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    【ぼく勉】うるか 「フルピュアダンスショー?」

    534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:24:47 ID:4bT1U2zI
    ………………水泳部

    滝沢先生 「そうなんだ。文化祭でのダンスが好評だったみたいでな」

    滝沢先生 「ぜひダンスショーをお前たちにやってほしいと、近くの幼稚園たってのお願いなんだそうだ」

    滝沢先生 「近隣の幼稚園や保育園の子どもたちと、地域の子どもたちを集めて、学校で開催するらしい」

    海原 「センセー、一応私たち受験生なんですけど」

    滝沢先生 「んなことわかってるよ。私だって悪いと思ってるんだ。武元は国体も控えてるしな」

    滝沢先生 (学園長め。近隣の幼稚園からほいほい仕事を引き受けてきやがって、)

    滝沢先生 (最終的に生徒にお願いするのは私たち教員だって分かってんのか、あの人……)

    滝沢先生 「こういう言い方をするといやらしいが、ボランティアの実績にもなるし、推薦書や願書にも書ける」

    滝沢先生 「あと、やってくれたら飯くらい奢ってやるよ。だから引き受けてくれ、頼む」

    海原 「んー、まぁ、わたしは構わないけど……」

    川瀬 「私もだ。先生にここまで言われちゃ、やるしかないっしょ」

    滝沢先生 「本当か? 悪い、助かる」

    うるか 「………………」

    滝沢先生 「武元……? やっぱりお前は、国体もあるし、難しいか?」



    535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:26:03 ID:4bT1U2zI
    うるか 「へっ? あ、いや、そうじゃなくて、ちょっと考え事してて……」

    うるか 「あたしも、やってもいいです。ただ、衣装が……」

    滝沢先生 「衣装? 文化祭で踊ったときの衣装が三人分あるだろ?」

    うるか 「いや、あれだけだと、主人公のフルピュア・ピンクがいなくてバランスが悪いっていうか……」

    うるか 「そもそもフルピュア・ダークネスを含めた四人でフルピュアというか……」

    うるか 「あ、いや、もちろんダークネスはまだライバルキャラですけど、気持ちは完全にピンクに傾いているし……」

    うるか 「そろそろ正式にフルピュアに加入する気がするんですよね。そうしたら名実ともに――」

    滝沢先生 「――ま、待て、武元。お前が何を言っているのか少しも理解できん」

    滝沢先生 「ともあれ、私の記憶違いかもしれんが、ピンク色の衣装も文化祭の予算で買っていたはずだが……」

    うるか 「……あー、えっと……桐須先生が着て……」

    滝沢先生 「着て?」

    うるか (……破いちゃったとか言ったらかわいそうだよね……えっと……)

    うるか 「……気に入ったって言って、持って帰っちゃいました」

    滝沢先生 「………………」

    滝沢先生 (……驚いた。桐須先生にそんな趣味があったのか。これは、聞かなかったことにした方がよさそうだ)

    536: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:30:55 ID:4bT1U2zI
    滝沢先生 「……まぁ、なんにせよ三着しか衣装がない上に、踊れるのがお前たち三人だけなら、」

    滝沢先生 「三人でやってもらうしかないだろうな」

    うるか (……うーん、でもなぁ。ピンクがいないんじゃ、きっと子どもたちもガッカリだよ)

    うるか (なんとか手はないかな……)

    ハッ

    うるか 「あっ……」

    滝沢先生 「どうかしたか?」

    うるか 「……良いコト思いついちゃいました!」

    うるか 「先生、ちょっとあたしに任せてもらってもいいですか?」

    うるか 「絶対、かんぺきなフルピュアダンスショーを開いて見せますから!」

    滝沢先生 「お、おう。いきなりやる気だな」

    滝沢先生 「わかった。お前に任せる。頼んだぞ、武元」

    うるか 「はい!」



    537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:31:34 ID:4bT1U2zI
    ………………

    うるか 「……っていうことで、お願い、成幸。フルピュア・ピンクの衣装作って?」

    成幸 「………………」

    ハァ

    成幸 「お前なぁ……。俺だって暇じゃないんだぞ?」

    うるか 「わかってるよー。でも、他にお願いできる人なんていないしさ」

    うるか 「つ、作ってくれたらさ、お礼にまた今度、うちでご飯ごちそうしてあげるし……」

    海原 「おー、いつになく積極的ですな、川瀬隊員。お礼にかこつけて家に連れ込もうとしてますしな」

    川瀬 「そうですな、海原隊員。というか、すでに一度家に入れたことがある的な発言が気になりますな」

    うるか 「も、もー! 海っち川っちうるさい!」

    成幸 「……まぁ、お前たちも先生に頼まれて仕方なくってところだろうし、」

    成幸 (きっと滝沢先生もあの学園長に振り回されてるだけだろうし、)

