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    イチロー「魔法少女か・・・・・・」

    5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:02:18.93 ID:BVHs1Pts0

    某日

    早乙女「卵の焼き加減ごときで女の価値は……」

    さやか「振られちゃったんだね……やっぱりって感じだけれど」

    まどか「あはは……」

    早乙女「ふう……さて、今日は皆さんに特別講師の先生を紹介します」

    早乙女「どうぞ先生、入ってきてください」

    イチロー「どうも、初めまして」

    さやか「な、何で野球のユニフォームを着てるんだろ……?」

    まどか「せ、先生……なんだよね?」

    早乙女「じゃあ先生、自己紹介を」

    イチロー「僕はイチロー、オフシーズンの短い間ですが体育の特別講師を務めます」

    まどか(……どこかで活躍してる有名な人なのかな?)

    ほむら「…………」

    ほむら(特別講師……こんな人、今までの時間軸には……!)



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    7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:07:29.07 ID:BVHs1Pts0

    放課後

    イチロー「良い所だ、生徒たちも活気にあふれている……ここなら僕自身のモチベーションも上がるな」

    イチロー「……ん?あそこにいるのは確かクラスで見た……」

    さやか「あ、イチロー先生」

    まどか「先生も今帰りですか?」

    イチロー「やあ、美樹さやかちゃん……それに鹿目まどかちゃん……で良かったかな?」

    さやか「おっ!ちゃんと覚えてるんだー!先生やるじゃん!」

    イチロー「そっちの君は……」

    マミ「初めまして、巴マミです。鹿目さんたちと同じ見滝原中学の三年生ですね」

    イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」

    マミ「め、メジャーリーガー?」

    イチロー「冗談さ、これからしばらくこの中学校で教師をすることになってね、何かあった時はよろしく頼むよ」

    マミ「こちらこそ……フフ、面白い人ですね」


    11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:15:27.08 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「それと……最初から気になっていたんだけれど……まどかちゃん」

    イチロー「君といつも一緒にいるそれは何ていう生き物なんだい?」

    まどか「え!?」

    キュゥべえ「!」

    マミ「い、イチロー先生……この子が見えるんですか?」

    イチロー「……見えちゃいけないものなのかい?」

    キュゥべえ「こんなことは初めてだよ」

    イチロー「!」

    マミ「……その様子だと、声もちゃんと聞こえてるみたいですね」

    さやか「マミさん、一応ちゃんと説明しておいたほうが……」

    マミ「そうね……あまり不用意にこういうことは話したくないけれど、キュゥべえが見えているのなら……」


    15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:23:25.76 ID:BVHs1Pts0

    マミ宅

    マミ「ごめんなさい、急に連れ込んでしまって」

    イチロー「構わないさ、生徒の話を聞くのも先生の役目だろう?」

    イチロー「それに……僕個人としても気になることだからね」

    マミ「キュゥべえ、いいわね?」

    キュゥべえ「僕としては構わないけれど……どこまで話すかはマミに任せるよ」

    マミ「そう、それじゃ……先生、今から話すこと……信じるかどうかはすべて任せますね」

    イチロー「……?」

    呪いを振りまく魔女のこと、それを倒す魔法少女のこと、そして魔法少女の力を与えるキュゥべえのこと……

    マミは自らのソウルジェムを見せつつ、それらのことを端的に説明する。

    イチローはそれらの話を黙して聞いていた。


    18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:32:26.74 ID:BVHs1Pts0

    マミ「……と、大体はこんなところかしら」

    イチロー「なるほど、にわかには信じがたい話だね」

    マミ「でしょうね、私だってこんな話……いきなりされたらきっと信じない」

    さやか「でもあたしたち、マミさんに命を救ってもらったんだ!」

    まどか「それは嘘じゃないんです!」

    イチロー「…………」

    イチロー「……少し、君たちに頼みたいことがある」

    マミ「…………?」


    19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:39:25.80 ID:BVHs1Pts0

    某所

    マミ「まさか、魔女の存在を自分の目で確認したいだなんて……」

    イチロー「疑っているわけじゃないんだ。ただ、その魔女というのがどんなものかを見ておきたくてね」

    まどか「け、結構先生って勇気あるんですね」

    イチロー「基本的に僕は打てそうな球なら積極的に打ちに行くスタンスだからね」

    さやか「いや、そのたとえはよくわからないけど……」

    マミ「ところで美樹さん、そのバットは?」

    さやか「い、いやぁ……一応武器になるものを持ってこようかと思って!」

    マミ「イチロー先生も……さっきからずっと持ち歩いてるそれ、バットケースですよね」

    イチロー「今日は帰ったら練習をするつもりだったからね、それに野球人たるものバットは常に持っておきたいんだ」


    22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:46:20.14 ID:BVHs1Pts0

    マミ「じゃあ二人とも、そのバット……私に貸してくれるかしら?」

    さやか「いいですけど……」

    差し出された二本のバットにマミが手を触れると、それらは形が変わり魔法具のように変化した。

    さやか「うわっ!すげー!」

    マミ「フフ、それなら少しは魔女にも対抗できるわ」

    イチロー「…………」


    26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:53:02.72 ID:BVHs1Pts0

    マミ「……イチローさん?」

    イチロー「すまない、僕のバットはもとに戻してくれ」

    マミ「え?」

    イチロー「バットは僕にとってかけがえのない大切な物でね、それをこんな風に変えられちゃ困るんだ」

    まどか「せ、先生……?」

    さやか(よ、よくわからないけどめちゃくちゃ怒ってるよアレ……怒鳴ってないところが余計怖い……)

    マミ「…………」

    マミ「す、すいません……本当に」

    イチロー「好意でやってくれたのにすまないね……」

    マミ「こ、こちらこそ……あの、すぐに戻しますから」


    29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:02:27.55 ID:BVHs1Pts0

    結界の奥深く、そこに潜んでいた魔女は到底生物とは呼べない姿かたちをしていた。

    マミ「さあ……お出ましね」

    さやか「うっ……やっぱグロい……」

    イチロー「…………」

    イチロー(ふむ、なるほど……これが魔女か……)

    まどか「…………」

    まどか(なんで先生は少しも怖がってないんだろ……?)

    マミ「さっさと片付けちゃいましょうか」


    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:09:27.92 ID:BVHs1Pts0

    数分後

    マミ「ふう……」

    さやか「さっすがマミさん」

    まどか「先生も信じてくれた?」

    イチロー「確かに、これは信じざるを得ないね」

    マミ「そして……もう一人、お出ましのようね」

    ほむら「…………」

    イチロー「彼女は……暁美ほむらちゃん、だったかな?」


    31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:15:37.63 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「なぜ……あなたがここにいるの?」

    イチロー「魔女の存在を知ってね、少し無理を言って実物を見学させてもらったんだ」

    ほむら「魔女の存在を……?巴マミ、あなたまさか……」

    マミ「誤解しないでほしいわね、彼にはキュゥべえが見えて声も聞こえてたわ」

    マミ「選ばれた存在の彼だったら魔女の存在を知る権利があると思わない?」

    ほむら(キュゥべえの姿が見えた……?どういうことなの……?)

    マミ「一足遅かったわね、魔女はもういないわ……グリーフシードが必要ならあげるわよ?」

    ほむら「結構よ、それはあなたの獲物。あなたが使いなさい」

    マミ「そう、それがあなたの答えね……」

    ほむら「……失礼するわ」


    33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:24:32.02 ID:BVHs1Pts0

    ・・・

    イチロー「なるほど、やはり彼女も魔法少女なんだね」

    さやか「何なのあの転校生、何かとまどかとマミさんに突っかかってきてさ!」

    マミ「競争相手って認識なんでしょうね、自分の取り分が減らされるのをよく思ってないのよ」

    イチロー「…………なるほど」

    まどか(……何だろ、先生の今の間は?)

    マミ「とりあえず、これでさっきまで私が話したことが事実だって理解してもらえたかしら?」

    イチロー「確かに、嘘じゃないみたいだね」


    35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:37:24.36 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「ところで、最後にもう一つ聞きたいんだけれど」

    マミ「何かしら?」

    イチロー「さっきの魔女、万が一の時は僕が倒してしまっても問題はないのかい?」

    マミ「…………」

    マミ「……ど、どういう意味かしら?」

    イチロー「言ったままの意味さ」

    マミ「冗談だと思うけれど……魔女との戦いは遊び半分で出来るものじゃないわ」

    マミ「一般人の先生じゃ魔女と戦うことなんて不可能でしょうね」

    マミ「だから……そんな馬鹿なことを考えるのは止めてくださいね」

    イチロー「そういうわけにもいかない、僕は一応君たちの教師だからね」

    イチロー「教え子を守るのは教師の務めじゃないのかい?」

    マミ「…………」

    マミ(何なの……この先生の自信は……?)


    37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:46:43.61 ID:BVHs1Pts0

    翌日、昼休み、屋上

    イチロー「…………」

    イチロー(やれやれ、まさかオフシーズンでやって来た街がこんな状況だとは)

    イチロー「……魔法少女、か」

    ほむら「何を考えているのかしら?」

    イチロー「ほむらちゃん、か。いや、この街では驚くことばかりでね」

    ほむら「……あなたが何者なのかは掴めないし、なぜキュゥべえが見えるのかも分からないけれど」

    ほむら「これ以上、この問題に首を突っ込まないことね」

    イチロー「心配してくれているのかい?」

    ほむら「勘違いしないで、私はこれ以上目の前で平穏な日常を奪われる人の様を見たくないだけ」

    ほむら「あなたは何も知るべきじゃない、魔女のことも、魔法少女のことも……」


    39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:52:09.06 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「君は何のために戦っているんだい?」

    ほむら「……?」

    イチロー「魔法少女になるにはあの白い生き物と契約をするらしいね」

    イチロー「その際に何でも好きな願いを叶えてもらえると聞いたけれど……」

    ほむら「…………」

    イチロー「君は一体何を願ったのか、よければ聞かせてくれないか?」

    ほむら「……あなたには関係のないことよ」

    イチロー「ふむ、言いたくないんだったら構わないよ」

    イチロー「ただ……困ったことがあればいつでも相談に来て欲しい」

    イチロー「助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ」

    ほむら「…………」


    41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:01:20.64 ID:BVHs1Pts0

    放課後

    イチロー「さて、色々とやることは多そうだ……」

    ピリリリリリッ!!

