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    ヘッドライン

    女騎士「くっ・・・殺せ」オーク「殺さない、お前はオークの首領になってもらう」

    1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 02:27:08.760 ID:HdG21iaYd
    森の中

    女騎士「くそっ、この私が単独でオーク退治だと?」

    鳥「ピーピー」

    女騎士「大臣め、あの程度の横領でキレやがって・・・くそっくそ」

    鳥「ピーピー」

    女騎士「なんだ?あの鳥」

    女騎士「ずっと私をつけてくるな」

    オーク「今だ!捕まえろ!」

    女騎士「な、なに?」

    オーク2「気をつけろ!魔法剣をまずは取り上げろ!」

    女騎士「くっ、剣が・・・嘘だろ?オークに捕まった女の末路は・・・」

    鳥「ピーピー」

    オーク「偵察ご苦労、鳥」



    2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 02:31:09.444 ID:HdG21iaYd
    オークの村

    女騎士(オークが100匹以上か。早めに死んだほうがマシだな)

    オーク1「ちゃんと口は縛ったか?魔法を使われたらひとたまりもないぞ」

    オーク2「大丈夫、鳥の話だとこいつは剣を媒介にしないと魔法発動できないっぽい」

    女騎士(・・・バレてる)

    オーク1「まったく、意味も無く森を燃やしやがってこの人間め」

    女騎士(あ、猿ぐつわを取るのか?)

    オーク2「人間の女よ。話がある」

    女騎士「くっ・・・殺せ」

    オーク「殺さない、お前にはオークの首領になってもらう」

    5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 02:37:46.279 ID:HdG21iaYd
    オークの小屋

    オーク1「手荒な真似をしてすまなかった。話を聞いて欲しい」

    女騎士「な、なんだ?」ビクビク

    オーク2「俺たちの首領になって人間の城を落として欲しい」

    女騎士(何言ってんだ?こいつ。でも逆らったら集団レイプされそうだな)

    オーク1「アンタにもメリットはあるはずだ」

    女騎士「・・・!?それはなんだ?」

    オーク2「城を落とした後にアンタが人間の王になればいい」

    女騎士「ほう」

    オーク1「人間の城を落とし、王の一族の処刑が終わったらし・・・」

    オーク2「人間たちにオーク狩り禁止令を出して欲しい」

    女騎士「・・・なるほど」

    女騎士(これは・・・もしかしたら棚から牡丹餅かな?)



    7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 02:45:02.883 ID:HdG21iaYd
    森の外

    女騎士「私も人間を裏切ることになるんだ」

    オーク1「わ、わかってる。アンタのことは丁重に扱う」

    オーク2「頼まれてた酒だ。飲んでくれ」

    女騎士「良い香りだ。王都の1級品に勝るとも劣らない品質だな」

    オーク1「?」

    女騎士「何でもない。とにかくまずは女僧侶を仲間にするぞ」

    オーク2「そいつは城を落とすのに必要なのか?」

    女騎士「ああ、あいつは城の結界を打ち消すことができるからな」

    オーク1「結界?」

    女騎士「知らなかったのか?通行札を持たない者がつっこむと黒こげだぞ」

    オーク2「・・・」ゴクッ

    オーク1(こいつを仲間に引き込んでおいて正解だったぜ。今のところ人間側の情報が少なすぎる)

    10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 02:50:50.252 ID:HdG21iaYd
    僧侶の修業してる小屋

    オーク1「俺たちの森の近くにこんなのがあったのか」

    女騎士「見えなかったろ?女僧侶のやつが結界を常に張ってるからな」

    オーク2「おいおい、じゃあ近づいたら黒こげになるんじゃないのか?」

    女騎士「心配するな。人間一人分の魔力じゃあせいぜい幻惑の効果を出せる結界を張るのが精一杯」

    オーク1「?」

    女騎士「我々はすでに女僧侶の結界の中にいる」

    オーク2「へえ」

    女騎士(まあ、念のため見えない結界にはオーク共を先に突っ込ませたが・・・仮説通り物理的には素通りできるタイプだったな)

    12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 03:05:30.349 ID:HdG21iaYd
    女騎士「とりあえず。この近くの村の娘を浚ってきてくれ」

    オーク1「え?なんで?」

    女騎士「女僧侶との交渉に使う」

    オーク2「交渉になんで村娘を?」

    女騎士「まあ見てればわかる」

    オーク1「とにかくわかった」

    女騎士(さて、私は女僧侶を騙す準備をしなきゃな)

    オーク2「そういえばアンタはこれからどうするんだ」

    女騎士「い、いろいろ準備がある!とにかく村娘を浚ってきてたらここに連れて来い」



    14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 03:16:29.339 ID:HdG21iaYd
    女騎士(さて、偶然を装わないとな)

    女僧侶「・・・」

    女騎士(女僧侶、相変わらず熱心に修業してるな。反撃されたら私でも聖なる魔法で黒こげだな)

    女僧侶「・・・あら?もしや、女騎士さんですか?」

    女騎士「はい、女僧侶様。お久しぶりです」

    女僧侶「お久しぶりですね。どうしました?こんな辺境に」

    女騎士「実はこの近くに凶悪なオークが住んでいまして」

    女僧侶「・・・もちろん知っています」

    女騎士「その討伐に来ました」

    女僧侶「あなたが?なぜあなたほどの騎士がそんな任務を」

    女騎士「志願しました。誰もやりたがらず出世に関係ない仕事だとしても・・・ほっとくわけにはいかない」

    女僧侶「素晴らしい。私にもぜひオーク討伐を手伝わせてください」

    女騎士「これはありがたい。女僧侶様の助けがあれば100人力です」

    女騎士(くくく、女僧侶め。騙されてるこにも気付かないで)

