春香「プロデューサーさんの様子がおかしい」
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:10:13.75 ID:koFgzvKL0
事務所
千早「春香。おはよう」
春香「おはよう千早ちゃん。今日も早いね」
千早「春香こそ。家が遠いのにいつも先にいるんだもの」
春香「えへへ、早くみんなに会いたくなっちゃうからかな? そうだ、クッキー焼いてきたんだけど食べる?」
千早「ありがとう、頂くわ」サクッ
千早「…うん、美味しい」
春香「ふふっ、良かった♪」
千早「こういうのを食べていると、何か温かい飲み物でも欲しくなるわね…」
春香「そうだね…甘い食べ物に温かい飲み物…あっ、千早ちゃんってこの近くに出来たカフェ知ってる?」
千早「ごめんなさい、カフェはあまり興味がなくて…」
春香「えー…あそこ気になってたんだけどなぁ…じゃあプロデューサーさん誘ってみようかな」
千早「ふふっ、プロデューサーならきっと喜ぶと思うわ」
春香「えっ、そうかな? えへへ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1543306213
千早「春香。おはよう」
春香「おはよう千早ちゃん。今日も早いね」
千早「春香こそ。家が遠いのにいつも先にいるんだもの」
春香「えへへ、早くみんなに会いたくなっちゃうからかな? そうだ、クッキー焼いてきたんだけど食べる?」
千早「ありがとう、頂くわ」サクッ
千早「…うん、美味しい」
春香「ふふっ、良かった♪」
千早「こういうのを食べていると、何か温かい飲み物でも欲しくなるわね…」
春香「そうだね…甘い食べ物に温かい飲み物…あっ、千早ちゃんってこの近くに出来たカフェ知ってる?」
千早「ごめんなさい、カフェはあまり興味がなくて…」
春香「えー…あそこ気になってたんだけどなぁ…じゃあプロデューサーさん誘ってみようかな」
千早「ふふっ、プロデューサーならきっと喜ぶと思うわ」
春香「えっ、そうかな? えへへ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1543306213
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:14:26.33 ID:koFgzvKL0
春香「よーし…それじゃあここの休みの時に…」
千早「あ、ごめんなさい。そこは予定があるの…」
春香「え?」
千早「その日は私がプロデューサーにボイスレッスンの練習に付き合ってもらう日だから」
春香「そうなの!? あ、いや別に良いんだけど…休みの日までレッスンって凄いなぁ…」
千早「休みの日なんて特にやることもないし…」
千早「それに、プロデューサーと一緒なら尚更やる気が出るというか…」
春香「…じゃあまた今度の休みにしておこ」
千早「ありがとう。そうしてくれると助かるわ」
春香「いいよ。私のボイスレッスン手伝ってくれたら」
千早「気が向いたらね」
春香「えー」
ガチャ
春香「あ、おはようございま…」
Pヘッド「…」スタスタ
2人「!?」
千早「あ、ごめんなさい。そこは予定があるの…」
春香「え?」
千早「その日は私がプロデューサーにボイスレッスンの練習に付き合ってもらう日だから」
春香「そうなの!? あ、いや別に良いんだけど…休みの日までレッスンって凄いなぁ…」
千早「休みの日なんて特にやることもないし…」
千早「それに、プロデューサーと一緒なら尚更やる気が出るというか…」
春香「…じゃあまた今度の休みにしておこ」
千早「ありがとう。そうしてくれると助かるわ」
春香「いいよ。私のボイスレッスン手伝ってくれたら」
千早「気が向いたらね」
春香「えー」
ガチャ
春香「あ、おはようございま…」
Pヘッド「…」スタスタ
2人「!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:19:35.90 ID:koFgzvKL0
千早「……えっ?」
Pヘッド「…」スッ
春香(えっ…だ、誰!? あの奇妙な頭の形をした物体!)
千早(躊躇なくプロデューサーのデスクの前に座ったわ…え、プロデューサー? えっ?)
美希「…あふぅ…ハニー…遅かったの…!?」ムクリ
春香(あ、寝てた美希が固まった)
美希「…」
美希「…zzz」スヤァ
千早(また寝た! 寝ぼけてるんだと思ってまた寝たわ! でも悲しいけどこれ現実なのよね)
春香(ど、どうしよう…千早ちゃんちょっと話しかけてみてくれないかな…)チラッ
千早(や、やめて! 私に目を向けないで! あれ私にどうこう出来る問題なわけないでしょ!)プイッ
Pヘッド「…」スッ
春香(えっ…だ、誰!? あの奇妙な頭の形をした物体!)
千早(躊躇なくプロデューサーのデスクの前に座ったわ…え、プロデューサー? えっ?)
美希「…あふぅ…ハニー…遅かったの…!?」ムクリ
春香(あ、寝てた美希が固まった)
美希「…」
美希「…zzz」スヤァ
千早(また寝た! 寝ぼけてるんだと思ってまた寝たわ! でも悲しいけどこれ現実なのよね)
春香(ど、どうしよう…千早ちゃんちょっと話しかけてみてくれないかな…)チラッ
千早(や、やめて! 私に目を向けないで! あれ私にどうこう出来る問題なわけないでしょ!)プイッ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:24:09.73 ID:koFgzvKL0
千早「あー…そういえば春香、さっきの話の続きなんだけど…」
春香「な、何かな千早ちゃん。私ったら相当混乱してるようでさっきの話なんて飛んだんだけど…」
千早「私は覚えているわ。ほら、カフェの話…プロデューサーの事誘うんでしょ…?」
春香「…ヴァイ!? ななな何言ってるの千早ちゃん! 私そんな事言ってたっけ!? あはは、ドジっ子だからかなー忘れちゃった!」
千早「……」
春香「待って待って。千早ちゃん、まず考えてみよ? あれって本当にプロデューサーさんなのかな…」
千早「プロデューサーのデスクの前に座ってるじゃない」
春香「…じゃあプロデューサーさんって事でいいの…?」
Pヘッド「……」
春香「…いやいや、もう普通にやばいやつでしょ。真っ暗なスクリーンを微動だにせずただ凝視してるし…そもそも顔の正面が分からないから実際には何を見てるのかすら分からないし…」
千早「…春香、何か話しかけてみて」
春香「い、嫌だよ! 千早ちゃんが話しかけてよ!」
千早「私だって嫌よ!」
春香「何で!? 千早ちゃん今さっきプロデューサーさんにボイストレーニング付き合ってもらうんだってウッキウキで私に言ってたじゃん!」
千早「…いえ、もういいの」
春香「えっ?」
千早「考えてみたら今まで休日は一人で練習してきてたし、今更ボイストレーニングなんて見てもらう必要はないわ」
春香(千早ちゃんが狂犬時代と同じような事言ってるー!)
春香(こうなったのもあのプロデューサーさんもどきのせい!)ギロッ
Pヘッド「……」
春香(…って怒ってみたいけどやっぱり怖いよぉ!)
ガチャ
やよい「おはよーございまーす!」
春香・千早(天使きたー!!!)
春香「な、何かな千早ちゃん。私ったら相当混乱してるようでさっきの話なんて飛んだんだけど…」
千早「私は覚えているわ。ほら、カフェの話…プロデューサーの事誘うんでしょ…?」
春香「…ヴァイ!? ななな何言ってるの千早ちゃん! 私そんな事言ってたっけ!? あはは、ドジっ子だからかなー忘れちゃった!」
千早「……」
春香「待って待って。千早ちゃん、まず考えてみよ? あれって本当にプロデューサーさんなのかな…」
千早「プロデューサーのデスクの前に座ってるじゃない」
春香「…じゃあプロデューサーさんって事でいいの…?」
Pヘッド「……」
春香「…いやいや、もう普通にやばいやつでしょ。真っ暗なスクリーンを微動だにせずただ凝視してるし…そもそも顔の正面が分からないから実際には何を見てるのかすら分からないし…」
千早「…春香、何か話しかけてみて」
春香「い、嫌だよ! 千早ちゃんが話しかけてよ!」
千早「私だって嫌よ!」
春香「何で!? 千早ちゃん今さっきプロデューサーさんにボイストレーニング付き合ってもらうんだってウッキウキで私に言ってたじゃん!」
千早「…いえ、もういいの」
春香「えっ?」
千早「考えてみたら今まで休日は一人で練習してきてたし、今更ボイストレーニングなんて見てもらう必要はないわ」
春香(千早ちゃんが狂犬時代と同じような事言ってるー!)
春香(こうなったのもあのプロデューサーさんもどきのせい!)ギロッ
Pヘッド「……」
春香(…って怒ってみたいけどやっぱり怖いよぉ!)
ガチャ
やよい「おはよーございまーす!」
春香・千早(天使きたー!!!)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:27:52.38 ID:koFgzvKL0
やよい「あ、春香さんに千早さん! おはよーございますー!」
春香「おはようやよい。今日も相変わらず天使だね」
千早「高槻さんとってもかわいい」
やよい「? 2人してどうしたんですか? あっ…」チラッ
春香(あ、やよいがプロデューサーさんに気付いた)
やよい「プロデューサー! おはよーございまーす! 今日も頑張りましょう!」ガルーン
春香(躊躇なくいったー!)
千早(流石高槻さん! だけどこれってもうあれをプロデューサー前提として話を進める事に決定したのね)
Pヘッド「……」
やよい「…? 元気ないんですかー?」
Pヘッド「……」チラリ
春香(あっ、首が動いた! 真っ平らの方が正面なのか!)
やよい「じゃあ…プロデューサーに私の元気を分けちゃいます! うっうー! ハイ、ターッチ!」スッ
Pヘッド「……」
春香(無視したーッ!)
千早(高槻さんのハイタッチを無視するなんて…そんなの大罪よ…!)ギリッ
Pヘッド「……」
やよい「…」
春香「や、やよい…?」
やよい「…グスッ…」
春香「やよいぃぃぃぃぃ!!!」
千早「高槻さぁぁぁん!!!」
春香「おはようやよい。今日も相変わらず天使だね」
千早「高槻さんとってもかわいい」
やよい「? 2人してどうしたんですか? あっ…」チラッ
春香(あ、やよいがプロデューサーさんに気付いた)
やよい「プロデューサー! おはよーございまーす! 今日も頑張りましょう!」ガルーン
春香(躊躇なくいったー!)
千早(流石高槻さん! だけどこれってもうあれをプロデューサー前提として話を進める事に決定したのね)
Pヘッド「……」
やよい「…? 元気ないんですかー?」
Pヘッド「……」チラリ
春香(あっ、首が動いた! 真っ平らの方が正面なのか!)
やよい「じゃあ…プロデューサーに私の元気を分けちゃいます! うっうー! ハイ、ターッチ!」スッ
Pヘッド「……」
春香(無視したーッ!)
千早(高槻さんのハイタッチを無視するなんて…そんなの大罪よ…!)ギリッ
Pヘッド「……」
やよい「…」
春香「や、やよい…?」
やよい「…グスッ…」
春香「やよいぃぃぃぃぃ!!!」
千早「高槻さぁぁぁん!!!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:01:30.40 ID:koFgzvKL0
やよい「わ、私…プロデューサーに何かしちゃったのかなーって…」ションボリ
千早「大丈夫よ。プロデューサーにもきっと、何か事情があったのよ」
春香「そうだよ…きっとプロデューサーさんの顔が変形するくらい重い事情があったんだよ…」
千早「…ハッ…!」
春香「千早ちゃん…ど、どうかした?」
千早「何か事情…となると…」
春香「ち、千早ちゃん! 何か心当たりが…!?」
千早「…もしかしてだけど、そういえば…」
ポワワーン
>>6 へ
千早「大丈夫よ。プロデューサーにもきっと、何か事情があったのよ」
春香「そうだよ…きっとプロデューサーさんの顔が変形するくらい重い事情があったんだよ…」
千早「…ハッ…!」
春香「千早ちゃん…ど、どうかした?」
千早「何か事情…となると…」
春香「ち、千早ちゃん! 何か心当たりが…!?」
千早「…もしかしてだけど、そういえば…」
ポワワーン
>>6 へ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:29:56.09 ID:koFgzvKL0
昨日
千早の部屋
千早『…すみません、プロデューサー。日頃のお礼にと予てから挑戦していた料理なんですが…』
お料理『』ドジャーン...
千早『む、無理に食べなくても気にしませんから…』
P『いただきます』パクッ
千早『!』
P『……』モグモグ
P『…米が少しボソボソだな…あと野菜もあまり火が通ってなくて生っぽい…だがそれに反して魚はちょっと焦げすぎてる感じだな…』
千早『…ご、ごめんなさい。今下げますね』
P『うん、美味しいよ』
千早『えっ…?』
P『確かにこの料理には改善点が沢山ある…けど、そんなものは今からいくらでも変えられるさ』
P『大事なのは千早が俺の為に頑張って料理を作ってくれたっていうところだよ。それを考えるだけで自然と美味しいと感じる。作ってるところを見ていたら尚更な』
千早『プロデューサー…』
P『こんな料理を下げるなんてとんでもない。全部食べるよ』モグモグ
千早『…ありがとうございます…!』
P『んぐっ…あ、あとお水くれたら嬉しい…』
千早『あ、今持ってきますね!』
千早『おかわりも沢山ありますから!』
P『』
ポワワーン
千早の部屋
千早『…すみません、プロデューサー。日頃のお礼にと予てから挑戦していた料理なんですが…』
お料理『』ドジャーン...
千早『む、無理に食べなくても気にしませんから…』
P『いただきます』パクッ
千早『!』
P『……』モグモグ
P『…米が少しボソボソだな…あと野菜もあまり火が通ってなくて生っぽい…だがそれに反して魚はちょっと焦げすぎてる感じだな…』
千早『…ご、ごめんなさい。今下げますね』
P『うん、美味しいよ』
千早『えっ…?』
P『確かにこの料理には改善点が沢山ある…けど、そんなものは今からいくらでも変えられるさ』
P『大事なのは千早が俺の為に頑張って料理を作ってくれたっていうところだよ。それを考えるだけで自然と美味しいと感じる。作ってるところを見ていたら尚更な』
千早『プロデューサー…』
P『こんな料理を下げるなんてとんでもない。全部食べるよ』モグモグ
千早『…ありがとうございます…!』
P『んぐっ…あ、あとお水くれたら嬉しい…』
千早『あ、今持ってきますね!』
千早『おかわりも沢山ありますから!』
P『』
ポワワーン
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:32:32.54 ID:koFgzvKL0
千早「…っていう事があったんだけど…」
やよい「わぁ、千早さんの家でお料理を食べていたんですね」
春香「うん、その点に関してはあとでみっちり聞かせてもらうとして…」
千早「や、やっぱりあれが原因かしら…!?」
春香「…アウトかなぁ」
やよい「アウトかなーって」
亜美「アウトですなぁ」
真美「謝ったほうがいいよー千早お姉ちゃん」
千早「…やっぱりね…」
千早「って真美と亜美!?」
やよい「い、いつの間に来てたのー!?」
真美「いやー、ねぇ…今日はどんなイタズラを仕掛けたら面白いかなーって亜美と話してたんだけど…」
亜美「とりあえず兄ちゃんと遊びながら考えようと思ったところであれを見ちゃいまして…」
千早「…じ、じゃあ真美と亜美はプロデューサーがああなった原因は分からないという事なのね?」
亜美「そーゆーことー」
真美「それより千早お姉ちゃんは元凶の可能性があるんだから早く行ってきた方がいいよー?」
千早「うっ…い、言われなくても行くわ…」スタスタ
春香「き、気をつけてねー…」
やよい「わぁ、千早さんの家でお料理を食べていたんですね」
春香「うん、その点に関してはあとでみっちり聞かせてもらうとして…」
千早「や、やっぱりあれが原因かしら…!?」
春香「…アウトかなぁ」
やよい「アウトかなーって」
亜美「アウトですなぁ」
真美「謝ったほうがいいよー千早お姉ちゃん」
千早「…やっぱりね…」
千早「って真美と亜美!?」
やよい「い、いつの間に来てたのー!?」
真美「いやー、ねぇ…今日はどんなイタズラを仕掛けたら面白いかなーって亜美と話してたんだけど…」
亜美「とりあえず兄ちゃんと遊びながら考えようと思ったところであれを見ちゃいまして…」
千早「…じ、じゃあ真美と亜美はプロデューサーがああなった原因は分からないという事なのね?」
亜美「そーゆーことー」
真美「それより千早お姉ちゃんは元凶の可能性があるんだから早く行ってきた方がいいよー?」
千早「うっ…い、言われなくても行くわ…」スタスタ
春香「き、気をつけてねー…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:35:32.46 ID:koFgzvKL0
千早「あの、プロデューサー」
Pヘッド「…」
千早「えっと、昨日はすみません! やっぱり、あの後お腹が痛くなったりしちゃいました…?」
Pヘッド「……」ゴゴ
千早「そ、そうですよね…すみません…」
千早「まさか私の料理が顔面をアルファベットに変えてしまう程のゲテモノだと思ってもいなくて…」
Pヘッド「……」ゴゴゴ
千早「それにあの時、褒めてくれた事が嬉しくてついおかわりまで全部食べさせて…」
千早「迷惑をかけた償いは近いうち必ずしますので…だから…その…」
千早「…良ければこれからも、よろしくお願いします…」
Pヘッド「…………」ゴゴゴゴ
千早「…」
千早「…グスッ…」スタスタ
真美「あっ、泣きながら戻ってきた」
亜美「千早お姉ちゃんのレアな泣き顔…」
春香「千早ちゃん、よく頑張ったよ」
千早「ショックで胸が萎んじゃいそうだわ…」
春香「…うん」
Pヘッド「…」
千早「えっと、昨日はすみません! やっぱり、あの後お腹が痛くなったりしちゃいました…?」
Pヘッド「……」ゴゴ
千早「そ、そうですよね…すみません…」
千早「まさか私の料理が顔面をアルファベットに変えてしまう程のゲテモノだと思ってもいなくて…」
Pヘッド「……」ゴゴゴ
千早「それにあの時、褒めてくれた事が嬉しくてついおかわりまで全部食べさせて…」
千早「迷惑をかけた償いは近いうち必ずしますので…だから…その…」
千早「…良ければこれからも、よろしくお願いします…」
Pヘッド「…………」ゴゴゴゴ
千早「…」
千早「…グスッ…」スタスタ
真美「あっ、泣きながら戻ってきた」
亜美「千早お姉ちゃんのレアな泣き顔…」
春香「千早ちゃん、よく頑張ったよ」
千早「ショックで胸が萎んじゃいそうだわ…」
春香「…うん」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:38:47.48 ID:koFgzvKL0
真美「…どうしよっか」
千早「もうレッスンに行ってそのまま逃げちゃえばいいんじゃないかしら…」
やよい「うー、だけどあのままプロデューサーを放っておくのも何だか嫌かなーって…」
亜美「じゃあやよいっち、今ちょっと兄ちゃんのとこ行ってみる?」
やよい「それも嫌ですー」
真美「素直でよろしい」
春香「…よし」
春香「みんな、今度は私が行ってくるよ」
千早「…えっ?」
真美「えぇ…」
亜美「おおぅ…」
春香「って何その反応!?」
亜美「だ、だって…ねえ?」
真美「はるるん、よく考えてみて。千早お姉ちゃんが泣かされて帰ってくるんだよ? はるるんが行った時にゃもう…」
春香「なにその私が千早ちゃんより涙脆いみたいな言い方!?」
千早「ま、まあ私からは頑張れとしか…」
春香「私がプロデューサーを元に戻してくる! だって私はメインヒロイン、天海春香だから!」タッタッタ
千早(どうしよう、不安しかないわ)
千早「もうレッスンに行ってそのまま逃げちゃえばいいんじゃないかしら…」
やよい「うー、だけどあのままプロデューサーを放っておくのも何だか嫌かなーって…」
亜美「じゃあやよいっち、今ちょっと兄ちゃんのとこ行ってみる?」
やよい「それも嫌ですー」
真美「素直でよろしい」
春香「…よし」
春香「みんな、今度は私が行ってくるよ」
千早「…えっ?」
真美「えぇ…」
亜美「おおぅ…」
春香「って何その反応!?」
亜美「だ、だって…ねえ?」
真美「はるるん、よく考えてみて。千早お姉ちゃんが泣かされて帰ってくるんだよ? はるるんが行った時にゃもう…」
春香「なにその私が千早ちゃんより涙脆いみたいな言い方!?」
千早「ま、まあ私からは頑張れとしか…」
春香「私がプロデューサーを元に戻してくる! だって私はメインヒロイン、天海春香だから!」タッタッタ
千早(どうしよう、不安しかないわ)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:42:07.32 ID:koFgzvKL0
春香「プロデュー…きゃっ!」ステーン
真美(おっとはるるんいきなり転んだ!)
千早(何がすごいってあれが素な所よね…)
春香「えへへ、また転んじゃいました…」
春香「私ったらドジなところは全然治りませんね~」
春香「でも、プロデューサーさんはその度に春香らしいって言ってくれましたよね。褒めているのか、呆れているのかは分かりませんが」クスッ
Pヘッド「……」
春香「そういえば、この近くにとってもお洒落なカフェが出来たんですよ! 今度の休日、一緒に行きませんか?」
Pヘッド「……」
春香「あぅ…そ、そうですよね! 忙しいですよね!」
Pヘッド「……」シーン
春香「…」
春香「……」ジワァ
亜美(あっ、もう顔歪んできてる! メインヒロインがファンに見せられない表情してる!)
春香「…そうそう! 私、今日クッキー焼いてきたんです! プロデューサーさんも、どうぞ♪」
春香「今日のは自信作なんですよ! 千早ちゃんも褒めてくれたんで、ほら! 遠慮なさらず!」
Pヘッド「……」
千早(悉く春香を無視するわね…アレ感情というものがないのかしら)
真美(でも、はるるんもよく喋れるなぁ…)
春香「…あらら~? お口開けませんねぇ…もしかして、食べさせてほしいとか?」
春香「えへへ、プロデューサーさんったら甘えん坊さんなんですから! もうっ、今だけ特別ですよ? はい、あーん…」スッ
千早(いや、あーんて言っても口どこか分からないんじゃ…)
春香「…」グイグイ
Pヘッド「……」ポロッ
真美(いやいやPの穴の部分通り抜けたよはるるん! そこ口だと思ったんだろうけど普通に空洞だったよ! クッキーも床に落ちちゃった!)
春香「ほっぺがとろけちゃうほど美味しかったんですか~?」
千早(何上手いこと言ったつもりになっているの!? というか元々ほっぺなかったでしょ多分…)
真美(おっとはるるんいきなり転んだ!)
千早(何がすごいってあれが素な所よね…)
春香「えへへ、また転んじゃいました…」
春香「私ったらドジなところは全然治りませんね~」
春香「でも、プロデューサーさんはその度に春香らしいって言ってくれましたよね。褒めているのか、呆れているのかは分かりませんが」クスッ
Pヘッド「……」
春香「そういえば、この近くにとってもお洒落なカフェが出来たんですよ! 今度の休日、一緒に行きませんか?」
Pヘッド「……」
春香「あぅ…そ、そうですよね! 忙しいですよね!」
Pヘッド「……」シーン
春香「…」
春香「……」ジワァ
亜美(あっ、もう顔歪んできてる! メインヒロインがファンに見せられない表情してる!)
春香「…そうそう! 私、今日クッキー焼いてきたんです! プロデューサーさんも、どうぞ♪」
春香「今日のは自信作なんですよ! 千早ちゃんも褒めてくれたんで、ほら! 遠慮なさらず!」
Pヘッド「……」
千早(悉く春香を無視するわね…アレ感情というものがないのかしら)
真美(でも、はるるんもよく喋れるなぁ…)
春香「…あらら~? お口開けませんねぇ…もしかして、食べさせてほしいとか?」
春香「えへへ、プロデューサーさんったら甘えん坊さんなんですから! もうっ、今だけ特別ですよ? はい、あーん…」スッ
千早(いや、あーんて言っても口どこか分からないんじゃ…)
春香「…」グイグイ
Pヘッド「……」ポロッ
真美(いやいやPの穴の部分通り抜けたよはるるん! そこ口だと思ったんだろうけど普通に空洞だったよ! クッキーも床に落ちちゃった!)
春香「ほっぺがとろけちゃうほど美味しかったんですか~?」
千早(何上手いこと言ったつもりになっているの!? というか元々ほっぺなかったでしょ多分…)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:49:54.99 ID:koFgzvKL0
春香「…グスッ」スタスタ
千早「春香、思ったよりもよく頑張ったわ」
やよい「とっても自然な会話でしたよ!」
春香「…残るは…」チラッ
真美「…あ、やっぱり真美たちも行く感じ!?」
亜美「正直あの流れで亜美たちが話しかけに行くのは無理があると思うよ!?」
千早「でも元々はプロデューサーと遊ぶつもりだったんでしょう?」
真美「…いやだってあれ兄ちゃんじゃないでしょ。少なくとも真美たちが一緒に遊ぼうとしていた兄ちゃんじゃないよ」
千早「もしかしたら遊んでくれるかもしれないじゃない」
亜美「……」
真美「……」
千早「春香、思ったよりもよく頑張ったわ」
やよい「とっても自然な会話でしたよ!」
春香「…残るは…」チラッ
真美「…あ、やっぱり真美たちも行く感じ!?」
亜美「正直あの流れで亜美たちが話しかけに行くのは無理があると思うよ!?」
千早「でも元々はプロデューサーと遊ぶつもりだったんでしょう?」
真美「…いやだってあれ兄ちゃんじゃないでしょ。少なくとも真美たちが一緒に遊ぼうとしていた兄ちゃんじゃないよ」
千早「もしかしたら遊んでくれるかもしれないじゃない」
亜美「……」
真美「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:55:53.16 ID:koFgzvKL0
Pヘッド「……」
亜美「やっぴょーん! はい、今目隠ししてるのは亜美と真美どちらでしょーか!」
千早(あ、すごい。今までのブラックな空気を一気に変える明るく元気な声にちょっとしたイタズラ…でも1番すごいのはあの得体の知れない頭に手を出せたことね)
春香(…でもあれ実は触ってないんだよね。横からだとよく分かるようにあれ必死に触らないようギリギリの所で目隠し攻めてるよ)
亜美「さーん、にー…いーち…はいブッブー!」
亜美「正解は亜美でしたー!」
Pヘッド「……」
亜美(あ、これは泣く!)
亜美(のっぺらぼうより怖い! 真美助けて、可愛い妹がアルファベットに泣かされそうだよ!)
真美「Hey兄ちゃん! そんな画面ばっかり見るんだったら真美たちと一緒にゲームの画面を見よーよ!」
Pヘッド「……」
真美「…ほら、こっちこっち!」グイグイ
亜美(手を引っ張った! 流石真美! それだけでもすごいよ!)
Pヘッド「……」
真美(うっわ、動かない…てか本当に真美たち何やってんのこれ!?)
亜美「やっぴょーん! はい、今目隠ししてるのは亜美と真美どちらでしょーか!」
千早(あ、すごい。今までのブラックな空気を一気に変える明るく元気な声にちょっとしたイタズラ…でも1番すごいのはあの得体の知れない頭に手を出せたことね)
春香(…でもあれ実は触ってないんだよね。横からだとよく分かるようにあれ必死に触らないようギリギリの所で目隠し攻めてるよ)
亜美「さーん、にー…いーち…はいブッブー!」
亜美「正解は亜美でしたー!」
Pヘッド「……」
亜美(あ、これは泣く!)
亜美(のっぺらぼうより怖い! 真美助けて、可愛い妹がアルファベットに泣かされそうだよ!)
真美「Hey兄ちゃん! そんな画面ばっかり見るんだったら真美たちと一緒にゲームの画面を見よーよ!」
Pヘッド「……」
真美「…ほら、こっちこっち!」グイグイ
亜美(手を引っ張った! 流石真美! それだけでもすごいよ!)
Pヘッド「……」
真美(うっわ、動かない…てか本当に真美たち何やってんのこれ!?)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 17:57:28.44 ID:koFgzvKL0
真美「…に、兄ちゃん。暇ならいつもみたいに遊ぼー?」
亜美「ほら、千早お姉ちゃん達もいるし、ゲームしよ?」
千早「!?」
真美「やよいっちの家でもやしパーティどう?」
やよい「!?」
Pヘッド「……」
亜美(うっ…もう、限界…)ウルッ
真美「…」ジワァ
春香「いい加減にしてください!!」
亜美真美「「!」」
千早「春香…」
やよい「春香さん…」
春香「…さっきから、ずっと座ったまま…何を考えてるのか知らないけど私たちの事を無視して…何回も無視して…!」
春香「その一方でクッキー頬張ってて!」
Pヘッド「…」モグモグ
全員(い、いつの間に! というかあれ本当に口だったんだ!)
春香「…あなたは、私たちの知っているプロデューサーじゃ…ありません」
亜美「ほら、千早お姉ちゃん達もいるし、ゲームしよ?」
千早「!?」
真美「やよいっちの家でもやしパーティどう?」
やよい「!?」
Pヘッド「……」
亜美(うっ…もう、限界…)ウルッ
真美「…」ジワァ
春香「いい加減にしてください!!」
亜美真美「「!」」
千早「春香…」
やよい「春香さん…」
春香「…さっきから、ずっと座ったまま…何を考えてるのか知らないけど私たちの事を無視して…何回も無視して…!」
春香「その一方でクッキー頬張ってて!」
Pヘッド「…」モグモグ
全員(い、いつの間に! というかあれ本当に口だったんだ!)
春香「…あなたは、私たちの知っているプロデューサーじゃ…ありません」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:04:26.16 ID:koFgzvKL0
千早「…そうよ。あなたはプロデューサーじゃない…私たちのプロデューサーはもっと優しくて、顔だってそんなへんてこじゃないわ…!」
やよい「そ、それにプロデューサーは私が挨拶をしたらちゃんと返してくれるはずですー!」
亜美「この人は兄ちゃんじゃないよ!」
真美「いつも遊んでくれる兄ちゃんを返して!」
美希「ハニーを返すのー!」
春香「ぐすっ…うぅ…プロデューサー、さん…!」
Pヘッド「…」ガタッ!
全員「!」ビクッ
Pヘッド「……」スタスタ
春香「…えっ?」
Pヘッド「…」ガシッ
春香「!?」
千早「春香!」
やよい「春香さん!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:05:10.36 ID:koFgzvKL0
春香「……」
真美「この、兄ちゃんもどき! はるるんを離せー!」ゲシゲシ
亜美「ヘン夕イー! 通報ー! 律っちゃん連れてきてやる!」
千早「離してください! お湯かけますよ!?」
春香「ま、待って!」
Pヘッド「……」ナデナデ
春香(…この撫で方…感触…)
P『春香、今日もお疲れ様。よく頑張ったな』ナデナデ
春香『えへへ♪』
Pヘッド「……」ナデナデ
春香「…プロデューサー…さん…」
Pヘッド「……」ヨシヨシ
千早「えっ…ど、どういう事…?」
春香「…プロデューサーさんだ……この人は…本当の、プロデューサーさんだよ…!」
真美「この、兄ちゃんもどき! はるるんを離せー!」ゲシゲシ
亜美「ヘン夕イー! 通報ー! 律っちゃん連れてきてやる!」
千早「離してください! お湯かけますよ!?」
春香「ま、待って!」
Pヘッド「……」ナデナデ
春香(…この撫で方…感触…)
P『春香、今日もお疲れ様。よく頑張ったな』ナデナデ
春香『えへへ♪』
Pヘッド「……」ナデナデ
春香「…プロデューサー…さん…」
Pヘッド「……」ヨシヨシ
千早「えっ…ど、どういう事…?」
春香「…プロデューサーさんだ……この人は…本当の、プロデューサーさんだよ…!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:07:58.16 ID:koFgzvKL0
千早「な、何言ってるの春香!? ちゃんと顔見てみなさい!? 顔ないけど!」
春香「ううん、分かるの…この撫でる感じ…ライブが終わった後、いつもしてくれる…プロデューサーさんの温もりが…」
美希「…」クンクン
千早「み、美希?」
美希「…!」ギュッ
Pヘッド「……」
美希「この匂い、抱き心地…ハニーなの…!」
千早「…ぷ、プロデューサー…?」
やよい「私たちの、プロデューサーなんですかー…?」
Pヘッド「……」コクリ
真美「本当だ…なんだか、兄ちゃんの匂いがする…!」
亜美「兄ちゃん…!」
Pヘッド「……」ミンナ ナデナデ
春香「ううん、分かるの…この撫でる感じ…ライブが終わった後、いつもしてくれる…プロデューサーさんの温もりが…」
美希「…」クンクン
千早「み、美希?」
美希「…!」ギュッ
Pヘッド「……」
美希「この匂い、抱き心地…ハニーなの…!」
千早「…ぷ、プロデューサー…?」
やよい「私たちの、プロデューサーなんですかー…?」
Pヘッド「……」コクリ
真美「本当だ…なんだか、兄ちゃんの匂いがする…!」
亜美「兄ちゃん…!」
Pヘッド「……」ミンナ ナデナデ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:08:44.80 ID:koFgzvKL0
春香「…ぷ、プロデューサーさん…その、さっきはごめんなさい…」
千早「私も、ごめんなさい…」
やよい「うー…ひどい事を言ってしまいましたぁ…」
美希「ミキもなの…」
真美「ごめんね兄ちゃん…」
亜美「ごめん…」
Pヘッド「……」
春香「許して…くれませんよね…みんなしてあんな言い方をして…」
Pヘッド「…」フルフル
春香「えっ…?」
Pヘッド「…」
春香「許して、くれるんですか…?」
Pヘッド「…」コクリ
春香「プロデューサーさん…!」ポロッ
千早「ぐすっ…ありがとうございます…」
千早「私も、ごめんなさい…」
やよい「うー…ひどい事を言ってしまいましたぁ…」
美希「ミキもなの…」
真美「ごめんね兄ちゃん…」
亜美「ごめん…」
Pヘッド「……」
春香「許して…くれませんよね…みんなしてあんな言い方をして…」
Pヘッド「…」フルフル
春香「えっ…?」
Pヘッド「…」
春香「許して、くれるんですか…?」
Pヘッド「…」コクリ
春香「プロデューサーさん…!」ポロッ
千早「ぐすっ…ありがとうございます…」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:13:08.14 ID:koFgzvKL0
やよい「えへへ、良かったです! プロデューサー、今度私の家でもやし祭りどうですかー?」
真美「真美も行きたーい!」
亜美「その時みんなでゲームしようよ!」
千早「待って、その前にプロデューサーは私のボイスレッスンに付き合ってもらう約束が…」
美希「えー千早さんずるいの! じゃあ美希もハニーとデートの約束する!」
春香「ちょっ、プロデューサーさん! カフェの件ちゃんと考えておいてくださいね!」
Pヘッド「……」コクリ コクリ
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ
春香(…うん、これだよ)
春香(このみんなで騒がしくも楽しい事務所は…やっぱりプロデューサーさんがいてこそなんだ)
春香(頭の形が変わっても、そこにいてくれるだけで…)
春香(ふふっ、後で雪歩達も呼んであげないと…!)
ガチャッ
真美「真美も行きたーい!」
亜美「その時みんなでゲームしようよ!」
千早「待って、その前にプロデューサーは私のボイスレッスンに付き合ってもらう約束が…」
美希「えー千早さんずるいの! じゃあ美希もハニーとデートの約束する!」
春香「ちょっ、プロデューサーさん! カフェの件ちゃんと考えておいてくださいね!」
Pヘッド「……」コクリ コクリ
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ
春香(…うん、これだよ)
春香(このみんなで騒がしくも楽しい事務所は…やっぱりプロデューサーさんがいてこそなんだ)
春香(頭の形が変わっても、そこにいてくれるだけで…)
春香(ふふっ、後で雪歩達も呼んであげないと…!)
ガチャッ
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/27(火) 18:14:32.50 ID:koFgzvKL0
バタン!
P「はぁ、はぁ…遅れてすまない!」
P「いやぁ、今日は朝からあずささんを探し回っててな…見つけてこっちまで来るのに時間がかかっちゃったよ」
全員「…………」
P「…って、俺のデスク囲んで何やってんだ…? それに随分と賑わっていたようだが…」キョロキョロ
P「ま、騒ぐなら程々にな。ふぅ、急いできたから喉が渇いた…水飲んでこよ」スタスタ
春香「…えっ?」
千早「プロデューサー…いやでも、ここに…」チラッ
シーン......
美希「ハニー…?」
やよい「今のはいつもの、プロデューサーでした…」
真美「じゃあ……」
亜美「さっきまで、亜美たちと一緒にいたのは…」
春香「…………誰?」
おしまい
P「はぁ、はぁ…遅れてすまない!」
P「いやぁ、今日は朝からあずささんを探し回っててな…見つけてこっちまで来るのに時間がかかっちゃったよ」
全員「…………」
P「…って、俺のデスク囲んで何やってんだ…? それに随分と賑わっていたようだが…」キョロキョロ
P「ま、騒ぐなら程々にな。ふぅ、急いできたから喉が渇いた…水飲んでこよ」スタスタ
春香「…えっ?」
千早「プロデューサー…いやでも、ここに…」チラッ
シーン......
美希「ハニー…?」
やよい「今のはいつもの、プロデューサーでした…」
真美「じゃあ……」
亜美「さっきまで、亜美たちと一緒にいたのは…」
春香「…………誰?」
おしまい
22: ◆hMixaXO7ealz 2018/11/27(火) 18:58:37.05 ID:e0FNi3zZo
乙
おかしくないプロデューサーっていたっけ?
おかしくないプロデューサーっていたっけ?
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/28(水) 03:19:51.19 ID:Cy+Q6Sf4O
ギャグかと思ったらホラーでござった
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/30(金) 01:10:29.71 ID:n575YIP0o
こええよwwwwww
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/30(金) 23:35:09.88 ID:eiOxOwq20
「そう、僕だ」
【この素晴らしい短編集に笑いを!】
2019-08-31
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/13(日) 23:58:27 ID:Y2Ri2OTo
【芸】
アクア「見せてあげるわ、私とカズマのコンビ芸を。はい、カズマ!」ピンッ
カズマ「おう」パクッ
ダクネス「へぇ~、アクアが食べ物を投げ、それをカズマが口でキャッチする形で食べるという芸なのか…。中々、上手いものだな」パチパチ
めぐみん「カズマ、アクア、ダクネス…食事が出来ましたよー」
アクア「はい、カズマ」ポイッ
カズマ「おう」パクッ
めぐみん「……」
ダクネス「おい、普通に食べれないのか!?」
アクア「見せてあげるわ、私とカズマのコンビ芸を。はい、カズマ!」ピンッ
カズマ「おう」パクッ
ダクネス「へぇ~、アクアが食べ物を投げ、それをカズマが口でキャッチする形で食べるという芸なのか…。中々、上手いものだな」パチパチ
めぐみん「カズマ、アクア、ダクネス…食事が出来ましたよー」
アクア「はい、カズマ」ポイッ
カズマ「おう」パクッ
めぐみん「……」
ダクネス「おい、普通に食べれないのか!?」
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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:00:50 ID:dOpwUIl2
カズマ「…こ…の…す…ば…!!」モグモグガツガツ
めぐみん「カズマ。食べるか喋るか、どちらかにしてください…」
めぐみん「カズマ。食べるか喋るか、どちらかにしてください…」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:13:22 ID:dOpwUIl2
【気まずいこと】
お姉さん「まぁ、可愛いボウヤ。良かったらちょっと、こっちに来て…ね♪」
カズマ「えっ!?///」ドキッ
カズマ(ハッ!!)クルッ
アクア・めぐみん・ダクネス「「「……」」」シラーーー
カズマ「あ、いや、これはだなっ!!?」
アクア「別に~。カズマさんが行きたきゃ行ってくれば~」
めぐみん「そうですね……」
ダクネス「まぁ、カズマも男だ。男というのは、その…どこかで……処理を…しないと…な///」
カズマ(仲間が女ばっかだから、こういう場面だと一番辛くて気まずいな…。)
お姉さん「まぁ、可愛いボウヤ。良かったらちょっと、こっちに来て…ね♪」
カズマ「えっ!?///」ドキッ
カズマ(ハッ!!)クルッ
アクア・めぐみん・ダクネス「「「……」」」シラーーー
カズマ「あ、いや、これはだなっ!!?」
アクア「別に~。カズマさんが行きたきゃ行ってくれば~」
めぐみん「そうですね……」
ダクネス「まぁ、カズマも男だ。男というのは、その…どこかで……処理を…しないと…な///」
カズマ(仲間が女ばっかだから、こういう場面だと一番辛くて気まずいな…。)
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:15:08 ID:dOpwUIl2
アクア・めぐみん・ダクネス「「「このすばぁー………」」」ジトォォーーーーー
カズマ(ほんと、気まずい…。)
カズマ(ほんと、気まずい…。)
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:34:52 ID:dOpwUIl2
【お茶】
店主「いかがですか?新作から昔ながらまで、たくさんのお茶の葉を扱ってますよ!」
カズマ「おっ、お茶の葉か!俺もたまに飲んでたなぁ…入れたてのお茶を」
アクア「私は飲めない」
カズマ「触っただけで、お茶はただのお湯に変わるからだろ」
めぐみん「私も紅魔族の里で良く飲んでましたよ」
カズマ「めぐみんがお茶を飲んでる姿は何だか似合いそうだな…」
ダクネス「私はその…」
カズマ「ダクネスの場合、貴族だからさぞかし、値の張るお茶か、紅茶の方を飲んでるだろうなぁ…」
ダクネス「私だって、いつも高いお茶や紅茶ばかりではない!?たまに、安いお茶だって飲んでるぞ!!」
店主「いかがですか?新作から昔ながらまで、たくさんのお茶の葉を扱ってますよ!」
カズマ「おっ、お茶の葉か!俺もたまに飲んでたなぁ…入れたてのお茶を」
アクア「私は飲めない」
カズマ「触っただけで、お茶はただのお湯に変わるからだろ」
めぐみん「私も紅魔族の里で良く飲んでましたよ」
カズマ「めぐみんがお茶を飲んでる姿は何だか似合いそうだな…」
ダクネス「私はその…」
カズマ「ダクネスの場合、貴族だからさぞかし、値の張るお茶か、紅茶の方を飲んでるだろうなぁ…」
ダクネス「私だって、いつも高いお茶や紅茶ばかりではない!?たまに、安いお茶だって飲んでるぞ!!」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:36:22 ID:dOpwUIl2
カズマ「じゃあ、もし、新作のお茶に商品名を付けるとしたら、なにがいいか?」
アクア「唐突ね…」
カズマ「例えばだけど、俺なら「ララ茶(ティー)」とかだな!」
アクア「プッ!あははは、ララティー(茶)ってなんだか、どこかで聞いた事があるわねぇ~www」ゲラゲラ
カズマ「だろぉwww」プルプル
ダクネス「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
めぐみん「あ、わわ……」ガタガタ
※その後、カズマとアクアは、ダクネスから滅茶苦茶怒られたという。
アクア「唐突ね…」
カズマ「例えばだけど、俺なら「ララ茶(ティー)」とかだな!」
アクア「プッ!あははは、ララティー(茶)ってなんだか、どこかで聞いた事があるわねぇ~www」ゲラゲラ
カズマ「だろぉwww」プルプル
ダクネス「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
めぐみん「あ、わわ……」ガタガタ
※その後、カズマとアクアは、ダクネスから滅茶苦茶怒られたという。
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 00:41:09 ID:dOpwUIl2
カズマ「……この」ズーン
アクア「……すば」ズーン
ダクネス「まったく。私の名前を表しているかのように分かりやすいおちょくり方をするからだ!!」
アクア「……すば」ズーン
ダクネス「まったく。私の名前を表しているかのように分かりやすいおちょくり方をするからだ!!」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 16:04:53 ID:iVSGeWQQ
【あの時】
ミツルギ「君達、これからはソードマスターの僕と一緒に来るといい。高級な装備品も買い揃えてあげよう」
アクア「貴方なんか本気で引くぐらいヤバいからお断りよ!」
ダクネス「攻めより受けるのが好きな私が、お前を見ると無性に殴りたくなる…こんなキャラは私らしくない上、お前と居ると私がおかしくなりそうだから断る!」
めぐみん「私は仲間を大事にしたいタイプ。故に貴方が傍に居ると撃っていいですか…と何回も言いたくなりそうなので、断ります!」
カズマ「いいよ。こいつら全員、お前に譲ってやるよ」
アクア・ダクネス・めぐみん「「「えぇぇーーっ!!?」」」
カズマ「そろそろ苦労を無くしたいし、それにまともな仲間も欲しい頃だからちょうど良かった!」
ミツルギ「え、えぇと…じゃあ、アクア様たちは僕たちのパーティーに移籍OKって事で、いい…のかな?」
ミツルギ「君達、これからはソードマスターの僕と一緒に来るといい。高級な装備品も買い揃えてあげよう」
アクア「貴方なんか本気で引くぐらいヤバいからお断りよ!」
ダクネス「攻めより受けるのが好きな私が、お前を見ると無性に殴りたくなる…こんなキャラは私らしくない上、お前と居ると私がおかしくなりそうだから断る!」
めぐみん「私は仲間を大事にしたいタイプ。故に貴方が傍に居ると撃っていいですか…と何回も言いたくなりそうなので、断ります!」
カズマ「いいよ。こいつら全員、お前に譲ってやるよ」
アクア・ダクネス・めぐみん「「「えぇぇーーっ!!?」」」
カズマ「そろそろ苦労を無くしたいし、それにまともな仲間も欲しい頃だからちょうど良かった!」
ミツルギ「え、えぇと…じゃあ、アクア様たちは僕たちのパーティーに移籍OKって事で、いい…のかな?」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 16:08:03 ID:iVSGeWQQ
アクア「待ちなさい!! カズマさん、ちょっと会議したいから、ツラ貸してね」ガシッ
カズマ「えっ!?」
ダクネス「そこの見えないところまで、行こうか」ガシッ
めぐみん「大丈夫ですよ。すぐ、終わりますから…」ガシッ
【ただいま会議中】
~そして、終了~
カズマ「ぐふっ…。満場一致で…あなたの…パーティ…には…行きたく…ない…みたい…です……」ボロボロ
アクア「ほら、カズマだってこう言ってるじゃないの!」
めぐみん「我がパーティーのリーダーであるカズマの意見、尊重してもらえますよね?」
ダクネス「うんうん。流石はカズマだ…仲間を『簡単に』手放さないところがイイ!」
ミツルギ「そ、そうです…か…。分かり、ました…」ビクビク
カズマ「えっ!?」
ダクネス「そこの見えないところまで、行こうか」ガシッ
めぐみん「大丈夫ですよ。すぐ、終わりますから…」ガシッ
【ただいま会議中】
~そして、終了~
カズマ「ぐふっ…。満場一致で…あなたの…パーティ…には…行きたく…ない…みたい…です……」ボロボロ
アクア「ほら、カズマだってこう言ってるじゃないの!」
めぐみん「我がパーティーのリーダーであるカズマの意見、尊重してもらえますよね?」
ダクネス「うんうん。流石はカズマだ…仲間を『簡単に』手放さないところがイイ!」
ミツルギ「そ、そうです…か…。分かり、ました…」ビクビク
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 16:12:44 ID:iVSGeWQQ
カズマ「この…すば…」ガクッ
ミツルギ(あ、アクア様たちはここまでして、この男のことを…)ビクビク
ミツルギ(あ、アクア様たちはここまでして、この男のことを…)ビクビク
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 16:37:23 ID:iVSGeWQQ
【おんぶ】
めぐみん「カズマ、いつもおんぶばかりさせて悪いですね」
カズマ「爆裂魔法の練習が日課のお前にとって、俺がおんぶするのは毎度の事だからもう慣れたよ」
ゆんゆん「た、助けてぇ~」
カズマ「あれ、ゆんゆんじゃねぇか!」
めぐみん「あのボッチ、また怪我でもして起き上がれないようですね」
カズマ「仕方ねぇ。おーい、ゆんゆん」
ゆんゆん「カズマさん、それにめぐみんも!!」
カズマ「大丈夫か? 怪我したなら、手当てしてやるから俺の屋敷までおんぶしてやるよ」ドサッ
めぐみん「えっ、ちょっ、カズマ!?」
カズマ「よいしょっと」
ゆんゆん「ふぇっ!?///」
めぐみん「カズマ、いつもおんぶばかりさせて悪いですね」
カズマ「爆裂魔法の練習が日課のお前にとって、俺がおんぶするのは毎度の事だからもう慣れたよ」
ゆんゆん「た、助けてぇ~」
カズマ「あれ、ゆんゆんじゃねぇか!」
めぐみん「あのボッチ、また怪我でもして起き上がれないようですね」
カズマ「仕方ねぇ。おーい、ゆんゆん」
ゆんゆん「カズマさん、それにめぐみんも!!」
カズマ「大丈夫か? 怪我したなら、手当てしてやるから俺の屋敷までおんぶしてやるよ」ドサッ
めぐみん「えっ、ちょっ、カズマ!?」
カズマ「よいしょっと」
ゆんゆん「ふぇっ!?///」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:10:46 ID:iVSGeWQQ
カズマ「ほら、屋敷までだから、我慢できるよな?」
ゆんゆん「は、はい。その、すみません///」
カズマ「んじゃあ、行こうか」
めぐみん「カズマァーー、私はどうするんですか!? 動けない私を放置してまでそんなぼっちを取るなんて!?」
カズマ「お前はここに居ろ。で、動けるようになったら、自力で屋敷まで帰ってこい。以上だ!!」ダダダダダダダッ
めぐみん「カズマァーーー!!!」
ゆんゆん「あ、あの、カズマさん…?」
カズマ「んっ、どうした?」
ゆんゆん「本当に動けないめぐみんを放置しても大丈夫、なんですか…?」
カズマ「あぁ、平気だよ。どこかで休ませた方がいいと思ったし、あそこが恰好の場所になっていいだろう」
???「カズマアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」ダダダダダダダダダダッ
ゆんゆん「っ!?」
カズマ「ゲッ、め、めぐみん、なんでっ!!?」
めぐみん「よくも私を放置してくれましたね、許しませんよ!!!」
カズマ「ヒィィィィィィィーーーーッ!!?」
ゆんゆん「は、はい。その、すみません///」
カズマ「んじゃあ、行こうか」
めぐみん「カズマァーー、私はどうするんですか!? 動けない私を放置してまでそんなぼっちを取るなんて!?」
カズマ「お前はここに居ろ。で、動けるようになったら、自力で屋敷まで帰ってこい。以上だ!!」ダダダダダダダッ
めぐみん「カズマァーーー!!!」
ゆんゆん「あ、あの、カズマさん…?」
カズマ「んっ、どうした?」
ゆんゆん「本当に動けないめぐみんを放置しても大丈夫、なんですか…?」
カズマ「あぁ、平気だよ。どこかで休ませた方がいいと思ったし、あそこが恰好の場所になっていいだろう」
???「カズマアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」ダダダダダダダダダダッ
ゆんゆん「っ!?」
カズマ「ゲッ、め、めぐみん、なんでっ!!?」
めぐみん「よくも私を放置してくれましたね、許しませんよ!!!」
カズマ「ヒィィィィィィィーーーーッ!!?」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:15:35 ID:iVSGeWQQ
カズマ「このすばあああああああぁぁーーーーーーっ!!!」
めぐみん「カズマアアアァァーーーーーー、話をしようじゃないかぁぁぁーーー!!!」
めぐみん「カズマアアアァァーーーーーー、話をしようじゃないかぁぁぁーーー!!!」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:25:52 ID:iVSGeWQQ
【相撲】
ダクネス「ほぉー、カズマが相撲大会にか」
カズマ「あぁ。優勝賞品目当てだから、気合を入れないとな」
~当日~
カズマ「さぁ、やるぞ」ギュッ
めぐみん「急に持ってきたまわしを引き締めて、気合十分なのは分かりますが、体付きはヒョロヒョロですし、優勝なんて大丈夫なんですか!?」
ダクネス「まぁ、カズマを信じよう。おっと、そういえば、アクアは?」キョロキョロ
~一方、屋敷~
アクア「どこ!?私の羽衣どこにいったのよ!!?」ゴソゴソ
※カズマがまわし代わりに持っていってしまいました。
ダクネス「ほぉー、カズマが相撲大会にか」
カズマ「あぁ。優勝賞品目当てだから、気合を入れないとな」
~当日~
カズマ「さぁ、やるぞ」ギュッ
めぐみん「急に持ってきたまわしを引き締めて、気合十分なのは分かりますが、体付きはヒョロヒョロですし、優勝なんて大丈夫なんですか!?」
ダクネス「まぁ、カズマを信じよう。おっと、そういえば、アクアは?」キョロキョロ
~一方、屋敷~
アクア「どこ!?私の羽衣どこにいったのよ!!?」ゴソゴソ
※カズマがまわし代わりに持っていってしまいました。
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:27:19 ID:iVSGeWQQ
カズマ「気合を入れて………このすば!!!」
アクア「私の羽衣ぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!!!???」
アクア「私の羽衣ぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!!!???」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:41:29 ID:iVSGeWQQ
【喧嘩】
ダクネス「おい、カズマいくらなんでもそれは!!」
カズマ「いや、本当のことだろ」
ダクネス「開き直る気か!? ならば、私がボコボコにして貴様の性根を…」
めぐみん「ダクネス、ボコボコにするのはやり過ぎです。それに仲間同士で争って傷付け合う事も駄目ですよ」
ダクネス「めぐみん…。分かった、私が悪かった」
めぐみん「で、どういうお話で?」
ダクネス「カズマが最近、めぐみんの下着姿をこっそり覗いてたようで、たった今笑いながら『平らなあいつに下着は似合わねぇだろ」って言ったんだ」
めぐみん「ボッコボコにしようじゃないか!!!」ポキポキ
カズマ「ヤベェッ!?」ダッ
ダクネス「おい、カズマいくらなんでもそれは!!」
カズマ「いや、本当のことだろ」
ダクネス「開き直る気か!? ならば、私がボコボコにして貴様の性根を…」
めぐみん「ダクネス、ボコボコにするのはやり過ぎです。それに仲間同士で争って傷付け合う事も駄目ですよ」
ダクネス「めぐみん…。分かった、私が悪かった」
めぐみん「で、どういうお話で?」
ダクネス「カズマが最近、めぐみんの下着姿をこっそり覗いてたようで、たった今笑いながら『平らなあいつに下着は似合わねぇだろ」って言ったんだ」
めぐみん「ボッコボコにしようじゃないか!!!」ポキポキ
カズマ「ヤベェッ!?」ダッ
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 17:43:19 ID:iVSGeWQQ
めぐみん「このすばあああぁぁーーーー!!!」
カズマ「爆裂魔法は止めてくれええぇーーっ!!?」
カズマ「爆裂魔法は止めてくれええぇーーっ!!?」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 18:24:49 ID:iVSGeWQQ
【技】
カズマ「アクアって「ゴッドブロー」とか神の名前が付く技をよく使うよな」
アクア「もちろん。女神としてそういう技はここに来る前から使えるし、多用するのは当たり前でしょ」
カズマ「じゃあ、間近で見せてくれ。まず、ゴッドブロー」
アクア「ゴッドブロオオォォォォーーーーーーー!!!」ドゴン
カズマ「ゴッドレクイエム」
アクア「ゴッドレクイエムウウゥゥーーーーーー!!!」ドオン
カズマ「そして、ゴッドストリーム」
アクア「ゴッドストリーm…って、そんな技ないし、使えないわよ!?」
カズマ「なんだ…。勢いで新技とか出せないのか…。」
アクア「当たり前でしょ!! 勝手に架空の技、口にしないでよ!?」
カズマ「アクアって「ゴッドブロー」とか神の名前が付く技をよく使うよな」
アクア「もちろん。女神としてそういう技はここに来る前から使えるし、多用するのは当たり前でしょ」
カズマ「じゃあ、間近で見せてくれ。まず、ゴッドブロー」
アクア「ゴッドブロオオォォォォーーーーーーー!!!」ドゴン
カズマ「ゴッドレクイエム」
アクア「ゴッドレクイエムウウゥゥーーーーーー!!!」ドオン
カズマ「そして、ゴッドストリーム」
アクア「ゴッドストリーm…って、そんな技ないし、使えないわよ!?」
カズマ「なんだ…。勢いで新技とか出せないのか…。」
アクア「当たり前でしょ!! 勝手に架空の技、口にしないでよ!?」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 18:27:02 ID:iVSGeWQQ
アクア「このすば!」
カズマ(そろそろ新技でも生み出してくれたらいいのになぁ…。)
カズマ(そろそろ新技でも生み出してくれたらいいのになぁ…。)
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 18:52:43 ID:iVSGeWQQ
【腹減った】
カズマ「ようやくクエスト終了。あ~ぁ、腹減ったな」グゥ~
アクア「そういえば、急いでて朝、食べてなかったわね」グゥ~
めぐみん「魔法の消費と空腹で本当に限界です」グゥ~
ダクネス「我慢しろ。ここを降りたら、アクセルの街だ。報告して報酬を貰ったら何か食べよう」タユンタユン
カズマ「おっ、大きな肉まんだ」ジュルリ
アクア「違う、まんじゅうよ」ジュルリ
めぐみん「木の実でしょう」ジュルリ
ダクネス「へっ!?」
ダクネス「まさか、お前達、空腹のあまり私のこれが食べ物に見えるのか!?」
カズマ・アクア・めぐみん「「「いただきま~す!!!」」」ガバッ
ダクネス「違う!?これは胸だぁぁーーー!!?」ダッ
カズマ「ようやくクエスト終了。あ~ぁ、腹減ったな」グゥ~
アクア「そういえば、急いでて朝、食べてなかったわね」グゥ~
めぐみん「魔法の消費と空腹で本当に限界です」グゥ~
ダクネス「我慢しろ。ここを降りたら、アクセルの街だ。報告して報酬を貰ったら何か食べよう」タユンタユン
カズマ「おっ、大きな肉まんだ」ジュルリ
アクア「違う、まんじゅうよ」ジュルリ
めぐみん「木の実でしょう」ジュルリ
ダクネス「へっ!?」
ダクネス「まさか、お前達、空腹のあまり私のこれが食べ物に見えるのか!?」
カズマ・アクア・めぐみん「「「いただきま~す!!!」」」ガバッ
ダクネス「違う!?これは胸だぁぁーーー!!?」ダッ
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 18:54:01 ID:iVSGeWQQ
ダクネス「このすば!!!」
カズマ・アクア・めぐみん「「「待てええぇぇーーー、食べ物ぉっ!!!」」」
カズマ・アクア・めぐみん「「「待てええぇぇーーー、食べ物ぉっ!!!」」」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 20:28:47 ID:iVSGeWQQ
【願いはなに?】
神「サトウカズマ様とアクア様にその他御一行様、魔王討伐おめでとうございます」
めぐみん「な、なんですか、ここは!?」
ダクネス「目の前に居る神々しいのは、まさか神なのか!?」
アクア「やったぁ!ようやく天界に帰って来れたわ!!」
カズマ「ふぅ~。苦労したなぁ…」
神「では、お約束通りなんでも願いを叶えてさしあげましょう。」
めぐみん「なんだか分かりませんが、願いをなんでも叶えてくれるんですか!?」
ダクネス「おぉーー、魔王討伐にはそういう仕組みがあったとは…」
アクア「ねぇねぇ、私も叶えてくれるわよね?」
カズマ「そういう約束だったな…。」
神「では、仰ってください」
神「サトウカズマ様とアクア様にその他御一行様、魔王討伐おめでとうございます」
めぐみん「な、なんですか、ここは!?」
ダクネス「目の前に居る神々しいのは、まさか神なのか!?」
アクア「やったぁ!ようやく天界に帰って来れたわ!!」
カズマ「ふぅ~。苦労したなぁ…」
神「では、お約束通りなんでも願いを叶えてさしあげましょう。」
めぐみん「なんだか分かりませんが、願いをなんでも叶えてくれるんですか!?」
ダクネス「おぉーー、魔王討伐にはそういう仕組みがあったとは…」
アクア「ねぇねぇ、私も叶えてくれるわよね?」
カズマ「そういう約束だったな…。」
神「では、仰ってください」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 21:45:20 ID:iVSGeWQQ
カズマ「胸が大きい綺麗な子が居るハーレムな世界でモテモテリッチな暮らしがしたい!」
アクア「何もしなくても楽にお金が手に入ってシュワシュワや料理が飲み食い自由な生活を送りたいわ」
めぐみん「胸と背丈の発育が非常に良い大魔法使いになって爆裂魔法を無限に撃ちたいです」
ダクネス「痛みだ、今まで味わった事のない痛みを受け、今まで味わった事のない快感を死ぬ程得たい/// それも毎日な!」
神「えっ!?」
エリス「ちょっと待ってください!? 一人一つずつの願いをなんでも叶える訳ではなく、誰か一人だけ願いをなんでも叶えるって事ですよ!!」スッ
アクア「何もしなくても楽にお金が手に入ってシュワシュワや料理が飲み食い自由な生活を送りたいわ」
めぐみん「胸と背丈の発育が非常に良い大魔法使いになって爆裂魔法を無限に撃ちたいです」
ダクネス「痛みだ、今まで味わった事のない痛みを受け、今まで味わった事のない快感を死ぬ程得たい/// それも毎日な!」
神「えっ!?」
エリス「ちょっと待ってください!? 一人一つずつの願いをなんでも叶える訳ではなく、誰か一人だけ願いをなんでも叶えるって事ですよ!!」スッ
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 21:47:09 ID:iVSGeWQQ
カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス「「「「このすば!!!!」」」」
おしまい
おしまい
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/16(水) 02:32:35 ID:/2OL/f5M
おつおつ
雰囲気やよし!
雰囲気やよし!
引用元: 【この素晴らしい短編集に笑いを!】
アルパカ「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ!アルパカフェへ~!」
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 01:16:02.03 ID:KZOVanX7o
ジャパリカフェ
アルパカ「……」
アルパカ「お客さんこないねー。全然こないねー……」
アルパカ「ペェッ!」
アルパカ(折角、おっきな絵もあるのになぁ。おかしいなぁ、おかしいなぁ)
アルパカ「掃除しようかなぁ。あ、草むしりもしようかなぁ」
アルパカ「お客さんがこなくてもやることをいっぱいあるよぉ。忙しいなぁ」
アルパカ「……」
カラーン
アルパカ「ふわああぁ! いらっしゃぁい!」
トキ「来たわ」
アルパカ「まってたよぉ。いつものでいいのぉ?」
トキ「ええ、お願い」
アルパカ「ショウジョウトキはどうしたのぉ?」
トキ「今日はこれないって。別のちほーに用事があるみたい」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503764161
アルパカ「……」
アルパカ「お客さんこないねー。全然こないねー……」
アルパカ「ペェッ!」
アルパカ(折角、おっきな絵もあるのになぁ。おかしいなぁ、おかしいなぁ)
アルパカ「掃除しようかなぁ。あ、草むしりもしようかなぁ」
アルパカ「お客さんがこなくてもやることをいっぱいあるよぉ。忙しいなぁ」
アルパカ「……」
カラーン
アルパカ「ふわああぁ! いらっしゃぁい!」
トキ「来たわ」
アルパカ「まってたよぉ。いつものでいいのぉ?」
トキ「ええ、お願い」
アルパカ「ショウジョウトキはどうしたのぉ?」
トキ「今日はこれないって。別のちほーに用事があるみたい」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503764161
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 01:22:02.36 ID:KZOVanX7o
アルパカ「そっかぁ。残念だなぁ」
トキ「今日も貸し切りみたいね」
アルパカ「そうだねぇ。今日はトキだけのジャパリカフェだねぇ」
トキ「かばんが考えてくれた絵も効果はあまりないのね」
アルパカ「仕方ないよぉ。でも、ずっとあればいつかは気が付いてくれるんじゃないかなぁと思ってるんだけど」
トキ「そうね。もう少し様子を見てもいいかもしれないわ」
アルパカ「はい、どうぞぉ。紅茶、いれたよぉ。今日もゆっくりしていってねー」
トキ「ありがとう。あとでまた一曲歌うわね」
アルパカ「お願いねぇ」
トキ「……」ズズッ
アルパカ「どうかなぁ? おいしい?」
トキ「今日も美味しいわ」
アルパカ「はぁぁ……。おかわりは?」
トキ「お願い」
アルパカ「ちょっと待っててねぇ。すぐ淹れるねー」
トキ「今日も貸し切りみたいね」
アルパカ「そうだねぇ。今日はトキだけのジャパリカフェだねぇ」
トキ「かばんが考えてくれた絵も効果はあまりないのね」
アルパカ「仕方ないよぉ。でも、ずっとあればいつかは気が付いてくれるんじゃないかなぁと思ってるんだけど」
トキ「そうね。もう少し様子を見てもいいかもしれないわ」
アルパカ「はい、どうぞぉ。紅茶、いれたよぉ。今日もゆっくりしていってねー」
トキ「ありがとう。あとでまた一曲歌うわね」
アルパカ「お願いねぇ」
トキ「……」ズズッ
アルパカ「どうかなぁ? おいしい?」
トキ「今日も美味しいわ」
アルパカ「はぁぁ……。おかわりは?」
トキ「お願い」
アルパカ「ちょっと待っててねぇ。すぐ淹れるねー」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 01:28:34.99 ID:KZOVanX7o
トキ「わたしはぁ~とぉきぃ~なぁかまをさがしぃて~る~どこにいるのぉ~わたぁしのなかぁまぁ~」
アルパカ「あはは。今日も絶好調だにぇ」
トキ「ありがとう。この調子で私のファンが増えてくれたらいいのだけど」
アルパカ「ファン?」
トキ「あなたとかばんが私のファンよ」
アルパカ「あれぇ。そうだったんだぁ。知らなかったよぉ。ファンになってると、何かあるのぉ?」
トキ「うふふ。私、ファンを大切にするの。すぐにアンコールにだって応えるわ」
アルパカ「おぉ。それじゃあ、アンコール、アンコールぅ」
トキ「アンコールね。わかったわ」
トキ「わたしぃ~はぁ~とぉき~きょぉもぉジャパリカフェでぇ~こうちゃをのぉむのぉ~」
アルパカ「新曲だぁ」
トキ「紅茶の歌を作ってみたの。まだ未完成だけど」
アルパカ「わざわざありがとにぇ。トキの歌ももっと色んな子に知ってほしいなぁ」
トキ「割とどこでも歌っているけど、反響がないのよね」
アルパカ「不思議なこともあるにぇ。あ、おかわりどうするぅ?」
アルパカ「あはは。今日も絶好調だにぇ」
トキ「ありがとう。この調子で私のファンが増えてくれたらいいのだけど」
アルパカ「ファン?」
トキ「あなたとかばんが私のファンよ」
アルパカ「あれぇ。そうだったんだぁ。知らなかったよぉ。ファンになってると、何かあるのぉ?」
トキ「うふふ。私、ファンを大切にするの。すぐにアンコールにだって応えるわ」
アルパカ「おぉ。それじゃあ、アンコール、アンコールぅ」
トキ「アンコールね。わかったわ」
トキ「わたしぃ~はぁ~とぉき~きょぉもぉジャパリカフェでぇ~こうちゃをのぉむのぉ~」
アルパカ「新曲だぁ」
トキ「紅茶の歌を作ってみたの。まだ未完成だけど」
アルパカ「わざわざありがとにぇ。トキの歌ももっと色んな子に知ってほしいなぁ」
トキ「割とどこでも歌っているけど、反響がないのよね」
アルパカ「不思議なこともあるにぇ。あ、おかわりどうするぅ?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 01:39:42.31 ID:KZOVanX7o
トキ「いただくわ」
アルパカ「ちょっとまっててにぇ」
トキ「……」
アルパカ「ふんふふーん。わたしぃはあるぱぁーかぁ~こうちゃをいれるぅのぉー。なんちゃってぇ」
トキ「ねえ、アルパカ」
アルパカ「なぁにぃ?」
トキ「私、このカフェをもっと流行らせたい」
アルパカ「ウェー? どうしたのぉ急に」
トキ「私、毎日ここでお茶を飲んでるけど、やっぱりここが流行らないのはおかしいと思うの」
アルパカ「ありがとぉ。そう思ってくれるだけでうれしぃよぉ」
トキ「ショウジョウトキは常連だけど、かばん、サーバル、アライグマ、フェネック以外のフレンズはまだ来てくれない」
アルパカ「みんなはみんなで忙しいからぁ仕方ないんじゃない?」
トキ「その言い方だと私がいつも暇みたいじゃない」
アルパカ「あれぇ。ちがうのぉ?」
トキ「違わないわ」
アルパカ「ちょっとまっててにぇ」
トキ「……」
アルパカ「ふんふふーん。わたしぃはあるぱぁーかぁ~こうちゃをいれるぅのぉー。なんちゃってぇ」
トキ「ねえ、アルパカ」
アルパカ「なぁにぃ?」
トキ「私、このカフェをもっと流行らせたい」
アルパカ「ウェー? どうしたのぉ急に」
トキ「私、毎日ここでお茶を飲んでるけど、やっぱりここが流行らないのはおかしいと思うの」
アルパカ「ありがとぉ。そう思ってくれるだけでうれしぃよぉ」
トキ「ショウジョウトキは常連だけど、かばん、サーバル、アライグマ、フェネック以外のフレンズはまだ来てくれない」
アルパカ「みんなはみんなで忙しいからぁ仕方ないんじゃない?」
トキ「その言い方だと私がいつも暇みたいじゃない」
アルパカ「あれぇ。ちがうのぉ?」
トキ「違わないわ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 02:05:27.85 ID:KZOVanX7o
アルパカ「はい、どうぞぉ」
トキ「ありがとう」ズズッ
アルパカ「トキの気持ちはすっごい嬉しいけどぉ、おっきな絵もあるしぃ、焦らなくてもいいんじゃないかなぁ」
トキ「けど、何かしらの努力はしてみるべきじゃないかしら」
アルパカ「努力ぅ?」
トキ「お茶は確かに美味しいし、このお店の雰囲気も落ち着くから私は好き。かばんやサーバルも気に入ってくれていた」
トキ「でも、多くの子がこの今のカフェを気に入ってくれるかは分からないわ」
アルパカ「そうかなぁ。ここ、とってもいいと思うんだけどなぁ」
トキ「もっと目を引くようなものがあればいいのだけど」
アルパカ「トキの歌よりも目を引くものってあるぅ?」
トキ「私の歌が響き渡っても、ここがあなたのカフェだって気づいてもらえなきゃ意味がないでしょ」
アルパカ「んー。そうかにぇ」
トキ「そうだわ。名前、変えてみない?」
アルパカ「名前を?」
トキ「そう。ここのカフェの名前を変えるの。アルパカの名前が入っているほうがいいわね。アルパカフェ、なんてどうかしら」
トキ「ありがとう」ズズッ
アルパカ「トキの気持ちはすっごい嬉しいけどぉ、おっきな絵もあるしぃ、焦らなくてもいいんじゃないかなぁ」
トキ「けど、何かしらの努力はしてみるべきじゃないかしら」
アルパカ「努力ぅ?」
トキ「お茶は確かに美味しいし、このお店の雰囲気も落ち着くから私は好き。かばんやサーバルも気に入ってくれていた」
トキ「でも、多くの子がこの今のカフェを気に入ってくれるかは分からないわ」
アルパカ「そうかなぁ。ここ、とってもいいと思うんだけどなぁ」
トキ「もっと目を引くようなものがあればいいのだけど」
アルパカ「トキの歌よりも目を引くものってあるぅ?」
トキ「私の歌が響き渡っても、ここがあなたのカフェだって気づいてもらえなきゃ意味がないでしょ」
アルパカ「んー。そうかにぇ」
トキ「そうだわ。名前、変えてみない?」
アルパカ「名前を?」
トキ「そう。ここのカフェの名前を変えるの。アルパカの名前が入っているほうがいいわね。アルパカフェ、なんてどうかしら」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/27(日) 02:26:42.72 ID:KZOVanX7o
アルパカ「アルパカフェかぁ……」
トキ「ダメかしら。誰がいるのかすぐにわかるし、興味をもってくれる子もいそうだけど」
アルパカ「けど、ここは最初っからジャパリカフェだからなぁ……」
トキ「そうなの?」
アルパカ「そうだよぉ。まぁ、博士にきいたんだけどにぇ」
トキ「だったら、変えるのは反対かしら」
アルパカ「ううん、いいよぉ。かえちゃおっかぁ」
トキ「ほんと?」
アルパカ「うん。変えてお客さんが来てくれるならにぇ」
トキ「きっと増えるわ」
アルパカ「けど、どうやって変えたかどうかを伝えるのぉ?」
トキ「私たちで作った地上絵にアルパカの顔を描き足せばいいんじゃない?」
アルパカ「おぉー。それいいねー。面白そうだにぇ」
トキ「うふ。早速、やってみる?」
アルパカ「うん。やってみよー」
トキ「ダメかしら。誰がいるのかすぐにわかるし、興味をもってくれる子もいそうだけど」
アルパカ「けど、ここは最初っからジャパリカフェだからなぁ……」
トキ「そうなの?」
アルパカ「そうだよぉ。まぁ、博士にきいたんだけどにぇ」
トキ「だったら、変えるのは反対かしら」
アルパカ「ううん、いいよぉ。かえちゃおっかぁ」
トキ「ほんと?」
アルパカ「うん。変えてお客さんが来てくれるならにぇ」
トキ「きっと増えるわ」
アルパカ「けど、どうやって変えたかどうかを伝えるのぉ?」
トキ「私たちで作った地上絵にアルパカの顔を描き足せばいいんじゃない?」
アルパカ「おぉー。それいいねー。面白そうだにぇ」
トキ「うふ。早速、やってみる?」
アルパカ「うん。やってみよー」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 13:13:59.78 ID:m4QXpnkOo
店前
トキ「私が空から指示を出すから、アルパカは言われた通りに草を抜いていって」
アルパカ「わかったよぉ」
トキ「それじゃあ始めるわね」バサッバサッ
アルパカ「よろしくにぇー!」
トキ「――聞こえるかしらー?」
アルパカ「おー、たかいたかいー」
トキ「きこえるー?」
アルパカ「おーい。えへへー」
トキ「んんっ。まずはぁ~そぉこから~うえにぃ~むかってぇぇくさをぉ~ぬぅいてぇぇ~!!」
アルパカ「わかったよぉー。んしょ……んしょ……」
トキ「そのちょぉぉしぃぃ~!!」
アルパカ「よいしょっ、よいしょーっとぉ」
トキ「そぉこからぁぁ少しずつぅぅ~ひだぁりぃにぃ~まがぁぁってぇぇぇえ~!!!」
アルパカ「こっちだにぇー。トキがいればなんとかなりそうだよぉ」
トキ「私が空から指示を出すから、アルパカは言われた通りに草を抜いていって」
アルパカ「わかったよぉ」
トキ「それじゃあ始めるわね」バサッバサッ
アルパカ「よろしくにぇー!」
トキ「――聞こえるかしらー?」
アルパカ「おー、たかいたかいー」
トキ「きこえるー?」
アルパカ「おーい。えへへー」
トキ「んんっ。まずはぁ~そぉこから~うえにぃ~むかってぇぇくさをぉ~ぬぅいてぇぇ~!!」
アルパカ「わかったよぉー。んしょ……んしょ……」
トキ「そのちょぉぉしぃぃ~!!」
アルパカ「よいしょっ、よいしょーっとぉ」
トキ「そぉこからぁぁ少しずつぅぅ~ひだぁりぃにぃ~まがぁぁってぇぇぇえ~!!!」
アルパカ「こっちだにぇー。トキがいればなんとかなりそうだよぉ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 13:21:41.36 ID:m4QXpnkOo
数時間後
アルパカ「はぁー。いやー。はたらいたなぁー」
トキ「……」
アルパカ「トキ?」
トキ「……ごめんなさい」
アルパカ「トキの所為じゃないよぉ。あたしが上手く草を抜けなかったからだよぉ」
トキ「何度も修正しようとして何度も失敗したわ。結果、大規模な草むしりをしただけになっちゃったじゃない」
アルパカ「ま、まぁ、草むしりしたいなぁーって思ってたところだから、丁度よかったってぇ。きにしないでにぇ」
トキ「……」
アルパカ「そ、そうだぁ。お礼に紅茶、いれるよぉ。さ、店に入って入ってぇ」
トキ「今から図書館に行ってくるわ」
アルパカ「ウェー? もう日が落ちちゃうし、明日でいいんじゃないの?」
トキ「私が贔屓しているお店なのに、誰の目にも留まらないのは納得できないもの」
アルパカ「まぁまぁ、明日にしよぉ。今日は紅茶飲んで、ゆっくりしってってよぉ」
トキ「……アルパカがそこまでいうなら、一杯貰おうかしら」
アルパカ「はぁー。いやー。はたらいたなぁー」
トキ「……」
アルパカ「トキ?」
トキ「……ごめんなさい」
アルパカ「トキの所為じゃないよぉ。あたしが上手く草を抜けなかったからだよぉ」
トキ「何度も修正しようとして何度も失敗したわ。結果、大規模な草むしりをしただけになっちゃったじゃない」
アルパカ「ま、まぁ、草むしりしたいなぁーって思ってたところだから、丁度よかったってぇ。きにしないでにぇ」
トキ「……」
アルパカ「そ、そうだぁ。お礼に紅茶、いれるよぉ。さ、店に入って入ってぇ」
トキ「今から図書館に行ってくるわ」
アルパカ「ウェー? もう日が落ちちゃうし、明日でいいんじゃないの?」
トキ「私が贔屓しているお店なのに、誰の目にも留まらないのは納得できないもの」
アルパカ「まぁまぁ、明日にしよぉ。今日は紅茶飲んで、ゆっくりしってってよぉ」
トキ「……アルパカがそこまでいうなら、一杯貰おうかしら」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 13:27:11.86 ID:m4QXpnkOo
店内
トキ「はぁ~。かばんの力がないと絵を描くのは無謀だったわね」
アルパカ「そだねぇ。やり方、変えるしかないかもにぇ」
トキ「図書館にいけば、博士たちが何か知恵をくれるかもしれないわ。貴方、紅茶の淹れ方を習うときに聞かなかったの」
アルパカ「カフェがどうやったら流行るかは聞かなかったなぁ、そういえばぁ」
トキ「そうなの」
アルパカ「ここにカフェがあればみーんなが寄ってくれるっておもってたからぁ」
トキ「どうして?」
アルパカ「どうしてぇ?」
トキ「鳥系の子でも中々見つけられないのに、地上から上がってくる子なんてもっと見つけるのは難しいと思うわ」
アルパカ「でもぉ、あたしはみつけたよぉ?」
トキ「それもそうね」
アルパカ「そうだよぉ。おかわり、いるぅ?」
トキ「ええ、いただくわ」
アルパカ「ちょっとまってにぇ」
トキ「はぁ~。かばんの力がないと絵を描くのは無謀だったわね」
アルパカ「そだねぇ。やり方、変えるしかないかもにぇ」
トキ「図書館にいけば、博士たちが何か知恵をくれるかもしれないわ。貴方、紅茶の淹れ方を習うときに聞かなかったの」
アルパカ「カフェがどうやったら流行るかは聞かなかったなぁ、そういえばぁ」
トキ「そうなの」
アルパカ「ここにカフェがあればみーんなが寄ってくれるっておもってたからぁ」
トキ「どうして?」
アルパカ「どうしてぇ?」
トキ「鳥系の子でも中々見つけられないのに、地上から上がってくる子なんてもっと見つけるのは難しいと思うわ」
アルパカ「でもぉ、あたしはみつけたよぉ?」
トキ「それもそうね」
アルパカ「そうだよぉ。おかわり、いるぅ?」
トキ「ええ、いただくわ」
アルパカ「ちょっとまってにぇ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 14:33:13.83 ID:m4QXpnkOo
トキ「はっ。もう外が真っ暗じゃない」
アルパカ「ほんとだぁ。今日はやっぱり図書館にはいけないにぇ」
トキ「明日にするわ」
アルパカ「それがいいよぉ。夜は暗いからねぇ」
トキ「別に見えないことはないけど、暗いと危ないものね」
アルパカ「そうそう。明日にしよぉ、明日」
トキ「アルパカ、私は本気よ」
アルパカ「わかってるってぇ。感謝してるよぉ。本当ならあたしが考えなきゃいけないことなのにぇ」
トキ「ジャパリカフェ改めアルパカフェの繁盛を願って、乾杯でもする?」
アルパカ「おぉ。それじゃあ、最後の一杯をいれるよぉ」
トキ「お願い」
アルパカ「喉にいい紅茶、いれようにぇ」
トキ「それは1曲歌って欲しいってことかしら?」
アルパカ「うんっ」
トキ「ぬふ。それではリクエストにお応えして。アルパカフェのテーマソングを作ろうかしら」
アルパカ「ほんとだぁ。今日はやっぱり図書館にはいけないにぇ」
トキ「明日にするわ」
アルパカ「それがいいよぉ。夜は暗いからねぇ」
トキ「別に見えないことはないけど、暗いと危ないものね」
アルパカ「そうそう。明日にしよぉ、明日」
トキ「アルパカ、私は本気よ」
アルパカ「わかってるってぇ。感謝してるよぉ。本当ならあたしが考えなきゃいけないことなのにぇ」
トキ「ジャパリカフェ改めアルパカフェの繁盛を願って、乾杯でもする?」
アルパカ「おぉ。それじゃあ、最後の一杯をいれるよぉ」
トキ「お願い」
アルパカ「喉にいい紅茶、いれようにぇ」
トキ「それは1曲歌って欲しいってことかしら?」
アルパカ「うんっ」
トキ「ぬふ。それではリクエストにお応えして。アルパカフェのテーマソングを作ろうかしら」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 14:48:06.56 ID:m4QXpnkOo
翌日 店内
アルパカ「これでよしっと」
カラーン
アルパカ「いらっしゃぁい」
トキ「あら? なにしてるの?」
アルパカ「今日は臨時休業の日だってことをしようとおもってねぇ。店の前に、この看板を置いておくのぉ」
アルパカ「このバツマークを大きく描いた看板が入口にあったら、すぐにお休みだってわかるとおもうしぃ」
トキ「それはいいけど、どうして休むの? 私は紅茶を飲めないということかしら」
アルパカ「一杯ぐらいなら淹れるよぉ」
トキ「それじゃあ、お願いね」
アルパカ「はぁい。ちょぉっとまっててにぇ」
トキ「どこかに行くの?」
アルパカ「あれぇ。いかないのぉ、図書館」
トキ「一緒に行くの?」
アルパカ「だめなのぉ?」
アルパカ「これでよしっと」
カラーン
アルパカ「いらっしゃぁい」
トキ「あら? なにしてるの?」
アルパカ「今日は臨時休業の日だってことをしようとおもってねぇ。店の前に、この看板を置いておくのぉ」
アルパカ「このバツマークを大きく描いた看板が入口にあったら、すぐにお休みだってわかるとおもうしぃ」
トキ「それはいいけど、どうして休むの? 私は紅茶を飲めないということかしら」
アルパカ「一杯ぐらいなら淹れるよぉ」
トキ「それじゃあ、お願いね」
アルパカ「はぁい。ちょぉっとまっててにぇ」
トキ「どこかに行くの?」
アルパカ「あれぇ。いかないのぉ、図書館」
トキ「一緒に行くの?」
アルパカ「だめなのぉ?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 14:55:00.45 ID:m4QXpnkOo
トキ「いいけど、お客さんがくるかもしれないのに」
アルパカ「開店してからしばらく経つけど、殆どこねぇからへぇき、へぇき」
トキ「……」
アルパカ「はい、紅茶、はいったよぉ。どうぞぉ」
トキ「いつもありがとう」
アルパカ「ゆっくりのんでいってにぇ」
トキ「ゆっくりはしていられないわ」
アルパカ「でも、折角淹れたし、味わってほしいなぁ」
トキ「それもそうね」ズズッ
アルパカ「急がなくても博士たちはにげねえから」
トキ「1曲歌ってからでもいいかしら」
アルパカ「いいんじゃないのぉ」
トキ「それでは、1曲。アルパカフェの歌」
アルパカ「いいよぉー」
トキ「こぉこぉはぁ~あぁぁるぱかふぇぇぇ~とぉぉってもぉおいしぃぃいこ~ちゃがのめぇるぅぅ~!!!」
アルパカ「開店してからしばらく経つけど、殆どこねぇからへぇき、へぇき」
トキ「……」
アルパカ「はい、紅茶、はいったよぉ。どうぞぉ」
トキ「いつもありがとう」
アルパカ「ゆっくりのんでいってにぇ」
トキ「ゆっくりはしていられないわ」
アルパカ「でも、折角淹れたし、味わってほしいなぁ」
トキ「それもそうね」ズズッ
アルパカ「急がなくても博士たちはにげねえから」
トキ「1曲歌ってからでもいいかしら」
アルパカ「いいんじゃないのぉ」
トキ「それでは、1曲。アルパカフェの歌」
アルパカ「いいよぉー」
トキ「こぉこぉはぁ~あぁぁるぱかふぇぇぇ~とぉぉってもぉおいしぃぃいこ~ちゃがのめぇるぅぅ~!!!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 15:01:23.85 ID:m4QXpnkOo
図書館
トキ「すっかり夕方ね」バサバサッ
アルパカ「やっぱり30曲はやりすぎたにぇ」
トキ「アンコールが激しかった所為ね」
アルパカ「あたし、アンコールしたおぼえねえんだけどぉ?」
トキ「歌い終わるたびに紅茶ができてきたけど?」
アルパカ「歌い終わったら喉乾くじゃない? だから、出したんだけどぉ」
トキ「あれってアンコールってことじゃなかったの」
アルパカ「ウェー? どいうことぉ?」
オオコノハズク「珍しい客が来たのです」
ワシミミズク「トキとアルパカですね」
トキ「久しぶり」
アルパカ「はかせぇー」
オオコノハズク「どうしたのですか、こんな夕暮れに」
トキ「貴方達に聞きたいことがあるの」
トキ「すっかり夕方ね」バサバサッ
アルパカ「やっぱり30曲はやりすぎたにぇ」
トキ「アンコールが激しかった所為ね」
アルパカ「あたし、アンコールしたおぼえねえんだけどぉ?」
トキ「歌い終わるたびに紅茶ができてきたけど?」
アルパカ「歌い終わったら喉乾くじゃない? だから、出したんだけどぉ」
トキ「あれってアンコールってことじゃなかったの」
アルパカ「ウェー? どいうことぉ?」
オオコノハズク「珍しい客が来たのです」
ワシミミズク「トキとアルパカですね」
トキ「久しぶり」
アルパカ「はかせぇー」
オオコノハズク「どうしたのですか、こんな夕暮れに」
トキ「貴方達に聞きたいことがあるの」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 15:08:09.98 ID:m4QXpnkOo
オオコノハズク「カフェを流行らせる方法ですか」
トキ「ええ。かばんの協力もあったけど、あれだけじゃあまり効果がないみたいで」
アルパカ「ショウジョウトキはきてくれるようになったよぉ」
トキ「一日に10人ぐらいはきてほしいわ」
アルパカ「そんなにぃ? そんなに来てくれたら幸せだなぁ。えへへ」
オオコノハズク「それは無理ですね」
トキ「え……」
ワシミミズク「立地条件が悪すぎるのです」
アルパカ「そうなのぉ?」
オオコノハズク「あの山頂に行くためにはろーぷうぇーなるものを使わなければならないのです」
ワシミミズク「いくらフレンズといえど、あれで山頂にいくのはとても疲れるのです。一度や二度はよくても、何度もは行きたくならないのです」
アルパカ「そうかなぁ、ヨユーだとおもうけどぉ」
トキ「何か方法はないの」
オオコノハズク「カフェをしたいというだけであれば他のカフェを教えてあげるのです」
アルパカ「ほかってぇ?」
トキ「ええ。かばんの協力もあったけど、あれだけじゃあまり効果がないみたいで」
アルパカ「ショウジョウトキはきてくれるようになったよぉ」
トキ「一日に10人ぐらいはきてほしいわ」
アルパカ「そんなにぃ? そんなに来てくれたら幸せだなぁ。えへへ」
オオコノハズク「それは無理ですね」
トキ「え……」
ワシミミズク「立地条件が悪すぎるのです」
アルパカ「そうなのぉ?」
オオコノハズク「あの山頂に行くためにはろーぷうぇーなるものを使わなければならないのです」
ワシミミズク「いくらフレンズといえど、あれで山頂にいくのはとても疲れるのです。一度や二度はよくても、何度もは行きたくならないのです」
アルパカ「そうかなぁ、ヨユーだとおもうけどぉ」
トキ「何か方法はないの」
オオコノハズク「カフェをしたいというだけであれば他のカフェを教えてあげるのです」
アルパカ「ほかってぇ?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 15:18:10.47 ID:m4QXpnkOo
ワシミミズク「カフェなる建物はこのジャパリパーク内に何か所もあるのです」
アルパカ「ウェー!? そうだったんだぁ」
オオコノハズク「丁度、さばんなちほーとじゃんぐるちほーの間に一軒あるのです」
ワシミミズク「そこであれば多くのフレンズが立ち寄るはずです」
オオコノハズク「ラッキービーストが手入れしているはずなので、即日開店も可能なのです」
アルパカ「はぇー……」
トキ「どうする?」
ワシミミズク「他のちほーにもあるのです。ゆっくり考えるといいのです」
アルパカ「……あたしは、あの場所がいいんだけどなぁ」
オオコノハズク「何故ですか」
アルパカ「他のちほーに行くとき、あの山の上で休憩できれば素敵だなぁって思ったのがきっかけだからにぇ。他の場所でもカフェはカフェかもしれねえけど、あたしはあの山でやりたいんだよぉ」
オオコノハズク「カフェの良さを知って欲しいのでは?」
アルパカ「そうだけどぉ……」
トキ「私も、あの場所を流行らせたいわ。私、暑いのも寒いのも苦手だし、あそこが丁度いいもの」
ワシミミズク「我儘ですね」
アルパカ「ウェー!? そうだったんだぁ」
オオコノハズク「丁度、さばんなちほーとじゃんぐるちほーの間に一軒あるのです」
ワシミミズク「そこであれば多くのフレンズが立ち寄るはずです」
オオコノハズク「ラッキービーストが手入れしているはずなので、即日開店も可能なのです」
アルパカ「はぇー……」
トキ「どうする?」
ワシミミズク「他のちほーにもあるのです。ゆっくり考えるといいのです」
アルパカ「……あたしは、あの場所がいいんだけどなぁ」
オオコノハズク「何故ですか」
アルパカ「他のちほーに行くとき、あの山の上で休憩できれば素敵だなぁって思ったのがきっかけだからにぇ。他の場所でもカフェはカフェかもしれねえけど、あたしはあの山でやりたいんだよぉ」
オオコノハズク「カフェの良さを知って欲しいのでは?」
アルパカ「そうだけどぉ……」
トキ「私も、あの場所を流行らせたいわ。私、暑いのも寒いのも苦手だし、あそこが丁度いいもの」
ワシミミズク「我儘ですね」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 15:33:12.07 ID:m4QXpnkOo
アルパカ「ごめんねぇ。どうしてもあそこがいいんだぁ」
オオコノハズク「で、あれば多少不便でもあの山の上でお茶を飲みたいと思わせることが重要になってくるのです」
ワシミミズク「遠くても行きたくなるカフェにできれば、毎日のようにお客さんはくるのです」
オオコノハズク「マル儲けなのです」
トキ「どういうことから始めればいいかしら」
オオコノハズク「ズバリ、料理も提供するのです」
アルパカ「料理って、あの火をつかうやつのことぉ?」
ワシミミズク「そうです。料理を提供するようになればお客さんは間違いなく増えるのです」
オオコノハズク「少なくとも我々は毎日通うのです。じゅるり」
ワシミミズク「我々は間違いなく常連になるのです。じゅるり」
アルパカ「おぉー。それじゃあ、早速戻ってつくってみよぉー」
トキ「アルパカ、料理を作れるの?」
アルパカ「トキができるんじゃないの?」
トキ「できないわよ?」
アルパカ「あたしもできないよぉ?」
オオコノハズク「で、あれば多少不便でもあの山の上でお茶を飲みたいと思わせることが重要になってくるのです」
ワシミミズク「遠くても行きたくなるカフェにできれば、毎日のようにお客さんはくるのです」
オオコノハズク「マル儲けなのです」
トキ「どういうことから始めればいいかしら」
オオコノハズク「ズバリ、料理も提供するのです」
アルパカ「料理って、あの火をつかうやつのことぉ?」
ワシミミズク「そうです。料理を提供するようになればお客さんは間違いなく増えるのです」
オオコノハズク「少なくとも我々は毎日通うのです。じゅるり」
ワシミミズク「我々は間違いなく常連になるのです。じゅるり」
アルパカ「おぉー。それじゃあ、早速戻ってつくってみよぉー」
トキ「アルパカ、料理を作れるの?」
アルパカ「トキができるんじゃないの?」
トキ「できないわよ?」
アルパカ「あたしもできないよぉ?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 15:50:01.61 ID:m4QXpnkOo
トキ「だったら、ジャパリまんを出しましょう」
アルパカ「あぁー、いいねぇ」
ワシミミズク「それではお客さんは増えないのです」
オオコノハズク「努力を怠ってはいけなのです」
アルパカ「けど、料理なんてぇすぐに覚えられねえよぉ」
オオコノハズク「料理ができるフレンズを雇うのです」
ワシミミズク「料理ができる者をコックと呼ぶそうです」
アルパカ「コックかぁ。だれかいるかなぁ」
トキ「私はかばん以外に思いつかないけど」
アルパカ「けどぉ、かばんちゃんはぁ忙しいからぁ、料理つくってぇとはいえないよぉ」
トキ「週に一度なら大丈夫じゃない?」
オオコノハズク「それだとその日だけにしか食べにいかないのです」
ワシミミズク「それでは我々のおかわりが一週間に一回になるのです」
アルパカ「そぉいわれてもにぇ」
トキ「かばんに無理させることなんてできないわ。私たちの恩人なのに」
アルパカ「あぁー、いいねぇ」
ワシミミズク「それではお客さんは増えないのです」
オオコノハズク「努力を怠ってはいけなのです」
アルパカ「けど、料理なんてぇすぐに覚えられねえよぉ」
オオコノハズク「料理ができるフレンズを雇うのです」
ワシミミズク「料理ができる者をコックと呼ぶそうです」
アルパカ「コックかぁ。だれかいるかなぁ」
トキ「私はかばん以外に思いつかないけど」
アルパカ「けどぉ、かばんちゃんはぁ忙しいからぁ、料理つくってぇとはいえないよぉ」
トキ「週に一度なら大丈夫じゃない?」
オオコノハズク「それだとその日だけにしか食べにいかないのです」
ワシミミズク「それでは我々のおかわりが一週間に一回になるのです」
アルパカ「そぉいわれてもにぇ」
トキ「かばんに無理させることなんてできないわ。私たちの恩人なのに」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 16:04:22.07 ID:m4QXpnkOo
ワシミミズク「そう言われると、我々は何も言えないのです」
オオコノハズク「料理が手軽に楽しめると思ったのですが」
トキ「でも、無理矢理じゃなくかばんが自分の意志で来てくれる分には問題ないかもね」
アルパカ「かばんちゃんが来てくれるなら、サーバルも一緒にきてくれるねぇ」
トキ「更にアライグマとフェネックも一緒ね」
オオコノハズク「かばんが来るのなら我々も行くのですっ」
ワシミミズク「じゅるり、なのです」
アルパカ「おぉー、一気に六人もお客さんがふえるよぉ。うれしいなぁ、うれしいなぁ」
トキ「加えて私とショウジョウトキも一緒だから八人の常連ができるわね」
アルパカ「はちにぃんもぉ!? あはぁ、もうそんな忙しくなったら、こまるにぇ! こまるにぇ! あはは!」
トキ「とりあえず、かばんを常連にしなければいけないわね」
アルパカ「どうしたら常連になってくれるかなぁ」
トキ「私が歌えば歌声につられて来てくれるかもしれないわね。あの子、私のファンですもの」
アルパカ「いいねぇ、いいねぇ。なんだか行けそうな気がしてきたよぉ」
オオコノハズク「ヒトであるかばんを常連にする方法を開拓しなければならないのですね」
オオコノハズク「料理が手軽に楽しめると思ったのですが」
トキ「でも、無理矢理じゃなくかばんが自分の意志で来てくれる分には問題ないかもね」
アルパカ「かばんちゃんが来てくれるなら、サーバルも一緒にきてくれるねぇ」
トキ「更にアライグマとフェネックも一緒ね」
オオコノハズク「かばんが来るのなら我々も行くのですっ」
ワシミミズク「じゅるり、なのです」
アルパカ「おぉー、一気に六人もお客さんがふえるよぉ。うれしいなぁ、うれしいなぁ」
トキ「加えて私とショウジョウトキも一緒だから八人の常連ができるわね」
アルパカ「はちにぃんもぉ!? あはぁ、もうそんな忙しくなったら、こまるにぇ! こまるにぇ! あはは!」
トキ「とりあえず、かばんを常連にしなければいけないわね」
アルパカ「どうしたら常連になってくれるかなぁ」
トキ「私が歌えば歌声につられて来てくれるかもしれないわね。あの子、私のファンですもの」
アルパカ「いいねぇ、いいねぇ。なんだか行けそうな気がしてきたよぉ」
オオコノハズク「ヒトであるかばんを常連にする方法を開拓しなければならないのですね」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 16:15:46.04 ID:m4QXpnkOo
トキ「こぉこはぁ~アルパァ~カァフェ~!!! とてもおいしぃ~こぉぉちゃ~がのめるのよぉぉぉ~!!!!」
アルパカ「トキの歌だけじゃだめなのぉ?」
オオコノハズク「一つだけでは飽きてしまうのです」
ワシミミズク「様々な要素があればそれだけ心を引き留めておくことができるのです」
アルパカ「むずかしいなぁ」
オオコノハズク「助手。カフェの資料を片っ端から集めるのです」
ワシミミズク「了解なのです、博士」
アルパカ「あたしも何か手伝えることあるぅ?」
トキ「私も手伝いたいわ」
オオコノハズク「一緒にくるのです。カフェの資料はかなり残っているので」
アルパカ「わかったよぉ」
トキ「どこから見たらいいのかしら」
ワシミミズク「これと同じ色と柄の本を探すのです」
アルパカ「はぁーい」
トキ「どこかしら」バサッバサッ
アルパカ「トキの歌だけじゃだめなのぉ?」
オオコノハズク「一つだけでは飽きてしまうのです」
ワシミミズク「様々な要素があればそれだけ心を引き留めておくことができるのです」
アルパカ「むずかしいなぁ」
オオコノハズク「助手。カフェの資料を片っ端から集めるのです」
ワシミミズク「了解なのです、博士」
アルパカ「あたしも何か手伝えることあるぅ?」
トキ「私も手伝いたいわ」
オオコノハズク「一緒にくるのです。カフェの資料はかなり残っているので」
アルパカ「わかったよぉ」
トキ「どこから見たらいいのかしら」
ワシミミズク「これと同じ色と柄の本を探すのです」
アルパカ「はぁーい」
トキ「どこかしら」バサッバサッ
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 16:31:18.76 ID:m4QXpnkOo
数日後 みなと
かばん「ふわぁ……。良い天気っ」
アライグマ「かばんさーん!! かばんさーん!!」
かばん「はい?」
アイライグマ「さっき、空からこれが落ちてきたのだ!!」
かばん「なんですか?」
アライグマ「アライさんじゃ読めないので、かばんさんに読んでほしいのだ!!」
かばん「分かりました。ええと……。ジャパリカフェがリニューアル、アルパカフェに。あなたの来店をお待ちしています。ですって」
アライグマ「アルパカフェってなんなのだ?」
かばん「山の上にあったカフェのことじゃないでしょうか」
アライグマ「アルパカとトキがいたところか?」
かばん「そうだと思います」
アライグマ「行くのか、かばんさん」
かばん「文字を使って教えてくれたってことは、僕には来てほしいのかもしれませんね」
アライグマ「だったら、アライさんもいくのだ! あと、サーバルとフェネックも呼んでくるのだー!! かばんさん、待っててほしいのだー!!」ダダダッ
かばん「ふわぁ……。良い天気っ」
アライグマ「かばんさーん!! かばんさーん!!」
かばん「はい?」
アイライグマ「さっき、空からこれが落ちてきたのだ!!」
かばん「なんですか?」
アライグマ「アライさんじゃ読めないので、かばんさんに読んでほしいのだ!!」
かばん「分かりました。ええと……。ジャパリカフェがリニューアル、アルパカフェに。あなたの来店をお待ちしています。ですって」
アライグマ「アルパカフェってなんなのだ?」
かばん「山の上にあったカフェのことじゃないでしょうか」
アライグマ「アルパカとトキがいたところか?」
かばん「そうだと思います」
アライグマ「行くのか、かばんさん」
かばん「文字を使って教えてくれたってことは、僕には来てほしいのかもしれませんね」
アライグマ「だったら、アライさんもいくのだ! あと、サーバルとフェネックも呼んでくるのだー!! かばんさん、待っててほしいのだー!!」ダダダッ
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 16:50:56.14 ID:m4QXpnkOo
ラッキービースト『ジャパリカフェ ハ オナジバショ カナ』
かばん「みたいですね」
ラッキービースト『ココカラダト キョリガ アルネ』
かばん「あ、そういえばそうですね」
ラッキービースト『バスデ イクコトヲ オススメスルヨ』
かばん「バスってもう一台、あるんですか?」
ラッキービースト『チョット マッテネ ケンサクチュウ ケンサクチュウ』
かばん「もう一台あるならすごく助かりますけど」
ラッキービースト『……』
かばん「ラッキーさん?」
ラッキービースト『アワワワワ アワワワワ』
かばん「はぁ……」
「バスはなくてもいいのです」
「我々がいるので」
かばん「え――」
かばん「みたいですね」
ラッキービースト『ココカラダト キョリガ アルネ』
かばん「あ、そういえばそうですね」
ラッキービースト『バスデ イクコトヲ オススメスルヨ』
かばん「バスってもう一台、あるんですか?」
ラッキービースト『チョット マッテネ ケンサクチュウ ケンサクチュウ』
かばん「もう一台あるならすごく助かりますけど」
ラッキービースト『……』
かばん「ラッキーさん?」
ラッキービースト『アワワワワ アワワワワ』
かばん「はぁ……」
「バスはなくてもいいのです」
「我々がいるので」
かばん「え――」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 16:57:38.00 ID:m4QXpnkOo
サーバル「アルパカのカフェが新しくなったのー!?」
アライグマ「そうらしいのだ。かばんさんも行く気満々なのだ」
サーバル「わーい!! それじゃあ私もいくー!!!」
アライグマ「アライさんもいくのだー!! フェネックはぁ?」
フェネック「アライさんもサーバルもいくなら、いこうかなぁ。ひとりじゃ寂しいしぃ」
サーバル「みんなでいこー!!」
アライグマ「おー!! なのだー!!」
フェネック「それじゃあ、かばんさんのところへ――」
「えぇぇぇ!?」
サーバル「かばんちゃん!?」
アライグマ「かばんさん、どうしたのだー!!!」
フェネック「上だねぇ」
サーバル「上!?」
オオコノハズク「さぁ、一緒に来てもらうのですよ、かばん」バサッバサッ
かばん「い、いきなりなんなんですかー!?」
アライグマ「そうらしいのだ。かばんさんも行く気満々なのだ」
サーバル「わーい!! それじゃあ私もいくー!!!」
アライグマ「アライさんもいくのだー!! フェネックはぁ?」
フェネック「アライさんもサーバルもいくなら、いこうかなぁ。ひとりじゃ寂しいしぃ」
サーバル「みんなでいこー!!」
アライグマ「おー!! なのだー!!」
フェネック「それじゃあ、かばんさんのところへ――」
「えぇぇぇ!?」
サーバル「かばんちゃん!?」
アライグマ「かばんさん、どうしたのだー!!!」
フェネック「上だねぇ」
サーバル「上!?」
オオコノハズク「さぁ、一緒に来てもらうのですよ、かばん」バサッバサッ
かばん「い、いきなりなんなんですかー!?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:03:07.22 ID:m4QXpnkOo
ワシミミズク「先ほどの招待状、見たはずです」
かばん「み、みましたけどぉ。というか招待状だったんですか?」
オオコノハズク「行きたくないのですか」
かばん「いえ、むしろ行こうと思ってましたけどぉ」
ワシミミズク「それなら問題ないのです」
オオコノハズク「かばんは自分の意志でカフェに行くことを決めたのです」バサッバサッ
ワシミミズク「決して強制ではないのです」バサッバサッ
かばん「えぇぇ……?」
サーバル「がおー!!! はかせー!! かばんちゃんをどこにつれていくのー!!」
アライグマ「かばんさんがゆーかいされたのだー!! パークの危機なのだー!!!」
フェネック「カフェに連れて行ったんじゃないかなぁ」
サーバル「どうしてかばんちゃんだけ!?」
フェネック「さぁ? それはわからないけどぉ」
アライグマ「とにかく追いかけるのだ!!」
サーバル「うん!! かばんちゃん!! 待ってて!! すぐに追いつくからぁ!!」ダダダッ
かばん「み、みましたけどぉ。というか招待状だったんですか?」
オオコノハズク「行きたくないのですか」
かばん「いえ、むしろ行こうと思ってましたけどぉ」
ワシミミズク「それなら問題ないのです」
オオコノハズク「かばんは自分の意志でカフェに行くことを決めたのです」バサッバサッ
ワシミミズク「決して強制ではないのです」バサッバサッ
かばん「えぇぇ……?」
サーバル「がおー!!! はかせー!! かばんちゃんをどこにつれていくのー!!」
アライグマ「かばんさんがゆーかいされたのだー!! パークの危機なのだー!!!」
フェネック「カフェに連れて行ったんじゃないかなぁ」
サーバル「どうしてかばんちゃんだけ!?」
フェネック「さぁ? それはわからないけどぉ」
アライグマ「とにかく追いかけるのだ!!」
サーバル「うん!! かばんちゃん!! 待ってて!! すぐに追いつくからぁ!!」ダダダッ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:21:14.73 ID:m4QXpnkOo
こうざん 山頂
オオコノハズク「着きました」
ワシミミズク「ようこそ、アルパカフェへ」
かばん「ええと……。わぁ、看板がでてる」
オオコノハズク「数日かけて準備したのです。楽しいですよ」
ワシミミズク「入ってみるのです」
かばん「わ、分かりました。失礼しまーす」ガチャッ
「ふわああぁ!!」ガバッ
かばん「うわぁぁぁぁ!? たべないでくださぁぁい!!」
アルパカ「おかえりなさぁい、ご主人様ぁ」ギュゥゥ
かばん「……へ?」
トキ「あなた記念すべき一人目のご主人様よ。ラッキーね。ぬふ」
かばん「あ、えと……これは……」
ワシミミズク「我々、モエを追求したのです。めいどなので」
オオコノハズク「モエるですか、ご主人様。今日はめいどの博士なのです」
オオコノハズク「着きました」
ワシミミズク「ようこそ、アルパカフェへ」
かばん「ええと……。わぁ、看板がでてる」
オオコノハズク「数日かけて準備したのです。楽しいですよ」
ワシミミズク「入ってみるのです」
かばん「わ、分かりました。失礼しまーす」ガチャッ
「ふわああぁ!!」ガバッ
かばん「うわぁぁぁぁ!? たべないでくださぁぁい!!」
アルパカ「おかえりなさぁい、ご主人様ぁ」ギュゥゥ
かばん「……へ?」
トキ「あなた記念すべき一人目のご主人様よ。ラッキーね。ぬふ」
かばん「あ、えと……これは……」
ワシミミズク「我々、モエを追求したのです。めいどなので」
オオコノハズク「モエるですか、ご主人様。今日はめいどの博士なのです」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:25:41.17 ID:m4QXpnkOo
かばん「めいどって……?」
アルパカ「ご主人様ぁ、何飲むぅ?」
トキ「紅茶にする? それとも、わ、た、し?」
かばん「な、なにを言っているんですか」
オオコノハズク「かつて、ヒトはジャパリカフェでこういったことをしていたそうなのです」
ワシミミズク「かばんに合わせてこのカフェも変えてみたのです」
かばん「ど、どうしてわざわざそんなこと……」
オオコノハズク「一人でも多くの常連客を増やすためです。じゅるり」
ワシミミズク「他意はないのです。じゅるり」
かばん「何か隠してませんか」
アルパカ「紅茶はどうするぅ? のむぅ?」
かばん「あ、はい。いただきます」
アルパカ「すこぉしまっててねぇ」
トキ「紅茶が出てくるまでの間、私とモエモエする?」
かばん「どんなことをするんですか?」
アルパカ「ご主人様ぁ、何飲むぅ?」
トキ「紅茶にする? それとも、わ、た、し?」
かばん「な、なにを言っているんですか」
オオコノハズク「かつて、ヒトはジャパリカフェでこういったことをしていたそうなのです」
ワシミミズク「かばんに合わせてこのカフェも変えてみたのです」
かばん「ど、どうしてわざわざそんなこと……」
オオコノハズク「一人でも多くの常連客を増やすためです。じゅるり」
ワシミミズク「他意はないのです。じゅるり」
かばん「何か隠してませんか」
アルパカ「紅茶はどうするぅ? のむぅ?」
かばん「あ、はい。いただきます」
アルパカ「すこぉしまっててねぇ」
トキ「紅茶が出てくるまでの間、私とモエモエする?」
かばん「どんなことをするんですか?」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:33:56.85 ID:m4QXpnkOo
トキ「こうやるの。――もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
かばん「……」
オオコノハズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
かばん「僕の囲んでどうするんですか……?」
ワシミミズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
かばん「あの、怖いんですけど……もえって、なんですかぁ……」
トキ「もえっ、もえもえっ」
オオコノハズク「もえっ、もえもえっ!」
ワシミミズク「もえー!」
かばん「ひっ」ビクッ
トキ「もえたかしら?」
オオコノハズク「我々のモエダンスにかばんもイチコロなのです」
ワシミミズク「じゅるり」
かばん「僕、食べられるんですか……?」
アルパカ「紅茶、はいったよぉー。はい、どうぞぉ」
かばん「……」
オオコノハズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
かばん「僕の囲んでどうするんですか……?」
ワシミミズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
かばん「あの、怖いんですけど……もえって、なんですかぁ……」
トキ「もえっ、もえもえっ」
オオコノハズク「もえっ、もえもえっ!」
ワシミミズク「もえー!」
かばん「ひっ」ビクッ
トキ「もえたかしら?」
オオコノハズク「我々のモエダンスにかばんもイチコロなのです」
ワシミミズク「じゅるり」
かばん「僕、食べられるんですか……?」
アルパカ「紅茶、はいったよぉー。はい、どうぞぉ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:41:43.83 ID:m4QXpnkOo
かばん「ありがとうございます、アルパカさん」
アルパカ「ゆっくりしていってにぇ、ご主人様ぁ」
かばん「は、はい」
トキ「もえ、もっと必要かしら」
オオコノハズク「まだもえが十分ではないのです」
ワシミミズク「では、もっともえを注入するのです」
オオコノハズク「この紅茶にもえをいれるのです」
かばん「な、なにをいれるんですか? もえってなんですか?」
トキ「ここは私に任せて。もえもえの歌、ちゃんと作ってきたから」
オオコノハズク「任せるのです、トキ」
ワシミミズク「中途半端なもえでは何も意味がないのです」
トキ「分かっているわ。それじゃあ、歌うわね」
トキ「もぉぉ~えぇぇ~あぁ~めいども~え~!!もえぇぇぇ~!! もえるめぇぇいどぉぉ~!!!」
トキ「もえっ!!!!」ビシッ
かばん「……!?」ビクッ
アルパカ「ゆっくりしていってにぇ、ご主人様ぁ」
かばん「は、はい」
トキ「もえ、もっと必要かしら」
オオコノハズク「まだもえが十分ではないのです」
ワシミミズク「では、もっともえを注入するのです」
オオコノハズク「この紅茶にもえをいれるのです」
かばん「な、なにをいれるんですか? もえってなんですか?」
トキ「ここは私に任せて。もえもえの歌、ちゃんと作ってきたから」
オオコノハズク「任せるのです、トキ」
ワシミミズク「中途半端なもえでは何も意味がないのです」
トキ「分かっているわ。それじゃあ、歌うわね」
トキ「もぉぉ~えぇぇ~あぁ~めいども~え~!!もえぇぇぇ~!! もえるめぇぇいどぉぉ~!!!」
トキ「もえっ!!!!」ビシッ
かばん「……!?」ビクッ
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 17:50:27.24 ID:m4QXpnkOo
トキ「飲んでみて。沢山のもえが入ったはずだから」
かばん「は、はぁ……。いただきます」ズズッ
オオコノハズク「どうですか、ご主人様」
ワシミミズク「もえるですか、もえないですか」
かばん「ええと……。もえ、てるんじゃないですか? たぶん」
オオコノハズク「成功ですね、助手」
ワシミミズク「成功です、博士」
トキ「心の底からもえが湧いてくる感じかしら」
かばん「あるいはそうかもしれませんね。トキさんの歌は相変わらず力強いですし、元気になりますよ」
トキ「あら、それってアンコールってことね? では、2曲目、行くわね」
かばん「あ、はい」
トキ「あぁ~!! もえ~!!! めいど、もぉえぇぇ~!!! もえるぅぅ~めいどがもえるぅぅ~!!」
ワシミミズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
オオコノハズク「もえー! もえー! もえー!」ピョンピョン
かばん「ぼ、ぼくを取り囲むのはやめてくださーい……」
かばん「は、はぁ……。いただきます」ズズッ
オオコノハズク「どうですか、ご主人様」
ワシミミズク「もえるですか、もえないですか」
かばん「ええと……。もえ、てるんじゃないですか? たぶん」
オオコノハズク「成功ですね、助手」
ワシミミズク「成功です、博士」
トキ「心の底からもえが湧いてくる感じかしら」
かばん「あるいはそうかもしれませんね。トキさんの歌は相変わらず力強いですし、元気になりますよ」
トキ「あら、それってアンコールってことね? では、2曲目、行くわね」
かばん「あ、はい」
トキ「あぁ~!! もえ~!!! めいど、もぉえぇぇ~!!! もえるぅぅ~めいどがもえるぅぅ~!!」
ワシミミズク「もえっ、もえっ、もえっ」ピョンピョン
オオコノハズク「もえー! もえー! もえー!」ピョンピョン
かばん「ぼ、ぼくを取り囲むのはやめてくださーい……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:03:17.88 ID:m4QXpnkOo
アルパカ「……」
かばん(アルパカさん……?)
トキ「ご主人様、もっともえるといいわ」
ワシミミズク「満足いくまでもえるといいのです」
オオコノハズク「もえるのです、ご主人様」
かばん「あの、もう十分だと思うんですけど」
トキ「そうなの?」
かばん「きっと……」
トキ「どうする?」
オオコノハズク「本人が十分だというのなら、ここまででいいのです」
ワシミミズク「かばん、ここに通いたいと思えたですか?」
かばん「え!? ええと、そ、そうですね……。個性的なカフェだなっておもいます」
トキ「ぬふ。嬉しいわ。それじゃあ、ここからスペシャルタイムね」
オオコノハズク「我々めいどの力をみせてやるのです」
ワシミミズク「さいごの力です」
かばん(アルパカさん……?)
