ハルヒ「不思議探索に行くわよ!!」
2019-07-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 08:55:23.48 ID:8vvVbR1t0
―――駅前
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「ちょっと」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「みんなは?もう約束時間、とーーーーーっくに過ぎてるけど?」
キョン「さあ」
ハルヒ「もう……今日は遠出するからみんな来てねって言ったのに」
キョン(古泉は機関が云々、朝比奈さんは今日の目的地を聞いて仮病、長門はよくわからんな)
ハルヒ「もういいわ!キョン、行くわよ!!」
キョン「どこに?」
ハルヒ「海に決まってるでしょ!!」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「ちょっと」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「みんなは?もう約束時間、とーーーーーっくに過ぎてるけど?」
キョン「さあ」
ハルヒ「もう……今日は遠出するからみんな来てねって言ったのに」
キョン(古泉は機関が云々、朝比奈さんは今日の目的地を聞いて仮病、長門はよくわからんな)
ハルヒ「もういいわ!キョン、行くわよ!!」
キョン「どこに?」
ハルヒ「海に決まってるでしょ!!」
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 08:59:04.65 ID:8vvVbR1t0
―――海
ハルヒ「きたー!!」
キョン「はぁ……どうでもいいけど、荷物降ろして良いか?」
ハルヒ「ええ」
キョン「にしてもなんで海なんだ?」
ハルヒ「知らないの?今年の夏、ここに不思議なものが居たってきいたの」
キョン「不思議なもの?」
ハルヒ「ええ。なんでも海の家で―――」
イカ娘「おかしいでゲソ。なんでゴミが落ちてるでゲソ?遊泳者はいないはず……」
ハルヒ「……」
イカ娘「……」
ハルヒ「いたーーーー♪」
イカ娘「うわ!!なんでゲソ!?離れなイカ!!!」
キョン「……なんだ、あれ」
ハルヒ「きたー!!」
キョン「はぁ……どうでもいいけど、荷物降ろして良いか?」
ハルヒ「ええ」
キョン「にしてもなんで海なんだ?」
ハルヒ「知らないの?今年の夏、ここに不思議なものが居たってきいたの」
キョン「不思議なもの?」
ハルヒ「ええ。なんでも海の家で―――」
イカ娘「おかしいでゲソ。なんでゴミが落ちてるでゲソ?遊泳者はいないはず……」
ハルヒ「……」
イカ娘「……」
ハルヒ「いたーーーー♪」
イカ娘「うわ!!なんでゲソ!?離れなイカ!!!」
キョン「……なんだ、あれ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:02:31.83 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「ふん!!」
ビシッ!!
ハルヒ「あぅ!?」
キョン「お、おい、ハルヒ!?大丈夫か!?」
ハルヒ「おぉぉ……いたい……」
イカ娘「いきなり抱きつくとはいい度胸でゲソ。何者でゲソ?」
ハルヒ「県立北高校、SOS団団長、涼宮ハルヒ!!」
イカ娘「私は海からの使者、イカ娘でゲソ!!」
ハルヒ「……不思議ーーー♪」
イカ娘「やめなイカ!!」
ビシッ!
ハルヒ「あぅ!?」
イカ娘「全く……早苗みたいな奴でゲソ……」
ビシッ!!
ハルヒ「あぅ!?」
キョン「お、おい、ハルヒ!?大丈夫か!?」
ハルヒ「おぉぉ……いたい……」
イカ娘「いきなり抱きつくとはいい度胸でゲソ。何者でゲソ?」
ハルヒ「県立北高校、SOS団団長、涼宮ハルヒ!!」
イカ娘「私は海からの使者、イカ娘でゲソ!!」
ハルヒ「……不思議ーーー♪」
イカ娘「やめなイカ!!」
ビシッ!
ハルヒ「あぅ!?」
イカ娘「全く……早苗みたいな奴でゲソ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:07:13.41 ID:8vvVbR1t0
キョン「えっと……何者なんだ?」
イカ娘「今、自己紹介したじゃなイカ」
キョン「イカ娘っていったな?」
イカ娘「そーでゲソ」
キョン(なんだこいつ……普通の女の子……なのか?)
ハルヒ「あなた……普通の人間じゃないわね?」
キョン「おいおい、なにを―――」
イカ娘「勿論でゲソ。私はイカ娘。地上を侵略しにきたのでゲソ!!」
キョン「地上を侵略だと……?」
ハルヒ「宇宙人ってわけね……ふんふん」
イカ娘「違うでゲソ!!海からの侵略者でゲソ!!」
ハルヒ「ねえ、その髪の毛……うねうね動いてるわよね?」
イカ娘「これは触手でゲソ。髪ではないでゲソ」
ハルヒ「超能力で動かしている……そういうわけね?」
イカ娘「違うでゲソ!!お前、ちょっと頭おかしいんじゃなイカ!?」
イカ娘「今、自己紹介したじゃなイカ」
キョン「イカ娘っていったな?」
イカ娘「そーでゲソ」
キョン(なんだこいつ……普通の女の子……なのか?)
ハルヒ「あなた……普通の人間じゃないわね?」
キョン「おいおい、なにを―――」
イカ娘「勿論でゲソ。私はイカ娘。地上を侵略しにきたのでゲソ!!」
キョン「地上を侵略だと……?」
ハルヒ「宇宙人ってわけね……ふんふん」
イカ娘「違うでゲソ!!海からの侵略者でゲソ!!」
ハルヒ「ねえ、その髪の毛……うねうね動いてるわよね?」
イカ娘「これは触手でゲソ。髪ではないでゲソ」
ハルヒ「超能力で動かしている……そういうわけね?」
イカ娘「違うでゲソ!!お前、ちょっと頭おかしいんじゃなイカ!?」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:11:33.52 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「失礼ね。真面目に考えてるわよ」
イカ娘「早苗っぽくて、シンディみたいな人間がこの地上にいるとは……」
ハルヒ「ねえねえ、イカ娘」
イカ娘「な、なんでゲソ?」
ハルヒ「SOS団に入らない?」
イカ娘「何でゲソか、その怪しげな団体」
キョン「おいおい、ハルヒ」
ハルヒ「これ以上の即戦力はいないわよ。是非とも入団して」
イカ娘「嫌でゲソ」
ハルヒ「いーじゃない。ほらほら、いきましょう」
イカ娘「ちょ!!腕をひっぱるなでゲソ!!」
ハルヒ「あははーいいものが手に入ったー♪」
イカ娘「私は物じゃないでゲソ!!いい加減にしなイカ!!」
ビシッ!!
ハルヒ「あん♪」
イカ娘「早苗っぽくて、シンディみたいな人間がこの地上にいるとは……」
ハルヒ「ねえねえ、イカ娘」
イカ娘「な、なんでゲソ?」
ハルヒ「SOS団に入らない?」
イカ娘「何でゲソか、その怪しげな団体」
キョン「おいおい、ハルヒ」
ハルヒ「これ以上の即戦力はいないわよ。是非とも入団して」
イカ娘「嫌でゲソ」
ハルヒ「いーじゃない。ほらほら、いきましょう」
イカ娘「ちょ!!腕をひっぱるなでゲソ!!」
ハルヒ「あははーいいものが手に入ったー♪」
イカ娘「私は物じゃないでゲソ!!いい加減にしなイカ!!」
ビシッ!!
ハルヒ「あん♪」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:15:28.28 ID:8vvVbR1t0
キョン「それ……すごいな」
イカ娘「イカにとって触手は最大の武器でゲソからね」
キョン「ふーん」
ハルヒ「やっぱりいいわ♪―――キョン、アレ欲しい!!」
キョン「玩具をねだるみたいに言うな」
イカ娘「私は玩具じゃないでゲソ!!」
キョン「イカ娘は嫌がってるみたいだし、もう諦めようぜ」
ハルヒ「えー!?」
キョン「仕方ねえだろ」
ハルヒ「でもぉ……」
イカ娘「早くそいつを連れて帰るでゲソ。掃除の邪魔でゲソ」
キョン「掃除?」
イカ娘「そうでゲソ。人間どもは好き放題に海を汚しているでゲソ。だから、私が綺麗にしているんでゲソ」
キョン「へえ……偉いな」
イカ娘「海を愛する者として当然でゲソ」
イカ娘「イカにとって触手は最大の武器でゲソからね」
キョン「ふーん」
ハルヒ「やっぱりいいわ♪―――キョン、アレ欲しい!!」
キョン「玩具をねだるみたいに言うな」
イカ娘「私は玩具じゃないでゲソ!!」
キョン「イカ娘は嫌がってるみたいだし、もう諦めようぜ」
ハルヒ「えー!?」
キョン「仕方ねえだろ」
ハルヒ「でもぉ……」
イカ娘「早くそいつを連れて帰るでゲソ。掃除の邪魔でゲソ」
キョン「掃除?」
イカ娘「そうでゲソ。人間どもは好き放題に海を汚しているでゲソ。だから、私が綺麗にしているんでゲソ」
キョン「へえ……偉いな」
イカ娘「海を愛する者として当然でゲソ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:20:56.17 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「なるほど……いいわね」
イカ娘「何がでゲソ?」
ハルヒ「キョン、今から海岸のお掃除をしましょう」
キョン「下心が全開だな」
ハルヒ「そんなことわないわよーえへへー」
イカ娘「鼻の下が伸びきってるでゲソ……」
キョン「でも、客もいないのにどうしてゴミがあるんだ?」
イカ娘「それがわかれば苦労しないでゲソ」
ハルヒ「波とかで運ばれてきてるんじゃないの?」
キョン「ああ、そういうこともあるか」
ハルヒ「ねえ、ゴミ袋あるかしら?」
イカ娘「こ、これでゲソ」
ハルヒ「よーし、じゃあ私は向こうを掃除するわね!キョンはあっち!」
キョン「あ、おい」
ハルヒ「やっほー♪いっぱい拾って、イカ娘をゲットするわよー♪」
イカ娘「何がでゲソ?」
ハルヒ「キョン、今から海岸のお掃除をしましょう」
キョン「下心が全開だな」
ハルヒ「そんなことわないわよーえへへー」
イカ娘「鼻の下が伸びきってるでゲソ……」
キョン「でも、客もいないのにどうしてゴミがあるんだ?」
イカ娘「それがわかれば苦労しないでゲソ」
ハルヒ「波とかで運ばれてきてるんじゃないの?」
キョン「ああ、そういうこともあるか」
ハルヒ「ねえ、ゴミ袋あるかしら?」
イカ娘「こ、これでゲソ」
ハルヒ「よーし、じゃあ私は向こうを掃除するわね!キョンはあっち!」
キョン「あ、おい」
ハルヒ「やっほー♪いっぱい拾って、イカ娘をゲットするわよー♪」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:26:04.78 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「いっちゃったでゲソ」
キョン「やれやれ……俺にもゴミ袋をくれるか?」
イカ娘「どうぞでゲソ」
キョン「サンキュ」
イカ娘「……(ヒョイ」
キョン「いつもゴミ拾いをしてるのか?」
イカ娘「当然でゲソ」
キョン「……」
イカ娘「な、なんでゲソ?」
キョン「いや、侵略者なのに甲斐甲斐しいことをしているなぁっと思って」
イカ娘「海が汚れているのは我慢ならんでゲソ」
キョン「でも……砂浜ってどちらかというと地上じゃないか?」
イカ娘「砂浜は海の一部でゲソ。地上は、あのアスファルトからでゲソ」
キョン「そういうもんか」
イカ娘「そういうもんでゲソ」
キョン「やれやれ……俺にもゴミ袋をくれるか?」
イカ娘「どうぞでゲソ」
キョン「サンキュ」
イカ娘「……(ヒョイ」
キョン「いつもゴミ拾いをしてるのか?」
イカ娘「当然でゲソ」
キョン「……」
イカ娘「な、なんでゲソ?」
キョン「いや、侵略者なのに甲斐甲斐しいことをしているなぁっと思って」
イカ娘「海が汚れているのは我慢ならんでゲソ」
キョン「でも……砂浜ってどちらかというと地上じゃないか?」
イカ娘「砂浜は海の一部でゲソ。地上は、あのアスファルトからでゲソ」
キョン「そういうもんか」
イカ娘「そういうもんでゲソ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:29:20.58 ID:8vvVbR1t0
キョン「ふーん」
イカ娘「あ、危ないでゲソ」
キョン「え?―――おぉ!?」
イカ娘「缶詰の蓋でゲソ。こんなものを踏んだら危険じゃなイカ」
キョン「ありがとう」
イカ娘「に、人間にお礼を言われる筋合いはないでゲソ!!」
キョン「あっと!」
イカ娘「ちょ!!腕を掴むなでゲソ!!」
キョン「違う、お前の足元にも同じのがあったんだ。―――ほらな」
イカ娘「む……」
キョン「悪かったよ、急に腕を掴んで。痛かったか?」
イカ娘「い、痛くは……ないでゲソ……」
キョン「そうか」
イカ娘「……」
イカ娘「あ、危ないでゲソ」
キョン「え?―――おぉ!?」
イカ娘「缶詰の蓋でゲソ。こんなものを踏んだら危険じゃなイカ」
キョン「ありがとう」
イカ娘「に、人間にお礼を言われる筋合いはないでゲソ!!」
キョン「あっと!」
イカ娘「ちょ!!腕を掴むなでゲソ!!」
キョン「違う、お前の足元にも同じのがあったんだ。―――ほらな」
イカ娘「む……」
キョン「悪かったよ、急に腕を掴んで。痛かったか?」
イカ娘「い、痛くは……ないでゲソ……」
キョン「そうか」
イカ娘「……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:34:09.75 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「……」
キョン「うわ……本当にゴミが多いな……どうなってんだ」
イカ娘「これが人間の嫌なところでゲソ」
キョン「……そうだな」
イカ娘「認めるのでゲソ?」
キョン「認めないとだめだろ」
イカ娘「お前……中々、素直じゃなイカ」
キョン「流石にこの惨状を目の当たりにしちまうとな」
イカ娘「ふーん」
キョン「お、ここにもあった……よっと」
イカ娘「お前……私のこともっと訊かないのでゲソ?」
キョン「んー。ああ、悪い。俺はもう色んなことを経験してるからな。イカ娘みたいな奴がいても、可愛い女の子にしかみえないんだ」
イカ娘「そ、そうなんでゲソ……?」
キョン「おう……。あと、必要以上に踏み込んで欲しくなさそうだからな。何も訊かない」
イカ娘「そ、そうでゲソか……い、いい心がけじゃなイカ」
キョン「うわ……本当にゴミが多いな……どうなってんだ」
イカ娘「これが人間の嫌なところでゲソ」
キョン「……そうだな」
イカ娘「認めるのでゲソ?」
キョン「認めないとだめだろ」
イカ娘「お前……中々、素直じゃなイカ」
キョン「流石にこの惨状を目の当たりにしちまうとな」
イカ娘「ふーん」
キョン「お、ここにもあった……よっと」
イカ娘「お前……私のこともっと訊かないのでゲソ?」
キョン「んー。ああ、悪い。俺はもう色んなことを経験してるからな。イカ娘みたいな奴がいても、可愛い女の子にしかみえないんだ」
イカ娘「そ、そうなんでゲソ……?」
キョン「おう……。あと、必要以上に踏み込んで欲しくなさそうだからな。何も訊かない」
イカ娘「そ、そうでゲソか……い、いい心がけじゃなイカ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:38:07.40 ID:8vvVbR1t0
キョン「ふう……だいぶ集まったな」
イカ娘「あ、あの……」
キョン「ん?」
イカ娘「て、手伝ってくれて……助かったでゲソ」
キョン「おお。まあ、人間のしたことだしな。それこそお礼を言われる筋合いはないって感じだな」
イカ娘「変わった人間でゲソね……」
キョン「そうか?」
イカ娘「なんか達観しているというか……」
キョン「色々あったんだよ」
イカ娘「色々ってなんでゲソ?」
キョン「ん?知りたいか?」
イカ娘「うむ」
キョン「じゃあ、なにから話そうか……」
イカ娘「ゆっくりで言いでゲソ。じっくり聞いてやるでゲソ」
イカ娘「あ、あの……」
キョン「ん?」
イカ娘「て、手伝ってくれて……助かったでゲソ」
キョン「おお。まあ、人間のしたことだしな。それこそお礼を言われる筋合いはないって感じだな」
イカ娘「変わった人間でゲソね……」
キョン「そうか?」
イカ娘「なんか達観しているというか……」
キョン「色々あったんだよ」
イカ娘「色々ってなんでゲソ?」
キョン「ん?知りたいか?」
イカ娘「うむ」
キョン「じゃあ、なにから話そうか……」
イカ娘「ゆっくりで言いでゲソ。じっくり聞いてやるでゲソ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:43:29.60 ID:8vvVbR1t0
キョン「――で、夏休みが何回も繰り返して大変だったんだ」
イカ娘「そんなの信じられないでゲソ。おぬし、私を馬鹿にしているんじゃなイカ!?」
キョン「してないって」
イカ娘「むぅ……」
キョン「まあ、信じなくても良い。俺もあれは嘘だったんじゃないかって思ってるぐらいだからな」
イカ娘「ふーん……」
キョン「イカ娘はどんなことをしてきたんだ?」
イカ娘「わ、わたしでゲソか!?」
キョン「おう。侵略者なんだろ?」
イカ娘「も、もちろん、侵略してきたでゲソ!」
キョン「たとえば?」
イカ娘「小学校で人間の子どもを全て支配してやったり……」
キョン「おお、すごいな」
イカ娘「あとは……えっと……」
キョン「すごいな。ちゃんと自分の目的のために行動できてるじゃないか」
イカ娘「そんなの信じられないでゲソ。おぬし、私を馬鹿にしているんじゃなイカ!?」
キョン「してないって」
イカ娘「むぅ……」
キョン「まあ、信じなくても良い。俺もあれは嘘だったんじゃないかって思ってるぐらいだからな」
イカ娘「ふーん……」
キョン「イカ娘はどんなことをしてきたんだ?」
イカ娘「わ、わたしでゲソか!?」
キョン「おう。侵略者なんだろ?」
イカ娘「も、もちろん、侵略してきたでゲソ!」
キョン「たとえば?」
イカ娘「小学校で人間の子どもを全て支配してやったり……」
キョン「おお、すごいな」
イカ娘「あとは……えっと……」
キョン「すごいな。ちゃんと自分の目的のために行動できてるじゃないか」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:47:40.36 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「え……いや……でも……それだけ……」
キョン「地上を侵略するのは難しいことだ。なのにこの夏の間に小学校を侵略したんだろ?」
イカ娘「う、うむ……」
キョン「何万、何億と家来を引き連れてるわけじゃなさそうだし、独りでそれだけのことをするのはすごいぞ」
イカ娘「そ、そうでゲソか!?」
キョン「ああ。お前は一人前の侵略者だと思う」
イカ娘「い、一人前……」
キョン「胸を張って良いと思うぞ?」
イカ娘「―――あーっはっはっはっは!!当然でゲソ!!私は海からの使者、イカ娘!!最初から一人前でゲソ!!」
キョン「そうか」
イカ娘「おぬし、気に入ったでゲソ!!」
キョン「え?」
イカ娘「私の手下にならなイカ?」
キョン「え……」
イカ娘「どうでゲソ?悪い様にはしないでゲソ」
キョン「地上を侵略するのは難しいことだ。なのにこの夏の間に小学校を侵略したんだろ?」
イカ娘「う、うむ……」
キョン「何万、何億と家来を引き連れてるわけじゃなさそうだし、独りでそれだけのことをするのはすごいぞ」
イカ娘「そ、そうでゲソか!?」
キョン「ああ。お前は一人前の侵略者だと思う」
イカ娘「い、一人前……」
キョン「胸を張って良いと思うぞ?」
イカ娘「―――あーっはっはっはっは!!当然でゲソ!!私は海からの使者、イカ娘!!最初から一人前でゲソ!!」
キョン「そうか」
イカ娘「おぬし、気に入ったでゲソ!!」
キョン「え?」
イカ娘「私の手下にならなイカ?」
キョン「え……」
イカ娘「どうでゲソ?悪い様にはしないでゲソ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:51:16.73 ID:8vvVbR1t0
キョン「うーん……」
イカ娘「悩むようなことじゃないでゲソ」
キョン「そうだなぁ……」
ハルヒ「―――イカむーすーめー!!!」
キョン「あ」
イカ娘「げ」
ハルヒ「―――ぶへえ!?」
キョン「あ、こけた」
ハルヒ「あいたた……あー!!集めたゴミが散乱した!!!」
キョン「何やってんだよ……」
ハルヒ「ちょっと、手伝いなさい!!」
キョン「はいはい」
イカ娘「まつでゲソ!!」
キョン「―――うお?!なんだ、これ?!触手が絡まって……!?」
イカ娘「返事を聞いてないでゲソ。手下になるでゲソ」
イカ娘「悩むようなことじゃないでゲソ」
キョン「そうだなぁ……」
ハルヒ「―――イカむーすーめー!!!」
キョン「あ」
イカ娘「げ」
ハルヒ「―――ぶへえ!?」
キョン「あ、こけた」
ハルヒ「あいたた……あー!!集めたゴミが散乱した!!!」
キョン「何やってんだよ……」
ハルヒ「ちょっと、手伝いなさい!!」
キョン「はいはい」
イカ娘「まつでゲソ!!」
キョン「―――うお?!なんだ、これ?!触手が絡まって……!?」
イカ娘「返事を聞いてないでゲソ。手下になるでゲソ」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 09:55:55.35 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「手下……?」
イカ娘「そーでゲソ!!こやつは今日から私の手下になったでゲソ!!」
ハルヒ「本当なの?」
キョン「いや……まだなにも言ってないが……」
ハルヒ「キョンは違うっていってるわよ?」
イカ娘「私が手下にしたいって言ったら、手下になるんでゲソ!!」
ハルヒ「流石にそれは異議ありって叫ぶわ。―――異議あり!!」
イカ娘「な、なんでゲソ……」
ハルヒ「キョンは私の家来なの」
キョン「いつからだ?」
ハルヒ「たとえイカ娘でも、譲ることはできないわ」
イカ娘「お前の手下でいるよりは、ずっと幸せになれるでゲソ!!」
ハルヒ「なんですって?」
イカ娘「私の方がずっとこやつに優しく出来るでゲソ」
ハルヒ「言ったわね……私ほど部下思いの団長はいないんだから……!!」
イカ娘「そーでゲソ!!こやつは今日から私の手下になったでゲソ!!」
ハルヒ「本当なの?」
キョン「いや……まだなにも言ってないが……」
ハルヒ「キョンは違うっていってるわよ?」
イカ娘「私が手下にしたいって言ったら、手下になるんでゲソ!!」
ハルヒ「流石にそれは異議ありって叫ぶわ。―――異議あり!!」
イカ娘「な、なんでゲソ……」
ハルヒ「キョンは私の家来なの」
キョン「いつからだ?」
ハルヒ「たとえイカ娘でも、譲ることはできないわ」
イカ娘「お前の手下でいるよりは、ずっと幸せになれるでゲソ!!」
ハルヒ「なんですって?」
イカ娘「私の方がずっとこやつに優しく出来るでゲソ」
ハルヒ「言ったわね……私ほど部下思いの団長はいないんだから……!!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:01:01.40 ID:8vvVbR1t0
キョン「おいおい……」
イカ娘「とりあえず、お前じゃこやつを扱えないでゲソ!!」
ハルヒ「今日までこき使ってきたのは私よ!?」
キョン「……」
イカ娘「今日からは私がこき使ってやるでゲソ。安心するといいでゲソ」
キョン「どういう意味だ」
ハルヒ「私の雑用を勝手にとるんじゃないわよ!!―――なによ、こんな触手ぐらい引き離して……!!」
イカ娘「やめなイカ!!」
ビシッ!!
ハルヒ「あぁん♪」
イカ娘「キョンは私の物でゲソ。お前はもう巣に帰ればいいでゲソ」
ハルヒ「こんちくしょう……!!」
キョン「なあ……とりあえず触手を解いてくれ……結構苦しいんだが……」
イカ娘「おお、それはすまない。よっと」
キョン「はぁ……ありがと」
イカ娘「とりあえず、お前じゃこやつを扱えないでゲソ!!」
ハルヒ「今日までこき使ってきたのは私よ!?」
キョン「……」
イカ娘「今日からは私がこき使ってやるでゲソ。安心するといいでゲソ」
キョン「どういう意味だ」
ハルヒ「私の雑用を勝手にとるんじゃないわよ!!―――なによ、こんな触手ぐらい引き離して……!!」
イカ娘「やめなイカ!!」
ビシッ!!
ハルヒ「あぁん♪」
イカ娘「キョンは私の物でゲソ。お前はもう巣に帰ればいいでゲソ」
ハルヒ「こんちくしょう……!!」
キョン「なあ……とりあえず触手を解いてくれ……結構苦しいんだが……」
イカ娘「おお、それはすまない。よっと」
キョン「はぁ……ありがと」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:06:20.26 ID:8vvVbR1t0
キョン「イカ娘」
イカ娘「なんでゲソ?」
キョン「悪いが……お前の手下にはなれない」
イカ娘「え……」
キョン「すまん」
イカ娘「ど、どうして……でゲソ?」
キョン「手下になるってことはイカ娘の傍にずっといなきゃいけないってことだろ?」
イカ娘「と、当然じゃなイカ……」
キョン「でも、俺にも生活がある。学校にもいかなきゃならないし、妹の世話もある、あと珍獣の世話もな」
ハルヒ「珍獣……?ああ、みくるちゃんのことね」
キョン「だから……すまん」
イカ娘「……そ、それなら……仕方ない……でゲソ」
キョン「でも、友達にはなっとくか」
イカ娘「え……?」
キョン「友達ならずっと傍にいなくてもいい。時々顔を合わせて、バカな話をして、笑い合えばいい。な、友達になろうぜ?」
イカ娘「なんでゲソ?」
キョン「悪いが……お前の手下にはなれない」
イカ娘「え……」
キョン「すまん」
イカ娘「ど、どうして……でゲソ?」
キョン「手下になるってことはイカ娘の傍にずっといなきゃいけないってことだろ?」
イカ娘「と、当然じゃなイカ……」
キョン「でも、俺にも生活がある。学校にもいかなきゃならないし、妹の世話もある、あと珍獣の世話もな」
ハルヒ「珍獣……?ああ、みくるちゃんのことね」
キョン「だから……すまん」
イカ娘「……そ、それなら……仕方ない……でゲソ」
キョン「でも、友達にはなっとくか」
イカ娘「え……?」
キョン「友達ならずっと傍にいなくてもいい。時々顔を合わせて、バカな話をして、笑い合えばいい。な、友達になろうぜ?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:10:44.58 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「友達……」
キョン「嫌か?」
イカ娘「……い、いや……じゃないでゲソ……」
キョン「それは良かった。じゃあ、これからは友達な」
イカ娘「う、うむ……」
ハルヒ「じゃあ、私もー♪」
イカ娘「……っ!!」
ビシッ!!!
ハルヒ「やぁん♪」
キョン「おいおい」
イカ娘「お、おまえとなんて友達にならないでゲソ!!」
ハルヒ「えー?」
イカ娘「お、おまえは……ライバルでゲソ!!!」
ハルヒ「え……なんの?」
イカ娘「キョンは私の友達でゲソ!!お前になんか渡さないでゲソ!!」
キョン「嫌か?」
イカ娘「……い、いや……じゃないでゲソ……」
キョン「それは良かった。じゃあ、これからは友達な」
イカ娘「う、うむ……」
ハルヒ「じゃあ、私もー♪」
イカ娘「……っ!!」
ビシッ!!!
ハルヒ「やぁん♪」
キョン「おいおい」
イカ娘「お、おまえとなんて友達にならないでゲソ!!」
ハルヒ「えー?」
イカ娘「お、おまえは……ライバルでゲソ!!!」
ハルヒ「え……なんの?」
イカ娘「キョンは私の友達でゲソ!!お前になんか渡さないでゲソ!!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:13:13.12 ID:8vvVbR1t0
キョン「おいおい」
イカ娘「……(ギュ」
キョン「あー……」
ハルヒ「あらら、懐かれたみたいね。腕にしっかり掴まって」
キョン「まあ、悪い気はしないな」
ハルヒ「口リコン」
キョン「やめろ」
イカ娘「キョン……もう帰るでゲソ?」
キョン「ああ、悪いな」
ハルヒ「また来てあげるわよ」
イカ娘「キョン……待ってるでゲソ」
キョン「ああ」
ハルヒ「私は!?」
イカ娘「おぬしは来なくても構わないでゲソ」
ハルヒ「ガーン……」
イカ娘「……(ギュ」
キョン「あー……」
ハルヒ「あらら、懐かれたみたいね。腕にしっかり掴まって」
キョン「まあ、悪い気はしないな」
ハルヒ「口リコン」
キョン「やめろ」
イカ娘「キョン……もう帰るでゲソ?」
キョン「ああ、悪いな」
ハルヒ「また来てあげるわよ」
イカ娘「キョン……待ってるでゲソ」
キョン「ああ」
ハルヒ「私は!?」
イカ娘「おぬしは来なくても構わないでゲソ」
ハルヒ「ガーン……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:18:11.27 ID:8vvVbR1t0
キョン「じゃあな」
イカ娘「バイバイでゲソー」
ハルヒ「あぁ……イカ娘……欲しい」
キョン「これ以上、あの部室を異空間化させるんじゃねえ」
ハルヒ「欲しい!!欲しい!!」
キョン「はぁ……」
イカ娘「……」
イカ娘「……はぁ」
イカ娘「私も帰るでゲソ」
イカ娘「バイバイでゲソー」
ハルヒ「あぁ……イカ娘……欲しい」
キョン「これ以上、あの部室を異空間化させるんじゃねえ」
ハルヒ「欲しい!!欲しい!!」
キョン「はぁ……」
イカ娘「……」
イカ娘「……はぁ」
イカ娘「私も帰るでゲソ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:31:23.24 ID:8vvVbR1t0
―――翌日 部室
ハルヒ「―――ということがあったわけ!!」
古泉「ほお」
朝比奈「へえ」
長門「……」
朝比奈「はい、キョン君、お茶です」
キョン「どうもすいません」
古泉「どうです、一局」
キョン「やだね」
古泉「それは残念」
長門「……」
ハルヒ「あ、あれ……反応薄いわね」
ハルヒ「―――ということがあったわけ!!」
古泉「ほお」
朝比奈「へえ」
長門「……」
朝比奈「はい、キョン君、お茶です」
キョン「どうもすいません」
古泉「どうです、一局」
キョン「やだね」
古泉「それは残念」
長門「……」
ハルヒ「あ、あれ……反応薄いわね」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:37:10.10 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「しまった……写真の一枚でも撮っておくべきだったわね……」
古泉「もしもし?」
キョン「なんだよ」
古泉「今、話されたUMAは本当に居たのですか?」
キョン「ああ、いたぞ?」
古泉「やはり涼宮さんが……?」
キョン「じゃねーの?」
古泉「……わかりました。確認しにいきましょう」
キョン「いつだよ?」
古泉「帰りに」
キョン「馬鹿言え。遠いぞ」
古泉「しかし、放っておくわけにも……」
キョン「……」
ハルヒ「ねえーみくるちゃん、いたんだってー。ゲソゲソ話す女の子」
朝比奈「へえ」
古泉「もしもし?」
キョン「なんだよ」
古泉「今、話されたUMAは本当に居たのですか?」
キョン「ああ、いたぞ?」
古泉「やはり涼宮さんが……?」
キョン「じゃねーの?」
古泉「……わかりました。確認しにいきましょう」
キョン「いつだよ?」
古泉「帰りに」
キョン「馬鹿言え。遠いぞ」
古泉「しかし、放っておくわけにも……」
キョン「……」
ハルヒ「ねえーみくるちゃん、いたんだってー。ゲソゲソ話す女の子」
朝比奈「へえ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 10:41:26.62 ID:8vvVbR1t0
―――海
古泉「ここにいたのですね?」
キョン「ゴミ拾いしてたな」
長門「……」
朝比奈「夕日がきれいですねぇ……」
古泉「しかし……人影はありませんね」
キョン「そうだなぁ……」
千鶴「あのぉ……」
キョン「あ、はい?」
千鶴「こんなところでなにを?」
キョン「あ、えっと……人を探してまして」
千鶴「人……ですか?」
古泉「人と言えるかは少し疑問なのですが……」
千鶴「……?」
キョン「本人はイカ娘と名乗ってたんですけど」
古泉「ここにいたのですね?」
キョン「ゴミ拾いしてたな」
長門「……」
朝比奈「夕日がきれいですねぇ……」
古泉「しかし……人影はありませんね」
キョン「そうだなぁ……」
千鶴「あのぉ……」
キョン「あ、はい?」
千鶴「こんなところでなにを?」
キョン「あ、えっと……人を探してまして」
千鶴「人……ですか?」
古泉「人と言えるかは少し疑問なのですが……」
千鶴「……?」
キョン「本人はイカ娘と名乗ってたんですけど」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 11:45:59.26 ID:8vvVbR1t0
千鶴「もしかして……キョンさん?」
キョン「え……?」
千鶴「やっぱり。イカ娘ちゃんが貴方のことを話してましたよ」
キョン「あーえーっと、お知り合いなんですか?」
千鶴「ええ。あの子は私の家族ですので」
古泉「家族……?」
朝比奈「へえ」
キョン「失礼ですけど、似てませんよね?」
千鶴「ええ。本当の家族じゃないので」
キョン「そうなんですか」
千鶴「あ、イカ娘ちゃんなら家にいると思いますけど……会っていきます?」
キョン「あ、はい。出来れば」
千鶴「では、こちらです」
古泉「……」
キョン「え……?」
千鶴「やっぱり。イカ娘ちゃんが貴方のことを話してましたよ」
キョン「あーえーっと、お知り合いなんですか?」
千鶴「ええ。あの子は私の家族ですので」
古泉「家族……?」
朝比奈「へえ」
キョン「失礼ですけど、似てませんよね?」
千鶴「ええ。本当の家族じゃないので」
キョン「そうなんですか」
千鶴「あ、イカ娘ちゃんなら家にいると思いますけど……会っていきます?」
キョン「あ、はい。出来れば」
千鶴「では、こちらです」
古泉「……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 11:49:55.44 ID:8vvVbR1t0
―――相沢宅
千鶴「イカ娘ちゃーん!!」
イカ娘「なんでゲソー!!」
千鶴「お友達が来たわよ」
イカ娘「清美でゲソか?」
千鶴「いいえ」
キョン「あ……よう」
イカ娘「キョンじゃないイカ!!どうしたでゲソ!?」
キョン「あ、えっと……」
古泉「この方が……」
朝比奈「かわいいですね」
長門「……」
イカ娘「うぉぉお!?な、何者でゲソ!?」
キョン「あ、俺の知り合いだ」
イカ娘「そ、そうでゲソか……」
千鶴「イカ娘ちゃーん!!」
イカ娘「なんでゲソー!!」
千鶴「お友達が来たわよ」
イカ娘「清美でゲソか?」
千鶴「いいえ」
キョン「あ……よう」
イカ娘「キョンじゃないイカ!!どうしたでゲソ!?」
キョン「あ、えっと……」
古泉「この方が……」
朝比奈「かわいいですね」
長門「……」
イカ娘「うぉぉお!?な、何者でゲソ!?」
キョン「あ、俺の知り合いだ」
イカ娘「そ、そうでゲソか……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 11:55:26.70 ID:8vvVbR1t0
古泉「長門さん……どうです?」
長門「……これは涼宮ハルヒによって齎された生物ではない」
朝比奈「ええ!?」
古泉「そうなんですか?」
長門「地球の分類学上は軟体動物門頭足綱十腕形上目とされる生物」
古泉「つまり、イカというわけですか」
長門「そう」
イカ娘「元気だったでゲソ?」
キョン「一昨日会ったばっかりだろ」
イカ娘「キョン、今日はゆっくりできるでゲソか?」
キョン「うーん……でも、迷惑じゃ……」
イカ娘「そんなことないでゲソ!キョンなら歓迎するでゲソ!」
千鶴「ええ、御夕飯もご一緒にどうですか?」
キョン「あー……どうしようかな……?」
長門「……これは涼宮ハルヒによって齎された生物ではない」
朝比奈「ええ!?」
古泉「そうなんですか?」
長門「地球の分類学上は軟体動物門頭足綱十腕形上目とされる生物」
古泉「つまり、イカというわけですか」
長門「そう」
イカ娘「元気だったでゲソ?」
キョン「一昨日会ったばっかりだろ」
イカ娘「キョン、今日はゆっくりできるでゲソか?」
キョン「うーん……でも、迷惑じゃ……」
イカ娘「そんなことないでゲソ!キョンなら歓迎するでゲソ!」
千鶴「ええ、御夕飯もご一緒にどうですか?」
キョン「あー……どうしようかな……?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:00:38.97 ID:8vvVbR1t0
古泉「長門さん……イカということは人間ではないのですか?」
長門「不明。あの生物の生態情報に強烈なノイズが発生している。イカということ以外は分からない」
朝比奈「宇宙人……でもなさそうですね」
古泉「異世界人……なのでしょうか?」
イカ娘「上がっていくでゲソ」
キョン「あー……えっと……」
千鶴「まあ、無理にとは言いません。明日も学校があるようなら」
イカ娘「ここから登校すればいいじゃなイカ」
キョン「いや、ここからだとかなり早起きしなきゃいけないからな……」
イカ娘「もう、良いじゃなイカ!一緒に遊ぶでゲソ!!」
キョン「うーん……」
古泉「あの……我々はどうしたら?」
イカ娘「おぬしたちはどっちでもいいでゲソ」
古泉「oh」
長門「……」
長門「不明。あの生物の生態情報に強烈なノイズが発生している。イカということ以外は分からない」
朝比奈「宇宙人……でもなさそうですね」
古泉「異世界人……なのでしょうか?」
イカ娘「上がっていくでゲソ」
キョン「あー……えっと……」
千鶴「まあ、無理にとは言いません。明日も学校があるようなら」
イカ娘「ここから登校すればいいじゃなイカ」
キョン「いや、ここからだとかなり早起きしなきゃいけないからな……」
イカ娘「もう、良いじゃなイカ!一緒に遊ぶでゲソ!!」
キョン「うーん……」
古泉「あの……我々はどうしたら?」
イカ娘「おぬしたちはどっちでもいいでゲソ」
古泉「oh」
長門「……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:04:26.06 ID:8vvVbR1t0
キョン「やっぱり、今日はこの辺で」
千鶴「そう?」
イカ娘「ざんねんでゲソ……」
キョン「また、近いうちに遊びにくるから、な?」
イカ娘「分かったでゲソ」
千鶴「またいつでも来てくださいね?」
キョン「はい。わかりました」
古泉「失礼しました」
朝比奈「それでは」
長門「……」
イカ娘「な、なんでゲソ……?」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「うぅ……頭を撫でてもなにもやらんでゲソよ?」
長門「……」
イカ娘「へ、へんなやつでゲソ」
千鶴「そう?」
イカ娘「ざんねんでゲソ……」
キョン「また、近いうちに遊びにくるから、な?」
イカ娘「分かったでゲソ」
千鶴「またいつでも来てくださいね?」
キョン「はい。わかりました」
古泉「失礼しました」
朝比奈「それでは」
長門「……」
イカ娘「な、なんでゲソ……?」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「うぅ……頭を撫でてもなにもやらんでゲソよ?」
長門「……」
イカ娘「へ、へんなやつでゲソ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:08:11.84 ID:8vvVbR1t0
―――駅前
古泉「しかし……涼宮さんが生み出した生物でないことが一番の驚きでしたね」
キョン「そうだな」
朝比奈「でも、危険な感じは全くありませんでしたね」
キョン「ええ、イカ娘は人畜無害でしょう。な?」
長門「……(コクッ」
キョン「ほら、長門もこう言ってる」
古泉「まあ、人類を脅かす者ではないという意見には概ね賛成ですが……」
キョン「なにかあるのか?」
古泉「……いえ。しばらくは様子を見ましょう」
キョン「そうか。んじゃ、帰るか」
古泉「……」
長門「……」
古泉「しかし……涼宮さんが生み出した生物でないことが一番の驚きでしたね」
キョン「そうだな」
朝比奈「でも、危険な感じは全くありませんでしたね」
キョン「ええ、イカ娘は人畜無害でしょう。な?」
長門「……(コクッ」
キョン「ほら、長門もこう言ってる」
古泉「まあ、人類を脅かす者ではないという意見には概ね賛成ですが……」
キョン「なにかあるのか?」
古泉「……いえ。しばらくは様子を見ましょう」
キョン「そうか。んじゃ、帰るか」
古泉「……」
長門「……」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:14:32.71 ID:8vvVbR1t0
―――翌日 部室
ハルヒ「みんなー!!今日はSOS団の遠征の日です!!」
キョン「全く聞いてないが?」
ハルヒ「ほらほら、みんな出かけるわよ!!」
キョン「どこに行くんだよ……って聞くまでもないか」
ハルヒ「ふふふー♪」
キョン(すっげえ嬉しそうだな)
古泉「まあ、この様子だと閉鎖空間など塵ほども発生しないでしょう」
キョン「だろうな」
朝比奈「涼宮さん、嬉しそうですね」
ハルヒ「ええ、イカ娘に会えるんですもの!そりゃうれしいわよ!!」
キョン「随分と惚れこんでるんだな」
ハルヒ「ええ!!」
長門「……」
ハルヒ「みんなー!!今日はSOS団の遠征の日です!!」
キョン「全く聞いてないが?」
ハルヒ「ほらほら、みんな出かけるわよ!!」
キョン「どこに行くんだよ……って聞くまでもないか」
ハルヒ「ふふふー♪」
キョン(すっげえ嬉しそうだな)
古泉「まあ、この様子だと閉鎖空間など塵ほども発生しないでしょう」
キョン「だろうな」
朝比奈「涼宮さん、嬉しそうですね」
ハルヒ「ええ、イカ娘に会えるんですもの!そりゃうれしいわよ!!」
キョン「随分と惚れこんでるんだな」
ハルヒ「ええ!!」
長門「……」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:18:39.70 ID:8vvVbR1t0
―――砂浜
ハルヒ「やっほー!!」
キョン「山彦じゃないんだから……」
古泉「しかし、誰もいない砂浜というのも中々趣がありますね」
キョン「そうかぁ?物悲しいだけじゃねえか?」
朝比奈「あ、綺麗な貝殻」
長門「……」
ハルヒ「イカ娘、いないわね」
キョン「そりゃ、いつでもここにはいないだろ」
ハルヒ「うーん……あ、ちょっと」
栄子「はい?」
早苗「なんですか?」
ハルヒ「この辺にイカのコスプレした女の子いなかったかしら?」
栄子「……イカ娘のことか?」
早苗「……!!」
ハルヒ「やっほー!!」
キョン「山彦じゃないんだから……」
古泉「しかし、誰もいない砂浜というのも中々趣がありますね」
キョン「そうかぁ?物悲しいだけじゃねえか?」
朝比奈「あ、綺麗な貝殻」
長門「……」
ハルヒ「イカ娘、いないわね」
キョン「そりゃ、いつでもここにはいないだろ」
ハルヒ「うーん……あ、ちょっと」
栄子「はい?」
早苗「なんですか?」
ハルヒ「この辺にイカのコスプレした女の子いなかったかしら?」
栄子「……イカ娘のことか?」
早苗「……!!」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:22:20.54 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「え!?あなた知ってるの!?」
栄子「ええ……まあ」
ハルヒ「じゃあ―――」
早苗「ちょっと」
ハルヒ「なによ?」
早苗「アナタ、イカちゃんのなんなんですか?」
ハルヒ「む……アナタこそなんなの?」
早苗「私はイカちゃんの恋人です!!」
ハルヒ「……ふん。自分から恋人というやつは、七割ストーカーなのよ」
早苗「私はストーカーじゃないわ!!!」
ハルヒ「どうかしら?」
栄子「……おいおい、その辺にしとけ」
キョン「えっと……イカ娘ってこの辺ではかなり有名なのか?」
栄子「ああ、特に子どもには大人気だな」
キョン「ふーん……そうなのか」
栄子「ええ……まあ」
ハルヒ「じゃあ―――」
早苗「ちょっと」
ハルヒ「なによ?」
早苗「アナタ、イカちゃんのなんなんですか?」
ハルヒ「む……アナタこそなんなの?」
早苗「私はイカちゃんの恋人です!!」
ハルヒ「……ふん。自分から恋人というやつは、七割ストーカーなのよ」
早苗「私はストーカーじゃないわ!!!」
ハルヒ「どうかしら?」
栄子「……おいおい、その辺にしとけ」
キョン「えっと……イカ娘ってこの辺ではかなり有名なのか?」
栄子「ああ、特に子どもには大人気だな」
キョン「ふーん……そうなのか」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:26:57.36 ID:8vvVbR1t0
早苗「……」
ハルヒ「……」
キョン「そこまでだ」
栄子「早苗も」
ハルヒ「ふん……」
早苗「イ、イカちゃんは渡さない……!!」
キョン「実は俺達、イカ娘と知り合いになって、今日も会えるかと思ってここまで来たんだ」
栄子「もしかして……キョンってアンタのことか?」
キョン「あ、ああ、そうだけど?」
栄子「じゃあ、そっちがハルヒ?」
ハルヒ「そうだけど?」
栄子「ああ……イカ娘から話を聞いてるよ」
キョン「え……?」
栄子「私、相沢栄子。イカ娘と同居してるんだ」
キョン「あ、じゃあ、あの千鶴さんとご家族?」
ハルヒ「……」
キョン「そこまでだ」
栄子「早苗も」
ハルヒ「ふん……」
早苗「イ、イカちゃんは渡さない……!!」
キョン「実は俺達、イカ娘と知り合いになって、今日も会えるかと思ってここまで来たんだ」
栄子「もしかして……キョンってアンタのことか?」
キョン「あ、ああ、そうだけど?」
栄子「じゃあ、そっちがハルヒ?」
ハルヒ「そうだけど?」
栄子「ああ……イカ娘から話を聞いてるよ」
キョン「え……?」
栄子「私、相沢栄子。イカ娘と同居してるんだ」
キョン「あ、じゃあ、あの千鶴さんとご家族?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:29:44.18 ID:8vvVbR1t0
―――相沢宅
栄子「イカ娘ー」
イカ娘「なんでゲソー!」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
イカ娘「ひっ!!」
ビシッ!!!」
ハルヒ「ぁぁん♪」
早苗「イカちゃ―――」
ビシッ!!
早苗「ひゃん♪」
栄子「おいおい……」
キョン「ハルヒ……大丈夫か?」
イカ娘「あー!!キョンじゃなイカ!!」
キョン「ちょ……抱きつかなくても……」
イカ娘「今日はどうしたでゲソ?私と遊ぶでゲソか?」
栄子「イカ娘ー」
イカ娘「なんでゲソー!」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
イカ娘「ひっ!!」
ビシッ!!!」
ハルヒ「ぁぁん♪」
早苗「イカちゃ―――」
ビシッ!!
早苗「ひゃん♪」
栄子「おいおい……」
キョン「ハルヒ……大丈夫か?」
イカ娘「あー!!キョンじゃなイカ!!」
キョン「ちょ……抱きつかなくても……」
イカ娘「今日はどうしたでゲソ?私と遊ぶでゲソか?」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:33:47.59 ID:8vvVbR1t0
栄子「あ……」
古泉「どうかされたのですか?」
栄子「あ、いや。イカ娘が自分から抱きつきにいったのが……」
朝比奈「珍しいことなんですか?」
栄子「ああ……イカ娘は触られたりするのがあまり好きじゃないからな」
長門「……」
早苗「な……!?!?イカちゃんが……男の人に……!!!!!」
ハルヒ「いいなー。イカ娘、私にも抱きついてよ」
イカ娘「寝言は寝て言えでゲソ」
キョン「とりあえず上がっても?」
栄子「あ、ああ。いいぜ」
ハルヒ「じゃ、おじゃましまーす!!」
イカ娘「こっちでゲソ」
キョン「お、おう」
古泉「どうかされたのですか?」
栄子「あ、いや。イカ娘が自分から抱きつきにいったのが……」
朝比奈「珍しいことなんですか?」
栄子「ああ……イカ娘は触られたりするのがあまり好きじゃないからな」
長門「……」
早苗「な……!?!?イカちゃんが……男の人に……!!!!!」
ハルヒ「いいなー。イカ娘、私にも抱きついてよ」
イカ娘「寝言は寝て言えでゲソ」
キョン「とりあえず上がっても?」
栄子「あ、ああ。いいぜ」
ハルヒ「じゃ、おじゃましまーす!!」
イカ娘「こっちでゲソ」
キョン「お、おう」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:38:11.88 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「へえ……イカ娘はこの家で寝起きしてるわけね」
栄子「まあ、そうだな」
ハルヒ「部屋とかあるの?」
栄子「いや、イカ娘はわたしの部屋でいつも寝てる」
ハルヒ「へえ、ちょっと見せてくれない?」
栄子「まあ、そんなに面白いものなんてないけどな」
イカ娘「キョン、何して遊ぶでゲソ?」
キョン「なにしたい?」
イカ娘「キョンがしたいことでいいでゲソ!」
キョン「そ、そうか」
早苗「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ…………!!!!!」
古泉「まあまあ」
朝比奈「イカ娘ちゃん、キョンくんにすごい懐いてますね……その姿も可愛いですが」
長門「……」
栄子「まあ、そうだな」
ハルヒ「部屋とかあるの?」
栄子「いや、イカ娘はわたしの部屋でいつも寝てる」
ハルヒ「へえ、ちょっと見せてくれない?」
栄子「まあ、そんなに面白いものなんてないけどな」
イカ娘「キョン、何して遊ぶでゲソ?」
キョン「なにしたい?」
イカ娘「キョンがしたいことでいいでゲソ!」
キョン「そ、そうか」
早苗「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ…………!!!!!」
古泉「まあまあ」
朝比奈「イカ娘ちゃん、キョンくんにすごい懐いてますね……その姿も可愛いですが」
長門「……」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:42:57.79 ID:8vvVbR1t0
―――栄子の部屋
ハルヒ「ここでいつも寝てるの?」
栄子「ああ」
ハルヒ「……」
栄子「……?」
ハルヒ「……(すーはーすーはー!!」
栄子「うおぉぉおいい!!!イカ娘の布団の匂いを嗅ぐなよ!?!」
ハルヒ「あ……なにするのよ!!」
栄子「早苗みたいな奴だな……」
ハルヒ「イカ娘のことを私は知りたいの」
栄子「おまけにシンディーみたいだ……」
ハルヒ「まあ、いいわ。イカ娘って普段はなにしてるの?」
栄子「基本は家でゴロゴロしてるな。海の家をやってるときは手伝ってくれてたけど」
ハルヒ「へえ……そうなの。ゲームとかもしてるわけ?」
栄子「ああ、アイツは目を離すと何時間でもやってるな」
ハルヒ「ここでいつも寝てるの?」
栄子「ああ」
ハルヒ「……」
栄子「……?」
ハルヒ「……(すーはーすーはー!!」
栄子「うおぉぉおいい!!!イカ娘の布団の匂いを嗅ぐなよ!?!」
ハルヒ「あ……なにするのよ!!」
栄子「早苗みたいな奴だな……」
ハルヒ「イカ娘のことを私は知りたいの」
栄子「おまけにシンディーみたいだ……」
ハルヒ「まあ、いいわ。イカ娘って普段はなにしてるの?」
栄子「基本は家でゴロゴロしてるな。海の家をやってるときは手伝ってくれてたけど」
ハルヒ「へえ……そうなの。ゲームとかもしてるわけ?」
栄子「ああ、アイツは目を離すと何時間でもやってるな」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:49:23.46 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「キョンはエビ、好きでゲソ?」
キョン「ん……ああ、嫌いじゃないな」
イカ娘「おぉ!!やっぱり気が合うでゲソ!!今度、一緒にエビを食べようじゃなイカ!」
キョン「エビぐらいいつでも食えるだろ」
イカ娘「キョンはいつでも食べてるでゲソ?」
キョン「いや、そういうわけじゃ……」
イカ娘「羨ましいでゲソ!!私もエビを好きなだけ食べたいでゲソ!!」
キョン「はぁ」
イカ娘「キョン……エビ……」
キョン「分かった。また、今度御馳走してやるって」
イカ娘「約束でゲソよ!!絶対でゲソ!!」
キョン「はいはい」
イカ娘「えへへ……やったでゲソ♪」
早苗「イカちゃん!!エビならわたしが―――」
ビシッ!!
キョン「ん……ああ、嫌いじゃないな」
イカ娘「おぉ!!やっぱり気が合うでゲソ!!今度、一緒にエビを食べようじゃなイカ!」
キョン「エビぐらいいつでも食えるだろ」
イカ娘「キョンはいつでも食べてるでゲソ?」
キョン「いや、そういうわけじゃ……」
イカ娘「羨ましいでゲソ!!私もエビを好きなだけ食べたいでゲソ!!」
キョン「はぁ」
イカ娘「キョン……エビ……」
キョン「分かった。また、今度御馳走してやるって」
イカ娘「約束でゲソよ!!絶対でゲソ!!」
キョン「はいはい」
イカ娘「えへへ……やったでゲソ♪」
早苗「イカちゃん!!エビならわたしが―――」
ビシッ!!
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:53:25.18 ID:8vvVbR1t0
長門「……」
イカ娘「おぉ……」
キョン「こいつは長門有希。無表情だけど悪いやつじゃない」
イカ娘「キョンがそういうなら……」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「うぅ……なんで頭を撫でるでゲソ……」
長門「……」
イカ娘「なんか……有希って変じゃなイカ?」
朝比奈「どうも、朝比奈みくるです。みくるちゃんって呼んでね?」
イカ娘「みくるでゲソか。よろしくでゲソ」
朝比奈(握手は触手でするんだ……)
古泉「どうも、古泉一樹です」
イカ娘「ど、どうもでゲソ」
キョン「よし、自己紹介も一通り終わったな。これからどうするか……」
イカ娘「おぉ……」
キョン「こいつは長門有希。無表情だけど悪いやつじゃない」
イカ娘「キョンがそういうなら……」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「うぅ……なんで頭を撫でるでゲソ……」
長門「……」
イカ娘「なんか……有希って変じゃなイカ?」
朝比奈「どうも、朝比奈みくるです。みくるちゃんって呼んでね?」
イカ娘「みくるでゲソか。よろしくでゲソ」
朝比奈(握手は触手でするんだ……)
古泉「どうも、古泉一樹です」
イカ娘「ど、どうもでゲソ」
キョン「よし、自己紹介も一通り終わったな。これからどうするか……」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 12:57:12.56 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「イカ娘ー!!」
ビシッ!!
ハルヒ「はにゃん♪」
栄子「抱きつこうとするからだ」
ハルヒ「ふふ……悪くないわ……」
キョン「危ないやつみたいになってるぞ」
ハルヒ「外にいかない?」
栄子「何するんだよ?」
ハルヒ「イカ娘の日常を知りたいのよ」
早苗「知ってどうするのよ!!!」
イカ娘「……」
キョン「お前、結構大変なんだな」
イカ娘「……守ってくれでゲソ」
ハルヒ「とにかく外にいくわよ!!栄子、案内しなさい!!」
栄子「はいはい……」
ビシッ!!
ハルヒ「はにゃん♪」
栄子「抱きつこうとするからだ」
ハルヒ「ふふ……悪くないわ……」
キョン「危ないやつみたいになってるぞ」
ハルヒ「外にいかない?」
栄子「何するんだよ?」
ハルヒ「イカ娘の日常を知りたいのよ」
早苗「知ってどうするのよ!!!」
イカ娘「……」
キョン「お前、結構大変なんだな」
イカ娘「……守ってくれでゲソ」
ハルヒ「とにかく外にいくわよ!!栄子、案内しなさい!!」
栄子「はいはい……」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:01:54.99 ID:8vvVbR1t0
―――商店街
ハルヒ「ふーん……私たちのところと違って、落ち着いてるわね」
栄子「寂れてるっていえよ」
イカ娘「あ……」
キョン「ん?」
イカ娘「キョン……」
キョン「あー……エビか」
イカ娘「ダメでゲソか?」
キョン「……」
早苗「―――はい!!イカちゃん!!」
イカ娘「うわぁああ!!?」
早苗「はぁ……はぁ……ど、どうぞ……エビよ……」
イカ娘「キョン!!!助けてくれでゲソ!!」
キョン「ほらほら、怖がってるから」
早苗「なんでー……」
ハルヒ「ふーん……私たちのところと違って、落ち着いてるわね」
栄子「寂れてるっていえよ」
イカ娘「あ……」
キョン「ん?」
イカ娘「キョン……」
キョン「あー……エビか」
イカ娘「ダメでゲソか?」
キョン「……」
早苗「―――はい!!イカちゃん!!」
イカ娘「うわぁああ!!?」
早苗「はぁ……はぁ……ど、どうぞ……エビよ……」
イカ娘「キョン!!!助けてくれでゲソ!!」
キョン「ほらほら、怖がってるから」
早苗「なんでー……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:07:58.88 ID:8vvVbR1t0
清美「あ、イカちゃん!」
イカ娘「おー!清美じゃなイカ!!」
ハルヒ「誰?」
栄子「イカ娘の友達だ」
清美「あ、どうも。初めまして。紗倉清美です」
古泉「これはご丁寧に。古泉一樹です」
朝比奈「朝比奈みくるです」
長門「長門有希」
イカ娘「清美、今はみんなの街案内の最中なんでゲソ……すまないが……」
清美「ううん。いいよ。また、遊ぼうね」
イカ娘「必ず遊ぶでゲソ!!」
ハルヒ「ふーん……意外と交友は広いのね」
栄子「そうだな。イカ娘は不思議な魅力があるからな」
イカ娘「さ、キョン。次は公園に案内するでゲソ」
キョン「ちょ、腕をひっぱらなくても……」
イカ娘「おー!清美じゃなイカ!!」
ハルヒ「誰?」
栄子「イカ娘の友達だ」
清美「あ、どうも。初めまして。紗倉清美です」
古泉「これはご丁寧に。古泉一樹です」
朝比奈「朝比奈みくるです」
長門「長門有希」
イカ娘「清美、今はみんなの街案内の最中なんでゲソ……すまないが……」
清美「ううん。いいよ。また、遊ぼうね」
イカ娘「必ず遊ぶでゲソ!!」
ハルヒ「ふーん……意外と交友は広いのね」
栄子「そうだな。イカ娘は不思議な魅力があるからな」
イカ娘「さ、キョン。次は公園に案内するでゲソ」
キョン「ちょ、腕をひっぱらなくても……」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:13:36.43 ID:8vvVbR1t0
―――公園
イカ娘「ここでいつも侵略のシミュレーションを行っているでゲソ!!!」
キョン「すごいな」
イカ娘「えっへんでゲソ」
栄子「子どもに玩具にされてるだけだろ?」
イカ娘「違うでゲソ!!あれは攻撃されたとを想定しているのでゲソ!!」
栄子「はいはい」
イカ娘「うぅ……」
キョン「やっぱり、ちゃんと考えてるんだな」
イカ娘「え……?」
キョン「普通、すごい力を持った奴って自分の能力を過信して、攻められたときのことは考えない」
イカ娘「……」
キョン「その点、イカ娘はちゃんと攻撃されたときのことを考えてる。それは立派なことだ」
イカ娘「キョン……おぬしだけでゲソ……私のことをそこまで理解してくれているのは……」
栄子「アイツが懐かれてる理由がなんとなくわかった」
イカ娘「ここでいつも侵略のシミュレーションを行っているでゲソ!!!」
キョン「すごいな」
イカ娘「えっへんでゲソ」
栄子「子どもに玩具にされてるだけだろ?」
イカ娘「違うでゲソ!!あれは攻撃されたとを想定しているのでゲソ!!」
栄子「はいはい」
イカ娘「うぅ……」
キョン「やっぱり、ちゃんと考えてるんだな」
イカ娘「え……?」
キョン「普通、すごい力を持った奴って自分の能力を過信して、攻められたときのことは考えない」
イカ娘「……」
キョン「その点、イカ娘はちゃんと攻撃されたときのことを考えてる。それは立派なことだ」
イカ娘「キョン……おぬしだけでゲソ……私のことをそこまで理解してくれているのは……」
栄子「アイツが懐かれてる理由がなんとなくわかった」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:19:23.56 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「キョン……やっぱり手下になって欲しいでゲソ……」
キョン「歩きにくから腕から離れてくれ」
ハルヒ「ギギギギ……!!」
早苗「イ゛ガぢゃーん゛……!!!」
古泉「……ふむ」
栄子「なんだ?」
古泉「イカ娘さんが何者か、ご存知ですか?」
栄子「いや。イカってことだけだな」
古泉「……気にはなりませんか?」
栄子「いや、考えても仕方ないかなぁって思ってんだけど……」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
早苗「私にも駅弁してー♪
イカ娘「近づくなでゲソ!!!!」
ハルヒ「―――あひゃん♪」
早苗「―――ぉぉお♪」
キョン「歩きにくから腕から離れてくれ」
ハルヒ「ギギギギ……!!」
早苗「イ゛ガぢゃーん゛……!!!」
古泉「……ふむ」
栄子「なんだ?」
古泉「イカ娘さんが何者か、ご存知ですか?」
栄子「いや。イカってことだけだな」
古泉「……気にはなりませんか?」
栄子「いや、考えても仕方ないかなぁって思ってんだけど……」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
早苗「私にも駅弁してー♪
イカ娘「近づくなでゲソ!!!!」
ハルヒ「―――あひゃん♪」
早苗「―――ぉぉお♪」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:23:51.70 ID:8vvVbR1t0
―――夕方
栄子「帰るのか?」
ハルヒ「ええ。楽しかったわ」
イカ娘「キョン……また、来てくれるでゲソ?」
キョン「ああ、また来る」
イカ娘「ま、まってるでゲソ……」
キョン「友達だからな」
イカ娘「……」
朝比奈「それでは」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「むぅぅ……なんで有希はいつも頭を撫でていくでゲソ……」
長門「なんとなく」
ハルヒ「またねー」
栄子「ああ、じゃあな」
古泉「それでは」
栄子「帰るのか?」
ハルヒ「ええ。楽しかったわ」
イカ娘「キョン……また、来てくれるでゲソ?」
キョン「ああ、また来る」
イカ娘「ま、まってるでゲソ……」
キョン「友達だからな」
イカ娘「……」
朝比奈「それでは」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「むぅぅ……なんで有希はいつも頭を撫でていくでゲソ……」
長門「なんとなく」
ハルヒ「またねー」
栄子「ああ、じゃあな」
古泉「それでは」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:28:26.65 ID:8vvVbR1t0
―――キョンの自宅
ピリリリリ
妹「キョンくん、でんわー」
キョン「分かってるって……はい?」
古泉『少しよろしいですか?』
キョン「なんだ?」
古泉『イカ娘さんのことで少し……』
キョン「なんだ?」
古泉『今から、会えますか?』
キョン「……どこに行けばいい?」
古泉『では、駅前で』
キョン「わかった」
妹「あれ?キョンくん、どっかいくの?」
キョン「駅前にな」
妹「いってらっしゃーい」
ピリリリリ
妹「キョンくん、でんわー」
キョン「分かってるって……はい?」
古泉『少しよろしいですか?』
キョン「なんだ?」
古泉『イカ娘さんのことで少し……』
キョン「なんだ?」
古泉『今から、会えますか?』
キョン「……どこに行けばいい?」
古泉『では、駅前で』
キョン「わかった」
妹「あれ?キョンくん、どっかいくの?」
キョン「駅前にな」
妹「いってらっしゃーい」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:32:19.13 ID:8vvVbR1t0
―――駅前
キョン「待たせなた」
古泉「いえ」
森「……」
キョン「森さん!?」
古泉「もう一人います……」
キョン「新川さんか……?」
千鶴「―――どうも」
キョン「あ、なたは……?!」
古泉「ご紹介します。我々と同じ機関に席を置く、相沢千鶴さんです」
キョン「え……」
千鶴「どうも」
キョン「機関って……じゃあ、ハルヒのことも?」
千鶴「はい。最初から知っていました」
古泉「それを踏まえてご説明しなくてはいけないことがあります」
キョン「待たせなた」
古泉「いえ」
森「……」
キョン「森さん!?」
古泉「もう一人います……」
キョン「新川さんか……?」
千鶴「―――どうも」
キョン「あ、なたは……?!」
古泉「ご紹介します。我々と同じ機関に席を置く、相沢千鶴さんです」
キョン「え……」
千鶴「どうも」
キョン「機関って……じゃあ、ハルヒのことも?」
千鶴「はい。最初から知っていました」
古泉「それを踏まえてご説明しなくてはいけないことがあります」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:41:47.29 ID:8vvVbR1t0
キョン「ちょっと待て、古泉」
森「相沢さんはその卓越した身体能力と涼宮さんから賜った能力により、我々機関のエースなのです」
千鶴「あらやだ。森さんも退けと取らない癖に」
森「ふふ……それは嫌味ですか?」
千鶴「いいえ、事実です」
キョン(怖……)
古泉「実は僕も知らなかったことなのですが、機関のほうで涼宮さんを退屈させないようにするための計画が進んでいたのです」
キョン「閉鎖空間対策か」
千鶴「あれが発生するたびに、私たちは苦労してますから」
古泉「そしてその計画の中心人物が、相沢さんになるわけです」
キョン「ハルヒを退屈させないためって言いましたね?どういうことを?」
千鶴「涼宮さんが生み出した物ではなく、最初から地球にいる不思議な生物を捕獲しようと私はずっと動いていました」
キョン「……もしかして、それが……」
千鶴「そう、イカ娘ちゃんです」
森「相沢さんはその卓越した身体能力と涼宮さんから賜った能力により、我々機関のエースなのです」
千鶴「あらやだ。森さんも退けと取らない癖に」
森「ふふ……それは嫌味ですか?」
千鶴「いいえ、事実です」
キョン(怖……)
古泉「実は僕も知らなかったことなのですが、機関のほうで涼宮さんを退屈させないようにするための計画が進んでいたのです」
キョン「閉鎖空間対策か」
千鶴「あれが発生するたびに、私たちは苦労してますから」
古泉「そしてその計画の中心人物が、相沢さんになるわけです」
キョン「ハルヒを退屈させないためって言いましたね?どういうことを?」
千鶴「涼宮さんが生み出した物ではなく、最初から地球にいる不思議な生物を捕獲しようと私はずっと動いていました」
キョン「……もしかして、それが……」
千鶴「そう、イカ娘ちゃんです」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:52:46.59 ID:8vvVbR1t0
古泉「我々のほうで彼女の生体調査を行った後、涼宮さんに渡そうと思っていたのですが」
千鶴「イカ娘ちゃんは謎が多くて……」
森「長門さんも分からなかったと聞きました……」
キョン「……」
古泉「危険がないのは承知しておりますが。何分、よくわかっていないので」
千鶴「ええ、このまま涼宮さんに渡すのは少し……」
キョン「……古泉」
古泉「はい?」
キョン「イカ娘をお前はどう捉えているんだ?」
古泉「……どう、とは?」
キョン「今の話を聞いてる限り、ハルヒのための道具みてえじゃねえか」
千鶴「イカ娘ちゃんが現れたのは偶然ですが、私は使えると思いました」
キョン「……っ」
千鶴「この世界を守るために、ね?」
千鶴「イカ娘ちゃんは謎が多くて……」
森「長門さんも分からなかったと聞きました……」
キョン「……」
古泉「危険がないのは承知しておりますが。何分、よくわかっていないので」
千鶴「ええ、このまま涼宮さんに渡すのは少し……」
キョン「……古泉」
古泉「はい?」
キョン「イカ娘をお前はどう捉えているんだ?」
古泉「……どう、とは?」
キョン「今の話を聞いてる限り、ハルヒのための道具みてえじゃねえか」
千鶴「イカ娘ちゃんが現れたのは偶然ですが、私は使えると思いました」
キョン「……っ」
千鶴「この世界を守るために、ね?」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 13:59:18.73 ID:8vvVbR1t0
キョン「貴女はこの夏を一緒に過ごしてきたんじゃないんですか?!」
千鶴「残念ですけど、イカ娘ちゃんはただの研究対象でしかありません」
キョン「……!!」
古泉「もともと人間ではありません。情を持つほうが難しいでしょう」
キョン「古泉……」
千鶴「まあ、栄子ちゃんやタケルくんは悲しむかもしれないけれど……世界のためですから」
キョン「それ、イカ娘は知ってるんですか?」
千鶴「知るわけありません」
森「知れば警戒します。最悪、逃げだす恐れもあるので」
古泉「ええ」
キョン「ふざけんな……お前ら、あの子は……!!!」
古泉「いい子です。とても素直で。―――ですが、世界を天秤にかければ致し方ありません」
千鶴「ええ。その通り」
キョン「―――ざけんな!!」
千鶴「残念ですけど、イカ娘ちゃんはただの研究対象でしかありません」
キョン「……!!」
古泉「もともと人間ではありません。情を持つほうが難しいでしょう」
キョン「古泉……」
千鶴「まあ、栄子ちゃんやタケルくんは悲しむかもしれないけれど……世界のためですから」
キョン「それ、イカ娘は知ってるんですか?」
千鶴「知るわけありません」
森「知れば警戒します。最悪、逃げだす恐れもあるので」
古泉「ええ」
キョン「ふざけんな……お前ら、あの子は……!!!」
古泉「いい子です。とても素直で。―――ですが、世界を天秤にかければ致し方ありません」
千鶴「ええ。その通り」
キョン「―――ざけんな!!」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:04:04.33 ID:8vvVbR1t0
森「……」
キョン「お前らの都合であの子を弄んじゃねえ!!!」
千鶴「世界の安定のためです」
古泉「ええ」
キョン「やめろ!!」
古泉「イカ娘さんが涼宮さんの傍にいればそれでいい。違いますか?誰が不幸になるんですか?」
キョン「イカ娘の気持ちはどうなる?」
古泉「残念ですが彼女の意思は関係ありません」
千鶴「ええ。世界のためです」
キョン「世界のため世界のためって……!!」
古泉「彼女が世界を救う。どこがいけませんか?」
キョン「アイツは地上を侵略しようとしてんだぞ。人間を救いたいなんておもっちゃいねえ!!」
古泉「彼女の妄言を信じておられるのですか?」
キョン「ちっ!もういい。話にならない。俺は帰る」
古泉「……はい。分かりました」
キョン「お前らの都合であの子を弄んじゃねえ!!!」
千鶴「世界の安定のためです」
古泉「ええ」
キョン「やめろ!!」
古泉「イカ娘さんが涼宮さんの傍にいればそれでいい。違いますか?誰が不幸になるんですか?」
キョン「イカ娘の気持ちはどうなる?」
古泉「残念ですが彼女の意思は関係ありません」
千鶴「ええ。世界のためです」
キョン「世界のため世界のためって……!!」
古泉「彼女が世界を救う。どこがいけませんか?」
キョン「アイツは地上を侵略しようとしてんだぞ。人間を救いたいなんておもっちゃいねえ!!」
古泉「彼女の妄言を信じておられるのですか?」
キョン「ちっ!もういい。話にならない。俺は帰る」
古泉「……はい。分かりました」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:08:11.88 ID:8vvVbR1t0
キョン「……もしもし?」
ハルヒ『どうしたのよ、こんな時間に』
キョン「今から外に出ることはできるか?」
ハルヒ『え、ええ。いいけど?』
キョン「頼む、すぐに来てほしい」
ハルヒ『どうかしたの?』
キョン「イカ娘のところに行くぞ」
ハルヒ『え?なんで?』
キョン「頼む……お前が一緒じゃなきゃ、ダメなんだ」
ハルヒ『わ、わかった……すぐ行くから。どこで待ち合わせ?』
キョン「……駅前でいい」
ハルヒ『了解。10分ぐらいで行けるから』
キョン「悪いな」
ハルヒ『じゃあね』
キョン「……」
ハルヒ『どうしたのよ、こんな時間に』
キョン「今から外に出ることはできるか?」
ハルヒ『え、ええ。いいけど?』
キョン「頼む、すぐに来てほしい」
ハルヒ『どうかしたの?』
キョン「イカ娘のところに行くぞ」
ハルヒ『え?なんで?』
キョン「頼む……お前が一緒じゃなきゃ、ダメなんだ」
ハルヒ『わ、わかった……すぐ行くから。どこで待ち合わせ?』
キョン「……駅前でいい」
ハルヒ『了解。10分ぐらいで行けるから』
キョン「悪いな」
ハルヒ『じゃあね』
キョン「……」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:10:17.83 ID:8vvVbR1t0
―――駅前
キョン「古泉たちはいなくなったか……」
ハルヒ「―――キョン!」
キョン「悪いな。急ぐぞ」
ハルヒ「いいけど……なにかあったの?」
キョン「イカ娘と話がしたいんだ」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「お前にも関係する」
ハルヒ「どうして?」
キョン「……また後で話す」
ハルヒ「ま、まあ、いいけど」
キョン「行くぞ」
ハルヒ「え、ええ」
キョン「古泉たちはいなくなったか……」
ハルヒ「―――キョン!」
キョン「悪いな。急ぐぞ」
ハルヒ「いいけど……なにかあったの?」
キョン「イカ娘と話がしたいんだ」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「お前にも関係する」
ハルヒ「どうして?」
キョン「……また後で話す」
ハルヒ「ま、まあ、いいけど」
キョン「行くぞ」
ハルヒ「え、ええ」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:13:03.45 ID:8vvVbR1t0
―――相沢宅
キョン「……」
ピンポーン
栄子「―――はーい。って、キョンとハルヒ。どうしたんだ?」
ハルヒ「あ、えと」
キョン「イカ娘、借りてもいいか?」
栄子「え……?こんな時間にか?」
キョン「話があるんだ。大事な話が」
栄子「……私も一緒に行っていいか?」
キョン「ああ。是非」
栄子「ちょっと、待っててくれ」
ハルヒ「ねえ、キョン……どういうことなの?」
キョン「……」
キョン「……」
ピンポーン
栄子「―――はーい。って、キョンとハルヒ。どうしたんだ?」
ハルヒ「あ、えと」
キョン「イカ娘、借りてもいいか?」
栄子「え……?こんな時間にか?」
キョン「話があるんだ。大事な話が」
栄子「……私も一緒に行っていいか?」
キョン「ああ。是非」
栄子「ちょっと、待っててくれ」
ハルヒ「ねえ、キョン……どういうことなの?」
キョン「……」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:16:57.94 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「おぉぉ!!キョンじゃなイカ!!」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
ビシッ!!
ハルヒ「おふぅ♪」
イカ娘「こんな時間に会いに来てくれるなんて……幸せでゲソ……(スリスリ♪」
キョン「……千鶴さんは?」
イカ娘「居るでゲソが?」
キョン(出てこないってことは様子見か……?)
イカ娘「キョン?怖い顔してるでゲソ……」
キョン「あ、ああ。悪い。ちょっと4人で散歩にいくか」
イカ娘「うむ!構わないでゲソ!!」
栄子「……」
ハルヒ「……」
キョン「よし、砂浜のほうにいくか」
イカ娘「わかったでゲソ!」
ハルヒ「イカ娘ー♪」
ビシッ!!
ハルヒ「おふぅ♪」
イカ娘「こんな時間に会いに来てくれるなんて……幸せでゲソ……(スリスリ♪」
キョン「……千鶴さんは?」
イカ娘「居るでゲソが?」
キョン(出てこないってことは様子見か……?)
イカ娘「キョン?怖い顔してるでゲソ……」
キョン「あ、ああ。悪い。ちょっと4人で散歩にいくか」
イカ娘「うむ!構わないでゲソ!!」
栄子「……」
ハルヒ「……」
キョン「よし、砂浜のほうにいくか」
イカ娘「わかったでゲソ!」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:21:09.24 ID:8vvVbR1t0
―――砂浜
イカ娘「キョン♪キョン♪」
キョン「腕から離れてくれよ……」
イカ娘「嫌でゲソー♪」
ハルヒ「キョン、いい加減話してくれない?」
栄子「なんかあったのか?」
キョン「栄子……イカ娘と別れろっていわれたらどうする?」
栄子「え……?」
ハルヒ「……?」
栄子「な、なんだよ、いきなり……」
キョン「いいから」
栄子「……ちゃんとした理由もなしに別れたくはないな」
イカ娘「栄子……」
キョン「ハルヒ。いきなりイカ娘と住めって言われたらどうする?」
ハルヒ「え……?」
イカ娘「キョン♪キョン♪」
キョン「腕から離れてくれよ……」
イカ娘「嫌でゲソー♪」
ハルヒ「キョン、いい加減話してくれない?」
栄子「なんかあったのか?」
キョン「栄子……イカ娘と別れろっていわれたらどうする?」
栄子「え……?」
ハルヒ「……?」
栄子「な、なんだよ、いきなり……」
キョン「いいから」
栄子「……ちゃんとした理由もなしに別れたくはないな」
イカ娘「栄子……」
キョン「ハルヒ。いきなりイカ娘と住めって言われたらどうする?」
ハルヒ「え……?」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:27:05.22 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「お、お断りでゲソ!!!」
ハルヒ「だって」
キョン「お前……」
栄子「イカ娘のこと知りたいっていってたじゃねーか」
ハルヒ「確かにイカ娘のことは知りたいわ。でも、この子が嫌だっていうことは私はしない」
イカ娘「ハルヒ……」
ハルヒ「だって、この子はペットじゃないもの。ちゃんと自分の意思を持ってる。それを無視することはできないわ」
キョン「そうか……それを聞けてよかった」
イカ娘「どういうことでゲソ?」
栄子「なにかあったのかよ?」
キョン「実は―――」
千鶴「―――そこまでです」
キョン「……!?」
イカ娘「え……千鶴……?」
千鶴「キョンさん……それ以上は許しません」
ハルヒ「だって」
キョン「お前……」
栄子「イカ娘のこと知りたいっていってたじゃねーか」
ハルヒ「確かにイカ娘のことは知りたいわ。でも、この子が嫌だっていうことは私はしない」
イカ娘「ハルヒ……」
ハルヒ「だって、この子はペットじゃないもの。ちゃんと自分の意思を持ってる。それを無視することはできないわ」
キョン「そうか……それを聞けてよかった」
イカ娘「どういうことでゲソ?」
栄子「なにかあったのかよ?」
キョン「実は―――」
千鶴「―――そこまでです」
キョン「……!?」
イカ娘「え……千鶴……?」
千鶴「キョンさん……それ以上は許しません」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:31:12.85 ID:8vvVbR1t0
栄子「姉貴……?」
千鶴「―――ふ!!」
栄子「あ―――」
ドサッ
イカ娘「うわぁぁ!!!千鶴!!!」
ハルヒ「大丈夫!?しっかりしなさい!!」
千鶴「気絶しただけよ、大丈夫」
キョン「な、なにを……」
千鶴「どうして話そうとしたんですか?」
キョン「アンタらのやろうとしてることは間違ってる……!!」
森「……そうですか」
ハルヒ「あぐ―――」
イカ娘「うわぁぁぁ!!!ハルヒまで死んだでゲソォォォ!!!」
森「当身です。そのうち、目を覚まします」
イカ娘「キョン!!助けてくれでゲソーー!!!」
千鶴「―――ふ!!」
栄子「あ―――」
ドサッ
イカ娘「うわぁぁ!!!千鶴!!!」
ハルヒ「大丈夫!?しっかりしなさい!!」
千鶴「気絶しただけよ、大丈夫」
キョン「な、なにを……」
千鶴「どうして話そうとしたんですか?」
キョン「アンタらのやろうとしてることは間違ってる……!!」
森「……そうですか」
ハルヒ「あぐ―――」
イカ娘「うわぁぁぁ!!!ハルヒまで死んだでゲソォォォ!!!」
森「当身です。そのうち、目を覚まします」
イカ娘「キョン!!助けてくれでゲソーー!!!」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:36:35.86 ID:8vvVbR1t0
千鶴「余計なことを吹き込まなければ、イカ娘ちゃんはこのまま平穏に過ごせたものを……」
イカ娘「千鶴!!やめるでゲソ!!今度からちゃんとお風呂掃除やるでゲソーー!!!」
キョン「……それでも話を聞いたからには看過することはできなかった」
千鶴「ふう……そうですか」
森「では……その正義感の所為でイカ娘さんが今後窮屈な思いをすることも覚悟の上、だったのですね?」
キョン「……やめろ」
イカ娘「うぅ……キョン……」
千鶴「さあ、キョンさん。貴方を傷つけたくありません。イカ娘ちゃんをこちらに」
キョン「……くっ!」
イカ娘「キョン……」
キョン「やるならやれ!!その代り、最後まで抵抗させてもらう!!」
イカ娘「キョン……!」
キョン「大丈夫だ……俺が守ってやる……!」
イカ娘「キョン……キョン……」
千鶴「仕方ないわね……少し―――眠ってもらうわ!!」
イカ娘「千鶴!!やめるでゲソ!!今度からちゃんとお風呂掃除やるでゲソーー!!!」
キョン「……それでも話を聞いたからには看過することはできなかった」
千鶴「ふう……そうですか」
森「では……その正義感の所為でイカ娘さんが今後窮屈な思いをすることも覚悟の上、だったのですね?」
キョン「……やめろ」
イカ娘「うぅ……キョン……」
千鶴「さあ、キョンさん。貴方を傷つけたくありません。イカ娘ちゃんをこちらに」
キョン「……くっ!」
イカ娘「キョン……」
キョン「やるならやれ!!その代り、最後まで抵抗させてもらう!!」
イカ娘「キョン……!」
キョン「大丈夫だ……俺が守ってやる……!」
イカ娘「キョン……キョン……」
千鶴「仕方ないわね……少し―――眠ってもらうわ!!」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 14:40:53.45 ID:8vvVbR1t0
キョン「くっ―――」
イカ娘「キョンに手を出すんじゃないでゲソーー!!!」
千鶴「くっ!?触手……!?」
キョン「イカ娘!?」
イカ娘「ち、ちちち、千鶴……ご、ごめんなしゃいでゲソ……でで、でも……キョン、に酷い、ことは……しないほうが……いいんじゃなイカ?」
森「―――ふっ!!」
ズバッ!!
イカ娘「あ……?!」
千鶴「ふう……ありがとう、森さん」
キョン「くそ……」
イカ娘「あ……あぁぁ……」
千鶴「イカ娘ちゃん……ごめんね……?」
イカ娘「あわわ……ち、づる……」
キョン「くそ……!!」
千鶴「もう……キョンくんや栄子ちゃんとは……お別れなの……。―――じゃあね!」
イカ娘「キョンに手を出すんじゃないでゲソーー!!!」
千鶴「くっ!?触手……!?」
キョン「イカ娘!?」
イカ娘「ち、ちちち、千鶴……ご、ごめんなしゃいでゲソ……でで、でも……キョン、に酷い、ことは……しないほうが……いいんじゃなイカ?」
森「―――ふっ!!」
ズバッ!!
イカ娘「あ……?!」
千鶴「ふう……ありがとう、森さん」
キョン「くそ……」
イカ娘「あ……あぁぁ……」
千鶴「イカ娘ちゃん……ごめんね……?」
イカ娘「あわわ……ち、づる……」
キョン「くそ……!!」
千鶴「もう……キョンくんや栄子ちゃんとは……お別れなの……。―――じゃあね!」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:00:59.70 ID:8vvVbR1t0
イカ娘「嫌でゲソォォォ!!!栄子ともキョンとも―――みんなと別れたくないでゲソォォォ!!!!」
千鶴「……!?」
キョン「やめろ!!」
森「邪魔はさせません!!」
キョン「ぐぁ!?」
森「今のうちです!!」
千鶴「え、ええ!!」
イカ娘「やめて……千鶴……」
千鶴「ごめんね……」
イカ娘「うわぁぁぁぁん!!!」
キョン「やめろぉぉ!!!」
ガシッ!
長門「―――そこまで」
千鶴「……!?」
キョン「長門!?」
千鶴「……!?」
キョン「やめろ!!」
森「邪魔はさせません!!」
キョン「ぐぁ!?」
森「今のうちです!!」
千鶴「え、ええ!!」
イカ娘「やめて……千鶴……」
千鶴「ごめんね……」
イカ娘「うわぁぁぁぁん!!!」
キョン「やめろぉぉ!!!」
ガシッ!