    成幸 「仕方ない。協力してやるよ。それに、お前の作る料理、本当に美味かったからまた食べたいしな」

    うるか 「は、はうっ……///」

    538: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:32:11 ID:4bT1U2zI
    川瀬 「おーおー、甘すぎて砂糖吐きそうだ。なぁ、海原隊員?」

    海原 「ほんと、早く付き合っちゃえばいいのに……」

    ピロリン

    海原 「ん、メール……あ、陽真くんからだっ……」

    川瀬 「………………」 (私も早く彼氏作ろう……)

    成幸 「ところで、衣装を作るのはいいが、誰が踊るんだ? 当たり前だけど、お前らだけじゃ無理だろ?」

    うるか 「ふっふっふ、このうるかちゃんを舐めてもらっちゃ困るぜ、成幸」

    うるか 「そんなの、頼める相手なんてひとりしかいないじゃん。今からお願いに行くから、付き合ってよ」

    成幸 (あっ、なんか猛烈に嫌な予感がする)

    海原 「わたし、ちょっと陽真くんからメール来たから行くね。あとよろしく、うるかっ」

    川瀬 「……私もちょっと気分が落ち込み気味だから先帰るわ。あとは頼んだ、唯我」

    成幸 「お、お前ら!? ち、ちょっと待て――」

    ――ガシッ

    うるか 「さ、行くよ、成幸!」

    ズルズルズルズル…………

    539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:32:54 ID:4bT1U2zI
    ………………職員室

    うるか 「ということなんで、先生、また一緒に踊りませんか?」

    真冬 「………………」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

    成幸 (怖え!! 半端なく怖え!!)

    成幸 (絶対怒ってる絶対怒ってる絶対怒ってる! 顔がいつもの怒ってる顔だし! なのになんで……)

    うるか 「……? 先生? 聞いてます? お留守ですかー? なんちってー」

    成幸 (なんでうるかはそれに気づけないんだよぉぉおおおおおお!!)

    真冬 「……唯我くん」 ギロリ

    成幸 「は、はい!?」 (何で俺を睨み付けるの!?)

    真冬 「これはどういうことなのか、もう一度説明してほしいのだけど」

    成幸 「せ、説明も何も、俺も今さっきうるかに巻き込まれただけで、詳しくは……」

    真冬 「……は?」

    成幸 (いや俺を威圧されてもー!?)



    540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:33:41 ID:4bT1U2zI
    成幸 「えっと……」 コソッ 「先生、嫌だったら断ってもらっても大丈夫ですよ?」

    真冬 「そうしたいのはやまやまなのだけれど、」 コソッ

    真冬 「学園長からのお願いに付き合わされている水泳部の子たちのことを考えると、そういうわけにもいかないわ」

    真冬 「学校側のお願いを聞いている彼女たちの希望なら、できる限り叶えてあげる必要があるもの」

    成幸 (相変わらず律儀というか、面倒くさいというか……生きづらそうな人だよな、この人)

    真冬 「………………」

    真冬 「……あなたが衣装を作るのよね?」

    成幸 「え、ええ。一応、その予定ですが……」

    真冬 「……わかったわ。引き受けます」

    うるか 「!? ホントですか!? ありがとうございます、桐須先生!」

    真冬 「ただし、ボランティアとはいえ、手をぬくことは許されないわ」

    真冬 「あなたたちの振り付けまですべて私がコーチします。いいですね?」

    うるか 「願ったり叶ったりです! よろしくお願いします、先生!」

    真冬 「え、ええ……」 (……普通の生徒であれば、怖じ気づくところだというのに、)

    真冬 (武元うるかさん。不思議な子だわ)

    541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:34:14 ID:4bT1U2zI
    成幸 「先生、本当に引き受けちゃっていいんですか?」

    真冬 「仕方ないでしょう。私だって気乗りはしないけれど、生徒だけにやらせるわけにもいかないわ」

    真冬 「それに、子どもたちのことを考えれば、ピンクが必要というのも分かる話だわ」

    真冬 「キャラクターが欠けるというのは、どうであれ子どもたちが気にする要因になりかねないもの」

    成幸 「先生がいいならいいんですけどね……」

    真冬 「それより、」

    コソッ

    真冬 (後で時間をちょうだい。約束よ)

    成幸 (へ……? べつにいいですけど……)

    542: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:35:00 ID:4bT1U2zI
    ………………放課後 真冬の家

    真冬 「……こ、これでいいかしら?」

    成幸 「……は、はい……」

    真冬 「へ、変な顔をしないでもらえるかしら? 私だって恥ずかしいのだから……」

    成幸 「すみません……。じゃあ、行きますよ?」

    真冬 「ええ」

    スッ

    真冬 「んっ……あっ……」

    成幸 「へっ、変な声、出さないでください……」

    真冬 「ごめんなさい。こんなの、初めてだから……」

    成幸 「俺だって初めてですよ……」

    成幸 (こんな……)


    成幸 (女性の部屋で女性の採寸をするなんてー!!)


