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    綾波「綾波レイの動揺」

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:49:07.07 ID:iJ4NCLuGO

    ネルフ内休憩所

    リツコ「……文化祭、ねぇ。」

    リツコ「使徒が攻めて来てるって時なのに中学校も呑気なもんね。」

    リツコ「それでミサト、何で私にこんな紙を渡したのかしら」

    ミサト「実はさあ、この文化祭の日…シンクロテストと被っちゃってるのよね…」



    前作→綾波「綾波レイの消失」




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    2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:49:56.00 ID:iJ4NCLuGO

    リツコ「そうみたいね。」

    ミサト「でもほら、シンジ君達、今までロクに学校行事に参加出来なかったじゃない?」

    リツコ「そうね。」

    ミサト「で…文化祭って年度内の最後のパッとする楽しいイベントなのよ。」

    リツコ「で…?」

    ミサト「たまには…参加させてあげたいなぁ…なんて」


    3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:50:59.33 ID:iJ4NCLuGO

    リツコ「シンクロテストは?」

    ミサト「それは…後日改めて…」

    リツコ「無理。」

    ミサト「な…何でよ…!」

    リツコ「シンジ君が回復してから最初のシンクロテストなのよ。」

    リツコ「この間の事故の影響がどの程度残っているか、再度零号機との相互実験は可能か…」

    リツコ「普段やってるシンクロテストと訳が違うのよ」


    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:53:55.95 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「事故って、この間零号機との相互実験でシンジ君が…」

    リツコ「2日も意識を失ってた件よ。」

    ミサト「確かにテストも大事だけど…」

    ミサト「次はいつ…そういうイベントに参加させてあげられるか…」

    リツコ「なら、直接司令に聞いてみたら?」

    ミサト「えぇ!」

    リツコ「このままじゃ平行線だもの。」

    リツコ「じゃ、これから零号機のチェックに行かなきゃならないから」

    ミサト「ちょっとぉーリツコぉー」


    ミサト「……それが嫌だからリツコに頼みに来たのにぃ…」



    5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:54:49.06 ID:iJ4NCLuGO

    第三新東京市第一中学校
    2-A

    委員長「それじゃあ、クラスの出し物を決めます」

    委員長「候補をあげて下さい」
    トウジ「はーい!」

    委員長「鈴原」

    トウジ「じゃあ女子が水着姿でメイドカフェやるなんてどうや!」

    ケンスケ「どっちつかずだなぁwwwww」


    6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 15:56:04.71 ID:iJ4NCLuGO

    委員長「もー、ちゃんと考えてよねっ!」

    トウジ「なんや委員長、身体に自身ないんかー?」

    委員長「ちょ…すーずはらーっ!」

    一同「wwwwwwwwww」

    アスカ「全く…使徒が責めて来てるってぇーのに呑気なもんね。」

    シンジ「まぁ…それはそうだけど、こういうの僕初めてだからちょっと楽しみだなぁ」

    アスカ「………アンタ忘れたの?」

    シンジ「え…何を?」

    アスカ「文化祭の日にちよ。ひ・に・ち」

    シンジ「10月………」

    シンジ「………ああっ」


    8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:01:29.26 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「…シンクロテストの日じゃない」

    シンジ「…………だね」

    アスカ「べっつに何に決まっても私達には関係ないのよ。」

    アスカ「全く…なんで参加出来ないのにこんなとこ座ってなきゃなんないのよ…」

    シンジ「ははは…」

    シンジ「………仕方ないよ」

    綾波「………」



    9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:02:52.47 ID:iJ4NCLuGO

    ネルフ内司令室

    リツコ「先日の…事故についての最終調査結果が出ました」

    冬月「そうか。報告してくれたまえ。」

    マヤ「先日お話しした通り、零号機からパターン青の痕跡が発見されました。」

    冬月「やはり零号機は使徒に侵食されていたのかね?」

    マヤ「『使徒の影響』ではありますが…」

    マヤ「『新たな使徒が現れたのか』、その特定にまでは至りませんでした」


    10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:04:17.55 ID:iJ4NCLuGO

    冬月「と、言うと?」

    マヤ「仰った通り、新たな使徒が零号機を侵食した事で起こったのか」

    マヤ「既に殲滅した使徒の『形のない何か』が残っていて」

    マヤ「それが何らかの原因により零号機を侵食し、影響を及ぼしたのか」

    マヤ「原因はいくつか考えられましたが、結局は特定不可能でした。」

    冬月「それについてマギの回答は?」

    リツコ「『回答保留』又は『特定不能』でしたわ。」

    冬月「君の個人的な見解はどうだ」

    リツコ「前に述べた2つのうちどちらかだとは思いますが」

    リツコ「可能性としてはやはり50:50かと。」

    冬月「使徒について…我々にもまだ分からぬ事は山ほどある様だな。」

    ゲンドウ「…我々人類と使徒との付き合いはまだ浅い。」

    冬月「まだ浅い内に対立せねばならぬ、とはな。」


    12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:08:09.74 ID:iJ4NCLuGO

    冬月「それで、結局殲滅出来たのかね?」

    リツコ「ええ。現在は痕跡も完全に消滅。初号機パイロットが殲滅したと思われます。」

    冬月「『思われる』とは?」

    リツコ「事故直前から目が覚めるまでの記憶が無い様なので。」

    冬月「無意識の内に殲滅…か。」

    冬月「それとパイロットの身体はどうかね。」

    マヤ「使徒の影響も見られませんし、今の所異常はありません。」

    ゲンドウ「………そうか」

    リツコ「しかし、レイが最近どうも調子が良くない様ですわ。」

    冬月「レイが、かね?」

    マヤ「体重も前回の検査より2860gマイナスでした。」

    冬月「そうか。それは良くない。」

    マヤ「それと微妙に…ですが投薬の量を増やす事になりそうです。」

    冬月「そうか…」


    13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:09:40.82 ID:iJ4NCLuGO

    第一中学校2-A

    委員長「と、言うわけで投票の結果我がクラスの出し物は」

    委員長「…不本意ながらスク水カフェに決定しました」

    トウジ「『不本意』とは何やいいんちょー!」

    ケンスケ「スク水さいこー!」

    女子A「なにあの二人気持ち悪ーい」

    女子B「あのヘン夕イに賛同した男子も男子よねー」

    トウジ「うちのクラス、男子の方が人数が多くて助かったなあ」

    女子C「あんな奴等に…シャクだわ…」

    女子D「でも碇くんになら…」

    女子A・B・C・D「見て欲しいかもーっ!」


    14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:11:08.73 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「あの…」

