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    女勇者「強くてニューゲームっ♪ 2」

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:38:02.54 ID:N/8UczAI0

    チュンチュン…

    女勇者「ふわぁ…もう朝かぁ」

    女勇者「さっき帰ってきたばっかりなのにな」

    女勇者「これで…何回目だっけ?前ので5、6…?あ、今回で6週目かぁ」

    女勇者「あはは…また繰り返しか。…さて、頑張ろうかな」


    前作→女勇者「強くてニューゲームっ♪」

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    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:41:12.72 ID:N/8UczAI0

    コンコン

    ガチャ

    母「おはよう。…おきなさい勇者」

    女勇者「おはよ、ママ」ニコ

    母「あら?もう起きてたのね、珍しい」

    女勇者「うん。なんか目が覚めちゃって…」

    母「そう。今日は旅立ちの日だものね……」

    女勇者「そうだね。今日は旅立ち。…今日も旅立ち…」


    8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:44:06.75 ID:N/8UczAI0

    母「今日も?」

    女勇者「うん、今日もー。えへへ…ねぇママ」

    母「なに、勇者?やっぱり…旅立ちがこわい?」

    女勇者「ぜんぜん?」

    母「本当?怖いなら……」

    女勇者「無理しないでって言ってくれるの?」

    母「……」

    女勇者「あはは、そうだよねー。わかってるよ。ごめんなさいママ」

    母「勇者…ごめんなさい」


    9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:47:20.20 ID:N/8UczAI0

    母「勇者、なにかあったの?大丈夫?」

    女勇者「うん、ちょっと。色々とね。考えることがいっぱいあって」

    母「……ママに言ってごらんなさい?力になれるかはわからないけれど…」

    女勇者「…ママ」

    母「なぁに?」

    女勇者「私、もう…疲れちゃったぁ」

    母「え?」

    女勇者「もう疲れたよ、ママ……もういやだぁ…」じわ


    10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:49:50.64 ID:N/8UczAI0

    母「どうしたの?何があったの?」オロオロ

    女勇者「ママぁ…私、もう行きたくないよ」

    母「……」

    女勇者「…えへへ、勇者なのに…こんな事言ってごめんね?…」ぽろぽろ

    母「……」

    女勇者「ちゃんと行くから許してね?…ちゃんと行くからね」


    15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:53:25.29 ID:N/8UczAI0

    母「勇者」

    女勇者「はい…」ぐしぐし

    母「憎むなら、私を憎んで…あなたを勇者として産んでしまった私を…」

    女勇者「…!」

    母「ママのせいで、あなたを泣かせる事になる事は…もう、覚悟していた」

    母「それでも、あなたは勇者として旅立たなければならないの。だったら…」

    母「せめて、私を憎んで…」

    女勇者「……ママ、ごめんなさい」


    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 09:56:18.11 ID:N/8UczAI0

    女勇者「大丈夫、私はママを憎んだりしないよ」ニコ

    母「…勇者」

    女勇者「だから、ママもそんな顔しないでね?」

    女勇者「じゃあ…行ってきます」

    母「…行ってらっしゃい。勇者、必ず生きて帰ってきて…」

    女勇者「あはは、その心配はいらないと思うよー。じゃあね!」

    母「…?」

    ガチャ

    バタン!


    42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:00:46.67 ID:N/8UczAI0

    女勇者「あんな事言って飛び出してきちゃったけど」

    女勇者「…とにかく頑張るしかないよね。私がしっかりしないと」

    女勇者「とりあえず王様に話しに行って、次は酒場かぁ」

    女勇者「今回は…うーん、どうしようかな」

    女勇者「久しぶりに王道で行こうかな。確か1週目も同じメンバーだったっけ」

    女勇者「戦士くん、僧侶ちゃん、魔法使いちゃん…」

    女勇者「うん、これで行こう!」


    56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:05:39.51 ID:N/8UczAI0

    【酒場】

    女勇者「6回目ともなると、さすがに要領もつかんできたかな」

    戦士「…む?」

    女勇者「すいませーん、あなた、戦士くんですよね?」

    戦士「くん…?いかにも、俺が戦士だが…君は?」

    女勇者「えっと、私は今日旅立つことになった勇者です。仲間を探してるんですけど…」

    戦士「ふむ、では同じ志を持つ者同士だな。よければ俺も同行させてもらえないだろうか」

    女勇者「ホント?一緒に行ってくれる?」ニコ

    戦士「もちろんだ。出来る限り力になろう」

    女勇者「えへへ、相変わらず頼りになるなぁ」


    62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:10:30.81 ID:N/8UczAI0

    女勇者「よかったぁ。断られたらどうしようかと思ってたんだよー」

    戦士「まさか。俺のほかにも力になりたい者はたくさん居る」

    女勇者「みたいだねー。うん、実はもう声をかけようと思ってる人はいるんだ」

    戦士「そうなのか?」

    女勇者「うん!僧侶ちゃん、魔法使いちゃん!」

    僧侶「!」ビクッ

    魔法使い「え…私ですか?」

    女勇者「うん!ぜひ二人に力になって欲しいんだけど、いいかな?」

    魔法使い「ええ。私でよろしければ、ぜひお供させていただきます」

    僧侶「え、えっと…私なんかでいいんでしょうか…?」オロオロ


    65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:14:56.12 ID:N/8UczAI0

    女勇者「よーし!これで4人そろったね!」

    戦士「うむ。魔王を倒し、世界に平和を取り戻すため頑張ろう」

    女勇者「そうだねっ。さて、まずは装備を整えようか」

    僧侶「そうですねぇ。私も防具が欲しいなぁ」

    女勇者「僧侶ちゃんは大事な回復要因だもんね。死なれちゃ困るしなぁ」

    僧侶「死…って…」

    魔法使い「ゆ、勇者様…?」

    女勇者「あ、ごめんごめん。とにかく、装備は整えとかなくっちゃねってこと」ニコ


    70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:19:13.04 ID:N/8UczAI0

    女勇者「戦士くんは武器を強化しようか!しっかり二人を守ってあげてね」

    戦士「うむ。しかし俺はこの鉄の剣があるが…」

    女勇者「んーん、今買える最強のものにしようよ」

    戦士「おお、それはありがたい。しかし所持金が足りないのでは…?」

    女勇者「えへへ、それは大丈夫だよー。いっぱいあるから」

    戦士「そ、そうか?ではお言葉に甘えさせてもらおう」

    女勇者「うん!甘えて甘えて♪」

    戦士「勇者殿の装備はどうするんだ?」

    女勇者「あ、そうだね。じゃあ…戦士くんのお下がりをもらっちゃってもいいかな?」

    戦士「うむ。もちろんだ」


    71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:20:15.40 ID:N/8UczAI0

    女勇者は鉄の剣を装備した!