    16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 03:31:51.563 ID:HdG21iaYd
    オーク1「おい、大人しくしろ」

    村娘「いやあ、助けてえ」 

    オーク2「心配しなくても俺たち人間のメスになんか興味ねえよ」

    村娘「助けてえ」

    女僧侶「あれ?女騎士さん何やら聞こえませんか?」

    女騎士「・・・これは!?少女の悲鳴では?」

    女僧侶「え?」

    女騎士(まあ私がオークとの待ち合わせ場所にお前を誘導したんだがな)

    女僧侶「あれは・・・オーク!2体も!」

    女騎士「女の子をつかんでますね。オーク共め何をする気だ」

    オーク2「ん?あ、おーい!手頃なやつ捕まえてき・・・」

    女騎士(ま、まずい)

    女騎士「ファイアーアローォオ」

    オーク2「・・・」ガクッ

    オーク1「え?」

    女騎士「ファイアーアロー!」

    オーク1「ギャアー」ガクッ

    女僧侶「お見事です女騎士さん。私の範囲魔法ではあの子を巻き込むところでした」

    村娘「うわーん恐かったよう」

    女僧侶「・・・だ、大丈夫?」

    女騎士「ケガはないか?」

    村娘「うわーん。騎士様ありがとうございます」

    女騎士(よし、死んだオーク共、余計なことは喋ってないようだな)

    18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 03:40:37.521 ID:HdG21iaYd


    女僧侶「なんと・・・大臣が?」

    女騎士「ええ、間違いありません。先ほどのオーク共は娘を丁重に運んであたでしょう」

    女僧侶「た、たしかに」

    女騎士「大臣はあのようにオークに浚わせた娘
    を外国に売り飛ばし私服を肥やしてあるのです」

    女僧侶「ゆ、ゆるせない」

    女騎士(根も葉もないウソだけどなー)

    村長「何てことだ」

    村民「許せん」

    女騎士「実は私はその件を調査しに来たのです」

    女僧侶「やはり・・・ですか」

    女騎士「わたしは・・・あの大臣を暗殺します。罪は私一人が被ればいい」

    女僧侶「・・・あなたに手はよごさせません。私は一足先に王都に行って結界を無効にする準備をします」

    女騎士「そ、そんな女僧侶様!」

    女僧侶「すべてが終わったら私は投降します」

    女騎士「そ、そんな」

    女騎士(バカだなーこいつ)

    20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 03:49:14.139 ID:HdG21iaYd
    オークの集落

    オーク3「そんな!あいつらが殺された?」

    女騎士「すまん、私の手際が悪かった。交渉前に無意味にやられた」

    オーク4「くそっ・・・いや、アンタが悪いわけじゃねえ」

    女騎士「とにかく、女僧侶を騙して城を襲撃するように仕向けた」 

    女騎士(これは本当)

    オーク3「そ、そうか」

    女騎士「奴は僧侶なんて名ばかりで無意味に殺生をする奴だ。今後一切奴には近付くな」

    オーク4「・・・わかった」

    女騎士「それでだ。お前たちにはやってもらいたいことがある」

    オーク3「なんだ?」

    女騎士(くくく、私があの国を乗っ取るには・・・私の悪事を知ってる人間には消えてもらわなければな)



    26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 04:00:02.707 ID:NY0+FE88d
    王都の外れ

    オーク3「あの屋敷の者がオークを根絶する計画を練ってると?」

    女騎士「ああ、間違いない」

    オーク4「くそっ俺たちが何をしたってんだ!森の奥でひっそりと暮らしてるだけだろ」 

    女騎士「気持ちはわかる。だが戦わなければ何も始まらないぞ」

    オーク3「う、うむ」

    女騎士「なあに、寝込みを襲えば一発だ」

    オーク4「し、しかし。我らとて無益な殺生は避けたいのだが。王の一族さえ亡き者にできれば・・・」

    女騎士「甘い!」

    オーク4「!?」

    女騎士「この屋敷の者は例え私が王になったとしてもオーク狩りをやめないぞ。お前たちのいう無益な殺生を楽しんでやる奴らだ」

    オーク3「な、なんと」

    女騎士(本当は私がに亜人を狩って楽しんでるところを目撃して政府に訴えてる奴らだけどな。むしろゴブリンやオーク保護派の筆頭) 

    女騎士「さあ、私に続け」

    オーク4「お、おう」

    31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 04:18:52.580 ID:BOCkz7R+d
    貴族「何事だ?」

    使用人「わかりません。外で何か大きな音が」

    貴族「・・・これは!?風の魔法の魔力」

    女騎士「ツイスタァァァー」

    使用人「キャアーーーー」

    女騎士(オークは火を使わないからな。物理的に壊さないとオークの仕業に見せかけられない)

    貴族「貴様は・・・女騎士!」

    女騎士「ハロー!貴族様。殴り込みに来ましたよ」

    貴族「貴様ァ、罪もないゴブリンやオークを狩るだけではなく・・・とう
    とう馬脚を現したか!」

    使用人「うっ・・・」

    貴族「使用人!ケガをしたのか?」  

    オーク3「お、おい。どういうことだ?」

    オーク4「アンタが・・・俺たちやゴブリンを狩る?なんで?」

    女騎士「なんでって・・・狩りは楽しいからだよ。獣は言葉を喋らないからつまらないんだ」

    オーク3「き、貴様・・・まさか俺たちを騙して!」

    貴族「き、君たちはオークか?どうやってこの王都まで来た」

    女騎士「ああ、私が警備のいないルートを先導しましたァ。アハハ」

    貴族「何のために?・・・そうか!君たち!逃げろ!」

    32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 04:21:22.259 ID:BOCkz7R+d
    オーク4「?」