トキ「ご主人様、もっともえるといいわ」
ワシミミズク「満足いくまでもえるといいのです」
オオコノハズク「もえるのです、ご主人様」
かばん「あの、もう十分だと思うんですけど」
トキ「そうなの?」
かばん「きっと……」
トキ「どうする?」
オオコノハズク「本人が十分だというのなら、ここまででいいのです」
ワシミミズク「かばん、ここに通いたいと思えたですか?」
かばん「え!? ええと、そ、そうですね……。個性的なカフェだなっておもいます」
トキ「ぬふ。嬉しいわ。それじゃあ、ここからスペシャルタイムね」
オオコノハズク「我々めいどの力をみせてやるのです」
ワシミミズク「さいごの力です」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:11:40.49 ID:m4QXpnkOo
かばん「一体、何を……?」
トキ「行くわよ。もえもえもえもえ……」
オオコノハズク「もえもえもえもえ……」
ワシミミズク「もえもえもえもえもえ……」
かばん「こ、こわいんですけどー!?」
トキ「怖いの?」
オオコノハズク「怖いはもえとは違うのです」
ワシミミズク「あまりのもえりょくにかばんが耐えきれなかったのでは?」
オオコノハズク「それは考えられるのです。我々はモエ、なので」
ワシミミズク「ええ、我々は歩くモエ、なので」
トキ「明日もまたこんな感じで持て成すわね」
かばん「あ、明日もですか……」
トキ「嫌なの……?」
かばん「お、お気持ちは嬉しいんですけど、毎日は流石に疲れると思いますよ」
トキ「そうかしら。私たちならできる気もするわ」
トキ「行くわよ。もえもえもえもえ……」
オオコノハズク「もえもえもえもえ……」
ワシミミズク「もえもえもえもえもえ……」
かばん「こ、こわいんですけどー!?」
トキ「怖いの?」
オオコノハズク「怖いはもえとは違うのです」
ワシミミズク「あまりのもえりょくにかばんが耐えきれなかったのでは?」
オオコノハズク「それは考えられるのです。我々はモエ、なので」
ワシミミズク「ええ、我々は歩くモエ、なので」
トキ「明日もまたこんな感じで持て成すわね」
かばん「あ、明日もですか……」
トキ「嫌なの……?」
かばん「お、お気持ちは嬉しいんですけど、毎日は流石に疲れると思いますよ」
トキ「そうかしら。私たちならできる気もするわ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:19:17.00 ID:m4QXpnkOo
かばん「あの、アルパカさん」
アルパカ「はい? なになに? おかわりかなぁ?」
かばん「いえ、その、外に行きませんか?」
アルパカ「いいよぉ?」
かばん「すみません」
オオコノハズク「かばん、あとでとても大切な話があるのです」
ワシミミズク「とても、とても重要なことなのです。じゅるり」
かばん「あ、はい。なんとなく、わかりました」
アルパカ「外でなにするのぉ? あたし、もえってよくわかんないけど、いいのぉ?」
かばん「いいですよ。それよりカフェの雰囲気、すっごく変わりましたね」
アルパカ「うん。トキがね、ここを流行らせたいっていうの。あたしも、色んなフレンズに来てほしいしにぇ」
かばん「それで博士たちも協力を?」
アルパカ「博士たちはかばんちゃんの料理が目当てみたいだよぉ」
かばん「あはは。やっぱり。つまりここで僕が料理を作るわけですか」
アルパカ「かばんちゃんさえ良ければにぇ」
アルパカ「はい? なになに? おかわりかなぁ?」
かばん「いえ、その、外に行きませんか?」
アルパカ「いいよぉ?」
かばん「すみません」
オオコノハズク「かばん、あとでとても大切な話があるのです」
ワシミミズク「とても、とても重要なことなのです。じゅるり」
かばん「あ、はい。なんとなく、わかりました」
アルパカ「外でなにするのぉ? あたし、もえってよくわかんないけど、いいのぉ?」
かばん「いいですよ。それよりカフェの雰囲気、すっごく変わりましたね」
アルパカ「うん。トキがね、ここを流行らせたいっていうの。あたしも、色んなフレンズに来てほしいしにぇ」
かばん「それで博士たちも協力を?」
アルパカ「博士たちはかばんちゃんの料理が目当てみたいだよぉ」
かばん「あはは。やっぱり。つまりここで僕が料理を作るわけですか」
アルパカ「かばんちゃんさえ良ければにぇ」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:26:41.41 ID:m4QXpnkOo
かばん「僕は構いませんよ。毎日だって来たいぐらいですし」
アルパカ「ほんとぉ!? うれしいなぁ! それじゃあ、あのね、カレーっていう料理をにぇ!」
かばん「本当にいいんですか?」
アルパカ「へぇ?」
かばん「……」
アルパカ「な、なにいってるのぉ? さっきもいったけどぉ、あたしだってこのカフェのこと色んな子に知ってほしいんだよぉ」
かばん「そこを疑っているわけじゃありません。アルパカさんは以前、とても嬉しそうに紅茶を淹れてくれました」
かばん「僕もアルパカさんの淹れる紅茶は美味しいと思います。色んなフレンズさんに知ってほしいとも思います」
かばん「ただ、このままの雰囲気でカフェをしていくのかなって……」
アルパカ「そうしなきゃ、お客さんがこないなら……」
かばん「いいんですか?」
アルパカ「……」
かばん「アルパカさん……」
アルパカ「今日は、もう閉店でいいかなぁ? 紅茶の材料がもうなくてにぇ。ごめんねぇ」
かばん「……はい」
アルパカ「ほんとぉ!? うれしいなぁ! それじゃあ、あのね、カレーっていう料理をにぇ!」
かばん「本当にいいんですか?」
アルパカ「へぇ?」
かばん「……」
アルパカ「な、なにいってるのぉ? さっきもいったけどぉ、あたしだってこのカフェのこと色んな子に知ってほしいんだよぉ」
かばん「そこを疑っているわけじゃありません。アルパカさんは以前、とても嬉しそうに紅茶を淹れてくれました」
かばん「僕もアルパカさんの淹れる紅茶は美味しいと思います。色んなフレンズさんに知ってほしいとも思います」
かばん「ただ、このままの雰囲気でカフェをしていくのかなって……」
アルパカ「そうしなきゃ、お客さんがこないなら……」
かばん「いいんですか?」
アルパカ「……」
かばん「アルパカさん……」
アルパカ「今日は、もう閉店でいいかなぁ? 紅茶の材料がもうなくてにぇ。ごめんねぇ」
かばん「……はい」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:33:09.20 ID:m4QXpnkOo
ワシミミズク「閉店、なのですか」
アルパカ「うん。ありがとねぇ。でも、材料がなくてねぇ」
オオコノハズク「そうですか。材料がないなら仕方ないのです」
トキ「……」
オオコノハズク「かばん、みなとまで送っていくのです」
ワシミミズク「送迎するのです」
かばん「あ、いえ。今日はここを下りて、ジャガーさんかカワウソさんのところでお泊りしようかなって。サーバルちゃんたちも向かってきてくれているかもしれませんし」
オオコノハズク「わかりました。では、我々も近くで一夜を過ごすのです」
かばん「え?」
ワシミミズク「我々が提案したことなのです。最後まで見届けるのが義務なのですよ」
かばん「そうですか」
トキ「明日も来てくれるかしら」
かばん「はいっ。勿論です」
オオコノハズク「それでは、また明日ですね」
アルパカ「ありがとにぇー!」
アルパカ「うん。ありがとねぇ。でも、材料がなくてねぇ」
オオコノハズク「そうですか。材料がないなら仕方ないのです」
トキ「……」
オオコノハズク「かばん、みなとまで送っていくのです」
ワシミミズク「送迎するのです」
かばん「あ、いえ。今日はここを下りて、ジャガーさんかカワウソさんのところでお泊りしようかなって。サーバルちゃんたちも向かってきてくれているかもしれませんし」
オオコノハズク「わかりました。では、我々も近くで一夜を過ごすのです」
かばん「え?」
ワシミミズク「我々が提案したことなのです。最後まで見届けるのが義務なのですよ」
かばん「そうですか」
トキ「明日も来てくれるかしら」
かばん「はいっ。勿論です」
オオコノハズク「それでは、また明日ですね」
アルパカ「ありがとにぇー!」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:37:16.63 ID:m4QXpnkOo
店前
オオコノハズク「何があったのですか、かばん」
ワシミミズク「アルパカの様子がおかしかったのです」
かばん「……」
オオコノハズク「我々、何か余計なことをしてしまったのですか」
ワシミミズク「我々が何か粗相を犯したのですか」
オオコノハズク「確かにかばんの料理が食べたいがために企画したことではあるのです」
ワシミミズク「そこが気に入らなかったのですか」
オオコノハズク「明日、謝るほうがいいのですね」
ワシミミズク「賛成なのです、博士」
かばん「ラッキーさん」
ラッキービースト『ナニカナ?』
かばん「調べたいことがあるんですけど」
ラッキービースト『ナンデモ イッテネ』
かばん「あのですね……」
オオコノハズク「何があったのですか、かばん」
ワシミミズク「アルパカの様子がおかしかったのです」
かばん「……」
オオコノハズク「我々、何か余計なことをしてしまったのですか」
ワシミミズク「我々が何か粗相を犯したのですか」
オオコノハズク「確かにかばんの料理が食べたいがために企画したことではあるのです」
ワシミミズク「そこが気に入らなかったのですか」
オオコノハズク「明日、謝るほうがいいのですね」
ワシミミズク「賛成なのです、博士」
かばん「ラッキーさん」
ラッキービースト『ナニカナ?』
かばん「調べたいことがあるんですけど」
ラッキービースト『ナンデモ イッテネ』
かばん「あのですね……」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:43:16.78 ID:m4QXpnkOo
店内
トキ「これ、片付けておくわね」
アルパカ「うん……」
トキ「何かあった?」
アルパカ「……」
トキ「なんでも言ってほしいわ」
アルパカ「こうしなきゃ、いけないのかなぁ」
トキ「え?」
アルパカ「こうしてたほうが楽しいかもしれないけど、こうしてたらお客さん、喜ぶのかもしれないけど」
アルパカ「こうしなきゃ、いけないのかなぁって、段々思っちゃって……」
トキ「私も博士たちもこのお店を流行らせたいのよ。だから、時間をかけてここまで準備したんじゃない」
アルパカ「わかってる。わかってるよぉ。けど、なんか、ちがうっていうか……」
トキ「何が違うの」
アルパカ「こんなことしなくても、お客さんはきてくれるんじゃないかなぁ?」
トキ「……来なかったでしょ?」
トキ「これ、片付けておくわね」
アルパカ「うん……」
トキ「何かあった?」
アルパカ「……」
トキ「なんでも言ってほしいわ」
アルパカ「こうしなきゃ、いけないのかなぁ」
トキ「え?」
アルパカ「こうしてたほうが楽しいかもしれないけど、こうしてたらお客さん、喜ぶのかもしれないけど」
アルパカ「こうしなきゃ、いけないのかなぁって、段々思っちゃって……」
トキ「私も博士たちもこのお店を流行らせたいのよ。だから、時間をかけてここまで準備したんじゃない」
アルパカ「わかってる。わかってるよぉ。けど、なんか、ちがうっていうか……」
トキ「何が違うの」
アルパカ「こんなことしなくても、お客さんはきてくれるんじゃないかなぁ?」
トキ「……来なかったでしょ?」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:48:52.43 ID:m4QXpnkOo
アルパカ「うっ……」
トキ「何か気に入らないの?」
アルパカ「かばんちゃんをみてるとにぇ……その紅茶の味がわからないんじゃないかって……」
トキ「どうして?」
アルパカ「あんなにたくさんの店員に囲まれてたら落ち着けない子も出てくるんじゃない?」
トキ「それじゃあ、今まで通りにアルパカだけで紅茶を淹れるお店でいいの?」
アルパカ「……」
トキ「お客さんは私とショウジョウトキだけになるわよ?」
アルパカ「……」
トキ「私は、嫌」
アルパカ「トキ……?」
トキ「私は、ここに沢山のフレンズを呼びたい。連れてくるんじゃなくて、自然とみんなが足を運んでくれるカフェになってほしいの」
トキ「ここが大好きだから」
アルパカ「私もここが大好きだよぉ。でも、でも……こんなに変えなくても……きっといつか……みんなはきてくれるとおもうんだぁ……」
トキ「そう。なら、そうしたら?」
トキ「何か気に入らないの?」
アルパカ「かばんちゃんをみてるとにぇ……その紅茶の味がわからないんじゃないかって……」
トキ「どうして?」
アルパカ「あんなにたくさんの店員に囲まれてたら落ち着けない子も出てくるんじゃない?」
トキ「それじゃあ、今まで通りにアルパカだけで紅茶を淹れるお店でいいの?」
アルパカ「……」
トキ「お客さんは私とショウジョウトキだけになるわよ?」
アルパカ「……」
トキ「私は、嫌」
アルパカ「トキ……?」
トキ「私は、ここに沢山のフレンズを呼びたい。連れてくるんじゃなくて、自然とみんなが足を運んでくれるカフェになってほしいの」
トキ「ここが大好きだから」
アルパカ「私もここが大好きだよぉ。でも、でも……こんなに変えなくても……きっといつか……みんなはきてくれるとおもうんだぁ……」
トキ「そう。なら、そうしたら?」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 18:55:18.11 ID:m4QXpnkOo
アルパカ「え……」
トキ「変えなきゃいけないこともあると思うけど、アルパカが変えたくないって思ったならそうしたらいいわ」
トキ「ここは、私のカフェじゃないから」
アルパカ「トキ、待って、あの……」
トキ「それじゃあ」
アルパカ「あ……」
バタンッ
アルパカ「ちがうよぉ……そうじゃないんだよぉ……」
アルパカ「ただ……ただ……」
アルパカ「ここが素敵な場所だって……変えなくなって伝わるって……信じてみたくなっただけで……」
アルパカ「トキにも博士たちにも感謝してるよぉ……」
アルパカ「わたしだって……おきゃくさんがきてくれるなら……なんだって……するつもりで……いたんだぁ……」
アルパカ「こうちゃ……いれるの……だいすきだし……」
アルパカ「おいしい……って、いって、もらいたいだけだし……」
アルパカ「それだけ……なのになぁ……どうして……うまくいかないのかなぁ……」
トキ「変えなきゃいけないこともあると思うけど、アルパカが変えたくないって思ったならそうしたらいいわ」
トキ「ここは、私のカフェじゃないから」
アルパカ「トキ、待って、あの……」
トキ「それじゃあ」
アルパカ「あ……」
バタンッ
アルパカ「ちがうよぉ……そうじゃないんだよぉ……」
アルパカ「ただ……ただ……」
アルパカ「ここが素敵な場所だって……変えなくなって伝わるって……信じてみたくなっただけで……」
アルパカ「トキにも博士たちにも感謝してるよぉ……」
アルパカ「わたしだって……おきゃくさんがきてくれるなら……なんだって……するつもりで……いたんだぁ……」
アルパカ「こうちゃ……いれるの……だいすきだし……」
アルパカ「おいしい……って、いって、もらいたいだけだし……」
アルパカ「それだけ……なのになぁ……どうして……うまくいかないのかなぁ……」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:00:45.93 ID:m4QXpnkOo
店前
トキ「……」
オオコノハズク「トキ、どうしたのですか」
トキ「なんでもないわ」
ワシミミズク「アルパカ、怒っていたのですか?」
トキ「いいえ。寧ろ、感謝していたわ。でも、やっぱり変えたくないんですって」
オオコノハズク「変えたくない?」
トキ「私が提案しちゃったから、言い出しにくかったのかもね」
ワシミミズク「そうですか」
トキ「……アルパカには悪いこと、しちゃったわね。もっと早く気が付いていればよかったのに」
オオコノハズク「それは我々も同罪なのです」
ワシミミズク「明日、謝罪するのですよ」
トキ「うん。そうしましょう。きっとアルパカは静かなカフェのほうがよかったのね」
ワシミミズク「こんな場所でカフェをしたいと言い出すのですから、当然のことだったかもしれないのです」
オオコノハズク「鳥のフレンズたちでさえ、殆ど気が付かない場所ですからね。よく見つけたものです」
トキ「……」
オオコノハズク「トキ、どうしたのですか」
トキ「なんでもないわ」
ワシミミズク「アルパカ、怒っていたのですか?」
トキ「いいえ。寧ろ、感謝していたわ。でも、やっぱり変えたくないんですって」
オオコノハズク「変えたくない?」
トキ「私が提案しちゃったから、言い出しにくかったのかもね」
ワシミミズク「そうですか」
トキ「……アルパカには悪いこと、しちゃったわね。もっと早く気が付いていればよかったのに」
オオコノハズク「それは我々も同罪なのです」
ワシミミズク「明日、謝罪するのですよ」
トキ「うん。そうしましょう。きっとアルパカは静かなカフェのほうがよかったのね」
ワシミミズク「こんな場所でカフェをしたいと言い出すのですから、当然のことだったかもしれないのです」
オオコノハズク「鳥のフレンズたちでさえ、殆ど気が付かない場所ですからね。よく見つけたものです」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:10:36.28 ID:m4QXpnkOo
トキ「そういえばそうね。アルパカは偶然、ここを見つけたって言ってたけど」
オオコノハズク「相談を受けたときも驚いたのです。まさかここをアルパカが見つけるなんて、と」
ワシミミズク「いくら山の上り下りが得意だといっても、ここを見つける確率は相当低いのです」
トキ「隣の山から見つけたって言ってたわね」
オオコノハズク「尚の事、よく発見できたのです」
ワシミミズク「何かを感じ取りでもしなければ、誰も気が付かないのですよ」
トキ「そうよね……。だからこそ、お客さんだってこないんだし」
オオコノハズク「紅茶を淹れたいだけなら他のジャパリカフェがあるのに、ここに拘る理由もよくわからないのです」
ワシミミズク「ここを通るフレンズがどれほどいるのか、わからないのです」
オオコノハズク「かなりの少数のはずなのです」
トキ「ここに何かあるのかしら」
ワシミミズク「見当もつかないのです」
ジャガー「よっと、ついたー」
オオコノハズク「おや、どうしたのですか」
ジャガー「かばんを連れてきたんだ。ろーぷうぇーで登るの大変だろうからね」
オオコノハズク「相談を受けたときも驚いたのです。まさかここをアルパカが見つけるなんて、と」
ワシミミズク「いくら山の上り下りが得意だといっても、ここを見つける確率は相当低いのです」
トキ「隣の山から見つけたって言ってたわね」
オオコノハズク「尚の事、よく発見できたのです」
ワシミミズク「何かを感じ取りでもしなければ、誰も気が付かないのですよ」
トキ「そうよね……。だからこそ、お客さんだってこないんだし」
オオコノハズク「紅茶を淹れたいだけなら他のジャパリカフェがあるのに、ここに拘る理由もよくわからないのです」
ワシミミズク「ここを通るフレンズがどれほどいるのか、わからないのです」
オオコノハズク「かなりの少数のはずなのです」
トキ「ここに何かあるのかしら」
ワシミミズク「見当もつかないのです」
ジャガー「よっと、ついたー」
オオコノハズク「おや、どうしたのですか」
ジャガー「かばんを連れてきたんだ。ろーぷうぇーで登るの大変だろうからね」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:19:36.21 ID:m4QXpnkOo
かばん「ありがとうございます、ジャガーさん」
ジャガー「気にしなくてもいいよ」
トキ「かばん、まだいたのね。ところで、その抱いているのは……」
かばん「このカフェ周辺を管理してるラッキーさんです」
オオコノハズク「何故、ラッキービーストを持ってきたのですか?」
かばん「知っているかもしれないって思って」
ワシミミズク「知っている……?」
ラッキービースト『ボクはどうしたらいいのかな?』
かばん「みなさん、一緒に来てください。見てもらいたいものがあるんです」
トキ「見せたいもの……」
ワシミミズク「気になるのです」
オオコノハズク「何を見つけてきたのですか」
ジャガー「一緒に行ってもいいの?」
かばん「はいっ」
ラッキービースト『なんでもいってね』
ジャガー「気にしなくてもいいよ」
トキ「かばん、まだいたのね。ところで、その抱いているのは……」
かばん「このカフェ周辺を管理してるラッキーさんです」
オオコノハズク「何故、ラッキービーストを持ってきたのですか?」
かばん「知っているかもしれないって思って」
ワシミミズク「知っている……?」
ラッキービースト『ボクはどうしたらいいのかな?』
かばん「みなさん、一緒に来てください。見てもらいたいものがあるんです」
トキ「見せたいもの……」
ワシミミズク「気になるのです」
オオコノハズク「何を見つけてきたのですか」
ジャガー「一緒に行ってもいいの?」
かばん「はいっ」
ラッキービースト『なんでもいってね』
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:24:12.18 ID:m4QXpnkOo
店内
アルパカ「……」
アルパカ「ペッ!!」
アルパカ「はぁ……」
カラーン
アルパカ「ごめんにぇ、今日はへいて……ん……」
かばん「どうも」
ジャガー「へえー、こんな風になってたのかぁ」
アルパカ「みんなぁ? どうかしたのぉ?」
トキ「見せたいものがあるってかばんが言っているのよ」
オオコノハズク「早く見たいのです」
ワシミミズク「見せてほしいのです」
かばん「ラッキービーストさん、当時の映像を見せてもらえますか? ジャパリカフェの宣伝を兼ねて」
ラッキービースト『わかったよ。再生するね』
アルパカ「ぅん? なにか映って……」
アルパカ「……」
アルパカ「ペッ!!」
アルパカ「はぁ……」
カラーン
アルパカ「ごめんにぇ、今日はへいて……ん……」
かばん「どうも」
ジャガー「へえー、こんな風になってたのかぁ」
アルパカ「みんなぁ? どうかしたのぉ?」
トキ「見せたいものがあるってかばんが言っているのよ」
オオコノハズク「早く見たいのです」
ワシミミズク「見せてほしいのです」
かばん「ラッキービーストさん、当時の映像を見せてもらえますか? ジャパリカフェの宣伝を兼ねて」
ラッキービースト『わかったよ。再生するね』
アルパカ「ぅん? なにか映って……」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:33:59.47 ID:m4QXpnkOo
『ここジャパリカフェこうざん店は、他のカフェでは味わえないものがあります!』
『それはこの雄大な自然を見ながら、美味しい紅茶を飲むことができるのです!』
『見てください。開店してからまだ間もないですが、こんなにも多くの人とフレンズがここで休憩しています!』
アルパカ「……」
トキ「ヒトがたくさん……フレンズも……」
ジャガー「な、なんだこれ!? どうなってるんだ!? ぜんぜん、わからんっ!」
『店内も店外もお客さんで一杯です!』
オオコノハズク「昔はここにこれほどのお客が足を運んでいたのですね」
ワシミミズク「みんな楽しそうなのです」
かばん「疑問だったんです」
アルパカ「なにがぁ?」
かばん「こんな場所にカフェを建てた理由です。この辺りには山が多いですし、みんながこの山を通って別のちほーに行くとは限りません」
かばん「なのに、カフェはここだけにしかなかった。アルパカさんは、それを見つけ出した。本当に偶然だったんでしょうか」
アルパカ「偶然だよぉ? だって、山を越えるときにたまたま……」
かばん「隣の山からここを見つけたんですよね。休憩していたからとはいえ、目に入るでしょうか? いえ、入ったとしてもそれを偶然で片づけていいのかなって、思ったんです」
『それはこの雄大な自然を見ながら、美味しい紅茶を飲むことができるのです!』
『見てください。開店してからまだ間もないですが、こんなにも多くの人とフレンズがここで休憩しています!』
アルパカ「……」
トキ「ヒトがたくさん……フレンズも……」
ジャガー「な、なんだこれ!? どうなってるんだ!? ぜんぜん、わからんっ!」
『店内も店外もお客さんで一杯です!』
オオコノハズク「昔はここにこれほどのお客が足を運んでいたのですね」
ワシミミズク「みんな楽しそうなのです」
かばん「疑問だったんです」
アルパカ「なにがぁ?」
かばん「こんな場所にカフェを建てた理由です。この辺りには山が多いですし、みんながこの山を通って別のちほーに行くとは限りません」
かばん「なのに、カフェはここだけにしかなかった。アルパカさんは、それを見つけ出した。本当に偶然だったんでしょうか」
アルパカ「偶然だよぉ? だって、山を越えるときにたまたま……」
かばん「隣の山からここを見つけたんですよね。休憩していたからとはいえ、目に入るでしょうか? いえ、入ったとしてもそれを偶然で片づけていいのかなって、思ったんです」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:42:06.09 ID:m4QXpnkOo
トキ「どういうこと?」
『ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ジャパリカフェへ~!』
アルパカ「え……」
トキ「あ……これって……」
アルパカ『美味しい紅茶、淹れるよぉ。なにのむぅ? ここには色々あるよぉ。えへへぇ』
アルパカ「……」
オオコノハズク「アルパカ、なのですか」
ワシミミズク「昔のアルパカ、なのですね」
アルパカ『あぁー、今日もお客さんがいっぱいだぁ。大変だけど、たのしいよぉ。店長もやさしいしにぇ』
アルパカ「……」
アルパカ『みんながねぇ、あたしが淹れた紅茶、おいしいっていってくれるのぉ。それがほんとうにうれしいんだぁ』
アルパカ「しらない……こんなの……しらないよぉ……」
トキ「アルパカ……」
アルパカ「みたこと……ない……これはあたしじゃないよぉ……ないのに……なんでかなぁ……なんで……ちょっとかなしいのかなぁ……なんでかなぁ……」
ジャガー「ろーぷうぇーもすっごい動いてるなぁ」
『ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ジャパリカフェへ~!』
アルパカ「え……」
トキ「あ……これって……」
アルパカ『美味しい紅茶、淹れるよぉ。なにのむぅ? ここには色々あるよぉ。えへへぇ』
アルパカ「……」
オオコノハズク「アルパカ、なのですか」
ワシミミズク「昔のアルパカ、なのですね」
アルパカ『あぁー、今日もお客さんがいっぱいだぁ。大変だけど、たのしいよぉ。店長もやさしいしにぇ』
アルパカ「……」
アルパカ『みんながねぇ、あたしが淹れた紅茶、おいしいっていってくれるのぉ。それがほんとうにうれしいんだぁ』
アルパカ「しらない……こんなの……しらないよぉ……」
トキ「アルパカ……」
アルパカ「みたこと……ない……これはあたしじゃないよぉ……ないのに……なんでかなぁ……なんで……ちょっとかなしいのかなぁ……なんでかなぁ……」
ジャガー「ろーぷうぇーもすっごい動いてるなぁ」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:50:40.35 ID:m4QXpnkOo
アルパカ『追加の注文はいったよぉ! あぁ、ほんと、いそがしいよぉ!』
アルパカ「いいなぁ……たのしそうだなぁ……」
かばん「本当は、最初から知っていたんですよ」
アルパカ『おいしいぃ? ありがとにぇ!』
アルパカ「こんなに……おきゃくさんきてくれたら……きっと……きっと……すっごくたのしいだろうなぁ……」
かばん「アルパカさんは、最初からこのカフェがどれだけ素敵な場所なのか知っていたんです。だから、変えたくなかったのかもしれません」
かばん「お客さんが中々こなくても信じたかったのかもしれません」
アルパカ『ありがとぉー! またきてにぇー!! あははー』
アルパカ「しってたのかな……だから……わたし……いやだったのかな……かわっちゃいそうで……こわくなったのかなぁ……」
トキ「……」
オオコノハズク「謝るのです、アルパカ」
ワシミミズク「我々、こんなに素晴らしい場所を壊そうとしてしまったのです」
アルパカ「ちがう……あやまるのは……あたし……だよぉ……せっかく……いろ、いろ……かんがえて……くれたのにぃ……」
トキ「このままでよかったのね。間違っていたのは、私のほうだったわ。ごめんなさい、アルパカ」
アルパカ『ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ゆっくりしていってにぇー!』
アルパカ「いいなぁ……たのしそうだなぁ……」
かばん「本当は、最初から知っていたんですよ」
アルパカ『おいしいぃ? ありがとにぇ!』
アルパカ「こんなに……おきゃくさんきてくれたら……きっと……きっと……すっごくたのしいだろうなぁ……」
かばん「アルパカさんは、最初からこのカフェがどれだけ素敵な場所なのか知っていたんです。だから、変えたくなかったのかもしれません」
かばん「お客さんが中々こなくても信じたかったのかもしれません」
アルパカ『ありがとぉー! またきてにぇー!! あははー』
アルパカ「しってたのかな……だから……わたし……いやだったのかな……かわっちゃいそうで……こわくなったのかなぁ……」
トキ「……」
オオコノハズク「謝るのです、アルパカ」
ワシミミズク「我々、こんなに素晴らしい場所を壊そうとしてしまったのです」
アルパカ「ちがう……あやまるのは……あたし……だよぉ……せっかく……いろ、いろ……かんがえて……くれたのにぃ……」
トキ「このままでよかったのね。間違っていたのは、私のほうだったわ。ごめんなさい、アルパカ」
アルパカ『ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ゆっくりしていってにぇー!』
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 19:55:44.10 ID:m4QXpnkOo
ラッキービースト『以上だよ。他に見たい映像はあるかな?』
かばん「いえ、ありません。ありがとうございました」
ラッキービースト『何かあったら言ってね』
アルパカ「うぅぅ……」
オオコノハズク「我々は外にいるのです」
ワシミミズク「賢いので」
ジャガー「かばん、外で待ってよう」
かばん「はいっ」
トキ「……今日は、帰るわ。また明日ね」
アルパカ「うぅ……ぅ……」
かばん「アルパカさん……」
ラッキービースト『カバン ヤクニタテタカナ』
かばん「うん。ここのラッキーさんを探してくれてありがとうございます」
ラッキービースト『キニシナイデ』
アルパカ「すきだったんだぁ……ずっとまえから……あたし……ここがすきだったんだぁ……しらないけど……おぼえてないけど……すきだったんだぁ……」
かばん「いえ、ありません。ありがとうございました」
ラッキービースト『何かあったら言ってね』
アルパカ「うぅぅ……」
オオコノハズク「我々は外にいるのです」
ワシミミズク「賢いので」
ジャガー「かばん、外で待ってよう」
かばん「はいっ」
トキ「……今日は、帰るわ。また明日ね」
アルパカ「うぅ……ぅ……」
かばん「アルパカさん……」
ラッキービースト『カバン ヤクニタテタカナ』
かばん「うん。ここのラッキーさんを探してくれてありがとうございます」
ラッキービースト『キニシナイデ』
アルパカ「すきだったんだぁ……ずっとまえから……あたし……ここがすきだったんだぁ……しらないけど……おぼえてないけど……すきだったんだぁ……」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 20:00:18.98 ID:m4QXpnkOo
店前
トキ「わたしはぁ~とぉき~なかまをさがしてぇ~るぅ~」
アルパカ「紅茶、のむぅ?」
トキ「いいの?」
アルパカ「うん。泣いたらすっきりしたよぉ」
トキ「そう」
アルパカ「トキぃ?」
トキ「なぁに?」
アルパカ「やっぱりジャパリカフェのままでいきたいなって思ってるんだけど……」
トキ「私の許可なんていらないわ」
アルパカ「ごめんにぇ。ここまで準備してくれたのに」
トキ「明日、看板を外しましょう。このカフェには相応しくないもの」
アルパカ「お客さん、きてくれるかなぁ」
トキ「来てくれるわ」
アルパカ「うん。そうだにぇ。きっとくるよねぇ。あぁ、待ち遠しいなぁ。えへへ」
トキ「わたしはぁ~とぉき~なかまをさがしてぇ~るぅ~」
アルパカ「紅茶、のむぅ?」
トキ「いいの?」
アルパカ「うん。泣いたらすっきりしたよぉ」
トキ「そう」
アルパカ「トキぃ?」
トキ「なぁに?」
アルパカ「やっぱりジャパリカフェのままでいきたいなって思ってるんだけど……」
トキ「私の許可なんていらないわ」
アルパカ「ごめんにぇ。ここまで準備してくれたのに」
トキ「明日、看板を外しましょう。このカフェには相応しくないもの」
アルパカ「お客さん、きてくれるかなぁ」
トキ「来てくれるわ」
アルパカ「うん。そうだにぇ。きっとくるよねぇ。あぁ、待ち遠しいなぁ。えへへ」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 20:15:39.52 ID:m4QXpnkOo
アルパカ「明日も朝からお店で紅茶飲むの?」
トキ「いけないかしら」
アルパカ「仲間をさがしてぇ~って歌ってたから」
トキ「この歌は歌詞が変わったのよ」
アルパカ「え? どういうことぉ」
トキ「わたしはぁ~とぉき~なかまをさがしてぇ~るぅ~! そぉして、みつけぇたぁのぉ~だいじぃなぁなかぁまぁ~」
アルパカ「そっかぁ。みつかったんだぁ」
トキ「ええ。もう探す必要はないわ」
アルパカ「よかったねぇ」
トキ「ホントに」
「うみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃー!!!!」
アルパカ「なになになに!? お客さんかなぁ!?」
サーバル「かばんちゃーん!!!! どこー!!!! かばんちゃーん!!! あぁー!! トキー!! アルパカー!! かばんちゃん知らなーい!?」
トキ「かばんなら山を下りたわ。ジャガーのところにいるんじゃないかしら」
サーバル「そーなの!? ありがとう!! 行ってみるね!!! うみゃみゃみゃー!!!」
トキ「いけないかしら」
アルパカ「仲間をさがしてぇ~って歌ってたから」
トキ「この歌は歌詞が変わったのよ」
アルパカ「え? どういうことぉ」
トキ「わたしはぁ~とぉき~なかまをさがしてぇ~るぅ~! そぉして、みつけぇたぁのぉ~だいじぃなぁなかぁまぁ~」
アルパカ「そっかぁ。みつかったんだぁ」
トキ「ええ。もう探す必要はないわ」
アルパカ「よかったねぇ」
トキ「ホントに」
「うみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃー!!!!」
アルパカ「なになになに!? お客さんかなぁ!?」
サーバル「かばんちゃーん!!!! どこー!!!! かばんちゃーん!!! あぁー!! トキー!! アルパカー!! かばんちゃん知らなーい!?」
トキ「かばんなら山を下りたわ。ジャガーのところにいるんじゃないかしら」
サーバル「そーなの!? ありがとう!! 行ってみるね!!! うみゃみゃみゃー!!!」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 20:25:37.67 ID:m4QXpnkOo
翌日 店前
ワシミミズク「これで撤収は完了なのです」
オオコノハズク「色々とすまなかったのです」
アルパカ「こちらこそ、ごめんにぇ。かばんちゃんも、迷惑かけちゃったねぇ」
かばん「いえ。全然。僕だって昔のジャパリカフェが知れて嬉しかったです」
サーバル「もう、博士! 勝手にかばんちゃんを連れていかないでよね!」
オオコノハズク「反省しているのです」
ワシミミズク「猛省しているのです」
アライグマ「随分とちいさくなってるのだ」
フェネック「なんかあったみたいだけど、聞かない方がいいのかなぁ」
オオコノハズク「みなとまで戻るなら送っていきますが」
かばん「ええと……。サーバルちゃんと歩いて帰ります」
ラッキービースト『カナリ キョリガアルヨ?』
かばん「僕だけ飛んで帰るのも嫌なので。帰りぐらいはサーバルちゃんたちと一緒に行きます」
サーバル「うぅぅー……。かばんちゃーん!!」ギュゥゥ
ワシミミズク「これで撤収は完了なのです」
オオコノハズク「色々とすまなかったのです」
アルパカ「こちらこそ、ごめんにぇ。かばんちゃんも、迷惑かけちゃったねぇ」
かばん「いえ。全然。僕だって昔のジャパリカフェが知れて嬉しかったです」
サーバル「もう、博士! 勝手にかばんちゃんを連れていかないでよね!」
オオコノハズク「反省しているのです」
ワシミミズク「猛省しているのです」
アライグマ「随分とちいさくなってるのだ」
フェネック「なんかあったみたいだけど、聞かない方がいいのかなぁ」
オオコノハズク「みなとまで戻るなら送っていきますが」
かばん「ええと……。サーバルちゃんと歩いて帰ります」
ラッキービースト『カナリ キョリガアルヨ?』
かばん「僕だけ飛んで帰るのも嫌なので。帰りぐらいはサーバルちゃんたちと一緒に行きます」
サーバル「うぅぅー……。かばんちゃーん!!」ギュゥゥ
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 20:30:52.67 ID:m4QXpnkOo
かばん「うわぁ!? ちょっとサーバルちゃん! 急に抱きつかないでよぉ」
サーバル「一緒にかえろー!!」
かばん「うん」
アライグマ「かばんさん、流石なのだー!!」
フェネック「あえて苦しい方を選択するなんてねぇ。アライさんは絶対にしないのに」
アライグマ「何をいっているのだ! アライさんもかばんさんと同じ選択をするのだ!!」
かばん「心配かけちゃったね」
サーバル「いいんだよー。あ、そうだ、きいてきいて。ここまでくるまでにね、ライオンとかスナネコとかにあったんだけど――」
ワシミミズク「それでは我々も戻るのです」
オオコノハズク「それでは、また来るのです」
アルパカ「まってるよぉ」
トキ「またね」
オオコノハズク「カレーはおあずけなのです」バサッバサッ
ワシミミズク「おかわりは延長なのです」バサッバサッ
アルパカ「さぁーて、お店あけないとにぇー」
サーバル「一緒にかえろー!!」
かばん「うん」
アライグマ「かばんさん、流石なのだー!!」
フェネック「あえて苦しい方を選択するなんてねぇ。アライさんは絶対にしないのに」
アライグマ「何をいっているのだ! アライさんもかばんさんと同じ選択をするのだ!!」
かばん「心配かけちゃったね」
サーバル「いいんだよー。あ、そうだ、きいてきいて。ここまでくるまでにね、ライオンとかスナネコとかにあったんだけど――」
ワシミミズク「それでは我々も戻るのです」
オオコノハズク「それでは、また来るのです」
アルパカ「まってるよぉ」
トキ「またね」
オオコノハズク「カレーはおあずけなのです」バサッバサッ
ワシミミズク「おかわりは延長なのです」バサッバサッ
アルパカ「さぁーて、お店あけないとにぇー」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 20:35:34.92 ID:m4QXpnkOo
店内
トキ「静かね」
アルパカ「これでいいんだよぉ」
トキ「……ちょっと、残念だったけど」
アルパカ「私も、変わることを怖がってたらいけないよねぇ」
トキ「え?」
アルパカ「いつかね。あのめいどかふぇもやりたいよぉ」
トキ「ホントに?」
アルパカ「ほんとだよぉ。えへへ」
トキ「うふふ……」
「ここだ、ここだー。サーバルが言ってた素敵なカフェって。へぇー、いいところだなぁ」
「かばんちゃんもここにいるって言ってたけど、まだいるかな? 流石にもう帰ったのかな?」
「はやく入りましょう。僕、待ちきれないです」
カラーン
アルパカ「ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ジャパリカフェへ~!」
トキ「静かね」
アルパカ「これでいいんだよぉ」
トキ「……ちょっと、残念だったけど」
アルパカ「私も、変わることを怖がってたらいけないよねぇ」
トキ「え?」
アルパカ「いつかね。あのめいどかふぇもやりたいよぉ」
トキ「ホントに?」
アルパカ「ほんとだよぉ。えへへ」
トキ「うふふ……」
「ここだ、ここだー。サーバルが言ってた素敵なカフェって。へぇー、いいところだなぁ」
「かばんちゃんもここにいるって言ってたけど、まだいるかな? 流石にもう帰ったのかな?」
「はやく入りましょう。僕、待ちきれないです」
カラーン
アルパカ「ふわああぁ! いらっしゃぁい! よぉこそぉ! ジャパリカフェへ~!」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 21:17:20.74 ID:m4QXpnkOo
おしまい。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 21:21:01.23 ID:xs/DB4Vm0
おつ
けもフレらしい優しい世界
けもフレらしい優しい世界
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 22:38:01.23 ID:6TfHv6h2o
自分の間違いを認められるカレーコンビがかしこかった
乙
乙
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/30(水) 22:46:21.25 ID:m3NuOwpp0
乙乙
みんないい子
みんないい子
引用元: アルパカ「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ!アルパカフェへ~!」
桐乃「兄貴とのキスが気持ちよすぎてやめられない」
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 17:49:56.76 ID:s++UL6ySO
桐乃「……」ポー
京介「ん?人の唇ジッと見てどうした。なにかついてるのか?」
桐乃「えっ?な、なんでもないっ!」ハッ
京介「そうか。(なんか最近桐乃の様子がおかしい…)」
京介「ん?人の唇ジッと見てどうした。なにかついてるのか?」
桐乃「えっ?な、なんでもないっ!」ハッ
京介「そうか。(なんか最近桐乃の様子がおかしい…)」
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30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:21:32.30 ID:58TXbbuf0
コンコン
桐乃「おにいちゃーん……」コソッ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「…うん、ちゃんと寝てるわね……」
桐乃「睡眠薬、ちゃんと効くんだぁ……」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「…馬鹿面ね」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「…ほんと、馬鹿兄貴……」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「……」
京介「zzzZZZ…」
ギシ…
桐乃「……」
京介「zzzZZZ…」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:23:31.67 ID:58TXbbuf0
桐乃「…何よ、いっつも偉そうなこと言うのはこの口?」
プニ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「こんな……」プニプニ
京介「zzzZZZ…ん…zzzZZZ」
桐乃「兄貴ぃ……」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「…キス、しちゃうよ? 妹なのに、お兄ちゃんと…キス、しちゃうよ?」プニ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「お兄ちゃん……」
ンチュ
京介「zzzZZZ…ん、zzzZZZ…」
桐乃「おにいちゃん…んちゅ…ん、チュゥ…」
チュ ちゅぅ
京介「zzzZZZ…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:25:18.27 ID:58TXbbuf0
桐乃「…んちゅ……お兄ちゃん」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「…何よ こんなに可愛い妹がチューしてあげてるのに」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「こんな、馬鹿みたいな顔して」
京介「zzzZZZ…」
桐乃「ほんと……」
桐乃「ほんと……」
ギュッ
桐乃「大好きだよ お兄ちゃん」
チュッ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「ん、ちゅ……ん……」チュパ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「好きなのに…ンチュ、こんなに好きなのに…馬鹿兄貴」チュパ ンチュ
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:31:49.53 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ…」
桐乃「ほらぁ……ンチュ、」
桐乃「舌、入れちゃうよ?」ペロ
レロ チュグッ
京介「zzzZZZ…んぐ…zzzZZZ」
桐乃「ん…おにい、ひゃん…」チュパ レロ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「んむ……んは、ぁ…」チュグッ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「ごめんね……でも、もうクセになっちゃった」ンチュ
京介「zzzZZZ…」
桐乃「……今日はもう帰ろっかな……おやすみ」
ギィィィ バタン
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:35:25.76 ID:58TXbbuf0
───
ピピピピピ
京介 パチ
京介「ん……」
京介「ふぁぁ……何か変な夢みたなぁ……」
京介「……それにやっぱり口の中に何かの味がする」
京介「嫌いな味じゃないが……何なんだこれ?」
京介「やっぱり霊現象か……? パラノーマルなんちゃらって映画みたいな……」
京介「どれ、仕掛けてたビデオカメラには何か映ってるのかな……」ゴソゴソ
ガチャ ウィーン
京介「…ほんとに幽霊とか映ってたらどうしようか……」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:49:23.97 ID:58TXbbuf0
ビデオ京介『さて、今日も疲れたな 寝るか』
京介「……さーてこっからだ」
ビデオ京介『zzzZZZ…』
京介「この後……」
ドンドンドン!
\ 馬鹿兄貴!! いつまで寝てんのよ!! 朝ごはんよ!! /
京介「っ!? あ、やべ……」
京介「仕方ない……学校から戻ってから見るか」 ピッ
京介「はいはい。今行くよ」
バタン
トントントン…
───
黒猫「それは闇の使い魔の仕業かもしれないわ!!」
京介「いや、まだビデオ見ないことには分からないんだがな……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 19:54:54.61 ID:58TXbbuf0
黒猫「いや、間違いないわ きっと寝ている間に乗っ取られているのよ」ワクワク
京介「ほんとお前好きだなー」
黒猫「あぁ…!まさか貴方の方に闇の勢力がアプローチを掛けるなんて!なんで私じゃないのかしら!」
京介「それ、ほんとだったらスゲー迷惑な話なんだが」
黒猫「じゃ、今日はそのビデオ、見せてくれるわよね?」
京介「ああ、じゃあ学校終わったら一緒に見ようか」
黒猫「そうね……あ、貴方の部屋で い、一緒に…」
京介「? ああ、そうだ」
黒猫「フフ……ゴホン し、しょうがないわね これも闇の力の研究の為。」コホン
京介「??」
───
黒猫「……遅いわね」
ピリリッ
黒猫「? メール……先輩から」
黒猫「『掃除当番で遅くなるから先に行っててくれ…』、かぁ はぁ…」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:02:32.18 ID:58TXbbuf0
───
ピンポーン
桐乃「はいはーい」
ガチャ
桐乃「え」
黒猫「……」
桐乃「……」
黒猫「……あがらせてもらえるかしら」
桐乃「は」
黒猫「……」イラッ
黒猫「……貴方のお兄さんと、約束があるの 大事な」ニコ
桐乃「イラッ」
黒猫「……」
桐乃「……」
バチバチバチバチバチッ!
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:12:34.65 ID:58TXbbuf0
桐乃「ふん、何だか知らないけど、兄貴と仲良くやってるみたいね バッカみたい」
黒猫「……ま、貴方みたいに人を見下してばかりだと仲良く出来る人間もいないんでしょうね」
桐乃「っ……フンっ」ドタドタドタ
黒猫「…あがるわよ」
桐乃「御勝手にっ!!」
黒猫「……」
ガチャ バタン
───
黒猫「…こ、ここが先輩の部屋…」
黒猫「……せ、先輩の香りが、」
黒猫「ハッ」
黒猫「ちっ、違うわっ! これは闇の魔族の痕跡を探ろうと……」ブンブン
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:18:17.73 ID:58TXbbuf0
黒猫「そ、そうよ、これは調査の一環で……」
黒猫「………」ジー →ベッド
黒猫「……」トコトコ
黒猫「……」ジー
黒猫「…」ボスン!
黒猫「んひゅぅ~ぁ~♪」ゴロゴロ
黒猫「ハッ」
黒猫「~~~~~っ!!」アガァァァ
黒猫「ち、調査よ!調査!」
黒猫「これはれっきとした……ん?」
ビデオ「ウィーン」
黒猫「……あれ、何かしら……」
黒猫「ビデオ……ああ、これが……!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:23:08.98 ID:58TXbbuf0
黒猫「……こ、これに魔族の秘密が……」
黒猫「そ、それに先輩の寝姿が……?」
黒猫「………」
───
桐乃(……何なんなのよ 黒猫なんか大っ嫌い!)
桐乃(兄貴も兄貴よ あんな厨二女とベタベタしちゃって……ばっかみたい!!)
桐乃(……ベタベタ?)
桐乃(……もしかして兄貴って……)
桐乃(……! 無い無い! 絶対無い!)ブンブン
桐乃(だって……私の方が……もう、キ、キスしてるんだし)ギュッ
バタン!!
桐乃「ッ!? な、な」
黒猫「………」
桐乃「な、何よ!! ノックぐらい……」
黒猫「最低ね、貴方」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:27:14.55 ID:58TXbbuf0
桐乃「え……?」
黒猫「これ ビデオの画像を写メしたわ」 スッ
桐乃「え………」
黒猫「これ、どう見ても貴方よね?」
桐乃「え……、え」
桐乃「え…………」
桐乃「な、なん、……なん、で……」ガクガク
黒猫「寝ている人間に馬乗りになって……いやらしい 最低よ」
桐乃「や、ち、違うの! ちが……」
黒猫「何が違うの? これ、お兄さんに見せたらどうなるかしら」
桐乃「っ!? やめてっ!! お願い!」
黒猫「……」
桐乃「やめ、てよ……」ヒック ポロ…
黒猫「………」
黒猫「………貴方……好きだった、のね……お兄さんのこと」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:40:29.54 ID:58TXbbuf0
桐乃「うん……」ゴシゴシ
黒猫「……」
黒猫「一つ、お願いがあるの」
桐乃「お願い……?」
───
京介「え……ビデオに何も映って無い?」
黒猫「ええ、途中でテープが切れていたわ 失敗ね」
京介「そうか……また、隠しカメラ仕掛けてみるか」
黒猫「いや、もういいわ きっと気のせいよ うん」
京介「え……何で急に。今朝はノリノリだったのに」
黒猫「い、いいから! とにかくもう隠し撮りは無し、いいわね?」
京介「ああ……」
───
京介「はぁ……何だか今日も疲れたな……」
京介「寝るか」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:42:05.39 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ……」
京介「zzzZZZ……」
ガチャ
京介「zzzZZZ……」
桐乃「寝てる……わよね」
京介「zzzZZZ……」
桐乃「うん、今日もぐっすり……ね」
京介「zzzZZZ……」
桐乃「……兄貴、ごめんね 今日も……来ちゃった」
京介「zzzZZZ……」
桐乃「……」
黒猫「ほんとに良く寝てるわね」
桐乃「…睡眠薬使ってるからね」
黒猫「! そんなものまで……」ハァ
桐乃「な、何よー!」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:44:56.95 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ……んが…zzz」
黒猫「じゃ……一番乗りは、私ね」
桐乃「え……! そ、そんな……」
黒猫「あらぁ…? 黙っててあげてるのは誰かしら?」チラ
桐乃「ゔっ……」
黒猫「……あぁ…先輩……」
プニ
京介「zzzZZZ……ん…zzzZZZ」
黒猫「は、初めてなの、で……うぅ、上手く、いかないかもしれないけど……」
スッ
黒猫「……好きです お兄さん」
ンチュ ク
黒猫「んむ……」チュ
京介「zzzZZZ……ん、む……zzzZZZ」
黒猫「ん、はぁ……ん」ンチュ チュ
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:50:30.01 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ……むぁ…zzzZZZ」
ンチュ チュ チュパ
黒猫「はぁ、んむ…んっ…」チュパ
桐乃「……」ハラハラ
黒猫「んむぅ……ん、っは……」チュ ンチュ
桐乃「あ、あのさ……そろそろ……」
黒猫「んは、ぁ……ンチュ、ちゅ…」チュゥ…
桐乃「あ、あのさ、代わってくれない?」グイ
黒猫「んっ、あ……いいとこなのに……」
桐乃「ね、ほらぁ」グイ
京介「zzzZZZ……」
桐乃「……何よ、幸せそうな顔しちゃって……馬鹿兄貴」
桐乃(あたしの方が……)
桐乃(あたしの方が、いいよね? お兄ちゃん) ガシッ
桐乃「おにい、ちゃんっ……」 んちゅぅ…
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:56:59.00 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ……ん、むぁ……zzzZZZ」
桐乃「ん、ちゅ……んっ」チュ、チュゥ…
黒猫(ずいぶん…は、激しいわね……)ドキドキ
桐乃「おにい、ひゃん……」レロォ… チュパ
京介「zzzZZZ……もが……」
黒猫(舌まで入れて……あぁ……)ドキドキ
桐乃「えへへ……おにいひゃんの、あったかくて、おいひい、」レロォ チュグッ
桐乃(なんか……黒猫に見られててぇ……いつもより、ドキドキする……)
桐乃「んっ、んむ、ぅ…チュパ んっ」レロ チュパ
京介「zzzZZZ……ん、ぁ、zzzZZZ…」
桐乃「ん~~……まっ」チュ、パッ
桐乃「……はぁ、はぁ」トローン
黒猫「………ねぇ」
桐乃「え?」
黒猫「キ、キス以外って……したことあるのかしら?」カァァ…
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:09:49.67 ID:58TXbbuf0
桐乃「キ、キス以外……?」
黒猫「………」
桐乃「………」
黒猫「………」
桐乃「………」
京介「zzzZZZ……」
黒猫「………」
桐乃「………ぇ」 ボンッ
京介「zzzZZZ……」
桐乃「そそそそそそれは一体どういう」////
黒猫「べ、別にただ聞いただけよ!」////
京介「zzzZZZ……んが……zzzZZZ」
桐乃「………ぁ、ま、まだし、したことは、無い、けど」
黒猫「……まだ?」
桐乃「あ゙っ!?」//// カァァァ
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:14:26.58 ID:58TXbbuf0
京介「zzzZZZ……ん、が……ムニャ」
黒猫「……な、何だか、苦しそうじゃ、ないかしら」
桐乃「そ、そう……?」
京介「zzzZZZ……」
黒猫「や、闇の力で、体が締め付けられているのかも……」
桐乃「え……?」
黒猫「助けるには……」
桐乃「助けるには……?」
黒猫「ふ、服を脱がすしかないわね……!」
桐乃「ええぇっ!? そ、それは……」
桐乃「そう、かも……」ゴクリ
黒猫「……」ゴクリ
京介「zzzZZZ……」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:18:46.84 ID:58TXbbuf0
黒猫「ま、まずはTシャツぐらいなら……」
桐乃「そ、そうね……Tシャツぐらいなら……」
グイ
ズルズル スポッ
京介「zzzZZZ……」
黒猫「………////」プイ
桐乃「……////」プイ
黒猫「ち、ちゃんと見なさい、よ////」
桐乃「そ、そっちこそ////」
黒猫「……」ジッ
黒猫「////」
桐乃「な、何よ、こんぐらい、どうってこと、ない、わよ」////
黒猫「そ、それなら……」
黒猫「し、下も脱がしましょう…」////
桐乃「ぅえっ!?」////
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:22:17.08 ID:58TXbbuf0
黒猫「そ、そっち持って……」ドキドキ
桐乃「う、うん……」ドキドキ
ズルズル…
スポッ
黒猫「あ……」
桐乃「し、下着も一緒に脱げちゃっ、た……?」
京介「zzzZZZ……」
黒猫「あぁぁ……」カァァ
桐乃「う、ぁ……」カァァ
桐乃(こ、こんなの、むむ昔からっ見慣れてる、しっ)
桐乃(見慣れて……)
京介「zzzZZZ……」 ドーン
桐乃「ふぁぁ、ぁ……」ドキドキドキ
黒猫「こ、これが……せ、先輩の……お兄さんの」ゴクリ
京介「zzzZZZ……」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:25:49.62 ID:58TXbbuf0
黒猫「ね、ねぇ……」ドキドキ
桐乃「え……?」
黒猫「キ、キスって……」
黒猫「く、唇以外も、して、いいの、かしら……」ドキドキドキドキ
桐乃「そ、それって……ぅ、ぁ……」カァァァ
京介「zzzZZZ……」
黒猫「何だか…体の奥から……熱くなって……おかしいの……」ドキドキ
黒猫「闇の力のせいかしら……何で、こんなに」ドキドキ
桐乃「私も、だよ……」
黒猫「え……?」
桐乃「私も……い、」
桐乃「色々、したい」////
黒猫「じゃ、じゃあ……」
桐乃「うん……!」
黒猫「……ゴク」 ペロ
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:34:10.11 ID:58TXbbuf0
───
京介「あー、やっぱり疲れが取れないな……」
京介「……おかしい」
京介「どう考えてもおかしい」
京介「……やはり、こういう時は」
ゴソゴソ
京介「一応仕掛けていた隠しカメラで……」
トン、トン、トン
京介「ん?」
コンコン ガチャッ
桐乃「兄貴、今日はあやせが来てるから、変なことしないでよ」
京介「変なことって……する訳ないだろ」
あやせ「ヒョコ あ、お邪魔してます お兄さん」
桐乃「こんな奴に挨拶とかいいって ほら、行こ」
バタン! トン、トン、トン…
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:34:25.12 ID:58TXbbuf0
京介「はぁ……何だかなぁ……」
京介(ビデオ見るタイミングを失ってしまった……)
京介「……友達来てるんだったらしょうがないか 外で時間潰すかぁ」
───
あやせ「えーっと、トイレトイレ……」
あやせ(………)
あやせ(お兄さんの部屋って、どこかな……)
あやせ(あ、ここかぁ)
ガチャ
あやせ「ふぅん……」キョロキョロ
あやせ「……何これ……ビデオ?」
完
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:31:14.80 ID:6xUaWv060
桐乃「」チュ
京介「Zzzz」
桐乃「熟睡してる……」
桐乃「もう一回、もう一回だけ……」
ガタガタガタガタ
桐乃「!!な、何の音……?」
ガタガタガタガタ
桐乃「窓……?」
桐乃「開けて、みよっか……」
桐乃「……」ガラ
桐乃「誰か……いるの?」
?「…り……の…………に……」
京介「Zzzz」
桐乃「熟睡してる……」
桐乃「もう一回、もう一回だけ……」
ガタガタガタガタ
桐乃「!!な、何の音……?」
ガタガタガタガタ
桐乃「窓……?」
桐乃「開けて、みよっか……」
桐乃「……」ガラ
桐乃「誰か……いるの?」
?「…り……の…………に……」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:35:23.31 ID:6xUaWv060
あやせ「きりのぉぉおっぉおおぉおお、なにやってるのおぉおおおおお!!!」
桐乃「きゃぁあっぁあああああああ!!!」
あやせ「きりのぉぉぉぉおおぉおお!!!!!」
桐乃「うぉわぁぁあぁあああああ!!あやせぇえええ?!!!」ガラガラッピシャ
あやせ「開けてよぉおお……開けてよ桐乃ぉぉおお……」
桐乃「うわぁあああ」
京介「zzz」
桐乃「きゃぁあっぁあああああああ!!!」
あやせ「きりのぉぉぉぉおおぉおお!!!!!」
桐乃「うぉわぁぁあぁあああああ!!あやせぇえええ?!!!」ガラガラッピシャ
あやせ「開けてよぉおお……開けてよ桐乃ぉぉおお……」
桐乃「うわぁあああ」
京介「zzz」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:41:38.98 ID:6xUaWv060
あやせ「桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃」ドンドンドン
桐乃「うぉぉわ……」ブルブルブルブル
あやせ「ねえ、桐乃?知ってる?ガラスってね、案外簡単に割れるんだよ?」
桐乃「こ、来ないで……」
あやせ「こんな風になっ!!!!」ガシャーン
桐乃「きゃぁぁああぁぁああ!!!」
あやせ「ねえ、桐乃?」ガラ
あやせ「さっき、何してたのかな?」
桐乃「うぉぉわ……」ブルブルブルブル
あやせ「ねえ、桐乃?知ってる?ガラスってね、案外簡単に割れるんだよ?」
桐乃「こ、来ないで……」
あやせ「こんな風になっ!!!!」ガシャーン
桐乃「きゃぁぁああぁぁああ!!!」
あやせ「ねえ、桐乃?」ガラ
あやせ「さっき、何してたのかな?」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:47:59.88 ID:6xUaWv060
桐乃「」ガクガクブルブル
あやせ「ずっと、見てたんだよ?」
あやせ「お兄さんと……キス……してたよね?」
桐乃「それは……」
あやせ「そんな、悪いことさせる唇はコレかな……?」
桐乃「あ、兄貴に……ち、近づかないで……」
あやせ「そんな悪い唇は引き千切っちゃおっか……?」
桐乃(兄貴が……殺されるッ……)
あやせ「ずっと、見てたんだよ?」
あやせ「お兄さんと……キス……してたよね?」
桐乃「それは……」
あやせ「そんな、悪いことさせる唇はコレかな……?」
桐乃「あ、兄貴に……ち、近づかないで……」
あやせ「そんな悪い唇は引き千切っちゃおっか……?」
桐乃(兄貴が……殺されるッ……)
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:51:53.36 ID:6xUaWv060
桐乃「う……うぉおおおおおお!!!!!」ドンッ
あやせ「痛っ……」
桐乃「兄貴にっ、京介に触るな!!!」
あやせ「ひどい……ひどいよ、桐乃……」
あやせ「人を突き飛ばすなんて……悪いこと……」
あやせ「悪いことしたら……お仕置きしなきゃ……ね?」
桐乃「」ゾワァ
あやせ「大丈夫、ちょっと意識を失う程度に加減するから」
あやせ「痛っ……」
桐乃「兄貴にっ、京介に触るな!!!」
あやせ「ひどい……ひどいよ、桐乃……」
あやせ「人を突き飛ばすなんて……悪いこと……」
あやせ「悪いことしたら……お仕置きしなきゃ……ね?」
桐乃「」ゾワァ
あやせ「大丈夫、ちょっと意識を失う程度に加減するから」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:00:47.62 ID:6xUaWv060
桐乃「もし、アタシが気を失ったらどうする気なの……?」
あやせ「もちろん、お兄さんの唇を引っぺがすよ……当たり前でしょ?」
あやせ「それから、桐乃がお兄さんに邪な感情を抱かないように壊すだけだよ?」
桐乃「狂ってる……」
桐乃「そんなこと、させないから!!」
あやせ「ふーん、じゃあ……まずは、桐乃にお仕置きかな!!!!」
あやせ「もちろん、お兄さんの唇を引っぺがすよ……当たり前でしょ?」
あやせ「それから、桐乃がお兄さんに邪な感情を抱かないように壊すだけだよ?」
桐乃「狂ってる……」
桐乃「そんなこと、させないから!!」
あやせ「ふーん、じゃあ……まずは、桐乃にお仕置きかな!!!!」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:07:32.57 ID:6xUaWv060
あやせ「大丈夫だよ?桐乃の可愛い顔に傷は付けないから!!」ブン
桐乃(お腹に!)
桐乃「ぐっ」
あやせ(ダメージが通らない……?)
桐乃「ふぅーっ……ふぅーっ……」
桐乃「いたい……」
あやせ「……」
あやせ「桐乃……痛かったでしょ?」
あやせ「このことは忘れて部屋に戻って?」
桐乃(お腹に!)
桐乃「ぐっ」
あやせ(ダメージが通らない……?)
桐乃「ふぅーっ……ふぅーっ……」
桐乃「いたい……」
あやせ「……」
あやせ「桐乃……痛かったでしょ?」
あやせ「このことは忘れて部屋に戻って?」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:13:48.26 ID:6xUaWv060
桐乃「ヒグっ……やだっ」ポロポロ
あやせ「仕方ない……」
あやせ「ふっ!」
桐乃「ぐっ……」ドン
あやせ「ごめんね」ドゴォ
あやせ「ごめんね桐乃」ドゴォ
桐乃(痛い、痛いけど、ここで折れたら……京介が……)
桐乃「負けないっ……!」ガッ
あやせ「な……」
桐乃「京介はアタシが守る……!!」
あやせ「仕方ない……」
あやせ「ふっ!」
桐乃「ぐっ……」ドン
あやせ「ごめんね」ドゴォ
あやせ「ごめんね桐乃」ドゴォ
桐乃(痛い、痛いけど、ここで折れたら……京介が……)
桐乃「負けないっ……!」ガッ
あやせ「な……」
桐乃「京介はアタシが守る……!!」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:20:36.57 ID:6xUaWv060
桐乃「うおおお!」ブン!
あやせ「当たらないよ、桐乃……そんな大振り……」
桐乃「わあぁあ!!」ブン!
あやせ「拳って言うのは……こうやって打つんだよ!!」ドゴォ
桐乃「ぐっ……」
あやせ「圧倒的に経験が違うんだよ……私と桐乃じゃ……」
桐乃「そんなの……関係ない……」
あやせ「気持ちじゃ、力の差は覆らないんだよ?」
あやせ「当たらないよ、桐乃……そんな大振り……」
桐乃「わあぁあ!!」ブン!
あやせ「拳って言うのは……こうやって打つんだよ!!」ドゴォ
桐乃「ぐっ……」
あやせ「圧倒的に経験が違うんだよ……私と桐乃じゃ……」
桐乃「そんなの……関係ない……」
あやせ「気持ちじゃ、力の差は覆らないんだよ?」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:27:20.65 ID:6xUaWv060
あやせ「ねえ」
あやせ「桐乃」ガス
あやせ「もう気絶しちゃいなよ?」ブン!
桐乃「イヤだ……」ガッ
あやせ(止められた……?)
桐乃「避けるっていうのなら……アンタの手を引っ張って拳にぶち当てる!!」ドゴォ
あやせ「ぐっ……」
桐乃「やっと、一発!!」
あやせ「そんなことで喜ばないでよ……」
あやせ「桐乃」ガス
あやせ「もう気絶しちゃいなよ?」ブン!
桐乃「イヤだ……」ガッ
あやせ(止められた……?)
桐乃「避けるっていうのなら……アンタの手を引っ張って拳にぶち当てる!!」ドゴォ
あやせ「ぐっ……」
桐乃「やっと、一発!!」
あやせ「そんなことで喜ばないでよ……」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:35:11.75 ID:6xUaWv060
あやせ「たかが一発」
桐乃「ふん!!」ゴッ
あやせ(速い!)
あやせ「でも、速いだけなんだよぉ!!」スッ
桐乃「!!」
あやせ「人を殴るっていうのは!こうやるの!!」ドゴォ
桐乃「ぐっ」ガッ
あやせ(また……?)
桐乃「また、捕まえたよ……」
桐乃「くらえっ!!!」ドゴォ
あやせ「くっ…」
桐乃「ふん!!」ゴッ
あやせ(速い!)
あやせ「でも、速いだけなんだよぉ!!」スッ
桐乃「!!」
あやせ「人を殴るっていうのは!こうやるの!!」ドゴォ
桐乃「ぐっ」ガッ
あやせ(また……?)
桐乃「また、捕まえたよ……」
桐乃「くらえっ!!!」ドゴォ
あやせ「くっ…」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:42:19.10 ID:6xUaWv060
桐乃「二度も同じ手に引っ掛かるなんて、アンタバカなんじゃないの?」
あやせ「ふふ…手加減なんてするんじゃなかった」
あやせ「別に顔に傷が付いても人前に出なければいいよね?」
あやせ「アタシの部屋でずっと看病してあげるから安心して桐乃」
あやせ「このコート……脱ぐとは思わなかった」スッ
あやせ「さあ、やり合おう?」ドスン
あやせ「ふふ…手加減なんてするんじゃなかった」
あやせ「別に顔に傷が付いても人前に出なければいいよね?」
あやせ「アタシの部屋でずっと看病してあげるから安心して桐乃」
あやせ「このコート……脱ぐとは思わなかった」スッ
あやせ「さあ、やり合おう?」ドスン
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:50:49.63 ID:6xUaWv060
あやせ「」フッ
桐乃「くっ」ドゴォ
あやせ「そろそろ、諦めたら?」ドゴ
桐乃「……軽い」
あやせ「なに?」
桐乃「アンタの拳は軽いんだよ……あやせ」
あやせ「ふん……つよがっちゃって……」
桐乃「もう、アンタの拳は当たってもダメージは通らない……!」
あやせ「ふふふふ」
桐乃「くっ」ドゴォ
あやせ「そろそろ、諦めたら?」ドゴ
桐乃「……軽い」
あやせ「なに?」
桐乃「アンタの拳は軽いんだよ……あやせ」
あやせ「ふん……つよがっちゃって……」
桐乃「もう、アンタの拳は当たってもダメージは通らない……!」
あやせ「ふふふふ」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:00:33.01 ID:6w6L97DH0
あやせ「なかなかね、桐乃」
桐乃「……ただ速いだけだね」
あやせ「フッ!」シュン
桐乃「くっ」ドッ
あやせ「ハァッ!」ヒュン
桐乃「無駄だって!」
あやせ(……スピード重視じゃ、無理か……)
あやせ(この一発に、全体重を乗せて……)
あやせ「うぉぉおおおぉおおおおおおお!!!」ドゴォォオ!
桐乃「」
桐乃「……ただ速いだけだね」
あやせ「フッ!」シュン
桐乃「くっ」ドッ
あやせ「ハァッ!」ヒュン
桐乃「無駄だって!」
あやせ(……スピード重視じゃ、無理か……)
あやせ(この一発に、全体重を乗せて……)
あやせ「うぉぉおおおぉおおおおおおお!!!」ドゴォォオ!
桐乃「」
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:07:15.28 ID:6w6L97DH0
あやせ「ふっ……」
桐乃「……」
あやせ「まさか、読んでたの?」ドサァ…
桐乃「そう」
あやせ「くっ……立てない……」
桐乃「まともにアゴに入ったからね、寝てなよ」
あやせ「……まさか、この結末を予想してたって言うの?」
桐乃「……どっちにもダメージが通らない以上、スキのある威力のある拳を打たなきゃいけない」
桐乃「……」
あやせ「まさか、読んでたの?」ドサァ…
桐乃「そう」
あやせ「くっ……立てない……」
桐乃「まともにアゴに入ったからね、寝てなよ」
あやせ「……まさか、この結末を予想してたって言うの?」
桐乃「……どっちにもダメージが通らない以上、スキのある威力のある拳を打たなきゃいけない」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:12:30.65 ID:6w6L97DH0
桐乃「スキが大きいんだから、後はそこを狙ってこっちも威力のある拳を打つ……ただ、それだけ」
あやせ「そっか……」
あやせ(甘く見てた……ダメージが通らないことで焦ってた……)
あやせ(桐乃はずっと冷静にそんな私を観察していた……)
あやせ(そんなこと普通できるはずがない)
あやせ(才能……圧倒的な才能……経験を覆す圧倒的な才能!)
あやせ「そっか……」
あやせ(甘く見てた……ダメージが通らないことで焦ってた……)
あやせ(桐乃はずっと冷静にそんな私を観察していた……)
あやせ(そんなこと普通できるはずがない)
あやせ(才能……圧倒的な才能……経験を覆す圧倒的な才能!)
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:17:59.94 ID:6w6L97DH0
あやせ「悔しいけど……あなたの勝ち……おめでとう、桐乃」
桐乃「……勝った!」
桐乃「勝ったぁぁああああああ!!!!!」
「うるせぇな……」
桐乃「え?なに?良いとこだから邪魔しないでよ」
「なんぴとたりとも、俺の眠りを妨げるものは許さん……」
桐乃「あ?起こしちゃった?ごめーん」
桐乃「」トン ドサァ
桐乃「……勝った!」
桐乃「勝ったぁぁああああああ!!!!!」
「うるせぇな……」
桐乃「え?なに?良いとこだから邪魔しないでよ」
「なんぴとたりとも、俺の眠りを妨げるものは許さん……」
桐乃「あ?起こしちゃった?ごめーん」
桐乃「」トン ドサァ
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:23:21.86 ID:6w6L97DH0
京介「ったく、人が寝てるところで、暴れやがって……」
あやせ「お兄さん……その技は」
京介「ああ……この数年、桐乃に付きまとう男どもを右手一つで昏倒させてきた」
京介「何年も延髄チョップを極めてきた、桐乃のためだけに」
京介「しかし睡眠を邪魔するというのなら……昏倒させる」
あやせ「二人とも、その格闘センスは一流ってことね……」ガク
あやせ「お兄さん……その技は」
京介「ああ……この数年、桐乃に付きまとう男どもを右手一つで昏倒させてきた」
京介「何年も延髄チョップを極めてきた、桐乃のためだけに」
京介「しかし睡眠を邪魔するというのなら……昏倒させる」
あやせ「二人とも、その格闘センスは一流ってことね……」ガク
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:25:57.31 ID:6w6L97DH0
あやせ「でも……妹よりも睡眠をとるって」
京介「仕方ないだろう……眠いんだから」
京介「だからお前もおやすみ」トン
あやせ「」
京介「さて、もうひと眠りするか……」
京介「zzz」
桐乃「」
あやせ「」
お わ り
京介「仕方ないだろう……眠いんだから」
京介「だからお前もおやすみ」トン
あやせ「」
京介「さて、もうひと眠りするか……」
京介「zzz」
桐乃「」
あやせ「」
お わ り
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:02:18.10 ID:6w6L97DH0
桐乃「」チュ
京介「Zzzz」
桐乃「熟睡してる……」
桐乃「もう一回、もう一回だけ……」
京介「んあ?」
桐乃「うわっ!あ、アンタ起きてたの?」
京介「起きてたの?って……お前が起こしたんだろ?何か用か?」
桐乃「いや、特に無いけど……」
京介「だったら起こすな……ったく……じゃ、俺、もうひと眠りするから」
京介「Zzzz」
桐乃「熟睡してる……」
桐乃「もう一回、もう一回だけ……」
京介「んあ?」
桐乃「うわっ!あ、アンタ起きてたの?」
京介「起きてたの?って……お前が起こしたんだろ?何か用か?」
桐乃「いや、特に無いけど……」
京介「だったら起こすな……ったく……じゃ、俺、もうひと眠りするから」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:08:03.43 ID:6w6L97DH0
チュンチュン
京介「ふわぁあ、朝か……」
京介「夜中起こされた割にはよく眠れたな……」
京介「さて、学校行く準備でもするか……」
------
京介「おはよう」
母「あら、最近早いわね」
京介「まあ、早起きは三文の徳って言うし」
京介「そういや、桐乃は?」
母「あの子最近遅いのよ、疲れてるんでしょうね」
京介「ふわぁあ、朝か……」
京介「夜中起こされた割にはよく眠れたな……」
京介「さて、学校行く準備でもするか……」
------
京介「おはよう」
母「あら、最近早いわね」
京介「まあ、早起きは三文の徳って言うし」
京介「そういや、桐乃は?」
母「あの子最近遅いのよ、疲れてるんでしょうね」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:13:50.97 ID:6w6L97DH0
京介「じゃ、俺起こしてくるわ」
母「そう?おねがいね」
京介(やっぱり、昨日相談があったんじゃ……)
---
京介「おーい、桐乃ー」コンコン
京介「まだ寝てんのか、入るぞー」ガチャ
桐乃「zzz」
京介「おい、起きろよ桐乃、メシ出来てるぞ」ユサユサ
桐乃「ん…ぅん?」
桐乃「な、なんでアンタがここに居んのよ!」
母「そう?おねがいね」
京介(やっぱり、昨日相談があったんじゃ……)
---
京介「おーい、桐乃ー」コンコン
京介「まだ寝てんのか、入るぞー」ガチャ
桐乃「zzz」
京介「おい、起きろよ桐乃、メシ出来てるぞ」ユサユサ
桐乃「ん…ぅん?」
桐乃「な、なんでアンタがここに居んのよ!」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:19:02.66 ID:6w6L97DH0
京介「なんでって、起こしに来ただけだ」
桐乃「勝手に部屋入ってこないでよ!バカ!ヘン夕イ!」
京介「お前なあ…自分のこと棚に上げすぎだろ…」
桐乃「あ、アンタの部屋はいいの!」
京介「はいはい、ったく…起きたらさっさと朝メシ食うぞ」
桐乃「ちょっと!謝んなさいよ!」
京介「スンマセンでした」
桐乃「まあ許してあげる」
桐乃「勝手に部屋入ってこないでよ!バカ!ヘン夕イ!」
京介「お前なあ…自分のこと棚に上げすぎだろ…」
桐乃「あ、アンタの部屋はいいの!」
京介「はいはい、ったく…起きたらさっさと朝メシ食うぞ」
桐乃「ちょっと!謝んなさいよ!」
京介「スンマセンでした」
桐乃「まあ許してあげる」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:24:03.31 ID:6w6L97DH0
京介「ああ、そういやさ、昨日人生相談あったんじゃないのか?」
桐乃「?……無いケド?」
京介「はあ?じゃあ、なんで昨日」
桐乃「ああもう!とくに理由は無いからほっといてよ!!」
桐乃「つーかさっさと部屋から出てけ!!」
京介「はいはい、わかったよ」
桐乃「……アンタにこんなこと言えるわけないじゃん……」ボソ
桐乃「?……無いケド?」
京介「はあ?じゃあ、なんで昨日」
桐乃「ああもう!とくに理由は無いからほっといてよ!!」
桐乃「つーかさっさと部屋から出てけ!!」
京介「はいはい、わかったよ」
桐乃「……アンタにこんなこと言えるわけないじゃん……」ボソ
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:40:57.45 ID:6w6L97DH0
京介「じゃ、行ってきます」
母「いってらっしゃい、あと今日遅くなるから夜ご飯適当に食べといて」
京介「はいよ」
桐乃「行ってきます……」
母「いってらっしゃい、車に気をつけるのよ?」
京介「小学生かっつーの」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:45:05.72 ID:6w6L97DH0
京介「一緒の時間に家出るの久しぶりだな」
桐乃「まあ、今日は朝練無いし、ゆっくりでもいいかなって思って」
京介「これはこれでいいもんだ」
桐乃「アンタはさ……」
京介「なんだ?」
桐乃「んーん、やっぱ何でもない」
京介(なんか変だな……)
「京ちゃーん!」タッタッタ
京介「おう、麻奈実か」
桐乃「まあ、今日は朝練無いし、ゆっくりでもいいかなって思って」
京介「これはこれでいいもんだ」
桐乃「アンタはさ……」
京介「なんだ?」
桐乃「んーん、やっぱ何でもない」
京介(なんか変だな……)
「京ちゃーん!」タッタッタ
京介「おう、麻奈実か」
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:49:35.83 ID:6w6L97DH0
桐乃「……アタシ、先行くから」タッタッタ
京介「お?おう」
麻奈実「おはよう、京ちゃん」
京介「なあ、麻奈実?」
麻奈実「なあに、京ちゃん?」
京介「お前、何で桐乃に嫌われてんの?」
麻奈実「ええ?!」
京介「お?おう」
麻奈実「おはよう、京ちゃん」
京介「なあ、麻奈実?」
麻奈実「なあに、京ちゃん?」
京介「お前、何で桐乃に嫌われてんの?」
麻奈実「ええ?!」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:55:54.08 ID:6w6L97DH0
麻奈実「桐乃ちゃん、何かあった?」
京介「ああ、昨日の夜中に俺の部屋にきて起こされたんだけど、何でもないって」
麻奈実「悩みごと?」
京介「今朝も聞いてみたんだけど、やっぱり何でもないって」
京介「あと、ボソっと”こんなこと言えるわけない”って、言ってた」
麻奈実「……それは、京ちゃんが気づいてあげないといけないんじゃないかな?」
京介「ああ、昨日の夜中に俺の部屋にきて起こされたんだけど、何でもないって」
麻奈実「悩みごと?」
京介「今朝も聞いてみたんだけど、やっぱり何でもないって」
京介「あと、ボソっと”こんなこと言えるわけない”って、言ってた」
麻奈実「……それは、京ちゃんが気づいてあげないといけないんじゃないかな?」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:04:40.38 ID:6w6L97DH0
京介「そうなのか?」
麻奈実「そうなの」
麻奈実「それに京ちゃんは鈍感さんだから頑張らないといけないよ?」
京介「ああ、わかった、頑張るよ」
麻奈実「ふふ、応援してるね」
京介「……いつもありがとな」
麻奈実「今日は素直だねえ」
京介「うっせ、さっさと行こうぜ」
麻奈実「そうなの」
麻奈実「それに京ちゃんは鈍感さんだから頑張らないといけないよ?」
京介「ああ、わかった、頑張るよ」
麻奈実「ふふ、応援してるね」
京介「……いつもありがとな」
麻奈実「今日は素直だねえ」
京介「うっせ、さっさと行こうぜ」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:10:12.67 ID:6w6L97DH0
京介「そういやさ、今日お袋遅くなるんだ」
麻奈実「おばさん今日は用事なんだあ」
京介「で夜メシ適当にしろってさ」
京介「でさ」
麻奈実「うーん、やめとくね」
京介「まだ、最後まで言ってないんだけど」
麻奈実「京ちゃんの言いたいことはわかるし、私もご飯作りに行ってあげたいけど」
麻奈実「桐乃ちゃんに頼んでみたら?」
麻奈実「おばさん今日は用事なんだあ」
京介「で夜メシ適当にしろってさ」
京介「でさ」
麻奈実「うーん、やめとくね」
京介「まだ、最後まで言ってないんだけど」
麻奈実「京ちゃんの言いたいことはわかるし、私もご飯作りに行ってあげたいけど」
麻奈実「桐乃ちゃんに頼んでみたら?」
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:17:11.69 ID:6w6L97DH0
京介「アイツ料理できんのか……?」
麻奈実「料理って言うのは、好きな人に作ってあげるときが一番おいしくなるんだよ」
京介「だとしたら、今日はクソまずい夜メシになりそうだ……」
麻奈実「もう、京ちゃんったら……」
京介「?」
麻奈実「とにかく、桐乃ちゃんに頼んでみたらいいと思うよ」
麻奈実「きっと楽しい夕食になるから」
麻奈実「料理って言うのは、好きな人に作ってあげるときが一番おいしくなるんだよ」
京介「だとしたら、今日はクソまずい夜メシになりそうだ……」
麻奈実「もう、京ちゃんったら……」
京介「?」
麻奈実「とにかく、桐乃ちゃんに頼んでみたらいいと思うよ」
麻奈実「きっと楽しい夕食になるから」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:21:52.27 ID:6w6L97DH0
京介「まあ、アイツも女だし食えるもんは出てくるだろ」
麻奈実「そんな、言い方ひどいよ」
京介「まあ、少しは期待しとくよ」
麻奈実「褒め言葉考えとかなきゃね」
京介「ああ、そうしとく」
麻奈実「あとね」
麻奈実「……桐乃ちゃんにまっすぐ素直に向き合ってあげてね?」
京介「?ああ、わかったよ」
麻奈実「そんな、言い方ひどいよ」
京介「まあ、少しは期待しとくよ」
麻奈実「褒め言葉考えとかなきゃね」
京介「ああ、そうしとく」
麻奈実「あとね」
麻奈実「……桐乃ちゃんにまっすぐ素直に向き合ってあげてね?」
京介「?ああ、わかったよ」
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:28:54.17 ID:6w6L97DH0
京介「さて、放課後だ」
赤城「なんか、今日の授業は早く感じたな」
京介「気のせいだろ」
赤城「今日はゲー研行くのか?」
京介「いや行かねえ真っ直ぐ帰る」
赤城「なんか用事でもあんのか」
京介「地獄の晩餐だ」
赤城「はあ?」
京介「ああ、まだ桐乃に電話してなかったな」
赤城「まあ、がんばれよ?」
赤城「なんか、今日の授業は早く感じたな」
京介「気のせいだろ」
赤城「今日はゲー研行くのか?」
京介「いや行かねえ真っ直ぐ帰る」
赤城「なんか用事でもあんのか」
京介「地獄の晩餐だ」
赤城「はあ?」
京介「ああ、まだ桐乃に電話してなかったな」
赤城「まあ、がんばれよ?」
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:34:37.78 ID:6w6L97DH0
京介「あ、もしもし桐乃か?」
桐乃『な、なに?』
京介「今日の夜メシのことなんだけどさあ」
桐乃『まさか、地味子に作ってもらう気じゃないでしょうね!』
京介「いや、それも考えたんだが、麻奈実がお前に作ってもらえって」
桐乃『……まあ、いいけど』
京介「そうか、ありがとな」
桐乃『あと、今日早く帰るつもりだから』
桐乃『な、なに?』
京介「今日の夜メシのことなんだけどさあ」
桐乃『まさか、地味子に作ってもらう気じゃないでしょうね!』
京介「いや、それも考えたんだが、麻奈実がお前に作ってもらえって」
桐乃『……まあ、いいけど』
京介「そうか、ありがとな」
桐乃『あと、今日早く帰るつもりだから』
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:39:14.58 ID:6w6L97DH0
桐乃「アンタも早く帰ってきなさいよ」
京介『ああ、わかった』
桐乃「でさ……」
京介『ん?』
桐乃「すぅー、はぁー」
桐乃「二人で買い物……行こ?」
京介『了解』
桐乃「じゃ、後でね?」
京介『ああ、楽しみにしてる』プツ
桐乃「ふぅー」
あやせ「桐乃ー、誰からだったの?」
京介『ああ、わかった』
桐乃「でさ……」
京介『ん?』
桐乃「すぅー、はぁー」
桐乃「二人で買い物……行こ?」
京介『了解』
桐乃「じゃ、後でね?」
京介『ああ、楽しみにしてる』プツ
桐乃「ふぅー」
あやせ「桐乃ー、誰からだったの?」
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:44:08.53 ID:6w6L97DH0
桐乃「兄貴から!夜ごはん作ってくれって!」
あやせ「ずいぶん、うれしそうだね?」
桐乃「はあ?!そんなわけないし!!マジめんどくさいし!」
あやせ「じゃあ、アタシが作りに行ってあげようか?」
桐乃「だ、だめ!」
桐乃「いや、兄貴みたいなヘン夕イとあやせを会わせるわけにいかないし!!」
あやせ「まあ、桐乃がそこまで言うなら……」
あやせ「ずいぶん、うれしそうだね?」
桐乃「はあ?!そんなわけないし!!マジめんどくさいし!」
あやせ「じゃあ、アタシが作りに行ってあげようか?」
桐乃「だ、だめ!」
桐乃「いや、兄貴みたいなヘン夕イとあやせを会わせるわけにいかないし!!」
あやせ「まあ、桐乃がそこまで言うなら……」
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:49:16.46 ID:6w6L97DH0
あやせ「そうだ!何作るか決めてるの?」
桐乃「いや、まだ何も」
あやせ「そうだと思った」
桐乃「アタシ的にはすごい料理作ってアイツを驚かせてやろっかなって」
あやせ「桐乃、料理作ったことある?」
桐乃「いや、そんなに無いケド」
あやせ「だろうと思った」
桐乃「でも、簡単な料理作ってもアイツは…アイツの周りには」
桐乃「いや、まだ何も」
あやせ「そうだと思った」
桐乃「アタシ的にはすごい料理作ってアイツを驚かせてやろっかなって」
あやせ「桐乃、料理作ったことある?」
桐乃「いや、そんなに無いケド」
あやせ「だろうと思った」
桐乃「でも、簡単な料理作ってもアイツは…アイツの周りには」
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:54:33.14 ID:6w6L97DH0
あやせ「周りの人と比べなくていいの、桐乃は桐乃が出来ることを一生懸命やればいいんだよ」
桐乃「うん、頑張る……」
あやせ「ふふ、桐乃はホントにお兄さんのこと好きだね?」
桐乃「そ、そんなわけないし!!」
あやせ「もう、わかりやすいなあ」
桐乃「もう!あやせ!」
あやせ「で、本題に戻るんだけど」
桐乃「?」
桐乃「うん、頑張る……」
あやせ「ふふ、桐乃はホントにお兄さんのこと好きだね?」
桐乃「そ、そんなわけないし!!」
あやせ「もう、わかりやすいなあ」
桐乃「もう!あやせ!」
あやせ「で、本題に戻るんだけど」
桐乃「?」
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:04:11.82 ID:6w6L97DH0
あやせ「桐乃は何が作れる?」
桐乃「作ったこと……ない」
あやせ「」
桐乃「ごめん」
あやせ「大丈夫!茹でたり、焼いたり簡単なことで出来る料理いっぱいあるから」
桐乃「なんか、急に不安になってきた……」
あやせ「えっと、例えば……」
桐乃「なるほど……」
桐乃「ありがと、あやせ!何とかなる気がしてきた」
桐乃「作ったこと……ない」
あやせ「」
桐乃「ごめん」
あやせ「大丈夫!茹でたり、焼いたり簡単なことで出来る料理いっぱいあるから」
桐乃「なんか、急に不安になってきた……」
あやせ「えっと、例えば……」
桐乃「なるほど……」
桐乃「ありがと、あやせ!何とかなる気がしてきた」
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:17:54.81 ID:6w6L97DH0
桐乃「ただいまー」
京介「おかえり、早かったな」
桐乃「うん」
京介「寒かったろ、ココア飲むか?」
桐乃「飲む、ありがと」
桐乃「ねえ」
京介「なんだ?」
桐乃「妙に優しくない?ちょっとキモいんだけど」
京介「……夜メシを作ってくれるお前に、なんか出来ることは無いかと」
桐乃「…そう」
京介「おかえり、早かったな」
桐乃「うん」
京介「寒かったろ、ココア飲むか?」
桐乃「飲む、ありがと」
桐乃「ねえ」
京介「なんだ?」
桐乃「妙に優しくない?ちょっとキモいんだけど」
京介「……夜メシを作ってくれるお前に、なんか出来ることは無いかと」
桐乃「…そう」
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 06:38:05.83 ID:6w6L97DH0
桐乃「買い物、行こっか」
京介「ああ、何作るつもりなんだ?」
桐乃「ミートソースのパスタ」
桐乃「おいしいの作ったげるから」
京介「ほう、期待してる」
桐乃「でもさ」
京介「ん?」
桐乃「あんまり美味しく作れないかも」
京介「いいんだよ、そんなこと」
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 06:46:11.90 ID:6w6L97DH0
京介「こっちから頼んだんだし、それにさ」
桐乃「それに?」
京介「おまえが、作ってくれるってのが…まあ、なんだ…すごくうれしい」
桐乃「もう、何言ってんの?」
京介「いや、その……な」
桐乃「顔真っ赤じゃん」
京介「慣れないことしてるからな……」
桐乃「でもさ、そうやって真っ直ぐな感情向けられるのは悪くないかも」
桐乃「それに?」
京介「おまえが、作ってくれるってのが…まあ、なんだ…すごくうれしい」
桐乃「もう、何言ってんの?」
京介「いや、その……な」
桐乃「顔真っ赤じゃん」
京介「慣れないことしてるからな……」
桐乃「でもさ、そうやって真っ直ぐな感情向けられるのは悪くないかも」
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 06:52:17.15 ID:6w6L97DH0
桐乃「なんか、つられてアタシも恥ずかしいこと言ってんじゃん……」
京介「だな」
桐乃「さっさと行くよ」
京介「おう」
桐乃「うわ、寒っ」
京介「ほら、コレ」
桐乃「ん?これ、アンタのマフラーじゃん、いいの?」
京介「ああ、俺は結構着こんでるし、お前外見重視で寒そうな格好してるしな」
桐乃「あ…ありがと」
京介「だな」
桐乃「さっさと行くよ」
京介「おう」
桐乃「うわ、寒っ」
京介「ほら、コレ」
桐乃「ん?これ、アンタのマフラーじゃん、いいの?」
京介「ああ、俺は結構着こんでるし、お前外見重視で寒そうな格好してるしな」
桐乃「あ…ありがと」
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 06:57:20.75 ID:6w6L97DH0
桐乃「ねえ」
京介「ん?」
桐乃「手も寒い」
京介「手袋か……持ってきてないぞ」
桐乃「必要無いって、手、つなご?」
京介「お、おう……」ギュ
桐乃「アンタ、手大きいんだね」
京介「そうか?一般的だと思うが……?」
桐乃「昔はさ……」
京介「ん?」
桐乃「やっぱ、なんでもない……」
京介「ん?」
桐乃「手も寒い」
京介「手袋か……持ってきてないぞ」
桐乃「必要無いって、手、つなご?」
京介「お、おう……」ギュ
桐乃「アンタ、手大きいんだね」
京介「そうか?一般的だと思うが……?」
桐乃「昔はさ……」
京介「ん?」
桐乃「やっぱ、なんでもない……」
300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:02:16.65 ID:6w6L97DH0
京介「お、着いたな」
桐乃「えーと、買うものは……」
京介「ミートソースだったな、あっちの方に湯煎して出来るやつが」
桐乃「そんなの使うわけ無いじゃん」
京介「そうなのか?」
桐乃「えーと、ホールトマトと……」
京介「けっこう、マジみたいだな」
桐乃「まあね」
京介「ホラ、カゴ持ってやるよ」
桐乃「えーと、買うものは……」
京介「ミートソースだったな、あっちの方に湯煎して出来るやつが」
桐乃「そんなの使うわけ無いじゃん」
京介「そうなのか?」
桐乃「えーと、ホールトマトと……」
京介「けっこう、マジみたいだな」
桐乃「まあね」
京介「ホラ、カゴ持ってやるよ」
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:09:39.19 ID:6w6L97DH0
京介「結構買い込むんだと思ってたが」
桐乃「うん、そんなに買うものないし」
京介「そりゃそうか、じゃさっさと帰ろうぜ」
桐乃「うん」
京介「どうした?」
桐乃「手…」
京介「ああ、わかったよ」
桐乃「フフっ、帰ろ」
京介(今日はすっげえ、デレデレだな)
桐乃(今更だけど、今日の京介はデレてる)
桐乃「うん、そんなに買うものないし」
京介「そりゃそうか、じゃさっさと帰ろうぜ」
桐乃「うん」
京介「どうした?」
桐乃「手…」
京介「ああ、わかったよ」
桐乃「フフっ、帰ろ」
京介(今日はすっげえ、デレデレだな)
桐乃(今更だけど、今日の京介はデレてる)
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:16:34.82 ID:6w6L97DH0
京介「うう、寒かった…」
桐乃「やっぱ、寒かったんじゃん」
京介「いや、その、な?」
桐乃「ありがと…」ギュ
京介「まあ、いいんだよ……お前のためだからな」ナデナデ
桐乃「んふふ」
京介「上機嫌だな」
桐乃「アンタに撫でてもらうなんて、今までなかっ、ううん久しぶりだし……」
京介「ああ、そうか、そうだな」
桐乃「やっぱ、寒かったんじゃん」
京介「いや、その、な?」
桐乃「ありがと…」ギュ
京介「まあ、いいんだよ……お前のためだからな」ナデナデ
桐乃「んふふ」
京介「上機嫌だな」
桐乃「アンタに撫でてもらうなんて、今までなかっ、ううん久しぶりだし……」
京介「ああ、そうか、そうだな」
304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:22:08.91 ID:6w6L97DH0
桐乃「じゃあ、作っちゃうから」
京介「ああ」
桐乃「テレビでも見て待ってて」
京介「手伝おうか?」
桐乃「ん、大丈夫」
京介「それならいいけど、怪我するなよ?」
桐乃「心配性ね……」
京介「まあな」
京介「ああ」
桐乃「テレビでも見て待ってて」
京介「手伝おうか?」
桐乃「ん、大丈夫」
京介「それならいいけど、怪我するなよ?」
桐乃「心配性ね……」
京介「まあな」
305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:26:28.17 ID:6w6L97DH0
桐乃「さて、えーと作り方は…」
桐乃「お湯わかして……野菜炒めてっと」ザッザッ
桐乃「ひき肉入れてっと」ジャッジャッ
桐乃「火が通ったらホールトマト入れて」
桐乃「パスタ投入してっと」
桐乃「ソースは煮込むだけっと」
桐乃「あとは、麺が茹であがるのを待つだけ…か」
桐乃「あやせの言うとおり意外と料理って簡単ね」
桐乃「お湯わかして……野菜炒めてっと」ザッザッ
桐乃「ひき肉入れてっと」ジャッジャッ
桐乃「火が通ったらホールトマト入れて」
桐乃「パスタ投入してっと」
桐乃「ソースは煮込むだけっと」
桐乃「あとは、麺が茹であがるのを待つだけ…か」
桐乃「あやせの言うとおり意外と料理って簡単ね」
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:32:23.41 ID:6w6L97DH0
桐乃「さて、麺は…と」チュル
桐乃「うん、柔らかくなってる」
桐乃「ミートソースはっと」ペロ
桐乃「うん、初めてにしちゃ上出来ね」
桐乃「できたよー」
京介「はーい」
桐乃「どう?」
京介「見た感じはだいぶいいな」
桐乃「でしょ、食べよ食べよ」
京介「おう」
桐乃「うん、柔らかくなってる」
桐乃「ミートソースはっと」ペロ
桐乃「うん、初めてにしちゃ上出来ね」
桐乃「できたよー」
京介「はーい」
桐乃「どう?」
京介「見た感じはだいぶいいな」
桐乃「でしょ、食べよ食べよ」
京介「おう」
308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:42:17.07 ID:6w6L97DH0
京介「」チュルチュル
桐乃「ど、どう?」
京介「……美味い」
桐乃「よっし」
京介「いや、マジほんと美味いわ」
桐乃「///」モグモグ
京介「なあ、桐乃」
桐乃「なに?」
京介「おかわりある?」
桐乃「ふふん、多めに作っといてよかったわ」
京介「じゃあおかわりもらうな?」
桐乃「ど、どう?」
京介「……美味い」
桐乃「よっし」
京介「いや、マジほんと美味いわ」
桐乃「///」モグモグ
京介「なあ、桐乃」
桐乃「なに?」
京介「おかわりある?」
桐乃「ふふん、多めに作っといてよかったわ」
京介「じゃあおかわりもらうな?」
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 07:56:07.84 ID:6w6L97DH0
京介「ふぅー、食った食った」
桐乃「初めて料理したけど、案外イケるわ」
京介「ああ、美味かったぞ」
桐乃「まあね!」
京介「さて、風呂入って寝るか……」
桐乃「一緒に入る?」
京介「ば、バカ言ってんじゃねえ」
桐乃「本気にした?」
京介「するわけねえだろ」
京介「入ってくるからな!」
桐乃「初めて料理したけど、案外イケるわ」
京介「ああ、美味かったぞ」
桐乃「まあね!」
京介「さて、風呂入って寝るか……」
桐乃「一緒に入る?」
京介「ば、バカ言ってんじゃねえ」
桐乃「本気にした?」
京介「するわけねえだろ」
京介「入ってくるからな!」
315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 08:04:16.60 ID:6w6L97DH0
京介「ふう」チャポン
京介「今日の桐乃はずいぶんとデレデレだったな……」
京介「いつもああなら可愛いんだけどな……」
京介「ここで工口ゲなら妹が風呂に乱入してきたりするんだが…」
京介「まさかな……」
京介「いや、アイツ工口ゲ脳だし……」
京介「全くありえないってことは……」
京介「落ち着け…俺……」
京介「今日の桐乃はずいぶんとデレデレだったな……」
京介「いつもああなら可愛いんだけどな……」
京介「ここで工口ゲなら妹が風呂に乱入してきたりするんだが…」
京介「まさかな……」
京介「いや、アイツ工口ゲ脳だし……」
京介「全くありえないってことは……」
京介「落ち着け…俺……」
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 08:09:53.18 ID:6w6L97DH0
京介「風呂上がったぞー」
桐乃「んー」
京介(結局来なかったな……)
桐乃「じゃ、アタシも入ってくるから」
京介「おう」
桐乃「なに、こっちジッと見て」
京介「あ、イヤ、なんでもない」
桐乃「へんな兄貴」
桐乃「んー」
京介(結局来なかったな……)
桐乃「じゃ、アタシも入ってくるから」
京介「おう」
桐乃「なに、こっちジッと見て」
京介「あ、イヤ、なんでもない」
桐乃「へんな兄貴」
321: 猿った 2012/02/28(火) 08:32:09.29 ID:6w6L97DH0
京介「もやもやする……」
京介「寝るか……」
京介「ちょっと早い気もするが」
京介「まあ、いいか……」
京介「……」
京介「部屋に戻ろう……」
京介「寝るか……」
京介「ちょっと早い気もするが」
京介「まあ、いいか……」
京介「……」
京介「部屋に戻ろう……」
328: かなりゆっくり書いてく 2012/02/28(火) 08:50:52.91 ID:6w6L97DH0
コンコン
京介「ん?どうした?」
桐乃「ちょっといい?」ガチャ
京介「かまわないけど」
桐乃「なんか、今日は一人になりたくなくてさ……」
京介「そうか」
桐乃「うん……」
京介「ん?どうした?」
桐乃「ちょっといい?」ガチャ
京介「かまわないけど」
桐乃「なんか、今日は一人になりたくなくてさ……」
京介「そうか」
桐乃「うん……」
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 08:58:16.97 ID:6w6L97DH0
京介「前から聞きたかったんだけどさ、何でお前麻奈実のこと嫌ってんの?」
桐乃「覚えてない……?」
京介「ん?」
桐乃「昔さ、アンタと二人で公園で遊んでたときにさ」
桐乃「アンタの友達が何人か来て……」
京介「ああ、そうか……」
桐乃「思い出した?」
京介「ああ、思い出した」
桐乃「覚えてない……?」
京介「ん?」
桐乃「昔さ、アンタと二人で公園で遊んでたときにさ」
桐乃「アンタの友達が何人か来て……」
京介「ああ、そうか……」
桐乃「思い出した?」
京介「ああ、思い出した」
331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:07:52.70 ID:6w6L97DH0
---
友達「京介ーこっちきて遊ぼうぜー」
京介「おーう!桐乃も来いよ」
友達「なんだ妹もいたのかよ」
京介「いいじゃねーかよ」
友達「おまえだけこいよー」
麻奈実「桐乃ちゃんも一緒に誘ってあげようよー」
友達「やだよ、京介行くぞー」ガシッ
京介「ちょ、待てって」
桐乃「お兄ちゃんまってよ……」
友達「京介ーこっちきて遊ぼうぜー」
京介「おーう!桐乃も来いよ」
友達「なんだ妹もいたのかよ」
京介「いいじゃねーかよ」
友達「おまえだけこいよー」
麻奈実「桐乃ちゃんも一緒に誘ってあげようよー」
友達「やだよ、京介行くぞー」ガシッ
京介「ちょ、待てって」
桐乃「お兄ちゃんまってよ……」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:12:53.92 ID:6w6L97DH0
友達「行くぞ」タッタッタ
京介「待てって桐乃を置いてけないし」タッタッタ
桐乃「お兄ちゃん……」
桐乃「……」
麻奈実「あ……桐乃ちゃん、ごめんね」タッタッタ
桐乃「ねえ、待ってよ……お兄ちゃん……おにいちゃん!!」タッタッタ
桐乃「あれ?ココどこ?」
桐乃「……」ヒクッ グスッ
桐乃「おにいちゃぁん……」
京介「待てって桐乃を置いてけないし」タッタッタ
桐乃「お兄ちゃん……」
桐乃「……」
麻奈実「あ……桐乃ちゃん、ごめんね」タッタッタ
桐乃「ねえ、待ってよ……お兄ちゃん……おにいちゃん!!」タッタッタ
桐乃「あれ?ココどこ?」
桐乃「……」ヒクッ グスッ
桐乃「おにいちゃぁん……」
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:16:58.90 ID:6w6L97DH0
---
京介「それからか…俺が桐乃と一緒に居づらくなって距離を置いてた……」
桐乃「うん、まなちゃんが悪いとは思ってないけど、知ってる誰かのせいにしたかったんだと思う……」
京介「ごめんな、桐乃」
桐乃「ううん、もういいの」
京介「本当にごめん、何年も放りっぱなしにして……」
桐乃「もういいの、それにさ……これからはさ」
京介「それからか…俺が桐乃と一緒に居づらくなって距離を置いてた……」
桐乃「うん、まなちゃんが悪いとは思ってないけど、知ってる誰かのせいにしたかったんだと思う……」
京介「ごめんな、桐乃」
桐乃「ううん、もういいの」
京介「本当にごめん、何年も放りっぱなしにして……」
桐乃「もういいの、それにさ……これからはさ」
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:21:00.54 ID:6w6L97DH0
桐乃「これからはさ……いっぱいかまってくれるでしょ?」
京介「ああ、当たり前だろ」
桐乃「いっぱい一緒にいて、褒めて頭撫でてくれたり、ギュってしてくれたり……」
京介「ああ、なんでもしてやるよ」
桐乃「だから、いいの」
京介「ああ」ギュ
桐乃「でさ」
桐乃「さっき、なんでもしてくれるって言ったよね?」
京介「ああ、当たり前だろ」
桐乃「いっぱい一緒にいて、褒めて頭撫でてくれたり、ギュってしてくれたり……」
京介「ああ、なんでもしてやるよ」
桐乃「だから、いいの」
京介「ああ」ギュ
桐乃「でさ」
桐乃「さっき、なんでもしてくれるって言ったよね?」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:33:16.75 ID:6w6L97DH0
京介「ああ、何してほしいんだ?」
桐乃「今日さ、一緒に寝ていい?」
京介「そんなことか……いいぞ?」
桐乃「へへっありがと」
京介「ほらベッドに来いよ」
桐乃「うん…」
桐乃「ねえ」
京介「どうした?」
桐乃「大好き」
京介「ああ、俺もだ」
桐乃「今日さ、一緒に寝ていい?」
京介「そんなことか……いいぞ?」
桐乃「へへっありがと」
京介「ほらベッドに来いよ」
桐乃「うん…」
桐乃「ねえ」
京介「どうした?」
桐乃「大好き」
京介「ああ、俺もだ」
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 09:39:07.64 ID:6w6L97DH0
桐乃「腕枕してくれない?」
京介「ああ」
桐乃「抱きついてもいい?」
京介「存分に抱きつけ」
桐乃「うん」ギュー
桐乃「あったかい……」
京介「そうだな」
桐乃「眠たくなってきた……」
京介「ああ、寝てくれ…」
桐乃「お兄ちゃんはまだ寝ないの?」ウトウト
京介「桐のが寝たら俺もすぐ寝るよ」
京介「ああ」
桐乃「抱きついてもいい?」
京介「存分に抱きつけ」
桐乃「うん」ギュー
桐乃「あったかい……」
京介「そうだな」
桐乃「眠たくなってきた……」
京介「ああ、寝てくれ…」
桐乃「お兄ちゃんはまだ寝ないの?」ウトウト
京介「桐のが寝たら俺もすぐ寝るよ」
346: また寝落ちしてた… 2012/02/28(火) 10:13:13.32 ID:6w6L97DH0
桐乃「zzz」スゥスゥ
京介「寝たか……」ウトウト
京介「俺も、もう……」ウトウト
京介「おやすみ、桐乃」チュ
京介「zzz」
桐乃「zzz」
京介「寝たか……」ウトウト
京介「俺も、もう……」ウトウト
京介「おやすみ、桐乃」チュ
京介「zzz」
桐乃「zzz」
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 10:35:45.60 ID:6w6L97DH0
京介「ん……」
桐乃「あ?起きた?」
京介「んああ、おはよう」
桐乃「今日さ、まなちゃん家行かない?」
京介「ああ、いいけど、何で急に」
桐乃「昨日のことでさ、いろいろ振り切れたっていうか……ちゃんとしときたいと思って」
京介「ああ、わかったよ」
桐乃「あ?起きた?」
京介「んああ、おはよう」
桐乃「今日さ、まなちゃん家行かない?」
京介「ああ、いいけど、何で急に」
桐乃「昨日のことでさ、いろいろ振り切れたっていうか……ちゃんとしときたいと思って」
京介「ああ、わかったよ」
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 10:41:05.40 ID:6w6L97DH0
それから、麻奈実の家に行き
照れくさそうに笑う麻奈実と桐乃を見て
俺は思った
これが本来あるべき姿なのだと…
正直、俺にとっての今回の功労者は麻奈実だと思う…
こいつは俺と桐乃との関係をなんとかしたかったんだろう
麻奈実が再び結んでくれた兄妹の絆はずっと守っていくつもりだ
おわり
照れくさそうに笑う麻奈実と桐乃を見て
俺は思った
これが本来あるべき姿なのだと…
正直、俺にとっての今回の功労者は麻奈実だと思う…
こいつは俺と桐乃との関係をなんとかしたかったんだろう
麻奈実が再び結んでくれた兄妹の絆はずっと守っていくつもりだ
おわり
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 10:57:49.09 ID:GQ+SGm7YO
乙
俺妹いないから将来妹がいる女と結婚するわ
俺妹いないから将来妹がいる女と結婚するわ
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 11:09:39.91 ID:r+i6ejED0
いつの間にこんなデレデレになっとるんやwwwww
杏子「さやかがたくさん増えたって?」
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:31:59.33 ID:H2vi2j8fO
杏子「ほれほんひょは!?」モグモグ
ほむら「飲み込んでから話して」
杏子「ごくっ……それ本当か!?」
ほむら「えぇ。今はわたしの家で保護しているわ」
杏子「な、なんでそんな事になったんだよ…」
ほむら「それについては後で。今はついて来て」
杏子「どこに行くって……、まさか」
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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:33:23.98 ID:H2vi2j8fO
ほむら「ええ、そのまさかよ」
ほむら「あの子達をあなたに世話して欲しいの」
杏子「えっ!な、なんで…」
ほむら「私、あいつらにあんま好かれてないし…。ぶっちゃけ面倒くさいわ」
杏子「ぶっちゃけたな」
ほむら「まどかに頼む手もあったけれどやめたわ」
杏子「その心は?」
ほむら「まどかに迷惑かけたくないから…」
杏子「あたしならいいのかてめぇ!」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:35:06.41 ID:H2vi2j8fO
ほむら「まあ、そんなわけで頼むわ」
杏子「えー…」
ほむら「あなた美樹さやかの事好きなんでしょ?」
杏子「ち、げーよっ!」
ほむら「じゃあ身体が目当てなのね…」
杏子「なんでそうなるんだよ!」
ほむら「大丈夫よ。あなたがねーちゃんおᘄぱい揉ませてげへげへとか言うようなヘン夕イであっても受け入れてくれる人はいるわ。私は絶対無理だけど」
杏子「言わねーからな!」
ほむら「私は絶対無理だけど」
杏子「二度も言わなくても悪意は伝わってるよ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:38:58.84 ID:H2vi2j8fO
ほむら「着いたわ」
杏子「つーかさ、あいつがたくさんいるなら何も世話なんか必要ないんじゃ…」
ほむら「入って」ガチャ
杏子「はいはいお邪魔しますよーっと……、はぁ!?」
わちゃわちゃ…
さやか1「テンコウセイ!」
さやか2「ホム!」
さやか3「バエヨーン」
さやか4「キョウコ!」
さやか5「モジャ!」
杏子「なっ…」
ほむら「さっきの答え。これが理由よ」
杏子「なんだこの10センチ程度のちび達はぁぁああああッ!!?!」
ほむら「ちなみに数えたら100匹いたわ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:41:52.88 ID:H2vi2j8fO
わらわら
さやか1「モニュ」
さやか17「プニョン」
さやか96「ヌワー!」
さやか40「ニョイニョイ」
杏子「なんだこの状況…」
ほむら「適当に遊んであげて。きっとひよことかハムスターみたいなものだから」
杏子「あたし小動物とか飼ったことねーけど…大丈夫かな」
ほむら「心配には及ばないわ。たぶん」
杏子「それにしてもお前ほんとなつかれてねーんだな」
ほむらの近く:3匹
杏子の近く:21匹
中心で固まってる:67匹
部屋の隅っこ:9匹
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:45:46.15 ID:H2vi2j8fO
ぽっぽー
ほむら「えs……ご飯の時間ね」
杏子「今餌って言いかけただろ」
ほむら「ちび共飯だぞ」
杏子「こらこら」
杏子「…ってなんだよそれ」
ほむら「プロテイン」
杏子「んなもの食わすな!」
ほむらの近く:0匹
杏子の近く:22匹
中心で固まってる:69匹
部屋の隅っこ:9匹
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:50:09.81 ID:H2vi2j8fO
さやか8「キュイ…」
さやか32「プロテイン…」
さやか77「プロテインコワイ…」
杏子「仕方ねーな…ほら」
ほむら「それは?」
杏子「ベビーカステラ。駅前で売ってたから大人買いしたんだよ。さっきから食ってただろ」
ほむら「ごめんなさい。あなたに1ミリも興味ないから気がつかなかったわ」
杏子「ほんと失礼だな」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 10:54:52.58 ID:H2vi2j8fO
杏子「ほら、食えよ」ガサ
さやか10「!」
さやか53「キョウコ!」
さやか71「カステラ」
さやか1「アンコ!」
さやか達「「「アンコ!アンコ!」」」
杏子「うるせーよ!」
ほむらの近く:0匹
杏子の近く:76匹
中心で固まってる:18匹
部屋の隅っこ:6匹
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:00:17.45 ID:H2vi2j8fO
さやか80「モグモグ」
さやか19「ウマウマ」
さやか25「キュイキュイ!」
さやか22「チギュー!」
杏子「ほら喧嘩すんなよ」
きゃっきゃ
ほむら「……」
ほむら(確かにこの構図は少しあれね)
ほむら「さて、林檎でも剥こうかしら…」チラッ
ほむら「……」ホムーン
ほむらの近く:0匹
杏子の近く:100匹
中心で固まってる:0匹
部屋の隅っこ:0匹
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:04:15.36 ID:H2vi2j8fO
さやか43「…」
ほむら「……」
さやか43「…」トコトコ
ほむら「…なに?」
さやか43「…」ポスン ピュー
ほむら「カステラだけ置いて逃げたわ」
ほむら「……」
ほむら「もぐ…おいしい」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:08:12.40 ID:H2vi2j8fO
ほむら「……」シャリシャリ
さやか12「!」
さやか1「リンゴ!」
さやか99「ホム!」
さやか43「ホム?」
ほむら「……はい」
さやか43「ヤッター!」
さやか71「ズルイ!」
さやか12「ヨコセヨコセ」
ギャイギャイ
ほむら「まだ剥くわよ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:12:34.56 ID:H2vi2j8fO
杏子「おっ、そっちも増えてきてるな」
ほむら「えぇ」
杏子「なんか雀に餌やってる気分になるよな」
ほむら「そうね」
杏子「……楽しいか?」
ほむら「……別に」
杏子「お前はえりか様か」
ほむらの近く:35匹
杏子の近く:65匹
中心で固まってる:0匹
部屋の隅っこ:0匹
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:18:44.35 ID:H2vi2j8fO
ピンポーン
さやか達「「「!」」」
杏子「一斉に避難したぞ…」
ほむら「ピクミンのようね。開けてくるわ」
さやか43「ホム!」
さやか79「ホムー」
わちゃわちゃ
杏子「マジでピクミンだな。数匹ついてってるぞー」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:25:07.78 ID:H2vi2j8fO
杏子「!…お前は」
マミ「あら、あなたもいたの」
ほむら「巴マミよ」
杏子「知ってるよ!なんでこいつが…」
マミ「人手が多いほうがいいって言われたから来たのよ。それより…」
さやか36「モッサモッサ」
さやか3「マミサン!」
さやか56「マミサーン」
さやか72「マミサンマミマミ」
マミ「……かわいいわね」ゴクリ
杏子「おい」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 11:31:52.22 ID:H2vi2j8fO
ほむら「…あなた結構なつかれてるのね」
マミ「本当ね、ちっちゃいさやかさんかわいいわ…」
杏子「会話噛み合ってないぞ」
マミ「あ、そうだ。こんなもの持って来てみたの」
杏子「これは…!」
マミ「ドールハウスよ」
ほむら「……いい年して」ボソッ
マミ「何か言った?」
ほむらの近く:20匹
杏子の近く:35匹
中心で固まってる:10匹
部屋の隅っこ:3匹
マミさんの近く:32匹
64: 遅くなって申し訳ない(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 12:40:50.75 ID:H2vi2j8fO
マミ「はい、これで遊んでね」
ドスン
さやか25「マミサン?」
マミ「ドールハウスよ」
さやか3「ハウス!」
さやか39「マミサン!」
さやか41「マミサンハウス!」
マミ「ほら、この入り口から入ってね」
さやか81「ワァイ」タタタッ
ガッ!!!
さやか81「…」コロン
マミ「……」
ほむら「入り口、ちょっと小さかったわね」
杏子「…ドンマイ」
マミ「……うん」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 12:46:38.50 ID:H2vi2j8fO
マミ「あっ、そうだ!こんなものも持ってきたの」
ほむら「めげないわね」
マミ「じゃーん。きせかえ人形のお洋服」
杏子「嫌な予感しかしないよ」
マミ「ほら、脱いで脱いで」
さやか32「キュイキュイ」
マミ「着てきて」
さやか32「プイプイ」
ズル…
さやか32「…」
マミ「……」
ほむら「ちょっと大きかったわね」
杏子「もう何も言うまい」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 12:51:11.40 ID:H2vi2j8fO
マミ「私…やっぱりダメな子だ」
ほむら「そうね」
杏子「否定はしねぇよ」
マミ「……くすん」
チョイチョイ
マミ「?」
さやか3「プイプイ!」
さやか58「マミサン!」
さやか10「ニョプ」
さやか69「マミマミ!」
わちゃわちゃ
マミ「さやかさん…!」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 12:56:18.16 ID:H2vi2j8fO
さやか32「マミサン!」
さやか79「マミサン?」
マミ「そうよね…」
マミ「もう大丈夫よ、だって私、1人じゃないもの!」
さやか達「「「マッミサーン!」」」
杏子「なにあれ」
ほむら「巴マミはピクミン共と喋れるのね。ある意味流石ね」
ほむらの近く:3匹
杏子の近く:4匹
中心で固まってる:4匹
部屋の隅っこ:0匹
マミさんの近く:89匹
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:02:50.04 ID:H2vi2j8fO
杏子「ったく、なんでマミんとこにばっかいるんだよ。こっちこーい」
ほむら「独占は禁止よ、巴マミ」
マミ「人徳よ」
さやか54「マミサンー」
さやか69「オツパイー」
杏子「くっ…おいさやか!こっちこいよ!」
さやか1「…」
さやか5「ドウスル?」
さやか17「イカナイ」
杏子「くそっ!」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:06:54.45 ID:H2vi2j8fO
ほむら「あなたはうるさすぎるのよ、喧しいわ」
杏子「一言多いぞ」
ほむら「ほら…こちらに来なさい、美樹さやか」
さやか52「…」
さやか36「…」
さやか90「…」
さやか69「ヒンヌー」
ほむら「……」ピキ
杏子「全力でざまぁ!!」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:14:36.71 ID:H2vi2j8fO
マミ「だからあなた達は駄目なのよ」
杏子「マミ!」
ほむら「このさっき自分でダメな子って言っていたのにそれは棚にあげた発言は巴マミ!」
マミ「黙って。こういうのはうるさくしても高圧的でも駄目…。優しく包み込むように接しなきゃ、ね?」
さやか2「マミサン!」
さやか26「マミマミ」
さやか13「マッミサーン」
さやか94「クリーミィマミ」
マミ「ほら!」
杏子「ドヤ顔をやめろ…!」
ほむら(やっぱり胸かしら…)
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:21:43.42 ID:H2vi2j8fO
杏子「お…よく見たらさっきより増えてきてるな」
ほむら「本当ね」
杏子「しかしな…」
さやか73「プイプイ」
杏子「こうやってると…かわいいもんだよな」
杏子「……!」ハッ
マミ「あら…」
ほむら「そんなに…」
杏子「違う違う違う違う違う違う。普通の意味!普通の意味だよ!」
ほむらの近く:22匹
杏子の近く:28匹
中心で固まってる:8匹
部屋の隅っこ:10匹
マミさんの近く:32匹
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:30:10.20 ID:H2vi2j8fO
杏子「ふんふふーん」ガサッ
杏子「トッポ食うかい?」
ほむら「ええ」
マミ「ありがとう」
さやか21「トッポ」
さやか67「ポッキー?」
さやか48「トッポ!」
さやか5「チョウダイ!」
杏子「はいはい」
さやか10「ムー!」
さやか93「ングー!」
杏子「一気にくわえるなって!ほら、折ってやるよ」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:35:51.11 ID:H2vi2j8fO
さやか88「ハグハグ」
さやか1「モグモグ」
さやか43「カリカリ」
さやか100「モフモフ」
さやか75「キュンキュンキュイン」
杏子「…そろそろ、あいつがなんでこうなったのか理由を教えてくれよ」
ほむら「……、実は…」
ほむら「全くわからないわ」
杏子「散々引っ張っといてそれかよ!」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:41:21.23 ID:H2vi2j8fO
ほむら「だってこんな事初めてだもの。ほむほむわかんない」
杏子「自分でほむほむって言うな!」
マミ「わt…マミマミも考えたけど検討もつかないわ」
杏子「乗っかんなくていいよ!しかも私って言いかけたのバレバレだ!」
さやか84「プイ…」
杏子「あぁごめんなさやか!びっくりさせちまったな!」
ほむら「落ち着きなさい。ほら、巴マミの淹れてくれた紅茶よ」
マミ「マリーゴールドのハーブティですわ」
さやか32「ペリーヌ!」
杏子「お前らのせいだかんなー!」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:48:24.89 ID:H2vi2j8fO
杏子「はぁ…」
ほむら「あなたには落ち着き、大人しさ、色気、丁寧さ、優雅さ、物腰の柔らかさ、そしてなにより速さが足りないわ」
杏子「ボロくそに言い過ぎだろ」
マミ「色気…」
杏子「ほっとけ!」
ほむら「ぷっ」
杏子「あんたも人の事言えねぇだろー!」
さやか10「プイ!プイ!」
さやか71「ケンカ?」
さやか29「ケンカダメ!」
さやか58「イイゾモットヤレ」
さやか37「アンコ…」
杏子「くっ…、さやか達に免じて今回だけは許してやるよ」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 13:58:35.82 ID:H2vi2j8fO
さやか89「ドリルー」グイグイ
さやか69「マミサン」ギュッギュッ
さやか44「ムイムイ!」グイグイ
マミ「こ、こら、引っ張っちゃ駄目よー」
ほむら「…この美樹さやかの行動はもしかしたら普段は出来ない欲求の表れなのかもしれないわね」
杏子「というと?」
ほむら「あの真ん中の奴、他のが髪を引っ張るのに紛れて胸を押してる」
杏子「さやか…」
ほむら「普段なら我慢するけれど、今の状態は無理なんじゃないかしら。脳ミソが小さいから」
杏子「ああ、アホっぽいもんな」
さやか73「ムキー!」
さやか46「キュイキュイ!」
杏子「うわ、怒った!」
ほむら「基本は美樹さやかだから」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:04:19.45 ID:H2vi2j8fO
杏子「そういえばなんとなく流してたけど」
ほむら「なに?」
杏子「こいつらと会話とか出来るのか?」
マミ「そう言われてみれば、なんとなくしか意志疎通が出来てないわね」
杏子「おい、さやか」
さやか達「「「モイ?」」」
杏子「うわ!100匹一斉に振り返んなよ…」
マミ「名前は流石に理解できるようね」
ほむら「人もちゃんと区別できてるわよね」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:10:47.76 ID:H2vi2j8fO
マミ「まぁ試しに。私が誰だかわかる?」
さやか達「「「マミサン!」」」
マミ「かわいい…!嬉しい…!」
ほむら(凄く小さくおᘄぱいと聞こえた気がした)
杏子「つ、次あたし!あたしが誰だかわかるか?」
さやか71「…」
さやか6「キョウコ?」
さやか14「アンコ?」
さやか50「アンコ」
さやか99「キョウコ」
さやか47「アンコ!」
さやか達「「「アンコ!」」」
杏子「きょうこだ!」
ほむら「すごい悩まれてたわね」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:15:34.04 ID:H2vi2j8fO
マミ「最後はあなたよ、暁美ほむらさん」
ほむら「…私が誰かわかる?」
さやか半分「「テンコーセー!」」
さやか半分「「ホムラ!」」
杏子「意見が割れた!」
マミ「しかし若干転校生の方が多い!」
ほむら「……」ホムーン
杏子「しょぼんとしてるよ…」
マミ「でも当然と言えば当然ね」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:19:32.48 ID:H2vi2j8fO
ほむら「何が悪いのかしら…」
マミ「言ってほしいの?」
ほむら「それには及ばないわ」
杏子「ま、元気だせよ」
マミ「元気が出るようなスケット呼んだから」
パタパタ…
ガチャ
まどか「ここだよね…?お邪魔しまー…わぁ!さやかちゃん!」
ほむら「!」ガバッ
杏子「一瞬で…」
マミ「愛ね、愛」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:24:33.90 ID:H2vi2j8fO
ほむら「ま、まどか…」
マミ「さっきメールしたのよ。ナイスタイミングね」
ほむら(私もまだメアド教えてもらってないのに…)
まどか「わあ、さやかちゃんかぁ。ちっこくてかわいいなぁ」
杏子「あんまり驚かないんだな」
ほむら「巴マミもあまり驚いてなかったわよ」
マミ「こんなにかわいいのに驚く理由なんてないわ」
杏子「あるだろ。ありすぎてどこにつっこもうか迷うくらいあるだろ」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:30:31.15 ID:H2vi2j8fO
さやか1「マドカ!」
さやか100「マドカ!」
さやか54「マドカァ!」
さやか91「マドッチ!」
さやか68「マドカー!」
まどか「あはは、こんなに押し寄せたら重いよぉ」
さやか30「マドカ!マドカ!」ヨジヨジ
杏子「ざわ…ざわ…」
ほむら「圧倒的…ッ!まどか人気…ッ!」
マミ「自分からよじ登って肩に乗ってる…。いいなぁ」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:36:22.15 ID:H2vi2j8fO
杏子「おい…こっち全然いなくなったぞ」
さやか66「アンコー」ヨジヨジ
ほむら「まどかに群がってる…。どっちも羨ましいわ…」
さやか43「ホムー」ヨジヨジ
マミ「圧倒的な落差ね」
さやか69「マミマミー」ヨジヨジ
ほむらの近く:1匹
杏子の近く:3匹
中心で固まってる:0匹
部屋の隅っこ:0匹
マミさんの近く:6匹
まどかの近く:90匹
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:49:10.05 ID:H2vi2j8fO
まどか「わぁ、頭の上に乗らないで!」
杏子「……」ジト
ほむら(私も小さくなったらまどかの頭の上に乗りたい…)
マミ「あ、そうだ。私こんなものも持ってきたの」
杏子「もういいよ」
マミ「じゃーん、金平糖よ」
ほむら「!」
杏子「おっ、マミにしてはいいもの出すな」
マミ「ふふ…これをこうやってそこらにばら蒔くと…」
バラバラ
さやか達「「「!」」」
まどか「あ、やっと降りたぁ」
ほむら「一斉に群がった…」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 14:56:00.87 ID:H2vi2j8fO
さやか39「アマイ!」
さやか4「ムイムイ!」
さやか16「ヨイショ…」
さやか96「アウアウ」
さやか23「プイプイ」
さやか71「モキュ!」ギャイギャイ
さやか56「キュプイー!」ギャイギャイ
杏子「そこ喧嘩すんな!」
ほむら「1人でいくつも拾おうとしてるわ」
まどか「欲張りさんだね」
マミ「ふふ、まだまだあるから安心してね」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 15:40:38.27 ID:H2vi2j8fO
カリカリカリ…
ほむら「すごい勢いね」
まどか「座って一斉に食べてる…ハムスターみたいでかわいいな」
マミ「美味しそうに食べるわね」
杏子「あたしも腹すいてきた…」
まどか「私も」
マミ「そういえばもうこんな時間なのね」
ほむら「そうね、…夕食食べていく?」
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 15:50:05.91 ID:H2vi2j8fO
杏子「いいのか!?」
マミ「じゃあお言葉に甘えて…」
まどか「いいの?じゃあお母さんにメールしとこう…」ピコピコ
ほむら(まどか…何を作ればまどかが喜んでくれるだろう…)
ほむら「何かリクエストは?」
杏子「はい!カレー!」
ほむら(お前じゃないのよこのあんこが)
マミ「カレーかぁ。いいわね」
ほむら(お前でもないマミってしまえばいいわ)
まどか「カレー良いよね」
ほむら(杏子マジきょうこ)
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 15:55:14.12 ID:H2vi2j8fO
ほむら「じゃあカレーにするわ。多分材料も…」
カラッ
ほむら(ない!肉もいもも玉ねぎもにんじんもカレールーも何もない奇跡!)
まどか「もしかして…材料ない?ないなら別にカレーじゃなくても…」
ほむら「はっ!」
ピキーン
ダダダッ
シュバッ
トドドドド
チャリンチャリン
ゼパァッ
パキーン
ほむら「大丈夫よ…丁度あるわ」ゼェハァ
まどか「そ、そう?」
ほむら(お金は置いてきたから平気よね…)ゼェハァ
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:00:04.53 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
グツグツ
ほむら「ごめんなさい、手伝ってもらって」
まどか「いいよいいよ。野菜切るくらいしか出来ないし…」
ほむら「…すごく助かってるわ。ありがとう」
まどか「ほむらちゃん…」
杏子「ご飯まだー?」
マミ「まだー?」
さやか85「マダー?」
ほむら「手伝わずに遊んでる奴らは黙ってなさい。玉ねぎが飛ぶわよ」
マミ「何故玉ねぎ?」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:06:57.95 ID:H2vi2j8fO
まどか「あれ…うまく切れないや」
ほむら「肉は切りにくいわ。貸して」
まどか「ありがとうほむらちゃん。じゃあお鍋見てるね」
ほむら「お願いするわ」
QB「カレーか、美味しそうだね。やあ、まどk…」
ほむら「!」
ズダンッ
ダンッ ダンッ ダンッ
まどか「……あれ?今キュゥべえの声がしたような…?」
ほむら「気のせいよ。はい、肉が切れたわ」
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:13:56.64 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
さやか66「キュプー」クイクイ
杏子「こら、背中に乗ってもいいけど髪はひっぱんなよ」
マミ「…キッチンで二人でイチャコラしてるわね」
杏子「ああ、それあたしも気になってた」
マミ「私達もする?」
杏子「だれがお前なんかと…」
マミ「じゃあさやかさんとならいいの?」
杏子「なっ、何言ってんだよ!」
マミ「どうなのどうなの?」
杏子「あ、あいつがどうかわかんねーし!」
マミ「ならあなたはいいのね?」
杏子「そんなわけ…!」
マミ「あるの?ないの?」
杏子「~~~っ!もう知るか!」
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:20:36.43 ID:H2vi2j8fO
マミ「じゃあさやかさんに聞いてみるわね。ねぇさやかさn」
杏子「やめろぉぉぉぉ!!」
さやか7「?」
マミ「もう、何よ。せっかく今なら本音が聞けるって言うのに…」
杏子「それが嫌なんだよ!もし、もしもだけど嫌いだとか言われたらもうショックで立ち直れないだろ!あ、これは普通の意味なんだぞ!変な風に受け取んなよ!」
マミ「必死ね」
ほむら「おーい、飯が出来たぞ野郎共」
杏子「ほら、飯だ!飯だぞ!なっ!?」
マミ「わかったわよわかったわかった」
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:29:44.35 ID:H2vi2j8fO
杏子「おお、うまそう!」
マミ「意外とおいしそうね」
ほむら「意外とは余計よ」
まどか「じゃあ食べようよ」
4人「「「いただきまーす」」」
杏子「……!うめっ!」
マミ「本当…すごくおいしいわ!」
まどか「一緒に頑張ったからね、ほむらちゃん!」
ほむら「えぇ…」
ほむら(まどかが嬉しそう。…私も嬉しいわ)
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:35:55.66 ID:H2vi2j8fO
杏子「んっ…肉が二種類入ってる?」
マミ「凝ってるわね」
まどか「こっちは牛肉で、こっちが…なんだろう?わからないけど柔らかくておいしいね!」
ほむら「……ちょうど二種類あったから、どっちも使ってみたのよ」
マミ「おいしいわ…何の肉なの?」
杏子「ジブリの肉みたいに蕩けるぞこれ…」
さやか1「ニク!」
ほむら「企業秘密よ」
まどか「あはは、ほむらちゃんなにそれ」
あはははは…
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:41:00.96 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
杏子「けぷ…ごちそーさま」
マミ「ご馳走さま。今度何の肉か教えてね」
ほむら「ヒントは身近にあるものよ」
マミ「うーん…珍しいものではないのかしら?」
まどか「おいしかったよ。ご馳走さま、ほむらちゃん」
ほむら「まどかが手伝ってくれたおかげよ」
まどか「えへへ…そうかな」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:49:21.27 ID:H2vi2j8fO
まどか「じゃあ私そろそろ帰らなきゃ…」
さやか45「プイ!?」
さやか60「マドカ!」
杏子「えー、帰るのかお前。泊まれば?」
まどか「うん、ごめんね…」
マミ「寂しいけど仕方ないわね」
まどか「はぁ…さやかちゃん何匹かもって帰りたいなぁ」
ほむら「…大丈夫よ」
まどか「えっ?」
ほむら「また明日、来ればいいわ」
まどか「……うん!」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:56:21.87 ID:H2vi2j8fO
まどか「じゃあお邪魔しました。おやすみ」
ほむら「おやすみ…」
マミ「おやすみまどかさん」
杏子「じゃーなー」
さやか達「「「マドカ!」」」
パタン
ほむら「……」
マミ「はぁ、ちょっと静かになっちゃったわね」
キュプイ !キュプイ! マドカ! ニョイニョイ! ワァー! ホムー!
杏子「そうか?あ、そうだ。パジャマ持ってねーや」
マミ「あ、私多く持ってるから貸すわ」
杏子「マジ?サンキュー」
ほむら「ねぇなんで泊まる気満々なのかしら」
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 16:59:51.48 ID:H2vi2j8fO
マミ「えっ?」
杏子「違うの?」
ほむら「一言も聞いてないわよ」
杏子「じゃあ泊まるな!」
ほむら「言えばいいって事じゃないのよ」
マミ「まぁまぁ。そうだ、人生ゲーム持ってきたの」
杏子「おっ、それっぽいそれっぽい」
ほむら「泊まる上に徹夜でもする気?」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:04:21.42 ID:H2vi2j8fO
ほむら「……!」
マミ「どうしたの?」
杏子「なんだ?」
ほむら「お風呂、どうするの?」
杏子「そんなもんじゃんけんでもして順番決めれば…」
マミ「もしかして一番風呂じゃなきゃ嫌な人?」
ほむら「違うわ、こいつらよ」ヒョイ
さやか43「ムイムイ…」
杏子「!!!」
マミ「あら」
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:14:09.58 ID:H2vi2j8fO
杏子「なっ……そっ……」
マミ「まあ、3分割にして入るのが妥当じゃない?」
ほむら「でも自分が頭を洗ってる時にほっておいても平気かしら?」
マミ「うーん…じゃあ二人で入って、片方が見張ってるのでいいんじゃないかしら。女の子同士だし気にする事はないわよね」
ほむら「ええ、それにこれ達はちびっこだから気にしないわよね」
さやか43「プ?」
杏子(そ、そうか…別に気にする事じゃないよな…)
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:23:54.21 ID:H2vi2j8fO
①ほむらがお風呂に入る
②ほむらが頭を洗う時にマミ入る
③マミがお風呂にはいる
④マミが頭を洗う時に杏子入る
⑤すぐに杏子が頭を洗う
⑥マミが上がり、杏子がお風呂に入る
ほむら「じゃあこういう流れでいいかしら」
マミ「ええ」
杏子「異議なーし」
ほむら「じゃあこの美樹さやか達を3分割するわ」
ほむら「えっと…1、2、3、4、5……33。ここまでが私と入るのよ」
さやか達「「「エー」」」
ほむら「ソウルジェム割るわよ」
290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:38:33.26 ID:H2vi2j8fO
マミ「じゃあ…ここからここまでは私と入りましょう」
さやか達「「「マミサン!」」」
ほむら「チッ……人気ね」
杏子(今小さい声でおᘄぱいって聞こえたような…)
杏子「あ、残りはあたしとだからな」
さやか達「「「アン…コ?」」」
杏子「なんだその微妙な反応」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:42:54.90 ID:H2vi2j8fO
ほむら「じゃあ入ってくるわ。美樹さやか達、行くわよ」
さやか「「「ニョイニョーイ…」」」
マミ(テンション低…)
杏子「お通夜だな」
ほむら「聞こえてるわよ」
さやか21「ハァ…」
ほむら「今ため息ついたのはどいつ?」
しーん
ほむら「……」ピキ
杏子「怖いって」
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 17:46:49.58 ID:H2vi2j8fO
ほむら「もういいわ、ついてきなさい」
さやか達「「「ハァーイ…」」」
マミ「トボトボっていう擬音がぴったりね」
さやか43「ホム」テッテッ
杏子「あ、一匹ついてったぞ」
マミ「物好きもいるのよ」
さやか69「マミー」
杏子「こういう?」
マミ「……」
365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 18:55:19.22 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
ほむら「じゃあ各自服を脱いで畳んで列べなさい」
さやか達「「「モーイ」」」ヌギヌギ
ほむら「……」ヌギヌギ
さやか達「「「タタンダー」」」
ほむら「じゃあ入るわ」
ガチャ
さやか達「「「ワァー!」」」
ほむら「走らない!」
さやか達「「「…ハァーイ」」」
ほむら「じゃあ各自服を脱いで畳んで列べなさい」
さやか達「「「モーイ」」」ヌギヌギ
ほむら「……」ヌギヌギ
さやか達「「「タタンダー」」」
ほむら「じゃあ入るわ」
ガチャ
さやか達「「「ワァー!」」」
ほむら「走らない!」
さやか達「「「…ハァーイ」」」
375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:04:30.45 ID:H2vi2j8fO
ちゃぽん
ほむら「はい、とりあえずこの洗面器2つを湯船代わりにしなさい」
さやか達「「「ハァーイ」」」
ぱちゃぱちゃ
さやか達「「「キャアキャア」」」
ほむら「ふぅ…」
ぴゅっ
ほむら「!」ビチャ
さやか11「プッスー」
さやか3「ヤンヤヤンヤ」
さやか33「ヤンヤー」
ほむら「人の顔に水を飛ばすのはやめなさい…」
さやか達「「「ピャー!」」」
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:09:10.04 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
杏子「しかしこの家でっけーよな」
マミ「これは風呂も大きいわね…そうに違いないわ」
杏子「フラグを立てんな」
ピピピピ ピピピピ
マミ「あら、呼び出し音ね。いってくるわ」
杏子「え?ああ、逝ってらっしゃい」
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:13:07.97 ID:H2vi2j8fO
ガラッ
マミ「流石、お風呂も大きいわ」
さやか達「「「マミサーン!」」」
マミ「きゃっ……あらあらどうしたの?何かした?」
ほむら「されたのはこっちよ」
マミ「なんか妙に怯えてるような…」
さやか達「「「クスンクスン…」」」
ほむら「悪戯したから叱っただけよ」
マミ「そう。じゃあ見てるから頭洗って平気よ」
ほむら「ええ、頼むわ」
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:18:51.07 ID:H2vi2j8fO
ほむら「……」ワシャワシャ
ほむら(それにしても…)
マミ「あなた達も洗いっこしましょう。一番後ろは私がやってあげるわ」ポイーン
ほむら(なんで…)
さやか達「「「モーイ!」」」
マミ「さぁさぁ並んで」ポヨーン
ほむら(一体…)
さやか達「「「アワアワー」」」ゴシゴシ
マミ「ちょっと多いけどまるで姉妹のようね」パイーン
ほむら(何を食べたら…!)
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:22:39.88 ID:H2vi2j8fO
ジャー
キュッ
ほむら「……終わったわ」
マミ「こっちも今終わったところよ。さ、ほむらさんに続いてあがりなさい」タユーン
さやか達「「「ホムー」」」
ほむら(ほむらさん…)
ほむら「では、次のを頼むわ。マミ」
マミ「わかってるわ」
ピシャン
マミ「……マミ?」
401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:29:03.49 ID:H2vi2j8fO
ガチャ
さやか達第二団「「「オフロー!」」」
マミ「こらこら、走らないの」
さやか達「「「ハァーイ!」」」
マミ「えっと…湯船の代わりはこれよね。じゃあ別れて入って」
さやか達「コッチー」「アタシモ」「ムイムイ!」「ニャン!」「コッチ!」
マミ「喧嘩はだめよ?」
さやか達「「「ハァーイ…」」」
さやか69「ココ…」
マミ「ここは駄目よ」ヒョイ
さやか69「アゥ」
446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 19:57:13.70 ID:H2vi2j8fO
ちゃぽん
マミ「ふぅ…あなた達、早めに洗っちゃいましょうか」
さやか達「「「ワァー」」」
マミ「さ、並んで並んで」
さやか達「「「ハァイ」」」
マミ「洗いっこよー」
さやか達「「「アワアワー」」」ゴシゴシ
449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:03:51.54 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
杏子「あたし達の番まだかなー」
さやか78「ネー」
杏子「……うりゃ」プニ
さやか66「キュプイ!」
杏子「わー、ほっぺた柔けー」
さやか66「ミイミイ!」
杏子「はははは」プニプニ
さやか66「ヤー!」
杏子「うりゃー」
さやか66「マー!」
454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:12:25.92 ID:H2vi2j8fO
杏子「ぷっ…」プニプニツンツン
さやか66「タチケテ!」
さやか100「ヤメロー!」
さやか83「ツンツンスンナー!」
さやか71「ウラァ!」
杏子「片っ端からツンツンしてやる!」
さやか達「「「キャー!」」」
ほむら「……何をしてるの!」
杏子「!あ、あがったのかよ!」
ほむら「ええ、ところで何をしてたの?」
さやか94「アノネー」
杏子「言うなよ!」
458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:16:38.62 ID:H2vi2j8fO
ピピピピ ピピピピ
杏子「あっ、呼ばれた!いくぞさやか達!」
さやか達「「「オー!」」」
ピピピピ ピピピピ
ほむら「……?私も?」テクテク
ほむら「あっ、あなた達はそこで待っていて」
さやか達「「「ハァーイ」」」
472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:28:05.03 ID:H2vi2j8fO
ガラッ
杏子「次はあたしだな」
マミ「早いのね」
さやか達「「「ネー」」」
ガラッ
ほむら「私も呼んだ?」
杏子「わぁ!なんでお前も来てんだ?」
マミ「実はさっきこの子達を早めに洗っちゃったの。だからもうあがらせようと思ってね」
ほむら「そのあがった子達を私に面倒みろと?」
マミ「私まだ洗ってないから…頼むわ」
ほむら「……しょうがないわね」
マミ「ありがとう」
474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:31:25.42 ID:H2vi2j8fO
杏子「よし、じゃあお前達、脱げ」
さやか達「「「!?」」」
杏子「風呂入るからだよ!」
さやか達「「「…」」」
杏子「な、なんだよその目は」
さやか達「「「…ネー?」」」
杏子(相手はちび…我慢だ…!)ピキピキ
478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:35:45.82 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
ほむら「ほら、服を着た人からむこうの部屋に行きなさい」
さやか達「「「ハイハイ」」」
ほむら「ハイは一回よ」
さやか達「「「ハァーイ」」」
ほむら「延ばさない」
さやか「「「ハイ?」」」
ほむら「語尾はあげない。なんでこんなに揃うのかしら……あ、同一人物だったわね」
481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:39:19.39 ID:H2vi2j8fO
杏子「脱いだ奴から入れ。走るなよー」
さやか達「「「オフロー!」」」
杏子「湯船に入れー」
さやか達「「「ユブネー!」」」
じゃぱーん
さやか達「「「ブクブク…」」」
杏子「しまった沈んだぁぁぁぁあああ!!!」
487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:46:16.30 ID:H2vi2j8fO
杏子「はぁ…はぁ……今のあたしは音速を超えた」
さやか95「チャプチャプ」
さやか74「センメンキー」
さやか88「プカー」
杏子「はぁ…ぐったりしてる奴とかいないし良かった」ジー
さやか80「ハッ」
さやか72「ザワ…」
さやか100「ミテル…」
さやか86「ヘンタイ?」
さやか97「アンコー」
さやか91「アンコヘンタイ!」
杏子「ねんぷちみたいなちび達をんな目で見るか!」
496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 20:53:48.20 ID:H2vi2j8fO
杏子「っと…そろそろ頭洗うしどっちか呼んどこ。このボタンだよな…」ピッ
杏子「しかし変に色気づきやがって…このこの」
ツンツン
さやか91「ミャー!」
杏子「あはははは」
さやか70「コノ!」カプッ
杏子「!」
さやか70「ガブガブ」
杏子「……」
さやか70「アグアグ」
杏子「まったく痛くない」
さやか70「!?」
杏子「さ、仕返しに誰からつついてやろうか…」
さやか99「テッタイ!テッタイー!」
501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:01:14.72 ID:H2vi2j8fO
杏子「やはりお前からだ!さやかぁ!!全員さやかだけど!」
さやか70「キャー!」
杏子「この!この!痛くなかったけど噛みやがって!」
さやか70「ヤメテェェ」
杏子「さて…次はどのさやかにしてやろうか…」
さやか92「ニゲロ!」
さやか84「ニィニィ!」
さやか76「フニー!」
さやか89「ムイムイ!」
ぎゃいぎゃい
杏子「お前だぁぁ!」ヒョイ
さやか95「プニュイ!」ジタバタ
505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:08:20.76 ID:H2vi2j8fO
杏子「えい!えい!」
さやか95「アウアウ」
杏子「おらぁ!」
さやか95「ヤー!」
杏子「ふはは…最後にぐりぐりしてやろうか…」
さやか95「ヤダー!」
杏子「りゃあ!」
さやか95「タスケテー!」
ガラッ
ほむら「何のために呼んだのかし…ら…」
ピッピッ
ほむら「……すみません、今不審者が…はい、嫌がる裸の幼女の身体をつつき回していて…はい。特徴は…」
杏子「どこに電話してやがんだぁ!!」
509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:12:35.79 ID:H2vi2j8fO
ほむら「たんこぶができたわ…」
杏子「お前が変な真似するからだ!」
ほむら「親父にも殴られた事がないのに…」
杏子「いいからそいつら見張ってろよ!」
ほむら「チッ。わかってるわ」
杏子「まったく…ちょっと戯れてただけだっつーの」
514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:18:18.81 ID:H2vi2j8fO
ザー…
キュッ
ガチャ
杏子「あがったぞー」
ほむら「もうこっちは服を着せておいたわ」
杏子「お、さんきゅ」
ほむら「べ、別にあんたの為じゃないんだからね」
杏子「無表情+棒読みで言われてもさ」
ほむら「ふぁ…眠いわ」
さやか達「ムイ…」
杏子「こいつらも眠そうだぞ」
ほむら「人生ゲームは次回にしましょう」
杏子(つまり…また来ていいっつーことか?)
ほむら「聞いてるの?」
杏子「ん、あぁ」
516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:22:04.09 ID:H2vi2j8fO
マミ「これで全員あがり終えたわね」
ほむら「巴マミ。人生ゲームは次回でいい?」
マミ「あら残念ね…」
杏子「そんなにやりたかったのか?」
マミ「そっちじゃなくて…ね?」
ほむら「巴、と呼んでもいいのよ」
マミ「私先輩よ?」
ほむら「大丈夫よ」
杏子「なんでお前が言い切るんだよ」
518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:26:02.06 ID:H2vi2j8fO
マミ「でも確かに眠いわね…」
杏子「さやか達もうとうとしてるぞ」
ほむら「じゃあ、布団ひくの手伝って」
マミ「まかせて」
ほむら「そうそう、布団2組しかないのだけど…」
杏子「くっついて寝りゃいいだろ」
ほむら「それもそうね」
さやか達「ンキュウ…」
525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:31:02.90 ID:H2vi2j8fO
杏子「さやか達はどこで寝かすんだ?」
マミ「同じ布団でいいんじゃないかしら」
杏子「危な!」
ほむら「潰さないように心掛けて寝ましょう」
マミ「くすくす、なんだか楽しいわね。皆で寝るの」
杏子「お前絶対暗くなっても意味なく笑うなよ。つられんだからな」
ほむら「じゃあ電気消すわ」
杏子「おやすみー」
マミ「おやすみなさい」
さやか達「「「オヤスミナサーイ」」」
ほむら「…おやすみ」
パチッ
533: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:39:44.78 ID:H2vi2j8fO
杏子(今日は…楽しかったな)
杏子(最初はなんでこんな事って思ったけど、なんだかんだで巻き込まれて良かった…かもしれない)
杏子(さやか、明日には治る方法みつかるかな…)
マミ(皆でご飯食べたり寝たりするのなんて何年ぶりだろう…)
マミ(こんなに本音を晒しあえる人達…なかなかいないわ)
マミ(私、もう一人じゃないんだ…)
マミ(今度はさやかさん(大)も一緒に…)
536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:44:53.90 ID:H2vi2j8fO
ほむら(……私、完全に美樹さやかに嫌われてたわけじゃなかったのね)
ほむら(ほんの少しかもしれないけど、心を許されていた部分もあったのかもしれない)
ほむら(次のループからは…いえ、美樹さやかが戻ったら、接し方を改めてみようかしら)
ほむら(…なんて)
‐‐‐
‐‐
‐
542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:48:41.70 ID:H2vi2j8fO
チュンチュン
ピチチチ
さやか「ん……朝…?」ゴロン
杏子「くぅ…くぅ…」
さやか「 」
さやか「きゃあああああ!!なんであたしのベッドにいぃぃぃいいいいいい!!?!」
ほむら「!?」ガバッ ホム
マミ「ん…んむぅ…?」ムクリ
546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:52:10.33 ID:H2vi2j8fO
杏子「ん…さやか…?」
さやか「ってあれ?ここどこ?…って転校生にマミさんまで!?」
杏子「も、戻ってる…」
ほむら「何故…?」
マミ「ん…後50分…」
ほむら「あなたは起きなさい」ペシ
マミ「あいた」
杏子「どんだけ惰眠を貪る気なんだよ…」
さやか「え……、へっ…?」
552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 21:58:41.43 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
杏子「もぐもぐ……っつー訳なんだよ…ぱくぱく」
ほむら「飲み込んでから話して」
さやか「えー…本当にそんな事が?」
マミ「ええ、10センチくらいのちっこいさやかさんがわんさかと…」
さやか「そ、想像しずらいなぁ…」
マミ「ねんぷち」
さやか「あっ、成る程。……カレーうま」
ほむら「一日寝かせたカレーの美味しさは異常よ」
560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:05:22.93 ID:H2vi2j8fO
さやか「でもなぁ…あたしの記憶だと転校生…いや、えっと…」
ほむら「ほむらでいいわ」
さやか「じゃあ、ほむらと出会ってからの記憶がないんだよね…」
杏子「まさか…お前が…?」
ほむら「違うに決まってるでしょ。カレーおかわり禁止にするわよ」
杏子「冗談冗談」
マミ「あ、私おかわり!」
杏子「ずりー!あたしもだ!」
さやか「あたしもあたしも!この柔らかい肉がすごくおいしい!」
ほむら「……私の分もあげるわ」
さやか「わ、ありがとー!」
569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:12:04.88 ID:H2vi2j8fO
杏子「でも……はぐはぐ、結局なんだったんだろうな……まぐまぐ」
さやか「食べながら話さないの!」
杏子「ほっぺたにカレーつけて言われてもな」
さやか「えっ」
マミ「ほら、拭くから動かないで…」
ほむら「……」モグモグ
ほむら(結局、原因はわからないけど。犯人の意図もわからないけど)
ほむら(こんな風に今を過ごせる事。犯人に感謝するわ)
ほむら(今日は後でまどかも来る)
ほむら(こんな待ち望んでた、平和のきっかけをくれて、ありがとう、と)
577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:20:22.01 ID:H2vi2j8fO
‐‐‐
QB「……と、こんな風に話していたよ」
まどか「そっか。みんな仲良くなったみたいでよかったぁ」
QB「でも、いいのかい?まどか」
まどか「ん?」
QB「そんな願い事でいいのかい?君ならもっとすごい事でも叶えられるのに…」
まどか「ううん。これで良かったよ。気に入ってるし、みんなはまとまって結果オーライだし!」
QB「やれやれ…。『なんでも分裂させる事が出来る能力』か。僕はどこにメリットがあるのかわからないよ」
592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:26:04.00 ID:H2vi2j8fO
まどか「メリットは十分あったよ。みんなが仲良くなった」
QB「そうじゃなくて、能力自体にだよ」
まどか「私ちっちゃいもの大好きだよ!」
QB「ちっちゃいもの…君達の感性は理解できないよ」
まどか「……本当はね、きっかけができる力ならなんでも良かったんだ。でも、誰かが不幸にならなくて、私の趣味にもあってる能力って考えたらこれになって…」
QB「でもこれで君は魔女になる事が確定したよ。おめでとう、君のおかげで宇宙に莫大なエネルギーが来て救われるよ」
598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:32:44.99 ID:H2vi2j8fO
まどか「ううん」
QB「?」
まどか「私、魔女にならないよ」
QB「そんな事はないよ。魔法少女は魔女になる運命なんだ」
まどか「魔法少女が絶望して魔女が生まれる…。私にはみんながいる。みんなが仲良くしてる。もう、絶望なんてしないよ」
QB「…やれやれ」
まどか「えへへ…怒られちゃうと思うけど、私もみんなと一緒に戦いたいもん」
まどか「もしかしたら第二次成長期が終われば魔法少女じゃなくなるかもしれないし…なんて」
QB「……前例はないよ」
まどか「じゃあ、その分だけ可能性はあるよ」
607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:40:03.07 ID:H2vi2j8fO
QB「前例がないからといって叶えられるとは限らないよ」
まどか「大丈夫だよ。みんながいるもん」
QB「君は魔女になって宇宙のために死ぬんだ」
まどか「魔女にはならない。絶望する理由がないから」
QB「……僕には感情がないから、賛成はできないし、反対もしないよ」
まどか「えへ…」
まどか「でも、昨日のだけじゃまだまだ試したりないし、また誰かに能力使ってみようかな」
まどか「じゃあほむらちゃんの家に行ってくるね」
おしまい
618: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(内モンゴル自治区) 2011/03/17(木) 22:43:43.86 ID:H2vi2j8fO
保守や支援やレスありがとう
長々と続けてごめんね
ほのぼのを書きたかったんだよ、ちなみにハッピーエンドだと思ってる
まどかが魔法少女化せずに他の人達が生き残ってるっていう100%ハッピーエンドは無理かもしれないから
まどかが魔法少女化して他の人達が生き残ってるっていう80%ハッピーエンドを選んでもいいと思うんだ
あれだ、眠いから変なテンションだ
おやすみ
長々と続けてごめんね
ほのぼのを書きたかったんだよ、ちなみにハッピーエンドだと思ってる
まどかが魔法少女化せずに他の人達が生き残ってるっていう100%ハッピーエンドは無理かもしれないから
まどかが魔法少女化して他の人達が生き残ってるっていう80%ハッピーエンドを選んでもいいと思うんだ
あれだ、眠いから変なテンションだ
おやすみ
626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(茨城県) 2011/03/17(木) 22:45:31.66 ID:CuOFGmCy0
>>618
素晴らしいな
改めて乙
そしておやすみ
素晴らしいな
改めて乙
そしておやすみ
612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(埼玉県) 2011/03/17(木) 22:41:31.13 ID:UJDBR9v90
乙
ま、ダメならまたループすればいいしね
ま、ダメならまたループすればいいしね
625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県) 2011/03/17(木) 22:45:12.44 ID:hwBqZ6Cx0
カレーの肉がバレる展開を期待していたけど
爽やかでなかなかに良い作品でした
お疲れ様でした
爽やかでなかなかに良い作品でした
お疲れ様でした
637: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県) 2011/03/17(木) 22:51:04.29 ID:bbC65xAS0
乙。ハッピーエンドが一番だよね。
646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西) 2011/03/17(木) 23:08:48.05 ID:G7adcVnRO
乙
グリーフシード分裂させれば完璧じゃね?
