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    ヘッドライン

    メルエム「今日は秋葉原に行くぞ」護衛団「は、仰せのままに!」

    13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:32:52.93 ID:5mEkTyXE0


    猫メイド「お帰りニャさいませ、ご主人様♪」

    ピトー「……………」イライラ

    メルエム「ふはは。 愉快だぞこいつら、ピトーの真似事をしている」

    ピトー「な、………、畏れながら申し上げます。 間違っても私は
        あのような媚び方は致しません」

    メルエム「? ではなぜこいつらは猫の耳を?」

    プフ「どうやらこの国ではポピュラーなアクセントのようですね。
       頭部に猫の耳を象ったバンドを装着する事で、主に異性に対して
       好意の感情を引き出させる手段のようです」

    メルエム「好意か」

    プフ「この地ではそれを『萌え』という言葉で表現するようで」

    メルエム「萌え……」

    猫メイド「にゃ~ん♪」

    メルエム「ふはは、萌え萌え」

    ユピー「俺も猫耳生やせば好かれるかな」メキメキ

    プフ「おやめなさい……気味が悪い」



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    16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:40:34.69 ID:5mEkTyXE0


    猫メイド「お待たせしました♪ オムライスになりま~す」

    メルエム「うむ」

    猫メイド「これに文字を書きまして~」ニュルル

    メルエム「ほう、己の血で食料に装飾を施すとは、褒めて遣わす」

    ピトー「畏れながら申し上げます。 それは血ではなくケチャ―――」


               バチィッ!!!


    メルエム「予を愚弄するか。 こういった嗜好くらい承知しておるわ」

    ピトー「…………………、大変失礼いたしました」ヒリヒリ


    18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:48:03.09 ID:5mEkTyXE0

    猫メイド「どうぞ召し上がれ♪」

    メルエム「うむ」モグモグ

    プフ「王、まずは私共が毒見を……」

              ペッ

    メルエム「不味いな、食うに値せぬ」

    猫メイド「え……」

    ピトー「畏れながら申し上げます。 オムライスで最も美味な部位はチキンライ―――」

              バチィ!!!

    メルエム「予を愚弄するか。 何事も順序というものがあるのだ」

    ピトー「大変失礼いたしました」ヒリヒリ

    ユピー「うめぇ」ガツガツ


    22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:52:09.99 ID:5mEkTyXE0

    猫メイド「ご、ご飯の部分は美味しいですニャ♪」

    ピトー「……」イライラ

    メルエム「……」モグモグ

    プフ「王、お味は」

            ペッ

    メルエム「同様だ、食うに値せぬわ」ギロッ

    猫メイド「も、申し訳ありませんニャ……」ビクビク

    メルエム「他を当たるぞ」スタスタ

    ピトー「王、このメス猫共を処理しないので?」

    メルエム「何を苛立っている、ピトー」

    ピトー「いえ……」


    26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:56:17.42 ID:5mEkTyXE0

    プフ「オーラはまるで感じないまでも、肉の質としては及第点では?」

    メルエム「プフ、我らの目的を申してみよ」

    プフ「はっ。 食料、主にヒトの採取と管理にございます」

    メルエム「目を凝らしてよーく見てみろ、こやつらを」

    プフ「は……」

    メルエム「頭部に猫耳を生やした人間がどこにいる」

    ピトー「畏れながら――――」

                 バチィ!!!

    メルエム「ゆくぞ」

    ピトー(まだ何も言ってないニャ……)


    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 12:59:59.02 ID:5mEkTyXE0

    女「うわっ、すっご……。 すみませーん!」

    メルエム「ん?」

    女「それ、セルのコスプレですよね!? 撮影させてもらってもいいですか?」

    メルエム「何だ此奴は?」

    プフ「俗に言う、カメラ小僧ですね。 この人間は雌のようですが……」

    メルエム「カメラ小僧?」

    プフ「この地には漫画やアニメの服装を好んで着込み、撮影を行ったりする
       嗜好が流通しているようですね」

    女「こっちのネコちゃんも可愛い~!!」キャッキャ

    ピトー「……」イライラ


    35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:04:11.34 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「コスプレとは何だ?」

    プフ「コスチュームプレイという和製英語です。 先ほど申し上げた通り、
       漫画やアニメのキャラに扮する行為でございます」

    ユピー「何でお前そんなに詳しいんだよ」

    プフ「王が要求する情報を速やかに提供してこその護衛軍です」

    女「この猫耳クオリティ高いなー、何時間かけて作ったんですか?」

    ピトー「触るニャ」

    メルエム「くだらんな。 付き合う道理もないわ」

    プフ「仰る通りで」

    女「あの、」

                  グシャ

    肉塊「」

    メルエム「ゆくぞ」


    36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:09:38.07 ID:5mEkTyXE0

    「うはっwwww あの猫耳少女テラカワユスwww」

    「男かな? 女かな? 自分的にはどっちでもウェルカムだけどwww」

    ピトー「………」イライラ

    メルエム「ふはは、好かれておるなピトー」

    ピトー「も、勿体無き御言葉……」

    プフ「王、こうも目立ってしまっては行動しにくいでしょう。
       ここは我々も衣服店で人間に擬態し――――」

                  バチィ!!!

    ピトー「え……」ヒリヒリ

    メルエム「プフ。 心して答えよ。 なぜ予が人間などに扮してコソコソと
         行動せねばならない?」

    プフ「大変失礼いたしました……」

    ピトー「ニャ、ニャんで今僕が……」


    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:13:53.90 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「この騒がしい店はなんだ」

    プフ「ゲーセンにございます、王」

    メルエム「ゲーセンとは何だ」

    プフ「アミューズメント施設の一種にございます。 ここでは様々な
       ゲームをプレイする事が可能で、若者を中心に多くの人間が集まる場所です」

    メルエム「うむ、都合が良い」

    ユピー「王。 さっそく美味そうなのがあちらに」

    メルエム「? 奴らはなぜ棒を振り回している?」

    プフ「あれは『太鼓の達人』というゲームでして、ああやって鉢と呼ばれる棒で
       本当に太鼓を叩いている感覚を得られるゲームです」

    ユピー「詳しすぎねえかお前」


    42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:16:55.80 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「お、王……」オドオド

    メルエム「どうした?」

    ピトー「先ほど処理した女からこのような物を……」スッ

    メルエム「何だこれは?」

    プフ「スマートフォンと呼ばれる携帯端末です。 今はこれが主流ですね」

    メルエム「使えるのか」

    プフ「王には必要のない物かと……」

    メルエム「……」ギロッ

    ピトー(うっ……)ギクッ


    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:19:09.98 ID:5mEkTyXE0

    プフ「しかしながら、王」

    メルエム「?」

    プフ「我々に使わせていただけるのであれば、護衛軍同士での連絡が容易になり何かと便利です」

    メルエム「ほう」

    ピトー「……」

    メルエム「ピトー」

    ピトー「はっ」

    メルエム「褒めて遣わす、おぬしらで好きに使え」

    ピトー「!」パァァッ

    ピトー「も、勿体無き御言葉……!!」


    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:22:53.15 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「我らも『太鼓の達人』をするぞ」

    ピトー「こ、このようなゲームでお戯れにな―――」

    メルエム「ん?」

    ピトー「王の仰せのままに……」

    プフ「畏れながらも王、プレイ方法はご存知で?」

    メルエム「こうすれば良いのだろう?」

              パッ

    女子高生「あっ! ちょっと何勝手に横取りして―――」

              ブンッ!!!!  グチャァ

    女子高生「」

    メルエム「くっく。 太鼓はおぬしだ、痴愚生物めが」


    52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:26:31.43 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「素晴らしい」パチパチ

    プフ「『フルコンボだドン!』です、王」パチパチ

    メルエム「愉しむには値せんな。 ユピー、肉を回収しておけ」

    ユピー「はっ」ガツガツ

    メルエム「あれは何だ」

    プフ「はっ。 『プリクラ』にございます」

    ピトー「どうやらシールとして使用出来る写真を撮影出来るみたいですね」

    メルエム「なるほど、理解した」

    ピトー(ほっ……)


    54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:30:06.15 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「我らも撮影するぞ」

    プフ「? と、言いますと?」

    メルエム「宮殿に我らの写真を貼り巡らせ、我らの存在を誇示するのだ」

    ピトー「素晴らしい発想にございます」

    メルエム「で、手順は」

    プフ「まずはこの筐体の中へ潜入しまして……、王、お手を」

    メルエム「うむ」スッ

    ピトー(この店うるさすぎて敵わんニャ……)