    貴族「早く逃げろ!こいつはこの惨劇を君たちのせいに・・・」

    女騎士「うるさい!ツイスターァァァ」

    貴族「グワアアアア」ガクッ

    女騎士「これで野蛮なオークに投げ飛ばされて死んだように偽装できたかな?」

    オーク3「き、貴様」

    オーク4「おい、逃げるぞ」

    女騎士「遅い!サンダーアロォー×2」

    オーク3・オーク4「ウギャア」ガクッ

    女騎士「この貴族ねえ、雷魔法得意らしいんだ」

    女騎士「これで相打ち偽装完璧ね」

    使用人「あ、あ・・・誰にも喋りません。どうか命だけは」

    女騎士「ダメ」

    使用人「うげっ」ガクッ

    34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 04:32:01.649 ID:Vfub84d1d
    次の日、王都。女騎士フードを被り王国民を装う

    ザワザワ

    警備兵「野次馬たち、あまり近付くな」

    王国民1「何があったんだ?」

    王国民2「わからない。この屋敷が半壊して中に貴族様の使用人の死体と・・・オークの死体が2体あったらしい」

    女騎士「・・・」

    王国民3「オーク?なんでこんな街中に」

    女騎士「あ、私妙な噂を聞きました」

    王国民4「姉ちゃん見ない顔だな。噂ってなんだい?」

    女騎士「ここだけの話ですよ」

    王国民4「ああ」

    女騎士「大臣とこの屋敷の貴族様が結託してオークに若い娘を浚わせていたとか」

    王国民2「!?なんのために?」

    王国民4「・・・そりゃ外国に売り飛ばして私服を肥やすか・・・もしくは本人たちが・・・あれ?姉ちゃんどこに行った」

    女騎士(くくく、この噂は潜伏している女僧侶の耳にも入るだろう。くくく)



    42: >>1 2018/04/22(日) 04:57:14.023 ID:rTFNIsp9d
    王宮。女騎士、鎧の姿に着がえる

    女騎士(さて、この結界が厄介なんだよな)  

    女騎士(一見通行札を持ってる者は王宮に自由に出入りできるようだが・・・王族の住むエリアまでは私の持つ札では入れない)

    女騎士(そもそも私が暗殺したら何の意味もないしね)

    女騎士(女僧侶にやらせなければ)


    衛兵1「これはこれは女騎士様」

    女騎士「通してくれ」

    衛兵2「はっ」

    女騎士「・・・」

    衛兵1「あれ?あの人オーク討伐に行ったって話じゃなかったか?」

    衛兵2「さあ?っておい、女騎士様が物陰に隠れでも俺たちの会話聞いてたらどうするんだ?口を慎め」

    衛兵1「んなわけねえだろ?あんな落ちぶれた家の娘ごとき何怖がってんだよ」

    女騎士(物陰に隠れてるんだなこれが)

    女騎士(意外だな。私の横領の件とかは広まってないのか)

    女騎士(それはそうと右の衛兵、覚えてろよ)

    45: >>1 2018/04/22(日) 05:07:07.973 ID:3p/KEHw1d
    大臣の部屋

    大臣「オーク討伐を命じたかったはずだが?」

    女騎士「それが、三日三晩捜索したのですが・・・オーク共は件の森では見つからず」

    大臣「・・・ふむ。わかった」

    女騎士(ウソなんだけど・・・やけに納得が早いな?どういうことだ?)

    大臣「それではお前のオーク討伐の命令を解く」

    女騎士「なぜ、でしょう」

    大臣「それがな。2日ほど前からオーク共が各地で目撃されている。奴ら、森から出たのかもしれん」

    女騎士(!?あいつら何やってるんだ。計画が狂うだろ)

    大臣「ご苦労だった。お前は少し休め」

    女騎士「あの横領の件は・・・?」

    大臣「私の胸に収めておく。二度とするなよ」

    女騎士「はっ」

    大臣「・・・お前の父君には若い頃は世話になったからな」

    女騎士(・・・バーカ。横領なんてせこいこともうしねえよ)

    47: >>1 2018/04/22(日) 05:13:29.309 ID:3p/KEHw1d
    王都

    女騎士(さて、オーク共の浅はかな考えじゃあるまいし王族を上手く暗殺できたとしても私が王になれるわけはない)

    女騎士(もちろん王族は暗殺しない)

    女騎士(ただし、姫とは私と入れ替わってもらうがな)

    女騎士(くくく)

    女僧侶「どうしました?ニヤニヤして」

    女騎士「!?女僧侶様」

    女僧侶「少し、いいですか?変装しているとはいえ人目に付く所では話せない相談があります」

    女騎士「も、もちろんです。同行します」

    48: >>1 2018/04/22(日) 05:25:42.568 ID:QB6llznSd
    裏路地の寂れた酒場

    女僧侶「いろいろと情報を集めました。やはりあなたの言うとおり・・・大臣は暗殺すべき人間のようです」 

    女騎士「女僧侶様」

    女騎士(それ私が流したデマだけどな)

    女僧侶「つきましては・・・あなたに協力して欲しいことがあるのです」

    女騎士「何でしょう」

    女僧侶「病弱な第三王女様としばらく入れ替わって欲しいのです」

    女騎士「・・・」

    女僧侶「あの方は背格好があなたによく似ています」

    女騎士「・・・それは何のために?」

    女僧侶「私が大臣を暗殺する際、彼奴が王族の方々を人質にとろうとする展開も想定できます」

    女騎士「なるほど、いざというときの護衛ですか」

    女僧侶「はい、そうです。入れ替わりに関しては私に考えがあります」

    女騎士(まさかこいつが姫の成り代わりに協力してくるとはな)