グリーフシード分裂させれば完璧じゃね?
引用元: 杏子「さやかがたくさん増えたって?」
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【後日談】
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 03:52:18.19 ID:StF/p/I50
このスレは
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【安価有】
の後日談を少し書くモノです
前スレで書き忘れたイタチ戦後の鷹メンバーとニューゲームした理由を書こうと思いましたが数レス程度なので
外伝、映画BORUTO、その他日常をメインで書くオマケです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464547937
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【安価有】
の後日談を少し書くモノです
前スレで書き忘れたイタチ戦後の鷹メンバーとニューゲームした理由を書こうと思いましたが数レス程度なので
外伝、映画BORUTO、その他日常をメインで書くオマケです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464547937
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:01:31.52 ID:StF/p/I50
イタチ死亡(偽装)後
香燐「うん…?ここは――は、サスケ!?」
水月「どうやらサスケは敗北したみたいだね、幻術かけたボク達の事を忘れて行ったみたいだし」
香燐「な!?水月テメエデタラメ言ってんじゃ――」
カカシ「君たちそこで何やってんの?」
重吾「木ノ葉の…!!」
カカシ「サスケとか言ってたね。ってことはサスケが組んでた小隊のメンバーか…色々と聞かせてもらうよ」
水月「メンド―だけどやるしかないね」
重吾「ヒャッハー!!皆殺しだ!!」
カカシ「呪印!?」
サクラ「しゃーんなろー!!」ドガ
重吾「ごふ…ひぃ!?」
サクラ「え?この人二重人格?」
水月「重吾が一撃で…」
カカシ「写輪眼!!」
香燐「あ――」
カカシ「さて、木ノ葉に連れ帰ってサスケについて聞き出すぞ」
カカシ「里が…何があったんだ!?」
サクラ「帰ってきたら里がめちゃくちゃに……」
綱手「ちょうど良いタイミングだサクラ。五影会談の要請が来ている。シズネ、サクラついてこい」
シズネ「はい綱手様」
サクラ「わかりました師匠」
カカシ「里がこれだとな…こいつらどうすっか。ヤマトに檻作らせて捕縛しとくか」
香燐「うん…?ここは――は、サスケ!?」
水月「どうやらサスケは敗北したみたいだね、幻術かけたボク達の事を忘れて行ったみたいだし」
香燐「な!?水月テメエデタラメ言ってんじゃ――」
カカシ「君たちそこで何やってんの?」
重吾「木ノ葉の…!!」
カカシ「サスケとか言ってたね。ってことはサスケが組んでた小隊のメンバーか…色々と聞かせてもらうよ」
水月「メンド―だけどやるしかないね」
重吾「ヒャッハー!!皆殺しだ!!」
カカシ「呪印!?」
サクラ「しゃーんなろー!!」ドガ
重吾「ごふ…ひぃ!?」
サクラ「え?この人二重人格?」
水月「重吾が一撃で…」
カカシ「写輪眼!!」
香燐「あ――」
カカシ「さて、木ノ葉に連れ帰ってサスケについて聞き出すぞ」
カカシ「里が…何があったんだ!?」
サクラ「帰ってきたら里がめちゃくちゃに……」
綱手「ちょうど良いタイミングだサクラ。五影会談の要請が来ている。シズネ、サクラついてこい」
シズネ「はい綱手様」
サクラ「わかりました師匠」
カカシ「里がこれだとな…こいつらどうすっか。ヤマトに檻作らせて捕縛しとくか」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:14:25.54 ID:StF/p/I50
サスケ普通に帰還、戦争へ
香燐「ねえ、ウチら忘れられてない?」
水月「でも今がチャンスだよ、見張りも何かいなし」
重吾「脱走するか」
香燐「サスケに何で置いて行ったか聞き出してやる、いやその前に一発…」
香燐「あっちだ、あっちにサスケがいっぞ」
水月「えー、めっちゃ爆発してるじゃん。行きたくない」
香燐「何言ってんだ早く来い」
重吾「待て、あそこにいるのは――」
香燐「サスケ――げっ、大蛇丸!?それに近くにいるあいつは凄い禍々しい巨なチャクラ――あ、消えた」
水月「何か盛り上がってるよ」
重吾「どうやらこの戦争の大元を倒したようだな…」
香燐「あ、あの女何サスケに抱き着いて――さ、サスケが笑ってる……」
大蛇丸「あら貴方達も来てたの」
水月「げえ!?」
香燐「サスケが幸せならそれでいいんだ……」
大蛇丸「私はアジトに戻るけど――貴方達はどうするの?」
重吾「アンタについて行こう」
水月「ボクも、何かバカらしくなったし」
大蛇丸「決まりね」
香燐「(達者で暮らせよサスケ…)」
香燐「ねえ、ウチら忘れられてない?」
水月「でも今がチャンスだよ、見張りも何かいなし」
重吾「脱走するか」
香燐「サスケに何で置いて行ったか聞き出してやる、いやその前に一発…」
香燐「あっちだ、あっちにサスケがいっぞ」
水月「えー、めっちゃ爆発してるじゃん。行きたくない」
香燐「何言ってんだ早く来い」
重吾「待て、あそこにいるのは――」
香燐「サスケ――げっ、大蛇丸!?それに近くにいるあいつは凄い禍々しい巨なチャクラ――あ、消えた」
水月「何か盛り上がってるよ」
重吾「どうやらこの戦争の大元を倒したようだな…」
香燐「あ、あの女何サスケに抱き着いて――さ、サスケが笑ってる……」
大蛇丸「あら貴方達も来てたの」
水月「げえ!?」
香燐「サスケが幸せならそれでいいんだ……」
大蛇丸「私はアジトに戻るけど――貴方達はどうするの?」
重吾「アンタについて行こう」
水月「ボクも、何かバカらしくなったし」
大蛇丸「決まりね」
香燐「(達者で暮らせよサスケ…)」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:27:29.56 ID:StF/p/I50
前スレ最後の後日談より数年前
ナルト「うーん、あれから十年ぐらい経って元のオレらと変わらない歳にまでなったけど」
サスケ「依然として情報は掴めないな…オレはもう少し旅を続けて探ってみる」
ナルト「ああ、頼むってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「イタチか、何だ」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「……元の時代では今以上に里に戻っていなかった」
イタチ「サスケ!!」
ナルト「イタチ、サスケにも色々あったんだってばよ」
イタチ「ナルト、お前も子供達を放っておき過ぎだ。多重影分身を使い、歴代火影の誰よりも火影として里に貢献し忙しいのはわかる――だが、それで家族をないがしろにしては意味がない」
ナルト「わ、悪いってばよ」
サスケ「……兄さんも昔はいつも許せサスケで構ってくれなかったくせに」
イタチ「……許せサスケ」
サスケ「あと数日家にいてからまた旅に出ようと思う」
ナルト「ああ、わかったってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「今度は何だ?」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「!?」
ナルト「幻術か?」
サスケ「いや、幻術じゃないようだが――」
イタチ「何を言っている?今は大事な話をだな」
ナルト「うーん、あれから十年ぐらい経って元のオレらと変わらない歳にまでなったけど」
サスケ「依然として情報は掴めないな…オレはもう少し旅を続けて探ってみる」
ナルト「ああ、頼むってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「イタチか、何だ」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「……元の時代では今以上に里に戻っていなかった」
イタチ「サスケ!!」
ナルト「イタチ、サスケにも色々あったんだってばよ」
イタチ「ナルト、お前も子供達を放っておき過ぎだ。多重影分身を使い、歴代火影の誰よりも火影として里に貢献し忙しいのはわかる――だが、それで家族をないがしろにしては意味がない」
ナルト「わ、悪いってばよ」
サスケ「……兄さんも昔はいつも許せサスケで構ってくれなかったくせに」
イタチ「……許せサスケ」
サスケ「あと数日家にいてからまた旅に出ようと思う」
ナルト「ああ、わかったってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「今度は何だ?」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「!?」
ナルト「幻術か?」
サスケ「いや、幻術じゃないようだが――」
イタチ「何を言っている?今は大事な話をだな」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:35:23.37 ID:StF/p/I50
ナルト「話は後だってばよイタチ、オレは影分身を残して里の外に行く」
サスケ「急げナルト」
イタチ「あの二人の慌てぶり――何かあったのか?」
ナルト「里内でそれらしきチャクラを感じた」
サスケ「ああ、オレもだ。あそこだ」
ナルト「――あれ、あそこってば今旧五影会談が」
イタチ「そんなことよりサスケ」
ナルト・サスケ「「!?」」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
ナルト「ここは火影室――?」
サスケ「やはりそうか…また戻されたってわけだ」
ナルト「今度は五分みてえだけど」
イタチ「?…まさか時間逆光か?」
サスケ「輪廻眼で飛ぶぞ」
ナルト「おう」
メイ「申・卯・亥――」
ナルト「そこまでだってばよ!!」
メイ「!? 七代目!?な、何の事かしら?」
ナルト「とぼけるな。アンタがオレ達を過去に飛ばしたのはわかってるってばよ」
サスケ「急げナルト」
イタチ「あの二人の慌てぶり――何かあったのか?」
ナルト「里内でそれらしきチャクラを感じた」
サスケ「ああ、オレもだ。あそこだ」
ナルト「――あれ、あそこってば今旧五影会談が」
イタチ「そんなことよりサスケ」
ナルト・サスケ「「!?」」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
ナルト「ここは火影室――?」
サスケ「やはりそうか…また戻されたってわけだ」
ナルト「今度は五分みてえだけど」
イタチ「?…まさか時間逆光か?」
サスケ「輪廻眼で飛ぶぞ」
ナルト「おう」
メイ「申・卯・亥――」
ナルト「そこまでだってばよ!!」
メイ「!? 七代目!?な、何の事かしら?」
ナルト「とぼけるな。アンタがオレ達を過去に飛ばしたのはわかってるってばよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:53:43.62 ID:StF/p/I50
メイ「過去に飛ばした?貴方達を?でもそんな記憶は――」
ナルト「オレ達は一回15年以上前に、そしてさっき二回5分程前に飛ばされたってばよ」
メイ「確かに私は試しに5分前に戻ろうとしていたけど…まさかこの術…」
ナルト「一体何の目的でオレ達を過去に飛ばしたんだってばよ!!」
メイ「……貴方達を飛ばしてしまったのは事故みたいなものよ」
ナルト「嘘つくなってば――」
サスケ「どういう事だ」
メイ「大蛇丸に教えてもらった禁術を試そうとしたの」
ナルト「木ノ葉の禁術?」
メイ「ええ、六道仙人がかつて残したと言われる忍術よ。うちはのイザナギと同じ最強幻術…不都合な現実を捻じ曲げるために過去に飛ぶというものよ…百眼の光と引き換えに」
ナルト「それは――」
メイ「昔大蛇丸から受け取ったのよ…でもこの術にはかなり厳しい条件があったようね」
ナルト「?」
サスケ「まさか――」
メイ「ええ…どうやらこの術は使用者を飛ばすのではなく、六道仙人の力を持った者だけを飛ばすみたいね……若い頃に戻って婚約するという夢が…はあ」
ナルト「じゃあイザナギとやらと同じ原理で元に戻れるのか?」
サスケ「いやムリだ。不都合な現実を幻術と置き換える…それがイザナギだ。つまり今オレ達がいる世界が現実で、元の世界は幻術となり消えたという事だ」
ナルト「つまり…どういう事だってばよ」
サスケ「二度とオレ達は元の世界に戻る事はないということだ」
ナルト「そっか…」
サスケ「しかし元の世界にいてこの世界にいない人物はオレの知る限りいない――そして元の世界でいなくなってしまった者はこの世界にいる」
ナルト「……そうだな、この世界も悪くないかもしれねえ」
メイ「――はあ、私は独身の運命なのかも…いえ、まだ」
ナルト「いやもう手遅れだってばよ」
ナルト「オレ達は一回15年以上前に、そしてさっき二回5分程前に飛ばされたってばよ」
メイ「確かに私は試しに5分前に戻ろうとしていたけど…まさかこの術…」
ナルト「一体何の目的でオレ達を過去に飛ばしたんだってばよ!!」
メイ「……貴方達を飛ばしてしまったのは事故みたいなものよ」
ナルト「嘘つくなってば――」
サスケ「どういう事だ」
メイ「大蛇丸に教えてもらった禁術を試そうとしたの」
ナルト「木ノ葉の禁術?」
メイ「ええ、六道仙人がかつて残したと言われる忍術よ。うちはのイザナギと同じ最強幻術…不都合な現実を捻じ曲げるために過去に飛ぶというものよ…百眼の光と引き換えに」
ナルト「それは――」
メイ「昔大蛇丸から受け取ったのよ…でもこの術にはかなり厳しい条件があったようね」
ナルト「?」
サスケ「まさか――」
メイ「ええ…どうやらこの術は使用者を飛ばすのではなく、六道仙人の力を持った者だけを飛ばすみたいね……若い頃に戻って婚約するという夢が…はあ」
ナルト「じゃあイザナギとやらと同じ原理で元に戻れるのか?」
サスケ「いやムリだ。不都合な現実を幻術と置き換える…それがイザナギだ。つまり今オレ達がいる世界が現実で、元の世界は幻術となり消えたという事だ」
ナルト「つまり…どういう事だってばよ」
サスケ「二度とオレ達は元の世界に戻る事はないということだ」
ナルト「そっか…」
サスケ「しかし元の世界にいてこの世界にいない人物はオレの知る限りいない――そして元の世界でいなくなってしまった者はこの世界にいる」
ナルト「……そうだな、この世界も悪くないかもしれねえ」
メイ「――はあ、私は独身の運命なのかも…いえ、まだ」
ナルト「いやもう手遅れだってばよ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 18:29:14.68 ID:33V2fWUv0
ナルト「影分身か!」
ボルト「こっちだってばさ!!」
ナルト「くそっ親を馬鹿にすんのも大概に――」
自来也「ボルト」
ボルト「うわっじいちゃん里に戻ってたのか!?」
自来也「ナルトは忙しい身なんじゃ、いいかげんにしとけ」
ボルト「あれは影分身、クソオヤジは仕事だってばさ」
ナルト「助かったってばよ工口仙人」
ボルト「くっそー新記録が」
ナルト「何が新記録だ、さっさと火影岩の落書き消してこいってばよ」
ボルト「……わかってるってばさ」
自来也「ようしボルト、ワシが手伝ってやろう」
ボルト「いい……」
自来也「うーむ、ナルト、もうちょっとボルトにかまってやる時間は作れんのか?」
ナルト「影分身を百体以上違う作業させてるから、本体を動かすのは体力的にも精神的にもきついってばよ」
自来也「先代達はここまで忙しくなかったと思うんじゃがのう…やはり平和になったのと、影分身を使えるという事に里の連中が甘え過ぎか」
サラダ「おじさん…パパってさ。普段何処で何してるの?」
イタチ「サスケは大事な任務についている」
サラダ「それでももっと帰ってきても良いじゃん…私パパと会ったの片手で数えられるぐらいしかない」
イタチ「……サラダ」
サラダ「!!…この写真……誰?パパの隣の女……」
ナルト「ん?サスケの鷹か…写輪眼の男――シンが接触してきたか。サスケと落ち合う。里には影分身を残して直接オレが出向くってばよ」
シカマル「早い方が良い。午後から出ろ」
ボルト「こっちだってばさ!!」
ナルト「くそっ親を馬鹿にすんのも大概に――」
自来也「ボルト」
ボルト「うわっじいちゃん里に戻ってたのか!?」
自来也「ナルトは忙しい身なんじゃ、いいかげんにしとけ」
ボルト「あれは影分身、クソオヤジは仕事だってばさ」
ナルト「助かったってばよ工口仙人」
ボルト「くっそー新記録が」
ナルト「何が新記録だ、さっさと火影岩の落書き消してこいってばよ」
ボルト「……わかってるってばさ」
自来也「ようしボルト、ワシが手伝ってやろう」
ボルト「いい……」
自来也「うーむ、ナルト、もうちょっとボルトにかまってやる時間は作れんのか?」
ナルト「影分身を百体以上違う作業させてるから、本体を動かすのは体力的にも精神的にもきついってばよ」
自来也「先代達はここまで忙しくなかったと思うんじゃがのう…やはり平和になったのと、影分身を使えるという事に里の連中が甘え過ぎか」
サラダ「おじさん…パパってさ。普段何処で何してるの?」
イタチ「サスケは大事な任務についている」
サラダ「それでももっと帰ってきても良いじゃん…私パパと会ったの片手で数えられるぐらいしかない」
イタチ「……サラダ」
サラダ「!!…この写真……誰?パパの隣の女……」
ナルト「ん?サスケの鷹か…写輪眼の男――シンが接触してきたか。サスケと落ち合う。里には影分身を残して直接オレが出向くってばよ」
シカマル「早い方が良い。午後から出ろ」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 18:47:44.60 ID:33V2fWUv0
ナルト、サラダと合流、子シンとの戦闘後、サスケについて語る
サラダ「…もう少しでパパに……やっと会える!!」
サスケ「サラダ…!?」
サラダ「パパ!!」
サスケ「何故ここに――(前と違い何度か帰ったのに何故会いに?)」
サラダ「どうしてもパパに聞きたい事があって…」
サスケ「何だ?」
サラダ「私のママって……本当のママなの?」
サスケ「当たり前だ。何があった」
サラダ「何があったってパパがずっといないんじゃん!!どうしてママと一緒にいてあげないの!?この私と同じ眼鏡かけてるパパの隣の女は何?」
サスケ「お前の眼鏡をくれた人で、サクラの出産を取り上げてくれた人だ」
サラダ「え?」
サスケ「オレがサクラと旅を続けている時にお前が生まれてな。木ノ葉にお前の出生記録がないのはそのためだ」
サラダ「そうなんだ…」
サスケ「(前は説明不足で失敗したからな)」
サラダ「(喋り過ぎ…怪しい)」
ナルト「悪いサスケ、遅れた」
チョウチョウ「疲れた…」
サスケ「ナルト」
サラダ「…もう少しでパパに……やっと会える!!」
サスケ「サラダ…!?」
サラダ「パパ!!」
サスケ「何故ここに――(前と違い何度か帰ったのに何故会いに?)」
サラダ「どうしてもパパに聞きたい事があって…」
サスケ「何だ?」
サラダ「私のママって……本当のママなの?」
サスケ「当たり前だ。何があった」
サラダ「何があったってパパがずっといないんじゃん!!どうしてママと一緒にいてあげないの!?この私と同じ眼鏡かけてるパパの隣の女は何?」
サスケ「お前の眼鏡をくれた人で、サクラの出産を取り上げてくれた人だ」
サラダ「え?」
サスケ「オレがサクラと旅を続けている時にお前が生まれてな。木ノ葉にお前の出生記録がないのはそのためだ」
サラダ「そうなんだ…」
サスケ「(前は説明不足で失敗したからな)」
サラダ「(喋り過ぎ…怪しい)」
ナルト「悪いサスケ、遅れた」
チョウチョウ「疲れた…」
サスケ「ナルト」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 19:09:12.06 ID:33V2fWUv0
シンとの戦闘・助太刀に入ったサクラ攫われる
ナルト「くそっ、アイツの能力はわかってたのに」
サスケ「場所はわかっている…追うぞ。全員オレが連れて行く…須佐能乎」ゴウッ
チョウチョウ「何これ…サラダ、あんたのパパ何者?」
サラダ「ママ……」
サスケ「心配は不要だ。サクラは強い」
サラダ「……うん」
サクラ、シンの目的を聞く
シン「オレの邪魔をする遺伝子を消滅させる…そしてお前もその一人…」
サクラ「フッ、アンタが何者で何を企んでいるか私の夫が知りたがってたから聞き出しただけ――」
ドゴゥ
サスケ「サクラ、まだ戦闘はしてなかったみたいだな」
サクラ「サスケ君!!」
シン「がは…」
子シン達「「……」」ゾロゾロ
サラダ「何これ?」
サクラ「シンが作ったクローン達よ」
ナルト「多重影分身の術!!九喇嘛!!」ボボン
子シン達「……」ビクッ
ナルト「怖がることねーよ。悪さしねえんならこっちも何もしねーからよ」
親シン「く…ここは一旦てった――」
サスケ「千鳥!!」
親シン「」
ナルト「帰るってばよ。こいつらはしつけが必要だから木ノ葉が支援してる施設の園長に任せるってばよ」
カブト「君たちは今日からここで暮らします。つまり今日から僕が君たちの父親になります。僕の名前はカブト、遠慮はいらないよ」
ナルト「くそっ、アイツの能力はわかってたのに」
サスケ「場所はわかっている…追うぞ。全員オレが連れて行く…須佐能乎」ゴウッ
チョウチョウ「何これ…サラダ、あんたのパパ何者?」
サラダ「ママ……」
サスケ「心配は不要だ。サクラは強い」
サラダ「……うん」
サクラ、シンの目的を聞く
シン「オレの邪魔をする遺伝子を消滅させる…そしてお前もその一人…」
サクラ「フッ、アンタが何者で何を企んでいるか私の夫が知りたがってたから聞き出しただけ――」
ドゴゥ
サスケ「サクラ、まだ戦闘はしてなかったみたいだな」
サクラ「サスケ君!!」
シン「がは…」
子シン達「「……」」ゾロゾロ
サラダ「何これ?」
サクラ「シンが作ったクローン達よ」
ナルト「多重影分身の術!!九喇嘛!!」ボボン
子シン達「……」ビクッ
ナルト「怖がることねーよ。悪さしねえんならこっちも何もしねーからよ」
親シン「く…ここは一旦てった――」
サスケ「千鳥!!」
親シン「」
ナルト「帰るってばよ。こいつらはしつけが必要だから木ノ葉が支援してる施設の園長に任せるってばよ」
カブト「君たちは今日からここで暮らします。つまり今日から僕が君たちの父親になります。僕の名前はカブト、遠慮はいらないよ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 19:21:58.08 ID:33V2fWUv0
サラダ「つまり遺伝子ってので親子とかの繋がりもわかるってこと?」
サクラ「そうよー。あ、折角だからどういう感じになるのか見てみる?勉強になるわよ」
木ノ葉の病院でサラダとサスケ、サクラとサラダ、ナルトとサスケで試す
サラダ「親子でも完全に一致はしないんだ」
サクラ「そうよ、だって二つの遺伝子から新たな遺伝子となるんだもの。でもここを見れば血が繋がってるかどうかってのはわかるの」
サラダ「私とママ親子関係なんだ……良かった。七代目様とパパは全然だね」
ナルト「これで親子関係あったら怖いってばよ」
イタチ「サスケェ!!」
サスケ「帰っていきなり何だイタチ」
イタチ「お前サクラさんというものがありながら何という事を――!!」
サスケ「何の事だ!?」
イタチ「とぼけるなサスケェ!!」
サクラ「(お義兄さんが何か怒ってるけどめんどくさいから放っておこう)」
サラダ「(全然帰って来ないパパが悪いんだから)」
サクラ「そうよー。あ、折角だからどういう感じになるのか見てみる?勉強になるわよ」
木ノ葉の病院でサラダとサスケ、サクラとサラダ、ナルトとサスケで試す
サラダ「親子でも完全に一致はしないんだ」
サクラ「そうよ、だって二つの遺伝子から新たな遺伝子となるんだもの。でもここを見れば血が繋がってるかどうかってのはわかるの」
サラダ「私とママ親子関係なんだ……良かった。七代目様とパパは全然だね」
ナルト「これで親子関係あったら怖いってばよ」
イタチ「サスケェ!!」
サスケ「帰っていきなり何だイタチ」
イタチ「お前サクラさんというものがありながら何という事を――!!」
サスケ「何の事だ!?」
イタチ「とぼけるなサスケェ!!」
サクラ「(お義兄さんが何か怒ってるけどめんどくさいから放っておこう)」
サラダ「(全然帰って来ないパパが悪いんだから)」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 21:46:15.87 ID:33V2fWUv0
自来也「ナルトは働き過ぎじゃと思うんじゃがのう?」
シカマル「平和になって色々一気に発展したっすからね。オレも忙しくなったし」
自来也「それでもナルトは多重影分身をしてまで、人の数百倍働いているじゃろう?」
シカマル「まあそうっすね。中には火影がやるような事じゃないのも多いっすけど」
自来也「そうだろう?里の連中はナルトに頼り過ぎなんじゃないかのう?」
ヒルゼン「確かにワシも散歩する余裕はあったのう」
綱手「私もサクラの修行をある程度は見れたからな」
自来也「じゃろう?ナルトの奴は家族で過ごす時間すら全くないぞ」
シカマル「でもナルトじゃなきゃやれねえ仕事もたくさんあるってのも確かだ」
自来也「ふぅむ、どうにかしてナルトの負担を減らせないかのう…カカシはどうした?」
シカマル「先代ならナルトの分身の一つと仕事してるっすよ。つかオレも仕事に戻っていいすか?」
自来也「そうじゃな、邪魔をしたな」
シカマル「いや、今のままじゃナルトが倒れたとき大変っすからね」
綱手「やはりある程度はナルト以外でも決定できるよう若手を育てる必要があるな…とはいえ急な発展で教えれる側がいないというのも問題か」
イタチ「一番の問題はナルトが一人でどうにかしようとし過ぎなところだろう。……オレが何とかしよう」
自来也「何か策があるのか?」
イタチ「ああ。ナルトの意識改善と言ったところか」
シカマル「平和になって色々一気に発展したっすからね。オレも忙しくなったし」
自来也「それでもナルトは多重影分身をしてまで、人の数百倍働いているじゃろう?」
シカマル「まあそうっすね。中には火影がやるような事じゃないのも多いっすけど」
自来也「そうだろう?里の連中はナルトに頼り過ぎなんじゃないかのう?」
ヒルゼン「確かにワシも散歩する余裕はあったのう」
綱手「私もサクラの修行をある程度は見れたからな」
自来也「じゃろう?ナルトの奴は家族で過ごす時間すら全くないぞ」
シカマル「でもナルトじゃなきゃやれねえ仕事もたくさんあるってのも確かだ」
自来也「ふぅむ、どうにかしてナルトの負担を減らせないかのう…カカシはどうした?」
シカマル「先代ならナルトの分身の一つと仕事してるっすよ。つかオレも仕事に戻っていいすか?」
自来也「そうじゃな、邪魔をしたな」
シカマル「いや、今のままじゃナルトが倒れたとき大変っすからね」
綱手「やはりある程度はナルト以外でも決定できるよう若手を育てる必要があるな…とはいえ急な発展で教えれる側がいないというのも問題か」
イタチ「一番の問題はナルトが一人でどうにかしようとし過ぎなところだろう。……オレが何とかしよう」
自来也「何か策があるのか?」
イタチ「ああ。ナルトの意識改善と言ったところか」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 19:11:50.28 ID:LjQJvJqd0
イタチ「ナルト…仲間を忘れるな。自分一人で何とかしようとすると、マダラのようになるぞ」
ナルト「いきなり何だってばよ」
イタチ「一人で全てをやるという事は後任を育てないという事でもある。今のままでもしお前が突然いなくなれば里は終わるぞ」
ナルト「オレってば体力はあるし、そう簡単にはやられはしないからよ。突然いなくなるなんて事は――」
サスケ「ナルト」
ナルト「サスケ、帰ってきてたのか?」
サスケ「輪廻眼!!」カッ
九喇嘛『!?』
ナルト「お前オレの中の九喇嘛に幻術を――どういうつもりだサスケェ!!」
イタチ「月読!!」ギン
ナルト「あ……」ドサッ
数分後
シカマル「おい、里中のナルトの影分身が消えたが――ナルト!!」
ナルト「」
シカマル「おいどうした!!」
シズネ「脈はある――医療班を呼んで!!早く!!」
ミライ「は、はい!!」
サクラ「過労ね」
シズネ「え?でも――」
綱手「過労だな」
シズネ「過労ですね」
シカマル「過労か……」
ミライ「七代目様…かなり無理をされていたんですね」
ナルト「いきなり何だってばよ」
イタチ「一人で全てをやるという事は後任を育てないという事でもある。今のままでもしお前が突然いなくなれば里は終わるぞ」
ナルト「オレってば体力はあるし、そう簡単にはやられはしないからよ。突然いなくなるなんて事は――」
サスケ「ナルト」
ナルト「サスケ、帰ってきてたのか?」
サスケ「輪廻眼!!」カッ
九喇嘛『!?』
ナルト「お前オレの中の九喇嘛に幻術を――どういうつもりだサスケェ!!」
イタチ「月読!!」ギン
ナルト「あ……」ドサッ
数分後
シカマル「おい、里中のナルトの影分身が消えたが――ナルト!!」
ナルト「」
シカマル「おいどうした!!」
シズネ「脈はある――医療班を呼んで!!早く!!」
ミライ「は、はい!!」
サクラ「過労ね」
シズネ「え?でも――」
綱手「過労だな」
シズネ「過労ですね」
シカマル「過労か……」
ミライ「七代目様…かなり無理をされていたんですね」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 20:42:33.83 ID:LjQJvJqd0
ヒナタ「ナルト君…」
ボルト「父ちゃん…」
ヒマワリ「パパ……」
シカマル「ナルトが倒れてから五日か…様子はどうだ?」
ヒナタ「たまにうなされてるみたいで…一度も目は覚ましてないの」
自来也「ナルトが倒れたってので里は大騒ぎじゃのう」
シカマル「そりゃ今まで全部ナルトがやってた仕事が急に自分たちでやらなきゃいけなくなったわけっすから」
自来也「分身一体が数時間でやってた仕事を数人がかりで五日経っても半分も終わってないってのも多いらしいの」
ボルト「今まで火影なんて誰でもできる仕事だって思ってたけど……父ちゃんは凄かったんだな」
自来也「そうじゃのう…少し、いやかなりの無理をしとった」
木ノ葉丸「ボルト、任務の時間だコレ」
ボルト「わかったってばさ…父ちゃん行ってくる」
自来也「ワシが見とるからヒナタ達も一旦家に帰って休め。この五日ほとんど寝ずに看病してるんじゃろう」
ヒナタ「……そうですね、ヒマワリ、帰ろっか」
ヒマワリ「……うん」
自来也「さて――」
イタチ「久しぶりだったから加減を間違えたとかではない」
自来也「じゃあ何で五日も目を覚まさん?」
サスケ「月読の効果はとっくに切れている。問題は月読で倒れた際に分身千人が一度に消えた事だろう」
イタチ「月読による精神攻撃と影分身の記憶還元による精神の負担、そして日頃の疲労とストレスが原因だろう」
自来也「ということは多少の介入はあったものの本当に過労というわけか」
イタチ「そうだ…オレが月読をかけなくとも、どのみちあと数日で倒れていたというわけだ」
自来也「中忍試験も近づいてきとるしの。中忍試験の途中で倒れなくて何よりというわけか」
イタチ「ああ…それに今回の件で里の皆もナルトに頼り過ぎていたという事に気づいただろう」
カカシ「はあ…オレはとっくに引退した身なんだがな……」
ヒルゼン「それを言うならワシや綱手はどうなるんじゃ」
カカシ「そうですね」
綱手「二人とも喋ってないで手を動かせ」
ヒルゼン「ぱそこんとやらは目が疲れるのぅ」
ボルト「父ちゃん…」
ヒマワリ「パパ……」
シカマル「ナルトが倒れてから五日か…様子はどうだ?」
ヒナタ「たまにうなされてるみたいで…一度も目は覚ましてないの」
自来也「ナルトが倒れたってので里は大騒ぎじゃのう」
シカマル「そりゃ今まで全部ナルトがやってた仕事が急に自分たちでやらなきゃいけなくなったわけっすから」
自来也「分身一体が数時間でやってた仕事を数人がかりで五日経っても半分も終わってないってのも多いらしいの」
ボルト「今まで火影なんて誰でもできる仕事だって思ってたけど……父ちゃんは凄かったんだな」
自来也「そうじゃのう…少し、いやかなりの無理をしとった」
木ノ葉丸「ボルト、任務の時間だコレ」
ボルト「わかったってばさ…父ちゃん行ってくる」
自来也「ワシが見とるからヒナタ達も一旦家に帰って休め。この五日ほとんど寝ずに看病してるんじゃろう」
ヒナタ「……そうですね、ヒマワリ、帰ろっか」
ヒマワリ「……うん」
自来也「さて――」
イタチ「久しぶりだったから加減を間違えたとかではない」
自来也「じゃあ何で五日も目を覚まさん?」
サスケ「月読の効果はとっくに切れている。問題は月読で倒れた際に分身千人が一度に消えた事だろう」
イタチ「月読による精神攻撃と影分身の記憶還元による精神の負担、そして日頃の疲労とストレスが原因だろう」
自来也「ということは多少の介入はあったものの本当に過労というわけか」
イタチ「そうだ…オレが月読をかけなくとも、どのみちあと数日で倒れていたというわけだ」
自来也「中忍試験も近づいてきとるしの。中忍試験の途中で倒れなくて何よりというわけか」
イタチ「ああ…それに今回の件で里の皆もナルトに頼り過ぎていたという事に気づいただろう」
カカシ「はあ…オレはとっくに引退した身なんだがな……」
ヒルゼン「それを言うならワシや綱手はどうなるんじゃ」
カカシ「そうですね」
綱手「二人とも喋ってないで手を動かせ」
ヒルゼン「ぱそこんとやらは目が疲れるのぅ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 21:21:52.84 ID:LjQJvJqd0
数日後
シカマル「お、ようやく復帰か。たくさん寝て良い夢見れたか?」
ナルト「……イルカ先生や工口仙人、サスケやイタチ、父ちゃんと母ちゃんにに叱られてる夢を見続けた気がするってばよ」
シカマル「そ、そうか」
ナルト「二週間もあけたから仕事がすっごく溜まってるってばよ……」
シカマル「それらは現役火影しか承認できない奴だけだ。他のは先代達が片づけてくれたし、里の皆でやれることはそっちで分担して行えるようにはなった」
ナルト「いつの間に…」
イタチ「里の皆がお前に頼り過ぎだと気付いたのだ」そしてお前はもっと周りを頼れ」
ナルト「ああ…仲間を忘れるなだったよな。前にもイタチに言われたのにすっかり忘れてたってばよ」
サスケ「ふん、お前はいつも一人で無茶をし過ぎだ」
ナルト「いや、お前には言われたくねえってばよ!!」
サスケ「そしてナルト、この書物を覚えているか?」
ナルト「それってば――」
サスケ「ああ、カグヤが残したモノだ。モモシキ達は時期にやってくる」
ナルト「中忍試験の日程は前から半月程遅く予定してあるってばよ」
イタチ「モモシキを倒すにはお前の息子の螺旋丸が必要だ」
ナルト「……今度はオレがボルトに螺旋丸を教えてやるってばよ」
ナルト「ってわけでボルト、螺旋丸の修行をするってばよ」
ボルト「へっ、そんなのとっくにじいちゃんに教えてもらったってばさ」
ナルト「」
自来也「お前さんは半年かかったのに、ボルトは三カ月かからずに習得したぞ。しかも性質変化も無意識にしとる」
ナルト「あっそ……」
シカマル「お、ようやく復帰か。たくさん寝て良い夢見れたか?」
ナルト「……イルカ先生や工口仙人、サスケやイタチ、父ちゃんと母ちゃんにに叱られてる夢を見続けた気がするってばよ」
シカマル「そ、そうか」
ナルト「二週間もあけたから仕事がすっごく溜まってるってばよ……」
シカマル「それらは現役火影しか承認できない奴だけだ。他のは先代達が片づけてくれたし、里の皆でやれることはそっちで分担して行えるようにはなった」
ナルト「いつの間に…」
イタチ「里の皆がお前に頼り過ぎだと気付いたのだ」そしてお前はもっと周りを頼れ」
ナルト「ああ…仲間を忘れるなだったよな。前にもイタチに言われたのにすっかり忘れてたってばよ」
サスケ「ふん、お前はいつも一人で無茶をし過ぎだ」
ナルト「いや、お前には言われたくねえってばよ!!」
サスケ「そしてナルト、この書物を覚えているか?」
ナルト「それってば――」
サスケ「ああ、カグヤが残したモノだ。モモシキ達は時期にやってくる」
ナルト「中忍試験の日程は前から半月程遅く予定してあるってばよ」
イタチ「モモシキを倒すにはお前の息子の螺旋丸が必要だ」
ナルト「……今度はオレがボルトに螺旋丸を教えてやるってばよ」
ナルト「ってわけでボルト、螺旋丸の修行をするってばよ」
ボルト「へっ、そんなのとっくにじいちゃんに教えてもらったってばさ」
ナルト「」
自来也「お前さんは半年かかったのに、ボルトは三カ月かからずに習得したぞ。しかも性質変化も無意識にしとる」
ナルト「あっそ……」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 21:52:51.27 ID:LjQJvJqd0
ナルト「じゃ、じゃあ口寄せを――」
ボルト「口寄せの術!!」ボフン
ガマ吉「ん?おうナルトじゃんけえ、久しぶりじゃのう」
ナルト「工口仙人の馬鹿野郎!!」
自来也「何!?」
ナルト「って感じでオレがボルトに教えようと思ってたこと全部工口仙人が教えちまったんだってばよ」
イルカ「ははは、自来也様も悪気はないんだしさ。それに何もお前が教えてやれるのは忍術だけじゃないだろう」
ナルト「そうかもしんねーけどさ……おっちゃん替え玉!!」
テウチ「はいよ」
ナルト「今日はイルカ先生の奢りでやけ食いだってばよ」
イルカ「火影になったんだから今はお前の方が給料良いだろ!?」
ナルト「それとこれとは別だってばよ」
イルカ「ったく」
ナルト「じゃあ今日は性質変化を教えるってばよ。お前は螺旋丸でもう出来てるけど、それとは別にだ。性質変化の習得には本来十数年かかるけど影分身を使えば――」
ボルト「千鳥!!」バチバチ
サスケ「フッ」
ナルト「何勝ち誇ってるんだってばよ!?」
サラダ「あーパパ、私がイタチさんに火遁豪火球とか手裏剣術教えてもらったの知って根に持ってたから……」
ナルト「くそっ…こうなったらヒマワリに――」
ネジ「さあヒマワリちゃん一緒に」
ヒマワリ「うん」
ネジ・ヒナタ・ヒマワリ「「「日向は木ノ葉にて最強!!」」」
ナルト「」
ボルト「口寄せの術!!」ボフン
ガマ吉「ん?おうナルトじゃんけえ、久しぶりじゃのう」
ナルト「工口仙人の馬鹿野郎!!」
自来也「何!?」
ナルト「って感じでオレがボルトに教えようと思ってたこと全部工口仙人が教えちまったんだってばよ」
イルカ「ははは、自来也様も悪気はないんだしさ。それに何もお前が教えてやれるのは忍術だけじゃないだろう」
ナルト「そうかもしんねーけどさ……おっちゃん替え玉!!」
テウチ「はいよ」
ナルト「今日はイルカ先生の奢りでやけ食いだってばよ」
イルカ「火影になったんだから今はお前の方が給料良いだろ!?」
ナルト「それとこれとは別だってばよ」
イルカ「ったく」
ナルト「じゃあ今日は性質変化を教えるってばよ。お前は螺旋丸でもう出来てるけど、それとは別にだ。性質変化の習得には本来十数年かかるけど影分身を使えば――」
ボルト「千鳥!!」バチバチ
サスケ「フッ」
ナルト「何勝ち誇ってるんだってばよ!?」
サラダ「あーパパ、私がイタチさんに火遁豪火球とか手裏剣術教えてもらったの知って根に持ってたから……」
ナルト「くそっ…こうなったらヒマワリに――」
ネジ「さあヒマワリちゃん一緒に」
ヒマワリ「うん」
ネジ・ヒナタ・ヒマワリ「「「日向は木ノ葉にて最強!!」」」
ナルト「」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 21:15:22.95 ID:M8J4D3W90
ナルト「ま、まだ風遁ならオレが教えられるはず――」
ボルト「あ、長門のおっちゃん」
長門「元気にしていたかボルト」
ボルト「もちろんだってばさ」
ナルト「長門、どうしてここに?」
長門「お前が忙しくて会う事が出来てなかったが、ちょくちょく小南と共に木ノ葉に来ているぞ」
ナルト「そうだったのか」
ボルト「そうだ…この前教えて貰った術出来るようになったってばさ」
長門「ほう…見せてみろ」
ボルト風遁・烈風掌!!」ゴウッ
長門「ほう…中々の威力だ」
ナルト「(オレの出る幕はもうないのか……いや、こうなりゃオレの昔話を)」
ボルト「じいちゃんが書いたうずまきナルト物語面白かったぜ」
自来也「じゃろう?」
ナルト「何だってばよソレ」
自来也「ワシが書いたおぬしの伝記のようなもんじゃ。フィクション部分が結構あるがのう。漫画版としてNARUTO全72巻も発売しとるぞ」
ボルト「白との戦いで師匠が父ちゃんを庇うシーンは最高だったってばさ」
サスケ「フィクションというよりもオレが幻術で見せた、元の世界のオレ達だがな」
ボルト「オレも父ちゃんの自分の言葉は絶対に曲げない、ド根性の忍になってやるってばさ」
ナルト「そっか…(嬉しいけど複雑だってばよ)」
ボルト「あ、長門のおっちゃん」
長門「元気にしていたかボルト」
ボルト「もちろんだってばさ」
ナルト「長門、どうしてここに?」
長門「お前が忙しくて会う事が出来てなかったが、ちょくちょく小南と共に木ノ葉に来ているぞ」
ナルト「そうだったのか」
ボルト「そうだ…この前教えて貰った術出来るようになったってばさ」
長門「ほう…見せてみろ」
ボルト風遁・烈風掌!!」ゴウッ
長門「ほう…中々の威力だ」
ナルト「(オレの出る幕はもうないのか……いや、こうなりゃオレの昔話を)」
ボルト「じいちゃんが書いたうずまきナルト物語面白かったぜ」
自来也「じゃろう?」
ナルト「何だってばよソレ」
自来也「ワシが書いたおぬしの伝記のようなもんじゃ。フィクション部分が結構あるがのう。漫画版としてNARUTO全72巻も発売しとるぞ」
ボルト「白との戦いで師匠が父ちゃんを庇うシーンは最高だったってばさ」
サスケ「フィクションというよりもオレが幻術で見せた、元の世界のオレ達だがな」
ボルト「オレも父ちゃんの自分の言葉は絶対に曲げない、ド根性の忍になってやるってばさ」
ナルト「そっか…(嬉しいけど複雑だってばよ)」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 21:36:54.29 ID:M8J4D3W90
サスケ「そろそろモモシキ達とオレが最初に戦った日になる。カグヤの城で精鋭を揃えて迎え撃つぞ」
ナルト「へへ、前は五影全員とサスケ、ボルトっていう精鋭だったけど、今回はそれ以上の精鋭だってばよ」
ガイ「体術しか効かない相手か。引退した身だが…久しぶりにやってやろうじゃないか。第七驚門――解!!」
カカシ「写輪眼のカカシとして久しぶりに暴れようじゃないか」須佐能乎
イタチ「サスケ、久しぶりの共闘だな」須佐能乎
サスケ「ああ」須佐能乎
長門「自来也先生は家で休んでたらどうですか?」両目輪廻眼
自来也「弟子二人に美味しいとこを渡せと?」仙人モード
ネジ「日向は木ノ葉で最強だということをボルトにしっかり見せてやろう―――このメンツで見せれるか?」
ナルト「前もって尾獣達全員に話して、チャクラを大量に貰ってきたぜ」六道仙人モード
ボルト「負ける気がしないってばさ」
モモシキ「強いチャクラがたくさん――」
キンシキ「も、モモシキ様」
モモシキ「丁度いい。探す手間が省けた」
ナルト「見つけたってばよ」
モモシキ「!? グハ――」
ガイ「昼虎!!」ゴウッ
ナルト「へへ、前は五影全員とサスケ、ボルトっていう精鋭だったけど、今回はそれ以上の精鋭だってばよ」
ガイ「体術しか効かない相手か。引退した身だが…久しぶりにやってやろうじゃないか。第七驚門――解!!」
カカシ「写輪眼のカカシとして久しぶりに暴れようじゃないか」須佐能乎
イタチ「サスケ、久しぶりの共闘だな」須佐能乎
サスケ「ああ」須佐能乎
長門「自来也先生は家で休んでたらどうですか?」両目輪廻眼
自来也「弟子二人に美味しいとこを渡せと?」仙人モード
ネジ「日向は木ノ葉で最強だということをボルトにしっかり見せてやろう―――このメンツで見せれるか?」
ナルト「前もって尾獣達全員に話して、チャクラを大量に貰ってきたぜ」六道仙人モード
ボルト「負ける気がしないってばさ」
モモシキ「強いチャクラがたくさん――」
キンシキ「も、モモシキ様」
モモシキ「丁度いい。探す手間が省けた」
ナルト「見つけたってばよ」
モモシキ「!? グハ――」
ガイ「昼虎!!」ゴウッ
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 23:08:21.08 ID:M8J4D3W90
モモシキ「馬鹿め、このような術――バカな、吸収できぐぁああああ!!」
キンシキ「モモシキ様ぁあ!!」
長門「行かせん、神羅天征!!」ドウ
キンシキ「ぐぬぅっ!?」
ナルト「よし、アイツらを引き離したら、キンシキには術を使っても大丈夫だ」
イタチ「八坂ノ勾玉!!」
サスケ「インドラの矢!!」
ナルト「仙法・超尾獣螺旋手裏剣!!」
キンシキ「ギャアァ…ア……モモシキ…さ―――」
モモシキ「調子に乗りおゴハッ!?避けたはずが何故――」
自来也「油断し過ぎじゃのう?」
ネジ「八卦…二掌!!四掌!!八掌!!十六掌!!三十二掌!!……六十四掌!!」
モモシキ「が……ぐぅ…ち、力が入らぬ……」
カカシ「ナルトの情報だと、その掌から術を吸収するんだってね」バチバチ
モモシキ「死ね!!な――すり抜け――」
カカシ「神威雷切!!」ズバッ
モモシキ「が…ぁあああ!!」
ボルト「とどめだってばさ」ギュイン
ナルト「オレと尾獣達のチャクラを加えるってばよ」
自来也「ワシのチャクラと仙術も加えるかのう」
サスケ「更に加具土命も加える」
ボルト「螺旋丸!!」
モモシキ「ぐぁああ――バカ……な…この―――」
ナルト「終わったってばよ」
ガイ「何だもう終わりか、つまらん」
長門「たいした敵じゃなかったな」
キンシキ「モモシキ様ぁあ!!」
長門「行かせん、神羅天征!!」ドウ
キンシキ「ぐぬぅっ!?」
ナルト「よし、アイツらを引き離したら、キンシキには術を使っても大丈夫だ」
イタチ「八坂ノ勾玉!!」
サスケ「インドラの矢!!」
ナルト「仙法・超尾獣螺旋手裏剣!!」
キンシキ「ギャアァ…ア……モモシキ…さ―――」
モモシキ「調子に乗りおゴハッ!?避けたはずが何故――」
自来也「油断し過ぎじゃのう?」
ネジ「八卦…二掌!!四掌!!八掌!!十六掌!!三十二掌!!……六十四掌!!」
モモシキ「が……ぐぅ…ち、力が入らぬ……」
カカシ「ナルトの情報だと、その掌から術を吸収するんだってね」バチバチ
モモシキ「死ね!!な――すり抜け――」
カカシ「神威雷切!!」ズバッ
モモシキ「が…ぁあああ!!」
ボルト「とどめだってばさ」ギュイン
ナルト「オレと尾獣達のチャクラを加えるってばよ」
自来也「ワシのチャクラと仙術も加えるかのう」
サスケ「更に加具土命も加える」
ボルト「螺旋丸!!」
モモシキ「ぐぁああ――バカ……な…この―――」
ナルト「終わったってばよ」
ガイ「何だもう終わりか、つまらん」
長門「たいした敵じゃなかったな」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:06:32.17 ID:KY7ZqaNa0
ナルト分身『大切なのは三つ!!チームワークと根性……根性です!!それじゃあ頑張ってくれってばよ』ボン
ナルト「木ノ葉丸!!お前任務失敗したくせに、おいろけの術で誤魔化したらしいな。担当上忍の癖に何やってるんだってばよ!!」
木ノ葉丸「いやあ…ハハハ……」
ナルト「罰としてオレの影分身の仕事全部やってもらうってばよ」
木ノ葉丸「えええ!?ナルトの兄ちゃん本気かコレェ!?」
ナルト「ここでは七代目様か火影様だ。子供達の前で失態するんじゃねえ」
木ノ葉丸「で、でも七代目様いくら何でも……」
ナルト「今日はヒマワリの誕生日なんだ」
木ノ葉丸「職権乱用だコレェ!?」
ボルト「じゃあ父ちゃん帰ろうぜ」
ナルト「定時まで待つってばよ」
カタスケ「失礼します。科学忍具班班長として七代目に折り入ってお願いが――」
ナルト「ダメだ。あとお前降格だってばよ」
カタスケ「ええ!?」
ナルト「お前はロクな奴じゃねえからな」
子シン「イザナギ」
カタスケ「」
ナルト「心入れ替えろってばよ。あ、定時だ。帰るぞボルト」
ナルト「木ノ葉丸!!お前任務失敗したくせに、おいろけの術で誤魔化したらしいな。担当上忍の癖に何やってるんだってばよ!!」
木ノ葉丸「いやあ…ハハハ……」
ナルト「罰としてオレの影分身の仕事全部やってもらうってばよ」
木ノ葉丸「えええ!?ナルトの兄ちゃん本気かコレェ!?」
ナルト「ここでは七代目様か火影様だ。子供達の前で失態するんじゃねえ」
木ノ葉丸「で、でも七代目様いくら何でも……」
ナルト「今日はヒマワリの誕生日なんだ」
木ノ葉丸「職権乱用だコレェ!?」
ボルト「じゃあ父ちゃん帰ろうぜ」
ナルト「定時まで待つってばよ」
カタスケ「失礼します。科学忍具班班長として七代目に折り入ってお願いが――」
ナルト「ダメだ。あとお前降格だってばよ」
カタスケ「ええ!?」
ナルト「お前はロクな奴じゃねえからな」
子シン「イザナギ」
カタスケ「」
ナルト「心入れ替えろってばよ。あ、定時だ。帰るぞボルト」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:07:03.39 ID:KY7ZqaNa0
ナルト「ヒマワリ、誕生日おめでとうだってばよ」
ヒナタ「おめでとうヒマワリ」
ボルト「おめでとうだってばさ」
小南「はい、これ私と長門から」
ヒマワリ「ありがとう小南おばちゃん」
自来也「ふぅむ、これでヒマワリは何歳になるんじゃったかのう?」
ヒマワリ「六歳だよおじいちゃん」
自来也「おおもうそんなになるのか、時が経つのは早いのう…。ナルトもついこないだまで赤ん坊じゃったのにのう」
ナルト「三十年以上の話だろ?自来也先生もとうとうボケ始めたってばよ」
長門「自来也先生も歳だからな」
自来也「だからお前らワシを年寄り扱いするのはやめろってのう」
ネジ「まあまあ自来也様ももう70過ぎておられるんですから」
ボルト「綱手のばあちゃんの見た目が若い分余計歳食ってるように感じるってばさ」
自来也「アイツのは術による若作りじゃ。それにオオノキのジジイや三代目のジジイよりはまだ……」
ナルト「100越えてる人らと比べちゃお終いだってばよ」
ヒマワリ「もう…折角のご馳走が冷めちゃうよ」
ナルト「それもそうだな。折角ヒナタや小南が用意してくれたんだし、冷める前にいただくってばよ」
ヒナタ「おめでとうヒマワリ」
ボルト「おめでとうだってばさ」
小南「はい、これ私と長門から」
ヒマワリ「ありがとう小南おばちゃん」
自来也「ふぅむ、これでヒマワリは何歳になるんじゃったかのう?」
ヒマワリ「六歳だよおじいちゃん」
自来也「おおもうそんなになるのか、時が経つのは早いのう…。ナルトもついこないだまで赤ん坊じゃったのにのう」
ナルト「三十年以上の話だろ?自来也先生もとうとうボケ始めたってばよ」
長門「自来也先生も歳だからな」
自来也「だからお前らワシを年寄り扱いするのはやめろってのう」
ネジ「まあまあ自来也様ももう70過ぎておられるんですから」
ボルト「綱手のばあちゃんの見た目が若い分余計歳食ってるように感じるってばさ」
自来也「アイツのは術による若作りじゃ。それにオオノキのジジイや三代目のジジイよりはまだ……」
ナルト「100越えてる人らと比べちゃお終いだってばよ」
ヒマワリ「もう…折角のご馳走が冷めちゃうよ」
ナルト「それもそうだな。折角ヒナタや小南が用意してくれたんだし、冷める前にいただくってばよ」
150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:08:40.90 ID:KY7ZqaNa0
ナルト「ようし、もうじき中忍試験が始まるからな。本格的に稽古してやるってばよ」
ボルト「あれ?師匠…サスケのおじちゃんは?」
ナルト「サクラちゃんと一緒にサラダに稽古つけてるらしい。負けてられねえだろ」
ボルト「それで最近六代目や木ノ葉丸先生に仕事押し付けてきたんだな」
ナルト「よし、それじゃあオレの螺旋丸以上の凄い忍術教えてやるってばよ」
ボルト「おお!!」
ナルト「いくぞ…おいろけの術!!」ボフン
ボルト「」
ヒナタ「……ナルト君?」
ナルト「ひ、ヒナタ!?こ、これは誤解――」
ヒナタ「何が誤解なの?」
ナルト「あの…その……おいろけ逆ハーレムの術!!」ボボン
ヒナタ「……八卦六十四掌!!」
ナルト「ぎゃあああああ」
ボルト「何やってんだってばさ父ちゃん……」
ボルト「あれ?師匠…サスケのおじちゃんは?」
ナルト「サクラちゃんと一緒にサラダに稽古つけてるらしい。負けてられねえだろ」
ボルト「それで最近六代目や木ノ葉丸先生に仕事押し付けてきたんだな」
ナルト「よし、それじゃあオレの螺旋丸以上の凄い忍術教えてやるってばよ」
ボルト「おお!!」
ナルト「いくぞ…おいろけの術!!」ボフン
ボルト「」
ヒナタ「……ナルト君?」
ナルト「ひ、ヒナタ!?こ、これは誤解――」
ヒナタ「何が誤解なの?」
ナルト「あの…その……おいろけ逆ハーレムの術!!」ボボン
ヒナタ「……八卦六十四掌!!」
ナルト「ぎゃあああああ」
ボルト「何やってんだってばさ父ちゃん……」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:09:08.19 ID:KY7ZqaNa0
そんなこんなで中忍試験当日
ボルト「遂に中忍試験だってばさ」
一次試験
サイ「○×クイズ、不正解者は真っ黒になって失格です」
ボルト「両方底が墨で満ちた穴に落とされたってばさ。父ちゃんとの修行の成果を見せてやる――」
サラダ「須佐能乎!!」プカー
ボルト「え…?」
サラダ「イタチおじさんの月読による精神修行で開眼したの」
ボルト「ええ……」
ミツキ「流石あのサスケさんの娘って事なのかな……」トオイメ
サイ「そう、本当の選択は諦めるか諦めないかの二つ、諦めず真っ黒にならなかった皆さんは一次試験突破です」
二次試験
テンテン「模擬戦よ。殺害は禁止、相手チームのフラッグを先に取った方の勝ち」
ボルト「旗はオレが守る…一対三か。水遁・爆水衝波!!」
砂の下忍1「な、こいつ水遁を使えたのか!?」
砂の下忍2「水のないところでこれほどの水遁を――」
砂の下忍3「うわあああ!!」
ボルト「更に…千鳥流し!!」
砂の下忍達「ぎゃあああああ!!!」バチバチバチィ
ボルト「水はよく電気を通すってばさ」
砂の下忍達「」ピクピク
サラダ「やった!!これで次は三次試験!!」
ボルト「遂に中忍試験だってばさ」
一次試験
サイ「○×クイズ、不正解者は真っ黒になって失格です」
ボルト「両方底が墨で満ちた穴に落とされたってばさ。父ちゃんとの修行の成果を見せてやる――」
サラダ「須佐能乎!!」プカー
ボルト「え…?」
サラダ「イタチおじさんの月読による精神修行で開眼したの」
ボルト「ええ……」
ミツキ「流石あのサスケさんの娘って事なのかな……」トオイメ
サイ「そう、本当の選択は諦めるか諦めないかの二つ、諦めず真っ黒にならなかった皆さんは一次試験突破です」
二次試験
テンテン「模擬戦よ。殺害は禁止、相手チームのフラッグを先に取った方の勝ち」
ボルト「旗はオレが守る…一対三か。水遁・爆水衝波!!」
砂の下忍1「な、こいつ水遁を使えたのか!?」
砂の下忍2「水のないところでこれほどの水遁を――」
砂の下忍3「うわあああ!!」
ボルト「更に…千鳥流し!!」
砂の下忍達「ぎゃあああああ!!!」バチバチバチィ
ボルト「水はよく電気を通すってばさ」
砂の下忍達「」ピクピク
サラダ「やった!!これで次は三次試験!!」
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:16:14.61 ID:KY7ZqaNa0
三次試験
ロックリー「三次試験は個人戦によるトーナメントです」
一回戦
ユルイ「……」クッチャクッチャ
ボルト「螺旋丸!!」ビュン
ユルイ「え…」
ドガーン
二回戦
シカダイ「影真似の術成功…影分身も縛ったぜ。これでお前はもう何も――消えた!?が……」
ボルト「ゲンマのおっちゃん達に飛雷神の術習っておいて良かったってばさ」
ナルト「ちなみに本編の木ノ葉崩しでオレがマーキングして飛雷神使ったのはゲンマさん達に教えてもらったって事にしといてくれってばよ。>>1の勘違いだしな」
ボルト「よっしゃ次は決勝戦だってばさ」
我愛羅「ナルトとサスケの子供対決か」
カカシ「親世代はナルトの勝ちだったみたいだけど、子供世代はどうかな」
ロックリー「三次試験は個人戦によるトーナメントです」
一回戦
ユルイ「……」クッチャクッチャ
ボルト「螺旋丸!!」ビュン
ユルイ「え…」
ドガーン
二回戦
シカダイ「影真似の術成功…影分身も縛ったぜ。これでお前はもう何も――消えた!?が……」
ボルト「ゲンマのおっちゃん達に飛雷神の術習っておいて良かったってばさ」
ナルト「ちなみに本編の木ノ葉崩しでオレがマーキングして飛雷神使ったのはゲンマさん達に教えてもらったって事にしといてくれってばよ。>>1の勘違いだしな」
ボルト「よっしゃ次は決勝戦だってばさ」
我愛羅「ナルトとサスケの子供対決か」
カカシ「親世代はナルトの勝ちだったみたいだけど、子供世代はどうかな」
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:18:14.20 ID:KY7ZqaNa0
決勝戦
サラダ「ボルトが相手か…予想通りだね」
ボルト「同じチームでも手加減しねえってばさ」
サラダ「それはこっちも同じだよ…完全体須佐能乎!!」ゴゴゴゴ
ボルト「え…」
サラダ「そして須佐能乎の腕にチャクラを送って怪力にする」
ボルト「え?」
ナルト「ただでさえ須佐能乎の攻撃力ってはんぱねえのに……」
サラダ「更に…千鳥!!しゃーんなろォ!!」
ドゴォオオオオ
サラダ「ちゃんと地面にあてたよ。直撃したら死んじゃうもんね」
ボルト「」
ロックリー「ぼ…ボボボボルト選手戦闘不能、よって勝者、木ノ葉隠れのうちはサラダ選手!!」
ナルト「(もうサラダ…サラダさんが八代目で良いんじゃないかってばよ)」ガクブル
サスケ「ふ…どどどどうやらオレの娘の方が血統が良かったようだな」ガクブル
イタチ「流石だサラダ」
サラダ「ボルトが相手か…予想通りだね」
ボルト「同じチームでも手加減しねえってばさ」
サラダ「それはこっちも同じだよ…完全体須佐能乎!!」ゴゴゴゴ
ボルト「え…」
サラダ「そして須佐能乎の腕にチャクラを送って怪力にする」
ボルト「え?」
ナルト「ただでさえ須佐能乎の攻撃力ってはんぱねえのに……」
サラダ「更に…千鳥!!しゃーんなろォ!!」
ドゴォオオオオ
サラダ「ちゃんと地面にあてたよ。直撃したら死んじゃうもんね」
ボルト「」
ロックリー「ぼ…ボボボボルト選手戦闘不能、よって勝者、木ノ葉隠れのうちはサラダ選手!!」
ナルト「(もうサラダ…サラダさんが八代目で良いんじゃないかってばよ)」ガクブル
サスケ「ふ…どどどどうやらオレの娘の方が血統が良かったようだな」ガクブル
イタチ「流石だサラダ」
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:35:28.42 ID:KY7ZqaNa0
ボルト「へっへえ無事中忍になれたってばさ」
サラダ「トーナメントに優勝しないとなれないってわけじゃないんだね」
ボルト「そ、そそそそうみたいだな」
サラダ「?」
ナルト「あの大会以来ボルトは若干サラダちゃんにビビってるみたいだってばよ」
サスケ「嫁と娘が素手で強すぎて辛い」
ナルト「女ばっかの家庭だと女の方が強い立場になるもんらしいってばよ」
サスケ「物理で強いんだが…サラダは須佐能乎あるからまだわかるが、サクラは何で普通にオレの須佐能乎やナルトの九尾と互角の力出せるんだろうな」
ナルト「流石怪力だけで自来也先生や大蛇丸と並んだ綱手の婆ちゃんの弟子なだけあるってばよ」
ボルト「次は上忍になってサスケのおっちゃんみたいな格好いい忍になってやるってばさ」
サラダ「私は絶対火影になってみせる!!」
ナルト「木ノ葉は次世代も安心だってばよ」
完
サラダ「トーナメントに優勝しないとなれないってわけじゃないんだね」
ボルト「そ、そそそそうみたいだな」
サラダ「?」
ナルト「あの大会以来ボルトは若干サラダちゃんにビビってるみたいだってばよ」
サスケ「嫁と娘が素手で強すぎて辛い」
ナルト「女ばっかの家庭だと女の方が強い立場になるもんらしいってばよ」
サスケ「物理で強いんだが…サラダは須佐能乎あるからまだわかるが、サクラは何で普通にオレの須佐能乎やナルトの九尾と互角の力出せるんだろうな」
ナルト「流石怪力だけで自来也先生や大蛇丸と並んだ綱手の婆ちゃんの弟子なだけあるってばよ」
ボルト「次は上忍になってサスケのおっちゃんみたいな格好いい忍になってやるってばさ」
サラダ「私は絶対火影になってみせる!!」
ナルト「木ノ葉は次世代も安心だってばよ」
完
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:41:03.04 ID:KY7ZqaNa0
蛇足のため、最後が全然思いつかず更新遅くなった上に適当なった許せ、これで本当に最後だ
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 01:47:40.82 ID:3GyylnfF0
額トンで解決
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:38:34.01 ID:+YEElLL2o
乙
ここから広がるかなーと思ってたけど良く考えたら全てのフラグが折られてたわ
ここから広がるかなーと思ってたけど良く考えたら全てのフラグが折られてたわ
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 20:17:39.71 ID:Gqq0JAfXo
おつ
完結しただけで十分すぎる
完結しただけで十分すぎる
八幡「由比ヶ浜に誘われて」
2019-08-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:25:33.26 ID:THyVuQ+M0
八幡「最近、由比ヶ浜や葉山、三浦のグループと付き合いが増えてきた」
八幡「俺としてはもちろん気乗りしないが…由比ヶ浜がどうしてもというから」
ガチャ
戸部「あれ?ヒキタニくん?」
八幡「戸部か?」
戸部「鏡見てどうしたん?」
八幡「いや、なんでもねぇ」
戸部「そうなん?次、ヒキタニ君が歌う番だべ。早く部屋戻った方がいいべ」
八幡「マジか?悪いな」
スタスタ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485390332
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:30:55.78 ID:THyVuQ+M0
ガチャ
三浦「あ、ヒキオ来たし~」
葉山「やあ、君の番だよ」
八幡「お、おう…悪いな」
結衣「はい、マイク」
八幡(今日は、こいつらとカラオケに来てる…なんか変な感じだ)
海老名「ほうほう、ヒキタニ君が歌うってのも新鮮だね~」
三浦「つーか、どんな曲歌うって感じだし」
葉山「まあまあ、とりあえず邪魔にならないようにしないとね」
八幡(なんか逆にハードル上がってきてるような…)
八幡「ま、いいか。歌うか」
三浦「あ、ヒキオ来たし~」
葉山「やあ、君の番だよ」
八幡「お、おう…悪いな」
結衣「はい、マイク」
八幡(今日は、こいつらとカラオケに来てる…なんか変な感じだ)
海老名「ほうほう、ヒキタニ君が歌うってのも新鮮だね~」
三浦「つーか、どんな曲歌うって感じだし」
葉山「まあまあ、とりあえず邪魔にならないようにしないとね」
八幡(なんか逆にハードル上がってきてるような…)
八幡「ま、いいか。歌うか」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:37:07.14 ID:THyVuQ+M0
店員「ご注文のポテトフライでございます~」
葉山「はい、ありがとうございますっ」
八幡(俺は5曲くらいは歌ったか?)
三浦「やっぱポテトにはマヨネーズが合うよね~」
結衣「あ、わかるわかる。ケチャップとかもいいけどさ」
戸部「隼人くん、なんか歌う~?」
葉山「そうだな…どうしようか」
八幡「……」
海老名「ヒキタニくんって意外と歌うまいね~驚いた」
八幡「そ、そうか?普通だと思うけどな…」
海老名「いやいや、そんなことないって」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:42:35.13 ID:THyVuQ+M0
戸部「あ~かもね、案外うまかったし~」
八幡「戸部までなに言ってんだよ」
戸部「いやいやホントだって~さすがヒキタニくん」
八幡「いやそんなことは…」
葉山「比企谷、戸部もああ言ってるんだからさ」
八幡「…そうだな、ありがとよ」
結衣「ヒッキー、ポテト食べる?」
八幡「お、おう…もらうわ」
結衣「はい、どうぞ」
八幡「サンキュー」
パクパク
八幡(なんか変な感じだ)
八幡「戸部までなに言ってんだよ」
戸部「いやいやホントだって~さすがヒキタニくん」
八幡「いやそんなことは…」
葉山「比企谷、戸部もああ言ってるんだからさ」
八幡「…そうだな、ありがとよ」
結衣「ヒッキー、ポテト食べる?」
八幡「お、おう…もらうわ」
結衣「はい、どうぞ」
八幡「サンキュー」
パクパク
八幡(なんか変な感じだ)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:51:21.89 ID:THyVuQ+M0
三浦「ヒキオってさ」
八幡「ん?」
三浦「いつもどこ行ってんの?日曜日とか」
八幡「日曜日は…別に」
三浦「買い物とか行かないの?喫茶店とか行ったりとか」
八幡「喫茶店は行かないな…近所のラーメン屋とかなら」
三浦「…ふ~ん、ラーメン屋ね」
八幡「……」
結衣「ヒッキーは平塚先生の影響があるもんね」
八幡「まああの人のラーメン好きは本物だからな」
葉山「平塚先生は確かラーメン大好きなんだったっけ」
結衣「うん、そうだね」
八幡「ん?」
三浦「いつもどこ行ってんの?日曜日とか」
八幡「日曜日は…別に」
三浦「買い物とか行かないの?喫茶店とか行ったりとか」
八幡「喫茶店は行かないな…近所のラーメン屋とかなら」
三浦「…ふ~ん、ラーメン屋ね」
八幡「……」
結衣「ヒッキーは平塚先生の影響があるもんね」
八幡「まああの人のラーメン好きは本物だからな」
葉山「平塚先生は確かラーメン大好きなんだったっけ」
結衣「うん、そうだね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:55:34.63 ID:THyVuQ+M0
戸部「そっか~ラーメンね~、最近はあんま食ってないけど食べ歩きまたしてみようかな~」
海老名「女子はあんまりしないけどね」
八幡「ラーメンに行くなら、千葉駅の近くの醤油ラーメンがおすすめだぞ」
戸部「え?千葉駅の醤油ラーメン?あ、そ、そうなんだ」
葉山「そうか、ありがとう。参考にさせてもらうよ」
三浦「……」
八幡「…?おう…」
結衣「マヨネーズおいしい~~っ」パクパク
八幡「すまん、ちょっとトイレ行ってくるわ」
葉山「ああ、わかったよ」
海老名「女子はあんまりしないけどね」
八幡「ラーメンに行くなら、千葉駅の近くの醤油ラーメンがおすすめだぞ」
戸部「え?千葉駅の醤油ラーメン?あ、そ、そうなんだ」
葉山「そうか、ありがとう。参考にさせてもらうよ」
三浦「……」
八幡「…?おう…」
結衣「マヨネーズおいしい~~っ」パクパク
八幡「すまん、ちょっとトイレ行ってくるわ」
葉山「ああ、わかったよ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 09:59:20.10 ID:THyVuQ+M0
スタスタ
八幡「はあ、緊張するなあの連中といるのは…話題があんまないし」
八幡「でもま…こうやって話すのも初めてかもな…」
八幡「…悪くないか」
葉山「…ふう」
結衣「どうしたの?隼人くん?」
葉山「ああ、いや…別になんでもないさ」
結衣「?」
戸部「……う~ん」
三浦「……」
海老名「これは…あれかな?」
八幡「はあ、緊張するなあの連中といるのは…話題があんまないし」
八幡「でもま…こうやって話すのも初めてかもな…」
八幡「…悪くないか」
葉山「…ふう」
結衣「どうしたの?隼人くん?」
葉山「ああ、いや…別になんでもないさ」
結衣「?」
戸部「……う~ん」
三浦「……」
海老名「これは…あれかな?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 10:29:42.47 ID:THyVuQ+M0
三浦「ねえ、隼人さ」
葉山「なんだい、優美子」
三浦「こんなのいつまで続けんの?」
葉山「優美子…それは」
戸部「そうだわ、隼人君。ちょっと俺もあれだわ…」
三浦「結衣もさ」
結衣「え?あたし?」
三浦「わかるでしょ?」
結衣「え……そ、それは…ヒッキーのこと?」
三浦「この状況でそれしかないでしょ」
葉山「なんだい、優美子」
三浦「こんなのいつまで続けんの?」
葉山「優美子…それは」
戸部「そうだわ、隼人君。ちょっと俺もあれだわ…」
三浦「結衣もさ」
結衣「え?あたし?」
三浦「わかるでしょ?」
結衣「え……そ、それは…ヒッキーのこと?」
三浦「この状況でそれしかないでしょ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 10:38:25.78 ID:THyVuQ+M0
結衣「問題あるかな?」
三浦「あたりまえでしょ、話題ないし」
結衣「ラーメン屋の話で盛り上がってたじゃん」
三浦「アホか、あんなもん盛り上がってたなんて言わないし」
葉山「まさか、お勧めのラーメン屋で千葉駅の醤油ラーメンを出されるなんてね」
戸部「ああ~あれは俺もビビったわ」
海老名「まあ、わたしでも知ってるくらいだしね」
三浦「バカじゃない?あんな見飽きたってくらい有名なチェーン店だすとか」
葉山「居酒屋で言えば、酔虎伝出すみたいなものだしね」
戸部「牛丼屋なら吉野家みたいなもんかな?」
三浦「あたりまえでしょ、話題ないし」
結衣「ラーメン屋の話で盛り上がってたじゃん」
三浦「アホか、あんなもん盛り上がってたなんて言わないし」
葉山「まさか、お勧めのラーメン屋で千葉駅の醤油ラーメンを出されるなんてね」
戸部「ああ~あれは俺もビビったわ」
海老名「まあ、わたしでも知ってるくらいだしね」
三浦「バカじゃない?あんな見飽きたってくらい有名なチェーン店だすとか」
葉山「居酒屋で言えば、酔虎伝出すみたいなものだしね」
戸部「牛丼屋なら吉野家みたいなもんかな?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 10:46:42.02 ID:THyVuQ+M0
三浦「平塚先生からラーメンについて知識もらってるのかもしれないけどさ」
三浦「根本的に世間知らないんじゃない、あいつさ」
結衣「え…そ、それは…どうだろ」
葉山「あまり人と接するタイプではないからね、彼は」
三浦「あーしらがラーメンの店、全然知らないとか思ってない?あれ」
戸部「あ~そんな感じはしたべ。多分ヒキタニ君よりは知ってるべ」
三浦「うわ~なんか、味覚とかも大したことなさそう」
結衣「ちょ、ちょっと優美子…」
三浦「どうせ一番行ってるラーメンでも大したことなさそうだし、他の店の味覚は絶望的でしょ、あれ」
海老名「なんか話が脱線してきてるよ~」
三浦「根本的に世間知らないんじゃない、あいつさ」
結衣「え…そ、それは…どうだろ」
葉山「あまり人と接するタイプではないからね、彼は」
三浦「あーしらがラーメンの店、全然知らないとか思ってない?あれ」
戸部「あ~そんな感じはしたべ。多分ヒキタニ君よりは知ってるべ」
三浦「うわ~なんか、味覚とかも大したことなさそう」
結衣「ちょ、ちょっと優美子…」
三浦「どうせ一番行ってるラーメンでも大したことなさそうだし、他の店の味覚は絶望的でしょ、あれ」
海老名「なんか話が脱線してきてるよ~」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 10:53:09.70 ID:THyVuQ+M0
トイレの鏡
八幡「髪型のセットはこんな感じか?」
八幡「まさか俺がこんなことするなんてな…」
八幡「最近、付き合いの幅が増えてきてるからな…まあ、少しはこういうのも」
…………
戸部「そういえば、さっきトイレで鏡見てたわ、ヒキタニくん」
三浦「うわ、なにそれ?ナルシスト?普通に引くんだけど」
葉山「そういえば、少し髪型とか変えてあるのかな?ムースかなにかで固定してるように見えたけど」
戸部「あ~、なんかガチガチに固まってて変だった気がするわ」
葉山「ムースは難しい気がするからね、ジェルの方が比企谷には合ってるんじゃないかな」
八幡「髪型のセットはこんな感じか?」
八幡「まさか俺がこんなことするなんてな…」
八幡「最近、付き合いの幅が増えてきてるからな…まあ、少しはこういうのも」
…………
戸部「そういえば、さっきトイレで鏡見てたわ、ヒキタニくん」
三浦「うわ、なにそれ?ナルシスト?普通に引くんだけど」
葉山「そういえば、少し髪型とか変えてあるのかな?ムースかなにかで固定してるように見えたけど」
戸部「あ~、なんかガチガチに固まってて変だった気がするわ」
葉山「ムースは難しい気がするからね、ジェルの方が比企谷には合ってるんじゃないかな」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:08:27.09 ID:THyVuQ+M0
三浦「はあ、なにやってんのあいつ…」
葉山「まあそれも、今までの生活のせいなんだろうね」
戸部「なんか凄いもったいないべ」
結衣「ま、待ってよみんな…ヒッキーは…」
三浦「なに、結衣」
結衣「…いいところいっぱい持ってるよ」
三浦「…例えば?」
結衣「優しいしさ…ぶっきらぼうだけど、自分の責任はちゃんと果たすし」
三浦「…ふ~ん」
結衣「優美子だって、奉仕部で何度も助けられたじゃん」
葉山「そうだね」
三浦「あれは、結衣に相談して、結衣が助けてくれたんだし」
葉山「まあそれも、今までの生活のせいなんだろうね」
戸部「なんか凄いもったいないべ」
結衣「ま、待ってよみんな…ヒッキーは…」
三浦「なに、結衣」
結衣「…いいところいっぱい持ってるよ」
三浦「…例えば?」
結衣「優しいしさ…ぶっきらぼうだけど、自分の責任はちゃんと果たすし」
三浦「…ふ~ん」
結衣「優美子だって、奉仕部で何度も助けられたじゃん」
葉山「そうだね」
三浦「あれは、結衣に相談して、結衣が助けてくれたんだし」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:13:42.00 ID:THyVuQ+M0
結衣「優美子…ヒッキーのアイデアが多いよ」
三浦「…ふ~ん、でもさ」
結衣「え?」
三浦「そんくらい当たり前じゃない?あんなんなんだから」
結衣「あんなんって…」
三浦「友達だっていなくて、作ろうともしないで一人で腐ってさ。まるでこの世の全てを見下してるようで」
三浦「勝手に色々敵視してんでしょ」
結衣「優美子…酷いよ…ヒッキーにそんなこと言うなんて」
三浦「本当のことでしょ、平塚先生にだって更生の為に奉仕部へ入れられたんでしょ?」
結衣「それは…あるけどさ」
三浦「ならその仕事もこなさなかったら、もう最底辺の人間ですらないじゃん」
結衣「……」
三浦「…ふ~ん、でもさ」
結衣「え?」
三浦「そんくらい当たり前じゃない?あんなんなんだから」
結衣「あんなんって…」
三浦「友達だっていなくて、作ろうともしないで一人で腐ってさ。まるでこの世の全てを見下してるようで」
三浦「勝手に色々敵視してんでしょ」
結衣「優美子…酷いよ…ヒッキーにそんなこと言うなんて」
三浦「本当のことでしょ、平塚先生にだって更生の為に奉仕部へ入れられたんでしょ?」
結衣「それは…あるけどさ」
三浦「ならその仕事もこなさなかったら、もう最底辺の人間ですらないじゃん」
結衣「……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:31:15.09 ID:THyVuQ+M0
三浦「あとさ、結衣がヒキオ連れて来てから…」
結衣「なに?」
三浦「周りから変な目で見られることあるんだけど」
結衣「え?そ、そうなの?」
三浦「結衣、気づいてなかった?普通あいつと仲良くなったらそう思われるって」
葉山「優美子の言い分もわからなくはないが…少し言い過ぎじゃないか?」
三浦「隼人…」
葉山「比企谷も戸惑ってはいるだろうけど、俺達のグループに溶け込もうとしてくれてるしね」
三浦「……」
葉山「周りの目くらいは気にしないでやったらどうだい?」
戸部「でもさ隼人くん」
葉山「戸部?」
結衣「なに?」
三浦「周りから変な目で見られることあるんだけど」
結衣「え?そ、そうなの?」
三浦「結衣、気づいてなかった?普通あいつと仲良くなったらそう思われるって」
葉山「優美子の言い分もわからなくはないが…少し言い過ぎじゃないか?」
三浦「隼人…」
葉山「比企谷も戸惑ってはいるだろうけど、俺達のグループに溶け込もうとしてくれてるしね」
三浦「……」
葉山「周りの目くらいは気にしないでやったらどうだい?」
戸部「でもさ隼人くん」
葉山「戸部?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:35:30.95 ID:THyVuQ+M0
戸部「実際、あの目線は嫌だべ?やっぱさ」
葉山「……そうか」
結衣「戸部っちも…なんでそういうこと言うかな」
三浦「結衣だってさ」
結衣「え?」
三浦「2年のころ、ヒキオに声かけなかったのってさ、周りから色々言われたくないからでしょ?」
結衣「…!」
三浦「ぼっちのあいつとあんたじゃ、全然人種違うしさ」
結衣「そ、そんなこと…」
三浦「あんたの場合、部活があるからまだいいけどさ」
葉山「……そうか」
結衣「戸部っちも…なんでそういうこと言うかな」
三浦「結衣だってさ」
結衣「え?」
三浦「2年のころ、ヒキオに声かけなかったのってさ、周りから色々言われたくないからでしょ?」
結衣「…!」
三浦「ぼっちのあいつとあんたじゃ、全然人種違うしさ」
結衣「そ、そんなこと…」
三浦「あんたの場合、部活があるからまだいいけどさ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:43:03.48 ID:THyVuQ+M0
戸部「いままでのように、一定の距離あるならまだいいけどね…」
戸部「同じグループってことになったらね…」
三浦「あいつ、基本的に場の空気とか和ませるなんてできないし、あーしらがヒキオに気遣わないと駄目じゃん」
葉山「話題を俺達が振るということかい?」
三浦「そう。でもあいつ全然話広げられないっていうか…言葉のレパートリー少なすぎだし」
海老名「慣れてないからね」
三浦「そんなら、慣れてから来いっての。もっと底辺のレベルで磨いたらいいでしょ」
戸部「優美子、言葉尻がきついわ…マジで。俺だったら泣くわ」
三浦「一応、これでも学年の5本指に入るくらい美人って自覚もあるし?」
戸部「うわ~さすが優美子だわ…」
海老名「優美子以外言えないよね…」
戸部「同じグループってことになったらね…」
三浦「あいつ、基本的に場の空気とか和ませるなんてできないし、あーしらがヒキオに気遣わないと駄目じゃん」
葉山「話題を俺達が振るということかい?」
三浦「そう。でもあいつ全然話広げられないっていうか…言葉のレパートリー少なすぎだし」
海老名「慣れてないからね」
三浦「そんなら、慣れてから来いっての。もっと底辺のレベルで磨いたらいいでしょ」
戸部「優美子、言葉尻がきついわ…マジで。俺だったら泣くわ」
三浦「一応、これでも学年の5本指に入るくらい美人って自覚もあるし?」
戸部「うわ~さすが優美子だわ…」
海老名「優美子以外言えないよね…」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:49:10.47 ID:THyVuQ+M0
三浦「戸部だって嫌でしょ?サッカー部もがんばって、見た目も頑張ってるのに」
戸部「それって、ヒキタニ君と同列に見られるのがってこと?」
三浦「そう」
戸部「いや~~それは…ヒキタニくん結構スタイルいいし…美形だぜ?」
三浦「マジ?いや、そんなことはいいんだけど…お洒落のもんだいよ」
戸部「あ~確かにムースは変だったな~」
三浦「人付き合いしてなかった、引きこもりみたいなもんだし服とかのセンスもないしさ」
結衣「優美子……」
三浦「あーしは別に、ヒキオが格好悪いとかキモイとか言ってるわけじゃないよ?」
三浦「ただ、頑張ってない底辺なのに、あーしらと同列に来て、なんでいきなりあーしが介護しないと駄目なん?」
結衣「そ、それは…」
三浦「そもそも、なんでヒキオ連れてきたの?」
戸部「それって、ヒキタニ君と同列に見られるのがってこと?」
三浦「そう」
戸部「いや~~それは…ヒキタニくん結構スタイルいいし…美形だぜ?」
三浦「マジ?いや、そんなことはいいんだけど…お洒落のもんだいよ」
戸部「あ~確かにムースは変だったな~」
三浦「人付き合いしてなかった、引きこもりみたいなもんだし服とかのセンスもないしさ」
結衣「優美子……」
三浦「あーしは別に、ヒキオが格好悪いとかキモイとか言ってるわけじゃないよ?」
三浦「ただ、頑張ってない底辺なのに、あーしらと同列に来て、なんでいきなりあーしが介護しないと駄目なん?」
結衣「そ、それは…」
三浦「そもそも、なんでヒキオ連れてきたの?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:54:35.37 ID:THyVuQ+M0
結衣「えっと…それは…」
三浦「なに?」
結衣「ヒッキーがあたし達以外の人とも仲良くなれたらいいかなって」
三浦「やっぱり」
結衣「あたし達とも交流あったしさ、ちょうどいいかなって」
三浦「それ間違いでしょ」
結衣「え?優美子?なんで…?」
三浦「あーしらがヒキオと交流あったのは依頼の関係だから」
結衣「あ…」
三浦「依頼がなかったら、そもそも見向きもしてないから」
結衣「……」
三浦「結衣だって、犬の件がなかったら、ヒキオなんて気にしてないでしょ」
三浦「なに?」
結衣「ヒッキーがあたし達以外の人とも仲良くなれたらいいかなって」
三浦「やっぱり」
結衣「あたし達とも交流あったしさ、ちょうどいいかなって」
三浦「それ間違いでしょ」
結衣「え?優美子?なんで…?」
三浦「あーしらがヒキオと交流あったのは依頼の関係だから」
結衣「あ…」
三浦「依頼がなかったら、そもそも見向きもしてないから」
結衣「……」
三浦「結衣だって、犬の件がなかったら、ヒキオなんて気にしてないでしょ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 11:57:58.09 ID:THyVuQ+M0
結衣「あれは…そんなことないよ、きっと…」
三浦「本当に?お礼に1年もかけたのはなんで?」
結衣「……」
三浦「さっきの話に戻るし」
葉山「なんのことだい?」
三浦「ううん、こっちの話」
戸部「そろそろ、ヒキタニくん戻ってくるかもよ」
海老名「あ、来たよ~ヒキタニくん」
ガチャ
八幡「…ん?」
結衣「あ…ヒッキー」
八幡「あれ?誰も歌ってないのか?」
三浦「本当に?お礼に1年もかけたのはなんで?」
結衣「……」
三浦「さっきの話に戻るし」
葉山「なんのことだい?」
三浦「ううん、こっちの話」
戸部「そろそろ、ヒキタニくん戻ってくるかもよ」
海老名「あ、来たよ~ヒキタニくん」
ガチャ
八幡「…ん?」
結衣「あ…ヒッキー」
八幡「あれ?誰も歌ってないのか?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 12:01:49.31 ID:THyVuQ+M0
葉山「ああ…まあね」
八幡「どうしたんだよ?」
三浦「なんでもないっての、それよりさ」
八幡「なんだ?」
三浦「カラオケこのくらいにしてさ、ラーメン行かない?」
八幡「ラーメン行くのか?」
結衣「え?ゆ、優美子…?」
三浦「ま、いいからいいから。色々教えてよ」
八幡「…?ま、いいけど」
結衣「優美子…」
八幡「どうしたんだよ?」
三浦「なんでもないっての、それよりさ」
八幡「なんだ?」
三浦「カラオケこのくらいにしてさ、ラーメン行かない?」
八幡「ラーメン行くのか?」
結衣「え?ゆ、優美子…?」
三浦「ま、いいからいいから。色々教えてよ」
八幡「…?ま、いいけど」
結衣「優美子…」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/26(木) 14:09:38.59 ID:THyVuQ+M0
街中
スタスタ
八幡(なんで俺が先頭歩いてんの?基本後ろからついていくタイプなのに)
結衣「ね、ねえ優美子っ」
三浦「なに?結衣」
結衣「どういうつもり?いきなりラーメンなんて」
三浦「なにがって…せっかく話題に出たんだしさ」
結衣「あんなにラーメンの話嫌がってたのに」
三浦「別にラーメンを嫌がったわけじゃないでしょ、ヒキオのドヤ顔がおもしろいから」
結衣「ドヤ顔って…」
三浦「まあ、ヒキオのお手並み拝見ってやつ?」
結衣「絶対おもしろがってるでしょ…」
スタスタ
八幡(なんで俺が先頭歩いてんの?基本後ろからついていくタイプなのに)
結衣「ね、ねえ優美子っ」
三浦「なに?結衣」
結衣「どういうつもり?いきなりラーメンなんて」
三浦「なにがって…せっかく話題に出たんだしさ」
結衣「あんなにラーメンの話嫌がってたのに」
三浦「別にラーメンを嫌がったわけじゃないでしょ、ヒキオのドヤ顔がおもしろいから」
結衣「ドヤ顔って…」
三浦「まあ、ヒキオのお手並み拝見ってやつ?」
結衣「絶対おもしろがってるでしょ…」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 11:18:29.84 ID:q7KiHtgM0
戸部「隼人君~」
葉山「なんだ?戸部?」
戸部「マジで駅前のラーメン屋行くのかな?ヒキタニくん」
葉山「さあ…彼に聞いてみたらどうだ?」
戸部「いや、聞きにくいべ…あのラーメン屋有名過ぎてさ…」
葉山「ああ」
戸部「せっかくのご飯をあそこでっていうのはちょっとさ…」
葉山「そういうことか、じゃあ聞いてみようか」
八幡「?さっきからなんだ?」
葉山「一つ確認したいんだけどさ」
八幡「なんだよ?」
葉山「これから駅前のラーメン屋に行くのかい?さっき言ってた」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 11:22:13.06 ID:q7KiHtgM0
八幡「やっぱそこがいいのか?」
葉山「やっぱ?というのは…どういうことだい?」
八幡「いや…」
結衣「あれ?なにかもめてるかな?」
三浦「隼人も行きたくないんでしょ、せっかくみんなで行くのにさ~」
三浦「あ~あ、空気読めない奴ってマジ最悪~」
結衣「ちょっと優美子…」
三浦「なに?ホントのことじゃん」
葉山「やっぱ?というのは…どういうことだい?」
八幡「いや…」
結衣「あれ?なにかもめてるかな?」
三浦「隼人も行きたくないんでしょ、せっかくみんなで行くのにさ~」
三浦「あ~あ、空気読めない奴ってマジ最悪~」
結衣「ちょっと優美子…」
三浦「なに?ホントのことじゃん」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 14:59:58.30 ID:q7KiHtgM0
海老名「優美子、なんか違うみたいよ~」
三浦「え?なにが?」
八幡「…あんな有名店というか…ありきたりな所でいいのか?」
戸部「え?」
葉山「…しかし、さっき君はおすすめだと」
八幡「最初に言うおすすめは、当たり障りのない所言わないか?」
葉山「あ~なるほど、確かにそうかもしれないね」
八幡「いきなり、変なところ言うわけにもいかないだろ。好みもあるしな」
葉山「ということは、これから行くのは君の本当のおすすめかい?」
八幡「今のところ一番好きなところだな」
葉山「へえ、それは楽しみだね」
八幡「せっかくこのメンバーで飯食うわけだしな」
三浦「え?なにが?」
八幡「…あんな有名店というか…ありきたりな所でいいのか?」
戸部「え?」
葉山「…しかし、さっき君はおすすめだと」
八幡「最初に言うおすすめは、当たり障りのない所言わないか?」
葉山「あ~なるほど、確かにそうかもしれないね」
八幡「いきなり、変なところ言うわけにもいかないだろ。好みもあるしな」
葉山「ということは、これから行くのは君の本当のおすすめかい?」
八幡「今のところ一番好きなところだな」
葉山「へえ、それは楽しみだね」
八幡「せっかくこのメンバーで飯食うわけだしな」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 15:03:21.25 ID:q7KiHtgM0
戸部「へえ、これはちょっと期待してもよくね?」
葉山「まあ、比企谷はあれで考えてるからな。こうなるとは思ってたけど」
三浦「…」
結衣「ほらほら、優美子っ」
三浦「なに?」
結衣「ね?大丈夫でしょ?ヒッキーだって考えてるんだって」
三浦「いや…そんなくらい当たり前だし…。あれくらいやらないでどーすんのよ」
結衣「ええ~優美子…もう」
海老名「優美子はヒキタニ君に厳しいからね」
三浦「ていうか、あいつの味覚は大丈夫なん?それの方が心配」
葉山「まあ、比企谷はあれで考えてるからな。こうなるとは思ってたけど」
三浦「…」
結衣「ほらほら、優美子っ」
三浦「なに?」
結衣「ね?大丈夫でしょ?ヒッキーだって考えてるんだって」
三浦「いや…そんなくらい当たり前だし…。あれくらいやらないでどーすんのよ」
結衣「ええ~優美子…もう」
海老名「優美子はヒキタニ君に厳しいからね」
三浦「ていうか、あいつの味覚は大丈夫なん?それの方が心配」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:08:58.10 ID:gkJxxEdf0
老舗っぽいラーメン屋
戸部「あれ?ここって…」
葉山「個人店かな?」
八幡「おそらくな、わかんねぇけど」
戸部「駅前にこんなラーメン屋あったんだ~」
葉山「見たことはあるけど初めて入るね」
八幡「ここでいいか?」
葉山「優美子、いいかい?」
三浦「え?あーし?…まあ、せっかくだしここでいいけど」
葉山「じゃあ決まりだね。入ってみようか」
戸部「あれ?ここって…」
葉山「個人店かな?」
八幡「おそらくな、わかんねぇけど」
戸部「駅前にこんなラーメン屋あったんだ~」
葉山「見たことはあるけど初めて入るね」
八幡「ここでいいか?」
葉山「優美子、いいかい?」
三浦「え?あーし?…まあ、せっかくだしここでいいけど」
葉山「じゃあ決まりだね。入ってみようか」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:28:18.24 ID:gkJxxEdf0
店の中
葉山「なかなかいい感じだね」
八幡「ああ、内装はしっかりしてるけど、外見が古いからな。入る客少ないかも」
葉山「でもまあ、落ち着いてていいんじゃないか?」
八幡「そこが好きだ。本も読みやすい」
葉山「なるほどね」
海老名「ふんふん、いいんじゃないかな?ねえ優美子?」
三浦「ここであーしに振る?」
結衣「否定的なの優美子でしょ」
三浦「あーし一人が悪者?戸部だって同調してたでしょ」
三浦「隼人もあーしの気持ちはわかるって」
八幡「…なんの話だ?」
葉山「ああいや…なんでもないよ。気にしないでくれ」
葉山「なかなかいい感じだね」
八幡「ああ、内装はしっかりしてるけど、外見が古いからな。入る客少ないかも」
葉山「でもまあ、落ち着いてていいんじゃないか?」
八幡「そこが好きだ。本も読みやすい」
葉山「なるほどね」
海老名「ふんふん、いいんじゃないかな?ねえ優美子?」
三浦「ここであーしに振る?」
結衣「否定的なの優美子でしょ」
三浦「あーし一人が悪者?戸部だって同調してたでしょ」
三浦「隼人もあーしの気持ちはわかるって」
八幡「…なんの話だ?」
葉山「ああいや…なんでもないよ。気にしないでくれ」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:32:43.44 ID:gkJxxEdf0
八幡「……」
戸部「優美子、今その話はさ~~」
三浦「ったく、調子いい奴っ」
店員「お待たせしました~~」
結衣「あ、来たよ」
三浦「あれ?結衣も醤油ラーメン?」
結衣「うん、ここは醤油しかないみたいだしさ」
三浦「ふ~ん」
葉山「かなりメニューが少ないんだね」
八幡「ああ、選ぶ楽しみはないな。ただ、メインがすぐにわかるっていうのはポイント高いぞ」
戸部「え?メインって…それって重要なん?」
戸部「優美子、今その話はさ~~」
三浦「ったく、調子いい奴っ」
店員「お待たせしました~~」
結衣「あ、来たよ」
三浦「あれ?結衣も醤油ラーメン?」
結衣「うん、ここは醤油しかないみたいだしさ」
三浦「ふ~ん」
葉山「かなりメニューが少ないんだね」
八幡「ああ、選ぶ楽しみはないな。ただ、メインがすぐにわかるっていうのはポイント高いぞ」
戸部「え?メインって…それって重要なん?」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:45:11.69 ID:gkJxxEdf0
八幡「メイン食べないと、その店の評価ができないだろ」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:49:34.91 ID:gkJxxEdf0
八幡「メイン食べないと、その店の評価ができないだろ」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
八幡「最近うるさい人がいるからな、最近…」
葉山「はは、比企谷も大変だな」
戸部「でもさ、店のメインってわかりにくくね?」
八幡「大体は店の名前の入ってる、一番オーソドックスなやつだ」
葉山「なるほど、それを食べて君は点数をつけてるのか」
八幡「でも、たまにメインは難しい時もあってな」
葉山「ん?」
八幡「店の名前が入ってるのに、担担麺の場合…これはメインなのか悩んだ」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
八幡「最近うるさい人がいるからな、最近…」
葉山「はは、比企谷も大変だな」
戸部「でもさ、店のメインってわかりにくくね?」
八幡「大体は店の名前の入ってる、一番オーソドックスなやつだ」
葉山「なるほど、それを食べて君は点数をつけてるのか」
八幡「でも、たまにメインは難しい時もあってな」
葉山「ん?」
八幡「店の名前が入ってるのに、担担麺の場合…これはメインなのか悩んだ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 14:53:21.86 ID:gkJxxEdf0
戸部「あ~なるへそ。担担麺ってメインっぽくないもんな~」
八幡「そうだな」
結衣「なんかヒッキーがウンチク語りしてる」
三浦「とりあえず食べよ、のびるし」
結衣「うん」
海老名「いい匂いだね、いただきま~す」
葉山「それで、ここの店が一番点数が高いというわけか」
八幡「俺個人の評価だからな?ここは個人店だけあって味に癖があるぞ」
葉山「チェーン店とは違うか」
八幡「食べてみたらわかる」
葉山「そうするよ、いただきます」
戸部「いただきま~~すっ」
八幡「そうだな」
結衣「なんかヒッキーがウンチク語りしてる」
三浦「とりあえず食べよ、のびるし」
結衣「うん」
海老名「いい匂いだね、いただきま~す」
葉山「それで、ここの店が一番点数が高いというわけか」
八幡「俺個人の評価だからな?ここは個人店だけあって味に癖があるぞ」
葉山「チェーン店とは違うか」
八幡「食べてみたらわかる」
葉山「そうするよ、いただきます」
戸部「いただきま~~すっ」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 15:01:02.92 ID:gkJxxEdf0
----------------------------
三浦「……」
結衣「どう?」
三浦「旨い…」
結衣「だよね?あたしもおいしかったかな~」
海老名「人選ぶ味かな~わたしはあんまり好きじゃないかも」
葉山「うん確かに…人を選びそうだね」
八幡「まあ、でもチェーン店とはコクが違うだろ」
葉山「ああ、深みがあるというか…それは違うね」
戸部「俺もこういう味好きだわ~」
八幡「チェーン店のは良くも悪くも万人受けするように作ってるからな」
葉山「確かにそうだね」
八幡「まあ、これは平塚先生の受け売りだが」
三浦「……」
結衣「どう?」
三浦「旨い…」
結衣「だよね?あたしもおいしかったかな~」
海老名「人選ぶ味かな~わたしはあんまり好きじゃないかも」
葉山「うん確かに…人を選びそうだね」
八幡「まあ、でもチェーン店とはコクが違うだろ」
葉山「ああ、深みがあるというか…それは違うね」
戸部「俺もこういう味好きだわ~」
八幡「チェーン店のは良くも悪くも万人受けするように作ってるからな」
葉山「確かにそうだね」
八幡「まあ、これは平塚先生の受け売りだが」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 15:06:12.68 ID:gkJxxEdf0
三浦「……ふん」
結衣「ふふん~~」
三浦「なんで結衣楽しそうなん?」
結衣「え?だってヒッキー楽しそうだし」
三浦「ったく、あんたは…」
八幡「由比ヶ浜、どうだった?」
結衣「え?なにが?」
八幡「いや、味」
結衣「うん、あたしは好きな味だったよ~」
海老名「ん~わたしはちょっと違う感じだったかな?」
八幡「そうか…悪かった」
海老名「全然いいよ~、わざわざ連れてきてくれたのにさ~」
結衣「ふふん~~」
三浦「なんで結衣楽しそうなん?」
結衣「え?だってヒッキー楽しそうだし」
三浦「ったく、あんたは…」
八幡「由比ヶ浜、どうだった?」
結衣「え?なにが?」
八幡「いや、味」
結衣「うん、あたしは好きな味だったよ~」
海老名「ん~わたしはちょっと違う感じだったかな?」
八幡「そうか…悪かった」
海老名「全然いいよ~、わざわざ連れてきてくれたのにさ~」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 15:09:20.55 ID:gkJxxEdf0
三浦「………」
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/28(土) 15:13:00.14 ID:gkJxxEdf0
三浦「……」
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ。あーし買い物すんの忘れてたっ」
結衣「え?買い物?」
三浦「新しい服だけど、ほしいなって思ってたんだ」
海老名「あ~そんなこと言ってたっけ」
三浦「まあね、そういうわけでこのあとショッピングしない?」
葉山「ああ、俺達は問題ないけど」
三浦「もちろん、ヒキオもね」
八幡「…ショッピングか…」
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ。あーし買い物すんの忘れてたっ」
結衣「え?買い物?」
三浦「新しい服だけど、ほしいなって思ってたんだ」
海老名「あ~そんなこと言ってたっけ」
三浦「まあね、そういうわけでこのあとショッピングしない?」
葉山「ああ、俺達は問題ないけど」
三浦「もちろん、ヒキオもね」
八幡「…ショッピングか…」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 19:20:20.33 ID:FjH0aJNn0
ショッピング
結衣「な~んか優美子の魂胆がわかってきたかも…」
三浦「どういう意味よ?」
結衣「ヒッキーに恥ずかしい思いさせようとしてない?」
三浦「人聞き悪いっての結衣。あーしはそんなつもりないし」
結衣「ほんとかな~」
三浦「ほんとほんと。服は欲しかったし~」
結衣「そこは本当だろうけど」
三浦「それより見てよ」
海老名「ん~?」
結衣「な~んか優美子の魂胆がわかってきたかも…」
三浦「どういう意味よ?」
結衣「ヒッキーに恥ずかしい思いさせようとしてない?」
三浦「人聞き悪いっての結衣。あーしはそんなつもりないし」
結衣「ほんとかな~」
三浦「ほんとほんと。服は欲しかったし~」
結衣「そこは本当だろうけど」
三浦「それより見てよ」
海老名「ん~?」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 19:30:13.44 ID:FjH0aJNn0
葉山「君はなにかほしいものがあるか?」
八幡「俺か?まあ…鞄かね」
葉山「なら向こうかな、俺も丁度新しいのがほしくてさ」
八幡「正直、鞄なんてどれでもいいけどな」
葉山「そんなことないさ。鞄も重要なお洒落ポイントだぞ?」
八幡「そうか?」
葉山「ああ、雪ノ下さんとか結衣と出かける時に丁度いいじゃないか」
八幡「なんでその二人と出かけるの前提なんだよ…」
三浦「鞄なんてどれでもいいなんて言う時点で終わってるし」
結衣「優美子…そういうこと言わないでよ」
三浦「あんたも今後、彼氏できてさ、その彼氏がそんなこと言ったら速攻別れるでしょ」
結衣「それだけで別れないよ、優美子と一緒にしないで」
八幡「俺か?まあ…鞄かね」
葉山「なら向こうかな、俺も丁度新しいのがほしくてさ」
八幡「正直、鞄なんてどれでもいいけどな」
葉山「そんなことないさ。鞄も重要なお洒落ポイントだぞ?」
八幡「そうか?」
葉山「ああ、雪ノ下さんとか結衣と出かける時に丁度いいじゃないか」
八幡「なんでその二人と出かけるの前提なんだよ…」
三浦「鞄なんてどれでもいいなんて言う時点で終わってるし」
結衣「優美子…そういうこと言わないでよ」
三浦「あんたも今後、彼氏できてさ、その彼氏がそんなこと言ったら速攻別れるでしょ」
結衣「それだけで別れないよ、優美子と一緒にしないで」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 19:35:13.97 ID:FjH0aJNn0
三浦「結衣ってば素直じゃないし」
結衣「優美子に言われたくないな~」
戸部「隼人君、どういう鞄買うわけ?」
葉山「そうだな…君はどうする?」
八幡「…これとかいいか」
葉山「それか…」
三浦「うわ、見てよ結衣」
結衣「え?どしたの」
三浦「ヒキオが選んだ鞄」
結衣「え?別にそんなに悪いかな~?」
三浦「色よ、色」
海老名「あ~~…ちょっとおっさん臭いね」
結衣「茶色か、て別にそれくらいいいじゃん」
結衣「優美子に言われたくないな~」
戸部「隼人君、どういう鞄買うわけ?」
葉山「そうだな…君はどうする?」
八幡「…これとかいいか」
葉山「それか…」
三浦「うわ、見てよ結衣」
結衣「え?どしたの」
三浦「ヒキオが選んだ鞄」
結衣「え?別にそんなに悪いかな~?」
三浦「色よ、色」
海老名「あ~~…ちょっとおっさん臭いね」
結衣「茶色か、て別にそれくらいいいじゃん」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 19:50:58.51 ID:FjH0aJNn0
三浦「10代であんなおっさんが持ちそうな色選ぶ?ありえないって」
結衣「ヒッキーはああいう落ち着いた色が好きなんだよ」
三浦「おっさんってことでしょ。あ~お洒落に気を遣えない奴とかやだやだ」
結衣「…もう」
海老名「それより葉山くんと一緒に買い物してる姿がいいよね~」
八幡「こういうのでいいと思うか?」
葉山「俺に聞くかい?」
八幡「俺はこういうのあんまりわからねぇし、お前ならいい判断できるだろ」
葉山「そう言ってもらえるのは嬉しいが…そうだな」
葉山「君の選んだ鞄もいいと思うけど…もう少し原色の色でもいいかもね」
八幡「じゃあ…こういうのか?」
葉山「紫か…ああ、そういうのもいいんじゃないかな」
結衣「ヒッキーはああいう落ち着いた色が好きなんだよ」
三浦「おっさんってことでしょ。あ~お洒落に気を遣えない奴とかやだやだ」
結衣「…もう」
海老名「それより葉山くんと一緒に買い物してる姿がいいよね~」
八幡「こういうのでいいと思うか?」
葉山「俺に聞くかい?」
八幡「俺はこういうのあんまりわからねぇし、お前ならいい判断できるだろ」
葉山「そう言ってもらえるのは嬉しいが…そうだな」
葉山「君の選んだ鞄もいいと思うけど…もう少し原色の色でもいいかもね」
八幡「じゃあ…こういうのか?」
葉山「紫か…ああ、そういうのもいいんじゃないかな」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 19:56:49.30 ID:FjH0aJNn0
八幡「戸部はどう思う?」
戸部「え?俺?」
八幡「おう、できれば意見を聞いてみたい」
戸部「う~ん、俺は…紫のかばんのが良くね?いまどきって感じするしさ」
八幡「…そうか」
葉山「どうする?比企谷?」
八幡「そうだな、これにするか」
折本「あっれ~?比企谷?」
八幡「ん…?折本…?」
折本「あ、葉山くんもいるし。なんか偶然」
八幡「…おう」
折本「買い物に来てんの?」
戸部「え?俺?」
八幡「おう、できれば意見を聞いてみたい」
戸部「う~ん、俺は…紫のかばんのが良くね?いまどきって感じするしさ」
八幡「…そうか」
葉山「どうする?比企谷?」
八幡「そうだな、これにするか」
折本「あっれ~?比企谷?」
八幡「ん…?折本…?」
折本「あ、葉山くんもいるし。なんか偶然」
八幡「…おう」
折本「買い物に来てんの?」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/29(日) 20:02:11.59 ID:FjH0aJNn0
三浦「あれ?なんか知り合いっぽいの来てるし」
海老名「ああ~前にいたよね」
結衣「うん、ヒッキーの知り合いだよ。確か同じ中学出身の」
八幡「この状況で買い物以外ないだろ」
折本「いや、そんなんだけどさ。比企谷にこういう場所ってなんかミスマッチがあって」
八幡「俺が来たくて来たんじゃなくて、付き合いだよ」
折本「そうなんだ」
折本「ていうか鞄買うの?へ~」
八幡「なんだよ?」
折本「比企谷っぽくない色だけどいいんじゃない?」
八幡「俺っぽくないか?」
折本「うん、あんたってなんとなくそっちの選びそう」
八幡(茶色のやつか…)
海老名「ああ~前にいたよね」
結衣「うん、ヒッキーの知り合いだよ。確か同じ中学出身の」
八幡「この状況で買い物以外ないだろ」
折本「いや、そんなんだけどさ。比企谷にこういう場所ってなんかミスマッチがあって」
八幡「俺が来たくて来たんじゃなくて、付き合いだよ」
折本「そうなんだ」
折本「ていうか鞄買うの?へ~」
八幡「なんだよ?」
折本「比企谷っぽくない色だけどいいんじゃない?」
八幡「俺っぽくないか?」
折本「うん、あんたってなんとなくそっちの選びそう」
八幡(茶色のやつか…)
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 15:53:55.36 ID:M3Ve8H9/0
八幡「…」
折本「どっちか買うんでしょ?」
八幡「まあな…悩んでたわけで」
折本「ふ~ん、まあどっちでもいいとは思うけど」
八幡「……こっちのほうが俺らしいか」
折本「なんか言った?」
八幡「いや、なんでもない」
葉山「比企谷、どうするんだい?」
八幡「悪い、こっちにするわ」
葉山「紫のやつはいいのかい?」
八幡「俺っぽくないみたいだしな。まあ、このかばんだけじゃないが」
葉山「?まあ、君が選ぶことだしいいと思うよ。茶色のやつもいいデザインだしね」
八幡「よく考えたら、店に並んでるやつでダサいのなんかないんじゃないのか?」
折本「どっちか買うんでしょ?」
八幡「まあな…悩んでたわけで」
折本「ふ~ん、まあどっちでもいいとは思うけど」
八幡「……こっちのほうが俺らしいか」
折本「なんか言った?」
八幡「いや、なんでもない」
葉山「比企谷、どうするんだい?」
八幡「悪い、こっちにするわ」
葉山「紫のやつはいいのかい?」
八幡「俺っぽくないみたいだしな。まあ、このかばんだけじゃないが」
葉山「?まあ、君が選ぶことだしいいと思うよ。茶色のやつもいいデザインだしね」
八幡「よく考えたら、店に並んでるやつでダサいのなんかないんじゃないのか?」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 16:01:24.52 ID:M3Ve8H9/0
戸部「そりゃ売り物だしね」
葉山「素人の俺達が言えることではないね」
八幡「とりあえず買ってくるか…値段は7000円…高い買い物になったな…」
折本「なんか不思議なもの見れたかも、ウケる!」
八幡「意味わからんぞ」
折本「いや~比企谷も買い物してんだなってさ」
八幡「当たり前だろ、俺はどうやって生きてんだ」
折本「そうだけどさ、なんか不思議ってだけ」
八幡「お前はなにしてんの?ひとりか?」
折本「ま~ね、ツーリング中にさ買い物したくなって」
八幡「だからそんな格好なのか」
折本「そんなとこ」
八幡(スパッツか…いかにもマウンテンバイクとかに乗りそうなイメージ)
八幡「そういや、折本は自転車好きなんだっけ」
葉山「素人の俺達が言えることではないね」
八幡「とりあえず買ってくるか…値段は7000円…高い買い物になったな…」
折本「なんか不思議なもの見れたかも、ウケる!」
八幡「意味わからんぞ」
折本「いや~比企谷も買い物してんだなってさ」
八幡「当たり前だろ、俺はどうやって生きてんだ」
折本「そうだけどさ、なんか不思議ってだけ」
八幡「お前はなにしてんの?ひとりか?」
折本「ま~ね、ツーリング中にさ買い物したくなって」
八幡「だからそんな格好なのか」
折本「そんなとこ」
八幡(スパッツか…いかにもマウンテンバイクとかに乗りそうなイメージ)
八幡「そういや、折本は自転車好きなんだっけ」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 16:05:43.80 ID:M3Ve8H9/0
折本「そうそう、よく覚えてんじゃん。まあ、送ってあげたこともあったっけ」
八幡「そういやあったか」
葉山「どうやら仲は良好になってるみたいだね、安心したよ」
戸部「いや~なんかヒキタニ君見直してるわ、なんか」
葉山「おいおい戸部。こういうので見直すのはあまりいいことじゃないぞ」
戸部「う、うん。確かにね~」
三浦「…」
結衣「む~~、なんか楽しそうに話してるし…」
海老名「嫉妬に狂う結衣ちゃんでした」
結衣「ちょっとなんでナレーションっぽく言うかな…」
海老名「ああいうところ見てると、ヒキタニ君ってあんまりコミュ障って感じしないよね」
八幡「そういやあったか」
葉山「どうやら仲は良好になってるみたいだね、安心したよ」
戸部「いや~なんかヒキタニ君見直してるわ、なんか」
葉山「おいおい戸部。こういうので見直すのはあまりいいことじゃないぞ」
戸部「う、うん。確かにね~」
三浦「…」
結衣「む~~、なんか楽しそうに話してるし…」
海老名「嫉妬に狂う結衣ちゃんでした」
結衣「ちょっとなんでナレーションっぽく言うかな…」
海老名「ああいうところ見てると、ヒキタニ君ってあんまりコミュ障って感じしないよね」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 16:11:20.34 ID:M3Ve8H9/0
結衣「うん、全然違うと思うよ。気を遣えないっていうのも間違ってると思うし」
海老名「ねえ、優美子?」
三浦「…いや、あの子と話してるの関係ないし」
結衣「え~なんで?」
三浦「ヒキオがあーしらと合うかどうかとは別物でしょ」
結衣「そ、それは…そうだけど」
三浦「ヒキオがちょっと残念な女子から人気あるのは知ってるのよ」
結衣「優美子、残念な女子って…」
三浦「境遇が近いからとかでシンパシー感じてるんでしょ」
三浦「偶々、ちょっと可愛い子がいるってだけで」
結衣「優美子…さすがにそれは」
三浦「だから、あーしが心配してるのとはそういうのは関係ないんだってば、そんだけ」
海老名「ねえ、優美子?」
三浦「…いや、あの子と話してるの関係ないし」
結衣「え~なんで?」
三浦「ヒキオがあーしらと合うかどうかとは別物でしょ」
結衣「そ、それは…そうだけど」
三浦「ヒキオがちょっと残念な女子から人気あるのは知ってるのよ」
結衣「優美子、残念な女子って…」
三浦「境遇が近いからとかでシンパシー感じてるんでしょ」
三浦「偶々、ちょっと可愛い子がいるってだけで」
結衣「優美子…さすがにそれは」
三浦「だから、あーしが心配してるのとはそういうのは関係ないんだってば、そんだけ」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 17:38:46.10 ID:M3Ve8H9/0
結衣「関係ない…か。優美子冷たいね」
三浦「結衣がヒキオの魅力を語るのはいいけど」
三浦「あーしはそれあんまり興味ないのよね」
結衣「優美子…なんでそういう風に言うかな」
三浦「結衣は多分善意でヒキオをあーしらのグループに入れたんだろうけど」
結衣「うん…」
三浦「それが本当によかったかは別問題だよね。あーしにとってもヒキオにとっても」
結衣「……」
三浦「ヒキオは結衣に優しいから合せてくれたんじゃないの?」
結衣「うう…それは…」
三浦「あいつが入ると、あーしらのグループギクシャクするじゃん?」
海老名「う~ん、そういうことないとは言えないかな」
三浦「結衣がヒキオの魅力を語るのはいいけど」
三浦「あーしはそれあんまり興味ないのよね」
結衣「優美子…なんでそういう風に言うかな」
三浦「結衣は多分善意でヒキオをあーしらのグループに入れたんだろうけど」
結衣「うん…」
三浦「それが本当によかったかは別問題だよね。あーしにとってもヒキオにとっても」
結衣「……」
三浦「ヒキオは結衣に優しいから合せてくれたんじゃないの?」
結衣「うう…それは…」
三浦「あいつが入ると、あーしらのグループギクシャクするじゃん?」
海老名「う~ん、そういうことないとは言えないかな」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 17:43:55.01 ID:M3Ve8H9/0
三浦「結衣の紹介だろうと新しく入る以上、そいつが気を遣うのが礼儀でしょ」
三浦「この場合、ヒキオがあーしらに合わせないと駄目でしょ」
結衣「……そういうもんかな…違う気がするんだけど」
三浦「あーしらと同じ場所まで来てくれないと噂が収束しないのよね」
結衣「あ、そっか…それがあったね」
三浦「あーしも、ヒキオをネタにしたのは悪かったけど、今のあいつは弄られても仕方ないよ」
海老名「うわ、優美子いじめっ子みたい」
三浦「いじめじゃなくてイジリ」
結衣「それどこが違うんだろう…」
三浦「この場合、ヒキオがあーしらに合わせないと駄目でしょ」
結衣「……そういうもんかな…違う気がするんだけど」
三浦「あーしらと同じ場所まで来てくれないと噂が収束しないのよね」
結衣「あ、そっか…それがあったね」
三浦「あーしも、ヒキオをネタにしたのは悪かったけど、今のあいつは弄られても仕方ないよ」
海老名「うわ、優美子いじめっ子みたい」
三浦「いじめじゃなくてイジリ」
結衣「それどこが違うんだろう…」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 18:31:29.91 ID:M3Ve8H9/0
結衣「優美子…」
海老名(噂の件があるからかな?結衣があんまり強く出れてない気がする。悪いと思ってるのかな)
三浦「とにかく、そんなもんだって」
八幡「葉山は鞄見ないのか?」
葉山「見させてもらってもいいかな?」
八幡「おうって俺に聞く程でもないだろ」
葉山「それもそうか…じゃあ選んでくるよ」スタスタ
折本「なんで比企谷って葉山くんらと一緒にいんの?」
八幡「なんだよ、急に」
折本「なんかすごい変っていうか…違うタイプにしか見えないからさ」
八幡「色々あってな。今はちょっと遊ぶ仲になってるだけだ」
折本「ふ~ん」
海老名(噂の件があるからかな?結衣があんまり強く出れてない気がする。悪いと思ってるのかな)
三浦「とにかく、そんなもんだって」
八幡「葉山は鞄見ないのか?」
葉山「見させてもらってもいいかな?」
八幡「おうって俺に聞く程でもないだろ」
葉山「それもそうか…じゃあ選んでくるよ」スタスタ
折本「なんで比企谷って葉山くんらと一緒にいんの?」
八幡「なんだよ、急に」
折本「なんかすごい変っていうか…違うタイプにしか見えないからさ」
八幡「色々あってな。今はちょっと遊ぶ仲になってるだけだ」
折本「ふ~ん」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 18:35:06.00 ID:M3Ve8H9/0
折本「よくわかんないけど、大変じゃない?」
八幡「なにが?」
折本「居づらいとかないの?」
八幡「…まあ、少し」
折本「え~?じゃあなんで?」
八幡「あ~いや…それはだな…」チラ
結衣「…だから優美子…」
三浦「そうだっての…」
八幡「…」
折本「あ~なるほど、あの子に誘われたとか?」
八幡「おま…よくわかったな」
折本「へ~図星?なるほどね~」
八幡「なにが?」
折本「居づらいとかないの?」
八幡「…まあ、少し」
折本「え~?じゃあなんで?」
八幡「あ~いや…それはだな…」チラ
結衣「…だから優美子…」
三浦「そうだっての…」
八幡「…」
折本「あ~なるほど、あの子に誘われたとか?」
八幡「おま…よくわかったな」
折本「へ~図星?なるほどね~」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 18:41:49.66 ID:M3Ve8H9/0
八幡「まあ、由比ヶ浜が俺の為にこのグループに誘ってくれたからな」
折本「それでここに来たりしてるんだ?やっぱ比企谷ってさ…」
八幡「ん?」
折本「変わったよね~ウケる」
八幡「全然ウケないから」
折本「結構律儀っていうか…やっぱ美人には弱いとかあんのね」
八幡「ば…そういうんじゃねぇよ…」
折本「ホントに?絶対顔で選んでるでしょ?男ってさ」
八幡「いや…そんなことは…由比ヶ浜は別に…いや、まあ可愛いけど」
折本「結局、美人で性格いいから気にかけるんでしょ?」
折本「なんか比企谷って気まずい思いしてそうだけどさ今…」
八幡「お、おう…」
折本「それでここに来たりしてるんだ?やっぱ比企谷ってさ…」
八幡「ん?」
折本「変わったよね~ウケる」
八幡「全然ウケないから」
折本「結構律儀っていうか…やっぱ美人には弱いとかあんのね」
八幡「ば…そういうんじゃねぇよ…」
折本「ホントに?絶対顔で選んでるでしょ?男ってさ」
八幡「いや…そんなことは…由比ヶ浜は別に…いや、まあ可愛いけど」
折本「結局、美人で性格いいから気にかけるんでしょ?」
折本「なんか比企谷って気まずい思いしてそうだけどさ今…」
八幡「お、おう…」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 18:48:34.82 ID:M3Ve8H9/0
折本「見た目で選んでる部分があるって意味だと、お互い様じゃない?」
八幡「どうした急に…」
折本「あれ?違った?なんかそういう雰囲気感じたんだけど」
八幡「それは…」
折本「あっちの子とか、比企谷のことよく思ってなさそうだけど」
折本「葉山くんも内心そういうところあるかもよ」
八幡「…だろうな。学校でも噂になってるみたいだしな」
折本「そうなんだ?比企谷も大変だね」
八幡「…」
折本「まあ、お互いに見てくれを気にしてるってことじゃない?」
八幡「…かもな」
折本「あ、やっぱり由比ヶ浜さんの見てくれで選んでた?」
八幡「違うっての…」
八幡「どうした急に…」
折本「あれ?違った?なんかそういう雰囲気感じたんだけど」
八幡「それは…」
折本「あっちの子とか、比企谷のことよく思ってなさそうだけど」
折本「葉山くんも内心そういうところあるかもよ」
八幡「…だろうな。学校でも噂になってるみたいだしな」
折本「そうなんだ?比企谷も大変だね」
八幡「…」
折本「まあ、お互いに見てくれを気にしてるってことじゃない?」
八幡「…かもな」
折本「あ、やっぱり由比ヶ浜さんの見てくれで選んでた?」
八幡「違うっての…」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/30(月) 18:56:53.51 ID:M3Ve8H9/0
八幡「まあ…どうするべきかはわかってるつもりだ…一応」
折本「へ~そっか~。なんかさ、比企谷って頼りがいあるよね~」
八幡「なんだよ、急に…なんなの?」
折本「なんていうか、去年の一色ちゃんの件でも思ってたけど」
八幡(そういえば、こいつが俺を見直したと思われるのはあの時からか)
折本「そういえば、あたしに告ってきたのも見た目?」
八幡「ん…いやまあ…親しくなかったしそれくらいしかないだろ」
折本「なるほど、あたしは可愛いと…比企谷もこうして見ると悪くないよね」
八幡「え?だからなんなの?さっきから…」
折本「ムースで固めてる頭は超変だけど…ウケる!」
八幡「これか…やっぱり変か…なんかうまくいかなくてな」
折本「へ~そっか~。なんかさ、比企谷って頼りがいあるよね~」
八幡「なんだよ、急に…なんなの?」
折本「なんていうか、去年の一色ちゃんの件でも思ってたけど」
八幡(そういえば、こいつが俺を見直したと思われるのはあの時からか)
折本「そういえば、あたしに告ってきたのも見た目?」
八幡「ん…いやまあ…親しくなかったしそれくらいしかないだろ」
折本「なるほど、あたしは可愛いと…比企谷もこうして見ると悪くないよね」
八幡「え?だからなんなの?さっきから…」
折本「ムースで固めてる頭は超変だけど…ウケる!」
八幡「これか…やっぱり変か…なんかうまくいかなくてな」
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 08:48:55.31 ID:6LVEsY060
折本「固めてるから、崩れてくると余計に変に見えるっていうか」
八幡「やべぇ、それならどうすれば…」
折本「ジェルでセットしたらいいでしょ、あれの方が簡単に髪型つけれるし」
八幡「ジェルね、そんなのあったな」
折本「今から見に行く?」
八幡「待て待ておかしいぞ?俺、葉山たちと遊んでるんだが」
折本「あ、そういえばそうだっけ」
八幡「忘れるなよ…」
結衣「ヒッキーはどう考えてるんだろ」
三浦「早く帰りたいとか思ってるかも」
結衣「だから~~なんでそういうこと言うかな」
八幡「やべぇ、それならどうすれば…」
折本「ジェルでセットしたらいいでしょ、あれの方が簡単に髪型つけれるし」
八幡「ジェルね、そんなのあったな」
折本「今から見に行く?」
八幡「待て待ておかしいぞ?俺、葉山たちと遊んでるんだが」
折本「あ、そういえばそうだっけ」
八幡「忘れるなよ…」
結衣「ヒッキーはどう考えてるんだろ」
三浦「早く帰りたいとか思ってるかも」
結衣「だから~~なんでそういうこと言うかな」
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 08:53:33.35 ID:6LVEsY060
三浦「元々、ヒキオを呼んだ結衣にも責任あるでしょ」
三浦「相性とか考えなかったの?噂になるとか」
結衣「う…それは、あんまり考えなかったかも…」
三浦「ヒキオにお礼言うのは噂になるから、ためらってたのにね」
結衣「……ごめん」
三浦「あーしに謝る必要ないし、それより…」
結衣「なに?」
三浦「この状況で、楽なあの子について行ったり、帰りたいとか言い出したら最悪ね」
三浦「そんなことしたら、絶対ヒキオのこと認めないし」
海老名「あ~~、それは確かにまずいね~。ヒキタニ君はしなさそうだけど」
三浦「そう?あいつこういう時はへたれでしょ?」
結衣「そ、そんなことないよ…大丈夫だよ…」
三浦「相性とか考えなかったの?噂になるとか」
結衣「う…それは、あんまり考えなかったかも…」
三浦「ヒキオにお礼言うのは噂になるから、ためらってたのにね」
結衣「……ごめん」
三浦「あーしに謝る必要ないし、それより…」
結衣「なに?」
三浦「この状況で、楽なあの子について行ったり、帰りたいとか言い出したら最悪ね」
三浦「そんなことしたら、絶対ヒキオのこと認めないし」
海老名「あ~~、それは確かにまずいね~。ヒキタニ君はしなさそうだけど」
三浦「そう?あいつこういう時はへたれでしょ?」
結衣「そ、そんなことないよ…大丈夫だよ…」
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 09:01:36.74 ID:6LVEsY060
三浦「ま、みんなで遊びに来てて、そんな自分勝手なことした時点でおわりだけどね」
海老名「きついけど、ここはヒキタニ君の男を見せるところかな?」
結衣「ヒッキー…」
折本「つってもさ比企谷。あんたあんまり歓迎されてなさそうだけど?」
八幡「まあ、そうなんだけどな」
折本「あっちの由比ヶ浜さんたちも、比企谷のこと話してそうだし」
八幡「……」
折本「あんた、これからもこのグループで行動すんの?」
八幡「…今離れたら、由比ヶ浜に申し訳ないだろ」
折本「ふ~ん…」
八幡「それに…空気が微妙なのは俺のせいだしな」
八幡「なにより、今日は、葉山たちと一日遊ぶ約束だしな。勝手に反故にできないだろ」
折本「そうだよね、ごめん勝手なこと言っちゃった」
八幡「謝らなくてもいいけどよ…」
折本「んじゃ、あたし行くね」
八幡「おう」
折本「それとさ、今度誘うから付き合ってよ」
八幡「はあ?」
折本「んじゃね~」
海老名「きついけど、ここはヒキタニ君の男を見せるところかな?」
結衣「ヒッキー…」
折本「つってもさ比企谷。あんたあんまり歓迎されてなさそうだけど?」
八幡「まあ、そうなんだけどな」
折本「あっちの由比ヶ浜さんたちも、比企谷のこと話してそうだし」
八幡「……」
折本「あんた、これからもこのグループで行動すんの?」
八幡「…今離れたら、由比ヶ浜に申し訳ないだろ」
折本「ふ~ん…」
八幡「それに…空気が微妙なのは俺のせいだしな」
八幡「なにより、今日は、葉山たちと一日遊ぶ約束だしな。勝手に反故にできないだろ」
折本「そうだよね、ごめん勝手なこと言っちゃった」
八幡「謝らなくてもいいけどよ…」
折本「んじゃ、あたし行くね」
八幡「おう」
折本「それとさ、今度誘うから付き合ってよ」
八幡「はあ?」
折本「んじゃね~」
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 09:05:48.72 ID:6LVEsY060
八幡「誘うって…おい…あ、そういえばこの間連絡先交換したんだっけ…マジか」
葉山「やあ、話は終わったかい?」
戸部「お~~っす」
八幡「まあな、悪いな、時間とらせて」
葉山「構わないさ、君もデートの約束できてよかったじゃないか」
八幡「デートじゃないだろ…」
葉山「まあそれはいいんだが、良かったよいい関係になってるみたいで」
八幡「…昔よりはな」
戸部「ん?ヒキタニくん、なんかあったん?」
葉山「おいおい、そういうこと聞くのは野暮だぞ」
戸部「あ、恋話?そりゃ野暮だったわ~ごめん、ヒキタニくんっ」
八幡「なんか折本の話は恋話に誤解されること多いな…」
葉山「やあ、話は終わったかい?」
戸部「お~~っす」
八幡「まあな、悪いな、時間とらせて」
葉山「構わないさ、君もデートの約束できてよかったじゃないか」
八幡「デートじゃないだろ…」
葉山「まあそれはいいんだが、良かったよいい関係になってるみたいで」
八幡「…昔よりはな」
戸部「ん?ヒキタニくん、なんかあったん?」
葉山「おいおい、そういうこと聞くのは野暮だぞ」
戸部「あ、恋話?そりゃ野暮だったわ~ごめん、ヒキタニくんっ」
八幡「なんか折本の話は恋話に誤解されること多いな…」
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 17:43:51.83 ID:6LVEsY060
葉山「じゃあ、優美子の方に付き合おうか」
八幡「そういやあいつも選んでるんだっけか」
葉山「俺の方はもういいからさ」
八幡「そうか、じゃ行くか」
三浦「あ、3人ともこっちに来たし」
結衣「あれ?鞄もういいの?」
八幡「これ買ったからな」
結衣「茶色のほうにしたんだ」
八幡「おう、俺らしいのにした」
結衣「うんうん、いいんじゃないかな?」
三浦「え~?なんか色がダサいんだけど」
八幡「…」
結衣「優美子…!」
三浦「隼人が選んだ方のほうが絶対いけてたのにさ」
八幡「そういやあいつも選んでるんだっけか」
葉山「俺の方はもういいからさ」
八幡「そうか、じゃ行くか」
三浦「あ、3人ともこっちに来たし」
結衣「あれ?鞄もういいの?」
八幡「これ買ったからな」
結衣「茶色のほうにしたんだ」
八幡「おう、俺らしいのにした」
結衣「うんうん、いいんじゃないかな?」
三浦「え~?なんか色がダサいんだけど」
八幡「…」
結衣「優美子…!」
三浦「隼人が選んだ方のほうが絶対いけてたのにさ」
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 18:06:36.13 ID:6LVEsY060
八幡「それはそうだが、俺なりのを選んでみた」
三浦「だからそれがダサいっての」
八幡「……」
結衣「優美子…もう、あのさえと…どうしようか?」
葉山「優美子たちの服を見に行こうか」
三浦「やった、さっすが隼人~、忘れてないよね~」
葉山「あたりまえだろ」
八幡「…」
服屋
三浦「やっぱこの辺りかな、夏物買うのもあれだけど」
結衣「もう夏になってるしね」
海老名「いいのあるかな~?」
三浦「だからそれがダサいっての」
八幡「……」
結衣「優美子…もう、あのさえと…どうしようか?」
葉山「優美子たちの服を見に行こうか」
三浦「やった、さっすが隼人~、忘れてないよね~」
葉山「あたりまえだろ」
八幡「…」
服屋
三浦「やっぱこの辺りかな、夏物買うのもあれだけど」
結衣「もう夏になってるしね」
海老名「いいのあるかな~?」
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 18:11:12.34 ID:6LVEsY060
葉山「悪いね、優美子の言葉は…気にしないでもらえると助かる」
八幡「三浦はああいう性格だからな、大丈夫だ」
葉山「そうか、よかったよ」
八幡「俺の方こそ、せっかく選んでもらって悪いな」
葉山「選んだとは言わないよあれくらい、気にするな」
八幡「……俺もどうしようか考えてるんだが」
葉山「…ん?」
八幡「急いでも失敗するだろうしな、ゆっくりやっていく」
葉山「…いいんじゃないか?」
八幡「…ジェルってどこに売ってんの?」
葉山「そこは急ぐんだな…」
八幡「せっかく買い物に来てるわけだし、ちょうどいいだろ」
葉山「それもそうか」
八幡「三浦はああいう性格だからな、大丈夫だ」
葉山「そうか、よかったよ」
八幡「俺の方こそ、せっかく選んでもらって悪いな」
葉山「選んだとは言わないよあれくらい、気にするな」
八幡「……俺もどうしようか考えてるんだが」
葉山「…ん?」
八幡「急いでも失敗するだろうしな、ゆっくりやっていく」
葉山「…いいんじゃないか?」
八幡「…ジェルってどこに売ってんの?」
葉山「そこは急ぐんだな…」
八幡「せっかく買い物に来てるわけだし、ちょうどいいだろ」
葉山「それもそうか」
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 18:16:53.91 ID:6LVEsY060
結衣「……」
三浦「どうしたの結衣?ヒキオ見て」
結衣「優美子、ほらヒッキー帰りたそうにはしてないよ?」
三浦「え?ああ、うん。そうみたいね」
結衣「さっきの子とも別れたし、どう?」
三浦「どうって言われても…それ当たり前のことだし」
結衣「優美子~~っ」
三浦「あ~静かに、結衣っ」
結衣「なによ~~!優美子なんて知らないっ」
三浦「あ~~怒るなっての…ったく」
三浦「…」
三浦「隼人~~~っ」タタタタ
三浦「どうしたの結衣?ヒキオ見て」
結衣「優美子、ほらヒッキー帰りたそうにはしてないよ?」
三浦「え?ああ、うん。そうみたいね」
結衣「さっきの子とも別れたし、どう?」
三浦「どうって言われても…それ当たり前のことだし」
結衣「優美子~~っ」
三浦「あ~静かに、結衣っ」
結衣「なによ~~!優美子なんて知らないっ」
三浦「あ~~怒るなっての…ったく」
三浦「…」
三浦「隼人~~~っ」タタタタ
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/01(水) 18:22:57.10 ID:6LVEsY060
八幡「ん?」
葉山「優美子か、どうしたんだい?」
三浦「このスカートいいと思うんだけどさ、どう思う?」
葉山「ミニのタイトスカートか」
三浦「大人っぽく見えるでしょ?」
葉山「いや、それはわからないが…」
八幡(すげー短い…パンツ見えそうだ)
八幡(そういえば前にあーしさんのパンツ見たことあるな、意外にもピンクだったか)
三浦「ヒキオは?」
八幡「俺か?俺の意見か?」
三浦「それ以外ないでしょ、バカなん?」
葉山「優美子か、どうしたんだい?」
三浦「このスカートいいと思うんだけどさ、どう思う?」
葉山「ミニのタイトスカートか」
三浦「大人っぽく見えるでしょ?」
葉山「いや、それはわからないが…」
八幡(すげー短い…パンツ見えそうだ)
八幡(そういえば前にあーしさんのパンツ見たことあるな、意外にもピンクだったか)
三浦「ヒキオは?」
八幡「俺か?俺の意見か?」
三浦「それ以外ないでしょ、バカなん?」
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 14:30:56.38 ID:28UEt1ca0
八幡「…」
三浦「早く答えろっての」
八幡「スカート短くないか?」
三浦「はあ?どこ見てんのあんた…キモ…!」
八幡「おいおい、率直な意見がいいんだろ?」
三浦「率直な意見じゃなくてヘン夕イの意見でしょ、それ?」
三浦「なに?二次元とかいうのに夢見ててパンツ見えるとか思ってんの?」
八幡「……」
三浦「普通、下に履くから。丸出しにするバカなんていないし現実には」
三浦「そこんとこ勘違いすんなよ、気持ち悪いから」
八幡(これ煽ってるな、普通の奴ならキレそうだ)
三浦「早く答えろっての」
八幡「スカート短くないか?」
三浦「はあ?どこ見てんのあんた…キモ…!」
八幡「おいおい、率直な意見がいいんだろ?」
三浦「率直な意見じゃなくてヘン夕イの意見でしょ、それ?」
三浦「なに?二次元とかいうのに夢見ててパンツ見えるとか思ってんの?」
八幡「……」
三浦「普通、下に履くから。丸出しにするバカなんていないし現実には」
三浦「そこんとこ勘違いすんなよ、気持ち悪いから」
八幡(これ煽ってるな、普通の奴ならキレそうだ)
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 14:38:10.80 ID:28UEt1ca0
葉山「……」
三浦「…」
八幡「まあ、男共の視線の矛先にはなりそうだ」
三浦「はあ?」
八幡「お前スタイルいいし、そんなミニスカート履いて脚出してたら、みんな見るんじゃないか?」
三浦「……」
八幡「それでいいんなら、買ってもいいんじゃね?似合うだろ」
三浦「………」
八幡(なんで無言なんだ…?)