    成幸 「っていうか大体のサイズ分かりますよね!? 何でわざわざ採寸するんですか!?」

    543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:36:12 ID:4bT1U2zI
    真冬 「そんなの決まっているでしょう?」

    真冬 「もしも幼稚園でのダンスショー中に衣装がはじけ飛んだりしたら……」

    ガタガタガタガタ……

    真冬 「私は間違いなくクビだわ……」

    成幸 「あ、ああ、なるほど……」

    成幸 (文化祭のとき、衣装がはじけ飛んだことがよっぽどショックだったんだな……)

    成幸 「……ん、肩幅は終わったので、次、腕の長さを測ります」

    真冬 「ええ。お願いするわ」

    成幸 (桐須先生、ジャージは身につけてるけど……)

    成幸 (丈を計るってことは、否応なしに身体に触れることになるわけで……)

    真冬 「あっ、ん……」

    成幸 (先生は先生で俺の指が触れるたびに変な声を上げるしー!)



    544: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:37:17 ID:4bT1U2zI
    成幸 「これ俺じゃなくてもいいですよね!? うるかにやってもらったら良かったじゃないですか!」

    真冬 「愚問。あなたが裁縫をするのだから、あなたが採寸すれば私の丈を知るのはあなただけになるじゃない」

    成幸 「理屈は分かりますけどね……」

    真冬 「それに、武元さんに私の色々なサイズを知られるのは、少し怖いし……」


    ―――― 『それにせんせー……すっごいいい体してましたしっ! マジソンケーですっ!!』


    真冬 「っ……」 ブルッ

    成幸 (一体うるかとの間に何があったのだろうか……)

    成幸 「……っと、ほとんど丈を計り終えましたけど、スリーサイズは――」

    真冬 「――は?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!

    成幸 「当たり前ですけど俺が測るわけないですよね。すみません、失言でした」

    真冬 「……スリーサイズは私がメモしておくわ。後で見てちょうだい」

    成幸 「えっ……で、でも、それだと俺が先生のスリーサイズを知ることに……」

    真冬 「し、仕方ないでしょう! 衣装がはじけ飛ぶよりマシだわ……」

    545: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:38:02 ID:4bT1U2zI
    成幸 「わかりました。じゃあ、スリーサイズも頂きますけど……」

    成幸 「天地神明に誓って、衣装作り以外には使いません!」

    真冬 「ふ、不潔! 私の体のサイズを衣装作り以外の何に使うと言うの!?」

    成幸 「ち、違います! そういう意味で言ったわけじゃありません!」

    真冬 「……オホン。では、衣装作り、よろしくね。あなたの勉強時間を取ってしまって恐縮だけど……」

    成幸 「いやいや、先生こそ、忙しいでしょうに、うるかのお願いを聞いてくれてありがとうございます」

    成幸 「本当に、先生って実は生徒想いで優しいですよね」

    真冬 「っ……。あまり変なことを言わないでくれるかしら? 不愉快だわ」

    成幸 「不愉快って……」

    成幸 (生徒想いって言われて不愉快に思う先生もなかなかいないだろうなぁ……)

    成幸 (まぁ、照れ隠しってわかるからいいんだけど)

    真冬 「さっそく明日からダンスの練習ね。振り付けをしっかり覚えておかないと……」

    成幸 「へ? 振り付けはうるかたちと明日覚えるんじゃ……」

    真冬 「それは生徒側のことでしょう? 生徒が覚えるときに教師も一緒に覚えるなんてお話にならないわ。教師は先んじて覚えておくのが筋でしょう?」

    546: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:45:39 ID:4bT1U2zI
    成幸 「さ、さすがは桐須先生……すごいプロ意識だ」

    真冬 「当然。教師として当たり前のことを言っているだけよ」

    ファサッ

    成幸 (髪をかき上げて、悠然と微笑む桐須先生。画になるけど……)

    成幸 「……得意げな顔になるのは、掃除してからにしましょうか」

    真冬 「し、失礼! これでも定期的に掃除機はかけているのよ?」

    成幸 「掃除機かける以前にゴミを定期的に出してください! あと片付けをしてください!」

    成幸 「……とりあえず、今日も帰る前に掃除していきますね」

    真冬 「面目ないわ……。いつもありがとう、唯我くん」

    成幸 「あ、先生は振り付けを覚えていていいですよ。どうせまた夜遅くまでやるつもりだったんでしょう?」

    真冬 「えっ……?」

    成幸 「また学校で眠くなっちゃいますよ? 掃除は俺が勝手にやるだけですから、気にしないで振り付けを覚えるのに集中してください」

    真冬 「………………」 プイッ 「……わかったわ。ありがとう」

    真冬 (まったく、生徒にこんなに気遣われるなんて、調子狂うわ。でも……)

