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    口裂け女「私、キレイ?」男「はいべっこう飴」口裂け女「わーい」

    1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 20:11:28.73 ID:iwJL1L5a0.net

    口裂け女「おいしー!」ぺろぺろ

    男(うっわマジで喜んでるよこの人……都市伝説の対処法伊達じゃねえな……)

    口裂け女「べっこう飴おいしー!」ぺろぺろ

    男(っていうか、うっわマジで口裂けてんじゃねえか。口裂け女ってマジでいたのかようっわ)

    口裂け女「れろれろ」ぺろぺろ

    男(いやしかし、普通に考えて口が裂けててべっこう飴が好きな女性がいてもおかしくねえよな……)

    口裂け女「べっこう飴ー!」ぺろぺろ

    男(目の前のこの口が裂けててべっこう飴好きなだけの女の人をそれだけで都市伝説の『口裂け女』って決めつけるのは早計か)

    口裂け女「んふふ、幸せー」ぺろぺろ

    男(都市伝説にしろ普通の一般人にしろなんにしろ、これ以上関わらない方が身の為だろ……)

    口裂け女「あ、なくなっちゃった……」しょぼん

    男(さっさとこの場を立ち去るか……)スタスタスタ

    口裂け女「べっこう飴もっとちょーだい!」キラキラキラ

    男(うっわー)



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    10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 20:18:42.71 ID:iwJL1L5a0.net

    口裂け女「……」キラキラキラ

    男(うっわすっげえ純粋な目でこっち見てる……うっわ)

    スマホ「prrrrwwwwwwwwwwprrrrwwwwwwwwwwwww」

    男「はいもしもし(こんな時間に誰だよ……)」

    口裂け女「ねーねーべっこう飴ちょうだーい」

    スマホ『私、メリーだけど』

    男「知らねえよ」

    スマホ『今あなたの家の前にいるんだけど』

    男「なんでだよ」

    口裂け女「ねーねーちょーだいよー!」

    スマホ『チャイム鳴らしても誰も出てくれないんだけど』

    男「だって俺今外だしな」つべっこう飴

    口裂け女「わーい!」

    スマホ『早く帰ってきてよ!』

    男「だからお前何者だよ!」


    17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 20:25:02.05 ID:iwJL1L5a0.net

    ―アパート・男の部屋の前―

    男「……」

    口裂け女「~♪」ぺろぺろ

    メリー「……」

    男「……」

    メリー「……」ピッピッピッ

    男「……?」

    スマホ「prrrrwwwwwwwwwwwwwprrrrwwwwwwwwwwwwwww」

    男「……はいもしもし」

    スマホ『私、メリー。今あなたの家の前にいるの』

    男「はい」

    スマホ『早くドア開けてよ』

    男「目の前にいるんだから普通に話せよ」

    スマホ『……恥ずかしいんだもん』

    男「……」


    26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 20:34:44.82 ID:iwJL1L5a0.net

    男「恥ずかしいってなんだよ見た目通りのガキかよ」

    スマホ『うるさいなガキで悪かったわね! 私だって出来ることならナイスバデーのお姉さんになりたいわよバーカバーカ!』

    男「……」イラッ

    スマホ『何時間待ってたと思ってんのよ他のアパートの住人に変な目で見られちゃったじゃない! あほー!』

    男「……」スタスタ、ひょいっ

    メリー「……あっ、私のスマホ……かえし、て」

    口裂け女「べっこう飴おいしー!」

    男「……」バキィッ!!!

    メリー「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

    男「……」ポイッ

    メリーの/スマホ「ガシャンガシャンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    男「見ず知らずの他人に馬鹿とかアホとか言っちゃダメだろうがぁ!」

    メリー「……ふ……ふぇ」

    男「……?」

    メリー「ふぇぇぇん……ぅえええええええん、ぐす、ひっぐ」


    35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 20:45:20.15 ID:iwJL1L5a0.net

    男「うっわ……うっわー……」

    口裂け女「あーあー泣かせたー」

    男「うるせえなお前こそ昭和の子供たち泣かせまくってんじゃねえか人のこと言えねえだろボケ」

    口裂け女「さっき見ず知らずの他人に馬鹿とかアホとか言っちゃダメって言ったばかりなのにぃ! 私のことボケって言ったぁ!」

    男「見ず知らずの他人にべっこう飴催促するような奴に言われたくねえよ!」

    メリー「……」しくしくしく

    口裂け女「メリーちゃん、私の舐めかけでよかったらべっこう飴舐める? 一舐めだけ」

    メリー「ふぇ……」ぺろ

    男「……お前、本当にメリーさんなんだよな?」

    メリー「ふぇ……」こくん

    男(うっわ面倒くせえ……どうしよう警察に届けた方が……いや逆に怪しまれるかな、だってメリーさんに両親いる設定とかねえし)

    メリー「……ふぇぇ」しくしく

    男(このまま部屋の前に放置するのも近所迷惑だろうしな……うっわ、うっわ面倒臭い……)

    男「……取り敢えず部屋、入るか」

    メリー「……っ!」こくん


    40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:00:44.44 ID:iwJL1L5a0.net

