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    喪黒福造「プロ野球の監督もいろいろ大変ですなぁ」 東京の某球団監督「ええ、まあ……」

    1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:28:13.699 ID:zwkQWpTbD
    喪黒「私の名は喪黒福造。人呼んで『笑ゥせぇるすまん』。

        ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。

        この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。

        そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。

        いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。

        さて、今日のお客様は……。

        竹崎由臣(43) プロ野球監督

        【仮想人生】

        ホーッホッホッホ……。」



    2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:30:25.666 ID:zwkQWpTbD
    東都ドーム。ドーム内ではセ・リーグのプロ野球の試合が行われている。

    対戦カードは、読朝ギガンツ(巨神)と山陽レッドサンズ。現在、攻撃側にいるのは巨神だ。

    実況「9回表2アウト1塁!バッターは4番の矢部です!」「山陽の守護神・中沖を、巨神の矢部が迎え撃つのか?」
       「現在、3対1で山陽が2点のリード!ここで巨神に一発が出れば同点です!」

    観客席「矢ー部!!」「矢ー部!!」「矢ー部!!」

    ベンチの奥で、矢部の打席を見守る巨神の選手たちと監督。監督は無表情のまま腕組みをして立っている。

    テロップ「竹崎由臣(43) 読朝ギガンツ(巨神)監督」

    中沖が渾身の一球を振りかぶって投げる。
    矢部は勢いよくバットを振ったものの、球はかすりもせず捕手のグローブに収まる。

    実況「空振りさんしーん!!」「巨神、今日も首位・山陽に勝つことができませんでした!!」

    中沖にハイタッチをする山陽の選手たち。これに対し、巨神のベンチは暗く静まり返っている。

    ただでさえ無表情の由臣監督の表情が、ますます憂鬱そうなものになる。

    3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:31:58.665 ID:zwkQWpTbD
    都内のスポーツジム。

    巨神監督・竹崎由臣はトレーニングマシンを使ってウェイトトレーニングをしている。

    由臣「ハァッ、ハァッ」 由臣の頭の中に様々な雑念が浮かぶ。

    スポーツ紙「由臣巨神、6連敗」「由臣巨神、5位転落」「ああ巨神・・・山陽に勝てない」

    東都ドーム、怒号が沸き起こる観客席。観客席の巨神ファンたちが「由臣辞めろ」の横断幕を掲げている。



    由臣の回想はさかのぼる。

    全国紙「巨神 3選手に野球賭博発覚」「野球賭博問題 巨神、選手を失格処分に」

    記者会見をする当時の巨神監督。 監督「一連の責任を取り、監督を辞任することを決めました」

    球団オーナーに呼ばれる竹崎由臣。執務室で2人は会話している。

    オーナー「竹崎君、巨神軍の次の監督は君がやるべきだと思うんだがね……」
    竹崎「え、それじゃあ俺は……」
    オーナー「当然、君は今年いっぱいで選手を引退することになる」


    場面はスポーツジムへ戻る。

    4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:34:16.658 ID:zwkQWpTbD
    スポーツジム。ベンチに座り、ミネラルウォーターを飲む由臣。

    由臣(うう……。くそ……!!)  由臣の目には涙が浮かぶ。

    涙ぐむ由臣の姿を喪黒福造が見つける。由臣の隣に座る喪黒。

    喪黒「プロ野球の監督もいろいろ大変ですなぁ。竹崎さん」  由臣「ええ、まあ……」

    喪黒「あなたに悩みがあるのなら、ぜひ私がお相手をしたいところです」

    由臣「いや……、別に話すことなんかありません」

    喪黒「そうですか」「……ところで竹崎さんが今、スポーツジムにいるのはなぜですかねぇ?」
       「実を言うと、あなたは家で居場所がないから仕方なくいるのです!」