    イチロー「電話……?もしもし?」

    まどか『先生!マミさん、マミさんがどこにいるか知りませんか!?』

    イチロー「どうしたんだい?落ち着いて状況を説明してくれないかな?」

    まどか『病院に魔女の卵があって!その、生まれちゃうと大変なことになって!』

    イチロー「……なるほど、大体のことは分かった。彼女には僕から連絡しておくよ」

    まどか『お願いします!場所は……』


    43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:06:54.69 ID:BVHs1Pts0

    十分後

    マミ「なるほど、確かに魔女の気配がするわね」

    まどか「さやかちゃんとキュゥべえ……大丈夫かな……」

    マミ『キュゥべえ聞こえる?そっちはどんな状況?』

    キュゥべえ『まだ卵は孵化しそうにないけれど、あまり刺激を与えるのもよくないね』

    マミ『そう……なら、魔力は控えめにしてそっちに向かうわ』

    マミ「よし、じゃあ行きましょう」

    まどか「はい!」


    49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:12:52.20 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「待って」

    まどか「ほ、ほむらちゃん……!」

    マミ「……何の用かしら?」

    ほむら「ここにいる魔女は私が倒す、あなたたちは下がっていて」

    マミ「そうもいかないわね、この先には美樹さんとキュゥべえが待っているんだもの」

    ほむら「彼女たちのことは必ず守る、だから……」

    マミ「悪いけれど、信用できないわね」

    ほむら「!」

    ほむら(体が……拘束され……!)

    マミ「しばらくは大人しくしててもらうわ、魔女を倒したらその拘束は解いてあげる」

    ほむら「待って!私の話を……!」

    マミ「……行きましょう、鹿目さん」

    まどか「は、はい……」


    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:24:12.29 ID:BVHs1Pts0

    一分後

    ほむら「くっ……!」

    ほむら(結局、巴マミを止めることは出来なかった……もうこれじゃ……!)

    イチロー「これはどうなってるんだ……なぜ君が縛られて……?」

    ほむら「!」

    イチロー「……まさか、仲間同士で喧嘩でもしたのかい?」

    ほむら「あ、あなた……どうしてここに!」

    イチロー「生徒が危険な目に遭うかもしれないんだ、黙っているわけにもいかないだろう?」

    ほむら「……巴マミを止めて!このままじゃ彼女が命を落とす!」

    イチロー「!」

    ほむら「私の拘束を解くように彼女を説得して!私ならここの魔女とも戦える!」

    イチロー「……分かった、彼女たちを止めればいいんだね?なら少し急ぐ必要があるかな」

    ほむら「そう、頼ん……!?」

    彼女が言葉を言い終わるまでの数瞬の間、イチローは既に走り去って姿を消していた。


    52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:31:04.19 ID:BVHs1Pts0

    キュゥべえ「間に合ったねマミ!もう魔女が出てくるよ!」

    まどか(に、人形……あれが魔女なのかな?)

    マミ「さて……と、悪いけれど一気に決めさせてもらうわよ」

    マミ「ティロ・フィナーレ!」

    さやか「やった!さっすがマミさん!」

    まどか「良かった……!」

    まどか(私も……マミさんみたいに誰かを守れるようになれれば……!)

    その場の全員が勝利を確信し、安堵の空気が流れる。

    が、一瞬でその空気は激変した。


    57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:35:17.24 ID:BVHs1Pts0

    シャルロッテ「――――!」

    マミ「えっ……!?」

    撃ち抜かれた子供の人形のような魔女の口から何かが飛び出てきた。

    ピエロのように滑稽な顔をしたその何かは牙を剥き出しに巴マミへ襲いかかる。

    彼女は何もできなかった。

    そして次の瞬間には、一つの首が千切られていた。


    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:40:49.88 ID:BVHs1Pts0

    まどか「え……?」

    さやか「なっ……!?」

    キュゥべえ「…………!」

    その場にいた何が起こったか分からなかった。

    マミ「…………?」

    巴マミ自身も含めて。


    イチロー「――――間に合った」

    マミの足元には千切られた魔女の首、そして

    使い込まれた一つの白球が転がっていた。


    79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:48:50.05 ID:BVHs1Pts0

    まどか「せ、先生!?」

    イチロー「やあ、怪我がなくて何より」

    さやか「な、何で先生がここに……っていうか今何したの!?」

    イチロー「どうも危険な状況だったみたいだからね、ボールを投げ込んだんだ」

    まどか「ぼ、ボールを……?」

    イチロー「気を逸らすつもりで投げたんだけれど……まさか首が吹き飛ぶとは思わなかったよ」

    意外と魔女は脆いね、彼は笑いながらそう言った。


    87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:54:39.71 ID:BVHs1Pts0

    マミ「あ、あの……!」

    イチロー「危ないところだったね。怪我はないかい?」

    マミ「え、ええ……ありがとう……ございます」

    イチロー「お礼は良いよ、ああ……ほむらちゃんからの伝言でね、拘束を解いてほしいらしいよ」

    イチロー「自分ならあの魔女を倒せる、信じてほしい……ってね」

    マミ「暁美さんが……?」

    イチロー「彼女は嘘を言っているようではなかったから、彼女の言葉を聞いてあげてくれないかな?」

    マミ「そ、そういうことなら……」

    イチロー「さて……じゃあ僕はもう少しだけ、あの魔女とやらの相手をしようか」


    90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:03:39.71 ID:BVHs1Pts0

    魔女はまだ死んではいなかった、首を飛ばされてなおイチローたちへと襲いかかろうとしている。

    イチロー「よし、行こうか」

    肩をぐるぐると回し、そしてイチローは再びボールを投げ込んだ。

    さやか「うわっ!?」

    ――爆風。

    彼がボールをリリースする瞬間、爆風と呼ぶにふさわしい風が辺りに生じた。

    少女たちが思わず目を瞑り、そして再び開いた時には

    あの大きな魔女はすでに跡形もなく消え去っていた。


    92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:15:58.89 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「これは……一体どういうこと?」

    まどか「ほ、ほむらちゃん!」

    マミ「暁美さん……」

    ほむら「魔女はどうなったの?あなたが倒したわけじゃないんでしょう?」

    マミ「……彼が、倒したわ」

    ほむら「え……?」

    さやか「イチロー先生が……魔女を倒したんだって」

    ほむら「……冗談のつもりかしら?」

    マミ「ごめんなさい、私は冗談が苦手なの……」

    ほむら「…………!」


    97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:33:36.39 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「全員無事でよかった、じゃあ僕はもう帰るよ」

    まどか「か、帰っちゃうんですか!?」

    イチロー「悪いけれど練習があるんだ、毎日の積み重ねが重要でね」

    イチロー「そういうわけでみんな、あんまり危ないことはしないよう気を付けて」

    ほむら「待って……!」

    イチロー「ん、何かあったかい?」

    ほむら「あなたは……一体何者なの?」

    イチロー「僕かい?僕は……」

    ――メジャーリーガーさ。

    さも冗談のように、彼はそう言ってその場を後にした。


    104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:52:11.17 ID:BVHs1Pts0

    翌日、昼休み、屋上

    イチロー「…………」

    イチロー(魔法少女……ソウルジェム……グリーフシード……そして魔女……か)

    イチロー「妙な繋がりを感じるのは僕の気のせい……じゃなさそうだ」

    イチロー(僕の予想が正しいなら……この一連の黒幕は)

    イチロー「あのキュゥべえっていう生き物、なのかもしれないな」


    109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:06:39.61 ID:BVHs1Pts0

    さやか「あっ、先生!」

    イチロー「さやかちゃんか、君も屋上で気分転換かい?」

    さやか「うん、ちょっと……色々と考えてて」

    イチロー「僕が力になれることなら協力するけれど……」

    さやか「……先生はさ、もし自分の夢が魔法みたいに叶っちゃうとしたらどうする?」

    イチロー「…………」

    さやか「それで、もしその魔法で誰か大切な人を助けられるとしたら……?」

    イチロー「……それは、魔法少女の契約のことを言っているのかい?」

    さやか「…………」

    イチロー(やっぱり……そういうことなんだな)


    110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:20:30.14 ID:BVHs1Pts0

    さやか「世の中って不公平だと思わない?」

    さやか「本当に望んでいる人にはチャンスが回ってこなくて……不幸になってる人がたくさんいる」

    イチロー「…………」

    さやか「もし、あたしがそんな人の力になってあげられるなら……それって良いことでしょ?」

    イチロー「……僕はそう思わないね」

    さやか「え……?」

    イチロー「もちろん、何もリスクがなく他人を助けることが出来るのなら僕は止めない」

    イチロー「でも、君がやろうとしていることは代価があまりにも大きすぎる」

    さやか「それでも!困ってる不幸な人を助けられるんだよ!?だったら……」

    イチロー「不幸というのは未来への踏み台さ」

    さやか「!」


    113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:35:39.76 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「どんなに今が苦しい状況であったとしても、それはすべて先へと繋がっているんだ」

    イチロー「魔法なんて都合のいいものはこの世にはない、でも魔法みたいな奇跡は存在する」

    イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めずに戦い抜く精神を持っている者だけなんだ」

    さやか「…………」

    イチロー「僕が言いたいことはこれだけだ、あとはさやかちゃんの意思に任せるよ」

    イチロー「ただ、僕としては……君には絶対に何かを背負うようなことはしてほしくない」

    さやか「…………」

    さやか「……もう少しだけ、考えてみる」


    165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:11:35.97 ID:BVHs1Pts0

    病院

    さやか「恭介、CD……ここに置いとくね」

    恭介「…………」

    恭介「さやかは僕を虐めているのかい?」

    さやか「え……?」

    恭介「何で……指が動かなくなった僕にこんなものを聞かせるんだ!」

    さやか「だ、大丈夫だよ!リハビリとかいろいろ頑張れば必ず……!」

    恭介「治らないって言われたんだ……バイオリンはもう諦めろって……!」

    さやか「!」


    168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:20:54.34 ID:BVHs1Pts0

    恭介「無理なんだ……僕の指はもう……!」

    さやか「…………」

    さやか「……諦めるの?」

    恭介「…………?」

    さやか「医者がもうダメだって言った、その一言で恭介はすべてを投げ捨てちゃうの?」

    恭介「そうするしかないだろう!もう……魔法とか奇跡でも存在しない限り僕の指は……!」

    さやか「あるよ」

    恭介「え……?」


    171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:32:13.33 ID:BVHs1Pts0

    さやか(やっと気が付いたよ先生……あの時、私に言った言葉は……)

    さやか「何でも都合よく願いを叶えてくれる魔法なんてこの世にはないのかもしれない……でも」

    さやか「奇跡っていうのは本当にあるんだよ」

    さやか「そして、奇跡を起こす人って言うのはみんな最後まで諦めなかった人なんだって!」

    恭介「…………」

    さやか(私だけじゃなく……恭介に向けても発していたんだよね)


    173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:43:08.57 ID:BVHs1Pts0

    さやか「……ごめん、私は恭介じゃないのにこんな勝手なことばっかり言っちゃって」

    さやか「今日は……もう帰るね」

    恭介「さやか!」

    さやか「…………?」

    恭介「ごめん……ありがとう」

    さやか「……お願いだからお礼なんか言わないで」


    174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:52:07.33 ID:BVHs1Pts0



    恭介「動け……動いてくれ……!」

    恭介(諦めちゃいけないんだ……最後まで……必ず!)

