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    【艦これ】異世界転生したら初月棒になっていた件

    1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:19:41.89 ID:1FzRml7C0
    PC『いや……別に特に用事があるわけじゃ……。お前は、強い提督だな。少しだけだ……少しだけ肩を貸してもらっても良いか?……はぁ……落ち着くなぁ。……すまん』

    男「うっはー!!やっぱ初月ちゃんかわええーー!!もっかい!」ポチッ

    PC『呼んだか?何だ?』

    男「やばい!やばいって!脳が蕩ける!!……も、もう我慢できねえ」





    男「ふうっ……あぁぁ……」

    男「やっぱ初月ちゃんはかっこ可愛い……」ぐらぁ

    男「あ、アレ?視界が……なんだ?頭……が……」

    男「う……?痛い?違……う。おも……い……た……すけ……」バタン

    男「あ、う…………」ビクビク

    カチッ

    PC『またお前か。なんだ、寂しいのか? 大人だろ? まあいい、最後まで、僕が守ろう』

    男「は……づづ……き……」ドサッ




    2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:20:12.19 ID:1FzRml7C0

    ??「は……き、初月、起きて。初月」

    初月「ん……うぅ……」

    秋月「初月にしては珍しく寝坊してるのね。夜更かしでもしたのかしら?」

    初月「……おはよう、秋月姉さん」ぼー…

    秋月「早く準備して食堂に行くわよ」

    初月「あ~……うん……」ぬぼー…

    秋月「初月?らしくないわね……。ちょっとごめんね」ぴとっ

    秋月「熱っぽいかしら……」

    初月「……うん、少し体がだるい……」

    秋月「朝ごはんは食べられそう?」

    初月「……分からないな……」

    秋月「あらあら、それじゃあ寝てて。明石さん呼んできてあげるから」

    初月「……ありがとう」ぱたん


    3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:20:45.15 ID:1FzRml7C0

    提督「待ってくれ明石」

    明石「あ、提督。如何なさいました?」

    提督「これから初月の所に行くんだろう?それなら私も見舞いに行ってやろうと思ってな」

    明石「……まあ、初月ちゃんの所に行くのはその通りなんですけど……下心とかないですよね?」

    提督「下心?」

    明石「風邪をダシにして女の子の部屋に上がり込もうだとか、寝間着姿の初月ちゃんを視姦しようだとか、弱っている所に付け込んでいかがわしい事しようだとか……」

    提督「しっしないしない。考えてもないから!!…………本当に」

    明石「……一応、信じますけど、もし変な行動したら憲兵さん呼びますよ?」

    提督「好きにしてくれ。私は潔白だからな」

    明石「……なんで呼ばれて疑われてる前提のセリフなんですかね……。まあ、女の子には優しくしてあげて下さいよ」

    提督「了解」

    4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:21:27.45 ID:1FzRml7C0

    明石「初月ちゃん」コンコン

    明石「……返事がありませんね。あ、提督はそこで待っていてくださいね。大丈夫だったら呼びますから」

    提督「分かった」

    明石「初月ちゃん、入りますよ」ガチャリ

    明石「……寝ているだけのようですね。ふむ……よし、少し見た所提督に見られてヤバそうなものもなさそうですし……」

    明石「提督、入ってきても大丈夫ですよ」

    提督「本当か?ならお邪魔しよう」ガチャ

    提督「初月は……寝てるのか」

    明石「ええ、これから診断するんですが、提督は出て待っていてくださいね」

    提督「今私が入ってきた意味は!?」

    明石「初月ちゃんが見られたからいいでしょう?」

    提督「ひどい!」

    明石「ふふっ、冗談ですよ。問診とかの間は居てもらっても」

    提督「そうか……」ふぅ

    明石「さて……初月ちゃん、初月ちゃん、起きて」ユサユサ

    初月「うぅん……」もぞもぞ

    明石「ほら、頑張って起きてちょうだい」

    提督「……いつもしっかりした初月にしては珍しいな」

    明石「そうですね~。体調が関係してるんでしょうか。ほら、ちょっとでいいから目を開けて~」ゆさゆさ

    初月「んぅ……なんだ?」

    明石「おはよう、初月ちゃん。聞いたわよ、具合悪いんだって?」

    提督「大丈夫か?」

    初月「…………うぅん?てい……提督!お前、なんでここに居るんだ!?」ガバッ

    提督「秋月からお前の具合が悪いと聞いてな」

    明石「心配してたんですよ~」

    初月「そ、そうかっ///そ、その……少し体が重い感じがするだけで……ほ、他は何ともないんだ///」

    提督「そうか、それを聞いて安心したよ。一応、今日の遠征は休みにしておいたからな」

    初月「すまない」

    明石「……ふむ、一応自覚症状は軽いと。念のため体温とか測っておきましょうか。耳だして」

    初月「んっ」ピッ

    明石「熱は平熱ですね……喉見ますから口も開けてくれるかしら」

    初月「あー……」

    明石「喉も腫れてはない様ね。一応、至って健康体ね。……ねえ、初月ちゃん」

    初月「なんだ?」

    明石「ちょっと……」ごにょごにょ

    初月「//////……ま、まだだ///」

    明石「お赤飯かもしれないから、ちょっと自分で確認してもらえる?あ、提督は後ろを向いててくださいね」

    初月「//////」

    提督「あ、ああ」クルッ

    初月「じゃ、じゃあ//////」

    明石「ああ、私も後ろを向いてようか?」

    初月「い、いや、明石は大丈……」チラッ

    5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:22:24.51 ID:1FzRml7C0

    初月「!?!?!?!?!?」ガバッ

    明石「ど、どうしたの?お赤飯!?」

    初月「い、いや。違った……違ったんだけど……」

    明石「血がまだ出てないだけかしら。ごめん、ちょっと見せてもらえる?」

    初月「い、いや、ダメだ!!」

    明石「医療行為なんだし、そんなに恥ずかしがらなくても……」

    初月「こ、これは見せられない///」

    初月「なんで!?なんで僕にこんな……///」

    明石「……そう言われると見ないといけないって思っちゃうんだけど……」

    初月「//////い、嫌だ」ガバッ

    明石「う~ん……引きこもっちゃいましたか……」

    提督「すまん、見るぞ」

    明石「あ、はい」

    提督「初月、どうしたんだ?」

    初月「なっ、なんでもない!僕は大丈夫だから出てってくれないか?」

    提督「いや、そうは言っても大丈夫そうに見えないんだが……」

    明石「そうよ?身体的特徴ってコンプレックスになりやすいけれど、意外と他人には大したことないんだから」

    初月「で、でも……」

    明石「そうよ~。提督だって短小皮被りだけど堂々としてるでしょ?」

    初月「?」

    提督「た、短小じゃねえし(震え声)」

    明石「皮の方は否定しないんですね」

    提督「……………………か、被ってねえし」

    明石「提督」

    提督「な、なんだ?」

    明石「必要だったら相談に乗りますよ」

    提督「そうか……いやいや、必要ないし。必要ない」

    明石「…………」じとー

    提督「そ、そういう訳だから初月、安心して良いんだぞ?人には色々悩みがあるんだからな」

    初月「そ、そうなのか……?」

    明石「そうよ。だから安心して言って。絶対誰にも言わないし」

    初月「でも……」

    明石「ねえ、もしかしてなんだけど……」

    初月「なっなんだ?」

    明石「……(毛が)生えた?」ごにょごにょ

    初月「//////」カァァ

    明石「ああ、なんだ、そうだったの。大丈夫よ、そういうものなんだから。大人になったら皆生えてくるものなのよ。だから安心して」

    初月「そっそうなのか?大人は皆生えてくるのか?明石にも生えてるのか?」

    明石「ええ、もちろんよ」

    提督「////////////」

    6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:22:55.17 ID:1FzRml7C0