長門「―――そこまで」
千鶴「……!?」
キョン「長門!?」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:04:40.88 ID:8vvVbR1t0
千鶴「あ、あなたは……?!」
イカ娘「有希……!!」
長門「イカ娘の解析は完了した。今後は我々の管轄下に置くことになった」
千鶴「なんですって?」
長門「退いて」
千鶴「……」
長門「……」
森「退きましょう……この人を相手にはできません」
千鶴「ええ……栄子ちゃんは連れて帰るわ……イカ娘ちゃんはどうする……?」
イカ娘「……」
長門「少し話がしたい」
千鶴「わかったわ」
森「それでは」
イカ娘「た、たすかったで、ゲソ……」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「有希……!!」
長門「イカ娘の解析は完了した。今後は我々の管轄下に置くことになった」
千鶴「なんですって?」
長門「退いて」
千鶴「……」
長門「……」
森「退きましょう……この人を相手にはできません」
千鶴「ええ……栄子ちゃんは連れて帰るわ……イカ娘ちゃんはどうする……?」
イカ娘「……」
長門「少し話がしたい」
千鶴「わかったわ」
森「それでは」
イカ娘「た、たすかったで、ゲソ……」
長門「……(ナデナデ」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:09:41.36 ID:8vvVbR1t0
キョン「長門……」
長門「イカ娘は我々が管理する。貴方は何も心配しなくていい」
キョン「管理って……」
イカ娘「わ、私は……どうなるでゲソ?」
長門「……好きにすればいい(ナデナデ」
イカ娘「ぁう……」
キョン「好きにって……」
長門「今後、イカ娘を狙う者が現れた場合、我々が全力をもって排除する」
キョン「長門……」
長門「大丈夫……この子はみんなで守る」
キョン「いつも悪いな」
長門「気にしなくていい」
イカ娘「あ、あの……私は……」
キョン「どうしたい?」
イカ娘「……それは……」
長門「イカ娘は我々が管理する。貴方は何も心配しなくていい」
キョン「管理って……」
イカ娘「わ、私は……どうなるでゲソ?」
長門「……好きにすればいい(ナデナデ」
イカ娘「ぁう……」
キョン「好きにって……」
長門「今後、イカ娘を狙う者が現れた場合、我々が全力をもって排除する」
キョン「長門……」
長門「大丈夫……この子はみんなで守る」
キョン「いつも悪いな」
長門「気にしなくていい」
イカ娘「あ、あの……私は……」
キョン「どうしたい?」
イカ娘「……それは……」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:13:07.67 ID:8vvVbR1t0
―――相沢宅
ピンポーン
千鶴「……はい?」
イカ娘「……た、ただいまでゲソ」
千鶴「……」
イカ娘「栄子は……?」
千鶴「寝てるわ……」
イカ娘「……は、入ってもいいでゲソ?」
千鶴「……」
キョン「栄子や貴女の傍がいいと言っていました」
千鶴「……そうなの?」
イカ娘「千鶴は怖いときもあるけど……それ以上にいつも優しかったでゲソ……だから……」
千鶴「―――ごめんね」
イカ娘「わぷ?!千鶴!?苦しいじゃなイカ!!そんなに強く抱きしめなくても―――」
千鶴「ごめんなさい……ほんとうに……ごめんなさい……」
ピンポーン
千鶴「……はい?」
イカ娘「……た、ただいまでゲソ」
千鶴「……」
イカ娘「栄子は……?」
千鶴「寝てるわ……」
イカ娘「……は、入ってもいいでゲソ?」
千鶴「……」
キョン「栄子や貴女の傍がいいと言っていました」
千鶴「……そうなの?」
イカ娘「千鶴は怖いときもあるけど……それ以上にいつも優しかったでゲソ……だから……」
千鶴「―――ごめんね」
イカ娘「わぷ?!千鶴!?苦しいじゃなイカ!!そんなに強く抱きしめなくても―――」
千鶴「ごめんなさい……ほんとうに……ごめんなさい……」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:17:25.47 ID:8vvVbR1t0
―――電車内
ハルヒ「……ん」
キョン「起きたか?」
ハルヒ「あれ?イカ娘は?」
キョン「何寝ぼけてんだよ。ちゃんと別れただろ」
ハルヒ「ああ……そうね。そうだったわね」
キョン(長門……ありがとよ)
ハルヒ「またイカ娘に会いにいくわよね?」
キョン「ん?そうだな……会いに行くというよりは」
ハルヒ「なに?」
キョン「会えるんじゃないか?」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「……今日は疲れたな」
ハルヒ「……うん」
ハルヒ「……ん」
キョン「起きたか?」
ハルヒ「あれ?イカ娘は?」
キョン「何寝ぼけてんだよ。ちゃんと別れただろ」
ハルヒ「ああ……そうね。そうだったわね」
キョン(長門……ありがとよ)
ハルヒ「またイカ娘に会いにいくわよね?」
キョン「ん?そうだな……会いに行くというよりは」
ハルヒ「なに?」
キョン「会えるんじゃないか?」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「……今日は疲れたな」
ハルヒ「……うん」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:20:54.13 ID:8vvVbR1t0
―――翌日 部室
ハルヒ「―――今日も遠征します!!」
朝比奈「ひえぇぇ!?」
長門「……」
キョン「古泉」
古泉「はい」
キョン「……今回のことはもういい。お前らの事情も考えたら……」
古泉「そういっていただけると助かります。僕も貴方に嫌われたくはありませんから」
キョン「その代り……」
古泉「分かっていますよ。もう機関はイカ娘さんから手を引きます。千鶴さんは保護者として傍にいてもらいますが」
キョン「ああ、助かる」
ハルヒ「ほら!!準備しなさい!!」
キョン「その必要はねーよ」
ハルヒ「どういうこと?」
イカ娘「―――あっはっはっは!!高校を侵略しに来たでゲソ!!!」
ハルヒ「―――今日も遠征します!!」
朝比奈「ひえぇぇ!?」
長門「……」
キョン「古泉」
古泉「はい」
キョン「……今回のことはもういい。お前らの事情も考えたら……」
古泉「そういっていただけると助かります。僕も貴方に嫌われたくはありませんから」
キョン「その代り……」
古泉「分かっていますよ。もう機関はイカ娘さんから手を引きます。千鶴さんは保護者として傍にいてもらいますが」
キョン「ああ、助かる」
ハルヒ「ほら!!準備しなさい!!」
キョン「その必要はねーよ」
ハルヒ「どういうこと?」
イカ娘「―――あっはっはっは!!高校を侵略しに来たでゲソ!!!」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:26:01.43 ID:8vvVbR1t0
ハルヒ「イカ娘ー♪」
ビシッ!!
ハルヒ「きもちいいー!!!」
イカ娘「キョーン♪」
キョン「よく来たな」
イカ娘「会いたかったでゲソ♪」
ハルヒ「いたた……どういうこと……?」
イカ娘「キョンが小学校の次は高校を侵略したらどうかと勧めてくれたでゲソ!だから、こうしてやってきたでゲソ!!」
朝比奈「へえ」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「さあ、キョン!!まずはどこから侵略したらいいんでゲソか!?」
キョン「そうだな……まずはじっくり考えるか。お茶でも飲みながら」
イカ娘「うむ!良い考えじゃなイカ!!ゆっくりお茶をキョンと飲むでゲソ」
キョン「ほら、こっちこい」
イカ娘「まずはキョンを侵略でゲソー♪」
END
ビシッ!!
ハルヒ「きもちいいー!!!」
イカ娘「キョーン♪」
キョン「よく来たな」
イカ娘「会いたかったでゲソ♪」
ハルヒ「いたた……どういうこと……?」
イカ娘「キョンが小学校の次は高校を侵略したらどうかと勧めてくれたでゲソ!だから、こうしてやってきたでゲソ!!」
朝比奈「へえ」
長門「……(ナデナデ」
イカ娘「さあ、キョン!!まずはどこから侵略したらいいんでゲソか!?」
キョン「そうだな……まずはじっくり考えるか。お茶でも飲みながら」
イカ娘「うむ!良い考えじゃなイカ!!ゆっくりお茶をキョンと飲むでゲソ」
キョン「ほら、こっちこい」
イカ娘「まずはキョンを侵略でゲソー♪」
END
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:26:31.39 ID:IELCxiAz0
乙でした
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:35:29.78 ID:yPaqjL5U0
乙
キョンを触手で侵略するでゲソ
キョンを触手で侵略するでゲソ
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:42:02.32 ID:qoAQcf2n0
乙
千鶴ってあさkいやなんでもないおつおつ
千鶴ってあさkいやなんでもないおつおつ
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/15(土) 15:45:39.13 ID:IQfkBExe0
乙
上手くまとまってるな
上手くまとまってるな
引用元: ハルヒ「不思議探索に行くわよ!!」
幸平創真「酔っ払い」
2019-07-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 17:43:05.36 ID:CN/6qex60
薙切えりなの場合
えりな「ひっく…ゆきいらくんねぇ…きいはあんで遠月にきたんでしゅか?//」
創真「…おい、大丈夫かよ」
えりな「いいかあこらえなさい!!!//」
創真「いや、親父にそこに行けって言われたから」
えりな「ぁぁあ?いけっいわえたら言っちゃうの?//」
創真(こいつめんどくせぇ)
えりな「いいれすかゆきいらくん、君はたらでさえへんううしきでやあかしたのよ?//」
創真「…」
えりな「そえで来たりううは言われたかあってwwwwwwww!//」
創真(呂律回ってねぇよこいつ)
えりな「しかもきみごろきがwwwwwwwwww//」
創真「…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440924185
えりな「ひっく…ゆきいらくんねぇ…きいはあんで遠月にきたんでしゅか?//」
創真「…おい、大丈夫かよ」
えりな「いいかあこらえなさい!!!//」
創真「いや、親父にそこに行けって言われたから」
えりな「ぁぁあ?いけっいわえたら言っちゃうの?//」
創真(こいつめんどくせぇ)
えりな「いいれすかゆきいらくん、君はたらでさえへんううしきでやあかしたのよ?//」
創真「…」
えりな「そえで来たりううは言われたかあってwwwwwwww!//」
創真(呂律回ってねぇよこいつ)
えりな「しかもきみごろきがwwwwwwwwww//」
創真「…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440924185
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ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 17:57:38.41 ID:CN/6qex60
えりな「らによあのろうりwwwwwwよくおうかくになったあえwwwwwwwwww//」
創真(うまそうに食ってただろうが)
えりな「wwwwwwwwwwwwwwww//」
創真「なぁ薙切そろそ」
えりな「あ、そよこっふとって//」
創真「……」
えりな「こっふ!こっふ!といなさい!!!//」
創真「…ほらよ」スッ
えりな「んやぁ!やえばれきうやない!//」ナデナデ
創真「……」
えりな「では!おさえをついます//」トクトクッ
創真「おい…」
えりな「ついにろみあす!//」ゴクゴク
創真「…」
創真(うまそうに食ってただろうが)
えりな「wwwwwwwwwwwwwwww//」
創真「なぁ薙切そろそ」
えりな「あ、そよこっふとって//」
創真「……」
えりな「こっふ!こっふ!といなさい!!!//」
創真「…ほらよ」スッ
えりな「んやぁ!やえばれきうやない!//」ナデナデ
創真「……」
えりな「では!おさえをついます//」トクトクッ
創真「おい…」
えりな「ついにろみあす!//」ゴクゴク
創真「…」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 18:07:32.35 ID:CN/6qex60
えりな「ん!ん!ん!ん~~!はぁっ!!!//」ドンッ
創真「…こっふは使わねぇのかよ」
えりな「wwwwwwww」
創真「…突然笑い出した……」
えりな「きいwwwwww!こっふってwwwwwwwwww!!!//」バシバシッ
創真「…いてぇよ」
えりな「こえはねwwww!こっふて言うのおwwwwww//」
創真「…」
えりな「wwwwwwwwwwwwww//」
創真「もうなんだよこれ」
えりな「……//」
創真「突然とまんなよ…」
創真「…こっふは使わねぇのかよ」
えりな「wwwwwwww」
創真「…突然笑い出した……」
えりな「きいwwwwww!こっふってwwwwwwwwww!!!//」バシバシッ
創真「…いてぇよ」
えりな「こえはねwwww!こっふて言うのおwwwwww//」
創真「…」
えりな「wwwwwwwwwwwwww//」
創真「もうなんだよこれ」
えりな「……//」
創真「突然とまんなよ…」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 18:14:43.60 ID:CN/6qex60
えりな「ゆきいらくん!ああたろんでないやない!//」
創真「……」
えりな「わあしのさえがろめあいってか!!!/」ダンッ
創真「…お前明日絶対後悔すんぞ」
えりな「わあしがこうあいwwwwwwww//」
創真「…」
えりな「すうわけねえなろwwww!ばあぁぁぁかwwwwwwww!!!//」
創真「」ブチッ
えりな「wwwwwwwwwwwwww///」
創真「…」ゴソガサ
えりな「あ?あんだお?…あいにいてんあお//」
創真「なんでもいいだろ」コトッ
スマホ●REC
えりな「あぁ?//」
創真「……」
えりな「わあしのさえがろめあいってか!!!/」ダンッ
創真「…お前明日絶対後悔すんぞ」
えりな「わあしがこうあいwwwwwwww//」
創真「…」
えりな「すうわけねえなろwwww!ばあぁぁぁかwwwwwwww!!!//」
創真「」ブチッ
えりな「wwwwwwwwwwwwww///」
創真「…」ゴソガサ
えりな「あ?あんだお?…あいにいてんあお//」
創真「なんでもいいだろ」コトッ
スマホ●REC
えりな「あぁ?//」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 18:43:03.56 ID:CN/6qex60
創真「…どうせもう飲めないんだからやめとけって」
えりな「あぁん?//」
創真「そろそろやめとけって…」
えりな「きこええなぁwwwwwwww!!!//」
創真「……もう飲むのやめろって!!!」
えりな「ううせぇ!!!んあおおきいこえらすんじゃええ!!!きこえてんあよ!!!!!//」
創真(…こいつ明日絶対後悔させる)
えりな「wwwwwwwwwwwwww//」
創真「おい…お前水の」
えりな「ではついのいつもんです//」
創真「……」
えりな「わあしのばすおサイズはなんれしょう?//」
創真「お前マジで酒飲まない方がいいぞ」
えりな「あぁん?//」
創真「そろそろやめとけって…」
えりな「きこええなぁwwwwwwww!!!//」
創真「……もう飲むのやめろって!!!」
えりな「ううせぇ!!!んあおおきいこえらすんじゃええ!!!きこえてんあよ!!!!!//」
創真(…こいつ明日絶対後悔させる)
えりな「wwwwwwwwwwwwww//」
創真「おい…お前水の」
えりな「ではついのいつもんです//」
創真「……」
えりな「わあしのばすおサイズはなんれしょう?//」
創真「お前マジで酒飲まない方がいいぞ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 18:55:19.71 ID:CN/6qex60
えりな「おれおれwwwwwwwwしりたいんえしょwwwwwwwwww?//」ズイズイ
創真「…べつに興味ない」チラッ
スマホ●REC
えりな「うそうけwwwwwwwwwwww//」
創真「……」
えりな「どうえwwwwwwwwwwwwさわいあいくえにwwwwwwwwww//」
創真(明日の朝どうしてくれよう)
えりな「ひんお!1!さある!//」
創真「それヒントじゃねぇよ」
えりな「3!あめる!//」
創真「……ツッコまないからな」
えりな「9!もう!//」
創真「…」
えりな「さあぁ!1!2!3!どえでしょお?//」
創真「…べつに興味ない」チラッ
スマホ●REC
えりな「うそうけwwwwwwwwwwww//」
創真「……」
えりな「どうえwwwwwwwwwwwwさわいあいくえにwwwwwwwwww//」
創真(明日の朝どうしてくれよう)
えりな「ひんお!1!さある!//」
創真「それヒントじゃねぇよ」
えりな「3!あめる!//」
創真「……ツッコまないからな」
えりな「9!もう!//」
創真「…」
えりな「さあぁ!1!2!3!どえでしょお?//」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:07:12.09 ID:CN/6qex60
創真「……」
えりな「わっかうかな!わっかうかな!わかうかなぁwwwwwwww!//」
創真「…俺ちょっと席外すわ」スタッ
えりな「あぁ!てえてうぅwwwwww//」
創真「………こいつ」
えりな「あ?いまあんつった?//」
創真「…」
えりな「あんつったんだよ!!!//」ドンッ
創真「……」
えりな「……お手ていたい//」
創真「…お前が悪いだろ」
えりな「ゆきいらくんがいじえる//」
創真「…」
えりな「あああぁ!!!むしぃ!!!!!//」
創真(これ本人に見せても信じねぇな、あの性格じゃ)
スマホ●REC
えりな「わっかうかな!わっかうかな!わかうかなぁwwwwwwww!//」
創真「…俺ちょっと席外すわ」スタッ
えりな「あぁ!てえてうぅwwwwww//」
創真「………こいつ」
えりな「あ?いまあんつった?//」
創真「…」
えりな「あんつったんだよ!!!//」ドンッ
創真「……」
えりな「……お手ていたい//」
創真「…お前が悪いだろ」
えりな「ゆきいらくんがいじえる//」
創真「…」
えりな「あああぁ!!!むしぃ!!!!!//」
創真(これ本人に見せても信じねぇな、あの性格じゃ)
スマホ●REC
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:17:03.08 ID:CN/6qex60
えりな「むぅし!むぅし!!!//」
創真「…」
えりな「おい!あんつったんだよ!!!//」
創真「……はぁ」
えりな「おい!答えろ!!!この工口!//」
創真「…なんにも言ってねぇよ」
えりな「ほんとか?//」
創真「ホントだよ」
えりな「ん!なあゆるす//」
創真「……」
えりな「ではしうもんえす!!!//」
創真「はいはい」
えりな「ばすおかっぷをあてお//」
創真「続くのかよ」
創真「…」
えりな「おい!あんつったんだよ!!!//」
創真「……はぁ」
えりな「おい!答えろ!!!この工口!//」
創真「…なんにも言ってねぇよ」
えりな「ほんとか?//」
創真「ホントだよ」
えりな「ん!なあゆるす//」
創真「……」
えりな「ではしうもんえす!!!//」
創真「はいはい」
えりな「ばすおかっぷをあてお//」
創真「続くのかよ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:29:52.83 ID:CN/6qex60
えりな「……きいてる?//」
創真(お、覚めてきたか?)
えりな「あなた!もいかしれ私が好きなろ?//」
創真「……いや、それはない」
えりな「ああぁ!こんな時だえぇ!!!//」ジタバタ
創真(こんな薙切えりなはいやだ)
えりな「なによ!ちょっとかおあいいかあって!!!//」
創真「…」ポリポリ
えりな「っぷ!てえてるしwwwwwwww//」
創真「」
えりな「そんなにおなかあいあぬ//」
創真「ごめん、なに言ってるかわからない」
えりな「も~!も~!//」ガシッ
創真「…」
えりな「ん!ん!ん!ん!!ん!ん!ん!ん!ん!//」ゴクゴクゴク
創真(…補充しやがった)
えりな「ぷぅ……えへへへぇ…かっこいいあねぇ//」ナデナデ
創真「…」
えりな「……うっ」
創真「!」
創真(お、覚めてきたか?)
えりな「あなた!もいかしれ私が好きなろ?//」
創真「……いや、それはない」
えりな「ああぁ!こんな時だえぇ!!!//」ジタバタ
創真(こんな薙切えりなはいやだ)
えりな「なによ!ちょっとかおあいいかあって!!!//」
創真「…」ポリポリ
えりな「っぷ!てえてるしwwwwwwww//」
創真「」
えりな「そんなにおなかあいあぬ//」
創真「ごめん、なに言ってるかわからない」
えりな「も~!も~!//」ガシッ
創真「…」
えりな「ん!ん!ん!ん!!ん!ん!ん!ん!ん!//」ゴクゴクゴク
創真(…補充しやがった)
えりな「ぷぅ……えへへへぇ…かっこいいあねぇ//」ナデナデ
創真「…」
えりな「……うっ」
創真「!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:37:54.29 ID:CN/6qex60
えりな「んうっ」
創真「おい、薙切お前一回吐いたほう」
えりな「うそも~~~んwwwwwwwwwwww!!!//」
創真「…」
えりな「だあぁさえてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!///」
創真(……俺もう頑張ったよね?)
えりな「おいwwwwww!おめぇwwww!!!そんなにさありたいんかwwwwwwwwww?//」
創真「……いい」
えりな「おぉ!やっぱえおいなぁ//」
創真(言葉が通じないってこんな気持ちか…)
えりな「どれどれwwwwwwww//」ズイズイ
創真「……ちけぇよ」
えりな「こうふんすんの!!!//」ガバッ
創真「おま!」
ドサッ
創真「…」
創真「おい、薙切お前一回吐いたほう」
えりな「うそも~~~んwwwwwwwwwwww!!!//」
創真「…」
えりな「だあぁさえてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!///」
創真(……俺もう頑張ったよね?)
えりな「おいwwwwww!おめぇwwww!!!そんなにさありたいんかwwwwwwwwww?//」
創真「……いい」
えりな「おぉ!やっぱえおいなぁ//」
創真(言葉が通じないってこんな気持ちか…)
えりな「どれどれwwwwwwww//」ズイズイ
創真「……ちけぇよ」
えりな「こうふんすんの!!!//」ガバッ
創真「おま!」
ドサッ
創真「…」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:49:02.51 ID:CN/6qex60
えりな「んふふぅ~//」スリスリ
創真「……」
えりな「わたいのにおいをつけてやおぉ//」スリスリ
創真(やべぇ…めっちゃいい匂いがする)
えりな「ん~!こえすきぃ//」スリスリ
創真「……」
ナデナデ
えりな「!?//」スリスリ
創真「……」ナデナデ
えりな「ほおぉ?やるあぁ…//」スリスリ
ムニュ
創真「!?」
えりな「くあえ!!!//」スリスリスリスリ
ムニュギュッムニュムニュ
創真「おい薙切!降りろ!!!」
えりな「あんだよおもいれっか!?//」スリスリスリスリ
創真「……」
えりな「わたいのにおいをつけてやおぉ//」スリスリ
創真(やべぇ…めっちゃいい匂いがする)
えりな「ん~!こえすきぃ//」スリスリ
創真「……」
ナデナデ
えりな「!?//」スリスリ
創真「……」ナデナデ
えりな「ほおぉ?やるあぁ…//」スリスリ
ムニュ
創真「!?」
えりな「くあえ!!!//」スリスリスリスリ
ムニュギュッムニュムニュ
創真「おい薙切!降りろ!!!」
えりな「あんだよおもいれっか!?//」スリスリスリスリ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:53:42.46 ID:CN/6qex60
むにゅ~~~ん
創真「おい!薙切!!!いいかげ」
えりな「ゆきひあくん…あたしね…お父さあにあまえら記憶がないよ//」
創真「……」
えりな「あからいますごくうえしい///」
創真「…」ナデナデ
えりな「!?//」
創真「……」ナデナデ
えりな「ゆきいらうん//」
創真「いいよ……もう」ナデナデ
えりな「ごめんあさい…ゆきいらくん//」
創真「だからもうい」
えりな「きもいわるい…」
創真「………」
創真「え?」
創真「おい!薙切!!!いいかげ」
えりな「ゆきひあくん…あたしね…お父さあにあまえら記憶がないよ//」
創真「……」
えりな「あからいますごくうえしい///」
創真「…」ナデナデ
えりな「!?//」
創真「……」ナデナデ
えりな「ゆきいらうん//」
創真「いいよ……もう」ナデナデ
えりな「ごめんあさい…ゆきいらくん//」
創真「だからもうい」
えりな「きもいわるい…」
創真「………」
創真「え?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 19:56:51.65 ID:CN/6qex60
えりな「あぐ…」
創真「おい……おい!」
えりな「しゃえると揺れてでそう」
創真(……これはおそらく本当だ!だって顔真っ白だもん)
えりな「ゆきひらくん……」
創真「あぁ……」
えりな「ごめんなさい……」
創真「頑張ったよ…薙切はがんば」
えりな「…………うっ」
ただいま番組を変えて放送しております
創真「おい……おい!」
えりな「しゃえると揺れてでそう」
創真(……これはおそらく本当だ!だって顔真っ白だもん)
えりな「ゆきひらくん……」
創真「あぁ……」
えりな「ごめんなさい……」
創真「頑張ったよ…薙切はがんば」
えりな「…………うっ」
ただいま番組を変えて放送しております
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:17:26.72 ID:CN/6qex60
ーーーーーーー
創真「……さんざんだった」
創真「…思いっきり顔にぶっかけやがって」
創真「これは俺キレてもいいよね?」
創真「…しかも本人は……」チラッ
えりな「……ZZZzzZZzzzz」
創真「……はぁ」
えりな「ゆきひらくんすきぃ……Z」
創真「……はいはい」ナデナデ
えりな「ん……zZzz」
創真「片付けて俺も寝よ……」
創真「薙切の隣で」
スマホ●REC
創真「……さんざんだった」
創真「…思いっきり顔にぶっかけやがって」
創真「これは俺キレてもいいよね?」
創真「…しかも本人は……」チラッ
えりな「……ZZZzzZZzzzz」
創真「……はぁ」
えりな「ゆきひらくんすきぃ……Z」
創真「……はいはい」ナデナデ
えりな「ん……zZzz」
創真「片付けて俺も寝よ……」
創真「薙切の隣で」
スマホ●REC
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:24:15.81 ID:CN/6qex60
ーーーーーー
えりな「ん………んんz」
創真「zzzZzzZ」
えりな「んふぅ……Zz……」ギュッ
創真「ん…zz」モゾッ
えりな「zんん~?」チラッ
創真「zzzZ」
えりな「」
えりな「幸平創真~~~~~!!!!!」
創真「Zz…んぁ?」
えりな「ん………んんz」
創真「zzzZzzZ」
えりな「んふぅ……Zz……」ギュッ
創真「ん…zz」モゾッ
えりな「zんん~?」チラッ
創真「zzzZ」
えりな「」
えりな「幸平創真~~~~~!!!!!」
創真「Zz…んぁ?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:35:34.49 ID:CN/6qex60
えりな「きみ!君!君!!!ここでなにしてるのよ!!!」
創真「朝からうるせぇなぁ」
えりな「そんなことよりなにしてるのよ!?守衛!守衛さーん!!!」
創真「守衛さんって…来るわけないだろ俺の部屋なのに」
えりな「はぁ!?君なに言ってるの?」
創真「……おい薙切、歯磨きたくない?」
えりな「なにいって…」
創真「昨日一応うがいさせたけど、歯磨きたくないか?」
えりな「…」
創真「机の引き出しに予備の歯ブラシあるから使っていいぞ」
えりな「…ありがとう」
創真「ん…」
創真「朝からうるせぇなぁ」
えりな「そんなことよりなにしてるのよ!?守衛!守衛さーん!!!」
創真「守衛さんって…来るわけないだろ俺の部屋なのに」
えりな「はぁ!?君なに言ってるの?」
創真「……おい薙切、歯磨きたくない?」
えりな「なにいって…」
創真「昨日一応うがいさせたけど、歯磨きたくないか?」
えりな「…」
創真「机の引き出しに予備の歯ブラシあるから使っていいぞ」
えりな「…ありがとう」
創真「ん…」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:36:01.66 ID:CN/6qex60
創真「んで、磨き終わったな」
えりな「えぇ、なにか言い残すことはあるかしら?」
創真「……」
えりな「いくらなんでもこの薙切えりなとどどどどどど!同衾したのだからそれ相応の罰を受ける覚悟はあるのでしょう?//」
創真「…は?」
えりな「君、そんな態度とっていられるのも今のうちよ」
創真「は?」
創真「は?」
えりな「えぇ、なにか言い残すことはあるかしら?」
創真「……」
えりな「いくらなんでもこの薙切えりなとどどどどどど!同衾したのだからそれ相応の罰を受ける覚悟はあるのでしょう?//」
創真「…は?」
えりな「君、そんな態度とっていられるのも今のうちよ」
創真「は?」
創真「は?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:58:11.49 ID:CN/6qex60
創真「お前、状況分ってんの?」
えりな「それは君の方でしょ!」
創真「……確かここらへんに」ゴソガサ
えりな「なにやってるのよ?」
創真「お、あったあった…」
えりな「誤魔化したってそうはいか」
創真「なぁ薙切お前今どこにいる?」
えりな「はぁ?」
創真「いいからどこにいるか答えろ」
えりな「……君の部屋みたいね………とてもみすぼらしくてお似合いだわ」
創真(やっぱこいつ泣かせる)
えりな「で?それでこの私に近づいていい理由になるとでも?」
創真「……これをご覧ください」ポチッ
えりな「?」
えりな「それは君の方でしょ!」
創真「……確かここらへんに」ゴソガサ
えりな「なにやってるのよ?」
創真「お、あったあった…」
えりな「誤魔化したってそうはいか」
創真「なぁ薙切お前今どこにいる?」
えりな「はぁ?」
創真「いいからどこにいるか答えろ」
えりな「……君の部屋みたいね………とてもみすぼらしくてお似合いだわ」
創真(やっぱこいつ泣かせる)
えりな「で?それでこの私に近づいていい理由になるとでも?」
創真「……これをご覧ください」ポチッ
えりな「?」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:07:29.38 ID:CN/6qex60
えりな『わあしのばすおサイズはなんれしょう?//』
創真『お前マジで酒飲まない方がいいぞ』
えりな「」
創真「……なんて言ってるんでしょうね?彼女は」
えりな「し、知らない//」プルプル
創真「…」ピッ
創真『……ツッコまないからな』
えりな『9!もう!//』
創真「…なぁ薙切さん?1の次は?」
えりな「」
創真『お前マジで酒飲まない方がいいぞ』
えりな「」
創真「……なんて言ってるんでしょうね?彼女は」
えりな「し、知らない//」プルプル
創真「…」ピッ
創真『……ツッコまないからな』
えりな『9!もう!//』
創真「…なぁ薙切さん?1の次は?」
えりな「」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:08:31.93 ID:CN/6qex60
創真「なぁ、1の次は?」
えりな「2、です…//」
えりな『ひんお!1!さある!//』
創真『それヒントじゃねぇよ』
えりな『3!あめる!//』
えりな「ちょっと!それやめなさいよ!!!//」
創真「1の次は?」
えりな「…3、です//」
創真「その次は?」
えりな「9、です…//」
創真「ほ~ん……1,3,9ねぇ……ま、次行きますか」ピッ
えりな「え!?ま、まだあるの!?//」
えりな「2、です…//」
えりな『ひんお!1!さある!//』
創真『それヒントじゃねぇよ』
えりな『3!あめる!//』
えりな「ちょっと!それやめなさいよ!!!//」
創真「1の次は?」
えりな「…3、です//」
創真「その次は?」
えりな「9、です…//」
創真「ほ~ん……1,3,9ねぇ……ま、次行きますか」ピッ
えりな「え!?ま、まだあるの!?//」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:09:56.16 ID:CN/6qex60
えりな『ではしうもんえす!!!//』
創真『はいはい』
えりな『ばすおかっぷをあてお//』
創真『続くのかよ』
創真「…そう言えばこれ、答え教えてもらってないわ」
えりな「!?//」
創真「答えなに?」
えりな「な!そんなの言える」
創真「なに?」
えりな「……//」
創真「まぁいいや…」
えりな「…//」
創真「あとで直接確かめるから」
えりな「!?//」
創真「というか打つのめんどくさいから全部見ようか」ピッ
創真『はいはい』
えりな『ばすおかっぷをあてお//』
創真『続くのかよ』
創真「…そう言えばこれ、答え教えてもらってないわ」
えりな「!?//」
創真「答えなに?」
えりな「な!そんなの言える」
創真「なに?」
えりな「……//」
創真「まぁいいや…」
えりな「…//」
創真「あとで直接確かめるから」
えりな「!?//」
創真「というか打つのめんどくさいから全部見ようか」ピッ
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:11:33.78 ID:CN/6qex60
ーーーーー
えりな「………//」
創真「なにか言うことは?」
えりな「な!なにが望み!?//」
創真「は?」
えりな「うっ…//」
創真「なに?また吐くの?」
えりな「吐かないわよ!!!//」
創真「で!なにか言うことは?」
えりな「……//」
創真「しかも寝起きで今更言うに事欠いて守衛さん呼ぶし」
えりな「しょうがないじゃない!初めてなんだから!!!//」
えりな「………//」
創真「なにか言うことは?」
えりな「な!なにが望み!?//」
創真「は?」
えりな「うっ…//」
創真「なに?また吐くの?」
えりな「吐かないわよ!!!//」
創真「で!なにか言うことは?」
えりな「……//」
創真「しかも寝起きで今更言うに事欠いて守衛さん呼ぶし」
えりな「しょうがないじゃない!初めてなんだから!!!//」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:12:40.55 ID:CN/6qex60
創真「で、まさか人の顔面にぶっかけたえりな様はなんて言うべきかご存じですよねぇ?」
えりな「……ご、ごめんなさい…」
創真「あとは?」
えりな「え?あ、あと……?」
創真「いくら酔っぱらってたからって人の体に顔うずめて寝言ですきぃなんて言ってたらもうねぇ!?」
えりな「……」ポロッ
創真「え!?」
えりな「なによぅ…そんなに……そんなに意地悪しなくてもいいじゃない」ポロポロ
創真「…」
えりな「私だってやりすぎちゃったけどでもしょうがないじゃない」ポロポロ
創真「……」
えりな「……ご、ごめんなさい…」
創真「あとは?」
えりな「え?あ、あと……?」
創真「いくら酔っぱらってたからって人の体に顔うずめて寝言ですきぃなんて言ってたらもうねぇ!?」
えりな「……」ポロッ
創真「え!?」
えりな「なによぅ…そんなに……そんなに意地悪しなくてもいいじゃない」ポロポロ
創真「…」
えりな「私だってやりすぎちゃったけどでもしょうがないじゃない」ポロポロ
創真「……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:13:42.93 ID:CN/6qex60
えりな「……返せ」グスッ
創真「え?」
えりな「私のスマホ返せ!!!」
創真「いや、これ俺の」
えりな「だって、だって!こんなのなんて……」
創真「…」
えりな「もういや……」
創真「好きだよ」
えりな「…」
創真「その…からかいすぎたよ、ごめん」
創真「え?」
えりな「私のスマホ返せ!!!」
創真「いや、これ俺の」
えりな「だって、だって!こんなのなんて……」
創真「…」
えりな「もういや……」
創真「好きだよ」
えりな「…」
創真「その…からかいすぎたよ、ごめん」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:15:58.28 ID:CN/6qex60
創真「昨日酔った薙切が甘えてきてすげぇかわいいと思った」
えりな「…」
創真「だから…好きだよえりな」
えりな「……」
創真(うわぁ、俺勢いでなに言っちゃってんの?)
えりな「…1つ」
創真「あ?」
えりな「1つ昨日のお詫びで何か言うことを聞いてあげる」
創真「…じゃもう一回寝るか」
えりな「な!?//」
創真「いいじゃん俺ら恋人なんだし」
えりな「…」
創真「だから…好きだよえりな」
えりな「……」
創真(うわぁ、俺勢いでなに言っちゃってんの?)
えりな「…1つ」
創真「あ?」
えりな「1つ昨日のお詫びで何か言うことを聞いてあげる」
創真「…じゃもう一回寝るか」
えりな「な!?//」
創真「いいじゃん俺ら恋人なんだし」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:15:59.55 ID:CN/6qex60
えりな「けど、だからって…このえᘄち//」
創真「いや、寝るだけだから…普通に」
えりな「ほ、本当に?//」
創真「……抱きしめて寝たいから少しはその」ポリポリ
えりな「……えᘄち//」
創真「うるせぇなぁ、バストサイズ言わせんぞ」
えりな「お、教えるわけないでしょ!!!//」
創真「はいはい早く寝るぞ」
えりな「う、うん//」
創真「いや、寝るだけだから…普通に」
えりな「ほ、本当に?//」
創真「……抱きしめて寝たいから少しはその」ポリポリ
えりな「……えᘄち//」
創真「うるせぇなぁ、バストサイズ言わせんぞ」
えりな「お、教えるわけないでしょ!!!//」
創真「はいはい早く寝るぞ」
えりな「う、うん//」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:23:10.39 ID:CN/6qex60
創真「……」
えりな「…//」
創真「…」
えりな「ねぇ、ちょっと強い//」
創真「おう、悪い」
えりな「…なんか慣れてない?//」
創真「そりゃ昨日もしましたし」
えりな「あ!それ!あなたなんで私と同じベットで寝てるのよ!!!昨日は敷布団で寝るって言ってたじゃない!//」
創真「…薙切が一緒に寝たいって言ったんだろ(嘘)」
えりな「そ、そう…それは……しかたないわね//」
創真「お前だって起き抜けでバカみたいにでかい声出して」
えりな「だって!だって…//」
創真(はいはいかわいいですよ)
えりな「…//」
創真「…」
えりな「ねぇ、ちょっと強い//」
創真「おう、悪い」
えりな「…なんか慣れてない?//」
創真「そりゃ昨日もしましたし」
えりな「あ!それ!あなたなんで私と同じベットで寝てるのよ!!!昨日は敷布団で寝るって言ってたじゃない!//」
創真「…薙切が一緒に寝たいって言ったんだろ(嘘)」
えりな「そ、そう…それは……しかたないわね//」
創真「お前だって起き抜けでバカみたいにでかい声出して」
えりな「だって!だって…//」
創真(はいはいかわいいですよ)
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:24:04.03 ID:CN/6qex60
えりな「…ねぇ、幸平くん……本当に何もしてないの?//」
創真「してねぇよ」
えりな「本当に?」
創真「酔っ払い相手にするかよ」
えりな「そう……ふふっ//」
創真「それに手を出すんならお前も覚えてないとつまんないだろ」
えりな「…このえᘄち//」
創真「工口いのはどっちだよ、なんだよなめるって」
えりな「うるさいわね//」
創真「薙切を酔わせてこう…するってのはなんかおかしいだろ。特に初めては」
えりな「えらいわね……い、いまだけ下の名前で呼ぶのを許すわ//」
創真(こいつやっぱかわいいな)
えりな「あ、さっきどさくさに紛れてえりなって言ってたわね」
創真「…それ今言う?」
えりな「……そうね」
創真「してねぇよ」
えりな「本当に?」
創真「酔っ払い相手にするかよ」
えりな「そう……ふふっ//」
創真「それに手を出すんならお前も覚えてないとつまんないだろ」
えりな「…このえᘄち//」
創真「工口いのはどっちだよ、なんだよなめるって」
えりな「うるさいわね//」
創真「薙切を酔わせてこう…するってのはなんかおかしいだろ。特に初めては」
えりな「えらいわね……い、いまだけ下の名前で呼ぶのを許すわ//」
創真(こいつやっぱかわいいな)
えりな「あ、さっきどさくさに紛れてえりなって言ってたわね」
創真「…それ今言う?」
えりな「……そうね」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:26:17.02 ID:CN/6qex60
えりな「ねぇ……さっきのみたいにいい子いい子して//」
創真(あぁもうこれはしょうがないよね)ナデナデ
えりな「ん//」
創真(くっそ!新戸の奴、てぇだすなとか!こんなん生殺しだよ!)ナデナデ
えりな「んふぅ~!//」
創真「え、えりな?」ナデナデ
えりな「なに、幸平くん?」
創真(俺には名前呼ばせてそれはないでしょ)ナデナデ
えりな「…?」
創真(あぁもうこれはしょうがないよね)ナデナデ
えりな「ん//」
創真(くっそ!新戸の奴、てぇだすなとか!こんなん生殺しだよ!)ナデナデ
えりな「んふぅ~!//」
創真「え、えりな?」ナデナデ
えりな「なに、幸平くん?」
創真(俺には名前呼ばせてそれはないでしょ)ナデナデ
えりな「…?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:27:36.09 ID:CN/6qex60
創真「下の名前で呼んでくんない?」
えりな「いや!//」
創真「えぇ…」
えりな「そんな破廉恥なのまだイヤ!…手止まってる」
創真(こいつばっかいい思いすんのもアレだな)
えりな「手!止まってる!!!」
創真「…破廉恥ってのはこういうのを言うんだよ」ギュゥ
えりな「!?//」
創真「わかった?」ススッ
えりな「やぁ//」
創真(……新戸さん、僕もう無理です)スゥー
えりな「……そこ、や//」
創真「ねぇ、そこってどこ?」フニフニ
えりな「下の…ところの//」
創真(これは!やばい…)
えりな「いや!//」
創真「えぇ…」
えりな「そんな破廉恥なのまだイヤ!…手止まってる」
創真(こいつばっかいい思いすんのもアレだな)
えりな「手!止まってる!!!」
創真「…破廉恥ってのはこういうのを言うんだよ」ギュゥ
えりな「!?//」
創真「わかった?」ススッ
えりな「やぁ//」
創真(……新戸さん、僕もう無理です)スゥー
えりな「……そこ、や//」
創真「ねぇ、そこってどこ?」フニフニ
えりな「下の…ところの//」
創真(これは!やばい…)
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:28:14.70 ID:CN/6qex60
創真「…えりな……もう寝よ」
えりな「え…//」
創真「いや、このまますると止まんないから俺」
えりな「べつに止めなくても…」ボソ
創真「…なんか言った?」
えりな「な、なにも…//」
創真「……それに…えりなは新戸先生にオッケーが出たらね」
えりな「?」
創真「ま、そのうち今度は俺が酔っぱらうから」
えりな「……だめよ」
創真「なんで?」
えりな「次も私が酔ったふりをするから//」ボソ
おわり
えりな「え…//」
創真「いや、このまますると止まんないから俺」
えりな「べつに止めなくても…」ボソ
創真「…なんか言った?」
えりな「な、なにも…//」
創真「……それに…えりなは新戸先生にオッケーが出たらね」
えりな「?」
創真「ま、そのうち今度は俺が酔っぱらうから」
えりな「……だめよ」
創真「なんで?」
えりな「次も私が酔ったふりをするから//」ボソ
おわり
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:32:00.21 ID:CN/6qex60
新戸緋沙子の場合
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:10:33.17 ID:DzKAqNa30
緋沙子「…おい!幸平創真!」
創真「んぁ~?//」
緋沙子「んぁ~?っじゃない!何でお前が酔っ払っているんだ!!!」
創真「いやぁそれほどでもぉ//」
緋沙子「それほどでもじゃない!ここをどこだと思っているんだ!!!」
創真「え、新戸の家だろ?//」
緋沙子「そこになぜお前がいる!!!」
創真「はぇ?お前が誘ったんじゃねぇかよぉ//」
緋沙子「誘っていない!荷物を運ぶのを手伝えと言っただけだろ!!!」
創真「あぁ…新戸はかわいいなぁ//」
緋沙子「は!?ば!ばか!!!//」
創真「んぁ~?//」
緋沙子「んぁ~?っじゃない!何でお前が酔っ払っているんだ!!!」
創真「いやぁそれほどでもぉ//」
緋沙子「それほどでもじゃない!ここをどこだと思っているんだ!!!」
創真「え、新戸の家だろ?//」
緋沙子「そこになぜお前がいる!!!」
創真「はぇ?お前が誘ったんじゃねぇかよぉ//」
緋沙子「誘っていない!荷物を運ぶのを手伝えと言っただけだろ!!!」
創真「あぁ…新戸はかわいいなぁ//」
緋沙子「は!?ば!ばか!!!//」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:16:10.26 ID:FAWw+XDy0
創真「いやぁ、だってこんなにも新戸はかわいいんだぜぇ」ダキッ
緋沙子「お前!?//」
創真「まぁまぁ//」スリスリ
緋沙子「にゃめろぉ~//」
創真「まぁまぁ、お前も飲めよぉ~//」
緋沙子「飲むか!!!」
創真「それにしても新戸はいいやつだなぁ~//」スッ
緋沙子「おい!おい!やめろ//」
創真「ん~?//」
緋沙子「ひゃぁっ!//」
創真「いい匂いだぁ~//」スンスン
緋沙子「か、嗅ぐなぁ//」
緋沙子「お前!?//」
創真「まぁまぁ//」スリスリ
緋沙子「にゃめろぉ~//」
創真「まぁまぁ、お前も飲めよぉ~//」
緋沙子「飲むか!!!」
創真「それにしても新戸はいいやつだなぁ~//」スッ
緋沙子「おい!おい!やめろ//」
創真「ん~?//」
緋沙子「ひゃぁっ!//」
創真「いい匂いだぁ~//」スンスン
緋沙子「か、嗅ぐなぁ//」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:23:00.13 ID:FAWw+XDy0
創真「おぇい~、新戸ちゃ~~ん//」スリスリ
緋沙子「ほ、頬をこするなぁ~!!!//」
創真「なんでぇ?//」スリスリ
緋沙子「な!なんでもだ!!!//」
創真「新戸はこんなにもかわいいのにぃ?//」
緋沙子「も、もうやめてくれ//」
創真「えいじゃ……ない…//」
緋沙子「…?」
創真「…か……z」
緋沙子「…ね、寝たのか……?」
創真「あらとぉ~…zz」
緋沙子「…ホッ……」
緋沙子「しかしすごいなこいつの酔いっぷりは…おそらく覚えてもいないだろ…」
緋沙子「………まぁ酔ったら覚えてなくても…」
緋沙子「……」
緋沙子「……よ、酔ったら………」ゴクリ
緋沙子「ほ、頬をこするなぁ~!!!//」
創真「なんでぇ?//」スリスリ
緋沙子「な!なんでもだ!!!//」
創真「新戸はこんなにもかわいいのにぃ?//」
緋沙子「も、もうやめてくれ//」
創真「えいじゃ……ない…//」
緋沙子「…?」
創真「…か……z」
緋沙子「…ね、寝たのか……?」
創真「あらとぉ~…zz」
緋沙子「…ホッ……」
緋沙子「しかしすごいなこいつの酔いっぷりは…おそらく覚えてもいないだろ…」
緋沙子「………まぁ酔ったら覚えてなくても…」
緋沙子「……」
緋沙子「……よ、酔ったら………」ゴクリ
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:35:32.53 ID:FAWw+XDy0
創真「……で、なにこれ?」
緋沙子「お、おい~?幸平!//」
創真「……」
緋沙子「あ、あに見てるんだぁ//」
創真「…だ、大丈夫か?」
緋沙子「だい……//」
創真「…新戸?」
緋沙子「だい、大丈夫だいっ!!!//」
創真「お、おう…」
緋沙子「……ゆ、幸平!!!//」
創真「…はい……なんでしょう」
緋沙子「お、おめぇ………//」
創真「?」
緋沙子「き、気になる……人、とかいるのか?//」
創真「…」
創真(…あれ、こいつ酔ってなくね?)
緋沙子「お、おい~?幸平!//」
創真「……」
緋沙子「あ、あに見てるんだぁ//」
創真「…だ、大丈夫か?」
緋沙子「だい……//」
創真「…新戸?」
緋沙子「だい、大丈夫だいっ!!!//」
創真「お、おう…」
緋沙子「……ゆ、幸平!!!//」
創真「…はい……なんでしょう」
緋沙子「お、おめぇ………//」
創真「?」
緋沙子「き、気になる……人、とかいるのか?//」
創真「…」
創真(…あれ、こいつ酔ってなくね?)
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:44:06.23 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「き!聞いてるのか!!!」
創真「え、あぁ…うん……」
緋沙子「な、ならさっさと答えろ!ばかものめ!!!//」
創真「……」
緋沙子「……あ、あんらよぉ~//」
創真「…新戸」
緋沙子「あぁん?///」
創真「…もっと呑むか?」
緋沙子「………あ、あたりまえらぃ~//」
創真「なに飲む?」
緋沙子「ば、ばか!……私はみせ…」
創真「…私はみせ?」
緋沙子「…店に入ったあび、ビールにきあってるあろ~//」
創真「…」
創真「え、あぁ…うん……」
緋沙子「な、ならさっさと答えろ!ばかものめ!!!//」
創真「……」
緋沙子「……あ、あんらよぉ~//」
創真「…新戸」
緋沙子「あぁん?///」
創真「…もっと呑むか?」
緋沙子「………あ、あたりまえらぃ~//」
創真「なに飲む?」
緋沙子「ば、ばか!……私はみせ…」
創真「…私はみせ?」
緋沙子「…店に入ったあび、ビールにきあってるあろ~//」
創真「…」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:58:41.62 ID:FAWw+XDy0
創真「……ホイ」コトン
新戸「……」
創真「…新戸?」
緋沙子「ば、ばぁやろぉ!//」
創真「は?だってビール…」
緋沙子「あ、あんれグラスに入ってないんらよぉ!!!//」
創真「…なるほど、そうきたか」
緋沙子「わ、私を…だえあとおもっとるんだぁ~//」
創真「…ちょっと待ってろ」
緋沙子「は…あやくしろおぉ//」
創真「はいはいお待ちくださいお姫様」
緋沙子「な!ひ、姫……//」
緋沙子「…//」
新戸「……」
創真「…新戸?」
緋沙子「ば、ばぁやろぉ!//」
創真「は?だってビール…」
緋沙子「あ、あんれグラスに入ってないんらよぉ!!!//」
創真「…なるほど、そうきたか」
緋沙子「わ、私を…だえあとおもっとるんだぁ~//」
創真「…ちょっと待ってろ」
緋沙子「は…あやくしろおぉ//」
創真「はいはいお待ちくださいお姫様」
緋沙子「な!ひ、姫……//」
緋沙子「…//」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:01:20.78 ID:FAWw+XDy0
創真「お待たせしましたっと」コトン
緋沙子「…」
創真「…新戸?」
緋沙子「……」
創真「お~い、新戸さ~ん?」
緋沙子「え、え!?なんだ?」
創真(…こいつ……せめてふりだけでもしろよ)
緋沙子「…あ……な、なんらよぉ~//」
創真(言い直してるし!あ…じゃねぇし!!!)
緋沙子「ゆ、ゆきいらは飲まんのかぇ?//」
創真「あぁじゃあ俺はそのままで」コトン
緋沙子「…の、飲むのか……のうんかぁ~//」
創真(もう止めろよ、酔ったふり…)
緋沙子「そ、そうか…」
創真「じゃ、乾杯で」スッ
緋沙子「お、おうぅ//」スッ
チンッ
緋沙子「…」
創真「…新戸?」
緋沙子「……」
創真「お~い、新戸さ~ん?」
緋沙子「え、え!?なんだ?」
創真(…こいつ……せめてふりだけでもしろよ)
緋沙子「…あ……な、なんらよぉ~//」
創真(言い直してるし!あ…じゃねぇし!!!)
緋沙子「ゆ、ゆきいらは飲まんのかぇ?//」
創真「あぁじゃあ俺はそのままで」コトン
緋沙子「…の、飲むのか……のうんかぁ~//」
創真(もう止めろよ、酔ったふり…)
緋沙子「そ、そうか…」
創真「じゃ、乾杯で」スッ
緋沙子「お、おうぅ//」スッ
チンッ
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:08:10.45 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「…」
創真「…」ゴクゴク
緋沙子「い、いざ…」グッ
創真「……」
緋沙子「…ま、まじゅい……」
創真(でしょうね、ビールのほかにスピリタスも入れましたから)
緋沙子「……う、うぅ~」チラリ
創真「…」ゴクゴク
緋沙子「!?」
創真「…なんだ、飲まないのか?」
緋沙子「う、うるさい!自分のペースで飲ませろ!!!」
創真「…はいはい」
緋沙子「…」ゴク
創真「……」
緋沙子「~~~~~!!!」
創真「…」ゴクゴク
緋沙子「い、いざ…」グッ
創真「……」
緋沙子「…ま、まじゅい……」
創真(でしょうね、ビールのほかにスピリタスも入れましたから)
緋沙子「……う、うぅ~」チラリ
創真「…」ゴクゴク
緋沙子「!?」
創真「…なんだ、飲まないのか?」
緋沙子「う、うるさい!自分のペースで飲ませろ!!!」
創真「…はいはい」
緋沙子「…」ゴク
創真「……」
緋沙子「~~~~~!!!」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:16:19.11 ID:FAWw+XDy0
創真「…大丈夫か?」
緋沙子「だ!大丈夫なわけ…」
創真「…おい」
緋沙子「ら、らいおうぶにきあってあぁ~//」ゴク
創真「……おい」
緋沙子「~~~!!!」
創真(こいつ俺と違って酔ったふりヘッタクソだな)
緋沙子「は、話を戻すとよぉ~//」
創真「…あ?」
緋沙子「そ、その…好きな人とかいるのか?//」
創真「…あぁ、いるよ」
緋沙子「!!!」
創真「でもなかなか気付いてくれねぇんだよなぁ」
緋沙子「……そ、そうか」
緋沙子「だ!大丈夫なわけ…」
創真「…おい」
緋沙子「ら、らいおうぶにきあってあぁ~//」ゴク
創真「……おい」
緋沙子「~~~!!!」
創真(こいつ俺と違って酔ったふりヘッタクソだな)
緋沙子「は、話を戻すとよぉ~//」
創真「…あ?」
緋沙子「そ、その…好きな人とかいるのか?//」
創真「…あぁ、いるよ」
緋沙子「!!!」
創真「でもなかなか気付いてくれねぇんだよなぁ」
緋沙子「……そ、そうか」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:23:40.76 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「ど、どういう……だ、だれなんらいぃ?」
創真「…関係ないだろ」
緋沙子「い、いいから教えろ!!!」ダンッ
創真「…」
緋沙子「おいえろいぃ~//」
創真「…どんな奴かって……まぁ料理の腕がすげぇんだよなそいつ」
緋沙子「………」
創真「それにめっちゃかわいくてよぉ」
緋沙子「……」
創真「けど、たまに見せるスキがこれまたいいんだ」
緋沙子「…」
創真「いやぁ、付き合ってくれねぇかなぁ」
緋沙子「…その人と付き合えたら……やはりうれしいか?」
創真「……は?」
創真「…関係ないだろ」
緋沙子「い、いいから教えろ!!!」ダンッ
創真「…」
緋沙子「おいえろいぃ~//」
創真「…どんな奴かって……まぁ料理の腕がすげぇんだよなそいつ」
緋沙子「………」
創真「それにめっちゃかわいくてよぉ」
緋沙子「……」
創真「けど、たまに見せるスキがこれまたいいんだ」
緋沙子「…」
創真「いやぁ、付き合ってくれねぇかなぁ」
緋沙子「…その人と付き合えたら……やはりうれしいか?」
創真「……は?」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:30:15.91 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「だからその人と付き合えたらうれしいのか?」
創真「……そりゃ嬉しんだけどやっぱりなぁ…」
緋沙子「な、なんだ……」
創真「そいつどうやら俺のことに気付いてないみたいでな」
緋沙子「そんなことはない!」
創真「…」
緋沙子「……そんなことは…ないと思う…」
創真「…いや、絶対そいつ気付いてない」
緋沙子「そんなことはない…少なくとも、少なくともえりな様は」
創真「は?」
緋沙子「えりな様から見たらお前はどう写っているのだろうか…」
創真「は?」
創真「は?」
創真「……そりゃ嬉しんだけどやっぱりなぁ…」
緋沙子「な、なんだ……」
創真「そいつどうやら俺のことに気付いてないみたいでな」
緋沙子「そんなことはない!」
創真「…」
緋沙子「……そんなことは…ないと思う…」
創真「…いや、絶対そいつ気付いてない」
緋沙子「そんなことはない…少なくとも、少なくともえりな様は」
創真「は?」
緋沙子「えりな様から見たらお前はどう写っているのだろうか…」
創真「は?」
創真「は?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:34:19.59 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「だからえりな様なんだろ!お前の好きな人というのは!!!」
創真「…」
緋沙子「えりな様になんて…勝てる訳が」グスッ
創真「…おい新戸……」
緋沙子「…なんだ?」
創真「口調」
緋沙子「………あ//」
創真「…」
緋沙子「かてうわけやぁ//」
創真「……」
緋沙子「かてうわけや…」
創真「………」
緋沙子「…//」
創真「…」
緋沙子「えりな様になんて…勝てる訳が」グスッ
創真「…おい新戸……」
緋沙子「…なんだ?」
創真「口調」
緋沙子「………あ//」
創真「…」
緋沙子「かてうわけやぁ//」
創真「……」
緋沙子「かてうわけや…」
創真「………」
緋沙子「…//」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:35:20.58 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「あぁあああぁぁぁぁ!!!」
創真「…」
緋沙子「そうさ!酔ってなかったさ!悪いか!!!」
創真「落ち着けよ」
緋沙子「これが落ち着いていられるか!!!」
創真「…」
緋沙子「なんなんだこの羞恥は!!!公開処刑か!」
創真「知らんけど」
緋沙子「もう!もう!もう知らん!!!」
創真「……なにが?」
緋沙子「自分で考えろ!このボケ!!!」
創真「…お前口悪いのね」
創真「…」
緋沙子「そうさ!酔ってなかったさ!悪いか!!!」
創真「落ち着けよ」
緋沙子「これが落ち着いていられるか!!!」
創真「…」
緋沙子「なんなんだこの羞恥は!!!公開処刑か!」
創真「知らんけど」
緋沙子「もう!もう!もう知らん!!!」
創真「……なにが?」
緋沙子「自分で考えろ!このボケ!!!」
創真「…お前口悪いのね」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:42:21.22 ID:FAWw+XDy0
創真「…なぁ」
緋沙子「…」
創真「なぁって」
緋沙子「うるさい!話しかけるな!!!」
創真「…勝てる訳がないってどういうこと?」
緋沙子「……」
創真「なんであそこでえりなが出てきたの?」
緋沙子「うるさい!!!」
創真「お前って俺のことが好きだったりするの?」
緋沙子「だったらなんだ!?私は…」
創真「なら両想いじゃんかよ」
緋沙子「……………」
緋沙子「え?////」
緋沙子「…」
創真「なぁって」
緋沙子「うるさい!話しかけるな!!!」
創真「…勝てる訳がないってどういうこと?」
緋沙子「……」
創真「なんであそこでえりなが出てきたの?」
緋沙子「うるさい!!!」
創真「お前って俺のことが好きだったりするの?」
緋沙子「だったらなんだ!?私は…」
創真「なら両想いじゃんかよ」
緋沙子「……………」
緋沙子「え?////」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:52:59.57 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「今なんて…」
創真「だから両想いじゃんて」
緋沙子「…なにが目的だ」
創真「…はぁ」
緋沙子「そんな、そんなに惨めか!哀れむほどに!!!」
創真「…こりゃもうしょうがないね」
緋沙子「なんなんだ!お前は!いとも簡単に心に入りおって!!!そのうえ虚言ま」
創真「よいしょっと」ダキッ
緋沙子「……」
創真「落ち着けって、な?」ギュッ
緋沙子「ど、ドッキリか?//」
創真「そんなわけない」スリスリ
緋沙子「や、やめろぉ//」
創真「いいじゃん、さっきとは違うんだから」スリスリ
緋沙子「そうだが……ん?」
創真「…?」
緋沙子「幸平………さっきは酔ってなかったのか?」
創真「………うん」スリスリ
緋沙子「…」
創真「だから両想いじゃんて」
緋沙子「…なにが目的だ」
創真「…はぁ」
緋沙子「そんな、そんなに惨めか!哀れむほどに!!!」
創真「…こりゃもうしょうがないね」
緋沙子「なんなんだ!お前は!いとも簡単に心に入りおって!!!そのうえ虚言ま」
創真「よいしょっと」ダキッ
緋沙子「……」
創真「落ち着けって、な?」ギュッ
緋沙子「ど、ドッキリか?//」
創真「そんなわけない」スリスリ
緋沙子「や、やめろぉ//」
創真「いいじゃん、さっきとは違うんだから」スリスリ
緋沙子「そうだが……ん?」
創真「…?」
緋沙子「幸平………さっきは酔ってなかったのか?」
創真「………うん」スリスリ
緋沙子「…」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 18:57:51.53 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「…離れろ」
創真「え?」スリスリ
緋沙子「一回離れろ」
創真「やだよせっかくかわいいひさ」スリスリ
緋沙子「離れろ」
創真「…」
緋沙子「少し話がしたい」
創真「はい」スッ
緋沙子「そこに座れ……どこから酔っていた?」
創真「はい……と、途中から目が覚めて」
緋沙子「……正直に答えろ」
創真(えぇ!なにこれ?今からイチャイチャタイムじゃないのかよぉ!!!)
緋沙子「聞いているのか?」
創真「…まったく始終酔っていませんでした」
創真「え?」スリスリ
緋沙子「一回離れろ」
創真「やだよせっかくかわいいひさ」スリスリ
緋沙子「離れろ」
創真「…」
緋沙子「少し話がしたい」
創真「はい」スッ
緋沙子「そこに座れ……どこから酔っていた?」
創真「はい……と、途中から目が覚めて」
緋沙子「……正直に答えろ」
創真(えぇ!なにこれ?今からイチャイチャタイムじゃないのかよぉ!!!)
緋沙子「聞いているのか?」
創真「…まったく始終酔っていませんでした」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 19:00:01.38 ID:FAWw+XDy0
緋沙子「そうか…」
創真「…」
緋沙子「では、恥ずかしい思いをしたのは私だけとなるな」
創真「へ?」
緋沙子「幸平は私をからかい、そして私もそれに対抗するために酔ったふりをしたが全ては一人勝ちではないか」
創真「…まぁ、結果的には」
緋沙子「…これはなにか私の言うことを聞くべきだよな」
創真「えぇぇ…」
緋沙子「うるさい!惚れた女子の特権だ!!!//」
創真「なにそのかわいい特権…」
緋沙子「と、とりあえず…頭を//」
創真「…撫でるのか?」
緋沙子「そ、そうだ!!!////」
創真「ほいよ」ナデナデ
緋沙子「!?///」
創真「…」
緋沙子「では、恥ずかしい思いをしたのは私だけとなるな」
創真「へ?」
緋沙子「幸平は私をからかい、そして私もそれに対抗するために酔ったふりをしたが全ては一人勝ちではないか」
創真「…まぁ、結果的には」
緋沙子「…これはなにか私の言うことを聞くべきだよな」
創真「えぇぇ…」
緋沙子「うるさい!惚れた女子の特権だ!!!//」
創真「なにそのかわいい特権…」
緋沙子「と、とりあえず…頭を//」
創真「…撫でるのか?」
緋沙子「そ、そうだ!!!////」
創真「ほいよ」ナデナデ
緋沙子「!?///」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 19:00:49.14 ID:FAWw+XDy0
創真(べつに今更こんなこと…)ナデナデ
緋沙子「~~~~っ/////」とろ~ん
創真(…いや、これさっきまでのと違う!!!)ナデナデ
緋沙子「つ、次は…さ、さっきのを」
創真「お、おう!!!」ダキッ
緋沙子「!///」
創真「…な、なんかあったか?」
緋沙子「きゅ、急にだきつくなぁ~///」
創真「わ、わるい…」ギュゥ
緋沙子「あ…//」
創真「……」
緋沙子「あ、頭も撫でろ!気の利かない奴め///」
創真(えぇぇなにこれかわいい)ナデナデ
緋沙子「んん~//」
緋沙子「~~~~っ/////」とろ~ん
創真(…いや、これさっきまでのと違う!!!)ナデナデ
緋沙子「つ、次は…さ、さっきのを」
創真「お、おう!!!」ダキッ
緋沙子「!///」
創真「…な、なんかあったか?」
緋沙子「きゅ、急にだきつくなぁ~///」
創真「わ、わるい…」ギュゥ
緋沙子「あ…//」
創真「……」
緋沙子「あ、頭も撫でろ!気の利かない奴め///」
創真(えぇぇなにこれかわいい)ナデナデ
緋沙子「んん~//」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 21:19:18.84 ID:9S/M3wH+0
創真「…なぁ、なんで酔ったふりしたんだ?」ナデナデ
緋沙子「う、うるさい!//」
創真「……」ギュゥ
緋沙子「つ!強いぞ!!!//
創真「ひさこぉ~」
緋沙子「し、下の名前…//」
創真「今思ったらこれ2こめなんだよねぇ」スリスリ
緋沙子「こ、こらぁ//」
創真「これって約束違わねぇ?俺だけ損じゃねぇ?」スリスリ
緋沙子「…え?」
創真「ん?」
緋沙子「そ、損なのか…?」
創真「……」
緋沙子「それはイヤということなのか…?」
創真「……」
緋沙子「う、うるさい!//」
創真「……」ギュゥ
緋沙子「つ!強いぞ!!!//
創真「ひさこぉ~」
緋沙子「し、下の名前…//」
創真「今思ったらこれ2こめなんだよねぇ」スリスリ
緋沙子「こ、こらぁ//」
創真「これって約束違わねぇ?俺だけ損じゃねぇ?」スリスリ
緋沙子「…え?」
創真「ん?」
緋沙子「そ、損なのか…?」
創真「……」
緋沙子「それはイヤということなのか…?」
創真「……」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 21:29:40.46 ID:9S/M3wH+0
創真「そんなわけねぇだろ~!!!」ワシャワシャワシャ
緋沙子「あ…やめろぉ//」
創真「もうこれ我慢ならんわ!!!」スリスリ
緋沙子「あ、んん~//」
創真「そうとなったらベットに直行じゃあ!!!」ガシッ
緋沙子「な!え!え?//」
創真「そんな照れんな照れんな!」ダキアゲ
緋沙子「ち、違う!そうじゃない!!!//」
創真「さぁて!もうがんばっちゃうもんねぇ!!!」
緋沙子「や!やだぁ//」ジタバタ
創真「……」
緋沙子「や、やめろよぉ///」ジタバタ
創真「なんだその申し訳程度の抵抗…」
緋沙子「やめてぇ(棒)//」ジタバタ
創真「……もうこれはやっちゃって構わないですよね?」
緋沙子「あ…やめろぉ//」
創真「もうこれ我慢ならんわ!!!」スリスリ
緋沙子「あ、んん~//」
創真「そうとなったらベットに直行じゃあ!!!」ガシッ
緋沙子「な!え!え?//」
創真「そんな照れんな照れんな!」ダキアゲ
緋沙子「ち、違う!そうじゃない!!!//」
創真「さぁて!もうがんばっちゃうもんねぇ!!!」
緋沙子「や!やだぁ//」ジタバタ
創真「……」
緋沙子「や、やめろよぉ///」ジタバタ
創真「なんだその申し訳程度の抵抗…」
緋沙子「やめてぇ(棒)//」ジタバタ
創真「……もうこれはやっちゃって構わないですよね?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:39:24.66 ID:9S/M3wH+0
創真「…では」
緋沙子「や、やめてぇ。放してぇ(棒)//」ジタバタ
創真「……」
緋沙子「このけだものぉ(棒)//」バタバタ
創真「…そっかごめんな」
緋沙子「やめ……え?」
創真「そんなにイヤなんだったらその……悪いし」
緋沙子「……ほ、本気で言っているのか?」
創真「……あぁ」
緋沙子「…それはないだろ!」
創真「…」
緋沙子「その……これは…そういう感じの」
創真「緋沙子はかわいいなぁ」ギュゥ
緋沙子「!?//」
緋沙子「や、やめてぇ。放してぇ(棒)//」ジタバタ
創真「……」
緋沙子「このけだものぉ(棒)//」バタバタ
創真「…そっかごめんな」
緋沙子「やめ……え?」
創真「そんなにイヤなんだったらその……悪いし」
緋沙子「……ほ、本気で言っているのか?」
創真「……あぁ」
緋沙子「…それはないだろ!」
創真「…」
緋沙子「その……これは…そういう感じの」
創真「緋沙子はかわいいなぁ」ギュゥ
緋沙子「!?//」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:40:21.90 ID:9S/M3wH+0
創真「あぁもう無理、今日はこれ抱いて寝る」スリスリ
緋沙子「は!な!//」
創真「もうベットの隣だしこのまま行きますか」ゴロン
緋沙子「ま、待ってゆきひ」ゴロン
創真「待ちません」ギュゥ
緋沙子「そ、その……//」
創真「ん?」
緋沙子「や、やさしく頼む//」
創真「……とはいってもただ抱いて寝るだけなんですけどね?文字通り」
緋沙子「え?」
創真「…」
緋沙子「え?」
緋沙子「は!な!//」
創真「もうベットの隣だしこのまま行きますか」ゴロン
緋沙子「ま、待ってゆきひ」ゴロン
創真「待ちません」ギュゥ
緋沙子「そ、その……//」
創真「ん?」
緋沙子「や、やさしく頼む//」
創真「……とはいってもただ抱いて寝るだけなんですけどね?文字通り」
緋沙子「え?」
創真「…」
緋沙子「え?」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:44:25.48 ID:9S/M3wH+0
創真「だからただの抱っこだよ」
緋沙子「え?あ……そうか//」
創真「…」
緋沙子「…//」
創真「もうえᘄちだなぁ~」スリスリ
緋沙子「は!な、なにがだ//」
創真「……ゆっくり行こうぜ」ナデナデ
緋沙子「……そうだな//」
創真「おう」スリスリ
緋沙子「つ、次は酔ったふりなんて嫌だからな//」
緋沙子「創真//」
おわり
緋沙子「え?あ……そうか//」
創真「…」
緋沙子「…//」
創真「もうえᘄちだなぁ~」スリスリ
緋沙子「は!な、なにがだ//」
創真「……ゆっくり行こうぜ」ナデナデ
緋沙子「……そうだな//」
創真「おう」スリスリ
緋沙子「つ、次は酔ったふりなんて嫌だからな//」
緋沙子「創真//」
おわり
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:50:33.15 ID:9S/M3wH+0
田所恵の場合
創真「……」
恵「んへぇ~そうまくん//」スリスリ
創真「なにこのかわいいの…」
恵「いいにおひぃ~//」スンスン
創真「なんで俺だけ残して他の奴ら退散してんだよ」
恵「ん……んん…//」スリスリ
創真「…//」
恵「あったかぁい//」グリグリ
創真(…間違いが起こりそうで怖い)
恵「んふぅ~//」スリスリ
創真「……」
恵「んへぇ~そうまくん//」スリスリ
創真「なにこのかわいいの…」
恵「いいにおひぃ~//」スンスン
創真「なんで俺だけ残して他の奴ら退散してんだよ」
恵「ん……んん…//」スリスリ
創真「…//」
恵「あったかぁい//」グリグリ
創真(…間違いが起こりそうで怖い)
恵「んふぅ~//」スリスリ
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:43:21.89 ID:4kjmGwMk0
創真「…」
恵「んん~//」スリスリ
創真「た、田所…ちょっといいか?」
恵「やぁ~//」スリスリ
創真「やぁ~って…なぁ田所…」
恵「しょ~まくんしゅきぃ~//」スリスリ
創真「……えぇ…」
恵「んふぅ~いいにおいぃ~//」スンスン
創真「……//」
恵「…ありがとねぇ…しょうまくん//」スリスリ
創真「…?」
恵「んん~//」スリスリ
創真「た、田所…ちょっといいか?」
恵「やぁ~//」スリスリ
創真「やぁ~って…なぁ田所…」
恵「しょ~まくんしゅきぃ~//」スリスリ
創真「……えぇ…」
恵「んふぅ~いいにおいぃ~//」スンスン
創真「……//」
恵「…ありがとねぇ…しょうまくん//」スリスリ
創真「…?」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:44:08.80 ID:4kjmGwMk0
恵「私しょうまくんがいなかったらここにいないからぁ~//」スリスリ
創真「…」
恵「でへへぇ…//」スンスン
創真「……」ナデナデ
恵「あありがとぉ~//」スンスン
創真「こっちこそありがとな田所…」ナデナデ
恵「本当にいい匂い…食べ物みたい//」ペロッ
創真「!?」
恵「しょっぱくておいひぃ~//」ペロペロ
創真「…そんな首ばっかり……」
恵「んへぇ~//」ペロペロ
創真「…」ナデナデ
恵「ここ、いちばんいいにおいぃ~//」スンスンペロペロ
創真「!?//」
創真「…」
恵「でへへぇ…//」スンスン
創真「……」ナデナデ
恵「あありがとぉ~//」スンスン
創真「こっちこそありがとな田所…」ナデナデ
恵「本当にいい匂い…食べ物みたい//」ペロッ
創真「!?」
恵「しょっぱくておいひぃ~//」ペロペロ
創真「…そんな首ばっかり……」
恵「んへぇ~//」ペロペロ
創真「…」ナデナデ
恵「ここ、いちばんいいにおいぃ~//」スンスンペロペロ
創真「!?//」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:44:57.44 ID:4kjmGwMk0
恵「へへぇ~そうまくん男の子なのにおᘄぱいあるぅ~//」ペロペロ
創真「た、田所…それやばいから//」
恵「んぇ~い//」ペロペロ
創真「ま、マジで//」
恵「…でもこっちもすきぃ//」スンスン
創真(…やばかった、なにかが爆発するところだった//)
恵「んん~//」スンスン
創真「…落ち着いたか」ナデナデ
恵「ここもおいしそう//」ペロッ
創真「…」
創真「…そこ顔……」
創真「た、田所…それやばいから//」
恵「んぇ~い//」ペロペロ
創真「ま、マジで//」
恵「…でもこっちもすきぃ//」スンスン
創真(…やばかった、なにかが爆発するところだった//)
恵「んん~//」スンスン
創真「…落ち着いたか」ナデナデ
恵「ここもおいしそう//」ペロッ
創真「…」
創真「…そこ顔……」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:45:29.86 ID:4kjmGwMk0
恵「んふぃ~//」ペロペロ
創真「おい、たどころ…ん……そこくいびる…ん」
恵「プリプリしてるのぉ//」ペロペロ
創真「マジ……犬じゃないんだから」
恵「にゃぁ~んにゃ~にゃ~//」
創真(いやそれ猫だし…)
恵「んへへぃ~//」ペロペロ
創真「…もうどうにでもなれ」ナデナデ
恵「ふへへぇ~ん//」ペロペロ
創真「……これ他の奴いなくてよかったわ」
恵「そうねぇ~//」ペロペロ
創真「…はぁ……」ナデナデ
創真「おい、たどころ…ん……そこくいびる…ん」
恵「プリプリしてるのぉ//」ペロペロ
創真「マジ……犬じゃないんだから」
恵「にゃぁ~んにゃ~にゃ~//」
創真(いやそれ猫だし…)
恵「んへへぃ~//」ペロペロ
創真「…もうどうにでもなれ」ナデナデ
恵「ふへへぇ~ん//」ペロペロ
創真「……これ他の奴いなくてよかったわ」
恵「そうねぇ~//」ペロペロ
創真「…はぁ……」ナデナデ
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:46:02.60 ID:4kjmGwMk0
恵「そうま…くん……」
創真「…そろそろ寝るのか?」ナデナデ
恵「…zzz」
創真「…毛布でも持ってくるか」スッ
ガシッ
創真「……えぇ…田所さん」
恵「やぁ~…ZZz」
創真「こりゃもうしょうがないね…」
恵「…zzzzZ」
創真「俺我慢したもんね、悪くないもんね」ダキアゲ
恵「zzzzZ」
創真「それではベットへ」
創真「…そろそろ寝るのか?」ナデナデ
恵「…zzz」
創真「…毛布でも持ってくるか」スッ
ガシッ
創真「……えぇ…田所さん」
恵「やぁ~…ZZz」
創真「こりゃもうしょうがないね…」
恵「…zzzzZ」
創真「俺我慢したもんね、悪くないもんね」ダキアゲ
恵「zzzzZ」
創真「それではベットへ」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:46:29.00 ID:4kjmGwMk0
恵「んやぁ~//」
創真「よっこいショット」
トサッ
恵「んん~//」グイッ
創真「お!」ドサッ
恵「んんん~//」スリスリ
創真「おいおい…」
恵「ん……んん//」
創真「…これはやばい」
恵「あぁ……あ…んん//」
創真「た、たのむ…放してくれ」
恵「んん…ん……んんん~//」スッ
創真「!?//」
恵「きもち~//」クチュクチャ
創真(俺の指で……)
創真「よっこいショット」
トサッ
恵「んん~//」グイッ
創真「お!」ドサッ
恵「んんん~//」スリスリ
創真「おいおい…」
恵「ん……んん//」
創真「…これはやばい」
恵「あぁ……あ…んん//」
創真「た、たのむ…放してくれ」
恵「んん…ん……んんん~//」スッ
創真「!?//」
恵「きもち~//」クチュクチャ
創真(俺の指で……)
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 16:47:02.91 ID:4kjmGwMk0
創真「……」
恵「んん!ん!んん~!!!//」ビクッ
創真「!」
恵「んんんん~~~~//」ビクビク
創真「…」
恵「…//」ヌギヌギ
創真「…」
恵「んん~//」ヌギヌギ
創真「……おれも脱いどこ」ヌギヌギ
恵「んん!ん!んん~!!!//」ビクッ
創真「!」
恵「んんんん~~~~//」ビクビク
創真「…」
恵「…//」ヌギヌギ
創真「…」
恵「んん~//」ヌギヌギ
創真「……おれも脱いどこ」ヌギヌギ
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 20:24:35.56 ID:9kCDyGTQ0
創真「……」ジー
恵「んんふぁ~//」ヌギヌギ
創真(あ、下は脱がないんですね……)
恵「んんふぅ~//」スリスリ
創真「……じゃ俺も同じ格好になりますか」ヌギヌギ
恵「やぁ~//」
創真「ちょっと待ってね?今脱いじゃうから」ヌギヌギ
恵「ん~//」
創真「……これで良し」
恵「んんふぁ~//」ヌギヌギ
創真(あ、下は脱がないんですね……)
恵「んんふぅ~//」スリスリ
創真「……じゃ俺も同じ格好になりますか」ヌギヌギ
恵「やぁ~//」
創真「ちょっと待ってね?今脱いじゃうから」ヌギヌギ
恵「ん~//」
創真「……これで良し」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:18:57.74 ID:fBCwsGGi0
創真「さぁて一緒に入りますか」イソイソ
恵「んん~//」スリスリ
創真「…やっぱこれくすぐったいな//」
恵「あ~むぅ//」カプッ
創真「……」
恵「んむんむ//」ハムハム
創真「…」
恵「…おいひぃ~//」
創真「…」
創真(俺はとんでもないことをしてしまったのではないか?)
恵「んへぇ~//」コスコス
創真「…」
創真「え?」
恵「んん~//」スリスリ
創真「…やっぱこれくすぐったいな//」
恵「あ~むぅ//」カプッ
創真「……」
恵「んむんむ//」ハムハム
創真「…」
恵「…おいひぃ~//」
創真「…」
創真(俺はとんでもないことをしてしまったのではないか?)
恵「んへぇ~//」コスコス
創真「…」
創真「え?」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:19:47.59 ID:fBCwsGGi0
創真(やばいよ…これはやばいよ……こすられちゃってるよ)
恵「これいぃ~//」コスコス
創真(これ股だよ…股こすられちゃってるよ俺…)
恵「ん……んん//」コスコス
創真(これは事故ですよね?)
恵「んんん~~//」コスコス
創真「……なぁたど」
恵「んぁっ!!!//」ビクッ
創真「」
恵「~~~~っ////」ビクビク
創真「…マジかよ」
恵「はぁ…ん//」コテン
創真(俺の太腿が湿っている…)
恵「…zzz」
創真「……俺も寝るか」
恵「これいぃ~//」コスコス
創真(これ股だよ…股こすられちゃってるよ俺…)
恵「ん……んん//」コスコス
創真(これは事故ですよね?)
恵「んんん~~//」コスコス
創真「……なぁたど」
恵「んぁっ!!!//」ビクッ
創真「」
恵「~~~~っ////」ビクビク
創真「…マジかよ」
恵「はぁ…ん//」コテン
創真(俺の太腿が湿っている…)
恵「…zzz」
創真「……俺も寝るか」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:21:33.20 ID:4qaUs+TX0
ーーーーーー
創真(…田所の奴まだ寝てるな)
恵「ん……んん~」
創真(お、きたきた)
恵「んん~~~」ギュゥ
創真「…」
恵「……ん」ギュゥ
創真(あれ、起きない系?)
恵「んへぇいぃ~」モゾモゾ
創真「……」
恵「んふぅ~~~」モゾモゾ
創真(めっちゃくすぐったい…)
創真(…田所の奴まだ寝てるな)
恵「ん……んん~」
創真(お、きたきた)
恵「んん~~~」ギュゥ
創真「…」
恵「……ん」ギュゥ
創真(あれ、起きない系?)
恵「んへぇいぃ~」モゾモゾ
創真「……」
恵「んふぅ~~~」モゾモゾ
創真(めっちゃくすぐったい…)
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:25:40.65 ID:4qaUs+TX0
創真「田所さぁん…」ツンツン
恵「んむぅ~~」モゾモゾ
創真「ダメだこれ……」
恵「そうまくん……」モゾッ
創真(お、起きたか?)
恵「創真くん……?」
創真(寝たふり寝たふり……)
恵「……創真くん!?//」
創真(……さぁどうしますかね)
恵「え?えぇ?な、なんで……//」
創真「……zzz」
恵「私…裸で……え?//」
創真(まぁ下は穿いてるんですけどね)
恵「あ、下は穿いてる…//」
恵「んむぅ~~」モゾモゾ
創真「ダメだこれ……」
恵「そうまくん……」モゾッ
創真(お、起きたか?)
恵「創真くん……?」
創真(寝たふり寝たふり……)
恵「……創真くん!?//」
創真(……さぁどうしますかね)
恵「え?えぇ?な、なんで……//」
創真「……zzz」
恵「私…裸で……え?//」
創真(まぁ下は穿いてるんですけどね)
恵「あ、下は穿いてる…//」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:26:44.76 ID:4qaUs+TX0
恵「……ど、どうしよう…お母さんに怒られちゃう//」
創真(怒られちゃうって…かわいいな)
恵「しかも記憶がないなんて……//」
創真「…zzz」
恵「そ、創真くん!//」ユサユサ
創真「……zzzZz」
恵「お、起きないの……あ…ふ、服着ないと//」サッ
創真(逃がしてたまるか!)ダキッ
恵「!?//」
創真「だおころぉ……zzz」ギュゥ
恵「ひやぁ!そ、そうまくん!//」
創真「かわいいぃ…zzz」ギュゥ
恵「お!起きてるんでしょ!創真くん!!!//」
創真「…zzz」
創真(怒られちゃうって…かわいいな)
恵「しかも記憶がないなんて……//」
創真「…zzz」
恵「そ、創真くん!//」ユサユサ
創真「……zzzZz」
恵「お、起きないの……あ…ふ、服着ないと//」サッ
創真(逃がしてたまるか!)ダキッ
恵「!?//」
創真「だおころぉ……zzz」ギュゥ
恵「ひやぁ!そ、そうまくん!//」
創真「かわいいぃ…zzz」ギュゥ
恵「お!起きてるんでしょ!創真くん!!!//」
創真「…zzz」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:28:03.40 ID:4qaUs+TX0
恵「……うそぉ…起きないの?//」
創真「んん…zzz」スリスリ
恵「…あ//」
創真「……zzz」
恵「…//」ナデナデ
創真(うおぉ!!!田所の顔見てぇ!!!)
恵「なんかかわいいな…創真くん//」ナデナデ
創真(絶対優しい顔してるよ!普段見れない顔してるよ!!!)
恵「…その…昨日しちゃったんだよね//」ナデナデ
創真「zzz」
恵「な、ならちょっとだけ…いいよね?//」スッ
創真「…」
創真「んん…zzz」スリスリ
恵「…あ//」
創真「……zzz」
恵「…//」ナデナデ
創真(うおぉ!!!田所の顔見てぇ!!!)
恵「なんかかわいいな…創真くん//」ナデナデ
創真(絶対優しい顔してるよ!普段見れない顔してるよ!!!)
