雪歩「クレーム……?」
2019-05-31
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 21:57:40.02 ID:S83lIULBo
雪歩「おはようございます~!」
律子「……はい……ええ。ですから、それは弊社の商品ではなくてですね……」
雪歩「(あっ、律子さん電話中だ。静かにしないと)」
律子「……はい、お手数をおかけして申し訳ございませんが、販売元に直接お問い合わせください。それでは失礼します」
ガチャン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399640249
律子「……はい……ええ。ですから、それは弊社の商品ではなくてですね……」
雪歩「(あっ、律子さん電話中だ。静かにしないと)」
律子「……はい、お手数をおかけして申し訳ございませんが、販売元に直接お問い合わせください。それでは失礼します」
ガチャン
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 21:58:49.06 ID:S83lIULBo
律子「ふぅ~、ほんと参ったわ。まさかこんなことが起きるなんてね」
雪歩「どうかしたんですか、律子さん」
律子「あら雪歩。もう来てたの? 早いわね。仕事まで1時間くらい余裕があるわよ?」
雪歩「事務所でゆっくりしたいなって思って早くきちゃいました」
律子「なるほどね。それじゃ、もうそろそろプロデューサーが戻ってくるはずだから、今日のことはプロデューサーから聞いてちょうだい」
雪歩「どこか出かけるんですか?」
律子「ええ。ちょっと問題が起きててね。その対応で関係会社まで出向かないといけないのよ」
雪歩「プロデューサーと小鳥さん、社長もいないみたいですけど……」
律子「みんな今回の対応に追われて外出中よ。ほんと、厄介なことを起こしてくれたわ。これも有名税ってやつかしらね」
雪歩「どうかしたんですか、律子さん」
律子「あら雪歩。もう来てたの? 早いわね。仕事まで1時間くらい余裕があるわよ?」
雪歩「事務所でゆっくりしたいなって思って早くきちゃいました」
律子「なるほどね。それじゃ、もうそろそろプロデューサーが戻ってくるはずだから、今日のことはプロデューサーから聞いてちょうだい」
雪歩「どこか出かけるんですか?」
律子「ええ。ちょっと問題が起きててね。その対応で関係会社まで出向かないといけないのよ」
雪歩「プロデューサーと小鳥さん、社長もいないみたいですけど……」
律子「みんな今回の対応に追われて外出中よ。ほんと、厄介なことを起こしてくれたわ。これも有名税ってやつかしらね」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:00:30.49 ID:S83lIULBo
律子「……あ、そうなるとマズイわね」
雪歩「あの、事務所なら私が留守番してるので大丈夫ですよ」
律子「いえ、そうじゃなくて。留守番してくれるのはありがたいんだけど」
律子「さっきからクレームの電話がひっきりなしにかかってきてるのよ。私がいなくなったら誰も出られなくなっちゃうし、かと言って残るわけにもいかないし……」
雪歩「クレーム……?」
律子「いっそ電話線を……って、それもネタにされる可能性があるわね。どうしたものか……」
雪歩「クレームって、いったいどんな内容なんですか?」
律子「どうもどっかの会社が765プロにちなんだ商品を無断で販売しているみたいで、購入しちゃった人が販売元じゃなくてこの事務所に文句を言ってきてるのよ」
律子「結構な不良品ばかりみたいでね。無関係って言っても頭に血が上っているのかなかなか理解してくれないのよ」
雪歩「あの、事務所なら私が留守番してるので大丈夫ですよ」
律子「いえ、そうじゃなくて。留守番してくれるのはありがたいんだけど」
律子「さっきからクレームの電話がひっきりなしにかかってきてるのよ。私がいなくなったら誰も出られなくなっちゃうし、かと言って残るわけにもいかないし……」
雪歩「クレーム……?」
律子「いっそ電話線を……って、それもネタにされる可能性があるわね。どうしたものか……」
雪歩「クレームって、いったいどんな内容なんですか?」
律子「どうもどっかの会社が765プロにちなんだ商品を無断で販売しているみたいで、購入しちゃった人が販売元じゃなくてこの事務所に文句を言ってきてるのよ」
律子「結構な不良品ばかりみたいでね。無関係って言っても頭に血が上っているのかなかなか理解してくれないのよ」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:02:03.67 ID:S83lIULBo
雪歩「それでプロデューサー達も大変なことになってるんですね」
律子「そうなのよ……って、もうこんな時間!? ごめん雪歩、ちょっと頼まれてくれるかしら」
雪歩「えぇーと……もしかして、クレームのことですか?」
律子「ほんとにごめんなさい。765プロとは無関係ですって言ってくれればいいから、電話がかかってきたら出てもらえるかしら?」
雪歩「(うぅ……クレームなんて怖いからやだなぁ……)」
雪歩「(でも……みんな頑張ってるんだから、私もがんばらないと!)」
雪歩「は、はい。自信はないですけど、がんばってみます!」
律子「助かるわ! おぉっと、じゃあ行ってくるわね。プロデューサーには早く帰るよう伝えておくから!」
バタッ
バタン
律子「そうなのよ……って、もうこんな時間!? ごめん雪歩、ちょっと頼まれてくれるかしら」
雪歩「えぇーと……もしかして、クレームのことですか?」
律子「ほんとにごめんなさい。765プロとは無関係ですって言ってくれればいいから、電話がかかってきたら出てもらえるかしら?」
雪歩「(うぅ……クレームなんて怖いからやだなぁ……)」
雪歩「(でも……みんな頑張ってるんだから、私もがんばらないと!)」
雪歩「は、はい。自信はないですけど、がんばってみます!」
律子「助かるわ! おぉっと、じゃあ行ってくるわね。プロデューサーには早く帰るよう伝えておくから!」
バタッ
バタン
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:03:37.47 ID:S83lIULBo
雪歩「うぅ、勢いで引き受けちゃったけど、クレーム対応なんてしたことないよぉ」
雪歩「でも、かかってこなかったら何もする必要ないよね」
雪歩「お願い! かかってこないで!」
プルルルッ
雪歩「言ってるそばからっ! ……どうしよう」
雪歩「だけど出るしかないよね。どうか、優しい人でありますように!」
ガチャッ
雪歩「はいぃ、765プロですぅ!」
男1「あのですね、ちょっといいですか?」
雪歩「は、はい。なんでしょうか?」
(すごい怒ってるよぉ……)
男1「先日765プロのアイドルをモチーフにした商品を買ったんですが、内容が商品ページの画像と思いっきり違ってるんですけど! どういうことですか?」
雪歩「え、えと。なんていう商品でしょうか」
(間違えた! 普通に質問しちゃったよぉ)
男1「《天海春香なりきりセット》です」
雪歩「でも、かかってこなかったら何もする必要ないよね」
雪歩「お願い! かかってこないで!」
プルルルッ
雪歩「言ってるそばからっ! ……どうしよう」
雪歩「だけど出るしかないよね。どうか、優しい人でありますように!」
ガチャッ
雪歩「はいぃ、765プロですぅ!」
男1「あのですね、ちょっといいですか?」
雪歩「は、はい。なんでしょうか?」
(すごい怒ってるよぉ……)
男1「先日765プロのアイドルをモチーフにした商品を買ったんですが、内容が商品ページの画像と思いっきり違ってるんですけど! どういうことですか?」
雪歩「え、えと。なんていう商品でしょうか」
(間違えた! 普通に質問しちゃったよぉ)
男1「《天海春香なりきりセット》です」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:05:17.84 ID:S83lIULBo
雪歩「え」
男1「商品ページでは衣装が載ってたから安いと思って購入したのに、衣装はついてないってどういうことですか」
男1「確かに注意書きには『衣装は含まれません』って書いてありましたよ。ですけど、あんな小さい文字読むわけがないでしょう」
男1「おまけに5000円なんて値段なんだから誰だって衣装もついてるって思うでしょ! それがなんですか、リボンだけって。リボンだけでなりきれるっていうんですか? こんなの着ける髪なんて残ってないですよ! 馬鹿にしてるんですか!」
雪歩「えと……あの……もしかして自分で使うつもりだったんですか?」
男1「そうですよ! 悪いですか!? 買ったのは俺なんだからどう使おうと勝手でしょう?」
雪歩「ひいぃ、すみませんん! その、でも、男の人ですよね?」
男1「そ、そうだよ。別に問題ないだろ!」
雪歩「ひっ。すみませんっ! ……でも、男の人じゃ春香ちゃんにはなれないと思いますけど……」
男1「う……」
男1「……」
男1「……もういい、商品は返品することにします……」
ガチャン
男1「商品ページでは衣装が載ってたから安いと思って購入したのに、衣装はついてないってどういうことですか」
男1「確かに注意書きには『衣装は含まれません』って書いてありましたよ。ですけど、あんな小さい文字読むわけがないでしょう」
男1「おまけに5000円なんて値段なんだから誰だって衣装もついてるって思うでしょ! それがなんですか、リボンだけって。リボンだけでなりきれるっていうんですか? こんなの着ける髪なんて残ってないですよ! 馬鹿にしてるんですか!」
雪歩「えと……あの……もしかして自分で使うつもりだったんですか?」
男1「そうですよ! 悪いですか!? 買ったのは俺なんだからどう使おうと勝手でしょう?」
雪歩「ひいぃ、すみませんん! その、でも、男の人ですよね?」
男1「そ、そうだよ。別に問題ないだろ!」
雪歩「ひっ。すみませんっ! ……でも、男の人じゃ春香ちゃんにはなれないと思いますけど……」
男1「う……」
男1「……」
男1「……もういい、商品は返品することにします……」
ガチャン
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:06:44.93 ID:S83lIULBo
雪歩「うぅ……全然うまく対応できなかったよぉ……なんか普通に喋っちゃったし」
雪歩「春香ちゃんの名前が出てるのに、765プロは関係ありませんだなんて言えないよぉ」
雪歩「どうしよう。律子さんに相談してみようかな」
雪歩「えーと、律子さんの番号は……あ、でも仕事中だったらどうしよう」
雪歩「ううん、こっちも一大事なんだから、きっと許してくれるよ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「春香ちゃんの名前が出てるのに、765プロは関係ありませんだなんて言えないよぉ」
雪歩「どうしよう。律子さんに相談してみようかな」
雪歩「えーと、律子さんの番号は……あ、でも仕事中だったらどうしよう」
雪歩「ううん、こっちも一大事なんだから、きっと許してくれるよ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:08:35.01 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「通話中……どうしよう……もう嫌だよぉ」
プルルルッ
雪歩「またぁっ!? なんで私がこんな目に……」
ガチャッ
雪歩「はい、765プロですぅ」
女1「何なのその気の抜けた声は!? 貴方、まともに対応する気あるの?」
雪歩「うっ、すみません~!」
(どうして私が怒られなきゃ……)
女1「なんなのよ一体! そんなんだから、あんなふざけた商品しか販売できないのよ」
雪歩「あの、その商品はたぶん765プロとは関係ありませんん!」
雪歩「(い、言えましたぁ!)」
女1「関係ないことはないでしょう!? 商品名にアイドルの名前が入ってるんだから」
雪歩「(えぇ~!! 駄目ですぅ律子さん!)」
雪歩「えと……、なんていう商品名なんですか?」
女1「《美希の美肌星井?》よ!」
雪歩「通話中……どうしよう……もう嫌だよぉ」
プルルルッ
雪歩「またぁっ!? なんで私がこんな目に……」
ガチャッ
雪歩「はい、765プロですぅ」
女1「何なのその気の抜けた声は!? 貴方、まともに対応する気あるの?」
雪歩「うっ、すみません~!」
(どうして私が怒られなきゃ……)
女1「なんなのよ一体! そんなんだから、あんなふざけた商品しか販売できないのよ」
雪歩「あの、その商品はたぶん765プロとは関係ありませんん!」
雪歩「(い、言えましたぁ!)」
女1「関係ないことはないでしょう!? 商品名にアイドルの名前が入ってるんだから」
雪歩「(えぇ~!! 駄目ですぅ律子さん!)」
雪歩「えと……、なんていう商品名なんですか?」
女1「《美希の美肌星井?》よ!」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:09:47.88 ID:S83lIULBo
雪歩「すごく胡散くさいですぅ」
(あっ……)
女1「それはこっちのセリフよ! まったく、どうしてこんなの買っちゃったのかしら」
女1「気の迷いだったのよ。40代になって明らかに肌の質が落ちてきて、今までの化粧品だと隠しきれなくなって」
女1「親戚の子供にはおばさんおばさん言われるし、近所のおばさんには変な仲間意識もたれるし」
女1「試しに買ってみた胡散臭い商品でもやっぱり効果は全然得られないし。もう、なんなのよ! 私が何したって言うの!?」
雪歩「で、でも、外見だけが全てじゃないって思いますぅ!」
女1「そうやって言う人は多いけどねぇ! 結局内心では反対のことを思っているのよ! 貴方には分からないでしょうけどね!」
雪歩「うぅ、すみませんん……」
女1「まぁいいわ。なんか貴方に話したらすっきりしたから、改めて販売元に問い合わせるわ。それじゃ」
ガチャン
(あっ……)
女1「それはこっちのセリフよ! まったく、どうしてこんなの買っちゃったのかしら」
女1「気の迷いだったのよ。40代になって明らかに肌の質が落ちてきて、今までの化粧品だと隠しきれなくなって」
女1「親戚の子供にはおばさんおばさん言われるし、近所のおばさんには変な仲間意識もたれるし」
女1「試しに買ってみた胡散臭い商品でもやっぱり効果は全然得られないし。もう、なんなのよ! 私が何したって言うの!?」
雪歩「で、でも、外見だけが全てじゃないって思いますぅ!」
女1「そうやって言う人は多いけどねぇ! 結局内心では反対のことを思っているのよ! 貴方には分からないでしょうけどね!」
雪歩「うぅ、すみませんん……」
女1「まぁいいわ。なんか貴方に話したらすっきりしたから、改めて販売元に問い合わせるわ。それじゃ」
ガチャン
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:10:48.57 ID:S83lIULBo
雪歩「……なんでこの事務所にかけたんだろう……」
雪歩「ちょっとお茶でも淹れて落ち着こうかな」
雪歩「……じゃなくてっ! 律子さんに相談しないとっ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「ちょっとお茶でも淹れて落ち着こうかな」
雪歩「……じゃなくてっ! 律子さんに相談しないとっ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:11:51.95 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「うぅ、まだ繋がらないよぉ~」
雪歩「プロデューサー、早く帰ってこないかなぁ」
雪歩「あっ! 律子さんが駄目ならプロデューサーに相談すればいいんだ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「うぅ、まだ繋がらないよぉ~」
雪歩「プロデューサー、早く帰ってこないかなぁ」
雪歩「あっ! 律子さんが駄目ならプロデューサーに相談すればいいんだ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:13:04.57 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「なんでプロデューサーも通話中なんですかぁ!」
雪歩「じゃあ小鳥さんに……」
プルルルッ
雪歩「えぇっ! またですかっ! もういやだよぉ~」
雪歩「うぅ~」
ガチャッ
雪歩「はい、765プロですっ!」
男2「失礼する。待田と申す者だがね、少々伺いたいことがあるのだが、お時間よろしいか?」
雪歩「え、あっはい。だ、大丈夫ですぅ」
(優しそうな声だなぁ……)
男2「ふむ。実は先程《超高級! 765プロ饅頭》なる物を購入させていただいたのだが、冷静に考えると値段がおかしいと思ってね」
雪歩「なんでプロデューサーも通話中なんですかぁ!」
雪歩「じゃあ小鳥さんに……」
プルルルッ
雪歩「えぇっ! またですかっ! もういやだよぉ~」
雪歩「うぅ~」
ガチャッ
雪歩「はい、765プロですっ!」
男2「失礼する。待田と申す者だがね、少々伺いたいことがあるのだが、お時間よろしいか?」
雪歩「え、あっはい。だ、大丈夫ですぅ」
(優しそうな声だなぁ……)
男2「ふむ。実は先程《超高級! 765プロ饅頭》なる物を購入させていただいたのだが、冷静に考えると値段がおかしいと思ってね」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:14:21.69 ID:S83lIULBo
雪歩「は、はい」
男2「いくら高級とは言え一個765円は高すぎないかね? 確かに見た目の出来は素晴らしいが、十三人分で9945円だよ? 本当に売れるのかね、これは」
雪歩「ちょっと高い気がしますね」
(普通に感想言っちゃったよぉ! でも、だったらどうして買ったんだろう)
男2「やはりそうかね。私もつい気の迷いで買ってしまったが、家に帰って冷静に考えたら気づいてね。ああ、それともう一つ」
雪歩「ま、まだあるんですか」
男2「うむ。この如月千早の饅頭は三浦あずさ、四条貴音の物と比べると随分面積が小さいのだが、同じ値段で売るのは無理があるんじゃないのかね?」
雪歩「そ、それは……」
(答えづらいよぉ……)
男2「いくら高級とは言え一個765円は高すぎないかね? 確かに見た目の出来は素晴らしいが、十三人分で9945円だよ? 本当に売れるのかね、これは」
雪歩「ちょっと高い気がしますね」
(普通に感想言っちゃったよぉ! でも、だったらどうして買ったんだろう)
男2「やはりそうかね。私もつい気の迷いで買ってしまったが、家に帰って冷静に考えたら気づいてね。ああ、それともう一つ」
雪歩「ま、まだあるんですか」
男2「うむ。この如月千早の饅頭は三浦あずさ、四条貴音の物と比べると随分面積が小さいのだが、同じ値段で売るのは無理があるんじゃないのかね?」
雪歩「そ、それは……」
(答えづらいよぉ……)
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:15:46.18 ID:S83lIULBo
男2「できれば君個人の見解を聞きたいのだが」
雪歩「え、えーと…………ぜ、全部買ったら平均765円の価値になるって、ことじゃないでしょうか?」
男2「……ほぉ。これは目から鱗だ。確かに君の言うとおりかもしれん」
雪歩「えと、ありがとう、ございますぅ」
男2「それにしても君はアルバイトか何かなんだろう? 正社員は留守なのかね?」
雪歩「い、いえ、そうじゃなくて。その商品自体、765プロとは無関係なんですぅ!」
雪歩「(今度こそ言えた!)」
男2「む。と言う事は、どこか別の会社が無断で販売してるわけか?」
雪歩「はいっ! そうみたいですぅ!」
(やっと伝わったよぉ!)
男2「なるほどそういうわけか。ではネットで調べてそちらに問い合わせるとしよう」
男2「無駄な時間をとらせてすまなかった。失礼する」
雪歩「ありがとうございましたっ!」
ガチャン
雪歩「え、えーと…………ぜ、全部買ったら平均765円の価値になるって、ことじゃないでしょうか?」
男2「……ほぉ。これは目から鱗だ。確かに君の言うとおりかもしれん」
雪歩「えと、ありがとう、ございますぅ」
男2「それにしても君はアルバイトか何かなんだろう? 正社員は留守なのかね?」
雪歩「い、いえ、そうじゃなくて。その商品自体、765プロとは無関係なんですぅ!」
雪歩「(今度こそ言えた!)」
男2「む。と言う事は、どこか別の会社が無断で販売してるわけか?」
雪歩「はいっ! そうみたいですぅ!」
(やっと伝わったよぉ!)
男2「なるほどそういうわけか。ではネットで調べてそちらに問い合わせるとしよう」
男2「無駄な時間をとらせてすまなかった。失礼する」
雪歩「ありがとうございましたっ!」
ガチャン
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:17:00.70 ID:S83lIULBo
雪歩「色んな人がいるんだなぁ」
雪歩「お茶でも淹れよーっと」
トポトポトポトポ……
雪歩「ふぅ~、やっぱり落ち着きますぅ~」
雪歩「えへへ、結構うまく対応できたかな? この調子で行けたらいいなぁ」
雪歩「……って! 私は765プロの事務員じゃないよぉ!」
プルルルッ
雪歩「またかかってきたよぉ。プロデューサー……」
雪歩「で、でも、また良い人かもしれない。良い人でありますように!」
ガチャッ
雪歩「はいっ! 765プロですぅ!」
男3「ふざけんなっ!」
雪歩「お茶でも淹れよーっと」
トポトポトポトポ……
雪歩「ふぅ~、やっぱり落ち着きますぅ~」
雪歩「えへへ、結構うまく対応できたかな? この調子で行けたらいいなぁ」
雪歩「……って! 私は765プロの事務員じゃないよぉ!」
プルルルッ
雪歩「またかかってきたよぉ。プロデューサー……」
雪歩「で、でも、また良い人かもしれない。良い人でありますように!」
ガチャッ
雪歩「はいっ! 765プロですぅ!」
男3「ふざけんなっ!」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:18:00.92 ID:S83lIULBo
雪歩「ひぃっ!」
男3「なんだよこれ、ふざけるなよ。世間のにわかの耳はごまかせても、僕の耳はごまかせないんだからな!」
雪歩「な、なんのことですかぁ」
男3「とぼけるな! 《雪歩たんのボイス目覚まし》のことに決まってるだろ! 全セリフ新規収録で5000円もしたのに、全部ドラマで使ったセリフの流用じゃねぇかよ! 詐欺だろ、詐欺! 金返せ!」
雪歩「え、私の目覚まし…………あっ!」
男3「私ってなんだよ!」
男3「ん、え? そういえば聞き覚えが……。あ、あれ? も、もしかして本人?」
男3「なんだよこれ、ふざけるなよ。世間のにわかの耳はごまかせても、僕の耳はごまかせないんだからな!」
雪歩「な、なんのことですかぁ」
男3「とぼけるな! 《雪歩たんのボイス目覚まし》のことに決まってるだろ! 全セリフ新規収録で5000円もしたのに、全部ドラマで使ったセリフの流用じゃねぇかよ! 詐欺だろ、詐欺! 金返せ!」
雪歩「え、私の目覚まし…………あっ!」
男3「私ってなんだよ!」
男3「ん、え? そういえば聞き覚えが……。あ、あれ? も、もしかして本人?」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:19:16.18 ID:S83lIULBo
雪歩「あ、あの、そうなんですけど、その商品は765プロとはむかんけ」
男3「えっ! 嘘っ! マジでっ! なんで雪歩たんが電話に?」
雪歩「色々事情があって、あの、その商品は私とは関係が」
(うぅ、すごい怖いよぉ……)
男3「おおおおおおお! じゃ、じゃあ今から録音するからさっ、僕の考えたセリフを言ってもらえないかな? それを目覚ましボイスとして使うからっ! それでチャラでしょ!」
雪歩「えぇっ! だから私は関係なくて!」
男3「えぇと、じゃ、じゃあね……」
雪歩「(聞いてないぃー!!)」
男3「どうしようかなぁ……ふぅ! ふぅ! ふひひ……」
雪歩「(鼻息がすごいよぉ……やだぁ……)」
男3「じゃ、じゃあ『錦織さん起きて! 起きないと悪戯しちゃうぞっ! ほら早く早く! 早くしないと脱がせちゃ」
ガチャン
男3「えっ! 嘘っ! マジでっ! なんで雪歩たんが電話に?」
雪歩「色々事情があって、あの、その商品は私とは関係が」
(うぅ、すごい怖いよぉ……)
男3「おおおおおおお! じゃ、じゃあ今から録音するからさっ、僕の考えたセリフを言ってもらえないかな? それを目覚ましボイスとして使うからっ! それでチャラでしょ!」
雪歩「えぇっ! だから私は関係なくて!」
男3「えぇと、じゃ、じゃあね……」
雪歩「(聞いてないぃー!!)」
男3「どうしようかなぁ……ふぅ! ふぅ! ふひひ……」
雪歩「(鼻息がすごいよぉ……やだぁ……)」
男3「じゃ、じゃあ『錦織さん起きて! 起きないと悪戯しちゃうぞっ! ほら早く早く! 早くしないと脱がせちゃ」
ガチャン
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:20:04.48 ID:S83lIULBo
雪歩「言えるわけないですぅ!!!」
雪歩「あ、反射的に切っちゃいました。うぅ、もうかかってきませんように」
雪歩「この間に律子さんに相談しないと」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「あ、反射的に切っちゃいました。うぅ、もうかかってきませんように」
雪歩「この間に律子さんに相談しないと」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:21:03.93 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「いつまで通話してるんですかぁ……」
雪歩「プロデューサーは……」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「いつまで通話してるんですかぁ……」
雪歩「プロデューサーは……」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:22:08.95 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「えぇ……社長の番号は知らないし。あとは小鳥さん……」
雪歩「小鳥さんっお願いしますぅ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
雪歩「えぇ……社長の番号は知らないし。あとは小鳥さん……」
雪歩「小鳥さんっお願いしますぅ!」
ガチャッ
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
プルルルッ
雪歩「……」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:22:59.34 ID:S83lIULBo
ガチャン
雪歩「どうして誰も出てくれないんですかぁ。ひっぐ……もぅやだよぉ」
雪歩「他に誰か相談できる人は……クレーム対応に慣れてて……」
雪歩「そうだ! クレーム担当のお弟子さんがいたはずだよね。その人にかけてみよう」
ガチャッ
プルルッガッ
雪歩「あ! もしもし雪歩ですぅ!」
雪歩「……はい……お久しぶりですぅ。……はい、元気ですよ」
雪歩「……えと、ちょっと相談があるんですけど…………」
……
…………
雪歩「どうして誰も出てくれないんですかぁ。ひっぐ……もぅやだよぉ」
雪歩「他に誰か相談できる人は……クレーム対応に慣れてて……」
雪歩「そうだ! クレーム担当のお弟子さんがいたはずだよね。その人にかけてみよう」
ガチャッ
プルルッガッ
雪歩「あ! もしもし雪歩ですぅ!」
雪歩「……はい……お久しぶりですぅ。……はい、元気ですよ」
雪歩「……えと、ちょっと相談があるんですけど…………」
……
…………
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:24:06.90 ID:S83lIULBo
バタッ
P「はい、はい。では、そちらの方はよろしくお願いします」
P「はい、失礼します」
バタン
P「やれやれ、ようやくこれで収束しそうだな」
P「にしても完全にとばっちりだよなぁ。運がなかったと言うべきか」
P「おーい雪歩、いるのかー?」
雪歩「うるさい! 黙りやがれっですぅ!」
P「えっ?」
雪歩「うちは関係ないと何度言ったら分かるんですかっ! 筋違いなんですぅ!」
P「……ゆ、雪歩? だ、誰と話してるんだ?」
雪歩「おとといきやがれですぅ!」
ガチャンッ
P「はい、はい。では、そちらの方はよろしくお願いします」
P「はい、失礼します」
バタン
P「やれやれ、ようやくこれで収束しそうだな」
P「にしても完全にとばっちりだよなぁ。運がなかったと言うべきか」
P「おーい雪歩、いるのかー?」
雪歩「うるさい! 黙りやがれっですぅ!」
P「えっ?」
雪歩「うちは関係ないと何度言ったら分かるんですかっ! 筋違いなんですぅ!」
P「……ゆ、雪歩? だ、誰と話してるんだ?」
雪歩「おとといきやがれですぅ!」
ガチャンッ
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:25:00.34 ID:S83lIULBo
雪歩「ふぅ、相手がすぐ切ってくれるようになりましたぁ」
雪歩「お弟子さんに聞いて正解だったかな? えへへ」
P「ゆ、雪歩どうしたんだ? さっきの電話はいったい……?」
雪歩「あっ、プロデューサー。ええっと、今のはクレームの電話ですぅ」
P「何っ!? クレームって、どうして雪歩が対応してるんだ? 音無さん、律子は? いやいや、それ以前にあの言葉遣いはどうし」
プルルルッ
雪歩「またかかってきましたぁ。プロデューサー、私が出てあげますね!」
P「ちょっ、待て雪歩!」
雪歩「心配しないでくださいっ! 私もう大丈夫ですから!」
雪歩「お弟子さんに聞いて正解だったかな? えへへ」
P「ゆ、雪歩どうしたんだ? さっきの電話はいったい……?」
雪歩「あっ、プロデューサー。ええっと、今のはクレームの電話ですぅ」
P「何っ!? クレームって、どうして雪歩が対応してるんだ? 音無さん、律子は? いやいや、それ以前にあの言葉遣いはどうし」
プルルルッ
雪歩「またかかってきましたぁ。プロデューサー、私が出てあげますね!」
P「ちょっ、待て雪歩!」
雪歩「心配しないでくださいっ! 私もう大丈夫ですから!」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:26:39.08 ID:S83lIULBo
ガチャッ
雪歩「はい、765プロですっ!」
雪歩「……うちは関係ないって分からないのか! ですぅ!」
P「あぁ……」
雪歩「……言葉遣いが悪い? それはこっちのセリフですぅ!!」
P「またクレームが増えそうだ……」
雪歩「うるさいですぅ~!!!」
Fin
雪歩「はい、765プロですっ!」
雪歩「……うちは関係ないって分からないのか! ですぅ!」
P「あぁ……」
雪歩「……言葉遣いが悪い? それはこっちのセリフですぅ!!」
P「またクレームが増えそうだ……」
雪歩「うるさいですぅ~!!!」
Fin
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/09(金) 22:30:27.88 ID:FJRpXepe0
面白かったですぅ!
