルト(クラマ、ちょっと力を貸してくれ)

    クラマ(…仕方のない奴だ)

    ナルト(あんがとよ!)

    クラマ(…ふん、ま、どうせ使うなら思いっきりやっちまえ)

    ナルト(いつも通り、だってばよ!)

    クラマ(…ま、頑張れや)

    ナルト(おうっ!)


    315: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:36:36 ID:AVoYYjww

    ナルト「よし、んじゃヒナタ、行くってばよ」ゾワッ

    ヒナタ「え?九尾モードで?」

    ナルト「こっちのが早いからさ」

    ナルト「さーて、失礼して…」ヨイショッ

    ヒナタ「きゃっ!?」

    ナルト「へへっ、お姫様抱っこっていうんだっけ?」

    ヒナタ「あ、あのあのあの…」

    ナルト「文句なら後で聞くってばよ」

    ナルト「しっかり掴まっててくれ」ビュンッ

    ヒナタ「ま、まだ心の準備が…って」

    ヒナタ「きゃああぁぁぁ」


    316: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:42:17 ID:AVoYYjww

    ~山腹 秘密の場所~

    ナルト「うへ、やっぱり速えなぁ」

    ヒナタ「…」

    ナルト「怒ってる?」

    ヒナタ「怒ってないけど」

    ヒナタ「もう少し優しくして欲しかったなーって」プンスカ

    ナルト「わ、悪かったってばよ…」

    ヒナタ「んー、許して欲しい?」

    ナルト「も、勿論!」

    ヒナタ「…じゃあ、もう少しこのままで居てね」

    ナルト「え?そんなんでいいのか?」


    317: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:43:24 ID:AVoYYjww

    ヒナタ「だって…」

    ヒナタ「その、重くない?」

    ナルト「いや、むしろ軽すぎる気がするってばよ」

    ヒナタ「そ、そうかな…」////

    ナルト(え?喜ぶようなこと言ったか?)

    ヒナタ「…本当にお姫様になったみたい」

    ナルト(…ま、ヒナタがいいならいっか)


    318: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:45:43 ID:AVoYYjww

    ヒナタ「あ、でもまたここに戻ってきて、何かあるの?」

    ナルト「おっと、説明してなかったか」

    ナルト「…でも、見た方が早いみたいだってばよ」

    ヒナタ「見る?」

    ナルト「ほら、日が昇るから」クイッ

    ヒナタ「…あっ」


    319: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:48:08 ID:AVoYYjww

    ナルト「工口仙人の言ってたこと、思い出してさ」

    ナルト「ここって、丁度日が向かい側から出るんだよな」

    ナルト「んで、湖に映るっと」

    ヒナタ「…綺麗」

    ナルト「俺も、見たのは初めてだってばよ」

    ナルト「…工口仙人も、これ、見たんだよな」

    ヒナタ「ナルトくん…」


    320: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:51:35 ID:sgNyKYk2

    ナルト「…あ」

    ヒナタ「今度はなぁに?」

    ナルト「いや、もう一つ思い出した…」

    ナルト「思い出さなきゃ良かった…」

    ヒナタ「え?気になるよぅ」

    ナルト「…そういや、ここで工口仙人ってば、綱手のばーちゃんに告白しようとしたことがあるって…」

    ナルト「…縁起でもねぇ」ズーン

    ヒナタ「ふ、ふられちゃったの?」

    ナルト「そもそも、途中で帰られたような…」

    ヒナタ「そ、そうなんだ…」


    321: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:56:59 ID:AVoYYjww

    ヒナタ「…でも」

    ナルト「ん?」

    ヒナタ「それもさ、私たちが変えちゃえばいいんじゃない?」

    ナルト「…そうだな」

    ヒナタ「ずっと、仲良く出来ればいいね」

    ナルト「…出来るさ」

    ナルト「てか、俺たちでするんだってばよ!」

    ヒナタ「…うん」

    ヒナタ「ふふっ、来て良かったね」

    ナルト「ははっ、そうだな」

    ヒナタ「…もう少し、見ててもいい?」

    ナルト「…おう」


    322: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 13:58:56 ID:AVoYYjww

    ヒナタ「ナルトくん」

    ナルト「何だ?」

    ヒナタ「…結婚するまで、えっㄘなことはダメだよ?」

    ナルト「ぶっ!!?な、何をイキナリ!?」

    ヒナタ「ふふふっ」

    ヒナタ「でも、少しくらいなら、いいかも…」////

    ナルト「す、少し!?」

    ヒナタ「じょ、冗談だってば…」

    ナルト「…心臓に悪いってばよ…」


    323: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:03:38 ID:AVoYYjww

    ~回想終了~

    ナルト「いろいろあったなー」

    ヒナタ「そうだねー」

    テンテン「…」

    ナルト「ん?どうした?」

    テンテン「は、破廉恥すぎっ!!」

    テンテン「な、なななななんでそんなに詳しく覚えてるの!?」

    テンテン「あと、それを詳しく話してくれちゃうの!?」////

    ナルト「え?だって、もう聞かれちゃってるんだし」

    ヒナタ「ごめんね、テンテンが赤くなるのが楽しくなっちゃって」フフフ

    テンテン「もうっ!口から砂糖出ちゃうかと思ったんだから!!」

    テンテン「ううっ年下にからかわれちゃうなんて…」

    ナルト「何か、変な所で初心だよなぁ」

    テンテン「うるさいっ!ナルトは黙りなさい!」

    ナルト「えー」


    324: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:07:40 ID:AVoYYjww

    テンテン「…でも、本当、二人にもいろいろあったんだね」

    テンテン「ずっと仲良かった印象しかないや」

    ナルト「そういや、殆ど喧嘩もしてねぇな」

    ヒナタ「そんなことないよ、ちょこちょこしてるよ」

    ナルト「そうだっけ?」

    ヒナタ「この前だって、子供の名前で喧嘩したじゃん」

    ナルト「喧嘩…か?」

    ナルト「ただの小競り合いみたいなもんだろ?」

    テンテン「…とりあえず、今でも仲良しなのは分かった」


    325: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:10:17 ID:AVoYYjww

    テンテン「そういえば、結局約束は守ったの?」

    ナルト「約束?」

    テンテン「あ、あの、ほら」

    テンテン「結婚前に…ってやつ」////

    ナルト「あ、あー…」ポリポリ

    ヒナタ「…内緒」////

    テンテン「え、えー!何その反応!?」

    ナルト「な、何でもないってばよ」

    テンテン「嘘!ぜぇったいに、嘘!」


    326: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:17:24 ID:AVoYYjww

    テンテン「…ふう」

    テンテン「ま、それはいつか聞かせてもらうことにするよ」

    ナルト「は、話さないからな?」

    ヒナタ「結構時間たっちゃったね」

    テンテン「うん、そろそろ行かなきゃ」

    ナルト「送っていこうか?」

    テンテン「これでも、あたしは結構強いんだけど?」

    ナルト「あー、はいはい、そうだったってばよ」

    テンテン「んじゃ、またね」

    テンテン「ナルト、ちゃんとヒナタについててあげてね?」

    ナルト「当たり前だってばよ」


    327: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:20:41 ID:AVoYYjww

    ヒナタ「また来てね」

    テンテン「うん、時間作ってまた来るよ!」

    テンテン「それじゃ!」

    ナルト「…相変わらず、勢いが凄いってばよ」

    ヒナタ「ふふっ、テンテンのいい所の一つ、だからね」

    ナルト「…飯でも食うか」

    ヒナタ「うん、そうしよっか」


    328: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:24:16 ID:AVoYYjww

    ~ちょっとしたおまけ~

    ヒアシ「…ネジ、うまくいったか?」

    ネジ「…はい、ナルトとヒナタ様は、予定通り近くの街に向かったようです」

    ヒアシ「そうか…」

    ネジ「よろしかったのですか?」

    ネジ「火の国の役人まで動かして…」

    ヒアシ「問題ない、上には話を通してある」

    ネジ「末端の人間は、必死に捜索をしているような…」

    ヒアシ「…すぐに撤退の命令が下るだろう」


    329: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:27:16 ID:AVoYYjww

    ヒアシ「ちゃんと、そこそこの宿を開けておいた」

    ヒアシ「…うちの娘も、ナルトくんも、奥手でいかん」

    ヒアシ「私の頃は…」

    ネジ(…この方の親バカも、そうとうなものだな…)

    ヒアシ「ネジ!聞いているのか」

    ネジ「は、はい」

    ネジ(…ナルト、誠実にな…)

    ハナビ(…ふーん、なるほど)

    ハナビ(後で教えてあげよっと)

    ハナビ(…ナルトさん、わたし、まだあきらめないから、ね)


    330: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/16(金) 14:30:44 ID:AVoYYjww

    ~おまけ終わり~

    ヒナタ「ご馳走様でした」

    ナルト「お粗末様でした」

    ヒナタ「ナルトくんも、料理出来るようになって来たね」

    ナルト「簡単なのだけな」

    ナルト「さすがに、ずっとヒナタに頼りっぱなしじゃさ」

    ヒナタ「ふふっ、ありがとう」

    ナルト「お互いさま、だってばよ」


    336: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 01:45:58 ID:RBAzLJSw

    コンコン

    ナルト「あれ?また誰か来たのか?」

    ナルト「ちょっと、見てくるってばよ」

    ヒナタ「うん、お願い」

    ナルト「はーい、今行くってばよ」タッタッタ

    ナルト「て、なんだサスケか」

    サスケ「香燐も連れてきた」

    香燐「こんばんは~」

    ナルト「うげ…」

    香燐「うげ?」

    ナルト「あ、な、なんでもないってばよ!!」

    香燐「…ふーん」


    337: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 01:55:30 ID:RBAzLJSw

    香燐「まあいいけどさ」

    サスケ「上がってもいいか?」

    ナルト「お、おう、もちろんだってばよ」

    香燐「おじゃましまーす」

    香燐「ヒナター?」

    ヒナタ「香燐さん!どうして!?」

    香燐「そろそろだって聞いてたしさ」

    香燐「はい、安産祈願のお守り、持ってきたの」

    ヒナタ「こ、こんなにたくさん…」

    香燐「みんなの分もまとめてきたからね」


    338: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 02:02:20 ID:RBAzLJSw

    サスケ「ほら、なに惚けてんだよ」

    ナルト「あって、なんか、いつもの香燐さんと違ってて」

    サスケ「…その呼び方、変わんねぇのか?」

    ナルト「…怒らせたらこえーもん」

    サスケ「はっ、違いない」

    サスケ「あいつなりのけじめらしいぜ?」

    サスケ「家の外とか、俺以外の男がいるところでは、一人称私にしてるみてーだし」

    ナルト「けじめ?」

    サスケ「ま、自分ルールみたいなもんか」

    ナルト「お、すっぱり理解できたってばよ」

    サスケ「…そりゃよかったな」


    339: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 02:07:59 ID:RBAzLJSw

    ナルト「しっかし、二人のそういう話って、全然聞いたことないってばよ」バタン

    サスケ「ま、聞かれなかったし、話すつもりもないしな」

    ナルト「ちょっとくらい教えてくれても…」

    サスケ「香燐が許したらな」

    ナルト「…一体どんな秘密があるんだってばよ?」

    サスケ「秘密なんてねえよ」

    サスケ「人に歴史有りってな」

    ナルト「あんまり難しいこと言うなよな」

    サスケ「…お前、とりあえずアカデミーからやり直してこいよ」


    340: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 02:17:46 ID:RBAzLJSw

    香燐「サスケ、二人共もうご飯食べちゃったんだってさ」

    サスケ「そうか、タイミング悪かったな」

    ナルト「ん?飯関連できたのか?」

    香燐「へへん、ちょっとしたものだけど、作ってきたのよ」

    香燐「まあ、日持ちするから、よかったら明日にでも食べて頂戴」

    ヒナタ「はい!ありがとうございます」

    サスケ(なんかやけに元気だな)

    ナルト(あー、結構相談に乗ってもらったりしてるみてーだし)

    ナルト(ヒナタも香燐さん大好きだからなー、嬉しいんだろ)

    サスケ(へぇ、そういうのもあるんだな)

    香燐「ねぇナルト、もう名前決めたの?」

    ナルト「え?」


    341: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/18(日) 02:27:11 ID:RBAzLJSw

    香燐「生まれてくる子供の名前よ」

    香燐「たしか、女の子だったわよね?」

    ヒナタ「はい、そうです」

    香燐「教えてくれてもいいんじゃない?」

    ナルト「あ、いや俺は…」

    ヒナタ「ふふっ、男の子じゃなかったから、私が付けることになったんですよ」

    香燐「あら、二人で相談するタイプだと思ったけど」

    ナルト「…俺にはセンスがないってさ」

    サスケ「ああ、なるほど」ポンッ

    ナルト「…傷つくってばよ」


    346: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 01:41:28 ID:jw6yKqag

    ヒナタ「この子の名前はアカリちゃんにするつもり」ナデ

    香燐「アカリ?ふーん」

    サスケ「なんか、由来とかあるのか?」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「最初はヒカリにしようと思ってたんだけどね」