    ―男の部屋―

    口裂け女「汚い……」

    男「文句言うならどっかいけよ!」

    口裂け女「ごめんなさいごめんなさい」

    メリー「……これ、なに?」

    男「あっ、こら触っちゃダメ」

    口裂け女「あー! それって俗に言う工ッチな本だー!」

    メリー「えっㄘ……えっ、ち」カァ……

    男「子供が触っちゃいけません!」

    口裂け女「隠しとかない男さんが悪いと思いまーす!」

    男「人来る予定なかったし!」

    口裂け女「うわそれってすっごく……」

    男「察してんじゃねえよそうだよどうせ生まれてこの方彼女いねえよ!」

    メリー「……ドウテイ」

    男「変な言葉だけいっちょまえに覚えてやがってこの幼女め……」


    46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:08:29.81 ID:iwJL1L5a0.net

    テレビ『デュルルルルンッ! デュルルルルンッ! デュルルルルットゥーデュルルルルン!』

    口裂け女「最近はクオリティ下がったね、昔はもっと面白いの多かったのに」

    男「一世を風靡した都市伝説が昨今のテレビ事情語ってんじゃねえよ」

    メリー「……あっ」グギュゥゥゥゥギュルギュルギュル……

    男「あ」

    口裂け女「あれ? メリーちゃんお腹空いてるの?」

    メリー「……違う、違う。うぅ……お腹、鳴ってないもん……///」グギュルルルルル

    男「その割にはお前の腹うるせえけど」

    口裂け女「顔真っ赤だよメリーちゃん」

    メリー「……やだやだやだ、なんで鳴っちゃうの……」ググゥ~

    口裂け女「べっこう飴舐める?」

    男「そんなんで腹いっぱいになるかよ……」

    口裂け女「私はなるけど」

    男「お前は食い過ぎなんだよ!」

    口裂け女「!?」


    47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:16:18.69 ID:iwJL1L5a0.net

    男「……」

    メリー「あわあわ……ああうぅ……」グギュゥゥゥゥゥゥ……

    口裂け女「メリーちゃんは恥ずかしがり屋なのにお腹はやかましいね」

    男「裂けた口で毒吐いてんじゃねえよ」

    メリー「……うぅ」グルギュルルルルル

    男「腹減ってんだろ?」

    メリー「……違うもん」グギュギュギュギュルルルルルルルル

    男「そうか、なら別にいいか。せっかくコンビニでお弁当買ってきてやろうと思ってたのになー」

    メリー「……あぅ」グギュルギュルゥゥ……

    男「腹減ったんだろ?」

    メリー「……」こくん

    男「ったく幼女のくせに素直じゃねえな、そうならそうとさっさと言えばいいものを」

    口裂け女「どっか行くのー?」

    男「こいつの飯買ってくる」

    口裂け女「べっこう飴も買ってきて!」


    49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:27:02.39 ID:iwJL1L5a0.net

    ―外―

    男「前代未聞だな口裂け女にパシられる人間なんて……」

    男「まあ、殺されないだけマシなのか……」

    男「飯もいろいろ買ったしべっこう飴も買ったしあと必要なもんはねえよな」

    男「さっさと帰るか……」

    ダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!

    男「……なんだこのとてつもなく速い足音は」

    ???「邪魔じゃー! ランニングの邪魔じゃどけーい!」ダダダダダダダダダッ!

    男「……え? おぶぅおっ!?」ッゴッチィィィィン!

    ???「んぎゃっ!」ッゴッチィィィィン!

    男「いってええええええええ! なんだ誰だ夜中にタックルかます非常識な奴は!」

    ???「お主こそどこを見て歩いておるんじゃこの若造が! わしはちゃんとどけと言ったはずじゃぞ!」

    男「……幼女、じゃねえか。は? 幼女? なんでこんな夜中に幼女が町中走ってんだよ……」

    ???「人のことを気安く幼女と言うなぁ! これでも名前に『ババア』とついておるんじゃぞ!」

    男「どう見ても幼女じゃねえか!」


    53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:39:26.13 ID:iwJL1L5a0.net

    ―男の部屋―

    口裂け女「……平成の都市伝説『ターボババア』の正体が、まさか口リババアとはね」

    男「目からウロコの新事実だな」

    メリー「はむ、もぐもぐ♪」もぐもぐもぐ

    ターボババア「これそこの娘、箸の持ち方がなっとらんぞ」

    メリー「ふぇ……?」

    ターボババア「どれ貸してみぃ、箸の持ち方がこうじゃ……親指の付け根と薬指の先で一本を固定して」

    メリー「……難しいよぅ」チンプンカンプン

    男「幼女に箸の使い方を教える幼女の図……」

    口裂け女「なんだか微笑ましいね」

    ターボババア「そうじゃった!」

    男「なんだよババア」

    ターボババア「わしのランニングを邪魔したお主に詫びでも貰おうかとついて来たんじゃった!」

    男「都市伝説の連中って物乞いしかいねえのかよ!」

    口裂け女「あらヤダ失礼なこと言う」


    60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 21:58:01.33 ID:iwJL1L5a0.net