恵「…その…昨日しちゃったんだよね//」ナデナデ
創真「zzz」
恵「な、ならちょっとだけ…いいよね?//」スッ
創真「…」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:36:11.54 ID:4qaUs+TX0
恵「…や、やっぱり結構筋肉あるんだ……//」サワサワ
創真(くすぐったい…)
恵「…その、しちゃったんだよね……//」サワサワ
創真(……)
恵「へへへぇ…創真くん……//」スリスリ
創真(これはあきませんわ)
恵「……でも…少しイヤかも…」
創真「…」
恵「私だけ記憶がないなんてイヤ…//」ペロッ
創真「……」
恵「…ふふっ、創真くん//」スリスリ
創真「…//」
創真(くすぐったい…)
恵「…その、しちゃったんだよね……//」サワサワ
創真(……)
恵「へへへぇ…創真くん……//」スリスリ
創真(これはあきませんわ)
恵「……でも…少しイヤかも…」
創真「…」
恵「私だけ記憶がないなんてイヤ…//」ペロッ
創真「……」
恵「…ふふっ、創真くん//」スリスリ
創真「…//」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:36:39.85 ID:4qaUs+TX0
創真(…そろそろ起きて脅かすか)
恵「んへへぇ~~~//」スリスリ
創真(…正直この幸せを壊すのが惜しい)
恵「創真くんのお腹気持ちいいぃ~//」スリスリ
創真「…ん~……」
恵「!?//」
創真「…田所?……なにしてんだ?」
恵「いや!こ、これは!!!その……//」
創真「…」ナデナデ
恵「!?//」
創真「かわいいなぁ~」ナデナデ
恵「ほ、ほんとに…?//」
創真「…」ナデナデ
恵「んへへぇ~~~//」スリスリ
創真(…正直この幸せを壊すのが惜しい)
恵「創真くんのお腹気持ちいいぃ~//」スリスリ
創真「…ん~……」
恵「!?//」
創真「…田所?……なにしてんだ?」
恵「いや!こ、これは!!!その……//」
創真「…」ナデナデ
恵「!?//」
創真「かわいいなぁ~」ナデナデ
恵「ほ、ほんとに…?//」
創真「…」ナデナデ
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 11:37:34.83 ID:4qaUs+TX0
恵「創真くん……昨日はその…//」
創真「…してないよ」ナデナデ
恵「…え?」
創真「だから何もしてないんだって」ナデナデ
恵「…じゃ、じゃあなんで一緒のベットに//」
創真「それは田所がかわいかったから」ナデナデ
恵「…//」
創真「…もう一回寝るか?」ナデナデ
恵「……う、うん//」
創真「…おやすみ恵」ナデナデ
恵「おやすみなさい…次は……//」
恵「ちゃんと起きてるからね、創真くん//」
おわり
創真「…してないよ」ナデナデ
恵「…え?」
創真「だから何もしてないんだって」ナデナデ
恵「…じゃ、じゃあなんで一緒のベットに//」
創真「それは田所がかわいかったから」ナデナデ
恵「…//」
創真「…もう一回寝るか?」ナデナデ
恵「……う、うん//」
創真「…おやすみ恵」ナデナデ
恵「おやすみなさい…次は……//」
恵「ちゃんと起きてるからね、創真くん//」
おわり
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 12:27:36.85 ID:7VmZZSKuO
乙です(可愛い)
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 12:32:05.25 ID:op6hdTogo
にくみはよ
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 15:31:32.74 ID:pcF22thG0
次は吉野か
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 15:46:00.23 ID:Plutorw8o
いやいや竜胆先輩でしょ
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 16:15:33.42 ID:TwncOpbAO
>>112
それに賛成だ!
それに賛成だ!
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 18:08:41.17 ID:/VjbUGyEo
竜胆先輩株が爆上げ中
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 22:42:54.43 ID:uTw1BL7J0
特にフラグが立ったわけでも脱がされたわけでもないのに最近勢いのある竜胆先輩
引用元: 幸平創真「酔っ払い」
シンジ「アスカのドイツ語ってさ、すごい聞き取れるよね」
2019-07-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:13:47.42 ID:onHS6UC3O
シンジ「2号機をドイツ語で起動させようとしたことあったじゃない」
シンジ「あの時すごい違和感っていうか、うすら寒さを感じたんだ」
シンジ「それでその後僕に『ドイツ語で考えなさいよ!』みたいなこと言った時」
シンジ「正直笑いを堪えるのに必死だったよ」
シンジ「このカタカナみたいなドイツ語で考えてるのかな、って」
シンジ「アスカってほんとにドイツで育ったの?あれなら駅前留学のがもっとネイティブな発音するよ」
シンジ「あんな発音なら僕だってできると思うんだ」
レイ「どうしてわたしに言うの?」
シンジ「あの時すごい違和感っていうか、うすら寒さを感じたんだ」
シンジ「それでその後僕に『ドイツ語で考えなさいよ!』みたいなこと言った時」
シンジ「正直笑いを堪えるのに必死だったよ」
シンジ「このカタカナみたいなドイツ語で考えてるのかな、って」
シンジ「アスカってほんとにドイツで育ったの?あれなら駅前留学のがもっとネイティブな発音するよ」
シンジ「あんな発音なら僕だってできると思うんだ」
レイ「どうしてわたしに言うの?」
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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:18:45.71 ID:onHS6UC3O
シンジ「だって直接アスカに言ったら怖いじゃないか。綾波はどう思う?」
レイ「知らない。興味ないもの」
シンジ「アスカのドイツ語がおかしいって思わないの?」
レイ「思わない。それじゃ」
シンジ「ま、待ってよ!ほんとに思わないの?」
レイ「思わな『グーテンモーゲン!』
レイ「・・・・・・」
シンジ「こないだ録音してみたんだ」
レイ「どうしてそういうことす『グーテンモーゲン!』
シンジ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
レイ「知らない。興味ないもの」
シンジ「アスカのドイツ語がおかしいって思わないの?」
レイ「思わない。それじゃ」
シンジ「ま、待ってよ!ほんとに思わないの?」
レイ「思わな『グーテンモーゲン!』
レイ「・・・・・・」
シンジ「こないだ録音してみたんだ」
レイ「どうしてそういうことす『グーテンモーゲン!』
シンジ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:22:55.73 ID:onHS6UC3O
『グーテンモーゲン!』
レイ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
『グーテンモーゲン!』
『グーテンモーゲン!』
『グーテンモーゲン!』
レイ「いい加減にして」
シンジ「・・・・・・」
『グ・・・グ・・・グ・・・グーテンモーゲン!』
レイ「っ!・・・・・・」プルプル
レイ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
『グーテンモーゲン!』
『グーテンモーゲン!』
『グーテンモーゲン!』
レイ「いい加減にして」
シンジ「・・・・・・」
『グ・・・グ・・・グ・・・グーテンモーゲン!』
レイ「っ!・・・・・・」プルプル
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:27:07.90 ID:onHS6UC3O
シンジ「今笑ったろ!」
レイ「笑ってないわ。こういう時どんな顔したらいいかわか『グーテンモーゲン!』
レイ「ぷっ!・・・」
レイ「どうしてこういうことするの?二番目の子のことが嫌いなら本人に直接言えばいいでしょう」
『グーテン・・・』
レイ「そうやっていやなことから逃げ『グーテンモーゲン!』
レイ「笑ってないわ。こういう時どんな顔したらいいかわか『グーテンモーゲン!』
レイ「ぷっ!・・・」
レイ「どうしてこういうことするの?二番目の子のことが嫌いなら本人に直接言えばいいでしょう」
『グーテン・・・』
レイ「そうやっていやなことから逃げ『グーテンモーゲン!』
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:36:32.71 ID:onHS6UC3O
レイ「・・・・・・」
シンジ「ね?綾波だっておかしいと思うだろ?」
レイ「・・・・・・」
シンジ「ねぇ綾波!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「どうして無視するんだよ!」
レイ「喋ったらかぶせてく『グーテンモーゲン!』
レイ「・・・・・・」
シンジ「へへっ」ニヤニヤ
シンジ「ね?綾波だっておかしいと思うだろ?」
レイ「・・・・・・」
シンジ「ねぇ綾波!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「どうして無視するんだよ!」
レイ「喋ったらかぶせてく『グーテンモーゲン!』
レイ「・・・・・・」
シンジ「へへっ」ニヤニヤ
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 22:43:46.65 ID:onHS6UC3O
シンジ「綾波がアスカの発音はおかしいって認めてくれればいいんだよ?僕だってこんなことしたくないんだ」
レイ「・・・・・・」
シンジ「無視しないでよ!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「僕に構ってよ!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「僕を嫌いにならいでよ!」
『グーテンモーゲン!』
シンジ「僕はここにいていいんだ!」
レイ「ぶぅぅぅ!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「無視しないでよ!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「僕に構ってよ!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「僕を嫌いにならいでよ!」
『グーテンモーゲン!』
シンジ「僕はここにいていいんだ!」
レイ「ぶぅぅぅ!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:01:29.85 ID:onHS6UC3O
レイ「・・・わたしの負けみたいね」
シンジ「わかってくれたらいいんだ、ありがとう。それじゃ」
レイ「どこに行くの?」
シンジ「ミサトさんのところへ・・・さ」
レイ「そう・・・なにかあったら言って、わたしがまも『グーテンモーゲン!』
シンジ「じゃあね」
レイ「・・・」ピクピク
シンジ「わかってくれたらいいんだ、ありがとう。それじゃ」
レイ「どこに行くの?」
シンジ「ミサトさんのところへ・・・さ」
レイ「そう・・・なにかあったら言って、わたしがまも『グーテンモーゲン!』
シンジ「じゃあね」
レイ「・・・」ピクピク
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:08:59.51 ID:onHS6UC3O
ミサト宅
シンジ「ただいまー」
ミサト「おかえりー。どこ行ってたの?」
シンジ「ちょっと綾波に用事があったんで綾波のうちに」
ミサト「へぇー、アスカもいなくて暇だったのよー。なに話してたの?」
シンジ「アスカのドイツ語って「あーあれおかしいわよねー」
シンジ「えっ?」
ミサト「ふふっ、なんかカタカナのドイツ語って感じでさー、いっつも笑いそうだったの」
シンジ「ただいまー」
ミサト「おかえりー。どこ行ってたの?」
シンジ「ちょっと綾波に用事があったんで綾波のうちに」
ミサト「へぇー、アスカもいなくて暇だったのよー。なに話してたの?」
シンジ「アスカのドイツ語って「あーあれおかしいわよねー」
シンジ「えっ?」
ミサト「ふふっ、なんかカタカナのドイツ語って感じでさー、いっつも笑いそうだったの」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:14:01.87 ID:onHS6UC3O
シンジ「え、あの、あぁ、やっぱりミサトさんもそう思いました?」
ミサト「思ってたのよねー。そんでアスカってほんとにドイツ育ちなのか気になってちょっち調べてみたの」
シンジ「そ、それで?」
ミサト「それがねー、ほんとにドイツ育ちなのよ!あっはははははは!」バンバン
シンジ「ミサトさん・・・」
ミサト「ひーーっひっひっひ!ドイツで育っててあれなのよ!ふひぅっ、はははは」バンバン
シンジ「うわぁ」
ミサト「思ってたのよねー。そんでアスカってほんとにドイツ育ちなのか気になってちょっち調べてみたの」
シンジ「そ、それで?」
ミサト「それがねー、ほんとにドイツ育ちなのよ!あっはははははは!」バンバン
シンジ「ミサトさん・・・」
ミサト「ひーーっひっひっひ!ドイツで育っててあれなのよ!ふひぅっ、はははは」バンバン
シンジ「うわぁ」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:19:24.16 ID:onHS6UC3O
シンジ(人の欠点でここまで笑うなんて・・・・・・ミサトさんってこういう人だったんだ)
ミサト「アハハハハ」
シンジ「ミサトさん・・・幻滅しました」
ミサト「えっ?」
シンジ「そんなにアスカのクソみたいな発音が面白いんですか?」
ミサト「えっ、ちが、あのねシンちゃん」
シンジ「最低だ・・・」
ミサト「あ!まってシンちゃん!」
シンジ「・・・・・・」バタン
ミサト「アハハハハ」
シンジ「ミサトさん・・・幻滅しました」
ミサト「えっ?」
シンジ「そんなにアスカのクソみたいな発音が面白いんですか?」
ミサト「えっ、ちが、あのねシンちゃん」
シンジ「最低だ・・・」
ミサト「あ!まってシンちゃん!」
シンジ「・・・・・・」バタン
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:24:03.95 ID:onHS6UC3O
ミサト「あぁ・・・」
ミサト「・・・・・・最低ね・・・こんなんで子供二人を預かろうなんてお笑い草だわ」
ミサト「はぁ・・・・・・」
『プルルルルル プルルルルル』
ミサト「なによこんな時に・・・」
ガチャ
ミサト「はいかつら『グーテンモーゲン!』」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」バッターン
ミサト「・・・・・・最低ね・・・こんなんで子供二人を預かろうなんてお笑い草だわ」
ミサト「はぁ・・・・・・」
『プルルルルル プルルルルル』
ミサト「なによこんな時に・・・」
ガチャ
ミサト「はいかつら『グーテンモーゲン!』」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」バッターン
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:31:22.81 ID:onHS6UC3O
シンジ(大人は最低だ・・・最低だよ)
シンジ(あれだけ言ったのにこんな電話一本でぶっ倒れるほど笑うなんて)
シンジ(最低だ・・・・・・ミサトさんはクズだ)
シンジ(もう寝よう)
アスカ「ただいまー」
アスカ「・・・ミサト!?どうしたのミサト!ミサト!ミサトーーーーーー!!」
続く
シンジ(あれだけ言ったのにこんな電話一本でぶっ倒れるほど笑うなんて)
シンジ(最低だ・・・・・・ミサトさんはクズだ)
シンジ(もう寝よう)
アスカ「ただいまー」
アスカ「・・・ミサト!?どうしたのミサト!ミサト!ミサトーーーーーー!!」
続く
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:46:16.75 ID:onHS6UC3O
第2話
ミ
サ
ト
逃げ出したあと
リツコ「はい、みんなもう上がっていいわ」
アスカ「はぁーつっかれたー。早くシャワー浴びて帰りたい」
シンジ「ふぅ・・・あ、リツコさん、ちょっと後でいいですか?」
リツコ「シンジくんがわたしに話なんて珍しいわね。なにかあったのかしら?」
シンジ「あ、えっと、ちょっと聞いて欲しいことがあって」
リツコ「あら、そんなに緊張するような話なの?そうね・・・今のデータをまとめるから40分後に部屋に来てくれる?」
シンジ「はい、じゃあその時に」
ミ
サ
ト
逃げ出したあと
リツコ「はい、みんなもう上がっていいわ」
アスカ「はぁーつっかれたー。早くシャワー浴びて帰りたい」
シンジ「ふぅ・・・あ、リツコさん、ちょっと後でいいですか?」
リツコ「シンジくんがわたしに話なんて珍しいわね。なにかあったのかしら?」
シンジ「あ、えっと、ちょっと聞いて欲しいことがあって」
リツコ「あら、そんなに緊張するような話なの?そうね・・・今のデータをまとめるから40分後に部屋に来てくれる?」
シンジ「はい、じゃあその時に」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 23:54:52.10 ID:onHS6UC3O
アスカ「馬鹿シンジー。ばあさんに話しってなんかやらかしたわけ?」
俺(アスカってりっちゃんのことなんて読んでたっけ?)
シンジ「別に、ちょっプス用事があるプスだけだよ」
アスカ「ん?なにプスプス言ってんのよ」
シンジ「い、言ってないよ」
アスカ「ふーん。まぁアンタのことだからどっかから空気抜けてんじゃない?」
シンジ「そうかもね、はは」
アスカ「・・・ふんっ、シャワー浴びてこよーっと」
レイ「・・・ふ・・・ふふ」プルプル
俺(アスカってりっちゃんのことなんて読んでたっけ?)
シンジ「別に、ちょっプス用事があるプスだけだよ」
アスカ「ん?なにプスプス言ってんのよ」
シンジ「い、言ってないよ」
アスカ「ふーん。まぁアンタのことだからどっかから空気抜けてんじゃない?」
シンジ「そうかもね、はは」
アスカ「・・・ふんっ、シャワー浴びてこよーっと」
レイ「・・・ふ・・・ふふ」プルプル
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:02:54.60 ID:dhti+ASDO
シンジ「失礼します」
リツコ「どうぞ、それで話ってなにかしら」
シンジ「あの、そんな大したことじゃないんですけど」
ミサト「なぁに?」
シンジ「リツコさんってドイツ語は喋れますか?」
リツコ「そうね・・・少しならわかるけど完璧に喋れるかと言われればノーかしら」
シンジ「じゃあ、アスカのドイツ『コンコン』
リツコ「あら?だれかしら。今開けるわ」
『ガチャ』
リツコ「どうぞ、それで話ってなにかしら」
シンジ「あの、そんな大したことじゃないんですけど」
ミサト「なぁに?」
シンジ「リツコさんってドイツ語は喋れますか?」
リツコ「そうね・・・少しならわかるけど完璧に喋れるかと言われればノーかしら」
シンジ「じゃあ、アスカのドイツ『コンコン』
リツコ「あら?だれかしら。今開けるわ」
『ガチャ』
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:14:29.43 ID:dhti+ASDO
ミサト「あ、し、シンちゃんいたのね」
リツコ「あらどうしたの?あなたのほうから訪ねて来るなんて珍しいわね」
ミサト「えーっと、ちょっち、あの、また出直すわ!」
リツコ「そう?そうね、また」
シンジ「待ってよミサトさん!」
ミサト「ひっ」ビクッ
シンジ「・・・逃げちゃダメだよ」
ミサト「・・・」
シンジ「逃げても問題は解決しないよ・・・でしょう?」
ミサト「そうよね・・・うん」
リツコ「なにこれ」
リツコ「あらどうしたの?あなたのほうから訪ねて来るなんて珍しいわね」
ミサト「えーっと、ちょっち、あの、また出直すわ!」
リツコ「そう?そうね、また」
シンジ「待ってよミサトさん!」
ミサト「ひっ」ビクッ
シンジ「・・・逃げちゃダメだよ」
ミサト「・・・」
シンジ「逃げても問題は解決しないよ・・・でしょう?」
ミサト「そうよね・・・うん」
リツコ「なにこれ」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:26:03.78 ID:dhti+ASDO
シンジ「そう、逃げちゃダメだ」
ミサト「そうよね、逃げるなんてわたしらしくないもんね」
シンジ「ミサトさんはそうでなくちゃ!」
ミサト「ありがとうシンちゃ『グーテンモーゲン!』
ミサト「ふ・・・ふ・・・」フルフル
シンジ「チッ・・・」
ミサト「ぜ、ぜんぜん平気よ」
シンジ「・・・・・・」
ミサト「・・・・・・」
リツコ「アスカのシンクロ率上がってるじゃない」カタカタ
ミサト「そうよね、逃げるなんてわたしらしくないもんね」
シンジ「ミサトさんはそうでなくちゃ!」
ミサト「ありがとうシンちゃ『グーテンモーゲン!』
ミサト「ふ・・・ふ・・・」フルフル
シンジ「チッ・・・」
ミサト「ぜ、ぜんぜん平気よ」
シンジ「・・・・・・」
ミサト「・・・・・・」
リツコ「アスカのシンクロ率上がってるじゃない」カタカタ
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:35:47.24 ID:dhti+ASDO
シンジ「行きますよ」
ミサト「うん」コク
『グーテンモーゲン!』
ミサト「そもそもあの時は酔っ払ってただけで、アスカのことを笑うわけないじゃない。ふふん」
シンジ「・・・」
ミサト「・・・・・・」
『グ・・・グ・・・グーテ・・・グーテンモーゲン!』
ミサト「笑わないわよもう、これで胸を張って二人の保護者って言えるわ!」
『グ・・・グーテ・・・グーテンモーゲン!』
ミサト「へへーん、もう無駄よシンちゃん」
ミサト「うん」コク
『グーテンモーゲン!』
ミサト「そもそもあの時は酔っ払ってただけで、アスカのことを笑うわけないじゃない。ふふん」
シンジ「・・・」
ミサト「・・・・・・」
『グ・・・グ・・・グーテ・・・グーテンモーゲン!』
ミサト「笑わないわよもう、これで胸を張って二人の保護者って言えるわ!」
『グ・・・グーテ・・・グーテンモーゲン!』
ミサト「へへーん、もう無駄よシンちゃん」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:42:00.08 ID:dhti+ASDO
シンジ「よかった・・・やっぱりミサトさんは良い大人だったんだ」
ミサト「もちろんよ、これからもバンバン頼っちゃっていいからねー」
シンジ「あ、そうだ。今日の夕飯のおかずはなにがいいですか?」
ミサト「うーん、秋刀魚はこないだ食べたし、ロールキャベツなんてどうかしら?」
シンジ「『あっはぞー!』キャベツ買いにいかないとなぁ」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ミサト「もちろんよ、これからもバンバン頼っちゃっていいからねー」
シンジ「あ、そうだ。今日の夕飯のおかずはなにがいいですか?」
ミサト「うーん、秋刀魚はこないだ食べたし、ロールキャベツなんてどうかしら?」
シンジ「『あっはぞー!』キャベツ買いにいかないとなぁ」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:49:08.69 ID:dhti+ASDO
シンジ「・・・・・・」
ミサト「ひっ、ひひっふふぅぅ!」バンバン
シンジ「ミサトさん・・・」
ミサト「はひっ・・・あ、ちがっ今のは!」
シンジ「・・・・・・」
ミサト「いや、だってズルイわよ!油断させてそんな」
シンジ「『エーストゥ!』そんな言い訳するなんて・・・どう思いますかリツコさん」
リツコ「そんな、えーっと、みたいな使い方しないでくれる?」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ミサト「ひっ、ひひっふふぅぅ!」バンバン
シンジ「ミサトさん・・・」
ミサト「はひっ・・・あ、ちがっ今のは!」
シンジ「・・・・・・」
ミサト「いや、だってズルイわよ!油断させてそんな」
シンジ「『エーストゥ!』そんな言い訳するなんて・・・どう思いますかリツコさん」
リツコ「そんな、えーっと、みたいな使い方しないでくれる?」
ミサト「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 00:56:12.68 ID:dhti+ASDO
ミサト「ぶふっ、はぁひっひひ、あはははは!えーっと!ふっ、くふぅ、えーっと!」バンバン
シンジ「うわぁ」
リツコ「ミサト・・・」
3分後
ミサト「ひーっひひひ!くはっ、にはははは・・・はは・・・」
シンジ「・・・」
リツコ「・・・」
ミサト「あの・・・あの・・・」
シンジ「そんなにアスカのドイツ語が面白いんですか?」
リツコ「最低ね」
ミサト「う・・・うわぁぁぁああああああああああ!!」ダダダダ
シンジ「うわぁ」
リツコ「ミサト・・・」
3分後
ミサト「ひーっひひひ!くはっ、にはははは・・・はは・・・」
シンジ「・・・」
リツコ「・・・」
ミサト「あの・・・あの・・・」
シンジ「そんなにアスカのドイツ語が面白いんですか?」
リツコ「最低ね」
ミサト「う・・・うわぁぁぁああああああああああ!!」ダダダダ
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:01:35.13 ID:dhti+ASDO
こうしてミサトは逃げ出した
二度とネルフには戻らなかった
そしてシンジからメールのメールを見たミサトは
from:シンちゃん
件名:ミサトさんへ
本文
『↓
エーストゥ』
腸捻転になってネルフに戻って来た
続く
二度とネルフには戻らなかった
そしてシンジからメールのメールを見たミサトは
from:シンちゃん
件名:ミサトさんへ
本文
『↓
エーストゥ』
腸捻転になってネルフに戻って来た
続く
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 01:54:04.96 ID:dhti+ASDO
最終話
グーテンモーゲンをきみに
近日公開(予定)
アリーヴェデルチ!
グーテンモーゲンをきみに
近日公開(予定)
アリーヴェデルチ!
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:30:27.73 ID:dhti+ASDO
テンテテンテテン テテテテーテテテ
テン テテーテテーン
シンジからの執拗な攻撃で文字通り腹がよじれたミサト
ミサトが入院した理由に不信感を持ったゲンドウ
不敵に笑うシンジ
見知らぬ天井を見たミサトはなにを思うのか
次回
死にいたるグーテンモーゲン
来週もーサービスサー『ストゥ!』
ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!
テン テテーテテーン
シンジからの執拗な攻撃で文字通り腹がよじれたミサト
ミサトが入院した理由に不信感を持ったゲンドウ
不敵に笑うシンジ
見知らぬ天井を見たミサトはなにを思うのか
次回
死にいたるグーテンモーゲン
来週もーサービスサー『ストゥ!』
ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:32:26.91 ID:dhti+ASDO
第参話
死にいたるグーテンモーゲン
アスカ「はあーぁ、ミサトがいないと静かね」
シンジ「そうだね」
アスカ「こないだお見舞いに行ったら面会謝絶って言われたのよ。そんなに悪いの?」
シンジ「さあ、そんなことないんじゃないかな」
アスカ「なによそれ、アンタなんか聞いてんの?」
シンジ「なにも聞いてないよ」
アスカ「そりゃそうよねー、このわたしがなんにも教えて貰えないのに馬鹿シンジが知ってるわけないか」
シンジ「そうだね」
アスカ「はぁー根暗シンジと二人っきりなんてこっちまで暗くなるじゃない」
アスカ「根暗シンジと・・・二人っきり」
死にいたるグーテンモーゲン
アスカ「はあーぁ、ミサトがいないと静かね」
シンジ「そうだね」
アスカ「こないだお見舞いに行ったら面会謝絶って言われたのよ。そんなに悪いの?」
シンジ「さあ、そんなことないんじゃないかな」
アスカ「なによそれ、アンタなんか聞いてんの?」
シンジ「なにも聞いてないよ」
アスカ「そりゃそうよねー、このわたしがなんにも教えて貰えないのに馬鹿シンジが知ってるわけないか」
シンジ「そうだね」
アスカ「はぁー根暗シンジと二人っきりなんてこっちまで暗くなるじゃない」
アスカ「根暗シンジと・・・二人っきり」
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:41:41.70 ID:dhti+ASDO
アスカ「二人っきり・・・・・・」
シンジ「なんか言った?」
アスカ「ば、馬鹿シンジ!」
シンジ「な、なんだよ急に」
アスカ「ハンバーグが食べたい!チーズが入った奴」
シンジ「え、でも今日は肉じゃが作ろうと思って」
アスカ「そんなんどうでもいいじゃない、ハンバーグが食べたいって言ってんのよ!」
シンジ「でも、材料だってないし」
アスカ「買いに行けばいいじゃない。アンタばかぁ?」
シンジ「・・・わかったよもう・・・じゃあ材料買いに行って来るから待ってて」
アスカ「最初っから素直にそう言いなさいよ。ほんとにグズね」
シンジ「なんか言った?」
アスカ「ば、馬鹿シンジ!」
シンジ「な、なんだよ急に」
アスカ「ハンバーグが食べたい!チーズが入った奴」
シンジ「え、でも今日は肉じゃが作ろうと思って」
アスカ「そんなんどうでもいいじゃない、ハンバーグが食べたいって言ってんのよ!」
シンジ「でも、材料だってないし」
アスカ「買いに行けばいいじゃない。アンタばかぁ?」
シンジ「・・・わかったよもう・・・じゃあ材料買いに行って来るから待ってて」
アスカ「最初っから素直にそう言いなさいよ。ほんとにグズね」
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:43:19.28 ID:dhti+ASDO
シンジ「それじゃ行って来るから、留守番よろしく・・・アスカ?」
アスカ「なによ」
シンジ「なにしてるの?」
アスカ「見たらわかるでしょ」
シンジ「どっか出かけるの?」
アスカ「はぁー、あんたみたいなグズじゃ一人で買い物できるか心配だから、このわたしがいっしょ『ピンポーン』
シンジ「ん、ちょっと待ってて。はーい」
『ガチャ』
レイ「こんばんは碇くん」
アスカ「なによ」
シンジ「なにしてるの?」
アスカ「見たらわかるでしょ」
シンジ「どっか出かけるの?」
アスカ「はぁー、あんたみたいなグズじゃ一人で買い物できるか心配だから、このわたしがいっしょ『ピンポーン』
シンジ「ん、ちょっと待ってて。はーい」
『ガチャ』
レイ「こんばんは碇くん」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:45:44.88 ID:dhti+ASDO
シンジ「綾波!どうしたの?」
レイ「近くを通り掛かったから、迷惑だった?」
シンジ「そ、そんなことないよ」
レイ「良かった」
シンジ「うん、あ、こんなところじゃなんだし、遠慮なく上がってよ」
アスカ「・・・・・・」
レイ「お邪魔します・・・あなたはどこか出かけるの?」
アスカ「っ!」
シンジ「あぁ、そういえばさっきなにか言いかけてたよね。なに?」
アスカ「うるさいわね!なんだっていいでしょ!」
レイ「近くを通り掛かったから、迷惑だった?」
シンジ「そ、そんなことないよ」
レイ「良かった」
シンジ「うん、あ、こんなところじゃなんだし、遠慮なく上がってよ」
アスカ「・・・・・・」
レイ「お邪魔します・・・あなたはどこか出かけるの?」
アスカ「っ!」
シンジ「あぁ、そういえばさっきなにか言いかけてたよね。なに?」
アスカ「うるさいわね!なんだっていいでしょ!」
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 09:51:45.66 ID:dhti+ASDO
シンジ「な、なんだよ急に!」
アスカ「ふんっ!あんたがグズだから外でご飯食べてくるって言ったのよ!」
シンジ「そんな、それじゃハンバーグは?」
アスカ「いらないわよ馬鹿!根暗二人で仲良く作ったらいいんじゃない?」
レイ「ハンバーグの作り方教えてくれるの?碇くん」
シンジ「あ、でも材料がないから・・・い、一緒に買いに行かない?なんて」
レイ「一緒に行ってもいいの?」
シンジ「勿論だよ!」
アスカ「・・・・・・!」プルプル
アスカ「ふんっ!あんたがグズだから外でご飯食べてくるって言ったのよ!」
シンジ「そんな、それじゃハンバーグは?」
アスカ「いらないわよ馬鹿!根暗二人で仲良く作ったらいいんじゃない?」
レイ「ハンバーグの作り方教えてくれるの?碇くん」
シンジ「あ、でも材料がないから・・・い、一緒に買いに行かない?なんて」
レイ「一緒に行ってもいいの?」
シンジ「勿論だよ!」
アスカ「・・・・・・!」プルプル
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:10:15.96 ID:dhti+ASDO
アスカ「ソーセージの角に頭ぶつけて死ね!」バタン スタタタタ
シンジ「なに怒ってんだろ・・・意味わかんないよ」
レイ「碇くん、ソーセージの角ってどこ?」
シンジ「さぁ・・・あのチョロンてなってるところじゃないかな」
レイ「わたしもそこだと思う」
シンジ「・・・ふっ」
レイ「・・・クヒっ・・・ところでどうしてグーテンモーゲンは怒っていたの?」
シンジ「さっぱりわからないよ」
シンジ「でも、もしアスカが工口ゲのツンデレキャラだとしたら」
シンジ「今のは急に二人っきりの状況に気付いて、その緊張を紛らわす為に話をそらすんだけど
なんだかんだで二人っきりの状況が嬉しいから、あくまでも仕方なくって感じで一緒に買い物にいこうと、したんだけど
そこに普段からライバル視してるキャラが現れて
主人公が自分そっちのけでその子と喋ってることにイライラして
それに我慢出来なかったってところじゃないかな。大抵こういうキャラはプライドが高いからね。
それで今ごろどっかで『なんでいつもこうなるのかな』ってため息を吐いてると思うよ。工口ゲのツンデレキャラならね」
シンジ「でもアスカが怒った理由は皆目見当もつかないよ」
レイ「・・・・・・」
シンジ「なに怒ってんだろ・・・意味わかんないよ」
レイ「碇くん、ソーセージの角ってどこ?」
シンジ「さぁ・・・あのチョロンてなってるところじゃないかな」
レイ「わたしもそこだと思う」
シンジ「・・・ふっ」
レイ「・・・クヒっ・・・ところでどうしてグーテンモーゲンは怒っていたの?」
シンジ「さっぱりわからないよ」
シンジ「でも、もしアスカが工口ゲのツンデレキャラだとしたら」
シンジ「今のは急に二人っきりの状況に気付いて、その緊張を紛らわす為に話をそらすんだけど
なんだかんだで二人っきりの状況が嬉しいから、あくまでも仕方なくって感じで一緒に買い物にいこうと、したんだけど
そこに普段からライバル視してるキャラが現れて
主人公が自分そっちのけでその子と喋ってることにイライラして
それに我慢出来なかったってところじゃないかな。大抵こういうキャラはプライドが高いからね。
それで今ごろどっかで『なんでいつもこうなるのかな』ってため息を吐いてると思うよ。工口ゲのツンデレキャラならね」
シンジ「でもアスカが怒った理由は皆目見当もつかないよ」
レイ「・・・・・・」
270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:16:32.79 ID:dhti+ASDO
シンジ「よし、それじゃ買い物に行こうか」
レイ「行きましょう」
シンジ「あ、でも綾波って肉食べられたっけ?」
レイ「問題ないわ。焼き肉に行ったらユッケ4人前はいくもの」
シンジ「なーんだ、じゃあハンバーグなんてふりかけみたいなもんだね」
レイ「わたしにとってハンバーグはふりかけみたいなもの」
シンジ&レイ「HAHAHAHAHAHA!!」
アスカ「はぁ・・・なんでいつもこうなるのかな・・・みんな馬鹿シンジが悪いのよ・・・馬鹿シンジ」
レイ「行きましょう」
シンジ「あ、でも綾波って肉食べられたっけ?」
レイ「問題ないわ。焼き肉に行ったらユッケ4人前はいくもの」
シンジ「なーんだ、じゃあハンバーグなんてふりかけみたいなもんだね」
レイ「わたしにとってハンバーグはふりかけみたいなもの」
シンジ&レイ「HAHAHAHAHAHA!!」
アスカ「はぁ・・・なんでいつもこうなるのかな・・・みんな馬鹿シンジが悪いのよ・・・馬鹿シンジ」
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:23:13.09 ID:dhti+ASDO
翌日
シンジはゲンドウに呼び出されていた
シンジ「し、シンジです」
ゲンドウ「入れ」
シンジ「失礼します。あ、あの、用ってなに父さん」
ゲンドウ「単刀直入に言う。葛城三佐になにをした?」
シンジ「なにを言ってるの?僕がミサトさんになにかするわけないじゃないか」
シンジはゲンドウに呼び出されていた
シンジ「し、シンジです」
ゲンドウ「入れ」
シンジ「失礼します。あ、あの、用ってなに父さん」
ゲンドウ「単刀直入に言う。葛城三佐になにをした?」
シンジ「なにを言ってるの?僕がミサトさんになにかするわけないじゃないか」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:33:44.91 ID:dhti+ASDO
ゲンドウ「ほぅ、シラを切るというのか」
シンジ「シラもなにも、僕はなにもしてないよ父さん」
ゲンドウ「そうか。ちなみに葛城三佐が倒れたのはいつだか知っているか?」
シンジ「一昨日の夜でしょう?リツコさんに聞いて知ってるんだ」
ゲンドウ「そうだ、一昨日の夜に腸捻転で倒れているところを発見され、それ以来入院している」
ゲンドウ「精神安定剤を投与されてな」
シンジ「へぇ・・・どうしてそれを僕に言うの?」
ゲンドウ「そしてこれが一昨日の葛城三佐のケータイの通信記録だ」
『バサ』
ゲンドウ「なにもしていないと言ったな?シンジ」
シンジ「・・・・・・」
シンジ「シラもなにも、僕はなにもしてないよ父さん」
ゲンドウ「そうか。ちなみに葛城三佐が倒れたのはいつだか知っているか?」
シンジ「一昨日の夜でしょう?リツコさんに聞いて知ってるんだ」
ゲンドウ「そうだ、一昨日の夜に腸捻転で倒れているところを発見され、それ以来入院している」
ゲンドウ「精神安定剤を投与されてな」
シンジ「へぇ・・・どうしてそれを僕に言うの?」
ゲンドウ「そしてこれが一昨日の葛城三佐のケータイの通信記録だ」
『バサ』
ゲンドウ「なにもしていないと言ったな?シンジ」
シンジ「・・・・・・」
291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:41:31.40 ID:dhti+ASDO
ゲンドウ「19時43分に受診したアドレスを見てみろ」
シンジ「僕のアドレスだね。それで?まさか父さんは僕がミサトさんにメールを送って、そのメールでミサトさんを入院させたって言いたいの?」
ゲンドウ「そうだ」
シンジ「まさか、そんなこと出来るハズないじゃないか」
ゲンドウ「それ以来葛城三佐はうわ言のように『グーテンモーゲン』『エーストゥ』といった言葉を繰り返している」
ゲンドウ「もう一番聞く、葛城三佐になにをし『グーテンモーゲン!』
シンジ「あ、メールだ。ちょっとごめん父さん」
ゲンドウ「おいシンジ。今のはなんだ」
シンジ「僕のアドレスだね。それで?まさか父さんは僕がミサトさんにメールを送って、そのメールでミサトさんを入院させたって言いたいの?」
ゲンドウ「そうだ」
シンジ「まさか、そんなこと出来るハズないじゃないか」
ゲンドウ「それ以来葛城三佐はうわ言のように『グーテンモーゲン』『エーストゥ』といった言葉を繰り返している」
ゲンドウ「もう一番聞く、葛城三佐になにをし『グーテンモーゲン!』
シンジ「あ、メールだ。ちょっとごめん父さん」
ゲンドウ「おいシンジ。今のはなんだ」
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:48:13.62 ID:dhti+ASDO
シンジ「え?着メロだけど、まさか知らないの?」
ゲンドウ「知っている。その着メロで流れた声がなんだと聞いているんだ」
シンジ「え?普通に綾波の声で『メールよ』って、なにかおかしい?」
ゲンドウ「なにを言っている、今確かにグーテンモーゲンと聞こえたぞ。カタカナのような発音で」
シンジ「何を言ってるの?・・・・・・まさか父さんまで」
ゲンドウ「言っていることがおかしいのはお前だシンジ。ケータイを貸せ」
シンジ「え?や、やだよ!なんで父さんにケータイを見せないといけないんだ!」
ゲンドウ「いいからか『グーテンモーゲン!』
シンジ「あ、またメールだ」
ゲンドウ「おい、シンジ。今確かに」
ゲンドウ「知っている。その着メロで流れた声がなんだと聞いているんだ」
シンジ「え?普通に綾波の声で『メールよ』って、なにかおかしい?」
ゲンドウ「なにを言っている、今確かにグーテンモーゲンと聞こえたぞ。カタカナのような発音で」
シンジ「何を言ってるの?・・・・・・まさか父さんまで」
ゲンドウ「言っていることがおかしいのはお前だシンジ。ケータイを貸せ」
シンジ「え?や、やだよ!なんで父さんにケータイを見せないといけないんだ!」
ゲンドウ「いいからか『グーテンモーゲン!』
シンジ「あ、またメールだ」
ゲンドウ「おい、シンジ。今確かに」
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 10:58:28.71 ID:dhti+ASDO
ゲンドウ「間違ない。今確かにグーテンモーゲンと聞こえたぞシンジ」
シンジ「父さん・・・・・・そういえば、ミサトさんも入院する少し前からグーテンモーゲンって幻聴が聞こえるって騒いでたけど・・・」
ゲンドウ「幻聴?笑わせるな。やはりお前かシンジ。こい」グイ
シンジ「や、やめてよ!離して!離せ!」
『プシュッ』
レイ「碇司令、なにをしてるんですか?」
シンジ「助けて綾波!」
ゲンドウ「レイ、葛城三佐をあんな状態にした犯人がわかったんだ」
レイ「碇くんだって言うんですか?」
ゲンドウ「そうだ、間違ない。犯人は『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「今のが証拠だ。犯人はシンジだ」
レイ「今のが証拠?わたしの声が証拠なんですか?」
ゲンドウ「・・・なんだと」
シンジ「・・・・・・」ニヤ
シンジ「父さん・・・・・・そういえば、ミサトさんも入院する少し前からグーテンモーゲンって幻聴が聞こえるって騒いでたけど・・・」
ゲンドウ「幻聴?笑わせるな。やはりお前かシンジ。こい」グイ
シンジ「や、やめてよ!離して!離せ!」
『プシュッ』
レイ「碇司令、なにをしてるんですか?」
シンジ「助けて綾波!」
ゲンドウ「レイ、葛城三佐をあんな状態にした犯人がわかったんだ」
レイ「碇くんだって言うんですか?」
ゲンドウ「そうだ、間違ない。犯人は『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「今のが証拠だ。犯人はシンジだ」
レイ「今のが証拠?わたしの声が証拠なんですか?」
ゲンドウ「・・・なんだと」
シンジ「・・・・・・」ニヤ
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:10:10.26 ID:dhti+ASDO
シンジ「ほら!僕の言った通りじゃないか、くっ、離してよ!」バシ
ゲンドウ「レイ、何を言ってるんだ。今確かにシンジのケータイからグーテンモーゲンと聞こえたろう?」
レイ「司令こそなにを言ってるんですか?今碇くんのケータイから聞こえたのは、わたしの『メールよ』って声でした」
ゲンドウ「まさか・・・レイ、わたしに嘘をつくのか?」
レイ「司令こそ、わたしを信じてくれないのね・・・」
ゲンドウ「そんなことはないっ!だが今のは」
シンジ「・・・・・・」ニヤニヤ
ゲンドウ「っ!」バッ
シンジ「な、なんだよ父さん」
ゲンドウ「シンジ!今ニヤついていたな!?」
シンジ「な、なに言ってるんだよ父さん・・・父さんが大変な時にニヤついたりするはずないじゃないか!」
ゲンドウ「嘘を付くな!今間違なく『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「レイ!今グーテンモーゲンと聞こえたろう!」
レイ「碇司令・・・疲れてるんですね」
ゲンドウ「レイ、何を言ってるんだ。今確かにシンジのケータイからグーテンモーゲンと聞こえたろう?」
レイ「司令こそなにを言ってるんですか?今碇くんのケータイから聞こえたのは、わたしの『メールよ』って声でした」
ゲンドウ「まさか・・・レイ、わたしに嘘をつくのか?」
レイ「司令こそ、わたしを信じてくれないのね・・・」
ゲンドウ「そんなことはないっ!だが今のは」
シンジ「・・・・・・」ニヤニヤ
ゲンドウ「っ!」バッ
シンジ「な、なんだよ父さん」
ゲンドウ「シンジ!今ニヤついていたな!?」
シンジ「な、なに言ってるんだよ父さん・・・父さんが大変な時にニヤついたりするはずないじゃないか!」
ゲンドウ「嘘を付くな!今間違なく『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「レイ!今グーテンモーゲンと聞こえたろう!」
レイ「碇司令・・・疲れてるんですね」
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:17:03.32 ID:dhti+ASDO
シンジ「父さん・・・」
レイ「碇司令・・・」
ゲンドウ「やめろ!わたしは正常だ、同情の目でわたしを見るな!!」
レイ「司令、最近仕事ばっかりだったから・・・少し休みましょう」ポンポン
ゲンドウ「わたしは正常だと言っているのがわからんのかっ!」バシッ
レイ「きゃっ!」ドサァ
シンジ「綾波!なにやってるんだよ父さん!!」
ゲンドウ「黙れ!そもそもこのケータイが全て悪いんだ!」バシッ
シンジ「あっ!返してよ!」
ゲンドウ「こんなもの!」ドグチャア
レイ「碇司令・・・」
ゲンドウ「やめろ!わたしは正常だ、同情の目でわたしを見るな!!」
レイ「司令、最近仕事ばっかりだったから・・・少し休みましょう」ポンポン
ゲンドウ「わたしは正常だと言っているのがわからんのかっ!」バシッ
レイ「きゃっ!」ドサァ
シンジ「綾波!なにやってるんだよ父さん!!」
ゲンドウ「黙れ!そもそもこのケータイが全て悪いんだ!」バシッ
シンジ「あっ!返してよ!」
ゲンドウ「こんなもの!」ドグチャア
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:25:47.40 ID:dhti+ASDO
シンジ「あぁっ!・・・・・・」
ゲンドウ「ふぅ、ふぅ・・・これであの忌々しいゴミのような発音のドイツ語も聞こえることはあるまい」
ゲンドウ「ふ、ふふ、ふはははははははは!」
シンジ「父さん・・・」
レイ「碇司令・・・」
ゲンドウ「ふぅ・・・シンジ、葛城三佐事件について喋ってもらう」クルッ、カツン・・・カツン
シンジ「ひっ・・・こ、こないで・・・こないでよ!」ガクブル
ゲンドウ「ふん、今さらそんな態度をとったところ『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「っ!!!」バッ
ゲンドウ「なんだ!どこからだ!!」
シンジ「・・・」ニヤニヤ
ゲンドウ「ふぅ、ふぅ・・・これであの忌々しいゴミのような発音のドイツ語も聞こえることはあるまい」
ゲンドウ「ふ、ふふ、ふはははははははは!」
シンジ「父さん・・・」
レイ「碇司令・・・」
ゲンドウ「ふぅ・・・シンジ、葛城三佐事件について喋ってもらう」クルッ、カツン・・・カツン
シンジ「ひっ・・・こ、こないで・・・こないでよ!」ガクブル
ゲンドウ「ふん、今さらそんな態度をとったところ『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「っ!!!」バッ
ゲンドウ「なんだ!どこからだ!!」
シンジ「・・・」ニヤニヤ
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:36:20.92 ID:dhti+ASDO
ゲンドウ「まだ生きていたのか!」ボムギ!
ゲンドウ「これで絶対に『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「どこからだぁぁッ!?」
ゲンドウ「レイ!!今のはどこから聞こえた!!」ガバッ
レイ「な、なにも聞こえな「嘘を吐くなぁッ!!」
レイ「ひっ!・・・離して」
『プシュッ』
冬月「まったく騒がしいな。なにを・・・なにをしてるんだ碇!」
ゲンドウ「冬月!さっきから聞こえるこ『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「また聞こえたぞ、冬月!今のはどこから聞こえた!!」
冬月「な、なにを言ってるんだ碇。お前のわめき声しか聞こえないぞ!」
ゲンドウ「お前まで俺に嘘を吐くのか冬月ィィィィィィッ!!」
シンジ「・・・」ニヤニヤ
レイ「・・・」ニヤニヤ
ゲンドウ「これで絶対に『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「どこからだぁぁッ!?」
ゲンドウ「レイ!!今のはどこから聞こえた!!」ガバッ
レイ「な、なにも聞こえな「嘘を吐くなぁッ!!」
レイ「ひっ!・・・離して」
『プシュッ』
冬月「まったく騒がしいな。なにを・・・なにをしてるんだ碇!」
ゲンドウ「冬月!さっきから聞こえるこ『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「また聞こえたぞ、冬月!今のはどこから聞こえた!!」
冬月「な、なにを言ってるんだ碇。お前のわめき声しか聞こえないぞ!」
ゲンドウ「お前まで俺に嘘を吐くのか冬月ィィィィィィッ!!」
シンジ「・・・」ニヤニヤ
レイ「・・・」ニヤニヤ
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:43:52.27 ID:dhti+ASDO
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「やめろ!!」
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「やめ『あっはそーw』
ゲンドウ「うおあァァァーーーッ!!」
冬月「碇・・・・・・」
―――シンジ―――
〔ミサトさんも入院する少し前からグーテンモーゲンって幻聴が聞こえるって騒いでたけど・・・〕
ゲンドウ(まさか・・・わたしもあぁなると言うのかァァァッ!!このわたしが!)
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「うわぁぁぁあああああああああああああああ!!」
ゲンドウ「やめろ!!」
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「やめ『あっはそーw』
ゲンドウ「うおあァァァーーーッ!!」
冬月「碇・・・・・・」
―――シンジ―――
〔ミサトさんも入院する少し前からグーテンモーゲンって幻聴が聞こえるって騒いでたけど・・・〕
ゲンドウ(まさか・・・わたしもあぁなると言うのかァァァッ!!このわたしが!)
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「うわぁぁぁあああああああああああああああ!!」
367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 11:53:54.87 ID:dhti+ASDO
冬月「碇・・・くっ、二人はここで待っていなさい。今のことは他言しないこと・・・これは命令だ」
シンジ「はい・・・」
レイ「・・・」コク
冬月「辛かったな・・・あとはまかせなさい」ダダダダ
シンジ「ふっ・・・ふっふふふっ・・・・・・あははひはひぃーひっひぃー!」
レイ「フッフッフ・・・フハハックックックヒヒヒヒケケケ」
シンジ「アーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」バシバシ
レイ「くくっ、プススー」パシパシ
シンジ「はい・・・」
レイ「・・・」コク
冬月「辛かったな・・・あとはまかせなさい」ダダダダ
シンジ「ふっ・・・ふっふふふっ・・・・・・あははひはひぃーひっひぃー!」
レイ「フッフッフ・・・フハハックックックヒヒヒヒケケケ」
シンジ「アーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」バシバシ
レイ「くくっ、プススー」パシパシ
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:00:50.75 ID:dhti+ASDO
シンジ「いやぁーふひぃっ、あのグラサンの顔ったら無かったよ!」
シンジ「まさか・・・レイ、わたしに嘘をつくのか?」キリッ
シンジ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
綾波「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
シンジ「まさか・・・レイ、わたしに嘘をつくのか?」キリッ
シンジ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
綾波「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:08:32.71 ID:dhti+ASDO
あ、綾波になっちゃった
5分後
シンジ「ふぃーー、危ない危ない、僕まで腸捻転になるところだったよ」
レイ「やめろ!わたしは正常だ!同情の目でわたしを見るな!!」クイッ
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!なんでっ、しっ、しゃくれるんだよ!」バシバシ
レイ「犯人はシンジだ」クイッ
シンジ「も、もう・・・やっ、やめ!」バシバシ
10分後
シンジ「ふぅ・・・そういえば綾波、あれいくらだった?」
レイ「これ、領収書。一応上様でとったけど」
シンジ「ふーん、29800円か。いいやこれくらいだったら、29800円で今のが見れたなら安いもんだよ」
5分後
シンジ「ふぃーー、危ない危ない、僕まで腸捻転になるところだったよ」
レイ「やめろ!わたしは正常だ!同情の目でわたしを見るな!!」クイッ
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!なんでっ、しっ、しゃくれるんだよ!」バシバシ
レイ「犯人はシンジだ」クイッ
シンジ「も、もう・・・やっ、やめ!」バシバシ
10分後
シンジ「ふぅ・・・そういえば綾波、あれいくらだった?」
レイ「これ、領収書。一応上様でとったけど」
シンジ「ふーん、29800円か。いいやこれくらいだったら、29800円で今のが見れたなら安いもんだよ」
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:14:39.70 ID:dhti+ASDO
シンジ「しかし綾波が着けるタイミングは完璧だったね。僕でも危うく見落とすところだったよ」
レイ「ありがとう。でもこれは碇くんの作戦勝ちね」
レイ「小型骨伝導スピーカーで幻聴を作り出すなんて」
シンジ「ふふっ、これなら実際にグーテンモーゲンが聞こえるのは父さんだけだからね」
シンジ「副司令も完璧に父さんがおかしくなったと信じてたし」
レイ「完全勝利ね」
シンジ「イエーイ」
『パァン!』
レイ「ありがとう。でもこれは碇くんの作戦勝ちね」
レイ「小型骨伝導スピーカーで幻聴を作り出すなんて」
シンジ「ふふっ、これなら実際にグーテンモーゲンが聞こえるのは父さんだけだからね」
シンジ「副司令も完璧に父さんがおかしくなったと信じてたし」
レイ「完全勝利ね」
シンジ「イエーイ」
『パァン!』
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:17:48.84 ID:dhti+ASDO
主の居なくなった司令室に渇いた音が響き渡った
こうしてシンジとレイは青春に新たな1ページを刻み
その絆を深めたのだった
こうしてシンジとレイは青春に新たな1ページを刻み
その絆を深めたのだった
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:24:01.71 ID:dhti+ASDO
その頃廊下
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「やめてくれぇぇェェェーーーーッ!」ダダダダ
ゲンドウ「ハァッはぁ・・・葛城三佐の病室はここか!」
『ガラッ』
ミサト「あ、碇司令。どうしたんですかー?血相変えて」
ゲンドウ「葛城三佐!!グーテンモーゲンとはなんだ!?なぜこんなものが聞こえる!」ガバッ
ミサト「えっ?」
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「うわォォォーーーッ!!このグーテンモーゲンとはなんだ!答えろ!!」
ミサト「え、あ、あ、あぁぁ」
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「やめてくれぇぇェェェーーーーッ!」ダダダダ
ゲンドウ「ハァッはぁ・・・葛城三佐の病室はここか!」
『ガラッ』
ミサト「あ、碇司令。どうしたんですかー?血相変えて」
ゲンドウ「葛城三佐!!グーテンモーゲンとはなんだ!?なぜこんなものが聞こえる!」ガバッ
ミサト「えっ?」
『グーテンモーゲン!』
ゲンドウ「うわォォォーーーッ!!このグーテンモーゲンとはなんだ!答えろ!!」
ミサト「え、あ、あ、あぁぁ」
409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:33:11.62 ID:dhti+ASDO
ゲンドウ「答えろ!このグーテンモーゲンとはなんなんだ!!」ユサユサ
ミサト「わ、わからない、知らない、そんなの知らない、知らない知らない知らないっ知らない!!」
ゲンドウ「お前も嘘をつくのか葛城三佐アァァァァァァッ!!!」ユサユサ!
ミサト「やめて!知らない!やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてええええええええ!!!」バタンドガン
警備員「いたぞ!取り押さえろ!」
警備員たち「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゲンドウ「やめろ!!わたしは司令だぞ!!!俺のそばに近寄るなァァァーーーッ!!」
ゲンドウ:入院
ミサト:入院続行。新たにサングラスとヒゲがトラウマに
TO BE CONTINUED
ミサト「わ、わからない、知らない、そんなの知らない、知らない知らない知らないっ知らない!!」
ゲンドウ「お前も嘘をつくのか葛城三佐アァァァァァァッ!!!」ユサユサ!
ミサト「やめて!知らない!やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてええええええええ!!!」バタンドガン
警備員「いたぞ!取り押さえろ!」
警備員たち「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゲンドウ「やめろ!!わたしは司令だぞ!!!俺のそばに近寄るなァァァーーーッ!!」
ゲンドウ:入院
ミサト:入院続行。新たにサングラスとヒゲがトラウマに
TO BE CONTINUED
414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 12:37:36.12 ID:dhti+ASDO
碇司令をも病院送りにしたシンジ
シンジの真の目的とはなんなのか
そしてなぜアスカのドイツ語をいじってアスカを涙目にしようと立てたスレがこんなことになったのか
不敵に笑うレイの笑顔の裏に隠された感情とは
次回 番外編
アスカをいじっていじっていじり倒したるで!
来週も見ないとー、月に変わってお仕置よ!
シンジの真の目的とはなんなのか
そしてなぜアスカのドイツ語をいじってアスカを涙目にしようと立てたスレがこんなことになったのか
不敵に笑うレイの笑顔の裏に隠された感情とは
次回 番外編
アスカをいじっていじっていじり倒したるで!
来週も見ないとー、月に変わってお仕置よ!
534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 19:35:21.09 ID:dhti+ASDO
第参.伍話
アスカの価値は(略すとあすかち)
シンジ「アスカー、帰ろう」
シンジ「あんたバカぁ?なーんでわたしがあんたなんかと一緒に帰らないと行けないのよ」
シンジ「だ、だって帰る場所は同じなんだし、いいじゃないか!」
アスカ「しっかたないわねぇー、あんたがそこまで言うなら付き合ってあげるわ」
シンジ「別にそこまで言ってないけど・・・」
アスカ「なんか言った!?」
シンジ「な、なにも言ってないよ!そうだ、あとついでに買い物に付き合ってくれたり、とか、ははっダメだよね」
アスカ「・・・ハンバーグ」
アスカの価値は(略すとあすかち)
シンジ「アスカー、帰ろう」
シンジ「あんたバカぁ?なーんでわたしがあんたなんかと一緒に帰らないと行けないのよ」
シンジ「だ、だって帰る場所は同じなんだし、いいじゃないか!」
アスカ「しっかたないわねぇー、あんたがそこまで言うなら付き合ってあげるわ」
シンジ「別にそこまで言ってないけど・・・」
アスカ「なんか言った!?」
シンジ「な、なにも言ってないよ!そうだ、あとついでに買い物に付き合ってくれたり、とか、ははっダメだよね」
アスカ「・・・ハンバーグ」
540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 19:40:07.55 ID:dhti+ASDO
シンジ「えっ?」
アスカ「は、ハンバーグ作りさないよ!それならひじょーーーーに不本意だけど付き合ってあげるわ」
シンジ「つ、つくる、作るよ!そしたらひき肉も買わないといけないし、パン粉はあったかな・・・」
アスカ「なにぼーっとしてんの馬鹿シンジ!もたもたしてると置いてくわよ!」
シンジ「ま、待ってよ!」
レイ「・・・・・・」
アスカ「は、ハンバーグ作りさないよ!それならひじょーーーーに不本意だけど付き合ってあげるわ」
シンジ「つ、つくる、作るよ!そしたらひき肉も買わないといけないし、パン粉はあったかな・・・」
アスカ「なにぼーっとしてんの馬鹿シンジ!もたもたしてると置いてくわよ!」
シンジ「ま、待ってよ!」
レイ「・・・・・・」
548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 19:53:00.28 ID:dhti+ASDO
スーパー 第三新ジャスコ
シンジ「まずは野菜を買わないと」ガラガラ
アスカ「ぷっふふっ、カート押す姿が様になってるじゃない!」
シンジ「い、いいじゃないか!普段から買い物してるんだから、様になって当たり前だろ!」
アスカ「あっはは、まるで主夫みたい!それで子供なんか連れてたらもう完璧よ!」
シンジ「な、なんだよそれ。あ、タマネギが5個入りで98円だって!」ガラガラ
アスカ「主夫・・・子供・・・ふふっ」ニヤニヤ
アスカ「・・・・・・」ブツブツ
シンジ「うわぁ!白菜が一玉80円!すごいや!」
アスカ「って、あれ・・・?ま、待ちなさいよ馬鹿シンジ!!」
シンジ「まずは野菜を買わないと」ガラガラ
アスカ「ぷっふふっ、カート押す姿が様になってるじゃない!」
シンジ「い、いいじゃないか!普段から買い物してるんだから、様になって当たり前だろ!」
アスカ「あっはは、まるで主夫みたい!それで子供なんか連れてたらもう完璧よ!」
シンジ「な、なんだよそれ。あ、タマネギが5個入りで98円だって!」ガラガラ
アスカ「主夫・・・子供・・・ふふっ」ニヤニヤ
アスカ「・・・・・・」ブツブツ
シンジ「うわぁ!白菜が一玉80円!すごいや!」
アスカ「って、あれ・・・?ま、待ちなさいよ馬鹿シンジ!!」
634: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 23:11:50.51 ID:dhti+ASDO
アスカ「ところで、ハンバーグってなに入れるの?」
シンジ「えっ知らないの?」
アスカ「知らないから聞いてんじゃない。ほんとに馬鹿ね」
シンジ「ば、バカバカ言うなよ!」
アスカ「あんたが馬鹿だから馬鹿って言ってんのよ」
シンジ「なんだよもう・・・タマネギとひき肉とパン粉と卵」
アスカ「へぇー、パン粉なんて入れるの?なんで?」
シンジ「エーストゥ、肉と卵だけじゃばらばらになるから、つなぎってやつだよ」
アスカ「ふーんあとはなに買うの?」
シンジ「あとは・・・合い挽きだね、あとチーズ」
シンジ「えっ知らないの?」
アスカ「知らないから聞いてんじゃない。ほんとに馬鹿ね」
シンジ「ば、バカバカ言うなよ!」
アスカ「あんたが馬鹿だから馬鹿って言ってんのよ」
シンジ「なんだよもう・・・タマネギとひき肉とパン粉と卵」
アスカ「へぇー、パン粉なんて入れるの?なんで?」
シンジ「エーストゥ、肉と卵だけじゃばらばらになるから、つなぎってやつだよ」
アスカ「ふーんあとはなに買うの?」
シンジ「あとは・・・合い挽きだね、あとチーズ」
643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/03(木) 23:18:44.99 ID:dhti+ASDO
アスカ「合い挽き?・・・で、デートでもするっての?馬鹿シンジのくせに」
シンジ「違うよ、牛と豚のひき肉を交ぜたのを合い挽き肉っていうんだ。牛だけのひき肉だと旨味にかけるから、僕はいつもこれ使うんだ」
アスカ「ふーん」
シンジ「勉強になったでしょ?」
アスカ「うん、って、ちょっとわたしより料理できるからって得意になってんじゃないわよ!」バシッ
シンジ「いてっ!な、なにすんだよ!」
アスカ「うるさい!ばーーか!ふふんっ」
レイ「・・・・・・」
シンジ「違うよ、牛と豚のひき肉を交ぜたのを合い挽き肉っていうんだ。牛だけのひき肉だと旨味にかけるから、僕はいつもこれ使うんだ」
アスカ「ふーん」
シンジ「勉強になったでしょ?」
アスカ「うん、って、ちょっとわたしより料理できるからって得意になってんじゃないわよ!」バシッ
シンジ「いてっ!な、なにすんだよ!」
アスカ「うるさい!ばーーか!ふふんっ」
レイ「・・・・・・」
716: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 00:46:47.43 ID:i7HvFfv1O
シンジ「あとは、えーっとなんだっけ?」
アスカ「チーズも買ったし、あとはー」
??「ウィンナーいかがですかー。試食してって下さい」
シンジ「うーん、アスカはなにか食べたいのある?」
??「ウィンナーいかがですかー?」
アスカ「なんかデザートも欲しいわねぇ、メロンなん「デザートにウィンナーいかがですかー」
アスカ「・・・なによあれさっきからうるさいわね」
シンジ「・・・なんだろうね」
??「そこのお似合いのカップル、ウィンナーはいかがですかー」
アスカ「へ?わ、わたし?馬鹿言ってんじゃないわよ!なんでわたしが馬鹿シンジなんかとカップルなんて、そんなこと」ゴニョゴニョ
アスカ「チーズも買ったし、あとはー」
??「ウィンナーいかがですかー。試食してって下さい」
シンジ「うーん、アスカはなにか食べたいのある?」
??「ウィンナーいかがですかー?」
アスカ「なんかデザートも欲しいわねぇ、メロンなん「デザートにウィンナーいかがですかー」
アスカ「・・・なによあれさっきからうるさいわね」
シンジ「・・・なんだろうね」
??「そこのお似合いのカップル、ウィンナーはいかがですかー」
アスカ「へ?わ、わたし?馬鹿言ってんじゃないわよ!なんでわたしが馬鹿シンジなんかとカップルなんて、そんなこと」ゴニョゴニョ
722: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 00:57:20.43 ID:i7HvFfv1O
アスカ「馬鹿シンジがどーーっしても一緒に買い物行きたいって言うから、心のひっろーーいわたしはしかたなーく付いて来てあげたのよ、わかってんの?」バシッ
シンジ「いてっ!なんですぐたたくんだよ!もう」
アスカ「感謝しなさいよね」
シンジ「わかったからいちいち叩かないでよ」
??「お熱いですね、お熱いついでにウィンナーいかがですか?ドイツから来た職人が手作りした自慢のウィンナーなんです」
アスカ「あら、ほんと?わたしもドイツから来たのよねー」
??「そうなんでプスか、ではどうぞお一つ」
アスカ「それじゃ遠慮なく頂くわ」
アスカ「モキュモキュ・・・へぇーなかなか美味しいじゃない」
シンジ「いてっ!なんですぐたたくんだよ!もう」
アスカ「感謝しなさいよね」
シンジ「わかったからいちいち叩かないでよ」
??「お熱いですね、お熱いついでにウィンナーいかがですか?ドイツから来た職人が手作りした自慢のウィンナーなんです」
アスカ「あら、ほんと?わたしもドイツから来たのよねー」
??「そうなんでプスか、ではどうぞお一つ」
アスカ「それじゃ遠慮なく頂くわ」
アスカ「モキュモキュ・・・へぇーなかなか美味しいじゃない」
733: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:14:41.60 ID:i7HvFfv1O
??「よかったら買っていってくださいな、商品名もドイツ語で書かれてるんですよ」
アスカ「素晴らしいじゃないの、買うわよシンジ」
シンジ「それじゃ、一つ下さい」
??「どうもありがとうございます」
シンジ「いえ、あ、そーいえばアスカ」
アスカ「なによ?」
シンジ「これなんて書いてあるの?」
アスカ「あんたこんなのも読めないわけ?」
シンジ「うん、で、なんて書いてあるの?」
アスカ「グーテンモーゲン!ドイツ語でこんにちはとかおはようって意味よ」
??「ふ・・・くくっ・・・プスプスプス」カタカタ
アスカ「素晴らしいじゃないの、買うわよシンジ」
シンジ「それじゃ、一つ下さい」
??「どうもありがとうございます」
シンジ「いえ、あ、そーいえばアスカ」
アスカ「なによ?」
シンジ「これなんて書いてあるの?」
アスカ「あんたこんなのも読めないわけ?」
シンジ「うん、で、なんて書いてあるの?」
アスカ「グーテンモーゲン!ドイツ語でこんにちはとかおはようって意味よ」
??「ふ・・・くくっ・・・プスプスプス」カタカタ
738: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:19:53.14 ID:i7HvFfv1O
アスカ「ん?どうかしたの?」
シンジ「あ、ごめんアスカ、聞こえなかったからもう一回良い?」
アスカ「だからグーテンモーゲンよグーテンモーゲン」
??「ひっ・・・ひひひっ・・・ふくっ」プルプル
アスカ「?」
シンジ「あっはそー、ありがとうアスカ」
アスカ「ん?馬鹿シンジのくせにいつの間にドイツ語覚えたの?」
シンジ「あ、ちょっとね」
アスカ「でも今の発音はちょっと違うわ『あっはぞー』よ。いい?」
シンジ「あっはぞー、『あっはぞー』だね」
アスカ「そうよ、なかなか筋がいいじゃない」
??「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
アスカ「・・・?」
747: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:31:14.15 ID:i7HvFfv1O
アスカ「ねぇ馬鹿シンジ、あの店員ちょっと変じゃない?」
シンジ「そう?花粉症かなにかじゃないかな」
アスカ「ふーん、なったことないけど辛いらしいわね」
シンジ「くしゃみが止まらなくなるらしいからね、あんまりジロジロ見たら可哀相だよ」
??「ふっ・・・ひひっ・・・ふぅ・・・あぁ花粉症は辛いわ」
シンジ「ほら、ほんとに花粉症みたいだし」
アスカ「・・・なんか今の声誰かに似てなかった?」
シンジ「気のせいだよ、ほら必要なものも揃ったし行こう」
アスカ「まぁいいか・・・」
??「まいどありがと・・・え・・・えっ・・・エーストゥ!」ブシュン
シンジ「ぶふっ!」
シンジ「そう?花粉症かなにかじゃないかな」
アスカ「ふーん、なったことないけど辛いらしいわね」
シンジ「くしゃみが止まらなくなるらしいからね、あんまりジロジロ見たら可哀相だよ」
??「ふっ・・・ひひっ・・・ふぅ・・・あぁ花粉症は辛いわ」
シンジ「ほら、ほんとに花粉症みたいだし」
アスカ「・・・なんか今の声誰かに似てなかった?」
シンジ「気のせいだよ、ほら必要なものも揃ったし行こう」
アスカ「まぁいいか・・・」
??「まいどありがと・・・え・・・えっ・・・エーストゥ!」ブシュン
シンジ「ぶふっ!」
753: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:45:12.49 ID:i7HvFfv1O
アスカ「なんか変なくしゃみね」
シンジ「クヒッ・・・ヒヒッ・・・」プルプル
アスカ「なに笑ってんのよ気持ち悪い」
シンジ「いや・・・プス・・・ちょっと思い出して・・・プスプス」
シンジ「よし、意外と安く済んだなぁ。予算が1200円もあまってしまった」
アスカ「ほんと子供のくせに所帯じみてるわね、アンタ絶対ハゲるわよー」ポムポム
シンジ「は、ハゲないよ!ハゲるわけないよ!」
アスカ「いーやー!ハゲが怒ったー!」
シンジ「ハゲないって言ってるだろ!」
アスカ「きゃはははは!」
レイ「・・・・・・」
シンジ「クヒッ・・・ヒヒッ・・・」プルプル
アスカ「なに笑ってんのよ気持ち悪い」
シンジ「いや・・・プス・・・ちょっと思い出して・・・プスプス」
シンジ「よし、意外と安く済んだなぁ。予算が1200円もあまってしまった」
アスカ「ほんと子供のくせに所帯じみてるわね、アンタ絶対ハゲるわよー」ポムポム
シンジ「は、ハゲないよ!ハゲるわけないよ!」
アスカ「いーやー!ハゲが怒ったー!」
シンジ「ハゲないって言ってるだろ!」
アスカ「きゃはははは!」
レイ「・・・・・・」
761: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:55:35.10 ID:i7HvFfv1O
シンジ「ねぇアスカ、予算も余ったし喫茶店でも寄って行かない?」
アスカ「あんたがどーーっし「どうしても行きたい」
アスカ「喋ってる途中に喋るんじゃないわよ」バシッ
シンジ「いてっ!それじゃ、あそこの店なんてどうかな、静かで雰囲気良さそうだし」
アスカ「誰が行くって言ったのよ」
シンジ「ほら、早くしないと置いてくよ」
アスカ「ちょっ、待ちなさいよ馬鹿シンジ!」
レイ「・・・・・・」
アスカ「あんたがどーーっし「どうしても行きたい」
アスカ「喋ってる途中に喋るんじゃないわよ」バシッ
シンジ「いてっ!それじゃ、あそこの店なんてどうかな、静かで雰囲気良さそうだし」
アスカ「誰が行くって言ったのよ」
シンジ「ほら、早くしないと置いてくよ」
アスカ「ちょっ、待ちなさいよ馬鹿シンジ!」
レイ「・・・・・・」
766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:05:31.57 ID:i7HvFfv1O
『カランカラーン』
ウェイトレス「いらっしゃいませ」
シンジ「あ、ひ、ふたりです」
ウェイトレス「ではこちらのお席へどうぞ」
シンジ「ど、どうも」
ウェイトレス「アメリカンとミルクティー、ご注文は以上でよろしいですか?」
シンジ「あ、はい。ありがとうございます」
ウェイトレス「ごゆっくりどうぞ」
シンジ「落ち着いてて良いお店だね」
アスカ「まぁ悪くはないんじゃない」
シンジ「コーヒーも・・・うん、美味しい」
ウェイトレス「いらっしゃいませ」
シンジ「あ、ひ、ふたりです」
ウェイトレス「ではこちらのお席へどうぞ」
シンジ「ど、どうも」
ウェイトレス「アメリカンとミルクティー、ご注文は以上でよろしいですか?」
シンジ「あ、はい。ありがとうございます」
ウェイトレス「ごゆっくりどうぞ」
シンジ「落ち着いてて良いお店だね」
アスカ「まぁ悪くはないんじゃない」
シンジ「コーヒーも・・・うん、美味しい」
769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:13:50.69 ID:i7HvFfv1O
シンジ「音楽も趣味のいいクラシックだし・・・」
シンジ「なんかデートしてるみたいだね」
アスカ「っ!」ガタッ
アスカ「あんた馬鹿ぁ!?なんで馬鹿シンジとデートなんて!人類が補完されても有り得ないわよ!!」
シンジ「た、ただデートみたいって言っただけじゃないか!」
アスカ「はぁ!?わたしとのデートがただのデートだっていうの!?」
シンジ「え?」
アスカ「って、なに言ってんのよ馬鹿シンジ!!」バシーン!
シンジ「僕はなにも言ってないじゃないか!」
アスカ「うるさいうるさいうるさい!!」バシバシ!
マスター「ふふっ青春だ・・・グフッ」ドサァ
レイ「・・・・・・」
シンジ「なんかデートしてるみたいだね」
アスカ「っ!」ガタッ
アスカ「あんた馬鹿ぁ!?なんで馬鹿シンジとデートなんて!人類が補完されても有り得ないわよ!!」
シンジ「た、ただデートみたいって言っただけじゃないか!」
アスカ「はぁ!?わたしとのデートがただのデートだっていうの!?」
シンジ「え?」
アスカ「って、なに言ってんのよ馬鹿シンジ!!」バシーン!
シンジ「僕はなにも言ってないじゃないか!」
アスカ「うるさいうるさいうるさい!!」バシバシ!
マスター「ふふっ青春だ・・・グフッ」ドサァ
レイ「・・・・・・」
773: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:22:27.88 ID:i7HvFfv1O
シンジ「いてて・・・」
アスカ「ふんっ」
シンジ「はぁ・・・」
『♪~♪~~~♪~~ガガッ ピービィー ガッ』
シンジ「あれ?」
??『はぁーこないだのイベントだるか、始まってる?あっ、うふん! はい、毎度始まりましたラジオ第三新東京』
??『司会はわたくし永遠の14歳ことDJアール』
アスカ「ふんっ」
シンジ「はぁ・・・」
『♪~♪~~~♪~~ガガッ ピービィー ガッ』
シンジ「あれ?」
??『はぁーこないだのイベントだるか、始まってる?あっ、うふん! はい、毎度始まりましたラジオ第三新東京』
??『司会はわたくし永遠の14歳ことDJアール』
783: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:37:43.12 ID:i7HvFfv1O
アスカ「なんかずいぶん雰囲気変わったわね」
シンジ「・・・」
『無駄話もなんなのでー、早速曲紹介いっちゃおうか。え?ちゃんと進行しろ?カンペ出されてもアール日本語読めなーい』
アスカ「読んでるじゃない!」
シンジ「ラジオに突っ込まなくても」
『というわけで、一曲目はこちら、第三新東京市にお住まいの、ラジオネーム[無口キャラで天下を取った美少女]さんからのお便りで』
『・・・・・・だそうです、曲はこちら、ジャズ界では誰もがしっている名曲』
『わたしもけっこう好きよ。CDも出してるからみんな買ってね!とまあ宣伝は置いといて』
『一曲目はこちら、聞いてください[FLY ME TO THE MOON』
シンジ「・・・」
『無駄話もなんなのでー、早速曲紹介いっちゃおうか。え?ちゃんと進行しろ?カンペ出されてもアール日本語読めなーい』
アスカ「読んでるじゃない!」
シンジ「ラジオに突っ込まなくても」
『というわけで、一曲目はこちら、第三新東京市にお住まいの、ラジオネーム[無口キャラで天下を取った美少女]さんからのお便りで』
『・・・・・・だそうです、曲はこちら、ジャズ界では誰もがしっている名曲』
『わたしもけっこう好きよ。CDも出してるからみんな買ってね!とまあ宣伝は置いといて』
『一曲目はこちら、聞いてください[FLY ME TO THE MOON』
788: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:44:52.16 ID:i7HvFfv1O
シンジ「ま、まさか!?」
『テンテン テテンテン テンテンテンテン』
『フラーイミトゥザームーン アンドレットミープレーイ アマンザスターズ』
シンジ「ぶっ!・・・ふっふふっ・・・」カタカタ
『あっはっはっ!なにこれ!歌ってんの誰よー、なにこの歌詞カードにカタカナで読み方書いてそのまま歌ったような発音!・・・え?流れてる?切りなさいよば』プツッ
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
『プリーズミートゥーゥー インアーザーワールド アイラブユー』
『テンテン テテンテン テンテンテンテン』
『フラーイミトゥザームーン アンドレットミープレーイ アマンザスターズ』
シンジ「ぶっ!・・・ふっふふっ・・・」カタカタ
『あっはっはっ!なにこれ!歌ってんの誰よー、なにこの歌詞カードにカタカナで読み方書いてそのまま歌ったような発音!・・・え?流れてる?切りなさいよば』プツッ
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
『プリーズミートゥーゥー インアーザーワールド アイラブユー』
795: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:51:02.31 ID:i7HvFfv1O
※実際のみやむーが歌ったFLY ME~は素晴らしいものです。あくまでもここでの扱いは冗談であり
私個人はみやむーを敬愛しております
アスカ「・・・・・・」
シンジ「ひぃーひっひぃー!はぁっ、はははっ、ひっ、ぶぅぅぅぅぅぅぅ!」
マスター「あひあひあひ、ぬふっぬほほっ、ふひっ!ぶふぅぅっ」バシバシ
ウェイトレス「ひぃーっ!あひぃーー!ぐふっ、あはははひはははははは!」バンバン
アスカ「・・・・・・」
私個人はみやむーを敬愛しております
アスカ「・・・・・・」
シンジ「ひぃーひっひぃー!はぁっ、はははっ、ひっ、ぶぅぅぅぅぅぅぅ!」
マスター「あひあひあひ、ぬふっぬほほっ、ふひっ!ぶふぅぅっ」バシバシ
ウェイトレス「ひぃーっ!あひぃーー!ぐふっ、あはははひはははははは!」バンバン
アスカ「・・・・・・」
807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:01:47.26 ID:i7HvFfv1O
2分後
『インアーザーワールドアイラービュー チャラララーン アイラービュッ』
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
マスター「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ウェイトレス「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
シェフ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
常連「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
林原「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
アスカ「・・・・・・」プルプル
『インアーザーワールドアイラービュー チャラララーン アイラービュッ』
シンジ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
マスター「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ウェイトレス「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
シェフ「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
常連「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
林原「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
アスカ「・・・・・・」プルプル
815: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:13:07.63 ID:i7HvFfv1O
10分後
シンジ「ひーっ、ひーっ、マギィー・・・ふぅー・・・」
シンジ「あ、あれ?アスカ?」
シンジ「どこいったんだろ・・・すいません」
マスター「なんだい」
シンジ「僕と一緒にいた子、どこに行ったか知りませんか?」
マスター「あぁ、あの子ならついさっき、きみがキ○ガイみたいに笑ってる最中に走って出て行ったよ」
マスター「すごい顔でね、マスター少しちびっちゃったよ」
シンジ「そうか・・・なんだろ、見たいテレビでもあったのかな?」
シンジ「まぁいいか、帰ろ」
シンジ「ひーっ、ひーっ、マギィー・・・ふぅー・・・」
シンジ「あ、あれ?アスカ?」
シンジ「どこいったんだろ・・・すいません」
マスター「なんだい」
シンジ「僕と一緒にいた子、どこに行ったか知りませんか?」
マスター「あぁ、あの子ならついさっき、きみがキ○ガイみたいに笑ってる最中に走って出て行ったよ」
マスター「すごい顔でね、マスター少しちびっちゃったよ」
シンジ「そうか・・・なんだろ、見たいテレビでもあったのかな?」
シンジ「まぁいいか、帰ろ」
821: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:16:53.38 ID:i7HvFfv1O
シンジ「ただいまー・・・ってアスカ?いないの?」
シンジ「どこ行ったのかな。まぁいいや、ハンバーグ作って待ってよ」
シンジ「インアーザーワールド アイラブユー♪」
その頃
第三新東京市某所
アスカ「・・・して・・・る」
アスカ「ころ・・・る・・・して・・・」
アスカ「殺してやる・・・」
アスカ「殺してやる・・・殺してやる・・・殺してやる・・・」
アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
シンジ「どこ行ったのかな。まぁいいや、ハンバーグ作って待ってよ」
シンジ「インアーザーワールド アイラブユー♪」
その頃
第三新東京市某所
アスカ「・・・して・・・る」
アスカ「ころ・・・る・・・して・・・」
アスカ「殺してやる・・・」
アスカ「殺してやる・・・殺してやる・・・殺してやる・・・」
アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
830: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:21:00.08 ID:i7HvFfv1O
正直やりすぎたシンジとレイ(主にレイ)
アスカの心には癒えない傷が出来てしまった
そのことに誰も気付かぬまま時は終末へと向かう
ミサトの心の病は治るのか
ゲンドウの病室でみつけた新たな趣味とは
次回
世界の中心でグーテンモーゲンを叫んだグーテンモーゲン!
来週も~アイラーブユー♪
アスカの心には癒えない傷が出来てしまった
そのことに誰も気付かぬまま時は終末へと向かう
ミサトの心の病は治るのか
ゲンドウの病室でみつけた新たな趣味とは
次回
世界の中心でグーテンモーゲンを叫んだグーテンモーゲン!
来週も~アイラーブユー♪
898: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 10:41:11.21 ID:i7HvFfv1O
最終話
世界の中心でグーテンモーゲンを叫んだグーテンモーゲン!
世界の中心でグーテンモーゲンを叫んだグーテンモーゲン!
902: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 10:47:07.23 ID:i7HvFfv1O
存在理由
ここにいる理由
碇シンジ
彼の場合
『なぜ殺した』
「ちがうっ!僕は殺してない!」
『なぜ殺した』
「だってミサトさんは裏切ったんだ!!仕方なかったんだ!!」
『なぜ殺した』
「違う!違う違う!!違うんだーーー!!」
「だから殺したの?」
「やめてよっ!!僕は悪くないよ!!」
「ほんとにそう思ってるの?」
「やめてよ!誰か助けて、助けてよーーー!!!」
ここにいる理由
碇シンジ
彼の場合
『なぜ殺した』
「ちがうっ!僕は殺してない!」
『なぜ殺した』
「だってミサトさんは裏切ったんだ!!仕方なかったんだ!!」
『なぜ殺した』
「違う!違う違う!!違うんだーーー!!」
「だから殺したの?」
「やめてよっ!!僕は悪くないよ!!」
「ほんとにそう思ってるの?」
「やめてよ!誰か助けて、助けてよーーー!!!」
905: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 10:52:23.80 ID:i7HvFfv1O
病室
ミサト「こないだねー、マヤちゃんに貰ったパズルが出来たのよ」
リツコ「あら、あなたにこんな才能があるなんてね」
ミサト「へへーん、なめんじゃないわよ」
※ミサトは元気です
グーテンモーゲン、彼女の場合
「いつの間にか・・・エヴァに乗ってる・・・へんな発音しかできないのに・・・」
ミサト「こないだねー、マヤちゃんに貰ったパズルが出来たのよ」
リツコ「あら、あなたにこんな才能があるなんてね」
ミサト「へへーん、なめんじゃないわよ」
※ミサトは元気です
グーテンモーゲン、彼女の場合
「いつの間にか・・・エヴァに乗ってる・・・へんな発音しかできないのに・・・」
907: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 10:57:09.13 ID:i7HvFfv1O
「だから馬鹿にされないように突っ張ってるのね」
「うるさい、うるさい!!」
「得意気にドイツ語を喋ってたのに、ぶざまね」
「うるさい!うるさい!!うるさい!!!」
「あんたみたいな人形に言われたくないのよ!!!」
綾波レイ、彼女の場合
「わたしは誰・・・」
「綾波レイ」
「あなたは誰」
「はやし、ゲフンゲフン」
「あなたも綾波レイなの?」
「わたしも綾波レイと呼ばれているもの」
「うるさい、うるさい!!」
「得意気にドイツ語を喋ってたのに、ぶざまね」
「うるさい!うるさい!!うるさい!!!」
「あんたみたいな人形に言われたくないのよ!!!」
綾波レイ、彼女の場合
「わたしは誰・・・」
「綾波レイ」
「あなたは誰」
「はやし、ゲフンゲフン」
「あなたも綾波レイなの?」
「わたしも綾波レイと呼ばれているもの」
908: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:03:16.35 ID:i7HvFfv1O
「どうして綾波レイなの?」
「みんなが綾波レイと呼ぶから」
「わたしはわたし、他の人との繋がりで綾波レイになったの」
「でも、ほんとうのあなたは他にいるのよ?」
「違う、わたしは綾波レイだもの。碇くんとの絆があるもの」
『やめろ!わたしは正常だ!同情の目でわたしを見るな!』クイッ
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「みんなが綾波レイと呼ぶから」
「わたしはわたし、他の人との繋がりで綾波レイになったの」
「でも、ほんとうのあなたは他にいるのよ?」
「違う、わたしは綾波レイだもの。碇くんとの絆があるもの」
『やめろ!わたしは正常だ!同情の目でわたしを見るな!』クイッ
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
915: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:13:59.33 ID:i7HvFfv1O
時に西暦2016年
人々の失われたもの
すなわち、心の補完は続いていた
だが、その全てを記すには、あまりにもスレが足りない
よって、ここでは惣流・アスカ・ラングレーという名の少女
彼女の心の補完について語ることにする
??「グーテンモーゲン!」ニヤニヤ
??「グーテンモーゲン!」ニヤニヤ
アスカ「グーテンモーゲン!」
??「プスプス」
??「プススー」
ママ「やめてあげて!」
アスカ「ママ?どうしてないているの?」
??「ママは辛いことがあって泣いてプスよ」
人々の失われたもの
すなわち、心の補完は続いていた
だが、その全てを記すには、あまりにもスレが足りない
よって、ここでは惣流・アスカ・ラングレーという名の少女
彼女の心の補完について語ることにする
??「グーテンモーゲン!」ニヤニヤ
??「グーテンモーゲン!」ニヤニヤ
アスカ「グーテンモーゲン!」
??「プスプス」
??「プススー」
ママ「やめてあげて!」
アスカ「ママ?どうしてないているの?」
??「ママは辛いことがあって泣いてプスよ」
919: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:21:12.00 ID:i7HvFfv1O
アスカ「そうなの?ママ」
ママ「・・・」プルプル
??「ほら、アスカ、グーテンモーゲン!」
アスカ「?さっきあいさつはしたのに、まだするの?」
??「挨拶されたら返すのが礼儀。グーテンモーゲン!」
アスカ「うん、グーテンモーゲン!」
??「プスープスプス」
??「プリプリプリ」
ママ「やめてあげて!」
アスカ「どうしてわたしがしゃべるとわらうの?」
??「それはね、アスカの発音が××××」
アスカ「なんていったの?ねぇ」
アスカ「あ、まって!おいてかないで!」
アスカ「待ってよ!!」
ママ「・・・」プルプル
??「ほら、アスカ、グーテンモーゲン!」
アスカ「?さっきあいさつはしたのに、まだするの?」
??「挨拶されたら返すのが礼儀。グーテンモーゲン!」
アスカ「うん、グーテンモーゲン!」
??「プスープスプス」
??「プリプリプリ」
ママ「やめてあげて!」
アスカ「どうしてわたしがしゃべるとわらうの?」
??「それはね、アスカの発音が××××」
アスカ「なんていったの?ねぇ」
アスカ「あ、まって!おいてかないで!」
アスカ「待ってよ!!」
924: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:29:21.07 ID:i7HvFfv1O
アスカ「あれは・・・馬鹿シンジとファースト・・・」
「今笑ったろ!」
「笑ってないわ。こういう時どんな顔したらわか『グーテンモーゲン!』
「ぶっ!・・・」
アスカ「なにしてるの?・・・なんであのファーストがわたしの声で笑ってるの?」
「綾波がアスカの発音はおかしいって認めてくれればいいんだよ?僕だってこんなことしたくないんだ」
アスカ「なにを言ってるの?なんで、馬鹿シンジがこんなこと・・・やめて!こんなの見たくない!」
「アスカのドイツ語って「あーあれおかしいわよねー」
アスカ「やめて!!こんなの見せないで!!」
「今笑ったろ!」
「笑ってないわ。こういう時どんな顔したらわか『グーテンモーゲン!』
「ぶっ!・・・」
アスカ「なにしてるの?・・・なんであのファーストがわたしの声で笑ってるの?」
「綾波がアスカの発音はおかしいって認めてくれればいいんだよ?僕だってこんなことしたくないんだ」
アスカ「なにを言ってるの?なんで、馬鹿シンジがこんなこと・・・やめて!こんなの見たくない!」
「アスカのドイツ語って「あーあれおかしいわよねー」
アスカ「やめて!!こんなの見せないで!!」
931: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:34:20.39 ID:i7HvFfv1O
「それがねー、ほんとにドイツ育ちなのよ!あっはははははは!」
アスカ「やめて!わたしを笑わないで!!わたしを嫌わないで!!」
「あはははは、ひぃーひっ、ひぃーぶはははっ!」
「プスープスプス!くけっ、いひっぃは、ぬふっぬほほっ!」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
アスカ「いやぁァァァああああああああああ!!!」ガバッ
シンジ「うわっ!な、なんだよ!起きてるなら言ってよもう!」
アスカ「やめて!わたしを笑わないで!!わたしを嫌わないで!!」
「あはははは、ひぃーひっ、ひぃーぶはははっ!」
「プスープスプス!くけっ、いひっぃは、ぬふっぬほほっ!」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
アスカ「いやぁァァァああああああああああ!!!」ガバッ
シンジ「うわっ!な、なんだよ!起きてるなら言ってよもう!」
934: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:43:50.30 ID:i7HvFfv1O
アスカ「あれ?ここは・・・」
シンジ「起きてるなら早くしてよ!遅刻すると委員長が怖いんだから!」
アスカ「なんでわたしが馬鹿シンジのベッドで・・・こっこのヘソタイ馬鹿シンジ!!」バシーン!