    コンコンッ!

    恭介「こんな時間に誰だろ……どうぞ」

    イチロー「こんばんは、上條くん……でよかったかな?」

    恭介「えっと……すいません、あなたは?」

    イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」

    恭介「め、メジャー……!?」

    イチロー「冗談さ、君たちの学校の教師をやっててね……ちょっとお見舞いに来たんだ」

    恭介「ああ、なるほど……」


    178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:10:06.75 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「聞いたよ、指……かなり重い影響が出ているらしいね」

    恭介「……医者からは、もうバイオリンを弾くのは諦めろって言われました」

    イチロー「……それで、君はどうするんだい?」

    恭介「……幼馴染から言われたんです、『奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった人』だって」

    恭介「だから……僕は諦めないです、必ずこの指を治しますよ」

    イチロー「…………」

    イチロー「少し、時間を貰ってもいいかな?」


    182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:19:52.41 ID:BVHs1Pts0

    某所

    イチロー「すまないね、病院を抜け出させてしまって」

    恭介「いえ……でも、ここは?」

    イチロー「ここは僕のトレーニング場さ」

    恭介「トレーニング……?」

    イチロー「今から数時間、君には僕と同じトレーニングメニューをこなしてもらう」

    恭介「え!?」

    イチロー「病院に掛かりっぱなしで体を動かせていないだろう?僕なりのリハビリさ」

    イチロー「大丈夫、そんなにハードなトレーニングはやらないさ」

    恭介「…………」

    恭介(嫌な予感)


    191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:34:26.61 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「まずはストレッチ……」

    恭介(い、痛っ!もうこの時点できつい!)

    イチロー「ランニング」

    恭介(ら、ランニングってスピードじゃない!)

    イチロー「スプリント」

    恭介(…………)

    ・・・

    恭介「…………」

    イチロー「もう動けないかい?」

    恭介「…………」

    恭介(もう、話す気力もない……)


    193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:39:17.41 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「さて、完全に体が動かせなくなったようだし……これを食べてもらおうかな」

    恭介「こ……これって?」

    イチロー「特製のカレーライスだ、味は良いし栄養価も非常に高い」

    恭介「ちょ、ちょっと量が多い気がするんですけど……」

    イチロー「大丈夫だ、今の君なら食べられる」

    恭介「は、はぁ……じゃあいただきます」


    199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:49:51.74 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「さて……食べ終わったところで、次はこれだ」

    恭介「それは?」

    イチロー「水だ、十リットルある」

    恭介「……飲むんですか、それ」

    イチロー「この水に四キロの果糖を混ぜる、吸収率はかなり高い」

    恭介(どこかで見たような……)

    イチロー「これにユンケルを一リットル加えて完成だ」

    恭介「……本当に飲むんですよね?」

    イチロー「君は最後まで諦めなかった、僕のトレーニングにも根を挙げなかった」

    イチロー「そんな君だからこそ、『奇跡』が起こる」


    205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:58:47.45 ID:BVHs1Pts0

    重傷を負い、入院生活を強いられたことで極限まで衰弱しきった少年の肉体。

    そこへイチローのトレーニングによる更なる負担が加わり

    人体最後のエネルギー貯蔵庫である肝臓のグリコーゲンすらも底をついた。

    酷使に継ぐ酷使で破壊され尽くした少年の細胞達かれら}は復讐を誓っていた。

    次なる酷使に対する復讐、そして……己の夢を実現させるための準備。

    今後もし……同じ自体が起こったなら、必ずや独力で乗り越えてみせる!

    人ならぬ神の創造り給うた肉体に誤り{ミス}はあり得ない!

    今 少年の肉体に空前の超回復が起ころうとしていた。


    214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:15:59.87 ID:BVHs1Pts0

    恭介「…………」

    イチロー「調子はどうだい?」

    恭介「何だか、今ならどんな曲でも弾ける気がしてきましたよ」

    イチロー「それはよかった……」

    恭介「凄いですね、人体って」

    イチロー「違う、凄いのは最後まで諦めることをしなかった君さ」

    恭介「本当に……ありがとうございます、先生」

    イチロー「お礼なら君の幼馴染に言うべきだよ」

    恭介「……そうでしたね」


    216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:27:42.72 ID:BVHs1Pts0

    同時刻

    まどか「ひ、仁美ちゃん!何やってるの!」

    仁美「あれは神聖な儀式……素晴らしいところへ旅立つために肉体から離れる儀式ですわ」

    まどか「そんな……!」

    まどか(仁美ちゃん、魔女のせいでおかしくなっちゃってる……私が止めなきゃ!)

    仁美「邪魔はしちゃいけませんわ、鹿目さん」

    まどか「や、やめて……仁美ちゃん!」


    217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:31:37.09 ID:BVHs1Pts0

    まどか(ダメだ……私じゃ誰も助けられない……仁美ちゃんも、ほかの人たちも……)

    キュゥべえ『みんなを救いたいかい?まどかは力を付けてみんなを守りたいかい?』

    まどか「キュゥべえ……?」

    キュゥべえ『君ならこの状況でも必ず何とかできるよ、友達だけじゃない、多くの人を救うことができる』

    キュゥべえ『まどか、君が勇気を出せば…君を含めた多くの人が救われるんだ』

    まどか「…………」

    まどか(今からでも私にできること…勇気を出して変われるのなら…… )

    キュゥべえ『まどか…今こそ僕と契約して魔法少女になる時が来たんじゃないかな?』


    219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:37:46.56 ID:BVHs1Pts0

    まどか「私……魔法少女に……」

    マミ「大丈夫よ、鹿目さん」

    まどか「!」

    マミ「こういう魔女退治だったら私に任せて」

    まどか「ま、マミさん!」

    マミ「大丈夫、心配しないで……前みたいな失敗はもうしないわ。それに」

    マミ「私の他にもう一人、ここに来ている人がいるんだから」

    まどか「もう一人……?」

    イチロー「どうやら……ギリギリ間に合ったみたいだね」


    222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:50:23.39 ID:BVHs1Pts0

    まどか「せ、先生!どうして……!」

    マミ「私が先生に連絡したの、魔女の口づけを受けてしまっている人が大勢いるようだったから……」

    マミ「先生なら色々とサポートしてくれるでしょう?」

    イチロー「僕のトレーニング場がここと近かったのは幸いだったね、連絡を受けてからすぐに来ることができたよ」

    マミ「じゃあ……始めましょうか」

    イチロー「そうだね、すぐにカタを付けよう」

    まどか(しれっと普通にマミさんと一緒に戦ってる先生って実はすごいんじゃ……)


    223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:55:45.98 ID:BVHs1Pts0

    マミ、イチローが魔女を倒してから数十分後、某所

    杏子「何よアレ、あんなヤツがいるなんて聞いてないんだけど」

    キュゥべえ「僕だってつい最近存在を知ったんだ、君は知らなくて当然さ」

    杏子「巴マミの奴が魔女に負けそうになってから調子が悪いって聞いたから来たってのに

    杏子「アイツ……うざいな」

    キュゥべえ「どうするつもりだい?」

    杏子「邪魔なやつがいるなら……消しちゃえばいいんでしょ?」


    229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:03:59.67 ID:BVHs1Pts0

    キュゥべえ「そううまくは行かないと思うけどね」

    杏子「何だよ、私が契約もしてないような男に負けるとでも思ってんのか?」

    キュゥべえ「彼は今、マミと共に戦っている。彼を敵に回すのはすなわちマミとも戦うということさ」

    杏子「確かにな……けど、今の魔女にビビりながら戦ってるアイツなら余裕だろ」

    キュゥべえ「君は実戦経験の面ではマミよりも上だし、マミに勝てるだけの力もある」

    キュゥべえ「でも、君の障害になるイレギュラーは一つだけじゃない」

    杏子「イレギュラー……?」

    キュゥべえ「暁美ほむらさ」

    杏子「……知らねーな、そいつは魔法少女なんだよな?」

    キュゥべえ「おそらく、ね」

    杏子「おそらく?お前はそいつと契約したんだろ?」

    キュゥべえ「そうとも言えるし…そうでないとも言えるってことさ」


    234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:18:11.56 ID:BVHs1Pts0

    杏子「どっちにしても、ソイツもあたしの邪魔になる存在なんだろ?」

    キュゥべえ「この町を君の思うようにしたいのなら…その三人の存在は邪魔になるだろうね」

    杏子「つまり…全員消しちゃえばいいんだろ?」

    キュゥべえ「君にとってはそれが最善の策かもしれないね、でもマミまで敵に回すのかい?」

    杏子「さあね……とりあえず暁美ほむらってのとあの男は射程に入れておくよ」


    239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:32:45.25 ID:BVHs1Pts0

    翌日

    さやか「先生!恭介の指……動くようになったんだって!」

    イチロー「ああ、聞いてるよ。さやかちゃんのおかげじゃないかな?」

    さやか「いや、あたしは何も……」

    イチロー「上條くんだったっけ、彼はさやかちゃんが励ましてくれたから頑張れたって言っていたよ」

    さやか「あの、あたしは先生が言った言葉をそのまま言っただけで……」

    イチロー「関係ないさ、君の言葉だからこそ彼に届いた……君は自分を誇っていい」

    さやか「そ、そうかな?でも……そう言ってもらえると嬉しいよ……」


    243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:47:43.36 ID:BVHs1Pts0

    放課後

    イチロー「魔女って言うのはずいぶんとあちこちにいるんだね」

    マミ「ええ、魔女にはまだなってない使い魔も含めれば数えきれないわね」

    マミ「これは……うん、魔女じゃない。使い魔ね」

    イチロー「使い魔でも……害がないわけじゃないんだろう?」

    マミ「もちろん……さあ、行きましょうか」

    杏子「何で行くんだ、馬鹿じゃねーの?使い魔はグリーフシード持ってないだろ」

    マミ「あなた……佐倉さん!」

    イチロー「…………」

    イチロー(彼女もまた、魔法少女……か)