    テレビ『ッハァ! ヘェアッ!』

    口裂け女「ねーちょっとメリーちゃんのファルコン強過ぎなんだけどー」カチカチカチ

    メリー「……ふふぅーん」ドヤァ

    男「都市伝説が俺んちでなんでスマブラやってんだよ……」

    ターボババア「近頃の若いもんはそんなピコピコで遊んどるんか、何が楽しいんじゃ」

    男「見た目幼女が言っても説得力ねえよ」

    口裂け女「あらー? でも都市伝説的にはターボおばあちゃんの方が若者なんですけどー?」

    メリー「……新参」

    ターボババア「ぐぬぬ……」

    男「ややこしい口喧嘩してんじゃねえよ……ほらババア」

    ターボババア「おお、すまんの。この黒い汁はなんじゃ?」

    男「コーヒーだよ」

    ターボババア「こーひー? 変な名前の茶じゃのう」ズズズ……

    ターボババア「うげえにがい! にがいよぉ!」

    男「ブラックでも良いかなと思ったんだが、口までおこちゃまなのかよ……」


    62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:05:55.94 ID:iwJL1L5a0.net

    テレビ『ファルコーンパ』ブツッ

    口裂け女「あ、いきなりバグった」

    メリー「……ふぇぇ」

    ターボババア「あうぅ……にがい、にがい」

    口裂け女「ちょっと男ー、この64ポンコツ過ぎじゃなーい?」

    男「え? いや、今もまだ現役バリバリのはずなんだが」

    テレビ『……』プチンッ

    メリー「……何か映ったよ」

    口裂け女「? あははなんじゃこりゃ、井戸?」

    テレビ『……ジジジ、ジジジ』

    男「……うっわ、うっわー。嫌な予感しかしねえんだけど」

    メリー「……井戸から人が出てきた」

    ターボババア「近頃の若いもんはこんなのを見て楽しんどるのか?」

    男「多分……楽しんではいないと思う」

    口裂け女「うっわー、なんかすっごい不気味な人が近づいてくるよー」


    65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:13:42.74 ID:iwJL1L5a0.net

    貞子「……え」

    口裂け女「うわー、ってうわあ!? テレビから手が出てきてるうううう!?」

    ターボババア「なんじゃ、これが今はやりのすりーでーナントカってやつなのか?」

    男「……」

    メリー「ふぇぇ……怖いよぅ」

    口裂け女「引っ張り出してみよwwwwwwwサルベージサルベージwwwwwテレビからwwwwサルベージwwwwww」

    貞子「……ちょ、やめて」ずるずる

    男「……」

    ターボババア「ふむぅ……最近のてれびっちゅうもんは中の物も触れるようになったのかー」

    口裂け女「うはwwwwwwwどんどんwwwwwこっちくるwwwwwww」

    メリー「……やめようよぉ、なんか可哀想だよぉ」

    貞子「……っきゃぁ」ドシンッ

    口裂け女「よっしゃサルベージ成功wwwwwwwwwwwwwww」

    貞子「……なんなの、この人たち」

    男「お前こそなんだよ」


    68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:20:29.06 ID:iwJL1L5a0.net

    貞子「……コーヒーおいしい」

    ターボババア「そんな苦い汁が美味いなんて理解できんわい」

    口裂け女「べっこう飴どこにあるー?」

    男「あっちに置いてある……」

    口裂け女「わーいありがとー!」

    メリー「……男」

    男「なんだよ」

    メリー「……男のスマホでパズドラやっていい?」

    男「……好きにしてくれ」

    メリー「ぁ、ありがとう!」ニコッ

    男「んで、貞子さん」

    貞子「はいなんでしょう」

    男「なんであんたここに来たんだよ……」

    貞子「……呼ばれて飛び出て」

    男「ジャジャジャジャーン、じゃねえよ!」


    71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:28:14.34 ID:iwJL1L5a0.net

    貞子「わからないけど、気付いたらこの部屋に向かってたの」

    男「……まさか俺を呪い殺すつもりか?」

    貞子「いやまさかそんな、自分が呪い殺される価値なんてあると思ってるの?」

    男「ぶっ飛ばすぞ」

    貞子「呪い殺すよ」

    男「すみませんでした」

    口裂け女「べっこう飴おいしー」ぺろぺろ

    ターボババア「美味しいな、こりゃあ美味しい」ぺろぺろ

    メリー「~♪」ぴこぴこ

    男「なんで都市伝説やらホラー小説やらの奴らがこんなにも押し寄せて来てんだっつう話しだよ」

    貞子「まあ、理由がなくちゃ押し寄せてはこないよね」

    男「はあ……」

    貞子「その理由は知らないけど」

    男「……」


    75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:36:16.36 ID:iwJL1L5a0.net

    男「……ハア」ガチャッ

    口裂け女「男どこ行くのー?」

    男「ただでさえ狭い部屋に五人は息苦し過ぎる、ちょっと外の空気吸ってくるわ」

    口裂け女「行ってらっしゃーい!」

    貞子「あ、このピンクの丸いの可愛い」

    メリー「……それ、カービィって言うんだよ」

    ターボババア「ここを押せばええのか?」

    メリー「……うん、それで好きなキャラ選んで」

    口裂け女「二人とも慣れたら四人で大乱闘やろーう!」

    男(だからなんで和んでんだよあいつら……屋上でまったりするかぁ)

