悟空「オラ、椎間板ヘルニアになっちまったぞ!」
2020-10-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:44:16.45 ID:T/j/Pfn50
悟空「悟飯、悟天! 修行を始めっぞ!」
悟飯「はいっ!」
悟天「うんっ!」
悟空「じゃあ、まずは軽く組み手……」
悟空「うっ!?」
悟飯「ど、どうしました、お父さん!?」
悟空「わかんねえ……いきなり腰が……」ガクッ
悟飯「しっかりして下さい!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:45:51.41 ID:T/j/Pfn50
悟空「いちちちち……!」
チチ「悟空さ、どうしちまっただ!?」
悟飯「分かりません……! 修行を始めようとしたら、突然腰の痛みを訴えて……」
チチ「ううう……どうすりゃいいだべか……」
悟天「トランクス君のお母さんに診てもらったら?」
悟飯「ブルマさんか……。発明家だけど、こういうことにも詳しそうだし、行ってみよう!」
悟空「す、すまねえ……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:48:19.73 ID:T/j/Pfn50
カプセル・コーポレーション――
悟空「ふう、どうにか痛みには慣れてきたぞ……」
悟飯「さすがお父さん……。ブルマさん、結果はどうでした?」
悟空「オラの腰はどうなっちまったんだ?」
ブルマ「孫君の腰を、ウチの社で開発した最新式のMRIで撮ってみたけど……」
ブルマ「これは椎間板ヘルニアね」
悟飯「ヘルニアですか……」
チチ「ヘルニア?」
悟空「なんだそれ? 食えるんか?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:50:27.20 ID:T/j/Pfn50
ブルマ「どうせ分からないだろうから、詳しい説明は省くけど」
ブルマ「腰や首にある骨には、骨と骨との間にゼリーみたいなクッションがあるの」
ブルマ「それが飛び出してしまって、骨の近くにある神経を圧迫して痛みや痺れを引き起こす病気よ」
悟空「なるほどな~」
悟天「お父さん、絶対分かってないよね」
悟空「ああ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:52:40.82 ID:T/j/Pfn50
チチ「どうすればいいだべか?」
ブルマ「安静にして、薬で痛みを抑えたり、ヘルニアを切除する手術をしたりって方法があるけど……」
ブルマ「あたしたちの場合、神龍に頼んだり、仙豆食べた方が早いんじゃない?」
悟飯「たしかに、それはそうですね!」
チチ「さっすがブルマさんだべ!」
ベジータ「ふん、だらしないぞ、カカロット!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:56:00.03 ID:T/j/Pfn50
悟空「ベジータ!」
ベジータ「たかが腰の痛みごときで、ドラゴンボールや仙豆に頼ろうとするとはな」
ベジータ「貴様、それでもサイヤ人か!」
ブルマ「なにいってんの、椎間板ヘルニアはとても大変な病気なのよ!」
ブルマ「重症化したら、歩けなくなっちゃう人もいるんだから……」
ブルマ「軽々しく“たかが”だなんて言わないで!」
ベジータ「む……すまん」
悟飯「まあまあ、ブルマさん……」
チチ「でも、仙豆を食べれば大丈夫だべ! 早くあのカリン様って猫にもらってくるだよ!」
悟空「……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 20:59:01.24 ID:T/j/Pfn50
悟空「いや、ベジータのいうとおりかもしれねえ!」
悟飯「お父さん!?」
悟空「昔かかった心臓病みたいな死ぬ病気でもねえのに」
悟空「いきなりドラゴンボールや仙豆に頼るってのはちょっとな……」
悟空「それに、他のヘルニアになっちまった連中に悪い気もするし……」
チチ「なにいってるだか、悟空さ!」
ベジータ「カカロット……それでこそサイヤ人だ!」ニヤッ
悟空「……」ニヤッ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:04:26.12 ID:T/j/Pfn50
ブルマ「まあ、それは孫君の勝手だからいいんだけど……どうやって治すつもりなの?」
悟空「気をめいっぱい高めれば、ヘルニアっちゅうやつも引っ込んじまうんじゃねえか?」
悟飯「ず、ずいぶん乱暴な方法ですね……」
ブルマ「そんなんでうまくいくかしら……」
悟空「ダメだったらダメでいいさ! いっちょやってみっか!」
悟空「はあああああああああああ……!」グゴゴゴゴゴゴ…
悟飯「うわっ、すごい気だ……!」
ベジータ(ちっ、カカロットめ。前会った時よりさらにウデを上げやがったな……)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:06:26.73 ID:T/j/Pfn50
悟空「う!?」シュインシュイン…
悟空「いちちちち……! 気を高めたら、腰が……!」
チチ「悟空さ!」
ブルマ「ほら、いわんこっちゃないわ! 安静にしなきゃいけないのに負担かけるから!」
悟空「いや……だったらもっと気を高めてやる!」
悟飯「お父さん、ちょっと待っ――」
悟空「はあっ!!!」
ボウッ!!!
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:08:58.62 ID:T/j/Pfn50
悟空「――お?」
ニョキニョキ…
悟空「おほっ! すげえ、腰のヘルニアが体を突き破って、腰から伸びてきたぞ!」ニョキニョキ
悟飯「えええ……!?」
ブルマ「なんでこうなるの……!?」
悟天「キャハハハ、すごーい!」
チチ「ア、アハハ……」フラッ… ドサッ
悟飯「お母さん!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:11:55.10 ID:T/j/Pfn50
悟空「どうだ、悟天!」ニョキニョキ…
悟天「シッポが生えたみたいでおもしろーい!」
悟空「オラもなんだか懐かしい気分だ! シッポは神様に切られちまったからな~」
ブルマ「悪化してるのになに笑ってんのよ! バカじゃないの!?」
ベジータ(……ほう)
悟飯「お母さん、しっかりして下さい!」ユサユサ
チチ「うーん……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:13:58.17 ID:T/j/Pfn50
ベジータ「おい、ブルマ!」
ブルマ「なによ?」
ベジータ「ドラゴンレーダーを用意しろ」
ブルマ「そんなもん、どうするのよ?」
ベジータ「決まってるだろう。ドラゴンボールを集めるんだ」
ブルマ「あ、そっか! 孫君のヘルニアを治すために集めてくれるのね!」
ベジータ「……」ニヤッ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:16:11.24 ID:T/j/Pfn50
神龍「どんな願いでも叶えてやろう……」
ベジータ「俺の腰を椎間板ヘルニアにしろーっ!!!」
ブルマ「なんで!?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 21:18:48.16 ID:T/j/Pfn50
悟空「はああああああ……!」グゴゴゴゴ…
ベジータ「うおおおおおお……!」グゴゴゴゴ…
悟空「お、伸びる伸びる!」ニョキニョキニョキ…
ベジータ「やるな、カカロット! どっちが長く伸ばせるか競争だ!」ニョキニョキニョキ…
悟空「おう! 負けねえぞ!」ニョキニョキニョキ…
悟天「どっちもすごいや!」
トランクス「パパ、頑張れーっ!」
チチ「おら、帰る……」スタスタ…
悟飯「あ、お母さん!」
ブルマ「やれやれ、人々を悩ませるヘルニアも、サイヤ人にかかれば戦いの題材になっちゃうのね……」
~おわり~
【デレマスSS】綾瀬穂乃香「つなげること、楽しむこと」
2020-10-31
1: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:28:18.03 ID:H60w1bG30
今日はオフの日。せっかくの良い天気なのでお散歩をしていると、公園のブランコに乗っている小学生くらいの女の子に目が止まりました。
その子はとても悲しそうな表情で、小さくゆっくりブランコを前後に揺らしていました。
私は口下手ですので、知らない子に話しかけるなんて普段ならとてもできません。
でも、心からその子が心配になって、なんだか放っておけなくて、話しかけずにはいられませんでした。
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2: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:29:27.40 ID:H60w1bG30
穂乃香「こんにちは、あの、何か悩み事でしょうか?とても辛そうな顔をしているので」
女の子は驚いたように目をパッと開きます。どうやら警戒されてしまっているようです。
なんとかまずは警戒をとかないとと思うのですが、良い案が浮かびません。うぅ、未央ちゃんならきっと上手くやれるんでしょうね...。
とにかく、彼女の目を見てお話しすれば心が通じ合うはずです。里奈さんに以前そう教わりました。
女の子の顔に視線を戻すと、彼女の視線が私の鞄の方に向いているのに気がつきました。
女の子の頬の筋肉が少しこわばっています。笑うのをこらえているようですが、私の鞄に笑わせるようなものは...。あっ、もしかして。
私は鞄にぶら下がってる彼女を手にし、ふるふると揺らしながらお話しします。
穂乃香「ぴにゃー♩」
すると、女の子は堪えきれずに声を出して笑い始めました。
女の子「あははははなにそれーぶさいくー」
ぶっ、ぶさいく!?いつもみんなに言われていることですが、小さな子に言われてしまうとなんだかダメージが...。
でも、女の子の警戒は少しとかれたようでホッとしました。ありがとうぴにゃ。大丈夫ですよ、ぴにゃの可愛さはいつかきっとみんなに伝わるから。
3: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:30:30.28 ID:H60w1bG30
警戒をといてくれた女の子は、ゆっくりゆっくりお話をしてくれました。
女の子「ピアノのレッスンいきたくないの」
穂乃香「どうしてですか?」
女の子「れんしゅうたくさんやってもね。うまくならないの」
女の子「でも、レッスンにいかないといけないから」
穂乃香「ピアノを弾くの、嫌いになりましたか?」
そうたずねると、女の子は大きく首を横に振りました。
女の子「ううん。だいすき。コンクールでいちばんも取ったことあるし...」
女の子「きらいになってないの。でもレッスンいやなの。なんでだろ...?」
女の子のその言葉に、私がなぜ彼女に声をかけずにいられなかったのか気がつきました。
ですので私は大丈夫です。何をすれば良いか知っています。
4: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:32:06.38 ID:H60w1bG30
穂乃香「わかりました。じゃあ、今日はレッスンをお休みして私と一緒に遊びませんか?」
女の子は体をビクッとして反応しました。驚いたみたいです。きっとこの子は真面目な子で、レッスンを休むなんて発想はなかったのでしょう。
恐る恐る女の子は答えます。
女の子「でも、おさぼりしたらだめだよ。おかあさんにもおこられちゃう...」
穂乃香「大丈夫。私に任せてください」
もちろん初めからレッスンをサボらせる気などありません。だから、キチンとお休みさせてもらえばいいのです。
それに、女の子を勝手に連れ回したりなんてしたら誘拐になってしまいます。
拓海さんが言ってました。いつでもスジを通さねばならないと。私も同感です。
彼女にそっとスマートフォンを手渡してお願いします。
穂乃香「あなたのお家にお電話してください。親御さんが電話に出たら、お姉ちゃんに替わるって言ってお電話を返してくださいね」
5: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:33:01.81 ID:H60w1bG30
さて、名づけて『お願い大作戦』です。お母さんに直接電話をして許可を貰うだけの大作戦。はぁ...あずきちゃんならもっと良い大作戦を考えそうです。
女の子「はい、おねーちゃん」
電話がつながったらしく、スマートフォンを返してもらいました。さて、ここからが勝負です。
穂乃香「お電話変わりました私綾s 母親「あなたなんなんですか!?ウチの子を誘拐しようとしてるんですか!?!?うちの子は大丈夫なんですか!?」
......どうやら大作戦は失敗みたいです。誘拐犯に間違われてしまいました。
たまらずにもう一度女の子にスマートフォンを渡します。
穂乃香「ごめんなさい。お母さんに直接お話ししたほうが良いみたいです。公園に来てってお願いしてくれますか?」
女の子は電話先で狼狽しているお母さんにおっかなびっくりしながら、なんとか用件を伝えてくれました。
6: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:34:19.61 ID:H60w1bG30
############
数十分後
############
母親「よかった。もぅ、心配したんだから」
息を切らして走ってきて、女の子を見るや否やお母さんは女の子を抱きしめました。
あぁ、私が至らないせいでご迷惑をかけてしまったなぁという罪悪感とともに、心があったかくなります。
今日寮に帰ったら、久しぶりに両親に電話をしてみようかな?
そんなことをぼんやり考えていると、キッと睨みつけられている視線に気がつきます。その方に目をやると、鬼のようなお母さんの顔が見えました。
母親「なんなんですかあなた!?うちの子に何の用ですか?」
また誤解を招いてはいけないので、ゆっくりゆっくり話します。女の子がレッスンに行きたくないと悩んでいて、私が一緒に遊んであげようとしたと。
説明しながら思い直すと、なんだか私ただの誘拐犯のような気がしました。その証拠に、お母さんは警戒心を隠しもせずに私に言います。
母親「なんであなたがウチの子と遊ばないといけないんですか?」
きっと私はその答えを持ち合わせているのでしょうけど、キチンと伝わるでしょうか?
伝わるかな?ではなく伝えなければ。心の持ちようです。そうですよね?キャシーさん。
7: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:35:28.17 ID:H60w1bG30
穂乃香「私、綾瀬穂乃香といいます。おそらくご存知ないとは思うのですが、昔バレエをやっていました。それで、この子と同じスランプに陥ったことがあるんです」
お母さんは警戒をとかないままですが、私の話に耳を傾けてくれています。
穂乃香「私にはバレエしかなかったので、毎日が苦しくて、辛くて。でも、そんな時にバレエ以外の世界を教えてもらって。それで、私は救われました」
穂乃香「だからこの子のことがちょっと心配になって。お節介だって思うんですけど」
お母さんは何か考え事をしているようでした。お母さんの手を握りながら、女の子がモゾモゾと所在無げにしています。
私の思い伝わったかなとドキドキしていると、思いがけない言葉が返って来ました。
8: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:36:21.93 ID:H60w1bG30
母親「綾瀬穂乃香さん。中学のバレエの全国大会で優勝した子ですよね?私バレエを見るのが趣味で、ご存知ないなんてとんでもない。知っていますよ」
母親「でも、気がつきませんでした。大会やネットで見たあなたの表情と、今の表情が全然違ったから」
人から指摘されると恥ずかしい話ですが、その変化は私も自覚しています。
お母さんは女の子の方に向きなおって、彼女に尋ねます。
母親「ごめんね。レッスン辛いこと気づいてあげられなくて。どうしたい?お姉ちゃんと遊びたい?」
私の気持ち伝わったみたいです。よかった。
女の子は首を縦に振ります。それを見た後、お母さんは私に頭をぺこりと下げます。
母親「ウチの子をよろしくお願いします。17時に公園に連れてきてもらえますか?」
頭を下げられるとちょっと恐縮してしまいます。私も頭を下げ返します。
穂乃香「こちらこそ、ありがとうございます。ご安心ください。17時にはお子さんをお連れします」
女の子は私と手を繋いで、空いている手でお母さんに手を振ります。
女の子「いってきます!」
お母さんも小さく手を振り返しています。ペコっと小さくお辞儀をして、私たちは公園を後にしました。
9: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:38:03.52 ID:H60w1bG30
############
とあるカフェ
############
遊びに行けることとなりましたが、どこに行けば良いか決めなくてはですね。
というわけで、まず二人でカフェに来ました。以前に藍子さんが教えてくださった、静かで穏やかなカフェです。
女の子「わー、すごいおしゃれだねここ!ほのかちゃんすごい!おとなだ!!」
ブランブランと床に着かない足を振って女の子ははしゃぎます。すっかり呼び方も変わって、だいぶ心を開いてくれたようです。
穂乃香「いえいえ、私は友達に教えてもらっただけですよ。ふふっ、でも気に入ってくれたなら良かった」
女の子は高いテンションのまま私に尋ねます。
女の子「ほのかちゃんバレエやってるの?すごいバレリーナさんなんでしょ?すごいすごい!」
どうやら、お母さんのお話をしっかりと聞いていたみたいですね。私はありのまま彼女に答えます。
穂乃香「いえ、今はやっていませんよ。ちょっと前までやってたんです」
彼女は私の答えに驚いたようで、少しトーンを下げて答えます。
女の子「バレエやめちゃったの?すごいひとなのに?」
ドキッと瞬間鼓動が高まります。それは、棚の上に置いておいて、ずっと見ないようにしていた問題。
10: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:39:01.77 ID:H60w1bG30
すーっと息を吸って吐いて呼吸を整えます。呼吸のリズムに心臓を呼応させて、気持ちを整えます。
自分の気持ちを確認するように、しっかりと言葉にして答えます。
穂乃香「私もね、バレエが好きで、でもレッスンが嫌になってしまった時があったんです。あなたと一緒です」
穂乃香「だからバレエはいったんお休みしてるんです。今は違うことを頑張ってます」
女の子は私の言葉を聞いて、うーんと考える仕草をとります。難しかったかな?もっとわかりやすい言葉を考えていると、彼女はニコッと笑って答えました。
女の子「わたしといっしょなんだ。そっか、またがんばれるようになれたらいいね」
その言葉はじわっと私の胸に染み込みました。
うん、また以前のようにきちんと正面から向かい合えたらいいな。私もそう思います。
11: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:48:36.06 ID:H60w1bG30
############
とあるショップ
############
カフェを出て私たちはあるところに向かいました。女の子のリクエストです。私も行きたい場所だったので嬉しいです。
女の子「わー!ぴにゃがたくさん!」
そう、ここはぴにゃショップ。期間限定ですが、ぴにゃのグッズだけを取り扱っている夢のような空間ができたのです。
喫茶店で女の子に行きたい場所はないか聞いたところ、私とお揃いのぴにゃグッズが欲しいというのでここに一緒に来たというわけです。
女の子「うわー、しろいぴにゃもくろいぴにゃもいるんだ。ぶさいくー」
あぅ...ぴにゃの可愛さが伝わったからグッズが欲しくなったわけではないんですね...。
負けじと私はぴにゃの可愛さを伝えます。
穂乃香「これはどうでしょう?ピニャエルといって天使のぴにゃなんですよ」
女の子「あははーこれもぶさいくだー」
なんてことを...ピニャエルは国一つくらいなら簡単に潰せてしまうんですよ...。
12: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:49:41.05 ID:H60w1bG30
穂乃香「でも驚きました。ぴにゃのこと、その、あまり可愛くないって言ってたので、お揃いのぴにゃのグッズ欲しいって言ってくれるなんて」
女の子はあははと笑ったテンションのまま答えます。
女の子「うーんとね、ぶさいくだけど、なんかほのかちゃんがかわいいってにこにこしていってるのみたら、わたしもすきになっちゃった」
この言葉、前にも柚ちゃんにも言われた気がします。楽しさは伝播するというものでしょうか?