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:44:40.21 ID:rk7DnH9ro
乙ですぅ~
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/09(金) 22:49:47.76 ID:jtG+OhRuo
雪歩の可愛さがわかった
雪歩ってかわいいよね
雪歩ってかわいいよね
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/10(土) 09:53:11.35 ID:xki/OcM30
893プロwwwwwwww
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/10(土) 10:33:29.21 ID:doJcfnUeo
変なスイッチがある雪歩かわいい乙
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/10(土) 16:51:41.18 ID:fvz4M68Ko
これはご褒美ブヒィィィィ
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/12(月) 13:41:52.67 ID:r9PyZvEao
いいssだった、かけ値なしに
引用元: 雪歩「クレーム……?」
いろは「先輩……、今付き合ってる人って……いますか?」
2019-05-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:15:02.52 ID:AHI6YFGl0
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:15:46.71 ID:AHI6YFGl0
いろは(え、ちょっと待って。なに、この人付き合ってる人とかいるの? さっきまでそんなそぶり見せませんでしたよね? 今の状況(部室)でそんなこと言っちゃってもいいんですか? っていうか、この人と付き合う人とかどこの物好きなんですかね……)
由比ヶ浜「…………」ソワソワ
いろは(居たよ……物好き居たよ。え、けどちょっと待ってくださいね。雪ノ下先輩も先輩のこと好き……だったような)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:16:28.32 ID:AHI6YFGl0
いろは「……」チラッ
雪ノ下「…………」ソワソワ
いろは(え、ちょっと待って。私、落ち着いて。うん、落ち着いて? うん、落ち着いた。いや、落ち着いてないから! 全然、落ち着いてないから! なんで二人とも同じ反応してるんですかね? なに、全然わかんないんだけど)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:18:24.57 ID:AHI6YFGl0
いろは「……ええと、あのーちなみにそれは誰なんですかー?」
八幡「それはだな――」
(扉の開く音)
平塚「私だ」
いろは(えええええええ!? いやっ、お前かよ! っていうか、先生と生徒付き合っちゃうんですか!? それ、言っちゃってもいいんですか!? いや、ダメでしょ!)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:19:17.70 ID:AHI6YFGl0
いろは「…………え、ちょっとよくわかんないんですけど」
八幡「正直、俺もよくわからん。……だが、それも人生だ」
いろは「は? 先輩、マジで何言ってんですか?」
いろは(じゃあさっきの結衣先輩と雪ノ下先輩のやりとりってなんだったの……)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:20:18.73 ID:AHI6YFGl0
いろは「……」チラッ
由比ヶ浜「」
雪ノ下「」
いろは(ダメだった―! これもう完全に意識手放してるよ! 雪ノ下先輩、紅茶が口からダダ漏れですよ! 結衣先輩も携帯床に落としてますよ! 露骨ですよ! もしかして、二人とももう既に自分と付き合ってるとか思っちゃってたやつですか。お互い、考えてること一緒とかどれだけ仲良いんですか……)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:21:15.08 ID:AHI6YFGl0
いろは「えと、あのー。それって、大丈夫なんですか……。先生と生徒とか……」
いろは(かくなるうえは、倫理問題に発展させれば……あるいは……)
平塚「それは心配ない。私は、今年度で現役を引退するからな」
八幡「奉仕部も今年度までということだ」
いろは(すごいあっさり! いや、なんでそんなにあっさりしちゃってんですか! 奉仕部終わっちゃうんですけど!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:23:25.70 ID:AHI6YFGl0
いろは「……」チラッ
由比ヶ浜「あ、そう言えばあたしヒッキーのこと好きなんだー」
八幡「おう、そうか」
いろは(結衣先輩、今更すぎますって! しかもタイミングも全く無視じゃないですか! しかも先輩も何ですかその反応! 「洗濯物取り込んでおいたよ」の返し位すごい適当!)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:25:22.82 ID:AHI6YFGl0
雪ノ下「ダージリンアッサムニルギリウヴァディンブラヌワラエリヤキャンディールフナキーマンケニアジャワラミンジョルジリゼギャル」
いろは(雪ノ下先輩に至っては、さっきから呪文唱えてますけど……。怖いよう……いろは怖いよう……)
平塚「とりあえず、私は帰らせてもらうよ。……比企谷、またあとでな」
八幡「ああ」
いろは(なんかすごい通じ合っちゃってる! 晩婚夫婦みたいなんですけど! 歳の差! 年の差考えて!)
(平塚先生が颯爽と部屋を出ていく)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:26:22.91 ID:AHI6YFGl0
いろは(あー、やばい沈黙がすごい。いやたしかに聞いたの私ですけど。変化球過ぎて大暴投ですよ。キャッチャー拾えてませんよ)
いろは「あ、あのー。先輩、私そろそろ……」
八幡「ん? おう、それじゃあな」
いろは(もう、さわらぬ神に祟りなしってやつですよ……。この空気には耐えられない……)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:27:25.47 ID:AHI6YFGl0
由比ヶ浜「ヒッキー……さっきのどういうこと?」
いろは(ちょっと結衣先輩なにぶっこんでるんですか! やめてください! 修羅場は私が帰ってからしてください!)
八幡「あのまま受け取ってもらえればいい」
雪ノ下「そうよ、比企谷くん。私たち、付き合ってるというのに」
いろは(事実を捻じ曲げてきたよ! 雪ノ下先輩、無茶はやめてください!)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:28:12.77 ID:AHI6YFGl0
八幡「は? 何言ってんの? 付き合ってないんだけど」
いろは(正論で返しちゃったよ! 選択間違えちゃってますよ? うん、初めからいろいろ選択間違えちゃってますけど)
雪ノ下「ダージリンアッサムニルギリウヴァディンブラヌワラエリヤキャンディールフナキーマンケニアジャワラミンジョルジリゼギャル」
いろは(雪ノ下先輩……また、自分の世界へ……。うん、もうほっとこう)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:28:48.65 ID:AHI6YFGl0
いろは「っていうかーなんで平塚先生なんですか?」
いろは(そこ、すごい重要ですよね)
八幡「んー、まあ成り行きだな」
由比ヶ浜「成り行きなんて……そんなのダメだよ、ヒッキー」
いろは(おお、結衣先輩攻めますね……)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:31:04.46 ID:AHI6YFGl0
八幡「ああ、でもそれも最初だけだ。今、俺たちは本物なんだ」
由比ヶ浜「本物……」
雪ノ下「本物……」
いろは(いや、本物っていう言葉に説得されすぎですから! そんなに説得力ないですから!)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:32:34.86 ID:AHI6YFGl0
いろは「で、でもいつかそれも無くなっちゃったりしてー……とか」
八幡「そのときは、またリペアすればいい」
いろは(うわー……なんだかすっごい玉なんとかさんの顔がチラついてきてるんですけど。むしろ顔よりもろくろまわす手がちらついてるまであります)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:33:27.77 ID:AHI6YFGl0
八幡「話は済んだか? ……今日はもう先に帰らせてもらうぞ。先生も待ってるしな」
先輩はそう言って、部室を出ていった。
かくして、年度末に奉仕部は解体された。
そして、卒業後すぐに先輩は平塚先生と結婚した。
――雪ノ下先輩と結衣先輩のその後について、私の知るところはなかった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:34:32.74 ID:AHI6YFGl0
―――――
―――
――
いろは「……すっごい嫌な夢を見た」
その日、一色いろはは軽率な態度をとる自分の性格について深く反省した。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 18:35:15.25 ID:AHI6YFGl0
おわり。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 19:11:39.29 ID:SxzbRHIAO
おもしろかった。夢の中とはいえひさしぶりの八静完結小説見れて満足
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 20:24:28.09 ID:ZXrloZz60
ツッコミいろはすかわいい
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/04(土) 21:00:48.36 ID:KB00gJU/0
乙です 夢落ちだったか
引用元: いろは「先輩……、今付き合ってる人って……いますか?」
女「変なメールがきた」
2019-05-31
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:07:33.27 ID:amtFdUvU0
女「なんなのこれ」
男「どんなメールなんだ」
女「なんか気持ち悪いメール、最近きはじめたんだけど」
男「迷惑メールか」
女「でもアドレス変えてもくるんだよね」
男「なんだそれこわいな」
女「いたずらとかむかつく」
男「どんなメールなんだ」
女「なんか気持ち悪いメール、最近きはじめたんだけど」
男「迷惑メールか」
女「でもアドレス変えてもくるんだよね」
男「なんだそれこわいな」
女「いたずらとかむかつく」
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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:09:02.50 ID:amtFdUvU0
男「ちょっと見せてみろよ」
女「うん」
本文
ああ、おはよう
今日も女さんは元気そうだ
僕も元気
今日は朝ご飯何食べたのかな
僕は目玉焼き
ああ、女さんは何食べたのかな
男「なんだこれ」
女「気持ち悪いでしょ」
男「つーかストーカーみたいだな」
女「えーやだなー」
女「うん」
本文
ああ、おはよう
今日も女さんは元気そうだ
僕も元気
今日は朝ご飯何食べたのかな
僕は目玉焼き
ああ、女さんは何食べたのかな
男「なんだこれ」
女「気持ち悪いでしょ」
男「つーかストーカーみたいだな」
女「えーやだなー」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:12:25.75 ID:amtFdUvU0
男「いつからきはじめたの?」
女「んー3日くらい前かな」
男「こうゆうのは早めに人に相談した方がいいぞ」
女「だから男に一番に報告したの」
男「おまえ、俺を一番に信用してくれて…」
女「ほら、こんな面倒なこと他の人に頼んだら悪いでしょ」
男「おい」
女「んー3日くらい前かな」
男「こうゆうのは早めに人に相談した方がいいぞ」
女「だから男に一番に報告したの」
男「おまえ、俺を一番に信用してくれて…」
女「ほら、こんな面倒なこと他の人に頼んだら悪いでしょ」
男「おい」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:17:17.45 ID:amtFdUvU0
女「あはは、冗談だよ」
男「笑えないな」
女「でも信用してるのはほんとだよ」
男「ま、まあな…ってか照れるな」
女「えへへ」
男「それで他にはどんなメールがきたんだ」
男「笑えないな」
女「でも信用してるのはほんとだよ」
男「ま、まあな…ってか照れるな」
女「えへへ」
男「それで他にはどんなメールがきたんだ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:20:57.37 ID:amtFdUvU0
女「うーん、こんなのとか」
本文
もうダメだ耐えられない
おいしい
またお世話になるかもしれない
ああ、つぎはあれもいいなあ
女さんは今何してるかなあ
男「これも気持ち悪いな、ってか危ないな」
女「何言ってるかよくわからないしね」
男「…お前最近なんか盗まれたりした?」
女「うーんとね…そういえばいくつかなくしちゃったかなぁ」
本文
もうダメだ耐えられない
おいしい
またお世話になるかもしれない
ああ、つぎはあれもいいなあ
女さんは今何してるかなあ
男「これも気持ち悪いな、ってか危ないな」
女「何言ってるかよくわからないしね」
男「…お前最近なんか盗まれたりした?」
女「うーんとね…そういえばいくつかなくしちゃったかなぁ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:26:48.68 ID:amtFdUvU0
男「やっぱりか」
女「え?これって盗まれてたの?なくしたと思ってたんだけど」
男(こいつ鈍いな、黙っとくか)
女「えー、てかなんでわかったの?」
男「なんとなくだよ、なくしただけかもな」
男「お前いつもぼーっとしてるから」
女「ひどーい」
女「え?これって盗まれてたの?なくしたと思ってたんだけど」
男(こいつ鈍いな、黙っとくか)
女「えー、てかなんでわかったの?」
男「なんとなくだよ、なくしただけかもな」
男「お前いつもぼーっとしてるから」
女「ひどーい」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:30:12.79 ID:amtFdUvU0
男「まあそのうち出てくるさ」
女「そうだねー」
男「メールはどのくらいきてるんだ?」
女「1日に10通くらいかな」
男「うわ、キツいな」
女「さすがに気味が悪いよ」
女「そうだねー」
男「メールはどのくらいきてるんだ?」
女「1日に10通くらいかな」
男「うわ、キツいな」
女「さすがに気味が悪いよ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:35:05.03 ID:amtFdUvU0
女「そういえば変わったメールもきてたよ」
男「さっきのも変わってるけどな」
本文
あ
。。kja;++人
>>>
>>>>>
>>>>>>>?
>>>
死
>>>@@@@3
hos
男「…なんだこれ」
女「ね、変わってるでしょ」
男「変わってるな」
男「さっきのも変わってるけどな」
本文
あ
。。kja;++人
>>>
>>>>>
>>>>>>>?
>>>
死
>>>@@@@3
hos
男「…なんだこれ」
女「ね、変わってるでしょ」
男「変わってるな」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:43:41.54 ID:amtFdUvU0
女「他のもだけどこのメール特に気持ち悪い」
男「異質だな」
女「いたずらメールやめてほしいなぁ」
男「ちなみにこのメールはいつきたんだ?」
女「これは2日前だよ」
男「じゃあ同じやつかな」
女「何人もいるのかなぁ…」
男「だ、大丈夫だ!一人だよきっと」
女「あんまり励ましになってないよ…」
男「異質だな」
女「いたずらメールやめてほしいなぁ」
男「ちなみにこのメールはいつきたんだ?」
女「これは2日前だよ」
男「じゃあ同じやつかな」
女「何人もいるのかなぁ…」
男「だ、大丈夫だ!一人だよきっと」
女「あんまり励ましになってないよ…」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 13:53:02.59 ID:amtFdUvU0
男「とりあえずもう一回アドレス変えとけよ」
女「そうだね、そうするよ」
男「他のやつにも相談してみるか」
女「あ、あんま広めないでほしいな」
男「なんでだ?」
女「ほら、変な噂とかたったらいやだから…」
男「とは言ってもなぁ」
女「…」
男「わかったよ」
女「あ、ありがとう」
女「そうだね、そうするよ」
男「他のやつにも相談してみるか」
女「あ、あんま広めないでほしいな」
男「なんでだ?」
女「ほら、変な噂とかたったらいやだから…」
男「とは言ってもなぁ」
女「…」
男「わかったよ」
女「あ、ありがとう」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:02:01.34 ID:amtFdUvU0
ピロリーン
女「あ、メール」
本文
なにそれいやだ
離れて離れて
怒り
それはいけない
離れろ
女「意味わかんないよ」
男「じゃあまた放課後話そうぜ」
女「あ、うんまたね」
女「あ、メール」
本文
なにそれいやだ
離れて離れて
怒り
それはいけない
離れろ
女「意味わかんないよ」
男「じゃあまた放課後話そうぜ」
女「あ、うんまたね」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:12:35.94 ID:amtFdUvU0
男「よう」
友「あ、男おっはよー」
男「朝から元気だな」
友「それが取り柄だからな」
友「そういえば聞いたか?」
男「ん?」
友「最近さぁー」
先生「授業はじめっぞー」
男「悪い、あとでな」
友「あ、男おっはよー」
男「朝から元気だな」
友「それが取り柄だからな」
友「そういえば聞いたか?」
男「ん?」
友「最近さぁー」
先生「授業はじめっぞー」
男「悪い、あとでな」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:19:38.83 ID:amtFdUvU0
男「で、最近なんだって」
友「あのな…忘れた」
男「お前ほんと忘れんのはやいな」
友「まあまた話すって」
男「そうか」
友「なあなあ」
男「ん?」
友「女さんってかわいくね?」
友「あのな…忘れた」
男「お前ほんと忘れんのはやいな」
友「まあまた話すって」
男「そうか」
友「なあなあ」
男「ん?」
友「女さんってかわいくね?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:23:19.12 ID:amtFdUvU0
男「なんだ急に」
友「いやさ、あの顔にあの体だぜ」
男「お前どこみてんだよ」
友「どこって胸だよ、でかいよなー」
男「まあ確かにな」
友「お前女さんと仲いいよな、ずるいわー」
男「小学校から一緒だったしな」
友「くそ、俺もかわいい子と仲良くしたいわ」
友「いやさ、あの顔にあの体だぜ」
男「お前どこみてんだよ」
友「どこって胸だよ、でかいよなー」
男「まあ確かにな」
友「お前女さんと仲いいよな、ずるいわー」
男「小学校から一緒だったしな」
友「くそ、俺もかわいい子と仲良くしたいわ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:28:33.85 ID:amtFdUvU0
男「まあがんばれよ」
友「余裕みせやがってこのやろう」
男「何言ってんだよ」
先生「お前なにもってきてんだ!」
キモオタ「ひぃ」ビクゥ
先生「学校に携帯持ってきていいとおもってんのか、没収だ!」
キモオタ「ゆ、許して下されえ」
先生「ダメだ、放課後まで没収だ」
キモオタ「ぐぬぬ」
友「余裕みせやがってこのやろう」
男「何言ってんだよ」
先生「お前なにもってきてんだ!」
キモオタ「ひぃ」ビクゥ
先生「学校に携帯持ってきていいとおもってんのか、没収だ!」
キモオタ「ゆ、許して下されえ」
先生「ダメだ、放課後まで没収だ」
キモオタ「ぐぬぬ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:43:12.58 ID:amtFdUvU0
ナニアレキモーイ
キモオタ「」プルプル
男「ついてないな」
友「携帯だめだったのか、昼休みおもいっきり使ってたわ」
男「つーか学校で携帯なんて使わないだろ」
友「そうだなーメールとかか」
男「誰にだよ、友達なら直接言えるだろ」
キモオタ「」プルプル
男「ついてないな」
友「携帯だめだったのか、昼休みおもいっきり使ってたわ」
男「つーか学校で携帯なんて使わないだろ」
友「そうだなーメールとかか」
男「誰にだよ、友達なら直接言えるだろ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:45:57.49 ID:amtFdUvU0
友「そりゃあ彼女とやりとりするんだよー」
男「そういうことは出来てから言えよ」
友「くそ、今にみてろよ」
男「でも仮にそうだとしてもなー」チラッ
キモーイ クサーイ
キモオタ「」プルプルビクッ
ウェェーナニアレー
男「…」
友「まあ人それぞれだろー」
男「そうだな」
男「そういうことは出来てから言えよ」
友「くそ、今にみてろよ」
男「でも仮にそうだとしてもなー」チラッ
キモーイ クサーイ
キモオタ「」プルプルビクッ
ウェェーナニアレー
男「…」
友「まあ人それぞれだろー」
男「そうだな」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 14:59:59.58 ID:amtFdUvU0
――放課後――
男「あれからメールきたか?」
女「ううん、朝のからはきてないよ」
男「そうか、また来たら教えてくれよ」
女「わかったぁ、じゃあ帰ろっか」
男「ああ」
男「あれからメールきたか?」
女「ううん、朝のからはきてないよ」
男「そうか、また来たら教えてくれよ」
女「わかったぁ、じゃあ帰ろっか」
男「ああ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:03:15.46 ID:amtFdUvU0
男「…」
女「♪」
男「…なあ」
女「えー?」
男「なんでそんなくっついて歩くんだ」
女「だってなんかあったら怖いし」
男「なんかってなんだよ」
女「だめ?」
男「いや、だめじゃないけどさ」
女「じゃあいいよね」ギュウ
男(確かにでかいな)
女「♪」
男「…なあ」
女「えー?」
男「なんでそんなくっついて歩くんだ」
女「だってなんかあったら怖いし」
男「なんかってなんだよ」
女「だめ?」
男「いや、だめじゃないけどさ」
女「じゃあいいよね」ギュウ
男(確かにでかいな)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:09:41.17 ID:amtFdUvU0
男「じゃあまた明日な」
女「うん、なにかあったら連絡するよ」
男「ああ、頼ってくれ」
女「おお、頼もしー」
男「これくらい普通だろ」
女「そんなことないよー、男は優しいね」
男「いやいや」
女「じゃあまたねー」
男「おう」
女「うん、なにかあったら連絡するよ」
男「ああ、頼ってくれ」
女「おお、頼もしー」
男「これくらい普通だろ」
女「そんなことないよー、男は優しいね」
男「いやいや」
女「じゃあまたねー」
男「おう」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:12:17.48 ID:amtFdUvU0
女「はぁー疲れたー」
女母「おかえり」
女「ただいまー」
女母「帰って来てそうそうなんだけどあんた明日予定ないわよね?」
女「あしたー?んーないよー」
女母「よかった、じゃあお留守番よろしくね」
女「え?」
女母「おかえり」
女「ただいまー」
女母「帰って来てそうそうなんだけどあんた明日予定ないわよね?」
女「あしたー?んーないよー」
女母「よかった、じゃあお留守番よろしくね」
女「え?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:18:38.49 ID:amtFdUvU0
女「どこか行くの?」
女母「ちょっと友達と旅行行ってこようと思ってね」
女「急だなー」
女母「予定ないならよかったよ」
女「お土産買ってきてよー?」
女母「はいはい」
女「明日は一人かー」ニヤニヤ
女母「ちゃんと寝なさいよ」
女「わかってるよー」
女母「ちょっと友達と旅行行ってこようと思ってね」
女「急だなー」
女母「予定ないならよかったよ」
女「お土産買ってきてよー?」
女母「はいはい」
女「明日は一人かー」ニヤニヤ
女母「ちゃんと寝なさいよ」
女「わかってるよー」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:31:18.17 ID:amtFdUvU0
女「明日は久しぶりにいろいろできるなー」
女「帰りにおかしとかいっぱい買ってこー♪」
女「それにしてもあれから一度もメールこなかったな」
女「…まあこないならこないでいっか」
女「さーてとお風呂はいろーっと」トテトテ
ピロリーン
女「帰りにおかしとかいっぱい買ってこー♪」
女「それにしてもあれから一度もメールこなかったな」
女「…まあこないならこないでいっか」
女「さーてとお風呂はいろーっと」トテトテ
ピロリーン
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:36:04.60 ID:amtFdUvU0
男「いやー今日はびっくりしたな」
男「今時あんなメール送る奴いるんだなー」
男「変なメールとか混ざってるし」
男「つーか拒否できないのか?明日女に言ってみるか」
男「なんか今日は疲れたな」
男「…寝るか」
男「今時あんなメール送る奴いるんだなー」
男「変なメールとか混ざってるし」
男「つーか拒否できないのか?明日女に言ってみるか」
男「なんか今日は疲れたな」
男「…寝るか」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:46:21.36 ID:amtFdUvU0
女「ふぅ、きもちよかったぁ」
女「ん?メールきてる」
本文
やっとメールできたよ
遅れてごめんね
もうお風呂はいったかな
女さんの裸拝みたいなあ
きょうは大変だったよ
女「アドレス変えたのに、なんで送れるんだろ…」
女「もしかして知り合いとかじゃないよね」
女「あ、もう他にもきてる」
女「ん?メールきてる」
本文
やっとメールできたよ
遅れてごめんね
もうお風呂はいったかな
女さんの裸拝みたいなあ
きょうは大変だったよ
女「アドレス変えたのに、なんで送れるんだろ…」
女「もしかして知り合いとかじゃないよね」
女「あ、もう他にもきてる」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:51:26.35 ID:amtFdUvU0
女「男からだぁー」
本文
おっす(^^)v
今日はいろいろあったな
まあ元気出せよ(@蓋@)ノ
いたずらメールなんてすぐ飽きるだろうしな
なんかあったら構わず相談してくれ(^^)v
じゃあまたな(^Д^)ノシシ
女「あはは、優しーなー」
女「えっと、ありがとう、おやすみと」カチカチ
女「これでよしと」
女「もう一通あるな」
本文
おっす(^^)v
今日はいろいろあったな
まあ元気出せよ(@蓋@)ノ
いたずらメールなんてすぐ飽きるだろうしな
なんかあったら構わず相談してくれ(^^)v
じゃあまたな(^Д^)ノシシ
女「あはは、優しーなー」
女「えっと、ありがとう、おやすみと」カチカチ
女「これでよしと」
女「もう一通あるな」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 15:55:19.29 ID:amtFdUvU0
女「また知らないアドレスからだ」
本文
あ
jjd;;+::@人
kkey[...