    委員長「どうしたの?碇君」

    シンジ「僕とアスカと綾波は参加出来ないんだけど…」

    男子・女子「えーーーー!」

    女子A「ちょーと!じゃあ私達いや!着たくない!」

    トウジ「そんな、あの二人がおらんかったら後は残りカスばっかやないけ!」

    女子B「ちょっとどういう意味よ!」
    ケンスケ「ちょっとどういう意味だよ!」

    女子・男子「むむむむむ…!」


    15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:11:50.66 ID:iJ4NCLuGO

    委員長「ちょっとー!皆落ち着いてよー!」

    委員長「碇君、なんで3人は来れないのかしら?」

    シンジ「えっと…シンクロテストで…」

    アスカ「任務よ。私達にはどうしようも出来ないわ。」

    委員長「それなら仕方がないわよね。」

    委員長「皆も聞いてた?」

    男子・女子「むむむむむむ…!」

    委員長(ピキッ)

    委員長「聞・い・て・た?」

    男子・女子「…………!」

    男子・女子「…はい」

    委員長「じゃあ役割、決めましょうね?」

    一同「はい。」


    16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:12:42.01 ID:iJ4NCLuGO

    ネルフ内休憩所

    ミサト「むむむ…」

    加持「よぉ、葛城!」

    加持「珍しく眉間にしわ寄せてどうした?悩み事か?」

    ミサト「べっつぅにー」

    加持「リッちゃんに頼み事して断られたとか?」

    ミサト「………!」

    加持「ビンゴかw」


    17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:14:43.20 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「出来れば文化祭に参加させてあげたいんだけど…ね」

    加持「俺もやったなぁ文化祭。」

    加持「中学・高校共に修学旅行に行けなくってな。」

    加持「グラウンドも滅茶苦茶だったから運動会も出来なくて。」

    加持「学校行事なんてろくに経験しなかったんだけど、高2の時に初めて文化祭があってな。」

    ミサト「ぼったくりみたいな値段で、まっずい焼きそば売ったりw」

    加持「したしたw」

    ミサト「私、こう言う時だからこそ行事をやるべきだと思うし」

    ミサト「参加させてあげるべきだと思うのよ。」

    ミサト「じゃないとあの子達、何にも楽しい思い出なくなっちゃうじゃない?」

    ミサト「アスカもシンジ君もクラスに溶け込めた見たいだし」
    ミサト「レイもそれなりに変わって来たし、ね。」

    加持「文化祭ってのは友達が居ないとつまらないからな。」

    ミサト「ええ。だから今のうちに…ね」


    18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:16:12.85 ID:iJ4NCLuGO


    加持「…でも、リッちゃんはダメだってか。」

    ミサト「…むー。リツコのヤツ、絶対中学・高校と友達いなかったわよ。」



    リツコ「ええ。いなくてよ。」

    ミサト「………!!」

    リツコ「同窓会のお知らせすら来ないけど、何か?」

    ミサト「…………」

    ミサト「…………イエ」


    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:23:36.89 ID:iJ4NCLuGO


    第一中学校2-A

    委員長「…と、言うわけで役割分担だけど」

    委員長「焼きそば調理は男子担当」

    委員長「飾りつけと会計は女子担当」

    委員長「買い出しはアスカと碇君と綾波さん担当」

    委員長「それとウェイトレスは投票で…私と佐々木さんと中田さんと郡山さんに決定しました。」

    委員長「放課後、生徒会に提出してきます。」

    ケンスケ「よっ!いいちょー!」

    委員長「…もうなんでよー!」

    トウジ「投票の結果だから仕方あらへんなー!」

    男子A「トウジー!鼻の下伸びてるぞー!」

    トウジ「…な!んな訳あるかい!」

    女子A「やーだー!洞木さんを見る目がやらしいー!」

    トウジ「ち…ちゃう!ちゃうわい!」

    一同「wwwwwwwwww」


    25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:24:26.86 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「………楽しそうだね」

    アスカ「……………ふん。」

    綾波「……………」


    ネルフ内休憩所

    リツコ「折角、いい知らせを持って来てあげたって言うのにアンタ達は。」

    加持「『アンタ達』って俺も入るの?」

    リツコ「笑って聞いてたから、共犯よ。」

    加持「手厳しいな…。」


    26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:25:25.42 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「で、いい知らせって?」

    リツコ「聞きたい?」

    ミサト「ええ。」

    スッ…

    ミサト「何よ、その手は」

    リツコ「タダじゃ嫌よ」

    ミサト「………怒ってんの?」
    リツコ「…………」



    リツコ「多少。」


    27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:27:11.65 ID:iJ4NCLuGO

    第三新東京市内

    アスカ「……なんで手伝いなんかしてるのかしら。私達。」

    綾波「命令だもの」

    アスカ「じゃあアンタ、『スクール水着で人前に出ろ』って言われてもやるの?」

    綾波「やるわ。」

    アスカ「その神経が分かんない」

    シンジ「アスカ、遠回しに委員長の悪口になってるよ」

    シンジ「これでも減らして貰った方なんだから…」

    アスカ「しっかしうちの学校って計画性がないわよね。」

    アスカ「一週間前に急に文化祭をやるとか言い出して」

    アスカ「2日前にやること決めて準備とか、文化祭を舐めてるわよね。」


    29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:29:47.28 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「アスカ、文化祭参加したことあるの?」

    アスカ「あっちにいた頃ね。2ヶ月前から準備してたわ。」

    綾波「文化祭って楽しいの?」

    アスカ「……!」

    綾波「どうしたの?」

    アスカ「アンタが食い付くなんて珍しいわね…。」

    綾波「楽しいの?」

    アスカ「友達がいたり、家族がいたりすれば楽しいんじゃない。」

    アスカ「…私は全然つまんなかったけど」

    シンジ「…………」

    綾波「……………」


    アスカ「黙んないでよ。」


    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:34:17.93 ID:iJ4NCLuGO

    綾波「…家族って?」

    アスカ「文化祭ってーのは家族も来れるのよ。」
    アスカ「ま、どちらにせよ私達には関係ない話よ。」

    綾波「…………」

    プルルルルル
    シンジ「電話だ。」

    シンジ「はい、もしもし」

    ミサト『シンジ君ー?』

    シンジ「ミサトさん?」

    ミサト『ちょっと今からネルフに来れないかしら』

    シンジ「でも…僕ら今から買い出しに…」

    ミサト『こっちで一括注文してあげるわ。その方が安く済むし。』

    ミサト『とりあえず来てちょうだい。』

    ピッ
    ミサト「多分大喜びよー!」

    加持「一万円払った甲斐はあるみたいだな」

    ミサト「…それ言わないでよ」


    31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:36:20.65 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「何?」