    52: >>1 2018/04/22(日) 06:14:30.682 ID:PjpafHcqd
    姫「あなたが女騎士さんね。始めまして」  

    女騎士「はっ」  

    姫「そう畏まらなくてけっこうよ。私など所詮妾の子。王族など名ばかりの者です」

    女騎士「そんな、滅相もない」

    姫「・・・」  

    女騎士「な、なにか?」

    姫「しかし、たしかによく似ていますね。まるで鏡を見ているようだわ」  

    女騎士「・・・」 

    姫「さあ、では女僧侶の計画通り、お互いに着がえて入れ替わり生活を始めましょう。あの大臣を懲らしめねば」

    女騎士「・・・はっ」

    姫「ふふ、騎士の生活ですか。どんな感じかしら?」

    女騎士(こいつは反抗期で城をしょっちゅう抜け出しては問題を起こすバカ)

    姫「あ、私は父君や兄や姉とはここ数年まともに口を聞いてません」

    女騎士(くくく、こいつが庶民に紛れて遊び回ってる所を狙うつもりだったが・・・)

    姫「余計なことを語らなければ多分入れ替わりはバレはしません」

    女騎士「・・・はっ」

    54: >>1 2018/04/22(日) 06:41:07.395 ID:yruIoMIyd
    姫「ふふ、着がえ終わりましたね」

    女騎士「・・・」   

    姫「格好良いなあ。これが騎士の剣かあ」

    ブンブン

    女騎士(こいつ、女僧侶にそそのかされて悪人の大臣を懲らしめるのを手伝うって名目で行動してるらしいが・・・)

    姫「ファイアーアロー・・・なんて言ってみたりして。ふふふ、あなたの得意技だそうですね」

    女騎士(トラブルを楽しんでるだけだな。どんな育ちかたをしたんだか)

    姫「それで?私はどんな行動を取ればいいのですか?討伐ですか?警護ですか?」

    女騎士「・・・いえ、私と面識ある者と会話をしてしまえば気づかれてしまうでしょう」

    姫「・・・やはりそうですか」

    女騎士「事が終わるまでは女僧侶様の修行場で待機していてもらえば」

    姫「えー、つまらなそう」

    女騎士「いえいえ、女騎士様の小屋で『オークめ、この女騎士がお前らを滅ぼしてやる』と言い続けてください」

    姫「それ、何の意味があるのです?」

    女騎士「実は女僧侶様の描いた魔方陣の中で、士気を高めることが風の魔法の習得条件なのです」

    姫「か、風の魔法?」

    女騎士「ええ、精霊魔法の習得は儀式的な手順を踏みますからね」

    姫「へ、へえ」

    女騎士(食いついたな。好奇心旺盛なこいつは魔法を覚えたいはず・・・そしてあの辺にはオークの手懐けてる鳥が飛び回ってる・・・くくく)

    56: >>1 2018/04/22(日) 06:49:38.016 ID:yruIoMIyd
    王宮内 女騎士が第三王女になりすましてる

    王子「ちっ、穢れた血が」

    女騎士「・・・」

    王女「兄さま行きましょう。ここは空気が悪い」

    女騎士「・・・」

    執事「姫様、個室にお食事は用意してあります。いつも通りお一人ですませてください」

    女騎士「・・・」

    侍女「姫様、私忙しいので・・・」

    女騎士「・・・」

    女騎士(誰も目も合わせないか。半信半疑だったんだが本当に誰も入れ替わりに気づかないとはな)

    女騎士(あいつ、そりゃねじ曲がって育つわな)

    女騎士(そして唯一心を開く女僧侶の言葉はすべて鵜呑みにするわけか。ますます好都合だ。くくく)

    57: >>1 2018/04/22(日) 06:56:25.643 ID:yruIoMIyd
    侍女「姫様、女僧侶様が謁見を申し出てます」

    女騎士「・・・」

    女騎士(え?こういうときも無言でいいのか?)

    侍女「何をしてます?女僧侶様はこの結界の中に入れないのであなたが出向いてください」

    女騎士「・・・?」

    侍女「この結界内に入れるのはあんな平民の成り上がりではなく、上流階級の私のような者だけですからね」

    女騎士(なるほど、こいつもエリート意識とコンプレックスをこじらせてるのか) 

    侍女「あっこれは失礼、ふふ、姫様の亡くなった母君もその平民でしたね。ふふふふ」

    女騎士(面白えなこいつら)



    59: >>1 2018/04/22(日) 07:04:48.592 ID:yruIoMIyd
    王宮の入り口近くの中庭

    女僧侶「女騎士さん。姫様との入れ替わり、上手くいっているようですね」

    女騎士「はい、万が一大臣めが王族の方々に牙を向いたときは・・・この身を挺して盾になります」

    女僧侶「頼もしいです。しかし、なるべくそんなことにはならないようにするので」

    女騎士「あの、女僧侶様。姫様はどうなされました?」

    女僧侶「それが、私の修行場で瞑想したいと言い出しまして。お送りしてきた所です」

    女騎士(よかった。あのバカ姫、風魔法の習得(ウソ)の件はこいつに話してないのか)

    女僧侶「まああそこは幻惑の結界に守られて安全ですし、村の方々に世話を頼んでるので心配いりませんよ」

    女騎士「そうですか。よかった」

    60: >>1 2018/04/22(日) 07:12:39.638 ID:yruIoMIyd
    女騎士(幻惑の結界か、忘れていた。くそっ咄嗟の嘘でバカ姫にあそこに行けと言ったのは失敗だったな)