    バタンッ。


    79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:42:43.17 ID:iwJL1L5a0.net

    ―アパート・屋上―

    男「……はあ、やっと静かになれた」

    男「っつうかマジでなんだよ何が口裂け女だマジで口裂けてんじゃねえか」

    男「メリーさんとかただの恥ずかしがりやな幼女じゃねえか」

    男「ターボババアなんてまさかの口リババアだし」

    男「貞子にいたってはフィクションのキャラだぞおい」

    男「……よし、夜の町でも眺めて落ち着くか」

    漏れにはちょっと変な趣味があった。
    その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
    いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
    遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
    酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
    ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。


    89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 22:52:00.06 ID:iwJL1L5a0.net

    漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
    だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
    その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、

    男「ん?」

    坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
    「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
    満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。

    男「うっわ、うっわ……うっわー、手ェ振っちゃってるようっわー」

    奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。

    男「……うわー」

    ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
    なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。

    男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ガチャンバタンッ!

    口裂け女「きゃあああああああああああ!!! いきなり入ってこないでよビックリするじゃない!」

    男「お前の顔の方がビックリするわ!」

    口裂け女「ひどっ! そんなストレートな悪口されるの初めて!」

    ターボババア「何があったんじゃ騒々しい」


    95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 23:00:33.09 ID:iwJL1L5a0.net

    ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
    ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。

    ターボババア「……ん? これはわしと同じ『走者』の匂い」ピクッ

    口裂け女「ちょっとここのアパートの人? うるさいから文句言おうよー」

    「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
    声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。

    口裂け女「なんでアイロンなんか持ってんの……」

    しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
    もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
    ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
    「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。

    口裂け女「うっわ何これうるっさ!!!」

    メリー「ゲームの音が聞こえない……」イライライラ

    貞子「カービィの可愛い声聞こえない……」イライライラ

    心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
    さらにガクガク震えながら息を潜めていると、

    ターボババア「誰じゃコラァ! こんな夜中にドンドンドンドン近所迷惑っちゅうもんを知らんのか最近の若造は!」

    ターボババアが玄関のドアを開けやがった。


    103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 23:11:12.73 ID:iwJL1L5a0.net

    フルチソガリガキ「……」

    ターボババア「なんじゃただのガキではないか」

    男「夜中に全裸で爆走するタダのガキがいるかよ……」

    口裂け女「……チョット」ゆらぁ……

    貞子「……ボク?」ずおぉ……

    メリー「……イイカナ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    フルチソガリガキ「……ッ!?」ビクゥッ!

    口裂け女「こんな夜中に、非常識だとオモワナイ?」ニタァ……

    メリー「……ゲーム、デキナイジャン」ニヤァ……

    貞子「……ノロイコ・ロ・スヨ?」ニコォ……

    フルチソガリガキ「……」ガクガクブルブル

    フルチソガリガキ「……」バッ!

    男「あっ逃げた」

    ターボババア「そうかわかったぞあの小童は夜のランニング仲間を探しておったんじゃ! わしが今行くぞ!」ダダダダダダダッ!

    男「……えー」


    109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 23:23:26.08 ID:iwJL1L5a0.net

    ―外―

    フルチソガリガキ「やばいやばいやばい何だあの化物空間は!?」ダダダダダダダ!

    フルチソガリガキ「ちょっと驚かしちゃおう思っただけなのにトンでもない部屋行っちゃった!」ダダダダダダダ!

    フルチソガリガキ「なんだよあれ……なんだよあれぇ、あんなのボクじゃ敵いっこないに決まってんじゃんかよぉ……」

    ダダダダダダダダダダダダダダッ!

    フルチソガリガキ「普通に怖いって……あんなん怖いって……」

    ダダダダダダダダダダダダダダッ!

    フルチソガリガキ「……なんか、物凄い速さでこっちに向かってくる音が」

    ターボババア「よっしゃあ小童ァ! わしと夜中のランニングとでも洒落込もうのう!」ズダダダダダダダッ!

    ※ターボババアは最速で時速140キロメートル以上とされている(並木伸一郎 『最強の都市伝説』参照)

    フルチソガリガキ「~~ッ!?!?!?」

    ターボババア「しっかし遅いのう……これじゃあ三日三晩走っても運動にならんぞ」ダダダダダダダダダッ!

    フルチソガリガキ「いやあああああああああああああああああああああああ!!!」

    その日の深夜、町中を高速で走り回る幼女と全裸の少年の姿を目撃したという人々の証言が後を絶たなかったという。


    121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 23:43:21.73 ID:iwJL1L5a0.net

    ―外―

    JS1「しってるー? 学校の怖い話ー」

    JS2「なにー」

    JS1「ボクたちの学校のー、3階の女子トイレでー」

    JS2「うんうん」

    JS1「ドアを3回ノックしてー、『花子さんいらっしゃいますか?』って聞くのをー」

    JS2「聞くのをー?」

    JS1「手前から順番に奥まで3回ずつやっていくとー、3番目の個室から小さな声で『はい』って返事がくるんだってー」

    JS2「えーなにそれー」

    JS1「そしてー、その扉を開けたらー、赤いスカートでおかっぱの女の子が出てきてー、トイレに引きずり込まれちゃうんだってー」

    JS2「こわーい」

    男「……懐かしいなー、まだ小学校ではそんな噂流行ってんのかー」

    口裂け女【マスク着】「トイレの花子さんだねー」

    男「俺の時も流行ったなー、別に工口目的とかではなく純粋に噂の検証で女子トイレ入ってたわ」

    口裂け女【マスク着】「工口目的ではなくって先に断っておくのが胡散臭いね」


    123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/24(木) 23:52:33.62 ID:iwJL1L5a0.net