わたしのぴにゃ好きがもっとみんなにうつればいいな、なんてふふっ。
女の子「あーーーー!!!なんでなんで?」
突然女の子がびっくりして、壁の方を指差していました。
何かと思って指先の延長線上を見ると、満面の笑みでぴにゃのぬいぐるみを抱っこしている私のポスターがありました。
女の子「ほのかちゃん、ぴにゃのセールスマンさんなの?」
小首を傾げて不思議そうに尋ねる彼女。
確かあのポスターの写真は、何かの雑誌の撮影の時のものだった気がします。
笑顔が固かった私に、プロデューサーさんがぴにゃと一緒に撮ることを勧めてくれたときの写真です。
穂乃香「実は私、今はバレエじゃなくてアイドルをやってるんです」
そう答えると、女の子の顔がぱあっと明るくなりました。
女の子「アイドルって、キラキラしてかわいくてわーってしてるひと?」
穂乃香「はい、キラキラでわーって人です」
私がそうなれていないのでそう言っていいか分からないのですが...例えば忍ちゃんは...うんそうですね。キラキラでわーってしています。
女の子「ほのかちゃんもてれびでるの?」
穂乃香「あまり多くはないですが、ごくたまに」
そう答えると女の子はもっとキラキラした顔になりました。
女の子「てれびでるときはおしえてね!おうちでおうえんするから!」
彼女に期待されては頑張らないわけにはいきません。とても強いパワーをもらったみたいで嬉しくなりました。
穂乃香「はい。絶対に連絡しますね」
13: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:50:40.22 ID:H60w1bG30
############
路上
############
女の子「えへへーぴにゃー、どうしてあなたはぶさいくなのーつんつん」
お揃いで買ったぴにゃのキーホルダーを、女の子が嬉しそうに指でつんつんします。
喜んでくれているのは嬉しいのですが、やっぱり可愛さは伝わらないのですね。
でもぴにゃは心が広いですから、そんな女の子の姿を見て微笑ましく思ってるに違いありません。
次の目的地に歩いている最中、ふとエレクトーンやギターの音がしました。どうやら路上でライブをやっているようです。
女の子「うわー!すごい!!お外でピアノ弾いてる!!」
私には見慣れた光景ですが、彼女は初めて見たようでぴょんぴょん跳ねて喜んでいます。ふふっ、そんな彼女を見ていると、私も楽しい気持ちになってしまいます。
パフォーマーの人たちは互いに目を合わせたり、時には背中と背中をぶつけ合ったりノビノビと演奏をしています。
お客さんも指だけでリズムを合わせたり手を叩いてみたりと、思い思いの方法で音に満たされた空間を楽しんでいます。
女の子の方を見ると、音に合わせて両手の指を動かしていました。きっと空中でピアノを弾いているのでしょう。
穂乃香「楽しいですね」
女の子に尋ねてみると、今日一番の笑顔で答えてくれました。
女の子「うん!!!」
14: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:51:47.63 ID:H60w1bG30
ひととおり演奏を聴き終えて目的地へと再び歩き始めます。さっきの光景を思い返して、ほっと安堵します。
本当のピアノはそこになかったですが、ピアノと向き合うのを嫌がっていた彼女が再びピアノを求めたのだと思います。
良かった。きっと彼女はまた、きちんとピアノと向かい会えるようになるでしょう。
きっと後ひと押し、それは私の言葉で伝えたいです。
穂乃香「さっきは楽しかったですね」
女の子「うん、あのひとたちのきょくきいたら、からだがかってにうごいちゃった」
穂乃香「頑張るために一番大事なものってなんだと思います?」
突然な私の問いかけに彼女はうーんと考えます。ひととおり考えた後で、きっぱり答えました。
女の子「わかんない!」
ふふっ、良かった。ここで彼女に正解されると、何年も回り道した私の立場がありません。
15: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:53:06.85 ID:H60w1bG30
穂乃香「答えを教えてあげますね。それは楽しむことです」
なーんだそんなことかと、女の子の表情が拍子抜けしたというよう変わります。
いえいえそれが難しいんですよと、かしこまって私は続けます。
穂乃香「全部を楽しむんです。楽しい時、嬉しい時は当然ですけど、上手くいかない時も、悲しくなった時も、辛い時も、きちんと楽しむんです」
女の子はむーっと眉をひそめて答えます。
女の子「つまんないことはつまんないのに、たのしいの?それへんだよ」
そうですね。きっと以前の私もそうでした。不甲斐ない自分、欠点、そういうものは完璧な演技のための足かせだから、ひとつひとつ潰していかないといけないと思ってました。
だから、一度も楽しいなんて思ったことはありませんでした。踊るたびに現れるミスに辟易して、自分に満足できない餓えに苦しむ毎日でした。
そんな暗闇の世界を照らしてくれたのが、周りのみんなの楽しいって気持ちでした。夢に向かって頑張るみんなの姿に照らされて、真っ暗だった私の世界は変わったんです。
16: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:53:55.74 ID:H60w1bG30
穂乃香「そうですね。私もまだまだ上手く楽しめているわけではありません。でも、一つだけ心がけていることがあるんです」
穂乃香「誰かと心をつなげること。誰かに想いを届けて、そして返ってきたものをきちんと受け取ること」
穂乃香「独りきりで頑張ってるなんてありえません。隣で一緒に走ってたり、後ろから背中を押してくれたり、前を走って導いてくれたり、よろけたときは支えてくれたり、そんな人たちが必ずいるはずです」
穂乃香「それをきちんと理解していれば、きっと大丈夫です。どんな時も楽しく進めます」
ひととおり喋ってみたものの、女の子はうーんと考え込む顔。あぁ、言葉で伝えることはとても難しいですね...。
言葉で考えるより実際にやってみた方が分かりやすいかなと思い、私は彼女に提案します。
穂乃香「私と一緒に頑張りませんか?お互いを応援し合うんです」
女の子「えっ?ほのかちゃんと?わたしが?」
穂乃香「はい。お互い目指す場所は違いますが、頑張っているというとこは同じです。だから、お互いの頑張ってる気持ちを交換して、応援し合いましょう」
女の子はむんっと力強く答えてくれました。
女の子「うん!やる!」
17: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:54:41.57 ID:H60w1bG30
############
数日後
事務所
############
レッスンも終わり、着替えをしようとしたときスマートフォンの着信音が鳴りました。
ひとつタップをして、表示される画面をみるとメッセージが届いていました。
送り主は以前一緒に遊んだ女の子から。お母さんのスマートフォンから、レッスンの様子を時々報告してくれます。
今日は前に何度もつっかえていた箇所が、スムーズに弾けるようになったようです。
ブイッとピアノの前でピースサインをしている彼女の画像が一緒に送られています。とても良い笑顔です。
穂乃香「ふふふっ、嬉しそう。私も負けないように頑張らなきゃですね」
18: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:55:30.20 ID:H60w1bG30
忍「...」
柚「...」
あずき「...」
忍(最近、穂乃香ちゃんスマホ見てニヤニヤすること多くなったよね)ヒソヒソ
柚(もしかして、彼氏でもできたとか?)ヒソヒソ
あずき(まさかとは思うけど、ここはパパラッチ大作戦?)ヒソヒソ
忍(うん。穂乃香ちゃんのことだから、悪い男に騙されたりしてないか心配だよ)ヒソヒソ
柚(おっ、マムシの忍チャンの聞き込み捜査の始まりカナ?)ヒソヒソ
忍(ちょっ、そのあだ名やめてよ)ヒソヒソ
あずき(じゃあ、あずきがとつげきー)ヒソヒソ
あずき「穂乃香ちゃん?ニコニコして何見てるのかな...って子供の画像!?」
柚「えっ!?なに!?穂乃香チャン子供できたの!?」
忍「ええええええええええええ!!相手は誰!?今から殴り込みに行くから教えて!!!」
19: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:56:52.93 ID:H60w1bG30
スマートフォンを見ていると、急に3人が騒ぎ出しました。子供ができた?殴り込み?えっと、よくわかりません。
ただひとつわかることは、やっぱりみんなといると毎日が楽しいです。
私にこんなにも暖かな世界をくれた人たち。この人たちと一緒に沢山の人達に暖かさを届けられるよう、明日からも頑張っていきたいと思います。
みんなの喧騒に耳を傾けながらダンスシューズを脱ぎます。
いつしか私の足はトゥシューズからダンスシューズに慣れてしまったみたいです。
この足でステージ衣装のブーツも履いてみたいです。
そしてゆくゆくは...。
E N D
20: ◆uYNNmHkuwIgM 2018/04/15(日) 17:58:03.26 ID:H60w1bG30
以上です。読んでくださった方、ありがとうございます。
もしよろしければ総選挙、綾瀬穂乃香さんに1票、いえ2票、できればたくさん票をお願いいたします。
引用元: ・【デレマスSS】綾瀬穂乃香「つなげること、楽しむこと」
御子柴「起きろ野崎!! 遅刻だ!!」野崎「何!?」
2020-10-31
1: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:02:03.42 ID:6CPGgLuk0
御子柴「時計見ろ!! もうこんな時間だ!!」
野崎「くっ……テスト前日に俺達は何をやっていたんだ」
野崎「まさか夜中までギャルゲーをしてて寝坊してしまったなんて……」
御子柴「馬鹿野郎何言ってんだ!! 前日にギャルゲーをやってパワーをもらってこそテストで本領発揮できるんじゃねえか!!」
野崎「……それよりもテスト勉強をした方がいいと思うんだが」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523790123
野崎「くっ……テスト前日に俺達は何をやっていたんだ」
野崎「まさか夜中までギャルゲーをしてて寝坊してしまったなんて……」
御子柴「馬鹿野郎何言ってんだ!! 前日にギャルゲーをやってパワーをもらってこそテストで本領発揮できるんじゃねえか!!」
野崎「……それよりもテスト勉強をした方がいいと思うんだが」
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2: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:02:53.22 ID:6CPGgLuk0
御子柴「どうすんだよ!! 間に合わねえんじゃねえか!!?」
野崎「心配する事はない御子柴、自転車を使うぞ」
御子柴「! そっか、二人乗りで……」
野崎「四輪チャリだ」
御子柴「!!!?」
野崎「心配する事はない御子柴、自転車を使うぞ」
御子柴「! そっか、二人乗りで……」
野崎「四輪チャリだ」
御子柴「!!!?」
3: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:03:20.29 ID:6CPGgLuk0
御子柴「お前、こんなの持ってたのかよ……」
野崎「兎に角、これに乗れば間に合う。 行くぞ」
御子柴「お、おう!!」
野崎「次、右だ!!」
御子柴「おう!!!」
野崎「よし、この調子なら間に合うな」
シュウ……
野崎「……ん?」
野崎「兎に角、これに乗れば間に合う。 行くぞ」
御子柴「お、おう!!」
野崎「次、右だ!!」
御子柴「おう!!!」
野崎「よし、この調子なら間に合うな」
シュウ……
野崎「……ん?」
4: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:03:48.88 ID:6CPGgLuk0
御子柴「ど、どうしたんだよ野崎」
野崎「……どうやらタイヤの空気がもうない」
御子柴「はああああああああああ!!!?」
野崎「やむを得ない……自転車はここに置いて行く!!」
御子柴「そ、そのあとはどうするんだよ!!?」
野崎「走る!!」ダッ
御子柴「あ……おい待てよ!!!」ダッ
野崎「……どうやらタイヤの空気がもうない」
御子柴「はああああああああああ!!!?」
野崎「やむを得ない……自転車はここに置いて行く!!」
御子柴「そ、そのあとはどうするんだよ!!?」
野崎「走る!!」ダッ
御子柴「あ……おい待てよ!!!」ダッ
5: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:04:16.58 ID:6CPGgLuk0
佐倉「うわあああああああ!! 寝坊したああああああああ!!!」タッタッタッ
佐倉「今日大事なテストなのに……間に合わないよーーーーー!!!」タッタッタッ
佐倉「……!!」
佐倉「あれ……あそこにある四輪チャリって……」
6: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:04:53.63 ID:6CPGgLuk0
警察「まーた駐輪禁止なのにこんな所置いて……」
佐倉「……!!」
佐倉(遅刻する→四輪チャリを使う→途中でタイヤの空気がなくなる→ここに置く→走っていった……??)
佐倉「!!!」ピコーン!!
警察「さてと、これも撤去しないと……」
佐倉「あ、あの!! 実はその自転車……」
野崎「なんとか間に合ったな」
御子柴「助かったぜ……」
瀬尾「あ、野崎」
野崎「瀬尾」
佐倉「……!!」
佐倉(遅刻する→四輪チャリを使う→途中でタイヤの空気がなくなる→ここに置く→走っていった……??)
佐倉「!!!」ピコーン!!
警察「さてと、これも撤去しないと……」
佐倉「あ、あの!! 実はその自転車……」
野崎「なんとか間に合ったな」
御子柴「助かったぜ……」
瀬尾「あ、野崎」
野崎「瀬尾」
7: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:05:35.66 ID:6CPGgLuk0
野崎「お前が遅刻せずに来るなんて珍しいな」
瀬尾「若に電話で起こしてもらったから」
御子柴(あいつ、利用されてるな……)
瀬尾「それよりさ、千代見なかった?」
野崎「佐倉……来てないのか?」
瀬尾「うん」
御子柴「もしかしてあいつも寝坊したのか?」
野崎「……」
瀬尾「若に電話で起こしてもらったから」
御子柴(あいつ、利用されてるな……)
瀬尾「それよりさ、千代見なかった?」
野崎「佐倉……来てないのか?」
瀬尾「うん」
御子柴「もしかしてあいつも寝坊したのか?」
野崎「……」
8: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:06:01.26 ID:6CPGgLuk0
佐倉「はぁ……はぁ……」
佐倉「危なかったぁ……もう少しで撤去される所だった」
佐倉「うんしょ……やっぱり大きいなぁ」
佐倉「鍵もかかってるから……押せないし……大変だなぁ」
佐倉「危なかったぁ……もう少しで撤去される所だった」
佐倉「うんしょ……やっぱり大きいなぁ」
佐倉「鍵もかかってるから……押せないし……大変だなぁ」
9: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:06:27.32 ID:6CPGgLuk0
テスト中
野崎(しまった、自転車を止めた場所は駐輪禁止区域だった)
野崎(……しょうがない、だいぶ遠いが帰りに保管所によるか)
野崎(それにしても佐倉は大丈夫なんだろうか)
野崎(……! 校庭に誰かやってきたな。 遅刻か?)
野崎「……!!」
野崎(あれは……佐倉!!?)
野崎(しまった、自転車を止めた場所は駐輪禁止区域だった)
野崎(……しょうがない、だいぶ遠いが帰りに保管所によるか)
野崎(それにしても佐倉は大丈夫なんだろうか)
野崎(……! 校庭に誰かやってきたな。 遅刻か?)
野崎「……!!」
野崎(あれは……佐倉!!?)
10: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:07:24.54 ID:6CPGgLuk0
野崎(ど、どうして……)
野崎(どうして佐倉が俺の四輪チャリを……?)
数時間後
瀬尾「あーテスト終わった。 全然分かんなかったわー」
佐倉「私も全部埋まらなかったよ……」
瀬尾「千代は難しい以前に来んの遅かっただけじゃね」
佐倉「ま、まぁそうなんだけどね……」
佐倉「……!!」
佐倉(あの四輪チャリ……空気が全然入ってなかった……)
佐倉(……そうだ!! 確か事務室に空気入れがあったはず!!)
野崎(どうして佐倉が俺の四輪チャリを……?)
数時間後
瀬尾「あーテスト終わった。 全然分かんなかったわー」
佐倉「私も全部埋まらなかったよ……」
瀬尾「千代は難しい以前に来んの遅かっただけじゃね」
佐倉「ま、まぁそうなんだけどね……」
佐倉「……!!」
佐倉(あの四輪チャリ……空気が全然入ってなかった……)
佐倉(……そうだ!! 確か事務室に空気入れがあったはず!!)