    女勇者   鉄の剣  E
    攻撃力   301  →  304


    74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:26:55.17 ID:N/8UczAI0

    僧侶「わぁ…戦士さん、かっこいいなぁ」

    女勇者「大丈夫だいじょーぶ!僧侶ちゃんにも買ってあげるからね!」

    僧侶「え、ホントですか?」ぱぁっ

    女勇者「うんっ。えっとぉ…まずは法衣だよね。それから金の杖と…」

    僧侶「え、えぇ?こんなに…良いんですか?」

    女勇者「もちろん!大事な仲間だもん」

    僧侶「えへへ。ありがとうございます」ニコニコ

    魔法使い「……」もじもじ

    女勇者「もう、魔法使いちゃん、心配しないで!ちゃんと用意するに決まってるじゃない」ニコ

    魔法使い「え!…そ、その…あつかましくてすみません…」

    女勇者「いいのいいの!」


    76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:30:34.93 ID:N/8UczAI0

    女勇者「これで装備も全員整ったし、準備万端だね!」

    戦士「勇者殿、本当にその古い剣だけで良いのか?防具は?」

    女勇者「私?うん、これでいいよー」

    戦士「そうか…勇者殿がそれでいいのならば構わんが…」

    僧侶「…勇者様」

    女勇者「うん?どうしたの僧侶ちゃん」

    僧侶「その…もしかして勇者様は、戦いがお好きでないんでしょうか…」

    女勇者「へ?どーして?」


    77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:35:07.74 ID:N/8UczAI0

    僧侶「装備も最低限のものですし、なにより…」

    女勇者「?」

    僧侶「勇者様が、この戦いを望んでおられないような気がして…」

    魔法使い「…そうですね。私もそう感じておりました。どこか、旅立ちを嫌がっているような…」

    戦士「勇者殿…戦いは嫌いか?」

    女勇者「……好きじゃ、ないかな…」

    戦士「……その顔を見ればわかるな。勇者殿、戦闘は俺達に任せてくれ」

    女勇者「え?」

    戦士「勇者とは言え、戦いを避けたがる女の子に無理やり戦わせるわけにはいかない」


    79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:38:24.43 ID:N/8UczAI0

    女勇者「えへへ…ありがとう。でも、私も戦うよ」

    戦士「…無理はするな」

    女勇者「うん。でも私は勇者だからね。私だけワガママで戦わないなんて、許されないでしょ?」

    戦士「それはワガママではない。勇者殿は、望んで勇者に生まれたわけではないのだから」

    女勇者「そうだね。それでも、私には勇者に生まれた責任があるから」ニコ

    戦士「……勇者殿」

    女勇者「だから、私も戦うよ。一緒に頑張ろうね!」

    僧侶「……勇者様は、強いんですね」

    女勇者「あはは、そんなことないよー。平和を取り戻したいのは私も一緒だし」


    80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:40:08.51 ID:N/8UczAI0

    戦士「よし、では出発しようか」

    僧侶「はい!」

    魔法使い「参りましょう」

    女勇者「あ!ちょっと待って!」

    魔法使い「?勇者様、どうなされましたか?」

    女勇者「えっとね、…皆に、話しておかなきゃならないことがあるんだぁ」

    僧侶「?」

    女勇者「えへへ…怖がらないで聞いてくれる?」


    82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:44:58.27 ID:N/8UczAI0

    女勇者「実はねぇ……?私は、もうこの旅を5回終えてるの」

    戦士「?」

    女勇者「なんて言ったら良いのかな?もうね、魔王を倒したこともあるんだ」

    魔法使い「勇者様…何を仰っているのですか?しっかりしてください」

    女勇者「本当なんだよ?えっとねぇ、私、魔王を倒して、また旅立ちの日に戻ってを」

    女勇者「もう5回繰り返してるの。今回で6回目の旅立ちなんだー」

    戦士「…その話が本当だとして、記憶を持ったまま繰り返しているのか」

    女勇者「うん。記憶だけじゃないよ?強さだって魔法だって、お金だってほら…」じゃら

    戦士「…」


    84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:48:40.98 ID:N/8UczAI0

    戦士「……」

    女勇者「混乱させるような事言ってごめんね?」

    僧侶「……」

    女勇者「ただ、みんなには言っておきたかったから…」

    魔法使い「……」

    女勇者「……だから…」


    91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 10:59:06.90 ID:N/8UczAI0

    女勇者「えっと、えっとね…だからもう、私…レベルも80近くあるんだ」

    女勇者「……ごめんなさい。こんな事言われても、わけわかんないよね」

    戦士「…いや、すまない。…その、少し混乱していただけだ」

    僧侶「そそ、そうですよね。勇者様は勇者様ですよぅ。ね、魔法使いさん?」

    魔法使い「…はい」

    女勇者「…ありがとう。ごめんね、旅立つ前にこんな事言って。さ、行こうか」

    戦士「うむ。我々も、足手まといにならぬよう精一杯ついていこう」

    女勇者「……うん!」ニコ


    94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:03:12.43 ID:N/8UczAI0

    【城の外】

    戦士「それでは先頭は勇者殿に任せて、俺達はサポートしよう」

    僧侶「はい!勇者様、回復はお任せくださいね」

    魔法使い「私などの魔法がお役に立つとは思いませんが…精一杯助力いたします」

    女勇者「そうだね。みんなで力を合わせて戦っていこう!」

    僧侶「はい!」

    魔法使い「…あ!さっそく魔物があらわれましたね」


    魔物「ぐるる…!」



    魔物があらわれた!


    95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:05:25.57 ID:N/8UczAI0

    女勇者「えへへ、この魔物、必ず最初に出会うんだよー」

    僧侶「そうなんですかぁ…。勇者様、お気をつけて…!」

    女勇者「ありがとー!えいっ」




    ぐしゃあっっ!!!




    魔物をたおした!


    僧侶「………ひ………」


    98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:09:36.97 ID:N/8UczAI0

    僧侶「…あ……あ」

    魔法使い「そんな…なんの変哲もない攻撃で……」

    戦士「…魔物が……爆ぜた…?」

    女勇者「うわぁ…返り血浴びちゃったよー……気持ち悪いなぁ」ふきふき

    戦士「……」

    女勇者「よし!さぁ、先を急ごうか」ニコ

    戦士「う、うむ。最初の目的地は北の洞窟だったな」

    僧侶「…そ、そうですねぇ。近くの村が被害を受けてるって言ってましたね」


    99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:12:20.91 ID:N/8UczAI0

    女勇者「えへへ、被害って言ってもそんなにたいしたもんじゃないよ」

    魔法使い「え?そうなんですか?」

    女勇者「うん!時々農作物を荒らされるだけらしいしね」

    戦士「だけ、か」

    女勇者「さぁ、入り口も見えてきたね。行こうか」

    僧侶「は、はい…」ビクビク

    女勇者「さぁ、出発ー!」


    ざっざっざっ


    101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:16:47.83 ID:N/8UczAI0

    魔法使い「かなり薄暗いですね。勇者様、足元にお気をつけくださいね」

    女勇者「ありがと。でもだいたい覚えてるから大丈夫だよ」ニコ

    戦士「そうか、もう6回目か…」

    女勇者「うん。みんな、私の後ろについてきてねー」

    僧侶「…は、はぃぃ」

    女勇者「?どうかした、僧侶ちゃん」

    僧侶「あ、あの…勇者様ぁ…お願いがあるんですけど」

    女勇者「なんだろ?」

    僧侶「えと、私の…ワガママなんですけど、その…最後列は…怖いですぅ」

    女勇者「!」

    僧侶「ご、ごめんなさい!こんなワガママ言っちゃって…」


    103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:20:38.11 ID:N/8UczAI0

    女勇者「あはは、良いよいーよ。じゃあ私の後ろに来てくれる?」

    僧侶「ご、ごめんなさい…」オロオロ

    女勇者「戦士くん、最後列お願いしていいかな?」

    戦士「うむ。引き受けよう」

    女勇者「ありがと。頼りになるねっ。後ろからの襲撃は任せるよー」

    戦士「了解した」

    女勇者「よーし、もうそろそろ最奥部だね。みんな、戦闘の準備しておいてね」

    戦士「なに?もう最奥部なのか?」

    女勇者「うん!迷わなければ案外短い洞窟だからね」ニコ

    戦士「……」



    戦士(俺達は……必要なのか…?)


    105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:23:18.15 ID:N/8UczAI0

    女勇者「はい、とーちゃく!皆、準備はいーい?」

    僧侶「だ、大丈夫ですぅ」びくびく

    魔法使い「はい。今までほとんどMPを使う機会もなかったので」

    戦士「……」

    女勇者「戦士くん?だいじょうぶ?」

    戦士「う、うむ。では行こう」

    女勇者「そだね!さっさと済ませちゃおう」ニコ


    ギィ……

    バタン!!


    107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:28:58.42 ID:N/8UczAI0

    魔物「なんだ貴様らは?」

    女勇者「君を退治しにきたよ。近くの村の人が困ってるからね!」

    魔物「ふん、人間ごときが私を倒せるとでも?」

    女勇者「残念だけど、普通の人間じゃないんだよー」ニコニコ

    魔物「……ふん。どう違うのか見せてもらおう」

    女勇者「え?君、そんなに弱かったっけ?」

    魔物「は?」



    ずるっ…

    どしゃぁぁ……



    女勇者「あーあ…真っ二つになっちゃったね」

    戦士「な…?い、いつ斬ったんだ…?」

    僧侶「ぅ…!」


    111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:33:46.55 ID:N/8UczAI0

    魔物を倒した!



    僧侶「ぅ、う…」

    女勇者「僧侶ちゃん?どうしたの…?」

    僧侶「うえぇ…!!!」びしゃびしゃびしゃ…

    女勇者「…そ、僧侶ちゃん…」

    魔法使い「……大丈夫ですよ、僧侶さん。さぁ、戻りましょう…」

    戦士「そうだな。勇者殿、これで返り血を拭くと良い。そのままでは気持ち悪いだろう」

    女勇者「え?あ、うん…ありがとう」

    戦士「……さぁ、行くぞ二人とも」

    女勇者「…」ふきふき



    女勇者「…」ふきふき


    115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:38:24.55 ID:N/8UczAI0

    【宿屋】

    女勇者「……血が、取れないなぁ」

    僧侶「…」

    魔法使い「…」

    女勇者「…もう。どうして魔物の血ってこんなに取れにくいんだろう」

    女勇者「…ねぇ?」

    魔法使い「そ!そうですね」

    僧侶「…魔法使いさん。大丈夫、もう介抱は結構です…楽になりました」

    魔法使い「…そうですか?」

    女勇者「僧侶ちゃん、ごめんね…?許してね?」

    僧侶「いえ…私こそ、すみません…」


    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:45:04.38 ID:N/8UczAI0

    魔法使い「僧侶さん、お風呂に行きましょうか。少しは気分も楽になりますよ」

    僧侶「…そうですねぇ。そうしましょう」

    女勇者「あ、お風呂私も行きたいなぁ。良い?」

    僧侶「はい。もちろんですよぅ。皆で行きましょう」ニコ

    魔法使い(僧侶さん…)

