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    モバP「素直になれない女の子」ありす「橘ですっ!」

    1: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:40:57 ID:g00
    9作目です。よろしくお願いします。

    2: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:42:16 ID:g00



    3: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:44:58 ID:g00
    「ありす~?変な名前っ!!」

    「ありす…ちゃん…?こ、個性的な名前だね…?あ、あはは…」

    「ありす…?ウサギでも追いかけてそうな名前だな」

    4: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:46:13 ID:g00
    『ありす』私の名前。

    物心ついた頃から、たくさんの人に変わっている名前だと言われ続けてきました。
    正直、自分でも感じていたことなので、別段気にはしていませんでした。

    でも、自分の名前が好きになれるかどうかは別問題なわけで…
    いつしか、『ありす』という名前を疎ましく感じるようになっていったんです。

    当時の私が、人一倍“オトナ”に憧れていたのもきっとそれが原因だと思います。

    5: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:47:07 ID:g00
    ~7年前 街角~
    ありす「……アイドル?」

    一人で街角を歩いていたある日のこと、私はスーツ姿の男性に話しかけられられました。

    男性「ああ!君ならきっと素敵なアイドルになれると思うんだ。どうかな?」

    ありす「興味ないです」

    男性「そ、そんなバッサリ…せめて話だけでも…」

    ありす「大体なんですか、いきなり話しかけてきて、アイドルに興味がないかだなんて…怪しさしか感じられません。それ以上近づくなら、大声で人を呼びますよ」

    男性「ちょっ!待った待った!別に怪しい者じゃないから!ほらっ、これ名刺」スッ

    ありす「はぁ……346プロダクション 第3芸能課所属プロデューサー…どうやら本物みたいですね。なるほど、冗談を言っているわけじゃなさそうです」

    6: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:48:36 ID:g00
    P「信じてくれたか?」

    ありす「ええ、一応は」

    P「よしっ、それじゃあアイドルに…!」

    ありす「お断りします」

    P「ウェ!?そ、そんな!かわいい衣装が着れるんだぞ!?ひらっひらの!」

    ありす「別に…着たくありません」

    P「何っ!?え~と…人気者になれるぞ!」

    ありす「なる必要性を感じません」

    P「うぐぐ…!素敵な歌を歌うことができる!!」

    ありす「歌…?」ピクッ

    P「おっ、興味が湧いてきたか!?」

    ありす「いえ、アイドルには興味ありませんけど……。……レッスンは、ちょっと興味があります」



    7: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:50:13 ID:g00
    ありす「実は私、将来、歌や音楽を仕事にしたいと思っているんです。でも…どうやったらなれるのかわかりませんし、家や学校でも、練習できる場所はないですし……」

    P「おおっー!それなら、是非ともウチでレッスンを受けてみたらいい!きっといろいろ学べるはずだ」

    ありす「……わかりました。話を詳しく聞かせてください。あっ、でも、こういうのって、親がダメって言ったらダメなんですよね」

    P「大丈夫大丈夫!ダメって言われても、絶対に説得してみせるから!」

    ありす「……まぁ、いいって言うと思いますけど」

    P「よ~し、それならさっそく…っと、一番大事なことを忘れるところだった…!なぁ、君の名前を教えてくれないか?」

    ありす「私ですか?私の……名前は…橘……橘ありすです」

    P「ありすちゃんか…いい名前だな!」

    ありす「あの、下の名前で呼ぶの、やめてください」

    P「え?どうしてだ、かわいい名前じゃないか。俺は好きだぞ?」

    8: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:51:02 ID:g00
    ありす「…私、ありすって名前……キライですから」

    9: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:52:04 ID:g00
    これが、私とプロデューサーさん。初めての出会いでした。

    プロデューサーさんに詳しい話を聞かせて貰った後、家に帰宅した私は両親に相談しました。
    思った通り、二人とも私がアイドルになることに大賛成。むしろ、私以上に興味があるみたいでした。

    翌日、貰った名刺に書かれていた番号に電話を掛け、アイドルになる旨を伝えました。
    こうして、私は346プロダクション 第3芸能課所属のアイドル候補生になったのです。

    10: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:53:03 ID:g00
    ~346プロ 第3芸能課~
    ありす「プロデューサーさん。おはようございます」ガチャ

    P「ありす!?こんな朝早くにどうしたんだ…?」

    ありす「橘です。今日は、私が事務所に所属して、初めてのレッスン日……。そうスケジュールを立てたのはプロデューサーさんですよ。忘れないでください」

    P「だからって、早く来すぎなような……あっ、そうか!ありす、今日のレッスン楽しみにしていたんだろ~」

    ありす「た、楽しみだったわけではありません。ただ、昨日の睡眠時間がやや少なかっただけです」

    P(それ、ワクワクして寝付けなかったんじゃ…)ニコニコ

    ありす「…なんですか。その顔は」ジトー

    P「いや、やる気があって偉いなぁって思っていた」

    ありす「……まぁいいですけど。それで、今回のレッスンはなんですか?なんであっても予習は完璧ですけどね。勉強は得意ですから、なんでもできると思いますよ」フンス

    P「ん?なんでも…って言ったか?」

    ありす「はい、勿論です」

    P「……よしっ、わかった。ルキトレさんが来るまでの間、俺がレッスンをみてあげよう!本番でバテないように軽く、だけどな」

    11: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:54:07 ID:g00
    ~レッスン場~
    P「さぁ、着いた。ここがレッスン場だぞ」

    ありす「…結構広いんですね」

    P「たくさんのアイドル達が利用しているからな」

    ありす「なるほど…」ゴクン

    P「……それじゃ、始めるか。準備はいいか?」

    ありす「は、はい。よろしくお願いします。ボーカルレッスンでも、ダンスレッスンでも、なんでもできますよ。……たぶん」

    P「まっ、あまり肩に力をいれ過ぎないようにな。あくまでもウォーミングアップみたいなものだからさ」

    ありす「き、緊張なんてしていませんっ。私、オトナですから!」

    P「ははは!わかったわかった」



    12: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:55:13 ID:g00
    こうして、私とプロデューサーさん、二人でレッスン開始時刻まで軽く自主レッスンをすることになったんです。
    今思えば、私の緊張を少しでも和らげようと考えてくれていたんでしょうね…

    …やっぱり優しいなぁ、プロデューサーさんは。

    13: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:56:39 ID:g00


    ありす「ふぅ……。ありがとうございました。案外難しいですね。少しミスしてしまいました……」

    P(け、結構多かったけどな…細かいミス……)

    ありす「プロデューサーさん、どうでしたか?」

    P「まだまだかな」

    ありす「そうですか…。意外と厳しいですね。アイドル界というのはもっと優しいのかと思っていました」

    P「まぁ、最初は誰だってこんなものさ。ありすはしっかりしているから、すぐに上達すると思うぞ!」

    ありす「! ふふっ、当然ですっ」フンス!