    ―男の部屋―

    メリー「……見たい」ふんすっ

    男「マジかよ」

    ターボババア「トイレの花子さん? なんじゃあわしはムラサキババアしか知らんのう」

    貞子「ターボおばあちゃんはムラサキババアさんとはお知り合いなの?」

    ターボババア「ババア妖怪同好会でよくカラオケに行っとるんじゃ」

    口裂け女「何その都市伝説より信じ難い集団」

    メリー「……花子さん、会ってみたい」キラキラキラ

    男「なんでそんなにはしゃいでるんだよ……」

    貞子「メリーちゃんだって一応女の子。そういう小学校の噂には憧れがあるんじゃないの?」

    男「都市伝説のくせにかよ」

    貞子「同じような年代の女の子とそういう噂話でわいわい出来る存在ではないからね、私たちって」

    男「……見たいのか」

    メリー「……見たい!」キラキラキラ

    男「……ハア」


    127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:01:34.72 ID:d83qhK1h0.net

    ~夕方~―近所の小学校―

    男「……」

    先生「えーっと、保護者の方ですか?」

    メリー「……うん」

    男「あ、はいそうです……ちょっと娘が忘れ物したっていうんで、一緒に取りに来ました」

    先生「わかりました、ずいぶんお若いですね」

    男「はあ、あ、はい。ちょっと高校の頃出来ちまいまして……あはは、それがこいつです」

    メリー「……///」

    先生「そうだったんですか……お苦労したんですね」

    男「ま、まあ、あはは」

    先生「もうすぐ学校は職員だけになるので、お早めに用を済まされると助かります」

    男「あ、はい、ありがとうございます……じゃあ、いこっかメリ子」スタスタスタ

    メリー「……うん」スタスタスタ

    先生(はて、あんな可愛い女の子この学校にいたっけ?)

    男(なんで俺こんなのに付き合っちゃってんだろう……)


    129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:11:07.65 ID:d83qhK1h0.net

    ―近所の小学校・三階女子トイレ―

    男「どこぞの知らんオッサンが夕方に小学校の女子トイレに入ってるとか……どんな怪談も裸足で逃げ出すレベルの怖い話だよな」

    メリー「……バレないの、私のお陰」

    男「え? そうなの? まあそれなら心配無いか」

    メリー「……どうやるんだっけ?」

    男「えーっと確か手前の個室のドアから3回ずつノックしてくんだったっけ」

    メリー「……」

    男「お前がやってみるか?」

    メリー「……うん」こくん

    男「よし、じゃあ一番手前のドアをノックしよう」

    メリー「……」コンコンコン

    男「で、『花子さんいらっしゃいますか?』って尋ねるんだ」

    メリー「……花子さん、いらっしゃますか?」

    男「そんでこれを奥まで3回やるんだと」

    メリー「……めんどい」


    133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:18:07.09 ID:d83qhK1h0.net

    男「さて、ようやく最後だな。一番奥のこのドアをノックして花子さーんって言えば噂では出て来るらしい」

    メリー「……」

    男「俺がやった時はそもそも個室のドアが開けっぱのままでノック出来なかったんだけどなー」

    メリー「……今気付いた」

    男「え? 何が気付いたって?」

    メリー「……おかしい」

    男「何がおかしいの?」

    メリー「……ここに来た時から、全部の扉ノック出来た」

    男「……」

    メリー「……全部の扉、閉まってた」

    男「そういやそうじゃねえか、普通……誰もいなかったら個室のドア開いてるはずだよな……」

    メリー「……怖い」

    男「……俺も怖いんですけど」


    137: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:26:08.38 ID:d83qhK1h0.net

    ???『ねえねえやるならさっさとやってよ』

    男「!?!?!? うぎゃあああああああああああああ!!!」

    メリー「……男、うるさい」

    ???『るっさいわねー! こっちは久し振りの噂検証人だからって気合入れて全部のドア閉めてんのよ!』

    男「だ、だだだ、おぽえっ。どこから喋ってんだ!?」

    ???『どうでもいいからさあ、さっさと最後のドアノックしてよ』

    メリー「……」コンコンコン

    男「あ、おい」

    メリー「……花子さん、いらっしゃいますか?」

    三番目の個室「はーいはいはいはい!」

    男「なんかすっげえ元気な声で返事したぞおい」

    メリー「……」ドキドキドキ

    ギギギィ……。

    トイレの花子さん「イッエーイ! あったしがトイレの花子さんでぇえーっす!」キャピッ!

