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    SS宝庫

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    ヘッドライン

    姉と僕と

    1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:09:56 ID:wpguuhPY

    〈姉と僕と朝〉

    「じゃあ父さん起こしてくるから、男はお姉ちゃん起こしてきて」

    「わかった」


    私と母は毎朝の習慣として父と姉を起こしにいく。
    私達が起こさなければ寝坊して、そのまま遅刻してしまうからだ。

    母は一階の和室へ向かい、私はゆっくりと階段を登り姉のいる部屋へ向かった。
    姉の部屋の前で立ち止まりコンコンとノックを鳴らして部屋の中に入り、気持ち良さそうに寝息をたてている姉に語りかける。


    「姉ちゃん起きて」


    2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:11:01 ID:wpguuhPY

    男「姉ちゃん起きて」

    姉「んぅ」

    男「起きないと遅刻するよ。ほら、おきておきて」

    姉「ぅるさいなぁ」

    男「はやく目を開けて体を起こさないと歌を歌うよ」

    姉「やぁだ」ゴロン

    男「だったら起きて。そして朝ごはん食べて仕事行って」

    姉「……おきた」

    男「その言葉は体を起こしてから言って」


    3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:11:43 ID:wpguuhPY

    姉「……おきた」ムクリ

    男「おはよう、姉ちゃん」

    姉「おはよう、男」

    男「二度寝しないで早く下に来てね。あと暑くてもちゃんと服着て寝たほうがいいぞ」

    姉「だぁって、あついんだし、しょうがない」ウトウト

    男「あーもう、寝ないで!」

    姉「心配しなくても着替えて下行く」カックカック

    男「二度寝しても知らないからね」

    男(心配だなぁ)


    4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:12:17 ID:wpguuhPY

    母「じゃあ食べましょうか」

    父姉男「「「いただきます」」」

    母「はい、いただきます」

    男「姉ちゃんもいい加減スッとおきてほしいなぁ」

    母「本当よ。父さんも早起きを覚えてちょうだい」

    父「もう無理だろうなぁ……」

    母「まったく」フフッ

    姉「わたしは朝弱いんだから仕方ない……はず。取り敢えず、男が起こしに来ればいい」

    男「……はぁ」

    父「なんだか母さんに似てきたな」モグモグ

    母「ほら、早く食べて出発する準備しなさい」


    5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:13:17 ID:wpguuhPY

    父「じゃあ男、戸締まりよろしくな」

    母「のんびりしすぎて遅刻しないようにね」

    姉「気を付けて大学行くんだよ。イヤホンしながら自転車乗らないこと、昼にメール送るから授業中はあんまり携帯いじり過ぎないように」

    男「毎日言わなくてもわかってるから早く行けって」

    姉「ん、行ってきます」ニコッ

    男「行ってらっしゃい」

    男「……」

    男(大学行く準備するかぁ)



    7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:21:47 ID:ASQOoPk.

    〈姉と僕と友〉

    友「おはよう、男」

    男「おはよう」

    友「何か言うことは?」

    男「……何もないです」

    友「小学生の頃から一緒に登校して、毎日待ち合わせの時間に遅れてくるお前を待つ俺に何もないと?」

    男「5分の遅れくらい許して」

    友「俺は毎日5分前にはここにいるぞ?」


    8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:22:36 ID:ASQOoPk.

    男「……学校行こうぜ」

    友「まったく、んじゃ行くか」

    男「どうせ講義が始まる20分前には着くしもっとゆっくりしてもいいと思うの」

    友「ギリギリよりは余裕をもって着いた方がいいだろ。お前はゆっくり来すぎ」

    男「ギリギリを攻めて行くのが趣味でして」

    友「なに意味の分からないこと言ってんだよ」ケラケラ


    9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:23:25 ID:ASQOoPk.

    友「食堂行こうぜー」

    男「行こう行こう、お腹空いた」

    友「今日の定食はなんじゃらほい」

    友2「席取っとくぞ」

    友3「俺たち弁当組の貢献に感謝しろよな」

    男「はいはい」

    ヴーヴー メールダヨ

    男「ん」

    友「お姉さんからのメールか?」

    男「そう」


    10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:24:27 ID:ASQOoPk.

    友「昼になるとすぐ送られてくるよな。あっ、ハンバーグ定食で」

    男「サバの味噌煮定食でお願いします。職場に友達居ないんだろうかと心配になるよ」

    友「ははは、美人なのにお前が絡むとちょっと残念だよな」

    男「残念具合は友妹ちゃんも凄いだろ。お前のことになると凄い面白いぞ」

    友「そんなことねぇよ。家じゃ俺に暴言吐きまくってるし、なんか嫌われてんだよなぁ……」



    11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:25:21 ID:ASQOoPk.

    男「いい子なんだけどな」

    友「お前には優しくて嫉妬すら覚える」

    男「お義兄さん」

    友「やめろ」

    ヴーヴー メールダヨ

    男「……」

    友「お姉さんからか?なんて来た?」

    男「……怖いから見ない」


    12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:26:56 ID:ASQOoPk.

    姉「……」

    姉友「怖い顔しながら携帯見てどうしたの?」

    姉「弟が何か変な発言をした気がして、メール送ったんだけど返信が来ないの」ジー

    姉友「いつもの弟くんタイムだね。いい加減弟離れしなさいよ」

    姉「難しいこと言わないでよ」

    姉友「あんたここじゃ凄い人気なんだし彼氏も簡単に作れるよ?」

    姉「別に興味ないし」


    13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:27:54 ID:ASQOoPk.

    姉友「24歳にもなってブラコンってどうよ」

    姉「いいじゃん別に。好きなのはいいことだと思うの」ムスッ

    姉友「あんたと知り合いたい男共からのお誘いを断ってる私の気持ちも考えなさいよ……。今度奢りでどっかに連れてって」

    姉「ありがとう。じゃあ手羽先食べ放題へ連れてってあげる」

    姉友「うわぁ」


    14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:29:09 ID:ASQOoPk.