    スタッフ「おはようございます!ルキトレちゃん、そろそろ来ますよ!」

    P「時間か…わかりました!わざわざありがとうございます!」ニコッ

    スタッフ「い、いえ!大丈夫ですよ~///……キャー!話しちゃった話しちゃった…!」ボソボソ

    P「?」

    ありす「…じゃあ、レッスンを受けてきます。プロデューサーさん、ありがとうございました」ペコリ

    P「おうっ、レッスン、頑張ってな。ありす!」

    ありす「橘です」

    14: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:57:23 ID:g00
    ~レッスン後 休憩所~
    ありす「ふぅ……」

    P「お疲れ様!ありす。どうだった?初めてのレッスンは」

    ありす「橘です。……そうですね、可もなく不可もなく、といったところです」

    P「ふ~ん?」

    ありす「もちろん、ルーキートレーナーさんからは褒められましたよ。どうやらこちらが子供だと思って、初回は甘かったんでしょう。そういう扱いは不本意なんですけど」

    ありす「その点…プロデューサーさんは、厳しくしてくれましたよね。私のことを、一人前のアイドルとして扱ってくれました」

    P「ああ、ありすはもう346プロのアイドルだからな。俺も、プロデューサーとして正面から向き合わなくちゃ、アイドルに失礼だろ?」

    ありす「…今日は、それがわかったのが一番の収穫です。それだけで、信用してもいいかもって、思えましたから。……ただ、それだけです。ふふっ」

    P「~~~っ、ありがとなっ!俺、今後も信用に足る男でいられるよう努力するよ!これから、一緒に頑張っていこうな、ありす!!!」ナデナデ

    ありす「た、橘です!」

    15: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:58:04 ID:g00
    この日を境に、私はアイドルとしての道を歩み始めたのです。

    16: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)00:59:15 ID:g00
    ボーカルレッスン、ビジュアルレッスン、ダンスレッスンなどなど、様々なレッスンをこなしつつ、
    プロデューサーが取ってきた細かい仕事に取り組む毎日。

    これはそんなとある日の出来事…

    17: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:00:13 ID:g00
    ~346プロ 第3芸能課~
    ありす「着ぐるみショーのゲスト?」

    P「ああっ!『星のぴにゃむらさん』って知ってるか?毎週土曜の朝に放送しているアニメなんだが…」

    ありす「ええ…まぁ、名前だけは…」

    P「えっ!見てないのか!?」

    ありす「私、子供向けのアニメに興味なんてありませんから」

    桃華「聞き捨てなりませんわっ!『星のぴにゃむらさん』を子供向きだなんて!!!」シュババ

    ありす「桃華さん…?」ビクッ

    桃華「星の勇者、ぴにゃむらさんが敵に奪われたスタージュエルを取り戻すために仲間達と旅にでる冒険ファンタジー!一方で、社会問題や寓話、シリアスな話、分かる人には分かるパロディなどを物語に取り入れた、子供から大人まで楽しめる大人気作品ですのよっ!」

    千枝「私も見てます!ぴにゃむらさんとぴーにゃくん、身分違いの切ない恋物語が本当に素敵で…」ウットリ

    薫「かおるも毎週しっかりみてるよー!お料理上手のぴにゃ子ちゃんがとってもかわいいんだーっ!」

    桃華「わたくしは、シンデレラ城の頂上で緑の悪魔、チヒヒ大王とぴにゃむらさんが一騎打ちするシーンが好きです!手に汗握る迫力の戦闘描写…たまりませんわっ!!!」

    P「まさか、チヒヒ大王が世界征服を目論んだ理由がぴーにゃくんに振り向いて欲しかったからだったとは……驚きだよなぁ」



    18: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:01:14 ID:g00
    ありす「え…プロデューサーさんも見ているんですか…!?」

    P「俺だけじゃなくて、346プロに所属しているプロデューサーのほとんどが見てると思うぞ?報告会でも話題になっていたし。なんでも、グッズの買いすぎでお金がなくて、毎日もやし生活なプロデューサーがいるとか」

    ありす「何をやってるんですか…」

    桃華「ふふ…わたくしも『星のぴにゃむらさん』ファーストシーズン ブルーレイBOXシンデレラエディション。購入してしまいましたわ!」

    薫「えー!!いいなぁ」

    桃華「来週には届くでしょうから…皆さん一緒に鑑賞会といきませんこと?」

    千枝「いいね!楽しそうっ!」

    薫「かおるも一緒にみたーいっ!」

    桃華「ふふふっ、大歓迎ですわ!橘さんもどうですか?」

    ありす「わ、私は…別に…」

    P「……とまぁ、そういうわけで、ありすには『星のぴにゃむらさん』着ぐるみショーのゲストとして参加して欲しいんだ」

    ありす「……なるほど」

    薫「えー!ズルいっ!せんせぇ、かおるも出たい出たい出たーい!」

    P「ま、また別の機会にな?」

    薫「ほんとー?約束だよ!ぜ~たいっ!!」

    P「ああ」

    千枝「あの…プロデューサーさん…私も…」ウズウズ

    桃華「プロデューサーちゃま、当然、わたくしもですわよね?」

    P「わかったわかった!今度、アニメ部門の知り合いに掛け合ってみるよ!」

    千枝「やったぁ…!」

    19: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:02:11 ID:g00
    P「どうだ、ありす、頼めるか?」

    ありす「……」

    桃華「与えられた仕事をしっかりとこなすのも、“オトナ”、ですわよ?」クスッ

    ありす「むっ」

    P「桃華の言う通りだぞ~?大丈夫、着ぐるみショーのゲストだって立派な仕事さ」

    ありす「わ、わかりました!やってみせます!私、“オトナ”のアイドルですのでっ!」

    桃華「ふふっ」

    P「よしよし、いい子だな~ありすは」ナデナデ

    ありす「こ、子供扱いはやめてくださいっ///対等に見られていないみたいで…イヤなんですっ!」

    P「え~?プロデューサーなんだから、これくらいするだろ。なっ、みんな?」

    薫「かおる、せんせぇにあたまなでられるの、すきだよっ!」

    P「うんうん」

    千枝「プロデューサーさんに頭撫でられると…ドキドキ…しちゃいます」

    P「……ん?」

    桃華「ふふふ、愛しい殿方に頭を撫でられる…これほど幸せなことはありませんわ…?」

    P「ん…んん?」

    薫「せんせぇ!」ズイッ

    千枝「プロデューサーさん…?」ズイッ 

    桃華「プロデューサーちゃま?」ズイッ 

    P「え、え~と…と、とりあえず、そういうことだから!ありす、頑張ってな!」

    ありす「橘ですっ!!」

    20: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:03:06 ID:g00
    この頃の私は“オトナ”に固執していたので、子供っぽいものに対していつも否定的でした。
    きっと、プロデューサーさんにもたくさん迷惑をかけていたんだろうなぁ…