    明石「あ、提督。顔にやけてますよ、いやらしい」

    提督「ちっちが……わないか……。すまん、外に出てよう」

    初月「ま、待ってくれ。もしかして提督も大人だから生えてるのか?」

    提督「ああ、もちろん生えてるぞ。だから安心して明石に見せるといい。私はちょっと外に出ていよう」

    明石「はい、終わったら呼びますね」

    提督「……みんな大人になっていくんだなぁ」ガチャリ

    明石「ってなわけで診よっか」

    初月「……ホントに、大人は皆こんなものが生えてるんだな?」

    明石「ええ。お風呂とかで見なかった?」

    初月「僕はあまり他人のとかじろじろ見ないんだ。だって失礼だろ?」

    明石「あ~まあ、それもそうね。じゃあ今度お風呂で見てみると良いわ」

    初月「……分かった」

    明石「じゃあ、お願い」

    初月「…………こんなのが……」ボロンッ

    明石「…………へ?」

    初月「ほ、ホントに大人は皆こういうのが生えてるんだな?」ブランブラン

    明石「…………ひ…………」

    初月「ひ?」

    明石「ひぎゃぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!!」

    7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:23:24.99 ID:1FzRml7C0

    提督「どうした明石!?何があった!」

    初月「……あっ///」

    提督「ふへ?」

    初月「あ、あまり見ないでくれ///は、恥ずかしい……」

    提督「は、初月……?え?明石、何がどうなってるんだ?」

    明石「み、見ての通りです……。初月ちゃんは初月くんに……」あわわ…

    提督「つまり初月は20㎝級のチン撃の巨根だったということだな!?」

    明石「いきなり下品すぎませんか!?」

    提督「駆逐(漢)してやる!」

    明石「それ言いたいだけですよね!?落ち着いてください提督!!」

    初月「うぅ……」べ~いべい

    提督「す、すまん初月。お前の事を考えず騒いでしまって……」

    初月「や、やっぱりこんなものが生えてることは異常なんだな!?大人は皆生えてるなんて嘘なんだな!?」

    提督「い、いや……男の大人は皆20cmくらい当たり前だし。私もそれくらい……あ、あるし!」

    明石「見栄張って対抗しないでください!あ、あのね初月ちゃん。こういうの、男の大人の人には生えているわ」

    初月「と、いう事はやっぱりこんなもの、大人の女には生えていないんだな?」

    明石「ま、まあその……」

    初月「うぅ……こ、こんなもの!」ぎゅむっ

    明石「あっ、初月ちゃん!無理しちゃダメよ!」

    ???「痛っ!」

    明石「ほら言ったじゃない。それは今貴方から生えてるのよ。痛くて当然じゃない」

    初月「ちっ、違う!」

    明石「違わないわ、痛いって言ったじゃない」

    初月「そうじゃない。僕は何も言ってない」

    明石「へ?」

    初月「これだ。こいつがしゃべったんだ!」

    明石「そんな馬鹿な……」

    提督「いや、私も聞こえたぞ。確かに初月の声じゃなかった」

    明石「提督……っていつまで見てるんですか。せめて後ろを向いてください」

    提督「す、すまん」くるっ

    明石「ではもう一度……」

    憲兵「全員動くなっ!悲鳴が上がったのはここか!?」



    8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:23:53.98 ID:1FzRml7C0

    初月「きゃっ」ガバッ

    憲兵「…………む?」ちろっ

    提督「な、何事ですか憲兵さん?」

    憲兵「動くなと言ったでしょう。提督殿、悪いが今一番疑わしいのはあなただ。動かないでもらおう」

    明石「あ、あの、今は診察中なので出来れば関係者以外は……」

    憲兵「ええ、先ほどの悲鳴の原因が分かればすぐさま出ていきます」

    明石「悲鳴……?って……あっ」

    提督「明石が上げたやつか。あれは……」

    憲兵「提督殿、あなたには聞いていない。私が質問しているのは明石殿にだ」

    提督「…………」

    明石「あれですか?あれはですね、その~……え~っと……」

    憲兵「なんだ?隠すと為にならないぞ。もしや提督を庇っての……」

    明石「違います違います!ただその……そう、恥ずかしかっただけなんです」

    憲兵「恥ずかしい?」

    明石「は、はい。実は……ゴキブリを見てしまって……。それであんな声を……」

    憲兵「本当か?」

    明石「は、はい。お騒がせしてすみませんでした」

    憲兵「繰り返すが、そこの男を庇っていると言う事はないな?」

    明石「むっ、ありませんってば。いいから診察の邪魔です。出てってください」

    憲兵「分かった。以後、気を付けるように」ガチャン

    明石「……やな感じ……。じゃあ、診察を続けるけど……」

    9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:24:22.66 ID:1FzRml7C0

    憲兵「そういえば」ガチャリ

    明石「わひゃあっ!」

    憲兵「診察の場に提督殿がおられるのはなぜだ?」

    提督「あ、ああ、私も明石の悲鳴で入ってきた口だ」

    憲兵「では男は不要だ。早く出るように」

    提督「…………分かった」

    初月「あ、あの……」

    憲兵「なにか?」

    初月「提督は僕の見舞いに来てくれたんだ。だからしばらく居てくれても……」

    憲兵「なんだと?提督殿、あなたは虚偽の報告をしたのか。これは許されざる行為ですぞ」

    初月「ち、違う」

    提督「……ふぅ。勘違いしている。見舞いに来て、その後診察が始まったから一旦外に出ていたんだ」

    明石「そしたら私が大声上げちゃったんですよ。だから、嘘じゃないですって」

    憲兵「…………分かった。矛盾はないようだな」

    明石「ほっ」

    憲兵「では提督殿は外で待機するべきだろう」

    提督「…………そうだな」

    初月「あっ……」

    提督「安心しろ、しばらく外に居るだけだから」

    初月「……分かった」

    憲兵「……それから明石殿」

    明石「はい?」

    憲兵「嫌味はもっと離れてから言う方が良いだろう」ガチャリ

    明石「…………」べー

    提督「じゃあ、終わったら呼んでくれ」バタン

    初月「…………」

    明石「もう少し時間を置いてからの方が良さそうね」

    初月「そ、そうなのか……」しゅん

    明石「レントゲンとかも撮った方が良さそうだし、他にも色々検査したいから……。後で工廠に来てくれる?」

    初月「……分かった」

    明石「大丈夫よ、私と提督が何とかしてあげるから」

    初月「ありがとう……」

    明石「じゃあ、しばらく横になってて。準備が出来たら呼ぶわ」バタン

    初月「………………」

    10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:24:56.76 ID:1FzRml7C0

    初月「……はぁ、なんでこんなものが……」いじいじ

    初月「くふぅんっ。……あっ、い、今の感じ……。もうなんなんだ」

    初月「こんなもの!……離れろ」ぎゅっ

    ???「いててて!」

    初月「だ、誰だ!?」

    ???「……ん~、おはよう。もう朝?寝足りないなぁ……」

    初月「ま、まさか……」

    ???「俺初月ちゃんの抱き枕なんて買ってたっけ?まあいいや、やっぱ可愛いなぁ」

    初月「な、なんで私の事を知っているんだ!?」

    ???「あれ、抱き着きたいのに手を伸ばせない……ん?」

    初月「おい、聞いてるのか?貴様いったいなんなんだ!」

    ???「ん?なんで話すし表情が変わるんだ?も、もしかして現実?」

    初月「さっきから寝ぼけた事を言うな!お前はこんな変な姿で僕にくっついてるんだ。鏡を見ろ!」

    ???「………………はぁ~~~!!??」

    初月「どうだ、理解したか」

    ???「お、俺がTNKになってるぅ!?」

    初月「そ、そんな直接的な言葉を使うな、バカッ」

    ???「じゃ、じゃあ……あれ……俺の名前……なんだっけ?」

    初月「なんだ、忘れたのか?」

    ???「というか俺、何してたんだっけ?」

    初月「それも分からないのか……えっと、名前は無いんだったな」

    ???「ああ。でも初月ちゃんの事だけは覚えてる。確か、大好きだったんだ……」