    喪黒は由臣に向かって指をさす。

    喪黒「そうでしょう?」「何しろ、あなたは昨年の不倫のせいで、奥さんや娘さんから白眼視されていますから」

    喪黒と由臣に周囲の視線が集まる。由臣「頼むから、そんな大きな声を出さないでくださいよ……!!」


    スポーツジムを出る喪黒と竹崎。

    由臣「あなたのせいで、さっきは本当に恥ずかしい思いをしましたよ!!」

    喪黒「いやぁ、すみません。実は私、こういう者なのですよ」

    喪黒が差し出した名刺には、「ココロのスキマ…お埋めします 喪黒福造」と書かれている。



    5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:35:43.865 ID:zwkQWpTbD
    由臣「ココロのスキマ、お埋めします?」

    喪黒「私はセールスマンです。お客様の心にポッカリ空いたスキマをお埋めするのがお仕事です」

    由臣「心のスキマを埋めるセールスマン……か」

    喪黒「私は別に怪しい者じゃありませんよ」

    由臣「そうですか……。じゃあ、ちょっと話し相手くらいはしてやりますか」


    BAR「魔の巣」。喪黒と由臣が席に腰掛けている。

    由臣「俺は小さいころから、父に無理やり野球の練習をさせられてきました」

    喪黒「そのおかげで、あなたは大学時代、天才選手として周りから注目されるまでに至りました」

    由臣「だが、俺は志望していた球団に入ることができませんでした」

    喪黒「確か、あなたのお父様は多額の借金をしていて……、それを肩代わりしたのが巨神だったはずですよね?」

    由臣「そうですよ。実のところ、俺はいやいや巨神に入団したんです」

    喪黒「その上、竹崎さんは選手時代、怪我に悩まされたようですなぁ」

    由臣「だから、俺はプロ野球選手として不本意な成績しか残せなかったんですよ」

    6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:37:35.860 ID:zwkQWpTbD
    喪黒「ですが、あなたは選手としてまだやれたでしょうに」

    由臣「ええ。でも、監督就任のために引退を半ば強要させられる形になりました」
       「あの賭博事件の後で、監督候補が俺しかいなかったから仕方ないです……」

    喪黒「……なるほど」「あなたは表向きはスター選手であるようですが、実際は不運続きだったようですなぁ」

    由臣「ああ、全く。自分は、不幸な星のもとに生まれたのかもしれませんねぇ」

    喪黒「できれば、もう一度人生をやり直したいでしょう?」

    由臣「もちろん。今の人生をリセットして、別の人生を送りたいと何度思ったことか」

    喪黒「別の人生、ですか……。もしかすると、別の世界の竹崎さんは思い通りの人生を送っているのかもしれませんなぁ」
       「で、さらの別の世界の竹崎さんは、また一味違った人生を送っていて……」

    由臣「要するに、この世にはパラレルワールドがたくさんあるってことですか」

    喪黒「そうですよ。パラレルワールドのあなたは幸せな人生を送っている」

    由臣「なかなか面白いことを言いますねぇ、喪黒さん」

    7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:40:16.848 ID:zwkQWpTbD
    喪黒「だったら、今のあなたがパラレルワールドの人生のビジョンを見れるようにしてもいいですよ?」

    由臣「ハハハ。そんなことができるわけないでしょう」

    喪黒「できるんですよ、それが。ある道具を使えば……ね」

    喪黒は鞄から何かを取り出す。机の上には、機械のゴーグルが置かれる。

    由臣「これは……?」

    喪黒「特殊なVRゴーグルですよ。名前は『インフィニティビジョン』です」
       「このVRゴーグルを付けることで、今の自分とは違った別の人生のビジョンを見ることができます」
       「自分が果たせなかった夢、やりたかったのにやれなかったこと、それを仮想世界の中で実現できるのです」

    由臣「へえ、面白そうだな……」

    喪黒「『インフィニティビジョン』を付ければ、あなたは別の人生をいくらでも見れますよ」
       「入りたかった球団に入団し、思い通りの野球人生を送った竹崎さん」
       「野球選手にならなくとも、充実した人生を送ることができた竹崎さん……」