    〈姉と僕とゲーム〉

    男「よっと」ピコピコ

    姉「……」ジー

    男「うっし」ピコピコ

    姉「……」ジー

    男「よしよし」ピコピコ

    姉「……」ジー

    男「ふぅ」

    姉「このボスは強いの?」

    男「強くはないけど楽しいボスだよ」

    姉「ふーん」

    男「ひま?」

    姉「男がゲームしてるとこ見てるのが好きだから大丈夫」ニコッ


    15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:03:47 ID:2dlRlNxc

    〈姉と僕と料理〉

    姉「母さん達は今日も帰りが遅いみたいだし、夜ご飯は何を作ろうか」

    男「冷蔵庫の中には何入ってる?」

    姉「卵と牛乳あるしカルボナーラでも作ろう」

    男「粉チーズもあるしすぐ出来そうだね」

    姉「パスタは簡単で素晴らしい」

    姉「それとも別の食べたかったりする?」

    男「パスタでいいよ。普通に好きだし」

    姉「そっか。じゃあベーコン切って」

    男「あいあい」


    16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:04:29 ID:2dlRlNxc

    姉男「「ごちそうさまでした」」パンッ

    男「美味しかった」

    姉「そうでしょう、そうでしょう」ニコニコ

    姉「明日も私の料理食べたい?」

    姉「(ミートソース作って明日も美味しいパスタを……)」

    男「姉ちゃんに任せると毎日パスタになるからなぁ……パスタ以外も作ってくれると嬉しい」

    姉「……じゃあ明日は男が夜ご飯作りなさいよ」ムッ

    男「中華しか作れないけどそれでいいなら」


    17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:05:22 ID:2dlRlNxc

    姉「だったら一緒に何か新しい料理にでも挑戦しようか?」

    男「おぉ、やるやる」

    姉「何を作ろうか……」

    男「和食、洋食、中華」

    姉「中華は男が作れるし……」

    男「んー……」

    姉「まぁ、買い物中に決まるでしょ」

    姉「じゃあ明日駅まで迎えに来て。そこからまっすぐスーパー行って買い物しよう」

    男「わかった。電車乗ったら連絡して」

    姉「りょーかい♪明日が楽しみ」ニコニコ


    18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:06:21 ID:2dlRlNxc

    〈姉と僕と買い物〉

    友「おとこー、帰りに本屋寄っていこうぜ」

    男「ごめん。今日はまっすぐ帰るわ」

    友「そっかぁ、なんか用事でもあんの?」

    男「姉ちゃんと買い物行くから家で連絡来るの待ってようと思ってな」

    友「へぇ、じゃあ俺も家に帰っかな」

    男「明日一緒に本屋行こうな」

    友「おう。じゃあな、また明日」

    男「また明日」


    19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:08:01 ID:2dlRlNxc

    男「お茶美味しいなぁ」

    ヴーヴー デンワッデンワッ

    男「もしもし」

    姉『男、もうすぐ電車に乗るから』

    男「あいあい」

    姉『それだけー。んじゃバイバイ』ブチッ

    男「……」

    男「なに作るんだろう……」


    20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:09:01 ID:2dlRlNxc

    姉「んー?」キョロキョロ

    男「……」

    姉「おっ、いたいた」

    姉「お待たせっ」

    男「待たされた」

    姉「ふふっ、じゃあ買い物行こうか」

    男「結局何を作るか決めたの?」

    姉「んふふー、実はいいものを見つけてね♪」

    男「いいもの?」

    姉「じゃん!コレ美味しそうじゃない?」

    男「おー、美味しそう……でもこれなんて料理だっけ?」


    21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:10:03 ID:2dlRlNxc

    姉「パエリアって料理だよ」

    男「はぇー、作るのに必要なものは?」

    姉「私が自転車押すから調べといて♪」

    男「……わかった」

    姉「自転車なんて久しぶりだ♪乗れるかな……?」

    男「そのスカートじゃ乗りにくくない?」ポチポチ

    姉「街中だとスーツでも自転車乗ってる女の人いるしイケるんじゃない?」

    男「転んだら知らない人ってことにして横を素通りするから」ポチポチ


    22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:10:59 ID:2dlRlNxc

    姉「えー!じゃあ男の足を掴んで転ばせてやる」

    男「巻き込まないでくれ」

    姉「恥ずかしい時も常に一緒だよ」

    男「そんなんイヤだぁ」

    姉「んふふ、にやにやしてないで早くレシピ探して」ニコニコ

    男「えっ、にやにやしてた……?いやいや、してないよね?」

    姉「ほら行くよー」チリンチリーン

    男「あっ!待って置いてかないで」

    姉「はやく来なさーい」


    23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:12:02 ID:2dlRlNxc

    〈姉と僕とゲーム2〉

    男「……」ガクガクブルブル

    姉「……」ジー

    男「……ヒェッ」ピコピコ ガクブル

    姉「……?」キョロキョロ

    男「……」ガクブル

    姉「……!」

    男「……マジで怖い」ガクブル

    姉「(この孫の手で男の太もも擦ってみよう♪)」

    男「BGMで盛り上げるのは本当に卑怯だと思うの」ガクブル


    24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:13:02 ID:2dlRlNxc

    姉「……♪」ソーッ、スッ

    男「ヒャァァァァァァ!?」ピョン

    姉「あはははははは!!」ゲラゲラ

    男「あ、へっ、な、なに!?太ももになんか触られた!?」

    姉「あははは!! ひぃ、息、できない!あはははははは」ゲラゲラ

    男「姉ちゃんがやったのか!? その孫の手で? 本当に、もうっ……!もー!」

    姉「そんなにヒヒッ、跳ねるイヒヒッ、とは思わなくて」ゲラゲラ

    男「もー!」


    25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:16:44 ID:eAAxNQf6

    部長「カンパーイ!」

    部員「「乾杯!!」」

    男「乾杯」スッ

    友「かんぱーい」カチャン

    男「こうやって飲むのは久しぶりだな」

    友「映画とかは行くんだけどな」

    チュウモンオネガイシマース

    男「先輩達が遊びたいだけかもな」

    友「ははっ、一緒に騒いでやろうか」

    男「勘弁してくれ」


    26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:17:17 ID:eAAxNQf6

    友「でも、こんな空気もすきだろ?」

    男「まぁ……好きだな。てか、お前もそうだろって」

    友「ん」

    「お・と・こくーん」ドスッ

    男「う゛っ……。先輩、重い……」

    先輩「女性に向かって重いとはなんだ重いとは!」

    友「あはははっ」

    先輩「お前はなに笑ってんだ。練習キツくすんぞ」キッ

    友「ウッス」


    27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:17:55 ID:eAAxNQf6

    男「脅さないでくださいよ。友とペア組んでる俺も辛くなるじゃないですか」

    先輩「あんたらはもっと先輩を敬いなさい。まぁ、お酒の席だし多目に見てあげましょう。」

    友「お前が重いとか言うから練習キツくなるところだったぞ!」

    男「だって重いんだもーん!」

    先輩「あんたらねぇ……!!」

    男「で、何の用ですか。あっちでお酒飲んでたじゃないですか」

    先輩「就職決まってない組が暗い話しかしないからこっち来たの」

    友「あぁ、それは嫌ですね」


    28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:19:04 ID:eAAxNQf6

    先輩「でしょー!で、周りを見渡したら可愛い後輩が二人で飲んでるから……来ちゃった」

    男「来ちゃったって……それから早く退けてくださいよ」

    先輩「仕方ないなぁ……」ノソ ノソ

    友「女性とベタベタしやがって。 来週は一人で登校してやる!」

    男「どうせ寂しくなって次の日からはまた待つくせに……」

    友「実際一人で登校するのは寂しいから困る」

    男「慣れって怖いねぇ」


    29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:19:37 ID:eAAxNQf6

    先輩「女性とベタベタっていうけど、友くんも後輩ちゃんと仲いいじゃない。あれは違うの?」

    友「後輩はなんか、「色々教えてください」って言って来るから教えてるだけですよ」

    男「ふーん」ニヤニヤ

    先輩「ほぉー」ニヤニヤ

    友「……何ですか」

    先輩「素敵な青春じゃないって思って」

    男「お前に春がやって来たのかって思って」

    友「先輩うるさいですよ。男は黙れ、お前に春を語る権利はない」


    30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:20:13 ID:eAAxNQf6

    男「あぁ?お前の知らないところで春があったかも知れないだろ?」

    友「いーや、無いね!何年友達やってると思ってんだ。それと実際来てないだろ!」

    男「来てないけど、なんかあれだよ。そう、あれだ」

    友「うるさいぞ。黙って枝豆食ってろ」

    男「……」パクッ

    先輩「あははは、相変わらず面白いわねぇ」ゲラゲラ


    31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:21:21 ID:eAAxNQf6

    友「あ゛ー、そろそろ帰るか」

    男「そうだな」

    先輩「……」スー スー

    男「せんぱーい、起きてください」ペシペシ

    友「すっかり寝ちゃったな。ザルなお前のペースに合わせて飲んじゃってたし仕方ない」

    男「どうすっかなぁ……先輩って一人暮らしだっけ?」

    友「あぁー、前にそんな事言ってたな」

    男「じゃあ姉ちゃん呼んで家に泊まってもらうか……」ハァ

    友「大丈夫か?お姉さん怒んない?」

    男「でも残す方が危ないだろ……」ピッピッピッ


    32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:23:58 ID:eAAxNQf6

    友「財布とか見て住所探すとかは?」

    男「他人の鞄なんて漁れねぇよ」

    友「わかる」

    男「もしもし……終わったんだけどさ。うん、駅前まで迎えに来てくれると嬉しい。うん……あっ、友と先輩も乗せていい?」

    友「……」

    男「ん。じゃあ駅前までお願い」ピッ

    友「お世話になります」

    男「うん。じゃあもう少しここで時間潰すぞ」

    友「……少し酔ってるだろ?」

    男「なんで?」

    友「決断力がある」

    男「いつもバリバリ決断力あるよ」


    33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:48:56 ID:X3rM6U9s

    男「おっ、来たぞ」

    ブーン キュッ ウィーーーン

    男「早かったね」

    姉「まあね、友君久しぶり」

    友「お久しぶりです」

    姉「それで、先輩というのは……どこ?」ニコニコ

    男「……」ダラダラ

    姉「その背中に背負っている女の人?」ニコニコ

    男「……ハイ」ダラダラ

    姉「……取り敢えず車に乗って」ムスッ


    34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:49:40 ID:X3rM6U9s

    男「ありがと」ガチャン

    友「お世話になります」

    姉「で、その子の家はどこ?」

    男「知らない」

    姉「……わかった。じゃあ友君の家に行こうか」ブーン

    友「ありがとうございます」

    男「母さん達は家にいる?」

    姉「居るよ。二人で映画見てる」

    男「そっか」

    姉「……」

    男「……」

    友(ヒェッ)


    35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:50:42 ID:X3rM6U9s

    ~朝~

    先輩「んっ……」パチリ

    先輩「んー?」ムクリ

    先輩(ここはどこ?)

    先輩「えっと、男くん達と飲んでて……うっ、頭いたい……」


    ガチャ


    姉「あっ、起きました?おはようございます」

    先輩「おはようございます……」

    先輩(わっ……凄く綺麗な人)ボー


    36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:51:29 ID:X3rM6U9s

    姉「楽しいからってお酒を飲みすぎちゃうのは駄目ですよ。悪い人にお持ち帰りされちゃうかもしれないんですから」

    先輩「はい……。えっと、あなたは……?」

    姉「私は男の姉弟で、姉と言います」

    先輩「男くんのお姉さん……?」

    先輩「えっ、お姉さん!?じゃあここは……男くんの家ですか!?」

    姉「はい。お店で寝てしまって、置いていくわけにもいかないから家に連れて来たんですよ」

    先輩「迷惑をかけてしまいすみません……うぅ」

    姉「そんなに落ち込まないでください。別に大丈夫ですよ」

    姉「あと、もうすぐ朝御飯が出来るのですが、一緒に食べませんか?」

    先輩「いいんですか?」

    姉「はい。聞きたいことも沢山ありますし……」


    37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:52:35 ID:X3rM6U9s

    男「おはよう」

    母「おはよう、今日は遅いわね」

    男「飲み会の後だし……あと土曜日ってことで起きれなかった」

    母「お姉ちゃんなんか早起きして先輩さんとお話してたわよ」

    男「えっ、姉ちゃん早起きなんかしたのか……。先輩となに話してたの?」

    母「あんたのサークル内でのことを楽しそうに聞いてたよ」

    男「うぇ……。で、先輩と姉ちゃんは?」

    母「先輩さんを家に送ってるとこ」

    男「帰ったのか……。先輩驚いてたりした?」

    母「起きたとき少し混乱してたらしいわよ」

    男「そっか。すこし強引なことしちゃったし謝っておこう」


    38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:53:27 ID:X3rM6U9s

    先輩「~という感じで、男くんは楽しそうですよ!」

    姉「そっか、楽しそうならよかった」ニコニコ

    先輩「……男くんはあまり学校のことは話さないんですか?」

    姉「そうね、でもあなたから色々聞けて楽しかったわ」ニコニコ

    先輩「それはよかったです。あっ、ここら辺で下ろしてもらえれば大丈夫です」

    姉「そう?」キュッ

    姉「それじゃあね。また飲み会で潰れたら男に頼みなさい」

    先輩「送ってもらってありがとうございます。もう潰れないように気を付けますので大丈夫です」ヘヘヘ

    姉「ん。気を付けて帰ってね。」ニコニコ

    先輩「はい、ありがとうございます。さようならー」

    先輩(美人でカッコいい人だったなぁ)


    39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:54:47 ID:X3rM6U9s

    姉「一緒にお酒飲もう」ガチャン

    男「帰って来て早々どうしたんだよ。あとノックぐらいしてくれ」

    姉「なんか飲みたくなって」

    男「……別に付き合うけど、今から?」

    姉「うん」

    男「昼から酒飲んじゃったら素敵な土曜日が潰れるよ?」

    姉「私にとっては十分素敵な事だからいーの」

    男「そっか」


    40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:56:35 ID:X3rM6U9s

    姉「ん。じゃあ一緒にコンビニに行っていろいろ買ってこよう」ニコニコ

    男「はーい。準備するから少し待ってて」

    姉「ふふっ」ニコニコ

    男「……なにニコニコしてんのさ」

    姉「なんでもなーい。さっ、早くコンビニ行こう」

    男「わかったら」

    姉「うんっ」

    姉(あー♪わがまま聞いてくれる弟が居て幸せだなー)

    姉(先輩さんはいい人だけどもう少しだけ独占させてね♪)


    41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:55:52 ID:8GxovBS6

    ─────
    ───


    姉「お酒のおつまみ無くなっちゃってさ……何かない?」

    父「昼から何飲んでんだ……」

    母「冷蔵庫の中漁って何か作ってみたら?」

    男「おーいいね。漁ってみよう」ガチャ


    42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:56:22 ID:8GxovBS6

    男「冷蔵庫に豚のブロックがありました」

    姉「はい」

    母「私が買いました」

    男「我々はお酒のおつまみが欲しいです」

    姉「はい」

    男「角煮を作ろう」

    姉「わー」パチパチ

    父「素晴らしい提案だ。晩酌が少し豪華になるな」パチパチ

    母「楽しみね」パチパチ

    男「頑張って作るから二時間くらい待っててね」

    姉「手伝わなくても大丈夫?」

    男「任せんしゃい!」


    43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:57:03 ID:8GxovBS6

    ─────
    ───


    姉「美味しい!」

    母「柔らかく出来たじゃない」

    父「角煮なんて食べるの久々だけどすごく美味いぞ」

    男「それはよかった」

    姉「本当によくできてるよ。また作ってね」

    男「りょーかい」

    姉「じゃあ次はこのお酒飲もっか。今度は私がお菓子でも作ってあげる」

    男「楽しみに待ってる」

    母「じゃあ私はローストビーフ作るわね」

    父「オレはロールケーキを作ってやろう」フンス

    母「あら、お父さんの作るケーキ美味しいから楽しみ」ニコニコ

    男「そうだね」

    姉「ふふっ、じゃあ飲もー♪」ニコニコ


    45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:28:16 ID:tdhdTM8s

    友2「男の好きな音楽ってなんか変だよな」

    友3「わかる。俺達が知らない曲ばっかだよな」

    男「そうか?」

    友「有名な人とかも結構知ってるよな?」

    友2「そうじゃなくて」

    友3「一緒にカラオケ行ったときも知らない曲ばっかり歌うんだぜ?」

    男「流行りの曲も歌ったりするだろ」

    友2「しかも暗い曲かバラードだぞ?テンション上がんないよ」


    46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:29:07 ID:tdhdTM8s

    友「お前なに歌ってんだよ……」

    男「だって好きなんだもん」キャピ

    友2「もんってなんだ、キモいぞ」

    男「ハイ」

    友「流行りの曲も歌えるんだし合わせてやったら?気持ちよくは歌えないけどな」

    男「姉ちゃんとカラオケ行ったときは大丈夫なんだけどなー」

    友2「えっ、男は姉とカラオケ行くのか」

    友3「すげぇな。俺は兄弟とカラオケ行くなんて無理だぞ」

    友「わかる」


    47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:29:58 ID:tdhdTM8s

    男「でもな、姉ちゃんは歌めっちゃ上手いからこっちが疲れるんだ」

    友「意味がわからない」

    友2・3「「おれも」」

    男「1回でもいいから本当に歌が上手い人とカラオケ行ってみ?こっちも頑張って歌わなきゃってなる」

    友「へぇ」

    友2「で、男の姉はどんな曲歌うんだ?」

    友3「どんな感じでカラオケ行ってるのかも気になるな」

    男「どんな感じかぁ……」


    48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:31:34 ID:tdhdTM8s


    ───
    ─────

    姉「久々のカラオケだー!」

    男「確かに久しぶりだね」

    姉「いっぱい歌うぞー♪」

    男(頑張って歌わなきゃ……)

    姉「月子さんと、ヨエコと、えっちゃんと」ポチポチ

    男「俺も曲入れよーっと」ポチポチ

    姉「よし!……ん?」チラッ

    男(何を歌おうか……カラオケ来ると毎回歌う曲に困る)

    姉「あれ歌ってよ。昔やってたアニメの曲」

    男「あーいいね。最初はそれにしよう」ポチポチ

    姉「さぁさぁ、歌うぞぉ~♪」ニコニコ


    49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:32:35 ID:tdhdTM8s

    ─────
    ───


    男「てな感じで結構長い時間歌ってるな。多分だけど、俺の好きな曲は姉の影響が大きいのかもな」

    友2「仲よさそうでいいなぁ」

    友3「正直羨ましいな。俺も兄弟とカラオケ行ってみっかな」

    友「あー、俺も妹連れて……無理だろうなぁ」

    男「妹ちゃんなら付いていきそうだけどな」

    男「まぁ、姉ちゃんと一緒に行くカラオケは楽しいよ」

    友2「今度さ、男の家行って男の姉を見に行かね?」

    友3「いいなそれ。休日に行くのがいいか?」

    友「おいおい……」


    50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:33:21 ID:tdhdTM8s

    男「まぁ、来るなら遊ぶけど……。お前ら家遠いじゃん」

    友2「そうなんだよなぁー。行きも帰りも面倒くさい」ハァ

    友3「おい友。お前は家近いんだし遊びに行くついでに写真とか撮ってきてよ」

    友「いやだよ。流石にキモいぞ」

    男「なんでそんなに見たいんだよ……」

    友2「男の姉ってなんか気になる」

    友3「わかる」

    男「なんか嫌だな。お前らはうちに来るな」

    友2・3「えぇー!」

    男「面倒くさがらずに頑張って遊びに来たら、ご褒美として人生ゲームやらせてあげよう」

    友「あれか、真面目にやると半日かかるんだよなぁ」

    友2「まぁ、いつか遊びに行くよ」

    友3「うんうん」

    男「楽しみにしてるよ」


    52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:11:24 ID:W5KsGr1k

    周りの人達は楽しそうにお酒を飲んでいる。
    私の隣には姉友が座っていて、酔いが回ってきたのかいつもより少しうるさい。
    飲み会は好きでも嫌いでもない。しかし、どちらかと言えば嫌いだ。

    「姉さんどうぞ!」「姉さん僕にも注がせて下さい!」「いや!俺が次ぐ番だ!」

    私は姉友とゆったり飲んでいたいのにそうはいかない。こんな風に男性達が寄って来るのだ。


    53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:12:10 ID:W5KsGr1k

    男性達と関わり過ぎると良い事がない。そう、職場の女性達から陰湿な嫌がらせを受けるのだ。
    新人の頃は、上司や先輩、同僚に対して「はいっ!」と愛想よく、仕事に慣れるため努力を重ねていた。
    それだけなのに、

    「顔がいいだけ」「スタイルがいいだけ」「実際は酷い性格をしている」

    いつの間にか同僚の女性達から影でそう言われていた。
    何もしていないのに、ただ新しい環境に馴染もうとしていただけなのに。

    あぁ、嫌な事を思い出してしまった。


    54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:12:54 ID:W5KsGr1k

    「下心丸出しで近付くんじゃないよ!姉は私と飲んでんのー!」

    姉友が私に抱きつきながら男性達を牽制する。
    少し息苦しいが心地よい。
    注がれた酒を飲みながら姉友へお礼を言う。

    「ありがと」

    「いいよ。でもあんたは少しくらい抵抗しなさいよ!そのまま酔ってお持ち帰りなんてされたらどうするのよ!」

    酔っぱらってお持ち帰りなんて事はあり得ない。
    一般人からすれば私は"酒豪"や"ザル"と言われる部類の人間なのだろう。自分の限界は知っているがまだまだ先であり、基本的に酔っぱらうまで飲むのは弟の前だけ。


    55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:13:37 ID:W5KsGr1k

    「でも少し羨ましいわ。私も男共に群がられてみたい」

    「そんなに良いことないわよ。職場の女性達から嫌われて嫌な気分になるだけだし」

    「女って面倒よねー」

    目の前でふわふわし始めた姉友が何か言っているが無視しよう。

    あぁ、男は今何をしているのだろうか……。
    明日は一緒にゲームでもしよう。人生ゲームを幼稚園から半日かけてやるのもいい。ホラーゲームをやらせて怖がっているのを見るのも楽しいかな。
    服を買いに出掛けるのも良いわね。
    何だかんだ言いながらも付き合ってくれる、それを分かった上で私は弟を振り回すのだ。
    姉弟とはそういうものである。

    「隣いいですか?」

    声に反応し視線を動かすと後輩の男性が立っていた。


    56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:14:28 ID:W5KsGr1k

    「いいよ。何か飲む?」

    「いえ、あまり得意ではないので」

    「そう、飲み会は楽しんでる?」

    「ええ、まぁそれなりに。でも少し絡まれて大変でした」

    と前を指差した。
    大きな男性が隣に座っている人へ肩を組み、大きな声で喋っている。
    私はあまり話したことはないが、いい人らしいと姉友が言っていた。

    「あの人か……酔うと面倒だよね」

    適当なことを言いながら酒を飲む。どうでもいい事、自分の興味がない事は適当に流してしまうのが私の悪い癖である。
    姉友へ視線を向けると、私に抱きついたまま寝息を立てている。シャツに涎が付かないことを祈るしかできなかった。


    57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:15:13 ID:W5KsGr1k

    「あ、あの、先輩はいま……」

    「んー?」

    嫌な予感がする。
    凄く面倒で、今すぐここから逃げ出したい。
    何故このタイミングで姉友は寝ているんだ!