    初月「お、お前に告白されても嬉しいもんか!!」

    ???「TNKだしなぁ……」

    初月「だ、だからそんな風に言うな!」

    ???「むう……なら何ていえばいいんだよ」

    初月「僕に聞かれても分かるかっ!」

    ???「TNKTNK……じゃあ、田中にでもしとこう」

    初月「分かった。田中だな」

    11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:25:25.67 ID:1FzRml7C0

    田中「よろしく」ずいっ

    初月「ち、近づくな!」

    田中「近づくなって、初月ちゃんから生えてるんだろ」ビクビク

    初月「や、止めろぉ。うぅ……おぞましい……。というかちゃん付けはやめてくれ。なんていうか……田中より年下に思われるのはなんか嫌だ」

    田中「なんだよ、その言い方」

    初月「文句があるのか。まったく、勝手に生えてきて……早く出て行って欲しいよ」

    田中「さっきからその言い方はなくねぇ?」

    初月「なんでだよ!僕は被害者だ。おかしいのは田中だろ?」

    田中「俺だって好きでこんな所にくっついてるんじゃねえよ。なんだよ、好きだって感情だけはあったのに、もう冷めちまったよ」

    初月「ああ、それは良かったよ。せいせいする」ふん

    田中「ちっ」

    ――初月ちゃん、初月ちゃん、準備が出来たので工廠まで来てください――

    初月「お前、明石と提督の所以外ではしゃべるなよ」

    田中「なんでだよ」

    初月「なんでって、自分で自覚が無いのか?こんな気持ち悪い物にしゃべられたら皆がパニック起こすだろ」

    田中「はぁ?世の中には俺が大好きな人も居るかもしんねえじゃんか」

    初月「無いね、絶対言い切れる。さっき鏡見ただろ」

    田中「世の中にはTNKが好きな女性男性がたくさん居るんだよ!」

    初月「いいから黙ってろ!」

    田中「むぎゅ」



    12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 04:25:53.06 ID:1FzRml7C0

    初月「…………」こそこそ

    初月「……だれも居ないな……よしっ」こそこそ

    愛宕「ぱんぱかぱ~ん!」ぼよん

    初月「うわぁ!」

    愛宕「あら~、驚かせちゃったみたいでごめんね~」

    初月「い、いや……別に。じゃあ用があるから僕はこれで……」

    愛宕「あん、つれないわねぇ。さっき放送で呼んでたアレ?」

    初月「あ、ああ。だから早く……」

    愛宕「体調悪いんですって?お姉さんが、おまじないしてあげる」

    初月「いいよ、そんな……」

    愛宕「一瞬よ~。えいっ」だきっ

    初月「うぷっ」もがもが

    愛宕「は~やくよくなぁ~れ」ぽよんぽよん

    初月「……ん?」グググ…

    愛宕「おまじないは~お姉ちゃんのハグでした~……ってアレ?何か足の間に……」

    初月「なっ何でもないから!」ばっ

    愛宕「ごめんね初月ちゃん。どこか痛くしちゃった?」

    初月「べっ、別に何でもない///もう行かないと///」ぎゅむっ

    愛宕「お腹が痛いの?擦ってあげようか?それともおんぶして連れてってあげましょうか?」

    初月「イテテテっ……こらっ、田中暴れるな……」ググググ

    愛宕「あらあら。ほら、おぶってあげるから、早くおいで」

    初月「だ、大丈夫だぁー!!」ダダダ…

    18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 03:59:31.22 ID:kCFtFJb60

    初月「はぁはぁ……」

    明石「初月ちゃん、いらっしゃい。もうすぐしたら提督も来るから。それで何か変わったことはあった?」

    初月「……あった」

    明石「何かしら?」

    初月「田中が……しゃべったんだ」

    明石「へ?」

    初月「田中って名前を付けた。だって、しゃべるんだ、あいつ。……もう見てもらった方が早いか」びよんっ

    明石「ひっ」

    初月「くそっ、なんで大きくしてるんだよ、お前……」

    田中「仕方ないだろ、たまたまスカートの中が見える位置にあって、それで愛宕さんが履いてなかったんだから。大きくならないのが不可能だよ」

    明石「…………」ポカーン

    明石「しゃべっ……えええぇぇぇぇぇぇ!?」

    田中「あ、明石だ」

    初月「だからお前はなんで僕らの名前を知ってるんだ……」

    田中「分からない。何故か名前が頭に浮かぶんだよなぁ」

    初月「記憶がないってのも嘘なんじゃないのか?」

    田中「嘘じゃないって。艦娘の名前だけは何故か分かるんだよ……」

    初月「どうだか」

    19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:00:09.72 ID:kCFtFJb60

    明石「あ、あの……?本当に?え?どこから声が出てるんですか?」

    初月「さあな、田中に聞くといい」

    田中「……俺も分かんねえんだけどさ、こうして話続けてれば聞こえるんじゃないか?」

    明石「つ、つまり耳を近づけろと……」

    田中「どうかな?ま゛~~ま゛~~」ぐいっ

    明石「ひっ」

    田中「…………」

    明石「す、すみません。続けて下さい」

    田中「ま゛ーーー……」

    明石「…………」

    初月「どうだ?」

    明石「どうやら鈴口から聞こえるみたい。ここが口なんでしょうか……」

    田中「まあ、穴はそこしかないしな」

    明石「そういえば初月ちゃんはおトイレ行ったの?」

    初月「……いや、行ってないな」

    明石「まずはどこから出るのか確認しといた方が良いと思うわ」

    初月「うっ……田中、お前見るなよ」

    田中「無理だって、目を閉じられねーもん」

    明石「見えるんですか?」

    田中「うん、まあ、なんていうか、頭の部分で見てる感じだと思う」

    明石「ふぇぇ……ちょっと興味が湧いてきましたよ」

    田中「え?」ピクッ

    初月「やぁんっ」

    初月「た、田中、お前勝手に動くなって言っただろ。お前が動くと僕が変な感じになるんだ」

    田中「だから勝手に動くんだよ、コントロールできないんだって」

    初月「まったく、これだから田中は……」ガチャリ

    明石「仲がいいのかしら……」

    20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:00:36.38 ID:kCFtFJb60

    提督「初月はどうなった?」ガチャリ

    明石「あ、提督。今二人はおトイレに行ってます」

    提督「トイレか、なるほど。それで構造が少しは分かるもんなって二人?」

    明石「ええ……話すより見た方が早いと思うので……」

    初月「お前、目を瞑れないって言うのも本当なんだろうな?嘘だったら……」ガチャリ

    田中「だから嘘じゃないっての。目も瞼があって始めて閉じられるだろ。俺にはそんな皮が無いじゃんか」

    提督「…………」

    明石「お分かりになります?だから『二人』です」

    提督「キェェェェェ!?シャベッタァァァァァァァ!!??」

    初月「提督、お前顔面崩壊するほど驚くことは無いだろう。狂気を感じるぞ……」

    提督「す、すまん。え?だが、え?え?」

    明石「ちなみに名前は田中というそうですが……。提督、今は置いておきましょう。ところでどっちの穴から出た?」

    初月「そ、それは……下の自分の穴から///」

    明石「頑張っても出なかったのね?」

    田中「ああ」

    明石「ふぅん、なら膀胱などの体の器官とは繋がってないのかしら……」

    初月「な、なら千切っても問題ないんだな?」

    田中「おい、怖いこと言うなって」

    明石「まだ調べてみない事には分からないわ。それに位置的にはクリ//////ごにょの位置から生えてるわけだし。ぼ、膨張したって事は血管と繋がってる可能性が高いわ」

    初月「そ、そうかぁ……」

    明石「それに切り取って根本原因が無くなるわけじゃないかもしれないわ」

    初月「また生えてくるのか?」

    提督「トカゲのしっぽみたいだな」

    明石「ええ、一度生えて来たわけだし、可能性はないとは言えないわ」

    初月「くそっ」

    21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:01:06.21 ID:kCFtFJb60
    明石「……漫画の話みたいね」