    男・メリー「……」


    148: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:41:30.18 ID:d83qhK1h0.net

    男「……なんでトイレの花子さんが」

    トイレの花子さん「あっははー久し振りに返事したー! チョベリバーって感じー」キャピピッ

    メリー「……ふぇぇ」

    男「赤いスカートでおかっぱっつうのは変わんねえけど……」

    トイレの花子さん「ってゆうかー、私の服小さ過ぎじゃね? ヘソ出しルックになってんですけどー」きゃぴきゃぴ

    男「なんでナイスバディなお姉さんに成長してるんですかねぇ……」

    メリー「……ふぇぇ、全然女の子じゃなかった」

    トイレの花子さん「そりゃあ当然、噂も古くなって語る子供が少なくなって私を知る世代が懐かしいとか思ったら私自身も古くなりますわ」

    男「……あ」

    >>121
    >>男「……懐かしいなー、まだ小学校ではそんな噂流行ってんのかー」

    トイレの花子さん「自覚してんじゃねえか」

    男「なんだよじゃあ花子さんがグラマーな大人の女になっちまったのは、俺らが『トイレの花子さん』を古いと思ってるからなのか?」

    トイレの花子さん「そういうことっ! きゃはっ!」きゃぴっ!


    156: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 00:55:11.32 ID:d83qhK1h0.net

    トイレの花子さん「学校の怪談っつうのも難儀なもんなんですわ」

    男「へーそうなんすか」

    トイレの花子さん「二宮君なんて毎晩夜中に図書室の本借りてたのに、最近は『本の借り方わからない……』ってボヤてるし」

    男「本の貸し出しも電子化してるもんな……」

    トイレの花子さん「考える人なんて最近の教育事情を考え過ぎて運動不足なんだってさ」

    男「『夜中に動き出す考える人』が夜中も考えてたらそりゃただの考える人だもんな」

    トイレの花子さん「苦労してるんすよ、私たちも」

    男「……はあ」

    メリー「……花子さん」

    トイレの花子さん「ん? なにかなー?」

    メリー「……トイレに引きずらないの?」

    男「そこまで期待すんのかよ」

    トイレの花子さん「あー、悪いけどしないしない。そんなん今さらやったってPTAから顰蹙買うだけだし」

    メリー「そうなんだ……」

    男「PTAの顔を気にする花子さんなんて見たくなかった……」


    158: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:05:55.81 ID:d83qhK1h0.net

    メリー「……じゃあ」

    トイレの花子さん「んー?」

    メリー「……あそぼうよ」

    男「……」

    トイレの花子さん「え? わ、私と?」

    メリー「……うん、この学校で、鬼ごっこしよ」

    トイレの花子さん「こんなおばさんとでも良いの?」

    メリー「……おばさんじゃないよ、花子さんは花子さん」

    トイレの花子さん「……ありがとう、じゃあ……あなたのお名前はなんていうの?」

    メリー「私、メリー」

    トイレの花子さん「じゃあ、メリーちゃん! 私と一緒に遊んでくれるっ?」

    メリー「……うんっ!」

    そして俺たちは、夜中、誰もいなくなった小学校で楽しく遊んだ。
    今まで誰とも遊んだことのなかったメリーさんは、初めて出来た『同年代の女の子』と共にはしゃぎ回り、
    今や昔と忘れ去られようとしていたトイレの花子さんは、久し振りの女の子との遊びに少女のような笑顔を見せていた。

    その時の花子さんの姿は、赤いスカートでおかっぱ頭をした正真正銘の女の子へと姿を変えていた気がする。


    162: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:17:09.69 ID:d83qhK1h0.net

    ~数日後~―男の部屋―

    メリー「……貞子、強くなってる」カチカチカチ

    貞子「へっへーんだ私のリンク君なめたらあかんぜよー」カチカチカチ

    ターボババア「こーひーってのも……慣れたらなかなか美味いのう」

    男「こいつらはいつまで俺の部屋に住みついてる気だ……」

    口裂け女「ねー男ぉー、おしっこしたいのにトイレのドア開かないんだけどー」

    男「なんだそりゃ? ……まさか、いやまさかそんな」

    口裂け女「何これ早くしないと漏れちゃうよー」

    男「……」コンコンコン

    男「……花子さんいらっしゃいますか」

    ギィィ……。

    トイレの花子さん「イッエーイ! トイレの花子さんはここにいまーーーっす!!」

    男「もう……勘弁してくれええええええええええええええええええええええええ!!!」

    おしまい


    168: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:22:03.63 ID:d83qhK1h0.net

    ごめんせっかく名前挙がったから暇だしこっくりさんだけ書くわ


    175: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:32:58.66 ID:d83qhK1h0.net

    ~こっくりさん~

    口裂け女「ねえねえ暇だしみんなでこっくりさんやろうよー」

    トイレの花子さん「こっくりさんとかマジウケるー」

    男「っつうかなんで暇ならこっくりさんやることになるんだよ」

    口裂け女「女の子なら誰だって暇な時にはやるよー」

    男「嘘つけ」

    口裂け女「えへっ」

    トイレの花子さん「でもこっくりさんって女の子なら誰しもが通る道だよねー。それで好きな人のこと聞いてみたりとかー」

    口裂け女「あーそれわかるー!」きゃぴきゃぴ

    トイレの花子さん「あるあるだよねー!」きゃぴきゃぴ

    メリー「……こっくりさんってなに?」

    男「こっくりさんってのはだなー、確か、紙に『はい』と『いいえ』と『鳥居』、『男』、『女』……あとなんだっけ」

    口裂け女「あと『0~9までの数字』と『五十音』だよー。それを書いた紙と十円玉を用意するの」

    男「そうだそうだ」

    メリー「……それで、どうするの?」


    181: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:43:29.72 ID:d83qhK1h0.net

