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    【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」

    1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:15:14.00 ID:v7sT2PtJ0



    3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:17:18.95 ID:v7sT2PtJ0
    中多「お帰りなさいませ~…」

    中多「あっ橘先輩」

    中多「あれ、今日はお一人ですか?」

    橘「美也はお腹壊したって言って寝てるよ」

    中多「くすくす…」

    中多「美也ちゃんらしいですね」

    中多「あ、ごめんなさい」

    中多「お席はこちらになります」

    橘「ありがとう」

    橘「この店にも大分慣れたみたいだね」

    中多「はい、ありがとうございます」

    中多「ただいまメニューをお持ちしますね、ご主人様」

    4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:17:48.07 ID:v7sT2PtJ0
    2年後

    天の声「あの日のクリスマスから2年の少し」

    天の声「あれから正式に付き合うことになった二人」

    天の声「少年は大学生に、少女は高校を卒業し少年と同じ大学へ進学しようとしていた」

    天の声「今日は少年が大学進学を機に始めた一人暮らしの部屋に少女が遊びに来たのだった」

    ピンポーン

    橘「はーい」

    ガチャ

    中多「先輩、こんにちは」

    橘「うん、待ってたよ」

    美也「にしししし、みゃーもいるよ!」

    橘「!?」

    5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:18:25.99 ID:v7sT2PtJ0
    橘「な、なんで美也もいるんだよ!」

    美也「いいじゃん、別に」

    橘「よくないよ…」

    中多「すみません…美也ちゃんがどうしてもって言うので…」

    橘「いやいや、紗江ちゃんは悪くない!」

    美也「じゃあ美也が悪いって言いたいの?」

    橘「誰が悪いかを無理にでも決めるとなると、そうなるな」

    美也「せっかく可愛い妹が来てあげたっていうのに、何さそれ」

    橘「美也も僕の立場になればわかるよ…」

    6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:19:09.69 ID:v7sT2PtJ0
    美也「美也はお兄ちゃんが紗江ちゃんに変なことをするのを防ぐために来てるんだよ」

    橘「変なことって…」

    中多「美也ちゃんは先輩のことを心配してるんですよ」

    橘「心配って…紗江ちゃんには優しくしてるかもしれないけど、僕にはやさしくないよ」

    橘「だいたい、今まで何度も紗江ちゃんは一人でここに来たことがあるんだ」

    橘「そんな心配しなくても…」

    美也「ええっ!さ、紗江ちゃんここに何度も来てたの…」

    美也「それも一人で…」

    中多「うん」



    7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:20:17.36 ID:v7sT2PtJ0
    美也「い、いつから…?」

    中多「先輩が一人暮らしを始めてすぐ…」

    美也「!?」

    中多「美也ちゃん?」

    美也「に…にぃに…ほんとに変なことしてないでしょうね!」

    橘「し、してないよ」

    橘「というか、僕たちは恋人同士なんだ」

    橘「ちょっとぐらいあってもいいじゃないか」

    8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:20:46.46 ID:v7sT2PtJ0
    美也「例えば?」

    橘「そうだな」

    橘「……」

    橘「ってなんで妹にそんなこと言わないといけないんだよ」

    美也「むぅ…」

    美也「紗江ちゃんはお兄ちゃんとどんなことがしたいの?」

    中多「えっと…」

    中多「……」

    中多「……//」ボッ

    9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:26:23.39 ID:v7sT2PtJ0
    橘「おい美也、紗江ちゃんを困らすなよ」

    美也「ちなみに何回ぐらい来てたの…」

    中多「えっと…何回だろ…」

    中多「毎週来てたから…そのー…」

    美也「まっ…毎週!?」

    美也(みゃーですら月に一度なのに…)

    美也(もしかして、今まで行く前に連絡して来ちゃだめって言ってた日って…)



    10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:27:07.83 ID:v7sT2PtJ0
    美也「ほんとに今まで来た時何してたの…」

    中多「お部屋の掃除をしたり、ごはんを作ったり、勉強を教えてもらうことが多かったかな」

    美也「他は?」

    中多「ほ、ほか…?」

    中多「お…お買い物したりしたかな」

    橘「何を言わせたいんだよ」

    美也「にぃにに変なことされてないか心配だもん」

    橘「兄を信用しろよ」

    美也「…ちょっと難しいな」

    11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:30:23.40 ID:v7sT2PtJ0
    美也「よし、にぃにがこれ以上変なことしないように美也が一緒に住んであげる」