三浦「…下にタイツ履くし。それなら問題ないし」
葉山「ああ、それならいいかもね」
八幡(それは逆に工口いな、どっちにしても見られる。まあ三浦クラスだとどのみち視線を浴びるか)
三浦「…」
八幡「まあ、男共の視線の矛先にはなりそうだ」
三浦「はあ?」
八幡「お前スタイルいいし、そんなミニスカート履いて脚出してたら、みんな見るんじゃないか?」
三浦「……」
八幡「それでいいんなら、買ってもいいんじゃね?似合うだろ」
三浦「………」
八幡(なんで無言なんだ…?)
三浦「…下にタイツ履くし。それなら問題ないし」
葉山「ああ、それならいいかもね」
八幡(それは逆に工口いな、どっちにしても見られる。まあ三浦クラスだとどのみち視線を浴びるか)
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 14:50:23.14 ID:28UEt1ca0
三浦「なに見てんの?引くんだけど…」
八幡「あと、三浦…あんまり他の奴には罵倒するなよ」
三浦「…はあ?」
八幡「煽りに慣れてない奴はどういう行動するかわからないぞ?」
三浦「……」
八幡「最悪、殴られるかもな。いや、殴られるだけで済めばいいが…」
三浦「……」
葉山「そうだな、優美子。彼の忠告はかなり的を射てるぞ?」
三浦「隼人まで…」
葉山「優美子」
三浦「……ふん」スタスタ
八幡「あと、三浦…あんまり他の奴には罵倒するなよ」
三浦「…はあ?」
八幡「煽りに慣れてない奴はどういう行動するかわからないぞ?」
三浦「……」
八幡「最悪、殴られるかもな。いや、殴られるだけで済めばいいが…」
三浦「……」
葉山「そうだな、優美子。彼の忠告はかなり的を射てるぞ?」
三浦「隼人まで…」
葉山「優美子」
三浦「……ふん」スタスタ
198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 14:56:03.06 ID:28UEt1ca0
葉山「すまない比企谷、彼女は決して悪い子じゃないと思うんだが」
八幡「ああ、原因は俺にもあるからな」
葉山「ん?」
八幡「俺がグループに入って、変な噂も出てるんだろ」
葉山「…それは」
八幡「それについてはもう少し待ってくれとしか言えないが、なんとかしたいとは思ってるぞ」
葉山「…そうか。君のことだからなんとかしてしまうんだろうな」
八幡「買い被ってないか?」
八幡「ああ、原因は俺にもあるからな」
葉山「ん?」
八幡「俺がグループに入って、変な噂も出てるんだろ」
葉山「…それは」
八幡「それについてはもう少し待ってくれとしか言えないが、なんとかしたいとは思ってるぞ」
葉山「…そうか。君のことだからなんとかしてしまうんだろうな」
八幡「買い被ってないか?」
199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 15:14:28.40 ID:28UEt1ca0
葉山「そんなことはないさ。今までの奉仕部での君を見てると、そう思えるよ」
八幡「だから、それが買い被りだっての…」
結衣「優美子?」
三浦「ん?なに?」
海老名「どうする~?服」
三浦「ま、このスカートでいいかな。結衣は?」
結衣「フレアミニにしよっかな、ショートパンツ多いしさ、あたしって」
三浦「…結衣ってさ…」
結衣「なに?」
三浦「ううん、なんでも」
結衣「…?」
八幡「だから、それが買い被りだっての…」
結衣「優美子?」
三浦「ん?なに?」
海老名「どうする~?服」
三浦「ま、このスカートでいいかな。結衣は?」
結衣「フレアミニにしよっかな、ショートパンツ多いしさ、あたしって」
三浦「…結衣ってさ…」
結衣「なに?」
三浦「ううん、なんでも」
結衣「…?」
215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 13:25:34.30 ID:ZYfE9hAdO
夕方
戸部「あっれ、もうこんな時間じゃん」
葉山「ああ、意外と時間過ぎるの早いね」
結衣「ねえ、ヒッキー。あたしの買ったスカートだけどさ」
八幡「おう、あれか」
結衣「似合うかなー?変じゃないよね?」
八幡「おう…それは大丈夫だろうけど…」
結衣「なに?」
八幡「その…あれだ、目のやり場に困りそうだ」
結衣「うわ!ヒッキー、きも…!なにいってんの!?」
八幡「キモいとか言うな、仕方ないだろ、工口い格好だし…」
結衣「な、なに言ってんのかな…す、スケベ…!」
戸部「あっれ、もうこんな時間じゃん」
葉山「ああ、意外と時間過ぎるの早いね」
結衣「ねえ、ヒッキー。あたしの買ったスカートだけどさ」
八幡「おう、あれか」
結衣「似合うかなー?変じゃないよね?」
八幡「おう…それは大丈夫だろうけど…」
結衣「なに?」
八幡「その…あれだ、目のやり場に困りそうだ」
結衣「うわ!ヒッキー、きも…!なにいってんの!?」
八幡「キモいとか言うな、仕方ないだろ、工口い格好だし…」
結衣「な、なに言ってんのかな…す、スケベ…!」
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 13:36:00.07 ID:ZYfE9hAdO
海老名「結衣ってばちょっとうれしそうだねー」
三浦「…結局結衣はミニスカート買うし。ヒキオの反応キモいし」
海老名「でもさー、結衣にあんな反応させられるなんて、ヒキタニ君だけだよきっと」
三浦「…あいつだけ…ね」
海老名「少なくとも結衣が楽しめてたら、わたし達に全く関係ないことじゃないでしょ?」
三浦「そりゃまあ…そうかもだけどさ」
海老名「よしよし、結論すぐに出そうとしないでさ。様子見しない?ヒキタニ君はいい感じになると思うよー」
三浦「時間かかりそうだけど…」
海老名「噂の件もあるけど、結衣が良かれと思って連れてきたんだしさ。結衣の面子のためにも少しくらい大目に見ようよ」
三浦「…結局結衣はミニスカート買うし。ヒキオの反応キモいし」
海老名「でもさー、結衣にあんな反応させられるなんて、ヒキタニ君だけだよきっと」
三浦「…あいつだけ…ね」
海老名「少なくとも結衣が楽しめてたら、わたし達に全く関係ないことじゃないでしょ?」
三浦「そりゃまあ…そうかもだけどさ」
海老名「よしよし、結論すぐに出そうとしないでさ。様子見しない?ヒキタニ君はいい感じになると思うよー」
三浦「時間かかりそうだけど…」
海老名「噂の件もあるけど、結衣が良かれと思って連れてきたんだしさ。結衣の面子のためにも少しくらい大目に見ようよ」
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 13:44:21.51 ID:ZYfE9hAdO
三浦「結局、あーしらが寛容にならないとだめじゃん」
葉山「優美子」
三浦「隼人…」
葉山「俺たちも比企谷に助けてもらったじゃないか」
三浦「まあ、大きな借りもあるしね。少しくらいなら…」
戸部「おー優美子っぽくない発言…」
海老名「なんかヒキタニ君見直すことでもあった?」
葉山「ああ、そう言えば…」
三浦「隼人、黙って」
葉山「はははは」
三浦「ったくもー」
葉山「優美子」
三浦「隼人…」
葉山「俺たちも比企谷に助けてもらったじゃないか」
三浦「まあ、大きな借りもあるしね。少しくらいなら…」
戸部「おー優美子っぽくない発言…」
海老名「なんかヒキタニ君見直すことでもあった?」
葉山「ああ、そう言えば…」
三浦「隼人、黙って」
葉山「はははは」
三浦「ったくもー」
219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 17:48:24.28 ID:ZYfE9hAdO
海老名「でも優美子はヒキタニ君が助けてくれたのは、今回のこととは関係ないしそんくらいやって当然って言ってたでしょ」
三浦「まあそりゃ…恩はあってもヒキオと同じグループでやっていけるかは別の問題だし」
三浦「そこはヒキオが歩み寄れって言いたいわけで」
葉山「考えてるさ彼も。俺たちが思ってる以上にね」
三浦「ならいいんだけど…噂の方もなんとかしてくれるといいけど」
葉山「彼も考えてるさ。お手並み拝見かな?」
三浦「マジでお手並み拝見だしっ」
三浦「まあそりゃ…恩はあってもヒキオと同じグループでやっていけるかは別の問題だし」
三浦「そこはヒキオが歩み寄れって言いたいわけで」
葉山「考えてるさ彼も。俺たちが思ってる以上にね」
三浦「ならいいんだけど…噂の方もなんとかしてくれるといいけど」
葉山「彼も考えてるさ。お手並み拝見かな?」
三浦「マジでお手並み拝見だしっ」
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 17:55:28.49 ID:ZYfE9hAdO
結衣「こ、今度これ履いていくから…」
八幡「え?ど、どっか行くのか?」
結衣「た、たまにはいいじゃん映画とか…」
八幡「おまえ…それって…」
結衣「違うし、別にそんなんじゃないしっ!」
八幡「まだなにも言ってねぇ…」
三浦「なんかもうごちそうさまって感じ?」
戸部「俺たちお邪魔虫じゃね?」
葉山「確かに」
海老名「でも結衣とだけじゃ意味ないってことかなー」
三浦「ま、そういうことね」
葉山「さて、比企谷はどうするのかな?」
八幡「え?ど、どっか行くのか?」
結衣「た、たまにはいいじゃん映画とか…」
八幡「おまえ…それって…」
結衣「違うし、別にそんなんじゃないしっ!」
八幡「まだなにも言ってねぇ…」
三浦「なんかもうごちそうさまって感じ?」
戸部「俺たちお邪魔虫じゃね?」
葉山「確かに」
海老名「でも結衣とだけじゃ意味ないってことかなー」
三浦「ま、そういうことね」
葉山「さて、比企谷はどうするのかな?」
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 06:57:24.83 ID:3I2mFuIN0
学校
三浦「…」
海老名「優美子~どしたの?」
三浦「え?ヒキオのことだけど」
海老名「うんうん、ヒキタニ君ね」
三浦「あいつどうなってんの?」
海老名「どうなってんのって、わたしに聞かれても困るけど」
三浦「一応見た目整えてるみたいだけど、別に変わらないっていうか」
海老名「まあ、そんなすぐにはね」
三浦「噂の件、なんとかする気あんの?」
海老名「う~ん、それもわたしじゃわかんないな~」
三浦「…」
海老名「優美子~どしたの?」
三浦「え?ヒキオのことだけど」
海老名「うんうん、ヒキタニ君ね」
三浦「あいつどうなってんの?」
海老名「どうなってんのって、わたしに聞かれても困るけど」
三浦「一応見た目整えてるみたいだけど、別に変わらないっていうか」
海老名「まあ、そんなすぐにはね」
三浦「噂の件、なんとかする気あんの?」
海老名「う~ん、それもわたしじゃわかんないな~」
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 17:53:55.95 ID:sMe7m2vQ0
ガラ
戸部「う~ん…」
三浦「あれ、戸部?」
戸部「優美子、あのさ…」
三浦「どしたん?」
戸部「ヒキタニ君だけどさ…」
三浦「ヒキオがどうかしたの?」
戸部「いや、どうも普段離さないような奴と話しててさ…」
三浦「だから?」
戸部「いや…相手が軽く引いてた」
三浦「…?話が見えないんだけど…?」
戸部「う~ん…」
三浦「あれ、戸部?」
戸部「優美子、あのさ…」
三浦「どしたん?」
戸部「ヒキタニ君だけどさ…」
三浦「ヒキオがどうかしたの?」
戸部「いや、どうも普段離さないような奴と話しててさ…」
三浦「だから?」
戸部「いや…相手が軽く引いてた」
三浦「…?話が見えないんだけど…?」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:01:45.56 ID:sMe7m2vQ0
戸部「いや、多分話の内容が俺達と一緒にいるっていう噂の件だと思うんだけどさ」
三浦「はあ…?」
戸部「普段話さないような相手に話しかけられて、相手も引いてたっぽい」
三浦「…なるほど」
戸部「ヒキタニくんなりに解決しようとしてんのかね」
三浦「まあ、そうなんだろうけど…裏目に出そう」
海老名「そうかもね~」
八幡「だから、さっきも言ったが…」
モブ「いやもうわかったから…もういいかな?」スタスタ
八幡「俺が葉山に近づいてんのは、由比ヶ浜の親切でな…」
モブB「なんで由比ヶ浜さんがお前の為にそんなことすんの?」
八幡「そりゃ…同じ部活仲間だからか」
モブB「あ~そうだっけ、なんでお前なんかの為に…」
八幡「俺だって聞きたいが、あいつの優しさだろ」
モブB「…もういいわ、じゃな」スタスタ
八幡「……いまいち、うまくいかないな」
三浦「はあ…?」
戸部「普段話さないような相手に話しかけられて、相手も引いてたっぽい」
三浦「…なるほど」
戸部「ヒキタニくんなりに解決しようとしてんのかね」
三浦「まあ、そうなんだろうけど…裏目に出そう」
海老名「そうかもね~」
八幡「だから、さっきも言ったが…」
モブ「いやもうわかったから…もういいかな?」スタスタ
八幡「俺が葉山に近づいてんのは、由比ヶ浜の親切でな…」
モブB「なんで由比ヶ浜さんがお前の為にそんなことすんの?」
八幡「そりゃ…同じ部活仲間だからか」
モブB「あ~そうだっけ、なんでお前なんかの為に…」
八幡「俺だって聞きたいが、あいつの優しさだろ」
モブB「…もういいわ、じゃな」スタスタ
八幡「……いまいち、うまくいかないな」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:09:17.42 ID:sMe7m2vQ0
八幡「俺が三浦たちと一緒にいるの変か?」
モブC「え?なに言ってんの?そんなこともわかんねぇの?」
八幡「やっぱ種類違うからか?」
モブC「当たり前だろ違和感ありありで見てられないっての」
八幡「違和感…」
モブC「三浦さんや由比ヶ浜さんとか葉山とかなんて俺でもうまくいかないってのに」
モブC「ましてや俺よりさらに下の下のお前なんか話せるわけないだろ」
八幡「…まあ、離せないのは事実だが」
モブC「なんだよ?」
八幡「自信家だな、お前。羨ましいわ」
モブC「はあ?」
八幡「んじゃ」スタスタ
モブC「なんだあいつ?」
モブC「え?なに言ってんの?そんなこともわかんねぇの?」
八幡「やっぱ種類違うからか?」
モブC「当たり前だろ違和感ありありで見てられないっての」
八幡「違和感…」
モブC「三浦さんや由比ヶ浜さんとか葉山とかなんて俺でもうまくいかないってのに」
モブC「ましてや俺よりさらに下の下のお前なんか話せるわけないだろ」
八幡「…まあ、離せないのは事実だが」
モブC「なんだよ?」
八幡「自信家だな、お前。羨ましいわ」
モブC「はあ?」
八幡「んじゃ」スタスタ
モブC「なんだあいつ?」
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:15:40.79 ID:sMe7m2vQ0
八幡「違和感ね…まあ、なんとなくわかってたことだが」
八幡「噂がなくならないのはそれだろうな…さて、どうするか」
いろは「あれ~?先輩じゃないですか?」
八幡「一色か、よう」
いろは「はい!ていうか、先輩が挨拶とかめずらしいですよね」
八幡「そうか?ま、たまにはな」
いろは「なにしてたんですか~?」
八幡「…」
いろは「先輩、聞いてます?」
八幡(こいつに相談してみるか?案外、いい判断してくれるかも)
いろは「先輩?どうしたんですか?」
八幡「ああ、実は…」
--------------------------------------------------------
八幡「噂がなくならないのはそれだろうな…さて、どうするか」
いろは「あれ~?先輩じゃないですか?」
八幡「一色か、よう」
いろは「はい!ていうか、先輩が挨拶とかめずらしいですよね」
八幡「そうか?ま、たまにはな」
いろは「なにしてたんですか~?」
八幡「…」
いろは「先輩、聞いてます?」
八幡(こいつに相談してみるか?案外、いい判断してくれるかも)
いろは「先輩?どうしたんですか?」
八幡「ああ、実は…」
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229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:21:03.79 ID:sMe7m2vQ0
いろは「え~?先輩、葉山先輩のグループと行動してるんですか?」
八幡「知らなかったか?まあ、そういうことだ」
いろは「最近先輩の髪型が変わってきたとは思いましたが…そういうことだったんですね」
八幡「わかんの?ていうかよく見てるな」
いろは「べ、別にみてませんよ…」
八幡「?」
いろは「ま、まあ変ですけどね正直」
八幡「やっぱり変か」
いろは「ジェルつけ過ぎじゃないですか?」
八幡「ああ…確かに。うまくいかなくてつけまくるな」
いろは「わたし女ですけど、確か毛先だけでいいとか聞きましたよ」
八幡「マジか?」
いろは「そんなにいっぱいつけて、髪型整えるものでもないし」
八幡「知らなかったか?まあ、そういうことだ」
いろは「最近先輩の髪型が変わってきたとは思いましたが…そういうことだったんですね」
八幡「わかんの?ていうかよく見てるな」
いろは「べ、別にみてませんよ…」
八幡「?」
いろは「ま、まあ変ですけどね正直」
八幡「やっぱり変か」
いろは「ジェルつけ過ぎじゃないですか?」
八幡「ああ…確かに。うまくいかなくてつけまくるな」
いろは「わたし女ですけど、確か毛先だけでいいとか聞きましたよ」
八幡「マジか?」
いろは「そんなにいっぱいつけて、髪型整えるものでもないし」
230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:27:47.82 ID:sMe7m2vQ0
八幡「そうかもしれんが、まず髪型かなと」
いろは「結衣先輩も酷なことしますね…先輩をいきなり…」
八幡「由比ヶ浜のせいじゃないだろ」
いろは「善意でやってるのは間違いないですけど…なんというか」
いろは「先輩は、交友関係今のままでもいいと思うんだけど」
八幡「ん?そうか?」
いろは「だから、もう少し見てほしいかな~とか…あ、いえ…こほん」
八幡「?さっきからなんだ?」
いろは「まあいいんです。ところで髪型はいいじゃないですか」
八幡「そうか?」
いろは「茶髪にするとか色々方法ありますし、服装でも見た目かなり変わるし」
八幡「そっちもあるか、鞄はこの前買ったけど」
いろは「じゃあ今度、服と美容室で髪イジリにいきましょうっ」
八幡「マジで言ってんの?」
いろは「ええ、せっかくの機会ですし」
いろは「結衣先輩も酷なことしますね…先輩をいきなり…」
八幡「由比ヶ浜のせいじゃないだろ」
いろは「善意でやってるのは間違いないですけど…なんというか」
いろは「先輩は、交友関係今のままでもいいと思うんだけど」
八幡「ん?そうか?」
いろは「だから、もう少し見てほしいかな~とか…あ、いえ…こほん」
八幡「?さっきからなんだ?」
いろは「まあいいんです。ところで髪型はいいじゃないですか」
八幡「そうか?」
いろは「茶髪にするとか色々方法ありますし、服装でも見た目かなり変わるし」
八幡「そっちもあるか、鞄はこの前買ったけど」
いろは「じゃあ今度、服と美容室で髪イジリにいきましょうっ」
八幡「マジで言ってんの?」
いろは「ええ、せっかくの機会ですし」
231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 18:32:02.10 ID:sMe7m2vQ0
いろは「あと、噂の件ですけど…」
八幡「おう、なんか変な気分だな」
いろは「なにがです?」
八幡「奉仕部に依頼してるみたいだ」
いろは「わたしも一員ですからね」
八幡「違うけどな」
いろは「せんぱい~~~!」
八幡「わかったわかった、で、どうするんだ?」
いろは「いきなり噂の件を周りの人に言ってもそりゃ引かれますって」
八幡「まあそうだよな」
いろは「しかも普段話さないような人が」
八幡「そうだな…じゃあ、噂の件はどうするか」
八幡「おう、なんか変な気分だな」
いろは「なにがです?」
八幡「奉仕部に依頼してるみたいだ」
いろは「わたしも一員ですからね」
八幡「違うけどな」
いろは「せんぱい~~~!」
八幡「わかったわかった、で、どうするんだ?」
いろは「いきなり噂の件を周りの人に言ってもそりゃ引かれますって」
八幡「まあそうだよな」
いろは「しかも普段話さないような人が」
八幡「そうだな…じゃあ、噂の件はどうするか」
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:15:35.12 ID:xVnAHOT10
いろは「そうですねぇ…」
八幡「正直、この手の件についてはあんまり思いつかない」
いろは「でしょうね、先輩って一人でやりたがる人ですし」
いろは「しかも、普段先輩が気にしないようなところだし…」
八幡「なんかいい案でもあるか?」
いろは「わたしもあんまり思いつかないですけど…」
八幡「おいおい…」
いろは「わたしの頭と先輩のそれを比べないでくださいっ」
八幡「ん?今、褒められてんの?」
いろは「まあそうですかね、この1年の先輩見てたらそう思いました」
八幡「正直、この手の件についてはあんまり思いつかない」
いろは「でしょうね、先輩って一人でやりたがる人ですし」
いろは「しかも、普段先輩が気にしないようなところだし…」
八幡「なんかいい案でもあるか?」
いろは「わたしもあんまり思いつかないですけど…」
八幡「おいおい…」
いろは「わたしの頭と先輩のそれを比べないでくださいっ」
八幡「ん?今、褒められてんの?」
いろは「まあそうですかね、この1年の先輩見てたらそう思いました」
239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:19:03.90 ID:xVnAHOT10
八幡「一色…お前、いいところあるな」
いろは「なに言ってるんですか、わたしだって褒めるところは褒めますよ」
いろは「例え先輩相手でも」
八幡「…なんか無理やり出した褒めるところって感じだな」
いろは「先輩他に誇れるところあるんですか?」
八幡「…ないな」
いろは「即答…まあ、いいです」
八幡「なにがだよ」
いろは「こうなったら、先輩のいいところ前面に出していきましょう」
八幡「俺のいいところ?なに言ってんの?」
いろは「先輩はもう少し……人を頼っていいと思うんですよね」
いろは「なに言ってるんですか、わたしだって褒めるところは褒めますよ」
いろは「例え先輩相手でも」
八幡「…なんか無理やり出した褒めるところって感じだな」
いろは「先輩他に誇れるところあるんですか?」
八幡「…ないな」
いろは「即答…まあ、いいです」
八幡「なにがだよ」
いろは「こうなったら、先輩のいいところ前面に出していきましょう」
八幡「俺のいいところ?なに言ってんの?」
いろは「先輩はもう少し……人を頼っていいと思うんですよね」
240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:24:17.61 ID:xVnAHOT10
次の日
三浦「…なんなんこれ?」
八幡「俺が聞きたい…」
三浦「いや…あんたが連れてきたんでしょ」
八幡「…」
三浦「こら、無視すんな」
いろは「まあまあ三浦先輩、わたしお邪魔でしたか?」
三浦「別に…そうは言わないけど」
いろは「わたしが入ると、変な噂たちますかね」
三浦「いや、たたないんじゃない?あんたなら」
いろは「よかったです~っ」
八幡「あざといあざとい、あとわかってて言ってるよな」
三浦「…なんなんこれ?」
八幡「俺が聞きたい…」
三浦「いや…あんたが連れてきたんでしょ」
八幡「…」
三浦「こら、無視すんな」
いろは「まあまあ三浦先輩、わたしお邪魔でしたか?」
三浦「別に…そうは言わないけど」
いろは「わたしが入ると、変な噂たちますかね」
三浦「いや、たたないんじゃない?あんたなら」
いろは「よかったです~っ」
八幡「あざといあざとい、あとわかってて言ってるよな」
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:32:02.07 ID:xVnAHOT10
葉山「しかしこれは…どういうことだい?」
結衣「う、うん…いきなり来たから驚いたよ」
いろは「わたしもしばらくここに来てもいいですか?」
葉山「ああ、それは構わないが…ねえ、結衣?」
結衣「え、うん。いろはちゃんなら歓迎だけど」
いろは「ありがとうございます、葉山先輩、結衣先輩っ」
八幡「一色…なに考えてんの?」
いろは「つまりですね、変な噂流れてるなら、もういっそのこと開き直りましょうよっ」
八幡「は?」
三浦「へ?」
いろは「噂ってそんなに簡単に消えないし、わたしも先輩とイチャイチャしてたら~」
結衣「へ?イチャイチャって…いろはちゃん?」
いろは「噂も色々錯綜すると思いますよ?」
八幡「錯綜させてどうするんだ…ってそういうことか」
いろは「あ、察してくれました?」
結衣「う、うん…いきなり来たから驚いたよ」
いろは「わたしもしばらくここに来てもいいですか?」
葉山「ああ、それは構わないが…ねえ、結衣?」
結衣「え、うん。いろはちゃんなら歓迎だけど」
いろは「ありがとうございます、葉山先輩、結衣先輩っ」
八幡「一色…なに考えてんの?」
いろは「つまりですね、変な噂流れてるなら、もういっそのこと開き直りましょうよっ」
八幡「は?」
三浦「へ?」
いろは「噂ってそんなに簡単に消えないし、わたしも先輩とイチャイチャしてたら~」
結衣「へ?イチャイチャって…いろはちゃん?」
いろは「噂も色々錯綜すると思いますよ?」
八幡「錯綜させてどうするんだ…ってそういうことか」
いろは「あ、察してくれました?」
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:39:15.01 ID:xVnAHOT10
八幡「一色と仲良くしてたら…周りも俺を認めてくるかもってことか」
いろは「そういうことです~元々、私と二人でいる時とかは噂になってないんですから」
いろは「葉山先輩のグループで三浦先輩といることが問題だったんですよ」
いろは「このグループ目立つし余計に先輩も目立つというか」
三浦「なに?あーしが悪いってこと?」
いろは「いえいえ、悪いのは先輩ですよ。いままで他者と付き合ってなかったからこうなってるんだし」
三浦「ま、当たり前だし」
八幡「…お前とも話してたら、目立たなくなってくるかもってことか」
いろは「はいっ、目立たなくなるっていうか、普段からわたしと話してる先輩って魅力あるんじゃ?みたいな感じです」
八幡「自画自賛かよ…お前はそれでいいのか?」
いろは「はいっ、先輩にはお世話になってますし、その代わりこれからも生徒会よろしくです」
八幡「俺、受験あるんだけどな…」
いろは「そういうことです~元々、私と二人でいる時とかは噂になってないんですから」
いろは「葉山先輩のグループで三浦先輩といることが問題だったんですよ」
いろは「このグループ目立つし余計に先輩も目立つというか」
三浦「なに?あーしが悪いってこと?」
いろは「いえいえ、悪いのは先輩ですよ。いままで他者と付き合ってなかったからこうなってるんだし」
三浦「ま、当たり前だし」
八幡「…お前とも話してたら、目立たなくなってくるかもってことか」
いろは「はいっ、目立たなくなるっていうか、普段からわたしと話してる先輩って魅力あるんじゃ?みたいな感じです」
八幡「自画自賛かよ…お前はそれでいいのか?」
いろは「はいっ、先輩にはお世話になってますし、その代わりこれからも生徒会よろしくです」
八幡「俺、受験あるんだけどな…」
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:43:49.31 ID:xVnAHOT10
三浦「…」
八幡「な、なんだよ」
三浦「ふ~ん、慕われてんのね」
八幡「利用されてんだよ」
三浦「本気でそう思ってんならアホ過ぎ。照れ隠しならキモ過ぎ」
八幡「どっちにしろ逃げ場ないなそれ…」
結衣「は、話はわかったけどさ…いろはちゃん…すこし離れたら?ヒッキーから…」
いろは「え~なんでですか~?」
結衣「な、なんでって…それは…ひ、ヒッキー…」
八幡「な、なんで俺を見るんだよ…」
葉山「ははは、賑やかになったね」
三浦「やかましいくらいに、噂がなくなればいいけど」
八幡「な、なんだよ」
三浦「ふ~ん、慕われてんのね」
八幡「利用されてんだよ」
三浦「本気でそう思ってんならアホ過ぎ。照れ隠しならキモ過ぎ」
八幡「どっちにしろ逃げ場ないなそれ…」
結衣「は、話はわかったけどさ…いろはちゃん…すこし離れたら?ヒッキーから…」
いろは「え~なんでですか~?」
結衣「な、なんでって…それは…ひ、ヒッキー…」
八幡「な、なんで俺を見るんだよ…」
葉山「ははは、賑やかになったね」
三浦「やかましいくらいに、噂がなくなればいいけど」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:49:51.28 ID:xVnAHOT10
それまた次の日
三浦「ねえ…」
八幡「な、なんだよ?」
三浦「なんでさらに増えてんの?」
八幡「俺に聞くなよ…」
三浦「あんたが原因でしょ…」
川崎「…」
小町「ごめんなさい、わたしは邪魔ですよね…」
戸塚「はは、僕も邪魔だよね…明らかに」
三浦「妹ちゃん…別に邪魔ってわけじゃないけどさ」
いろは「わたしだけじゃあれなんで、他の方にも来てもらいました」
八幡「…お前って何気にすごいな…」
三浦「ねえ…」
八幡「な、なんだよ?」
三浦「なんでさらに増えてんの?」
八幡「俺に聞くなよ…」
三浦「あんたが原因でしょ…」
川崎「…」
小町「ごめんなさい、わたしは邪魔ですよね…」
戸塚「はは、僕も邪魔だよね…明らかに」
三浦「妹ちゃん…別に邪魔ってわけじゃないけどさ」
いろは「わたしだけじゃあれなんで、他の方にも来てもらいました」
八幡「…お前って何気にすごいな…」
245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 14:57:06.12 ID:xVnAHOT10
いろは「いえいえ、先輩が呼んだも同然ですよ?」
八幡「はあ?どういうことだ?」
いろは「みなさん、先輩の為に来てくれたんですから」
八幡「…マジか?」
川崎「ま、まあ…あんたには礼もあるしさ。じゃないとこんなところ来ないって」
三浦「あん?こんなところってなに?」
川崎「こんなところっていうか、あんただけど?」
三浦「はあ~?」
川崎「どうせ自分のことは棚に上げて、比企谷にボロクソ言ったんでしょ?」
三浦「なっ!あーしは本当のことを…!」
川崎「自分の思ったこと全部言っていいとか思ってる?もう18なのにそんなこともわからないの?」
三浦「……!」
八幡「はあ?どういうことだ?」
いろは「みなさん、先輩の為に来てくれたんですから」
八幡「…マジか?」
川崎「ま、まあ…あんたには礼もあるしさ。じゃないとこんなところ来ないって」
三浦「あん?こんなところってなに?」
川崎「こんなところっていうか、あんただけど?」
三浦「はあ~?」
川崎「どうせ自分のことは棚に上げて、比企谷にボロクソ言ったんでしょ?」
三浦「なっ!あーしは本当のことを…!」
川崎「自分の思ったこと全部言っていいとか思ってる?もう18なのにそんなこともわからないの?」
三浦「……!」
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 15:04:29.83 ID:xVnAHOT10
川崎「それとも、トップカーストとかいう看板に胡坐かいてる内に感覚薄れてきた?」
三浦「なな…あんた、黙って聞いてれば…!」
小町「うわ…沙希さんがこんなこと言うなんて…」
八幡「いや、あいつは言うけど…おい、川崎」
川崎「なに?」
八幡「言い過ぎだろ…元々、入ってきたのは俺だからな。迷惑かけたのも俺だ」
川崎「それでも…受け入れたのは、三浦でしょ」
三浦「それは結衣が…あっ」
川崎「なに?」
三浦「……なんでも、あーしちょっと出てくる」スタスタ
川崎「なにあれ…?」
結衣「優美子……」
葉山「大丈夫だよ、結衣。優美子もわかってるさ」
結衣「う、うん…」
三浦「なな…あんた、黙って聞いてれば…!」
小町「うわ…沙希さんがこんなこと言うなんて…」
八幡「いや、あいつは言うけど…おい、川崎」
川崎「なに?」
八幡「言い過ぎだろ…元々、入ってきたのは俺だからな。迷惑かけたのも俺だ」
川崎「それでも…受け入れたのは、三浦でしょ」
三浦「それは結衣が…あっ」
川崎「なに?」
三浦「……なんでも、あーしちょっと出てくる」スタスタ
川崎「なにあれ…?」
結衣「優美子……」
葉山「大丈夫だよ、結衣。優美子もわかってるさ」
結衣「う、うん…」
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 19:08:18.58 ID:xVnAHOT10
いろは「ま、まあ気を取り直して…とりあえずみなさんに集まってもらいました~」
八幡「取り直すなよ…なんかすごいこと起きたぞ…」
川崎「別にいいんじゃない?そんなのさ」
八幡「三浦にあんなこと言えるのは、多分お前と雪ノ下だけだな」
戸塚「えっと…八幡がグループに馴染めるようにすればいいのかな?」
小町「平たく言うとそんな感じですね。すみません…兄がひきこもり気味だったものですから」
八幡「おい、誰が引きこもりだ。普通に休まずに来てるわ」
小町「対人関係ではひきこもりだったでしょ、最近はともかくさ」
八幡「……」
戸塚「そうかな?あんまり八幡はそういう感じしないけど」
葉山「それは同感だね。特にこうやって君の為に集まってくれる人がいるのを見ると」
八幡「取り直すなよ…なんかすごいこと起きたぞ…」
川崎「別にいいんじゃない?そんなのさ」
八幡「三浦にあんなこと言えるのは、多分お前と雪ノ下だけだな」
戸塚「えっと…八幡がグループに馴染めるようにすればいいのかな?」
小町「平たく言うとそんな感じですね。すみません…兄がひきこもり気味だったものですから」
八幡「おい、誰が引きこもりだ。普通に休まずに来てるわ」
小町「対人関係ではひきこもりだったでしょ、最近はともかくさ」
八幡「……」
戸塚「そうかな?あんまり八幡はそういう感じしないけど」
葉山「それは同感だね。特にこうやって君の為に集まってくれる人がいるのを見ると」
259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 19:31:48.17 ID:xVnAHOT10
川崎「具体的にはなにするの?」
いろは「普通に話すだけでいいと思いますよ」
いろは「先輩を見直させればいいわけですから、周囲に」
川崎「あたしなんかと話しててもあんまり関係ないような気がするんだけど」
小町「そんなことないですよ、沙希さん美人ですし」
川崎「何言ってんの…」
いろは「そうですね、それと葉山先輩のグループ内で話してるのが重要なんですよ、噂を消すには」
葉山「そういうものかな」
いろは「はいっ」
八幡「……」
小町「いい?お兄ちゃん。このチャンスは絶対に逃したら駄目だよ?」
八幡「なんのチャンスだ?」
小町「お兄ちゃんの成長のチャンス」
八幡「…」
小町「絶対すごい成長できるから!わかった?」
八幡「…わかったよ」
いろは「普通に話すだけでいいと思いますよ」
いろは「先輩を見直させればいいわけですから、周囲に」
川崎「あたしなんかと話しててもあんまり関係ないような気がするんだけど」
小町「そんなことないですよ、沙希さん美人ですし」
川崎「何言ってんの…」
いろは「そうですね、それと葉山先輩のグループ内で話してるのが重要なんですよ、噂を消すには」
葉山「そういうものかな」
いろは「はいっ」
八幡「……」
小町「いい?お兄ちゃん。このチャンスは絶対に逃したら駄目だよ?」
八幡「なんのチャンスだ?」
小町「お兄ちゃんの成長のチャンス」
八幡「…」
小町「絶対すごい成長できるから!わかった?」
八幡「…わかったよ」
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 22:35:02.22 ID:xVnAHOT10
それから少し経過
三浦「あ~あ、あんな奴に言われて飛び出すとか…バカみたい」
三浦「なんであーしだけ悪者みたいに…」
三浦「戸部や隼人だって思う所は同じなのに何も言わないから…あーしが代弁する形になって…」
三浦「なんかアホ臭い」
結衣「優美子」
三浦「結衣」
結衣「こんなところいたんだ」
三浦「なに?どしたの?」
結衣「えっと、さっきはありがとね」
三浦「へ?なんでお礼なんか言うわけ?」
結衣「だって優美子さっき、あたしがヒッキー連れてきたのに途中で責めるのやめてくれたじゃん」
三浦「あれは…結衣に悪い事したと思って…ごめんね」
結衣「ううん、あたしが悪いんだしさ」
三浦「あ~あ、あんな奴に言われて飛び出すとか…バカみたい」
三浦「なんであーしだけ悪者みたいに…」
三浦「戸部や隼人だって思う所は同じなのに何も言わないから…あーしが代弁する形になって…」
三浦「なんかアホ臭い」
結衣「優美子」
三浦「結衣」
結衣「こんなところいたんだ」
三浦「なに?どしたの?」
結衣「えっと、さっきはありがとね」
三浦「へ?なんでお礼なんか言うわけ?」
結衣「だって優美子さっき、あたしがヒッキー連れてきたのに途中で責めるのやめてくれたじゃん」
三浦「あれは…結衣に悪い事したと思って…ごめんね」
結衣「ううん、あたしが悪いんだしさ」
268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 22:40:33.33 ID:xVnAHOT10
結衣「あたしさ、あんな噂もたつようになってさ…なんか二人に迷惑かけちゃった」
三浦「…」
結衣「優美子…ごめん」
三浦「…」
結衣「あのさ、もしも無理なら…もうやめにしても…その…」
三浦「結衣、それ以上言ったら怒るよ、色々と」
結衣「え?は、はい」
三浦「結衣の今の謝罪で水に流すから、これからどうするのか考えよ」
結衣「え…いいの?う、うん」
三浦「あーしも悪かったし…ヒキオにもその…少し」
結衣「優美子…」
三浦「あんなのの何がいいのかは正直わかんないけど、少し見直すところも見たしね」
結衣「え?優美子、ほんとに?」
三浦「あ~今の空耳、忘れろよ」
結衣「え~?それはないんじゃないかな~?」
三浦「いいから忘れなさいよ」
結衣「うん、わかった。じゃあ、戻ろうか」
三浦「はいはい」
三浦「…」
結衣「優美子…ごめん」
三浦「…」
結衣「あのさ、もしも無理なら…もうやめにしても…その…」
三浦「結衣、それ以上言ったら怒るよ、色々と」
結衣「え?は、はい」
三浦「結衣の今の謝罪で水に流すから、これからどうするのか考えよ」
結衣「え…いいの?う、うん」
三浦「あーしも悪かったし…ヒキオにもその…少し」
結衣「優美子…」
三浦「あんなのの何がいいのかは正直わかんないけど、少し見直すところも見たしね」
結衣「え?優美子、ほんとに?」
三浦「あ~今の空耳、忘れろよ」
結衣「え~?それはないんじゃないかな~?」
三浦「いいから忘れなさいよ」
結衣「うん、わかった。じゃあ、戻ろうか」
三浦「はいはい」
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 15:51:00.74 ID:LG7xnRWW0
モブ「なんなん、あれ?」
モブD「いや、わかんないけど…戸塚とかもいんじゃん」
モブE「葉山たちと仲良かったっけ?川崎さんとかも」
戸部「なんか変な集まりだべ、でも新鮮でいいかもね」
八幡「…マジで言ってんのか?」
戸部「うん、まあこういう風にして新しい仲間と出会っていくもんだし」
戸部「最初は戸惑っても、それもいい経験になるよね」
八幡「いい経験か」
戸部「そうそう」
いろは「で、せんぱいせんぱい」
八幡「なんだ?」
いろは「今度買い物行く約束ですけど~」
八幡「あれって本気だったのか」
いろは「当たり前じゃないですか~」
モブD「いや、わかんないけど…戸塚とかもいんじゃん」
モブE「葉山たちと仲良かったっけ?川崎さんとかも」
戸部「なんか変な集まりだべ、でも新鮮でいいかもね」
八幡「…マジで言ってんのか?」
戸部「うん、まあこういう風にして新しい仲間と出会っていくもんだし」
戸部「最初は戸惑っても、それもいい経験になるよね」
八幡「いい経験か」
戸部「そうそう」
いろは「で、せんぱいせんぱい」
八幡「なんだ?」
いろは「今度買い物行く約束ですけど~」
八幡「あれって本気だったのか」
いろは「当たり前じゃないですか~」
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 15:55:30.34 ID:LG7xnRWW0
いろは「何時がいいか、考えてメールしてくださいね」
八幡「俺が言うのか」
いろは「こういうのは男がエスコートですよ」
八幡「そういうもんかね」
いろは「そういうもんです」
川崎「…」
小町「どうかしました?沙希さん」
川崎「いや…二人って付き合ってんの?」
小町「え?兄とですか?そんなわけないとおもいますが…」
小町「第一、あの兄が女性とお付き合いとかすると思います?」
川崎「そうなの?あんまり比企谷とは親しいわけでもないからわかんないけど」
八幡「俺が言うのか」
いろは「こういうのは男がエスコートですよ」
八幡「そういうもんかね」
いろは「そういうもんです」
川崎「…」
小町「どうかしました?沙希さん」
川崎「いや…二人って付き合ってんの?」
小町「え?兄とですか?そんなわけないとおもいますが…」
小町「第一、あの兄が女性とお付き合いとかすると思います?」
川崎「そうなの?あんまり比企谷とは親しいわけでもないからわかんないけど」
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:23:05.48 ID:LG7xnRWW0
小町「身内の私が言うことでもないんですけど…」
川崎「なに?」
小町「兄はその…お付き合いできる人はいると思います」
川崎「まあ、あいつから告白すれば、OKする子はいそうだね」
小町「でも…兄は…中学のころのトラウマとか色々ありまして」
川崎「…」
小町「そういう風に、親しい仲になるのが怖いんだと思います」
川崎「裏切られるのが怖いってことだね」
小町「でもこの1年で親しい人とも出会えて、それが本物だと思えるようにもなって」
川崎「……」
小町「それで結衣さんからのお願いも自分のことを本気で思ってくれてると思えるようになったんだと」
小町「兄は今、結構微妙なストレス覚えてると思いますけど」
小町「すごくいい経験してると思います」
川崎「…あいつも頑張ってるんだ」
川崎「なに?」
小町「兄はその…お付き合いできる人はいると思います」
川崎「まあ、あいつから告白すれば、OKする子はいそうだね」
小町「でも…兄は…中学のころのトラウマとか色々ありまして」
川崎「…」
小町「そういう風に、親しい仲になるのが怖いんだと思います」
川崎「裏切られるのが怖いってことだね」
小町「でもこの1年で親しい人とも出会えて、それが本物だと思えるようにもなって」
川崎「……」
小町「それで結衣さんからのお願いも自分のことを本気で思ってくれてると思えるようになったんだと」
小町「兄は今、結構微妙なストレス覚えてると思いますけど」
小町「すごくいい経験してると思います」
川崎「…あいつも頑張ってるんだ」
301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:31:52.64 ID:LG7xnRWW0
戸塚「八幡、イメージチェンジでもするの?」
八幡「まあ…強制的にって言いたいけど、俺の意思でな」
戸塚「あはは、楽しみにしてるね」
八幡「戸塚にそう言われたら、頑張らざるを得ないな」
いろは「先輩にしては素直な意見ですね」
海老名「いいね~いい雰囲気だね~」
戸部「いや~、やっぱヒキタニくんオーラ半端ねぇわ~」
葉山「おいおい、戸部。手のひらを返し過ぎだぞ」
葉山「優美子にまた、オーラなんて関係ないからって言われるぞ」
戸部「わ、わかってるって…」
八幡「まあ…強制的にって言いたいけど、俺の意思でな」
戸塚「あはは、楽しみにしてるね」
八幡「戸塚にそう言われたら、頑張らざるを得ないな」
いろは「先輩にしては素直な意見ですね」
海老名「いいね~いい雰囲気だね~」
戸部「いや~、やっぱヒキタニくんオーラ半端ねぇわ~」
葉山「おいおい、戸部。手のひらを返し過ぎだぞ」
葉山「優美子にまた、オーラなんて関係ないからって言われるぞ」
戸部「わ、わかってるって…」
303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:38:26.85 ID:LG7xnRWW0
葉山「比企谷がいろはに信頼を寄せられるのは、彼の努力だろうけど」
葉山「今度は優美子にも信頼を寄せられないといけない」
戸部「あ~それも厳しい道のりになりそうだ~~」
葉山「種類がかなり違うからね。もちろん、優美子は俺達が言わなかったことを言ってくれたんだぞ?」
戸部「あ…うん、わかってるって」
葉山「俺達も、優美子と同じ意見を比企谷に持ってたと自覚しないといけない」
戸部「そうしないと、優美子に申し訳ないもんな」
葉山「ああ、そういうことだね」
葉山「今度は優美子にも信頼を寄せられないといけない」
戸部「あ~それも厳しい道のりになりそうだ~~」
葉山「種類がかなり違うからね。もちろん、優美子は俺達が言わなかったことを言ってくれたんだぞ?」
戸部「あ…うん、わかってるって」
葉山「俺達も、優美子と同じ意見を比企谷に持ってたと自覚しないといけない」
戸部「そうしないと、優美子に申し訳ないもんな」
葉山「ああ、そういうことだね」
304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:46:29.80 ID:LG7xnRWW0
ガラガラ
葉山「ああ、二人とも戻ってきたね」
結衣「やっはろ~」
三浦「……」
川崎「……」
戸部「うえ、一触即発な予感…」
葉山「大丈夫さ」
三浦「ヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「自分磨き続けてよ、噂消すために」
八幡「…ああ」
川崎「どんだけ上から目線なんだか」
三浦「なに?」
川崎「別に」
結衣「まあまあ、ほら。あはははははっ」
葉山「ああ、二人とも戻ってきたね」
結衣「やっはろ~」
三浦「……」
川崎「……」
戸部「うえ、一触即発な予感…」
葉山「大丈夫さ」
三浦「ヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「自分磨き続けてよ、噂消すために」
八幡「…ああ」
川崎「どんだけ上から目線なんだか」
三浦「なに?」
川崎「別に」
結衣「まあまあ、ほら。あはははははっ」
305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:53:50.32 ID:LG7xnRWW0
モブ「どうなってんの?」
モブ「良くわかんね…」
葉山「…すぐ変わりそうな雰囲気だね」
海老名「優美子目立つしね」
-----------------------------------------
しばらく経過
結衣「でね、でね?ヒッキーの噂もさ~いい感じに消えて行ってるみたいでさ」
雪乃「あら、それはなによりね」
八幡「相変わらず、違和感はあるらしいけどな」
結衣「まだそんなに経ってないししょうがないよ」
雪乃「それにしても…」
結衣「なに?ゆきのん」
雪乃「私の知らないところで随分色々あったみたいね」
モブ「良くわかんね…」
葉山「…すぐ変わりそうな雰囲気だね」
海老名「優美子目立つしね」
-----------------------------------------
しばらく経過
結衣「でね、でね?ヒッキーの噂もさ~いい感じに消えて行ってるみたいでさ」
雪乃「あら、それはなによりね」
八幡「相変わらず、違和感はあるらしいけどな」
結衣「まだそんなに経ってないししょうがないよ」
雪乃「それにしても…」
結衣「なに?ゆきのん」
雪乃「私の知らないところで随分色々あったみたいね」
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 16:59:59.05 ID:LG7xnRWW0
結衣「え?ま、まあそうだけどさ…」
雪乃「まさか比企谷くんが葉山くんのグループに溶け込むなんてね」
八幡「まあ…ていうかなんか怒ってないか?」
雪乃「あら?私には特に相談もなかったことを怒ってなんかないわ」
八幡(怒ってるなこれは)
結衣「ご、ごめん…ゆきのん」
雪乃「大丈夫よ、こうして事後報告をしてくれたんだし」
八幡「…すまん」
雪乃「私では手伝えないことだったけれど、皆と一緒に比企谷くんのところに集まることはできたわよ?」
八幡「でも、葉山のグループだぞ?葉山と顔合わせるのもいやだろ」
雪乃「それはそうね。でも大丈夫よ、空気のように扱うだけだから」
八幡「それは逆に三浦が切れそうだからやめてくれ…」
結衣「今のいい感じの雰囲気が壊れそう…あはは」
雪乃「まさか比企谷くんが葉山くんのグループに溶け込むなんてね」
八幡「まあ…ていうかなんか怒ってないか?」
雪乃「あら?私には特に相談もなかったことを怒ってなんかないわ」
八幡(怒ってるなこれは)
結衣「ご、ごめん…ゆきのん」
雪乃「大丈夫よ、こうして事後報告をしてくれたんだし」
八幡「…すまん」
雪乃「私では手伝えないことだったけれど、皆と一緒に比企谷くんのところに集まることはできたわよ?」
八幡「でも、葉山のグループだぞ?葉山と顔合わせるのもいやだろ」
雪乃「それはそうね。でも大丈夫よ、空気のように扱うだけだから」
八幡「それは逆に三浦が切れそうだからやめてくれ…」
結衣「今のいい感じの雰囲気が壊れそう…あはは」
307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:09:54.57 ID:LG7xnRWW0
雪乃「それに今は、一色さんたちは集まってないんでしょう?私も行く必要はないわね」
結衣「うん、みんなにいつまでも来てもらうのは悪いしさ」
八幡「そうだな」
雪乃「ようやく奉仕部の備品にも人並みの人付き合いの兆しが見えてきたわね」
八幡「備品は変わらんのか…昇格が難しいなおい」
結衣「ねえ、ヒッキー」
八幡「なんだ、由比ヶ浜?」
結衣「今さ…居心地悪いとかそういうのない?」
八幡「…」
結衣「あたしさ…無理やりこういうことしちゃったしさ…ヒッキーの気持ち考えずに」
八幡「一周まわって楽しんでる俺ガイル」
結衣「え?ホントに?」
八幡「まあな」
結衣「ヒッキー…よかった…ほんとよかった…」
結衣「うん、みんなにいつまでも来てもらうのは悪いしさ」
八幡「そうだな」
雪乃「ようやく奉仕部の備品にも人並みの人付き合いの兆しが見えてきたわね」
八幡「備品は変わらんのか…昇格が難しいなおい」
結衣「ねえ、ヒッキー」
八幡「なんだ、由比ヶ浜?」
結衣「今さ…居心地悪いとかそういうのない?」
八幡「…」
結衣「あたしさ…無理やりこういうことしちゃったしさ…ヒッキーの気持ち考えずに」
八幡「一周まわって楽しんでる俺ガイル」
結衣「え?ホントに?」
八幡「まあな」
結衣「ヒッキー…よかった…ほんとよかった…」
308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:16:25.39 ID:LG7xnRWW0
雪乃「こほん、いい雰囲気になるのはいいけれど…部活中よ?」
八幡「なに言ってんだよ…」
結衣「あ、ご、ごめん…!」
雪乃「まったく…あなた達は…」
---------------------------------------------------
雪乃「それでは、今日はもう帰りましょうか」
結衣「うん、そうだね」
八幡「…俺、教室に教科書忘れたからとってから帰るわ」
結衣「あれ、そうなの?」
雪乃「待っていましょうか?」
八幡「いや、なんか悪いから先に帰っててくれ」
雪乃「わかったわ」
スタスタ
八幡「普通に待っててくれるとか…これが人付き合いか」
八幡「奉仕部のメンバーとも…仲良くなったよな…」
ガラガラ
八幡「あれ?三浦…」
三浦「ん?ヒキオじゃん」
八幡「なに言ってんだよ…」
結衣「あ、ご、ごめん…!」
雪乃「まったく…あなた達は…」
---------------------------------------------------
雪乃「それでは、今日はもう帰りましょうか」
結衣「うん、そうだね」
八幡「…俺、教室に教科書忘れたからとってから帰るわ」
結衣「あれ、そうなの?」
雪乃「待っていましょうか?」
八幡「いや、なんか悪いから先に帰っててくれ」
雪乃「わかったわ」
スタスタ
八幡「普通に待っててくれるとか…これが人付き合いか」
八幡「奉仕部のメンバーとも…仲良くなったよな…」
ガラガラ
八幡「あれ?三浦…」
三浦「ん?ヒキオじゃん」
309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:31:08.30 ID:LG7xnRWW0
三浦「あんたなにしてんの?」
八幡「俺は教科書取りにきただけだよ、部活帰りだ」
三浦「ふ~ん」
ガタガタ
八幡「あったあった。さ、帰るわ」
三浦「あ、待ちな」
八幡「ん?なんだよ?」
三浦「ま、いいでしょ。同じグループの仲間なんだしちょっと話すくらいさ」
八幡(なんか信じられない言葉)
八幡「俺は教科書取りにきただけだよ、部活帰りだ」
三浦「ふ~ん」
ガタガタ
八幡「あったあった。さ、帰るわ」
三浦「あ、待ちな」
八幡「ん?なんだよ?」
三浦「ま、いいでしょ。同じグループの仲間なんだしちょっと話すくらいさ」
八幡(なんか信じられない言葉)
310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:36:47.35 ID:LG7xnRWW0
三浦「あんたさ、見た目変えるとか言ってなかった?」
八幡「なかなか予定つかなくてな、今度の休みに行くことになった」
三浦「はあ?まだあの子と行ってないとか…愛想尽かされても知らないわよ」
八幡「…なんていうか」
三浦「なによ?」
八幡「て、照れくさいんだよ…色々と」
三浦「うわ…!」
八幡「引くなよ…傷つくからな?」
三浦「どんだけ免疫ないのよ、あんたは」
八幡「あいつこの前もデートとか言ってたしな…最初は気にしてなかったが…最近はまあ…」
三浦「なに?気になってんの?」
八幡「一色だけじゃなくて、女と二人で出かけるっていうことに気がいってる」
八幡「なかなか予定つかなくてな、今度の休みに行くことになった」
三浦「はあ?まだあの子と行ってないとか…愛想尽かされても知らないわよ」
八幡「…なんていうか」
三浦「なによ?」
八幡「て、照れくさいんだよ…色々と」
三浦「うわ…!」
八幡「引くなよ…傷つくからな?」
三浦「どんだけ免疫ないのよ、あんたは」
八幡「あいつこの前もデートとか言ってたしな…最初は気にしてなかったが…最近はまあ…」
三浦「なに?気になってんの?」
八幡「一色だけじゃなくて、女と二人で出かけるっていうことに気がいってる」
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:42:32.23 ID:LG7xnRWW0
三浦「まあ健全な感情だしいいんじゃない?」
三浦「ついでに付き合ってくれって言ってみれば?」
八幡「なに言ってんだお前は…」
三浦「意外と承諾してくれそうだけど、あの子なら」
八幡「……」
三浦「なんか言えっての」
八幡「例の噂減ったな」
三浦「こら、話題変えんな」
八幡「一色の話はもういいだろ、噂だ噂」
三浦「このヘタレめ。まあ確かに減ったけどさ」
八幡「まだまだか?」
三浦「当たり前だし。18年間のツケがこの短期間で戻るかっての」
八幡「そんなにツケ残ってるのか…俺は」
三浦「まあ、それを言うならあーしもだけど」
三浦「ついでに付き合ってくれって言ってみれば?」
八幡「なに言ってんだお前は…」
三浦「意外と承諾してくれそうだけど、あの子なら」
八幡「……」
三浦「なんか言えっての」
八幡「例の噂減ったな」
三浦「こら、話題変えんな」
八幡「一色の話はもういいだろ、噂だ噂」
三浦「このヘタレめ。まあ確かに減ったけどさ」
八幡「まだまだか?」
三浦「当たり前だし。18年間のツケがこの短期間で戻るかっての」
八幡「そんなにツケ残ってるのか…俺は」
三浦「まあ、それを言うならあーしもだけど」
312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:51:36.05 ID:LG7xnRWW0
八幡「三浦?」
三浦「あーしも学んで行かないとね。いつまでも女王様気分じゃ恥かきそうだし」
八幡「お前…」
三浦「あんたはこのグループにふさわしい見た目頑張りな」
三浦「あーしは学年1の美少女目指すし?まああーしに近い奴なんてそんないないけど」
八幡「これでもかってくらい上から目線…まあ、上出来か。こいつにここまで言わせれば」
三浦「なんか言った?」
八幡「なんでもない。俺もおれなりに人付き合いしていく」
三浦「そ、せいぜいがんばりな」
八幡(例の噂は見事に縮小していった)
八幡(それは一色達と俺が話してるから、俺が認められたというよりは)
八幡(川崎や戸塚も入ってわけがわからなくなり、俺が目立たなくなったというのが大きい)
八幡「俺が認められるには、これからなんだよな」
三浦「あんた認められたいわけ?」
八幡「まさか、面倒だ。ただ、由比ヶ浜の面子は潰したくない」
三浦「ふ~ん、そういうことか」
三浦「あーしも学んで行かないとね。いつまでも女王様気分じゃ恥かきそうだし」
八幡「お前…」
三浦「あんたはこのグループにふさわしい見た目頑張りな」
三浦「あーしは学年1の美少女目指すし?まああーしに近い奴なんてそんないないけど」
八幡「これでもかってくらい上から目線…まあ、上出来か。こいつにここまで言わせれば」
三浦「なんか言った?」
八幡「なんでもない。俺もおれなりに人付き合いしていく」
三浦「そ、せいぜいがんばりな」
八幡(例の噂は見事に縮小していった)
八幡(それは一色達と俺が話してるから、俺が認められたというよりは)
八幡(川崎や戸塚も入ってわけがわからなくなり、俺が目立たなくなったというのが大きい)
八幡「俺が認められるには、これからなんだよな」
三浦「あんた認められたいわけ?」
八幡「まさか、面倒だ。ただ、由比ヶ浜の面子は潰したくない」
三浦「ふ~ん、そういうことか」
313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:54:58.88 ID:LG7xnRWW0
八幡「じゃあ、俺はそろそろ帰るぞ」
三浦「ん、あーしは部活の隼人待ってるし」
八幡「そうか、じゃな」
三浦「…ヒキオ」
八幡「…なんだ?」
三浦「この前のラーメン屋うまかった」
八幡「…そうか」
三浦「ありがと、いい店わかったし」
八幡「……おう」
八幡(三浦優美子にここまで言わせる俺…けっこう頑張れてるか?)
八幡(こんな風に思えるのも成長の兆しかもしれないな)
終わり
三浦「ん、あーしは部活の隼人待ってるし」
八幡「そうか、じゃな」
三浦「…ヒキオ」
八幡「…なんだ?」
三浦「この前のラーメン屋うまかった」
八幡「…そうか」
三浦「ありがと、いい店わかったし」
八幡「……おう」
八幡(三浦優美子にここまで言わせる俺…けっこう頑張れてるか?)
八幡(こんな風に思えるのも成長の兆しかもしれないな)
終わり
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 17:55:28.04 ID:LG7xnRWW0
どうもありがとうございました
引用元: 八幡「由比ヶ浜に誘われて」
ねこ「あらこんにちは、初めまして」 うさぎ「……」ヒクヒク
2019-08-31
1: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)06:49:58 ID:Mak
ねこ「どうしたの?」
うさぎ「……」
ねこ「調子悪いの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう、はずかしがりやさんね! なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
ねこ「調子悪いの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう、はずかしがりやさんね! なにかいったらどう?」
関連
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2: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)06:51:34 ID:Mak
うさぎ「プッ」
ねこ「ちょっと、バカにしてるの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう知らない!」
うさぎ「……」
ねこ「ちょっと、バカにしてるの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう知らない!」
うさぎ「……」
3: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)06:54:04 ID:Mak
数日後
ねこ「あなたうさぎっていうのね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「ご主人から聞いたわよ、仲良くならなきゃね」
うさぎ「……」
ねこ「なにかいったらどう?」
ねこ「あなたうさぎっていうのね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「ご主人から聞いたわよ、仲良くならなきゃね」
うさぎ「……」
ねこ「なにかいったらどう?」
4: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)06:56:24 ID:Mak
ねこ「ねえうさぎさん」
うさぎ「……」
ねこ「いつになったらお話しできるのかしら」
ねこ「そろそろあなたの声が聞きたいわ」
うさぎ「……」クルクル
うさぎ「……」
ねこ「いつになったらお話しできるのかしら」
ねこ「そろそろあなたの声が聞きたいわ」
うさぎ「……」クルクル
5: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)06:59:14 ID:Mak
ねこ「あなたってへんね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私はあなたより先にここにいるんだから、私の言う事を聞きなさいよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「はあ……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私はあなたより先にここにいるんだから、私の言う事を聞きなさいよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「はあ……」
6: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:01:41 ID:Mak
数週間後
うさぎ「……」
ねこ「今日こそ喋って貰うわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「鼻をヒクヒクさせたってダメよ」
ねこ「なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
うさぎ「……」
ねこ「今日こそ喋って貰うわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「鼻をヒクヒクさせたってダメよ」
ねこ「なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
7: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:04:05 ID:Mak
ねこ「どうもあなたは喋りたくないようね」
うさぎ「……ぶっ」クルクル
ねこ「ふざけないで」
うさぎ「……」
ねこ「私がどうしても喋らせるわ。 なんとしてもね」
うさぎ「……ぶっ」クルクル
ねこ「ふざけないで」
うさぎ「……」
ねこ「私がどうしても喋らせるわ。 なんとしてもね」
8: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:07:28 ID:Mak
一年後
ねこ「ねえうさぎさん、どうして話したくないの?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私がねこだから? それともキライなのかしら?」
うさぎ「……」
ねこ「あなたってわからないわね」
ねこ「ねえうさぎさん、どうして話したくないの?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私がねこだから? それともキライなのかしら?」
うさぎ「……」
ねこ「あなたってわからないわね」
9: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:09:14 ID:Mak
ねこ「ねえうさぎさん、今日は雨ね」
うさぎ「……」
ねこ「ザーザー降ってるわね」
うさぎ「……ぶっ」ヒクヒク
ねこ「それが返事なの?」
うさぎ「……」
ねこ「ザーザー降ってるわね」
うさぎ「……ぶっ」ヒクヒク
ねこ「それが返事なの?」
10: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:11:11 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、今日は暑いわね」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「動くと余計暑いわよ」
うさぎ「……」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「動くと余計暑いわよ」
うさぎ「……」
11: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:13:43 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、元気?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻が動いてると元気なのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「バカにしてるのかしら?」グググ
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻が動いてると元気なのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「バカにしてるのかしら?」グググ
13: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:16:33 ID:Mak
うさぎ「……」
ねこ「うさぎさんどうしてじっとしているの?」
うさぎ「……」
ねこ「……」
うさぎ「Zzz……」
ねこ「うさぎさんどうしてじっとしているの?」
うさぎ「……」
ねこ「……」
うさぎ「Zzz……」
14: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:20:58 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、聞いて。 今日は餌を抜きにされたのよ」
うさぎ「……」
ねこ「私がイタズラしたんだろうって、ほんとは坊やがしたのにひどいわ」
うさぎ「ぶー……」クルクル
ねこ「うさぎさん、薄情ね」
うさぎ「……」
ねこ「私がイタズラしたんだろうって、ほんとは坊やがしたのにひどいわ」
うさぎ「ぶー……」クルクル
ねこ「うさぎさん、薄情ね」
15: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:23:34 ID:Mak
ねこ「おなかすいた……」
うさぎ「……ぶっ」スッ
ねこ「あっ、くれるの? 私に?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「ありがとう、草でもおいしいわ」パリパリ
うさぎ「……ぶっ」スッ
ねこ「あっ、くれるの? 私に?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「ありがとう、草でもおいしいわ」パリパリ
16: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:26:32 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、うさぎさん、今日は寒いわね」
うさぎ「……」
ねこ「暖かいいいとこ知っているわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「こたつっていうの、ここに入るのよ」
うさぎ「……」
ねこ「暖かいいいとこ知っているわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「こたつっていうの、ここに入るのよ」
17: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:29:27 ID:Mak
ねこ「ね、暖かいでしょう」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「うれしいのかそうじゃないかわからないわね」
うさぎ「……」ピョン
ねこ「うれしいってことね、そうしておくわ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「うれしいのかそうじゃないかわからないわね」
うさぎ「……」ピョン
ねこ「うれしいってことね、そうしておくわ」
18: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:31:57 ID:Mak
ねこ「あなたは喋りたくないわりには私についてくるのね」
うさぎ「……」
ねこ「うんやはいくらい言えないのかしら」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻でごまかしてもダメよ」
うさぎ「……」
ねこ「うんやはいくらい言えないのかしら」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻でごまかしてもダメよ」
19: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:36:03 ID:Mak
ねこ「ねえうさぎさん、最近あなたばかり撫でられてるみたいね」
うさぎ「……」
ねこ「いい気なもんね、黙ってるだけでもちやほやされるんだから」
うさぎ「……ぶっ」
ねこ「はいはい、私は相手にされませんよーだ」
うさぎ「……」
ねこ「いい気なもんね、黙ってるだけでもちやほやされるんだから」
うさぎ「……ぶっ」
ねこ「はいはい、私は相手にされませんよーだ」
20: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:40:25 ID:Mak
数年後
ねこ「ああ、腰がいたい」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私もちょっと歳ねえ」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ありがとう、でもくすぐったいわ」
ねこ「ああ、腰がいたい」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私もちょっと歳ねえ」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ありがとう、でもくすぐったいわ」
22: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:43:45 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、あなたは優しいのね」
うさぎ「……」
ねこ「見直したわ」
うさぎ「……ぶーっ!」ヒクヒク
ねこ「やっとあなたの事がすこしわかったわね」
うさぎ「……」
ねこ「見直したわ」
うさぎ「……ぶーっ!」ヒクヒク
ねこ「やっとあなたの事がすこしわかったわね」
23: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:48:29 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、飼い主さんとどこへ行ってきたの?」
うさぎ「……」
ねこ「病院の臭いがするわね。 調子悪いの?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「元気そうでよかったわね。 そういえば初めて会った時も同じ事を言ったわね」
うさぎ「……」
ねこ「病院の臭いがするわね。 調子悪いの?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「元気そうでよかったわね。 そういえば初めて会った時も同じ事を言ったわね」
24: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:51:47 ID:Mak
ねこ「もうすっかりおばあちゃんになっちゃったわ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたも歳ねえ」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「無理しちゃダメよ」
27: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)07:54:49 ID:Mak
ねこ「あなたがやって来て随分たつけど」
ねこ「あなたはどうしても喋らないのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「ほら、またそれだわ。 からかってるつもりかしら」グググ
うさぎ「……ぶっ、ぶっ」
ねこ「あなたはどうしても喋らないのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「ほら、またそれだわ。 からかってるつもりかしら」グググ
うさぎ「……ぶっ、ぶっ」
29: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:00:52 ID:Mak
ねこ「ねえ、うさぎさん? 聞いて頂戴」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私、諦めたわ。 あなたをなんとしても喋らせようとしたけど無理なようね」
うさぎ「……」
ねこ「仲良くならなきゃと思ってたけど限界よ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私、諦めたわ。 あなたをなんとしても喋らせようとしたけど無理なようね」
うさぎ「……」
ねこ「仲良くならなきゃと思ってたけど限界よ」
30: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:06:49 ID:Mak
ねこ「私とあなたは違うわ。 だからもうお互い別に生きていきましょ」
ねこ「もう話しかけないから。 近づいてもダメよ」
うさぎ「……ぶっ!」
ねこ「なによ、文句あるならなにかいったらどう?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「もう話しかけないから。 近づいてもダメよ」
うさぎ「……ぶっ!」
ねこ「なによ、文句あるならなにかいったらどう?」
うさぎ「……」ヒクヒク
31: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:08:23 ID:Mak
ねこ「それじゃ」トコトコ
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「なによ、近づかないで」
うさぎ「プー……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「なによ、近づかないで」
うさぎ「プー……」ヒクヒク
32: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:11:35 ID:Mak
数週間後
ねこ「うう、なんだか気分が悪いわ……。 起きるのも嫌……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「なに?」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ちょっと、くすぐったいわ! ……ありがとう」
ねこ「うう、なんだか気分が悪いわ……。 起きるのも嫌……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「なに?」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ちょっと、くすぐったいわ! ……ありがとう」
33: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:16:56 ID:Mak
ねこ「フラフラする……。 やっぱり歳かしらね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「……うさぎさん、あなたは相変わらずね」
ねこ「話しかけちゃったけど、あなたはどうせ答えないわよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「……うさぎさん、あなたは相変わらずね」
ねこ「話しかけちゃったけど、あなたはどうせ答えないわよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
36: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:19:27 ID:Mak
ねこ「うさぎさん、今日は寒いわね」
ねこ「またこたつに入りましょうか」
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「あなたも歳なんだから無理しちゃダメよ」
ねこ「こうして入ると昔を思い出すわね」
ねこ「またこたつに入りましょうか」
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「あなたも歳なんだから無理しちゃダメよ」
ねこ「こうして入ると昔を思い出すわね」
37: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:21:57 ID:Mak
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたとお喋べりできたらいいのに」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「嫌よ、顔なめちゃ。 一言も話してないでしょ」
うさぎ「……プー」
ねこ「あなたとお喋べりできたらいいのに」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「嫌よ、顔なめちゃ。 一言も話してないでしょ」
うさぎ「……プー」
38: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:27:10 ID:Mak
ねこ「……ふふっ、かわいいわね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたみたいな恥ずかしがり屋さんは初めてよ」
ねこ「そろそろ暑くなってきたわね、出ましょ」
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたみたいな恥ずかしがり屋さんは初めてよ」
ねこ「そろそろ暑くなってきたわね、出ましょ」
うさぎ「……」ヒクヒク
39: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:29:36 ID:Mak
数週間後
ねこ「なんだか息苦しいわ」ハァハァ
ねこ「ちょっとトイレ……」ヨロッ
ねこ「」バタッ
うさぎ「……!」
うさぎ「ぶーっ! ぶーっ!」ダンッ ダンッ ダンッ
ねこ「なんだか息苦しいわ」ハァハァ
ねこ「ちょっとトイレ……」ヨロッ
ねこ「」バタッ
うさぎ「……!」
うさぎ「ぶーっ! ぶーっ!」ダンッ ダンッ ダンッ
42: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:34:23 ID:Mak
飼い主「ちょっときなこ! うるさ……ミケ? ミケどうしたの?!」
飼い主「ミケ! ミーケ! ほら、どうしたの?」
うさぎ「ぶーっ!」ダンッ
飼い主「あっ、大変! 病院病院!」
うさぎ「ぶー……」クルクル
飼い主「ミケ! ミーケ! ほら、どうしたの?」
うさぎ「ぶーっ!」ダンッ
飼い主「あっ、大変! 病院病院!」
うさぎ「ぶー……」クルクル
43: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:38:56 ID:Mak
飼い主「大丈夫よきなこ、病院行けばなおるって」
うさぎ「……プー」ソワソワ
飼い主「今から行ってくるから、待ってて。 お留守番よ、大丈夫だから、ね?」
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「おばーちゃーん! ちょっとミケ病院に連れてくからー!!」
うさぎ「……プー」ソワソワ
飼い主「今から行ってくるから、待ってて。 お留守番よ、大丈夫だから、ね?」
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「おばーちゃーん! ちょっとミケ病院に連れてくからー!!」
45: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:42:59 ID:Mak
数時間後
飼い主「きなこ! ミケ治るよ!」
うさぎ「……プー」ピョンピョン
飼い主「ミケはねえ、おこたの入りすぎで参っただけだって」
飼い主「だから……しばらく入院したら帰ってくるよ」
うさぎ「……プー」ピョン ヒクヒク
飼い主「きなこ! ミケ治るよ!」
うさぎ「……プー」ピョンピョン
飼い主「ミケはねえ、おこたの入りすぎで参っただけだって」
飼い主「だから……しばらく入院したら帰ってくるよ」
うさぎ「……プー」ピョン ヒクヒク
47: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:49:00 ID:Mak
飼い主「もう歳なのにおバカさんねミケは」
飼い主「とにかくよかったよかった。 ねえきなこ」ナデナデ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
飼い主「あんたら仲良しだね、ちがう動物なのに通じあってるんだね」ナデナデ
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「とにかくよかったよかった。 ねえきなこ」ナデナデ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
飼い主「あんたら仲良しだね、ちがう動物なのに通じあってるんだね」ナデナデ
うさぎ「……」ヒクヒク
48: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:51:51 ID:Mak
数日後
ねこ「ただいまうさぎさん」
うさぎ「ぶーっ!」ピョンピョン
ねこ「心配かけちゃったみたいね、もう大丈夫よ」
ねこ「私が倒れた時、精一杯知らせてくれたんでしょ? ありがとう」
うさぎ「……プー」ヒクヒク
ねこ「ただいまうさぎさん」
うさぎ「ぶーっ!」ピョンピョン
ねこ「心配かけちゃったみたいね、もう大丈夫よ」
ねこ「私が倒れた時、精一杯知らせてくれたんでしょ? ありがとう」
うさぎ「……プー」ヒクヒク
49: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)08:57:48 ID:Mak
ねこ「ご主人が言ってたわ。 必死に足を叩きつけて鳴いたらしいじゃない」
ねこ「あなたって優しいのね。 思えばこうしてだまって話を聞いてくれてたわね」
ねこ「ずっとそばで話を聞いてくれて、調子悪い時は舐めてくれたわね」
ねこ「ねえ、うさぎさん。 私あなたが大好きよ」
うさぎ「……!」ヒクヒク
ねこ「あなたって優しいのね。 思えばこうしてだまって話を聞いてくれてたわね」
ねこ「ずっとそばで話を聞いてくれて、調子悪い時は舐めてくれたわね」
ねこ「ねえ、うさぎさん。 私あなたが大好きよ」
うさぎ「……!」ヒクヒク
50: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:00:33 ID:Mak
ねこ「これからもずっとそばにいてほしいわ」
ねこ「喋らなくてもいいの。 そばにいるだけでうれしいわ」
うさぎ「……プー」クルクル
ねこ「これはお礼よ。 顔を舐めたげる」ペロペロ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
ねこ「喋らなくてもいいの。 そばにいるだけでうれしいわ」
うさぎ「……プー」クルクル
ねこ「これはお礼よ。 顔を舐めたげる」ペロペロ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
51: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:03:32 ID:Mak
翌朝
ねこ「うさぎさん、おはよう」
うさぎ「」
ねこ「ねえ、ご飯の時間よ。 起きて」
ねこ「うさぎさん?」
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、おはよう」
うさぎ「」
ねこ「ねえ、ご飯の時間よ。 起きて」
ねこ「うさぎさん?」
うさぎ「」
52: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:07:45 ID:Mak
ねこ「ねえ、起きなさいって。 起きてってば」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「ご飯だから、ねえ、起きてよ。 ずるいよ。 昨日元気だったじゃない」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、ダメでしょ。 約束したでしょ。 ずっとそばにいるって。 起きて、起きてよ」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「ご飯だから、ねえ、起きてよ。 ずるいよ。 昨日元気だったじゃない」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、ダメでしょ。 約束したでしょ。 ずっとそばにいるって。 起きて、起きてよ」モミモミ
53: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:10:11 ID:Mak
うさぎ「」
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……うさぎさんのバカ」
うさぎ「」
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……うさぎさんのバカ」
うさぎ「」
55: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:15:52 ID:Mak
数週間後
ねこ「うさぎさん、あの日から家は暗くなったわ」
ねこ「ご主人も、私もずっとずっと悲しいのよ」
ねこ「仕方ないわね、寿命だもんね」
ねこ「でもね、一番悲しかったのはあなたが喋べらなかった事じゃなくて喋られなかった事よ」
ねこ「あなたが喋られない生き物だって早く知っていたら、私はあんなひどいことを言わなかったわ」
ねこ「うさぎさん、あの日から家は暗くなったわ」
ねこ「ご主人も、私もずっとずっと悲しいのよ」
ねこ「仕方ないわね、寿命だもんね」
ねこ「でもね、一番悲しかったのはあなたが喋べらなかった事じゃなくて喋られなかった事よ」
ねこ「あなたが喋られない生き物だって早く知っていたら、私はあんなひどいことを言わなかったわ」
57: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:19:46 ID:Mak
ねこ「ごめんなさいね、うさぎさん」
ねこ「でも、もうすぐあなたに会いに行くわ」
ねこ「その時が来たら、もう一度謝って仲直りしたいの」
ねこ「だから、もうすこしだけ待っててね」
ねこ「うさぎさん……」
ねこ「でも、もうすぐあなたに会いに行くわ」
ねこ「その時が来たら、もう一度謝って仲直りしたいの」
ねこ「だから、もうすこしだけ待っててね」
ねこ「うさぎさん……」
58: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:22:26 ID:Mak
一年後
ねこ「ここはどこだろう……」
ねこ「真っ暗でこわいわ」
???「こっちだよ、ねこさん」
ねこ「だれ?」
うさぎ「ぼくだよ、うさぎだよ」
ねこ「ここはどこだろう……」
ねこ「真っ暗でこわいわ」
???「こっちだよ、ねこさん」
ねこ「だれ?」
うさぎ「ぼくだよ、うさぎだよ」
60: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:28:36 ID:Mak
ねこ「あ、あ……」
うさぎ「久しぶりだね、ねこさん」
ねこ「うさぎさん……!」
うさぎ「やっとあなたとお話しできた」
ねこ「バカ、バカバカバカバカバカ」ギュ!
うさぎ「久しぶりだね、ねこさん」
ねこ「うさぎさん……!」
うさぎ「やっとあなたとお話しできた」
ねこ「バカ、バカバカバカバカバカ」ギュ!
62: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:34:01 ID:Mak
ねこ「どうして先に行っちゃったのよ!」
うさぎ「実はあの日、あなたにその……好きだと言われたのが嬉しくて……気が抜けちゃって。 気がついたらここにいたんです」
ねこ「……」
うさぎ「ぼくは喋られない生き物だから、あなたに好かれようとしていたんですが中々うまくいかなくて。 でも、あの日やっとあなたとわかりあえた」
うさぎ「それが一番嬉しいです」
うさぎ「実はあの日、あなたにその……好きだと言われたのが嬉しくて……気が抜けちゃって。 気がついたらここにいたんです」
ねこ「……」
うさぎ「ぼくは喋られない生き物だから、あなたに好かれようとしていたんですが中々うまくいかなくて。 でも、あの日やっとあなたとわかりあえた」
うさぎ「それが一番嬉しいです」
63: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:39:36 ID:Mak
ねこ「やっぱり、あなたは苦しんでたのね」
ねこ「私が早く気づいてあげていたら、こんなに苦しい思いをさせなかったのに」
うさぎ「いいんですよ、こうして会えたんですから」
うさぎ「話したいことが沢山ありますから行きましょう。 向こうは大変いいところです。」
ねこ「うん、うん……!」
ねこ「私が早く気づいてあげていたら、こんなに苦しい思いをさせなかったのに」
うさぎ「いいんですよ、こうして会えたんですから」
うさぎ「話したいことが沢山ありますから行きましょう。 向こうは大変いいところです。」
ねこ「うん、うん……!」
64: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:42:40 ID:Mak
うさぎ「それじゃあ、あらためてよろしく。 ねこさん」
ねこ「こちらこそよろしく、うさぎさん」
うさぎ「これからもずっとそばにいてくださいね」
ねこ「……はい!」
こうして二匹は仲良く天国に行きました。
それからもっともっと仲良しになったそうです。
おしまい
ねこ「こちらこそよろしく、うさぎさん」
うさぎ「これからもずっとそばにいてくださいね」
ねこ「……はい!」
こうして二匹は仲良く天国に行きました。
それからもっともっと仲良しになったそうです。
おしまい
65: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:43:23 ID:Bhm
感動した
66: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:43:41 ID:Kb7
昔飼ってたウサギを思い出したわ
良かった
良かった
67: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:43:58 ID:eLf
短編アニメに良いなぁ
69: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:48:36 ID:imr
NHKでアニメ化や
72: 相反するインキュベーター◆d1bIho9adc 2016/08/15(月)09:55:47 ID:jZp
割とマジで涙ぐんでるのだが
70: 名無しさん@おーぷん 2016/08/15(月)09:49:05 ID:sOH
全俺が泣いた
引用元: ねこ「あらこんにちは、初めまして」 うさぎ「……」ヒクヒク
灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?」コナン「えっ......?」
2019-08-30
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 01:28:17.24 ID:XamK5+kJO
コナン(その出来事は、いつもの様な普通の放課後から始まった......)
元太「よーし、いくぞ光彦!パース!」ポーン
光彦「はいっ!行きますよー!」
コナン「甘いぜっ!」サッ
光彦「あぁっ!」
元太「何やってんだ光彦ぉ!」
歩美「ちょ、ちょっと待ってぇ!コナン君のシュートなんて......」
コナン「いや、俺じゃねぇ......。灰原っ!」ポーン
灰原「よーし、行くわよっ!」ポーン
歩美「えっ、あ、あぁっ!!」
ポスッ
コナン「ゴール!これで俺達の勝ちだな!」
灰原「ええ、上手くシュート出来たわ」
コナン「おう!ナイスだったぜ!」
歩美「もう、ズルいよコナン君!サッカーになったら手加減してくれないんだもん!」
光彦「こっちが3人でも、コナン君相手じゃ勝てませんよ!次からは4対1でやるべきですよ!」
コナン「おいおい、そりゃいくら何でも......」
元太「はぁ、はぁ、そ、そうだぞコナン。お前ズリーよ」
コナン(ハハ、元太を見ると確かにハンデが必要かもな......)
灰原「まあ、少しは手加減してあげたら?大人気ないわよ?」クスッ
コナン「今ゴールしたのはオメーだろ......」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409070497
元太「よーし、いくぞ光彦!パース!」ポーン
光彦「はいっ!行きますよー!」
コナン「甘いぜっ!」サッ
光彦「あぁっ!」
元太「何やってんだ光彦ぉ!」
歩美「ちょ、ちょっと待ってぇ!コナン君のシュートなんて......」
コナン「いや、俺じゃねぇ......。灰原っ!」ポーン
灰原「よーし、行くわよっ!」ポーン
歩美「えっ、あ、あぁっ!!」
ポスッ
コナン「ゴール!これで俺達の勝ちだな!」
灰原「ええ、上手くシュート出来たわ」
コナン「おう!ナイスだったぜ!」
歩美「もう、ズルいよコナン君!サッカーになったら手加減してくれないんだもん!」
光彦「こっちが3人でも、コナン君相手じゃ勝てませんよ!次からは4対1でやるべきですよ!」
コナン「おいおい、そりゃいくら何でも......」
元太「はぁ、はぁ、そ、そうだぞコナン。お前ズリーよ」
コナン(ハハ、元太を見ると確かにハンデが必要かもな......)
灰原「まあ、少しは手加減してあげたら?大人気ないわよ?」クスッ
コナン「今ゴールしたのはオメーだろ......」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409070497
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 01:43:50.50 ID:XamK5+kJO
灰原「まあ、とにかく。少し休みましょう?小嶋君、倒れるわよ?」
コナン「そうだな。みんな!少し休もうぜ!」
歩美「さんせーい!」
光彦「僕もクタクタです......」
元太「俺、腹減った......」
コナン「それは帰るまで我慢しろよ......」
灰原「小嶋君らしくて良いじゃない?」
コナン「まあな。しかし、オメーさ、サッカー上手くなったな。昔はサッカーのサの字も分からないって感じの奴だったのに」
灰原「あら、人間は日々成長するものよ?ま、あなたの場合、全く成長しない部分もあるけど」
コナン「はぁ?どこだよ?」
灰原「自分で考えなさい?さ、続きを始めましょう」
コナン「何でぇ、アイツ......」
灰原(ホントに成長しないのね、人の気持ちを察するのは)
コナン「ま、いいや。みんな!やろーぜ!」
元・光・歩「オー!」
元太「よっしゃ!今度こそ勝つぞー!とりゃー!」ポーン
光彦「げ、元太君!飛ばしすぎですよ!」
元太「いっけね!」
コナン「あっちゃー、道路の方に」
灰原「良いわ、私取ってくるから」
光彦「あ、僕が!」
灰原「大丈夫よ、待ってて」
コナン「ワリーな、頼む」
灰原「ええ」
ドクンッ
コナン「えっ......?」
歩美「どうしたの?コナン君?」
コナン「あ、いや......」
コナン(何だ、今の胸騒ぎ......)
コナン「そうだな。みんな!少し休もうぜ!」
歩美「さんせーい!」
光彦「僕もクタクタです......」
元太「俺、腹減った......」
コナン「それは帰るまで我慢しろよ......」
灰原「小嶋君らしくて良いじゃない?」
コナン「まあな。しかし、オメーさ、サッカー上手くなったな。昔はサッカーのサの字も分からないって感じの奴だったのに」
灰原「あら、人間は日々成長するものよ?ま、あなたの場合、全く成長しない部分もあるけど」
コナン「はぁ?どこだよ?」
灰原「自分で考えなさい?さ、続きを始めましょう」
コナン「何でぇ、アイツ......」
灰原(ホントに成長しないのね、人の気持ちを察するのは)
コナン「ま、いいや。みんな!やろーぜ!」
元・光・歩「オー!」
元太「よっしゃ!今度こそ勝つぞー!とりゃー!」ポーン
光彦「げ、元太君!飛ばしすぎですよ!」
元太「いっけね!」
コナン「あっちゃー、道路の方に」
灰原「良いわ、私取ってくるから」
光彦「あ、僕が!」
灰原「大丈夫よ、待ってて」
コナン「ワリーな、頼む」
灰原「ええ」
ドクンッ
コナン「えっ......?」
歩美「どうしたの?コナン君?」
コナン「あ、いや......」
コナン(何だ、今の胸騒ぎ......)
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 01:55:00.23 ID:XamK5+kJO
灰原「ボール、ボール......。あったわ」ヒョイッ
プップップーッ!
灰原「えっ......?」
灰原(しまった、車......!)
コナン「......くそっ!」サッ
光彦「あ!コナン君!何処に?」
コナン「オメーらは待ってろ!」
元太「何だ?アイツ?」
歩美「コナン君......?」
コナン(やな予感がする、灰原......!)
コナン(あ、あれは......!)
キ、キ、キーッ......
灰原(......ダメ、動けない!)
コナン「灰原ぁーっ!!」
灰原(工藤、君っ?)
コナン(くそっ!間に合うか......?)
コナン「うわあああぁーっ!!」
灰原(......!)
ドーン......
歩美「何の音?」
光彦「さっきコナン君が走って行った方です!」
元太「おい、行ってみよーぜ!」
歩美「う、うん!もしかしたら、コナン君達に何かあったのかも!」
光彦「ええ、行きましょう!」
タタタタ......
光彦「はぁ、はぁ、あ!あれは!」
元太「あっ!」
歩美「い、いやっ!哀ちゃん!コナン君っ!」
コナン「......は、いばらっ」ピクピク
灰原「......」
コナン「ちき、しょうっ......」ガクッ
歩美「コナン君!哀ちゃん!しっかりして!」
光彦「僕、救急車を!」
元太「お、俺、博士に電話する!」
歩美「ヤダ、ヤダよ、コナン君......。哀ちゃんっ!!」
ピーポーピーポー......
プップップーッ!
灰原「えっ......?」
灰原(しまった、車......!)
コナン「......くそっ!」サッ
光彦「あ!コナン君!何処に?」
コナン「オメーらは待ってろ!」
元太「何だ?アイツ?」
歩美「コナン君......?」
コナン(やな予感がする、灰原......!)
コナン(あ、あれは......!)
キ、キ、キーッ......
灰原(......ダメ、動けない!)
コナン「灰原ぁーっ!!」
灰原(工藤、君っ?)
コナン(くそっ!間に合うか......?)
コナン「うわあああぁーっ!!」
灰原(......!)
ドーン......
歩美「何の音?」
光彦「さっきコナン君が走って行った方です!」
元太「おい、行ってみよーぜ!」
歩美「う、うん!もしかしたら、コナン君達に何かあったのかも!」
光彦「ええ、行きましょう!」
タタタタ......
光彦「はぁ、はぁ、あ!あれは!」
元太「あっ!」
歩美「い、いやっ!哀ちゃん!コナン君っ!」
コナン「......は、いばらっ」ピクピク
灰原「......」
コナン「ちき、しょうっ......」ガクッ
歩美「コナン君!哀ちゃん!しっかりして!」
光彦「僕、救急車を!」
元太「お、俺、博士に電話する!」
歩美「ヤダ、ヤダよ、コナン君......。哀ちゃんっ!!」
ピーポーピーポー......
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 02:05:48.16 ID:XamK5+kJO
コナン「......んっ、ここは?」
コナン「......そうだ、俺確か灰原が車に轢かれそうになって、それを助けに」
コナン「って、灰原っ!!」ガバッ
コナン「ぐっ!痛ってぇ......」ズキッ
ガラッ......
蘭「あ、コナン君!!起きたの?大丈夫?」
コナン「ら、蘭姉ちゃん......?」
蘭「良かった、目が覚めて......」
コナン「ぼ、僕......」
蘭「コナン君はね、哀ちゃんと一緒に車に跳ねられたの。覚えてる?」
コナン「うん、覚えてるよ」
蘭「それで、少年探偵団の子達が救急車を呼んでくれたんだって。目が覚めなくて心配したけど、良かった。元気そうで」
コナン「ありがとう、蘭姉ちゃん。あ、あのさ、灰原は......」
蘭「哀ちゃんもコナン君も、大事には至って無いって。でも、まだ哀ちゃんは意識が戻らなくて......」
コナン「そ、そっか......。あれからどれ位経ったの?」
蘭「2人とも一晩中起きなかったの。今は、コナン君達がサッカーをした日の、次の日よ」
コナン「そっか、そんなに......」
小五郎「お、起きたかボウズ!」
コナン「おじさん、来てくれたの?」
小五郎「しゃーねーだろ?同居人なんだからな」
コナン「ありがとう、おじさん......」
コナン「......そうだ、俺確か灰原が車に轢かれそうになって、それを助けに」
コナン「って、灰原っ!!」ガバッ
コナン「ぐっ!痛ってぇ......」ズキッ
ガラッ......
蘭「あ、コナン君!!起きたの?大丈夫?」
コナン「ら、蘭姉ちゃん......?」
蘭「良かった、目が覚めて......」
コナン「ぼ、僕......」
蘭「コナン君はね、哀ちゃんと一緒に車に跳ねられたの。覚えてる?」
コナン「うん、覚えてるよ」
蘭「それで、少年探偵団の子達が救急車を呼んでくれたんだって。目が覚めなくて心配したけど、良かった。元気そうで」
コナン「ありがとう、蘭姉ちゃん。あ、あのさ、灰原は......」
蘭「哀ちゃんもコナン君も、大事には至って無いって。でも、まだ哀ちゃんは意識が戻らなくて......」
コナン「そ、そっか......。あれからどれ位経ったの?」
蘭「2人とも一晩中起きなかったの。今は、コナン君達がサッカーをした日の、次の日よ」
コナン「そっか、そんなに......」
小五郎「お、起きたかボウズ!」
コナン「おじさん、来てくれたの?」
小五郎「しゃーねーだろ?同居人なんだからな」
コナン「ありがとう、おじさん......」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:09:13.92 ID:yMBH7RHH0
小五郎「フン!本当は車の前に飛び出したってんで、説教の1つもしてやりたいところだが……」ジロッ
コナン「う、ごめんなさい……」
小五郎「ま、女の子を助けようとしたって話だから、今回は勘弁してやる」ポンッ
コナン「おじさん……」
小五郎「ったく、心配掛けやがって。もう無茶すんじゃねーぞ」
コナン「うん、ありがとう」
コナン(おっちゃん……。ありがとな)
蘭「でも、私も本当に心配したんだから!お父さんの言う通りにして、ちゃんとおとなしくするのよ?」
コナン「ごめんね、蘭姉ちゃん」
蘭「うん、じゃあ私達今日は帰るから。また来るね」
小五郎「騒ぐんじゃねーぞ」
コナン「うん、2人ともありがとう」
蘭「じゃあ、またね」
コナン(2人にも心配掛けちまったな、それも悔しいが、灰原がまだ目を覚まさないのか……)
蘭「……」ニコッ
小五郎「何だよ、その気持ち悪い笑顔は?」
蘭「ううん、普段邪険にしてても、やっぱりコナン君の事可愛いんだね!」
小五郎「バ、バーロー!んなこたぁねーよ!」
小五郎「……ただ、普段3人の家が2人になると落ち着かねぇってだけだ」
蘭(強がっちゃって……)ニコッ
コナン「う、ごめんなさい……」
小五郎「ま、女の子を助けようとしたって話だから、今回は勘弁してやる」ポンッ
コナン「おじさん……」
小五郎「ったく、心配掛けやがって。もう無茶すんじゃねーぞ」
コナン「うん、ありがとう」
コナン(おっちゃん……。ありがとな)
蘭「でも、私も本当に心配したんだから!お父さんの言う通りにして、ちゃんとおとなしくするのよ?」
コナン「ごめんね、蘭姉ちゃん」
蘭「うん、じゃあ私達今日は帰るから。また来るね」
小五郎「騒ぐんじゃねーぞ」
コナン「うん、2人ともありがとう」
蘭「じゃあ、またね」
コナン(2人にも心配掛けちまったな、それも悔しいが、灰原がまだ目を覚まさないのか……)
蘭「……」ニコッ
小五郎「何だよ、その気持ち悪い笑顔は?」
蘭「ううん、普段邪険にしてても、やっぱりコナン君の事可愛いんだね!」
小五郎「バ、バーロー!んなこたぁねーよ!」
小五郎「……ただ、普段3人の家が2人になると落ち着かねぇってだけだ」
蘭(強がっちゃって……)ニコッ
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:18:10.86 ID:yMBH7RHH0
コナン「……クソッ、静かになっちまうと却って頭が悶々とするぜ」
タッタッタッ……
歩美「……あ、コナン君!起きたんだ!」
コナン「歩美ちゃん?」
元太「おう、コナン!起きたのか?」
光彦「心配しましたよー!ずっと目が覚めないって言ってたから」
コナン「元太、光彦……。オメーらも来てくれたのか」
阿笠「おお、しんい……。ゴホン。コナン君。起きたかの」
コナン「博士まで、みんな来てくれたのか」
歩美「うん。本当に良かった……。心配、したんだもん」グスッ
コナン「あ、歩美ちゃん、泣かないでくれよ」
阿笠「全く、感謝するんじゃぞ?この子達が救急車を呼んで、病院まで来てくれたんじゃからな?」
コナン「そうだったのか……。みんな、本当にありがとうな。もう大丈夫だ」ペコッ
光彦「よしてくださいよ、僕達は友達じゃないですか」
元太「そうだぞコナン!水くせーぞ!」
コナン「ワリー。でも、本当にありがとう。歩美ちゃんも、ありがとな。だから、もう泣かないでくれ」
歩美「……うん!良かった!」
阿笠「持つべき物は友達じゃな。毛利君と蘭君が来るまで、ずっとこの子達は居てくれたんじゃ。お礼をせんといかんぞ?」
コナン「ああ、分かってる。元気になったら、何かしなくっちゃな」
タッタッタッ……
歩美「……あ、コナン君!起きたんだ!」
コナン「歩美ちゃん?」
元太「おう、コナン!起きたのか?」
光彦「心配しましたよー!ずっと目が覚めないって言ってたから」
コナン「元太、光彦……。オメーらも来てくれたのか」
阿笠「おお、しんい……。ゴホン。コナン君。起きたかの」
コナン「博士まで、みんな来てくれたのか」
歩美「うん。本当に良かった……。心配、したんだもん」グスッ
コナン「あ、歩美ちゃん、泣かないでくれよ」
阿笠「全く、感謝するんじゃぞ?この子達が救急車を呼んで、病院まで来てくれたんじゃからな?」
コナン「そうだったのか……。みんな、本当にありがとうな。もう大丈夫だ」ペコッ
光彦「よしてくださいよ、僕達は友達じゃないですか」
元太「そうだぞコナン!水くせーぞ!」
コナン「ワリー。でも、本当にありがとう。歩美ちゃんも、ありがとな。だから、もう泣かないでくれ」
歩美「……うん!良かった!」
阿笠「持つべき物は友達じゃな。毛利君と蘭君が来るまで、ずっとこの子達は居てくれたんじゃ。お礼をせんといかんぞ?」
コナン「ああ、分かってる。元気になったら、何かしなくっちゃな」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:25:09.22 ID:yMBH7RHH0
コナン「ところで、灰原の意識が戻らねーって聞いたが……。ここに来る前に、灰原には?」
歩美「うん、見に行ったんだけど……」
光彦「まだ意識が戻らないそうです」
元太「体は何ともねーって、先生が言ってたぞ」
コナン「そうか……。ちきしょう、あの時俺がもう少し早く行っていれば……」
歩美「コナン君のせいじゃないよ!」
光彦「そうですよ!先生言ってましたもん!コナン君がかばったから、軽傷で済んだんだって!」
元太「あんまり落ち込むと、博士みたいにハゲちまうぞ!」
阿笠「これ、それはどういう意味じゃ!」
歩美「もう、元太君ったら!」
コナン「ったく、オメーらと来たら……。分かった。クヨクヨすんのはやめるよ。信じて灰原をみんなで待とう」
歩美「うん!」
コナン(コイツらの明るさ……。救われるぜ、本当に。ありがとな……)
歩美「うん、見に行ったんだけど……」
光彦「まだ意識が戻らないそうです」
元太「体は何ともねーって、先生が言ってたぞ」
コナン「そうか……。ちきしょう、あの時俺がもう少し早く行っていれば……」
歩美「コナン君のせいじゃないよ!」
光彦「そうですよ!先生言ってましたもん!コナン君がかばったから、軽傷で済んだんだって!」
元太「あんまり落ち込むと、博士みたいにハゲちまうぞ!」
阿笠「これ、それはどういう意味じゃ!」
歩美「もう、元太君ったら!」
コナン「ったく、オメーらと来たら……。分かった。クヨクヨすんのはやめるよ。信じて灰原をみんなで待とう」
歩美「うん!」
コナン(コイツらの明るさ……。救われるぜ、本当に。ありがとな……)
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:32:53.65 ID:yMBH7RHH0
プルルルルル……
阿笠「おや、電話じゃ」
コナン「おいおい博士。病院で電話は切っとけよな」
光彦「マナー違反ですよ!」
阿笠「ス、スマンの。ん?これは、この病院の電話じゃな……?」ピッ
阿笠「もしもし、阿笠ですが……。はい、はい。……ええっ!?わ、分かりました。すぐ行きますわい」ピッ
コナン「どうしたんだ?博士?」
阿笠「ああ、この病院から電話でな。ワシがここにいるのを知らんで掛けて来たみたいじゃが……。そんな事より、哀君が目を覚ましたらしい!」
歩美「本当?博士!」
コナン「どこだ?どこにいるんだ?」
阿笠「上の階じゃ。ワシ、保護者じゃから来て欲しいと」
光彦「じゃあ、みんなで行きましょう!」
元太「そうだ、行こうぜ!」
コナン「俺も行くぜ……」ズキッ
コナン「くっ……」
歩美「コナン君、無理しない方が」
コナン「いや、行きたいんだ。頼む」
阿笠「分かった。車椅子を借りて来るわい。骨などに異常は無くても、身体が痛むじゃろうからな」
コナン「ありがとな、博士」
コナン(良かった……。だけど、状態をしっかり見てーしな。それに、謝らねーと。守れなくて、ゴメンって)
阿笠「おや、電話じゃ」
コナン「おいおい博士。病院で電話は切っとけよな」
光彦「マナー違反ですよ!」
阿笠「ス、スマンの。ん?これは、この病院の電話じゃな……?」ピッ
阿笠「もしもし、阿笠ですが……。はい、はい。……ええっ!?わ、分かりました。すぐ行きますわい」ピッ
コナン「どうしたんだ?博士?」
阿笠「ああ、この病院から電話でな。ワシがここにいるのを知らんで掛けて来たみたいじゃが……。そんな事より、哀君が目を覚ましたらしい!」
歩美「本当?博士!」
コナン「どこだ?どこにいるんだ?」
阿笠「上の階じゃ。ワシ、保護者じゃから来て欲しいと」
光彦「じゃあ、みんなで行きましょう!」
元太「そうだ、行こうぜ!」
コナン「俺も行くぜ……」ズキッ
コナン「くっ……」
歩美「コナン君、無理しない方が」
コナン「いや、行きたいんだ。頼む」
阿笠「分かった。車椅子を借りて来るわい。骨などに異常は無くても、身体が痛むじゃろうからな」
コナン「ありがとな、博士」
コナン(良かった……。だけど、状態をしっかり見てーしな。それに、謝らねーと。守れなくて、ゴメンって)
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:39:01.65 ID:yMBH7RHH0
阿笠「では、行くぞい。病院じゃから、騒いではいかんぞ」
歩美「はーい!」
コナン「ワリーな、元太。車椅子押してもらってよ」
元太「へへ、今度ジュースおごれよな」
コナン「ああ、そん位お安い御用だ」
光彦「……あ、あの部屋ですよ!」
コナン(灰原……)
コンコン
看護師「どうぞ」
ガラッ
阿笠「失礼します、灰原哀の保護者の阿笠と申しますが……」
看護師「ああ、お待ちしてました。先生!」
医師「どうも、主治医のものですが……」
阿笠「ああ、この度はどうもお手数をお掛けしまして……」
医師「いえ、それよりも現状の説明をさせて頂きたいのですが」
阿笠「ええ、お願いします」
歩美「ねぇ、歩美達も入っていい?」
医師「あ、ああ。大丈夫だよ。あそこにいるよ。ただ……」
元太「よーし、行くぜー!」
光彦「灰原さーん!」
阿笠「こ、これ!騒いではいかんと言ったじゃろうに!」
歩美「はーい!」
コナン「ワリーな、元太。車椅子押してもらってよ」
元太「へへ、今度ジュースおごれよな」
コナン「ああ、そん位お安い御用だ」
光彦「……あ、あの部屋ですよ!」
コナン(灰原……)
コンコン
看護師「どうぞ」
ガラッ
阿笠「失礼します、灰原哀の保護者の阿笠と申しますが……」
看護師「ああ、お待ちしてました。先生!」
医師「どうも、主治医のものですが……」
阿笠「ああ、この度はどうもお手数をお掛けしまして……」
医師「いえ、それよりも現状の説明をさせて頂きたいのですが」
阿笠「ええ、お願いします」
歩美「ねぇ、歩美達も入っていい?」
医師「あ、ああ。大丈夫だよ。あそこにいるよ。ただ……」
元太「よーし、行くぜー!」
光彦「灰原さーん!」
阿笠「こ、これ!騒いではいかんと言ったじゃろうに!」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:45:02.22 ID:yMBH7RHH0
灰原「……」
歩美「あ、いたよ!哀ちゃーん!」
灰原「……」
光彦「灰原さん!良かった、目が覚めて!」
灰原「……」
元太「ずっと起きなかったから、心配したんだぞ!」
灰原「……」
コナン(……?様子が変だな?)
コナン「おい、灰原。何ボーっとしてんだよ?具合、まだワリーのか?」
灰原「……はい、ばら?」
コナン「何言ってんだよ、まだ寝ぼけて……」
灰原「……ねぇ」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?」ニコッ
コナン「えっ……?」
灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?わたしのお兄ちゃん?」
コナン「何言ってんだよ、灰原……?」
光彦「は、灰原さん……?」
歩美「哀ちゃん、大丈夫?」
灰原「はいばら……?あいちゃん……?それが、わたしのなまえなの?」
コナン「……!ま、まさか」
灰原「ごめんね、わたし……。なんにもわからないの」
歩美「あ、いたよ!哀ちゃーん!」
灰原「……」
光彦「灰原さん!良かった、目が覚めて!」
灰原「……」
元太「ずっと起きなかったから、心配したんだぞ!」
灰原「……」
コナン(……?様子が変だな?)
コナン「おい、灰原。何ボーっとしてんだよ?具合、まだワリーのか?」
灰原「……はい、ばら?」
コナン「何言ってんだよ、まだ寝ぼけて……」
灰原「……ねぇ」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?」ニコッ
コナン「えっ……?」
灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?わたしのお兄ちゃん?」
コナン「何言ってんだよ、灰原……?」
光彦「は、灰原さん……?」
歩美「哀ちゃん、大丈夫?」
灰原「はいばら……?あいちゃん……?それが、わたしのなまえなの?」
コナン「……!ま、まさか」
灰原「ごめんね、わたし……。なんにもわからないの」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 11:56:26.91 ID:yMBH7RHH0
コナン「やっぱり、灰原……」
阿笠「コナン君、どうやらその様じゃ……」
歩美「博士!哀ちゃんどうしちゃったの?」
医師「私が、お話ししよう」
光彦「先生、どうなってるんですか?」
医師「うん、灰原哀ちゃんはね。身体には何も問題は無かったんだ。でもね、強いショックを受けた事で、記憶が混乱しているんだ」
元太「こんらん?」
医師「うん、記憶喪失って聞いたことあるかな?」
コナン「やっぱり……。じゃあ、灰原は」
医師「うん。起きてちょっとしか経ってないから、詳しい事はまだ分からないけど……。話をしてみた限り、自分の事も、他の人の事も分からないみたいなんだ。会話自体は出来るけど……。大部分の記憶は、失くしている様に見えるんだ」
歩美「そんなぁ!じゃあ、歩美達の事忘れちゃったの?治らないの?」
医師「うん……。頭の検査もしたんだけど、異常は無かったんだ。強いショックを受けた時に記憶を失くす事は、珍しい事じゃ無いし、そういう場合は記憶も戻るのは早いと言われてるんだ。ただ……」
光彦「ただ?」
医師「あくまで、個人差があるんだ。すぐ治る人もいれば、治らない人もいる。こればかりは、その人次第としか言えないんだ」
元太「じゃあ、ずっと俺達の事、忘れるかも知れねーのか?」
医師「……」
阿笠「無い、とは言えんじゃろうな」
歩美「そんな……」
医師「こういう記憶喪失は、周りの協力も大事なんだ。だから、みんなで協力してあげれば、きっと良くなると私は思うよ」
歩美「本当?」
医師「うん、だから、みんなで哀ちゃんを助けてあげてほしい」
光彦「分かりました……」
阿笠「先生、ありがとうございます」
医師「いえ、お大事に……」
コナン(記憶喪失……。確かに、一時的に記憶を失うってのは良くある話だ。だが、灰原の場合……。精神年齢まで子供に戻っている。それを不自然に思うのは、俺と博士位だろうが……)
阿笠「コナン君、どうやらその様じゃ……」
歩美「博士!哀ちゃんどうしちゃったの?」
医師「私が、お話ししよう」
光彦「先生、どうなってるんですか?」
医師「うん、灰原哀ちゃんはね。身体には何も問題は無かったんだ。でもね、強いショックを受けた事で、記憶が混乱しているんだ」
元太「こんらん?」
医師「うん、記憶喪失って聞いたことあるかな?」
コナン「やっぱり……。じゃあ、灰原は」
医師「うん。起きてちょっとしか経ってないから、詳しい事はまだ分からないけど……。話をしてみた限り、自分の事も、他の人の事も分からないみたいなんだ。会話自体は出来るけど……。大部分の記憶は、失くしている様に見えるんだ」
歩美「そんなぁ!じゃあ、歩美達の事忘れちゃったの?治らないの?」
医師「うん……。頭の検査もしたんだけど、異常は無かったんだ。強いショックを受けた時に記憶を失くす事は、珍しい事じゃ無いし、そういう場合は記憶も戻るのは早いと言われてるんだ。ただ……」
光彦「ただ?」
医師「あくまで、個人差があるんだ。すぐ治る人もいれば、治らない人もいる。こればかりは、その人次第としか言えないんだ」
元太「じゃあ、ずっと俺達の事、忘れるかも知れねーのか?」
医師「……」
阿笠「無い、とは言えんじゃろうな」
歩美「そんな……」
医師「こういう記憶喪失は、周りの協力も大事なんだ。だから、みんなで協力してあげれば、きっと良くなると私は思うよ」
歩美「本当?」
医師「うん、だから、みんなで哀ちゃんを助けてあげてほしい」
光彦「分かりました……」
阿笠「先生、ありがとうございます」
医師「いえ、お大事に……」
コナン(記憶喪失……。確かに、一時的に記憶を失うってのは良くある話だ。だが、灰原の場合……。精神年齢まで子供に戻っている。それを不自然に思うのは、俺と博士位だろうが……)
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 12:02:28.87 ID:yMBH7RHH0
光彦「と、言っても……。どうすれば?」
コナン「取りあえず、今の灰原は不安定な状態だ。だから、しばらくはそっとしておいて……。話す時も、普段以上にゆっくり、優しく話し掛けてあげるんだ。気持ちを落ち着かせてあげて、徐々に昔の事に触れさせていくんだ」
歩美「うん、分かったよ。コナン君」
コナン「良し。じゃあまず……」
コナン「ごめんね、さっきはいきなり話かけて。少しお話しても良いかな?」
灰原「うん。いいよ!ねぇ、お兄ちゃんはだれなの?」ニコッ
コナン(な、何だか調子狂うな)
コナン「俺……。あ、いや。僕の名前は江戸川コナン。君の、友達だよ」
灰原「ほんとう?わたしの、おともだち?」ニコッ
コナン「うん、そうだよ」
灰原「よかった。わたし、なんでここにいるかもわからなくて。ひとりでさみしかったの。おともだちがいてよかった!」ニコッ
コナン(……やっぱり、完全に子供になっている)
灰原「でもぉ……」
コナン「ん?」
コナン「取りあえず、今の灰原は不安定な状態だ。だから、しばらくはそっとしておいて……。話す時も、普段以上にゆっくり、優しく話し掛けてあげるんだ。気持ちを落ち着かせてあげて、徐々に昔の事に触れさせていくんだ」
歩美「うん、分かったよ。コナン君」
コナン「良し。じゃあまず……」
コナン「ごめんね、さっきはいきなり話かけて。少しお話しても良いかな?」
灰原「うん。いいよ!ねぇ、お兄ちゃんはだれなの?」ニコッ
コナン(な、何だか調子狂うな)
コナン「俺……。あ、いや。僕の名前は江戸川コナン。君の、友達だよ」
灰原「ほんとう?わたしの、おともだち?」ニコッ
コナン「うん、そうだよ」
灰原「よかった。わたし、なんでここにいるかもわからなくて。ひとりでさみしかったの。おともだちがいてよかった!」ニコッ
コナン(……やっぱり、完全に子供になっている)
灰原「でもぉ……」
コナン「ん?」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 12:15:14.30 ID:yMBH7RHH0
灰原「コナンって、へんななまえ!」クスクス
コナン「(うっ……)そうだね、よく言われるよ」
阿笠(新一が戸惑っておる……。無理も無い、ワシも戸惑っておる)
コナン「それから、ここにいる女の子が歩美ちゃん。で、隣が光彦……。あ、いや。光彦君。それに、元太……。じゃなくて、元太君。みんな、君の友達だよ」
灰原「ほんと?みんな、わたしのおともだち?」
歩美「うん、そうだよ。哀ちゃん」
光彦「いっつも、皆で遊んでるんですよ」
元太「少年探偵団の仲間だからな!」
灰原「しょうねん、たんていだん?」
コナン「うん、後で話すね。それから、こっちのおじさんが阿笠博士。君と一緒に暮らしてるんだ」
阿笠「よろしくのう、哀君」
灰原「おじさんが、わたしのおとうさん?」
阿笠「い、いやいや!お父さんでは無くて……」
コナン「博士、今はそう言っとけ。混乱しちまう」ボソッ
阿笠「し、しかし……。ワシみたいな者が哀君の父親など、どうにも」ボソッ
コナン「とにかく、今はそうしとけよ」ボソッ
灰原「そっかぁ。わたし、こんなにたっくさんおともだちがいるんだ……」グスンッ
歩美「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「ごめんね、おともだちなのに……。みんなのこと、わからなくて」グスンッ
灰原「ご、めん……ねぇ……」グスンッ
光彦「灰原さん……」
コナン「……大丈夫だよ、はいば……。じゃなくて、哀ちゃん」
灰原「だって、だってぇ……」グスンッ
コナン「何があっても、僕達は哀ちゃんの味方だから。みんな、哀ちゃんのそばにいるから」
灰原「ほんとぉ?そばに、いてくれるの?」グスンッ
コナン「うん、本当さ」
灰原「ありがとう!!お兄ちゃん!!」ギュッ
コナン「え?!ちょ、ちょっと!?」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん!」
コナン(お兄ちゃんって……。俺、オメーより年下なんだけど……。ハハハ……)
コナン「(うっ……)そうだね、よく言われるよ」
阿笠(新一が戸惑っておる……。無理も無い、ワシも戸惑っておる)
コナン「それから、ここにいる女の子が歩美ちゃん。で、隣が光彦……。あ、いや。光彦君。それに、元太……。じゃなくて、元太君。みんな、君の友達だよ」
灰原「ほんと?みんな、わたしのおともだち?」
歩美「うん、そうだよ。哀ちゃん」
光彦「いっつも、皆で遊んでるんですよ」
元太「少年探偵団の仲間だからな!」
灰原「しょうねん、たんていだん?」
コナン「うん、後で話すね。それから、こっちのおじさんが阿笠博士。君と一緒に暮らしてるんだ」
阿笠「よろしくのう、哀君」
灰原「おじさんが、わたしのおとうさん?」
阿笠「い、いやいや!お父さんでは無くて……」
コナン「博士、今はそう言っとけ。混乱しちまう」ボソッ
阿笠「し、しかし……。ワシみたいな者が哀君の父親など、どうにも」ボソッ
コナン「とにかく、今はそうしとけよ」ボソッ
灰原「そっかぁ。わたし、こんなにたっくさんおともだちがいるんだ……」グスンッ
歩美「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「ごめんね、おともだちなのに……。みんなのこと、わからなくて」グスンッ
灰原「ご、めん……ねぇ……」グスンッ
光彦「灰原さん……」
コナン「……大丈夫だよ、はいば……。じゃなくて、哀ちゃん」
灰原「だって、だってぇ……」グスンッ
コナン「何があっても、僕達は哀ちゃんの味方だから。みんな、哀ちゃんのそばにいるから」
灰原「ほんとぉ?そばに、いてくれるの?」グスンッ
コナン「うん、本当さ」
灰原「ありがとう!!お兄ちゃん!!」ギュッ
コナン「え?!ちょ、ちょっと!?」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん!」
コナン(お兄ちゃんって……。俺、オメーより年下なんだけど……。ハハハ……)
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 13:53:15.35 ID:yMBH7RHH0
歩美「哀ちゃん、私達の事覚えて無いのはさみしいけど、でも元気そう。良かった」ニコッ
光彦(それは良かったですが、コナン君羨ましいです……)
元太「あー、何か俺腹減っちまったぞ」
阿笠「む、確かにのう。今日はとりあえず哀君の様子も見れたし、お暇するとしようかの」
コナン「え?帰るのか?」
阿笠「また来るわい、哀君を頼むぞい」
コナン「わ、分かった。哀ちゃん、ちょ、ちょっと良いかな?博士達が帰るから、エレベーターまで見送りたいんだ」
灰原「えー、お兄ちゃん、いっちゃうの?」ウルウル
コナン「す、すぐ戻るよ!ホントにすぐ来るから!」
灰原「……うん、わかった。すぐもどってきてね」
コナン「うん、待っててね」
歩美「じゃあ、哀ちゃん。またね」
光彦「お大事にしてください」
元太「次はお見舞いに旨い物持ってくるからな!」
コナン(オメーの場合は、一緒に食べるのが狙いだろうが……)
コナン「ふぅ、何だか疲れるぜ。調子狂うな」
阿笠「仕方あるまい。記憶が無い以上、あれが今の哀君なんじゃ」
コナン「分かってるけどさ……」
元太「それよりコナン、車椅子押さなくていーのか?」
コナン「ああ、もう大丈夫だ。どうせオメーらが帰ったら、1人で動かさなきゃならねーからな」
光彦「あ、エレベーターが来ましたよ!」
阿笠「お、本当じゃ。ではコナン君。哀君を頼むぞい」
光彦「ではまた!コナン君!」
元太「ちゃんとメシ食えよ、2人とも!」
歩美「コナン君、またね。哀ちゃんをよろしくね!」
コナン「ああ、ありがとな。また」
光彦(それは良かったですが、コナン君羨ましいです……)
元太「あー、何か俺腹減っちまったぞ」
阿笠「む、確かにのう。今日はとりあえず哀君の様子も見れたし、お暇するとしようかの」
コナン「え?帰るのか?」
阿笠「また来るわい、哀君を頼むぞい」
コナン「わ、分かった。哀ちゃん、ちょ、ちょっと良いかな?博士達が帰るから、エレベーターまで見送りたいんだ」
灰原「えー、お兄ちゃん、いっちゃうの?」ウルウル
コナン「す、すぐ戻るよ!ホントにすぐ来るから!」
灰原「……うん、わかった。すぐもどってきてね」
コナン「うん、待っててね」
歩美「じゃあ、哀ちゃん。またね」
光彦「お大事にしてください」
元太「次はお見舞いに旨い物持ってくるからな!」
コナン(オメーの場合は、一緒に食べるのが狙いだろうが……)
コナン「ふぅ、何だか疲れるぜ。調子狂うな」
阿笠「仕方あるまい。記憶が無い以上、あれが今の哀君なんじゃ」
コナン「分かってるけどさ……」
元太「それよりコナン、車椅子押さなくていーのか?」
コナン「ああ、もう大丈夫だ。どうせオメーらが帰ったら、1人で動かさなきゃならねーからな」
光彦「あ、エレベーターが来ましたよ!」
阿笠「お、本当じゃ。ではコナン君。哀君を頼むぞい」
光彦「ではまた!コナン君!」
元太「ちゃんとメシ食えよ、2人とも!」
歩美「コナン君、またね。哀ちゃんをよろしくね!」
コナン「ああ、ありがとな。また」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 14:03:50.36 ID:yMBH7RHH0
コナン「ふう、さて……。戻るとするか。「哀ちゃん」の所に」
光彦「灰原さんは心配ですけど、2人とも元気そうで良かったですね」
元太「そーだな、早く退院しねーかな」
歩美「……」
阿笠「まあ、お医者さんの話じゃ、身体は何ともないからあと2、3日で退院できるそうじゃ」
光彦「そうですか、早く治ると良いですね!あれ?歩美ちゃん?どうしたんですか?」
歩美「え?ううん、何でも無いよ?」
元太「歩美も腹減ったのか?」
歩美「う、うん。そうだね」
歩美(歩美、いけない子だよね……。哀ちゃんが心配なのに、哀ちゃんがコナン君に飛びついた時……。ちょっぴり羨ましかったもん……)
コナン「さ、大人しくしてるかな……」
コナン「あ、あれ?ベッドにいないじゃねーか!?どこに……」
灰原「ばぁっ!!」
コナン「おわっ?!」
灰原「びっくりした?お兄ちゃん!」ニコニコ
コナン「あ、哀ちゃん。ダメじゃないか。寝てなきゃ」
灰原「だってぇ、お兄ちゃんおそいんだもん」
コナン「ゴ、ゴメンよ。ねえ哀ちゃん?僕、哀ちゃんと同じ歳だから(ホントは年下だが)、お兄ちゃんはちょっと」
灰原「やーだ!お兄ちゃんはお兄ちゃん!」
コナン「何で?」
灰原「わかんない。でも、お兄ちゃんってかんじがするんだもん!」
コナン「で、でもね?」
灰原「やなのぉ?」
コナン「え!?」
灰原「お兄ちゃん、わたしにお兄ちゃんってよばれるの、やなのぉ?」ウルウル
コナン「ち、違うよ!お兄ちゃんで大丈夫だよ、うん」
灰原「よかったぁ!お兄ちゃんっ!」
コナン(こっちの頭がパニックになりそうだぜ……)
光彦「灰原さんは心配ですけど、2人とも元気そうで良かったですね」
元太「そーだな、早く退院しねーかな」
歩美「……」
阿笠「まあ、お医者さんの話じゃ、身体は何ともないからあと2、3日で退院できるそうじゃ」
光彦「そうですか、早く治ると良いですね!あれ?歩美ちゃん?どうしたんですか?」
歩美「え?ううん、何でも無いよ?」
元太「歩美も腹減ったのか?」
歩美「う、うん。そうだね」
歩美(歩美、いけない子だよね……。哀ちゃんが心配なのに、哀ちゃんがコナン君に飛びついた時……。ちょっぴり羨ましかったもん……)
コナン「さ、大人しくしてるかな……」
コナン「あ、あれ?ベッドにいないじゃねーか!?どこに……」
灰原「ばぁっ!!」
コナン「おわっ?!」
灰原「びっくりした?お兄ちゃん!」ニコニコ
コナン「あ、哀ちゃん。ダメじゃないか。寝てなきゃ」
灰原「だってぇ、お兄ちゃんおそいんだもん」
コナン「ゴ、ゴメンよ。ねえ哀ちゃん?僕、哀ちゃんと同じ歳だから(ホントは年下だが)、お兄ちゃんはちょっと」
灰原「やーだ!お兄ちゃんはお兄ちゃん!」
コナン「何で?」
灰原「わかんない。でも、お兄ちゃんってかんじがするんだもん!」
コナン「で、でもね?」
灰原「やなのぉ?」
コナン「え!?」
灰原「お兄ちゃん、わたしにお兄ちゃんってよばれるの、やなのぉ?」ウルウル
コナン「ち、違うよ!お兄ちゃんで大丈夫だよ、うん」
灰原「よかったぁ!お兄ちゃんっ!」
コナン(こっちの頭がパニックになりそうだぜ……)
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 14:12:15.44 ID:yMBH7RHH0
灰原「ねぇお兄ちゃん。わたし、おなかすいちゃった」
コナン「あ、そう言えば昨日から何も食べて無いのか……」
コナン(考えたら、俺も何も食べてねーし)
コナン「じゃあ、待ってて。看護師さんにご飯は何時か聞いて来るから」
灰原「えー、やだよぉ!またお兄ちゃんいっちゃうの?」
コナン「すぐ戻るから……」
灰原「やだやだやだやだ!!お兄ちゃんといっしょがいい!!」ガシッ
コナン「あ、哀ちゃん……」
灰原「ひとりにしないでぇ、お兄ちゃん……」グスッ
コナン「……分かった!じゃあ、一緒に売店にでも行こうか!」
灰原「ほんとぉ?」ニコッ
コナン「うん、行こう」
灰原「やったぁ!!じゃあ、わたしお兄ちゃんをおしてあげる!」グイッ
コナン「ちょっと、は、早いよ!ゆっくりね!」
灰原「はーい!」
コナン(凄く寂しがりになってる。いや、元々そうだったのか……?普段の枷が無いから、こんなに寂しがりなのか?)
コナン「あ、そう言えば昨日から何も食べて無いのか……」
コナン(考えたら、俺も何も食べてねーし)
コナン「じゃあ、待ってて。看護師さんにご飯は何時か聞いて来るから」
灰原「えー、やだよぉ!またお兄ちゃんいっちゃうの?」
コナン「すぐ戻るから……」
灰原「やだやだやだやだ!!お兄ちゃんといっしょがいい!!」ガシッ
コナン「あ、哀ちゃん……」
灰原「ひとりにしないでぇ、お兄ちゃん……」グスッ
コナン「……分かった!じゃあ、一緒に売店にでも行こうか!」
灰原「ほんとぉ?」ニコッ
コナン「うん、行こう」
灰原「やったぁ!!じゃあ、わたしお兄ちゃんをおしてあげる!」グイッ
コナン「ちょっと、は、早いよ!ゆっくりね!」
灰原「はーい!」
コナン(凄く寂しがりになってる。いや、元々そうだったのか……?普段の枷が無いから、こんなに寂しがりなのか?)
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 14:32:41.66 ID:XamK5+kJO
灰原「よいしょ、よいしょ......」
コナン「哀ちゃん、無理に押さなくて良いよ?自分で漕ぐから」
灰原「いいのっ!お兄ちゃんはやすんでて!」
コナン(強情っぱりは、変わらねーな、ハハ......)
入院患者1「おやお嬢ちゃん。車椅子なんて押して、大変だね」
灰原「ううん!わたし、これからお兄ちゃんとおかいものにいくの!だからいいの!」ニコッ
入院患者1「そうかいそうかい。それは良かったねぇ。お兄ちゃんも、良い妹さん持って幸せだねぇ」
コナン「は、はぁ、ありがとうございます」
コナン(妹じゃ、ねぇっつーの!)
灰原「よかったね、お兄ちゃん。ほめてくれたよ!」
コナン「う、うん。良かったね」
コナン(こうなりゃもう、どうにでもなれってんだ)
コナン「哀ちゃん、無理に押さなくて良いよ?自分で漕ぐから」
灰原「いいのっ!お兄ちゃんはやすんでて!」
コナン(強情っぱりは、変わらねーな、ハハ......)
入院患者1「おやお嬢ちゃん。車椅子なんて押して、大変だね」
灰原「ううん!わたし、これからお兄ちゃんとおかいものにいくの!だからいいの!」ニコッ
入院患者1「そうかいそうかい。それは良かったねぇ。お兄ちゃんも、良い妹さん持って幸せだねぇ」
コナン「は、はぁ、ありがとうございます」
コナン(妹じゃ、ねぇっつーの!)
灰原「よかったね、お兄ちゃん。ほめてくれたよ!」
コナン「う、うん。良かったね」
コナン(こうなりゃもう、どうにでもなれってんだ)
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 19:51:59.08 ID:XamK5+kJO
コナン(そんなこんなで売店に行ったは良いが、やはり疲れてしまったようで。部屋に戻ると)
灰原「お兄ちゃん、わたし、つかれたぁ」
コナン「無理するからだよ。少し寝よう」
灰原「うん。おやすみぃ......。ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「ねるから、てをにぎってて?」スッ
コナン「わ、分かったよ」ギュッ
灰原「あったかい。お兄ちゃんのて」ニコッ
コナン「そっか、良かった」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?何だい?」
灰原「どこにも、いかないでね」
コナン「うん。行かないよ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」ニコッ
灰原「お兄ちゃん、わたし、つかれたぁ」
コナン「無理するからだよ。少し寝よう」
灰原「うん。おやすみぃ......。ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「ねるから、てをにぎってて?」スッ
コナン「わ、分かったよ」ギュッ
灰原「あったかい。お兄ちゃんのて」ニコッ
コナン「そっか、良かった」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?何だい?」
灰原「どこにも、いかないでね」
コナン「うん。行かないよ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」ニコッ
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 19:59:09.59 ID:XamK5+kJO
コナン「うん、お休み」
灰原「おやすみ、お兄ちゃん」
コナン(ふぅ、一息つけるか。しかし、本当に見た目相応の精神年齢になったな。小さい時は、こんな子供だったのかね......)
コナン「......哀ちゃん?」
灰原「スー、スー......」
コナン「寝たみたいだな。無防備な寝顔しちゃって。カメラに撮って見せてやりたいぜ」
コナン「......ん、ヤバイ。トイレ行きたくなって来た。ゴメンな、ちょっと行ってくるからな」スッ
灰原「スー、スー......」
コナン「よし......」
灰原「お兄、ちゃん......」
コナン「えっ?!」
灰原「スー、スー......」
コナン「ね、寝言か。ビックリした......」
灰原「おやすみ、お兄ちゃん」
コナン(ふぅ、一息つけるか。しかし、本当に見た目相応の精神年齢になったな。小さい時は、こんな子供だったのかね......)