。。laa];+
>>?
>>>>>
>>>>>>>?
>
死
>>>@@1
hos
女「またこのメールか、これも毎日くるなぁ」
女「もうこんな時間だし…」
女「男には明日相談しよっと」
本文
あ
jjd;;+::@人
kkey[...
。。laa];+
>>?
>>>>>
>>>>>>>?
>
死
>>>@@1
hos
女「またこのメールか、これも毎日くるなぁ」
女「もうこんな時間だし…」
女「男には明日相談しよっと」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:10:24.95 ID:amtFdUvU0
男「おはよ」
女「おはよー、昨日はメールありがとね」
男「ああ、ちょっと心配でさ」
女「すっごい励まされたよー」
男「そんなにか」
女「うん、うれしかったぁ」
男「それで昨日はメールきたか?」
女「おはよー、昨日はメールありがとね」
男「ああ、ちょっと心配でさ」
女「すっごい励まされたよー」
男「そんなにか」
女「うん、うれしかったぁ」
男「それで昨日はメールきたか?」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:22:21.00 ID:amtFdUvU0
女「こんなのがきてたよ」
男「ん、またあの変なメールきてるな」
女「これは毎日一通きてるよ」
男「なんかの定期メールか?ってかアドレス変えたの意味なかったか」
女「うん、なんでだろうね」
男「もしかしてお前の知り合いとかな」
女「そ、それは考えたくなかったけど…」
男「ところでお前メール拒否とかはしないのか?」
女「…拒否??」
男「やっぱり知らないのか」
男「ん、またあの変なメールきてるな」
女「これは毎日一通きてるよ」
男「なんかの定期メールか?ってかアドレス変えたの意味なかったか」
女「うん、なんでだろうね」
男「もしかしてお前の知り合いとかな」
女「そ、それは考えたくなかったけど…」
男「ところでお前メール拒否とかはしないのか?」
女「…拒否??」
男「やっぱり知らないのか」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:30:33.66 ID:amtFdUvU0
男「携帯の機能で知らないアドレスとかは受信させないようにできるんだよ」
女「え~そんなのあったの!?」
男「携帯慣れろよ」
女「そんな細かい昨日まで知らないよー」
男「それ使ってみるか?」
女「うん、最初からこうしとけばよかったね」
男「まあ犯人はだれとかわからんけどな」
女「犯人捜したいわけじゃないしなぁ」
男「そうなのか?」
女「え~そんなのあったの!?」
男「携帯慣れろよ」
女「そんな細かい昨日まで知らないよー」
男「それ使ってみるか?」
女「うん、最初からこうしとけばよかったね」
男「まあ犯人はだれとかわからんけどな」
女「犯人捜したいわけじゃないしなぁ」
男「そうなのか?」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:33:25.01 ID:amtFdUvU0
女「だって知り合いだったらとか思うと…」
女「疑ってるわけじゃないけど」
男「それはわかるな」
女「それにしらない人でもそれは怖いよ」
男「どっちかはいるはずだからな」
女「うん…」
男(しまった)
男「でもこれでおさまるといいな」
女「そだねー」
女「疑ってるわけじゃないけど」
男「それはわかるな」
女「それにしらない人でもそれは怖いよ」
男「どっちかはいるはずだからな」
女「うん…」
男(しまった)
男「でもこれでおさまるといいな」
女「そだねー」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:48:50.21 ID:amtFdUvU0
女「これでちょっと安心だなぁ」
男「そうだな、じゃあ行くか」
女「うん」
友「おはよー」
男「おっす」
友「お前また一緒に登校しやがって」
女「友くんおはよう」
友「うん、おはよー」
男「近いからついでだよ」
友「くそ、俺も幼馴染ほしいぞ…」
男「そうだな、じゃあ行くか」
女「うん」
友「おはよー」
男「おっす」
友「お前また一緒に登校しやがって」
女「友くんおはよう」
友「うん、おはよー」
男「近いからついでだよ」
友「くそ、俺も幼馴染ほしいぞ…」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:50:32.80 ID:amtFdUvU0
女「はやくしないと遅れちゃうよー」
男「そうだな、急ぐか」
女「じゃあまた放課後」
男「ああ」
キモオタ「…」チラッ
キモオタ「グヌヌ」
男「そうだな、急ぐか」
女「じゃあまた放課後」
男「ああ」
キモオタ「…」チラッ
キモオタ「グヌヌ」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 16:53:51.37 ID:amtFdUvU0
キモオタ「くそが、また一緒に登校しやがって」ガンッ
キモオタ「うっ、いてぇ」
キモヲタ「ふんっアドレス変えたって無駄だ」カチカチ
キモオタ「これで…よし送信っと」
ピロリーン
キモオタ「ん?な!?」
キモオタ「女さんいつの間に拒否機能なんて覚えたんだ」
キモオタ「…男め」
キモオタ「うっ、いてぇ」
キモヲタ「ふんっアドレス変えたって無駄だ」カチカチ
キモオタ「これで…よし送信っと」
ピロリーン
キモオタ「ん?な!?」
キモオタ「女さんいつの間に拒否機能なんて覚えたんだ」
キモオタ「…男め」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:11:02.15 ID:amtFdUvU0
DQN「てめーさっきからうるせーぞ」
キモオタ「ひっ、あ…おふぅ」
DQN「あ?」
キモオタ「ごめ、ごめん…さい」
DQN「…ちょっと来いよ」
キモオタ「…」
キモオタ「ひっ、あ…おふぅ」
DQN「あ?」
キモオタ「ごめ、ごめん…さい」
DQN「…ちょっと来いよ」
キモオタ「…」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:13:18.36 ID:amtFdUvU0
女「うんうん、拒否機能の効果ありってとこかな」
女「全然メールこなくなったよ」
女友「ん?なんかいいことあった?」
女「ううん、なんでもないよー」
ピロリーン
女「ん?」
女「全然メールこなくなったよ」
女友「ん?なんかいいことあった?」
女「ううん、なんでもないよー」
ピロリーン
女「ん?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:16:20.60 ID:amtFdUvU0
女「え?あっれーなんでまた知らない人から」
女「ちゃんと拒否できてないのかな」
女「また男に聞いてみればいっか」
女友「メール?」
女「え?あ、うん」
女友「気を付けたほうがいいよ、ばれたら没収されるらしいから」
女「そうなの?」
女友「昨日もだれかとられたらしいし」
女「じゃあ気をつけるよー」
女「ちゃんと拒否できてないのかな」
女「また男に聞いてみればいっか」
女友「メール?」
女「え?あ、うん」
女友「気を付けたほうがいいよ、ばれたら没収されるらしいから」
女「そうなの?」
女友「昨日もだれかとられたらしいし」
女「じゃあ気をつけるよー」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:34:54.23 ID:amtFdUvU0
DQN「オラ!オラ!」ドフッ
キモオタ「うっ」
DQN「謝罪くらいはっきり言えねーのか?」
キモオタ「ごめんなさい…」
DQN「今度から気をつけろよ」ゴソゴソ
DQN「お、けっこう持ってんじゃん」
DQN「はは、もう許してやんよ!じゃあな」
キモオタ「…ちくしょう」イライラ
キモオタ「うっ」
DQN「謝罪くらいはっきり言えねーのか?」
キモオタ「ごめんなさい…」
DQN「今度から気をつけろよ」ゴソゴソ
DQN「お、けっこう持ってんじゃん」
DQN「はは、もう許してやんよ!じゃあな」
キモオタ「…ちくしょう」イライラ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:46:02.19 ID:amtFdUvU0
男「もう時間か、じゃあ帰るわ」
友「また明日なー」
男「おう」
女「あ、男ー」
男「おう女、帰るか」
女「あ、ちょっと待って―」
男「どうした?」
女「ほらこれ」
友「また明日なー」
男「おう」
女「あ、男ー」
男「おう女、帰るか」
女「あ、ちょっと待って―」
男「どうした?」
女「ほらこれ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:52:10.92 ID:amtFdUvU0
本文
あ
jkd:m9@人
。。laa];+
las*+*1]]
>>?
>>>?
>>>>>?
>
死
hos
女「このメールさっききたんだけど」
男「またこれか、ちゃんと設定できてなかったのかな」
女「みたいだね」
男「ちょっとかして」
女「うん」
あ
jkd:m9@人
。。laa];+
las*+*1]]
>>?
>>>?
>>>>>?
>
死
hos
女「このメールさっききたんだけど」
男「またこれか、ちゃんと設定できてなかったのかな」
女「みたいだね」
男「ちょっとかして」
女「うん」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 17:56:13.86 ID:amtFdUvU0
男「あれ、おかしいな」
女「どうしたの?」
男「ちゃんと設定はできてるはずだぞ」
女「えー、でもメールきてるよ」
男「なんでだろ」
女「うーん、ちょっと様子みてみよっか」
男「そうだな、あ」
女「んー?」
男「ちょっと忘れ物した、待っててくれるか」
女「いいよー」
男「悪いな」
女「どうしたの?」
男「ちゃんと設定はできてるはずだぞ」
女「えー、でもメールきてるよ」
男「なんでだろ」
女「うーん、ちょっと様子みてみよっか」
男「そうだな、あ」
女「んー?」
男「ちょっと忘れ物した、待っててくれるか」
女「いいよー」
男「悪いな」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:04:24.13 ID:amtFdUvU0
キモオタ「くそ」カチカチ
キモオタ「やっぱり送れねえじゃねーか!」ハッ
キモオタ「」キョロキョロ
キモオタ「ふぅ」
キモオタ「くそ!くそ!これじゃあ俺の楽しみが…」イライラ
キモオタ「あ、そうだ」
キモオタ「やっぱり送れねえじゃねーか!」ハッ
キモオタ「」キョロキョロ
キモオタ「ふぅ」
キモオタ「くそ!くそ!これじゃあ俺の楽しみが…」イライラ
キモオタ「あ、そうだ」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:08:57.52 ID:amtFdUvU0
キモオタ「フヒヒ」
キモオタ「とりあえずこのカス携帯はつかえねーな」ポイッ
キモオタ「女さんにメール送れないうえにDQNに金までとられたんだ」
キモオタ「これぐらい許されて当然だろ」ゴソゴソ
キモオタ「お、あったでござるwww」
キモオタ「女さんの体操着www」
キモオタ「できれば使用済みのがよかったけど」スゥゥ
キモオタ「っぷはぁ、フヒヒww」
キモオタ「とりあえずこのカス携帯はつかえねーな」ポイッ
キモオタ「女さんにメール送れないうえにDQNに金までとられたんだ」
キモオタ「これぐらい許されて当然だろ」ゴソゴソ
キモオタ「お、あったでござるwww」
キモオタ「女さんの体操着www」
キモオタ「できれば使用済みのがよかったけど」スゥゥ
キモオタ「っぷはぁ、フヒヒww」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:15:31.34 ID:amtFdUvU0
男「ん?まだだれかいるのか」
キモオタ「お持ち帰りして今日のおかずにするおwww」
男「何やってんだあいつ…ってあれ女のロッカーじゃねえか」
男「おい!なにやってんだ」
キモオタ「!?」ビクッ
キモオタ「お持ち帰りして今日のおかずにするおwww」
男「何やってんだあいつ…ってあれ女のロッカーじゃねえか」
男「おい!なにやってんだ」
キモオタ「!?」ビクッ
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:20:09.24 ID:amtFdUvU0
キモオタ「ひぇ?」ゴソゴソ
男「今何隠したんだよ」
キモオタ「な…にがぁ?」
男「ちょっと見せてみろって」グイ
キモオタ「あ」
男「…やっぱり、これどういうことだよ」
キモオタ「こ、こ、ここに落ちてたんだよぅ」プルプル
男「そんな嘘が通じるかよ…」
男「今何隠したんだよ」
キモオタ「な…にがぁ?」
男「ちょっと見せてみろって」グイ
キモオタ「あ」
男「…やっぱり、これどういうことだよ」
キモオタ「こ、こ、ここに落ちてたんだよぅ」プルプル
男「そんな嘘が通じるかよ…」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:32:19.79 ID:amtFdUvU0
キモオタ「しょ、証拠はあるのぉ?」
男「証拠?うーん(ねえな)」
男「つーかなんで嗅いでたんだよ」
キモオタ「か、嗅いでないよぉ?」
男「嗅いでただろ」
キモオタ「み、見間違いだろぉ?証拠は?」
男「証拠証拠うるさいな」
男「証拠?うーん(ねえな)」
男「つーかなんで嗅いでたんだよ」
キモオタ「か、嗅いでないよぉ?」
男「嗅いでただろ」
キモオタ「み、見間違いだろぉ?証拠は?」
男「証拠証拠うるさいな」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:36:11.67 ID:amtFdUvU0
男「ん?これは」ヒョイッ
キモオタ「あ…それは」
本文
メールが送れないよ
ごめんねごめんね><
拒否はいけない
女さんかわいいよ
拒否はしないで
その人のいうことは間違い
><
男「この携帯お前のだろ?」
キモオタ「…」
キモオタ「あ…それは」
本文
メールが送れないよ
ごめんねごめんね><
拒否はいけない
女さんかわいいよ
拒否はしないで
その人のいうことは間違い
><
男「この携帯お前のだろ?」
キモオタ「…」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:38:59.46 ID:amtFdUvU0
女「あ、やっときた」
男「待たせたなー」
女「あれ、その人は?」
男「うん、そのなんだ、こいつがメール送ってた」
女「え」
キモオタ「あぁ」チラッ
女「えっと」
キモオタ「!?」バッ
キモオタ(目があっちゃった///www)
男「待たせたなー」
女「あれ、その人は?」
男「うん、そのなんだ、こいつがメール送ってた」
女「え」
キモオタ「あぁ」チラッ
女「えっと」
キモオタ「!?」バッ
キモオタ(目があっちゃった///www)
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:42:14.22 ID:amtFdUvU0
男「ほら、見ろこれ」
女「あ、えっと」
女「…」
男「こいつが送ってたんだよ」
キモオタ「お、女さんがか、かわいいのがいけない…んだぁ」
男「ったく、どうする女?」
女「うん」
女「あ、えっと」
女「…」
男「こいつが送ってたんだよ」
キモオタ「お、女さんがか、かわいいのがいけない…んだぁ」
男「ったく、どうする女?」
女「うん」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:46:09.68 ID:amtFdUvU0
女「どうもしないよ」
男「え?」
キモオタ「ひぇ?」
女「大事にしたくないし、それにほら」
女「さすがにキモオタさんももうしないよね」
キモオタ「…しないよ」
男「いやいや」
女「ほら、これ以上しないっていうならもういいってば、ね?」
男「でもなぁ」
男「え?」
キモオタ「ひぇ?」
女「大事にしたくないし、それにほら」
女「さすがにキモオタさんももうしないよね」
キモオタ「…しないよ」
男「いやいや」
女「ほら、これ以上しないっていうならもういいってば、ね?」
男「でもなぁ」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:50:02.20 ID:amtFdUvU0
女「男」
男「ん?」
女「ここでキモオタさんのこと先生に言ったりして逆上しちゃったら」
女「それこそ、また悪いことしちゃうかもしれないでしょ?」
女「それにまた変なことされたらその時考えればいいよ」
キモオタ「女さん…」
男「はぁ…人がよすぎだろ」
女「えへへ」
男「今回はほめて言ったわけじゃないぞ」
男「ん?」
女「ここでキモオタさんのこと先生に言ったりして逆上しちゃったら」
女「それこそ、また悪いことしちゃうかもしれないでしょ?」
女「それにまた変なことされたらその時考えればいいよ」
キモオタ「女さん…」
男「はぁ…人がよすぎだろ」
女「えへへ」
男「今回はほめて言ったわけじゃないぞ」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:52:35.62 ID:amtFdUvU0
男「まあ次なんかあったら真っ先に疑うからな」
キモオタ「…おぅ」
女「じゃあもうこれっきりね、はい指切り」スッ
キモオタ「///」ガシッ
女「約束だよ」ニコッ
キモオタ「…フヒヒww」
男「…」
女「あ、そーだキモオタくん」
キモオタ「…おぅ」
女「じゃあもうこれっきりね、はい指切り」スッ
キモオタ「///」ガシッ
女「約束だよ」ニコッ
キモオタ「…フヒヒww」
男「…」
女「あ、そーだキモオタくん」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 18:55:12.99 ID:amtFdUvU0
キモオタ「?」
女「このメールなんだけどどうやって送ったの?」
男「おお、そうだ、拒否してんのになんで送れるんだよ」
キモオタ「…え、知らないよぉ」
男「ん?」
女「このメール送ったのキモオタくんじゃないの?」
キモオタ「こんな変なメール送らないよwww」
男「お前が言うなよ」
女「このメールなんだけどどうやって送ったの?」
男「おお、そうだ、拒否してんのになんで送れるんだよ」
キモオタ「…え、知らないよぉ」
男「ん?」
女「このメール送ったのキモオタくんじゃないの?」
キモオタ「こんな変なメール送らないよwww」
男「お前が言うなよ」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:02:48.61 ID:amtFdUvU0
男「それ本当かよ、ちょっと携帯見してみ」
キモオタ「あ」
女「乱暴だなぁ」
男「うーん」カチカチ
男(おかしいな、あの変なメールだけないぞ)
男「お前消したりしてないよな」
キモオタ「してないよぉ」
男(まあ消すなら他のも消すよな)カチカチ
男「じゃあ誰が送ったんだあのメール…」
キモオタ「あ」
女「乱暴だなぁ」
男「うーん」カチカチ
男(おかしいな、あの変なメールだけないぞ)
男「お前消したりしてないよな」
キモオタ「してないよぉ」
男(まあ消すなら他のも消すよな)カチカチ
男「じゃあ誰が送ったんだあのメール…」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:12:00.04 ID:amtFdUvU0
女「まあこんなところにいてもあれだし」
男「ん、そうだな帰るか」
女「はいこれ」スッ
キモオタ「ぬん?」
女「今度はちゃんとした文面にしてね」
男「おいおいアドレスなんて教えていいのかよ」
女「うん、大丈夫」
キモオタ「あ…りがとぅ」
女「いいよ~」
男「ん、そうだな帰るか」
女「はいこれ」スッ
キモオタ「ぬん?」
女「今度はちゃんとした文面にしてね」
男「おいおいアドレスなんて教えていいのかよ」
女「うん、大丈夫」
キモオタ「あ…りがとぅ」
女「いいよ~」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:17:48.07 ID:amtFdUvU0
男「よし、帰るか」
キモオタ「そうだな」
女「なんか遅くなっちゃったね、家の人は大丈夫?」
男「ああ」
キモオタ「問題ない」
男「女の家はいいのか?」
女「あたし今日一人なんだぁー」
男「親いないのか」
女「なんか旅行行くんだって、ずるいよねー」
キモオタ「ずるいなぁー」
キモオタ「そうだな」
女「なんか遅くなっちゃったね、家の人は大丈夫?」
男「ああ」
キモオタ「問題ない」
男「女の家はいいのか?」
女「あたし今日一人なんだぁー」
男「親いないのか」
女「なんか旅行行くんだって、ずるいよねー」
キモオタ「ずるいなぁー」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:23:23.47 ID:amtFdUvU0
男「お前怖がりじゃなかったっけ、大丈夫なの?」
女「な、留守番くらいできるよー」
キモオタ「そうですぞ、子供じゃないんですからwww」
女「ねー」
男「そうかよ、まあなんかあったら頼れよな」
女「そうするよー」
男「じゃあまた明日な」
女「じゃあねー」
キモオタ「バイビー」
女「な、留守番くらいできるよー」
キモオタ「そうですぞ、子供じゃないんですからwww」
女「ねー」
男「そうかよ、まあなんかあったら頼れよな」
女「そうするよー」
男「じゃあまた明日な」
女「じゃあねー」
キモオタ「バイビー」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:26:02.28 ID:amtFdUvU0
女「ふう、ただいまー」
シーン
女「って誰もいないんだよね」
女「…」
女「こ、怖くないよ別に!」
女「あ、おやつ買ってくるの忘れちゃったなー」
シーン
女「って誰もいないんだよね」
女「…」
女「こ、怖くないよ別に!」
女「あ、おやつ買ってくるの忘れちゃったなー」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:31:14.25 ID:amtFdUvU0
男「ちょっとコンビニ行ってくるわ」
男母「さっさと帰ってきなさいよー」
男「わかってるよ」
男「~♪」チリンチリーン
男「なんか雨降りそうだな」
男母「さっさと帰ってきなさいよー」
男「わかってるよ」
男「~♪」チリンチリーン
男「なんか雨降りそうだな」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:37:01.30 ID:amtFdUvU0
――コンビニ――
男「さて、買い物すませてさっさと帰るか」
キモオタ「うぬぬ」
男「ん?」
キモオタ「またはずれかよぉ!」
男「なんかくじ引いてんな」
男「よう」
キモオタ「おおふ、男殿」
男「お前も買い物か」
キモオタ「奇遇でござるなぁ~」
男「さて、買い物すませてさっさと帰るか」
キモオタ「うぬぬ」
男「ん?」
キモオタ「またはずれかよぉ!」
男「なんかくじ引いてんな」
男「よう」
キモオタ「おおふ、男殿」
男「お前も買い物か」
キモオタ「奇遇でござるなぁ~」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:40:31.73 ID:amtFdUvU0
男「何やってんだ?」
キモオタ「これはですな、700円お買い上げになると一回引けるくじでしてな」
男「…お前5回くらい引いてなかったか」
キモオタ「いやいやお恥ずかしいwww」
男「それでなんか当たったのか?」
キモオタ「それがこの店詐欺でして一回も当らないんですよぉ」
店員「はい?あんたに運がねえだけだろが」
キモオタ「ひぃ」ビクッ
キモオタ「これはですな、700円お買い上げになると一回引けるくじでしてな」
男「…お前5回くらい引いてなかったか」
キモオタ「いやいやお恥ずかしいwww」
男「それでなんか当たったのか?」
キモオタ「それがこの店詐欺でして一回も当らないんですよぉ」
店員「はい?あんたに運がねえだけだろが」
キモオタ「ひぃ」ビクッ
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:49:33.13 ID:amtFdUvU0
男「あ、俺も700円いくわこれ」
キモオタ「おお、チャンスですなwww」
男「んっと…A賞って書いてあるな」
キモオタ「んほほwwwww」
キモオタ「うらやましいなぁwwwww」
男「いいものなのかこれ」
キモオタ「それはもう」
男「じゃあやるよ」
キモオタ「え?」
男「別にいらないしな」
キモオタ「お、男殿~」ダキッ
男「うわっ臭いよお前~」
キモオタ「おお、チャンスですなwww」
男「んっと…A賞って書いてあるな」
キモオタ「んほほwwwww」
キモオタ「うらやましいなぁwwwww」
男「いいものなのかこれ」
キモオタ「それはもう」
男「じゃあやるよ」
キモオタ「え?」
男「別にいらないしな」
キモオタ「お、男殿~」ダキッ
男「うわっ臭いよお前~」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 19:57:34.56 ID:amtFdUvU0
女「うーん、あんまり食材もないなぁー」
女「しょうがないからコンビニでなにか買ってこようかな」
女「あ、ついでにおかしも買おーっと♪」
女「えっとおさいふおさいふ」キョロキョロ
ピロリーン
女「ん?」
女「しょうがないからコンビニでなにか買ってこようかな」
女「あ、ついでにおかしも買おーっと♪」
女「えっとおさいふおさいふ」キョロキョロ
ピロリーン
女「ん?」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:07:06.66 ID:amtFdUvU0
女「メール、誰からだろ」カチカチ
女「!?」
女「ま、またこの人からだよ~」
本文
>>ehh
>>>>jko
>>>>>el
>>h@@0
>>>>>>>,
>>>[人]llje
>>??
hoshos
女「どうしよ…」
女「男に言った方がいいよね」
女「!?」
女「ま、またこの人からだよ~」
本文
>>ehh
>>>>jko
>>>>>el
>>h@@0
>>>>>>>,
>>>[人]llje
>>??