    橘「えっ」

    中多「え…」

    美也「二人ともその反応なに?」

    橘「い…いや…その、なんていうか…」

    中多「え、えっと…」

    美也「…二人とも何か美也に隠してるでしょ」

    橘「……」

    中多「……」

    12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:36:15.25 ID:v7sT2PtJ0
    中多「せ、先輩…いずれわかることですし、今美也ちゃんには教えておいてもいいのでは…?」

    橘「うーん…」

    橘「そうだな」

    橘「わかった、美也教えるよ」

    美也「うん」

    橘「前から話してたことなんだけど、紗江ちゃんが大学に入学したら一緒に暮らす予定だったんだ」

    美也「…!」

    美也「ほ、ほんとなの、紗江ちゃん?」

    中多「うん…」



    13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:37:05.13 ID:v7sT2PtJ0
    橘「だ、だから…3人はさすがに狭いというか…」

    美也「……」

    美也「紗江ちゃんは許可はもらってるの?」

    中多「そのことを今日先輩に言おうと思って」

    橘「?」

    中多「その、お母さんはいいって言ってくれたんですけど、お父さんが…」

    橘「え、ダメだったの…?」

    中多「いえ、一度会って話がしたいって言ってて…」

    橘「話すの…?」

    14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:42:16.76 ID:v7sT2PtJ0
    中多「はい、その…」

    中多「実際に父と会ってもらって」

    橘「なるほど…」

    橘「それで許可をもらえればいいんだね?」

    中多「はい…」

    中多「い…いいですか?」

    橘「もちろんだよ」

    中多「ありがとうございます」

    美也「……」

    15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:42:54.78 ID:v7sT2PtJ0
    数日後・中多家

    橘「よし…」

    中多「せんぱーい!」

    橘「あっ、紗江ちゃん」

    中多「おはようございます」

    橘「うん、おはよう」

    橘「……」

    中多「?」

    橘「やっぱり大きいな…」ぼそっ

    中多「え?」

    橘「あ…あぁいや、紗江ちゃんの家ってやっぱり大きいなって思って」

    16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:48:36.00 ID:v7sT2PtJ0
    橘「ああ…なんか緊張してきたな…」

    橘「紗江ちゃんのお父さんは何というか…迫力があるからな…」

    中多「ふふ、そうですね」

    橘「……」

    橘「ちなみにだけど、僕以外に紗江ちゃんが家に連れてきた男の子っている?」

    中多「いえ、先輩だけです」

    橘「そっか…」



    17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:49:11.80 ID:v7sT2PtJ0
    ガチャ

    中多「先輩、どうぞ」

    橘「お…おじゃまします」

    中多母「いらっしゃい、よく来たわね」

    橘「お…お久しぶりです!」

    橘「こ…これっ…つまらないものですけど」

    中多母「あらあら、ありがとうね」

    中多「先輩、こちらへ」

    橘「はいっ!」

    中多「大丈夫ですか?緊張しすぎですよ」

    橘「はいっ!」

    中多「……」

    天の声「少女はこれほどまで少年に対して不安を持ったことはなかった」

    18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:51:58.27 ID:v7sT2PtJ0
    橘「失礼します!」

    中多「パパ、橘先輩をお連れしました」

    橘「ここここここここんにちは!橘美也です!」

    中多「先輩、どうして美也ちゃんの名前を言うんですか」

    橘「あっ!ち、ちがっ…橘純一です!」

    中多父「……」

    19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:55:14.22 ID:v7sT2PtJ0
    ―――

    中多父「まさか紗江に恋人ができるとは…」

    中多父「少し前までは想像もしなかったことだ」

    中多父「橘君」

    橘「はい」

    中多父「君は紗江と真剣に交際をしているのかね?」

    橘「も、もちろんです!」

    中多父「……」

    橘「……」

    中多父「気をつけ!」

    橘「は、はいっ!」

    中多父「目を食いしばれ!」

    橘「はっ…め、目を!?」

    20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:57:42.54 ID:v7sT2PtJ0
    橘「で、できないことはないかもしれないけど…」

    橘「うぬぬ…」

    天の声「少年は少女の父が出した難題を必死にやろうとしていた」

    天の声「しかし、そのようなことは普通はできないのである」

    中多父「……」

    中多父「橘君」

    橘「は、はい?」

    中多父「そんなことは普通はできないのだよ」

    橘「え?」

    21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:58:26.70 ID:v7sT2PtJ0
    中多父「咄嗟の状況判断ができるか試したのだが…」