    由臣「で、値段は一体いくらなんです!?」

    喪黒「もちろん、ただです。これは私からあなたへのプレゼントです」

    由臣「じゃあ、喪黒さん!お言葉に甘えて、さっそく使用してみますよ!」

    8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:42:28.480 ID:zwkQWpTbD
    夜、マンション。竹崎一家は睡眠をとっている。

    ベッドで横たわる由臣。彼は、喪黒からもらったVRゴーグル『インフィニティビジョン』を付けて眠っている。

    由臣は仮想世界の中で、今の自分とは違った野球人生のビジョンを見る。


    志望していた球団「東京ビフィグルペガサス」への入団が決まり、記者会見する大学生の由臣。

    由臣「大好きだったビフィグルに入団することができて、本当にうれしいです」


    神宮球場で、巨神のピッチャーからホームランを放つビフィグルの4番・由臣。

    実況「今日のヒーローは、7回に逆転ホームランを打った竹崎由臣選手です!!」


    40代の由臣。スポーツ紙の一面トップは「由臣、2000本安打達成」の見出しがある。


    引退し、ビフィグルの監督としてチームを率いる由臣。

    9回裏。ビフィグルの投手が、中部クロコダイルズのバッターを抑える。

    実況「東京ビフィグルペガサス、優勝!!」

    ビフィグルの選手たちに胴上げされる由臣。



    9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:44:18.851 ID:zwkQWpTbD
    朝。『インフィニティビジョン』をを付けた由臣は目を覚ます。

    由臣「夢か……。そうか、俺は喪黒さんから例のVRゴーグルを貰ったんだった……」
       「それにしちゃあ本当にいい夢だったし、生々しい現実味があったな……」


    東都ドームで巨神軍は練習をしている。グラウンドを走る由臣と巨神軍の選手たち。

    選手たち「ハアッ、ハアッ」 由臣「いくぞ!もうあと一周だ!」


    打撃練習をする由臣と選手たち。由臣が打った打球が伸びていく。

    選手たち「おーーーっ!!」「監督、まだ代打やれそうですね!!」

    由臣「ハハ、何を言うんだ!俺はお前らにもう追い越されてるよ!!」

    由臣の表情は満足げだ。

    選手たち「今日の監督、いつもと違ってはきはきしてるなぁ」「ああ。俺もそう思うよ」

    10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:46:58.615 ID:zwkQWpTbD
    BAR「魔の巣」。

    由臣「いやあ、おかげでストレスの解消にこれ以上なく役立ってますよ!!」

    喪黒「よかったですねぇ、竹崎さん」「ところで今日の試合、巨神は胸のすく勝ち方をしましたなぁ……」
       「9回の裏、坂下の鮮やかな逆転タイムリー……」

    由臣「そんなことより、あの『インフィニティビジョン』は本当にすごいです!!」
       「この間は、サラリーマンになって平凡ながらも幸せな人生を送るビジョンを見ました!」

    喪黒「竹崎さんが喜んで下さるなら何より」「でも、あなたは監督業よりもVRゴーグルの方に夢中のようですねぇ」

    由臣「だって、あの機械のおかげで俺は人生が楽しいんですよ!!」

    喪黒「仮想世界の人生を楽しむのも結構ですが、まずは今の人生をしっかり生きてくださいよ」
       「なぜならあなたは読朝巨神軍を率いる監督ですし、3人家族の大黒柱でもあるのですから」

    由臣「分かってますよ、喪黒さん」「でも、現実は厳しいんです。監督の仕事も、今の家庭環境も……」

    喪黒「竹崎さんのお気持ちはよーく分かります。ですが、現実の人生をどう生きるかの方が肝心でしょう」

    由臣「いやぁ、これは一本取られましたなぁ……」

    喪黒「約束です。『インフィニティビジョン』にのめり込むのはほどほどにしてください。使い過ぎには気をつけるべきです」

    由臣「わ、分かりました。喪黒さん」

    11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:48:51.158 ID:zwkQWpTbD
    横浜スタジアム。球場では読朝巨神軍と横浜シューティングスターズの試合が行われている。