    提督「どういうことだ?」

    明石「有名な某無免許医の漫画で、話をする人面瘡の話があるんです」

    提督「ああ、なんか合ったようななかったような……」

    明石「まあ、あの漫画以外にも昔からある怖い話とかで聞いたこともあるかもしれませんが、原因の一つは心因性ってことです」

    初月「僕に原因があるって事か?」

    明石「可能性の話よ。肉体的かもしれないし、それなら切除すれば大丈だわ」

    初月「ほっ」

    田中「俺はその場合どうなるんだ?」

    明石「……分からないけれど、田中さん単体で生きていられるとは考え辛いですね」

    田中「…………」

    提督「まあその、田中様の事もきちんと考えさせていただきますので……」

    初月「なんで敬語なんだ」

    提督「しかし万一の時は、初月を優先させていただきますので悪しからずお願いいたします」

    田中「分かりました……」

    初月「なんで敬語なんだ?」

    田中「そりゃあ、偉い人っぽいし……」

    提督「お、男として巨根様には逆らえない……」

    明石「提督はどうでもいいとして、なんというか常識的ですね……。提督にも敬語を使わない初月ちゃんの中にもそういう側面もあったという事でしょうか……?」ボソッ

    明石「それじゃあ、詳しい検査を始めましょうか」

    初月「分かった」



    22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:01:51.38 ID:kCFtFJb60

    明石「検査の結果を言うわね」

    初月「ああ」

    明石「時間を待たないと結果の出ない検査もしたけれど、それを鑑みても完全な健康体と言えるわ」

    提督「そうか……」ほっ

    初月「田中はどうなんだ?」

    明石「ええ、それについては予想通りという感じね」

    明石「血管、神経、表皮などは繋がっているけれど、内臓的なつながりも無し。相当する機関もないことから生殖能力も無し」

    明石「そして思考する事のできる脳にあたる様な神経塊は無し、目や耳などの感覚器官も無し、発声器官に肺もなし……どうやってしゃべってるのよこれ」

    田中「俺に言われてもな……」

    明石「……是非一度解剖とかしてみたいわね」

    田中「わーお」ブルブル

    初月「うふんっ、ちょ、変な動きするの止めろ。お前の感覚は僕にも伝わって来るんだぞ」

    明石「冗談よ。とにかく、田中さんが付いてることで命に関わる何かが起こる心配はないと見ていいと思うわ」

    初月「実害はあるけどな……。風呂とか入れそうにないし……」

    提督「それにあたっては私の使っている風呂を使うといい。特定の艦娘が色んな事情からよく使っている。そう気にすることもないだろう」

    初月「そうか、ありがとう」

    提督「あと、当分の間は初月を内勤にしておく……」

    初月「ダメだ、そんなの!」

    提督「だがな、お前は今正常な状態じゃないんだぞ」

    初月「今健康体だって明石も言ってくれたじゃないか」

    明石「そうですね、データ上は、ですが」

    初月「だから頼むよ。僕を任務から外さないでくれ」

    提督「むぅ……。分かった、遠征任務だけは許可を出そう。それ以上はもっと様子を見てからだ」

    23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:02:19.78 ID:kCFtFJb60

    初月「ありがとう」ぐ~

    初月「あっ///」

    明石「そういえば初月ちゃんは朝ごはん食べてなかったわね」

    提督「ちと早いかもしれんが、まあその分空いてるだろう。もしダメだったら私が何か作るさ」

    明石「ごちそうさまです!」

    提督「おい、何も奢るとは言ってないぞ」

    明石「えー、けちー。私今月出費が多かったんですよぉ。ちょっとぐらい可愛い部下に奢ってくれてもいいじゃないですかー」

    提督「知らん。ああ、初月は何でも好きなものを頼めよ」

    初月「それはありがとう」

    提督「田中さんは……食べられるのか?」

    田中「どうでしょう?試したことが無いので分かりません」

    初月「お前が物を食べるとかぞっとしないな」

    明石「血管が繋がっているので、初月ちゃんから栄養は行くと思うのだけれど……もしかしたら食べられるかもしれないわね」

    初月「止めてくれ。僕は絶対試さないからな!」

    提督「よっし、行くぞ~」ぱたん



    ??「…………」ガチャリ

    ??「……この資料は……まさか……」

    ??「間違いない。やはりあいつは、初月は男だったのか」

    ??「あの一瞬を私は見逃さなかったぞ。間違いなく付いていた。そして探ってみれば案の定……」

    ??「くそっ、海軍め。このような情報を秘匿していたとは……」パシャリ

    ??「これは人類に対する冒涜だ」パシャリ

    ??「これを陸軍に持ち返れば私は……。私の事を正当に評価せずにこんな鎮守府送りにした上層部の間抜けどもの鼻をあかしてやれるぞ」

    ??「……くっ、検査結果ばかりで男からの製造方法が見当たらない。厳重に隠しているのかそれとも……」ガサガサ

    ??「見当たらない……クソッ。まあいい、もっと調査をしていれば必ず尻尾は掴めるはずだ」

    ??「いざとなったら……クククッ」

    ??「…………」ガチャリ

    24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:02:47.97 ID:kCFtFJb60

    秋月「初月ー、大丈夫?」

    初月「問題ない。むしろ久しぶりの海で絶好調なくらいだ」

    秋月「良かったー」パタパタ

    田中「いいお姉さんだな」

    初月「当たり前だろ、僕の自慢の姉さんだからな」

    田中「それで、本当に問題ないのか?」

    初月「ああ、始めのうちは股の間で揺れるからバランスが崩れていたが、押し付けたら大丈夫になったからな。お前こそ大丈夫なのか?」

    田中「まあ、ちょっときついけど、転倒して俺の事バレるよりかはマシだろうしな」

    初月「そうか。……ん~……」のび~…

    田中「……ところでお前たちはこんな風にして遠征してたんだな」

    初月「遠征にも色々あるけどな。今回の輸送護衛任務は、本当なら僕たちの様な秋月型は燃費が悪いから使われる事は少ないんだが……提督が気を利かせてくれたんだろうな……」