    女勇者「よし、じゃあ早速いこっ!」


    121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:48:04.26 ID:N/8UczAI0

    魔法使い「大丈夫ですか、僧侶さん…?」

    僧侶「へ?なにがですかぁ?」

    魔法使い「勇者様のこと、怖がっていたのに…」

    僧侶「…うん。大丈夫です。だって…」

    魔法使い「だって?」

    僧侶「勇者様は、悪くないじゃないですか」ニコ

    魔法使い「!」

    僧侶「さっきのは私が未熟だから、気分悪くなっちゃっただけで…」

    僧侶「それに…勇者様だって、望んで強くなりすぎた訳じゃないんですから」

    魔法使い「…そうですね。僧侶さんの言うとおりです」



    女勇者「二人ともー、早く行こうよぅ!」

    魔法使い「あ、はい!お待たせしました」


    123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 11:51:47.59 ID:N/8UczAI0

    【脱衣所】

    僧侶「ねぇ、勇者様」

    女勇者「うん?なぁに?僧侶ちゃん」

    僧侶「その…さっきはごめんなさい。私、勇者様の気持ちも全然考えずに…」

    女勇者「えへへ…ううん、もういいの。誰だってあんなの見たら気持ち悪いもんね」

    僧侶「…勇者様」

    女勇者「この辺の魔物だと、手加減も難しいんだぁ。後半になると全力で切れるんだけどね」

    僧侶「…勇者様。ループは、辛くないんですか…?」

    女勇者「うん…辛いよ。すごく辛い」


    127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 12:11:52.10 ID:N/8UczAI0

    魔法使い「投げ出したい…と、思わないんですか?」

    女勇者「えへへ、実は何回も思っちゃった。だけど…」

    僧侶「…」

    女勇者「私は、勇者に生まれたから」

    僧侶「勇者様…」

    女勇者「私がやらないと、困る人がたくさん居るもんね」

    女勇者「自分を犠牲に、なんてカッコいいものじゃないけどさ」ニコ

    女勇者「だけど、私しか居ないんだから私がやらなきゃ」

    魔法使い「…辛いですね」

    女勇者「うん。だけど平気。みんな居るもん。戦士くんも、僧侶ちゃんも、魔法使いちゃんも」

    女勇者「…普通の女の子になりたいって、思わなくはないんだけどね」

    ヌギ…

    ぬぎ…


    128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 12:16:11.59 ID:N/8UczAI0

    ぱさっ…

    魔法使い「う…」

    僧侶「ゆ、勇者様…その身体…」

    女勇者「ああ、これはねぇ。えへへ、何回も冒険してたらこんなんなっちゃった」

    僧侶「そ、その胸から太ももにかけてのおっきい傷は…斬られたんですか?」

    女勇者「そう。たしか3週目の時だったかな」

    魔法使い「火傷や凍傷…切傷や擦過傷…なにがあればそんな身体に…」

    女勇者「…うん。色々あったから」

    女勇者「やっぱり、気持ち悪いよね」

    僧侶「…………うわぁ……」

    魔法使い「…………」


    132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/02(土) 12:26:40.89 ID:N/8UczAI0

    女勇者「……ごめん、変なもの見せちゃったね」

    僧侶「いえ…」

    女勇者「……ごめん。本当にごめんなさい」

    魔法使い「そんな、勇者様が謝ることではありません…!」

    女勇者「…私、後から入るよ。二人とも、先に入っちゃって」

    僧侶「…いえ、一緒に…」

    女勇者「ううん。大丈夫。やっぱり私も、一人のほうが気兼ねなく入れるしさ」ニコ


    248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:14:48.89 ID:03o1SKIUO

    女勇者「じゃあ、私は部屋に戻ってるね」ニコ

    僧侶「ホントに、帰っちゃうんですかぁ…?」

    女勇者「ん。ちょっと外の風に当たってくるよ」

    魔法使い「……わかりました」

    女勇者「それじゃ、ごゆっくり!」

    トテトテ

    トテトテ

    バタン

    僧侶「……」

    魔法使い「…悪いことをしてしまいましたね」

    僧侶「……はい」


    252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:19:28.72 ID:03o1SKIUO

    トテトテ

    女勇者「…しょうがないよね。こんなの見せられちゃったら、誰だって」

    トテトテ

    女勇者「誰だって気持ち悪いよね。私だって気持ち悪いもん」

    トテトテ

    ガチャ

    バタン!

    女勇者「……私だって、一緒にお風呂なんて入りたくないもん」

    女勇者「えへへ、こんな醜い傷跡で…普通の女の子になりたいだなんて…」

    女勇者「笑っちゃうよね、ホント。あはは」

    女勇者「回復魔法(最大)…」

    ぱぁぁ…

    女勇者「もう、なんで治んないかなぁ?回復魔法(最大)!」

    ぱぁぁ…

    女勇者「回復魔法(最大)!!」


    254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:24:13.74 ID:03o1SKIUO

    女勇者「…治ってよ」じわ…

    女勇者「はぁ…もう良いや。もう良い。誰とも一緒にお風呂なんて入らないで過ごすよ」

    女勇者「……誰を恨んでも仕方ないことだよね」

    女勇者「今回の旅が無事に終わっても、また繰り返しになるのかなぁ」

    女勇者「……えへへ、なんだか今日は泣き言ばっかりだ」

    女勇者「だめだめ。私は勇者、しっかりしなくちゃね」


    259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:28:55.99 ID:03o1SKIUO

    【風呂】

    かぽーん…

    魔法使い「ねぇ、僧侶さん」

    僧侶「はい?なんですか?」

    魔法使い「勇者様のあの傷…治らないんでしょうか」

    僧侶「…あそこまで深い傷は、きっと完全に治らないです。…いったい何があったんでしょうね」

    魔法使い「勇者様の仰ったことが本当なら、きっと過去の冒険で傷を負ったのでしょう」

    僧侶「…本当なんでしょうか」

    魔法使い「…どうでしょう。けれど、今日の勇者様の強さを見ると、それ以外に思いつきません」

    僧侶「もしかしたら、昔にすごい修行をしたとかじゃ…?」

    魔法使い「修行で、あそこまでの傷跡が残るでしょうか…?」

    僧侶「…」


    261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:34:15.22 ID:03o1SKIUO

    僧侶「もし本当の事だったとしたら…」

    魔法使い「?」

    僧侶「私達は、必要なんでしょうか?」

    魔法使い「!それは…」

    僧侶「このお風呂の件もですけど…私達が勇者様の枷になるんじゃあないですか…?」

    魔法使い「そうかも知れませんね」

    僧侶「……どうしたらいいんだろう?」

    魔法使い「……」

    僧侶「私ね?今日、勇者様の戦ってる姿を見て、ちょっと怖かったんです」

    魔法使い「それは、私も…きっと戦士さんも同じですよ」

    僧侶「魔物とはいえ、自分より弱いものを力でねじ伏せる…」


    266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:42:18.98 ID:03o1SKIUO

    僧侶「それが、本当に正義の為の戦いなんでしょうか?」

    魔法使い「…勇者様の信じる正義なのでしょう。私達はそれについていくしかありません」

    僧侶「…ですよね。…私、どうかしちゃってるなぁ」

    魔法使い「無理もありません。今日の戦いを見ては…誰だって…」

    僧侶「…でも」

    魔法使い「…?」

    僧侶「あの傷を受け入れられなかった事は、私間違ってると思います…」

    魔法使い「…そうですね」

    僧侶「勇者様も、今までずっと戦ってきて、苦しい思いをしてるのに…」

    魔法使い「それを見て怖がってしまう私達は、本当の意味での仲間にはなれていないのでしょうね…」


    267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:44:55.49 ID:03o1SKIUO

    魔法使い「そろそろ、あがりましょうか。勇者様も待っているでしょうし…」

    僧侶「そうですね。…勇者様に謝らなくちゃ…」

    魔法使い「…私も、そうします」

    ざぱぁ…

    トテトテ

    トテトテ

    ガチャ


    269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:48:12.18 ID:03o1SKIUO

    トテトテ

    トテトテ

    僧侶「勇者様、気を悪くしてるでしょうか…?」

    魔法使い「…そうかもしれませんね。きちんと謝りましょう…」

    トテトテ

    ガチャ

    魔法使い「あら?勇者様の服が落ちて…」

    僧侶「ホントですね。勇者様、着替えたのかな?勇者様?」

    トテトテ

    女勇者「…回復魔法……回復魔法」

    僧侶「ゆ、勇者様…」


    274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 00:58:51.60 ID:03o1SKIUO