コナン「......哀ちゃん?」
灰原「スー、スー......」
コナン「寝たみたいだな。無防備な寝顔しちゃって。カメラに撮って見せてやりたいぜ」
コナン「......ん、ヤバイ。トイレ行きたくなって来た。ゴメンな、ちょっと行ってくるからな」スッ
灰原「スー、スー......」
コナン「よし......」
灰原「お兄、ちゃん......」
コナン「えっ?!」
灰原「スー、スー......」
コナン「ね、寝言か。ビックリした......」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 20:12:23.38 ID:XamK5+kJO
コナン(こうして、トイレに行った訳だが、俺も疲れていた様で、急に眠くなってしまった)
コナン「どうすっかな。ちょっとだけ部屋で寝るか。多分あの様子じゃ、まだ起きないだろ」
コナン(でも、これが失敗だった)
コナン「zzz......」
コナン「ん......?あ、いけね。すっかり寝入ってたな」チラッ
コナン「あちゃ、3時間も寝てたか。灰原大丈夫かな」
タッタッタッ......
看護師「えーと......。江戸川コナンさん、いますか?」ハァ、ハァ
コナン「あ、僕だよ」
看護師「あ、ゴメンね。ちょっと来てくれるかな?灰原哀ちゃんって、お友達?」
コナン「うん。どうしたの?」
看護師「今、凄い泣いてるの。お兄ちゃんがいないって」
コナン「えっ!?」
コナン「哀ちゃん!!」
看護師「あ、君がコナン君?あそこよ。見てあげて」
コナン「うんっ!」
コナン(しまった、ちょっと目を離したばかりにっ)
灰原「うあああぁぁぁん!!」ポロポロ
コナン「哀ちゃん!」
灰原「お、にいちゃん......?」グスッ
コナン「ゴメンよ、大丈夫かい?」
灰原「おにいちゃん......。お兄ちゃぁん!!」ギュッ
コナン「哀ちゃん......」
灰原「うあああぁぁぁん!こわかったよう!さみしかったよぅ!どこいってたの、お兄ちゃん!」グスッ
コナン「ゴメンよ、本当にゴメンよ」
灰原「うっ、うぅ......っ。やだよぉ、ひとりぼっち、やだよぉ......」グスッ
灰原「お兄ちゃんといっしょじゃなきゃ、やだよぉ......。ひとりにしないで......」グスッ
コナン(灰原......)
コナン「ゴメンよ、もうどこにも行かないよ」ナデナデ
灰原「ほんとぅ?どこにもいかない?」グスッ
コナン「うん、行かないよ。哀ちゃんの側にいる。約束だよ」
灰原「うん、うん......」ギュッ
コナン「どうすっかな。ちょっとだけ部屋で寝るか。多分あの様子じゃ、まだ起きないだろ」
コナン(でも、これが失敗だった)
コナン「zzz......」
コナン「ん......?あ、いけね。すっかり寝入ってたな」チラッ
コナン「あちゃ、3時間も寝てたか。灰原大丈夫かな」
タッタッタッ......
看護師「えーと......。江戸川コナンさん、いますか?」ハァ、ハァ
コナン「あ、僕だよ」
看護師「あ、ゴメンね。ちょっと来てくれるかな?灰原哀ちゃんって、お友達?」
コナン「うん。どうしたの?」
看護師「今、凄い泣いてるの。お兄ちゃんがいないって」
コナン「えっ!?」
コナン「哀ちゃん!!」
看護師「あ、君がコナン君?あそこよ。見てあげて」
コナン「うんっ!」
コナン(しまった、ちょっと目を離したばかりにっ)
灰原「うあああぁぁぁん!!」ポロポロ
コナン「哀ちゃん!」
灰原「お、にいちゃん......?」グスッ
コナン「ゴメンよ、大丈夫かい?」
灰原「おにいちゃん......。お兄ちゃぁん!!」ギュッ
コナン「哀ちゃん......」
灰原「うあああぁぁぁん!こわかったよう!さみしかったよぅ!どこいってたの、お兄ちゃん!」グスッ
コナン「ゴメンよ、本当にゴメンよ」
灰原「うっ、うぅ......っ。やだよぉ、ひとりぼっち、やだよぉ......」グスッ
灰原「お兄ちゃんといっしょじゃなきゃ、やだよぉ......。ひとりにしないで......」グスッ
コナン(灰原......)
コナン「ゴメンよ、もうどこにも行かないよ」ナデナデ
灰原「ほんとぅ?どこにもいかない?」グスッ
コナン「うん、行かないよ。哀ちゃんの側にいる。約束だよ」
灰原「うん、うん......」ギュッ
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 20:20:41.75 ID:XamK5+kJO
コナン(不安にさせちまったな。済まねぇ、灰原)ナデナデ
看護師「良かった、落ち着いたみたいね。ずっと泣いてたのよ?お兄ちゃんがいない、お兄ちゃんに会いたい、お兄ちゃんはどこ?って」
コナン「ゴメンね、ありがとう。ねぇ、僕の部屋、哀ちゃんと一緒に出来る?」
看護師「ええ。先生に話しておくわ」
コナン「ありがとう」
看護師「ええ。大事にしてあげて?とってもお兄ちゃんの事、好きみたいだから」
コナン「そ、そんな事」
看護師「とにかく、側にいてあげてね」ニコッ
コナン「うん、ありがとう」
灰原「......」ギュッ
コナン「哀ちゃん、部屋も同じになったし、もう大丈夫だよ。もう掴まなくても、どこにも行かないよ」
灰原「ほんとぅ?」
コナン「うん、本当」
灰原「よかったぁ」ニコッ
灰原「お兄ちゃんがそばにいると、とってもきもちがいいの。なんでかわからないけど、お兄ちゃんといると、むねがポカポカするの」
コナン「......!」
灰原「だから、お兄ちゃんといっしょがいいの」ニコッ
コナン「......そっか」
看護師「良かった、落ち着いたみたいね。ずっと泣いてたのよ?お兄ちゃんがいない、お兄ちゃんに会いたい、お兄ちゃんはどこ?って」
コナン「ゴメンね、ありがとう。ねぇ、僕の部屋、哀ちゃんと一緒に出来る?」
看護師「ええ。先生に話しておくわ」
コナン「ありがとう」
看護師「ええ。大事にしてあげて?とってもお兄ちゃんの事、好きみたいだから」
コナン「そ、そんな事」
看護師「とにかく、側にいてあげてね」ニコッ
コナン「うん、ありがとう」
灰原「......」ギュッ
コナン「哀ちゃん、部屋も同じになったし、もう大丈夫だよ。もう掴まなくても、どこにも行かないよ」
灰原「ほんとぅ?」
コナン「うん、本当」
灰原「よかったぁ」ニコッ
灰原「お兄ちゃんがそばにいると、とってもきもちがいいの。なんでかわからないけど、お兄ちゃんといると、むねがポカポカするの」
コナン「......!」
灰原「だから、お兄ちゃんといっしょがいいの」ニコッ
コナン「......そっか」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 23:30:56.40 ID:XamK5+kJO
コナン「じゃあ、哀ちゃんを僕がしっかり守ってあげなくちゃね」
灰原「うん、ありがとう!お兄ちゃん!」ギュッ
コナン(そうだ、守ってやんなくちゃ。俺が......。記憶が戻るまで、なんとしても)
コナン(こうして、灰原と同じ部屋になってから、俺の大変な日々はスタートしたのだった......)
看護師「はーい、ご飯の時間ですよ!」
灰原「やったぁ!わたし、おなかペコペコ!」
コナン「良かったね、哀ちゃん」
コナン(良かった、実際俺も腹減ったからな)
看護師「じゃあここに置くから、食べ終わったら呼んでね」
灰原「はーい!」
コナン「よし、じゃあ食べようか」
灰原「うん!いただきまーす!」
コナン(食事中は、一息つけそうだな)
灰原「ん......っ。あっつい!お兄ちゃん、おかゆがあついよぅ」
コナン「大丈夫?ヤケドしなかった?」
灰原「うん、でもあっついよぅ」
コナン「ちょっと待ってね」フーッ、フーッ
コナン「はい、どうかな?」
灰原「あーん......。うん、おいしい!」ニコッ
コナン「良かった、じゃ......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「もっと、たべさせてっ」ニコッ
コナン「いっ!?」
灰原「だめ?」
コナン「あ、いや、分かったよ。はい、あーん」
灰原「あーん......。おいしっ」ニコッ
コナン(何てこった、こりゃ......)
灰原「うん、ありがとう!お兄ちゃん!」ギュッ
コナン(そうだ、守ってやんなくちゃ。俺が......。記憶が戻るまで、なんとしても)
コナン(こうして、灰原と同じ部屋になってから、俺の大変な日々はスタートしたのだった......)
看護師「はーい、ご飯の時間ですよ!」
灰原「やったぁ!わたし、おなかペコペコ!」
コナン「良かったね、哀ちゃん」
コナン(良かった、実際俺も腹減ったからな)
看護師「じゃあここに置くから、食べ終わったら呼んでね」
灰原「はーい!」
コナン「よし、じゃあ食べようか」
灰原「うん!いただきまーす!」
コナン(食事中は、一息つけそうだな)
灰原「ん......っ。あっつい!お兄ちゃん、おかゆがあついよぅ」
コナン「大丈夫?ヤケドしなかった?」
灰原「うん、でもあっついよぅ」
コナン「ちょっと待ってね」フーッ、フーッ
コナン「はい、どうかな?」
灰原「あーん......。うん、おいしい!」ニコッ
コナン「良かった、じゃ......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「もっと、たべさせてっ」ニコッ
コナン「いっ!?」
灰原「だめ?」
コナン「あ、いや、分かったよ。はい、あーん」
灰原「あーん......。おいしっ」ニコッ
コナン(何てこった、こりゃ......)
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 23:39:13.58 ID:XamK5+kJO
灰原「お兄ちゃんにも、たべさせてあげる!」
コナン「えっ?!いや、良いよ!」
灰原「だーめ!たべてっ!」
コナン「う、うん......」
灰原「はい、あーん」
コナン「あ、あーん......」
灰原「おいしい?」
コナン「お、おいしいよ。ありがとう」
灰原「よかったぁ!」ニコッ
コナン(しばらくはメシもまともに食えねーな、こりゃ......)
コナン(そんなこんなで病院の1日は早く、消灯時間になり......)
コナン「さあ、哀ちゃん。そろそろ寝る時間だよ」
灰原「うん、わかった!」
コナン「じゃ、お休み」
灰原「えー?お兄ちゃん、どこいくの?」
コナン「え?僕のベッドは隣だから、そこに」
灰原「いっしょにねよ、お兄ちゃん!」
コナン「へっ!?」
灰原「いっしょにねようよ、ね!ね!」
コナン「え、いや、その」
灰原「だめ、なのぉ?わたし、お兄ちゃんとねたいよぅ......」グスッ
コナン(いやいやいやいや、幾らなんでもそれは......。いや、しかしここは灰原の為だ。そう、灰原の為っ!)
コナン「わ、分かった。一緒に寝よう!哀ちゃん!」
灰原「やったぁ!ありがとう!」ニコッ
コナン「えっ?!いや、良いよ!」
灰原「だーめ!たべてっ!」
コナン「う、うん......」
灰原「はい、あーん」
コナン「あ、あーん......」
灰原「おいしい?」
コナン「お、おいしいよ。ありがとう」
灰原「よかったぁ!」ニコッ
コナン(しばらくはメシもまともに食えねーな、こりゃ......)
コナン(そんなこんなで病院の1日は早く、消灯時間になり......)
コナン「さあ、哀ちゃん。そろそろ寝る時間だよ」
灰原「うん、わかった!」
コナン「じゃ、お休み」
灰原「えー?お兄ちゃん、どこいくの?」
コナン「え?僕のベッドは隣だから、そこに」
灰原「いっしょにねよ、お兄ちゃん!」
コナン「へっ!?」
灰原「いっしょにねようよ、ね!ね!」
コナン「え、いや、その」
灰原「だめ、なのぉ?わたし、お兄ちゃんとねたいよぅ......」グスッ
コナン(いやいやいやいや、幾らなんでもそれは......。いや、しかしここは灰原の為だ。そう、灰原の為っ!)
コナン「わ、分かった。一緒に寝よう!哀ちゃん!」
灰原「やったぁ!ありがとう!」ニコッ
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 09:28:48.93 ID:pYCLUCtwO
コナン「じゃ、じゃあ......」モゾモゾ
灰原「もっとこっち!」
コナン「え、あの......。じゃ、じゃあ」モゾモゾ
灰原「もっとぉ!」
コナン「い?!こ、この位?」モゾモゾ
灰原「もっと、くっついて!」
コナン(この状態でくっつく?!う、腕枕すりゃいいのか?ええい、もうこうなったら!)
コナン「これで良いかい?」サッ
灰原「うん!ありがとう!お兄ちゃん!」
コナン(タハハ、心臓にワリィ......)
灰原「もっとこっち!」
コナン「え、あの......。じゃ、じゃあ」モゾモゾ
灰原「もっとぉ!」
コナン「い?!こ、この位?」モゾモゾ
灰原「もっと、くっついて!」
コナン(この状態でくっつく?!う、腕枕すりゃいいのか?ええい、もうこうなったら!)
コナン「これで良いかい?」サッ
灰原「うん!ありがとう!お兄ちゃん!」
コナン(タハハ、心臓にワリィ......)
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 09:34:48.74 ID:pYCLUCtwO
灰原「お兄ちゃん、あったかい」ギュッ
コナン「そ、そうかな?」
コナン(俺は違う意味で熱い......)
灰原「ごめんね、お兄ちゃん」
コナン「え?」
灰原「わがままばかりいって。おこってる?」
コナン「そんな、ワガママなんて思って無いさ」
灰原「ほんとぅ?」
コナン「ああ、本当さ」
コナン(そう、ワガママなんて思って無いさ。ただ、ちょっと戸惑っちまうだけさ)
灰原「よかったぁ......。ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃん、わたしのこと、すき?」
コナン「へっ!?」ドキッ
灰原「わたしは、お兄ちゃんのこと、だーいすき!お兄ちゃんは、わたしのこと、すき?」
コナン(お、落ち着け工藤新一。子供が聞いていると思え!落ち着け落ち着け落ち着け!)
コナン「そ、そうかな?」
コナン(俺は違う意味で熱い......)
灰原「ごめんね、お兄ちゃん」
コナン「え?」
灰原「わがままばかりいって。おこってる?」
コナン「そんな、ワガママなんて思って無いさ」
灰原「ほんとぅ?」
コナン「ああ、本当さ」
コナン(そう、ワガママなんて思って無いさ。ただ、ちょっと戸惑っちまうだけさ)
灰原「よかったぁ......。ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃん、わたしのこと、すき?」
コナン「へっ!?」ドキッ
灰原「わたしは、お兄ちゃんのこと、だーいすき!お兄ちゃんは、わたしのこと、すき?」
コナン(お、落ち着け工藤新一。子供が聞いていると思え!落ち着け落ち着け落ち着け!)
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 09:47:18.63 ID:pYCLUCtwO
コナン「勿論、大好きさ」
灰原「......」
コナン「哀ちゃん?」
灰原「やったぁ!!うれしいっ!!」ニコッ
コナン「ちょ、哀ちゃん?静かにね、みんな寝てるから」
灰原「だって、うれしいんだもんっ!お兄ちゃん、だーいすき!」ニコッ
コナン(その無邪気な笑顔やめてくれ、胸がドキドキしておかしくなりそうだ!いや、嫌じゃない、嫌じゃないけど......あー、もう!)
灰原「ありがとう、お兄ちゃん......。ねむたくなってきちゃった......」
コナン「そ、そっか。もう寝ようか、ハハ......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。おねがい」
コナン「ん?」
灰原「おやすみの、チューして?」
コナン「!!??!!?」
灰原「ね?」
コナン(いや、ちょっと待て待て待て待て!それはマズイだろ!いや、しかしやらなきゃまた泣き出すかも......。そうだ、この子は灰原じゃない、そう、哀ちゃんだ。哀ちゃんにするんだ、そうだ、落ち着け、俺!)
コナン「え、えっと、ほっぺたでいい?」
灰原「うんっ!」
コナン「じゃ、じゃあ......」ドキドキ
チュッ
灰原「えへっ、ありがとう!お兄ちゃん!」
コナン「ど、どういたしまして......」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「ん?」
灰原「ぎゅっと、しててね」ギュッ
コナン「わ、分かったよ、哀ちゃん」ギュッ
灰原「ありがと、おやすみぃ。お兄ちゃん......」
コナン(も、持たねぇ。身体が持たねぇ......。こんなにドキドキしたのは、初めてかも知れねぇ......)
コナン(結局、俺はその日......。明け方近くまで寝れなかった。ドキドキし過ぎて)
灰原「......」
コナン「哀ちゃん?」
灰原「やったぁ!!うれしいっ!!」ニコッ
コナン「ちょ、哀ちゃん?静かにね、みんな寝てるから」
灰原「だって、うれしいんだもんっ!お兄ちゃん、だーいすき!」ニコッ
コナン(その無邪気な笑顔やめてくれ、胸がドキドキしておかしくなりそうだ!いや、嫌じゃない、嫌じゃないけど......あー、もう!)
灰原「ありがとう、お兄ちゃん......。ねむたくなってきちゃった......」
コナン「そ、そっか。もう寝ようか、ハハ......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。おねがい」
コナン「ん?」
灰原「おやすみの、チューして?」
コナン「!!??!!?」
灰原「ね?」
コナン(いや、ちょっと待て待て待て待て!それはマズイだろ!いや、しかしやらなきゃまた泣き出すかも......。そうだ、この子は灰原じゃない、そう、哀ちゃんだ。哀ちゃんにするんだ、そうだ、落ち着け、俺!)
コナン「え、えっと、ほっぺたでいい?」
灰原「うんっ!」
コナン「じゃ、じゃあ......」ドキドキ
チュッ
灰原「えへっ、ありがとう!お兄ちゃん!」
コナン「ど、どういたしまして......」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「ん?」
灰原「ぎゅっと、しててね」ギュッ
コナン「わ、分かったよ、哀ちゃん」ギュッ
灰原「ありがと、おやすみぃ。お兄ちゃん......」
コナン(も、持たねぇ。身体が持たねぇ......。こんなにドキドキしたのは、初めてかも知れねぇ......)
コナン(結局、俺はその日......。明け方近くまで寝れなかった。ドキドキし過ぎて)
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 13:02:17.89 ID:pYCLUCtwO
コナン(そして、翌朝......)
コナン「ん、朝か......。ふぁーあ。あんまり寝れなかったぜ......」
灰原「スー、スー......」
コナン「良く寝てるな。そっとしといてやるか」
コナン「はぁ、しかし昨日は疲れたな......」
コナン「何でこんなに疲れるんだ?」
「お兄ちゃん、だーいすき!」
コナン「......落ち着け、アレはホラ、アレだ。小さい子が言う好きだ、うん。深く考えるな」
灰原「ん......」ゴシゴシ
コナン「あ、哀ちゃん。起きたのか」
灰原「うん、おはよぅ。お兄ちゃん......」
コナン「眠たそうだね」
灰原「うん......。ふぁーあ......」
コナン(アクビ娘なのも変わらないな。夜は寝てるのに)
灰原「お兄ちゃん、どこにもいかなかった?」
コナン「うん、ずーっと居たよ」
灰原「そっか、よかったぁ」ギュッ
コナン「ちょ、ちょっと哀ちゃん」
灰原「お兄ちゃん、そばにいてよかったぁ。あさになってお兄ちゃんいなかったらどうしようかとおもったの」ギュッ
コナン「!!」
コナン「......約束したじゃないか。どこにも行かないって」ナデナデ
灰原「うん。ごめんね」
コナン「ん、朝か......。ふぁーあ。あんまり寝れなかったぜ......」
灰原「スー、スー......」
コナン「良く寝てるな。そっとしといてやるか」
コナン「はぁ、しかし昨日は疲れたな......」
コナン「何でこんなに疲れるんだ?」
「お兄ちゃん、だーいすき!」
コナン「......落ち着け、アレはホラ、アレだ。小さい子が言う好きだ、うん。深く考えるな」
灰原「ん......」ゴシゴシ
コナン「あ、哀ちゃん。起きたのか」
灰原「うん、おはよぅ。お兄ちゃん......」
コナン「眠たそうだね」
灰原「うん......。ふぁーあ......」
コナン(アクビ娘なのも変わらないな。夜は寝てるのに)
灰原「お兄ちゃん、どこにもいかなかった?」
コナン「うん、ずーっと居たよ」
灰原「そっか、よかったぁ」ギュッ
コナン「ちょ、ちょっと哀ちゃん」
灰原「お兄ちゃん、そばにいてよかったぁ。あさになってお兄ちゃんいなかったらどうしようかとおもったの」ギュッ
コナン「!!」
コナン「......約束したじゃないか。どこにも行かないって」ナデナデ
灰原「うん。ごめんね」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 13:08:56.96 ID:pYCLUCtwO
コナン(やっぱり、明るく見えても不安で一杯なんだな)ナデナデ
灰原「きもちいい......」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんにあたまなでなでされるの、きもちいい」ニコッ
コナン(はっ!つい無意識に!)
灰原「もっと、なでなでして?お兄ちゃん」ニコッ
コナン「う、うん」ナデナデ
灰原「......」ニコニコ
コナン(くっ、人には見せらんねーな。こんな所は)
灰原「きもちいい......」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんにあたまなでなでされるの、きもちいい」ニコッ
コナン(はっ!つい無意識に!)
灰原「もっと、なでなでして?お兄ちゃん」ニコッ
コナン「う、うん」ナデナデ
灰原「......」ニコニコ
コナン(くっ、人には見せらんねーな。こんな所は)
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 13:18:11.85 ID:Njae/+zdO
コナン(ま、良いか。今日は平日。誰も午前からは来ないだろ)
コンコンッ
コナン「はいっ?!」
コナン(ヤベ、返事しちまった!)
ガラッ
園子「オッス、ガキンチョ!元気?」
蘭「おはよう、コナン君」
コナン「ら、蘭姉ちゃんに園子姉ちゃん?な、何で?学校は?」
蘭「今日は時間調整で、午後からなの。午前中はお休みよ」
園子「そう言う事、ホラ!お見舞い持ってきてあげたわよん?ありがたく思いなさい」
コナン「あ、ありがとう......」
園子「ん?しっかしガキンチョ。随分ラブラブな格好ね?」ニヤリ
コナン「え、いや、あの......その」
蘭「ホント!お部屋、哀ちゃんと一緒になったって聞いたけど、膝枕なんかしちゃって!仲良しだね!」ニコッ
コナン(あー、最悪だ......)
灰原「んっ......?お兄ちゃん、どうしたの?」
園子「お、お兄ちゃん?」
コナン「あ、哀ちゃん。お、お客さんが来てるんだよ」
蘭「哀ちゃん?コナン君がそんな呼び方、珍しいね?」
コンコンッ
コナン「はいっ?!」
コナン(ヤベ、返事しちまった!)
ガラッ
園子「オッス、ガキンチョ!元気?」
蘭「おはよう、コナン君」
コナン「ら、蘭姉ちゃんに園子姉ちゃん?な、何で?学校は?」
蘭「今日は時間調整で、午後からなの。午前中はお休みよ」
園子「そう言う事、ホラ!お見舞い持ってきてあげたわよん?ありがたく思いなさい」
コナン「あ、ありがとう......」
園子「ん?しっかしガキンチョ。随分ラブラブな格好ね?」ニヤリ
コナン「え、いや、あの......その」
蘭「ホント!お部屋、哀ちゃんと一緒になったって聞いたけど、膝枕なんかしちゃって!仲良しだね!」ニコッ
コナン(あー、最悪だ......)
灰原「んっ......?お兄ちゃん、どうしたの?」
園子「お、お兄ちゃん?」
コナン「あ、哀ちゃん。お、お客さんが来てるんだよ」
蘭「哀ちゃん?コナン君がそんな呼び方、珍しいね?」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 13:25:33.39 ID:Njae/+zdO
灰原「おきゃくさん?」チラッ
蘭「こんにちは、哀ちゃん!」
灰原「......」サッ
コナン「ちょ、ちょっと、哀ちゃん?」
灰原「お兄ちゃん、このひとたち、だあれ?」ギュッ
コナン「あ、えっとね?僕のし、親戚のお姉ちゃんと、お友達だよ」
園子「はぁ?何じゃそりゃ?」
コナン「あの、2人とも」チョイチョイ
園子「何よ。あの子、様子おかしいけど何なの?どうしたのよ?」
コナン「実は今、事故のショックで記憶喪失なんだよ」ヒソヒソ
蘭「ええっ?!」
コナン「しーっ!だから、ここは僕のペースに合わせて、お願い!」
園子「わ、分かったわよ」
蘭「こんにちは、哀ちゃん!」
灰原「......」サッ
コナン「ちょ、ちょっと、哀ちゃん?」
灰原「お兄ちゃん、このひとたち、だあれ?」ギュッ
コナン「あ、えっとね?僕のし、親戚のお姉ちゃんと、お友達だよ」
園子「はぁ?何じゃそりゃ?」
コナン「あの、2人とも」チョイチョイ
園子「何よ。あの子、様子おかしいけど何なの?どうしたのよ?」
コナン「実は今、事故のショックで記憶喪失なんだよ」ヒソヒソ
蘭「ええっ?!」
コナン「しーっ!だから、ここは僕のペースに合わせて、お願い!」
園子「わ、分かったわよ」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 13:37:50.07 ID:Njae/+zdO
蘭「そう言う事なら、あいさつだけして帰ろっか。無理させたら悪いもの」
園子「そうね、そうしよっか」
コナン「ゴメンね、2人とも」
蘭「ううん、良いの。あ、哀ちゃん。私は、毛利蘭って言うの。宜しくね」ニコッ
灰原「......」
園子「私は鈴木園子。園子お姉さまとお呼びなさい」
灰原「......」
コナン「あ、哀ちゃん?」
蘭「良いの、コナン君!きっと緊張してるんだよ」
コナン「うん、ゴメンね」
園子「良いから良いから。アンタは可愛い彼女についててあげなよ」ニヤリ
コナン「か、彼女じゃあ無いよ!」ドキッ
蘭「まあまあ。それじゃあまたね、コナン君」
コナン「うん、ありがとう」
蘭「哀ちゃんも、またね!」
灰原「......」スーッ
灰原「あっかん、べーだ!」
コナン「ちょっと、哀ちゃん?!」
蘭「コナン君、良いから。ね?」ニコッ
コナン「う、うん......」
園子「きっと私達の美しさに嫉妬してんのよ」ニヤリ
コナン(オメーのその能天気さには呆れるけどな......)
園子「そうね、そうしよっか」
コナン「ゴメンね、2人とも」
蘭「ううん、良いの。あ、哀ちゃん。私は、毛利蘭って言うの。宜しくね」ニコッ
灰原「......」
園子「私は鈴木園子。園子お姉さまとお呼びなさい」
灰原「......」
コナン「あ、哀ちゃん?」
蘭「良いの、コナン君!きっと緊張してるんだよ」
コナン「うん、ゴメンね」
園子「良いから良いから。アンタは可愛い彼女についててあげなよ」ニヤリ
コナン「か、彼女じゃあ無いよ!」ドキッ
蘭「まあまあ。それじゃあまたね、コナン君」
コナン「うん、ありがとう」
蘭「哀ちゃんも、またね!」
灰原「......」スーッ
灰原「あっかん、べーだ!」
コナン「ちょっと、哀ちゃん?!」
蘭「コナン君、良いから。ね?」ニコッ
コナン「う、うん......」
園子「きっと私達の美しさに嫉妬してんのよ」ニヤリ
コナン(オメーのその能天気さには呆れるけどな......)
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:01:16.37 ID:Njae/+zdO
蘭「じゃあ、またね」
コナン「うん、バイバイ」
コナン(やれやれ、一体何で灰原はあんな......)
園子「やれやれ、記憶無くなって子供っぽくなったと言うか、まああの方が子供らしいけどさ」
蘭「......」
園子「どうしたのよ?」
蘭「あ、うん。初めて哀ちゃんにあった時も何だか避けられてたし、私、何か子供を怖がらせてしまう何かあるのかなって......」
園子「考えすぎだよ、蘭!」
蘭「そうかなぁ......」
コナン「さて......」チラッ
灰原「......」ビクッ
コナン「ダメじゃないか、哀ちゃん。あんな事したら」
灰原「だってぇ......」
コナン「せっかくお見舞いに来てくれたのに......」
灰原「だって、やなんだもん!」
コナン「?」
灰原「お兄ちゃんが、しらないおんなのひととはなすの、やなんだもん!」プイッ
コナン「へっ?!」
灰原「......」
コナン「それで、あんな事したの?」
灰原「......うん」コクッ
コナン(ったく、ホントに......)クスッ
コナン「分かった!お兄ちゃんが悪かった!」ナデナデ
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「でも、もうあんな事しちゃダメだよ?哀ちゃんだって、あんな事されたらイヤだろう?」
灰原「......うん。わかった。もうしない。ごめんね、お兄ちゃん」
コナン「うん。お姉ちゃん達にも、謝るんだよ?」
灰原「うん、わかった」
コナン「良し、いい子だ」ナデナデ
灰原「......えへっ」ニコッ
コナン(何なんだ?この感覚は......?気恥ずかしいが、心地良い感覚は......。妹を持つ兄貴ってのは、こんな気持ちなのかな......?)
コナン「うん、バイバイ」
コナン(やれやれ、一体何で灰原はあんな......)
園子「やれやれ、記憶無くなって子供っぽくなったと言うか、まああの方が子供らしいけどさ」
蘭「......」
園子「どうしたのよ?」
蘭「あ、うん。初めて哀ちゃんにあった時も何だか避けられてたし、私、何か子供を怖がらせてしまう何かあるのかなって......」
園子「考えすぎだよ、蘭!」
蘭「そうかなぁ......」
コナン「さて......」チラッ
灰原「......」ビクッ
コナン「ダメじゃないか、哀ちゃん。あんな事したら」
灰原「だってぇ......」
コナン「せっかくお見舞いに来てくれたのに......」
灰原「だって、やなんだもん!」
コナン「?」
灰原「お兄ちゃんが、しらないおんなのひととはなすの、やなんだもん!」プイッ
コナン「へっ?!」
灰原「......」
コナン「それで、あんな事したの?」
灰原「......うん」コクッ
コナン(ったく、ホントに......)クスッ
コナン「分かった!お兄ちゃんが悪かった!」ナデナデ
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「でも、もうあんな事しちゃダメだよ?哀ちゃんだって、あんな事されたらイヤだろう?」
灰原「......うん。わかった。もうしない。ごめんね、お兄ちゃん」
コナン「うん。お姉ちゃん達にも、謝るんだよ?」
灰原「うん、わかった」
コナン「良し、いい子だ」ナデナデ
灰原「......えへっ」ニコッ
コナン(何なんだ?この感覚は......?気恥ずかしいが、心地良い感覚は......。妹を持つ兄貴ってのは、こんな気持ちなのかな......?)
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:12:32.34 ID:Njae/+zdO
コナン(その後、色んな人から電話やらお見舞いが来た)
コナン(服部からは見舞いに行くと電話が来た。どうやら、蘭から和葉ルートを通じて聞いたらしい)
コナン(が、大した事無いからと断った。正直、この局面でアイツが来ると却ってややこしいから)
コナン(小林先生も来てくれた。あの事故の日からずーっと来てくれていたらしいが、タイミング悪く俺達の意識が戻らなかったり、他の生徒も急病だったりで会えずにいて、申し訳無いと謝られた。こちらの方が申し訳無い気分だ)
コナン(灰原が記憶喪失と知ってショックを受けていたが、それでも明るく担任として最大限協力すると言ってくれた。ありがたい話だ。灰原は丁度検査中で会う事は出来なかったが、宜しく伝えて欲しいと言われた)
コナン(こうして、たくさんの人の善意を受けてその有り難みを感じていたが、図らずもその善意が、灰原の心の傷を浮き彫りにしてしまうとは考えもしなかった)
コナン(服部からは見舞いに行くと電話が来た。どうやら、蘭から和葉ルートを通じて聞いたらしい)
コナン(が、大した事無いからと断った。正直、この局面でアイツが来ると却ってややこしいから)
コナン(小林先生も来てくれた。あの事故の日からずーっと来てくれていたらしいが、タイミング悪く俺達の意識が戻らなかったり、他の生徒も急病だったりで会えずにいて、申し訳無いと謝られた。こちらの方が申し訳無い気分だ)
コナン(灰原が記憶喪失と知ってショックを受けていたが、それでも明るく担任として最大限協力すると言ってくれた。ありがたい話だ。灰原は丁度検査中で会う事は出来なかったが、宜しく伝えて欲しいと言われた)
コナン(こうして、たくさんの人の善意を受けてその有り難みを感じていたが、図らずもその善意が、灰原の心の傷を浮き彫りにしてしまうとは考えもしなかった)
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:21:35.34 ID:Njae/+zdO
コナン(それは、午後......。灰原の検査が終わって帰って来た後に起きた)
コナン(灰原は検査の疲れで寝てしまい、俺も灰原の側を離れたくない......。もとい、離れられないので、暇をもて余していた時だった)
コナン「はぁ、退屈だな......」チラッ
灰原「スー、スー......」
コナン「......やはり、頭部を含めて異常は無し。脳内出血、血腫も無し。典型的な記憶喪失、か」
コナン「いつ治るかは、本人次第か」
コナン「......焦っても仕方無いよな。その時を待つしか無ぇし」
コナン「とにかく、それまで灰原の気持ちを落ち着けてやらなきゃな」
コンコンッ
コナン「(誰だろ?)どうぞー」
ガラッ
高木「失礼します」
佐藤「こんにちは、コナン君」
コナン「あ、高木刑事、佐藤刑事!来てくれたの?」
コナン(灰原は検査の疲れで寝てしまい、俺も灰原の側を離れたくない......。もとい、離れられないので、暇をもて余していた時だった)
コナン「はぁ、退屈だな......」チラッ
灰原「スー、スー......」
コナン「......やはり、頭部を含めて異常は無し。脳内出血、血腫も無し。典型的な記憶喪失、か」
コナン「いつ治るかは、本人次第か」
コナン「......焦っても仕方無いよな。その時を待つしか無ぇし」
コナン「とにかく、それまで灰原の気持ちを落ち着けてやらなきゃな」
コンコンッ
コナン「(誰だろ?)どうぞー」
ガラッ
高木「失礼します」
佐藤「こんにちは、コナン君」
コナン「あ、高木刑事、佐藤刑事!来てくれたの?」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:32:21.47 ID:Njae/+zdO
佐藤「ええ、元気そうで何よりね」
高木「ビックリしたよ、君達が事故にあったって聞いて」
コナン「ありがとう、わざわざ。でも、誰に聞いたの?」
佐藤「ああ、昨日目暮警部から聞いたのよ。毛利さんにたまたま用事で電話した時に聞いたらしいわ」
高木「で、僕達にそれを教えてくれたのさ」
佐藤「丁度今日、私達仕事が休みで、この近くで同僚の結婚式があったから寄ってみたの。目暮警部も、来れないけどお大事にと伝えて欲しいって」
コナン「そうなんだ、ありがとう。そっか、それで服装がいつもと違うんだね」
高木「そうなんだよ。着なれない服装だから、肩が凝っちゃってね」
コナン「そっかあ。ねぇ、2人はいつ結婚式するの?」ニヤリ
高木「なっ、何を言うんだいコナン君!」
佐藤「お、大人をからかわないの!」
コナン「ごめんなさーい」
高木「あ、そう言えば」
佐藤「あの子は?同じ部屋って聞いたけど」
コナン「あ、そこにいるよ。今寝ちゃって......」
灰原「ん、んんっ......」
コナン「って、起きたかな?」
高木「ビックリしたよ、君達が事故にあったって聞いて」
コナン「ありがとう、わざわざ。でも、誰に聞いたの?」
佐藤「ああ、昨日目暮警部から聞いたのよ。毛利さんにたまたま用事で電話した時に聞いたらしいわ」
高木「で、僕達にそれを教えてくれたのさ」
佐藤「丁度今日、私達仕事が休みで、この近くで同僚の結婚式があったから寄ってみたの。目暮警部も、来れないけどお大事にと伝えて欲しいって」
コナン「そうなんだ、ありがとう。そっか、それで服装がいつもと違うんだね」
高木「そうなんだよ。着なれない服装だから、肩が凝っちゃってね」
コナン「そっかあ。ねぇ、2人はいつ結婚式するの?」ニヤリ
高木「なっ、何を言うんだいコナン君!」
佐藤「お、大人をからかわないの!」
コナン「ごめんなさーい」
高木「あ、そう言えば」
佐藤「あの子は?同じ部屋って聞いたけど」
コナン「あ、そこにいるよ。今寝ちゃって......」
灰原「ん、んんっ......」
コナン「って、起きたかな?」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:42:13.57 ID:Njae/+zdO
灰原「ん、ふぁーあ。お兄ちゃん、おはよう......」
コナン「おはよう、哀ちゃん」
高木「?」
佐藤「?」
灰原「ん、またおきゃくさん?」
コナン「うん、知り合いの刑事さんだよ」
灰原「ふぅん......」ビクッ
灰原「......」ガタガタ
高木「えっ?」
佐藤「様子が変よ?」
コナン「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「いや、こないで......」
灰原「こないでぇぇぇえ!!」ブルブル
高木「ど、どうしたんだ?」
コナン「哀ちゃん!どうしたんだ!」
灰原「いや、やめてぇ!こわい、こわい、やだぁ!!」ブンッ
高木「わっ?!」
コナン「くっ!」ギュッ
灰原「こわい、こわい、こわいよう!こわいよぉぉお!!」ブルブル
コナン(何だ、一体どうしたんだ!?高木刑事を見たら急に......!?そ、そうか!!)
コナン「ゴメン!2人とも!今、灰原は事故のショックで記憶が無いんだ!」
佐藤「えっ?!」
高木「記憶喪失?」
コナン「だから今、精神的に不安定なんだ!だから......」
佐藤「ええ、分かったわ。今私達がいると、不安を助長してしまうわね」
コナン「ゴメンね、2人とも!」
佐藤「良いのよ、気にしないで!高木君!行くわよ!」
高木「は、はいっ!2人とも、お大事にね!」
コナン「ゴメンね!!」
コナン(済まねぇ、2人とも!多分灰原は高木刑事の服に反応したんだ!結婚式用の礼服、つまり、黒1色の服に!)
コナン「おはよう、哀ちゃん」
高木「?」
佐藤「?」
灰原「ん、またおきゃくさん?」
コナン「うん、知り合いの刑事さんだよ」
灰原「ふぅん......」ビクッ
灰原「......」ガタガタ
高木「えっ?」
佐藤「様子が変よ?」
コナン「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「いや、こないで......」
灰原「こないでぇぇぇえ!!」ブルブル
高木「ど、どうしたんだ?」
コナン「哀ちゃん!どうしたんだ!」
灰原「いや、やめてぇ!こわい、こわい、やだぁ!!」ブンッ
高木「わっ?!」
コナン「くっ!」ギュッ
灰原「こわい、こわい、こわいよう!こわいよぉぉお!!」ブルブル
コナン(何だ、一体どうしたんだ!?高木刑事を見たら急に......!?そ、そうか!!)
コナン「ゴメン!2人とも!今、灰原は事故のショックで記憶が無いんだ!」
佐藤「えっ?!」
高木「記憶喪失?」
コナン「だから今、精神的に不安定なんだ!だから......」
佐藤「ええ、分かったわ。今私達がいると、不安を助長してしまうわね」
コナン「ゴメンね、2人とも!」
佐藤「良いのよ、気にしないで!高木君!行くわよ!」
高木「は、はいっ!2人とも、お大事にね!」
コナン「ゴメンね!!」
コナン(済まねぇ、2人とも!多分灰原は高木刑事の服に反応したんだ!結婚式用の礼服、つまり、黒1色の服に!)
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 19:53:01.59 ID:Njae/+zdO
コナン(黒1色の服を見て、無意識に刻まれたトラウマが噴き出したんだ。黒ずくめの連中に対するっ!!)
コナン「哀ちゃん、しっかりしろ!」ギュッ
灰原「あ、ああ、あああぁぁあ!!」ブルブル
コナン「哀ちゃん!僕だ!兄ちゃんだ!!」ギュッ
灰原「はぁ、はぁ、お、おにいちゃん......?」ブルブル
コナン「そうだよ、しっかりして!」
灰原「おにいちゃん、おにいちゃん......」ギュッ
コナン「もう、大丈夫だ。大丈夫だ......」ギュッ
灰原「こわ、かった......。こわかったよ......」ギュッ
コナン「分かってる......」ギュッ
灰原「くろいひとが、みえたら、おっかなくなって......。わたし、わたし......」ギュッ
コナン「分かってる、大丈夫。兄ちゃんがついてる......!」ナデナデ
灰原「おにいちゃん、おにいちゃん......」グスッ
灰原「うわぁぁぁああん......」グスッ
コナン(記憶を失って、人格を失って尚......。黒の組織は灰原を苦しめるのか......!!こんな無垢な子供になっちまった灰原までも......!)
コナン(許さねぇ、絶対に許さねぇ!アイツらだけは、絶対に許さねぇ!!)
コナン(こうして、灰原の黒の組織に対する苦しみの深さを実感すると共に、もう怖い思いをさせないと約束しながら、また灰原に涙を流させてしまった情けなさを、俺は強く恥じた)
コナン「哀ちゃん、しっかりしろ!」ギュッ
灰原「あ、ああ、あああぁぁあ!!」ブルブル
コナン「哀ちゃん!僕だ!兄ちゃんだ!!」ギュッ
灰原「はぁ、はぁ、お、おにいちゃん......?」ブルブル
コナン「そうだよ、しっかりして!」
灰原「おにいちゃん、おにいちゃん......」ギュッ
コナン「もう、大丈夫だ。大丈夫だ......」ギュッ
灰原「こわ、かった......。こわかったよ......」ギュッ
コナン「分かってる......」ギュッ
灰原「くろいひとが、みえたら、おっかなくなって......。わたし、わたし......」ギュッ
コナン「分かってる、大丈夫。兄ちゃんがついてる......!」ナデナデ
灰原「おにいちゃん、おにいちゃん......」グスッ
灰原「うわぁぁぁああん......」グスッ
コナン(記憶を失って、人格を失って尚......。黒の組織は灰原を苦しめるのか......!!こんな無垢な子供になっちまった灰原までも......!)
コナン(許さねぇ、絶対に許さねぇ!アイツらだけは、絶対に許さねぇ!!)
コナン(こうして、灰原の黒の組織に対する苦しみの深さを実感すると共に、もう怖い思いをさせないと約束しながら、また灰原に涙を流させてしまった情けなさを、俺は強く恥じた)
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 22:37:18.27 ID:Njae/+zdO
コナン(そして俺は、1つの決心をした。その数日後......)
コナン「さ、哀ちゃん。準備は良いかい?」
灰原「うん、お兄ちゃん!ねぇ、ほんとにおそとにでれるの?」
コナン「ああ、お家に帰るんだ」
灰原「ほんとに?やったぁ!ねぇ、おうちって、どんなところ?」
コナン「そりゃ、帰ってからのお楽しみさ」
灰原「ねぇねぇ、はやくかえろ!」ニコッ
コナン「まあまあ、もうすぐ博士......。じゃなかった、お父さんが迎えに来るから」
灰原「うん!」
コナン(結局、入院中に記憶を取り戻す事は無く......。精神の安定の為、先生と相談して面会を謝絶してもらい、とにかく静かに過ごす事を優先したが、効果は無かった。が、身体には異常は無い以上、ベッドを占拠してもいられないので、俺達は退院する事になった)
灰原「たのしみだなあ、わたし、おそとにでるのはじめて!」ニコッ
コナン「そっか、じゃあお兄ちゃんが色々見せてあげるからね」
灰原「うん!」
コナン(そっか、記憶を失ってからは外に出てないからな......。楽しみで仕方ねーんだな)
コナン「さ、哀ちゃん。準備は良いかい?」
灰原「うん、お兄ちゃん!ねぇ、ほんとにおそとにでれるの?」
コナン「ああ、お家に帰るんだ」
灰原「ほんとに?やったぁ!ねぇ、おうちって、どんなところ?」
コナン「そりゃ、帰ってからのお楽しみさ」
灰原「ねぇねぇ、はやくかえろ!」ニコッ
コナン「まあまあ、もうすぐ博士......。じゃなかった、お父さんが迎えに来るから」
灰原「うん!」
コナン(結局、入院中に記憶を取り戻す事は無く......。精神の安定の為、先生と相談して面会を謝絶してもらい、とにかく静かに過ごす事を優先したが、効果は無かった。が、身体には異常は無い以上、ベッドを占拠してもいられないので、俺達は退院する事になった)
灰原「たのしみだなあ、わたし、おそとにでるのはじめて!」ニコッ
コナン「そっか、じゃあお兄ちゃんが色々見せてあげるからね」
灰原「うん!」
コナン(そっか、記憶を失ってからは外に出てないからな......。楽しみで仕方ねーんだな)
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 22:46:13.34 ID:Njae/+zdO
阿笠「おお、スマン!待たせたの、2人とも」
コナン「お、やっと来たか。哀ちゃん、帰るよ!」
灰原「はーい!」
阿笠「それでは、お世話になりました」
医師「いえ、お役に立てず申し訳ありません」
コナン「ううん、先生。ありがとうございました」
灰原「ございましたっ!」ニコッ
看護師「ふふ、2人とも仲良くね?」
灰原「うん!」
阿笠「それでは、失礼します」
医師「何かあれば、すぐご連絡下さい」
阿笠「ええ、ありがとうございます」
コナン「じゃ、行こうか。哀ちゃん」
灰原「うん!」ギュッ
看護師「記憶、戻ると良いですね。哀ちゃん」
医師「うん、でも......」
看護師「え?」
医師「いや、何でも」
医師(あの子、精神科医の所見では......。少し問題がある。本人達には伝えられなかったが......)
コナン「お、やっと来たか。哀ちゃん、帰るよ!」
灰原「はーい!」
阿笠「それでは、お世話になりました」
医師「いえ、お役に立てず申し訳ありません」
コナン「ううん、先生。ありがとうございました」
灰原「ございましたっ!」ニコッ
看護師「ふふ、2人とも仲良くね?」
灰原「うん!」
阿笠「それでは、失礼します」
医師「何かあれば、すぐご連絡下さい」
阿笠「ええ、ありがとうございます」
コナン「じゃ、行こうか。哀ちゃん」
灰原「うん!」ギュッ
看護師「記憶、戻ると良いですね。哀ちゃん」
医師「うん、でも......」
看護師「え?」
医師「いや、何でも」
医師(あの子、精神科医の所見では......。少し問題がある。本人達には伝えられなかったが......)
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 22:55:54.57 ID:Njae/+zdO
コナン(この医師の懸念は、後々響いて来る事になる)
灰原「ねぇ、これからどこにいくの?」
阿笠「まずは、ワシの車のある駐車場まで行こう。で、そこから車でどこかご飯を食べに行って、それからお家に帰ろうかの」
灰原「ふーん、くるまって、どんなの?」
コナン「見てのお楽しみさ」
灰原「わかった!ねぇ、あれはなに?」
コナン「ん?ああ、あれはお花屋さんさ。お花を売ってるんだ」
灰原「ふーん、きれいだね!あ、あれは?」
コナン「あれはペットショップ。犬とか猫がいるよ」
灰原「ええ!みたい!お兄ちゃん!みたい!」
コナン「え?」
灰原「ねぇねぇ、みたいよぅ!」
コナン「んん、良いよね?博士?」
阿笠「ああ、構わんが」
灰原「わーい!」タタタッ
コナン「あ、走っちゃダメだよ!」
阿笠「完全に小さな女の子じゃな」
コナン「ああ、どっから見ても小学生の女の子さ」
阿笠「ふむ。所で新一。本当に良いのかの?」
コナン「何が?」
阿笠「ワシの家でしばらく暮らす話じゃよ」
コナン「ああ、その話か。もう決めたんだ」
灰原「ねぇ、これからどこにいくの?」
阿笠「まずは、ワシの車のある駐車場まで行こう。で、そこから車でどこかご飯を食べに行って、それからお家に帰ろうかの」
灰原「ふーん、くるまって、どんなの?」
コナン「見てのお楽しみさ」
灰原「わかった!ねぇ、あれはなに?」
コナン「ん?ああ、あれはお花屋さんさ。お花を売ってるんだ」
灰原「ふーん、きれいだね!あ、あれは?」
コナン「あれはペットショップ。犬とか猫がいるよ」
灰原「ええ!みたい!お兄ちゃん!みたい!」
コナン「え?」
灰原「ねぇねぇ、みたいよぅ!」
コナン「んん、良いよね?博士?」
阿笠「ああ、構わんが」
灰原「わーい!」タタタッ
コナン「あ、走っちゃダメだよ!」
阿笠「完全に小さな女の子じゃな」
コナン「ああ、どっから見ても小学生の女の子さ」
阿笠「ふむ。所で新一。本当に良いのかの?」
コナン「何が?」
阿笠「ワシの家でしばらく暮らす話じゃよ」
コナン「ああ、その話か。もう決めたんだ」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 00:25:18.37 ID:1NrgcFTZO
阿笠「しかし、お前も疲れておるじゃろう?退院したとは言え、新一のダメージの方が哀君より大きいはずじゃ」
コナン「んなもんは平気だよ」
阿笠「しかし......。確かに哀君に付いていてくれるのはありがたいが、その為に新一の時間を犠牲にせんでも」
コナン「犠牲なんかじゃねーさ。俺は約束したんだ。もう怖い思いをさせないと。側にいると。そんだけだ」
阿笠「うむ......。蘭君達には?」
コナン「連絡したよ。頑張ってってさ。アイツも灰原の事、気に掛けてたしな。おっちゃんは、静かになって良いって言ってたがな」
阿笠「ふむ。分かったわい。宜しく頼むぞ、新一」
コナン「ああ。こっちこそな」
コナン(そう、守ってやんなくちゃ。何回も泣かせてなんかいられっかよ!)
灰原「お兄ちゃん!みてみて!かわいいよ!」
コナン「うん。今行くよ」
阿笠(新一、無理をするでないぞ)
コナン「んなもんは平気だよ」
阿笠「しかし......。確かに哀君に付いていてくれるのはありがたいが、その為に新一の時間を犠牲にせんでも」
コナン「犠牲なんかじゃねーさ。俺は約束したんだ。もう怖い思いをさせないと。側にいると。そんだけだ」
阿笠「うむ......。蘭君達には?」
コナン「連絡したよ。頑張ってってさ。アイツも灰原の事、気に掛けてたしな。おっちゃんは、静かになって良いって言ってたがな」
阿笠「ふむ。分かったわい。宜しく頼むぞ、新一」
コナン「ああ。こっちこそな」
コナン(そう、守ってやんなくちゃ。何回も泣かせてなんかいられっかよ!)
灰原「お兄ちゃん!みてみて!かわいいよ!」
コナン「うん。今行くよ」
阿笠(新一、無理をするでないぞ)
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 00:33:28.74 ID:1NrgcFTZO
灰原「ほら、みてみて!ねこさん、かわいいよ!」ニコッ
コナン「うん、可愛いね」
灰原「ほら、あっちも!わんちゃん!かわいいなぁ!!」ニコニコ
コナン(本当に無邪気だな。でも、動物に触れたら意外と素直になるとこもあったっけな)
灰原「みーんなかわいいなぁ。ね、お兄ちゃん!」
コナン「ああ、本当にね」ニコッ
阿笠「さ、そろそろ行くとするかの」
灰原「えー?もうちょっとぉ!」
コナン「でも、お腹空いたろう?」
灰原「んっ......。うん、おなかすいた」グーッ
コナン「じゃあ、行こう。ね?」
灰原「うん!わかった!」
コナン「ちゃんと手を握っててね」
灰原「うん!」ギュッ
阿笠(新一、お前は今どういう心境で哀君に接しとる?場合に寄っては、お前さんが辛い目に遭う。ワシは、それが心配なんじゃよ......)
コナン「うん、可愛いね」
灰原「ほら、あっちも!わんちゃん!かわいいなぁ!!」ニコニコ
コナン(本当に無邪気だな。でも、動物に触れたら意外と素直になるとこもあったっけな)
灰原「みーんなかわいいなぁ。ね、お兄ちゃん!」
コナン「ああ、本当にね」ニコッ
阿笠「さ、そろそろ行くとするかの」
灰原「えー?もうちょっとぉ!」
コナン「でも、お腹空いたろう?」
灰原「んっ......。うん、おなかすいた」グーッ
コナン「じゃあ、行こう。ね?」
灰原「うん!わかった!」
コナン「ちゃんと手を握っててね」
灰原「うん!」ギュッ
阿笠(新一、お前は今どういう心境で哀君に接しとる?場合に寄っては、お前さんが辛い目に遭う。ワシは、それが心配なんじゃよ......)
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/30(土) 10:56:07.36 ID:SU3t292v0
コナン「博士、何してんの?」
阿笠「お、おおスマンスマン」
灰原「ねぇお兄ちゃん?ごはんってなにたべるの?」
コナン「何が食べたい?」
灰原「んー、わかんない……。お兄ちゃんは?」
コナン「んー、そうだな。行ってから決めようか」
灰原「うん!」
コナン(その時、俺はまだ気付いて無かった。自分自身の変化を)
阿笠「さ、着いたぞい。これがワシの車じゃ」
灰原「これが、おとうさんのくるま?かわいいね!」ニコッ
阿笠(呼ばれなれんのう……)
コナン「僕は後ろで哀ちゃんと乗るから。博士、宜しく」
阿笠「あ、ああ」
コナン「じゃ、ちゃんとシートベルトして」カチャッ
灰原「うん。おうちかえるの、たのしみだね!」ニコッ
コナン「うん、そうだね」ナデナデ
阿笠(何じゃ?新一のあの様子は?もはや完全に……)
コナン「さ、行こう博士」
阿笠「う、うむ」
コナン(その後、俺達はファミレスで食事にした。灰原はメニューを見て目を丸くして喜んでいた。最早こうしてみると、本当にただの可愛い子供にしか見えないだろう)
灰原「はい、お兄ちゃん。あーん」
コナン「あーん。うん、美味しいね」ニコッ
灰原「うん!」
コナン「じゃ、お返しに。あーん」
灰原「あーん……。おいしい」ニコッ
阿笠「……んんっ。コナン君?」
コナン「何?博士?」
阿笠「その、別に君が食べさせてもらう必要は無いんじゃないかの?」
コナン「え?あ……。そ、そうだね」
コナン(そういや俺、さっきから手を繋いだり、頭撫でたりすんのも何の抵抗も無く……?)
阿笠「お、おおスマンスマン」
灰原「ねぇお兄ちゃん?ごはんってなにたべるの?」
コナン「何が食べたい?」
灰原「んー、わかんない……。お兄ちゃんは?」
コナン「んー、そうだな。行ってから決めようか」
灰原「うん!」
コナン(その時、俺はまだ気付いて無かった。自分自身の変化を)
阿笠「さ、着いたぞい。これがワシの車じゃ」
灰原「これが、おとうさんのくるま?かわいいね!」ニコッ
阿笠(呼ばれなれんのう……)
コナン「僕は後ろで哀ちゃんと乗るから。博士、宜しく」
阿笠「あ、ああ」
コナン「じゃ、ちゃんとシートベルトして」カチャッ
灰原「うん。おうちかえるの、たのしみだね!」ニコッ
コナン「うん、そうだね」ナデナデ
阿笠(何じゃ?新一のあの様子は?もはや完全に……)
コナン「さ、行こう博士」
阿笠「う、うむ」
コナン(その後、俺達はファミレスで食事にした。灰原はメニューを見て目を丸くして喜んでいた。最早こうしてみると、本当にただの可愛い子供にしか見えないだろう)
灰原「はい、お兄ちゃん。あーん」
コナン「あーん。うん、美味しいね」ニコッ
灰原「うん!」
コナン「じゃ、お返しに。あーん」
灰原「あーん……。おいしい」ニコッ
阿笠「……んんっ。コナン君?」
コナン「何?博士?」
阿笠「その、別に君が食べさせてもらう必要は無いんじゃないかの?」
コナン「え?あ……。そ、そうだね」
コナン(そういや俺、さっきから手を繋いだり、頭撫でたりすんのも何の抵抗も無く……?)
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/30(土) 11:19:10.90 ID:SU3t292v0
コナン(考えてみりゃ、メシ食わせてもらうのも抵抗無かった。病院じゃあれだけ恥ずかしかったのに……)
コナン(……ま、良いか。とにかく今は灰原の事が優先だからな)
コナン(そう、これこそが俺に起きた変化。この変化が後で色々面倒事を引き起こす羽目になる)
コナン(食事を終えた俺達は、そのまま博士の家に向かった。灰原もはしゃいで疲れの色が見えたので、起きてる内に家を案内してやりたかった)
阿笠「さ、着いたぞい!」
灰原「うわぁ、ここがわたしのおうち?おっきぃね!」
コナン「そうだよ。今日からここで暮らすんだ」
灰原「お兄ちゃんといっしょに?」
コナン「うん、そうだよ」
灰原「やったぁ!ねぇねぇ、あのおうちは?」
コナン「あ、あそこはね……。博士の知り合いのお家だよ」
灰原「ふぅん……」
コナン「気になるの?」
灰原「ううん。おっきぃおうちだなぁって」
コナン「そっか。あそこは、また今度ね」
灰原「うん!」
コナン「じゃあ、中に入ろうか」
灰原「はーい!」
阿笠「ふう。一瞬、新一の家を見て何か感じたと思ったがの」
コナン「ああ。俺もそう思ったが、違ったみたいだな」
阿笠「やはり、そう簡単にはいかんようじゃな」
コナン「最初から覚悟は出来てるさ。所で、今後の予定だけどさ」
阿笠「うむ。学校に行くかも含めて考えんとの」
コナン「今日は金曜だが、もう今日は学校に行かなくていいから、取りあえず今日はゆっくりさせてあげよう。で、土日で様子見だな。土日に歩美ちゃん達に来てもらって、人に対する反応を見よう」
阿笠「そうじゃな。面会謝絶になって彼等も気になっておったろうしの。退院祝いも兼ねて、彼等と何かパーティーでもするかの」
コナン「太っ腹だな。博士」
阿笠「そりゃ君達が退院したのは嬉しい事じゃからの。ま、とにかく探偵団の子達に接してどういう反応が出るか。学校に行くのはその後次第じゃな」
コナン「ああ。なるべく負担を掛けないようにしなくちゃ」
灰原「ねぇねぇ!はやくおうちあけてよう!」
コナン「あ、ゴメンね!今行くよ!」
コナン「じゃあ、そういう方向で」
阿笠「うむ」
阿笠(ホントに哀君優先じゃのう……)
コナン(……ま、良いか。とにかく今は灰原の事が優先だからな)
コナン(そう、これこそが俺に起きた変化。この変化が後で色々面倒事を引き起こす羽目になる)
コナン(食事を終えた俺達は、そのまま博士の家に向かった。灰原もはしゃいで疲れの色が見えたので、起きてる内に家を案内してやりたかった)
阿笠「さ、着いたぞい!」
灰原「うわぁ、ここがわたしのおうち?おっきぃね!」
コナン「そうだよ。今日からここで暮らすんだ」
灰原「お兄ちゃんといっしょに?」
コナン「うん、そうだよ」
灰原「やったぁ!ねぇねぇ、あのおうちは?」
コナン「あ、あそこはね……。博士の知り合いのお家だよ」
灰原「ふぅん……」
コナン「気になるの?」
灰原「ううん。おっきぃおうちだなぁって」
コナン「そっか。あそこは、また今度ね」
灰原「うん!」
コナン「じゃあ、中に入ろうか」
灰原「はーい!」
阿笠「ふう。一瞬、新一の家を見て何か感じたと思ったがの」
コナン「ああ。俺もそう思ったが、違ったみたいだな」
阿笠「やはり、そう簡単にはいかんようじゃな」
コナン「最初から覚悟は出来てるさ。所で、今後の予定だけどさ」
阿笠「うむ。学校に行くかも含めて考えんとの」
コナン「今日は金曜だが、もう今日は学校に行かなくていいから、取りあえず今日はゆっくりさせてあげよう。で、土日で様子見だな。土日に歩美ちゃん達に来てもらって、人に対する反応を見よう」
阿笠「そうじゃな。面会謝絶になって彼等も気になっておったろうしの。退院祝いも兼ねて、彼等と何かパーティーでもするかの」
コナン「太っ腹だな。博士」
阿笠「そりゃ君達が退院したのは嬉しい事じゃからの。ま、とにかく探偵団の子達に接してどういう反応が出るか。学校に行くのはその後次第じゃな」
コナン「ああ。なるべく負担を掛けないようにしなくちゃ」
灰原「ねぇねぇ!はやくおうちあけてよう!」
コナン「あ、ゴメンね!今行くよ!」
コナン「じゃあ、そういう方向で」
阿笠「うむ」
阿笠(ホントに哀君優先じゃのう……)
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 00:45:55.15 ID:WGJCC6b7O
阿笠「ホレ、どうぞ」ガチャッ
コナン「さ、哀ちゃん。どうぞ」
灰原「うわぁ、ひろいね!」
コナン「あんまりはしゃいでケガしないでね」
灰原「はーい!」
コナン「なあ博士。灰原が触って危ない発明品とか、ねーよな?」
阿笠「大丈夫じゃ。その辺は抜かり無いわい」
コナン「そっか、サンキュー」
阿笠「まあ、取り敢えず家の中を案内してあげたらどうじゃ?」
コナン「ああ、そうするよ」
阿笠「後、君と哀君の部屋を用意せんとな」
コナン「ああ、部屋なら1部屋でいいぜ?俺、アイツと寝るから」
阿笠「へっ?」
コナン「病院でもそうだったしな。布団も1組で良いぜ」
阿笠「し、新一。まさか、何か哀君にアヤシイ事をしとるんじゃ......」
コナン「バ、バーロー!そんなんじゃねーよ!とにかく、頼むぜ!」
阿笠「......」
コナン「さ、哀ちゃん。どうぞ」
灰原「うわぁ、ひろいね!」
コナン「あんまりはしゃいでケガしないでね」
灰原「はーい!」
コナン「なあ博士。灰原が触って危ない発明品とか、ねーよな?」
阿笠「大丈夫じゃ。その辺は抜かり無いわい」
コナン「そっか、サンキュー」
阿笠「まあ、取り敢えず家の中を案内してあげたらどうじゃ?」
コナン「ああ、そうするよ」
阿笠「後、君と哀君の部屋を用意せんとな」
コナン「ああ、部屋なら1部屋でいいぜ?俺、アイツと寝るから」
阿笠「へっ?」
コナン「病院でもそうだったしな。布団も1組で良いぜ」
阿笠「し、新一。まさか、何か哀君にアヤシイ事をしとるんじゃ......」
コナン「バ、バーロー!そんなんじゃねーよ!とにかく、頼むぜ!」
阿笠「......」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 01:23:06.50 ID:WGJCC6b7O
灰原「......」
コナン「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「わたし、ここにいたの?」
コナン「え?」
灰原「なにもわからなくなるまえは、ここにいたの?」
コナン「そうだよ。何か感じたかい?」
灰原「ううん......」
コナン「そっか。無理しないで。とにかく今日はゆっくりしよう」
灰原「うん。わかった」
コナン「じゃ、家の中を案内するから、一緒に行こう」
灰原「うん!」
コナン(こうして、俺は博士の家の中を案内した。が、灰原の部屋には今日は行かなかった。あそこは暗いし、まだ気持ちの落ち着かない時に行っても、逆効果だと思ったからだ)
コナン「どうしたの?哀ちゃん?」
灰原「わたし、ここにいたの?」
コナン「え?」
灰原「なにもわからなくなるまえは、ここにいたの?」
コナン「そうだよ。何か感じたかい?」
灰原「ううん......」
コナン「そっか。無理しないで。とにかく今日はゆっくりしよう」
灰原「うん。わかった」
コナン「じゃ、家の中を案内するから、一緒に行こう」
灰原「うん!」
コナン(こうして、俺は博士の家の中を案内した。が、灰原の部屋には今日は行かなかった。あそこは暗いし、まだ気持ちの落ち着かない時に行っても、逆効果だと思ったからだ)
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 20:37:45.18 ID:WGJCC6b7O
コナン(結局この日は、灰原に記憶が戻る兆候も無いまま、1日が終わろうとしていた)
灰原「えいっ!」
コナン「あちゃ、また負けた!」
灰原「お兄ちゃん、よわーい!」
コナン「アハハ、そうだね」
コナン(記憶を失う前よりゲーム強い気が......)
阿笠「2人とも、そろそろ寝る準備をしなさい」
灰原「えー、もうー?」
コナン「また明日も遊べるからさ、哀ちゃん」
灰原「うん......」
阿笠「おお、そうじゃ。寝る前にお風呂に入りなさい」
灰原「おふろ?」
コナン「そうだよ。身体をきれいにしないと」
灰原「うん、じゃあはいろ!お兄ちゃん!」
コナン「はっ?!」
灰原「おふろ、はいろ?いっしょに」ニコッ
コナン「え、えっと......。そ、それは」
灰原「はいろうよぉ、お兄ちゃん!」ニコッ
コナン(それはいくらなんでもマズいだろ!ふ、風呂って......。いくらガキでも灰原だぞ?もし記憶が戻ったら......)
コナン(こ、殺されかねない......)
灰原「えいっ!」
コナン「あちゃ、また負けた!」
灰原「お兄ちゃん、よわーい!」
コナン「アハハ、そうだね」
コナン(記憶を失う前よりゲーム強い気が......)
阿笠「2人とも、そろそろ寝る準備をしなさい」
灰原「えー、もうー?」
コナン「また明日も遊べるからさ、哀ちゃん」
灰原「うん......」
阿笠「おお、そうじゃ。寝る前にお風呂に入りなさい」
灰原「おふろ?」
コナン「そうだよ。身体をきれいにしないと」
灰原「うん、じゃあはいろ!お兄ちゃん!」
コナン「はっ?!」
灰原「おふろ、はいろ?いっしょに」ニコッ
コナン「え、えっと......。そ、それは」
灰原「はいろうよぉ、お兄ちゃん!」ニコッ
コナン(それはいくらなんでもマズいだろ!ふ、風呂って......。いくらガキでも灰原だぞ?もし記憶が戻ったら......)
コナン(こ、殺されかねない......)
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 20:43:03.25 ID:WGJCC6b7O
灰原「はいろうよぉ、お兄ちゃん!」
コナン(くっ、病院じゃ看護師さんがやってくれたのに......。こ、ここは何とか断らねば!)
コナン「あ、あのね?哀ちゃん?」
灰原「やなのぉ?」ウルッ
コナン「いっ?!」ドキッ
灰原「わたし、お兄ちゃんといっしょがいいよぉ」ウルウル
コナン(コイツ、記憶があって俺をからかってんじゃねーだろーな?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん!いこ?」ニコッ
コナン「......わ、わかった」
灰原「やったぁ!」
コナン(くっ、あの目で見られたら断れねぇ!どう考えてもヤバいのに!風呂って、は、裸だぞ?灰原の......)ドキドキ
コナン(くっ、病院じゃ看護師さんがやってくれたのに......。こ、ここは何とか断らねば!)
コナン「あ、あのね?哀ちゃん?」
灰原「やなのぉ?」ウルッ
コナン「いっ?!」ドキッ
灰原「わたし、お兄ちゃんといっしょがいいよぉ」ウルウル
コナン(コイツ、記憶があって俺をからかってんじゃねーだろーな?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん!いこ?」ニコッ
コナン「......わ、わかった」
灰原「やったぁ!」
コナン(くっ、あの目で見られたら断れねぇ!どう考えてもヤバいのに!風呂って、は、裸だぞ?灰原の......)ドキドキ
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 20:48:30.35 ID:WGJCC6b7O
コナン(だが、結局......)
灰原「お兄ちゃん?おふろ、はいらないの?」
コナン「は、入るよ?ふ、服を脱ぐからちょっと後ろ向いてて?」
灰原「なんで?」
コナン「いや、その......」
灰原「はやくはいろ!」ヌギッ
コナン「わーっ!ちょっと待って!」
灰原「なあに?」
コナン(くっ、もうままよ!)ヌギッ
灰原「お兄ちゃん、かおがまっかだよ?」
コナン「な、何でもないよ!早く入ろう!」
コナン(そうだ、さっさと入ってさっさと出よう!なるべく見ない、見ない様に!)
灰原「お兄ちゃん?おふろ、はいらないの?」
コナン「は、入るよ?ふ、服を脱ぐからちょっと後ろ向いてて?」
灰原「なんで?」
コナン「いや、その......」
灰原「はやくはいろ!」ヌギッ
コナン「わーっ!ちょっと待って!」
灰原「なあに?」
コナン(くっ、もうままよ!)ヌギッ
灰原「お兄ちゃん、かおがまっかだよ?」
コナン「な、何でもないよ!早く入ろう!」
コナン(そうだ、さっさと入ってさっさと出よう!なるべく見ない、見ない様に!)
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 23:51:19.18 ID:5+uPs5ZQO
コナン「じゃ、じゃあ......入ろうか?」
灰原「わーい!」
コナン「いや、前は隠してくれ!」
灰原「えー?なんでぇ?」
コナン(くっ、何でこんなドキドキすんだ?身体は俺と同じガキそのものなのに......。たまに事件の時に不可抗力で見た事はあるが、何も感じなかったのに......)ドキドキ
灰原「お兄ちゃん、さむいよぅ」
コナン「あ、ゴメン!か、体を洗おう」
灰原「うん!わたし、お兄ちゃんあらってあげる!」ニコッ
コナン「え?いや、自分でやるから」
灰原「いーの!わたしがやる!」
コナン「待って!分かった!背中!背中だけ!ね?」
灰原「んー、わかったぁ」ニコッ
コナン(心臓が破裂しそうだぜ。やっぱり、あの灰原と一緒に風呂ってのが、興奮する理由なのかな......?でもな、何なんだ?この、嬉恥ずかしい感じは?)
灰原「わーい!」
コナン「いや、前は隠してくれ!」
灰原「えー?なんでぇ?」
コナン(くっ、何でこんなドキドキすんだ?身体は俺と同じガキそのものなのに......。たまに事件の時に不可抗力で見た事はあるが、何も感じなかったのに......)ドキドキ
灰原「お兄ちゃん、さむいよぅ」
コナン「あ、ゴメン!か、体を洗おう」
灰原「うん!わたし、お兄ちゃんあらってあげる!」ニコッ
コナン「え?いや、自分でやるから」
灰原「いーの!わたしがやる!」
コナン「待って!分かった!背中!背中だけ!ね?」
灰原「んー、わかったぁ」ニコッ
コナン(心臓が破裂しそうだぜ。やっぱり、あの灰原と一緒に風呂ってのが、興奮する理由なのかな......?でもな、何なんだ?この、嬉恥ずかしい感じは?)
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 23:56:47.55 ID:5+uPs5ZQO
灰原「じゃあ、いっくよー!」ゴシゴシ
コナン「うん、ありがとう」
コナン(ふぅ、このスキに自分の前側洗わなきゃな)
灰原「はい、おわり!」
コナン「えっ?!」
灰原「お兄ちゃん、こうたい!」ニコッ
コナン「え、あ、あの......」
コナン(クソッ、何で......。何も出っ張ってない幼児体型の灰原にここまでドキドキする!?俺は口リコンだったのか!?)ドキドキ
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「あ、わ、分かったよ。じゃあ、後ろ向いて?」
灰原「はーい!」
コナン(とにかく、背中洗ったら後は自分でやってもらおう......)
コナン「うん、ありがとう」
コナン(ふぅ、このスキに自分の前側洗わなきゃな)
灰原「はい、おわり!」
コナン「えっ?!」
灰原「お兄ちゃん、こうたい!」ニコッ
コナン「え、あ、あの......」
コナン(クソッ、何で......。何も出っ張ってない幼児体型の灰原にここまでドキドキする!?俺は口リコンだったのか!?)ドキドキ
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「あ、わ、分かったよ。じゃあ、後ろ向いて?」
灰原「はーい!」
コナン(とにかく、背中洗ったら後は自分でやってもらおう......)
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 00:07:44.22 ID:P2PNUESmO
コナン「じゃ、行くよ?」
灰原「うんっ!」
コナン「痛くない?」ゴシゴシ
灰原「うん!ありがとう!お兄ちゃん」
コナン「う、うん」ゴシゴシ
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「あたまも、あらってぇ?」
コナン「へ?」
灰原「あたまもあらってほしいの!」
コナン「わ、分かった......」
コナン(ま、面と向かって無いしな。それ位はな)
コナン「じゃ、目を瞑って?」
灰原「うんっ」
コナン「じゃ、行くよ?」ジャバッ
灰原「うっ!」ビクッ
コナン「だ、大丈夫?」
灰原「うん。ちょっとびっくりした。だいじょうぶ!」
コナン「良かった。じゃ、頭洗うよ」ゴシゴシ
コナン(こうして見ると、髪の毛綺麗だな。灰原って)
ドキッ
コナン(えっ?!な、何だ今の胸鳴りは?!)
コナン(......そ、そうか。分かった)
コナン(何故、こんなに興奮するのか)
コナン(蘭と入った事もあるのに、何故今興奮すんのか。洗ってあげてるからだ)
コナン(蘭と入ってる時は、身長差があるから洗って貰っても、洗ってあげる事なんかほぼ無ぇ)
コナン(でも、今はこうして洗いっこしてる。それが何故か興奮をさせるんだ......)ドキドキ
コナン(それだけじゃないかも知れないが、それが一因なのは間違いねぇ)
灰原「お兄ちゃん、まだぁ?」
コナン「あ、ゴメン!」ゴシゴシ
コナン(......下らねー事考えてないで、早く終わらせよう)ゴシゴシ
灰原「うんっ!」
コナン「痛くない?」ゴシゴシ
灰原「うん!ありがとう!お兄ちゃん」
コナン「う、うん」ゴシゴシ
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「あたまも、あらってぇ?」
コナン「へ?」
灰原「あたまもあらってほしいの!」
コナン「わ、分かった......」
コナン(ま、面と向かって無いしな。それ位はな)
コナン「じゃ、目を瞑って?」
灰原「うんっ」
コナン「じゃ、行くよ?」ジャバッ
灰原「うっ!」ビクッ
コナン「だ、大丈夫?」
灰原「うん。ちょっとびっくりした。だいじょうぶ!」
コナン「良かった。じゃ、頭洗うよ」ゴシゴシ
コナン(こうして見ると、髪の毛綺麗だな。灰原って)
ドキッ
コナン(えっ?!な、何だ今の胸鳴りは?!)
コナン(......そ、そうか。分かった)
コナン(何故、こんなに興奮するのか)
コナン(蘭と入った事もあるのに、何故今興奮すんのか。洗ってあげてるからだ)
コナン(蘭と入ってる時は、身長差があるから洗って貰っても、洗ってあげる事なんかほぼ無ぇ)
コナン(でも、今はこうして洗いっこしてる。それが何故か興奮をさせるんだ......)ドキドキ
コナン(それだけじゃないかも知れないが、それが一因なのは間違いねぇ)
灰原「お兄ちゃん、まだぁ?」
コナン「あ、ゴメン!」ゴシゴシ
コナン(......下らねー事考えてないで、早く終わらせよう)ゴシゴシ
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 11:20:48.59 ID:P2PNUESmO
コナン「よし、お湯かけるよ」ジャバッ
灰原「んっ......」
コナン「はい、手拭い。大丈夫?」
灰原「うんっ!ありがとう、お兄ちゃん!」ニコッ
コナン「じゃ、じゃあお湯に浸かるかな」
灰原「えー?からだあらってないよ?あらって!」ニコッ
コナン「え?」
灰原「あ・ら・っ・て?」ニコッ
コナン(その無邪気な笑顔は反則だ......)
コナン「よ、良し。じゃあ......」ゴシゴシ
コナン「い、痛くない?」ゴシゴシ
灰原「うん」
コナン(く、取り敢えず上から......。む、胸の方に)ゴシゴシ
コナン(ガキだからやっぱり真っ平らだよな......。ってバカか俺は!)ゴシゴシ
灰原「んっ」ビクッ
コナン「えっ?!」
灰原「なんか、ぶるぶるする。おᘄぱいさわると」
コナン「」
灰原「でも、だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そ、そっか。お、お尻とかは自分で洗ってね」
灰原「うんっ!」
コナン(も、死にそう......)
灰原「んっ......」
コナン「はい、手拭い。大丈夫?」
灰原「うんっ!ありがとう、お兄ちゃん!」ニコッ
コナン「じゃ、じゃあお湯に浸かるかな」
灰原「えー?からだあらってないよ?あらって!」ニコッ
コナン「え?」
灰原「あ・ら・っ・て?」ニコッ
コナン(その無邪気な笑顔は反則だ......)
コナン「よ、良し。じゃあ......」ゴシゴシ
コナン「い、痛くない?」ゴシゴシ
灰原「うん」
コナン(く、取り敢えず上から......。む、胸の方に)ゴシゴシ
コナン(ガキだからやっぱり真っ平らだよな......。ってバカか俺は!)ゴシゴシ
灰原「んっ」ビクッ
コナン「えっ?!」
灰原「なんか、ぶるぶるする。おᘄぱいさわると」
コナン「」
灰原「でも、だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そ、そっか。お、お尻とかは自分で洗ってね」
灰原「うんっ!」
コナン(も、死にそう......)
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 11:30:44.70 ID:P2PNUESmO
コナン(で、やっと終わって湯船に......)
ザバーッ
コナン「ふう、気持ち良いな」
灰原「んっ......。あついよぅ」
コナン「ゆっくり入れば大丈夫さ。ゆっくりね」
灰原「うん......」チャポッ
コナン「どう?」
灰原「うん。だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そっか。良かった」
コナン(ふう、やっと落ち着けそうだな)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」ギュッ
コナン「ふぇっ?!」ビクッ
灰原「ありがとう。お兄ちゃん。からだあらってくれて」ニコッ
コナン「あ、それは良いけど、ちょっと離れて......」
灰原「なんで?」
コナン「あ、いや......」
コナン(裸同士でくっつくのは、マ、マズいだろ......)ドキドキ
灰原「でも、お兄ちゃんとこうしてたら、きもちいいよ」ニコッ
コナン「!!!」ビクッ
灰原「あったかくて、きもちいい」ニコッ
コナン「......」
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「......」フラッ
バシャーン......
灰原「お兄ちゃんっ?!」
阿笠「......で、見事にのぼせたと」
コナン「......ああ」
灰原「お兄ちゃん、だいじょうぶ?」グスッ
コナン「だ、大丈夫大丈夫。ちょっと熱くなり過ぎただけだから。冷やせば治るよ」
灰原「ほんとぅ?」グスッ
コナン「ああ、本当さ」
灰原「よかった......」
コナン「さ、歯磨きしといで。僕もすぐ行くから」
灰原「うん」ニコッ
阿笠「......全く。風呂にまで一緒に入るとはの」
コナン「......ほっといてくれ」
ザバーッ
コナン「ふう、気持ち良いな」
灰原「んっ......。あついよぅ」
コナン「ゆっくり入れば大丈夫さ。ゆっくりね」
灰原「うん......」チャポッ
コナン「どう?」
灰原「うん。だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そっか。良かった」
コナン(ふう、やっと落ち着けそうだな)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」ギュッ
コナン「ふぇっ?!」ビクッ
灰原「ありがとう。お兄ちゃん。からだあらってくれて」ニコッ
コナン「あ、それは良いけど、ちょっと離れて......」
灰原「なんで?」
コナン「あ、いや......」
コナン(裸同士でくっつくのは、マ、マズいだろ......)ドキドキ
灰原「でも、お兄ちゃんとこうしてたら、きもちいいよ」ニコッ
コナン「!!!」ビクッ
灰原「あったかくて、きもちいい」ニコッ
コナン「......」
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「......」フラッ
バシャーン......
灰原「お兄ちゃんっ?!」
阿笠「......で、見事にのぼせたと」
コナン「......ああ」
灰原「お兄ちゃん、だいじょうぶ?」グスッ
コナン「だ、大丈夫大丈夫。ちょっと熱くなり過ぎただけだから。冷やせば治るよ」
灰原「ほんとぅ?」グスッ
コナン「ああ、本当さ」
灰原「よかった......」
コナン「さ、歯磨きしといで。僕もすぐ行くから」
灰原「うん」ニコッ
阿笠「......全く。風呂にまで一緒に入るとはの」
コナン「......ほっといてくれ」
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 21:23:21.96 ID:P2PNUESmO
阿笠「まさか、何か邪な気持ちがあるんじゃ」
コナン「バーロー、んなんじゃねーよ......」
阿笠「まあ、あまり無理はし過ぎない事じゃな」
コナン「ああ。わーったよ。それより、灰原が寝たら今後の事をもう1度話しておこう」
阿笠「分かったわい。じゃが、身体は?」
コナン「心配ねーよ。こんくらいは」
灰原「お兄ちゃん、だいじょうぶ?まだきもちわるいの?」
コナン「あ、哀ちゃん。大丈夫だよ。今行くから」
灰原「うん!」
コナン「じゃ、頼むわ。博士」
阿笠「う、うむ」
阿笠(付きっきりは良いが、身体を壊さんと良いが......)
コナン「よし、じゃあ寝ようか」
灰原「うんっ」
コナン「今日は疲れたろ?色々見て、歩いて」
灰原「うん。だいじょうぶ。ねぇ、お兄ちゃん。ごめんね」
コナン「?」
灰原「わたし、なんにもわからなかった。なんにも、おもいだせなかった」
コナン「気にしないで。ゆっくりやれば良いさ」
灰原「うん。お兄ちゃん......」ギュッ
コナン「ん?」
灰原「わたし、おっかないの。わからないこともこわいけど、わかるのもこわい」
コナン「哀ちゃん......」
灰原「ごめんなさい。わがままばっかり」
コナン「大丈夫。お兄ちゃんが側にいるから。哀ちゃんは何も心配しなくて良いさ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」チュッ
コナン「っ!」ビクッ
灰原「お兄ちゃん、だいすき」ニコッ
コナン「バーロー、んなんじゃねーよ......」
阿笠「まあ、あまり無理はし過ぎない事じゃな」
コナン「ああ。わーったよ。それより、灰原が寝たら今後の事をもう1度話しておこう」
阿笠「分かったわい。じゃが、身体は?」
コナン「心配ねーよ。こんくらいは」
灰原「お兄ちゃん、だいじょうぶ?まだきもちわるいの?」
コナン「あ、哀ちゃん。大丈夫だよ。今行くから」
灰原「うん!」
コナン「じゃ、頼むわ。博士」
阿笠「う、うむ」
阿笠(付きっきりは良いが、身体を壊さんと良いが......)
コナン「よし、じゃあ寝ようか」
灰原「うんっ」
コナン「今日は疲れたろ?色々見て、歩いて」
灰原「うん。だいじょうぶ。ねぇ、お兄ちゃん。ごめんね」
コナン「?」
灰原「わたし、なんにもわからなかった。なんにも、おもいだせなかった」
コナン「気にしないで。ゆっくりやれば良いさ」
灰原「うん。お兄ちゃん......」ギュッ
コナン「ん?」
灰原「わたし、おっかないの。わからないこともこわいけど、わかるのもこわい」
コナン「哀ちゃん......」
灰原「ごめんなさい。わがままばっかり」
コナン「大丈夫。お兄ちゃんが側にいるから。哀ちゃんは何も心配しなくて良いさ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」チュッ
コナン「っ!」ビクッ
灰原「お兄ちゃん、だいすき」ニコッ
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 21:29:41.23 ID:P2PNUESmO
コナン「......うん。さ、寝ようか」
灰原「......」プクッ
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんは?」
コナン「えっ?」
灰原「お兄ちゃん、わたしのことは?」
コナン(これ、毎度言わなきゃいけないのか?)ドキドキ
コナン「だ、大好きだよ」
灰原「ほんとにぃ?どのくらい?」
コナン「と、とっても......」
灰原「とっても?」
コナン「......1番!」
灰原「?」
コナン「い、1番好きだよ!世界で、1番!」
灰原「ほんとぅ?」ニコッ
コナン「ああ、本当さ!」
灰原「うれしいっ」ニコッ
コナン(あー、もう何言ってんだよ俺は......)
灰原「ずっと、すきでいてね。お兄ちゃん。わたしも、お兄ちゃんだいすきだから」ニコッ
コナン「うん......。分かった」
灰原「......」プクッ
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんは?」
コナン「えっ?」
灰原「お兄ちゃん、わたしのことは?」
コナン(これ、毎度言わなきゃいけないのか?)ドキドキ
コナン「だ、大好きだよ」
灰原「ほんとにぃ?どのくらい?」
コナン「と、とっても......」
灰原「とっても?」
コナン「......1番!」
灰原「?」
コナン「い、1番好きだよ!世界で、1番!」
灰原「ほんとぅ?」ニコッ
コナン「ああ、本当さ!」
灰原「うれしいっ」ニコッ
コナン(あー、もう何言ってんだよ俺は......)
灰原「ずっと、すきでいてね。お兄ちゃん。わたしも、お兄ちゃんだいすきだから」ニコッ
コナン「うん......。分かった」
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 21:43:16.01 ID:P2PNUESmO
コナン(穴があったら入りたいってのは、この事だな、全く......)
コナン(その後、灰原が寝た後、博士と話をした。取り敢えず、日曜日に探偵団の仲間を呼んで退院祝いをする、と言うのを確定にし、灰原を人に慣れさせようと言う事になった)
コナン(その上で、今後のプランを建てようと言う事でその晩は終わった)
コナン(お互い、疲れもあったし、身近な人間が記憶を失っていると言う重たい話をしている為、結局話は弾まなかった)
コナン(博士と俺では、灰原への対応に少し差がある様だが、上手くお互いそれを伝えられず、この日にその差を噛み合わせる事は出来なかった)
コナン(そうしたモヤモヤを抱えながらも、灰原を少しでも元気づけようと準備をし、そして日曜日を迎えた)
コナン(その後、灰原が寝た後、博士と話をした。取り敢えず、日曜日に探偵団の仲間を呼んで退院祝いをする、と言うのを確定にし、灰原を人に慣れさせようと言う事になった)
コナン(その上で、今後のプランを建てようと言う事でその晩は終わった)
コナン(お互い、疲れもあったし、身近な人間が記憶を失っていると言う重たい話をしている為、結局話は弾まなかった)
コナン(博士と俺では、灰原への対応に少し差がある様だが、上手くお互いそれを伝えられず、この日にその差を噛み合わせる事は出来なかった)
コナン(そうしたモヤモヤを抱えながらも、灰原を少しでも元気づけようと準備をし、そして日曜日を迎えた)
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 21:50:19.26 ID:P2PNUESmO
光彦「いやあ、楽しみですね!コナン君と灰原さんに会うのが!」
元太「しばらく会えなかったからな!メシも腹一杯食うぞ!」
光彦「灰原さん、記憶が少しでも戻ってたら良いですね!」
歩美「......」
元太「どうしたんだよ、歩美?」
歩美「え?」
光彦「元気無いですよ?」
元太「具合わりーのか?」
歩美「う、ううん!大丈夫だよ!」
光彦「本当ですか?暗い顔でしたが」
元太「コナン達に会いたくねーのか?」
歩美「ち、違うよ!とっても会いたいよ!」ニコッ
歩美(哀ちゃん、私達の事思い出してくれたかな。思い出してないなら......)
歩美(コナン君に抱きついた、あの時のままなのかな......)
歩美(私、ひどいなあ。お友達が大変なのに、こんな事ばっかり......考えちゃう)
元太「しばらく会えなかったからな!メシも腹一杯食うぞ!」
光彦「灰原さん、記憶が少しでも戻ってたら良いですね!」
歩美「......」
元太「どうしたんだよ、歩美?」
歩美「え?」
光彦「元気無いですよ?」
元太「具合わりーのか?」
歩美「う、ううん!大丈夫だよ!」
光彦「本当ですか?暗い顔でしたが」
元太「コナン達に会いたくねーのか?」
歩美「ち、違うよ!とっても会いたいよ!」ニコッ
歩美(哀ちゃん、私達の事思い出してくれたかな。思い出してないなら......)
歩美(コナン君に抱きついた、あの時のままなのかな......)
歩美(私、ひどいなあ。お友達が大変なのに、こんな事ばっかり......考えちゃう)
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 22:00:19.49 ID:P2PNUESmO
歩美(私、どうしたら良いんだろ......)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん!これは?」
コナン「あ、そっちに置いて」
灰原「はーい!」
コナン「嬉しそうだね、哀ちゃん」
灰原「だって、おともだちがくるんでしょ?わたし、おはなししたかったの!」ニコッ
コナン「そっかそっか。もう少しで来るから、お迎えしなきゃね」
灰原「うん!」
コナン(昨日、アイツらが来るって聞いたら楽しみにしちまって、まあ......。アイツらと遊んで、少しでも良い刺激になりゃあな)
阿笠「新一、これも運んでくれ」
コナン「お、分かった」
阿笠「あの子達も電話で楽しみにしとったし、少しでも良い方に向かって欲しいのう」
コナン「ああ、本当にな」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん!これは?」
コナン「あ、そっちに置いて」
灰原「はーい!」
コナン「嬉しそうだね、哀ちゃん」
灰原「だって、おともだちがくるんでしょ?わたし、おはなししたかったの!」ニコッ
コナン「そっかそっか。もう少しで来るから、お迎えしなきゃね」
灰原「うん!」
コナン(昨日、アイツらが来るって聞いたら楽しみにしちまって、まあ......。アイツらと遊んで、少しでも良い刺激になりゃあな)
阿笠「新一、これも運んでくれ」
コナン「お、分かった」
阿笠「あの子達も電話で楽しみにしとったし、少しでも良い方に向かって欲しいのう」
コナン「ああ、本当にな」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/03(水) 00:25:09.09 ID:a9LQ0fLcO
阿笠「しかし、大丈夫かのぅ?」
コナン「どの道、記憶を取り戻す為には辛い目に会う日も来るかも知れねぇ。最初のステップで止まるわけにゃ行かねーさ」
阿笠「それもそうじゃな。今は皆に楽しんでもらう事だけを考えるとしよう」
コナン「そうだな。さ、仕度仕度っと」
コナン(とは言え、何も起きないに越した事は無いけどな......)チラッ
灰原「♪」
コナン(あんだけ笑顔でいるんだ。それを曇らせたくはねーな......)
光彦「さ、着きました!」
元太「何か、緊張すんな!」
光彦「元太君の口から緊張と言う言葉が出るとは......」
元太「どー言う意味だよ」
光彦「いえ、別に......」
歩美「......」
歩美(結局、頭の中が真っ白なまま来ちゃった。どうしよう)
光彦「じゃあ、チャイム押しますよ!」
ピンポーン
阿笠「お、どうやら来たみたいじゃな」
コナン「良し、迎えに行こう。哀ちゃん」
灰原「う、うん......」
コナン「ん?」
灰原「だいじょうぶかな、お兄ちゃん......」
コナン「ひょっとして、緊張しちゃった?」
灰原「うん.........。わたし、みんなとうまくおはなしできるかな?」モジモジ
コナン「大丈夫だよ。みんな優しいし。僕もいるから。さあ」ギュッ
灰原「う、うん!」
コナン「どの道、記憶を取り戻す為には辛い目に会う日も来るかも知れねぇ。最初のステップで止まるわけにゃ行かねーさ」
阿笠「それもそうじゃな。今は皆に楽しんでもらう事だけを考えるとしよう」
コナン「そうだな。さ、仕度仕度っと」
コナン(とは言え、何も起きないに越した事は無いけどな......)チラッ
灰原「♪」
コナン(あんだけ笑顔でいるんだ。それを曇らせたくはねーな......)
光彦「さ、着きました!」
元太「何か、緊張すんな!」
光彦「元太君の口から緊張と言う言葉が出るとは......」
元太「どー言う意味だよ」
光彦「いえ、別に......」
歩美「......」
歩美(結局、頭の中が真っ白なまま来ちゃった。どうしよう)
光彦「じゃあ、チャイム押しますよ!」
ピンポーン
阿笠「お、どうやら来たみたいじゃな」
コナン「良し、迎えに行こう。哀ちゃん」
灰原「う、うん......」
コナン「ん?」
灰原「だいじょうぶかな、お兄ちゃん......」
コナン「ひょっとして、緊張しちゃった?」
灰原「うん.........。わたし、みんなとうまくおはなしできるかな?」モジモジ
コナン「大丈夫だよ。みんな優しいし。僕もいるから。さあ」ギュッ
灰原「う、うん!」
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/03(水) 00:35:29.03 ID:a9LQ0fLcO
コナン(さて、アイツらもフツーにしてくれりゃ良いんだがな......)
光彦「な、何だかドキドキしますね!」
元太「俺はそれより腹減ったぜ」
光彦「早すぎますよ!」
歩美(ど、どうしよう......。ドキドキして来ちゃうよ)ドキドキ
ガチャッ
コナン「や、みんな。わざわざありがとう。来てくれて」
元太「おー!コナン!来たぞー!」
光彦「お元気そうで何よりです!」
歩美「......」
コナン「ん?歩美ちゃん?どうしたの?」
歩美「あ、ご、ごめんなさい!こんにちは、コナン君!元気そうで良かった!」
コナン「うん、ありがとう」ニコッ
歩美(良かった、コナン君、元気そうで)
光彦「あれ?灰原さんは?」
コナン「あ、後ろにいるよ。哀ちゃん?」
灰原「......」モジモジ
光彦「は、灰原さん?」
元太「どうしたんだ?」
歩美「哀ちゃん......?」
灰原「う、う......」
コナン「さ、哀ちゃん。アイサツして」
灰原「......こ、こんにちは」ペコッ
光彦「な、何だかドキドキしますね!」
元太「俺はそれより腹減ったぜ」
光彦「早すぎますよ!」
歩美(ど、どうしよう......。ドキドキして来ちゃうよ)ドキドキ
ガチャッ
コナン「や、みんな。わざわざありがとう。来てくれて」
元太「おー!コナン!来たぞー!」
光彦「お元気そうで何よりです!」
歩美「......」
コナン「ん?歩美ちゃん?どうしたの?」
歩美「あ、ご、ごめんなさい!こんにちは、コナン君!元気そうで良かった!」
コナン「うん、ありがとう」ニコッ
歩美(良かった、コナン君、元気そうで)
光彦「あれ?灰原さんは?」
コナン「あ、後ろにいるよ。哀ちゃん?」
灰原「......」モジモジ
光彦「は、灰原さん?」
元太「どうしたんだ?」
歩美「哀ちゃん......?」
灰原「う、う......」
コナン「さ、哀ちゃん。アイサツして」
灰原「......こ、こんにちは」ペコッ
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/03(水) 00:46:33.12 ID:a9LQ0fLcO
光彦「あ、やっぱりまだ......」
コナン「まあ、そうなんだ。だから、緊張してるのさ」
灰原「......」ギュッ
コナン「とにかく、入って。博士も待ってる」
光彦「わ、分かりました。お邪魔します」
元太「腹減ったぜー!」
歩美「......」
灰原「......?」
コナン「どうしたの?歩美ちゃん?」
歩美「う、ううん!何でもないよ!お邪魔しまーす!」
コナン「何だろ?」
灰原「......?」
歩美(手、握ってる。良いなあ、哀ちゃん......)
コナン「まあ、そうなんだ。だから、緊張してるのさ」
灰原「......」ギュッ
コナン「とにかく、入って。博士も待ってる」
光彦「わ、分かりました。お邪魔します」
元太「腹減ったぜー!」
歩美「......」
灰原「......?」
コナン「どうしたの?歩美ちゃん?」
歩美「う、ううん!何でもないよ!お邪魔しまーす!」
コナン「何だろ?」
灰原「......?」
歩美(手、握ってる。良いなあ、哀ちゃん......)
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 12:04:56.92 ID:nzJ3LryNO
阿笠「お、来た様じゃな」
光彦「こんにちは、博士」
元太「メシ食いに来たぜ!」
光彦「元太君、お祝いに来たんですよ?コナン君と灰原さんの!」
元太「おう!だからメシ食うんだろ?」
阿笠「ホホッ、元太君らしいのう」
歩美「こんにちは、博士」
阿笠「お、歩美君も来ておったか。ん?顔色が優れん様じゃが?」
歩美「う、ううん!大丈夫だよ!」ニコッ
コナン(何か歩美、調子が悪いのかな?)
光彦「こんにちは、博士」
元太「メシ食いに来たぜ!」
光彦「元太君、お祝いに来たんですよ?コナン君と灰原さんの!」
元太「おう!だからメシ食うんだろ?」
阿笠「ホホッ、元太君らしいのう」
歩美「こんにちは、博士」
阿笠「お、歩美君も来ておったか。ん?顔色が優れん様じゃが?」
歩美「う、ううん!大丈夫だよ!」ニコッ
コナン(何か歩美、調子が悪いのかな?)
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 15:07:09.83 ID:nzJ3LryNO
コナン(歩美の調子がおかしいのは気になったが、とにかく俺達は配膳を済ませ、お祝いを始める事にした)
阿笠「えー、では。今日は哀君とコナン君が退院したお祝いと言う事で、ささやかながらお祝いをする事にしたので、どうか存分に楽しんでもらいたい。思えば大変な......」
コナン「博士、堅苦しいのは抜きにしようよ」
元太「そーだぜ博士!腹減ったぜ!」
阿笠「む、むう。分かったわい。では、乾杯の音頭をコナン君。頼むぞい」
コナン「分かった。みんな、今日はありがとう。この通り元気になったのも、みんなのお陰だよ。本当に感謝してる」ペコッ
コナン「哀ちゃんはまだ、色々思い出せて無い事があるけど、どうかみんなにも協力して欲しい」
光彦「もちろんです!」
元太「それより腹減ったぜ!早くしろよコナン!」
歩美「......」
コナン「ハハ、ゴメンゴメン。哀ちゃんからも、何かあるかい?」
灰原「ん、あの、あの......」
灰原「わ、わたし、まだなにもわからないけど......。みんなのことも、わからないけど......」
灰原「わたしとなかよくしてほしい、な」ニコッ
歩美(!)
光彦「灰原さん......(可愛いです!)」
元太「おー!任せとけ!」
歩美「......」スタスタ
コナン「歩美ちゃん?」
灰原「......?」
歩美「哀ちゃん。私の事、覚えてないもんね。病院でも会ったけど、私は吉田歩美。歩美って呼んでね」ニコッ
灰原「あゆみ、ちゃん......?」
歩美「うん。仲良くしてね!」ギュッ
灰原「う、うん!」ニコッ
歩美(バカだ、私。私達の事、覚えてなくても哀ちゃんは私達と仲良くしたいって言ってくれるのに。自分の事ばっかり......)
歩美(今がどうだって、哀ちゃんは大事な......お友達だもん!)
阿笠「えー、では。今日は哀君とコナン君が退院したお祝いと言う事で、ささやかながらお祝いをする事にしたので、どうか存分に楽しんでもらいたい。思えば大変な......」
コナン「博士、堅苦しいのは抜きにしようよ」
元太「そーだぜ博士!腹減ったぜ!」
阿笠「む、むう。分かったわい。では、乾杯の音頭をコナン君。頼むぞい」
コナン「分かった。みんな、今日はありがとう。この通り元気になったのも、みんなのお陰だよ。本当に感謝してる」ペコッ
コナン「哀ちゃんはまだ、色々思い出せて無い事があるけど、どうかみんなにも協力して欲しい」
光彦「もちろんです!」
元太「それより腹減ったぜ!早くしろよコナン!」
歩美「......」
コナン「ハハ、ゴメンゴメン。哀ちゃんからも、何かあるかい?」
灰原「ん、あの、あの......」
灰原「わ、わたし、まだなにもわからないけど......。みんなのことも、わからないけど......」
灰原「わたしとなかよくしてほしい、な」ニコッ
歩美(!)
光彦「灰原さん......(可愛いです!)」
元太「おー!任せとけ!」
歩美「......」スタスタ
コナン「歩美ちゃん?」
灰原「......?」
歩美「哀ちゃん。私の事、覚えてないもんね。病院でも会ったけど、私は吉田歩美。歩美って呼んでね」ニコッ
灰原「あゆみ、ちゃん......?」
歩美「うん。仲良くしてね!」ギュッ
灰原「う、うん!」ニコッ
歩美(バカだ、私。私達の事、覚えてなくても哀ちゃんは私達と仲良くしたいって言ってくれるのに。自分の事ばっかり......)
歩美(今がどうだって、哀ちゃんは大事な......お友達だもん!)
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 15:14:58.61 ID:nzJ3LryNO
元太「それなら、俺は小嶋元太。元太で良いぞ!」
光彦「僕は円谷光彦です!み、光彦で良いです!」
灰原「げんた、くん。みつひこ、くん......。ありがとう、よろしくね」ニコッ
元太「おう!」
光彦「こちらこそ!」
コナン(メシ食いながら、徐々に打ち解けさせようと思ってたが、いらない心配だったか。子供に戻ってんなら、子供同士。ストレートにこうやって最初からやらせるべきだったな)
コナン(色んな意味でコイツらを見くびってたな。反省しなきゃな)フッ
コナン「よし!挨拶も終わったし、食べよう!」
一同「おー!」
光彦「僕は円谷光彦です!み、光彦で良いです!」
灰原「げんた、くん。みつひこ、くん......。ありがとう、よろしくね」ニコッ
元太「おう!」
光彦「こちらこそ!」
コナン(メシ食いながら、徐々に打ち解けさせようと思ってたが、いらない心配だったか。子供に戻ってんなら、子供同士。ストレートにこうやって最初からやらせるべきだったな)
コナン(色んな意味でコイツらを見くびってたな。反省しなきゃな)フッ
コナン「よし!挨拶も終わったし、食べよう!」
一同「おー!」
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 15:58:29.08 ID:nzJ3LryNO
コナン「じゃ、かんぱーい!」
一同「かんぱーい!」
コナン(さて、料理は灰原の好物をなるべく選んだが......。どうかな)
元太「よーし、食うぞー!」
歩美「哀ちゃん、一緒に食べよ?」
灰原「うん!お兄ちゃんもこっちきて!」グイッ
コナン「えっ?」
灰原「はい、ここ!」ニコッ
コナン(あ、歩美と灰原の間?)
コナン「いや、2人が隣同士の方が」
歩美「私は良いよ!」ニコッ
コナン「な、いや、それは......」
光彦「コ、コナン君ズルいですよ!」
元太「そうだぞ!席変われよ!」
コナン「い、いや、だから......」
一同「かんぱーい!」
コナン(さて、料理は灰原の好物をなるべく選んだが......。どうかな)
元太「よーし、食うぞー!」
歩美「哀ちゃん、一緒に食べよ?」
灰原「うん!お兄ちゃんもこっちきて!」グイッ
コナン「えっ?」
灰原「はい、ここ!」ニコッ
コナン(あ、歩美と灰原の間?)
コナン「いや、2人が隣同士の方が」
歩美「私は良いよ!」ニコッ
コナン「な、いや、それは......」
光彦「コ、コナン君ズルいですよ!」
元太「そうだぞ!席変われよ!」
コナン「い、いや、だから......」
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/04(木) 16:48:36.68 ID:L6eoyTCK0
阿笠「これこれ、やめなさい……」
元太「どけよ、コナン!」
コナン「痛っ!ちょ、やめ……」
歩美「元太君、やめてよ!」
灰原「ちょっと、やめてよぅ!お兄ちゃんをいじめないで!」グイッ
光彦「は、灰原さん……」
灰原「もう!お兄ちゃんをいじめたらゆるさないから!」ジロッ
元太「う……」
歩美(哀ちゃん、強いなあ……)
コナン(やっぱ記憶を失くしても、強えーな。灰原……。てか、褒めた矢先にこれかよ、ハハハ……)
コナン(と、まあトラブルはあったが、その後は再び食事をしながら和やかムードになった。灰原も歩美ちゃんとすっかり打ち解けたようだった)
歩美「今日のお料理、みんな美味しいね!」
灰原「うん!」
歩美「あ、このサンドイッチ……」
灰原「?」
コナン(お、それに気付いてくれたか……。灰原が好きだって博士が言ってたから用意したが……)
歩美「哀ちゃん、覚えてる?このサンドイッチ。前に、哀ちゃんが好きだって言ってたピーナッツバターとブルーベリージャムのサンドイッチ」ニコッ
灰原「……ごめんね、わかんない」
歩美「そっか。ごめんね。前にね、私と一緒に、サンドイッチ作るのにジャム買いに行ったんだよ?」
灰原「そうなの?」
歩美「うん。行く時にね、2人でお化粧したんだよ。哀ちゃん、とってもお化粧上手だったの」ニコッ
元太「どけよ、コナン!」
コナン「痛っ!ちょ、やめ……」
歩美「元太君、やめてよ!」
灰原「ちょっと、やめてよぅ!お兄ちゃんをいじめないで!」グイッ
光彦「は、灰原さん……」
灰原「もう!お兄ちゃんをいじめたらゆるさないから!」ジロッ
元太「う……」
歩美(哀ちゃん、強いなあ……)
コナン(やっぱ記憶を失くしても、強えーな。灰原……。てか、褒めた矢先にこれかよ、ハハハ……)
コナン(と、まあトラブルはあったが、その後は再び食事をしながら和やかムードになった。灰原も歩美ちゃんとすっかり打ち解けたようだった)
歩美「今日のお料理、みんな美味しいね!」
灰原「うん!」
歩美「あ、このサンドイッチ……」
灰原「?」
コナン(お、それに気付いてくれたか……。灰原が好きだって博士が言ってたから用意したが……)
歩美「哀ちゃん、覚えてる?このサンドイッチ。前に、哀ちゃんが好きだって言ってたピーナッツバターとブルーベリージャムのサンドイッチ」ニコッ
灰原「……ごめんね、わかんない」
歩美「そっか。ごめんね。前にね、私と一緒に、サンドイッチ作るのにジャム買いに行ったんだよ?」
灰原「そうなの?」
歩美「うん。行く時にね、2人でお化粧したんだよ。哀ちゃん、とってもお化粧上手だったの」ニコッ
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/04(木) 16:56:58.53 ID:L6eoyTCK0
灰原「おけしょう?わたしが……?」
歩美「うん、そうだよ。哀ちゃん、とってもキレイだった!」
灰原「そう、なんだぁ……。なんか、うれしい」ニコッ
歩美「え?」
灰原「わたし、あゆみちゃんと、なかよくしてたんだね」ニコッ
歩美「うん!哀ちゃんは、歩美の、1番のお友達!」ニコッ
灰原「ありがとう、あゆみちゃん」ニコッ
コナン(いい感じだな。ありがたいぜ。上手く灰原の心を明るくしてくれたな。だが、思い出の味でも特に効果は無し、か)
光彦(うー、女の子同士話していると、入り込めません……)
元太「博士、おかわり!」
阿笠「よ、良く食べるのう……」
光彦「元太君、食べるだけじゃなくて周りに目を向けて下さいよ……」
コナン(ったく、コイツらと来たら……)
歩美「うん、そうだよ。哀ちゃん、とってもキレイだった!」
灰原「そう、なんだぁ……。なんか、うれしい」ニコッ
歩美「え?」
灰原「わたし、あゆみちゃんと、なかよくしてたんだね」ニコッ
歩美「うん!哀ちゃんは、歩美の、1番のお友達!」ニコッ
灰原「ありがとう、あゆみちゃん」ニコッ
コナン(いい感じだな。ありがたいぜ。上手く灰原の心を明るくしてくれたな。だが、思い出の味でも特に効果は無し、か)
光彦(うー、女の子同士話していると、入り込めません……)
元太「博士、おかわり!」
阿笠「よ、良く食べるのう……」
光彦「元太君、食べるだけじゃなくて周りに目を向けて下さいよ……」
コナン(ったく、コイツらと来たら……)
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 22:51:41.28 ID:nzJ3LryNO
コナン(と、ガールズトークが弾み入り込めなくなった俺達は男連中でゲームをする事にした)
光彦「灰原さん達、良いんですか?」
コナン「ま、今は盛り上がってるし。そっとしてやろうぜ」
コナン(女の子同士じゃなきゃ、出来ねー話もあるもんな)
元太「それより早くやろうぜ!」
光彦(僕は灰原さん達の話が気になります......)チラッ
コナン(バレバレ過ぎだぜ、光彦......)
コナン(その、光彦も気になる会話はこんなんだったらしい)
歩美(あれ、コナン君達、あっち行っちゃった?でも、哀ちゃんとまだお話したいし)
灰原「ねぇ、あゆみちゃん?」
歩美「何?哀ちゃん?」
灰原「わたしって、どんなかんじだったの?」
歩美「え?」
灰原「わすれちゃうまえ、わたしはみんなとどうしてたのかなって」
歩美「うーん、仲良しだったよ!皆で遊んだり、キャンプしたり、色んな所行ったり」
灰原「そうなんだぁ......。みんなといろんなとこ、いったんだね。おもいだせないけど......」
歩美「ううん。気にしないで!」
灰原「うん。せいかくも、いまとおんなじだったのかなぁ......」
歩美「うーん、ちょっと違ったよ?何て言うか、大人っぽいって言うか、大人しいって言うか」
灰原「おとなっぽい?」
光彦「灰原さん達、良いんですか?」
コナン「ま、今は盛り上がってるし。そっとしてやろうぜ」
コナン(女の子同士じゃなきゃ、出来ねー話もあるもんな)
元太「それより早くやろうぜ!」
光彦(僕は灰原さん達の話が気になります......)チラッ
コナン(バレバレ過ぎだぜ、光彦......)
コナン(その、光彦も気になる会話はこんなんだったらしい)
歩美(あれ、コナン君達、あっち行っちゃった?でも、哀ちゃんとまだお話したいし)
灰原「ねぇ、あゆみちゃん?」
歩美「何?哀ちゃん?」
灰原「わたしって、どんなかんじだったの?」
歩美「え?」
灰原「わすれちゃうまえ、わたしはみんなとどうしてたのかなって」
歩美「うーん、仲良しだったよ!皆で遊んだり、キャンプしたり、色んな所行ったり」
灰原「そうなんだぁ......。みんなといろんなとこ、いったんだね。おもいだせないけど......」
歩美「ううん。気にしないで!」
灰原「うん。せいかくも、いまとおんなじだったのかなぁ......」
歩美「うーん、ちょっと違ったよ?何て言うか、大人っぽいって言うか、大人しいって言うか」
灰原「おとなっぽい?」
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 22:59:38.28 ID:nzJ3LryNO
歩美「うん!何でも知ってるし、頼りになるし、カッコ良かったよ!」
灰原「そうなんだぁ、カッコよかったんだぁ」
歩美「うん!ちょっと大人っぽ過ぎて、時々遠くに感じちゃう事もあったけど......」
灰原「そっか......。ねぇ、あゆみちゃんはいまのわたしとまえのわたし、どっちがいい?」
歩美「え?それは......」
灰原「いまのわたし、なんにもわからないし。ほんとうはみんな、まえのわたしのほうがいいのかなって」
歩美「そんな事無いよ!」
灰原「!」
歩美「私、前の哀ちゃんも、今の哀ちゃんも好きだもん!どっちだって、私の大事なお友達だもん!」
灰原「あゆみちゃん......。ありがとう」ニコッ
歩美「うん!」ニコッ
灰原「ねぇ、あゆみちゃん?」
歩美「ん?なあに?」
灰原「お兄ちゃんは、まえのわたしとなかよしだった?」
歩美「!!」
灰原「そうなんだぁ、カッコよかったんだぁ」
歩美「うん!ちょっと大人っぽ過ぎて、時々遠くに感じちゃう事もあったけど......」
灰原「そっか......。ねぇ、あゆみちゃんはいまのわたしとまえのわたし、どっちがいい?」
歩美「え?それは......」
灰原「いまのわたし、なんにもわからないし。ほんとうはみんな、まえのわたしのほうがいいのかなって」
歩美「そんな事無いよ!」
灰原「!」
歩美「私、前の哀ちゃんも、今の哀ちゃんも好きだもん!どっちだって、私の大事なお友達だもん!」
灰原「あゆみちゃん......。ありがとう」ニコッ
歩美「うん!」ニコッ
灰原「ねぇ、あゆみちゃん?」
歩美「ん?なあに?」
灰原「お兄ちゃんは、まえのわたしとなかよしだった?」
歩美「!!」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 23:37:22.64 ID:nzJ3LryNO
灰原「お兄ちゃん、まえのわたしのことは、すきだったのかなあ」
歩美「あ、哀ちゃん......」
灰原「ねぇ、おしえて?」
歩美(ど、どうしよう。何て言えば良いんだろ)
灰原「あゆみちゃん?」
歩美「あ、えーっとね......。仲良しだったよ?何て言うか......。2人で私の知らない内緒の話とか、してたし」
灰原「そう、なの?」
歩美「うん。ちょっと、うらやましかったな」ボソッ
灰原「あゆみちゃんも、すきなの?」
歩美「え?」
灰原「あゆみちゃんも、お兄ちゃんの事、すきなの?」
歩美「え、あ、あの......」
灰原「わたし......。お兄ちゃんのこと、だいすきだから......。でも、まえのわたしとお兄ちゃんがなかよくなかったら、やだし......」
灰原「でも、いまのわたしよりすきなら、それもやだなって......。まえのわたしが、お兄ちゃんをすきだったのかも、わからないし」
歩美(哀ちゃん、それって......)
灰原「あゆみちゃんは?どうなの?」
歩美「わ、私は......」
歩美(隠してちゃ、ダメだよね)
歩美「私も、コナン君の事、大好き......だよ?」
灰原「......そっか、いっしょだね!」ニコッ
歩美「あ、哀ちゃん......」
灰原「ねぇ、おしえて?」
歩美(ど、どうしよう。何て言えば良いんだろ)
灰原「あゆみちゃん?」
歩美「あ、えーっとね......。仲良しだったよ?何て言うか......。2人で私の知らない内緒の話とか、してたし」
灰原「そう、なの?」
歩美「うん。ちょっと、うらやましかったな」ボソッ
灰原「あゆみちゃんも、すきなの?」
歩美「え?」
灰原「あゆみちゃんも、お兄ちゃんの事、すきなの?」
歩美「え、あ、あの......」
灰原「わたし......。お兄ちゃんのこと、だいすきだから......。でも、まえのわたしとお兄ちゃんがなかよくなかったら、やだし......」
灰原「でも、いまのわたしよりすきなら、それもやだなって......。まえのわたしが、お兄ちゃんをすきだったのかも、わからないし」
歩美(哀ちゃん、それって......)
灰原「あゆみちゃんは?どうなの?」
歩美「わ、私は......」
歩美(隠してちゃ、ダメだよね)
歩美「私も、コナン君の事、大好き......だよ?」
灰原「......そっか、いっしょだね!」ニコッ
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 00:27:17.22 ID:7w6d/ClAO
歩美「え?」
灰原「あゆみちゃんもお兄ちゃんの事すきなら、いっしょだね!」ニコッ
歩美(一緒......なのかな?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃんのどこがすき?」
歩美「えっ?ど、どこって」
灰原「どこが、すき?」
歩美「え、えっと......」
灰原「わたしは、やさしいところがすき!あたまをなでてくれるのも、ギュッとしてくれるとこも」ニコッ
歩美「そんな事、してくれるの?」
灰原「うん!」
灰原「あゆみちゃんもお兄ちゃんの事すきなら、いっしょだね!」ニコッ
歩美(一緒......なのかな?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃんのどこがすき?」
歩美「えっ?ど、どこって」
灰原「どこが、すき?」
歩美「え、えっと......」
灰原「わたしは、やさしいところがすき!あたまをなでてくれるのも、ギュッとしてくれるとこも」ニコッ
歩美「そんな事、してくれるの?」
灰原「うん!」
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 13:35:45.07 ID:7w6d/ClAO
歩美(私、そんな事してもらった事無いよ......。と、言うか今の哀ちゃんみたいに出来ないよ。コナン君に飛び付いたりとか)
光彦(向こうが気になって仕方ありません!聞きたいです!)
コナン「何してんだよ、光彦?」
光彦「え?」
元太「次、光彦だぞ!早くしろよ!」
光彦「あ、す、すみません」
光彦(ゲームよりも話が......)
コナン(さっきから光彦の奴、灰原達をチラチラ見過ぎだぜ。しかし、俺もきにならなくもないが......)
灰原「あゆみちゃん?」
歩美「あ、ゴメンね。ちょっと考え事しちゃって」
灰原「うん、いいよ」ニコッ
歩美「ねぇ、哀ちゃん。1つ聞いても良い?」
灰原「なあに?」
歩美「あの、哀ちゃん、哀ちゃんは......」
阿笠「みんな、喉が渇いたじゃろう?ジュースでもどうかね?」
元太「やったぜ!」
光彦「戴きます!」
灰原「あゆみちゃん、ジュースだって」ニコッ
歩美「あ、うん......」
歩美(聞けなかったなあ、哀ちゃんに)
光彦(向こうが気になって仕方ありません!聞きたいです!)
コナン「何してんだよ、光彦?」
光彦「え?」
元太「次、光彦だぞ!早くしろよ!」
光彦「あ、す、すみません」
光彦(ゲームよりも話が......)
コナン(さっきから光彦の奴、灰原達をチラチラ見過ぎだぜ。しかし、俺もきにならなくもないが......)
灰原「あゆみちゃん?」
歩美「あ、ゴメンね。ちょっと考え事しちゃって」
灰原「うん、いいよ」ニコッ
歩美「ねぇ、哀ちゃん。1つ聞いても良い?」
灰原「なあに?」
歩美「あの、哀ちゃん、哀ちゃんは......」
阿笠「みんな、喉が渇いたじゃろう?ジュースでもどうかね?」
元太「やったぜ!」
光彦「戴きます!」
灰原「あゆみちゃん、ジュースだって」ニコッ
歩美「あ、うん......」
歩美(聞けなかったなあ、哀ちゃんに)
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 18:12:13.96 ID:7w6d/ClAO
コナン(その後、時間も遅くなり、探偵団の連中を博士が送って行く事になった)
コナン「じゃあ、みんな。ありがとう、来てくれて楽しかったよ」
灰原「またあそんでね!」ニコッ
歩美「うん......(結局、あの後お話出来なかったなあ)」
光彦(あまり灰原さんとお話出来ませんでした......)
元太「あー、腹減ったぜ」
阿笠「君はそればっかりじゃのぉ......」
コナン「じゃ、博士。みんなをよろしく」
阿笠「うむ」
歩美「じゃあ、また明日ね。哀ちゃん」
灰原「あした?」
歩美「え?」
コナン「あ、ゴメン歩美ちゃん。まだ学校に行くかは分からないんだ」
歩美「あ、そうなんだ」
灰原「がっこう......」
コナン「後で話そう、哀ちゃん」
灰原「うん」
歩美「あ、哀ちゃん」
灰原「なあに?」
歩美「さっき2人でお話したのは、コナン君には内緒にしてね!」ボソッ
灰原「うん、わかった」ニコッ
阿笠「じゃ、行ってくるわい」
灰原「またねー!」ニコッ
光彦(ああ、笑顔が素敵です!灰原さん!)
コナン「じゃあ、みんな。ありがとう、来てくれて楽しかったよ」
灰原「またあそんでね!」ニコッ
歩美「うん......(結局、あの後お話出来なかったなあ)」
光彦(あまり灰原さんとお話出来ませんでした......)
元太「あー、腹減ったぜ」
阿笠「君はそればっかりじゃのぉ......」
コナン「じゃ、博士。みんなをよろしく」
阿笠「うむ」
歩美「じゃあ、また明日ね。哀ちゃん」
灰原「あした?」
歩美「え?」
コナン「あ、ゴメン歩美ちゃん。まだ学校に行くかは分からないんだ」
歩美「あ、そうなんだ」
灰原「がっこう......」
コナン「後で話そう、哀ちゃん」
灰原「うん」
歩美「あ、哀ちゃん」
灰原「なあに?」
歩美「さっき2人でお話したのは、コナン君には内緒にしてね!」ボソッ
灰原「うん、わかった」ニコッ
阿笠「じゃ、行ってくるわい」
灰原「またねー!」ニコッ
光彦(ああ、笑顔が素敵です!灰原さん!)
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 18:23:41.82 ID:7w6d/ClAO
元太「じゃあ、またなー!」
光彦「お休みなさい!」
歩美「またね、コナン君、哀ちゃん」
コナン「ああ、お休み」
灰原「おやすみなさい」
コナン「さて、行っちまったな。中に入るか」
灰原「うんっ」
コナン(しかし、歩美の様子が何かおかしかったな。何だろ?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「がっこう、ってなあに?」
コナン「ああ、学校はね、みんなでお勉強する所さ」
灰原「そうなんだ。がっこうにいけば、あゆみちゃんたちにあえる?」
コナン「ああ、会えるよ」
灰原「そっか。ねぇ、お兄ちゃん。わたしも、がっこうにいっていい?」
コナン「うーん、学校に行くのは、まだ早いと思うけど......」
灰原「おねがい、お兄ちゃん」
コナン「よし。分かった。明日から一緒に行こう」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」ニコッ
コナン(まだ早いと思うが、今日の様子なら大丈夫だろう。前向きになってるみたいだしな。記憶が戻る様子は、相変わらず無かったけどな)
光彦「でも、記憶は戻って無かったけど、灰原さんもコナン君も元気そうで良かったですね!」
元太「おう!明日アイツらが来たら、少年探偵団復活だな!」
阿笠「まあ、2人は病み上がりじゃし、お手柔らかに頼むぞい」
歩美「......」
光彦「お休みなさい!」
歩美「またね、コナン君、哀ちゃん」
コナン「ああ、お休み」
灰原「おやすみなさい」
コナン「さて、行っちまったな。中に入るか」
灰原「うんっ」
コナン(しかし、歩美の様子が何かおかしかったな。何だろ?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「がっこう、ってなあに?」
コナン「ああ、学校はね、みんなでお勉強する所さ」
灰原「そうなんだ。がっこうにいけば、あゆみちゃんたちにあえる?」
コナン「ああ、会えるよ」
灰原「そっか。ねぇ、お兄ちゃん。わたしも、がっこうにいっていい?」
コナン「うーん、学校に行くのは、まだ早いと思うけど......」
灰原「おねがい、お兄ちゃん」
コナン「よし。分かった。明日から一緒に行こう」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん」ニコッ
コナン(まだ早いと思うが、今日の様子なら大丈夫だろう。前向きになってるみたいだしな。記憶が戻る様子は、相変わらず無かったけどな)
光彦「でも、記憶は戻って無かったけど、灰原さんもコナン君も元気そうで良かったですね!」
元太「おう!明日アイツらが来たら、少年探偵団復活だな!」
阿笠「まあ、2人は病み上がりじゃし、お手柔らかに頼むぞい」
歩美「......」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 18:35:18.22 ID:7w6d/ClAO
光彦「歩美ちゃん?」
歩美「え?」
元太「お前、今日おかしいぞ?」
歩美「な、何でもないよ!」
歩美(哀ちゃんに聞けなかったもんなあ。コナン君の事、どういう風に好きなのか)
歩美(お兄ちゃんとして好きなのか、男の子として好きなのか)
歩美(もし、男の子として好きなら、それはどっちなのかなあ?)
歩美(何も覚えてない、今の哀ちゃんだから好きになったのかな。前から哀ちゃんがコナン君を好きで、その気持ちが残ってるのかな)
歩美(昔は、コナン君の事、何とも思って無いって言ってたけど、本当はどうなのかなあ)
歩美(どっちにしても、哀ちゃんに私、勝てるのかなあ......。でも、哀ちゃんはお友達だし)
歩美(どうしたら、良いのかなあ......)
歩美「え?」
元太「お前、今日おかしいぞ?」
歩美「な、何でもないよ!」
歩美(哀ちゃんに聞けなかったもんなあ。コナン君の事、どういう風に好きなのか)
歩美(お兄ちゃんとして好きなのか、男の子として好きなのか)
歩美(もし、男の子として好きなら、それはどっちなのかなあ?)
歩美(何も覚えてない、今の哀ちゃんだから好きになったのかな。前から哀ちゃんがコナン君を好きで、その気持ちが残ってるのかな)
歩美(昔は、コナン君の事、何とも思って無いって言ってたけど、本当はどうなのかなあ)
歩美(どっちにしても、哀ちゃんに私、勝てるのかなあ......。でも、哀ちゃんはお友達だし)
歩美(どうしたら、良いのかなあ......)
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 19:37:41.51 ID:7w6d/ClAO
コナン(そんな歩美の葛藤を知るのは、少し後になるが、兎も角、灰原本人の希望もあり、明日から学校に行く事になった)
コナン(今の灰原にとって、未知の場所である学校は、行った事の無い、楽しみな場所になっていた)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。がっこうって、たのしい?」
コナン「ん?もちろん、楽しいよ。でも、面倒臭いことや、大変な事もある。そう言う所さ」
灰原「そうなの?なんで?」
コナン「なんでって......。勉強したりとか、掃除当番になったり、給食当番したりとか。色々あるのさ」
灰原「きゅうしょく?」
コナン「昼御飯の事さ。自分達で盛り付けて、自分達で配って、みんなで食べるのさ」
灰原「へぇー!おもしろーい!はやくいきたいな!」ニコッ
コナン「明日になるまでの辛抱さ」
灰原「うんっ!」
コナン(やれやれ。この期待通り、今の灰原にとって、学校が楽しい物になりゃ良いんだがな)
コナン(今の灰原にとって、未知の場所である学校は、行った事の無い、楽しみな場所になっていた)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。がっこうって、たのしい?」
コナン「ん?もちろん、楽しいよ。でも、面倒臭いことや、大変な事もある。そう言う所さ」
灰原「そうなの?なんで?」
コナン「なんでって......。勉強したりとか、掃除当番になったり、給食当番したりとか。色々あるのさ」
灰原「きゅうしょく?」
コナン「昼御飯の事さ。自分達で盛り付けて、自分達で配って、みんなで食べるのさ」
灰原「へぇー!おもしろーい!はやくいきたいな!」ニコッ
コナン「明日になるまでの辛抱さ」
灰原「うんっ!」
コナン(やれやれ。この期待通り、今の灰原にとって、学校が楽しい物になりゃ良いんだがな)
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 19:45:05.84 ID:7w6d/ClAO
コナン(そして、翌日......)
灰原「ね、お兄ちゃん!はやくいこ!」ニコッ
コナン「ちょっと待って、早すぎるよ」
灰原「だってぇ、はやくいきたいもん!」ニコッ
阿笠「やれやれ、元気じゃの」
コナン「全くだ」
阿笠「しかし、大丈夫かのう?」
コナン「ダメなら早退するさ。連絡する」
阿笠「うむ。頼んだぞい」
コナン「ああ。じゃ、行ってくる」
灰原「いってきまーす!」
阿笠(本当に何も無いと良いがの......。大丈夫じゃとは思うが)
コナン「ねぇ、哀ちゃん?」
灰原「なあに?」
コナン「その、手を繋いで学校行くの?」
灰原「うん!なんで?」
コナン「あ、いや......」
コナン(流石に学校の連中の前は恥ずかしいぜ......)
灰原「ね、お兄ちゃん!はやくいこ!」ニコッ
コナン「ちょっと待って、早すぎるよ」
灰原「だってぇ、はやくいきたいもん!」ニコッ
阿笠「やれやれ、元気じゃの」
コナン「全くだ」
阿笠「しかし、大丈夫かのう?」
コナン「ダメなら早退するさ。連絡する」
阿笠「うむ。頼んだぞい」
コナン「ああ。じゃ、行ってくる」
灰原「いってきまーす!」
阿笠(本当に何も無いと良いがの......。大丈夫じゃとは思うが)
コナン「ねぇ、哀ちゃん?」
灰原「なあに?」
コナン「その、手を繋いで学校行くの?」
灰原「うん!なんで?」
コナン「あ、いや......」
コナン(流石に学校の連中の前は恥ずかしいぜ......)
146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 20:23:11.84 ID:7w6d/ClAO
コナン(と、まあ恥ずかしながらも歩いていたのだが)
光彦「あ、あれ!コナン君達ですよ!」
元太「お、ホントだ!」
歩美「あ、コナン君!哀ちゃーん!」
コナン「あ、みんな!おはよう!」
灰原「おはよー!」ニコッ
光彦「おはようございます......って、コナン君?!」
歩美「あっ......」
コナン「は?」
光彦「な、何で手を繋いでるんですか?」
コナン「え?いや、それは......」
灰原「いっつもだよ?ね、お兄ちゃん」ニコッ
コナン「ま、まあね」
光彦「」
歩美(良いなあ......)
光彦「ズ、ズ、ズルいですよ!灰原さんと手を繋ぐなんて......」
コナン「ちょい、光彦」チョイチョイ
光彦「何ですか?」
コナン「今は記憶がねーんだから、灰原のしたい様にさせてやれよ。な?」
光彦「わ、分かりました......。すみません」
コナン「ま、とにかく行こう」
元太「おう!遅刻しちまう!」
コナン「さ、行こう。哀ちゃん」
灰原「うん!」ギュッ
歩美(コナン君も、嫌そうじゃないなあ。良いなあ......)
光彦「あ、あれ!コナン君達ですよ!」
元太「お、ホントだ!」
歩美「あ、コナン君!哀ちゃーん!」
コナン「あ、みんな!おはよう!」
灰原「おはよー!」ニコッ
光彦「おはようございます......って、コナン君?!」
歩美「あっ......」
コナン「は?」
光彦「な、何で手を繋いでるんですか?」
コナン「え?いや、それは......」
灰原「いっつもだよ?ね、お兄ちゃん」ニコッ
コナン「ま、まあね」
光彦「」
歩美(良いなあ......)
光彦「ズ、ズ、ズルいですよ!灰原さんと手を繋ぐなんて......」
コナン「ちょい、光彦」チョイチョイ
光彦「何ですか?」
コナン「今は記憶がねーんだから、灰原のしたい様にさせてやれよ。な?」
光彦「わ、分かりました......。すみません」
コナン「ま、とにかく行こう」
元太「おう!遅刻しちまう!」
コナン「さ、行こう。哀ちゃん」
灰原「うん!」ギュッ
歩美(コナン君も、嫌そうじゃないなあ。良いなあ......)
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 20:31:28.30 ID:7w6d/ClAO
コナン(と、出会い頭に話し込んでしまったのでちょっとギリギリではあったが、何とか遅刻せず俺達は学校に到着した)
コナン「ふぅ、間に合ったな」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。これが、がっこう?」
コナン「そうだよ。ここが僕達の通う帝丹小学校さ。哀ちゃんも、通ってたんだよ」
灰原「そっか。ねぇ、お兄ちゃん。すごいね!おおきいね!」
コナン「そうだね。後で中を見て回ろう」
光彦「コナン君、早く行かないとチャイム鳴りますよ!」
コナン「おっと。みんなは先に教室へ。僕達は小林先生の所に行くから」
元太「分かった!」
コナン「さ、行こう」ニコッ
灰原「うん!」ニコッ
歩美(コナン君、凄く優しそう。あんな顔、見た事無いよ)
コナン「ふぅ、間に合ったな」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。これが、がっこう?」
コナン「そうだよ。ここが僕達の通う帝丹小学校さ。哀ちゃんも、通ってたんだよ」
灰原「そっか。ねぇ、お兄ちゃん。すごいね!おおきいね!」
コナン「そうだね。後で中を見て回ろう」
光彦「コナン君、早く行かないとチャイム鳴りますよ!」
コナン「おっと。みんなは先に教室へ。僕達は小林先生の所に行くから」
元太「分かった!」
コナン「さ、行こう」ニコッ
灰原「うん!」ニコッ
歩美(コナン君、凄く優しそう。あんな顔、見た事無いよ)
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 20:40:43.88 ID:7w6d/ClAO
コナン(連絡は昨日しておいたが、やはり記憶を無くした灰原と先生を先に挨拶させておこうと、俺達は職員室へ向かった)
コナン「良し、着いた」
灰原「お兄ちゃん、ここは?」
コナン「ここは職員室。先生が居る所さ」
灰原「せんせい?」
コナン「そ、僕らの勉強を教えたり、面倒を見てくれる人だよ」
灰原「ふぅん」
ガラッ
小林先生「あら、コナン君!来たのね!」
コナン「先生、おはよう。どうしたの?」
小林先生「昨日連絡をもらって、そろそろあなた達が来ると思って。外で待とうと思ったの」
コナン「そっか」
小林先生「本当に無事に退院出来て良かったわ。何も出来なくてごめんなさい」
コナン「そんな、こっちこそ心配かけてゴメンね」
小林先生「ううん。私は先生だもの。あなた達の心配をするのは当然よ」ニコッ
コナン「ありがとう、先生」
コナン「良し、着いた」
灰原「お兄ちゃん、ここは?」
コナン「ここは職員室。先生が居る所さ」
灰原「せんせい?」
コナン「そ、僕らの勉強を教えたり、面倒を見てくれる人だよ」
灰原「ふぅん」
ガラッ
小林先生「あら、コナン君!来たのね!」
コナン「先生、おはよう。どうしたの?」
小林先生「昨日連絡をもらって、そろそろあなた達が来ると思って。外で待とうと思ったの」
コナン「そっか」
小林先生「本当に無事に退院出来て良かったわ。何も出来なくてごめんなさい」
コナン「そんな、こっちこそ心配かけてゴメンね」
小林先生「ううん。私は先生だもの。あなた達の心配をするのは当然よ」ニコッ
コナン「ありがとう、先生」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 20:51:29.27 ID:7w6d/ClAO
小林先生「ところで、灰原さんは?」
コナン「え?」
灰原「......」ギュッ
コナン(あ、ヤベッ。緊張しちまってるな)
コナン「先生、ゴメンね。話した通り、今の哀ちゃんには記憶が無いから......」
小林先生「良いの、大丈夫よ」ニコッ
灰原「......」
小林先生「こんにちは、灰原さん。私の事は、今は分からないわよね」
灰原「......う、うん」
小林先生「私は、あなたの先生よ。小林先生って呼んでね」
灰原「こばやし、せんせい?」
小林先生「そうよ。仲良くしてね。あなたが来るのを、ずっと待ってたの。会えて本当に嬉しいわ」ニコッ
灰原「ほんとう?」
小林先生「ええ、本当よ。あなたは私の大事な生徒ですもの」ニコッ
灰原「せいと?」
小林先生「私の大事な、子供達って事よ」
灰原「......ありがとう、せんせい」ニコッ
コナン(気を許したみたいだな。こんな事なら、昨日先生も呼んであげれば良かった。心配し過ぎたか......)