    シンジ「ミサトさんがネルフに来いって」

    アスカ「……はあ。」

    ネルフ内休憩所

    ミサト「みんな来たわねー」

    ミサト「って何?やけに暗い顔しちゃってー」

    アスカ「………別に。」

    ミサト「もーそんな皆が喜んじゃう様な重大発表があります!」

    ミサト「なーんと」


    ミサト「シンクロテストが中止になりましたー!」

    シンジ「…………」
    綾波「…………」
    アスカ「…………」


    アスカ「……………で?」

    ミサト「えっ」


    32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:41:47.36 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「それだけ?」

    ミサト「……うん」

    アスカ「そ。じゃあミサト、このリストにある食材の発注よろしくね。」

    ミサト「喜ば…ないの?」

    ミサト「文化祭に…行けるのよ?」

    アスカ「遅いのよ。」

    シンジ「もう決まっちゃったんですよ。出し物も役割も。」

    ミサト「じゃ、買い出しって言うのは」

    シンジ「僕達は買い出し係だけです。」

    アスカ「当日は何もやること無いわ。だからシンクロテスト、あった方が良かったのよ。」

    ミサト「今から―」

    アスカ「無理。生徒会に提出し終わってるわね。」

    ミサト「」

    アスカ「じゃミサト、私は先に帰るわね」


    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:43:16.89 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「くっそー!」

    加持「ま、タイミングが悪かったんだろうな。落ち込むなよ」

    ミサト「それもそうだけどリツコのヤツよ。たっかい買い物しちゃったわ。」

    加持「………そっちか。」

    ミサト「……ってのは冗談よ。」

    ミサト「また私、あの子達傷つけちゃったわ。見た?アスカの目。」

    加持「ああ。」

    ミサト「一番悔しいのは多分、アスカよ。」

    ミサト「私、一人ではしゃいじゃってバカみたいね。」


    34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:45:16.09 ID:iJ4NCLuGO

    司令室

    冬月「レイの件だが、シンクロテストを中止させるまではなかったんじゃないのかね」

    冬月「体重が減ったとは言え、お前も過保護だな。」

    ゲンドウ「何となく、嫌な予感がしたのでな。」

    冬月「『何となく』お前にしては珍しい台詞だな。」

    冬月「赤木博士も許可…むしろ推奨しているのに、か?」

    ゲンドウ「ああ。」

    冬月「だが、出来るだけ早急にしなければ使徒が来た時に泣きを見るぞ。」

    ゲンドウ「分かっている。」

    ゲンドウ「出来るだけ早い日程で組み直すつもりだ。」

    冬月「その方がいい。」



    35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:47:22.62 ID:iJ4NCLuGO

    葛城邸宅

    シンジ「家族………か。」

    アスカ「何?まだ文化祭の話する気?」

    シンジ「………。」

    アスカ「寝るわ。」

    シンジ「………おやすみ」

    アスカ「おやすみ」

    翌日

    第一中学校2-A

    委員長「今日は一日明日の文化祭の準備になります。」

    委員長「だからと言ってサボらないでね。特に鈴原とその仲間達!」

    トウジ「なんでワシだけ名指しなんや!」

    ケンスケ「朝から名指しー!あっついねー」

    男子「ヒューヒュー!」

    委員長・トウジ「う…うるさい!」


    36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:49:44.40 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「……………くっだらない」

    アスカ「シンジ、行くわよ。」

    シンジ「えっ……どこに?」

    シンジ「ちょっと…アスカ!」

    アスカ「ったく、鈍いわね。」
    アスカ「無自覚、無警戒な所、まだ直ってないみたいね。」

    シンジ「アスカ、手伝いは…」

    アスカ「もう義理は果たしたわ。」

    アスカ「参加もしないのに飾り付けまで手伝うなんて馬鹿馬鹿しい。」

    シンジ「…………」

    アスカ「アンタも教室、居たくないんでしょ。」

    シンジ「…………うん」

    アスカ「じゃ、来なさい。」


    38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:51:23.12 ID:iJ4NCLuGO

    ガラッ

    シンジ「…アスカ?そんな勝手に…」

    アスカ「入っていいのよ」

    アスカ「今、クラスの出し物の準備で忙しいだろうから軽音楽部も来ないわ。」

    第一中学校内音楽室

    アスカ「時々、ここに来るのよ。おっ、今日はギターがあるわね。」

    びぃぃぃぃぃぃぃん

    シンジ「…アスカ、ギター弾けるの?」

    アスカ「練習したの。昔。」

    アスカ「あっちの学校で軽音楽部の助っ人やったのよ。」

    アスカ「ま、ギターは完璧だったんだけどね」

    シンジ「歌が下手とか」

    アスカ「……………そうよ」
    シンジ「……えっ」

    アスカ「まぁ、可愛いから許されたんだけど。」


    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:52:51.25 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「バカシンジ、アンタは?」

    シンジ「えっと…チェロと…ピアノ…」

    アスカ「全く軽音楽部向きじゃないわね。」

    シンジ「一回はその…やってみたんだけど」

    シンジ「……指がとどかなくて」

    アスカ「…つくづくバカね」

    ガラッ!

