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    召喚術師「安価で修業する」【中編】

    関連記事
     召喚術師「安価で修業する」【前編】【中編】【後編】

    206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:01:50.95 ID:0HKk8nEhO


     ……いい フェイト……

     私にはどうしてもあれが必要なの……ジュエルシードが……

     ……分かるわね……


    「……はい」


     あまり時間はないの

     急いで頂戴 私を失望させないで……


    「……はい 母さん」


    207: 一期しか見れなかった 何かおかしかったら申し訳ない 2016/10/13(木) 09:03:34.45 ID:0HKk8nEhO



    某次元 帝国首都 某所
    某年 某月 某日 深夜某時


    「支店長。商品の点検確認と施錠、終わりました」

    宝石商「ご苦労様、先に帰っていてくれ」

    「支店長は?」

    宝石商「もう少ししたら帰るよ。来客の予定があってね」

    「こんな夜更けにですか……?」

    宝石商「古馴染みなんだ」

    「そうでしたか…… ではお先に失礼します」

    宝石商「ああ」

    宝石商「もうじき私も隠居だからね。支店長になれば、君ならこんな遅くまで拘束されることもなくなるよ」

    「そんな、私なんて……」

    宝石商「ははは。じゃ、おやすみ」

    「……はい」


    宝石商「……遅いな」

    宝石商「電話ではもう少し早い時間だったんだが、何を……」


    コンコン


    宝石商「!」



    208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:04:21.08 ID:0HKk8nEhO


    ガチャ


    宝石商「……やあ、来たか 変わっていないな」

    泥棒「そういうおめえは変わったなァ 仲間売って 足洗って――」

    泥棒「小綺麗になったじゃねぇか ええ 大旦那……」

    宝石商「ビジネスの話だと言わなかったかい」

    宝石商「それにそう だからこそアポを受けたんだ 昔の仲間の好でな」

    泥棒「ふざけやがって どうせこの店の宝石も全部どっかからガメたやつなんだろうが ……いや」

    泥棒「そういうクソだから今回は信用できると踏んだんだ そうだ 仕事の話だけをしようじゃねぇか」

    泥棒「こいつだ」

    宝石商「これは……?」



    209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:05:07.12 ID:0HKk8nEhO


    泥棒「……」

    宝石商「……」鑑定

    泥棒「……どうなんだ」

    宝石商「……上物だ」

    宝石商「とてもな ……異質な魔力も感じられる……整えられているが人の手で加工された石ではないな」

    宝石商「小箱越しでなく手に取って見られればもっと分かるんだが」

    泥棒「それは駄目だ」

    宝石商「何故?」

    泥棒「この青い菱形の宝石は呪われてる」

    宝石商「何故分かる」

    泥棒「こいつは突然現れた。何の拍子もなく、空間から染み出るみてぇに……本当にいきなり」

    泥棒「魔法使いの前に現れたんだ。そいつは凄まじい使い手だった」

    泥棒「一目見てヤバいと睨んだんだろう 凄い魔力と大袈裟な魔法陣と長い呪文を唱えて、この箱に封印したのさ」

    宝石商「……伝承の類をお前が信じるとは思わなかったな」

    泥棒「違う 話はまだ終わってねぇ」

    泥棒「そこに通りかかったんだよ 俺がな 消耗していたから楽に手に入った」

    宝石商「モットーは捨てたと」

    泥棒「殺しちゃいねぇよ 何発かぶん殴っただけ」

    宝石商「……」

    泥棒「どうだ?」

    宝石商「何が?」

    泥棒「いくらで買うんだよ 決まってんだろ」



    210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:06:52.67 ID:0HKk8nEhO



    宝石商「…………」

    泥棒「……おい」

    宝石商「……話にならんな やはりお前の取り柄は逃げ足だけだ」

    泥棒「なんだと?」

    宝石商「お前の話が本当だとして……お前はバカだ 何故殺さなかった? 殺して隠さなかった」

    宝石商「こんな足がつくものを買うことはできない 論外だ」

    泥棒「……てめぇ……」

    宝石商「……だが、石は本物のようだ 認めるよ」

    宝石商「俺が捌いてやろう」

    泥棒「!」

    宝石商「で 取り分だが」

    宝石商「お前のは無しだ」RDY GUN

    泥棒「ッこの……ふざけるなチクり野郎! このクズが!」

    宝石商「何とでも言え 泥棒としては三流だったからな」

    宝石商「お前達のおこぼれに肖りながら必死で研鑽した結果がこの今というだけだ」

    宝石商「お前の優しさと友情に免じて命だけは勘弁してやる 箱を置け」

    泥棒「クソ野郎……クソったれ……!」

    宝石商「自首しろ。兄弟。そうすればもう明日の飯の為に駆けずり回らなくてよくなる よくなるんだ」

    宝石商「あの日も抵抗しなければ皆捕まるだけで済んだ やり直すチャンスを俺はやったんだ」

    泥棒「どの口が言いやがるンだボケが! 何がチャンスだ!」

    泥棒「……やっぱりてめぇはクソカス野郎だった……どうかしてたぜ……こんな野郎に……」

    宝石商「よせ撃ちたくない」

    泥棒「お前はもう 引き金を引いたんだよッ!」throw

    宝石商「ッ 投げ――」


    ガシャァァッ
    ガッ ゴッ
    ズギュゥーン

    ピシッ


    211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:07:26.15 ID:0HKk8nEhO


    ドクン



    212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:08:37.80 ID:0HKk8nEhO



    「……ジュエルシードの気配だ」

    「どこだろう この国のどこか……」

    『フェイト、この世界は次元が不安定過ぎるよ 魔力素も何も酷く荒れてる……早く集めて帰ろう』

    『一つ目からこんな世界だなんて ついてないよ……』

    「大丈夫だよアルフ 私頑張るから」

    「行こう 母さんが待ってる」

    『…………』



    213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:09:18.01 ID:0HKk8nEhO



    「……くっ! ダメだ……また跳べなかった」

    「なんて世界だ、次元断層と虚数空間に囲まれていて転移が繋がらない……あんなところに散らばるなんて……けど後回しになんかできない」

    「最初の一つ……! 早く封印しなくちゃ……!」



    214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:10:26.10 ID:0HKk8nEhO




    泥棒「……はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁッ……クソッ」

    泥棒「クソ野郎が……成り下がりやがって……」


    宝石商「」


    泥棒「そうだ宝石は……! 箱にヒビが入っただけか、良かった」

    泥棒「…………あばよ クズのダチ公……銃だけいただいてくぜ……」


    ガチャッ


    泥棒「!?」

    「支店長、今の銃声は――き、貴様! 支店長を!!」

    泥棒「クソッ! こんなところで終わってたまるかよ!!」ズギューン ズギューン





    215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:11:37.30 ID:0HKk8nEhO





    車掌「申し訳ございません、当乗合は今のお客様で満員でして……」

    おっさん「なんだと、じゃあ会社まで窓の外に掴まってろってのかよ! 二階席は!」

    車掌「はい、二階席もです……」


    半鳥「……」バサッ

    『"宝石店強盗殺人事件 支店長殺害 犯人逃走中"』朝刊

    半鳥「(うわぁ おっかな……見つけたら殺そう)」


    おっさん「ふざけやがって……おいそこの亜人! 亜人のメスガキ! お前降りろよ!」

    半鳥「……は? 私のこと?」

    おっさん「他にいねーだろ 朝帰りのお前と違ってこっちは今から仕事なんだよ!」

    おっさん「夜まで仕事はないんだろ? いいよな ヨがってるだけで金貰えんだから」

    半鳥「車掌さん車掌さん」

    車掌「は、はい 大変ご迷惑を……」

    半鳥「違うよ いいから」

    半鳥「ズレたら手伝って欲しいってだけ」

    車掌「?」

    半鳥「席譲るのをさ」summon



    216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:13:11.50 ID:0HKk8nEhO



    術師「……で、ゴーレムでボッコボコにして席に運んで放置したと」

    半鳥「アッパーで席まで飛ばさせただけだよ、時間かかったら迷惑だし。死んではないよ」

    術師「まあ証人がいるだろうしな 警察沙汰になってもそこまでの不安はないか」

    半鳥「10:0でしょ また顔見たらリヴァイアさん喚んで髪の毛で流しソーメンやってやる」

    術師「形だけでもまずは口でかかれよ 話さなきゃ分からんこともある」

    半鳥「なんで私を娼婦扱いしたのか とか? 通ってるからじゃないの 死ねばいいのに」チッ

    ドリアード「……段々獰猛になってきてない? ハーフィ……」

    術師「お使いを頼むんじゃなかったな」

    半鳥「…………ゴメン 朝から感じ悪いよね」

    半鳥「うん…… ブッ飛ばしたし……泡吹いて漏らしてんの見たからスッキリした。もう忘れる。はい! 忘れた!」

    術師「鳥頭……」

    半鳥「一日中グチグチ言ってた方がいいの? はいこれ備品ね」ドサ

    術師「ん メモ通り」

    ドリアード「……インク、羊皮紙、チョーク、スクロールに、銃弾……のバラしたやつ? 妙な買い物ね」

    ドリアード「わざわざ早朝に買わなくても」

    術師「弾以外どれも召喚用品だ 老舗の魔導雑貨屋は一日中開いてるから、欲しい時に行けるんだよ」

    ドリアード「行ったの貴方じゃないでしょう……」

    術師「これも修行よ修行」

    半鳥「まあ、いいとこだったよ 店の人優しいし、色んな物あったし。普通にまた行きたいかな。……正直時間だけは納得いかないけど」

    術師「変なのに絡まれない時間なんだよ」

    ドリアード「変なの ねぇ」



    217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:15:23.71 ID:0HKk8nEhO



    術師「ところで新聞は頼んでないが」

    半鳥「あ それ私の」

    ドリアード「大衆紙なんか読んでるの」ペラ

    半鳥「元々字の勉強目当てだったからね 触りだけ分かればいいし内容は気にしてないよ」

    術師「……宝石店強盗? 単独でか 余程自信があったんだろうな」

    ドリアード「……随分でかでかと書き立てるのね……ふうん……」ペラ

    術師「人は毎日多くのことを忘れる その内の一つにならないように頑張ってるのさ」

    ドリアード「…………」ペラ

    半鳥「新聞取られちゃった」

    術師「足元に猫助が行ってるのに撫でもしないとは ほっといてやろう」

    半鳥「ていうか今の決め台詞っぽいの何? 超クサかった」

    術師「引用だ、そういう台詞があるんだよ。はい! 忘れろ!」


    術師「今日の実験はお前の案だ 数重ねなきゃだろうから根気がいる、集中しろよ」

    半鳥「実験っつーか工作だけどね これ好きだから大丈夫 頑張る」

    術師「ならいい 言っとくが次はマッサージとリップサービスじゃ済まないからな」

    半鳥「どういう意味ぃ~?」

    術師「十年早いわアホ」

    術師「……それじゃ、もうそろそろいい時間だし攻性魔法の研究室から色々物を借りてくる のと ついでに一仕事片付けてくるから」つ鞄 

    術師「……流石に重いな…… とりあえず弾頭の方だけ始めてててくれ」

    半鳥「あー 下準備めんどいからって逃げたな」

    術師「行ってきまーす」ガチャ バタン

    半鳥「ええい…… 猫実と蛇子だけだよ私の癒しはー」モフモフスベスベ

    マンチカン「にぃ」
    髪蛇「シュー……」

    半鳥「……」スー…

    ドリアード「……ハーフィ悪いんだけど今触らないで 読んでるから」ぱし

    半鳥「ほらねー! 二人とも膝おいで!」ぎゅむー

    マンチカン「に゛ぃ」hold
    髪蛇「……」escape



    218: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:17:30.53 ID:0HKk8nEhO



    ガチャ


    古物商「おお、お待ちしており……む? 君は誰だね」

    少年「お待ちしておりましたと言おうとしたのですか? 困りましたな、では奴はまだ」

    古物商「……灰髪の少年、すまないが大事な商談があるんだ」

    少年「把握しております。それでは貴方から先にこちらを。書面にサインをお願いしますね」さっさ

    少年「失礼ながら多忙の身です故、今日はこれでもう失礼致します。では」ガチャバタン

    古物商「いや、ちょっと待っ…… 行ってしまったか」

    コンコン ガチャ

    術師「……お待たせして申し訳ありません、只今……ん?」

    古物商「サモナー殿。いえ、こちらこそご多忙の中お声かけいただきましてありがとうございます」

    古物商「この度は――」

    術師「ああ ああ 前置きはその辺でいい なんだ入れ違いか、相変わらず忙しない……」

    古物商「……」

    術師「失礼 書類は? ある よし早速話に入ろう」ドサ

    古物商「……はい と言ってもすぐに済むと思いますが」

    術師「こちらでは単なる触媒として使うにとどまっていたが これに関しては単なる付呪品の類と一緒くたにされたくないそうでね」ゴソゴソ


    219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:19:29.89 ID:0HKk8nEhO


    術師「まずはそう…… 見ての通り形状はただの日記だ かなり古びた」

    古物商「すると保管環境は古書類と同じような?」

    術師「この革帯型の封印が無事なら多少朽ちようが破けようが問題ない その辺りは任せる」

    術師「大事なのは封印だ これは恒久的に魔力やそれに類する超常的エネルギーを――」

    術師「仕掛けた対象から吸い取って空気中へ発散させる仕組みになっている うちの付呪魔法教授謹製だ」

    古物商「存じ上げております 対魔法犯罪者向けの拘束具を発明された……」

    術師「そう、そのインテリドワーフ作だ 中を読んでもいいがこれだけは絶対に外さないようにしてくれ」

    古物商「至難の技ですな」ハハハ

    術師「いやまあ つまり」パラリ

    古物商「ちょっ」

    術師「こうして帯の一部でも接していれば問題ないということだ」パラパラ

    古物商「…………肝を潰しかけましたよ 勘弁して下さい」

    術師「危険性は伝わってるようで安心した まず一つ」

    古物商「こういう物に以前 痛い目に遭わされましたから……」

    術師「それはまた」resealing

    古物商「……帯に細心の注意を払うと 他には?」

    術師「取扱いは以上 あ 中身は聞いてるのか」

    古物商「恐ろしい怨霊 だと……」

    術師「そう 力は殆ど頂いたからこの状態で一先ずは安全だと思う」

    古物商「日記というからには……読めませんが この これが書き手の名前」

    術師「これだ 東方の島国で使われている文字に似ているが、この世界の文字ではなかったからな 解読には成功した」

    術師「カヤコだ ヤバくなったら目を見て名前を呼んで お友達になればいい」

    古物商「ははは……」

    術師「それじゃ 小切手を」



    220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:20:47.77 ID:0HKk8nEhO




    泥棒「…………う…… 眠ってたのか」

    泥棒「家に寄って 酒を煽って……それからどうしたっけか クソ 頭痛ぇ……」

    泥棒「小箱はちゃんとあるな……捌けなきゃただの石だぞ」

    泥棒「故買屋はそんなに多くねぇしな……ここどこだよ……」

    乞食「……」

    泥棒「……ああ? 何見てんだ若造! ぶっ殺されてぇのか!?」チャキッ

    乞食「……」ダッ

    泥棒「そうだ! てめぇみてーな小汚ぇボケは一生そうやって薄汚くしてりゃあいいんだよ! ボケ! ボォーケ!!」



    221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:24:05.14 ID:0HKk8nEhO


    刑事「で こいつはチクる決心をしたんだとよ」ドガッ

    泥棒「げぶっ……」

    乞食「おい……おい、ちゃんと教えたぜ 後尾けて確かめてまでよォ 金をくれよォ」

    刑事「待ってな 腹減ってんなら車の後ろに昼用のハンバーガーあっからそれとりあえず食ってろ」

    乞食「旦那! あ ありがてぇ」ガチャ ムシャモグ

    刑事「コーヒーもあるぞ 座席は汚すな捜査車両だから! おい聞いてんのか? ……さァてと」

    泥棒「くたばれ――」draw GUN…

    刑事「あ? 大人しくしろよ 死にてェのか爺さん危ねえな」disarm

    刑事「根性と気合いは拍手モンだがそのすっトロさじゃな 引退だよ 手錠すんだから伏せろって大人しくしな」StompStompStomp

    泥棒「ち くしょォが……」ボロッ

    乞食「ムシャムシャモグモグバリバリズルズルゴクゴククチャクチャバクバクズビズヒゴクン ……ッ旦那流石っすねぇ! お会いしたの初めてっすけど俺感服しましたっすよォ!」

    乞食「他のデカじゃ多分協力させるだけしてゴミ扱いっすけど、ちゃんと報酬くれるんすもん! 器が違うんすね!」

    刑事「お前も俺の情報屋になるか? この辺りの奴らはまだ少ねぇ、気ィ向いたらこっそりとよろしく頼むぜ」チャリン

    乞食「はい! んじゃまた!」ダッ

    刑事「(スラムとはいえ往来でふん縛っといてこっそりもクソもねぇけどな)」ガチャリ

    刑事「支店長殿ご自慢のピストルも押収と……共和国の銃は変わってんな すぐ壊れそうだ」

    刑事「他には……」

    乞食「……! そいつに触るんじゃねぇッ!」ジタバタ

    刑事「うるせぇっつってんだろジジィ」ゴス

    刑事「……宝石? 盗まれた物は無いって話だったが……」

    乞食「返せ! 返せ! そいつは俺のだ!!」

    刑事「そうだな。でも今からは警察のだ 悪く思うなよ」ヒョイ

    乞食「ぐがぁぁ……ッ……かァえせぇぇええええッ!! 返せぇええ!!」

    刑事「車の窓開けて運ばないとな……」



    ドクン




    222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:28:10.32 ID:0HKk8nEhO



    刑事「……?」

    泥棒「返せってんだァ!!」

    刑事「今こいつ 脈打ったような……」


    「……見つけた」


    《Scythe slash》

    刑事「!」バッ

    ズシャアッ

    刑事「あッぶねぇ……何モンだ!」RDY GUN


    黒衣の少女「……」


    刑事「……随分キまった格好をしてるなお嬢ちゃん おい あんたの孫娘か?」

    泥棒「し……知らねぇ 俺は独り身だ こんなメスガキは知らん」

    刑事「だろうな」

    泥棒「俺は独り身だ 独り身なんだ……」

    黒衣の少女「バルディッシュ」
    斧槍《Device from, set up》

    刑事「だがやる気は満々らしい」

    斧槍《Photon lancer, get set》

    刑事「うるせぇな 何語だよ!」BANG BANG

    黒衣の少女「……」shield

    刑事「ちっ 車の裏だ!」グイッ
    泥棒「ぬおっ」

    斧槍《Full auto fire》バシュッ

    泥棒「うああああっクソッ!」ズガガガガガガガ

    刑事「落ち着け 捜査車両は防弾装甲・対魔付呪が基本だ いいから中にいろ」ガガガガガガガガ


    223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:30:05.59 ID:0HKk8nEhO


    刑事「(あの喋る杖で攻撃、自身は即応のシールド魔法で防御と 手慣れてやがんな)」

    刑事「(鳥の小娘より一二回りは下だろうに直接攻撃にも全く躊躇が無かった なんだこの子は……)」

    「余所見かい?」

    刑事「あァ?」

    ドゴォッ

    犬女「やるじゃないか」knuckle

    刑事「亜人の姉ちゃん まだ若いがその歳なら分別はついてるよな」guard

    刑事「知ってるか? 子供に手を染めさせるのはこの国じゃ重罪なのだぜ」kick and fire

    犬女「……どこでもそうだよ」shield

    バチィッ ズザッ

    黒衣の少女「アルフ 大丈夫?」

    犬女「私は平気だよ ジュエルシードは車の中だね」

    黒衣の少女「あのお爺さんが持っているみたい」

    刑事「ジュエルシード?」


    ドルルン ドルルゥン


    刑事「! てめぇどうやって」

    泥棒「どけェ ポリ公ォ!!」ベタ踏み

    ギャルルルル ドガァァッ

    刑事「つゥッ――轢き逃げも追加だな くそったれ」BANGBANGBANG

    泥棒「うおおお!!」tire burst

    ゴオオォォ…

    斧槍《order?》
    黒衣の少女「追うよ。アルフ」

    犬女「こっちは任せといて!」

    黒衣の少女「ううん ジュエルシードを追って」

    犬女「? ……分かった」バッ

    刑事「逃がすかよ!」ギシ
    刑事「ッ んだこれっ……!」bind


    バヂバヂバヂバヂバヂバヂ


    黒衣の少女「……」ジャキッ

    刑事「おいおい――」

    刑事「(殺戮マシーンかよ こんなのを擁してる組織がいたのか? あの宝石はなんだってんだ……)」

    刑事「お前 何なんだ……」pray regeneration


    黒衣の少女「ごめんね」

    刑事「謝んならよせッ――」


    斧槍《Thunder smasher》



    224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 09:35:22.29 ID:0HKk8nEhO




    乞食「……ァ! 旦那! 旦那ァ! しっかりしろよォ!」

    刑事「……炭にはならずに済んだか…………いッてぇな クソ……」healing

    乞食「いや殆ど炭だったよ すぐ治ってったけど……」

    刑事「脳と心臓が止まってなきゃ治癒か再生が使えっからな ヤバかったぜ」

    刑事「しかしあいつ 車にピッキングかましやがったのか? 鍵はちゃんと抜いてた」

    乞食「あの爺さん鍵開けは達人だからな 魔導車も出来たのは知らねーかったけど」

    刑事「……とりあえず報告に戻らねぇとな 手配者追加だ 背後関係も洗わなきゃならなくなった」

    刑事「機動隊の要請もいる 普通の装備に人員じゃ勝てねぇ」

    乞食「じゃあ 今回は独断行動ナシでやるんすか」

    刑事「ホントに俺をよく知ってんだな もう誰かのネズミなのか?」

    乞食「いやいやいやいえいえいえそォんなァ ハングリーなだけっすよォ」

    刑事「ハングリーは嫌いだ」

    乞食「えっ?」

    刑事「何でもねぇ ま 俺のスタンスは変わらんとだけ言っとこう」

    刑事「要するにお巡りさんらしからぬ戦力がいるってだけの話だ」



    225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/13(木) 11:46:38.89 ID:IqQJPXRJ0
    警察さんも面倒な事に巻き込まれたね。よりにもよって別次元の案件とは

    229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 09:42:34.37 ID:UvluY9f4O