    でも彼は、そんな偏屈な私に対して、真摯に向き合ってくれました。
    仕事内容に不満を抱く私のワガママに対しても、怒ったりせず、どんな仕事でもしっかりとこなすのが“オトナ”だと諭してくれたんです。

    21: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:04:03 ID:g00
    アイドル候補生として様々な経験を積んでいき、1ヶ月程度たったある日、
    私は遂に新人アイドルとしてデビューライブをすることになりました。



    22: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:05:13 ID:g00
    ~ライブ会場~
    『・・・・・・りす・・・・・だい・・・・・・ぶか・・・・・・・あ・・・・す?』

    ありす(ええっと…最初はお客さんに向けて簡単な自己紹介をして、その次に歌を披露して、それから……)ブツブツ

    P「ありす!」

    ありす「!……プロデューサーさん…でしたか。いきなり大きな声を出さないでくださいっ」ビクッ

    P「ごめんごめん、何度声かけても返事しなかったからさ」

    ありす「え…?何度も声をかけた…?」

    P「おう、初めてのライブで緊張しているだろうなぁとは思っていたけど……まさか、ありす呼びに反応しないくらい緊張しているとは」

    ありす「あ…!ち、ちがいます!私、緊張なんてし、していません!ただ、ライブの段取り確認に集中していただけですっ!」アセアセ

    P「よしよし、それだけの元気があればライブも大丈夫そうだな」

    ありす「…………そう…でしょうか…」

    P「ん?」

    ありす「…私、今日、この日の為に、たくさん、たくさん練習してきました。でも、もし…もし、本番でミスをしてしまったら…?今日、来てくれたお客さん達にもガッカリされてしまうんじゃないかって…」

    P「不安か?」

    ありす「ち、違います!例えばの話ですっ。あくまでもプロデューサーとしての一意見を聞いてみたいだけです!」

    P「そうだな……ありす、アイドルにとって一番大切なことは何だと思う?」

    ありす「一番…大切なこと…?お客様に完璧なパフォーマンスを届ける…でしょうか?」

    P「確かに、それも大事かもな。でもそうじゃない」

    23: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:06:05 ID:g00
    ありす「違うんですか…?」

    P「アイドルにとって、最も大切なのはな、誰よりも自分が楽しむことだ。俺はそう思っている」

    ありす「自分が…楽しむ…?」

    P「ああ、みんなを楽しませるためにライブをするのに、歌う本人が楽しんでいなかったら本末転倒じゃないか」

    ありす「それは…まぁ…その通りだと思いますけど」

    P「真面目なありすのことだ、絶対に失敗しちゃいけない、ミスは許されない。なんて考えているんだろ?」

    ありす「!」

    P「図星みたいだな」

    ありす「そ、そうですよ!そう思ってちゃダメなんですか!?」

    P「ダメなんかじゃないさ。適度な緊張感はやる気や集中力を高めるし、パフォーマンスの向上にも繋がる」

    P「でも、さっきのありすみたいに、周りの声に気が付かない程の過度な緊張は良くないな。それじゃあ本来の力の発揮どころか、妨げになってしまう」

    ありす「う…」

    P「別に失敗は悪いことじゃない。そりゃ、自分から進んでミスをしろとは言わないぞ?でも、失敗することを恐れていたら、何もできなくなってしまう。ミスをしてしまったなら、反省して次の機会に繋げればいいんだ」

    ありす「……でも、次の機会なんて…なかったら…?」

    24: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:07:04 ID:g00
    P「それはない」

    ありす「ど、どうしてそう言い切れるんですか…!芸能界は、そんな甘い所じゃないはずです!!!」

    P「そうだな。ありすの言う通り、芸能界は甘い所じゃない」

    ありす「なら…!」

    P「その為に、俺がいる」

    ありす「え…?」

    P「ありすが10回、いや、100回失敗したとしても、絶対に次の仕事を掴んできてみせるさ」

    P「担当アイドルたちが、精一杯輝ける舞台を用意する……そのために全力を尽くすのが、プロデューサーってもんだろ」

    ありす「……私、100回も失敗なんてしません」

    P「そりゃそうだ、ありすは俺の自慢のアイドルだからな」ニッ

    ありす「…っ///」ドキッ

    P「ありすがここ1ヶ月、誰よりも頑張っていたことは、隣で見てきた俺がよく知っている……大丈夫、もっと自分に自信を持て」

    ありす「プロデューサー……さん…」

    P「ありすがステージの上でキラキラ輝く姿、ずっと傍で見届けさせてくれ」

    ありす「……」ギュッ

    P「いけそうか?」

    ありす「…当然ですっ!私は、プロデューサーさんが育てたアイドルですからっ!!」

    P「…!」

    会場スタッフ「橘さん~ スタンバイお願いしま~す」

    ありす「時間ですね…プロデューサーさん、私、行ってきますっ」

    P「ああ…!頑張れ!」

    ありす「……私がアイドルとして花開く瞬間、しっかり目に焼き付けてくださいね?」ダッ

    P「…………当たり前だろ。俺は、ありすのファン第一号だからな…!目を離してなんかやるもんか…!!」

    25: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:08:06 ID:g00
    プロデューサーさんは、いつも私を等身大で見てくれました。
    コドモとか、オトナとか、そんなの関係なく、ありのままの“ありす”を。



    26: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:09:05 ID:g00
    ありす(プロデューサーさんに呼んでもらえると……それだけで好きになれそう…)トクン トクン

    27: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:10:13 ID:g00
    “ありす” プロデューサーさんに呼ばれるのが一番好きで……特別、です。

    28: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:11:13 ID:g00
    このライブを引き金に、アイドル“橘ありす”は瞬く間に有名になりました。
    学校の同級生やご近所さんにもよく話しかけられるようになりました。

    何だか自分が人気者になったみたいで、気恥ずかしかったけど…
    日々の頑張りが認められたみたいで、嬉しかったのを憶えています。

    29: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:12:25 ID:g00
    ~346プロ 第3芸能課~
    P「この前の番組収録、よくできていたぞ!」ナデナデ