    ヒナタ「これから、誰かを照らせるくらいに輝いて欲しくて」

    ヒナタ「でも、思ったの」

    ヒナタ「…別に、そんなに大きくなくていいなぁって」

    香燐「どういうこと?」


    347: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 01:51:26 ID:jw6yKqag

    ヒナタ「みんなを照らす光になってくれるより」

    ヒナタ「自分の大切な人の為に精一杯灯るアカリになって欲しいなって」

    香燐「…場合によっては、そっちの方が大きいけどね」

    ヒナタ「うん、でも」

    ヒナタ「アカリの方が、暖かい感じもしない?」

    サスケ「…俺はいいと思うぜ?」

    サスケ「うずまきアカリ、結構あってると思うしな」

    ナルト「俺もそう思ったから、ヒナタの意見そのまま採用ってなったんだってばよ」


    348: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 01:59:42 ID:jw6yKqag

    サスケ「うちのモリトとも仲良くしてくれりゃあいいんだがな」

    ナルト「二つ上だから、分からないってばよ」

    香燐「そう?案外歳の差なんて気にしないもんよ?」

    サスケ「女の方はそうかもしんねーな」

    ナルト「男はさ、ある時期に女の子と一緒だと、猛烈にからかわれるもんなんだってばよ」

    ヒナタ「あはは、そういうのってあるよね」

    ナルト「…その時、俺たちはどうなってんだろうなぁ」

    サスケ「どうした?」


    349: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 02:05:39 ID:jw6yKqag

    ナルト「これからさ」

    ナルト「こいつらが大きくなっていくんだろうけど」

    ナルト「俺たちはどうなんのかなって」

    ヒナタ「別に、何も変わらないんじゃない?」

    ナルト「…だって、父親になるってだけで、かなり不安になるってばよ…」

    香燐「…ぷっ」

    ナルト「え?」

    香燐「あははははは、もうだめ…」

    サスケ「…」ポリポリ


    350: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 02:11:55 ID:jw6yKqag

    ナルト「な、なんだよ、その反応は…」

    香燐「だって…あははは」

    サスケ「…香燐、そろそろやめとけ」

    香燐「はぁ、ふぅ」

    香燐「あー、ナルトごっめん」

    香燐「別にあんたが悪いってわけじゃないのよ」

    ナルト「どういうことだってばよ?」


    351: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 02:19:24 ID:jw6yKqag

    香燐「あんたが言ってること、まんまサスケが言ってたのよ」

    ナルト「サスケが?」

    香燐「うん、だから、ちょっと面白くなっちゃって」

    サスケ「…ナルト」

    ナルト「ん?なんだってばよ」

    サスケ「とりあえず、何も変わらない」

    サスケ「やることは一緒だ、守るやつは増えるけどな」

    サスケ「むしろ、お前がしっかりしてなきゃ、ヒナタが不安になっちまうだろ」

    ナルト「あっ…」

    ナルト「そうだったのか?ヒナタ」

    ヒナタ「あ、その…」

    ナルト「…そっか」

    ナルト「俺ってば、夫失格だな」


    352: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 02:36:21 ID:jw6yKqag

    香燐「はいはい、凹んでんじゃないの」

    香燐「ほら、サスケ、ネタバラシもしてあげないと」

    サスケ「…今のは、サクラに言われたまんまだ」

    ナルト「サクラちゃんが?」

    サスケ「ああ」

    ヒナタ「ふふっ、やっぱりすごいねぇ」

    サスケ「まあ、そういうこった」

    サスケ「とりあえず、ナルト」

    サスケ「お前、もう少しヒナタと話してみろよ」

    サスケ「結構、そういうの大事だぜ?」

    香燐「そうそう」

    香燐「ウチらも、そうやってここまで来たんだから」ギュッ

    サスケ「お、おい…」


    353: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 02:54:30 ID:jw6yKqag

    香燐「今は二人にしてあげたほうがいいと思うから」

    香燐「ナルト、あんたはもうちょっとヒナタを気遣いなさい」

    ナルト「え?は、はい」

    香燐「ヒナタも、もっとわがまま言っちゃいなさいな」

    ヒナタ「ふふ、そうします」

    香燐「それじゃ、また来るから」

    香燐「今日はちゃんと話し合い、ね」

    サスケ「急にどうしたんだ」

    香燐「まだ、ウチらが来る段階じゃなかったってこと」

    香燐「さ、モリトも検査終わるだろうし、帰ろう?」

    サスケ「…ま、お前がそう言うなら」


    357: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:02:53 ID:aQFU6r/A

    ナルト「検査?何かあったのか?」

    サスケ「いや、まああいつも特殊な境遇だろ?」

    香燐「うちはの新世代だからってだけ」

    香燐「とりあえず、二人とも、これからが大変なんだってこと、忘れないように」

    ヒナタ「はーい、肝に命じます」

    香燐「…本当に分かってるのかしら、この子は…」

    ヒナタ「大丈夫、だって」

    ヒナタ「ナルトと一緒だから」

    サスケ「…言うねぇ」

    香燐「だってさ?ナルト」

    ナルト「ははっ、責任重大だってばよ」


    358: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:07:14 ID:aQFU6r/A

    香燐「それじゃ、またね」

    香燐「今度はモリトも連れて来るから」

    ヒナタ「うん、楽しみにしてる」

    サスケ「ま、気楽にな」ポン

    ナルト「おう、いろいろありがとな」

    香燐「外野に出来るのは様子見くらいってね」

    サスケ「んじゃ、身体に気をつけろよ」パタン

    ナルト「…頼もしいな、経験者がいるとさ」

    ヒナタ「ふふっ、そうだね」


    359: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:13:09 ID:2fPTbigA

    ナルト「ヒナタ、ごめんな」

    ヒナタ「え?何が?」

    ナルト「俺が、しっかりしなきゃダメなのにな」

    ヒナタ「…ううん、気にしてないよ」

    ヒナタ「私は、ナルトが居てくれるだけで」

    ヒナタ「すっごく、心強いんだから」

    ナルト「…」

    ナルト「ああー!もう!」ガバッ

    ヒナタ「ひ、ひゃっ!?」

    ナルト「俺、ヒナタと結婚して良かったってばよ…」

    ヒナタ「…うん、私も」

    ナルト「これからも、二人…じゃなかった」

    ナルト「三人で頑張ろうな!」

    ヒナタ「ふふふっ、うん、よろしくね」


    360: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:20:10 ID:aQFU6r/A

    ~ナルトの家 正面通り~

    香燐「あぁ、あんな大声で叫んじゃって…」

    サスケ「あいつはああいう奴なんだよ」

    香燐「もっと落ち着きなさいとは思うんだけどね」

    香燐「…そういえば、ちゃんと用意出来てるの?」

    サスケ「心配ない、今だって見張りがいるはずだ」

    サスケ「ナルトやヒナタに余計なことは考えさせたくない」

    香燐「そっか、それならいいんだけど」

    香燐「予定では、もうそろそろだから」

    サスケ「…少し確認してくる」

    サスケ「モリトのこと、頼めるか?」

    香燐「ええ、そう言ってくれると思ってたから」

    サスケ「お前も大概、あの二人には過保護だよな」

    香燐「だって、ほっとけないじゃない?」

    サスケ「…ま、確かにな」


    361: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:23:23 ID:aQFU6r/A

    サスケ「それじゃ、ちょっと行ってくる」

    香燐「うん、行ってらっしゃい」チュッ

    サスケ「…おう」シュッ

    香燐「…頑張ってね、サスケ」

    香燐「さ、モリトを迎えに行かなきゃね…」


    362: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:28:43 ID:aQFU6r/A

    サスケ「…」ギンッ

    サスケ「あそこか…」シュッ

    サスケ「よっ」

    ???「…突然来るなよ、驚くから」

    サスケ「今日はシカマルか」

    シカマル「ああ」

    シカマル「とりあえず異常はねぇよ」

    サスケ「そのまま頼む」

    サスケ「不審な奴は寄せるな」

    シカマル「へいへい、分かってるよ」

    シカマル「ったく、メンドクセーけど、そうも言ってらんねぇか」

    サスケ「ああ、何も無いとは思うが…」

    シカマル「警戒しといた方がいいのは分かってるよ」


    363: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:35:32 ID:aQFU6r/A

    シカマル「なんてったって、大戦後初、影の跡取り誕生だ」

    シカマル「どんな輩が狙うとも分からねぇ」

    サスケ「…あと、な」

    シカマル「ナルトとヒナタにバレるな、だろ?」

    シカマル「むしろ、そっちのがキツイぜ、ったく」

    サスケ「あいつらには、何も知らないままでいてもらった方がいい」

    シカマル「…へいへい、随分と丸くなったもんだな」

    サスケ「…俺がこの里に居られるのも、あいつらのおかげだしな」

    シカマル「…ま、心配しなくても、ちゃんとやるさ」

    シカマル「ナルトもヒナタも、大事な仲間だからな」

    サスケ「…ああ」


    364: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:43:13 ID:aQFU6r/A

    ~ナルトの家~

    ナルト「…結婚してから、いろいろあったよな」

    ヒナタ「うん、本当にね」

    ナルト「もう一年になるのかぁ」

    ナルト「ヒナタと結婚してから、時間が経つのが早いってばよ」

    ヒナタ「うん、私も」

    ヒナタ「初めてのことも沢山あって、いっばいいっばいだったし」

    ナルト「そうだな…」

    ナルト「…結婚式も、ハチャメチャだったもんな」

    ヒナタ「ふふっ、うん」

    ヒナタ「お父さん、今でも自慢気だよ?」

    ナルト「そうなのか?」


    365: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/19(月) 13:47:02 ID:aQFU6r/A