    男「紙に書いた鳥居の所に十円玉を置いて、参加者が人差し指を十円玉に乗せて『コックリさん、コックリさん、おいでください』って呼ぶんだよな?」

    口裂け女「そうだよー」

    トイレの花子さん「懐かしいわー」

    メリー「……そしたらどうなるの?」

    男「十円玉が勝手に動き出して、いろいろと質問をして答えてもらうんだよ」

    メリー「……面白そう」

    ターボババア「紙にさっき言ったの全部書いてやったぞ!」

    男「仕事はええなババア」

    口裂け女「じゃあ男の財布から十円玉出して、と」

    男「勝手に人の財布開けんなよ!」

    口裂け女「てへぺろ」

    メリー「……でも、なんで十円玉は勝手に動くの?」

    男「あー、あれってなんかの降霊術なんだっけか? 詳しくねえけど」

    貞子「狐の霊を降ろすって名目の降霊術の一種だね」


    186: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 01:58:54.29 ID:d83qhK1h0.net

    男「狐の霊を降ろすって名目? どういうこった?」

    貞子「そこらへんをうろついてる動物の霊ならなんでも良いんだよ、狐でも犬でも狸でも」

    口裂け女「ああ、だから『狐狗狸さん(こっくりさん)』って呼ばれてるってどっかで聞いたことあるなー」

    トイレの花子さん「三つとも漢字書けねえや」

    ターボババア「あとで男に漢字ドリル買ってもらうんじゃ!」

    男「買わねえに決まってんだろ!」

    貞子「でも口裂け女が言った『狐狗狸』で『こっくりさん』ってのはどちらかというと最近の説なんだよね」

    口裂け女「え、じゃあ他にもこっくりさんの名前の由来ってあるの?」

    貞子「学校とかがロクになかったような昔の時代は、もちろん今みたいな安定した机はなかったでしょ?」

    男・口裂け女・メリー・トイレの花子さん・ターボババア「うん」

    貞子「だからその当時の人たちは『桶』を逆さまにして桶の底を台代わりにして『おいでおいで~』って呼びだしてたの」

    男・口裂け女・メリー・トイレの花子さん・ターボババア「ほう」

    貞子「桶を使っててしかも地面だってまっ平らじゃないわけだから、当然、桶はガタガタ動いちゃうでしょ?」

    男・口裂け女・メリー・トイレの花子さん・ターボババア「確かに」

    貞子「で、その桶がガタガタ動く音がいつしか『こっくりこっくり』音を立てているってなって、『こっくりさん』になったってワケ」


    190: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:10:48.14 ID:d83qhK1h0.net

    男「ふーん」

    貞子「ま、たまーにたまたまそこらへんをうろついてる動物霊より格の高い霊なんかが降りてきちゃうこともあるんだけどね」

    男「ああ、そういう話しよく聞くな。怖い話しの定番じゃん」

    貞子「下手なことさえやらければ大丈夫なのに、誰かがパニくって事件が起こるってのも王道だね」

    口裂け女「まあ事件が起こったら起こったで面白いし、さっそくやってみよっか!」

    男「不吉なこと言うんじゃねえよ」

    トイレの花子さん「じゃ、メリーちゃんも一緒に人差し指乗せよー」

    メリー「……うん」

    口裂け女「じゃ、始めるよ!」

    こっくりさん、こっくりさん、おいでください。

    男「……で?」

    口裂け女「で、確か『出てきたらはいと言って下さい』みたいに言うんじゃなかったっけ?」

    出てきたら、はいと言って下さい。

    ……すすすぅー。

    メリー「……あっ、動いた」


    193: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:19:16.69 ID:d83qhK1h0.net

    ……ぴたっ。

    メリー「……『はい』のとこに止まった」

    男「誰かが動かしてんじゃねえのか?」

    口裂け女「私動かしてないよー」

    ターボババア「……六人で一つの十円玉はキツキツじゃのう」

    男「さっきっから花子さんの胸が俺に当たってるんだが」

    トイレの花子さん「なんだよ嬉しいくせにー」

    口裂け女「じゃあ何聞こうか? メリーちゃん何聞きたい?」

    メリー「……男の好きな人」

    男「ハアなんで俺のことなんだよ!? そんなの直接俺に聞けば良いじゃねえか」

    貞子「じゃあ男の好きな人は誰なの?」

    男「……黒髪で清楚で大人しくて大和撫子な女の子」

    口裂け女「なにそれ」

    メリー「……男の好きな人は誰ですか」

    ……すぅー。


    195: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:25:05.57 ID:d83qhK1h0.net