11: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:09:28.08 ID:6CPGgLuk0
佐倉「ええと、確かここら辺に……」
野崎「佐倉!!」
佐倉「! 野崎くん」
野崎「ど、どうして俺の自転車を持ってきたんだ?」
佐倉「え!? な、なんで知ってるの!!?」
野崎「テスト中に外を見てたら……お前が見えたんだ」
佐倉「な、なんだそっかぁ……」
佐倉「でもあの自転車……やっぱり野崎くんのだよね!? よかったぁ……」
野崎「……どうして俺の自転車を?」
佐倉「えっとね……朝、登校中におまわりさんに没収されそうになるのを見かけて……」
佐倉「このままだとまずい!! って思って私が持ち主を名乗り出て持っていっちゃったんだ……」
野崎「怪しまれなかったか? 本人証明とかは……?」
佐倉「……あ!! 別に何も言われなかったけど……確かに本人証明しろって言われたら危なかったかも……」
野崎「佐倉!!」
佐倉「! 野崎くん」
野崎「ど、どうして俺の自転車を持ってきたんだ?」
佐倉「え!? な、なんで知ってるの!!?」
野崎「テスト中に外を見てたら……お前が見えたんだ」
佐倉「な、なんだそっかぁ……」
佐倉「でもあの自転車……やっぱり野崎くんのだよね!? よかったぁ……」
野崎「……どうして俺の自転車を?」
佐倉「えっとね……朝、登校中におまわりさんに没収されそうになるのを見かけて……」
佐倉「このままだとまずい!! って思って私が持ち主を名乗り出て持っていっちゃったんだ……」
野崎「怪しまれなかったか? 本人証明とかは……?」
佐倉「……あ!! 別に何も言われなかったけど……確かに本人証明しろって言われたら危なかったかも……」
12: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:10:04.43 ID:6CPGgLuk0
佐倉「あれって……野崎くんが遅刻しそうだから四輪チャリ使ったんでしょ?」
野崎「……」
佐倉「……あれ? もしかして違った??」
野崎「すまなかった!!」
佐倉「わっ!? そ、そんな深々と頭下げなくていいよ!!」
佐倉「私が勝手にやった事なんだから!!」
野崎「だが自転車を置いてなければ佐倉はテストに……」
佐倉「う、ううん!! 元々寝坊して間に合わないのは分かってたし!!」
佐倉「それにテストは明日もあるから明日でリカバーすればいいもん!!」
野崎「佐倉……」
佐倉「だ、だからそんなに頭下げないで!! ね!」
野崎「……自転車には鍵がかかっていた。 大変じゃなかったか?」
佐倉「う、ううん!! 全然!! 大丈夫だったよ!!」
野崎「……」
佐倉「……あれ? もしかして違った??」
野崎「すまなかった!!」
佐倉「わっ!? そ、そんな深々と頭下げなくていいよ!!」
佐倉「私が勝手にやった事なんだから!!」
野崎「だが自転車を置いてなければ佐倉はテストに……」
佐倉「う、ううん!! 元々寝坊して間に合わないのは分かってたし!!」
佐倉「それにテストは明日もあるから明日でリカバーすればいいもん!!」
野崎「佐倉……」
佐倉「だ、だからそんなに頭下げないで!! ね!」
野崎「……自転車には鍵がかかっていた。 大変じゃなかったか?」
佐倉「う、ううん!! 全然!! 大丈夫だったよ!!」
13: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:10:39.17 ID:6CPGgLuk0
野崎「佐倉、このままでは申し訳ない。 何かお礼をしたいんだが……」
佐倉「ううん! そんなのいらないよ!!」
野崎「……だがこのままでは……」
佐倉(……!!)
佐倉「そうだ!! じゃあ一つだけ……いいかな?」
野崎「! ああ、何でも言ってくれ」
佐倉「ううん! そんなのいらないよ!!」
野崎「……だがこのままでは……」
佐倉(……!!)
佐倉「そうだ!! じゃあ一つだけ……いいかな?」
野崎「! ああ、何でも言ってくれ」
14: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:11:13.46 ID:6CPGgLuk0
野崎「……」シュコーシュコー
佐倉「もう大丈夫だよ!!」
野崎「よし」
野崎「……しかし本当によかったのか? お礼が『四輪チャリに乗せてもらう』、だなんて」
佐倉「うん!! それだけで十分!!」
野崎「……そうか」
野崎「じゃあ……このまま俺の家まで行くか」
佐倉「うん!!」
佐倉「もう大丈夫だよ!!」
野崎「よし」
野崎「……しかし本当によかったのか? お礼が『四輪チャリに乗せてもらう』、だなんて」
佐倉「うん!! それだけで十分!!」
野崎「……そうか」
野崎「じゃあ……このまま俺の家まで行くか」
佐倉「うん!!」
15: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:11:40.70 ID:6CPGgLuk0
ゴー……
佐倉「風が気持ちいいねー!!」
野崎「ああ、そうだな」
佐倉「……」
佐倉「こうやって二人で乗るの、最初の頃以来だよね」
野崎「そういえば……確かにそうだな」
佐倉「懐かしいなー……あれからもう半年以上経ってるんだねー」
野崎「月日が流れるのは速いな」
佐倉「あっという間だよねー」
佐倉「……」
佐倉「風が気持ちいいねー!!」
野崎「ああ、そうだな」
佐倉「……」
佐倉「こうやって二人で乗るの、最初の頃以来だよね」
野崎「そういえば……確かにそうだな」
佐倉「懐かしいなー……あれからもう半年以上経ってるんだねー」
野崎「月日が流れるのは速いな」
佐倉「あっという間だよねー」
佐倉「……」
16: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:12:08.38 ID:6CPGgLuk0
佐倉(楽しいなぁ……こうやって野崎くんと……二人で自転車に乗れて……)
佐倉(お話できて……楽しいなぁ……)
野崎「……よし、着いたぞ」
佐倉「……野崎くん!」
野崎「?」
佐倉「あ、明日も……四輪チャリ、乗ってもいいかな?」
野崎「! ああ、勿論いいぞ」
佐倉「本当!? ありがとう!!!」
野崎(よっぽど四輪チャリが気に入ったんだな)
佐倉(お話できて……楽しいなぁ……)
野崎「……よし、着いたぞ」
佐倉「……野崎くん!」
野崎「?」
佐倉「あ、明日も……四輪チャリ、乗ってもいいかな?」
野崎「! ああ、勿論いいぞ」
佐倉「本当!? ありがとう!!!」
野崎(よっぽど四輪チャリが気に入ったんだな)
17: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:12:36.37 ID:6CPGgLuk0
佐倉(というわけで数日間、帰りは野崎くんの四輪チャリで帰る事になった!!)
佐倉(最近、二人きりで帰ってなかったからなぁ……これから楽しみだなぁ///)
帰り
佐倉「野崎くーーん!! 今日から一緒に……」
野崎「すまない佐倉!! 先客がいる!!」
佐倉「へ? 先客?」
堀「悪いな野崎、頼む!!」
野崎「はい!」
佐倉「堀先輩!!?」
佐倉(最近、二人きりで帰ってなかったからなぁ……これから楽しみだなぁ///)
帰り
佐倉「野崎くーーん!! 今日から一緒に……」
野崎「すまない佐倉!! 先客がいる!!」
佐倉「へ? 先客?」
堀「悪いな野崎、頼む!!」
野崎「はい!」
佐倉「堀先輩!!?」
18: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:13:12.88 ID:6CPGgLuk0
野崎「鹿島がいるのはあっちの方向で間違いないんですね?」
堀「ああ、全速力で頼む」
野崎「分かりました」
ゴオオオオオオオ!!
堀「鹿島ああああ!! 部活サボるんじゃねええ!! 待ちやがれえええええ!!」
佐倉「……」
次の日
佐倉「野崎くん!! 今日……」
野崎「全速力で逃げてやる!!」
若松「すいません、お願いします!!」
佐倉「若松くん!!?」
若松「なんで部活が休みの日にも瀬尾先輩と付き合わないといけないんですか!!」
野崎「見つかる前に帰るぞ!!」
ゴオオオオオオオ!!
佐倉「……」
堀「ああ、全速力で頼む」
野崎「分かりました」
ゴオオオオオオオ!!
堀「鹿島ああああ!! 部活サボるんじゃねええ!! 待ちやがれえええええ!!」
佐倉「……」
次の日
佐倉「野崎くん!! 今日……」
野崎「全速力で逃げてやる!!」
若松「すいません、お願いします!!」
佐倉「若松くん!!?」
若松「なんで部活が休みの日にも瀬尾先輩と付き合わないといけないんですか!!」
野崎「見つかる前に帰るぞ!!」
ゴオオオオオオオ!!
佐倉「……」
19: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/15(日) 20:13:56.54 ID:6CPGgLuk0
次の日
佐倉「のざ……」
御子柴「わりぃ野崎!! 今日までなんだよ、限定フィギュア買えんのは!!」
野崎「気にするな、俺も資料用のフィギュアをそろそろ欲しいと思ってたところだ」
ゴオオオオオオオ!!!
佐倉「……」
佐倉「鹿島くん、部活はサボらないで!!」
佐倉「結月、偶には若松くんを休ませてあげて!! 一人でいたい日もあるんだから!!」
佐倉「みこりん!! フィギュアの発売スケジュール教えて!! 私が買いに行ってあげるから!!!」
御子柴「佐倉お前……俺達の為に……」ウルッ
堀「お前やっぱり……いい奴だな……」ウルッ
若松「尊敬します……」ウルッ
野崎くん以外の男子の好感度が上がった。
終わり
佐倉「のざ……」
御子柴「わりぃ野崎!! 今日までなんだよ、限定フィギュア買えんのは!!」
野崎「気にするな、俺も資料用のフィギュアをそろそろ欲しいと思ってたところだ」
ゴオオオオオオオ!!!
佐倉「……」
佐倉「鹿島くん、部活はサボらないで!!」
佐倉「結月、偶には若松くんを休ませてあげて!! 一人でいたい日もあるんだから!!」
佐倉「みこりん!! フィギュアの発売スケジュール教えて!! 私が買いに行ってあげるから!!!」
御子柴「佐倉お前……俺達の為に……」ウルッ
堀「お前やっぱり……いい奴だな……」ウルッ
若松「尊敬します……」ウルッ
野崎くん以外の男子の好感度が上がった。
終わり
引用元: ・御子柴「起きろ野崎!! 遅刻だ!!」野崎「何!?」
渋谷凛「ジャストライト」
2020-10-31
1: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:07:54.13 ID:NDASyQPp0
静まり返ったレッスンスタジオの廊下に、ぺたぺたという音が響いている。
同じアイドルの子や警備員の人たちは靴だから、来館者用のスリッパの音だとわかった。
そして、利用時間を過ぎたレッスンスタジオ、それも私のルームにやって来るのなんて、たぶん一人だけ。
私のプロデューサーだ。
ぺたぺたはだんだん大きくなり、やがてルームの前で止まる。
間もなく扉が勢いよく開け放たれ、予想どおりプロデューサーが入ってきた。
「お疲れー」
平常運転の意味なく楽し気な声色と表情だ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523556473
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:08:21.37 ID:NDASyQPp0
○
「ちょっと早かったか」
流れる汗や上気した肌は誤魔化せず、それを見て申し訳なさそうにプロデューサーが言う。
「ううん、大丈夫。今からダウンするから」
確かにもう少し練習していくつもりだったけれど、それならそれで、とキリをつけることにした。
「じゃあアイシング用の氷とか、取ってくるよ」
「うん。ありがと」
そうして私は、ぺたぺたが遠ざかっていくのを聞きながら、念入りに柔軟を行った。
3: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:09:12.64 ID:NDASyQPp0
○
少しして、プロデューサーがアイシング用品を持って戻ってきて、わざとらしく私の隣にどさっと座り込む。
そうして、氷を私の首筋に当てようとしてきたので、払いのけてやる。
「ばれたか」
「もう。くだらないことしないでよ」
プロデューサーは悪びれもせずに笑って氷嚢を手渡す。
それを受け取り、私は酷使した筋肉を冷やすことに努めた。
プロデューサーはというと、アイシングのために私の両手が塞がっているのをいいことに「ほら、水分摂って」だとか「アミノ酸も」だとか言って、何かと口元へと運んでくる。
疲労に包まれている状態では、抵抗する元気もない。
だから、半ば諦めて、受け入れる。
どうやらプロデューサーはそれが嬉しいらしく、より一層にこにことしているのだった。
4: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:09:46.33 ID:NDASyQPp0
○
ひとしきりクールダウンを終えた私は、レッスンルームを後にして、汗を流すべく更衣室に来ていた。
ルームのカードキーやアイシング用品などの備品の返却は全てプロデューサーに任せた。
それらの雑用は、もちろん私からお願いしたのではなくプロデューサーが「やっておく」と言い出したことであり、遠慮合戦で私が押し負けたためであった。
汗を吸いずしっとした重さを持つレッスンウェアを脱いで、シャワー室へと入り、蛇口を捻る。
少し待ち、温かい水であることを指先で確認し、一思いに浴びた。
5: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:10:14.78 ID:NDASyQPp0
○
シャワーを浴び終えた私は持ってきていた着替えを身に付け、手早く髪を乾かす。
荷物をまとめて更衣室を出て正面玄関へと降りると、備え付けのベンチで携帯電話をいじっているプロデューサーがいた。
「お待たせ」
「ううん、今来たとこ」
ばかみたいな返事を無視して「今日は何のお誘い?」と聞いてみたところ、プロデューサーはむっとした表情を作って「ツッコんでよ」と不平を言った。
「自主練の終わり頃からずっといたでしょ?」
「そうそう。それが欲しかった」
「はぁ、もう。……それで、今日はなんで来てくれたの?」
「今日レッスン入れてたのは知ってたから、その後もどうせ自主練してるんじゃないかな、って思って」
「来る前にメールしてくれたらいいのに」
「それもそうなんだけど、びっくりさせたかったし」
「あんまりびっくりしてないけどね」
「ってことは、俺が来るかもー、って期待してたってこと?」
「さぁ、どうかな。っていうか、来た理由はわかったけど、用件は?」
墓穴を掘ったことに気が付いて、慌てて話題を逸らす私だった。
6: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:10:55.05 ID:NDASyQPp0
○
「担当アイドルとのコミュニケーションをちゃんと取ろう、みたいな話は結構言われててさ」
「うん」
「まぁ、つまり、そんなわけ」
「それ、私に会いたくて来たってことだよね」
「そうとも言える」
「あれ、正直だ」
「そう。正直なんだよ俺は。そして正直者には然るべき褒美がないといけないと思う」
ああ言えばこう言う、を体現しているかのように自分のペースで話を繰り広げるプロデューサーと、それに付き合う私。
オウムのように「ご褒美は?」と連呼するプロデューサーの声を遮るようにして、べしっと背を叩いてやり、ベンチから立ち上がった。
「夜ご飯。連れて行かれてあげる」
言って、私が微笑むと、プロデューサーは「斬新なデートのお誘いだなぁ」と呟いて、同じくベンチから立ち上がった。
7: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:11:30.57 ID:NDASyQPp0
○
プロデューサーの運転する車に揺られ、ファミリーレストランにやってきた。
私が「ファミレスかー」とからかうと「おしゃれなレストランはこれくらいの時間に閉まるから仕方ないだろ」と正論を返された上に「贅沢ばっか言う女は嫌われるぞ」と嫌味までくっつけられた。
「ふーん。私のこと嫌いなんだ」
言われっぱなしも癪なので、持ち得る手札の中でも最強に近いカードを切って、反撃を試みる。
「いや、そうとは言ってないだろ」
「だって、贅沢言うと嫌われる、って」
「一般論的な話だってば」
「自分は例外、ってこと?」
「うん」
「贅沢ばっかり言う女の人が好きなんだ?」
「そう見える?」
「うーん。あんまり、かな」
「あのさ」
「ん?」
「この話やめない?」
「素直に言ったらいいのに」
「言ったら言ったで照れるくせに」
「よくわかってるね」
「そりゃ、担当プロデューサーだからな」
なんて、意味と中身のない軽口の応酬が、店内に入り席に通されるまで続いた。
8: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:12:03.83 ID:NDASyQPp0
○
メニューをぺらぺらとめくり、商品名のすぐ下に記されているカロリーを見ては、頭を悩ませる。
もちろん避けるべきはカロリーよりも糖質であることは知っているけれど、数値の大小に対して何も思わないわけではない。
そんな私に反して、プロデューサーはすぐに決めてしまったようで「これにするわ」とメニューを指差している。
プロデューサーの選んだものを簡潔に表すと、お肉、お米、揚げ物。
気遣いの欠片もない選択だ。
そうして、悩んでいるのがばからしく思えてきたため、私もお肉を食べることに決めた。
「じゃあ、私はこれ」
メニューをプロデューサーに見せて、指で示す。
せめてもの抵抗として、鶏肉のものを選んだ。
9: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:13:05.48 ID:NDASyQPp0
○
しばらくして、二人分の料理が運ばれてきた。
眼前に置かれた熱々のステーキプレートの上でじゅうじゅう音を立てている鶏肉は、殺人的な魅力を放っていて、思わず「わあ」と声を上げてしまう。
ごく普通のファミレスの、なんでもないメニューであったけれど、少し遅い夕飯ということもあって空腹が限界を迎えていた私には、とてつもないご馳走に見えた。
私のその様が面白かったらしく、プロデューサーはくすくす笑いながらフォークとナイフを手渡してくる。
「食べようか。待ちきれないみたいだし」
軽口に軽口を返す暇はもうなく、ただ「うん」と返し、二人して「いただきます」をした。
10: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:14:36.14 ID:NDASyQPp0
○
不定期的に会話を交えてはいるものの、それよりも食欲を優先してしまい、気が付けばお皿の上は空になっていた。
一足先に食べ終えていたプロデューサーが「食べたなぁ」とお腹をぽんぽんと叩く。
「おじさんくさいよ」
「どうせ凛から見たら俺はおじさんですよー。あ、おしぼりで顔拭いたらもっとおじさんっぽくなるかな」
「絶対やめて」
「真顔で怒られた」
「ホントにやめてよ?」
「やったことない、って。ほら、遅くなっちゃうから出ようか」
いつの間にかプロデューサーは伝票を持っていて、いつもどおり私に異を挟む暇なんて与えてくれないみたいだった。
11: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:16:07.01 ID:NDASyQPp0
○
ファミレスを出て、再びプロデューサーの車へと乗り込んで家路を辿る。
そんなさなかで、疲れと満腹感による睡魔に私は襲われていた。
舟を漕ぐ私を見て、プロデューサーは「寝てていいよ」と微笑む。
からかうようないつもの笑顔とはまた違う表情で、それになぜだか安心してしまう。
ほどなくして、私は意識を手放し、眠りに落ちた。
12: ◆TOYOUsnVr. 2018/04/13(金) 03:16:35.27 ID:NDASyQPp0
○
「りんー」と間延びした調子で私を呼ぶ声と、肩を軽く揺する振動で目を覚ますと、もう家の前に到着していた。
「あ、ごめん」
「ううん。疲れてたよな。連れ回してごめん。ゆっくり休んで」
「うん」
「じゃあまた」
「うん。おやすみ」
中途半端に覚醒した脳で言葉を紡いで、のっそりと車を降りた。
プロデューサーが手を振り「またね」と言って、車を発進させる。
その後ろ姿が見えなくなった頃に、私の意識は戻ってきた。
やっちゃったなぁ、と後悔しながらポケットから携帯電話を取り出す。
すぐさまメッセージアプリを開いて文字を入力して、送信。
『今日はありがとね。寝ちゃってごめん。ごはんご馳走様でした』
瞬く間に既読の通知が表示され、その数秒後に返信が来た。
『かわいいやつめ』
画面に向かって「うるさい」と呟いて、携帯電話をポケットにしまった。
おわり
引用元: ・渋谷凛「ジャストライト」
ダイヤ「全く、善子さんったら今日も――」ルビィ「ふふ」
2020-10-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 21:56:49.29 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ「……何を笑っていますの? なにも面白いことは言っていないでしょう?」
ルビィ「ふふ、だってお姉ちゃんまた善子ちゃんの話してるから」クスクス
ダイヤ「また?」
ルビィ「最近のお姉ちゃんって口を開くとすぐ善子さん善子さんって言ってるよ?」
ダイヤ「わたくしそんなに善子さんのことを話題にあげています?」
ルビィ「うん、耳にタコができちゃうくらい」アハハ
ダイヤ「なっ……!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523537808
ルビィ「ふふ、だってお姉ちゃんまた善子ちゃんの話してるから」クスクス
ダイヤ「また?」
ルビィ「最近のお姉ちゃんって口を開くとすぐ善子さん善子さんって言ってるよ?」
ダイヤ「わたくしそんなに善子さんのことを話題にあげています?」
ルビィ「うん、耳にタコができちゃうくらい」アハハ
ダイヤ「なっ……!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523537808
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:01:16.36 ID:AwqxQ5hN0
――
翌日 練習前
ダイヤ(確かに思い返してみるとわたくしは善子さんのことばかり話していたかもしれません)
ダイヤ(ルビィとの共通の話題なんていくらでもあるのに)
ダイヤ(なぜあんな堕天使のことばかり――)チラッ
善子「ん?」
ダイヤ(め、目が合ってしまいましたわ……!)フイッ
ダイヤ(って、なんで目をそらす必要がありますの?)