    ブロロロ……


    後輩警官「先輩、今日から復帰ですね。もう体はいいんですか?」driver

    警官1「おう。何でか復活した体も全く問題ねぇし絶好調よ 今度表彰もされちゃうんだぜ」co-driver

    後輩警官「身を呈して情報源守ったんですもんね しかもホームレスなんかを! なかなかできることじゃないですよ」

    警官1「たまたまだよ」

    後輩警官「またまた パトロール中暇ですからその辺詳しく聞かせてください」

    警官1「いや悪ぃ 実はスライム事件唯一の生存者ってことで自伝にしないかって話が来ててさぁ~ 言いふらせなくなっちまってんだわ」

    後輩警官「いいなぁ副業……あれ? なんですかあの魔導車 凄ぇスピード」

    警官1「待て ありゃ警察車両だ」


    ゴオオォォォォォォォ

    泥棒「ちッ スラムを出ちまったか…… あいつは?」

    橙犬「人通りが多いところだ 手こずらせてくれるね……!」galop run

    泥棒「クソのイヌアマが! タンクの魔力も少ねぇ どうするか……ッ」ギャギャギャギャ


    警官1「行け行け 鳴らして」

    後輩警官「はいッ!」ファンファンファン

    警官1「あれは魔物か? 運転手はどう見ても警官じゃねぇな 〈そこの魔導車 止まりなさい!〉」拡声

    後輩警官「魔物は轢きますか?」

    警官1「後ろ付いとけ」

    警官1〈パンクしてんだろ 止まれボケ! 人轢く前に止まれ!!〉

    橙犬「くっ、狙いはこれか……」

    泥棒「税金泥棒共が群がりやがって るせぇんだよ!!」BLAMBLAMBLAM

    橙犬「今だ!」バッ

    泥棒「飛び付きやがったのか!? 降りろ!! うおおああ!」zigzag


    ガシャァ パリィン
    ザリザリザリザリザリ
    ドゴシャッ

    街頭「ぎにゃああああ!!」break

    子供「ぁッ――」run over

    「暴走車だ!! 銃撃ってんぞ!」
    「子供が轢かれた 足が潰れてる!」
    「うわあああふざけんな歩道は広くねーよ!!」


    後輩警官「あの野郎何考えてんだ!」

    警官1「"2号車より本部へ 暴走車を発見 応援要請 探知魔法で位置確認願います――」police radio

    警官1「轢き逃げ 器物破損等被害甚大 現在追跡中 どうぞ" 離されるなよ」

    後輩警官「はい!」ブロロロロロ

    『"了解 付近の車両を急行させる どうぞ"』

    警官1「"了解 追跡続行します 以上"あークソ 表彰取り消しかな」


    230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 09:45:14.62 ID:UvluY9f4O


    ファンファンファンファン ファンファンファンファン


    橙犬「ガルルルルルルルル!」bite arm

    泥棒「腕がッ……離れやがれこの犬!! 俺には金が必要なんだよ!!!」
    泥棒「う ぐ ぉぉおおおお!!」turn right

    ブチィッ

    橙犬「!!」ズザァァァ

    泥棒「そのまま犬挽き肉になれよ ぐッ」

    泥棒「! しまった 曲がり切れ――」


    CRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH



    キィッ キキィッ

    「"1号車現場到着 どうぞ"」
    「"4号車合流 確認した どうぞ"」

    警官2「来たぜ あれか!?」ジャキッ

    警官1「どっかの間抜けポリスからぶん取った車で爆走して壁ドン あのワンコに追われてたよーに見えた」

    警官1「見ろ 実際腕食いちぎってやがる お友達って感じじゃあねえだろ」

    橙犬「……」ペッ

    橙犬「(次から次へと……銃撃は威力こそ無いけど数が多すぎる ジリ貧だ……)」
    橙犬「(おまけにこの世界の粘つくみたいな嫌な魔力! やりにくいったらありゃしない)」チラ

    泥棒「ぅ……ぐ……」

    橙犬「(逃がす心配はない 速攻でいく!)」

    橙犬「悪いねぇお兄さん達」metamorphose

    犬女「邪魔するならタダじゃおかないよ あの石を渡す訳にはいかないんだ」

    警官1「変身した お前魔人か」

    後輩警官「抵抗するな 地面に伏せろ!」

    犬女「伏せるのはそっちだよッ!」



    231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 09:46:35.93 ID:UvluY9f4O



    泥棒「ぁあ…… ハァ ハァ ハァ……」ハァー ハァー

    泥棒「…………ダメだ…… ダメだ」

    泥棒「寝るなッ……寝るんじゃねえ……こんなもん…………」

    泥棒「痛くも痒くもねぇ ……決めたろ……しっかりしやがれ……」ググ

    泥棒「……起きろ 起きろ起きろ…… 一ヵ所ダメだったからなんだ あの野郎は 駄目元だったろ」

    泥棒「寝るなぁ……」

    泥棒「起きろぉッ……」

    泥棒「おおおおッ……!」


    ドクン


    泥棒「……あ?」

    泥棒「? ……!!」


    カッ



    232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 09:48:53.00 ID:UvluY9f4O



    犬女「……! まずいッ!」

    後輩警官「何の光!?」

    バゴォッ


    ジュエル・シーフ「………………」


    警官1「今度はなんだ…… あの暴走野郎も変身したのか こっちは宝石の化物かよ」

    警官2「ドアをぶち破ったぞ 魔法犯罪者だ、おいショットガンに対魔鎮圧弾!」

    JT「……宝石の腕が生えて……それに 傷もなんともねえ 鎧みてえに……」

    JT「こんなに体軽ぃのは何十年振りだ…… これなら逃げられる!」

    警官1「仕方ねえ 女ごと……」

    chain bind

    警官1「うぉっ!」ジャララララ ギシィッ
    警官2「鎖ッ? 拘束魔法か! おい隠れろ!」ドサッ

    後輩警官「援護します!!」BANGBANG

    犬女「頭数を!」shield and
    犬女「減らすッ!」Photon Lancer Multishot

    後輩警官「な 魔力弾――」

    ズドドドドドドドドドドドドドドドド

    警官1「炸裂させやがっ……おい 無事か!」

    犬女「自分の心配をするんだね!」draw and throw

    警官2「がはッ……」ドガシャアッ

    犬女「あんたも!」chain bind more

    JT「……魔法の鎖だァ?」grip

    犬女「くっ、なんて力……」ギギギギ

    JT「邪魔なんだよォあ!」バギィン

    犬女「(バインドを力で!? これがジュエルシードの影響かっ……)」

    JT「失せろ雌犬!!」Photon Bullet

    犬女「ちっ!」shield

    JT「おらおらおらおらおら!!」BulletBulletBulletBulletBullet

    犬女「初級のだけど射撃魔法まで 埒が明かないじゃないかッ……!」shieeeeeld

    Photon Lancer

    犬女「!」

    JT「あァ? 何だ!」resist

    黒衣の少女「アルフ」

    犬女「フェイト! さっきの男は?」

    黒衣の少女「終わったよ」

    犬女「(……)」
    犬女「ジュエルシードはあの爺サンが取り込んだ」

    黒衣の少女「分かった サポートお願い」
    斧槍《Scythe form, Arc Saber》

    犬女「オッケー!」

    JT「俺は生き残るんだ……金を……」

    JT「宝石を売るんだよ! 金がいるんだ! 消えろッ!!」


    233: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 10:31:29.05 ID:52fZKjDI0
    しかしフェイトて子供バージョン何ですね、ハラオウンの性を名乗ってるならハラオウン家の養子になった後だからてっきり大人バージョンで来るものと予想してました

    234: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 11:30:17.38 ID:UvluY9f4O
    >>233
    二期以降はアルフの出番が減る上にロリ化しやがると聞いたので継続視聴の予定はありません

    237: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:06:48.54 ID:UvluY9f4O



    ジリリリリリリン

    術師「コーヒー美味しいねぇドリアードさん」ゴクゴク

    ドリアード「そうねぇ もう片方の手でクッキー食べちゃってるから受話器汚れちゃうものねぇ」モグモグ

    半鳥「じゃあマグ置けばいいでしょーが! まったくもう作業中だっつーのに二人して」ガチャ

    半鳥「はい召喚魔法研究室です! ……え? あ、分かりました。教授外からだって ざまあ」はい

    術師「ちっ おいクッキーとっとけよ」

    ドリアード「うーん美味しい」モグモグモグモグ

    術師「いいぞ! 太れ 糖分で根腐りしろ」ガチャ

    術師「もしもし ああ ああ 構わないが誰からだ? 何?」

    術師「分かった 大丈夫だ繋いでくれ」

    半鳥「誰だったの」

    術師「帝国警察の刑事だ お前達は会ったよな」

    半鳥「刑事さん? ああ あのミントの効かない?」

    ドリアード「ああ刑事ね あのミントの効かない」

    術師「はあ?」

    刑事『……もしもし?』

    術師「もしもし……初めまして 先日はうちの者が世話になった その節はどうも」

    刑事『こちらこそ 後処理がちょい大変だったが』

    術師「なんでも ミント? が効かないとか?」

    ドリアード「ぶふッ けほ ぇほっ」ケフケフ

    半鳥「ねえズレると危ないから笑わせないでくんない!?」ゲラゲラ

    刑事『………………電話越しでも伝わるモンなのか』

    術師「何が?」

    刑事『だァー んなことはいい! ちょっと厄介なことになってましてね、お力添えを頂きたいんで』


    238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:07:34.18 ID:UvluY9f4O

    刑事『引っ括めて恐らくスライムクラスのヤバい奴が出たんだ また』

    術師「機動隊はどうした? その一件で出し易くなったと聞いてる」

    刑事『以前に比べりゃね それでも集団のフットワークだ お偉いさんが言う迅速じゃ遅ぇんだよ』

    術師「美辞麗句に聞こえる」

    刑事『聞こえる?』

    術師「公的な頼みなら直接私に来るのは妙だ」

    刑事『あんた分かってそうだな』

    術師「ふふん」

    刑事『失点を取り返すついでに署内ケツ持ちの機嫌を過不足なく取っときたい』

    術師「自分で呼んだ機動隊より迅速に?」

    刑事『そう迅速に』

    術師「……」チラ


    ドリアード「ところでこの工作機械は何?」

    半鳥「ガションってやって弾作んの。ドリアードちゃんそれ取って」

    ドリアード「はい このメタル化蚯蚓の環帯みたいなのは?」

    半鳥「薬莢。ドリアードちゃんあれ取って」

    ドリアード「はい この変な臭いのするザラッとしたのは?」

    半鳥「火薬。ドリアードちゃんこれ取って」

    ドリアード「はい この小さいボタンみたいなのは?」

    半鳥「雷菅。ドリアードちゃん……」

    ドリアード「弾丸ね?」

    半鳥「は持ってるからもういいよ ありがとークッキー食べてて」

    ドリアード「……どういたしまして」


    術師「……話を聞こう」

    刑事『決まりだな 来てくれ』

    術師「どこへ」

    刑事『スラムは分かるか? そこ近くの――』



    239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:11:17.21 ID:UvluY9f4O



    JT「がああぁぁああああッッ!!」Photon BBBBBBBBBBBBBBBBullet


    ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

    斧槍《Defencer》

    黒衣の少女「(……近付けない)」

    黒衣の少女「(それに)」Photon Lancer Multishot

    JT「ぐぅぅおおぉぉ……ッぉぉぉおおおお!!!」ガガガガガガガガガガ

    黒衣の少女「(あの宝石の外殻 硬い アークセイバーもランサーも通らなかった ……なら)」

    JT「効かねェよ 降りてこい殺してやる!! 邪魔をしやがって死神のガキ!!」

    橙犬「ガァァァアアゥッ!」Bite

    JT「うるせぇえッ!!」Gem knuckle

    橙犬「グルゥァアアッ!」Barrier Break

    ピシッ

    JT「この クソ…… なんだ!?」

    橙犬「よしッ……」


    240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:11:53.97 ID:UvluY9f4O

    橙犬「(((フェイト こいつの宝石の殻、バリアと似た感じみたいだ!)))」telepathy

    黒衣の少女「(((破れる?)))」

    橙犬「(((やってみる!)))」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

    黒衣の少女「……時間が稼げる バルディッシュ 行くよ」

    斧槍《yes sir》


    黒衣の少女「アルカス・クルタス・エイギアス……」chant


    JT「石が 割れっ……!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

    橙犬「そうだ! 待ってなよ 今に粉々にしてやるから!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

    JT「ふ……ふざけんな」

    JT「ふざけんなァァァアッ!!」Gem tackle

    橙犬「ぐあっ!」

    JT「売れなく 売れなくなる 価値が 価値が 金が ヒビ」ブツブツ

    JT「そうだ……俺ァ何をやってる 宝石で戦ったりなんざしたら割れちまう ダメだ ダメだ ダメだそんなの」ブツブツブツブツ

    橙犬「こいつ……」

    JT「…………割ろうとしやがったな」Photon Bullet

    黒衣の少女「! 疾風なりし天神……」

    shield

    橙犬「抑える! 集中してフェイト」

    黒衣の少女「……今 導きのもと撃ちかかれ……」


    バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ


    JT「……その雷の玉で 割るのか 宝石をォ……」

    JT「俺の宝石をォォ……!!」

    橙犬「あんたのじゃない……!」バヂバヂバヂバヂ

    JT「俺のだ オレのだ おれのだ!」

    JT「俺の宝石に触るなッッッッ!!!!」Photon Burst full power

    橙犬「!!!」


    ゴバァァァアアアアアアアアアアッ


    黒衣の少女「……! アルフ!」



    241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:15:38.56 ID:UvluY9f4O



    数十分後
    同区画


    「周辺の封鎖を完了しました 目撃者が多数……」
    「死傷者も多数だ! いくつ家屋がぶっ壊されたと思ってる 下敷きだけで30人は下らないぞ」
    「あの魔導車の辺りが特に酷い、車が爆発したんじゃないようだが 鑑識待ちだな」
    「しかし警官までやるとは どんだけキれた連中なんだ……」


    警官2「クソ……クソ クソ いい後輩だったのに……」

    警官1「その辺にしとけ ……やれることをやるぞ」

    警官2「ああ ……ああ」


    刑事「よう」

    警官1「! お疲れ様です」ビシ
    警官2「お疲れ様です」ビシ

    刑事「復帰早々かお前 大変だな」

    警官1「面目ないです」

    警官2「……あの車……」

    警官1「おい」

    刑事「そうだ俺んだ ブン取られた」

    刑事「失態だな また制服に戻ったら仲良くしてくれや」

    警官2「……すんません 何でもないっす すいません」

    刑事「いいや」

    警官1「あっちです 例の教授が先に来てます」

    刑事「おう じゃまたな」



    242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:16:31.63 ID:UvluY9f4O



    刑事「俺の名前出して現場に入ったのか?」

    術師「他にどうやる もう一つ名前に肖りたいんだが」

    刑事「何だよ」

    術師「封鎖で交通規制が滅茶苦茶になったせいだ 切符なんとかできないか」

    刑事「金あんだろ払えよ」

    術師「断る 狙い撃ちしてるのは分かってるんだ」

    刑事「常連のお客様でございましたか」

    術師「フン」


    刑事「で 勝手に入った感想は」

    術師「控えめに言って 凄まじい使い手だ」

    刑事「ほう」

    術師「Jは知ってるな 方向性は違うが奴並みの魔法使いと見える」

    術師「警官から聞いたよ 数々の攻性魔法もそうだが 常に飛行していたというのがまず一番だ」

    刑事「飛行魔法の使い手は少ないからな」

    術師「分かったことは色々ある が 私を呼んだのは現場検証のためじゃないんだよな」

    刑事「そうだ ここは待ち合わせ場所に過ぎねぇ 電話と違うが多分こっち来ると思ってたからな」

    小男「旦那 旦那!」

    刑事「おっと ああこいつは俺の情報屋の一人ね」

    術師「随分と小綺麗にしてるじゃないか」

    小男「はは 面白ぇ兄さんだ あんた程じゃあねぇよ」

    刑事「で」

    小男「見付けましたぜ 例の!」

    刑事「どっちだ」

    小男「どっちもです」

    刑事「案内しろ 行きがてに報告しながら」

    術師「走るのか? タクシー捕まえようぜ奢るから」

    小男「ブルジョアは違うねぇ 路地の奥でさァそんなもん邪魔邪魔」

    刑事「おい! ちょっと付き合ってくれ」

    警官1「えっ?」
    警官2「いやだって俺ら」

    刑事「やれることをやるんだろ?」

    警官1「……はい」



    243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:17:40.00 ID:UvluY9f4O



    JT「はぁ……はぁ……はぁ……ぁぁあぐ……」

    ズ… ズ…

    JT「……ここ……ここだ」

    JT「買い取ってくれる……捌ける……奴」

    JT「金……上等だとあいつは……売れる……金」

    JT「待ってろ 待ってろよ……」

    JT「くそ 痛みがぶり返してきやがった……ぐぅぅ」


    ゴン ゴン


    「……はい 開いてますが……ここは倉庫として使ってましてね 少し待ってください」

    「もっと丁寧にノックしてくれると嬉しいんですがね……」

    ガチャ

    古物商「はい 買い取りなら店で―― ぅぐ!?」choke

    JT「宝石を買い取れ」



    244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/18(火) 19:19:09.72 ID:UvluY9f4O





    黒衣の少女「アルフ しっかりして!」

    橙犬「ごめんよ、フェイト……私は大丈夫 なんとかシールドが間に合ったから……割られちゃったけど」ハァ ハァ

    橙犬「行こう……ぅっ」

    黒衣の少女「アルフは休んでて 後は私がやるよ」

    橙犬「もう一息なんだ あの一発で……大分魔力を使わせたからね」ハァ ハァ

    橙犬「殻も脆くなってるハズ もう一回バリアブレイクをかければっ……」

    黒衣の少女「…………」

    橙犬「今度はしくじらないよ フェイトをファランクスシフトに集中させる……」

    黒衣の少女「……分かった」

    橙犬「ありがとう フェイト……」ハァ ハァ

    黒衣の少女「休んで 少しでも …… 広域探索かけてくるね」

    橙犬「……」ハァ ハァ


    『知ってるか? 子供に手を染めさせるのはこの国じゃ重罪なのだぜ』


    橙犬「……いや 何を動揺してるんだ」

    橙犬「フェイトが あの鬼ババア……あの人の役に立ちたいって 頑張ってるんだ……さっさと……」

    橙犬「……さっさと 全部集めればいいだけの話じゃないか 何を……」


    『……どこでもそうだよ』


    橙犬「……フェイト……」

    橙犬「……」

    橙犬「…………使い魔が 主人の決定に迷っちゃ、ダメさね……」


    ド グ ン


    橙犬「!!」

    橙犬「(気配……! でも何だい この…… このおぞましい感じは……?)」

    ダッ

    黒衣の少女「アルフ 行けるっ?」

    橙犬「……勿論!」



    249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 12:38:48.57 ID:EnVdYxxCO

    古物商「かはッ……ぎ……」ギギギギ

    JT「早くしろ……」ハァ ハァ

    古物商「は 放し て ください……っ!」

    JT「逃がさねぇ 早くやれ 金を用意しろ」

    JT「あんだろ倉庫なんだからよォ あんだろオイ! なあッ!!」

    古物商「はッ……放すのが先です 放すのが……」

    古物商「普通に考えれば分かるでしょうがッ…… このままなら窒息死が先 だ……!」

    JT「……そうだ 拘る必要ねぇ 金を直接奪えや良かったんじゃねぇか ああ……」パッ

    古物商「ゲホ ゴホ ……いいでしょう 金庫はあそこです そのけったいな腕で好きに壊せばいい……」

    古物商「しかしその瞬間 中の紙幣は使えなくなる……複合魔導錠が錠前破りに反応して内側に染料を撒き散らす」

    古物商「光る緑色のね…… この意味がお分かりか?」

    JT「ああ……?」ハァ ハァ

    古物商「貴方がどうするにせよ"これは盗んだ金です"と喧伝しながら使う羽目になる」

    古物商「誰も相手にしませんよ 通報されてお終いだ……」

    JT「……クソが……じゃあいい 分かった いい 売る」

    JT「開けろ 金を出せよ!」

    古物商「……盗品の換金ですか……」キリキリキリ

    JT「黙れ 喋るんじゃねぇ ぶっ殺されてぇのかッ!? 違う いや違ぇ 俺は強盗しに来たんじゃあねぇんだよ……」

    JT「盗品じゃあ……ない 歴とした俺の物だ 今持ってる」

    古物商「……見せてください」open safe

    JT「金が先だ!」

    古物商「いいえ 先に物を見せていただきますよ」sawed-off shotgun

    JT「……効くと思ってんのか そんなチャチな散弾なんざ」ハァ ハァ


    250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 12:48:04.12 ID:EnVdYxxCO


    古物商「この間のスライム事件でみんな縮み上がりましたからな 私も備えましたよ」

    古物商「警察用対魔鎮圧弾 魔物への自衛が特需になって高騰しましたが、ふんだくられた甲斐があったというものです これには右のがそうです」

    JT「……一発か……」

    古物商「左はドラゴンブレスという弾です 腕をどかしたら次は貴方の体を焼きます こっちはもっと高かった」

    古物商「どうします 試してみますか この距離なら誰だって外しませんよ」

    JT「…………」ハァ ハァ

    古物商「それとも 帰りますか!」

    JT「…………いや……帰らない」

    JT「帰れない 金を手に入れるまでは……」

    古物商「……」

    JT「待ってくれ……本当に……売りたいだけだ それだけなんだよ」ハァ ハァ

    JT「頼む信じてくれ 見せる だから金を……金を用意してくれ お願いだ……」ハァ ハァ

    古物商「……物は」

    JT「言ってるだろ……宝石だ こいつだ 今 俺の腕になってる……これ」

    古物商「……一体化しているように見えますが どうやって売られるので……?」

    JT「……」ハァ ハァ

    JT「(……頼む 石…… お前さっき 俺が生き延びたいって思ったのに応じて腕を栓してくれたんだろ)」

    JT「(逆が出来ない理屈はねぇだろ…… 剥がれて 元の石に戻ってくれ)」

    JT「(俺の事ぁいい 金に替えられてくれ……)」


    put out Jewel Seed


    泥棒「……!!! ぐぅぅおぉ……ッ」ブシュゥッ

    古物商「……これは…… なんと……」

    泥棒「ぐ どうだッ……分かっただろ……これが石だ これがッ……」ドクッ ドクッ

    古物商「その魔法の宝石を 無くした腕に取り込んでいたんですか……?」

    泥棒「……は 早くしてくれ……! 物は見せたッ……早 く……!」ハァ ハァ

    古物商「……」

    泥棒「金を 金をくれ! これしかないんだッ……う……」

    古物商「……貴方の気概は分かりました」

    古物商「とにかくすぐにはご用意できないんです ここは取り扱ってる品の倉庫ですから 嘘じゃない」

    泥棒「…………」ハァ ハァ

    古物商「……一旦 それを戻せますか?」

    泥棒「……わ からねぇ……こうか……」pray capture

    JT「はぁ はぁ……出来た」

    古物商「馴染んでいるようですね お体に……」


    251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 12:50:10.70 ID:EnVdYxxCO