    ……き、ん、は、つ、き、よ、に、ゆ、う、お、ね、い、さ、ん。

    男「……」

    口裂け女「……」

    メリー「……」

    ターボババア「……」

    貞子「……」

    トイレの花子さん「……」

    口裂け女「……金髪で胸の大きいお姉さんが本当は好きなんだね」

    男「……はい」

    口裂け女「そういや最初に部屋来た時にあった工ッチな本も洋物だったな……」

    男「思い出さなくてよろしい」

    トイレの花子さん「私髪染めようか? 金髪に」

    男「染めんでよろしい」

    メリー「……うぅ、私お姉さんになれない」

    男「ならなくてよろしい」


    197: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:31:21.80 ID:d83qhK1h0.net

    ~十数分後~

    口裂け女「やっぱ面白いねこっくりさん」

    男「意外と盛り上がったな」

    貞子「男の本当の好みのタイプもわかったしねー」

    ターボババア「そんなんだからいつまで経っても彼女が出来ないんじゃ」

    男「うるせえなどうせ俺の理想はグローバルでしか通用しねえよ悪かったな!」

    トイレの花子さん「じゃあもうそろそろお帰り下さってもらいますかー」

    口裂け女「そうだねー」

    こっくりさん、こっくりさん、お帰り下さい。

    男「これでどうなれば終わりなんだ?」

    口裂け女「これで鳥居の所に十円玉が動けば……」

    ……すぅー。

    ……いいえ。

    口裂け女「……ありゃ?」


    200: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:38:01.19 ID:d83qhK1h0.net

    男「おい、いいえって言ったぞ。帰りたくないのかこのこっくりさんは」

    口裂け女「あはは? なんで?」

    貞子「口裂け女がさっき無駄にフラグ立てたからかもね」

    メリー「……フラグ回収」

    口裂け女「えええ!? ちょっと私のせい!?」

    ……すぅー。

    メリー「……あ、また動いた」

    ……た、の、し、そ、う、た、か、ら、み、ん、な、よ、ふ。

    男「? なんだ?」

    口裂け女「楽しそうだから」

    貞子「みんな呼ぶって言ってるみたいだね」

    ターボババア「みんなって誰のことなんじゃ?」

    男「知らない」

    トイレの花子さん「楽しそうって私たちのことだよね、多分」

    口裂け女「……あっ! ちょっとみんなメリーちゃんの頭見て!」


    202: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:46:10.62 ID:d83qhK1h0.net

    男「……おお」

    貞子「……これは」

    メリー【狐耳】「……ん?」

    口裂け女「幼女がキツネ耳っ娘に進化したぁ!」

    メリー【狐耳】「……え、あ、ほんとだ」さわさわ

    ターボババア【犬耳】「こりゃ一体どうなってるんじゃ?」

    男「うおおおおお!」

    口裂け女「口リババアも犬耳っ娘に進化したぞ!」

    ターボババア「え? うわあなんじゃこりゃ!」もふもふ

    トイレの花子さん「どういうことなん?」

    貞子【狸耳】「これはもしかしたら……楽しそうにしてた私たちが羨ましくて降ろした動物霊が他の動物霊たちを呼び出したのかも!」

    男「おい貞子、お前の頭……」

    貞子【狸耳】「んえ? ……なん、ぬわんじゃこりゃあああああああああああ!!!」さわさわ

    口裂け女【猫耳】「十円玉に収まりきらなかった動物霊たちが、私たちに憑依したってこと?」


    205: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 02:58:17.62 ID:d83qhK1h0.net

    口裂け女【猫耳】「はあ……」

    貞子【狸耳】「……まあ」

    ターボババア【犬耳】「メリーのキツネ耳ふわふわじゃのう♪」さわさわ

    メリー【狐耳】「……くすぐったいよぅ」

    貞子【狸耳】「変に怖いことにならなくて良かった……と思った方が良いのかね」

    口裂け女【猫耳】「まあ、このくらいならまあ、許容は出来るけど……」

    男【豚耳】「なんで俺だけ家畜なんだよ」

    口裂け女【猫耳】「似合ってるよ男」

    男【豚耳】「嬉しくねえよ」

    トイレの花子さん「……なんかさあ」

    男【豚耳】「おうどうした花子さん」

    トイレの花子さん【ウサ耳】「私だけなんか方向性が違うくない?」

    貞子【狸耳】「スタイルも相まって完全にただのバニーガールだね」

    トイレの花子さん【ウサ耳】「なんで私だけ水商売の制服みたいになってんのよおおおおおお!」

    男【豚耳】「はあ……これはやかましいことになりそうだな……」            こっくりさん・おしまい


    208: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 03:00:40.87 ID:d83qhK1h0.net

    オチが思いつかなかった正直すまん


    217: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 06:59:44.15 ID:ha74ALXp0.net

    朝起きたら完結してた
    ババアの漢字ドリル買ってもらう可愛いなと


    218: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 07:07:51.93 ID:2zcCz5Yu0.net

    バニー花子さんにお酌してもらいたい


    223: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 09:00:13.80 ID:tNIhUKPT0.net

    おかっぱで小学生ルックのうさ耳ナイスバディ花子さん

    盛り込みすぎww
    ランドセルは背負ってるのかなぁ


    227: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/04/25(金) 10:17:32.81 ID:9iYgAVV8i.net

    やはり都市伝説妖怪の中では口避け女と花子さんの二大巨頭なんだろうか


    引用元: 口裂け女「私、キレイ?」男「はいべっこう飴」口裂け女「わーい」

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