    245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:54:25.06 ID:BVHs1Pts0

    マミ「どうしてあなたが……?」

    杏子「お前が魔女にやられかけてから調子を落としてるって聞いてさ、ここを新しい狩場にしようと思ってね」

    杏子「しっかし……魔女が怖いからって男の教師についてきてもらってるなんてな」

    マミ「…………」

    杏子「大体、アンタは何なんだ?魔法少女でもないくせに……遊び半分で首突っ込むんじゃねーよ」

    イチロー「僕としては遊んでるつもりはないんだけれどね、これも教師の役目さ」

    杏子「……うぜぇ、超うぜぇ!」

    イチロー「!」


    247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:59:01.55 ID:BVHs1Pts0

    杏子「なっ……!」

    杏子(か、躱された?嘘だろ、この距離で!?)

    イチロー「危ないな、すぐに乱闘を起こすのは僕としても感心しないね」

    杏子「はっ……何か言いたいことがあるんなら力で言うんだな」

    イチロー「……困ったな、これは」

    杏子「来ないならこっちから……」

    ほむら「……そこまでよ、佐倉杏子」


    252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:06:59.41 ID:BVHs1Pts0

    杏子「テメー誰だ……なんであたしの名前を……」

    ほむら「…………」

    杏子「そうか、分かったよ……アンタが暁美ほむらか」

    ほむら「これ以上、この場で力を振るうのは私が許さないわ」

    杏子「嫌だって言ったら?」

    ほむら「…………無理やりにでもあなたを黙らせるわ」

    杏子「!」

    杏子(一瞬で後ろに……?)

    イチロー「…………」

    イチロー(今のは僕でも見えなかったな……これは速さの問題じゃない)

    イチロー(まるで時間が止まっている間に彼女が移動したかのような……)


    253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:11:00.21 ID:BVHs1Pts0

    杏子「…………」

    ほむら「もう一度聞くけれど、あなたはどうするのかしら?」

    杏子「……止めた、アンタの手の内がまるで見えないんじゃね」

    杏子「それに……思った以上に手強そうだ、アンタも……あの男も」

    杏子「今日のところは降りさせてもらうよ」

    ほむら「賢明ね……さあ、行きなさい」

    イチロー「…………」

    イチロー(佐倉杏子、か……)


    255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:21:04.90 ID:BVHs1Pts0

    マミ「とりあえず……場を収めてくれてありがとう、暁美さん」

    ほむら「気にすることはないわ、ここでお互いを傷つけあっても何の得もないわ」

    ほむら(唯一得をしそうなのは……キュゥべえ……!)

    イチロー「さっきの彼女も魔法少女だったようだけれど……彼女とは親交がないのかい?」

    マミ「私はあるにはあるけれど……もうずいぶんと長い間会っていなかったから……」

    ほむら「私は……初めてよ、『さっきの』彼女と会うのは」

    イチロー「ふむ……なるほどね」

    イチロー(どうやら彼女からも話を聞く必要がありそうだな)


    258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:26:30.75 ID:BVHs1Pts0

    マミ「あの……暁美さん」

    ほむら「何かしら」

    マミ「その……色々とごめんなさい、今まであなたを敵視して……」

    ほむら「…………」

    マミ「あの時、あなたの忠告を聞いていれば私も命を危機にさらすこともなかったわ」

    マミ「本当に……ごめんなさい」

    ほむら「……一つ、あなたたちに話しておきたいことがあるの」

    イチロー「?」


    261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:38:49.88 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「ワルプルギスの夜……?」

    マミ「まさか……それ、本当なのかしら?」

    ほむら「事実よ、間違いなく来るわ」

    イチロー「そのワルプルギスの夜っていうのは……強いのかい?」

    ほむら「単独の魔法少女じゃとても太刀打ちは出来ないわ、超大型の魔女よ」

    ほむら「はっきり言って勝ち目はないわ、私でも、巴マミでも」

    ほむら「……言うまでもなく、あなたでもね」

    イチロー「…………」


    263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:45:24.66 ID:BVHs1Pts0

    マミ「一人でダメなら……やっぱり力を合わせるしかないわね」

    ほむら「そう、だから佐倉杏子とはあまりもめ事を起こしたくはないの」

    マミ「……鹿目さんたちの力を借りるのは?」

    ほむら「それだけはダメよ、絶対に」

    マミ「確かに私としても気が引けるけれど……でも、このままじゃ取り返しがつかないことになるわ」

    マミ「鹿目さんや美樹さんなら魔法少女になれる素質がある、味方は多いほうが……」

    ほむら「まどかを魔法少女にすることだけはどんなことがあっても絶対に許さないわ」

    ほむら「もう二度と……そんなことを口にはしないで」

    マミ「ご、ごめんなさい……」


    266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:53:44.15 ID:BVHs1Pts0

    翌日、放課後

    杏子「で……一体あたしに何の用だ?」

    イチロー「いや、少し話でもしようと思ってね」

    杏子「……分かってんのか、あたしはアンタの敵なんだぞ?」

    イチロー「認識の違いさ、僕は君を敵だとは思っていない」

    杏子「……変な奴だな、ホントに。で、話ってのはなんだい?」

    イチロー「君が魔法少女になった理由を聞かせてもらおうと思ってね」

    杏子「…………」

    イチロー「もちろん、言いたくないのなら別に無理に言わなくても構わないよ」

    杏子「いや、いいさ。あたしにはもう過去のことなんだからさ」


    270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:57:48.21 ID:BVHs1Pts0

    同時刻

    まどか「さやかちゃん、本当に見たの?」

    さやか「いたって!絶対アレは先生だったって!」

    まどか「でも全然見当たらな……あっ、もしかしてあれかな!」

    さやか「おっ!まどかやるじゃん!っと……誰だろ、あのポニーテールの女の子?」

    まどか「うちの学校の生徒じゃない……よね」

    さやか「面白そうだし……ちょっと隠れてどんな話してるか聞いてみようよ!」

    まどか「だ、ダメだよ盗み聞きなんて……」

    さやか「大丈夫大丈夫、そんな固いものじゃないって!」

    まどか「いいのかな……」


    271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:03:49.03 ID:BVHs1Pts0

    杏子「…………と、まあそういうわけさ」

    イチロー「…………」

    杏子「全部あたしの自業自得、他人のために魔法なんか使ったあたしが悪いのさ」

    イチロー「それは……」

    さやか「それは違うよ!」

    杏子「!」

    イチロー「さやか……ちゃん?」

    杏子「何だ……アンタ……?」


    278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:15:00.15 ID:BVHs1Pts0

    さやか「今の話、アンタが悪かったところなんて一つもないじゃん!」

    さやか「ちょっとだけすれ違いが起きちゃっただけで……アンタは何も悪くない!」

    杏子「悪いんだよ、すれ違いを起こすようなことをしたのもあたしだろ?」

    杏子「誰だか知らないけど、何も分からないくせに口出しされたくねーな」

    さやか「……分かるよ」

    杏子「?」

    さやか「あたしだって……アンタと同じことをしようとしてたんだから」


    283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:39:53.72 ID:BVHs1Pts0

    まどか「さ、さやかちゃん……?」

    さやか「あたしね、ホントは魔法少女になる契約をするつもりでいたんだ」

    さやか「……恭介の指を治すために」

    杏子「!」

    さやか「でも……あたしは結局それをしなかった。ううん、契約するのを止めてもらった」

    さやか「あたしには、先生がいてくれた」

    杏子「…………」

    さやか「あたしたちの違いってそれだけだよ、先生みたいな人がそばにいたかどうか……」

    さやか「それ以外、あたしたちって何も違わない……そうでしょ、杏子」


    285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:52:51.74 ID:BVHs1Pts0

    杏子「…………」

    さやか「あたしたち、きっと友達になれるよ……そう思わない?」

    まどか「そうだよ、杏子ちゃん……会ったばっかりだけど、私も仲良くなりたいな」

    杏子「……意味わからねぇよ、ホントに……どいつもこいつもさ」

    イチロー「時折、意味の分からないことをするのが人間っていう生き物なのさ」

    杏子「……りんご」

    まどか「え?」

    杏子「りんごがあるんだ……」

    杏子「食うかい?」


    287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:03:06.04 ID:BVHs1Pts0

    翌日

    ほむら「…………」

    マミ「…………」

    イチロー「……というわけで、彼女も僕たちに協力してくれることになった」

    杏子「ワルプルギスの夜が来るんだろ、だったら敵対してても仕方ないしな」

    マミ「せ、先生……すごいんですね」

    イチロー「?」

    マミ「いや……あの、あれだけのことがつい最近あったのにもう佐倉さんを説得しちゃうなんて……」

    イチロー「説得なんかしてないよ、僕はただ事情を説明しただけさ」

    杏子「さやかやまどかもいることだしな、アイツらのためにも絶対倒さねーと」

    ほむら「…………」

    ほむら(どういうこと……この世界、いつも事態が好転するときには彼がいる……)

    ほむら(巴マミが生き残ったのも、美樹さやかの契約回避も、佐倉杏子の説得も……)

    ほむら(彼は……本当に何者なの……?)