hoshos
女「どうしよ…」
女「男に言った方がいいよね」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:15:40.12 ID:amtFdUvU0
女「えと」カチカチ
プルルルルガチャ
女「あ、もしもし男?」
男「おう、どうした女」
女「いまちょっとまた変なメールがきたんだけど」
男「!あのメールか」
女「どうすればいいかな」
男「うーんそうだな、じゃあ…」
ピンポーン
女「!あ、ちょっと待ってね人が」
男「はいはーい」
プルルルルガチャ
女「あ、もしもし男?」
男「おう、どうした女」
女「いまちょっとまた変なメールがきたんだけど」
男「!あのメールか」
女「どうすればいいかな」
男「うーんそうだな、じゃあ…」
ピンポーン
女「!あ、ちょっと待ってね人が」
男「はいはーい」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:26:12.16 ID:amtFdUvU0
女「はーい」
シーン
女「…誰だろ」
カパッカパッ
女「わっ郵便受けが開いて…」
?「…」ジー
女「!?」
女「うわわぁー!」ドテッ
男「!?どうした女?」
ガチャッツーツー
男「あれ、切れた!?」
シーン
女「…誰だろ」
カパッカパッ
女「わっ郵便受けが開いて…」
?「…」ジー
女「!?」
女「うわわぁー!」ドテッ
男「!?どうした女?」
ガチャッツーツー
男「あれ、切れた!?」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:35:49.91 ID:amtFdUvU0
女「え?え?だれ?」
ドンドンドン
女「ひっ」ビクッ
女「な、なにあれ」タッタッタ
バタンッガチャッ
女「うぅ、こわいよぉ…」
ドンドンドン
女「まだいる…」
カチャッ
女「え!?」
ドンドンドン
女「ひっ」ビクッ
女「な、なにあれ」タッタッタ
バタンッガチャッ
女「うぅ、こわいよぉ…」
ドンドンドン
女「まだいる…」
カチャッ
女「え!?」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:45:19.45 ID:amtFdUvU0
ギシィギシィ
女「なんで、カギがあくの!?」
タッタッタドンッ
女「わわっ」
ドンドンドン
女「もぉー、なんなの!?」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」ドンドンドン
女「うぅ」ビクビク
女「なんで、カギがあくの!?」
タッタッタドンッ
女「わわっ」
ドンドンドン
女「もぉー、なんなの!?」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」ドンドンドン
女「うぅ」ビクビク
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:49:43.75 ID:amtFdUvU0
男「おい女!」
男「…くそ、だめか」
キモオタ「ぬ?男殿どこへ?」
男「ちょっと用事できた、先帰るな!」
キモオタ「おおふ」
男「よし!」チャリンチャリーン
男「…くそ、だめか」
キモオタ「ぬ?男殿どこへ?」
男「ちょっと用事できた、先帰るな!」
キモオタ「おおふ」
男「よし!」チャリンチャリーン
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 20:55:32.19 ID:amtFdUvU0
男「着いた!」
男「おーい女ー」ピンポーン
男「ん?」ガチャ
男「ドア開いてるじゃん!」
男「女ー入るぞー」
男「…」
男「どこだ…」
男「おーい女ー」ピンポーン
男「ん?」ガチャ
男「ドア開いてるじゃん!」
男「女ー入るぞー」
男「…」
男「どこだ…」
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:02:50.93 ID:amtFdUvU0
男「おーい女どこだよー」
男「うーんやっぱ部屋か?」
男「入っていいものか…」
コンコン
女「ひっ」ビクッ
男「女いるのか、入るぞ?」
女「男…?」
男「うーんやっぱ部屋か?」
男「入っていいものか…」
コンコン
女「ひっ」ビクッ
男「女いるのか、入るぞ?」
女「男…?」
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:09:53.14 ID:amtFdUvU0
カチャ
男「お邪魔しまーす」
女「男~」
男「ど、どうしたんだよお前」
女「わかんないよ~」
男「まず落着けって、電気つけるぞ」
カチッ
男「なんかすげー部屋荒れてないか?」
女「あ…」
男「片づけるか」
男「お邪魔しまーす」
女「男~」
男「ど、どうしたんだよお前」
女「わかんないよ~」
男「まず落着けって、電気つけるぞ」
カチッ
男「なんかすげー部屋荒れてないか?」
女「あ…」
男「片づけるか」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:13:25.10 ID:amtFdUvU0
ガサガサ
男「…」
女「…」
男「落ち着いた?」
女「うん」
男「さっそくで悪いんだが…」
女「わかってる」
男「電話が切れた後なにがあったんだ?」
女「うん」
男「…」
女「…」
男「落ち着いた?」
女「うん」
男「さっそくで悪いんだが…」
女「わかってる」
男「電話が切れた後なにがあったんだ?」
女「うん」
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:24:36.41 ID:amtFdUvU0
女「郵便受けのところに手がでてきて、そこから誰かのぞいてきた」
男「手…」ゾワワ
女「そこから部屋にこもったんだけどなぜか玄関のカギが開いて」
女「それでこの部屋の前まできてずっとドア叩かれてた」
男「ここまで来たのか、だからドア開いてたんだな」
女「でもなんで開いたのかな」
男「メールの事といいなんかおかしいな」
女「うん」
男「手…」ゾワワ
女「そこから部屋にこもったんだけどなぜか玄関のカギが開いて」
女「それでこの部屋の前まできてずっとドア叩かれてた」
男「ここまで来たのか、だからドア開いてたんだな」
女「でもなんで開いたのかな」
男「メールの事といいなんかおかしいな」
女「うん」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:34:15.69 ID:amtFdUvU0
男「そういえばメールきたんだよな」
女「うん」
男「どれどれ」
男「…(このメールなにか意味があるのか?)」
男「今日は一人で大丈夫なのか?」
女「だ、大丈夫だよ…」
男「うーん、大丈夫なわけないよな」
女「えと…」
男「よし、家こいよ」
女「へ?」
女「うん」
男「どれどれ」
男「…(このメールなにか意味があるのか?)」
男「今日は一人で大丈夫なのか?」
女「だ、大丈夫だよ…」
男「うーん、大丈夫なわけないよな」
女「えと…」
男「よし、家こいよ」
女「へ?」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:40:47.89 ID:amtFdUvU0
男母「あら、女ちゃんいらっしゃいよくきたね」
女「こ、こんばんわ」
男「今日泊めてあげてね」
男母「いいけどどうしたんだい急に」
男「女の家今日親いないんだ」
男母「あら、それは大変だねぇ」
女「ちょ、ちょっと男!いいの?」
男「ん?別にいいぞ」
男母「かまやしないよ、さあ上がりな」
女「お、お邪魔します」
女「こ、こんばんわ」
男「今日泊めてあげてね」
男母「いいけどどうしたんだい急に」
男「女の家今日親いないんだ」
男母「あら、それは大変だねぇ」
女「ちょ、ちょっと男!いいの?」
男「ん?別にいいぞ」
男母「かまやしないよ、さあ上がりな」
女「お、お邪魔します」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:49:17.47 ID:amtFdUvU0
女「ふああ、変わってないねー」
男「そうか?えっと、小学校以来か」
女「そうだねー、時間たつのはやーい」
男「昔はよくここで遊んだのにな」
女「中学入ってから異性とか意識するしねー」
男「え?」
女「ふえ?…あ」
女「べ、別に男を意識してるわけじゃないよ///」
男「俺なにも言ってないが」
女「あ…」カァァ
男「そうか?えっと、小学校以来か」
女「そうだねー、時間たつのはやーい」
男「昔はよくここで遊んだのにな」
女「中学入ってから異性とか意識するしねー」
男「え?」
女「ふえ?…あ」
女「べ、別に男を意識してるわけじゃないよ///」
男「俺なにも言ってないが」
女「あ…」カァァ
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 21:54:49.33 ID:amtFdUvU0
女「ちょ、ちょっと男母さん手伝ってくるね」
男「お、おう」
女「うわぁっ」ドテッ
男「大丈夫か?」スッ
女「も、もう!子供じゃないってば!」
男「わ、悪い」
女「まったくもー」
男「お、おう」
女「うわぁっ」ドテッ
男「大丈夫か?」スッ
女「も、もう!子供じゃないってば!」
男「わ、悪い」
女「まったくもー」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:01:08.92 ID:amtFdUvU0
女「男母さんなにか手伝います」
男母「あら女ちゃん悪いねぇー」
女「いえ」
男母「じゃあサラダつくってもらっていいかい」
女「はい、任せてください」
男母「ふふふ、えらいわねぇ、男なんて何もしちゃくれないわよー」
女「だと思いましたー」
男母「あっはっはっは」
男「…うるさいな」
男母「あら女ちゃん悪いねぇー」
女「いえ」
男母「じゃあサラダつくってもらっていいかい」
女「はい、任せてください」
男母「ふふふ、えらいわねぇ、男なんて何もしちゃくれないわよー」
女「だと思いましたー」
男母「あっはっはっは」
男「…うるさいな」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:05:57.00 ID:amtFdUvU0
男母「さあご飯だよぉー!!」
男「そんなでかい声出さなくても聞こえるって」
男母「でかい声出さなきゃあんたこないでしょーに」
男「ったく恥ずかしいな」
女「うふふ」
男・女「いただきまーす」
女「おいしー」
男母「あらやだ、うれしいわねぇー」
男「そんなでかい声出さなくても聞こえるって」
男母「でかい声出さなきゃあんたこないでしょーに」
男「ったく恥ずかしいな」
女「うふふ」
男・女「いただきまーす」
女「おいしー」
男母「あらやだ、うれしいわねぇー」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:13:46.52 ID:amtFdUvU0
男「ふぅー食った食った」
女「おいしかったぁ、ごちそうさまです」
男母「じゃああんたたち風呂入っちゃいなさいね」
男「女先入っちゃえよ」
女「うん、じゃあそうするね」
男「じゃあこれタオルな」
女「うん、ありがと」
女「おいしかったぁ、ごちそうさまです」
男母「じゃああんたたち風呂入っちゃいなさいね」
男「女先入っちゃえよ」
女「うん、じゃあそうするね」
男「じゃあこれタオルな」
女「うん、ありがと」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:16:54.85 ID:amtFdUvU0
女「あーきもちいなー」
男「女ータオルここ置いとくぞ」
女「あ、う、うん」
男「服も洗濯しとくからな」
女「え、ちょ…下着も?」
男「当たり前だろ?」
女「う、うん」
男「上がったら言ってくれな」
女(もーバカぁ)
男「女ータオルここ置いとくぞ」
女「あ、う、うん」
男「服も洗濯しとくからな」
女「え、ちょ…下着も?」
男「当たり前だろ?」
女「う、うん」
男「上がったら言ってくれな」
女(もーバカぁ)
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:19:49.15 ID:amtFdUvU0
女「ふー…あ」
女「ってか洗っちゃったら私着るものないじゃん」
女「うーどうしよ…」
女「お、男ー」
男「んー上がったか?」
女「私着るものないんだけど」
男「…そういやそうだな」
女「やっぱわかってなかったのね」
男「とりあえずこれ着とけよ」
女「…これ男のじゃん」
女「ってか洗っちゃったら私着るものないじゃん」
女「うーどうしよ…」
女「お、男ー」
男「んー上がったか?」
女「私着るものないんだけど」
男「…そういやそうだな」
女「やっぱわかってなかったのね」
男「とりあえずこれ着とけよ」
女「…これ男のじゃん」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:21:51.26 ID:amtFdUvU0
男「だめか?」
女「私下着もないんだけど」
男「あーじゃあ俺とってくるわ」
女「え?」
男「女の家に」
女「ええー」
女(でもしょうがないかぁ)
女「わかった…じゃあお願いね!」
男「じゃあ悪いけど待っててくれ」
女「私下着もないんだけど」
男「あーじゃあ俺とってくるわ」
女「え?」
男「女の家に」
女「ええー」
女(でもしょうがないかぁ)
女「わかった…じゃあお願いね!」
男「じゃあ悪いけど待っててくれ」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:25:07.11 ID:amtFdUvU0
男「うわぁー雨降ってんじゃん」
男「まあすぐだし歩いて行くか」
男「にしても急に降ってきたなー」
男「ふぅ、カギカギっと」ガサガサ
ガチャ
男「お邪魔しまーっす」
男「まあすぐだし歩いて行くか」
男「にしても急に降ってきたなー」
男「ふぅ、カギカギっと」ガサガサ
ガチャ
男「お邪魔しまーっす」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:29:29.09 ID:amtFdUvU0
男「なんか冷えるなー、はやく帰って風呂はいろ」
男「えっと女の部屋でいいんだよな」
ガチャ
男「あれ?電気つかないぞ」カチカチッ
男「まあ携帯のライトでいいか」
男「タンスはっと」ガサガサ
男「…なんか下着盗んでるみたいだな」
ガタッ
男「!?」
男「えっと女の部屋でいいんだよな」
ガチャ
男「あれ?電気つかないぞ」カチカチッ
男「まあ携帯のライトでいいか」
男「タンスはっと」ガサガサ
男「…なんか下着盗んでるみたいだな」
ガタッ
男「!?」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:45:20.66 ID:amtFdUvU0
男「なんだ?」
シーン
男「物音した気がしたけど」
男「…さっさと服もってこ」
男「えっとこれでいいか、なんかこのブラでけーな」
男「あとは大丈夫かな」
男「よし、行くか」ガチャ
男「あれ?」
ガチャガチャ
男「…開かない」
シーン
男「物音した気がしたけど」
男「…さっさと服もってこ」
男「えっとこれでいいか、なんかこのブラでけーな」
男「あとは大丈夫かな」
男「よし、行くか」ガチャ
男「あれ?」
ガチャガチャ
男「…開かない」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:50:58.00 ID:amtFdUvU0
男「ちょ、なんで開かねーんだよ!」ガチャガチャ
男「この部屋のカギ内側だけだろ!?」
ガタガタ
男「え?」
男「本が浮いてる…」
ヒュンッ ガンッ
男「うわっと、あぶねー」
男「なんだこれ!?」
男「くそ開かない」ガチャガチャ
男「窓から出るしか…あれ」
男「ちょっと待て窓どこいった」
男「この部屋のカギ内側だけだろ!?」
ガタガタ
男「え?」
男「本が浮いてる…」
ヒュンッ ガンッ
男「うわっと、あぶねー」
男「なんだこれ!?」
男「くそ開かない」ガチャガチャ
男「窓から出るしか…あれ」
男「ちょっと待て窓どこいった」
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:55:44.04 ID:amtFdUvU0
ヒュンヒュン
男「なんなんだこれ!!」
男「くそ…うわっ」ドカァ
男「あ、開いた!よし」ダッ
男「くそ、なんだよこれ」
ギシギシ
男「!?」
男「ちょ…なんだあれ…」
男「やばいやばい、あれはやばい」ササッ
男「玄関ウロウロしてんじゃねーよくそ」
男「なんなんだこれ!!」
男「くそ…うわっ」ドカァ
男「あ、開いた!よし」ダッ
男「くそ、なんだよこれ」
ギシギシ
男「!?」
男「ちょ…なんだあれ…」
男「やばいやばい、あれはやばい」ササッ
男「玄関ウロウロしてんじゃねーよくそ」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 22:59:22.72 ID:amtFdUvU0
ギシィギシィ
男「どうするか…」
男「玄関にはあいつがいるしな」
男「裏口どこだっけな」キョロキョロ
男「暗くてわからん」
ギシィギシィ
男「…こっちくんなよ」
男「どうするか…」
男「玄関にはあいつがいるしな」
男「裏口どこだっけな」キョロキョロ
男「暗くてわからん」
ギシィギシィ
男「…こっちくんなよ」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:04:27.98 ID:amtFdUvU0
男「やばいな、こうなったら腹くくるか」
男「あいつがドア入った瞬間思いっきりこのイスでぶったたく」
ギシギシ
男「よし」
バキィ
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「今だ!」ダッ
ガチャァ
男「カギカギ」ガチャガチャ
男「よし!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「あいつがドア入った瞬間思いっきりこのイスでぶったたく」
ギシギシ
男「よし」
バキィ
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「今だ!」ダッ
ガチャァ
男「カギカギ」ガチャガチャ
男「よし!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:07:44.07 ID:amtFdUvU0
男「はぁはぁ」
男「女ー」
女「あ、おかえり、持ってきてくれたんだね」
男「これ着替えな」
女「あ、うん」
男「ふぅー」
女(どうしたんだろ)
男「女ー」
女「あ、おかえり、持ってきてくれたんだね」
男「これ着替えな」
女「あ、うん」
男「ふぅー」
女(どうしたんだろ)
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:16:04.61 ID:amtFdUvU0
女「男、どうしたの?」
男「うん、お前の家ヤバいぞ」
女「え?」
男「なんか変なやつがいた」
女「どうゆうこと?」
男「お前の部屋入ってドア開かなくなったとおもったら本が飛んで来たり」
男「窓がなくなって、なんかでかいやつが出てきたり」
女「ちょっと待ってそれなんの話?」
男「…お前の家だよ」
女「うそでしょ…」
男「うん、お前の家ヤバいぞ」
女「え?」
男「なんか変なやつがいた」
女「どうゆうこと?」
男「お前の部屋入ってドア開かなくなったとおもったら本が飛んで来たり」
男「窓がなくなって、なんかでかいやつが出てきたり」
女「ちょっと待ってそれなんの話?」
男「…お前の家だよ」
女「うそでしょ…」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:26:01.85 ID:amtFdUvU0
男「どうするか…」
女「ほんとにどうしよ…」
チャララーン
男「ああ、悪い俺だ」
男「えっと」カチカチ
男「あ、これって」
女「あ!最初にあたしのとこに来たメール」
男「なんだよこれ」
女「ほんとにどうしよ…」
チャララーン
男「ああ、悪い俺だ」
男「えっと」カチカチ
男「あ、これって」
女「あ!最初にあたしのとこに来たメール」
男「なんだよこれ」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:33:47.97 ID:amtFdUvU0
男「ちょっと俺たちだけじゃ対処できなくないかこれ」
女「そうだね、これは誰かに相談した方がいいよ、うん」
男「明日にでも聞いてみるか」
女「そうだね」
男「じゃあ俺は寝る、疲れた!」
女「ちょ、風呂入りなよ!不潔だよ」
男「めんどいじゃん?」
女「いいから入ってきなって」
男「わかったよ」
女「そうだね、これは誰かに相談した方がいいよ、うん」
男「明日にでも聞いてみるか」
女「そうだね」
男「じゃあ俺は寝る、疲れた!」
女「ちょ、風呂入りなよ!不潔だよ」
男「めんどいじゃん?」
女「いいから入ってきなって」
男「わかったよ」
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:39:46.83 ID:amtFdUvU0
本文
女へ
明後日には帰るから
お留守番よろしくね^^
お土産いっぱい買ってくね
じゃあ頼んだよ
女母より
女「はぁ…」
女「さっそくお留守番放棄だよ」
女「明日制服とり行かなきゃだ…」
女へ
明後日には帰るから
お留守番よろしくね^^
お土産いっぱい買ってくね
じゃあ頼んだよ
女母より
女「はぁ…」
女「さっそくお留守番放棄だよ」
女「明日制服とり行かなきゃだ…」
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:44:41.59 ID:amtFdUvU0
男「ふぁーよく寝た」
男「昨日まだ6時か、早起きだな俺」
男「そういえば女制服とり行くって言ってたな」
男「あいつもう起きてるかな」
男「見てくるか」
女「んん~」ムニャムニャ
男「昨日まだ6時か、早起きだな俺」
男「そういえば女制服とり行くって言ってたな」
男「あいつもう起きてるかな」
男「見てくるか」
女「んん~」ムニャムニャ
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:48:34.68 ID:amtFdUvU0
男「女さん起きてますかー?」ガチャ
女「うう~ん」ゴロン
男「まだ寝てるのか」
女「ん~」ムニャムニャ
男「服はだけてんじゃねえか」
女「むぅ~」
男「…」
男「うわ、なに見入ってんだ俺は!」
男「ほっといてもそろそろ起きるだろ」
女「うう~ん」ゴロン
男「まだ寝てるのか」
女「ん~」ムニャムニャ
男「服はだけてんじゃねえか」
女「むぅ~」
男「…」
男「うわ、なに見入ってんだ俺は!」
男「ほっといてもそろそろ起きるだろ」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/25(金) 23:55:45.95 ID:amtFdUvU0
女「あ、男ーおはよぉ~」
男「おはよ、はやくしないとお前の家行く時間なくなるぞ」
女「え…あ!そうだったね」
男「忘れんなよ」
女「ごめんごめん、じゃあ行こっか」
男「俺もか?」
女「当たり前でしょ、昨日の話聞いたら一人で行けないよ」
男「わかったよ」
男「おはよ、はやくしないとお前の家行く時間なくなるぞ」
女「え…あ!そうだったね」
男「忘れんなよ」
女「ごめんごめん、じゃあ行こっか」
男「俺もか?」
女「当たり前でしょ、昨日の話聞いたら一人で行けないよ」
男「わかったよ」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:04:05.67 ID:puv8VzZ30
男「じゃあカギかして」
女「はい」
男「開けるぞ」
女「うん」ドキドキ
男「なんも出るなよ~」ガチャ
ギィィ
男「…」ヒョコ
男「なにもいないな」
女「ほんと?」
男「ちょっと見てくるよ」
女「はい」
男「開けるぞ」
女「うん」ドキドキ
男「なんも出るなよ~」ガチャ
ギィィ
男「…」ヒョコ
男「なにもいないな」
女「ほんと?」
男「ちょっと見てくるよ」
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:12:42.78 ID:puv8VzZ30
男「んーほんとに何もないっぽいな」
男「女ー大丈夫そうだぞ」
女「うん、ありがと」
男「あ、昨日のイスが…」
女「どうしたの?」
男「いや、なんでもない」
男「女ー大丈夫そうだぞ」
女「うん、ありがと」
男「あ、昨日のイスが…」
女「どうしたの?」
男「いや、なんでもない」
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:16:39.79 ID:puv8VzZ30
女「よし、着替えた!」
男「お、じゃあ行くか」
女「うん、はやくここ出よう」
男「お前の家だけどな…」
女「私もこんなこと言いたくないよ」
男「お、じゃあ行くか」
女「うん、はやくここ出よう」
男「お前の家だけどな…」
女「私もこんなこと言いたくないよ」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:19:21.67 ID:puv8VzZ30
友「おっはよー」
男「おう、おはよう」
友「なんだぁ、なんか元気ないな」
男「いや、お前見て元気出たよ」
友「なんだそりゃ」
男「さっさと教室行こうぜ」
友「ああ、そうだな」
男「おう、おはよう」
友「なんだぁ、なんか元気ないな」
男「いや、お前見て元気出たよ」
友「なんだそりゃ」
男「さっさと教室行こうぜ」
友「ああ、そうだな」
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:22:16.89 ID:puv8VzZ30
男「そうだ、お前に聞きたいことがあったんだけどさ」
友「ん、どうした?」
男「このメールなんだけど…実はきの」
友「おま、このメールきたの!?」
男「え?」
友「これだよこれ!こないだ話そうとしてたのー」
男「最近なんとかってやつか」
友「思い出したわー」
男「このメール知ってるのか?教えてくれよ」
友「ん、どうした?」
男「このメールなんだけど…実はきの」
友「おま、このメールきたの!?」
男「え?」
友「これだよこれ!こないだ話そうとしてたのー」
男「最近なんとかってやつか」
友「思い出したわー」
男「このメール知ってるのか?教えてくれよ」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:29:05.77 ID:puv8VzZ30
友「てかお前知らないのか、けっこう有名じゃないかこれ?」
男「そうなのか…でなんなんだ」
友「興味津々だな、これは最近噂になってる呪いのチェーンメールだろ」
男「チェーンメール?」
友「そ、でも実際きたやつ見るのははじめてだわ」
友「お前レアだな」
男「そんなところでレアになりたくないけどな」
男「そうなのか…でなんなんだ」
友「興味津々だな、これは最近噂になってる呪いのチェーンメールだろ」
男「チェーンメール?」
友「そ、でも実際きたやつ見るのははじめてだわ」
友「お前レアだな」
男「そんなところでレアになりたくないけどな」
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:33:06.25 ID:puv8VzZ30
友「でもほんとレアだぜ」
友「チェーンメールって言っても送り主はいつも同じやつだし」
友「ほんとになかなか出回っていない」
男「で、これが来るとどうなるとかあるのか」
友「まあ名前の通り呪われるらしいけど」
友「なんだっけな3日だか4日以内になんとかってやつだった気がする」
男「なんとかってなんだよ」
友「なんだっけな、まあ俺が知ってるのはこのくらいだ」
男「重要なこと忘れやがって」
友「チェーンメールって言っても送り主はいつも同じやつだし」
友「ほんとになかなか出回っていない」
男「で、これが来るとどうなるとかあるのか」
友「まあ名前の通り呪われるらしいけど」
友「なんだっけな3日だか4日以内になんとかってやつだった気がする」
男「なんとかってなんだよ」
友「なんだっけな、まあ俺が知ってるのはこのくらいだ」
男「重要なこと忘れやがって」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:37:13.30 ID:puv8VzZ30
友「てゆーかお前呪われんじゃん」
男「ああ、わかってる」
友「いや、そんな信じんなよ」
男「それがそうもいかなくてな」
友「?」
男「ああ、わかってる」
友「いや、そんな信じんなよ」
男「それがそうもいかなくてな」
友「?」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 00:46:21.54 ID:puv8VzZ30
友「…それまじで言ってる?」
男「大まじだよ」
友「そんなことがあったのか…」
男「ああ…」
友「…ふっ、何言ってんだよww」
友「男ってそんなこと言うキャラだったのな」
男「し、信じてないのか!?」
友「いや、信じてるよww」
男「…はぁ、やっぱ何でもないよ」
男「大まじだよ」
友「そんなことがあったのか…」
男「ああ…」
友「…ふっ、何言ってんだよww」
友「男ってそんなこと言うキャラだったのな」
男「し、信じてないのか!?」
友「いや、信じてるよww」
男「…はぁ、やっぱ何でもないよ」
254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:01:10.16 ID:puv8VzZ30
女「あ、男どうだった?」
男「まあちょっとはメールの正体がわかってきたよ」
女「私も、けっこう有名だったんだね」
男「ああ、でも昨日のことは信じてもらえなかったけどな」
女「私も…」
男「もっと調べればいろいろわかるかもしれないな」
女「なんか急いだほうがいい気がする」
男「そうだな」
男「まあちょっとはメールの正体がわかってきたよ」
女「私も、けっこう有名だったんだね」
男「ああ、でも昨日のことは信じてもらえなかったけどな」
女「私も…」
男「もっと調べればいろいろわかるかもしれないな」
女「なんか急いだほうがいい気がする」
男「そうだな」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:04:42.05 ID:puv8VzZ30
男「とりあえず聞きこんでみるか」
女「じゃあ私いろいろあたってみるよ」
男「ああ」
男「さて、このメールにもなにかヒントはないのか」
キモオタ「おやおや、どうかしましたかな?」
男「お、おうキモオタ」
キモオタ「なにか浮かない顔をしてられますなぁ」
男「あーうん実はな…」
女「じゃあ私いろいろあたってみるよ」
男「ああ」
男「さて、このメールにもなにかヒントはないのか」
キモオタ「おやおや、どうかしましたかな?」
男「お、おうキモオタ」
キモオタ「なにか浮かない顔をしてられますなぁ」
男「あーうん実はな…」
258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:11:30.78 ID:puv8VzZ30
キモオタ「なんと!そんなことが!」
キモオタ「それは一大事ですな」
男「ああ、明日は休みだし今のうちに動いておこうと思って」
キモオタ「私も手伝いますぞwww」
男「お前信じるのか」
キモオタ「友達の言うことを信じられなくてなにが友達ですか!」
男「!?」
キモオタ「ネット方面は任せなされ」タッタッタ
男「キモオタ…いつ友達になったっけ」
キモオタ「それは一大事ですな」
男「ああ、明日は休みだし今のうちに動いておこうと思って」
キモオタ「私も手伝いますぞwww」
男「お前信じるのか」
キモオタ「友達の言うことを信じられなくてなにが友達ですか!」
男「!?」
キモオタ「ネット方面は任せなされ」タッタッタ
男「キモオタ…いつ友達になったっけ」
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:17:00.51 ID:puv8VzZ30
男「このメール一体何が言いたいんだ」
男「さっぱりわからんが…」
男「呪い…チェーンメール…そして昨日の現象」
男「呪われるって実際にどうなるんだ」
男「俺なんか変わったっけ」
男「女は何かわかったかな」
男「さっぱりわからんが…」
男「呪い…チェーンメール…そして昨日の現象」
男「呪われるって実際にどうなるんだ」
男「俺なんか変わったっけ」
男「女は何かわかったかな」
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:23:29.78 ID:puv8VzZ30
――――
―――
――
男「何かわかったか?」
女「うーん、たいしたことわかんなかったなぁー」
女「ただこのメールは回すものじゃなくて回るものだとかなんとか」
男「回る?」
女「どういうことなんだろ」
キモオタ「男殿~」
男「うん?」
―――
――
男「何かわかったか?」
女「うーん、たいしたことわかんなかったなぁー」
女「ただこのメールは回すものじゃなくて回るものだとかなんとか」
男「回る?」
女「どういうことなんだろ」
キモオタ「男殿~」
男「うん?」
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:28:33.35 ID:puv8VzZ30
キモオタ「いろいろ調べてみましたぞ」
男「こんないっぱい…よく調べられたな」
キモオタ「ネットで有志たちが働いてくれたですよぉ」
男「ありがとな、ほんと」
キモオタ「いやぁ」チラッ
女「すごい、こんなに!」
キモオタ「それほどじゃないでよww」
男「こんないっぱい…よく調べられたな」
キモオタ「ネットで有志たちが働いてくれたですよぉ」
男「ありがとな、ほんと」
キモオタ「いやぁ」チラッ
女「すごい、こんなに!」
キモオタ「それほどじゃないでよww」
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:35:14.38 ID:puv8VzZ30
男「ネットでも有名なのか」
キモオタ「オカルトマニアの間ではそこそこ有名でしたよぉ」
男「…幽霊からのSOS?」
キモオタ「そう呼ばれてるみたいですな」
男「助けてほしいのはこっちだってのに」
女「ここ見て」
女「実際に被害者がいるって」
男「呪いの被害か、どうなったんだ」
女「…みんな死んでるって」
キモオタ「オカルトマニアの間ではそこそこ有名でしたよぉ」
男「…幽霊からのSOS?」
キモオタ「そう呼ばれてるみたいですな」
男「助けてほしいのはこっちだってのに」
女「ここ見て」
女「実際に被害者がいるって」
男「呪いの被害か、どうなったんだ」
女「…みんな死んでるって」
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:46:24.57 ID:puv8VzZ30
男「死んでるのか…」
女「…」
キモオタ「まあネットの情報ですからほとんど合ってないかもしれないよぉ」
男「そうだと思いたいな」
女「この近くでの被害もあったみたい」
男「現実味をかんじるな、場所はどこだ」
男「…隣町の病院の近くだな」
女「…」
キモオタ「まあネットの情報ですからほとんど合ってないかもしれないよぉ」
男「そうだと思いたいな」
女「この近くでの被害もあったみたい」
男「現実味をかんじるな、場所はどこだ」
男「…隣町の病院の近くだな」
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 01:54:55.47 ID:puv8VzZ30
男「よし、明日ここ行ってみるわ」
女「そんないきなり…」
男「実際に言ってみればなにかわかるかもしれないだろ」
キモオタ「でもこれがほんとかどうかわからないよぉ」
男「可能性があるなら行ってみるさ、そんな遠くないしな」
女「じゃあ私も行くよ」
キモオタ「わ、私は待機してますぞ」
男「それがいい」
女「そんないきなり…」
男「実際に言ってみればなにかわかるかもしれないだろ」
キモオタ「でもこれがほんとかどうかわからないよぉ」
男「可能性があるなら行ってみるさ、そんな遠くないしな」
女「じゃあ私も行くよ」
キモオタ「わ、私は待機してますぞ」
男「それがいい」
275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:01:11.09 ID:puv8VzZ30
男「じゃあなんかわかったら教えてくれよ」
キモオタ「任せなさい」
男「じゃあな」
女「ばいばーい」
キモオタ「おう」
男「よし帰るか」
女「うん」
キモオタ「任せなさい」
男「じゃあな」
女「ばいばーい」
キモオタ「おう」
男「よし帰るか」
女「うん」
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:04:00.33 ID:puv8VzZ30
チャララーン
本文
あ
;+kidh[]人
kkiy+@ssd
。。a];+
>>?