    女勇者「!」

    魔法使い「勇者様…」

    女勇者「ご、ごめん!気づかなかったよ。もうあがったんだね」

    僧侶「…ごめんなさい」

    女勇者「え?」

    僧侶「勇者様のお気持ちを考えずに…私、自分のことばっかりで…」

    僧侶「怖がることしかできなくって…勇者様の傷だって、好きで負ったわけじゃないのに…」

    女勇者「ううん、いいんだよ」ニコ

    僧侶「…勇者様」

    女勇者「こんなの、誰だって気持ち悪いよ。回復も効かない傷なんて…」

    僧侶「…」

    女勇者「だから、もう良いの。怖がらせちゃってごめんね」

    僧侶「そんな、勇者様は悪くありません…!」

    女勇者「じゃ、お風呂入ってくるよ!じゃね」ひらひら
    トテトテ
    バタン…


    276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:03:53.22 ID:03o1SKIUO

    僧侶「…許してくれない…ですよね」

    魔法使い「……」

    僧侶「仲間なのに、こんな溝ができちゃって…私のせいです…」

    魔法使い「勇者様は、私達を許さないのではなく…きっと」

    僧侶「え…?」

    魔法使い「きっと、ご自分でも自身を怖がっているんではないでしょうか…」

    僧侶「勇者様が、自分を怖がってる…?」

    魔法使い「なんとなくですが…。ループも、勇者様が望んでいるわけではないのでしょう?」

    僧侶「あ…」

    魔法使い「ご自分がどこまで強くなるのか、どんな傷を負うのかがわからなくて…」

    僧侶「そう…なのかもしれませんね」


    277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:11:02.67 ID:03o1SKIUO

    かぽーん…

    女勇者「…ふぅ。良い気持ち…」

    女勇者「やっぱり私は、こうやって一人でいるのがいいや…」

    女勇者「この旅が終われば、きっと皆とも別れることになるんだろうし」

    女勇者「…うん。もうこの事は忘れよう。私は頑張るだけ」

    女勇者「勇者なんだから。何回だって、世界を守るために頑張らなくちゃ…ね」


    279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:14:36.81 ID:03o1SKIUO

    女勇者「よし、そろそろ出よう。明日も早いしね」

    ざぱぁ…

    女勇者「…この傷も、この強さだって、私が今まで世界を救ってきた証なんだから」

    女勇者「誰から嫌われたって良いよ。私だけがわかっていれば良いもんね」

    トテトテ

    トテトテ

    ガチャ…


    281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:19:35.53 ID:03o1SKIUO

    【次の日】

    戦士「今日の目的地は、北の村だったか」

    女勇者「うん、そうだね!もうすぐ見えてくると思うよ」

    戦士「そうか。…む、魔物のようだ」

    女勇者「あ、ホントだ。よっと」

    ぶしゃあああ!!!

    魔物を倒した!

    女勇者「それでね?そこの村では…」

    戦士「……」


    285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:25:21.04 ID:03o1SKIUO

    【北の村】

    戦士「ここが、その村か…」

    僧侶「なんだか、皆忙しそうに働いてますね…」

    女勇者「そうなんだー。ここは土地が悪いからね、農作物が育ちにくいんだって」

    女勇者「今年は特にひどいらしくて…」

    魔法使い「そうなんですか。それで皆こうして働いているのですね」

    女勇者「うん。近くに町やお城もないしね」

    女勇者「それで、ここらへんに住む魔物が…」



    村人「きゃああああ!!!」

    女勇者「村の子供を攫ってっちゃうんだぁ…」

    僧侶「た、大変です!追いかけないと!」


    286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:29:29.67 ID:03o1SKIUO

    村人「あ、あの…!貴女方は勇者様ご一行ですか…?」

    女勇者「うん、そうですよ!」

    村人「つ、つい今しがた魔物が村にやってきて…!私の子供が攫われてしまったのです…!」

    女勇者「うん、任せて!すぐに助けてくるよ」ニコ

    村人「ああ…ありがとうございます…!」

    戦士「よし、勇者殿。すぐに向かおう」

    女勇者「そうだねっ。早く助けてあげないと!」

    僧侶「お母さん、ご安心くださいね。必ず助けてきますから…!」

    村人「ありがとうございます…!」


    289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:36:08.63 ID:03o1SKIUO

    【魔物の棲み処】

    女勇者「ここだね。前の洞窟よりは明るいけど、みんな気をつけてね」

    僧侶「はい…」

    魔法使い「あ、勇者様!前から魔物の群れが!」

    戦士「む!」チャキッ

    女勇者「ホントだ!結構多いね、皆気をつけて…!」

    戦士「勇者殿?剣を収めてどうするつもりだ?」

    女勇者「え?数が多いから魔法で片付けようと思って。いくよー」

    魔物「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

    女勇者「即死魔法(最大)」

    どさどさどさ…




    魔物の群れを倒した!


    290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:38:52.80 ID:03o1SKIUO

    女勇者「よし、これで全部だね。…あ、魔法使いちゃん、危ない!」

    魔法使い「え?」

    魔物「ぐぎゃー!」

    ばしゅっ

    魔法使い「…う…ううぅ…!」

    魔物「ぐるるる…」

    女勇者「後ろにも居たんだ…気づかなかったよ。えいっ」

    ぐしゃああ!!

    魔物「がっ……」



    魔物を倒した!


    294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:43:54.63 ID:03o1SKIUO

    女勇者「魔法使いちゃん、だいじょうぶ?」

    魔法使い「つ…!すみません、腕に傷が…」

    女勇者「あ、血が出てるね。大丈夫、これくらいならすぐ治るよ」

    魔法使い「回復していただけますか…?」

    女勇者「うん。回復魔法(小)」

    魔法使い「…治った…。すみません、ありがとうございます」

    女勇者「ううん。全然いいよ。私も気づけなくてごめんね」

    魔法使い「勇者様の足を引っ張ってしまいました…」

    女勇者「へ?ううん、全然そんなことないってば!」


    297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:49:15.78 ID:03o1SKIUO

    女勇者「皆が居るから、私も頑張れてるんだしさ!ね?」

    魔法使い「…そうでしょうか。私は勇者様の邪魔になっているようにしか…」

    女勇者「そんな事ないんだよ?ホントに。私だって、なんでも出きるわけじゃないんだから」

    魔法使い「…」

    女勇者「一人で旅なんて、できないんだからさ」

    女勇者「ほら、先を急ごう?もうすぐ攫われた子供の部屋だよ」

    戦士「…勇者殿」

    女勇者「ん?」

    戦士「勇者殿は、以前一人で旅をしたことがあるのか?」

    女勇者「うん、一回だけね。4週目だったかな?」


    299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:51:45.59 ID:03o1SKIUO

    女勇者「?それがどうかした?」

    戦士「…いや、いい。先を急ごう」

    女勇者「…?」

    戦士「ここが、子供が捕らえられている場所か」

    女勇者「うん、そうだね!早く助けてあげよう!」

    ガチャ…

    きぃぃ…

    バタン!!



    子供「!!助けて!お姉ちゃん、助けてぇ!!」


    301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 01:56:57.25 ID:03o1SKIUO

    魔物「…!!勇者か…!」

    女勇者「そうだよ。さぁ、その子を返してくれる?」

    魔物「そうはいかん…」

    僧侶「なぜ…なぜその子を攫ったんですか?!」

    魔物「ふん、わかりきった事を。食べさせるためだ」

    僧侶「食べさせる…?」

    魔物「貴様らとて同じだろう。自らの飢えを凌ぐため、他の命を絶つことなど」

    僧侶「!」

    魔物「さぁ…取り返したくばかかって来い。俺を殺せば子供は取り返せるぞ」


    304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 02:03:04.89 ID:03o1SKIUO

    僧侶「食べさせるって事は…まさか、自分の子供に…?」

    魔物「貴様らの知るところではない。早くしなければ人間の子供の命はないぞ」

    僧侶「そんな…!」

    女勇者「よし、行くよ!」

    僧侶「!」

    女勇者「…っせい!!」

    女勇者の攻撃!
    魔物の腕が切り落とされた!

    魔物「が…!」

    女勇者「えいっ!」

    ぐしゃっ

    ずばっ

    がこっ

    ずばぁん!!

    魔物「…っ……っ」

    僧侶「…勇者…さま…」


    305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 02:06:59.92 ID:03o1SKIUO

    女勇者「次で終わりだね!」

    魔物「か…ひゅ……ひゅ…!」

    僧侶「…!!」

    女勇者「せいっ!!!」

    ぐしゃぁぁぁ…



    魔物を倒した!