    291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:13:10.15 ID:BVHs1Pts0

    杏子「それで、ワルプルギスの夜が来そうな位置は分かってるのかい?」

    ほむら「地図があるわ、大体この位置よ」

    杏子「ずいぶんと正確だな、何か根拠でも?」

    ほむら「統計的に考えて、と言っておくわ」

    マミ「統計……?過去にこの街へワルプルギスが来たなんて聞いたことが……」

    ほむら「…………」

    杏子「なあ、あたしらはもう一蓮托生だろ?もうちょっとアンタも手札を見せてくれたっていいんじゃないか?」

    イチロー「……ほむらちゃんは時間に関係する魔法が使えるのかな?」

    ほむら「……その通りよ」


    293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:20:48.80 ID:BVHs1Pts0

    杏子「時間操作系かよ……なるほどね、それならアンタが最初にあたしの名前を知ってたのも説明が付くな」

    ほむら「もうここまで来たら黙っている必要もないわね……私は今まで何度もワルプルギスの夜と戦ってきたの」

    ほむら「さっき言った統計っていうのは、つまりはそういうこと」

    杏子「……何度も戦ってきて、勝ったことは?」

    ほむら「……一度もないわ」

    マミ「そんな……!」

    杏子「……はっ、この世界のあたしらと前の世界の奴らを一緒にするなよ」

    マミ「一つだけ、教えてほしいの」

    ほむら「何かしら?」

    マミ「あなたが繰り返してきた過去の世界、その中で……鹿目さんや美樹さんが契約をしたことは?」

    ほむら「……あるわ」

    マミ「あれだけの素質を秘めた鹿目さんの力を借りても……ワルプルギスは倒せなかったの?」

    ほむら「…………」


    296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:33:09.36 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「何か事情があるらしいね」

    ほむら「……それを説明するには魔法少女のこと、ソウルジェムのこと、キュゥべえのこと」

    ほむら「それらすべてを説明しなきゃいけない」

    杏子「魔法少女のこと……?ソウルジェム……?」

    マミ「キュゥべえ……?」

    イチロー「…………」

    ほむら「これから話すことはすべて事実よ、決して取り乱さないで」


    302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:59:33.25 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「……以上よ」

    マミ「そんな……そんなのさすがに信じられないわ!」

    マミ「魔法少女が魔女になるなんて……そんな!」

    ほむら「事実よ」

    杏子「で……このソウルジェムがあたしたちの魂だってのか」

    マミ「私たちもいずれは魔女になるってことじゃない……!」

    マミ「だったら……もうみんな死ぬしか……!」

    イチロー「落ち着くんだ」

    マミ「とてもじゃないけれど落ち着いていられる状況じゃ……!」

    イチロー「魔法少女が魔女になるように……魔法少女から普通の人間に戻る方法も存在するかもしれない」

    イチロー「どんなときでも、最後まで諦めちゃいけない」


    307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:10:27.16 ID:BVHs1Pts0

    杏子「で……キュゥべえの奴の狙いはまどかが魔女になった時に発生するエネルギーってわけか」

    杏子「ふざけやがる……あたしらを物みてーに扱いやがって……!」

    イチロー「頑なに彼女を契約させまいとしていたのはそういうことだったんだね」

    ほむら「……私から言えることはこれですべて、あとはあなたたちの判断に任せるわ」

    ほむら「魔法少女の真実を知った今、戦うかどうかはあなたたち次第」

    ほむら「どんな選択をしようと私はあなたたちを責めないし、無理を言うつもりもないわ」

    杏子「あたしは戦うよ、このままキュゥべえの奴の思い通りにさせるのも気にくわねぇ」

    マミ「私は……」

    ほむら「巴マミ、迷っているのなら戦うべきではないわ」

    マミ「……少し、考えさせて」


    309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:21:02.42 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「僕も少しコンディションを調整しておく必要があるかな」

    ほむら「そのことだけれど……あなたは戦うべきじゃないわ」

    イチロー「……?」

    ほむら「今度の魔女は格が違う、今までの魔女とは比べものにならない」

    ほむら「通常の人間のあなたじゃ命がいくつあっても足りないわ」

    イチロー「…………」

    杏子「だな、ほむらの話が正しいならあたしたちは不死身に近い体みたいだし」

    杏子「ワルプルギスを倒すのはあたしたちに任せな」


    310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:27:55.90 ID:BVHs1Pts0

    キュゥべえ「これはなんの会議だい?」

    ほむら「!」

    マミ「キュゥべえ……!」

    杏子「今さらのこのこやってきて何のつもりだテメー」

    キュゥべえ「ふむ……暁美ほむら、君が何か吹き込んだようだね」

    ほむら「事実を述べただけよ」

    マミ「キュゥべえ教えて……さっきの暁美さんの話、魔女と魔法少女の関係は……本当なの?」

    キュゥべえ「どんな内容の話をしていたのかは知らないけれど、ほぼ事実のはずさ」

    マミ「そんな……キュゥべえ、私たちをだましていたの!?」

    キュゥべえ「聞かれなかったから話さなかっただけさ、必要最低限の情報は与えていただろう?」

    マミ「そ、そんなのって……!」


    312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:35:52.56 ID:BVHs1Pts0

    杏子「潰されたくなけりゃ……今すぐ失せろ!」

    キュゥべえ「怖いなぁ……僕はせっかく君たちに気を効かせてあげたのに」

    イチロー「どういう意味かな?」

    キュゥべえ「ワルプルギスの夜の襲来をまどかたちに教えてあげたのさ」

    ほむら「!」

    キュゥべえ「このままじゃ君たちに勝ち目がないことも、まどかが契約すれば勝てることも……すべてね」

    ほむら「そ、そんな……!」

    杏子「テメー……なんでそんな真似を!それじゃまどかの奴が!」

    キュゥべえ「なぜ?僕としてもワルプルギスの夜は倒してほしいんだよ」

    キュゥべえ「それに自分と契約した君たちが死ぬところなんて見たくはないんだ」

    キュゥべえ「まどかさえ戦ってくれれば君たちがワルプルギスによって敗北することはなくなる」

    キュゥべえ「そう、君たちを思っての行動さ」

    ほむら「どこまで……どこまで白々しいことを……!!」


    314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:45:29.52 ID:BVHs1Pts0

    キュゥべえ「さて……じゃあ僕はもう失礼するよ、このままじゃ無駄に君たちに体を潰されてしまいそうだ」

    キュゥべえ「それと、イチローだったかな?君にはなかなか驚かされたよ」

    キュゥべえ「魔法少女でもないのに魔女を倒したり……ずいぶんとイレギュラーなことをしてくれた」

    イチロー「…………」

    キュゥべえ「でも、今度ばかりは君でもどうにもならないよ。それほどワルプルギスの力は飛びぬけている」

    イチロー「…………」


    320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:02:54.52 ID:BVHs1Pts0

    杏子「くそっ……好き勝手言いやがって、絶対アイツに一泡吹かせてやる!」

    マミ「私も……戦うわ、私が戦って守れる人がいるなら……それに」

    マミ「悔しいもの……何もできないまま、ただ待っているなんて!」

    ほむら「……イチロー、私たちを信じて。必ずワルプルギスは倒すわ」

    イチロー「…………」

    ほむら「……イチロー?」

    イチロー「……ん、ああごめん。ちょっと考え事をしててね」

    杏子(な、何だ……すげー威圧感が……!)

    イチロー「ホント癪に障ったからね、さっきの言葉は……」

    ほむら「…………!」


    323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:12:49.90 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「まだ戦ってもいないのに『どうにもならない』と嘲笑されるなんてね」

    イチロー「僕の人生の中でも指折りの屈辱的な言葉だったよ」

    ほむら「…………」

    ほむら(もう、戦っちゃいけないなんて言える雰囲気じゃない……!)

    マミ(せ、先生に……こんな凄まじい威圧感があったなんて……!)

    杏子(正直、敵じゃなくてホントに良かったな……)

    杏子(てかあたし、最初にイチローと会ったときに攻撃なんか仕掛けてよく無事だったなな……)


    327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:23:56.63 ID:BVHs1Pts0

    夜、ほむら宅

    ピンポーン

    ほむら(こんな時間に客……?)

    まどか「入っていいかな?」

    ほむら「まどか……美樹さやか……!」

    さやか「……もうすぐワルプルギスの夜っていうとてつもない魔女が来るんでしょ?」

    ほむら「……ええ、具現化するだけで何千人もの被害者が出るわね」

    まどか「じゃあ絶対に倒さなきゃね…でも、ほむらちゃん達だけじゃ倒せないかもしれないんでしょ?だったら……」

    ほむら「私たちだけで十分よ」

    まどか「!」

    ほむら「私は今日に備えてたくさんの準備はしてきた、一人でも十分に撃退できるくらいに」

    ほむら「巴マミや佐倉杏子も手を貸してくれている……負けるはずがないわ」

    まどか「……何でだろう、私ほむらちゃんを信じたいのに…全然大丈夫だなんて思えない……!」

    ほむら「……!」

    さやか「ヤバいんでしょ……本当は」


    330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:33:10.43 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「本当のことなんて話せるわけがないのよ…あなたたちと違う時間を生きているんだもの」

    ほむら「あなたを救いたい一心で…私は今までの時を繰り返してきた」

    ほむら「あなたが死ぬところも…繰り返してきた回数と同じだけ見てきたのよ」

    まどか「ほむらちゃん……?」

    ほむら「ごめんね、何を言ってるのか全然わからないよね……でも、それでも……!」

    ほむら「お願いだから…最後まで…あなたを私に守らせて……!」

    まどか「…………」

    さやか「何だよー!あたしはどうなってもいいのかよ!」

    ほむら「当然、あなたも守るわ……美樹さやか」

    さやか「固い呼び方は止めてよ、さやかでいいよ……ほむら。あたしたち、友達でしょ?」

    ほむら「……そうね。友達、だものね……さやか」


    333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:39:07.50 ID:BVHs1Pts0

    数日後、某所

    「雷雲がとんでもない勢いで分裂と回転しています!明らかにスーパーセルの前兆です!」

    「ただちに避難指示の発令を!!」


    ほむら「来る……!」

    杏子「とんでもねぇな……こうして対峙してみると」

    マミ「それでも……勝たなきゃ大勢の人が犠牲になるわ」

    ほむら「勝ちましょう、必ず……友達を守るためにも」

    三人の少女が強大な魔女に立ち向かうべく降り立っているその場に

    イチローの姿はなかった。


    339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:46:35.91 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「今度こそ…決着をつける!」