    デビューライブから数週間、テレビ番組などに出演することも増え、
    同年代だけではなく、年の離れた大人の人達と話す機会も増えていきました。

    P「共演者の人たちも褒めていたぞ!落ち着いていて、とても小学生とは思えないって!」ナデナデ

    ありす「と、当然ですよ。私、“オトナ”のアイドルですから」

    仕事を終えると、プロデューサーさんはいつも私の頭を撫でてくれました。優しくて、大きな手…彼に撫でられると、胸の奥があたたかくなるのを感じました。

    それが何だか照れくさくて、私はいつも素っ気ない態度ばかり取っていました。

    ……本当は、すごく嬉しかったのに…幸せだったのに。

    P「ありす~」ナデナデ

    ありす「も、もう!橘ですっ!いい加減、呼び方を変えないと、セクハラで訴えますよっ///」

    P「えっ」



    30: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:13:08 ID:g00



    ~Pの想像~
    社長『Pくん…まさか君が担当アイドルにセクハラをしていただなんて……ガッカリだよ。二度とその顔を見せないでくれ』

    アシスタント『小学生に手を出すなんて……最っ低!気持ち悪いから近寄らないでくれる!?』

    桃華『プロデューサーちゃま…いえ、プロデューサーさん、失望しました。二度と私の視界に入らないでくださる?』

    薫『せんせぇって……わるいひとだったんだね…』

    千枝『…………プロデューサーさん、短い間でしたが、楽しかったです…さよなら』



    31: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:14:05 ID:g00



    ありす「大体プロデューサーさんはいつもそうですっ。いつもいつも私のことを子供扱いして……プロデューサーとアイドルが取るべき距離感を、少しは考えたら・・・・プロデューサーさん?」チラッ

    P「」ガタガタガタガタガタ

    ありす「プ、プロデューサーさん…?」

    P「す、すすすすすすまなかった…お、俺、そんなつもりじゃなかったんだ…!た、ただ名前で呼んだ方が仲良くなれるかなぁって考えてただけなんだ…ホントだ、嘘じゃない、信じてくれ…!」ガタガタガタガタガタ

    ありす「あ、あの…?」

    P「ほ、本当にすまなかった…これからは“二度と”ありすって呼ばないようにするから、通報だけは、通報だけは、許してくれ……!」ガタガタガタガタガタ

    ありす「は、はい……」

    32: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:15:13 ID:g00
    この日を境に、プロデューサーさんは私のことを“ありす”と呼んでくれなくなったんです。

    33: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:16:12 ID:g00


    ありす「おはようございます。プロデューサーさん」

    P「や、やぁ、おはよう、あり……橘」ビクッ

    ありす「……はい」




    34: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:17:05 ID:g00


    ありす「プ、プロデューサーさん!次のイベントの件なんですけど…」

    P「な、なにかな?あり……橘。俺に答えられることなら、な、なんでも聞いてくれ!」ビクッ

    ありす「……あの、プロデューサーさん、別に無理して苗字で呼ばなくても…」

    P「ええっー?な、なんのことだ?俺、わかんないなぁー!」ピュ~♪

    ありす「………」

    35: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:18:52 ID:g00


    ありす「はぁ…」

    ありす(最近、プロデューサーさんとまともに話せていない……やっぱり原因はアレですよね…)

    ありす「……どうして、あんなこと言っちゃったんだろう…」

    プロデューサーさんに優しくされると、なぜか本心とは真逆のことを言ってしまう私。
    自分でも理由が分からなかった。

    ありす「もっと、もっと、素直になれたら…いいのに」

    同じプロデューサーさんの担当アイドルである千枝さん、薫さん、桃華さんは彼への好意を隠そうともしない。
    どうしてあんなに真っすぐ、正直な気持ちを伝えられるのだろう?恥ずかしくはないのだろうか?
    そんな考えが頭の中でグルグル回っていました。

    いくら考えても答えがでない、難問だったんです。

    ありす「……よしっ」

    36: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:20:14 ID:g00
    自分の中で答えが出ないのなら、別の場所から見つけ出せばいい。
    そう考えた私は、346プロに所属する他のアイドル達を観察することにしました。

    自分とは異なるアイドル達、彼女らは自身のプロデューサーとどのような関係を築いているのか。
    それを知れば、おのずと答えが見えてくる…そう思ったんです。

    37: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:21:16 ID:g00
    ケース1
    晴「な、なぁ、プロデューサー。次の仕事でこれ、本当に着るのか…?絶対似合わないって、ウエイトレスの衣装なんて……」モジモジ

    「うぉー!!!晴ぅぅぅ!滅茶苦茶かわいいぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」パシャ!パシャ!

    晴「って、おいっ!?何写真撮ってんだ!!!や、やめろって///」

    「バカ野郎っ!こんなにかわいい晴の姿、写真に収めない理由がないだろう!!」

    晴「か、かわいいって…///俺なんかが着ても、かわいいわけ…」

    「いや違うね、晴のかわいさのポテンシャルはかなりものだ!クールもキュートもイケるなんて…さすが晴だぜっ!!」パシャ!パシャ!

    晴「そ、そんなに写真撮って何に使うんだよ!いらねぇだろ!絶対!!!」

    「何言ってんだ!超絶かわいいフレッシュ晴ちんの生写真だぞ!!100枚、いや、1000枚撮ったって足りないくらいだ!!」

    晴「と、撮り過ぎだろっ!!バカじゃねえのか!?」

    「バカでもなんでもいいさ…!今、この瞬間の晴を誰でもない、オレだけが独占できるんだからなっ!!」パシャ!パシャ!

    晴「ど、独占って……別に、心配しなくたって……プロデューサー以外の物になんてならねえよ…///」ゴニョゴニョ

    「あああああああ赤面する晴かわえええええええ!オレ、プロデューサーになってよかったーー!!!」パシャ!パシャ!

    舞「わぁ~、晴ちゃんかわいい…!アイドルになれば、あんなに素敵な衣装が着られるんだ!」キラキラ

    小春「むー 晴ちゃんばっかりズルいです~……私も、着てみたかったな…ウエイトレス服……」

    梨沙「なによ…晴晴晴って………アタシだって、いつもお洒落、頑張ってるのに…」

    38: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:22:25 ID:g00
    ありす(……相変わらずですね、お向かいさんは……。なぜあんな変な人があそこまで慕われているんでしょうか…?絶対、私のプロデューサーさんの方がカッコいいです)コソッ

    39: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:23:06 ID:g00
    ケース2
    茄子「Pくん…?どうですか?新しい衣装、似合っていますか~?」ムニュ?