コナン「え?」
灰原「......」ギュッ
コナン(あ、ヤベッ。緊張しちまってるな)
コナン「先生、ゴメンね。話した通り、今の哀ちゃんには記憶が無いから......」
小林先生「良いの、大丈夫よ」ニコッ
灰原「......」
小林先生「こんにちは、灰原さん。私の事は、今は分からないわよね」
灰原「......う、うん」
小林先生「私は、あなたの先生よ。小林先生って呼んでね」
灰原「こばやし、せんせい?」
小林先生「そうよ。仲良くしてね。あなたが来るのを、ずっと待ってたの。会えて本当に嬉しいわ」ニコッ
灰原「ほんとう?」
小林先生「ええ、本当よ。あなたは私の大事な生徒ですもの」ニコッ
灰原「せいと?」
小林先生「私の大事な、子供達って事よ」
灰原「......ありがとう、せんせい」ニコッ
コナン(気を許したみたいだな。こんな事なら、昨日先生も呼んであげれば良かった。心配し過ぎたか......)
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 20:59:51.54 ID:7w6d/ClAO
小林先生「さ、教室へ行きましょうか。お友達がたくさんあなたを待ってるわ」ニコッ
灰原「ほんとう?」
小林先生「ええ、本当よ。コナン君?今の灰原さんは、みんなの事を忘れているなら、1度自己紹介をした方が良いと思うの。今の灰原さんには、みんな初めて会うのと変わらないから」
コナン「うん、そうだね」
灰原「だいじょうぶ、かな」
小林先生「え?」
灰原「ちょっと、おっかない......」
コナン「......大丈夫だよ。お兄ちゃんがついてるから。それに、みんな友達だもの。元気に挨拶してあげなよ」
灰原「うん......。わかった!」
小林先生「本当にみんな忘れてしまったのね。こう言っては失礼だけど、本当に別人の様ね」
コナン「僕もそう思う」
小林先生「それに......」
コナン「え?」
小林先生「あなたもね、コナン君」
コナン「僕が?」
小林先生「ええ、まるで本当のお兄さんみたいよ。愛情に満ちた目で灰原さんを、見てるわ」ニコッ
コナン「え?いや、あの......」
小林先生「ふふ、さ!行きましょうか」
コナン「う、うん」
灰原「ほんとう?」
小林先生「ええ、本当よ。コナン君?今の灰原さんは、みんなの事を忘れているなら、1度自己紹介をした方が良いと思うの。今の灰原さんには、みんな初めて会うのと変わらないから」
コナン「うん、そうだね」
灰原「だいじょうぶ、かな」
小林先生「え?」
灰原「ちょっと、おっかない......」
コナン「......大丈夫だよ。お兄ちゃんがついてるから。それに、みんな友達だもの。元気に挨拶してあげなよ」
灰原「うん......。わかった!」
小林先生「本当にみんな忘れてしまったのね。こう言っては失礼だけど、本当に別人の様ね」
コナン「僕もそう思う」
小林先生「それに......」
コナン「え?」
小林先生「あなたもね、コナン君」
コナン「僕が?」
小林先生「ええ、まるで本当のお兄さんみたいよ。愛情に満ちた目で灰原さんを、見てるわ」ニコッ
コナン「え?いや、あの......」
小林先生「ふふ、さ!行きましょうか」
コナン「う、うん」
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 21:48:16.01 ID:7w6d/ClAO
コナン(正直、胸はザワついてた。先生にあんな事を言われたのもあるし......)
コナン(灰原が大勢の前で緊張して、体調を崩さないかが心配だった)
元太「先生、おせーな」
光彦「その内来ますよ!コナン君と灰原さんと!」
歩美(大丈夫かな、哀ちゃん......)
ガラッ
小林先生「はーい、皆さん。おはようございます!」
「おはよーございます!」
小林先生「はい、いいお返事ですね!今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります!」
「なんだろ?」
「なにかな?」
小林先生「この間交通事故に遭って入院していたコナン君と灰原さんが、今日から学校に来れる様になりました!」
「おー!」
「良かったね!」
小林先生「それで、2人から皆さんにご挨拶したいそうです!拍手で迎えてあげてね!」
「はーい!」
コナン「何か、オーバーな事になったな」
灰原「お兄ちゃん、わたし、ぷるぷるしてきた」プルプル
コナン「大丈夫、一緒に行こう」ギュッ
灰原「うん、わかった」ニコッ
コナン(灰原が大勢の前で緊張して、体調を崩さないかが心配だった)
元太「先生、おせーな」
光彦「その内来ますよ!コナン君と灰原さんと!」
歩美(大丈夫かな、哀ちゃん......)
ガラッ
小林先生「はーい、皆さん。おはようございます!」
「おはよーございます!」
小林先生「はい、いいお返事ですね!今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります!」
「なんだろ?」
「なにかな?」
小林先生「この間交通事故に遭って入院していたコナン君と灰原さんが、今日から学校に来れる様になりました!」
「おー!」
「良かったね!」
小林先生「それで、2人から皆さんにご挨拶したいそうです!拍手で迎えてあげてね!」
「はーい!」
コナン「何か、オーバーな事になったな」
灰原「お兄ちゃん、わたし、ぷるぷるしてきた」プルプル
コナン「大丈夫、一緒に行こう」ギュッ
灰原「うん、わかった」ニコッ
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 21:59:17.53 ID:7w6d/ClAO
コナン(良し、行こう)
「あ、来たよ!」
「あれ?手をつないでるよ?」
元太「来たな!」
光彦(うらやましい登場です)
歩美(コナン君、顔真っ赤だね)クスッ
小林先生「はい、皆さん拍手ー!」
パチパチパチパチ
コナン「えっと、みんな。心配かけてごめんなさい。今日からまたよろしくね」ニコッ
「コナン君ってあんな感じだっけ?」
「でも、良いね!」
パチパチパチパチ
コナン「哀ちゃん、大丈夫?」
灰原「う、うん。てを、にぎっててね」ギュッ
コナン「うん、大丈夫」
灰原「......」スーッ
歩美(哀ちゃん、大丈夫かな)
光彦(灰原さん、今日もお綺麗です!)
灰原「み、みなさん。こんにちは!」
「えっ?」
灰原「えっと、わたしのなまえは、はいばらあいです!」
「灰原さん、どうしたの?」
「いつもと違うよ?」
灰原「う、えっと、えっと......」
小林先生「灰原さんは交通事故に遭った時に、事故のせいで記憶を失ってしまったの」
「えーっ?」
小林先生「だから、皆さんの事も、自分の事も覚えていないの」
「かわいそう......」
小林先生「でも、皆さんともう1度お友達になりたいと言う気持ちで、挨拶しているの。皆さん、聞いてあげてね」
「はーい!」
「あ、来たよ!」
「あれ?手をつないでるよ?」
元太「来たな!」
光彦(うらやましい登場です)
歩美(コナン君、顔真っ赤だね)クスッ
小林先生「はい、皆さん拍手ー!」
パチパチパチパチ
コナン「えっと、みんな。心配かけてごめんなさい。今日からまたよろしくね」ニコッ
「コナン君ってあんな感じだっけ?」
「でも、良いね!」
パチパチパチパチ
コナン「哀ちゃん、大丈夫?」
灰原「う、うん。てを、にぎっててね」ギュッ
コナン「うん、大丈夫」
灰原「......」スーッ
歩美(哀ちゃん、大丈夫かな)
光彦(灰原さん、今日もお綺麗です!)
灰原「み、みなさん。こんにちは!」
「えっ?」
灰原「えっと、わたしのなまえは、はいばらあいです!」
「灰原さん、どうしたの?」
「いつもと違うよ?」
灰原「う、えっと、えっと......」
小林先生「灰原さんは交通事故に遭った時に、事故のせいで記憶を失ってしまったの」
「えーっ?」
小林先生「だから、皆さんの事も、自分の事も覚えていないの」
「かわいそう......」
小林先生「でも、皆さんともう1度お友達になりたいと言う気持ちで、挨拶しているの。皆さん、聞いてあげてね」
「はーい!」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 22:03:25.18 ID:7w6d/ClAO
歩美(哀ちゃん、頑張って)
灰原「えっと、えっと......」
コナン「大丈夫。ゆっくり話して」
灰原「う、うん」
灰原「えっと、わたしは、みんなのことも、じぶんのこともおぼえてないけど......」
灰原「みんなと、おともだちになって、なかよくしたい......です。よろしくおねがい、します!」ペコッ
「......」
コナン(ダメか?ギャップに付いて来れないか?)
「かわいー!」
「いつもよりかわいい!」
「よろしくね、灰原さん!」
パチパチパチパチ
灰原「あ......」
コナン「良かったね、哀ちゃん」
灰原「うんっ!」ニコッ
灰原「えっと、えっと......」
コナン「大丈夫。ゆっくり話して」
灰原「う、うん」
灰原「えっと、わたしは、みんなのことも、じぶんのこともおぼえてないけど......」
灰原「みんなと、おともだちになって、なかよくしたい......です。よろしくおねがい、します!」ペコッ
「......」
コナン(ダメか?ギャップに付いて来れないか?)
「かわいー!」
「いつもよりかわいい!」
「よろしくね、灰原さん!」
パチパチパチパチ
灰原「あ......」
コナン「良かったね、哀ちゃん」
灰原「うんっ!」ニコッ
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 00:04:35.73 ID:c/oYVEkwO
歩美(良かった。でも、何だろ。やっぱり変だな、私......)
小林先生「はい、みんなありがとう。じゃあ、2人は席に座ってね。授業始めるわよ!」
コナン「はーい。じゃ、座ろう。席は僕の隣だから」
灰原「うん。お兄ちゃんのとなりでよかった」ニコッ
コナン(とりあえず出だしは良いな。後は授業だな。落ち着いて受けられるかどうか)
コナン(何て心配をよそに、灰原は大人しく授業を聞いていた。学校の授業と言うものが珍しく楽しいと言う感じだった)
コナン(それは良い事なのだが、裏を返せば学校で授業を受けた記憶は戻って来ていない、ただ授業を受けても記憶を取り戻す手立てにはならない事を意味していた)
小林先生「はい、みんなありがとう。じゃあ、2人は席に座ってね。授業始めるわよ!」
コナン「はーい。じゃ、座ろう。席は僕の隣だから」
灰原「うん。お兄ちゃんのとなりでよかった」ニコッ
コナン(とりあえず出だしは良いな。後は授業だな。落ち着いて受けられるかどうか)
コナン(何て心配をよそに、灰原は大人しく授業を聞いていた。学校の授業と言うものが珍しく楽しいと言う感じだった)
コナン(それは良い事なのだが、裏を返せば学校で授業を受けた記憶は戻って来ていない、ただ授業を受けても記憶を取り戻す手立てにはならない事を意味していた)
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 00:17:16.62 ID:c/oYVEkwO
小林先生「はい、では次の問題です。ここにリンゴが5個あります。このリンゴを3個食べたら、残りはいくつでしょう?」
灰原「えっと、リンゴが5つあって、3こたべたら......」
小林先生「はい、分かる人は?いるかな?」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?2つ?」
コナン「哀ちゃんがそう思ったなら、手を挙げてごらん?」
灰原「おしえてよぅ......」
コナン「間違ってもいいから、挙げてごらん?」
灰原「うん。せんせい、はーい!」
小林先生「はい、灰原さん。分かった?」
灰原「えっと、2つ?」
小林先生「はい!良く出来ました!」
灰原「えへっ、あたったよ!お兄ちゃん!」
コナン「うん。良かったね」ニコッ
灰原「ごほうび、なでなでして!」ニコッ
コナン「いっ?!」
コナン「じゅ、授業が終わったらね」
灰原「はーい!」ニコッ
コナン(くっ、断れなかったぜ......)
コナン(こうして授業を受けて分かったが、飲み込みは早いものの、灰原の学力・知識レベルは小学校1年レベル位である事が再確認された)
コナン(ここまで何もかも失っていると、果たしてこれは単なる記憶喪失で片付けて良いのだろうか?何か別の要因があるのでは?と考えてしまう)
灰原「えっと、リンゴが5つあって、3こたべたら......」
小林先生「はい、分かる人は?いるかな?」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?2つ?」
コナン「哀ちゃんがそう思ったなら、手を挙げてごらん?」
灰原「おしえてよぅ......」
コナン「間違ってもいいから、挙げてごらん?」
灰原「うん。せんせい、はーい!」
小林先生「はい、灰原さん。分かった?」
灰原「えっと、2つ?」
小林先生「はい!良く出来ました!」
灰原「えへっ、あたったよ!お兄ちゃん!」
コナン「うん。良かったね」ニコッ
灰原「ごほうび、なでなでして!」ニコッ
コナン「いっ?!」
コナン「じゅ、授業が終わったらね」
灰原「はーい!」ニコッ
コナン(くっ、断れなかったぜ......)
コナン(こうして授業を受けて分かったが、飲み込みは早いものの、灰原の学力・知識レベルは小学校1年レベル位である事が再確認された)
コナン(ここまで何もかも失っていると、果たしてこれは単なる記憶喪失で片付けて良いのだろうか?何か別の要因があるのでは?と考えてしまう)
162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 00:01:39.56 ID:p4tndP9FO
コナン(しかし、前と比べ子供らしくなり明るくなった事でクラスメイトからの評判は良く、本人も満足みたいだった)
女子1「灰原さん、お話しよ」
灰原「うん!あいでいいよ!」
女子2「ホント?」
灰原「うん!」
女子1「嬉しいな。前は何か、お話しにくかったから」
灰原「そうなの?」
女子2「うん。ちょっとおっかなかった。あ、でも、イヤじゃないよ!ちょっとおっかなかったの」
灰原「そうなんだぁ。ごめんね!」
女子1「ううん!これから仲良くしてね、哀......ちゃん!」
灰原「うん!」ニコニコ
コナン(楽しそうだな。アイツを見て誰が中身は本当は18なんて思うかな。こうして見ると今の方がアイツには幸せなのかも......)
コナン(いや、バカ野郎。何考えてんだ......。あくまで仮初めの人格じゃねーか。記憶を取り戻す方が、アイツの為に決まって......)
灰原「お兄ちゃん!」
コナン「ん?どした?」
灰原「えへへ、おともだちたくさんできたの!」ニコッ
コナン「そ、そっか。良かったね」
灰原「うん!よかった!」ニコッ
コナン(でも、記憶を取り戻しても......。灰原はこんな無邪気な笑顔を見せる事はあるのかな)
女子1「灰原さん、お話しよ」
灰原「うん!あいでいいよ!」
女子2「ホント?」
灰原「うん!」
女子1「嬉しいな。前は何か、お話しにくかったから」
灰原「そうなの?」
女子2「うん。ちょっとおっかなかった。あ、でも、イヤじゃないよ!ちょっとおっかなかったの」
灰原「そうなんだぁ。ごめんね!」
女子1「ううん!これから仲良くしてね、哀......ちゃん!」
灰原「うん!」ニコニコ
コナン(楽しそうだな。アイツを見て誰が中身は本当は18なんて思うかな。こうして見ると今の方がアイツには幸せなのかも......)
コナン(いや、バカ野郎。何考えてんだ......。あくまで仮初めの人格じゃねーか。記憶を取り戻す方が、アイツの為に決まって......)
灰原「お兄ちゃん!」
コナン「ん?どした?」
灰原「えへへ、おともだちたくさんできたの!」ニコッ
コナン「そ、そっか。良かったね」
灰原「うん!よかった!」ニコッ
コナン(でも、記憶を取り戻しても......。灰原はこんな無邪気な笑顔を見せる事はあるのかな)
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 00:08:07.65 ID:p4tndP9FO
灰原「どうしたの?」
コナン「ん?何でもないさ」ナデナデ
灰原「そっか」ニコッ
コナン(ま、今は哀ちゃんとしての生活を守ってやらなくちゃな)
光彦「何だか、コナン君も灰原さんも、別人みたいです」
元太「そりゃ、覚えてないんだからそうじゃねーのか?」
光彦「灰原さんは分かりますけど、コナン君も変わり過ぎですよ。あんなコナン君、見た事ありません」
元太「そうかあ?」
光彦「そうですよ。いつも一緒ですし。他の子達とも話してるから僕らとあんまり関われてないじゃないですか」
元太「光彦は面倒な事考えすぎじゃねーのか?」
光彦「もう良いですよ......」
歩美(コナン君と哀ちゃん、何だか遠くに行っちゃうみたい。2人が学校に来てくれて嬉しかったのに、何だか寂しいな......)
コナン「ん?何でもないさ」ナデナデ
灰原「そっか」ニコッ
コナン(ま、今は哀ちゃんとしての生活を守ってやらなくちゃな)
光彦「何だか、コナン君も灰原さんも、別人みたいです」
元太「そりゃ、覚えてないんだからそうじゃねーのか?」
光彦「灰原さんは分かりますけど、コナン君も変わり過ぎですよ。あんなコナン君、見た事ありません」
元太「そうかあ?」
光彦「そうですよ。いつも一緒ですし。他の子達とも話してるから僕らとあんまり関われてないじゃないですか」
元太「光彦は面倒な事考えすぎじゃねーのか?」
光彦「もう良いですよ......」
歩美(コナン君と哀ちゃん、何だか遠くに行っちゃうみたい。2人が学校に来てくれて嬉しかったのに、何だか寂しいな......)
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 00:24:07.19 ID:p4tndP9FO
コナン(この探偵団の面々が感じる違和感は、後々ちょっとしたトラブルを起こす事になる。が、この日はとりあえず無事に終わった)
コナン(......流石に、給食まで食べさせてと言われた時はどうしようかと思ったが)
小林先生「はい、では皆さん。いただきまーす!」
「いただきまーす!」
灰原「はい、お兄ちゃん。あーん!」
コナン「い、いや!良いよ!自分で食べるから!」
灰原「どうしてぇ?」
「コナン君達、あーんしてだって」クスクス
「結婚してるみたいだね」クスクス
コナン(クソ、周りから笑いが......)
灰原「はい、あーん!」
コナン「だ、だから......」
灰原「はい、たべて!」
コナン「あ、あーん......」
灰原「おいしい?」ニコッ
コナン「う、うん......」
灰原「よかった!」ニコッ
小林先生(本当に灰原さんとは思えないわね......。でも何だか微笑ましいわ)クスッ
コナン「あ、哀ちゃん。後は自分で食べるから......」
灰原「えぇー、なんで?」
コナン「給食は、みんな自分で食べるんだよ。みんな自分で食べてるでしょ?」
灰原「うん.....」
コナン「家では、良いから。ね?」
灰原「うんっ、わかった」コクッ
光彦(なんて羨ましい......。コナン君)
歩美(哀ちゃん、あんな事も......)
コナン(ありゃ、参った。流石に恥ずかしかったぜ......)
コナン(......流石に、給食まで食べさせてと言われた時はどうしようかと思ったが)
小林先生「はい、では皆さん。いただきまーす!」
「いただきまーす!」
灰原「はい、お兄ちゃん。あーん!」
コナン「い、いや!良いよ!自分で食べるから!」
灰原「どうしてぇ?」
「コナン君達、あーんしてだって」クスクス
「結婚してるみたいだね」クスクス
コナン(クソ、周りから笑いが......)
灰原「はい、あーん!」
コナン「だ、だから......」
灰原「はい、たべて!」
コナン「あ、あーん......」
灰原「おいしい?」ニコッ
コナン「う、うん......」
灰原「よかった!」ニコッ
小林先生(本当に灰原さんとは思えないわね......。でも何だか微笑ましいわ)クスッ
コナン「あ、哀ちゃん。後は自分で食べるから......」
灰原「えぇー、なんで?」
コナン「給食は、みんな自分で食べるんだよ。みんな自分で食べてるでしょ?」
灰原「うん.....」
コナン「家では、良いから。ね?」
灰原「うんっ、わかった」コクッ
光彦(なんて羨ましい......。コナン君)
歩美(哀ちゃん、あんな事も......)
コナン(ありゃ、参った。流石に恥ずかしかったぜ......)
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 14:06:21.57 ID:p4tndP9FO
コナン(そして、放課後)
元太「コナン!久しぶりに遊ぼうぜ!」
光彦「そうですね、久しぶりに!」
歩美「......」
コナン「ああ......。ん?」
灰原「......」
コナン「哀ちゃん?」
灰原「お兄、ちゃん。わたし、つかれちゃった......」フラッ
コナン「あ、哀ちゃん!」ガシッ
光彦「灰原さん?!」
元太「大丈夫か?」
歩美「哀ちゃん!?」
コナン「大丈夫か?しっかり!」
灰原「うん、だいじょうぶ......」ニコッ
コナン(そっか、やはり今の灰原には学校は未知の空間。楽しそうに見えても、精神的には相当疲弊してたのか......)
コナン「ゴメン、今日は無理だ。哀ちゃんを家に連れてかなきゃ」
元太「お、おう」
光彦「仕方ありませんよ、具合が悪いんですから」
コナン「ゴメンな」
灰原「お兄ちゃん、ごめんね。みんな、ごめんね......」
コナン「気にしないで、立てる?」
灰原「うん......」
元太「コナン!久しぶりに遊ぼうぜ!」
光彦「そうですね、久しぶりに!」
歩美「......」
コナン「ああ......。ん?」
灰原「......」
コナン「哀ちゃん?」
灰原「お兄、ちゃん。わたし、つかれちゃった......」フラッ
コナン「あ、哀ちゃん!」ガシッ
光彦「灰原さん?!」
元太「大丈夫か?」
歩美「哀ちゃん!?」
コナン「大丈夫か?しっかり!」
灰原「うん、だいじょうぶ......」ニコッ
コナン(そっか、やはり今の灰原には学校は未知の空間。楽しそうに見えても、精神的には相当疲弊してたのか......)
コナン「ゴメン、今日は無理だ。哀ちゃんを家に連れてかなきゃ」
元太「お、おう」
光彦「仕方ありませんよ、具合が悪いんですから」
コナン「ゴメンな」
灰原「お兄ちゃん、ごめんね。みんな、ごめんね......」
コナン「気にしないで、立てる?」
灰原「うん......」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 14:11:42.02 ID:p4tndP9FO
元太「無理すんなよ!」
光彦「博士に迎えに来てもらった方が良いんじゃないですか?」
コナン「そうするよ。ゴメン」
光彦「いえ、お大事に」
歩美「......」
元太「何だよ、歩美?灰原が心配じゃねーのか?」
歩美「え?ううん!違うよ!き、気をつけてね、コナン君、哀ちゃん」
コナン「うん、また明日ね」
灰原「またね......」
歩美「う、うん」
コナン「さ、肩を貸して」
灰原「うん......」
コナン「じゃ、またね」
光彦「大丈夫ですかね、灰原さん」
元太「わかんねーよ。でも、遊べなかったな」
光彦「具合が悪いんですから、無理ですよ」
歩美「......」
歩美(私、どっちなんだろ。哀ちゃんの心配してるのかな。コナン君が行っちゃって、寂しいのかな......)
光彦「博士に迎えに来てもらった方が良いんじゃないですか?」
コナン「そうするよ。ゴメン」
光彦「いえ、お大事に」
歩美「......」
元太「何だよ、歩美?灰原が心配じゃねーのか?」
歩美「え?ううん!違うよ!き、気をつけてね、コナン君、哀ちゃん」
コナン「うん、また明日ね」
灰原「またね......」
歩美「う、うん」
コナン「さ、肩を貸して」
灰原「うん......」
コナン「じゃ、またね」
光彦「大丈夫ですかね、灰原さん」
元太「わかんねーよ。でも、遊べなかったな」
光彦「具合が悪いんですから、無理ですよ」
歩美「......」
歩美(私、どっちなんだろ。哀ちゃんの心配してるのかな。コナン君が行っちゃって、寂しいのかな......)
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 14:18:43.54 ID:p4tndP9FO
コナン(灰原は、家に帰って熱などを測ってみたが、特に異常は無く、やはり疲れが出た様だった)
コナン「大丈夫かい?」
灰原「うん、ごめんね。お兄ちゃん」
コナン「良いんだ。今日はゆっくり休みなよ。明日も無理に学校には」
灰原「やだ、いきたいよ」
コナン「でも、また倒れるかも」
灰原「だいじょうぶ、いきたいの」
コナン「でも......」
灰原「おともだちとも、あいたいし、お兄ちゃんとはなれたくないの」
コナン「!」
灰原「お兄ちゃんだけ、がっこういったらわたし、ひとりになっちゃう」
コナン「阿笠はか......。いや、お父さんがいるじゃないか」
灰原「わかってるよ。でも、お兄ちゃんといっしょがいい」
コナン「哀ちゃん......」
灰原「お兄ちゃんといっしょにいたい。おねがい。がっこう、いかせて?」
コナン「......分かった」
コナン「大丈夫かい?」
灰原「うん、ごめんね。お兄ちゃん」
コナン「良いんだ。今日はゆっくり休みなよ。明日も無理に学校には」
灰原「やだ、いきたいよ」
コナン「でも、また倒れるかも」
灰原「だいじょうぶ、いきたいの」
コナン「でも......」
灰原「おともだちとも、あいたいし、お兄ちゃんとはなれたくないの」
コナン「!」
灰原「お兄ちゃんだけ、がっこういったらわたし、ひとりになっちゃう」
コナン「阿笠はか......。いや、お父さんがいるじゃないか」
灰原「わかってるよ。でも、お兄ちゃんといっしょがいい」
コナン「哀ちゃん......」
灰原「お兄ちゃんといっしょにいたい。おねがい。がっこう、いかせて?」
コナン「......分かった」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 20:39:23.00 ID:082/DiQdO
コナン「でも、無理はしちゃダメだよ」
灰原「うん。わかった」ギュッ
コナン「......」ギュッ
灰原「お兄ちゃん、ごめんね」
コナン「何で謝るの?さ、とりあえず休みなよ。僕もすぐ行くから」
灰原「うん、ありがとう。お兄ちゃん」
コナン「......ふぅ」
阿笠「お疲れの様じゃな」
コナン「ん、別に......」
阿笠「無理も無い、お前さんの心労も大きいじゃろ。1度帰って休んだらどうじゃ?」
コナン「いや、それは出来ねーよ」
阿笠「しかし......」
灰原「うん。わかった」ギュッ
コナン「......」ギュッ
灰原「お兄ちゃん、ごめんね」
コナン「何で謝るの?さ、とりあえず休みなよ。僕もすぐ行くから」
灰原「うん、ありがとう。お兄ちゃん」
コナン「......ふぅ」
阿笠「お疲れの様じゃな」
コナン「ん、別に......」
阿笠「無理も無い、お前さんの心労も大きいじゃろ。1度帰って休んだらどうじゃ?」
コナン「いや、それは出来ねーよ」
阿笠「しかし......」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:02:03.81 ID:082/DiQdO
コナン「今のアイツには、支えが必要なんだ。だから、側にいてやらなきゃ」
阿笠「しかし、その為にお前さんが身体を壊しては......」
コナン「心配いらねーよ。それに、今は俺自身他の人間に接したくねーんだ。アイツを怖がらせる要因を増やしたくない」
阿笠「?」
コナン「灰原は、敏感なヤツだからな。もし、俺が他の人間と接して、その空気を持ち込んでしまったら、って思うとな」
阿笠「空気を......。なるほど、君が行っとるのはFBIの面々じゃな?」
コナン「ああ。もし記憶が戻らなきゃ、引き合わせなきゃ行けないだろうけど、今はあんまりショックを与えたくねーからな。特に、赤井さんと安室さんは、こちら側の人間とは言え組織にスパイとしていた人間だ。だから......」
阿笠「なるほど、彼女の言う組織のニオイじゃな? 」
コナン「ああ。黒い服を来た高木刑事を見ただけであんだけ怯えちまうんだ。そんなアイツが、組織のニオイを感じたら、どうなるか......」
阿笠「......」
コナン「蘭やおっちゃんには、悪いと思ってるよ。あんだけ心配してくれたのに顔も出さず博士の家に来て、会いに来るなって言ってんだから。でも、俺が今帰ったらどうしても安室さんと接触するかも知れない。それは避けたい」
阿笠「......何故、そこまで。事故の原因は君のせいでは無い、言ってはなんじゃが、哀君の不注意じゃ。君が責任を感じる事は」
コナン「約束、したからよ。守るって」
阿笠「!」
コナン「約束、破りたくねーんだ。これだけはさ。それに、記憶を無くしてまで俺を頼るアイツを、尚更ほっとけねーよ」
阿笠「......」
コナン「博士の気持ちは分かるし、嬉しいよ。でも、しばらくはやりたいようにやらせてくれ。頼む」
阿笠「分かった。なら、もう君に任せよう。じゃが1つだけ言っておく」
コナン「?」
阿笠「今の君は少し哀君に優しすぎる。いつかは自分の記憶と向き合わねばならん以上、厳しい手段も取らねばならん覚悟は必要じゃ」
コナン「......分かった。肝に命じとくよ。じゃ、アイツを寝かせなきゃ。お休み」
阿笠「ああ、お休み」
阿笠「しかし、その為にお前さんが身体を壊しては......」
コナン「心配いらねーよ。それに、今は俺自身他の人間に接したくねーんだ。アイツを怖がらせる要因を増やしたくない」
阿笠「?」
コナン「灰原は、敏感なヤツだからな。もし、俺が他の人間と接して、その空気を持ち込んでしまったら、って思うとな」
阿笠「空気を......。なるほど、君が行っとるのはFBIの面々じゃな?」
コナン「ああ。もし記憶が戻らなきゃ、引き合わせなきゃ行けないだろうけど、今はあんまりショックを与えたくねーからな。特に、赤井さんと安室さんは、こちら側の人間とは言え組織にスパイとしていた人間だ。だから......」
阿笠「なるほど、彼女の言う組織のニオイじゃな? 」
コナン「ああ。黒い服を来た高木刑事を見ただけであんだけ怯えちまうんだ。そんなアイツが、組織のニオイを感じたら、どうなるか......」
阿笠「......」
コナン「蘭やおっちゃんには、悪いと思ってるよ。あんだけ心配してくれたのに顔も出さず博士の家に来て、会いに来るなって言ってんだから。でも、俺が今帰ったらどうしても安室さんと接触するかも知れない。それは避けたい」
阿笠「......何故、そこまで。事故の原因は君のせいでは無い、言ってはなんじゃが、哀君の不注意じゃ。君が責任を感じる事は」
コナン「約束、したからよ。守るって」
阿笠「!」
コナン「約束、破りたくねーんだ。これだけはさ。それに、記憶を無くしてまで俺を頼るアイツを、尚更ほっとけねーよ」
阿笠「......」
コナン「博士の気持ちは分かるし、嬉しいよ。でも、しばらくはやりたいようにやらせてくれ。頼む」
阿笠「分かった。なら、もう君に任せよう。じゃが1つだけ言っておく」
コナン「?」
阿笠「今の君は少し哀君に優しすぎる。いつかは自分の記憶と向き合わねばならん以上、厳しい手段も取らねばならん覚悟は必要じゃ」
コナン「......分かった。肝に命じとくよ。じゃ、アイツを寝かせなきゃ。お休み」
阿笠「ああ、お休み」
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:15:22.02 ID:082/DiQdO
阿笠(不器用な子じゃな、君達は。無理だけは、せんでくれよ。新一)
コナン「......覚悟、か」
灰原「スー、スー......」
コナン「もう寝たか。疲れてたんだな、余程」
コナン「......」ナデナデ
コナン「......はっ!また無意識に!」
灰原「ん......」
コナン「あ、ゴメン。起こしちゃった?」
灰原「ううん。だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そっか、良かった」
灰原「あたま、なでてくれたの?」
コナン「え?あ、いや......。約束、したから。学校、終わったらって」
灰原「うん、うれしい」ニコッ
コナン「そっか」
灰原「お兄ちゃんのて、あったかいよ」ギュッ
コナン「あ、暑いからかな」
灰原「ううん。さわると、わたしのぜんぶがあったかくなる」
コナン「......」ドキッ
灰原「いっしょにねよ、お兄ちゃん」
コナン「うん、分かった」
コナン(やっぱ、1人にゃさせらんねーよ。ここまで純粋な、妹をさ......)
コナン「......覚悟、か」
灰原「スー、スー......」
コナン「もう寝たか。疲れてたんだな、余程」
コナン「......」ナデナデ
コナン「......はっ!また無意識に!」
灰原「ん......」
コナン「あ、ゴメン。起こしちゃった?」
灰原「ううん。だいじょうぶ」ニコッ
コナン「そっか、良かった」
灰原「あたま、なでてくれたの?」
コナン「え?あ、いや......。約束、したから。学校、終わったらって」
灰原「うん、うれしい」ニコッ
コナン「そっか」
灰原「お兄ちゃんのて、あったかいよ」ギュッ
コナン「あ、暑いからかな」
灰原「ううん。さわると、わたしのぜんぶがあったかくなる」
コナン「......」ドキッ
灰原「いっしょにねよ、お兄ちゃん」
コナン「うん、分かった」
コナン(やっぱ、1人にゃさせらんねーよ。ここまで純粋な、妹をさ......)
172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 23:28:49.57 ID:082/DiQdO
コナン(しっかし、咄嗟に約束したからなんて言っちまったけど、頭を撫でるのはマズイよな......。いや、こうして一緒に寝るのがもうマズイ......)
灰原「スー、スー......」
コナン「......ま、いっか。ちょっと位」
コナン(と、学校に行った最初の日を終えた俺達は、より体調に気を遣いながら生活する事にした)
コナン(ゆっくりと、環境に馴染ませる事に力を傾けた)
コナン(その甲斐あって、記憶こそ戻らないものの、疲れも見せなくなり、言葉遣いも少し変わり、前よりは大人びた様子を見せた。まだまだ子供のままではあるが)
コナン(しかし、その為に探偵団の連中となかなか交流出来ず、俺の知らない所で溝が出来つつあった)
コナン(そして、学校に通い始めて1週間も過ぎた頃......)
コナン「スー、スー......」
灰原「お兄ちゃん、朝だよ。おきてっ!」
コナン「ん......。おはよう」
灰原「おはよ、早くおきてよ!学校、おくれるよ!」
コナン「ん、分かった......」
灰原「早く早く!」
コナン(1週間経ったら、前より活発になりやがった。参ったな)
灰原「はーやーくーっ!」
コナン「はいはい......」
灰原「行ってきまーす!」
阿笠「おお、気を付けての」
阿笠「すっかり元気になったのぅ」
コナン「記憶は相変わらずだけどな。環境に対する変化と精神年齢の向上は早えーな」
阿笠「そういう無意識の部分で、元に戻りつつあるのかも知れんの」
コナン「かもな。ま、俺も行ってくらあ」
阿笠「気を付けての」
コナン(元に戻りつつある、か。嬉しいハズなんだが、何なんだよこのモヤモヤは?)
灰原「スー、スー......」
コナン「......ま、いっか。ちょっと位」
コナン(と、学校に行った最初の日を終えた俺達は、より体調に気を遣いながら生活する事にした)
コナン(ゆっくりと、環境に馴染ませる事に力を傾けた)
コナン(その甲斐あって、記憶こそ戻らないものの、疲れも見せなくなり、言葉遣いも少し変わり、前よりは大人びた様子を見せた。まだまだ子供のままではあるが)
コナン(しかし、その為に探偵団の連中となかなか交流出来ず、俺の知らない所で溝が出来つつあった)
コナン(そして、学校に通い始めて1週間も過ぎた頃......)
コナン「スー、スー......」
灰原「お兄ちゃん、朝だよ。おきてっ!」
コナン「ん......。おはよう」
灰原「おはよ、早くおきてよ!学校、おくれるよ!」
コナン「ん、分かった......」
灰原「早く早く!」
コナン(1週間経ったら、前より活発になりやがった。参ったな)
灰原「はーやーくーっ!」
コナン「はいはい......」
灰原「行ってきまーす!」
阿笠「おお、気を付けての」
阿笠「すっかり元気になったのぅ」
コナン「記憶は相変わらずだけどな。環境に対する変化と精神年齢の向上は早えーな」
阿笠「そういう無意識の部分で、元に戻りつつあるのかも知れんの」
コナン「かもな。ま、俺も行ってくらあ」
阿笠「気を付けての」
コナン(元に戻りつつある、か。嬉しいハズなんだが、何なんだよこのモヤモヤは?)
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 23:35:10.27 ID:082/DiQdO
灰原「♪」
コナン「哀ちゃん、あんまり急ぐと危ないよ」
灰原「ん、やめてよ。お兄ちゃん!」
コナン「ふぇ?」
灰原「ちゃんをつけるの、やめてよ。子供みたいでヤダ」
コナン(実際、子供だろ。十分)
コナン「じゃあ、何て?」
灰原「あい、ってよんで!」
コナン「呼び捨て?でも、クラスメイトからは哀ちゃんって呼ばれてるじゃないか」
灰原「お兄ちゃんには、やなの!」
コナン「は?」
灰原「お、お兄ちゃんには子供あつかいしてほしくないのっ!」
コナン「何で?」
灰原「もういいっ!お兄ちゃんのバカ!」
コナン「な、何なんだよ......」
コナン「哀ちゃん、あんまり急ぐと危ないよ」
灰原「ん、やめてよ。お兄ちゃん!」
コナン「ふぇ?」
灰原「ちゃんをつけるの、やめてよ。子供みたいでヤダ」
コナン(実際、子供だろ。十分)
コナン「じゃあ、何て?」
灰原「あい、ってよんで!」
コナン「呼び捨て?でも、クラスメイトからは哀ちゃんって呼ばれてるじゃないか」
灰原「お兄ちゃんには、やなの!」
コナン「は?」
灰原「お、お兄ちゃんには子供あつかいしてほしくないのっ!」
コナン「何で?」
灰原「もういいっ!お兄ちゃんのバカ!」
コナン「な、何なんだよ......」
174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 23:42:51.69 ID:082/DiQdO
コナン(ったく。可愛くねー所は前に戻ってきたかもな)
灰原「もう、お兄ちゃんのバカっ」ボソッ
コナン「はぁ。ん?あれ、歩美達だな」
灰原「ホントだ!歩美ちゃーん!」
歩美「あ、哀ちゃん。おはよう」
灰原「おはよっ!」
コナン「みんな、おはよう」
光彦「お、お早うございます」
元太「お、おう」
コナン「ん?どうした?」
光彦「な、何でもありませんよ」
元太「お、おう。別に」
コナン「?」
灰原「歩美ちゃん、髪切ったんだね!にあってるよっ」ニコッ
歩美「あ、ありがとう」
灰原「どうかした?」
歩美「ううん!別に」
灰原「?」
コナン(何だ?なんかおかしいな?)
灰原「もう、お兄ちゃんのバカっ」ボソッ
コナン「はぁ。ん?あれ、歩美達だな」
灰原「ホントだ!歩美ちゃーん!」
歩美「あ、哀ちゃん。おはよう」
灰原「おはよっ!」
コナン「みんな、おはよう」
光彦「お、お早うございます」
元太「お、おう」
コナン「ん?どうした?」
光彦「な、何でもありませんよ」
元太「お、おう。別に」
コナン「?」
灰原「歩美ちゃん、髪切ったんだね!にあってるよっ」ニコッ
歩美「あ、ありがとう」
灰原「どうかした?」
歩美「ううん!別に」
灰原「?」
コナン(何だ?なんかおかしいな?)
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/09(火) 23:10:39.13 ID:SWoXVHTsO
灰原「お兄ちゃん、おくれちゃうよ!」
コナン「あ、うん。そうだね」
灰原「ホラ、いこっ!」ギュッ
コナン「ちょ、ちょっと引っ張らないで」
歩美(また、哀ちゃんとばっかり......)
光彦(灰原さんを一人占め、ですか。コナン君)
元太(光彦も歩美も暗いな、なんか気まずいぜ)
コナン(今思うと、もっとアイツらの事も気にしてやればと反省してるが、あの時はああなるとは思っても見なかった。あれは、学校に着いてからの事だった)
コナン「あ、うん。そうだね」
灰原「ホラ、いこっ!」ギュッ
コナン「ちょ、ちょっと引っ張らないで」
歩美(また、哀ちゃんとばっかり......)
光彦(灰原さんを一人占め、ですか。コナン君)
元太(光彦も歩美も暗いな、なんか気まずいぜ)
コナン(今思うと、もっとアイツらの事も気にしてやればと反省してるが、あの時はああなるとは思っても見なかった。あれは、学校に着いてからの事だった)
177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/09(火) 23:27:45.95 ID:SWoXVHTsO
コナン「ったく。また遅刻ギリか」
灰原「お兄ちゃんがおそいからだよ?」
コナン「もう分かったよ。悪かったから......」
灰原「うん。おりこうさんだね」ニコッ
コナン(前とは違う意味で可愛くねー。可愛いけど可愛くねー!)
歩美(うう、2人の中に入っていけないよ)
光彦(2人の世界ですね......)
元太「なー、コナン!今日は放課後遊べんのか?」
光彦(空気を読まずに話しかけましたね)
コナン「ん?大丈夫かな。どした?」
元太「どした?じゃねーよ。ずっと遊んでねーから、探偵団何もしてねーんだぞ」
コナン「確かになあ......」
灰原「?」
コナン「あ、そういや探偵団の事説明すんのすっかり忘れてたな。良し、放課後遊ぶか!」
元太「へへ、そう来なくちゃな」
コナン「2人も、大丈夫だろ?」
歩美「え、あの......」
光彦「その......」
コナン「ん?都合悪いの?」
歩美「う、ううん。あの、あのね?コナン君......」
小林先生「はーい、皆さん!朝のHRを始めますよ!」
コナン「あ、先生来ちゃったよ。また後で。哀ちゃん、座ろう」
灰原「もう、ちゃんはやめてよぅ!」
コナン「わ、分かったよ。あ、哀」
灰原「うんっ」ニコッ
灰原「お兄ちゃんがおそいからだよ?」
コナン「もう分かったよ。悪かったから......」
灰原「うん。おりこうさんだね」ニコッ
コナン(前とは違う意味で可愛くねー。可愛いけど可愛くねー!)
歩美(うう、2人の中に入っていけないよ)
光彦(2人の世界ですね......)
元太「なー、コナン!今日は放課後遊べんのか?」
光彦(空気を読まずに話しかけましたね)
コナン「ん?大丈夫かな。どした?」
元太「どした?じゃねーよ。ずっと遊んでねーから、探偵団何もしてねーんだぞ」
コナン「確かになあ......」
灰原「?」
コナン「あ、そういや探偵団の事説明すんのすっかり忘れてたな。良し、放課後遊ぶか!」
元太「へへ、そう来なくちゃな」
コナン「2人も、大丈夫だろ?」
歩美「え、あの......」
光彦「その......」
コナン「ん?都合悪いの?」
歩美「う、ううん。あの、あのね?コナン君......」
小林先生「はーい、皆さん!朝のHRを始めますよ!」
コナン「あ、先生来ちゃったよ。また後で。哀ちゃん、座ろう」
灰原「もう、ちゃんはやめてよぅ!」
コナン「わ、分かったよ。あ、哀」
灰原「うんっ」ニコッ
178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:10:02.25 ID:f0yY7zpvO
歩美(名前、ちゃんつけてない......。凄く仲良くなってる気がする)
光彦(灰原さんに付きっきりのコナン君に、歩美ちゃんも夢中です......。面白くありません!)
コナン(と、まあアイツらにはこんな不満があったらしい。そして、その後も)
キーンコーンカーンコーン......
小林先生「はい、じゃあこの授業はここまで。当番の人、アイサツしてね」
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」
小林先生「はい、じゃあ休み時間に入ってね」
歩美(あんまり授業、頭に入らなかったなあ)チラッ
コナン「ふぁーあ、眠たい......」
歩美(私、このままじゃダメだよね。普通に哀ちゃんとコナン君とお話して、元に戻らなきゃ)
光彦(今日こそ灰原さんとお話したいです!)
元太「腹へったー」
歩美「コ、コナン君、あの」
光彦「は、灰原さん......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。おトイレいきたいの」
コナン「ひ、1人で行こうよ」
灰原「中までこなくていいから、いっしょにいこっ!」
コナン「......しょーがないな」
歩美「あ......」
光彦「え......」
歩美(コナン君、あんなお願いまで聞いちゃうの......?)
光彦(何故いつもコナン君ばかり......)
光彦(灰原さんに付きっきりのコナン君に、歩美ちゃんも夢中です......。面白くありません!)
コナン(と、まあアイツらにはこんな不満があったらしい。そして、その後も)
キーンコーンカーンコーン......
小林先生「はい、じゃあこの授業はここまで。当番の人、アイサツしてね」
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」
小林先生「はい、じゃあ休み時間に入ってね」
歩美(あんまり授業、頭に入らなかったなあ)チラッ
コナン「ふぁーあ、眠たい......」
歩美(私、このままじゃダメだよね。普通に哀ちゃんとコナン君とお話して、元に戻らなきゃ)
光彦(今日こそ灰原さんとお話したいです!)
元太「腹へったー」
歩美「コ、コナン君、あの」
光彦「は、灰原さん......」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。おトイレいきたいの」
コナン「ひ、1人で行こうよ」
灰原「中までこなくていいから、いっしょにいこっ!」
コナン「......しょーがないな」
歩美「あ......」
光彦「え......」
歩美(コナン君、あんなお願いまで聞いちゃうの......?)
光彦(何故いつもコナン君ばかり......)
179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:19:25.18 ID:f0yY7zpvO
コナン(そして、決定的な事件が遂に)
小林先生「はい、じゃあ今日は似顔絵を書きましょう。2人1組でペアになって、お互いの似顔絵を書いてね!」
「はーい!」
歩美(2人1組で、お話するチャンスかも)
光彦(どうせ灰原さんはコナン君と、なら歩美ちゃんと!)
元太「今日は俺、先生書いてやるよ!」
小林先生「あら、ありがとう」ニコッ
コナン「あんま好きじゃねーんだよな、これ」
歩美「ねぇ、コナン君」
コナン「ん?」
歩美「良かったら、私と一緒に......」
灰原「お兄ちゃん、いっしょにやろっ!」ギュッ
歩美「あ......」
光彦「!」
コナン「ちょ、今歩美ちゃんが」
灰原「ね、いっしょにやろっ!」
コナン「分かったよ、仕方無い」
歩美「......」
光彦「ちょっとコナン君!ひどいじゃないですか!」
コナン「え?」
小林先生「はい、じゃあ今日は似顔絵を書きましょう。2人1組でペアになって、お互いの似顔絵を書いてね!」
「はーい!」
歩美(2人1組で、お話するチャンスかも)
光彦(どうせ灰原さんはコナン君と、なら歩美ちゃんと!)
元太「今日は俺、先生書いてやるよ!」
小林先生「あら、ありがとう」ニコッ
コナン「あんま好きじゃねーんだよな、これ」
歩美「ねぇ、コナン君」
コナン「ん?」
歩美「良かったら、私と一緒に......」
灰原「お兄ちゃん、いっしょにやろっ!」ギュッ
歩美「あ......」
光彦「!」
コナン「ちょ、今歩美ちゃんが」
灰原「ね、いっしょにやろっ!」
コナン「分かったよ、仕方無い」
歩美「......」
光彦「ちょっとコナン君!ひどいじゃないですか!」
コナン「え?」
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:29:17.52 ID:f0yY7zpvO
光彦「今歩美ちゃんが話しかけてたのに!」
コナン「あ、いや。ゴメン。でも、哀をほっとくわけには行かないだろ?」
光彦「良いじゃないですか、灰原さんは他の人と組めば!先に話しかけてたのに歩美ちゃんを無視するなんて酷いですよ!」
灰原「ご、ごめんなさい......」
歩美「......」
光彦「あ、いえ。灰原さんを責めた訳では......。とにかく、コナン君が酷いんですよ!」
灰原「お兄ちゃんのせいじゃないよ、だって」
コナン「いや、良いんだ。悪かった、歩美ちゃん。でも、今の哀の状況は......」
歩美「......やだもん」
コナン「あ、歩美ちゃん。子供みたいな事言わないで......」
歩美「子供だもん!」
「え?」
「何?何?」
小林先生「ど、どうしたの?」
コナン「あ、歩美ちゃん......」
コナン「あ、いや。ゴメン。でも、哀をほっとくわけには行かないだろ?」
光彦「良いじゃないですか、灰原さんは他の人と組めば!先に話しかけてたのに歩美ちゃんを無視するなんて酷いですよ!」
灰原「ご、ごめんなさい......」
歩美「......」
光彦「あ、いえ。灰原さんを責めた訳では......。とにかく、コナン君が酷いんですよ!」
灰原「お兄ちゃんのせいじゃないよ、だって」
コナン「いや、良いんだ。悪かった、歩美ちゃん。でも、今の哀の状況は......」
歩美「......やだもん」
コナン「あ、歩美ちゃん。子供みたいな事言わないで......」
歩美「子供だもん!」
「え?」
「何?何?」
小林先生「ど、どうしたの?」
コナン「あ、歩美ちゃん......」
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:37:29.20 ID:f0yY7zpvO
歩美「私、子供だから我満ばっかりできないもん!哀ちゃんもコナン君も大変だって分かってるけど、でも我満できないもん!」
光彦「あ、歩美ちゃん」
元太「どうしたんだよ?」
歩美「ズルいもん。コナン君、哀ちゃんとばっかり。私の事なんて全然かまってくれない!」
コナン「歩美ちゃん、悪かった。でも......」
歩美「でも哀ちゃんが大事なんでしょ!!他の人なんてどうでもいいんでしょ!コナン君のバカッ!!」
コナン「!」
元太「歩美、あんまり怒るなよ。怒るとバカになるって母ちゃん言ってたぞ」
歩美「元太君は黙ってて!」
光彦「お、落ち着いて下さい。みんなビックリしてます」
小林先生「みんな、とにかく落ち着いて」
灰原「あ、あの。歩美ちゃん、ごめんね......」
歩美「......ウソつき」
灰原「え?」
光彦「あ、歩美ちゃん」
元太「どうしたんだよ?」
歩美「ズルいもん。コナン君、哀ちゃんとばっかり。私の事なんて全然かまってくれない!」
コナン「歩美ちゃん、悪かった。でも......」
歩美「でも哀ちゃんが大事なんでしょ!!他の人なんてどうでもいいんでしょ!コナン君のバカッ!!」
コナン「!」
元太「歩美、あんまり怒るなよ。怒るとバカになるって母ちゃん言ってたぞ」
歩美「元太君は黙ってて!」
光彦「お、落ち着いて下さい。みんなビックリしてます」
小林先生「みんな、とにかく落ち着いて」
灰原「あ、あの。歩美ちゃん、ごめんね......」
歩美「......ウソつき」
灰原「え?」
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:46:30.24 ID:f0yY7zpvO
歩美「哀ちゃん、私の気持ち知ってるのに。コナン君に甘えてばっかり」
灰原「ご、ごめんね、でもわたし」
歩美「あの時だって、何とも無いって言ったのに!」
灰原「あの、時......?」
歩美「コナン君の事、何とも思って無いって言ったのに!哀ちゃんのウソつき!!」
灰原「......あっ」ピキーン
「......きなの?コナ......事」
「だったら......する?」
「えー、困る......」
「安心......、私、彼の事......から」
灰原「わたし、私、は......彼の、事......?」
コナン「っ?!ど、どうした!?」
歩美「哀ちゃん......?」
灰原「......」バタッ
コナン「お、おい!しっかりしろ!灰原、灰原ぁ!!」
光彦「灰原さん!?」
コナン「先生、保健の先生を!」
小林先生「え、ええ!」
コナン「いや、元太!力貸してくれ!直接保健室へ!」
元太「お、おう!」
歩美「い、やだ......。哀ちゃん、哀ちゃん!!」
コナン「クソッ、しっかりしろ!灰原!灰原!!」
灰原「ご、ごめんね、でもわたし」
歩美「あの時だって、何とも無いって言ったのに!」
灰原「あの、時......?」
歩美「コナン君の事、何とも思って無いって言ったのに!哀ちゃんのウソつき!!」
灰原「......あっ」ピキーン
「......きなの?コナ......事」
「だったら......する?」
「えー、困る......」
「安心......、私、彼の事......から」
灰原「わたし、私、は......彼の、事......?」
コナン「っ?!ど、どうした!?」
歩美「哀ちゃん......?」
灰原「......」バタッ
コナン「お、おい!しっかりしろ!灰原、灰原ぁ!!」
光彦「灰原さん!?」
コナン「先生、保健の先生を!」
小林先生「え、ええ!」
コナン「いや、元太!力貸してくれ!直接保健室へ!」
元太「お、おう!」
歩美「い、やだ......。哀ちゃん、哀ちゃん!!」
コナン「クソッ、しっかりしろ!灰原!灰原!!」
183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 13:56:20.50 ID:f0yY7zpvO
灰原「......」
コナン「クソッ、目ぇ覚ませよ!灰原......。哀!」
コナン「哀っ!!」
保健師「......うん。熱も無いし、特に問題無さそうね」
コナン「ホント?先生」
保健師「ええ。大丈夫そうよ」
コナン「良かった......」
歩美「哀ちゃん、哀ちゃん......」グスン
光彦「灰原さん......」
コナン「元太、サンキューな」
元太「おう!」
小林先生「無事で良かった......。でも、原因は何なんでしょうか?」
保健師「ええ。聞いた話だと、灰原さんは記憶喪失だとか?」
コナン「うん、そうだよ」
保健師「ひょっとしたら、記憶に何らかの出来事が起きて、そのショックで気を失ったのかも」
コナン「そう言えば、あの時」
「彼の、事......?」
コナン(確かに、彼の事、と呟いた。記憶が、全部か一部かは不明だけど、戻ったのか?)
コナン「クソッ、目ぇ覚ませよ!灰原......。哀!」
コナン「哀っ!!」
保健師「......うん。熱も無いし、特に問題無さそうね」
コナン「ホント?先生」
保健師「ええ。大丈夫そうよ」
コナン「良かった......」
歩美「哀ちゃん、哀ちゃん......」グスン
光彦「灰原さん......」
コナン「元太、サンキューな」
元太「おう!」
小林先生「無事で良かった......。でも、原因は何なんでしょうか?」
保健師「ええ。聞いた話だと、灰原さんは記憶喪失だとか?」
コナン「うん、そうだよ」
保健師「ひょっとしたら、記憶に何らかの出来事が起きて、そのショックで気を失ったのかも」
コナン「そう言えば、あの時」
「彼の、事......?」
コナン(確かに、彼の事、と呟いた。記憶が、全部か一部かは不明だけど、戻ったのか?)
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 23:47:16.63 ID:Y3z5jv6qO
灰原「ん......」
歩美「あ、哀ちゃん!」
光彦「灰原さん!」
元太「起きたか?」
コナン(どっちだ?どっちなんだ?オメーは......。灰原?それとも、哀ちゃん、か?)
小林先生「灰原さん、大丈夫?」
灰原「......」
コナン「ぼ、僕が誰か、分かる?」
灰原「お、にい......ちゃん」
コナン「そ、そうだよ。良かった、目が覚めて」
コナン(とりあえず、記憶は戻ってないのか?)
灰原「私、どうして......」
コナン「!?」
灰原「どうしたの?お兄ちゃん」
コナン「あ、いや。何でもないよ」
コナン(この感じ、あどけなさは間違いなく演技じゃねぇ。だが......)
歩美「あ、哀ちゃん、しゃべり方が」
光彦「前に戻ってます!」
灰原「前に......?ごめんなさい、分からないわ......」
コナン(記憶は無いが、精神年齢が元に近づいたのか?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。私、どうして......」
コナン「あ、うん。教室で気を失って、保健室に運んだんだよ」
灰原「そう、なんだぁ......。ごめんね、みんな」
コナン(戻った、と言うよりも前と今のしゃべり方が混在しているのか......)
歩美「哀ちゃん、ごめんね、私、私」
灰原「......そうだ、思い出した」
歩美「あ、哀ちゃん!」
光彦「灰原さん!」
元太「起きたか?」
コナン(どっちだ?どっちなんだ?オメーは......。灰原?それとも、哀ちゃん、か?)
小林先生「灰原さん、大丈夫?」
灰原「......」
コナン「ぼ、僕が誰か、分かる?」
灰原「お、にい......ちゃん」
コナン「そ、そうだよ。良かった、目が覚めて」
コナン(とりあえず、記憶は戻ってないのか?)
灰原「私、どうして......」
コナン「!?」
灰原「どうしたの?お兄ちゃん」
コナン「あ、いや。何でもないよ」
コナン(この感じ、あどけなさは間違いなく演技じゃねぇ。だが......)
歩美「あ、哀ちゃん、しゃべり方が」
光彦「前に戻ってます!」
灰原「前に......?ごめんなさい、分からないわ......」
コナン(記憶は無いが、精神年齢が元に近づいたのか?)
灰原「ねぇ、お兄ちゃん。私、どうして......」
コナン「あ、うん。教室で気を失って、保健室に運んだんだよ」
灰原「そう、なんだぁ......。ごめんね、みんな」
コナン(戻った、と言うよりも前と今のしゃべり方が混在しているのか......)
歩美「哀ちゃん、ごめんね、私、私」
灰原「......そうだ、思い出した」
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 23:59:13.44 ID:Y3z5jv6qO
コナン「思い出した?何を?」
灰原「私、歩美ちゃんに声をかけられた時、見えたの......」
歩美「何を......?」
灰原「お城、みたいな所。そこで、歩美ちゃんと私......。ううん、私だけど私じゃない人がお話してたの」
コナン(城?もしかして、俺や博士が襲われて一時的に行方不明になったあの時か?)
歩美「何を、話してたの?」
灰原「分からない......。でも、きっと大事なお話......」
歩美「哀ちゃん......」
光彦「灰原さん......」
灰原「うっ......」
コナン「哀!大丈夫か!」
元太「灰原!」
保健師「みんな、お話したいのは分かるけど、灰原さんを休ませてあげて。健康状態も調べないと」
灰原「せん、せい......。お願いがあるの」
保健師「お願い?」
灰原「歩美ちゃんと、2人にしてほしいの。お願い」
歩美「!」
小林先生「でも、身体が」
灰原「大丈夫、何かあったら言うから......。お願い」
コナン「......先生、お願い聞いてあげてよ。僕らも部屋の前で待機してるから」
保健師「分かったわ。でも、無理しちゃだめよ?」
灰原「うん、ありがとう」
灰原「私、歩美ちゃんに声をかけられた時、見えたの......」
歩美「何を......?」
灰原「お城、みたいな所。そこで、歩美ちゃんと私......。ううん、私だけど私じゃない人がお話してたの」
コナン(城?もしかして、俺や博士が襲われて一時的に行方不明になったあの時か?)
歩美「何を、話してたの?」
灰原「分からない......。でも、きっと大事なお話......」
歩美「哀ちゃん......」
光彦「灰原さん......」
灰原「うっ......」
コナン「哀!大丈夫か!」
元太「灰原!」
保健師「みんな、お話したいのは分かるけど、灰原さんを休ませてあげて。健康状態も調べないと」
灰原「せん、せい......。お願いがあるの」
保健師「お願い?」
灰原「歩美ちゃんと、2人にしてほしいの。お願い」
歩美「!」
小林先生「でも、身体が」
灰原「大丈夫、何かあったら言うから......。お願い」
コナン「......先生、お願い聞いてあげてよ。僕らも部屋の前で待機してるから」
保健師「分かったわ。でも、無理しちゃだめよ?」
灰原「うん、ありがとう」
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:08:37.36 ID:EvWDE48rO
光彦「灰原さん......」
コナン「さあ、行こう。2人にしてあげよう」
元太「お、おう」
コナン「歩美ちゃん。僕らは部屋の側にいるから。何かあったら、呼んで」
歩美「う、うん」
コナン「宜しくね。無理しちゃダメだよ、哀」
灰原「うん。お兄ちゃん」
コナン「とりあえず、俺達はここで待とう」
光彦「ええ......」
小林先生「コナン君、申し訳無いんだけどちょっとここをお願い出来るかしら。保護者の方への連絡や病状説明で保健師さんと打ち合わせとかしなきゃいけないから」
コナン「うん、大丈夫だよ。博士に連絡、お願い」
小林先生「ありがとう、宜しくね」
コナン「うんっ」
小林先生「では、先生」
保健師「ええ」
コナン「......ふぅ」
光彦「......申し訳ありませんでした、コナン君」
コナン「ん?何だよ急に」
光彦「僕があの時騒いだから、灰原さんは」
コナン「バーロ。オメーのせいじゃねーよ、気にすんなよ」
光彦「いえ、僕のせいです。僕が下らない事でコナン君に突っかかったから」
コナン「光彦......?」
コナン「さあ、行こう。2人にしてあげよう」
元太「お、おう」
コナン「歩美ちゃん。僕らは部屋の側にいるから。何かあったら、呼んで」
歩美「う、うん」
コナン「宜しくね。無理しちゃダメだよ、哀」
灰原「うん。お兄ちゃん」
コナン「とりあえず、俺達はここで待とう」
光彦「ええ......」
小林先生「コナン君、申し訳無いんだけどちょっとここをお願い出来るかしら。保護者の方への連絡や病状説明で保健師さんと打ち合わせとかしなきゃいけないから」
コナン「うん、大丈夫だよ。博士に連絡、お願い」
小林先生「ありがとう、宜しくね」
コナン「うんっ」
小林先生「では、先生」
保健師「ええ」
コナン「......ふぅ」
光彦「......申し訳ありませんでした、コナン君」
コナン「ん?何だよ急に」
光彦「僕があの時騒いだから、灰原さんは」
コナン「バーロ。オメーのせいじゃねーよ、気にすんなよ」
光彦「いえ、僕のせいです。僕が下らない事でコナン君に突っかかったから」
コナン「光彦......?」
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:26:29.80 ID:EvWDE48rO
光彦「僕は、記憶を失った灰原さんや看病に必死になるコナン君の変化を見て、ちょっと距離を感じてました」
光彦「今までの2人と違いすぎて......」
コナン「光彦......」
光彦「何だかそんな2人を見て、僕は自分が除け者にされた様に感じたんです」
光彦「コナン君が灰原さんを一人占めしてる様な。逆に、灰原さんが変わってしまった事で、友達としてのコナン君がいなくなってしまう様な気持ちになったんです」
コナン「......」
光彦「バカですよね、僕は。コナン君はただ、必死に灰原さんを支えようとしただけなのに」
光彦「誰よりも友達想いなコナン君だから、一生懸命だっただけなのに」
光彦「下らないひがみをして、コナン君に当たり散らして」
光彦「灰原さんまで、あんな事になって」
光彦「歩美ちゃんや元太君にも嫌な気持ちにさせて」
光彦「全部僕のせいです。僕の。最低です、僕は」グスン
コナン「違う。オメーは悪くない」
光彦「え?」
コナン「オメーは何も悪くない。俺だ。俺のせいだ。オメーらが俺達を心配してくれてるのに、俺は自分の事で精一杯で......。オメーらの気持ちに気付いてやれなくて」
光彦「コナン君......」
コナン「歩美ちゃんが怒ったのも、オメーが怒ったのも、全部俺のせいだ。俺がオメーらを傷つけたんだ」
コナン「探偵が聞いて呆れるぜ、チキショウ......。俺は人の気持ちなんて全く分かってなかったんだ」
光彦「違います!コナン君は悪くなんて!」
コナン「いや、違わないさ。記憶を失う前に灰原に言われたよ」
光彦「え?」
コナン(俺が成長も進化も出来てないのは、周りの人の気持ちを察してあげる事。そうなんだろ?灰原......)
コナン「ゴメンな、みんな。俺、俺、オメーらを......傷つけ、ちまった......」キラッ
光彦「コナン君、泣いてるんですか......?」
光彦「今までの2人と違いすぎて......」
コナン「光彦......」
光彦「何だかそんな2人を見て、僕は自分が除け者にされた様に感じたんです」
光彦「コナン君が灰原さんを一人占めしてる様な。逆に、灰原さんが変わってしまった事で、友達としてのコナン君がいなくなってしまう様な気持ちになったんです」
コナン「......」
光彦「バカですよね、僕は。コナン君はただ、必死に灰原さんを支えようとしただけなのに」
光彦「誰よりも友達想いなコナン君だから、一生懸命だっただけなのに」
光彦「下らないひがみをして、コナン君に当たり散らして」
光彦「灰原さんまで、あんな事になって」
光彦「歩美ちゃんや元太君にも嫌な気持ちにさせて」
光彦「全部僕のせいです。僕の。最低です、僕は」グスン
コナン「違う。オメーは悪くない」
光彦「え?」
コナン「オメーは何も悪くない。俺だ。俺のせいだ。オメーらが俺達を心配してくれてるのに、俺は自分の事で精一杯で......。オメーらの気持ちに気付いてやれなくて」
光彦「コナン君......」
コナン「歩美ちゃんが怒ったのも、オメーが怒ったのも、全部俺のせいだ。俺がオメーらを傷つけたんだ」
コナン「探偵が聞いて呆れるぜ、チキショウ......。俺は人の気持ちなんて全く分かってなかったんだ」
光彦「違います!コナン君は悪くなんて!」
コナン「いや、違わないさ。記憶を失う前に灰原に言われたよ」
光彦「え?」
コナン(俺が成長も進化も出来てないのは、周りの人の気持ちを察してあげる事。そうなんだろ?灰原......)
コナン「ゴメンな、みんな。俺、俺、オメーらを......傷つけ、ちまった......」キラッ
光彦「コナン君、泣いてるんですか......?」
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:40:14.12 ID:EvWDE48rO
コナン「ハハ、あんまり自分が情けなくてよ......。俺はオメーらを傷つけて、守ろうとした灰原も辛い目に遭わせた。泣きたくねーのに、情けなくて......。涙が止まらねぇよ......」
光彦「やめて下さい!コナン君!ごめんなさい、ごめんなさい!僕が、僕が......」グスン
元太「よー、もういいか?」
コナン「え?」
光彦「元太、君?」
元太「もー2人とも謝ったんだろ?よくわかんねーけど、もうやめようぜ」
コナン「元太......」
元太「母ちゃん言ってたぞ!仲良いからこそケンカになる時もあるって」
光彦「元太君......」
元太「それに、父ちゃん言ってたぞ!ケンカは男につきものだけど、謝ったら恨みは忘れて仲良くしろって!」
コナン「......」
光彦「......」
元太「だから、仲直りしろよ。な?」
コナン「......ぷっ」
光彦「......ふふふ」
コ・光「あーっはっはっは!!」
元太「な、何だよ!何がおかしいんだよ?」
コナン「だって、なあ?」
光彦「え、ええ!元太君に1本取られるなんて」
元太「何だよ、バカにすんなよ!」
コナン「ちげーよ。感謝してんだよ」
光彦「ありがとうございます、元太君」
元太「......お、おう!」
コナン「さて、後は中の2人の話を待とうぜ。そして、みんなで仲直りしようぜ」
光彦「は、はい!もちろんです!」
コナン(俺は、大事な物を見落としてたんだな......。ちゃんと2人にも謝りてぇ。待ってるぜ、歩美ちゃん、灰原......)
光彦「やめて下さい!コナン君!ごめんなさい、ごめんなさい!僕が、僕が......」グスン
元太「よー、もういいか?」
コナン「え?」
光彦「元太、君?」
元太「もー2人とも謝ったんだろ?よくわかんねーけど、もうやめようぜ」
コナン「元太......」
元太「母ちゃん言ってたぞ!仲良いからこそケンカになる時もあるって」
光彦「元太君......」
元太「それに、父ちゃん言ってたぞ!ケンカは男につきものだけど、謝ったら恨みは忘れて仲良くしろって!」
コナン「......」
光彦「......」
元太「だから、仲直りしろよ。な?」
コナン「......ぷっ」
光彦「......ふふふ」
コ・光「あーっはっはっは!!」
元太「な、何だよ!何がおかしいんだよ?」
コナン「だって、なあ?」
光彦「え、ええ!元太君に1本取られるなんて」
元太「何だよ、バカにすんなよ!」
コナン「ちげーよ。感謝してんだよ」
光彦「ありがとうございます、元太君」
元太「......お、おう!」
コナン「さて、後は中の2人の話を待とうぜ。そして、みんなで仲直りしようぜ」
光彦「は、はい!もちろんです!」
コナン(俺は、大事な物を見落としてたんだな......。ちゃんと2人にも謝りてぇ。待ってるぜ、歩美ちゃん、灰原......)
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 12:20:56.62 ID:EvWDE48rO
コナン(俺達がそんなやり取りをしてた頃、部屋の中では)
灰原「ごめんなさい、歩美ちゃん。こんな事になって」
歩美「ううん......」
灰原「私の事、怒ったんでしょ。嫌いに、なったでしょ。歩美ちゃんの気持ちを知ってるのに、私......」
歩美「ううん、違うよ。嫌いになんかならないもん.....」
灰原「いえ、嫌われても仕方無いわ......」
歩美「哀ちゃん......」
灰原「私ね。あの病院で目が覚めた時、本当に怖かったの。ここはどこなのか、分からない。なんでここにいるのかも分からない。周りにいるのが、誰なのかも分からない。ううん、まず自分が誰なのかも分からない。本当に怖かった」
歩美「うん......」
灰原「怖くって、ひとりぼっちで。さみしくて。どうしたら良いのか、分からなかった」
歩美「うん......」
灰原「でもね、そんな私にお兄ちゃんは笑って話かけてくれた。頭をなでてくれた。温かい手て私の手を握ってくれた。ギュッとしてくれた。そばにいてくれるって、言ってくれた」
歩美「うん......」
灰原「そんな優しいお兄ちゃんが、どうしようも無く大好きになっちゃったの。自分でも、びっくりするくらい。本当に本当に、大好きになっちゃったの」
歩美「うん......」
灰原「だから、あんまりお兄ちゃんに甘えちゃいけないって分かってたのに、つい甘えちゃった。歩美ちゃんがどう思うかも分かってたのに。我慢出来なかったの」
歩美「うん......」
灰原「ごめんね、歩美ちゃん。ひどいよね。私」
歩美「そんな事、無いもん」
灰原「歩美ちゃん......」
灰原「ごめんなさい、歩美ちゃん。こんな事になって」
歩美「ううん......」
灰原「私の事、怒ったんでしょ。嫌いに、なったでしょ。歩美ちゃんの気持ちを知ってるのに、私......」
歩美「ううん、違うよ。嫌いになんかならないもん.....」
灰原「いえ、嫌われても仕方無いわ......」
歩美「哀ちゃん......」
灰原「私ね。あの病院で目が覚めた時、本当に怖かったの。ここはどこなのか、分からない。なんでここにいるのかも分からない。周りにいるのが、誰なのかも分からない。ううん、まず自分が誰なのかも分からない。本当に怖かった」
歩美「うん......」
灰原「怖くって、ひとりぼっちで。さみしくて。どうしたら良いのか、分からなかった」
歩美「うん......」
灰原「でもね、そんな私にお兄ちゃんは笑って話かけてくれた。頭をなでてくれた。温かい手て私の手を握ってくれた。ギュッとしてくれた。そばにいてくれるって、言ってくれた」
歩美「うん......」
灰原「そんな優しいお兄ちゃんが、どうしようも無く大好きになっちゃったの。自分でも、びっくりするくらい。本当に本当に、大好きになっちゃったの」
歩美「うん......」
灰原「だから、あんまりお兄ちゃんに甘えちゃいけないって分かってたのに、つい甘えちゃった。歩美ちゃんがどう思うかも分かってたのに。我慢出来なかったの」
歩美「うん......」
灰原「ごめんね、歩美ちゃん。ひどいよね。私」
歩美「そんな事、無いもん」
灰原「歩美ちゃん......」
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 12:34:56.36 ID:EvWDE48rO
歩美「あの時、哀ちゃんが無事で本当に嬉しかった。私達の事、覚えてなくても。本当に嬉しかった」
歩美「でも、博士の家で哀ちゃんがコナン君を好きって言った時、ドキッとしたの」
歩美「哀ちゃんがコナン君を好きなのは、どういう好きなのかなって」
歩美「色々考えちゃった。考えても、仕方無いのに」
灰原「......」
歩美「そうやって色々考えてる時に、コナン君と一緒にいる哀ちゃんを見たら、段々羨ましくなっちゃったの。コナン君に頭をなでてもらったりなんて、ほとんどしてもらった事無いから」
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「羨ましくって、でも言えなくて。哀ちゃんが大変なの分かってたのに、そんな事考えちゃう自分がイヤで。ますますコナン君と哀ちゃんに話かけにくくなっちゃった」
歩美「その内、哀ちゃんズルい、羨ましいって事しか考えられなくなっちゃった。哀ちゃんはなんにも悪くないのに」
灰原「そんな......。歩美ちゃんは悪くない。私が......」
歩美「ううん。私、最低だよ。1番のお友達って言ったのに。哀ちゃんにひどい事言っちゃった。ごめんね」グスン
歩美「ごめんね、哀ちゃん。私の事、嫌いになったよね」グスン
歩美「ごめんね......」グスン
灰原「......嫌いになんて、ならない」
歩美「哀ちゃん......」
歩美「でも、博士の家で哀ちゃんがコナン君を好きって言った時、ドキッとしたの」
歩美「哀ちゃんがコナン君を好きなのは、どういう好きなのかなって」
歩美「色々考えちゃった。考えても、仕方無いのに」
灰原「......」
歩美「そうやって色々考えてる時に、コナン君と一緒にいる哀ちゃんを見たら、段々羨ましくなっちゃったの。コナン君に頭をなでてもらったりなんて、ほとんどしてもらった事無いから」
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「羨ましくって、でも言えなくて。哀ちゃんが大変なの分かってたのに、そんな事考えちゃう自分がイヤで。ますますコナン君と哀ちゃんに話かけにくくなっちゃった」
歩美「その内、哀ちゃんズルい、羨ましいって事しか考えられなくなっちゃった。哀ちゃんはなんにも悪くないのに」
灰原「そんな......。歩美ちゃんは悪くない。私が......」
歩美「ううん。私、最低だよ。1番のお友達って言ったのに。哀ちゃんにひどい事言っちゃった。ごめんね」グスン
歩美「ごめんね、哀ちゃん。私の事、嫌いになったよね」グスン
歩美「ごめんね......」グスン
灰原「......嫌いになんて、ならない」
歩美「哀ちゃん......」
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 12:45:10.99 ID:EvWDE48rO
灰原「私がお兄ちゃんをどういう風に好きかは、私も分からない。でも、歩美ちゃんと私は同じ時に、同じ人を好きになった。かけがえの無いお友達」
歩美「!」
灰原「これ以上、仲良くなれる人なんていないもの......。私には」
歩美「......哀ちゃん。私の事、まだお友達って呼んでくれるの?」
灰原「もちろん。だって、私達は1番のお友達だもの。これからもずっと」
歩美「哀ちゃん、哀ちゃんっ」ギュッ
灰原「ごめんね、歩美ちゃん」ギュッ
歩美「ううん、ごめんね。哀ちゃん」
歩美「......私、決めたもん」
灰原「?」
歩美「哀ちゃんがコナン君を好きなら、私、もーっと好きになるもん。哀ちゃんには負けないもん!」
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「だから、コナン君の事も、私の事も、好きでいてね。哀ちゃん。私は、哀ちゃんをずっと大好きだから」
灰原「うん。分かったわ。お兄ちゃんの事も、歩美ちゃんの事も、ずっと大好きよ。だから歩美ちゃんも、私を好きでいてね」
歩美「うん、約束!」ギュッ
灰原「約束よ」ギュッ
歩美「!」
灰原「これ以上、仲良くなれる人なんていないもの......。私には」
歩美「......哀ちゃん。私の事、まだお友達って呼んでくれるの?」
灰原「もちろん。だって、私達は1番のお友達だもの。これからもずっと」
歩美「哀ちゃん、哀ちゃんっ」ギュッ
灰原「ごめんね、歩美ちゃん」ギュッ
歩美「ううん、ごめんね。哀ちゃん」
歩美「......私、決めたもん」
灰原「?」
歩美「哀ちゃんがコナン君を好きなら、私、もーっと好きになるもん。哀ちゃんには負けないもん!」
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「だから、コナン君の事も、私の事も、好きでいてね。哀ちゃん。私は、哀ちゃんをずっと大好きだから」
灰原「うん。分かったわ。お兄ちゃんの事も、歩美ちゃんの事も、ずっと大好きよ。だから歩美ちゃんも、私を好きでいてね」
歩美「うん、約束!」ギュッ
灰原「約束よ」ギュッ
202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 18:11:35.68 ID:EvWDE48rO
コナン(と、まあ中ではこんなやり取りをしてた訳で。その後......)
コナン「......」
元太「どうだ?コナン?」
コナン「なんか笑い声はすっけど、良く聞こえねーよ」
光彦「本当に聞こえないんですか?」
コナン「本当だっつーの」
元太「もう中入ろうぜ!」
光彦「ダメですよ、2人で話したいって言ってるんですから」
コナン「だったら盗み聞きなんかすんなよ......」
元太「自分でやってるじゃねーか」
コナン「お、俺は終わったかどうか確認しただけだよ!」
光彦「あ、そうやって自分だけ責任を逃れる気ですね?」
コナン「バッ、バーロー!そんなんじゃねーよ!」
歩美「何だか、さわがしいね?」
灰原「うん、お兄ちゃん達何してるんだろ?」
歩美「私、見てくるね」
灰原「お願いね」
コナン「と、とにかくここは廊下だし静かに」
ガチャッ
コナン「へ?」
歩美「何してるの?みんな?」
光彦「え?あ、何でもないんです!」
元太「終わったのか?」
歩美「うん、入って良いよ」
コナン「......」
元太「どうだ?コナン?」
コナン「なんか笑い声はすっけど、良く聞こえねーよ」
光彦「本当に聞こえないんですか?」
コナン「本当だっつーの」
元太「もう中入ろうぜ!」
光彦「ダメですよ、2人で話したいって言ってるんですから」
コナン「だったら盗み聞きなんかすんなよ......」
元太「自分でやってるじゃねーか」
コナン「お、俺は終わったかどうか確認しただけだよ!」
光彦「あ、そうやって自分だけ責任を逃れる気ですね?」
コナン「バッ、バーロー!そんなんじゃねーよ!」
歩美「何だか、さわがしいね?」
灰原「うん、お兄ちゃん達何してるんだろ?」
歩美「私、見てくるね」
灰原「お願いね」
コナン「と、とにかくここは廊下だし静かに」
ガチャッ
コナン「へ?」
歩美「何してるの?みんな?」
光彦「え?あ、何でもないんです!」
元太「終わったのか?」
歩美「うん、入って良いよ」
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 18:23:30.15 ID:EvWDE48rO
コナン「わ、分かった。行こう」
光彦「はいっ」
灰原「あ、お兄ちゃん。廊下で何してたの?」
コナン「な、何でも無いよ。ハハ......」
光彦「灰原さん、大丈夫ですか?具合は」
灰原「大丈夫。ありがとう」
歩美「みんな、ごめんね。私のせいで」
コナン「いや、歩美ちゃんが謝る事は無いよ。俺の方こそ、本当にごめん」
光彦「僕も、本当に申し訳ありませんでした」
歩美「コナン君、光彦君......」
コナン「哀も、ごめん。僕の配慮が足りないばかりに」
灰原「ううん。私こそ、お兄ちゃんに迷惑かけてごめんなさい」
元太「よーし。みんな謝ったし、仲直りだな!少年探偵団復活だな!」
光彦「そうですね!やっと1つになりました!」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?少年探偵団って?私、ずっと説明されてないんだけど?」
コナン「あ、ごめん......。何せ色々トラブったもんで」
歩美「私達で、探偵団を作って色々な事件を解決するの!」
光彦「これまで色々な事件を解決したんですよ!」
コナン(解決してんのは、大半俺だけどな......)
元太「あと、博士とキャンプ行ったりよ。色々遊びにも行くぞ!」
灰原「面白そう!ねぇ、お兄ちゃん。今日からやろうよ!せっかく仲直りしたんだし」
コナン「え?ダメだよ。今日は休まなきゃ」
灰原「おねがいっ!ね?」
コナン「ダメだってば。今日は休まなきゃ」
光彦「はいっ」
灰原「あ、お兄ちゃん。廊下で何してたの?」
コナン「な、何でも無いよ。ハハ......」
光彦「灰原さん、大丈夫ですか?具合は」
灰原「大丈夫。ありがとう」
歩美「みんな、ごめんね。私のせいで」
コナン「いや、歩美ちゃんが謝る事は無いよ。俺の方こそ、本当にごめん」
光彦「僕も、本当に申し訳ありませんでした」
歩美「コナン君、光彦君......」
コナン「哀も、ごめん。僕の配慮が足りないばかりに」
灰原「ううん。私こそ、お兄ちゃんに迷惑かけてごめんなさい」
元太「よーし。みんな謝ったし、仲直りだな!少年探偵団復活だな!」
光彦「そうですね!やっと1つになりました!」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?少年探偵団って?私、ずっと説明されてないんだけど?」
コナン「あ、ごめん......。何せ色々トラブったもんで」
歩美「私達で、探偵団を作って色々な事件を解決するの!」
光彦「これまで色々な事件を解決したんですよ!」
コナン(解決してんのは、大半俺だけどな......)
元太「あと、博士とキャンプ行ったりよ。色々遊びにも行くぞ!」
灰原「面白そう!ねぇ、お兄ちゃん。今日からやろうよ!せっかく仲直りしたんだし」
コナン「え?ダメだよ。今日は休まなきゃ」
灰原「おねがいっ!ね?」
コナン「ダメだってば。今日は休まなきゃ」
204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 18:39:24.61 ID:EvWDE48rO
灰原「お兄ちゃんのケチ!いじわる!」
コナン「ダメったらダメ。何かあったら困るでしょ?」
元太「いーじゃんかよ、コナン!」
光彦「そうですよ、本人が大丈夫って言ってるのに」
歩美「コナン君、お願い!」
コナン「ダ・メ!」
灰原「もう、いじわるなんだから。あ、そうだ。ね、歩美ちゃん?」
歩美「なあに?」
灰原「2人で、やっちゃおっか?」
歩美「えっ?」
灰原「ねっ?」ニコッ
歩美「う......。うんっ!」
コナン「??」
灰原「じゃ、せーの!」
ギュッ
コナン「はっ??」ドキッ
光彦「」
元太「」
歩美「お願い、コナン君っ!」
灰原「許してくれなきゃ、離れないから」ニコッ
コナン「え、え、あの......」カーッ
光彦「な、何やってるんですかコナン君!」
元太「ズリーぞ、離れろよ!」
コナン「い、いや、でも......」
灰原「離れないもんねっ!」
歩美「うんっ!」
コナン(ど、どうしろってんだよ......)
小林先生「みんな、お待たせ......。あら?」
保健師「まあまあ」
元太「離れろよ、歩美!」
歩美「イヤっ!」ギュッ
光彦「灰原さんも......」
灰原「お兄ちゃんが良いって言うまで離れないっ」ギュッ
コナン「み、みんな落ち着いて......」
保健師「なんだか、大丈夫みたいですね?」
小林先生「ええ。そうみたいですね」
小林先生(最近、みんな何処か暗かったから心配したけど。大丈夫みたいね)ニコッ
コナン(とりあえず、こんな感じでひとまずこの問題は終結した。が......)
コナン(ホントに懲りねーな、オメーら。ハハハ......)
コナン「ダメったらダメ。何かあったら困るでしょ?」
元太「いーじゃんかよ、コナン!」
光彦「そうですよ、本人が大丈夫って言ってるのに」
歩美「コナン君、お願い!」
コナン「ダ・メ!」
灰原「もう、いじわるなんだから。あ、そうだ。ね、歩美ちゃん?」
歩美「なあに?」
灰原「2人で、やっちゃおっか?」
歩美「えっ?」
灰原「ねっ?」ニコッ
歩美「う......。うんっ!」
コナン「??」
灰原「じゃ、せーの!」
ギュッ
コナン「はっ??」ドキッ
光彦「」
元太「」
歩美「お願い、コナン君っ!」
灰原「許してくれなきゃ、離れないから」ニコッ
コナン「え、え、あの......」カーッ
光彦「な、何やってるんですかコナン君!」
元太「ズリーぞ、離れろよ!」
コナン「い、いや、でも......」
灰原「離れないもんねっ!」
歩美「うんっ!」
コナン(ど、どうしろってんだよ......)
小林先生「みんな、お待たせ......。あら?」
保健師「まあまあ」
元太「離れろよ、歩美!」
歩美「イヤっ!」ギュッ
光彦「灰原さんも......」
灰原「お兄ちゃんが良いって言うまで離れないっ」ギュッ
コナン「み、みんな落ち着いて......」
保健師「なんだか、大丈夫みたいですね?」
小林先生「ええ。そうみたいですね」
小林先生(最近、みんな何処か暗かったから心配したけど。大丈夫みたいね)ニコッ
コナン(とりあえず、こんな感じでひとまずこの問題は終結した。が......)
コナン(ホントに懲りねーな、オメーら。ハハハ......)
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 20:18:17.78 ID:EvWDE48rO
コナン(こうして、まだ子供故の心の揺れを察してやれなかったばかりにぶつかってしまった俺達だが、この件で打ち解ける事が出来た)
コナン(灰原も探偵団に復帰し、新しいスタートを切った)
コナン(生憎、こう言う時に事件がなかなか起きない物だが、それはそれで平和で良いし、みんなで遊ぶと言う事が灰原は楽しくて仕方無いみたいだった)
コナン(精神状態も安定し、口調も元に戻りつつあり、記憶を取り戻すのもそう遠くないと思われた。しかし......)
コナン(トラブルは......。心の問題は得てしてこう言う時に起きる物である事を。落ち着きを取り戻し、物事が上手く行きつつある時に起きる事を、俺達は思い知る......)
コナン(その始まりは、とある日の夕食。俺達が探偵団の連中と揉めて1週間程経った頃の事だった)
コナン(灰原も探偵団に復帰し、新しいスタートを切った)
コナン(生憎、こう言う時に事件がなかなか起きない物だが、それはそれで平和で良いし、みんなで遊ぶと言う事が灰原は楽しくて仕方無いみたいだった)
コナン(精神状態も安定し、口調も元に戻りつつあり、記憶を取り戻すのもそう遠くないと思われた。しかし......)
コナン(トラブルは......。心の問題は得てしてこう言う時に起きる物である事を。落ち着きを取り戻し、物事が上手く行きつつある時に起きる事を、俺達は思い知る......)
コナン(その始まりは、とある日の夕食。俺達が探偵団の連中と揉めて1週間程経った頃の事だった)
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 20:54:16.54 ID:EvWDE48rO
阿笠「さて、では頂くとしようかの」
コナン「うん、じゃあ」
灰原「いただきますっ!」
コナン(料理もこなせる様になったな。話し方とか、精神年齢も大分前に近付いた気がするよ)
阿笠「今日は哀君が作ってくれたんじゃったの。どれどれ。おや?」
コナン「どうしたの?博士?」
阿笠「いや、何だかワシのご飯が2人と比べてちょっとヘルシーな様な」
灰原「お父さんは、特別っ」
阿笠「な、何故?」
灰原「お父さん、ちょっと太りすぎだもの。ダイエットしなきゃ」
コナン(ハハ、記憶無くてもカ口リーコントロールされる博士って。何だかな。てか灰原、まんま前と同じじゃねーか。博士への態度が)
阿笠「ちょ、ちょっと位良いじゃろう。哀君」
灰原「ダーメ。これ以上メタボになったら大変よ。あ、お兄ちゃんはたくさん食べてね?」ニコッ
コナン「あ、ありがとう」
阿笠「ズルいぞい、新一」ボソッ
コナン「んな事言われても」ボソッ
灰原「......そう言えば、1つ聞いて良い?」
阿笠「な、何かね?」
灰原「どうしてお父さんは、私を哀君って呼ぶの?」
阿笠「え......」
コナン「!」
灰原「今まであまり気にならなかったけど、なんで?」
阿笠「あ、いや、その」
コナン(しまった、あんまりその呼び方に慣れすぎて気にしてなかった!)
灰原「それにね、私のお母さんは......。どこにいるの?」
阿笠「!」
灰原「兄弟は、いないの?」
コナン「あ、その、えっと......」
コナン(そっか、精神が安定して他の事を気にする余裕が出来てきたんだ。ど、どうする?何て言えば良いんだ?)
阿笠「あ、哀君、その、君のお母さんは......」
コナン「海外!」
阿笠「え?」
灰原「海外?」
コナン「そう!仕事で海外にいるんだ。後、哀は一人っ子だよ!」
コナン「うん、じゃあ」
灰原「いただきますっ!」
コナン(料理もこなせる様になったな。話し方とか、精神年齢も大分前に近付いた気がするよ)
阿笠「今日は哀君が作ってくれたんじゃったの。どれどれ。おや?」
コナン「どうしたの?博士?」
阿笠「いや、何だかワシのご飯が2人と比べてちょっとヘルシーな様な」
灰原「お父さんは、特別っ」
阿笠「な、何故?」
灰原「お父さん、ちょっと太りすぎだもの。ダイエットしなきゃ」
コナン(ハハ、記憶無くてもカ口リーコントロールされる博士って。何だかな。てか灰原、まんま前と同じじゃねーか。博士への態度が)
阿笠「ちょ、ちょっと位良いじゃろう。哀君」
灰原「ダーメ。これ以上メタボになったら大変よ。あ、お兄ちゃんはたくさん食べてね?」ニコッ
コナン「あ、ありがとう」
阿笠「ズルいぞい、新一」ボソッ
コナン「んな事言われても」ボソッ
灰原「......そう言えば、1つ聞いて良い?」
阿笠「な、何かね?」
灰原「どうしてお父さんは、私を哀君って呼ぶの?」
阿笠「え......」
コナン「!」
灰原「今まであまり気にならなかったけど、なんで?」
阿笠「あ、いや、その」
コナン(しまった、あんまりその呼び方に慣れすぎて気にしてなかった!)
灰原「それにね、私のお母さんは......。どこにいるの?」
阿笠「!」
灰原「兄弟は、いないの?」
コナン「あ、その、えっと......」
コナン(そっか、精神が安定して他の事を気にする余裕が出来てきたんだ。ど、どうする?何て言えば良いんだ?)
阿笠「あ、哀君、その、君のお母さんは......」
コナン「海外!」
阿笠「え?」
灰原「海外?」
コナン「そう!仕事で海外にいるんだ。後、哀は一人っ子だよ!」
207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 20:59:43.24 ID:EvWDE48rO
灰原「ホント?」
コナン「うん。本当」
灰原「そっか。お兄ちゃんが言うなら間違いないよね」ニコッ
コナン「も、もちろん」
灰原「じゃあ、哀君って呼ぶのはなんで?」
コナン「あ、あー。博士、テレビの見すぎでさ。何かなんとか君って付けるキャラにハマってからこうなんだよ。ハハハ......」
阿笠「お、おい新一......」ボソッ
コナン「小言は後にしてくれ」ボソッ
灰原「ふうん。あんまりテレビにハマり過ぎると、バカになっちゃうよ?お父さん」
阿笠「ハ、ハハ。気を付けるわい......」
コナン「その、お母さんがいなくて寂しいかい?」
灰原「ううん?全然。だってお兄ちゃんがいるし」
コナン「!」
灰原「ただ、何故か気になっちゃっただけ」
コナン「......そっか」
コナン「うん。本当」
灰原「そっか。お兄ちゃんが言うなら間違いないよね」ニコッ
コナン「も、もちろん」
灰原「じゃあ、哀君って呼ぶのはなんで?」
コナン「あ、あー。博士、テレビの見すぎでさ。何かなんとか君って付けるキャラにハマってからこうなんだよ。ハハハ......」
阿笠「お、おい新一......」ボソッ
コナン「小言は後にしてくれ」ボソッ
灰原「ふうん。あんまりテレビにハマり過ぎると、バカになっちゃうよ?お父さん」
阿笠「ハ、ハハ。気を付けるわい......」
コナン「その、お母さんがいなくて寂しいかい?」
灰原「ううん?全然。だってお兄ちゃんがいるし」
コナン「!」
灰原「ただ、何故か気になっちゃっただけ」
コナン「......そっか」
208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 21:07:20.86 ID:EvWDE48rO
灰原「でもね、覚えてても覚えて無くても......。上手く言えないけど......」
コナン「?」
灰原「なんか、お母さんがいるって言う感覚無いの」
コナン「!」
灰原「だから、ひょっとしたらいないのかなあって、思って」
コナン「そ、そっか」
灰原「ごめんね、食べよ!」
コナン「う、うん」
コナン(元々、灰原は両親と接した時間は少ないと聞くからな。記憶があっても無くても、親がいると言う実感が無いのは無理も無いか......)チラッ
阿笠「......」
コナン(お父さんと言う存在に疑問を持たないのは、それだけ記憶を無くす前から博士を信頼してたって事かもな)
コナン「?」
灰原「なんか、お母さんがいるって言う感覚無いの」
コナン「!」
灰原「だから、ひょっとしたらいないのかなあって、思って」
コナン「そ、そっか」
灰原「ごめんね、食べよ!」
コナン「う、うん」
コナン(元々、灰原は両親と接した時間は少ないと聞くからな。記憶があっても無くても、親がいると言う実感が無いのは無理も無いか......)チラッ
阿笠「......」
コナン(お父さんと言う存在に疑問を持たないのは、それだけ記憶を無くす前から博士を信頼してたって事かもな)
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 21:42:14.58 ID:EvWDE48rO
阿笠「新一、後で話がある」ボソッ
コナン「わーってるよ」ボソッ
コナン(やれやれ、また面倒な事に)
コナン「ごちそうさまでした」
灰原「おいしかった?お兄ちゃん」
コナン「うん。もちろん」
灰原「良かった!ね、お兄ちゃん。お風呂入ろうよ!」
コナン「え!?あ、あの」チラッ
阿笠「......」
コナン「ちょ、ちょっと博士と話があるから......」
灰原「えー......」
コナン「明日!明日は絶対!」
灰原「分かったぁ......。約束ね」
コナン「うん、必ず」
灰原「あーあ、つまんなーい」
コナン(ホントは最近、前の灰原の話し方に近付いたせいで気恥ずかしさが復活しちまったんだよな......。明日大丈夫かな)
阿笠「ゴホン。良いかの?」
コナン「あ、ああ」
阿笠「さっきは何故あんな事を?」
コナン「あ?ああ、博士をテレビ狂いのバカみたいに言っちまったのは悪かったけどさ」
阿笠「そこじゃない。と言うかその言い方の方が傷付くわい。哀君の家族についてじゃよ。何故あんな事を?」
コナン「ホントの事言えってのか?やっと精神が落ち着いて、これから少しずつ過去に触れさせようって時に?」
阿笠「それはそうじゃが、あんな嘘は」
コナン「じゃあどうしろってんだよ?言える訳ねーだろ?あなたの家族はみんな死んでいます。しかも、今もあなたの命を狙っている殺し屋組織に殺されました。なんて言えるか?」
阿笠「確かに、そうじゃが......」
コナン「いずれは記憶が戻らなきゃ言わなきゃならねーけどさ。今焦っても仕方ねーだろ?まず小さい所からやらなきゃ」
阿笠「う、うむ......。それもそうじゃな。分かった。済まんの」
コナン「い、いや。良いんだ。こっちこそ気苦労かけてワリーな、博士」
阿笠「そんな事は気にせんで構わんわい。ただ」
コナン「?」
阿笠「哀君への話し方、もう元に戻して良いんじゃないかのう?大分前の精神年齢に近付いたし、何だか聞いててこそばゆいんじゃよ」
コナン「あー、それな。いや、俺も考えたんだけどダメなんだよ。つい勝手になっちまうんだ。その内直すよ」
阿笠「うむ......」
コナン「あ、それとさ。アイツの記憶が戻るまでは、コナンで通してくれよ。下手に聞かれても説明が面倒だ」
阿笠「わ、分かったわい」
コナン「じゃ、とりあえずそう言う事で」
阿笠「どこへ?」
コナン「布団の準備だよ。灰原が出たらすぐ寝れる様にな」
阿笠「......すっかりシスコンじゃの」
コナン「わーってるよ」ボソッ
コナン(やれやれ、また面倒な事に)
コナン「ごちそうさまでした」
灰原「おいしかった?お兄ちゃん」
コナン「うん。もちろん」
灰原「良かった!ね、お兄ちゃん。お風呂入ろうよ!」
コナン「え!?あ、あの」チラッ
阿笠「......」
コナン「ちょ、ちょっと博士と話があるから......」
灰原「えー......」
コナン「明日!明日は絶対!」
灰原「分かったぁ......。約束ね」
コナン「うん、必ず」
灰原「あーあ、つまんなーい」
コナン(ホントは最近、前の灰原の話し方に近付いたせいで気恥ずかしさが復活しちまったんだよな......。明日大丈夫かな)
阿笠「ゴホン。良いかの?」
コナン「あ、ああ」
阿笠「さっきは何故あんな事を?」
コナン「あ?ああ、博士をテレビ狂いのバカみたいに言っちまったのは悪かったけどさ」
阿笠「そこじゃない。と言うかその言い方の方が傷付くわい。哀君の家族についてじゃよ。何故あんな事を?」
コナン「ホントの事言えってのか?やっと精神が落ち着いて、これから少しずつ過去に触れさせようって時に?」
阿笠「それはそうじゃが、あんな嘘は」
コナン「じゃあどうしろってんだよ?言える訳ねーだろ?あなたの家族はみんな死んでいます。しかも、今もあなたの命を狙っている殺し屋組織に殺されました。なんて言えるか?」
阿笠「確かに、そうじゃが......」
コナン「いずれは記憶が戻らなきゃ言わなきゃならねーけどさ。今焦っても仕方ねーだろ?まず小さい所からやらなきゃ」
阿笠「う、うむ......。それもそうじゃな。分かった。済まんの」
コナン「い、いや。良いんだ。こっちこそ気苦労かけてワリーな、博士」
阿笠「そんな事は気にせんで構わんわい。ただ」
コナン「?」
阿笠「哀君への話し方、もう元に戻して良いんじゃないかのう?大分前の精神年齢に近付いたし、何だか聞いててこそばゆいんじゃよ」
コナン「あー、それな。いや、俺も考えたんだけどダメなんだよ。つい勝手になっちまうんだ。その内直すよ」
阿笠「うむ......」
コナン「あ、それとさ。アイツの記憶が戻るまでは、コナンで通してくれよ。下手に聞かれても説明が面倒だ」
阿笠「わ、分かったわい」
コナン「じゃ、とりあえずそう言う事で」
阿笠「どこへ?」
コナン「布団の準備だよ。灰原が出たらすぐ寝れる様にな」
阿笠「......すっかりシスコンじゃの」
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/12(金) 15:03:43.88 ID:qY9Z/AhOO
コナン「な、何言ってんだよ?」
阿笠「どう見ても妹に甘ーいシスコンにしか見えんわい」
コナン「ん、んな事ねーよ!」
阿笠「全く。蘭君が見たら何て言うかのう」
コナン「蘭......?」
阿笠「ん?どうしたんじゃ?」
コナン「あ、何でもねーさ。ハハ......」
コナン(俺、今博士に言われるまで蘭の事忘れてた......?)
コナン(忘れてたって言うか、気に留めてなかった?)
コナン(そんなバカな。灰原にかかりっきりだからと言って蘭を気にしないなんて事は)
prrrr......
コナン「ん?電話?コナン側の?」
コナン「あ、蘭からだ」ピッ
コナン「もしもし、蘭姉ちゃん?」
蘭「あ、コナン君?良かった!しばらく連絡来ないから大丈夫かなって!」
コナン「う、うん。ごめんね。色々あって」
蘭「良いのよ、気にしないで。哀ちゃん、どう?様子は?良くなった?」
コナン「う、うん。まだ思い出してはいないけど、落ち着いて来たよ」
蘭「そ、良かった!哀ちゃんの事、守ってあげてね」
コナン「うん、ありがとう」
蘭「たまには、帰れなくても事務所に電話してあげてね?お父さん、ああ見えて寂しがりだから。最近、事件も無くて暇してるし」
コナン「う、うん。分かったよ。ありがとう」
蘭「うん。じゃあお休み!」
コナン「お休み、蘭姉ちゃん」ピッ
阿笠「どう見ても妹に甘ーいシスコンにしか見えんわい」
コナン「ん、んな事ねーよ!」
阿笠「全く。蘭君が見たら何て言うかのう」
コナン「蘭......?」
阿笠「ん?どうしたんじゃ?」
コナン「あ、何でもねーさ。ハハ......」
コナン(俺、今博士に言われるまで蘭の事忘れてた......?)
コナン(忘れてたって言うか、気に留めてなかった?)
コナン(そんなバカな。灰原にかかりっきりだからと言って蘭を気にしないなんて事は)
prrrr......
コナン「ん?電話?コナン側の?」
コナン「あ、蘭からだ」ピッ
コナン「もしもし、蘭姉ちゃん?」
蘭「あ、コナン君?良かった!しばらく連絡来ないから大丈夫かなって!」
コナン「う、うん。ごめんね。色々あって」
蘭「良いのよ、気にしないで。哀ちゃん、どう?様子は?良くなった?」
コナン「う、うん。まだ思い出してはいないけど、落ち着いて来たよ」
蘭「そ、良かった!哀ちゃんの事、守ってあげてね」
コナン「うん、ありがとう」
蘭「たまには、帰れなくても事務所に電話してあげてね?お父さん、ああ見えて寂しがりだから。最近、事件も無くて暇してるし」
コナン「う、うん。分かったよ。ありがとう」
蘭「うん。じゃあお休み!」
コナン「お休み、蘭姉ちゃん」ピッ
212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/12(金) 15:11:48.76 ID:qY9Z/AhOO
コナン「......」
コナン「お、俺......。どうしちまったんだ?」
コナン「蘭と話す時の高揚感が無い」
コナン「何も感じない......?」
コナン「そう言や、最近新一として蘭に連絡してねぇ......。なのに、何も感じなかった?」
コナン「そんな、そんな訳は......」
灰原「どうしたの?お兄ちゃん?」
コナン「え?あ、哀。お風呂出たの?」
灰原「お兄ちゃんがいないからシャワーで終わらせたの!あーつまんなーい!」
コナン「わ、悪かったよ。ゴメン!」
灰原「良いよぉ。そんなに謝らなくて」ニコッ
コナン「う、うん」
灰原「ねぇ、まだ寝ないでしょ?お兄ちゃん。テレビ見よ?」
コナン「うん、分かった」
灰原「じゃ、先に行くねっ」
コナン「うん」
コナン(.....ま、とにかく。これからは気を付けよう。あくまで今の俺は毛利探偵事務所に住まわせてもらってんだし。連絡位はしなきゃな)
コナン「お、俺......。どうしちまったんだ?」
コナン「蘭と話す時の高揚感が無い」
コナン「何も感じない......?」
コナン「そう言や、最近新一として蘭に連絡してねぇ......。なのに、何も感じなかった?」
コナン「そんな、そんな訳は......」
灰原「どうしたの?お兄ちゃん?」
コナン「え?あ、哀。お風呂出たの?」
灰原「お兄ちゃんがいないからシャワーで終わらせたの!あーつまんなーい!」
コナン「わ、悪かったよ。ゴメン!」
灰原「良いよぉ。そんなに謝らなくて」ニコッ
コナン「う、うん」
灰原「ねぇ、まだ寝ないでしょ?お兄ちゃん。テレビ見よ?」
コナン「うん、分かった」
灰原「じゃ、先に行くねっ」
コナン「うん」
コナン(.....ま、とにかく。これからは気を付けよう。あくまで今の俺は毛利探偵事務所に住まわせてもらってんだし。連絡位はしなきゃな)
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/12(金) 15:48:29.26 ID:qY9Z/AhOO
コナン(俺が蘭を気にしない......。本来、それは最も異常な事)
コナン(だが、俺はそれに目を伏せた。それは後々、俺達を苦しめる事になる)
コナン(それは後の話として、その夜。俺達が寝る頃......)
コナン「さ、寝ようか。もう遅いし」
灰原「うん。ふぁーあ......」
コナン(欠伸の仕方は、前と変わんねーな)フッ
灰原「なぁに?私があくびしたのがそんなにおかしい?」
コナン「いや、ゴメンゴメン。何でも無いんだ」
灰原「変なお兄ちゃん」
コナン「ハハ、そうかもね」
灰原「じゃあ、行こうよ」
コナン「うん......。ねぇ、哀」
灰原「なあに?」
コナン「1つ聞いて良いかい?」
灰原「うん、なあに?」
コナン「さっき、お母さんの事とか聞いたろう?きっと、色々な事が気になる余裕が出来たんだろうけどさ」
灰原「うん」
コナン「僕の事は気にならないの?何故家族でも無いのに、一緒にいてくれるのか、とか。一体、何者なのかとかさ」
灰原「......」
コナン「あ、いや。言わなくても良いんだ。ただちょっと気になって......」
灰原「バカね、お兄ちゃん」クスッ
コナン「え?」ドキッ
灰原「そんな事気にしないわよ。だって、前がどうでも、今は私の大好きなお兄ちゃんだもん。それじゃいけないかしら?」
コナン「いや......。あ、ありがとう」
灰原「逆に聞いて良い?」
コナン「え?」
灰原「前の私と今の私。お兄ちゃんは、どっちが好き?」
コナン「!」
灰原「どっちが、好き?」
コナン「そ、それは......」
灰原「......なーんてね」ニコッ
コナン「え?」
灰原「冗談よ、冗談。気にしないでっ」
コナン「あ、うん......」
灰原「でも......」
コナン「ん?」
灰原「いつか、答えて欲しいな」ニコッ
コナン「......うん、分かった」
コナン(だが、俺はそれに目を伏せた。それは後々、俺達を苦しめる事になる)
コナン(それは後の話として、その夜。俺達が寝る頃......)
コナン「さ、寝ようか。もう遅いし」
灰原「うん。ふぁーあ......」
コナン(欠伸の仕方は、前と変わんねーな)フッ
灰原「なぁに?私があくびしたのがそんなにおかしい?」
コナン「いや、ゴメンゴメン。何でも無いんだ」
灰原「変なお兄ちゃん」
コナン「ハハ、そうかもね」
灰原「じゃあ、行こうよ」
コナン「うん......。ねぇ、哀」
灰原「なあに?」
コナン「1つ聞いて良いかい?」
灰原「うん、なあに?」
コナン「さっき、お母さんの事とか聞いたろう?きっと、色々な事が気になる余裕が出来たんだろうけどさ」
灰原「うん」
コナン「僕の事は気にならないの?何故家族でも無いのに、一緒にいてくれるのか、とか。一体、何者なのかとかさ」
灰原「......」
コナン「あ、いや。言わなくても良いんだ。ただちょっと気になって......」
灰原「バカね、お兄ちゃん」クスッ
コナン「え?」ドキッ
灰原「そんな事気にしないわよ。だって、前がどうでも、今は私の大好きなお兄ちゃんだもん。それじゃいけないかしら?」
コナン「いや......。あ、ありがとう」
灰原「逆に聞いて良い?」
コナン「え?」
灰原「前の私と今の私。お兄ちゃんは、どっちが好き?」
コナン「!」
灰原「どっちが、好き?」
コナン「そ、それは......」
灰原「......なーんてね」ニコッ
コナン「え?」
灰原「冗談よ、冗談。気にしないでっ」
コナン「あ、うん......」
灰原「でも......」
コナン「ん?」
灰原「いつか、答えて欲しいな」ニコッ
コナン「......うん、分かった」
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 01:15:43.15 ID:nFLkb2rtO
灰原「さ、寝よっ」ニコッ
コナン「うん」
灰原「あー、でも......」
コナン「ん?」
灰原「歩美ちゃんにまた怒られちゃうかなあ」
コナン「......これ位は、良いんじゃない?」
灰原「ホント?」
コナン「うん」
灰原「やった♪じゃ、行こっ!」
コナン「うん」
コナン(さっきの答え方、もう記憶が戻ったと思える位だったぜ。「バカね」ってよ)
コナン(もう哀として接する時間は少ないのかも知れねーな。なら、少しでも一緒に......)
コナン「うん」
灰原「あー、でも......」
コナン「ん?」
灰原「歩美ちゃんにまた怒られちゃうかなあ」
コナン「......これ位は、良いんじゃない?」
灰原「ホント?」
コナン「うん」
灰原「やった♪じゃ、行こっ!」
コナン「うん」
コナン(さっきの答え方、もう記憶が戻ったと思える位だったぜ。「バカね」ってよ)
コナン(もう哀として接する時間は少ないのかも知れねーな。なら、少しでも一緒に......)
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 01:32:01.31 ID:nFLkb2rtO
コナン(今考えると、俺の心はあの時既に......)
コナン(既に決まっていたのかも知れない)
コナン(ともかく、灰原の状態が変わってきたのを見て、俺達は次の段階に行こうとしていた。それは、翌日の放課後......)
歩美「今までの事件の現場を?」
コナン「ああ、アイツも状態が安定して来たし、そろそろ記憶を取り戻す為に動くべきだと思うんだ」
光彦「それで、今まで僕達が行った事件の現場に?」
コナン「ああ。少しでも刺激になればと思ってな。アイツにはただの探検って事で」
元太「どうしてだよ?」
コナン「なまじっか予備知識があるより、ダイレクトに感じる物の方が良いんじゃねーかと思ってな」
歩美「うん。分かった!哀ちゃんの為だもんね!」
光彦「喜んで協力しますよ!」
コナン「ありがとな、みんな」
元太「あんまり遠く行くなら、おやつ持たねーとな!」
コナン(ったく、コイツは......)
灰原「みんな、遅くなってごめんなさい」
光彦「あ、灰原さん!」
灰原「ちょっと長引いちゃって」
コナン「トイレが?」
灰原「違うわよっ!」ビシッ
コナン「いってぇ!」
灰原「先生とお話してたの!調子はどうかとか!お兄ちゃんデリカシー無さすぎ!」
歩美「コナン君、女の子の気持ちはあんまり分からないから」
コナン(ハハ、最近こればっかだな......)
コナン(既に決まっていたのかも知れない)
コナン(ともかく、灰原の状態が変わってきたのを見て、俺達は次の段階に行こうとしていた。それは、翌日の放課後......)
歩美「今までの事件の現場を?」
コナン「ああ、アイツも状態が安定して来たし、そろそろ記憶を取り戻す為に動くべきだと思うんだ」
光彦「それで、今まで僕達が行った事件の現場に?」
コナン「ああ。少しでも刺激になればと思ってな。アイツにはただの探検って事で」
元太「どうしてだよ?」
コナン「なまじっか予備知識があるより、ダイレクトに感じる物の方が良いんじゃねーかと思ってな」
歩美「うん。分かった!哀ちゃんの為だもんね!」
光彦「喜んで協力しますよ!」
コナン「ありがとな、みんな」
元太「あんまり遠く行くなら、おやつ持たねーとな!」
コナン(ったく、コイツは......)
灰原「みんな、遅くなってごめんなさい」
光彦「あ、灰原さん!」
灰原「ちょっと長引いちゃって」
コナン「トイレが?」
灰原「違うわよっ!」ビシッ
コナン「いってぇ!」
灰原「先生とお話してたの!調子はどうかとか!お兄ちゃんデリカシー無さすぎ!」
歩美「コナン君、女の子の気持ちはあんまり分からないから」
コナン(ハハ、最近こればっかだな......)
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 11:35:30.57 ID:nFLkb2rtO
灰原「で、何を話してたの?」
歩美「あ、あのね」
光彦「これからちょっと探険に行こうって話を」
灰原「探険?」
コナン「ホ、ホラ。少年探偵団としては事件の起きそうな所をチェックするのも悪くないかなと」
灰原「ふぅん。面白そう!」
元太「で、どこから行くんだよ?コナン?」
コナン「そうだね。まずは......。大渡間に行ってみるかな」
歩美「大渡間?」
光彦「僕達が初めて一緒に事件に行った、ニセ札の時ですよ」ヒソヒソ
歩美「あ、そっか」
灰原「どこ?そこ?何で米花町じゃないの?」
コナン「ま、まあとにかく行こうよ。ね?みんな?」
元太「お、おう。行こーぜ!」
歩・光「オー!」
灰原「何か、怪しいなあ......」ジロッ
コナン「な、何も無いさ。ハハハ......」
歩美「あ、あのね」
光彦「これからちょっと探険に行こうって話を」
灰原「探険?」
コナン「ホ、ホラ。少年探偵団としては事件の起きそうな所をチェックするのも悪くないかなと」
灰原「ふぅん。面白そう!」
元太「で、どこから行くんだよ?コナン?」
コナン「そうだね。まずは......。大渡間に行ってみるかな」
歩美「大渡間?」
光彦「僕達が初めて一緒に事件に行った、ニセ札の時ですよ」ヒソヒソ
歩美「あ、そっか」
灰原「どこ?そこ?何で米花町じゃないの?」
コナン「ま、まあとにかく行こうよ。ね?みんな?」
元太「お、おう。行こーぜ!」
歩・光「オー!」
灰原「何か、怪しいなあ......」ジロッ
コナン「な、何も無いさ。ハハハ......」
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 11:43:09.91 ID:nFLkb2rtO
コナン(こうして、灰原を連れた思い出巡りは始まった)
コナン「ふう、着いたな」
光彦「久しぶりですね!」
灰原「久しぶり?来た事あるの?」
光彦「あ、いえ!その......」
歩美「ね、哀ちゃん!あっち行ってみよ!」グイッ
灰原「え?あの、ちょっと?」
光彦「す、すみません。コナン君」
コナン「気にすんな。いつかバレるしな。とりあえず、ここに来ただけじゃ変化は見られないな」
光彦「ええ。あの現場に?」
コナン「まあ中までは行かねーけどな。とにかく行こうか」
光彦「ええ。こうしてる内に、灰原さんが元に戻ると良いんですけど」
コナン「ああ、そうだな」
元太「なあコナン?俺腹減っちまったぜ」
コ・光(ホントにもう......)
コナン「ふう、着いたな」
光彦「久しぶりですね!」
灰原「久しぶり?来た事あるの?」
光彦「あ、いえ!その......」
歩美「ね、哀ちゃん!あっち行ってみよ!」グイッ
灰原「え?あの、ちょっと?」
光彦「す、すみません。コナン君」
コナン「気にすんな。いつかバレるしな。とりあえず、ここに来ただけじゃ変化は見られないな」
光彦「ええ。あの現場に?」
コナン「まあ中までは行かねーけどな。とにかく行こうか」
光彦「ええ。こうしてる内に、灰原さんが元に戻ると良いんですけど」
コナン「ああ、そうだな」
元太「なあコナン?俺腹減っちまったぜ」
コ・光(ホントにもう......)
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 11:52:12.87 ID:nFLkb2rtO
コナン「っと、探偵バッヂで歩美ちゃんに」カチャッ
歩美(あ、バッヂが)カチャッ
歩美「コナン君、どうしたの?」
コナン「歩美ちゃん、例のビル覚えてる?」
歩美「うん。分かるよ」
コナン「そこまで灰原を誘導してくれ」
歩美「分かったよ!」
灰原「さっきからみんな何してるの?私に内緒の話?」
歩美「え?ううん!ね、哀ちゃん!あっち行ってみよ!」
灰原「ちょっと、待って......」
コナン「良し、俺達も行こう」
光彦「ええ」
元太「歩くのダリーなあ」
コナン「我慢しろ、行くぜ」
元太「分かったよ......」
歩美(あ、バッヂが)カチャッ
歩美「コナン君、どうしたの?」
コナン「歩美ちゃん、例のビル覚えてる?」
歩美「うん。分かるよ」
コナン「そこまで灰原を誘導してくれ」
歩美「分かったよ!」
灰原「さっきからみんな何してるの?私に内緒の話?」
歩美「え?ううん!ね、哀ちゃん!あっち行ってみよ!」
灰原「ちょっと、待って......」
コナン「良し、俺達も行こう」
光彦「ええ」
元太「歩くのダリーなあ」
コナン「我慢しろ、行くぜ」
元太「分かったよ......」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 12:17:34.86 ID:nFLkb2rtO
歩美(えっと......。あ、あそこだ)
灰原「ちょ、ちょっと歩美ちゃん。待ってよ!どこまで行くの?」
歩美「あ、あの......。ホラ!あのビルがコナン君怪しいって!」
灰原「え?これ?」
歩美「う、うん。そう」
灰原「怪しいって、これ交番の横よ?どこが怪しいの?」
歩美「え、あの、その」
コナン「おーい!」
歩美「あ、コナン君!」
コナン「ワリー、どうだった?」ヒソヒソ
歩美「う、うん。変わり無いみたい」ヒソヒソ
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?ここの何が怪しいの?」
コナン「え、あの、ホラ!一見フツーの所こそ事件の匂いが」
灰原「そんなのどこにでもあるじゃない?何でわざわざこんな遠くのこんなビルに?」
コナン「い、いや。それは」
光彦「おーい!待って下さいよコナン君!」
元太「灰原思い出したか?」
灰原「思い出した?」
コナン「バッ、元太!」
灰原「......はっはーん?読めたわ。ここ、私の記憶に関係ある場所なのね?」
一同「ギクッ」
灰原「私に気を遣ったのか何か知らないけど、とりあえず想い出の場所を巡って記憶を取り戻させようって考えね?どうせお兄ちゃんが考えたんでしょうけど」
コナン「い、いや。その。ゴメン。最初から記憶を取り戻そうと身構えるより、リラックスした気分の方が良いと思ってさ」
灰原「バカね。そんな気を遣われると、却って変に感じちゃうわよ?」
歩美「ごめんね、哀ちゃん」
灰原「ううん。良いの。みんな私を心配してくれてるんだもの。それで......?ここは私達に取ってどういう場所なの?」
光彦「ここは、灰原さんが転校して来てから初めて僕達と一緒に事件に行った所です!」
灰原「え?」
光彦「え?」
コナン「!」
灰原「転校......?私は最初からあそこに住んでいたんじゃないの......?」
光彦「え?あ、あの......」
コナン「ア、アハハ......。光彦君。何か勘違いしてるんじゃないか?転校して来たのは僕でしょ?」
光彦「え?あ、あー。そうでした!」
灰原「え?お兄ちゃんって転校生だったの?」
コナン「う、うん。そうだよ」
元太「え?でも灰原も」
コナン「ちょっと静かに」ボソッ
灰原「......ま、いっか。ふぅん。ここが初めて私が来た事件現場かあ」
歩美「何か、思い出しそう?」
灰原「ちょ、ちょっと歩美ちゃん。待ってよ!どこまで行くの?」
歩美「あ、あの......。ホラ!あのビルがコナン君怪しいって!」
灰原「え?これ?」
歩美「う、うん。そう」
灰原「怪しいって、これ交番の横よ?どこが怪しいの?」
歩美「え、あの、その」
コナン「おーい!」
歩美「あ、コナン君!」
コナン「ワリー、どうだった?」ヒソヒソ
歩美「う、うん。変わり無いみたい」ヒソヒソ
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?ここの何が怪しいの?」
コナン「え、あの、ホラ!一見フツーの所こそ事件の匂いが」
灰原「そんなのどこにでもあるじゃない?何でわざわざこんな遠くのこんなビルに?」
コナン「い、いや。それは」
光彦「おーい!待って下さいよコナン君!」
元太「灰原思い出したか?」
灰原「思い出した?」
コナン「バッ、元太!」
灰原「......はっはーん?読めたわ。ここ、私の記憶に関係ある場所なのね?」
一同「ギクッ」
灰原「私に気を遣ったのか何か知らないけど、とりあえず想い出の場所を巡って記憶を取り戻させようって考えね?どうせお兄ちゃんが考えたんでしょうけど」
コナン「い、いや。その。ゴメン。最初から記憶を取り戻そうと身構えるより、リラックスした気分の方が良いと思ってさ」
灰原「バカね。そんな気を遣われると、却って変に感じちゃうわよ?」
歩美「ごめんね、哀ちゃん」
灰原「ううん。良いの。みんな私を心配してくれてるんだもの。それで......?ここは私達に取ってどういう場所なの?」
光彦「ここは、灰原さんが転校して来てから初めて僕達と一緒に事件に行った所です!」
灰原「え?」
光彦「え?」
コナン「!」
灰原「転校......?私は最初からあそこに住んでいたんじゃないの......?」
光彦「え?あ、あの......」
コナン「ア、アハハ......。光彦君。何か勘違いしてるんじゃないか?転校して来たのは僕でしょ?」
光彦「え?あ、あー。そうでした!」
灰原「え?お兄ちゃんって転校生だったの?」
コナン「う、うん。そうだよ」
元太「え?でも灰原も」
コナン「ちょっと静かに」ボソッ
灰原「......ま、いっか。ふぅん。ここが初めて私が来た事件現場かあ」
歩美「何か、思い出しそう?」
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 12:23:20.80 ID:nFLkb2rtO
灰原「ぜーんぜん?懐かしさも感じなかったし。多分、大した事しなかったのね。私」
コナン(拳銃をぶっ放したけどな)
灰原「まあとにかく。こういう事情なら次は正直に言って欲しいな」
歩美「うん。ごめんね」
灰原「良いの。ここはとりあえず、記憶の手掛かりにはならないみたいだし、時間があるなら次に行きましょ?」
歩美「う、うん!」
コナン「......ふぅ。光彦、サンキュー。合わせてくれて」
光彦「ええ。でもどうして?」
コナン「ん?ちょっとな」
コナン(その背景まで突っ込まれると、アイツの正体説明しなきゃならなくなるからな。まだ早い......)
灰原「あ、そうそうお兄ちゃん?」
コナン「はい?」
灰原「私を騙したんだから、後でお返ししてよね?」
コナン「い?」
灰原「出なきゃ、許さないわよ」クスッ
コナン「か、勘弁してよ......」
コナン(拳銃をぶっ放したけどな)
灰原「まあとにかく。こういう事情なら次は正直に言って欲しいな」
歩美「うん。ごめんね」
灰原「良いの。ここはとりあえず、記憶の手掛かりにはならないみたいだし、時間があるなら次に行きましょ?」
歩美「う、うん!」
コナン「......ふぅ。光彦、サンキュー。合わせてくれて」
光彦「ええ。でもどうして?」
コナン「ん?ちょっとな」
コナン(その背景まで突っ込まれると、アイツの正体説明しなきゃならなくなるからな。まだ早い......)
灰原「あ、そうそうお兄ちゃん?」
コナン「はい?」
灰原「私を騙したんだから、後でお返ししてよね?」
コナン「い?」
灰原「出なきゃ、許さないわよ」クスッ
コナン「か、勘弁してよ......」
225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 18:41:06.86 ID:nFLkb2rtO
コナン(こうして、その後時間の許す限り俺達は色々な場所を巡った)
コナン(ゴメラを見てる最中に殺人の起きた映画館、凧揚げ大会の会場など。黒の組織との接点が薄い場所を狙って回ったが、結局効果は無かった)
元太「あー、疲れたぞー」
灰原「ごめんね、みんな。私の為に」
光彦「良いんですよ!でも、記憶が戻らなくて残念です」
灰原「ごめんなさい。でも、私焦ってないから」
歩美「うん!また一緒に見て回ろうよ!」
灰原「ありがとう、歩美ちゃん」
コナン「ホント、ありがとう。みんなお疲れさま」
元太「おう!あ、そろそろ帰らねーと母ちゃんにしかられちまう!」
光彦「あ、僕も......。すみません、また明日!」
灰原「ええ。ありがとう。また明日」
歩美「またね!コナン君!哀ちゃん!」
コナン「うん、また明日!」
灰原「......」
コナン「さて、僕らも帰ろっか」
灰原「......うん」
コナン「ん?どうかした?」
灰原「お兄ちゃん。私が怒ってるの、分かる?」
コナン「えっ?」
灰原「やっぱり、分からないんだ」
コナン「え、あの、どうして?」
灰原「もう良い。帰ろ」
コナン「ちょっと待って!どうしてなんだよ?」
灰原「......何で、内緒にするの」
コナン「え?」
灰原「こういう事をするって、何で私に内緒にするの?」
コナン「え......」
灰原「お兄ちゃんの気持ちは嬉しいけど、私頼んでないよ。こんな事したいなんて」
コナン「ゴ、ゴメン。でも......」
灰原「私が元に戻るには仕方無い?そう言う事?」
コナン「そ、そうだよ」
灰原「......嘘よ」
コナン「嘘?」
コナン(ゴメラを見てる最中に殺人の起きた映画館、凧揚げ大会の会場など。黒の組織との接点が薄い場所を狙って回ったが、結局効果は無かった)
元太「あー、疲れたぞー」
灰原「ごめんね、みんな。私の為に」
光彦「良いんですよ!でも、記憶が戻らなくて残念です」
灰原「ごめんなさい。でも、私焦ってないから」
歩美「うん!また一緒に見て回ろうよ!」
灰原「ありがとう、歩美ちゃん」
コナン「ホント、ありがとう。みんなお疲れさま」
元太「おう!あ、そろそろ帰らねーと母ちゃんにしかられちまう!」
光彦「あ、僕も......。すみません、また明日!」
灰原「ええ。ありがとう。また明日」
歩美「またね!コナン君!哀ちゃん!」
コナン「うん、また明日!」
灰原「......」
コナン「さて、僕らも帰ろっか」
灰原「......うん」
コナン「ん?どうかした?」
灰原「お兄ちゃん。私が怒ってるの、分かる?」
コナン「えっ?」
灰原「やっぱり、分からないんだ」
コナン「え、あの、どうして?」
灰原「もう良い。帰ろ」
コナン「ちょっと待って!どうしてなんだよ?」
灰原「......何で、内緒にするの」
コナン「え?」
灰原「こういう事をするって、何で私に内緒にするの?」
コナン「え......」
灰原「お兄ちゃんの気持ちは嬉しいけど、私頼んでないよ。こんな事したいなんて」
コナン「ゴ、ゴメン。でも......」
灰原「私が元に戻るには仕方無い?そう言う事?」
コナン「そ、そうだよ」
灰原「......嘘よ」
コナン「嘘?」
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 18:48:32.71 ID:nFLkb2rtO
灰原「ホントはお兄ちゃん、私の事が面倒なんだ。だから早く記憶を元に戻したいんだ」
コナン「そんな訳無いだろ?僕は......」
灰原「じゃあ何で先に説明してくれないの?!こういう事をするからって!?私に気を遣ったんじゃないでしょ?!私の気持ちを考えないで、カッコつけてるだけじゃない!」
コナン「ち、違う。僕はただ」
灰原「違わない!お兄ちゃんは前の私の方が好きなんだ!!だから記憶を取り戻したいんだ!!」
コナン「そうじゃない!そんな訳......」
灰原「違わないわよ!バカ!お兄ちゃんのバカ!お兄ちゃんなんて、お兄ちゃんなんて......」
灰原「大っ嫌い!!!」
コナン「!!」
灰原「......!!」ダッ
コナン「ま、待って!哀!!」
コナン「そんな訳無いだろ?僕は......」
灰原「じゃあ何で先に説明してくれないの?!こういう事をするからって!?私に気を遣ったんじゃないでしょ?!私の気持ちを考えないで、カッコつけてるだけじゃない!」
コナン「ち、違う。僕はただ」
灰原「違わない!お兄ちゃんは前の私の方が好きなんだ!!だから記憶を取り戻したいんだ!!」
コナン「そうじゃない!そんな訳......」
灰原「違わないわよ!バカ!お兄ちゃんのバカ!お兄ちゃんなんて、お兄ちゃんなんて......」
灰原「大っ嫌い!!!」
コナン「!!」
灰原「......!!」ダッ
コナン「ま、待って!哀!!」
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 19:01:22.56 ID:nFLkb2rtO
コナン(クソッ、まさかこんな事になるなんて......!俺はなんて事を!)