    真冬 (……悪い気は、しないけれど)



    547: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:46:15 ID:4bT1U2zI
    ………………翌日 放課後

    真冬 「……と、いうことで、講師兼ダンスチームの一員の、桐須真冬よ」

    真冬 「ビシバシ鍛えていくからそのつもりで。ボランティアとはいえ、手を抜くなんてことのないように」

    海原 「うわぁ……」

    川瀬 「マジか……」

    うるか 「はーい、桐須センセ! よろしくお願いしまーす! ほら、海っちも川っちも!」

    海原 「よ、よろしく……」  川瀬 「お願いします……」

    真冬 「ええ。こちらこそよろしくお願いするわ」

    真冬 「……では、早速だけれど、振り付けを指導していくわ」

    うるか 「幼稚園生のためにがんばろー!」

    成幸 (……うんうん。桐須先生のことが苦手じゃないうるかが、海原と川瀬を引っ張ってるな)

    チクチクチクチク……

    成幸 (いいことだ。心配になってきてみたけど、桐須先生と他のふたりの距離を縮めてくれそうな気がするぞ)

    成幸 (……っと、サイズを間違えるわけにもいかないし、裁縫に集中しないと)

    川瀬 (なぜ唯我はここで衣装製作をしているんだ……?)

    548: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:47:20 ID:4bT1U2zI
    ………………

    真冬 「――はい、そこでターン、からの両手を上げて、下ろす。右足、左足、右手……」

    真冬 「……いいでしょう。少し休憩にしましょう」

    ヘタリ

    川瀬 (ほ、本当にすごいスパルタだ。間違えた瞬間指摘が飛んでくるし)

    海原 (それなりに鍛えてたつもりだけど、引退してしばらくたつし、結構きつい……)

    真冬 「……ふむ。やや遅れ気味ではあるものの、問題なさそうね」

    真冬 「さすが、運動神経抜群なのね。こんなに早く振り付けを覚えるとは思ってなかったわ」

    うるか 「はい! あたし、勉強は苦手だけど、身体を使うことはすぐ覚えられます!」

    真冬 「そう。でも、勉強もがんばってね」

    うるか 「あちゃー、言われちったー」

    川瀬 (うるか、よくあの氷の女王にそんなフランクに行けるな……)

    海原 (桐須先生、私から謝ります! ごめんなさい……!)

    真冬 「……さて、休憩できたかしら。では、今やったところをもう一回反復しましょうか」

    川瀬 (休憩終わるの早くない!?)

    549: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:48:26 ID:4bT1U2zI
    ………………一時間後

    海原 「………………」

    川瀬 「………………」

    ゼェゼェゼェ……

    海原 (……あれから休み無しで一時間ちょい)

    川瀬 (現役のときならいざ知らず、引退して一ヶ月以上経ってると、さすがに……)

    海原&川瀬 ((きつい……))

    うるか 「海っち川っち、大丈夫?」

    海原 「う、うん。ちょっと、久々に本格的な運動したから疲れちゃって……」

    真冬 「……? 海原さん、川瀬さん」

    海原&川瀬 「「は、はい!」」

    真冬 「ひょっとして、きつかったかしら?」

    川瀬 「い、いやいや、とんでもない! 滅相もないです!」

    海原 「ちょっと疲れただけなんで、全然大丈夫です!」

    真冬 「そう……?」

    550: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:49:03 ID:4bT1U2zI
    成幸 「……よし。できた」

    成幸 「桐須先生! まだ仮縫いですけど、大まかにできたので、一回試着してもらってもいいですか?」

    真冬 「ん、わかったわ。じゃあ、武元さん、海原さん、川瀬さん、今日はこのくらいにしましょう」

    真冬 「三人とも、明日までに振り付けをすべて完ぺきにしておいてね」

    真冬 「武元さんはこの後国体の練習ね。がんばって」

    うるか 「はい! ありがとうございました!」

    海原&川瀬 「「ありがとうございました……」」

    ヨロヨロ……

    成幸 「……?」 (なんか、海原と川瀬の奴、顔色悪いな。大丈夫か?)

    真冬 「唯我くん。それが私の衣装ね?」

    成幸 「あ、はい! 仮縫いなのでゆっくり著てくださいね」

    真冬 「わかったわ。着てくるから、ちょっと待っててちょうだい」



    551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:49:41 ID:4bT1U2zI
    ………………

    成幸 「………………」

    カリカリカリ……

    成幸 (桐須先生を待っている時間ももったいないし、フラッシュカード作りを……とは思ったものの)

    成幸 (やっぱり、机の上じゃないと腰が痛くなってくるな……)

    成幸 (それにしても、海原と川瀬、大丈夫かな)

    成幸 (裁縫をしながらときどき練習を見たけど、どうも緊張しているというか……)

    成幸 (いつもの元気さがないし、一挙手一投足が震えているというか……)

    成幸 (……ひょっとして、桐須先生のことが怖いのか?)