翌日 練習前
ダイヤ(確かに思い返してみるとわたくしは善子さんのことばかり話していたかもしれません)
ダイヤ(ルビィとの共通の話題なんていくらでもあるのに)
ダイヤ(なぜあんな堕天使のことばかり――)チラッ
善子「ん?」
ダイヤ(め、目が合ってしまいましたわ……!)フイッ
ダイヤ(って、なんで目をそらす必要がありますの?)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:04:48.51 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(何もやましいことはないのだから普通に――)
善子「ダイヤ、何か用?」ヒョコッ
ダイヤ「ぴぎゃあ!?」ビクッ
善子「ひゃあ!?」ビクッ
ダイヤ「きゅ、急に現れないでくださる!?」
善子「急に、って。ダイヤがこっちを見てたからヨハネに何か用なのかと思ってきたんじゃない」
善子「ダイヤ、何か用?」ヒョコッ
ダイヤ「ぴぎゃあ!?」ビクッ
善子「ひゃあ!?」ビクッ
ダイヤ「きゅ、急に現れないでくださる!?」
善子「急に、って。ダイヤがこっちを見てたからヨハネに何か用なのかと思ってきたんじゃない」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:07:35.31 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ「……別に善子さんを見ていたわけではありませんわ」
善子「えー、ほんと――あっ!」
ダイヤ「なんですの?」
善子「ヨハネの美貌に見とれてたのね!」
善子「あの頭の硬いダイヤまで虜にしてしまうとはなんて罪深い堕天使なのかしら……!」
ダイヤ「………」
善子「……。なにかツッコミとかないの?」キョトン
ダイヤ「え? あぁ、そんなわけないでしょう?」
善子「調子狂うわね……」
善子「えー、ほんと――あっ!」
ダイヤ「なんですの?」
善子「ヨハネの美貌に見とれてたのね!」
善子「あの頭の硬いダイヤまで虜にしてしまうとはなんて罪深い堕天使なのかしら……!」
ダイヤ「………」
善子「……。なにかツッコミとかないの?」キョトン
ダイヤ「え? あぁ、そんなわけないでしょう?」
善子「調子狂うわね……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:10:36.97 ID:AwqxQ5hN0
善子「なんか今日のダイヤおかしいし、もしかして熱でもあるんじゃないの?」ピトッ
ダイヤ「っ!」
善子「んー、ちょっと熱いかも」
ダイヤ「善子さんの手が冷たいんですのよ」
善子「えー、別にヨハネの手は冷たくないと思うけど」
善子「ほら、ダイヤも同じようなものじゃない」ギュッ
ダイヤ「なっ……!」
ダイヤ「っ!」
善子「んー、ちょっと熱いかも」
ダイヤ「善子さんの手が冷たいんですのよ」
善子「えー、別にヨハネの手は冷たくないと思うけど」
善子「ほら、ダイヤも同じようなものじゃない」ギュッ
ダイヤ「なっ……!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:13:40.89 ID:AwqxQ5hN0
善子「っていうかダイヤの方が手冷たいくらいだし」
善子「まあ、ダイヤだったら納得」
ダイヤ「なんですの? わたくしは冷血だとでも?」
善子「んーん、逆。手が冷たい人って心が暖かいっていうじゃない?」
善子「ダイヤってほら、人のために厳しくできる人でしょ?」
善子「相手のことを考えてしっかり正してくれる人」
善子「だから正直ヨハネもそれに甘えちゃうところがあるっていうか――」
善子「まあ、ダイヤだったら納得」
ダイヤ「なんですの? わたくしは冷血だとでも?」
善子「んーん、逆。手が冷たい人って心が暖かいっていうじゃない?」
善子「ダイヤってほら、人のために厳しくできる人でしょ?」
善子「相手のことを考えてしっかり正してくれる人」
善子「だから正直ヨハネもそれに甘えちゃうところがあるっていうか――」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:17:20.38 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ「……」カアアアアアアア
善子「な、何よその反応?」
ダイヤ「い、いえ。善子さんは意外とわたくしのことをよく見ていてくれているのだなと思いまして」
善子「べ、別にダイヤだけじゃないわよ!」カアアアアアアア
善子「まあ、ダイヤには感謝してるけど」ゴニョゴニョ
善子「いつもみんなをまとめてくれてありがと……」ゴニョゴニョ
ダイヤ「っ!」ボンッ
善子「ほ、ほら! 練習行くわよ、みんな待ってるだろうし!」
善子「な、何よその反応?」
ダイヤ「い、いえ。善子さんは意外とわたくしのことをよく見ていてくれているのだなと思いまして」
善子「べ、別にダイヤだけじゃないわよ!」カアアアアアアア
善子「まあ、ダイヤには感謝してるけど」ゴニョゴニョ
善子「いつもみんなをまとめてくれてありがと……」ゴニョゴニョ
ダイヤ「っ!」ボンッ
善子「ほ、ほら! 練習行くわよ、みんな待ってるだろうし!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:20:31.45 ID:AwqxQ5hN0
――
夜 ダイヤの部屋
ダイヤ(……善子さんってふざけているように見えて意外と周りが見えているんですのよね)
ダイヤ(というかそもそもポテンシャルが高いというか)
ダイヤ「って、なんでまた善子さんのことばっかり――」
ダイヤ(わたくしは一体善子さんをどうしたいんですの?)
ダイヤ(わたくしにとっての善子さんは――)
夜 ダイヤの部屋
ダイヤ(……善子さんってふざけているように見えて意外と周りが見えているんですのよね)
ダイヤ(というかそもそもポテンシャルが高いというか)
ダイヤ「って、なんでまた善子さんのことばっかり――」
ダイヤ(わたくしは一体善子さんをどうしたいんですの?)
ダイヤ(わたくしにとっての善子さんは――)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:23:24.96 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(学校の後輩で、Aqoursの仲間で、妹と同級生で――)
善子『堕天使ヨハネにかかれば造作もないわ』
ダイヤ(痛々しい発言が多い、自称堕天使)
善子『あ、ごめんなさい。今のところもう一回確認したいんだけど』
ダイヤ(しかし、一生懸命で、真面目で)
善子『ねえ、ダイヤ。あなたも映画好きなんだって? 今度一緒に見に行かない?』
ダイヤ(後輩なのに馴れ馴れしくて)
善子『堕天使ヨハネにかかれば造作もないわ』
ダイヤ(痛々しい発言が多い、自称堕天使)
善子『あ、ごめんなさい。今のところもう一回確認したいんだけど』
ダイヤ(しかし、一生懸命で、真面目で)
善子『ねえ、ダイヤ。あなたも映画好きなんだって? 今度一緒に見に行かない?』
ダイヤ(後輩なのに馴れ馴れしくて)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:26:21.81 ID:AwqxQ5hN0
善子『ダイヤ』
ダイヤ(あなたがわたくしを呼ぶ声が頭から離れない)
ダイヤ(あなたの手の温もりが、まだ残っている)
ダイヤ(あなたの香りが――)
ダイヤ(わたくしは、善子さんのことが――)
ダイヤ「好き、なんですのね」
ダイヤ(あなたがわたくしを呼ぶ声が頭から離れない)
ダイヤ(あなたの手の温もりが、まだ残っている)
ダイヤ(あなたの香りが――)
ダイヤ(わたくしは、善子さんのことが――)
ダイヤ「好き、なんですのね」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:31:57.21 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(後輩のくせにわたくしを呼び捨てにする彼女が――)
ダイヤ(痛々しいくせに真面目な彼女が――)
ダイヤ(黒に憧れる、真っ白な彼女が――)
ダイヤ(愛おしい)
ダイヤ「ふふ、黒澤家の跡取りともあろうものが女性に恋をしてしまうなんて」
ダイヤ「常に正しいことを心がけてきたわたくしですが、例外もありますのね」
ダイヤ(痛々しいくせに真面目な彼女が――)
ダイヤ(黒に憧れる、真っ白な彼女が――)
ダイヤ(愛おしい)
ダイヤ「ふふ、黒澤家の跡取りともあろうものが女性に恋をしてしまうなんて」
ダイヤ「常に正しいことを心がけてきたわたくしですが、例外もありますのね」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:34:07.27 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(……自覚をしてしまうと彼女への想いが強くなるばかりで)
ダイヤ(ふと、彼女との思い出が蘇ってくる)
善子『はあ? ヨハネがダイヤのこと苦手だと思ってた?』
善子『なんで苦手になるのよ、ダイヤはヨハネのためを思って叱ってくれてるんでしょ?』
善子『ダイヤのことは信頼してるし、どちらかといえば――』
善子『す、好きよ?』
ダイヤ(彼女は不器用なわたくしを理解してくれて、受け入れてくれる)
ダイヤ(ふと、彼女との思い出が蘇ってくる)
善子『はあ? ヨハネがダイヤのこと苦手だと思ってた?』
善子『なんで苦手になるのよ、ダイヤはヨハネのためを思って叱ってくれてるんでしょ?』
善子『ダイヤのことは信頼してるし、どちらかといえば――』
善子『す、好きよ?』
ダイヤ(彼女は不器用なわたくしを理解してくれて、受け入れてくれる)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:36:14.79 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(善子さんだけがそうではないと分かってる)
ダイヤ(けれど、きっとわたくしと善子さんは似ているんだと思う)
ダイヤ(少し不器用なところとか、根の部分が似ていると感じることがよくある)
ダイヤ(だからこそ、わたくしは善子さんに惹かれた)
ダイヤ(そして、善子さんはわたくしを信頼してくれて、慕ってくれている)
ダイヤ(それがどうしようもなく嬉しい)
ダイヤ(けれど、きっとわたくしと善子さんは似ているんだと思う)
ダイヤ(少し不器用なところとか、根の部分が似ていると感じることがよくある)
ダイヤ(だからこそ、わたくしは善子さんに惹かれた)
ダイヤ(そして、善子さんはわたくしを信頼してくれて、慕ってくれている)
ダイヤ(それがどうしようもなく嬉しい)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:38:27.00 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(けど、それだけ)
ダイヤ(きっと善子さんはわたくしのことを仲間として、先輩として慕ってくれているだけ)
ダイヤ(だって、わたくしが彼女に抱いている感情の方が異常なのだから)
ダイヤ「……」
ダイヤ(頭の中は善子さんだらけになってきて)
ダイヤ(けれど、想いが届くはずもない)
ダイヤ(きっと善子さんはわたくしのことを仲間として、先輩として慕ってくれているだけ)
ダイヤ(だって、わたくしが彼女に抱いている感情の方が異常なのだから)
ダイヤ「……」
ダイヤ(頭の中は善子さんだらけになってきて)
ダイヤ(けれど、想いが届くはずもない)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 22:40:35.74 ID:AwqxQ5hN0
ダイヤ(もちろんこんな気持ちを誰にも言えるはずもなく)
ダイヤ(内に秘めておくしかないこの感情)
ダイヤ(気付かなければよかったとさえ思う)
ダイヤ(けれど、この苦しさが心地よくもある)
ダイヤ(これが人を好きになるということ――)
ダイヤ(恋が始まった)
おわり
ダイヤ(内に秘めておくしかないこの感情)
ダイヤ(気付かなければよかったとさえ思う)
ダイヤ(けれど、この苦しさが心地よくもある)
ダイヤ(これが人を好きになるということ――)
ダイヤ(恋が始まった)
おわり
引用元: ・ダイヤ「全く、善子さんったら今日も――」ルビィ「ふふ」
モバP「どうすればいいんだ!」
2020-10-31
1: ◆rDuJp30JJ.ax 2018/04/12(木) 21:56:36.65 ID:/wKLrs0R0
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 21:59:25.75 ID:/wKLrs0R0
モバP「どうすればいいんだ!」
卯月「どうしましたプロデューサーさん!」
モバP「今からライブだろう?」
卯月「はい! 今からライブです!」
モバP「ニュージェネレーションズのライブだよな!」
卯月「はい! ニュージェネレーションズのライブです!」
3: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:00:24.61 ID:/wKLrs0R0
モバP「それが、凛が家でサンバを踊ってたら骨折したって連絡が!」
卯月「た、大変じゃないですか!」
モバP「くそぉ……誰か、誰か凛の代わりにライブに出るアイドルは……」
モバP「アイドルは居ないのかーーーー!」
4: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:00:58.74 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
5: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:01:36.04 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
卯月「ヘレンさん!」
その後めちゃくちゃライブ成功した。めちゃくちゃ激しい流れ星キセキだった。
6: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:02:26.63 ID:/wKLrs0R0
次の日
モバP「どうすればいいんだ!」
未央「どうしたのプロデューサー!」
モバP「もう年末だろ!」
未央「そうだね!」
モバP「忘年会があるんだよ! その出し物が思いつかねぇ!」
未央「あー、大変だねそれは。あ、じゃあ茄子さんとか、アイドルに芸を教えてもらったら!」
モバP「そうか、その手があったか! かくし芸を持っているアイドルよ! 俺の所へ来いーーーー!」
7: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:02:53.40 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
8: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:03:31.11 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
未央「ヘレンさん!?」
その後忘年会でめちゃくちゃ本格的に踊った。ややウケだった。
9: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:04:20.62 ID:/wKLrs0R0
モバP「どうすればいいんだ……」
小梅「この廃屋、出るって有名なんだよ……プロデューサーさんと三人でこれてよかったぁ」
モバP「あぁ、二人っきりだと流石に怖いけど……ん? 今三人って言った?」
小梅「うん。三人いるでしょ?」
モバP「もしかして、あの子ってやつ?」
小梅「ちがうよ」
10: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:05:07.94 ID:/wKLrs0R0
モバP「森久保ォ!」
小梅「デレステのコミュ的なパターンでもないよ」
モバP「じゃあ、三人目は……一体……」
モバP「誰なんだーーーーー!」
11: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:05:34.59 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
12: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:06:17.39 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!!」
小梅「ヘレンさん……えへへ」
この後めちゃくちゃ廃屋で踊った。床が抜けた。
13: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:08:33.01 ID:/wKLrs0R0
またある日
モバP「どうすればいいんだ!」
森久保「ど、どうかしましたか……」
モバP「森久保が可愛すぎて辛い!」
森久保「えぇ!? や、止めてください……森久保が、そんな、可愛いなんて」
14: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:09:30.18 ID:/wKLrs0R0
モバP「その上気した頬の桃色は、まるで触れることの出来ない果実のようだった。顔を隠そうとする小さな手の白さが、その肌の美しさを」
森久保「ぶんがくてきなひょうげんはやめてくださいぃ……むーりぃー」
モバP「駄目だ! 言葉じゃ表しきれない! どうすればいいか教えてくれるやつは居ないのか!」
モバP「誰か居ないのか!」
15: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:10:01.66 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
16: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:10:42.19 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
森久保「……ヘレンさん?」
その後めちゃくちゃ森久保を称える歌を歌った。
森久保「止めてほしいんですけどぉ……」
17: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:11:32.93 ID:/wKLrs0R0
またまたとある日
モバP「どうすればいいんだ!」
ちひろ「どうしました?」
モバP「課金のし過ぎでお金が……」
ちひろ「それは大変ですね。あっ、そういえばそろそろ新しいガチャを用意しなくちゃ」
モバP「今の話聞いてました?」
18: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:12:55.87 ID:/wKLrs0R0
ちひろ「お得なセットもありますよ! 復刻があるかは知りません!」
モバP「うぅ……この金欠を解決できる人は居ないのか……」
モバP「誰か居ないのか!」
19: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:13:27.98 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
20: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:14:11.83 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
ちひろ「ヘレンさん!?」
この後ヘレン指導でめちゃくちゃ路上ライブした。一時間で18円稼いだ。
21: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:16:04.48 ID:/wKLrs0R0
またまたまたとある日
モバP「どうすればいいんだ……」
ほたる「あの、プロデューサーさん、すいません」
モバP「いや、ほたるのせいじゃない。ただ、まさか急にセットが崩れてライブがおじゃんになるなんて」
22: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:16:47.96 ID:/wKLrs0R0
ほたる「やっぱり私みたいな不幸な人間がアイドルをやるなんて無理だったんです……」
モバP「そんなことない! きっとほたるは輝ける! そう願い続ける限り! 誰か、誰かこの状況を何とかしてくれる人は!」
モバP「誰かーーーー!」
23: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:17:40.14 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
24: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:18:17.36 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
ほたる「ヘレン、さん?」
ヘレン「ほたる、もっと世界レベルで物事を見なさい。自分の周りの小さい範囲で起こる不幸に囚われてはいけないわ! この程度の不幸になんて負けないという強い気持ちを持つのよ!」ズンドコ♪ズンドコ♪
25: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:19:24.31 ID:/wKLrs0R0
モバP「流石ヘレン! なんて良いことを言うんだ! ……ん?」
ほたる「ヘレンさんが踊りながら名言を言ってる間に、気付いたらセットが治ってる……!」
モバP「ヘレン、一体どうやって!」
ヘレン「私はヘレンよ」
26: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:20:05.78 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「つまり、そういうこと」
27: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:21:04.24 ID:/wKLrs0R0
モバP「あぁ、そういうことか」
ほたる「えっと、どういう……?」
その後めちゃくちゃほたるに笑顔が増えた。世界は幸せで満ちている。
28: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:22:54.54 ID:/wKLrs0R0
更にとある日
モバP「どうすればいいんだ!」
まゆ「Pさぁん。まゆを選んでくれますよねぇ」グイグイ
凛「私がアンタのお嫁さん? ふーん、まぁ、悪くないかな」グイグイ
モバP「二人共引っ張らないでくれ!」
30: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:25:28.73 ID:/wKLrs0R0
まゆ「まゆと凛ちゃんどっちと結婚するんですかぁ」
凛「早く決めて。逃げないでよ」
モバP「うぅ……俺は、俺は誰と結婚すれば!」
モバP「誰と!」
31: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:26:01.49 ID:/wKLrs0R0
ヘレン「私よ!」
32: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:27:01.14 ID:/wKLrs0R0
モバP「ヘレン!」
まゆ「ヘレンさん!?」
凛「ヘレンさん……!」
その後めちゃくちゃ結婚した。踊りながら世界を巡る旅をする人生。辛いこともあるけど、幸せだ。
(Happy end!)