    田中「ふーん」

    初月「ルートも自軍勢力圏内でほとんど危険はなし。まったく、過保護すぎる」

    田中「文句言う割には嬉しそうだな」

    初月「そりゃあ、出撃出来ないのは不満だけど、こうも心配されて嬉しく思わないわけないだろ」

    田中「…………そうかよ」

    初月「なんだよ、拗ねてるのか?」

    田中「そんなんじゃねーよ。ほら、任務に集中しろよ。警戒がにん……」

    初月「ここは安全圏なんだから、そんなに気を張らなくても……」

    田中「2時方向から魚雷!避けろ!!」

    初月「え?」

    ――シュルシュル……――

    初月「え?魚雷?」

    田中「まだ来るぞ!早く警戒通達しろ!」

    初月「あ、ああ」

    初月「秋月姉さん!みんな、魚雷だ!!総員警戒!」

    秋月「了解」

    望月「敵襲だぁ~?マジかよ」

    天龍「魚雷が来た方角は?」

    初月「南西だ。それ以上は分からない」

    天龍「上等だ。秋月、初月は俺と一緒に南西方向を警戒。航跡が見えたら砲弾を撃ち込んでやれ。絶対にタンカーには当てさせんな」

    初月・秋月「了解!」

    天龍「望月は反対側を警戒しろ。そして本部に敵襲を知らせろ!ついでにタンカーにも連絡してケツ叩いてやれ」

    望月「おっけー」

    天龍「行くぞお前ら!」

    25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:03:15.81 ID:kCFtFJb60



    天龍「はぁ、はぁ……」

    秋月「ジリ貧、ですね」

    天龍「敵さんが本気で補給路を潰しに来たってこったろうな」

    初月「まさかこんな長時間攻撃が続いて、しかもまだ止む気配がないなんて……」

    天龍「おまけにこっちの対潜装備は基本装備しか持ってきてねえから相手の位置すらまともにわかんねえと来た」

    秋月「せめて潜望鏡位出してくれれば……」

    天龍「泣き言言ってもしゃあねえ。最悪、タンカーを放棄することも考えねえとな。秋月、連絡を」

    秋月「はい」

    初月「なんとかしないと……そうだ」

    初月「……おい、田中」こそこそ

    田中「なんだ?」

    初月「お前、魚雷に一番最初に気づいたよな。なんでだ?」

    田中「そんなの、ただ見えただけだぞ」

    初月「……もしかして、今までのも全部見えてたのか?」

    田中「ああ。多分、初月たちよりも海面に近いからとかそういう理由じゃないか?」

    初月「じゃ、じゃあ敵潜水艦の位置が分かったりはしないか?」

    田中「それは……分からない」

    初月「分からない?見えないじゃなくてか?」

    田中「ああ。今は拘束帯で縛り付けられてるから、これが邪魔で見えにくいんだよ」

    初月「……じゃあ、外せば見えるかもしれないんだな?」

    田中「……必ずとは約束できないけど」

    初月「わ、分かった///」

    田中「え?」

    初月「//////」しゅるっ

    天龍「おい、はつ……なぁ!?」

    初月「…………///」ぬぎっ

    天龍「は、初月!何やってるんだ!?」

    初月「み、見て分からないか?パンツを脱いでいるんだ///」

    天龍「なんだ、見たまんまか……じゃねえ!この非常時に何考えてんだ!」

    初月「こ、こうした方が……た、戦いやすいんだ///」

    天龍「ノーパンの方が強くなるとかありえるか!緊張で頭おかしくなったか?」

    初月「信じてくれ!敵潜水艦は僕が見つけて叩く!」

    天龍「ほ、本気なのか?」

    初月「ああ、だから信じてタンカーと僕のパンツを守っていて欲しい」そっ

    天龍「わ、分かった」ぎゅっ

    初月「行ってくる」ズシャー

    天龍「…………」ぽかーん



    26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:04:00.13 ID:kCFtFJb60

    初月「どうだ、田中」

    田中「ああ、見やすくなった。だが、まだ発見はできない」

    初月「クソッ。急げ!」

    田中「分かってる!12時方向から魚雷!航跡は三つ!」

    初月「このっ」

    初月「早く見つけてくれ!」

    田中「分かってる!確実に近づいてるはずだ」

    初月「はずじゃ困る!」

    田中「……水に入れば見つけられるかもしれない」

    初月「艤装を付けたままじゃ不可能だ」

    田中「……初月、忘れたのか?俺はTNKだぞ?」

    初月「だからどうした?」

    田中「先だけ水に浸ければいい」

    初月「え……?そ、それは……足を止めないといけない。つまり狙い撃ちされる危険もあるんだぞ?」

    田中「先っちょだけ、先っちょだけでいいんだ。入れさせてくれ!そうしたら逝かせてやる!」

    初月「……分かった。なら田中を信じよう」

    田中「おう、サンキュー。見つけたら攻撃は頼むぜ」

    初月「当たり前だ!」

    27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:04:27.41 ID:kCFtFJb60

    初月「…………」そろっ

    初月「……い、入れるぞ?」

    田中「ああ」

    初月「ん……」ちゃぷっ

    田中「もうちょっとだけ奥に入れてくれ」

    初月「も、もっとか?……んんっ///」じゅぽっ

    田中「ああ、いい感じだ……よ~し、もうちょっともうちょっと」

    初月「は、早くしろ!」

    田中「まだ……まだ……見えた!だが魚雷も発射された!11時からだ!」

    初月「急に言うなっ」バシャッ

    初月「まにっ……あえ!!」

    ――シュルシュル――

    初月「よしっ、回避したぞ!」

    田中「10時方向300m地点に一隻、それから12時方向に270m地点に一隻だ!ぶちかませ!」

    初月「ああっ!!」ポイポイッ

    ――ズーーン――

    初月「やったか?」

    田中「それは禁句だっての!他にも居るだろうからまだやるぞ!」

    初月「ああ!」

    28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 04:04:54.34 ID:kCFtFJb60



    天龍「潜水艦7隻撃破……だと?」

    初月「残念だが後の6隻には逃げられたよ」

    秋月「すごいすご~い。初月凄いよ!!」

    望月「マジでスゲーな、おい。ソナーも無しに探し当てるなんてなぁ」

    初月「まあ、それは、ちょっとね」

    天龍「いや、でも……いや、今はいい。急いで戻るぞ。次来られたらもう持たねえ」

    初月「そうだな。僕はもう爆雷が尽きたよ」

    望月「じゃあ、あたしのやるぜ」

    初月「望月は装備の型が合わないだろ」

    望月「そっか。じゃあ秋月から分けてもらえよ」

    初月「ああ……ところで天龍」

    天龍「なんだ?」

    初月「僕の……パンツを返して欲しいんだけど……」

    天龍「……ん、ああ。ホラよ」

    初月「ありがとう」

    天龍「しかしマジでパンツ脱いだら索敵能力が上がるとはな……」

    初月「……え~っと、まあ、うん、そうだな」

    天龍「今度オレもやってみっかなぁ……」

    初月「……ウン、ソウダナ……」

    秋月「私もやってみるね」

    望月「アタシもやってみっかぁ」

    初月「…………」

    田中「…………」ムクムクッ

    初月「ば、バカッ。なに興奮してるんだ!まだパンツ履いてないんだぞ!」

    秋月「初月、どうかした?」

    初月「な、なんでもない!」ズザー

    30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:13:35.99 ID:naAu/l5P0
    天龍「以上、報告終わりだ。それから提督、マジで考えといてくれよ?本気だからな!!」