    成幸 (文化祭でだいぶ打ち解けたと思ってたんだけどなぁ……)

    「ゆ、唯我くん……」

    成幸 「あ、桐須先生。どうですか? ゆるいところとか、きついところとかありませ――」

    成幸 「……!?」

    真冬 「ど、どうかしら……? 変なところはない?」

    成幸 「何でフルピュアの格好をしたまま戻ってきたんですか!?」

    552: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:50:40 ID:4bT1U2zI
    真冬 「し、仕方ないでしょう。私だって恥ずかしいのよ」

    真冬 「でも、自分で着てみた限りは違和感はないけど、誰かに見てもらわなきゃ確かなことは言えないもの」

    真冬 「……間違っても、衣装が弾け飛ばないように」

    成幸 (よっぽどトラウマなんだな、文化祭のときのこと……そりゃそうか)

    成幸 (そ、それにしても……) チラッ

    真冬 「……?」

    成幸 (子ども向けアニメの衣装のはずなのに、桐須先生が着ると……)

    成幸 (……いやらしい)

    ハッ

    成幸 (お、俺は何をバカなことを考えているんだ!?)

    成幸 (うるかや子どもたちのために一肌脱いでくれている先生に対して、なんて失礼なことを!)

    成幸 (俺のバカ! バカ! バカ!)

    真冬 「な、何をしているのか知らないけれど、早くしてくれないかしら?」

    真冬 「こんな格好をしているところを、他の先生に見られたりしたら……――」

    滝沢先生 「――……あ、いたいた。おーい、唯我。お前、明日の体育だけ、ど……って」

    553: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:52:44 ID:4bT1U2zI
    滝沢先生 「……き、桐須先生?」

    真冬 「………………」 ガクッ 「……いっそ殺してください」

    滝沢先生 「な、何も見てない! 私は何も見てないから! 安心して、桐須先生!」

    滝沢先生 「唯我! 明日の体育から長距離だから、今日は早く寝ろよ! 体力ない奴は大体明日きついからな!」

    滝沢先生 「ってことで以上! じゃあな! 桐須先生! 私は何も見てないから!」

    成幸 「あっ、た、滝沢先生! 逃げたな……!」

    真冬 「………………」 ズーン

    成幸 「え、えっと、桐須先生? 丈は俺の目から見ても問題なさそうですし、」

    成幸 「もう着替えてきては……?」

    真冬 「……そうさせてもらうわ」 ズズーン

    成幸 (まだへこんでる……うーん、こういうとき、どうやって慰めたら……)

    成幸 「せ、先生! 大丈夫ですよ! だって、すごく似合ってますし!」

    真冬 「……は?」 ゴゴゴゴゴゴ……!! 「君は、子ども向けアニメの衣装が、私にはお似合いだと言いたいの?」

    成幸 「言葉を選び間違えましたすみません!」

    成幸 (女性を慰めるのって難しい……!!)

    554: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:53:23 ID:4bT1U2zI
    ………………

    真冬 「はい、唯我くん。では、あとはミシンをよろしくお願いします」

    成幸 「任せてください! 完ぺきに仕上げて見せますよ!」

    真冬 「………………」

    成幸 「……桐須先生? どうかしました?」

    真冬 「あっ……いいえ、なんでもないわ」

    成幸 「滝沢先生のことだったら、気にしなくてもいいと思いますよ?」

    成幸 「言いふらすような先生じゃないですし、本当に見なかったことにしてくれるかと……」

    真冬 「ち、違うわ。というか、思い出させないでくれるかしら」

    真冬 「……滝沢先生のことではなくて、海原さんと川瀬さんのことよ」

    成幸 「海原と川瀬……?」

    真冬 「……厳しくしすぎたかしら、私。あの子達のためと思い、やり過ぎてしまったかしら」

    真冬 「そもそも、あの子達が頼まれたことだというのに、出しゃばりすぎかしら……」

    成幸 「あー……」

    成幸 (……本当にまじめな人だなぁ)



    555: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:54:15 ID:4bT1U2zI
    成幸 (でも、たしかに不思議なんだよな……)

    成幸 (桐須先生のこと、そりゃ俺だって怖くないと言えば嘘になるけど……)

    成幸 (なんか、今日の海原と川瀬はそれだけじゃないような……)

    真冬 「……まぁいいわ。私は仕事に戻るから、唯我くんもそろそろ帰りなさい」

    成幸 「まだ仕事があるんですか? だってもう、結構な時間ですけど……」

    真冬 「教員なんてサービス残業も織り込み済みじゃないとやれないものよ」

    成幸 (ブラックだ……)