    古物商「電話 いいですか? 部下に取って来させましょう 金を」

    古物商「怪しい動きをしたと思ったのなら私を殺せばいい 私もそうさせていただきます」チャキ

    JT「……信じてくれんのか…… 俺を……」

    古物商「言葉と床の血を一先ずは信じましょう そこのです 歩きますよ いいですね?」

    JT「……ああ」

    古物商「……」ジーコ ジーコ

    古物商「……私です 至急倉庫に現金を持ってきて下さい 額? いつもの緑色の鞄に入るだけ……ええそうです 取引です 宝石の」

    古物商「はい はい用意を はい 頼みましたよ」ガチャ

    JT「…………用意?」

    古物商「鑑定書は? お持ちでないでしょう 腕のことを鑑みて素早く済ませますが――」

    古物商「こちらで鑑定をさせていただきますよ きちんとした値を付けるためにも その用意です……」

    JT「もうやってる 確かな筋の人間だ……」

    古物商「では 問題ありませんね」

    JT「…………好きにしな……」ドサッ

    JT「……ぁあ……椅子もねぇのか ここはよ……年寄りにゃキツいぜ……」ハァ ハァ

    古物商「……その箱で良ければ」

    JT「……あぁ 悪ぃな……」ギシ

    古物商「……痛むようですが 腕は何故?」

    JT「そいつも鑑定に入んのか 野良犬に食い千切られたんだ ……いや一応飼い犬なのか……」

    JT「こんな小さな女の子がだぜ 俺にけしかけて来やがったんだ あれはマトモじゃなかった……」

    古物商「……」

    JT「その子から盗んだんじゃねぇぞ 本当だ あの子からは無理だ」

    JT「横取りされそうになったんだ…… 死んでも渡すつもりなかったがよ」

    古物商「……どうしてそこまでして」

    古物商「すぐにぱっととは勿論言いませんが 纏まった金を稼ぐ手段なら他にもある 腕を失ってまでなんて」

    JT「…………」

    JT「時間がねぇんだ」

    古物商「時間……?」

    JT「おい あんた 本当に金を運ばせてるのかよ」

    古物商「……電話を聞いたでしょう はい」

    JT「……そうだな」

    JT「……娘がいるんだ……妻はいねぇが」



    252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 12:51:45.80 ID:EnVdYxxCO



    術師「病気?」

    小男「病気。自分の血ぃ引いてるたぁ思えねぇくらいよくできた娘なんだ って近い仲間内じゃあ触れ回ってたみてぇでして」

    刑事「独り身だっつってたぜ」

    小男「そこはほら 旦那はマッポですから……迷惑かけたくなかったんでしょ あの人なりに」

    刑事「面識があんのか」

    小男「いーえ でも鍵開けの腕前じゃちょっと有名でして 慎重な爺さんで空き巣の鑑だって言う奴もいやすね」

    術師「慎重ね…… 騒ぎを聞くとそんな印象は受けないが」

    術師「つまり例の宝石を売ろうとしてると 娘の治療費のために?」

    小男「夫もいるそうなんだが厳しいみてぇでよ それを知ってからピリピリしだして、ここ最近は帝都を離れてたんだと」

    術師「当てが見つかって戻ってきたのか 泣ける話だな 現状も含めて」

    刑事「それでこっちが近道?」

    小男「奴が向かったのは古物商の倉庫だそうでさぁ 十ナン分か前で これァ今そこに最短で行ってる道です」

    術師「……古物商?」

    刑事「この辺を倉庫にしてるのは別段珍しくねぇんだ まぁ訳有りの品扱う界隈でって話だがよ」

    術師「ああ……はいはい」

    刑事「心当たりある」

    術師「今朝 総長の指示で大学の物を売ってな 取引した奴でないことを祈る」

    刑事「……こういう仕事じゃ そういう嫌な予感ってのは往々にして当たるもんでね」

    術師「楽しい職場だな」

    刑事「代わるか?」


    ド グ ン


    術師「…………いや 教授気に入ってるから」

    刑事「脈打つ感じ……まただ 何かヤバげになってる気がしやがる」

    小男「??」

    術師「こいつはいい 魔法使いかどうか一発で判別できるな」

    刑事「クソったれが おい急ぐぜ、あとどれくらいだよ?」

    小男「もうすぐです!」



    253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 12:54:23.33 ID:EnVdYxxCO