>>>?
>>>>>>?
>>>
死
>>@@2
hos
男「…明日か」
本文
あ
;+kidh[]人
kkiy+@ssd
。。a];+
>>?
>>>?
>>>>>>?
>>>
死
>>@@2
hos
男「…明日か」
281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:11:19.36 ID:puv8VzZ30
女「はぁーいご飯出来たよぉー♪」
男「…」
女「どうしたの?」
男母「せっかく女ちゃんが作ったのに何やってんだいあんたは」
男「いや、急展開だなぁって思って」
男母「はい?」
女「まあまあ、はやく食べましょうよ」
男「いただきまーす」
男「…」
女「どうしたの?」
男母「せっかく女ちゃんが作ったのに何やってんだいあんたは」
男「いや、急展開だなぁって思って」
男母「はい?」
女「まあまあ、はやく食べましょうよ」
男「いただきまーす」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:17:02.89 ID:puv8VzZ30
男「ん、うまいな」モグモグ
男母「ほんとだわね、あたしよりうまいねぇー」
女「そんなことないですよぉー」
男「女は料理得意だったんだな」
女「えへへ、ありがと」
男母「もういつお嫁に迎えてもいいねぇ」
女「///」
男母「ほんとだわね、あたしよりうまいねぇー」
女「そんなことないですよぉー」
男「女は料理得意だったんだな」
女「えへへ、ありがと」
男母「もういつお嫁に迎えてもいいねぇ」
女「///」
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:22:26.34 ID:puv8VzZ30
男「なあ女、明日もしなにかあったらどうする」
女「え、なにかって?」
男「ほら、呪いのチェーンメールの被害者みたいに」
女「そ、そんなこと言わないでよ」
女「それに私だって生きてるよ!」
男「…たぶんそれは俺に回ったんじゃないかな」
女「え?」
男「回るってのはたぶんそういうこと」
女「それで私にはメールがきてないってこと…?」
男「うん」
女「え、なにかって?」
男「ほら、呪いのチェーンメールの被害者みたいに」
女「そ、そんなこと言わないでよ」
女「それに私だって生きてるよ!」
男「…たぶんそれは俺に回ったんじゃないかな」
女「え?」
男「回るってのはたぶんそういうこと」
女「それで私にはメールがきてないってこと…?」
男「うん」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:26:55.96 ID:puv8VzZ30
女「でもそれじゃ私が男を呪ったみたいじゃない」
男「いや、いいんだよそれで」
女「なにがいいの!?」
男「たぶんそれがこの呪いを解く方法だよ」
男「それができなかった人は被害にあったって感じだろ」
女「でも、どうやってそんな」
男「俺もそんなにわからないし、これも推測でしかないけどな」
女「うんでも…」
男「別に気にしないでいいからな」
女「うん…」
男「いや、いいんだよそれで」
女「なにがいいの!?」
男「たぶんそれがこの呪いを解く方法だよ」
男「それができなかった人は被害にあったって感じだろ」
女「でも、どうやってそんな」
男「俺もそんなにわからないし、これも推測でしかないけどな」
女「うんでも…」
男「別に気にしないでいいからな」
女「うん…」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:38:36.40 ID:puv8VzZ30
――翌日――
男「はやくしろよー」
女「ちょ、ちょっと待って」
男「できた?」
女「ん、大丈夫」
男「よし、行くか」
女「うん」
男「はやくしろよー」
女「ちょ、ちょっと待って」
男「できた?」
女「ん、大丈夫」
男「よし、行くか」
女「うん」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:45:39.81 ID:puv8VzZ30
男「よし、着いたぞ」
女「え、ここ?」
男「ん、そうだけど」
女「でもここって…」
男「知らなかったのか、この病院は廃病院だぞ?」
女「しかもこの辺人気ないし」
男「まあ軽く心霊スポットにもなってるとこだしな」
女「知らなかったよ…」
女「え、ここ?」
男「ん、そうだけど」
女「でもここって…」
男「知らなかったのか、この病院は廃病院だぞ?」
女「しかもこの辺人気ないし」
男「まあ軽く心霊スポットにもなってるとこだしな」
女「知らなかったよ…」
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 02:56:26.02 ID:puv8VzZ30
男「とりあえず病院に入ってみるか」
女「立ち入り禁止のマークばっかりだねー」
男「けっこう前に潰れたからな」
女「まだ昼間でよかったよ」
男「お、あそこが入口みたいだな」
女「にしても足場わるいなぁ」
女「立ち入り禁止のマークばっかりだねー」
男「けっこう前に潰れたからな」
女「まだ昼間でよかったよ」
男「お、あそこが入口みたいだな」
女「にしても足場わるいなぁ」
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:00:21.85 ID:puv8VzZ30
男「ここカギかかってるな」
女「入れないの?」
男「けっこう厳重にされてる」
女「どこかほかに入るとこないのかな」
男「心霊スポットになるくらいだしな、ほかのとこ探してみるか」
女「裏のほう回ってみようよ」
女「入れないの?」
男「けっこう厳重にされてる」
女「どこかほかに入るとこないのかな」
男「心霊スポットになるくらいだしな、ほかのとこ探してみるか」
女「裏のほう回ってみようよ」
301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:09:59.62 ID:puv8VzZ30
男「お、あそこ行けそうだぞ」
女「ほんとだ、開いてるね」
男「急患用の入口みたいだな」
女「だね」
男「とりあえずお邪魔しよう」
女「真昼間なのに暗いよぉ」
男「懐中電灯一応もってきてよかったな」
女「ほんとだ、開いてるね」
男「急患用の入口みたいだな」
女「だね」
男「とりあえずお邪魔しよう」
女「真昼間なのに暗いよぉ」
男「懐中電灯一応もってきてよかったな」
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:16:47.19 ID:puv8VzZ30
男「!?」
男「さむっ、なんだ急に!?」
女「中と外でぜんぜんちがうよ」ブルブル
男「にしても全く日が射してないな」
女「窓はそこそこあるのに」
男「…先進むか」
女「うん」
男「さむっ、なんだ急に!?」
女「中と外でぜんぜんちがうよ」ブルブル
男「にしても全く日が射してないな」
女「窓はそこそこあるのに」
男「…先進むか」
女「うん」
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:20:10.08 ID:puv8VzZ30
男「ほんとボロボロだな」
女「この病院ってなんでなくなっちゃったのかな」
男「んー、そのへんもっと調べればよかった…」
女「この辺って他におっきい病院ないよね、ここ必要だったんじゃ」
男「なんか悪いことしてたりとかな」
女「えー、そんなことほんとにあるのかなー」
男「!?」
女「!?」
女「この病院ってなんでなくなっちゃったのかな」
男「んー、そのへんもっと調べればよかった…」
女「この辺って他におっきい病院ないよね、ここ必要だったんじゃ」
男「なんか悪いことしてたりとかな」
女「えー、そんなことほんとにあるのかなー」
男「!?」
女「!?」
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:27:33.52 ID:puv8VzZ30
男「な、なんか急にゾクっとしたんだけど」
女「うん、私も」
男「なんだいったい」チラッ
手術室
男「ここか?」
女「そっか急患用のところから入ったからこの部屋が近かったんだね」
男「にしても…すっごく入りたくないな」
女「うん…」
女「うん、私も」
男「なんだいったい」チラッ
手術室
男「ここか?」
女「そっか急患用のところから入ったからこの部屋が近かったんだね」
男「にしても…すっごく入りたくないな」
女「うん…」
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:38:51.95 ID:puv8VzZ30
男「よし!ここは後回しだ!」
女「かっこよさげに言ってもビビっちゃってるのばればれだよ」
男「ち、ちげーよ、先に全体回っといたほうがいいだろ」
女「まあ明るいうちに回りたいよね」
男「にしてもなんか肝試ししてるカップルみたいだな」
女「こ、こんなときに何いってるの!?もー」
男「いや、ちょっと場を和ませようとおもって」
女「かっこよさげに言ってもビビっちゃってるのばればれだよ」
男「ち、ちげーよ、先に全体回っといたほうがいいだろ」
女「まあ明るいうちに回りたいよね」
男「にしてもなんか肝試ししてるカップルみたいだな」
女「こ、こんなときに何いってるの!?もー」
男「いや、ちょっと場を和ませようとおもって」
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:47:48.35 ID:puv8VzZ30
男「ここがロビーかな」
女「うわぁー広いね、上まで吹き抜けてるよー」
男「廊下なげえなー、先見えねえし…」
女「ここから2階に行けそうだね」
プルルルルル
男「うわっと、びっくりしたぁー」ビクッ
女「ここ響くから余計にだよぉ」
男「女の携帯か?」
女「え、男のじゃないの?」
男「いや、ちがうけど…」
プルルルルル
女「…向こうで鳴ってるみたいだね」
男「…」
女「うわぁー広いね、上まで吹き抜けてるよー」
男「廊下なげえなー、先見えねえし…」
女「ここから2階に行けそうだね」
プルルルルル
男「うわっと、びっくりしたぁー」ビクッ
女「ここ響くから余計にだよぉ」
男「女の携帯か?」
女「え、男のじゃないの?」
男「いや、ちがうけど…」
プルルルルル
女「…向こうで鳴ってるみたいだね」
男「…」
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:55:02.11 ID:puv8VzZ30
男「これはナースコールのやつか?」
女「うん、3階のところ光ってる」
男「勘弁してくれよ、ここ電気通ってないだろ」
女「で、でもまだ通ってるのかもしれないよ」
男「だってこの電話線切れてるぜ」
女「…勘弁してくれよだね」
男「これは誘われてんのかな」
女「うん、3階のところ光ってる」
男「勘弁してくれよ、ここ電気通ってないだろ」
女「で、でもまだ通ってるのかもしれないよ」
男「だってこの電話線切れてるぜ」
女「…勘弁してくれよだね」
男「これは誘われてんのかな」
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 03:59:41.59 ID:puv8VzZ30
男「312号室か」
女「行ってみる?」
男「行くしかないだろ」
プルルルルルル
男「あーうるさいな」
女「とらないの?」
男「…」
女「もー」ガチャ
男「あ、おい」
女「行ってみる?」
男「行くしかないだろ」
プルルルルルル
男「あーうるさいな」
女「とらないの?」
男「…」
女「もー」ガチャ
男「あ、おい」
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:04:51.33 ID:puv8VzZ30
女「うぅ」ソー
ザザザザザザザザ
女「えっと…もしもし?」
ザザザザザザザザ
男「どうした?」
女「なんか雑音しか聞こえない」
男「ちょっとかしてくれ」
女「うん」
男「もしもし?」
ザザザ…タスケ・・・ザザ・・スケテ・・・
男「たすけて?」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「うわっ」ビクッ
ザザザザザザザザ
女「えっと…もしもし?」
ザザザザザザザザ
男「どうした?」
女「なんか雑音しか聞こえない」
男「ちょっとかしてくれ」
女「うん」
男「もしもし?」
ザザザ…タスケ・・・ザザ・・スケテ・・・
男「たすけて?」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「うわっ」ビクッ
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:18:05.59 ID:puv8VzZ30
ガチャ ツーツー
男「びっくり系もうやめてくれよな」
男「つーか今の声って…」
女「お、男!」
男「ん?」
ギシィギシィ
女「聞こえた?」
男「…ああ、やな音だな」
男「びっくり系もうやめてくれよな」
男「つーか今の声って…」
女「お、男!」
男「ん?」
ギシィギシィ
女「聞こえた?」
男「…ああ、やな音だな」
331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:27:02.48 ID:puv8VzZ30
男「どうする、切り上げるか」
女「でもまだ何もしてないし」
男「そうだな、でもあいつお前の家にいたやつだぞ、大丈夫か?」
女「うーん、怖いけどここになにかあるのは確かってことでもあるよ」
男「そうだな、よし!離れないようにな」ギュッ
女「うん!」
女「でもまだ何もしてないし」
男「そうだな、でもあいつお前の家にいたやつだぞ、大丈夫か?」
女「うーん、怖いけどここになにかあるのは確かってことでもあるよ」
男「そうだな、よし!離れないようにな」ギュッ
女「うん!」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:32:05.87 ID:puv8VzZ30
男「この音どっから聞こえてくるんだ」
女「たぶんあの廊下の奥のほうだと思うけど」
男「じゃあ出くわさないようにしないとな」
女「2階から先行こうよ」
男「階段上がるか」
女「たぶんあの廊下の奥のほうだと思うけど」
男「じゃあ出くわさないようにしないとな」
女「2階から先行こうよ」
男「階段上がるか」
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:34:55.16 ID:puv8VzZ30
男「この階はなにがあるんだ」
女「2、3階はほとんど病室みたいだね」
男「手術室みたいな感じはほとんどしないな」
女「この辺は何もなさそうだね」
ギシギシ
男「はやいとこ3階まで行くか」
女「312号室だよね」
女「2、3階はほとんど病室みたいだね」
男「手術室みたいな感じはほとんどしないな」
女「この辺は何もなさそうだね」
ギシギシ
男「はやいとこ3階まで行くか」
女「312号室だよね」
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:37:31.47 ID:puv8VzZ30
男「階段ここしかないのか?」
女「向こうの方にもあったみたいだけど」
男「これはちょっと不便だな」
女「うん、日当たりも悪いし、この病院が使われなくなった原因のひとつでもあるのかな」
男「かもなー」
男「お、ここか」
女「向こうの方にもあったみたいだけど」
男「これはちょっと不便だな」
女「うん、日当たりも悪いし、この病院が使われなくなった原因のひとつでもあるのかな」
男「かもなー」
男「お、ここか」
337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 04:48:18.90 ID:puv8VzZ30
女「う、なんかこの階空気悪くない?」
男「淀んでるな」
女「気持ち悪い…」
男「はやく行こう」
ギシギシ
男「淀んでるな」
女「気持ち悪い…」
男「はやく行こう」
ギシギシ
610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:14:13.18 ID:puv8VzZ30
男「312号室…」
女「ここみたいだね」
男「じゃあ入るぞ」ガララ
女「うわっ、すごい悪臭」
男「これはタバコの匂いか?」
女「ゴミだらけだね」
男「たまり場にでもなってんのかな」
女「ここみたいだね」
男「じゃあ入るぞ」ガララ
女「うわっ、すごい悪臭」
男「これはタバコの匂いか?」
女「ゴミだらけだね」
男「たまり場にでもなってんのかな」
613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:19:21.62 ID:puv8VzZ30
男「コールが鳴ってたのはどのベッドなんだ」
女「あ、もしかしてあれかな、角のとこ」
男「ランプが点灯してるな」
女「…なにもないね」
男「いや、なんかあるはずだろ、ちょっと一緒に探してくれ」
女「う、うん」
女「あ、もしかしてあれかな、角のとこ」
男「ランプが点灯してるな」
女「…なにもないね」
男「いや、なんかあるはずだろ、ちょっと一緒に探してくれ」
女「う、うん」
619: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:22:23.77 ID:puv8VzZ30
男「くそ…ここまできたんだ」
女「あれ、これなにかな」
男「ん?」
女「ベッドの下になにか」
男「とれるか?」
女「ちょっと遠くて」
男「ちょっとずらそう、そっち持ってくれ」
女「わかった」
女「あれ、これなにかな」
男「ん?」
女「ベッドの下になにか」
男「とれるか?」
女「ちょっと遠くて」
男「ちょっとずらそう、そっち持ってくれ」
女「わかった」
628: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:25:43.24 ID:puv8VzZ30
女「お、おも…」
男「がんばれ、ちょっとずらすだけだ」
女「あ、あった」
男「なんだそれ、なんかの本か?」
女「んー」パラパラ
女「これ日記だよ」
男「なんて書いてあるんだ」
女「えと…」
男「がんばれ、ちょっとずらすだけだ」
女「あ、あった」
男「なんだそれ、なんかの本か?」
女「んー」パラパラ
女「これ日記だよ」
男「なんて書いてあるんだ」
女「えと…」
639: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:31:11.21 ID:puv8VzZ30
6月10日
暇だし今日から日記をつけてみる
僕は1週間くらい前から入院してる
そんなたいしたケガじゃないと思ってたのに
今日は監督やチームメイトの人たちもお見舞いに来てくれた
あの果物おいしかったな
入院も案外悪くないなとおもった
女「誰の日記だろう」
男「このベッドの入院してたやつだと思うけど」
女「子供…かな」
暇だし今日から日記をつけてみる
僕は1週間くらい前から入院してる
そんなたいしたケガじゃないと思ってたのに
今日は監督やチームメイトの人たちもお見舞いに来てくれた
あの果物おいしかったな
入院も案外悪くないなとおもった
女「誰の日記だろう」
男「このベッドの入院してたやつだと思うけど」
女「子供…かな」
645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:34:10.75 ID:puv8VzZ30
6月12日
隣のおじいさんに将棋を教えてもらった
最初はよくわからないし勝てなかったからつまらなかったけど
後半少しおじいさんを困らせることができた
うれしかった
明日は勝ちたい
そう思った
隣のおじいさんに将棋を教えてもらった
最初はよくわからないし勝てなかったからつまらなかったけど
後半少しおじいさんを困らせることができた
うれしかった
明日は勝ちたい
そう思った
655: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:38:30.61 ID:puv8VzZ30
6月15日
今日は向かいのベッドのおっさんと話した
すごい気難そうだなとおもってたけど
話してみるとすごく楽しかった
おっさんもケガで入院してるらしい
もう一か月になるそうだけど
男「ケガでの入院患者か」
女「日記は毎日書いてたわけじゃないのかな」
男「まあ、飽きもするだろ」
今日は向かいのベッドのおっさんと話した
すごい気難そうだなとおもってたけど
話してみるとすごく楽しかった
おっさんもケガで入院してるらしい
もう一か月になるそうだけど
男「ケガでの入院患者か」
女「日記は毎日書いてたわけじゃないのかな」
男「まあ、飽きもするだろ」
660: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:40:54.02 ID:puv8VzZ30
6月17日
おっさんから妙な話をきいた
僕も前々からおもってたけど
おっさんはたいしたケガじゃないのに
全然退院できないらしい
僕ももう1週間か
はやく学校に行ってみんなと遊びたいな
おっさんから妙な話をきいた
僕も前々からおもってたけど
おっさんはたいしたケガじゃないのに
全然退院できないらしい
僕ももう1週間か
はやく学校に行ってみんなと遊びたいな
667: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:44:47.69 ID:puv8VzZ30
男「普通の日記みたいだな」
女「てか勝手に読んでていいのかなこれ」
男「大丈夫だとおもうけどな」
男「それに手がかりがあるとしたらこの日記だけだろ、他になにもないし」
女「うん、じゃあ続きを」
ドンッ
男「!?」
男「な、なんだ、隣の部屋から!?」
女「な、なんかいるよぉ」
女「てか勝手に読んでていいのかなこれ」
男「大丈夫だとおもうけどな」
男「それに手がかりがあるとしたらこの日記だけだろ、他になにもないし」
女「うん、じゃあ続きを」
ドンッ
男「!?」
男「な、なんだ、隣の部屋から!?」
女「な、なんかいるよぉ」
674: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:48:35.46 ID:puv8VzZ30
男「さっきのやつかな」
女「ちょ、ちょっとまずいんじゃ」
男「よし、日記もってここでるぞ」
女「え、他のとこはいいの?」
男「あいつになんかされるよりましだろ」
女「そうだけど…」
男「またくればいいさ、それに報酬があっただけいい」
女「ちょ、ちょっとまずいんじゃ」
男「よし、日記もってここでるぞ」
女「え、他のとこはいいの?」
男「あいつになんかされるよりましだろ」
女「そうだけど…」
男「またくればいいさ、それに報酬があっただけいい」
681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:51:52.87 ID:puv8VzZ30
男「はやく出よう」
女「うん」
男「階段は向こうか、これならいけそうだな」
ドンッ
男「よし、急げ」
女「は、はやいよー」
男「わ、悪い」
ギシィギシィ
男「な!?」
女「うん」
男「階段は向こうか、これならいけそうだな」
ドンッ
男「よし、急げ」
女「は、はやいよー」
男「わ、悪い」
ギシィギシィ
男「な!?」
696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 12:57:05.22 ID:puv8VzZ30
女「こ、これってあたしの家にきたやつじゃ…」
男「なんでこっちにもいんだよ」
ドンッドンッ
男「し、しょうがない、反対の階段から行くしか…」
ドオンッ
男「!?」
女「うわぁ…なにこいつ」
男「わからんがやばそうだ…」
女「どうすんの、道ふさがれちゃったよ」
男「どうするっていっても」
ガララララ
男「こ、今度はなんだよ!」
男「なんでこっちにもいんだよ」
ドンッドンッ
男「し、しょうがない、反対の階段から行くしか…」
ドオンッ
男「!?」
女「うわぁ…なにこいつ」
男「わからんがやばそうだ…」
女「どうすんの、道ふさがれちゃったよ」
男「どうするっていっても」
ガララララ
男「こ、今度はなんだよ!」
703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:00:32.56 ID:puv8VzZ30
女「さ、さっきの病室じゃん」
男「と、とりあえずもうここしかない、入ろう」
女「うん!」
ガラララララ
男「…勝手にしまった」
女「なんだろういったい、ん、あれ」
男「どうした」
女「あそこにだれか…子ども?」
男「と、とりあえずもうここしかない、入ろう」
女「うん!」
ガラララララ
男「…勝手にしまった」
女「なんだろういったい、ん、あれ」
男「どうした」
女「あそこにだれか…子ども?」
712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:03:12.20 ID:puv8VzZ30
男「…足がない」
女「…うん」
ドンドンドンッ
男「もう逃げ場ないし」
女「なんか手招きしてるよあの子」
男「くそ、もうどうしようもないな」
女「い、行くの?」
男「あいつの正体つきとめてやる」
女「…うん」
ドンドンドンッ
男「もう逃げ場ないし」
女「なんか手招きしてるよあの子」
男「くそ、もうどうしようもないな」
女「い、行くの?」
男「あいつの正体つきとめてやる」
723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:06:52.82 ID:puv8VzZ30
子供「…」
男「よう」
子供「…」
男「お前いったい何者なんだ、なんで俺たちを」
子供「…」スッ
男「どこ指さして…って階段?」
女「ほんとだ、なんであんなところに」
男「おい、あれはどういう…」
子供「…」ニコッ
男「あ…」
女「消えちゃった」
男「よう」
子供「…」
男「お前いったい何者なんだ、なんで俺たちを」
子供「…」スッ
男「どこ指さして…って階段?」
女「ほんとだ、なんであんなところに」
男「おい、あれはどういう…」
子供「…」ニコッ
男「あ…」
女「消えちゃった」
729: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:09:27.87 ID:puv8VzZ30
ドンドンドンッ
男「しょうがないか、ここから降りよう」
女「そうだね、急ごう」
男「また暗いなここ」
女「地獄にでもつながってそう…」
男「…そういうこと言うなよ」
女「あ、ごめん」
男「しょうがないか、ここから降りよう」
女「そうだね、急ごう」
男「また暗いなここ」
女「地獄にでもつながってそう…」
男「…そういうこと言うなよ」
女「あ、ごめん」
742: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:14:38.16 ID:puv8VzZ30
男「お、もう少しで出口だ」
女「やっと出られるよー」
男「まぶしっ」
女「あれ、ここは」
男「病院の裏の墓地かなんでこんなとこに」
女「さっききた道もない」
男「ああ」
女「ここからどうする?」
男「とりあえず一旦帰ろう」
女「やっと出られるよー」
男「まぶしっ」
女「あれ、ここは」
男「病院の裏の墓地かなんでこんなとこに」
女「さっききた道もない」
男「ああ」
女「ここからどうする?」
男「とりあえず一旦帰ろう」
748: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:19:05.63 ID:puv8VzZ30
女「私の家でいいの?」
男「ああ、母ちゃんきたらやだし」
女「じゃあ帰ってはやく日記読もう!」
男「なんか楽しそうだな」
女「なんか謎ときみたいで」
男「もうあんなの遭遇するのはごめんだけどな」