    女僧侶「どうしました?」

    女騎士「な、何でもありません」

    女僧侶「では、明日の晩。私が大臣を暗殺します」

    女騎士「結界はどうします?あの大臣めも常に結界内で生活していますが」

    女僧侶「ぬかりはありません。ここ数日で結界を無効化する術式を完成させました」

    女騎士「・・・!?そうでしたね。そういう手はずでしたね」

    女僧侶「ええ」

    女騎士「女僧侶様、良かったらその結界を無効化する術式・・・私にも教えていただけませんか?」

    61: >>1 2018/04/22(日) 07:21:49.338 ID:yruIoMIyd
    王宮

    衛兵1「・・・」

    衛兵2「・・・」

    女騎士「・・・」

    衛兵1「なあ、あのバカ姫様って女騎士に似てね?」

    女騎士「・・・!?」ドキドキ

    衛兵2「んなわけあるか。お前いい加減口軽いの直せってバカ姫様が物陰から盗み聞きしてたらどうするんだ」

    衛兵1「それこそんなわけあるか」

    女騎士(盗み聞きしてるんだな。これが)

    女騎士(こいつらは危険だな。何回も顔を合わすと入れ替わりに気づかれる可能性がある)

    衛兵1「そういや、貴族の館のオーク襲撃事件ってなんか新しいことわかったのかな?」 

    衛兵2「それがなあ、そもそもオークがどうやって王都までたどり着いたかもわからないとさ」

    女騎士(よく考えたらこの先姫に成りすますなら女騎士である私の評判なんてどうでも良かったよね)

    女騎士(オークはともかく、あの貴族と使用人は別に殺す必要なかったか)

    女騎士「ま、いっか」



    62: >>1 2018/04/22(日) 07:32:43.705 ID:yruIoMIyd
    女僧侶の大臣暗殺決行の日

    侍女「あら、姫様外出なさるんですか?」

    女騎士「・・・」

    侍女「平民の服装、本当お似合いになりますわ。まるでそちらが本分みたい。アーッハハハ」

    女騎士(こいつもよく飽きないで次から次と憎まれ口叩くな。まあどうでもいい。いそがなければ)

    女騎士(しかし、女僧侶とバッタリ会ったりしたらすべてが終わりだ)

    女騎士(壁を越えて外に出るか)

    女騎士「レビテーション!」

    女騎士(誰も見てないよなー)

    女騎士「さて、このまま全力でバカ姫のところに走るか。風の移動魔法を使えば私なら半日でたどり着ける」

    63: >>1 2018/04/22(日) 07:43:21.107 ID:yruIoMIyd
    辺境の村

    村人1「くそっ俺の行方不明の娘ももしや大臣が」

    村人2「女僧侶様が罰ををくだしてくれるさ」

    女騎士「ぜえ、ぜえ、ハァハァ」

    村人3「ん?姉ちゃん見ない顔だな。フードなんか被って暑くないか?」  

    女騎士「旅の者です。フードを常にかぶるのは私の住む地域の風習でして」

    村人3「ふーん」

    女騎士(どうやら良い具合に私のついたウソが出回ってるな)

    女騎士(さて、結界破壊っと)

    パキュン

    女騎士「これでバカ姫のいる小屋へはオークは自由に出入りできるようになった。ククク」

    姫「・・・」

    女騎士「お、バカ姫。ちゃんと言われた通りにしてるな」

    姫「オークめ、この女騎士がお前らを滅ぼしてやる」

    女騎士「くくく」

    83: >>1 2018/04/22(日) 12:02:32.829 ID:q/CX09dEd
    夜 王宮の中庭 大臣暗殺直前

    女騎士(なんとかまにあった) 

    女僧侶「随分疲れた顔をしてますね。女騎士さん」

    女騎士「・・・大臣暗殺は本来は私がやるつもりだったこと」 


    女僧侶「それを気に病んでましたか」

    女騎士(本当は王国と辺境を一日で往復したからだけど)

    女騎士「女僧侶様!やはり私が大臣めを!今私は結界内に自由に行き来できるのですよ」

    女僧侶「お気持ちだけで十分です。あなたはいざというとき王族の方々の護衛を」

    女騎士「・・・女僧侶様」

    女僧侶「罪のない者を食い物にして私服を肥やす者の淘汰。私の人生をかけるのに値します」

    女騎士(バカな奴だな)

    女騎士(あの大臣は自分の人生を犠牲にして国に尽くしてるような奴)

    女騎士(人の本質を見極められないというのはもはや悪人と同じだな) 

    女僧侶「あなたが・・・あなたのよな人達がこの国を良くしていければ」

    女騎士「女僧侶様」

    女騎士(くくく、大臣暗殺ならこいつは間違いなく処刑。処刑の寸前真相を語ってやれ♪)



    85: >>1 2018/04/22(日) 12:22:14.556 ID:q/CX09dEd
    大臣の部屋の天井裏 女騎士が潜伏し大臣の様子を見てる

    女騎士(さて、ここからは運次第だな)

    女騎士(女僧侶のバカが大臣と会話して真相に気づく可能性がある)

    女騎士(それに・・・首尾良く女僧侶が大臣を暗殺したとしても・・・バカ姫が生きていたらなんの意味もない)

    大臣「・・・くっ、また今月も戦災に見舞われた孤児たちの食費が足りないか」

    大臣「騎士団の給金はこれ以上下げられん。私の親の残した財産はすべて使い切ってしまったし・・・どうする」

    女騎士(あーあ。私服を肥やすどころか私財を投げ売ってたのかよこいつ。てかコイツいつ寝てるんだ?)

    女騎士(しかし大臣。お前も人の本質を見極められないなら悪人と同じだ)

    従者「大臣様!大臣様!報告があります!」

    女騎士(・・・ん?)  

    大臣「何事だ?こんな夜中に」

    87: >>1 2018/04/22(日) 12:34:17.017 ID:u+cTWXJsd
    従者「それが・・・伝書鳩の手紙によると・・・」
     
    大臣「だからどうした?」

    従者「辺境で女騎士殿がオーク共めに惨殺されたのことです」

    女騎士(・・・!?)