ユイ「今日も平和な一日になるといいわね」
ゲンドウ「あぁ」
ユイ「それにしてもシンジったら、毎日アスカちゃんに起してもらえるなんて我が息子ながらやるわねぇ」
ゲンドウ「そうだな」
ユイ「まったく、人の話聞いてるんですか?」
ゲンドウ「はぁ・・・シンジーアスカちゃーん!急がないと遅刻よー!」
シンジ「ん?あ、どどどうしよう!」
アスカ「なにモタモタしてんの!早く行くわよ馬鹿シンジ!」
シンジ「馬鹿馬鹿言うなって言ってるだろ!そもそも今日は僕が顔洗ってるあいだにアスカが居眠りするから!」
シンジ「起きてるなら早くしてよ!遅刻すると委員長が怖いんだから!」
アスカ「なんでわたしが馬鹿シンジのベッドで・・・こっこのヘソタイ馬鹿シンジ!!」バシーン!
ユイ「今日も平和な一日になるといいわね」
ゲンドウ「あぁ」
ユイ「それにしてもシンジったら、毎日アスカちゃんに起してもらえるなんて我が息子ながらやるわねぇ」
ゲンドウ「そうだな」
ユイ「まったく、人の話聞いてるんですか?」
ゲンドウ「はぁ・・・シンジーアスカちゃーん!急がないと遅刻よー!」
シンジ「ん?あ、どどどうしよう!」
アスカ「なにモタモタしてんの!早く行くわよ馬鹿シンジ!」
シンジ「馬鹿馬鹿言うなって言ってるだろ!そもそも今日は僕が顔洗ってるあいだにアスカが居眠りするから!」
941: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:48:48.26 ID:i7HvFfv1O
ゲンドウとユイ間違えた。立木ボイスでこのセリフだと完全にマダオ
アスカ「もとはと言えばあんたがとっとと起きないのが悪いんでしょ!」
シンジ「なんだよそれ!僕は別に起してくれなんて頼んでないだろ!」
アスカ「なんですってーー!?」バシーン!
「こういう世界もあったのよ」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「もとはと言えばあんたがとっとと起きないのが悪いんでしょ!」
シンジ「なんだよそれ!僕は別に起してくれなんて頼んでないだろ!」
アスカ「なんですってーー!?」バシーン!
「こういう世界もあったのよ」
アスカ「・・・・・・」
944: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 11:57:02.41 ID:i7HvFfv1O
アスカ「無理よ・・・わたしはみんな嫌いだもの」
「ほんとうにそうなの?」
アスカ「そうよ!みんな嫌い!嫌い!だいっっ嫌い!!」
「それは、あなたがあなたを嫌いだから?」
アスカ「・・・そうよ、自分が一番嫌い」
「でも、自分を好きになれば、ああいう世界もあるのよ」
アスカ「・・・エヴァのパイロットじゃないわたしも」
「ほんとうにそうなの?」
アスカ「そうよ!みんな嫌い!嫌い!だいっっ嫌い!!」
「それは、あなたがあなたを嫌いだから?」
アスカ「・・・そうよ、自分が一番嫌い」
「でも、自分を好きになれば、ああいう世界もあるのよ」
アスカ「・・・エヴァのパイロットじゃないわたしも」
945: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:01:03.80 ID:i7HvFfv1O
アスカ「そう考えれば、この現実世界もそう悪いもんじゃないわ」
現実世界は悪くないかもしれない。でも、自分は嫌いだ。
現実を、悪く、嫌だと捉えているのは君の心だ。
現実を真実に置き換えている、君の心さ。
現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるわ。
真実は、人の数だけ存在する。
だが、君の真実は一つだ。狭量な世界観で作られ、自分を護るために変更された情報。歪められた真実。
ま、人一人が持てる世界観なんて、ちっぽけなもんや。
だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れないわ。
与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしない。
晴れの日は気分よく、
雨の日は憂鬱。
現実世界は悪くないかもしれない。でも、自分は嫌いだ。
現実を、悪く、嫌だと捉えているのは君の心だ。
現実を真実に置き換えている、君の心さ。
現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるわ。
真実は、人の数だけ存在する。
だが、君の真実は一つだ。狭量な世界観で作られ、自分を護るために変更された情報。歪められた真実。
ま、人一人が持てる世界観なんて、ちっぽけなもんや。
だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れないわ。
与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしない。
晴れの日は気分よく、
雨の日は憂鬱。
950: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:04:56.60 ID:i7HvFfv1O
そう教えられたら、そう思い込んでしまう。
雨の日だって楽しい事はあるのに。
受け取り方一つでまるで別物になってしまう、脆弱なものだ。人の中の真実とはな。
人間の真実なんて、その程度のものさ。だからこそ、より深い真実を知りたくなるんだね。
ただ、おまえは人に好かれる事に慣れていないだけだ。
だから、そうやって人の顔色ばかりうかがう必要なんてないのよ。
アスカ「でも、みんなわたしが嫌いじゃないのかな?」
あっはぞー?あんたが一人でそう思い込んでいるだけじゃないの!
アスカ「でも、わたしはわたしが嫌いなのよ」
自分が嫌いな人は、他人を好きに、信頼するようになれないわ。
雨の日だって楽しい事はあるのに。
受け取り方一つでまるで別物になってしまう、脆弱なものだ。人の中の真実とはな。
人間の真実なんて、その程度のものさ。だからこそ、より深い真実を知りたくなるんだね。
ただ、おまえは人に好かれる事に慣れていないだけだ。
だから、そうやって人の顔色ばかりうかがう必要なんてないのよ。
アスカ「でも、みんなわたしが嫌いじゃないのかな?」
あっはぞー?あんたが一人でそう思い込んでいるだけじゃないの!
アスカ「でも、わたしはわたしが嫌いなのよ」
自分が嫌いな人は、他人を好きに、信頼するようになれないわ。
951: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:10:02.35 ID:i7HvFfv1O
アスカ「わたしは卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で、エーストゥ、あと料理もできない」
自分が分かれば、優しくできるでしょう?
アスカ「わたしはわたしが嫌い」
でも、好きになれるかもしれない。
アスカ「わたしは・・・」
アスカ「わたしはここにいてもいいのかもしれない」
アスカ「そうよ、わたしはわたしでしかない」
アスカ「わたしはわたしよ。わたしでいたい!」
アスカ「わたしはここにいたい!」
アスカ「わたしはここにいてもいいんだ!」
自分が分かれば、優しくできるでしょう?
アスカ「わたしはわたしが嫌い」
でも、好きになれるかもしれない。
アスカ「わたしは・・・」
アスカ「わたしはここにいてもいいのかもしれない」
アスカ「そうよ、わたしはわたしでしかない」
アスカ「わたしはわたしよ。わたしでいたい!」
アスカ「わたしはここにいたい!」
アスカ「わたしはここにいてもいいんだ!」
961: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:17:35.44 ID:i7HvFfv1O
パリーーン!
『ワァー!ヒュー!ブラボーッ!』
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「めでたいなぁ!」
「おめでとさん!」
「クワックックックワァクッア!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「えーすとう」プススー
「おめでとう!」
「おめでとう」
「おめでとう」
『ワァー!ヒュー!ブラボーッ!』
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「めでたいなぁ!」
「おめでとさん!」
「クワックックックワァクッア!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「えーすとう」プススー
「おめでとう!」
「おめでとう」
「おめでとう」
968: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:20:55.20 ID:i7HvFfv1O
父に、ありがとう
母に、さようなら
そして、全てのチルドレンに
アスカ「ダンケシェン!」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
弐号機「やめてあげて!」
完
母に、さようなら
そして、全てのチルドレンに
アスカ「ダンケシェン!」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
弐号機「やめてあげて!」
完
969: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:21:22.98 ID:lusPmxux0
おめでとう!
970: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:21:32.06 ID:tOqZAICL0
えーすとう!
971: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:21:59.14 ID:45xQ6RmC0
ダンケシェン!
1乙
1乙
978: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:22:39.99 ID:94TCP4YPO
グーテ・・・
おめでとう!
おめでとう!
986: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:23:19.88 ID:kjoF54TkO
>>1
おつ
最初の流れからこの展開は想像出来なかった
凄いな
おつ
最初の流れからこの展開は想像出来なかった
凄いな
988: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:23:29.63 ID:iH7omLPKP
この意味がわからなさ感・・・まさにTV版エーストゥ!
991: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 12:23:50.77 ID:NELWYUdsO
クソ!学校で吹いちまったwwwwwwwww
一乙グーテンモーゲン!
一乙グーテンモーゲン!
引用元: シンジ「アスカのドイツ語ってさ、すごい聞き取れるよね」
騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
2019-07-31
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 00:13:12.96 ID:Txyt+5iX0
騎士「な、何故だ!?」
鍛冶屋「いや、何故って・・・・・・」
騎士「?」
鍛冶屋「あんたには店内のラインナップが見えないのか?」
騎士「包丁、ノコギリ、ハサミ、鉈・・・・・・。 鍬と、ツルハシと色々あるな」
鍛冶屋「ああ。 つまりはそういうことだ。 俺は日用品を作るのが専門で、剣とか槍なんかには縁がない鍛冶屋だ」
騎士「なら、作ろうと思えば作れるわけだな」
鍛冶屋「作れるだろうけど、やだ」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「ていうか、剣なんて武器屋にいくらでも上等なのがあるだろう? なんだってまたウチみたいなボロ鍛冶屋に注文するんだよ」
騎士「武器屋にある剣は、あらかた試したが、全て私にはあわなかった」
鍛冶屋「気に入らなかったってのか?」
騎士「いや、折れた」
鍛冶屋「・・・・・・は?」
騎士「私が全力で剣を振ると、刀身がもたないんだ。 すぐに折れてしまう」
鍛冶屋「・・・・・・意味が分からねぇ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1337872392(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
鍛冶屋「いや、何故って・・・・・・」
騎士「?」
鍛冶屋「あんたには店内のラインナップが見えないのか?」
騎士「包丁、ノコギリ、ハサミ、鉈・・・・・・。 鍬と、ツルハシと色々あるな」
鍛冶屋「ああ。 つまりはそういうことだ。 俺は日用品を作るのが専門で、剣とか槍なんかには縁がない鍛冶屋だ」
騎士「なら、作ろうと思えば作れるわけだな」
鍛冶屋「作れるだろうけど、やだ」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「ていうか、剣なんて武器屋にいくらでも上等なのがあるだろう? なんだってまたウチみたいなボロ鍛冶屋に注文するんだよ」
騎士「武器屋にある剣は、あらかた試したが、全て私にはあわなかった」
鍛冶屋「気に入らなかったってのか?」
騎士「いや、折れた」
鍛冶屋「・・・・・・は?」
騎士「私が全力で剣を振ると、刀身がもたないんだ。 すぐに折れてしまう」
鍛冶屋「・・・・・・意味が分からねぇ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1337872392(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 00:18:50.22 ID:Txyt+5iX0
騎士「私もだ。 だから普段は常に何本もの剣を携帯している」
鍛冶屋「はぁ~。 大変だな~」
騎士「だが、それにもいい加減なんとかしないといけないと思ってな。 そこでだ。 森の奥に住む良い腕の鍛冶屋がいると聞いてここまでやってきたのだ。 聞けば、そこで売っている品物は、決して折れず、曲がらず、孫の代まで使っても刃こぼれ一つしないというではないか」
鍛冶屋「孫の代までっていうのは言い過ぎだと思うが、そういった評判はありがたいな」
騎士「これはもう、私の剣を作るのはそこの鍛冶屋しかいない! そう思ったのだ!」
鍛冶屋「そりゃあ、あんたみたいな美人に言われりゃ光栄だね」
騎士「だろう!? だから、私のために剣を作ってくれ!」
鍛冶屋「いやだ」
騎士「おい!」
鍛冶屋「あんたの話は分かった。 そうとう苦労しているんだろう。 けど、俺は作らない」
騎士「何か、理由でもあるのか?」
鍛冶屋「それをあんたに言う必要があるのか?」
騎士「少なくとも、私が納得するかもしれん」
鍛冶屋「強情な騎士様だ」
騎士「許せ。 それが私だ」
鍛冶屋「はぁ~。 大変だな~」
騎士「だが、それにもいい加減なんとかしないといけないと思ってな。 そこでだ。 森の奥に住む良い腕の鍛冶屋がいると聞いてここまでやってきたのだ。 聞けば、そこで売っている品物は、決して折れず、曲がらず、孫の代まで使っても刃こぼれ一つしないというではないか」
鍛冶屋「孫の代までっていうのは言い過ぎだと思うが、そういった評判はありがたいな」
騎士「これはもう、私の剣を作るのはそこの鍛冶屋しかいない! そう思ったのだ!」
鍛冶屋「そりゃあ、あんたみたいな美人に言われりゃ光栄だね」
騎士「だろう!? だから、私のために剣を作ってくれ!」
鍛冶屋「いやだ」
騎士「おい!」
鍛冶屋「あんたの話は分かった。 そうとう苦労しているんだろう。 けど、俺は作らない」
騎士「何か、理由でもあるのか?」
鍛冶屋「それをあんたに言う必要があるのか?」
騎士「少なくとも、私が納得するかもしれん」
鍛冶屋「強情な騎士様だ」
騎士「許せ。 それが私だ」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 00:21:07.43 ID:Txyt+5iX0
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・ふぅ。 俺が剣を作らないのは、人の生死に関わりたくないからだ」
騎士「ふむ」
鍛冶屋「家で使ってる包丁やハサミが折れたり欠けたり曲がったりしても、まず死ぬことはない。 使い方さえ間違わなければな」
鍛冶屋「だが、剣は戦うための道具だ。 人を殺すための武器だ。 そして、折れたり欠けたり曲がったりしたら、担い手は限りなく死に近づく。 俺は、そんなことの片棒をかつぐのは・・・・・・いやだね」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「さぁ話したぞ。 そういうことだから、騎士様にはお引き取りを・・・・・・」
騎士「問題ない」
鍛冶屋「・・・・・・はい?」
騎士「貴様の話を聞いて、子細問題ない事がわかった」
鍛冶屋「ん? ・・・・・・え?」
騎士「人の生死と言ったが、あんずるな。 私が戦うのは人ではない。 魔物だ」
騎士「近頃、北の国との国境近辺に魔物が出るという報告があってな。 私はその討伐隊に参加する任についたのだ」
鍛冶屋「魔物退治か」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・ふぅ。 俺が剣を作らないのは、人の生死に関わりたくないからだ」
騎士「ふむ」
鍛冶屋「家で使ってる包丁やハサミが折れたり欠けたり曲がったりしても、まず死ぬことはない。 使い方さえ間違わなければな」
鍛冶屋「だが、剣は戦うための道具だ。 人を殺すための武器だ。 そして、折れたり欠けたり曲がったりしたら、担い手は限りなく死に近づく。 俺は、そんなことの片棒をかつぐのは・・・・・・いやだね」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「さぁ話したぞ。 そういうことだから、騎士様にはお引き取りを・・・・・・」
騎士「問題ない」
鍛冶屋「・・・・・・はい?」
騎士「貴様の話を聞いて、子細問題ない事がわかった」
鍛冶屋「ん? ・・・・・・え?」
騎士「人の生死と言ったが、あんずるな。 私が戦うのは人ではない。 魔物だ」
騎士「近頃、北の国との国境近辺に魔物が出るという報告があってな。 私はその討伐隊に参加する任についたのだ」
鍛冶屋「魔物退治か」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 00:23:27.91 ID:Txyt+5iX0
騎士「そうだ。 魔物を打倒するため、人々を守るための剣だ」
鍛冶屋「だが、それでも剣に何かあった場合・・・・・・傷を負うのは担い手だ」
騎士「その点も問題ない。 いや、それこそ何の問題もない」
騎士「私は国中の誰よりも強いからな」
鍛冶屋「・・・・・・マジか」
騎士「ああ。 先日城で行われた剣術大会でも優勝したぞ」
鍛冶屋「おいおい・・・・・・今の世の中、あんたみたいな美人さんが男よりも強いのか?」
騎士「ふ、そうだな。 何せ、討伐隊を率いる我らが隊長も女性だぞ」
鍛冶屋「・・・・・・いや待て、おまえ剣が保たないって言ってたろ。 どうやって優勝したんだよ」
騎士「全て初撃で倒した」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「私の強さは王のお墨付きだ。 兵達からも認められている」
騎士「だから、貴様の心配していることは起こらない。 何かあったとしても、それは熟練の料理職人が包丁で指を切ってしまうぐらいの確率と傷だ」
鍛冶屋「だが、それでも剣に何かあった場合・・・・・・傷を負うのは担い手だ」
騎士「その点も問題ない。 いや、それこそ何の問題もない」
騎士「私は国中の誰よりも強いからな」
鍛冶屋「・・・・・・マジか」
騎士「ああ。 先日城で行われた剣術大会でも優勝したぞ」
鍛冶屋「おいおい・・・・・・今の世の中、あんたみたいな美人さんが男よりも強いのか?」
騎士「ふ、そうだな。 何せ、討伐隊を率いる我らが隊長も女性だぞ」
鍛冶屋「・・・・・・いや待て、おまえ剣が保たないって言ってたろ。 どうやって優勝したんだよ」
騎士「全て初撃で倒した」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「私の強さは王のお墨付きだ。 兵達からも認められている」
騎士「だから、貴様の心配していることは起こらない。 何かあったとしても、それは熟練の料理職人が包丁で指を切ってしまうぐらいの確率と傷だ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 00:26:38.83 ID:Txyt+5iX0
鍛冶屋「いや、でもそれは・・・・・・」
騎士「何だ? 私は貴様の危惧していることをクリアしているぞ」
鍛冶「う・・・・・・まぁ」
騎士「つまり、何も心配することはないということだ」
鍛冶屋「俺が言いたいのはそういう・・・・・・」
騎士「出撃は二週間後。 それまでには完成させておいてくれ」
鍛冶屋「おい、俺はまだやるなんて一言も・・・・・・」
騎士「前金としていくらか持ってきたが、足りなかったら城に申請してくれ。 この事は、王も了承済みだ」
鍛冶屋「いや、だから金の問題じゃ・・・・・・」
騎士「ああ、早く完成する分には問題ないが?」
鍛冶屋「話を聞けよ!!」
騎士「とにかく、貴様の作る剣で、数千の兵が助かるんだ。 よろしく頼むぞ」
鍛冶屋「俺の作る剣じゃなくて、お前の腕が、だろ」
騎士「ふふ。 同じことだ。 では、また来る!! 期待しているぞ!!」
―――騎士は鍛冶屋の店からスッキリとした顔で帰っていった。
鍛冶屋「・・・・・・だから、やるって一言もいってないだろうが。 ったく」
騎士「何だ? 私は貴様の危惧していることをクリアしているぞ」
鍛冶「う・・・・・・まぁ」
騎士「つまり、何も心配することはないということだ」
鍛冶屋「俺が言いたいのはそういう・・・・・・」
騎士「出撃は二週間後。 それまでには完成させておいてくれ」
鍛冶屋「おい、俺はまだやるなんて一言も・・・・・・」
騎士「前金としていくらか持ってきたが、足りなかったら城に申請してくれ。 この事は、王も了承済みだ」
鍛冶屋「いや、だから金の問題じゃ・・・・・・」
騎士「ああ、早く完成する分には問題ないが?」
鍛冶屋「話を聞けよ!!」
騎士「とにかく、貴様の作る剣で、数千の兵が助かるんだ。 よろしく頼むぞ」
鍛冶屋「俺の作る剣じゃなくて、お前の腕が、だろ」
騎士「ふふ。 同じことだ。 では、また来る!! 期待しているぞ!!」
―――騎士は鍛冶屋の店からスッキリとした顔で帰っていった。
鍛冶屋「・・・・・・だから、やるって一言もいってないだろうが。 ったく」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:07:04.60 ID:Txyt+5iX0
―――王城 廊下
王「どうだ、変わりないか?」
警備兵「異常ありません。 王子様も、お部屋からは出ておりません」
王「そうか。 それはそれで心配だが・・・・・・食事はとっているのか?」
警備兵「はい、それは・・・・・・」
王「食欲があるだけ、まだ良い方か・・・・・・」
警備兵「お入りになりますか?」
王「うむ」」
王「どうだ、変わりないか?」
警備兵「異常ありません。 王子様も、お部屋からは出ておりません」
王「そうか。 それはそれで心配だが・・・・・・食事はとっているのか?」
警備兵「はい、それは・・・・・・」
王「食欲があるだけ、まだ良い方か・・・・・・」
警備兵「お入りになりますか?」
王「うむ」」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:11:37.45 ID:Txyt+5iX0
―――王子の部屋
王「王子、体の具合はどうだ?」 カチャリ
王子「父上。 はい、大分良くなったかと自分では思うのですが・・・・・・。 ご心配をおかけして申し訳ございません」
王「かまわん。 無理せず、療養していなさい。 二週間前に倒れたときはどうなることかと思ったが、今は顔色も良くなってきたな」
王子「ははは。 それはきっと、公務から離れているからでしょう」
王「はっはっは。 確かに、あれは頭が痛くなる仕事だな」」
王子「そういうお父上も、よく政務のことで頭を抱えていらっしゃるではありませんか」
王「それは仕事がどうのではなく、頭がお前ほど回らないから、自分の能力を嘆いているのだ」
王子「お疲れなのでしょう。 少しは政務官に仕事を分けて、お休みになられては?」
王「ああ。 お前が現場復帰したら、それも考えよう」
王子「私は“今の役職”が気に入っているのですが?」
王「こいつ・・・・・・」
王子「ははははは」
王 「はっはっはっは」
王子「では、私は早く体調を治して、お父上が遠出できるくらい仕事が出来るようになりましょう」
王「そうしてくれ。 皆も、お前の元気な姿を見たいと言っている」
王子「うれしいことです」
王「また来る。 何かあれば、遠慮せずいいなさい」
王子「はい。 父上もご自愛ください」
王「ああ」
―――扉はゆっくりと締まり、部屋には再び静寂が訪れた。
王子「・・・・・・」
王「王子、体の具合はどうだ?」 カチャリ
王子「父上。 はい、大分良くなったかと自分では思うのですが・・・・・・。 ご心配をおかけして申し訳ございません」
王「かまわん。 無理せず、療養していなさい。 二週間前に倒れたときはどうなることかと思ったが、今は顔色も良くなってきたな」
王子「ははは。 それはきっと、公務から離れているからでしょう」
王「はっはっは。 確かに、あれは頭が痛くなる仕事だな」」
王子「そういうお父上も、よく政務のことで頭を抱えていらっしゃるではありませんか」
王「それは仕事がどうのではなく、頭がお前ほど回らないから、自分の能力を嘆いているのだ」
王子「お疲れなのでしょう。 少しは政務官に仕事を分けて、お休みになられては?」
王「ああ。 お前が現場復帰したら、それも考えよう」
王子「私は“今の役職”が気に入っているのですが?」
王「こいつ・・・・・・」
王子「ははははは」
王 「はっはっはっは」
王子「では、私は早く体調を治して、お父上が遠出できるくらい仕事が出来るようになりましょう」
王「そうしてくれ。 皆も、お前の元気な姿を見たいと言っている」
王子「うれしいことです」
王「また来る。 何かあれば、遠慮せずいいなさい」
王子「はい。 父上もご自愛ください」
王「ああ」
―――扉はゆっくりと締まり、部屋には再び静寂が訪れた。
王子「・・・・・・」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:18:34.22 ID:Txyt+5iX0
―――鍛冶屋 工房
騎士「まさか、二週間まるまる待たされるとは思わなかったぞ」
鍛冶屋「それだけ大変だったんだよ」
騎士「貴様、顔色が悪いぞ?」
鍛冶屋「ああ、寝不足だ、ね・ぶ・そ・く。」
騎士「睡眠はしっかりとらないと、体を壊すぞ」
鍛冶屋「俺だって無茶苦茶な注文を受けなければ毎晩ぐっすり寝てるよ」
騎士「経営管理がなっていないのではないか?」
鍛冶屋「あんたの剣が原因だよ!」
騎士「ふむ、それはすまない」
鍛冶屋「・・・・・・もう少し位、申し訳ないって感じに顔のパーツは動かないのか?」
騎士「ん? 何故だ?」
鍛冶屋「ああ、もういいや。 ほら、ご注文のあんたの剣だ。 何にも言われてなかったから、好きなように作ったぜ」
騎士「ほぉ、大剣か。 悪くない」
鍛冶屋「聞いた限りの力なら、あんたは普通のロングソードみたいに軽々と扱えるんじゃないか?」
騎士「そうだな。 私にとっては、ナイフと同じようなものだ」
鍛冶屋「(それはそれでどうなんだ・・・・・・?)」
鍛冶屋「店の裏で試しに振ってきたらどうだ? 手頃な木とか岩なら結構あるぞ」
騎士「あぁ。 そう、させてもらおう」
鍛冶屋「・・・・・・お前、緊張してないか?」
騎士「そ、そんなことはない! さあ、行こう」
騎士「まさか、二週間まるまる待たされるとは思わなかったぞ」
鍛冶屋「それだけ大変だったんだよ」
騎士「貴様、顔色が悪いぞ?」
鍛冶屋「ああ、寝不足だ、ね・ぶ・そ・く。」
騎士「睡眠はしっかりとらないと、体を壊すぞ」
鍛冶屋「俺だって無茶苦茶な注文を受けなければ毎晩ぐっすり寝てるよ」
騎士「経営管理がなっていないのではないか?」
鍛冶屋「あんたの剣が原因だよ!」
騎士「ふむ、それはすまない」
鍛冶屋「・・・・・・もう少し位、申し訳ないって感じに顔のパーツは動かないのか?」
騎士「ん? 何故だ?」
鍛冶屋「ああ、もういいや。 ほら、ご注文のあんたの剣だ。 何にも言われてなかったから、好きなように作ったぜ」
騎士「ほぉ、大剣か。 悪くない」
鍛冶屋「聞いた限りの力なら、あんたは普通のロングソードみたいに軽々と扱えるんじゃないか?」
騎士「そうだな。 私にとっては、ナイフと同じようなものだ」
鍛冶屋「(それはそれでどうなんだ・・・・・・?)」
鍛冶屋「店の裏で試しに振ってきたらどうだ? 手頃な木とか岩なら結構あるぞ」
騎士「あぁ。 そう、させてもらおう」
鍛冶屋「・・・・・・お前、緊張してないか?」
騎士「そ、そんなことはない! さあ、行こう」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:22:33.66 ID:Txyt+5iX0
―――店の裏
騎士「ふっ!! はぁ!!」
鍛冶屋「・・・・・・」
鍛冶屋「(おいおい、大剣の動きが早すぎて全然見えないとか・・・・・・ありえねぇ)」
騎士「ふぅ・・・・・・」
鍛冶屋「ん、終わりか? どうやら問題なさそうだな」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「どうした、何か違和感でもあったか?」
鍛冶屋「(だとしたら参ったなぁ。 心血注いでくたくたで、もう一本なんて無理だぜ)」
騎士「・・・・・・ぃ」
鍛冶屋「え?」
騎士「素晴らしい!!」
鍛冶屋「お、おお!?」
騎士「本当にすごいぞこれは!! いくら振ろうとも、何度切ろうとも刀身にガタがこない!!」
鍛冶屋「そういう注文だったからな。 折れない、曲がらないっていう。 さすがに限度はあるが、見た限りでは大丈夫そうだな」
騎士「ああ、実に見事だ・・・・・・っ!!」
鍛冶屋「そんだけ喜んでもらえたなら、こっちも作った甲斐があるってもんだ」
騎士「ふっ!! はぁ!!」
鍛冶屋「・・・・・・」
鍛冶屋「(おいおい、大剣の動きが早すぎて全然見えないとか・・・・・・ありえねぇ)」
騎士「ふぅ・・・・・・」
鍛冶屋「ん、終わりか? どうやら問題なさそうだな」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「どうした、何か違和感でもあったか?」
鍛冶屋「(だとしたら参ったなぁ。 心血注いでくたくたで、もう一本なんて無理だぜ)」
騎士「・・・・・・ぃ」
鍛冶屋「え?」
騎士「素晴らしい!!」
鍛冶屋「お、おお!?」
騎士「本当にすごいぞこれは!! いくら振ろうとも、何度切ろうとも刀身にガタがこない!!」
鍛冶屋「そういう注文だったからな。 折れない、曲がらないっていう。 さすがに限度はあるが、見た限りでは大丈夫そうだな」
騎士「ああ、実に見事だ・・・・・・っ!!」
鍛冶屋「そんだけ喜んでもらえたなら、こっちも作った甲斐があるってもんだ」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:28:12.33 ID:Txyt+5iX0
騎士「・・・・・・ぐすっ」 ホロリ
鍛冶屋「・・・・・・え?」
騎士「本当に、っ・・・・・・ぐすっ・・・・・・う、本当に・・・・・・」 ポロポロ
鍛冶屋「泣くほど!?」
騎士「う、ん。 もう剣を大量に持ち歩かなくても済む。 おかしな目で見られることもない」
鍛冶屋「(まぁ、何本も剣を携えてたら、畏怖の対象には見られるだろうな)」
騎士「名剣を探すことも、武器屋の悲壮な顔を見なくていい」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「今まで、どの鍛冶屋に頼んでもだめだった」
鍛冶屋「そうか」
騎士「私の・・・・・・私の剣だ・・・・・・っ」
鍛冶屋「(強すぎるっていうのも、大変なんだな)」
騎士「あ、すまない。 見苦しいものを・・・・・・」
鍛冶屋「そんなことねぇよ。 あんたにとっては、それだけ重要なことだったんだろ」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「なら、素直に喜んどいてくれよ。 その方が、俺も嬉しいぜ」
騎士「そうか・・・・・・。 そうだな」
鍛冶屋「ああ」
鍛冶屋「・・・・・・え?」
騎士「本当に、っ・・・・・・ぐすっ・・・・・・う、本当に・・・・・・」 ポロポロ
鍛冶屋「泣くほど!?」
騎士「う、ん。 もう剣を大量に持ち歩かなくても済む。 おかしな目で見られることもない」
鍛冶屋「(まぁ、何本も剣を携えてたら、畏怖の対象には見られるだろうな)」
騎士「名剣を探すことも、武器屋の悲壮な顔を見なくていい」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「今まで、どの鍛冶屋に頼んでもだめだった」
鍛冶屋「そうか」
騎士「私の・・・・・・私の剣だ・・・・・・っ」
鍛冶屋「(強すぎるっていうのも、大変なんだな)」
騎士「あ、すまない。 見苦しいものを・・・・・・」
鍛冶屋「そんなことねぇよ。 あんたにとっては、それだけ重要なことだったんだろ」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「なら、素直に喜んどいてくれよ。 その方が、俺も嬉しいぜ」
騎士「そうか・・・・・・。 そうだな」
鍛冶屋「ああ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:36:40.77 ID:Txyt+5iX0
騎士「ところで、この刀身に刻まれている文字のような紋様は何だ? 剣を振る度に光るのだが」
鍛冶屋「・・・・・・それは、制約だ」
騎士「制約?」
鍛冶屋「そうだ。 それを説明する前に、一つ言っておく。 あんたの剣は、剣として完璧じゃない」
騎士「? 何を言ってるんだ? どれだけ振り回しても、大丈夫な剣なんて今までなかったんだ。 完璧な仕上がりじゃないか」
鍛冶屋「それが制約の力だ。 呪い、魔法の一種だな。 ある条件の下に、無理や道理を押し通す。 あんたの剣に刻まれている文字というのがそれだ」
騎士「ほう、それは凄いものだな。 まじない一つで、ここまで強化されるのか?」
鍛冶屋「もちろん制約無しでも十分な物が出来た。 出来たとは思ったが、万が一ということもある。 だから、制約で保険をかけたんだ。 滅多にしないことだがな」
鍛冶屋「強化される延び幅は、その条件にもよる」
騎士「この剣にはどんな条件が付いているのだ?」
鍛冶屋「あんたは前に、依頼する剣では人を切らないと言ったよな?」
騎士「うむ、確かに言ったぞ」
鍛冶屋「だから、それに沿った形にした。 そうすれば、俺の信念にもかなう」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「俺が剣に刻んだ制約を簡単に言えば、“人間をその剣で傷つけた場合、そのダメージが担い手にそのまま返る”っていうものだ」
騎士「なるほど・・・・・・そういう事か」
鍛冶屋「・・・・・・それは、制約だ」
騎士「制約?」
鍛冶屋「そうだ。 それを説明する前に、一つ言っておく。 あんたの剣は、剣として完璧じゃない」
騎士「? 何を言ってるんだ? どれだけ振り回しても、大丈夫な剣なんて今までなかったんだ。 完璧な仕上がりじゃないか」
鍛冶屋「それが制約の力だ。 呪い、魔法の一種だな。 ある条件の下に、無理や道理を押し通す。 あんたの剣に刻まれている文字というのがそれだ」
騎士「ほう、それは凄いものだな。 まじない一つで、ここまで強化されるのか?」
鍛冶屋「もちろん制約無しでも十分な物が出来た。 出来たとは思ったが、万が一ということもある。 だから、制約で保険をかけたんだ。 滅多にしないことだがな」
鍛冶屋「強化される延び幅は、その条件にもよる」
騎士「この剣にはどんな条件が付いているのだ?」
鍛冶屋「あんたは前に、依頼する剣では人を切らないと言ったよな?」
騎士「うむ、確かに言ったぞ」
鍛冶屋「だから、それに沿った形にした。 そうすれば、俺の信念にもかなう」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「俺が剣に刻んだ制約を簡単に言えば、“人間をその剣で傷つけた場合、そのダメージが担い手にそのまま返る”っていうものだ」
騎士「なるほど・・・・・・そういう事か」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:43:28.63 ID:Txyt+5iX0
鍛冶屋「悪いな。 喜んでいるところに水を差すような話で。 だが、言っておかなくちゃいけないことだった」
騎士「ふふ。 この度の戦は魔物が相手だし、問題はない。 それにだ・・・・・・」
鍛冶屋「ん?」
騎士「その様な制約がこの剣に付いていようと、私の胸に沸き上がる歓喜に陰りはない」
鍛冶屋「・・・・・・そうか」
騎士「そうさ。 なにせ、ついに手に入れた私の剣だぞ?」
鍛冶屋「まぁ、それでも万が一という事態が起こるかもしれない」
騎士「・・・・・・?」
鍛冶屋「出来には自信がある。 制約もきっちり働いている。 俺が作った作品の中でも限りなく完璧に近い。 だが、人が作り、人が扱う以上、絶対はない」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「俺は、話に聞く勇者の使う武具を目標にこの剣を鍛え上げた。 だが、さすがに神が造った武器には届かなかっただろう」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「矛盾という言葉があるように、絶対に壊れないなんてことは・・・・・・あり得ないんだ」
騎士「・・・・・・う、ん」
鍛冶屋・・・・・・」
騎士「・・・・・・」
騎士「ふふ。 この度の戦は魔物が相手だし、問題はない。 それにだ・・・・・・」
鍛冶屋「ん?」
騎士「その様な制約がこの剣に付いていようと、私の胸に沸き上がる歓喜に陰りはない」
鍛冶屋「・・・・・・そうか」
騎士「そうさ。 なにせ、ついに手に入れた私の剣だぞ?」
鍛冶屋「まぁ、それでも万が一という事態が起こるかもしれない」
騎士「・・・・・・?」
鍛冶屋「出来には自信がある。 制約もきっちり働いている。 俺が作った作品の中でも限りなく完璧に近い。 だが、人が作り、人が扱う以上、絶対はない」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「俺は、話に聞く勇者の使う武具を目標にこの剣を鍛え上げた。 だが、さすがに神が造った武器には届かなかっただろう」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「矛盾という言葉があるように、絶対に壊れないなんてことは・・・・・・あり得ないんだ」
騎士「・・・・・・う、ん」
鍛冶屋・・・・・・」
騎士「・・・・・・」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:48:38.01 ID:Txyt+5iX0
鍛冶屋「・・・・・・で、だ」
騎士「・・・・・・?」
鍛冶屋「結局のところ、あんたの身に何かあって、大変なことになるのは俺も一緒だ。 何せ、その剣を作ったのは俺なんだからな。 ウチの看板に傷が付くのは避けたいし、俺の首が飛ぶのはもっと避けたい」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「だから、あんたと一緒に俺も行ってやるよ。 そうすれば、いつでも剣のチェックが出来る。 メンテナンス係だな」
騎士「え、いや、だが・・・・・・いいのか?」
鍛冶屋「何が?」
騎士「貴様の嫌いな生き死にがある戦場なんだぞ?」
鍛冶屋「別に、戦いのど真ん中に出るってわけじゃないんだ。 国境には砦もあるんだろ? 割り切るさ」
騎士「う、しかし・・・・・・」
鍛冶屋「せっかく手に入れた自分の剣が壊れるのなんて、あんただっていやだろ?」
騎士「嫌だ」
鍛冶屋「なら、答えは出ているんじゃないのか? 俺はもう言いたいことは言ったぜ」
騎士「・・・・・・?」
鍛冶屋「結局のところ、あんたの身に何かあって、大変なことになるのは俺も一緒だ。 何せ、その剣を作ったのは俺なんだからな。 ウチの看板に傷が付くのは避けたいし、俺の首が飛ぶのはもっと避けたい」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「だから、あんたと一緒に俺も行ってやるよ。 そうすれば、いつでも剣のチェックが出来る。 メンテナンス係だな」
騎士「え、いや、だが・・・・・・いいのか?」
鍛冶屋「何が?」
騎士「貴様の嫌いな生き死にがある戦場なんだぞ?」
鍛冶屋「別に、戦いのど真ん中に出るってわけじゃないんだ。 国境には砦もあるんだろ? 割り切るさ」
騎士「う、しかし・・・・・・」
鍛冶屋「せっかく手に入れた自分の剣が壊れるのなんて、あんただっていやだろ?」
騎士「嫌だ」
鍛冶屋「なら、答えは出ているんじゃないのか? 俺はもう言いたいことは言ったぜ」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 01:56:34.02 ID:Txyt+5iX0
騎士「そうか・・・・・・そうだな。 では、よろしく頼むぞ鍛冶屋」
鍛冶屋「任せろ。 自分の仕事とあれば、一切手は抜かない」
騎士「現地に着いたら、隊長には私から説明しよう」
鍛冶屋「そうしてくれ」
騎士「出発の準備にはどれくらいかかる?」
鍛冶屋「もう済んでる。 初めから着いていくつもりだったからな」
騎士「そうか・・・・・・。 店はどうするんだ? 休業にするのか?」
鍛冶屋「ここの所、働きづめだったからな。 ここいらで休みをとっても文句はいわれないだろ。 依頼されていた日用品の手入れも済んでいるし、休みをもらうと知らせも出してる。 個人営業だからな。 これぐらいの融通は利くんだよ」
騎士「すまないな。 迷惑ばかりかける」
鍛冶屋「そう思うなら、早いとこ魔物を倒して、騒ぎを納めてくれ。 俺が世話を焼くのは自分のプライドのためだからな」
騎士「任せてくれ。 貴様の作った剣に賭けて、見事討伐を完了してみせよう」
鍛冶屋「ああ、期待してるよ」
鍛冶屋「任せろ。 自分の仕事とあれば、一切手は抜かない」
騎士「現地に着いたら、隊長には私から説明しよう」
鍛冶屋「そうしてくれ」
騎士「出発の準備にはどれくらいかかる?」
鍛冶屋「もう済んでる。 初めから着いていくつもりだったからな」
騎士「そうか・・・・・・。 店はどうするんだ? 休業にするのか?」
鍛冶屋「ここの所、働きづめだったからな。 ここいらで休みをとっても文句はいわれないだろ。 依頼されていた日用品の手入れも済んでいるし、休みをもらうと知らせも出してる。 個人営業だからな。 これぐらいの融通は利くんだよ」
騎士「すまないな。 迷惑ばかりかける」
鍛冶屋「そう思うなら、早いとこ魔物を倒して、騒ぎを納めてくれ。 俺が世話を焼くのは自分のプライドのためだからな」
騎士「任せてくれ。 貴様の作った剣に賭けて、見事討伐を完了してみせよう」
鍛冶屋「ああ、期待してるよ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/05/25(金) 02:01:22.44 ID:Txyt+5iX0
騎士「それで、お前の荷物は・・・・・・なんだそれは?」
鍛冶屋「いや、荷物だけど」 ズシッ
騎士「お前は自分の棺桶を持ち歩くのか」
鍛冶屋「これは鍛冶道具兼用の入れ物なんだよ」
騎士「なるほど。 用意のいいことだと感心するところだった」
鍛冶屋「・・・・・・何の用意だよ」
鍛冶屋「いや、荷物だけど」 ズシッ
騎士「お前は自分の棺桶を持ち歩くのか」
鍛冶屋「これは鍛冶道具兼用の入れ物なんだよ」
騎士「なるほど。 用意のいいことだと感心するところだった」
鍛冶屋「・・・・・・何の用意だよ」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 15:10:11.97 ID:gccUALEF0
―――街道
騎士「もう既に部隊は動いているから、我らは途中から合流することになる」
鍛冶屋「悪いな、完成がギリギリになっちまって」
騎士「無茶を言ったのはこちらだ。 詫びるなら私の方。 だから気にするな」
鍛冶屋「ああ。 ところで、王は元気か?」
騎士「日々政務に追われてはいるようだが、壮健であられるぞ」
鍛冶屋「そうか。 ・・・・・・王子は?」
騎士「あまり見ないな。 いや、見なくなったと言うべきか。 以前であれば、大衆の前にもよく顔をお見せになってはいたんだが」
鍛冶屋「体調でも悪いのか?」
騎士「そういった話は聞かないな。 そうであったとしても、我らのような者にまで、そのような情報は入ってこない」
鍛冶屋「だろうな」
騎士「何か気になる事でも?」
鍛冶屋「いや、なんとなく聞いただけ」
騎士「・・・・・・お前はお会いしたことでもあるのか?」
鍛冶屋「ははっ、まさか。 一介のボロ鍛冶屋には縁のない話だ」
騎士「ふふ、だろうさ」
鍛冶屋「・・・・・・お前から見て、今の国はどうだ?」
騎士「平和だな・・・・・・。 魔王が倒された今の世界は平和そのものだ。 遠方の国では、流星が城に落ちたなどと言う話もあるが、被害もそれほど大きくはなく、魔王とは関係ないという話だ」
鍛冶屋「だがそうなると、あんたらの仕事は極端に少なくなるんじゃないか?」
騎士「そうでもない。 魔王が倒れたと言っても、魔物の絶対量が減ったわけではないんだ。軍隊縮小の話は出ているが、まだまだ先の長い話だ」
鍛冶屋「先が長いと言えば、本隊とはどれくらいで合流できるんだ?」
騎士「馬を全力で飛ばして急げば夜中。 急がなければ、二日後だな」
鍛冶屋「・・・・・・けっこうあるな」
騎士「もう既に部隊は動いているから、我らは途中から合流することになる」
鍛冶屋「悪いな、完成がギリギリになっちまって」
騎士「無茶を言ったのはこちらだ。 詫びるなら私の方。 だから気にするな」
鍛冶屋「ああ。 ところで、王は元気か?」
騎士「日々政務に追われてはいるようだが、壮健であられるぞ」
鍛冶屋「そうか。 ・・・・・・王子は?」
騎士「あまり見ないな。 いや、見なくなったと言うべきか。 以前であれば、大衆の前にもよく顔をお見せになってはいたんだが」
鍛冶屋「体調でも悪いのか?」
騎士「そういった話は聞かないな。 そうであったとしても、我らのような者にまで、そのような情報は入ってこない」
鍛冶屋「だろうな」
騎士「何か気になる事でも?」
鍛冶屋「いや、なんとなく聞いただけ」
騎士「・・・・・・お前はお会いしたことでもあるのか?」
鍛冶屋「ははっ、まさか。 一介のボロ鍛冶屋には縁のない話だ」
騎士「ふふ、だろうさ」
鍛冶屋「・・・・・・お前から見て、今の国はどうだ?」
騎士「平和だな・・・・・・。 魔王が倒された今の世界は平和そのものだ。 遠方の国では、流星が城に落ちたなどと言う話もあるが、被害もそれほど大きくはなく、魔王とは関係ないという話だ」
鍛冶屋「だがそうなると、あんたらの仕事は極端に少なくなるんじゃないか?」
騎士「そうでもない。 魔王が倒れたと言っても、魔物の絶対量が減ったわけではないんだ。軍隊縮小の話は出ているが、まだまだ先の長い話だ」
鍛冶屋「先が長いと言えば、本隊とはどれくらいで合流できるんだ?」
騎士「馬を全力で飛ばして急げば夜中。 急がなければ、二日後だな」
鍛冶屋「・・・・・・けっこうあるな」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 15:15:16.24 ID:gccUALEF0
騎士「国境だからな。 まぁ、本番でいきなりこの剣を使うわけにもいくかない。 慣らしも兼ねてゆっくり行こう」
鍛冶屋「そうか。 その辺りの事は畑が違うから、あんたの好きにしたらいいさ」
騎士「ああ。 それにしても、腕がなるな。 剣を気にせずに戦うなど、いつぶりの事だろうか」
鍛冶屋「はしゃぎすぎて振り回しすぎるなよ。 出来るだけ騎士道に恥じない立ち振る舞いを心がけてくれ」
騎士「む、私はいつでもそうだ」
鍛冶屋「さようですか」
騎士「ならば誓おう。 私は、貴様が作ったこの剣を、決して己の欲望を顕示するためには振るわないと」
鍛冶屋「そうか。 その辺りの事は畑が違うから、あんたの好きにしたらいいさ」
騎士「ああ。 それにしても、腕がなるな。 剣を気にせずに戦うなど、いつぶりの事だろうか」
鍛冶屋「はしゃぎすぎて振り回しすぎるなよ。 出来るだけ騎士道に恥じない立ち振る舞いを心がけてくれ」
騎士「む、私はいつでもそうだ」
鍛冶屋「さようですか」
騎士「ならば誓おう。 私は、貴様が作ったこの剣を、決して己の欲望を顕示するためには振るわないと」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 15:27:15.00 ID:gccUALEF0
―――街道 夜
騎士「鍛冶屋、ずっと気になっていたんだが」
鍛冶屋「ん?」
騎士「その棺桶・・・・・・もとい、道具入れの中には何が入っているんだ?」
鍛冶屋「言っただろう。 鍛冶道具だって」
騎士「それにしては、大きすぎやしないか?」
鍛冶屋「そうだなぁ。 まぁ俺の扱う物は、人より少し大きめだから仕方ないんだ。 師匠からのお下がりだし」
騎士「貴様の師匠というのは、どういう人なのか、聞いてもいいか?」
鍛冶屋「別にこれといって特徴のない男だったよ。 普通と違うところがあるとしたら、背丈が俺の倍位はあったかな。 いや、三倍か?」
騎士「これ以上ないほどの特徴だと思うが・・・・・・」
鍛冶屋「そんな師匠が使ってたものだから、サイズが少しばかりでかいんだよ。 俺もその道具で慣れてきたから今更人並みの道具を使う気にもならないし、かえってこっちの方がいい時もある」
騎士「ほう・・・・・・」
鍛冶屋「ほとんど見よう見まねで鉄を叩いてた。 道具なんて重すぎて、ガキの頃は扱えなかった」
鍛冶屋「それでも、あの人の鉄を打つ姿が格好よくてなぁ。 絶対に諦めるなんて事は無かったんだ」
騎士「・・・・・・いい顔で話すのだな、師匠のことを」
鍛冶屋「あぁ? やめてくれよ。 あんな頑固オヤジ、思い出すだけでも拳骨の威力が頭に蘇ってくるぜ」
騎士「ふふ、そうか」
鍛冶屋「・・・・・・お前、絶対信じてないだろう」
騎士「何を言うか。 隣人を信じることも出来ずに何が騎士か」
鍛冶屋「ああそうだな。 あんたはそんな感じだ」
鍛冶屋「(しょっちゅう人に騙されていそうだ)」
騎士「・・・・・・何だ?」
鍛冶屋「いや、それがあんたの美徳なんだろうな」
騎士「鍛冶屋、ずっと気になっていたんだが」
鍛冶屋「ん?」
騎士「その棺桶・・・・・・もとい、道具入れの中には何が入っているんだ?」
鍛冶屋「言っただろう。 鍛冶道具だって」
騎士「それにしては、大きすぎやしないか?」
鍛冶屋「そうだなぁ。 まぁ俺の扱う物は、人より少し大きめだから仕方ないんだ。 師匠からのお下がりだし」
騎士「貴様の師匠というのは、どういう人なのか、聞いてもいいか?」
鍛冶屋「別にこれといって特徴のない男だったよ。 普通と違うところがあるとしたら、背丈が俺の倍位はあったかな。 いや、三倍か?」
騎士「これ以上ないほどの特徴だと思うが・・・・・・」
鍛冶屋「そんな師匠が使ってたものだから、サイズが少しばかりでかいんだよ。 俺もその道具で慣れてきたから今更人並みの道具を使う気にもならないし、かえってこっちの方がいい時もある」
騎士「ほう・・・・・・」
鍛冶屋「ほとんど見よう見まねで鉄を叩いてた。 道具なんて重すぎて、ガキの頃は扱えなかった」
鍛冶屋「それでも、あの人の鉄を打つ姿が格好よくてなぁ。 絶対に諦めるなんて事は無かったんだ」
騎士「・・・・・・いい顔で話すのだな、師匠のことを」
鍛冶屋「あぁ? やめてくれよ。 あんな頑固オヤジ、思い出すだけでも拳骨の威力が頭に蘇ってくるぜ」
騎士「ふふ、そうか」
鍛冶屋「・・・・・・お前、絶対信じてないだろう」
騎士「何を言うか。 隣人を信じることも出来ずに何が騎士か」
鍛冶屋「ああそうだな。 あんたはそんな感じだ」
鍛冶屋「(しょっちゅう人に騙されていそうだ)」
騎士「・・・・・・何だ?」
鍛冶屋「いや、それがあんたの美徳なんだろうな」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 15:43:37.11 ID:gccUALEF0
―――王城 地下牢
牢屋番「ん? この様な所に誰だ・・・・・・」
王子「・・・・・・」
牢屋番「お、王子!? 一体どうしたのです!?」
王子「牢屋番か」
牢屋番「はい。 あの、まさか、お一人ですか? 護衛も付けずに・・・・・・」
王子「すまない」
牢屋番「あ、いえ、出過ぎたマネを致しました。 お許しください」
王子「いいんだ。 君の言う通り、間違っているのは僕のほうだ」
牢屋番「王子、お体の方はよろしいのですか? あまりお顔を出さなかったようですが・・・・・・」
王子「ああ、大丈夫。 少しくらいなら、こうして歩き回っても支障はないよ」
牢屋番「あ、いや・・・・・・ですが・・・・・・」
王子「ところで、君はいつも、ここを一人で見ているのかい?」
牢屋番「普段は三人体制なのですが、此度の討伐に向けて城内の人手が足りなくなったこともあり、本日は私一人です」
王子「逞しいな」
牢屋番「いえ、職務ですので。 あと定期的に交代も入りますし、それに、この堅牢な牢獄からは絶対に誰も出れないでしょう」
王子「職務に忠実なのはいいことだ。 ということは、この国でもっとも牢内のことを詳しく知っている一人でもあるわけだ」
牢屋番「そう、なりますが・・・・・・」
王子「では、翌週に死刑が執り行われる罪人の事は知っているな?」
牢屋番「知っているもなにも、この国でそれを知らない民がいますでしょうか」
牢屋番「占い師とその身を偽り、関わった者の精気を吸い取る。 事が大々的に起こったことではないという事もあり、被害者の総数は、今だ検討もついていないとか・・・・・・」
王子「ああ。 分かっているだけでも、小さな村の幾つかが廃れ、消えていったという話だな」
牢屋番「捕まった時にはその所業もあり、国中にその話が広まりました」
王子「そうだな。 もしかしたら、私よりも有名人かもしれない」
牢屋番「お戯れはよしてください。 奴は王子様とは違いすぎます」
牢屋番「牢に入っている今とて、油断ならぬ相手です」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 15:59:59.00 ID:gccUALEF0
―――砦
隊長「おお、戻ったか騎士よ」
騎士「はい。 無事、剣の受け取りも済み、いつでも交戦出来ます」
隊長「相変わらず血の気が多いな。 しばらくはまだ時間がある。 旅の疲れを癒すといい。 にしても・・・・・・」
騎士「はい?」
隊長「浮いた話の一つもなかったお前が、まさか男連れでとはな」
騎士「彼は鍛冶屋です。 ようやく出来上がった私の剣に万が一がないように、着いてきてくれたのです」
隊長「なんだ、もう少し脚色して周囲を驚かせようとは思わないのか?」
騎士「微塵も思いません」
隊長「だろうとも」
鍛冶屋「初めまして。 鍛冶屋といいます。 短い間ですが、お世話になります」
隊長「ああ。 あの騎士が使える剣を作った鍛冶屋がどんなステレオタイプの奴かと思えば、結構若いな」
鍛冶屋「師匠が早くに墓に入っちまったんで、我流も交えて細々とやってますよ」
隊長「今度私の剣も作ってくれないか?」
鍛冶屋「よしてください。 今回の件だって、半ば強引に事が運んだ故です。 もう一度作れと国が命じてきたとしても、二度と剣は作りませんよ」
隊長「ふむ・・・・・・。 もったい無い気もするが、それが君の考えなら仕方がないな」
鍛冶屋「いやほんと、騎士もあなたくらい素直に納得してくれていれば、面倒がなくてよかったんですけど。 まぁ、美人の泣きっ面が見れただけでも造った甲斐が・・・・・・」
騎士「・・・・・・」 シャキン
鍛冶屋「・・・・・・ゴホン」
隊長「ふふ。 どうやら短い間によい関係が築けたようだな。 大いに結構」
騎士「仕事の腕前だけは一目おいています」
鍛冶屋「それで十分だな。 他を期待されても困る」
隊長「そうでも無いぞ鍛冶屋。 少なくとも私は君に、騎士が泣いたという一部始終を今晩の食事の時にでも聞けることを期待しよう」
騎士「・・・・・・そんなフリをして」
鍛冶屋「・・・・・・俺が無事でいられると思いますか?」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 16:14:03.06 ID:gccUALEF0
―――砦 食堂
鍛冶屋「へぇ。 それじゃあ今回の魔物討伐は、王子が派遣させたのか」
隊長「魔王がいなくなり、軍縮が進んでいるとはいえ、大所帯を動かすとなれば大金が必要だ。 そこで、王子様が国の財政、各部署の予算、人員をやりくりして、我々を動かせるだけの軍資金を捻出したのだ」
鍛冶屋「随分有能なんだな」
隊長「ああ。 それに、民のことをちゃんと考えてくださる」
隊長「国境に住む民は少ない。 それでも、魔物で苦しんでいるという事実を見過ごすことは出来ないお方なんだ」
騎士「王子のそういう所が、国民に支持されているんだ」
鍛冶屋「なるほど」
隊長「議会を納得させるためにろくな睡眠を取らず、資料を作ったりもしていた。 体調がよろしくないというのに・・・・・・」
騎士「それで・・・・・・あまり顔をおみせにならなかったのか」
隊長「国と民のことを誰よりも想っているんだ。 その暖かいお心遣いは、そう、まるでこの国を照らす太陽のようだ」
鍛冶屋「・・・・・・そうか。 王子はこの国の太陽か」
隊長「ああ」
鍛冶屋「・・・・・・いい国だな」
隊長「私もそう思う。 その国を守る使命を与えられている事に誇りを持っている」
鍛冶屋「頼もしい限りだぜ」
騎士「・・・・・・それにしても、隊長は随分と王子の事に詳しいようだ」
隊長「・・・・・・ん?」
鍛冶屋「確かにな。 ろくな睡眠もとっていないってのは、どうやって知り得た情報なんだろうか」
隊長「え、あ・・・・・・」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 16:36:33.25 ID:gccUALEF0
騎士「謁見の最中にだって、そんな話は出ないと思うが」
鍛冶屋「体調が悪いっていうのも、あんまり知られていないことなんじゃないのか? なぁ騎士様よ」
騎士「初めて聞いたな」
隊長「それは、だな。 その・・・・・・」
鍛冶屋「それは・・・・・・?」
隊長「いや、手伝いをしたというか、進言したというか」
騎士「ほう、進言すれば王子のお手伝いができると・・・・・・もしや、私室にも入ったことが?」
鍛冶屋「騎士様よ、それだけお二人の中が親しいものであるということじゃないのか」
騎士「なるほど。 城にいる時、よく一緒にいる姿を見かけたが、そういう事か」
鍛冶屋「何、一緒に・・・・・・?」
騎士「ああ、お互い旧知の仲であるかのようにな」
隊長「・・・・・・」
鍛冶屋「そうか~。 なら、ここは俺たちが察してやるべきじゃないかな?」
騎士「ふむ。 そうだな。 察してやらんでもないな」
隊長「・・・・・・さて」
鍛冶屋「ん? 隊長殿?」
騎士「どうした?」
隊長「今夜は少し飲み過ぎたようだ。 私は先に部屋に戻る」
鍛冶屋「まだボトルも空いてないぜ?」
騎士「料理だってまだこんなに・・・・・・」
隊長「なぁ、二人とも・・・・・・」 ギロリッ
鍛冶屋「・・・・・・っ」
騎士「・・・・・・っ」
隊長「今宵話したことは他言無用だ。 もしこの事が他所の者の耳にでも入った場合、お前達二人とも王国の誇る大砲に詰めて星の彼方まで吹き飛ばす」
騎士「う、うむ。 私は誰にも言わないと約束しよう」
鍛冶屋「・・・・・・右に同じく」
隊長「そう願うぞ。 では、また明日。 お休み」
鍛冶屋「体調が悪いっていうのも、あんまり知られていないことなんじゃないのか? なぁ騎士様よ」
騎士「初めて聞いたな」
隊長「それは、だな。 その・・・・・・」
鍛冶屋「それは・・・・・・?」
隊長「いや、手伝いをしたというか、進言したというか」
騎士「ほう、進言すれば王子のお手伝いができると・・・・・・もしや、私室にも入ったことが?」
鍛冶屋「騎士様よ、それだけお二人の中が親しいものであるということじゃないのか」
騎士「なるほど。 城にいる時、よく一緒にいる姿を見かけたが、そういう事か」
鍛冶屋「何、一緒に・・・・・・?」
騎士「ああ、お互い旧知の仲であるかのようにな」
隊長「・・・・・・」
鍛冶屋「そうか~。 なら、ここは俺たちが察してやるべきじゃないかな?」
騎士「ふむ。 そうだな。 察してやらんでもないな」
隊長「・・・・・・さて」
鍛冶屋「ん? 隊長殿?」
騎士「どうした?」
隊長「今夜は少し飲み過ぎたようだ。 私は先に部屋に戻る」
鍛冶屋「まだボトルも空いてないぜ?」
騎士「料理だってまだこんなに・・・・・・」
隊長「なぁ、二人とも・・・・・・」 ギロリッ
鍛冶屋「・・・・・・っ」
騎士「・・・・・・っ」
隊長「今宵話したことは他言無用だ。 もしこの事が他所の者の耳にでも入った場合、お前達二人とも王国の誇る大砲に詰めて星の彼方まで吹き飛ばす」
騎士「う、うむ。 私は誰にも言わないと約束しよう」
鍛冶屋「・・・・・・右に同じく」
隊長「そう願うぞ。 では、また明日。 お休み」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 17:04:23.88 ID:gccUALEF0
―――王城 地下牢 最深部
王子「久しいな呪術師」
呪術師「おや、誰かと思えば、珍しいお客さんじゃないですか。 クックック・・・・・・。 見張りたちはどうしました? よくここまで、一人でこれましたねぇ。 物騒なことですよ・・・・・・」
王子「私は王子だ。人払いなど容易い」
呪術師「地下牢で人払いですか? 杞憂なのでは?」
王子「お前には関係のないことだ」
呪術師「クックック そうですか」
王子「いつかはここの住人になるだろうとは思っていたが、死刑の日取りが存外早かったな」
呪術師「ええ、私がここに来てからというもの、死刑囚が“原因不明の死”で次々と居なくなってしまったんですよ。 それで、順番が繰り上がってしまいましてねぇ。 参ったものですよ」
王子「私の耳にはお前が全員呪い殺したと報告されているが?」
呪術師「クックック。 そんな眉唾物の話を・・・・・・。 おっと、あなただけは信じざるをえないんでしたねぇ」
王子「・・・・・・呪術師、お前は死ねるのか?」
呪術師「さぁ、どうでしょう。 なにせ、死んだことがないものですから。 ですが、あなたは・・・・・・もうそれほど時間無いようですね」
王子「呪われた命だ。 これ以上ズルズルと生きているつもりはない」
呪術師「ではなぜ私の下に来たのです? そんな事を聞きに来たのではないはずだぁ。 さぁ、もうすぐ俗世より旅立つ私に何か?」
王子「・・・・・・今言った通りだ。 私の命を終わらせに来た」
呪術師「おやおや。 それほど急がずとも、近い内に望みはかないますよ」
王子「急ぎの用があるからこうして出向いてきているんだ」
呪術師「ほう・・・・・・」
王子「神を冒涜し、命を弄ぶ貴様なら、この先“私が死ぬまでに使うエネルギー”を寿命に集約させる事は可能か?」
呪術師「クックック。 出来ないことはありませんねぇ。 しかし、そんな事をすれば、王子の寿命は本当に短く、そうですねぇ、二日間で寿命は尽きてしまうでしょうが・・・・・・?」
王子「構わない。 その二日間が、我が生涯最良の日となるならば」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 17:16:12.03 ID:gccUALEF0
―――砦 朝
騎士「では行ってくる。 貴様が詩でも創作している間に終わらせてくるぞ」
鍛冶屋「俺にそんな高尚な趣味はねぇ」
騎士「だろうとも」
鍛冶屋「存分に腕をふるってこい。 その為の、お前の剣だ」
騎士「・・・・・・ああ」
鍛冶屋「くれぐれも、魔物以外を斬ったりするなよ」
騎士「留意しよう」
鍛冶屋「万が一にもありえないだろうが、無事に帰ってこいよ」
騎士「擦り傷すら負わないさ」
鍛冶屋「だろうな」
騎士「それに、私ほどのものになると、そう簡単に傷を負うことも許されん。 矢の一本でも腕を掠めようものなら、士気が大きく下がる」
鍛冶屋「重役ってのは面倒臭いな」
騎士「しかし、誇らしくもある。 私は今の自分が好きだ」
鍛冶屋「そんな笑顔で言うってんなら、そうなんだろう。 羨ましい限りだ」
騎士「貴様は違うのか?」
鍛冶屋「いいや、超気にいってるよ。 好きな事やって、暮らしていくってのは万民が望むことだろ」
騎士「ほう。 鍛冶とはそれほどのものなのか?」
鍛冶屋「最高だな。 俺の天職じゃないかと思う」
騎士「天職か・・・・・・」
鍛冶屋「鉄を打つ音も、散る火花も、出来上がった物も。 全てが俺の心を満たしてくれる」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「きっと俺は、死ぬまで鍛冶屋なんだろう」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/25(金) 17:23:34.58 ID:gccUALEF0
騎士「ふ、なんだ。 お前もいい顔で、自分の仕事を誇っているじゃないか」
鍛冶屋「え、そうか?」
騎士「貴様がそこまで言う鍛冶、興味がわくな」
鍛冶屋「いや、繊細な作業を必要とするから、多分あんたには無理じゃないかな・・・・・・」
騎士「む、それはどういう意味だ」
鍛冶屋「多分、それに応えたら俺は無事ではすまない」
騎士「その物言いが全てを物語ったな」
鍛冶屋「い、いやいや。 まだ序章位だって」
騎士「随分と短い物語だったな」
鍛冶屋「お、お~け~。 よし、そ、それじゃあ機会があればちょろっとやらせてやるから。 な?」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「ほ、本当は俺の聖域とも呼べる場所には誰も入らせないんだぜ? あんたは特別さ」
騎士「・・・・・・本当か?」
鍛冶屋「おうよ! まぁ、興味を持ってもらうってのは嬉しいことだしな。 鍛冶屋ってのは、案外地味な印象を持たれてるからよ」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「ほら、もう行かなきゃいけない時間じゃないのか?」
騎士「確かに、少々話し込んでしまったな」
鍛冶屋「隊長さんにもよろしくな」
騎士「うむ。 我らの勝ち鬨を心待ちにしているがよい」
鍛冶屋「え、そうか?」
騎士「貴様がそこまで言う鍛冶、興味がわくな」
鍛冶屋「いや、繊細な作業を必要とするから、多分あんたには無理じゃないかな・・・・・・」
騎士「む、それはどういう意味だ」
鍛冶屋「多分、それに応えたら俺は無事ではすまない」
騎士「その物言いが全てを物語ったな」
鍛冶屋「い、いやいや。 まだ序章位だって」
騎士「随分と短い物語だったな」
鍛冶屋「お、お~け~。 よし、そ、それじゃあ機会があればちょろっとやらせてやるから。 な?」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「ほ、本当は俺の聖域とも呼べる場所には誰も入らせないんだぜ? あんたは特別さ」
騎士「・・・・・・本当か?」
鍛冶屋「おうよ! まぁ、興味を持ってもらうってのは嬉しいことだしな。 鍛冶屋ってのは、案外地味な印象を持たれてるからよ」
騎士「・・・・・・うむ」
鍛冶屋「ほら、もう行かなきゃいけない時間じゃないのか?」
騎士「確かに、少々話し込んでしまったな」
鍛冶屋「隊長さんにもよろしくな」
騎士「うむ。 我らの勝ち鬨を心待ちにしているがよい」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 01:38:27.89 ID:YtfmjzCH0
―――砦 廊下
兵士「あれ、鍛冶屋さんじゃないですか。 どうされました?」
鍛冶屋「部屋でじっとしているのもなんだしさ。 何か手伝えることでもないかと思ってぶらついてるんだよ」
兵士「そんな、騎士様の大切な客人に手伝いなど・・・・・・」
鍛冶屋「大切な客人なんて、騎士当人が一番思っていないとは思うが・・・・・・。 なんにせよ、タダ飯喰らいになる気はないんだ。 やらせてくれよ」
兵士「し、しかしですねぇ・・・・・・」
鍛冶屋「こう見えて一人暮らしが長いからな。 料理、洗濯、力仕事、エトセトラ。 意外となんでもいけるぜ」
兵士「そういったものには、既に十分な人手がありますので」
鍛冶屋「う~ん、本当に何もないのか? 遠慮なんかされるとこっちが引け目に感じちまうよ」
兵士「はい。 此度の討伐には、王子様が万全の用意をして下さったので、いつも以上に安定した軍の運用がなされているんですよ」
鍛冶屋「へぇ。 本当に、すげぇな王子様ってのは。 政治手腕が伊達じゃぁないな」
兵士「本当にそう思います。 あの方のお蔭で、どれだけの人々が救われていることか」
鍛冶屋「あぁ。 アンタらの隊長が言っていたぜ。 この国を照らす、太陽の様な方だってな」
兵士「おっしゃる通りだと思います。 きっと、今後は我が国だけでなく、他国、大陸中を暖かく照らすお方となるでしょう」
鍛冶屋「(軍の隊長だけでなく、一介の兵にまでそう思われているのか・・・・・・。 本当に、凄い奴だな)」
兵士長「お、鍛冶屋殿じゃないか。 どうしたんだ、こんな所で?」
鍛冶屋「職探しってところかな」
兵士長「なんだそりゃ?」
兵士「鍛冶屋様が、何か手伝えることはないかと・・・・・・」
兵士長「はっはっは。 客人の手を煩わせるほど人出には困ってないな」
鍛冶屋「はぁ。 完成されたシステムは、時に虚しさを生むな」
兵士「そ、そんな落ち込まなくとも・・・・・・」
兵士長「そんなに手持ち無沙汰なら、砦内を案内しようか? もしかした、必要としている部署があるかもしれない」
鍛冶屋「おお、そうしよう! さ、そうと決まれば早く行こうぜ!」
兵士「・・・・・・よく分からないお方だ」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 01:52:25.79 ID:YtfmjzCH0
―――国境 交戦予定地
斥候「報告します。 魔物の群れは当方に対して横並びに広く分散し、現在も進行している模様です」
隊長「好都合だ。 敵一体一体の能力はそれ程でもない。 我が軍は最小単位を二人一組とし、これを殲滅する」
騎士「私は?」
隊長「お前は元々遊撃兼斬り込み隊を任せているんだ。 鍛冶屋に作ってもらったその剣、存分に振るってこい」
騎士「言われずとも、全ての魔物を屠るつもりで戦場を駆けてきましょう」
隊長「期待している。 しかし、一つだけ心に留めておけ」
騎士「?」
隊長「恐らくこの戦い、お前自身ですら知らなかった自分の戦い方を、初めて目の当たりにすることになるだろう。 お前は強い。 それはお前の剣が手に入った事で揺るぎないものとなった。 長年にわたって抑制された心に、しっかりと楔を打っておけ」
騎士「はい」
隊長「怪物と闘う者は、自分が怪物にならないように気をつけなければいけないんだ。 深淵を覗くならば、深淵もまた等しくお前を見返すという格言があるくらいだからな」
騎士「確かに、私ですら知らなかった全力を初めて向ける機会です。 本能の赴くままに敵を倒し、己を見失う可能性を示唆されてもしかたがありません」
隊長「・・・・・・」
騎士「しかし、私は彼に誓いました。 己の欲に振り回されないように、この剣を振るうと」
隊長「そうか。 ならば安心だ」
騎士「ただ・・・・・・」
隊長「ただ?」
騎士「自分ですら知らない全力を今回出すと思うと、逆にセーブのしどころが掴めるかどうか・・・・・・」
隊長「その心配はいらん。 友軍にさえとばっちりがこなければ、好きにやればいい」
斥候「敵、稜線より顔を出しました!」
隊長「よし!! 全軍、目の前の敵を迎え撃て!!」
騎士「切り込み隊! 突撃!!」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 02:06:17.76 ID:YtfmjzCH0
―――砦
―――鍛冶屋は案内された通りに砦を周り、改めて自分に出来る事は無いということを思い知った。
鍛冶屋「まさか、本当にすることがないとはな」
兵士「だから言ったんですよ」
兵士長「まぁ、兵達にも給料分は働かせてやらないと、あんたみたいに引け目を感じてしまう者が多いってこった」
鍛冶屋「真面目だなぁ」
兵士「では最後に案内するのは・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・ん?」
兵士長「どうした鍛冶屋?」
鍛冶屋「いや、そこの通路の先、今光らなかったか?」
兵士「どうでしょうか。 私は気づきませんでしたが」
―――ニョロニョロ
鍛冶屋「ん? 蛇か?」
兵士長「これを光と見間違えたか?」
鍛冶屋「いやいや、それはないだろ」
兵士「どこからか、迷い込んだんでしょうか?」
兵士長「そりゃあ蛇の一匹くらい紛れ込んでることはあるだろうな。 平原ど真ん中、国境の砦ともなれば」
鍛冶屋「塀の外に放り投げるか」
兵士「ですね。 実害は今のところありませんし、殺すというのも気が引けますね」
鍛冶屋「それか、今晩のメシに一品追加するか」
兵士長「そういうことなら、料理長に掛けあってくれ」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 02:20:36.74 ID:YtfmjzCH0
―――ガルルルル・・・・・・
兵士「ご飯の話をした途端に、随分大きな腹の虫ですね」
兵士長「なんだ、朝は食わなかったのか?」
鍛冶屋「いやいや、俺じゃないって。 こんな獣みたいな腹の音なんて、どんだけ飢えてるんだってレベルだろ」
兵士長「じゃあ誰だ?」
兵士「僕じゃありませんよ」
兵士長「私でもないな」
―――ガルルル・・・・・・!!
鍛冶屋「・・・・・・これ、唸り声じゃないか?」
兵士「・・・・・・」
兵士長「・・・・・・」
―――三人はゆっくりと通路の角を見やる。 先ほどまでいた蛇の先には、獅子の顔をもち、背中にはヤギの頭を持った巨大な何かが顔を覗かせていた。
キマイラ「・・・・・・」
兵士「で、で、ででっ!?」
兵士長「こいつは!?」
鍛冶屋「おいおいおいおい!!」
キマイラ「ガァァァァァァァァァァァ!!」
―――キマイラが現れた!!
兵士「ご飯の話をした途端に、随分大きな腹の虫ですね」
兵士長「なんだ、朝は食わなかったのか?」
鍛冶屋「いやいや、俺じゃないって。 こんな獣みたいな腹の音なんて、どんだけ飢えてるんだってレベルだろ」
兵士長「じゃあ誰だ?」
兵士「僕じゃありませんよ」
兵士長「私でもないな」
―――ガルルル・・・・・・!!
鍛冶屋「・・・・・・これ、唸り声じゃないか?」
兵士「・・・・・・」
兵士長「・・・・・・」
―――三人はゆっくりと通路の角を見やる。 先ほどまでいた蛇の先には、獅子の顔をもち、背中にはヤギの頭を持った巨大な何かが顔を覗かせていた。
キマイラ「・・・・・・」
兵士「で、で、ででっ!?」
兵士長「こいつは!?」
鍛冶屋「おいおいおいおい!!」
キマイラ「ガァァァァァァァァァァァ!!」
―――キマイラが現れた!!
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 02:52:29.20 ID:YtfmjzCH0
―――国境 交戦地
騎士「はぁっ!!」
隊長「弓兵! 絶え間なく撃ち続けろ!!」
―――騎士の動きは、まさに竜巻であった。
斬撃は敵を一刀両断し、剣風は敵を巻き上げ、吹き飛ばしていく
土煙を高く舞い上げながら突撃していく様は、魔物たちの動きをたじろかせ、動きが鈍る。
それはもはや、自然災害と言っても過言ではないほど、凄惨な光景であるとも言える。
騎士の通過した後に、もはや動く対象は一つもないのだから。
そして、さらに隊長の指揮によって各部隊が敵を殲滅していく。
部隊の士気はさらに高まり、兵士たちは勇猛果敢に魔物へと立ち向かっていく。
その光景は、圧倒的な物量を押し出してくる魔物に対して、なおも優勢だと思えた。
騎士「(鍛冶屋・・・・・・貴様の作った剣は、今何人もの同胞を救っているぞ!!)」
騎士「無理をして作らせた分、必ずその成果に報いて見せるぞ!!」
―――今の騎士の戦闘に防御は無かった。
騎士の攻撃の全てが、敵の準備が整う前に切り伏せ、敵に準備が出来た頃には遥か遠くの敵を倒しているからだ。
もはやこの戦場に、その暴風を止めれるものなど存在しなかった。
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 03:03:00.92 ID:YtfmjzCH0
連絡兵「隊長!! 砦内に魔獣が出現したとの報告がっ!!」
隊長「なに!?」
連絡兵「情報によれば、対象はキマイラ。 魔物の中でも、極めて危険な種族です!!」
隊長「(一体どうやって・・・・・・っ。この戦場にすらいない大物ではないかっ。 まずい、砦内には、キマイラほどの魔獣に対抗できる兵がいない。 それに、今ここで砦を落とされるわけにいかん!)」
隊長「騎士に伝えろ。 至急砦に戻り、現れたキマイラを討伐するようにと!!」
連絡兵「はっ!!」
隊長「各隊にも通達を出せ!! 陣形が突出しすぎないように細心の注意を!!」
連絡兵「了解です!!」
隊長「もちこたえてくれよ・・・・・・皆」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 03:19:47.93 ID:YtfmjzCH0
―――砦
―――こっちだ!!
非戦闘員は裏門へ行け!!
どんなモンスターなんだ!?
大隊が出払っている時に・・・・・・っ
対象は大型!!
誰か隊長に知らせを!!
兵士「急いで!! 走ってください!!」 タッタッタッ・・・・・・!!
兵士長「い、一体どこから入ってきたんだ!?」 タッタッタッ・・・・・・!!
鍛冶屋「入口からじゃ・・・・・・ないよなっ」 タッタッタッ・・・・・・!!
兵士長「キマイラなんて高位の魔獣が、どうしてこんな所に・・・・・・」
鍛冶屋「(さっきの光・・・・・・あれが関係しているのか・・・・・・?)」
兵士「はぁ、はぁ・・・・・・。 隊長も騎士様もいないのに・・・・・・っ」
鍛冶屋「そんなにやばいのか? いや、見た感じハンパじゃないのは十分解ったけどな」
兵士長「悔しいが、太刀打ちできるような相手じゃない。 獅子の口からは灼熱の炎を吐き、山羊の胴体は俊敏性にすぐれ、蛇の尻尾をは猛毒を持っている。 魔界でも、そうそう見かける様な奴ではないという話だ」
鍛冶屋「そいつは・・・・・・確かにヤバそうだな」
兵士長「まったくだ。 そんな奴が、まさか目と鼻の先に現れるってのは・・・・・・」
兵士「何を呑気に!?」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 03:32:50.35 ID:YtfmjzCH0
鍛冶屋「・・・・・・っと、ちょっと待ってくれ!!」
兵士「鍛冶屋さん!? その部屋に何が・・・・・・」
兵士長「どうした鍛冶屋?」
鍛冶屋「ここ俺の部屋なんだ。 命と同じくらい大切な物をほったらかしにしておけないんだよ」
兵士「そ、そのスレッジハンマー(大型ハンマー)が、ですか?」
鍛冶屋「おうよ、俺の鍛冶道具だ。 あと、これは鉄を打つための金槌な」
兵士「(身の丈ほどもあるけど・・・・・・。 これで本当に鉄を打つんですか?)」
兵士長「それで、鍛冶をするってのか?」
鍛冶屋「ん? そうだけど?」
兵士長「・・・・・・本当かよ」
兵士「・・・・・・はっ!? も、もういいんですよね? い、急ぎましょう!!」
キマイラ「グルルルルル・・・・・・」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 03:45:48.47 ID:YtfmjzCH0
鍛冶屋「にしてもでけぇな。 何食えばあんだけでっかくなるんだよ」
兵士「ちょ、ちょっと鍛冶屋さん!! 通路の角から顔を出さないでください、見つかってしまう!!」
兵士長「まぁ、パンやパスタじゃないことは確かだな」
鍛冶屋「はぁ・・・・・・まさかこんな事になるとは。 大人しく家で鉄を叩いてたほうが良かったかな」
兵士長「過ぎた事を言ってもな。 今をなんとかしないとよ」
兵士「ええ、そうですね」
鍛冶屋「お仲間が何とかしてくれないのか?」
兵士長「さっきも言ったが、あれだけの魔物は、俺達の手には負えない。 魔界でも屈指の化け物だ。 出来ることは、この砦から出さないようにする事と、一刻も早くこの事を隊長か騎士様に知らせることだ」
鍛冶屋「出さないようにする事?」
兵士長「あいつをここをここで逃がしちまったら、近隣の街だけじゃなく、もしかしたら王国にも被害が及びかねないだろ」
兵士「今頃、砦の全兵士がその様に動いているはずです」
鍛冶屋「もし、隊長たちが苦戦していたら?」
兵士長「そん時は、あいつの腹の中だ」
鍛冶屋「・・・・・・聞かなきゃよかったぜ」
兵士「ええ、まぁ・・・・・・」
鍛冶屋「てことはなにか? 俺たちはあのキマイラを引きつけておくための餌か?」
兵士「遠回しに言うとそうなります」
鍛冶屋「単刀直入に言うと?」
兵士長「餌」
鍛冶屋「まんまか!?」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 04:00:14.46 ID:YtfmjzCH0
キマイラ「ガァァァァァァ!!」
兵士「き、気づかれました!! こっちに来ます!!」
鍛冶屋「いい匂いがしてるんじゃないか!!」
兵士長「悪い気はしないが、今だけは勘弁して欲しいな!!」
兵士「キ、キマイラの口から何か・・・・・・っ!?」
兵士長「まずい!! 通路の角に飛び込め!!」
―――キマイラは獅子の口から灼熱の炎を吐き出した!
鍛冶屋「うぉ!? あぶねぇ!! ってあち!? あ、あっつ!?」
兵士「ちょ、直撃なんかしたら・・・・・・」
兵士長「うぉ!? 鎧ごと溶かされそうだな・・・・・・!!」
鍛冶屋「溶鉱炉はなれてるけど、そういうのは遠慮したいなっ」
兵士「って、また来ますよ!! 走って下さい!!」
鍛冶屋「ったく、とんだ役回りだぜ!!」
―――三人は息つく暇もなく我武者羅に走った。 しかし、キマイラは大きな胴体に似合わず俊敏な動きで執拗に追いかけてくる!!