    彼はそのまま勇気るように、覚悟を決めたように言葉を絞り出す。

    「いま、つ、つつ」

    「……いま、コップが空なのでお酒を注ごうかなと」

    「ほんと? ありがとう」

    そのままコップを差し、世間話を始める。
    内心ヒヤヒヤした。
    違う話なのであれば私の自意識過剰というだけで済むのだ。

    私は、誰かとお付き合いをして結婚をする、素敵な事だとは思うが今はあまり考えてはない。

    学生の頃もよく告白されたが全て断ってきた。知らない男性も知人の男性も全て断ってきた。
    多分だが、求める男性の基準が弟になっているのだと思う。この基準を越える人が現れる事を願おう。


    58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:16:33 ID:W5KsGr1k

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~

    飲み会も終わり、ふらふらと心もとない足取りの姉友と後輩の男性と一緒に駅へ向かう。
    姉友と一緒に飲みに行くと毎回こうなってしまう。

    「だ、大丈夫ですか? ちゃんと帰れます?」

    不安そうに後輩の男性が聞いてくる。

    「大丈夫、ちゃんと迎え頼んでるから」

    「えっ 、タクシーとか呼んでましたっけ」

    彼もよく私の事を見ていると思った。
    飲み会が始まってから終わるまで、私は自分の携帯を使って連絡などはしていない。
    では何故、迎えを頼んでいると言えたのか。
    私は飲みに行くとき、必ず家族に伝えている。行き先と近くの駅、飲み終わり帰る時間をだいたい把握し家族は必ず迎えに来た。
    今回もきっと駅前で並ぶ車の列のどこかで待っているだろう。
    あっ、見つけた。

    「君はちゃんと帰れる?」

    「はい、飲んでいないので意識もハッキリしています。 なのでちゃんと帰れますよ」

    「そっか、気を付けて帰ってね」


    59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:17:20 ID:W5KsGr1k

    「そっか、気を付けて帰ってね」

    そう言って先輩は僕から離れていく。
    傍らにいる姉友さんへしっかり歩いてと注意しながらある車へ向かっている。
    運転席を見る。
    そこには若い男性が座っていた。
    先輩はその男性と話す。
    今まで見たこともない素敵な笑顔で話す。
    自分の中が、心臓が、心が両手で潰されているような感覚になる。
    痛い、苦しい、そして辛い。
    僕は優しい先輩に憧れていた。そして好きになっていた。勝手に舞い上がっていたのだ。
    しかし、それは今日で終わり。

    「あぁ、痛いなぁ」

    これ以上心に傷をつけないように、視線を下げ、自分の世界に入り、ゆっくりと地下鉄へ足を運ぶ。
    失恋は辛い。


    60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:18:04 ID:W5KsGr1k

    姉「結構待った?」

    男「いや、さっき来たばっかだよ」

    姉「そっか、でもナイスタイミングだよ。姉友の子守りが面倒で面倒で」

    男「あはは、姉友さんは今回もウチでお泊まりって感じ?」

    姉「うん。あっ、明日ひま?」

    男「特に用事とかは無いけど……」

    姉「じゃあ予定開けといて。一緒に遊ぼう」

    男「えー、別にいいけどさ」

    姉「ふふっ、じゃあ帰ろうか」


    61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 22:23:03 ID:W5KsGr1k

    姉「おとこー?」ガチャ

    男「なに? あとノックぐらいしてよ」

    姉「そんなに細かいことを気にしてると父さんみたいに禿げちゃうよ?」

    男「髪は母がたの遺伝子って言うし大丈夫でしょ……多分」

    姉「禿げたら潔くスキンヘッドにしようね」ボフッ

    男「で、どうしたの? 何をしに来たのさ。 あとベッドに寝転がらないで」

    姉「久々に男のギターを聞きたいなと思って来ちゃった。 さぁ、弾くがよい」スンスン

    男「弾くから枕嗅ぐのは勘弁してくれ。流石に恥ずかしいから」

    姉「んー」スンスン

    男「聞けって」

    姉「聞いてる聞いてる……」ギュー


    62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 22:23:38 ID:W5KsGr1k

    男「もう、本当に恥ずかしいから止めてほしい。で、なに弾いて欲しいの?」ジャーン

    姉「バラード系聞きたいな。気持ちよく寝れそうなのがいい」

    男「ん、りょーかい」

    ─────
    ───


    男「~♪」

    男「……ん?」

    姉「……」スー スゥー

    男(寝不足だったんかな? 夜ご飯出来たら起こすか……)

    姉「んっ、んぅ……」

    男(もう少しだけ弾いてよう)


    63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:13:04 ID:se9nnExA

    姉「ほら、せっせと歩く!」

    男「なんでそんなに張り切ってるのさ」

    姉「せっかく新しい服を買いに来たんだもん。楽しまなきゃ」

    男「じゃあ俺はいつもの所で服見てるから、姉ちゃんも自分の好きな服屋さん行「却下」」

    男「……」

    姉「却下します」

    男「……」

    姉「単独行動は許しません」ニコニコ

    男「試着回数は少なめで……」

    姉「ふふっ、頑張って男にぴったりの服を選んであげるね」

    男「着せ替え人形だけはやめてね」

    姉「あっ、このお店見て行こう?」

    男「俺そこで服買ったこと無いんだけど」

    姉「じゃあ新しいところを開拓していこう」

    男「……はい」


    64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:13:54 ID:se9nnExA

    姉「うーん」

    男「ちょっと」

    姉「少し待ってね……。こっちもなかなか」

    男「いつまで悩んでんだよ」

    姉「男はもっと派手な服着ても似合うと思って……、これとかどう?」

    男「嫌いじゃないけど、学校へは着ていきたくない」

    姉「えー? 格好いいのに……、買ったら来てくれる?」

    男「あったら着ると思う」

    姉「じゃあ買ってあげる。絶対に着てね」

    男「母さんから服代貰ってるし、それを買わなくても」

    姉「気にしなくていいの。着る服も増えた方が楽しいでしょ?」

    男「……ありがと」

    姉「~♪」


    65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:15:26 ID:se9nnExA

    姉「これとかどう? 似合う?」

    男「似合う」

    姉「じゃあこれは?」

    男「似合う」

    姉「……」

    男「……?」

    姉「じゃあコレは?」

    男「似合ってるけど、俺はあんまり好きじゃない」

    姉「ふむふむ」

    男「なんだよ、似合ってるのは本当だよ」

    姉「まぁコレはいいや。じゃあ次、これとかどう?」ニコニコ

    男「いいと思う」

    姉「そっかそっか♪」


    66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:16:12 ID:se9nnExA

    男「あんまり買わなかったね」

    姉「ピンと来た物しか買わないからねぇ。でもいい服も買えたし満足」

    男「そっか、俺もいい服選んでもらえて満足」

    姉「んふふ、ちゃんと着てね? 学校にも着てってね」

    男「ん、頑張るよ」

    姉「持ってる服のレパートリーが少し増えて良かったね」

    男「涼しければパーカーとか買ったんだけどなぁ」

    姉「パーカー大好きだもんね。夏が終わったらまた買い物行こうね」

    男「うん」


    67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:17:41 ID:se9nnExA

    友2「ん? おーい」

    男「友2じゃん。何してんの?」

    姉「?」

    友2「家族と買い物。 で、男の隣にいる美人さんは誰だ。 まさか、俺達に隠れて彼女つくってたのか!?」

    男「ちげーよバカ、 俺の姉ちゃんだよ。 一緒に服見に来たの」

    姉「男の友達なの? こんにちは~」ニコッ

    友2「はうっ」ズキューン

    友2「こ、こんにちは! 友2って言います!」

    姉「男がお世話になってます。この子、大学じゃどう? 楽しく過ごしてる?」ペコリ

    友2「はい! いつもつるんでる奴らと一緒に楽しく過ごしてます!」


    68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:19:27 ID:se9nnExA

    姉「ふふっ、それは良かった。これからも仲よくしてやってね」ニコニコ

    男「友2は家族が待ってんだろ。ほら、帰れ帰れ。 姉ちゃんも話してないで帰ろう」

    友2「ちっ、おい男、今度遊びに行くからな! 絶対に遊びに行くからな!」

    姉「遊びに来てくれるの? 友君以外に来るのは珍しいからなんか嬉しいわ~」

    男「いいから帰ろう! じゃあな友2、月曜日に会おう」

    友2「おう、じゃあな男。お、お姉さんもさようなら!」

    姉「うん、バイバーイ」ニコニコ

    友2(うぉー! めっちゃ綺麗な人だった、緊張したー!)ドキドキ

    友2「よし、遊びに行く決心がついたぞ!」


    71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/22(土) 23:59:03 ID:L9u9q6Uk

    『うぅ、どこ……』

    『そんな泣いてどうしたの? 』

    『お、お姉ちゃん……』

    『そんなに服汚して、何か探してるの?』

    『……うん』

    『じゃあ一緒に探してあげる』

    『そ、それは……うぅ』

    『よしよし、泣かないの。大丈夫だから、何を無くしたの?』

    『お、お姉ちゃんが作ってくれたキーホルダーを、無くしちゃって……』

    『あら、ランドセルに付けてたのに落としちゃったの? それも公園端の草むらで?』

    『うぅ……』


    72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/22(土) 23:59:50 ID:L9u9q6Uk

    『大丈夫だから、言ってごらん?』ナデナデ

    『と、友達が、女の子みたいなキーホルダーだなって、取られて、投げ合って、そのまま草むらに飛んでいって……うぅぅぅ』ブワッ

    『そっか……』

    『僕は、何も出来なくて……。それで今探してるの』

    『もうすぐ暗くなるし、どうしよう……。 新しいの作ってあげようか?』

    『あれがいい…… 』

    『そっか、じゃあ頑張って探そう!』

    『いいの?』

    『お姉ちゃんに任せなさい!』

    ─────
    ───


    73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:30:59 ID:9V8jHWdE

    随分昔の夢だ。小学一年生頃か?
    あの時の俺は、気弱で泣き虫で、回りの奴らに苛められていた。すぐ苛めは無くなったけど、あまり思い出したくはない。

    「……」

    体を起こし、机の上に置いてある財布を見た。
    高校生の時、誕生日プレゼントとして、姉が選び、母が買ってくれた財布。
    その財布には、少し黒ずんだピンク色の小さなビーズで作られたウサギのストラップが付いている。


    姉ちゃんが俺に作ってくれたキーホルダー。
    小さい頃の記憶の中でも鮮明に覚えている物の一つ。
    保育園へ行っていた記憶もあるが流石に曖昧だ。だが、このウサギだけは、姉ちゃんが作ってくれたこのウサギだけは覚えている。
    とても嬉しくて、はしゃいで、心から大切にしようと思えた。


    74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:32:00 ID:9V8jHWdE

    無くした時も、新しいものを作ろうかと勧められたが断ってコレを探した。
    日が暮れるまで探し続け、なんとか見つけ出したのを覚えている。

    「起きるか」

    姉ちゃんは、このストラップが付いている財布を見る度に

    『まだ付けてくれてるの? ありがと。でも、もう汚いでしょ? 』

    と笑いながら言う。
    姉ちゃんは外してほしいのかも知れないが、俺は壊れるまで使い続けてしまうだろう。
    愛着と言えばいいのか、ただ使っていたいのだ。

    よく友達からシスコンと言われる事があったが、全くもってその通りだなと実感する。

    「姉離れしなきゃなぁ、機会があった何かやってみっか」

    独り言を呟きながら、いつもと同じ朝が始まった。


    75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:48:54 ID:9V8jHWdE

    男「姉離れをするぞ!」

    友「ははは、冗談が上手いな」

    男「冗談なんかじゃない、俺は本気だ」

    友「いやいや、考えろって。 お前が姉さんから離れられるか?」

    男「……」

    友「な? 諦めろ」

    男「い、いや、俺はやるぞ! 」

    友「お姉さん大好きでもいいじゃない。どうしたんだよ急に」

    男「俺は物事の基準に姉が入っている。それをなんとかしたいと思って……」


    76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:49:29 ID:9V8jHWdE

    友「基準って、例えば?」

    男「姉が早く帰ってくるから友達の誘いを断る」

    友「うん」

    男「女性の基準が姉になっている」

    友「あー」

    男「持っている物のセンスが姉のチョイスによるもの」

    友「ホッケの形した筆箱とか凄いよな」

    男「とても深刻だと思わないかね」

    友「別にいいと思うけどな」

    男「くっそう、反対意見は許さん! 何をすればいいか話し合うから付き合え」


    77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:50:08 ID:9V8jHWdE

    友「面倒くさい」

    男「……妹ちゃんとは最近どうなんだ?」

    友「うっ……、あんまり会話しない」

    男「もうすぐ誕生日だな。何かプレゼントは?」

    友「……」

    男「妹ちゃんと仲のいい俺が聞いてやらんでもない」

    友「……わかった。手伝うよ」

    男「流石は友だ。信じてた」

    友「まず、お姉さんから離れる方法をいくつか挙げていこう」

    男「おう」


    78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:10:09 ID:5arDJfuE

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    姉「んー」ピコピコ

    男(友と話し合ったのはいい、後はちゃんと実行出来るかどうか……)

    姉「おとこ、このボス強くて勝てない」ピコピコ

    男 (友が色々な方法を考えたけど……。まずは、『距離を置く』から始めるか)

    姉「この攻撃がズルい」

    男(でも、距離を置くってなんだよ! 何をすればいいのか分かんないぞ…… )

    姉「ねぇ、聞いてる?」

    男(うーん)ウムム


    79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:11:13 ID:5arDJfuE

    姉「……」

    男「ん? なに?」

    姉「このボスが倒せない」

    男「あー、そいつ強いよね。コツはね──」

    男 (あ、ここでコツを教えなければ『距離を置く』の第一歩になるのでは?)