    中多父「その程度も判断できないようでは、もし紗江に何かあったとき対処できるのかね?」

    橘「そ、それは…」

    中多父「……」

    中多父「やはりまだ紗江を任せることはできんな…」

    橘「そっ…そんな…」

    中多「パパ…!」

    中多「パパ、私たちは本気なんです」

    橘「お願いします、だからどうか…」

    中多父「まあ待て待て」



    22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:04:12.37 ID:v7sT2PtJ0
    中多父「私はもう二人のことを反対したりはせん」

    中多父「また家出なんてされると困るからな…」

    中多父「それに、紗江にとって君といるのが一番いいことなのだろう」

    中多父「紗江ももう大学生だ、ある程度は好きにさせてやりたい」

    中多父「だが…私にとって娘は何よりも大切なんだ…」

    中多父「君のことを信用していないわけではない」

    中多父「ただ、安心して任せられるとはまだ思えんのだ」

    中多「そんな…」

    23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:10:28.09 ID:v7sT2PtJ0
    ――――――――

    橘「ごめん、紗江ちゃん…」

    橘「僕の力不足のせいで…」

    中多「そんな気を落とさないでください」

    中多「確かに今回はダメでしたけど、パパもそのうち許可を出すって言ってくれましたから」

    橘「そうだね…」

    橘「紗江ちゃんのお父さんに認められるようにがんばらないと…」

    中多「私も先輩のために何でも協力します!」

    橘「ありがとう」

    橘「……」

    橘「とりあえず今日のところはおとなしく帰るとするよ…」

    橘「またね…」

    中多「……」

    中多「先輩…」

    24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:17:24.30 ID:v7sT2PtJ0
    純一の部屋

    ガチャ

    橘「はぁ…」

    美也「おかえりー、なんだか元気ないね」

    橘「……」

    橘「なんで美也がいるんだ」

    美也「みゃーもここに住むことにしたからだよ」

    橘「いやいや…たしかにそんなことは言ってたけど、急すぎるだろ」

    橘「だいたい、父さんや母さんが許してくれないだろ」

    美也「別にいいよだって」

    橘「……」

    25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:23:23.86 ID:v7sT2PtJ0
    美也「元々紗江ちゃんと暮らすために学生にしてはちょっと広めのところ選んだんでしょ」

    橘「…まあ、そうだけど」

    美也「それに、にぃにを紗江ちゃんと一緒にすると何するかわからないからね」

    橘「お前な…」

    美也「あと、妹と会えないとにぃに寂しがるでしょ」

    橘「妹がいなくて寂しいって思ったことはなかったけどな…」

    橘「はぁ…」

    橘「当分紗江ちゃんとの二人暮らしは無理そうだし、少しの間ならいいぞ…」

    美也「やったー」

    美也「ってあれ?無理になったの?」

    橘「うん…」

    26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:30:21.00 ID:v7sT2PtJ0
    美也「……」

    美也「うん、それならなおさらだね」

    美也「にぃにのためにいてあげるね」

    橘「頼んでないんだけどな」

    橘「ここに住む気なら、タダじゃないからな」

    美也「ケチー」

    橘「嫌なら別にいいんだぞ」

    美也「…にぃにってそういうちょっとせこいところあるよね」

    橘「普通だよ」



    27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:30:55.62 ID:v7sT2PtJ0
    橘「……」

    橘「なあ美也」

    美也「なあに?」

    橘「美也から見て、僕はどういう風に見える?」

    美也「どういう風って…にぃにはにぃにだけど…」

    橘「そうじゃなくてだな…」

    橘「頼もしそうだとか、安心できるだとか…」

    美也「それならにぃには頼りがいがなくて、見てて不安だよ」

    橘「うっ…それは本当か…?」

    美也「うん、だからしっかりものの美也がついてあげてるんだよ」

    28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:36:41.40 ID:v7sT2PtJ0
    橘「どうしたら僕はもっと頼りがいのあるような男になれると思う?」

    美也「……」

    美也「何しても無理だと思う」

    橘「おい」

    橘「このままじゃ僕は紗江ちゃんと…」

    美也「紗江ちゃんと…何?」

    橘「いや…」

    美也「……」

    美也「にぃには今のままのにぃにでいいと思うよ」

    29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:43:13.79 ID:v7sT2PtJ0
    2週間後