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 21:18:08.46 ID:4SaEVxBB0
兵士「く、クソ!! 行き止まりです!!」
兵士長「畜生!! あいつ、俺たちをここに誘導したってのか!?」
鍛冶屋「袋小路か・・・・・・やばいな」
兵士「引き返そうにも・・・・・・」
兵士長「もうすぐそこまで来てやがる・・・・・・っ」
―――ガルルルル・・・・・・
鍛冶屋「慎重なのか、それとも遊んでるのか、直ぐにこないな」
兵士長「それでも、曲がり角一つ挟んだ位の距離だ」
鍛冶屋「くそ、こっちの本命はまだ到着しないのかよ」
兵士「敵に、圧されているのでしょうか・・・・・・」
兵士長「だとしても、今は信じて待つしかない」
兵士「自分にも、力があれば・・・・・・っ!!」
兵士長「言ったところでどうにもならん!! ここは、出たとこ勝負だ。 ただ黙って食い殺されるよりは、抵抗したほうが時間が稼げる!!」
―――兵士と兵士長は鍛冶屋の前に出る。 そんな事をしても、時間稼ぎにすらならないと知りながら・・・・・・。
鍛冶屋「お、おい! 捨て鉢になるなよ!! ちょいと撫でられただけでこっちは殺されちまうんだぞ!!」
兵士「そ、それでも、こうする以外に・・・・・・」
兵士長「へへ、家に帰ったら息子の誕生日を祝ってやるはずだったんだがな・・・・・・」
兵士「か、かぁさん・・・・・・」 グスッ
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 22:03:04.38 ID:4SaEVxBB0
鍛冶屋「だぁもう!! 俺だって死にたかねぇよ!! けど戦って勝てねぇなら、逃げるしかないだろ!!」
兵士「に、逃げるといっても・・・・・・」
兵士長「もう逃げ場なんて無いんだよっ」
鍛冶屋「んなこと知るか!! 無いなら作ってやるよ!!」
兵士長「一般人にそんなこと出来るわけないだろ!!」
鍛冶屋「・・・・・・っ、おい! この壁の向こうはどこなんだ!?」
兵士「そ、それがどうしたんです?」
兵士長「今そんなことを聞いてどうする!?」
鍛冶屋「いいから早く教えろ!!」
兵士「た、確か・・・・・・ああ、うん、そうだっ、食料庫だったはずですっ! 先月増設して作ったんだ、間違いない!!」
鍛冶屋「(なら、そんなに分厚くはないか・・・・・・)」
鍛冶屋「オーケー!! ここは任せろ!!」
兵士「な、何を言ってるんです!?」
兵士長「あのキマイラを・・・・・・倒せるというのか!?」
鍛冶屋「勘違いすんな。 一般人で戦闘ド素人の俺が、あんなの倒せると思うか?」
兵士「思いま、せん・・・・・・」
鍛冶屋「だろ? 無理無理。 逆立ちしたって勝てねぇよ」
兵士「で、では・・・・・・」
兵士長「どうするってんだ?」
鍛冶屋「俺にはあいつを倒すことは出来ないが、現状を何とかすることは出来そうだぜ!!」
兵士長「なん、だと!?」
鍛冶屋「あんたら、少し壁から離れてな」
―――鍛冶屋は壁の正面に立ち、両手に持った巨大な金槌を肩に担ぐように構える。
兵士「ま、まさか・・・・・・」
鍛冶屋「鉄以外を叩くのは気が進まねぇが、場合によっちゃあ仕方ねぇ!!」
兵士長「ちょ、ちょっとまっ・・・・・・!?」
鍛冶屋「うおぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ―――!!」
―――全神経、筋肉が総動員し、両手に持った巨大な金槌が裂帛の気合と共に振り下ろされた!!
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 22:23:57.03 ID:4SaEVxBB0
―――ドガァァァァン!!
―――豪快に土煙が上がり、視界は一時不明瞭となる。
しかし、それもすぐに収まり、三人はその先に視線を向けた。
そこには、袋小路となっていた通路の壁に、大砲でも撃ち込まれたかのような大穴が出来ている光景があった!!
兵士「・・・・・・」
兵士長「・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・逃げ道が出来たな」
兵士「増設とはいえ、堅牢な壁を・・・・・・」
兵士長「鍛冶屋、お前本当は何者だ?」
鍛冶屋「何者って、鉄を叩くしか能が無い男だ。 まぁ、今は非常時だから壁を殴ったが」
兵士長「キマイラも倒せそうな気もするんだが・・・・・・」
兵士「ええ・・・・・・」
鍛冶屋「無理だって言ってるだろ。 それに、それはあんた等の仕事。 忘れてないか? 俺はただの付き添いで来ただけだって事」
鍛冶屋「本当は今みたいなことだって、あんまりやりたくないんだぜ? 鉄以外の物を力任せにぶん殴って、仕事道具を傷めるかもしれないんだからな」
兵士長「・・・・・・だな。 あれを倒すのは俺達、軍の仕事だ」
兵士「・・・・・・ですね」
鍛冶屋「だろ? けどな・・・・・・」
―――鍛冶屋は瓦礫が飛び散った食料庫を見回す。
兵士長「どうした鍛冶屋?」
鍛冶屋「ここなら俺にも、あいつに一泡吹かせてやれそうだぜ」
兵士長「あいつって・・・・・・まさかキマイラのことか!?」
兵士「え、どういうことです?」
鍛冶屋「まぁ、あんまり説明してる時間もないんだ。 もうすぐキマイラもここに来ちまうだろうし」
兵士「確かに、その通りですが・・・・・・」
兵士長「何か策があるのか?」
鍛冶屋「ああ。 だが、これにはあんた達の強力が必要だ。 頼めるか?」
兵士長「・・・・・・恩人の頼みだ。 一回くらいは聞いてやるぞ」
兵士「は、はい!! 私に出来ることなら!!」
鍛冶屋「よし、じゃあ簡潔に説明するから、一回で覚えてくれよ。 別に難しいことじゃない」
鍛冶屋「・・・・・うまくいけば、俺達の勝ちだ!!」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 22:56:15.30 ID:4SaEVxBB0
―――砦 食料庫
鍛冶屋が大穴を明けてからそれほど間を置かずして、キマイラが堂々と食料庫に姿を現す。
待ち構えているのは、鍛冶屋だけだった。
鍛冶屋「来たかいニャンコロ。 生憎だがここには人間様の食料以外は置いてないんだ。 残念だったな」
キマイラ「グルゥゥ!!」
鍛冶屋「それとも、遊び相手がほしかったのか? けど、それも無駄足に終わったな。 小突く程度にじゃれあうには、お前はちょっと強すぎる」
鍛冶屋「ここいらで幕引きとしようぜ? そうすれば、砦の修繕費には目を瞑ってくれるように俺から頼んでやるよ」
キマイラ「ガァウ!!」
―――キマイラの毒蛇であるしっぽが、鍛冶屋の頭をかすめる!!
鍛冶屋「っと!? へ、やる気満々か。 まったく、魔王がいなくなったってのに、血の気の多い奴がいるのは、人間も魔物もかわんねぇな」
鍛冶屋「まぁ、“あっち”はまだ美人だから可愛気がある。 だがお前は・・・・・・何だそのしかめっ面は。 少し白粉を顔に塗ったほうがいいな!!」
―――鍛冶屋は金槌の先で小麦粉の袋を引っ掛け、キマイラに向けて放り投げた!!
キマイラ「グルゥゥゥっ!!」
鍛冶屋「お、白磁の肌になったじゃねぇか。 似合ってるぜ!!」
キマイラ「ガァァウ!! ガァァァァ!!」
―――キマイラは目に小麦粉が入ったのか、縦横無尽に暴れまわり、食料庫内の全てをバラバラにし、積まれていた小麦粉、その他多くの食料が宙に舞う!!
鍛冶屋「あ~あ、これじゃあ俺も庇いきれねぇよ。 もったいねぇな。 何人分が駄目になったんだ?」
―――キマイラの鋭い眼光が鍛冶屋を捉える!!
鍛冶屋「キマイラさんよ。 俺はきっと、生のままより焼いた方が美味いぞ!!」
―――キマイラの口の中が、紅蓮に染まっていく!!
鍛冶屋「お前は不味そうだけどな」
―――食料庫には、場に似つかわしくない粉雪が舞っている。
鍛冶屋が投げつけ、キマイラが散々暴れて舞に舞った小麦粉だ。
その一欠片が、小さく煌めいた!!
瞬間――――――っ!!
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 23:45:29.11 ID:4SaEVxBB0
―――砦 食料庫外周
兵士長「急げ!! 食料庫に全大砲と弓を向けろ!!」
兵士「し、しかし大丈夫なのでしょうか? 鍛冶屋さんの作戦は無茶にもほどが・・・・・・」
兵士長「俺もそう思う。 正直、正気の沙汰じゃない。 だが、あの時見た鍛冶屋の目は、そういう不安を払拭させるような自信に満ちていた。 有無を言わせない何かってやつが・・・・・・」
―――その時、轟音と共に、食料庫が瓦礫を吹き飛ばしながら大爆発を起こした!!
兵士長「・・・・・・っ!? 合図だ!! 撃て!! 放てぇぇぇ!!」
―――続いて鳴り響くのは、鉄の筒装填されし砲弾を火薬によって押し出す重厚な攻撃音。 そして、空を裂き、雨のように降り注ぐ矢を発する弦の音。
砦内に残るほとんどの兵が、残存する大砲の横に立ち、弓を構え、今だ視界の晴れない瓦礫が舞い散る食料庫に向けて攻撃をし続ける!!
兵士長「撃ちまくるんだ!! 動く暇も、逃げる暇も与えるな!! ここで倒せなければ、兵士の名折れだぞ!!」
―――兵士の誰もが、着弾点に舞い上がる激しい土煙と舞い上がる瓦礫に、朧気にさえ、目標を確認できなかった。
ただ、その事に対して誰一人疑問を持つ者はいなかった。
不安がないわけではない。 目の前に敵がいないかもしれない。 その時は、背後から自分の頭が刈り取られるかもしれない。
しかし、このまま援軍・・・・・・騎士か隊長がこなければ同じこと。 他の村や町、城下が危険にさらされるかもしれない。
ならば、攻勢に出れる今を信じる。
兵士ですらない男が作り出した、この好機を!!
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/26(土) 23:50:29.74 ID:4SaEVxBB0
兵士長「(鍛冶屋、無事なんだろうな!?)」
兵士「(鍛冶屋さん・・・・・・)」
―――絶え間ない攻撃をし続け、大砲の弾も、放ち続けていた矢も残りが少なく立ってきた頃。
状況を見定めるため、兵達は攻撃を停止させた。
砦にいる全ての人間が、固唾を飲んだ。
空気さえ凝固してしまいそうな緊張感が、その場を満たしていた。
兵士長「・・・・・・」
兵士「・・・・・・」
―――一どこからともなく吹いたそよ風が、落ち着きつつあった食料庫の煙を、毛布を広げるように払っていく。
誰もが注目する食料庫のど真ん中。 食料など微塵も残っていない着弾点に―――。
巨大な体躯を持つキマイラが力無く横たわり、身動き一つせず・・・・・・沈黙していた。
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/27(日) 00:14:27.27 ID:UbLpsofN0
兵士長「やった・・・・・・か?」
兵士「最初の爆発に始まり、あれだけの攻撃・・・・・・。 これなら・・・・・・」
キマイラ「ガ、ググ・・・・・・」
弓兵「う、動き出した!?」
砲撃手「生きてるぞ!!」
兵士「まさか、あの攻撃に耐えるなんて!?」
兵士長「くっ、駄目か・・・・・・いや、だがキマイラも相当弱っているはずだ!!」
キマイラ「グ、ガルゥ・・・・・・」
鍛冶屋「往生際が悪いぜニャンコロ!!」
―――その声と同時に、瓦礫の中から調理用の大型鉄板が上空に吹き飛び、下から鍛冶屋が金槌を振り上げながら飛び出した!!
兵士長「か、鍛冶屋!?」
―――鍛冶屋は金槌をキマイラの獅子の顔に叩きつけようと振り下ろす!!
しかし、その攻撃は獅子の牙によって受け止められた!!
鍛冶屋「ま、マジかよ!?」
兵士長「鍛冶屋!! もういい!! 逃げろ!!」
兵士「鍛冶屋さん!! 早く逃げてください!!」
鍛冶屋「ん、んなこと言われても・・・・・・っ!?」
―――鍛冶屋は金槌を引き戻そうとするが、顎の力があまりに強く、引き戻せない!!
キマイラは弱々しくその体躯を起き上がらせ、獅子の口の奥には、紅蓮の炎が宿り始める!!
兵士長「鍛冶屋!!」
兵士「鍛冶屋さん!!」
鍛冶屋「くそ、ダメか・・・・・・っ!?」
騎士「いや、よくぞ持ちこたえた」
―――砦内が絶望の下に静まり返ろうとしていた時、上空より、キマイラめがけてハヤブサの如く急降下してきた騎士が、動きの鈍くなった獲物の心臓をその巨体ごと、鍛冶屋より受け取った大剣で大地に縫いつけた!!
その衝撃と急所を破壊された事により、キマイラは今度こそ、間違いなく生命活動を停止させた。
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/27(日) 21:28:31.50 ID:LPwFKio70
鍛冶屋「・・・・・・ったく、遅いぞ騎士」
騎士「む、これでも急いだ方だぞ」
――― 一瞬の静寂のあと、砦のいたる所から歓声の声があがった。
兵士「ありがとうございます騎士様!! そして、鍛冶屋さんも!!」
兵士長「いや~、それよりもよく無事だったな。 うまくやると言っておいて、ろくな説明もなかったから焦ったぞ」
兵士「そうですよ。 よくぞご無事で」
鍛冶屋「まぁ、ちょっと髪が焦げたかな」
騎士「遠目からもあの爆発は分かったが・・・・・・一体あれは何だったんだ? 砦中の火薬を使いでもしたか?」
鍛冶屋「あれか? あれは小麦粉を使った、ただの粉塵爆発だ」
兵士「粉塵爆発・・・・・・ですか?」
鍛冶屋「保管庫を見た時、密閉された空間と小麦粉をみて、ピンと思いついたんだよ。 昔、師匠と鉄鉱石を取りに行った時にどんな物か、話だけは聞いていたからな。 小麦粉でも起こるってのは知ってた」
騎士「聞きかじった知識だけで・・・・・・」
鍛冶屋「ああ。 あとはアドリブ」
兵士長「アドリブだって? あれがか?」
鍛冶屋「上手くいくんじゃないかなぁって思ったんだよ」
騎士「お前は、その爆発のまっただ中にいたんじゃないのか?」
鍛冶屋「いたよ。 まぁ、キマイラと接触する前に、ちゃんと深い塹壕を掘って、爆発する瞬間は料理用に使うでかい鉄板を上からかぶったから無事だった。 ただ、酸欠になりそうだったけどな」
騎士「塹壕だと? 兵達皆で掘ったのか?」
鍛冶屋「俺だけだよ。 そんな皆で一斉にやってたら、誰が大砲と矢を打つんだよ」
騎士「そんな、馬鹿な・・・・・・」
兵士長「・・・・・・いや、鍛冶屋なら出来るな」
兵士「はい、鍛冶屋さんになら・・・・・・一瞬じゃないでしょうか」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/27(日) 21:50:19.78 ID:LPwFKio70
騎士「本当、なのか・・・・・・。 っ!? 鍛冶屋!! 貴様、右腕が・・・・・・っ!!」
鍛冶屋「ん?」
兵士長「お、おい!! 何が髪が焦げただ!! 腕に鉄が食い込んでるじゃないか!!」
兵士「あ、あ、ああ・・・・・・」
騎士「出血は!? 他にはどこか怪我を・・・・・・っ」
鍛冶屋「お、落ち着けお前ら。 俺なら大丈夫だ。 問題ない、本当、全然、痛くないから」
兵士長「バカ野郎!! 痛くないならなおさら重症だ!!」
兵士「早く診てもらわないと!!」
騎士「誰か!! 担架を持ってきてくれ!!」
鍛冶屋「いや、だから違うんだって! ほら、騎士もそう慌てるなって。 今袖をまくるから・・・・・・」
騎士「・・・・・・!? そ、それは・・・・・・」
兵士長「鉄の、腕?」
兵士「もしかして、義手・・・・・・ですか?」
鍛冶屋「ああそうだ。 俺が無事だったのは、この腕のおかげでもあるんだよ。 パワーも結構出るし、ずっとこの腕で鉄板を抑えてたんだ」
騎士「・・・・・・はぁ」
兵士長「そういう事は」
兵士「先に言ってくださいよ」
鍛冶屋「はははは!! 悪い悪い、言ってなかったなそう言えば」
騎士「・・・・・・要らぬ心配をさせるな!!」
鍛冶屋「ま、まぁいいじゃねぇかよ。 終わったことだし。 ちょっと散らかしちまったけど、結果オーライだろ」
兵士長「これが・・・・・・」
兵士「ちょっと・・・・・・」
騎士「・・・・・・そう、だな。 いや、よくやってくれた鍛冶屋。 お前のおかげで、多くの兵士が救われたぞ」
鍛冶屋「大げさだろ。 タダ飯食らいがいやで、偶然やれることが舞い込んできただけだって。 直接倒したのはあんた等と騎士だろ」
兵士長「謙遜するな。 あの怪物は、お前がいなければ倒せなかったぞ」
兵士「もしかして、照れてるんですか?」
鍛冶屋「照れてねぇ!!」
騎士「ふふ、お前がそう言うんなら、それでも構わん。 だが、ありがとう。 この言葉位は受け取ってくれ。 それとも、王国最強である私からの感謝では不服か?」
鍛冶屋「・・・・・・いいや。 ありがたく貰っておくぜ。 騎士様よ」
鍛冶屋「ん?」
兵士長「お、おい!! 何が髪が焦げただ!! 腕に鉄が食い込んでるじゃないか!!」
兵士「あ、あ、ああ・・・・・・」
騎士「出血は!? 他にはどこか怪我を・・・・・・っ」
鍛冶屋「お、落ち着けお前ら。 俺なら大丈夫だ。 問題ない、本当、全然、痛くないから」
兵士長「バカ野郎!! 痛くないならなおさら重症だ!!」
兵士「早く診てもらわないと!!」
騎士「誰か!! 担架を持ってきてくれ!!」
鍛冶屋「いや、だから違うんだって! ほら、騎士もそう慌てるなって。 今袖をまくるから・・・・・・」
騎士「・・・・・・!? そ、それは・・・・・・」
兵士長「鉄の、腕?」
兵士「もしかして、義手・・・・・・ですか?」
鍛冶屋「ああそうだ。 俺が無事だったのは、この腕のおかげでもあるんだよ。 パワーも結構出るし、ずっとこの腕で鉄板を抑えてたんだ」
騎士「・・・・・・はぁ」
兵士長「そういう事は」
兵士「先に言ってくださいよ」
鍛冶屋「はははは!! 悪い悪い、言ってなかったなそう言えば」
騎士「・・・・・・要らぬ心配をさせるな!!」
鍛冶屋「ま、まぁいいじゃねぇかよ。 終わったことだし。 ちょっと散らかしちまったけど、結果オーライだろ」
兵士長「これが・・・・・・」
兵士「ちょっと・・・・・・」
騎士「・・・・・・そう、だな。 いや、よくやってくれた鍛冶屋。 お前のおかげで、多くの兵士が救われたぞ」
鍛冶屋「大げさだろ。 タダ飯食らいがいやで、偶然やれることが舞い込んできただけだって。 直接倒したのはあんた等と騎士だろ」
兵士長「謙遜するな。 あの怪物は、お前がいなければ倒せなかったぞ」
兵士「もしかして、照れてるんですか?」
鍛冶屋「照れてねぇ!!」
騎士「ふふ、お前がそう言うんなら、それでも構わん。 だが、ありがとう。 この言葉位は受け取ってくれ。 それとも、王国最強である私からの感謝では不服か?」
鍛冶屋「・・・・・・いいや。 ありがたく貰っておくぜ。 騎士様よ」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/27(日) 22:08:50.26 ID:LPwFKio70
―――その日、別の場所では見事討伐を終えた隊長率いる兵達は勝ち鬨を上げた。
また、砦内にて高位の魔獣、キマイラを少人数で討伐したという事で兵士達は大いに盛り上がり、その立役者である鍛冶屋を含めて簡単な宴を催した。
砲撃手「あれは凄かったぜ!! あんなに砲弾が命中しても動き出したキマイラを見たときは冷や汗が出たけどよ~」
突撃兵「騎士様の切り込みっぷりには毎度の事驚かされますぜ! 新しい剣を手にしてからは、輪をかけてヤバイ!!」
弓兵「しっかし、鍛冶屋殿は本当に戦闘経験がないんですかね~。 度胸あるな~」
―――稀に見る快挙に、その中心人物である鍛冶屋は屈強な男達に「よくやった」と肩や背中を叩かれまくり、相当くたびれていた。
その光景を微笑ましく見ていた隊長と騎士もその輪に加わり、宴は大いに盛り上がった。
しかし、食料庫が吹き飛んでしまったため、殆ど酒オンリーの酒宴であった事は言うまでもない。
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/27(日) 22:49:45.69 ID:LPwFKio70
―――砦 翌日
騎士「すまないな、早朝から剣の手入れを頼んでしまって」
鍛冶屋「何言ってんだよ。 俺はこの為に着いてきたんだぜ」 カン カン カン
騎士「それはそうだが・・・・・・。 昨日の今日で、貴様も疲れているだろうと思ってな」
鍛冶屋「ああ、確かに酒宴の席で兵士達に引っ張りまわされて疲れたってのはあるな」 カン カン カン
騎士「ふふ、そうか・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・ふぅ。 よし、これといって刀身に不具合は無いな。 剣のメンテナンスは初めてだし、軽く調子を見ただけだが、やっぱり剣の使い方がしっかりしてると武器も長持ちするな」
騎士「自分の作った剣が優秀だから・・・・・・とは思わないのか?」
鍛冶屋「そこは当然の事と織り込み済みだ」
騎士「だろうな」
隊長「二人とも、もう準備はいいか? そろそろ出発しよう」
―――街道
隊長「討伐を終え、加えて大物を倒したとは言っても、砦の食料庫が吹き飛び、食料の殆どを失ってしまったからな。 報告に戻らなくてはならない」
騎士「早馬を飛ばさないのですか?」
隊長「どの道私がいなければ進まない話がほとんどなんだ。 ならば、直接出向いた方がいい」
鍛冶屋「俺が同行している理由は?」
隊長「主戦力の騎士に剣を作った事、機転を効かせた方法でキマイラを倒した事。 この功績は無視できないだろう」
鍛冶屋「倒したのは騎士だって言ってるだろ。 いや、ていうか本当に、別に無視してくれてもいいんだけど」
隊長「勿論そうだが、それ程変わらないよ。 あのタイミングを作ったのは鍛冶屋なんだから」
騎士「食料庫も吹き飛ばしたしな」
鍛冶屋「悪かったな、面倒事を拵えちまってよ!!」
騎士「ふふ、冗談だ」
鍛冶屋「(こいつ、義手のこと黙ってたのまだ根に持ってるのか・・・・・・?)」
隊長「我らは君に感謝の念しかないよ。 砦の修繕は確かに大事だが、兵達の命がそれで救われたのだ。 よその国がどうかは知らないが、我が国のトップは、むしろよくやったと肩を叩いてくれるだろうさ」
鍛冶屋「・・・・・・なのかぁ? 実は締め上げられるなんてオチは勘弁してくれよ?」
騎士「緊張してるのか?」
鍛冶屋「へっ、まさか。 それはないけどな。 ただ・・・・・・」
騎士「ただ?」
鍛冶屋「形式張った事とかあるんだろ? 俺そういうのよく分かってないからなぁ」
隊長「大丈夫。 キマイラを倒すことよりずっと簡単だよ」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 00:10:06.90 ID:uRxEsCQc0
騎士「しかし、貴様はいつもああいう事をポンと思いつくのか? というか、すぐ実行に移すのか?」
鍛冶屋「言っただろ、あの時はたまたまそれが良い考えだと思ったんだよ」
騎士「たまたま、か・・・・・・」
隊長「ふむ・・・・・・」
鍛冶屋「どうした?」
騎士「・・・・・・鍛冶屋、貴様は前に、人の生き死にには関わりたくないと言っていたな」
鍛冶屋「ん? ああ、確かに言ったな」
騎士「そこに、自分がちゃんとはいっているのか?」
鍛冶屋「・・・・・・自分?」
騎士「あの作戦は、確かに見事だった。 だが、一つ間違えればお前は間違いなく死んでいた」
鍛冶屋「・・・・・・いや、まぁ、かもな」
騎士「熟読の末、覚悟の上で行われた行動なら、まだ納得のしようもあるが、パッとの思いつきで即実行する決断力は、酷く危ういものだ。 指揮官ならばそれは必要だろう。 だが、鍛冶屋は一般人だ。 食糧庫に抜けた時、兵士達にその場を任せて逃げてもよかったんだ」
鍛冶屋「言いたいことは、まぁ分かるぜ。 けど、その後兵士達が騎士の到着まで逃げ切れずにやられてたら、結局全滅してたかもしれないだろ?」
騎士「ああ。 だが、別に貴様が危険を犯す必要はない。 鍛冶屋が食料庫でやった役割を、その場に居た他の兵に任せても良かったはずだ」
鍛冶屋「うっ・・・・・・」
騎士「私は貴様を責めているわけではない。 限られた時間の中で、確かに作戦の発案者が動いたほうが効率がいいかもしれない」
騎士「しかし、民のために命を賭ける兵ではなく、守るべき民が命を賭けねばならない事に、私は・・・・・・」
鍛冶屋「騎士・・・・・・」
隊長「・・・・・・私と騎士は、宴の後、二人でその事を話し合っていてな。 騎士の言うことにも一理あるんだ」
騎士「私の剣を思い、付き添いをしてくれるのはありがたい。 本当にうれしく思う。 だが、それで戦場まで来てくれた貴様が、本来の役目とは全く別のことで傷つくことになったら、私は忍びない」
鍛冶屋「・・・・・・ああ」
隊長「結果論で言えば上手くいった。 しかし、また次も成功するとは限らない。 食料庫という場所、キマイラの行動、騎士のタイミング。 どれかが少しズレていてもだめだった」
鍛冶屋「確かにな。 二人の言う通りだ」
鍛冶屋「はは、普通そうだよな。 何で、自分からあんな事したのか・・・・・・」
隊長「鍛冶屋・・・・・・」
鍛冶屋「けどよ、さっきも言ったけど、あの時は本当にいい考えだと思ったんだよ。 これで、うまくいけば皆生き残れるってな」
隊長「もちろん、疑ってないよ。 そのおかげで、私は部下を失わずに済んだ」
騎士「私もだ。 あの時の感謝に、偽りはない」
騎士「それに、思い出したんだ。 砦で討伐の出かけ際に話していたことを」
鍛冶屋「話・・・・・・?」
騎士「誇らしげに自分の仕事を話すお前は、戦場には似合わないと、その時思ったんだ。 だから、偶然とはいえ今回のこと、巻き込んでしまって本当に申し訳ないと思っているんだ」
鍛冶屋「お、おいおい待ってくれよ。 戦場に着いてきたのは俺の意志だ。 あんたが責任を感じる事なんてないんだぜ?」
鍛冶屋「ていうかもう終わったことじゃねぇか。 ほらほら、何沈んだ顔してるんだよ騎士。 俺も軽率だったって。 な? はい! もうこの話終了!! おしまい!!」
騎士「鍛冶屋・・・・・・」
隊長「・・・・・・そうだな。 鍛冶屋もそう言ってくれているし、もうこの話はやめよう」
騎士「・・・・・・うん」
鍛冶屋「ほら、何かこの空気を吹っ飛ばす話題は無いのか隊長さんよ?」
隊長「私としては、二人きりで出かけ際に話していたという話に興味があるけどな」
鍛冶屋「・・・・・・いや、それは改めて語るとなると恥ずかしいというか、面倒臭いというか」
隊長「なに、先は長いんだ。 小さな話題でもどんどん掘り下げていこうじゃないか」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 00:47:08.26 ID:uRxEsCQc0
―――王城 謁見の間
王「おお、王子! もう体調は良いのか? 昨日までの顔色が嘘のようだ」
王子「はい。 長くご心配をお掛けしました。 ですが、今朝はとても気分が良かったのです」
王「無理は、していないか?」
王子「嘘のように快調ですよ。 今なら隣国までジョギング出来そうなくらいに」
王「はっはっは。 そうか。 だが、そんなことをしてまた倒れてしまってはもともこもないぞ。 病み上がりなのだから、まだゆっくりと休んでいなさい」
王子「お心遣い、ありがとうございます。 私も本当はご挨拶の後、ゆっくりと中庭で本などを読みながら微睡みに落ちようかと思っていたのです」
王「なかなか良い思いつきだ。 出来ることなら私が代わりたい程にな」
王子「ええ、父上ならそういうと思って、今回はやめておこうと思い止まったのです」
王「お前は相変わらず口がうまいな。 一体誰に似たのか・・・・・・」
王子「政治を学べば、皆上手くなるものですよ」
王「そうだな。 そうかもしれぬ」
王子「・・・・・・実は、本日父上の下に参ったのには、一つ訳がありまして」
王「む、何だ? 申してみよ」
王子「はい・・・・・・」
王子「久しく行っていなかった、あの場所へ・・・・・・」
王子「兄さんのもとへ、足を運びませんか?」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 01:16:30.19 ID:uRxEsCQc0
―――城下町
隊長「謁見までには時間もかかるだろう。 その前に、行きたい所があるんだが、騎士と鍛冶屋も着いてきてくれないか?」
鍛冶屋「行きたいところ?」
騎士「隊長は城に帰ってきたら、何処よりも最初に行く場所があるんだ」
鍛冶屋「お、美味いものでも食いに行くのか?」
隊長「それは謁見が済んだ後でな」
鍛冶屋「なら風呂か? 確かに、謁見前に身だしなみを整えるのは大事だよな」
隊長「それも謁見後で大丈夫だ。 我が王はそこまで潔癖症ではないさ」
鍛冶屋「・・・・・・自宅?」
騎士「それも違う。 帰還の挨拶だ」
鍛冶屋「いや、それも込みで謁見するんだろ? ・・・・・・え、王より先に挨拶する人がいるのか? 誰に?」
隊長「本来は一般の民は入れないのだが、今回は特別だ。 国の危機を救い、民の為に貢献した鍛冶屋の事をきっとお喜びになって下さるだろう」
鍛冶屋「・・・・・・ちょっと待て、そんなに凄い人? 全然聞いてないんだけど?」
騎士「ふふ・・・・・・」
鍛冶屋「いやいや、笑い事か?」
鍛冶屋「隊長さんよ、別に俺ここで待ってても・・・・・・」
隊長「そう言うな。 ご挨拶するのは私の知人であり、兄妹弟子でもある人だ」
鍛冶屋「兄妹弟子・・・・・・? ま、まぁそれなら・・・・・・」
隊長「そして・・・・・・」
隊長「この国の、王子の・・・・・・兄君だ」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 22:56:26.67 ID:PJH2QXMg0
―――10年前 王城
弟「ねぇ、兄さんは王になったらどうする? 何をしたい?」
兄「俺はそもそも、王になりたくないよ」
弟「そうは言っても、いずれは兄さんがこの国を任されることになるんだよ?」
兄「・・・・・・それじゃあ、俺が何にもしなくていい国を作る。 で、遊びまくる」
弟「そんな夢物語な・・・・・・。 王家としてどうしたいかだよ」
兄「だから、難しいこと考えるのは苦手だし、そんな面倒くさいこと俺には向いてないんだよ」
弟「そうかなぁ。 むしろ兄さんだからこそ向いてる気がするけど・・・・・・」
兄「おいおい、どこがだよ・・・・・・。 俺より頭のいいお前のほうがよっぽど王の素質があるだろ」
弟「兄さんだって勉強しないだけで、僕と同じくらい頭がいいじゃないか」
兄「それはない」 キリッ
弟「ある。 というか、僕が言いたいのはそういう事じゃなくて、兄さんの行動力のことだよ」
兄「行動力?」
弟「うん」
兄「・・・・・・あるか~?」
弟「あるよ。 多分、城内の人皆が僕と一緒の考えだと思うけど」
兄「どうしてそんな事が分かるんだよ。 聞いて回ったのか?」
弟「聞かなくても耳に入ってくるんだよ。 兄さんのやんちゃっぷりはどこにいても耳に入るんだから」
兄「・・・・・・ふ、まぁな」 ドヤァ
弟「毎日のように城から抜け出そうとする。 書庫の本は落書き帳に早変わり。 摘み食いなんて当たり前で、勉強中に居眠りをしなかった日なんてないでしょ」
兄「最後のは関係ない気もする・・・・・・」
弟「そして、いつも僕の手を引いて、冒険に連れて行ってくれるじゃないか」
兄「お前を連れて行くのは城内限定だけどな。 万が一親父に見つかったら地獄を見る」
弟「もうお父上も諦めてるんじゃないかなぁ」
兄「それに、やっぱ冒険は一人じゃつまんないだろ」
弟「・・・・・・うん」
兄「部屋に閉じこもって勉強するのもいいけど、たまには体も動かさなきゃな」
弟「それなら、いつも剣の稽古で動かしてるじゃないか」
兄「いやいや、お前は数回棒を振っただけですぐにばてるだろ。 だから、基礎体力向上の為にだな・・・・・・」
弟「って、そういえば、そろそろ稽古の時間じゃない?」
兄「・・・・・・うへぇ」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 23:20:18.85 ID:PJH2QXMg0
―――王城 中庭
先生「兄は勉強はからっきしだというのに、こういうのは本当に筋がいいな」
兄「へへ、まぁね」 ブン! ブン!
弟「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
先生「弟も相変わらずだな。 そんなんじゃ、ウチの娘にもやられちゃうぞ?」
娘「お、お父さん!」
弟「あ、あはは・・・・・・はぁ」
兄「娘も言ってやれよ、本ばっかり相手にしてないで、体も動かしましょうって」
娘「い、いえ。 お勉強も大事かと・・・・・・」
先生「そうだな。 確かに勉強も大事だ。 それに、大きくなった時には、君達は剣を持つこともなくなるだろう」
兄「まぁ、そうだろうな」
弟「・・・・・・ですね」
先生「きっとその頃には、娘も二人を守れるだけの・・・・・・そうだな、軍を率いる隊長位になっているだろうな」
兄「娘なら本当になっちゃうかもな」
娘「は、はい。 頑張って今以上に腕を磨きます!」
兄「(今以上って・・・・・・)」
弟「(ただでさえ兄さんより強いのに・・・・・・)」
娘「・・・・・・? あの、その腕に巻いているのはなんですか?」
兄「ん? ああこれか。 なんでも、願いの叶う組紐(くみひも)らしい。 弟がくれたんだ」
弟「兄さん? 僕の記憶違いじゃなければ、ようやく完成した組紐を勝手に持って行っちゃったはずなんだけど?」
兄「っく、持病の記憶障害が・・・・・・っ」
弟「随分都合のいい持病ですね」
兄「・・・・・・はっ、ここは、中庭か?」
弟「もういいです」
兄「いいじゃねぇか。 その後自分でもう一つ作ったんだろ?」
弟「やむを得ずですけどね」 ジトッ
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 23:22:09.22 ID:PJH2QXMg0
娘「綺麗ですね~!! 手作りなのですか?」
弟「うん、そうだよ」
兄「こいつ、手先は本当に器用だからな」
娘「模様も丁寧に編み込まれてて・・・・・・ステキです!!」
弟「そ、そうかな・・・・・・。 よかったら、君にも作ってこようか?」
娘「え!? いえ、そんな・・・・・・私なんかが・・・・・・」
弟「遠慮しないでいいよ。 難しいものでもないし」
娘「そ、そうなんですか?」
先生「作ってもらったらいいじゃないか。 将来どんな付加価値が付くか・・・・・・」
娘「・・・・・・トウサン?」 ギロリ
先生「なんていうのはもちろん冗談で、せっかくのご好意だし、頂いたらどうだい?」
兄「ちなみに、この組紐は切れた時に願いが叶うそうだぜ」
弟「まぁ、ジンクスってやつだよ。 結ぶ時に願をかけるんだ」
娘「そう、ですか・・・・・・。 あの・・・・・・っ」
弟「ん?」
娘「組紐・・・・・・お願い、出来ますでしょうか?」
弟「うん、もちろんだよ!」
弟「うん、そうだよ」
兄「こいつ、手先は本当に器用だからな」
娘「模様も丁寧に編み込まれてて・・・・・・ステキです!!」
弟「そ、そうかな・・・・・・。 よかったら、君にも作ってこようか?」
娘「え!? いえ、そんな・・・・・・私なんかが・・・・・・」
弟「遠慮しないでいいよ。 難しいものでもないし」
娘「そ、そうなんですか?」
先生「作ってもらったらいいじゃないか。 将来どんな付加価値が付くか・・・・・・」
娘「・・・・・・トウサン?」 ギロリ
先生「なんていうのはもちろん冗談で、せっかくのご好意だし、頂いたらどうだい?」
兄「ちなみに、この組紐は切れた時に願いが叶うそうだぜ」
弟「まぁ、ジンクスってやつだよ。 結ぶ時に願をかけるんだ」
娘「そう、ですか・・・・・・。 あの・・・・・・っ」
弟「ん?」
娘「組紐・・・・・・お願い、出来ますでしょうか?」
弟「うん、もちろんだよ!」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 23:35:41.72 ID:PJH2QXMg0
―――王城 王の私室
弟「兄さん、ここはさすがにまずいんじゃ・・・・・・」 コソコソ
兄「何言ってんだよ。 だからスリルがあって面白いんじゃないか」 コソコソ
弟「だからって、父上の部屋に無断で入るなんてまずすぎるよっ。 干肉背負って虎穴に入るようなものだよ。 もしもこんなことがバレたら・・・・・・」
兄「弟・・・・・・」
弟「兄さん・・・・・・」
兄「その時は・・・・・・」
弟「その時は・・・・・・?」
兄「笑ってごまかそうぜ」 キラン
弟「全然笑えないよ」
兄「にしても、何にもね無ぇな。 お宝の一つでもあったらそれらしくさまになるんだが・・・・・・」
弟「いやいや、ゲットしても持ち帰れないよ。 それこそ大目玉だ」
兄「別に何だっていいんだけどな。 親父の部屋にしかない、これだっ! って感じのものなら。 けどまぁ、本当に何もなさそうだな」
弟「父上は私室に仕事を持ち込むのを嫌うみたいだね」
兄「う~ん、ダンジョン最深部に何もなかった時の虚しさか・・・・・・」
弟「行ったこともないでしょ」
兄「けどよ、もう少し何かあってもよさそうじゃないか。 生活感がなさすぎるぞ」
弟「もしあったとしても、誰かの目につくような場所には大切な物を置かないんじゃないかな」
兄「・・・・・・かもな」
弟「ほら、何も無いって分かっただけでも収穫だよ。 早く戻ろうよ」
兄「・・・・・・へぇ~い、ビビっちゃってるのかい弟よ」
弟「兄さん!」
兄「分かった分かった。 そう声を張り上げると本当に見つかるぞ」
弟「はぁ・・・・・・」
兄「それじゃ、しっかりついてこいよ。 生きて帰るまでが冒険だ」
弟「これスパイ活動じゃ・・・・・・」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/28(月) 23:59:08.52 ID:PJH2QXMg0
―――王城 廊下
弟「あ、あれ?」
兄「ん? どうした?」
弟「・・・・・・無い」
兄「髪が?」
弟「それはまだまだ大丈夫」
兄「じゃあなんだよ?」
弟「・・・・・・組紐が無いんだ」
兄「お、とうとう切れたのか」
弟「あれはまだ作ってそんなに経ってないし、多分、腕からすっぽ抜けたのかも」
兄「落としたのか?」
弟「そう、なるね」
兄「心当たりは・・・・・・って、今日行ったのはあそこ位だもんな」
弟「ああ、そんな・・・・・・」
兄「お宝が見つからないのに貴重品を落としてくるなんて・・・・・・やるじゃん」
弟「最悪だよ。 もう、最悪に“輪”をかけて最悪だ」
兄「組紐だけにか? ってうまいこと言ってる場合じゃねぇぞ。 今ならまだ親父のやつ会議中だろうし、急げばまだ大丈夫じゃないか?」
弟「かなぁ・・・・・・」
兄「くくく、やっぱりビビっちゃってるな」
弟「そんなことないよ!!」
兄「ふふん、俺がとってきてやろうか? 我が弟よ」 キリッ
弟「っ!。 もういい!! 兄さんは先に戻ってなよ!!」
兄「ははは!! ちゃちゃっと見つけて戻ってこいよ~!! 」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 00:27:36.20 ID:pG/d+txm0
―――王城 王の私室
弟「まったく、どうして兄さんはああも意地悪なんだろう・・・・・・」
弟「でも、それ以上に頼りになる時があるから、結局はプラマイゼロかな」
弟「将来は王になるんだから、もう少ししっかりしてくれても・・・・・・」
弟「あ、あった!! よかったぁ、そんなに時間は経ってないからすぐに出れば・・・・・・ん?」
弟「本と本の間に・・・・・・なんだろう? これは、羊皮紙・・・・・・こんな所に?」
弟「(・・・・・・そうだ! これを持って帰れば、きっと兄さん悔しがるに違いない!)」
弟「(こんな所に挟まっているような紙だし、それほど重要なものじゃなければ、父上も気にしないはず)」
弟「(ようやく僕にも兄さんを見返すチャンスが来たぞ!!)」
弟「(にしても、この走り書きみたいなもの、何が書かれているんだ? 宛名もないし・・・・・・)」
弟「ええっと・・・・・・期限の・・・・・・」
―――期限の日は、刻一刻と迫っています。
これ以上の先延ばしは、政務官達も黙ってはいないでしょう。
むしろ、今日まで何も起きなかったことが奇跡に等しい。
それも、王子達の存在が城の者達に好意的に受け止められているからでしょうが・・・・・・。
弟「な、何・・・・・・これ・・・・・・」
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 00:33:22.79 ID:pG/d+txm0
―――今日まで、心の蔵を焼かれるほどの葛藤があったかと思います。
しかし、もはや決めねばなりません。
何ども進言しておりますが、“王家の双子は忌み子”なのです。
必ず、どちらかはこの国の未来に影を残すこととなるでしょう。
“優れたものを王子とし、選ばれなかったものは死ななければならない”。
この代々受け継がれてきたしきたりは、例外なく守らねばなりません。
災いより多くの民を救うため、より繁栄へと国を導くために、お早いご英断を待望しております。
悔いの無きよう・・・・・・。
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 00:48:39.38 ID:pG/d+txm0
―――王城 中庭
弟「はっ!! やぁ!!」 ブン! ブン!
先生「す、すごいな。 先日とは別人のようだ」
兄「ああ。 最近じゃ走り込みも自主的にやっているみたいだしな」
先生「それで、勉強も欠かさずやると・・・・・・何かあったのかい?」
兄「いや、思い当たることは何も」
先生「ふむ・・・・・・」
兄「ま、引きこもってるよりは、こうして体を動かすようになったのはいいことじゃん」
先生「それにしては、なんだか鬼気迫るものを感じるが・・・・・・」
弟「はぁ、はぁ・・・・・・はぁ!! たぁ!!」
娘「・・・・・・」
弟「・・・・・・ふぅ。 先生、ちょっと休んでもいいでしょうか?」
先生「ああ、ちゃんと汗を拭くんだよ。 風邪をひいてしまうからね」
弟「はい」
娘「あ、あの・・・・・・」
弟「ん? なにかな?」
娘「い、いえ・・・・・・なんでも、ないです」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 01:05:42.33 ID:pG/d+txm0
―――数日後 王城 廊下
兄「なぁ、今日のこと親父から何か聞いてるか?」
弟「今日のこと? 何だろう・・・・・・?」
兄「そうか、じゃあ俺だけなのかな・・・・・・」
弟「どうかしたの?」
兄「いや、実はな、今日は城外に出て、連れて行きたい所があるって親父に言われてさ。 久々に親子だけでって話だから、お前も聞いてるのかと思ったんだけど・・・・・・」
弟「え? 僕はこの後座学が・・・・・・」
“優れたものを王子とし、選ばれなかったものは死ななければならない”
弟「っ!?」
兄「護衛も殆ど連れずにらしいんだよ。 おかしいと思わないか?」
弟「そう、です、か・・・・・・」
兄「・・・・・・お前、顔色悪いぞ? 大丈夫か?」
弟「っ、だ、大丈夫だよ・・・・・・本当に・・・・・・」
兄「まぁ、あれだな。 お前最近頑張りすぎなんだよ。 ちょっとは息抜きもしないと、へばっちまうぞ? 元々俺よりも体力がないんだからよ」
弟「気を付け、るよ」
兄「それとな、お前ちゃんと娘に組紐作ってやれよな。 でないと、先生仕込みの剣術でボコボコにされるぞ」
弟「組、紐・・・・・・?」
兄「ていうかよ、今度は娘も誘って三人で冒険に行こうぜ。 やっぱ冒険のパーティーには花がないとな」
弟「あ、あの・・・・・・」
兄「今度は宝物庫の鍵をゲットして・・・・・・くくっ、スリル満点だな」
弟「に、兄さん、実は・・・・・・」
兄「っと、そろそろ時間かな。 じゃ、行ってくるぜ!」
弟「あ、の、父上は・・・・・・兄さんを・・・・・・っ!!」
兄「土産を期待して、おとなしく待ってろよ!!」
―――それが、兄さんとの最後の会話だった。
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 01:27:45.39 ID:pG/d+txm0
その日の夜。 僕は父上の私室に呼ばれ、淡々と兄さんが死んだことを伝えられた。
他人事のように、何かの間違いだと虚しく口が動く。
どこで? どうやって? どうして?
王家の者が、そう簡単に死ぬのか? なぜ兄だけが死んだのか?
頭の中には溢れかえる程の疑問が次から次へと湧き上がってくる。
しかし、心の底では、その事実を吐き気を催すほど冷徹に受け止める自分がいた。
兄さんは、あの羊皮紙に書かれていた通りに、父上に選ばれ、殺されたんだ。
・・・・・・僕はあの羊皮紙の内容を、兄さんに語らなかった。
僕は、死にたくなかった。
・・・・・・死にたく、なかった。
すっと黙って、自分だけ、父上に選ばれるように、死に物狂いで努力し続けた。
だから、兄さんは、自分が殺したようなものだ。
・・・・・・ようなものだ?
・・・・・・違う。
僕が、兄さんを殺したんだ。
後日、自分の編んだ組紐が巻かれた腕だけが、山岳地帯で発見された。
葬儀は内々的に、参列者もなく行われた。
その後、城内の者には兄さんに関する情報、会話などは禁忌とされ、まるで存在自体が封印されたかのようだった。
それからの事は、正直あまり詳しく覚えていない・・・・・・。
娘が兄さんのことを聞いてきた気もする・・・・・・。
自分は肉体、精神共に疲弊し診療してもらったのは覚えている・・・・・・。
あとは、ひたすらに勉学の日々だった・・・・・・。
文字と政で、頭の中を満たしていった。
全てを、忘れるように。
忘れ去りたいかの様に。
ただ、後になって知った事といえば・・・・・・。
城外の国民は、王子が兄弟だった事実を、誰一人として知らなかったということだ。
民は知らないのだ。 現王子に、仲の良かった双子の兄がいたことなど・・・・・・。
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 01:46:48.44 ID:pG/d+txm0
―――現代 王城内 聖堂
王子「兄さんの亡骸など無い、形だけの墓・・・・・・」
王「最後にここへ来たのは、いつのことだったか」
王子「私は来る度にいつも思います。 こんな・・・・・・それも隠れるように、奥深くに・・・・・・」
王「うむ・・・・・・。 形だけの墓。 思い出が眠る場所だ」
王子「悩み事や嫌な事があると、よくここへ来て、兄さんに愚痴を聞いてもらっていました」
王「そうか・・・・・・。 お前達二人は本当に仲が良かったからな」
王子「私は振り回さればかりでしたけどね」
王「ああ。 本当に、元気でやんちゃな、優しい子だった・・・・・・」
王子「・・・・・・はい。 ですが、それも今日で最後です。 もう、ここに来る事は二度と無いでしょう」
王「・・・・・・?」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 01:59:13.68 ID:pG/d+txm0
―――王城内 聖堂前 廊下
鍛冶屋「お、ここか?」
隊長「ああ。 とても王族の墓があるようには見えないだろう?」
鍛冶屋「まぁ、そう、だな。 というか、王子に兄がいたのか・・・・・・初めて知ったぞ」
騎士「それも当然だ」
隊長「ああ。 国家の最重要機密といってもいいな」
鍛冶屋「ちょっ!?」
隊長「しかし、私は王子より、“信頼出来るものには話してもいい”と許可を頂いている。 少しでも、兄君の事を知って欲しいとな」
鍛冶屋「はぁ・・・・・・。 肝が冷えるからやめてくれ!! マジで焦った!!」
騎士「ん? 中から声が・・・・・・。 誰か先客がいるのか?」
隊長「先客? ここは普段魔法で施錠されて、誰でも入れる様な場所ではないんだが・・・・・・」
鍛冶屋「ていうか、この辺、全然人がいないな」
騎士「人払いでもしているのでしょうか?」
隊長「ん? この声は・・・・・・・・・・・・え、王子?」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 02:18:37.01 ID:pG/d+txm0
―――王城内 聖堂
王子「長かった・・・・・・」
王子「この日をどれだけ待ち望んでいたか」
王子「それも、ようやく報われる」
王「・・・・・・一体、何の事だ?」
王子「この国の法を整備し、人を育て、役職を見直し、長い年月を経て政に対しての総合的なポテンシャルをあげてくることが出来た」
王子「王がいなければ何も出来ない、何も決まらないこれまでとは違う。 民が国を動かす時代の始まりです。 そこには、呪われたしきたりも・・・・・・存在しない」
王子「王はもう、必要ない。 王家などいらない・・・・・・。」
王子「だから・・・・・・だから、私がこれから行うことにより、国が傾くことも、ない」
王子「全てはこの時のため。 王がいなくとも、この国が変わらずに存在できるように心血を注いできた」
王「・・・・・・王子?」
王子「私達の冒険は、ここでお終いです。 父上」
―――王子はどこからともなく、抜き身の剣を取り出した。
王子「私の代わりに存在を消された兄さんの元へ、二人で参りましょう」
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 23:40:06.95 ID:Ew6JG6VL0
王「・・・・・・そう、か」
王子「あまり驚かないようですね」
王「十分に驚いている。 しかし、どこか当然のように受け止めている自分がいるのだ。 いつか、このような日が来るのではないかと、思っていた・・・・・・」
王子「そうですか」
王「だが、私はお前の兄にしたことを弁解する事はない。 全て覚悟の上で行なった事だ」
王「あの日の選択の下に、今日がある。 私にとっては、それが全てだ」
王「しかし、まさか王家のしきたりを知っていたとは・・・・・・」
王子「私も、出来ることならあんなもの知りたくはなかった」
王子「そうしたら、生きていたのは兄さんだったかもしれないのだから」
王「・・・・・・私を殺したあとで、その後、お前はどうする?」
王子「死んだ後のことなど、気にする必要がありましょうか?」
王「たとえ今こうして刃を向けられていようとも、私はお前の父なのだ」
王子「・・・・・・」
王子「・・・・・・ご安心を」
王子「先に申し上げた通り、私もそう時をおかずして朽ち果てることでしょう」
王「(朽ち果てる・・・・・・? 自ら命を絶つわけではなく、朽ち果てるというのは、どういう言い回しなのだ?)」
王子「毒を、飲むのか?」
王子「毒? ・・・・・・ああ、そうではありません」
王子「私の命は、今日一日を持って幕を閉じるのです。 それが、呪術師との約束」
王「・・・・・・呪術師!? あの呪術師か!?」
王子「・・・・・夜が明ける頃には、私は兄さんの元へと召されるでしょう」
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/29(火) 23:56:24.50 ID:Ew6JG6VL0
―――聖堂前 廊下
隊長「・・・・・・・・・・・・え?」
鍛冶屋「あ~っと・・・・・・盗み聞きは良くないと思うが、なんか、中で話してる会話の内容が聖堂には似合わなくないか?」
騎士「状況から察して、謀反というわけではないみたいだが・・・・・」
鍛冶屋「これ、今中に入ったらまずいんじゃない?」
騎士「しかしこのままでは王の命が危ない。 黙って聞いているわけにはいかないだろう」
隊長「王子の命が・・・・・・今日で・・・・・・? 何故・・・・・・」
鍛冶屋「こっちはこっちで心此処にあらずか」
騎士「隊長、しっかりしてくださいっ」
隊長「・・・・・・あ、あぁ」
騎士「鍛冶屋、私と隊長は王子の行いを止めねばならない。 万が一にも聖堂に人が入ってこないよう見張っていてくれ」
鍛冶屋「た、確かに。 こんな場面誰かに見られるわけにはいかないからな。 よし、任せろ」
騎士「隊長も、よろしいですね?」
隊長「・・・・・・」
騎士「隊長!!」
隊長「き、聞いている。 大丈夫だ」
隊長「(・・・・・・王子っ)」
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 00:33:04.66 ID:B+4cHPkx0
―――王城内 聖堂
王子「父上は、兄さんが居なくなってから数日後に。 私が町外れの修道院へ連れて行かれ、治療を受けたのは覚えていますか」
王「・・・・・・もちろんだ。 あれほど衰弱したお前を見たのは、後にも先にもあの時だけだからな」
王子「そうですね・・・・・・。 診てもらった人物は、高名な修道士だった。 医学、魔法にも長けた優秀な修道士だった」
王子「修道士は、後に呪術師と呼ばれる男でしたが・・・・・・」
王「うむ。 今では考えられないが、多くの者に尊敬され、良く出来た人物だった」
王子「はい。 その呪術師の見立てでは、私の寿命は精神的な影響と、生まれ持った体の弱さ、無理な運動で、そう長くはないと診断されました」
王子「その時の私は、死にたくないという思いで剣術や勉強を取り組んでいた時とはうってかわり、兄さんを死なせてしまった後悔の念から生きる意味を見いだせず、いつ死んでも構わないと思っていた」
王「・・・・・・」
王子「今思い出しても、愚かな考えです。 そんなことを思うくらいなら、私が死ねばよかったのに・・・・・・」
王子「しかし、そんな事を考えていた私に、呪術師はこう言ったんです」
―――このまま君が死んだら、何の為に君の兄は身代わりとなって死んだんだい?
王子「その時呪術師に言われた事で、確かに自分の中に、生きる目的が生まれた」
王子「私の代わりに死んだ・・・・・・私が殺した兄のために、自分がこの国の行先を見届けようと」
王子「そして同時に、同じような事が二度と起こらないようにしようと。 兄を殺したしきたりなど、王家ごと消し去ってしまおうと・・・・・・」
王子「だから私は呪術師に言った。 どんな手段でもいい。 生きていたいと」
王子「呪術師は、そのころから既に魂を操る術を心得ていた」
王子「そして、契約の内容を聞き、私は寿命を伸ばしてもらうことと引き換えに、あるものを差し出すことになった」
王子「二人の間に交わした契約は、誰にも話してはいけないという決まり。 でも、今となってはもうどうでもいいこと」
王「・・・・・・お前は、一体・・・・・・あるものとは何だ?」
王子「寿命を延ばす契約の代償に差し出すことになったのは・・・・・・私の魂。 “器”の寿命を延ばす代わりに、“中身”を毎日少しずつ、呪術師に支払い続けることでした」
王「・・・・・・っ!?」
王子「その支払いも、満期に達したという事です」
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 00:53:12.46 ID:B+4cHPkx0
王子「これで、ご理解いただけましたか? だから、私のことは気にしないでください。 時を置かず、兄さんとあなたの下に参ります」
王「・・・・・・まさか、そんな・・・・・・」
王「我が子が、そんな事に・・・・・・。 今の今まで気づく事も出来なかったとは・・・・・・。 だが・・・・・・いや・・・・・・しかし・・・・・・」
王子「ええ、それも仕方の無いこと。 私も父上も、互いのことを気にかける時間すらなかったのですから」
王「これが、神の与えた運命なのか・・・・・・この様な・・・・・・」
王子「そうです。 そして、私とあなたは、愛する家族を手にかけた罪によって、今裁かれる宿命なのです」
王「私が裁かれることで罪が精算されるというのなら、甘んじて受けよう。 だが、お前までその罰を受ける必要はない」
王子「王家である私が残っていては意味がないのです。 それに私は、優秀な者が選ばれるということを兄に知らせず、自分だけが勤勉に励んだ。 そして私は兄を見殺しにした。 殺されに行く兄を、黙って見送った。 それだけの事をしたんです。 もう、十分すぎる理由がある」
王「それは違う!! お前の兄は・・・・・・っ」
王子「もういいでしょう。 これ以上、話すことはありません。 その資格もない」
王「聞くんだ!! あの日、私と兄は・・・・・・!!」
王子「さようなら、父上。 あなたといた仮初の平和で綴られた日々は、決してつまらなくはありませんでしたよ」
―――王子は振り上げた剣を勢い良く王へと振り下ろした!!
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 01:08:11.65 ID:B+4cHPkx0
―――ガキン!!
隊長「・・・・・・いけません、王子」
王子「隊、長・・・・・・?」
―――王子の振り下ろした剣は、隊長の剣によって受け止められた!
隊長「あなたがどのような思いで、覚悟でいるのか、私には想像もつきません」
隊長「ですが、例え何であれ、あなたに親殺しの業を背負わせる訳にはまいりません!」
騎士「王よ、ご無事ですか?」
王「う、うむ・・・・・・。 お主達、討伐に赴いていたはずでは・・・・・・」
騎士「そのことも含め、ご報告にあがるため、一足早く城に戻ってきたのです」
王子「そう、か・・・・・・。 よく無事に戻った。 大儀であったな」
隊長「王子、これは一体、どういうことなのです」
王子「・・・・・・」
隊長「私には、何が起こっているのか・・・・・・。 国の終焉を目の当たりにしているかのようです」
王子「それは違う。 逆だよ隊長。 これから始まるんだ。 新しい体制の、各々が作り上げる国家。 古いしきたりなどない、真の国作りが」
隊長「そこに、指導者はいらないとおっしゃるのですか」
王子「王家に変わる指導者として、候補はすでに決めてある。 明日には満場一致で受理されるだろう。 心配する必要はない」
隊長「今の王は希代の手腕を持つ優れた王です。 それ以上の方がいるというのですか?」
王子「王家のしきたりで我が子を殺す王を、謀略は王家の常とはいえ、私は許せない。 だから王族のいらない国を治めるシステムを長い年月を掛けて作り上げてきたんだ。 この日のために」
隊長「・・・・・・兄君がお喜びになるとお思いですか?」
王子「兄さんの為じゃない。 これは、私の自己満足だ」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 01:24:37.72 ID:B+4cHPkx0
隊長「では!!」
隊長「あなたの命が、今日で尽きるというのは・・・・・・本当なのですか?」
王子「・・・・・・本当だ」
王子「呪術師に支払う魂を、この先支払い予定の分も合わせて全て精算した。 そうすることで、こうして今、健康体の様に動き回れるんだ。 そうでなければ、私は今もベットの上だろう」
隊長「もう、どうにもならないのですか?」
王子「どうしようというんだい? もう、選択肢なんてないんだ。 ここで父上を殺して、僕は呪われた命に幕を引くんだ」
隊長「私と騎士を前に、出来るとお思いですか?」
王子「・・・・・・」
王子「いや、君達に勝つことは出来ないだろう」
隊長「っ! では・・・・・・」
王子「・・・・・・それでも、やらなくてはいけないんだ!!」 グン!!
騎士「なっ・・・・・・!?」 ググッ
―――王子は隊長の剣をなぎ払い、さらに、一歩踏み込んで隊長の体をはじき飛ばした!!
隊長「っく・・・・・・」
騎士「隊長が、競り負けた・・・・・・!?」
隊長「(これが、本来の王子の力・・・・・・!?)」
王子「どうだい? 昔のように、剣を合わせようか・・・・・・」
隊長「王子、どうか、思い直してください・・・・・・っ」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 02:00:55.16 ID:B+4cHPkx0
王「隊長、騎士よ、前をあけよ」
隊長「王!?」
王「王子、それほどまでにこの命が欲しいのなら、わしは差し出しても構わん」
騎士「何を!?」
隊長「おやめ下さい!!」
王子「・・・・・・なんのつもりです?」
王「私とて、過去に犯した罪から逃れようなどとは思わぬ。 加えて、お前にそれほどの思いをかせ、その手によって裁かれるというなら、喜んで受けよう」
王子「・・・・・・」
王「だから、その前に、最後に一つだけ聞かせて欲しい」
王子「・・・・・・何ですか?」
王「確かにお前は、幼少の頃より体が弱かった。 無理な運動に、精神的負担が重なり、寿命が縮むということもあるだろう」
王子「それがどうしたのです?」
王「・・・・・・しかし、それで、寿命がまもなく尽きるなど、ありえんのだ。 ありえん、はずなのだ・・・・・・」
王子「どうしてそのような事があなたに分かるのです。 人の寿命など、それこそ人の道を外したものでなければ分からないことなのに」
王「お前の寿命は、まだまだ尽きないはずなのだ。 これからも生きて、何年も何十年も生きて、国の行く末を見届けるはずなのだ!!」
隊長「・・・・・・王?」
王「では聞こう、王子よ。 ここ十年以内に、呪術師は、お前がもう生きられない体だと、言ったのか・・・・・・? それに近い事を、一つでも言われたのか?」
王子「・・・・・・だったらどうだというのですか? それがあなたに、何の関係が・・・・・・」
王「関係ならある。 なぜなら・・・・・・なぜなら、お前の寿命を伸ばすために十年前、私は呪術師に魂を差し出したのだから!!」
王子「・・・・・・父上が、呪術師に? 魂を差し出した・・・・・・?」
呪術師「いやはや、なかなか上手くいかないものですね~。 クックックック・・・・・・」
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 02:26:14.00 ID:B+4cHPkx0
騎士「誰だ!! どこにいる!?」
隊長「!? そこか!!」
―――隊長は突然現れた呪術師に斬りかかる!! しかし、その刃には何の手応えもない。
騎士「攻撃が、効かない!?」
隊長「というより、通り抜けた。 幻影か!?」
騎士「本物は・・・・・・」
王子「まだ、地下牢ということか」
呪術師「早々に舞台の幕が降りていれば、こうして演出家が出てくることもなかったのですが・・・・・・」
呪術師「どうやら、時間内に終わりそうもないようですね~」
王子「・・・・・・どういうことだ?」
呪術師「は~い~?」
王子「先ほどの話、本当なのか? 父上が・・・・・・父上が、魂を貴様に差し出していたというのは」
呪術師「クククだとしたら、どうなのです?」
王子「何?」
呪術師「別に関係ないではないですか。 あなたの行動を阻害す要因にはならないでしょう」
王子「確かに貴様の言う通りだ。 しかし、私は自らが短命であると知らされ、今日まで生きてきたのだ」
呪術師「ええ、そうでしたね・・・・・・」
王子「呪術師よ、ならば冥土の土産として聞こう。 父上が魂を差し出したのに、私の体調が一向に回復しなかったのは、何故だ?」
呪術師「その点は別におかしなことなど何もない。 いたってシンプルな答えです。 いえ、誰だって思いつくのではないでしょうか? ックックック」
王子「何・・・・・・だと・・・・・・?」
王「貴様・・・・・・まさか・・・・・・!?」
呪術師「ええ、王の魂は全て私のエネルギーへと転換していきました。 素晴らしく高純度の魂でしたよ!! ハッハッハッハッハ!! ア~ハハハハハ!!」」
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 02:46:56.54 ID:B+4cHPkx0
王「っく、おのれぇ!! 図りおったか!!」
呪術師「フッ、ククク・・・・・・図る? 何を今更・・・・・・私にとってはまさに筋書き通りですよ」
王子「どういうことだ」
呪術師「私にとっての始まりはね、王子。 あなたが幼少の頃、私の前に現れた時からなのですよ」
―――当時、修道士として名の売れていた私の前に、あなたは現れた。
心身ともに疲れ果て、目には活力がなく、屍同然でしたね。
恐らく、このまま放っておけば、間違いなく衰弱死する。 聞けば、王に子は一人のみ。
私はその時、職務に忠実に、王子に生きる希望を与えたのです。 幼い子は何があっても救おうという、修道士としての職務を。
私の話す言霊に力をのせ、王子に“生きる活力を語り聞かせたのですよ。
その時でしょうか、私の頭の中に、この長きに渡るプランが思いついたのは・・・・・・。
私は慈善というものでは到底のし上がることの出来ない、さらなる高みに至りたかった。
そこに、国の跡取りとなる王子が現れたのは。 これはもはや、天啓といっていいでしょう。
私は王子の寿命を延ばすという契約の下、魂を少しずつ分けてもらう事になった。
“そんなことをせずとも”、回復すれば十分に、末永く生きることができたであろう王子の魂をね。
生きる目標を得た時点で、王子の体調が回復に向かうのは分かっていた。
けどねぇ~。 長く生きられすぎても困るんですよ。
私は呪術師、命の旋律者。 魂の技師。
器の中身たる魂を操作すれば、そのものに成り代わることも十分可能。
顔も、声も、癖も、記憶も!! 全てを模倣し、やがては誰一人、本当の私を知る者は居なくなる。
そこに、オリジナルは必要ない。 邪魔なだけです。
そして、時が来たら本来の私に戻ればいい。
この国の指導者として。
嬉しい誤算だったのは、王が私のもとに訪ねてきたことだ。
息子の命を助けて欲しいと、命を奪い続ける張本人に願い出てくるとは、滑稽でしたよ!! さすがの私もポーカーフェイスが崩壊するところでした。
模倣する対象は地位が高ければ高いほどいい。
当然、王の魂も遠慮なく頂戴しました。 いや、現在進行形だから、頂いているといったほうが正しい。
クックック・・・・・・。
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/30(水) 02:57:46.97 ID:B+4cHPkx0
王「踊らされていたというのか・・・・・・この男に・・・・・・」
王子「・・・・・・全て、仕組まれていた・・・・・・と・・・・・・」
王子「私は・・・・・・私の決意は・・・・・・呪術師の国取りの手伝いをしただけだったのか・・・・・・」
呪術師「そう悲観なさらないでくださいよ。 別に貴方達に責任はないのですから」
呪術師「安心して眠りについてください。 この国のことは、私に任せて!!」
―――幻影である呪術師の体から漆黒のオーラが迸る!!
王「ぐ、あぁぁ・・・・・・!!」
王子「ごふっ! かっ、あ・・・・・・っ!!」
―――王と王子は崩れ落ちた!!
隊長「王子!? 王!?」
呪術師「さぁ、残りの魂もいただきましょうか!! そして、己の不幸を呪いながら死んで行きなさい!!」
―――聖堂が突然、炎に包まれる。
隊長「っく、呪術師!! 貴様ぁぁ!!」
騎士「炎が、強すぎる・・・・・・」
隊長「(王子と王を避難させなくては・・・・・・っ)」
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 00:00:05.97 ID:+P2xMhKD0
―――ドガァン!!
―――突然、聖堂の入口が吹き飛んだ!! それと同時に、聖堂を被っていた炎が消えた。
騎士「っ!? 鍛冶屋か!?」
隊長「炎も、幻術だったか・・・・・・」
鍛冶屋「おい!! 何がどうなってやがる!?」
騎士「鍛冶屋! 王と王子が危ないのだ!! 私はこれから、その原因を絶ちに行ってくる!!」
鍛冶屋「あぁ!? なんだってそんな事に・・・・・・って、話してる場合でもなさそうだな」
隊長「待て騎士! それなら私が・・・・・・っ!!」
騎士「隊長はお二人を安全な場所へお連れしてください!!」
隊長「し、しかし・・・・・・っ」
鍛冶屋「何だかよく分からねぇが、気をつけてな」
騎士「ああ!!」
―――騎士は聖堂を突風のように走り去った。
隊長「そうだ、しまった!! 鍛冶屋、これを騎士に!!」 ヒュン
鍛冶屋「・・・・・・っと!? 」 パシッ!
隊長「鍛冶屋の物ほどではないが優れた業物だ。 騎士に渡してくれ」
隊長「騎士の剣では、人は切れないのだろう? 頼む」
鍛冶屋「・・・・・・解った。 任せろ」
隊長「すまない。 また危険な目にあわせてしまって」
鍛冶屋「いや、こういう事態だし、そんな時に、やることがあるってのはいいことだと思うぜ」
隊長「そうか・・・・・・」
鍛冶屋「それじゃ、行ってくるぜ!!」
―――鍛冶屋は騎士を追って聖堂を出て行く。
王子「・・・・・・目が霞んで、よく、見えなかったが、誰かいた、のか?」
隊長「は、はい。 兵士ではないのですが、頼れる男です」
王子「っぐ、そう、か・・・・・・」
王子「(どうしてだろう。 なぜか、とても懐かしい感じがしたのは・・・・・・」
隊長「王子、お気を確かに!! すぐに医者の元へ連れて行きますから!! 王も・・・・・・っ」
王「っぐ、わしは王子ほどではない。 急いで、医者の元へ連れて行ってやるのだ」
隊長「何を言うのです!! 王も私と一緒に!!」
王「頼む、隊長よ。 今急がねばならんのは、私の命ではなく、未来ある希望の光を守ることだ」
隊長「・・・・・・王」
王「頼んだぞ。 わしのことは、兵にでも知らせてくれれば大丈夫だ」
隊長「・・・・・・わかり、ました。 どうか、王も体をご自愛ください。 あなたたち二人は、こんな所で死んではならないのですから」
―――突然、聖堂の入口が吹き飛んだ!! それと同時に、聖堂を被っていた炎が消えた。
騎士「っ!? 鍛冶屋か!?」
隊長「炎も、幻術だったか・・・・・・」
鍛冶屋「おい!! 何がどうなってやがる!?」
騎士「鍛冶屋! 王と王子が危ないのだ!! 私はこれから、その原因を絶ちに行ってくる!!」
鍛冶屋「あぁ!? なんだってそんな事に・・・・・・って、話してる場合でもなさそうだな」
隊長「待て騎士! それなら私が・・・・・・っ!!」
騎士「隊長はお二人を安全な場所へお連れしてください!!」
隊長「し、しかし・・・・・・っ」
鍛冶屋「何だかよく分からねぇが、気をつけてな」
騎士「ああ!!」
―――騎士は聖堂を突風のように走り去った。
隊長「そうだ、しまった!! 鍛冶屋、これを騎士に!!」 ヒュン
鍛冶屋「・・・・・・っと!? 」 パシッ!
隊長「鍛冶屋の物ほどではないが優れた業物だ。 騎士に渡してくれ」
隊長「騎士の剣では、人は切れないのだろう? 頼む」
鍛冶屋「・・・・・・解った。 任せろ」
隊長「すまない。 また危険な目にあわせてしまって」
鍛冶屋「いや、こういう事態だし、そんな時に、やることがあるってのはいいことだと思うぜ」
隊長「そうか・・・・・・」
鍛冶屋「それじゃ、行ってくるぜ!!」
―――鍛冶屋は騎士を追って聖堂を出て行く。
王子「・・・・・・目が霞んで、よく、見えなかったが、誰かいた、のか?」
隊長「は、はい。 兵士ではないのですが、頼れる男です」
王子「っぐ、そう、か・・・・・・」
王子「(どうしてだろう。 なぜか、とても懐かしい感じがしたのは・・・・・・」
隊長「王子、お気を確かに!! すぐに医者の元へ連れて行きますから!! 王も・・・・・・っ」
王「っぐ、わしは王子ほどではない。 急いで、医者の元へ連れて行ってやるのだ」
隊長「何を言うのです!! 王も私と一緒に!!」
王「頼む、隊長よ。 今急がねばならんのは、私の命ではなく、未来ある希望の光を守ることだ」
隊長「・・・・・・王」
王「頼んだぞ。 わしのことは、兵にでも知らせてくれれば大丈夫だ」
隊長「・・・・・・わかり、ました。 どうか、王も体をご自愛ください。 あなたたち二人は、こんな所で死んではならないのですから」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 00:29:23.17 ID:+P2xMhKD0
―――王城 地下牢
騎士と鍛冶屋は最新部に向けて走り続ける。
鍛冶屋「騎士!!」
騎士「鍛冶屋!? どうした?」
鍛冶屋「はぁ、はぁ、お前走るの速すぎ。 ほら、隊長さんから」
騎士「これは、隊長の剣・・・・・・」
鍛冶屋「騎士の大剣じゃ、人とは戦えないって事でな、渡してくれって頼まれたんだ」
騎士「そうか。 ありがとう」
鍛冶屋「なぁ、さっき言ってたの、あれはどういうことなんだ?」
―――騎士は、鍛冶屋に事の詳細を簡潔に説明した。
鍛冶屋「呪術師が、王と王子を?」
騎士「そうだ。 どうやら、今まで王子の体調が優れなかった理由や、此度の騒動の発端はそいつにあるらしい」
鍛冶屋「・・・・・・マジかよ。 とんでもねぇ話だな」
騎士「今お二人は呪術師に魂を奪われつつある状態だ。 このままでは、お二人の命が危ない」
鍛冶屋「・・・・・・そうか。 なら、急がねぇとな」
騎士「恐らく、一筋縄ではいかない相手だ。 何せ、この国をたった一人で乗っ取ろうとする男だ。 手強いに違いない」
鍛冶屋「・・・・・・なるほどな」
騎士「だが、私は必ず呪術師を倒し、王と王子、国を守ってみせる」
鍛冶屋「・・・・・・それなら、少しでも勝率を上げる為に、尽くせる手は尽くしておかないとな」
騎士「なんだ、私の力だけでは不安か?」
鍛冶屋「いや、王国最強の騎士がいれば大丈夫だろうとは思うけどよ。 それでも、万が一ってあるだろ」
騎士「・・・・・・?」
鍛冶屋「だからさ、戦いに関しちゃ門外漢だが、俺がついていってやるよ。 何かの役にたつかもしれないだろ?」
騎士「だ、駄目に決まっているだろう!! あの時の話をもう忘れたのか!?」
鍛冶屋「覚えてるよ。 けど、今はそんなこと言ってる場合じゃねぇだろ? 俺一人がいるだけで、もしかしたら勝率が1%でも上がるかもしれない。 けど上がらないかもしれない。 それでも、国の一大事に黙って何にもしないままあんた一人を行かせるなんてのは、性分以前の問題だ。俺には出来ない」
騎士「・・・・・・死ぬかもしれないぞ」
鍛冶屋「そん時はそん時だ」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「・・・・・・貴様の機転の働かせ方、度胸は搦手で来る相手には有効かもしれない。 期待しているぞ。 国の未来がかかっている」
鍛冶屋「・・・・・・っ!? おう!! まぁそんな能力俺にはないんだけどな」
騎士「・・・・・・すまない。 あんなことを言った矢先、巻き込んでしまって・・・・・・」
鍛冶屋「俺から言い出したことだろ。 それに、あんたとは短い付き合いだけど、なんかほっとけないんだよ」
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 00:48:23.70 ID:+P2xMhKD0
―――王城 地下牢 最深部
鍛冶屋「(兵士がいない・・・・・・)」
騎士「(何かの力が、働いているのか・・・・・・?」
呪術師「お初にお目にかかります。 あなたがかの有名な騎士様ですか。 たった一人で、大隊クラスの力を持っているという王国一番の手だれ」
―――そこには、ローブを深くかぶった呪術師が牢の外に出て佇んでいた。
騎士「分かっているのなら無駄な抵抗はやめろ。 と言っても無駄だろうな」
呪術師「で、そちらの方は・・・・・・?」
鍛冶屋「俺か? ただの鍛冶屋だ」
呪術師「ほう、それにしては、随分と高位の魂をお持ちのようだ」
鍛冶屋「へ、外面を褒められるより内面を煽てられる方が照れるな。 ま、そういうあんたは両方気に食わねぇけど」
呪術師「そうですか? なら、こういうのはどうです?」
―――呪術師は自らの顔に、手を重ねた。
騎士「なっ!? それは・・・・・・王子の・・・・・・」
呪術師「そう。 王子の顔ですよ。 もうほとんどの魂を頂いたのでね。 少し加工してやれば、こういう事も造作ないのですよ。 クックック」
鍛冶屋「・・・・・・なるほどな。 そうやって、この国の他の奴らは騙されちまうってことか」
騎士「なんの違和感も無く、誰一人として、国の主が変わったことに気づかない・・・・・・」
呪術師「クックック、もしかしたら、何か思い違いをなされているのかもしれませんので、ひとつ言わせて頂ければ・・・・・・」
呪術師「私は別に、混沌の世界や破壊の世界を王国にもたらそうなどとは考えていませんよ」
呪術師「ただ、日々の実験材料が手に入ればいいのです。 他の事はそれ程興味はありません。 まぁ、国主になったらなったで、また考えが変わるのでしょうけどね」
騎士「貴様の言う実験材料は、人々の魂だろう。 そんな事、この私がさせない!!」
呪術師「ええ、そうでしょうね。 だから、こんな展開になる前に、はやく王子には動いていただきたかったのに」
呪術師「・・・・・・いえ、これは手早く討伐を終えた貴方がたの功績によるものでしょうね」
呪術師「これでは、一体何のために魔族達を操り、国境付近に攻め入らせようとしたのか・・・・・・」
鍛冶屋「おい、それじゃあなにか? あの魔族達の進行は、お前がやったっていうのか?」
呪術師「フッフッフ。 ええ、そうですよ。 わたしが差し向けたものです。 魔族のフリをしてね」
騎士「という事は貴様、魔族ともつながりがあるのか・・・・・・」
呪術師「人間の常識では先に進むことができないことが多々あるのですよ。 そこで、時に魔族の力を借りることもあります」
騎士「貴様の操った魔族たちのせいで、国境付近の人々がどれだけ亡くなったか・・・・・・っ」
呪術師「ああ、その事ですか。 それならご心配には及びません」
鍛冶屋「な、に・・・・・・?」
呪術師「ほとんどの住人は私と共にあります。 “私の魂と共にねぇ”!!」
騎士「き、きっさぁまぁぁぁぁぁぁぁ!!」
鍛冶屋「(兵士がいない・・・・・・)」
騎士「(何かの力が、働いているのか・・・・・・?」
呪術師「お初にお目にかかります。 あなたがかの有名な騎士様ですか。 たった一人で、大隊クラスの力を持っているという王国一番の手だれ」
―――そこには、ローブを深くかぶった呪術師が牢の外に出て佇んでいた。
騎士「分かっているのなら無駄な抵抗はやめろ。 と言っても無駄だろうな」
呪術師「で、そちらの方は・・・・・・?」
鍛冶屋「俺か? ただの鍛冶屋だ」
呪術師「ほう、それにしては、随分と高位の魂をお持ちのようだ」
鍛冶屋「へ、外面を褒められるより内面を煽てられる方が照れるな。 ま、そういうあんたは両方気に食わねぇけど」
呪術師「そうですか? なら、こういうのはどうです?」
―――呪術師は自らの顔に、手を重ねた。
騎士「なっ!? それは・・・・・・王子の・・・・・・」
呪術師「そう。 王子の顔ですよ。 もうほとんどの魂を頂いたのでね。 少し加工してやれば、こういう事も造作ないのですよ。 クックック」
鍛冶屋「・・・・・・なるほどな。 そうやって、この国の他の奴らは騙されちまうってことか」
騎士「なんの違和感も無く、誰一人として、国の主が変わったことに気づかない・・・・・・」
呪術師「クックック、もしかしたら、何か思い違いをなされているのかもしれませんので、ひとつ言わせて頂ければ・・・・・・」
呪術師「私は別に、混沌の世界や破壊の世界を王国にもたらそうなどとは考えていませんよ」
呪術師「ただ、日々の実験材料が手に入ればいいのです。 他の事はそれ程興味はありません。 まぁ、国主になったらなったで、また考えが変わるのでしょうけどね」
騎士「貴様の言う実験材料は、人々の魂だろう。 そんな事、この私がさせない!!」
呪術師「ええ、そうでしょうね。 だから、こんな展開になる前に、はやく王子には動いていただきたかったのに」
呪術師「・・・・・・いえ、これは手早く討伐を終えた貴方がたの功績によるものでしょうね」
呪術師「これでは、一体何のために魔族達を操り、国境付近に攻め入らせようとしたのか・・・・・・」
鍛冶屋「おい、それじゃあなにか? あの魔族達の進行は、お前がやったっていうのか?」
呪術師「フッフッフ。 ええ、そうですよ。 わたしが差し向けたものです。 魔族のフリをしてね」
騎士「という事は貴様、魔族ともつながりがあるのか・・・・・・」
呪術師「人間の常識では先に進むことができないことが多々あるのですよ。 そこで、時に魔族の力を借りることもあります」
騎士「貴様の操った魔族たちのせいで、国境付近の人々がどれだけ亡くなったか・・・・・・っ」
呪術師「ああ、その事ですか。 それならご心配には及びません」
鍛冶屋「な、に・・・・・・?」
呪術師「ほとんどの住人は私と共にあります。 “私の魂と共にねぇ”!!」
騎士「き、きっさぁまぁぁぁぁぁぁぁ!!」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 00:59:12.85 ID:+P2xMhKD0
―――騎士の最速で振るわれた隊長の剣を、呪術師は片手に顕現させた剣で受け止めた。
呪術師「流石ですね。 踏み込みの速度は、常人では知覚すら難しいでしょう」
騎士「馬鹿な・・・・・・受け止めた、だと?」
鍛冶屋「マジかよ・・・・・・どうなってんだ一体? 」
騎士「貴様、剣も使えるのか!?」
呪術師「私が、というよりも、私の糧となった魂の持ち主が使えるのですよ。 何人もの腕利きが、私に力を与える。 クックック」
呪術師「だから、こんな事も出来るのですよ!!」
―――呪術師の手のひらに魔力が集まる!!
騎士「何!? ぐはぁっ!!」
鍛冶屋「騎士!!」
呪術師「魔法使いの魂も大勢頂いています。 そして、魔力が尽きることもない。 今の私には、魂という精神エネルギーの塊が無尽蔵にあるのですからね」
騎士「っく・・・・・・。 どこまでも腐った男だ」
呪術師「何を言うのです。 私はもはや万能の人間。 全知であり、全能である私はもはや神に等しい」
鍛冶屋「ふざけた事ばっかり言いやがって。 ただ自分に酔ってるだけじゃねぇか」
呪術師「ええ、そうですね。 なにせ、本当に楽しいのですから、仕方ありません。 全ての生き物、人間、社会はいずれ、私の前に頭を垂れるでしょう」
騎士「そんな事、私が絶対にさせん!!」
呪術師「フフッ。 あなたに私は止められない。 私はもはや誰にも、止められないのです」
鍛冶屋「余裕じゃねぇか。 今にその鼻っ柱をへし折ってやるぜ」
呪術師「あなたは一般人とはいえ、なかなかに油断ならない気がする。 そう、ですね・・・・・・こういうのはいかがですか?」
―――鍛冶屋の背後に、魔方陣が現れる!!
騎士「鍛冶屋!! 後ろだ!!」
鍛冶屋「何!? ぐぁぁ!!」
―――魔法陣より現れたキマイラの前足で、鍛冶屋は吹き飛ばされた!!
呪術師「あなたには馴染みのあるこいつをあてがいましょう」
鍛冶屋「こいつ、っぐ、あん時倒したやつじゃねぇか・・・・・・」
騎士「貴様、召喚士の魂も・・・・・・」
鍛冶屋「だから、急に砦内にこいつが出てきたのか・・・・・・っ」
呪術師「ええ。 そして、高位の魔物を召喚するための代償は、勿論・・・・・・ックックック」
騎士「おのれぇ!!」
呪術師「さぁ、始めましょうか!! この国を賭けた戦いを!!」
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 01:11:35.48 ID:+P2xMhKD0
―――王城 病室
王子「・・・・・・隊長」
隊長「お気づきになりましたか王子。 今、騎士達が呪術師を倒しに向かっています。 もう少しの辛抱です」
王子「・・・・・・私は、どこで道を誤ったのか・・・・・・」
隊長「王子・・・・・・」
王子「あの日、父の部屋へと引き返した時だろうか・・・・・・。 それとも、兄さんが城を出る際に、何も言わなかった時だろうか・・・・・・」
隊長「おやめください。ご自分を責めるようなことはないのです」
王子「呪術師の下に行った時だろうか・・・・・・。 生きる目的を、刷り込まれた時からだろうか・・・・・・」
隊長「王子!!」
王子「きっと、どれもが正しい。 全て、自分の身から出たことだ」
隊長「・・・・・・たとえ」
王子「・・・・・・」
隊長「たとえそうであったとしても、あなたはこの国を良くしようと人一倍頑張ってきたではありませんか。 国中の民の心を、王子は太陽のように照らしてくれました。 それは、まごう事なき事実です」
王子「それが、親殺しを目的とした過程であってもか?」
隊長「あなたは、殺してなんかいないじゃないですか。 いえ、そうであったとしても、その時は私がまた止めます。 何度でも、あなたが過ちを犯そうとするなら、止めてみせます」
王子「・・・・・・そうか」
隊長「はい」
136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 01:18:28.98 ID:+P2xMhKD0
―――王城 地下牢 最深部
―――魔術師と騎士の激しい攻防は続く。
呪術師「素晴らしい! 矢を切り払う者は何人もいますが、魔力の結晶である魔弾を弾き、さらに切り込んでくるとは・・・・・・!!」
騎士「っく、切り込める間合いまでがこれほど遠く感じるとは・・・・・・」
騎士「(鍛冶屋とも分断された。 向こうは無事だろうか・・・・・・)」
呪術師「さぁ、次は炎にしましょうか。 それとも氷? 雷、風、毒、光、闇、無・・・・・・。 全て同時がお好みでしょうかねぇ?」
騎士「(まずい、このままでは隊長から渡された剣がもたないっ)」
騎士「(点でくる攻撃、線で走る攻撃、面で迫る攻撃。 球で飲み込む攻撃・・・・・・。 戦いが長引いたところで、奴には疲弊という文字はない。 それどころか、かえって長引くことで、王子と王の命が危険にさらされる)」
騎士「急がなくては・・・・・・っ!!」
呪術師「クックック。 考え事ですか? 思考する時間すら、死に直結する事を教えてあげましょう」
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 01:27:55.51 ID:+P2xMhKD0
鍛冶屋「やべぇ、騎士と分断されちまったか・・・・・・っと、うぉ!?」
キマイラ「ガァァァァ!!」
鍛冶屋「強さは相変わらずみてぇだな。 ていうか、こんな奴普通の人間が勝てる相手じゃねぇぞ」
キマイラ「ガァウ!!」
鍛冶屋「くっそがぁ!!」
鍛冶屋「(そう何どもかわしきれるもんじゃねぇ。 それに、口から吐く炎も、遮蔽物が少ないここじゃよけきれない・・・・・・)」
キマイラ「ガァァァ!!」
―――キマイラが口から灼熱の炎を吐き出す!!