女「それは私も」
男「ああ、母ちゃんきたらやだし」
女「じゃあ帰ってはやく日記読もう!」
男「なんか楽しそうだな」
女「なんか謎ときみたいで」
男「もうあんなの遭遇するのはごめんだけどな」
女「それは私も」
757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:23:20.35 ID:puv8VzZ30
男「じゃあ続きから読んでいこう」
6月20日
おっさんがいなくなった
いきなりでびっくりした
もしかしたら退院なのかもしれないけどそんなことは何も聞かなかった
そういえば最近おじいさんもなにかおびえてる
はやく退院したい
6月20日
おっさんがいなくなった
いきなりでびっくりした
もしかしたら退院なのかもしれないけどそんなことは何も聞かなかった
そういえば最近おじいさんもなにかおびえてる
はやく退院したい
763: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:26:24.76 ID:puv8VzZ30
6月21日
今日は他の患者さんたちといっぱい話せた
僕はそんな明るい方じゃないけど
これもおっさんのことについて知りたいからなのかな
どうやら隣の部屋には入院してる人はいないみたいだ
でも夜にたまに物音が聞こえる気がする
今度のぞいてみようかな
今日は他の患者さんたちといっぱい話せた
僕はそんな明るい方じゃないけど
これもおっさんのことについて知りたいからなのかな
どうやら隣の部屋には入院してる人はいないみたいだ
でも夜にたまに物音が聞こえる気がする
今度のぞいてみようかな
766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:30:03.86 ID:puv8VzZ30
6月22日
今日は隣の病室に行ってみた
でもカギがかかって中に入れなかった
中に何があるのかはわからなかった
そういえば最近変なうわさをきいた
この病院はでるとかなんとか
もしかしたらお化けなのかな
僕は怖いのは苦手だ、はやく退院したい
今日は隣の病室に行ってみた
でもカギがかかって中に入れなかった
中に何があるのかはわからなかった
そういえば最近変なうわさをきいた
この病院はでるとかなんとか
もしかしたらお化けなのかな
僕は怖いのは苦手だ、はやく退院したい
770: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:33:06.11 ID:puv8VzZ30
6月25日
おじいさんがいなくなった
昨日まで話してたのに
おっさんの時みたいに急にいなくなった
この病室はもう僕しかいない
すごくさみしいな
そういえば今日はクラスの子がお見舞いにきてくれた
はやく一緒に遊びたいな
おじいさんがいなくなった
昨日まで話してたのに
おっさんの時みたいに急にいなくなった
この病室はもう僕しかいない
すごくさみしいな
そういえば今日はクラスの子がお見舞いにきてくれた
はやく一緒に遊びたいな
775: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:36:10.23 ID:puv8VzZ30
6月26日
すごい怖い夢をみた
先生が笑いながら僕を追ってくるんだ
人の夢に入ってこないでくれよ
夢の中の先生は怪物みたいに体が大きかった
もうこんな夢はみたくない
すごい怖い夢をみた
先生が笑いながら僕を追ってくるんだ
人の夢に入ってこないでくれよ
夢の中の先生は怪物みたいに体が大きかった
もうこんな夢はみたくない
783: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:39:19.08 ID:puv8VzZ30
7月1日
もうだめだ
次は僕にちがいない
最近僕のところによく来るし
みんなあいつにやられたんだ
おっさんもおじいさんも
最近お見舞いにくる人がいない
だれかきて僕の話し相手になってよ
もうだめだ
次は僕にちがいない
最近僕のところによく来るし
みんなあいつにやられたんだ
おっさんもおじいさんも
最近お見舞いにくる人がいない
だれかきて僕の話し相手になってよ
787: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:44:15.65 ID:puv8VzZ30
男「あれ、終わり?」
女「次のページは何もないね」
男「うーん、なにかあったのかな…」
女「…」
ピンポーン
男「ん、だれだ?」
女「ちょっと見てくるね」
男「いや、俺が行くよ」
女「次のページは何もないね」
男「うーん、なにかあったのかな…」
女「…」
ピンポーン
男「ん、だれだ?」
女「ちょっと見てくるね」
男「いや、俺が行くよ」
801: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:49:42.97 ID:puv8VzZ30
キモオタ「す、すいませ…ん」
男「ん?キモオタか?」
キモオタ「その声は男殿ですな!?」
男「なんでここにいるんだ」
キモオタ「男殿の家に行ったらここにいると聞きましてな」
男「なるほどな」
女「キモオタくん?」
キモオタ「お、女さん!」
女「こんにちはー、上がりなよ」
キモオタ「ぶ、ぶひぃwww」
男「ん?キモオタか?」
キモオタ「その声は男殿ですな!?」
男「なんでここにいるんだ」
キモオタ「男殿の家に行ったらここにいると聞きましてな」
男「なるほどな」
女「キモオタくん?」
キモオタ「お、女さん!」
女「こんにちはー、上がりなよ」
キモオタ「ぶ、ぶひぃwww」
804: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 13:57:48.36 ID:puv8VzZ30
男「ところでどうしたんだ?」
キモオタ「そうですそうです、面白いことがわかりましたよ」
男「面白いこと?」
キモオタ「昨日言ってた病院のことですがね」
キモオタ「どうやら昔事件が起きたみたいなんですよ」
男「どんな事件なんだ?」
キモオタ「ある時期に患者が何人か姿を消したそうですぞ」
男「どういうことだ」
キモオタ「そうですそうです、面白いことがわかりましたよ」
男「面白いこと?」
キモオタ「昨日言ってた病院のことですがね」
キモオタ「どうやら昔事件が起きたみたいなんですよ」
男「どんな事件なんだ?」
キモオタ「ある時期に患者が何人か姿を消したそうですぞ」
男「どういうことだ」
807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:07:43.40 ID:puv8VzZ30
キモオタ「私も興味がありましてな、いろいろ調べてたんですよ」
男「ありがたい」
女「その姿を消したっていうのはどういう意味なの?」
キモオタ「そのままの意味ですよ」
キモオタ「ですがその前にもよく患者が亡くなってたそうですな」
男「日記にあったおじいさんとかのことかな」
キモオタ「日記…とは?」
女「あ、これだよ、病院で拾ってきたの」
キモオタ「そういえば病院に言ったんでしたな、どうでしたかな」
男「それがだな…」
男「ありがたい」
女「その姿を消したっていうのはどういう意味なの?」
キモオタ「そのままの意味ですよ」
キモオタ「ですがその前にもよく患者が亡くなってたそうですな」
男「日記にあったおじいさんとかのことかな」
キモオタ「日記…とは?」
女「あ、これだよ、病院で拾ってきたの」
キモオタ「そういえば病院に言ったんでしたな、どうでしたかな」
男「それがだな…」
809: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:11:19.41 ID:puv8VzZ30
キモオタ「そ、そんなことが…」
キモオタ「私が行ってればそんなおことには…くっ」
男「いやいや、なんでだよ」
キモオタ「これが日記ですか…ほうほう」
キモオタ「…」
キモオタ「あれ、ここまでですか?」
男「ああ、そこで止まってる」
女「これじゃ詳しくはわからないね」
キモオタ「いやいや、なかなか情報がつまってますぞ」
キモオタ「私が行ってればそんなおことには…くっ」
男「いやいや、なんでだよ」
キモオタ「これが日記ですか…ほうほう」
キモオタ「…」
キモオタ「あれ、ここまでですか?」
男「ああ、そこで止まってる」
女「これじゃ詳しくはわからないね」
キモオタ「いやいや、なかなか情報がつまってますぞ」
813: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:17:55.90 ID:puv8VzZ30
キモオタ「この日付が入ってるのはうれしいですなwww」
キモオタ「あいつにやられた…この文章がなにかひっかかりますな」
男「じゃあ、だれかに消されたってことになるのか」
キモオタ「いえ、患者さんたちが消える事件はこの日付よりもっと後ですよ」
女「じゃあこの子はどうなったんだろ」
男「おっさんたちのようにか…」
キモオタ「そういうことですかな」
女「え、どういうことなの?」
キモオタ「あいつにやられた…この文章がなにかひっかかりますな」
男「じゃあ、だれかに消されたってことになるのか」
キモオタ「いえ、患者さんたちが消える事件はこの日付よりもっと後ですよ」
女「じゃあこの子はどうなったんだろ」
男「おっさんたちのようにか…」
キモオタ「そういうことですかな」
女「え、どういうことなの?」
826: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:23:30.79 ID:puv8VzZ30
男「あくまで推測の域をでないけど、この先生ってやつになにかされたんじゃないかな」
キモオタ「もしかしたらこの怪物っていうのは男殿と女さんがみたもののことなのでは」
男「でもこの子の夢の話だぜ」
キモオタ「まるで夢のような体験をしてきたのでしょう?」
男「いや、まさか」
女「幽霊からのSOSか…」
キモオタ「もしかしたらこの怪物っていうのは男殿と女さんがみたもののことなのでは」
男「でもこの子の夢の話だぜ」
キモオタ「まるで夢のような体験をしてきたのでしょう?」
男「いや、まさか」
女「幽霊からのSOSか…」
833: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:26:33.62 ID:puv8VzZ30
男「それってあのメールのことだっけ?」
女「うん」
キモオタ「今日は悪夢を見た」
男「あの怪物がこの子のみた悪夢だってのか」
女「たしかにあんなのに追いかけられるのは悪夢だね」
男「もしかしてこの子は今でも悪夢を見続けてるのかな」
女「うん」
キモオタ「今日は悪夢を見た」
男「あの怪物がこの子のみた悪夢だってのか」
女「たしかにあんなのに追いかけられるのは悪夢だね」
男「もしかしてこの子は今でも悪夢を見続けてるのかな」
845: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:34:32.21 ID:puv8VzZ30
男「俺、病院で聞いた言葉があるんだ」
女「あの奇声?」
男「いや、あの電話」
女「あたしには雑音しか聞こえなかったよ」
男「ああ、でもその中に『たすけて』って確かに聞こえた」
女「助けるっていっても…」
男「あの化け物相手だからな」
女「あの奇声?」
男「いや、あの電話」
女「あたしには雑音しか聞こえなかったよ」
男「ああ、でもその中に『たすけて』って確かに聞こえた」
女「助けるっていっても…」
男「あの化け物相手だからな」
850: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:38:53.18 ID:puv8VzZ30
プルルルルル
男「!?」
女「男の携帯?」
男「あ、うん」
キモオタ「出ないのですか?」
男「出るよ…非通知か」カチッ
男「…はい」
?「ザザザサ・・・ニイ・・ザザ・・ン」
男「ん?」
男「!?」
女「男の携帯?」
男「あ、うん」
キモオタ「出ないのですか?」
男「出るよ…非通知か」カチッ
男「…はい」
?「ザザザサ・・・ニイ・・ザザ・・ン」
男「ん?」
856: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:46:51.12 ID:puv8VzZ30
?「ザザザ・・・ヨカッ・・ブジダッタ・・・ネ・・ザザ」
男「えっと、お前はだれだ?」
?「ボクハ・・・ザザ・・ッキ・・アッタデ・・・ザザ・・?」
男「すまん、雑音がひどくてよく聞こえないんだが」
男「さっき会ったって言ったのかいま」
?「・・ウ・・コワイメニ・・・ザザザ・・ゴメン・・・」
?「ザザ・・ウジカンガ・・・ミツケテ・・ザザ」
男「見つけるって何をだ」
?「アイツハ・・・マダ・・ザザザ・・・マエナキャ・・」
男「おい、だんだん音が小さくなってるぞ!どうした」
?「ザザ・・・ネガイ・・・チカニ」
プッ ツーツー
男「…切れた」
男「えっと、お前はだれだ?」
?「ボクハ・・・ザザ・・ッキ・・アッタデ・・・ザザ・・?」
男「すまん、雑音がひどくてよく聞こえないんだが」
男「さっき会ったって言ったのかいま」
?「・・ウ・・コワイメニ・・・ザザザ・・ゴメン・・・」
?「ザザ・・ウジカンガ・・・ミツケテ・・ザザ」
男「見つけるって何をだ」
?「アイツハ・・・マダ・・ザザザ・・・マエナキャ・・」
男「おい、だんだん音が小さくなってるぞ!どうした」
?「ザザ・・・ネガイ・・・チカニ」
プッ ツーツー
男「…切れた」
861: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:51:08.44 ID:puv8VzZ30
女「だれだったの?」
男「さっき会ったって言ってたとおもう」
女「さっき…ってあの子供!?」
男「たぶん」
キモオタ「霊界からの電話とは…ネットにあげたら大騒ぎですなwww」
男「とにかくまたあそこへ行かないとかもしれない」
女「うん…でもそのつもりだったよ」
男「そうだな」
女「この子が助けを求めてるみたいだしね」
男「さっき会ったって言ってたとおもう」
女「さっき…ってあの子供!?」
男「たぶん」
キモオタ「霊界からの電話とは…ネットにあげたら大騒ぎですなwww」
男「とにかくまたあそこへ行かないとかもしれない」
女「うん…でもそのつもりだったよ」
男「そうだな」
女「この子が助けを求めてるみたいだしね」
867: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 14:57:05.96 ID:puv8VzZ30
男「今は2時か」
女「行けるかな?」
男「この時間ならまだ動ける」
キモオタ「さ、さっそく行くんですか?」
男「その呪いとやらの期限ももう2日目だ、急ぐよ」
キモオタ「じゃ、じゃあ私は待機してますぞ…」
男「それがいい」
女「行けるかな?」
男「この時間ならまだ動ける」
キモオタ「さ、さっそく行くんですか?」
男「その呪いとやらの期限ももう2日目だ、急ぐよ」
キモオタ「じゃ、じゃあ私は待機してますぞ…」
男「それがいい」
873: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:05:33.50 ID:puv8VzZ30
――病院――
男「ふう、さっきぶりだ」
女「相変わらず気味が悪いけど…どこに行くかはわかってるの?」
男「ああ、あそこしかないとおもうんだ」
女「手術室…ね?」
男「あの気配は異常だったからな」
男「よし、入るぞ」
男「ふう、さっきぶりだ」
女「相変わらず気味が悪いけど…どこに行くかはわかってるの?」
男「ああ、あそこしかないとおもうんだ」
女「手術室…ね?」
男「あの気配は異常だったからな」
男「よし、入るぞ」
874: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:12:26.60 ID:puv8VzZ30
ギギィ
男「窓がないからかえらい暗いな」
女「ここが手術室かー、こうなってるんだ」
男「手術とかしたことないからなあ」
女「ここに何かあるの?」
男「地下があるらしいけど、キモオタの話じゃあそんな階はないらしい」
男「それでも電話のやつを信じるならここにあるんじゃないかなと思って」
女「あるはずのない階ってこと?」
男「そんな階が普通のやつが入れるとこにあるはずないしな」
男「窓がないからかえらい暗いな」
女「ここが手術室かー、こうなってるんだ」
男「手術とかしたことないからなあ」
女「ここに何かあるの?」
男「地下があるらしいけど、キモオタの話じゃあそんな階はないらしい」
男「それでも電話のやつを信じるならここにあるんじゃないかなと思って」
女「あるはずのない階ってこと?」
男「そんな階が普通のやつが入れるとこにあるはずないしな」
877: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:23:49.07 ID:puv8VzZ30
男「どこかに地下に行けるとこがあるとおもうんだけど」
女「でもそんなとこ見つからないよ」
男「床にも何もないしな」
女「ここじゃないのかな」
男「読み違えたかな」
ゴトッ
女「なにか落ちたよ?」
男「ん?ああ、ぶつかったか?」
女「でもそんなとこ見つからないよ」
男「床にも何もないしな」
女「ここじゃないのかな」
男「読み違えたかな」
ゴトッ
女「なにか落ちたよ?」
男「ん?ああ、ぶつかったか?」
880: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:30:41.64 ID:puv8VzZ30
男「なんだこれ、人形?」
女「だいぶほつれてるね、なんでこんなところにあるんだろ」
男「てかどこから落ちてきたんだこれ」
女「そこの棚じゃない?」
男「ん?」
ゴトッ
男「わっ、また降ってきた」
女「何も触ってないよね」
男「ああ、勝手に落ちてきたみたいだ」
男「この棚になんかあるのか?」
女「だいぶほつれてるね、なんでこんなところにあるんだろ」
男「てかどこから落ちてきたんだこれ」
女「そこの棚じゃない?」
男「ん?」
ゴトッ
男「わっ、また降ってきた」
女「何も触ってないよね」
男「ああ、勝手に落ちてきたみたいだ」
男「この棚になんかあるのか?」
885: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:33:45.96 ID:puv8VzZ30
男「んー」
女「どうかしたの?」
男「…ちょっとこの棚どかしてみるか」
女「…わかった」
男「よいしょっ」グググ
女「おもいー」
ズズズ
男「ふー」
女「何もないみたいだね」
男「なんかあると思ったんだけどなー」
女「どうかしたの?」
男「…ちょっとこの棚どかしてみるか」
女「…わかった」
男「よいしょっ」グググ
女「おもいー」
ズズズ
男「ふー」
女「何もないみたいだね」
男「なんかあると思ったんだけどなー」
891: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:40:18.01 ID:puv8VzZ30
ヒュゥゥゥ
男「ん、風?」
女「かぜ?」
男「どっかから吹いてきたみたいだ」
男「今どけた棚の後ろの壁、ここから辺からきてるみたいだけど」
女「なんかここの壁だけ他と違くない?」
男「壊せるかな」
ガンッ
男「やっぱりただ塞いだだけみたいだ」
女「これって通路だよね」
男「やっぱここにあったか」
男「ん、風?」
女「かぜ?」
男「どっかから吹いてきたみたいだ」
男「今どけた棚の後ろの壁、ここから辺からきてるみたいだけど」
女「なんかここの壁だけ他と違くない?」
男「壊せるかな」
ガンッ
男「やっぱりただ塞いだだけみたいだ」
女「これって通路だよね」
男「やっぱここにあったか」
892: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:43:45.37 ID:puv8VzZ30
男「この通路は比較的きれいだな」
女「そうだねあんまり使われてなかったのかな…」
男「その逆かもしれないな」
男「潰れた後もなにか使われてたのかも」
女「あ、ここ降りれそう」
女「そうだねあんまり使われてなかったのかな…」
男「その逆かもしれないな」
男「潰れた後もなにか使われてたのかも」
女「あ、ここ降りれそう」
895: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:51:02.70 ID:puv8VzZ30
男「ずいぶん頑丈そうな扉だな」
女「なにかを守ってるみたい」
ギシギシ
女「!?」
男「おいおい嘘だろ、ここ逃げ場ないぞ」
男「はやく中入れ女!」
女「う、うん」
ガガガガ
男「うっ」
女「なにこれ気持ち悪い…うっ」
男「と、とにかく入れ!」
女「なにかを守ってるみたい」
ギシギシ
女「!?」
男「おいおい嘘だろ、ここ逃げ場ないぞ」
男「はやく中入れ女!」
女「う、うん」
ガガガガ
男「うっ」
女「なにこれ気持ち悪い…うっ」
男「と、とにかく入れ!」
899: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 15:55:46.29 ID:puv8VzZ30
ガチャン
男「ふう、にしても…うっ、なんだここ」
女「ずっといたら気が狂いそう」
男「空気が悪いどころじゃないな」
女「なんか変な道具がいっぱい置いてある」
男「なにかの実験室みたいだ」
女「あ」
男「ん?え、あれって」
男「ふう、にしても…うっ、なんだここ」
女「ずっといたら気が狂いそう」
男「空気が悪いどころじゃないな」
女「なんか変な道具がいっぱい置いてある」
男「なにかの実験室みたいだ」
女「あ」
男「ん?え、あれって」
907: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:05:37.21 ID:puv8VzZ30
子供「…」
男「あの時の子じゃないか」
女「うん…」
男「おい、おまえが電話したのか?」
子供「…」
男「聞いてるのかこいつ」
子供「…もういやだ、こわい」
男「こわい?」
女「ねえキミ、大丈夫?」
男「あの時の子じゃないか」
女「うん…」
男「おい、おまえが電話したのか?」
子供「…」
男「聞いてるのかこいつ」
子供「…もういやだ、こわい」
男「こわい?」
女「ねえキミ、大丈夫?」
913: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:11:48.90 ID:puv8VzZ30
子供「もう追ってこないでよ…」
男「聞こえてないのか?」
女「うん」スッ
女「あ、触れない!」
男「な、なんか透けてないか」
子供「たすけて…」
男「だから助けにきたんだよ」
ドンドンドンッ
男「うわ、こんなとこまで」
女「ど、どーしよ…」
男「聞こえてないのか?」
女「うん」スッ
女「あ、触れない!」
男「な、なんか透けてないか」
子供「たすけて…」
男「だから助けにきたんだよ」
ドンドンドンッ
男「うわ、こんなとこまで」
女「ど、どーしよ…」
920: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:18:35.05 ID:puv8VzZ30
男「おい!起きろ!」
男「くそ、触れない」
女「やばいよ、入ってくるよぉ」
子供「ひっ、くる…」
男「目を覚ませ、もう大丈夫だ!」
男「起きてくれよ!」
子供「は、入ってくるなよぉ」
ドンドンドンッ ミシィ
女「うそ、あんな頑丈なドアなのに…」
男「くそ、触れない」
女「やばいよ、入ってくるよぉ」
子供「ひっ、くる…」
男「目を覚ませ、もう大丈夫だ!」
男「起きてくれよ!」
子供「は、入ってくるなよぉ」
ドンドンドンッ ミシィ
女「うそ、あんな頑丈なドアなのに…」
924: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:23:12.10 ID:puv8VzZ30
ドガッ
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「うわ、きた!」
女「きゃあっ」グイッ
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「女!」
女「く、くるし…」
男「くそ、こいつ叩き起こすしかない」
女「ん…あ、うぐぅ…」
男「くそ…!?」グイッ
ドンッ
男「いって!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「うわ、きた!」
女「きゃあっ」グイッ
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男「女!」
女「く、くるし…」
男「くそ、こいつ叩き起こすしかない」
女「ん…あ、うぐぅ…」
男「くそ…!?」グイッ
ドンッ
男「いって!」
929: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:33:23.73 ID:puv8VzZ30
男「うぐぐ…」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
女「ん…うぅ…」
男「おい、起きろクソガキ!いつまでびびってんだ!」
子供「うぅ…」
男「助けにきたって言ってんだろーがいい加減起きろ!」
男(くそ、なんも聞こえてない…)
男(…何言えばいいんだよ)
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男(無茶苦茶だがあいつが望んでたのって)
男「ぐっ、おい!お前はもう退院だよ!」
男「だからもう怖がらなくていい!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
女「ん…うぅ…」
男「おい、起きろクソガキ!いつまでびびってんだ!」
子供「うぅ…」
男「助けにきたって言ってんだろーがいい加減起きろ!」
男(くそ、なんも聞こえてない…)
男(…何言えばいいんだよ)
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
男(無茶苦茶だがあいつが望んでたのって)
男「ぐっ、おい!お前はもう退院だよ!」
男「だからもう怖がらなくていい!」
936: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:39:50.26 ID:puv8VzZ30
子供「!」
スゥゥ
男「うわっ」ドサァ
女「うぅ‥」パタ
男「消えた…?」
子供「…きるの?」
男「え?」
子供「僕やっと退院できるんだね!」
子供「これであいつから逃げなくてもよくなるんだ」
子供「やっとみんなとこ行けるよ」スゥゥ
男「お前からだが消えて」
子供「ありがと…お兄ちゃん、お姉ちゃん」
スゥゥ
男「うわっ」ドサァ
女「うぅ‥」パタ
男「消えた…?」
子供「…きるの?」
男「え?」
子供「僕やっと退院できるんだね!」
子供「これであいつから逃げなくてもよくなるんだ」
子供「やっとみんなとこ行けるよ」スゥゥ
男「お前からだが消えて」
子供「ありがと…お兄ちゃん、お姉ちゃん」
940: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:42:55.58 ID:puv8VzZ30
女「ん…」
男「起きたか女」
女「あれ、あの子は?」
男「消えちゃったよ」
女「あの怪物もいない」
男「とりあえずは大丈夫そうだ」
女「…これで解決?」
男「メールのことはたぶんもう大丈夫だろ」
男「でも今回のことは昔の事件とやらに関わってるっぽいからな」
女「まだ終わってないんだね」
男「起きたか女」
女「あれ、あの子は?」
男「消えちゃったよ」
女「あの怪物もいない」
男「とりあえずは大丈夫そうだ」
女「…これで解決?」
男「メールのことはたぶんもう大丈夫だろ」