    シンジ・アスカ「!?」


    42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:54:58.38 ID:iJ4NCLuGO


    シンジ・アスカ「…………!」
    部員A「一体…何やってたの?」

    シンジ「え………あ」

    シンジ「(小声で)ちょっと…アスカー!大丈夫だって」

    アスカ「(小声で)言ったわよ!言ったけど来ちゃったわよ!」

    部員A「そこ、小声でコソコソ喋らない!」

    シンジ「…すっすいません」

    部員A「さっき、ギター弾いてたの、誰?」

    アスカ「こいつです。」

    シンジ「………えぇっ!」

    部員A「嘘つかなーい。」

    部員A「女の子がいつも音楽室で楽器をじゃんじゃん弾きまくってるの、有名な話なんだからね。」

    アスカ「……………」


    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 16:58:56.94 ID:iJ4NCLuGO

    2-A

    委員長「あれ、アスカ達は?」

    綾波「………分からないわ」

    トウジ「まーたサボってるんちゃうん?」

    トウジ「ほんまラッブラブやなー」

    ケンスケ「トウジも人のこと言えないよw」

    綾波「…………」


    45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:01:03.51 ID:iJ4NCLuGO

    音楽室

    部員A「…………」

    アスカ「………」

    シンジ「………」

    部員A「……おねがいっ!頼みがあるの!」

    シンジ・アスカ「………え?」

    部員A「明日の文化祭でさぁ…その…私達、ライブをやることになったんだけど」

    部員A「四人いる内三人がインフルエンザでダウンしちゃったんだよね…」

    部員A「私、ドラムしか出来ないし…このまま諦めるしかないかなって思ってたんだけど。」

    部員A「でも君達、弾けるみたいだし…なんと言っても存在感抜群!」

    部員A「何とか自分達で作った曲を沢山の人に聴いてもらいたいんだ!」

    部員A「お願い!」

    シンジ「でも…僕は楽器なんて…」

    アスカ「良いわよ。」

    シンジ「…えっ」


    46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:03:09.89 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「べつにいいわよ。」

    アスカ「クラスの出し物、参加しないもの。どうせ暇だし。」
    シンジ「で…でも僕楽器なんて…」

    アスカ「ピアノが出来ればキーボードだって出来るでしょ」

    シンジ「…そう言うもんじゃないよ」

    アスカ「じゃ、カスタネットかトライアングルかタンバリンでも叩いてなさい」

    シンジ「え……あ」

    シンジ「でも…アスカ、歌は…」

    アスカ「『でもでも』うるさい奴ね。」

    アスカ「心当たりならあるわ」


    47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:05:29.89 ID:iJ4NCLuGO

    3-A
    委員長「綾波さん、花作るの丁寧ね。」

    綾波「そう……かしら?」

    委員長「ごめんね。色々手伝わせちゃって。」

    綾波「いいの。」

    綾波「………嫌いじゃないから。」

    ガラッ!

    委員長「!?」

    アスカ「ちょっと、レイいる?」

    トウジ「やっぱりサボっとったやないか!」

    アスカ(無視)

    アスカ「ちょっとレイ。こっちも手伝いなさい。」

    綾波「でも………」

    アスカ「日本人って『でも』が好きね」

    アスカ「命令よ。」

    綾波「…………」


    48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:08:07.24 ID:iJ4NCLuGO

    音楽室

    アスカ「それでは、第一回作戦会議を始めるわ」

    そう言いながらアスカは顔の前で手を組む
    まるで…

    シンジ(父さんみたい)

    アスカ「じゃ、パートね」

    綾波「ちょっと待って」

    アスカ「何?」

    綾波「何やるの?」

    アスカ「アンタもドンくさいわねー。見てわかんないの?」

    綾波「分からないわ」

    アスカ「はぁ…。」

    アスカ「軽音楽部の助っ人よ。」

    シンジ「部員の人たちが今インフルエンザになっちゃってるらしくて。僕らはその代わり。」

    綾波「代わり?」


    49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:09:43.14 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「アンタもやることないんでしょ。なら手伝って。」

    綾波「…………構わないけど」

    アスカ「なら決まりね」

    綾波「私、楽器弾いたことないもの。」

    アスカ「えっ………」

    シンジ「そりゃそうだよアスカ」

    アスカ「つくづく変わってるわ。」

    アスカ「…だから日本人って音楽的センスがないのかしらね。」

    部員A「…………」

    アスカ「えっ!あっ!べ…別にあなたの事じゃ…」


    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:10:52.97 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「とにかく決めようよ、パート」

    アスカ「そ…そうね」

    アスカ「じゃ、部員Aはドラム。私はギター」

    アスカ「レイはボーカル。とりあえずギターは弾いてる振りして。」

    アスカ「で、シンジは……」

    アスカ「昔、何にチャレンジしたんだっけ?」

    シンジ「ベース…」

    アスカ「マイナーなとこ行くわね」

    シンジ「…そうなの?」

    アスカ「じゃ、それを弾ける所まで弾く。」

    シンジ「一年振り位だから…どうかな…」

    アスカ「無理ならカスタネットだけど」

    シンジ「やります。」


    51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:13:05.47 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「じゃ、形が出来たところで練習するわよ。」

    シンジ「どんな曲なんですか?」

    部員A「一曲は普通のガールズロック」

    部員A「もう一曲は何て言うか…メルヘンチックな感じかなー」

    アスカ・シンジ「……………」

    綾波「何?」


    ネルフ内リツコの部屋

    リツコ「届いたわよ。材料」

    リツコ「キャベツ300個、豚肉10キログラム、麺500袋、ソース100本よ。」

    ミサト「えっ」

    リツコ「発注ミスも良いところだわ。桁が一つ間違ってる。」

    ミサト「これ………返品とかぁ」

    リツコ「出来ないわよ。こっちのミスだもの。」

    ミサト「………デスヨネー」


    53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:17:38.11 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「とにかく、一度合わせてみましょう。」

    うぃーーんじゃーんばーん
    うぃーんじゃんばーん

    シンジ「これは………」

    アスカ「…………」

    綾波「問題外ね」

    部員A「多分…彼がちょっぴり…」

    アスカ「下手くそなのよね。」

    シンジ「………悪かったね」

    アスカ「なら、上手弾いたらどうなの」

    シンジ「そんな急に言われても…」

    綾波「…………」


    54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:18:49.86 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「もう一回」

    アスカ「もう一回」

    アスカ「…もう一回」

    アスカ「もう一かい」

    (以下略)


    アスカ「…何で合わないのかしら」

    部員A「……………」

    シンジ「ごめん」

    アスカ「『ごめんごめん』って日本人は謝れば済むとでも思ってるの?」

    シンジ「………ごめん」



    58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:25:05.27 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「綾波は、どう思う?」
    アスカ「なんでこの子に聞くのよ」