鍛冶屋は手に持った巨人の金槌で地面を抉り振り抜くように叩き、即席の土嚢兼石壁を作り上げる!!
鍛冶屋「このままじゃやばい。 早いとこ次の手をうたねぇと・・・・・・っ」
キマイラ「ガァァァ!!」
―――キマイラは再び咆哮をあげ、アギトを大きく開いた!!
鍛冶屋「(周りに使えるものはねぇ。 頼りになるのは師匠の金槌と自分の体だけかっ)」
鍛冶屋「・・・・・・ま、なるように、なるか!!」
キマイラ「ガァァァァ!!」
鍛冶屋「強さは相変わらずみてぇだな。 ていうか、こんな奴普通の人間が勝てる相手じゃねぇぞ」
キマイラ「ガァウ!!」
鍛冶屋「くっそがぁ!!」
鍛冶屋「(そう何どもかわしきれるもんじゃねぇ。 それに、口から吐く炎も、遮蔽物が少ないここじゃよけきれない・・・・・・)」
キマイラ「ガァァァ!!」
―――キマイラが口から灼熱の炎を吐き出す!!
鍛冶屋は手に持った巨人の金槌で地面を抉り振り抜くように叩き、即席の土嚢兼石壁を作り上げる!!
鍛冶屋「このままじゃやばい。 早いとこ次の手をうたねぇと・・・・・・っ」
キマイラ「ガァァァ!!」
―――キマイラは再び咆哮をあげ、アギトを大きく開いた!!
鍛冶屋「(周りに使えるものはねぇ。 頼りになるのは師匠の金槌と自分の体だけかっ)」
鍛冶屋「・・・・・・ま、なるように、なるか!!」
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 01:40:10.21 ID:+P2xMhKD0
―――バキン!!
騎士「しまったっ!!」
―――甲高い音を立てて、隊長から受け取った剣が折れた!!
呪術師「剣を気遣いながら、よくもまぁここまでもったものですよ」
騎士「(気づかれていたか・・・・・・)」
呪術師「そろそろ本命を抜いたらどうですか? それとも、“人を切れない”剣では戦えませんか?」
騎士「そんなことまで知っているのか・・・・・・」
―――騎士は背中に背負っていた大剣を抜いた。
呪術師「これから国を動かそうというのです。 情報戦は重要ですよ。 しかし・・・・・・」
騎士「・・・・・・」
呪術師「戦えるのですか? 自傷行為はお勧めできませんよ。 クックック」
騎士「いくらでもやりようはある。 いざとなったら、ガントレット(手甲)で貴様の顔面を砕いてやろう」
呪術師「フフ。 その前に、今度はその剣をへし折ってあげましょう」
騎士「いくら貴様とて、それだけは絶対に無理だ」
呪術師「ほう・・・・・・」
騎士「この剣は、国一番の鍛冶屋が作った特別性だ。 それに・・・・・・」
騎士「そんな事、私が決して許しはしない!!」
―――呪術師は騎士に向けて膨大な数の魔弾を放つ!! 騎士はそれを全てはじき飛ばし、数発は呪術師に向けて跳ね返した!!
呪術師「確かに、あなたの能力とその剣が合わされば、何が起こるかわからない。 いかに全能な私としても、神殺しに匹敵する者には油断できません」
騎士「早々に終わらせてもらうぞ、呪術師!!」
呪術師「どうでしょうね。 そう簡単に終りますかな?」
―――突然、地下牢中の壁が淡く赤色に輝きだした!!
騎士「あ、な・・・・・・何だ・・・・・・力が・・・・・・」
呪術師「フフフ。 あなたがここに来る前に、既に手はうっていたのですよ」
騎士「トラップ、か・・・・・・っ」
呪術師「似たようなものです。 ああ、ご安心ください。 なにも、魂を奪うような類ではありません。 これは、単純に力が弱まるという簡易的な結界です」
騎士「力が、弱まるだと・・・・・・」
呪術師「ええ。 もとよりあなたの実力は十分に把握していましたし、これぐらいの備えは必要でしょう」
騎士「・・・・・・っ」
呪術師「難点といえば、私の力も同じような影響下に置かれてしまうことですが・・・・・・」
―――呪術師の周りに、魔力の結晶体がいくつ浮かび上がる。
呪術師「魔力に関しては一切の干渉はないので、実質ノーペナルティーというやつですよ」
騎士「っち、それでも・・・・・・っ。 私は貴様を必ず倒す!!」
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 01:54:44.21 ID:+P2xMhKD0
鍛冶屋「な、何だ!? 急に力が・・・・・・」
キマイラ「グゥゥゥ」
鍛冶屋「どうしたっていうんだ・・・・・・。 コイツの動きまで、鈍くなっているのか?」
キマイラ「ガァゥ!!」
―――キマイラの突進を受け、鍛冶屋は壁に吹き飛んだ!!
鍛冶屋「ぐあぁ!?」
キマイラ「ガァァ!」
鍛冶屋「それでも、人間一人を殺せるだけの力はあるってか・・・・・・」
鍛冶屋「(やべぇ、今ので肋骨を何本かやっちまったか・・・・・・)」
キマイラ「グワァァァァ!!」
―――キマイラは鍛冶屋の目と鼻の先まで歩み寄る。
鍛冶屋「こ、いつ・・・・・・っ!!」
―――キマイラの喉の奥から、低い唸り声と共に紅蓮の炎がせり上がってくる。
鍛冶屋「・・・・・・ったく、このにゃんころ!!」
鍛冶屋「そんなに俺が食いたけりゃ、腕の一本ぐらい分けてやるよ!!」
―――鍛冶屋はキマイラの開いた口に、右腕を突き入れた!!
鍛冶屋「その代わり、吐き出すんじゃねぇぞ!!」
―――鍛冶屋は突き入れた右腕・・・・・・鋼鉄の義手をキマイラに食いちぎらせ、強引に引き抜く!!
キマイラ「ガガグゥ!!」
鍛冶屋「オラァァァ!!」
―――鍛冶屋は左手に持った金槌でキマイラの鼻っ柱を叩きつけた!!
キマイラの口の中で吐き出すはずであった炎が暴れまわり、喉の奥にあった義手が高温によって溶け出し、キマイラの喉を塞ぐ!!
鍛冶屋「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
キマイラ「・・・・・・ッ、ギ・・・・・・っ・・・・・・」
―――キマイラは呼吸が出来ず悶え苦しみ、やがて、その巨体を沈ませた。
鍛冶屋「はぁ・・・・・・。 くそ、高い代償払っちまったぜ。 師匠が作ってくれた義手が、こんな形で役に立つなんてな・・・・・・」
鍛冶屋「騎士は、うまくやってるか・・・・・・?」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 02:12:33.24 ID:+P2xMhKD0
騎士「はぁっ!! てやぁ!!」
呪術師「力を抑えられて、幾度も魔法をその身に受け、まだこれだけの速さを維持できるとは・・・・・・流石ですね」
騎士「(ダメだ、このままでは・・・・・・。 ガントレットで呪術師を倒すのは、体力的に厳しくなってきた」
騎士「剣で、打倒するしかない・・・・・・」
呪術師「しかし、被弾が増えてきていますね。 限界が近いのですか? まぁ、本来であれば、もっと前に勝負がついていてもおかしくないのですがね」
騎士「舐めるな。 まだまだこれからだ!!」
騎士「(・・・・・・全力を出して、あと三回が限界か。 正直、まさかここまでやる者だったとは思わなかった)」
騎士「(私もまだまだだな。 だが、負けぬ。 剣で斬った反動の事など、考えている余地もないし・・・・・・な)」
呪術師「さて、そろそろ終わりにしましょう。 国を任される身として、時間はいくらあっても足りません。 クックック」
騎士「・・・・・・参る!!」
呪術師「フッ、この後に及んで、真正面から突撃ですか!!」
―――呪術師の周囲、そして手のひらからあらゆる属性の魔法が飛び出す!!
騎士は紙一重で全てをかわし、一瞬にして呪術師の懐へと飛び込む!!
呪術師「なっ!?」
騎士「取った!!」
―――騎士の剣が呪術師の体を捉える!!
呪術師「・・・・・・フフフ」
―――しかし、呪術師の体は霧散し、陽炎のように消えた!!
騎士「幻・・・・・・術・・・・・・!?」
―――無防備となった騎士の背中に、雷の魔法が放たれる!!
騎士「うっ、あぁぁぁぁっ!!」
呪術師「惜しかったですね・・・・・・」
―――呪術師は騎士のすぐ近くで実体となった。
騎士「あ、あぁ・・・・・・」
呪術師「さて、今度こそ、終幕といきましょうか。 その魂、ここで失うには惜しい。 せっかくです。 この私が頂きましょう。 そしてあなたは我が魂となり、共にこの国で生きていこうではないですか!!」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 02:24:32.32 ID:+P2xMhKD0
鍛冶屋「そういうセリフは、もっと色気のある場所で言うもんだぜ」
呪術師「・・・・・・おや、生きていましたか」
鍛冶屋「ああ。 危うくローストされるところだったがな」
呪術師「ほう、痛々しい腕で、よくもまぁその様な軽口を叩けるものです」
鍛冶屋「別に、コレくらいで命を拾ったと思えば安いもんだ。 だが、あれでも愛着がある腕だったんだ。 落とし前は付けさせてもらうぜ」
呪術師「クックック。 ただの人間に何ができるというのです・・・・・・」
鍛冶屋「俺がやるんじゃぇねよ。 城の問題は、城の人間が解決してもらわないと・・・・・・な、騎士様よ」
騎士「と、当然、だ・・・・・・」
呪術師「あれを浴びて、まだ動けるのですか・・・・・・」
鍛冶屋「そりゃあ国一番の騎士様だ。 インドア派のあんたとは鍛え方が違うだろうよ」
呪術師「フッ。 しかし、何度やろうと同じこと。 貴方たちは絶対に私には勝てません。 さぁ、これ以上の劇は予定されていません。 ご退場願いましょうか!!」
―――呪術師の周囲に、再び魔力が幾つも収束し、殺意という方向性を持って鍛冶屋と騎士に狙いを定める。
鍛冶屋「さ、せ、る、かぁぁぁ!!」
―――鍛冶屋は地面を片手で持ったハンマーで抉るように振り抜き、大量の礫を作り出し、それは矢の様に呪術師へと飛んでいく!!
呪術師「無駄です!!」
―――呪術師に向かう礫の全てを、生み出した魔法で迎撃していく。
騎士「はぁぁぁぁぁ!!」
―――剣を引きずるように走る騎士。 火花を地面に散らせながら、再び魔術師の懐へと飛び込む!!
呪術師「何度やっても同じですよ、ハハハハハ!!」
―――騎士は呪術師に斬りかかり、しかし、先ほどと同じように幻影のごとく消えてしまう呪術師。
呪術師「同じ轍を踏むとは愚かな!! もういいでしょう、あなたはここで死になさい!!」
―――背後に現れた呪術師の手のひらから、氷の礫が大量に現れ、騎士の背中に放たれる!!
鍛冶屋「女性の背後にはスマートに近づけよ、マナーがなってないぜ!!」
―――鍛冶屋が騎士と呪術師の間に割って入り、騎士の盾となった。 鍛冶屋の体には氷の礫が幾つも突き刺さり、その部分が凍結していく!!
呪術師「なに!?」
鍛冶屋「っが!!」
騎士「鍛冶屋ぁっ!?」
鍛冶屋「ぐ、貸し、一つだぞ・・・・・・」
騎士「・・・・・・っ、ああ!!」
―――騎士は即座に反転し、倒れつつある鍛冶屋の横をすり抜ける!!
騎士の踏み込み速度は、呪術師に魔術の発動を許さず、幻影を作り出す間も与えない。
渾身の力で跳躍した騎士は稲妻の如く呪術師に肉薄し、下から邪魔者を払いのけるように、神速をもって“制約の刻まれた大剣”を振り上げた!!
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 20:20:14.38 ID:1c5644Tl0
―――ズッバァァ!!
呪術師「が、は・・・・・・そんな、馬鹿な・・・・・・」
―――物音一つしない地下牢に、鮮血の飛び散る音が、“二つ”。
騎士「・・・・・・」
呪術師「こんな・・・・・・事が・・・・・・。 こんな事が、あっていいはず、無いんだ・・・・・・。 こんな終幕、私は・・・・・・認め・・・・・・な・・・・・・」
騎士「・・・・・・」
呪術師「・・・・・・フ、 ックク・・・・・・何だ・・・・・・そう、いう・・・・・・事でした・・・・・・か・・・・・・」
呪術師「そ・・・・・・の、剣の・・・・・・制約は・・・・・・に、担い手などでは・・・・・・なかった・・・・・・のか・・・・・・」
騎士「・・・・・・え?」
―――騎士は、自分の体を見回した。 そこには、呪術師につけたような体を大断するほどの傷は無かった。
騎士「・・・・・・そんな。 なぜ・・・・・・」
呪術師「・・・・・・あの、男・・・・・・に、私は・・・・・・」
騎士「・・・・・・・・・・・・?」
呪術師「お、思えば・・・・・・あの、魂・・・・・・を、持つ・・・・・・事を、疑う・・・・・・べき、だっ・・・・・・た」
騎士「・・・・・・ま、まさか」
―――カラン、と騎士の手から大剣が滑り落ちた。
呪術師「あの男さえ・・・・・・い、いなけれ、ば・・・・・・」
騎士「・・・・・・か、鍛冶屋・・・・・・。 鍛冶屋!!」
呪術師「あ、の・・・・・輝き・・・・・・は・・・・・・あの、輝き・・・・・・は・・・・・・」
―――それ以降、呪術師の口から・・・・・・二度と、言葉が発せられることはなかった・・・・・・。
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 20:35:06.55 ID:1c5644Tl0
騎士「鍛冶屋!!」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「っ! 鍛冶屋!! 目を醒ませ!!」
―――騎士は鍛冶屋の体に目をやる。 そこには、氷の礫によってできた傷とは別に、体を斜めに走る様に、大きな傷があり、服には大量の血液が滲んでいた。
鍛冶屋「・・・・・・き、騎士。 やった、か?」
騎士「あ、ああ!! やったとも!! 鍛冶屋のおかげだ!! お前が国を救ったんだぞ!!」
鍛冶屋「・・・・・・へ、へへ。 そう、か」
騎士「そんな事より、制約の大剣・・・・・・あれは、どういうことなんだ? 説明してくれ」
鍛冶屋「別に、お、おかしな事はない。 あそこ、には、担い手じゃなく・・・・・・“作り手が、反動を、受ける”って刻んであるん、だ、よ」
騎士「ば、バカ者!! 何故、何故そのようなことをした!!」
鍛冶屋「せ、制約ってのは・・・・・・対象、同士が、離れすぎても・・・・・・まずいんだ・・・・・・。 ち、近くにいないとな・・・・・・
」
騎士「だから・・・・・・討伐に着いてきていたのか」
鍛冶屋「それに、な・・・・・・」
鍛冶屋「自分が作ったもので、あんたが傷つくってのは・・・・・・。 ちょっと、なんか、めんどくせぇって・・・・・・思ったんだよ」
鍛冶屋「人の、生き死にに対する、代償は・・・・・・剣を作ったお、俺が、払わないと・・・・・・な・・・・・・」
騎士「・・・・・・頼んでない。 頼んでないぞ!! そのような事!! 私が勝手に押しかけて、無理を言って作らせたんだ!! 貴様がその様な目にあうことなんて、おかしいんだ!! 馬鹿げている!!」
鍛冶屋「・・・・・・ああ。 そうだ。 これは、俺の自己満足だ。 お前が気にするような事は、ない・・・・・・」
騎士「・・・・・・うぅ、ぐっ・・・・・・」 ポロポロ
鍛冶屋「お、おいおい。 別に、泣くほどのことじゃ・・・・・・」
騎士「私は、自分の不甲斐なさが・・・・・・悔しい・・・・・・」
鍛冶屋「何、言ってやがる。 自分の役目を、無事に果たしただろう。 ここは、誇るべきだぜ」
騎士「誇れるか!! 貴様がその有様で、どうやって誇ることができる!!」
鍛冶屋「・・・・・・誇ってくれよ」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「そうでなきゃ、体張った意味がないだろうが」
鍛冶屋「・・・・・・」
騎士「っ! 鍛冶屋!! 目を醒ませ!!」
―――騎士は鍛冶屋の体に目をやる。 そこには、氷の礫によってできた傷とは別に、体を斜めに走る様に、大きな傷があり、服には大量の血液が滲んでいた。
鍛冶屋「・・・・・・き、騎士。 やった、か?」
騎士「あ、ああ!! やったとも!! 鍛冶屋のおかげだ!! お前が国を救ったんだぞ!!」
鍛冶屋「・・・・・・へ、へへ。 そう、か」
騎士「そんな事より、制約の大剣・・・・・・あれは、どういうことなんだ? 説明してくれ」
鍛冶屋「別に、お、おかしな事はない。 あそこ、には、担い手じゃなく・・・・・・“作り手が、反動を、受ける”って刻んであるん、だ、よ」
騎士「ば、バカ者!! 何故、何故そのようなことをした!!」
鍛冶屋「せ、制約ってのは・・・・・・対象、同士が、離れすぎても・・・・・・まずいんだ・・・・・・。 ち、近くにいないとな・・・・・・
」
騎士「だから・・・・・・討伐に着いてきていたのか」
鍛冶屋「それに、な・・・・・・」
鍛冶屋「自分が作ったもので、あんたが傷つくってのは・・・・・・。 ちょっと、なんか、めんどくせぇって・・・・・・思ったんだよ」
鍛冶屋「人の、生き死にに対する、代償は・・・・・・剣を作ったお、俺が、払わないと・・・・・・な・・・・・・」
騎士「・・・・・・頼んでない。 頼んでないぞ!! そのような事!! 私が勝手に押しかけて、無理を言って作らせたんだ!! 貴様がその様な目にあうことなんて、おかしいんだ!! 馬鹿げている!!」
鍛冶屋「・・・・・・ああ。 そうだ。 これは、俺の自己満足だ。 お前が気にするような事は、ない・・・・・・」
騎士「・・・・・・うぅ、ぐっ・・・・・・」 ポロポロ
鍛冶屋「お、おいおい。 別に、泣くほどのことじゃ・・・・・・」
騎士「私は、自分の不甲斐なさが・・・・・・悔しい・・・・・・」
鍛冶屋「何、言ってやがる。 自分の役目を、無事に果たしただろう。 ここは、誇るべきだぜ」
騎士「誇れるか!! 貴様がその有様で、どうやって誇ることができる!!」
鍛冶屋「・・・・・・誇ってくれよ」
騎士「・・・・・・」
鍛冶屋「そうでなきゃ、体張った意味がないだろうが」
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 20:45:34.75 ID:1c5644Tl0
騎士「鍛冶屋・・・・・・」
鍛冶屋「それに、な」
騎士「・・・・・・なんだ?」
鍛冶屋「実は、血は盛大に出たが、傷は、それほど深くはないみたいなんだ・・・・・・これが」
騎士「・・・・・・・・・・・・え?」
鍛冶屋「どうやら、制約がうまく働いたみたいだな」
騎士「どういう、ことだ?」
鍛冶屋「あの呪術師、魔物を操れたってことは、魔物の魂も取り込んでいたはずなんだ」
騎士「・・・・・・!? そ、そうか。 そういう事か!!」
鍛冶屋「魔物の魂に、制約が半分反応してくれたんだろう・・・・・・」
騎士「し、しかし、重傷である事には変わりない!! すぐに医者のところへ連れて行くぞ!!」 グイッ
鍛冶屋「お、おいおい。 そんな、乱暴に扱わないでくれよ。 こう見えて、体は丈夫には出来てないんだ・・・・・・」
騎士「ふっ。 こんなところで貴様に死なれては、私が面白くない。 ほら、肩を貸してやる」
鍛冶屋「ああ・・・・・・っぃてて」
騎士「これで、貸し借りなしだな」
鍛冶屋「そこはまだ借りとけよ」
鍛冶屋「それに、な」
騎士「・・・・・・なんだ?」
鍛冶屋「実は、血は盛大に出たが、傷は、それほど深くはないみたいなんだ・・・・・・これが」
騎士「・・・・・・・・・・・・え?」
鍛冶屋「どうやら、制約がうまく働いたみたいだな」
騎士「どういう、ことだ?」
鍛冶屋「あの呪術師、魔物を操れたってことは、魔物の魂も取り込んでいたはずなんだ」
騎士「・・・・・・!? そ、そうか。 そういう事か!!」
鍛冶屋「魔物の魂に、制約が半分反応してくれたんだろう・・・・・・」
騎士「し、しかし、重傷である事には変わりない!! すぐに医者のところへ連れて行くぞ!!」 グイッ
鍛冶屋「お、おいおい。 そんな、乱暴に扱わないでくれよ。 こう見えて、体は丈夫には出来てないんだ・・・・・・」
騎士「ふっ。 こんなところで貴様に死なれては、私が面白くない。 ほら、肩を貸してやる」
鍛冶屋「ああ・・・・・・っぃてて」
騎士「これで、貸し借りなしだな」
鍛冶屋「そこはまだ借りとけよ」
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 20:56:28.49 ID:1c5644Tl0
―――王城 病室
空は徐々に白み始ていた・・・・・・。
王子「・・・・・・あの二人が、やってくれたみたいだ」
隊長「王子?」
王子「・・・・・・体が、いや、まるで、魂が・・・・・・楽になったようだ」
隊長「そう、ですか・・・・・・よかった。 本当に・・・・・・」
王子「すぅ・・・・・・。 はぁぁ・・・・・・。 すごく、体が軽い・・・・・・。 息をするだけなのに、こんなに・・・・・・生きている感じがする」
隊長「でも、まだ安静にしていてください。 まだ、体にどんな影響があるか・・・・・・」
王子「分かったよ。 隊長は、昔から心配症だな」
隊長「当然ですよ。 あなたのお目付け役でもあるのですから」
王子「ふふ、本当に、君は変わらないな・・・・・・」
隊長「・・・・・・王子」
王子「・・・・・・そう言えば、あの時・・・・・・」
隊長「あの、時?」
王子「聖堂を打ち破った、彼・・・・・・どこか、懐かしい感じがしたんだ。 あれは、誰だったんだい?」
隊長「あの男は鍛冶屋といって、騎士が連れて来た者です。 魔物討伐の際には、とても助けられました」
王子「そう、か・・・・・・。 鍛冶屋だというのに、凄いな・・・・・・」
隊長「ええ。 なんというか、見かけによらず、・・・・・・いえ、雰囲気通り、無茶をする男なのです」
王子「はは・・・・・・まるで、兄さんのようだ」
隊長「ええ、本当に・・・・・・ふふふ」
王子「“話してみたかったな”。 その男と・・・・・・」
隊長「話せますよ。 もうすぐ、騎士と二人で一緒に、戻ってきます。 その時に、幾らでも話せばいいではないですか」
王子「ふふ、そうだね。 けど・・・・・・」
王子「どうやら、私の体は・・・・・・もう時間切れのようだ・・・・・・」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 21:14:50.04 ID:1c5644Tl0
隊長「・・・・・・・・・・・・え?」
王子「どうやら、私の魂は、もう全て消費されてしまっていたようだ。 自分でも分かるんだよ。 今、私の中にあるのは、既に消えかけている篝火のようなものだということが・・・・・・」
隊長「そんな・・・・・・嘘ですよね?」
王子「もう、中身がないんだ。 ここにあるのは、器にに残った、残滓だけで・・・・・・」
王子「鍛冶屋と・・・・・・話してみたかった・・・・・・」
隊長「な、何を・・・・・・。 そ、そんな事、言わないでください!!」
隊長「呪術師は、倒したのですよね!? なら、あとはもう、あなたの人生を歩むだけじゃないですか・・・・・・っ!! 王もきっと、それをお望みのはずです!!」
王子「あんなことをした私にかい?」
隊長「もちろんです!! 王はいつでも、王子の身をあんじていました! これからだってそうです!!」
王子「そう、だね。 本当に、そうだ・・・・・・。 そう出来たら、本当によかった・・・・・・」
隊長「王子!!」
王子「だけど、今日まで生きてこれただけでも、良しとしなくては、兄さんに申し訳ない」
隊長「やめて下さい!! これからなんです!! 国も、あなたの人生も、あなたの兄君が歩めなかった未来も!! 今日から始まるんです!!」
王子「あぁ。 君の、言う通りだ。 だから・・・・・・。 見られない僕と、兄さんの代わりに、新しく歩みだした国を、よろしく頼むよ」
隊長「やめて、下さい。 そんな、そんなことをどうか、おっしゃらないで・・・・・・」 ポロポロ
王子「どうか、泣かないでくれ。 どんな時も、いつも一緒にいてくれた・・・・・・君には本当に感謝している」
隊長「やめ、て、くださ、い・・・・・・」 ポロポロ
王子「隊長・・・・・・」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 21:33:03.25 ID:1c5644Tl0
―――王子は、自分の腕に巻いていたひとつの組紐を外す。
王子「ずいぶん遅れたけど、どうか、受け取って欲しい。 君に贈れる、最初で最後の男の見栄だよ」
隊長「・・・・・・っ・・・・・・?」
王子「組紐・・・・・・約束だったろ。 ずっと渡せなくて、すまない」
隊長「・・・・・・組、紐?」
王子「女性への贈り物にしては、ムードが足りなかったかな。 これじゃあ、兄さんに、怒られてしまうな」
隊長「覚えて、いらしたのですか?」
王子「もう、ずっと前に完成はしていたんだ。 ただ、贈り物って、したことなくてね。 情けないだろ。 一国の王子が、贈り物一つで臆病になるなんて。 恥ずかしくて、ずっと自分の腕に巻いていたんだ」
隊長「王子・・・・・・」
王子「さぁ、腕をだして」
隊長「・・・・・・ありがとう、ございます」
王子「よかった・・・・・・。 よく似合うよ。 君の願いが、いつか叶うといいね」
隊長「私の願いは・・・・・・っ」
王子「本当に、今まで、ありがとう。 どれだけ言葉を飾っても、僕のこの思いは、全てを表現しきれないだろう」
―――隊長は感極まり、これ以上の泣き顔は見せまいと、顔を俯かせる。
隊長「私も、今日まで良くしていただいた王子には、本当に・・・・・・本当に・・・・・・」
王子「ああ。 ありがとう。 “僕”はそんな君の事が・・・・・・」
―――夜が明けた。
太陽の日差しが国中を、そして、王子の病室を明るく照らし出す。
隊長「・・・・・・王子?」
―――太陽の様な存在と呼ばれた青年の腕から、長年巻き続けてきた組紐が切れ、地面に落ちる。
そして、隊長が顔を上げた時には、王子の体は霧のように・・・・・・幻であったかのように、ベッドの上から消えていた。
隊長「・・・・・・っ、う、ぐ、ぐすっ・・・・・・う・・・・・・っ」
彼は、生涯を捧げた国を、いつまでも照らし続けるだろう。
この先、何年、何十年、何百年と。
いつまでも、いつまでも・・・・・・。
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 21:52:27.78 ID:1c5644Tl0
エピローグ
―――王は、王子の死を正式に発表。
国民は王子の死を知らされ、国中が深い悲しみに包まれた。
その際、国の指導者として、王と亡き王子からの宣言により、隊長が任されることとなった。
鍛冶屋は一命を取り留め、長い期間、半ば強制的に騎士によって寝かしつけられ、傷は無事に完治した。
国は鍛冶屋に多大な報奨金を与えるとしたが、店の事が心配だと逃げるようにして自らの家へと帰った。
そして、近頃の鍛冶屋はというと・・・・・・。
失った自分の右腕を腕を作るために、一人、工房にこもっていた。
そして・・・・・・。
161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 22:04:17.76 ID:1c5644Tl0
鍛冶屋「ったく、やっぱり、片手じゃ勝手が違うな・・・・・・」 カン カン カン
鍛冶屋「それに、構造もなんとなくでしか分からねぇものを一から作るってのは、なかなか厳しいな・・・・・・」 コツ コツ コツ
鍛冶屋「まぁけど、新規開拓になるかもしれねぇし、いっちょ、長い目を見て頑張るか・・・・・・」 カン カン カン
騎士「ほう、なんなら、手伝ってやってもいいんだぞ?」
鍛冶屋「はいはい。 そうするくらいなら、猫の手を借りたほうがまだマシ・・・・・・って」
騎士「久しいな、鍛冶屋」
鍛冶屋「お、おお。 久しぶりだな。 って、あれからそんなに日は経っていないと思うけど?」
騎士「そうか?」
鍛冶屋「ていうかお前。 確か今は、隊長さんの仕事を手伝ってるんじゃ・・・・・・こんな所で油を売ってていいのか?」
騎士「うむ。 少し暇をもらってきた。 今頃どうしているかとな。 そういえば、隊長が今度顔を出せと言っていたぞ」
鍛冶屋「隊長が?」
騎士「ああ。 あれから一度も会っていないのだろう?」
鍛冶屋「そういえばそうだな。 とは言っても、今じゃ国の指導者だからなぁ」
騎士「ふふ、そんな事を気にする人ではない」
鍛冶屋「さようかい」
騎士「で、今何をしているんだ?」
鍛冶屋「何をしているもなにも、本業の合間を縫って、自分の手を“ハンドメイド”しているところだ」
騎士「ほう・・・・・・。 ところで、その腕、いつから・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・?」
騎士「いや・・・・・・、その・・・・・・、言いにくいことなら・・・・・・」
鍛冶屋「別に、そんな大したことじゃねぇよ」
騎士「そう、なのか?」
162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 22:21:57.16 ID:1c5644Tl0
鍛冶屋「・・・・・・俺はな、小さい頃の記憶が無いんだ」
騎士「記憶が、無い?」
鍛冶屋「ああ。 朧げには覚えているんだ。 だが、ほとんど無いといってもいい」
鍛冶屋「かすかに親父、のような人の顔は、思い出せ・・・・・・そうで、思い出せないんだ。 あと、兄弟が・・・・・・いたようないなかったような・・・・・・」
騎士「はっきりしないな」
鍛冶屋「そうなんだよ。 けどな・・・・・・」
騎士「けど?」
鍛冶屋「なんとなくだけど、幸せだったような気はするんだ・・・・・・」
騎士「・・・・・・そうか」
鍛冶屋「で、話を戻すが、記憶を無くして、気づいた時にはすでに、腕はなかった。 それで、目が覚めた時から世話をしてくれた師匠が、その後腕を作ってくれたんだ」
鍛冶屋「なんでも、片腕をなくした俺を担いでいた男が、師匠に頼み込んだみたいなんだ。 “こうするしかなかった。 この子を頼む”ってな」
鍛冶屋「師匠はその男と知り合いだったみたいでよ。 俺を引き受けて、鍛冶屋に育て上げた。 ていうか、俺が師匠のものまねをしている間に、のめり込んでいったんだけどな」
騎士「その男、もしかして・・・・・・」
鍛冶屋「どうだかなぁ。 親父なのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 まぁ、今となってはどうでもいいことだ」
鍛冶屋「腕のほうは、年齢に合わせて、幾つもストックを作ってくれていたんだが、あの日、キマイラに食われた腕が最後の腕だったんだ」
騎士「そう、だったのか・・・・・・」
鍛冶屋「だからよ、まぁ、こうして新しい腕を作っているってわけだよ」
騎士「なるほどな」
騎士「・・・・・・そ、そういえば、以前、私に鍛冶をさせてくれると言っていたな?」
鍛冶屋「あぁ? そんなこと言ったか?」
騎士「・・・・・・言った。 絶対に言った」
鍛冶屋「いや、でも、今は・・・・・・」
騎士「さて、じゃあさっそく、鍛冶屋の腕を作るか。 この金槌を使えばいいのか?」
鍛冶屋「あ、ちょっ!? おい!!」
騎士「ふふん、遠慮などするな。 私は貴様に借りがある。 今こそ返すべき時ではないか」
鍛冶屋「いや、それはまた今度でいいから!!」
騎士「初めてだが、手ほどきの程、よろしく頼む」
鍛冶屋「だから待ってって!!」」
騎士「さぁて、貴様の為に、腕を作るぞ!!」
鍛冶屋「やぁめぇてぇくぅれぇぇぇぇぇ!!」
FIN
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/31(木) 22:22:47.64 ID:1c5644Tl0
以上で完結となります。
読んでくださった方々、コメントしてくださった皆様、ありがとうございました。
読んでくださった方々、コメントしてくださった皆様、ありがとうございました。
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/31(木) 23:36:49.21 ID:G91S6ZFPo
もう少し後日談見たかったが面白かった
乙っす
乙っす
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/01(金) 00:19:45.25 ID:pu3ci/oro
>>1乙!
素晴らしい作品だった!
素晴らしい作品だった!
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/01(金) 06:55:28.89 ID:Jf2OMHbI0
乙!
すごく面白かった。
すごく面白かった。
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/01(金) 12:40:39.03 ID:ngwiDeFNo
葛切りのような、さっぱりした読了感ですな
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/02(土) 15:23:27.68 ID:DEdjq/7Fo
おつ
鍛冶屋の強さになっとくした
鍛冶屋の強さになっとくした
J('∀`)し「たけし、たけし・・・」('A`)「カーチャン・・・」
2019-07-31
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:15:33.863 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「たかし、お弁当作ったよ 花見行こう」
('A`)「マンドクセ」
J('ー`)し「そんなこと言わずに、さ」
('A`)「チッ」
J('ー`)し「まったく・・・いっつも嫌そうにしながらも来てくれるんだから」
('A`)「そんなんじゃねーよ」
('A`)「マンドクセ」
J('ー`)し「そんなこと言わずに、さ」
('A`)「チッ」
J('ー`)し「まったく・・・いっつも嫌そうにしながらも来てくれるんだから」
('A`)「そんなんじゃねーよ」
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7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:25:27.206 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「きれいだね」
('A`)「君がね」
J('ー`)し「え!?」
('A`)「トーチャンだったらこういうのか?」
J('ー`)し「たかしったら・・・」
('A`)「君がね」
J('ー`)し「え!?」
('A`)「トーチャンだったらこういうのか?」
J('ー`)し「たかしったら・・・」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:30:09.644 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「トーチャンがいなくなってから、いっぱい迷惑かけたね」
('A`)「そんなん・・・」
J('ー`)し「でもこんなに、たかしが立派になってくれてカーチャン嬉しいよ」
('A`)「カーチャンが必死にパートで働いてくれなかったら俺は大学行けなかったし、
今の会社にも入れなかった」
J('ー`)し「まあ、そんな風に言ってくれるだけ嬉しいよ」
('A`)「カーチャン、ありがと・・」
J('ー`)し「ん?なんだって?」
('A`)「チッ ハーレム系主人公かよ」
('A`)「そんなん・・・」
J('ー`)し「でもこんなに、たかしが立派になってくれてカーチャン嬉しいよ」
('A`)「カーチャンが必死にパートで働いてくれなかったら俺は大学行けなかったし、
今の会社にも入れなかった」
J('ー`)し「まあ、そんな風に言ってくれるだけ嬉しいよ」
('A`)「カーチャン、ありがと・・」
J('ー`)し「ん?なんだって?」
('A`)「チッ ハーレム系主人公かよ」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:31:46.921 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「楽しかったわねー」ルンルン
('A`)「まあまあな」
J('ー`)し「また来ようね」
('A`)「ん」
('A`)「まあまあな」
J('ー`)し「また来ようね」
('A`)「ん」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:35:15.424 ID:eHClCcU40.net
( ´ⅴ`) 「転勤。」
('A`)「へ?」
( ´ⅴ`)「北海道はでっかいどう」
('A`)「カーチャン、元気でな」
J('ー`)し「・・・・・・・・」
J('ー`)し「体に気を付けるんだよ」
J('ー`)し「いってらっしゃい」
('A`)「へ?」
( ´ⅴ`)「北海道はでっかいどう」
('A`)「カーチャン、元気でな」
J('ー`)し「・・・・・・・・」
J('ー`)し「体に気を付けるんだよ」
J('ー`)し「いってらっしゃい」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:40:17.229 ID:eHClCcU40.net
<おーいこっちの資料にも目通しといてくれー
('A`)「はい」
<例のプレゼン、まかせていいね?
('A`)「任せてください!」
('A`)「ただいまー、っていないよな・・・」
('A`)(こっちに転勤して早一年・・・
初めのうちは一か月に一回は電話してたけど、もうしばらくしてないな
久々にかけてみるか)
('A`)「はい」
<例のプレゼン、まかせていいね?
('A`)「任せてください!」
('A`)「ただいまー、っていないよな・・・」
('A`)(こっちに転勤して早一年・・・
初めのうちは一か月に一回は電話してたけど、もうしばらくしてないな
久々にかけてみるか)
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:47:36.331 ID:eHClCcU40.net
('A`)「もしもしー」
J('ー`)し「ああ、たかし やっとかけてくれたね ずっと待ってたよ」
('A`)「いやー、こっちの方がかなり忙しくてさ、あっという間に一年経っちゃったよ~」
J('ー`)し「そうかい」
('A`)「最初の頃は初めての土地だし、何より一人暮らしだったからかなり緊張したけど
思ったよりなんとかなるなって感じでさ、料理も案外やってみると楽しいし、掃除もやりがいあるね
あ、ちゃんと洗濯物もしてるよ 天気の良い日ってのが待ち遠しくなるくらいだよ」
J('ー`)し「よかったね ちゃんとご飯もたべてるみたいだし カーチャンホッとしたよ」
('A`)「うん それじゃあ明日も早いからまた今度ね」
J('ー`)し「ああ、たかし やっとかけてくれたね ずっと待ってたよ」
('A`)「いやー、こっちの方がかなり忙しくてさ、あっという間に一年経っちゃったよ~」
J('ー`)し「そうかい」
('A`)「最初の頃は初めての土地だし、何より一人暮らしだったからかなり緊張したけど
思ったよりなんとかなるなって感じでさ、料理も案外やってみると楽しいし、掃除もやりがいあるね
あ、ちゃんと洗濯物もしてるよ 天気の良い日ってのが待ち遠しくなるくらいだよ」
J('ー`)し「よかったね ちゃんとご飯もたべてるみたいだし カーチャンホッとしたよ」
('A`)「うん それじゃあ明日も早いからまた今度ね」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:51:42.445 ID:eHClCcU40.net
('A`)「カーチャン相変わらず元気そうでよかったな」
('A`)「さて、明日はプレゼンだ」
('A`)「気合入れないとな」
J('ー`)し「たかし 元気そうでよかった」
J('ー`)し「また花見いっしょにいきたかったけど、忙しいもんね しかたないね」
('A`)「さて、明日はプレゼンだ」
('A`)「気合入れないとな」
J('ー`)し「たかし 元気そうでよかった」
J('ー`)し「また花見いっしょにいきたかったけど、忙しいもんね しかたないね」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:55:19.696 ID:eHClCcU40.net
<たかし!今日のプレゼン大成功だったな!
('A`)「ありがとうございます!」
<よし!今日は俺の奢りで飲み行くぞ!
('A`)「ごちそうさまです!」
<お、いい飲みっぷりだね~
('A`)「いや~大仕事の後のビールはうまいっす!」
<このままキャバクラでも行っちまうか~!?
('A`)「いえーい!」
('A`)「ありがとうございます!」
<よし!今日は俺の奢りで飲み行くぞ!
('A`)「ごちそうさまです!」
<お、いい飲みっぷりだね~
('A`)「いや~大仕事の後のビールはうまいっす!」
<このままキャバクラでも行っちまうか~!?
('A`)「いえーい!」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 21:58:34.674 ID:eHClCcU40.net
('A`)「うーーーーん」ゴロン
('A`)「二日酔いだあ」
('A`)「実家にいた頃はこんなに飲んだりしなかったもんなぁ」
('A`)「いやー酒って楽しいなー今はつらいけどな」ゲロゲロ
('A`)「二日酔いだあ」
('A`)「実家にいた頃はこんなに飲んだりしなかったもんなぁ」
('A`)「いやー酒って楽しいなー今はつらいけどな」ゲロゲロ
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:02:03.104 ID:eHClCcU40.net
<今日もどうだ?
('∀`)「行きます!」
<よーし、今日はお前の奢りだ!
('∀`)「いえーい!ってあれ!?」
<ははははは
('∀`)「行きます!」
<よーし、今日はお前の奢りだ!
('∀`)「いえーい!ってあれ!?」
<ははははは
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:05:24.732 ID:eHClCcU40.net
キャッ キャッ
お兄さん面白ーい
('∀`)「はははは 可愛いね君たち」
可愛いだってーやだーー照れるーw
('∀`)「ははははははは」
prrrrrrr
('A`)「ん」
('A`)「カーチャンか」
ちょっとーお母さんからの電話にでるの~?
('A`)「・・・・・・」
('∀`)「むしむし~」
お兄さん面白ーい
('∀`)「はははは 可愛いね君たち」
可愛いだってーやだーー照れるーw
('∀`)「ははははははは」
prrrrrrr
('A`)「ん」
('A`)「カーチャンか」
ちょっとーお母さんからの電話にでるの~?
('A`)「・・・・・・」
('∀`)「むしむし~」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:09:26.497 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「あら、でないわいそがしいのね たかしは偉いね」
J('ー`)し「カーチャンはたかしをほこりに思うよ
ちっちゃいころは ずっと泣いてたのにね
いまじゃあ北海道でばりばりサラリーマンやって、たかしはえらいね」
J('ー`)し「カーチャンはたかしをほこりに思うよ
ちっちゃいころは ずっと泣いてたのにね
いまじゃあ北海道でばりばりサラリーマンやって、たかしはえらいね」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:12:26.484 ID:eHClCcU40.net
('A`)「あ~また二日酔いだよ だるいよ」ゴロン
('A`)「ん 昨日のお店の子からライン来てる」スイスイ
('A`)「ミカちゃんは可愛いね~、と」
('A`)「鞄が欲しいって言ってたな、今度持ってってあげよう」
('A`)「ん 昨日のお店の子からライン来てる」スイスイ
('A`)「ミカちゃんは可愛いね~、と」
('A`)「鞄が欲しいって言ってたな、今度持ってってあげよう」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:16:43.190 ID:eHClCcU40.net
キャー!ほんとにくれるのー?
('∀`)「もちろんだよ、ミカちゃん可愛いからね」
ホントにうれしー!
('∀`)「今日は誕生日だもんね、ちょっと高いお酒も入れちゃおうかなw」
やったー!すいませーんドンペリ入りマーす!
('∀`)「いえーい」
<おいおいこんなに飲んだのか・・・
('∀`)「へ?」
('A`)「うわ」
ありがとうございましたーー
<馬鹿やろう!
('A`)「すみませんでした」
<ったく、明日返せよな
('A`)「はい・・・」
('∀`)「もちろんだよ、ミカちゃん可愛いからね」
ホントにうれしー!
('∀`)「今日は誕生日だもんね、ちょっと高いお酒も入れちゃおうかなw」
やったー!すいませーんドンペリ入りマーす!
('∀`)「いえーい」
<おいおいこんなに飲んだのか・・・
('∀`)「へ?」
('A`)「うわ」
ありがとうございましたーー
<馬鹿やろう!
('A`)「すみませんでした」
<ったく、明日返せよな
('A`)「はい・・・」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:20:20.492 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「たかしかい?ひさしぶりだね」
('A`)「おう・・で、悪いんだけどさ、お金貸してくれない?」
J('ー`)し「そういうことなら しかたないわね」
('A`)「ああ、先輩のお母さん結構やばいみたいでさ、
給料日来たら必ず返すからさ、ありがとなカーチャン」
J('ー`)し「うん いいよ やさしいたかしは カーチャンのほこりだからね」
('A`)「サンキュー」プツッ
('A`)「おう・・で、悪いんだけどさ、お金貸してくれない?」
J('ー`)し「そういうことなら しかたないわね」
('A`)「ああ、先輩のお母さん結構やばいみたいでさ、
給料日来たら必ず返すからさ、ありがとなカーチャン」
J('ー`)し「うん いいよ やさしいたかしは カーチャンのほこりだからね」
('A`)「サンキュー」プツッ
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:23:00.085 ID:eHClCcU40.net
いあらっしゃいませー
('A`)「チッ こんだけじゃちときついな」
('A`)「まあ、今月はなんとかこれでしのぐか」
J('ー`)し「たかしは やさしいねえ」
('A`)「チッ こんだけじゃちときついな」
('A`)「まあ、今月はなんとかこれでしのぐか」
J('ー`)し「たかしは やさしいねえ」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:27:43.906 ID:eHClCcU40.net
<今日はどうするよ?
('A`)「ちょっとこの前のこと反省して今月はやめときます」
<オッケー
キャッ キャッ 久しぶりー
<おう 飲めやー
あの人は今日いないの?あのたかしって人ー
<ああ、あいつは今日いないよ
('A`)「ちょっとこの前のこと反省して今月はやめときます」
<オッケー
キャッ キャッ 久しぶりー
<おう 飲めやー
あの人は今日いないの?あのたかしって人ー
<ああ、あいつは今日いないよ
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:31:18.328 ID:eHClCcU40.net
<あいつがどうかした?
いやあのさーあいつホント気持ち悪くてさー
<ぶふぉっ
なんか可愛いばっか言ってくるしさープレゼントもやっすいださいのばっかでさー
ホントありえないよねー
<そうだったんかwwたかしどんまいww
もうホント来ないでほしいんだよねー
<だ、そうだ
('A`)「え・・・・・・」
<振られたなwwwwまあまた次の子行こうやwww
いやあのさーあいつホント気持ち悪くてさー
<ぶふぉっ
なんか可愛いばっか言ってくるしさープレゼントもやっすいださいのばっかでさー
ホントありえないよねー
<そうだったんかwwたかしどんまいww
もうホント来ないでほしいんだよねー
<だ、そうだ
('A`)「え・・・・・・」
<振られたなwwwwまあまた次の子行こうやwww
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:35:12.800 ID:eHClCcU40.net
('A`#)「くそ!!くそ!あのくそ女め!」
('A`#)「くそ!!!!」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「んあ」
('A`)「カーチャンかよ・・・チッ マンドクセ」
prrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「っせーな」ポイッ
prrrrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「チッ 電源切っちまえ」プツッ
('A`#)「くそ!!!!」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「んあ」
('A`)「カーチャンかよ・・・チッ マンドクセ」
prrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「っせーな」ポイッ
prrrrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「チッ 電源切っちまえ」プツッ
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:37:44.039 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「たかし・・もうしばらく はなしてない・・・」
J('ー`)し「げんき かな」
J('ー`)し「また お花見 いきたいねぇ」
('A`)「チッ くそミカのやろう・・・」
('A`)「チッ」
J('ー`)し「げんき かな」
J('ー`)し「また お花見 いきたいねぇ」
('A`)「チッ くそミカのやろう・・・」
('A`)「チッ」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:41:06.878 ID:eHClCcU40.net
<おーい!この書類抜けあるぞ!
('A`)「あ、すいません・・・」
<最近多くねーか?俺が課長に怒られんだからちゃんと見てくれよぉ?
('A`)「はぃ」
('A`)(だったら課長に渡す前にてめーが確認しろや 楽してんじゃねーぞ)
<あ?なんだその眼は?
('A`)「・・・・・・・・・・」
('A`)「すみません」
('A`)「あ、すいません・・・」
<最近多くねーか?俺が課長に怒られんだからちゃんと見てくれよぉ?
('A`)「はぃ」
('A`)(だったら課長に渡す前にてめーが確認しろや 楽してんじゃねーぞ)
<あ?なんだその眼は?
('A`)「・・・・・・・・・・」
('A`)「すみません」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:41:07.800 ID:eHClCcU40.net
<おーい!この書類抜けあるぞ!
('A`)「あ、すいません・・・」
<最近多くねーか?俺が課長に怒られんだからちゃんと見てくれよぉ?
('A`)「はぃ」
('A`)(だったら課長に渡す前にてめーが確認しろや 楽してんじゃねーぞ)
<あ?なんだその眼は?
('A`)「・・・・・・・・・・」
('A`)「すみません」
('A`)「あ、すいません・・・」
<最近多くねーか?俺が課長に怒られんだからちゃんと見てくれよぉ?
('A`)「はぃ」
('A`)(だったら課長に渡す前にてめーが確認しろや 楽してんじゃねーぞ)
<あ?なんだその眼は?
('A`)「・・・・・・・・・・」
('A`)「すみません」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:44:56.904 ID:eHClCcU40.net
('A`)「はーあ、うまくいかねーなー」スパー
('A`)「なんかあれ以来先輩冷たい気がするし、そもそも課長が厳しすぎるんだよ」
('A`)「ったく・・」
<いや、マジめんどくせえっすわ~たかしの奴
あんだけ面倒みてやったのに最近やけになまいきだし
<しめちゃっていいすかね?あいつ
('A`)「なんかあれ以来先輩冷たい気がするし、そもそも課長が厳しすぎるんだよ」
('A`)「ったく・・」
<いや、マジめんどくせえっすわ~たかしの奴
あんだけ面倒みてやったのに最近やけになまいきだし
<しめちゃっていいすかね?あいつ
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:49:14.167 ID:eHClCcU40.net
('A`)「なんか最近先輩とまったく話さなくなったな」
('A`)「まあいいけど」
('A`)「てか部署内全員が冷たい気がする」
('A`)「飲み会とか俺の目の前でみんなを誘うし」スパー
('A`)「まあいいけどさ」
(´_`)転勤。」
('A`)「え?」
(´_`)「群馬帰れるぞ、良かったな」
('A`)「あ、はい」
(´_`)「3年弱、ご苦労様」
('A`)「・・・ありがとうございました」
('A`)「まあいいけど」
('A`)「てか部署内全員が冷たい気がする」
('A`)「飲み会とか俺の目の前でみんなを誘うし」スパー
('A`)「まあいいけどさ」
(´_`)転勤。」
('A`)「え?」
(´_`)「群馬帰れるぞ、良かったな」
('A`)「あ、はい」
(´_`)「3年弱、ご苦労様」
('A`)「・・・ありがとうございました」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:52:45.018 ID:eHClCcU40.net
('A`)「実家、戻れるぞ」
('A`)「やった」
('A`)「なのになんだこの気持ちは」
('A`)「もやもやする けど・・・」
('A`)「そうだ、カーチャンに連絡しないと」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「・・・・・・・・・・」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「ん?」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「出ない・・・」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「やった」
('A`)「なのになんだこの気持ちは」
('A`)「もやもやする けど・・・」
('A`)「そうだ、カーチャンに連絡しないと」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「・・・・・・・・・・」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「ん?」
prrrrrrrrrrrrrrrr
('A`)「出ない・・・」
prrrrrrrrrrrrrrrr
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 22:56:48.284 ID:eHClCcU40.net
ガチャッ
('A`)「お、出た カーチャン?俺だけどさ
ようやく任期終わったから地元帰ることになったわ
つーわけで来月の中旬くらいに・・・」
('A`)「もしもし?」
J('ー`)し「たかし だね・・・」
J('ー`)し「ひさしぶりだね」
('A`)「おう」
J('ー`)し「・・・げんきだったかい?」
('A`)「うん、だから帰るから部屋とか掃除しといてくれるかな?」
J('ー`)し「・・・え?」
('A`)「お、出た カーチャン?俺だけどさ
ようやく任期終わったから地元帰ることになったわ
つーわけで来月の中旬くらいに・・・」
('A`)「もしもし?」
J('ー`)し「たかし だね・・・」
J('ー`)し「ひさしぶりだね」
('A`)「おう」
J('ー`)し「・・・げんきだったかい?」
('A`)「うん、だから帰るから部屋とか掃除しといてくれるかな?」
J('ー`)し「・・・え?」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:01:49.629 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「かえるって おしごとは?」
('A`)「はあ?だから転勤・・任期終わったから帰るんだって!」
J('ー`)し「そうかい よかったね」
('A`)「うん じゃあ部屋の掃除頼んだよ」
J('ー`)し「・・・え?」
J('ー`)し「おへやのそうじは やりがいあるんでしょ?」
('A`)「まあそう言ったけど・・・帰ってきていきなり掃除させる気かよ」
J('ー`)し「・・・」
J('ー`)し「ああ そうだね かえってくるんだね」
J('ー`)し「おかえり」
('A`)「・・・・・・・」
('A`)「はあ?だから転勤・・任期終わったから帰るんだって!」
J('ー`)し「そうかい よかったね」
('A`)「うん じゃあ部屋の掃除頼んだよ」
J('ー`)し「・・・え?」
J('ー`)し「おへやのそうじは やりがいあるんでしょ?」
('A`)「まあそう言ったけど・・・帰ってきていきなり掃除させる気かよ」
J('ー`)し「・・・」
J('ー`)し「ああ そうだね かえってくるんだね」
J('ー`)し「おかえり」
('A`)「・・・・・・・」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:06:32.325 ID:eHClCcU40.net
('A`)「ただいま」
J('ー`)し「まあ ひさしぶりにたかしが かえってくるのね」
J('ー`)し「たかしのおへや きれいにしなきゃね」
('A`)「おう 頼むぜ」
J('ー`)し「うれしいわね たけしがひさしぶりに かえってくるね」
('A`)「たかし、だよ」
('A`)「おいおいどうしたんだよ 3年ぶりに帰るからってからかってんのか?」
('A`)「3年・・・!」
('A`)「カーチャン今いくつだっけ?」
J('ー`)し「まあ ひさしぶりにたかしが かえってくるのね」
J('ー`)し「たかしのおへや きれいにしなきゃね」
('A`)「おう 頼むぜ」
J('ー`)し「うれしいわね たけしがひさしぶりに かえってくるね」
('A`)「たかし、だよ」
('A`)「おいおいどうしたんだよ 3年ぶりに帰るからってからかってんのか?」
('A`)「3年・・・!」
('A`)「カーチャン今いくつだっけ?」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:14:23.353 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「・・・うーーんと 69さいだよ」
('A`)「71歳だろ!おいおい大丈夫かよ!」
J('ー`)し「・・・え?」
('A`)「カーチャンは、71歳!わかった?」
J('ー`)し「そうだった・・・かねえ」
('A`)「カーチャンちゃんと飯食ってるか?掃除もしてるか?」
J('ー`)し「・・・カーチャンは70さい」
('A`)「おい!」
J('ー`)し「はやかったのね たかし」
('A`)「無理に休みもらって帰ってきたんだよ」
('A`)「カーチャン・・・とりあえず話そう」
('A`)「71歳だろ!おいおい大丈夫かよ!」
J('ー`)し「・・・え?」
('A`)「カーチャンは、71歳!わかった?」
J('ー`)し「そうだった・・・かねえ」
('A`)「カーチャンちゃんと飯食ってるか?掃除もしてるか?」
J('ー`)し「・・・カーチャンは70さい」
('A`)「おい!」
J('ー`)し「はやかったのね たかし」
('A`)「無理に休みもらって帰ってきたんだよ」
('A`)「カーチャン・・・とりあえず話そう」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:24:22.586 ID:eHClCcU40.net
俺はカーチャンと人生で一番長く話した、思う
カーチャンがこの3年どうしてたか、変わったこと、自分で気づいていること
いろいろ聞き出した
生活は前までと同じようにしていた 習慣になっていた為問題はなかったようだ
ただ、買い物が大変になってきたという 会計の時がスムーズにいかなかったり、
無駄なものを知らないうちに買っていたり、と
そして気づけば物忘れが激しくなっていたという
('A`)「カーチャン、これは?」
J('ー`)し「さいきん どんどんわすれてってっちゃうから」
J('ー`)し「たかしのことは わすれないように っておもってね・・・」
壁全体に俺の写真が貼られていた
生まれたての時、初めて立った時、歩いた時、一人で食べられるようになった時、
学校の入学式、卒業式の写真・・・
('A`)「こんなことしなくても・・・もうそばにいるから・・・」
('A`)「そばにいるんだからこれからも絶対に忘れないでいてくれよ・・・!」
カーチャンがこの3年どうしてたか、変わったこと、自分で気づいていること
いろいろ聞き出した
生活は前までと同じようにしていた 習慣になっていた為問題はなかったようだ
ただ、買い物が大変になってきたという 会計の時がスムーズにいかなかったり、
無駄なものを知らないうちに買っていたり、と
そして気づけば物忘れが激しくなっていたという
('A`)「カーチャン、これは?」
J('ー`)し「さいきん どんどんわすれてってっちゃうから」
J('ー`)し「たかしのことは わすれないように っておもってね・・・」
壁全体に俺の写真が貼られていた
生まれたての時、初めて立った時、歩いた時、一人で食べられるようになった時、
学校の入学式、卒業式の写真・・・
('A`)「こんなことしなくても・・・もうそばにいるから・・・」
('A`)「そばにいるんだからこれからも絶対に忘れないでいてくれよ・・・!」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:30:23.783 ID:eHClCcU40.net
('A`)「カーチャン、洗濯物しまおう」
J('ー`)し「たかし テレビみよ」
('A`)「先に洗濯物!」
俺はいつの間にか仕事を辞めて、昼間だけのアルバイトを始めた
カーチャンと一緒に暮らしてるのは楽しかった
でもそれとは反対にカーチャンはどんどんひどくなっていった
J('ー`)し「たかし ごはんたべよ」
('A`)「さっき食べたろ」
J('ー`)し「そうかい よかったね」
('A`)「・・・・・」イラッ
('A`)「買い物行ってくる」スタスタ
J('ー`)し「・・・?」
J('ー`)し「たかし どこいくの?」
('A`)「買い物!」
J('ー`)し「たかし テレビみよ」
('A`)「先に洗濯物!」
俺はいつの間にか仕事を辞めて、昼間だけのアルバイトを始めた
カーチャンと一緒に暮らしてるのは楽しかった
でもそれとは反対にカーチャンはどんどんひどくなっていった
J('ー`)し「たかし ごはんたべよ」
('A`)「さっき食べたろ」
J('ー`)し「そうかい よかったね」
('A`)「・・・・・」イラッ
('A`)「買い物行ってくる」スタスタ
J('ー`)し「・・・?」
J('ー`)し「たかし どこいくの?」
('A`)「買い物!」
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:35:28.679 ID:eHClCcU40.net
('A`)「どうしよう・・・」
('A`)「このままじゃカーチャンはただのボケ老人だ」
('A`)「3年の間にどうしてあそこまで・・・」
J('ー`)し「たかしーー」
('A`)「なんだ」
J('ー`)し「たかし お花見いこ」
('A`)「カーチャンがこんななのに行けるわけないだろ」
J('ー`)し「・・・?」
J('ー`)し「たけしは行きたくないのかい?」
('A`)「俺はたかし!」
J('ー`)し「・・・たかし・・」
J('ー`)し「ごめんね・・・たかし・・・ごめんね」
('A`)「チッ 息子の名前間違えんなよ」
('A`)「このままじゃカーチャンはただのボケ老人だ」
('A`)「3年の間にどうしてあそこまで・・・」
J('ー`)し「たかしーー」
('A`)「なんだ」
J('ー`)し「たかし お花見いこ」
('A`)「カーチャンがこんななのに行けるわけないだろ」
J('ー`)し「・・・?」
J('ー`)し「たけしは行きたくないのかい?」
('A`)「俺はたかし!」
J('ー`)し「・・・たかし・・」
J('ー`)し「ごめんね・・・たかし・・・ごめんね」
('A`)「チッ 息子の名前間違えんなよ」
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:41:03.365 ID:eHClCcU40.net
('A`)「はい・・・よろしくお願いします」
J('ー`)し「・・・・・・・・」
J('ー`)し「たかし・・・だれと はなしてるんだい?」
('A`)「介護サービスの人だよ」
J('ー`)し「・・・?」
('A`)「もう俺がいない間も危ないから介護サービスにお願いするんだよ」
J('ー`)し「・・・・たかし」
J('ー`)し「また いなくなっちゃうのかい?」
('A`)「いなくならないよ」
J('ー`)し「さびしいよ カーチャンさびしいよ」
('A`)「だから・・・!」
('A`)「・・・ふぅ「」
J('ー`)し「・・・・・・・・」
J('ー`)し「たかし・・・だれと はなしてるんだい?」
('A`)「介護サービスの人だよ」
J('ー`)し「・・・?」
('A`)「もう俺がいない間も危ないから介護サービスにお願いするんだよ」
J('ー`)し「・・・・たかし」
J('ー`)し「また いなくなっちゃうのかい?」
('A`)「いなくならないよ」
J('ー`)し「さびしいよ カーチャンさびしいよ」
('A`)「だから・・・!」
('A`)「・・・ふぅ「」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:45:00.658 ID:eHClCcU40.net
('A`)「介護ってもんがこんなにきついとはな」
('A`)「休む暇なんてありゃしない」
('A`)「何をしていても呼ばれるし、物事をすぐ忘れるし・・・」
('A`)「もうなんか・・・マンドクセ」
J('ー`)し「たかしーーーー」
('A`)「チッ」
('A`)「るっせーな」
J('ー`)し「・・・?
J('ー`)し「どうかしたの?」
J('ー`)し「おなか いたいのかい?」
('A`)「ちげーよ!」
('A`)「休む暇なんてありゃしない」
('A`)「何をしていても呼ばれるし、物事をすぐ忘れるし・・・」
('A`)「もうなんか・・・マンドクセ」
J('ー`)し「たかしーーーー」
('A`)「チッ」
('A`)「るっせーな」
J('ー`)し「・・・?
J('ー`)し「どうかしたの?」
J('ー`)し「おなか いたいのかい?」
('A`)「ちげーよ!」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:49:56.811 ID:eHClCcU40.net
('A`)「っとまずいまずい」
('A`)「こんなことしてると、実際ニュースでの介護老人殺害事件とか・・・」
('A`)「他人事じゃなく思えるな・・・」
('A`)「zzzzzzzzzz」
J('ー`)し「たかしーーーーーーー」
('A`)「んあ」
('A`)「またかよ」
('A`)「なんだよ」
J('ー`)し「・・・ねれないんだよぉ・・」
('A`)「はぁ・・・」
('A`)「こんなことしてると、実際ニュースでの介護老人殺害事件とか・・・」
('A`)「他人事じゃなく思えるな・・・」
('A`)「zzzzzzzzzz」
J('ー`)し「たかしーーーーーーー」
('A`)「んあ」
('A`)「またかよ」
('A`)「なんだよ」
J('ー`)し「・・・ねれないんだよぉ・・」
('A`)「はぁ・・・」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/08(金) 23:54:53.557 ID:eHClCcU40.net
J('ー`)し「zzzzzzzzzz」
('A`)「やっと寝た・・・」
('A`)「俺も寝よう・・・」
J('ー`)し「たけしーーーーー」
('A`)「たかしだっつってんだろ!」
J('ー`)し「たけしーーーー」
('A`)「だから・・・」
J('∀`)し「たけし、たけし・・・」
('A`)「・・・・・」
('A`)「だからなんで親父の名前呼ぶんだよ
親父はもうずっと前からいないだろ・・・」
('A`)「なんで・・・・」
('A`)「やっと寝た・・・」
('A`)「俺も寝よう・・・」
J('ー`)し「たけしーーーーー」
('A`)「たかしだっつってんだろ!」
J('ー`)し「たけしーーーー」
('A`)「だから・・・」
J('∀`)し「たけし、たけし・・・」
('A`)「・・・・・」
('A`)「だからなんで親父の名前呼ぶんだよ
親父はもうずっと前からいないだろ・・・」
('A`)「なんで・・・・」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:00:34.757 ID:tdxqXZU80.net
('A`)「ったくまた部屋散らかして・・・ん?」
('A`)「日記か・・・つけてんのか?」パラッ
('A`)「うわ、もう1年以上書いてないじゃん」
('A`)「・・・・・・」パラッ
北海道に行った、たかしに電話をしてみました
元気そうで良かった たかしガンバレ!
仕事、うまくいってるみたい すごく嬉しい
カーチャンはずっとたかしを応援してるよ
('A`)「・・・・・・・」パラッ
たかしに電話をしてみた 忙しそうだったけど話してくれた
楽しかった 会社の先輩が良い人で良かった
('A`)「日記か・・・つけてんのか?」パラッ
('A`)「うわ、もう1年以上書いてないじゃん」
('A`)「・・・・・・」パラッ
北海道に行った、たかしに電話をしてみました
元気そうで良かった たかしガンバレ!
仕事、うまくいってるみたい すごく嬉しい
カーチャンはずっとたかしを応援してるよ
('A`)「・・・・・・・」パラッ
たかしに電話をしてみた 忙しそうだったけど話してくれた
楽しかった 会社の先輩が良い人で良かった
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:09:30.265 ID:tdxqXZU80.net
('A`)「・・・・・・・・・・」パラッ
プレゼンがうまくいったみたい 良かった
先輩と飲みに行ったみたい たかしはどんどん大人になってくね
いつかカーチャンとも飲もうね
たかしはすごい忙しいみたい あんまりでんわに出てくれなくなった
ひまな時にまたでんわしてね たかしガンバレ!
('A`)「・・・・・・・・・!」パラッ
たかしがせんぱいのお母さんのためにお金をだしたみたい
やさしいたかしが お母さんは大好きです
('A`)「・・・くっ・・」パラッ
たかしとぜんぜんはなしてない カーチャンはさびしいです
たけしさん、たかしは大人になりました でもわたしはちょっとさびしいです
たけしさんもたかしを応えんしてあげてね
('A`)「・・・寂しかった・・・か」
たかしは がんばってます わたしもがんばります
さいきんものわすれが多いです かんじも思い出せなくなってきました
プレゼンがうまくいったみたい 良かった
先輩と飲みに行ったみたい たかしはどんどん大人になってくね
いつかカーチャンとも飲もうね
たかしはすごい忙しいみたい あんまりでんわに出てくれなくなった
ひまな時にまたでんわしてね たかしガンバレ!
('A`)「・・・・・・・・・!」パラッ
たかしがせんぱいのお母さんのためにお金をだしたみたい
やさしいたかしが お母さんは大好きです
('A`)「・・・くっ・・」パラッ
たかしとぜんぜんはなしてない カーチャンはさびしいです
たけしさん、たかしは大人になりました でもわたしはちょっとさびしいです
たけしさんもたかしを応えんしてあげてね
('A`)「・・・寂しかった・・・か」
たかしは がんばってます わたしもがんばります
さいきんものわすれが多いです かんじも思い出せなくなってきました
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:17:02.815 ID:tdxqXZU80.net
たかしがかえってこない さびしいです
カーチャンは
かいもののときにおそくて おじさんにおこられてしまいました
たかしにあいたいです またお花見したいです
('A`)「ここで終わってる・・・」
('A`)「カーチャン・・・」
('A`)「・・・・・・・・・・・」
J('∀`)し「たけしーーーーー」
('A`)「カーチャン・・・」
J('∀`)し「たけし ごはんは まだ?」
('A`)「カーチャン、花見に行こう」
カーチャンは
かいもののときにおそくて おじさんにおこられてしまいました
たかしにあいたいです またお花見したいです
('A`)「ここで終わってる・・・」
('A`)「カーチャン・・・」
('A`)「・・・・・・・・・・・」
J('∀`)し「たけしーーーーー」
('A`)「カーチャン・・・」
J('∀`)し「たけし ごはんは まだ?」
('A`)「カーチャン、花見に行こう」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:27:19.225 ID:tdxqXZU80.net
J('∀`)し「・・・・・」
J('ー`)し「・・・?」
('A`)「花見に行こう、カーチャン」
J('ー`)し「お・・・お花見・・?」
('A`)「おう」
J('ー`)し「・・う」
J('ー:)し「・・うぅ・・・」
('A`)「さ、行くぞ」
J('ー`)し「・・・?」
('A`)「花見に行こう、カーチャン」
J('ー`)し「お・・・お花見・・?」
('A`)「おう」
J('ー`)し「・・う」
J('ー:)し「・・うぅ・・・」
('A`)「さ、行くぞ」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:28:52.364 ID:tdxqXZU80.net
('A`)「綺麗だなー」
J('ー`)し「・・・・・・・」
('A`)「どう?カーチャン」
J('ー`)し「・・・たかし・・」
('A`)「ん?」
J('ー`)し「・・・うそばっかり・・」
('A`)「え?」
J('ー`)し「今はもう5月じゃない ここの桜はもう散ってるよ」
('A`)「カーチャン・・?」
('∀`)「カーチャン!?」
J('∀`)し「・・・たかしは やさしいこだね・・
たかしはカーチャンのほこりだよ ありがとうね、たかし」
完
J('ー`)し「・・・・・・・」
('A`)「どう?カーチャン」
J('ー`)し「・・・たかし・・」
('A`)「ん?」
J('ー`)し「・・・うそばっかり・・」
('A`)「え?」
J('ー`)し「今はもう5月じゃない ここの桜はもう散ってるよ」
('A`)「カーチャン・・?」
('∀`)「カーチャン!?」
J('∀`)し「・・・たかしは やさしいこだね・・
たかしはカーチャンのほこりだよ ありがとうね、たかし」
完
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:30:40.976 ID:UM3g4i4l0.net
そう来たか
乙
乙
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/09(土) 00:33:53.668 ID:u7J+DiGh0.net
暗転後母のお墓前のパターン
引用元: J('∀`)し「たけし、たけし・・・」('A`)「カーチャン・・・」
亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでYO→!」
2019-07-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 14:03:15.10 ID:tBjm3Bmb0
昔々あるところに、おばあさんが婚期を逃して隠居生活をしていました。
あずさ「うぅ~ん、今日は良い天気ね~」
あずさ「お仕事も無いし、川へお洗濯へ行きましょう~」タッタッタ
あずさ「次は芝刈りに行かないといけないわ~、腰がやられてしまうわ~……」ジャブジャブ
おばあさんが川で控えめながらも、薔薇のアクセントが大人の雰囲気をかもしだす
レース生地のブラジャーを洗っていると……
あずさ「あら? あれは一体なにかしら~」ジャブジャブ
ドンブラコ、ドンブラコと、大きなゴージャスセレブプリンが流れてきました。
あずさ「あらー……(驚愕)」
あずさ「うぅ~ん、今日は良い天気ね~」
あずさ「お仕事も無いし、川へお洗濯へ行きましょう~」タッタッタ
あずさ「次は芝刈りに行かないといけないわ~、腰がやられてしまうわ~……」ジャブジャブ
おばあさんが川で控えめながらも、薔薇のアクセントが大人の雰囲気をかもしだす
レース生地のブラジャーを洗っていると……
あずさ「あら? あれは一体なにかしら~」ジャブジャブ
ドンブラコ、ドンブラコと、大きなゴージャスセレブプリンが流れてきました。
あずさ「あらー……(驚愕)」
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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 14:13:07.00 ID:tBjm3Bmb0
あずさ「ど、どうして川からプリンが流れてくるのかしら~?」
さすがのおばあさんも、これには驚きを隠せませんでした。
あずさ「……これじゃ一人で食べきれないわね~」
あずさ「うふふ、2日に分けていただこうかしら~」
おばあさんは、大きなゴージャスセレブプリンをひろいあげて、家に持ち帰りました。
ドンッ
あずさ「よいっしょ……ふぅ、なんだか妙に重たかったわ~」
あずさ「賞味期限とか大丈夫かしら~?」クイッ
あずさ「それにダイエットも……」
おばあさんは悩みました。
あずさ「……」
あずさ「さらば、あの頃の日々」スッ
しかし、その悩みはスイーツの前には塵芥にも等しいものだったのです。
おばあさんの婚期とウェストラインはまた伸びてしまいました。
さすがのおばあさんも、これには驚きを隠せませんでした。
あずさ「……これじゃ一人で食べきれないわね~」
あずさ「うふふ、2日に分けていただこうかしら~」
おばあさんは、大きなゴージャスセレブプリンをひろいあげて、家に持ち帰りました。
ドンッ
あずさ「よいっしょ……ふぅ、なんだか妙に重たかったわ~」
あずさ「賞味期限とか大丈夫かしら~?」クイッ
あずさ「それにダイエットも……」
おばあさんは悩みました。
あずさ「……」
あずさ「さらば、あの頃の日々」スッ
しかし、その悩みはスイーツの前には塵芥にも等しいものだったのです。
おばあさんの婚期とウェストラインはまた伸びてしまいました。
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 14:24:58.72 ID:tBjm3Bmb0
あずさ「うふふ、いただきます~」
いざ、プリンのラベルを剥がそうとしたその時……
ボシュウウウウウウ!
突然、真っ白な煙が部屋を覆い尽くしたのです。
あずさ「きゃっ!」
あずさ「……!……けほっけほっ! Smoky Thrillだわ~!」
その揺れる蜃気楼の先には……
真「まっこまっこりーん!」
なんとゴージャスセレブプリンの中から勢いよく男の子が飛び出してきたのです
あずさ「なんということでしょう……」ガクガク
真「やーりぃ! やっと出れました!ありがとうございます!おばあさん」
あずさ「あ……あの……」
あずさ「……」
あずさ「あの、プリンで体中べちょべちょですよ~?」
おばあさんは天然でした。
いざ、プリンのラベルを剥がそうとしたその時……
ボシュウウウウウウ!
突然、真っ白な煙が部屋を覆い尽くしたのです。
あずさ「きゃっ!」
あずさ「……!……けほっけほっ! Smoky Thrillだわ~!」
その揺れる蜃気楼の先には……
真「まっこまっこりーん!」
なんとゴージャスセレブプリンの中から勢いよく男の子が飛び出してきたのです
あずさ「なんということでしょう……」ガクガク
真「やーりぃ! やっと出れました!ありがとうございます!おばあさん」
あずさ「あ……あの……」
あずさ「……」
あずさ「あの、プリンで体中べちょべちょですよ~?」
おばあさんは天然でした。
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 14:34:42.31 ID:tBjm3Bmb0
真「あ、手ぬぐいありがとうございました……」
あずさ「いいえ~。困った人を見たら知らぬが仏、ほっとけないわ~」
おばあさんは男運には恵まれていませんでしたが、とても親切で穏やかな方でした。
真「あの……驚かないんですか? プリンから人が出てきたんですよ?」
あずさ「うふふ~、きっと大変なことがあったのね~」
真「……」
あずさ「ゆっくりしていってちょうだい~」
真「おばあさん、ありがとうございます……!」ジワッ
あずさ「いいえ、気持ちはわかるわ~」
真「えっ」
あずさ「私も、よく山へ芝刈りに行って迷子になってしまうのよ~」
真「あ、あの……」
あずさ「うぅん、それでもプリンの中っていうのは私もさすがに無いわね~」
おばあさんは天然でした。
あずさ「いいえ~。困った人を見たら知らぬが仏、ほっとけないわ~」
おばあさんは男運には恵まれていませんでしたが、とても親切で穏やかな方でした。
真「あの……驚かないんですか? プリンから人が出てきたんですよ?」
あずさ「うふふ~、きっと大変なことがあったのね~」
真「……」
あずさ「ゆっくりしていってちょうだい~」
真「おばあさん、ありがとうございます……!」ジワッ
あずさ「いいえ、気持ちはわかるわ~」
真「えっ」
あずさ「私も、よく山へ芝刈りに行って迷子になってしまうのよ~」
真「あ、あの……」
あずさ「うぅん、それでもプリンの中っていうのは私もさすがに無いわね~」
おばあさんは天然でした。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 14:49:51.54 ID:tBjm3Bmb0
あずさ「お家には帰れるかしら~? なんでしたら私も一緒に……」
真「えっそれは絶対にダメッ……!じゃなくてっ!」
真「あ、あの! お願いします! ボクを養子としてここに住まわせてくれませんか!」ビシッ
あずさ「あら~キレイなお辞儀ね~……90度ピッタリ……」
真「ボ、ボク空手もやってるんで悪い奴が来たら懲らしめてやります!」
真「だからお願いします!おばあさん!」
あずさ「あらー。プリンを食べようと思ったらいきなり母親になってしまったわ~」
おばあさんは「生き遅れ」から「シングルマザー」にジョブチェンジしました。
あずさ「えっと、お名前は何ていうのかしら」
真「それが……覚えてないんです。だからおばあさんが付けてくれませんか?」
あずさ「えっと、それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリンから産まれたから、ゴージャスセレブプリン太郎ちゃんね~」
真「えっ……あ、あのボク女の子なんですけど……」
あずさ「あら、ごめんなさい~!うっかりしてたわ~! それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃんね~」
真「えっそれは絶対にダメッ……!じゃなくてっ!」
真「あ、あの! お願いします! ボクを養子としてここに住まわせてくれませんか!」ビシッ
あずさ「あら~キレイなお辞儀ね~……90度ピッタリ……」
真「ボ、ボク空手もやってるんで悪い奴が来たら懲らしめてやります!」
真「だからお願いします!おばあさん!」
あずさ「あらー。プリンを食べようと思ったらいきなり母親になってしまったわ~」
おばあさんは「生き遅れ」から「シングルマザー」にジョブチェンジしました。
あずさ「えっと、お名前は何ていうのかしら」
真「それが……覚えてないんです。だからおばあさんが付けてくれませんか?」
あずさ「えっと、それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリンから産まれたから、ゴージャスセレブプリン太郎ちゃんね~」
真「えっ……あ、あのボク女の子なんですけど……」
あずさ「あら、ごめんなさい~!うっかりしてたわ~! それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃんね~」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 15:05:07.32 ID:tBjm3Bmb0
プリンから生まれたその子はすくすくと成長していきました。
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!」
真「……あずささん」
あずさ「うふふ、今日は芝刈りにいってくれないかしら~」
真「すいません、せっかく名前付けてもらったのに申し訳ないんですけど……」
真「あの~……その~……改名してくれませんか?」
あずさ「あら~ゴージャスセレブプリン花子ちゃんじゃイヤなのかしら?」
真「イ、イヤですよ!長いし呼びづらいし! どっかのアヤしい外国人みたいじゃないですか!」
あずさ「そんな我儘な子に育てた覚えはありませんよ~」
真「と・に・か・く! ボクはこれから「真」って名前にします! 町娘のやよいって子に付けてもらいました!」
あずさ「あら、町にお友達が出来たのね~」
真「はい! 貧乏だけどす~~ごく元気で良い子なんです!」
あずさ「……わかったわ、ゴージャスセレ……いいえ、真ちゃん。それじゃ村の役所に手続きをしてくるからお留守番しててね」
真「ほっ……良かったぁ……」
真「うぅ、これからゴージャ(ryなんて名前で一生呼ばれたらどうしようかと思ったよ」
おばあさんの天然に悩まされながらも、真は常にまっすぐな子だったそうな。
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!」
真「……あずささん」
あずさ「うふふ、今日は芝刈りにいってくれないかしら~」
真「すいません、せっかく名前付けてもらったのに申し訳ないんですけど……」
真「あの~……その~……改名してくれませんか?」
あずさ「あら~ゴージャスセレブプリン花子ちゃんじゃイヤなのかしら?」
真「イ、イヤですよ!長いし呼びづらいし! どっかのアヤしい外国人みたいじゃないですか!」
あずさ「そんな我儘な子に育てた覚えはありませんよ~」
真「と・に・か・く! ボクはこれから「真」って名前にします! 町娘のやよいって子に付けてもらいました!」
あずさ「あら、町にお友達が出来たのね~」
真「はい! 貧乏だけどす~~ごく元気で良い子なんです!」
あずさ「……わかったわ、ゴージャスセレ……いいえ、真ちゃん。それじゃ村の役所に手続きをしてくるからお留守番しててね」
真「ほっ……良かったぁ……」
真「うぅ、これからゴージャ(ryなんて名前で一生呼ばれたらどうしようかと思ったよ」
おばあさんの天然に悩まされながらも、真は常にまっすぐな子だったそうな。
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 15:24:24.10 ID:tBjm3Bmb0
真「……ッせぇい!!!」パカーン!
真「あちゃ~、ちょっと薪割り過ぎちゃったかな?」
真は毎日、手刀で芝刈りに行きました。
あずさ「はぁ……はぁ……」ガチャッ
真「あ、お帰りなさい。あずささん、今日は迷子に……」
あずさ「た、大変よ~!町に鬼が出たわ~!」
真「な、なんだって!」ガタッ
あずさ「あらあら~!!あらあら~!!(混乱)」アタフタ
真「あずささん、落ちついてください! 目が回るだけですからっ!」
あずさ「……はぁっ……やよいちゃんの家のもやしが鬼の年貢で全て持っていかれちゃったのよ~!」
真「えっ、そんなことしたらっ……」
あずさ「餓死してしまうわ~……!」
真「もやしだけにっ……!」
あずさ「真ちゃん、どうしましょう~」アタフタ
真「……あずささん、ボクが鬼退治にいきます!もうヤツの悪事を見逃してられません!」
真「あちゃ~、ちょっと薪割り過ぎちゃったかな?」
真は毎日、手刀で芝刈りに行きました。
あずさ「はぁ……はぁ……」ガチャッ
真「あ、お帰りなさい。あずささん、今日は迷子に……」
あずさ「た、大変よ~!町に鬼が出たわ~!」
真「な、なんだって!」ガタッ
あずさ「あらあら~!!あらあら~!!(混乱)」アタフタ
真「あずささん、落ちついてください! 目が回るだけですからっ!」
あずさ「……はぁっ……やよいちゃんの家のもやしが鬼の年貢で全て持っていかれちゃったのよ~!」
真「えっ、そんなことしたらっ……」
あずさ「餓死してしまうわ~……!」
真「もやしだけにっ……!」
あずさ「真ちゃん、どうしましょう~」アタフタ
真「……あずささん、ボクが鬼退治にいきます!もうヤツの悪事を見逃してられません!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 15:37:14.81 ID:tBjm3Bmb0
あずさ「そんな……いかないで真ちゃん~。真ちゃんが居なくなったら、とっても寂しいわ~」
おばあさんにとって、真は唯一の家族だったのです。
真「あずささん、大丈夫ですよ。ボクは必ず帰ってきます」
あずさ「……真ちゃんいつのまにか立派になったのね~」ウルッ
真「なぁに鬼ヶ島まで、自転車でひとっ走りですよ!」
あずさ「真ちゃん必ず生きて帰ってきてちょうだい……はい、餞別よ」
おばあさんは真に背中に『真』一文字が書かれたトレーニングウェアと、
吉備団子を渡しました。
真「あずささん、それじゃ行ってきます!おたふく風邪には気をつけてください!」ダッ
あずさ「……真ちゃん、あなたの無事を祝って、送り歌を歌うわ」
あずさ「……」スゥ
あずさ「このおぉ坂道ぃぃをおおお!登るたびにぃいひいいいい!」
おばあさんは早速死亡フラグを立ててしまいました。
おばあさんにとって、真は唯一の家族だったのです。
真「あずささん、大丈夫ですよ。ボクは必ず帰ってきます」
あずさ「……真ちゃんいつのまにか立派になったのね~」ウルッ
真「なぁに鬼ヶ島まで、自転車でひとっ走りですよ!」
あずさ「真ちゃん必ず生きて帰ってきてちょうだい……はい、餞別よ」
おばあさんは真に背中に『真』一文字が書かれたトレーニングウェアと、
吉備団子を渡しました。
真「あずささん、それじゃ行ってきます!おたふく風邪には気をつけてください!」ダッ
あずさ「……真ちゃん、あなたの無事を祝って、送り歌を歌うわ」
あずさ「……」スゥ
あずさ「このおぉ坂道ぃぃをおおお!登るたびにぃいひいいいい!」
おばあさんは早速死亡フラグを立ててしまいました。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 15:52:09.30 ID:tBjm3Bmb0
チェーンを外して、ストッパーを外して真は自転車をかっとばしました。
シャアアァア!