    ヒナタ「うん、いい式に出来たって」

    ナルト「そりゃあ、確かにいい式ではあったんだけど…」

    ナルト「あの時、ちょっとだけお義父さんの見方が変わったってばよ」

    ヒナタ「ふふっ、うちのお父さんは、結構お茶目な所あるから」

    ナルト「お茶目、なぁ」

    ヒナタ「結婚式かぁ」

    ヒナタ「あの日も、ナルトくんは弱気だったよね」フフッ

    ナルト「あ、あれは…」

    ヒナタ「ちょっと、思い出してみよう?」


    371: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:11:16 ID:6M.um.UE

    ~結婚式 当日~

    ナルト「ちょ、ちょっとキツい…」

    サスケ「あまっちょろいこと言ってんじゃねぇよ」グイッ

    サスケ「帯くらいバシっと締めなくてどうすんだ」

    ナルト「で、でもよぉ」

    サスケ「おら、一応これで大丈夫だろ」

    ナルト「キマってるか?」

    サスケ「…お前にしちゃあ上出来だよ」

    ナルト「…へへっ、そっか」


    372: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:15:08 ID:6M.um.UE

    ナルト「ヒナタの方はどうしてるかな?」

    サスケ「ま、女のほうが、こういう準備は長くかかるからな」

    サスケ「それより、随分リラックスしてんじゃねえか」

    ナルト「そうか?」

    ナルト「ま、俺ってば本番に強いタイプだから」

    サスケ「いや、この場合当てはまるのか?それ」

    ナルト「うーん、どうだろう」

    サスケ「…自分の発言にくらい責任持てよ」

    ナルト「なんか、別にいつもと変わらないんだよなぁ」

    ナルト「実感わかねー」

    サスケ「…はぁ」


    373: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:20:25 ID:6M.um.UE

    サスケ「あのな、ナルト」

    サスケ「今日から、ヒナタはお前の嫁になるんだぞ?」

    サスケ「うずまきヒナタになる」

    サスケ「んで、お前は一応日向の家にも加わるんだろ?」

    サスケ「様変わりじゃねぇか」

    ナルト「いやー、付き合いだしてから、前よりずっとココ、来てるからなぁ」

    サスケ「…そもそも、自分の家を会場に指定するヒアシさんも相当だがな」

    ナルト「別に、広いからいいんじゃねぇの?」

    サスケ「そういう問題かよ…」


    375: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:25:21 ID:6M.um.UE

    ナルト「にしても、この服動きにくいってばよ…」グイグイ

    サスケ「あ、バカ、そんな風にしたら緩んじまうだろうが」

    ナルト「ぐえっ、わ、分かったから引っ張んなって」

    ナルト「時間になったら誰が教えてくれるんだっけ?」

    サスケ「ネジが来るだろ?多分」

    ナルト「…どのくらい人呼んだのかな」

    サスケ「身内だけでこっそりやる風だったけどな」

    サスケ「俺は、お前に礼服届けに来ただけだし」

    ナルト「せっかくだから、列席するってばよ」

    サスケ「そもそもが香燐のついでに来てんだ、最後までいることにはなると思う」

    ナルト「…お前でも、逆らえないものがあったんだな」

    サスケ「安心しろ、お前もいずれこうなる」


    376: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:30:01 ID:6M.um.UE

    ~奥の間~

    ヒナタ「…」

    香燐「ふんふーん」チョイチョイ

    香燐「…うん、いい仕上がりね」パチン

    香燐「もう目を開けても大丈夫よ、ヒナタ」

    ヒナタ「はい、ありがとうございます」

    ヒナタ「どんな感じですか?」

    香燐「はいはい、自分で確認!」つ鏡

    ヒナタ「…これが、私?」

    香燐「あんた、普段から化粧っけなさすぎなのよ」

    香燐「その癖、ウチよりきめ細かい肌ツヤしてからに…」

    香燐「ま、今度しっかり教えてあげるわ」

    ヒナタ「は、はい、よろしくお願いします」


    377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:35:27 ID:6M.um.UE

    香燐「…にしても、あんた」

    ヒナタ「え?何ですか?」

    香燐「…驚く程美人ね」

    香燐「まるで人形みたい」

    ヒナタ「そ、そんな、人形だなんて…」

    香燐「全く、ナルトにはもったいないわね」

    ヒナタ「そんなこと、ないです」

    ヒナタ「むしろ、私、ずっと不安で…」

    香燐「不安?何が?」


    378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:40:13 ID:6M.um.UE

    ヒナタ「…本当に、私でいいのかなって」

    ヒナタ「ナルトくんの為になるのかなって」

    ヒナタ「…そんなことばかり頭に浮かんで…」

    香燐「…ていっ」ベシッ

    ヒナタ「きゃっ」

    香燐「もう、そんな考えは追い出しなさい」

    香燐「だいたいそれ、ナルトに失礼よ?」

    ヒナタ「ナルトくん…?」

    香燐「そりゃあそうよ」

    香燐「自分で選んだ女自身に否定されるんじゃ、あいつの気持ちはどうなんのよ」

    ヒナタ「…あっ」


    379: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:45:38 ID:6M.um.UE

    香燐「…でも、ま、分かるわ、その気持ち」

    ヒナタ「そう、なの?」

    香燐「うん」

    香燐「ウチも、そんな感じでぐるぐるしてた」

    香燐「たぶん、多かれ少なかれ、皆が経験することだと思う」

    香燐「不安と、喜びと、いろんな感情がぐちゃぐちゃになっちゃって」

    香燐「こんな思いをするくらいなら、結婚なんてやめちゃおうかな、ってさ」

    ヒナタ「…うん」


    380: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 01:50:04 ID:6M.um.UE

    香燐「でもね、こんな風に悩んでるの、女の方だけみたいよ?」

    ヒナタ「え?」

    香燐「サスケもそう」

    香燐「いつも通りだった」

    香燐「いつも通りで、それが妙に頼もしくてね」

    香燐「男ってね、かなり行き当たりばったりなのよ」

    香燐「不安な気持ちとか、そういうのは放っておけるわけ」

    香燐「多分、ナルトもピンピンしてるわ」

    ヒナタ「…なんかズルい」プゥ

    香燐「ふふふっ、その代わり、子供が出来たらあっちが慌てんのよ」

    ヒナタ「…まだ先のことだから、今は関係ないもん」


    381: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 01:59:33 ID:6M.um.UE

    香燐「まだ先?」

    香燐「甘い甘い」

    香燐「練乳かけ宇治金時くらい甘いわ」

    ヒナタ「普通に美味しそうだけど…」

    香燐「うっさい、美味しいに決まってんでしょ!」

    ヒナタ「…うう、理不尽」

    香燐「いい、ちゃんと自分の周期をカレンダーにでも書いておきなさい」

    ヒナタ「え!?で、でも…」

    香燐「こっちがお膳立てしなきゃ、全然そういうの気にしてくれないんだから…」

    ヒナタ「あの、それって私怨なんじゃ…」

    香燐「と、に、か、く」

    香燐「あんたたちはこの里の火影夫婦になるのよ?」

    香燐「跡継ぎ、大事でしょう?」

    ヒナタ「…それは、そうかも」


    382: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:03:51 ID:6M.um.UE

    香燐「…そういえばさ」

    香燐「あんた達、その、シてないわけ?」

    ヒナタ「え?何がですか?」

    香燐「話から察しなさいよ」

    ヒナタ「…」ポクポクポク チーン

    ヒナタ「な、ななななな、何を…!?」////

    香燐「その反応、マジなのね…」

    香燐「今時珍しいほどの健全カップルだわ」

    ヒナタ「ううっ…」


    383: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:08:55 ID:6M.um.UE

    香燐「…で?本当に?」

    ヒナタ「ほ、本当です!」

    香燐「…それに準ずる行為も?」

    ヒナタ「…」////

    香燐「…なーるほど」

    香燐「ま、そうじゃなきゃ、ナルトも困っちゃうわよねぇ」

    ヒナタ「…べ、別に変なことは」

    香燐「はいはい、それが普通なのよ、普通」

    香燐「何もないなんて、それこそ病気よ」


    384: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:14:07 ID:6M.um.UE

    香燐「ま、こんどあんたには教育が必要そうだけどね」

    ヒナタ「教育!?」

    香燐「どうせ、学校で習った程度でしょ?」

    香燐「ナルトも初めてだろうし、下手すりゃ怪我しちゃうわよ」

    ヒナタ「怪我?」

    香燐「ええ、およそ治療に行きたくなくなる部位にね」

    ヒナタ「…」

    香燐「ま、お互いに準備がいるものよ」

    香燐「一番いいのは、二人でじっくり取り組むことね」

    香燐「そのための教育」

    香燐「ナルトに言ったって、聞きやしないんだから」

    ヒナタ「…よろしくお願いします」

    香燐「はいはい、女医さんの力、見せてあげるわ」


    385: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:18:36 ID:6M.um.UE

    香燐「さて、無駄話もそろそろおしまい」

    香燐「どう?まだ不安?」

    ヒナタ「…そういえば、大丈夫みたい」

    香燐「ふふっ、それなら良かった」

    香燐「ウチはサスケと合流するわ」

    香燐「そろそろ、お呼がかかる時間だし…」

    ハナビ「ねえさま、もうすぐ時間ですよ」ガラッ

    ハナビ「って、あら?」

    香燐「…ほらね?」


    386: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:22:32 ID:6M.um.UE

    ハナビ「あら、もう行かれるんですか?」

    香燐「旦那拾ってくるだけよ」

    香燐「ヒナタのこと、お願いね」

    ハナビ「なるほど、分かりました」

    ヒナタ「わ、私、別にひとりでも…」

    香燐「あー、いいからいから」

    香燐「ハナビちゃん、裾に気をつけてあげてね」

    ハナビ「はい、心得ました」

    香燐「それじゃ、まあね」

    ヒナタ「…随分、香燐さんと仲がいいのね」

    ハナビ「ええ、イロイロ相談に乗っていただきましたから」


    387: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:26:24 ID:6M.um.UE

    ハナビ「ねえさま」

    ヒナタ「何?」

    ハナビ「…とうとう、嫁がれるのですね」

    ヒナタ「とうとうって何よ」

    ハナビ「…わたしの負けなんです、少し位は憎まれ口を叩いてもいいでしょう?」

    ハナビ「未練がましい女です、わたしは…」

    ヒナタ「…ハナビ」

    ハナビ「…自分でも、結構変われたと思っているのですが」

    ハナビ「ねえさまとナルトさんの間には、入れませんでしたね」


    388: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:31:10 ID:6M.um.UE

    ハナビ「…ねえさま、すごく綺麗です」

    ハナビ「こんな綺麗なひとに負けたなら」

    ハナビ「…諦めも…」

    ヒナタ「…いいよ」ギュッ

    ハナビ「…ねえさま?」

    ヒナタ「無理して、納得しようとしなくても、いいよ」

    ハナビ「…うぅ」ポロポロ

    ハナビ「…わたし、本当にナルトさんが好きだったんです」

    ハナビ「今でも…」

    ハナビ「…ねえさま、絶対に」

    ハナビ「幸せになってください…」ズズッ

    ヒナタ「…うん」

    ヒナタ「ありがとう、ハナビ」


    389: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/21(水) 02:35:16 ID:6M.um.UE

    ハナビ「…みっともないところを見せてしまいました」グスッ

    ハナビ「行きましょう、皆さんお待ちです」

    ヒナタ「うん、分かった」

    ハナビ「…わたしが結婚するときは、この衣装をいただこうと思っていましたが」

    ハナビ「…くっ」

    ヒナタ「ど、どうしたの?」

    ハナビ「…目算でわかります」

    ハナビ「…おそらく、胸の分の生地がダレてしまうでしょう」

    ヒナタ「そ、そんなこと…」

    ハナビ「いいんです、情けは無用」

    ハナビ「わたしも新調しましょう」


    393: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 10:43:38 ID:Z7fmdmig

    ~日向家 広間~

    ナルト(こ、この雰囲気…)

    ナルト(両側にズラッと里の大物が…)

    ナルト(それに、正面のヒアシさん)

    ヒアシ「…」

    ナルト(こ、怖い)

    ナルト(振り返ってキョロキョロも出来ねぇし)

    ナルト(サスケ!香燐さん!ヒナタ!)

    ナルト(助けてくれってばよ~)


    394: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 10:48:40 ID:Z7fmdmig

    香燐(あの馬鹿…)

    サスケ(余裕ぶってた癖に、すっかり空気に呑まれてやがる)

    サスケ(後ろ姿でも、緊張が丸分かりだぜ…)

    香燐(でも、さすがに、次期火影の婚姻ね)

    香燐(周りも繋がりが欲しくて必死って感じ)

    サスケ(ま、ナルトはそういう権力とは無縁できてるしなぁ)

    香燐(サスケ、分かってるわよね?)

    サスケ(後のフォローだろ?ったく仕方ない奴だ)

    香燐(二人の為なんだから、頑張りましょ?)

    サスケ(…ま、俺だってあいつらには平和でいて欲しいからな)

    香燐(うん、サスケのそういうところ、ウチ大好き)

    サスケ(…ふん)


    395: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 10:56:45 ID:Z7fmdmig

    ハナビ「失礼します…」ススッ

    おお…

    ナルト(やっとヒナタが来た…か…)

    ヒナタ「…お待たせいたしました」

    ハナビ(ねえさま、ご武運を)

    ヒナタ(ふふっ、ありがとう)

    ナルト「…」


    396: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:05:16 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「…それでは、これより婚姻の儀を執り行う」

    ヒアシ「両人、日向のしきたり従うが、よろしいか?」

    ヒナタ「…はい」

    ナルト「よろしくお願いします」

    ヒアシ「それでは、まずは祝詞を」

    ヒアシ「ネジ」

    ネジ「はい」

    香燐(始まったわね)

    サスケ(…なんだ、この気配は…)


    397: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:12:32 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「…それでは、新郎、新婦、これを」つ小刀

    ヒアシ「この器に、各々の血を受ける」

    ヒナタ「…っ」ピッ

    ヒナタ「…はい」

    ナルト「…ああ」

    ナルト「…っ」ピッ

    ヒアシ「そして、ここに、二人で新酒を注ぐ」

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「…はい」

    とくとくとくっ


    398: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:18:14 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「結構」

    ヒアシ「三三九度を」

    ナルト「っ、っ…っ」ゴクッ

    ヒナタ「っ、っ…っ」コクッ

    香燐(何だか、こっちまで緊張してくるわね)

    サスケ(香燐、やっぱり…)

    香燐(それなら大丈夫よ)

    香燐(今は二人を見届けるのが先)

    サスケ(…ああ)


    399: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:25:33 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「これで、両家の血の縁が生まれた」

    ヒアシ「新郎、貴君は新婦を妻とし、永劫愛し、信ずることを誓うか」

    ナルト「…誓います」

    ヒアシ「新婦、貴君は新郎を夫とし、永劫愛し、支えることを誓うか」

    ヒナタ「…はい、誓います」

    ヒアシ「…これにて、両家の婚礼は成った」

    ヒアシ「…ナルトくん、ヒナタを頼む」

    ナルト「はい!」


    400: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:30:04 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「…さて」

    ヒアシ「しきたりはここで終わりだ」

    ヒナタ「え?」

    ヒアシ「私たちは、常々思っていたのだ」

    ヒアシ「これまで、既に火影の業務を引き継いでいるにもかかわらず、ナルトくんを火影候補として扱ってきた」

    ヒアシ「それは…」

    綱手「こうするためさ!」バンッ

    ナルト「え?綱手のばーちゃん!?」

    ぱぁん!

    イルカ「ナルト、ヒナタ、結婚おめでとう!」

    サクラ「そして、火影の正式就任おめでとう!」

    ヒナタ「え?あれ?あれ?」

    ナルト「ど、どういうことだってばよ?」


    401: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:34:37 ID:Z7fmdmig

    ヒアシ「しきたりにばかり囚われては、時代は膠着するだけだ」

    ヒアシ「…と言うわけで、ここからは無礼講ということだ」

    ヒアシ「ヒナター!美しい、美しいぞ!」

    ヒアシ「お前の母と瓜二つだ!」

    イルカ「悪いな、教えてやらなくて」

    イルカ「お前たちを驚かせたくてな」

    ナルト「いや、あれ?里のお偉いさんは…」

    重鎮A「…まあ、これも新しい時代ということだ」

    重鎮B「きちんと見届けさせてもらったよ」

    重鎮C「これからは君たちの時代だ、胸を張りたまえよ」

    重鎮A「我々は、これで失礼する」

    重鎮B「お幸せに、だ」

    ヒナタ「あ、ありがとうございます」


    402: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:37:51 ID:Z7fmdmig

    テンテン「ヒナタ、すっごいキレー!」

    ヒナタ「テンテン!?」

    テンテン「何よぅ、そんなに驚かなくたって…」

    ナルト「いや、髪下ろしたら誰だか分からなかったってばよ」

    テンテン「むー、酷い」

    サスケ「これは…」

    香燐「ま、二人が愛されてる証拠ってやつね」

    キバ「おいお二人さん」

    サイ「君たちも、料理を運ぶの、手伝ってくれないかな?」

    サスケ「…あー、わかったよ」

    香燐「ふふっ、やっぱり騒がしい方がいいわね!」


    403: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:42:45 ID:Z7fmdmig

    イルカ「ナルト、お前、随分立派になっちまって…」

    イルカ「俺は、俺は、…嬉しいぞ!」グスッ

    ナルト「な、なんでイルカ先生が泣くんだってばよ….」

    イルカ「ヒナタも、綺麗になって…」

    イルカ「アカデミーの頃のお前たちは…」ウダウダ

    いの「誰?イルカ先生に呑ませたの」

    チョウジ「え?呑んでないと思うけど」

    シカマル「ま、教え子の中じゃナルトが一番問題児だったからな」

    リー「感動もひとしお、ですね!!」

    シノ「…相変わらず埋れがちなのはだーれだ?」

    サクラ「はいはい、拗ねない拗ねない」


    404: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:48:06 ID:Z7fmdmig

    テマリ「我愛羅、そんな端にいてどうするの!」

    我愛羅「…今は、師との時間を楽しませてやろう」

    カンクロウ「あんま、楽しそうには見えねージャン?」

    我愛羅「ふっ、そんなことは無いさ」

    ネジ「三人とも、料理が準備してある」

    テマリ「はいはい、ありがたーくいただきましょうか」

    我愛羅「…辛いのはダメだ」

    カンクロウ「…いい加減慣れるジャン」

    我愛羅「…ピリピリするから、嫌いだ」

    テマリ「…シカマルに食わせるか…」

    シカマル「やなこった」

    テマリ「ははっ、冗談だよ、冗談」

    シカマル「ったく」


    405: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:52:59 ID:Z7fmdmig

    ~ナルトの家~

    ナルト「…ただいま」

    ヒナタ「…あの後、みんなでどんちゃん騒ぎだったね…」

    ナルト「皆、気を利かせて早めに解放してくれたけどなぁ」

    ナルト「いいのか?晴れの舞台があんなで」

    ヒナタ「ふふっ、私は楽しかったけど?」

    ナルト「…ま、ヒナタがいいなら、いいんだけどさ」

    ナルト「イルカ先生、あんなんでアカデミーの校長なんて出来てるんのかな」

    ヒナタ「優しい先生だって有名だよ?」

    ヒナタ「生徒思いのいい校長先生だって」

    ナルト「…心配になるってばよ…」


    406: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:55:54 ID:Z7fmdmig

    ナルト「…」

    ヒナタ「…」

    ナルト「あ、あのさ」

    ヒナタ「な、何?」

    ナルト「俺たちって、その」

    ナルト「夫婦になったんだよ、な」

    ヒナタ「…うん」

    ナルト「…いろいろ、頑張ろうな」

    ヒナタ「うん、一緒に、ね」

    ナルト「は、ははは」

    ヒナタ「ふふふっ」


    407: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 11:57:31 ID:Z7fmdmig

    ナルト「…とりあえず、今日は風呂入って寝ちまうか」

    ヒナタ「そ、そうだね」

    ナルト「そ、それじゃ、先、どうぞ…?」

    ヒナタ「う、うん…」


    408: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:00:19 ID:Z7fmdmig

    ナルト(やっべー、何か妙に意識しちまうなぁ)

    ナルト(…)ウズウズ

    ナルト(い、嫌、別に解禁したからとかじゃなく…)

    ナルト(…ごくり)

    ナルト(うわああああ、何考えてんだ、俺!)