男「でも今回のことは昔の事件とやらに関わってるっぽいからな」
女「まだ終わってないんだね」
942: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:45:39.70 ID:puv8VzZ30
男「過去になにがあったかも気になるけど…」
男「この部屋の奥みてみろ」
女「ん?え、これ…」
男「どうみても人の骨だよなこれ」
女「なんか気持ち悪いの慣れてきちゃったよ…」
男「いやな慣れだなそれ」
男「この部屋の奥みてみろ」
女「ん?え、これ…」
男「どうみても人の骨だよなこれ」
女「なんか気持ち悪いの慣れてきちゃったよ…」
男「いやな慣れだなそれ」
943: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:48:59.61 ID:puv8VzZ30
男「さすがにこんなもの出てきたんじゃただの学生の手におえないよ」
女「そうだね…」
男「…あの日記って子供のだよな」
女「うん、そうだとおもうけど」
男「ほんとは本人を供養してやりたいんだけどな」
男「この日記だけでも」
女「うん、そうだね」
女「そうだね…」
男「…あの日記って子供のだよな」
女「うん、そうだとおもうけど」
男「ほんとは本人を供養してやりたいんだけどな」
男「この日記だけでも」
女「うん、そうだね」
944: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:53:30.83 ID:puv8VzZ30
――――
―――
――
キモオタ「つまりはその先生とやらが患者に手を出していたってことですかな」
男「おそらくはな」
キモオタ「その被害者である患者の一人がその子供と」
男「それは間違いないとおもう」
女「あの子は私たちに見つけてほしかったのかな」
男「あの子だけじゃない、被害にあったみんなのこともおもってたんだろ」
キモオタ「事件は約15年前のことですな」
男「その先生とやらはまだ生きてるんだろうか」
―――
――
キモオタ「つまりはその先生とやらが患者に手を出していたってことですかな」
男「おそらくはな」
キモオタ「その被害者である患者の一人がその子供と」
男「それは間違いないとおもう」
女「あの子は私たちに見つけてほしかったのかな」
男「あの子だけじゃない、被害にあったみんなのこともおもってたんだろ」
キモオタ「事件は約15年前のことですな」
男「その先生とやらはまだ生きてるんだろうか」
949: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 16:59:16.28 ID:puv8VzZ30
キモオタ「事件自体まだ明確になってないそうですよ」
男「つーかあの病院もよくずっと残ってるな」
キモオタ「なんでも工事するたびに不可解な現象が起こり続けて」
男「そういった話だったのか、心霊スポットにもなるわな」
女「でも今も起こるのかな」
男「どうだろうな…」
キモオタ「とにかく男殿と女さんが無事でよかったでよwww」
男「あれからメールはこなくなったしな」
女「とりあえずは一件落着ってかんじだね」
男「つーかあの病院もよくずっと残ってるな」
キモオタ「なんでも工事するたびに不可解な現象が起こり続けて」
男「そういった話だったのか、心霊スポットにもなるわな」
女「でも今も起こるのかな」
男「どうだろうな…」
キモオタ「とにかく男殿と女さんが無事でよかったでよwww」
男「あれからメールはこなくなったしな」
女「とりあえずは一件落着ってかんじだね」
952: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:03:46.68 ID:puv8VzZ30
男「一件で他の何件も問題がでてきたけどな」
女「うーん、とりあえず疲れたよ」
男「もう何日分もの体力つかった気がする」
キモオタ「ゆっくり休みなされ」
男「あの子最後いい笑顔してたなー」
女「いつかみんな報われるといいね」
男「そうだなあ」
おわり
女「うーん、とりあえず疲れたよ」
男「もう何日分もの体力つかった気がする」
キモオタ「ゆっくり休みなされ」
男「あの子最後いい笑顔してたなー」
女「いつかみんな報われるといいね」
男「そうだなあ」
おわり
953: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:04:56.65 ID:puv8VzZ30
最後思いっきり急ぎ足になった
すまん
細かいことはまた別で書くかも
すまん
細かいことはまた別で書くかも
954: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:05:10.34 ID:/cpZGrtb0
まぁしゃあないな
おつ
おつ
955: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:05:37.68 ID:a+Khrfi+0
面白かったよ
乙
乙
959: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:06:56.34 ID:ORhQBvQmi
面白怖かった
乙
乙
966: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:10:22.65 ID:P1EESyMfO
きのうから見てた!面白かったよ!続き書いてくれてありがとう!
972: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:12:24.33 ID:Qz+8cZN3i
久々に一気に全部見ちゃった
974: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/26(土) 17:15:35.75 ID:wgyiz8hYO
ちょっと尻すぼみ感はあったけど面白かった
次はスピンオフで男と女(とキモオタ&友)の話でも書いてよ
お疲れ様でした
次はスピンオフで男と女(とキモオタ&友)の話でも書いてよ
お疲れ様でした
引用元: 女「変なメールがきた」
【ガルパン】ミカ「未来が知りたいなら自分の目で確かめればいいんじゃないかな?」
2019-05-31
1: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:23:55.58 ID:N3WqAbMpO
エリカ「人の未来より自分の未来を心配してはどうかしら?」
ミカ「......それはどういう意味かな?」
エリカ「言葉の通りよ食料泥棒!もう逃げ場はどこにもないわ。観念しなさい」
ミカ「濡れ衣さ。証拠はあるのかい?」もっちゃもっちゃ
エリカ「......証拠の山を抱えながらよく言えるわね」
ミカ「それに、逃げ出すのはいつだって自分自身だ」
エリカ「はぁ?」
ミカ「トゥータ!!!」ジャッ♪
エリカ「うるさっ!!」
...........
......
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473254635
ミカ「......それはどういう意味かな?」
エリカ「言葉の通りよ食料泥棒!もう逃げ場はどこにもないわ。観念しなさい」
ミカ「濡れ衣さ。証拠はあるのかい?」もっちゃもっちゃ
エリカ「......証拠の山を抱えながらよく言えるわね」
ミカ「それに、逃げ出すのはいつだって自分自身だ」
エリカ「はぁ?」
ミカ「トゥータ!!!」ジャッ♪
エリカ「うるさっ!!」
...........
......
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2: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:30:29.56 ID:N3WqAbMpO
エリカ「そんな変な楽器の音でひるむほどヤワじゃ.......」
ミーンミンミンミンミ"ー
エリカ「え?」
エリカ「あれ?さっきまでわたし、盗人を追い詰めて調理室にいたはずじゃ........」
ミーンミンミンミンミ"ー
ブロロロロロロロ.......
エリカ「ここどこよ?外?それどころか艦の上ですら......」
おっちゃん「お、黒森峰の学生さん?応援しとうけんね!頑張りぃばい」
エリカ「は、はい......」
エリカ「........何が起きたの?」
ミーンミンミンミンミ"ー
エリカ「え?」
エリカ「あれ?さっきまでわたし、盗人を追い詰めて調理室にいたはずじゃ........」
ミーンミンミンミンミ"ー
ブロロロロロロロ.......
エリカ「ここどこよ?外?それどころか艦の上ですら......」
おっちゃん「お、黒森峰の学生さん?応援しとうけんね!頑張りぃばい」
エリカ「は、はい......」
エリカ「........何が起きたの?」
3: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:35:32.27 ID:N3WqAbMpO
エリカ「とにかく、ここはどこか調べないと......」
エリカ「コンビニが......ってここ、隊長の家の近くじゃない!」
エリカ「何がどうなってるの?なんか君が悪いんだけど.......」
エリカ「ん?空に、飛行船?」
『祝 黒森峰高校戦車道全国大会10連覇!』
エリカ「.......は?」
ミーンミンミンミンミンミ"ー
...............
........
エリカ「コンビニが......ってここ、隊長の家の近くじゃない!」
エリカ「何がどうなってるの?なんか君が悪いんだけど.......」
エリカ「ん?空に、飛行船?」
『祝 黒森峰高校戦車道全国大会10連覇!』
エリカ「.......は?」
ミーンミンミンミンミンミ"ー
...............
........
4: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:42:20.59 ID:N3WqAbMpO
エリカ「.......」
エリカ「あいすおいしい......」ペロペロ
エリカ(あの後調べて分かったことは)
エリカ「し、新聞の日付、10年後じゃない!」
エリカ「.......隊長の実家、なくなってる」
エリカ「あ、すごい、新札だわ!本物かしら!!」
エリカ「雑誌の表紙に副隊長.....じゃなくて、元副隊長が.....『大洗の奇跡を振り返る』?」
エリカ「すごい、コンビニのハンバーグ弁当とは思えないクオリティだわ.....」
エリカ(驚くことが多すぎて頭が追いつかない)
エリカ「あいすおいしい......」ペロペロ
エリカ(あの後調べて分かったことは)
エリカ「し、新聞の日付、10年後じゃない!」
エリカ「.......隊長の実家、なくなってる」
エリカ「あ、すごい、新札だわ!本物かしら!!」
エリカ「雑誌の表紙に副隊長.....じゃなくて、元副隊長が.....『大洗の奇跡を振り返る』?」
エリカ「すごい、コンビニのハンバーグ弁当とは思えないクオリティだわ.....」
エリカ(驚くことが多すぎて頭が追いつかない)
5: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:46:02.30 ID:N3WqAbMpO
エリカ(とりあえず、これはタイムスリップをして未来に来たって事かしら?)
ミカ『未来が知りたいなら自分の目で確かめればいいんじゃないかな?』
ミカ『トゥータ!!!』
エリカ「いやいやまさか.....」
エリカ「どう考えても、気を失って夢の中ってところよね」
エリカ「........夢とはとても思えないけれど」
???「えりか?」
ミカ『未来が知りたいなら自分の目で確かめればいいんじゃないかな?』
ミカ『トゥータ!!!』
エリカ「いやいやまさか.....」
エリカ「どう考えても、気を失って夢の中ってところよね」
エリカ「........夢とはとても思えないけれど」
???「えりか?」
6: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:52:40.64 ID:N3WqAbMpO
???「えりか!えりかーっ!」
エリカ「?!だ、誰??」
女の子「えりか!みつけた!」
エリカ「た、隊長?」
まほっぽい女の子「たいちょー?」
エリカ(目の前に隊長そっくりの女の子.....5歳くらいかしら?)
女の子「あれ?えりかじゃない。おねえちゃんだあれ?」
エリカ「えぇっと、わたしはエリカだけど」
女の子「えりかと同じだ!」
エリカ「あなたは?」
女の子「んー?むほー?」
女の子「むほーはね、むほーっていうの!にしずみむほーだよ!」
エリカ「ま、まさか.....」
エリカ(た、隊長の娘?!)
エリカ「?!だ、誰??」
女の子「えりか!みつけた!」
エリカ「た、隊長?」
まほっぽい女の子「たいちょー?」
エリカ(目の前に隊長そっくりの女の子.....5歳くらいかしら?)
女の子「あれ?えりかじゃない。おねえちゃんだあれ?」
エリカ「えぇっと、わたしはエリカだけど」
女の子「えりかと同じだ!」
エリカ「あなたは?」
女の子「んー?むほー?」
女の子「むほーはね、むほーっていうの!にしずみむほーだよ!」
エリカ「ま、まさか.....」
エリカ(た、隊長の娘?!)
7: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 22:58:03.80 ID:N3WqAbMpO
エリカ(いや、西住は二人いるじゃない!ひょっとしたらみほの娘かも。っていうか、名前!)
エリカ「えっと、むほちゃん?お母さんはなんてお名前かな?」
むほ「えー、おかあさましらないの?クロモリミネなのに?」
むほ「むほーのおかあさまはね!まほーなの!とってもえらいの!!」イバリ
エリカ「......そうなの」
エリカ(隊長、わたしはどうやら未来に来て隊長の娘と知り合ってしまったようです)
エリカ「えっと、むほちゃん?お母さんはなんてお名前かな?」
むほ「えー、おかあさましらないの?クロモリミネなのに?」
むほ「むほーのおかあさまはね!まほーなの!とってもえらいの!!」イバリ
エリカ「......そうなの」
エリカ(隊長、わたしはどうやら未来に来て隊長の娘と知り合ってしまったようです)
8: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:05:43.68 ID:N3WqAbMpO
むほ「おねえちゃんはえりかの子なの?」
エリカ「たぶん違うわ。そのエリカさんはどういう人なの?」
むほ「えっとね、えりかはおねえちゃんみたいな人でもっとふけててこわいの!」
エリカ「そう」
エリカ(どう考えても未来のわたしよね?)
むほ「オニババアだからおこりんぼですぐにおこるの!」ツノのジェスチャー
エリカ「そ、そうなの(この子本当に隊長の子かしら?)」ピクピク
むほ「でもね、むほーはえりかすきー!」にぱー
エリカ(間違いなく隊長の子だわ!!)
ミーンミンミンミンミ"ー
.............
......
エリカ「たぶん違うわ。そのエリカさんはどういう人なの?」
むほ「えっとね、えりかはおねえちゃんみたいな人でもっとふけててこわいの!」
エリカ「そう」
エリカ(どう考えても未来のわたしよね?)
むほ「オニババアだからおこりんぼですぐにおこるの!」ツノのジェスチャー
エリカ「そ、そうなの(この子本当に隊長の子かしら?)」ピクピク
むほ「でもね、むほーはえりかすきー!」にぱー
エリカ(間違いなく隊長の子だわ!!)
ミーンミンミンミンミ"ー
.............
......
9: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:13:50.91 ID:N3WqAbMpO
むほ「それでね、えりかとあそんでたんだけどね、はぐれちゃってね、でもおひるごはんまでにかえらないといけないの!」
エリカ「それは大変ね。まったく、わたしは何をしてるのかしら?」
むほ「せみぶつけたらころんであいたたたしてたからおこられるとおもってにげたの」
エリカ「......あとでちゃんと謝りなさい」
むほ「はーい」
エリカ(姿は隊長そっくりなのに、やってることは子供の頃のみほを倍くらいやんちゃにした感じね)
むほ「やってやるやってるやーってやるぜ♪」
エリカ「......その歌誰に習ったの?」
むほ「みほおばさま!」
エリカ「おば、おばさまっ」ブフォ
むほ「おばさまはね!やさしくてきれーなの!」
エリカ「.......そ」
エリカ「それは大変ね。まったく、わたしは何をしてるのかしら?」
むほ「せみぶつけたらころんであいたたたしてたからおこられるとおもってにげたの」
エリカ「......あとでちゃんと謝りなさい」
むほ「はーい」
エリカ(姿は隊長そっくりなのに、やってることは子供の頃のみほを倍くらいやんちゃにした感じね)
むほ「やってやるやってるやーってやるぜ♪」
エリカ「......その歌誰に習ったの?」
むほ「みほおばさま!」
エリカ「おば、おばさまっ」ブフォ
むほ「おばさまはね!やさしくてきれーなの!」
エリカ「.......そ」
10: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:19:13.79 ID:N3WqAbMpO
むほ「.......おねえちゃんもみほおばさまきらい?」
エリカ「どうして?」
むほ「えりかもみほおばさまにあったり、みほおばさまのはなしをするとおかおこわくなるの」
エリカ「.......そうね」
むほ「みほおばさまやさしいよ?」
エリカ「.......そうね。やっぱり嫌いじゃないわ。ただちょっと羨ましいのよ」
むほ「なんで?」
エリカ「さぁ?わたしにも分からないわ」
むほ「やっぱりえりかみたい」
エリカ「クスッ、そうでしょうね」
むほ「?」
エリカ「どうして?」
むほ「えりかもみほおばさまにあったり、みほおばさまのはなしをするとおかおこわくなるの」
エリカ「.......そうね」
むほ「みほおばさまやさしいよ?」
エリカ「.......そうね。やっぱり嫌いじゃないわ。ただちょっと羨ましいのよ」
むほ「なんで?」
エリカ「さぁ?わたしにも分からないわ」
むほ「やっぱりえりかみたい」
エリカ「クスッ、そうでしょうね」
むほ「?」
11: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:25:19.60 ID:N3WqAbMpO
エリカ「.......そういえば、さっきからわたっ、エリカさんとみほの話ばかりだけど、あなたのお母さんは?」
むほ「おかあさま?」
むほ「おかあさまはね、とおくのくににいるからあえないの」
エリカ「遠くの国?」
むほ「とってもとおいの。いそがしいって」
エリカ「.......海外出張かしら?」
むほ「でもね!きょうはおかあさまにあうの!おはかまいりにいくの!!」
エリカ「.......え?」
むほ「おぼんだからかえってくるの!おはかまいりでおてらにいってあうんだって」
エリカ「.......うそ」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
むほ「おかあさま?」
むほ「おかあさまはね、とおくのくににいるからあえないの」
エリカ「遠くの国?」
むほ「とってもとおいの。いそがしいって」
エリカ「.......海外出張かしら?」
むほ「でもね!きょうはおかあさまにあうの!おはかまいりにいくの!!」
エリカ「.......え?」
むほ「おぼんだからかえってくるの!おはかまいりでおてらにいってあうんだって」
エリカ「.......うそ」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
13: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:32:30.75 ID:N3WqAbMpO
むほ「おねえちゃん?」
エリカ(そういえば、実家、なくなって......雑誌の表紙に副隊長で、隊長の姿はどこにも.......)
むほ「.......むほー、ひどいこといった?」
エリカ「.......え?」
むほ「おねえちゃんないちゃ、や」
エリカ「.......あ」ツー
むほ「ごめんなさい。むほーはむほーで悪い子だから」
エリカ「.......違うの。泣いてないの」
むほ「きゃっ」
エリカ「ごめんね。大丈夫だから」ギュッ
エリカ(そういえば、実家、なくなって......雑誌の表紙に副隊長で、隊長の姿はどこにも.......)
むほ「.......むほー、ひどいこといった?」
エリカ「.......え?」
むほ「おねえちゃんないちゃ、や」
エリカ「.......あ」ツー
むほ「ごめんなさい。むほーはむほーで悪い子だから」
エリカ「.......違うの。泣いてないの」
むほ「きゃっ」
エリカ「ごめんね。大丈夫だから」ギュッ
14: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:37:38.80 ID:N3WqAbMpO
???「お嬢様ぁ!」
むほ「あ、えりか」
エリカ「え?」
逸見「お嬢様、やはりこちらでしたか......」
むほ「おねえちゃん!ふけてるほうのえりか!」
ごちん
むほ「いたい......」
逸見「人にセミを投げてはいけません!」
エリカ「......あの」
逸見「......お嬢様、少しあちらで遊んでいてください」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
むほ「あ、えりか」
エリカ「え?」
逸見「お嬢様、やはりこちらでしたか......」
むほ「おねえちゃん!ふけてるほうのえりか!」
ごちん
むほ「いたい......」
逸見「人にセミを投げてはいけません!」
エリカ「......あの」
逸見「......お嬢様、少しあちらで遊んでいてください」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
15: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:43:01.67 ID:N3WqAbMpO
逸見「さて、何から説明すればいいかしら?」
エリカ「......」
逸見「......本当に、夢じゃなかったのね」
エリカ「っ!それじゃぁ!」
逸見「そうよ、ここはあなたから見て未来。わたしは未来のわたし」
エリカ「一応確認させて、むほは、本当に隊長の子なの?」
逸見「......そうよ。まほさんと、あなたもいつか会うあのいけすかない男との子供よ」
エリカ「......そう」
逸見「......」
エリカ「......」
逸見「......本当に、夢じゃなかったのね」
エリカ「っ!それじゃぁ!」
逸見「そうよ、ここはあなたから見て未来。わたしは未来のわたし」
エリカ「一応確認させて、むほは、本当に隊長の子なの?」
逸見「......そうよ。まほさんと、あなたもいつか会うあのいけすかない男との子供よ」
エリカ「......そう」
逸見「......」
16: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:50:12.37 ID:N3WqAbMpO
逸見「......わたしは、あなたに未来の事はあまり教えないわ。未来のわたしがそうしたように」
逸見「でもね、忠告はしておいてあげる。人の話は最後まで聞くこと。初対面の人とはにこやかに接すること。あと、継続高校の盗人は戦車倉庫のII号の中よ。混乱に乗じて逃げようとするからティガーをぶつけてとっちめてやりなさい」
エリカ「あぁ、忘れてたわ」
逸見「......そろそろ時間ね。最後に聞いておきたいことは?.......まぁ、知ってるんだけど」
エリカ「隊長は、どうなったの?」
逸見「......」
逸見「でもね、忠告はしておいてあげる。人の話は最後まで聞くこと。初対面の人とはにこやかに接すること。あと、継続高校の盗人は戦車倉庫のII号の中よ。混乱に乗じて逃げようとするからティガーをぶつけてとっちめてやりなさい」
エリカ「あぁ、忘れてたわ」
逸見「......そろそろ時間ね。最後に聞いておきたいことは?.......まぁ、知ってるんだけど」
エリカ「隊長は、どうなったの?」
逸見「......」
17: ◆45SR4r0flud5 2016/09/07(水) 23:56:00.07 ID:N3WqAbMpO
逸見「......奥様、まほさんはね、一年前の戦車道の大会の試合で
エリカ「なんでとめなかったのよっ!!!!!」
逸見「......」
エリカ「わかってたんでしょ?覚えてたんでしょう?出来たはずよね!未来は変えられたはずよね!!」
逸見「......」
逸見「やっぱり、こうなるのね」
エリカ「っ!視界がぼやけて......」
逸見「忠告はしたわよ。人の話は最後まで聞きなさい、と。未来はあなたが掴みなさい」
逸見「そうそう、最後に」
逸見「お盆に帰省するのは何も幽霊だけとは限らないのよ?」
エリカ「なんでとめなかったのよっ!!!!!」
逸見「......」
エリカ「わかってたんでしょ?覚えてたんでしょう?出来たはずよね!未来は変えられたはずよね!!」
逸見「......」
逸見「やっぱり、こうなるのね」
エリカ「っ!視界がぼやけて......」
逸見「忠告はしたわよ。人の話は最後まで聞きなさい、と。未来はあなたが掴みなさい」
逸見「そうそう、最後に」
逸見「お盆に帰省するのは何も幽霊だけとは限らないのよ?」
18: ◆45SR4r0flud5 2016/09/08(木) 00:01:21.97 ID:BigFFntJO
???「.......カ、エ...カ!エリカっ!!」
エリカ「.......誰?」
まほ「分かるか?わたしだ!西住まほだ!!」
エリカ「っ!!隊長っ!」
まほ「大丈夫か?あのカンテレに何をされた?!」
エリカ「カンテレ......そうだ!II号の中です!ティガーをぶつけて動けなくしてください!」
まほ「!?分かった!おい!」
小梅「はいっ!」
まほ「エリカ、痛いところはないか?具合はどうだ?」
エリカ「隊長.....」
まほ「なんだ?」
エリカ「......生きてる」ギュ
エリカ「.......誰?」
まほ「分かるか?わたしだ!西住まほだ!!」
エリカ「っ!!隊長っ!」
まほ「大丈夫か?あのカンテレに何をされた?!」
エリカ「カンテレ......そうだ!II号の中です!ティガーをぶつけて動けなくしてください!」
まほ「!?分かった!おい!」
小梅「はいっ!」
まほ「エリカ、痛いところはないか?具合はどうだ?」
エリカ「隊長.....」
まほ「なんだ?」
エリカ「......生きてる」ギュ
19: ◆45SR4r0flud5 2016/09/08(木) 00:06:57.63 ID:BigFFntJO
逸見「......」
むほ「えりかー、もういいー?」
逸見「......えぇ、終わりましたよ」
むほ「あれ?わかいえりかは?」
ごちん
むほ「いたい」
逸見「はぁ、昔から人の話を聞かないわね」
逸見「さぁ、天衣無縫のお嬢様、これからお寺詣りに行ってまほ奥様とお食事です。お行儀よくしてくださいね」
逸見「何せ久しぶりの日本ですから、フォークやナイフより箸を使いたいでしょう」
END
むほ「えりかー、もういいー?」
逸見「......えぇ、終わりましたよ」
むほ「あれ?わかいえりかは?」
ごちん
むほ「いたい」
逸見「はぁ、昔から人の話を聞かないわね」
逸見「さぁ、天衣無縫のお嬢様、これからお寺詣りに行ってまほ奥様とお食事です。お行儀よくしてくださいね」
逸見「何せ久しぶりの日本ですから、フォークやナイフより箸を使いたいでしょう」
END
20: ◆45SR4r0flud5 2016/09/08(木) 00:11:47.86 ID:BigFFntJO
終わりです。HTML依頼出してきます。
うがー!分かりづらっ!!いろいろやり損ねたのを後半にねじ込みすぎた!!!!