33: ◆UsP5AJMNcJwk 2018/04/12(木) 22:29:29.75 ID:/wKLrs0R0
これで終わりです。ヘレン主役のssってあんまり無いなぁって思って書きました。
過去作
【モバマス】冴島清美に恋した日 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521707501
引用元: ・モバP「どうすればいいんだ!」
男「インド行ったら人生観変わったわ~」友人(うぜえ、どうせ錯覚だろ……)
2020-10-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:46:35.42 ID:W099TSdX0
男「よう、久しぶり!」
友人「お前、最近大学で見かけなかったけど、どうしてたんだよ?」
男「半月ほどインドに行ってたんだ」
友人「インド? なんで?」
男「いやほら、俺たちもそろそろ就職活動じゃん?」
男「俺の志望はゲーム業界だけど、やっぱ狭き門だし、今のままじゃまずいと思って」
男「インド旅行で自分を見つめ直そうと思ったわけよ」
友人「へえ……で、どうだった?」
男「インドはマジでいいぞ? 一生に一度は行くべき! インド行ったら人生観変わったわ~」
友人(うぜえ、どうせ錯覚だろ……)
友人(なんか最近、こういう海外旅行で自分探し、みたいな奴増えたよな)
友人(半月やそこら海外いたぐらいで人生観変わったり、人間的に成長できたら苦労ないっての)
友人(……とまぁ、もちろんこんな本音は言わないでやるけど)
友人「で、どう変わったんだよ?」
男「まず……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522493195
友人「お前、最近大学で見かけなかったけど、どうしてたんだよ?」
男「半月ほどインドに行ってたんだ」
友人「インド? なんで?」
男「いやほら、俺たちもそろそろ就職活動じゃん?」
男「俺の志望はゲーム業界だけど、やっぱ狭き門だし、今のままじゃまずいと思って」
男「インド旅行で自分を見つめ直そうと思ったわけよ」
友人「へえ……で、どうだった?」
男「インドはマジでいいぞ? 一生に一度は行くべき! インド行ったら人生観変わったわ~」
友人(うぜえ、どうせ錯覚だろ……)
友人(なんか最近、こういう海外旅行で自分探し、みたいな奴増えたよな)
友人(半月やそこら海外いたぐらいで人生観変わったり、人間的に成長できたら苦労ないっての)
友人(……とまぁ、もちろんこんな本音は言わないでやるけど)
友人「で、どう変わったんだよ?」
男「まず……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522493195
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:49:32.30 ID:W099TSdX0
男「手を伸ばせるようになった」ニョキッ
友人「うおっ!?」
男「あと足も」ニョキッ
友人「うわぁっ!?」
男「それと火を吹けるようになった」ボワッ
友人「あぶねっ!」
男「あと、近距離だけどテレポートもできるようになったわ」フッ
友人「消えた!?」
友人「うおっ!?」
男「あと足も」ニョキッ
友人「うわぁっ!?」
男「それと火を吹けるようになった」ボワッ
友人「あぶねっ!」
男「あと、近距離だけどテレポートもできるようになったわ」フッ
友人「消えた!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:51:30.00 ID:W099TSdX0
友人「なんで!? なんでできるようになったの!?」
男「ヨガをちょっと習ったから……多分それじゃないかなぁ」
友人「ヨガで……!?」
友人(人生観どころか、人としての構造が変わってるじゃねえか……)
男「これ、履歴書の趣味・特技欄に書いたら絶対驚いてもらえるよな!」
友人「ああ……驚いてもらえることだけは確かだと思うよ……」
男「ヨガをちょっと習ったから……多分それじゃないかなぁ」
友人「ヨガで……!?」
友人(人生観どころか、人としての構造が変わってるじゃねえか……)
男「これ、履歴書の趣味・特技欄に書いたら絶対驚いてもらえるよな!」
友人「ああ……驚いてもらえることだけは確かだと思うよ……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:53:38.74 ID:W099TSdX0
男「アメリカ行ったら人生観変わったわ~」
友人「今度はアメリカか、逆方向だな。で、どう変わったんだ?」
男「まず……人を待てるようになった! “待ち”が得意になった!」
男「昔はせっかちで人を待つの苦手だったんだけど、今は苦じゃないよ!」
友人「へ、へぇ~……他には?」
男「ダンスを覚えた」
友人「どんな?」
男「ショーリューケン! ショーリューケン! ショーリューケン!」ピョンピョンピョン
友人「すげえ! でもスキだらけだ!」
男「ボクシングも習ったぞ」
友人「ほぉ」
男「相手の胸ぐらを掴んでからの頭突きが上手だって褒められたよ!」
友人「ボクシングで頭突きは反則だっての……」
友人「今度はアメリカか、逆方向だな。で、どう変わったんだ?」
男「まず……人を待てるようになった! “待ち”が得意になった!」
男「昔はせっかちで人を待つの苦手だったんだけど、今は苦じゃないよ!」
友人「へ、へぇ~……他には?」
男「ダンスを覚えた」
友人「どんな?」
男「ショーリューケン! ショーリューケン! ショーリューケン!」ピョンピョンピョン
友人「すげえ! でもスキだらけだ!」
男「ボクシングも習ったぞ」
友人「ほぉ」
男「相手の胸ぐらを掴んでからの頭突きが上手だって褒められたよ!」
友人「ボクシングで頭突きは反則だっての……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:55:15.54 ID:W099TSdX0
男「中国行ったら人生観変わったわ~」
友人「お前にはどんだけ金と暇があるんだよ……で、どうだった?」
男「連続で蹴りを放てるようになった!」
男「ヤッ! ヤッ! ヤッ! ヤッ! ヤッ!」ビュボボボボボッ
友人「だから俺に向かってやんなって! しかも声が甲高い!」
友人「お前にはどんだけ金と暇があるんだよ……で、どうだった?」
男「連続で蹴りを放てるようになった!」
男「ヤッ! ヤッ! ヤッ! ヤッ! ヤッ!」ビュボボボボボッ
友人「だから俺に向かってやんなって! しかも声が甲高い!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 19:57:44.13 ID:W099TSdX0
男「ソ連行ったら人生観変わったわ~」ムキッ
友人「ソ連はとっくに崩壊して、今ロシアなんだけど……」
友人「ていうか、話を聞くまでもなく、めちゃくちゃマッチョになってるな。胸毛もすごいし」
男「今、俺とお前の距離は数メートル開いてるけど」
男「少し離れた相手でも吸い込んで掴めるようになったわ」ガシッ
友人「うわぁっ!? は、はなせ!」
男「スクリューパイルドライバーかけていい?」
友人「死ぬわ!」
友人「ソ連はとっくに崩壊して、今ロシアなんだけど……」
友人「ていうか、話を聞くまでもなく、めちゃくちゃマッチョになってるな。胸毛もすごいし」
男「今、俺とお前の距離は数メートル開いてるけど」
男「少し離れた相手でも吸い込んで掴めるようになったわ」ガシッ
友人「うわぁっ!? は、はなせ!」
男「スクリューパイルドライバーかけていい?」
友人「死ぬわ!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:00:14.00 ID:W099TSdX0
男「ブラジル……」
友人「わーっ! もう分かった! 話さなくていい! この話終わり!」
男「なんでだよ? せっかく土産話を聞かせてやろうってのに」
友人「やめろ! 俺に近づくな! 俺にさわるな! あっち行け!」
男「まあまあ、いいからいいから」
友人「だから近づくんじゃねえ! さわるんじゃねええ!」
男「自分の体で発電できるようになったんだ」バリバリバリバリバリ
友人「やっぱりぃぃぃぃぃ! あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」バチバチバチバチバチ
友人「わーっ! もう分かった! 話さなくていい! この話終わり!」
男「なんでだよ? せっかく土産話を聞かせてやろうってのに」
友人「やめろ! 俺に近づくな! 俺にさわるな! あっち行け!」
男「まあまあ、いいからいいから」
友人「だから近づくんじゃねえ! さわるんじゃねええ!」
男「自分の体で発電できるようになったんだ」バリバリバリバリバリ
友人「やっぱりぃぃぃぃぃ! あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」バチバチバチバチバチ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:02:58.58 ID:W099TSdX0
男「ヨーロレイヒー♪」
友人「……もしかして、スペイン行った?」
男「ヨロ」コクッ
友人「ヨロて」
友人「えーっと……フラメンコを見物したり、金網に登ったりしたわけだ?」
男「ヒョー!」
友人「心なしか、お前が少しイケメンになったように見えるよ」
男「ヨロラロレイヒー♪」
友人「……もしかして、スペイン行った?」
男「ヨロ」コクッ
友人「ヨロて」
友人「えーっと……フラメンコを見物したり、金網に登ったりしたわけだ?」
男「ヒョー!」
友人「心なしか、お前が少しイケメンになったように見えるよ」
男「ヨロラロレイヒー♪」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:06:45.80 ID:W099TSdX0
男「タイラン行ったら人生観変わったわ~」
友人「タイランて……タイでいいだろタイで」
友人「にしても、やたら背が伸びたな」
男「ムエタイやって鍛えたからな。2メートル以上になったよ」
友人「だけどガリガリに痩せたな……あんなにマッチョだったのに」
男「ムエタイの副作用だろうな。今、70kgぐらいかな」
友人(副作用あんのかよ……)
男「あと、なんか青いのも出せるようになった」ギィィィィィン
友人「やめて! サイコパワーやめて! すごく体に悪そう!」
友人「タイランて……タイでいいだろタイで」
友人「にしても、やたら背が伸びたな」
男「ムエタイやって鍛えたからな。2メートル以上になったよ」
友人「だけどガリガリに痩せたな……あんなにマッチョだったのに」
男「ムエタイの副作用だろうな。今、70kgぐらいかな」
友人(副作用あんのかよ……)
男「あと、なんか青いのも出せるようになった」ギィィィィィン
友人「やめて! サイコパワーやめて! すごく体に悪そう!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:08:31.71 ID:W099TSdX0
男「日本行ったら人生観変わったわ~」
友人「ちょっと待て。ここが日本のはずだぞ」
男「銭湯で相撲を取ってから食うちゃんこは最高でごわす!」
友人「俺の知ってる日本と違う……」
男「あ~あ、俺より強い奴に会いに行きてえなぁ……」
友人(就活のこと忘れてないか、こいつ……)
…………
……
友人「ちょっと待て。ここが日本のはずだぞ」
男「銭湯で相撲を取ってから食うちゃんこは最高でごわす!」
友人「俺の知ってる日本と違う……」
男「あ~あ、俺より強い奴に会いに行きてえなぁ……」
友人(就活のこと忘れてないか、こいつ……)
…………
……
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:14:09.64 ID:W099TSdX0
……
……
男「よう、久しぶり! 就活はどうだ?」
友人「なんとか食品メーカーから内定もらえたよ。狙ってた業界だったしな。お前は?」
男「俺も志望した業界に入れたよ!」
友人「へぇ~、ってことはゲーム会社か! どこだよ、教えてくれよ!」
男「そりゃもちろん決まってんだろ? あの有名な……」
……
男「よう、久しぶり! 就活はどうだ?」
友人「なんとか食品メーカーから内定もらえたよ。狙ってた業界だったしな。お前は?」
男「俺も志望した業界に入れたよ!」
友人「へぇ~、ってことはゲーム会社か! どこだよ、教えてくれよ!」
男「そりゃもちろん決まってんだろ? あの有名な……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 20:16:09.51 ID:W099TSdX0
男「バンダイナムコだよ」
友人「カプコンじゃねえのかよッ!!!」
おわり
友人「カプコンじゃねえのかよッ!!!」
おわり
引用元: ・男「インド行ったら人生観変わったわ~」友人(うぜえ、どうせ錯覚だろ……)
【モバマス】桃井あずき「ドキドキ大作戦!」
2020-10-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:28:59.40 ID:tgeWkgwN0
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:29:52.67 ID:tgeWkgwN0
―――――ある日の収録先にて
あずき「ふぅ、収録終わり!」
P「おつかれさん。デートスポット大作戦も板についてきたな」
あずき「うんっ!やっぱりこのお仕事、あずきにぴったりだね!後はあずきにもデートしてくれる人がいればいいな……なーんて」チラッ
P「……どうしてそこで俺の方を向くんだ」
あずき「なんでもないよ~」チラッ
P「(あずきが視線でおねだりするのは毎度のことだけど……たまには乗ってみるかな)じゃあ今度のオフの日に二人でデート大作戦するか?」
あずき「ふぅ、収録終わり!」
P「おつかれさん。デートスポット大作戦も板についてきたな」
あずき「うんっ!やっぱりこのお仕事、あずきにぴったりだね!後はあずきにもデートしてくれる人がいればいいな……なーんて」チラッ
P「……どうしてそこで俺の方を向くんだ」
あずき「なんでもないよ~」チラッ
P「(あずきが視線でおねだりするのは毎度のことだけど……たまには乗ってみるかな)じゃあ今度のオフの日に二人でデート大作戦するか?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:30:38.61 ID:tgeWkgwN0
あずき「ほんとっ!?するするー!」ズイッ
P「お、おう……オフの日うまく調整できたらだからな!あずきもそこそこ売れてきて忙しいんだから」
あずき「分かってるよーっ、それにしてもプロデューサーからお誘いなんて珍しいね!プロデューサーもあずきに夢中なんだねっ」ズイッ
P「ええい、顔が近い!ほら、さっさと撤収するぞ!」
あずき「はーい♪帰り道で一緒にプラン考えようね……はっくしゅん!」
P「おい、大丈夫か?」
あずき「うーん、ちょっと寒いかも……」
P「お、おう……オフの日うまく調整できたらだからな!あずきもそこそこ売れてきて忙しいんだから」
あずき「分かってるよーっ、それにしてもプロデューサーからお誘いなんて珍しいね!プロデューサーもあずきに夢中なんだねっ」ズイッ
P「ええい、顔が近い!ほら、さっさと撤収するぞ!」
あずき「はーい♪帰り道で一緒にプラン考えようね……はっくしゅん!」
P「おい、大丈夫か?」
あずき「うーん、ちょっと寒いかも……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:31:11.90 ID:tgeWkgwN0
P「最近急に冷えてきたからな……うわ、手がすごく冷たいぞ」ニギニギ
あずき「あっ」
P「カイロ、車にあったかな……」
あずき「大丈夫!このままプロデューサーが手、握ってて!」ガシッ
P「え?」
あずき「えへへ、プロデューサーの手、おっきくて暖かいねっ」ニギニギ
P「(相変わらずグイグイ攻めてくるなあ)ほら、手は握ってていいからさっさと帰るぞ」
あずき「はーい♪」
あずき「あっ」
P「カイロ、車にあったかな……」
あずき「大丈夫!このままプロデューサーが手、握ってて!」ガシッ
P「え?」
あずき「えへへ、プロデューサーの手、おっきくて暖かいねっ」ニギニギ
P「(相変わらずグイグイ攻めてくるなあ)ほら、手は握ってていいからさっさと帰るぞ」
あずき「はーい♪」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:31:43.54 ID:tgeWkgwN0
その日の夜 女子寮にて
あずき「えへへ~♪」
響子「あずきちゃん、今日はご機嫌ですね」
あずき「響子ちゃん!今日はね、お仕事の後にプロデューサーと手を繋いじゃったの!」
響子「おおっ!どっちから繋いだんですか?」
あずき「あのね、仕事終わった後にあずきが寒そうにしてたら、プロデューサーが手を握ってくれたの」
響子「あずきちゃんは本当にプロデューサーさんに大切に思われてるんですねぇ」
あずき「そ、そうかな?」
響子「スキンシップは愛情表現の一つですからねっ」
あずき「えへへ~♪」
響子「あずきちゃん、今日はご機嫌ですね」
あずき「響子ちゃん!今日はね、お仕事の後にプロデューサーと手を繋いじゃったの!」
響子「おおっ!どっちから繋いだんですか?」
あずき「あのね、仕事終わった後にあずきが寒そうにしてたら、プロデューサーが手を握ってくれたの」
響子「あずきちゃんは本当にプロデューサーさんに大切に思われてるんですねぇ」
あずき「そ、そうかな?」
響子「スキンシップは愛情表現の一つですからねっ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:32:34.26 ID:tgeWkgwN0
あずき「あ、愛情って!あずきとプロデューサーはそういうのじゃなくって!」
響子「照れなくていいんですよ~」