    女勇者「よし、と。親はこれで終わりだね」


    351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 09:58:04.01 ID:03o1SKIUO

    村の子供「お、お姉ちゃん……」ビクビク

    女勇者「よしよし、かわいそうにね。大丈夫だった?」

    村の子供「…うん…」

    女勇者「怖かったでしょ?さぁ、お姉ちゃんと一緒に帰ろう?」

    村の子供「……」

    女勇者「さぁ?行こう?」

    村の子供「ひ…」

    女勇者「?」

    村の子供「びぇええん!!」

    女勇者「あ…」


    352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:02:12.74 ID:03o1SKIUO

    僧侶「大丈夫、怖くないですからね?大丈夫大丈夫…」なでなで

    村の子供「ひ、ひぐ…うえぇぇぇん…」

    僧侶「…お姉ちゃん達と一緒に帰りましょうね?もう怖くないからね」

    村の子供「…うん……」

    女勇者「ねぇ…私、怖いかな?」

    魔法使い「勇者様…」

    女勇者「…だって、魔物倒さないと、この子は食べられちゃったんだよ?」

    魔法使い「そうですね。…勇者様は間違っておりませんよ」

    女勇者「…じゃあ。どうして私が怖がられるの…?」

    魔法使い「……」

    女勇者「私だって…好きでこんなに強くなっちゃったわけじゃないのにね?」

    魔法使い「それは…」

    女勇者「えへへ…いけないいけない。また愚痴こぼしちゃったね」

    女勇者「……しょうがないのに」


    357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:06:39.66 ID:03o1SKIUO

    女勇者「皆、悪いけど少しだけ外に出ててくれる?」

    戦士「む?勇者殿は戻らないのか?」

    女勇者「あそこの物陰に魔物の子供が隠れてるんだ」チラッ

    戦士「…勇者殿、本当に子供の方も倒すのか」

    女勇者「…このまま放っておいたら、魔物の子供は村を襲うかもしれないよ?」

    女勇者「しかも今度は、親を殺された恨みで人を襲うかもしれない…」

    戦士「……」

    女勇者「倒しとかないと…ダメだと思うんだ。戦士くんはどう思う?」

    戦士「勇者殿の………」

    女勇者「…私の?」

    戦士「勇者殿の、好きにしてくれ」

    女勇者「…!」


    359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:10:38.81 ID:03o1SKIUO

    女勇者「わかったよ…。じゃあ戦士くん、みんなを連れて外に出ていてくれる?」

    戦士「…了解した」

    女勇者「……ごめんね?」

    戦士「…それが、勇者殿の正義なら…何も言わん」

    女勇者「……」

    戦士「さぁ行こう、魔法使い、僧侶。子供をしっかり見てやってくれ」

    僧侶「は、はい!」

    魔法使い「わかりました。行きましょう」

    子供「…うん」


    363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:13:58.19 ID:03o1SKIUO

    トテトテ

    ガチャ

    バタン!!!

    戦士「……」

    僧侶「戦士さん…勇者様だって、好きでやってるんじゃないんです。わかってあげて…」

    戦士「わかっている。勇者殿が間違っていないことはわかっているんだ」

    僧侶「…勇者様はもう、5回も同じことを繰り返しているのですから…」

    戦士「…そうだな。もう慣れてしまっているのかもしれない」

    魔物『ぐがぁぁぁ!!!!』

    ばしゅっ

    魔物『が…う………っ』

    どさっ

    戦士「……」


    365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:19:13.41 ID:03o1SKIUO

    戦士「我々は……」

    魔法使い「…?」

    戦士「本当にこの旅に必要なのだろうか」

    魔法使い「戦士さん、そんなこと…」

    戦士「俺は正直、勇者殿の正義についていく自信がない」

    僧侶「…」

    戦士「強さなどもってのほかだ。俺たちは勇者殿の足手まといにしかならない」

    僧侶「そうですけど…でも、私たちももっと強くなれば…」

    戦士「……俺はこれ以上、耐えられそうもない」

    僧侶「……」


    368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:24:06.95 ID:03o1SKIUO

    ガチャ…

    女勇者「お待たせぇ…ごめんね」

    戦士「終わったのか」

    女勇者「うん。…かわいそうだけど、仕方ないよね」

    戦士「……そうだな。さぁ戻ろう」

    女勇者「うん!」

    戦士「それから勇者殿、村に戻ったら話がある」

    女勇者「へ?なんだろう?」

    戦士「とても重要な話だ。帰ったら話そう」

    女勇者「…うん?わかった…」


    ざっざっざ


    372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:28:18.90 ID:03o1SKIUO

    【北の村】

    村の子供「ままぁ!」

    村人「あぁ…私のかわいい坊や…!!」

    村の子供「ママぁ~~!!!」



    女勇者「うんうん。よかったね。さぁ戦士くん、大事な話をしに行こうか」

    戦士「うむ。とりあえず宿に戻ろうか」

    女勇者「そうだね。立ち話もなんだし、疲れたしね」

    戦士「そうだな」


    373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:32:11.64 ID:03o1SKIUO

    【宿屋】

    女勇者「…で…お話ってなに?」

    戦士「…勇者殿。単刀直入に言う」

    女勇者「うん…」

    戦士「ここで、パーティーを解散しよう」

    女勇者「…!」

    戦士「…どうだろうか」

    女勇者「…どうして?」じわ…


    374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:35:42.37 ID:03o1SKIUO

    戦士「…すまない。俺たちが未熟なせいだ」

    女勇者「そんなことないよ?」

    戦士「先ほどの皆と話し合ったのだが…」

    僧侶「…」

    戦士「俺たちはもう、勇者殿についていくことができない」

    女勇者「……どうして……」ぽろぽろ

    戦士「勘違いしないでほしい…。勇者殿が間違っているのではないんだ」

    女勇者「…う……」ぽろぽろ

    戦士「俺たちが心も強さも未熟であるがゆえに、勇者殿の正義についていけないのだ…」


    379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:40:19.06 ID:03o1SKIUO

    女勇者「そんな事ないよ……そんなことないのに…」ぽろぽろ

    戦士「…勇者殿は間違ってはいない。勇者殿の強さも正義も、間違ってなどいない」

    戦士「さっきの魔物にしてもそうだ。割り切らねばならぬのだろう」

    戦士「…勇者殿の言ったとおり、仕方ないのだ」

    女勇者「じゃあ…!」

    戦士「俺たちは勇者殿のように強くない。もちろん、精神力も然り」

    戦士「…俺たちでは、勇者殿の枷にしかならん…」

    女勇者「いやだ…!!やだよぅ…!!」ぽろぽろ


    382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:45:21.39 ID:03o1SKIUO

    女勇者「見捨てないで……!一緒に来てよ…!!」ぽろぽろ

    戦士「すまない…」

    女勇者「皆が…みんないないと、わたし…ま、魔王なんて…倒せないよぅ…」

    戦士「勇者殿は、一人で旅をしたこともあるのだろう…?」

    女勇者「…!」ぽろぽろ

    女勇者「でも…でも、みんないないと……」

    女勇者「またひとり…?ねぇ、わた、し、また…ひとりでいくの…?僧侶ちゃん…?」ぽ
    ろぽろ

    僧侶「…ごめんなさい」

    女勇者「まほうつかいちゃん…も…?」

    魔法使い「申し訳ございません…」

    女勇者「…うぅ…うぐ…」

    女勇者「うあぁぁあああん!!」ぽろぽろ


    385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:51:10.91 ID:03o1SKIUO

    戦士「それでは…ここでお別れだ」

    女勇者「皆…おねが…わたし…わたしを、おいていかないで…」

    戦士「勇者殿」

    女勇者「ひぐ……え、えぇん…」

    戦士「仲間として最後にひとつだけ。勇者殿は間違っていない」

    女勇者「…え…」

    僧侶「そうですよぅ。勇者様の強さは、きっと世界を救うために必要」

    僧侶「勇者様の強さは正義です。間違ってなんかいません…」

    女勇者「強さ…正義…」

    魔法使い「勇者様は、ご自分の信じる正義を貫いてください」

    魔法使い「そして…勇者様の正義についていけない私たちをお許しください…」


    389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 10:56:54.07 ID:03o1SKIUO

    戦士「…行こう」

    女勇者「…行っちゃうの?本当に行っちゃうの…?」

    戦士「…すまん」

    僧侶「…ごめんなさい」

    トテトテ

    女勇者「……う…ぐ…」ぽろぽろ

    魔法使い「……失礼します」

    トテトテ
    トテトテ

    女勇者「…戦士くん…待って…」

    戦士「勇者殿…勇者殿は自分の強さをしっかり持っていてくれればいい」

    女勇者「…待って」

    戦士「では、失礼する」

    女勇者「待って」

    ガチャ
    バタン!!