    姉「コツは?」

    男「コツは、お、教えない」

    姉「……なんで?」

    男「えーっと……」

    姉「姉がこんなに困っているのに?」

    男「そ、それは」

    姉「そっかぁ、困っている姉を見捨てるんだぁ」

    男(何だこれ)


    80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:12:02 ID:5arDJfuE

    姉「わたし、男に見捨てられちゃうんだぁ」

    男 (笑顔でなんてことを……。しかし、耐えろ……耐えろ……)

    姉「悲しいなぁ」

    男「ほ、ほらもう少し頑張ってみなって」

    姉「ふーん?」

    男「通常攻撃は見えてたし、もう少しやれば簡単に倒せそうな気がする」

    姉「そう? じゃあ、もう少しだけ頑張る」

    男「うん」

    姉「それでも勝てなかったら手伝ってね」

    男「あい」


    81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:12:38 ID:5arDJfuE

    ─────
    ───


    友「で、姉の圧力に屈したと?」

    男「はい」

    友「もう諦めよう。 男に姉離れは無理だ」

    男「ばか、そんなに早く諦めてどうする」

    友「てかさ、遊んでたゲームってお前の部屋のゲーム機で遊ぶやつだろ?」

    男「そうだけど」

    友「お姉さんがお前の部屋で遊んでたって事だよな?」

    男「あぁ、急にどうした」

    友(お姉さんが部屋に居ることが当たり前となっている。これが一つの問題か、なら──)

    友「姉が部屋に遊びに来るってのが、まず普通じゃないと思うんだ」

    男「え、そうなの?」

    友「俺は妹しか知らないけど多分」

    友「だから次は──」


    82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/06(土) 07:50:15 ID:sfbHgjfc

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男 (『お姉さんを部屋から追い出してみよう』か……)

    男 (うーん、どうやって追い出せばいいんだ……)

    男(変にやっちゃうと怒る……? いや、悲しそうな表情するんだろうなぁ)ウーン

    男「これはもう無理かもなぁ」

    姉「何が無理なの?」

    男「姉離れ」

    姉「へっ?」

    男「そうそう……ん?」

    姉「……」

    男「い、いつから俺の部屋にいた?」


    83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:22:52 ID:ESN5PaTM

    姉「ついさっき」

    男「……」

    姉「そう……」

    男「ち、違う。その、あの」

    姉「昨日少し変だったのは……それが原因?」

    男「……ハイ」

    姉「で、無理だろうという結果がでたと」

    男「……ハイ」


    84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:23:38 ID:ESN5PaTM

    姉「……」

    男「……」

    男(ぬぅぅぅ! 恥ずかしいし辛い!)

    姉「したい?」

    男「何を?」

    姉「姉離れ、したい?」

    男「……」

    姉「わ、私は……」

    姉「姉弟として仲がいい方だとは思ってるけど、男にとって迷惑なら、離れたいなら私も努力する」ポロポロ

    姉「何かきっかけがあったんでしょ? 男のためになるなら私は──「待って!」」


    85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:24:14 ID:ESN5PaTM

    男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だぇど!」

    姉「……っ」

    男「経緯を話すから、泣かないで一旦落ち着いてくれ。 えーっと、牛乳温めて来るから待ってて」

    姉「……ん」


    ─────
    ───



    男「──という事でして」

    姉「やっぱり私のせいで」


    90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 12:42:46 ID:ytsU9Pew

    >>85
    修正前
    男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だぇど!」

    修正後
    男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だけど!」

    誤字ユルヒテ


    86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:24:49 ID:ESN5PaTM

    男「まぁ、好きなものとか考え方が姉ちゃんに影響されてるしのは事実だけど。 その……」

    姉「……?」

    男「少し距離を置こうとして気づいたんだけど、別に嫌いじゃない。この事に対して引け目を感じたりもしてない」

    姉「……」

    男「確かに俺の中で姉ちゃんが軸になっている所もあるけど、それでもいいかなって」

    男「無理に離れて悲しむ姉ちゃんなんか見たくないし……」

    男(姉ちゃんが泣いてる姿が一番キツかった……。もう見たくない)


    87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:25:22 ID:ESN5PaTM

    姉「……じゃあ姉離れしなくていいの?」

    男「うん」

    姉「私は……迷惑じゃない?」

    男「迷惑なんかじゃないよ」

    姉「そっか」

    姉「……」

    男「ごめん、俺のせいで悲しませちゃって」

    姉「お風呂入ってくる」

    男「え、うん」

    男(やっぱり怒ってるよな……)

    姉「あとで仕返しするから覚悟しておくこと。これでチャラって事にしてあげるから」

    男「ん」

    姉「じゃあ、また後でね」


    88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:26:26 ID:ESN5PaTM

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    友「よう男、実践してみた……か?」

    男「おはよう友」

    友「えっと、何かあったのか?」

    男「何もなかった」

    友「凄い目が腫れているのは?」

    男「気のせい」

    友「……姉離れの方はどう?」

    男「姉離れは諦めた。お前の言った通り、姉が大好きというこをと胸に刻んで生きていくよ」

    友「そ、そっか、よかった……な?」

    男「あぁ、お前のお陰だ」

    友「じゃあ行くか」

    男「ん」


    91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:43:30 ID:b2vu83zs

    姉友「気のせいだといいんだけどさー」

    姉「なに」

    姉友「少しね、少しだけ目が腫れてない?」

    姉「……そう?」

    姉友「何かあったでしょ」

    姉「……感動する映画を見て泣いたの」

    姉友「姉は映画で泣いたりしないって知ってるよ。うーん、あんたが泣くことと言えば……」

    姉「……」

    姉友「弟くん絡みでしょ?」

    姉「……」ビクッ


    92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:44:12 ID:b2vu83zs

    姉友「分かりやすい。喧嘩でもした?」

    姉「喧嘩はしてない」

    姉友「じゃあ何か言われちゃった? 」

    姉「え、えーと、その……」

    姉友「ここじゃあ言いにくい? 正直気になって仕方がないんだけど」

    姉「うっ……、仕方ない。 仕事終わりご飯食べに行こう」

    姉友「そこまで周りに聞かれたくない事なのね……。じゃあ、今日は私が奢ってあげる」

    姉「ん」


    93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:44:57 ID:b2vu83zs



    姉「──っていう事があって」

    姉友「姉離れしようとする弟くん凄いじゃん。それに比べてあんたは泣くほど悲しかったのか」

    姉「よくわからないんだけど泣いちゃって……」

    姉友「まぁ、お互いに軽く依存しあってるみたいだしねぇ」

    姉「わ、私はそんなに依存してない……と思う」

    姉友「どの口が言うんだか」

    姉「うぅ……」

    姉友「で、そのあとの仕返しは何したの?」

    姉「へ?」


    94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:45:34 ID:b2vu83zs

    姉友「弟くん大好きなあんたがどんな仕返ししたのかなーと思って」

    姉「そ、それは……」

    姉友「ここじゃ誰にも聞かれないしいいじゃん。聞かせてよ」

    姉「……かき」ボソッ

    姉友「ん、なんて? もう一回」

    姉「……耳かき」

    姉友「耳かき?」

    姉「そう」

    姉友「耳かきが仕返しなの? ご褒美とかじゃなく」


    95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:46:18 ID:b2vu83zs

    姉「仕返しというか、お仕置きというか」

    姉友「それがお仕置きになるの?」

    姉「うん。男は耳かき嫌いだから」

    姉友「流石に嫌いといってもお仕置きって……」

    姉「男は綿棒で耳の入り口を少しだけ掃除したりはするよ? でも、綿棒もそうだけど耳かき棒とかで奥から掻き出すのはダメみたいなの」

    姉友「自分でやるからじゃなく? 人にやってもらうのもダメなの?」

    姉「昔はお母さんの膝上で泣きわめきながら耳かきされてたわ」

    姉友「家族でも拒絶するってよっぽどね……。 え、えーと、じゃあお仕置きしたときの弟くんはどうだった?」

    姉「それは──」


    97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:48:22 ID:zhMGwYhU

    ─────
    ───



    お風呂を上がり、自分の部屋へ戻った。
    蛸の形をした座布団に座り、小さい頃から居る犬のぬいぐるみをぎゅっと抱き寄せる。

    「よかった……」

    ふと安堵の声が漏れる。
    男から"姉離れ"という言葉が出た瞬間、自分の中から何かが溢れてしまった。
    感情をコントロールするという事を忘れて、無我夢中に男の気持ちを勝手に汲み取り、男から離れようと頭を回転させていたのを思い出す。


    98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:48:57 ID:zhMGwYhU


    「なんで泣いちゃったかなぁ」


    一人で焦って慌てて、そして泣いてしまった。
    小さい頃から今まで沢山触れ合ってきた。その全てが、男にとって迷惑と思われていたら……。
    少し考えただけでも涙が溢れてしまう。

    しかし、男は迷惑だとは言わなかった。
    その言葉で凄く救われた気がする。


    「でも、いつかは離れていくんだよね……」


    いつかは離れていく。
    これはお互いに言える事だ。私も、男も、いつかは結婚して自分の家庭を持つ日が来る。


    99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:50:09 ID:zhMGwYhU


    でも、もう少しだけ男に甘えていたい悪い自分が居る。
    姉という力を行使して、男と遊んでいたい。そんな関係をもう少し、もう少しだけ続けても……。


    「……」


    考えていると、コンコンと扉を叩く音が鳴る。
    そして扉が開き──


    「姉ちゃん、来たよ」

    「ん」


    男がやって来た。
    少しだけ怯えているように感じる。仕返しとは言ったがそこまでビクビクされるとは思わなかった。


    100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:50:50 ID:zhMGwYhU

    仕返し。
    何をするかまったく考えていなかった。
    お風呂に入っている時も男の事で頭がいっぱいで、姉友に重度のシスコンと言われても仕方がない。


    「姉ちゃん?」

    「あっ、ごめん。 仕返しの内容を考えてて」

    「俺が姉ちゃんに酷いことしたのは事実だから……。どんなのでも受けるよ」


    どんなのでも受けてくれるらしい。


    101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:51:41 ID:zhMGwYhU

    男が嫌がる事と言えば何だろう。
    一週間ぐらい会話しないとか、私から男へ近付かないとか……。

    無理だ。
    私が耐えられない。
    さっきまで男から嫌われているかもと思い悩んでいたのに、考え付くのはこんな下らない事ばかり。
    今日、今この場で終わるような事をしよう。


    「……!」


    ふと、机の上に置いてあるペン立てに視線がいく。そこに刺さっている一つの棒を見て、そして決めた。


    102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:52:34 ID:zhMGwYhU

    「久々にアレしよっか」

    「あ、アレってなに?」

    私は立ち上がり、自分の机へ近づく。
    そしてペン立てに刺さっている棒を手に取り、満面の笑みを浮かべながら男へ見せる。

    「これ」

    「そ、それはちょっと……」

    「んー?」

    「う、あ、あの」

    慌てる男をジっと見つめる。
    そうだ、これはいい機会だ。


    103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:53:17 ID:zhMGwYhU

    男へ甘えたい私の悪い部分が顔を出す。
    これは、仕返しというよりお仕置きだ。
    悪事を働いた弟へ贈る躾。


    「私は耳かきの準備してくるから待っててね」

    「いやっ、その」

    「……」

    「はい、待ってます」

    「よろしい。楽しみに待っててね」


    104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:54:03 ID:zhMGwYhU

    凄く気分が高ぶってきた。
    理由は明確、男をいじめる事が出来るから。
    悪い自分が、私の理性を崩し始めている。もう、誰にも止められない──


    「ふふっ」


    徹底的やってやろう。
    男に耳かきの、私がやってあげる耳かきの素晴らしさを教えてあげなきゃ。
    耳かきが嫌いでも蕩けるくらい、全力で尽くして、虜にしてしまうくらい──

    そんな事を考えながら、私の部屋には無い綿帽子付きの耳かきと綿棒、そして細長いピンセットを手に取り、自室へ戻った。


    105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 21:06:22 ID:zhMGwYhU

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    折り畳み式の小さなテーブルを出し、その左側に座る。
    テーブルの上には持ってきた耳かき、部屋にあったティッシュとデスクライトを置いた。


    「はい、頭乗っけて」


    ポンポンと膝を叩く。
    男はこわばった表情のまま、私に背を向けてゆっくりと膝の上に頭を乗せる。
    太もに男の頭の重さを感じると共に、短い髪がチクチクと刺さり、こそばゆい。

    体がガチガチになり大きく震える男を見て、少し頭を撫でる。
    しかし、震えは収まらない。
    まぁ、これは仕方がないのだ。男は昔から耳かきが嫌いで、泣きながら耳かきをしてもらっていたのだから。


    106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 21:09:28 ID:zhMGwYhU

    そっと顔を覗き込むと、男の視線は定まらず、今にも泣き出してしまいそうだ。

    その姿を見て、私の体は火照り始めていた。
    お腹の奥からじわっと熱が溜まり、少しだけ息が荒くなる。

    いつもなら、『嫌なら、止めようか?』とでも言っているところなのだろう。
    しかし、今回は違う。

    ───これは、私を泣かせたあなたへのお仕置き
    ───姉として、弟へ贈る躾


    「じゃあ始めるね」

    「なるべく早く終わらせて……」


    男は涙を浮かべながらそう言った。

    だが、その願いは届かないであろう。
    虐めたい訳じゃないのに、涙を流しながら悶える男の姿を想像し、それを望んでいる。
    可哀想と思っていても、頭と体が言うことを聞かない。


    107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:48:55 ID:bdoq8KMc

    左手で耳たぶに優しく触れる。
    男の体が少し反応したが気にせず触り続け、耳全体へ指を滑らせた。
    外側の溝は思っていたより綺麗だ。
    しかし、耳の中はそうでもなく、取りがいのある耳垢が見える。