    提督「ああ、分かった。分かったから入渠してこい」

    天龍「おう」バタン

    提督「……で、だ。まず何から話したものか迷うが……。初月、よくやったな。お前が居なかったらタンカーは沈められていたかもしれん。いや、確実に沈められていただろう」

    提督「お前はこの鎮守府を救ったといっても過言ではない。ありがとう」

    初月「そ、そんな……ぼ、僕だけの力じゃないし///」

    田中「そうだな~。俺も頑張ったもんな~」にょき

    提督「た、田中様?」

    初月「あ、ああ。田中が一番頑張ったんだぞ」

    提督「どういうことだ?」

    初月「田中は眼が良くてな。頭だけ水の中に入って、ソナー替わりになってくれたんだ」

    提督「それでか!天龍が対潜訓練の為にノーパンになる事を提案してきたのは!」

    初月「そ、そうだな……」

    提督「なら初月にしか意味がないことだな。却下しておこう……少し残念だが」

    初月「え?」

    提督「なんでもない。……田中様、ご協力感謝いたします」

    田中「あ、いえ、まあ、初月を守りたい一心でしたからお気になさらず」

    提督「そうですか」

    初月「なあ、お前たちは何時までその口調を続けるんだ?」

    提督「いやーだって…一度やってしまったら止め時が分からないって言うか……」

    田中「え、提督だし目上の人には敬語を使わないと……」

    初月「田中の方が常識的な理由なことに、若干頭痛がするんだが……」

    提督「ではまあ、外部協力員ように改めさせてもらおう。いいかね、田中君?」

    田中「はい。こちらこそお願いします」

    提督「では、話を戻すが……それほど違ったのか?田中君の協力があれば」

    初月「そうだな。基本的に、雷撃に関してはかなりの遠距離から感知可能。そしてソナー無しでも潜水艦を探知と、上等な対潜装備に対魚雷装備でも積んでるみたいだったな」

    提督「ふぅむ……それはかなりのものだな……。では君たちには今後、積極的に対潜任務へと参加してもらう事にしよう。いいかね?」

    初月「もちろんだ」

    田中「はい」

    提督「ありがとう。礼を言うよ、田中君。これで一人でも多くの艦娘が傷つかずに済む」

    田中「あ……」

    提督「それから、今後については明石と色々検討していくつもりだ。少なくとも切り捨ててポイ、なんてことにはしない」

    初月「聞いたか、田中?」

    田中「あ、ああ」

    提督「それまでは二人とも窮屈かもしれないが、相棒としてお互いを受け入れてやっていってほしい」

    初月「はっ!」

    田中「はい」

    31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:14:07.59 ID:naAu/l5P0

    提督「まあ、正しく相『棒』だよな、なんちゃって……」

    初月「…………」シラー…

    田中「あの……今のは真面目に締めるべきだったと思います……」

    提督「ぐはっ。……まあ、よろしくたのむ……。初月には間宮を用意したから楽しんでくるといい」

    初月「あ、ありがとう」ぱぁっ

    提督「田中君には……喜ぶようなものが想像つかなかったから何も用意できていないが……」

    田中「俺の為に色々調べて対策練ってもらってるんだから、それだけでありがたいです。これ以上望むなんて罰が当たりますよ」

    提督「そうか、助かる。……TEN○Aは駄目だよな……」ボソッ

    提督「では、下がってくれ」

    初月「はっ!」ビシッ

    田中「はっ」ビンッ

    初月「あふぅんっ。ちょっ、力入れるなぁ……」ハァハァ

    田中「ご、ごめん」

    提督「…………」もじもじ

    32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:14:34.53 ID:naAu/l5P0

    天龍「よー初月。最近調子いいみてーじゃねえか」だきっ

    初月「て、天龍。なんだ、いきなり」

    天龍「いやぁ、ちっとばかしエース様と一緒に風呂でもどうかと思って誘いに来たんだよ」

    秋月「そうよ、初月。いっつも個人風呂ばっかりだから、今日こそはって思って……ダメ?」

    初月「それは……」

    天龍「俺もお前から色々対空のやり方とか聞きてえしさ。今度改二になれるじゃんか、俺」

    秋月「そうでした、おめでとうございます天龍さん!」

    天龍「まあ、もちっと練度上げなきゃいけないらしいからまだ先の話なんだけどな」

    天龍「ってなわけでやろうぜ初月。裸の付き合いって奴をよ」

    初月「そ、それは……」ムクムクッ

    天龍「ん?」

    初月「ご、ごめんっ……」

    天龍「……そっか。じゃあ、また都合のいい時にな」

    初月「本当……ごめんっ」ダッ

    天龍「…………」

    秋月「初月…………」



    33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:15:06.82 ID:naAu/l5P0

    初月「はぁ、はぁ…………」

    田中「……ごめん」

    初月「…………」

    田中「その、自分ではコントロールできないんだよ……」

    初月「……いい、分かってる」

    田中「嫌らしいところを想像したわけじゃ……」

    初月「分かってるって言ってるだろ!」

    田中「…………」

    初月「どうせ、コントロールできても一緒に居られない……」

    田中「…………」

    初月「……悪い、言い過ぎた」

    田中「……ああ、分かってる」

    初月「分かってる?今そう言ったのか?」

    田中「ああ」

    初月「分かってるもんか!お前に、僕の気持ちが!」

    初月「この一か月間、ずっと一緒に居た。だから分かってるとでも思うのか?お前と一緒に居るせいで、他の人に何時バレるかひやひやしながら生活しなきゃいけないんだ!」

    初月「まともに姉さんたちの顔も見られやしない!悪い事をしてるわけじゃないのに、僕は、僕はぁ!!」ぐすっ

    田中「……もう、いっそ話してみてもいいんじゃないか?」

    初月「そうだな。姉さんたちが僕を嫌うなんてあり得ない。でも、僕を見る目がきっと変わる」

    初月「……こんな、こんなものが付いてるって……異常だって……」

    初月「なんで、なんで僕なんだ!」

    初月「勝手に生えるなよ!生やさないでくれよ!」

    初月「僕だって……僕だって女の子なんだ!ショックじゃないわけないだろう!?」

    初月「それなのにそのおかげで戦績は上がって……褒められて。……僕が否定されてるみたいだ……」

    田中「…………」

    初月「……はぁ……はぁ……」

    田中「あのさ……」

    34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:15:33.32 ID:naAu/l5P0

    憲兵「失礼」

    初月「わひゃっ」

    憲兵「一人でそんなに怒鳴って、どうかしましたか?」

    初月「…………いや、なんでもない。少し嫌な事があったから叫んだだけだ。もうすっきりしたから行くよ」

    憲兵「待ってください」ガシッ

    初月「なんだ、放せ。僕はもうここに居る必要はないんだ」

    憲兵「私が貴方の悩みを解決できるとしたら?」

    初月「え?」

    憲兵「失礼ですが、少々調べさせてもらいましたよ」

    初月「な、何を言っているのか僕にはさっぱり……」

    憲兵「お困り何でしょう?そのブツに」

    初月「なっ」

    憲兵「私ならばそのブツをなんとかできるかもしれない、というお話ですよ。興味ありませんか?」

    初月「……詳しく、聞かせてくれ」

    憲兵「……場所を移しましょうか」スタスタ

    田中「おい、どう考えても……」

    初月「黙れ」むぎゅ

    憲兵「何をなさっているんですか?こちらですよ」

    初月「すまない、すぐ行く」

    35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:16:48.13 ID:naAu/l5P0

    初月「ずいぶん遠くまで行くんだな」

    憲兵「ええ、なるべく他人に聞かれたくないですから」

    憲兵「こっちです」ガラッ

    初月「倉庫……か?」

    憲兵「早くしてください。誰かに見つかったら怪しまれる」

    初月「分かった」



    初月「それで、お前は本当に僕を元の体に戻せるのか?」

    憲兵「……目的のものが手に入ればすぐにでも」

    初月「……目的?どういうことだ?」

    憲兵「貴方自身が知っていればいいんですが、恐らく貴方はただの被験者だ。どうやってその体になったのかご存じないでしょう」

    初月「そう……だな」

    憲兵「だから、貴方のその体から聞くことにしました」バヂッ

    初月「うぐっ!」

    憲兵「艦娘初月……いえ、艦息子初月!」

    初月「な、何を言っているんだ……」ガクガク

    憲兵「隠さなくてもいいんですよ?どうせすぐにばれる事だ。」ばさっ

    初月「止めっ///」ボロンッ

    憲兵「フハハハハ!!その雄々しい象徴!艦息子初月!貴様は男性型艦娘の成功被検体なのだろう?」

    初月「ち……が……」

    憲兵「この資料にもブツがはっきり写ってるだろうが!」バサッ

    初月「それは……違うんだ!」

    憲兵「嘘をつくなぁ!!」バチバチッ

    初月「うぁぁぁっ!!」

    憲兵「おっと、暴れられないようにこの手錠で両手両足を拘束しておくべきか」カチャンカチャン

    初月「きさ……ま……」

    憲兵「ふんっ、あまりの痛みで気絶してもおかしくないだろうに。さすがは艦息子というわけか。これは期待が高まるな」

    初月「そんなもの……ない……」

    憲兵「股の間にそんなどでかい証拠をぶら下げておいてか?馬鹿も休み休み言え」

    憲兵「いいか?貴様は実験道具にすぎん。貴様の体を切り刻んで、艦息子を生み出す技術を陸軍が手に入れるためのな!」バチッ

    初月「あうぅぅっ」

    憲兵「分かったらその口を閉じて大人しくして居ろ。迎えが来るまでな」

    初月「く……そ……」

    憲兵「……こちら憲兵、こちら憲兵。機関、応答願います」

    ――ザー……――

    憲兵「くそ、雑音が激しいな……。機関!聞こえるか?どうぞ!」

    憲兵「……チッ、いいか、くれぐれも逃げようなんて考えるなよ?貴様の存在はもう陸軍に知られている。逃げた所で今度は別の方法で圧力がかかるだけだ。諦めろ!」ガラッ

    憲兵「……もしもし……聞こ……る…………だ……」

    36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:17:20.88 ID:naAu/l5P0

    初月「く……そ……」ガチャッ

    田中「なあ……」

    初月「なんだ……」

    田中「危険だって言っただろ」

    初月「だからって僕にどうしろって言うんだ!クソッ、外れない」ガチャガチャ

    田中「ま、そうだよな……。なあ、初月」

    初月「…………」

    田中「お前は、いつもの初月に戻った方が良いと思う」

    初月「……っ。だからこうやって……」