    397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:03:08.90 ID:03o1SKIUO

    女勇者「……」

    女勇者「……いけない。泣いてちゃだめだね」ぐしぐし

    女勇者「私は勇者なんだから。こんなところでメソメソしてちゃダメなんだ」

    すっ

    女勇者「強くなろう」

    女勇者「皆も言ってくれたじゃない。私の強さは正義だって」

    女勇者「一人でも泣かないくらい、強くならなきゃ」

    女勇者「一人で誰にも負けないくらい、強くならなきゃ…」

    女勇者「私は強くなるよ。一人で世界中の魔物と戦っても負けないくらい」

    女勇者「……強くならなきゃ」


    399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:07:12.95 ID:03o1SKIUO

    トテトテ

    ガチャ

    女勇者「この村にももう留まる必要もないな」

    村人「あの、勇者様…!!」

    女勇者「あ…あの子のお母さん」

    村人「本当に…ありがとうございました…!!」

    女勇者「いえ…お子さんも無事でよかったです」

    村人「はい、おかげさまでこの子も…本当になんとお礼を言っていいか」

    村の子供「…」こそ

    女勇者「…」ニコ

    村の子供「お姉ちゃん」

    女勇者「うん?なぁに?」

    村の子供「ありがとう…」


    403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:12:12.50 ID:03o1SKIUO

    女勇者「!」

    村の子供「お姉ちゃんのおかげで、僕…助かったんだよね?ありがとうね」

    女勇者「…」じわ

    村の子供「お姉ちゃんのこと、怖いなんて言ってごめんなさい」ぺこ

    女勇者「ううん、いいんだよ。怖かったもんね」ぽろ…

    村の子供「お姉ちゃん、大丈夫?泣かないで?」

    女勇者「ごめんね……お姉ちゃんは、間違ってないよね?」ぽろぽろ

    村の子供「うん!だって、お姉ちゃんは正義の味方でしょ?僕を助けてくれたもん」

    女勇者「えへへ…ありがとう」

    すっ

    すたすた…


    404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:15:34.65 ID:03o1SKIUO

    村人「勇者様、もう出発されるのですか?せめて一晩でも…」

    女勇者「ううん、いいんです」

    村人「…しかし、お礼もしないまま」

    女勇者「私が間違ってないって教えてもらっただけで十分です」

    女勇者「では、さよなら!」

    村人「勇者様…」

    村の子供「お姉ちゃん!ありがとねー!ばいばーい!」ぶんぶん

    女勇者「…」ニコ



    すたすた

    すたすた


    407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:20:26.02 ID:03o1SKIUO

    【数日後・中盤】

    女勇者「…」

    魔物「…が……ぁ…」

    ずしゃああ!!!

    ぐちゃっ!!

    ぐさっ!




    魔物を倒した!
    女勇者はアイテムを手に入れた!

    女勇者「よし、これで…攻撃力をあげるアイテムも揃ったな」


    412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:25:33.74 ID:03o1SKIUO

    女勇者はアイテムを使った。

    攻撃力が4上がった。

    女勇者はアイテムを使った。

    攻撃力が6上がった。

    女勇者はアイテムを使った。

    攻撃力が3上がった。

    女勇者はアイテムを使った。

    攻撃力が4上がった。

    女勇者「……」ばりぼり…





    413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:27:43.97 ID:03o1SKIUO

    女勇者「まだまだ…強くならないとね」

    女勇者「あ、次の街はあそこかぁ…」

    女勇者「……ま、大丈夫かな」

    ざっざっざ

    【鉱山の町】

    女勇者「…相変わらずだな。ひどい有様…」

    女勇者「とりあえず町長のところに行かないとね」

    トテトテ


    418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:34:15.21 ID:03o1SKIUO

    町長「あなたが…勇者様ですか」

    女勇者「うん、そうだよ。町を見てきたけど、ひどいね…」

    町長「…先月から、このような状態なのです」

    町長「鉱山に魔物が住み着いてしまい、我々は生活することすらままなりません」

    女勇者「みたいだねぇ」

    町長「そればかりか、鉱山から毒が溢れて…町の人々はどんどん弱ってしまいました」

    町長「しかし、魔物のせいでその毒が噴出す場所に行くこともできないのです…」

    町長「…どうか、私たちをお助けください」

    女勇者「うん、任せて!」


    422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:37:36.73 ID:03o1SKIUO

    町長「おお、ありがたい…!それでは、この毒消しと…」

    女勇者「あ、それはいいよ」

    町長「は?しかし、鉱山の中に入るのでしたらこれは必要かと…」

    女勇者「私は平気だから、町の弱ってる人に使ってあげて?貴重な毒消しなんでしょ?」

    町長「それはそうですが…あの毒は人が直接吸って耐えられるものではありません。勇者様のお体が…」

    女勇者「えへへ、私は平気。毒くらいどうってことないから」

    町長「……勇者様がそうおっしゃるのであれば…」

    女勇者「じゃあ、行って来るね!すぐに退治してくるよ」


    428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:45:57.59 ID:03o1SKIUO

    【鉱山】

    女勇者「やっぱり人が開通しただけあって明るいね」

    女勇者「明かりがついてるのはありがたいなぁ」

    魔物「ぐぎゃぎゃぎゃ」

    ズバァッ!

    女勇者「たしか…あそこを右に曲がったところに経験値の高い魔物がいたな」

    女勇者「倒しに行かなきゃ」

    ざっざっざ

    ざっざっざ


    430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:48:16.42 ID:03o1SKIUO

    魔物が現れた!

    魔物「ぐるる…!!」

    女勇者「よし…まずは威嚇してっと」

    ガンッ!!

    魔物「!」ビクッ

    女勇者「これで勝てないことはわかったでしょ?さぁ、早くしてよ」

    魔物「……」じりじり

    女勇者「?」

    魔物は逃げ出した!
    女勇者は逃がさない!

    女勇者「おっと、違うでしょ?ほら、早く仲間を呼んでよ」

    魔物「…がるる…!!」


    434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:51:47.59 ID:03o1SKIUO

    魔物は仲間を呼んだ!
    魔物は仲間を呼んだ!

    女勇者「そうそう。そうやってもっと私を強くしてよ」

    魔物は仲間を呼んだ!
    魔物は仲間を呼んだ!

    女勇者「えへへ…これくらいかな?」

    女勇者の攻撃。
    魔物の群れを倒した!


    439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 11:55:52.79 ID:03o1SKIUO

    女勇者「けほっ…!…ちょっと毒が強くなってきたかな」

    女勇者「あの奥に今回の元凶がいるんだっけ。…もう倒してない魔物もいないし」

    女勇者「よし、ちゃっちゃと倒しちゃおうか」

    ガチャ…

    バタン!

    魔物「!」

    女勇者「久しぶりー。6回目だね。相変わらず怖い顔」

    魔物「な…生身の人間がどうしてここに」

    女勇者「そんなことはどうでも良いよ。君は経験値いくつだったっけ?」

    魔物「馬鹿な…ここの毒に人間が耐えられるわけがない!」

    女勇者「ああ、そういえば途中で毒を防ぐ防具があったね。これの事でしょ?」

    魔物「そ、その防具をつけずに…どうして生きている!?」


    441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:01:08.55 ID:03o1SKIUO

    女勇者「えへへ、なんでだろうね?自分でもよくわかんないよ」

    魔物「……貴様、人間か…?」

    女勇者「さぁ?そんな事はどうでもいいよ!早く戦おう!」

    魔物「…ふん、貴様ごときに俺g

    女勇者は全力で魔物に殴りかかった。
    魔物は鈍い音を立てて砕け散った。

    女勇者「ふぅ。あ、また…返り血が…」

    女勇者「また装備買わないといけないな…」

    女勇者「お金は余るくらいあるから…別に良いんだけどね…」



    ざっざっざ


    454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:08:13.14 ID:03o1SKIUO

    【鉱山の町】

    スタスタ

    町人「……ひそひそ」

    女勇者「?」

    すたすた

    町人「…あれが……」ひそひそ

    女勇者「なんだろう?皆私を見てなにか言ってる…?」

    すたすた

    すたすた

    ガチャ

    女勇者「町長さん。今戻りましたよ」

    町長「お、おお…。お早いお帰りですな。お体は大丈夫ですか」

    女勇者「うん、なんともないよ」ニコ


    459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:12:21.59 ID:03o1SKIUO

    女勇者「元凶も倒したし、毒も塞いできたからもう心配ないと思うよ」

    町長「ありがとうございます…」

    女勇者「町長さん。どうかした?町の皆も様子がおかしかったけど」

    町長「…あなた様は、いったい何者なのですか?」

    女勇者「へ?」

    町長「毒を防ぐ装備もなしに平然と鉱山に入り、すぐさま魔物を倒して帰ってくる…」

    町長「…こんな事を言うのは失礼なのですが…」

    女勇者「…うん」

    町長「町の者はみな、おびえております…」


    462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:15:39.76 ID:03o1SKIUO

    女勇者「そっかぁ。うん…ごめんね、怖がらせちゃって」

    町長「いえ、そんなことは…ただ、あなた様が」

    女勇者「いいんだよー。えへへ、私は感謝されるために戦ってるんじゃないし」

    町長「すみません…感謝はしております」

    女勇者「ふふ、どーも!じゃあ私は先を急ぐよ」

    町長「もう発たれるのですか?」

    女勇者「うん。私がいたらみんなこわがるでしょう?」

    町長「…それは……」

    女勇者「じゃあ、また。元気でねー」

    町長「……」



    ざっざっざ


    466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:21:19.30 ID:03o1SKIUO

    【数日後・終盤】

    女勇者「いよいよ終盤だなぁ。もうすぐ終わりか…」

    女勇者「あとは…あ、攻撃力だけか」

    女勇者「レベルももうあがらないし、攻撃力さえ上がれば…」

    女勇者「……なにか、変わるのかな?」

    女勇者「皆、今頃どうしてるんだろう?」

    女勇者「普通に暮らしてるのかな?」

    女勇者「……私、強くなったかな…?」


    469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:25:12.18 ID:03o1SKIUO

    【塔】

    女勇者「あぁ、ここかぁ…」

    女勇者「世界で一番高い塔、か。最強の剣があるんだよね」

    女勇者「…別にいらないけど、一応行こうかな」

    女勇者「攻撃力をあげるアイテムがあった気もするし」

    ざっざっざ


    471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:28:17.13 ID:03o1SKIUO

    女勇者「ここの魔物は強いなぁ…」

    ズシャッ!