    JT「……学校にも行かせてやれた……食うのにも困らせなかった……」

    JT「死産だったから……裏切られてフケなきゃなんなくなっちまった時は寂しい思いさせちまったが……」

    JT「それでもどうにか大人んなって……俺に似ない 母親みてぇないい女に育った 結婚もした」

    古物商「ならお婿さんに任せればいいのでは」

    JT「……あんた 癌って分かるか」

    古物商「名前だけは 不治の奇病だとか 診断すら難しい、発覚した時にはほぼ手遅れの難病だと……」

    JT「そうよ……義理の息子はできた奴で 良い医者と病気を突き止めるまでは溜めた金で上手くやったんだ だがあのクソ医者ァ……」

    JT「不治の病ってのは違うんだ 魔導医療でその悪い部分を消しちまえば完璧に治せはするらしい……」

    古物商「治療費ですね」

    JT「そうだ 家一軒買える額を払えと言ってきやがったんだ! う ぐ……」ズキ

    古物商「……」

    JT「幾ら幾らかかりますが払えますかねっつった時の医者のあの顔 あれは忘れらんねぇ いいや」

    JT「朦朧としてきやがった今だからこそ 瞼に張り付いて瞬きする度浮かんできやがるんだ 分かるか? 分かるかよ……」

    JT「払うさ!!!」ガッシャァァアアッ


    パサッ


    古物商「ッ……」aim

    JT「ハァ ハァ……病気は進んでる……俺は娘を助ける 何としても……父親だからな」

    JT「この宝石をやる 命もやるよ だから 俺の宝石を奪わねぇでくれ……」

    古物商「……」

    古物商「……私にも家内が 子供はおりませんが」

    JT「……」ハァ ハァ

    古物商「家族の為なら他の何ものをも……という貴方達の気持ち 理解できない訳はありませんよ」

    古物商「そこまでがむしゃらになるのもね 尊敬の念すら覚えます 一人の男として」

    古物商「本当ですよ 世辞じゃありません、おもねる必要はありませんから……」

    JT「俺は その金食い虫が効かねぇ方に賭けるがね……」

    古物商「……そういうことを言っているのではないんですよ」チラ

    古物商「そろそろ時間です 彼が来ます」

    JT「……?」


    コンコン


    古物商「どうぞ ドアの前です」

    JT「……!」


    254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:00:10.11 ID:EnVdYxxCO


    BANG


    JT「がッ……ドア越しに、てめ――」Photon B…

    古物商「ええ」FIRE dabble trigger

    バゴァッ

    JT「ぎ ぐあああああ!!」ドシャッ

    バキィン コロ…

    古物商「……恐ろしい弾だ どちらも…… あの腕を砕け飛ばし 一瞬で体を焼き焦がした」

    泥棒「あぁああッ あづい 熱い クソ ぐぁぁああぁ……ぁぁあぁッ……」ゴロゴロ

    「……まだ生きてるのか それは殺さない弾なんですか?」

    古物商「いえどちらも抜群の筈です 彼のしぶとさでしょう」

    「この ゴキブリめ……!」BANG BANG

    泥棒「ぐぅゥおぉぉお ぎぃぃィ……ッッ」


    255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:02:53.67 ID:EnVdYxxCO


    「両膝を砕かれてもか 痛みで死んでもおかしくないだろうに ゴミめ」

    「このゴミクズめ! そうだ苦しめ! 痛いか! 痛いか!? どうだ! どうだッ!」グリィッ

    泥棒「あぁぁああああ!! がぁああああ!! ごのクソッタレ野郎共がぁあ!!! あぁああがぁぁあああ!!」ギリリリリ

    古物商「"緑色の鞄"はそういう符丁でしてね 身内で使ってる物を今回は貸し出す形になっていたのです 何かあればと」

    泥棒「どォおぉ……ぃうゥ……ッ!」

    古物商「狭い上 自衛が求められる街ですからな 友人 知人 同業者 畑違いの者にも 貴方の所業は一夜で駆け巡った」

    「……」

    古物商「貴方が痛め付けて撃ち殺した宝石商さんのね」

    古物商「今 貴方を痛め付けているそこの彼は 一人息子なんですよ……」

    泥棒「……!!」

    「軽く撃ち合っただけで あの暗い中で よく覚えていたな か? 当たり前だ」

    「支店長の……父さんを殺した奴のナリだ 銃火に照らされた一瞬で 目に刻むには十分すぎる……!!」

    泥棒「………………」ゼェー ハァー

    「やっとだ! 公人の父さんがやっと やっと俺を認めて店を任せてくれるとまで……お前は――」

    「お前はその機会を 父さんに貰った物を返す機会を俺から永遠に奪ったッ!!」

    「お前みたいな薄汚い 持たざる老害がだ!!」ドガッ

    泥棒「ぅぎぁああッ!」

    古物商「……」

    泥棒「……ぁあぁ……ぁぁあああ」ズリ ズリ

    泥棒「俺は…… 俺の 宝石……俺の……!」ズリ ズリ

    「……呆れた野郎だ お前の宝石なんてどこにもない」

    古物商「息子さん」

    「父さんの宝石店のは無論のこと この世のどこにもそんな物はない 見ることもだ いいか」

    「お前はクズだ 聞けクズ野郎、身の程を弁えなかったクズの行く末はいつだって決まってる」

    泥棒「宝……石……宝石……」

    「ふん これか……?」kick

    カツッ コロコロ…

    泥棒「か……返……せ…… 返……」ズリ


    256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:06:12.60 ID:EnVdYxxCO


    泥棒「(切り……抜けなきゃ……ならねぇ……)」ズリ ズリ

    泥棒「(もう一度 腕を…… 今度は 足も 作らせ……ねぇと……)」ズリ ズリ

    stomp

    泥棒「ぐゥ ぐぅぅう……」ググググ

    「殺してやろうと思っていた けれどやめた」

    「お前の卑小さを見て少し冷静になったよ そんなことをしても父さんは戻らない」

    「それに父さんなら言う筈だ「賢くあれ」と そう言い聞かされて育った」

    泥棒「足を……どけ ろ……」

    「お前を警察に引き渡す」

    「ブタ箱送りは確実だ そして一生そこにいさせてやる」

    泥棒「…………な んだと……」

    「……店で見たことのない石だ 恐らく古馴染みと言っていた方の物だろう」グイ

    泥棒「返せ…………」

    「これは然るべき人へお返ししておく お前の物では絶対にない」

    「終わりだ 身の程知らず」

    泥棒「ふ ざけんな……」

    古物商「通報を 私が見張っておきますから」

    「……お願いします」ジーコ ジーコ


    泥棒「……」ハァー ハァー

    古物商「……語ってくれた動機が」

    古物商「嘘でないなら どうか受け入れて 時間はあります」

    古物商「貴方の救いはそれしかない……」

    泥棒「…………」ゼェ ゼェ

    泥棒「(たのむ 石 こいつらを……)」ゼェ ゼェ

    泥棒「(ポリシーなんざかなぐり捨てる 捨てた 今日だけで今日まで避けてきた分の殺しを一辺にやったんだ)」ゼェ ハァ

    「……はい ……はい そうです 場所は……」

    泥棒「(てめぇのせいでな)」

    泥棒「(責任を取れよ こいつらを殺させろ もう一回だ もう一回……)」


    ペラ…


    泥棒「(殺す 殺さなきゃ逃げられねぇ 殺すしかねぇ)」

    泥棒「(あいつを助けるにはそれしかねぇ 娘を……)」

    泥棒「(殺す 殺す 殺す 殺す 殺す)」

    泥棒「(あいつを殺させやしねぇ 娘を 俺の娘を……)」


    ド グ ン


    古物商「……! 日記……」

    「どうかしたんですか?」

    古物商「封印が……勝手に、開いて……」



    「    ァ゛ 」


    257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:10:42.61 ID:EnVdYxxCO



    小男「ここだ つきやした ここですここ!」

    刑事「よしお前は帰んな 残りは後日だ で生きてたらそん時ビールもやるよ」pay advance

    刑事「お前 ここを知らせに行け 機動隊もだ 急げ!」

    警官1「了解です」
    小男「気ぃ付けて旦那 ツマミ持って行きやすかんね」

    術師「私も呼べ」summon

    刑事「インテリは一人で高い酒飲んでろよ」ジャキ

    術師「つれないな こいつの紹介もしたい」バリバリバリバリ

    刑事「あァ?」

    summon Wise Petit Slime

    WPS「ぐぐぐぐぐ 出番だ」

    刑事「……例の白い奴か なあ 双子か何か?」

    術師「頼もしいだろ ククククク」

    刑事「ああ あんたとか 笑いの文字数とかクリソツ」

    WPS「どういたしましょう」

    術師「ドアボーイが居る」

    WPS「よし」FRAME BLEATH

    刑事「おい待t」


    ボゴァァァアアアアァアアアアア


    刑事「ボヤ騒ぎ!!」

    術師「なんだよ」
    WPS「なんだよ」ぼごぁー

    刑事「俺は出世がしてえんだよ 放火魔んなったら閉ざされッだろが馬鹿かてめェらは」

    術師「大丈夫だ 大丈夫だよな?」

    WPS「炙れば出てくるだろう 出なければ蒸し焼きになるだけだ 大丈夫」ジュルリ

    刑事「そいつ やっぱ……おい説明しろ」

    術師「後でな 他のでやれるか」

    WPS「なら鍵穴だ」ヌロロロロ

    チキ チキ カチン

    術師「どこで練習した」

    WPS「分かってるだろ オレの家でさ」picking form

    刑事「……バカしたら撃つかんな 核の話は鳥のから聞いてる」

    術師「好きにしろ」

    WPS「やれるものならな まぁ安心するといい、証人保護は早すぎる概念かも知れないが ぐぐぐぐ」

    刑事「黙れ 行くぜ」

    ガチャ

    258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:13:01.87 ID:EnVdYxxCO


    術師「……」

    WPS「……」

    刑事「……」

    術師「……狭い、大人二人で廊下がつかえる……見たことのない造りの内装だが この辺の建物はみんなこんな感じなのか?」

    刑事「いや…… こんなのは初めてだ なんだこりゃ……」

    ギィ…

    術師「!」

    バタム

    刑事「んだオイ チクショー開かねぇぞ、ドアが鍵付きのに変わってる……ドアだけじゃねぇ」ドン ドン

    刑事「暖炉みてぇに凹んだ玄関 妙な壁 妙な板張り 狭っ苦しい間取り……ありゃ階段じゃねぇか、ここに二階は無ぇ筈だぜ」

    術師「呼び出しと取り寄せの専門柄 転移魔法には明るいつもりでいるが ドアをくぐっても何も感じられなかった」

    術師「そいつが家族愛で目覚めたスーパー魔法使い人なのか 私がヘボなのか 魔法じゃないのかのどれかだ それか――」

    刑事「それか?」

    術師「当たるんだろ」

    刑事「……何かヤバいモンが? 具体的には」

    術師「一個だけな 世話にもなったが……」

    WPS「おい ご主人と再生肉」

    刑事「殺すぞ」

    WPS「奴がそうか」

    術師「……」


    JT「…………」


    刑事「帝国警察だ 武器を捨てろ 手を頭の後ろで組んで膝を付け」aim

    術師「なんてったか 発言は裁判で不利になる可能性がある、検事さんが楽になるのでどんどんどうぞ だっけ?」

    術師「黙秘権が欲しければこいつが担当する」

    WPS「完璧な沈黙を約束しよう」

    刑事「次 余計な口利いたら黙秘拳な」

    刑事「おい! 妙な真似すんなよ しまえんなら腕とその脚甲もしまえ」

    JT「もう そんな必要はねぇ」フラ

    刑事「動くな撃つぞ 動くな」

    JT「手ぇ貸してくれるってよ 必要なら 上手くいったぜ」

    JT「あちらさんも良い子だ あえば娘も仲良くしてくれるだろ」

    JT「手助けしてくれる 逃げなきゃならねえ でも だから手伝だってくれって 当然だ 取引だ」

    刑事「誰と喋ってる どうしちまった」

    術師「見れば分かるだろ 壁と喋ってる」

    JT「逃げる 殺せ って」

    JT「分かってるよ奥さん 分かってる分かってる ちゃんと手伝う」

    JT「そしたら俺は逃げる」

    刑事「……逃げられない お前は終わりだ」

    JT「逃げられない? 逃げられない?」

    JT「誰が?」


    259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:18:52.94 ID:EnVdYxxCO



    「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」


    シュルルルル ギシィッ

    刑事「!? 髪の毛 上――」choke


    伽耶子「ァ゛ ァ゛ァ゛  ァ゛」


    刑事「う うぉわああッ!!」BANGBANGBANG

    伽耶子「   」スゥ

    刑事「消え…… 息が……」ギギギギ

    術師「スラ゛イム」choke

    WPS「その腕美味そうだな くれよ」WATER CUTTER

    JT「へへへへ」Round Shield

    フッ

    俊雄「…………」

    WPS「お 子供は好きだ」ガパ

    術師「下がれ こっちを切れ!」

    WPS「?」

    バシュ

    WPS「……!?」ベチャッ

    刑事「(スライムが急に小さく? 違う 体を削り取られたのか どうやった!?)」

    WPS「く 血抜きされた身でまだ抵抗しくさるのか」tentacle whip

    俊雄「  」スッ…

    WPS「チッ」whip slash

    ズバァッ ドサ ドサ

    術師「女の髪を躊躇なくとは」

    WPS「タコとイカを喰った甲斐があった ゲブ お前達は羽を毟らずに鳥を食べるのか……」

    WPS「再生肉 再生を頼む……」ゴボ

    刑事「命令するんじゃねぇホワイトゲロ 触るが喰うなよ」pray HEAL

    術師「ドリアードも同じような感想だった」draw circle

    WPS「ぅ ぐ 鳥肉が喰いたい……」ドロ…

    術師「終わったらな」ガリガリガリガリ

    WPS「本当か! 約束だぞ」

    術師「まだか」ガリガリガリガリ

    刑事「OKだ いいかあっちを狙えよ」

    術師「よし、警戒しながら聞いてくれ 状況が分かった 簡潔に説明する」ガリガリガリ

    術師「ドア越しに違う次元へ飛ばされた」ガリガリ

    刑事「何?」


    260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:22:07.29 ID:EnVdYxxCO


    術師「隔離されたと言った方が正確だな 奴のホームグラウンドへ招かれたらしい 大分力が増幅されてる」ガリガリ

    術師「魔力の当てが付いたんだろう ここ というかこの家はわざわざ倉庫があった場所の内側を張り替える形で――」ガリガリ

    術師「また別の世界から喚び出されてる 要するに地縛霊が家しょってリベンジマッチに来たと」ガリガリ

    WPS「誰にリベンジするというんだ」

    術師「分かんない?」

    刑事「とんだとばっちりじゃねぇか! なんとかしろよ!」

    術師「やってる とりあえず今は空間に亀裂を――」


    シュルルルルル


    WPS「髪の数が多いな 触手が足りない」シュバババババババ

    刑事「どこを狙えばいい 髪の根元か!」

    術師「本体が出てきた時だけ撃て サロン・ド・ゲロがまた空間操作攻撃をやられた時に備えて回復の準備を」ガリ

    刑事「で怨敵のアンタは?」

    術師「空間に亀裂を入れるために陣を書き込んでる 今これで一つ出来た」

    刑事「一つ出来た? 一つ? 一つっつったのか? 二つ三つと続く言い方に聞こえるぜ天才召喚魔法教授殿」

    術師「間取りが分からんから何とも言えねーが規模的にあと四つ五つはいるだろうな 援護しろ」

    刑事「ッざけやがって」

    スゥゥゥ…

    刑事「!!」


    伽耶子「 ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ ァ゛ ァ゛」

    俊雄「…………」

    JT「くくく へへへ ひひひ」ユラ


    術師「移動だ 廊下の奥に押し込んで脇の部屋へ行くぞ」

    刑事「簡単に言いやがる!」BANGBANGBANGBANG

    WPS「幽霊の血は何味だ?」split

    刑事「くそッたれが 猫にしときゃあ良かった!!」reload



    261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:26:29.37 ID:EnVdYxxCO



    橙犬「この辺りだ」

    黒衣の少女「降りよう 空は目立つ」

    landing

    橙犬「……いない 感知できない」

    黒衣の少女「強い反応だった 間違える筈ないのに」

    橙犬「魔力流を弄らなくてもいいくらい密度の濃い世界だしね 隠れた?」

    黒衣の少女「暴走体状態でそんなに器用なことができるのかな 普通じゃなかった」

    橙犬「そんなに時間は無かったし 隠すか封印されたかのどちらかじゃない」

    黒衣の少女「この世界の人達が封印を?」

    橙犬「分からないけど 少なくともあっちもあれを追っててこっちの仲間じゃない あたし達にはそれで十分さね」

    黒衣の少女「そうだね」

    黒衣の少女「……アルフ あれ」


    小男「こっちだ こっち!」

    警官1「道が入り組みすぎてんだよ ああもうったく!」

    小男「それも旦那のリクエストだろが! 一番早くて入り組んでる道って」

    警官1「分かってるよ 極力――」


    スタッ


    犬女「ハァイ お兄さん」

    警官1「…………空を飛べるこいつらに見付からねーようにってことだったんスけど」ジャキッ

    262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:27:03.60 ID:EnVdYxxCO

    小男「この別嬪さんと 変なカッコした可愛い嬢ちゃんが?」

    警官1「見た目に騙されんな 既に警官が何人も殺られてる……」

    小男「っ……」

    警官1「そこをどけよ こんな狭いとこじゃ弾は避けれねーし 鎌なんざ振れねーだろ?」

    黒衣の少女「そうだね」
    斧槍《Device form》ガシャッ

    黒衣の少女「でも大丈夫」ジャキ

    警官1「大丈夫じゃない」

    犬女「どこだ? 吐きな」

    犬女「自分で吐くか 私らに吐かされるかだ……」

    警官1「クソまたかよ おっさん行け!」BLAMBLAMBLAM

    犬女「まあそうだろうね 仕事だ 同情するよ」shield

    警官1「何してる行け 行け! ボケッとしてんな走れ!」BLAMBLAMBLAM

    小男「いいや あんちゃんも一緒だ」smoke grenade


    ブシュゥゥウウウウゥウウウウウウウウウゥゥウウウ


    警官1「煙幕……?」

    犬女「ごほっ この煙ッ……!」

    小男「離れなさんなっ!」ダッ

    斧槍《Arc Saber》

    バシュッ

    小男「ぐッ……!」

    警官1「おっさん!」

    小男「喋るな こっちだっ」タッ

    犬女「待て! ちっ……」flying

    犬女「(((路地中に煙が回ってる 目に鼻じゃ追えないね)))」telepathy

    黒衣の少女「(((この煙、魔力を撹乱して探知を欺くようになっている)))」flying

    犬女「(((どうする?)))」

    黒衣の少女「(((晴らす 用意して)))」


    263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:31:18.90 ID:EnVdYxxCO


    黒衣の少女「アルカス・クルタス・エイギアス 煌めきたる天神よ いま導きのもと降りきたれ――」

    黒衣の少女「バルエル・ザルエル・ブラウゼル 撃つは雷、響くは轟雷――」

    黒衣の少女「アルカス・クルタス・エイギアス……!」Thunder Fall


    ……ゴロ……

    ゴロ ゴロゴロ……


    警官1「あ……? 雷雲?」

    小男「……なんてこった ついてないねェ……」


    ザァァアアァアアアアアアアア

    ピシャァァアアアッ ゴロ ゴロゴロ……


    小男「……雷神様とは恐れ入った あの嬢ちゃん何者だい」

    小男「天候を操作するレベルの魔法をサンドイッチ作るみてぇにパパッと……」

    ズガァァアアアアアアッ

    警官1「うおお!」

    小男「あんちゃん 腹括らなきゃならねぇかもだ」

    警官1「諦めんな! 天才魔法使いがなんだ、俺達の帝都でこれ以上好きにさせてたまっかよ!」

    警官1「それにな 腹なら警察入った時とっくに括ってんだッ」バッ

    犬女「(((煙が晴れて……見つけた 行ってくる)))」

    黒衣の少女「(((暴走体を補足次第サンダーレイジを撃つ 援護がいるなら言って)))」バチバチバチバチバチバチバチバチ

    犬女「(((了解!)))」バッ

    警官1「来やがったかッ……」

    犬女「銃で来るかい? 弾くよ。それともその警棒で殴りかかるのかい? 届かないよ」

    犬女「こっちだって楽しんでるわけじゃないんだ さっさと言うんだね」

    警官1「おっさん 他になんかないのか」

    小男「貧乏削り鉛筆 マスク 角砂糖 下水道の地図 硬貨 ガチ〇コは無理でさァ」

    警官1「く……」

    犬女「行くよ」

    黒衣の少女「(((アルフ待って! 必要なくなったみたいだ)))」

    犬女「なんだって?」


    黒衣の少女「バルディッシュ!」

    斧槍《Sealing form》ガシャッ

    黒衣の少女「(見つけた 微かな綻び……ジュエルシードがある あの建物!)」

    黒衣の少女「(それからあそこの二人 殺しはしないけど大人しくしていてもらう)」bind

    警官1「!!」ギシ
    小男「……南無三……っ」ギシッ

    黒衣の少女「(ロックオン……!)」


    黒衣の少女「サンダー……レイジーッ!」


    264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/09(水) 13:35:46.56 ID:EnVdYxxCO



    伽耶子「ァ゛ ァ゛ァ゛  ァ゛」ギリギリギリギリ

    刑事「なん つゥ 馬鹿力 だッ……!」ギギギギ


    WPS「待て! 消えるな! 触手を食らえ! 逃げるんじゃない 喰わせろ!!」シュバババババババ

    俊雄「………………」シュンシュンシュンシュン


    JT「待ってろ 待ってろよ もうすぐだからな」ブツブツブツブツ

    術師「邪魔をするな」summon GOLEM FIST

    バギャアアッ

    JT「ぐぶっ……」ドシャアッ

    術師「腕はいる お前はいらん」and GOLEM LEG

    グラァッ……

    術師「……空間が揺らいだ…… そうか お前が魔力の供給元の窓口になってるわけだからな」stomp order

    ドゴッ

    JT「ご ふッ」

    術師「死ね」summon PERSEUS's SCYTHE


    ビシィッッ


    伽耶子「……!!」

    術師「(亀裂がもう? 陣はまだ足りない となると外からだ、楔を打った僅かな気配を察したか)」ブォンッ


    バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


    刑事「家が崩れる!!」

    術師「いやそれは問題ない 力業で歪められてた次元が元に戻ろうとしているだけだ 大事にならなくて良かったな」

    刑事「俺を犯しにかかってるこの女を見ても同じことが言えんのかコラァッ!!」グギギギギ

    術師「楽しめよ さあ崩れるぞ……」circle active


    バギィィイイイィイイン


    265: 小説を読んでしまった なんだよリニスさんってあんな良い人おったらこんなんなるわけないやんおぼぼぼぼぼぼぼごごごごごごごご 2016/11/09(水) 13:40:13.14 ID:EnVdYxxCO



    シュタッ

    刑事「うおおおおおお…… あっ?」

    術師「二つの機能を持たせた陣を書くのは構成が面倒だが 見事な転移陣捌きだろ」

    術師「まあ――」


    JT「……ハァー……ハァー……ハァー……ハァー」

    伽耶子「ァ゛  ァ゛ァ゛」


    犬女「おや 自分から出てきたかい……」

    黒衣の少女「……」


    刑事「……三つ巴か」reload

    術師「一網打尽のチャンスと考えろ」


    270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:14:19.79 ID:mtnOC5CKO


    黒衣の少女「……あなたは?」

    術師「申し遅れた 私は帝都魔法大学で教授をやっている者だ 今回こちらの刑事さんに呼ばれて捜査に協力している」

    術師「凄腕だってな ん そっちの自己紹介はいいぞ」

    犬女「求められたってしてやる義務がないね」

    術師「育ちの良さが滲み出てるな雌亜人 親の顔が見てみたいもんだ それとも知らずに育った口か? ま そうだな」

    術師「確かに 自己紹介は友達作る時にでも取って置くといい これが終わって――」スッ

    術師「まだ喋れる状態だったらの話だが」finger snap


    ゾルルルルロロロロロロロロ


    粘海竜's「「も ら っ た」」


    271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:19:10.50 ID:mtnOC5CKO

    犬女「!?」evade

    Thunder Rage

    粘海竜「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛」ババババババババババババババババババババババババ

    ズズン ドロォ…

    黒衣の少女「(いい不意打ちだったけど この大きさならバインドをかけるまでもない)」

    術師「そうか 火口行き希望か」

    粘海竜「黙れ 見てろ!!!」ゴォッ

    伽耶子「ァ゛ ァ゛  」

    JT「こォ こっちに 来るなァァッ――」

    粘海竜「そういうわけだ 燃費の悪い海蛇じゃ収支マイナスはキツいしな あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」グァァァアアア
    粘海竜「ん」バグン

    刑事「おいおいおいおい宝石ちゃんと残せよ!」

    術師「よーしいいだろう 噛むな 動かなくなる程度に軽く溶かすだけにしろ」

    犬女「ッ……」

    術師「確保終わり これにて一件落着」

    術師「まだ邪魔をするならお前達もあれの餌になってもらうが」

    犬女「フン 今の見てなかったのかい それはこっちの台詞さね」

    術師「そうか」

    刑事「! サモナー こいつらの相手頼む」ダッ

    術師「何?」タッ

    黒衣の少女「……」photon lancer

    術師「どうしたんだ!」summon WALL

    ズドドドドドドドドドドドドドドド

    刑事「あそこだ 二人転がってる!」

    黒衣の少女「(狙える)」Thunder Rage

    術師「また雷か?」summon ROOF

    ズガァァアアアアアアッ

    黒衣の少女「路地が 塞がって……」

    術師「壁と屋根で封鎖する スライム! 近付けさせるな」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ

    WPS「今の見てなかったのか オレ死ぬぞ」ズボボボボボ

    術師「ぬかせ」dual summon


    272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:23:08.91 ID:mtnOC5CKO


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    犬女「まだなんか喚ぶつもりか!」

    WPS「ツンデレは木精だけだと思っていたよ」tentacle whip

    犬女「小賢しい どきなッ!」chain bind

    ギシィッ

    WPS「触手は自前なんだぞ 鎖が食い込んで痛い 離せ そして耳か尻尾を味見させろ」グググググ

    犬女「気っ色悪いねッ……」グググググ

    黒衣の少女「アルフ そのままっ!」バッ

    犬女「……! そうか!」グイィッ

    WPS「うぉ 何をする気だ?」bind

    犬女「大人しくしてなッ!」

    黒衣の少女「それごとやる バルディッシュ!」
    斧槍《yes sir》

    斧槍《sealing form, set up》バサァッ

    術師「シーリングと言ったか? 封印? 奴ごと宝石をガメる気か」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

    術師「ああ 魔力が飛んでゆく」バチッ


    MEGA FLARE


    黒衣の少女「!!」sealing cancel Defencer

    犬女「砲撃!? 間に合えッ――」Round shield

    カッッッ

    黒衣の少女「くぅぅッ……!」
    犬女「うぁあああッ!」

    術師「今だ 来い!」

    WPS「さっすが~ サモ様は話の分かるお方!」ピョーン

    犬女「くそっ 待てッ!!」

    WPS「耳をくれるなら考えてやる!」

    犬女「ふざけろ! ぐぅううッ」


    「耐えたか」

    犬女「はぁ はぁ 巨人……?」

    バハムート「今日は腹痛とムチウチに悩まされずにすみそうだが」フシュゥゥゥ…

    バハムート「渡された魔力が心許ないな召喚師 もうバテたのか」

    術師「節約だ 時間を稼いで欲しい 殺れるなら殺ってくれて全然構わん」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    術師「閉じる 頼んだぞ」ゴゴン…

    バハムート「乗り手がいない」Driving mode
    バハムート「期待はするなよ」Spread pulsar

    黒衣の少女「ドラゴンにっ……!」Blitz Action


    273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:25:30.29 ID:mtnOC5CKO

    術師「もう一息……」roofRoofROOFROOooooooooF

    shutout alleyway

    刑事「あーあー丁寧な仕事しやがって 近隣の路地中に鉄の屋根張ったのかよ お前こんな――」

    刑事「真っ暗で狭くてきったねーくて野郎鮨詰めのアーケードなんざ最悪だぞ 終わったらちゃんと戻しな」

    術師「どうしても遺体の回収がしたいって顔だったんで張り切ったんだ 焼くか?」

    刑事「馬鹿言うんじゃねぇ 温室育ちとは出来が違ェんだよ なっ」

    ピク…

    警官1「いや……普通に……死にかけましたけど……」

    小男「…………走馬灯が見えやした…………もう旦那のエスやめます……」

    刑事「どーだ インテリ野郎」

    術師「よかったね」

    術師「さあ ホワイトゲロカスタール君 例の物を」

    WPS「丸飲みにしたから取り出すのが面倒だ どこへやったかな……」ウゾウゾウゾウゾ

    刑事「何だその動き便秘か」

    WPS「糞はしない」ウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾ

    術師「長い キモい」

    WPS「……」ピタ

    術師「ぺっしろ ぺっ」

    WPS「すまん無い」

    刑事「……」shoot core

    WPS「待て待て待て待て待て待て違う 危ないだろ 消化したとかじゃない」Leviathan Scale

    術師「他にどう解釈しろと」

    WPS「……消えた 消えてる! 消えてしまってるんだ 今まで経験したことのないことだが」

    WPS「取り込んだ物が微塵も感じられない 歩いた下の土埃ですら多少なりと吸収する体なのにも関わらずだ」

    刑事「つまり何が言いてぇ」

    術師「スライム どっちが消えた?」

    WPS「両方だ 宝石も幽霊も消えた 幽霊は味すらしなかった気がする……」


    ザッ

    JT「そりゃあ そうだろうぜ」グイ

    「ぅ……うぅ……」フラ

    術師「……」


    274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:27:48.96 ID:mtnOC5CKO


    刑事「どうなってる……!?」

    術師「……跳んだな カヤコか それにその連れてるのは何だ 私に人質が効くとでも?」

    JT「ここは暗ぇかんな 見えねえか くくく おう効くとも」

    JT「奥さんはそう言ってたぜ」ドン

    「ぅあッ……!」ドサッ

    術師「……」


    半鳥「……たす……」

    半鳥「助 けて…… 教授……」


    術師「撃て」

    刑事「おい……」

    術師「早く撃て」

    半鳥「私 だよ……教授……信じてよ……」ハァ ハァ

    半鳥「いきなり来て……捕まって……突き落とされたり 訳分かんない 体切られたり……飛べなくて……」

    刑事「動くなよクソ耄碌 歩けるか こっち来い!」

    半鳥「刑事さんっ……」ヨロ…

    術師「ガッカリさせるな そんなことじゃまだ暫くは現場だぞ」

    術師「スライム 鳥肉だ」

    FRAME BLEATH

    半鳥「!!」


    ゴォォォオオオオオオオオオ


    刑事「な……」

    術師「よく焼け 寄生虫が怖い」

    WPS「黒焼きでいく」ゴォォォォォォォ

    術師「お好きに」

    刑事「本気で偽物だってのか!」

    術師「こうされたらあいつなら迷わず私の心臓かそいつの核を撃つ 先んじれるかはともかくとして」

    術師「仮にも魔法使いを志す癖にテンパるとまず銃把に手が伸びるんだ あれは もしくはそいつは」

    刑事「……胸 撃たれても死なんだろうぜ あんたは」

    術師「死んだ おいウェルダンでいいぞ」

    WPS「…………すまないがレアだな ブルーの」ゴォォォォォォォ

    術師「……」sigh


    275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:30:34.04 ID:mtnOC5CKO


    ゴォォォオオオオオオォオオォォォオォオォオォオオオォオオォオオオオオオォォオオオォオオオオオオオ


    JT「ち 火勢が強い……もう魔力も残り少ねェんだろうな なんとなく分かんぜ……」shieeeeld

    偽半鳥「…………」

    JT「その亜人は……あの白いやつの記憶から取ったんだろ奥さん あいつの弟子なら魔法の物真似まで出来たりしねぇのか」

    偽半鳥「……」

    JT「……なんだよ 不思議でもねぇだろ あんたと似たような感じなんだこの宝石 ジュエルシードっつったか」

    JT「こいつは意を汲んで力を寄越す代物らしい だからか知らねぇけどなんとなく分かんだ あんたのも……」

    JT「俺はあの二人を殺さなきゃ逃げれなかったし 娘を助けたかったからどうしても殺したかった だから死ぬ思いで――」

    JT「こいつに殺させろっつったんだ 正直こいつも呆れてたような気がする、多分見限るつもりだったんだろ 撃たれてたしよ」

    JT「けど奥さん 後押ししてくれたんだよな あんた」

    伽耶子「…………」metamorphose

    JT「一緒になって石に流した分の こう 余波って言うのか 伝わってきたよ "殺す"って……滝みてぇな……滝に打たれるみたいに凄い勢いの」

    JT「全部をそうしたいってのも分かる だから俺もそん中に入れて構わねぇよ 苦しめて殺してくれていい 順番さえ守ってくれりゃあな」

    俊雄「……」

    JT「下がってなトシオ坊っちゃん 今度はお母さんも負けねぇよ」ヨシヨシ

    俊雄「 お 母さ ん」

    JT「奥さん 見ての通りジリ貧だ このままじゃ焼け死んじまう」shield

    JT「あんた 使ってみるか? ……あんたくらい遺志強ければ文句言わねぇだろう」

    伽耶子「………………」

    JT「……決まりだな……」

    put out Jewel Seed

    伽耶子「…………」

    『……こっちへ 来て』

    泥棒「ッぐッッ…… 勿論 手伝うぜ……」フラ


    伽耶子「ァ゛   ァ゛ァ゛  ァ゛」


    receipt number ⅩⅢ


    276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:32:40.12 ID:mtnOC5CKO


    WPS「!!」ゴォォォォォォォオォ

    術師「火力を上げろ」summon SHUTTER

    刑事「それ自体は賛成だが今奴を見殺すのかッ?」

    術師「全く問題ない だな」

    WPS「気付いてたか いいだろう だが今さら障壁なんぞで阻めるとは」
    WPS「思わ」ズシュッ

    刑事「なんだありゃ 包丁――」

    術師「閉じろッ!」speed increase

    「ァ゛ァ゛  ァ゛  ァ゛」ガシャァアッ

    術師「閉じきる前に持ち上げる気か? 指だ」

    刑事「おらァ!」BANGBANGBANGBANG


    ガシャァァアアーン……


    刑事「当たった? クソ 閉め切りまくったせいでさらに暗くて分からん……」

    術師「任せろ」pray wall's circle

    ボゥ……

    術師「どうだ 明るくなったろう」

    警官1「……く……暗かったんで 眠かったですよ……まだ 痺れてる……」

    刑事「出した壁や屋根に魔法陣が…… 障壁に指は無いな 逃げたか」

    術師「普段は壁にしたり勢いでかち上げたりして使ってるが こいつは正確には巨大な煉瓦のような物なんだ」

    術師「組んで魔法的に使う 今回は喚ぶ時に陣を彫っておいた こうして使えば暗さでバレ難いだろうしな」

    小男「光ってるのは……?」

    刑事「作動してるからな ここでだけ灯り取りにしたんだろ」

    術師「路地封鎖に使った全部がこいつだ」

    刑事「何?」

    術師「ちょっと力比べをしてみた さっき奴がやったのと同じ、路地の壁と魔法陣の壁で強引に空間を切り取って閉じ込めたんだ」

    刑事「……マジかよ よくやるな」
    刑事「じゃ勝ったのか?」

    術師「負けた いや負ける」

    刑事「はあ?」

    術師「次元移動能力とパワーが桁違いだ 大分頂いたつもりだったが、生物の再現蘇生に使う程度では到底絞りきれない嵩の怨嗟 とても敵わん」

    術師「壁の向こう側で曖昧に隔離してる 閉じ込め続けるのはとても無理だ その路線は諦める」

    刑事「じゃあどうする」

    術師「例の宝石の力も感じやがる今 只人の私達にできることはない ただ祈るのみだ」

    術師「オッズをつけてな」

    刑事「…………まさか」

    術師「化け物には化け物をぶつけんだよ」wall's dimension jump circle Active


    277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:39:32.52 ID:mtnOC5CKO


    犬女「フェイト 今だ!」

    黒衣の少女「はぁあああッ!」slaaaaash

    バハムート「……!!」

    ズシャァッ

    黒衣の少女「やった……ッ?」

    バハムート「いいや まだやれる……魔力さえあればだ が ゴフッ」fall

    ドシャァァアアッ

    バハムート「見事だ 少女と亜人よ 良い師に手解かれたと見える」

    黒衣の少女「……」

    バハムート「精進するといい 戦っておいてだがお前達は気に入った……」

    バハムート「武運を ……次のは話が通じんようだからな」release


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    黒衣の少女「次の 新手……!」

    犬女「また召喚か! 根性の腐った奴、自分で出てきて戦ったらどうなんだッ!」

    summon

    ジュエル・伽耶子「ァ゛  ァ゛  ァ゛  ァ゛」

    黒衣の少女「ジュエルシードが移ってる?」

    犬女「酷い有り様……けど間違いない あの感じはこの女からだ」

    黒衣の少女「……ジュエルシードを渡す気は?」

    J伽耶子「ァ゛  ァ゛」シュバババババババ

    犬女「髪?」shield

    黒衣の少女「そう」Photon Lancer

    J伽耶子「……」

    ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

    犬女「やったか……?」

    J伽耶子「……」シュンッ

    犬女「!」metamorphose
    橙犬「ガルァァアアッ」ガブゥッ

    J伽耶子「 ァ゛ォ゛ ォ゛  ォ゛ ァ゛」hair choke

    黒衣の少女「(髪だけッ!)」Arc Saber

    J伽耶子「  」シュンッ

    橙犬「ぷはッ……く!」バッ

    黒衣の少女「また消えた……! ジュエルシードの気配ごと現れたり消えたりできるなんて」

    斧槍《Behind sir》

    黒衣の少女「はぁッ!」Thunder Smasher

    J伽耶子「……!!」

    ズドォォォオオッ

    J伽耶子「……ァ゛……ィ゛……ッ」ジジジジジジジジ

    黒衣の少女「そこ……!」slash


    ズバァァアッ


    278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:40:28.83 ID:mtnOC5CKO


    術師「……ふむ 不甲斐ない」

    shelter open

    泥棒「………………」

    刑事「爺さんか どれ」
    刑事「……生きてるな そんなこたねェと思うが」pray HEAL

    術師「そっちじゃない 上だ」
    術師「ホームレス 封鎖したこの近辺の路地でマンホールが何ヵ所かあるが 三人で逃げることはできるか?」

    小男「お おう……三人? あんたと……」

    術師「ヒールは最低限の治療だけ速攻でやってくれ」

    刑事「ならもう問題ないが こいつをどうする気だ?」

    術師「相性が悪い 有り余る力を好きなやり方で殺すことに特化させているせいか 戦闘は門外漢のようだ」

    刑事「あれで?」

    術師「力を奪った時の名残で魔力のパスを繋げられる そいつでちょっと鬼火に薪をくべてみよう……」draw circle

    刑事「爺さんに陣を? 衰弱してるみてぇだから動きゃしねぇだろうが」

    術師「私の魔力と これの魂を死なない程度に削って魔力に代えたものを送る」ガリガリ

    警官1「なんですって……人魂への干渉は」

    術師「このお巡りさんは?」

    刑事「おい 気持ちは分かるが黙っててくれ 死なせないと言ってる以上裁かせる気はある筈だ」

    警官1「……筈って いくらなんでも重罪じゃ……」

    術師「そうだ 第某章某条 "人間魂魄への干渉はこれを禁ずる" 大罪人誕生の瞬間に立ち会うわけだな 止めるか?」

    警官1「…………止められません」

    術師「いい警官だ 今後もその調子で励んでくれ 交通取締以外」

    術師「ではあんたが行ってから始めることにする 帝都の為に早く去ってくれ」

    刑事「この騒ぎなら応援もすぐやれる」

    刑事「頼むぜ 絶対にあれを暴走させんなよ」タッ

    小男「こっちだ! 気張れあんちゃん」
    警官1「ああ……」


    279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:41:37.26 ID:mtnOC5CKO


    術師「……さて……とは言ったものの超やってられん まず間違いなく"引っ張られる"」

    術師「おい おい 返事はできないが聞こえてるだろう? さっきは殺しかけて悪かったな」ペシペシ

    泥棒「…… …………」

    術師「聞け 治療費の話を聞いた 宝石では無理だが方法はまだあるぞ」

    術師「ただしあんたが生きてなくちゃならん 分かるな」

    泥棒「………………」ピク

    術師「奴にこの世界で無茶させるためのきっかけを与える目的で これからあんたの生命力をあの怨霊に少し渡す 私も手伝うが恐らく魔力の綱引きになる」

    術師「取り込まれるな あいつは放っておくと生きるもの全てに牙と髪と包丁を剥く」

    術師「あんたの娘にもだ」

    泥棒「………………ぅ……」

    術師「その意気だ 行くぞ……」multiple circle active


    280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:55:48.34 ID:mtnOC5CKO


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

    J伽耶子「…………ァ゛……ァァ゛ ァ゛ァ゛ッッッ……ッッッッッ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


    ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ


    黒衣の少女「これはッ……何!?」

    橙犬「フェイト 離れて――」


    ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ


    橙犬「上空に空間の亀裂……これは……まさか次元震か!?」

    黒衣の少女「(離脱ッ――)」

    シュルルルルルルルルル ガシィッ

    黒衣の少女「!!!」hair bind


    J伽耶子《「  来  い  』〉


    橙犬「フェイト!」

    黒衣の少女「引きずり 込まれッ……!!」ググググググググググ

    橙犬「フェイト!! フェイト!!」chain bind

    シュルルルルルルルルル
    橙犬「このッ……」bounce

    橙犬「髪……くそッ 魔力の奔流で押し流される これ以上近付けないッ……フェイトぉッ!!」


    ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ


    「なんだあれ 空にヒビが!」
    「またスライムか!? 警察呼べ警察!」
    「魔導車のトルクが安定しないわ……あのヒビが悪さしてるんじゃないの?」
    「車なんか置いとけ なんかやべーぞ逃げろ!」


    橙犬「(優先はジュエルシード それにフェイトだ 部外者を助ける余裕はない……!)」

    バリバリバリバリバリバリバリバリ

    橙犬「……お構い無しかい! 本ッ当になんて奴だ……!」

    281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 22:59:43.68 ID:mtnOC5CKO

    WPS「誰が? 言っておくがオレは犬肉は趣味じゃあないんだ ぐぐ えぐみが苦手でな……」summon

    橙犬「あんた達の都合なんか知らない……あれは渡せない 吐き出してもらう!」バッ

    WPS「もう吐いた そして暴れなければお前に用はない 犬肉の雌」ペラ

    橙犬「何だって?」


    WPS's「周辺住民の皆様 私は召喚術師の僮がスライム 一帯を封鎖させて頂きます」

    WPS's「一帯に分身して散っています 体を媒介に主の転移陣を発動させていますので お近くの分身体より避難して頂きたい」

    WPS's「現在装甲車や魔導鎧を中心とする機動隊が事態鎮圧のために向かってきております 市民の皆様に置かれましては――」


    橙犬「…………」

    WPS「襲わない? ほう 人は喰わないのか偏食家め ええと次は……"繰り返します――」read cheat sheet

    橙犬「……正義の味方ってワケだ 人喰いスライムがなんてフザけてるね」

    橙犬「ただ ま それなら話が早い……フェイトとジュエルシードを渡しな」get set Photon Lancer

    WPS「人質のつもりか」

    橙犬「形振り構っていられないんでね」

    WPS「ぐぐぐぐぐ どうぞ。」

    橙犬「……ッ?」

    WPS「犬肉の雌 お前のそいつは炸裂弾だったな 全部吹っ飛ばさないなら別に構わないぞ 要は下拵えだろ」

    WPS「正直バレないように何人かつまみ食いするつもりでいたしな モモかアバラの辺りは形をちゃんと残してくれ できたらでいいから……」ジュルリ

    橙犬「いいのかい 本当にやるよ! 意気地無しのご主人様がタダじゃ済まないだろう!」

    WPS「奴の好物は脳の香草包み焼きと心臓の串焼き 最近は踵骨腱の煮凝りも薦められた」

    WPS「ぐぐぐぐぐ 気遣うならそこも残してやってくれ ぐぐぐぐぐぐぐぐ」lol

    橙犬「……狂ってる……ッ」ウゲェ

    282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 23:00:16.74 ID:mtnOC5CKO

    WPS「あの柔らかそうな金髪肉がフェイトか? 悪いがあれはこっちの仕業じゃあない」

    WPS「喚んだ女だ 髪の毛の あれとご主人は因縁があるそうで言うことを聞かない バッジかしまキングのスタンプが足りなかったんだろう」

    橙犬「結局お前達の仕業じゃないか! いい加減にしなイカれ野郎共ッ!」

    WPS「しっしっ 肉の仕込みをやらないのなら失せろ オレは分身合唱コンクールの指揮で忙しい」

    WPS「だがそんな暇ならあっちにちょっかいを出してみちゃあどうだ お前達向けだしな」

    橙犬「あたし達向け……?」


    summon WALL

    summon WALL summon more WALL

    summon WALL WALL WALL WALL WALL WALL WALL WALL WALLWALLWALLWALLWALLWALLWALLWALL……


    橙犬「あれは……ッ!?」

    WPS「考えようによっては放置するのも手だが ぐぐぐぐ……」

    283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/24(木) 23:01:52.36 ID:mtnOC5CKO



    『思い知れ』

    『わたしがどんなに辛かったか どんなに苦しく どんなに惨めだったか』

    『わたしは 生まれてからずっと……まるで敷石の下の虫けらのように生きてきたんだ……思い知れ』

    『わたしの辛さを思い知れ』


    術師「(……案の定取り込まれたか……だが)」

    黒衣の少女「……ここ は……」

    術師「(あれもいる 成功だ あとは奴に時間を稼がせるか、このまま殺させれば――)」

    『………………』

    黒衣の少女「……あなたは……」

    『…………お前は……』

    黒衣の少女「……」

    『………………』

    術師「……?」

    『……分からないだろう』

    『お前みたいに頭がよくて 金を持っていて 女を取っ替え引っ替えできて……』

    『健康で 意志が強く 自分の言いたいことを言えて 自信と誇りに満ちた者には……わたしのことなど……いや……』

    『分からないだろう わたし達のことなど 決して分からないだろう』

    術師「……………………私達?」

    『死ね』

    『死ね 殺してやる』

    『殺す……思い知らせてやる』


    『サモナー!』


    術師「あ?」


    290: もう一回 次こそラスト 2016/12/12(月) 19:45:06.44 ID:STJ1lLzPO


    ペラ


    『……今日、このノートを見つけた剛雄がわたしを殺した――』
    『……怒り狂って、わたしを階段から蹴落とし、ベッドの脚に縛り付け、散々罵り、殴り、蹴り――』
    『……体中をズタズタに切り付けて殺し、わたしの死体をゴミのビニール袋に詰めて天井裏に放置した――』


    ペラ


    『……わたしを殺した三日後、剛雄は復讐するつもりで――』
    『……D棟の205号室で、緑川真奈美を出刃包丁で刺し殺した(いい気味だ)。その後剛雄は、緑川真奈美のお腹を切り裂いて――』
    『……小林くんを殺してわたしのところに呼び寄せ、その後で小林くんの家にいた剛雄を出刃包丁で刺し殺した――』


    ペラ


    『……村上というサラリーマンの一家がわたしの家に越してきた――』
    『……家の様子をすっかり変えてしまった。わたしが生まれる前からあった庭の柿の木と、クロを埋めた桜の木を切り倒し――』
    『村上一家はわたしの敵だ』
    『……あいつらのようなやつらが幸せを独占しているから、わたしのところには幸せが巡って来なかったのだ――』
    『……最後に一家の主の村上啓一を殺し、村上家は全滅した――』


    ペラ


    『北田という若いサラリーマンの夫婦がわたしの家に越してきた――』
    『こういう男は剛雄の存在を思い出させて頭に来る……だからわたしは、妻の良美にフライパンで――』
    『……北田洋みたいな男と結婚するんだから、ロクでもない女に決まってる。だから良美がわたしに殺されるのもしかたないことだ――』

    291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 19:46:27.37 ID:STJ1lLzPO


    『……徳永というサラリーマンの夫婦と、夫の母親がわたしの家に越してきた。幸枝という母親の方は――』
    『……わたしは徳永和美を殺した。それから徳永勝也を殺した――』


    ペラ


    『……今日、《わたしの家》に仁科理佳という福祉大学の学生がやって来た』
    『わたしはいつものように仁科理佳を殺そうと思ったけれど、あることを思い付いて――』
    『彼女の体に同居させて貰うことにした……』


    ペラ


    『……仁科理佳という女の趣味はわたしには合わない。この女は肉が好きだが、わたしは肉は食べられない』
    『この女は紅茶を飲むが、わたしはコーヒーの方が好きだ』
    『この女は鮮やかな色合いの服ばかり着たがるが、わたしは白い服が好きだ。この女はレースやサテンの派手な下着ばかり持っているが、わたしは白いコットンの下着が好きだ』
    『この女は世の中は優しくていい人ばかりだと考えているが、そんなことはあり得ない。そうだ。そんなことは、絶対にあり得ない……』
    『何もかも、わたしの好みには合わない。だからわたしは、この女を少しずつ、わたしに合うように改造することにした……』


    ペラ


    『……今日、俊雄の担任の中田真理子という女がやって来た。わたしはいつものように、この女を殺すことに決めた……』


    ペラ

    292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 19:48:17.77 ID:STJ1lLzPO



    『……今日、久しぶりに外に出た。目が覚めるとそこは知らない場所で、腕に鳥の羽を生やした女の子がいた。わたしはいつものように、この少女を殺すことに決めた……』


    ペラ


    『だが邪魔が入った。猫人間が魔法(魔法だ)を唱え、あの男がわたしから力を奪い、背の低いオカマに封印させた。屈辱だった』


    ペラ


    『今日、このわけの分からない世界でまた目覚めた。この世界の連中を殺すにはわたしの憎しみだけでは足りない。わたしを起こした男を協力者にして、違う力を手に入れた。これでわたしをバカにしたあの男を殺すことができる』


    ペラ


    『奴と一緒に、フェイト・テスタロッサという女の子と、アルフという犬の格好をした女の子が現れた。わたしはいつものように二人を殺そうと思ったけれど、あることを思い付いて、フェイトをサモナーと一緒に家へ入れた』


    ペラ


    『女の子を"見た"。哀れな女の子だ、わたしと同じか、それ以上に。フェイトにはわたしのように、世界に憎しみを振るう資格があると思った。フェイトを使うことに決めた……』


    293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 19:50:04.52 ID:STJ1lLzPO



    『今日、サモナーを殺した。フェイト・テスタロッサを殺した。アルフを殺した。猫人間を殺した。ドリアードを殺した。刑事を殺した。ブラウンを殺した。そして』

    『もう一度やる。この世界でも』


    ペラ




    ドリアード「……あら 突然休憩したと思ったらここにいたのね」

    ドリアード「何を読んでるの? ハーフィ」


    294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 19:58:02.25 ID:STJ1lLzPO



    フェイト「……」


    トン……トン……トン……トン……


    フェイト「(母さん)」

    フェイト「(母さん 待っていてね すぐにジュエルシードを持って帰るからね)」

    フェイト「(どこ……あの男は…………どこ……)」

    フェイト「(吐かせなくちゃ)」


    トン……トン……トン……トン……


    フェイト「サモナー」
    フェイト「(   サモナーって誰のこと?)」

    フェイト「サモナー そんなところにいたんだね」


    術師「………………」

    フェ雄ト「もう逃がさないからな」

    フェイト「ジュエルシードを渡さないなら 覚悟は出来ているんだろう ……ふふふ」

    フェイト「(……今どうして私は笑ったの? なんで?)」

    フェイト「諦めろ サモナー ……もう逃げられない」

    剛ェ雄ト「安心しろ。すぐには殺しやしないから……殺すのは、たっぷりと可愛がったあとだ」

    術師「……杖なしでか?」

    フェイト「……杖?」

    術師「お あったぞ 足元だ!」kick

    フェイト「!」ドサッ

    剛ェイ雄「このアマっ、ブッ殺すっ!」ダッ

    術師「(召喚は間に合わん 槍や鎌でも白兵で敵うとは思えん 幸い呑まれかけで精細を欠いてる、丸腰で一先ずどうやるか)」

    剛剛イ雄「畜生っ、ブッ殺してやるっ!」ガシィッ

    術師「な ぐっ……!」ドシャァッ

    295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 19:59:23.33 ID:STJ1lLzPO

    剛ェイト「ぁああああッ!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

    術師「(馬鹿力は伝染すんのか? 頭がッ ……)」ガスッ ゴスッ ドッ

    術師「離せ……ッ!」


    ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン
    ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン


    術師「……か……っ……」グラ

    フェイト「……ジュエル……」stomp

    フェイト「シードは」ドガッ

    フェイト「どこに」ドゴッ

    フェイト「ある」ガスッ

    フェイト「答えろ!!!」ドギャッ

    術師「…………お前 には……渡さん…………くく……」ゴボッ

    ゴシャァッ

    術師「   」

    フェ雄ト「どうだ 伽耶子 俺に逆らうとどうなるか」
      雄 「思い」
    剛 師『知っ」

    術師「たか?』

    フェイト「……?」

    フェイト「っ……!?」

    296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:10:52.83 ID:STJ1lLzPO

    フェイト「ぁあ……あぁ……ああ」ガクッ
    フェイト「やめて……何するの……やめて……っ……」ズリ ズリ

    術師「……どうした……SMは終わりか……」ゲホ ゲホ

    フェイト「ひっ」ビクッ

    術師「何だ? ……何が見えてる? 幻覚か?」

    フェイト「ぁ……ッ……ァっ……」ガクガク


    術師「さあ 答えろ フェイト ジュエルシードは誰の物だ? 答えろ フェイト 答えろ』ギシ
    術師『答えろ 答えろ 答えろ」ギッ ギッ ギッ

    フェイト「か……あ……さ……ん……の…………ッひ ぁ」ガクガク

    術師「おい』ギッッ

    フェイト「ぃッ う」ビクッ

    術師『ジュエル シードは 誰の 物だ 答えろフェイト 答えろ 答えろ 答えろ」ギシッ ギシッ ギシッ

    フェイト「っ……ッ……っ……ッッ……っ!」ガクガクガクガク


    術師『この腐れ人形が お前なんぞ何の 誰の役にも立たん」
    術師「お前の母親が一度でもお前に振り向いてくれたか? 抱き締めてくれたのか? お前に何をくれた? 鞭だ 痛ぁい鞭だけだ……』

    フェイト「…………ッ違う!!!」

    術師『お前を鎖で吊し上げて……」

    フェイト「母さんは……忙しくて 苦しんでる……だけだっ! 私に罰を与えるのは……私が……至らないからっ……!」

    術師「母親が可愛い娘に普通そんなことをするかなぁ? 可愛いと思う娘に』

    フェイト「私が頑張ればまた元の母さんに戻ってくれる……また笑いかけてくれる……こんな こんな痛みなんてなんともないっ……!!」

    術師『…………くくくくくくく そうだな 笑いかけてくれるだろうな」

    術師「だが果たしてそれはお前にかな フェ イ ト……』

    フェイト「何 言って……」

    術師『真実を見せてやる このわたしが サモナーが」pray vision

    フェイト「…………――――ッ」

    298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:12:02.54 ID:STJ1lLzPO


    術師「…………」ズキズキ
    フェイト「…………」フラ…

    バチバチバチバチバチバチバチバチ

    術師「……向こうは組み上がるか……あとは魔力を注ぐだけだが……ち マズい感じの頭痛だ」
    術師「空間に歪められてロスは著しくなる さて間に合うか……」

    タッ

    術師「……休憩終わり お嬢さん……もう少しこっちを休ませて欲しかったな」
    術師「次はどうする……?」

    フェ理ト「…………畜生……」
    仁ェイト「殺してやる……殺してやる」シャキ

    術師「……わぁ 痛そう」

    タッタッタッタッタッタッタッタッ
    ドスッッッ

    299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:17:44.84 ID:STJ1lLzPO



    フェイト「……」stub knife

    術師「ッッ……ぐッ……ぉ ア……」

    ブシュゥッ

    術師「(……出刃包丁 ……錆びさせて鈍になってるやつで わざわざ 刺し たのか……いや……)」ガフッ ビチャ

    術師「……お まえ……か……ぅ ゴボ ごふっ」

    フェイト「嘘をつくな」

    術師「あぁ…………?」

    フェイト「私はフェイト フェイト・テスタロッサだ 母さん プレシア・テスタロッサの一人娘」

    フェイト「そんな名前は知らない 私はフェイトだ アリシアなんて子は知らない 私じゃない」グリィイィ

    術師「!!!」ズギッ

    フェイト「母さんを嘘つき呼ばわりしたな」

    フェイト「許さない お前は 許さない!!」ブシッ

    術師「……ッ……!」バタッ

    フェイト「っうあああああああッ!!!」ブンッ


    グサッ ブチッ

    ザシュッ ズシュ ブシッ ザク グチャ ザクッ ザク ザク……



    300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:31:19.00 ID:STJ1lLzPO




    アルフ「く、魔法が通用しない……」ハァ ハァ

    アルフ「紋様の彫られたあの壁材で組まれてるヤツが一種のゲートだってのは分かる……! なんとなくヤバい代物なのもっ……!」

    WPS「余所見か?」FRAME BEAM

    アルフ「くそッ」evade
    アルフ「(でもって 下ッ――!)」

    ガシャン ガシャン ガシャン


    魔導鎧1「    」FIRE GATLING CANNON

    魔導鎧2「    」FIRE HOMING NAPALM

    魔導鎧3「    」pray RIOT BARRIER


    アルフ「あと 三機か!」evaaaaaaaaade

    アルフ「(一発掠っただけでシールドを割る弾幕 誘導キツい焼夷魔法弾 一隊丸々カバーするガチガチのプロテクション)」

    アルフ「(動けなくさせるだけならやれなくはないが 攻撃力と庇い合うせいでランサーを当てるまでが長い……ッ)」ハァ ハァ ハァ ハァ

    アルフ「はぁあああッ!」Photon Lancer Multishot

    ズドドドドドドドドドドドドドド……

    アルフ「(どうだっ?)」


    魔導鎧3「〈こちら3番 魔導炉出力低下 バリア一時停止します 継続展開不可 駆体及び装甲 腕部回転砲及び肩部主砲は損傷ありません〉」aim GATLING

    魔導鎧1「〈了解 展開を代わる 制圧射撃に回れ〉」pray BARRIER

    魔導鎧2「〈炸裂煙により視界不良 魔導探知に切り替え〉」ブッピガァン
    魔導鎧2「〈真上です!〉」ビコォーン

    アルフ「……!」

    魔導鎧2「    」ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ

    魔導鎧3「    」ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

    アルフ「くゥッ……!!」blast Multishot

    WPS「炸裂弾とその煙 またそれか! 目眩ましはもう飽きたぞ ……隠れたか」Leviathan shell

    魔導鎧2「  」continue search

    WPS「鉄人形の生き残り 中に人が乗っているんだろ? 喋れないのか」

    魔導鎧1〈作戦行動中の私語は禁じられている 逃げないのなら精々集中して事に当たれ 召喚獣〉拡声

    WPS「いつか喰ってやるからな」ジュルリ


    301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:36:32.15 ID:STJ1lLzPO



    アルフ「はぁッ はぁッ はぁッ……!」

    アルフ「(時空管理局程の科学力はないけど 面倒な相手だ……この世界の軍隊? どんどん状況が悪化する……)」

    アルフ「(フェイトからの連絡は途絶えたまま…… 退却も視野に入れなきゃマズい)」

    WPS「煙が晴れた…… が 消えたままか」

    魔導鎧2〈居るなら走査の死角を補って 手が足りない〉

    WPS「いいのか? ぐぐぐぐ 期待されては仕方がないな」キョロキョロ

    WPS「……犬肉! そのデカいモフ耳なら魔導鎧の中身の屁すら聞き分けれるはずだ あーうまそ」

    アルフ「(なわけ あるか!)」hidden

    WPS「じゃなくてこっちの声は聞こえてるな このブリキ共を相手に 装甲車で乗り付けた歩兵を屠殺して あまつさえ鉄屑の方も――」

    WPS「何機か機動棺桶にしながら向こうへの攻撃までこなしたんだ お前はよくやったよ だが宙に浮かぶあれを見てみろ」

    アルフ「……」

    WPS「多分完成だ あとは起動に必要な魔力だけ……」


    assembly complete

    "Forced Repatriate Dimension Circle Gate"


    魔導鎧3〈……強制送還転移門 手を離れた強力な召喚獣や手に追えない魔導生物を跳ばす召喚使いの常套手段……〉

    魔導鎧3〈規模を鑑みてスピード優先 丸ごとじゃなく構成陣を掘った壁材をバラに喚んで組み上げた〉

    魔導鎧3〈余計に魔力喰う上 門に耐久性を持たせるなら相応に器用じゃなきゃ逆に手間ばっかりなやり方です それ以前に一人で次元越しにって、噂通り相当な自信家ですね〉

    WPS「お姉さんいい声だな ツインテール&モフモフコンビといい勝負だ」

    魔導鎧1〈3番〉

    魔導鎧3〈すみません〉

    魔導鎧1〈ナンパなら人間様にでなく同じヘドロにやれ スライム〉

    WPS「ぐぐぐ 怒られてしまった 面白かったら笑っていいぞ犬肉 犬肉ー? ぐぐぐぐぐぐぐぐ …………」

    WPS「(……どうしたサモナー気が変わったか 魔力のマの字も感じられないぞ )」extend Tentacle

    WPS「(起動すれば近い次元からでも吸い寄せて纏めて叩き帰せるんだろう? どこで油を売ってる……死んでるなら最高なんだが召喚契約消えてないから違うし)」and Tentacle search