    綾波「…………個性が出過ぎてる。」

    アスカ「っつうとなーに?アンタ私の実力を認めないわけ?」

    綾波「違うわ。一人だと賄いきれないから…いくつも楽器、使うんじゃないかしら。」

    綾波「上手ければ下手な人を補う。その逆も然り、だわ。」

    アスカ「………単機戦って訳にもいかないのね。」

    アスカ「……………そ」
    アスカ「ま、本番は明日だから妥協も必要よね。」

    シンジ「僕も…その」
    シンジ「出来るだけ頑張るよ」

    アスカ「じゃあ始めるわよ」

    ♪~~♪~

    シンジ・アスカ・部員A「…!」
    アスカ「……合ってきたじゃない」

    アスカ「あんたもこっち来なさい。もうそろそろ歌詞覚えた?」

    綾波「…ええ。」


    59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:27:51.75 ID:iJ4NCLuGO

    中学校駐車場

    ミサト「…………よっこらせ。」

    ミサト「ふう。頼みすぎちゃった分はとりあえずネルフで引き取って貰えてよかったわ。」

    ミサト「………?」

    ~♪~~♪~ ♪


    ミサト「……音楽、かしら」

    ミサト「………この声」

    ミサト「まさか、レイ!?」

    ミサト「う…上手いわね…」

    加持「おい、葛城」

    加持「ボーッとしてないで行くぞ」



    61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:28:37.94 ID:iJ4NCLuGO

    音楽室

    アスカ「…………中々ね。」

    部員A「これなら…大丈夫。」

    シンジ「…良かったー。」

    綾波「…………」

    アスカ「……レイ。」

    綾波「……何」

    アスカ「あんた具合悪いの?」

    綾波「いいえ。」

    アスカ「………そ。」

    シンジ「そろそろ…教室に戻ろうか」

    アスカ「………そうね」


    62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:30:22.74 ID:iJ4NCLuGO

    3-A

    トウジ「おー!ミサトさぁーん!どないしたんですか?」

    ミサト「シンジ君からの頼まれものよん。」

    委員長「これ…」

    ミサト「焼きそばの材料よ!」

    ミサト「ちょっとサービスしといたから。」

    加持「ま、葛城が頼み過ぎただけなんだけどな」

    ミサト「ちょ…あんた余計なこと!」

    一同「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    アスカ「あれ、ミサト」

    ミサト「ああ、材料届けに来たの。ついでに迎えにね。」

    委員長「もう終わりだし先、帰っていいわ。」

    アスカ「そう。じゃお言葉に甘えて。」

    シンジ「綾波はどうする?」

    綾波「私はいいわ。用事、あるから。」


    64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:33:14.71 ID:iJ4NCLuGO

    車内

    ミサト「さっき聞こえて来たわよー」

    アスカ「聞いてたの?」

    ミサト「聞こえたのよ」

    アスカ「どっちにしろ同じよ」
    ミサト…………昨日はごめん」

    アスカ「気にしてないわ」

    ミサト「そう。」


    65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:34:23.71 ID:iJ4NCLuGO


    加持「シンジ君、何か役割が見つかったんだな。」

    シンジ「…でもやっぱり、僕に出来るかどうか…って」

    加持「思うのかい?」

    加持「ま、それもいいさ」

    加持「役割を背負うってのは、同時にプレッシャーも背負うって事だ。」

    加持「頑張れよ」

    シンジ「はい。」

    加持「それと正露丸は飲んでおけよ」

    シンジ「どうして…ですか?」

    加持「昔、大失敗したからなw」


    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:39:51.51 ID:iJ4NCLuGO

    ネルフ内リツコの部屋

    リツコ「レイ、学校の方はどう?」

    綾波「文化祭の準備をしました。」

    リツコ「そう。」

    綾波「私、歌を歌うことになりました。」

    リツコ「助っ人か何か?」

    綾波「はい。リハーサルで上手く歌えました」

    リツコ「良かったわね。とにかく、明日頑張って。」

    綾波「はい。」

    リツコ「…それと正露丸は飲んで置きなさい」

    綾波「どうして…ですか」

    リツコ「下手したら友達無くすからよ」


    68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:41:49.89 ID:iJ4NCLuGO

    葛城宅

    アスカ「あー!もうそこ違う」

    シンジ「え…こう…じゃないの?」

    アスカ「違うここはね…」

    ミサト「二人共精が出るわねー」

    アスカ「明日本番だから」

    ミサト「邪魔はしたくないんだけど、近所の人もあなた達も眠れなくなっちゃうから」

    ミサト「もう寝なさい」

    アスカ「ちぇー。」

    アスカ「分かったわよ。シンジ、」

    シンジ「…何?」

    アスカ「明日、ミスしたら許さないから」

    アスカ「おやすみ」

    ミサト「おやすみなさい」


    69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:42:45.51 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「…アスカ、なんであんなに張り切ってるんだろ」

    ミサト「嬉しいのよ。」

    シンジ「何がですか?」

    ミサト「文化祭に参加出来て。」

    ミサト「あの時、一番アスカが泣きそうな顔してたもの。」

    ミサト「きっと一番楽しみにしてたのね。文化祭。」

    ミサト「さ、シンジ君も寝なさい」

    シンジ「おやすみなさい」

    ミサト「おやすみ」


    僕はほんの少しだけ、明日が嫌だった。
    役目があるって事は責任もあるってことだ。

    もし…失敗したら

    どうなるんだろう


    シンジ「明日、家族も…来るのか」


    70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:43:27.43 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「…………」

    シンジ「父さんは………」

    シンジ「来ないだろうな」


    この間の留守電から2週間。
    全く父さんと話してなかった。

    もし、文化祭に誘えたら

    なんて思うけど誘った所で多分来ない。

    いや、そんなの理由づけでただ

    僕はただ父さんに何か言ってもらいたいんだと思うけど

    その何かが…わからない。



    71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:44:25.14 ID:iJ4NCLuGO

    司令官専用食堂室

    ゲンドウ「…………」

    綾波「…………」

    ゲンドウ「レイ。」

    ゲンドウ「……学校はどうだ」

    綾波「今日、歌を歌いました」

    ゲンドウ「……そうか。」

    綾波「司令」

    ゲンドウ「…どうした」

    綾波「明日…………」

    綾波「明日、文化祭があります」

    ゲンドウ「知っている」

    ゲンドウ「お前がシンジ達と共に合奏するのだろう。」

    綾波「…家族も…来ていいそうです」

    ゲンドウ「………ああ。」


    73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:45:34.26 ID:iJ4NCLuGO

    綾波「家族って……楽しい、ですか?」

    ゲンドウ「…何故そんな事を聞く。」

    綾波「…二番目の娘が言ってました」

    ゲンドウ「………楽しい」

    ゲンドウ「いや………楽し『かった』」

    綾波「…………明日、どうですか」

    綾波「合奏、見に来ませんか」

    ゲンドウ「…………」

    ゲンドウ「すまない。」

    綾波「………そうですか。」


    ゲンドウ「…………」

    綾波「…………」


    75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:48:52.18 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「起きなさいよシンジ」