    女勇者「もう倒しても意味ないから、放っておきたいけど」

    ぐしゃ

    女勇者「…襲ってくるから、倒すしかないよね」

    ばしゅ!

    女勇者「はぁ…どうしてこんなに多いんだろう。やっぱり最強の剣を取らせないため?」

    魔物「キシャァァァ!!」

    女勇者「もういいや。好きに攻撃すればいいよー」

    女勇者「えへへ…どうせ当たっても痛くないしね」

    どかっ
    どかっ
    ガブッ…!


    473: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:35:06.69 ID:03o1SKIUO

    女勇者「最上階か…」

    ガブッ

    女勇者「懐かしいなぁ、あの剣。1週目は私が装備させてもらったっけ」

    女勇者「2週目からは戦士くんが装備して…」

    女勇者「あれを持たないまま魔王を倒した事もあったな」

    女勇者「1週目か…本当にいろいろあったな」

    ボカッ!

    女勇者「大怪我したり…勇者しか使えない魔法の事とか」

    女勇者「えへへ…あの頃は私も弱くて…皆にいろいろ心配かけてたな」


    481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:45:59.29 ID:03o1SKIUO

    女勇者「あの頃は、こんなことになるとは思いもしなかったのに」

    女勇者「…感傷的になってもしょうがないか。早く剣を取ろう」

    すっ

    シャキン!

    女勇者「……何回見てもきれいな剣だな」

    女勇者「…今の私に、これを使う資格があるのかなぁ…?」

    女勇者「……装備しても攻撃力変わらないし…」

    女勇者「そうだ。うん。…そうしよう」

    女勇者「…いつか、私と一緒に戦ってくれる仲間に出会えたら」

    女勇者「そしたら、そのときは…その仲間にこの剣を使ってもらおう」

    女勇者「…それまで、この剣は必要ないや」


    487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 12:52:16.92 ID:03o1SKIUO

    女勇者「よし、戻ろう。種も手に入れたし…って、ここ最上階だっけ」

    女勇者「うーん…。階段で降りるのも面倒だなぁ」

    女勇者「いいや、飛び降りちゃおう。ちょっと痛いかも知れないけど…」

    がぶっ!

    魔物「ぐるるる…」

    女勇者「そういうわけだから、魔物さん達、離してくれる?」

    魔物「ぐぎゃー!!」

    女勇者「もう…しょうがないなぁ。できれば倒したくないのに」

    ぐしゃぁ!!

    魔物の群れを倒した!

    女勇者「よっと」ぴょん


    494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:09:40.90 ID:03o1SKIUO

    女勇者「最後の町か…別に補給もしなくて良いし、立ち寄らなくてもいいかな」

    女勇者「皆が居たら立ち寄って休憩もしたんだろうけど…」

    女勇者「…私だけなら必要ないよね」

    トテトテ

    トテトテ


    495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:14:12.73 ID:03o1SKIUO

    【魔王の城】

    女勇者「懐かしいなぁ。この綺麗なお城も」

    女勇者「…長い通路…整った造り…」

    女勇者「…これの目的を教えてくれたのは、最初の戦士くんだったっけ」

    女勇者「そうだ、もうすぐ…あの子が私を襲いに来るんだった」

    ツカ…ツカ…

    魔物「お久しぶりですね」

    女勇者「うん、久しぶり」


    499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:22:20.38 ID:03o1SKIUO

    魔物「あなたに復讐するこの日を、夢にまで見ましたよ」

    魔物「父を殺され、町を滅ぼされた恨みを、今ここで晴らしましょう」

    魔物「私の町を滅ぼし、今もまだのうのうと世界平和を謳い続けるあなたを」

    魔物「世界中の人々が許しても…あなたが自分を許しても」

    魔物「私が、許させはしません」



    コツ…コツ…

    女勇者「…戦うの?」

    魔物「もちろんです。貴女を倒すために、私はこの姿になったのですから」


    504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:35:00.45 ID:03o1SKIUO

    魔物「さぁ、はじめましょう」

    女勇者「そうだね…」

    女勇者の攻撃!

    ズバァァァン!!!!

    魔物「…………」

    どさっ

    魔物「    」



    魔物を倒した。
    経験値10032を獲得。


    508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:46:05.03 ID:03o1SKIUO

    女勇者「……これが正義か…」

    トテトテ

    トテトテ

    女勇者「もう終わらせよう…早く魔王を倒そう…」

    魔王の側近「おや、お一人ですか」

    女勇者「…うん。道を空けてくれる?」

    魔王の側近「くっくっく。そういうわけにはいきません…」

    魔王の側近「いやはや、まさか一人で来られるとは。旅立つときはお仲間も一緒だったのでは?」

    女勇者「うん、まぁねー。見捨てられちゃった」

    魔王の側近「ふふ、なんと非情な。絆とやらが貴女達人間の武器だったはず」

    魔王の側近「貴女のお仲間は正義を捨ててしまわれましたか」

    女勇者「違う!」


    510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:51:04.25 ID:03o1SKIUO

    女勇者「…皆は、私について来れないから…」

    魔王の側近「貴女をお見捨てになったと?ふふ、聞こえはいいですが、所詮逃げたのでしょう」

    女勇者「……もう、黙って」

    魔王の側近「くっくっく。貴女も哀れな。救ってやる人間から疎まれ、恐れられ…」

    女勇者「…いいんだよ。それでも私は戦うから」

    魔王の側近「ほう。何のために?」

    女勇者「強くなって、あなた達を倒すために…!」ぎり

    魔王の側近「強さが正義だというのですか?」

    女勇者「そうだよ。悪い?」


    512: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 13:57:49.67 ID:03o1SKIUO

    魔王の側近「まさか。正論ですよ、あなたの仰ることは」

    女勇者「…」

    魔王の側近「あなたのしていることはなにひとつ間違ってはいない」

    女勇者「そうだよね。これが…私の正義だよ」

    魔王の側近「力で弱者をねじ伏せる…勝ったほうが正義なのですから」

    女勇者「…君を倒すよ」


    魔王の側近「くっくっく。それも良いでしょう。それが貴女の正義なら」



    女勇者の攻撃。
    魔王の側近は砕け散った。


    513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:03:15.71 ID:03o1SKIUO

    女勇者「…私は強くなった」

    女勇者「なのに、なに?」

    女勇者「どうしてみんな私を避けるの…?」

    女勇者「戦士くん達は間違いじゃないって言ってくれた」

    女勇者「…言ってくれたのになぁ」

    女勇者「もう、なにがなんだか…!!」


    515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:09:43.02 ID:03o1SKIUO

    【魔王の間】

    ぎぃぃ…

    バタン!

    魔王「来たな、勇者よ」

    女勇者「……」

    魔王「…これが勇者か?まるで死んだような目だ」

    女勇者「……」

    魔王「ふん…人限共も哀れな。こんな目をした小娘に頼るしかないのか」

    女勇者「…」


    518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:13:35.94 ID:03o1SKIUO

    魔王「来ないのか?」

    女勇者「…魔王、君は強いよね」

    魔王「…?」

    女勇者「君が私より強ければ、悪が正義なのかな」

    魔王「泣き言か…つまらん」

    女勇者「…」

    魔王「拍子抜けだ。どのような者が挑んでくるかと思えば…」

    魔王「終わらせよう」



    魔王の攻撃!

    ぐしゃああああ!!!!

    女勇者は1のダメージを受けた。

    女勇者「…痛くない…」


    522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:23:02.49 ID:03o1SKIUO

    魔王「なに…!?」

    女勇者「ねぇ、もっと本気でやって?」

    魔王「馬鹿な…!!」

    女勇者「君の正義を見せてよ」

    魔王は両手を掲げ、邪悪な闘気を集め始めた。
    魔王の両手が黒く輝く!