    「お、おい…!ここではプロデューサーだって、いつも言ってるだろう……あと、密着し過ぎだ!少し離れて…」

    茄子「ふふっ、そうでしたね、プロデューサーさん…♪」グイッグイッ

    芳乃「そなたー?贔屓はよくないのでしてー。わたくしのこともー抱きしめてほしいのでしてー」ギュゥー

    「よ、芳乃まで……なぁ、紗枝、なんとか言ってやってくれよ…このままじゃ身動きが取れない…」

    紗枝「……プロデューサーはんは、女の子にモテモテでいい身分どすなぁ」ツーン

    「冗談言ってないで助けてくれ!この後すぐに会議があるっていうのに…」

    紗枝「………人の気も知らんといて」ムスーッ

    茄子「プロデューサーさん…?」グイッグイッ

    芳乃「そなたー?」グイッグイッ

    「あ、後でいくらでも構ってあげるから!今はとりあえず放してくれ…遅れる…!」アセアセ

    茄子「だそうですよ~芳乃ちゃん?」

    芳乃「それはこっちの台詞でしてー茄子さん?」

    紗枝「……プロデューサーはんのいけず」ボソッ



    40: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:24:06 ID:g00
    ありす(あ、あんなに体を密着させて…!恥ずかしくないのでしょうか…///)コソッ

    41: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:25:42 ID:g00
    ケース3
    心「じゃじゃ~ん☆プロデューサー、見て見て!どうよコレ☆」

    「うおっ、なんだ!?このドレス!…もしかして、佐藤が作ったのか…?」

    心「ぴーんぽーん☆ せーいかーい♪ はぁとスペシャルオーダーメイドのド・レ・ス!だぞ☆」

    「驚いたな……費用はいくら掛けてもいいから好きにやれとは言ったが、まさかこれ程までの代物を仕上げてくるとは……昔から手先が器用なヤツだと思っていたけど、さらに腕を上げたな!」

    心「いや~ん☆プロデューサーったら、はぁと照れちゃう~♪ もっと褒めろ☆」

    「ああ、さすがだな、佐藤。お前、凄かったんだな」

    心「ふふん♪ はぁとのこと、見直しちゃったぁ~?そのまま惚れるなよっ☆」

    「ハハハ…そりゃ無理な相談だ。…俺が、アイドル『しゅがーはぁと』をプロデュースするって決めた瞬間から、お前の魅力に落ちてしまってるからな」

    心「――っ」カアァ

    「お、照れたか?」

    心「………ばか」

    「いつも佐藤には振り回されているしな。してやっt 痛っ!ちょ、叩くなっt、あいたっ!」ベシッ ベシッ ベシッ

    42: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:26:16 ID:g00


    菜々「ううう~…まさか、はぁとちゃんにあんな特技があったなんて……いいなぁ、プロデューサーさんに褒められて…」コソッ

    美優「プロデューサーさんと心さん、楽しそう……。私なんかが、入っていっちゃ迷惑…かも…」コソッ

    早苗「あらっ?菜々ちゃんに美優ちゃん、どうしたの?こんな所に突っ立って」

    菜々「早苗さん!え、え~と…ナナ、プロデューサーさんに次のライブのことで相談がありまして…」アセアセ

    美優「私は……今日、プロデューサーさんに、お弁当を作ってきて…その…」モジモジ

    早苗「? プロデューサーくんに用があるなら、入ればいいじゃない」

    菜々「で、でも…今、はぁとちゃんとプロデューサーさんが…その、いい雰囲気で…入りづらいというか、なんといいますか…」シュン

    美優「………っ」

    早苗「ああ… プロデューサーくんのジゴロがまた発動しているのね…」

    早苗(菜々ちゃんと美優ちゃんも、プロデューサーくんのこと大好きなんだから、もっと積極的にいけばいいのに………人のこと、言えないか)

    菜々「ううう…プロデューサーさぁん……」グスッ

    美優「………プロデューサーさん……」ギュッ

    早苗(……しょうがないなぁ)

    早苗「ちょっとプロデューサーくーん!!かわいいアイドル二人がプロデューサーくんにラブコールしてるわよー♪」

    美優 菜々「「早苗さん!?////」」

    43: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:27:08 ID:g00
    ありす(おお……これが、オトナの気遣いというものなんですね…!)コソッ

    44: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:28:05 ID:g00
    ケース4
    「泰葉、蒸気公演、お疲れ様。よく頑張ったな」

    泰葉「ありがとう…ございます…!いつも、誰かに言われたことだけをやってきた私が…自分を押し殺してきた私が…!心の底から楽しく演じきることができたんです!」

    「ああ…泰葉が、今まで子役として…アイドルとして、積み重ねてきたもの、その全てを感じられる、素晴らしい演技だった。感動…したよ」

    泰葉「求められる役柄を、ただ演じていただけだったあの頃の私じゃ、絶対にできなかった……事務所の皆やファンの方達、そして、誰よりもプロデューサーさんに、たくさんのモノを貰った、今の私だからこそ、やり遂げることができたんです!」

    「泰葉…」

    泰葉「プロデューサーさん。私を、スカウトしてくれて…見つけ出してくれて…!本当に…本当に…!ありがとうございますっ。私、プロデューサーさんに…貴方に出会えて、良かった…」ギュッ

    「……そうか…俺は、間違って…いなかったんだな…」

    泰葉「プロデューサーさん…」

    「………」ナデナデ

    泰葉「…んっ、プロデューサーさん?担当アイドルとは、必要以上に触れ合わないようにするんじゃなかったんですか?」

    「……まぁ、たまにはな……嫌だったか…?」ナデナデ

    泰葉「ふふふ…いいえ、幸せです…」

    45: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:29:03 ID:g00


    まゆ「離してください!まゆは…まゆは…!」バタバタバタ

    藍子「ま、まゆちゃん!今だけは、今だけは抑えてくださいっ!」ガシッ

    まゆ「藍子ちゃんだって、ナデナデ、してもらいたいですよね!?羨ましいですよね!?」バタバタバタ

    藍子「うっ、そ、それは…」

    まゆ「――っ! プロデューサーさ~ん?まゆも!まゆもお仕事、頑張りましたっ!泰葉ちゃんと同じご褒美のナデナデ、お願いしま~す?」バッ

    藍子「ああっ!まゆちゃん!ずっ、ずるいですよ~」パタパタ



    46: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:30:13 ID:g00
    ありす(……ご褒美に…ナデナデ……か)コソッ

    47: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:31:06 ID:g00
    ケース5
    「いや~上手に撮れてるなぁ…」

    (被写体がいいのもあると思うが…まさか、ここまで映える写真になっているとはな)

    「やっぱり……可愛いな…」ボソッ

    志希「だれがー?」ヒョコ

    「のわあっ!?」ガタン

    志希「ああーっ!プロデューサーがエッチな本みてるー!」

    「ちょ、おま…!」

    フレデリカ「わーお、超絶美少女の3人前~♪」

    周子「はぁっ!?ホントに!?……ってこれ…」

    「バ、バカっ!エロ本のわけないだろっ!ほらっ、来月発売予定の雑誌だって!少し前にお前たち3人、海で撮影したの覚えているだろ!?」アセアセ

    周子「ああ、誘惑イビルの……もう掲載されるんだ?」

    「あ、ああ。見本誌が届いたから、内容の確認をしていたんだよ。断じて!如何わしい本を読んでいたわけではないっ」

    周子「でも水着じゃん」

    「うぐっ…!」

    フレデリカ「ねね、志希ちゃん志希ちゃん!この金髪の子。ちょ~せくちーじゃない!?」

    志希「いやいや、このケミカルな子も負けてないよー?」

    周子「ふ~ん…担当アイドルの水着姿を見て、鼻の下伸ばしてたんだ~?」クスクス

    48: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:32:40 ID:g00
    「ち、ちがっ、そんなわけないだろっ!?これも仕事だ!仕事!大体、お前たちの水着姿なんか見たって、これっぽちも興奮なんて…!」