    ……バリ



    302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:42:33.06 ID:STJ1lLzPO
      

    「……何を手こずっているの…………」

    「早く終わらせなさい 紛い物……」パリッ


    Thunder Rage

    "Occurs of Dimension Jumped"


    「……っ……ッっ……」


    303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:45:01.83 ID:STJ1lLzPO



    アルフ「(……これは……!)」

    WPS「?」

    魔導鎧2「〈! 高出力の魔法反応! 転移門のさらに上空から?〉」

    魔導鎧1「〈バリア重ねろ! 3番は探知警戒〉」pray RIOT BARRIER

    WPS「……マズい 出来るだけあれから離れた方がいい デカいのはゲート狙いだ!」ピョン ピョン

    魔導鎧1〈備えろ 接敵したら噴射跳躍で囲むぞ――〉

    WPS「違う こいつは攻撃だ……」pray teleport circle


    ズガァァアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアッッッ


    魔導鎧1「〈!!〉」BARRIER brake

    魔導鎧2「〈隊ちょ――うわあああああッ!〉」KA-BOOOoooN


    ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ……


    WPS「(……紫の雷……ブリキ野郎共は軒並み擱座 直撃の転移門は崩壊)」

    WPS「(一発でひっくり返されたぞなんだ今のは あの二匹のじゃあない 援護? Jを鼻で笑えるような化物がもう一匹いる!)」escaped

    WPS「(おk状況が変わったオレは戦略的退避を行う分身だろうが死にたくない 仕事はしたんだから文句言うなよサモナーに再生肉 バーイ)」コソッ


    アルフ「奴らが沈んだ……よし 今なら」

    アルフ「使い魔契約のリンクを頼りに フェイトをっ……!」Dimension Transport


    304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:51:27.23 ID:STJ1lLzPO



    ズガァァアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアッッッ

    伽耶子『……っぎぃいやあぁああああああああぁぁぁぁあああああ』


    フェイト「!!」ハッ

    伽耶子『……な に……誰だ…………まさか』クル


    術師「」グチャ


    伽耶子『……いや………… 手 足 首 胴体もバラバラ 解体したパーツも念入りに刺させた これで死なない人間なんていない……』バチバチバチバチバチバチバチバチ

    伽耶子『お前 か……フェイト……』metamorphose

    プレシア「フェイト……! 何をしたの……?』

    フェイト「……」グッ

    バルディッシュ《Power charge》
    バルディッシュ《get set》

    フェイト「…………うん バルディッシュ」

    バルディッシュ《yes sir》

    プレシア『……フェイト……?」

    フェイト「あれは……母さんの魔法だ」

    バルディッシュ《scythe form》ジャキン

    プレシア「!』

    フェイト「母さんは私を見捨てたりなんてしない 母さんは私を愛してくれているんだ」

    フェイト「……私の仕事はジュエルシードの捜索と 確保 ……邪魔をするのなら」

    フェイト「お前は 斬る」

    伽耶子『(……そうか)』

    伽耶子『(この子の世界は わたしのものよりも 深くて 狭いのか)』

    バルディッシュ《SLASH》

    伽耶子「ッァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」catch scythe

    ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ

    フェイト「サイススラッシュを素手で取った……」グルン

    俊雄「 ニャー オー 」ガシ

    フェイト「(子供? 柄で)」ブンッ

    ガッ

    フェイト「!」

    305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:55:51.20 ID:STJ1lLzPO


    佐伯剛雄「……痛ぇ……伽耶子……許さん……俊雄……俺の……」ガシ

    小林俊介「何故……どうして……何で……俺が」ガシ

    フェイト「この 放せっ……」

    徳永和美「……あなた……母さん……あなた あなた あなた」ガシ

    小林真奈美「何で 誰 どうして やめて」ガシ

    フェイト「はぁッ!」slash

    ズバッ ザシュッ

    フェイト「……まだ!」

    中田真理子「   」ァァアアアァ

    仁科理佳「   」オオォォォ

    フェイト「しつこいっ……」

    ズシュ

    フェイト「ジュエルシードを渡せッ!」

    伽耶子「ォ゛ァ゛ァ゛ァ゛ォ゛」hair choke

    フェイト「(髪の毛のバインド! 家の狭さと 壁の何処からでも出せる性質と合わさって確かに避け辛い 対処法は――)」Blitz Action

    伽耶子「!」シュルルルルルルルルルルルルルルル

    フェイト「(超速で肉薄 斬撃を見越させ ゼロ距離ランサーで回避ごと潰す!)」ゴォッ

    summon WALL

    フェイト「っ 壁ッ?」brake

    術師「今だ カヤコ」

    フェイト「死んだ筈じゃっ――」

    シュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

    transport

    アルフ「させるか!」Photon Lancer

    バシュバシュバシュバシュ

    フェイト「アルフ!」

    アルフ「遅れてごめんフェイト あの人に助けられたよ」グッ

    フェイト「うん……」ジャキッ

    306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 20:59:32.04 ID:STJ1lLzPO


    伽耶子『憎い 憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い お前達全員を殺す 殺してやるッ!!』髪髪髪髪髪髪髪髪髪髪

    術師「吠えるのは一匹でも仕留めてからにしろこの陰湿メンヘラストーキングオナニスト」pray agreement bind(召喚獣契約拘束)

    伽耶子『ッッぎぃィいィィイいいいいいッ!!!!』ギギギギギギギギギギギギギギギギ

    フェイト「いい加減 消えてッ!」Thunder Smasher

    術師「お前の仕事はあれの相手だ」summon WIRE MESH FENCE

    伽耶子『髪を 金網に……』

    バヂバヂバヂバチバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

    伽耶子「ギ ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛」

    術師「ははははは アースだ! あッははははははは」sending magicpower

    フェイト「……死体が無い……じゃあ本当に生き返ったんだ……」

    アルフ「生き返っただって?」

    術師「まるで私が化物のようじゃないか そもそも死んじゃいない、腸まで丹念に微塵切りにしてくれて悪いが まあ死にかけではあった」gggggggggggggggggggg

    術師「さっきの雷に救われたのはお前達だけじゃなかったのさ」aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

    フェイト「……」

    術師「気になるか? いいよ 余裕あればだけど」ttttttttttttttttttttttttttttttttt

    伽耶子「サァァァアァアァァモォォォォオオオオォオォオナァアァアァァアアアァァァアアアァ」

    アルフ「邪っ魔ぁッッ!」ガッシャァァアアアァッ

    術師「ああごめん じゃ短くしよう あの次元跳躍魔法を魔力に変換しました ごちそうさまです 終わり」eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee

    フェイト「母さんのサンダーレイジを? そんなこと……」Photon Lancer full auto fire

    アルフ「ふッ!」Chain Bind

    伽耶子『殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる!!』Bind brake

    アルフ「ちィ 家が狭っ苦しい! リフォームしてあげるよッ!!」crash wall

    伽耶子『この薄汚い獣めぇェええええエッッ!!!』hhhhhhhaaaaaaiiiiiiirrrrrrrr

    307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:09:09.31 ID:STJ1lLzPO
    フェイト「空間が取れた!」
    バルディッシュ《Arc Saber》バシュアッ

    術師「バリアを切り裂く鎌の刃か 魔法防御では食い破られる」aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

    summon GOLEM's
    ゴーレム「……」ズズゥン

    ドズン ズン ドスン……

    アルフ「(硬そうなのを何匹も しかも一匹一匹が重い 床がッ……)」グラッ

    術師「リフォームってのはこうやんだよッ!」ccccccccccccccccccc

    ゴーレム「!!!」CRAAAAAAAAAAAAACK

    ビシビシビシビキビキベキベキベキベキベキベキ
    ゴシャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアッッッ

    ゴーレム「……」protect master

    術師「そうだいい子だ 歯は欠けたが今のところランダム召喚出じゃお前が一番使いやすい くれた奴に感謝だ」tttttttttttttttttttttttttttttttttt

    伽耶子『許さない……わたしはお前を許さないぞサモナー わたしの家をよくもッ……ッッ』ズォォォオオオオォオオオ

    術師「無駄だ 傷は深く魔力は潤い準備も整った サプライズでそれが前倒しされた今――」
    術師「死神と狂犬と私からすれば 召喚されたお前はただの独り善がりで昼下がりな吐息が薔薇にならん醜女でしかない」iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii

    伽耶子『……くく くくくく』

    308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:10:30.70 ID:STJ1lLzPO
    アルフ「おらァッ!!」Photon Lancer Multishot

    ゴーレム「……」guard

    アルフ「雁首揃えてどうした、来い! かかってきな!」

    ゴーレム「……」get set

    アルフ「時間稼ぎってわけかい フン 丁度いい」ニヤリ


    術師「何が可笑しい? カヤコ 当ててやろうか? なあ 何で私がお前の名前を知ってると思う? 自己紹介はァ゛ァ゛ァ゛だけ」vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv

    術師「そうだ 読んだぜ 素晴らしい挿し絵と最高の写真も合わせて傑作娯楽小説だった 結末も含めて くくっ」
    術師「くくくく コバヤシくん可哀想にね くくく 部屋汚されて くくくく」pgr

    伽耶子『お ま え え え え え え ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ……っ!!!』

    術師「お前のような惨めな女はひっそりと生きてひっそりと死んでいれば良かったんだ ただ男選びがクソだったのと、致命的なのは――――」
    術師「下着がコットンだけってのがいただけなかった 一組くらいはなぁ エロいのをさぁ 持っとくべきだろ」

    アルフ「(サイテー あいつ)」knuckle knuckle knuckle

    術師「あんたそれでも女か ……ちょっと下がうるさくなってきたな ……ところで……」eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee

    309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:12:31.80 ID:STJ1lLzPO

    アルフ「よし……フェイトっ!」


    フェイト「――アルカス・クルタス・エイギアス」

    フェイト「疾風なりし天神 今導きのもと撃ちかかれ……」

    フェイト「バルエル・ザルエル・ブラウゼル――」


    バルディッシュ《Photon Lancer》
    バルディッシュ《Phalanx Shift》


    フェイト「撃ち砕けッ――」


    術師「ハーフィを渡すと思うか?」sending complete


    310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:14:18.34 ID:STJ1lLzPO


    gggggg G gggggggggg
    aaaaaa A aaaaaaaaaaa
    tttttt T tttttttttttttttttt
    eeeeee E eeeeeeeeeeee

    aaaaaaa A aaaaaaaaaaaaa
    ccccccc C ccccccccccccc
    ttttttt T tttttttttttttt
    iiiiiii I iiiiiiiiiiiiiiiii
    vvvvvvv V vvvvvvvvvvvvvv
    eeeeeee E eeeeeeeeeee


    311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:21:19.64 ID:STJ1lLzPO


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    flying knee

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    warp out


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    312: ええええ 文字化けなんか初めて見た 2016/12/12(月) 21:24:28.57 ID:STJ1lLzPO


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    313: …… 2016/12/12(月) 21:27:51.15 ID:STJ1lLzPO


    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



    WPS「……崩壊して空中でバラバラになったものとばかり思ってたが違ったのか」

    WPS「破片は浮いている あれは展開した状態なのか……どういう魔法だ」

    鎧操者2「隊長 生きてる分の探知計器が荒ぶってます!」beep beep beep

    鎧操者1「魔導鎧が凄まじい反応を拾ってるが 逃げなくていいのか」

    WPS「狙いはここじゃない 近いが別の次元だ、大丈夫の筈だ」

    鎧操者1「ならいいが 大した信頼関係だな」

    鎧操者3「ありがとねスライム君 アーマーから引っ張り出してくれたり」

    WPS「そうだな 太股をくれ」

    flying knee

    WPS「ひざじゃない」ゴボッ

    鎧操者2「呑気してる場合じゃないですよ! 一際反応がッ……!」


    warp out


    フェイト「ファイヤァァアアーーーーッッ!!!」


    ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


    314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:30:19.13 ID:STJ1lLzPO


    WPS「フェイト 呼び寄せたか」

    術師「そうだ 側にお付きも呼んでる」ride GOLEM

    泥棒「………………」ドサッ

    WPS「わっ」

    鎧操者1「……Mr.サモナー あれは一体」

    術師「特定の魔力の持ち主をロックオンし 他の次元へ放り投げる とにかく遠くの次元へと」



    ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…………

    フェイト「……き 効いていない……?」ハァ ハァ

    アルフ「展開したゲートから……なんだアレ デカい腕……っ!?」Photon Lancer

    グォォォオオオォォォオオオオオォオオォオォオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォオオオオォオォオオ…………

    フェイト「くッ……!!」


       ガ   シ   



    鎧操者3「握って……手が 閉じた」

    術師「かつて帝国で魔法使い用の極刑として使われていたものが原型だ 大陸乱世に帝国王朝を築き上げ――」

    術師「泰平の世には邪魔になり その中でも聞き分けの無い英雄達を骨休めさせるために作られた流刑魔法……」

    WPS「握り潰すんじゃないのか」

    術師「いやこれで終わりだ 手が閉じた瞬間にもうあの二人は跳ばされた」


    スゥゥゥゥゥゥ……


    鎧操者1「消えた……」

    術師「またのお越しを……っ……」フラ

    鎧操者1「しっかりしろ」グイ


    315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:33:23.60 ID:STJ1lLzPO

    術師「……はぁ、はぁ……機動隊の魔導鎧パイロットか……機体は大破……参ったな……」ゼェ ハァ ゼェ

    WPS「今なら喰える!!」

    鎧操者3「!?」

    さくっ

    WPS「」sting core

    鎧操者2「……」
    鎧操者3「」

    術師「コントはいい どこだ……」つ出刃包丁

    WPS「まあ送ってるの全部分身だし構わないんだがぽんぽん殺さんでくれよ 勿体無いじゃないか」ヒョコ ムシャモグ

    鎧操者3「自分を食べてる……」

    術師「Jかブラウンを呼べ……ドリアードでも悪かないがハーフィは駄目だ 奴とは口を効くな……」ハァー ハァー ハァー ハァー

    WPS「用件は」

    術師「一種の魔力失調 市販の安アンプルじゃ私には効かない」

    術師「ステーキを安全にまだ食いたければ 急げ……奴をなんとかした後で」ゼェ ヒュゥ

    WPS「?? !! あいつはどうした」

    術師「今 拘束を振り払われた……」ハァー ハァー


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    伽耶子「………………ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」ニタァ…


    鎧操者1「!」RDY armor magnum

    術師「手傷は与えている……後は 機動隊でなんとかなると 思ったんだがな……」ゼェ ゼェ


    316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:57:16.26 ID:STJ1lLzPO

    WPS「装甲車とライフルマンは二分で犬肉に全滅させられた しかし随分消耗が激しい」tentacle setup

    術師「爺を運べゴーレム 私は……」フラ

    鎧操者1「2番3番殿を努めろ、あれを近付けるな 肩を貸す 走れるか」ドッゴォーン

    WPS「うぉっ」ビリビリ

    鎧操者2「了解」ドォーン ドゴォン
    鎧操者3「はい!」ドゴン ドゴン ドゴン

    術師「…………徹甲拳銃 鼓膜が破れそうだ……」クラ

    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」シュンッ

    鎧操者2「消えた」キョロ

    術師「流石に 落ち着いてるな じゃ微力ながら……」summon CHAIN

    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ッ――」シュバ

    ジャラララララララララララララ

    伽耶子「  ァ゛ ァ゛」bind

    WPS「よし 無駄撃ちせずに済むな」acidgun form


    BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
    ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛
    ドゴンドゴンドゴンドゴンドゴンドゴン


    鎧操者1「行くぞ ……あの紫の雷を人力で門の魔力に変換したのか?」

    術師「……ああ……」

    鎧操者1「廃人になってないのが不思議だよ スキャンダラスなだけではないんだな……」

    術師「……喋らなくても気絶したりしない……気使わなくていいぞ……」

    鎧操者1「運ぶだけならその方がやり易い」

    術師「……よし ここでいい」ザッ

    317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 21:57:43.06 ID:STJ1lLzPO

    鎧操者1「何? 何をしてる まだ魔法を使うつもりなのか」

    術師「……ドアの鍵を開ける…………招き入れる」draw circle

    術師「恐らく……あの宝石……ジュエルシードが来てから なんだと思うが……この世界に来たがっている奴がいる……」ガリ

    術師「カヤコが大分掻き乱したせいで 平時より次元が安定していない 繋ぐのに苦労しているようだ……」ガリ ガリ

    鎧操者1「そいつの次元跳躍を手引きすると? 味方の保証はないのでは?」

    術師「呼び水を掴ませて 来る分はそいつに負担させる ……これは召喚陣だ……」ガリ

    術師「ダメならすぐに追い返すか殺す…… なんにせよ 弱らせて物理的に殺害できる今でなければ」ガリガリ

    術師「Mrs.コットンランジェリーは いずれ ジュエルシードと魂由来の魔力からなる実体を振り切って……」ガリ

    術師「呪いの怨念 "呪怨"とでも呼べる状態に戻る それが奴の本来の姿」ガリ ガリ

    鎧操者1「呪怨……」

    術師「意志を持った怪奇現象 それが佐伯伽耶子だ そうなったらもう手に負えない この世界は玩具箱になる」

    術師「させねーよ 奴のじゃあない……」summon visitor


    318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 22:03:39.34 ID:STJ1lLzPO


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    術師「(……ちっ また大物か……? 頼むぞ)」

    伽耶子「……!」バッ

    WPS「いかん サモナー! まだ食べたいッ!!」

    術師「普通に行ったぞと言えんのか鳥の糞が……」

    術師「来いッ!」バチッ


    外套の少年「……転移できた ここは……?」


    鎧操者1「子供 この少年がそうなのか教授?」

    術師「…………ああ……」フラァ

    ドサッ

    鎧操者1「く、限界か 君っ――――」ガシィッ

    俊雄「   マー  」stretch neck


    グイィィィイイイイィイイイイィイィイィィィィ

    ブ ヂ ン


    鎧操者1「」ドサ

    伽耶子『死ね サモナー!』ヌッ

    赤い石《"背後です"》
    外套の少年「!」Circle Protection

    guard

    伽耶子『ッ……』バヂヂヂヂヂヂヂヂヂ

    外套の少年「漸くこの世界に渡れた理屈は分からない でも来た理由はハッキリしてる……」

    外套の少年「散らばったロストロギア ジュエルシードの回収 それが僕の責任だっ……!」chain bind

    俊雄「   ! 」ジャラララララ

    外套の少年「捕まえた けどこっちじゃない!」グイッ

    俊雄「  」ドシャァアアッ

    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」evade and hairbind

    外套の少年「人間の暴走体? 素早いッ……」Round Shield


    WPS「飼い主か? 晩飯か?」

    術師「…………茶番はいいと 言ったはずだぞ……」

    鎧操者3「隊長? 隊長! そんなっ……」

    鎧操者2「あの少年を呼んだんですか? 勝てると?」

    術師「……チラチラ出てくる魔方陣が見えるか? さっきの二人組のと酷く似てる 恐らくは同じ魔法の行使体系だ……」

    術師「一瞬意識が飛んだが ジュエルシードのことを知っている様子も見えた……」

    WPS「つまりまた簒奪目当てを引いたのか いいぞ 子供だ あの足がいい とてもいい」ジュルリ

    術師「よせ ……優先はカヤコの再封印 ないし撃破だ 援護しろ いいな……」

    WPS「仕方がない……」ピョン

    319: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 22:08:12.37 ID:STJ1lLzPO


    外套の少年「喰らえッ!」Shoot Bullet

    伽耶子「ァ゛ァ゛   ァ゛ァ゛ァ゛」ヒュンッ

    外套の少年「(あいつが早いんじゃない、僕のが遅いんだ 魔力素が濃すぎて上手く制御できてないッ……)」

    WPS「おい少年 よく来てくれたな 飼い主共々歓迎する」acid bullet

    外套の少年「君はっ? 使い魔か、さっきの人の?」

    WPS「あれはだらしのないことに奴とその他大勢との連戦で消耗してる 挨拶はオレが代わりに ぐぐぐぐ 初めまして」

    WPS「単刀直入に聞くぞ あれを封印できるか?」

    外套の少年「……その為にここに来たんだ」

    WPS「頼もしい じゃあさっさとやろう」

    伽耶子『何人来ようが同じだ 全員苦しめて殺す 殺し尽くしてやる』

    WPS「ならば貴様の穴という穴を触手で埋めてやる」tentacle whip

    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ッ」hair stinger

    外套の少年「危ないっ!」Circle Protection

    ガギン

    WPS「おっと 気にしなくていいのに」シュバババババババババババ

    外套の少年「よし 今だッ……!」Chain Bind

    ジャラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ
    ニュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

    伽耶子「  ッ 」dabble bind

    外套の少年「回避方向が限定されたおかげで動きを読めた……行くぞ!」

    外套の少年「広がれ 戒めの鎖!」 more chain

    WPS「(っ? 引っ込めた方がいいな)」ニュルル

    外套の少年「捕らえて堅めろ 封邪の檻!」chain chain chain chain

    ギュルルルルルルルルルルルルルルル

    伽耶子『鎖がッ……』

    外套の少年「――アレスター チェーンっ!!」 グイィッ


    KA-BOOOOOOOOOooooooon


    WPS「引っ張って爆発 美味そうな顔と脚してえげつないやり方だ」

    伽耶子「……ァ゛ッ……」ボロッ

    外套の少年「行けるか……」

    赤い石《yes, my master》

    伽耶子『こ のっ……』hairhairhairhair


    320: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 22:13:19.92 ID:STJ1lLzPO


    外套の少年「(接近!)」Protection Smash

    伽耶子『盾ェえ が 邪魔だぁああぁああああああああぁあッッッ……!』ギリィッ

    赤い石《Preparing to seal》

    外套の少年「妙なる輝き 光となれ! 赦されざる者を 封印の輪に――」

    外套の少年「ジュエルシード 封印!」


    カッッッッッ


    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛  ォ゛   ォ゛    ォ゛ォ゛ォ゛オ゛  オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」

    伽耶子『力 が ……ッ わたしの力ッッ……っッ!!』


    WPS「あれが封印……ジュエルシードと そこから涌いた魔力だけ抜き取っているのか」

    術師「…………カヤコは殆どガス欠だった 外付けの魔導炉を?げば 後は出涸らし……」pray repatriat

    術師「さあ 帰る時間だ……」バチッ


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    伽耶子「ァ゛ァ゛……グ……オ゛ォ゛オ゛ッッ……」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    外套の少年「暴走元の人が、消えて……」