    ユピー「いてっ」ゴツッ

    メルエム「どうしたユピー」

    ユピー「申し訳ありません。 何分、この箱が小さくて……」


    56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:33:20.44 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「全員、潜入したな」

    プフ「滞りなく」

    メルエム「………。 何も始まらんではないか」

    ピトー「……」

    メルエム「何故だ、ピトー」

    ピトー「えっ(な、何で僕に振るんだニャ~)」

    メルエム「心して答えよ」

    ピトー「…………。 ……、………こ、硬貨を」

    メルエム「?」

    ピトー「金を投入しなければならないのだと考えられます」


    58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:36:43.44 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「? 何故、予がこのような機械に金品を授けねばならん?」

    ピトー「仰る通りでございます」

    ユピー「王、その辺でうろちょろしてたガキからこいつを奪って参りました」

    メルエム「財布か」

    プフ「なるほど、カツアゲですね。 かつてのゲーセンでは日常茶飯事的に
       行われていた恐喝行為。 ユピー、お手柄ですよ」

    メルエム「褒めて遣わす。 これで撮影ができる」

    ピトー「………」シュン

    『フレームを選択してね!』

    メルエム「! 何者だ?」キョロキョロ


    60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:39:49.68 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王、ご心配なく。 これは機械音声にございます」

    メルエム「何?」

    プフ「この機械の指示に従って、我々は撮影の手順を踏む次第でして」

    メルエム「不愉快極まりない。 何故予が機械の命令などに従わなければならんのだ」イライラ

    ピトー(や、ヤバいニャ。 この流れだと多分また僕が……)

    『フレームを選択―――』

    ピトー「お、王! 写真のフレームをご選択ください!」アセアセ

    メルエム「う、うむ。 急に大声を出すな」

    ピトー(僕が指示していけば……)


    64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:42:53.47 ID:5mEkTyXE0

    ピトー(次は……次はどうすれば……)

    『付属のペンで落書きを―――』

    ピトー「黙れ!!!」

    メルエム「!!?」ビクッ

    プフ「ピトー、一体どうし―――」

    ピトー(付属の……ペン? そうか、これで装飾を)

    『付属のペンで―――』

    ピトー「王! このペンにて画面にお好きな言葉をお書きください!」

    王「承知した。 それにしてもおぬし、汗だくだぞ」


    68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:46:29.69 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王、どのように?」

    メルエム「宮殿の住所を書くぞ」

    ピトー「は?」

    メルエム「この店にもこの写真をばら撒き、我らの宮殿の所在を報せるのだ」

    プフ「王、我々如きでは王の聡明たる御考えが見通せませぬ」

    メルエム「見え透いた話だろうが。 そうすることで食料を集められる。
         こうして予の手を煩う事なくな」

    プフ「素晴らしき発案にございます」

    メルエム「………。 これでいいだろう」

    『それじゃ、撮影―――』

    ピトー「撮影開始まで三、二、一!!」


    72: >>70 僕と言ってるシーンもあったもんで。 すまんな 2011/09/21(水) 13:50:07.00 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「ふふ」

            パシャ

    メルエム「撮影完了だな」

    プフ「そのようで」

    メルエム「写真はどこだ」

    ピトー「あ、出てきました」スッ

    メルエム「……、まぁこんなものだろう」

    ユピー「おいちょっと待て、俺がフレームに全く収まってねえよ」

    プフ「あなたの体格に問題がある、ただそれだけの事……」


    78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:53:04.91 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「時にプフよ」

    プフ「はっ」

    メルエム「ここはどこだ。 改めて答えてみせよ」

    プフ「はっ。 東京、秋葉原にございます」

    メルエム「そうだ」

    プフ「……?」

    メルエム「このような戯れ、秋葉原ではなくとも可能だろうが」

    プフ「仰る通りでございます」

    メルエム「秋葉原特有の名所などは存在せぬのか」


    81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 13:56:01.81 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「畏れながら申し上げます」

    メルエム「何だ」

    ユピー「さっき拾ったこのスマートフォンで容易に検索が可能です」

    メルエム「ほう。 やってみせよ」

    ユピー「はっ」スッ スッ

    メルエム「………」

    ユピー「………どうやって動かすんだこれ?」

             バチィ!!!

    メルエム「話にならぬわ」

    ユピー「申し訳ございませぬ……」

    ピトー(完っっ全に油断してたニャ……)ヒリヒリ


    84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:00:02.05 ID:5mEkTyXE0

    プフ「秋葉原UDXなどはいかがでしょう?」

    メルエム「もっとわかりやすい場所は無いのか」

    プフ「………、いわゆる、オタク系ショップなどはいかがでございましょう?」

    メルエム「ほう? どのような商店なのだ?」

    プフ「ゲームやアニメグッズは当然として、同人誌が取り揃えられているのが特徴です」

    メルエム「同人誌……?」

    プフ「実際に確認された方が早道になりましょう」

    メルエム「ふん、では向かうぞ。 案内いたせ」

    プフ「はっ。 ではまず『とらのあな』へ……」

    ユピー「お前、秋葉原に来た事あんのか?」


    89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:04:40.09 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王。 ここが『とらのあな』です」

    メルエム「………ッ!!」

    ピトー「うぎっ………」

    ユピー「くせぇ!!」

    メルエム「耐え難い異臭だ。 ここはモルグか!?」

    プフ「恐らく『オタク』という種族が放つ独特の異臭かと……」

    メルエム「この匂いをどうにかしろ」

    プフ「仰せのままに………。 『麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)』」ブワァ

    ユピー「?」

    ピトー「これは……」


    92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:07:32.87 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「………おお。 異臭が幾分か紛れたわ」

    プフ「それは宜しゅうございました」

    ピトー「プフの能力ってそんな効果あったかニャ?」

    プフ「王のためなら念能力の改竄など容易……、ただそれだけの事」

    メルエム「ふむ……」キョロキョロ

    プフ「いかがいたしましょう」

    メルエム「何だこの薄い本は?」

    プフ「それこそが同人誌にございます」

    メルエム「ふはは、何だこれは。 雌の人間が蟲に襲われておるわ」


    94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:10:28.49 ID:5mEkTyXE0

    プフ「同人誌は個人の自費出版で販売される書籍の事を指します」

    メルエム「なぜこのような肉欲めいた表紙ばかりなんだ?」

    プフ「それが、人間の性にございます故……」

    ユピー「……あれ?」

    ピトー「?」

    ユピー「おいピトー。 これお前の本じゃねえか?」サッ

    ピトー「!?」

    メルエム「ふはは、どうもピトーは人間に好かれる体質を持っているようだな」

    ピトー(何の冗談ニャこれは……)


    97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:13:50.21 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「しかしこの本、ピトーの名が出ておらんな」

    ピトー「た、たまたま似ているだけかと……」

    メルエム「よく目を凝らしてみよ、ピトー。 この店内を」

    ピトー「?」キョロキョロ

    メルエム「おぬしのその猫耳、人間にとっては萌え要素の一つに過ぎんようだぞ」

    ピトー「……………」

    プフ「猫耳は極めてメジャーなステータスですからね」

    ユピー「じゃあ何で俺は生やしちゃダメなんだ?」

    プフ「己の顔と相談してごらんなさい」


    100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:17:17.36 ID:5mEkTyXE0

    店員「あの……」

    プフ「王の御前です、頭を下げなさい」

    店員「は? あ、いえ……その」

    ユピー「王、こいつも処理しますか?」

    メルエム「待て。 ……良い、申してみよ」

    店員「(何だこいつ……) レイヤーの方ですよね?」

    メルエム「レイヤーとは何だ」

    プフ「コスプレイヤーの略称にございます。 どうやらこの人間、
       我々をコスプレイヤーと勘違いしている模様で」

    メルエム「承知した。 それで、何用だ」


    101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:21:10.65 ID:5mEkTyXE0

    店員「あ、いえ……レイヤーは今の時期だと国際展示場に行ってる人がほとんどだから、
       つい………」

    メルエム「国際展示場?」

    プフ「あ………」

    メルエム「どうしたプフ」

    プフ「王。 現在日本は『盆』の時期に差し掛かっております」

    メルエム「それが何だ」

    プフ「この時期ですと、東京ビッグサイトで催し物が開催されているかと……」

    メルエム「催し物」

    プフ「『コミックマーケット』、と呼ばれる即売会です」


    104: コミケも秋葉原も行った事ないのに何でこんな 2011/09/21(水) 14:25:39.84 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王、ここが東京ビッグサイトでございます」