    志希「本当に?」

    「うっ」

    志希「………」ジー

    「…………シナイヨ?」ダラダラダラ

    志希「………」ジー

    「………」ダラダラダラ

    志希「………」ジー

    「……………す、少しだけ…」

    志希「………?」

    フレデリカ「そ、そっかー!し、仕方ないよねー!プロデューサーも男の子だし///」

    周子「………えっち」

    「ぐっ…!ああ、そうだよっ!!!興奮したよっ!!!仕方ないだろ!?お前たちが可愛いのが悪い!!!俺は悪くねぇ!!!」クワッ

    周子「な、なに訳の分からない逆切れしてんのっ///」

    フレデリカ「わ、わーお…思わぬ爆弾発言に、さすがのフレちゃんもドッキドキ///」

    「くっ///」

    49: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:33:22 ID:g00
    志希「で、誰が“一番”、可愛かったの?」

    フレデリカ「」ピクッ

    周子「」ピクッ

    「……は?」

    志希「………」

    フレデリカ「………」

    周子「………」

    (な、なんだ……?急に雰囲気が変わったぞ…!?)

    「え、え~と、3人ともかわ 志希「3人ともかわいいとかは無しだから」あっ、はい」

    3人「「「…………」」」

    「あ、ああー!そうだっ!俺、社長に呼ばれていたんだった!それじゃっ!」ダッ

    周子「あっ、逃げた」

    フレデリカ「……つまんない」

    志希「………ふ~ん…選べないんだ」

    50: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:34:04 ID:g00
    ありす(……!?な、なんでしょう…この寒気は…)ゾクッ



    51: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:35:13 ID:g00
    ケース6
    「卯月!今日もお疲れ様っ!久々のソロライブだったけど、大丈夫だったか?」

    卯月「はいっ!皆がいなかったのは、ちょっぴり心細かったですけど…でも、私はもうひとりじゃありませんからっ!それに……傍にプロデューサーさんが、いてくれたから…」

    「~~~っ、うづきぃ~!なんていい子なんだ!」ナデナデ

    卯月「えへへ………大好き…です」カアァ

    「へ…!?」ドキッ

    卯月「プロデューサーさんに頭を撫でられるの、好き…です。貴方の大きな手で、優しく撫でられると…とっても、幸せな気持ちに……なるんですよ?」

    「そ、そっちか!あは、あははっ、僕なんかでよければ、いくらでもしてあげるからなっ」ドキドキ

    卯月「……///」

    響子「ああーっ!卯月ちゃんズルい!私だって、お仕事頑張ってきたのにっ!」

    卯月「えへっ、早いもの勝ちですっ」ブイッ

    美穂「プロデューサーさん!私も、私もお願いしますっ!」

    「わ、わかったわかった!順番な?順番!」アセアセ

    ゆかり「プロデューサーさん、人気者ですね…♪」クスッ

    「ゆ、ゆかり…からかわないでくれよ…」カアァ

    ゆかり「ふふっ…顔を赤くするプロデューサーさん、かわいいです…?」

    52: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:36:05 ID:g00
    ありす(と、とてつもないLOVEの波動を感じます…!)ドキドキ

    53: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:37:31 ID:g00
    その後も色々な場所を見て回った私。さすが大手の芸能事務所といったところか、
    向かう先々でアイドルとプロデューサーを見かけました。

    そして、346プロの様々なアイドルとプロデューサーの様子を観察して気付いたことがあります。

    それは…

    54: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:38:10 ID:g00
    ありす「この事務所のアイドルの皆さん…担当プロデューサーと距離が近すぎじゃありませんか!?」ガーン

    55: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:39:14 ID:g00
    低年齢層アイドルの割合が大きい第3芸能課だからこそ、
    特別アイドルとプロデューサーの距離感が近いのだと思っていた私ですが…
    それは大きな勘違いだったのです。

    ありす(私が思い描いていたプロデューサーとアイドルの“オトナ”な関係は……全くの的外れだったのでは…)



    56: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:40:13 ID:g00
    プロデューサーさんはいつも、私と仲良くなれるように手を差し伸べてくれていた。
    それを私は意地になって振り払って…

    自分が今までプロデューサーに対して取ってきた態度は、
    ただ闇雲にプロデューサーさんを困らせ、傷つけていただけなのでは……? 

    そう思ったんです。

    57: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:41:15 ID:g00
    ありす「ど、どうしよう…わ、私、プロデューサーに酷いことをしてしまってたんじゃ…!」

    ありす(今まで言ってきたことは、無かったことにして貰う…?……ダメです、一度言ったことを撤回するなんて、そんなの…!)

    ありす「……ううっ…」

    自分でもどうしていいか分からなくなって、一人で悩みはじめてしまったその時でした。

    58: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:42:07 ID:g00
    「ありすちゃん…?どうかされましたか…?」

    後ろから、誰かに声を掛けられました。振り向くとそこには…

    59: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:43:06 ID:g00
    ありす「文香…さん…」

    文香「何やら、考え込んでいるご様子…もし、よろしければお話、聴かせてもらえませんか…?」

    ありす「文香さんが…?で、でも、ご迷惑をかけてしまうんじゃ…」

    文香「…悩みは、誰かに聴いて貰うことで、軽くすることができると思います。…私では…頼りないかもしれませんが…」

    ありす「そ、そんなことないですっ!!……それじゃあ、私の話、聞いて貰えますか…?」

    60: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:44:08 ID:g00
    そうして、私は文香さんに自分の悩みを打ち明けました。

    プロデューサーに頼りきったりせず、対等な関係を築く…
    それが“オトナ”のアイドルであると考えていたこと。
    その為、プロデューサーさんに対し、必要以上に厳しい態度を取っていたこと。

    ……優しくされると、なぜか本心とは真逆のことを言ってしまうこと。

    そして、自分の発言のせいで、プロデューサーさんとギクシャクした関係になってしまっていること……

    61: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:45:12 ID:g00
    文香「……なるほど」

    ありす「私、今後、プロデューサーさんと、どう向き合っていけばいいか分からないんです。“オトナ”って…一体なんなのでしょうか…?私は…どうすればいいのでしょうか…?」

    文香「……“オトナ”が何であるか…その答えは…私にもわかりません」

    ありす「え…?で、でも、文香さんはいつも綺麗で、かっこよくて…私の憧れなんです!きっと、“オトナ”のアイドルというのは文香さんみたいな人のことをいうんですっ」

    文香「あ、ありがとう…ございます…/// …でも、私はまだまだだと思います。…アイドルを始めて日が浅いというのもありますが…ひとりでは、なにもできないでしょうから…」