    赤い石《sealing》

    術師「…………」ゼェ ハァ

    外套の少年「……あなたですね、僕の転送を手助けしてくれたのは……ありがとうございました」


    321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/12(月) 22:14:43.79 ID:STJ1lLzPO


    外套の少年「(接近!)」Protection Smash

    伽耶子『盾ェえ が 邪魔だぁああぁああああああああぁあッッッ……!』ギリィッ

    赤い石《Preparing to seal》

    外套の少年「妙なる輝き 光となれ! 赦されざる者を 封印の輪に――」

    外套の少年「ジュエルシード 封印!」


    カッッッッッ


    伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛  ォ゛   ォ゛    ォ゛ォ゛ォ゛オ゛  オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」

    伽耶子『力 が ……ッ わたしの力ッッ……っッ!!』


    WPS「あれが封印……ジュエルシードと そこから涌いた魔力だけ抜き取っているのか」

    術師「…………カヤコは殆どガス欠だった 外付けの魔導炉をもげば 後は出涸らし……」pray repatriat

    術師「さあ 帰る時間だ……」バチッ


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    伽耶子「ァ゛ァ゛……グ……オ゛ォ゛オ゛ッッ……」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    外套の少年「暴走元の人が、消えて……」

    赤い石《sealing》

    術師「…………」ゼェ ハァ

    外套の少年「……あなたですね、僕の転送を手助けしてくれたのは……ありがとうございました」


    330: やったぁしょうがつやすみがとれたぁあけましておめでとう 2017/01/14(土) 21:10:24.43 ID:OPqu/friO


    外套の少年「そして本当に申し訳ありませんでした 僕らの不手際のせいで、多くの被害が……」

    術師「……気にしなくていいよ ……取り付いた奴が そう 例えば木とか 猫とか 初々しいカップルとかならもっと簡単に行った……」

    術師「こういう類いのは扱う者次第だ…… カヤコの奴は最悪……」

    術師「君はそこまでには見えない、見た目は…… 君が元々の持ち主?」

    外套の少年「僕の一族が発掘した物です 僕がその現場の責任者でした」

    外套の少年「移送中の事故で他の次元へ散ってしまって……」

    術師「なら これで帰れるな……」

    外套の少年「いいえ、ジュエルシードはこれ一つだけじゃないんですよ。ようやく一つ目で……」ハハ…

    術師「(…………)」
    術師「頑張ってくれ」

    外套の少年「はい。本当に、ありがとうございました」

    術師「……ちょっと聞いてもいいかな」

    外套の少年「なんですか?」

    術師「それはなんだ?」

    外套の少年「?」

    赤い石《"私のことですか"》

    術師「意思がある 魔法行使の補助をさせているようだが」

    外套の少年「ああ これは……このタイプはインテリジェントデバイスと言います 名前は――」

    赤い石《初めまして "レイジングハート"です》

    術師「……デバイス……」

    外套の少年「使い方は仰る通りです。発動の補助としてとても重宝しますよ、ここみたいに魔力素の濃すぎる世界では 特に……」

    術師「……それじゃ 君らの魔法体系ではあれで本調子じゃないってのか? ……ふざけてるな……」

    外套の少年「(君ら?)」

    術師「今幾つだ、十代も半ばまで行けば我々など足元にも及ばなくなるだろう」

    術師「まったくゾっとしない 次があるなら穏便に関わりたいね……」

    外套の少年「あはは、そんな……。じゃあ 僕はそろそろ」

    術師「……ああ 気を付けて」


    バリバリバリバリバリバリバリバリ


    331: どちらが強いと思うかという件については書いた通りです 2017/01/14(土) 21:12:57.34 ID:OPqu/friO


    WPS「サモナー?」

    術師「無理だ 敵わないとは言わんが、少なくともこの体たらくでは奪えない……」

    WPS「なるほど」ヌロロロロロロ

    術師「シッ」thrust knife

    WPS「腕からか」グァッ

    術師「……暴食馬鹿め」


    ドッゴォーン


    WPS「ゴ っぼ」ブヂュッ

    鎧操者2「……普通 こんな頻繁に召喚獣が反逆することは逆に有り得ないのでは」shootdown

    術師「うちは自由意思を尊重してる 私への害意を直接表すまでは……」

    鎧操者2「傀儡には」

    術師「しない…… つまらん」

    鎧操者2「そういうものですか」

    術師「彼は いや彼らはか どうだ」

    鎧操者2「いいえ」


    鎧操者1「」

    鎧操者3「……」


    術師「……そんなに強かったのか?」

    鎧操者2「直接展開した隊員は装甲車ごと全滅 我々も三機一組の二班でこの有り様です 一人相手にです……」

    鎧操者2「避難誘導協力に感謝します」

    術師「帝都警察上層部の判断力と 毎度ながら魔法大学の傍若無人っぷりがつつき回されるだろうな……何も無ければ そう 圧力とか」

    術師「こっちは久方ぶりに総長が出張るかも知れない お互い少々忙しくなりそうだ」

    332: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:15:56.21 ID:OPqu/friO

    鎧操者2「……」

    術師「フラつくんで私は座るが あんたは? 痔持ちならゴーレムはお勧めしない」スト

    鎧操者2「ゴーレムといえば」チラ

    泥棒「……………………」ボー

    術師「爺か 大丈夫だ傷は塞いである ちょっと左腕が無いだけさ……」

    術師「同情もいらない…… 今回の騒動の恐らく元凶だ」

    鎧操者2「……何ですって?」


    ファンファンファンファン……


    鎧操者2「!」

    術師「……一先ずの状況説明は頼んだ ……」ガク

    鎧操者2「サモナー? 教授?」

    術師「……私は 寝る」

    キッ バタン

    刑事「酷ぇなこりゃ……おい生きてんのか」

    術師「………………」グテー

    鎧操者2「眠ると言って 魔力欠乏が酷い、早急にアンプルの投与を」

    刑事「状況を話したら念のためってついて来たんだが 功を奏したな」ガチャ

    茶「サモナー! やっぱりまたはしゃぎ過ぎたのね、その内本当に死んじゃうわよ!!」ガサゴソ

    茶「せっかくハーフィとか呼んだんだからもっと平和に過ごしたら? アウトドアなんてあなたらしくないわ!」ブスブスブスブスブスブスブスブスブスブス

    術師「………………本っ当にうるせー声だな……」ガンガン

    茶「あ起きちゃった まだ色々持ってきてたのに」

    術師「一瞬でかぶれが出来てんだけど何 なにこれ」
    術師「まさか注射痕かおい 腕だけ水疱瘡じゃねーか」ボツボツ

    茶「! もしかしてまだフラついてる? 予後悪い? 大丈夫大丈夫いいのあるわよ!!!」ガサガサゴソゴソ

    術師「はいはい後でな助けてくれてありがとう 先に仕事を片付けないと……」スッ

    release GOLEM

    333: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:17:22.62 ID:OPqu/friO

    刑事「腕 出せ」

    泥棒「………………あ……」

    刑事「爺さんすっかり元気だ あんたのおかげだぜ教授殿」

    術師「ブラウン 先にあっちを」

    茶「歳いってるし 持ってきたのあなた用だから……魔法使いじゃないんでしょう?」

    術師「魂が欠けてる」

    茶「あらっ! まぁ! そうなの? そう! フフ 気付け薬が必要ね フフフ ちょっとキツめのやつ フフフフ」

    術師「倫理が欠けてる」

    刑事「そうだね」

    刑事「なんでもいい とにかくすぐに余計な報告の要らん状態にまで出来るんだろ」

    茶「マッドブラウンの名に懸けて!!」

    刑事「すげー不安だ」カチャ


    ガチャリ


    334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:18:45.08 ID:OPqu/friO




    335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:19:32.62 ID:OPqu/friO

    某次元


    フェイト「……」

    プレシア「おはようフェイト 早く支度なさい……」

    フェイト「……? 母、さん……?」

    プレシア「よく眠っていたようだけど "昨日"話したことは覚えているかしら?」

    フェイト「…………昨日…… は、…… はい 覚えています」

    フェイト「ジュエルシードの……探索」

    プレシア「アルフが待っているわ 急ぎなさいね」

    フェイト「はい 母さん……」



    アルフ「……どういうつもりだ」

    プレシア「……」

    アルフ「答えな……なんで今回の分、フェイトの記憶を忘れさせたんだよ」

    アルフ「失敗する度に添削してくつもりなのかい?」

    336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:20:50.12 ID:OPqu/friO

    プレシア「……」

    アルフ「……使い魔に話す義理はないって? フン ああそうかよ」

    アルフ「研究に向けてる一欠片だけでも 娘に愛情をやれないのか!」

    プレシア「  」ギロ


    Photon Bullet


    アルフ「っ!!」ビスッ

    プレシア「……フェイトは使い魔の作り方が下手ね……」

    プレシア「忠犬と狂犬の区別がつかないようじゃ やっぱり出来損ないだわ……お前共々 アルフ」

    アルフ「何だとッ……!」

    プレシア「次は当てる 頬なんて言わず お望み通り腹を撃ち抜いてあげるわ」

    プレシア「さぁ まだ私の時間を無駄にするつもりなの? お前と違ってあれは私の言うことをよく聞くのよ」

    プレシア「"使い魔が研究の邪魔をする"と言ったらどうするかしらね……」

    アルフ「フェイトはっ――」
    プレシア「フェイトは?」

    プレシア「お前を庇う? でしょうね 庇って……それから?」

    プレシア「知ってるでしょう フェイトはイイ子よ……」

    アルフ「……っ……」キッ

    プレシア「早く行きなさい まだあれと一緒に居たければ、だけど」

    337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:22:08.20 ID:OPqu/friO


    プレシア「(……何故消したか ですって?)」


    フェイト『……ごめんなさい、母さん……ごめんなさい……』

    フェイト『次は もっと…… 上手くやります……から』

    プレシア『……』chain release

    ドサッ

    フェイト『…………母さん……』

    プレシア『何』

    フェイト『私には……姉妹……が いるんですか……?』

    プレシア『……………………何を言っているの?』

    フェイト『名前を 聞いたんです……』
    プレシア『いないわ』

    フェイト『母さん 笑ってた かわいい猫とっ……』
    プレシア『黙りなさい』

    フェイト『アリシア……って……』
    プレシア『黙れ』

    フェイト『その子は アリシアは 今どこに――』
    プレシア『…………』

    プレシア『悪い子ね フェイト』



    プレシア「……娘への愛情?」

    プレシア「勿論あるわ 当たり前でしょう」

    プレシア「それだけよ」


    338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:23:05.41 ID:OPqu/friO


    「………………」

    「…………』

    『…………』

    『……』

    『  』

    『 』



    339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:23:55.09 ID:OPqu/friO


    「……あなたに 言いたいことがあって来ました」

    「私は アリシア・テスタロッサじゃありません」

    「あなたが造った ただの人形なのかも知れません」

    「だけど 私は フェイト・テスタロッサは あなたに生み出してもらった……育ててもらった……」

    「……あなたの娘です」


    「ふふ……ふふふふ」
    「あはは」
    「ぁっははははは」

    「だから何? 今さらあなたを娘と思えというの?」

    「…………あなたが それを望むなら」

    「……それを望むのなら 世界中の誰からも どんな出来事からも あなたを守る」

    「私があなたの娘だからじゃない あなたが 私の母さんだからっ……!」

    「……」


    「……下らないわ」
    「っ……」


    「私は向かう アルハザードへ! そして全てを取り戻すッ……」

    「過去も 未来も たった一つの幸福もっ……ッ!」

    「母さん……っ!!」
    「フェイト!」


    「……一緒に行きましょう アリシア……」

    「…………今度はもう 離れないように……」


    340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:25:24.49 ID:OPqu/friO


    『 』

    『  』

    『……』

    『…………』

    「…………』

    「………………」


    341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:26:12.07 ID:OPqu/friO



    術師「全部で9個か」

    少年「……それで これがジュエルシード?」

    術師「手に持っているそれがかと聞かれれば はいそうです」

    術師「どう見ても報告したものと違う 倒れた女性と培養槽の少女がかと聞かれれば いいえ違います」

    術師「老化が止まっているのは見た目だけ? 白髪は駄目らしいですが」

    少年「慎みたまえ」

    342: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:26:50.10 ID:OPqu/friO


    少年「とにかく召喚は成功だ よくやった 帝国の発展のため、これらは有効活用させて貰おう」

    術師「奴の話に乗られるんですか」

    少年「私は私の見たものしか信じはしない 知っているだろう不出来で醜い愛弟子よ」

    術師「貴方の尺度で言うのであれば醜さにかけて貴方に敵う者は存在しないのでは イェー。ツートップ」

    少年「マジでクビにすんよ?」

    術師「またまた」

    少年「……向こうからの接触である以上そう時間はかからない筈だ」

    少年「また呼ぶ 今度は少し人が増えるからそのつもりで」

    術師「承知しました 総長」




    343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:27:29.90 ID:OPqu/friO

    【事件から一ヶ月後】


    344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:06:30.05 ID:OPqu/friO




    泥棒「…………」

    泥棒「(…………ここは……)」


    『被検体4017号 蘇生しました』

    『早かったな 今日はもう終わりかと思っていたが このペースならもう少し続けられるだろう』
    『次の実験の触りだけ見てみようか 準備してくれ――』

    『了解しました』


    「さっきので何回目だ?」

    「後で記録係にでも聞け 人間が三つも四つも腹に機械を繋がれればああもなるか うん」

    「もう喋れるんだな いい回復速度だ」

    「噂の魔法石、実験してみたいな……許可が降りるかも分からないんだ 大学の変態共め」

    「しかし趣味の悪い実験だよな 少なくとも死ぬってのだけは予想つく分」

    『聞こえてるぞ 大事なのは"多分こうなるだろう"を一つずつ――』

    『"やってみたらこうだった"に変えていくこと それが実験というものだ そうだろう』

    『4017号 分かりますね……』


    泥棒「…………」


    「おい 被検体と喋っていいのか」

    『発狂されては困る 精神の回復に時間がかかるのは君も知っているだろう』

    『君こそ貴重な特殊実験素材をもっと丁重に扱うべきだ……』

    「フン 違いない 高い買い物だったようだしな」


    泥棒「……」


    345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:12:35.75 ID:OPqu/friO

    「……高い買い物?」

    「知らないのか? あれだけ大暴れして身一つで娘の治療を買ったんだ この生命体は」

    「"生命体"ね 魔法石、魔法生物との融合を経験した好実験素材」
    「万が一命知らずのどこかにつつかれても"人間じゃない"から好きにできると」

    「表向きには薬殺刑 実際はさる筋からここへ売られたって訳だ」

    『……対魔法生物用鎮圧魔導兵器が時間的には適当なのでは? すぐに済みます』

    『ガスと新型弾頭だったか 換気があるしガスは後回しだな……』

    「その娘とは会えたのか?」

    「分かるだろ」
    「それに会わない方がいい 互いのためだ」

    「……まあそうだな」

    『五分で準備できる 待っていてくれ』


    泥棒「……」ごろん


    「どんな気分なんだろうな 殺されても生き返らせられるってのは」

    「色んな薬も入ってる 内容を知ってる身からすれば落ち着いて見えるってだけで大したもんだ」

    「正気なのか?」

    「聞いてみろよ」ハハ

    「そうだな じゃあ――」

    「あ おい冗談だって……」


    346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:13:58.70 ID:OPqu/friO


    泥棒「(……娘はどうなった)」

    泥棒「(ちゃんと医者がついたのか)」

    泥棒「(奴らは約束を守った? 本当に?)」

    泥棒「(疑問は尽きねぇのに 知りたいとまで思わねぇ 気力が湧かねぇ)」

    泥棒「(おかしくなってる 薬もそうだし 魂を削ったってのも関係あんのか)」

    泥棒「(……だが)」

    ガチャ

    『時間だ 開いたドアに従って進んでくれ 杖、転ばないように』

    『足は次の魔導実験には必要ないから後回しにする 終了後に生やす処置をしておくから心配しないように』

    「4017号さん 気分はどうだ?」

    『何をやってる』
    『彼に何を聞いても……』

    泥棒「娘はどうなった」

    『……そら……またこれだ』
    『何度も言ったが大丈夫だ 帝国一番の医者が責任を持って治しにかかっている』
    『これはあなたの身元を送ってきた所の意向でもある、反故にはできない いいから進んで』

    泥棒「……娘はどうなった……娘は」ブツ ブツ

    カツ カツ カツ

    『……本当に心配いらない』
    『4017号 あなたは犯罪者のモルモットだが、今の時点でもあなたの帝国への貢献は凄まじいものがあるんですよ』
    『あの技術は間違いなく魔導史を揺さぶる――』

    泥棒「…………」

    カツ……カツ……カツ……

    泥棒「(どうでもいい)」
    泥棒「(俺にとって大事で 確かなのは これが安い買い物だったってことだけだ)」

    泥棒「次は 先生」




    347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:15:06.17 ID:OPqu/friO

    事件から一週間後

    348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:16:00.21 ID:OPqu/friO




    車掌「申し訳ございません、当乗合は今のお客様で満員でして……」

    半鳥「あ ……本当ですね 二階席は?」

    車掌「はい、二階席もです……」


    おっさん「……」チラ

    半鳥「……これは 乗れなくてラッキーだったのかしら」

    スク

    おっさん「……亜人の嬢ちゃん! 俺立つよ 二階のここ座りな」

    半鳥「え……?」

    車掌「お客様、走行中は危険ですからできれば座って――」

    おっさん「おたくらが安全運転すりゃ問題ないだろ そうだろ? すぐ降りるし 転んだぐらいじゃ文句言わんよ」

    車掌「そこまで言うんでしたら……」

    半鳥「……では、乗ります……」


    349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:18:55.39 ID:OPqu/friO

    魔法大学 廊下


    半鳥「ってことが今朝あったの」

    ドリアード「ああ、そうなの……」

    茶「あら! 召喚魔法研究室の名誉助手、栄えある1号ちゃんとアイドル兼任2号じゃない!」

    ドリアード「ブ ラ ウ ン」

    茶「あっ それでこれが雑誌の仕事の振込明細ね! 口座無いと思って作っといたから」はい

    ドリアード「……………………………………これは」まじまじ

    半鳥「ドリアードちゃんドリアードちゃん 札束でひっ叩かれてるわ」

    ドリアード「はっ」
    ドリアード「こんなもんで私を懐柔できるだなんて思わないでくれない? 一応身内じゃ賢木の精で通ってるのよ……………………」チラチラソワソワ

    茶「心配しなくてもそれはあなたのものよドリアードちゃん、あなたが自由に使っていいのよ。ふふふ……」

    茶「ところで何の話をしながらどこへ向かってるのかしら?」

    半鳥「話? いえ 来る途中で前に喧嘩したおじさんとまた会っちゃったって話で」

    茶「ゴーレムでぶっ飛ばしたってヤツね。サモナーから聞いたわ 先週の宝石強盗事件の後で」


    350: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:20:24.52 ID:OPqu/friO

    半鳥「なんでも娘さんの夜遊びが激しいらしくて 気が立ってたから当たっちゃったんだって謝られたんです」

    半鳥「教授の言った通り 話してみないと分からないこともあるのね って……」

    茶「そりゃあそうよー。それが分からなくちゃ勿体無いわ! カッとなった時こそ落ち着く! 視点を広く持つの」

    茶「多角的に物事を捉えなくちゃ、例え自分の経験したことでだってね。何をどうするにしたって情報と発想は多いに越したことないわ」

    半鳥「そうですね……けどごめんなさい なんだかブラウン教授がちゃんとしたこと言うとビックリします……」

    茶「じゃあこれでもう一個勉強できたってことねハーフィ。うふふふ」

    ドリアード「……でっ! どこへ向かってるなんて何でわざわざ聞くのよ 研究室に決まってるでしょ」

    茶「うん そー思ったから呼び止めたの サモナーなら珍しく講義よ、担当の教授が空けちゃったんで臨時の代理ね」

    茶「それはあともう少しで終わるけど、今日はちょっと忙しくなりそう……」

    ドリアード「そうなの」

    351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:21:23.68 ID:OPqu/friO

    半鳥「久しぶりに 助手みたいなことをするんですか?」

    茶「それは彼次第だからなんとも言えないけど……とにかく研究室で待っててあげて。じゃあ私は行くわね!」

    茶「ああそれとハーフィ 今日は服が全体的に白いわね!」

    半鳥「……ええ」

    茶「なんだか喋り方や佇まいまで大人しげだし…… 何 風邪でも引いてるの? まぁまぁかわいいからいいけど!」bye

    半鳥「それじゃあ また……」フリフリ

    ドリアード「…………」


    352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:22:28.49 ID:OPqu/friO


    術師「……以上をもって召喚魔法の講義を終了とする 代打のゲリラ開講にも関わらずこれだけ集まってくれた生徒諸君らに感謝したい」

    術師「と共に謝罪を 取ってない連中まで大勢来るなら端っこの教室じゃなく大きな部屋を使わせて貰うべきだったな」

    「使えるんですか?」

    術師「勿論」

    術師「同じ時間にやってる算術魔法や攻性魔法 各種魔導研究の講義には顔を出さず――」

    術師「元のやつ共々 こんな益体もない万物アブダクションに貴重ォーな時間を割く君らの為なら 喜んで」

    術師「しかし 担当教授が法事とか抜かしやがって急遽こうなった訳だが 大体元のこの枠の講義取ってるのはどういう奴なんだ?」

    術師「講義名"啓蒙"だぞ"啓蒙" 去年テスト中に発狂して精神病院行った生徒がいるのは知ってんだろうな」

    「単位っス教授 単位……」

    術師「テケリリとか鳴かされてる奴はいないか」

    術師「見えてなかったデカブツに握り潰される幻覚を見た者は? ふむ 今年は某か足りてる連中揃いってことかな」

    「正直後悔してます」

    術師「伝えとく」

    pray STINGER TENTACLE

    術師「元気があって大変よろしい」pray CIRCLE WALL

    「うわああ俺の槍触手が跳ね返されっ――ぎゃあああああああ!!」

    「キモっ うわ何それお前の魔法キモっ イカ? タコ?」

    術師「盛んな血気に免じて今回の講義における君の評価は上々ってことにしとこう」

    術師「その触手の魔法もいい感じ うん 凄く啓蒙してると思うよ なんか」

    術師「他に評価を上げたい者は? いない? よしじゃあ終わりだ終わり」

    353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:25:03.13 ID:OPqu/friO

    「教授 たまの講義ですし質問とかさせてくれないんですか?」

    術師「やだ こう見えて私は忙しい」

    術師「実演を交えてわざと分かりやすくクドクドやったのも時間一杯使うためだ ふはは眠かったろ 寝てもよかったんだぞ」テキパキ

    術師「レポートは適当に目を通しておくから次回啓蒙の教授に渡しておくように レポートのお題はなんだった?」

    「召喚魔法による次元的差異に起因する被召喚対象との時間軸歪曲についてです」

    術師「まあ当たり前のことだというのは当然分かってくれていると思うが 今回のレポートを――」

    術師「一言の説明で終わるテーマを延々と引き伸ばして書き連ねる練習としてくれれば幸いだ」

    術師「潰しの効かない魔法使いだしな たまには普通の処世術を教えてもいいだろう」

    「流石 説得力違いますね」

    術師「その通り 始末書を書くのにも役立つ技だぞ」

    術師「ノルマ1000行な」

    BOOOOOOOoooooooo

    術師「じゃっ お偉方とマイスウィート助手二名が待ってるのでこれで失礼」


    「教授の変態ー! 未成年淫行で取っ捕まっちゃえー!」
    「死ね」
    「教授はロリコンなんじゃないかって魔導研究者はみんな知ってんだぜ!」
    「ズーフィリアー! 毛羽フェチー! 好き者ー!」
    「木に欲情する変質者ー! 拝金主義ー! ロリのサディストー!」
    「人外魔境ー! ロリハー! 酒池肉林ー! お取り寄セフレー!」
    「ゲンジ・ヒカル計画 実在していたのか……!」