    シンジ「まだ……5時」
    アスカ「ちょっと探しもんがあるのよ。手伝って。」

    シンジ「探しもの?」
    アスカ「………」ニヤリ

    綾波の部屋の前
    ピンポーン

    綾波「………はい。」

    アスカ「起きた?」

    綾波「………こんな朝早くからどうしたの」

    アスカ「探しもんよ」

    綾波「私の部屋に?」

    アスカ「あんた一昨日だかに言ったわよね。『命令』ならなんでも聞くって。」

    綾波「それは……」
    アスカ「今日限りでいいわ。」

    アスカ「アンタがどれだけ根性あるのか」
    アスカ「見せて貰おうじゃない」


    78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:52:17.56 ID:iJ4NCLuGO

    校門前

    ミサト「ごめーん。待った?」

    リツコ「25分43秒遅刻よ。重役出勤ね。」

    加持「待ち合わせ時間、早めにしておいて正確だったよ。」

    ミサト「しっかしリツコから誘ってくるなんて珍しいわね」

    リツコ「そうかしら。シンジ君達の雄姿が見れるのよ。」

    ミサト「じゃ、まずは2-Aの偵察に行きますか」


    80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:53:44.69 ID:iJ4NCLuGO

    2-A

    委員長「焼きそば3つー!」

    トウジ「なんでこない忙しいんや!」
    ケンスケ「半分は提案したトウジの責任だと思うよ。」

    トウジ「ほんま工口ジジイばっかやな。」
    ケンスケ「委員長が心配?」

    トウジ「ん…んなアホな!」

    委員長「ちょっとーまだ?」
    トウジ「いまやっとりまーす!!」

    2-A前

    ミサト「うっはぁ…」

    加持「すんごい行列だな、こりゃ。」

    リツコ「しかも男ばっかりね」

    加持「スクール水着でカフェ。いやはや。男心をくすぐるなぁー」

    リツコ・ミサト「…………」

    加持「…そんな目で見るなよ」


    82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:55:30.25 ID:iJ4NCLuGO

    委員長「いらっしゃいませ」

    ミサト「あら、洞木さん。なかなか似合ってるじゃない」

    リツコ「学生なんだから当然よ。私達とは訳が違うわ」

    委員長「焼きそば一つ三百円。水はお代わり自由です。」

    委員長「三名様ですか?」

    委員長「じゃあ…サービスして500円でいいです。」

    リツコ「あら、いいのかしら?」

    委員長「葛城さんに色々良くして貰ったんで。」

    リツコ「そう。そう言う風になってるのね。」

    委員長「?」

    ミサト「あ!ありがとうー!ここは私の奢りよー!」

    リツコ「ごちそうさま」

    加持「相変わらずリッちゃんは駆け引きが上手いなあw」

    リツコ「ミサトが下手なだけよ」

    委員長「すぐにご案内しますのでもう少々お待ち下さい」


    83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:56:17.23 ID:iJ4NCLuGO

    同司令室

    「『……………ありがとう』 メッセージは以上です」

    冬月「碇、何を聞いていたのかね?」

    冬月「…2週間前の留守電、か。」

    ゲンドウ「ああ。」

    冬月「こちらが感謝するならともかく」

    冬月「感謝される様なことをした覚えがあるのかね」

    ゲンドウ「…いや、ない。」

    冬月「だろうな。」

    冬月「……私には子供がいない。お前にとやかく言う権利はないのだが」

    冬月「一般論としてだ。」

    冬月「………なら、少しは答えてやったらどうだ。」

    ゲンドウ「…………」


    84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:57:07.76 ID:iJ4NCLuGO

    一時間後
    2-A前

    リツコ「中学生の間じゃ『もう少々』って一時間なのね」

    ミサト「………嫌味を言わない」

    加持「後ろを見ろよ…」

    ミサト「うわぁ…」

    加持「渦、巻いてるな。」

    リツコ「男って最低ね」



    85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 17:57:55.88 ID:iJ4NCLuGO

    委員長「お待たせしました」

    委員長「三名様ご来店です。」

    トウジ「お…お水になります」

    ミサト「あら、鈴原君ありがとう」

    トウジ「……………いえ」

    ケンスケ「お手拭きになりますです」

    リツコ「あら、助かるわね」

    ミサト「ありがとう。相原君」

    ケンスケ「…………………はい」


    87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:00:40.85 ID:iJ4NCLuGO

    リツコ「文化祭なんて何年振りかしら。」

    ミサト「懐かしいわ。ちょうど文化祭を初めてやったのが私、高3だったのよ」

    リツコ「その頃は何が流行ってたのかしら」

    加持「2003年だから…」

    リツコ・加持・ミサト「トリビアの泉」

    加持「多分、この中で深夜時代を知ってるのって俺たちくらいかもなw」

    ミサト「ギリギリ話題が合いそうなのは…めちゃイケくらいかしら…」

    リツコ「あら、全盛期と末期じゃ話は合わなくてよ」

    委員長「あの…」

    ミサト「よねー…。油谷さんなんて知らないわよね。」

    リツコ「相方の泣き顔が頂点ね」

    加持「その頃には頂点越えてたさ」

    委員長「あの…」
    委員長「焼きそばお待たせしました」


    89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:01:40.89 ID:iJ4NCLuGO

    リツコ「今時の文化祭の焼きそばって随分具だくさんなのね」

    ミサト「…………ホント、一緒に食事したくないタイプね」

    リツコ「あら、誉め言葉よ」

    加持「うん。でも確かにうまいな。」

    ミサト「これで300円は並ぶわよねー。」

    リツコ「撮影禁止ってあるけど?」

    ケンスケ「どうしてもトウジが貼るって聞かなくて」

    トウジ「じゃかしいわ!」

    ミサト「確かにパニックになりそうよねww」


    90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:03:11.87 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「さて、大繁盛ぷりも確認出来た事だし。…シンジ君達の出番は?」