    「じゃあ外側からやっていくね」


    そう言って、溝を耳かきで優しく掻いていく。
    外側だけはある程度綺麗にしてるだけあってあまり手応えは無いが、カリカリと掻いているうちに垢が集まってきた。


    108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:49:31 ID:bdoq8KMc

    「入り口は綿棒で掃除してるだけあって綺麗だね」

    「き、綺麗だったらやる必要無いでしょ……!」

    「でも少しずつだけど耳垢が集まってるよ」


    垢を匙の先に溜め、耳の溝全体をゆっくりとなぞりながら掬い上げる。

    すると男の体がガクッと揺れた。


    「んっ……!」

    「男……? あんまり動くと危ないよ」

    「はぁ、んぐっ……はぁ」


    109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:50:06 ID:bdoq8KMc

    聞こえていないのか、それとも余裕が無いのか男は呼吸を乱しながら震え続けてる。
    目尻からは涙が溢れだし、頬を伝って私の太ももへ流れ出す。
    手足は伸びきらず、少し曲げた状態で力み、震える体を無理やり押さえ付けている。


    「耳の中を掃除するんだから、もう少し落ち着いて欲しいな」

    「うぅ……」

    「もう泣き始めちゃったの? 仕方ないなぁ……」


    110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:59:59 ID:bdoq8KMc

    「危ないから暴れちゃ駄目よ。大丈夫だから、怖くないから……ね?」

    「……っ、うん」


    耳元で囁かれた瞬間、自分の知らない謎の感覚に襲われた男。
    震えは収まり、力んだ四肢が脱力し始め、温かい何かが身体全体を覆う。
    体を覆った謎の感覚が腹部へ向けて流れだすと、そこを中心に心地よい快感へ変わり、全身へ広がり出す。
    それは一瞬にして全身を駆け巡り、意識が奪われそうになる。


    111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/24(土) 00:00:35 ID:ZbfdEkas

    「落ち着いた?」

    「だ……い、じょうぶ」


    そんなわけない。
    男はひとり驚き混乱する。
    耳かきに怯えて震える体と、逃げ出したい気持ちを必死に抑えていた筈なのに、一瞬だけ恐怖から解放され、全てを受け入れてしまった。
    姉からの言葉に対し、体が無意識に動き頷いていたのだ。
    まるで催眠術にでも掛かった人のように、まるで自分が操り人形にでもなったかのように。


    112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/24(土) 00:01:19 ID:ZbfdEkas

    「ふぅ……、ふぅ……」

    「ん、よしよし」


    そっと男の頭を撫で続ける。
    これほど素直に受け入れるとは思ってなかった。
    相変わらず涙を流してはいるけど、さっきよりは震えも軽くなって、呼吸も落ち着きてる。
    『怖い、無理』と言いながら逃げ出すと思っていたけど……、流石にそんなことないか。


    115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:28:03 ID:Vacj9YTc


    落ち着いたところで耳穴を除き込む。
    ある程度自分で掃除しているだけあって、間近で見ない限りは綺麗に見える。


    「外側は綺麗だけど奥が汚い」

    「耳かき嫌いなんだし……。仕方ないじゃん」

    「ふふっ、でも今回は耐えてね」

    「わかってるよ。お、お仕置きだから」

    「ん。綺麗にしてあげる」


    116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:28:48 ID:Vacj9YTc


    耳たぶを摘まんで引っ張り視界を広げる。
    耳かきをそっと耳孔の内側へそっと近付け、匙となっている先端を内壁へ当て、優しく皮膚の部分をそっと撫で上げる。
    するとまた、男の身体がビクンと跳ねる。


    「大丈夫? 痛かったら言ってね」

    「大丈夫……だから、気にしないで」


    怖すぎて体が拒否反応でも起こしているのか?
    さっきから男の流す涙が私の太ももに伝って少しくすぐったい。


    117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:29:48 ID:Vacj9YTc


    先ほどと同じ所へ匙を当て、同じ力で撫でるように掻くと、ボロボロと細かい耳垢が取れていく。
    男の耳の中ではジャリジャリという音が響いていたりするのだろうか。
    掻いてる付近を同じストロークで何度か往復した後、少し奥へ進んでいく。

    少し大きめの耳垢が発見した。
    気合いを入れよう、本番はここから。
    ここからは、もっと残酷に男をいじめるとする。

    耳かきを耳垢と内壁の隙間に滑り込ませペリペリと剥がしていく。
    しかし、全部は剥がさない。内壁に少しだけ張り付いた状態で残し、棒を耳孔から引っ込め、ピンセットと持ち換える。


    118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:30:49 ID:Vacj9YTc


    私が思うに、男は耳掻きが嫌いという訳ではなく、耳のなかで感じる異物感が苦手なのだ。
    今この瞬間も不快感に耐えているのだろう。しかし、それと同時に耳かきの気持ちよさも感じている気がする。
    このまま虜にしてしまおう───

    ピンセットを差し込み、耳の中で細い先端をカチカチと鳴らす。


    119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:31:34 ID:Vacj9YTc

    「ね、姉ちゃん!」

    「なに?」

    「それ怖いからやめて」

    「カーチカチ、カチカチ……」

    「やめてって……。あ、あと、耳元で囁くのもやめてほしい」

    「ふーん、耳元で囁かれるのも嫌いなんだ?」

    「き、嫌いじゃないよ。 でも、なんか変だから、その……」


    120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:35:05 ID:Vacj9YTc

    あぁ、本当に可愛くて、愛しい。
    男はきっと何かをはぐらかしたのだ。
    しかし、私には分かる、分かってしまう。

    きっと男の耳はそういう事なのだ。敏感で、誰にも触れられたくない、そういった意味の込められた場所。
    私は、その領域に足を踏み入れ弄り倒している。


    「……」

    「どうかした?」

    「ちょっとニヤニヤしてた。 気にしないで」


    121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:40:27 ID:Vacj9YTc

    優越感か、それとも男を支配している事への喜びか、少しだけ悦に浸ってしまう。

    切り替えなくちゃ。
    この事はまた別に日にとっておこう。
    手に持つピンセットに力を入れ直し、剥がれかけの耳垢を目指す。


    「サクッと取っちゃうから、おとなしくしててね」

    「りょ、了解」


    122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:15:23 ID:rvAhrP1c

    耳垢を摘まみ、そっとピンセットを引き抜き、そのまま横にあるティッシュへと運ぶ。


    「おっきいの取れたよ。もう少しで終わるから頑張って、ね?」

    「ぁい……」


    またこれだ。
    男は思う。
    耳元で囁かれた瞬間、絶対的な安心感を得てしまう。
    深く、消える事の無い多幸感に満たされ、恐怖から解放される。
    自分ではどうしようもない。


    123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:16:00 ID:rvAhrP1c

    「あとは、綿棒で軽く拭き取っておしまい」

    「はぁ、はぁ、頑張った」

    「いっぱい泣いたね。私の脚がこんなに濡れちゃってるよ」

    「ご、ごめん」

    「いいよ。んっ……」


    私は綿棒をそっと口につけ、唾で先端を濡らす。
    なぜ唾をつけるのかは知らないが、母がやっていたのでつい真似をしてしまう。


    124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:16:35 ID:rvAhrP1c

    「ひっ」

    男が悲鳴をあげる。
    触れた場所が冷たくて驚いたのだろう。


    「冷たい?」


    そう聞きながらも手は止めない。
    男はキョロキョロと目を動かしながらコクコクと頷く。

    あぁ、可愛い。
    本当に可愛い。
    こんな表情を浮かべる男を知っているのは私だけ。
    男の耳を掃除しているだけなのに私はこんなにも幸せに包まれている。

    だけど、その時間もあと半分。


    125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:17:14 ID:rvAhrP1c

    「はい、左耳おしまい」

    「うぉぉ、耐えた……、耐えたぞ……」

    「うん。じゃあこっち向いて?」

    「……」

    「ほら、頭をこっちに向けて。」


    男は無言で身体を動かし、私の体へ顔を向けた。
    「お仕置き」という言葉が効いているのか、この言い方は少しズルいが、私を泣かせた事に対しての反省なのか、すごく素直。


    126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:18:08 ID:rvAhrP1c


    ───
    ─────


    姉友「えぇ……」

    姉「そ、そんなに引かなくてもいいじゃん!」

    姉友「いやいや、だってそんな……。今、私には受け止めきれない程の何かが押し寄せて来てる」

    姉「い、今の話、そんなに酷かった……?」

    姉友「誰が聞いても引くレベルよ」

    姉友「簡単に言うとさ、耳かきして、弟君が悶え苦しむ姿に興奮したって事でしょ?」

    姉「」

    姉友「しかも、ドが付くほどのSって事も判明しちゃって……。弟君が可愛いのも分かるけど程々にしなさいよ。」


    127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:18:57 ID:rvAhrP1c

    姉「はい……」

    姉友「ところでさ」

    姉「なに?」

    姉友「今度、家に行った時に私も弟君に耳かきしてみても──」

    姉「ダメ」

    姉友「だってだって、話を聞く限りじゃ耳の感度凄いんでしょ? 私も、弟君をいじめたいし触りたい!」

    姉「絶対にイヤ。触らせないし、あれは私の──」

    姉「……」

    姉友「私の特権的な?」

    姉「……そう」


    128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:21:17 ID:rvAhrP1c

    姉友「はぁ、次に弟君と会ったら感想でも聞いてやろうかしら」

    姉「聞くときは私の居ないところで聞いて。そして感想を私に伝えてくれると嬉しい」

    姉友「少しは恥ずかしがるか嫌がってよ……。いいよ、その時は教えてあげる」

    姉「ん」

    姉友「あぁー疲れた。そろそろ帰ろうか」

    姉「姉友……」

    姉友「なーに?」

    姉「ありがと」

    姉友「どういたしまして!」

    姉「ふふっ、ごめんね」

    姉友「まったく……」


    129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:00:41 ID:xWCouO2s

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    姉「ただいま」

    男「おかえり」カチャカチャ

    姉「何してんの?」

    男「知恵の輪」

    姉「……」ポチポチ

    男「……」カチャカチャ

    姉「あと5分ね」ピッ

    男「えっ」

    姉「じゃあ私は着替えてくるから、頑張れ」

    男「……分かった」


    130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:01:25 ID:xWCouO2s

    ─────
    ───



    姉「できた?」

    男「うん。ほいスマホ」

    姉「ありがと、40秒も残して解いたんだ。凄いじゃん」

    男「時間内に出来たけどなんかくれるの?」

    姉「なにも無いけど」

    男「……なんでタイマーつけたの」

    姉「なんとなく」

    男「ぬぅ……」

    姉「じゃあ男の好きな料理を作ってあげる」

    男「ん」


    131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:01:58 ID:xWCouO2s

    姉「何食べたい?」

    男「……パスタ以外」

    姉「いいよ」

    男「……ミネストローネ食べたい」

    姉「よし、じゃあ週末にでも作ってあげる」

    男「今日じゃないの?」

    姉「朝に母さんから餃子作れって言われてるから」

    男「そういえば……」

    姉「よし、じゃあ餃子作るよ」

    男「手伝う」

    姉「ありがと。私は具材出すから、男はボウルとか手袋持ってきて」

    男「りょーかい」

    姉「うん」ニコニコ


    132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:03:43 ID:xWCouO2s

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    母「お風呂空いたから誰かどーぞ」

    男・姉「「んー」」スマホ ポチポチ

    母「じゃあ父さん入っちゃって」

    父「そう? んじゃ入ろうかな」

    母「お姉ちゃん達もお湯冷める前に入るのよー」

    男・姉「「はーい」」ポチポチ

    父「よっこらせ、お風呂入ってくるよ」

    母「うん、私は寝室に行ってるわね」


    133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:04:59 ID:xWCouO2s

    男「ん、もうこんな時間か……」

    男(いつの間にか姉ちゃんも父さんも居なくなってる)

    男「よいしょっと」ノソッ

    男(父さんは風呂上がってから寝室へ向かったんだよな。 姉ちゃんはトイレに行くと言ってから戻って来てないし)

    男(俺がスマホ弄っている間に自分の部屋にでも行ったのかな)

    男「風呂入ろう」

    男(そのあとは少し酒でも飲もうかな……)


    134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:06:04 ID:xWCouO2s

    男「それじゃあ、お風呂~お風呂~」

    ガチャ

    姉「えっ」

    男「あっ」

    姉「……」

    男「ゴメン」

    バタン

    男「……」

    男(久々にやっちまった……)

    男(風呂に入ってると分かってれば上がるまで近付かなかったのに)

    男「はぁ、スマホ弄ろう」


    135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:09:17 ID:xWCouO2s

    姉「……」

    姉(あー、ビックリした)

    姉「男、久々に入ってきたなぁ」

    姉(洗面所で出会うときって、服を脱いでいるときか体を拭いてるときだもんなぁ)

    姉(気付かないまま入っちゃうのは、まぁ仕方ない……のかな?)