コナン「ちきしょう、見失っちまった......」
コナン「どこ行っちまったんだ、哀......」
コナン「クソッ!俺は、俺はまたアイツの気持ちを考えないで......」
コナン「とにかく黙っちゃいられない。考えろ、考えるんだ!!」
コナン「アイツの行きそうな所、アイツの......」
「お兄ちゃんなんて、大っ嫌い!!!」
コナン「......」
コナン「嫌いか、ハハ。ホントサイテーだな。俺」
コナン「今のアイツの気持ちも考えねーでよ。ホントに......」
コナン「ん......?今の、アイツ?」
コナン「......まさか」
灰原「......」
灰原「バカ、バカ。お兄ちゃんのバカ......」
コナン「やっぱり、ここに居たのか」
灰原「!!」
コナン「ちきしょう、見失っちまった......」
コナン「どこ行っちまったんだ、哀......」
コナン「クソッ!俺は、俺はまたアイツの気持ちを考えないで......」
コナン「とにかく黙っちゃいられない。考えろ、考えるんだ!!」
コナン「アイツの行きそうな所、アイツの......」
「お兄ちゃんなんて、大っ嫌い!!!」
コナン「......」
コナン「嫌いか、ハハ。ホントサイテーだな。俺」
コナン「今のアイツの気持ちも考えねーでよ。ホントに......」
コナン「ん......?今の、アイツ?」
コナン「......まさか」
灰原「......」
灰原「バカ、バカ。お兄ちゃんのバカ......」
コナン「やっぱり、ここに居たのか」
灰原「!!」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 19:20:59.18 ID:nFLkb2rtO
コナン「きっと、この病院の近くにいると思ってさ。何せここは、哀が今の哀になって初めて僕と会った場所だからね」
灰原「......何しに来たの」
コナン「迎えに来たんだよ。帰ろう。一緒に」
灰原「放っといてよ。私の事なんて」
コナン「出来る訳無いだろ?さ、帰ろう」
灰原「放っといてってば!私の事なんて嫌いなんでしょ!!」
コナン「嫌いな訳無いだろう!!!」
灰原「!!」
コナン「毎日、哀の事が心配で......。こうしていなくなってどれだけ心配か......」
灰原「お、兄ちゃん......」
コナン「哀に嫌いだって言われて、どれ程悲しかったか......」
灰原「お兄ちゃん、わ、私、私......」
コナン「嫌いなんて、言わないでくれよ」ギュッ
灰原「......!」
コナン「何処にも、行かないでくれよ......」グスッ
灰原「お、兄ちゃん......。私の事、心配なの?好き、なの?」
コナン「当たり前だろ。大好きに、決まってるだろ......」
灰原「ご、めんな......さい。ごめん、なさい......わ、私、私っ」
コナン「良いんだ、何も言わないで」
灰原「ごめんなさい、私、私っ!!」ギュッ
コナン「哀......」
灰原「ごめんね、お兄ちゃん!嘘だから!!嘘だからぁ!!嫌いなんかじゃ無いからっ!!」
コナン「分かっ......てるさ......」
灰原「ご、めんっ、ねっ。わ、わたしっ、お兄ちゃんに、きいたときっ」グスッ
コナン「ん?」
灰原「まえのっ、わたしと、いまの、わたしっ、どっちがすきか、きいたときっ」グスッ
コナン「......」
灰原「い、まのっ、わたしって、いってほしかったっ......。その、こたえも、きかないまま、おにいちゃんが、あんなこと、したからっ」グスッ
コナン「......!」
灰原「わたし、まえのっ、わたしのほうが、おにいちゃんが、すきなんだとおもってっ......。きらわれてるんだとおもってっ......」グスッ
コナン「......ごめんよ、哀」
灰原「ううん、ごめん、なさいっ!ごめんなさぁぁいっ!!」グスッ
灰原「わたし、だいすきだからっ、おにいちゃんが、だいすきだからっ、だから、わたし、わたし......」グスッ
コナン「分かってる。分かってるさ......。だから、もう泣かないでくれ」ギュッ
灰原「おにいちゃん......」グスッ
コナン「僕は、今の哀も、前の哀も大事なんだよ。だからああした。でも、きちんと哀の気持ちも考えて説明すべきだった。ごめんよ」
灰原「うん......」ギュッ
コナン「もう、焦ってあんな事はしない。だから、もう泣かないで。何処にも行かないでくれよ......」
灰原「ごめんね、ごめんね......。お兄ちゃん」
灰原「......何しに来たの」
コナン「迎えに来たんだよ。帰ろう。一緒に」
灰原「放っといてよ。私の事なんて」
コナン「出来る訳無いだろ?さ、帰ろう」
灰原「放っといてってば!私の事なんて嫌いなんでしょ!!」
コナン「嫌いな訳無いだろう!!!」
灰原「!!」
コナン「毎日、哀の事が心配で......。こうしていなくなってどれだけ心配か......」
灰原「お、兄ちゃん......」
コナン「哀に嫌いだって言われて、どれ程悲しかったか......」
灰原「お兄ちゃん、わ、私、私......」
コナン「嫌いなんて、言わないでくれよ」ギュッ
灰原「......!」
コナン「何処にも、行かないでくれよ......」グスッ
灰原「お、兄ちゃん......。私の事、心配なの?好き、なの?」
コナン「当たり前だろ。大好きに、決まってるだろ......」
灰原「ご、めんな......さい。ごめん、なさい......わ、私、私っ」
コナン「良いんだ、何も言わないで」
灰原「ごめんなさい、私、私っ!!」ギュッ
コナン「哀......」
灰原「ごめんね、お兄ちゃん!嘘だから!!嘘だからぁ!!嫌いなんかじゃ無いからっ!!」
コナン「分かっ......てるさ......」
灰原「ご、めんっ、ねっ。わ、わたしっ、お兄ちゃんに、きいたときっ」グスッ
コナン「ん?」
灰原「まえのっ、わたしと、いまの、わたしっ、どっちがすきか、きいたときっ」グスッ
コナン「......」
灰原「い、まのっ、わたしって、いってほしかったっ......。その、こたえも、きかないまま、おにいちゃんが、あんなこと、したからっ」グスッ
コナン「......!」
灰原「わたし、まえのっ、わたしのほうが、おにいちゃんが、すきなんだとおもってっ......。きらわれてるんだとおもってっ......」グスッ
コナン「......ごめんよ、哀」
灰原「ううん、ごめん、なさいっ!ごめんなさぁぁいっ!!」グスッ
灰原「わたし、だいすきだからっ、おにいちゃんが、だいすきだからっ、だから、わたし、わたし......」グスッ
コナン「分かってる。分かってるさ......。だから、もう泣かないでくれ」ギュッ
灰原「おにいちゃん......」グスッ
コナン「僕は、今の哀も、前の哀も大事なんだよ。だからああした。でも、きちんと哀の気持ちも考えて説明すべきだった。ごめんよ」
灰原「うん......」ギュッ
コナン「もう、焦ってあんな事はしない。だから、もう泣かないで。何処にも行かないでくれよ......」
灰原「ごめんね、ごめんね......。お兄ちゃん」
229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 19:38:27.25 ID:nFLkb2rtO
灰原「私、全部分かってるから。ホントは」
コナン「哀......」
灰原「お兄ちゃんの気持ち......。ちゃんと分かってるから」
コナン「うん......」
灰原「私も、頑張るから......。だから、だから」
灰原「お兄ちゃんも、何処にも行かないで......」
コナン「当たり前だ。何があっても側にいる。絶対に側にいるさ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん......」チュッ
コナン「!!!」
灰原「......エヘヘ、しちゃった」
コナン「いっ、いや、あの、その......っ」ドキドキ
灰原「ごめんね、でも......。これ位は、今日は良いよね」
コナン「う、うん......」ドキドキ
灰原「さ、帰ろっ。お父さん心配しちゃう」
コナン「う、うん。そうだね」
コナン(ま、まだ感触が残ってる......。マズイ、マズイぞこれは......)
灰原「ね、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「もう1回、言わせて?」
コナン「何を......?」
灰原「お兄ちゃん、だーいすき」ニコッ
コナン「っ!!」ドキッ
灰原「お兄ちゃんは?」
コナン「ぼ、僕は......」
コナン「もちろん、大好きさ」
灰原「ありがとっ」ニコッ
コナン(......もう良いや。今日は。この笑顔見たら、どうでも)
コナン(そう、やはり俺の心はこの時もう......)
コナン(決まっていたんだ。そう言う風に)
コナン「哀......」
灰原「お兄ちゃんの気持ち......。ちゃんと分かってるから」
コナン「うん......」
灰原「私も、頑張るから......。だから、だから」
灰原「お兄ちゃんも、何処にも行かないで......」
コナン「当たり前だ。何があっても側にいる。絶対に側にいるさ」
灰原「ありがとう、お兄ちゃん......」チュッ
コナン「!!!」
灰原「......エヘヘ、しちゃった」
コナン「いっ、いや、あの、その......っ」ドキドキ
灰原「ごめんね、でも......。これ位は、今日は良いよね」
コナン「う、うん......」ドキドキ
灰原「さ、帰ろっ。お父さん心配しちゃう」
コナン「う、うん。そうだね」
コナン(ま、まだ感触が残ってる......。マズイ、マズイぞこれは......)
灰原「ね、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「もう1回、言わせて?」
コナン「何を......?」
灰原「お兄ちゃん、だーいすき」ニコッ
コナン「っ!!」ドキッ
灰原「お兄ちゃんは?」
コナン「ぼ、僕は......」
コナン「もちろん、大好きさ」
灰原「ありがとっ」ニコッ
コナン(......もう良いや。今日は。この笑顔見たら、どうでも)
コナン(そう、やはり俺の心はこの時もう......)
コナン(決まっていたんだ。そう言う風に)
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 01:09:39.91 ID:3THM4UpXO
コナン(その後日、俺達は時間を見つけて色んな所を見て歩いた)
コナン(何日もかけ、俺達が遭遇した事件現場を見て行った)
コナン(時にはキャンプ場や海にも出向いたが、結局灰原の記憶が戻る兆候の無いまま......。気がつけば既に1月余りが過ぎていた)
コナン(博士と相談した俺は、灰原を病院に連れていく事にした。基本的に自然治癒を選んだ俺達だが、時間がかかる様なら来て欲しいと医師に言われていたからだ)
コナン(思えば、それが転機だったのかも知れない。結末に向けての......)
コナン(何日もかけ、俺達が遭遇した事件現場を見て行った)
コナン(時にはキャンプ場や海にも出向いたが、結局灰原の記憶が戻る兆候の無いまま......。気がつけば既に1月余りが過ぎていた)
コナン(博士と相談した俺は、灰原を病院に連れていく事にした。基本的に自然治癒を選んだ俺達だが、時間がかかる様なら来て欲しいと医師に言われていたからだ)
コナン(思えば、それが転機だったのかも知れない。結末に向けての......)
234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 01:22:03.65 ID:3THM4UpXO
医師「お待たせしました。検査結果が出ましたのでご報告致します」
阿笠「ええ。で、哀君の状態は」
医師「ええ、ちょっとそれについて保護者様と一対一でお話したいのですが」
阿笠「え?何か重大な事に?」
医師「いえ、そうでは無いのですが。出来れば」
阿笠「わ、分かりました。ちょっと本人達に伝えて来ますわい。彼女はもう帰らせても?」
医師「ええ、構いません」
阿笠「分かりました」
灰原「......はぁ、病院って嫌い」
コナン「何で?この間病院で、あんな事になったのに」
灰原「あれは病院の外側でしょ?病院の中って、気が滅入るから嫌い。わざわざ学校休んでまで来なくても」
コナン「まあ、検査も終わったしもう帰れるさ」
灰原「だと良いけど」
阿笠「おお、スマンの。遅くなって」
コナン「あ、博士。結果は?」
阿笠「う、うむ。その事じゃが、ちょっと2人とも先に帰っててくれるかの?」
コナン「え?」
灰原「何かあった?」
阿笠「いや、そうでは無いんじゃが。ちょっと今後の話などをな」
コナン「ふぅん。ま、分かったよ。じゃ、先に帰ろう。哀」
灰原「うん。お父さんも気をつけて」
阿笠「う、うむ、後での」
阿笠「ええ。で、哀君の状態は」
医師「ええ、ちょっとそれについて保護者様と一対一でお話したいのですが」
阿笠「え?何か重大な事に?」
医師「いえ、そうでは無いのですが。出来れば」
阿笠「わ、分かりました。ちょっと本人達に伝えて来ますわい。彼女はもう帰らせても?」
医師「ええ、構いません」
阿笠「分かりました」
灰原「......はぁ、病院って嫌い」
コナン「何で?この間病院で、あんな事になったのに」
灰原「あれは病院の外側でしょ?病院の中って、気が滅入るから嫌い。わざわざ学校休んでまで来なくても」
コナン「まあ、検査も終わったしもう帰れるさ」
灰原「だと良いけど」
阿笠「おお、スマンの。遅くなって」
コナン「あ、博士。結果は?」
阿笠「う、うむ。その事じゃが、ちょっと2人とも先に帰っててくれるかの?」
コナン「え?」
灰原「何かあった?」
阿笠「いや、そうでは無いんじゃが。ちょっと今後の話などをな」
コナン「ふぅん。ま、分かったよ。じゃ、先に帰ろう。哀」
灰原「うん。お父さんも気をつけて」
阿笠「う、うむ、後での」
235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 13:22:38.96 ID:3THM4UpXO
コナン(何だってんだ?一体?)
コナン「さて、どうするかなあ。バスで帰ろうか?」
灰原「ううん。歩きましょ?」
コナン「え?結構遠いよ?」
灰原「良いの。歩こ」ギュッ
コナン「う、うん」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「私がいつまでも何も思い出さないの、どう思う?」
コナン「どうって。そりゃあ仕方無いさ。好きで忘れてるんじゃないし」
灰原「そうね。そうよね......」
コナン「暗いな。どうしたのさ?」
灰原「ううん。別に。でもいっそ、時間が止まれば良いのに」
コナン「時間?」
灰原「そ。前も先も気にしない、今この時のまま時間が止まれば良いのに。そしたら、お兄ちゃんとずっと一緒にいれるのに」
コナン「そんな心配しなくても、何処にも行かないって」
灰原「ううん。そうじゃないの」
コナン「?」
灰原「とにかく、先を考えるのがちょっと嫌になる時もあるの」
コナン「なるほど......。そうだ」
灰原「?」
コナン「今週末、動物園に行かないか?」
灰原「動物園?」
コナン「そ、動物園。まあ動物園じゃなくても良いんだけどさ。その、ふ、2人でさ」
灰原「それってお兄ちゃん、デートの誘い?」クスッ
コナン「いや、その。た、楽しい事をすれば気分も紛れるかなって」
灰原「......うん。行きたい。2人で」ニコッ
コナン「そ、そっか。じゃ、週末ね」
灰原「うん。楽しみ」ニコッ
コナン「さて、どうするかなあ。バスで帰ろうか?」
灰原「ううん。歩きましょ?」
コナン「え?結構遠いよ?」
灰原「良いの。歩こ」ギュッ
コナン「う、うん」
灰原「ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「私がいつまでも何も思い出さないの、どう思う?」
コナン「どうって。そりゃあ仕方無いさ。好きで忘れてるんじゃないし」
灰原「そうね。そうよね......」
コナン「暗いな。どうしたのさ?」
灰原「ううん。別に。でもいっそ、時間が止まれば良いのに」
コナン「時間?」
灰原「そ。前も先も気にしない、今この時のまま時間が止まれば良いのに。そしたら、お兄ちゃんとずっと一緒にいれるのに」
コナン「そんな心配しなくても、何処にも行かないって」
灰原「ううん。そうじゃないの」
コナン「?」
灰原「とにかく、先を考えるのがちょっと嫌になる時もあるの」
コナン「なるほど......。そうだ」
灰原「?」
コナン「今週末、動物園に行かないか?」
灰原「動物園?」
コナン「そ、動物園。まあ動物園じゃなくても良いんだけどさ。その、ふ、2人でさ」
灰原「それってお兄ちゃん、デートの誘い?」クスッ
コナン「いや、その。た、楽しい事をすれば気分も紛れるかなって」
灰原「......うん。行きたい。2人で」ニコッ
コナン「そ、そっか。じゃ、週末ね」
灰原「うん。楽しみ」ニコッ
242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 03:33:31.05 ID:eSfmbOVzO
コナン(思えばこの時まで、俺はこの空気に酔っていたのかも知れない)
コナン(だが、俺は突き付けられる事になる。逃れようの無い、現実と言うヤツを)
阿笠「さて、どうしたものかのう」
阿笠「......伝えん訳にはいかんじゃろうな」
コナン(そして、その夜)
コナン「さて、そろそろ寝ますかね」
灰原「うん」
阿笠「あー、コナン君。ちょっと良いかの?」
コナン「え?」
阿笠「少し話したい事があるんじゃ。スマンが哀君。2人にしてくれるかの?」
灰原「......分かったわ。お兄ちゃん、私先に寝てるから」
コナン「分かった」
灰原「じゃあ、お休み」
阿笠「うむ、お休み」
コナン(だが、俺は突き付けられる事になる。逃れようの無い、現実と言うヤツを)
阿笠「さて、どうしたものかのう」
阿笠「......伝えん訳にはいかんじゃろうな」
コナン(そして、その夜)
コナン「さて、そろそろ寝ますかね」
灰原「うん」
阿笠「あー、コナン君。ちょっと良いかの?」
コナン「え?」
阿笠「少し話したい事があるんじゃ。スマンが哀君。2人にしてくれるかの?」
灰原「......分かったわ。お兄ちゃん、私先に寝てるから」
コナン「分かった」
灰原「じゃあ、お休み」
阿笠「うむ、お休み」
243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 03:44:43.07 ID:eSfmbOVzO
コナン「......それで?わざわざ2人にしたんだ。何か深刻な話か?」
阿笠「うむ......。今日病院で先生と話した事なんじゃが」
コナン「ああ、何だったんだ?」
阿笠「実はの、入院中のカウンセリングの時点から兆候はあったらしいんじゃが......」
コナン「何だよ?わざわざ2人にしたんだから。今更勿体振らなくても」
阿笠「う、うむ。実は......。哀君の身体にはやはり問題は無い。じゃが彼女の深層心理は、元に戻る事を拒んでおる」
コナン「え?」
阿笠「無意識に記憶を取り戻す事を拒否しておる、と言う事じゃ」
コナン「な、何で?どういう事なんだ?」
阿笠「当初は一種の自己防衛的な物かとも思ったそうじゃ。過去と言う未知を知る事への恐怖かと。じゃが......。今は違う様じゃ」
コナン「......?」
阿笠「今彼女の意識が記憶を取り戻すのを拒む理由、それは恐らく......。君じゃ」
コナン「な、に?」
阿笠「君の存在が、彼女の意識を今に留まらせておる。そう言ったんじゃ」
コナン「意味が分からねーよ。説明してくれよ」
阿笠「うむ......。今日病院で先生と話した事なんじゃが」
コナン「ああ、何だったんだ?」
阿笠「実はの、入院中のカウンセリングの時点から兆候はあったらしいんじゃが......」
コナン「何だよ?わざわざ2人にしたんだから。今更勿体振らなくても」
阿笠「う、うむ。実は......。哀君の身体にはやはり問題は無い。じゃが彼女の深層心理は、元に戻る事を拒んでおる」
コナン「え?」
阿笠「無意識に記憶を取り戻す事を拒否しておる、と言う事じゃ」
コナン「な、何で?どういう事なんだ?」
阿笠「当初は一種の自己防衛的な物かとも思ったそうじゃ。過去と言う未知を知る事への恐怖かと。じゃが......。今は違う様じゃ」
コナン「......?」
阿笠「今彼女の意識が記憶を取り戻すのを拒む理由、それは恐らく......。君じゃ」
コナン「な、に?」
阿笠「君の存在が、彼女の意識を今に留まらせておる。そう言ったんじゃ」
コナン「意味が分からねーよ。説明してくれよ」
244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 03:54:06.26 ID:eSfmbOVzO
阿笠「今の哀君に取って、それだけ君は大切な存在と言う事じゃ。色々検査で質問をしたが、君の事を話す時ほど精神が安定した時も、楽しそうな時も無かったそうじゃ」
阿笠「そんな君と離れがたい今の精神状態が、無意識に恐れとるんじゃ。記憶を取り戻す事による変化を。君との別離を。それを恐れとるんじゃ」
コナン「そんなバカな......。要するに俺と一緒に居たい為に、アイツは記憶を取り戻す事から逃げてるってのか?」
阿笠「あくまで無意識下の話じゃが、単純に言えばそう言う事じゃ」
コナン「......」
阿笠「そしてそれは、君もじゃないかの?」
コナン「え?」
阿笠「この際言わせて貰おう。君もまた、彼女は記憶が戻るのを恐れとる。違うかね?」
コナン「な、何言ってんだよ?そんな訳」
阿笠「いや、違わない筈じゃ。君は一見彼女の記憶を取り戻す為に尽力しとる様に見えるが、その実は逆じゃ」
コナン「逆?」
阿笠「そんな君と離れがたい今の精神状態が、無意識に恐れとるんじゃ。記憶を取り戻す事による変化を。君との別離を。それを恐れとるんじゃ」
コナン「そんなバカな......。要するに俺と一緒に居たい為に、アイツは記憶を取り戻す事から逃げてるってのか?」
阿笠「あくまで無意識下の話じゃが、単純に言えばそう言う事じゃ」
コナン「......」
阿笠「そしてそれは、君もじゃないかの?」
コナン「え?」
阿笠「この際言わせて貰おう。君もまた、彼女は記憶が戻るのを恐れとる。違うかね?」
コナン「な、何言ってんだよ?そんな訳」
阿笠「いや、違わない筈じゃ。君は一見彼女の記憶を取り戻す為に尽力しとる様に見えるが、その実は逆じゃ」
コナン「逆?」
245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 04:11:19.98 ID:eSfmbOVzO
阿笠「例えば、彼女と今までの事件現場を巡る時もじゃ。色々見ている様に見えて、組織と関わった所は避けておる」
コナン「!」
阿笠「彼女に取って、辛そうな思い出のある所は避けておる」
コナン「そ、それは......」
阿笠「それに、君は他の手段を全く試そうとしていない」
コナン「他の?」
阿笠「やり方はある筈じゃ。彼女や君の素性を話す。彼女の親御さんの遺した音声を聞かせる。組織に近しいFBIの人間と接触させる。色々ある筈じゃ。じゃが君はやろうとしない」
コナン「それは、アイツの体調を」
阿笠「もう時間は充分経っとる。1度にやらなくとも、少しずつ試す事は出来る。それをやらんのは、君自信が恐いからじゃろ?彼女が元に戻るのが」
コナン「違う!そんな、そんな事は!」
阿笠「いや、そうじゃろう。何故なら君は彼女を......。愛しておるから」
コナン「!!!」
阿笠「君の愛情が、兄弟愛なのか男女の愛なのかは定かでは無い。じゃが、彼女に対する君の態度を見ればそれは明らかじゃ」
コナン「お、俺は......。俺はたた、アイツを守りたくて......」
阿笠「最初はそうじゃろう。じゃが、今は違う筈じゃ。君が彼女を見る眼は、それ程慈愛に満ちておる。じゃから、恐いんじゃろ?彼女が記憶を取り戻した時、起きるかも知れない事を」
コナン「やめろ。言うな」
阿笠「いや。君は分かっておる筈じゃ。記憶喪失者が記憶を取り戻した時......」
コナン「やめろっつってんだろ......」
阿笠「記憶を取り戻した時、その間の記憶を失う可能性が......」
コナン「やめろ!!!」
コナン「!」
阿笠「彼女に取って、辛そうな思い出のある所は避けておる」
コナン「そ、それは......」
阿笠「それに、君は他の手段を全く試そうとしていない」
コナン「他の?」
阿笠「やり方はある筈じゃ。彼女や君の素性を話す。彼女の親御さんの遺した音声を聞かせる。組織に近しいFBIの人間と接触させる。色々ある筈じゃ。じゃが君はやろうとしない」
コナン「それは、アイツの体調を」
阿笠「もう時間は充分経っとる。1度にやらなくとも、少しずつ試す事は出来る。それをやらんのは、君自信が恐いからじゃろ?彼女が元に戻るのが」
コナン「違う!そんな、そんな事は!」
阿笠「いや、そうじゃろう。何故なら君は彼女を......。愛しておるから」
コナン「!!!」
阿笠「君の愛情が、兄弟愛なのか男女の愛なのかは定かでは無い。じゃが、彼女に対する君の態度を見ればそれは明らかじゃ」
コナン「お、俺は......。俺はたた、アイツを守りたくて......」
阿笠「最初はそうじゃろう。じゃが、今は違う筈じゃ。君が彼女を見る眼は、それ程慈愛に満ちておる。じゃから、恐いんじゃろ?彼女が記憶を取り戻した時、起きるかも知れない事を」
コナン「やめろ。言うな」
阿笠「いや。君は分かっておる筈じゃ。記憶喪失者が記憶を取り戻した時......」
コナン「やめろっつってんだろ......」
阿笠「記憶を取り戻した時、その間の記憶を失う可能性が......」
コナン「やめろ!!!」
246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 04:24:42.42 ID:eSfmbOVzO
阿笠「......じゃが、可能性として充分あり得る事じゃ」
コナン「......」
灰原「......!」
灰原「記憶を、取り戻した時......。それまでの記憶を......」
灰原「......」サッ
コナン「......」
阿笠「君が辛いのは分かる。ワシとて、お父さんと呼んでくれる今の哀君を失いたくない気持ちはある。じゃが今の哀君の状態は、所詮仮初めじゃ。今の哀君は、本当の哀君じゃあない」
コナン「本当じゃない、だと......?」
阿笠「!」
コナン「ふざけんなよ。今のアイツの何処が本当じゃないってんだ!!例え記憶が無くても、アイツは今この瞬間ここに存在してるんだ!!今のアイツとして、アイツの気持ちで俺達と一緒にいるんじゃねーか!!それがニセモノだってのか!!」
阿笠「じゃがな、新一......」
コナン「うるせえ!!俺は嫌だぞ、アイツが消えちまうなんて俺は嫌だ!!博士は何でそんな冷静なんだよ?!何で......」
阿笠「冷静な訳が無いじゃろう!!!」
コナン「!!」
コナン「......」
灰原「......!」
灰原「記憶を、取り戻した時......。それまでの記憶を......」
灰原「......」サッ
コナン「......」
阿笠「君が辛いのは分かる。ワシとて、お父さんと呼んでくれる今の哀君を失いたくない気持ちはある。じゃが今の哀君の状態は、所詮仮初めじゃ。今の哀君は、本当の哀君じゃあない」
コナン「本当じゃない、だと......?」
阿笠「!」
コナン「ふざけんなよ。今のアイツの何処が本当じゃないってんだ!!例え記憶が無くても、アイツは今この瞬間ここに存在してるんだ!!今のアイツとして、アイツの気持ちで俺達と一緒にいるんじゃねーか!!それがニセモノだってのか!!」
阿笠「じゃがな、新一......」
コナン「うるせえ!!俺は嫌だぞ、アイツが消えちまうなんて俺は嫌だ!!博士は何でそんな冷静なんだよ?!何で......」
阿笠「冷静な訳が無いじゃろう!!!」
コナン「!!」
247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 04:38:02.88 ID:eSfmbOVzO
阿笠「ワシとて、身を切られる様に辛い......。じゃが、このままでおる訳にはいかんじゃろう?彼女をこのまま放置して、君は責任を取れるのか?」
コナン「責任......?」
阿笠「彼女がこのまま記憶を失ったままなら、解毒剤は作れないままじゃ。君達は元に戻る事も出来ん」
阿笠「よしんば、何らかの手段で元に戻れても今の哀君の状態では社会復帰は難しかろう。その哀君の面倒を一生見る覚悟は君にあるかの?」
コナン「覚悟......」
阿笠「そもそも、今はたまたま組織の動きが鈍いものの......。君達が組織と戦う運命にある事は避けられん。記憶を失い、組織と戦う意思を欠いた彼女を君は守り通せるか?」
コナン「......」
阿笠「そもそも、蘭君はどうするんじゃ?いや、第1に君は哀君をどう思っとるんじゃ?どうしたいんじゃ?その答えも出さないまま、現状にすがり続けるのか?」
阿笠「それに、今の哀君のままを望んでおるのか?今まで君と共に闘ってきた哀君は消えたままで良いのか?彼女のお姉さんの想いは?全てから眼を逸らし続けるのかの?」
コナン「......かんねーよ」
阿笠「......?」
コナン「わっかんねーよ!!!」
阿笠「!!」
コナン「責任......?」
阿笠「彼女がこのまま記憶を失ったままなら、解毒剤は作れないままじゃ。君達は元に戻る事も出来ん」
阿笠「よしんば、何らかの手段で元に戻れても今の哀君の状態では社会復帰は難しかろう。その哀君の面倒を一生見る覚悟は君にあるかの?」
コナン「覚悟......」
阿笠「そもそも、今はたまたま組織の動きが鈍いものの......。君達が組織と戦う運命にある事は避けられん。記憶を失い、組織と戦う意思を欠いた彼女を君は守り通せるか?」
コナン「......」
阿笠「そもそも、蘭君はどうするんじゃ?いや、第1に君は哀君をどう思っとるんじゃ?どうしたいんじゃ?その答えも出さないまま、現状にすがり続けるのか?」
阿笠「それに、今の哀君のままを望んでおるのか?今まで君と共に闘ってきた哀君は消えたままで良いのか?彼女のお姉さんの想いは?全てから眼を逸らし続けるのかの?」
コナン「......かんねーよ」
阿笠「......?」
コナン「わっかんねーよ!!!」
阿笠「!!」
249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 05:01:14.97 ID:eSfmbOVzO
コナン「俺だって、分かんねーよ......」
阿笠「新一......」
コナン「アイツに元に戻って欲しい。それは嘘じゃねーさ。でも、でもよ......」
コナン「今のアイツが......。俺をお兄ちゃんと呼ぶアイツが、今は愛おしくて仕方無い......」
コナン「いや、違う。違うんだ。今のアイツだけじゃない。前も今も......。全てを振り返った時、アイツの存在がいかに俺に取って大きいか分かったんだよ......」
阿笠「......」
コナン「アイツに対する愛情が、どういう物なのか......。自分でも分からない......。でも、でもよ......。一声で言うなら」
コナン「本当にアイツが......。愛おしい。としか言えない......」
阿笠「新一......」
コナン「......」サッ
阿笠「こ、これ!新一!何処へ?」
コナン「......ちょっと頭冷やしてくるわ」
阿笠「新一......」
コナン「ゴメンな、博士。迷惑かけちまって。博士の言う通りだよ。ただ、今の状態をすんなり受け入れられる程、俺は大人じゃ無いみたいだ」
阿笠「......」
コナン「きちんと頭冷やして、ちゃんと考えるよ。ただ......。アイツと週末2人で出掛ける約束したんだ。それまでは、好きにさせてくれねーかな?」
阿笠「分かったわい。すまん、新一。ワシもまた、自分で現状を解決出来んのを君に当たり散らしてしまった。許してくれ」
コナン「いや、良いんだ。俺が......。ガキ過ぎるのさ、きっとな」
阿笠「......一言だけ、言わせて貰って良いかの?新一」
コナン「ん?」
阿笠「真実はいつも1つ。それが......君の信念じゃろ?」
コナン「......ハッ!そうだったかな。じゃあな。遅くはならねーよ」
阿笠「......新一」
阿笠「新一......」
コナン「アイツに元に戻って欲しい。それは嘘じゃねーさ。でも、でもよ......」
コナン「今のアイツが......。俺をお兄ちゃんと呼ぶアイツが、今は愛おしくて仕方無い......」
コナン「いや、違う。違うんだ。今のアイツだけじゃない。前も今も......。全てを振り返った時、アイツの存在がいかに俺に取って大きいか分かったんだよ......」
阿笠「......」
コナン「アイツに対する愛情が、どういう物なのか......。自分でも分からない......。でも、でもよ......。一声で言うなら」
コナン「本当にアイツが......。愛おしい。としか言えない......」
阿笠「新一......」
コナン「......」サッ
阿笠「こ、これ!新一!何処へ?」
コナン「......ちょっと頭冷やしてくるわ」
阿笠「新一......」
コナン「ゴメンな、博士。迷惑かけちまって。博士の言う通りだよ。ただ、今の状態をすんなり受け入れられる程、俺は大人じゃ無いみたいだ」
阿笠「......」
コナン「きちんと頭冷やして、ちゃんと考えるよ。ただ......。アイツと週末2人で出掛ける約束したんだ。それまでは、好きにさせてくれねーかな?」
阿笠「分かったわい。すまん、新一。ワシもまた、自分で現状を解決出来んのを君に当たり散らしてしまった。許してくれ」
コナン「いや、良いんだ。俺が......。ガキ過ぎるのさ、きっとな」
阿笠「......一言だけ、言わせて貰って良いかの?新一」
コナン「ん?」
阿笠「真実はいつも1つ。それが......君の信念じゃろ?」
コナン「......ハッ!そうだったかな。じゃあな。遅くはならねーよ」
阿笠「......新一」
262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 23:24:08.32 ID:eSfmbOVzO
阿笠「ワシは......。ダメな大人じゃな」
阿笠「結局何もしてやれなんだ」
阿笠「例え君がどういう選択をしようと構わん。ただ......」
阿笠「捨て鉢にだけはならんでくれよ、新一......」
コナン「......クソッ、俺って奴は」
コナン「結局博士にもキツい思いさせちまったな。ったく」
コナン「自分の未熟さが嫌になるぜ......」
「夜道に子供が1人では危ないな」
コナン「!!」
「後ろから刺されんとも限らんぞ?」
コナン「その声、赤......」
「おっと。言わなくて良い。今日は直接会いに来た訳じゃあない。ちょっと聞きたい事があってな」
コナン「顔も見せない人に話は出来ないよ。誰かがフリをしてるとも限らないでしょ?」
「やれやれ、仕方無い......」
赤井「これで良いか?」
コナン「......まだだよ」
赤井「やれやれ。これで良いか?」ムギュッ
コナン「うん。オッケー」
赤井「人目に付きたくないからああしたが、まあ仕方無いか」
コナン「で、何の用?」
赤井「君と一緒にいる少女についてだ」
コナン「......」
阿笠「結局何もしてやれなんだ」
阿笠「例え君がどういう選択をしようと構わん。ただ......」
阿笠「捨て鉢にだけはならんでくれよ、新一......」
コナン「......クソッ、俺って奴は」
コナン「結局博士にもキツい思いさせちまったな。ったく」
コナン「自分の未熟さが嫌になるぜ......」
「夜道に子供が1人では危ないな」
コナン「!!」
「後ろから刺されんとも限らんぞ?」
コナン「その声、赤......」
「おっと。言わなくて良い。今日は直接会いに来た訳じゃあない。ちょっと聞きたい事があってな」
コナン「顔も見せない人に話は出来ないよ。誰かがフリをしてるとも限らないでしょ?」
「やれやれ、仕方無い......」
赤井「これで良いか?」
コナン「......まだだよ」
赤井「やれやれ。これで良いか?」ムギュッ
コナン「うん。オッケー」
赤井「人目に付きたくないからああしたが、まあ仕方無いか」
コナン「で、何の用?」
赤井「君と一緒にいる少女についてだ」
コナン「......」
264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 23:36:12.58 ID:eSfmbOVzO
赤井「簡単な質問だ。俺の質問に首振りで答えてくれれば良い。出来るな?」
コナン「......」コクッ
赤井「良し。手短に聞こう。彼女の記憶は戻っているか?」
コナン「......」ブンブン
赤井「成る程。ではそれについてどう思う?記憶が戻るのを望むか?」
コナン「......」
赤井「では、戻らない事を?」
コナン「......」
赤井「つまり、自分でも分からない。と」
コナン「......」コクッ
赤井「成る程......」
コナン「結局、何が聞きたいの?」
赤井「俺達は君達から連絡を受けた後、陰ながら君達を護衛していた。彼女が記憶を失ってから。だが、もう1ヶ月余り。側に君がいるのにも関わらず、どうした事かと思ってな」
コナン「それで......。僕を責める?」
赤井「いや。組織の連中も、今は大人しいからな。だが、その内動き出すだろう。だから、それまでに君達は決めなければならない」
コナン「それは博士にも言われたよ。組織と闘うのに、記憶無しではってね。そう言いたいんでしょ?」
赤井「いや、違う」
コナン「え?」
コナン「......」コクッ
赤井「良し。手短に聞こう。彼女の記憶は戻っているか?」
コナン「......」ブンブン
赤井「成る程。ではそれについてどう思う?記憶が戻るのを望むか?」
コナン「......」
赤井「では、戻らない事を?」
コナン「......」
赤井「つまり、自分でも分からない。と」
コナン「......」コクッ
赤井「成る程......」
コナン「結局、何が聞きたいの?」
赤井「俺達は君達から連絡を受けた後、陰ながら君達を護衛していた。彼女が記憶を失ってから。だが、もう1ヶ月余り。側に君がいるのにも関わらず、どうした事かと思ってな」
コナン「それで......。僕を責める?」
赤井「いや。組織の連中も、今は大人しいからな。だが、その内動き出すだろう。だから、それまでに君達は決めなければならない」
コナン「それは博士にも言われたよ。組織と闘うのに、記憶無しではってね。そう言いたいんでしょ?」
赤井「いや、違う」
コナン「え?」
266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 23:46:44.29 ID:eSfmbOVzO
赤井「彼女が記憶を失った今こそ、真に選択をすべきだと思ってな。君も含めて」
コナン「選択......?」
赤井「己が本当に何をしたいか、だ」
コナン「何を......したいか?」
赤井「人間ってのは、自分から逃げる事はできない。逃げる先にも自分は必ず存在している。だから、自分の後悔しない選択をしなくてはならない」
赤井「それは、己の立場や責任とは関係の無い真に望むもので無くてはならない」
コナン「真に......」
赤井「今、彼女は記憶を無くしてしがらみから解放された。過去にも、自分の立場にも縛られてはいない。素の彼女として、自分の選択が出来る」
赤井「だから、今の彼女が闘いから降りる事を望むなら、俺達はそれを尊重する。決して責めなどしない」
赤井「そして、君もな」
コナン「僕も......?」
赤井「これを気に君が闘いから降りるなら、俺達は同じくそれを尊重する。証人保護プログラムに則り、君達の安全は確保する。それを伝えに来た」
コナン「選択......?」
赤井「己が本当に何をしたいか、だ」
コナン「何を......したいか?」
赤井「人間ってのは、自分から逃げる事はできない。逃げる先にも自分は必ず存在している。だから、自分の後悔しない選択をしなくてはならない」
赤井「それは、己の立場や責任とは関係の無い真に望むもので無くてはならない」
コナン「真に......」
赤井「今、彼女は記憶を無くしてしがらみから解放された。過去にも、自分の立場にも縛られてはいない。素の彼女として、自分の選択が出来る」
赤井「だから、今の彼女が闘いから降りる事を望むなら、俺達はそれを尊重する。決して責めなどしない」
赤井「そして、君もな」
コナン「僕も......?」
赤井「これを気に君が闘いから降りるなら、俺達は同じくそれを尊重する。証人保護プログラムに則り、君達の安全は確保する。それを伝えに来た」
267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 23:54:09.51 ID:eSfmbOVzO
コナン「何故、そんな事を?」
赤井「何、元々奴等とのケンカは俺達大人の仕事だ。これ以上君達を巻き込む事も無い」
コナン「......」
赤井「それに、俺には出来なかったんでな。守る事が......」
コナン「......!!」
赤井「時間は無いが、ゆっくり考えてみてくれ。自分自身の、本当の望みをな」
コナン「赤井さん、もしかして......。アイツを......」
赤井「......さあな。気紛れさ。シニカルを気取りすぎた、バカな男のな」
コナン「......」
コナン「俺自身の望み......。灰原自身の望み......」
コナン「闘いから降りる事......。灰原と共に生きる事......」
コナン「それが、俺の望みなのか......?アイツの望みは......?」
コナン「余計に分からなくなっちまったよ、ったく......」
赤井「何、元々奴等とのケンカは俺達大人の仕事だ。これ以上君達を巻き込む事も無い」
コナン「......」
赤井「それに、俺には出来なかったんでな。守る事が......」
コナン「......!!」
赤井「時間は無いが、ゆっくり考えてみてくれ。自分自身の、本当の望みをな」
コナン「赤井さん、もしかして......。アイツを......」
赤井「......さあな。気紛れさ。シニカルを気取りすぎた、バカな男のな」
コナン「......」
コナン「俺自身の望み......。灰原自身の望み......」
コナン「闘いから降りる事......。灰原と共に生きる事......」
コナン「それが、俺の望みなのか......?アイツの望みは......?」
コナン「余計に分からなくなっちまったよ、ったく......」
268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/16(火) 00:02:10.92 ID:WQN+GDu/O
コナン(赤井さんはどこまで本気だったのか......。灰原の全てを知った上での話だったのか、それは分からないが、悶々としたまま俺は帰ってきた)
コナン「ただいま......」
阿笠「おお、お帰り。遅かったの」
コナン「うん。ワリー、寝るわ」
阿笠「お、おお。お休み」
コナン「......」
阿笠(何じゃ?何があったんじゃ?)
コナン「......ふぅ」チラッ
灰原「......」
コナン「寝たかな」
灰原「......遅いわよ、お兄ちゃん」
コナン「お、起きてたの」
灰原「起きてたわ。ずっと待ってたんだから」
コナン「そ、そっか。ゴメン」
灰原「ん」ポンポン
コナン「は?」
灰原「早く。一緒に寝てよ」
コナン 「あ、ああ。分かった」
コナン「ただいま......」
阿笠「おお、お帰り。遅かったの」
コナン「うん。ワリー、寝るわ」
阿笠「お、おお。お休み」
コナン「......」
阿笠(何じゃ?何があったんじゃ?)
コナン「......ふぅ」チラッ
灰原「......」
コナン「寝たかな」
灰原「......遅いわよ、お兄ちゃん」
コナン「お、起きてたの」
灰原「起きてたわ。ずっと待ってたんだから」
コナン「そ、そっか。ゴメン」
灰原「ん」ポンポン
コナン「は?」
灰原「早く。一緒に寝てよ」
コナン 「あ、ああ。分かった」
274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/17(水) 05:43:30.06 ID:hbww1jT3O
灰原「......ん」
コナン「へ?」
灰原「ん!」
コナン「な、何?」
灰原「抱っこして、のポーズでしょ。して」
コナン「う、うん」ギュッ
灰原「もっと強く」
コナン「え?こ、こう?」ギュッ
灰原「もっと強くっ」
コナン「いや、痛いでしょ?」
灰原「良いの、もっと強く。強くして」
コナン「う、うん」ギュッ
灰原「もっと!」
コナン「これ以上は無理だよ、何で......」
灰原「良いの、痛くても!痛い方がきっと」
灰原「きっと、忘れない......」ギュッ
コナン「!!」
コナン「へ?」
灰原「ん!」
コナン「な、何?」
灰原「抱っこして、のポーズでしょ。して」
コナン「う、うん」ギュッ
灰原「もっと強く」
コナン「え?こ、こう?」ギュッ
灰原「もっと強くっ」
コナン「いや、痛いでしょ?」
灰原「良いの、もっと強く。強くして」
コナン「う、うん」ギュッ
灰原「もっと!」
コナン「これ以上は無理だよ、何で......」
灰原「良いの、痛くても!痛い方がきっと」
灰原「きっと、忘れない......」ギュッ
コナン「!!」
275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/17(水) 06:06:58.96 ID:hbww1jT3O
コナン「それ、どういう......」
灰原「別に何も無いわ。ただ、大事にしたいだけ。お兄ちゃんといる時間を。1分でも、1秒でも」ギュッ
コナン「もしかして、哀......」
灰原「何?」
コナン「いや、何でもない」
コナン(聞いてたのか?さっきの話)
灰原「......がする」
コナン「え?」
灰原「心臓の音がする。お兄ちゃんの。大きな音。命の音」
灰原「身体から温かさが伝わってくる」
灰原「私を見る眼差しを感じる」
灰原「お兄ちゃんの声が、息が聞こえる」
灰原「それだけで、私は幸せ」
コナン「哀......」
灰原「お兄ちゃん、約束して」
コナン「約束?」
灰原「この時間を、忘れないで。私もずっと忘れないから」
コナン「分かった。忘れないよ。一生......」
灰原「うん。ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「お願いがあるの」
コナン「何?」
灰原「キスして」
コナン「え!?」ドキッ
灰原「私からの不意打ちじゃなくて、お兄ちゃんから。して?」
コナン「え、あ、あ、あの......」ドキドキ
灰原「お願い......」ギュッ
コナン「っ!!わ、分かった。い、行くよ」
灰原「ん......」
コナン(心臓が破裂しそうだ......っ!良いのかよ、俺っ!でも、でもっ......。止まれねぇ、止まりたく、ねぇ......っ!)ドキドキ
チュッ
灰原「......んっ」
コナン「......」
灰原「......ありがとう、お兄ちゃん」
コナン「......」
灰原「別に何も無いわ。ただ、大事にしたいだけ。お兄ちゃんといる時間を。1分でも、1秒でも」ギュッ
コナン「もしかして、哀......」
灰原「何?」
コナン「いや、何でもない」
コナン(聞いてたのか?さっきの話)
灰原「......がする」
コナン「え?」
灰原「心臓の音がする。お兄ちゃんの。大きな音。命の音」
灰原「身体から温かさが伝わってくる」
灰原「私を見る眼差しを感じる」
灰原「お兄ちゃんの声が、息が聞こえる」
灰原「それだけで、私は幸せ」
コナン「哀......」
灰原「お兄ちゃん、約束して」
コナン「約束?」
灰原「この時間を、忘れないで。私もずっと忘れないから」
コナン「分かった。忘れないよ。一生......」
灰原「うん。ねぇ、お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「お願いがあるの」
コナン「何?」
灰原「キスして」
コナン「え!?」ドキッ
灰原「私からの不意打ちじゃなくて、お兄ちゃんから。して?」
コナン「え、あ、あ、あの......」ドキドキ
灰原「お願い......」ギュッ
コナン「っ!!わ、分かった。い、行くよ」
灰原「ん......」
コナン(心臓が破裂しそうだ......っ!良いのかよ、俺っ!でも、でもっ......。止まれねぇ、止まりたく、ねぇ......っ!)ドキドキ
チュッ
灰原「......んっ」
コナン「......」
灰原「......ありがとう、お兄ちゃん」
コナン「......」
276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/17(水) 06:26:11.01 ID:hbww1jT3O
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「......あ、大丈夫大丈夫。何でもない」
灰原「本当?」
コナン「本当だよ、本当」
コナン(頭が真っ白だ。雷に打たれたみたいってこう言う事か......?)
灰原「ごめんなさい。ワガママ言って」
コナン「良いさ。ワガママなんかじゃ」
灰原「......ふぅ」パタッ
コナン「ど、どうした?」
灰原「今になって力が抜けちゃった。あんまり気持ち良かったから......」ニコッ
コナン「!!!」
灰原「頭が真っ白になって、身体が浮いてるみたい。不思議な感じ」
コナン「そ、そっか」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「ん?」
灰原「......大好きよ。ずっとずっと」
コナン「俺も哀を大好き......。いや」
灰原「?」
コナン「あ、あ、あ......」ドキドキ
灰原「あ?」
コナン「あ、愛......してる」ドキドキ
灰原「!!!」
コナン「ずっと、ね」ドキドキ
灰原「......」グスッ
コナン「何で、泣く?」
灰原「不意打ちするからよ、バカ......」グスッ
コナン「不意打ちって......」
灰原「ホント、バカ......」ギュッ
灰原「嬉しい。今までで一番。幸せ......」
コナン「哀......」
コナン(俺がその時、愛してると口にしたのは言葉通りの意味だったのか。それとも、敢えて愛と言う大きな言葉を使う事で本質を曖昧にしたのか。博士や赤井さんに言われた現状から眼を逸らそうとしたのか)
コナン(その時点では、はっきりと自信を持てなかった。ただ......)
灰原「何?お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「ニヤニヤしながら私を見て」
コナン「何でも......。無いさ」
灰原「変なの」クスッ
コナン(今、彼女が俺の腕の中にいる事に幸せを感じるのは、紛れもない事実だ)
コナン「......あ、大丈夫大丈夫。何でもない」
灰原「本当?」
コナン「本当だよ、本当」
コナン(頭が真っ白だ。雷に打たれたみたいってこう言う事か......?)
灰原「ごめんなさい。ワガママ言って」
コナン「良いさ。ワガママなんかじゃ」
灰原「......ふぅ」パタッ
コナン「ど、どうした?」
灰原「今になって力が抜けちゃった。あんまり気持ち良かったから......」ニコッ
コナン「!!!」
灰原「頭が真っ白になって、身体が浮いてるみたい。不思議な感じ」
コナン「そ、そっか」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「ん?」
灰原「......大好きよ。ずっとずっと」
コナン「俺も哀を大好き......。いや」
灰原「?」
コナン「あ、あ、あ......」ドキドキ
灰原「あ?」
コナン「あ、愛......してる」ドキドキ
灰原「!!!」
コナン「ずっと、ね」ドキドキ
灰原「......」グスッ
コナン「何で、泣く?」
灰原「不意打ちするからよ、バカ......」グスッ
コナン「不意打ちって......」
灰原「ホント、バカ......」ギュッ
灰原「嬉しい。今までで一番。幸せ......」
コナン「哀......」
コナン(俺がその時、愛してると口にしたのは言葉通りの意味だったのか。それとも、敢えて愛と言う大きな言葉を使う事で本質を曖昧にしたのか。博士や赤井さんに言われた現状から眼を逸らそうとしたのか)
コナン(その時点では、はっきりと自信を持てなかった。ただ......)
灰原「何?お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「ニヤニヤしながら私を見て」
コナン「何でも......。無いさ」
灰原「変なの」クスッ
コナン(今、彼女が俺の腕の中にいる事に幸せを感じるのは、紛れもない事実だ)
278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/17(水) 18:17:04.01 ID:hbww1jT3O
灰原「......ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「部屋に来る前に、何かした?」
コナン「何故?」
灰原「ちょっとだけ......。怖い感じがしたから」
コナン「え?」
灰原「気持ち良かったから、殆ど感じなかったけど」
コナン(赤井さんと接触したからか?短時間で、距離もそんなに近く無かったのに。やはり、気配を察する力は消えていないのか......)
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「あ、いや。何もしてないさ。博士と話してただけで」
灰原「そっか。そうよね。ごめんね」
コナン「いや、良いんだ。さ、寝ようか」
灰原「うん......。あまり寝たくないけど」
コナン「何故?」
灰原「起きて一緒にいたいもの」
コナン「それは分かるけど......」
灰原「あんまり本気にし過ぎないでってば」クスッ
コナン「......ん。寝よ」
灰原「うん......」ギュッ
コナン(俺といて安心してるってのは嬉しいが、まだ消えない灰原の力を喜ぶべきなのか、憂うべきなのか......)
コナン(とにかく、その晩は悩みながらも幸せな気分で眠りに着いた)
コナン(が、いつまでもそれに浸ってはいられない。短い期間で様々な事に答えを出す必要に迫られたからだ。次の日学校行っても)
コナン「......」
歩美「コナン君、どうしたの?」
コナン「え?」
光彦「さっきから、ボーッとして」
元太「休み時間終わっちまうぞ!」
コナン「あ、いや。何でもないんだ」
歩美「本当?今日1日ずっとボーッとしてるよ?」
コナン「いや、本当に大丈夫さ。ハハハ......」
灰原「......」
コナン「ん?」
灰原「部屋に来る前に、何かした?」
コナン「何故?」
灰原「ちょっとだけ......。怖い感じがしたから」
コナン「え?」
灰原「気持ち良かったから、殆ど感じなかったけど」
コナン(赤井さんと接触したからか?短時間で、距離もそんなに近く無かったのに。やはり、気配を察する力は消えていないのか......)
灰原「お兄ちゃん?」
コナン「あ、いや。何もしてないさ。博士と話してただけで」
灰原「そっか。そうよね。ごめんね」
コナン「いや、良いんだ。さ、寝ようか」
灰原「うん......。あまり寝たくないけど」
コナン「何故?」
灰原「起きて一緒にいたいもの」
コナン「それは分かるけど......」
灰原「あんまり本気にし過ぎないでってば」クスッ
コナン「......ん。寝よ」
灰原「うん......」ギュッ
コナン(俺といて安心してるってのは嬉しいが、まだ消えない灰原の力を喜ぶべきなのか、憂うべきなのか......)
コナン(とにかく、その晩は悩みながらも幸せな気分で眠りに着いた)
コナン(が、いつまでもそれに浸ってはいられない。短い期間で様々な事に答えを出す必要に迫られたからだ。次の日学校行っても)
コナン「......」
歩美「コナン君、どうしたの?」
コナン「え?」
光彦「さっきから、ボーッとして」
元太「休み時間終わっちまうぞ!」
コナン「あ、いや。何でもないんだ」
歩美「本当?今日1日ずっとボーッとしてるよ?」
コナン「いや、本当に大丈夫さ。ハハハ......」
灰原「......」
279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/17(水) 18:25:35.41 ID:hbww1jT3O
コナン(クソッ、考え過ぎて他の事が何も手につかねえ)
コナン(下手な考え休むに似たり、とは言うが正にこう言う事か)
コナン(あんまり考え込んでるとみんな心配するしな......)
灰原「......お兄ちゃん?」
コナン「は?」
灰原「授業、始まってるわよ」
コナン「いっ!?」
小林先生「コラコラ、ボーッとしちゃダメよ?」
コナン「ご、ごめんなさい......」
コナン(あっちゃー。やっちまった......。こりゃみんなに怪しまれるな......)
コナン(下手な考え休むに似たり、とは言うが正にこう言う事か)
コナン(あんまり考え込んでるとみんな心配するしな......)
灰原「......お兄ちゃん?」
コナン「は?」
灰原「授業、始まってるわよ」
コナン「いっ!?」
小林先生「コラコラ、ボーッとしちゃダメよ?」
コナン「ご、ごめんなさい......」
コナン(あっちゃー。やっちまった......。こりゃみんなに怪しまれるな......)
282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/18(木) 09:41:20.39 ID:+EXcJIV8O
コナン(クソッ、このままじゃダメな事は分かってるのに)
コナン(自分がどうしたら良いか答えが出ない)
コナン(そもそも、灰原になんて説明したら良い?)
コナン(一緒に逃げよう、なんて言える訳無いし)
コナン(背景を色々説明しなきゃいけねーよなあ)
コナン(でも、そしたら記憶戻るかも知れねーし。いや、戻った方が良い。でも......)
コナン(そもそも何俺は灰原と一緒に逃げる事を前提に考えてるんだ、俺は灰原をどうしたいんだ?)
コナン(大体、俺はここで降りたいのか?俺の目の前で死んでいった人達の気持ちをここで放棄するのか?)
コナン(あー!訳分からねーよ!人生でこんなに悩んだのは初めてだ!)
コナン(解答が出ないのがこんなに辛いなんて思わなかったよ......)
コナン(そういや、おっちゃんの同級生が殺人を犯した時の後、酔っぱらって寝言で言ってたな)
コナン(殺人者の気持ちなんて分からないし分かりたくもないって)
コナン(それは最もだと思うけど、死ぬ程悩んでも解答が出ない悩みがあって、悩んで悩んで悩んた挙げ句感情が爆発した結果が犯罪だと言うのなら)
コナン(今はちょっぴりその気持ちが分かる様な気もするよ......)
コナン(なんてバカな事を言ってる場合じゃねーよ、クソッ!)
「蘭君はどうするんじゃ?」
コナン(......そうだよ、俺は結局蘭をどうしたいんだ?)
コナン(新一側の携帯、そういやチェックすらしてねーや。最低だな。俺)
コナン(......まずそこから始めよう。自分の気持ちを確かめるためにも、家に帰ったら新一側の携帯を確かめよう)
コナン(1つずつ、解答を出すんだ。痛みを伴っても)
コナン(自分がどうしたら良いか答えが出ない)
コナン(そもそも、灰原になんて説明したら良い?)
コナン(一緒に逃げよう、なんて言える訳無いし)
コナン(背景を色々説明しなきゃいけねーよなあ)
コナン(でも、そしたら記憶戻るかも知れねーし。いや、戻った方が良い。でも......)
コナン(そもそも何俺は灰原と一緒に逃げる事を前提に考えてるんだ、俺は灰原をどうしたいんだ?)
コナン(大体、俺はここで降りたいのか?俺の目の前で死んでいった人達の気持ちをここで放棄するのか?)
コナン(あー!訳分からねーよ!人生でこんなに悩んだのは初めてだ!)
コナン(解答が出ないのがこんなに辛いなんて思わなかったよ......)
コナン(そういや、おっちゃんの同級生が殺人を犯した時の後、酔っぱらって寝言で言ってたな)
コナン(殺人者の気持ちなんて分からないし分かりたくもないって)
コナン(それは最もだと思うけど、死ぬ程悩んでも解答が出ない悩みがあって、悩んで悩んで悩んた挙げ句感情が爆発した結果が犯罪だと言うのなら)
コナン(今はちょっぴりその気持ちが分かる様な気もするよ......)
コナン(なんてバカな事を言ってる場合じゃねーよ、クソッ!)
「蘭君はどうするんじゃ?」
コナン(......そうだよ、俺は結局蘭をどうしたいんだ?)
コナン(新一側の携帯、そういやチェックすらしてねーや。最低だな。俺)
コナン(......まずそこから始めよう。自分の気持ちを確かめるためにも、家に帰ったら新一側の携帯を確かめよう)
コナン(1つずつ、解答を出すんだ。痛みを伴っても)
283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/18(木) 09:56:31.26 ID:+EXcJIV8O
コナン(なんて、言える立場じゃねーんだけどな。全く......)
灰原「......お兄ちゃん」チョンチョン
コナン「は?」
灰原「......あっち」
コナン「へ?」
小林先生「コナン君?何回も呼んでるのに。どうしたの?」
コナン「い?!」
小林先生「具合悪いの?」
コナン「ごめんなさい!何でも無いです!」
小林先生「本当?コナン君がこんなにボーッとするなんて、滅多に無いから」
コナン「ごめんなさい......」
歩美(コナン君、どうしたんだろう?)
光彦(変ですね、何回もボーッとするなんて)
元太(コナンのやつ、腹減ってんのか?)
灰原「......」
灰原「......お兄ちゃん」チョンチョン
コナン「は?」
灰原「......あっち」
コナン「へ?」
小林先生「コナン君?何回も呼んでるのに。どうしたの?」
コナン「い?!」
小林先生「具合悪いの?」
コナン「ごめんなさい!何でも無いです!」
小林先生「本当?コナン君がこんなにボーッとするなんて、滅多に無いから」
コナン「ごめんなさい......」
歩美(コナン君、どうしたんだろう?)
光彦(変ですね、何回もボーッとするなんて)
元太(コナンのやつ、腹減ってんのか?)
灰原「......」
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 00:00:34.73 ID:JWwuwHOLO
コナン(ま、当然こんな事繰り返すとみんな訝しがる訳で)
歩美「コナン君、ホントにどうしたの?」
光彦「あまりにもおかしいですよ?」
元太「朝飯食べてねーのか?」
コナン(飯は食ったよ......)
コナン「いや、本当に何でも」
灰原「本当?」
コナン「うっ......」
灰原「みんなバカじゃないんだから、お兄ちゃんが変な事は分かってるわよ?何があったか話してよ?話せないの?私達を信用出来ないの?」
コナン(そっか、ここで抱えちまったら前と同じ......。でも)
コナン「ゴメン、みんな」ペコッ
歩美「コナン君?」
コナン「確かに今、僕は悩みを抱えてる。でもこれは、自分で答えを出さなきゃいけないんだ。だから、それまでそっとしておいてくれないかな?答えが出たら、必ず話すから。頼むよ」
歩美「......しょーがないなあ」
光彦「ええ、コナン君が僕達にお願いなんて滅多に無い事ですから!」
元太「いっつも命令ばっかだからな!」
コナン(指示と言えよな、バーロ......)
灰原「ま、みんなが納得するなら私は構わないけど。一緒に暮らす身としてはいつまでも悩んで欲しく無いんだけど?」
コナン「ゴメン、なるべく早く片を着けるから......」
灰原「無理しなくて良いけど、困ったら言ってよね。心配になるから」
コナン「分かった。必ず」
歩美「コナン君、ホントにどうしたの?」
光彦「あまりにもおかしいですよ?」
元太「朝飯食べてねーのか?」
コナン(飯は食ったよ......)
コナン「いや、本当に何でも」
灰原「本当?」
コナン「うっ......」
灰原「みんなバカじゃないんだから、お兄ちゃんが変な事は分かってるわよ?何があったか話してよ?話せないの?私達を信用出来ないの?」
コナン(そっか、ここで抱えちまったら前と同じ......。でも)
コナン「ゴメン、みんな」ペコッ
歩美「コナン君?」
コナン「確かに今、僕は悩みを抱えてる。でもこれは、自分で答えを出さなきゃいけないんだ。だから、それまでそっとしておいてくれないかな?答えが出たら、必ず話すから。頼むよ」
歩美「......しょーがないなあ」
光彦「ええ、コナン君が僕達にお願いなんて滅多に無い事ですから!」
元太「いっつも命令ばっかだからな!」
コナン(指示と言えよな、バーロ......)
灰原「ま、みんなが納得するなら私は構わないけど。一緒に暮らす身としてはいつまでも悩んで欲しく無いんだけど?」
コナン「ゴメン、なるべく早く片を着けるから......」
灰原「無理しなくて良いけど、困ったら言ってよね。心配になるから」
コナン「分かった。必ず」
288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 00:09:38.76 ID:JWwuwHOLO
コナン(と、その場はそれで済んだが。その帰り道)
歩美「じゃあ、またね!」
光彦「また明日!」
元太「またな!」
コナン「うん、また明日!」
灰原「またね」
コナン「さて、帰るか」
灰原「ええ。ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「結局、何を悩んでるの?」
コナン「え」
灰原「みんなは納得しても、私はまーだ納得いかないの」
コナン「あ、いや、その......」
灰原「ひょっとして、私に関わる話?」
コナン「!」
灰原「やっぱり。顔に出やすいんだから」
コナン「あ、いや......」
灰原「ま、良いわ。答えが出たら、ちゃんと教えてよね」
コナン「う、うん」
灰原「時間が無いんだから、あまり苦しい顔見たくないのに」ボソッ
コナン「え?何?」
灰原「......何でもないわ」
コナン「?」
歩美「じゃあ、またね!」
光彦「また明日!」
元太「またな!」
コナン「うん、また明日!」
灰原「またね」
コナン「さて、帰るか」
灰原「ええ。ねぇ、お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「結局、何を悩んでるの?」
コナン「え」
灰原「みんなは納得しても、私はまーだ納得いかないの」
コナン「あ、いや、その......」
灰原「ひょっとして、私に関わる話?」
コナン「!」
灰原「やっぱり。顔に出やすいんだから」
コナン「あ、いや......」
灰原「ま、良いわ。答えが出たら、ちゃんと教えてよね」
コナン「う、うん」
灰原「時間が無いんだから、あまり苦しい顔見たくないのに」ボソッ
コナン「え?何?」
灰原「......何でもないわ」
コナン「?」
289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 00:25:43.04 ID:JWwuwHOLO
コナン(その時のつぶやきの意味は、すぐ分かる事になるのだが、とにかく俺は家に帰るとすぐさま新一側の携帯をチェックする事にした。とかく自分の気持ちをハッキリさせたかった)
コナン「っと、携帯携帯......。あったあった。最近触ってすらいなかったからな。電源入るかな」
コナン「ずっと......。ほったらかしだったからな」
コナン(コナンとしてはたまに電話していたが、事務所にも帰ってはいないし、蘭に遊びに来る許可も出していなかったので、本当にしばらく蘭達とは関わっていなかった)
コナン「......良く良く考えたら、文字通り夢中だったんだなあ。灰原の件で」
コナン「電源つけるのが怖くなってきたぜ。自分で招いた事なのにな......」
灰原「お兄ちゃーん?」
コナン「はうっ?!」
灰原「何変な驚き方してるの?」
コナン「な、何でもないっ!な、何か用?」
灰原「お父さんが買い物行くって。行こ?」
コナン「あ、ゴメン。ちょっと体調が......」
灰原「ホント?大丈夫なの?」
コナン「あー、大した事無いよ!でも、夕飯まで休ませてくれる?」
灰原「分かったわ。ゆっくりしてて。本当に大丈夫?私、心配だから一緒にいたい」
コナン「大丈夫!何かあったら連絡するから!ね?買い物も大した時間かからないでしょ?」
灰原「......分かったわ。すぐ戻るわ」
コナン「うん。気を付けて」
コナン「......ふぅ、危ねー」
阿笠「お、哀君。コナン君は?」
灰原「具合が悪いって」
阿笠「具合?大丈夫かの?」
灰原「きっと大丈夫よ。身体はね」
阿笠「?」
灰原「また、内緒にして......」ボソッ
コナン「っと、携帯携帯......。あったあった。最近触ってすらいなかったからな。電源入るかな」
コナン「ずっと......。ほったらかしだったからな」
コナン(コナンとしてはたまに電話していたが、事務所にも帰ってはいないし、蘭に遊びに来る許可も出していなかったので、本当にしばらく蘭達とは関わっていなかった)
コナン「......良く良く考えたら、文字通り夢中だったんだなあ。灰原の件で」
コナン「電源つけるのが怖くなってきたぜ。自分で招いた事なのにな......」
灰原「お兄ちゃーん?」
コナン「はうっ?!」
灰原「何変な驚き方してるの?」
コナン「な、何でもないっ!な、何か用?」
灰原「お父さんが買い物行くって。行こ?」
コナン「あ、ゴメン。ちょっと体調が......」
灰原「ホント?大丈夫なの?」
コナン「あー、大した事無いよ!でも、夕飯まで休ませてくれる?」
灰原「分かったわ。ゆっくりしてて。本当に大丈夫?私、心配だから一緒にいたい」
コナン「大丈夫!何かあったら連絡するから!ね?買い物も大した時間かからないでしょ?」
灰原「......分かったわ。すぐ戻るわ」
コナン「うん。気を付けて」
コナン「......ふぅ、危ねー」
阿笠「お、哀君。コナン君は?」
灰原「具合が悪いって」
阿笠「具合?大丈夫かの?」
灰原「きっと大丈夫よ。身体はね」
阿笠「?」
灰原「また、内緒にして......」ボソッ
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 20:25:24.06 ID:JWwuwHOLO
灰原「......やっぱり、気になるわね」
コナン「ふぅ、さて。電源を入れてチェックするか......」
コナン(と、言いつつ手はなかなか進まなかった。開いた時にどんなメッセージが残されているのか。きっと大量に残されているだろう。それに何と答えれば良いのか)
コナン(そうして少し戸惑ったが、意を決して電源を入れた。そして画面を見た時に映し出されたのは、俺の予想とは異なる物だった)
コナン「......どういう事だ?」
コナン(蘭からのメッセージが、無い)
コナン(いや、無いと言うのは間違いだ。確かに、俺が連絡を断った頃には大量にメールや着信履歴がある)
コナン(しかし、その数は急激に減っていき遂には途絶えて大分経っていた)
コナン「......蘭」
コナン(最後に残されていたメールには、こう綴られていた)
コナン「ふぅ、さて。電源を入れてチェックするか......」
コナン(と、言いつつ手はなかなか進まなかった。開いた時にどんなメッセージが残されているのか。きっと大量に残されているだろう。それに何と答えれば良いのか)
コナン(そうして少し戸惑ったが、意を決して電源を入れた。そして画面を見た時に映し出されたのは、俺の予想とは異なる物だった)
コナン「......どういう事だ?」
コナン(蘭からのメッセージが、無い)
コナン(いや、無いと言うのは間違いだ。確かに、俺が連絡を断った頃には大量にメールや着信履歴がある)
コナン(しかし、その数は急激に減っていき遂には途絶えて大分経っていた)
コナン「......蘭」
コナン(最後に残されていたメールには、こう綴られていた)
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 20:35:13.70 ID:JWwuwHOLO
新一へ
今もまだ忙しいかな。
お互い言葉を交わせなくなって大分経つね。
きっと大変な事件に巻き込まれちゃったんだね。
こうして距離をとって、新一が事件が忙しいって言うのを聞くたびに、私はそんな事件を追う新一が好きだって思ってた。
事件を追ってる新一が、一番輝いてるんだって。
でも、最近こう思ってしまったの。
私は、事件より上になれないって。
新一の中で、事件より上になれないって。
新一を責めてる訳じゃないの。
ただ、私はやっぱり事件を追ってキラキラしてる新一が好きだから。
その重荷になりたくないなって思ったの。
新一には、私の事を気にせずに頑張って欲しい。
キラキラ輝いて欲しいって。
そう考えるようになったの。
私は私で頑張るから。
新一も、どうか頑張ってね。
お互い頑張って、いつか会いたいね。
でも、もう私の事は気にしなくていい。
このメールに返事もしなくていい。
いつまでも応援してるからね。
ずっと大好きだったよ。
でも、今はさよなら。
身体に気を付けてね。
どうか元気で。
私の大好きな新一へ。
毛利蘭
今もまだ忙しいかな。
お互い言葉を交わせなくなって大分経つね。
きっと大変な事件に巻き込まれちゃったんだね。
こうして距離をとって、新一が事件が忙しいって言うのを聞くたびに、私はそんな事件を追う新一が好きだって思ってた。
事件を追ってる新一が、一番輝いてるんだって。
でも、最近こう思ってしまったの。
私は、事件より上になれないって。
新一の中で、事件より上になれないって。
新一を責めてる訳じゃないの。
ただ、私はやっぱり事件を追ってキラキラしてる新一が好きだから。
その重荷になりたくないなって思ったの。
新一には、私の事を気にせずに頑張って欲しい。
キラキラ輝いて欲しいって。
そう考えるようになったの。
私は私で頑張るから。
新一も、どうか頑張ってね。
お互い頑張って、いつか会いたいね。
でも、もう私の事は気にしなくていい。
このメールに返事もしなくていい。
いつまでも応援してるからね。
ずっと大好きだったよ。
でも、今はさよなら。
身体に気を付けてね。
どうか元気で。
私の大好きな新一へ。
毛利蘭
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 20:42:31.29 ID:JWwuwHOLO
コナン「......」
コナン(言葉を失った。蘭がそんな風に考えるなんて、思いもしなかった)
コナン(いや、言葉の節々を見れば別れの言葉にも、返事をして欲しいと言うメッセージにも見える。だが......)
コナン(俺がショックを受けたのは、このメッセージそのものじゃなかった)
コナン(このメッセージを受けても、【ショックを受けなかった自分】にショックを受けたんだ)
コナン(この文を見ても、ほったらかしにして済まなかった、と言う罪悪感や申し訳無さは感じる。だが......)
コナン(好きな人に......。好きだと思っていた人に別れを告げられたのに、悲しくない。無いわけじゃないけど、あまり悲しくない)
コナン(その理由が、灰原にあるのなら......。俺の気持ちが灰原を愛する様になり、蘭から別れを告げられても何も感じなくなったのなら)
コナン(......俺は、なんて最低な人間なのだろうか)
コナン(言葉を失った。蘭がそんな風に考えるなんて、思いもしなかった)
コナン(いや、言葉の節々を見れば別れの言葉にも、返事をして欲しいと言うメッセージにも見える。だが......)
コナン(俺がショックを受けたのは、このメッセージそのものじゃなかった)
コナン(このメッセージを受けても、【ショックを受けなかった自分】にショックを受けたんだ)
コナン(この文を見ても、ほったらかしにして済まなかった、と言う罪悪感や申し訳無さは感じる。だが......)
コナン(好きな人に......。好きだと思っていた人に別れを告げられたのに、悲しくない。無いわけじゃないけど、あまり悲しくない)
コナン(その理由が、灰原にあるのなら......。俺の気持ちが灰原を愛する様になり、蘭から別れを告げられても何も感じなくなったのなら)
コナン(......俺は、なんて最低な人間なのだろうか)
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 20:49:03.20 ID:JWwuwHOLO
コナン(これじゃあまるっきり、俺は好きな人を乗り換えたただの浮気者じゃあないか)
コナン(それも、ずっと待たせて......。きちんとしていない関係のままの女を、こんなに追い込んで)
コナン(ただの......。クズじゃないか)
コナン(そして、もう1つ自分に腹が立つ事がある)
コナン(きっと俺は心の何処かで、これだけ蘭をほったらかしにしても、きっと蘭は俺を好きでいてくれるだろう。そうタカを括っていたに違いないんだ)
コナン(出なきゃ、蘭をここまで放置などするわきゃねーんだ)
コナン(最低だ。最低以外に自分を形容出来ねーよ。本当に)
コナン(自分を殴りたいと思ったのは......。少なくとも、ここまで自分に腹が立ったのは初めてかも知れない)
コナン(それも、ずっと待たせて......。きちんとしていない関係のままの女を、こんなに追い込んで)
コナン(ただの......。クズじゃないか)
コナン(そして、もう1つ自分に腹が立つ事がある)
コナン(きっと俺は心の何処かで、これだけ蘭をほったらかしにしても、きっと蘭は俺を好きでいてくれるだろう。そうタカを括っていたに違いないんだ)
コナン(出なきゃ、蘭をここまで放置などするわきゃねーんだ)
コナン(最低だ。最低以外に自分を形容出来ねーよ。本当に)
コナン(自分を殴りたいと思ったのは......。少なくとも、ここまで自分に腹が立ったのは初めてかも知れない)
298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:04:05.91 ID:JWwuwHOLO
コナン(そして、それ以上に......)
コナン(これ程自分に打ちのめされ、失望しても......)
コナン(今頭に浮かぶのは、灰原の事ばかりと言う事だ)
コナン(俺は......。俺はここまで......。深くアイツを......)
コナン(アイツを愛してしまったのか......?)
コナン(だが......。こんな俺がアイツの側にいる資格などあるのか......?)
コナン(こんな......。自分を好いてくれた女に後ろ足で砂をかけるようなヤツが、好きだのなんだの言う資格などあるはずが無い)
コナン(アイツを守る資格なんて無い)
コナン(でも、この気持ちは消えそうに無い......)
コナン「......笑おうにも笑えねーよ。俺は自分がどういう人間かも解っちゃいなかった」
コナン「本当に無様で情けねーなあ。なあ?工藤新一さんよぉ?」
「工藤、新一......?」
コナン「えっ?!」
灰原「......」
コナン「あ、哀?!どうして?!」
灰原「お、お兄ちゃんが心配で......。それより、工藤新一って......?」
コナン「え、いや、それはっ」
灰原「......!」ピキーン!
「......君」
「......藤君」
「工藤君......」
灰原「工藤、君......?」
コナン「!!」
灰原「......!!イ、イヤ......っ!や、めて......!出て、来ないで......!!」
コナン「な!?」
灰原「出て......来ないで......っ!!私っ!!お願いっ!!私を消さないでぇ!!」
コナン「な......!」
灰原「うううっ!!」
コナン「哀っ!落ち着け!」
灰原「いや、お兄ちゃん......!?工藤......君?!いや!!やめて、分からなくなる!!」
灰原「やめてぇぇえ!!」プツンッ
コナン「ヤバイッ!!」ガシッ
コナン(これ程自分に打ちのめされ、失望しても......)
コナン(今頭に浮かぶのは、灰原の事ばかりと言う事だ)
コナン(俺は......。俺はここまで......。深くアイツを......)
コナン(アイツを愛してしまったのか......?)
コナン(だが......。こんな俺がアイツの側にいる資格などあるのか......?)
コナン(こんな......。自分を好いてくれた女に後ろ足で砂をかけるようなヤツが、好きだのなんだの言う資格などあるはずが無い)
コナン(アイツを守る資格なんて無い)
コナン(でも、この気持ちは消えそうに無い......)
コナン「......笑おうにも笑えねーよ。俺は自分がどういう人間かも解っちゃいなかった」
コナン「本当に無様で情けねーなあ。なあ?工藤新一さんよぉ?」
「工藤、新一......?」
コナン「えっ?!」
灰原「......」
コナン「あ、哀?!どうして?!」
灰原「お、お兄ちゃんが心配で......。それより、工藤新一って......?」
コナン「え、いや、それはっ」
灰原「......!」ピキーン!
「......君」
「......藤君」
「工藤君......」
灰原「工藤、君......?」
コナン「!!」
灰原「......!!イ、イヤ......っ!や、めて......!出て、来ないで......!!」
コナン「な!?」
灰原「出て......来ないで......っ!!私っ!!お願いっ!!私を消さないでぇ!!」
コナン「な......!」
灰原「うううっ!!」
コナン「哀っ!落ち着け!」
灰原「いや、お兄ちゃん......!?工藤......君?!いや!!やめて、分からなくなる!!」
灰原「やめてぇぇえ!!」プツンッ
コナン「ヤバイッ!!」ガシッ
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:14:27.34 ID:JWwuwHOLO
コナン「おい!しっかりしろ!哀!!」
灰原「......」
コナン「クソッ!前にもこんな......!だが、前よりも苦しみ方が......!!」
コナン「おい!目ぇ開けろよ!!しっかりしろ!!哀!!哀っ!!」
コナン「頼むよ、起きてくれ!!灰原?哀?どっちでも良い!起きてくれぇぇえ!!」
コナン(その後、博士が帰って来る頃になっても、灰原は目を覚まさなかった)
コナン(布団に寝かせた灰原を、俺はただ見守るしか無かった)
コナン「......」
阿笠「そう落ち込むでない、新一」
コナン「......」
阿笠「恐らく、工藤新一と言うワードは彼女にとって相当重要なワードじゃったんじゃ。それを君本人から聞いた事で、堰を切った様に記憶が戻って来たのかも知れんの」
コナン「......」
阿笠「いずれにせよ、哀君がどうなっているかは目を覚まさない事には分からん。君も休むと良い」
コナン「......ここにいるよ」
阿笠「しかし」
コナン「ここにいたいんだ」
阿笠「......分かった。食事は運ぶから、きちんと食べるんじゃぞ」
コナン「......」
阿笠「とりあえず、ヤケを起こさん様にな。また後での」
コナン「......」
灰原「......」
コナン「クソッ!前にもこんな......!だが、前よりも苦しみ方が......!!」
コナン「おい!目ぇ開けろよ!!しっかりしろ!!哀!!哀っ!!」
コナン「頼むよ、起きてくれ!!灰原?哀?どっちでも良い!起きてくれぇぇえ!!」
コナン(その後、博士が帰って来る頃になっても、灰原は目を覚まさなかった)
コナン(布団に寝かせた灰原を、俺はただ見守るしか無かった)
コナン「......」
阿笠「そう落ち込むでない、新一」
コナン「......」
阿笠「恐らく、工藤新一と言うワードは彼女にとって相当重要なワードじゃったんじゃ。それを君本人から聞いた事で、堰を切った様に記憶が戻って来たのかも知れんの」
コナン「......」
阿笠「いずれにせよ、哀君がどうなっているかは目を覚まさない事には分からん。君も休むと良い」
コナン「......ここにいるよ」
阿笠「しかし」
コナン「ここにいたいんだ」
阿笠「......分かった。食事は運ぶから、きちんと食べるんじゃぞ」
コナン「......」
阿笠「とりあえず、ヤケを起こさん様にな。また後での」
コナン「......」
310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 20:34:22.01 ID:HihQSc5IO
コナン「......なあ、哀」
灰原「......」
コナン「起きてくれよ......」
灰原「......」
コナン「......俺の、せいで」
コナン「俺が現実から逃げてばかりいたからこんな事に......」
コナン「もし、さっきのショックで精神に異状を来していたら......」
コナン「......何考えてんだ俺はっ!俺はっ!」ガンッガンッ
コナン「クソッ、クソッ!!俺はっ!俺はっ!」ガンッガンッ
コナン「俺は何も......。誰も守れねぇっ!!」ガンッガンッ
コナン「何が高校生探偵だ......。何が、何がっ!!」ガンッガンッ
コナン「誰も守れねぇ俺が......。そんなモン名乗るなんて......。バカバカしすぎるぜ......」
コナン「......痛ぇなあ。床殴ったのも痛ぇけど」
コナン「こんなに痛ぇのは、初めてだよ」グスッ
コナン「ゴメンな、哀......」グスッ
コナン「俺の、俺のせいで......」グスッ
コナン「う、うう......っ」グスッ
灰原「......の?」
コナン「えっ......」
灰原「何を、泣いて......いるの......?お兄ちゃん......」
灰原「......」
コナン「起きてくれよ......」
灰原「......」
コナン「......俺の、せいで」
コナン「俺が現実から逃げてばかりいたからこんな事に......」
コナン「もし、さっきのショックで精神に異状を来していたら......」
コナン「......何考えてんだ俺はっ!俺はっ!」ガンッガンッ
コナン「クソッ、クソッ!!俺はっ!俺はっ!」ガンッガンッ
コナン「俺は何も......。誰も守れねぇっ!!」ガンッガンッ
コナン「何が高校生探偵だ......。何が、何がっ!!」ガンッガンッ
コナン「誰も守れねぇ俺が......。そんなモン名乗るなんて......。バカバカしすぎるぜ......」
コナン「......痛ぇなあ。床殴ったのも痛ぇけど」
コナン「こんなに痛ぇのは、初めてだよ」グスッ
コナン「ゴメンな、哀......」グスッ
コナン「俺の、俺のせいで......」グスッ
コナン「う、うう......っ」グスッ
灰原「......の?」
コナン「えっ......」
灰原「何を、泣いて......いるの......?お兄ちゃん......」
311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 20:42:36.56 ID:HihQSc5IO
コナン「哀!起きたのか!」
コナン(お兄ちゃん、と言ったな?記憶はまだ......?)
灰原「お兄ちゃんが......。泣いてる声がして......。そしたら、目が覚めたわ......」
コナン「良かった、良かった......」グスッ
灰原「何故、泣くの......?」
コナン「だって、もし目が覚めなかったら......」グスッ
灰原「大袈裟よ......。心配のし過ぎよ......」クスッ
コナン「だって、前に意識を失った時よりも」
灰原「確かに前より......。ショックは大きかったかもね......。それより、お兄ちゃん......?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは......。何を苦しんでいたの?」
コナン「え?」
灰原「あの時......。お兄ちゃん、とても悲しそうな顔してたわ。私は、そっちの方が心配」
コナン「......」
灰原「話せないの......?」
コナン「......大雑把に言うと、気付いちゃったんだよ」
灰原「何を?」
コナン「自分が、最低の人間だって事を」
灰原「お兄ちゃんが......?何故?」
コナン(お兄ちゃん、と言ったな?記憶はまだ......?)
灰原「お兄ちゃんが......。泣いてる声がして......。そしたら、目が覚めたわ......」
コナン「良かった、良かった......」グスッ
灰原「何故、泣くの......?」
コナン「だって、もし目が覚めなかったら......」グスッ
灰原「大袈裟よ......。心配のし過ぎよ......」クスッ
コナン「だって、前に意識を失った時よりも」
灰原「確かに前より......。ショックは大きかったかもね......。それより、お兄ちゃん......?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは......。何を苦しんでいたの?」
コナン「え?」
灰原「あの時......。お兄ちゃん、とても悲しそうな顔してたわ。私は、そっちの方が心配」
コナン「......」
灰原「話せないの......?」
コナン「......大雑把に言うと、気付いちゃったんだよ」
灰原「何を?」
コナン「自分が、最低の人間だって事を」
灰原「お兄ちゃんが......?何故?」
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 20:51:27.52 ID:HihQSc5IO
コナン「まあ、色々あったんだけどさ。結論から言うと、僕は人の気持ちが解らない。解らない上に周りの人を傷付ける人間だって、気付いちゃったんだよ」
灰原「......」
コナン「こんな人間が哀を守る資格なんて無い、きっと僕が側にいたら哀を不幸にする、傷付ける。そう考えたら悲しくなってさ......。哀を傷付ける位なら、僕なんかいなくなった方が良い。そう思って......」
灰原「何故?」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんがそういう人間だとして、何故私を守る資格が無いの?」
コナン「何でって......。それは......。哀を傷付けたくないから......」
灰原「そんなの、誰といても同じじゃない......?必ず上手く行く人生なんてないもの。仲良くいれる時もあれば、ケンカする時もあるでしょ?」
コナン「で、でも......。俺は......」
灰原「そんな下らない事で悩むなら、どうやったら私を幸せに出来るか考えてよ!バカなんじゃないの!!!」
コナン「!!」
灰原「......」
コナン「こんな人間が哀を守る資格なんて無い、きっと僕が側にいたら哀を不幸にする、傷付ける。そう考えたら悲しくなってさ......。哀を傷付ける位なら、僕なんかいなくなった方が良い。そう思って......」
灰原「何故?」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんがそういう人間だとして、何故私を守る資格が無いの?」
コナン「何でって......。それは......。哀を傷付けたくないから......」
灰原「そんなの、誰といても同じじゃない......?必ず上手く行く人生なんてないもの。仲良くいれる時もあれば、ケンカする時もあるでしょ?」
コナン「で、でも......。俺は......」
灰原「そんな下らない事で悩むなら、どうやったら私を幸せに出来るか考えてよ!バカなんじゃないの!!!」
コナン「!!」
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 20:59:54.52 ID:HihQSc5IO
灰原「何があったか知らないけど、ウジウジ悩む暇があるからもっと私の側に来てよ!私と一緒に遊んでよ!笑ってよ!」
コナン「あ、哀......」
灰原「守る資格?最低?そんな事どうでも良い!お兄ちゃんがどうだろうと、どんな人だろうと、私はお兄ちゃんと一緒にいたいの!お兄ちゃんと離れたくないの!!私のそういう気持ち考えた事ある??!」
コナン「......」
灰原「私の気持ちも考えないで、勝手にそんな事で悩まないでよ!!」
コナン「......」
灰原「例え傷付いても良いわよ......。どうなっても構わないわよ!お兄ちゃんがどうだろうと、私が......。私がお兄ちゃんを好きなんだから!!」
コナン「......!!」
灰原「バカみたい、全く......。ホント、バカみたい......」グスッ
コナン「な、泣かないでよ......」
灰原「泣きたくもなるわよ......。こんな私をほったらかしにして、勝手にいなくなろうとする人なんて......。サイテーよ」
コナン「ゴ、ゴメン......。僕は、僕は......」
灰原「......なーんてね。ゴメンね、お兄ちゃん。私も......。謝らなきゃ。色々」
コナン「え?」
コナン「あ、哀......」
灰原「守る資格?最低?そんな事どうでも良い!お兄ちゃんがどうだろうと、どんな人だろうと、私はお兄ちゃんと一緒にいたいの!お兄ちゃんと離れたくないの!!私のそういう気持ち考えた事ある??!」
コナン「......」
灰原「私の気持ちも考えないで、勝手にそんな事で悩まないでよ!!」
コナン「......」
灰原「例え傷付いても良いわよ......。どうなっても構わないわよ!お兄ちゃんがどうだろうと、私が......。私がお兄ちゃんを好きなんだから!!」
コナン「......!!」
灰原「バカみたい、全く......。ホント、バカみたい......」グスッ
コナン「な、泣かないでよ......」
灰原「泣きたくもなるわよ......。こんな私をほったらかしにして、勝手にいなくなろうとする人なんて......。サイテーよ」
コナン「ゴ、ゴメン......。僕は、僕は......」
灰原「......なーんてね。ゴメンね、お兄ちゃん。私も......。謝らなきゃ。色々」
コナン「え?」
314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 21:06:58.22 ID:HihQSc5IO
灰原「ホントはね、こんなに怒るつもりは無かったの。でも、時間が無いかも知れないのにお兄ちゃんがそんな事言うから......」
コナン「時間が無い?」
灰原「私はもうすぐ......。消えてしまうかも知れないでしょう?」
コナン「......!やっぱり、さっきの言葉は」
灰原「うん。聞いちゃったの。あの時」
コナン「全部聞いてたのか......?」
灰原「ううん。こっそり聞くつもりだったけど、殆ど聞こえなかったし、途中で逃げちゃった。でも、あの部分だけは聞こえちゃったわ」
コナン「......」
灰原「記憶喪失者が記憶を取り戻した時、それまでの」
コナン「それ以上は言わなくて良い」
灰原「......私ね、薄々気付いてた。勘で」
灰原「きっと、昔の事思い出したら今のままの私ではいられなくなるんだろうなって」
コナン「時間が無い?」
灰原「私はもうすぐ......。消えてしまうかも知れないでしょう?」
コナン「......!やっぱり、さっきの言葉は」
灰原「うん。聞いちゃったの。あの時」
コナン「全部聞いてたのか......?」
灰原「ううん。こっそり聞くつもりだったけど、殆ど聞こえなかったし、途中で逃げちゃった。でも、あの部分だけは聞こえちゃったわ」
コナン「......」
灰原「記憶喪失者が記憶を取り戻した時、それまでの」
コナン「それ以上は言わなくて良い」
灰原「......私ね、薄々気付いてた。勘で」
灰原「きっと、昔の事思い出したら今のままの私ではいられなくなるんだろうなって」
315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 21:15:08.65 ID:HihQSc5IO
灰原「だから、あまり昔の事思い出したくなかった。ホントは。お兄ちゃんと、今のままでいたかったから。でもね、黙ってても分かっちゃうんだ」
コナン「何を?」
灰原「私もお兄ちゃんも、きっと普通の子供じゃ無いんだなって」
コナン「!」
灰原「だって、周りの子達とあまりに違うんだもの。話し方も、考え方も」
灰原「私のしゃべり方も、どんどん大人びているでしょう?それに、お兄ちゃんはどう考えても頭が良すぎるもの」
コナン「......」
灰原「そんな事を周りに気付かされる毎日だったけど、怖くて向き合いたくなかった。昔の私と」
コナン「やはり、そうだったのか......」
灰原「それで、さっきたまたまお兄ちゃんが心配になって見に行った時......。お兄ちゃんの発した名前......」
コナン「工藤、新一......」
灰原「そう。その名前を聞いた瞬間、もの凄いショックが来て......。見えたの」
コナン「見えた?」
灰原「私が誰かを......。工藤君って呼んでる所が」
コナン「何を?」
灰原「私もお兄ちゃんも、きっと普通の子供じゃ無いんだなって」
コナン「!」
灰原「だって、周りの子達とあまりに違うんだもの。話し方も、考え方も」
灰原「私のしゃべり方も、どんどん大人びているでしょう?それに、お兄ちゃんはどう考えても頭が良すぎるもの」
コナン「......」
灰原「そんな事を周りに気付かされる毎日だったけど、怖くて向き合いたくなかった。昔の私と」
コナン「やはり、そうだったのか......」
灰原「それで、さっきたまたまお兄ちゃんが心配になって見に行った時......。お兄ちゃんの発した名前......」
コナン「工藤、新一......」
灰原「そう。その名前を聞いた瞬間、もの凄いショックが来て......。見えたの」
コナン「見えた?」
灰原「私が誰かを......。工藤君って呼んでる所が」
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 21:26:12.47 ID:HihQSc5IO
コナン「でも、思い出さなかった?」
灰原「うん。と言うより......。無理矢理押さえつけたの。きっと。思い出したら、私が消えてしまいそうで。それが怖くて」
コナン「......」
灰原「さっきお兄ちゃんに怒ってしまったけど、謝るのは私の方。私が自分から逃げちゃったから、昔の私から逃げちゃったから。お兄ちゃんを悩ませちゃったんだよね」
コナン「違うんだ、そんな事は」
灰原「ううん。違わない。私がもっと早く昔の事を思い出してたら、お兄ちゃんは色々悩まずに済んだんだもの」
コナン「違うよ、それは違う。逃げちゃったのは、僕だ」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「僕は、今に浸っていたくて......。哀が僕をお兄ちゃんと慕ってくれるこの日々が楽しいあまり、哀を現実から遠ざけた。だからこうなったんだ」
灰原「......」
コナン「もっと早く......。2人で深く話し合うべきだった。哀の気持ちをもっと深く理解するべきだった。でも、僕は逃げた」
灰原「私も一緒よ。お兄ちゃん。だから、どっちが最低なんて言えないわ。みんなこうやって失敗するのよ、きっと」
コナン「......」
灰原「うん。と言うより......。無理矢理押さえつけたの。きっと。思い出したら、私が消えてしまいそうで。それが怖くて」
コナン「......」
灰原「さっきお兄ちゃんに怒ってしまったけど、謝るのは私の方。私が自分から逃げちゃったから、昔の私から逃げちゃったから。お兄ちゃんを悩ませちゃったんだよね」
コナン「違うんだ、そんな事は」
灰原「ううん。違わない。私がもっと早く昔の事を思い出してたら、お兄ちゃんは色々悩まずに済んだんだもの」
コナン「違うよ、それは違う。逃げちゃったのは、僕だ」
灰原「お兄ちゃん......」
コナン「僕は、今に浸っていたくて......。哀が僕をお兄ちゃんと慕ってくれるこの日々が楽しいあまり、哀を現実から遠ざけた。だからこうなったんだ」
灰原「......」
コナン「もっと早く......。2人で深く話し合うべきだった。哀の気持ちをもっと深く理解するべきだった。でも、僕は逃げた」
灰原「私も一緒よ。お兄ちゃん。だから、どっちが最低なんて言えないわ。みんなこうやって失敗するのよ、きっと」
コナン「......」
318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/22(月) 07:09:52.33 ID:a5aJ5ExmO
灰原「ねぇお兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「こっち来て」
コナン「う、うん」
灰原「抱きしめて」
コナン「......うん」ギュッ
灰原「私を感じる?」
コナン「うん、感じるよ。温かい」
灰原「私がここにいるのが、分かる?」
コナン「分かるよ。ここに哀がいるって」
灰原「お兄ちゃんがそう感じるなら、それはお兄ちゃんのお陰よ」
灰原「お兄ちゃんがいてくれたから、私は私として存在出来た」
コナン「哀......」
灰原「もうすぐ、私は全てを思い出して消えてしまうかも知れない。でも......。そうなるならその運命を受け入れるわ」
灰原「もう、記憶を取り戻す事を拒まない」
灰原「だから、せめてその時までは一緒にいて......。お兄ちゃん」
コナン「良いの?こんな僕が側にいても。また哀の気持ちが分からなくて怒らせるかも知れないよ?」
灰原「その時は、それ以上に可愛がってもらうから良いの」クスッ
コナン「......そっか」ニカッ
灰原「それに、動物園......。連れてってくれるんでしょ?」
コナン「うん。約束だから」
灰原「ならせめてその時までは......。今までと同じ様に。いえ、今以上に私の側にいて。私を守って。私を......。好きでいて」
コナン「分かった。約束する」
灰原「じゃ、約束の印」
コナン「うん......」チュッ
灰原「......んっ」
コナン「......」
灰原「......」ギュッ
コナン「......」ギュッ
コナン「......ふぅっ、長いよ!息が続かない」
灰原「その位してくれたって、バチは当たらないわ」クスッ
コナン「ん?」
灰原「こっち来て」
コナン「う、うん」
灰原「抱きしめて」
コナン「......うん」ギュッ
灰原「私を感じる?」
コナン「うん、感じるよ。温かい」
灰原「私がここにいるのが、分かる?」
コナン「分かるよ。ここに哀がいるって」
灰原「お兄ちゃんがそう感じるなら、それはお兄ちゃんのお陰よ」
灰原「お兄ちゃんがいてくれたから、私は私として存在出来た」
コナン「哀......」
灰原「もうすぐ、私は全てを思い出して消えてしまうかも知れない。でも......。そうなるならその運命を受け入れるわ」
灰原「もう、記憶を取り戻す事を拒まない」
灰原「だから、せめてその時までは一緒にいて......。お兄ちゃん」
コナン「良いの?こんな僕が側にいても。また哀の気持ちが分からなくて怒らせるかも知れないよ?」
灰原「その時は、それ以上に可愛がってもらうから良いの」クスッ
コナン「......そっか」ニカッ
灰原「それに、動物園......。連れてってくれるんでしょ?」
コナン「うん。約束だから」
灰原「ならせめてその時までは......。今までと同じ様に。いえ、今以上に私の側にいて。私を守って。私を......。好きでいて」
コナン「分かった。約束する」
灰原「じゃ、約束の印」
コナン「うん......」チュッ
灰原「......んっ」
コナン「......」
灰原「......」ギュッ
コナン「......」ギュッ
コナン「......ふぅっ、長いよ!息が続かない」
灰原「その位してくれたって、バチは当たらないわ」クスッ
319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/22(月) 07:22:26.51 ID:a5aJ5ExmO
コナン「......」ポリポリ
灰原「赤くなっちゃったわね、顔」クスッ
コナン「い、良いだろ、別に......」
コナン「......僕も、伝えなきゃ」
灰原「?」
コナン「僕も、伝えなきゃ行けない事がある。でも、今は言わない。週末のデ、デートが終わったら......。話すよ」
灰原「......分かったわ。とりあえず」
コナン「?」
灰原「一緒に寝ましょう?小難しい事は、後で良いわ。デートの、ね」
コナン「分かった」
灰原「所でお兄ちゃん、デートの意味分かってる?」
コナン「え?」
灰原「好きな人と一緒に出掛ける事よ?私の事、そんなに好き?」クスッ
コナン「え?!あ、いや、その......」
コナン「......好きだ」
灰原「!!」
コナン「大好きだ。本当に本当に......。大好きだ」
灰原「......」カーッ
コナン「哀?」
灰原「じょ、冗談に本気で返さないでっ///」カーッ
コナン「顔が真っ赤だよ」
灰原「放っといてよ、もう!」
コナン「......そっか。ならもっと顔真っ赤にしてやるかな」ニカッ
灰原「バカッ!!調子に乗らないでよ、お兄ちゃんのバカッ!!」
コナン「......とにかく、寝ようか」
灰原「......うん」
灰原「赤くなっちゃったわね、顔」クスッ
コナン「い、良いだろ、別に......」
コナン「......僕も、伝えなきゃ」
灰原「?」
コナン「僕も、伝えなきゃ行けない事がある。でも、今は言わない。週末のデ、デートが終わったら......。話すよ」
灰原「......分かったわ。とりあえず」
コナン「?」
灰原「一緒に寝ましょう?小難しい事は、後で良いわ。デートの、ね」
コナン「分かった」
灰原「所でお兄ちゃん、デートの意味分かってる?」
コナン「え?」
灰原「好きな人と一緒に出掛ける事よ?私の事、そんなに好き?」クスッ
コナン「え?!あ、いや、その......」
コナン「......好きだ」
灰原「!!」
コナン「大好きだ。本当に本当に......。大好きだ」
灰原「......」カーッ
コナン「哀?」
灰原「じょ、冗談に本気で返さないでっ///」カーッ
コナン「顔が真っ赤だよ」
灰原「放っといてよ、もう!」
コナン「......そっか。ならもっと顔真っ赤にしてやるかな」ニカッ
灰原「バカッ!!調子に乗らないでよ、お兄ちゃんのバカッ!!」
コナン「......とにかく、寝ようか」
灰原「......うん」
327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/22(月) 23:46:30.23 ID:a5aJ5ExmO
灰原「あんな真顔で言われたら、ドキドキしちゃうじゃない」ボソッ
コナン「何か言った?」
灰原「......何でもないっ!」
コナン(ったく、素直じゃねー所は前に戻って来たなあ)
コナン(まあ、それは俺も同じか......)
コナン(......ホントは、もっと聞かなきゃ行けない事も話さなきゃ行けない事もあったかも知れない)
コナン(実際、記憶はどこまで戻ったのかとか。俺達の素性についてとか。山程言わなきゃ行けない事があったかも知れない)
コナン(でも、哀の気持ちを知った今はそれを尊重しよう。そう思った)
コナン(せめて、後僅かな間だけ......)
コナン(そして、この日々が終わる前に伝えなくちゃ。俺の答えを。俺の望みを)
コナン(そう、俺の望みは......)
コナン「何か言った?」
灰原「......何でもないっ!」
コナン(ったく、素直じゃねー所は前に戻って来たなあ)
コナン(まあ、それは俺も同じか......)
コナン(......ホントは、もっと聞かなきゃ行けない事も話さなきゃ行けない事もあったかも知れない)
コナン(実際、記憶はどこまで戻ったのかとか。俺達の素性についてとか。山程言わなきゃ行けない事があったかも知れない)
コナン(でも、哀の気持ちを知った今はそれを尊重しよう。そう思った)
コナン(せめて、後僅かな間だけ......)
コナン(そして、この日々が終わる前に伝えなくちゃ。俺の答えを。俺の望みを)
コナン(そう、俺の望みは......)
328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 00:13:24.28 ID:JrtyqcctO
コナン(俺の望みは、灰原を......)
灰原「......お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「......楽しみにしてるから。週末」
コナン「......うん」
コナン(......とにかく今は、瞬間瞬間を大切にしよう。いつその時が来ても良い様に)
コナン(後悔の涙を流す事の無い様に......)
コナン(それからの毎日、俺達は普通の毎日を普通に過ごした)
コナン(普通に学校に行き、普通に歩美達と遊び、普通に家で過ごした)
コナン(......前よりも、2人でいる時間が増えた事を除いて)
コナン(俺達は、少しの時間も惜しんで話をした。側に寄り添った)
コナン(1秒1秒を噛み締める様に。少しでも密度の濃い時間を過ごす為に)
コナン(そうしてカレンダーの日付が変わる度、楽しみにしている日々が近づく喜びと、不安、恐れ、悲しさ、寂しさが襲ってきた)
コナン(それでも俺達は、日々を精一杯楽しく過ごす事に努めた。2人でいた想い出を、少しでも多く残す為に)
コナン(願わくば、俺達のこの日々が灰原の中から消える事の無い様に......)
コナン(そうして......)
コナン(その日はやって来た)
灰原「......お兄ちゃん」
コナン「ん?」
灰原「......楽しみにしてるから。週末」
コナン「......うん」
コナン(......とにかく今は、瞬間瞬間を大切にしよう。いつその時が来ても良い様に)
コナン(後悔の涙を流す事の無い様に......)
コナン(それからの毎日、俺達は普通の毎日を普通に過ごした)
コナン(普通に学校に行き、普通に歩美達と遊び、普通に家で過ごした)
コナン(......前よりも、2人でいる時間が増えた事を除いて)
コナン(俺達は、少しの時間も惜しんで話をした。側に寄り添った)
コナン(1秒1秒を噛み締める様に。少しでも密度の濃い時間を過ごす為に)
コナン(そうしてカレンダーの日付が変わる度、楽しみにしている日々が近づく喜びと、不安、恐れ、悲しさ、寂しさが襲ってきた)
コナン(それでも俺達は、日々を精一杯楽しく過ごす事に努めた。2人でいた想い出を、少しでも多く残す為に)
コナン(願わくば、俺達のこの日々が灰原の中から消える事の無い様に......)
コナン(そうして......)
コナン(その日はやって来た)
329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 00:20:06.33 ID:JrtyqcctO
灰原「じゃあ、行って来るわね。お父さん」
阿笠「おお。気を付けての」
コナン「博士。くれぐれもアイツらには」ボソッ
阿笠「分かっとる。心配するでない」
灰原「ねぇお兄ちゃん。早く行きましょ?」ニコッ
コナン「うん。今行くよ!」
阿笠「嬉しそうじゃの。哀君。本当に幸せそうじゃ」
阿笠「あの笑顔を見とると、ワシが君に言って来た小言は、全て間違っておったと感じるわい」
コナン「んな事ねーよ。博士がああ言ってくれて感謝してるぜ。本当に」
阿笠「おお。気を付けての」
コナン「博士。くれぐれもアイツらには」ボソッ
阿笠「分かっとる。心配するでない」
灰原「ねぇお兄ちゃん。早く行きましょ?」ニコッ
コナン「うん。今行くよ!」
阿笠「嬉しそうじゃの。哀君。本当に幸せそうじゃ」
阿笠「あの笑顔を見とると、ワシが君に言って来た小言は、全て間違っておったと感じるわい」
コナン「んな事ねーよ。博士がああ言ってくれて感謝してるぜ。本当に」
331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 06:30:19.53 ID:JrtyqcctO
阿笠「うむ。そう言ってくれると救われるわい」
コナン「大袈裟なんだよ。なあ、博士?」
阿笠「ん?」
コナン「......いや、何でもねぇ」
灰原「はーやーくー!」
コナン「っと、じゃ行って来るわ」
阿笠「うむ。気を付けての」
灰原「遅いわよっ」
コナン「ゴメンゴメン。さ、行こう」
灰原「ええ!」
阿笠(新一の顔......。何かを決意した顔じゃったのぉ......)
阿笠(ひょっとしたら、もうお父さんと呼んでもらえる日も少ないかも知れんの......)
阿笠(2人がここを巣立つ日も近いのかも知れんの。寂しくなるのう......)
阿笠(いや。何事にも終わりは来るもんじゃ)
阿笠(願わくば、あの2人にせめて今日1日幸せな時を......)
コナン「大袈裟なんだよ。なあ、博士?」
阿笠「ん?」
コナン「......いや、何でもねぇ」
灰原「はーやーくー!」
コナン「っと、じゃ行って来るわ」
阿笠「うむ。気を付けての」
灰原「遅いわよっ」
コナン「ゴメンゴメン。さ、行こう」
灰原「ええ!」
阿笠(新一の顔......。何かを決意した顔じゃったのぉ......)
阿笠(ひょっとしたら、もうお父さんと呼んでもらえる日も少ないかも知れんの......)
阿笠(2人がここを巣立つ日も近いのかも知れんの。寂しくなるのう......)
阿笠(いや。何事にも終わりは来るもんじゃ)
阿笠(願わくば、あの2人にせめて今日1日幸せな時を......)
332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 06:42:50.88 ID:JrtyqcctO
コナン(と、心配する博士に見送られた俺達は予定通り週末を迎え、晴れてデートに向かう事になった)
灰原「♪」
コナン「ご機嫌だね」
灰原「当たり前じゃない。お兄ちゃんは嬉しくないの?」
コナン「嬉しいさ。当たり前だろ?」
灰原「ならちゃんと手を繋いでよ」
コナン「うん」ギュッ
灰原「ふふっ。ねぇ、今日は何処に行くの?」
コナン「ん?ちょっと離れた町まで行くよ。電車使ってね」
灰原「電車で行くの?結構遠いの?」
コナン「うん。そこそこにね」
コナン(ホントは移動に時間使いたくねーけど、アイツらに今日はいないって言っちまったからな......。鉢合わせ無い為にも、ちょっと遠くまで行かなきゃ)
灰原「ふぅん。まあ、お兄ちゃんに任せてるから良いんだけどね。電車でお兄ちゃんに寄り添ってるのも悪くないかも」
コナン「えっ」ドキッ
灰原「何で今更それ位で緊張するの?」
コナン「ひ、人前では恥ずかしいよ」
灰原「あら、そんな事気にしてたら何も出来ないわよ?」クスッ
灰原「♪」
コナン「ご機嫌だね」
灰原「当たり前じゃない。お兄ちゃんは嬉しくないの?」
コナン「嬉しいさ。当たり前だろ?」
灰原「ならちゃんと手を繋いでよ」
コナン「うん」ギュッ
灰原「ふふっ。ねぇ、今日は何処に行くの?」
コナン「ん?ちょっと離れた町まで行くよ。電車使ってね」
灰原「電車で行くの?結構遠いの?」
コナン「うん。そこそこにね」
コナン(ホントは移動に時間使いたくねーけど、アイツらに今日はいないって言っちまったからな......。鉢合わせ無い為にも、ちょっと遠くまで行かなきゃ)
灰原「ふぅん。まあ、お兄ちゃんに任せてるから良いんだけどね。電車でお兄ちゃんに寄り添ってるのも悪くないかも」
コナン「えっ」ドキッ
灰原「何で今更それ位で緊張するの?」
コナン「ひ、人前では恥ずかしいよ」
灰原「あら、そんな事気にしてたら何も出来ないわよ?」クスッ
333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 08:03:56.93 ID:JrtyqcctO
コナン「お手柔らかに頼むよ......」
灰原「ダーメ。精一杯お兄ちゃんに甘えさせてもらうんだから」
灰原「......ダメ?」
コナン「も、もちろん良いさ」
灰原「じゃあ、人前でキスとか出来る?」クスッ
コナン「へっ?!」
灰原「冗談よ。あー面白い」
コナン(ニャロォ......)
灰原「でも、お兄ちゃんに今日1日甘えたいのは本当よ。よろしくね」
コナン「う、うん」
コナン(何か、手玉に取られて遊ばれてる気分だぜ......)
灰原「ダーメ。精一杯お兄ちゃんに甘えさせてもらうんだから」
灰原「......ダメ?」
コナン「も、もちろん良いさ」
灰原「じゃあ、人前でキスとか出来る?」クスッ
コナン「へっ?!」
灰原「冗談よ。あー面白い」
コナン(ニャロォ......)
灰原「でも、お兄ちゃんに今日1日甘えたいのは本当よ。よろしくね」
コナン「う、うん」
コナン(何か、手玉に取られて遊ばれてる気分だぜ......)
334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 08:37:00.12 ID:JrtyqcctO
灰原「でも......」
コナン「ん?」
灰原「やっぱりみんなに悪かったかしら。せっかく今日遊ぼうって言ってくれたのに」
コナン「仕方無いさ。こっちが先約だし。みんな来ちゃったらデートにならないよ」
灰原「それもそうね」
灰原「ホントは、歩美ちゃんは......」ボソッ
コナン「ん?」
灰原「ううん。何でもない」
元太「ちぇっ!コナン達のヤツ。せっかく休みなのにいねーなんてよ!」
光彦「仕方ありませんよ。博士の親戚の結婚式に行くから、仕度とかもあるでしょうし」
元太「俺達も連れてってくれりゃいいじゃねーかよ!」
光彦「流石に見ず知らずの僕達がゾロゾロ行くのは失礼ですよ」
元太「いつもの事じゃねーか」
光彦「それはまあ、そうですが......。たまには自重しましょうよ」
元太「事情?」
光彦「自重です!遠慮しましょうよって事ですよ!」
歩美「......」
光彦「ん?歩美ちゃん?どうしたんですか?」
歩美「ううん。何でもないよ!」ニコッ
光彦「そ、そうですか」
歩美(歩美、本当は知ってるんだもんね。哀ちゃんとコナン君が本当は何してるか)
歩美(昨日、学校の帰りに......)
コナン「ん?」
灰原「やっぱりみんなに悪かったかしら。せっかく今日遊ぼうって言ってくれたのに」
コナン「仕方無いさ。こっちが先約だし。みんな来ちゃったらデートにならないよ」
灰原「それもそうね」
灰原「ホントは、歩美ちゃんは......」ボソッ
コナン「ん?」
灰原「ううん。何でもない」
元太「ちぇっ!コナン達のヤツ。せっかく休みなのにいねーなんてよ!」
光彦「仕方ありませんよ。博士の親戚の結婚式に行くから、仕度とかもあるでしょうし」
元太「俺達も連れてってくれりゃいいじゃねーかよ!」
光彦「流石に見ず知らずの僕達がゾロゾロ行くのは失礼ですよ」
元太「いつもの事じゃねーか」
光彦「それはまあ、そうですが......。たまには自重しましょうよ」
元太「事情?」
光彦「自重です!遠慮しましょうよって事ですよ!」
歩美「......」
光彦「ん?歩美ちゃん?どうしたんですか?」
歩美「ううん。何でもないよ!」ニコッ
光彦「そ、そうですか」
歩美(歩美、本当は知ってるんだもんね。哀ちゃんとコナン君が本当は何してるか)
歩美(昨日、学校の帰りに......)
335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 08:49:03.48 ID:JrtyqcctO
歩美(哀ちゃん、私に話してくれたから)
元太「おうコナン!明日みんなで遊ぼうぜ!」
コナン「あ、ゴメン。明日はちょっと」
光彦「何か用事が?」
コナン「博士の親戚の結婚式にね。ちょっと遠くまで行くんだ」
光彦「そうですか、なら仕方ありませんね」
元太「オメーらだけ留守番すりゃー良いだろ!」
コナン「無茶言うなよ......」
歩美「そっかー。でも残念!コナン君もいないなら、哀ちゃんもいないんだね」
灰原「ええ。ごめんなさい」
元太「ちぇっ!つまんねーの!」
光彦「まあまあ、元太君。明日は3人で遊びましょうよ」
歩美「そうだよ。コナン君達のせいじゃないんだから」
コナン(ゴメンな、みんな)
灰原「......ねぇ、歩美ちゃん?」
歩美「え?」
灰原「ちょっとお話があるの。良いかしら?」
歩美「う、うん」
灰原「お兄ちゃん達は、先に帰ってて」
コナン「え?何で?」
灰原「良いから。お願い」
元太「おうコナン!明日みんなで遊ぼうぜ!」
コナン「あ、ゴメン。明日はちょっと」
光彦「何か用事が?」
コナン「博士の親戚の結婚式にね。ちょっと遠くまで行くんだ」
光彦「そうですか、なら仕方ありませんね」
元太「オメーらだけ留守番すりゃー良いだろ!」
コナン「無茶言うなよ......」
歩美「そっかー。でも残念!コナン君もいないなら、哀ちゃんもいないんだね」
灰原「ええ。ごめんなさい」
元太「ちぇっ!つまんねーの!」
光彦「まあまあ、元太君。明日は3人で遊びましょうよ」
歩美「そうだよ。コナン君達のせいじゃないんだから」
コナン(ゴメンな、みんな)
灰原「......ねぇ、歩美ちゃん?」
歩美「え?」
灰原「ちょっとお話があるの。良いかしら?」
歩美「う、うん」
灰原「お兄ちゃん達は、先に帰ってて」
コナン「え?何で?」
灰原「良いから。お願い」
342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 21:36:25.57 ID:JrtyqcctO
コナン「でも......」
灰原「い・い・か・ら」ジロッ
コナン「はい、帰ります......」
灰原「あなた達も」
光彦「僕達もですか?」
元太「何の話すんだよー?」
灰原「か・え・っ・て」ジロッ
光・元「はい、すみません......」
光彦「コナン君!ホントに灰原さん何も思い出して無いんですか?あの迫力は前よりも上ですよ?」ヒソヒソ
コナン「バーロ、俺が聞きたい位だよ」ヒソヒソ
灰原「......みんな、聞こえてる?」
コナン「はい!帰ります!」
光彦「じゃ、じゃあまた」
元太「じゃ、じゃーな」
コナン(ったく、俺にまで内緒の話かよ?)
歩美「哀ちゃん、ちょっとコワかった」
灰原「あら、そうかしら」
灰原「でも、大事な話をしたかったから」
歩美「大事なお話?」
灰原「ええ。歩美ちゃんにはどうしても話しておきたい話」
灰原「い・い・か・ら」ジロッ
コナン「はい、帰ります......」
灰原「あなた達も」
光彦「僕達もですか?」
元太「何の話すんだよー?」
灰原「か・え・っ・て」ジロッ
光・元「はい、すみません......」
光彦「コナン君!ホントに灰原さん何も思い出して無いんですか?あの迫力は前よりも上ですよ?」ヒソヒソ
コナン「バーロ、俺が聞きたい位だよ」ヒソヒソ
灰原「......みんな、聞こえてる?」
コナン「はい!帰ります!」
光彦「じゃ、じゃあまた」
元太「じゃ、じゃーな」
コナン(ったく、俺にまで内緒の話かよ?)
歩美「哀ちゃん、ちょっとコワかった」
灰原「あら、そうかしら」
灰原「でも、大事な話をしたかったから」
歩美「大事なお話?」
灰原「ええ。歩美ちゃんにはどうしても話しておきたい話」
343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 21:46:22.25 ID:JrtyqcctO
歩美「......」
灰原「そんなに固くならないで」
歩美「だって哀ちゃん、顔が凄く真剣なんだもん。聞くのが恐いよ」
灰原「ごめんなさい、表情にはあまり出して無いつもりだったんだけど。恐かったら、止めても良いわ」
歩美「ううん。大丈夫。わざわざ私に話してくれるんだもん。ちゃんと聞く」
灰原「ありがとう。どこから話したら良いか......。まず、私達が明日行くのは結婚式じゃないの」
歩美「え?」
灰原「お兄ちゃんと2人で......。出掛けるの」
歩美「!」
灰原「前から約束してた事だから、予定を変えたくなくて。ごめんなさい」
歩美「......そっか。哀ちゃんとコナン君、デートするんだ」
灰原「やっぱり、怒るかしら」
歩美「ううん。そんな事無いよ。でも、何でわざわざ歩美に話したの?言わなきゃ分からないのに?」
灰原「歩美ちゃんにはどうしても話しておきたかったの。歩美ちゃんに、許可を貰いたくて」
歩美「許可......?」
灰原「ええ。お兄ちゃんと2人で出掛ける許可。時間が無いから、どうしてもお兄ちゃんと2人で出掛けたくて」
歩美「何で私の許可がいるの?え?ちょっと待って......?時間が無いってどういう事?」
灰原「言葉通りよ。私は......。もしかしたら、もうすぐいなくなる。この世界から」
歩美「えっ?」
灰原「そんなに固くならないで」
歩美「だって哀ちゃん、顔が凄く真剣なんだもん。聞くのが恐いよ」
灰原「ごめんなさい、表情にはあまり出して無いつもりだったんだけど。恐かったら、止めても良いわ」
歩美「ううん。大丈夫。わざわざ私に話してくれるんだもん。ちゃんと聞く」
灰原「ありがとう。どこから話したら良いか......。まず、私達が明日行くのは結婚式じゃないの」
歩美「え?」
灰原「お兄ちゃんと2人で......。出掛けるの」
歩美「!」
灰原「前から約束してた事だから、予定を変えたくなくて。ごめんなさい」
歩美「......そっか。哀ちゃんとコナン君、デートするんだ」
灰原「やっぱり、怒るかしら」
歩美「ううん。そんな事無いよ。でも、何でわざわざ歩美に話したの?言わなきゃ分からないのに?」
灰原「歩美ちゃんにはどうしても話しておきたかったの。歩美ちゃんに、許可を貰いたくて」
歩美「許可......?」
灰原「ええ。お兄ちゃんと2人で出掛ける許可。時間が無いから、どうしてもお兄ちゃんと2人で出掛けたくて」
歩美「何で私の許可がいるの?え?ちょっと待って......?時間が無いってどういう事?」
灰原「言葉通りよ。私は......。もしかしたら、もうすぐいなくなる。この世界から」
歩美「えっ?」
345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 21:59:05.35 ID:JrtyqcctO
歩美「いなくなる......?哀ちゃんが?」
灰原「......ええ」
歩美「どういう、事?」
灰原「......」
歩美「ねぇ、どういう事っ!哀ちゃん!」ガシッ
灰原「......私は、徐々に前の事を思い出しつつあるわ」
歩美「!」
灰原「多分、ちょっとしたきっかけで全てを思い出すのも時間の問題」
歩美「本当なの?でも、それと哀ちゃんがいなくなるのとは何の関係があるの?」
灰原「......記憶喪失になった人が、前の事を思い出した時にね。その間の事を忘れてしまう事があるの」
歩美「......えっ」
灰原「つまり、記憶を取り戻した時に今の私では無くなってしまうかも知れないの。病院であなた達と会ってから、前の事を思い出すまでの想い出を全て......。無くしてしまうかも知れない」
歩美「そ、んな......。じゃあ、今こうして話している事も忘れちゃうの?!」
灰原「可能性はあるわ」
歩美「一緒に遊んだ事も、ケンカした事も、みんな忘れちゃうの?!」
灰原「......かも知れない」
歩美「そんなのイヤ!!哀ちゃんがいなくなるなんてイヤ!!」グスッ
灰原「いなくなる訳じゃないわ。正確には。私は、あくまでも仮の心よ。あなた達の知っている灰原哀こそが本当の灰原哀。私が消えても、元の私が帰って来るだけ。あなた達に、灰原哀を返す時が近付いたのよ」
歩美「そんなの知らない!前の哀ちゃんが帰って来ても、今の哀ちゃんがいなくなるなんてイヤ!!イヤ!!いなくならないで!!」グスッ
灰原「残念だけど、こればかりはなって見なければ分からないわ」
歩美「そんな......」
灰原「......ええ」
歩美「どういう、事?」
灰原「......」
歩美「ねぇ、どういう事っ!哀ちゃん!」ガシッ
灰原「......私は、徐々に前の事を思い出しつつあるわ」
歩美「!」
灰原「多分、ちょっとしたきっかけで全てを思い出すのも時間の問題」
歩美「本当なの?でも、それと哀ちゃんがいなくなるのとは何の関係があるの?」
灰原「......記憶喪失になった人が、前の事を思い出した時にね。その間の事を忘れてしまう事があるの」
歩美「......えっ」
灰原「つまり、記憶を取り戻した時に今の私では無くなってしまうかも知れないの。病院であなた達と会ってから、前の事を思い出すまでの想い出を全て......。無くしてしまうかも知れない」
歩美「そ、んな......。じゃあ、今こうして話している事も忘れちゃうの?!」
灰原「可能性はあるわ」
歩美「一緒に遊んだ事も、ケンカした事も、みんな忘れちゃうの?!」
灰原「......かも知れない」
歩美「そんなのイヤ!!哀ちゃんがいなくなるなんてイヤ!!」グスッ
灰原「いなくなる訳じゃないわ。正確には。私は、あくまでも仮の心よ。あなた達の知っている灰原哀こそが本当の灰原哀。私が消えても、元の私が帰って来るだけ。あなた達に、灰原哀を返す時が近付いたのよ」
歩美「そんなの知らない!前の哀ちゃんが帰って来ても、今の哀ちゃんがいなくなるなんてイヤ!!イヤ!!いなくならないで!!」グスッ
灰原「残念だけど、こればかりはなって見なければ分からないわ」
歩美「そんな......」
346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 22:10:37.01 ID:JrtyqcctO
灰原「そんなに泣かないで。歩美ちゃんが泣くと、私も悲しい」
歩美「......どうしてそんなに落ち着いてるの?哀ちゃんは消えちゃっても良いの?!」
灰原「それは......」
歩美「私達の事、忘れちゃって良いの!?想い出を忘れちゃって良いの?!」
灰原「......」
歩美「コナン君の事......。コナン君の事好きって言う気持ちまで、忘れちゃって良いの!?」
灰原「イヤよ!!」
歩美「!!」
灰原「......消えたくない。忘れたくない。歩美ちゃんの事も、みんなの事も、忘れたくない!!」
灰原「忘れたくない、忘れたくない、忘れたくない!!」
灰原「お兄ちゃんの事はもっともっと忘れたくない!!お兄ちゃんを好きな気持ちを忘れたくない!!」グスッ
灰原「忘れたくなんて、ない......」グスッ
歩美「哀ちゃん......」
灰原「でも、でもね。もうきっと避けられないの。それは......」
灰原「やっぱり、恐い。記憶を取り戻した時に何が起きるのか、恐い......」
灰原「本当は恐くて堪らないの......」ガタガタ
灰原「だから、少しでもお兄ちゃんと一緒にいたくて。でも、それを歩美ちゃんにはやっぱり隠して置きたくなくて」
灰原「ごめんなさい、私。ズルいわよね」
灰原「時間が無いから、お兄ちゃんを譲れなんて。最低......」
灰原「でも、私、私......」
ギュッ
灰原「え?」
歩美「......謝らなくて良いの。哀ちゃんの気持ち、分かるよ」
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「......どうしてそんなに落ち着いてるの?哀ちゃんは消えちゃっても良いの?!」
灰原「それは......」
歩美「私達の事、忘れちゃって良いの!?想い出を忘れちゃって良いの?!」
灰原「......」
歩美「コナン君の事......。コナン君の事好きって言う気持ちまで、忘れちゃって良いの!?」
灰原「イヤよ!!」
歩美「!!」
灰原「......消えたくない。忘れたくない。歩美ちゃんの事も、みんなの事も、忘れたくない!!」
灰原「忘れたくない、忘れたくない、忘れたくない!!」
灰原「お兄ちゃんの事はもっともっと忘れたくない!!お兄ちゃんを好きな気持ちを忘れたくない!!」グスッ
灰原「忘れたくなんて、ない......」グスッ
歩美「哀ちゃん......」
灰原「でも、でもね。もうきっと避けられないの。それは......」
灰原「やっぱり、恐い。記憶を取り戻した時に何が起きるのか、恐い......」
灰原「本当は恐くて堪らないの......」ガタガタ
灰原「だから、少しでもお兄ちゃんと一緒にいたくて。でも、それを歩美ちゃんにはやっぱり隠して置きたくなくて」
灰原「ごめんなさい、私。ズルいわよね」
灰原「時間が無いから、お兄ちゃんを譲れなんて。最低......」
灰原「でも、私、私......」
ギュッ
灰原「え?」
歩美「......謝らなくて良いの。哀ちゃんの気持ち、分かるよ」
灰原「歩美ちゃん......」
348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 22:31:05.26 ID:JrtyqcctO
歩美「きっと私が哀ちゃんとおんなじ事になったら、おんなじ様に考えるよ」
灰原「......」
歩美「ねぇ哀ちゃん?覚えてる?」
灰原「......?」
歩美「前に歩美が言った事。哀ちゃんは私の、一番のお友達だって」
灰原「......!!」
歩美「もし哀ちゃんがこの先どうなっても、私は哀ちゃんの友達。何があっても、絶対に絶対に変わらない」
灰原「あなたは......。もうすぐ消えてしまうかも知れない私をまだ、友達と呼んでくれるの?」
歩美「当たり前だよ!!どんな哀ちゃんでも、哀ちゃんは哀ちゃんだもん!!」
灰原「......!!」
歩美「......コナン君と哀ちゃんが仲良いのはやっぱり羨ましいけど、でも......。それも含めて、やっぱり私は哀ちゃんが大好きだから」
灰原「......しい」
歩美「え?」
灰原「こんなに......。嬉しい事は無いわ......」
灰原「ここまで、私を愛してくれる友達がいるなんて」グスッ
灰原「私は.....。灰原哀は......。世界一幸せな人間よ......」グスッ
歩美「哀ちゃん......」
灰原「あなたに会えて良かった。歩美ちゃん。あなたとお兄ちゃんが居てくれて、本当に良かった。例え明日私が消えたとしても......。私は満足よ」
歩美「......ねぇ哀ちゃん。1つ約束して?」
灰原「約束?」
歩美「私の事を......。今日私と話した事を絶対に忘れないって」
灰原「え......?でも」
歩美「約束して!だって、思い出したからって必ず忘れる訳じゃないんでしょ?」
灰原「......」
歩美「それに、約束して忘れちゃったら約束破った事になるでしょ?哀ちゃんは約束破れるの?友達との」
灰原「!!」
歩美「ね?だから約束して」
灰原「......」
歩美「ねぇ哀ちゃん?覚えてる?」
灰原「......?」
歩美「前に歩美が言った事。哀ちゃんは私の、一番のお友達だって」
灰原「......!!」
歩美「もし哀ちゃんがこの先どうなっても、私は哀ちゃんの友達。何があっても、絶対に絶対に変わらない」
灰原「あなたは......。もうすぐ消えてしまうかも知れない私をまだ、友達と呼んでくれるの?」
歩美「当たり前だよ!!どんな哀ちゃんでも、哀ちゃんは哀ちゃんだもん!!」
灰原「......!!」
歩美「......コナン君と哀ちゃんが仲良いのはやっぱり羨ましいけど、でも......。それも含めて、やっぱり私は哀ちゃんが大好きだから」
灰原「......しい」
歩美「え?」
灰原「こんなに......。嬉しい事は無いわ......」
灰原「ここまで、私を愛してくれる友達がいるなんて」グスッ
灰原「私は.....。灰原哀は......。世界一幸せな人間よ......」グスッ
歩美「哀ちゃん......」
灰原「あなたに会えて良かった。歩美ちゃん。あなたとお兄ちゃんが居てくれて、本当に良かった。例え明日私が消えたとしても......。私は満足よ」
歩美「......ねぇ哀ちゃん。1つ約束して?」
灰原「約束?」
歩美「私の事を......。今日私と話した事を絶対に忘れないって」
灰原「え......?でも」
歩美「約束して!だって、思い出したからって必ず忘れる訳じゃないんでしょ?」
灰原「......」
歩美「それに、約束して忘れちゃったら約束破った事になるでしょ?哀ちゃんは約束破れるの?友達との」
灰原「!!」
歩美「ね?だから約束して」
349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 22:40:20.89 ID:JrtyqcctO
灰原「あなたには......。敵わないわね」クスッ
歩美「ふふっ」
灰原「分かったわ。約束する。私は絶対に忘れない。今日の事も、今までの事も......」
灰原「あなたと言う素晴らしい友達がいる事を、私は忘れない。今日の想い出を、私は絶対に遺してみせる。全てを思い出しても」
歩美「うん。約束!」ギュッ
灰原「ええ、約束」ギュッ
歩美「あ、それと」
灰原「?」
歩美「コナン君とデートするのは、明日だけね!後は歩美も譲らないからね!」ニコッ
灰原「本当に......。敵わないわね」クスッ
歩美「......恐く、無くなった?」
灰原「ええ。ありがとう。歩美ちゃんのお陰よ」
歩美「うん。良かった。哀ちゃん?明日は......。コナン君と楽しんできてね」
灰原「ええ」
歩美「ちゃんと気持ち、伝えて来てね!」
灰原「え?」
歩美「ただ好き、じゃなくて。哀ちゃんがどうしたいか、コナン君をどう思ってるか、ちゃんと伝えて来てね!」ニコッ
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「私、待ってるから!哀ちゃんが報告に来てくれるの、待ってるから!」
灰原「......ええ」
歩美「だから、だから......。帰って来てね、哀ちゃんっ......」グスッ
灰原「当たり前よ。約束ですもの」
灰原「あなたに会いに、帰って来るわ。必ず......」
歩美「約束、だよっ」グスッ
灰原「ええ、約束......」
歩美「ふふっ」
灰原「分かったわ。約束する。私は絶対に忘れない。今日の事も、今までの事も......」
灰原「あなたと言う素晴らしい友達がいる事を、私は忘れない。今日の想い出を、私は絶対に遺してみせる。全てを思い出しても」
歩美「うん。約束!」ギュッ
灰原「ええ、約束」ギュッ
歩美「あ、それと」
灰原「?」
歩美「コナン君とデートするのは、明日だけね!後は歩美も譲らないからね!」ニコッ
灰原「本当に......。敵わないわね」クスッ
歩美「......恐く、無くなった?」
灰原「ええ。ありがとう。歩美ちゃんのお陰よ」
歩美「うん。良かった。哀ちゃん?明日は......。コナン君と楽しんできてね」
灰原「ええ」
歩美「ちゃんと気持ち、伝えて来てね!」
灰原「え?」
歩美「ただ好き、じゃなくて。哀ちゃんがどうしたいか、コナン君をどう思ってるか、ちゃんと伝えて来てね!」ニコッ
灰原「歩美ちゃん......」
歩美「私、待ってるから!哀ちゃんが報告に来てくれるの、待ってるから!」
灰原「......ええ」
歩美「だから、だから......。帰って来てね、哀ちゃんっ......」グスッ
灰原「当たり前よ。約束ですもの」
灰原「あなたに会いに、帰って来るわ。必ず......」
歩美「約束、だよっ」グスッ
灰原「ええ、約束......」
351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 01:01:12.06 ID:/RkfORu9O
歩美(絶対に帰って来てね。哀ちゃん......)
歩美「......」
光彦「歩美ちゃん?」
歩美「え?」
元太「お前またボーッとする様になったのか?」
歩美「あ、ゴメンね!何でもないよ!」
歩美(哀ちゃん達、今頃どうしてるかなあ)
歩美(......楽しくやってると良いなあ)
歩美(全部上手く行くって信じてるからね。哀ちゃん)
元太「あーあ。アイツら早く帰ってこねーかな」
光彦「随分寂しがりますね」
元太「やっぱよ、少年探偵団は5人揃わねーとな!」
光彦「元太君、珍しくリーダーらしい事言いますね!」
元太「俺はいつでも良いこといってるぞ!」
光彦「大体、元太君が良いこと言う時は頭に「父ちゃんが言ってた」とか「母ちゃんが言ってた」ってくっついて来ますけどね」
元太「でも俺の口で言ったから俺が良いこと言ったのは間違ってねーぞ」
光彦「もう、元太君は......」
歩美「ふふっ」
光彦「あ、歩美ちゃん笑いましたね!」
歩美「うんっ!おっかしいの、元太君!」
元太「何だよ、歩美までバカにしやがってよ!」
光彦「まあまあ。それより、この機会に3人で事件を解決してコナン君達を驚かせちゃいましょうよ!」
元太「何処にあんだよ?事件」
光彦「これから探すんですよ!」
歩美「歩美、さんせーい!」
元太「よ、よし!じゃあ行くぞー!」
光・歩「オー!」
歩美(また5人で遊べるよね。コナン君、哀ちゃん......)
歩美「......」
光彦「歩美ちゃん?」
歩美「え?」
元太「お前またボーッとする様になったのか?」
歩美「あ、ゴメンね!何でもないよ!」
歩美(哀ちゃん達、今頃どうしてるかなあ)
歩美(......楽しくやってると良いなあ)
歩美(全部上手く行くって信じてるからね。哀ちゃん)
元太「あーあ。アイツら早く帰ってこねーかな」
光彦「随分寂しがりますね」
元太「やっぱよ、少年探偵団は5人揃わねーとな!」
光彦「元太君、珍しくリーダーらしい事言いますね!」
元太「俺はいつでも良いこといってるぞ!」
光彦「大体、元太君が良いこと言う時は頭に「父ちゃんが言ってた」とか「母ちゃんが言ってた」ってくっついて来ますけどね」
元太「でも俺の口で言ったから俺が良いこと言ったのは間違ってねーぞ」
光彦「もう、元太君は......」
歩美「ふふっ」
光彦「あ、歩美ちゃん笑いましたね!」
歩美「うんっ!おっかしいの、元太君!」
元太「何だよ、歩美までバカにしやがってよ!」
光彦「まあまあ。それより、この機会に3人で事件を解決してコナン君達を驚かせちゃいましょうよ!」
元太「何処にあんだよ?事件」
光彦「これから探すんですよ!」
歩美「歩美、さんせーい!」
元太「よ、よし!じゃあ行くぞー!」
光・歩「オー!」
歩美(また5人で遊べるよね。コナン君、哀ちゃん......)
352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 07:23:13.34 ID:/RkfORu9O
コナン(歩美達がそんなやり取りをしていた頃、俺達は電車に乗り目的地へ向かっていた)
灰原「......」ギュッ
コナン「あ、あの......。哀?」
灰原「何?」
コナン「ホントにずっとくっついてる気?」
灰原「あら、イヤなの?」
コナン「イヤじゃないよ。嬉しいけど」チラッ
「可愛いね」クスクス
「ちっちゃいカップルだね」クスクス
「あの子達可愛い」クスクス
コナン「み、みんな見てるし......」
灰原「だったら見せてあげれば良いじゃない」ギューッ
コナン「......」ドキドキ
灰原「どうしてもイヤなら離れるけど」
コナン「いや、ゴメン。そのままで良い」
灰原「良い?」
コナン「そのままでお願いします」
灰原「最初から素直になれば良いのに」クスッ
灰原「......」ギュッ
コナン「あ、あの......。哀?」
灰原「何?」
コナン「ホントにずっとくっついてる気?」
灰原「あら、イヤなの?」
コナン「イヤじゃないよ。嬉しいけど」チラッ
「可愛いね」クスクス
「ちっちゃいカップルだね」クスクス
「あの子達可愛い」クスクス
コナン「み、みんな見てるし......」
灰原「だったら見せてあげれば良いじゃない」ギューッ
コナン「......」ドキドキ
灰原「どうしてもイヤなら離れるけど」
コナン「いや、ゴメン。そのままで良い」
灰原「良い?」
コナン「そのままでお願いします」
灰原「最初から素直になれば良いのに」クスッ
360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 00:12:11.14 ID:6gbY/kq7O
コナン(心臓が破裂しそうなんだよ、バーロー......)
灰原「ねぇ、後どれくらいかかるの?」
コナン「ん?あと30分ってとこかな?」
灰原「そう。短いのね。意外と」
コナン「そう?30分もかかるのに?」
灰原「短いじゃない。こうして......」ギュッ
灰原「くっついていられるの、後30分しか無いんでしょう?」
コナン「え、あの......。向こうでも、くっついてれば」
灰原「じゃあちゃんと密着してよ?絶対に離れないで」
コナン「分かったよ。離れないさ」
灰原「一時もよ?」
コナン「分かったよ。絶対に離れない」
灰原「絶対よ」ニコッ
コナン(......こんだけ言うのは、やっぱり不安なのかな)
灰原「ねぇ、後どれくらいかかるの?」
コナン「ん?あと30分ってとこかな?」
灰原「そう。短いのね。意外と」
コナン「そう?30分もかかるのに?」
灰原「短いじゃない。こうして......」ギュッ
灰原「くっついていられるの、後30分しか無いんでしょう?」
コナン「え、あの......。向こうでも、くっついてれば」
灰原「じゃあちゃんと密着してよ?絶対に離れないで」
コナン「分かったよ。離れないさ」
灰原「一時もよ?」
コナン「分かったよ。絶対に離れない」
灰原「絶対よ」ニコッ
コナン(......こんだけ言うのは、やっぱり不安なのかな)
361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 00:34:43.63 ID:6gbY/kq7O
コナン(自分がどうなるか分からねーんだから、無理もねーよな......)