    メルエム「何だこの人間の数は。 この国も『選別』を行っているのか」

    プフ「先ほど申し上げました『オタク』が密集していまして、
       先のような同人誌やグッズ、撮影会などを主に行っているイベントです」

    ユピー「すげえ数だな」

    ピトー「嫌な予感しかしニャいニャ」

    プフ「王、これだけの数の肉を貯蓄出来れば食料の案件に関しては解決するかと」

    メルエム「急くな、もう少し様子を見る。 ゆくぞ」

    プフ「はっ」

    ピトー(気が進まニャいニャ~……)


    114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:30:24.75 ID:5mEkTyXE0

    「すみませーん」

    メルエム「ん?」

    「あの、撮影いいですか?」

    メルエム「またか……」

    プフ「王、無視して参りましょう」

    メルエム「構わん」

    ピトー「!」

    プフ「は、しかし……」

    メルエム「撮らせておけばいい。 後に撮影者は恐れ慄くであろう、
         安易に予を撮影した己の愚かさを痛感しながらな……くっく」


    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:34:07.03 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王。 空を飛んで会場内へ参りましょう。
        これではいつまで経っても中に入れません」

    メルエム「いいだろう。 プフ」

    プフ「はっ。 お手を、王」バッサァ

            ザワ…… ザワ……

    ユピー「? 何か視線がよりこっちに向かって来てねえか?」

    プフ「放っておきなさい。 羽根を生やす程度で騒ぐ生物など」

    ユピー「それもそうだな」メキメキ…

    ピトー「では、」

    「あ、待って!!」


    119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:37:02.44 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「ニャ?」

    「可愛い~! 撮影してもいいですか?」

    「クオリティ高けぇ……、尻尾とかどうなってんのこれ」

    ピトー「ニャ、ニャ……」

    ユピー「あーあ、俺は先行くからな。 勝手に人間殺すなよ」バシュ

    ピトー「ちょ……ユピー!」

    「あ、このパケの女の子のポーズお願いしていいですか?」

    ピトー「う~、鬱陶しいニャ~!!」

    「ニャ~だって、可愛い~!!」

    ピトー「うにゃ……」ゲンナリ


    122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:40:33.37 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「そろそろ引き上げるぞ。 充分に堪能した」

    プフ「はっ」

    ユピー「どいつもこいつも不味そうな奴ばかりでしたね」

    メルエム「食うには値せん……が、」

    プフ「?」

    メルエム「なかなかの収穫を得たぞ」

    プフ「は、……」

    メルエム「? ピトーはどこだ?」

    プフ「『円』で探知します」ブォン


    124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:42:40.06 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「お?」

             ヒィィィィィ!!! ギャァァァァァ!!!

    メルエム「何事だこれは」

    プフ「しまった……。 私とした事が」

    メルエム「もしやおぬしの円で、」

    プフ「常人に私のオーラは耐えられなかったようで……」

    ユピー「おもしれえ、みんな禿げ散らかしてやがる」ゲラゲラ

    メルエム「良い、不問だ。 これで視界を確保出来る」

    プフ「ありがたき御言葉……」


    125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:46:11.78 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「王、あちらにピトー……だよな、あれ」

    プフ「おやおや、これはまた……」

    ピトー「ニャ~………」

    メルエム「ピトー。 その服装はどういった趣向だ」

    ピトー「畏れながら申し上げます、私が聞きたいくらいです」

    ユピー「何だその棒切れ」

    ピトー「ニャんかのアニメに使われてる武器らしいニャ……」

    プフ「そのスカートは?」

    ピトー「これ履かないと満足してくれニャい人間がいて……」


    130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:50:59.17 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「ふ、なかなか愉快だぞピトーよ」

    ピトー「左様でございますか? ならばこのまま着用する次第にございます」

    メルエム「うむ、苦しゅうない」

    プフ「王、次はどのように」

    メルエム「そろそろ秋葉原に戻るぞ」

    プフ「はっ」

    メルエム「腹が空いたわ。 馳走を用意せい」

    ピトー「しかしこの界隈の人間では……」

    メルエム「先の店のような場所で構わん」

    ピトー「え……(この格好で?)」


    132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:53:14.01 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「ピトー、プフ、ユピー」

    護衛軍「はっ」

    メルエム「肉を用意せよ」

    プフ「? ここら一帯の……人間ですか?」

    メルエム「左様だ。 二度も言わすなよ」

    ユピー「仰せのままに……」

             サササッ

    メルエム(確かにここらの人間ではまるで舌が受け付けぬ)

    メルエム(しかし……)


    134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:56:20.35 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「長らくお待たせしました、王」

    プフ「実にスムーズに収穫出来ました」

    ユピー「ピトーを餌にして路地裏連れてったら人間のバカ共、
        隙だらけだったもんで」

    メルエム「騒ぎを起こす事もなく用意出来たわけか」

    ピトー「……左様で」ハァ

    メルエム「褒めて遣わす。 どこでもいい、先のような店へ案内いたせ」

    プフ「この肉はいかがしますか?」

    メルエム「肉団子に加工しておけ、丁寧にな」


    135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 14:59:26.81 ID:5mEkTyXE0

    「お帰りなさいませ~ご主人様♪」

    メルエム「? この人間、猫耳を着用しておらぬではないか」

    プフ「ここはシンプルなメイド喫茶故、そのような嗜好は無いものかと」

    メルエム「調子が出んな、着用を義務付けさせろ」

    プフ「御意。 猫耳バンドならここに」ズラッ

    ユピー「何で持ってるんだ」

    プフ「女、これを着用なさい」

    「は? あ、いや、当店はそのようなサービスは……」

    プフ「二度は言いません。 これを着用なさい、報酬は弾みますよ」


    138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:02:55.83 ID:5mEkTyXE0

    「は、はい………。 これでいいですか?」ガタガタ

    メルエム「上出来だ」

    ピトー「(あんな紛い物の猫耳なんかで、どうして人間は興奮出来―――)」ブツブツ

                バチィ!!!

    メルエム「物を申すなら明確に申せ、ピトーよ」

    ピトー「大変失礼いたしました」ヒリヒリ

    メルエム「女。 これを使って馳走を用意せよ」ドカッ

    「? 何ですかこれ……、お肉?」

    メルエム「好きなように調理する事を許す。 速やかにな」


    145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:14:48.74 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王は味付けをした肉をご所望で?」

    メルエム「効率の問題だ。 良い味付けの肉を味わう事で気持ちが高揚し、
         味の濃い『例の肉』を喰らわずとも腹が満たされるかもしれん。
         それが可能になればレア物の肉を無駄に消費する事も無くなる」

    プフ「なるほど」

    「お、お待たせしました~……」

    メルエム「うむ。 ……何だこれは」

    「カレーでございます、ご主人様」

    メルエム「カレー……時に女」

    「は、はい」

    メルエム「なぜ予をご主人様と呼ぶ? いつおぬしが予に仕えた?」


    147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:18:36.15 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王、今更その疑問ですか」

             バチィ!!!

    メルエム「言葉の選択を誤るなよ、プフ」

    プフ「大変失礼いたしました」

    ピトー「プフ、余計な事を言うニャ」ヒリヒリ

    プフ「王、客を全て主人として扱う、それがメイドカフェの特徴にございます」

    メルエム「ふん……つまりはままごとであろうが」

    「さ、冷めない内に召し上がれ……♪」

    メルエム「これのどこに予が差し出した肉を使用している?」

    「こ、このお肉がそうですご主人様。 (かなり調理しにくかったけど何のお肉だろ……)」


    149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:21:41.05 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「王、一応毒味を―――」

    ピトー「……」ギロッ

    ユピー「―――する必要はないか」

    メルエム「では頂くぞ」パクッ

    「お味の方はいかがですか? ご主人様♪」

    メルエム「……」モキュモキュ

    プフ(王のご期待に添えられなかった時点で少なくともこの女は即、死に至るでしょうが……)

    メルエム「……ピトーよ」

    ピトー「はっ」

    メルエム「食してみよ」


    152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:24:44.72 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「よ、よろしいので?」

           バチィ!!!