    姉(しかし、自分で言うのも難だけど、このナイスなバディを見ておいて『ごめん』の一言だけで済ますのはなんか悔しい……)グヌヌ

    姉「まぁ、姉弟なんてそんなもんよね……」

    姉(姉弟だから……)


    136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:41:11 ID:Fh9EamdM

    姉「そこにアイテムあるよ」

    男「ん」

    姉「次は右に曲がる」

    男「姉ちゃん」

    姉「なに?」

    男「近い」

    姉「……」

    男「顎を肩に乗せないで」

    姉「……男の部屋のモニター小さいからくっつかないと画面も見えないから仕方なく」

    男「いままでは横かベッドで見てたじゃん」

    姉「気のせい」


    137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:42:07 ID:Fh9EamdM

    男「操作しにくいんだけど」

    姉「これ以上離れると泣く」

    男「……」

    姉「今日は抱き付いてないと私は泣く」

    男「はぁ」

    姉「頑張れ」

    男「じゃあせめて左に顎を乗っけて……あっ」

    姉「?」

    男「とりあえず左側に移動して」

    姉「いいけど、右が駄目な理由は? あとさっきの声は何?」

    男「……右肩が痛いから」

    姉「ふーん」


    138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:43:16 ID:Fh9EamdM

    男「次はどこ行けばいいの」

    姉「次は、ここかな」チョン

    男「肩に指押し付けて何したいんだよ。早く次に進むエリアを教えて」

    姉「それとも、ここかな」ツー

    男「ひぅっ」ビクン

    姉「首筋弱いんだっけ?」

    男「……弱くない」

    姉「左は?」ツー

    男「んっ」

    姉「右は?」ツー

    男「あがっ、ひっ」ビクンビクン

    姉「右側の首筋が異常なほど敏感と」

    男「はぁ、はぁ」


    139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:44:24 ID:Fh9EamdM

    姉「耳に次いで首も弱いんだ……。マフラー嫌いな理由ってコレ?」

    男「よ、弱くない、苦手なだけで……、んっ」

    姉「……ふふっ」

    男「くび、ひゃわらなぁぁぁぁぁ」

    姉「ここが弱いの?」ボソボソ

    男「いま、囁かないで、おねがっ」

    姉「気持ちいい? それともくすぐったい?」

    男「くすぐったいから、あんまり触らない、ひゃぁぁぁ!」

    姉「ふふっ、身体がすごい跳ねてる」

    男「く、くすぐったいだけだからぁぁ! お願い、それ無理、おかしくなる」

    姉「可愛い声まで出しちゃって、そのままおかしくなってみる?」

    男「む、無理。ひゃっ、あがっ、手ぇはなしっ、んっ」

    姉「そっか」パッ

    男「はっ、はぁ、はぁ」


    140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:45:08 ID:Fh9EamdM

    姉「大丈夫?」

    男「だ、誰のせいでこんな」

    姉「ふふっ、楽しかったから今日は勘弁してあげる。 眠いし寝ようかな」

    男「寝るなら自分の部屋でね」

    姉「ん。おやすみ」

    男「おやすみ」

    男「……」


    141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:46:10 ID:Fh9EamdM

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男「なぁ友」

    友「なんだ」

    男「オススメの催眠音声とかない?」

    友「は?」

    男「お前さ、高校の頃に催眠音声にハマってたじゃん? だからオススメのやつ聞こうと思って」

    友「急にどうした。 頭打ったなら病院連れてってやるぞ」

    男「いつも通り健康だよ。あと首弄ってくれる内容とかあったりする?」

    友「」

    友(神様、俺の親友が新しい道を開いてしまったようです)


    142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:52:32 ID:fVa12bCY

    男「なんだよ」

    友「男がそんな事を聞いてくるなんて……」

    男「下ネタとか普通に話してたろ」

    友「こっちは性癖聞かされたようなもんだぞ……」

    男「えっ、そんなに?」

    友「取り敢えずオススメとかまとめてやるから明日まで待ってな」

    男「あ、ありがとう」

    友「あと、俺以外にそれ言うなよ」

    男「え、なんで」

    友「言うなよ! 分かったら返事ぃ!」

    男「は、はい!」

    友「よし」


    143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:53:10 ID:fVa12bCY

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    友「よし、じゃないんだよ!」バァン

    友「なんで、どうしたんだよ! しかも首ってなんだよ!」カタカタ

    友「親友と言えど聞きたくなかったよ!」

    友妹「お兄ちゃんうるさい」

    友「なら俺の部屋から出てけ」

    友妹「はぁ? 漫画読みに来てんのに何それ」

    友「漫画だけ持って自分の部屋に行けばいいだろ」

    友妹「別にいいでしょ」ムスッ


    144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:53:54 ID:fVa12bCY

    友「はぁ」カタカタ

    友妹「妹が部屋に居るのになんでそんなサイト開いてんのよ」

    友「男からの頼まれて色々やってんの」

    友妹「男さんがそんなサイト開かなきゃいけない事を頼むわけ無いでしょ。なに嘘ついてんの馬鹿じゃないの?」

    友「酷い」

    友妹「その、そういうのが気になるんだったらその、私がやってあげても……」

    友「おっ、すげぇ首を弄るやつあった、メモしとこ……。よし、これで明日教えられるな」

    友妹「……」

    友「おい、そんな怖い顔でこっち見んなよ。何かあったのか?」

    友妹「うっさい、こっち見んな」

    友「はいはい」

    友妹「……」


    145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:54:34 ID:fVa12bCY

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    友妹『で、お兄ちゃんが変なサイトで音声作品漁ってるんですよ! 男さんからも何か言ってあげてください!』

    男「えっとそれは俺が──」

    友妹『しかも男さんを言い訳にしてるんですよ! 私が耳元で囁いてあげようかって言っても聞いてないし……。イライラします!』

    男「そ、そうだね。あと俺を言い訳にしたんじゃなくて──」

    友妹『はっ!? もしかして寝てるお兄ちゃんの耳元で囁き続ければ今の状態から何かしら変わり関係が進歩するのでは……?』

    男「えぇ……」

    友妹『素直になれない分、一種の洗脳的な事で私を好きにすればいいと……。睡眠薬は……オッケ。男さん、ちょっと用事が出来たので失礼します』

    男「えっと……、うん。バイバイ」

    友妹『はい、いつも急な相談に乗ってくれてありがとうございます。おやすみなさい』

    男「おやすみ」ピッ

    男「なんか話が変な風に曲がっちゃったけど……、別にいいか。友、頑張れ」


    146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:55:19 ID:fVa12bCY

    姉「こんこん」ガチャ

    男「口で言いながらじゃなく入る前にドアを叩いて欲しい」

    姉「愛嬌」

    男「別にいいけどさ」

    姉「話声が聞こえたけど友くんとか?」

    男「いや、友の妹と」

    姉「あー、あの子ね」

    男「うん。お兄ちゃんが大好きな妹ちゃん」

    姉「なに話してたの?」

    男「へっ?」

    姉「女の子とさ、どんな内容の会話をしたのかなーって」


    147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:56:14 ID:fVa12bCY

    男「恋愛相談……、なのかなぁ?」

    姉「恋愛相談ねぇ」

    男「友の事を聞いたり話してくれたり。兄妹だけど近いようで遠いんだって」

    姉「ふーん」

    男「……?」

    姉「ゲームしよっ」ギュッ

    男「……今日も抱きつくの? もう勘弁し欲しいんだけど」

    姉「昨日みたいにはしないから安心していいよ」

    男「はぁ……、顎を乗せるなら左ね」

    姉「ん」ギュッ

    男「ん、始めるよ」

    姉「頑張れ」


    148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:00:19 ID:VNx.BNOg

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    姉「この映画さー、結構面白そうだよね」

    男「……いや」

    姉「この映画さー、結構気になるよね」

    男「……全然」

    姉「この映画、さ! 観てみたいよ、ね!」

    男「……まったく」

    姉「なんでそんな事ばかり言うの?」

    男「だって、その映画ってホラーでしょ?」

    姉「……違うよ?」


    149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:01:46 ID:VNx.BNOg

    男「このCMのどこをどう見て違うんだよ……女の人が足掴まれて引きずられてたけど」

    姉「ぬぅ」

    男「怖いの無理」

    姉「ホラゲーはするくせに」

    男「あれは別なんだよ。 映画とは違うの」

    姉「私は久々に男と映画を観に行きたかったんだけど。確か土曜日はシフト入ってないんでしょ?」

    男「そうだけど……」


    150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:02:31 ID:VNx.BNOg

    姉「じゃあ行こうよ」

    男「怖いやつじゃなければ行くよ」

    姉「面白そうなのがこれしかないから駄目」

    男「えぇ」

    姉「ね?」

    男(ヤバい、このままじゃ押しきられる気がする。どうにか逃げ道を……)

    男「あれだ。姉友さんと一緒に行けばいいんじゃない?」

    姉「姉友と?」

    男「俺以外に誘う相手が居ないから俺を無理矢理連れていこうとしてるけど、姉友さんという姉ちゃんの少ない友達の内の一人がいるじゃん?」

    姉「姉友かぁ……」


    151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:03:16 ID:VNx.BNOg

    姉「姉友が来るなら一緒なら行ってくれるの?」

    男(駄目だ逃げられない)

    男「なんでそんなに俺と行く事に拘るんだ。姉友さんと二人で見に行けばいいじゃん」

    姉「ちなみに姉友はホラー苦手だよ」

    男「……ほう?」

    男(姉友さんもホラー苦手かぁ。あの人なら苦手な映画を誘われても断るだろうし、一緒に行く人も居なくなれば流石に姉ちゃんも諦めるかな?)

    姉「ねぇ、行こう?」

    男「……」

    姉「ねっ?」

    男「はぁ、わかった行くよ」

    姉「うん」ニコニコ

    男「ん……」


    152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:03:57 ID:VNx.BNOg

    姉「じゃあ後で姉友に聞いてみる」

    男「姉友さんが行かないなら俺も行かないからね」

    姉「道連れに出来る人が居ればホラー行けるんだ?」

    男「そんなんじゃ……」

    姉「姉友来なかったらレンタル屋さんで映画でも借りて一緒に観ようか」

    男「りょーかい」

    男(姉友さん頼む! 断ってくれ!)


    153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:04:54 ID:VNx.BNOg

    ─────
    ───



    男「姉ちゃん起きて。もう昼だよ」ユサユサ

    姉「んっ……」

    男「ほら、起きないとせっかくの土曜日が終わるよ」

    姉「おきた……」

    男「目を開けてから言って」

    姉「んっ……」

    男「俺はちゃんと起こしに来たからね。後で休日無駄にしたとか言わないでよ」

    姉「あい……」スー

    男「はぁ……」

    男(お昼作って一緒に食べようかと思ってたんだけど起きれないなら仕方ない……)

    男(少しだけ寂しいけど一人で食べよう)スタスタ


    154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:05:35 ID:VNx.BNOg

    男(そういえば姉友さんには連絡したのかな? )

    男(まぁ、同じ職場だしあの日の夜に電話かメールしてなくても会って話は伝えてるか)

    男(姉ちゃんは何も言ってこないし、今日は家で映画見る日になりそうだな)

    男「ホラー映画なんて見たら、頭洗ってる時の天井とか寝る前の扉とか変に意識しちゃってなぁ」

    男「ほんと、見なくて済みそうで良かった」


    155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:06:41 ID:VNx.BNOg


    ピンポーン


    男「ん?」

    男(誰だろう……。何かの配達とかかな?)

    男「はーい」ガチャ

    姉友「こんにちはー」ヒラヒラ

    男「へっ?」

    姉友「弟君じゃん。久しぶりー」

    男「」


    156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:07:56 ID:VNx.BNOg

    姉友「姉は居る? 弟君と三人で映画行こうって誘われたから来たんだけど……」

    男「」

    姉友「おーい?」

    男「……はっ! な、なんで来たんですか!?」

    姉友「は? 映画行こうって言われたから来たんだけど」

    男「姉友さんは何の映画を見に行くか知ってるんですか!?」

    姉友「ホラーでしょ?」

    男「ホラー……って、え? 知ってたんですか?」

    姉友「そりゃ誘うときに聞いたからね」

    男「ホラー苦手って聞きましたけど」

    姉友「苦手だよ? でも私が来れば弟君も来るからってお願いしてきたから来たの。 そろそろ家にお邪魔してもいい?」

    男「あっ玄関でこんな事してすいません。 どうぞ上がってください」


    157: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:08:42 ID:VNx.BNOg

    姉友「よっと、お邪魔しまーす。ところで姉は?」

    男「まだ寝てます。 何時から行くとか決めてたんですか?」

    姉友「レイトショーって言ってたんだけど、昼前に家に来てーって言われたから来たのよ」

    男「そうですか……。あっ、お昼は食べましたか?」

    姉友「食べてないよ。弟君は何か食べた?」

    男「いえ、今から作ろうかと思っていたので。あの……お昼一緒にどうですか?」

    姉友「え!? いいの?」

    男「姉ちゃんと一緒に食べようと起こしに行ったんですが、なかなか起きないので一人で食べようかと思ってたんです」

    姉友「そっかー……」

    姉友(弟君も相当シスコンよねー。まぁ、姉には悪いけどご一緒しちゃおうかな♪)

    姉友「じゃあ一緒に食べてもいいかな?」

    男「はい! 一緒に食べましょう」ニコッ


    158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:09:22 ID:VNx.BNOg

    姉友(ほんと姉に似て可愛いし、その……堪らないわ。姉が独り占めしたくなる理由も少しだけ分かる)

    男「じゃあ作りますんで座って待ってて下さい。 姉ちゃんは……後で起こせばいいか」

    ─────
    ───



    姉友(なんだこれ……)

    男「うーん、少ししょっぱいですかね?」

    姉友(美味い……本当に美味しいわ)

    男「えっと……」

    姉友(たまに料理する程度って聞いていたけどこんなに美味しいなんて)

    男「あの……美味しくなかったですか?」

    姉友「え、いや、美味しくてビックリしてたの」

    男「ビックリ……?」


    159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:09:57 ID:VNx.BNOg

    姉友「料理はたまにする程度って姉から聞いてたんだけど、こんなに美味しいなんて思わなかったわ」

    男「お、美味しいですか? それなら良かったです」ニコニコ

    姉友(くっそう! 姉に似て可愛い笑顔しやがって! 可愛いなぁもう!)

    姉友「えぇ、これならお店でも出せるんじゃない?」

    男「そんな事ないですよー」

    姉友「お世辞じゃないよ。本当に美味しいんだから」

    男「そう言ってもらえると嬉しいです」


    161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:51:49 ID:it00iFz.

    姉友「そう言えばお母さん達は居ないの? お土産持ってきたんだけど」

    男「今日は二人とも仕事です。お土産は今貰ってもいいですか?」

    姉友「ほい、冷蔵庫に入れてね」

    姉「おはよ……」

    男「あっ、姉ちゃんおはよう」

    姉友「おはよう」

    姉「ん……ん? あれ、なんで居るの?」

    姉友「あんたが呼んだんでしょうが」

    姉「あー……確かに」

    男「早く顔洗って歯磨いてきなよ」

    姉「ん」スタスタ

    姉友「扱い慣れてるね」

    男「弟なんで」

    姉友「ははっ、流石」


    162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:53:11 ID:it00iFz.

    姉「何か食べた?」

    男「姉ちゃんが寝てる間に食べたよ」

    姉「そっか……」シュン

    男「しゅんとするなら起きてくればよかったのに」

    姉友「『一緒にお昼食えなくて寂しいよー』って嘆いてたもんね?」

    男「そんな事言ってません!」

    姉友「あははは」

    姉「姉友はご飯食べた? お昼はちょっと過ぎたけど一緒にどう?」

    姉友「私も食べたよ。弟君の料理美味しかったわー」

    姉「そう……私も食べたかった」

    男「姉ちゃんの分も残してあるから」

    姉「元気出てきた」

    姉友「愛されてるねー?」ボソッ

    男「……そうですね」

    姉「……?」


    163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:54:01 ID:it00iFz.

    姉友「ところで姉、私は何故こんな早くに家に来いと言われたのか知りたいんだけども?」

    姉「わー美味しそう。 起きて一緒に食べればよかった」

    姉友「おーい」

    男「姉ちゃん、姉友さんが聞いてるよ」

    姉「ん? なーに?」

    姉友「なんで昼前に来いって言ったのよ? 」

    姉「それは後で教えるよ。 今はご飯食べなきゃ」

    姉友「……」

    男「……ゲームでもして時間潰します?」

    姉友「そうする」

    姉「いただきまーす」


    164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:56:02 ID:it00iFz.