    文香「ファンタジーの世界に逃げているだけだった私が今…アイドルの道を進み続けることができているのは……同じアイドルの皆さんやトレーナーさん、そして……こんな私を、外の世界に連れ出してくれた、プロデューサーさんがいたからです」

    ありす「…!」



    62: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:47:19 ID:g00
    文香「私も、ありすちゃんも…まだまだアイドルとして歩み始めたばかりです。だから…少しくらい、甘えても…いいんですよ…きっと、Pさんもそれを望んでいると思います」

    ありす「……」

    文香「……ありすちゃんは…Pさんのこと、好き…ですか?」

    ありす「そ、それは…///ま、まぁ、嫌いではありませんね」

    文香「……きっと、ありすちゃんが素直になれないのは……Pさんに女性として、自分をもっと意識して欲しいと考えているからです…」

    ありす「わ、私が…?」カアァ

    文香「ええ…きっと、周りの子がPさんと仲良くしているのを見て、羨ましく思っているんでしょう…嫉妬しているともいえますね」

    ありす「か、仮にそうだとしても…私は、アイドルなんですよっ!?アイドルが、プロデューサーに想いを寄せるなんて……そんなの……ダメ……です」

    文香「……これは、私の友達の受け売りなんですが…アイドルだって、女の子だから…恋の一つや二つしてもいい…だそうです」

    文香「Pさんには、ありすちゃんをアイドルの世界に引き込んだ責任があります……想いを寄せることくらい、きっと許してくれますよ」

    63: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:48:04 ID:g00


    文香「……行きましたか」

    文香(アイドルだって、女の子だから恋の一つや二つしてもいい……か)

    文香「本当は、自分に言い聞かせている……でしょうね」ボソッ

    「お~い!文香~!」タッタッタ

    文香「!…プロデューサーさん」

    「こんなところにいたのか!事務所中探し回ったんだぞ?」

    文香「ふふっ、ごめんなさい。少し…女の子の恋愛相談を受けていました」

    「恋愛相談…?誰の?」

    文香「…秘密です」

    「そっかぁ…残念。あっ、でも、文香に恋愛相談なんてできるのかぁ~?」ニヤニヤ

    文香「できますよ…私も、恋、していますから」ムッ

    64: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:49:04 ID:g00
    「え゛ う、嘘だろ…?」ガーン

    文香「本当です。……片思いですけど」ボソッ

    「ど、どこのどいつだっ!事務所の人間か?」

    文香「ええ…プロデューサーさんが誰よりも知っている人です…」ギュッ

    「俺が誰よりも知っている人……?同僚の奴ら…は違うか、社長…もないだろうし…」ウ~ン

    「ヒント!もう一つだけヒントをくれっ!頼むっ!!!」

    文香「……明るく、笑顔が素敵で、私のことをいつも支えてくれる人……です」ギュゥー

    「明るく…笑顔が素敵で…いつも支えてくれる……?そうか、わかったぞ!」ピーン

    文香「! ほ、本当ですか…?」ドキッ

    「ああ、俺が誰よりも知っていて、なおかつ明るくて、笑顔が素敵……文香のことを常に支えている…この条件に合うのは一人しかいない…!それは・・・・」

    文香「………っ///」ドキドキ


    65: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:50:13 ID:g00
    「夕美ちゃんだろっ!!!」クワッ

    文香「違います」

    66: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:51:07 ID:g00
    ~346プロ 第3芸能課~
    ありす「つ、ついに来てしまいました…」

    文香さんと話終わってすぐ、私は第3芸能課に戻ってきていました。

    自分の心を確かめるために……



    67: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:52:02 ID:g00
    ありす(文香さんはああ言ってましたけど……私がプロデューサーのことを……なんて、ありえない…です)ドキドキ

    ありす(確かにプロデューサーさんは私の為に、毎日お仕事を頑張ってくれていますし、私みたいな面倒な人間にも優しくしてくれる、素敵な人です…でもだからって…)ドキドキ

    ありす「………」ゴクッ

    68: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:53:07 ID:g00


    ありす「あの…プロデューサーさ」ガチャ

    千枝「プロデューサーさん!千枝、手作りクッキー、作ってきました!お口、開けてください♪ はいっ、あ~ん…?」

    桃華「プロデューサーちゃま!私の入れたレモンティー…いかがですか?貴方の為に、練習しましたのよ?」

    薫「せんせぇ!かおる、せんせぇのためにい~っぱい!おにぎり作ったんだよ!食べて食べて!」

    P「ま、待て待て!そんな一度に無理だって…!一人ずつ、一人ずつで!」アセアセ

    千枝「……だそうですよ?桃華ちゃん?薫ちゃん?」

    桃華「ええ…ティータイムのメインは紅茶ですものね?」

    薫「ええー?お菓子と紅茶もいいけど、やっぱりおにぎりだよー!せんせぇ、今日のお昼、何も食べていなかったもんっ」

    ワイワイ ガヤガヤ イチャイチャ

    ありす「な、な、な…!」ワナワナ

    69: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:55:14 ID:g00
    P「あっ、あり…橘!なんとかしてくれ…3人とも自分が一番先だって、話を聞いてくれないんd」

    ありす「なにをしているんですかっ!プロデューサーさん!!あれほどアイドルとの距離感を考えるべきだって、言ったのに!!!」

    P「!? ご、ごめん…!」

    違う、ちがう、私が…私が本当に言いたいのは…!

    ありす「そんなだから、いつまでたってもミスが減らないんですっ!」

    千枝「そ、そんな言い方…!」ムッ

    薫「あ、ありすちゃん…?」ビクッ

    自分のことを棚に上げて、何をいってるんでしょう…私は

    ありす「大体、貴方達もです!アイドルとしての自覚はないんですかっ!!毎日毎日プロデューサーさんにベタベタベタ……!それで、よく“オトナ”になりたいと言えましたねっ!!」

    桃華「殿方の好意を、素直に受け取るのも“オトナ”のレディですわよ?そんなことも知らなくて?」フフン

    P「お、おい…!桃華!」

    ありす「……っ」ダッ

    P「橘!?」



    70: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:56:39 ID:g00


    ありす(何ですかなんですかなんなんですか…!)ハァハァハァ

    他の女の子が、プロデューサーさんと仲良くしているのを見て、胸の奥が痛くなった、苦しくなった。

    湧き上がってきた正体不明の感情に、私は訳が分からなくなってしまい…逃げ出してしまいました。

    71: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:57:46 ID:g00
    P「ちょっ!待て橘!そんな速さで走ったら…!」

    ありす「あっ…!」ガッ バターン!