あずき「そういう響子ちゃんはどうなのさ!今日も響子ちゃんのプロデューサーさんのところまで行ってたんでしょ!」
響子「そうですよ~、今日は肉じゃがを振る舞ってきました!」
あずき「なんていうか、完全に通い妻だね……」
響子「ふふっ、羨ましいですか?」
あずき「ぜ、全然!あずきはプロデューサーと仲良くできればいいもんっ」
響子「(強がるあずきちゃんもかわいいですねぇ……)」
響子「照れなくていいんですよ~」
あずき「そういう響子ちゃんはどうなのさ!今日も響子ちゃんのプロデューサーさんのところまで行ってたんでしょ!」
響子「そうですよ~、今日は肉じゃがを振る舞ってきました!」
あずき「なんていうか、完全に通い妻だね……」
響子「ふふっ、羨ましいですか?」
あずき「ぜ、全然!あずきはプロデューサーと仲良くできればいいもんっ」
響子「(強がるあずきちゃんもかわいいですねぇ……)」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:33:24.34 ID:tgeWkgwN0
―――――翌日
あずき「プロデューサー、おっはよっ!」ガチャッ
P「おう、おはようあずき」
あずき「あれ?何だか事務所が綺麗になってる!」
P「最近あんまり掃除してなかったからなー。備品の整理も兼ねてちょっと掃除してみた」
あずき「いいね!部屋が綺麗だとやる気も増すよね!」
P「おっと、まだ掃除が終わったわけじゃないからあんまりウロウロするなよー」
あずき「はぁーい、じゃあレッスンの時間までソファーに座って雑誌でも読んでるね」
P「おう」
あずき「プロデューサー、おっはよっ!」ガチャッ
P「おう、おはようあずき」
あずき「あれ?何だか事務所が綺麗になってる!」
P「最近あんまり掃除してなかったからなー。備品の整理も兼ねてちょっと掃除してみた」
あずき「いいね!部屋が綺麗だとやる気も増すよね!」
P「おっと、まだ掃除が終わったわけじゃないからあんまりウロウロするなよー」
あずき「はぁーい、じゃあレッスンの時間までソファーに座って雑誌でも読んでるね」
P「おう」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:34:26.91 ID:tgeWkgwN0
数分後
P「これはここにしまって……と」ガサゴソ
あずき「あっプロデューサーちょっとこっち来て!この服かわいい!」
P「ん、どれどれ……」
あずき「あっ、足元にペンが!危ない!」
P「うおう!?」ステーン
あずき「うわぁ!?」
ドサッ
P「……なんでこんなところにペンが……掃除した時に落としたのかな」
P「(ってちょっと待て、目の前にあずきの顔が……ていうか転んだ拍子にあずきを押し倒したか、俺!?)」
あずき「プ、プロデューサー……//」
P「あずき……」
あずき「プロデューサー、目の前でそんなに見つめないで……」
P「わ、わりぃ! 今どくから!」バッ
P「これはここにしまって……と」ガサゴソ
あずき「あっプロデューサーちょっとこっち来て!この服かわいい!」
P「ん、どれどれ……」
あずき「あっ、足元にペンが!危ない!」
P「うおう!?」ステーン
あずき「うわぁ!?」
ドサッ
P「……なんでこんなところにペンが……掃除した時に落としたのかな」
P「(ってちょっと待て、目の前にあずきの顔が……ていうか転んだ拍子にあずきを押し倒したか、俺!?)」
あずき「プ、プロデューサー……//」
P「あずき……」
あずき「プロデューサー、目の前でそんなに見つめないで……」
P「わ、わりぃ! 今どくから!」バッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:35:32.75 ID:tgeWkgwN0
P「(いかん、うっかり見惚れてしまっていた……)」
あずき「け、怪我はない……?」
P「ああ、大丈夫だ。あずきの方こそ怪我はないか?」
あずき「あずきは大丈夫……」
P「よかった……その、押し倒してごめん」
あずき「不可抗力だから仕方ないよ!プロデューサーはそんなことする人じゃないって、あずき分かってるからっ」
P「そ、そりゃあプロデューサーだからな!あははは!」
あずき「あはははっ」
P「ははは……」
あずき「……//」
P「(なんだこれ、すごく気まずい)」
あずき「……あずき、レッスンの時間まで自主練大作戦してくるねっ!それじゃ!」ガチャッ
P「あずき!……行っちゃった」
P「(……あんなに目の前であずきの顔を見たのは初めてだな……ずっと見ていたくなるくらい、綺麗で、かわいかった)」
P「って何考えてるんだ俺はー!」
あずき「け、怪我はない……?」
P「ああ、大丈夫だ。あずきの方こそ怪我はないか?」
あずき「あずきは大丈夫……」
P「よかった……その、押し倒してごめん」
あずき「不可抗力だから仕方ないよ!プロデューサーはそんなことする人じゃないって、あずき分かってるからっ」
P「そ、そりゃあプロデューサーだからな!あははは!」
あずき「あはははっ」
P「ははは……」
あずき「……//」
P「(なんだこれ、すごく気まずい)」
あずき「……あずき、レッスンの時間まで自主練大作戦してくるねっ!それじゃ!」ガチャッ
P「あずき!……行っちゃった」
P「(……あんなに目の前であずきの顔を見たのは初めてだな……ずっと見ていたくなるくらい、綺麗で、かわいかった)」
P「って何考えてるんだ俺はー!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:36:12.82 ID:tgeWkgwN0
一方、あずきは―――――
あずき「(どうしようどうしよう、プロデューサーに押し倒されて、あんなに目の前でじっと見られて……)」
あずき「(うう、落ち着かない……この後ボーカルレッスンだっけ?)」
あずき「(それなら大声大作戦で思いっきり叫んで、さっきのこと忘れちゃおう!)」
あずき「(どうしようどうしよう、プロデューサーに押し倒されて、あんなに目の前でじっと見られて……)」
あずき「(うう、落ち着かない……この後ボーカルレッスンだっけ?)」
あずき「(それなら大声大作戦で思いっきり叫んで、さっきのこと忘れちゃおう!)」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:36:50.77 ID:tgeWkgwN0
レッスン後
あずき「(ふ~、今日のレッスンも楽しかった!)」
あずき「(トレーナーさんからも「今日はいつもより声が出てるな」って褒められたし)」
あずき「(このままプロデューサーに報告して、いっぱい撫でられちゃおう大作戦だねっ)」
あずき「(ってそういえばレッスン前にプロデューサーから逃げてきちゃったんだっけ……)」
あずき「(どうしよう、思い出したらまたドキドキしてきちゃった……)」
あずき「(こうなったら、平常心を装う、あずきの演技大作戦で……!)」
あずき「プロデューサー!ただいま!」ガチャッ
P「おかえり、あずき」
あずき「あのね!今日のボーカルレッスン、トレーナーさんに褒められたの!」
P「おお!そりゃよかった、えらいぞあずき」ナデナデ
あずき「えへへ、ありがとっ♪」
P「おう」ナデナテ
あずき「(うう、やっぱりプロデューサーの手、いつもより気持ちよくてドキドキする……)」
あずき「(ふ~、今日のレッスンも楽しかった!)」
あずき「(トレーナーさんからも「今日はいつもより声が出てるな」って褒められたし)」
あずき「(このままプロデューサーに報告して、いっぱい撫でられちゃおう大作戦だねっ)」
あずき「(ってそういえばレッスン前にプロデューサーから逃げてきちゃったんだっけ……)」
あずき「(どうしよう、思い出したらまたドキドキしてきちゃった……)」
あずき「(こうなったら、平常心を装う、あずきの演技大作戦で……!)」
あずき「プロデューサー!ただいま!」ガチャッ
P「おかえり、あずき」
あずき「あのね!今日のボーカルレッスン、トレーナーさんに褒められたの!」
P「おお!そりゃよかった、えらいぞあずき」ナデナデ
あずき「えへへ、ありがとっ♪」
P「おう」ナデナテ
あずき「(うう、やっぱりプロデューサーの手、いつもより気持ちよくてドキドキする……)」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:37:16.08 ID:tgeWkgwN0
P「ん、どうした?」ナデナデ
あずき「えっと、その……今日はいつもよりいっぱい頭なでてくれるんだね!」
P「あ、すまん。褒められたならいつもより多めに撫でないとなーって。嫌だったか?」
あずき「そういうわけじゃないよ!なんでかなーって思っただけ。だから……続けて?(って何言ってるの私!)」
P「じゃあお言葉に甘えて」ナデナデ
あずき「プ、プロデューサーって、あずきの頭なでるの好きだよねー」
P「なんでだろうな、あずきが可愛いからじゃないか?」ナデナデ
あずき「理由になってないよ~!」
あずき「(プロデューサーに触られるとすごくドキドキして……でも、嫌じゃなくて……何だろう、この気持ち……)」
あずき「えっと、その……今日はいつもよりいっぱい頭なでてくれるんだね!」
P「あ、すまん。褒められたならいつもより多めに撫でないとなーって。嫌だったか?」
あずき「そういうわけじゃないよ!なんでかなーって思っただけ。だから……続けて?(って何言ってるの私!)」
P「じゃあお言葉に甘えて」ナデナデ
あずき「プ、プロデューサーって、あずきの頭なでるの好きだよねー」
P「なんでだろうな、あずきが可愛いからじゃないか?」ナデナデ
あずき「理由になってないよ~!」
あずき「(プロデューサーに触られるとすごくドキドキして……でも、嫌じゃなくて……何だろう、この気持ち……)」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:38:51.09 ID:tgeWkgwN0
―――――翌日 事務所前
あずき「(どうしよう、あれからずっとプロデューサーのことが頭から離れないよ……)」
あずき「(学校にいた時は早くプロデューサーに会いたくてたまらなかったのに、今はまたドキドキしてる……)」
あずき「(……私、プロデューサーに恋してるのかな)
あずき「(プロデューサーのことは大好きだけど、ずっとあずきのことをプロデュースしてもらえばそれで満足って思ってた。思ってたはずなんだけど……)」
あずき「(あずきは、プロデューサーに何を求めてるんだろう……)」
あずき「(とりあえず、今日はお仕事があるし、プロデューサーの前では今まで通りでいなくちゃねっ)
あずき「プロデューサー!おっはよっ!」ガチャッ
P「あずき、おはよう」
あずき「(平常心、平常心……)今日は雑誌のグラビアの撮影だったよね?」
P「おう、もうちょっとしたらスタジオで撮影だ。いつも通り、かわいく、セクシーにな」
あずき「うんっ!あずきにお任せあれー!」
あずき「(大丈夫、いつも通り、いつも通り……!)」
あずき「(どうしよう、あれからずっとプロデューサーのことが頭から離れないよ……)」
あずき「(学校にいた時は早くプロデューサーに会いたくてたまらなかったのに、今はまたドキドキしてる……)」
あずき「(……私、プロデューサーに恋してるのかな)
あずき「(プロデューサーのことは大好きだけど、ずっとあずきのことをプロデュースしてもらえばそれで満足って思ってた。思ってたはずなんだけど……)」
あずき「(あずきは、プロデューサーに何を求めてるんだろう……)」
あずき「(とりあえず、今日はお仕事があるし、プロデューサーの前では今まで通りでいなくちゃねっ)
あずき「プロデューサー!おっはよっ!」ガチャッ
P「あずき、おはよう」
あずき「(平常心、平常心……)今日は雑誌のグラビアの撮影だったよね?」
P「おう、もうちょっとしたらスタジオで撮影だ。いつも通り、かわいく、セクシーにな」
あずき「うんっ!あずきにお任せあれー!」
あずき「(大丈夫、いつも通り、いつも通り……!)」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:39:35.62 ID:tgeWkgwN0
―――――さらに翌日
あずき「(昨日の撮影も今日のレッスンもちゃんとできたし、いい感じだねっ)」
あずき「(プロデューサーのことを考えるとドキドキするのは相変わらずだけど……)」
あずき「(この間、押し倒されてから、だよね……もうちょっと経ったらこのドキドキもなくなって、いつも通りに戻れるよね……?)」
あずき「(あずきはただ、プロデューサーとずっと一緒にいれればそれでいいのに)」
P「ふぅ、やっと今日の打ち合わせ終わった……すっかり外も冷えてきたな」ガチャッ
あずき「(プロデューサーだっ!)プロデューサー!おかえり!」
P「ただいま、あずき。あぁ、事務所の中は暖かいなぁ……」
あずき「最近冷えてきたもんねー」
P「おかげで手がすっかり冷たくなっちゃったよ」
あずき「それならあずきが暖めてあげる!手、出して!」
P「ほう、どうやって?」
あずき「えいっ」ガシッ
P「うおっ!?」
あずき「(昨日の撮影も今日のレッスンもちゃんとできたし、いい感じだねっ)」
あずき「(プロデューサーのことを考えるとドキドキするのは相変わらずだけど……)」
あずき「(この間、押し倒されてから、だよね……もうちょっと経ったらこのドキドキもなくなって、いつも通りに戻れるよね……?)」
あずき「(あずきはただ、プロデューサーとずっと一緒にいれればそれでいいのに)」
P「ふぅ、やっと今日の打ち合わせ終わった……すっかり外も冷えてきたな」ガチャッ
あずき「(プロデューサーだっ!)プロデューサー!おかえり!」
P「ただいま、あずき。あぁ、事務所の中は暖かいなぁ……」
あずき「最近冷えてきたもんねー」
P「おかげで手がすっかり冷たくなっちゃったよ」
あずき「それならあずきが暖めてあげる!手、出して!」
P「ほう、どうやって?」
あずき「えいっ」ガシッ
P「うおっ!?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:40:23.37 ID:tgeWkgwN0
あずき「こうやってあずきがプロデューサーの手をにぎにぎするの!ポカポカ大作戦だよ!」ニギニギ
P「(やっぱりあずきはガンガン攻めてくるな……)」
P「おお、暖かくなってきた」
あずき「あずきはさっきまでダンスレッスンしてたからね!ポカポカしてるあずきの体温をプロデューサーに分けちゃうプランなんだよっ」
P「……それならもっと暖かそうな場所があるな」
あずき「えっ?どこどこ?」
P「それは……ここだっ」ピトッ
あずき「ひゃあ!」
P「やっぱり、ほっぺの方が暖かいな」サワサワ
あずき「うう~」
P「あずきのほっぺは柔らかくて触り心地がいいな~」ムニムニ
あずき「引っ張っちゃダメぇ~」
P「どうしたあずき、顔が赤いぞ」
あずき「そりゃあ、プロデューサーの顔がこんな近くにあったら……ね」
P「(やっぱりあずきはガンガン攻めてくるな……)」
P「おお、暖かくなってきた」
あずき「あずきはさっきまでダンスレッスンしてたからね!ポカポカしてるあずきの体温をプロデューサーに分けちゃうプランなんだよっ」
P「……それならもっと暖かそうな場所があるな」
あずき「えっ?どこどこ?」
P「それは……ここだっ」ピトッ
あずき「ひゃあ!」
P「やっぱり、ほっぺの方が暖かいな」サワサワ
あずき「うう~」
P「あずきのほっぺは柔らかくて触り心地がいいな~」ムニムニ
あずき「引っ張っちゃダメぇ~」
P「どうしたあずき、顔が赤いぞ」
あずき「そりゃあ、プロデューサーの顔がこんな近くにあったら……ね」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:40:52.02 ID:tgeWkgwN0
P「そうそう、この間も思ったんだけど、やっぱりあずきはかわいい顔してんなぁ。ずっと見ていたいくらいだ」
あずき「いきなり何言い出すのさー!今日のプロデューサー、何か変だよーっ」
P「そうか?俺はいつも通りだぞ。ほら、目を逸らさないでもっと俺に顔を見せてくれよ」
あずき「っ!て、撤退大作戦!」ガタッ
P「うおっ」
あずき「もう十分手は暖まったでしょっ!こ、こういう雰囲気はあずきにはまだ早いんじゃないかなっ!」
P「ははは、セクシー路線で攻めるならこういうことも求められるんじゃないか?」
あずき「それとこれとは話が別なのっ!」
P「ごめんごめん、そう怒るなよ」
あずき「怒ってるわけじゃないんだけど……どう反応すればいいのか分からなくて、困っちゃうの」
P「そうなのか?」ズイッ
あずき「って言ったそばから!もうっ」
P「(なんだか楽しくなってきた……)」
あずき「いきなり何言い出すのさー!今日のプロデューサー、何か変だよーっ」
P「そうか?俺はいつも通りだぞ。ほら、目を逸らさないでもっと俺に顔を見せてくれよ」
あずき「っ!て、撤退大作戦!」ガタッ
P「うおっ」
あずき「もう十分手は暖まったでしょっ!こ、こういう雰囲気はあずきにはまだ早いんじゃないかなっ!」
P「ははは、セクシー路線で攻めるならこういうことも求められるんじゃないか?」
あずき「それとこれとは話が別なのっ!」
P「ごめんごめん、そう怒るなよ」
あずき「怒ってるわけじゃないんだけど……どう反応すればいいのか分からなくて、困っちゃうの」
P「そうなのか?」ズイッ
あずき「って言ったそばから!もうっ」
P「(なんだか楽しくなってきた……)」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:41:29.96 ID:tgeWkgwN0
―――――数日後 女子寮にて
あずき「(あの日以来、プロデューサーのスキンシップが多い気がする)」
あずき「(そして、私はプロデューサーからのスキンシップにドキドキしてたことに気づいたんだ)」
あずき「(いつもはあずきがグイグイ迫っても軽くあしらわれるだけだったのに)」
あずき「(最近はプロデューサーからグイグイ迫ってくるから、すごくドキドキしちゃう)」
あずき「(たぶん、プロデューサーはあずきの反応を見て楽しんでいるだけで、あずきのことを異性として意識している訳じゃないと思う)」