    ─────
    ───


    姉「では、早めに家に来てもらった理由を説明します」

    姉友「今いいところだから待って。あっ、セコい!」カチャカチャ

    男「姉友さんだろうと容赦しません!」カチャカチャ

    姉「……」ストン

    姉友「ぐっ……そうだ!」

    男「何か逆転する秘策でも思い付きましたか? でも勝ちは俺の──」

    姉友「……ふぅー」

    男「はぁんっ」ビクンッ

    姉「!」

    姉友「よしっ、逆転勝利!」

    男「ちょ、何で」

    姉「姉友! 何してんの!」

    姉友「あっ……負けそうだったからつい」


    165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:57:19 ID:it00iFz.

    姉「つい……じゃないわよ!」

    姉友「ごめーんて、悪気があってやったんじゃないよー!」

    男「……姉ちゃん」フルフル

    姉「男が耳に手を当てながら震えてる! 男、大丈夫だった?」

    姉友「弟君、さっきはゴメンね……」

    男「……そこに正座」

    姉「へ?」

    男「姉ちゃんはそこに正座して。 姉友さんは大丈夫ですよ。 全然平気です」

    姉友「そ、そう」

    姉友(身体震えてるけど)

    姉「え、なんで私が」

    男「さん、にい、い──」

    姉「はい」スッ

    姉友(はやっ)


    166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:58:04 ID:it00iFz.

    男「……俺は今、とても恥ずかしいところを見られました」

    姉「……そうですね」

    男「あの情報はどこから漏れたの?」

    姉「えっと……私です」

    男「どこまで言ったの?」

    姉「ほぼ……全てを教えました」

    男「姉友さん以外には言ってないだろうから、まぁ……いいでしょう」

    姉友(なぜわかる!?)

    男「もうね」

    姉「ん」

    男「本当に恥ずかしいから広めないで……!」モジッ

    姉・姉友(可愛い)


    167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:58:52 ID:it00iFz.

    姉「ゴメン」キリッ

    姉友「私以外には言ってないと思うから許してあげて」キリリッ

    男「ん……」

    姉友「で、さっき姉が言おうとしてたヤツは何だったの?」

    姉「あー、早く来てもらった理由の説明をしようと思って」

    姉「今日観に行く映画あるでしょ?」

    姉友「うん」

    男「……ホラーね」

    姉「あれって二作目なのよ」

    姉友「うん?」

    男「……」


    168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:59:45 ID:it00iFz.

    姉「実は昨日、帰る途中レンタル屋さんに寄って一作目を借りてきました」

    男「な、なんでそんな事」

    姉友「さ、流石に二連続ホラーは聞いてない」

    姉「シリーズモノだし、前作との関係は理解してた方が面白いでしょ。 ね?」

    男「ソウダネ」

    姉友(弟君が諦めた!? これはもしかして)

    姉「ディスク入れて、カーテン閉めて、電気消して、男に抱き枕投げて」ポイッ

    男「……」ギュッ

    姉友(逃げられない)

    姉友「……弟君、一緒に頑張ろうね」

    男「はい、生きて帰りましょう」

    姉「飲み物はご自由に」ニコニコ


    169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:00:53 ID:it00iFz.




    ガヤガヤ ガヤガヤ


    姉「映画面白かったね」

    姉友「前作とあまり関係なかった……」

    男「……」ギュッ

    姉「あんまり強く裾引っ張らないで、ほら手出して」

    男「暫くは姉ちゃんと映画行かないから」ギュッ

    姉「残念だなー」ニコニコ


    170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:01:54 ID:it00iFz.

    姉友「……姉」

    姉「んー?」

    姉友「もう片方の手を出してくれてもいいのよ」

    姉「ふふっ、いいよ」

    姉友「ありがと」ギュッ

    姉「今日は泊まっていくでしょ?」

    姉友「そのつもり」

    姉「姉友に会えるなら父さんも母さんも喜ぶよ」

    姉友「うん」

    姉「帰ろー」ニコニコ


    171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:03:16 ID:it00iFz.

    ─────
    ───


    男「……」

    男(怖くて眠れない)

    男(部屋の扉が、天井の角が、ベッドの下が、暗がりに見える全てが気になる)

    ガチャ、キィィィ……

    男(怖すぎて変な音まで聞こえてきた……布団被ろう)

    ??「……」モゾモゾ

    男「ひっ」

    男(近付いて来てる……)ビクビク

    ??「……」ゴソゴソ

    男(誰か、た、助けて……)

    ??「……」ギュッ

    男「あっ、うあ」

    ??「すすり泣く程怖かったの?」


    172: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:04:21 ID:it00iFz.

    男「ね、姉ちゃん」

    姉「怖くて眠れてないんだろうなと思って来たんだけど、これはビンゴかな?」

    男「その、あの」

    姉「大学生なのにこんな事で眠れなくなるなんてね? でも大丈夫、私が居るから安心して目閉じていいよ」ギュッ

    男「……姉友さんは?」

    姉「ぐっすり寝てるよ。 ほら目を閉じて」

    男「ん」

    姉「うん、今日は無理させてゴメンね」

    男「別に……」

    姉「お風呂とか怖かったでしょ。ビクビクしながら頭洗ったり?」

    男「まぁ……うん」


    173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:05:16 ID:it00iFz.

    姉「ふふっ、だと思った」

    姉「暫くは怖くないよう一緒に寝てあげようか?」ナデナデ

    姉「んふふ、流石に駄目かな。ね?」

    男「……」

    姉「もう寝ちゃったの? もう少し喋りたかったんだけど……まぁ、いっか」

    姉(色々と堪能できたし)


    姉「おやすみ」ギュッ

    男(おやすみ)




    姉友(トイレ行きたいのに怖くて行けない……。姉はどこ行ったのよ……誰か助けてぇ)


    174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 22:58:54 ID:Vcc.Lp1I

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    友「映画行ったらしいじゃん? 何観たんだ?」

    男「ホラー」

    友「えっ、お前ホラー映画苦手だよな? ゲームはするけど……何で行ったんだ?」

    男「色々あって行ったんだ」

    友「色々って?」

    男「姉ちゃんの友達に姉友さんって人がいるんだけど、その人が来なかったら俺も行かないって方向で話を進めてたんだよ。 だけど、土曜の昼に姉友さんが家に来て……一緒に行った」

    友「相変わらずお姉さんに振り回されてるのな」

    男「まぁ……慣れてるよ」


    175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 22:59:40 ID:Vcc.Lp1I

    友「夜も怖いからって一緒に寝てもらったり? 流石に大学生だしそんな事しないか」

    男「……」

    友「おい?」

    男「腹へったな?」

    友「分かりやすすぎないか?」

    男「…… 怖くて眠れなかったところに来られたらどうしようもないじゃん? そういうことだよ」

    友「なにが、"そういうことだよ"だ」

    男「あんまり言いふらすなよ?」

    友「しないけども……うちの家族だったら言ってもいい? いや、言いたい」


    176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:00:26 ID:Vcc.Lp1I

    男「友の家族にならまぁ……」

    友「言いたい衝動は家族だけに留めるから」

    男(しばらくは友の家に遊びに行けないわ)

    先輩「おーい、おとこくーん、ともー」フリフリ

    男「ん?」

    友「先輩? どうしたんですか?」

    先輩「今帰り? ちょうどよかった」

    後輩「友先輩、男先輩こんばんはー」

    友「おっ、後輩ちゃん」

    男「こんばんは」


    177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:01:13 ID:Vcc.Lp1I

    先輩「友達から映画のチケット貰ったんだけど使う機会が無くて困ってるのよ。今日か明日の午後は暇だったりする?」

    男「明日だったら空いてます」

    友「自分も同じですね。 今日は男も俺もバイトなんですよ」

    先輩「そうなんだ。明日の午後は映画行けたりする……かな?」

    友「いいですよ。 家に帰ってもコイツとゲームするくらいしか予定入ってないんで」

    先輩「あはは、男くんはどう?」

    男「暇なのは事実なんで行きます。ところでチケットは四枚ありますけどもう一人は誰ですか?」

    後輩「私です!」

    友「後輩ちゃんか……映画とか興味あるんだね」


    178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:01:51 ID:Vcc.Lp1I

    後輩「チケットは押し付けられておどおどしてる先輩に誘われたので!」

    先輩「ちょ、ちょっと、恥ずかしいからやめてよ」

    男「チケット押し付けられたんですか?」

    先輩「友達がWデートに使う予定だったらしいんだけど、その……お互いに別れちゃったみたいで、押し付けられた」

    男「あー」

    友「現実でもそんな事あるんですねー」

    後輩「一緒に行ってくれる人を探そうと歩き始めたら先輩達が現れたんです!」

    先輩「こんなチケットで行く映画とかイヤ……かな?」

    男「全然平気です」

    友「はい、俺達はなにも気にしませんから無料映画と思って楽しみましょう!」

    先輩「そっか……うん、ありがとう」


    179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:02:27 ID:Vcc.Lp1I

    後輩「じゃあ明日はどこで何時に集合しますか?」

    先輩「講義とかあるだろうし映画館集合でもいいよ? 私は午前で終わるから先に行って席取っておくよ」

    男「了解です。授業終わったら連絡しますね」

    友「後輩ちゃんはどうするの? 俺達は三限までなんだけど」

    後輩「私は四限まで入ってます……大丈夫ですよ! 終わったら急いで行きます!」

    男「じゃあ俺が先に行くからお前が待つということで」

    友「ん」

    後輩「へっ?」

    先輩「……いつも馬鹿みたいにじゃれてるのに人が変わった様に優しいじゃない」

    男「酷い」


    180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:03:04 ID:Vcc.Lp1I

    友「待つのは慣れてるんで平気ですよ。後輩ちゃんは授業終わったら俺に連絡してね」

    後輩「は、はい」

    男「バイトあるんでそろそろ帰りますね」

    友「お疲れさまでしたー」フリフリ

    先輩・後輩「「あ、お疲れ(様でした)」」

    先輩「やっぱりあの二人は優しいね」

    後輩「そうですね」

    先輩「帰ろっか」


    181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:03:47 ID:Vcc.Lp1I

    後輩「あっ、友先輩の連絡先教えてもらってない! せ、せっかくのチャンスが……」

    先輩「私が教えてあげるよ」

    後輩「ありがとうございます!」

    先輩「あと……」

    後輩「?」

    先輩「頑張ってね」ニコッ

    後輩「な、なな、何がでひゅか?」

    先輩「知らなーい」テクテク

    後輩「せ、先輩! からかわないで下さい!」タタッ




    友「なんの映画行くんだろうな?」

    男「まったく気にしてなかったな、流行ってるアクションのヤツとかだと嬉しいな」


    182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:04:24 ID:Vcc.Lp1I

    ─────
    ───



    男「明日は帰り遅いから」モグモグ

    母「そうなの? 夜ご飯はいる?」

    男「うーん、いらないかな」

    父「あまり遅くならないようにな」

    男「ん」パクッ

    姉「どこ行くの? 迎えに行ってもいいよ?」

    男「……友と映画」

    男(先輩や後輩も一緒とか言うと不機嫌になりそうで言えない)


    183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:05:06 ID:Vcc.Lp1I

    姉「友君とか、迎えはどうする?」

    男「だ、大丈夫! 友とグダグダ喋りながら帰るから」

    姉「……? まぁ、あんまり遅くならないようにね」

    男「うん」

    姉「でも映画館ってあそこでしょ? 着いたら連絡ちょうだいね」

    男「えっ、なんで」

    姉「仕事帰りに行けそうだったら行こうかなって」

    男「自転車だから車には乗れないよ」

    姉「そっか……」シュン

    男「お土産になんか買って帰るから」

    姉「ん、気を付けて行くんだよ」


    184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:42:34 ID:lkRghhjY

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    男(先輩は……いた、UFOキャッチャーしてるな)

    男「先輩」

    先輩「ひゃっ!? な、なんだ男くんか、ビックリした」

    男「普通に声を掛けただけなんですが……」

    先輩「急に声を掛けられたら誰だってこんな風になるよ」

    男「すんません」

    先輩「うん」

    男「ところで景品は取れましたか?」

    先輩「これ全然取れなくて困ってるの! 右のアーム弱すぎ!」

    男「あー……」


    185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:43:25 ID:lkRghhjY

    先輩「アームがねぇ……」チャリン

    男「……先輩、本屋行きましょう」

    先輩「待って取れるから、落としてみせるから!」スカッ

    男「無理ですって! お金が溶けるだけですから!」

    先輩「ぐぬぬ……」

    男「ほら、あっちの本屋行きますよ!」グイグイ


    ─────
    ───



    先輩「……」ズズズッ

    男「……」ズズズッ

    先輩(本屋行った後に隣接してるカフェで休憩……外から見たらカップルとかに見えちゃうのかなぁ)


    186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:44:03 ID:lkRghhjY

    先輩(恋愛とかしたことないからよく分からないけど、こういった時はどんな会話するんだろう)

    先輩(ゲーセンから本屋、カフェに行って最後に映画……まるでデートよね)

    先輩(男くんと付き合ったら……マイペースで変な所あるから大変そうだなぁ)ポワポワ


    \ピロン/


    先輩「ん? 後輩ちゃん達こっちに着いたってよ」

    男「そうですか、じゃあコーヒー飲んだら移動しますか」

    先輩「そうだね」

    友「おーい」

    男「あれ?」

    先輩「え? な、なんでここに?」


    187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:44:59 ID:lkRghhjY

    友「外から丸見えの場所で寛いでたので近くに来てから少し観察してました」

    後輩「先輩!先輩! 遠目からだとカップルみたいでしたよ!」

    先輩「かっ……! ち、違う、私たちはカップルとかそういうのじゃなく」

    男「先輩落ち着いてください」

    先輩「あうあう」

    友(恋愛の話題になるといつも暴走してるな)

    後輩(ピュアピュアだぁ)