    杏子「接近戦は任せな、しばらく動きを止めるくらいなら一人でもやれる!」

    マミ「使い魔は私が何とかするわ」

    ほむら「私は遠距離から攻撃するわ、合図をしたら二人ともワルプルギスから離れて」

    マミ「了解よ、行きましょう。佐倉さん」

    杏子「ああ!」


    345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:07:28.42 ID:BVHs1Pts0

    避難所

    まどか「……ほむらちゃんたち、大丈夫かな」

    さやか「わからない……でも、信じるしかないよ」

    まどか「でも、スーパーセルがだんだん近づいてきているってことは……!」

    さやか「……!」

    まどか「さやかちゃん……私たち、本当にここにいていいのかな」

    さやか「…………」

    まどか「みんな戦ってるのに、私たちだって戦えるのに……!」

    さやか「…………」

    さやか「まどかはここに残ってて」

    まどか「どこに行くの!?私も行くよ!」

    さやか「ダメ!ほむらが言ってたでしょ!あの子は何があってもアンタを守りたいんだから!」

    さやか「まどかだけは戦っちゃダメ……大丈夫、必ず私たちで何とかするから!」

    まどか「さ、さやかちゃん……!」


    346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:12:56.48 ID:BVHs1Pts0

    杏子「くっ……コイツ、強いなんてもんじゃねぇ!」

    マミ「使い魔ですらここまで……!!」

    ほむら「これだけ攻撃を仕掛けて傷一つつけられないなんて……!」

    ほむら(これ以上先に進ませるわけには……!)

    杏子「逃げろほむら!ワルプルギスの攻撃が……!」

    ほむら「しまっ……うあっ!!」

    マミ「暁美さん!大丈……きゃあっ!」

    杏子「ちっ……コイツ……ぐあっ!!」


    349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:24:05.95 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「くっ……!」

    『苦戦しているようだね、暁美ほむら』

    ほむら「キュゥべえ……!」

    『悪いことは言わない、まどかを契約させたらどうだい?』

    ほむら「そんなこと……絶対に……!」

    『まどかが契約したらまた世界をやり直すのかい?』

    『君が繰り返してきた時間の中で循環した因果の係数はすべて鹿目まどかに繋がっている』

    『君はこれ以上まどかを因果で縛ってより強力な魔女にするつもりかい?』

    ほむら「…………!」

    『そうそう、そういえば……さっき、一人の魔法少女が誕生したよ』

    ほむら「!?」

    『彼女は願ったよ……君たちと共に戦い、仲間を守れる力が欲しい……とね』


    350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:26:53.23 ID:BVHs1Pts0

    ほむら(まさか……もしかしてまどかが……!?)

    ほむら「そんな……嘘よ……!」

    「嘘じゃないんだな、これが」

    ほむら「えっ……?」

    さやか「契約したのがまどかだと思った?残念!さやかちゃんでした!」

    ほむら「さ、さやか……!?」

    マミ「み、美樹さん!」

    杏子「お前、何で……!」


    360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:43:08.58 ID:BVHs1Pts0

    さやか「いやーいてもたってもいられなくなっちゃってさ、あたしも何かやらなきゃって」

    杏子「馬鹿……知ってるだろ、魔法少女のことも魔女のことも……全部!」

    さやか「……うん、知ってるよ」

    杏子「だったら何で……!」

    さやか「だって、もし杏子たちが負けたらあたしたちもみんな死んじゃうんでしょ?」

    マミ「それは……そうだけれど……!」

    さやか「それに、あたしたち友達じゃない。ね、ほむら」

    ほむら「さやか……!」


    362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:57:02.33 ID:BVHs1Pts0

    さやかが加わったことで状況が少しは好転するも、根本的な解決にはならなかった。

    力の差は歴然であり、一度は立て直した状況も即座に崩されていく。

    杏子「ぐっ!」

    さやか「ちょっとちょっと……強すぎでしょうよアンタ……ぐあっ!」

    マミ「ティロ・フィナーレ!」

    ワルプルギス『キャハハハハハ!』

    マミ「そんな……少しのダメージも与えられないなんて……!」

    ほむら「…………!」

    ほむら(嘘よ……まどかを除く全員の魔法少女が集まっても……コイツに勝てないなんて)

    ほむら(何度も戦っているのに……やれるだけのことは全部やっているのに……それでも……!)

    ほむら(じゃあ、私のやってきたことは……全部無駄だったっていうの……?)

    暁美ほむらはこの瞬間、絶望を味わう。同時に彼女のソウルジェムが黒く染められていった。


    363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:58:55.84 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「…………」

    ほむら「…………」

    絶望に打ちひしがれる中、彼女は思わずつぶやいた。

    ほむら「……助けて」

    ――先生


    366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:01:00.25 ID:BVHs1Pts0

    ――遅くなったね


    371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:06:10.06 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「……え?」

    イチロー「間に合ってよかった……」

    ほむら「ど、どうして……あなたが……?」

    イチロー「『どうして?』逆にどうしてそんなことを聞くんだい?」

    ほむら「……?」

    イチロー「相手が強ければ強いほど戦いを挑みたくなるのが勝負師だからさ」

    イチロー「……それに、約束しただろう?」

    ほむら「約束……?」


    『助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ』


    398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:45:55.84 ID:BVHs1Pts0

    イチロー「さあ……僕も戦いに行こうか」

    ほむら「ダメ……いくらあなたでも一人じゃアレは倒せない!」

    イチロー「僕は一人じゃないよ、ほむらちゃん達だっているじゃないか」

    イチロー「それに……『勝負師』は僕一人じゃない」

    ほむら「え……?」

    イチロー「ここに来るのが遅れたのも実は彼らと合流するのに時間がかかったからでね」

    ほむら「か、彼ら……?」

    イチロー「僕の、最高の仲間さ」


    409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:56:34.77 ID:BVHs1Pts0

    ある男はハンマーを片手に。

    室伏「ワルプルギスの夜……なるほど、確かになかなかに骨がありそうだ」

    ある男は水着にジャージを身に纏い。

    北島「それだけやりがいがある、越えられない壁じゃないさ」

    ある男はボールを足で操り。

    本田「仮に越えられん壁ならそん時はぶっ壊せばええわ、あのデカいのが俺の前に立つなら叩き落とすだけ」

    ある男はラケットを手に握り。

    錦織「不謹慎かもしれませんけど……いいですよね、自分の全力をぶつけられる相手がいるって」

    ほむら「な……!?」

    そして

    澤「よくここまで戦ったね、でも……まだあなたのその足を止めるときじゃない」

    ある女性は絶望する少女に優しく声を掛けた。

    澤「苦しい時は私の背中を見なさい」


    436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:08:24.54 ID:BVHs1Pts0

    ほむら「こ、この人たちは……!?」

    イチロー「言ったろう、僕と同じ勝負師たちさ」

    マミ「勝負師って……この人たちって魔法少女でもなんでもないんじゃ……!」

    室伏「大丈夫さ、僕たちの体は少しくらいのダメージで壊れるほどやわじゃない」

    本田「それに少しくらいの怪我でウダウダ言ってられんやろ、どんなコンディションでも勝つだけや」

    マミ「は、はぁ……」

    イチロー「キュゥべえだったかな……今も僕たちの様子をどこかで見ているんだろう」

    イチロー「残念だったけれど……君は一つ計り間違えてしまったんだ」

    イチロー「人間の秘めている底力を」


    453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:22:54.77 ID:BVHs1Pts0

    室伏「よし……少し肩慣らしをしておこうか」

    さやか「ちょ、ちょっと!そんな不用意に近づいたら危な……」

    室伏「建物が崩れてるな……最初はこのぐらいの瓦礫がちょうどいいか」

    さやか「ちょうどいいって……ちょ、そんな大きいの持てるわけ……」

    室伏「よっ」

    さやか「…………」

    室伏「さあ、久々のガロン・スローだ……!」

    室伏「フンっ!!」

    ワルプルギス「っ!」

    室伏の放った瓦礫は凄まじい音とともにワルプルギスに炸裂し

    その巨大な魔女を後退させた。


    474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:36:08.85 ID:BVHs1Pts0

    さやか「えー……」

    ほむら「……私、あれだけの武器で爆撃して傷一つつけられなかったのに」

    マミ「もうあの人たちだけでいいんじゃないかしら?」

    杏子「お前らさっきまでの緊張感どこいったんだ?あたしらも戦うんだよ!」

    室伏「うん……まあ悪くはないか」

    イチロー「流石だね」

    室伏「君のレーザーに比べたらまだまださ」


    483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:52:13.75 ID:BVHs1Pts0

    錦織「流石だなぁ室伏さん……俺も負けてられないかな」

    本田「あのちょろちょろ飛んでる使い魔ってのが邪魔やな」

    錦織「あ、落としましょうか?20球くらいなら正確に一度で打てますけど」

    本田「問題ない、俺は真正面からぶち抜く」

    錦織「じゃあ俺も……肩慣らしのサーブを……はっ!」バシュッ!!

    本田「何枚壁があっても無回転で抜いたるわ……らあっ!!」ドゴッ!!

    ワルプルギス「っ!!」

    ほむら「…………」

    マミ「……どうやったらサッカーボールとテニスボールであの威力が出るの?」


    496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 23:07:22.11 ID:BVHs1Pts0

    杏子「喰らい……やがれ!」ガキィ!

    さやか「このために契約したのに役立たずのままじゃ終われないでしょ!」ガキィ!

    錦織「最近の中学生は凄いな……でもスイングのスピードが少し遅い、もっと下半身を使えば威力が上がるよ」

    さやか「は、はぁ……どうも……」

    ワルプルギス「…………」

    ほむら「…………?」

    ほむら(笑い声がなくなった……?)