    メルエム「二度も言わすなと申したはずだ」

    ピトー「では、御言葉に甘えさせていただく次第でございます」

    プフ(お、王自らがご使用なされたスプーンをォォォォォォォ!!!!?
       ぴ、ピトー………くっ!!!!)ギリリ

    ピトー「んニャ」パクッ

    「(可愛い……)」

    ピトー「………王、これは」

    メルエム「おぬしの意見を聞かせてみよ」


    156: >>154ホンマや じゃあ21巻に誤植があるでぇ 2011/09/21(水) 15:30:23.00 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「レア物の肉……とまでは行かずも、口の中でほどよく解ける繊維。
        そこから溢れ出す肉汁は言葉では言い表せられない濃厚な旨みが凝縮されている……」

    メルエム「くっく。 そうだろうが」

    ユピー「美味いのか?」

    メルエム「残りの二人も食してみよ」

    ユピー「は―――」

    プフ「はっ!!!! 我が王ォ!! 歓んで!!!」

    ユピー「うるせえな……」

    プフ「そ、その前に王、こちらのスプーンでもう一度お召し上がりください」


    158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:34:01.88 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「お、いけるぜこれ」モグモグ

    メルエム「……うむ、やはり余の舌がどうかしているという訳ではなさそうだ」

    プフ「では王、私も」

    メルエム「ほれ」スッ

    プフ「おおお………」プルプル

    ユピー「何でスプーン見て泣いてんだ? メシに集中しろよ」

    プフ「我が王に最大の感謝を敬意を込めて、いただきます……」パクッ

    「お……美味しかったですか? ご主人様」

    メルエム「褒めて遣わす」

    「ありがとうございますぅ、ご主人様♪」


    160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:37:27.10 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「しかし女」

    「は、はひ」

    メルエム「このカレーに使用した肉の量と、余が差し出した肉の量に差がありすぎる。
         まだ全てを使いきってないな?」

    「あ、他にも沢山の、愛情をたっぷり込めたお料理を作ってます♪」

    メルエム「ほう、余が命ずる前に用意しておったか。 気が利くな」

    (これじゃご主人様というより王様だよ……)

    ピトー「王」

    メルエム「うむ、我らのやるべき事が明確になってきたわ」


    165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:41:26.77 ID:5mEkTyXE0

    プフ「ごっぱぁ」バシャ

    ピトー「うニャ!!?」

    メルエム「どうしたプフ。 口に合わぬか」

    プフ「口に……合わない? そんな、滅相もございませぬ……!!」プルプル

    メルエム「……涙を流す程美味であるという事もないだろう」

    プフ「いえ、極上の美味しさ!! この上なき味のオーケストラ……!!」

    メルエム「満場一致だな」

    ピトー「そのようで」

    メルエム「他の馳走も持って参れ」


    167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:45:01.39 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「………」

    ユピー「うー、食った食った」ゲェプ

    ピトー「王、御気分は」

    メルエム「満たされた。 肉の質そのものより、『味』を重視して
         愉しむ食事方法が存在したとはな」

    ピトー「それは何よりにございます」

    プフ「」

    ユピー「おいプフ。 ……こいつイッちまってる」

    メルエム「おぬしら、肉の調理は出来るのか?」

    ピトー「畏れながら申し上げます。 元より我等に肉の調理など必要ないので……」


    168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:49:09.99 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「おぬしらにそのような真似は出来ぬ、と」

    ユピー「必要であれば習得致しますが」

    メルエム「そこまで時間をかける必要もなかろう。 ……プフ」

    プフ「……、はっ、あ、も、申し訳ございませぬ!! 王の御前で……」

    メルエム「良い、不問だ。 それより、人間を蟻に変える技術の確立は出来ておるのか」

    プフ「滞りなく。 この後、宮殿へ帰り最終調整を行えば……」

    メルエム「うむ。 ではプフよ。 この秋葉原に存在するメイドを全員攫え」

    「え?」

    プフ「は……、と言いますと」

    メルエム「おぬしの催眠と分身の能力を使えば容易であろうが」


    171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:53:07.76 ID:5mEkTyXE0

    プフ「仰せのままに」スッ

    「え? え? ひっ――――」

              ドサッ

    ピトー「王、これは?」

    メルエム「秋葉原に点在するメイドを余の給仕係に就かせる。
         人肉をかのように調理出来る貴重な存在だ」

    ピトー「それでメイドを全員蟻に変えて……」

    ユピー「畏れながら、それならコックでも良いのでは?」

    ピトー「あ―――、」

                バチィ!!!


    174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 15:56:41.52 ID:5mEkTyXE0

    プフ「お、王……」フラフラ

    メルエム「どうしたプフ……の分身」

    プフ「申し訳ございません、この街には予想以上にメイドが多く……」

    メルエム「分身を使えば問題ないだろう?」

    プフ「しかしある程度力は下がります故。 ……失礼ながら王、まさかこのメイドを」

    メルエム「おぬしの分身で宮殿まで運び出せ」

    プフ「か、重ねて申し上げますが、ここから宮殿までの距離がハンパでは―――」

    ピトー(また口答えを……)

    メルエム「…………」

    ピトー(あれ?)


    176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:00:01.66 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「プフよ」

    プフ「はっ」

    メルエム「……無理を承知で頼んでいるのだ」

    プフ「!? お、王が私のようなものに『頼む』など、恐れ多き事です!!」

    メルエム「それでも、だ。 プフよ」

    プフ「は……」ハァ… ハァ…

    メルエム「頼りにしているぞ」

    プフ「はぁっう」ビクンビクン

    メルエム「行け」


    179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:03:10.18 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「嬉々として飛んでいったな、プフの野郎」

    ピトー「……」

    メルエム「どうしたピトー」

    ピトー「いえ、思わずまた王に叱咤を食らうのでは、と思い―――」

               バチィ!!!

    メルエム「こうか?」

    ピトー「……光栄であります、我が王」ヒリヒリ

    メルエム「よし、我らも準備を進めるぞ」

    ユピー「?」

    メルエム「おぬしらも見ただろう、あのコミケとやらを」


    180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:06:38.56 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「はっ。 しかとこの目に」

    メルエム「コスプレ、と言ったか。 今もおぬしが実行しているそれだ」

    ピトー「……はっ」モジモジ

    メルエム「気に入った」

    ピトー「はっ。 ………、は?」

    メルエム「面白い趣向だ。 より広い会場を用意し、キャラに扮し、
         それに成り切る。 ピトーよ、おぬしも人間どもを虜にしておっただろうが」

    ピトー「それは……」

    メルエム「『支配』とは、恐怖と力で成るものだと思っていたが、そうでもないらしい」

    ピトー「お、王?」


    185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:11:35.86 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「機は熟した」

    ピトー「王、畏れながら――――」

    メルエム「プリクラによる告知も済み、メイドカフェの女を集める事で
         食事の問題も解決。 そして我らの容姿を利用すれば」

    ピトー「お、王」

    メルエム「成る。 東ゴルトー共和国の宮殿でコミケを開くぞ」

    ピトー「oh…」

    ユピー「畏れながら申し上げますが、自分には話が見えてまいりませぬ」

    メルエム「心して聞け」

    ユピー「はっ」


    189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:15:30.56 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「コミケの力は凄まじいものがあった。 それは認めねばなるまい」

    ユピー「仰る通りで」

    メルエム「血も流さず争いも産まず、力も振るわず……しかしあの場にいた
         人間どもはある種、統一されていた」

    ピトー「誰が言うでもなく生まれていた、あの行列などが例ですね」

    メルエム「左様だ」

    ピトー(あれは入手困難な抱き枕だか何だかを手に入れるための行列らしいけど……)

    メルエム「それが平和、とは言い切らん。 しかし今後を見据えれば
         実に効率的な『征服』になりうる」

    ユピー「なるほど(全然わからん)」


    191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:19:50.46 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「『力』ではなく、『趣味嗜好』で人類を統一する。
         最初は東ゴルトーだが、範囲も徐々に増やしていく」

    ピトー「そ、それで」

    メルエム「事実、我らのコスプレ力は本場であるこの地から見ても
         脅威であっただろうが。 ピトー、おぬしがいい例だ」

    ピトー「……」

    メルエム「我らは生を享けた時点で優れていたのだ、コスプレという点において!」

    ピトー「畏れながら申し上げ―――、」

                  バチィ!!!!