真「う~ん、やっぱり鬼相手に一人だと心細いな……」
真「そういえばこの近くに頼れる犬、雉、猿が居るって聞いたなぁ」
すると、目の前になにやら大きな影が……
真「あっあれは……」
貴音「げろっぱ!」
真「……」
貴音「げろっぱ!げろっぱ!」
なんと、そこにおったのはヒップ92の蛙だったそうな。
その鋭い眼光が狙っているものは明らかに真の吉備団子。
真「……カエルって何だよ!」
これにはさすがの真もツッコまざるを得ませんでした。
シャアアァア!
真「う~ん、やっぱり鬼相手に一人だと心細いな……」
真「そういえばこの近くに頼れる犬、雉、猿が居るって聞いたなぁ」
すると、目の前になにやら大きな影が……
真「あっあれは……」
貴音「げろっぱ!」
真「……」
貴音「げろっぱ!げろっぱ!」
なんと、そこにおったのはヒップ92の蛙だったそうな。
その鋭い眼光が狙っているものは明らかに真の吉備団子。
真「……カエルって何だよ!」
これにはさすがの真もツッコまざるを得ませんでした。
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 16:10:53.42 ID:tBjm3Bmb0
貴音「あなた様、その股間につけた吉備団子をおひとつくださいな」
真「うぅ……どこまでもついてくる……。やれやれ、わかったよ」ゴソゴソ
あまりのしつこい物乞いに、ついに真が音をあげました。
おばあさんの手作りのファウルカップから吉備団子を取り出して、カエルに手渡しました。
貴音「感謝いたします、わたくし、あなた様にどこまでもついていきます」モグモグ
貴音「この吉備団子、メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシにはできませんか?」
真「……できないよ。そもそも吉備団子は油で揚げてないし野菜入ってないし」
貴音「なんと!」しじょっ!
真「だああああ! あずささんと同じくらい疲れる!」
真「はぁ……君、お供するっていっても、闘いとかで役に立つの? 相手は鬼だよ」
貴音「ふふっ心配ありません」
真「何か特技とかあるの?」
貴音「はい……」
真「……」
貴音「尻で割り箸を割れます」
面倒くさくなった真はカエルをお供に連れていくことにしました。
真「うぅ……どこまでもついてくる……。やれやれ、わかったよ」ゴソゴソ
あまりのしつこい物乞いに、ついに真が音をあげました。
おばあさんの手作りのファウルカップから吉備団子を取り出して、カエルに手渡しました。
貴音「感謝いたします、わたくし、あなた様にどこまでもついていきます」モグモグ
貴音「この吉備団子、メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシにはできませんか?」
真「……できないよ。そもそも吉備団子は油で揚げてないし野菜入ってないし」
貴音「なんと!」しじょっ!
真「だああああ! あずささんと同じくらい疲れる!」
真「はぁ……君、お供するっていっても、闘いとかで役に立つの? 相手は鬼だよ」
貴音「ふふっ心配ありません」
真「何か特技とかあるの?」
貴音「はい……」
真「……」
貴音「尻で割り箸を割れます」
面倒くさくなった真はカエルをお供に連れていくことにしました。
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 16:32:29.43 ID:tBjm3Bmb0
真「二人乗りって、手の置きどころに困るよね」シャアアァ
貴音「えぇ」
真「……ていうかボクが漕ぐの?」シャァァ
真は苦労人の相が出ていました。
しばらく自転車を漕いでいると、おや、また新たな動物が一匹……
真「あ、あれは……」
伊織「にひひっ、こんにちは可愛いウサギちゃんでぇ~す」
真「ウサギかぁ……」
脱毛期のウサギが道を塞いでいました。
真は悩みました。
以前に、海女さんの響から、ウサギは性欲がとても強いということを聞いていたからです。
鬼退治に行く途中に、仲間の輪を乱さないかが心配でした。
真「それに、ピンク色だしなぁ……ピンクってちょっと工ッチなイメージあるし……」
伊織「あんた、さっきから聞こえてるんだけど……」
まさかの初対面での工ッチ認定には、ウサギも心外だったそうな。
貴音「えぇ」
真「……ていうかボクが漕ぐの?」シャァァ
真は苦労人の相が出ていました。
しばらく自転車を漕いでいると、おや、また新たな動物が一匹……
真「あ、あれは……」
伊織「にひひっ、こんにちは可愛いウサギちゃんでぇ~す」
真「ウサギかぁ……」
脱毛期のウサギが道を塞いでいました。
真は悩みました。
以前に、海女さんの響から、ウサギは性欲がとても強いということを聞いていたからです。
鬼退治に行く途中に、仲間の輪を乱さないかが心配でした。
真「それに、ピンク色だしなぁ……ピンクってちょっと工ッチなイメージあるし……」
伊織「あんた、さっきから聞こえてるんだけど……」
まさかの初対面での工ッチ認定には、ウサギも心外だったそうな。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 16:48:19.77 ID:tBjm3Bmb0
真「えっあぁ、ごめんよ。こっちの話なんだ。はい、吉備団子」
伊織「……なによそれ」
真「えっ?吉備団子だけど……」
伊織「この伊織ちゃんがそんな安っぽい団子なんて食べるわけないでしょ」
真「な、なにを~! あずささんがせっかく作ってくれたんだぞ!」
伊織「あんたが私の家来になるってんなら、食べてやってもいいわよ」
真「な、なんだよ!その上から目線!」
伊織「はん、よく言うわよ。初対面であんなこと言っておいて」
真「そ、それとこれとは話が別だろ! 今は吉・備・団・子!」
伊織「これだから人間はイヤよね。そうやってすぐに我を通そうとするんだもの」
真「君に言われたくない!」
伊織「なによ!」
真「なんだよ!」
貴音「……あの」
伊織「……なによそれ」
真「えっ?吉備団子だけど……」
伊織「この伊織ちゃんがそんな安っぽい団子なんて食べるわけないでしょ」
真「な、なにを~! あずささんがせっかく作ってくれたんだぞ!」
伊織「あんたが私の家来になるってんなら、食べてやってもいいわよ」
真「な、なんだよ!その上から目線!」
伊織「はん、よく言うわよ。初対面であんなこと言っておいて」
真「そ、それとこれとは話が別だろ! 今は吉・備・団・子!」
伊織「これだから人間はイヤよね。そうやってすぐに我を通そうとするんだもの」
真「君に言われたくない!」
伊織「なによ!」
真「なんだよ!」
貴音「……あの」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 16:58:25.17 ID:tBjm3Bmb0
伊織「大体あんたウサギの凄さわかってるのかしら?」
真「す~~~っごく工ッチなんだろ?」
伊織「あっあっあんた、また言ったわね!」ビシッ
真「へへーん!顔真っ赤にしてるってことは図星なんだろ」
伊織「ちっ違うわよ!このヘソタイ!ドヘソタイ!ヘソタイ大人!」
真「ふんだ!ヘソタイはそっちだろ!」
伊織「あんたのような人間のオスだってスケベだらけなんでしょ!」
真「ちょ、ちょっと待てよ! 君、今なんて言ったんだ!」
伊織「人間のオスはスケベって言ったのよ! なんならもう一回言ってあげようかしら? にひひっ」
真「ボ、ボクは女の子だよ!」
伊織「あ~ら、ごめんなさい。私、ついついオスと勘違いしちゃったわ」フアサッ
真「今のはボクも頭に来たぞ……!」グッ
貴音「あのう、そろそろ先へ……」
真「す~~~っごく工ッチなんだろ?」
伊織「あっあっあんた、また言ったわね!」ビシッ
真「へへーん!顔真っ赤にしてるってことは図星なんだろ」
伊織「ちっ違うわよ!このヘソタイ!ドヘソタイ!ヘソタイ大人!」
真「ふんだ!ヘソタイはそっちだろ!」
伊織「あんたのような人間のオスだってスケベだらけなんでしょ!」
真「ちょ、ちょっと待てよ! 君、今なんて言ったんだ!」
伊織「人間のオスはスケベって言ったのよ! なんならもう一回言ってあげようかしら? にひひっ」
真「ボ、ボクは女の子だよ!」
伊織「あ~ら、ごめんなさい。私、ついついオスと勘違いしちゃったわ」フアサッ
真「今のはボクも頭に来たぞ……!」グッ
貴音「あのう、そろそろ先へ……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 17:16:37.27 ID:tBjm3Bmb0
伊織「そのデリカシーの無さといい、あんた本当はオスなんじゃないかしら?」
真「うぅ~!」
伊織「あんたね、ウサギ舐めんじゃないわよ!本気出したらアンタなんかこの肉球で一捻りなんだから!」
真「そういう君こそ、ウサギのくせにぜ~んぜん可愛げが無いじゃないか!」
伊織「い、言ったわね~!」
真「もう君とはやってられないよ!」
伊織「私こそあんたとなんかゴメンよ!」
真「ふんだ!行こう貴音」タッタッタ
貴音「ようやく終わりましたか」
真「うん、早く行かないと、やよいが餓死しちゃうよ」
伊織「……」ピクッ
伊織「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」プルプル
真「うぅ~!」
伊織「あんたね、ウサギ舐めんじゃないわよ!本気出したらアンタなんかこの肉球で一捻りなんだから!」
真「そういう君こそ、ウサギのくせにぜ~んぜん可愛げが無いじゃないか!」
伊織「い、言ったわね~!」
真「もう君とはやってられないよ!」
伊織「私こそあんたとなんかゴメンよ!」
真「ふんだ!行こう貴音」タッタッタ
貴音「ようやく終わりましたか」
真「うん、早く行かないと、やよいが餓死しちゃうよ」
伊織「……」ピクッ
伊織「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」プルプル
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 17:32:12.10 ID:tBjm3Bmb0
伊織「今、やよいって言ったのかしら」プルプル
真「えっ今の聞こえてたの?」
伊織「ウサギは耳が良いんだから……ってそんなことはどうでもいいのよ」
伊織「あんたね、それを早く言いなさいよ!」ビシィッ
真「言う暇なんて無かったじゃないか……」
伊織「し、仕方ないわね……吉備団子、食べてあげてもいいわよ……」
真「えっ」
伊織「吉備団子1個で、この伊織ちゃんがお供してあげるって言ってるのよ!」
伊織「わ、私の気が変わらないうちに、吉備団子をさっさと寄越しなさいよ!」
真「わ、わかったよ。貴音。それじゃこの子に吉備団子を……」
貴音「……」
真「貴音……?」
貴音「ケップ……」
真「oh...」
伊織「……」
こうして、噂のFunky girlが仲間になりました。
真「えっ今の聞こえてたの?」
伊織「ウサギは耳が良いんだから……ってそんなことはどうでもいいのよ」
伊織「あんたね、それを早く言いなさいよ!」ビシィッ
真「言う暇なんて無かったじゃないか……」
伊織「し、仕方ないわね……吉備団子、食べてあげてもいいわよ……」
真「えっ」
伊織「吉備団子1個で、この伊織ちゃんがお供してあげるって言ってるのよ!」
伊織「わ、私の気が変わらないうちに、吉備団子をさっさと寄越しなさいよ!」
真「わ、わかったよ。貴音。それじゃこの子に吉備団子を……」
貴音「……」
真「貴音……?」
貴音「ケップ……」
真「oh...」
伊織「……」
こうして、噂のFunky girlが仲間になりました。
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 17:55:13.02 ID:tBjm3Bmb0
真「三人乗りはやっぱり無理だよ!」キコキコ!
伊織「貴音、あんたのお尻がスペース取りすぎなのよ!」
貴音「はぁ、そういわれましても……」
伊織「……あら」クンクン
真「ん、どうしたんだい、伊織」
伊織「何かが近くにいるわ」クンクン
真「も、もしかして……鬼?」
伊織「いいえ、この匂いは鬼じゃないわ。どうやら味方みたいよ」
真「うぅ、次こそ、犬か雉か猿でありますよーに!」
伊織「吉備団子は無いからこのイケイケファンシーゼリーで手を打ちなさい」
真「わ、わかった……うぅ緊張するなぁ……」
伊織「貴音、あんたのお尻がスペース取りすぎなのよ!」
貴音「はぁ、そういわれましても……」
伊織「……あら」クンクン
真「ん、どうしたんだい、伊織」
伊織「何かが近くにいるわ」クンクン
真「も、もしかして……鬼?」
伊織「いいえ、この匂いは鬼じゃないわ。どうやら味方みたいよ」
真「うぅ、次こそ、犬か雉か猿でありますよーに!」
伊織「吉備団子は無いからこのイケイケファンシーゼリーで手を打ちなさい」
真「わ、わかった……うぅ緊張するなぁ……」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 18:08:03.54 ID:tBjm3Bmb0
伊織「もうすぐよ、ここを登った先にいるわ」
真「う、うん」
伊織「しっかりやんなさいよね」
真「わかった……ん……なんか声が聞こえない……?」
──ペイーン……
真「あ、あれ?」
──ダキシメラレーターヌクモーリヲー……
真「ま、まさか……」
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
──イマモオボエーテイルー……
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
あずさ「このおお坂道をおお登るたびにぃぃ!」
真「」
あずさ「あら、真ちゃん~町でジューシーポーリーしてたら道に迷ってしまったわ~」
3匹目の仲間は合コン帰りのおばあさんでした。
真「う、うん」
伊織「しっかりやんなさいよね」
真「わかった……ん……なんか声が聞こえない……?」
──ペイーン……
真「あ、あれ?」
──ダキシメラレーターヌクモーリヲー……
真「ま、まさか……」
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
──イマモオボエーテイルー……
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
あずさ「このおお坂道をおお登るたびにぃぃ!」
真「」
あずさ「あら、真ちゃん~町でジューシーポーリーしてたら道に迷ってしまったわ~」
3匹目の仲間は合コン帰りのおばあさんでした。
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 18:48:33.79 ID:tBjm3Bmb0
こうして真はカエル、ウサギ、おばあさんの4人で鬼ヶ島へ向かうことになりました。
駐輪場に自転車を止めて、闘いの準備は万端です。
キキィ
真「いよいよ、この先に鬼がいるんだね……」
あずさ「みんな、お手洗いはすませたかしら~」
伊織「絶対に、やよいをこれ以上泣かせたりしないんだから……!」
貴音「たのもう!」バターン!
──ふふふ……待ちくたびれちゃったよ……
真「さぁ悪事はこれで終わりだ!姿を現せ!」
──恐れ……
──ひれ伏し……
春香「崇め奉りなさい!!!」カッカー!
あずさ「あら~赤鬼さんね~はじめまして~」
春香「あれれ~困るなぁ、年貢はあいパックでスタジオに運んでくれないと。ねっ千早ちゃん?」
千早「あ、青鬼です」ペコリ
駐輪場に自転車を止めて、闘いの準備は万端です。
キキィ
真「いよいよ、この先に鬼がいるんだね……」
あずさ「みんな、お手洗いはすませたかしら~」
伊織「絶対に、やよいをこれ以上泣かせたりしないんだから……!」
貴音「たのもう!」バターン!
──ふふふ……待ちくたびれちゃったよ……
真「さぁ悪事はこれで終わりだ!姿を現せ!」
──恐れ……
──ひれ伏し……
春香「崇め奉りなさい!!!」カッカー!
あずさ「あら~赤鬼さんね~はじめまして~」
春香「あれれ~困るなぁ、年貢はあいパックでスタジオに運んでくれないと。ねっ千早ちゃん?」
千早「あ、青鬼です」ペコリ
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 19:13:58.35 ID:tBjm3Bmb0
春香「そう、お待たせしました!私が……鬼だもんげ!」
千早「張りきってるわね、春香」
春香「うん! だってやっと出番来たんだよ、千早ちゃん!」
千早「まぁなんでもいいですけれど」
春香「あ!千早ちゃん、あれ言ってよ、あれ」
千早「えっ……その……」
春香「ほらぁ~、来たら言うっていったよね」
千早「……年貢はナンでもいいですけれど」カァァ
春香「……グー!その年貢ギャグ、グーだよ!」
春香「あ、年貢に辛いの入れちゃダメだよ」ゴソゴソ
春香「も~こんなの食べたら、お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そういうこと言わないの」
春香「うん、確実に血が出る」
千早「そういうこと言わないの」
真「……」
久々の来客にはしゃぐ鬼たちの妙なテンションに真ご一行はついていけませんでした。
千早「張りきってるわね、春香」
春香「うん! だってやっと出番来たんだよ、千早ちゃん!」
千早「まぁなんでもいいですけれど」
春香「あ!千早ちゃん、あれ言ってよ、あれ」
千早「えっ……その……」
春香「ほらぁ~、来たら言うっていったよね」
千早「……年貢はナンでもいいですけれど」カァァ
春香「……グー!その年貢ギャグ、グーだよ!」
春香「あ、年貢に辛いの入れちゃダメだよ」ゴソゴソ
春香「も~こんなの食べたら、お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そういうこと言わないの」
春香「うん、確実に血が出る」
千早「そういうこと言わないの」
真「……」
久々の来客にはしゃぐ鬼たちの妙なテンションに真ご一行はついていけませんでした。
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 19:32:20.33 ID:tBjm3Bmb0
春香「えっとね、えっとね、次の年貢ギャグは~……」ワクワク
真「年貢ギャグはもういいよ! と、とにかく懲らしめてやる!」ダッ
春香「わわっ、ちょ、ちょっとタンマタンマ!」
真「えっ」
春香「ぼーりょくはんたいっ!」
伊織「今さら、な、なによ。あんただって散々悪いことしてきたくせに!」
春香「だって……私、殴られたら……」
春香「お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そう、春香は、お尻からイメージカラーが出る呪いにかかっているの……」
真「……」
春香「きっと、渓谷に住んでいる魔女の律子さんに魔法をかけられちゃったんだよ……」
千早「春香、かわいそう……」ウル
春香「だからね、この魔法を解くための材料を町で探してたんだ……」
真「あのさ」
真「それって痔じゃない?」
真が乙女心に土足で入り込んでしまいました。
真「年貢ギャグはもういいよ! と、とにかく懲らしめてやる!」ダッ
春香「わわっ、ちょ、ちょっとタンマタンマ!」
真「えっ」
春香「ぼーりょくはんたいっ!」
伊織「今さら、な、なによ。あんただって散々悪いことしてきたくせに!」
春香「だって……私、殴られたら……」
春香「お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そう、春香は、お尻からイメージカラーが出る呪いにかかっているの……」
真「……」
春香「きっと、渓谷に住んでいる魔女の律子さんに魔法をかけられちゃったんだよ……」
千早「春香、かわいそう……」ウル
春香「だからね、この魔法を解くための材料を町で探してたんだ……」
真「あのさ」
真「それって痔じゃない?」
真が乙女心に土足で入り込んでしまいました。
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 22:30:25.53 ID:QFIE8gzk0
春香「痔!? ち、違うよ!痔なんかじゃないよ!」アタフタ
千早「そうね、この春香の赤い鬼パンツは血じゃなくて模様よ」
春香「千早ちゃんの青い鬼パンツはジャスコで3枚1000円で買ってるんだよね」
千早「えっ……それは……」
春香「も~!鬼だったらそういうトコにも気を使わないとダメだよ?」
千早「……せっかく鬼退治に来てくれた人の前で、恥ずかしいわ」カァァ……
伊織「あんたらの鬼パンツの話なんかどうでもいいわよ……」
春香「千早ちゃん!胸張っていかないと!」
千早「えぇ、そうね」
春香「恥じらいなんて時には邪魔なだけ!」
千早「だけ!」
真「……」
赤鬼と青鬼のコンビネーションは抜群でした。
千早「そうね、この春香の赤い鬼パンツは血じゃなくて模様よ」
春香「千早ちゃんの青い鬼パンツはジャスコで3枚1000円で買ってるんだよね」
千早「えっ……それは……」
春香「も~!鬼だったらそういうトコにも気を使わないとダメだよ?」
千早「……せっかく鬼退治に来てくれた人の前で、恥ずかしいわ」カァァ……
伊織「あんたらの鬼パンツの話なんかどうでもいいわよ……」
春香「千早ちゃん!胸張っていかないと!」
千早「えぇ、そうね」
春香「恥じらいなんて時には邪魔なだけ!」
千早「だけ!」
真「……」
赤鬼と青鬼のコンビネーションは抜群でした。
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 22:53:31.96 ID:QFIE8gzk0
春香「よ~し、それじゃ何で勝負しよっか?」
真「なんか関わりたくなくなってきたよ……」
真は完全に迷走mindでした。
伊織「もうなんか、どうでもよくなってきたわ……。帰りましょ、みんな」
春香「えっ帰っちゃうの?」
伊織「えぇ、よく考えたら水瀬財閥の力でなんとかなるし……」
春香「えぇ~……」
金とコネの力はいつの時代でも揺ぎ無いものでした。
しかし、他にもうひとつ、変わりの無いものがありました。
それは……
あずさ「……あの~」
あずさ「お尻が痛い時は、油物を控えて、食物繊維が豊富なものを食べたほうがいいですよ~」
春香「えっ……」
あずさ「それと、これ近所の薬草です~、これをすり潰して塗ってください~」
おばあさんの知恵袋でした。
こうして、おばあさんの機転により、赤鬼が痔に悩まされることは無くなったそうな。
真「なんか関わりたくなくなってきたよ……」
真は完全に迷走mindでした。
伊織「もうなんか、どうでもよくなってきたわ……。帰りましょ、みんな」
春香「えっ帰っちゃうの?」
伊織「えぇ、よく考えたら水瀬財閥の力でなんとかなるし……」
春香「えぇ~……」
金とコネの力はいつの時代でも揺ぎ無いものでした。
しかし、他にもうひとつ、変わりの無いものがありました。
それは……
あずさ「……あの~」
あずさ「お尻が痛い時は、油物を控えて、食物繊維が豊富なものを食べたほうがいいですよ~」
春香「えっ……」
あずさ「それと、これ近所の薬草です~、これをすり潰して塗ってください~」
おばあさんの知恵袋でした。
こうして、おばあさんの機転により、赤鬼が痔に悩まされることは無くなったそうな。
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:00:43.39 ID:QFIE8gzk0
……。
あずさ「うふふ、めでたし、めでたし」
亜美「……ねぇ、あずさお姉ちゃん」
あずさ「何かしら~?」
亜美「ここってさ、変わらないもの……それは」
亜美「団結である!」キリッ
亜美「……とかいうところなんじゃないの? どうなの?」
あずさ「うぅん、そうかしら~」
亜美「……はるるん……じゃなくて赤鬼とは仲良くなったの?」
あずさ「うふふ、そうね~。実はまだ後日談があるのよ~」ペラッ
あずさ「うふふ、めでたし、めでたし」
亜美「……ねぇ、あずさお姉ちゃん」
あずさ「何かしら~?」
亜美「ここってさ、変わらないもの……それは」
亜美「団結である!」キリッ
亜美「……とかいうところなんじゃないの? どうなの?」
あずさ「うぅん、そうかしら~」
亜美「……はるるん……じゃなくて赤鬼とは仲良くなったの?」
あずさ「うふふ、そうね~。実はまだ後日談があるのよ~」ペラッ
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:23:03.00 ID:QFIE8gzk0
……。
やよい「うっうー!今夜はもやしパーティですぅ!」
貴音「ふふっ、わたくしの宴会芸を披露させていただきます」スッ
バキンッ!
……。
亜美「……んん?」
あずさ「あら~、1ページ飛んでたわ~」
亜美「なんかお姫ち……じゃなくてカエルが割り箸割ってたよ」
あずさ「ごめんなさい~読み直すわね~」
亜美「……ううん、いいや」
あずさ「うふふ、めでたしめでたし。それじゃ次はどの本にしましょうかしら~」
亜美「そんじゃねそんじゃね、次はこれっこれっ」
あずさ「はいはい~」
つづく?
やよい「うっうー!今夜はもやしパーティですぅ!」
貴音「ふふっ、わたくしの宴会芸を披露させていただきます」スッ
バキンッ!
……。
亜美「……んん?」
あずさ「あら~、1ページ飛んでたわ~」
亜美「なんかお姫ち……じゃなくてカエルが割り箸割ってたよ」
あずさ「ごめんなさい~読み直すわね~」
亜美「……ううん、いいや」
あずさ「うふふ、めでたしめでたし。それじゃ次はどの本にしましょうかしら~」
亜美「そんじゃねそんじゃね、次はこれっこれっ」
あずさ「はいはい~」
つづく?
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:25:00.75 ID:ntIkqREv0
え?
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:35:19.50 ID:4+ViQ9E20
おばあちゃんもっとおはなしー
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:41:00.17 ID:Ep0HYypS0
ダイナマイトゆきぽがでてないじゃないか!
落とし穴にすら落ちてないぞ
落とし穴にすら落ちてないぞ
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/04(土) 23:46:56.37 ID:AfDGGESO0
ジャスコ三枚の1000円のパンツ買ってあげるから、続きを書くんだ
引用元: 亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでYO→!」
西住しほ 「これが私の戦車道」
2019-07-31
1: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 22:14:46.29 ID:91bWgu770
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 22:28:55.83 ID:91bWgu770
大洗女子学園…
「ちょっと…、なにあれ…」「あの歳でセーラー服って…」
「AVの撮影でもやってるの?」「BBA無理すんな」
沙織「へイ彼女!一緒にお昼…あ…、ちょっと失礼…」
華「ちょっと沙織さん!あんな人に声かけてどうするんですか!」
沙織「ごめん…、今日に限ってメガネ忘れちゃって…」
華「一体どういう人なんでしょう、老けて見えるっていっても限度がありますよ」
沙織「ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのかな?」
しほ「どうしたの?私、西住しほ16歳!しぽりん16歳って呼んでね♪」
沙織「じゅっ…、16歳…?」
華「16歳なんですか…」
「ちょっと…、なにあれ…」「あの歳でセーラー服って…」
「AVの撮影でもやってるの?」「BBA無理すんな」
沙織「へイ彼女!一緒にお昼…あ…、ちょっと失礼…」
華「ちょっと沙織さん!あんな人に声かけてどうするんですか!」
沙織「ごめん…、今日に限ってメガネ忘れちゃって…」
華「一体どういう人なんでしょう、老けて見えるっていっても限度がありますよ」
沙織「ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのかな?」
しほ「どうしたの?私、西住しほ16歳!しぽりん16歳って呼んでね♪」
沙織「じゅっ…、16歳…?」
華「16歳なんですか…」
3: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 22:46:01.61 ID:91bWgu770
しほ「転校してきたばっかりなの!よろしくね!」
沙織「はあ…」
華「あの…、しぽりん16歳、生徒会の人が呼んでるみたいですよ」
杏「あのさあ、必修選択科目なんだけどさあ、戦車道取ってね、よろしく」
しほ「キター!来ましたわ!これはアレでしょ?優勝しないと廃校とかそういうアレでしょ?」
杏「あ、あれ?なんで知ってるの?」
桃「察しがいいなあ」
しほ「筆頭師範から家元になることが内定して、娘たちも大きくなり、夫も単身赴任、青春を取り戻す最後のチャンス
だと思って思い切って入学した甲斐があったわ!こういうの待ってたのよ!」
杏「まあ快諾してもらえたようで良かったよ、断られても脅しが通用する相手とは思えなかったし」
桃「でも大丈夫かなあ…」
柚子「ちょっと不安だね…」
沙織「はあ…」
華「あの…、しぽりん16歳、生徒会の人が呼んでるみたいですよ」
杏「あのさあ、必修選択科目なんだけどさあ、戦車道取ってね、よろしく」
しほ「キター!来ましたわ!これはアレでしょ?優勝しないと廃校とかそういうアレでしょ?」
杏「あ、あれ?なんで知ってるの?」
桃「察しがいいなあ」
しほ「筆頭師範から家元になることが内定して、娘たちも大きくなり、夫も単身赴任、青春を取り戻す最後のチャンス
だと思って思い切って入学した甲斐があったわ!こういうの待ってたのよ!」
杏「まあ快諾してもらえたようで良かったよ、断られても脅しが通用する相手とは思えなかったし」
桃「でも大丈夫かなあ…」
柚子「ちょっと不安だね…」
5: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 22:56:55.33 ID:91bWgu770
桃「えー、我が校の戦車道を再開するにあたり、特別講師をお招きした。陸上自衛隊富士教導団、戦車教導隊所属の
蝶野亜美一等陸尉だ」
亜美「みんなよろしくね!まあそんなに難しく考えないで、戦車なんてバーっと動かしてダーっと操作してドーンと撃てば…、あっ…」
しほ「…」
亜美「えーっと…、その…」
しほ「どうしたの?続けなさいよ」
亜美「…」
蝶野亜美一等陸尉だ」
亜美「みんなよろしくね!まあそんなに難しく考えないで、戦車なんてバーっと動かしてダーっと操作してドーンと撃てば…、あっ…」
しほ「…」
亜美「えーっと…、その…」
しほ「どうしたの?続けなさいよ」
亜美「…」
8: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 23:11:40.86 ID:91bWgu770
しほ「それにしても、バーっと動かしてダーっと操作してドーンと撃て?最近じゃそんなアバウトな指導が許されるのねえ、
あなた自身はどんな教官について習ったのかしら?その教官の顔が見てみたいわ。ああ失礼、鏡を見ればよかったわねえ」
亜美「すみません…、勘弁してください…」
沙織「なにこの嫁姑劇場」
華「お昼の連ドラを見てるようです」
杏「『地獄!指導が気に入らないと教官をいびる戦車道家元の鬼姑!』ってな感じ?」
桃「懐かしいなあ、ワイドYOU」
柚子「あれは鬼姑じゃなくて鬼嫁でしょ」
麻子「おばあがアレ大好きだったんだよなあ」
優花里「あんたら歳いくつですか」
あなた自身はどんな教官について習ったのかしら?その教官の顔が見てみたいわ。ああ失礼、鏡を見ればよかったわねえ」
亜美「すみません…、勘弁してください…」
沙織「なにこの嫁姑劇場」
華「お昼の連ドラを見てるようです」
杏「『地獄!指導が気に入らないと教官をいびる戦車道家元の鬼姑!』ってな感じ?」
桃「懐かしいなあ、ワイドYOU」
柚子「あれは鬼姑じゃなくて鬼嫁でしょ」
麻子「おばあがアレ大好きだったんだよなあ」
優花里「あんたら歳いくつですか」
10: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 23:37:57.69 ID:91bWgu770
杏「いやあ、座学もその後の実技も、みんなしぽりん16歳のワンマンショーになっちゃったねえ」
華「蝶野教官は完全に空気になってましたね」
沙織「かわいそうに…」
しほ「それにしても、ここは戦車がショボいわねえ、こんなのじゃ私の実力が発揮できないわ」
優花里「仕方ないですよ、こういう逆境をはねのけて努力!友情!勝利!ってのがこの手のスポ根物の定石ですから」
杏「あー、秋山ちゃん、そういうメタ発言はやめてね」
しほ「ちょっと待ってね、今もっとマシな戦車を…あ、もしもし常夫さん?私だけど、うん、元気でやってるわ。私の制服姿見てくれた?
え?3人目は男の子がいい?もー気が早いんだから♡それでね、こっちでも戦車道始めたんだけどロクな戦車がなくて困ってるの。ダーリン
の力で何とかして欲しいんだけど、大至急。え?今すぐだと国籍とかバラバラになる?それは構わないわ。流石はマイダーリン、頼りになるわあ。
このお返しはベッドの中で♡ダーリンの好きなセーラー服とかブルマとか大事なとこがジッパーで開くスクール水着とか用意しとくから♡え?何?
艦これの島風?もー、こんなおばちゃんにあんな格好させてどうするのよ、ダーリンも好きねえ♡じゃあね♡浮気なんてしたら根元から切断して
パンに挟んで食わせるから♡」
華「蝶野教官は完全に空気になってましたね」
沙織「かわいそうに…」
しほ「それにしても、ここは戦車がショボいわねえ、こんなのじゃ私の実力が発揮できないわ」
優花里「仕方ないですよ、こういう逆境をはねのけて努力!友情!勝利!ってのがこの手のスポ根物の定石ですから」
杏「あー、秋山ちゃん、そういうメタ発言はやめてね」
しほ「ちょっと待ってね、今もっとマシな戦車を…あ、もしもし常夫さん?私だけど、うん、元気でやってるわ。私の制服姿見てくれた?
え?3人目は男の子がいい?もー気が早いんだから♡それでね、こっちでも戦車道始めたんだけどロクな戦車がなくて困ってるの。ダーリン
の力で何とかして欲しいんだけど、大至急。え?今すぐだと国籍とかバラバラになる?それは構わないわ。流石はマイダーリン、頼りになるわあ。
このお返しはベッドの中で♡ダーリンの好きなセーラー服とかブルマとか大事なとこがジッパーで開くスクール水着とか用意しとくから♡え?何?
艦これの島風?もー、こんなおばちゃんにあんな格好させてどうするのよ、ダーリンも好きねえ♡じゃあね♡浮気なんてしたら根元から切断して
パンに挟んで食わせるから♡」
12: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 23:51:12.85 ID:91bWgu770
しほ「というわけで、マイダーリンが新しい戦車を手配してくれることになりました」
桃「おおっ!ありがとうございます!」
沙織「いいのかなあ…」
数日後…
杏「みんなー、新しい戦車が来たよー」
・あんこうチーム ティーガーⅡ改・試製ガスタービンエンジン搭載モデル
・カメさんチーム パンターF型改・試製自動装填装置搭載モデル
・アヒルさんチーム 五式中戦車チリ
・カバさんチーム ブルムベア
・ウサギさんチーム T26E4 スーパーパーシング
優花里「おおっ!これはすごい!」
桃「勝てる!これなら勝てる!」
しほ「流石はダーリン、相変わらずいい仕事してくれるわ」
沙織「なんだかなあ…」
桃「おおっ!ありがとうございます!」
沙織「いいのかなあ…」
数日後…
杏「みんなー、新しい戦車が来たよー」
・あんこうチーム ティーガーⅡ改・試製ガスタービンエンジン搭載モデル
・カメさんチーム パンターF型改・試製自動装填装置搭載モデル
・アヒルさんチーム 五式中戦車チリ
・カバさんチーム ブルムベア
・ウサギさんチーム T26E4 スーパーパーシング
優花里「おおっ!これはすごい!」
桃「勝てる!これなら勝てる!」
しほ「流石はダーリン、相変わらずいい仕事してくれるわ」
沙織「なんだかなあ…」
13: ◆e6ps/CejpA 2016/11/13(日) 23:53:46.89 ID:91bWgu770
第1話終、次回第2話「聖グ口と練習試合です!」に続く。
19: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 22:31:37.40 ID:OkIgC3bS0
第2話「聖グ口と練習試合です!」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『民族の高等下等はその民族のトイレの作り方で判断できる』」
オレンジペコ「木村徳蔵と新渡戸稲造ですね、なんでそんな格言が出てきたのか皆目わかりませんが」
ダージリン「今日は練習試合ですがお互いに悔いのない…、あら?あなたは…」
しほ「西住しほ16歳です!しぽりん16歳って呼んでね♪」
ダージリン「…」
オレンジペコ「…」
アッサム「…」
優花里「うわぁ…、聖グ口の人たちがドン引きしてる…」
沙織「無理もないよ、見慣れてる私たちでもアレな時があるし…」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『民族の高等下等はその民族のトイレの作り方で判断できる』」
オレンジペコ「木村徳蔵と新渡戸稲造ですね、なんでそんな格言が出てきたのか皆目わかりませんが」
ダージリン「今日は練習試合ですがお互いに悔いのない…、あら?あなたは…」
しほ「西住しほ16歳です!しぽりん16歳って呼んでね♪」
ダージリン「…」
オレンジペコ「…」
アッサム「…」
優花里「うわぁ…、聖グ口の人たちがドン引きしてる…」
沙織「無理もないよ、見慣れてる私たちでもアレな時があるし…」
20: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 22:39:09.85 ID:OkIgC3bS0
ダージリン「あの…、角谷さん?あの人は一体…」
杏「ウチの隊長の西住ちゃん16歳だよ。何か問題でも?」
ダージリン「ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのですか?」
杏「いや、いたって健康だよ?何故かみんなそう尋ねるんだよねえ」
ダージリン「なんかヤバいことになりそうなのでさっさと済まして帰りましょう」
アッサム「そうですね…」
杏「ウチの隊長の西住ちゃん16歳だよ。何か問題でも?」
ダージリン「ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのですか?」
杏「いや、いたって健康だよ?何故かみんなそう尋ねるんだよねえ」
ダージリン「なんかヤバいことになりそうなのでさっさと済まして帰りましょう」
アッサム「そうですね…」
21: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 22:50:14.19 ID:OkIgC3bS0
『試合開始!』
アッサム「ダージリン、向こうの戦車は我々のチャーチルやマチルダⅡよりも性能は上です。車輌数が同じで
ルールが殲滅戦では正直勝ち目は薄いです」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『まともじゃない人間の相手をまともにすることはない』」
オレンジペコ「伊達政宗ですね」
ダージリン「市街戦に持ち込むことが出来ればまだ勝機はあるわ」
アッサム「ダージリン、向こうの戦車は我々のチャーチルやマチルダⅡよりも性能は上です。車輌数が同じで
ルールが殲滅戦では正直勝ち目は薄いです」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『まともじゃない人間の相手をまともにすることはない』」
オレンジペコ「伊達政宗ですね」
ダージリン「市街戦に持ち込むことが出来ればまだ勝機はあるわ」
22: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 23:03:27.39 ID:OkIgC3bS0
ルクリリ「ちょっと!なんなのあのスピードは!」
しほ「おーっほっほっほ!ガスタービンエンジンの力をなめてもらったら困るわ!流石はマイダーリン!
完璧なエンジン調整だわ!」
沙織「ちょっと麻子!スピード出し過ぎ!履帯がもたないよ!」
優花里「70km/hくらい出てるんじゃないかなあ…」
華「これはさすがにレギュレーション違反なのでは…」
しほ「おーっほっほっほ!ガスタービンエンジンの力をなめてもらったら困るわ!流石はマイダーリン!
完璧なエンジン調整だわ!」
沙織「ちょっと麻子!スピード出し過ぎ!履帯がもたないよ!」
優花里「70km/hくらい出てるんじゃないかなあ…」
華「これはさすがにレギュレーション違反なのでは…」
23: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 23:19:19.02 ID:OkIgC3bS0
『試合終了!5対0で大洗女子学園の勝利!』
アッサム「まさかここまで一方的な展開になるなんて…」
オレンジペコ「戦車の性能差だけじゃなくて隊長の指揮もすごかったですね」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『だめだこりゃ』」
オレンジペコ「いかりや長介ですね、ちょうどコントの爆発オチみたいな格好になってますし」
アッサム「ドリフ大爆笑のオチのジングルが聞こえてきそうです…」
しほ「勝った!勝ったわ!みんな!あんこう踊りをやるわよ!」
沙織「ええっ!勝ったのに!?」
しほ「勝利の喜びを体で表現したいのよ!さあみんな!早くタイツに着替えて!」
桃「お前ら何をやっとるんだ!しぽりん16歳がこう仰ってるんだぞ!早く言われた通りにしないか!」
杏「みんなー、悪いねえ、西住ちゃんもこう言ってるからさあ、あたしの顔を立てると思って、ね?恩に着るからさあ」
沙織「ううっ…、やだなあ…」
アッサム「まさかここまで一方的な展開になるなんて…」
オレンジペコ「戦車の性能差だけじゃなくて隊長の指揮もすごかったですね」
ダージリン「こんな言葉をご存知かしら?『だめだこりゃ』」
オレンジペコ「いかりや長介ですね、ちょうどコントの爆発オチみたいな格好になってますし」
アッサム「ドリフ大爆笑のオチのジングルが聞こえてきそうです…」
しほ「勝った!勝ったわ!みんな!あんこう踊りをやるわよ!」
沙織「ええっ!勝ったのに!?」
しほ「勝利の喜びを体で表現したいのよ!さあみんな!早くタイツに着替えて!」
桃「お前ら何をやっとるんだ!しぽりん16歳がこう仰ってるんだぞ!早く言われた通りにしないか!」
杏「みんなー、悪いねえ、西住ちゃんもこう言ってるからさあ、あたしの顔を立てると思って、ね?恩に着るからさあ」
沙織「ううっ…、やだなあ…」
24: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 23:32:51.98 ID:OkIgC3bS0
熊本・西住家
まほ(お母さまが『青春を取り戻す最後のチャンス!』などと言って姿を消してから3か月…、お父さまや
菊代さんとは連絡を取り合っているようだがどこで何を…)
みほ「お姉ちゃん!大変だよ!」
まほ「みほ、どうした?」
みほ「これ!これ見て!」
まほ「なに?YоuTube?」
『ヘソタイ全身タイツおばさん渾身の舞!』
まほ「な…、なにをやっとるんだあの人は…」
みほ「既に50万HITだよ…、もう表を歩けないよ…」
まほ「なにが青春だ…、青春病院で診てもらえ…」
しほ『燃やして焦がしてゆーらゆら♪』
まほ(お母さまが『青春を取り戻す最後のチャンス!』などと言って姿を消してから3か月…、お父さまや
菊代さんとは連絡を取り合っているようだがどこで何を…)
みほ「お姉ちゃん!大変だよ!」
まほ「みほ、どうした?」
みほ「これ!これ見て!」
まほ「なに?YоuTube?」
『ヘソタイ全身タイツおばさん渾身の舞!』
まほ「な…、なにをやっとるんだあの人は…」
みほ「既に50万HITだよ…、もう表を歩けないよ…」
まほ「なにが青春だ…、青春病院で診てもらえ…」
しほ『燃やして焦がしてゆーらゆら♪』
25: ◆e6ps/CejpA 2016/11/14(月) 23:35:05.53 ID:OkIgC3bS0
第2話終、次回第3話「戦車喫茶ルクレールでの再会です!」に続く
34: ◆e6ps/CejpA 2016/11/15(火) 23:07:27.03 ID:SY17EPHZ0
第3話「戦車喫茶ルクレールでの再会です!」
戦車喫茶ルクレール店内…
優花里「聖グ口から日東ティーバッグとダイソーの紙コップが贈られてきたそうですよ」
麻子「『二度と関わりたくない』という意思表示らしいな」
華「あんな負け方したら無理もないでしょうね」
優花里「なんか悪いことしちゃったかなあ」
しほ「…でね、私も最初はいやだったのよ。でもね、ダーリン…常夫さんに開発されるうちに…」
沙織「そっ…、それで!?その後は!?」
華「あの…、しぽりん16歳、公共の場所でその手の話題を大声で話すのはどうかと…、
沙織さんも興味があるのはわかりますけど…」
沙織「華!今いいとこなんだから!」
戦車喫茶ルクレール店内…
優花里「聖グ口から日東ティーバッグとダイソーの紙コップが贈られてきたそうですよ」
麻子「『二度と関わりたくない』という意思表示らしいな」
華「あんな負け方したら無理もないでしょうね」
優花里「なんか悪いことしちゃったかなあ」
しほ「…でね、私も最初はいやだったのよ。でもね、ダーリン…常夫さんに開発されるうちに…」
沙織「そっ…、それで!?その後は!?」
華「あの…、しぽりん16歳、公共の場所でその手の話題を大声で話すのはどうかと…、
沙織さんも興味があるのはわかりますけど…」
沙織「華!今いいとこなんだから!」
35: ◆e6ps/CejpA 2016/11/15(火) 23:14:38.22 ID:SY17EPHZ0
みほ「あ」
まほ「あ」
しほ「あ」
エリカ「あ…、師範?」
しほ「お…、お姉ちゃん?」
まほ「誰がお姉ちゃんだ」
しほ「いや、私16歳だし」
みほ「厚かましいにも程があるよ…、志村けんのバカ殿が尺八のBGMとともに
刀に手を掛けるレベルだよ…」
まほ「あ」
しほ「あ」
エリカ「あ…、師範?」
しほ「お…、お姉ちゃん?」
まほ「誰がお姉ちゃんだ」
しほ「いや、私16歳だし」
みほ「厚かましいにも程があるよ…、志村けんのバカ殿が尺八のBGMとともに
刀に手を掛けるレベルだよ…」
38: ◆e6ps/CejpA 2016/11/15(火) 23:56:50.64 ID:SY17EPHZ0
エリカ「あの…、師範、こんなところでそんな格好して一体何を…」
まほ「おいエリカ、師範ってこんなのがまるで私たちの身内みたいな言い方だな」
エリカ「いや、どう見てもこの人、隊長たちのお母さまじゃ…」
みほ「逸見さん、まさかあんなヘソタイセーラー服おばさんが私たちの母親だと?」
エリカ「いや、でも…」
まほ「なあエリカ、お前はまさか黒森峰が隊長と副隊長の2人を敵に回してもやっていけるような
甘いところだと思ってるんじゃないだろうな?」
エリカ「いや、あの…」
る
まほ「もしこのことを他言したら…、わかるな?みほ、今年度の戦車道における死亡事故の発生件数は何件だ?」
みほ「まだ0件だよ。でも、黒森峰から第1号が出たら大変だね」
まほ「エリカ、西住家の力は知ってるな?」
みほ「お姉ちゃん、逸見さんは利口な人だからそんなに念を押さなくてもわかってくれるよ。ね?」
エリカ「は…、はい…」
まほ「おいエリカ、師範ってこんなのがまるで私たちの身内みたいな言い方だな」
エリカ「いや、どう見てもこの人、隊長たちのお母さまじゃ…」
みほ「逸見さん、まさかあんなヘソタイセーラー服おばさんが私たちの母親だと?」
エリカ「いや、でも…」
まほ「なあエリカ、お前はまさか黒森峰が隊長と副隊長の2人を敵に回してもやっていけるような
甘いところだと思ってるんじゃないだろうな?」
エリカ「いや、あの…」
る
まほ「もしこのことを他言したら…、わかるな?みほ、今年度の戦車道における死亡事故の発生件数は何件だ?」
みほ「まだ0件だよ。でも、黒森峰から第1号が出たら大変だね」
まほ「エリカ、西住家の力は知ってるな?」
みほ「お姉ちゃん、逸見さんは利口な人だからそんなに念を押さなくてもわかってくれるよ。ね?」
エリカ「は…、はい…」
39: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 00:19:57.19 ID:5XU5nRFR0
麻子「向かいのテーブルからものすごく重い空気が漂ってくるんだが」
優花里「まあ娘さんたちの気持ちもわかりますよ、もし自分の母親がこんなだったらと思うと、
背筋が凍る思いですから」
しほ「うえええん!お姉ちゃんたちに無視されたあああ!」
華「こういうときは何かおいしいものを食べて気を紛らわすのが一番ですよ。すみませーん、アップルパイと
海鮮丼のセットを大盛りで!あ、セットの飲み物はドクターペッパーでお願いします!しぽりん16歳は
何にします?」
しほ「じゃあ豚骨パーコーメンを半チャーハンセットで!セットの飲み物はペプシモンブランね!」
沙織「私たち先に帰るね…」
優花里「どうぞごゆっくり…」
麻子「付き合いきれん…」
優花里「まあ娘さんたちの気持ちもわかりますよ、もし自分の母親がこんなだったらと思うと、
背筋が凍る思いですから」
しほ「うえええん!お姉ちゃんたちに無視されたあああ!」
華「こういうときは何かおいしいものを食べて気を紛らわすのが一番ですよ。すみませーん、アップルパイと
海鮮丼のセットを大盛りで!あ、セットの飲み物はドクターペッパーでお願いします!しぽりん16歳は
何にします?」
しほ「じゃあ豚骨パーコーメンを半チャーハンセットで!セットの飲み物はペプシモンブランね!」
沙織「私たち先に帰るね…」
優花里「どうぞごゆっくり…」
麻子「付き合いきれん…」
40: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 00:26:53.27 ID:5XU5nRFR0
ウェイトレス「お待たせしました、大洗シーフードカレーセットです」
みほ「お姉ちゃん、カレーが来たよ」
まほ「いやあ、楽しみにしてたんだ」
みほ「あ、これ、おいしいね」
まほ「そうだな、食べログの評価も高かったからな、おや?エリカ、どうした?食が進まないようだが」
エリカ「すみません…、今なに食べても味がわかんないです…」
みほ「お姉ちゃん、カレーが来たよ」
まほ「いやあ、楽しみにしてたんだ」
みほ「あ、これ、おいしいね」
まほ「そうだな、食べログの評価も高かったからな、おや?エリカ、どうした?食が進まないようだが」
エリカ「すみません…、今なに食べても味がわかんないです…」
41: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 00:29:43.13 ID:5XU5nRFR0
第3話終、第4話「サンダース大学付属高校との1回戦です!」に続く
53: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 22:19:22.53 ID:5XU5nRFR0
第4話「サンダース大学付属高校との1回戦です!」
秋山理髪店…
優花里「しぽりん16歳と一緒にサンダース大学付属高校に潜入してきました」
沙織「2人で行ったの!?」
優花里「1人で行くつもりだったんですが、どうしても連れてけって頼まれて…」
しほ「潜入なんて初めてだったからもうワクワクしちゃって♪」
優花里「それで、これがその映像です」
『実録!突撃!!サンダース大学付属高校』
麻子「凝ってるなあ」
優花里「まだ仮編集なんですが」
華「これで仮なんですか…」
秋山理髪店…
優花里「しぽりん16歳と一緒にサンダース大学付属高校に潜入してきました」
沙織「2人で行ったの!?」
優花里「1人で行くつもりだったんですが、どうしても連れてけって頼まれて…」
しほ「潜入なんて初めてだったからもうワクワクしちゃって♪」
優花里「それで、これがその映像です」
『実録!突撃!!サンダース大学付属高校』
麻子「凝ってるなあ」
優花里「まだ仮編集なんですが」
華「これで仮なんですか…」
54: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 22:38:24.40 ID:5XU5nRFR0
優花里『我々は今、サンダース大学付属高校に来ています。店員に変装してコンビニの貨物船に密航してきました』
優花里『ではトイレでサンダースの制服に着替えましょう』
沙織「うわぁ…、透け透けの赤レース…」
麻子「派手な下着だなあ」
しほ「ピーチジョンの新作なのよ。他に色違いで3着持ってるの、黒と紫のやつ」
華「あの…、下、剃ってらっしゃるんですか?」
しほ「ブラジリアンワックス使ってるのよ、ダーリンの趣味で。見る?」
麻子「見たくない見たくない」
沙織「見せなくていいから!」
優花里「ちょっと!人の部屋でパンツ脱がないでください!」
優花里『ではトイレでサンダースの制服に着替えましょう』
沙織「うわぁ…、透け透けの赤レース…」
麻子「派手な下着だなあ」
しほ「ピーチジョンの新作なのよ。他に色違いで3着持ってるの、黒と紫のやつ」
華「あの…、下、剃ってらっしゃるんですか?」
しほ「ブラジリアンワックス使ってるのよ、ダーリンの趣味で。見る?」
麻子「見たくない見たくない」
沙織「見せなくていいから!」
優花里「ちょっと!人の部屋でパンツ脱がないでください!」
55: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 22:52:11.96 ID:5XU5nRFR0
優花里『2人で歩いてるとサンダースの皆さんの視線が突き刺さってきます』
しほ「もー私ったらどこ行っても注目の的なんだから♪」
沙織「悪目立ちしてるだけだと思うけどなあ」
しほ『ハーイ!』
サンダース生『!?』
優花里『目も合わさずに逃げていきました』
しほ『噂と違ってシャイな人が多いみたいね』
沙織「そうかなあ…」
しほ「もー私ったらどこ行っても注目の的なんだから♪」
沙織「悪目立ちしてるだけだと思うけどなあ」
しほ『ハーイ!』
サンダース生『!?』
優花里『目も合わさずに逃げていきました』
しほ『噂と違ってシャイな人が多いみたいね』
沙織「そうかなあ…」
56: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 23:04:02.64 ID:5XU5nRFR0
優花里『あっ!お巡りさんがこっちに来ます!どうやら不審者として通報されたようです!』
しほ「まったく、失礼しちゃうわねえ」
華「無理もないと思いますけど…」
優花里『もはや潜入レポートどころではありません!戦略的撤退であります!』
完
沙織「ちょっと…、なにこれ…」
優花里「申し訳ありません、有効な情報を入手できませんでした」
沙織「ゆかりん、次回からは1人で潜入してね」
しほ「まったく、失礼しちゃうわねえ」
華「無理もないと思いますけど…」
優花里『もはや潜入レポートどころではありません!戦略的撤退であります!』
完
沙織「ちょっと…、なにこれ…」
優花里「申し訳ありません、有効な情報を入手できませんでした」
沙織「ゆかりん、次回からは1人で潜入してね」
57: ◆e6ps/CejpA 2016/11/16(水) 23:19:15.68 ID:5XU5nRFR0
麻子「しかし、情報を入手できなかったのは残念だな。編成とかがわかれば優位に立てたのに」
しほ「大丈夫よ!任しといて!『我ニ秘策アリ』よ!」
華「今度はなにを始めるんでしょう?」
沙織「不安だなあ…」
優花里「あの…、いい加減パンツ穿いてください…」
しほ「あら、私としたことが。なんか涼しいと思ったら」
試合編に続く
しほ「大丈夫よ!任しといて!『我ニ秘策アリ』よ!」
華「今度はなにを始めるんでしょう?」
沙織「不安だなあ…」
優花里「あの…、いい加減パンツ穿いてください…」
しほ「あら、私としたことが。なんか涼しいと思ったら」
試合編に続く
64: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 19:02:07.54 ID:eFP/Ht7o0
ケイ「はーいアンジー!今日はよろしくね!」
杏「やあやあ、こっちこそよろしく頼むよ」
ケイ「あら?あなたは…」
しほ「西住しほ16歳です!しぽりん16歳って呼んでね♪」
ケイ「あの…、先日学園艦で目撃された変質者にそっくりなんだけど…」
杏「彼女はウチの隊長の西住ちゃん16歳だよ、何か問題でも?」
ケイ「16歳って…、ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なの?」
杏「やあやあ、こっちこそよろしく頼むよ」
ケイ「あら?あなたは…」
しほ「西住しほ16歳です!しぽりん16歳って呼んでね♪」
ケイ「あの…、先日学園艦で目撃された変質者にそっくりなんだけど…」
杏「彼女はウチの隊長の西住ちゃん16歳だよ、何か問題でも?」
ケイ「16歳って…、ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なの?」
65: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 19:06:40.67 ID:eFP/Ht7o0
杏「なんでみんなそう言うのかなあ、いたって健康だよ?ねえ?」
しほ「そうそう、この間の健康診断でも病院の先生に『まだ20代後半の肉体です』って言われちゃって♡」
ケイ「まだ20代後半って…、16歳じゃないの?」
沙織「もうなにがなんだか…」
しほ「そうそう、この間の健康診断でも病院の先生に『まだ20代後半の肉体です』って言われちゃって♡」
ケイ「まだ20代後半って…、16歳じゃないの?」
沙織「もうなにがなんだか…」
67: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 19:19:04.61 ID:eFP/Ht7o0
『試合開始!』
優花里「それで、しぽりん16歳の『秘策』ってなんですか?」
しほ「これよこれ!今大会のために用意した秘密兵器!無線傍受装置!」
優花里「ええっ!いいんですか!?」
沙織「確かにルールブックには記載されてないけど…」
麻子「限りなくグレーゾーンに近いな」
しほ「黙ってりゃわかんないわよ、いい?まずは空中アンテナを展開するためにこのバルーンを…」
華「あの、あっちも何か風船が上がってますけど…」
しほ「ああっ!先を越された!」
優花里「それで、しぽりん16歳の『秘策』ってなんですか?」
しほ「これよこれ!今大会のために用意した秘密兵器!無線傍受装置!」
優花里「ええっ!いいんですか!?」
沙織「確かにルールブックには記載されてないけど…」
麻子「限りなくグレーゾーンに近いな」
しほ「黙ってりゃわかんないわよ、いい?まずは空中アンテナを展開するためにこのバルーンを…」
華「あの、あっちも何か風船が上がってますけど…」
しほ「ああっ!先を越された!」
68: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 19:39:42.41 ID:eFP/Ht7o0
しほ「おのれぇぇ!汚い手をぉ!」
優花里「えーっと…、どの口が言いますか?」
しほ「カバさんチーム!アヒルさんチームと合流!2輌で図上H20地点へ!」
沙織「ちょっと、何する気?」
エルヴィン「アヒルさんチームとともにH20に到着」
しほ「了解!アヒルさんチーム、ブルムベアを踏み台にして最大限の仰角を取れ!三式対空榴弾装填!信管VT!
目標!10時方向の敵バルーン!」
典子「了解!射撃準備完了!」
しほ「撃て!」
どーん
優花里「えーっと…、どの口が言いますか?」
しほ「カバさんチーム!アヒルさんチームと合流!2輌で図上H20地点へ!」
沙織「ちょっと、何する気?」
エルヴィン「アヒルさんチームとともにH20に到着」
しほ「了解!アヒルさんチーム、ブルムベアを踏み台にして最大限の仰角を取れ!三式対空榴弾装填!信管VT!
目標!10時方向の敵バルーン!」
典子「了解!射撃準備完了!」
しほ「撃て!」
どーん
69: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 19:51:05.14 ID:eFP/Ht7o0
優花里「敵バルーンの撃墜を確認」
しほ「これでよし、これでこっちが無線傍受やり放題!未来永劫こっちのターン!」
沙織「いいのかなあ…」
麻子「なんだかなあ…」
『サンダース大学付属高校フラッグ車、走行不能!よって、大洗女子学園の勝利!』
しほ「これでよし、これでこっちが無線傍受やり放題!未来永劫こっちのターン!」
沙織「いいのかなあ…」
麻子「なんだかなあ…」
『サンダース大学付属高校フラッグ車、走行不能!よって、大洗女子学園の勝利!』
71: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 20:09:26.54 ID:eFP/Ht7o0
しほ「勝った!勝ったわ!」
杏「いやあ、1回戦突破だねえ」
優花里「いいんでしょうか?なんか釈然としないなあ…」
杏「いいのいいの、勝ちゃーいいのよ」
しほ「そうそう、勝てば官軍!」
杏「おケイが『フェアじゃない!』って怒ってたけど、お互いさまだよねえ?」
華「フラッグ車の車長の人が何とも言えない表情でこっちを見てましたねえ」
柚子「あの…、会長、戦車道連盟の人が次回からは傍受装置使わないでくれって…」
優花里「ほら、やっぱり」
しほ「ええっ、高かったのに…、まあいいわ、2回戦もこの調子で頑張りましょう!」
沙織「この調子って…、ずっとこんな感じなのかなあ…」
杏「いやあ、1回戦突破だねえ」
優花里「いいんでしょうか?なんか釈然としないなあ…」
杏「いいのいいの、勝ちゃーいいのよ」
しほ「そうそう、勝てば官軍!」
杏「おケイが『フェアじゃない!』って怒ってたけど、お互いさまだよねえ?」
華「フラッグ車の車長の人が何とも言えない表情でこっちを見てましたねえ」
柚子「あの…、会長、戦車道連盟の人が次回からは傍受装置使わないでくれって…」
優花里「ほら、やっぱり」
しほ「ええっ、高かったのに…、まあいいわ、2回戦もこの調子で頑張りましょう!」
沙織「この調子って…、ずっとこんな感じなのかなあ…」
72: ◆e6ps/CejpA 2016/11/17(木) 20:13:13.54 ID:eFP/Ht7o0
第4話終、次回第5話「アンツィオ高校との2回戦です!」に続く。
84: ◆e6ps/CejpA 2016/11/18(金) 21:58:30.17 ID:A4KDRRYZ0
第5話「アンツィオ高校との2回戦です!」
優花里「というわけで、またしぽりん16歳と一緒にアンツィオ高校に潜入してきました」
沙織「ゆかりん!1人で行けってあれほど…」
優花里「ご心配なく、前回の反省から今回は私が調査している間、しぽりん16歳はコンビニで待機してもらいました。
では映像をご覧ください」
『秋山優花里のアンツィオ校潜入大作戦』
~中略~
優花里『と、いうわけで、アンツィオの秘密兵器とはイタリア軍唯一の重戦車、P40でした。では、しぽりん16歳を
回収して帰還します』
客『おばちゃん、メビウス1個』
しほ『煙草は番号でお願いします』
優花里『ちょっと!いつまで店員やってるんですか!帰りますよ!』
しほ『店長が来週からパートで入ってくれないかって言ってるんだけど…』
優花里『好きにしてください』
杏「うーん、今回はまともな潜入レポートになったねえ」
優花里「でもP40って資料が少ない幻の戦車って呼ばれてるんですよねえ」
しほ「心配ないわ!図体は大きくても火力と機動力がそこそこで装甲が紙の典型的なイタリア戦車よ!
負ける要素が見当たらないわ!」
杏「おー頼もしい」
沙織「大丈夫かなあ…」
優花里「というわけで、またしぽりん16歳と一緒にアンツィオ高校に潜入してきました」
沙織「ゆかりん!1人で行けってあれほど…」
優花里「ご心配なく、前回の反省から今回は私が調査している間、しぽりん16歳はコンビニで待機してもらいました。
では映像をご覧ください」
『秋山優花里のアンツィオ校潜入大作戦』
~中略~
優花里『と、いうわけで、アンツィオの秘密兵器とはイタリア軍唯一の重戦車、P40でした。では、しぽりん16歳を
回収して帰還します』
客『おばちゃん、メビウス1個』
しほ『煙草は番号でお願いします』
優花里『ちょっと!いつまで店員やってるんですか!帰りますよ!』
しほ『店長が来週からパートで入ってくれないかって言ってるんだけど…』
優花里『好きにしてください』
杏「うーん、今回はまともな潜入レポートになったねえ」
優花里「でもP40って資料が少ない幻の戦車って呼ばれてるんですよねえ」
しほ「心配ないわ!図体は大きくても火力と機動力がそこそこで装甲が紙の典型的なイタリア戦車よ!
負ける要素が見当たらないわ!」
杏「おー頼もしい」
沙織「大丈夫かなあ…」
85: ◆e6ps/CejpA 2016/11/18(金) 22:13:46.54 ID:A4KDRRYZ0
試合当日…
杏「やあチョビ、今日はよろしく」
アンチョビ「絶対負けないからな!…ってなんだそのおばはんは?」
しほ「…あ?」
ペパロニ「おばちゃん、父兄の観覧席はあっちっすよ。そんなコスプレまでして気合いの入った応援っすね」
杏「彼女はウチの隊長の西住ちゃん16歳なんだけど…」
しほ「…」
カルパッチョ「16歳って…、ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのですか?」
杏「なんか変なスイッチが入ったみたい。知ーらないっと」
杏「やあチョビ、今日はよろしく」
アンチョビ「絶対負けないからな!…ってなんだそのおばはんは?」
しほ「…あ?」
ペパロニ「おばちゃん、父兄の観覧席はあっちっすよ。そんなコスプレまでして気合いの入った応援っすね」
杏「彼女はウチの隊長の西住ちゃん16歳なんだけど…」
しほ「…」
カルパッチョ「16歳って…、ヤバい病気で何年も入院してたとかそういう人なのですか?」
杏「なんか変なスイッチが入ったみたい。知ーらないっと」
86: ◆e6ps/CejpA 2016/11/18(金) 22:26:36.27 ID:A4KDRRYZ0
しほ「あいつらぁぁぁ!ふざけやがってぇぇぇ!美容院の美容師も呉服屋の店員もみんな
『奥様、お若いですね』って言ってくれるのにぃぃ!」
華「それは社交辞令なのでは…」
しほ「ゆかりんのお父さんだってこの間顔剃りに行ったとき、『本当に若いですねえ、家内と
同い年とは思えませんよ』って言ってくれたのよ!」
優花里「すっ…、すみません…、父の不用意な発言がみなさんに迷惑を…」
沙織「いや、理容師さんってみんなそんな感じじゃないかなあ…」
麻子「秋山さんやお父さんのせいじゃないと思うぞ」
しほ「一人残らず血祭りに上げてくれるわ!」
『奥様、お若いですね』って言ってくれるのにぃぃ!」
華「それは社交辞令なのでは…」
しほ「ゆかりんのお父さんだってこの間顔剃りに行ったとき、『本当に若いですねえ、家内と
同い年とは思えませんよ』って言ってくれたのよ!」
優花里「すっ…、すみません…、父の不用意な発言がみなさんに迷惑を…」
沙織「いや、理容師さんってみんなそんな感じじゃないかなあ…」
麻子「秋山さんやお父さんのせいじゃないと思うぞ」
しほ「一人残らず血祭りに上げてくれるわ!」
87: ◆e6ps/CejpA 2016/11/18(金) 22:54:07.38 ID:A4KDRRYZ0
『アンツィオ高校フラッグ車、行動不能!よって、大洗女子学園の勝利!…って発砲をやめてください!
だから勝負ついたからもう撃つなって言ってんだろがぁ!失格にするぞゴルぁ!』
優花里「勝つには勝ったけど、罪悪感が半端じゃないんですが…」
華「虎の子のP40を完全に廃車にしちゃったから、全員号泣してましたねえ」
麻子「あいつら再起不能だろうな」
杏「うーん、チョビ子に泣きながら『お前らに食わせるパスタはねえ!』って言われちゃったよ。
試合後の宴会楽しみにしてたのになあ」
カエサル「ひなちゃんに絶縁されてしまった…、『もう二度と顔も見たくない』って…」
しほ「戦車道やってたらこんなの日常茶飯事よ?私なんて試合の後、友達なくすどころか、不幸の手紙は届くわカミソリレターは届くわ、
ひどいときには猫の生首や小包爆弾は届くわ、自宅に放火されたり轢き逃げされそうになったりしたんだから」
沙織「私、戦車道やめようかなあ…」
華「いままでどんな戦い方をしてきたのか目に浮かぶようです…」
優花里「娘さんたちが嫌がるのもわかるなあ…」
だから勝負ついたからもう撃つなって言ってんだろがぁ!失格にするぞゴルぁ!』
優花里「勝つには勝ったけど、罪悪感が半端じゃないんですが…」
華「虎の子のP40を完全に廃車にしちゃったから、全員号泣してましたねえ」
麻子「あいつら再起不能だろうな」
杏「うーん、チョビ子に泣きながら『お前らに食わせるパスタはねえ!』って言われちゃったよ。
試合後の宴会楽しみにしてたのになあ」
カエサル「ひなちゃんに絶縁されてしまった…、『もう二度と顔も見たくない』って…」
しほ「戦車道やってたらこんなの日常茶飯事よ?私なんて試合の後、友達なくすどころか、不幸の手紙は届くわカミソリレターは届くわ、
ひどいときには猫の生首や小包爆弾は届くわ、自宅に放火されたり轢き逃げされそうになったりしたんだから」
沙織「私、戦車道やめようかなあ…」
華「いままでどんな戦い方をしてきたのか目に浮かぶようです…」
優花里「娘さんたちが嫌がるのもわかるなあ…」
88: ◆e6ps/CejpA 2016/11/18(金) 22:58:34.18 ID:A4KDRRYZ0
第5話終、次回第6話「プラウダ高校との準決勝です!」に続く。
95: ◆e6ps/CejpA 2016/11/19(土) 23:21:07.22 ID:809L58bn0
第6話「プラウダ高校との準決勝です!」
杏「次の試合からそど子ちゃんたち風紀委員の3人が助っ人に来てくれることになったよ」
しほ「というわけで彼女たちのために常夫さんが用意してくれたゴージャスな新戦車がこれ!
フランス軍試製重戦車、ARL40よ!」
優花里「おおっ!本物初めて見た!実在してたんだ!」
しほ「本当は発展型のARL44にしたかったんだけど」
優花里「いや、あれは戦後の型だからまずいでしょ」
ゴモヨ「こんなの3人だけで動かすの無理だよ…」
そど子「仕方ないわね、サド香とマゾ江にも手伝ってもらうわ」
パゾ美「そうだね…」
杏「次の試合からそど子ちゃんたち風紀委員の3人が助っ人に来てくれることになったよ」
しほ「というわけで彼女たちのために常夫さんが用意してくれたゴージャスな新戦車がこれ!
フランス軍試製重戦車、ARL40よ!」
優花里「おおっ!本物初めて見た!実在してたんだ!」
しほ「本当は発展型のARL44にしたかったんだけど」
優花里「いや、あれは戦後の型だからまずいでしょ」
ゴモヨ「こんなの3人だけで動かすの無理だよ…」
そど子「仕方ないわね、サド香とマゾ江にも手伝ってもらうわ」
パゾ美「そうだね…」
96: ◆e6ps/CejpA 2016/11/19(土) 23:39:51.11 ID:809L58bn0
華「次の相手のプラウダ高校といえば前回の優勝チームですね」
優花里「そうですね、決勝戦での黒森峰との試合は伝説ですからね」
沙織「確か黒森峰のフラッグ車の子が川に落ちた仲間を助けようとして川に飛び込んだんだよね」
優花里「ええ、テレビで見てて涙が出ましたよ。試合は逃したけどスポーツマンシップに溢れる行動でした」
麻子「雑誌で読んだんだが、危険を顧みず勝負を捨ててまで仲間を救ったのが評判になって、副隊長と隊長の
株がチームの内外でぐっと上がったんだってな」
しほ「なによ!いくら評判が上がっても負けたら意味ないでしょ!」
優花里「いや、でもそのおかげで戦車道のイメージが良くなったって話ですし…」
しほ「勝利が全てなのよ!姉妹2人ともこっぴどくお仕置きしてやったわ!」
沙織「うわぁ…」
華「せっかくの美談が台無しですね…」
優花里「そうですね、決勝戦での黒森峰との試合は伝説ですからね」
沙織「確か黒森峰のフラッグ車の子が川に落ちた仲間を助けようとして川に飛び込んだんだよね」
優花里「ええ、テレビで見てて涙が出ましたよ。試合は逃したけどスポーツマンシップに溢れる行動でした」
麻子「雑誌で読んだんだが、危険を顧みず勝負を捨ててまで仲間を救ったのが評判になって、副隊長と隊長の
株がチームの内外でぐっと上がったんだってな」
しほ「なによ!いくら評判が上がっても負けたら意味ないでしょ!」
優花里「いや、でもそのおかげで戦車道のイメージが良くなったって話ですし…」
しほ「勝利が全てなのよ!姉妹2人ともこっぴどくお仕置きしてやったわ!」
沙織「うわぁ…」
華「せっかくの美談が台無しですね…」
97: ◆e6ps/CejpA 2016/11/19(土) 23:46:48.72 ID:809L58bn0
しほ「でもそれ以来2人ともまともに口利いてくれなくなっちゃって…」
麻子「当たり前だ」
しほ「なんか家にも居辛くなっちゃって、こうしてここに来たんだけど」
沙織「そんなサイドストーリーがあったんだ」
優花里「なんだかなあ…」
麻子「当たり前だ」
しほ「なんか家にも居辛くなっちゃって、こうしてここに来たんだけど」
沙織「そんなサイドストーリーがあったんだ」
優花里「なんだかなあ…」
103: ◆e6ps/CejpA 2016/11/20(日) 17:12:17.13 ID:LQFLn3V/0
杏「やあやあ、今日はよろしくね」
カチューシャ「今日は絶対負けないわ!…ってあの人は…」
杏「ウチの隊長の西住ちゃん16歳だけど何か問題でも?」
しほ「しぽりん16歳って呼んでね♪」
カチューシャ「…なんかヤバい人みたいね、いろんな意味で」
ノンナ「スルーした方がよさそうですね」
カチューシャ「今日は絶対負けないわ!…ってあの人は…」
杏「ウチの隊長の西住ちゃん16歳だけど何か問題でも?」
しほ「しぽりん16歳って呼んでね♪」
カチューシャ「…なんかヤバい人みたいね、いろんな意味で」
ノンナ「スルーした方がよさそうですね」
104: ◆e6ps/CejpA 2016/11/20(日) 20:06:48.81 ID:LQFLn3V/0
『試合開始!』
~中略~
沙織「包囲されちゃったね…」
優花里「戦車の性能に頼り過ぎて相手をなめてましたね、あんな見え見えの陽動に引っかかるなんて…」
麻子「寒さでみんなの士気が下がってる、この休戦の間になんとかしないと」
華「でもどうすればいいのか…」
しほ「ここはあんこう踊りよ!」
~中略~
沙織「包囲されちゃったね…」
優花里「戦車の性能に頼り過ぎて相手をなめてましたね、あんな見え見えの陽動に引っかかるなんて…」
麻子「寒さでみんなの士気が下がってる、この休戦の間になんとかしないと」
華「でもどうすればいいのか…」
しほ「ここはあんこう踊りよ!」
105: ◆e6ps/CejpA 2016/11/20(日) 20:16:35.88 ID:LQFLn3V/0
沙織「えっ?」
優花里「はあ?」
しほ「とおっ!さあみんな私に続いて!」
麻子「なんでピンクのタイツなんて穿いてるのかと思ったら下にあんこうスーツ着てたのか」
華「てっきり冷え性対策なのかと思ってました」
沙織「あの…、トイレに行きたくなったらどうするの?全部脱ぐの?」
桃「何をしてるんだ!早く一緒に踊らないか!」
沙織「でも準決勝からはテレビ局来てるし…」
杏「あー大丈夫、深夜に『熱闘戦車道!』でダイジェストやるだけだから誰も観てないって」
優花里「いや、それにしたって…」
優花里「はあ?」
しほ「とおっ!さあみんな私に続いて!」
麻子「なんでピンクのタイツなんて穿いてるのかと思ったら下にあんこうスーツ着てたのか」
華「てっきり冷え性対策なのかと思ってました」
沙織「あの…、トイレに行きたくなったらどうするの?全部脱ぐの?」
桃「何をしてるんだ!早く一緒に踊らないか!」
沙織「でも準決勝からはテレビ局来てるし…」
杏「あー大丈夫、深夜に『熱闘戦車道!』でダイジェストやるだけだから誰も観てないって」
優花里「いや、それにしたって…」
106: ◆e6ps/CejpA 2016/11/20(日) 22:07:13.23 ID:LQFLn3V/0
観客席…
「わはははは」「いいぞー、おばちゃん」「BBA無理すんな」
みほ「…」
まほ「…」
エリカ(ひぃぃぃっ!隊長と副隊長が血の涙を流してる!)
まほ「勝ったな…」
みほ「そうだね…」
エリカ「へ?」
まほ「みほ、帰るぞ。ヤツを倒さない限り我々に未来はない」
みほ「うん、みんなには悪いけど帰ったら地獄の特訓だね…」
エリカ「あわわわわわ」
しほ『味噌で醤油でアッツアツ♪』
『プラウダ高校フラッグ車、行動不能!よって、大洗女子学園の勝利!』
「わはははは」「いいぞー、おばちゃん」「BBA無理すんな」
みほ「…」
まほ「…」
エリカ(ひぃぃぃっ!隊長と副隊長が血の涙を流してる!)
まほ「勝ったな…」
みほ「そうだね…」
エリカ「へ?」
まほ「みほ、帰るぞ。ヤツを倒さない限り我々に未来はない」
みほ「うん、みんなには悪いけど帰ったら地獄の特訓だね…」
エリカ「あわわわわわ」
しほ『味噌で醤油でアッツアツ♪』
『プラウダ高校フラッグ車、行動不能!よって、大洗女子学園の勝利!』
107: ◆e6ps/CejpA 2016/11/20(日) 22:09:09.98 ID:LQFLn3V/0
第6話終、次回第7話「最終決戦です!」に続く。
114: ◆e6ps/CejpA 2016/11/21(月) 20:31:11.79 ID:3sSgmqj70
杏「というわけで、いよいよ決勝戦なわけだが」
しほ「はっきり言って私の娘…もといお姉ちゃんたちはいままでの相手とはレベルが違うわ」
優花里「そうですね、確かに戦車の性能はこちらが上ですが、搭乗員の錬度は向こうがずっと上です。
更に向こうはルールの上限の20輌でくるはずですから数の上での劣勢はいかんともしがたいです」
杏「自動車部の4人と猫田ちゃんたちのネトゲ仲間が助っ人に来てくれることになってるんだけど」
麻子「実戦経験の乏しいのが2輌増えても焼け石に水じゃないかな」
柚子「自動車部のみんなはともかく猫田さんたちはどうかしら…」
しほ「ここはやはり更なるテコ入れが必要ね」
しほ「はっきり言って私の娘…もといお姉ちゃんたちはいままでの相手とはレベルが違うわ」
優花里「そうですね、確かに戦車の性能はこちらが上ですが、搭乗員の錬度は向こうがずっと上です。
更に向こうはルールの上限の20輌でくるはずですから数の上での劣勢はいかんともしがたいです」
杏「自動車部の4人と猫田ちゃんたちのネトゲ仲間が助っ人に来てくれることになってるんだけど」
麻子「実戦経験の乏しいのが2輌増えても焼け石に水じゃないかな」
柚子「自動車部のみんなはともかく猫田さんたちはどうかしら…」
しほ「ここはやはり更なるテコ入れが必要ね」
115: ◆e6ps/CejpA 2016/11/21(月) 22:22:02.68 ID:3sSgmqj70
沙織「今度は何が始まるの…」
しほ「あ、もしもし常夫さん?私だけど。うん、今度まほたちと戦うことになったんだけど、
テコ入れが必要かなあって。え?そうくると思って準備してた?素晴らしい!エンジニアの
鑑だわ!宇宙戦艦ヤマトの真田さんみたい!ありがと♡このお礼はベッドの中で♡え?
ラクス・クラインとキュアロゼッタ?もー女房に娘と同じ声のキャラのコスプレさせて
どうすんのよ♡ダーリンったら♡愛してるわ♡浮気なんてしたらハンマーで2個とも叩き潰すから♡」
しほ「あ、もしもし常夫さん?私だけど。うん、今度まほたちと戦うことになったんだけど、
テコ入れが必要かなあって。え?そうくると思って準備してた?素晴らしい!エンジニアの
鑑だわ!宇宙戦艦ヤマトの真田さんみたい!ありがと♡このお礼はベッドの中で♡え?