あずき「(でも、このままだとドキドキし過ぎてどうにかなっちゃいそうだよ~)」
あずき「はぁ……」
響子「あずきちゃん?ため息なんてついてどうしたんですか?」
あずき「響子ちゃん!あはは、ため息ついてるところ見られちゃったね……」
響子「何かあったんですか?相談なら乗りますよ」
あずき「……それじゃあちょっとだけ、お話聞いてもらっていいかな?」
響子「もちろんですっ、じゃあ私の部屋に行きましょうか」
あずき「(あの日以来、プロデューサーのスキンシップが多い気がする)」
あずき「(そして、私はプロデューサーからのスキンシップにドキドキしてたことに気づいたんだ)」
あずき「(いつもはあずきがグイグイ迫っても軽くあしらわれるだけだったのに)」
あずき「(最近はプロデューサーからグイグイ迫ってくるから、すごくドキドキしちゃう)」
あずき「(たぶん、プロデューサーはあずきの反応を見て楽しんでいるだけで、あずきのことを異性として意識している訳じゃないと思う)」
あずき「(でも、このままだとドキドキし過ぎてどうにかなっちゃいそうだよ~)」
あずき「はぁ……」
響子「あずきちゃん?ため息なんてついてどうしたんですか?」
あずき「響子ちゃん!あはは、ため息ついてるところ見られちゃったね……」
響子「何かあったんですか?相談なら乗りますよ」
あずき「……それじゃあちょっとだけ、お話聞いてもらっていいかな?」
響子「もちろんですっ、じゃあ私の部屋に行きましょうか」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:41:57.98 ID:tgeWkgwN0
数十分後、響子の部屋にて
あずき「……ってことがあったんだよ、響子ちゃん」
響子「あずきちゃんも惚気話が上手になってきましたねぇ(しみじみ)」
あずき「そこはしみじみするところじゃないでしょー!?」
響子「まぁまぁ落ち着いて。でも、積極的にスキンシップしてくれるのは悪いことじゃないですよ、愛情表現の一つですし」
あずき「あ、愛情……」カアッ
響子「ふふっ、あずきちゃんってセクシー路線でアイドルやってる割にピュアなところありますよね」
あずき「そ、そんなことないよっ!」
響子「はいはい、そういうことにしておきますね……それで、あずきちゃんはどうしたいんですか?」
あずき「えっ?」
響子「話を聞く限りでは、ため息ついちゃうくらい困ってるようには聞こえないんですけど」
あずき「……あずきもね、よく分からないの。ドキドキするこの気持ちも、嫌なわけじゃないんだけど……まだ、あずきには早いんじゃないかなって」
響子「なるほど……それじゃあ質問を変えましょう。あずきちゃんはプロデューサーさんと何をしたいですか?」
あずき「プロデューサーとしたいこと?」
響子「何でもいいですよ。キスしたい、とか」
あずき「……ってことがあったんだよ、響子ちゃん」
響子「あずきちゃんも惚気話が上手になってきましたねぇ(しみじみ)」
あずき「そこはしみじみするところじゃないでしょー!?」
響子「まぁまぁ落ち着いて。でも、積極的にスキンシップしてくれるのは悪いことじゃないですよ、愛情表現の一つですし」
あずき「あ、愛情……」カアッ
響子「ふふっ、あずきちゃんってセクシー路線でアイドルやってる割にピュアなところありますよね」
あずき「そ、そんなことないよっ!」
響子「はいはい、そういうことにしておきますね……それで、あずきちゃんはどうしたいんですか?」
あずき「えっ?」
響子「話を聞く限りでは、ため息ついちゃうくらい困ってるようには聞こえないんですけど」
あずき「……あずきもね、よく分からないの。ドキドキするこの気持ちも、嫌なわけじゃないんだけど……まだ、あずきには早いんじゃないかなって」
響子「なるほど……それじゃあ質問を変えましょう。あずきちゃんはプロデューサーさんと何をしたいですか?」
あずき「プロデューサーとしたいこと?」
響子「何でもいいですよ。キスしたい、とか」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:42:49.83 ID:tgeWkgwN0
あずき「キ、キス!?//」
響子「おや、顔が真っ赤に」
あずき「だ、だって!響子ちゃんがいきなり突拍子もないこと言い出すからぁ!//」
響子「やっぱりピュアですねぇ……」
あずき「と、とにかく!あずきはプロデューサーとそういうことはまだしなくていいっていうか!」
響子「まだ、ってことは……いつかはそういうことしたいんですね」
あずき「あっしまった!」
響子「あずきちゃんってば大胆……♪」
あずき「い、今のは二人だけの秘密だよっ!シークレットプランなんだから!とにかく、今はあずきのことずっとプロデュースしてくれるだけでいいの!望み、それだけっ!」
響子「ずっと、ですか……」
あずき「うん!宣材写真撮る時に言ったんだ!ずーっとよろしく……大作戦ってね!」
響子「(キスよりそっちのが恥ずかしいと思うんですけど)あずきちゃんのお気持ちはよーく分かりました。では、プロデューサーさんはあずきちゃんのことどう思ってるんでしょう?」
響子「おや、顔が真っ赤に」
あずき「だ、だって!響子ちゃんがいきなり突拍子もないこと言い出すからぁ!//」
響子「やっぱりピュアですねぇ……」
あずき「と、とにかく!あずきはプロデューサーとそういうことはまだしなくていいっていうか!」
響子「まだ、ってことは……いつかはそういうことしたいんですね」
あずき「あっしまった!」
響子「あずきちゃんってば大胆……♪」
あずき「い、今のは二人だけの秘密だよっ!シークレットプランなんだから!とにかく、今はあずきのことずっとプロデュースしてくれるだけでいいの!望み、それだけっ!」
響子「ずっと、ですか……」
あずき「うん!宣材写真撮る時に言ったんだ!ずーっとよろしく……大作戦ってね!」
響子「(キスよりそっちのが恥ずかしいと思うんですけど)あずきちゃんのお気持ちはよーく分かりました。では、プロデューサーさんはあずきちゃんのことどう思ってるんでしょう?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:43:24.74 ID:tgeWkgwN0
あずき「えっ?それは……どうなんだろう?たぶん、プロデューサーのスキンシップはあずきの反応を見て楽しんでるだけだと思うんだけど」
響子「でも、ここ数日になって急に頻度が増えたんでしょう?」
あずき「うん……まさかっ、あずきの魅力にメロメロになっちゃった!?」
響子「(とっくに籠絡されてると思うんですけど黙っておきましょう)もしかしたらプロデューサーさんはあずきちゃんとあんなことやこんなことをしたいんじゃないんでしょうか?」
あずき「ええっ!?そんな、プロデューサーとアツい夜の大作戦だなんて……私まだ心の準備が……」
響子「これはもう直接聞きに行くしかないですね!さあ、行きますよあずきちゃん!」
あずき「ええっ、行くって……どこに?」
響子「プロデューサーの所ですよ。大丈夫、私に任せてくださいっ!とっておきの大作戦があるので!」
あずき「と、とっておきの大作戦……?」
響子「でも、ここ数日になって急に頻度が増えたんでしょう?」
あずき「うん……まさかっ、あずきの魅力にメロメロになっちゃった!?」
響子「(とっくに籠絡されてると思うんですけど黙っておきましょう)もしかしたらプロデューサーさんはあずきちゃんとあんなことやこんなことをしたいんじゃないんでしょうか?」
あずき「ええっ!?そんな、プロデューサーとアツい夜の大作戦だなんて……私まだ心の準備が……」
響子「これはもう直接聞きに行くしかないですね!さあ、行きますよあずきちゃん!」
あずき「ええっ、行くって……どこに?」
響子「プロデューサーの所ですよ。大丈夫、私に任せてくださいっ!とっておきの大作戦があるので!」
あずき「と、とっておきの大作戦……?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:43:58.88 ID:tgeWkgwN0
さらに数十分後 事務所にて
P「(何だか最近あずきのことからかってばかりだなぁ)」
P「(あずきの顔を間近で見たあの日から、どうにも気持ちが抑えられなくなっていかんな)」
P「(あずきもよくグイグイ迫ってくるけど、俺と恋人になんてなろうとは思っていないだろうし)」
P「(でも、俺は……本当はあずきのこと……)」
P「はぁ……」
響子「ため息つくところまでそっくりなんですね、二人とも」ガチャッ
P「おお、響子ちゃんこんばんは」
響子「こんばんは!遅くまでお仕事おつかれさまですっ」
P「ありがとう。あずきならもう帰ったけれど、何か用があったのかな?」
響子「いえ、用があるのはあなたですよ、プロデューサーさん」
P「え、俺?」
響子「……あずきちゃんのことについて聞きたいことがあるんです」
P「あずきのこと?」
響子「ズバリ、プロデューサーさんはあずきちゃんのことどう思ってるんですか?」
P「どう思ってるか、か……そうだなぁ……あずきは俺にとって娘とか、妹みたいなものだな。あずきはすごく元気な子だから、一緒にいるとこっちまで元気がもらえるんだ。……こんなもんでいいか?」
響子「……それだけじゃないでしょう?」
P「(何だか最近あずきのことからかってばかりだなぁ)」
P「(あずきの顔を間近で見たあの日から、どうにも気持ちが抑えられなくなっていかんな)」
P「(あずきもよくグイグイ迫ってくるけど、俺と恋人になんてなろうとは思っていないだろうし)」
P「(でも、俺は……本当はあずきのこと……)」
P「はぁ……」
響子「ため息つくところまでそっくりなんですね、二人とも」ガチャッ
P「おお、響子ちゃんこんばんは」
響子「こんばんは!遅くまでお仕事おつかれさまですっ」
P「ありがとう。あずきならもう帰ったけれど、何か用があったのかな?」
響子「いえ、用があるのはあなたですよ、プロデューサーさん」
P「え、俺?」
響子「……あずきちゃんのことについて聞きたいことがあるんです」
P「あずきのこと?」
響子「ズバリ、プロデューサーさんはあずきちゃんのことどう思ってるんですか?」
P「どう思ってるか、か……そうだなぁ……あずきは俺にとって娘とか、妹みたいなものだな。あずきはすごく元気な子だから、一緒にいるとこっちまで元気がもらえるんだ。……こんなもんでいいか?」
響子「……それだけじゃないでしょう?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:44:28.57 ID:tgeWkgwN0
P「……あずきから、俺のことで何か言われたのか?」
響子「はい」
P「そうか……響子ちゃんになら、言ってもいいかもな。面倒見よさそうだし」
響子「お願いします」
P「……ホントは俺、あずきのこと大好きなんだ。もちろん、今はアイドルとプロデューサーって間柄だから、恋愛関係になったらまずいし、この気持ちはまだ隠しておくつもりだ。でも、いつかは―――――」
響子「いつかは結婚したいんですね!結婚式には呼んでくださいねっ♪」
P「けっ、結婚!?ちょっと待て、話が飛躍し過ぎだ!」
響子「……確かにそうですね、あずきちゃんがこれから先、ずっとアイドルを続けていくかもしれません。その時はどうするんですか?」
P「そりゃあその時はずっとプロデューサーとして、あずきをプロデュースして……」
響子「……作戦、成功♪」
P「えっ?」
響子「その言葉が聞きたかったんです。やっぱり私の読みは当たってました」
響子「……今の言葉、聞こえましたよね?あずきちゃん」
響子「はい」
P「そうか……響子ちゃんになら、言ってもいいかもな。面倒見よさそうだし」
響子「お願いします」
P「……ホントは俺、あずきのこと大好きなんだ。もちろん、今はアイドルとプロデューサーって間柄だから、恋愛関係になったらまずいし、この気持ちはまだ隠しておくつもりだ。でも、いつかは―――――」
響子「いつかは結婚したいんですね!結婚式には呼んでくださいねっ♪」
P「けっ、結婚!?ちょっと待て、話が飛躍し過ぎだ!」
響子「……確かにそうですね、あずきちゃんがこれから先、ずっとアイドルを続けていくかもしれません。その時はどうするんですか?」
P「そりゃあその時はずっとプロデューサーとして、あずきをプロデュースして……」
響子「……作戦、成功♪」
P「えっ?」
響子「その言葉が聞きたかったんです。やっぱり私の読みは当たってました」
響子「……今の言葉、聞こえましたよね?あずきちゃん」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:45:17.89 ID:tgeWkgwN0
あずき「うん……」ガチャッ
P「えっ」
響子「それじゃあ、後はお二人でゆっくりお話してくださいな♪私はお先に失礼しますね~」
あずき「……ありがとね、響子ちゃん」
響子「いえいえ。後で報告お願いしますねっ」ガチャッ
P「もしかして、最初から全部聞いてたのか……?」
あずき「そうだよーっ、盗み聞き大作戦だよっ!えへへ、プロデューサーもあずきとおんなじこと思ってたんだね」
P「同じこと?」
あずき「うん。あずきもね、プロデューサーにずっとプロデュースされたいなって思ってたの。一緒の気持ちだったんだね」
P「そ、そうだったのか……なんか、照れくさいな」
あずき「アイドルとしてこれから先、どうなるかなんて分からないけど……これからもずっとあずきのことプロデュースしてね?」
P「えっ」
響子「それじゃあ、後はお二人でゆっくりお話してくださいな♪私はお先に失礼しますね~」
あずき「……ありがとね、響子ちゃん」
響子「いえいえ。後で報告お願いしますねっ」ガチャッ
P「もしかして、最初から全部聞いてたのか……?」
あずき「そうだよーっ、盗み聞き大作戦だよっ!えへへ、プロデューサーもあずきとおんなじこと思ってたんだね」
P「同じこと?」
あずき「うん。あずきもね、プロデューサーにずっとプロデュースされたいなって思ってたの。一緒の気持ちだったんだね」
P「そ、そうだったのか……なんか、照れくさいな」
あずき「アイドルとしてこれから先、どうなるかなんて分からないけど……これからもずっとあずきのことプロデュースしてね?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:45:51.46 ID:tgeWkgwN0
P「あずき……あずきぃ!」ガバッ
あずき「わわっ!プロデューサー!?」
P「ごめんな、あずき。何だか困らせちゃったみたいだし。これからはもっとあずきのことしっかりプロデュースしていくから、それで許してくれ」
あずき「うんっ!あずきも、これまで以上にファンのみんなやプロデューサーのことをメロメロにしちゃうんだから!」
P「ははは……お手柔らかに頼むぜ」
あずき「えへへっ。……ふう、もう夜も更けちゃったねー。あずき何だかお腹空いてきちゃった」
P「じゃあ、今後のプランを考えがてら、どこか食べに行くか?」
あずき「それいいね!じゃあさっそく……と、その前に!」
P「ん?」
あずき「改めて言っておきたいことがあるの」
P「なんだ?」
あずき「それはね……」
あずき「わわっ!プロデューサー!?」
P「ごめんな、あずき。何だか困らせちゃったみたいだし。これからはもっとあずきのことしっかりプロデュースしていくから、それで許してくれ」
あずき「うんっ!あずきも、これまで以上にファンのみんなやプロデューサーのことをメロメロにしちゃうんだから!」
P「ははは……お手柔らかに頼むぜ」
あずき「えへへっ。……ふう、もう夜も更けちゃったねー。あずき何だかお腹空いてきちゃった」
P「じゃあ、今後のプランを考えがてら、どこか食べに行くか?」
あずき「それいいね!じゃあさっそく……と、その前に!」
P「ん?」
あずき「改めて言っておきたいことがあるの」
P「なんだ?」
あずき「それはね……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 21:46:41.84 ID:tgeWkgwN0
あずき「これからも、ずーっとよろしく……大作戦♪」
おしまい
おしまい
男「課長のカツラがズレてるぞ!」同僚女「どうしましょ……!」
2020-10-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:09:44.10 ID:7TefHPYi0
課長「上からうちの課は個々の能力はともかく、チームとしてまとまりがないと指摘があった!」
課長「みんな、頑張ろう!」
男「はぁ……」
同僚女「私、人と足並み揃えるのって苦手なんですよね」
メガネ「課としての成績は他に劣っていませんし、是正する必要はないと思いますが」
後輩「今時チームワークなんて流行らないですよ~!」
課長「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522840183
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:10:27.36 ID:7TefHPYi0
男「……」カタカタ
男「えーっと、この見積りデータは、と……」
男「ん!?」
課長「……」ズレッ
男(課長のカツラが……ズレてる!)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:12:22.57 ID:7TefHPYi0
男「な、なぁ!」
同僚女「なによ?」
男「あれ見てくれよ……」
同僚女「?」
課長「……」ズレッ
同僚女「あっ!」
男「……な?」
同僚女「ど、どうしましょ……!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:14:19.24 ID:7TefHPYi0
同僚女「教えてあげた方がいいんじゃない?」
男「課長のカツラはバレバレだけど、一応“みんな気づいてない”ってことになってるし……」
男「それに、課長って普段は頼りないほどに温厚だけど」
男「ことカツラのことになると、ものすごく怒るらしいんだ」
同僚女「そうなの?」