    409: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:04:10 ID:Z7fmdmig

    ヒナタ(こ、これから)

    ヒナタ(しょ、初夜っていうのなのかな…?)

    ヒナタ(ナルトくん、ソワソワしてたし)

    ヒナタ(やっぱり、期待、してるのかな…?)

    ヒナタ(…)

    ヒナタ(で、でも、香燐さんも言ってたし…)

    ヒナタ(…)

    ヒナタ(が、我慢、しなきゃ、だよね?)

    ヒナタ(…)

    ヒナタ(と、とにかく、綺麗にしておこう)


    410: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:08:51 ID:Z7fmdmig

    ~寝室~

    ナルト「じゃ、じゃあ、電気、消すからな?」

    ヒナタ「う、うん…」

    ナルト「し、失礼しまーす」

    ヒナタ「う、うん…」

    ナルト「…」

    ヒナタ「…」

    二人(お、落ち着かない…!)

    ナルト(い、いや、こんな所でがっついてどうすんだ)

    ナルト(やっぱり、もうちょい時間をおいて…)

    ヒナタ(…)

    ヒナタ「な、ナルトくん…」

    ナルト「ひ、ひゃいっ?」

    ヒナタ「そ、そんなに驚かなくても…」

    ナルト「…ごめん」


    411: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:13:30 ID:Z7fmdmig

    ヒナタ「ナルトくん」

    ヒナタ「その…」

    ヒナタ「やっぱり、したい?」////

    ナルト「ぶぅーっ!?」

    ナルト「な、なななな」////

    ヒナタ「…そうだよね」

    ヒナタ「ずっと我慢してくれてたし…」

    ナルト「い、いや、別に…」

    ヒナタ「…わ、私なら、その」

    ヒナタ「…い、いいよ?」////

    ナルト「え、ああああの、それは…」


    412: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:18:10 ID:Z7fmdmig

    ナルト「ほ、本当に?」

    ヒナタ「う、うん…」

    ナルト「俺ってば初めてだから、歯止めとか…」

    ヒナタ「う、も、もうっ」ガバッ

    ナルト「ひ、ヒナタ?」

    ヒナタ「こういう時は、き、気遣いとか、しなくていいから!」

    ヒナタ「ナルトくんの、したいように、していいから…」

    ナルト「…ヒナタ」

    ヒナタ「…ナルトくん」


    413: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:21:14 ID:Z7fmdmig

    ナルト「…じゃあ、その」

    ナルト「服、脱がすぞ?」

    ヒナタ「か、確認しなくても…」////

    ナルト「ご、ごめん」

    ヒナタ「あ、後….」

    ナルト「ん?何だ?」

    ヒナタ「…で、出来るだけでいいから」

    ヒナタ「…優しく、してね?」////

    ナルト「…」

    ナルト「ヒナタぁ!」

    ヒナタ「きゃっ!?」


    キングクリムゾン!


    414: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/22(木) 12:24:33 ID:Z7fmdmig

    ~そして現在~

    ヒナタ「…いろいろあったねぇ」

    ナルト「あ、ああ」

    ナルト(…そういや、あの日は精魂尽き果てたな…)

    ナルト(ヒナタの意外な一面を見たってばよ…)

    ヒナタ「どうかした?」

    ナルト「…いや、何でもないってばよ」

    ヒナタ「?」

    ナルト(…本人は、あんまり自覚無いんだもんなぁ)

    ナルト(ま、比べるもんでもないか…)


    422: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:13:42 ID:IHFaVA0Q

    ~翌日~

    ナルト「…ふぁあぁぁぁぁ」

    ナルト「あれ?」

    ヒナタ「…」スゥスゥ

    ナルト「珍しい、ヒナタより先に起きちまったのか…」

    ナルト「…ま、たまにはいいよな」

    ナルト「顔洗ってこよう…」

    ヒナタ「…」スゥスゥ


    423: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:16:50 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「今日はなにかあったっけかな?」シャコシャコ

    ナルト「仕事は…まあ家で出来るし」

    ナルト「うーん」

    コンコン

    ナルト「ん?はーい」ガチャ

    サクラ「あら、おはようナルト」

    ナルト「あー、そっか、今日だったっけ」

    サクラ「?どうしたの?」

    ナルト「ああ、うん、こっちの話だってばよ」


    424: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:19:24 ID:IHFaVA0Q

    サクラ「で?ヒナタは?」

    ナルト「悪い、サクラちゃん、まだ寝てんだ」

    サクラ「へぇ、珍しい」

    サクラ「ま、そろそろ来そうだし」

    サクラ「体力使うから、疲れてるのかもね」

    ナルト「とりあえず、上がってくれってばよ」

    サクラ「はいはい、お邪魔しまーす」


    426: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:22:23 ID:IHFaVA0Q

    ~居間~

    ナルト「はい、お茶だってばよ」

    サクラ「ありがとう」

    サクラ「ナルトも気遣いができるようになったのねぇ」ズズッ

    ナルト「ははっ、ま、少しだけだってばよ」

    サクラ「…ううん、本当、立派になっちゃって」


    427: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:26:46 ID:IHFaVA0Q


    サクラ「昔はさ」

    サクラ「あんたのこと、ただの見栄っ張りでわがままな奴だと思ってたけど…」

    サクラ「…どんどん、先に行っちゃってさ」

    サクラ「サスケくんも、ナルトも、手が届かないところに居て…」

    サクラ「…」

    ナルト「…別に、そんなことないってばよ」

    サクラ「…でも」


    428: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:29:42 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「結局さ、俺もサスケも」

    ナルト「おんなじところをぐるぐる回ってただけなんだってばよ」

    ナルト「サクラちゃんが、俺たちの帰る場所になってくれたから」

    ナルト「こうしてまた、皆で居られるんだ」

    ナルト「だから、もっと胸張ってくれよ」

    サクラ「…でも、張る胸が…」ペターン

    ナルト「あ、いや、別にそういう話じゃ…」


    429: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:33:43 ID:IHFaVA0Q

    サクラ「…なぁんて」

    サクラ「あんまり恥ずかしいこと言わないでよね」

    サクラ「反応に困っちゃうから」

    ナルト「別に、普通にしてればいいってばよ」

    サクラ「…難しいっての」

    サクラ「さ、そろそろヒナタ起こしてきてよ」

    サクラ「そんなに時間とらないから」

    ナルト「分かった、ちょっと待ってるってばよ」

    サクラ「…バカ」ボソ


    430: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:36:53 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「おーい、ヒナター?」

    ヒナタ「…うう」

    ナルト「ほら、今日はサクラちゃんが検診に来てくれてるから」

    ナルト「起きるってばよ」

    ヒナタ「うーん、あと二時間…」

    ナルト「…ヒナタの場合、ボケてるのか本気なのかわかりにくいってばよ」

    ヒナタ「…さすがに本気ではないけど」

    ヒナタ「ふふっ、おはよう、ナルト」

    ナルト「ああ、おはよう」


    431: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:40:53 ID:IHFaVA0Q

    サクラ「あら、起きた?」

    ヒナタ「うん、ごめんなさい」

    サクラ「別にいいわ」

    サクラ「ささっと終わらせちゃいましょ」

    ヒナタ「お願いしまーす」

    サクラ「…」

    サクラ「順調ね」

    サクラ「脈拍も、呼吸もおかしなところは見当たらないし」

    サクラ「何か自覚的な症状はある?」

    ヒナタ「うーん…」


    432: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:43:55 ID:IHFaVA0Q

    ヒナタ「あ、白眼がうまく使えないかも…」

    サクラ「あー、それは当然よ」

    サクラ「体の中に別の人間がいるようなものだし、チャクラも練りにくくなっちゃうわ」

    サクラ「…そっか、その話もしておかないとね」

    ヒナタ「?」

    サクラ「いい?よく聞いてね」

    サクラ「お腹の赤ちゃんは、おそらく白眼を開眼するわ」

    サクラ「当然、状況も少し特別なものになる」


    433: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:51:16 ID:IHFaVA0Q

    ヒナタ「前に少し話していたこと?」

    サクラ「ええ」

    サクラ「血継限界は部外秘だから」

    サクラ「それに、貴女は火影の妻でもある」

    サクラ「そろそろ、実家の方に移ったほうがいいと思うの」

    ヒナタ「そっか…」

    ヒナタ「あれ?それじゃあもしかして」

    サクラ「ええ、予定より少し早いけど」

    サクラ「いつ生まれてもおかしくないわ」

    ヒナタ「本当!?」


    434: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:53:43 ID:IHFaVA0Q

    サクラ「ナルトもそんな端にいないで参加しなさいよ」

    ナルト「…ああ」

    ヒナタ「どうしたの?」

    ナルト「いや、さっき里に誰か入ってきたみたいでさ」

    ヒナタ「どこから?」

    ナルト「普通に門だけど…」

    ナルト「…こっちに向かってるっぽい」

    サクラ「もしかして危ない?」


    435: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:56:13 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「…今、分身で確認するってばよ」ムムム

    サクラ「とりあえず、ヒナタは守らないと…」

    ヒナタ「大丈夫、今はナルトがいるもの」

    サクラ「それでも…」

    ナルト「…あ、なんだ」スッ

    ナルト「サクラちゃん、なんでもなかったってばよ」

    サクラ「え?どういうこと?」


    436: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 01:57:49 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「いや」

    ナルト「もうすぐ来るってばよ」

    サクラ「来るって、一体誰が…」

    ハナビ「ナルトさーん!!!」ガチャン

    ナルト「…ほらな」

    ハナビ「ねえさまも、お久しぶりです!」

    ヒナタ「うん、おかえりなさい、ハナビ」


    437: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:00:40 ID:IHFaVA0Q

    ???「…入ってもいいのか?」

    ハナビ「あ、すみません」

    ハナビ「どうぞ、風影様」

    我愛羅「…久しぶりだな、ナルト」

    ナルト「おっす!元気そうだな」

    我愛羅「…お前ほどじゃない」

    サクラ「ヒナタ、これってどういうこと?」

    ヒナタ「私も、何か聞いているわけじゃ…」

    ハナビ「ふふん、わたしが説明いたしましょう」


    438: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:03:49 ID:IHFaVA0Q

    我愛羅「…お前たちの様子を見に来ただけだ」

    ハナビ「ああ!風影様!!」

    ハナビ「なんで先に言っちゃうんですか」

    我愛羅「…別にいいだろう」

    ハナビ「わたしの見せ場が…」

    我愛羅「…悪かった、な」

    ハナビ「いえ、もう立ち直りましたから!」

    我愛羅「…そうか」

    サクラ「ついて行けない…」


    439: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:06:37 ID:IHFaVA0Q

    サクラ「て言うか、里の影が、そんなことのためだけに出てきていいの!?」

    我愛羅「…無論、それだけではない」

    ハナビ「実は、風影様の姉上の婚礼も控えているのです」

    ヒナタ「お姉さんって…」

    ナルト「テマリが?」

    我愛羅「…ああ」

    我愛羅「これで、やっと愚痴から解放される…」


    440: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:10:02 ID:IHFaVA0Q

    ヒナタ「愚痴?」

    我愛羅「…よく飲んだくれてはな」

    ハナビ「…絡み酒ですよね、テマリ様は」

    ヒナタ「な、なんだか砂に馴染んだね、ハナビ」

    ハナビ「はい、結構長いですし」

    ハナビ「風影様の護衛も任されました!」エヘン

    我愛羅「…ハナビは、言動以外は優秀だ」

    ハナビ「風影様、言動も優秀ですよ、わたしは!」

    我愛羅「…」


    441: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:13:17 ID:IHFaVA0Q

    我愛羅「…ハナビ、俺はナルトに話がある」

    ナルト「え?俺?」

    ハナビ「了解しました!」

    ハナビ「ねえさま、少しナルトさんをお借りします」

    我愛羅「…お前も、そこに残れ」

    ハナビ「ええ!?そんなご無体な」

    我愛羅「…来い、ナルト」

    ナルト「え?あ、ああ」


    443: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:16:07 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「…ハナビってあんな感じだったかなぁ」