    ピトー「………ッ! いや、それでも!! 死罪を覚悟で申し上げます!!」

    メルエム「……ほう」


    195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:24:02.25 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王、今一度御考えを改めてみてはいかがでしょうか?
        我らが人間より優れている点は、何もコスプレだけではございませぬ」

    メルエム「申してみよ」

    ピトー「『全て』でございます。 我らは知識も、力も、統率力も、
        あらゆる点において人類より優れた種」

    メルエム「……」

    ピトー「何も統一の出発点を人間に合わせる必要はないかと……」

    メルエム「うむ、理解出来る」

    ピトー「王……!」

    メルエム「だがそれをコスプレをしているおぬしに言われてもな」

    ピトー「」


    198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:26:44.56 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「それに、ピトーよ」

    ピトー「はっ」

    メルエム「例えば今日、余は人間が当たり前のように知っている事を知らなかった」

    ピトー「そ、それは……」

    メルエム「この時点で余は、人間との知識の差がかけ離れているということだ」

    ユピー「俺もスマートフォンの動かし方知らなかったしな」

    ピトー「黙ってろ」

    メルエム「しかしそれが何だ? そんな差など、後から追い越してしまえばいい」

    ピトー「……」


    201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:31:36.61 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「まずは有利な点から攻めていく。 これは世界の統一において定石であろう」

    ピトー「しかしそれがコスプレという辺りが、その……」

    メルエム「冷静に事を考えてみよ、ピトー。 我らは何もせずとも良いのだ」

    ピトー「……」

    メルエム「生まれながらのレイヤー、それが『キメラ=アント』」

    ユピー「流石は王。 我らの種の本質を見極めなさってらっしゃる」

    ピトー(ええー……)

    メルエム「納得いかぬか?」

    ピトー「……いえ、」


    203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:35:44.48 ID:5mEkTyXE0


                バチィ!!!

    ピトー「え……?」ヒリヒリ

    メルエム「……余を慮っての気遣いか?」

    ピトー「……ッ!」ドクン

    メルエム「納得いかぬのだろう?」

    ピトー「……はい」

    メルエム「申してみよ」

    ピトー(いやさっき言った……、いや、王こそ絶対。 王こそ我らの道標……)

    ユピー「プフの奴遅いな」


    204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:38:28.35 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「……理性では分かっていても、本能が受け付けないのでございます」

    メルエム「ほう」

    ピトー「我らが生を享け、そして成し遂げなければならない事がコスプレとは、私にはどうしても……」

    メルエム「……余を疑っておるのだな」

    ピトー「……………死罪は覚悟の上」

    メルエム「………」

    ピトー「………」

    メルエム「……良い、不問だ」

    ピトー「お、王……?」


    206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:42:19.44 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「余が王である故、おぬしは永遠に余に付き従っていもらう」

    ピトー「はっ、もちろんであります」

    メルエム「しかし、余の意見に同意するのは……今でなくとも良い」

    ユピー「しかし王、それでは統率形態に乱れが生じます」

    メルエム「それも余が補えば済む話だろうが」

    ユピー「はっ、失礼いたしました」

    メルエム「コスプレによる統一……。 今は理解出来ぬとも、いずれ分かる日が来よう」

    ピトー「王……」

    メルエム「せめてそれまで、余の下で働いてはくれぬか」

    ピトー「お、おおお………」ウルウル


    210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:45:42.61 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「余は必ず、おぬしらも、人類も、全てを掌握してみせる!」グッ

    ピトー「はいっ、我が王……!」

    メルエム「誇示してやるのだ、この星に。 我らキメラ=アントの存在を」

    ピトー「はいっ、我が王……!!」

    メルエム「コミケと、コスプレと、メイドでな」

    ピトー「はいっ、我が王!!! 歓んで!!!」ポロポロ

    ユピー(ピトーも所詮は蟻だな)

    メルエム「さあ、忙しくなってくるぞ。 ピトー、おぬしは同人誌作家を
         余すことなく攫ってこい」

    ピトー「はっ!!」バシュッ


    213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:49:46.51 ID:5mEkTyXE0

    ユピー(俺はメシが食えて、王の傍にいられればそれでいい)

    メルエム「そしてユピーよ」

    ユピー「はっ」

    メルエム「昨今、オタク業界を賑わせているアニメ、ゲーム、その他あらゆる
         ジャンルを隅々まで調査せよ」

    ユピー「そ、それは」

    メルエム「兵隊蟻を生産する際のモデルとして参考にする」

    ユピー「はっ、我が王。 仰せのままに」ダッ

    メルエム「同人作家には我らをモチーフにした同人誌を書かせ、
         まずはこの地のコミケに紛れ込ませるのだ……。
         その地道な行為が、後に響いてくる」


    215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 16:54:19.96 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「そこから各メディアへと徐々に発展させ、人間の愚鈍な脳に
         刷り込むように認識させるのだ。 我らを」

    メルエム「時間はかかるだろうな。 一年……いや、一〇年以上は掛かろう」

    メルエム「しかし年月など我らにとっては障害にすら値せんわ」

    客「さーて、今日はここでメシ……ってうわああああ!!?」

    メルエム「丁度いい、おぬし、覚えておけ。 我らキメラ=アントが
         世に進出する瞬間を、戦慄しながらな! ふははははは!!」

                 グシャァ!!!

    客「」

    メルエム「ん、いかん。 癖で処理してしまったか」


    220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:00:04.33 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王。 滞りなく、ひとまず日本在住の同人作家を全てプフの分身に運ばせておきました」

    メルエム「御苦労。 よく作家の居場所を掴めたな?」

    ピトー「恥ずかしながら、この格好ですと何かとその手の情報屋が釣れまして」

    メルエム「ふはは、愉快だぞピトー。 早速コスプレという概念を利用しているではないか。
         まぁ事実、余の目から見てもおぬしのそれは似合っているしな」

    ピトー「も、勿体無き御言葉……///」

    ユピー「お待たせいたしました」

    メルエム「首尾はどうだ」

    ユピー「日本の二次ジャンルは何ぶん幅が広すぎまして……。
        プフの分身に調査を引き継ぎました」

    メルエム「結構」


    223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:04:24.70 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「……ところでそのプフはどうしている」

    ユピー「私が会ったのは分身でしたが、死にかけてました」

    ピトー「小休止を挟みますか?」

    メルエム「不要だ。 プフは必ずやり遂げる」

    ユピー「ひとまずこれに目を通していただければ……」ズラッ

    メルエム「……目眩がするな。 これは何だ?」

    ユピー「アニメ情報誌、人気作品のフィギュア、きゃ……キャラソン、だっけ。
        近頃は『声優』という職業に就く人間もメディアに出てきているようで」

    メルエム「ほう……」

    ユピー「適当に袋詰めしてパクってきたので、フィギュア関連はほぼ全て破損しています」


    225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:09:47.33 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「強奪したのかニャ? 追っ手は?」

    ユピー「警察なら黙らせたぜ、俺の腹の中に詰めてな」ポンポン

    メルエム「キャラソンとは何だ?」

    ユピー「……申し訳ございませぬ、自分では何とも説明し難いものでございまする。
        ただ、アニメのキャラが歌を歌う事をそう呼ぶのだそうで」

    メルエム「?」

    ユピー「正直自分も理解が追いつきませぬ」

    メルエム「これは?」

    ユピー「『触手』ものの同人誌、だそうです。 我らキメラ=アントと最も近しい
        要素が含まれたジャンルを中心に持って参りました」

    メルエム「………こんなもので何故人間は悦ぶのだ」


    226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:14:19.32 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「割と新品の状態を維持したフィギュアも残ってるニャ」

    ユピー「壊れたフィギュア、お前の能力で直せねえのか?」

    ピトー「ボクの『玩具修理者(ドクターブライス)』はこういう無機物には
        使った事ないからニャ~……」

    メルエム「まぁ良いわ。 数としては既に申し分ない。 人間は
         このような物を考える頭を、もっと他に活かせぬのか」

    ユピー「仰る通りで」

    メルエム「荷物をまとめておけ。 さっさとこの地を去るぞ。
         近い将来、この国は我が国最大の好敵手になる」

    ピトー「はっ」

    ユピー「はっ」


    232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:18:17.91 ID:5mEkTyXE0

    プフ「………………」フラフラ

    ピトー「あ、プフ」

    ユピー「よう……、少し見ない間にずいぶん痩せたな」

    プフ「水……、み、ず……」ゲッソリ

    メルエム「御苦労であった、プフよ」

    プフ「お、王! ありがたき御言葉」シャキ

    メルエム「これから宮殿へ戻る。 おぬしは攫ってきたメイドと同人作家を
         全てそれ専属の蟻に変える手筈を整えよ」

    プフ「お言葉ですが王、それら全て合わせると軽く一〇〇〇人以上に……」

    メルエム「宜しく頼む」

    プフ「はいっ!!! 我が(ry」


    237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:23:12.63 ID:5mEkTyXE0


    ~東ゴルトー共和国・宮殿~

    メルエム「矛盾が生じている」

    ピトー「は?」

    メイド蟻「王。 オ食事ノ時間デス」

    メルエム「これだ、食事に関してだ」

    ユピー「と、言いますと?」

    メルエム「人類に我らの存在を誇示するのに、その我らが人類を食してどうする」

    ピトー「それは……確かに」

    メルエム「プフを呼べい!」


    238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:27:01.06 ID:5mEkTyXE0

    プフ「出来た……これで、四六三人目のメイドに……一三七人目の同人作家」フラフラ

    メイド蟻「プフ殿。 王ガオ呼ビデス」

    プフ「すぐに向かう」


    プフ「いかがいたしましたか、王」

    メルエム「人肉の使用を極力控えるようメイドに調整を施せ」

    プフ「え」

    メルエム「メイドも同人作家も数は必要分に達しているだろう。
         今はまだ日本に同人作家もメイドもおらぬのだからな」

    プフ「し、しかしたった今新たな――」

    メルエム「頼むぞ」

    プフ「はいっ(ry」


    244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:31:57.87 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「王。 頼まれたギャルゲー八五本、全ルート攻略完了いたしました」