    大臣「・・・!?バカな!あの子はこの王都で休暇を取ってるはず」

    従者「それが・・・顔はつぶされていたが、持ち物などから死体は女騎士様に間違いないとのことです」

    大臣「まさか!独断でオーク討伐を?そ、そんな・・・あの子がオークごときに遅れを取るはずがない!」

    従者「確かに、剣と魔法の達人である女騎士殿がオークが何百匹相手でも負けるはずがない。誤報の可能性も」

    女騎士(不意打ちで剣を取られたら負ける可能性だってあるだろうに。このバカ大臣、私が死んでもかまわないと思って単独任務振ったわけじゃなかったのか)  

    大臣「そ、そうだ。あの子が死んでいるわけがない。私は亡きあの子の父親に後見人を頼まれてるんだ」

    女騎士(へえ、そうなんだ)
     
    従者「大臣様・・・うおっ!何だこの音は!?」  

    女騎士(・・・結界が破れる音!女僧侶が来る!)

    89: >>1 2018/04/22(日) 12:47:05.693 ID:V1aac96Yd
    女騎士 屋根裏を這いずり回り王宮入り口に移動
     
    女騎士(さて念には念だ)

    衛兵1「く、くそ。体が痺れる」

    衛兵2「誰か!誰かいないか?賊が城内に侵入したぞ」  

    衛兵1「おい、今の女僧侶だよな?」
     
    衛兵2「だ、だよな?くそっこれ麻痺の魔法か?動けねえ」

    女騎士「・・・大丈夫か?お前たち!」

    衛兵1「なんだ?小汚い娘だな。今は城に近づくな!」

    衛兵2「バ、バカ!姫様だ」

    衛兵1「え?」

    女騎士「女僧侶に縛られていた。あいつが女騎士を策にはめてる所に居合わせてしまった」

    衛兵2「まさか!女騎士殿の死にもあの者が関与を」

    女騎士「今麻痺の魔法を無効化する」

    衛兵2「あなたが・・・ですか?」

    女騎士「王族の者はみんな簡単な治癒系の魔法は習得している(ウソ)。こんなときのためにな」

    衛兵1「・・・その声?」

    女騎士(う、まずい。右の奴が疑ってる)

    93: >>1 2018/04/22(日) 12:57:19.662 ID:V1aac96Yd
    女騎士「解呪完了だ。お父さまたちを守ってくれ」  

    衛兵2「わかりました。相棒、先に行ってるぞ」

    衛兵1「あ、ああ」

    女騎士「次はあなたの解呪よ」 

    衛兵1「・・・姫様が言葉を口にしているのを初めて耳にしました」

    女騎士「そ、そうか」

    衛兵1「その声・・・もしやあなたは・・・うっ、なんだ?苦しい」

    女騎士「苦しいだろ?息が出来なくなる呪いかけてるからな。そりゃ苦しいさ」

    衛兵1「貴様ぁ、やはり女騎士!」

    女騎士「お前私の悪口言ってたからなー苦しんで死ね」

    衛兵「き、きさ・・・ブクブク」ガクッ

    女騎士「さあて、結末見届けなきゃな。ホコリがウザいがまた天井裏に行くか」

    女騎士「もし暗殺失敗なら金目の物盗んで今夜中にこの国をずらからなきゃいけないな」



    95: >>1 2018/04/22(日) 13:08:20.976 ID:V1aac96Yd
    大臣の部屋 女騎士が天井裏から様子をうかがう

    女僧侶「大臣、自らの罪を悔い改めるつもりはありませんか?」

    大臣「貴様、何を言っている!!結界を破ったのは貴様か!」

    女僧侶「・・・話し合いは無駄ですか」

    女騎士(そうだな。会話が成立してないのはお前がバカだからだけどな。それにしても衛兵遅いな)

    衛兵2「大臣様!!賊めが侵入しています!女僧侶の狙いは王の暗殺かと」

    女僧侶「は?」

    大臣「なに?」

    女騎士(お、良い具合に勘違いしてくれてるな。私が『お父様たちを守って』なんて言ったからか)

    衛兵2「女騎士様を策にはめたのも此奴のようです!おそらく何らかの方法で女騎士様の力を無効化してオーク共に襲わせたかと」

    女騎士(お前・・・裏取れてない情報付け加えるなよ。まあ助かるが)

    大臣「なんということだ・・・本当にオーク共にあの子は犯されてなぶり殺しに」

    女騎士(オーク共は人間のメスに興味ないって言ってたけどなー)

    女僧侶「なんの茶番ですか?これは」

    大臣「貴様ぁ」

    96: >>1 2018/04/22(日) 13:19:08.088 ID:xKMfYk6Ad
    大臣、細剣を構える

    大臣「貴様ぁ・・・あの子の仇だ」

    女僧侶「まったく芝居がすぎますよ。やはりあなたには死んでいただきます」

    大臣「貴様ぁ」

    女騎士(あーあー。自分の自慢の結界内にオークが侵入するわけないってか?)