    我愛羅「…お前に会えて、はしゃいでるんだろう」

    我愛羅「…砂でも、お前と、姉の話ばかりしていた」

    ナルト「ハナビが?」

    我愛羅「…ああ」

    我愛羅「…まあ、それは後で本人と話せ」

    我愛羅「…ナルト、まずは言っておかなければならない」

    ナルト「え?な、なんだってばよ…」


    444: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:18:34 ID:IHFaVA0Q

    我愛羅「…子供のことだ」

    我愛羅「…話は聞いていたが、祝いのひとつも贈っていなかったからな」

    我愛羅「…おめでとう」

    ナルト「いちいち仰々しいんだってばよ…」

    我愛羅「…すまない」


    445: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:23:33 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「いや、別に文句があるわけじゃなくてさ」

    ナルト「もっと気楽にしたほうがいいってばよ」

    我愛羅「…性分だ」

    ナルト「…」

    ナルト「んで?ほかにも何かあるのか?」

    我愛羅「…ああ」

    我愛羅「…ナルト、俺たちは人柱力として、里から疎まれてきた」

    我愛羅「…だから、お前が結婚すると聞いたとき、俺は嬉しかった」

    我愛羅「…それは、普通の人間となんら変わらない、自然な姿だから」

    ナルト「我愛羅…」


    446: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:26:55 ID:IHFaVA0Q

    我愛羅「…お前が火影になり」

    我愛羅「…俺たちは、晴れて互いの目標を達成した」

    我愛羅「…だから、つまり、その」

    我愛羅「…ナルト、俺が言いたいのはだな」

    ハナビ「もう、じれったいですよ、風影様」

    我愛羅「…っ!?ハナビ」


    447: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:32:05 ID:IHFaVA0Q

    ハナビ「ナルトさん」

    ハナビ「風影様は、ナルトさんにお礼が言いたいんです」

    ナルト「お礼?」

    我愛羅「…全く」

    我愛羅「…ナルト、お前は俺の希望だ」

    我愛羅「…お前を見ていると、俺も普通の人間のように生きられるような気になれる」

    我愛羅「…だから、おめでとう、と、ありがとうを言いたかった」

    ハナビ「よく言えました!さすが風影様!」パチパチ

    我愛羅「…ハナビ、後で覚えておけ」

    ハナビ「はい!綺麗さっぱり忘れます!」

    ナルト「は、ははは」


    448: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 02:39:33 ID:IHFaVA0Q

    ナルト「ごほん、まあいいや」

    ナルト「…とりあえず我愛羅、わざわざ来てくれてありがとな」

    ナルト「んで、言っとくけど」

    我愛羅「…なんだ?」

    ナルト「我愛羅、お前も俺の希望、ってか目標なんだってばよ」

    ナルト「だからさ、もっと単純に考えていいんだよ」

    ナルト「人柱力とか、そういうのは関係ない」

    ナルト「俺はヒナタが好きだから、付き合って、結婚して、子供もできた」

    ナルト「俺もお前も、結局はただの人間なんだってばよ」

    ナルト「普通に生きられるんだってばよ」


    452: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 12:55:03 ID:Q9O50zcw

    我愛羅「…そうか」

    我愛羅「…普通に」

    ナルト「そうそう普通普通」

    ナルト「もう戦争は終わったんだ」

    ナルト「昔も大事だけど、今を生きるほうが、もっと大事だってばよ」

    ナルト「ま、俺だって火影としてまだまだ半人前だから」

    ナルト「いつか我愛羅みたいに、里の奴らをまとめられるような、でっかい奴になりたいってばよ」

    我愛羅「…ふっ、随分買いかぶってくれるな」

    我愛羅「…だが、やはり、お前は凄いな」

    我愛羅「…俺も、過去に囚われたままではいられんか」


    453: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 13:01:07 ID:Q9O50zcw

    ナルト「だいたい、我愛羅ってば自己評価が低すぎるんだってばよ」

    ナルト「なあ?ハナビ」

    ハナビ「そうですねー、やっぱりちょっと謙虚すぎます」

    我愛羅「…謙虚か?」

    ハナビ「はい」

    ハナビ「影なんですから、もっと偉そうにしても、罰は当たらないと思います」

    ハナビ「お仕事ぶりも見てきましたが、風影様はとっても立派です」

    ナルト「ははっ、身近な意見第一号だな」


    454: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 13:05:09 ID:Q9O50zcw

    我愛羅「…大戦中は、戦うことだけ考えていれば良かったから」

    我愛羅「…俺も自分のことで手一杯だった」

    我愛羅「…だが、いざ平和になってみると、俺はどうしていいか分からなくなってしまってな」

    我愛羅「…ずっと不安だったんだ」

    我愛羅「…俺のしていることは正しいのか、な」

    ナルト「だから、難しく考えすぎなんだってばよ」

    ナルト「間違ったっていいんだ」

    ナルト「周りの言うことにも注意してりゃぁさ」


    456: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:36:00 ID:Q9O50zcw

    我愛羅「…周り?」

    ナルト「ああ」

    ナルト「誰だって間違うんだ」

    ナルト「でも、俺たちは一人じゃない」

    ナルト「一人で全部抱え込むなんて、どうせ無理なんだからさ」

    ハナビ「そうですよ」

    ハナビ「風影様にも、カンクロウ様や、テマリ様」

    ハナビ「わたしだっていますし」

    ナルト「な?もっと皆を信じればいいんだってばよ」

    我愛羅「…そうか、信じる、か」


    457: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:40:12 ID:Q9O50zcw

    我愛羅「…励ましにきて、励まされていたら世話は無いな」

    我愛羅「…俺は、まだまだ甘い」

    ナルト「へへっ、一人でできりゃあかっこいいんだけどな」

    我愛羅「…ハナビ、俺はこのまま奈良の家に行ってくる」

    我愛羅「…お前は、もう少しここにいるといい」

    ナルト「茶くらい飲んで行けばいいのに」

    我愛羅「…それは、子供を見にくる時にとっておこう」

    我愛羅「嫁にもよろしく伝えてくれ」

    ナルト「相変わらず、唐突に来て唐突に帰って行くんだな」

    我愛羅「…俺は自分勝手だからな」


    458: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:41:45 ID:Q9O50zcw

    ハナビ「風影様」

    我愛羅「俺なら、大丈夫だ」

    我愛羅「ナルト、いつもすまない」

    ナルト「別に何もしてないってばよ」

    我愛羅「…また来る」

    ナルト「ああ、いつでも来いよ」

    ハナビ「…」


    459: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:44:39 ID:Q9O50zcw

    ナルト「…行っちまったな」

    ハナビ「風影様は、余りお話をされないので」

    ハナビ「あんな風に思っていたなんて」

    ナルト「ま、俺より不器用な奴だから」

    ナルト「一人で出来ることが多い分、頼るってことが苦手なんだってばよ」

    ハナビ「…そうですね」

    ナルト「じゃ、中に戻るか」

    ハナビ「あっ、ちょっと待って下さい」

    ナルト「?」


    460: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:47:29 ID:Q9O50zcw

    ナルト「どうした?」

    ハナビ「あ、その…」

    ハナビ「おめでとうございます」

    ハナビ「本当は、もっと早くお祝いに来る予定だったんですけど」

    ハナビ「お仕事がなかなか終わらなくて」

    ナルト「砂の方にいたんだから、しょうがないってばよ」

    ハナビ「…はい」

    ハナビ「ナルトさん」

    ナルト「ん?」

    ハナビ「今、幸せですか?」

    ナルト「…ああ」

    ハナビ「…そうですか」


    461: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:50:22 ID:Q9O50zcw

    ハナビ「…ねえさまとナルトさん」

    ハナビ「とってもお似合いです」

    ハナビ「…わたしも、嬉しいはずなのに」

    ハナビ「…何だか、その」

    ナルト「…いいってばよ、別に何も言わなくてさ」

    ハナビ「え?」

    ナルト「無理して何か言うことないさ」

    ナルト「ハナビは立派になったってばよ」

    ナルト「でも、お前も完璧である必要もないだろ?」


    462: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:53:26 ID:Q9O50zcw

    ナルト「俺、やっぱりお前を選ばなくて良かったよ」

    ハナビ「…やはり、わたしでは不足でしたか?」

    ナルト「違う」

    ナルト「ハナビは、俺といた時よりずっといい女になってるってばよ」

    ナルト「だから、もっといろんな世界を見てきてくれて、良かった」

    ナルト「そう思うんだ」

    ハナビ「…そんなの、勝手すぎます」

    ナルト「…ごめん」


    463: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:56:31 ID:Q9O50zcw

    ハナビ「…謝らないで下さい」

    ハナビ「勝手なのは、わたしです」

    ハナビ「…本当は、会いに来るの、嫌でした」

    ハナビ「二人を見て、嫉妬する自分を見たくなかったから…」

    ハナビ「…でも、やっと」

    ハナビ「本当にやっと、吹っ切れます」

    ハナビ「…わたしだけ、ずっとあの場所から動いていませんでした」

    ハナビ「…もう、進めるような気がします」

    ナルト「…そっか」


    464: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 18:59:12 ID:Q9O50zcw

    ハナビ「ごめんなさい、お祝いに来たのに」

    ナルト「気にすんなってばよ」

    ナルト「俺も酷いこと言って、ごめんな」

    ハナビ「…」ブンブン

    ハナビ「わ、わたし、もう少しこの里に居るので」

    ハナビ「また、日を改めることにします」

    ハナビ「…今度は、心から祝福しに」

    ナルト「…分かった」

    ハナビ「…っ、すみません」シュッ

    ナルト「…」


    465: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 19:02:41 ID:Q9O50zcw

    サクラ「…全く、出ていきにくい話してくれちゃって」

    ナルト「げぇっ!?サクラちゃん!?」

    サクラ「何よ」

    サクラ「あんだけ長話してれば、聞かれるに決まってんでしょ」

    ナルト「…何怒ってるんだってばよ」

    サクラ「べえっつにぃ」

    サクラ「いいわね、美人姉妹二人ともにモテモテで」

    ナルト「ぶぅっ!?」

    サクラ「…はあ、私も彼氏出来ないかなぁ」

    ナルト「げほごほ」

    サクラ「…ヒナタが待ってるわよ」

    サクラ「早く戻ってあげて」


    466: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 19:06:17 ID:Q9O50zcw

    ナルト「わ、分かったってばよ」

    サクラ「…ま、アンタがカッコ良くなったのは認めるわ」

    サクラ「…あの時知ってれば、また変わってたのかもねぇ」

    ナルト「あの時?」

    サクラ「…何でもない」

    サクラ「とにかく、今はヒナタの事だけ考えてなさい」

    サクラ「日向の方には、私も伝えておいてあげる」

    ナルト「あ、ああ」

    サクラ「んじゃ、仕事に戻るわ」

    サクラ「あんまり、ヒナタを不安にさせんじゃないわよ?」

    ナルト「…分かってるってばよ」

    サクラ「ん!それならよろしい」


    467: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/26(月) 19:09:42 ID:Q9O50zcw

    ~ナルトの家~

    ナルト「…はぁ」

    ヒナタ「お話は終わった?」

    ナルト「ああ、いろいろあったけど」

    ヒナタ「そっか」

    ナルト「…聞かないのか?内容」

    ヒナタ「別にいいよ」

    ヒナタ「大事なことなら、ちゃんと言ってくれるもん、ナルトは」

    ナルト「…ははっ、本当、ヒナタには敵わないってばよ」

    ヒナタ「これでも、ナルトの奥さんだからね」

    ナルト「…飯の用意するってばよ」

    ナルト「そんで、ちゃんと話するわ」

    ヒナタ「うん、分かった」


    470: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/28(水) 20:12:16 ID:nisEieYE

    ヒナタ「…そっか、ハナビがそんなことを…」

    ナルト「…」

    ヒナタ「やっぱり、気にしてる?」

    ナルト「…そりゃあ、な」

    ナルト「もっと、上手い言い方があったんじゃないかって」

    ヒナタ「…」

    ヒナタ「ハナビはね、ずっと優等生なの」

    ヒナタ「何でも一人で出来ちゃって」

    ヒナタ「できなかったら、どんなに大変でも達成しようとする」

    ヒナタ「昔から、あんな風になれたらって、思ってた」

    ナルト「ヒナタ…」


    471: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/28(水) 20:19:18 ID:nisEieYE

    ヒナタ「でも、そんなハナビだから」

    ヒナタ「周りに頼ったり、そういうのは本当に苦手なの」

    ヒナタ「ナルトと話すようになるまで、ハナビの弱音なんて一度も聞いたことなかったんだよ?」

    ヒナタ「ナルトの存在が、それだけハナビの中で大きくなったってことなんだと思う」

    ヒナタ「姉としては嬉しくて、妻としてはちょっと悔しいけど」

    ヒナタ「それだけ、ナルトのこと、本気で好きなんだって」


    472: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 10:34:02 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「…でも、私に出来るのは結局」