    イチロー(何か仕掛けて来るな……)


    505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 23:23:00.17 ID:BVHs1Pts0

    まどか「やった……みんなすごいよ!」

    キュゥべえ『そうかな?最後には君が契約しなければならないと僕は思うよ』

    まどか「その手には乗らないよ……」

    キュゥべえ『分かっていないんだね、君たちは……舞台装置の魔女の本当の力を』

    まどか「…………?」

    キュゥべえ『今まで遊んでいたあの魔女を半端な攻撃で刺激してしまった』

    キュゥべえ『そして今まさに本当の姿に戻ろうとしている』


    540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:06:58.07 ID:zoMDjzY70

    イチロー「ほむらちゃん……あの魔女、一体何を?」

    ほむら「分からない……こんな、こんなこと今までなかった……」

    マミ「上下が逆さまになろうとしてるの……?」

    本田「…………」

    イチロー「この威圧感……あまりいい予感はしないな」

    室伏「いや、本格的にまずいかもしれない!急いで止めるべきだ」

    本田「問題ない」

    室伏「僕たちは無事でも町が吹き飛ぶぞ!」

    本田「あそこ見てみ」

    室伏「……あれは!」

    本田「イタリアから『アイツ』が上がってきてる」


    551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:14:12.74 ID:zoMDjzY70

    その人間を見た者は誰しも一度はこう口にするという。

    『なぜお前がそこにいる?』『なんだあの速さは!』『凄まじい体幹だ』

    それらの言葉を一身に受けているのはワルプルギスの背後から激走してくる一人の日本人。

    驚異的なスタミナ、スピード、跳躍力、フィジカル、コミュ力を備えた『日本男児』。

    長友佑都が動物的直感から危機を察知し、イタリアから守備をするべく駆け戻り

    ワルプルギスの夜に一対一を仕掛けていた。


    長友「その攻撃……必ず俺がインターセプトする!」


    561: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:23:11.10 ID:zoMDjzY70

    室伏「彼か……だが小柄な彼が一人で大丈夫か?」

    本田「大丈夫だ、問題ない……アイツの身体能力なら」

    長友「フッ!」

    さやか「は、速っ!!ってかジャンプ高すぎじゃない!?」

    長友は持ち前の跳躍力で魔女のいる場まで跳び上がると、限界まで鍛え上げられたその体幹とフィジカルを活かし

    全力で体を寄せた。

    ワルプルギス「…………!!」

    ほむら「こ、攻撃を仕掛けるために裏返ろうとしていたワルプルギスが……!」

    杏子「競り合いで押し負けて元の体勢に戻った!?」

    さやか「あたし、契約する必要なかったんじゃない?」


    585: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:37:35.17 ID:zoMDjzY70

    本田「悪いな、わざわざ面倒掛けさせて。さすがに疲れたやろ?」

    長友「疲れ?いや、全然。少しオーバーラップしただけだ」

    本田「言うやないか……なら、守備のあとは反撃やろ」

    室伏「もう肩慣らしは止めにしようか……本気で行く」

    北島「ん、そろそろ俺も出番かな」

    錦織「今日はストロークの調子がいいから……うん、何とかなりそうだ」

    澤「この戦いを笑って終えられるようにしなきゃね」

    イチロー「……君たちも、準備はいいかい」

    杏子「最後くらいは決めなきゃな……!」

    さやか「全力でいくよ!」

    マミ「何としてでも撃ちぬくわ……!」

    ほむら「……勝ちましょう、何としてでも!」


    589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:48:59.58 ID:zoMDjzY70

    本田「本気や……どんなヤツが相手でも必ずぶち抜く!」

    澤「緊張は?」

    本田「サッカーで緊張したことはない、それに自信がなけりゃやってられないでしょ」

    本田「俺は大きな将来しか見ていない、こんなとこで躓いてられんわ」

    澤「そう、なら……その将来のためにもここで私たちがやらなきゃね」

    錦織「見せてやりましょうよ、俺たちの本気を」

    本田「……行くぞ」

    その掛け声とともに

    澤「はぁっ!」

    女性の誇りを秘めた重いボールが

    錦織「108式……エア……圭ッッッ!!」

    若さと熱意の込められたボールが

    本田「ラアアッッッ!!」

    高みを目指す向上心が渦巻くボールが

    一斉に放たれた。


    594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:01:27.16 ID:zoMDjzY70

    杏子「なっ……ワルプルギスの夜が……」

    さやか「こ、攻撃に吹き飛ばされて見えなくなった!?」

    ほむら「い、イチロー!大丈夫なの!?」

    イチロー「大丈夫さ、そのために彼を呼んだんだ」

    マミ「彼?」


    三人の一撃に吹き飛ばされたワルプルギスの夜の行く先は遥か太平洋。

    そこに待ち受けるは

    北島「……俺は飛んできたコイツを元のところへ押し返してやればいいわけか、しっかし」

    北島は海面を叩いてビッグウェーブを起こし、その波に乗って泳ぎつつ

    北島「泳ぐのって……やっぱ超気持ちいい!!」

    ワルプルギスの夜へ全身で突っ込んだ。


    599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:10:06.21 ID:zoMDjzY70

    室伏「さて……そろそろ帰ってくるな」

    イチロー「ん、みんな彼の周りから離れて……危ないよ」

    室伏「ははは、大丈夫。パワーを分散させるようなことはしないさ」

    さやか「そ、それ……ハンマー……ですよね?」

    室伏「そう、吹き飛ばされて帰ってくる魔女をこれで迎撃する」

    杏子「そ、そんなこと出来るのかよ!もし外したら……」

    室伏「プレッシャーのかかる中で最高のパフォーマンスを魅せるのがアスリートの使命なんだ」

    イチロー「全力だなぁ、室伏くん……じゃあ」

    イチロー「僕も『外す』ことにしようか」

    室伏「外すって……これまでずっとつけていた重りを?」

    イチロー「歳を重ねるたびに重くしていていたけれど、まあたまに外すくらいはね」


    605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:15:56.61 ID:zoMDjzY70

    イチロー「よっと……久しぶりに体が軽くなったかな」

    マミ「そんなにたくさんの重りを付けてたんですか……!」

    さやか「へー、先生の付けてた重り……って先生!?どんな重り付けてんの!?」

    イチロー「ははは、重いから気を付けてね」

    さやか「いや持てない!持ち上げられないっておかしいって!」

    杏子「しかもそれ……イチローがたくさんつけてた重りのうちの一個だけだよな」

    ほむら「……さやかが持ち上げることさえ出来ないレベルの重りを何個も体につけてたの?」

    本田「バットのスイングの前のルーティンで肩に触れてたんはそういうことか」

    イチロー「ああ、あれは重りの位置を調整しているんだ」


    612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:25:17.15 ID:zoMDjzY70

    室伏「来たか……ぶつけるぞ、全力を」

    室伏は、一瞬息を止めたかと思うと次の瞬間には超高速でハンマーを振り回し始めた。

    小さな竜巻とさえ呼べる風をその場の全員が感じる。

    が、室伏の絶妙なパワーコントロールでその竜巻は制御され、その場にいる者への被害はなかった。

    そして

    室伏「ヌアアアアアアアアアッッッ!!!」

    雄叫びと共に凄まじい破壊力の鉄球が空を飛ばされるワルプルギスに向かっていった。


    616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:36:25.84 ID:zoMDjzY70

    ワルプルギス「…………」

    錦織「見た感じ、もう瀕死ですね」

    室伏「しかし当たりどころがあんまりよくなかったな……でも、いいお膳立てになった」

    室伏「そういうわけで……後は君たちに任せた」

    さやか「うっ……すごい緊張してきた……」

    杏子「ていうかあんなの見せられた後にあたしらなんかが出しゃばっていいのかよ」

    マミ「ここまでしてもらって倒せなかったら……!」

    ほむら「…………」

    イチロー「大丈夫、僕が付いている……さあ、全力をあの魔女にぶつけるんだ」


    621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:44:10.79 ID:zoMDjzY70

    杏子「ここまで来たら……やってやるよ!」

    その少女は持てる全力で巨大な槍を生成し攻撃を仕掛け

    さやか「もうやけでも何でもいいや!本気でやるだけだよね!」

    その少女は持てる全力で神速の剣技で斬りつけ

    マミ「全開で行くわ……ティロ・フィナーレ!!」

    その少女は持てる全力で魔力の込められた弾を撃ちぬき

    ほむら「これで……決着をつける!!」

    その少女は持てる全力で時を操り、持ちうるすべての攻撃を出しつくし

    そして

    イチロー「行くぞ……ハァッッ!!」

    神の男からは一筋の流星のごとき軌道でボールが投げられた。

    そのボールはまさに――レーザービーム。

    五人の全力を込めた一撃はワルプルギスの夜を完全に貫き、そして

    その存在を跡形もなく消滅させた。


    631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:04:43.08 ID:zoMDjzY70

    さやか「勝った……?」

    ほむら「ワルプルギスの夜の気配は……もう……ない!」

    マミ「じゃ、じゃあ……!」

    杏子「……ったく、ホント手間かけさせれたな」

    ほむら「あ……あ……!」

    イチロー「やったんだ、ほむらちゃん」

    ほむら「せ、先生……私……!」

    イチロー「君はもう世界を繰り返す必要なんてない、君が進むべきなのは過去への扉じゃなく」

    イチロー「希望にあふれている未来への扉さ」

    ほむら「……い、イチロー……先生!」


    634: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:12:12.91 ID:zoMDjzY70

    錦織「泣いちゃってますね、あの子」

    室伏「いいじゃないか……あのぐらいの年の子はああして感情を表に出していたほうが可愛げがある」

    本田「なあ、俺たちの蹴りでどこまであの魔女は飛んだ?」

    北島「太平洋の真ん中辺りじゃなかったかな?」

    本田「チッ、太平洋横断させるくらいの気持ちで蹴ったのに……まだ完全には復調してないな」

    錦織「さすがにそれは無理じゃないですか?」

    澤「とにかく、丸く収まって良かったわね」

    イチロー「いや……まだ、完全には終わってない」

    ほむら「……しまった、キュゥべえがまだ!」

    イチロー「一応手は打ってあるけれどね」

    ほむら「え?」


    636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:18:19.73 ID:zoMDjzY70

    まどか「す、すごい……本当に勝っちゃった!!」

    キュゥべえ『…………』

    まどか「これで……もう全部終わったんだよね!」

    キュゥべえ『残念だけれど、終わってはいないね……ワルプルギスの他にも多くの魔女は存在するんだ』

    キュゥべえ『いずれワルプルギスの夜を越える魔女が現れないとどうして断言できるんだい?』

    まどか「そ……それは……!」