ラクス・クラインとキュアロゼッタ?もー女房に娘と同じ声のキャラのコスプレさせて
どうすんのよ♡ダーリンったら♡愛してるわ♡浮気なんてしたらハンマーで2個とも叩き潰すから♡」
116: ◆e6ps/CejpA 2016/11/21(月) 22:36:23.18 ID:3sSgmqj70
しほ「というわけで、ダーリンがまた助けてくれることになりました」
数日後…
杏「みんなー、新しい戦車が来たよー」
・マウス改・試製ワルターエンジン搭載モデル 8輌
桃「おおっ!これなら勝てる!」
優花里「うーん…、なんぼなんでもやり過ぎなのでは…」
杏「いやー、このワルターエンジンってすごいねえ、マウスこんなに大きいのに普通の戦車と変わらない機動力じゃん」
華「ペーパープランだけだったとはいえこんなのが存在してたなんて、まさに『ナチスの科学力は世界一ィィィ!』ですね」
しほ「あ、そうだ、触媒の過酸化水素には気をつけてね。常夫さんのとこの若い人がうっかり頭からかぶって骨だけになったから」
優花里「ひぇっ…」
沙織「うわぁ…」
麻子「普及しなかった理由がわかるな」
数日後…
杏「みんなー、新しい戦車が来たよー」
・マウス改・試製ワルターエンジン搭載モデル 8輌
桃「おおっ!これなら勝てる!」
優花里「うーん…、なんぼなんでもやり過ぎなのでは…」
杏「いやー、このワルターエンジンってすごいねえ、マウスこんなに大きいのに普通の戦車と変わらない機動力じゃん」
華「ペーパープランだけだったとはいえこんなのが存在してたなんて、まさに『ナチスの科学力は世界一ィィィ!』ですね」
しほ「あ、そうだ、触媒の過酸化水素には気をつけてね。常夫さんのとこの若い人がうっかり頭からかぶって骨だけになったから」
優花里「ひぇっ…」
沙織「うわぁ…」
麻子「普及しなかった理由がわかるな」
117: ◆e6ps/CejpA 2016/11/21(月) 22:49:09.80 ID:3sSgmqj70
熊本・黒森峰…
まほ「いよいよ大洗女子学園との決勝戦だ、エリカがストレス性十二指腸潰瘍で入院してしまった今、
赤星と直下の2人が隊の要だ。私とみほを助けてくれ」
みほ「私からもお願い!」
小梅「まかせてください!」
直下「でもエリカさんが突然血を吐いて倒れたときはびっくりしました」
まほ「意外とデリケートなやつだったんだな。あ、そうだ、みほ、ちょっと」
みほ「なに?お姉ちゃん」
まほ「わかってると思うが、この先何があっても『試合中の事故』だ。いいな?」
みほ「うん、お母さんには悪いけど、これ以上恥をさらすよりも、一思いに楽になってもらった方が…」
試合編に続く。
まほ「いよいよ大洗女子学園との決勝戦だ、エリカがストレス性十二指腸潰瘍で入院してしまった今、
赤星と直下の2人が隊の要だ。私とみほを助けてくれ」
みほ「私からもお願い!」
小梅「まかせてください!」
直下「でもエリカさんが突然血を吐いて倒れたときはびっくりしました」
まほ「意外とデリケートなやつだったんだな。あ、そうだ、みほ、ちょっと」
みほ「なに?お姉ちゃん」
まほ「わかってると思うが、この先何があっても『試合中の事故』だ。いいな?」
みほ「うん、お母さんには悪いけど、これ以上恥をさらすよりも、一思いに楽になってもらった方が…」
試合編に続く。
120: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 20:21:19.45 ID:ozPUbx/X0
試合当日…
マウス改8輌登場、黒森峰の選手全員瞳のハイライト消失。
『隊長・副隊長、両者、礼!』
みほ「お母さん…、さんざん恥をさらしておいて、今またこんな…、私やお姉ちゃんがどんなに…、
そんなに私たちが憎いの!?ねえ!答えてよ!」
まほ「みほ、よせ、私たちのお母さまは死んだんだ。あれは我々の生涯の敵、ヘソタイセーラー服おばさんだ」
桃(なにこの空気…、胃に穴が開きそう…、副隊長なんて引き受けるんじゃなかった…、柚子ちゃん助けて…)
マウス改8輌登場、黒森峰の選手全員瞳のハイライト消失。
『隊長・副隊長、両者、礼!』
みほ「お母さん…、さんざん恥をさらしておいて、今またこんな…、私やお姉ちゃんがどんなに…、
そんなに私たちが憎いの!?ねえ!答えてよ!」
まほ「みほ、よせ、私たちのお母さまは死んだんだ。あれは我々の生涯の敵、ヘソタイセーラー服おばさんだ」
桃(なにこの空気…、胃に穴が開きそう…、副隊長なんて引き受けるんじゃなかった…、柚子ちゃん助けて…)
122: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 22:12:18.68 ID:ozPUbx/X0
『試合開始!』
沙織「もう来た!」
優花里「森の中をショートカットして来たんだ…、それも陣形を保ったままフルスピードで…」
しほ「おーっほっほっほ!全部お見通しよ!だってその戦術教えたの私なんだから!全車輌砲撃開始!」
杏「いやー、やっぱマウスの装甲はすごいねえ。この距離でも75mmや88mmどころかヤークトティーガーの
122mmもはね返していくんだから」
ねこにゃー「こっちだけズルしてずっとボーナスステージだにゃ」
そど子「あーっはっはっは!こんなに強くてなにがマウスよ!」
ゴモヨ「そど子、すごくうれしそうだね…」
エルヴィン「まるで第1次大戦のソンムの戦いにおけるドイツ軍の機関銃隊の活躍を見てるようだ」
カエサル「いや、どっちかと言えばマリアナ沖の七面鳥撃ちだろう」
カバさんチーム一同「それだ!」
沙織「もう来た!」
優花里「森の中をショートカットして来たんだ…、それも陣形を保ったままフルスピードで…」
しほ「おーっほっほっほ!全部お見通しよ!だってその戦術教えたの私なんだから!全車輌砲撃開始!」
杏「いやー、やっぱマウスの装甲はすごいねえ。この距離でも75mmや88mmどころかヤークトティーガーの
122mmもはね返していくんだから」
ねこにゃー「こっちだけズルしてずっとボーナスステージだにゃ」
そど子「あーっはっはっは!こんなに強くてなにがマウスよ!」
ゴモヨ「そど子、すごくうれしそうだね…」
エルヴィン「まるで第1次大戦のソンムの戦いにおけるドイツ軍の機関銃隊の活躍を見てるようだ」
カエサル「いや、どっちかと言えばマリアナ沖の七面鳥撃ちだろう」
カバさんチーム一同「それだ!」
123: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 22:24:38.43 ID:ozPUbx/X0
沙織「これじゃ試合というより弱いものいじめだね」
華「ちょっと気が引けますね…」
優花里「数の劣勢を兵器の質で補うという大戦末期のドイツの戦略思想は間違ってなかったってことですね」
麻子「そうかなあ…」
みほ「お姉ちゃんごめんなさい!」
まほ「みほ!おのれぇぇ!よくもぉぉ!」
沙織「なんかフラッグ車が突っ込んで来るんだけど」
まほ「やらせはせん!やらせはせんぞ!貴様如きヘソタイに黒森峰の栄光を!私のプライドを!やらせはせん!」
杏「あー、なんかティーガーⅠの後ろにでっかい悪魔みたいなの見えるんだけど気のせいかなあ?」
桃「気のせいじゃありません!」
柚子「なにあれ…」
しほ「情無用!ファイア!」
どーん
華「ちょっと気が引けますね…」
優花里「数の劣勢を兵器の質で補うという大戦末期のドイツの戦略思想は間違ってなかったってことですね」
麻子「そうかなあ…」
みほ「お姉ちゃんごめんなさい!」
まほ「みほ!おのれぇぇ!よくもぉぉ!」
沙織「なんかフラッグ車が突っ込んで来るんだけど」
まほ「やらせはせん!やらせはせんぞ!貴様如きヘソタイに黒森峰の栄光を!私のプライドを!やらせはせん!」
杏「あー、なんかティーガーⅠの後ろにでっかい悪魔みたいなの見えるんだけど気のせいかなあ?」
桃「気のせいじゃありません!」
柚子「なにあれ…」
しほ「情無用!ファイア!」
どーん
125: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 22:34:17.34 ID:ozPUbx/X0
『黒森峰女学園フラッグ車、行動不能!よって、大洗女子学園の勝利!』
しーん
しほ「勝ったわ!優勝よ!…ってあら?皆さんドン引きね、どうしたのかしら?」
沙織「そりゃライオンがシマウマを捕食するとこ見て喜ぶ人ってあんまりいないでしょ?」
杏「面倒だなー、勝ちゃーいいのよ勝ちゃー」
しほ「そうそう!勝利こそ全てなのよ!」
理事長「あ…、あの、西住さん?あんまりこういう真似されると戦車道の品位とか風格といったものが…」
しーん
しほ「勝ったわ!優勝よ!…ってあら?皆さんドン引きね、どうしたのかしら?」
沙織「そりゃライオンがシマウマを捕食するとこ見て喜ぶ人ってあんまりいないでしょ?」
杏「面倒だなー、勝ちゃーいいのよ勝ちゃー」
しほ「そうそう!勝利こそ全てなのよ!」
理事長「あ…、あの、西住さん?あんまりこういう真似されると戦車道の品位とか風格といったものが…」
126: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 22:53:28.36 ID:ozPUbx/X0
華「優勝して廃校を免れたのはいいんですが、その代わり全方位に敵を作ってしまったような気がするんですが…」
しほ「ジョジョ2部のカーズみたいなもんで頂点に立つ者は常に孤独なのよ。まあカーズと違ってセクロスはするけど」
優花里「どうしてもそっちの方に話をもっていきたいんですね…」
麻子「いいかげんにしろこの色ボケ」
まほ「みほ…、お姉ちゃんもう疲れちゃった…。何もかも捨てて遠いところに行きたい…」
みほ「それなら2人でカレー屋さんでも始めようか…。前から思ってたんだけどお姉ちゃんの作るカレーって
お金取ってお客さんに出せるレベルだよ…」
まほ「そうか…、それもいいな…」
みほ「あ…、お姉ちゃん、アレがこっちに来るよ…」
しほ「お姉ちゃん、やっと見つけたよ!私の戦車道!」
まほ「あっそう…、良かったね…」
しほ「ジョジョ2部のカーズみたいなもんで頂点に立つ者は常に孤独なのよ。まあカーズと違ってセクロスはするけど」
優花里「どうしてもそっちの方に話をもっていきたいんですね…」
麻子「いいかげんにしろこの色ボケ」
まほ「みほ…、お姉ちゃんもう疲れちゃった…。何もかも捨てて遠いところに行きたい…」
みほ「それなら2人でカレー屋さんでも始めようか…。前から思ってたんだけどお姉ちゃんの作るカレーって
お金取ってお客さんに出せるレベルだよ…」
まほ「そうか…、それもいいな…」
みほ「あ…、お姉ちゃん、アレがこっちに来るよ…」
しほ「お姉ちゃん、やっと見つけたよ!私の戦車道!」
まほ「あっそう…、良かったね…」
127: ◆e6ps/CejpA 2016/11/22(火) 22:57:14.14 ID:ozPUbx/X0
第7話終、次回最終回「劇場版です!」に続く。
135: ◆e6ps/CejpA 2016/11/23(水) 23:03:18.42 ID:u+BmSZD00
最終回「劇場版です!」
辻「君から説明しておきたまえ」
杏「大洗女子学園は8月31日付で廃校が決定した。廃校に基づき学園艦は解体される」
沙織「戦車道大会で優勝したら廃校は免れるって…」
杏「あれは確約ではなかったそうだ。存続を検討してもよいという意味で正式に取り決めたわけではないそうだ」
桃「なんで繰り上がるんですかああ…」
しほ「みんな落ち着きなさい!こんな時こそあんこう踊りよ!」
桃「そうだ!何をしてるんだ!みんな早くタイツに着替えろ!」
杏「なんでやねん」
麻子「あんたらが落ち着け」
辻「君から説明しておきたまえ」
杏「大洗女子学園は8月31日付で廃校が決定した。廃校に基づき学園艦は解体される」
沙織「戦車道大会で優勝したら廃校は免れるって…」
杏「あれは確約ではなかったそうだ。存続を検討してもよいという意味で正式に取り決めたわけではないそうだ」
桃「なんで繰り上がるんですかああ…」
しほ「みんな落ち着きなさい!こんな時こそあんこう踊りよ!」
桃「そうだ!何をしてるんだ!みんな早くタイツに着替えろ!」
杏「なんでやねん」
麻子「あんたらが落ち着け」
136: ◆e6ps/CejpA 2016/11/23(水) 23:27:53.95 ID:u+BmSZD00
杏「みんな静かに!今は落ち着いて指示に従ってくれ」
柚子「みんな聞こえたよね?申し訳ないけど寮の人は寮に戻って。自宅の人も家族の方と
引っ越しの準備をしてください」
しほ「いや、ここはやはりあんこうスーツではなく、思い切って全裸でしょう」
桃「そうですね!お前ら!早く脱げ!私も脱ぐから!」
杏「だからなんでやねん!あんたら人の話を聞けって!」
優花里「あの…、戦車はどうなるんですか?」
しほ「それなら大丈夫、あれ全部私の私物だから。落着き先が決まるまで常夫さんに預かってもらいましょう」
華「そういえばそうでしたね」
沙織「まあ一安心かな」
杏「みんな…、済まない…」
しほ(パンツ一丁)「あーの子会いたやあの海越えて♪」
桃(パンツ一丁)「頭の灯りは愛の証♪」
杏「って人がしんみりしてんのに何やってんだよ!」
沙織「もう放っておきましょう」
柚子「桃ちゃん…、もう少し自分ってものを持ってよ…」
柚子「みんな聞こえたよね?申し訳ないけど寮の人は寮に戻って。自宅の人も家族の方と
引っ越しの準備をしてください」
しほ「いや、ここはやはりあんこうスーツではなく、思い切って全裸でしょう」
桃「そうですね!お前ら!早く脱げ!私も脱ぐから!」
杏「だからなんでやねん!あんたら人の話を聞けって!」
優花里「あの…、戦車はどうなるんですか?」
しほ「それなら大丈夫、あれ全部私の私物だから。落着き先が決まるまで常夫さんに預かってもらいましょう」
華「そういえばそうでしたね」
沙織「まあ一安心かな」
杏「みんな…、済まない…」
しほ(パンツ一丁)「あーの子会いたやあの海越えて♪」
桃(パンツ一丁)「頭の灯りは愛の証♪」
杏「って人がしんみりしてんのに何やってんだよ!」
沙織「もう放っておきましょう」
柚子「桃ちゃん…、もう少し自分ってものを持ってよ…」
137: ◆e6ps/CejpA 2016/11/23(水) 23:50:00.14 ID:u+BmSZD00
試合編に続く。
143: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 21:34:34.50 ID:eNAL9enW0
杏「みんな、試合が決まった!」
柚子「試合?」
杏「大学強化チームとだ!大学強化チームとの試合に勝てば、今度こそ廃校は撤回される!」
杏「無理な戦いということはわかってる、だが必ず勝って、みんなで大洗に、学園艦に帰ろう!」
優花里「西住殿…」
しほ「うん、また常夫さんに骨を折ってもらわないと…」
ナカジマ「社会人を破ったチーム!?」
桃「いくらなんでも無理ですよ!」
杏「無理は承知だよ」
桃「しぽりん16歳はどう思います?」
しほ「向こうの隊長は島田のとこのクソガキね、あいつら昔から大嫌いなのよ!新参者のくせに
西住流に盾突いてきやがってムカつくったらありゃしない!見てなさい、手は打ってあるから。
あのバカ親子、『西住流には勝てなかったよ…』ってM字開脚でアヘ顔ダブルピースさせてやるわ!」
杏「相変わらず頼もしいなあ」
優花里「今度はなにする気ですか…」
柚子「試合?」
杏「大学強化チームとだ!大学強化チームとの試合に勝てば、今度こそ廃校は撤回される!」
杏「無理な戦いということはわかってる、だが必ず勝って、みんなで大洗に、学園艦に帰ろう!」
優花里「西住殿…」
しほ「うん、また常夫さんに骨を折ってもらわないと…」
ナカジマ「社会人を破ったチーム!?」
桃「いくらなんでも無理ですよ!」
杏「無理は承知だよ」
桃「しぽりん16歳はどう思います?」
しほ「向こうの隊長は島田のとこのクソガキね、あいつら昔から大嫌いなのよ!新参者のくせに
西住流に盾突いてきやがってムカつくったらありゃしない!見てなさい、手は打ってあるから。
あのバカ親子、『西住流には勝てなかったよ…』ってM字開脚でアヘ顔ダブルピースさせてやるわ!」
杏「相変わらず頼もしいなあ」
優花里「今度はなにする気ですか…」
144: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 21:53:49.55 ID:eNAL9enW0
試合当日…
沙織「いくらマウス改とはいえ、こっちは8輌で相手は30輌だよ」
華「その上ルールは殲滅戦ですし…」
麻子「なにか策があると言ってたが」
優花里「どうせまたロクでもないことなんでしょうが」
亜美「ではこれより大洗女子学園と大学選抜チームの試合を行ないます。礼!」
『待ったああああ!』
沙織「マウスが4輌こっちに来るよ!」
優花里「あの塗装とマーキングは黒森峰です!」
小梅「大洗女子学園、赤星小梅!」
直下「同じく、直下履帯子(仮名)!」
小梅「以下18名、試合に参戦します。短期転校の手続きは済ませてきました。戦車道連盟の
許可も取り付けてあります」
しほ「ありがとう、赤星さん!」
小梅「いえ、いいんですよ。その代わり、私の次期隊長就任の件、よろしくお願いしますね」
直下「私は副隊長で」
しほ「わかってるわ、2人とも悪いようにはしないから」
沙織「いくらマウス改とはいえ、こっちは8輌で相手は30輌だよ」
華「その上ルールは殲滅戦ですし…」
麻子「なにか策があると言ってたが」
優花里「どうせまたロクでもないことなんでしょうが」
亜美「ではこれより大洗女子学園と大学選抜チームの試合を行ないます。礼!」
『待ったああああ!』
沙織「マウスが4輌こっちに来るよ!」
優花里「あの塗装とマーキングは黒森峰です!」
小梅「大洗女子学園、赤星小梅!」
直下「同じく、直下履帯子(仮名)!」
小梅「以下18名、試合に参戦します。短期転校の手続きは済ませてきました。戦車道連盟の
許可も取り付けてあります」
しほ「ありがとう、赤星さん!」
小梅「いえ、いいんですよ。その代わり、私の次期隊長就任の件、よろしくお願いしますね」
直下「私は副隊長で」
しほ「わかってるわ、2人とも悪いようにはしないから」
146: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 22:05:06.62 ID:eNAL9enW0
沙織「あっちから聖グ口とサンダースのマークのマウスが来るよ!」
優花里「こっちからはプラウダのマウスが!」
華「これは一体…」
しほ「ああ、それなりの見返りを払うしマウスもリースしてあげるって言ったらどの学校も
二つ返事で助けてくれることになったのよ。やっぱり持つべきものは友達ね」
沙織「友達かなあ…」
麻子「絶対違うと思う」
カルパッチョ「カバさんチームのたかちゃーん、来たわよー、お金のために」
ペパロニ「世知辛いっすね」
アンチョビ「言うな」
アキ「なんだかんだ言って助けてあげるんだね」
ミカ「違う、お金もらっちゃったからね」
ミッコ「身もふたもないなあ…」
優花里「こっちからはプラウダのマウスが!」
華「これは一体…」
しほ「ああ、それなりの見返りを払うしマウスもリースしてあげるって言ったらどの学校も
二つ返事で助けてくれることになったのよ。やっぱり持つべきものは友達ね」
沙織「友達かなあ…」
麻子「絶対違うと思う」
カルパッチョ「カバさんチームのたかちゃーん、来たわよー、お金のために」
ペパロニ「世知辛いっすね」
アンチョビ「言うな」
アキ「なんだかんだ言って助けてあげるんだね」
ミカ「違う、お金もらっちゃったからね」
ミッコ「身もふたもないなあ…」
149: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 22:24:45.77 ID:eNAL9enW0
絹代「お待たせしました!昨日の敵は今日の盟友!勇敢なるマウス22輌推参であります!」
ダージリン「増援は全部で22輌って言ったでしょう?あなたのところは6輌」
絹代「すみません!心得違いをしておりました!16輌は待機!」
しほ「おーっほっほっほ!これでウチの戦力はマウス改が30輌!ちよきち!土下座して謝るなら許してあげてもいいわ!」
辻「卑怯だぞ!」
理事長「うーん…、確かにこれは卑怯ですねえ…」
亜美「異議を唱えられるのは相手チームだけです。でもこれは流石にどうかと…」
愛里寿「我々は構いません、受けて立ちます。試合を始めてください」
亜美「いや、でも…」
愛里寿「大丈夫です、こちらはカールが30輌ですから」
亜美「えっ」
しほ「えっ」
杏「えっ」
ダージリン「増援は全部で22輌って言ったでしょう?あなたのところは6輌」
絹代「すみません!心得違いをしておりました!16輌は待機!」
しほ「おーっほっほっほ!これでウチの戦力はマウス改が30輌!ちよきち!土下座して謝るなら許してあげてもいいわ!」
辻「卑怯だぞ!」
理事長「うーん…、確かにこれは卑怯ですねえ…」
亜美「異議を唱えられるのは相手チームだけです。でもこれは流石にどうかと…」
愛里寿「我々は構いません、受けて立ちます。試合を始めてください」
亜美「いや、でも…」
愛里寿「大丈夫です、こちらはカールが30輌ですから」
亜美「えっ」
しほ「えっ」
杏「えっ」
153: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 22:53:24.61 ID:eNAL9enW0
『試合開始!』
優花里「うわあああ!600mm砲弾の弾幕が来たあああ!」
杏「やーらーれーたー!」
沙織「みんな片っ端から撃破されてるよ!」
しほ「おのれぇぇ!汚い手をぉぉぉ!」
麻子「人のこと言えないだろ」
華「どの口が言いますか…?」
愛里寿「各中隊、間隔を開けて散布界を広げろ。こちらは近接防御能力がないから近づかれたらおしまいだ。
アウトレンジから確実に殲滅しろ」
メグミ「一方的過ぎて心苦しいわ」
千代「おーっほっほっほ!ずっと愛里寿ちゃんのターン!」
愛里寿「あの…、お母さま、危ないから観客席に戻ってください…」
千代「愛里寿ちゃん!今夜は愛里寿ちゃんの大好きな目玉焼き乗せハンバーグにしてあげるわ!びっくりドンキーに
席を予約しといてあげるから!」
愛里寿「本当ですか!?やったあ!」
メグミ「隊長かわいいなあ」
ルミ「びっくりドンキーって…、金持ちなんだからもっと高いとこ行けばいいのに」
アズミ「意外と庶民的な店を利用してるんですね」
優花里「うわあああ!600mm砲弾の弾幕が来たあああ!」
杏「やーらーれーたー!」
沙織「みんな片っ端から撃破されてるよ!」
しほ「おのれぇぇ!汚い手をぉぉぉ!」
麻子「人のこと言えないだろ」
華「どの口が言いますか…?」
愛里寿「各中隊、間隔を開けて散布界を広げろ。こちらは近接防御能力がないから近づかれたらおしまいだ。
アウトレンジから確実に殲滅しろ」
メグミ「一方的過ぎて心苦しいわ」
千代「おーっほっほっほ!ずっと愛里寿ちゃんのターン!」
愛里寿「あの…、お母さま、危ないから観客席に戻ってください…」
千代「愛里寿ちゃん!今夜は愛里寿ちゃんの大好きな目玉焼き乗せハンバーグにしてあげるわ!びっくりドンキーに
席を予約しといてあげるから!」
愛里寿「本当ですか!?やったあ!」
メグミ「隊長かわいいなあ」
ルミ「びっくりドンキーって…、金持ちなんだからもっと高いとこ行けばいいのに」
アズミ「意外と庶民的な店を利用してるんですね」
157: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 23:16:30.95 ID:eNAL9enW0
ケイ「ナオミ!アリサ!逃げるわよ!」
ナオミ「イエス、マム!」
アリサ「言われなくてもスタコラサッサです」
カチューシャ「逃げるなんて隊長じゃないわ!でも今回はあのおばちゃんが隊長だからカチューシャは逃げても
問題ないわよねえ?」
ノンナ「カチューシャ、賢明な判断です」
ダージリン「しほさん頑張って、戦いは最後の5分間にあるのよ」
しほ「ゴルぁぁぁ!貴様ら逃げるなぁぁぁ!」
沙織「お金で買った絆なんてこんなもんでしょ」
アンチョビ「とりあえず帰ってパスタを茹でよう」
ペパロニ「そっすね、前金で全額もらってることですし」
絹代「後退的撤退ー!」
ミカ「皆さんの健闘を祈ります」
しほ「だから逃げるなぁぁぁ!金返せぇぇぇ!」
ナオミ「イエス、マム!」
アリサ「言われなくてもスタコラサッサです」
カチューシャ「逃げるなんて隊長じゃないわ!でも今回はあのおばちゃんが隊長だからカチューシャは逃げても
問題ないわよねえ?」
ノンナ「カチューシャ、賢明な判断です」
ダージリン「しほさん頑張って、戦いは最後の5分間にあるのよ」
しほ「ゴルぁぁぁ!貴様ら逃げるなぁぁぁ!」
沙織「お金で買った絆なんてこんなもんでしょ」
アンチョビ「とりあえず帰ってパスタを茹でよう」
ペパロニ「そっすね、前金で全額もらってることですし」
絹代「後退的撤退ー!」
ミカ「皆さんの健闘を祈ります」
しほ「だから逃げるなぁぁぁ!金返せぇぇぇ!」
158: ◆e6ps/CejpA 2016/11/24(木) 23:37:20.05 ID:eNAL9enW0
『残存車輌、確認中』
『目視による確認終了』
『大洗女子学園、残存車輌なし。大学選抜チーム、残存車輌、カール30輌。大学選抜チームの勝利!』
千代「やーい!バーカバーカ♪」
しほ「ぐぬぬ…!」
愛里寿「あの…、お母さま、恥ずかしいからやめてください…」
桃「もうおしまいだー!」
柚子「終了です!我が校は終了です!」
『目視による確認終了』
『大洗女子学園、残存車輌なし。大学選抜チーム、残存車輌、カール30輌。大学選抜チームの勝利!』
千代「やーい!バーカバーカ♪」
しほ「ぐぬぬ…!」
愛里寿「あの…、お母さま、恥ずかしいからやめてください…」
桃「もうおしまいだー!」
柚子「終了です!我が校は終了です!」
159: ◆e6ps/CejpA 2016/11/25(金) 00:03:22.83 ID:rMA4aZnA0
しほ「待ちなさい!絶望とは愚か者の出す結論よ!まだ希望はあるわ!」
杏「この期に及んでまだ何か策があると?」
しほ「困ったときの常夫さん頼みよ!彼ならきっとなんとかしてくれるわ!あ、もしもし常夫さん?
私だけど。うん、島田の連中が卑怯な手を使ってきて…、このままじゃ廃校に…、うん、そうなのよ、
あのクソ眼鏡さえなんとかすれば…、え?まかせとけ?昔取った杵柄?もー本当に頼りになるんだから♡
じゃあよろしく。え?裸エプロンで手料理?君がお湯を注いでくれたペヤングは最高だ?ダーリンったら♡
じゃあね♡愛してるわ♡あ、そうだ、ついでにあのバカ親子も始末しといて」
しほ「というわけで、またダーリンが助けてくれることになりました」
優花里「あの…、ご主人って何者なんですか?」
しほ「あら、言わなかったっけ?彼、私と結婚して堅気になる前は防衛省の非公然活動員で、北や中共のスパイを
何人も血祭りに上げた凄腕のエージェントだったのよ」
沙織「怖ぁ!」
優花里「96時間のリーアム・ニーソンみたいです…」
しほ「2人の出会いは、彼がロシアに情報を流してる自衛官を戦車道の試合中の事故に見せかけて抹殺するのを、
私が手伝ってあげたのが始まりで…」
麻子「やな馴れ初めだなあ」
華「究極の似たもの夫婦だったんですね…」
杏「この期に及んでまだ何か策があると?」
しほ「困ったときの常夫さん頼みよ!彼ならきっとなんとかしてくれるわ!あ、もしもし常夫さん?
私だけど。うん、島田の連中が卑怯な手を使ってきて…、このままじゃ廃校に…、うん、そうなのよ、
あのクソ眼鏡さえなんとかすれば…、え?まかせとけ?昔取った杵柄?もー本当に頼りになるんだから♡
じゃあよろしく。え?裸エプロンで手料理?君がお湯を注いでくれたペヤングは最高だ?ダーリンったら♡
じゃあね♡愛してるわ♡あ、そうだ、ついでにあのバカ親子も始末しといて」
しほ「というわけで、またダーリンが助けてくれることになりました」
優花里「あの…、ご主人って何者なんですか?」
しほ「あら、言わなかったっけ?彼、私と結婚して堅気になる前は防衛省の非公然活動員で、北や中共のスパイを
何人も血祭りに上げた凄腕のエージェントだったのよ」
沙織「怖ぁ!」
優花里「96時間のリーアム・ニーソンみたいです…」
しほ「2人の出会いは、彼がロシアに情報を流してる自衛官を戦車道の試合中の事故に見せかけて抹殺するのを、
私が手伝ってあげたのが始まりで…」
麻子「やな馴れ初めだなあ」
華「究極の似たもの夫婦だったんですね…」
160: ◆e6ps/CejpA 2016/11/25(金) 00:25:31.10 ID:rMA4aZnA0
名古屋市中村区某所、カレーショップ・ハッピータイガー…
まほ「『疑惑の文科省官僚、自宅の浴室で謎の溺死!大洗女子学園の廃校問題白紙へ!』か、怖いなあ」
みほ「お姉ちゃん、そろそろ開店の時間だよ?いつまでも週刊誌なんか読んでないで。真面目に働かないと
お店がつぶれちゃうよ?」
まほ「そうだな、出資してくれたお父さまや手伝ってくれた菊代さんのためにも頑張らないと。あ、そうだ、
店を開ける前に地下室のエリカにもエサをやらないと」
みほ「昨夜はちょっと可愛がり過ぎたかな?今朝見たらまだぐったりしてたし」
まほ「みほが興味ありそうな記事も載ってるぞ、『茨城のテーマパーク・ボコミュージアムのリニューアルオープン
のイベントで謎の大爆発!出資者親子が意識不明の重体!』だって」
みほ「ボコミュージックなんてあったんだ、爆破される前に行ってみたかったな」
その後、この姉妹は2人で様々な困難を乗り越え、小さなカレー屋を一大外食産業に発展させるのだが、
それはまた別の話である。
なお、しぽりん16歳は還暦を迎えて定年退学を言い渡されるまで大洗で青春を謳歌し続けた。
完
まほ「『疑惑の文科省官僚、自宅の浴室で謎の溺死!大洗女子学園の廃校問題白紙へ!』か、怖いなあ」
みほ「お姉ちゃん、そろそろ開店の時間だよ?いつまでも週刊誌なんか読んでないで。真面目に働かないと
お店がつぶれちゃうよ?」
まほ「そうだな、出資してくれたお父さまや手伝ってくれた菊代さんのためにも頑張らないと。あ、そうだ、
店を開ける前に地下室のエリカにもエサをやらないと」
みほ「昨夜はちょっと可愛がり過ぎたかな?今朝見たらまだぐったりしてたし」
まほ「みほが興味ありそうな記事も載ってるぞ、『茨城のテーマパーク・ボコミュージアムのリニューアルオープン
のイベントで謎の大爆発!出資者親子が意識不明の重体!』だって」
みほ「ボコミュージックなんてあったんだ、爆破される前に行ってみたかったな」
その後、この姉妹は2人で様々な困難を乗り越え、小さなカレー屋を一大外食産業に発展させるのだが、
それはまた別の話である。
なお、しぽりん16歳は還暦を迎えて定年退学を言い渡されるまで大洗で青春を謳歌し続けた。
完
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 00:27:39.46 ID:iwhDFVErO
ボコミュージックワロタ
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 00:29:51.91 ID:IQbtb2bOO
乙です。
常夫さんはかなりの万能だったな(笑)
辻、お前は頑張ったよ…。
ただ相手が色々な意味で悪すぎたんだ。
常夫さんはかなりの万能だったな(笑)
辻、お前は頑張ったよ…。
ただ相手が色々な意味で悪すぎたんだ。
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 01:16:57.58 ID:IXi2wxN4o
乙
みぽりんたちはココイチのようになるのか
みぽりんたちはココイチのようになるのか
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 06:15:44.96 ID:TbVgcel8o
定年退学ってことはおばあが制服着てるようなものか
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 00:32:40.41 ID:K3ViFJfiO
エリカが一番可哀想た
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/25(金) 10:13:03.16 ID:vRAzWcRJO
一番可哀想なのは愛里寿かな…
母親に付き合わされて重体って…
母親に付き合わされて重体って…
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 01:47:30.16 ID:DhKtpuLwO
みんなかわいそう
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 02:00:20.34 ID:GRVsp3vNo
桃ちゃんは楽しそう
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 09:23:09.64 ID:ch1G2YlDO
実の娘二人に捨てられるって、凄まじいつけ払いだと思うの
173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 10:54:12.11 ID:pnzv3jr9O
今回のケースでいうならもっと裁きが下らなきゃダメな気もするけどなwwww
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 12:11:53.75 ID:XKRCtUh5O
寧ろエリカが割と悲惨な目に遭ってる気がするが奴さんのことだから喜んでるのかとも思える
引用元: 西住しほ 「これが私の戦車道」
御坂「レベルアッパー事件??」
2019-07-31
1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/02(日) 23:37:18.37 ID:B1sQwn+co
黒子「そうですの。最近、また昏睡状態になる人が急増しまして…」
黒子「その人たちの容態から見て、あのレベルアッパー事件の時と非常に酷似しているとカエル顔のお医者様が」
御坂「そんな!あの事件の首謀者の木山はもうそんなことは…」
黒子「ええ、この事件に木山が関与していないことは立証できていますの」
御坂「だったら一体誰が!?」ガタッ
黒子「──それが今のところは全く…」
御坂「そんな!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393771038
黒子「その人たちの容態から見て、あのレベルアッパー事件の時と非常に酷似しているとカエル顔のお医者様が」
御坂「そんな!あの事件の首謀者の木山はもうそんなことは…」
黒子「ええ、この事件に木山が関与していないことは立証できていますの」
御坂「だったら一体誰が!?」ガタッ
黒子「──それが今のところは全く…」
御坂「そんな!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393771038
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2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/02(日) 23:58:24.50 ID:B1sQwn+co
黒子「これは前回、レベルアッパー事件を解決したお姉様だからこそ相談するのですが、何か心当たりはありまして?」
御坂「全く…ない。それと黒子、今のところの被害状況を教えて?」
黒子「──少ない、とは言い難いですわね。既に100人規模レベルにまで…」
御坂「そんなに!?何か他にも分かっていることはないの?黒子」
黒子「あと一つだけ。被害者の能力に共通点があるんですの」
御坂「共通点?」
黒子「はい、被害に合われた方の大半がテレパス系の能力者だということですの」
御坂「全く…ない。それと黒子、今のところの被害状況を教えて?」
黒子「──少ない、とは言い難いですわね。既に100人規模レベルにまで…」
御坂「そんなに!?何か他にも分かっていることはないの?黒子」
黒子「あと一つだけ。被害者の能力に共通点があるんですの」
御坂「共通点?」
黒子「はい、被害に合われた方の大半がテレパス系の能力者だということですの」
3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/02(日) 23:58:59.41 ID:B1sQwn+co
黒子「これは前回、レベルアッパー事件を解決したお姉様だからこそ相談するのですが、何か心当たりはありまして?」
御坂「全く…ない。それと黒子、今のところの被害状況を教えて?」
黒子「──少ない、とは言い難いですわね。既に100人規模レベルにまで…」
御坂「そんなに!?何か他にも分かっていることはないの?黒子」
黒子「あと一つだけ。被害者の能力に共通点があるんですの」
御坂「共通点?」
黒子「はい、被害に合われた方の大半がテレパス系の能力者だということですの」
御坂「全く…ない。それと黒子、今のところの被害状況を教えて?」
黒子「──少ない、とは言い難いですわね。既に100人規模レベルにまで…」
御坂「そんなに!?何か他にも分かっていることはないの?黒子」
黒子「あと一つだけ。被害者の能力に共通点があるんですの」
御坂「共通点?」
黒子「はい、被害に合われた方の大半がテレパス系の能力者だということですの」
4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 00:10:31.33 ID:ONFnfzYDo
御坂「テレパス系能力者ばかり…か」
御坂「 レベルアッパーって、複数のパソコンをつないで並列処理させることで、スパコン並みの演算能力を持たせるプログラムみたいなもんだったわよね?」
黒子「えぇ、確かに例えるならばそのような感じですの」
御坂「結局レベルアッパーって力を求める為に使うようだし、それだとテレパス系能力者辺りが怪しいんじゃないかしら?」
黒子「そうなのです。こちらでもそう踏んで捜査をしているのですが成果はあまり芳しくなく…」
御坂「手詰まりってわけね」
御坂「 レベルアッパーって、複数のパソコンをつないで並列処理させることで、スパコン並みの演算能力を持たせるプログラムみたいなもんだったわよね?」
黒子「えぇ、確かに例えるならばそのような感じですの」
御坂「結局レベルアッパーって力を求める為に使うようだし、それだとテレパス系能力者辺りが怪しいんじゃないかしら?」
黒子「そうなのです。こちらでもそう踏んで捜査をしているのですが成果はあまり芳しくなく…」
御坂「手詰まりってわけね」
5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 00:25:40.07 ID:ONFnfzYDo
御坂「一旦、支部の方に行ってみない?新しい情報があるかもしれないし」
黒子「そうですわね。とりあえず戻りましょうか、お姉様」
御坂「それにちょっと黒子は休んだ方がいいんじゃない?目の下のクマがすごいわよ」
黒子「お姉様が心配してくれる…。それだけで黒子の疲れは吹っ飛びますの!」
御坂「無茶はし過ぎないようにしてよね」フッ
御坂「黒子ぉ、なんなら後で電気マッサージでもしてあげようか?」ビリビリ
黒子「ぜ、ぜひお願いしますの!」ムハー
御坂「やっぱりやめとこうかしら…」
黒子「そうですわね。とりあえず戻りましょうか、お姉様」
御坂「それにちょっと黒子は休んだ方がいいんじゃない?目の下のクマがすごいわよ」
黒子「お姉様が心配してくれる…。それだけで黒子の疲れは吹っ飛びますの!」
御坂「無茶はし過ぎないようにしてよね」フッ
御坂「黒子ぉ、なんなら後で電気マッサージでもしてあげようか?」ビリビリ
黒子「ぜ、ぜひお願いしますの!」ムハー
御坂「やっぱりやめとこうかしら…」
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 19:33:54.86 ID:ONFnfzYDo
~支部~
初春「う~ん…」カタカタカタ
黒子「只今、戻りましたの」
御坂「お邪魔しま~す」
佐天さん「おかりえなさ~い!御坂さん!白井さん!」
御坂「あれ?佐天さんも来てたんだぁ」
黒子「えぇ、前回の被害者達には予め今回の事件の警告を」
佐天さん「前回の件は本当に反省してます。レベルアッパーになんか頼った能力に意味なんてなかった…」
佐天さん「だからこそあんな事件をまた引き起こそうとしている犯人が許せないんです!」
初春「佐天さん…」
初春「う~ん…」カタカタカタ
黒子「只今、戻りましたの」
御坂「お邪魔しま~す」
佐天さん「おかりえなさ~い!御坂さん!白井さん!」
御坂「あれ?佐天さんも来てたんだぁ」
黒子「えぇ、前回の被害者達には予め今回の事件の警告を」
佐天さん「前回の件は本当に反省してます。レベルアッパーになんか頼った能力に意味なんてなかった…」
佐天さん「だからこそあんな事件をまた引き起こそうとしている犯人が許せないんです!」
初春「佐天さん…」
7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 19:48:35.50 ID:ONFnfzYDo
黒子「初春、何か新たな情報は掴めまして?」
初春「状況は芳しくなくないです。前回の様にレベルアッパーの音源を、被害者が自発的に聴いていたわけではないので手がかりも少なくて…」カタカタ
黒子「そう…ですの。監視カメラの方はどうですの?」
初春「ダメみたいです。今回の犯人は相当に頭が回るみたいですね」
御坂「う~ん。被害者はテレパス系能力者に絞られてるってことは、まだ狙われていないテレパス系能力者に張り込みをするしかないんじゃないかしら?」
初春「状況は芳しくなくないです。前回の様にレベルアッパーの音源を、被害者が自発的に聴いていたわけではないので手がかりも少なくて…」カタカタ
黒子「そう…ですの。監視カメラの方はどうですの?」
初春「ダメみたいです。今回の犯人は相当に頭が回るみたいですね」
御坂「う~ん。被害者はテレパス系能力者に絞られてるってことは、まだ狙われていないテレパス系能力者に張り込みをするしかないんじゃないかしら?」
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 19:50:33.45 ID:ONFnfzYDo
佐天さん「それいいアイディアですね!さっすが御坂さん!」
御坂「そんな//テレパス系能力者の護衛にもなるしいいと思うんだけど。どう黒子?」
黒子「そうなると上の方に許可をとってからになりますわね。お姉様方たちはそちらで休憩なさっててくださいな」
黒子「初春、お願いしますの」
初春「わかりました!」カタカタ
御坂「そんな//テレパス系能力者の護衛にもなるしいいと思うんだけど。どう黒子?」
黒子「そうなると上の方に許可をとってからになりますわね。お姉様方たちはそちらで休憩なさっててくださいな」
黒子「初春、お願いしますの」
初春「わかりました!」カタカタ
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:02:48.42 ID:ONFnfzYDo
~御坂・佐天さんチーム~
御坂「あれがまだ無事なテレパス系能力者ね」
佐天さん「なんか張り込みってワクワクしますね!御坂さん!」モグモグ
御坂「佐天さん、そのあんぱんと牛乳はどうしたの!?」
佐天さん「やだな~御坂さん!張り込みって言えばあんぱんと牛乳って相場で決まってんですよ!」
御坂「そ、そうなの?まぁ注意を怠らないようにね!」
佐天さん「は~い!初春たちも頑張ってるんだろうなぁ」
御坂「あれがまだ無事なテレパス系能力者ね」
佐天さん「なんか張り込みってワクワクしますね!御坂さん!」モグモグ
御坂「佐天さん、そのあんぱんと牛乳はどうしたの!?」
佐天さん「やだな~御坂さん!張り込みって言えばあんぱんと牛乳って相場で決まってんですよ!」
御坂「そ、そうなの?まぁ注意を怠らないようにね!」
佐天さん「は~い!初春たちも頑張ってるんだろうなぁ」
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:19:24.48 ID:ONFnfzYDo
~黒子・初春チーム~
黒子「お姉様達の方にも異常は無しっと」ピッ
初春「緊張しますねぇ。能力者の方、そして犯人にも見つからないようにしないといけませんもんねぇ」
黒子「ジャッジメントの他の支部の方も見張りに協力してくれて助かりましたの。固法先輩のお陰ですわね」
初春「上も本気なんでしょうね。二回も同じ事件を繰り返すことになると面子が丸潰れですし…」
黒子「そうならないためのジャッジメントですの。気張っていきますわよ初春!」
初春「はい!」
黒子「お姉様達の方にも異常は無しっと」ピッ
初春「緊張しますねぇ。能力者の方、そして犯人にも見つからないようにしないといけませんもんねぇ」
黒子「ジャッジメントの他の支部の方も見張りに協力してくれて助かりましたの。固法先輩のお陰ですわね」
初春「上も本気なんでしょうね。二回も同じ事件を繰り返すことになると面子が丸潰れですし…」
黒子「そうならないためのジャッジメントですの。気張っていきますわよ初春!」
初春「はい!」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:27:21.87 ID:ONFnfzYDo
黒子「ふむ、今のところは何も起きませんわね」
初春「早く犯人を捕まえてみんなが安心できるようにしないと!」
黒子「そうですわね。ん?」
テレパス系能力者 バタッ
初春「白井さん!」
黒子「わかってますの!」ダッ
初春「早く犯人を捕まえてみんなが安心できるようにしないと!」
黒子「そうですわね。ん?」
テレパス系能力者 バタッ
初春「白井さん!」
黒子「わかってますの!」ダッ
12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:32:45.53 ID:ONFnfzYDo
テレパス系能力者 グッタリ
黒子「この症状はおそらく例の…」
初春「そんな!だれも接触はしなかったはず!」
黒子「まずは救急車を呼ばないと」ピッ
初春「私は御坂さんたちと他のジャッジメントの人たちに連絡を!」
???「うん?ネズミがいるなぁ」
黒子&初春「!?」
黒子「この症状はおそらく例の…」
初春「そんな!だれも接触はしなかったはず!」
黒子「まずは救急車を呼ばないと」ピッ
初春「私は御坂さんたちと他のジャッジメントの人たちに連絡を!」
???「うん?ネズミがいるなぁ」
黒子&初春「!?」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:39:35.37 ID:ONFnfzYDo
~御坂・佐天さんチーム~
プルプルプ
御坂「初春さんからだ。何か進展があったのかしら?」カチャ
────初春「ザザァ御坂……さん…こっちは…ザザァ白井さ…がザザァ」
御坂「初春さん!?初春さん!!」
佐天さん「御坂さん、一体何が!?」
御坂「分からない!でも何かが起こってることは確かよ!」
御坂「行かなくちゃ!佐天さんは危ないかもしれないから待ってて!」
佐天さん「私も行きますよ!!止めたって無駄ですから!!」
御坂「無茶は絶対しないでね!」
佐天さん コクッ
プルプルプ
御坂「初春さんからだ。何か進展があったのかしら?」カチャ
────初春「ザザァ御坂……さん…こっちは…ザザァ白井さ…がザザァ」
御坂「初春さん!?初春さん!!」
佐天さん「御坂さん、一体何が!?」
御坂「分からない!でも何かが起こってることは確かよ!」
御坂「行かなくちゃ!佐天さんは危ないかもしれないから待ってて!」
佐天さん「私も行きますよ!!止めたって無駄ですから!!」
御坂「無茶は絶対しないでね!」
佐天さん コクッ
14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:47:52.04 ID:ONFnfzYDo
────いよう!モルモット能力者諸君!!元気かな!?
佐天さん「頭の中に声が!?」
御坂「うん?佐天さんどうしたの?」
佐天さん「御坂さんは聞こえないんですか?この声が」
────何!?元気がないって?そりゃイカンねぇ…。いっちょ派手なこの曲聴いて、盛り上がっていこうぜぇ
∑?∧⊆⊆∪@%#<@%<<@&&*#!!!!!!
佐天さん「これは!?レベルアッパーの時のあの曲!?」
佐天さん「うっ!」グラ バタン
御坂「佐天さん!?佐天さーーーん!!」
佐天さん「頭の中に声が!?」
御坂「うん?佐天さんどうしたの?」
佐天さん「御坂さんは聞こえないんですか?この声が」
────何!?元気がないって?そりゃイカンねぇ…。いっちょ派手なこの曲聴いて、盛り上がっていこうぜぇ
∑?∧⊆⊆∪@%#<@%<<@&&*#!!!!!!
佐天さん「これは!?レベルアッパーの時のあの曲!?」
佐天さん「うっ!」グラ バタン
御坂「佐天さん!?佐天さーーーん!!」
15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:52:48.35 ID:ONFnfzYDo
能力者学生達 バタタタ
御坂「他の人たちまで!?何が……起こっているの?」
御坂「くっここはひとまず救急車を呼んで…」ピッ
御坂「佐天さん…。私は黒子達のところへ行く。どうか無事でいて!」ダッ
御坂「いろんな人を巻き込んで…。絶対に許さない!」
御坂「他の人たちまで!?何が……起こっているの?」
御坂「くっここはひとまず救急車を呼んで…」ピッ
御坂「佐天さん…。私は黒子達のところへ行く。どうか無事でいて!」ダッ
御坂「いろんな人を巻き込んで…。絶対に許さない!」
16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 20:57:00.34 ID:ONFnfzYDo
御坂「黒子!初春さん!無事!?」ダッ
黒子&初春 キュウウウ
御坂「やっぱり黒子たちもこの症状…」
御坂「なんで私だけは無事なの?」
???「ん?なんだレールガンじゃあねぇか」
御坂「アンタは!?」
木原「オレは木原。ただの研究者だよ」
黒子&初春 キュウウウ
御坂「やっぱり黒子たちもこの症状…」
御坂「なんで私だけは無事なの?」
???「ん?なんだレールガンじゃあねぇか」
御坂「アンタは!?」
木原「オレは木原。ただの研究者だよ」
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 21:09:44.02 ID:ONFnfzYDo
御坂「──木原?テレスティーナと何か関係が?」
木原「おいおい、あんな雑魚と一緒にすんじゃねぇよ?あんなの木原の中じゃあ下の下だぜ?幻生のじーさんの孫の癖に『木原』が足りてねぇんだよ」
御坂「アンタがこの一連の事件を…?」
木原「正解だよ、レールガン。全部オレの仕業さぁ」ニヤァ
木原「おいおい、あんな雑魚と一緒にすんじゃねぇよ?あんなの木原の中じゃあ下の下だぜ?幻生のじーさんの孫の癖に『木原』が足りてねぇんだよ」
御坂「アンタがこの一連の事件を…?」
木原「正解だよ、レールガン。全部オレの仕業さぁ」ニヤァ
18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 21:11:12.80 ID:ONFnfzYDo
木原「テレパス系能力者ばかり狙ってレベルアップしてさぁ、その能力使って学園都市の能力者全員にレベルアッパーの音源ぶち込んでやったよ」
御坂「何故、私だけはそうしなかったの?」ビリビリ
木原「おーおー。好戦的だねぇレールガン」
木原「オレはレベル5を過小評価してねぇのさ。お前ら化け物の能力をレベルアッパーで取り込むのは、この能力を使いこなしてからさぁ」
木原「木山のようなドジは踏まねぇよぉ」
御坂「何故、私だけはそうしなかったの?」ビリビリ
木原「おーおー。好戦的だねぇレールガン」
木原「オレはレベル5を過小評価してねぇのさ。お前ら化け物の能力をレベルアッパーで取り込むのは、この能力を使いこなしてからさぁ」
木原「木山のようなドジは踏まねぇよぉ」
19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 21:20:08.33 ID:ONFnfzYDo
木原「つー訳でお前にゃ能力を使いこなすための実験台になってもらおうかぁ、レールガン」
御坂「実験…実験…って。アンタみたいに人の命を馬鹿にしてるようにしてる奴は大っっ嫌いなのよねぇ!」ビリビリ
木原「なんだシスターズの件でも思い出したか?アレはいい実験だったなぁぁあ」ニヤァ
御坂「アンタねぇ!!」
木原「そうだ全力で来いよ?お前は対人戦では幻想殺しを除いて、あまり本気を出さないそうじゃないか。遠慮はいらん。その為の挑発だ」
御坂「実験…実験…って。アンタみたいに人の命を馬鹿にしてるようにしてる奴は大っっ嫌いなのよねぇ!」ビリビリ
木原「なんだシスターズの件でも思い出したか?アレはいい実験だったなぁぁあ」ニヤァ
御坂「アンタねぇ!!」
木原「そうだ全力で来いよ?お前は対人戦では幻想殺しを除いて、あまり本気を出さないそうじゃないか。遠慮はいらん。その為の挑発だ」
20: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 21:39:46.86 ID:ONFnfzYDo
木原「ちなみシスターズの時みたいに、幻想殺しが助けに来ると思うなよ?わざわざ幻想殺しと第一位が海外にいるタイミングを狙ったんだからな」
木原「イレギュラーな要素は実験を狂わす。数多のおっさんもイレギュラーにやられたんだっけなぁ」
木原「数多のおっさん、いい飲み友ってやつだったんだがなぁ。乱数の奴じゃ酒癖悪くて話にならんしなぁ」
御坂「ゴチャゴチャうるさい!お望みなら一瞬で終わらしてあげるわよ!!」バチチチィ
木原「ぐあああ!?」ドテッ
御坂「口程にもなかったわね」フンッ
木原「イレギュラーな要素は実験を狂わす。数多のおっさんもイレギュラーにやられたんだっけなぁ」
木原「数多のおっさん、いい飲み友ってやつだったんだがなぁ。乱数の奴じゃ酒癖悪くて話にならんしなぁ」
御坂「ゴチャゴチャうるさい!お望みなら一瞬で終わらしてあげるわよ!!」バチチチィ
木原「ぐあああ!?」ドテッ
御坂「口程にもなかったわね」フンッ
21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 21:50:23.62 ID:ONFnfzYDo
木原「ふぅいい刺激だったぜ…。やっぱ退屈な日々には刺激が一番だよなぁ」ムクッ
御坂「アンタなんで…?気絶するレベルだったはずだけど?」サッ
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」
木原「なかなかいい能力じゃないの」
御坂「レベル5相当!?」
木原「あぁ塵も積もればなんとやら。学園都市230万人のモルモットも捨てたもんじゃねぇなぁ」コキコキ
木原「その程度の出力じゃオレの再生は止めらんねぇぞ?レールガン」
御坂「アンタなんで…?気絶するレベルだったはずだけど?」サッ
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」
木原「なかなかいい能力じゃないの」
御坂「レベル5相当!?」
木原「あぁ塵も積もればなんとやら。学園都市230万人のモルモットも捨てたもんじゃねぇなぁ」コキコキ
木原「その程度の出力じゃオレの再生は止めらんねぇぞ?レールガン」
22: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:04:03.99 ID:ONFnfzYDo
御坂「ならもっと出力上げてやろうじゃない!!」ビチバチィ
木原「──死角移動(キルポイント)レベル4相当」ブン
御坂「─消えっ」
木原「暴風車軸(バイオレンスドーナツ)レベル4相当」ドゴォ
御坂「ゴフッ」ドカーン
木原「死角移動で背後に移動し、暴風車軸の体術で止めを刺す。そして暴風車軸の出力に耐えられくなった己の体を肉体再生で治す」
木原「くぅ~スマートだよなぁ!これぞ多重能力(デュアルスキル)の醍醐味だぜぇ!一人一個の能力になんぞ小せぇ小せぇ!!!」
御坂「…」ガクッ…
木原「──死角移動(キルポイント)レベル4相当」ブン
御坂「─消えっ」
木原「暴風車軸(バイオレンスドーナツ)レベル4相当」ドゴォ
御坂「ゴフッ」ドカーン
木原「死角移動で背後に移動し、暴風車軸の体術で止めを刺す。そして暴風車軸の出力に耐えられくなった己の体を肉体再生で治す」
木原「くぅ~スマートだよなぁ!これぞ多重能力(デュアルスキル)の醍醐味だぜぇ!一人一個の能力になんぞ小せぇ小せぇ!!!」
御坂「…」ガクッ…
24: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:14:04.50 ID:ONFnfzYDo
木原「何だぁ?もう終わりかぁ!?」
木原「もっと実戦で能力試して見たかったんだがなぁ。まぁいいか」
木原「──能力追跡(AIMストーカー)レベル4相当」
木原「さて、これでこいつの居場所はいつでも分かる。まずは7位の能力から取り込みに行くかぁ」
木原「やっぱ数字通り順番に取り込まなきゃ気持ち悪くてしょうがねぇ」ザッ
木原「我ながら少し潔癖過ぎるか」
木原「アレイスターは何を思ってんだか。プラン通り、とか言ってほくそ笑んでるんだろうな。どうせ」ザッザッ
木原「もっと実戦で能力試して見たかったんだがなぁ。まぁいいか」
木原「──能力追跡(AIMストーカー)レベル4相当」
木原「さて、これでこいつの居場所はいつでも分かる。まずは7位の能力から取り込みに行くかぁ」
木原「やっぱ数字通り順番に取り込まなきゃ気持ち悪くてしょうがねぇ」ザッ
木原「我ながら少し潔癖過ぎるか」
木原「アレイスターは何を思ってんだか。プラン通り、とか言ってほくそ笑んでるんだろうな。どうせ」ザッザッ
25: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:24:03.04 ID:ONFnfzYDo
~病院~
御坂「ここは…病院?」
カエル顔の医者「気がついたようだね?」
御坂「私は木原に戦いを挑んでそして…」
御坂「ハッ!?他のみんなは!?」
カエル顔の医者「能力者のほぼ全員、昏睡状態に陥ってるね。アンチスキルも僕もてんてこ舞いだよ」
御坂「やっぱりみんなは…」ガタッ
カエル顔の医者「どこへ行く気だね?」
御坂「ここは…病院?」
カエル顔の医者「気がついたようだね?」
御坂「私は木原に戦いを挑んでそして…」
御坂「ハッ!?他のみんなは!?」
カエル顔の医者「能力者のほぼ全員、昏睡状態に陥ってるね。アンチスキルも僕もてんてこ舞いだよ」
御坂「やっぱりみんなは…」ガタッ
カエル顔の医者「どこへ行く気だね?」
27: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:29:49.42 ID:ONFnfzYDo
御坂「木原のところです。奴を倒さないとみんなが…」
カエル顔の医者「今の状態で挑んでもまた負けるだけだろうね」
カエル顔「それどころが今度こそ能力を取り込まれるだろうね」
御坂「でも…」
カエル顔「僕は君の医者だ。わざわざ君を死なす様な場所へは行かせられないね」
御坂「でも私は…。黒子、佐天さん、初春さんたち、それに他の能力者の人たちをほうっとけない!!」
カエル顔の医者「今の状態で挑んでもまた負けるだけだろうね」
カエル顔「それどころが今度こそ能力を取り込まれるだろうね」
御坂「でも…」
カエル顔「僕は君の医者だ。わざわざ君を死なす様な場所へは行かせられないね」
御坂「でも私は…。黒子、佐天さん、初春さんたち、それに他の能力者の人たちをほうっとけない!!」
28: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:37:30.59 ID:ONFnfzYDo
カエル顔の医者「ふぅ、やっぱり君はそういうと思ったよ…」
カエル顔の医者「このまま止めても力尽くで行くんだろうね?」
御坂「えぇ」 コクッ
カエル顔の医者「なら僕にも考えがある。来てくれ」チョイチョイ
御坂妹「お姉様」
御坂「アンタ、どうしたの!?」
カエル顔の医者「このまま止めても力尽くで行くんだろうね?」
御坂「えぇ」 コクッ
カエル顔の医者「なら僕にも考えがある。来てくれ」チョイチョイ
御坂妹「お姉様」
御坂「アンタ、どうしたの!?」
29: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/03(月) 22:52:56.29 ID:ONFnfzYDo
御坂妹「今回のレベルアッパーの影響は、ミサカネットワークの構造により全く干渉できていません、とミサカは懇切丁寧に説明します」
御坂「そうなの?でもアンタたちが無事で安心したわ」ホッ
御坂妹「よくありません、とミサカはふてくされてみます」
御坂「え!?」
御坂妹「お姉様たちは命の大切さ教えてくれました。そんなお姉様自身がまた一人で無茶をするのを放ってはおけないと、ミサカは力説します」
御坂「アンタ…」
御坂「そうなの?でもアンタたちが無事で安心したわ」ホッ
御坂妹「よくありません、とミサカはふてくされてみます」
御坂「え!?」
御坂妹「お姉様たちは命の大切さ教えてくれました。そんなお姉様自身がまた一人で無茶をするのを放ってはおけないと、ミサカは力説します」
御坂「アンタ…」
34: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 13:19:25.29 ID:F9FpmFQHo
カエル顔の医者「そういうわけだね。妹さんは君の力になりたいそうだよ?」
御坂「気持ちは嬉しいけど。アンタ達を危険な目には…」
カエル顔の医者「僕に一つ考えがあるんだけどね?」
御坂「え?」
カエル顔「目には目をってやつだね」
御坂「気持ちは嬉しいけど。アンタ達を危険な目には…」
カエル顔の医者「僕に一つ考えがあるんだけどね?」
御坂「え?」
カエル顔「目には目をってやつだね」
35: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 13:32:58.33 ID:F9FpmFQHo
~街~
木原「──発火能力(パイロキネシスト)レベル5相当」ゴォォォ
木原「いい火力だぁ!気持ちいいねぇえええ!」
削板「てめぇ、根性腐ってんじゃねぇのか?」ダッ
木原「第七位、やはり来たかぁ。お前が住むここらで暴れてりゃ飛んでくると思ってたが」ニヤァ
木原「──BINGO」
木原「──発火能力(パイロキネシスト)レベル5相当」ゴォォォ
木原「いい火力だぁ!気持ちいいねぇえええ!」
削板「てめぇ、根性腐ってんじゃねぇのか?」ダッ
木原「第七位、やはり来たかぁ。お前が住むここらで暴れてりゃ飛んでくると思ってたが」ニヤァ
木原「──BINGO」
36: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 13:35:08.37 ID:F9FpmFQHo
削板「てめぇみたいな奴は、オレが根性叩き直してやるぜ!」
木原「かかってこいよぉ!第七位ィ」
木原「原石の力とやらをこのオレに見せてみろぉ!」
削板シュン
木原「あん?」
削板「──すごいパーンチ!!!」ゴッガァ!!!
木原「ごっふぅ!?」
木原「かかってこいよぉ!第七位ィ」
木原「原石の力とやらをこのオレに見せてみろぉ!」
削板シュン
木原「あん?」
削板「──すごいパーンチ!!!」ゴッガァ!!!
木原「ごっふぅ!?」
37: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 13:44:15.90 ID:F9FpmFQHo
──数十分後
削板「ちぃ、根性ちっとばかし足りなかった…か……」ドサッ
木原「ぐっ、このクソ第七位がぁあああ!!!」ゲフッ
木原「ありえんくらい頑丈な演算補助器が、ものの見事にぶっ壊れてやがる…」チィ
木原「油断はしていかった…。なのにこの様とはなぁ…」
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」キュイイィ
木原「傷の治りが遅い?なんだこいつの攻撃は…」
削板「ちぃ、根性ちっとばかし足りなかった…か……」ドサッ
木原「ぐっ、このクソ第七位がぁあああ!!!」ゲフッ
木原「ありえんくらい頑丈な演算補助器が、ものの見事にぶっ壊れてやがる…」チィ
木原「油断はしていかった…。なのにこの様とはなぁ…」
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」キュイイィ
木原「傷の治りが遅い?なんだこいつの攻撃は…」
38: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 13:50:01.92 ID:F9FpmFQHo
木原「傷も大分癒えたな」
木原「しゃーねぇ、研究者に戻って演算補助器のスペア取ってくっかぁ…」
木原「あーあ、めんどくせぇ。また唯一の奴にどやされちまうなぁ」
御坂 ザッザッ シャカシャカ%#*>%
木原「あん?」
木原「しゃーねぇ、研究者に戻って演算補助器のスペア取ってくっかぁ…」
木原「あーあ、めんどくせぇ。また唯一の奴にどやされちまうなぁ」
御坂 ザッザッ シャカシャカ%#*>%
木原「あん?」
39: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 14:00:02.54 ID:F9FpmFQHo
木原「なんだぁ?レールガンじゃねぇかぁ」
御坂 ザッザッ
木原「まだやられ足りねぇのかぁ?いいぜ、女の悲鳴は嫌いじゃあねぇ」ニヤァ
御坂 ザッザッ
木原「──だがお前の能力を取り込むのはまだ先だぁ」
木原「足に風穴でもブチ開けてやっから、そこで順番待ちでも死テろ」
御坂 ザッザッ
木原「──死角移動(キルポイント)レベル4相当」ブン
木原「──窒素爆槍(ボンバーランス)レベル4相当」ゴァ
御坂 ザッザッ
木原「まだやられ足りねぇのかぁ?いいぜ、女の悲鳴は嫌いじゃあねぇ」ニヤァ
御坂 ザッザッ
木原「──だがお前の能力を取り込むのはまだ先だぁ」
木原「足に風穴でもブチ開けてやっから、そこで順番待ちでも死テろ」
御坂 ザッザッ
木原「──死角移動(キルポイント)レベル4相当」ブン
木原「──窒素爆槍(ボンバーランス)レベル4相当」ゴァ
40: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 14:20:08.13 ID:F9FpmFQHo
御坂 ヒュ ズバチィ
木原「ぐっ!かわしやがったかぁ」
木原「なら最大火力で下半身丸焼けにでもしてやるかぁ!」
木原「安心しろ。上半身だけでも学園都市の技術ならなんとでもなるぜぇ」
木原「──発火能力(パイロキネシスト)レベル5相当」ゴアアアァ
御坂 ズバチィチチチチィ!!!
木原「があ!?」
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」キュイイィ
木原「ぐっ、完全にオレの火力を上回りやがった…」
木原「レールガンてめぇ、一体何をしたぁ?」
木原「ぐっ!かわしやがったかぁ」
木原「なら最大火力で下半身丸焼けにでもしてやるかぁ!」
木原「安心しろ。上半身だけでも学園都市の技術ならなんとでもなるぜぇ」
木原「──発火能力(パイロキネシスト)レベル5相当」ゴアアアァ
御坂 ズバチィチチチチィ!!!
木原「があ!?」
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」キュイイィ
木原「ぐっ、完全にオレの火力を上回りやがった…」
木原「レールガンてめぇ、一体何をしたぁ?」
41: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 14:32:44.08 ID:F9FpmFQHo
~数時間~
カエル顔の医者「ミサカネットワークに、レベルアッパーのシステムを利用する」
御坂「え!?」
カエル顔の医者「君がそのプログラムの母艦になりたまえ。1万人ものシスターズに協力してもらえば、君のレベルは飛躍的に上がるだろうね?」
御坂「そんなことできるんですか?それにシスターズへの悪影響は!?」
カエル顔の医者「──それを何とかするのが僕の仕事だね。それにこのままでは学園都市は崩壊。最悪この子たちがどうなるか、想像に難くないね?」
御坂 チラッ
御坂妹 グッ!
御坂「──わかりました!」
カエル顔の医者「ミサカネットワークに、レベルアッパーのシステムを利用する」
御坂「え!?」
カエル顔の医者「君がそのプログラムの母艦になりたまえ。1万人ものシスターズに協力してもらえば、君のレベルは飛躍的に上がるだろうね?」
御坂「そんなことできるんですか?それにシスターズへの悪影響は!?」
カエル顔の医者「──それを何とかするのが僕の仕事だね。それにこのままでは学園都市は崩壊。最悪この子たちがどうなるか、想像に難くないね?」
御坂 チラッ
御坂妹 グッ!
御坂「──わかりました!」
42: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 14:42:28.34 ID:F9FpmFQHo
──カエル顔の医者「あと一つだけ。どんな人間にも限界はある。君だって脳力を使い放題って訳じゃないだろう?」
御坂「(──そう、倒せないなら相手に脳力を使いまくらせて体力切れを待てばいい!!)」
木原「──この火力、まさかてめぇレベルアッパーを…」
木原「はっ、いいじゃねぇか!てめえの能力を取り込む時の楽しみが増えたなぁ…」ニヤァ
御坂「(──そう、倒せないなら相手に脳力を使いまくらせて体力切れを待てばいい!!)」
木原「──この火力、まさかてめぇレベルアッパーを…」
木原「はっ、いいじゃねぇか!てめえの能力を取り込む時の楽しみが増えたなぁ…」ニヤァ
43: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 14:47:05.54 ID:F9FpmFQHo
木原「おい、レールガン。この腕に注目して見ろ」
御坂「?」
木原の腕 ブン
御坂「!?」サッ
木原「ちぃ、外したか…」
御坂「──こいつ自分の腕を私の中にテレポートさせようと!」
木原「肉体再生で腕はどうとでもなる。そらそら驚いてる場合かぁ!?」
木原の腕 ブンブンブンブン
御坂「──こいつ狂ってやがる!」
木原「そいつぁ木原にとっちゃ褒め言葉だぜぇ、レールガン?」
木原「早くお前の中にオレの腕を咲かせてやりてぇなぁああああ!」ニヤァ
御坂 ゾッ
御坂「?」
木原の腕 ブン
御坂「!?」サッ
木原「ちぃ、外したか…」
御坂「──こいつ自分の腕を私の中にテレポートさせようと!」
木原「肉体再生で腕はどうとでもなる。そらそら驚いてる場合かぁ!?」
木原の腕 ブンブンブンブン
御坂「──こいつ狂ってやがる!」
木原「そいつぁ木原にとっちゃ褒め言葉だぜぇ、レールガン?」
木原「早くお前の中にオレの腕を咲かせてやりてぇなぁああああ!」ニヤァ
御坂 ゾッ
44: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 15:07:52.72 ID:F9FpmFQHo
御坂 ブン サザザザザ
木原「うん?磁力での緊急脱出をした後からの、磁力で編んだ砂鉄の槍での攻撃かぁ。やるねぇ」ヒュウ
木原「相当な数だな。それを一斉に射出すんのか?」
ドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!
木原「ぐはぁ…いいねぇ、もっと来いよぉ、レールガン!」
木原 砂バサァ
木原「──絶対等速(イコールスピード)レベル4相当」
木原「この能力で投げた物は壊れるまで何があろうと突き進む」
御坂「くっ、磁力の緊急脱出を…」ヒュ
木原「うん?磁力での緊急脱出をした後からの、磁力で編んだ砂鉄の槍での攻撃かぁ。やるねぇ」ヒュウ
木原「相当な数だな。それを一斉に射出すんのか?」
ドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!
木原「ぐはぁ…いいねぇ、もっと来いよぉ、レールガン!」
木原 砂バサァ
木原「──絶対等速(イコールスピード)レベル4相当」
木原「この能力で投げた物は壊れるまで何があろうと突き進む」
御坂「くっ、磁力の緊急脱出を…」ヒュ
45: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 15:12:29.84 ID:F9FpmFQHo
木原「そういや財布に小銭貯まってたっけか?」ゴソゴソ
木原「これで終いだぁ!てめぇの大好きな必殺技レールガンで止めをさしてやんよぉ!」チャリィーン
ゴァ!
御坂「私にレールガンで勝負を挑むとはね」フッ
御坂「その選択、後悔しないといいわねぇ!!」チャリィチャリィチャリィーン
木原「あん?何枚出してんだぁ」
御坂「───ガトリングレールガン」
ドドドドドドドドド!!!!!!!
木原「な!?」
木原「これで終いだぁ!てめぇの大好きな必殺技レールガンで止めをさしてやんよぉ!」チャリィーン
ゴァ!
御坂「私にレールガンで勝負を挑むとはね」フッ
御坂「その選択、後悔しないといいわねぇ!!」チャリィチャリィチャリィーン
木原「あん?何枚出してんだぁ」
御坂「───ガトリングレールガン」
ドドドドドドドドド!!!!!!!
木原「な!?」
46: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 15:18:07.32 ID:F9FpmFQHo
木原「ぐふっ、この程度でぇ倒したと思うなよレールガぁぁン」
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」
木原「──発動しねぇ?」
御坂「そんだけ燃費の悪い技ばっか使ってたら、いつかはそうなるのは目に見えてた」
木原「くっakそがあぁ%!%>>%!zlix」
ゴォォォ
AIMバースト「くぇ%>いzkと@えk」
御坂「でたわね。盗んだ能力の結晶AIMバースト…」
御坂「あんたも二回目、さっさと元いた場所に帰りなさい」チャリィーン
御坂「───レールガン」
ドゴォォォ!!!!!!
木原「──肉体再生(オートリバース)レベル5相当」
木原「──発動しねぇ?」
御坂「そんだけ燃費の悪い技ばっか使ってたら、いつかはそうなるのは目に見えてた」
木原「くっakそがあぁ%!%>>%!zlix」
ゴォォォ
AIMバースト「くぇ%>いzkと@えk」
御坂「でたわね。盗んだ能力の結晶AIMバースト…」
御坂「あんたも二回目、さっさと元いた場所に帰りなさい」チャリィーン
御坂「───レールガン」
ドゴォォォ!!!!!!
47: ◆PJ1PJQ5AnQ 2014/03/04(火) 15:27:29.35 ID:F9FpmFQHo
──数日後・病院
御坂「みんな元気!?」
黒子「お姉様~!一度ならず二度までも!もう一生お姉様についていきますわ~」ダキッ
御坂「ちょっと黒子//人前で!」
佐天さん「いいじゃないですか~!白井さん、御坂さんが無事で本当に喜んでるんですよぉ!」
初春「御坂さん、今回もお疲れ様でした!」
御坂「みんなが元気でなによりよ!」チラッ
御坂妹「グッジョブです、とミサカは惜しみない賞賛を陰ながらお姉様に送ります」
御坂「──よかった」ホッ
佐天さん「よ~し春上さんもこっち来てるらしいし、みんなで遊びにでも行きますか!」
一同「オー!!!」
御坂「(ほんと退屈しないなぁ、この街は!)」
完
御坂「みんな元気!?」
黒子「お姉様~!一度ならず二度までも!もう一生お姉様についていきますわ~」ダキッ
御坂「ちょっと黒子//人前で!」
佐天さん「いいじゃないですか~!白井さん、御坂さんが無事で本当に喜んでるんですよぉ!」
初春「御坂さん、今回もお疲れ様でした!」
御坂「みんなが元気でなによりよ!」チラッ
御坂妹「グッジョブです、とミサカは惜しみない賞賛を陰ながらお姉様に送ります」
御坂「──よかった」ホッ
佐天さん「よ~し春上さんもこっち来てるらしいし、みんなで遊びにでも行きますか!」
一同「オー!!!」
御坂「(ほんと退屈しないなぁ、この街は!)」
完
48: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/04(火) 16:27:59.72 ID:xDylsVyx0
終わっただと…
まあコンパクトにまとまったな乙
まあコンパクトにまとまったな乙
52: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/05(水) 16:56:32.10 ID:X3KqCgu2O
乙
テンポはよかったよ
テンポはよかったよ
50: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/04(火) 17:37:02.06 ID:bF5ESKM7o
乙
もう少し長くてもよかったけどいいスピードだった
もう少し長くてもよかったけどいいスピードだった
引用元: 御坂「レベルアッパー事件??」
高速移動の能力者「ハッハァ!!俺の速さについてこれるかな!?」主人公「くっ??」
2019-07-30
1: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:16:35 ID:GiG
主人公「クソッ!!ちょこまかと動きがとらえられねえ!!」
高速移動「ねえねえ?どんな気持ち?手も足もでなくてどんな気持ち」
ぐるぐるぐるぐる
強化能力を持つ友人「うぜえ??ぐるぐるまわんな??」
高速移動「ねえねえ?どんな気持ち?手も足もでなくてどんな気持ち」
ぐるぐるぐるぐる
強化能力を持つ友人「うぜえ??ぐるぐるまわんな??」
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6: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:19:58 ID:GiG
主人公「なにか・・・・なにか手はないのか・・・・??」
強化能力「主人公??今からお前の足と肉体を強化する
奴を捕まえるんだ??」
高速移動「させるかァ!!」
この瞬間強化能力の射線に高速移動が入り込む!!
その時・・・・!!
強化能力「主人公??今からお前の足と肉体を強化する
奴を捕まえるんだ??」
高速移動「させるかァ!!」
この瞬間強化能力の射線に高速移動が入り込む!!
その時・・・・!!
9: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:22:38 ID:GiG
グチャ!!どぴゅん!キラッ!
強化能力「??」
高速移動「オビュアアアアアアアアアアア!!??
アジガアアアアアァアァアアアアア!!!!」
主人公「うわあああああああああああ
高速移動の足だけが空の彼方に吹っ飛んだああああああああ!!??」
強化能力「??」
高速移動「オビュアアアアアアアアアアア!!??
アジガアアアアアァアァアアアアア!!!!」
主人公「うわあああああああああああ
高速移動の足だけが空の彼方に吹っ飛んだああああああああ!!??」
14: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:27:28 ID:GiG
高速移動「ヒギィ??あじっ??ぼきゅのあじいいいぃいいいい??」
強化能力「おいやべぇよ??逃げようぜ??」
主人公「えっでっでもこいつ??」
高速移動「ぶわぁぁあああああんイダイよママァアアアアア??」
強化能力「いいk」グチュ??
主人公「うっうわああああああ高速移動の足だけが地球一周して
友人の頭はねたあああああああああああああああああ!!??」
強化能力「おいやべぇよ??逃げようぜ??」
主人公「えっでっでもこいつ??」
高速移動「ぶわぁぁあああああんイダイよママァアアアアア??」
強化能力「いいk」グチュ??
主人公「うっうわああああああ高速移動の足だけが地球一周して
友人の頭はねたあああああああああああああああああ!!??」
20: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:31:40 ID:GiG
発電能力を持つヒロイン「ちょっとあんたまた面倒ごと持ち込んで!!」
主人公「ヒロインなんでここに??逃げろ??」
ヒロイン「はぁ?なn」ブゴジャア!!
主人公「うわあああああヒロインの腹に強化能力の頭が貫通したあああああ????」
ヒロインの死体「」ビリビリ
主人公「??」
主人公「ヒロインなんでここに??逃げろ??」
ヒロイン「はぁ?なn」ブゴジャア!!
主人公「うわあああああヒロインの腹に強化能力の頭が貫通したあああああ????」
ヒロインの死体「」ビリビリ
主人公「??」
22: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:34:37 ID:GiG
主人公「ヒロインの死体が漏電して!?」
主人公「まずいこの場所のすぐ近くにガソリンスタンドが
あるんだぞ!?今爆発したら・・・・??」
主人公「まずいこの場所のすぐ近くにガソリンスタンドが
あるんだぞ!?今爆発したら・・・・??」
23: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:35:44 ID:GiG
発火能力の兄「俺に任せろ??」
主人公「兄さん!?」
主人公「兄さん!?」
24: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:36:41 ID:GiG
発火能力「爆発した直後に火を吸収してやる??」
主人公「さすおに??」
主人公「さすおに??」
25: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:40:12 ID:GiG
ボゥワ??
兄「!来た??」
主人公「いっけええええええええにいさあああああああん????」
強化能力の死体「・・・・・・・・・・」
兄「!来た??」
主人公「いっけええええええええにいさあああああああん????」
強化能力の死体「・・・・・・・・・・」
26: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:41:04 ID:GiG
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27: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:41:35 ID:GiG
結論 全部強化能力が悪い
おしまい
おしまい
34: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:57:34 ID:GiG
わかりにくいぶぶんがあったんで
補足すると高速移動の足が吹っ飛んだのは
強化能力が足の部分だけ強化したからです
補足すると高速移動の足が吹っ飛んだのは
強化能力が足の部分だけ強化したからです
35: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:58:45 ID:GiG
後おちの部分は
町が滅んでます
能力モノのアンチテーゼとして書きました
のし
町が滅んでます
能力モノのアンチテーゼとして書きました
のし
28: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:41:42 ID:yQw
お兄様無能やんか……
29: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:42:31 ID:dzU
ワロタ
31: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:50:24 ID:oCW
なんだこれ
なんだこれ
なんだこれ
32: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)20:51:07 ID:oCW
強化能力が何気にいちばんつよい
43: 名無しさん@おーぷん 2016/08/12(金)21:39:25 ID:C9p
能力使いこなすの下手くそすぎるやろ!
引用元: 高速移動の能力者「ハッハァ!!俺の速さについてこれるかな!?」主人公「くっ??」
ヒストリア「…」エレン「…」
2019-07-30
2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/15(土) 20:23:04.81 ID:gr0TjxYAO
ヒストリア「…あ?」
エレン「…どうした?」
ヒストリア「あれ…さっきまで凄く大事な夢を見てた気がするんだけど…たぶんもう思い出せない。」
エレン「あぁ…俺もたまに見るよ、そういう夢。」
ヒストリア「…」ジー
エレン「…」
ヒストリア「…」ジー
エレン「なんだよ。」
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3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/15(土) 20:37:35.99 ID:gr0TjxYAO
ヒストリア「なんか昔どこかで見た事あるような…」
エレン「俺をか?」
ヒストリア「エレンが女装してたような気がするんだけど…」
エレン「お前は何を言ってるんだ。」
ヒストリア「…」ジー
エレン(またかよ)
エレン「…巨人の硬化、出来なくて悪かったな…」
ヒストリア「え?」
エレン「え?」
ヒストリア「何で私に謝るの?」
エレン「何でって…ユミルを助けに行きたかったんじゃないのか?」
ヒストリア「助ける…助けるってのは何か違う気がして来た。ユミルはあの時、自分の意志であっち側に行ったんだから…私がどうこうする問題じゃないと思うし。」
エレン「そうか…」
エレン「今までお前からの目線が怖くてちょっとびくびくしてたけど安心したよ。」
ヒストリア「読者の人達も私が裏切るんじゃないか!とか色々な予想してたみたいだけど。冷静に考えたら裏切る理由なんか無いからね。だいたいこんな弱い私が調査兵団裏切るなんて展開あっても二ページくらいで捕まっちゃうよ。」
エレン「何の話だよ…」
ヒストリア「気にしないで。」
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/15(土) 20:56:52.25 ID:gr0TjxYAO
ヒストリア「だいたい目付きが怖いから裏切るって発想が安易だよね?何?目付き悪い人は悪人なの?じゃあエレンもジャンもリヴァイ兵長も悪人なんじゃないの?」
エレン「お前怒ってないか?」
ヒストリア「怒ってないよ、私は空っぽな人間だから」
エレン「いや、なんかさっきからよくしゃべってるし…」
ヒストリア「そんな事ないよ、私は空っぽな人間だから」
エレン「…」
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 02:46:36.67 ID:6hZudOsAO
エレン「まぁ…ムキになってる奴は放っておいてだ」
ヒストリア「ムキになってないもん!!!」
エレン(なってるじゃねぇか)
エレン「みんなは大丈夫だろうか…ジャンが俺、アルミンがヒストリアに変装してるけど…全然似てないし。」
ヒストリア「…ジャンは、エレンと同じような悪人面で似てるからバレないよ。」
エレン「俺はあんな馬面じゃねぇ!!」
ヒストリア「悪人面は否定しないんだね。」
エレン「アルミンは…そもそも男だし…」
ヒストリア「アルミンはもうあの姿のままでいいんじゃないかな?」
エレン「駄目に決まってるだろ。」
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 03:17:44.76 ID:6hZudOsAO
エレン「お前だって心配だろ?みんなのこと…」
ヒストリア「それが、正直よくわからない…」
エレン「…」
ヒストリア「クリスタなら、みんなの心配をしてただろうね。クリスタ・レンズはいい子だから…」
ヒストリア「でも、ヒストリア・レイスは誰からも愛されずに育って…そもそも生まれてくる事すら望まれてなかった子で…」
ヒストリア「みんながっかりしてたでしょ?本当の私はこんなに空っぽで…クリスタ・レンズみたいないい子はどこにもいない。」
エレン「…」
ヒストリア「…」
エレン「…実は、さっきお前が寝てる間に調査兵が来て、あいつらがどうなった報告してきたんだけどさ。」
ヒストリア「…」
エレン「…あいつら、みんな…中央憲兵に捕まって…殺されたらしい…」
ヒストリア「…え?」
エレン「…」
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 03:23:11.96 ID:6hZudOsAO
ヒストリア「う…嘘だ…」
エレン「…」
ヒストリア「嘘だよね?」ウルウル
エレン「…」
ヒストリア「ねぇ、嘘だって言ってよ!!」ウルウルウルウル
エレン「あぁ、嘘だよ。」
ヒストリア「え?」
エレン「すまんな、嘘だ。」
ヒストリア「…」
エレン「不謹慎な嘘ついちまったから後でみんなに謝っとこ。」
ヒストリア「何でそんな嘘ついたの…」ガクッ
エレン「いや、お前を確かめようと思って。やっぱりみんなが心配だな。」
ヒストリア「…わかんないよ…」グスッ
エレン「まぁ、お前は別に空っぽなんかじゃねぇって事だよ。」
エレン「…」
ヒストリア「嘘だよね?」ウルウル
エレン「…」
ヒストリア「ねぇ、嘘だって言ってよ!!」ウルウルウルウル
エレン「あぁ、嘘だよ。」
ヒストリア「え?」
エレン「すまんな、嘘だ。」
ヒストリア「…」
エレン「不謹慎な嘘ついちまったから後でみんなに謝っとこ。」
ヒストリア「何でそんな嘘ついたの…」ガクッ
エレン「いや、お前を確かめようと思って。やっぱりみんなが心配だな。」
ヒストリア「…わかんないよ…」グスッ
エレン「まぁ、お前は別に空っぽなんかじゃねぇって事だよ。」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 03:31:29.63 ID:6hZudOsAO
エレン「たぶんお前は…まだ、自分で本当の自分がなんなのか分かって無いだけだろ。」
ヒストリア「…」
エレン「お前は、みんなががっかりしてるとか言ってたけどよ…本当にそう思うか?」
ヒストリア「…」
エレン「あいつらはみんな、いい奴等だからよ…それくらいの事でがっかりなんかしないと思うぜ。それに、どうでもいい人間の為にあそこまで体張れるか?アルミンなんかお前の変装してるんだぞ。」
ヒストリア「…」
エレン「それに、クリスタの頃は作ったような感じで気持ち悪かったよ、正直。」
ヒストリア「酷い。」
エレン「うん、ごめん。」
エレン「でもよ…今のお前は作ったような感じじゃないから、今の方がいいと思うぜ。」
ヒストリア「…ありがとう…」
12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 03:39:24.22 ID:6hZudOsAO
コンコン
エレン「ん、扉を叩く音だ。だが…まだ任務が終わるのは早い筈だ。」
ヒストリア「郵便屋さんかな。」
エレン「んなわけない。」
バタンッ!!
エレン「!!」
ヒストリア「!!」
中央憲兵「見つけたぞ、エレン・イェーガーとヒストリア・レイス!」
エレン(やべぇ、中央憲兵に見つかった!)
ヒストリア「…」ガタッ
ヒストリア「違います。私は鈴木花子で…こちらが兄の鈴木健治です。」
エレン「は!?」
中央憲兵「あ、そうでしたか…申し訳ありません、鈴木さん…」
エレン「は!?」
中央憲兵B「お騒がせしましたー」
バタンッ
エレン「帰って行った!?」
ヒストリア「中央憲兵は頭が悪いと聞いたから試してみたら…」
エレン「悪すぎるだろ!!」
ヒストリア「うん、私も驚きを隠せないよ。」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 03:45:49.57 ID:6hZudOsAO
エレン「…だいたい、俺ら何も似てねぇだろ…」
ヒストリア「そう?私とエレンって似てると思うけど。」
エレン「そうかぁ?」
ヒストリア「うん、目付きがちょっとキツいとことか」
エレン「自分で目付きキツいって言ってるよ」
ヒストリア「もしかして私達って兄妹?」
エレン「突然だな。」
ヒストリア「私達が知らないだけでさ…そういう可能性もあるかも知れないじゃん?」
エレン「いきなり言われてもなぁ、まぁ全く可能性が無いとも言い切れないが…」
ヒストリア「あるかも知れないジャン?」
エレン「お前、実はテンション高いだろ。」
ヒストリア「そんな事ないよ、私は空っぽな人間だよ。」
エレン「そうは見えねぇ。」
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 12:38:02.19 ID:6hZudOsAO
ヒストリア「じゃあ、今からエレンの事お兄ちゃんって呼んでいい?」
エレン「やめろ、いきなりそんな呼び方されても気持ち悪いだけだ」
ヒストリア「だよね。私も気持ち悪いから言いたくない。本当に気持ち悪いよ」
エレン「最初に言い出したのお前だろ」
ヒストリア「なんでこんな会話になったんだっけ」
エレン「お前が中央憲兵に変な嘘言ってからだな」
ヒストリア「あぁ、そうか……でも、もし本当に兄妹なら家族が出来るのは嬉しいかも…」
エレン「そうだな…俺も今、家族はミカサしかいないからな…」
ヒストリア「アルミンは?」
エレン「アルミンは親友だよ。まぁでも…あいつも今は家族みたいなもんか」
ヒストリア「羨ましいな…親友や家族がいて」
エレン「お前だってユミルやサシャと仲良かったろ」
ヒストリア「…」
ヒストリア「ユミルはもういないし…サシャは、今の私をどう思ってるか…」
エレン「気にしすぎだよ」
ヒストリア「そうかな」
エレン「うん」
ヒストリア「…」
エレン「…」
18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 12:50:26.03 ID:6hZudOsAO
コンコン
エレン「!」
ヒストリア「はい、鈴木です。」
エレン「もういいよ、それは。」
ミカサ「エレン、今戻った」
サシャ「ヒストリア、エレン、何もありませんでしたか!?」
ヒストリア「うん」
エレン「あぁ、中央憲兵が一回来たがなんとかなった。」
ジャン「おいおい、本当に大丈夫か?また来たりしないだろうな…」
エレン「大丈夫だ、あいつら頭が悪いから」
ヒストリア「予想以上に頭が悪かったから」
エレン「ところで、お前らも無事に終わったのか?」
コニー「おぉ、俺達は天才だからな。あれくらい余裕だぜ」
ジャン「…だが…アルミンが…」
ミカサ「…」
エレン「…!アルミンに何かあったのか?」
アルミン「」
ジャン「ずっとこんな状態だ。」
ミカサ「アルミン…」
エレン「何があったんだよ!?」
19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 12:56:53.58 ID:6hZudOsAO
アルミン「」
エレン「おい、アルミン!何があったんだよ!?」
ヒストリア「…」
アルミン「お、おじ…おじさ…が…」
エレン「え!?」
アルミン「おじさんが…ホモに目覚めて…告白された…」
エレン「はぁ!?」
サシャ「アルミン、最初おじさんにはぁはぁ言われながら抱きつかれてたんですよ…」プププッ
コニー「そんで最後には、僕は普通だったのに君のせいで大変なんだ!とか言われてな…」クククッ
エレン「なんだそりゃ!?てか笑ってやるなよ、アルミンが可哀想だろ!!」
ヒストリア「…」プルプル
21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 13:05:33.92 ID:6hZudOsAO
アルミン「ううっ…気持ち悪かった…」グスッ
エレン「アルミン、泣くな!」
ジャン「あぁ…もうあの気持ち悪いオッサンいないから…」
アルミン「うわぁぁん」グスッグスッ
ミカサ「アルミン、次あのオッサンが来たら削いであげるから…」オロオロ
サシャ「そうですよ、アルミン…」プププッ
コニー「元気出せよ…」クククッ
エレン「だから笑ってやるなよお前ら!」
ヒストリア「…」ザッザッ
ヒストリア「アルミン」ポンッ
アルミン「!」
ヒストリア「元気出して」
アルミン「…う、うん、ありがとう…ヒストリア」グスッ
ヒストリア「…」
ヒストリア「…」
ヒストリア「…」クスッ
アルミン「…」
ジャン「…」
ミカサ「…」
エレン「ヒストリア、お前いま笑ったろ!?」
ヒストリア「笑ってないよ?」
アルミン「いやいや、笑ってたよ、クスッて聞こえたからね!?」
ヒストリア「そんな事ないよ…だって私は空っぽな人げ…」
エレン「…お前は普通の人間だよ。」
―おしまい
23: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 17:25:38.48 ID:mQV8zzNp0
おもろかった
24: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 18:32:44.56 ID:jfjCSUx/o
おつおつ
こういうの好きよ
こういうの好きよ
22: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/16(日) 13:08:24.98 ID:Xz9t0WUSO
でも同期の男がホモにちかんにあったとか
可哀相だけど確実に笑っちゃうよね
可哀相だけど確実に笑っちゃうよね
引用元: ヒストリア「…」エレン「…」