    メルエム「うむ、すぐにデータをまとめて同人作家とゲームクリエイターの脳に
         インプットし、作業を進めさせろ」

    ピトー「お言葉ですが王、我が軍にゲームクリエイターなどおりませぬ」

    メルエム「プフに作らせろ」

    ピトー「御意」

    メルエム「東ゴルトーの国民は集まっているか?」

    ユピー「滞りなく。 プフの分身に催眠をかけさせ、今は見張らせております」

    メルエム「よし、『選別』まで時間がない。 急がせよ」


    248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:36:16.01 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王。 囲碁と将棋と軍儀のチャンピオンを待機させたままですが……」

    メルエム「? 誰だそいつらは」

    ピトー「かつて王が暇を潰すために用意なされた人間です」

    メルエム「全て兵隊蟻に変えておけ」

    ピトー「御意」

    メルエム「……待て」

    ピトー「?」

    メルエム「その中に人間の女はいるか?」

    ピトー「軍儀の王者が雌でございますが」

    メルエム「連れて参れ。 実験だ」


    251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:39:38.31 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王、この女が軍儀の王者にございます」

    女「え~、この度はおまぬねおまきね」

    メルエム「黙れ、気が散る。 メイドにするぞ」

    女「あう……」

    メルエム「おぬしの名を教えよ」

    ピトー「王! 人間の名など―――」

    メルエム「良い」

    ピトー(な、何で最近殴ってこニャいんだニャ~……)

    コムギ「コムギ、と申すます」


    255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:43:51.09 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「……おぬし、アカズか」

    コムギ「はひ。 総帥様のお顔も見れずお恥ずかしい限りですて……」

    メルエム「良い。 アカズも立派な萌え要素の一つだ、二次元に限ってな」

    コムギ「……?」

    メルエム「が、余がこれから行う実験には不要な障害だ」

    コムギ「はあ……」

    メルエム「ピトー」

    ピトー「はっ」

    メルエム「コムギの眼を治療しろ」

    コムギ「へば……」ズズッ


    258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:46:44.25 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「治療を施すだけで……、よろしいので?」

    メルエム「……わかっておるではないか、ピトーよ」

    ピトー「勿体無き御言葉……」

    メルエム「『オッドアイ』でだ、抜かるなよ」

    ピトー「承知」

    コムギ「え、あ、あの……ワダす軍儀をしに……ああぁ」ズルズル

    ユピー「王」

    メルエム「?」

    ユピー「プフの分身が首吊って死んでました」

    メルエム「分身なら構わぬ。 作業を急がせよ」


    264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:51:55.84 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「それともう一つ」

    メルエム「手短に申せ」

    ユピー「ピトーがあの娘に能力を使っている間は円が使えませぬ。 よって、」

                 ブオンッ!!!

    メルエム「そんな事はわかりきって……、チッ、ピトーはおらぬのだったな」

    ユピー「宮殿外の街で騒動が起きています。 念のためピトーの人形に
        見張らせてますが……」

    メルエム「もうよい!! 余は忙しい、おぬしも持ち場に戻って作業を続けろ」

    ユピー「仰せのままに」


    268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:56:27.95 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「王、治療を終えました」

    コムギ「わっ、わっ、せ、世界が広がってるす……」

    メルエム「御苦労であった。 コムギ、近う寄れ」

    コムギ「…………、ッ!!?」ギョッ

    メルエム「どうした」

    コムギ「そ、そそそ、総帥様が化物に………!!?」ガタガタ

    メルエム「阿房、恐れるな。 これはコスプレだ」

    コムギ「……こすぷれ?」

    メルエム「……存じぬか、人間の癖に……。 まぁいい、説明せねば
         余の実験も受け入れてもらえぬだろうしな」


    273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 17:59:52.69 ID:5mEkTyXE0


    ~宮殿・内部~

    ノヴ(……何だこれは)

    メイド蟻「王ノタメニ給仕ヲ」

    メイド蟻「王ニサイコウノゴ奉仕を」

    ノヴ(オレの目が腐ってるのか……!?)

    兵隊蟻「オヤジニモ、ブタ、ブタレ」ガションガション

    兵隊蟻「逃ゲチャ、ダメ、ダメヨ逃ゲ」ウィーン

    ノヴ(想像をはるかに超えている……!! 緊急事態だ!!)


    278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:03:54.37 ID:5mEkTyXE0

    兵隊蟻「!」

    ノヴ「!?」ギクッ

    ノヴ(『窓を開く者(スクリーム)』!!)バシュッ

    兵隊蟻「パターン赤、ヒト発見、信号ヲ―――」

    ノヴ(閉じろ!!)

                 パンッ!!!

    ノヴ「………ッ」タタタタッ

    ノヴ「はぁ、……はぁ……」

    ノヴ「……追っては、ないか?」キョロキョロ


    280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:07:01.92 ID:5mEkTyXE0

    プフ「王のために、ギャルゲーを」フラフラ

    ノヴ「!!?」

    プフ「王のために、コスプレを」フラフラ

    ノヴ(……護衛軍の、プフ!? 万事休すか……)

    プフ「おや……?」

    ノヴ「ちっ!!」ダッ

    プフ「遅い」ザッ

    ノヴ「うっ……!!」

    プフ「……ゲームクリエイターが不足しているんですよ、今」ニヤリ

    ノヴ(モラウ……会長……!! 作戦は―――)


    285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:12:04.49 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「――――よって、我らは世界を統一する。 より優れたコスプレ力と、
         数という武器によって我らの存在を知らしめる事でな」

    コムギ「ほほー……何だかすんげー面白そうす」

    メルエム「面白い……?」ピクッ

    コムギ「んだば、総帥様が仰るやり方なら、世界が一つになる気がするす」

    メルエム「ほう……」

    ピトー「王」

    メルエム「どうした」

    ピトー「宮殿内に忍び込んでいた俗を捕らえました。 プフが
        ゲームクリエイターに作り変えるようです」

    メルエム「だからどうだと言うのだ、そのような報告、余にする暇があったら
         一冊でも多く同人誌を刷ってこい!!」


    286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:16:04.96 ID:5mEkTyXE0

    コムギ「そ、それで、ワダすはどうすたら……」

    メルエム「そう急くな。 おい」パチン

    メイド蟻「……」カラカラカラ…

    コムギ「……お顔が虫で、服がメイド?」

    メルエム「斬新だろうが。 余が開拓した新ジャンルだ」

    メイド蟻「コチラヲ」バサッ

    コムギ「うわぁ……綺麗なお洋服す」

    メルエム「おぬしが着てみせい」

    コムギ「へ、? わ、ワダすが……よ、よろしいので?」

    メルエム「遠慮など無用だ」


    289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:20:04.10 ID:5mEkTyXE0

    コムギ「そ、総帥様……着替え終わりました」

    メルエム「入れ」

    コムギ「……ああ~、何だか照れるす……」

    メルエム「………」

    コムギ「あの……総帥様」

    メルエム「……何かが足りぬな」

    コムギ「?」

    メルエム「そうだ、杖を持っておらぬではないか」

    コムギ「杖?」

    メルエム「杖を持って参れ!!」

    ユピー「王、プフの分身がまた―――」

    メルエム「知った事ではない!!」


    290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:23:10.27 ID:5mEkTyXE0

    コムギ「総帥様……このカッコは一体?」

    メルエム「完璧な魔法少女ではないか」

    ピトー「仰る通りで」

    コムギ「まほう……? ??」

    メルエム「良いだろう、おぬしを我が国のマスコットキャラクターに任命する。 誇れ」

    コムギ「(何だかよくわからねーすけど)あ、ありがたき御言葉……」

    ピトー「しかしお言葉ですが王、」

               バチィ!!!