    実況「試合終了ーっ!!」「横浜シューティングスターズ、巧みな投球リレーで巨神打線を抑えました!!」

    ベンチにいる由臣と選手たちは意気消沈する。由臣「負けた……」


    神宮球場。巨神とビフィグルの試合が行われている。ビフィグルの打者に相次いでホームランを打たれる巨神。

    実況「山根、打ちました!!これは大きい!!」「入りましたー!!ホームランです!!」

    実況「打ちました!!打球は伸びていく!!」「またホームラン!!山根とベーレンブルックによる2打席連続アーチ!!」

    呆然とした表情の由臣。


    スポーツ紙「巨神、連敗」「巨神誤算 浜口炎上」

    タブロイド紙「ふがいない巨神、無策の指揮官 由臣監督の采配に疑問符」

    12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:50:42.051 ID:zwkQWpTbD
    マツダスタジアム。巨神と山陽の試合が行われている。

    実況「試合、終了!!」「レッドサンズ、本拠地で巨神を撃破しました!!」

    スコアボードの試合結果には「山陽7 ― 巨神1」とある。

    すっかり青菜に塩となった由臣。


    移動中のバス。座席には由臣監督と選手たちが座っている。

    由臣はVRゴーグル『インフィニティビジョン』を装着している。

    仮想世界の中では、由臣はロック歌手としてコンサート会場で歌を歌っている。

    選手「最近の監督、バスの中でVRゴーグルをよく付けてるなぁ」


    東京、新宿。キャバクラで酒を飲む由臣。

    キャバ嬢「今日の試合、残念でしたねぇ。監督」

    由臣「ああ……」

    キャバ嬢が由臣の首筋に抱きつく。 キャバ嬢「私が慰めてあ・げ・る」

    13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:52:24.697 ID:zwkQWpTbD
    夜、マンション。帰宅した後、妻と娘からなじられる由臣。

    妻「こんな時間までどこに行ってたの!!」

    由臣「そ……それは」

    妻「また浮気したんじゃないでしょうね!?」

    由臣「そんなことするわけがない!!」

    娘「はっきり言って、お父さん信用できない」

    由臣「俺は昨年のあの過ちを……、本当に心から反省している!!もう許してくれ!!」

    妻「さぁねぇ……」

    娘「あたしはお父さんを許さないから!!」


    夜中。ベッドで由臣は、『インフィニティビジョン』を付けて眠っている。

    仮想世界の中で、妻と娘が由臣の誕生パーティーを開いている。バースデーケーキに多くのろうそくが刺さっている。

    妻と娘「ハッピーバースデー、トゥーユー♪」「ハッピーバースデー、トゥーユー♪」



    14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:54:04.598 ID:zwkQWpTbD
    休日。外は快晴で実にいい天気である。

    マンション。ベッドで横になりながら『インフィニティビジョン』を付けて眠る由臣。

    娘「最近のお父さん、昼寝ばかりしているね」

    妻「前なら、今頃はスポーツジムに行っていたのに」


    東都ドームで練習をする巨神軍。グラウンドを走る由臣と巨神軍の選手たち。

    由臣はどことなく息が上がっているように見える。 由臣「ハアッ、ハアッ」

    由臣(俺、前より疲れやすくなったな……。運動不足のせいか……)
       (あの『インフィニティビジョン』にハマって以来、トレーニングを怠りがちになったからな……)