    ヒナタ「待っていることだけなんだよね」

    ナルト「…そうだな」

    ナルト「俺たちが言ってやれることは、もう何も無い」

    ヒナタ「…うん」

    ヒナタ「何を言っても、辛いのはハナビだもんね」

    ナルト「…」


    473: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 10:42:30 ID:UhAR1DUM

    ナルト「ヒナタ、一つだけ言っていいか?」

    ヒナタ「何?」

    ナルト「…確かにさ、ハナビは綺麗になったよ」

    ナルト「明るくて、何より優しい子だ」

    ナルト「けど、さ」

    ナルト「それでも俺は、ヒナタを選んだんだ」

    ナルト「これからもその気持ちを変えるつもりは無いってばよ」

    ナルト「俺は、ヒナタが好きだ」

    ナルト「だから、その…」

    ヒナタ「…もう」トサッ

    ナルト「ど、どうした?」

    ヒナタ「ごめん、ちょっと胸借りるね…」

    ヒナタ「…本当、最近涙もろくって」ポロッ

    ヒナタ「ごめんなさい…」


    474: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 10:49:51 ID:UhAR1DUM

    ナルト「…謝るなってばよ」ナデ

    ナルト「俺こそ、不安にさせてばっかでさ」

    ナルト「本当、一人じゃ何も出来なくて…」

    ナルト「周りに注意されてばっかりだってばよ」

    ヒナタ「…これからは、私も頼ってね?」

    ヒナタ「昔から、変なとこで意地張るんだから」

    ヒナタ「少しくらい、カッコ悪いところも見せていいんだよ?」

    ナルト「ははっ、そりゃあヒナタの前でくらいカッコつけてたいからなぁ」ナデナデ

    ヒナタ「…ふふっ」


    475: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 10:55:01 ID:UhAR1DUM

    ナルト「もうかなり目立つな」

    ヒナタ「お腹?」

    ヒナタ「まあ、もうすぐ生まれるんだもん、当然だよ」

    ナルト「なんか、不思議な感じだってばよ」

    ナルト「この中に、いるんだよな」

    ヒナタ「何?今更」フフッ

    ヒナタ「最初の頃は、たくさん話しかけてたじゃない」

    ナルト「あー、あれは、ちょっと浮かれてて…」

    ヒナタ「最近は話しかけてないね」

    ナルト「どうせなら、出てきてっから言ってやろうと思ってさ」

    ヒナタ「…そっか」


    476: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 11:05:57 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「やっぱり、ナルトの腕の中は安心するなぁ…」スリスリ

    ナルト「そうか?」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「あったかいもん」

    ナルト「…俺もあったけぇよ」

    ナルト「んじゃ、もう少しこうしてるか」ナデ

    ヒナタ「…うん」


    477: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 11:11:43 ID:UhAR1DUM

    ナルト「髪、柔らかいな」スッ

    ヒナタ「ナルトはツンツンしてるよね」

    ナルト「何か特別なことしてんのか?」

    ヒナタ「うーん、特に何もしてない」

    ヒナタ「髪を綺麗にしたって、任務一回でかなり傷むし」

    ヒナタ「バサバサしない程度にケアするくらいかな」

    ナルト「俺の母ちゃんも真っ直ぐな髪だったんだけど」

    ナルト「これは完全に父ちゃんの遺伝だよなぁ」ピンッ

    ヒナタ「お母さんに似てる方が良かった?」

    ナルト「いや、父ちゃんに似てるのも嬉しいけどさ」

    ナルト「ストレートって、ちょっと憧れるってばよ」


    478: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 11:18:34 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「アカリはどっちに似るのかな?」

    ナルト「女の子だからなぁ、ストレートの方が可愛いと思うんだけど…」

    ヒナタ「癖っ毛も可愛い髪型あるよ?」

    ヒナタ「髪の色も私よりナルトに似ないかなぁ」

    ナルト「え?何で?」

    ヒナタ「だって、色綺麗だもん」

    ナルト「そ、そうか?」

    ヒナタ「楽しみだなぁ」

    ナルト「顔はヒナタに似てくれよ…」ググッ

    ヒナタ「今更祈ってもだめじゃない?」

    ナルト「まだ間に合うかも知れねーし…」


    479: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 11:30:15 ID:UhAR1DUM

    ナルト「モリトは、結構香燐さんに似てるよな」

    ヒナタ「目元の印象とかね」

    ヒナタ「ちょこちょこ動いて、すごく可愛いの」

    ヒナタ「男の子だから、これから可愛いとは言えなくなっちゃうかも知れないけど」

    ナルト「あー、そういうの嫌がるようになるなぁ」

    ヒナタ「うちの子とも、仲良くしてくれるといいんだけど」

    ナルト「子供の頃って、女の子と遊んでるだけでからかわれたりするよな」

    ヒナタ「そうなの?」

    ナルト「本当は仲良くしたくても、恥ずかしさから意地悪したりな」

    ヒナタ「…不安になってきちゃった」

    ナルト「あ、いや、人によるからさ」

    ナルト「俺はあんまり気にしてなかったし」


    480: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 11:34:39 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「お父さんとしては、やっぱり娘のボーイフレンドは気になる?」

    ナルト「そうだなぁ」

    ナルト「その時が来たら、気にするんだろうなぁ…」

    ヒナタ「後は思春期?」

    ヒナタ「お父さんの下着と一緒に洗濯しないでっ、とか」

    ナルト「…ヒナタはそういうのあった?」

    ヒナタ「私は無かったけど」

    ナルト「…それに賭けるってばよ」


    481: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 11:43:39 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「…結構時間経ってるけど、お仕事はいいの?」

    ナルト「明日まとめてやるってばよ」

    ヒナタ「もう、そんなこと言って」

    ヒナタ「…本当ならダメだけど」

    ヒナタ「今はいいや、甘えちゃおう」スリスリ

    ナルト「ははは、お許しが出たってばよ」

    ナルト「よーしよしよし」ナデナデ

    ヒナタ「あはっ、くすぐったいよぉ」フフッ

    ナルト「おりゃおりゃ」

    ピンポーン

    ヒナタ「あれ?またお客さん?」

    ナルト「俺とヒナタの時間を邪魔するなんて、許せないってばよ」

    ヒナタ「ふふふ、また後でだね」

    ナルト「全く、誰なんだ?」


    482: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 11:49:20 ID:UhAR1DUM

    ナルト「はーい、誰だってばよ?」ガチャ

    イルカ「よっ、ナルト!」

    ナルト「い、イルカ先生!?」

    イルカ「そんなに驚くことか?」

    ナルト「いや、突然来るから…」

    イルカ「時間が出来たんで、様子を見にな」

    ナルト「あれ?後ろに誰かいる?」

    ???「…俺なんて、俺なんて…」

    ナルト「…」

    ナルト「何してるんだってばよ、カカシ先生」

    イルカ「…あー、なんだ、その」

    イルカ「すまん、着いてくるって言い張るものだから」

    ナルト「何があったんだってばよ?」


    484: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 11:52:26 ID:UhAR1DUM

    イルカ「ここにくる途中で、偶然会ってな」

    イルカ「…どうやら、昼間から呑んでたみたいで」

    カカシ「うぅ、おえっ」

    ナルト「ああ、こんなところで吐くなってばよ」

    イルカ「マスクを外したがらないんだよ」

    イルカ「どうやら、ガイ先生においていかれたらしい」

    ナルト「ゲキマユ先生?」


    485: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 11:55:29 ID:UhAR1DUM

    カカシ「あいつ、俺に声も掛けないで…」

    イルカ「どうやら、リーと一緒に願掛け百段階段うさぎ跳びをしているらしい」

    イルカ「安産祈願だそうだ」

    ナルト「さすがゲキマユ先生、やることがめちゃくちゃだ…」

    ナルト「それで、カカシ先生は拗ねてるの?」

    イルカ「そうなるな」


    486: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:02:07 ID:UhAR1DUM

    カカシ「ううっ…」グー

    ナルト「あれ?カカシ先生?」

    イルカ「…また唐突に寝てしまったなぁ」

    ナルト「…いつもはカッコいいのに」

    イルカ「ま、カカシさんもいろいろあるんだろう」

    ナルト「ストレス溜まってんのかなぁ」

    イルカ「最近は任務も少ないから…」

    ナルト「…とりあえず、ここに寝かしておこう」

    イルカ「中、入ってもいいか?」

    ナルト「あ、どうぞどうぞ」


    487: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:08:50 ID:UhAR1DUM

    ヒナタ「あ、イルカ先生!」

    イルカ「ヒナタ、元気そうだな」

    ヒナタ「はい、おかげさまで」

    ナルト「今、お茶淹れるってばよ」

    イルカ「いや、いいよ」

    イルカ「どの道、カカシさんを送っていかなきゃいけないから、長居できないし」

    ヒナタ「カカシ先生?」

    ナルト「あー、今は外で寝てるんだ」

    ヒナタ「え?どうして?」

    イルカ「まあ、いろいろあってな」

    ヒナタ「?」


    488: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:14:34 ID:UhAR1DUM

    イルカ「しかし、教え子の子供とは、感慨深いな」

    イルカ「アカデミーに入る時は、たっぷり可愛がってやらないと」

    ナルト「お手柔らかに頼むってばよ」

    イルカ「はははっ、ナルトみたいな悪戯っ子なら、保証は出来ないな」

    ナルト「そんなぁ」

    ヒナタ「校長先生に怒られるとなると、相当なことだけど…」

    ナルト「そうならないことを願うしかないなぁ」

    イルカ「しっかりしてくれよ、お父さん」

    ナルト「うげぇ、イルカ先生に言われると余計にむず痒いってばよ」

    ヒナタ「ふふふ、そうだね」


    489: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:20:44 ID:UhAR1DUM

    イルカ「校長も結構大変なんだぞ?」

    イルカ「最近も、里同士の会合があってな」

    イルカ「他の里も気にしていたよ」

    イルカ「あー、あれだ」

    ナルト「人柱力?」

    イルカ「あ、ああ」

    ナルト「別にそんなに気にしなくてもいいってばよ」

    イルカ「そうか?」

    ナルト「他に言いようがないんだからさ」

    イルカ「…その人柱力の子供だからな」

    イルカ「今のところ、そんな例はナルトだけだった訳だし」

    イルカ「九尾の力はどうなるのか、って」


    490: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:31:28 ID:UhAR1DUM

    ナルト「とりあえず、クラマは大丈夫だって言ってたけど」

    イルカ「前例のないことだから、仕方ないとは思うんだが」

    イルカ「それで少し心配になってな」

    イルカ「でも、何事もないようで安心したよ」

    ヒナタ「ありがとうございます、わざわざ来ていただいて」

    イルカ「このくらいしかできないからな」

    イルカ「仕事もまだまだ慣れないことばかりで、役に立てないし」

    ナルト「俺は向いてると思うけど」

    イルカ「任されたからには、全力を尽くすつもりだからな」

    ナルト「正直、上忍に任せられそうな人もいないんだよなぁ」

    ナルト「皆、濃すぎるってばよ」

    イルカ「それぞれ自分の仕事が好きでやってる人も多いから」


    491: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/29(木) 12:38:47 ID:UhAR1DUM

    イルカ「ま、それだけなんだ」

    イルカ「そろそろ行くよ、二人の邪魔をするのも悪いから」

    ナルト「べ、別にそこまで気を遣わなくても…」

    イルカ「ははは、有名だぞ?二人の仲の良さは」

    イルカ「俺にも相手がいればなぁ」

    ヒナタ「イルカ先生なら、すぐに見つかりそうですけど」

    イルカ「ははっ、ありがとうヒナタ」

    イルカ「また来るよ、土産でも用意してさ」

    イルカ「それじゃあ、身体に気をつけて」

    ナルト「あ、外まで送るってばよ」

    イルカ「そうか?」

    ヒナタ「ふふっ、また来て下さいね」


    492: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 12:44:21 ID:UhAR1DUM

    ~家の外~

    ナルト「…凄い寝てる」

    カカシ「ぐおぉぉ」モゾモゾ

    イルカ「悪夢でも見ているんだろうか…」

    イルカ「そうだ、ナルト」

    ナルト「ん?何だってばよ?」

    イルカ「…これから、もっと大変になると思う」

    イルカ「自分のことだけじゃなく、ヒナタも、子供のことも考えていかなきゃならない」

    イルカ「でも、抱え込むんじゃないぞ?」

    イルカ「俺には家族がいない、けど」

    イルカ「親の大切さは、お前と同じくらい分かるつもりだ」


    493: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/11/29(木) 12:50:02 ID:UhAR1DUM

    イルカ「だから、キツい時は何でも相談してくれ」

    イルカ「これでも一応、お前の先生だから」ポリポリ

    ナルト「…イルカ先生」

    イルカ「ははっ、なんてな」

    イルカ「似合わないことを言ってしまった」

    ナルト「…ありがとうってばよ」

    ナルト「これからもよろしくな、イルカ先生!」

    イルカ「…ナルト」

    イルカ「ああ、こちらこそよろしく!」

    イルカ「…さて、カカシさん、行きますよ」

    カカシ「…もう呑めない」

    ナルト「本当に大丈夫か?カカシ先生…」


    497: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:14:30 ID:WTgebims

    ~一週間後 処置室前~

    ナルト「…」ウロウロ

    ネジ「少しは落ち着いたらどうだ?」

    ナルト「あ、悪い」

    ネジ「気持ちは分からないでもないが」

    ネジ「ここで火影様が焦ったところで、ヒナタ様の痛みは和らがないし、早く産まれるわけでもない」

    ネジ「おとなしく待っていた方が利口というものだ」

    ナルト「ネジはいつも冷静だよなぁ」

    ネジ「そういうわけではないが…まあ心配はいらない」

    ネジ「経過も順調だったし、ヒナタ様はお強い」

    ネジ「そして、うちの里随一の医者が二人も付いているんだ」

    ネジ「何なら、これから終わるまで酒盛りをしたっていい」

    ナルト「…ネジが冗談を言うようになるなんてな」

    ネジ「俺も少しは柔軟になれた、ということかな」

    ナルト「ま、お硬いのは相変わらずだけどな」


    498: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:22:33 ID:WTgebims

    ナルト「でも、やっぱ落ち着かねーってばよ」ドサッ

    ネジ「何か気を紛らわすことがあればな」

    ナルト「そうそう無いだろ?」

    ネジ「男はこういう時、オロオロ待つしか出来ないからな」

    ネジ「出産は、女の戦いだ」

    ナルト「ヒナタの声がすげー痛そうでさぁ」

    ナルト「代わってやりてぇってばよ…」

    ネジ「確か、ヒナタ様が悪阻で苦しんでいた時も、同じことを言っていたな」

    ナルト「本当、何もしてやれないのが…」

    ネジ「…ヒナタ様は、火影様が居るだけで心強いと仰っていたが」

    ナルト「うー、でもさ…」


    499: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:31:55 ID:WTgebims

    ネジ「…」

    ナルト「…」

    ああぁぁあっ!うぅぅうぅ!