    メルエム「余の決定は覆らぬ、わかっておるな?」

    ピトー「もちろんでございます……///」ヒリヒリ


    293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:27:49.65 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「……よし、終わった。 いい加減飽きてくるぜこのテのゲームは」

    ピトー「まずいニャ~。 先の俗侵入の件でボクもそろそろ宮殿の見張りに
        戻らニャいといけニャいのに、王がボクの円をウザがるニャ……」

    ユピー「その割には嬉しそうだな」

    ピトー「そ、そんニャ事……」

    プフ「…………」フラフラ

    ユピー「……誰だお前」

    ピトー「プフだニャ、多分」

    プフ「そろそろ時間です……」

    ユピー「ああ」

    ピトー「『選別』に取り掛かるニャ」


    296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:31:46.81 ID:5mEkTyXE0

    プフ「では、げほっ、ごほっ、手筈通りに……」

    ユピー「お前ちょっと休んだ方がいいんじゃねえか?」

    プフ「王が私に期待されていらっしゃる。 それを裏切れと?」

    ピトー「…………」

    ユピー「そうは言わねえけどよ、王は今あの娘にご執心だ。
        分身として死んだフリすりゃ休めるだろ」

    プフ「何を馬鹿な、私が休む時は、王のために死す時だけ、ただそれだけの事……」

    ユピー「勝手にしろ。 さて、」

    ピトー「待って」

    ユピー「あ?」

    ピトー「空から何か来る」


    297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:37:10.78 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「コムギは仕上がった。 後は『選別』を残すのみだな」

    メルエム「『選別』……そう、」

    メルエム「我が国に相応しいコスプレをこなせているかどうかの選別!!」

    メルエム「国民には予め全てを説明してある。 『黙ってコスプレを行い、
         宮殿前の広場に集合せよ』、とな」

    メルエム「それにプフの催眠を加えれば国民などただ撮影されるだけの
         レイヤーも同然。 余のお眼鏡に適えばな」

    メルエム「……もっとも、コスプレが普及していなかったこの国だ。
         大して期待は出来ぬが」

    メルエム「原石を捜す作業だと思えば……」

               ズズズズズズズズズズッ…………!!!!
    メルエム「!?」


    299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:41:33.29 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「………龍!?」

    プフ「………」ボケー

    ユピー「ボクは王を」ダッ

    ユピー「やべえな、大階段とこがガラ空きだ」

    プフ「はっ!」

    ユピー「よぉ、死にかけのとこ悪いがお仕事だ」

    プフ「こ、これは……?」

    ユピー「急ぐぞ、王とセーブデータがやられたら終わりだ」

    プフ「王……!!」


    302: またユピーとピトー間違えた 2011/09/21(水) 18:44:29.37 ID:5mEkTyXE0

    キルア「!!?」

    ゴン「……!!」

    シュート「……ッ」

    メルエム(……此奴等は? ピトーが申しておった俗か?)

    キルア(やっぱり……と言いたいとこだけど、さすがに想定外!!)

    シュート(本命が大階段に……!!)

    メルエム(……此奴等の出で立ち、髪型、装備、)

    ゴン「……」ダッ

    キルア(ゴン!?)

    メルエム(そうか……来たか、彼の地のレイヤー共が)


    306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:51:13.60 ID:5mEkTyXE0

    キルア(つか何だこのメイドの数……全員蟻だけど)

    モラウ(あらゆる状況に応じれるよう身構えてたが……予想外だったな)

    メルエム「面倒な時に来おって……」

    シュート(ナックルとメレオロンは!? まさかこの龍の矢で……)

    メルエム「邪魔だ、全員メイドに変えてくれるわ」スッ

    ゴン「最初は……」

    ナックル(『天上不知唯我独損(ハコワレ)』!!!)ドゴォッ

    メルエム「!?」グラッ…

    キルア(よし、ナックルは無事……)


    308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:54:16.09 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「………」

            バチィ!!!!

    ナックル「」

    メレオロン「がっ……!!?」

    シュート「!!」

    メルエム「ふはは、適当に尾を振っただけで壊れおったわ」

    ピトー「王!!」ダッ

    モラウ(ナックル……)

    ゴン「!! ピトー………、か?」


    309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 18:59:04.77 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「?」

    ゴン(何だあの格好……)ギリッ

    ゴン(……ふざけやがって!!)

    メルエム「ピトー、此奴等を」

    ゴン「ピトー!!」

    キルア「ゴン、待て!」

    ゴン「カイトを元に戻せ!!」

    ピトー「カイト?」

    メルエム(やむを得ん、この宮殿は放棄する)


    312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:02:04.56 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「ピトー」

    ピトー「はっ」

    メルエム「作戦Cだ。 良いな?」

    ピトー「………仰せのままに」

    ゴン「ピトー!!」

    ピトー「悪いけど、そんな事に構ってる暇はないんだ」

    ゴン「な、……」

    ピトー「ボク達にはやらなきゃならない事がある。 ごめんね」

    メルエム(せめてコムギだけでも回収せねば……)


    314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:04:36.28 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「ユピー!!」

    ユピー「王、娘が」

    メルエム「!?」

    コムギ「ぅ……、ぁ、………」ドクドク

    メルエム「…………………」

    ユピー「ピトーに治療をさせましょう」

    ゼノ「………おい」

    ネテロ「………」

    ゼノ「ずいぶん話が違うじゃねえかよ」

    ネテロ「………」

    ゼノ「メイドカフェの襲撃なんてワシは聞いとらんぞ」


    317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:08:04.88 ID:5mEkTyXE0

    ネテロ「まあ……な」

    メルエム「…………。 ユピー」

    ユピー「はっ」

    メルエム「作戦Cだ。 アレを連れて先に行け」

    ユピー「王」

    メルエム「二度は言わぬ」

    ユピー「はっ」ザッ

    メルエム「…………しばし待て。 すぐに終わらせるぞ」

    ネテロ「………」

    メルエム「……良いTシャツを着ておるな、おぬし」


    320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:11:00.93 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「ユピー!」

    ユピー「! お前、俗は?」

    ピトー「まいてきたニャ。 まだ一人しか殺ってない」

    ユピー「作戦Cだ」

    ピトー「分かってる。 ……コミケが遠のくニャ~」

    ユピー「すっかりノリ気だなお前」

    プフ「……」フラフラ

    ピトー「プフ、」

    プフ「………その様子だと、作戦Cのようですね」


    323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:14:08.78 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「そうだよ、作戦Cはあいつが必要なんだが、ッ」

    プフ「これでしょう?」

    ノヴ「………………」

    ピトー「ニャ。 そいつの能力でとんずらこくニャ」

    プフ「王は!?」

    ユピー「あの娘のとこだ、こいつの能力で回収する」

    プフ「私が身を粉にして作り上げたメイドや同人作家が……龍の矢でほぼ全滅しました」

    ピトー「宮殿に固めておいたのがまずかったニャ~」

    ユピー「いいからさっさとこいつに能力を使わせろ」


    326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:18:54.74 ID:5mEkTyXE0

    ネテロ「……Tシャツ?」

    メルエム「『心』……。 くっく、一見味気ないそのTシャツが、
         心というたった一文字の意匠で途端に魅力的に映るわ」

    ゼノ「話が違いすぎる」

    メルエム「戦利品として受け取っておこう。 おぬしの末路は……分かるな?」

    ネテロ「ここじゃ何だ、場所を変えようか」

    メルエム「場所替えなど不要だ、一瞬で楽にしてくれる」

    ネテロ「…………」

                      ガチャッ!!!

    コムギ「ぅ……!!」ズキッ

    ネテロ「!」

    プフ「きゃははははははははは!!! いっただきぃぃぃぃ!!!」


    329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:22:10.80 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「プフ、だいぶキてるニャ」

    プフ「この娘は大事に預かっておくよ~!!」

    ユピー「王!! お早く!!!」

    メルエム「たわけが!!! まだあのTシャツを手にしておらぬ!!」

    ユピー「てぃ、Tシャツ……?」

    メルエム「先に行け」

    ネテロ「ッ」ダッ

    プフ「お、王……!!」

    メルエム「ピトー、プフ、ユピー」

    メルエム「コムギを頼む」

    「「「はいっ、我が王ォ!!! 歓んで!!!」」」


    330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:25:42.41 ID:5mEkTyXE0

    ネテロ「ゼノ、退けぃ!!!」

    ゼノ「面倒な事になったのう……」ダッ

    メルエム「油断だぞ」バッ

    ネテロ「ッ!!!」

                 ビリビリッ!!!