    打撃練習をする由臣と選手たち。

    選手A「監督が練習に参加するの、久しぶりですよね」

    由臣「あ、ああ……。そうだな」

    選手B「やっぱり監督がいないと、練習の雰囲気がシャキッとしないですよ」

    由臣「いやあ、すまんすまん」

    選手C「これからは練習をサボらないでくださいよ。監督」

    15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:55:42.328 ID:zwkQWpTbD
    東都ドーム。読朝ギガンツ(巨神)は関鉄パンサーズとの試合を控えている。

    控室。由臣監督と村瀬コーチが会話している。

    由臣「今日の試合は、村瀬コーチに全て任せようと思う」

    村瀬「えっ!?」

    由臣「俺は控室でゆっくり休むよ」

    村瀬「でも、それじゃあ監督の立場が……」

    由臣「今までの試合も、大半はコーチに丸投げしてきたし……。それに俺は所詮、球団の飾り物だからな」

    唖然とした表情の村瀬。


    巨神と関鉄の試合が始まり、控室へ向かう由臣。

    由臣「さあ、またいい夢を見るぞ」

    控室のドアを開ける由臣。

    由臣「俺は別の人生の世界へ行くんだ……、あ!!」

    控室の中には喪黒がいる。

    16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 05:59:03.124 ID:zwkQWpTbD
    由臣「も、喪黒さん……!こんなところで何を……!」

    喪黒「そのお言葉、そっくりそのままお返ししますよ」

    由臣「何だって……」

    喪黒「竹崎由臣さん。あなた約束を破りましたね」

    由臣「そんな……!!俺は……!!」

    喪黒「とぼけないでください。私は忠告したはずです」
       「『インフィニティビジョン』にのめり込むのはほどほどにすべきだ、使い過ぎには気をつけるべきだ、……と」

    由臣「あああ……」

    喪黒「思い当たる節が多々あるようですね」
       「何よりも、試合の采配を放棄してまで『インフィニティビジョン』を使うのが何よりの証拠でしょう!」

    由臣「すみません喪黒さん!!でもよく考えてくださいよ!!」
       「現実の人生は辛いことばかりなのに、あの機械は天国のように気持ちよかったじゃないですか!!」

    喪黒「……そうですか。だったら竹崎さん……。お望み通り別の人生の世界へ行くのです!!」

    喪黒は由臣に右手の人差し指を向ける。

    喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」

    由臣「ギャアアアアアアアアア!!!」

    17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 06:02:38.914 ID:zwkQWpTbD
    実況「9回の表、ワンナウト!!巨神は代打・亀田!!」

    村瀬「そろそろ監督を起こしてこいよ。試合後のインタビューがあるしな」

    選手「はい」


    選手は控室へ行き、ドアを開ける。選手「監督ー、起きてくださーい!!」

    次の瞬間。変わり果てた姿の由臣監督を見て、驚いた表情をする選手。

    VRマシン『インフィニティビジョン』を装着した由臣は、ユニフォーム姿のままミイラ化している。

    VRマシンはところどころ機械に錆が目立ち、由臣が身につけているユニフォームはボロボロになっている。

    選手「ウワアアアアアアアアアアアア!!!」


    東都ドームを背景にしながら、歩き出す喪黒。

    喪黒「この世には無数のパラレルワールドが存在している……、そういう説がどこかで唱えられています」
       「だから、一人の人間も別の世界では、ひょっとすると別の人生を送っているのかもしれません」
       「ですが裏を返せば、私たちが今いる世界の人生もまた、パラレルワールドの一つでもあるのです」
       「今の世界の人生であろうと……、別の世界の人生であろうと……」
       「結局のところ、現実と向き合うしかないのが人間のさだめのようですねぇ」
       「オーホッホッホッホッホッホッホ……」

                       ―完―

    18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/25(月) 06:06:14.110 ID:SVHBu5s/d



    引用元: 喪黒福造「プロ野球の監督もいろいろ大変ですなぁ」 東京の某球団監督「ええ、まあ……」

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    1. 以下、SS宝庫がry-

      由伸かわいそう

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