    天の声「季節は春になり少女たちは無事大学に入学した」

    美也「ただいま~」

    中多「おじゃまします」

    美也「あれ、にぃにまだ帰ってきてないんだ」

    中多「……」

    美也「うーん、せっかく紗江ちゃんを連れてきたのになぁ…」

    美也「帰ってくるまで何しよう…」

    美也「そうだ、今のうちににぃにのお宝本を処分しちゃおうか」

    中多「ええっ、だ、だめだよ美也ちゃん…」

    中多「先輩の大事なものなんだし」

    30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:48:54.94 ID:v7sT2PtJ0
    美也「紗江ちゃん…それでいいの!?」

    中多「え?」

    美也「にぃには紗江ちゃんという彼女がいながら、紗江ちゃんと全く関係のない女の人のエッチな本を読んでるんだよ」

    美也「しかも毎日毎日、美也の目の前で」

    美也「みゃーはもうガマンできないのだ」

    美也「美也と紗江ちゃんのためにも今のうちに全て処分するしかないんだよ」

    中多「や、やっぱりだめだよ…」

    中多「橘先輩に怒られるよ」



    31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:55:26.07 ID:v7sT2PtJ0
    中多「先輩は私の大事なものを真剣に考えてくれたの…」

    中多「だから私も先輩の大事なものは私も大事にしたい」

    美也「…なんとなく言ってることはわかったけど」

    美也「…紗江ちゃんの大事なものと比べると…ね」

    美也「たぶん紗江ちゃんの大事なものの方が圧倒的に価値があると思うから」

    中多「物の価値っていうのは…人それぞれだと思うよ」

    中多「先輩は興味がないけど、美也ちゃんにとっては大事なものはたくさんあるでしょ」

    中多「それを先輩が自分にとってはいらないからって捨てると怒るでしょ」

    美也「うーん、まあ…」

    天の声「少女は知っていたのだ」

    天の声「少年が大事にしている所謂お宝本のほとんどは今は自分の写真集だということを」

    32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:01:17.82 ID:v7sT2PtJ0
    中多「…!」ぴくっ

    美也「ど、どうしたの?」

    ガチャ

    橘「あれ、美也の靴がある、もう帰ってたのか」

    橘「あっ、この靴は…!」

    中多「先輩!」

    橘「紗江ちゃん!来てくれてたんだ」

    美也「紗江ちゃん、よくにぃにが帰ってきたこと気づいたね」

    美也「……」

    33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:02:03.01 ID:v7sT2PtJ0
    橘「ちょうどよかった紗江ちゃん」

    橘「その…話たいことがあってさ…」

    中多「奇遇ですね、私も先輩に話たいことがあるんです」

    橘「あっ、そうなの?」

    橘「じゃあ紗江ちゃんからどうぞ」

    中多「いえ、先輩からどうぞ」

    橘「紗江ちゃんから」

    中多「先輩から」

    橘「紗江ちゃん」

    中多「先輩」

    美也「もうっ!にぃにが先に言ったんだからにぃにから話せばいいでしょ!」

    美也「にぃにったらデレデレしちゃって…」



    34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:02:55.11 ID:v7sT2PtJ0
    ―――

    橘「じゃ、じゃあ…言うよ…」

    橘「あの、紗江ちゃん…怒ったり、泣いたりしないで聞いてほしい」

    中多「はい」

    橘「…一緒に暮らすって話だけど…今はまだしない方がいいと思うんだ」

    中多「先輩…」

    橘「ぼ、僕だっていろいろ考えたんだけど、親が反対していることを無理にする時期じゃないと思うんだよ」

    中多「すごいです先輩!」

    橘「ほんとごめん!…え?」

    中多「実は私も今日そのことを話そうと思ってたんです」

    中多「そしたら同じタイミングで同じことを考えていたなんて…」

    中多「ふふ、私たち何かあるんですかね」

    35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:04:13.50 ID:v7sT2PtJ0
    橘「え…紗江ちゃんも?」

    中多「はい」

    中多「先輩とは少し違いますけど、ほとんど同じ理由です」

    橘「そうなんだ」

    中多「それにその、いずれ…将来は先輩と…できたらいいなって思ってます…」

    橘「え?」

    中多「い、いえっ!なんでもありません」

    橘「?」

    36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:10:03.88 ID:v7sT2PtJ0
    橘「美也、せっかく紗江ちゃんが来てるのに何も出さないなんて…」