    田中「思い出したんだ……」

    初月「何を……だ?」

    田中「俺、死んだんだ」

    初月「……は?」

    田中「うん、思い出した。俺、病気で死んだんだよ。しかも異世界だ」

    初月「何冗談言ってるんだよ。今はそんな時じゃないだろ」

    田中「まあ、そう思うよな。でも真実なんだよ。それでその世界ではな、お前たちの活躍が、艦隊これくしょんってゲームになってるんだ」

    初月「ふざけた世界だな。曲がりなりにも僕らは命をかけて戦ってるんだぞ」

    田中「それでな、俺はそのゲームで一番好きなのが、初月、お前だったんだよ」

    初月「なっ///」

    田中「死ぬ直前にもお前の事見ててさ。だからさ、死ぬときにお前の事が見えてさ。死にたくない、助けてくれって思ったんだ」

    初月「…………」

    田中「そしたらこうなってたんだよ。まあ、当時は忘れてたんだけどさ」

    初月「……きっと、お前の好きな初月が助けてくれたんだろうな……」

    田中「かもな」

    初月「…………」

    田中「でもよ。俺が来て、そのせいで俺の好きな初月が変わっちまうのはさ。俺の本意じゃねえんだよ」

    初月「おい、まさか……」

    田中「こうすればさ、いつもの初月に戻れるだろっ」ブチィ

    初月「ぐっ……何……を……?田中……田中?」

    田中「……手錠ってのは、結構簡単な造りになってて、針金とちょっとした知識があれば外せるようになってる」

    初月「田中……お前……血まみれじゃないか……ああぁぁぁ……」

    田中「聞け!幸いここは倉庫だから針金位はあるだろ。いや、さっきの書類をまとめてたクリップがあったはずだ」

    初月「田中、田中……田中が死んじゃう……」オロオロ

    田中「しっかりしろ!」

    初月「でも……」ぐしゅ

    田中「俺の知ってる初月は、いつでも冷静でカッコよくて頼りがいがあって……でも傷つきやすい女の子だ」

    田中「最後の所はこうならないと分からなかったけどな」

    田中「……お前は、俺が惚れるぐらいカッコいい艦娘じゃなかったのかよ!」

    田中「頼む、最期の頼みだ。俺に本当の、いつものお前を見せてくれよ……」

    初月「田中……」

    初月「……分かった」ぐしぐし

    初月「針金かクリップだな?待ってろ!」ズリズリ



    37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:18:01.89 ID:naAu/l5P0

    田中「…………」

    初月「あったぞ、これをどうすればいい?」

    田中「真っすぐにして、先だけを曲げてくれ」

    初月「……できたぞ。それから?」

    田中「俺に持たせてくれ」

    初月「……持たせる?」

    田中「穴があるだろうが。そこにぶっさせ」

    初月「……分かった。行くぞ?」

    田中「来い」

    初月「えいっ」ぷすっ

    田中「ぐぁぁぁっ」

    初月「だ、大丈夫か?」

    田中「このくらいどうってことねえよ。ちょっと気合入れただけだ。後ろ向いて鍵穴を近づけてくれ」

    初月「頼む」コロン

    田中「…………っと、この……」

    初月「……信じてるぞ」

    田中「……へっ」カチャン

    初月「あっ」

    田中「足もだ」

    初月「すまない」

    田中「よっこら……せっ」かちゃん

    初月「取れた……すごいぞ、さすが田中」

    田中「…………」

    初月「田中?」

    田中「…………」

    初月「返事しろよ!田中ぁ!」

    初月「くそっ、絶対死なせないからな!」ガバッ

    初月「お前はいつもの僕に成れって言った。でも、お前が居ないといつもの僕に成れるはずないだろぉ!」

    憲兵「まったく、時間かかりすぎだ……あっ、いつの間に!」

    初月「どけぇぇぇ!!」ガスッ

    憲兵「ぐはぁっ」

    初月「田中……しっかりしろ……」ダダダ…

    38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:18:36.63 ID:naAu/l5P0

    提督「……今日の任務は……っと」ガサガサ

    初月「提督!」バンッ

    提督「どうしたはつ……血まみれじゃないか!?何があった?」

    初月「僕の事は後でいい。田中が……田中が……」

    提督「田中君……?千切れたのか?」

    初月「僕を助けようとして自分から離れたんだ!」

    初月「頼む、田中を助けてくれよ。僕に出来る事なら何でもするからぁ」ボロボロ

    提督「分かった。まずは明石の所に行ってからだ。それからお前は入渠だ。お前も血が出てるじゃないか」

    初月「こんなの、田中に比べたら……」

    提督「比べられるか。どちらも大事だし、どちらも助ける」

    初月「提督……」

    提督「急ぐぞ!」

    39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:19:45.16 ID:naAu/l5P0

    初月・提督「明石!」バァン!

    明石「はいはいなんですかっと。ちょっと徹夜続きなんで大きい声は勘弁してもらえませんか」

    初月「田中を助けてくれ!」

    明石「田中……ってうわっ!なんでこんなことに」

    初月「いいから早く!」

    明石「えっと……提督は冷凍庫からありったけの氷を。初月ちゃんはこっちのトレイに田中さんを寝かせて」

    提督「分かった」

    初月「後はどうすれば?」

    明石「とりあえず艦娘の一部だから高速修復材が効くかもしれません。他にも色々考えていた案があります」

    初月「何でも手伝う。だから……」

    明石「いいえ……残念ながら初月ちゃんに出来る事は何もないわ。それより初月ちゃんもさっきから血を流しっぱなしじゃない」

    初月「こんなの……」

    提督「そうだぞ、今すぐ入渠して来い」

    初月「…………」

    初月「……分かった。田中を頼む」

    明石「任せなさい。それが私の仕事よ」

    提督「ついでだ、バケツを使え。名目は訓練中の負傷でな」

    初月「ありがとう。提督、入渠場に行くまで付き合え。事情を説明する」





    初月「……というわけだ。あのクソ憲兵を捕まえてくれ」

    提督「私の家族を誘拐とはいい度胸だ……」

    初月「提督?」

    提督「……大淀か?あの憲兵を今すぐ全員で探索しろ。そして私の前に連れてこい。何故か、だと?初月の誘拐未遂だ」

    提督「そうだ。本当だ。生きてさえいればいい。加賀たちにも連絡をして彩雲を使え」ピッ

    初月「……僕が殴る分は残しといてくれ」

    提督「了解。半殺しまでは許可しておこう」




    40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:20:18.38 ID:naAu/l5P0

    天龍「よいしょっと、コイツでいいのか」ガチャリ

    提督「おお、早いな」

    天龍「倉庫入口の所でのんきに昼寝してやがったからそのまま持って来たぜ」

    初月「あ……」

    提督「大淀、捜索終了をみんなに伝えてくれ」

    大淀「了解しました」ツーツー

    提督「それじゃあ……よっ」ガクッ

    憲兵「う、うぅぅん……」

    提督「お目覚めかな?」

    憲兵「…………はっ、ここは!?」

    提督「執務室だよ。君には今艦娘の拉致未遂疑惑がかけられている。悪いが緊急逮捕させてもらったよ」

    初月「未遂?拉致監禁したじゃないか」

    提督「まあ、自分で脱出したからとりあえず未遂という事さ。調べて容疑が固まったら未遂が取れる上に罪状も増えるだろうな」

    提督「もうすぐ憲兵隊長が来られる。申し開きは彼にするといい。天龍、下がっていいぞ。ありがとう」

    天龍「おうよ。今度お礼に何か奢ってくれてもいいんだぜ?」

    提督「考えておこう」

    天龍「やりい」ガチャッ

    41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:20:56.26 ID:naAu/l5P0

    提督「まったく、ナニを考えて艦娘の拉致何ぞやらかしたのやら……」

    憲兵「拉致だと?私は拉致などしていない!」

    初月「貴様、言うに事欠いて……」

    提督「まあ、落ち着きなさい、初月。彼の言い分を聞こうじゃないか」

    憲兵「私は暴こうとしただけだ!そっ、そのために被験体として彼を連れて行こうと……」

    提督「彼?一体何を言っているんだね?」

    憲兵「しらばっくれるつもりか!」

    提督「はぁ?」

    憲兵「隠し立てしても無駄だぞ!もう資料の写しは機関に送っているんだからな!」

    提督「何を言っているのかさっぱりわからないんだが……」

    憲兵「男を艦娘化する方法だ!ソイツはその被験体だろう!これを隠すなど、貴様ら海軍は世界の敵、人類の裏切り者だ!」

    憲兵「わ、私はそれを世間に公表しようとしたのだ!拉致などでは決してない!私は正義の為にやったのだ!」

    提督「良くは分からんが、初月が男だと言いたいわけだな?」

    憲兵「そっそうだ!」

    提督「大淀、初月が男に見えるか?」

    大淀「いいえ。私には可愛い女の子に見えます」

    初月「なっ///」

    提督「だよなぁ。ちょっと胸もあるし。大鳳より大きいんじゃないか?」

    大淀「提督、それはセクハラです」

    提督「すまん。まあ初月が男など、精神鑑定も付け加えた方がよさそうだな」

    大淀「了解しました。報告書に付け加えておきます」

    憲兵「そうまでして隠すか、汚い海軍め!胸など詰め物でもすればいいじゃないか!それよりも私はもっと確実なものをこの目で見たんだ!」

    提督「……まあ、一応聞こうか」

    憲兵「ソイツの股の間には剛直が屹立していた!」

    大淀「ぶっ」

    憲兵「笑うなぁぁ!エコーの記録などもあったぞ、間違いない!」

    提督「……それは住居侵入と窃盗も認めるということだな?……スパイ防止法が欲しいな、まったく……」

    憲兵「ほら、貴様は私が何を言っているかすぐにわかったじゃないか!資料の存在を知っていたのだろう?」

    提督「この鎮守府でエコーのある場所なんて明石の所しかないだろうに。そしてそれらは勝手に見られないはずだ」

    憲兵「だ、だがそんな所にそんな資料があるなど尋常ではないはずだ!その資料は何故そこにあった!?」

    憲兵「隠す為だろう!?ほら、貴様らには秘密があるんだ!そしてそれは……艦息子に関わる事なんだぁ!!」

    提督「ふむ……大淀」

    大淀「はい?」

    提督「秋雲に連絡を」

    大淀「今日は非番なので、館内放送であればすぐに呼べるかと」

    提督「それなら、オータムクラウド先生、今すぐ初月の薄い本とその設定資料を持って来なさいと言ってくれ」

    大淀「…………」

    提督「大淀、まさか……」

    大淀「ナ、ナンノコトカシラー。う、薄い本?そう言えばいいんですね。了解しました」



    42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:22:04.42 ID:naAu/l5P0
    提督「君の言う資料はコレかね?」