    リツコ「あと二時間弱あるわ」

    加持「それまで暇を潰すか?」

    ミサト「うーん。なんか眠いのよね…」

    ミサト「座れる場所ないかしら」

    加持「だったらもう体育館に行くか。」

    ミサト「そうね。行っちゃいましょう。」

    体育館

    吹奏楽部が演奏の途中だった。ミサト「タイミング悪いわね」

    リツコ「プログラム、見てなかったの?」

    ミサト「なくしちゃったw」

    リツコ「あんたね…」

    加持「葛城はだらしないなぁ…」


    91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:03:54.09 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「女にだらしないアンタに言われたくないわ」

    加持「…はははw」


    吹奏楽部の演奏の次は漫才ライブ。
    まあ、これがつまらない。
    眠気を誘う訳である。

    続いては地元ロックグループだかのミニライブ
    ようやく眠れるときに大音量のギターは効く。

    次は……よく覚えていなかった。
    次に……目を覚ました時、オタク集団が痛々しいダンスを踊っていた。

    それが終わるとアナウンスが。

    『続いては第一中学校軽音楽部の演奏です』


    93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:07:28.12 ID:iJ4NCLuGO

    ミサト「いよいよね。」

    リツコ「楽しみだわ」

    加持「シンジ君、頑張れよ…」

    4人の生徒が楽器を抱えて入ってきた。
    シンジ君、アスカ、レイ、…あとは部員か。
    入ってきたのはいいのだが、目をひんむいてしまった。

    ミサト「……ひぃぃ!」

    加持「これは……」

    周りも全く同じ反応。

    なんせアスカとレイはスクール水着姿。
    しかも各自うさぎの耳、猫の耳を頭につけている。
    もう一人の女子とシンジ君の方はと言うと…普通の制服姿である。
    しかしその普通さが、またステージの空間のカオスさを引き立たせているのは何故だろうか。
    周りを全く気にもとめない様子でセッティングする女子三人と、ちらちら周りを気にする男子一人。

    リツコ「あんた…どんな教育してたのよ」

    ミサト「リツコにもそのまんま返すわ」

    リツコ「レイは私と言うより司令よ」


    96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:09:02.69 ID:iJ4NCLuGO

    ステージ

    シンジ「綾波…アスカ二人とも…その格好…」

    アスカ「少しでも目立った方が客、集まるでしょ」

    綾波「って彼女が。」

    アスカ「それよりシンジ、あんた臭いわね」

    シンジ「アスカこそ」

    アスカ「それとアンタも臭いわ」

    綾波「………」

    アスカ「……飲んできたのね」

    アスカ「まあいいわ。ステージから臭いはわからないもんね。」

    アスカ「じゃ、始めるわよ」


    99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:13:30.30 ID:iJ4NCLuGO

    一曲目。ガールズロック。

    軽やかでテンポが良く、親しみやすい割りと良くできた曲。
    アスカのギターが美しい音色を響かせる。
    シンジ君は…まあ必死に付いていってる感も否めないが
    なかなかいいハーモニーを奏でている。

    動きが段々激しくなる3人
    アスカのうさぎの耳なんて上下左右あらゆる方向へ振り回されている。

    それとは対照的にギターを抱えてはいるものの、
    弾こうとは決してしない猫耳をつけたスクール水着を着た棒立ち少女がいる。

    ………カオス

    少女がようやく口を開けた


    100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:15:31.66 ID:iJ4NCLuGO

    上手い。

    あの時、駐車場で聞いた時よりも更に上手い。

    透明感のある美しい歌声。
    しかも感情たっぷりに歌っているかの様に思える

    しかし本人を見てみると無表情
    しかし歌声には溢れんばかりの感情が。

    もちろん口パクではない。

    観客は混乱する内に段々とハイになってきた。
    気付けばあんなにガラガラだった客席が埋まり、立ち見まで出る始末。

    リツコ「歌うときも無表情なのね…」

    リツコ「いいデータが取れたわ」


    101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:17:17.09 ID:iJ4NCLuGO

    と、言った所で一曲目が終了し
    メンバー紹介が始まった。

    アスカ「えーっと…今日は見に来てくれてありがとう」

    アスカ「メンバーを紹介します。」

    アスカ「まずは部員A!」

    部員A「よろしく!」

    アスカ「あとは、正規のメンバーじゃないわ。代理よ。」

    アスカ「ベース・シンジ!」

    シンジ「あ…え…どうも」

    観客「碇くーん!!」

    シンジ「…どうも。」

    アスカ「それからボーカル・レイ!」

    綾波レイ「…………よろしく」

    アスカ「それと私がギターの…アスカよ。」


    103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:20:27.95 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「さて、2曲目、聞いていってね!」

    二曲目。アニメソングに近い雰囲気のある曲である。

    よく三つの楽器で表現できたもんだと感心させられる。
    それとレイと歌声とのギャップが更に凄いことになっている。
    無表情なのに感情たっぷりで可愛らしい声のスクール水着を着た猫耳少女。

    カオスとか、もうそう言うものを一気に越えてしまっていた。

    …まあ綾波レイらしいと言えばらしいのだが。


    104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:21:23.71 ID:iJ4NCLuGO

    曲の後半感想部分。
    何かを見つけた。

    一人明らかに浮いている客。
    黒いジャケットの中からちらちら見える赤いシャツ
    白い手袋
    黒いサングラスの男。
    不審者チックである。
    今日は文化祭であるからコスプレや仮装をした人間で溢れかえっているのに、だ。
    一人明らかに浮いているのだ。

    シンジ「父さん?」

    しかし確証が持てない。
    表情を確認したかったが暗闇かつ距離が遠すぎて不可能。
    笑っているのか怒っているのか呆れているのか。
    はたまた別人か。


    110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:50:05.80 ID:iJ4NCLuGO

    しかし、父親であれ父親にそっくりな人間であれ意識してしまうと言うことは
    来て欲しかった…という気持ちがあったのかも知れない

    シンジ「………」

    なんて考えていたらピッチを外してしまった。

    アスカ「………」(ジロッ)