    魔王の攻撃!

    ぶぉん!!!!

    女勇者は1のダメージを受けた。

    女勇者「ねぇ?どうしたの?力こそが正義なんだよ?」

    女勇者「君が勝てば人間を滅ぼせるのに、どうして勝たないの?」

    魔王「こんな事が…」

    ぐしゃ!ドカァ!!ばきっ!!
    女勇者は1のダメージを受けた。

    女勇者「……もういいよ。もういい」


    523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:26:18.43 ID:03o1SKIUO

    女勇者「……これが正義」

    女勇者の攻撃!

    女勇者は拳を強く握り締め、おもいきり魔王をたたきつけた!

    どんっ!!!!

    魔王「…っ!!」

    魔王の右腕がちぎれ飛ぶ!!

    魔王「ぐあああああああ!!!!!」

    女勇者「これが正義なの?」

    どかぁ!!ぐしゃっ!!!ぶしゅぅ…!!

    魔王「あ…あぁ…がぁ……!!」

    ぐしゃっ



    魔王を倒した。


    525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:31:46.36 ID:03o1SKIUO

    女勇者「これが正義か…!」

    ぐしゃっ!!

    どかぁっ!!

    ぶしゃあ!!!

    ぼぐっ!!

    女勇者「これが私の求めていた正義かぁ…!」

    ぶちゃ!!!

    ぐちゃ…!!

    ぐち…!

    ぴちゃ……

    ガン!!!!!

    女勇者「こんなものが…正義なんだ…」


    526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:35:18.79 ID:03o1SKIUO

    女勇者「終わっちゃったな…6週目も…」

    魔王は倒れ、世界に光が戻っていく。

    女勇者「これで世界は平和に…」

    世界中の魔物は消滅し、人々は魔物の影に怯えることはなくなる。

    女勇者「…平和な世界か…」

    魔王の城は大きな音をたてて崩れ始めた!

    女勇者「…疲れたなぁ。このままここで逃げないでいれば、私も一緒に…潰れられる
    かな」

    魔王の間の天井が崩れ、女勇者の頭上に落ちてくる!



    ごしゃ…


    528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:39:21.13 ID:03o1SKIUO

    女勇者「えへへ、そんなわけないよね」

    女勇者「魔王の攻撃が痛くないのに、こんなので潰れられるわけ…」

    女勇者「……」

    女勇者「…この装備も、魔王の返り血で真っ赤っかになっちゃった」

    女勇者「まぁいいや。もう新しい防具を買う必要もないし」

    女勇者「……王様に報告しにいこう。そして…」

    女勇者「ママに会いに行こう…。ちゃんと帰ったよって」

    女勇者「ただいまって、言いに行こう」



    女勇者は、瓦礫と化した魔王の城を後にした。


    532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:49:10.69 ID:03o1SKIUO

    【城】

    女勇者「…勇者、ただいまもどりました」

    王様「おお、戻ったか…!よくぞやってくれた…!」

    女勇者「…」

    王様「…勇者よ。どうしたのだ…その顔は一体……」

    女勇者「え…?」

    王様「……まるで悪魔のような…顔になっておるぞ」

    女勇者「…!」

    王様「…疲れておるのかも知れんな。ゆっくりと休むといい」

    女勇者「ゆっくり、休んでいいんですか…?」

    王様「も、もちろんだ。さぁ…もう下がりなさい」

    女勇者「…」ぺこ

    女勇者(…王様も、私を怖がってる…)


    533: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:51:10.58 ID:03o1SKIUO

    【城下町】

    女勇者「…」ふら…ふら…

    町人「…ひそひそ」

    町人「あれが…世界を救った勇者様?」

    町人「なんだかおっかないな…死んでるみたいな目をしてる」

    町人「血走ってるし…それにあの服も血まみれ…」

    町人「……魔物をたくさん殺してきたんでしょうね…」

    町人「…でも、英雄よ。感謝しなくちゃ」

    町人「だけど、魔王が居なくなったらら勇者様は怖いだけだよね…」

    女勇者「…」ふらふら


    534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:54:49.59 ID:03o1SKIUO

    女勇者「…」ふらふら

    女勇者「!」

    女勇者「あれは…」


    戦士「……」

    僧侶「ゆ、勇者さま…?」

    魔法使い「……」


    537: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 14:56:51.98 ID:03o1SKIUO

    女勇者「みんな、ただいま…。ちゃんと魔王倒してきたよ」ニコ

    戦士「う…うむ」

    僧侶「勇者様…」じり…

    魔法使い「…ひぃ」

    女勇者「……ありがとうね。みんな」

    戦士「…勇者殿」

    女勇者「うん?」

    戦士「……すまなかった」

    女勇者「……えへへ」ニコ



    ふらふら


    542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:05:39.56 ID:03o1SKIUO

    【勇者の家】

    ふら…ふら…

    ガチャ

    女勇者「…ママ。ママ、帰ったよ」

    母「ひ!?ゆ、勇者…!?」

    女勇者「ママ、ただいま…」

    母「勇者…どうしたの?大丈夫…?」

    女勇者「うん。ママ、魔王倒してきたよ?ちゃんと平和になった?」

    母「……きっと、世界は平和になったわ。でも…」

    女勇者「…?」

    母「あなたは…?どうしてそんな悲しい顔をしているの…」


    544: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:12:39.88 ID:03o1SKIUO

    女勇者「わかんない。もうわかんなくなっちゃった…」

    母「…勇者?」

    女勇者「これは…私の望んだ正義じゃない…私が望んだのは、こんなんじゃないのに…!」じわ

    母「勇者…つらかったのね。でもあなたはよく頑張ったわ」ぎゅ

    女勇者「…ママ。ママぁ…どうして…」ぽろぽろ

    母「?」

    女勇者「どうして私を勇者に生んだの…?」ぽろぽろ

    母「!!」

    女勇者「………あ」


    546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:17:57.27 ID:03o1SKIUO

    女勇者「ご、ごめんなさいママ…!!」

    母「いいえ…私がいけないの。ごめんなさいね…」

    女勇者「………ごめんなさい」

    母「……勇者」

    女勇者「結局、なんだったの?私…」

    女勇者「強くなったんだよ?私、すごく強くなった…なのに…」

    母「勇者、もうお休みなさい。…きっと疲れているんだわ」

    女勇者「…うん」


    547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:19:39.06 ID:03o1SKIUO

    女勇者「ママ、私もう寝るね?」

    母「ええ。そうしなさい…」

    女勇者「最後に一個だけお願い聞いてくれる…?」

    母「…なぁに?言ってごらんなさい?」

    女勇者「『おかえりなさい』って…『お疲れさま』って言ってほしい…」

    母「…おかえりなさい。お疲れ様」

    女勇者「うん。ありがとう。…これで、もう一回頑張れるよ」ニコ

    母「?」

    女勇者「今度こそ、本当の正義を…本当の強さを見つけるからね、ママ」

    女勇者「だから…明日もやさしく起こしてね」

    母「??もちろんよ?」

    女勇者「じゃあ…おやすみなさい」


    母「ええ。おやすみなさい…」


    548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:21:49.99 ID:03o1SKIUO

    =====================================

    【SCENARIO】   ○○ ○○

    【WRITER】   ○○ ○○

    【CHARACTER DESIGN】   nanashi

    【SPECIAL THANKS】   VIPPER

    【PRESENTED BY】   ◆r3yksmPHg2

    =====================================


     ニア 強くてニューゲーム
        保存して終わる
        保存しないで終わる


    549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:23:08.38 ID:03o1SKIUO

    終わりです。
    中途半端な上に途切れ途切れな投下になってしまい申し訳ありませんでした。
    ループの中に、こんな旅もあったんだ程度に受け止めて下さい。
    保守支援thxでした


    551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:23:54.43 ID:poDPzjqiO

    面白かった!乙!


    550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:23:49.71 ID:pbxM8JoEO

    乙!今度は1~2周目も読みたいな


    559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:26:50.75 ID:WFNndghBO



    不粋だが10周めのその後とか気になる


    562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 15:31:25.82 ID:3T0c7XNzO

    前回と同じく面白かった。また機会があったら書いてほしい


    569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 16:00:51.36 ID:VAOw2uTHO

    乙でした。切なかった


    577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 16:55:11.84 ID:Fmq8Ik1s0

    面白かった
    できれば魔物の娘が救える・もしくはなぜループになったのかとか、
    世界の人々が勇者がループモードになっていることを理解してくれる11週目とか
    あるといいなあ いやあ 面白かった


    579: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 17:20:42.63 ID:8uItx/hkO

    お前は俺を泣かしてどうしたいんだ>>1


    引用元: 女勇者「強くてニューゲームっ♪」

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