    成幸 「……っていうか、うるかと俺がボランティアの手伝いをお願いしたからですよね」

    真冬 「……?」

    成幸 「うるかと俺が先生にこんなことお願いしなければ、先生は自分の仕事にもっと早く取りかかれて……」

    成幸 「すみません。先生に迷惑をかけて……」

    真冬 「……きみは何を言っているのかしら」

    成幸 「えっ……で、でも、実際そうですよね?」

    真冬 「違うわ。これも私の仕事だというだけ。私の仕事だから、私がやっている。それだけよ」

    真冬 「実際、滝沢先生だって、武元さんの指導でまだ学校にいらっしゃるでしょう? それと変わらないわ」

    556: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:54:52 ID:4bT1U2zI
    成幸 「桐須先生……」

    真冬 (それに、まだこの時間なら、ほぼ全教職員が職員室で仕事していると思うけど……)

    真冬 (あまり教職員の忙しさをひけらかすものでもないし、言う必要はないわね)

    真冬 「さ、行くわよ、唯我くん」

    成幸 「はい!」

    キュッ……キュッ、キュッ……

    真冬 「……ん?」

    成幸 「? なんか、音が聞こえますね。人が動き回ってるような……」

    真冬 「生徒がまだ残っているのかしら。部活とかでない限り早く帰さないと」

    成幸 「あっ、俺も行きます!」

    557: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:55:47 ID:4bT1U2zI
    ………………同時刻 体育館裏

    川瀬 「………………」

    海原 「………………」

    グタッ

    川瀬 「うおお……ダンスの演目が増えるだけでこんなにきついとは……」

    海原 「振り付け覚えるだけで精いっぱいだねぇ。でもこの自主練のおかげで、身体もだいぶ動くようになってきたよ」

    川瀬 「だな。あともう一周だけして帰るか」

    海原 「そだね。うるかも国体の練習がんばってるだろうし、うるかに明日教えられるくらいがんばらないとね」

    川瀬 「……それに、桐須先生にもあんまり迷惑をかけられないしな」

    海原 「うるかは考えなしだからなぁ。桐須先生、責任感強そうだし、生徒にお願いされたら断れないよね」

    川瀬 「最初はただの怖い先生だと思ってたけどな」

    海原 「文化祭でもお世話になったしね。唯我くんに水泳教えてるときも優しそうだったし」

    川瀬 「……先生に迷惑はかけられないよ。だから、私たちががんばらないと」

    海原 「よーし、じゃあ、最初から行くよ!」

    川瀬 「どんとこい、だ!」



    558: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:56:25 ID:4bT1U2zI
    ………………物陰

    真冬 「………………」

    成幸 「……あのふたりの様子がおかしかった理由、わかりましたね」

    成幸 「先生の指導が厳しかったというよりは、指導についていけなかったのが悔しかったみたいですね」

    真冬 「……唯我くん。あのふたりは、とても良くできた子たちね」

    成幸 「そりゃ、まぁ。あの武元うるかを陰から支え続けている立役者ですから」

    真冬 「納得したわ。……これは、私も気を抜けないわね」

    クスッ

    真冬 「明日からもビシバシ行くわ。すべての演目を寸分の狂いもなく仕上げるわよ……」

    成幸 (微笑怖っ……)

    真冬 「ふふ、昔の血が騒ぐわ……ふふふふふ……」

    成幸 「……はぁ。ま、いっか」

    成幸 (この四人ならきっと、ダンスショー大成功間違いなしだな)

    559: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:56:58 ID:4bT1U2zI
    ………………当日 学校

    成幸 「………………」

    ワイワイガヤガヤ……

    成幸 (なぜ、衣装はしっかりと仕上げたのに、俺までかり出されているのだろう……)

    成幸 (まぁ、いいけどさ)

    園児1 「楽しみねー、フルピュア!」

    園児2 「あたし、ぶんかさいで見たけど、すごいんだよ!」

    園児3 「たのしみー!」

    葉月 「わたしたちも楽しみねー! うるかお姉ちゃんも出るのよー」

    和樹 「おれはべつに、葉月の付き合いできただけだし!」

    葉月 「いつもフルピュアわたしより楽しそうに見てるくせにー」

    成幸 (うちの弟妹も参加させてもらえたしな)

    成幸 (さて、あとはうるかたちがうまくやってくれることを祈るばかりだな……)

    成幸 (……あと、桐須先生の衣装が破けないように、祈るばかりだ)

    成幸 (もし万が一破れたりしたら、間違いなく殺される……)

    560: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:58:47 ID:4bT1U2zI
    理珠 「あ、成幸さん!」