    シンジ「…………」

    アスカのギターが唸る。
    手を止めた。

    予定外のギターソロ。
    誤魔化す為の辻褄合わせ。

    アスカ「………」(ジロッ)

    シンジ「………」

    再び演奏を始めた。


    111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:50:59.16 ID:iJ4NCLuGO

    本番前

    アスカ「いい。もしでっかい間違いしたら私が睨むから手を止めなさい」

    シンジ「何で?」

    アスカ「あんたのミスを誤魔化す為よ。」

    アスカ「私が何とかするから、『どうしよう』とか考えないように。」

    シンジ「うん」

    アスカ「ま、楽しみましょ。」


    曲もクライマックス。
    綾波の歌声が響く

    もう一度客席へ目をやる。
    いない。

    さっきのは寝不足による幻だったのだろうか。

    大熱狂、アンコールの嵐で即興バンドのライブは幕を閉じた。
    アンコールの際、若干綾波は照れていたように見える。



    112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 18:53:13.66 ID:iJ4NCLuGO

    アスカ「アンタ、ヒヤヒヤさせないでよね。」

    シンジ「ごめん」

    アスカ「ま、いいわ。成功したんだから。」

    部員A「ありがとう。これで多分、三人も報われるわ」

    アスカ「よかったわ。」

    綾波「…………」

    アスカ「あんたこんな時まで無感情?」

    綾波「…………今、すごく笑いたい」

    アスカ「じゃあ笑いなさいよ」

    綾波「でも………笑えない」

    シンジ「なんか嫌なことでもあったの?」

    綾波「ないわ」

    アスカ「じゃあ、何でよ」

    綾波「心と…身体が……バラバラになってる気がする」

    アスカ「………哲学的ね。」


    113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:01:45.67 ID:iJ4NCLuGO

    リツコ「すごいわね、あの子達」

    加持「ああ。大したもんだよ。」

    ミサト「しっかしあの格好で出てきた時はびっくりしたわー」

    加持「ああw」

    リツコ「レイもあんなに歌がうまかったなんて知らなかったわ」

    ミサト「声と表情が合わないって凄いわよねw」

    ミサト「誉めてあげないと。」

    加持「あれ、いつの間にか…客が」

    ミサト「本当。後の子達が可哀想ね…。」

    リツコ「…………」


    114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:07:58.59 ID:iJ4NCLuGO

    司令室

    冬月「学校行事まで、シナリオか」

    ゲンドウ「パイロットの保護、監視活動の一環だ。」

    冬月「お前は意外と………過保護で親バカだな。」

    ゲンドウ「そんなつもりは毛頭ないが」

    冬月「職員を中学校に向かわせ」

    冬月「13時には体育館に集める」

    冬月「結局こっそり様子を見に行ったそうじゃないか」

    ゲンドウ「…………。」

    冬月「不器用な親バカ、か」

    冬月「感謝しようにも出来ない様な事をするな、お前は。」

    ゲンドウ「………」

    冬月「これは息子も苦労するだろうな。」


    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:12:03.87 ID:iJ4NCLuGO


    綾波「………二番目の子は?」

    シンジ「教室に行ったよ。」

    シンジ「なんか結局お店、手伝うことになったみたい。」

    シンジ「綾波は…いいの?」

    綾波「ええ。向いてないもの。」

    シンジ「僕、びっくりしたよ。」

    綾波「何が?」

    シンジ「この間教室の飾り付け手伝ってたでしょ?」

    綾波「アレが?」

    シンジ「それもそうだけど」

    シンジ「僕とアスカに付き合ってくれたことも。」

    綾波「全部…好きだからやったことよ。」


    118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:16:35.74 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「……うん。」

    綾波「人前に出て何かをして誉められる」

    綾波「誰かに感謝される」

    綾波「それって凄く気持ちが良いことなのね」

    シンジ「そうだね。」

    綾波「でも、表現したいのに出来ないの。」

    綾波「この間、碇君が目を覚ました時も嬉しかった。」

    綾波「でも、表現出来ないの。」

    綾波「それって凄く切なくて」
    綾波「苦しいわ」


    120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:18:13.18 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「今、綾波はどう?」

    綾波「今の………私」

    綾波「とても、気分がいいけど。」

    綾波「なのに…この間みたいに上手く笑えない。」

    綾波「辛くて苦しいわ」


    綾波「初めて感じる気分」

    綾波「ごめんなさい。良くわからないの。」


    124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:29:37.42 ID:iJ4NCLuGO

    シンジ「……そっか。」

    シンジ「僕はただ楽しかった」

    シンジ「部員さんとアスカのギターと綾波の歌のおかげ。」

    綾波「……そう。」

    シンジ「綾波、歌上手だった。」

    シンジ「ありがとう。」


    綾波「そう。」



    綾波「……………ありがとう」

    この時、綾波に嘘をついた。
    本当に僕はこの時、楽しかった。

    …でも、怖くもあった。

    全てが上手く行き過ぎている気がしたからだ。


    126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:33:51.25 ID:iJ4NCLuGO


    「楽しい事」は長くは続かない。

    「楽しい事」の後には必ずその分「辛くて苦しい事」がやって来る。

    アスカや綾波と少しは分かり会えた気がする。

    仲良くなれた…のかもしれない。

    でもきっと「何かを手にした」後には必ず「それを失う」時がやって来るんだろう。

    出来れば、それが遠い未来の出来事であって欲しいと思う。

    そんな事を考えつつベースをそっと、棚に仕舞った。






    130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:39:36.17 ID:iJ4NCLuGO


    最初に書いておくべきだったんですが、
    一応アスカが空気だった「綾波レイの消失」の続編と言うか、おまけです。
    あと、「ライブアライブ」が元ネタでした。すいません。

    それでは長時間お付き合いありがとうございました。


    128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:37:34.47 ID:eRAlXpX70

    なぜ不安を残すような終わり方を……


    132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:41:00.20 ID:1wSIwTMpO

    終わりなき分析な感じの終わり方だな


    134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:45:15.71 ID:3lZXUU2/O

    乙乙

    ちょっと消失読んでくる


    133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/11(金) 19:41:59.00 ID:eRAlXpX70



    次も期待してる


    引用元: 綾波「綾波レイの動揺」

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