男「ああ……部長や社長にもブチ切れたことがあるらしい。それはもう恐ろしいそうだ」
男「だから、教えちゃうのは避けたい……」
同僚女「あの人がねえ……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:15:05.49 ID:7TefHPYi0
同僚女「こうなったら、メガネさんに知恵を借りるしかないんじゃない?」
男「! そうか、あいつならいい大学出てるし、きっといいアイディアを出してくれるはず!」
男「おーい!」
メガネ「なんですか?」
男「課長を見てくれ……」
メガネ「課長?」チラッ
課長「……」ズレッ
メガネ「なんという……悲劇!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:18:07.92 ID:7TefHPYi0
同僚女「私は課長に教えてあげようっていったんだけど、男君は反対みたいで……」
メガネ「僕も反対ですね。課長はカツラのことになると、人が変わったように怒るという話です」
男「だろ?」
同僚女「でも、このまま放っておいたら……!」
後輩「皆さん、なにやってんです?」
男「おお、お前も来たか。ちょうどいいや、参加してくれ」
後輩「?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:20:08.40 ID:7TefHPYi0
男「課長を見ろ」
後輩「はい」チラッ
課長「……」ズレッ
後輩「あっちゃ~……」
男「なんでみんなで集まったか分かるだろ?」
後輩「分かりすぎるほどに……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:23:37.66 ID:7TefHPYi0
男「正直いって、俺にはどうすればいいのか分からない」
男「これを解決するには、一人一人の力を合わせなきゃならない」
男「みんな、協力してくれ!」
同僚女「分かったわ!」
メガネ「微力ながら」
後輩「手伝わせて下さい!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:25:40.28 ID:7TefHPYi0
メガネ「ではこういう作戦はどうでしょう?」
男「早いな、もう思いついたのか! さすがメガネ!」
メガネ「課長に知らせられない以上、打つ手は一つしかありません」
同僚女「どんな手?」
メガネ「課長にバレないよう、カツラのズレを戻すんです」
後輩「た、たしかに……それしかないですね!」
男「うん……だけどどうやって?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:27:59.25 ID:7TefHPYi0
メガネ「釣り竿でカツラを直すんです」
男「釣り竿なんてどこにあるんだよ? この辺に釣具屋なんてないぞ」
メガネ「買う必要はありません。定規と糸とクリップで作るんです」
男「なるほど、そこまではいい……だけど、相当な釣りの腕がないと……」
後輩「オレがやります! オレ、これでも釣りが趣味なんです! 週末はよく川や湖に行くんですよ」
同僚女「へぇ~、意外!」
男「なら、釣りの役目はお前に任せよう」
メガネ「あとはどう課長の気をひくかですが……それはお二人に任せていいですか?」
男「ああ、任せてくれ!」
同僚女「必ず課長の気をひいてみせるわ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:29:07.59 ID:7TefHPYi0
男「ではこれより、作戦を開始する」
男「諸君、健闘を祈る!」
三人「イエッサーッ!!!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:32:11.27 ID:7TefHPYi0
メガネ「定規と糸、それと針のように曲げたクリップをつなげて……」モソモソ…
メガネ「できました! 釣り竿です!」
後輩「結構よく出来てますね! 貸して下さい!」
同僚女「私達はどうする?」
男「まず俺が行く! もしもの時は頼む!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:34:50.73 ID:7TefHPYi0
男「すみません、課長」
課長「なんだね?」ズレッ
男「この書類について、ちょっと分からないところがあるんですけど……」
課長「どれどれ……」ズレッ
後輩(さすが先輩、うまく気をひいてくれてる……)
後輩(よーし、いけっ!)ヒュッ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:36:38.44 ID:7TefHPYi0
後輩(なかなかクリップ針がカツラに引っかからない……)ブラーン…
後輩(あとちょっと……)ブラーン…
ガシッ
後輩(かかった! フィッシュ!)
男(いいぞ! よし位置を直せ!)
課長「どうかしたかね?」ズレッ
男「いえいえ、話を続けて下さい!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:39:03.83 ID:7TefHPYi0
後輩(こ、これはなかなか難しい……!)クイッ
後輩(課長、動かないで~……!)クイックイッ
課長「……」ズレレッ
男(ま、まずいぞ! 位置を直すどころか、ズレがひどくなってる!)
男(このままじゃ課長のカツラは……!)
課長「どこを見てるんだね?」ズレレレッ
男「あ、すみませんすみません!」
男(一瞬でいい! 課長の動きを完全に停止させないと!)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:42:50.33 ID:7TefHPYi0
同僚女「キャーッ!」ヌギッ
同僚女「あ、やだ……ゴキブリに驚いて、つい服を脱いじゃった……」
課長「うひょっ!」ズレレレッ
課長「……って、何をしてるんだね!」ズレレレッ
男(すげえ! 女の色気で課長をフリーズ! 今だっ、直せッ!)
後輩(はいっ!)グイッ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:44:41.73 ID:7TefHPYi0
課長「……」シャキーン
男(おおっ、直った!)
メガネ(やってくれましたね!)
同僚女(上出来よ!)
後輩(どんな大魚を釣った時よりも嬉しい……!)
四人「作戦完了(ミッション・コンプリート)!!!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:45:54.19 ID:7TefHPYi0
課長「……なにが、ミッションコンプリートなんだね?」
四人「……あ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:48:08.44 ID:7TefHPYi0
男「あ、いや、その……」
課長「ふふっ、はじめてチームワークを発揮した気分はどうだい?」
男「えっ……」
同僚女「ってことは課長、もしかして……!?」
課長「ああ、全て気づいてたよ」
メガネ「そうか……そうだったんですか」
後輩「課長はオレたちを一つにするために、わざとカツラを!」
課長「そういうことさ」
課長「私はね、同じ課の仲間でありながら協力し合わない、君たちの“ズレ”を直したかったんだ……」
課長「個人プレイでは、いつか必ず限界が来るからね」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:50:54.61 ID:7TefHPYi0
課長「これで、チームで協力することがいかにすごいことか分かったろう?」
男「はいっ! とてもよく分かりました!」
同僚女「私達一人一人じゃ、どうにもできなかった……」
メガネ「みんなで力を合わせたから、課長のカツラを直せたんです!」
後輩「チームワークってこんなにすごいんですね……感動しました!」
課長「うむ、分かってくれて嬉しいよ」ニコッ
課長「今日から我々は生まれ変わるんだ!」
四人「はいっ!!!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/04(水) 20:53:14.89 ID:7TefHPYi0
……
…………
課長「てンめええええええええええええええええええ!!!!!」
カツラメーカー社員「ひいいっ……!」
課長「どこが“絶対ズレないカツラ”なんだよォォォォォ!!?」
課長「ズレまくったじゃねえか!!!」
課長「なんとかうまくごまかしたものの、部下の前で盛大にズレて大恥かいたわ!!!」
課長「この落とし前どうつけるつもりなんだ!!! ゴラァァァァァァァァァァ!!!!!」
カツラメーカー社員「も、申し訳ありませんっ!」
課長「謝って済むならカツラなんざいらんのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
おわり
引用元: ・男「課長のカツラがズレてるぞ!」同僚女「どうしましょ……!」
【ミリマスSS】のり子「プロデューサー・・・お願いがあるんだけど」
2020-10-30
1: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:03:18.49 ID:QY7Un8SZ0
初投稿です
所々至らぬ点があると思いますがどうかよしなに
P「おっのり子がいる」
P「おーい、のり子―」
のり子「あ!プロデューサー!ちょうどいいところに」
のり子「プロデューサー・・・お願いがあるんだけど・・・」
のり子「あの・・・コブラツイストかけさせて!お願い!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522342998
所々至らぬ点があると思いますがどうかよしなに
P「おっのり子がいる」
P「おーい、のり子―」
のり子「あ!プロデューサー!ちょうどいいところに」
のり子「プロデューサー・・・お願いがあるんだけど・・・」
のり子「あの・・・コブラツイストかけさせて!お願い!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522342998
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2: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:04:04.72 ID:QY7Un8SZ0
P「・・・」
のり子「プロデューサー・・・?」
P「それでいいのかのり子!!」
のり子「うわっ!びっくりした。急にどうしたのさ」
P「コブラツイストなんてプロレスを知らないか弱い女の子でも知ってる技だぞ!」
P「男子中学生が適当に暴力を振りたいときによく知らないけど適当に言う・・・」
P「お前はもっとディープなオタ・・・ファンじゃなかったのか!」
のり子「えっ、いやまあそうだけど・・・」
P「ならコブラツイストで満足するな!」
P「ブレーンバスターでこい!」
のり子「プロデューサー・・・?」
P「それでいいのかのり子!!」
のり子「うわっ!びっくりした。急にどうしたのさ」
P「コブラツイストなんてプロレスを知らないか弱い女の子でも知ってる技だぞ!」
P「男子中学生が適当に暴力を振りたいときによく知らないけど適当に言う・・・」
P「お前はもっとディープなオタ・・・ファンじゃなかったのか!」
のり子「えっ、いやまあそうだけど・・・」
P「ならコブラツイストで満足するな!」
P「ブレーンバスターでこい!」
3: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:05:31.28 ID:QY7Un8SZ0
のり子「うぇぇっ!?ここエントランスだよ!?」
P「構わん!」
のり子「いやいやいや、さすがにダメだって!絞め技に留めておくべきだって!」
P「のり子!お前にプロレスの仕事が来ることだってあるんだ!」
P「今練習しないでどうする!」
のり子「えぇ・・・」
P「構わん!」
のり子「いやいやいや、さすがにダメだって!絞め技に留めておくべきだって!」
P「のり子!お前にプロレスの仕事が来ることだってあるんだ!」
P「今練習しないでどうする!」
のり子「えぇ・・・」
4: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:07:51.50 ID:QY7Un8SZ0
P(ふっ・・・人のいいのり子ならここでのブレーンバスターはできまい)
P(普段からプロレス技を要求されて頭を抱えてたがこれは妙案だ)
P(それにブレーンバスターなどの落下系は受け手側が自分から跳ねる必要があるほど力が必要・・・)
P(いくらのり子といえど成人男性を持ち上げ支えるほどの筋力はないだろう・・・!)
しかし・・・
のり子「わかったよプロデューサー・・・」
のり子「きっとプロデューサーにはそこまで言うほどの自信があるんだね・・・」
のり子「その自信を私に見せて!」グッ
P(普段からプロレス技を要求されて頭を抱えてたがこれは妙案だ)
P(それにブレーンバスターなどの落下系は受け手側が自分から跳ねる必要があるほど力が必要・・・)
P(いくらのり子といえど成人男性を持ち上げ支えるほどの筋力はないだろう・・・!)
しかし・・・
のり子「わかったよプロデューサー・・・」
のり子「きっとプロデューサーにはそこまで言うほどの自信があるんだね・・・」
のり子「その自信を私に見せて!」グッ
5: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:10:19.56 ID:QY7Un8SZ0
プロデューサー、痛恨のミス・・・!
そのまっすぐな瞳に有無も言えず
次の瞬間には
自分の足は地面にあらず・・・!
宙に上がっていた・・・!
視界に映るのはきれいな足ときれいな床・・・!
そのまっすぐな瞳に有無も言えず
次の瞬間には
自分の足は地面にあらず・・・!
宙に上がっていた・・・!
視界に映るのはきれいな足ときれいな床・・・!
6: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:13:25.66 ID:QY7Un8SZ0
P(待って受け身とか中学以来やって・・・)
P(というかどうやって俺を持ち上げたんだ!?)
策士策に溺れる・・・!
しかし女神が待ってくれることはない・・・
「行くよっ!」
その声を聞き咄嗟に顎を引くプロデューサー
次の瞬間、エントランスには大きな音が響いたっ・・・!
P(というかどうやって俺を持ち上げたんだ!?)
策士策に溺れる・・・!
しかし女神が待ってくれることはない・・・
「行くよっ!」
その声を聞き咄嗟に顎を引くプロデューサー
次の瞬間、エントランスには大きな音が響いたっ・・・!
7: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:15:25.94 ID:QY7Un8SZ0
のり子「ちょ、ちょ、ちょっとプロデューサー!?」
のり子「全然受け身取れてないじゃん、大丈夫!?」
男は涙を流しながらコクコクと頷く
P「だ・・・大丈夫だ・・・これくらいっ・・・」
のり子「ちょ、立ち上がったらあぶな―――
P(あ・・れ・・・?)
バタン
のり子「プロデューサー!!」
のり子「全然受け身取れてないじゃん、大丈夫!?」
男は涙を流しながらコクコクと頷く
P「だ・・・大丈夫だ・・・これくらいっ・・・」
のり子「ちょ、立ち上がったらあぶな―――
P(あ・・れ・・・?)
バタン
のり子「プロデューサー!!」
8: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:19:29.54 ID:QY7Un8SZ0
立ち上がろうとしたはずが視界が暗くなり倒れ伏したプロデューサー・・・
それもそのはず、床に打ち付けられた体の疲労は癒えてなく・・・
無理に起き上がろうとしたが頭の血がうまく巡らず・・・!
とどのつまりは立ち眩みっ・・・!
その後、医務室に運ばれていくのだった――
それもそのはず、床に打ち付けられた体の疲労は癒えてなく・・・
無理に起き上がろうとしたが頭の血がうまく巡らず・・・!
とどのつまりは立ち眩みっ・・・!
その後、医務室に運ばれていくのだった――
9: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:21:23.93 ID:QY7Un8SZ0
医務室で手当てを担当した豊川風花は後にこう語る
「新日本プロレスさんのコラボTシャツの参考画像にいる首に鎖巻いている方は実は金属アレルギーで普通の鎖は巻けないそうなんです。だからいつもしてるのはちょっとコーティングしてあるとか。プロとしての魂を感じますが皆さんもアレルギーには気を付けてくださいね。ある日突然かかることもあるんですよ」
「新日本プロレスさんのコラボTシャツの参考画像にいる首に鎖巻いている方は実は金属アレルギーで普通の鎖は巻けないそうなんです。だからいつもしてるのはちょっとコーティングしてあるとか。プロとしての魂を感じますが皆さんもアレルギーには気を付けてくださいね。ある日突然かかることもあるんですよ」
10: ◆kCAL2g0CvI 2018/03/30(金) 02:22:57.34 ID:QY7Un8SZ0
後日
のり子「プロデューサー・・・」
P「どうした、のり子?」
のり子「あの・・・お詫びといっては何だけど・・・ヘッドロックかけさせて?」
P「・・・」
P(やったぜ)
のり子「プロデューサー・・・」
P「どうした、のり子?」
のり子「あの・・・お詫びといっては何だけど・・・ヘッドロックかけさせて?」
P「・・・」
P(やったぜ)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 02:44:17.81 ID:+etcVLGKo
おっつおっつ
どんととらいでぃすあっとほーむ!!
どんととらいでぃすあっとほーむ!!
引用元: ・【ミリマスSS】のり子「プロデューサー・・・お願いがあるんだけど」