    成幸 「ん……? 緒方に古橋!? どうしてここに?」

    文乃 「うるかちゃんが教えてくれたからさ。どうせならわたしたちも見たいかな、って」

    文乃 「プロデューサー業おつかれさま。完成度はどうかな?」

    成幸 「……あー、それは期待してもいいと思うぞ? なんせ、あの桐須先生がガチだから」

    理珠 「ガチ……。なるほど、それは見物ですね」

    理珠 「私たちの本気を疑う桐須先生の本気とやらはどの程度なのか、しっかりと見定めさせてもらいます」

    成幸 (相変わらず桐須先生には敵愾心丸出しだな……)

    成幸 (……さて、そろそろスタートだな。がんばれよ、うるか、海原、川瀬……それから、桐須先生)

    562: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 22:59:35 ID:4bT1U2zI
    ………………舞台裏

    うるか 「わー、すごい数の子どもたちだよ!」

    川瀬 「やめろうるか。これ以上緊張させんな……」

    海原 「文化祭のときは知り合いも多かったからまだ冗談で済んだけど……」

    海原 「子どもたちっていう無邪気な視線が突き刺さることを考えると、絶対失敗はできないね」

    真冬 「………………」

    真冬 「……大丈夫よ。あなたたちはよく練習したわ。全曲かんぺきな仕上がりよ」

    真冬 「私が言うんだから間違いないわ。あとは、精いっぱい楽しみましょう」

    うるか 「はい!」

    海原 「りょーかいです!」

    川瀬 「……楽しむ、か。そうですね、先生」

    うるか 「ね、ね、先生、円陣組もう?」

    真冬 「えっ……?」



    563: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:00:10 ID:4bT1U2zI
    真冬 「わ、私は遠慮しておくわ。あなたたちだけでやったら……」

    うるか 「だーめ! 四人でがんばったんだから、四人でやらないと!」

    海原 「………………」

    川瀬 「………………」

    クスッ

    川瀬 「だな、うるか。ってことで、」

    海原 「桐須先生も、ほら!」

    ギュッ

    真冬 「あっ……」 (……生徒からこんな風に密着されたこと、初めてだわ)

    真冬 (……まぁ、悪い気は、しないわね)

    うるか 「ほら、先生。フルピュア・ピンクはリーダーですよ? かけ声お願いします!」

    真冬 「……まったく、仕方ないわね」

    真冬 「子どもたちのために、私たちのがんばりのために、精いっぱいがんばりましょう!」

    うるか&海原&川瀬 「「「おー!!」」」

    564: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:02:36 ID:4bT1U2zI
    すみません。>>563訂正。

    真冬 「わ、私は遠慮しておくわ。あなたたちだけでやったら……」

    うるか 「だーめ! 四人でがんばったんだから、四人でやらないと!」

    海原 「………………」

    川瀬 「………………」

    クスッ

    川瀬 「だな、うるか。ってことで、」

    海原 「桐須先生も、ほら!」

    ギュッ

    真冬 「あっ……」 (……生徒にこんな風に密着されるなんて、初めてだわ)

    真冬 (……まぁ、悪い気は、しないわね)

    うるか 「ほら、先生。フルピュア・ピンクはリーダーですよ? かけ声お願いします!」

    真冬 「……まったく、仕方ないわね」

    真冬 「子どもたちのために、私たち自身の努力に報いるために、精いっぱい踊りきりましょう!」

    うるか&海原&川瀬 「「「おー!!」」」

    565: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:03:29 ID:4bT1U2zI
    ………………開演

    文乃 「おおー……。すごいね。文化祭のときもこんな感じだったのかな?」

    理珠 「……いえ。こんな、いや、まさか……」

    文乃 「……りっちゃん?」

    理珠 「動きのキレが比べものになりません! どれだけ練習したのですか!?」

    理珠 「しかもキレがいいだけじゃありません。四人の動きが完全にそろっています……」

    理珠 「……たしかに受け取りました、桐須先生」

    メラメラメラ……

    理珠 「あなたの本気に負けないように、私も文系受験に全力で挑みます!」

    文乃 (……なぜ急に対抗意識を燃やしだしたんだろう)

    566: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:04:09 ID:4bT1U2zI
    成幸 「……いやはや、改めて見るとこれはすごいな」

    成幸 「本職のダンサー顔負けなんじゃないか? さすがは水泳部の精鋭と桐須先生だな」

    文乃 「……かっこいいね」

    成幸 「ああ。本当にな。さすがだよ」

    文乃 「……うん。四人もだけどさ」

    成幸 「?」

    文乃 「成幸くんが作った衣装も、だよ。お疲れ様でした、プロデューサーくん」

    成幸 「あ、ああ……」 ドキッ

    成幸 「……そういう風に言ってもらえると嬉しいな。ありがとう、古橋」

    文乃 「いえいえ。どういたしまして」 ニコッ



    567: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:04:54 ID:4bT1U2zI
    ………………