    術師「私が手ェ出すかどうかで賭けてるなら教えてくれよ オッズ高い方に全財産賭けて実行する」

    術師「破産覚悟でブックメーカーやる奴? いない? なんだつまらん じゃあな」


    354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:26:09.66 ID:OPqu/friO



    術師「ふう いつも思うが校内は無駄に広い 空間魔法で広げてるにしてもやり過ぎだろうが」ツカツカ

    J「病み上がりの身には堪えるかい? 友よ」

    術師「我が親友の二足歩行猫じゃないか 丁度良かった」

    J「?」

    術師「総長は年だそうだしな」

    J「そうは見えんが そうなのか」

    術師「さあ」

    J「???」

    術師「研究室来る?」

    J「……行こう 一息つきたい」

    J「で ハーフィの具合は」

    術師「かなり悪い 深窓の令嬢然としつつある」

    J「君の嫌いなタイプだったか?」

    術師「迷ってるが このままだと飽きて手を出してしまいそうだ 亜人はまだなんで興味もあるし」

    J「……今度ドラゴンのステーキが美味い所に連れて行ってやるから そろそろそれやめにしないか」

    355: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:27:00.03 ID:OPqu/friO

    術師「戸籍のある奴は食わん それに心配するな、犬猫は油泡が凄いそうじゃないか」

    J「そーいうこと言ってんじゃねーから」

    術師「生来の魔力炉たる脳や心臓には確かに魔力増強作用があった」

    術師「医食同源ってね 普通の魔法使い以上に私にとって魔力の有無は死活問題だからな」

    J「それは知ってるが……」

    術師「美味いしィ~」

    J「それはありえん」

    術師「とりあえず癖の無い所からいってみないか? 二の腕とか乳房とか 腕を振るうぞ、魔力も増すし」

    J「やめろやめろやめろ昼食まだなんだ それにこれ以上強くなってどうする」

    J「友よ もう個の強さが物を言う時代は斜陽を通り越して夜に差しかかっているのだ」

    J「一人のメイジメイガスに寄って集って十人で銃弾を叩き込むのが最新のトレンドだ それが分からん君ではないだろ」

    術師「突然どうした」

    J「……すまない 例えが軍事になってしまうのは私が大量虐殺畑のメイジのスカラーだからだ」

    J「それはいい 私が言いたいのはな、最近の君の活躍についてだよ」

    術師「……」

    J「トップからしてそういう人間が据わってる溜まり場な上 君はその直接の弟子な訳だから筋といえばそうなのだろうが」

    J「名声は柵を呼ぶばかりだぞ 陳腐な事物に煩わされる君なんて見たくない 師を見ろ」

    術師「昼間からマタタビでもキめてやがるのか」

    J「…………あ いや 最後の方オフレコでお願いします」

    術師「私の手料理を食べるということで手を打とう」

    J「っサモナー!」

    術師「真に受けるなよ ここは軍部じゃないんだから」

    術師「……そうそう で丁度いいってのはだな」

    術師「念のための触媒の確保に協力して欲しいんだ」

    J「触媒?」


    356: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:28:32.29 ID:OPqu/friO


    半鳥「(帝都で起こった"宝石強盗事件"から一週間が過ぎた)」

    半鳥「(なんて 訳知り顔で言ってるわたしも報道されてる以外のことはそこまで詳しくは知らない)」

    半鳥「(教授達とかとちょこちょこ話してみて分かったのは、)」


    刑事『事件の捜査状況について外部に話すことはできない それくらいは分かるだろハーフィ』tell

    刑事『……いや駄目だ そいつは賄賂になっちまうからな 論外だ 駄目』

    刑事『………………だが一発で口臭が治る薬ってのは話半分に聞くだけ聞いてやらんこともないこともないぞ あくまで あくまでプライベートな話として』


    半鳥「(帝都警察では早々に事件が片付いたということ、なのに偉い人から直々に敷かれた箝口令がまだ生きているということ)」


    刑事『この件は 俺はまだ終わってねェと見てる』

    刑事『無論俺らなんかの手からはもう離れてる いつもの水面下でってヤツだ』

    刑事『犯人は挙がり、邪魔者は教授殿がボッシュート、俺は失態と上の思惑が差し引きして辛うじて手柄になった』

    刑事『これが全て それで終わりだ』

    半鳥『……』

    刑事『納得いかねェって沈黙だな だが納得しろこれ以上は無ぇ 何も』
    刑事『もういいか?』

    半鳥『……ええ 分かりました』

    刑事『んンッ! それでだな――』

    半鳥『勿論薬の件はしっかりやります 多分やれるんじゃありませんか 相談してみますね』

    半鳥『ブラウン教授に』ニコ

    刑事『? ……!? おい既製品の話じゃなかったのかよ!?』

    刑事『おい! ちょっと待てコラてめェ、人の悩みをn』ガチャン

    357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:29:49.11 ID:OPqu/friO

    半鳥「(……どうして わたしが首を突っ込みたがるか?)」チラ

    シュル…

    半鳥「……髪、動かせる……わたしの場合は羽根も ね……」

    半鳥「(銃弾を使った召喚魔法の実験をしている途中で、気が付いたら読んでた……"読めてた"あの日記)」

    半鳥「(吸い込まれるようにわたしは読んでた 文字も分からないのに そこからおかしくなってるのが自分でも分かる)」

    半鳥「(どんどん他人のようになっていってる)」

    半鳥「(こんな動き辛い、飛びにくい服はわたしの趣味じゃない 袖があると腕の翼を広げられないから)」

    半鳥「(さっき言われた喋り方もそう、ずっと前からこんなだったみたいに……なってる)」

    半鳥「(最初に服を見せた時の教授の反応からして 例の事件とあの日記が現れたのは無関係じゃない気がする)」

    半鳥「(何よりも怖いのは……段々慣れてきてる 危機感が薄れていってる……わたしが私じゃなくなっていくことに)」

    半鳥「(…………あの幽霊になっていくことに)」

    ガチャ

    半鳥「……教授?」

    術師「おはよう 昼だが」
    術師「待ってたって顔だな」

    半鳥「ええ」

    J「……」
    術師「な」

    358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:32:16.05 ID:OPqu/friO

    術師「ドリアードは?」

    半鳥「買い物に 遅くなるって」

    術師「そうか 好都合だな」

    半鳥「? ……教授 ブラウン教授から聞いたの、今日は忙しいって」

    半鳥「ねえ それって先週の事件のことでなの そうなんでしょう」

    術師「J やってくれ」

    J「……これを君にかけるのは気が引けるな」pray SOUL TRAP

    半鳥「……教、」

    フッ

    半鳥「授……?」フラ

    術師「よっ」ガシ

    J「役得かな」つ魂石

    術師「薄い チマい 細い 青い 砂肝嫌い 羽根が邪魔」

    術師「鳥肌キモい 足が鳥の趾(あしゆび)っぽくなっててキモい さっきはああ言ったがやっぱ無いな」

    J「ダメだこりゃ」やれやれ

    J「長時間の部分魂縛が負担をかけることは無論知っているよな もう行くんだろう」

    術師「ああ」ヨイショ

    半鳥「ぅぐぇ……」ドサ

    J「樽じゃないんだから……せめて横抱きにして運んでやらないか」

    術師「行くぞ ……っと」

    マンチカン「フゥゥゥゥゥゥ」
    髪蛇「シェアァァァァァァァ」

    術師「大丈夫だ心配するな」

    術師「あんな女如きにどうこうされてたまるか そうだろ? ちゃんと元に戻す 待ってろ」

    マンチカン「……」
    髪蛇「……」シューシュー

    J「ソファーは腰に悪いからな その心配をしてるのだろう」

    術師「ベッドでも置けと」

    J「ふ 引きこもりが捗るかもしれんぞ」

    J「気を付けてな」

    術師「ありがとう……何を?」

    J「水臭い 行けよ」


    359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:33:40.22 ID:OPqu/friO


    大学内 某所



    ガチャ

    術師「遅くなりました」


    総長「講義には遅れず出た癖に」

    術師「未来ある生徒達を待たせる訳にはいきませんからね」

    「成程 我々二人が待たされるのは理に敵っているということだな、Mr.サモナー」

    術師「……これはどうも 直接お会いするのは初めてですね、お噂はJから予々」

    術師「こう薄暗くては寡黙な護衛の数の多さが不気味です 帝国陸軍大将殿」

    護衛's「「「……」」」

    陸軍大将「ボーリングのピンを増やすようなものだと総長殿には言われてしまったのだがね」ハハハ

    陸軍大将「これが彼らの仕事だ ま この部屋はだだっ広いし悪く思わんでくれ」

    術師「……僭越ながら 言い得て妙かと」

    陸軍大将「傲岸不遜で通っている君にそんな顔で言わせる程の 取引なのか ほほう」

    総長「向こうの準備も整っている 後はこちらから繋ぐだけだよ」

    術師「せっかち過ぎやしませんか」

    総長「時は金なり 大将もよろしいか」

    陸軍大将「ご随意に」

    総長「おい 何か用意をしているのならいつでも出せるようにしておきたまえよ」

    術師「何でもお見通しですか」つ魂石

    総長「いざ」open GATE


    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ



    白衣の男「……揃ったようだ」


    360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:35:10.46 ID:OPqu/friO

    総長「遅くなって申し訳ない」

    白衣の男「いや構わない 最初からそちらで足を用意して貰えるという話だったが――」

    白衣の男「実際助かった この次元世界はこちらからだと繋ぎ辛くてね……」

    術師「音声越し一週間振りか いいスーツだ 白衣の下の」

    白衣の男「君もなサモナー 大学総長と……?」

    陸軍大将「ゲストだ」

    白衣の男「……」

    術師「秘書は? まさか本人が来るとは思わなんだ」

    白衣の男「誠意だよ サプライズに貢献してくれることへの フフフ」

    白衣の男「それに一人で来た訳じゃない」

    ザッ

    無人兵器『『『   』』』

    白衣護衛「……」

    護衛's「「!」」ジャキッ
    陸軍大将「撃つな」

    術師「愛嬌のあるデザインですねあれ 総長」

    総長「通してる以上感知してはいる、安心したまえ」

    術師「自分の身は自分で守れと」summon

    ズ ル リ……

    伽耶子『     』

    総長「人の魂石に何故悪霊が因んでいるんだ いい趣味をしている」

    白衣の男「下がれ 問題ない」

    白衣の男「さて挨拶はこれくらいでいいかな」

    総長「どれを持ってきた?」つ鞄

    白衣の男「言っていた物は全部 といっても手に入る範囲でだがね」クイ

    無人兵器『   』ガシャン パカ

    白衣の男「ご所望の各種デバイスだ カートリッジ類のオマケもつけておいた」

    361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:38:58.94 ID:OPqu/friO

    陸軍大将「……この機械 人が乗っていない……」

    白衣の男「欲しいならそれもサービスしようか 荷物持ちがいるだろう」

    白衣の男「総長 次はそちらの番だが」

    総長「……」カパ

    白衣の男「おぉ……間違いない、PT事件の立役者 失われし物とされていた」

    白衣の男「ハハハハハ やはり君達に頼んで正解だったよ……しかし」

    白衣の男「取り寄せに成功したジュエルシードは 4つ だけかい?」

    術師「ああそうだ」

    白衣の男「即答だ」

    術師「言及されると予想していたからな」

    術師「術者である私の沽券に関わる話だが、力不足は認める他ない」

    術師「すまない……」

    総長「……」

    白衣の男「(…………)」
    術師「(…………)」

    白衣の男「…………まあ、いいだろう」

    白衣の男「取引成立だ」

    術師「良かった」

    総長「……では」スッ

    白衣護衛「こちらに」

    無人兵器『  』ガション

    総長「これの扱い方は?」

    白衣の男「普通に命令すればいい」

    総長「ふむ "私の弟子に向けAMFを展開"」

    術師「?」

    無人兵器『   』active Anti-Magilink-Field

    術師「……!?」ガクッ

    総長「まあお前ならそうなるだろうね」

    白衣の男「? ……ほう そうか 成程……」

    陸軍大将「サモナー? 総長殿 何を?」

    術師「ッ……こいつは……」グググググ

    総長「"停止"」

    無人兵器『   』stop

    術師「っはぁ! …………ふぅ、久々に死にかけた……くたばれショタジジィ」

    総長「またまた」

    白衣の男「少々の調整を施せばここの魔法体系にも有効に働くだろう」

    術師「余計な物までつけてくれたな……」

    白衣の男「そう誉めないでくれ」

    362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:40:16.44 ID:OPqu/friO

    白衣の男「ところでサモナー 少しの間私の所へ来る気はないかな?」

    術師「何か デカい仕事があるとか言ってたな」

    白衣の男「愉しいことだ」ニィ

    白衣の男「他の馬鹿共ならいざ知らず 君なら私と一緒に楽しめるだろう そこは保証するよ……」

    術師「美女に囲まれてという点は非常~に魅力的だな 何匹かくれるなら考えよう」

    白衣の男「難しい条件だ……」

    術師「真顔になるなよ 冗談だって おいおいホムンクルスの目があんたの目付き並みに怖いぞ……」
    術師「襲わせないでくれ匹で数えたのは謝るから 言葉の綾!」

    術師「悪いが ここを気に入ってる」

    術師「今は弟子が面白い」

    白衣の男「……残念だよ」


    総長「とても有意義な取引だった 感謝します」

    白衣の男「こちらこそ……」ス

    術師「愉しみとやらが上手く行くことを願っている」

    術師「Dr.スカリエッティ」


    363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:42:45.71 ID:OPqu/friO

    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


    術師「……」

    陸軍大将「……」

    総長「……」

    術師「行った?」

    総長「荷物持ち君以外は」コンコン

    陸軍大将「……いや 私も久方ぶりだ、空気を張り詰める殺気に中てられたのは」

    総長「お前のせいだぞ弟子よ 大将殿が心臓発作を起こしたらどうするつもりだったのだ」

    陸軍大将「はは、そこまでヤワではない……つもりだが 死にかけた感はあったなサモナー お互いに」

    術師「全くです 総長これからはどうぞ夜道に気を付けて」

    総長「夜道で悲鳴を上げる 美 少年と襲いかかる魔法大学の問題児? ショタコンの評まで冠したいと 絶倫さんめ」

    総長「さて大将殿 あなたに同席していただいた理由はお分かりですかな」

    陸軍大将「皇帝陛下の御為、帝国軍へこれを導入する際の橋渡しを……といったところか」

    陸軍大将「どれくらいかかります」

    総長「解析から始めるとして…… 機構部分はこちらの技術に合わせた物とせねばなりませんから」

    総長「帝国の工業力に見合った形へデバイスを造り替える所からでしょうな 早くて二週間か……」

    術師「付呪魔法教授ならあなたの一声で動くでしょうが 肝心の魔導機構学教授は分かりませんよ」

    陸軍大将「分からない とは?」

    術師「えーと……」

    総長「東方の島国へ行っています 食べ物のラーメンを極めるために」

    陸軍大将「は?」

    総長「呼び戻しますので問題ありません 心配なさらず」

    術師「一応休暇取って行ってるんですがね……」

    総長「大学在籍者である前に帝国臣民でいたければ 必要とされ得る時に協力しなければならない」

    陸軍大将「素晴らしいお心掛けです」

    術師「(アホか)」

    陸軍大将「それでですな…… 肝心のデバイスの能力を私はまだ見れていない」

    陸軍大将「総長殿の言を信用していない訳ではないが……」

    総長「勿論 魔法の使える兵士を一人お借りしても?」

    陸軍大将「どうぞ おい」

    護衛「はっ」


    364: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:55:14.02 ID:OPqu/friO

    ……


    陸軍大将「――仔細についてはまた日を改めて詰めていきましょう 今日はいいものが見れた 総長殿」

    陸軍大将「総長殿がストレージデバイスに封入した魔法を扱った者と それを見る兵の目を見られたか?」

    術師「山盛りの玩具を見た子供のようでした」

    陸軍大将「そんな気分だよ……フフフフ これは楽しみだ……」

    ザッ ザッ ザッ…


    術師「帰りますか」

    総長「ツッコミ待ちか」
    総長「その悪霊 護衛と魔法試射の的にするためだけに呼んだのではないのだろ」

    術師「流石は総長」


    伽耶子『  こ  ろ   し て     や』


    術師「憑依している人間の魂石がこれです 触媒とするために部分魂縛をかけて封印しました」agreeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeement bind

    総長「?」

    術師「この一週間お忙しいようでしたから お時間を見ていたので部分魂縛が必要な程まで結合が進んだんです」

    術師「引き剥がすのを手伝って頂きたい」

    総長「ああ……お前が頭を下げても聞かないだろうからね 死霊術研究の彼女は」

    術師「頼めますか」

    総長「随分と殊勝だ 弟子にでも憑かれたのかな」

    術師「……」

    総長「え 本当に?」

    総長「それは…………はは そうかい そうかい 分かった、お願いしておくよ」

    術師「ありがとうございます」

    総長「ただ見るからに強烈な悪霊だからね、彼女の力を持ってして影響が残ることも十分考えられる 分かっていると思うが」

    術師「お願いします」

    総長「今度は大成させたまえ 私のようにね」

    術師「……どうでしょうね」


    365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:58:15.80 ID:OPqu/friO

    術師「そういえば――」

    総長「なんだね?」pray FORCED VANISH

    バシュッ

    伽耶子「     ァ゛  

    術師「(人の喚んだ奴を召喚契約ごと消した 化物が……)」

    総長「どうした 話したまえ」ニヤリ

    術師「…………そういえば 彼女らはどうなさったんですか」

    総長「彼女ら?」

    術師「一番最初、未回収のジュエルシードを喚んだ折 9個と一緒に来た二人……」

    術師「保存槽の肉体は死んでいたように見えましたが」

    総長「ああ 二人とも私の息がかかった病院にいるよ」

    術師「二人とも?」

    総長「成人女性の方は あれからずっと治療に当たっているが目を覚まさないそうだ」

    総長「原因は不明 外傷や傷付いた内臓など外科的に手の施せるところは全て治した が、それでも起きない」

    術師「植物人間」

    総長「まだ魔導治療に移っていないからね そちらも試して駄目ならそうだな」

    総長「少女についてだが……」

    術師「埋葬したとか」

    総長「まずそれを考えたよ だが状態を見てやめた」

    術師「確かに 鑑賞用として趣味の良い調度になりそうですからね」

    総長「相変わらず幾つになっても口の減らない子だ……」

    総長「少女の肉体保存は完璧だったんだ やろうと思えばいつでも我々の力で蘇生させられる程に」

    総長「採取した生体情報を魔導的に照らし合わせた結果分かったのだが、彼女らは親子だ」

    術師「…………また親子か」

    総長「母親がその死を認められず娘を保存したという所だろう 他の多くの世界では禁忌・不可能とされる死者蘇生を目指して」

    術師「そういうことなら……彼女の愛情の程は身をもって知っています そのイカれ具合も」

    総長「?」

    術師「いえ それで?」

    総長「近親者がいるなら蘇生には許可が絶対だからね 多少なりともの変性は覚悟して貰わねばならないから」

    術師「随分と殊勝だ」

    総長「慎みたまえ とにかく現状は愛多き母の覚醒待ちだ」

    総長「……フフ つまらなそうな顔をして 親子愛は嫌いかな?」

    術師「先に戻ります」

    総長「拗ねることはないだろうに」

    ガチャ


    総長「……は ならとっとと女の一人でも引っ掻ければいいだろうに」



    366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:59:23.11 ID:OPqu/friO



    『"新技術〈デバイス〉発表 魔法大学、魔導文明に革命か 高度魔法の使用が容易に"』

    『"試作一号機デモンストレーション 単独での戦術魔法発動に成功 機械の杖"』

    『"帝国軍部デバイス導入に本腰 特化部隊の育成 陸軍大将「敵は周辺諸国ではなく予算委員会」"』

    『"魔導技術体系の変遷? 各界騒乱、賛否両論「デバイス・ショック」"』

    『"教会関係者苦言「神秘を堕とす傲慢」「我々は銃器発明直後の混迷を再び見ることになる」"』

    『"「不透明な開発経緯」魔導技術者懸念"』

    『"ジュエルシード事件首謀者死刑執行"』

    『"市民団体がジュエルシード事件と歩行植物の関連性を指摘 ブラウン教授失笑"』




    次は↓

    367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 23:01:13.98 ID:ENtAoJoP0
    召喚術師が子供の頃に親に捨てられた玩具のロボットがパワーアップして帰って来た!
    召喚術師が書いた自身の名前すら格好良くリデザインされ、光ったりまでするように

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     召喚術師「安価で修業する」【前編】【中編】【後編】

    引用元: 召喚術師「安価で修業する」

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