    中多「そんな、いいですよ先輩」

    橘「でも、それじゃ…」

    パタッ

    橘「あれ?ない」

    橘「こっちかな?」

    橘「……」

    橘「美也」

    美也「出す出さないじゃなくて、そもそも出すものがないんだよね」

    37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:15:18.18 ID:v7sT2PtJ0
    橘「まったく…お菓子とジュースばかりだと太るぞ」

    美也「美也だけじゃないもん、にぃにだって食べてるくせに」

    橘「僕はまだ今週ここでお菓子は食べてないぞ」

    美也「ちょうどいいや、にぃに買ってきてよ」

    橘「お前な…」

    中多「美也ちゃん、それは先輩に悪いよ」

    美也「紗江ちゃんはいくら年上の彼氏だからって、あれしたら悪い、これしたら悪いって考えすぎだよ」

    美也「相手はこのにぃになんだよ」

    橘「どういう意味だよ」

    38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:15:43.86 ID:v7sT2PtJ0
    ―――――

    天の声「結局、三人で出かけることになった少年たち」

    美也「これとこれと…あっこれも」

    橘「そんなに買って…食べるのか?」

    美也「もちろん」

    美也「にぃににはあげないよ」

    橘「じゃあ僕はお金出さなくていいな」

    美也「……」

    橘「そうなると戻すのかよ」

    39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:16:41.01 ID:v7sT2PtJ0
    橘「いいよ…食べたいんだろ」

    橘「僕にもちょっとくれるのなら買ってやるから」

    美也「やったー」

    美也「じゃあもっといっぱい取ってこよー!」

    橘「おい…」

    中多「先輩やさしいですね」

    橘「こうしないと美也のやつ機嫌が悪くなるんだよ」

    中多「それでもですよ」

    中多「今まで先輩のことよく見てますから」

    中多「正直、時々ですけど美也ちゃんに嫉妬しちゃいます…」

    橘「たしかに美也は妹だから大切だけど、いつかは別の誰かのところに行ってしまう」

    橘「でも、僕はこれからもずっと紗江ちゃんと一緒にいるよ」



    40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:17:19.92 ID:v7sT2PtJ0
    中多「先輩…」

    橘「…ちょっとくさかったかな」

    中多「いいえ、そんなことありませんよ」

    中多「私もそうなればいいなって思います」

    天の声「二人が話をしていた一方で…」

    美也「むむ…なんだかちょっといい雰囲気っぽいな…」

    美也「出ていきづらいよ」

    美也「このままだと紗江ちゃんのふかふかがにぃにだけのものになっちゃう…」

    美也「にぃにも紗江ちゃんの…」

    美也「いつかは二人とも美也のことが邪魔になるのかな、もしかしたらもう…」

    美也「みゃーひとりぼっちになっちゃう…」

    美也「でも、大好きな二人が幸せならそれでいいのかもね…」

    美也「もうみゃーができることは何もないしね」

    美也「美也はクールに去るとするか」

    美也「……」

    41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:18:14.53 ID:v7sT2PtJ0
    中多「美也ちゃんなかなか戻ってきませんね」

    橘「どれだけ持ってくるつもりなんだ」

    中多「あれ…?」

    橘「ん?なに?」

    中多「今お店から出て行ったのって美也ちゃんじゃ…」

    橘「何かあったのか…?」

    中多「私追いかけてみます」

    橘「あ、僕も行くよ」

    中多「先輩はお会計をお願いします」

    橘「…たしかにこれを元に戻してると時間がかかるな」

    橘「わかった、行き違いになっちゃいけないから入口のところで待ってるからね」

    中多「はい」

    42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:19:11.41 ID:v7sT2PtJ0
    美也「……」

    美也「いくら二人にするためとはいえ、黙って出て行ったのはよくなかったかな」

    美也「美也を探すことになったら逆に邪魔しちゃうことになりそうだし」

    美也「やっぱり一言いった方がいいか…」くるっ

    ぽよんっ

    美也「わわっ」

    中多「きゃっ」

    美也「ご、ごめんなさい!…って紗江ちゃん!?」

    43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:20:03.59 ID:v7sT2PtJ0
    美也「どうして紗江ちゃんがここに?」