    メルエム「ちっ、破けてしもうたか。 後でピトーに修理させねばな」

    ネテロ「……お気にだったんだけどなぁ、その『心』Tシャツ」

    メルエム「おぬしらのせいで我がコミケの野望が遠のいたわ」

    ネテロ「は?」


    331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:29:01.36 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「余の野望に泥を塗ったその愚行、」ズズ…

    ネテロ「……」

    メルエム「冥土で存分に悔いるがよい」

    ネテロ「百式観音――――」

    ネテロ「――――壱乃掌」

                 ドシャァァァァ!!!

    ネテロ「……」

    メルエム「何だ、その背後の観音像は」

    ネテロ(ま、この程度じゃな……)


    334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:33:16.66 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「そのような不出来な傀儡より―――、」

    ネテロ「!」

    メルエム「秋葉原で売っていたフィギュアの方が一層よく出来ておったわ!!!」

    ネテロ(強……! 速……避……)

    ネテロ(無理!! 受け止める!? 無事で!? 出来る!?)

    ネテロ(否)

    ネテロ(死)

    メルエム「詰みだ」

    ネテロ「」グシャ

    メルエム「冥土でメイドに欲情していろ」


    336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:34:19.38 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「さて、」

                 カッ!!!!

    メルエム「?」


    341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:37:57.85 ID:5mEkTyXE0


    ~某国~

    コムギ「え、えと……す、少す、頭……冷めようか」

    ユピー「だから冷めようかじゃねえっつってんだろ、冷やそうかだよ」

    コムギ「さ、さめ……冷やすで……。 ……ワダすには難しいです」シュン

    ユピー「これ出来なきゃ残り全部出来ねえぞ」

    ピトー「………」サスサス

    プフ「ピトー、頬に触れて何をしているのです?」

    ピトー「何だかここへの刺激が物足りニャくて……」

    プフ「わかります」


    343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:41:29.51 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「それ、知ってるぜ」

    ピトー「?」

    ユピー「お前らみてえなのをな、ドMって言うんだよ」

    ピトー「何ニャそれ?」

    プフ「ユピーはギャルゲーのやりすぎで、我々には本来必要のない知識を蓄え過ぎたようですね」

    ユピー「お前らも一緒だろうが」

    コムギ「三人とも、仲がとてもいいすね」

    ユピー「おい、常に語尾に『なの』を付けるクセつけろっつったろ」

    コムギ「な、なの……す」


    348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:45:37.12 ID:5mEkTyXE0

    ピトー「…………王、遅いニャ~」

    プフ「そうですね、もうすぐ冬のコミケが彼の地で開催するというのに」

    ユピー「………宮殿の爆発事故」

    ピトー「……」

    ユピー「ひでえもんだったな、東ゴルトーの国民はほぼ全滅。
        ハンター協会とやらの面目丸つぶれだとよ」

    プフ「……やはり王は、」

    コムギ「そ、総帥様はきっと生きておられるす!!」

    プフ「人間風情が、王の何を理解出来ると言うのです」

    コムギ「種族は関係ないす。 レイヤーは種の壁を越える事が出来るのですから」


    350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:49:49.60 ID:5mEkTyXE0

    プフ「……」

    ピトー「このおでん缶、すっごく美味しいニャ」ハフホフ

    ユピー「つか結局秋葉原だもんな、俺らが今いるところ」

    コムギ「敵地のド真ん中す」

    プフ「王……」

    ユピー「王を失った俺らに、道なんざ残ってねえってか」ピコピコ

    ピトー「ニャんだかんだでボク達、この街に馴染んでるけどニャ」

    ユピー「もうこのテのゲームはやり尽くしたぜ俺」

    プフ「ギャルゲー中毒ですね」


    354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:54:57.43 ID:5mEkTyXE0

    コムギ「あの~、そろそろコミケの参加登録の申し込みをした方が」

    ピトー「参加者数は?」

    プフ「……四人、でしょう」

    ユピー「何で強制スキップ機能ねえんだよこのクソゲー」

    コムギ「……」シュン

    ピトー「もう仕方がないニャ。 王が戻ってくるまではボクでボクを叱咤するしか……」ペチッ

    プフ「では、オンラインで申し込みますね」カタカタ

    コムギ「総帥様……」


    358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 19:58:22.01 ID:5mEkTyXE0



    「何だおぬしら、こんな路地裏で疲弊しきった顔をしおって」


    コムギ「え」

    ピトー「その御声は……!?」ガタッ バシャッ

    プフ「熱ゥッ!!?」

    ユピー「………お、おお、」


    メルエム「余の護衛軍に、そのようなシケた面構えの部下などおらぬわ」

    コムギ「そ、総帥さ――――」

    「「「おおおおおおおおおおおおおっっっ!!!! 王ッ!!!」」」


    360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:04:09.22 ID:5mEkTyXE0

    ユピー「王!!! ご無事でっっ!!!」

    プフ「我が王、このシャウアプフ、王の御生存を心から信じておりました……」ポロポロ

    ピトー「お、王!! さっそくで申し訳ないのですが―――」

                  バチィ!!!!

    メルエム「阿房が。 余に命令するとはどういう了見だ」

    ピトー「何という至福……!! 何という慈悲……!!」ズキズキ

    コムギ「そ、総帥ざま……よがっだっす、うう……」ポロポロ

    メルエム「……時におぬしら、」

    プフ「はっ」

    メルエム「何故このような場所にいるのだ?」


    361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:06:57.23 ID:5mEkTyXE0

    プフ「は……? いえ、それは」

    ユピー「王なら必ずや、ここへ来られると思った次第で……」

    ピトー「王御自身が野望を抱かれたのもこの地にございます故」

    メルエム「野望?」

    ユピー「………王」

    プフ(まさか……)

    ピトー(御記憶が……!?)

    コムギ「……総帥様、何にも覚えてねえすか?」

    メルエム「おぬしらの事は覚えておった。 しかし……」


    363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:10:27.89 ID:5mEkTyXE0

    プフ「では、如何様にしてここへ……?」

    メルエム「わからぬ。 目を覚まし、当てもなく歩いていたらここへ辿り着き、
         今ここでおぬしらを見つけたのだ」

    ユピー「無意識に秋葉原へ……?」

    ピトー(何という……骨の髄まで染み込んでいらっしゃる……オタク精神が)

    プフ「では王、その背中の……」

    メルエム「? これか」ガサッ

    ユピー「リュックサック……」

    ピトー「そのバンダナに、リュックから飛び出ているビームサーベルは……?」

    メルエム「わからぬ。 だが、やらねばならぬ気がしたのだ、この格好を」


    370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:15:10.26 ID:5mEkTyXE0

    プフ(おお……我が王、御記憶を喪失なさっても何一つ変わっておられぬ……!)

    ピトー(むしろ悪化していらっしゃる……!)

    ユピー(それでこそ、我らが指標……!!)

    コムギ「総帥様が何にも覚えておらぬというのですたら、」

    メルエム「?」ケホ…

    コムギ「またワダす達が一からご教授いたすます!」

    ピトー「これからも私共が三人が王の手足となり、」

    プフ「王の望むもの全て手に入れ、」

    ユピー「王の望み全て叶えまする」

    ピトー「何なりとお申しつけ下さいませ」

    メルエム「………。 左様か」


    376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:19:21.75 ID:5mEkTyXE0

    メルエム「………」ザッ

    ピトー「王?」

    ユピー「どちらへ?」

    メルエム「……ここはどこだ?」

    プフ「はっ、秋葉原にございまする」

    メルエム「うむ」コホ…

    コムギ「……あんれ、総帥様。 お風邪を?」

    メルエム「半年前からな、ここ最近ひどくなってきている」

    ピトー「! では私めが」

    メルエム「良い」


    メルエム「とりあえずは、秋葉原だ。 行くぞ」

    護衛軍「「「はっ、仰せのままに!」」」


    378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:20:28.74 ID:5mEkTyXE0

    ちょっとした悪ふざけで書いただけなのに……やっぱ即興でSSはムズイ

    駄作すまんかった、終わりでござる


    379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:20:50.89 ID:dnS1h+Q+0

    乙!
    面白かった


    381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/21(水) 20:21:45.13 ID:UbMtmgGK0

    おつかれちゃん
    即興でこれはすごいと思うわ


    引用元: メルエム「今日は秋葉原に行くぞ」護衛団「は、仰せのままに!」



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