コナン(俺も怖くなって来た......。俺の話す事を、俺の気持ちを......。受け入れて貰えるだろうか。それが不安だ)
コナン(......でも、言わなくちゃな。その結果どうなってもな)
コナン(本当は、電車に止まって欲しい位だった。時間ごと)
コナン(前に灰原が時間が止まれば良いと言っていたが、今ならそれも理解出来る気がする)
コナン(ずっとこのままでいられりゃ、どれだけ楽で幸せだろうか。電車にいる間、俺はずっとそんな事を考えていた)
コナン(しかし、時計の針は進む。どれだけ願っても)
コナン(目的の駅が近づいて来る度、苛立つ様な焦る様な......。いわゆる焦燥感ってヤツを感じた)
コナン(その度、俺は灰原の顔を覗き見た)
コナン(灰原がその視線に気づいて俺の顔を見る度、アイツはニコリと微笑んで俺の眼を見ていた)
コナン(言葉は発しなくても、言わんとする事は分かった)
コナン(【私も同じよ。でも、あなたがいるから大丈夫】と。そう言っている様に見えた)
コナン(楽しませてやりたくてデートの予定を立てたのに、逆に励まされた気がして情けない気持ちになった)
コナン(そうだ。焦ってる場合じゃない。灰原を精一杯楽しませてやんなくちゃ)
コナン(なんて事を考えていたら、とうとう......)
コナン(俺も怖くなって来た......。俺の話す事を、俺の気持ちを......。受け入れて貰えるだろうか。それが不安だ)
コナン(......でも、言わなくちゃな。その結果どうなってもな)
コナン(本当は、電車に止まって欲しい位だった。時間ごと)
コナン(前に灰原が時間が止まれば良いと言っていたが、今ならそれも理解出来る気がする)
コナン(ずっとこのままでいられりゃ、どれだけ楽で幸せだろうか。電車にいる間、俺はずっとそんな事を考えていた)
コナン(しかし、時計の針は進む。どれだけ願っても)
コナン(目的の駅が近づいて来る度、苛立つ様な焦る様な......。いわゆる焦燥感ってヤツを感じた)
コナン(その度、俺は灰原の顔を覗き見た)
コナン(灰原がその視線に気づいて俺の顔を見る度、アイツはニコリと微笑んで俺の眼を見ていた)
コナン(言葉は発しなくても、言わんとする事は分かった)
コナン(【私も同じよ。でも、あなたがいるから大丈夫】と。そう言っている様に見えた)
コナン(楽しませてやりたくてデートの予定を立てたのに、逆に励まされた気がして情けない気持ちになった)
コナン(そうだ。焦ってる場合じゃない。灰原を精一杯楽しませてやんなくちゃ)
コナン(なんて事を考えていたら、とうとう......)
362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 00:43:55.26 ID:6gbY/kq7O
「次はー、○○、○○ー」
コナン「っと、ここだ。降りよう」
灰原「着いちゃったの?」
コナン「うん」
灰原「残念ね。もう少しこうしていたかったけど」
コナン「そうだね。本当に......」
灰原「なんて言ってても始まらないわね。行きましょう」
コナン「うん」サッ
灰原「?」
コナン「手を。握って......。決して離さないように」
灰原「......ええ」ギュッ
コナン「良し、行こう」
コナン(......1つ1つの動作を、これ程集中するのは初めてかもな)
コナン(いつ終わりが来るか分からないから......。自然と動作に力が入っちまう。もっとリラックスしねーとな)
コナン「っと、ここだ。降りよう」
灰原「着いちゃったの?」
コナン「うん」
灰原「残念ね。もう少しこうしていたかったけど」
コナン「そうだね。本当に......」
灰原「なんて言ってても始まらないわね。行きましょう」
コナン「うん」サッ
灰原「?」
コナン「手を。握って......。決して離さないように」
灰原「......ええ」ギュッ
コナン「良し、行こう」
コナン(......1つ1つの動作を、これ程集中するのは初めてかもな)
コナン(いつ終わりが来るか分からないから......。自然と動作に力が入っちまう。もっとリラックスしねーとな)
363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 00:58:41.40 ID:6gbY/kq7O
コナン(ったく。肝心な時にダメだな。俺は......)
コナン(こうして、落ち着かない気持ちを無理矢理正して俺達は目的の動物園に向かった)
コナン(ネットで調べたら、大きな動物。象やらパンダやらもいる上に、犬や猫、ハムスターなどの小動物の展示にも力を入れてる所らしい)
コナン(以前の経験から動物に触れるのが嫌いでは無いのは分かっていたので、ピッタリの場所だと思った)
コナン(......まあ、動物と関わったばかりに酷い目にあった事もあったが。猫を追いかけたら冷凍車に閉じ込められた挙げ句、半裸になった上殺人事件に巻き込まれた事もあったし)
コナン(それはさておき、灰原に楽しんでもらうならここがベストだと思った訳だ。後は、俺がキチンとエスコートしてやらなきゃ)
コナン(こうして、落ち着かない気持ちを無理矢理正して俺達は目的の動物園に向かった)
コナン(ネットで調べたら、大きな動物。象やらパンダやらもいる上に、犬や猫、ハムスターなどの小動物の展示にも力を入れてる所らしい)
コナン(以前の経験から動物に触れるのが嫌いでは無いのは分かっていたので、ピッタリの場所だと思った)
コナン(......まあ、動物と関わったばかりに酷い目にあった事もあったが。猫を追いかけたら冷凍車に閉じ込められた挙げ句、半裸になった上殺人事件に巻き込まれた事もあったし)
コナン(それはさておき、灰原に楽しんでもらうならここがベストだと思った訳だ。後は、俺がキチンとエスコートしてやらなきゃ)
369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 23:50:16.48 ID:6gbY/kq7O
コナン(なんて考えながら駅を後にして、歩いた。バスが出てたみたいだけど、そんなに遠くも無かったから)
灰原「あとどれくらいなの?」
コナン「ま、10分ってとこかな?」
灰原「そう。どんな所かしら」
コナン「ん?ネットで見なかったの?」
灰原「下調べしちゃったら、せっかくの感動が無駄になっちゃうでしょ。だから全部お兄ちゃんに任せるの」
コナン「そっか。まあ有名だし広いみたいだから楽しいとは思うけど」
灰原「ま、私はお兄ちゃんと一緒なら何処でも楽しいんだけどね」
コナン「あんまドキドキする様な事言わないでよ......」ドキドキ
灰原「あら、気付かなかった?電車から......。いえ、ずっと私の胸、ドキドキしてるのよ?」
コナン「え?」
灰原「まあ、正確には......。お兄ちゃんといるなら何時でもドキドキしてるけど」
コナン「......」カーッ
灰原「ホント、顔に出やすいのね」クスッ
コナン「か、からかわないでよ」
灰原「あら、本気よ?」
コナン「え」
灰原「その位の事は、気付いて欲しいわね」クスッ
灰原「あとどれくらいなの?」
コナン「ま、10分ってとこかな?」
灰原「そう。どんな所かしら」
コナン「ん?ネットで見なかったの?」
灰原「下調べしちゃったら、せっかくの感動が無駄になっちゃうでしょ。だから全部お兄ちゃんに任せるの」
コナン「そっか。まあ有名だし広いみたいだから楽しいとは思うけど」
灰原「ま、私はお兄ちゃんと一緒なら何処でも楽しいんだけどね」
コナン「あんまドキドキする様な事言わないでよ......」ドキドキ
灰原「あら、気付かなかった?電車から......。いえ、ずっと私の胸、ドキドキしてるのよ?」
コナン「え?」
灰原「まあ、正確には......。お兄ちゃんといるなら何時でもドキドキしてるけど」
コナン「......」カーッ
灰原「ホント、顔に出やすいのね」クスッ
コナン「か、からかわないでよ」
灰原「あら、本気よ?」
コナン「え」
灰原「その位の事は、気付いて欲しいわね」クスッ
370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 23:59:51.34 ID:6gbY/kq7O
コナン(バーロ、こっちだってオメーといると胸が高鳴って仕方ねーんだよ......)
灰原「あー、面白い。他愛ない会話がこんなに楽しいなんて」クスッ
灰原「普通なら、あり得ないわよね」
コナン「そうかなあ?」
灰原「お兄ちゃんは、私以外と話す時こんなに楽しくなるの?」
コナン「......ならない、かな」
灰原「なら、やっぱりそう言う事ね」
コナン「どういう事さ?」
灰原「さあ?」クスッ
コナン(くっ、さっきからおちょくられてるな。意地の悪さは完全復活してるな)
コナン「っと、何て話してたら見えて来たよ」
灰原「え?あ、あれ?」
コナン「そ、あれ」
灰原「うわぁ......」
コナン(遠くからでもハッキリ見える大きくて目立つ動物園の看板を見て、灰原は目を輝かせていた)
コナン(後は、中に入っても灰原が喜んでくれれば良いんだが......)
灰原「あー、面白い。他愛ない会話がこんなに楽しいなんて」クスッ
灰原「普通なら、あり得ないわよね」
コナン「そうかなあ?」
灰原「お兄ちゃんは、私以外と話す時こんなに楽しくなるの?」
コナン「......ならない、かな」
灰原「なら、やっぱりそう言う事ね」
コナン「どういう事さ?」
灰原「さあ?」クスッ
コナン(くっ、さっきからおちょくられてるな。意地の悪さは完全復活してるな)
コナン「っと、何て話してたら見えて来たよ」
灰原「え?あ、あれ?」
コナン「そ、あれ」
灰原「うわぁ......」
コナン(遠くからでもハッキリ見える大きくて目立つ動物園の看板を見て、灰原は目を輝かせていた)
コナン(後は、中に入っても灰原が喜んでくれれば良いんだが......)
371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/26(金) 00:11:15.19 ID:oXl+CRtDO
灰原「ねぇ、早く行きましょ?お兄ちゃん」
コナン「焦らなくても、結構早く来たからそんなに混んでないと思うよ?」
灰原「いいからっ!」グイッ
コナン「おわっ!ちょっと、引っ張らないで......」
コナン(と、俺の手を引っ張って目を輝かせる灰原の顔つきは、紛れもなくフツーの子供の顔になっていた。フツーの小学生の女の子そのものの顔に)
コナン(やはりまだ、俺の目の前にいるのはいつもの灰原ではなく、あの日から一緒にいた哀なんだなと感じる)
コナン(それを実感する度、俺は安心感ともどかしさを感じる)
コナン(この神様のイタズラは、何時まで続くのだろうか、と)
コナン「焦らなくても、結構早く来たからそんなに混んでないと思うよ?」
灰原「いいからっ!」グイッ
コナン「おわっ!ちょっと、引っ張らないで......」
コナン(と、俺の手を引っ張って目を輝かせる灰原の顔つきは、紛れもなくフツーの子供の顔になっていた。フツーの小学生の女の子そのものの顔に)
コナン(やはりまだ、俺の目の前にいるのはいつもの灰原ではなく、あの日から一緒にいた哀なんだなと感じる)
コナン(それを実感する度、俺は安心感ともどかしさを感じる)
コナン(この神様のイタズラは、何時まで続くのだろうか、と)
373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/26(金) 16:30:39.45 ID:e7YWKcQG0
コナン(出来る事なら、もう少し続いて欲しい。俺が想いを伝える時まで)
コナン(例え、灰原が記憶を取り戻して今の記憶を失くしたとしても、俺の気持ちは変わらないだろう)
コナン(だが、出来るなら今の内に伝えておきたい。俺が灰原とどうなりたいか……)
灰原「お兄ちゃん?ボーっとしないでよ?早く行きましょ!」
コナン「あ、ゴメン」
コナン(まあ、今はこのパワフルなお姫様から逸れない様にするのが先だな……)
コナン(こうして灰原に引きずられる様にして俺達は門の所まで辿り着いた)
灰原「ふう、着いたわね」
コナン「そ、そうだね」
コナン(思いっきり引っ張られて腕が痛ぇよ……)
灰原「これからどうするの?」
コナン「ああ、あそこで券を買うんだ」
コナン「すみませーん」
店員「はい、いらっしゃいませ!」
コナン「子供2人、お願いします」
店員「はーい。あら?ボウヤ達2人だけかしら?」
コナン「うん、そうだよ」
店員「そうなの。子供だけで来るなんて、偉いわね。そっちの女の子は妹さん?」
灰原「ううん。私、お兄ちゃんのお嫁さんよ!」
コナン「はっ?!!!」
店員「あら!可愛らしい新婚さんね!はい、これチケットね。楽しんできてね」
灰原「ありがとう」ニコッ
コナン(な、何て事言いやがるんだ……)
コナン「……ねえ、さっきの何さ?お、お嫁さんって」
灰原「あら、そんなに狼狽える事無いじゃない?子供らしい切り返しだと思ったけど」クスッ
コナン「最近そんな子供らしさを見た記憶が無いんだけど」
灰原「お兄ちゃんだって大人の前では良くやるじゃない。小林先生の前とか」
コナン(くっ……。最近灰原にも僕口調が染み付いちまってるからな。言い返せねぇ)
灰原「それより、時間無いんだから。早く行きましょ」ニコッ
コナン「……うん」
コナン(チッ、その笑顔で返されたら何も言えねーや……)
コナン(例え、灰原が記憶を取り戻して今の記憶を失くしたとしても、俺の気持ちは変わらないだろう)
コナン(だが、出来るなら今の内に伝えておきたい。俺が灰原とどうなりたいか……)
灰原「お兄ちゃん?ボーっとしないでよ?早く行きましょ!」
コナン「あ、ゴメン」
コナン(まあ、今はこのパワフルなお姫様から逸れない様にするのが先だな……)
コナン(こうして灰原に引きずられる様にして俺達は門の所まで辿り着いた)
灰原「ふう、着いたわね」
コナン「そ、そうだね」
コナン(思いっきり引っ張られて腕が痛ぇよ……)
灰原「これからどうするの?」
コナン「ああ、あそこで券を買うんだ」
コナン「すみませーん」
店員「はい、いらっしゃいませ!」
コナン「子供2人、お願いします」
店員「はーい。あら?ボウヤ達2人だけかしら?」
コナン「うん、そうだよ」
店員「そうなの。子供だけで来るなんて、偉いわね。そっちの女の子は妹さん?」
灰原「ううん。私、お兄ちゃんのお嫁さんよ!」
コナン「はっ?!!!」
店員「あら!可愛らしい新婚さんね!はい、これチケットね。楽しんできてね」
灰原「ありがとう」ニコッ
コナン(な、何て事言いやがるんだ……)
コナン「……ねえ、さっきの何さ?お、お嫁さんって」
灰原「あら、そんなに狼狽える事無いじゃない?子供らしい切り返しだと思ったけど」クスッ
コナン「最近そんな子供らしさを見た記憶が無いんだけど」
灰原「お兄ちゃんだって大人の前では良くやるじゃない。小林先生の前とか」
コナン(くっ……。最近灰原にも僕口調が染み付いちまってるからな。言い返せねぇ)
灰原「それより、時間無いんだから。早く行きましょ」ニコッ
コナン「……うん」
コナン(チッ、その笑顔で返されたら何も言えねーや……)
374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/26(金) 16:48:04.92 ID:e7YWKcQG0
コナン(さて、ようやく中に入った訳だが……)
コナン(この動物園は、大まかに言うといくつかのゾーンに分かれている)
コナン(入口から鳥類ゾーン、先に進むと猛獣館や水生動物のエリア。その先がキリンや象などの大型動物ゾーン。最後の方になると、ハ虫類館などがあり、俺が見せてやりたい犬や猫がいるエリアはその近く。つまり、だいぶ後の方になる)
コナン(順路MAPを見るだけでも、なかなかボリュームのありそうな施設になっている)
コナン(中に入ると、園内が大体見渡せる様になっており、まず俺達はそこから全体を見てみる事にした)
灰原「……うわぁ!スッゴイ広いのね!」
コナン「うん。ここいらでも有数の広さらしいからね。この身体じゃ、一回りするだけでも一苦労しそうだ」
灰原「……この身体?」
コナン「(ヤッベ!)あ、いや。小学生にはキツイよねって話さ。ハハハ……」
灰原「確かに、坂道も多そうだし。結構大変そう」
コナン「巡回バスあるみたいだけど、乗る?」
灰原「イヤよ。せっかく2人でいるんだから。歩きましょ?」ギュッ
コナン「わ、わかったよ。じゃ、行こう」
コナン(こんだけ密着されると歩きにくい、とは言えねーよな。ハハ……)
コナン(こうして、初っ端から灰原に主導権を握られながら園内散策が始まった)
コナン(この動物園は、大まかに言うといくつかのゾーンに分かれている)
コナン(入口から鳥類ゾーン、先に進むと猛獣館や水生動物のエリア。その先がキリンや象などの大型動物ゾーン。最後の方になると、ハ虫類館などがあり、俺が見せてやりたい犬や猫がいるエリアはその近く。つまり、だいぶ後の方になる)
コナン(順路MAPを見るだけでも、なかなかボリュームのありそうな施設になっている)
コナン(中に入ると、園内が大体見渡せる様になっており、まず俺達はそこから全体を見てみる事にした)
灰原「……うわぁ!スッゴイ広いのね!」
コナン「うん。ここいらでも有数の広さらしいからね。この身体じゃ、一回りするだけでも一苦労しそうだ」
灰原「……この身体?」
コナン「(ヤッベ!)あ、いや。小学生にはキツイよねって話さ。ハハハ……」
灰原「確かに、坂道も多そうだし。結構大変そう」
コナン「巡回バスあるみたいだけど、乗る?」
灰原「イヤよ。せっかく2人でいるんだから。歩きましょ?」ギュッ
コナン「わ、わかったよ。じゃ、行こう」
コナン(こんだけ密着されると歩きにくい、とは言えねーよな。ハハ……)
コナン(こうして、初っ端から灰原に主導権を握られながら園内散策が始まった)
376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/26(金) 18:17:58.40 ID:oXl+CRtDO
コナン(初っぱなの鳥類ゾーンは、可もなく不可もなく、と言った感じだった)
コナン(灰原は見る物全てがもの珍しいって感じで喜んでいた)
コナン(中でも、全然動かない事で有名なハシビロコウには食い付きを見せていた)
灰原「この鳥、全然動かないわね」
コナン「ああ、詳しくは知らないけど大体はじっとしてるらしいよ」
灰原「ふうん......」ジッ
灰原「......」
灰原「......」
コナン「そんなに気に入った?」
灰原「何だか気が合いそうな気がして」
コナン(まあ、確かに黙々とパソコンに向かってた前のオメーなら、気が合うかもな......)
コナン(灰原は見る物全てがもの珍しいって感じで喜んでいた)
コナン(中でも、全然動かない事で有名なハシビロコウには食い付きを見せていた)
灰原「この鳥、全然動かないわね」
コナン「ああ、詳しくは知らないけど大体はじっとしてるらしいよ」
灰原「ふうん......」ジッ
灰原「......」
灰原「......」
コナン「そんなに気に入った?」
灰原「何だか気が合いそうな気がして」
コナン(まあ、確かに黙々とパソコンに向かってた前のオメーなら、気が合うかもな......)
377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/26(金) 18:57:48.25 ID:e7YWKcQG0
コナン(まあ、出だしとしてはそこそこ灰原も喜んでくれた様だった。そして次は……)
灰原「猛獣館?ここには何がいるの?」
コナン「んー、ライオンとかトラとかかな。見て迫力のありそうな動物たちさ」
灰原「ふうん……」
コナン「どうかした?」
灰原「……なんでもなーい」ニコッ
コナン「?」
コナン「お、初っ端からライオンか。久々に目の前で見るとやっぱり迫力あるな」
ガオーッ……
コナン「お、吠えた。珍しいな」
ガシッ
コナン「え?」
灰原「こ、怖いわ。お兄ちゃん」
コナン「へ?」
ガオーッ……
灰原「キャッ、こわーい!!」
コナン(キャッ、だって……?そんな事言うヤツじゃ……)
灰原「お兄ちゃん、こわーい……」ギュッ
コナン「わ、分かった。そのまま掴まってなよ。次行くから」
灰原「……うん」ニコッ
コナン「今度はトラか……」
灰原「おっかないわ、お兄ちゃん……」ギュッ
コナン(随分怖がるな……?)
コナン「今度は熊……」
灰原「食べられちゃう!!」ギュッ
コナン「……ワザとおっかながってない?」
灰原「……バレちゃった?」クスッ
コナン「段々ワザとらしくなって来たから」
灰原「だって、堂々とお兄ちゃんにくっ付けるチャンスなんだもん」ニコッ
灰原「もしあのライオンやトラが襲ってきたら、お兄ちゃんは守ってくれる?」
コナン「そ、そりゃもちろん」
灰原「ありがと。じゃあ、今も怖いから守って」ギュッ
コナン(いつの間にこんな悪知恵を……)
灰原「猛獣館?ここには何がいるの?」
コナン「んー、ライオンとかトラとかかな。見て迫力のありそうな動物たちさ」
灰原「ふうん……」
コナン「どうかした?」
灰原「……なんでもなーい」ニコッ
コナン「?」
コナン「お、初っ端からライオンか。久々に目の前で見るとやっぱり迫力あるな」
ガオーッ……
コナン「お、吠えた。珍しいな」
ガシッ
コナン「え?」
灰原「こ、怖いわ。お兄ちゃん」
コナン「へ?」
ガオーッ……
灰原「キャッ、こわーい!!」
コナン(キャッ、だって……?そんな事言うヤツじゃ……)
灰原「お兄ちゃん、こわーい……」ギュッ
コナン「わ、分かった。そのまま掴まってなよ。次行くから」
灰原「……うん」ニコッ
コナン「今度はトラか……」
灰原「おっかないわ、お兄ちゃん……」ギュッ
コナン(随分怖がるな……?)
コナン「今度は熊……」
灰原「食べられちゃう!!」ギュッ
コナン「……ワザとおっかながってない?」
灰原「……バレちゃった?」クスッ
コナン「段々ワザとらしくなって来たから」
灰原「だって、堂々とお兄ちゃんにくっ付けるチャンスなんだもん」ニコッ
灰原「もしあのライオンやトラが襲ってきたら、お兄ちゃんは守ってくれる?」
コナン「そ、そりゃもちろん」
灰原「ありがと。じゃあ、今も怖いから守って」ギュッ
コナン(いつの間にこんな悪知恵を……)
384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 03:29:32.33 ID:XXXdKVq1O
コナン(その後も、俺は灰原に振り回されっぱなしだった......)
灰原「あ、ねぇあれ見てお兄ちゃん!ペンギン!」
コナン「あ、ホントだ」
灰原「カワイイー!!」
コナン「確かに。ペンギンってどうしてああ可愛らしいのかな」チラッ
灰原「うわぁ......」
コナン(ホント、眼をキラッキラさせちまって......。やっぱ女の子だな)
灰原「......」チラッ
コナン「!」
灰原「お兄ちゃん、ペンギンじゃなくて今私を見てたでしょ?」
コナン「あ、いや」
灰原「可愛いって思いながら、私を見てた?」ニコッ
コナン「あ、いや......。う、うん」
灰原「そう。ペンギンより可愛い?」ニコッ
コナン「あ、当たり前じゃないか」
灰原「じゃあ、どの位可愛い?」
コナン「えっ?」
灰原「私、どの位可愛い?」
コナン「そ、それはその......」
コナン「......い、1番」
灰原「ん?」
コナン「1番、可愛いよ。せ、世界で1番......」
灰原「......ありがと。お兄ちゃんも、世界で1番カッコいいわ」ニコッ
コナン(くっ、何故こう際どい事ばかり......っ)
灰原「あ、ねぇあれ見てお兄ちゃん!ペンギン!」
コナン「あ、ホントだ」
灰原「カワイイー!!」
コナン「確かに。ペンギンってどうしてああ可愛らしいのかな」チラッ
灰原「うわぁ......」
コナン(ホント、眼をキラッキラさせちまって......。やっぱ女の子だな)
灰原「......」チラッ
コナン「!」
灰原「お兄ちゃん、ペンギンじゃなくて今私を見てたでしょ?」
コナン「あ、いや」
灰原「可愛いって思いながら、私を見てた?」ニコッ
コナン「あ、いや......。う、うん」
灰原「そう。ペンギンより可愛い?」ニコッ
コナン「あ、当たり前じゃないか」
灰原「じゃあ、どの位可愛い?」
コナン「えっ?」
灰原「私、どの位可愛い?」
コナン「そ、それはその......」
コナン「......い、1番」
灰原「ん?」
コナン「1番、可愛いよ。せ、世界で1番......」
灰原「......ありがと。お兄ちゃんも、世界で1番カッコいいわ」ニコッ
コナン(くっ、何故こう際どい事ばかり......っ)
385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 03:44:59.12 ID:XXXdKVq1O
コナン(他にも......)
灰原「あ、あれひょっとして象?」
コナン「うん。向こうにはキリンも見えるね。パンダもこの先にいるみたいだよ」
灰原「スッゴい......。やっぱり目の前で見ると大きいわね!」
コナン「ホント、迫力あるよなあ。凄い存在感だよ」
灰原「お兄ちゃんには敵わないけどね」
コナン「へ?」
灰原「お兄ちゃんの存在感の方が、私には大きいけど」ニコッ
コナン「い、いやぁ......」
灰原「あ、照れてるでしょ?」
コナン「そ、そんな事は」
灰原「ふふ、お兄ちゃん可愛い」クスッ
コナン(ったく。からかってんのか?さっきから......。ドキドキするような事ばかり......)
灰原「......私の存在感は、どの位かしら」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんにとっては、今の私の存在感はどの位かしら」
灰原「......なーんてね。次行きましょ!」
コナン「あ、うん......」
コナン(こんな感じで灰原は今まで以上に自然な感情を俺にぶつけてきた)
コナン(今にして思えば、あの時間が2人で自然に楽しめた最後の時間だったかも知れない......)
コナン(灰原は、その時間の中で精一杯俺に刻み付けたかったのかも知れない。自分の存在を......)
灰原「あ、あれひょっとして象?」
コナン「うん。向こうにはキリンも見えるね。パンダもこの先にいるみたいだよ」
灰原「スッゴい......。やっぱり目の前で見ると大きいわね!」
コナン「ホント、迫力あるよなあ。凄い存在感だよ」
灰原「お兄ちゃんには敵わないけどね」
コナン「へ?」
灰原「お兄ちゃんの存在感の方が、私には大きいけど」ニコッ
コナン「い、いやぁ......」
灰原「あ、照れてるでしょ?」
コナン「そ、そんな事は」
灰原「ふふ、お兄ちゃん可愛い」クスッ
コナン(ったく。からかってんのか?さっきから......。ドキドキするような事ばかり......)
灰原「......私の存在感は、どの位かしら」
コナン「え?」
灰原「お兄ちゃんにとっては、今の私の存在感はどの位かしら」
灰原「......なーんてね。次行きましょ!」
コナン「あ、うん......」
コナン(こんな感じで灰原は今まで以上に自然な感情を俺にぶつけてきた)
コナン(今にして思えば、あの時間が2人で自然に楽しめた最後の時間だったかも知れない......)
コナン(灰原は、その時間の中で精一杯俺に刻み付けたかったのかも知れない。自分の存在を......)
386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 03:55:37.40 ID:XXXdKVq1O
コナン(その後、結構歩いた俺達は売店で休憩を取る事にした。まさかその後、あんな事になるとは考えも......。しなかったが)
コナン「はい、ジュースとホットドッグ」
灰原「ありがとう、わざわざ持って来てくれて」
コナン「いや、良いさ。しかし、結構歩いたね。いつの間にかこんな時間だよ」
灰原「ホントね、あっと言う間。時間って早いのね。楽しいとホント、あっと言う間......」
コナン「......疲れたかい?」
灰原「大丈夫よ。こんなに楽しいんだもの」
コナン「そっか。良かった。やっぱり動物園に来て良かったよ。動物みてる顔、キラキラしてるから」
灰原「そう?」
コナン「うん。ああいう顔してると、ホント、可愛い子供って感じの顔になるよね」
灰原「.....!!」ピキーン
「......う、そう言う......てろよ」
「そう......顔して......にしか見えねー......からよ」
灰原「......!!」
コナン「......?どうした?」
灰原「......何でもないわ」
コナン(何だ?顔色が曇ったな)
コナン「はい、ジュースとホットドッグ」
灰原「ありがとう、わざわざ持って来てくれて」
コナン「いや、良いさ。しかし、結構歩いたね。いつの間にかこんな時間だよ」
灰原「ホントね、あっと言う間。時間って早いのね。楽しいとホント、あっと言う間......」
コナン「......疲れたかい?」
灰原「大丈夫よ。こんなに楽しいんだもの」
コナン「そっか。良かった。やっぱり動物園に来て良かったよ。動物みてる顔、キラキラしてるから」
灰原「そう?」
コナン「うん。ああいう顔してると、ホント、可愛い子供って感じの顔になるよね」
灰原「.....!!」ピキーン
「......う、そう言う......てろよ」
「そう......顔して......にしか見えねー......からよ」
灰原「......!!」
コナン「......?どうした?」
灰原「......何でもないわ」
コナン(何だ?顔色が曇ったな)
387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 04:07:41.82 ID:XXXdKVq1O
コナン(まさか、今の言葉で何か記憶が刺激されて......?)
灰原「......たいわ」
コナン「ん?」
灰原「今度、あれ乗りたいわ」
コナン「あれ?」
コナン(灰原の見る方向には、近くにある遊園地の観覧車が見えた)
灰原「こういう動物園もデートって感じで楽しいけど、遊園地も行ってみたいわ。お兄ちゃんと一緒に」
コナン「そう、だね......。あっちも迷ったんだけどね」
コナン(つい、遊園地ってのは身体が縮んだ場所だから避けちまうんだよな......)
灰原「......遊園地なら、もっと自然にお兄ちゃんにくっつけるし」
コナン「え?今の僕らの身長じゃ、ジェットコースターとかには乗れないよ?」
灰原「バカね。そんなの乗らなくても、コーヒーカップとか、メリーゴーランドとか、観覧車とか。色々あるじゃない」クスッ
コナン「あ、そっか......」
灰原「だから、いつか連れてってくれる?一緒に......。行ってくれる?」
コナン「......もちろんさ」
灰原「約束よ、お兄ちゃん」
コナン「うん、約束だ」
灰原「あ、でも歩美ちゃんに怒られるかしら......」ボソッ
コナン「え?」
灰原「ううん。何でもないわ」
灰原「......たいわ」
コナン「ん?」
灰原「今度、あれ乗りたいわ」
コナン「あれ?」
コナン(灰原の見る方向には、近くにある遊園地の観覧車が見えた)
灰原「こういう動物園もデートって感じで楽しいけど、遊園地も行ってみたいわ。お兄ちゃんと一緒に」
コナン「そう、だね......。あっちも迷ったんだけどね」
コナン(つい、遊園地ってのは身体が縮んだ場所だから避けちまうんだよな......)
灰原「......遊園地なら、もっと自然にお兄ちゃんにくっつけるし」
コナン「え?今の僕らの身長じゃ、ジェットコースターとかには乗れないよ?」
灰原「バカね。そんなの乗らなくても、コーヒーカップとか、メリーゴーランドとか、観覧車とか。色々あるじゃない」クスッ
コナン「あ、そっか......」
灰原「だから、いつか連れてってくれる?一緒に......。行ってくれる?」
コナン「......もちろんさ」
灰原「約束よ、お兄ちゃん」
コナン「うん、約束だ」
灰原「あ、でも歩美ちゃんに怒られるかしら......」ボソッ
コナン「え?」
灰原「ううん。何でもないわ」
388: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 04:16:09.69 ID:XXXdKVq1O
コナン(しかし、先の約束か......。そんな事を口にするなんて、やっぱり不安なのかな......)
灰原「......お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは、楽しい?今日私といて」
コナン「当たり前じゃないか。楽しいに決まってるだろ?」
灰原「そう。良かった。お兄ちゃん、無理して私に付き合ってるんじゃないかと心配で」
コナン「バカだな。そんな訳無いじゃないか。心から楽しいさ」
灰原「良かった。嬉しい」ニコッ
灰原「私も幸せ。こんなに楽しい時間があるなんて、考えた事も無かった。本当に幸せ......」
コナン「哀......」
灰原「心からハメを外して、思いっきり楽しめたしね」ニコッ
コナン「そっか。でも、あれはドキッとしたけどね。ここに入る時の、アレは」
灰原「アレ?」
コナン「お嫁さんってヤツだよ。冗談にしたってドキッと......」
灰原「本心よ」
コナン「えっ......」ドキッ
灰原「......お兄ちゃん?」
コナン「ん?」
灰原「お兄ちゃんは、楽しい?今日私といて」
コナン「当たり前じゃないか。楽しいに決まってるだろ?」
灰原「そう。良かった。お兄ちゃん、無理して私に付き合ってるんじゃないかと心配で」
コナン「バカだな。そんな訳無いじゃないか。心から楽しいさ」
灰原「良かった。嬉しい」ニコッ
灰原「私も幸せ。こんなに楽しい時間があるなんて、考えた事も無かった。本当に幸せ......」
コナン「哀......」
灰原「心からハメを外して、思いっきり楽しめたしね」ニコッ
コナン「そっか。でも、あれはドキッとしたけどね。ここに入る時の、アレは」
灰原「アレ?」
コナン「お嫁さんってヤツだよ。冗談にしたってドキッと......」
灰原「本心よ」
コナン「えっ......」ドキッ
389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 04:30:50.02 ID:XXXdKVq1O
灰原「......歩美ちゃん。私、言うわ」ボソッ
コナン「哀......?」
灰原「......ホントは、今日のデートが終わったら言うつもりだったけど。タイミングが良さそうだから言うわ」
灰原「私、お兄ちゃんを最初に見た時から好きだった」
灰原「見た瞬間から、胸がドキドキしたわ」
灰原「何故だか解らないけど、この人を見てると安心する。胸が暖かくなる。この人は心から信頼出来る。そう思った」
コナン「哀......」
灰原「でも、私のこの好きがどういう好きかずっと考えてた。お兄ちゃんを、言葉通りお兄ちゃんとして好きなのか、それとも男の人として好きなのか」
灰原「この好きは、前の私からなのか。今の私だからお兄ちゃんを好きなのか、ずっと考えてた」
コナン(オメーも、似た様な事を考えてたのか......)
灰原「ずっと考えてた。でも......。日々が経つに連れて、色んな事があるに連れて解ったの」
灰原「例え前がどうでも、今この瞬間の気持ちを伝えたいって」
灰原「今の私が想う気持ちを伝えたいって」
灰原「だから......。言うわ。聞いてくれる?」
コナン「......うん」ドキドキ
灰原「私は......。今ここにいる灰原哀は」
灰原「お兄ちゃんを......。江戸川コナンを......。心から愛してるわ」
灰原「1人の人間として、そして、1人の男の人として......」
灰原「だから、だから私は......」
灰原「なりたい。この先もずっとお兄ちゃんと一緒にいて」
灰原「お兄ちゃんの......。お嫁さんになりたい」
コナン「......!!」
コナン「哀......?」
灰原「......ホントは、今日のデートが終わったら言うつもりだったけど。タイミングが良さそうだから言うわ」
灰原「私、お兄ちゃんを最初に見た時から好きだった」
灰原「見た瞬間から、胸がドキドキしたわ」
灰原「何故だか解らないけど、この人を見てると安心する。胸が暖かくなる。この人は心から信頼出来る。そう思った」
コナン「哀......」
灰原「でも、私のこの好きがどういう好きかずっと考えてた。お兄ちゃんを、言葉通りお兄ちゃんとして好きなのか、それとも男の人として好きなのか」
灰原「この好きは、前の私からなのか。今の私だからお兄ちゃんを好きなのか、ずっと考えてた」
コナン(オメーも、似た様な事を考えてたのか......)
灰原「ずっと考えてた。でも......。日々が経つに連れて、色んな事があるに連れて解ったの」
灰原「例え前がどうでも、今この瞬間の気持ちを伝えたいって」
灰原「今の私が想う気持ちを伝えたいって」
灰原「だから......。言うわ。聞いてくれる?」
コナン「......うん」ドキドキ
灰原「私は......。今ここにいる灰原哀は」
灰原「お兄ちゃんを......。江戸川コナンを......。心から愛してるわ」
灰原「1人の人間として、そして、1人の男の人として......」
灰原「だから、だから私は......」
灰原「なりたい。この先もずっとお兄ちゃんと一緒にいて」
灰原「お兄ちゃんの......。お嫁さんになりたい」
コナン「......!!」
390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 04:57:45.21 ID:XXXdKVq1O
灰原「伝えられて......。良かった」
コナン「哀......」
灰原「この先......。私の記憶がどうなるかは分からない。今日の事を忘れてしまうかも知れない......」
灰原「......お兄ちゃんにフラれてしまうかも知れない」
灰原「でも......。私は今の気持ちをこうして伝えられて、良かったわ」
コナン(そこまで......。そこまでオメーは俺を深く愛してくれていたのか......)
灰原「私の気持ちは伝えたわ......。お兄ちゃんの気持ちを、聞かせて?」
コナン(俺の、気持ち......)
灰原「例えお兄ちゃんが、私をどう思っていても構わない。お兄ちゃんの本当の心を、私は知りたい」
コナン(俺の本当の......)
灰原「どんな気持ちでも良い。私に対する気持ちが同情とか、兄弟愛とかだったなら、それでも構わないわ。お兄ちゃんの気持ちを聞かせて。お願い」
コナン「......分かった」
コナン(俺も、このデートが終わったら伝えようと思ってた。灰原に対する想いを......)
コナン(......灰原が、精一杯の想いを伝えてくれたんだ。俺も伝えなくちゃ......!!)
コナン「んん!!あ、あのね。僕も最初は分からなかったんだ。哀をどう想ってるのか」
灰原「......ええ」
コナン「前から知ってた哀と全然違って、戸惑いもしたし、哀の言う様に同情や兄弟愛かもって想った事もあった」
灰原「うん......」
コナン「でも、でも......。そんなんじゃない」
灰原「......!!」
コナン「色々、言わなきゃいけない事はあるけど、これだけはハッキリしてる。僕の、僕の哀に対する気持ちは......」
灰原「気持ちは......?」
コナン「気持ちは......」
ドクン、ドクン、ドクン......
コナン(ちきしょう、APTX4869飲んだときより胸も身体も熱い......!!心臓が破裂しそうだ!!)
コナン(でも、言うんだ!!俺は、俺は......!!)
コナン「僕は、僕は哀が......」
「キャーッ!!」
コナン「......!!何だ?!」
コナン「哀......」
灰原「この先......。私の記憶がどうなるかは分からない。今日の事を忘れてしまうかも知れない......」
灰原「......お兄ちゃんにフラれてしまうかも知れない」
灰原「でも......。私は今の気持ちをこうして伝えられて、良かったわ」
コナン(そこまで......。そこまでオメーは俺を深く愛してくれていたのか......)
灰原「私の気持ちは伝えたわ......。お兄ちゃんの気持ちを、聞かせて?」
コナン(俺の、気持ち......)
灰原「例えお兄ちゃんが、私をどう思っていても構わない。お兄ちゃんの本当の心を、私は知りたい」
コナン(俺の本当の......)
灰原「どんな気持ちでも良い。私に対する気持ちが同情とか、兄弟愛とかだったなら、それでも構わないわ。お兄ちゃんの気持ちを聞かせて。お願い」
コナン「......分かった」
コナン(俺も、このデートが終わったら伝えようと思ってた。灰原に対する想いを......)
コナン(......灰原が、精一杯の想いを伝えてくれたんだ。俺も伝えなくちゃ......!!)
コナン「んん!!あ、あのね。僕も最初は分からなかったんだ。哀をどう想ってるのか」
灰原「......ええ」
コナン「前から知ってた哀と全然違って、戸惑いもしたし、哀の言う様に同情や兄弟愛かもって想った事もあった」
灰原「うん......」
コナン「でも、でも......。そんなんじゃない」
灰原「......!!」
コナン「色々、言わなきゃいけない事はあるけど、これだけはハッキリしてる。僕の、僕の哀に対する気持ちは......」
灰原「気持ちは......?」
コナン「気持ちは......」
ドクン、ドクン、ドクン......
コナン(ちきしょう、APTX4869飲んだときより胸も身体も熱い......!!心臓が破裂しそうだ!!)
コナン(でも、言うんだ!!俺は、俺は......!!)
コナン「僕は、僕は哀が......」
「キャーッ!!」
コナン「......!!何だ?!」
392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 05:08:26.61 ID:XXXdKVq1O
灰原「な、何?!」
「逃げろ!!」
「通り魔だ!!」
コナン「何?!」
通り魔「ヒヒヒ......」
コナン(なっ......!何だってこんな時に!!今日まで事件も無くて平和だったのに!!何故こんな時にっ......!!)
灰原「こっちに来るわ、お兄ちゃん!」
コナン(っ!とにかくまず灰原を安全な所へ!)
コナン「こっちに!逃げるんだ!」
灰原「え、ええ!!」ギュッ
コナン(万が一にもコイツを傷付けさせやしねえ!!とにかく安全な所へ!!)
通り魔「ヒヒヒ、みんなぶっ殺してやる......!!」ダダダッ
コナン(チッ、こっちに来やがる!)
「逃げろ!!」
「通り魔だ!!」
コナン「何?!」
通り魔「ヒヒヒ......」
コナン(なっ......!何だってこんな時に!!今日まで事件も無くて平和だったのに!!何故こんな時にっ......!!)
灰原「こっちに来るわ、お兄ちゃん!」
コナン(っ!とにかくまず灰原を安全な所へ!)
コナン「こっちに!逃げるんだ!」
灰原「え、ええ!!」ギュッ
コナン(万が一にもコイツを傷付けさせやしねえ!!とにかく安全な所へ!!)
通り魔「ヒヒヒ、みんなぶっ殺してやる......!!」ダダダッ
コナン(チッ、こっちに来やがる!)
393: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 05:23:32.39 ID:XXXdKVq1O
灰原「お兄ちゃん、怖いっ......!」
コナン「大丈夫だ!!絶対に哀は守る!!だから手を離すなよ!!」
灰原「う、うんっ!!」
「キャーッ!!」
「早く逃げろ!!」
コナン(クソッ、みんなこっちに逃げて来やがる!!人波で進めねえ......!!)
「逃げろーっ!!」
ドカッ!!
灰原「あっ!!」
コナン「哀っ!!」
コナン(クソッ、人が邪魔で戻れないっ!!)
灰原「痛っ、逃げなきゃ......」ズキッ
灰原「っ、あ、足捻って......」
ザッ
灰原「!!」
通り魔「へへ、ガキィ。お前からぶっ殺してやる......」
灰原「あ、あ......」
コナン「クソッ、どけ!どけぇぇえ!!」ダッ
コナン(2度も......。2度も俺の目の前で......。灰原を傷付けさせてたまるか!!)
コナン「哀......!哀ぃーっ!!」ダッ
通り魔「ヒヒ、1人目だぁ」
灰原(ダメ、動けない......。助けて......)
通り魔「死ねぇ!」
灰原「助けて、お兄ちゃんっ!!」
ドカッ......
通り魔「......あ?」
灰原「......え?」
コナン「......へへ、今度は間に合ったな」
灰原「お、お兄ちゃん......」
コナン「ケガは無いか?哀」
灰原「う、うん......」
通り魔「このガキィ!邪魔しやがって!!」ブンッ
コナン「っと!!」ガシッ
灰原「きゃっ!?」ゴロンッ
コナン「大丈夫だ!!絶対に哀は守る!!だから手を離すなよ!!」
灰原「う、うんっ!!」
「キャーッ!!」
「早く逃げろ!!」
コナン(クソッ、みんなこっちに逃げて来やがる!!人波で進めねえ......!!)
「逃げろーっ!!」
ドカッ!!
灰原「あっ!!」
コナン「哀っ!!」
コナン(クソッ、人が邪魔で戻れないっ!!)
灰原「痛っ、逃げなきゃ......」ズキッ
灰原「っ、あ、足捻って......」
ザッ
灰原「!!」
通り魔「へへ、ガキィ。お前からぶっ殺してやる......」
灰原「あ、あ......」
コナン「クソッ、どけ!どけぇぇえ!!」ダッ
コナン(2度も......。2度も俺の目の前で......。灰原を傷付けさせてたまるか!!)
コナン「哀......!哀ぃーっ!!」ダッ
通り魔「ヒヒ、1人目だぁ」
灰原(ダメ、動けない......。助けて......)
通り魔「死ねぇ!」
灰原「助けて、お兄ちゃんっ!!」
ドカッ......
通り魔「......あ?」
灰原「......え?」
コナン「......へへ、今度は間に合ったな」
灰原「お、お兄ちゃん......」
コナン「ケガは無いか?哀」
灰原「う、うん......」
通り魔「このガキィ!邪魔しやがって!!」ブンッ
コナン「っと!!」ガシッ
灰原「きゃっ!?」ゴロンッ
394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 05:33:14.22 ID:XXXdKVq1O
コナン「っ、危ねぇ!」
灰原「......!お、お兄ちゃん!腕が!!」
コナン「あ?大丈夫だ!服が切れただけだ!」
灰原「でも、でも......」グスッ
コナン「大丈夫だ、泣くな!」
灰原「どうして?どうして?そこまでして......。私を守ってくれても、お兄ちゃんが死んじゃったら私、私......」
コナン「......」
「バーロ、死なねーよ......」
灰原「えっ......」ドクンッ
コナン「俺は......。何があってもオメーを守るって決めたんだ。だから死なねーよ」ニカッ
灰原「......!!」
コナン「それにな。俺は前にオメーに言ったんだ。自分の運命から逃げるなって。だから、そんな俺があんなヤツごときでオメーを置いて逃げらんねーさ」ニカッ
灰原「......!!!」ピキーン
「......んじゃねーぞ、灰原」
「自分の運命から......。逃げるんじゃねーぞ......」
灰原「......!!」
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ......
灰原「わ、私は......。私は......っ!!」
灰原「......!お、お兄ちゃん!腕が!!」
コナン「あ?大丈夫だ!服が切れただけだ!」
灰原「でも、でも......」グスッ
コナン「大丈夫だ、泣くな!」
灰原「どうして?どうして?そこまでして......。私を守ってくれても、お兄ちゃんが死んじゃったら私、私......」
コナン「......」
「バーロ、死なねーよ......」
灰原「えっ......」ドクンッ
コナン「俺は......。何があってもオメーを守るって決めたんだ。だから死なねーよ」ニカッ
灰原「......!!」
コナン「それにな。俺は前にオメーに言ったんだ。自分の運命から逃げるなって。だから、そんな俺があんなヤツごときでオメーを置いて逃げらんねーさ」ニカッ
灰原「......!!!」ピキーン
「......んじゃねーぞ、灰原」
「自分の運命から......。逃げるんじゃねーぞ......」
灰原「......!!」
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ......
灰原「わ、私は......。私は......っ!!」
395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 05:38:34.17 ID:XXXdKVq1O
通り魔「ゴチャゴチャうるせーぞ、クソガキィィ!!」
コナン「......うるさい?こっちの台詞だバーロー」
コナン「人様のデート台無しにした挙げ句、俺の大事なヤツまで襲いやがって......」
ポチッ......。プシューッ
コナン「地獄の果てまで......」チキチキ......キュイーン!
コナン「吹っ飛びやがれぇぇえ!!」ドシューン!!
通り魔「ぐぎゃああっ!!」ドカッ......ドザーッ
コナン「そこで伸びてろ!警察が来るまでな!」
コナン「......うるさい?こっちの台詞だバーロー」
コナン「人様のデート台無しにした挙げ句、俺の大事なヤツまで襲いやがって......」
ポチッ......。プシューッ
コナン「地獄の果てまで......」チキチキ......キュイーン!
コナン「吹っ飛びやがれぇぇえ!!」ドシューン!!
通り魔「ぐぎゃああっ!!」ドカッ......ドザーッ
コナン「そこで伸びてろ!警察が来るまでな!」
396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 05:52:49.64 ID:XXXdKVq1O
コナン「っと。それより、哀っ!!」ダッ
灰原「......」
コナン「大丈夫か、哀?ケガは無いか?立てるか?」
灰原「......何?その呼び方は?」
コナン「えっ?」
灰原「いったい、何時から私とあなたは下の名前で呼び合う程深い仲になったのかしら?」
コナン「え、え......?」
灰原「まあ、あなたがそう呼びたいのなら構わないし、嫌では無いけれど。いきなりそう呼ばれるのは少々驚くわよ?工藤君?」
コナン「工藤、君だと......?ま、まさかオメー記憶が......」
灰原「記憶?何の事?」
コナン「おい、分かるか?」ガシッ
灰原「な、何?!」
コナン「何故ここにいるか、今がいつか、分かるか?!」
灰原「な、何故って......。あら?そう言えばここは何処......?何で私、こんな所に?」
コナン「......!な、なら......。最後に覚えている事は?」
灰原「え?」
コナン「オメーが最後に覚えていることは?!」
灰原「さ、最後にって......。え?ちょっと待って......。私、あなた達とサッカーをしてて......。そうだわ。私、ボールを取りに行ったんだわ」
灰原「そこで、車にぶつかりそうになって......。工藤君が走って来て......」
コナン「その後は?」
灰原「え?」
コナン「その後だよ!!」
灰原「......分からないわ。その後、私何してたの......?」
コナン「......!!」
灰原「ねぇ、工藤君?」
コナン「......そっかよ。夢が......。覚めちまったかよ」ボソッ
灰原「え?」
コナン「何でもねぇ。立てるか?」
灰原「......っ、ちょっと無理みたい」
コナン「......ホラ」サッ
灰原「え?」
コナン「乗れよ」
灰原「で、でも」
コナン「良いから」
灰原「......」
コナン「大丈夫か、哀?ケガは無いか?立てるか?」
灰原「......何?その呼び方は?」
コナン「えっ?」
灰原「いったい、何時から私とあなたは下の名前で呼び合う程深い仲になったのかしら?」
コナン「え、え......?」
灰原「まあ、あなたがそう呼びたいのなら構わないし、嫌では無いけれど。いきなりそう呼ばれるのは少々驚くわよ?工藤君?」
コナン「工藤、君だと......?ま、まさかオメー記憶が......」
灰原「記憶?何の事?」
コナン「おい、分かるか?」ガシッ
灰原「な、何?!」
コナン「何故ここにいるか、今がいつか、分かるか?!」
灰原「な、何故って......。あら?そう言えばここは何処......?何で私、こんな所に?」
コナン「......!な、なら......。最後に覚えている事は?」
灰原「え?」
コナン「オメーが最後に覚えていることは?!」
灰原「さ、最後にって......。え?ちょっと待って......。私、あなた達とサッカーをしてて......。そうだわ。私、ボールを取りに行ったんだわ」
灰原「そこで、車にぶつかりそうになって......。工藤君が走って来て......」
コナン「その後は?」
灰原「え?」
コナン「その後だよ!!」
灰原「......分からないわ。その後、私何してたの......?」
コナン「......!!」
灰原「ねぇ、工藤君?」
コナン「......そっかよ。夢が......。覚めちまったかよ」ボソッ
灰原「え?」
コナン「何でもねぇ。立てるか?」
灰原「......っ、ちょっと無理みたい」
コナン「......ホラ」サッ
灰原「え?」
コナン「乗れよ」
灰原「で、でも」
コナン「良いから」
397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 06:12:33.91 ID:XXXdKVq1O
灰原「え、ええ......」グッ
コナン「......良し、帰ろう」
灰原「ええ。と言うかここは何処なの?どういう状況なの?説明してよ」
コナン「帰ってからな。後で説明してやるよ」
灰原「わ、分かったわ。ねぇ。あの人放っといて良いの?何か伸びてるけど」
コナン「ほっとけよ。ホラ、警備員みたいなヒトも来たし。警察も来んだろ」
灰原「え、ええ......」
コナン「......じゃ、行くぞ」
灰原「ええ......」
コナン「ったく、まだ全部回りきってねぇのによ」
灰原「......ここ、動物園?何で私達ここにいるの?」
コナン「ホントに何も覚えてねーのかよ?」
灰原「ええ」
コナン「......そうかよ」
コナン(ったく。見せてやりたかった犬や猫の所へ行く前にいなくなっちまいやがって......)
コナン(俺の気持ち、聞く前にいなくなっちまいやがって......っ!!)
灰原「......工藤君?泣いているの?」
コナン「泣いてなんか......いねーよ、バーロー」
コナン「泣いて、なんか......」グスッ
灰原「......ごめんなさい」
コナン「......なあ、灰原」
灰原「何?」
コナン「......お帰り」
灰原「......ただいま」
コナン(帰り道を、俺は泣きながら歩いた)
コナン(灰原が戻ってきた安堵感と、アイツが消えてしまった悲しさで)
コナン(こんな、こんな形でいなくなっちまいやがって......)
コナン(あと2分、いや、1分あれば......。俺の気持ちを、伝えられたのに......)
コナン(......結局、あれは泡沫の夢だったのか)
コナン(ちきしょう、いつかこうなるのは覚悟してたけどよ......)
コナン(せめて、せめて聞いて欲しかったよ。答えたかったよ、哀......)
(お兄ちゃんっ)
(お兄ちゃん、大好き......)
コナン(もう、会えないのか......?ちきしょう、ちきしょう、せめて......いなくなるなら)
コナン(サヨナラくらい、言わせやがれよ。バーロー......)
コナン(こうして、俺の不可思議な日常は幕を閉じた。言い様の無い後悔と、伝えられない想いを残して......)
コナン「......良し、帰ろう」
灰原「ええ。と言うかここは何処なの?どういう状況なの?説明してよ」
コナン「帰ってからな。後で説明してやるよ」
灰原「わ、分かったわ。ねぇ。あの人放っといて良いの?何か伸びてるけど」
コナン「ほっとけよ。ホラ、警備員みたいなヒトも来たし。警察も来んだろ」
灰原「え、ええ......」
コナン「......じゃ、行くぞ」
灰原「ええ......」
コナン「ったく、まだ全部回りきってねぇのによ」
灰原「......ここ、動物園?何で私達ここにいるの?」
コナン「ホントに何も覚えてねーのかよ?」
灰原「ええ」
コナン「......そうかよ」
コナン(ったく。見せてやりたかった犬や猫の所へ行く前にいなくなっちまいやがって......)
コナン(俺の気持ち、聞く前にいなくなっちまいやがって......っ!!)
灰原「......工藤君?泣いているの?」
コナン「泣いてなんか......いねーよ、バーロー」
コナン「泣いて、なんか......」グスッ
灰原「......ごめんなさい」
コナン「......なあ、灰原」
灰原「何?」
コナン「......お帰り」
灰原「......ただいま」
コナン(帰り道を、俺は泣きながら歩いた)
コナン(灰原が戻ってきた安堵感と、アイツが消えてしまった悲しさで)
コナン(こんな、こんな形でいなくなっちまいやがって......)
コナン(あと2分、いや、1分あれば......。俺の気持ちを、伝えられたのに......)
コナン(......結局、あれは泡沫の夢だったのか)
コナン(ちきしょう、いつかこうなるのは覚悟してたけどよ......)
コナン(せめて、せめて聞いて欲しかったよ。答えたかったよ、哀......)
(お兄ちゃんっ)
(お兄ちゃん、大好き......)
コナン(もう、会えないのか......?ちきしょう、ちきしょう、せめて......いなくなるなら)
コナン(サヨナラくらい、言わせやがれよ。バーロー......)
コナン(こうして、俺の不可思議な日常は幕を閉じた。言い様の無い後悔と、伝えられない想いを残して......)
407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 22:47:52.48 ID:XXXdKVq1O
コナン(あれから1週間......。俺達は)
阿笠「おーい、2人とも!そろそろ行かんと遅刻するぞい!」
灰原「ええ、今行くわ」
コナン「やれやれ、かったりーな」
灰原「そんな事言わないの。早く行きましょ」
コナン「わーったよ。じゃ、行ってくるぜ博士」
阿笠「うむ、気を付けての」
灰原「行ってきます」
阿笠「......」
阿笠「結局、これで良かったのかのう......」
阿笠「哀君の記憶が戻って......。めでたしめでたし、とは行かんじゃろうなあ」
阿笠「まあ、老人の心配は無用かの。後は新一と哀君次第じゃからな」
灰原「......にしても、慣れないわね」
コナン「何が?」
灰原「あなたと同じ家に住んで、同じ時間に学校に向かう事よ」
コナン「もう1週間経つんだから、少しは慣れろよな」
灰原「あら、随分上から目線じゃない?」
コナン「んなこたねーよ」
阿笠「おーい、2人とも!そろそろ行かんと遅刻するぞい!」
灰原「ええ、今行くわ」
コナン「やれやれ、かったりーな」
灰原「そんな事言わないの。早く行きましょ」
コナン「わーったよ。じゃ、行ってくるぜ博士」
阿笠「うむ、気を付けての」
灰原「行ってきます」
阿笠「......」
阿笠「結局、これで良かったのかのう......」
阿笠「哀君の記憶が戻って......。めでたしめでたし、とは行かんじゃろうなあ」
阿笠「まあ、老人の心配は無用かの。後は新一と哀君次第じゃからな」
灰原「......にしても、慣れないわね」
コナン「何が?」
灰原「あなたと同じ家に住んで、同じ時間に学校に向かう事よ」
コナン「もう1週間経つんだから、少しは慣れろよな」
灰原「あら、随分上から目線じゃない?」
コナン「んなこたねーよ」
408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:22:16.31 ID:XXXdKVq1O
灰原「してるわよ。私が記憶が無かった時に迷惑をかけた負い目があるからって、あまり上から目線は困るわね」
コナン「ったく。ホント一言多いんだよ。可愛くねーな。余程前の方が......」
灰原「何?前の方が素直で可愛かったと?」
コナン「バッ、バーロ!そんなんじゃねーよ!」
灰原「そんなに狼狽える事無いじゃない、バカね」クスッ
コナン「ったく......」
コナン(あれから、帰って色々と聞いてみたり病院にも行った)
コナン(その結果、灰原の記憶は完全に元の状態を取り戻していた。但し......)
コナン(やはり記憶を失っていた1ヶ月余りの想い出は、灰原の中から抜け落ちてしまっていた)
コナン「ったく。ホント一言多いんだよ。可愛くねーな。余程前の方が......」
灰原「何?前の方が素直で可愛かったと?」
コナン「バッ、バーロ!そんなんじゃねーよ!」
灰原「そんなに狼狽える事無いじゃない、バカね」クスッ
コナン「ったく......」
コナン(あれから、帰って色々と聞いてみたり病院にも行った)
コナン(その結果、灰原の記憶は完全に元の状態を取り戻していた。但し......)
コナン(やはり記憶を失っていた1ヶ月余りの想い出は、灰原の中から抜け落ちてしまっていた)
409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:34:25.22 ID:XXXdKVq1O
コナン(当然、灰原からはこの1ヶ月の事を質問される事になったが、まだ記憶が戻ったばかりだから落ち着くまで待ってくれと強引に説得し、最低限の事しか話さなかった)
コナン(周りにも、なるべくこの1ヶ月の事は話さない様に口止めをした)
コナン(無論、灰原の体調を気遣っているのは真実だが、俺自身の身の安全を考えた事もある)
コナン(何せ......。一緒に風呂入ったり、抱き付いたり、頭撫でたり......。キスまでしたとバレたら、俺は殺されかねないからだ)
コナン(灰原は不満な様だったが、記憶を失っている時に俺達に世話になったからと言う負い目があるらしく、渋々我慢してる様だった)
灰原「で?いい加減話してくれても良いんじゃない?」
コナン「何を?」
灰原「この1ヶ月、何があったのか。それに、何故あなたが毛利探偵事務所を出て私達と暮らしているのかよ」
コナン「あー、その内話すよ」
灰原「何故?そんなに話したくないの?」
コナン「ちげーよ。とにかく、もう少しだけ待ってくれよ。頼むから」
灰原「......仕方無いわね。でも、余り待つのは嫌よ?私としては、まだ事態を飲み込めていないのだから」
コナン「わーった、わーったよ」
コナン(そう。あの後結局俺は......。事務所に帰らずそのまま事務所を出る事にした)
コナン(周りにも、なるべくこの1ヶ月の事は話さない様に口止めをした)
コナン(無論、灰原の体調を気遣っているのは真実だが、俺自身の身の安全を考えた事もある)
コナン(何せ......。一緒に風呂入ったり、抱き付いたり、頭撫でたり......。キスまでしたとバレたら、俺は殺されかねないからだ)
コナン(灰原は不満な様だったが、記憶を失っている時に俺達に世話になったからと言う負い目があるらしく、渋々我慢してる様だった)
灰原「で?いい加減話してくれても良いんじゃない?」
コナン「何を?」
灰原「この1ヶ月、何があったのか。それに、何故あなたが毛利探偵事務所を出て私達と暮らしているのかよ」
コナン「あー、その内話すよ」
灰原「何故?そんなに話したくないの?」
コナン「ちげーよ。とにかく、もう少しだけ待ってくれよ。頼むから」
灰原「......仕方無いわね。でも、余り待つのは嫌よ?私としては、まだ事態を飲み込めていないのだから」
コナン「わーった、わーったよ」
コナン(そう。あの後結局俺は......。事務所に帰らずそのまま事務所を出る事にした)
410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:45:39.13 ID:XXXdKVq1O
コナン(結局、灰原が元に戻ってしまっても俺の気持ちは......。俺のしたい事は変わらなかったからだ)
コナン(そんな気持ちで蘭やおっちゃんの所に留まる訳には行かない......。だから、俺は博士と話してそのまま博士の家に住む事にした)
コナン(蘭達には、俺が博士の家に住む事に慣れてしまったのを見て、博士が親と話して博士の家に住まわせたいと願い出て、親が承諾した、と言うちょっと苦しい言い訳をしてもらった)
コナン(蘭は、戸惑いながらも少し寂しそうに笑いながら「仕方無いね」と言っていた)
コナン(おっちゃんは勝手な親だの何だのと文句を言っていたが、酔っていたのに神妙な顔で「本当に行くのか?」と聞いて来た)
コナン(俺がうん、と答えると後ろを向いて「そうか。分かった」と言っていた)
コナン(そして、準備をして事務所を出る日......)
コナン(そんな気持ちで蘭やおっちゃんの所に留まる訳には行かない......。だから、俺は博士と話してそのまま博士の家に住む事にした)
コナン(蘭達には、俺が博士の家に住む事に慣れてしまったのを見て、博士が親と話して博士の家に住まわせたいと願い出て、親が承諾した、と言うちょっと苦しい言い訳をしてもらった)
コナン(蘭は、戸惑いながらも少し寂しそうに笑いながら「仕方無いね」と言っていた)
コナン(おっちゃんは勝手な親だの何だのと文句を言っていたが、酔っていたのに神妙な顔で「本当に行くのか?」と聞いて来た)
コナン(俺がうん、と答えると後ろを向いて「そうか。分かった」と言っていた)
コナン(そして、準備をして事務所を出る日......)
411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:57:04.92 ID:XXXdKVq1O
コナン「それじゃあ、蘭姉ちゃん。おじさん。今まで本当にありがとう」
蘭「うん。元気でね......」
小五郎「ったく。大袈裟なんだよ。同じ町なんだし、会おうと思えば会えるだろうが。ま、俺は厄介者がいなくなって助かるがな!」
コナン「ハハ、おじさんらしいね......」
阿笠「いやはや、急にこんな事になってしまって済まんのう」
蘭「いえ、仕方無いですから。コナン君?哀ちゃんと仲良くね?」
コナン「うん、分かったよ。それじゃあ、2人とも、本当にありがとう。またね」
蘭「うん、元気でね。コナン君」
小五郎「ふん!......おい、コナン!」
コナン「?」
小五郎「......たまには顔見せに来いよ」
コナン「......!うん、ありがとう」
阿笠「では、御二人とも。また」
コナン「バイバイ......」
蘭「うん、バイバイ......」ニコッ
コナン「......!」
阿笠「どうした?」
コナン「あ、何でもない。行こ」
阿笠「......?」
蘭「......さよなら、コナン君」
蘭「......さよなら、新一」
蘭「うん。元気でね......」
小五郎「ったく。大袈裟なんだよ。同じ町なんだし、会おうと思えば会えるだろうが。ま、俺は厄介者がいなくなって助かるがな!」
コナン「ハハ、おじさんらしいね......」
阿笠「いやはや、急にこんな事になってしまって済まんのう」
蘭「いえ、仕方無いですから。コナン君?哀ちゃんと仲良くね?」
コナン「うん、分かったよ。それじゃあ、2人とも、本当にありがとう。またね」
蘭「うん、元気でね。コナン君」
小五郎「ふん!......おい、コナン!」
コナン「?」
小五郎「......たまには顔見せに来いよ」
コナン「......!うん、ありがとう」
阿笠「では、御二人とも。また」
コナン「バイバイ......」
蘭「うん、バイバイ......」ニコッ
コナン「......!」
阿笠「どうした?」
コナン「あ、何でもない。行こ」
阿笠「......?」
蘭「......さよなら、コナン君」
蘭「......さよなら、新一」
412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 00:03:36.69 ID:zNt+BpqlO
小五郎「あん?何か言ったか?」
蘭「ううん。何でもない。寂しくなるね」
小五郎「バーロ、静かでせいせいするぜ。まあ、部屋が空いちまうのは勿体無いけどな」
蘭「もう、素直じゃないなあ。あ、そうだ!だったらお母さん呼び戻そうよ?それなら部屋も埋まるし」
小五郎「な、何言ってんだ!」
蘭「うん、それが良いよ!さ、お父さん?頑張ってお母さん呼び戻してね?」
小五郎「じ、冗談じゃねーや!お、おいコナン!戻って来い!」
蘭「......お父さん?」
小五郎「ぐっ、ぜ、善処します......」
コナン「......」
阿笠「どうした?新一?」
コナン「あ、いや......」
蘭「ううん。何でもない。寂しくなるね」
小五郎「バーロ、静かでせいせいするぜ。まあ、部屋が空いちまうのは勿体無いけどな」
蘭「もう、素直じゃないなあ。あ、そうだ!だったらお母さん呼び戻そうよ?それなら部屋も埋まるし」
小五郎「な、何言ってんだ!」
蘭「うん、それが良いよ!さ、お父さん?頑張ってお母さん呼び戻してね?」
小五郎「じ、冗談じゃねーや!お、おいコナン!戻って来い!」
蘭「......お父さん?」
小五郎「ぐっ、ぜ、善処します......」
コナン「......」
阿笠「どうした?新一?」
コナン「あ、いや......」
420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 18:54:49.66 ID:zNt+BpqlO
コナン(あの蘭の目......。あれはコナンじゃなくて新一を見る目だったな)
コナン(もしかしたら、俺は試されてたのかも)
コナン(蘭は何度も俺を新一だと疑ってた。今も完全に疑念が晴れた訳じゃないだろう)
コナン(そんな俺が灰原の元に行った途端、新一側の携帯から連絡が無くなった。疑われるのは無理も無いかも知れない)
コナン(だからこそ、敢えて俺に......。コナンに会いにも来なかった。俺が灰原の体調を気遣って来るな、とは言ってたけど何かにつけて理由を作って来れたはず。でも、来なかった)
コナン(そして、あのメールを出した。結果、俺は蘭に対するリアクションを起こさなかった。灰原を優先した)
コナン(その結果、本当に別れを受け入れたからこそ、あの別れ際の目になったとしたら......)
コナン(......確証の無い、あくまで想像の話だが何と無く当たっている気がする。蘭自身も恐らく半信半疑なんだろうけどな......)
コナン(いつか、謝らなくちゃな......。謝る資格も俺にはねーんだけどな......。そうだ)
コナン「......なあ博士」
阿笠「ん?」
コナン「悪かったな。あんな変な役回りさせてさ」
阿笠「何、構わんよ。君が決めた事じゃからな。協力はするわい。ただ」
コナン「ただ?」
阿笠「いつか組織とのケリが着いた日には、蘭君に本当の事を話してやってくれ。蘭君もまた、ワシには子供と同じじゃからな。真実を知らんのは不憫での」
コナン「......済まない、博士」
阿笠「謝る必要は無いわい。君達の選択を責めたりなどせん。ただ、いずれ真実を話す事がお互い良い未来を生きる事に繋がると思っての」
コナン「......そうだな。そうだよな。分かったよ。ありがとう博士」
阿笠「なあに。照れ臭いわい」
コナン「たまには良い事言うんだな」
阿笠「ワシはいつも良い事しか言わんじゃろ?」
コナン「ま、そう言う事にしとこうか」
阿笠「全く。口がいつまで経っても減らんわい」
コナン「性分なんだよ、そう言う」
コナン(......ありがとう、博士)
コナン(もしかしたら、俺は試されてたのかも)
コナン(蘭は何度も俺を新一だと疑ってた。今も完全に疑念が晴れた訳じゃないだろう)
コナン(そんな俺が灰原の元に行った途端、新一側の携帯から連絡が無くなった。疑われるのは無理も無いかも知れない)
コナン(だからこそ、敢えて俺に......。コナンに会いにも来なかった。俺が灰原の体調を気遣って来るな、とは言ってたけど何かにつけて理由を作って来れたはず。でも、来なかった)
コナン(そして、あのメールを出した。結果、俺は蘭に対するリアクションを起こさなかった。灰原を優先した)
コナン(その結果、本当に別れを受け入れたからこそ、あの別れ際の目になったとしたら......)
コナン(......確証の無い、あくまで想像の話だが何と無く当たっている気がする。蘭自身も恐らく半信半疑なんだろうけどな......)
コナン(いつか、謝らなくちゃな......。謝る資格も俺にはねーんだけどな......。そうだ)
コナン「......なあ博士」
阿笠「ん?」
コナン「悪かったな。あんな変な役回りさせてさ」
阿笠「何、構わんよ。君が決めた事じゃからな。協力はするわい。ただ」
コナン「ただ?」
阿笠「いつか組織とのケリが着いた日には、蘭君に本当の事を話してやってくれ。蘭君もまた、ワシには子供と同じじゃからな。真実を知らんのは不憫での」
コナン「......済まない、博士」
阿笠「謝る必要は無いわい。君達の選択を責めたりなどせん。ただ、いずれ真実を話す事がお互い良い未来を生きる事に繋がると思っての」
コナン「......そうだな。そうだよな。分かったよ。ありがとう博士」
阿笠「なあに。照れ臭いわい」
コナン「たまには良い事言うんだな」
阿笠「ワシはいつも良い事しか言わんじゃろ?」
コナン「ま、そう言う事にしとこうか」
阿笠「全く。口がいつまで経っても減らんわい」
コナン「性分なんだよ、そう言う」
コナン(......ありがとう、博士)
421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:10:16.57 ID:zNt+BpqlO
コナン(いつか、本当の事を話せる日を......。自分の手で掴まないとな。それが俺の義務、だよな......)
コナン(今は直接言えないけど、面と向かって言わなくちゃな)
コナン(蘭に......。さよならを......)
コナン(そして、俺は博士の家に戻ってきた。灰原に想いを伝える為に。だが......)
コナン(それは今も叶っていない......)
コナン「......」
灰原「......工藤君?どうしたの?」
コナン「......」
灰原「ねぇ、工藤君ったら」
コナン「......」
灰原「工藤君!!」
コナン「へっ?あ、俺?」
灰原「他に誰がいるのよ。大丈夫?」
コナン「あ、いや。ワリーワリー。ちょっとボーッとしちまって」
灰原「全く。いくら呼んでも反応が無いなんて。あ、ひょっとして」
コナン「?」
灰原「あなた、動物園で私が記憶を取り戻した時に私を哀って呼んでたでしょ?まさか、私に新一って呼ばせてたんじゃないでしょうね?」
コナン「バッ、バーロ!ちげーよ!!ぜんっぜんちげーよ!!」
灰原「本当かしら?」
コナン(......本当はお兄ちゃんって呼ばれなれちまって、工藤君って呼ばれても反応出来ない時があるんだよな、ハハ......)
コナン(今は直接言えないけど、面と向かって言わなくちゃな)
コナン(蘭に......。さよならを......)
コナン(そして、俺は博士の家に戻ってきた。灰原に想いを伝える為に。だが......)
コナン(それは今も叶っていない......)
コナン「......」
灰原「......工藤君?どうしたの?」
コナン「......」
灰原「ねぇ、工藤君ったら」
コナン「......」
灰原「工藤君!!」
コナン「へっ?あ、俺?」
灰原「他に誰がいるのよ。大丈夫?」
コナン「あ、いや。ワリーワリー。ちょっとボーッとしちまって」
灰原「全く。いくら呼んでも反応が無いなんて。あ、ひょっとして」
コナン「?」
灰原「あなた、動物園で私が記憶を取り戻した時に私を哀って呼んでたでしょ?まさか、私に新一って呼ばせてたんじゃないでしょうね?」
コナン「バッ、バーロ!ちげーよ!!ぜんっぜんちげーよ!!」
灰原「本当かしら?」
コナン(......本当はお兄ちゃんって呼ばれなれちまって、工藤君って呼ばれても反応出来ない時があるんだよな、ハハ......)
422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:26:31.98 ID:zNt+BpqlO
灰原「まあ、そう呼んでも良いけど」ボソッ
コナン「ん?何か言ったか?」
灰原「何でもないわ」
コナン(ったく。ツンツンしちまってよ。前の映像があったら見せてやりてーや。いや、ダメだな。俺が死ぬ)
灰原「......でも不思議ね」
コナン「何が?」
灰原「普通、自分の記憶が1ヶ月も抜け落ちていたら不安になるじゃない?その間何があったのか」
コナン「まあ、そうかな」
灰原「でも私、興味はあるけど不安にはならないの。寧ろ、思い出せはしないけど......。思い出そうとすると、何だか暖かな気持ちになるの」
コナン「......!!」
灰原「きっと、あなたがいてくれたからなのね」
コナン「お、俺は別に何も」
灰原「ううん。きっとそう。ありがとう、工藤君」
灰原「それに、私が事故にあっても記憶を無くした事以外は軽傷で済んだのはあなたのお陰だもの。私、ちゃんとお礼も言ってなくて......」
コナン「気にすんなよ、んな事」
灰原「いいえ、心からお礼を言うわ。ありがとう、工藤君」
コナン「......バーロ、水くせー事言うな。んな事借りなんて思わなくて良いからよ。それよりアイツらに礼言ってやれよ。救急車呼んだり、俺もアイツらに助けられたんだから」
灰原「ええ、そうするわ」
コナン「ん?何か言ったか?」
灰原「何でもないわ」
コナン(ったく。ツンツンしちまってよ。前の映像があったら見せてやりてーや。いや、ダメだな。俺が死ぬ)
灰原「......でも不思議ね」
コナン「何が?」
灰原「普通、自分の記憶が1ヶ月も抜け落ちていたら不安になるじゃない?その間何があったのか」
コナン「まあ、そうかな」
灰原「でも私、興味はあるけど不安にはならないの。寧ろ、思い出せはしないけど......。思い出そうとすると、何だか暖かな気持ちになるの」
コナン「......!!」
灰原「きっと、あなたがいてくれたからなのね」
コナン「お、俺は別に何も」
灰原「ううん。きっとそう。ありがとう、工藤君」
灰原「それに、私が事故にあっても記憶を無くした事以外は軽傷で済んだのはあなたのお陰だもの。私、ちゃんとお礼も言ってなくて......」
コナン「気にすんなよ、んな事」
灰原「いいえ、心からお礼を言うわ。ありがとう、工藤君」
コナン「......バーロ、水くせー事言うな。んな事借りなんて思わなくて良いからよ。それよりアイツらに礼言ってやれよ。救急車呼んだり、俺もアイツらに助けられたんだから」
灰原「ええ、そうするわ」
423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:44:37.06 ID:zNt+BpqlO
コナン(......思ったより、恩に感じてたのか。んな事気にしなくて良いのによ)
コナン(寧ろ、無事ていてくれて良かった。お礼を言いたいのは俺の方なのに)
prrrr......
コナン「ん?電話?あ、ワリー。先行っててくれ。すぐ追い付くから」
灰原「分かったわ」
コナン(ん?知らねー番号だな?)ピッ
コナン「もしもし?」
「よう、久し振りだな」
コナン「......っ、その声」
「挨拶は良い。手短に話す。君は答えを出せたのか?」
コナン「......出せたけど、その前に舞台がおじゃんになっちゃったから」
「......そうか。ならどうする?」
コナン「取り敢えず今は......。闘うよ。こうなった以上、逃げても仕方無いし」
「......そうか」
コナン「......どっちが良かった?僕達が闘うのと、降りるの」
「......さあな。ではまた」ピッ
コナン「......」
赤井「......そうか。闘うか」
赤井「......」フッ
ジョディ「どうかしたの?シュウ?」
赤井「......何でもない。行くぞ」
赤井(......あの少女の運命は定まらないままか)
赤井(なら、あの少年が、彼女に与える事を祈ろう)
赤井(幸運と、勝利の栄光を......)
コナン(寧ろ、無事ていてくれて良かった。お礼を言いたいのは俺の方なのに)
prrrr......
コナン「ん?電話?あ、ワリー。先行っててくれ。すぐ追い付くから」
灰原「分かったわ」
コナン(ん?知らねー番号だな?)ピッ
コナン「もしもし?」
「よう、久し振りだな」
コナン「......っ、その声」
「挨拶は良い。手短に話す。君は答えを出せたのか?」
コナン「......出せたけど、その前に舞台がおじゃんになっちゃったから」
「......そうか。ならどうする?」
コナン「取り敢えず今は......。闘うよ。こうなった以上、逃げても仕方無いし」
「......そうか」
コナン「......どっちが良かった?僕達が闘うのと、降りるの」
「......さあな。ではまた」ピッ
コナン「......」
赤井「......そうか。闘うか」
赤井「......」フッ
ジョディ「どうかしたの?シュウ?」
赤井「......何でもない。行くぞ」
赤井(......あの少女の運命は定まらないままか)
赤井(なら、あの少年が、彼女に与える事を祈ろう)
赤井(幸運と、勝利の栄光を......)
424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:50:18.31 ID:zNt+BpqlO
コナン「......あの人は、灰原を」
コナン「いけね、早く追い付かねーと!」
コナン(思わぬ電話に驚いたが、俺は灰原を追いかけた)
コナン(結局、あの人の望む答えはよく分からないままだったが......)
コナン(何と無く、俺と同じの様な気もする)
コナン(灰原の幸せを願う、と言う点では......)
コナン「あ、いたいた。おーい!」
歩美「あ、コナン君!」
光彦「おはようございます!」
元太「おせーぞ、コナン!」
コナン「何だ、みんなもいたか」
灰原「ええ、今ちょうどそこで」
コナン「いけね、早く追い付かねーと!」
コナン(思わぬ電話に驚いたが、俺は灰原を追いかけた)
コナン(結局、あの人の望む答えはよく分からないままだったが......)
コナン(何と無く、俺と同じの様な気もする)
コナン(灰原の幸せを願う、と言う点では......)
コナン「あ、いたいた。おーい!」
歩美「あ、コナン君!」
光彦「おはようございます!」
元太「おせーぞ、コナン!」
コナン「何だ、みんなもいたか」
灰原「ええ、今ちょうどそこで」
426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 21:53:41.53 ID:zNt+BpqlO
コナン「そっか、じゃあ行こうぜ」
灰原「ええ。そう言えば電話、どうかしたの?」
コナン「ん?ああ。大した事じゃねぇよ」
灰原「そう。なら良いけど」
光彦「しかし、灰原さんが元に戻って良かったですね!」
元太「おう!ホントだぜ!」
歩美「みんな、哀ちゃんの話し方が変わる度にびっくりしてたもんね」
コナン(確かにな。まあ後半は大分今の話し方に近づいてたから、みんなあまり驚かなかったけどな)
灰原「私、そんなに話し方変わってたの?」
コナン「いや!大した事無い!大した事無いぞ!」
灰原「何その慌てようは」
コナン(オメーら、ダメだって!あの頃の話は内緒だ!)ヒソヒソ
歩美(でも、話してあげた方が良いんじゃないの?ヒソヒソ)
光彦(そうですよ。内緒はいけませんよ)ヒソヒソ
コナン(バーロ、俺の身が危ねーだろ)ヒソヒソ
灰原「何をヒソヒソ話してるの?」
コナン「いや、何でもない!何でもないよ?」
灰原「白々しい......」
歩美「でも、哀ちゃんが元に戻って本当に良かった!嬉しかったよ!」
灰原「ありがとう。改めてお礼を言うわ。みんなのお陰で本当に助かったわ」
光彦「何を言ってるんですか!灰原さんの為なら当たり前ですよ!」
元太「おう!俺達は少年探偵団だからな!」
灰原「ええ。ありがとう」
歩美「良かったよね、コナン君。哀ちゃん元に戻って」ニコッ
コナン「え?うん」
コナン(歩美の笑顔に、俺はちょっと違和感を覚えた。何故なら、元に戻った灰原とコイツらが初めて会った時......)
灰原「ええ。そう言えば電話、どうかしたの?」
コナン「ん?ああ。大した事じゃねぇよ」
灰原「そう。なら良いけど」
光彦「しかし、灰原さんが元に戻って良かったですね!」
元太「おう!ホントだぜ!」
歩美「みんな、哀ちゃんの話し方が変わる度にびっくりしてたもんね」
コナン(確かにな。まあ後半は大分今の話し方に近づいてたから、みんなあまり驚かなかったけどな)
灰原「私、そんなに話し方変わってたの?」
コナン「いや!大した事無い!大した事無いぞ!」
灰原「何その慌てようは」
コナン(オメーら、ダメだって!あの頃の話は内緒だ!)ヒソヒソ
歩美(でも、話してあげた方が良いんじゃないの?ヒソヒソ)
光彦(そうですよ。内緒はいけませんよ)ヒソヒソ
コナン(バーロ、俺の身が危ねーだろ)ヒソヒソ
灰原「何をヒソヒソ話してるの?」
コナン「いや、何でもない!何でもないよ?」
灰原「白々しい......」
歩美「でも、哀ちゃんが元に戻って本当に良かった!嬉しかったよ!」
灰原「ありがとう。改めてお礼を言うわ。みんなのお陰で本当に助かったわ」
光彦「何を言ってるんですか!灰原さんの為なら当たり前ですよ!」
元太「おう!俺達は少年探偵団だからな!」
灰原「ええ。ありがとう」
歩美「良かったよね、コナン君。哀ちゃん元に戻って」ニコッ
コナン「え?うん」
コナン(歩美の笑顔に、俺はちょっと違和感を覚えた。何故なら、元に戻った灰原とコイツらが初めて会った時......)
427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 22:07:43.11 ID:zNt+BpqlO
コナン(そう、あの時歩美は......)
歩美「コナン君?どうしたの?お話って」
光彦「わざわざ僕達を集めて」
元太「お土産くれんのか?」
コナン「んん。実はな。コイツがみんなに話があるって」
歩美「?」
コナン「おーい、良いぞ」
灰原「......」
歩美「あ、哀ちゃん!」
光彦「どうしたんですか?灰原さん?」
元太「何かあったのか?」
灰原「......何だか懐かしいわね。みんなから呼ばれるの」
歩美「え?」
灰原「......みんな元気そうね。良かったわ」
光彦「まさか、灰原さん......」
灰原「ええ。そうよ。思い出したの」
歩美「......!!」
コナン「そう言う事だ。灰原の記憶が戻ったんだ。元通りにな」
歩美「コナン君?どうしたの?お話って」
光彦「わざわざ僕達を集めて」
元太「お土産くれんのか?」
コナン「んん。実はな。コイツがみんなに話があるって」
歩美「?」
コナン「おーい、良いぞ」
灰原「......」
歩美「あ、哀ちゃん!」
光彦「どうしたんですか?灰原さん?」
元太「何かあったのか?」
灰原「......何だか懐かしいわね。みんなから呼ばれるの」
歩美「え?」
灰原「......みんな元気そうね。良かったわ」
光彦「まさか、灰原さん......」
灰原「ええ。そうよ。思い出したの」
歩美「......!!」
コナン「そう言う事だ。灰原の記憶が戻ったんだ。元通りにな」
429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 02:50:28.68 ID:rhwtOFroO
元太「本当か?良かったな!」
灰原「ええ。心配かけてごめんなさい。みんなに迷惑かけたわね」
光彦「いえ!迷惑なんて!」
歩美「......ねぇ、哀ちゃん」
灰原「何かしら?」
歩美「忘れちゃってた間の事は、覚えてるの?」
コナン「......いや、覚えてないんだ」
光彦「え?じゃあ」
コナン「ああ、この1ヶ月の事は覚えてはいない。そうだよな?」
灰原「ええ。残念ながら」
歩美「......!!」
コナン「で、オメーらちょっと」チョイチョイ
元太「何だよコナン?」
灰原「何?私に内緒話?」
コナン「いや、ちょっとな」
コナン「良いかオメーら。忘れちまった1ヶ月の事はなるべく伏せといてくれ」ヒソヒソ
元太「何でだよ?」ヒソヒソ
光彦「もしかして、最初と逆ですか?」ヒソヒソ
コナン「そう言う事だ。精神的なショックを避けるためにもな。良いかい?歩美ちゃん?」ヒソヒソ
歩美「......」
コナン「歩美ちゃん?」
灰原「ええ。心配かけてごめんなさい。みんなに迷惑かけたわね」
光彦「いえ!迷惑なんて!」
歩美「......ねぇ、哀ちゃん」
灰原「何かしら?」
歩美「忘れちゃってた間の事は、覚えてるの?」
コナン「......いや、覚えてないんだ」
光彦「え?じゃあ」
コナン「ああ、この1ヶ月の事は覚えてはいない。そうだよな?」
灰原「ええ。残念ながら」
歩美「......!!」
コナン「で、オメーらちょっと」チョイチョイ
元太「何だよコナン?」
灰原「何?私に内緒話?」
コナン「いや、ちょっとな」
コナン「良いかオメーら。忘れちまった1ヶ月の事はなるべく伏せといてくれ」ヒソヒソ
元太「何でだよ?」ヒソヒソ
光彦「もしかして、最初と逆ですか?」ヒソヒソ
コナン「そう言う事だ。精神的なショックを避けるためにもな。良いかい?歩美ちゃん?」ヒソヒソ
歩美「......」
コナン「歩美ちゃん?」
430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 02:58:56.94 ID:rhwtOFroO
歩美「......」スタスタ
灰原「ど、どうしたの?吉田さ......」
歩美「......」ギュッ
灰原「えっ?」
歩美「......えり」
灰原「え?」
歩美「おかえり、哀ちゃん」グスッ
灰原「......ありがとう」ギュッ
歩美「良かったねっ。良かった。良かったよ、哀ちゃん......」グスッ
歩美(おかえり、哀ちゃん。でも、でも......)
歩美(約束破るなんて、酷いよ哀ちゃん......。帰って聞かせて欲しかったのに)
歩美(ちゃんとコナン君と......コナン君と......)
コナン(そうやって、歩美は灰原を抱きしめながら泣き続けた。俺にはその涙が、喜びの涙だけには見えなかった。そう、まるであの涙はあの日想いを伝えられず泣いた俺の様に見えた......)
灰原「ど、どうしたの?吉田さ......」
歩美「......」ギュッ
灰原「えっ?」
歩美「......えり」
灰原「え?」
歩美「おかえり、哀ちゃん」グスッ
灰原「......ありがとう」ギュッ
歩美「良かったねっ。良かった。良かったよ、哀ちゃん......」グスッ
歩美(おかえり、哀ちゃん。でも、でも......)
歩美(約束破るなんて、酷いよ哀ちゃん......。帰って聞かせて欲しかったのに)
歩美(ちゃんとコナン君と......コナン君と......)
コナン(そうやって、歩美は灰原を抱きしめながら泣き続けた。俺にはその涙が、喜びの涙だけには見えなかった。そう、まるであの涙はあの日想いを伝えられず泣いた俺の様に見えた......)
431: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 03:05:44.10 ID:rhwtOFroO
コナン(だからこそ、この笑顔が俺には気になった。何処か含みのあるこの笑顔が)
コナン「歩美ちゃん、ちょっと」
歩美「なあに?コナン君?」
コナン「あのさ、あの日の事なんだけど」
歩美「あの日?」
コナン「記憶が戻った灰原と、初めて会った日さ。あの時、歩美ちゃん泣いてたろ?」
歩美「......うん」
コナン「あの時の涙が、俺には嬉し泣きだけには見えなくてさ」
歩美「......」
コナン「あ、その。別にその、深い意味は無いんだけどさ。何でかなって」
歩美「......聞けなかったから」
コナン「え?」
歩美「哀ちゃんが、コナン君に気持ちを伝えられたかどうか」
コナン「......!」
コナン「歩美ちゃん、ちょっと」
歩美「なあに?コナン君?」
コナン「あのさ、あの日の事なんだけど」
歩美「あの日?」
コナン「記憶が戻った灰原と、初めて会った日さ。あの時、歩美ちゃん泣いてたろ?」
歩美「......うん」
コナン「あの時の涙が、俺には嬉し泣きだけには見えなくてさ」
歩美「......」
コナン「あ、その。別にその、深い意味は無いんだけどさ。何でかなって」
歩美「......聞けなかったから」
コナン「え?」
歩美「哀ちゃんが、コナン君に気持ちを伝えられたかどうか」
コナン「......!」
432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 03:16:59.64 ID:rhwtOFroO
コナン「歩美ちゃん、君はあの日俺達が何処にいたか知って......」
歩美「コナン君は?」
コナン「え?」
歩美「コナン君は伝えたの?哀ちゃんに?」
コナン「......いや。伝える前に記憶が戻ったから」
歩美「じゃあ、もう言わないの?」
コナン「えっ?」
歩美「今の哀ちゃんだから、もう言わないの?」
コナン「......いや。ただ、タイミングがな」
歩美「......ダメだよ、逃げちゃ」
コナン「!」
歩美「歩美、そんなコナン君嫌い」
コナン「歩美ちゃん......」
歩美「コナン君が本当に哀ちゃんが好きなら、ちゃんと伝えてあげて。今の哀ちゃんが前の事忘れてても」
コナン「......」
歩美「私、何があっても真っ直ぐなコナン君が好き。だから、自分の気持ちに素直になってね」
コナン「......済まない、歩美ちゃん」
歩美「ううん。ゴメンね、変な事言って。でも、でもね?」
歩美「歩美、ずっとコナン君が大好きだから。コナン君が哀ちゃんを好きでもずっと」
コナン「......!」
歩美「だから、だから......。教えてね。哀ちゃんに気持ちを伝えたら」ニコッ
コナン「......ああ。約束する」
歩美「ホントだよ?ホントにホントだよ?」
コナン「ああ。必ず」
歩美「......うん。ありがとう」ニコッ
元太「おい!2人とも何やってんだよ!早く行こうぜ!」
歩美「あ、待って!」タタタ......
コナン(......済まない、歩美ちゃん。ありがとう)
歩美「コナン君は?」
コナン「え?」
歩美「コナン君は伝えたの?哀ちゃんに?」
コナン「......いや。伝える前に記憶が戻ったから」
歩美「じゃあ、もう言わないの?」
コナン「えっ?」
歩美「今の哀ちゃんだから、もう言わないの?」
コナン「......いや。ただ、タイミングがな」
歩美「......ダメだよ、逃げちゃ」
コナン「!」
歩美「歩美、そんなコナン君嫌い」
コナン「歩美ちゃん......」
歩美「コナン君が本当に哀ちゃんが好きなら、ちゃんと伝えてあげて。今の哀ちゃんが前の事忘れてても」
コナン「......」
歩美「私、何があっても真っ直ぐなコナン君が好き。だから、自分の気持ちに素直になってね」
コナン「......済まない、歩美ちゃん」
歩美「ううん。ゴメンね、変な事言って。でも、でもね?」
歩美「歩美、ずっとコナン君が大好きだから。コナン君が哀ちゃんを好きでもずっと」
コナン「......!」
歩美「だから、だから......。教えてね。哀ちゃんに気持ちを伝えたら」ニコッ
コナン「......ああ。約束する」
歩美「ホントだよ?ホントにホントだよ?」
コナン「ああ。必ず」
歩美「......うん。ありがとう」ニコッ
元太「おい!2人とも何やってんだよ!早く行こうぜ!」
歩美「あ、待って!」タタタ......
コナン(......済まない、歩美ちゃん。ありがとう)
433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 03:55:44.14 ID:rhwtOFroO
灰原「ねぇ、何の話をしてたの?」
コナン「別に。俺には度胸が無いって話さ」
灰原「は?」
コナン「いや、何でもない」
コナン(そうだ。せっかく決めたのに、タイミングのせいにして先伸ばしにしてちゃ逃げてるのと同じだ。例え記憶が無くても、俺は前も今も含めて灰原を......)
灰原「工藤君?どうしたの?」
コナン「なあ灰原。俺さ、オメーに言わなくちゃいけない事があるんだ」
灰原「何?」
コナン「今日、学校終わったら話すよ」
灰原「何?勿体ぶらないでよ?」
コナン「今ここで言える様な話じゃねーんだよ」
灰原「そんなに大事な話?」
コナン「ああ。あの日、伝えようとして伝えられたかった。俺の気持ちをな」
灰原「工藤君の気持ち......?あの日って?」
コナン「......俺がオメーを動物園から連れ帰った日さ。あの日、俺はオメーに言おうとして言えなかったんだ。オメーから聞かせてもらった気持ちへの、返事をな」
灰原「私から伝えた、気持ち.........?」ピキーン
「......ちゃん」
「お兄ちゃん......」
「お兄ちゃん、大好き......」
灰原「......!」
コナン「っても、何の事か分からねーよな。ちゃんと説明するから......。ん?灰原?どうした?」
コナン「別に。俺には度胸が無いって話さ」
灰原「は?」
コナン「いや、何でもない」
コナン(そうだ。せっかく決めたのに、タイミングのせいにして先伸ばしにしてちゃ逃げてるのと同じだ。例え記憶が無くても、俺は前も今も含めて灰原を......)
灰原「工藤君?どうしたの?」
コナン「なあ灰原。俺さ、オメーに言わなくちゃいけない事があるんだ」
灰原「何?」
コナン「今日、学校終わったら話すよ」
灰原「何?勿体ぶらないでよ?」
コナン「今ここで言える様な話じゃねーんだよ」
灰原「そんなに大事な話?」
コナン「ああ。あの日、伝えようとして伝えられたかった。俺の気持ちをな」
灰原「工藤君の気持ち......?あの日って?」
コナン「......俺がオメーを動物園から連れ帰った日さ。あの日、俺はオメーに言おうとして言えなかったんだ。オメーから聞かせてもらった気持ちへの、返事をな」
灰原「私から伝えた、気持ち.........?」ピキーン
「......ちゃん」
「お兄ちゃん......」
「お兄ちゃん、大好き......」
灰原「......!」
コナン「っても、何の事か分からねーよな。ちゃんと説明するから......。ん?灰原?どうした?」
434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 03:59:15.93 ID:rhwtOFroO
灰原「......何でもないわ。ところで」
コナン「ん?」
灰原「一体、遊園地にはいつ連れてってくれるのかしら?お兄ちゃん?」ニコッ
コナン「えっ......?」ドクンッ
灰原「......」クスッ
コナン「え、え......?」
灰原「......早くしないと、私またどっかいっちゃうわよ?」スタスタ
コナン「......お、おい!ちょっと待って!」
コナン(頭の中がパニックになった。どういう事なんだ?記憶が戻ったのか?それとも俺をからかっただけ?お兄ちゃんって呼んでたのを誰かに聞いて?でも遊園地の件は俺とアイツの2人しか知らないはずだ。どうなってんだ?)
コナン(メチャクチャに混乱する頭の中と裏腹に、俺の顔はにやけていた)
コナン「ま、待てよ......。灰原!いや......」
コナン(もし、記憶が戻ったのなら......。あの日々が戻ってくるのなら......。そんな想いが頭を過った)
コナン(いや、例えどうであっても......。今度こそ、伝えよう!俺は......。俺は灰原哀を......)
コナン「待てよ......。哀!!」
コナン(そう、俺は誰よりも灰原哀を愛していると。これからもずっとお前の側にいると)
コナン(例えお前が、何者であろうとも......)
コナン「ハァ、ハァ......。待てったら。俺を置いていくなよ......。もう独りで行くなよ」ガシッ
灰原「......」
コナン(や、やっぱり違うのか?記憶が戻った訳じゃ......)
灰原「......遅いわよ」
コナン「え?」
灰原「今度は......。待たせないでちゃんと聞かせてよ......?もう離さないでね?」
灰原「私の大好きな......お兄ちゃんっ」ニコッ
完
コナン「ん?」
灰原「一体、遊園地にはいつ連れてってくれるのかしら?お兄ちゃん?」ニコッ
コナン「えっ......?」ドクンッ
灰原「......」クスッ
コナン「え、え......?」
灰原「......早くしないと、私またどっかいっちゃうわよ?」スタスタ
コナン「......お、おい!ちょっと待って!」
コナン(頭の中がパニックになった。どういう事なんだ?記憶が戻ったのか?それとも俺をからかっただけ?お兄ちゃんって呼んでたのを誰かに聞いて?でも遊園地の件は俺とアイツの2人しか知らないはずだ。どうなってんだ?)
コナン(メチャクチャに混乱する頭の中と裏腹に、俺の顔はにやけていた)
コナン「ま、待てよ......。灰原!いや......」
コナン(もし、記憶が戻ったのなら......。あの日々が戻ってくるのなら......。そんな想いが頭を過った)
コナン(いや、例えどうであっても......。今度こそ、伝えよう!俺は......。俺は灰原哀を......)
コナン「待てよ......。哀!!」
コナン(そう、俺は誰よりも灰原哀を愛していると。これからもずっとお前の側にいると)
コナン(例えお前が、何者であろうとも......)
コナン「ハァ、ハァ......。待てったら。俺を置いていくなよ......。もう独りで行くなよ」ガシッ
灰原「......」
コナン(や、やっぱり違うのか?記憶が戻った訳じゃ......)
灰原「......遅いわよ」
コナン「え?」
灰原「今度は......。待たせないでちゃんと聞かせてよ......?もう離さないでね?」
灰原「私の大好きな......お兄ちゃんっ」ニコッ
完
435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 04:06:30.35 ID:rhwtOFroO
これにて本編完結です。
長らくお付きあい頂きありがとうございました。
記憶喪失と言うありふれたネタではありましたが、終わって取り敢えずホッとしています。
尚、灰原が記憶を失ってからモノローグが殆ど無いのは、「灰原哀は記憶があったのではないか?」と言う遊びを持たせる為でした。
灰原が記憶を失っていたのか、そうで無いのかの答えは皆さんにお任せしたいと思います。
今後は、関連作を別スレにて投稿予定です。
ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
長らくお付きあい頂きありがとうございました。
記憶喪失と言うありふれたネタではありましたが、終わって取り敢えずホッとしています。
尚、灰原が記憶を失ってからモノローグが殆ど無いのは、「灰原哀は記憶があったのではないか?」と言う遊びを持たせる為でした。
灰原が記憶を失っていたのか、そうで無いのかの答えは皆さんにお任せしたいと思います。
今後は、関連作を別スレにて投稿予定です。
ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 10:24:06.10 ID:OHLFq4KiO
お疲れ様でございました
大変素晴らしいスレで楽しませてもらいました
次回作も期待しております
大変素晴らしいスレで楽しませてもらいました
次回作も期待しております
439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 17:06:45.87 ID:C4bPkyKFO
てきればこの話の続きでイチャラブ書いて欲しかった
素晴らしい作品をありがとうございました
素晴らしい作品をありがとうございました
443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 00:18:23.53 ID:l4B0vkY/O
お疲れ様でした
灰原さんは当然の事ながら少年探偵団のキャラがすごくよかった
というか光彦が全うなSS久々に見たよ……
灰原さんは当然の事ながら少年探偵団のキャラがすごくよかった
というか光彦が全うなSS久々に見たよ……
引用元: 灰原「お兄ちゃんは、だぁれ?」コナン「えっ......?」
エレン「サシャと氷砂糖」
2019-08-30
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 20:38:03.52 ID:MHd5oc8r0
サシャは本当に幸せそうに食事をする。
それはもう幸せそうに。
「うふふ~」
なんて笑いながら。
ここに訓練生としてきてから四年間、
サシャが食事に文句を言ったのを見たことがない。
それは多分ここに来る前の生活の所為もあるんだろうけど、
俺はなんか、その姿にちょっとした尊敬みたいなものを感じていた。
それはもう幸せそうに。
「うふふ~」
なんて笑いながら。
ここに訓練生としてきてから四年間、
サシャが食事に文句を言ったのを見たことがない。
それは多分ここに来る前の生活の所為もあるんだろうけど、
俺はなんか、その姿にちょっとした尊敬みたいなものを感じていた。
関連
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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 20:38:33.77 ID:MHd5oc8r0
『氷砂糖のお話』
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 20:44:38.29 ID:MHd5oc8r0
その日の夕食は薄い、量だけは多いスープと
硬い丸パン二つ。小さなチーズとトマトが二切れ。
「たまにはこってりしたもんとか食いてぇなぁ」
とか誰かがぼやいて、
周りも沈黙ながら同意の雰囲気をだしていた。
そんな中でも、サシャだけはとても嬉しそうに配食された盆を持って
たまたまあいていた俺の斜向かいに腰を下ろした。
「いただきます!」
元気よく両手を合わせて食べ物に感謝を捧げる彼女を
俺はなんとなくじっと見つめていた。
硬い丸パン二つ。小さなチーズとトマトが二切れ。
「たまにはこってりしたもんとか食いてぇなぁ」
とか誰かがぼやいて、
周りも沈黙ながら同意の雰囲気をだしていた。
そんな中でも、サシャだけはとても嬉しそうに配食された盆を持って
たまたまあいていた俺の斜向かいに腰を下ろした。
「いただきます!」
元気よく両手を合わせて食べ物に感謝を捧げる彼女を
俺はなんとなくじっと見つめていた。
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 20:48:16.48 ID:MHd5oc8r0
「どうしたの?」
自分の食事に手をつけずにぼんやりと
いつも通り喜色満面と言った様子で夕食を食べ進めるサシャを見ていると。
不意にミカサに声を掛けられた。
「いや、……すごいなって、思って」
「なにが?」
一瞬、本人の目の前で話すことに照れの様なものを覚えて。
でも、食欲魔人とか馬鹿とか色々言われてる彼女に
俺はこんな風に思ってるんだって言いたくて。
「サシャの事だよ」
おもむろに彼女の方を見ながらそう言った。
自分の食事に手をつけずにぼんやりと
いつも通り喜色満面と言った様子で夕食を食べ進めるサシャを見ていると。
不意にミカサに声を掛けられた。
「いや、……すごいなって、思って」
「なにが?」
一瞬、本人の目の前で話すことに照れの様なものを覚えて。
でも、食欲魔人とか馬鹿とか色々言われてる彼女に
俺はこんな風に思ってるんだって言いたくて。
「サシャの事だよ」
おもむろに彼女の方を見ながらそう言った。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:01:55.75 ID:MHd5oc8r0
「ふぇ?」
いきなり名前を呼ばれ、
口にパンを頬張ったまま変な声でこちらを向くサシャ。
まるまると頬を膨らましたその顔に噴出しそうになる。
「あ、ちょっとなに人の顔見て笑ってるんですか!」
「わりぃ、あまりにも今の顔が間抜けで」
「それで、コレのどこを凄いと思ったの?」
「ミカサも人の事をコレってひどくないですか!?」
「うるさい」
わいわいとあっという間に話が脱線していく。
「で、どういう事なんだい?」
そこで横で黙って聞いてたアルミンが助け舟をだしてくれた。
いきなり名前を呼ばれ、
口にパンを頬張ったまま変な声でこちらを向くサシャ。
まるまると頬を膨らましたその顔に噴出しそうになる。
「あ、ちょっとなに人の顔見て笑ってるんですか!」
「わりぃ、あまりにも今の顔が間抜けで」
「それで、コレのどこを凄いと思ったの?」
「ミカサも人の事をコレってひどくないですか!?」
「うるさい」
わいわいとあっという間に話が脱線していく。
「で、どういう事なんだい?」
そこで横で黙って聞いてたアルミンが助け舟をだしてくれた。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:08:02.25 ID:MHd5oc8r0
「いや、サシャっていっつも飯食うとき幸せそうにしてるだろ?」
ミカサに一喝されて若干落ち込んでるサシャを改めて見ながら言う。
「そうですか? あまり自分では意識してないですけど」
「うん。僕もたまに思うよ、ねぇミカサ」
「まぁ……」
俺は自分のスープをスプーンで掬い上げる。
皿一杯に入っていればまだしも、スプーン一杯の量になると
もはや色だけでは水と大差ない。錆びたバケツに溜まった水のほうが色が濃いくらいだ。
「俺達がここに着てからもう四年だ。
四年間、毎日三食きっちり飯を食える生活してきた。
そうすりゃ元の生活がどうであれ、誰だってそれに慣れて来るし、
だんだん不平不満だってでるだろ?」
現に俺だって、キツイ訓練の後にこれじゃ量がたんねぇとか、
力が付かないとか思う時だってある。
ミカサに一喝されて若干落ち込んでるサシャを改めて見ながら言う。
「そうですか? あまり自分では意識してないですけど」
「うん。僕もたまに思うよ、ねぇミカサ」
「まぁ……」
俺は自分のスープをスプーンで掬い上げる。
皿一杯に入っていればまだしも、スプーン一杯の量になると
もはや色だけでは水と大差ない。錆びたバケツに溜まった水のほうが色が濃いくらいだ。
「俺達がここに着てからもう四年だ。
四年間、毎日三食きっちり飯を食える生活してきた。
そうすりゃ元の生活がどうであれ、誰だってそれに慣れて来るし、
だんだん不平不満だってでるだろ?」
現に俺だって、キツイ訓練の後にこれじゃ量がたんねぇとか、
力が付かないとか思う時だってある。
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:13:26.94 ID:MHd5oc8r0
「サシャだけだ。一回も飯に文句言わず、
それどころか毎回嬉しそうに美味しそうに幸せそうに食ってる奴は」
このご時世だ。
食うに困らないってだけで十分贅沢なのはわかっていても、
時間と共にその感覚は薄れちまう。
「確かにそうかもしれないね。
僕達は慣れてきてしまってる」
俺の言葉にうんうんと頷きながら同意してくれたのは、やっぱりアルミンで。
「お前は食べれるって事が幸せって事を絶対に忘れない。
食べれないって言う辛苦をよく知ってる」
だから。
「だから俺はお前のそういう所を尊敬してる」
それどころか毎回嬉しそうに美味しそうに幸せそうに食ってる奴は」
このご時世だ。
食うに困らないってだけで十分贅沢なのはわかっていても、
時間と共にその感覚は薄れちまう。
「確かにそうかもしれないね。
僕達は慣れてきてしまってる」
俺の言葉にうんうんと頷きながら同意してくれたのは、やっぱりアルミンで。
「お前は食べれるって事が幸せって事を絶対に忘れない。
食べれないって言う辛苦をよく知ってる」
だから。
「だから俺はお前のそういう所を尊敬してる」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:31:08.24 ID:MHd5oc8r0
時が止まった。
――かに見えた。まぁわかりやすく言うと全員の動きが止まったんだ。
ミカサと、アルミンと、サシャの。
「あー。俺、変な事言っちまったか?」
恥ずかしい事を言う奴だと馬鹿にされる位は覚悟していたが、
ちょっと予想外の反応に戸惑う。
「あっ、……うぅ」
皿から口に運ばれる途中で止まっていたスプーンが、
不意にポロリとサシャの手から落ちて音を立てる。
そして空いた両手で勢いよく顔を隠してしまった。
「わ、わりぃ。気を悪くしたなら謝る!」
俺はアルミンによく鈍感と言われるので、
この時も気がつかない内に傷つける様な事を言ったのではと
らしくない行動をとったサシャに慌てて謝る。
――かに見えた。まぁわかりやすく言うと全員の動きが止まったんだ。
ミカサと、アルミンと、サシャの。
「あー。俺、変な事言っちまったか?」
恥ずかしい事を言う奴だと馬鹿にされる位は覚悟していたが、
ちょっと予想外の反応に戸惑う。
「あっ、……うぅ」
皿から口に運ばれる途中で止まっていたスプーンが、
不意にポロリとサシャの手から落ちて音を立てる。
そして空いた両手で勢いよく顔を隠してしまった。
「わ、わりぃ。気を悪くしたなら謝る!」
俺はアルミンによく鈍感と言われるので、
この時も気がつかない内に傷つける様な事を言ったのではと
らしくない行動をとったサシャに慌てて謝る。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:37:11.15 ID:MHd5oc8r0
「ち、違うんです……!」
すると、サシャは顔を両手で隠したまま
ぶんぶんと頭を振ってそう言った。
「そんなこと言われたの初めてで……は、恥ずかしくて……」
「そ、そうか」
よかった。
サシャの台詞に安堵して中腰になってた身体を再び椅子に戻す。
「え、エレンはそんな風に私を見てたんですね」
指の隙間から伺うように俺を見る。
「あぁ、お前はよくその食い意地でからかわれたりしてっけど。
でも俺はお前の事を凄いと思う。
……だから正直言うと飯の度に、お前を見てた」
忘れそうになるこの幸せを再確認するために。
すると、サシャは顔を両手で隠したまま
ぶんぶんと頭を振ってそう言った。
「そんなこと言われたの初めてで……は、恥ずかしくて……」
「そ、そうか」
よかった。
サシャの台詞に安堵して中腰になってた身体を再び椅子に戻す。
「え、エレンはそんな風に私を見てたんですね」
指の隙間から伺うように俺を見る。
「あぁ、お前はよくその食い意地でからかわれたりしてっけど。
でも俺はお前の事を凄いと思う。
……だから正直言うと飯の度に、お前を見てた」
忘れそうになるこの幸せを再確認するために。
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:41:01.06 ID:MHd5oc8r0
「はうっ……」
俺が言い切ったと同時に、
突然そう言って大きく仰け反った後。
「し、失礼しまう!」
物凄い勢いで残っていた飯を平らげてその場から去ってしまった。
「……」
「……」
そして残ったのはなんか嫌な沈黙。
食器の触れ合う音だけが響く。
俺が言い切ったと同時に、
突然そう言って大きく仰け反った後。
「し、失礼しまう!」
物凄い勢いで残っていた飯を平らげてその場から去ってしまった。
「……」
「……」
そして残ったのはなんか嫌な沈黙。
食器の触れ合う音だけが響く。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:44:42.76 ID:MHd5oc8r0
「エレン」
三人ともが食べ終わるまでその沈黙が続いて、
最後に食べ終わったミカサが最初に沈黙を破った。
「なんだ?」
「私は? 私の事はどう思ってる?」
じっと、こっちを見る黒い瞳。
それがなんだか、好奇心に満ちてる気がして。
あ、こいつ無表情だけど暗に俺をからかおうとしてるなと気がついた俺は。
「なんだそりゃ、なんでそんなこと言わないといけないんだよ」
とあしらって立ち上がった。
「はぁ、やっぱりエレンは鈍感だね」
膳の返却に向かう俺の背中には、
これで何度目になるかわからない言葉をアルミンから投げられた。
三人ともが食べ終わるまでその沈黙が続いて、
最後に食べ終わったミカサが最初に沈黙を破った。
「なんだ?」
「私は? 私の事はどう思ってる?」
じっと、こっちを見る黒い瞳。
それがなんだか、好奇心に満ちてる気がして。
あ、こいつ無表情だけど暗に俺をからかおうとしてるなと気がついた俺は。
「なんだそりゃ、なんでそんなこと言わないといけないんだよ」
とあしらって立ち上がった。
「はぁ、やっぱりエレンは鈍感だね」
膳の返却に向かう俺の背中には、
これで何度目になるかわからない言葉をアルミンから投げられた。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 21:58:39.34 ID:MHd5oc8r0
―――
翌日の朝食。
いつもの三人でテーブルを囲んでいると。
「こ、ここいいですか?」
サシャがおずおずと盆を持ってやってきた。
「お、おう。遠慮すんなよ」
恥ずかしいだけで謝らなくてもいいとは言ってくれていたけど。
流石に昨日の今日でまたこうして来るとは思っていず、若干戸惑う。
なにせ俺もあの後部屋に帰ってから思い返して、
かなり恥ずかしい事を臆面もなく言ってしまったと軽く後悔していたのだから。
「……」
なんとなくじっとサシャを見ているとミカサがこちらを意味ありげな、
じとっとした目で見ている気がついて声を掛ける。
「なんだよ」
ふいと顔ごと目を逸らされた。
……なんだ?
翌日の朝食。
いつもの三人でテーブルを囲んでいると。
「こ、ここいいですか?」
サシャがおずおずと盆を持ってやってきた。
「お、おう。遠慮すんなよ」
恥ずかしいだけで謝らなくてもいいとは言ってくれていたけど。
流石に昨日の今日でまたこうして来るとは思っていず、若干戸惑う。
なにせ俺もあの後部屋に帰ってから思い返して、
かなり恥ずかしい事を臆面もなく言ってしまったと軽く後悔していたのだから。
「……」
なんとなくじっとサシャを見ているとミカサがこちらを意味ありげな、
じとっとした目で見ている気がついて声を掛ける。
「なんだよ」
ふいと顔ごと目を逸らされた。
……なんだ?
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:01:38.76 ID:MHd5oc8r0
「なぁアルミン。なんかサシャはともかく
ミカサの様子が変じゃねぇか?」
こっちを見てないのを良い事にアルミンに耳打ちをする。
「よかった、それに気がつく位には鈍感じゃないみたいだね」
「……どういう意味だよ。俺だってお前とミカサの事だったら
それなりに気がつくっつの」
心底よかった。といった感じの表情をするアルミンに、
少しだけムカッときてそれ以上聞くのをやめて
やっと席についたサシャの方を見る。
「っ!」
目が合った。
どうやら向こうもこっちを見ていたらしい。
ミカサの様子が変じゃねぇか?」
こっちを見てないのを良い事にアルミンに耳打ちをする。
「よかった、それに気がつく位には鈍感じゃないみたいだね」
「……どういう意味だよ。俺だってお前とミカサの事だったら
それなりに気がつくっつの」
心底よかった。といった感じの表情をするアルミンに、
少しだけムカッときてそれ以上聞くのをやめて
やっと席についたサシャの方を見る。
「っ!」
目が合った。
どうやら向こうもこっちを見ていたらしい。
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:09:09.08 ID:MHd5oc8r0
ただ、ビクッとしつつも目を逸らしたりせずに
こちらを見続けてくる。
「……」
なので、つい。俺も目を合わし続けてみる。
「……う~」
唸られた。それでも目を合わせ続けてみると、
だんだん上体が後ろに下がっていって。
「うっひゃっ!?」
椅子に座ってるままでどんどん仰け反るものだから、
勢いよくひっくり返ってしまい、その際自分の盆を蹴り上げてしまった。
つまり乗っている朝食も、机の上にぶちまかった。
こちらを見続けてくる。
「……」
なので、つい。俺も目を合わし続けてみる。
「……う~」
唸られた。それでも目を合わせ続けてみると、
だんだん上体が後ろに下がっていって。
「うっひゃっ!?」
椅子に座ってるままでどんどん仰け反るものだから、
勢いよくひっくり返ってしまい、その際自分の盆を蹴り上げてしまった。
つまり乗っている朝食も、机の上にぶちまかった。
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:17:27.03 ID:MHd5oc8r0
サシャがひっくり返る音。
机を蹴っ飛ばした音、食器がひっくり返り中身が散乱した音。
全部が合わさり食堂に響きその場にいる訓練生全員がこちらに注目する。
「はっはっはっ! なぁにやってんだ!?」
「馬鹿がひっくり返ってんぞ」
誰かが笑い、誰かが哂った。
「お、おい大丈夫か!?」
「いたた……はい、大丈夫で……うわぁっ! 私のご飯がぁっ!?」
頭をさすりながら起き上がり、
見るも無残になった朝食を発見して叫ぶ。
「うわぁーっん!」
そしてそのままどこかへ駆け出してしまった。
「……これは、俺の所為か?」
机を蹴っ飛ばした音、食器がひっくり返り中身が散乱した音。
全部が合わさり食堂に響きその場にいる訓練生全員がこちらに注目する。
「はっはっはっ! なぁにやってんだ!?」
「馬鹿がひっくり返ってんぞ」
誰かが笑い、誰かが哂った。
「お、おい大丈夫か!?」
「いたた……はい、大丈夫で……うわぁっ! 私のご飯がぁっ!?」
頭をさすりながら起き上がり、
見るも無残になった朝食を発見して叫ぶ。
「うわぁーっん!」
そしてそのままどこかへ駆け出してしまった。
「……これは、俺の所為か?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:23:47.72 ID:MHd5oc8r0
―――
「うぅ……」
なんとなく責任を感じて探しに行ってすぐ。
食堂と寮を繋ぐ廊下の途中で蹲ってる姿を見つけた。
「おいサシャ」
逃げ出してどこに行ったのか。
もしかしたら結構探す事になるかもしれない。
いや、こいつのことだから訓練の時間になっても
拗ねて訓練に出てこないかもしれないと思っていた俺の心配はどこへやら。
「え? ……エレン」
「なにやってんだよ」
「……食べ物に申し訳なくて」
どよーん。という擬音がとても似合いそうな顔だ。
「うぅ……」
なんとなく責任を感じて探しに行ってすぐ。
食堂と寮を繋ぐ廊下の途中で蹲ってる姿を見つけた。
「おいサシャ」
逃げ出してどこに行ったのか。
もしかしたら結構探す事になるかもしれない。
いや、こいつのことだから訓練の時間になっても
拗ねて訓練に出てこないかもしれないと思っていた俺の心配はどこへやら。
「え? ……エレン」
「なにやってんだよ」
「……食べ物に申し訳なくて」
どよーん。という擬音がとても似合いそうな顔だ。
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:28:11.11 ID:MHd5oc8r0
「ったく……ほら」
持ってきたパンを差し出す。
「食えよ。ショックなのはわかるけど、なにも食わないんじゃ昼までもたねぇぞ。
今日は行軍演習なんだからよ」
「いいんですか!?」
「あぁ、そのために持ってきたんだからさ」
言って再びほらと差し出す。
サシャはそれは受け取ろうとして、
受け取ろうとした手をすぐ引っ込めた。
「でも、それはエレンの分ですよね?
私が食べたら、エレンの分が……」
盗みを働いたりするくせに、変なところで律儀な奴だ。
「盗みを働いたりするくせに、変なところで律儀な奴だな」
思ったことをそのまま口にしてみた。
持ってきたパンを差し出す。
「食えよ。ショックなのはわかるけど、なにも食わないんじゃ昼までもたねぇぞ。
今日は行軍演習なんだからよ」
「いいんですか!?」
「あぁ、そのために持ってきたんだからさ」
言って再びほらと差し出す。
サシャはそれは受け取ろうとして、
受け取ろうとした手をすぐ引っ込めた。
「でも、それはエレンの分ですよね?
私が食べたら、エレンの分が……」
盗みを働いたりするくせに、変なところで律儀な奴だ。
「盗みを働いたりするくせに、変なところで律儀な奴だな」
思ったことをそのまま口にしてみた。
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:31:47.71 ID:MHd5oc8r0
「それとこれとは、また違うんですよ!」
「はっ、よくわかんねぇな。いいから食えよ」
サシャの手を握って無理やりパンを持たせる。
「あっ……」
「隣座るぞ」
言って。返事を聞かずに隣に座り込んで、
自分の分のパンを食う。
「……ありがとうございます」
「おう」
そして、サシャも観念したようにパンを食べだす。
「はっ、よくわかんねぇな。いいから食えよ」
サシャの手を握って無理やりパンを持たせる。
「あっ……」
「隣座るぞ」
言って。返事を聞かずに隣に座り込んで、
自分の分のパンを食う。
「……ありがとうございます」
「おう」
そして、サシャも観念したようにパンを食べだす。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:35:23.63 ID:MHd5oc8r0
「よく噛んで食えよ」
ふと、親父に昔言われた事を思い出した。
「はい?」
「なんか、よく噛んでから飲み込んだほうが
同じ物食っても腹持ちがいいらしい」
「そうなんですか?」
「あぁ、理由はわからないけど親父が昔そんなこと言ってた」
「へぇ……」
もぐもぐもぐもぐと。
俺が言った事を聞いて、普段以上に租借している。
その姿は、さっきまでの姿はどこへやらで、
やっぱり幸せそうだった。
「じ、じっと見られると食べづらいんですけど……」
ふと、親父に昔言われた事を思い出した。
「はい?」
「なんか、よく噛んでから飲み込んだほうが
同じ物食っても腹持ちがいいらしい」
「そうなんですか?」
「あぁ、理由はわからないけど親父が昔そんなこと言ってた」
「へぇ……」
もぐもぐもぐもぐと。
俺が言った事を聞いて、普段以上に租借している。
その姿は、さっきまでの姿はどこへやらで、
やっぱり幸せそうだった。
「じ、じっと見られると食べづらいんですけど……」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:41:55.83 ID:MHd5oc8r0
「あ、あぁ悪い」
さっきも、それでサシャがぶっ倒れたんだった。
理由はわからないが見つめることに原因があるならやめた方がいいかと
慌てて目を壁に向ける。
「……保存していると、誰かに奪われるんじゃないかって思うんです」
そうしていると、サシャはいきなり独り言の様に語りだした。
「……」
横目で見たサシャは、少しだけまじめな顔をしていた。
「ある時に食べないと次はいつになるかわからない。
後生大事にとっておいても、自分が死ぬかもしれないし、
ダメになるかもしれないし、奪われるかもしれない。
でも、その日、そのとき食べる誰かの食事を私のへまの所為でもらっちゃうのは
その分誰かがお腹を減らせる訳ですから、なんか……」
そこまで一気に言ってまた少ししょんぼりする。
さっきも、それでサシャがぶっ倒れたんだった。
理由はわからないが見つめることに原因があるならやめた方がいいかと
慌てて目を壁に向ける。
「……保存していると、誰かに奪われるんじゃないかって思うんです」
そうしていると、サシャはいきなり独り言の様に語りだした。
「……」
横目で見たサシャは、少しだけまじめな顔をしていた。
「ある時に食べないと次はいつになるかわからない。
後生大事にとっておいても、自分が死ぬかもしれないし、
ダメになるかもしれないし、奪われるかもしれない。
でも、その日、そのとき食べる誰かの食事を私のへまの所為でもらっちゃうのは
その分誰かがお腹を減らせる訳ですから、なんか……」
そこまで一気に言ってまた少ししょんぼりする。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:45:30.34 ID:MHd5oc8r0
「やっぱり馬鹿だな、お前」
それを聞いてでたのはそんな言葉だった。
「気にすんなよそんな事。俺は気にしちゃいない。
それにお前の幸せそうな姿みてると、
飯も上手く感じるんだ。だから俺はお前のその顔が見たくて分けてやっただけだ」
「うっ……」
サシャは言葉を詰まらせる。
そして「う~」とまた唸りながらこちらを睨んだ。
「昨日からエレンは恥ずかしい事ばかり言いますね……」
「そうか? 思ってることを言っただけだ」
「ぐぅっ……」
また言葉を詰まらせる。
それを聞いてでたのはそんな言葉だった。
「気にすんなよそんな事。俺は気にしちゃいない。
それにお前の幸せそうな姿みてると、
飯も上手く感じるんだ。だから俺はお前のその顔が見たくて分けてやっただけだ」
「うっ……」
サシャは言葉を詰まらせる。
そして「う~」とまた唸りながらこちらを睨んだ。
「昨日からエレンは恥ずかしい事ばかり言いますね……」
「そうか? 思ってることを言っただけだ」
「ぐぅっ……」
また言葉を詰まらせる。
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 22:49:04.79 ID:MHd5oc8r0
そしてしばらく、唸りながら変な動きをしたあと。
「も、もしかしてエレンは私の事好きなんですか?」
そういった。
「それも、昨日言わなかったか? 俺は好きだぞ」
お前の食ってる姿もその時の表情も。
「えっ? ……えぇ~っ!?」
「うぉっ!?」
至近距離で大声を出されて耳が鳴る。
ついでになんか遠くの方でガタガタ言った気がした。
どんだけの声だよ。
「も、もしかしてエレンは私の事好きなんですか?」
そういった。
「それも、昨日言わなかったか? 俺は好きだぞ」
お前の食ってる姿もその時の表情も。
「えっ? ……えぇ~っ!?」
「うぉっ!?」
至近距離で大声を出されて耳が鳴る。
ついでになんか遠くの方でガタガタ言った気がした。
どんだけの声だよ。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:00:20.65 ID:MHd5oc8r0
「あっ、えっと、……え、えへへ」
そして、また笑いだす。
「な、なんだか照れますね」
「……まぁ、な」
なんだかよくわからないが、
背中がむずむずする感じだ。
――だけど、嫌な感覚じゃない。
「っと、そうだ。……まぁいいや、ついでだし」
「? どうしたんですか?」
少し悩んでポケットから小さく包まれたそれを取り出すと
サシャは不思議そうにそれを覗き込んできた。
そして、また笑いだす。
「な、なんだか照れますね」
「……まぁ、な」
なんだかよくわからないが、
背中がむずむずする感じだ。
――だけど、嫌な感覚じゃない。
「っと、そうだ。……まぁいいや、ついでだし」
「? どうしたんですか?」
少し悩んでポケットから小さく包まれたそれを取り出すと
サシャは不思議そうにそれを覗き込んできた。
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:04:57.51 ID:MHd5oc8r0
「いいから見てろ」
「はい」
俺は少しもったいぶってからその包みを開けると、
中からは透明な四角い結晶がでてくる。
「……氷?」
「馬鹿。氷なんかポケット入れてたらあっという間に溶けるだろ」
「ですよね。じゃあそれは?」
「氷砂糖って奴だ。この間中央で見つけてさ」
「えぇっ!? さ、砂糖!?」
「おう、路地裏で変なおっちゃんが売ってたんだよ。
めちゃくちゃ安かったから粗悪品かもしんないけど、いるか?」
今となってはそうそう手に入らない希少品。
ましてやただの訓練生が口にすることはまずないだろう物だ。
「……いいんですか?」
「はい」
俺は少しもったいぶってからその包みを開けると、
中からは透明な四角い結晶がでてくる。
「……氷?」
「馬鹿。氷なんかポケット入れてたらあっという間に溶けるだろ」
「ですよね。じゃあそれは?」
「氷砂糖って奴だ。この間中央で見つけてさ」
「えぇっ!? さ、砂糖!?」
「おう、路地裏で変なおっちゃんが売ってたんだよ。
めちゃくちゃ安かったから粗悪品かもしんないけど、いるか?」
今となってはそうそう手に入らない希少品。
ましてやただの訓練生が口にすることはまずないだろう物だ。
「……いいんですか?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:09:01.30 ID:MHd5oc8r0
「いいよ。俺まだ持ってるし」
嘘だけどな。めちゃくちゃ安いって言ったって、
それでも今の給金じゃ中々手が出ない金額だ。
いくつも買える筈がない。
けれどそれを言うと遠慮するだろうし。
「ほ、本当に?」
「あぁ」
「は、半分ことか……」
「お前これをどうやって二つにするんだよ」
「……ブレードを使えば」
「その後死ぬ直前まで走るか?」
「うっ……」
貴重品だからか、まだ素直に受け取らない。
嘘だけどな。めちゃくちゃ安いって言ったって、
それでも今の給金じゃ中々手が出ない金額だ。
いくつも買える筈がない。
けれどそれを言うと遠慮するだろうし。
「ほ、本当に?」
「あぁ」
「は、半分ことか……」
「お前これをどうやって二つにするんだよ」
「……ブレードを使えば」
「その後死ぬ直前まで走るか?」
「うっ……」
貴重品だからか、まだ素直に受け取らない。
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:12:39.62 ID:MHd5oc8r0
「でも……」
なので俺はサシャが口を開いた時に、
氷砂糖をそのまま口に放り込んだ。
「あ、っま~い……」
驚いていたのもつかの間、
見る見るうちに顔を綻ばせてだらしなく頬を緩ませる。
少しだけ惜しかったなと思うが、
それでもこうするべきだと思ったし、これで良かったとも思う。
「どうだ?」
「めちゃくちゃ美味しいです!」
全力だな。
なので俺はサシャが口を開いた時に、
氷砂糖をそのまま口に放り込んだ。
「あ、っま~い……」
驚いていたのもつかの間、
見る見るうちに顔を綻ばせてだらしなく頬を緩ませる。
少しだけ惜しかったなと思うが、
それでもこうするべきだと思ったし、これで良かったとも思う。
「どうだ?」
「めちゃくちゃ美味しいです!」
全力だな。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:21:43.62 ID:MHd5oc8r0
もごもごと口の中で氷砂糖を動かして、
食べていたサシャがチラっとこっちを見た。
「なんだよ」
「えっと……、エレンは私の事が好き、なんだよね」
「ん?」
さっきの話か。
……改めて言うのも恥ずかしい。
「何回も言わせるなよな」
「ご、ごめんなさい。……えっと、その、じゃあ」
そこで一区切り。
一度こちらに背を向けてぶつぶつ言ったかと思うと
ぐるりとこっちを真剣な面持ちで見て。
「んっ!?」
キスを、された。
食べていたサシャがチラっとこっちを見た。
「なんだよ」
「えっと……、エレンは私の事が好き、なんだよね」
「ん?」
さっきの話か。
……改めて言うのも恥ずかしい。
「何回も言わせるなよな」
「ご、ごめんなさい。……えっと、その、じゃあ」
そこで一区切り。
一度こちらに背を向けてぶつぶつ言ったかと思うと
ぐるりとこっちを真剣な面持ちで見て。
「んっ!?」
キスを、された。
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:25:17.59 ID:MHd5oc8r0
サシャの、長い舌が口の中に入ってくる。
「ん……はぁ……」
溶けた氷砂糖の所為だろう。
口の中で蠢く舌も、流れてくる唾液も、めちゃくちゃに甘い。
「ちゅ……んんっ……」
息苦しくなって初めて息を止めてた事に気がついて、
慌てて鼻で呼吸をする。甘い香りがして頭がクラクラする。
後ろの方でまたガタンと大きな音がした。
「ふふっ……」
ついギュッと閉じていた目を開けるとサシャと目が合い、
彼女は軽く微笑んだ。こんなに近くで人を見るのは初めてだ、睫長いな。
「ん……はぁ……」
溶けた氷砂糖の所為だろう。
口の中で蠢く舌も、流れてくる唾液も、めちゃくちゃに甘い。
「ちゅ……んんっ……」
息苦しくなって初めて息を止めてた事に気がついて、
慌てて鼻で呼吸をする。甘い香りがして頭がクラクラする。
後ろの方でまたガタンと大きな音がした。
「ふふっ……」
ついギュッと閉じていた目を開けるとサシャと目が合い、
彼女は軽く微笑んだ。こんなに近くで人を見るのは初めてだ、睫長いな。
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:29:47.71 ID:MHd5oc8r0
「ぷはっ……」
なすがままのキス。
その最後に、幾分小さくなった氷砂糖が口に転がってきて。
「えへへ……」
全てが終わった後、照れ笑いを浮かべるサシャを見て
初めてキスをしたんだなという実感が沸いてきた。
「またあとでな! あんがとなー!」
去り際にそういい残して、
サシャは呆然としている俺を置いて走っていった。
――ガタンと音がした方へ。
「……あまっ」
なすがままのキス。
その最後に、幾分小さくなった氷砂糖が口に転がってきて。
「えへへ……」
全てが終わった後、照れ笑いを浮かべるサシャを見て
初めてキスをしたんだなという実感が沸いてきた。
「またあとでな! あんがとなー!」
去り際にそういい残して、
サシャは呆然としている俺を置いて走っていった。
――ガタンと音がした方へ。
「……あまっ」
65: ◆7SHIicilOU 2013/05/02(木) 23:30:29.39 ID:MHd5oc8r0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
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67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:31:26.27 ID:MHd5oc8r0
個人的妄想の為サシャが多少いいように改竄されてる可能性は否定できない
そして寝る時間を大いにオーバーした
じゃあの
そして寝る時間を大いにオーバーした
じゃあの
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/02(木) 23:32:27.18 ID:uJ8iIMJg0
乙
サシャprpr
サシャprpr
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/03(金) 00:32:28.35 ID:LBvCD5U10
最後に方言出たのがよかった
ミカサ、ほどほどにしとけよ
乙
ミカサ、ほどほどにしとけよ
乙
引用元: エレン「サシャと氷砂糖」