    美也「にぃにと一緒にいたはずじゃ…」

    中多「美也ちゃんが外に出ていくのが見えたから追いかけてきて…」

    中多「何かあったの美也ちゃん?先輩も心配してたよ」

    美也「うん…」

    美也「ふと思っちゃったんだ…」

    美也「美也は二人にとって邪魔でしかないんじゃないかって…」

    中多「な、なんでそんなこと思ったの!?」

    中多「それに思ったとしても、急にいなくなるなんてだめだよ」

    44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:21:10.18 ID:v7sT2PtJ0
    美也「うん、ごめんね」

    美也「美也もそう思って引き返そうと思ったところなんだ」

    美也「でも紗江ちゃんが来てくれてちょうどよかった」

    美也「すぐにってなると無理かもしれないけど、近いうちににぃにの部屋からで出ていくようにするよ」

    美也「これ以上二人の邪魔はしたくないからね…」

    中多「ど、どうしちゃったの美也ちゃん…?」

    中多「何か変なものでも食べたの…」

    中多「と…とにかく、先輩も私もそんなことは絶対に思ってないから、一回先輩を入れてちゃんと話そうよ」



    45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:21:57.76 ID:v7sT2PtJ0
    橘兄妹の部屋

    橘「……」

    中多「……」

    美也「……」

    橘「美也…なんでそんなこと思ったんだ?」

    美也「……」

    美也「今までも何度か思ったことはあったんだ…」

    美也「でもさっきお店で二人が話しているところを見て確信したんだ…」

    美也「二人とも美也といるときよりもいい笑顔だって…」

    美也「大好きな二人だから邪魔をしたくなかったの…」

    46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:22:34.22 ID:v7sT2PtJ0
    橘「……」

    中多「……」

    橘「ふぅ…いいか美也」

    橘「たしかに美也の言うとおり、紗江ちゃんといるときの僕はいつもよりいい笑顔だったかもしれない」

    橘「紗江ちゃんといるときは一番楽しいからな」

    中多「先輩…」

    美也「……」

    橘「でも、だからといって美也といるときは嫌かってなると、そうじゃない」

    橘「僕にとっても、紗江ちゃんにとっても美也はかけがえのない存在だ」

    橘「邪魔なんて思ってないさ」

    47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:28:10.04 ID:v7sT2PtJ0
    美也「…紗江ちゃんもそう思ってくれてるの?」

    中多「うん」

    美也「……」

    美也「にぃに、美也はせっかく来たにぃにの彼女にお茶も出せないような気が利かない妹だよ」

    橘「だから何だよ」

    橘「美也が僕と紗江ちゃんのことをよく考えてくれてるのは知ってるよ」

    美也「紗江ちゃん、美也はいつも紗江ちゃんの彼氏といる邪魔な女だよ」

    中多「ううん、そんなことない」

    中多「美也ちゃんは私の大切な友だちだよ」

    美也「……」

    美也「にしししし」

    48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:29:03.55 ID:v7sT2PtJ0
    美也「そうか、そうか」

    美也「そこまで言われちゃ仕方ないな」

    美也「二人と一緒にいてあげる!」

    美也「そういうことだから…」

    美也「にぃにと…紗江お姉ちゃん!」

    中多「ええっ」

    美也「ねぇね~、あやからせて~」もみもみもみ

    中多「ちょ、ちょっと美也ちゃん…!」

    橘「はぁ…」



    49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:29:58.73 ID:v7sT2PtJ0
    2か月後

    ピンポーン

    橘「はーい」

    ガチャ

    中多「こんにちは」

    橘「やあ」

    橘「さあ、入って」

    中多「おじゃまします」

    50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:30:56.13 ID:v7sT2PtJ0
    美也「あっ、紗江ちゃん、今日来るって言ってたっけ?」

    橘「僕が呼んだんだよ」

    中多「美也ちゃん、はいこれ」

    美也「わあ!ケーキだ!」

    中多「誕生日おめでとう、美也ちゃん」

    中多「これも私からのプレゼント」

    橘「こっちは僕から」

    美也「ありがとう二人とも!」

    橘「まあ…僕たちの大切な妹だからな」

    中多「これからもよろしくね」

    終わり

    51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:31:35.90 ID:v7sT2PtJ0

    私の紗江ちゃんに対する何か足りないなって思いました
    次からはもうちょっとがんばります

    52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:32:49.95 ID:v7sT2PtJ0
    ねくすと あまがみひろいんず ひんと
     
     「アルミホイル」

    森島「ねえひびきちゃん、これどういうこと?」

    塚原「アルミホイルって裏表がないらしいわよ」



    引用元: 【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」

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