    男「あっ、トレイ下げてきますね。映画楽しみだなー」スタスタ

    先輩「待って男くん! 今一人にしないで!」


    188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:46:03 ID:lkRghhjY

    ──映画館──


    男「……」

    友「……ドンマイ」


    後輩「これ面白いんですかねー?」

    先輩「どうだろ、でも楽しみだね。 私こういうの得意なんだ」

    後輩「そうなんですか!? 実は私も平気な方なんですよー!」


    男「……っ」ガタガタ

    友「泣くなよ……ほら、ティッシュ」


    後輩「最近のデートだと恋愛モノとか行かないんですねー」

    先輩「あれかな? 怖がって腕に抱きついたりとか」


    189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:46:38 ID:lkRghhjY

    後輩「むむっ、あざといですね」

    先輩「私には出来ないなぁ」

    後輩「あっ! 怖いフリして友先輩の腕に抱きつけば……」

    友「もう遅いって、怖いの平気なんだろ?」

    後輩「てへっ」

    先輩「おっ、人が入り始めたね」

    後輩「行きましょー」


    男「」

    友「頑張れ」


    190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:47:18 ID:lkRghhjY

    ─────
    ───


    男「ただいま……」

    姉「おかえり、ご飯は食べた?」

    男「友と食べてきた。はい、お土産」スッ

    姉「わーい」

    男「母さん達は?」

    姉「明日早いからって二人とも寝たよ」

    男「そう……」

    姉「どうかした?」

    男「ちょっとでいいからさ」

    姉「うん」




    男「抱き締めてもらっていい?」

    姉「うん……ん? も、もっかい言って?」


    191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:48:19 ID:lkRghhjY

    男「少しの間でいいから抱き締めてほしいっていうか……、その、あの」

    姉(可愛い……でも急にどうしたんだろう? 添い寝のせいで私の身体を求めてるとかは……無いか。でも、取り敢えず今は──)

    姉「いいよ、こっちおいで!」

    男「ん」ギュッ

    姉「んっ、何かあったの?」

    男「今日ホラー映画観た」

    姉「ホラー映画って土曜日に観たヤツ? 苦手なのになんで観に行ったのよ」

    男「色々あって……」

    姉「そう」ナデナデ

    男「んっ」


    192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:49:03 ID:lkRghhjY

    姉「ふふっ、正面から抱き合うのって久々だね。 「僕はお姉ちゃんのお嫁さんになる!」ってぴょんぴょん跳ねてた頃辺りから少しだけ離れちゃって悲しかったなぁ」

    男「そんなもんだよ」

    姉「怖くて抱き付いてくるなんて……ふふっ、今も昔もあんまり変わらないね」

    男「は、恥ずかしいからやめて……」

    姉「なんで抱いてもらおうと思ったの?」

    男「安心する……から?」

    姉「どうして疑問形なのよ」

    男「自分でもよく分からないし……取り敢えず落ち着くというか、安心する」

    姉「そっか」ギュッ

    男「……」ギュッ


    195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 22:13:48 ID:lkRghhjY

    >>192
    ×「僕はお姉ちゃんのお嫁さんになる!」
    ○「僕はお姉ちゃんのお婿さんになる!」


    193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:50:23 ID:lkRghhjY

    姉「一緒にお風呂入ってあげようか? 頭洗ってあげるよ」

    男「大丈夫」

    姉「じゃあ一緒に寝てあげようか?」

    男「それも大丈夫……たぶん」

    姉「ホントに?」

    男「……」

    姉「どうする?」

    男「……風呂入ってくる」

    姉「後ろとか気にしないようにね」ニヤニヤ

    男「ちょっと!」

    姉「あははっ、ほら、お風呂入りな」

    男「ぐぬぬ」

    姉「私は二階に行くね」

    男「うん」


    194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:51:27 ID:lkRghhjY

    姉「怖くて眠れない頃にお邪魔するから、じゃあね」スタスタ

    男「ちょっ」

    男「……」

    男(怖いから仕方ない、仕方ない……はず)


    ─────
    ───



    男「んっ……」パチッ

    姉「んぅ……すぅ……」

    男(また一緒に寝ちゃった)

    男「はぁ……起きよう」

    姉「んふふ……」


    196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 22:32:03 ID:lkRghhjY

    処女作で色々な書き方に手を出してしまい、とても読みにくい作品になってしまいましたが、書いてみて分かったことが多くとても勉強になりました
    一番の反省点は終わりを考えないで書き始めた事と話のネタ不足です。これからこの作品をどう終わらせるか考えながらゆっくり書いていきます
    もう少しだけ付き合っていただけると有難いです


    198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:42:45 ID:T8HW7OgE

    イケメン「一度でいいので俺とデートして下さい!」

    姉「用事があるのであるのでごめんなさい」


    ─一週間後─


    イケメン「明日は暇でしょうか? 暇でしたら俺とデートして下さい!」

    姉「明日は家族との用事があるの。ごめんなさい」


    199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:43:26 ID:T8HW7OgE

    ─更に一週間後─


    イケメン「姉先輩、仕事終わりに飲みにでも行きませんか?」

    姉「ごめんねイケメンさん、今日は飲む気分じゃないの」

    イケメン「そうですか……」


    ─更に一週間後─


    イケメン「姉先輩! 明日俺と映画でも行きませんか!」

    姉「どんな映画?」

    イケメン「ホラーなんですけど面白いと評判なんです!」

    姉「そうなんだ、私はあんまり興味は無いから他の人を誘ったらどう?」

    イケメン「そ、そうですか……」


    200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:44:04 ID:T8HW7OgE

    姉友「……またイケメン君からアタックされてんの? あの人もしつこいね」

    姉「悪い人ではないんだけどね」

    姉友「そんな態度だから毎週やって来るのよ? いい加減『貴方に興味はありません』ってハッキリ断りなさいよ」

    姉「そうだけど……」

    姉友「もうっ、言いにくいなら私がイケメン君に伝えようか?」

    姉「……私から言ってみる。それでも来るようなら姉友に任せてもいい?」

    姉友「うん、任せなさい」


    ─────
    ───


    201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:44:40 ID:T8HW7OgE

    ─ファミレス─


    姉友「っていうのが一週間前」

    男「はぁ」

    姉友「そして昨日姉がイケメン君の誘い
    を断ったと思ったら……」

    男「思ったら?」

    姉友「今日デートする事になっていた」

    男「はぁ……はぁ!?」

    姉友「そうなるよね! 意味わかんないよね!」


    202: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:45:14 ID:T8HW7OgE

    男「だ、だって、毎週何かしらのお誘いがあっても断っていたんですよね?」

    姉友「そうよ」

    男「そ、それなのになんでデ、デートに」

    姉友「姉は『デートじゃないよ』と言ってたけど……うーん」

    男「……」

    姉友「どうかした?」

    男「いつも断っていたんですよね?」

    姉友「うん」

    男「多分ですけど、一日一緒に過ごしてどんな人か知ろうとしてるんだと思います」

    姉友「知ろうとする? イケメン君を?」

    男「はい」


    203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:46:55 ID:T8HW7OgE

    姉友「なるほどねぇ……まぁ、少しだけ分かった気がするわ」

    男「姉は中学生辺りから急に他人に興味を示さなくなりました。何があったのかは知らないけど友達を持たなくなり、家で俺や家族と過ごす時間が急に増えました」

    姉友「……」

    男「多分ですが、イケメンさん?の事を自分なりに知ってから言葉を伝えたいんだと思います。 姉ちゃんはああ見えて「不器用」」

    姉友「不器用だもんね?」

    男「……それに人との距離感や他人の目にはとても敏感です」

    姉友「そうね」

    男「だがら今日一緒に過ごすんだと思います」

    姉友「でも心配でしょ?」

    男「まぁ……気になります」


    204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:47:52 ID:T8HW7OgE

    姉友「私が朝から弟君を此処に呼んだ理由はもう分かるよね」

    男「……何処に行くとか聞いたんですか?」

    姉友「自分から喋ったよ。私はこう見えて姉の"唯一の友達"なんだから」

    男「はははっ、そうですね」

    姉友「今から一時間半後くらいに窓から見えるあの石像前で待ち合わせらしいの」

    男「なるほど」

    姉友「尾行するわよ、準備はいい?」

    男「はい」

    姉友「じゃあ、お腹空いたし何か食べよう。 好きなの頼んでいいよ」

    男「ありがとうございます」

    姉友「いいのいいの」



    姉「おとこ……お腹空いた、朝からどこに行ったのよぉ」グゥゥ


    205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:54:15 ID:oqrSJ.pk

    姉「こんにちは」

    イケメン「こんにちは、可愛い服ですね!」

    姉「ありがとうございます。待ちましたか?」

    イケメン「全然待ってないですよ」

    姉「そうですか、じゃあ映画観に行きましょうか」

    イケメン「映画まで少し時間が空くのでちょっとぶらついてみませんか?」

    姉「いいですよ」ニコッ

    イケメン「では行きましょう」スタスタ

    姉「はい」スタスタ



    姉友「……」ジー

    男「……」ジー

    姉友「あっ、移動した」

    男「行きましょう」


    206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:54:57 ID:oqrSJ.pk

    姉「──」

    イケメン「──」



    男「楽しそうですね」

    姉友「ねー、あっ、これ美味しい」

    男「本当ですか? ちょっと下さい、俺のもどうぞ」

    姉友「姉と同じ事を言うんだね」

    男「同じ?」

    姉友「食べ物を交換しよーって、なかなか言えないじゃん?」

    男「流石に知らない人とかには言いませんよ。姉友さんは……いいかなーって?」

    姉友「ふーん、嬉しいこと言うじゃない」スッ


    207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:56:44 ID:oqrSJ.pk

    男「いただきます。あっ、美味しい」

    姉友「でしょー?」

    男「俺のもどうぞ」

    姉友「ん、こっちも美味しいじゃん」



    姉「……」ジー

    姉(男と姉友が食べあいっこしてる……なんで?)

    イケメン「──とかどうです?」

    姉「ん? あっ、ごめんね。ボーッとしてた」

    イケメン「……っ、つまらないですかね?」

    姉「そんな事ないよ。でも少し疲れちゃったからあそこのカフェで休まない?」

    イケメン「そうですね! あそこ行きましょう」

    姉「うん」ニコッ


    208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:57:18 ID:oqrSJ.pk

    姉友「ねぇ、店に入って来たんだけど?」

    男「……来てますね」

    姉友「今から動いたらバレちゃうかな?」

    男「バレちゃいますね」

    姉友「……」

    男「……」

    姉友「これ美味しいなー」パクッ

    男「逃げないんですか?」パクッ

    姉友「バレないバレない」

    男「そうですよね」


    209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:58:11 ID:oqrSJ.pk

    店員「いらっしゃいませ」

    イケメン「いい雰囲気のお店ですね」

    姉(男の近く男の近く男の近く)

    店員「こちらへどうぞ」

    イケメン「はい」

    姉(は、反対側……)


    姉「あっ、すごく美味しい」

    イケメン「美味しいですね!」



    姉友「美味しい」パクパク

    男「美味しい」パクパク


    210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:58:47 ID:oqrSJ.pk

    イケメン「入場開始しましたね。映画楽しみです!」

    姉「ホラー怖くないの?」

    イケメン「怖いです。姉先輩はどうですか?」

    姉「私は平気な方なんだよね」

    イケメン「え、凄いですねそれ」

    姉「ふふっ、そう? 」

    イケメン「はい! でも俺も目を開けて見続けるよう頑張りますよ!」



    男「無理ムリ、シアター内まで追うなんて出来ませんって。ホラーとか見たくないですって」

    姉友「そうね……本屋でも行く?」

    男「そうしましょう」


    211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:05:43 ID:oqrSJ.pk

    イケメン「今日はすごく楽しかったです!」

    姉「私も楽しかったよ。私の為に色々してくれてありがとね」

    イケメン「いえ……あ、あの!」

    姉「ん?」

    イケメン「またこうやって一緒にどこかへ出掛けたりしませんか?」

    姉「……」

    イケメン「俺は、姉先輩の事が好きです! 俺と付き合って下さい!」

    姉「ごめんなさい」

    イケメン「……っ、好きな人が居たりするんですか」

    姉「好きな人がいたらイケメン君とこうして歩いたりしないよ」


    212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:07:29 ID:oqrSJ.pk

    イケメン「俺が悪かったりしましたか? な、なら直していきます! 姉先輩の望む男になってみせます!」

    姉「イケメン君の好意はすごく嬉しい。でも、私はあなたと恋人にはなれません」

    イケメン「……」

    姉「あなたのせいではないの、私にも原因があるの」

    イケメン「原因?」

    姉「それは言えないけど、でも今日、楽しかったというのは本心です。改めて、私の為にエスコートしてくれてありがとう」

    イケメン「……はい」

    姉「それじゃあ、バイバイ」


    213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:09:08 ID:oqrSJ.pk

    イケメン「……姉先輩!」

    姉「ん?」

    イケメン「また、食事などに誘ってもいいですか?」

    姉「あー」

    イケメン「俺は諦めません! 姉先輩の事が心の底から好きなんです! だから」

    姉「ダメかな」

    イケメン「えっ」

    姉「ごめんなさい」

    イケメン「あっ……」

    姉「……」スタスタ

    イケメン「……ぐっ」


    214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:10:50 ID:oqrSJ.pk

    姉友「イケメン君が泣きながら帰ってる」

    男「……」

    姉友「……」

    男「なんかアレですね」

    姉友「安易な気持ちで尾行なんてするもんじゃないね」

    姉「そうね」

    男「そうですね……うん?」

    姉「……」ニコニコ

    姉友「あっ……えっと、その」

    姉「姉友は今日ウチに泊まっていくよね?」ニコニコ

    姉友「……はい」

    姉「あと男とのデート楽しかった?」

    姉友「うん……あっ」


    215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:11:21 ID:oqrSJ.pk

    姉「男」

    男「はい」

    姉「帰りにレンタル屋さんに寄ろうね。とびきり怖いの借りるから、今日は二人とも寝かせないよ」ニコニコ

    男・姉友「「ごめんなさ~い」」


    216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/03/05(火) 23:07:53 ID:2BUHneLk

    本当にネタが浮かばなくなってしまったので終わりにしようと思います
    半年程でしたがありがとうございました


    44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/09(日) 23:20:42 ID:5zq5chqA



    51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 10:12:42 ID:8zPLJJ46

    おつ


    96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/01(木) 10:03:48 ID:4SkcN7M6

    おつ


    197: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/20(日) 09:12:01 ID:N.5Vh8yI

    >>196
    おつ


    217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/03/06(水) 17:13:54 ID:1IeXM03s

    乙。次回作に期待してる。


    引用元: 姉と僕と

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