    真冬 (不思議だわ。フィギュアをやめた後、人前でダンスをするなんて、もうないと思っていたのに)

    真冬 (私はまたこうして、カタチは違えど、舞台に立ち、踊っている……)

    真冬 (……ただ先生でいることだけが、残りの人生だと思っていたのに)

    真冬 (生徒からつまらないと言われ、怖いと恐れられ、それだけの先生でいると思っていたのに)


    ―――― 『桐須先生も、ほら!』


    真冬 (変われるものね。私、こんなことを生徒と一緒にやることになるとは思っていなかったわ)

    真冬 (……変われる、か。私、変われているのね)

    真冬 (きっと、唯我くんと、武元さんのおかげね……)

    真冬 (このまま、私が変わっていったら、私はどんな先生になるのだろか)

    真冬 (はたまた、先生以外の何かに……)

    真冬 (……不思議だわ。いつもだったら、こんなことを考えた瞬間、自己嫌悪に襲われるのに)

    真冬 (この子たちと踊っていると、そんな気持ちにもならない)

    真冬 (本当に、良い子たち。ありがとう、武元さん、海原さん、川瀬さん)

    568: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:06:38 ID:4bT1U2zI
    ………………

    うるか (どうしよう、すごく楽しい……!)

    うるか (終わるのがもったいない、けど、もう終わっちゃう……)

    うるか (……きっと、受験も、国体も、こんな感じだろうな)

    うるか (悔いなく、がんばりきって挑めば、きっと……)

    うるか (今とおなじくらい、満足した気持ちで挑めるんだ……!)

    うるか (成幸が作ってくれた衣装があるから踊れる)

    うるか (成幸が英語を教えてくれるから、受験にも挑める)

    うるか (成幸が傍にいてくれるから、国体だって負けられない!)

    うるか (……あー、もうっ。あたしの全部が成幸ばっかりだ)

    うるか (成幸からたくさんのものをもらって、あたしがあるんだ)

    うるか (たくさんたくさん、本当にたくさん、ありがとう、成幸)

    うるか (……だから、待っててね、成幸)

    うるか (あたし、いつか成幸に、絶対絶対、たくさん恩返しするからね!)


    おわり

    569: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:07:21 ID:4bT1U2zI
    ………………幕間1 「アニ研部長」

    アニ研部長 (例のフルピュアショーがもう一度観られるというから、休日の学校に出向いてみれば……)

    アニ研部長 「なんだと!? 今朝出たばかりの新装備、」

    アニ研部長 「とうとう主人公についたダークネスとの友情によって生み出された、」

    アニ研部長 「スーパーフルピュアティアラを装備しているだと!?」

    アニ研部長 「やはり……! このダンスユニットのプロデューサーは、凄まじいフルピュアラーだ……」

    アニ研部長 「ぜひいずれ、熱く語り合い、握手を交わしたい……!!」

    和樹 「そういや兄ちゃん、朝せっせとカチューシャ改造してたなー」

    葉月 「兄ちゃんにかかれば、ティアラを作るのなんて文字通り朝飯前よー」

    570: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:08:32 ID:4bT1U2zI
    ………………幕間2 「生暖かい目」

    滝沢先生 (すごい完成度のダンスだな……。さすが桐須先生が指導してくれただけはある)

    滝沢先生 (そして、桐須先生のダンス……やはり、あれはすごすぎる)

    滝沢先生 (やはりか。衣装を持って帰ったり、ダンスにノリノリだったり、桐須先生はきっと……)

    滝沢先生 (……子ども向けアニメの大ファンなんだな)

    滝沢先生 (……大丈夫だ、桐須先生。私はそんなことで先生を見下したりはしない)

    滝沢先生 (趣味は人それぞれだ。私は、先生を理解しているから……)

    滝沢先生 (桐須先生が怖い教師のフリをした、実は魔法少女に憧れる成人女性であったとしても、)

    滝沢先生 (私は気にしないからな!)

    ………………舞台

    真冬 「……!?」 ゾクッ (な、何かしら……今の寒気……)

    真冬 (いま、社会人として大切な何かをひとつ、失った気がするわ……!)



    おわり

    571: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/14(日) 23:11:01 ID:4bT1U2zI
    >>1です。
    読んでくださった方ありがとうございました。

    ぼく勉ファンが増えることを祈りつつ書き始めたSSですが、こんなにたくさん書けるとは思っていませんでした。
    ないとは思いますが、もしも万が一、書いてほしいキャラやシチュがあったらかき込んでくれれば考えます。
    考えた結果書けない可能性も高いですが、もしも書けたらレスして投下します。
    もしも万が一そういう希望があればの話ですので、スルーしてくださって構いません。

    また折を見て投下します。



    引用元: 【ぼく勉】小美浪先輩「この前は本当に悪かった」成幸「はい?」

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