    女騎士(目の前の人間の表情も見ないで状況も細かく把握しないで・・・女僧侶、本当にバカな奴だな)

    大臣「うおおおおおお」

    女僧侶「・・・死の呪い」

    女騎士(お、さっき私が使った奴と同じ奴か。コイツ一瞬で発動だもんなー化け物だわ)

    大臣「ぐわーーーーブクブク」ガクッ

    女僧侶「大臣、あなたが苦しめてきた人間の痛み。最後に少しはわかったかしら」

    衛兵2「貴様ぁ」

    女僧侶「やめておきなさい。あなたと私の実力差はわかるでしょう?」

    衛兵2「くっ」

    97: >>1 2018/04/22(日) 13:29:01.980 ID:bFzgc4ggd
    女騎士、コソコソと下に這い下りる。そして大臣の細剣を握りしめ女僧侶の背後に回り込む

    女僧侶「衛兵さん。どうやって解呪したか知りませんがあなたには再び麻痺してもらいますよ」

    衛兵2「くっ」

    女騎士「そこで不自然さを考察しないからお前はダメなんだよ?」

    女僧侶「え?」

    衛兵2「姫様?」

    ズブッ

    女僧侶「お、女騎士さん・・・なぜ?」

    女騎士「何でって、よく考えたらお前が処刑される前にいろいろ喋られると困るし、予定変更で今死んでもらう」

    女僧侶「・・・?」

    女騎士「ちなみにお前が殺した大臣な-私財を投げ売って孤児を救済するような奴だったよー」

    女僧侶「き、貴様ぁまさか騙したのかあ?グフッ」

    女騎士「気付くの遅すぎ」

    ズブッ

    女僧侶「・・・」ガクッ

    衛兵2「・・・?」

    女騎士「さあて、目撃者いると困るんだ」

    衛兵2「誰にも言わない。俺には妻と子がいるんだ。殺さないでくれ」

    女騎士「ダメ」

    98: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 13:29:25.151 ID:gdHl5LjUd
    城の天井裏から覗くとか木造の城なのか

    99: >>1 2018/04/22(日) 13:30:37.794 ID:bFzgc4ggd
    >>98ドラクエ8の天井裏からトカゲ落としたシーンをイメージしてくれ



    102: >>1 2018/04/22(日) 13:40:33.510 ID:eC8Tgx/Ld
    女僧侶が謀反を起こし大臣と相打ちになった一報は瞬く間に国中に広まった。

    大臣は元々行いが良く、皆に慕われていた。
    女騎士が流した大臣が私服を肥やしていたという噂は誰も信じなかった。

    そもそも死んだ女僧侶のように人を良く見ない人間でないかぎり、人柄というものは相手に伝わるのだ。

    実はむしろ人望がなかったのは人と向き合わない女僧侶のほうだった

    そうして事件は女僧侶が王を暗殺しようとしたところそれを阻止しようとした大臣と相打ちになったと考察された

    女騎士はそれに巻き込まれる形で死んだと勘違いされた

    103: >>1 2018/04/22(日) 13:50:24.629 ID:eC8Tgx/Ld
    女騎士(晴れて王族の席ゲッーーート)

    女騎士(邪魔な大臣ももういない)

    女騎士(あとは少しずつ・・・王族を暗殺していくだけだな) 

    侍女「剣が欲しい?」

    女騎士「ああ、短剣でかまわない。ルーンが刻まれてるやつ」

    侍女「なぜですか?」

    女騎士(私は精霊魔法は剣無しだと発動できないんだよ。発動の遅い呪いや浮遊系だけじゃいろいろ計画に支障が出る)

    侍女「黙っててはわかりませんよ。なぜですか?」

    女騎士「ほら、あんな事件があった直後だし・・・護身用に欲しい」

    侍女「仕方ありませんね。手配しておきます」

    女騎士「頼む」

    女騎士(意外だな、通るのか。どうしてもダメなら金目の物を売り払って魔術道具屋で買うつもりだったが)

    105: >>1 2018/04/22(日) 14:05:04.066 ID:eC8Tgx/Ld
    1ヶ月後

    女騎士(ぜんっぜん王族暗殺のチャンスが来ない)

    女騎士(王はもちろん、王子や王女まで常に近くに護衛がいる)

    女騎士(しかも護衛たちはいずれも私以上の実力の持ち主) 

    女騎士(そして私には護衛は一切付いてないってのがまた)

    侍女「姫様、お食事の用意ができましたよ」

    女騎士「・・・」

    侍女「早めに食べてくださいね。あと、今日は私は忙しいので後片付けは自分でしてください」

    女騎士「わかった」

    女騎士「・・・相変わらず粗末な食事だな。よく考えたらこれ使用人の賄いと同じ奴じゃないのか?」

    女騎士「まあ、いいけど」

    モグモグ 

    トントン

    女騎士(・・・誰だ?)

    従者「姫様、王がお呼びです。今すぐ謁見の間にお越しください」

    女騎士「ああ、わかった」

    女騎士(娘に会うのに謁見の形式か。本当王族とは名ばかりだな)


    女騎士(さて、何の用かな)

    107: >>1 2018/04/22(日) 14:32:39.258 ID:xpFZhc0/d
    王「ああ、そんなに畏まらなくていいぞ」  

    女騎士「・・・はっ」

    王「実はなお前には他国に嫁いで欲しい」

    女騎士「・・・は?」

    王「嫁ぎ先は東の荒野の王国だ」

    女騎士(野蛮人の王国じゃねーか)

    王「では頼むぞ」

    女騎士(・・・サラッとすぎるだろ)



    108: >>1 2018/04/22(日) 14:43:16.955 ID:xpFZhc0/d
    第三王女の部屋

    女騎士「くそっ何が嫁ぐだ!贈呈だろ?」 

    女騎士「あの悪名高きやつらが女をまともに扱うわけないだろ?しかも第10夫人として嫁ぐとかさ」

    女騎士「迂闊だった。こんなことなら女騎士の人生のほうがマシだった」

    女騎士「王族暗殺もむりっぽいし・・・」  

    女騎士「よし、金目の物パクってズラかるか」

    侍女「独り言が大きいですよ姫様」

    女騎士「・・・!?」 

    侍女「いえ、女騎士」

    女騎士(こいつ、気付いてたのか?)

    侍女「・・・」

    女騎士(殺るしかない!)