    P「ありす!?大丈夫か!?おいっ…!」

    ありす「……………」

    P「ありす…?」

    ありす「…………ふえっ」ジワァッ

    P「え?」

    ありす「ふえええええええええええええん!!!!」

    P「!?」

    ありす「ふ゛ろ゛て゛ゅ゛ーさ゛ーさ゛ん゛の゛は゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」ギュッ

    P「あっ…!す、すまん!橘っ!」

    ありす「あ゛り゛す゛て゛す゛っ゛!」ギュゥー

    P「へ?」

    ありす「どうして、どうしてわたしいがいのおんなのことばかりなかよくするんですかぁっ」ウエーン

    P「え、え~と…?」アセアセ

    ありす「こ、こんなに、すきなのに…だいすきなのに…!ひ、ひどいですっ、あんまりです、きちくですっ」グスッ

    P「ウェ!?あ、ありす…!?一体なにを言って…!?」ドキッ

    ありす「ううううう」ギュゥー

    72: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)01:58:49 ID:g00


    ありす「…………」グスッ

    P「………落ち着いたか?」

    ありす「…………」コクン

    P「え~と…つまり、俺がありす以外の子とばかり仲良くしているように見えて、羨ましかった…ってこと…か?」

    ありす「……くすん」コクン

    P「そ…そんなつもりはなかったんだが…」

    ありす「………プロデューサーさんは私と話す時だけ、よそよそしかったです…」グスッ

    P「うっ…す、すまん…… で、でも、ありすが通報するなんて言うから……」

    ありす「…っ」ジワァッ

    P「わぁー!わぁー!ごめん!ごめんって!」ナデナデ

    ありす「…!」ビクッ

    P「あっ、撫でられるの嫌だったか……?」

    ありす「………!」フルフル

    P「そ、そうか…よかった」ナデナデ

    73: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:00:13 ID:g00
    ありす「…………本当は、イヤじゃ…なかったんです…プロデューサーさんに、“ありす”って呼ばれるのも…」

    P「え…?そう、なのか…?」

    ありす「最初の頃は…本当に嫌でした…で、でも、プロデューサーさんが、私の名前を、好きって言ってくれて…コドモっぽい名前だって馬鹿にしないでくれて……う、嬉しかったんです……」

    P「………」

    ありす「だ、だから…最近は、“ありす”って名前も好きになってきて……でも、プ、プロデューサーさんには…プロデューサーさんにだけは、“オトナ”として見て欲しくて…それで…」

    P「!」

    ありす「ごめんなさい…今まで、たくさん嫌なことを言ってしまって…ごめんなさい…!だから…だから…!嫌いにならないで…!」ギュッ

    74: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:01:28 ID:g00
    P「……まったく……」ナデナデ

    ありす「あっ……」

    P「俺がありすのこと、嫌いになるわけがないだろ?こんなに可愛くて、大切な担当アイドルなのに」

    ありす「う、うそです。しんじられません。き、きっと、すぐ他の女の子の所へ行ってしまいます」ギュゥー

    P「そりゃあ、俺はプロデューサーだからな。ありすのことだけを見ているわけにはいかないさ……でも、ありすを見捨てたりなんて絶対にしない。絶対にだ」ギュッ

    ありす「……じゃあ、約束してください。これからも…ずっと…ずっと、私の傍にいてくれるって」

    P「…わかった」



    75: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:02:03 ID:g00
    P「俺は……」

    ありす「………」

    76: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:03:04 ID:g00
    P「俺は、ずっとありすの傍にいる」

    77: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:04:08 ID:g00
    ありす「――っ」ドクン

    ああ…やっぱり、イヤじゃない

    私、この人のことが…好きなんだ

    78: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:05:13 ID:g00



    P「……………ここまでっ」ターン

    P「ふぅ~ようやく形になってきたな…」

    1ヶ月後に控えた、毎年恒例のシンデレラフェスタ。俺は今、その企画書の作成をしていた。

    「お疲れ様です。プロデューサーさん」コトッ

    P「おっ、気が利くな。ありがとう、ありす」

    ありす「ふふ、いつもプロデューサーさんはいつも頑張っていますから。これくらいはさせてください」

    P「ははは、それじゃあ遠慮なく……うん、おいしい」ズズス

    P「やっぱり、ありすが入れてくれるお茶が一番おいしいな……なにか入れる時のコツでもあるのか?」フゥ

    ありす「ん~どうでしょう?お湯の温度、茶葉の量、いろいろありますけど……やっぱり一番は、飲んでくれる人の喜ぶ顔がみたい、という想いでしょうか」クスッ

    P「…………」ジー

    ありす「どうかしました?そんなに見つめられると…恥ずかしいです」カアァ



    79: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:06:05 ID:g00
    P「あっ、いや…その…美人になったなぁと思って」

    ありす「もう……からかうのはやめてください///あんまり八方美人な態度ばかり取っていると、いつか刺されちゃいますよ?」

    P「こ、恐いこというのはやめてくれ!」ガタガタ

    ありす「ふふっ、冗談です…♪大丈夫ですよ。そんな不埒な輩がいたら、真っ先に櫻井財閥に消されていますよ」

    P「そ、それはそれで恐ろしいな…」

    ありす「そ・れ・に!プロデューサーさんは、ずっと私の傍にいてくれる約束ですしね。私が守ってあげます」ウインク

    P「…!」ドキッ

    ありす「えへへ…///照れました?」

    P「そ、そういうありすだって、顔を赤くしているじゃないか…///」

    ありす「当然です。好きな人に想いを告げるのは、いくつになってもドキドキするものですよ?」

    P「まったく…ありすには敵わないな」

    80: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:07:03 ID:g00
    ありすに出会って、7年。かつての少女も今や、大人気アイドルだ。
    最近ではアイドルだけではなく、様々なジャンルで活躍している。

    そんなありすが、俺みたいな冴えない男に長年想いを寄せているというのは……
    なんだか、照れくさいというか、何というか。

    81: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:08:02 ID:g00
    P「そ、そうだ! たしかありすは来週、ソロライブだったな」

    ありす「はい。久々に『in fact』を歌うので、少しだけ緊張しています」

    P「…でも、完璧にこなしてみせるんだろ?」

    ありす「ええ、勿論!私、もう“オトナ”ですから」フンス!

    P「ははっ、そうだな!ありすはもう立派な“オトナ”だよ」

    82: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:08:58 ID:g00
    “ありす” 俺の大切な、担当アイドル。

    83: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:09:55 ID:g00
    P「次の仕事も頑張ってな。橘さん?」

    ありす「ふふっ、“ありす”ですっ…♪」

    終わり



    84: ◆UpHOrkEMJ2 2018/11/09(金)02:10:23 ID:g00
    以上で終わりです。
    最近、デレマスでもミリマスでも自分の好きなアイドルの出番が多くて嬉しいです。みんなかわいいんじゃ^~
    ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

    85: 名無しさん@おーぷん 2018/11/09(金)12:15:35 ID:sRX
    乙乙



    引用元: モバP「素直になれない女の子」ありす「橘ですっ!」

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