    ナルト「…ヒナタ!」ガタッ

    ネジ「だから落ち着け」

    ネジ「そんなに気になるなら、処置室の前ではなく、中庭にでもいればいい」

    ナルト「いや、あ、うん、悪い」ドサッ

    ネジ「まったく…」

    ネジ「…これは友人として言っておく」

    ネジ「ナルト、今、ヒナタ様は相当に頑張っておられる」

    ネジ「だが、その頑張りを真に労えるのは、お前だけなんだ」

    ネジ「だから、今はヒナタ様を信じて待て」

    ナルト「ネジ…」


    500: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:35:14 ID:WTgebims

    ネジ「ナルトの知っているヒナタ様は、すぐにへこたれるようなお方なのか?」

    ナルト「…いや、むしろすげー強いってばよ」

    ネジ「もう少しの辛抱だ」

    ネジ「終わったら、お前にしか出来ないことがたくさんある」

    ナルト「…そっか」

    ネジ「ああ」

    おぎゃあぁあ!おぎゃあ!おぎゃあ!

    ナルト「!?今の」

    ネジ「…ほら、早速その時が来たようだぞ?」

    パタン

    香燐「…ふぅ、ナルト、来なさいな」

    ネジ「…行って来い」

    ナルト「…ああ!」


    501: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:36:57 ID:aNvdE7vg

    ネジ「ナルトの知っているヒナタ様は、すぐにへこたれるようなお方なのか?」

    ナルト「…いや、むしろすげー強いってばよ」

    ネジ「もう少しの辛抱だ」

    ネジ「終わったら、お前にしか出来ないことがたくさんある」

    ナルト「…そっか」

    ネジ「ああ」

    おぎゃあぁあ!おぎゃあ!おぎゃあ!

    ナルト「!?今の」

    ネジ「…ほら、早速その時が来たようだぞ?」

    パタン

    香燐「…ふぅ、ナルト、来なさいな」

    ネジ「…行って来い」

    ナルト「…ああ!」


    502: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:40:25 ID:aNvdE7vg

    ナルト「ヒナタ!」

    ヒナタ「…あ、ナルト…」

    ヒナタ「…ふふっ、私、頑張っちゃった」

    ヒナタ「ほら、この子があなたの娘よ…?」

    サクラ「母子ともに健康よ、良くやったわね、ヒナタ」

    サクラ「ほら、ナルトも抱いてあげれば?」

    ナルト「え?いいの?」

    サクラ「そっとね、気を付けなさいよ」


    503: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:47:38 ID:aNvdE7vg

    ヒナタ「…ナルト、はい」

    ナルト「お、おう…」ソッ

    アカリ「…」スゥスゥ

    サクラ「随分大人しい子よね」

    サクラ「ずっと泣き続ける子もいるのに」

    香燐「…ま、安心してるんじゃない?」

    香燐「自分を守ってくれる両親がそばに居るから」

    ナルト「…俺の娘…」

    ナルト「…何か、泣きそうだってばよ…」

    ヒナタ「…ふふっ、何で?」

    ヒナタ「…嬉しい時は、笑ってくれた方がいいなぁ」

    サクラ「だってよ?ナルト」

    香燐「あらあら、早速課題が出来たわね」


    504: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 12:58:02 ID:aNvdE7vg

    サクラ「しばらくは病室に泊まっていきなさい」

    サクラ「赤ちゃんは、少しの間様子を見なきゃならいないから」

    香燐「さ、大切な赤ちゃん、お預かりしますよん」

    ナルト「お、お願いするってばよ」

    香燐「任せなさい」

    香燐「あんたとヒナタの娘なら、あたしの姪みたいなもんよ」

    香燐「責任持って預かるわ」

    サクラ「準備が出来たらまた呼ぶから、そしたらネジさんと一緒にヒナタを病室まで連れて行ってあげて?」

    ナルト「お、おう」

    サクラ「…しっかりしなさい、お父さん」

    サクラ「娘が見てるわよ?」


    505: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:03:04 ID:aNvdE7vg

    ネジ「…そっちはどうだった?」

    サスケ「大丈夫だ、何も無かったぜ」

    シカマル「確認したけど、心配いらなかったみてーだな」

    サスケ「悪いな、またお前も出張らせて」

    シカマル「テマリが行って来いってさ」

    シカマル「メンドクセー、とは言えねえよ」

    ネジ「とにかく、もう少しの間様子を見よう」

    サスケ「分かってる、んじゃあな」シュッ

    シカマル「俺の時はナルトに頼んどいてくれよ?」ハハハッ

    ネジ「…良かった」


    506: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:19:37 ID:aNvdE7vg

    ~病室~

    ヒナタ「…」スゥスゥ

    ナルト「疲れね寝ちゃったか」

    ナルト「…お疲れ、ヒナタ」ナデ

    ナルト「俺、夫としても父親としまだまだだけどさ」

    ナルト「もっともっと頑張るからな」

    ナルト「これからもよろしく頼むってばよ」

    ヒナタ「…ナルトくん…」

    ナルト「ヒナタ?」

    ヒナタ「…」スゥスゥ

    ナルト「…寝言か」

    ナルト「久しぶりに聞いたってばよ、その呼び方」

    ナルト「…ははっ、どんな夢見てんのかな」

    ナルト「…俺はここにいるってばよ~」ナデナデ

    ヒナタ「…ふふっ」スゥスゥ


    507: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:21:25 ID:aNvdE7vg

    ナルト「…家族か」

    ナルト「…いいもんだな、父ちゃん、母ちゃん」

    ナルト「…俺、ちゃんとヒナタとアカリを守るってばよ」


    508: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:26:23 ID:aNvdE7vg

    香燐「…」

    香燐「あんたたち、会って行かなくていいわけ?」

    我愛羅「…今は俺たちの入る時じゃ内容だからな」

    ハナビ「そのようですね」

    香燐「ま、そういうことなら止めないけどさ」

    我愛羅「…今度は、皆も呼んでくるさ」

    ハナビ「ええ」

    ハナビ「ナルトさん、ねえさま、お幸せに」

    我愛羅「…行くぞ、ハナビ」

    ハナビ「はい、 風影様」

    香燐「…」

    香燐「良かったわね、ナルト、ヒナタ」

    香燐「あんたたち、相当な幸せ者よ…」


    509: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:29:50 ID:aNvdE7vg

    この道、季節ごとに全然見え方が違うよね

    木が多いからだろ?

    …味気ない言い方しないでよ

    あ、悪い悪い

    …今度は、三人でここを歩くのかな

    …そうだな

    三人仲良く、また来ればいいってばよ

    …うん

    私たち、家族だもんね

    …おう!

    おしまい


    510: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:32:36 ID:aNvdE7vg

    ~番外編その1~

    テンテン「ねえねえ、ヒナタ」

    ヒナタ「ん?何?」

    テンテン「ナルトと喧嘩したりって、殆ど無いんでしょ?」

    ヒナタ「そんなこと無いけど…」

    テンテン「えー?でも、ナルトとかはしたこと無いって言ってるよ?」

    ヒナタ「そうなのかなぁ」


    511: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 13:35:30 ID:aNvdE7vg

    サクラ「あれ、また甘味処でおしゃべり?」

    テンテン「あ、サクラ、ちーっす!」

    サクラ「何よその挨拶…」

    テンテン「キバが良く言うんだよねー」

    サクラ「影響受けるなら、別のところにしなさいよ」

    サクラ「私も休憩して行こうっと」

    ヒナタ「あ、隣どうぞ」

    サクラ「ありがとう、私はあんみつでいいかなぁ」


    512: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:03:25 ID:aNvdE7vg

    テンテン「そだそだ、ねぇサクラ」

    サクラ「何?」

    テンテン「さっきまで話してたんだけどね」

    テンテン「ナルトとヒナタの喧嘩とか、すれちがったみたいな話知らない?」

    ヒナタ「もう、テンテン!」

    テンテン「あはは~やっぱ気になるっていうかぁ」

    サクラ「ん~二人とも仲良いからねぇ」

    サクラ「私も言い合ってる姿は見たことないかなぁ」

    テンテン「そっかぁ」


    514: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:11:06 ID:aNvdE7vg

    サクラ「あ、でも勘違いでヒナタが可愛かった話なら聞いたことあるわよ」

    テンテン「え?どういうこと?」

    サクラ「ナルトの彼女事件とでも言えばいいのかしら」

    ヒナタ「?………っ!?」

    ヒナタ「だ、ダメ、その話はダメだよ!」

    サクラ「うーん、どうしよっかなぁ」

    テンテン「ええ~聞きたい~」

    サクラ「だってさ、ヒナタ」

    ヒナタ「ダメったらダメ!」


    515: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:15:31 ID:aNvdE7vg

    テンテン「じゃあ、パフェ奢るから!」

    サクラ「よし乗った!」

    ヒナタ「ええっ!?」

    サクラ「いいじゃないの、別に嫌な話でもないし」

    ヒナタ「でも…… 恥ずかしいし」

    テンテン「ふふふ、気になる気になるぅ」

    ヒナタ「…テンテンは何か心配だし」

    サクラ「大丈夫よ、たぶん」

    ヒナタ「た、たぶんって…」

    サクラ「あれはね…」

    ヒナタ「か、勝手に話出さないでよぉ」


    516: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:20:34 ID:aNvdE7vg

    ~回想 病院~

    ナルト「うえー、やっぱ俺ってば病院って嫌いだってばよ」

    ヒナタ「お仕事ならしょうがないよ」

    サクラ「あら、ナルト」

    ナルト「サクラちゃん、頼んどいたやつ受け取りにきたってばよ」

    サクラ「ああ、なるほど」

    サクラ「火影候補にもなって、やってることは使いっ走りと変わらないわね」

    ナルト「うるへーやい」

    ヒナタ「ふふっ」


    517: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:24:35 ID:aNvdE7vg

    サクラ「ちょっと待ってて、持ってくるから」

    ナルト「おう、頼むってばよ」

    ヒナタ「行ってらっしゃい」

    サクラ「そこに居なさいよ?」テクテク

    ナルト「…サクラちゃん、白衣似合うよなぁ」

    ヒナタ「ナルトくん?」ジッ

    ナルト「あ、嫌、変な意味じゃなくな?」

    ヒナタ「へぇ」

    ヒナタ「メガネと白衣が好きなんだぁ」

    ナルト「い、いや、だから…」

    ???「あれ?そこにいるのはナルトくん?」

    ナルト「え?」


    518: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:28:34 ID:aNvdE7vg

    ???「久しぶりですね、ナルトくん」

    ナルト「え?あれ?誰だってばよ?」

    ???「もう、忘れちゃったんですか?」

    ナルト(忘れるも何も、こんな美人な姉ちゃん知らないってばよ)

    ヒナタ(誰?この人…?ナルトくんの何?)

    ???「お姉さんは悲しいですよ」

    ???「最初の頃はお仕事も手伝ってあげたのに」

    ナルト(ん?仕事?)

    ナルト「え?もしかして…」

    ???「やっと気付きましたか?」


    519: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:33:51 ID:aNvdE7vg

    ナルト「ああ、たぶんシ…」

    シ??「もう、最初から分かって下さいよ!」

    シ??「いやぁ、少し見ないうちに随分大人びちゃいましたね」

    シ??「見違えましたよ」

    ナルト「いや、それは俺の台詞だってばよ…」

    ヒナタ(え?何?この打ち解けた空気は…)

    ヒナタ(凄く仲良さそうだし…)

    シ??「今日はどんな用事なんです?」

    ナルト「あ、サクラちゃんから荷物を受け取りに…」

    ヒナタ(も、もしかして…ナルトくんが旅をして居た頃の彼女さん!?)


    520: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:38:31 ID:aNvdE7vg

    ヒナタ(そうだよね、あの自来也さまと一緒にいたんだから)

    ヒナタ(きっと、大人な人とも交流があって…)

    ヒナタ(それで、イロンナことを手取り足取り…)////

    ヒナタ(それじゃあ、今再会したことで…)

    ヒナタ(焼け木杭に火が……っ!?)