    侍女「無駄よ。あなたは私に勝てない」

    女騎士「・・・?」

    侍女「それよりも、王族暗殺。私と協力すれば可能よ」

    女騎士「どういうことだ?」

    111: >>1 2018/04/22(日) 14:57:04.191 ID:xpFZhc0/d
    侍女「実は私は帝国のスパイなの」

    女騎士「何だと?」

    女騎士(帝国の領土ってこの国の100倍くらいだっけ?)

    侍女「帝国はね・・・この国を落とせないのよ。こんな小国でもほら、一応歴史が古くて権威はあるでしょ?迂闊に戦争を仕掛けるわけにはいかない」

    女騎士「・・・」

    侍女「でもこの国の資源は旨味があるの。無能の集まりが何とか国の形を保ってられるほどの資源ね」

    女騎士「結局なんだ?」

    侍女「あなたにはこの国の女王になってもらい、これからは帝国の傀儡として生きて欲しい」

    女騎士「・・・断ったら?」

    侍女「あなたが実は第三王女に成りすました女騎士だってバラすわ」ニコッ

    女騎士「うっ」

    侍女「証拠はたくさん確保してある」

    113: >>1 2018/04/22(日) 15:16:55.997 ID:qjo7hd39d
    1ヶ月後

    女騎士「まさかロイヤルナイトが一晩で全滅とはなあ」

    女騎士「怖いわ帝国の暗殺者。王族もみんな病(毒殺)で死ぬし」

    侍女「そりゃあ計画穴だらけのあなたとは違うわよ、女王様」

    女騎士「女王か、考えてたのと違うな」

    侍女「え?」

    女騎士「常にあんたみたいな見張りいるし、結局帝国の奴隷だし」

    侍女「言っとくけど逃げたりしたらあなたも暗殺よ?これからあなたにはずっとお飾りの女王をやってもらわないと」

    女騎士「そういえば今はこの国の資源、ほとんど帝国が持っててるらしいな」 

    侍女「ええ、そのせいで国内の経済はガタガタ。犯罪者や孤児が去年の5倍以上に増えてるらしいわね。これからもっと酷くなるだうけど」

    女騎士「それはどうでもいいんだけと、窮屈な暮らしでストレスやばいんだけど」

    侍女「仕方ないわね」

    女騎士「ん?」

    侍女「オークでも狩って憂さ晴らしでもしたら?奴ら人間に復讐するために王都の近くの森に潜伏してるらしいわ」

    115: >>1 2018/04/22(日) 15:25:08.757 ID:qjo7hd39d
    王都近くの森

    女騎士「ヒャッハー待て待て!」

    オーク「女王だー女王が出たぞ!女子供を逃がせー」

    女騎士「ファイアアローォ!」

    オーク「ギャアーーーー」ガクッ

    侍女「うわあ。悪趣味ね」

    女騎士「エルフ狩りが趣味のあんたに言われたくないわ」

    侍女「ごもっとも」

    オーク子供「キャアー」  

    オーク女「この子の命だけは。お願い」

    女騎士「ヒャッハー、デカい魔法行くよー」

    ゴオオオ

    オーク女・オーク子供「キャアー」ガクッ

    女騎士「はい、次々!・・・あれ?」

    侍女「全滅ね。あなた殺すペース早すぎ」

    女騎士「そ、そんな。全然物足りないぞ」



    116: >>1 2018/04/22(日) 15:29:20.928 ID:qjo7hd39d
    1ヶ月後

    女騎士「あーイライラする。来週式典か」

    侍女「ちょっとあなたそういうの顔に出さないでよ」

    女騎士「とは言っても・・・もう国内の亜人は狩りつくしたし・・・ストレス解消の相手がいない」

    侍女「安心して、いいのを捕まえてある」

    女騎士(・・・?エルフやオークの生き残りがいたか?)

    118: >>1 2018/04/22(日) 15:36:37.557 ID:pIu9l5UQd
    城の地下牢

    女騎士「こ、こいつらは」

    村娘「あなたは女騎士様!死んだはずでは?」

    女騎士「辺境の村人たちか。私の顔を覚えていたか」

    侍女「ふふふ、あなたが完全に女王に成りすには・・・こういうのをしらみつぶしに消してなきゃね」

    女騎士「・・・」ニヤリ

    侍女「知ってるでしょうけど私もストレス溜まってるのよ。それでオークの仕業に見せかけて第三王女をなぶり殺しにしたときの快感が忘れられなくてね」

    女騎士「一緒にやるか?」

    侍女「いいわね。夜は長い、酒でも飲みながらジックリ行きましょう。あなたはせっかちすぎる」  

    女騎士「人間狩りか・・・盲点だったわ。こいつ、いい声出しそうね」 

    ジュッ

    村娘「あっ、ギャアーーーーー」

    おわり

    119: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 15:40:26.606 ID:FUan2/cL0
    おつ
    どんな立場に成ったところで責任としがらみがある、という話

    120: >>1 2018/04/22(日) 15:49:50.214 ID:YHoU9EU7d
    >>119読んでくれてサンクス



    121: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 15:50:56.193 ID:gk8tmHOf0
    こういう国意外と滅びないで残りそう

    122: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 15:53:12.364 ID:9YuOAosOa
    >>121
    まあ大国の傘下みたいなものやしね

    124: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/22(日) 16:38:00.056 ID:9YuOAosOa
    おつんー



    引用元: 女騎士「くっ・・・殺せ」オーク「殺さない、お前はオークの首領になってもらう」

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    コメント

    1. 以下、SS宝庫がry-

      SSだろうがオーク上げほどつまらないモノもないな
    2. 以下、SS宝庫がry-

      姫ちゃん可哀想すぎん?
      妾の子で味方が誰もいなく挙げ句騙されてなぶり殺されるとか…
    3. 以下、SS宝庫がry-

      外道感がいいね

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