    憲兵「ま、まさか……」

    初月「おい、こ、コレは何だ一体!?ぼぼぼ、僕が……///」プシュー

    提督「いわゆるBL本というやつだな。まあ、野良犬に噛まれたと思って諦めなさい。私なんて憲兵隊長と絡まされたことがあるんだ」

    大淀「こっこうなっていたの!?えっ、これが!?」キャー

    提督「まあ、人に見られて恥ずかしい物を、基本的に自分しか使わない場所に隠していた、とそういうことだろうなぁ。あとで厳重注意だな」

    憲兵「嘘だ……嘘だ……」

    提督「というわけ……ん?」

    大淀「//////」ガッシリ

    提督「というわけでっ」グイッ

    大淀「ああっ……」

    提督「全ては貴方の妄想だったというわけだ」

    憲兵「私は騙されないぞ……。そうだ、私はこの目で見たんだからな、間違いない……」ブツブツ

    初月「ダメだコイツ。こっちの話を聞いちゃいないぞ」

    提督「自分の信じていた、というより縋っていたものを叩き折られたらそうなるだろうなぁ」

    大淀「…………」きゅ~

    提督「さて、後は憲兵隊長に引き渡せば終わり……」

    憲兵「私は見たんだぁぁぁぁぁ!!」ダッ

    初月「なっ」

    憲兵隊長「失礼します」ガチャリ

    憲兵「うわぁぁぁ!」ずるっ

    初月「////////////」

    提督「……パイ……」

    大淀「…………」

    憲兵「な、ない……」へたっ

    初月「きゃぁぁぁぁぁっ!!」ガバッ

    憲兵隊長「きさまぁぁぁ!!強制わいせつ罪の現行犯逮捕だ!!」

    憲兵「た、確かに付いてたはずなんだ……確かに……」

    憲兵隊長「何訳の分からん事をほざいている!!来いっ!!」


    43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 11:22:33.31 ID:naAu/l5P0
    憲兵隊長「誠に申し訳ありません!私たちの身内からこの様な……。今後陸軍から正式に謝罪があると思いますが、私からも謝罪いたしますので平にご容赦を!!」

    提督「まあ、部下の暴走はどうしようもない面もあるから。そこは分かっていますよ。私も困る時はありますから」

    憲兵隊長「ありがとうございますっ。……ほら立てっ!行くぞ!」ガチャリ

    憲兵「そんなないなんてぜったいおかしいわたしがおかしいわけがないんだせかいがおかしいんだ……」ぶつぶつ

    大淀「さて、一件落着ですね」シュッ

    提督「ん~、まあ、そうだな」サッ

    大淀「む~」

    提督「見たいのか?」

    大淀「い、いいえ。どんな風俗が世間では流行っているのか参考にしたいな、と……」

    提督「……さて、初月。明石の所に行くか。大淀はどうする?」ぱさっ

    大淀「わ、私はもう少しこちらで仕事をですね」チロッ

    提督「そうか、なら行こう初月」

    初月「あっ、おい、その本に描かれてるのは僕なんだぞ。だから……」

    提督「いいから行くぞ」

    初月「ま、待て。僕にはその本を処分する権利があるはずだ……」

    提督「痛くなくなった腹を探られるのも嫌だろう。行くぞ」ガチャ

    初月「あっ……うん……」

    44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 12:07:36.67 ID:naAu/l5P0

    初月「田中!」

    提督「明石、どうなった?」

    明石「あ……初月ちゃん……提督……」

    初月「ま、まさか……田中は?田中はどうなったんだ?」

    明石「…………」ふいっ

    初月「そんな……」ガクッ

    明石「力は尽くしたんだけど……」

    提督「そうか……」

    提督「……初月……」

    初月「……田中ぁ……」ぐすっ

    初月「僕は……まだお前に謝ってないじゃないか……あんなに酷いこと言ったのに……」

    初月「それなのに僕を命がけで守って……」

    初月「これから僕はどうすればいいんだ!」

    初月「お前、僕の相棒だったんだろ!?」

    初月「勝手に居なくなるなよ、ばかぁ!」ふぇぇん

    長10㎝「泣いてちゃカッコ悪いぞ。涙ふけ」

    初月「泣いて悪いか、長10㎝!ぼく……は?あれ?」

    長10㎝「よお」

    初月「長10㎝が、しゃべ……え?って事は……?」

    明石「ふっふっふっ……この長10㎝砲、実は元田中さんです」

    提督「ま、まさかこんなことやってのけるとは……」

    長10㎝「さすがマッド工作艦明石だよな~……いやホント凄い」

    明石「えっへん」

    初月「…………」ふるふる

    長10㎝「初月?」

    初月「田中?本当に田中なのか?」

    長10㎝「ああ」

    初月「よかっ……たぁ……」へたっ

    初月「よかったよぉ……」ぽろぽろ

    長10㎝「初月///」

    明石「ふふふ……存分にほめたたえていいんですよ~」

    提督「どうやったんだ、本当に……」

    明石「そりゃあもう、急遽91式高射装置から94式と改修しましてね……」

    提督「え、それって改修資材が30以上必要なんじゃ……」

    明石「ふーんふーん」

    提督「ぐぁぁぁっ!ネジがほとんど無くなってる!!」

    明石「ま、まあ初月ちゃんの笑顔が守れたと思えば」

    提督「や、安いもんだな」グギギ

    明石「提督カッコいいー!」

    45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 12:08:18.97 ID:naAu/l5P0


    初月「なあ、田中」

    長10㎝「なんだ?」

    初月「これからお前の事どう呼べばいいんだ?やっぱり長10㎝か?いや、それだともう一人とごっちゃに……」

    長10㎝「なんだ、そんな事か」

    初月「そんな事ってなんだよ。重要な事だろう?」

    長10㎝「あら?もしかして思ってたのは俺だけだったのか?これは寂しいな」

    初月「何がだ……ってあ、お、お前」

    長10㎝「ちょっと照れ臭いけどな。俺はお前の事そう思ってるんだぜ」

    初月「わ、分かったよ。じゃあそれで行く」

    長10㎝「今呼んでくれないのか?」

    初月「なっ、良いだろ。必要になったら呼ぶよ」

    長10㎝「俺は今呼んで欲しいなぁ」

    初月「そ、それは……」

    長10㎝「もしかして初月はそう思ってくれて無いのか?」

    初月「い、いやそんな事はないけど……」

    長10㎝「じゃあいいじゃん」

    初月「あ、改まって言うとなると恥ずかしいだろ」

    長10㎝「命かけたのに……」

    初月「うっ」

    長10㎝「お前の為に命かけたんだぜ。ちょっとくらいご褒美くれたっていいじゃんかよぉ」

    初月「わ、分かったよ。で、でも恥ずかしいからせーので同時に言うんだ。それならいいぞ」

    長10㎝「…………」

    初月「ほら、お前も恥ずかしいんじゃないか」

    長10㎝「そ、そんな事はないぞ!そんな事はないからなっ!言ってやる、言ってやるぞ!」

    初月「え、おま、ちょっ」

    長10㎝「せーのっ!」

    『相棒っ!!』



    46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/24(火) 12:10:56.22 ID:naAu/l5P0
    以上、48本目のSSを最後まで読んで下さり本当にありがとうございました
    コンセプトは流行の異世界転生を使う事と、ふざけた設定で真面目なストーリーを展開する事でした

    それでは皆様もよい駆逐ライフを~



    引用元: 【艦これ】異世界転生したら初月棒になっていた件

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