    ナルト「あれ?おーいヒナタ?」

    シ??「あら、あなたは…」


    521: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:42:14 ID:aNvdE7vg

    ヒナタ「はっ!?」

    ナルト「大丈夫か?」

    シ??「もしかして、ナルトくんの彼女ですか?」

    ナルト「え?あ、あの…」

    ヒナタ「そうです!!」ギュッ

    ナルト「うおっ!?」

    ヒナタ「私、ナルトくんの彼女ですから!これからデートしてきますから!」

    ヒナタ「…あなたが誰でも、ナルトくんは渡せません!」

    ナルト「いや、あの、ヒナタ?」

    シ??「何だか勘違いしてません?」

    ヒナタ「へ?勘違い?」

    ナルト「いや、まあ俺も最初は分からなかったけどさ」


    522: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:46:44 ID:aNvdE7vg

    ナルト「この人、シズネさんだってばよ」

    シズネ「ははは、ご無沙汰してます」

    ヒナタ「シズネ、さん?」

    ヒナタ「あれ?でもこんなに髪も長くなかったし、服も派手じゃ…」

    シズネ「ああ、髪は最近切っていないんですよ、時間無くって」

    シズネ「服は綱手さまに贈っていただいた物なので、私がいつも着ているようなものとは違いますね…」

    ナルト「いやぁ、随分雰囲気違うってばよ」

    シズネ「そうですか?イケてます?」

    ナルト「その台詞はイケてないけど…」

    シズネ「あら、そうですか?」


    523: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 17:52:39 ID:aNvdE7vg

    ヒナタ「…よ、良かったぁ」

    ナルト「ど、どうしたんだってばよ、さっきから」

    シズネ「…ああ、なるほど」

    ナルト「え?何が?」

    シズネ「簡単ですよ、私がナルト君を狙ってると思ったんじゃないですか?」

    シズネ「かなり馴れ馴れしく見えたでしょうし」

    ナルト「そうなのか?」

    ヒナタ「き、聞かないで……」////

    シズネ「いやぁ、私もまだまだ捨てたもんじゃないですねぇ」

    ヒナタ「ううっ…」


    524: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:15:51 ID:aNvdE7vg

    ~回想終了~

    テンテン「へぇ~?」ニマニマ

    ヒナタ「な、何?その顔は!」

    テンテン「べえっつにぃ~」

    テンテン「あのヒナタがナルトは渡せない、ねぇ」ニマニマ

    ヒナタ「だから、その顔やめてよ!」

    テンテン「うふふふ、これは美味しいネタを手に入れちゃった」

    ヒナタ「サクラ!」

    サクラ「パフェ美味し~い」パクパク

    ヒナタ「もう!いいでしょ?間違いくらいあるもん!」


    525: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:33:06 ID:aNvdE7vg

    ヒナタ「…」ツーン

    テンテン「ヒナタぁ、いい加減機嫌直してよ」

    ヒナタ「…どうせ、あの時の私は浮かれてましたよー」フン

    テンテン「いやいや、そりゃあ勘違いくらいあるよ」

    テンテン「付き合いたてだもんね」

    サクラ「そうそう、よくあるよくある」パクパク

    ヒナタ「…二人ともお付き合いしたことない癖に…」

    サクラ「ぶっ!!?」

    テンテン「ぐはっ!!?」

    サクラ「…ヒナタ、どぎつい事言うわね…」

    ヒナタ「知らなぁい」ツーン


    526: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:33:35 ID:aNvdE7vg

    テンテン(そっか、ナルトとヒナタの認識が違うのって)

    テンテン(ヒナタは言い合いなんてしないんだ)

    テンテン(こうやって拗ねちゃうタイプなんだね…)

    サクラ(ナルトがいる時はこんなにならなかったのに…)

    サクラ(嬉しはずかしの嬉しがないからね…)

    ヒナタ「…ふーん、だ…」

    テンテン「ああもう、悪かったってばぁ」

    番外編その1おわり


    527: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:36:37 ID:aNvdE7vg

    ~番外編その2~

    ハナビ「風影様、いい天気ですねー」

    我愛羅「…そうだな」

    ハナビ「時間もいいですし、何か食べに行きましょう」

    我愛羅「…ああ」

    ハナビ「木の葉に来るの久しぶりですし、ちゃんとお店ありますかね」

    我愛羅「…そうすぐには潰れないだろう」


    529: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:39:42 ID:aNvdE7vg

    ハナビ「何か食べたいものありますか?」

    我愛羅「…いや」

    ハナビ「それじゃあ、私が決めちゃいますね」

    ハナビ「何にしようかなぁ」キョロキョロ

    ハナビ「あ……」

    我愛羅「…ラーメン屋か」

    ハナビ「べ、別の所に…」

    我愛羅「…」

    我愛羅「…いや、決めた、あそこにしよう」

    ハナビ「風影様!?」


    530: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:43:37 ID:aNvdE7vg

    我愛羅「…お前とナルトの事はよく知っている」

    我愛羅「…あのラーメン屋も、連れてきてもらったことがあるんだろう?」

    ハナビ「…はい」

    我愛羅「…苦手意識を持つのはよくない」

    我愛羅「…お前にある思い出は大切にすべきだ」

    我愛羅「…すまない、知ったようなことを言った」

    ハナビ「…いえ、そうですよね」

    ハナビ「あそこ、ナルトさんオススメのラーメン屋さんなんです」

    ハナビ「食べに、行きましょうか」

    我愛羅「…ああ」


    531: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:46:58 ID:aNvdE7vg

    ~一楽~

    親父「いらっしゃい!って」

    ハナビ「お久しぶりです」

    親父「おめぇはナルトがよく連れてきた…」

    ハナビ「日向ハナビといいます」

    親父「なるほどなぁ、姉ちゃんによく似てやがる」

    親父「で?そっちの坊主は?」

    我愛羅「…我愛羅だ」

    ハナビ「風影様です」

    親父「は?風影?砂の?」

    ハナビ「はい」

    親父「…こりゃあたまげたなぁ」


    532: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:51:20 ID:aNvdE7vg

    親父「この店も、火影と風影が来たって宣伝になるなぁ」

    親父「ま、誰でも客にゃあ変わらねぇや、座んな」

    ハナビ「はい」

    我愛羅「…」

    親父「で?注文は?」

    ハナビ「えーっと、ナルトさんの食べていたものを…」

    親父「あー、火影スペシャルな」

    ハナビ「そんな名前なんですか?」

    親父「約束でな、火影になったら変えてやるってよ」

    親父「で?風影さんは?」

    我愛羅「…辛くないものを」

    親父「えらくアバウトだなぁ」


    533: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 18:55:19 ID:aNvdE7vg

    ハナビ「風影様にも同じものをお願いします」

    我愛羅「…それは」

    ハナビ「大丈夫です、辛くありません」

    親父「…面白いコンビだな、あんたたち」

    親父「ま、いいや、火影スペシャル二丁!」

    我愛羅「…ラーメンか」

    ハナビ「食べたことないんですか?」

    我愛羅「…昔、ナルトに誘われた」

    我愛羅「…時間が無かったから、食べてはいないが」

    ハナビ「じゃあ、私が初めてですね」

    我愛羅「…その言い方は、危険だ」

    ハナビ「…?そうですか?」


    534: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 19:00:33 ID:aNvdE7vg

    ~食後~

    ハナビ「美味しかったですねー」

    我愛羅「…悪くない」

    ハナビ「またまたぁ、結構ガツガツ食べていたじゃないですか」

    我愛羅「…」

    ハナビ「そういえば、どうして辛いものが嫌いなんですか?」

    ハナビ「砂の料理って、結構味付けが濃いものや、辛いもの多いと思いますけど」

    我愛羅「…理由はない」

    我愛羅「…あのピリピリするのが嫌いなんだ」

    ハナビ「へぇ、そうなんですか」

    我愛羅「…前に作ってもらったお前の料理は、結構好きだ」

    ハナビ「あー、ねえさまに教わって作ったやつですね」

    我愛羅「…今度、また作ってくれ」


    535: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 19:03:22 ID:aNvdE7vg

    ハナビ「そんなに気に入ってくれたんですか?」

    ハナビ「それなら、頑張っちゃいますよ!」

    我愛羅「…ああ、頼む」

    ハナビ「また、教えてもらいに行って来ましょう」

    我愛羅「…」

    我愛羅「…月が、綺麗だな」

    ハナビ「?ええ、まあ上ったばかりですが」

    我愛羅「…」

    ハナビ「…」

    我愛羅「…宿に戻る」

    ハナビ「え?え?どうして不機嫌になるんですか!?」

    番外編その2おわり


    536: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 19:06:23 ID:aNvdE7vg

    ~番外編その3~

    カンクロウ「…」ゴクッ

    カンクロウ「ふぅ、親父、もう一本くれ」

    親父「…飲み過ぎじゃねぇか?」

    カンクロウ「別にいいジャン」

    カンクロウ「呑まなきゃやってられねぇ」

    親父「…ま、いいけどよ」

    ???「…どうやら、荒れているようですね」

    カンクロウ「ああん?誰ジャン?」


    538: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/03(月) 19:11:45 ID:aNvdE7vg

    ???「はじめまして」

    ???「私は、エビスと申します」

    カンクロウ「エビス?」

    エビス「同席しても?」

    カンクロウ「ああ、別にいいジャン」

    エビス「失礼、とりあえずビールを」

    親父「あいよ」

    カンクロウ「で?そのエビスさんが何の用ジャン?」

    エビス「…おそらく、あなたが荒れているのと同じ理由ですよ」

    カンクロウ「あん?」

    エビス「…ズバリ、出番でしょう?」

    カンクロウ「…あんたもなのか?」


    543: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:14:45 ID:aoVimfS2

    エビス「ええ」

    エビス「私、こう見えてもエリート忍者で通っていまして」

    エビス「猿飛家御用達の、いわゆる家庭教師なのですが」

    エビス「本編では中盤以降完全に空気化」

    エビス「ペイン編で活躍するも、現在に至るまで全く出番がないのです」

    カンクロウ「…それは、オレも同情するレベルジャン」

    エビス「ありがとう」

    エビス「木の葉でこの悩みを打ち明けられるのはイルカ校長くらいでして」

    エビス「こういった機会に恵まれたことに感謝です」

    カンクロウ「あんたも随分苦労したジャン」

    カンクロウ「ま、ひとつぐいっとやってくれや」

    エビス「今日ばかりはお言葉に甘えましょう」


    544: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:20:06 ID:aoVimfS2

    ~一時間後~

    エビス「それでですねぇ、聞いて下さいよ、カンクロウさん」

    カンクロウ「おうおう、何でも言うジャン」

    エビス「私、本編ではないがしろにされていますがぁ」

    エビス「ひっく、二次創作では活躍出来ると思うんですよぉ」

    エビス「ナルトくんと関わりありますし、因縁があるとまで言われているんですからぁ」

    カンクロウ「だよなぁ」

    エビス「ええ、ええ、分かりますよ」

    エビス「正直私よりも、亡くなった月光ハヤテの方がカッコいいですとも」

    エビス「私を出すよりも、自来也様を出した方が人気もでますとも!」

    エビス「でもねぇ、せめてSSくらい、SSくらいはですねぇ!」

    カンクロウ「気持ちは分かるジャン」


    545: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:24:06 ID:aoVimfS2

    エビス「うっ、か、カンクロウさんはどうして出番が無いのですか?」

    カンクロウ「んー、まぁオレ、本編では結構活躍したジャン」

    カンクロウ「でも、拠点は砂だし」

    エビス「こちらにお知り合いは?」

    カンクロウ「キバとか、まあいるジャン」

    カンクロウ「でも最近、あいつ女で浮かれてるジャン」

    エビス「ああ、ありますよねぇ」

    エビス「好きな子が出来ると、途端に付き合いが悪くなること」

    カンクロウ「今日も姉貴の結婚準備で来ただけジャン」

    カンクロウ「…」

    エビス「どうされましたぁ?」


    546: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:27:10 ID:aoVimfS2

    カンクロウ「正直、オレは恋愛要素薄いジャン」

    カンクロウ「あのハチャメチャな姉貴も、無感情な我愛羅もなんだかんだあるのに」グイッ

    カンクロウ「オレだけ、こうやって飲み明かすしかないジャン」

    エビス「いい人は居ないんですか?」チビ

    カンクロウ「…いたら、こんなことしてないジャン」

    エビス「なるほど、至言ですねぇ」


    547: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:29:42 ID:aoVimfS2

    カンクロウ「…そろそろお開きにするジャン」

    カンクロウ「エビスさん、あんたも頑張ろうな」

    エビス「え、ええ、うぷ、お互い出番をいただけるように…」

    カンクロウ「親父、勘定」

    親父「へい」

    エビス「…また、こうして呑めるでしょうか」

    カンクロウ「…縁があれば、そうなるジャン?」

    エビス「ふはは、その通りですね」


    548: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:31:42 ID:aoVimfS2

    カンクロウ(…結局、今回も出番無かったジャン)

    カンクロウ(いや、まだまだ諦めたらダメジャン)

    カンクロウ(…次こそは、ちゃんとメインの奴らに絡んでやるジャン)

    カンクロウ(…ん?あれは…?)


    549: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:35:13 ID:aoVimfS2

    テンテン「…遅くなっちゃったね」

    キバ「悪い、時間見てなかった」

    テンテン「ううん、あたしも楽しかったし」

    テンテン「また誘ってね」

    キバ「へっ、オレでよけりゃあな」

    テンテン「…あははっ、キバだからいいんだよ?」

    キバ「え?それって…」

    テンテン「なーいしょ!」

    テンテン「じゃあ、あたしこっちだから」クルッ

    キバ「いや、送るから…」ギュッ

    テンテン「…あ、手…」

    キバ「わ、悪い」パッ

    テンテン「う、ううん、いいから」ギュッ


    550: バレルルーシュ ◆wjd7R.7O.A 2012/12/04(火) 13:37:57 ID:aoVimfS2

    テンテン「じ、じゃあちゃんと送ってね?」

    キバ「お、おう」

    テンテン「…暗いからって、変なことしたらダメだからね?」

    キバ「ば、し、しねぇよ!」

    テンテン「え?しないの?」

    キバ「いや、どうしたらいいんだよ、オレは!」

    テンテン「んー、分かんない」

    キバ「…はぁ」

    テンテン「さ、行こう?」

    キバ「へいへい、分かったよ」


    551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/04(火) 13:40:26 ID:aoVimfS2

    カンクロウ「…」コソッ

    カンクロウ(…へえ、あれがキバの…)

    カンクロウ(振り回されてっけど、楽しそうジャン…)

    カンクロウ(…オレ、こんな役回りばっかジャン)

    カンクロウ「…帰ろ、全部忘れるジャン」

    カンクロウ(…オレも、春が欲しいジャン…)

    番外編その3おわり


    552: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/04(火) 13:42:04 ID:aoVimfS2

    これで全部です。

    長々お付き合い下さり、ありがとうございました。


    553: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/04(火) 13:57:29 ID:/ur8YhA.

    乙!

    楽しかったよ!


    555: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/04(火) 17:15:12 ID:FrfUdIYg

    楽しかった
    まるで無限月詠の中のようだ


    引用元: ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」

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