    羽生「そんなことをさせるわけにはいかないな」


    646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:31:11.73 ID:zoMDjzY70

    キュゥべえ『……君は?彼らの仲間かい?』

    羽生「そうだね……ただ、僕は彼らのように卓越した運動能力があるわけじゃないんだ」

    羽生「だから……僕はこういう方面で力を貸そうと思ってね」

    キュゥべえ『…………?』

    羽生「……君が一番されたら困ることが僕たちにとっては一番の最善手になるわけだ」

    羽生「読み切らせてもらおうか……どうすれば僕たちの望む最善の未来がやってくるのか」

    キュゥべえ『…………!』


    651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:49:12.61 ID:zoMDjzY70

    イチロー「……多分、こんな状況になっているんじゃないかな?」

    ほむら「ほ、本当に何者なの……あなたたちは?」

    室伏「ん、どうやら待ち人が来たようだ」

    羽生「遅くなってすまない……とりあえず、現状における最善手は見切れた」

    さやか「見切ったって……どうやって……!」

    羽生「少しあの生き物に言葉を投げかけただけさ」

    羽生「その言葉に対する反応から数千ものの手順をたどって最善手を導く……難しいことじゃない」

    マミ「どう聞いても難しいようにしか聞こえないのは私だけかしら?」


    657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:10:45.91 ID:zoMDjzY70

    室伏「それで……どうすればいいんだい?」

    羽生「……契約というのは、僕たち人間世界では双方が存在して初めて成立する」

    ほむら「…………?」

    羽生「それは魔法少女との契約においても同じことなんだ」

    室伏「もう少し、具体的に説明してくれるとありがたいな」

    羽生「願いを叶えてもらった代わりにインキュベーターと契約し、魔法少女となって戦い続ける」

    羽生「その契約はインキュベーターの存在がこの世から消え去ってしまえば……」

    本田「契約は破断……なるほどな、契約って言えばラツィオ行きたかったわ」

    澤「それは今は関係ないでしょ」


    660: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:15:52.56 ID:zoMDjzY70

    羽生「つまりはそういうことさ、契約を結んだ相手がいなくなれば契約を続ける必要もなくなる」

    ほむら「でも……以前、キュゥべえは魔法少女が普通の人間に戻るのは不可能だって……!」

    羽生「それはそうだろうね、一人の人間にインキュベーターという種を撃ち滅ぼすことなんて出来はしないだろう?」

    羽生「理論の上では可能であっても実質は不可能と言うわけさ」

    さやか「じゃあ……その解決策も意味がないんじゃ……!」

    イチロー「……本当にそう思うかい?」

    さやか「…………?」

    イチロー「こう言い換えてあげようか……『諦めるのかい?』ってね」

    さやか「!」


    661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:20:36.48 ID:zoMDjzY70

    イチロー「前にも言ったよね、魔法なんてものはこの世にはないけれど奇跡は存在する」

    イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった者だけだって……」

    さやか「あ……!」

    イチロー「僕たちならやれる……最後まで諦めずに戦い抜き、不可能を可能にする……」

    イチロー「それが、人間なんだから」


    667: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:31:08.12 ID:zoMDjzY70

    キュゥべえ『羽生……だったかな、残念だけれど君の策は不可能だよ』

    羽生「?」

    キュゥべえ『確かに君たちなら僕という存在を消し去るくらいなら容易だよね』

    キュゥべえ『でも、僕たちという種を消し去ることなんて出来はしないだろう?』

    キュゥべえ『僕を潰したところで代替になる僕がやってくるか、別のインキュベーターがやってくるだけさ』

    羽生「君は気づいていない……すでに王将は詰んでいることに」

    キュゥべえ『…………?』

    羽生「君が死んでも代わりの個体はいる……それはつまり、君とその他の個体がどこかでリンクしているということだろう?」

    キュゥべえ『……まさか、そんなことが出来るわけが!』

    羽生「そんなことが出来るわけがない、ここで生きることが出来るわけがない……」

    羽生「将棋の世界でその思考に至ったものに勝ちはない……!」

    キュゥべえ『…………』


    670: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:40:56.20 ID:zoMDjzY70

    羽生「詰めまでの手順は示した、僕はコイツを捕まえているから実際に指すのは任せたよ」

    イチロー「ああ、あとは何とかするよ」

    本田「なるほど……この白いのを潰すだけでなく、上手いことやって全部まとめてぶっ倒せばええと」

    室伏「そういうことだね……」

    北島「こういう細かい作業はあまり得意じゃないな……」

    錦織「僕たちの力を上手く全てのインキュベーターに伝えなきゃならないんですからね」

    澤「難しいけれど、出来ないレベルじゃないわ」

    ほむら「……私たちも、手伝いましょう」

    マミ「え、ええ……!」

    さやか「力になれればいいけれど……」

    杏子「やれるだけのことはやっとくもんだ」


    672: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:46:42.87 ID:zoMDjzY70

    キュゥべえ『や、やめ……!』

    羽生を除く十人の力が捕まえられたキュゥべえに注がれるや、その力は瞬く間に全個体へと拡散し炸裂した。

    一瞬にして、インキュベーターという種族はこの地球上から姿を消すこととなる。

    そして

    ほむら「さやか……いつの間に魔法少女の装備を解除したの?」

    さやか「え?いや……あたしは何も……ていうかほむらだって!」

    ほむら「あ……!」

    マミ「これって……!」

    杏子「ソウルジェムが……なくなってやがるぞ」

    少女たちの魂はあるべき形へと戻ったのだった。


    675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:51:30.82 ID:zoMDjzY70

    まどか「みんな!」

    ほむら「まどか!」

    まどか「良かった……みんな、無事で……本当に良かった!」

    ほむら「まどか……まどかぁ!」

    さやか「あーあー、二人とも大泣きしながら抱き合っちゃって……」

    杏子「そういうさやかだって目が潤んでるだろ」

    さやか「こ、これは汗だから!」

    マミ「ま、まあまあ……」


    室伏「…………さて。俺たちの役割はここまで、か」

    イチロー「悪かったね、急に呼び出して」

    北島「いや、力を出せて気持ち良かったよ」

    イチロー「また……何かの機会があれば、よろしく頼むよ」


    681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:01:39.81 ID:zoMDjzY70

    数日後

    さやか「い、イチロー先生が帰る!?」

    イチロー「急に球団から呼び出されてしまってね、もう明日には日本を立たなきゃいけない」

    杏子「馬鹿……そんな急な話、聞いてねぇぞ!」

    マミ「何とか……もう少し日本にいることはできないんですか?」

    イチロー「それは無理だね、プロとして球団に迷惑をかけることはできないんだ」

    まどか「そんな……!」

    ほむら「まだ……私たちはあなたにほとんどお礼も出来てない……なのに!」

    イチロー「お礼ならもう貰ってるさ」

    ほむら「…………?」

    イチロー「人の持つ可能性、若い君たちの才能、そして友との友情関係……この目で見せてもらったんだ」

    イチロー「それだけで僕には十分すぎるほどの報酬だよ」


    684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:08:54.69 ID:zoMDjzY70

    マミ「日本に戻ってきたら必ず会いに来てくださいね」

    杏子「約束だぞ、絶対また一緒にリンゴ食うんだからな!」

    さやか「今度は野球、一から教えてよ!なんだか恭介が野球に興味を持ちだしたみだいでさ」

    まどか「待ってますからね、またイチロー先生と会う日を」

    ほむら「約束よ……また必ず……!」

    イチロー「ああ、約束だ」

    ほむら「…………イチロー、最後に一つだけ聞かせて……あなた、本当は何者なの?」

    イチロー「僕かい?僕は」


    ――メジャーリーガーさ。


    688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:15:53.07 ID:zoMDjzY70

    その後……イチローはアメリカへと渡って行った。

    彼は最後までストイックで、それでいて親しみのある雰囲気を纏ったまま私たちと別れた。

    魔女も魔法少女も存在しなくなった世界で私たちは今を生きている。

    そして、私たちは忘れることはないだろう。

    私たちと共に戦ってくれた一人の先生のことを……

    彼と再会する日を私たちは心待ちにしている……彼とはまたいずれ、必ず会えるはずだ。

    何故かって?それは……

    別れの直前、私は彼と『約束』をしたのだから。

    『また必ず会う』と

    その時が来るまで、彼はアメリカの球場で快音を響かせ続けていることだろう。


    fin


    689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:16:00.79 ID:eQxWllu6i

    おもしろい


    695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:18:37.33 ID:UZ6RTwsV0

    ハッピーエンドにするイチローマジ素敵



    697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:19:30.85 ID:tttFcazp0

    乙。さすがイチローだな


    699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:21:19.99 ID:ggRjDMcb0

    長い間乙
    久々に楽しませてもらった


    700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:22:11.09 ID:VgcqcOdr0

    乙。イチローさんまじかっけぇ


    702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:26:03.38 ID:zoMDjzY70

    まどかが空気だったけど、長友の存在を途中から完全に忘れてたことに今気づいた、眠いとやっぱダメだ。
    イチローとか室伏とかがまどかたちと野球するサイドストーリーもちょっと考えたけど、眠いしもういいや
    とりあえずこんなクソ長いのを読んでくれてありがとう。そして、みんなもう寝よう


    710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:44:20.08 ID:nQFPUbLJ0

    今日からユンケル飲んで頑張るよ

    乙でした


    711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 05:14:06.99 ID:a+DtYVI40


    久しぶりにSSで声出して笑った


    引用元: イチロー「魔法少女か・・・・・・」

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