力不足を痛感します。お粗末さまでした。
うがー!分かりづらっ!!いろいろやり損ねたのを後半にねじ込みすぎた!!!!
力不足を痛感します。お粗末さまでした。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/08(木) 00:24:32.93 ID:zVmQDReAO
乙
それにしても、俺の将来の娘はむほというのか
それにしても、俺の将来の娘はむほというのか
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/08(木) 00:26:45.82 ID:+kQlMw+co
まあ、託卵なんですけどね
引用元: 【ガルパン】ミカ「未来が知りたいなら自分の目で確かめればいいんじゃないかな?」
(*^◯^*)「戦車道?」
2019-05-31
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:14:03.15 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)の家
「2‐6!ベイスターズ惜しくも敗北していまいました!これで6連敗です!」
(*^◯^*)「あーもう!また負けちゃったんだ!」
(●▲●)「アハハ…先発の砂田は6回3失点で悪くなかったんだけどね」
(*^◯^*)「うん!二軍から上がっての初めての登板だからよくやってくれたんだ!これで21歳なんだから将来が楽しみすぎるんだ!!」ポジポジ
(*^◯^*)「それに石川内野手のツーランホームラン!復活のホームランなんだ!!」ポジポジ
(●▲●)「アハハ…(逆に言うとホームランでしか点取れてないんだけどね…)」
(●▲●)「それはそうと、もう九時回っちゃってるね」
(*^◯^*)「今日は泊まっていくといいんだ!まだまだお菓子も沢山あるんだ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470406412
「2‐6!ベイスターズ惜しくも敗北していまいました!これで6連敗です!」
(*^◯^*)「あーもう!また負けちゃったんだ!」
(●▲●)「アハハ…先発の砂田は6回3失点で悪くなかったんだけどね」
(*^◯^*)「うん!二軍から上がっての初めての登板だからよくやってくれたんだ!これで21歳なんだから将来が楽しみすぎるんだ!!」ポジポジ
(*^◯^*)「それに石川内野手のツーランホームラン!復活のホームランなんだ!!」ポジポジ
(●▲●)「アハハ…(逆に言うとホームランでしか点取れてないんだけどね…)」
(●▲●)「それはそうと、もう九時回っちゃってるね」
(*^◯^*)「今日は泊まっていくといいんだ!まだまだお菓子も沢山あるんだ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470406412
関連
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【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:14:46.42 ID:kr9YXb3y0
(●▲●)「ホント?うれしいな」
(●▲●)「…で野球も終わったしこれからなにしようか?」
(*^◯^*)「ベイスターズとカープの若手で朝まで語るんだ!」
(●▲●)「アハハ、それも悪くないけど、今日は見せたいDVDがあるんだよね」
(*^◯^*)「ん?なんのDVDなんだ?」
(●▲●)「えっとね…あった。これ」ガサゴソ
ガ ー ル ズ & パ ン ツ ァ ー
(●▲●)「…で野球も終わったしこれからなにしようか?」
(*^◯^*)「ベイスターズとカープの若手で朝まで語るんだ!」
(●▲●)「アハハ、それも悪くないけど、今日は見せたいDVDがあるんだよね」
(*^◯^*)「ん?なんのDVDなんだ?」
(●▲●)「えっとね…あった。これ」ガサゴソ
ガ ー ル ズ & パ ン ツ ァ ー
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:15:29.97 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)「…」
(*^◯^*)「くっさ!萌え豚やんけ!なんだ」
(●▲●)「まあ待って待って、そういう反応になっちゃうけどこれ面白いんだよ」
(*^◯^*)「ほんとぉ?」
(●▲●)「王道展開だし、なにより戦車を知らなくてもストーリーがとても分かりやすいんだよ」
(*^◯^*)「うーん…、でもせっかく紹介してくれたし見てみるんだ!」
(●▲●)「うんうん!そうしよう!」DVDセット
(●▲●)「じゃあ再生、っと」ボタンポチー
TV「…」シーン
(*^◯^*)「再生されないんだ」
(*^◯^*)「くっさ!萌え豚やんけ!なんだ」
(●▲●)「まあ待って待って、そういう反応になっちゃうけどこれ面白いんだよ」
(*^◯^*)「ほんとぉ?」
(●▲●)「王道展開だし、なにより戦車を知らなくてもストーリーがとても分かりやすいんだよ」
(*^◯^*)「うーん…、でもせっかく紹介してくれたし見てみるんだ!」
(●▲●)「うんうん!そうしよう!」DVDセット
(●▲●)「じゃあ再生、っと」ボタンポチー
TV「…」シーン
(*^◯^*)「再生されないんだ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:15:58.77 ID:kr9YXb3y0
(●▲●)「あれ?おかしいな、なんでだろ」ポチポチポチポチ
(*^◯^*)「あっ、そんなに連打したら」
TV「…」
TV「…ガガッ…ビビィー!…ザーーーーーーーーーーーーーー」ガタガタ
(*^◯^*)「ファッ!?」
TV「ザーーー…ゴォォォォォ!」ギュルルルル
(*^◯^*)「おっ!吸い込まれるゥーんだ!」ギュルル
(●▲●)「あっ!ポジハメ君!」
(●▲●)「…テレビに吸い込まれちゃった」
TV「エーンダーエンダーミッショオオン!アオン!」
(●▲●)「DVD普通に始まっちゃった…ポジハメ君大丈夫かな…」
(*^◯^*)「あっ、そんなに連打したら」
TV「…」
TV「…ガガッ…ビビィー!…ザーーーーーーーーーーーーーー」ガタガタ
(*^◯^*)「ファッ!?」
TV「ザーーー…ゴォォォォォ!」ギュルルルル
(*^◯^*)「おっ!吸い込まれるゥーんだ!」ギュルル
(●▲●)「あっ!ポジハメ君!」
(●▲●)「…テレビに吸い込まれちゃった」
TV「エーンダーエンダーミッショオオン!アオン!」
(●▲●)「DVD普通に始まっちゃった…ポジハメ君大丈夫かな…」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:16:36.09 ID:kr9YXb3y0
格納庫
キーンコーンカーンコーン
ペコ「やっと授業が終わりました、早く格納庫に行って戦車道の練習の準備をしませんと…」ギィー
ペコ「…あれ?あれは…」
(*^◯^*)「う、うーん…ここはどこなんだ?」
(*^◯^*)「なんか戦車が沢山あるんだ、僕は軍の施設に来ちゃったんだ?」
ペコ「軍隊ではありませんよ、れっきとした部活動です」ヌッ
(*^◯^*)「ファッ!?」
ペコ「そんなに驚かれなくても…」ニガワライ
キーンコーンカーンコーン
ペコ「やっと授業が終わりました、早く格納庫に行って戦車道の練習の準備をしませんと…」ギィー
ペコ「…あれ?あれは…」
(*^◯^*)「う、うーん…ここはどこなんだ?」
(*^◯^*)「なんか戦車が沢山あるんだ、僕は軍の施設に来ちゃったんだ?」
ペコ「軍隊ではありませんよ、れっきとした部活動です」ヌッ
(*^◯^*)「ファッ!?」
ペコ「そんなに驚かれなくても…」ニガワライ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:17:08.17 ID:kr9YXb3y0
ペコ「ごぎげんよう、その制服からして私と同じ1年生ですね」
(*^◯^*)「こんにちはなんだ!ここはどこなんだ?」
ペコ「ふふっ、おもしろい話し方をする人ですね。ここは戦車道で使う戦車の格納庫です」
(*^◯^*)「戦車道?」
ペコ「戦車道をご存じないんですか?」
(*^◯^*)「聞いたことないんだ!初耳なんだ!」
ペコ(ん…?ここの生徒であれば名前くらいは聞いたことあるはずなのですが…、あっ…(察し))
ペコ「もしかして貴女はここの学生ではないのですか?」ジロリ
(*^◯^*)「違うんだ!TVに吸い込まれて気が付いたらここn…ってうわあ!」ガシッ
ペコ「ちょっと風紀室までご同行願います」ズルズルズルズル←ポジハメを引きずる音
(*^◯^*)「こんにちはなんだ!ここはどこなんだ?」
ペコ「ふふっ、おもしろい話し方をする人ですね。ここは戦車道で使う戦車の格納庫です」
(*^◯^*)「戦車道?」
ペコ「戦車道をご存じないんですか?」
(*^◯^*)「聞いたことないんだ!初耳なんだ!」
ペコ(ん…?ここの生徒であれば名前くらいは聞いたことあるはずなのですが…、あっ…(察し))
ペコ「もしかして貴女はここの学生ではないのですか?」ジロリ
(*^◯^*)「違うんだ!TVに吸い込まれて気が付いたらここn…ってうわあ!」ガシッ
ペコ「ちょっと風紀室までご同行願います」ズルズルズルズル←ポジハメを引きずる音
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:17:35.94 ID:kr9YXb3y0
風紀室
風紀員「…歩次位ハイメ、1年B組の生徒で趣味は野球観戦、間違いなくウチの生徒ですわよ」カタカタ
ペコ「え、えぇー…」
(*^◯^*)「そんなわけないんだ!僕さっきまでネガゲロくんと野球観戦を…!」
風紀員「ハイメさん」
(*^◯^*)「なに?」
風紀員「…フゥー、フフッ」
(*^◯^*)「なんなんだ?」
風紀員「…だれだってそういう時期はありますわ、でも周りに迷惑をかけちゃダメですよ?」ナマアタタカイメ
(*^◯^*)「いや別に僕中二病とかじゃないんだ!」
風紀員「…歩次位ハイメ、1年B組の生徒で趣味は野球観戦、間違いなくウチの生徒ですわよ」カタカタ
ペコ「え、えぇー…」
(*^◯^*)「そんなわけないんだ!僕さっきまでネガゲロくんと野球観戦を…!」
風紀員「ハイメさん」
(*^◯^*)「なに?」
風紀員「…フゥー、フフッ」
(*^◯^*)「なんなんだ?」
風紀員「…だれだってそういう時期はありますわ、でも周りに迷惑をかけちゃダメですよ?」ナマアタタカイメ
(*^◯^*)「いや別に僕中二病とかじゃないんだ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:18:02.02 ID:kr9YXb3y0
風紀員「ええ、わかっていますわ、わかっていますとも、私にもそんな時期がありましたわ」ナマアタタカイメ
(*^◯^*)「この人全然わかってないんだ!」
ペコ「大丈夫ですよハイメさん、誰だってそういう時期はありますよ」ハイライトオフ
(*^◯^*)「だから違うんだ…というか、なんでそんなに悲しそうに言うんだ…」
ペコ「いや、ウチの先輩も似たようなのが居てですね…」ハイライトオフ
ガララッ
ペコ「ほら、噂をすれば…」
ダージリン「あらペコこんなところにいましたの、もう練習が始まりますわよ?」
ダージリン「…あら?そちらの娘は何方?」
ペコ「こちらは私と同じ一年生のハイメさんです」
(*^◯^*)「こんにちはなんだ!」
(*^◯^*)「この人全然わかってないんだ!」
ペコ「大丈夫ですよハイメさん、誰だってそういう時期はありますよ」ハイライトオフ
(*^◯^*)「だから違うんだ…というか、なんでそんなに悲しそうに言うんだ…」
ペコ「いや、ウチの先輩も似たようなのが居てですね…」ハイライトオフ
ガララッ
ペコ「ほら、噂をすれば…」
ダージリン「あらペコこんなところにいましたの、もう練習が始まりますわよ?」
ダージリン「…あら?そちらの娘は何方?」
ペコ「こちらは私と同じ一年生のハイメさんです」
(*^◯^*)「こんにちはなんだ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:18:28.41 ID:kr9YXb3y0
ダージリン「あらあら可愛らしい女の子ね、よろしくねハイメ」ニッコリ
(*^◯^*)「…女の子?僕は女の子じゃないんだ!」
ペコ「え?」
ダージリン「ふふっ、面白いことを言う娘ね、鏡を見て御覧なさい」
(*^◯^*)「え?というかみんなと姿はかなり違う姿だと思うんだけ…ど!?」
(*^◯^*)「ファッ!?僕女の子になってるんだ!?!?」
風紀員「あぁ…もうここまで浸食が…」
(*^◯^*)「そのネタもういいから」
(*^◯^*)「…女の子?僕は女の子じゃないんだ!」
ペコ「え?」
ダージリン「ふふっ、面白いことを言う娘ね、鏡を見て御覧なさい」
(*^◯^*)「え?というかみんなと姿はかなり違う姿だと思うんだけ…ど!?」
(*^◯^*)「ファッ!?僕女の子になってるんだ!?!?」
風紀員「あぁ…もうここまで浸食が…」
(*^◯^*)「そのネタもういいから」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:18:55.63 ID:kr9YXb3y0
格納庫
アッサム「--つまり、貴女は別の世界の住人だということですか?」
(*^◯^*)「はいなんだ!」
ダージリン「…でも、生まれてから今日までの経歴はここにあるわけでしょう?」コウチャゴクー
(*^◯^*)「それはデタラメなんだ!僕は南慈英市というところから来たんだ」
ペコ「確かに、そんな市はこの世界にはないみたいですねぇ…」スマホスイー
アッサム「ますます解りません、本当にこの娘は別世界から来たのかもしれませんね」
(*^◯^*)「最初からそう言ってるんだ」
ペコ「…そうなると、元の世界に帰る方法を探さないといけませんね」
アッサム「そうね、一体どうすれば…、ハイメさんはなにかアテがありますか?」
(*^◯^*)「皆目見当もつかないんだ、ごめんなさいなんだ」
アッサム「いえいえ…、でもそうなると一体どうすれば」
ダージリン「こんな格言を知っているかしら?火のないところに煙は立たぬ。」
(*^◯^*)「…」
アッサム「いやそれ諺ですけど…」
アッサム「--つまり、貴女は別の世界の住人だということですか?」
(*^◯^*)「はいなんだ!」
ダージリン「…でも、生まれてから今日までの経歴はここにあるわけでしょう?」コウチャゴクー
(*^◯^*)「それはデタラメなんだ!僕は南慈英市というところから来たんだ」
ペコ「確かに、そんな市はこの世界にはないみたいですねぇ…」スマホスイー
アッサム「ますます解りません、本当にこの娘は別世界から来たのかもしれませんね」
(*^◯^*)「最初からそう言ってるんだ」
ペコ「…そうなると、元の世界に帰る方法を探さないといけませんね」
アッサム「そうね、一体どうすれば…、ハイメさんはなにかアテがありますか?」
(*^◯^*)「皆目見当もつかないんだ、ごめんなさいなんだ」
アッサム「いえいえ…、でもそうなると一体どうすれば」
ダージリン「こんな格言を知っているかしら?火のないところに煙は立たぬ。」
(*^◯^*)「…」
アッサム「いやそれ諺ですけど…」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:19:21.11 ID:kr9YXb3y0
ダージリン「…」
ダージリン「…コホン、つまり物事には何かしら理由や原因があるものよ」
ダージリン「今回のハイメの件も誰かの意志によって行われたものかもしれないわね」
(*^◯^*)「…誰かの」
ペコ「意志…ですか」
アッサム「…」
ダージリン「そういえばハイメはこれからどうするのかしら?」
(*^◯^*)「え?僕なんだ?」
ダージリン「これまでの経歴書を見ると部活にも入ってないようだけど」
(*^◯^*)「僕野球がやりたいんだ!」
アッサム「残念ながらこの学校に野球部はありませんよ」
(*^◯^*)「そ…そんな、僕どうすればいいんだ…」
ダージリン「…コホン、つまり物事には何かしら理由や原因があるものよ」
ダージリン「今回のハイメの件も誰かの意志によって行われたものかもしれないわね」
(*^◯^*)「…誰かの」
ペコ「意志…ですか」
アッサム「…」
ダージリン「そういえばハイメはこれからどうするのかしら?」
(*^◯^*)「え?僕なんだ?」
ダージリン「これまでの経歴書を見ると部活にも入ってないようだけど」
(*^◯^*)「僕野球がやりたいんだ!」
アッサム「残念ながらこの学校に野球部はありませんよ」
(*^◯^*)「そ…そんな、僕どうすればいいんだ…」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:19:50.57 ID:kr9YXb3y0
ペコ「そこまで絶望することですか」
(*^◯^*)「当たり前なんだ!僕にとって野球は人生そのものなんだ!」
ダージリン「じゃあ行く当てはない、ってことね?」
ダージリン「ハイメ、戦車道を始めなさい」
(*^◯^*)「戦車道?さっきも言ってたけど戦車道ってなんなんだ?」
ダージリン「詳しい話は後。貴女が今口に出せるのはイエスかノー、それだけよ」ニッコリ
(*^◯^*)「じゃあお願いしますなんだ」
ダージリン「ふふふ、いい返事ね」
アッサム「っ!そんな簡単に決めていいのですか?」
ダージリン「いいのよアッサム」
ダージリン「たった今聖グロリアーナの戦車道の一員になった貴女にこの格言を送るわ、知っているかs」
(*^◯^*)「当たり前なんだ!僕にとって野球は人生そのものなんだ!」
ダージリン「じゃあ行く当てはない、ってことね?」
ダージリン「ハイメ、戦車道を始めなさい」
(*^◯^*)「戦車道?さっきも言ってたけど戦車道ってなんなんだ?」
ダージリン「詳しい話は後。貴女が今口に出せるのはイエスかノー、それだけよ」ニッコリ
(*^◯^*)「じゃあお願いしますなんだ」
ダージリン「ふふふ、いい返事ね」
アッサム「っ!そんな簡単に決めていいのですか?」
ダージリン「いいのよアッサム」
ダージリン「たった今聖グロリアーナの戦車道の一員になった貴女にこの格言を送るわ、知っているかs」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:20:17.39 ID:kr9YXb3y0
寮
ペコ「どうやら同じ部屋のようですね…」
(*^◯^*)「この学園は二人一部屋なんだ?」
ペコ「はい、そうです。ただ私は人員の関係で1人だったんですけどね…」
(*^◯^*)「そうだったんだ、これからよろしくなんだ!」
ペコ「はい、よろしくお願いします」ニッコリ
(*^◯^*)「あっそうだ」
ペコ「?」
(*^◯^*)「その敬語やめてほしいんだ、同学年だからため口で全然構わないんだ!」
ペコ「え?…うぷぷっ、あははっ」
(*^◯^*)「ど、どうしたんだ?急に笑い出して」
ペコ「どうやら同じ部屋のようですね…」
(*^◯^*)「この学園は二人一部屋なんだ?」
ペコ「はい、そうです。ただ私は人員の関係で1人だったんですけどね…」
(*^◯^*)「そうだったんだ、これからよろしくなんだ!」
ペコ「はい、よろしくお願いします」ニッコリ
(*^◯^*)「あっそうだ」
ペコ「?」
(*^◯^*)「その敬語やめてほしいんだ、同学年だからため口で全然構わないんだ!」
ペコ「え?…うぷぷっ、あははっ」
(*^◯^*)「ど、どうしたんだ?急に笑い出して」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:20:43.57 ID:kr9YXb3y0
ペコ「だって、貴女この学校がなんの学校か知っていらして?あははっ」
ペコ「…まぁいいや、ここはハイメちゃんと私だけの秘密ね、ふふっよろしくねハイメちゃん」
(*^◯^*)(さっぱり意味が解らないけどなんか仲良くなった気がするんだ!)
ペコ「…あと」
(*^◯^*)「?」
ペコ「ハイメちゃんは先輩の言葉遣いを気を付けるべきだよ、私ずっと冷や冷やだったんだから」
(*^◯^*)「えぇ…、そんなに危ないんだ?」
ペコ「危ないどころじゃないよ、もう…私がみっちり教えてあげるから」
(*^◯^*)「え?」
・・・・・
・・・
・
ペコ「…まぁいいや、ここはハイメちゃんと私だけの秘密ね、ふふっよろしくねハイメちゃん」
(*^◯^*)(さっぱり意味が解らないけどなんか仲良くなった気がするんだ!)
ペコ「…あと」
(*^◯^*)「?」
ペコ「ハイメちゃんは先輩の言葉遣いを気を付けるべきだよ、私ずっと冷や冷やだったんだから」
(*^◯^*)「えぇ…、そんなに危ないんだ?」
ペコ「危ないどころじゃないよ、もう…私がみっちり教えてあげるから」
(*^◯^*)「え?」
・・・・・
・・・
・
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:21:13.34 ID:kr9YXb3y0
次の日 教室
ガヤガヤ
(*^◯^*)「…」ポケー
ペコ「…大丈夫?」
(*^◯^*)「大丈夫じゃないんだ、言葉遣いとかお嬢様の作法とか一晩で入るわけないんだ」フラフラ
ペコ「ごめんなさい…私もつい熱が入っちゃって…」シュン
(*^◯^*)「気にしないんだ!僕もペコちゃんの期待に沿えるよう頑張るんだ!」
ペコ「ふふ…」
(*^◯^*)「一時間目は日本史なんだ、意外と普通の授業なんだ」
ペコ「当たり前よ、お嬢様学校と言ってもその辺は変わらないんだから」
(*^◯^*)「ふーんなんだ」
ガララッ
ペコ「ほら、先生が来たよ…って」
(*^◯^*)「…Zzz」クカー
ペコ(もう寝てる…)
ガヤガヤ
(*^◯^*)「…」ポケー
ペコ「…大丈夫?」
(*^◯^*)「大丈夫じゃないんだ、言葉遣いとかお嬢様の作法とか一晩で入るわけないんだ」フラフラ
ペコ「ごめんなさい…私もつい熱が入っちゃって…」シュン
(*^◯^*)「気にしないんだ!僕もペコちゃんの期待に沿えるよう頑張るんだ!」
ペコ「ふふ…」
(*^◯^*)「一時間目は日本史なんだ、意外と普通の授業なんだ」
ペコ「当たり前よ、お嬢様学校と言ってもその辺は変わらないんだから」
(*^◯^*)「ふーんなんだ」
ガララッ
ペコ「ほら、先生が来たよ…って」
(*^◯^*)「…Zzz」クカー
ペコ(もう寝てる…)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:21:41.48 ID:kr9YXb3y0
放課後 格納庫
(*^◯^*)「今日から入部したポジハメなんだ!よろしくお願いいたしますですわゾなんだ!」
アッサム「…とまぁ、今日から入部した新入部員だ。みなさん仲良くするように」
ナニゴ?アレ カワイライイデスワネ ヨロシクオネガイシマスワ アンナコイタカシラ
(*^◯^*)「…それで僕はなにをすればいいんだ?」
アッサム「貴女には弾薬磨きと車体清掃をやってもらいます」
(*^◯^*)「えぇ…戦車には乗れないんだ?」
アッサム「当たり前です、戦車だって数に限りがありますので、戦車に乗れるのは2年生くらいからでしょうね」
(*^◯^*)「うーん、わかったんだ!弾薬磨き頑張るんだ!」
(*^◯^*)「今日から入部したポジハメなんだ!よろしくお願いいたしますですわゾなんだ!」
アッサム「…とまぁ、今日から入部した新入部員だ。みなさん仲良くするように」
ナニゴ?アレ カワイライイデスワネ ヨロシクオネガイシマスワ アンナコイタカシラ
(*^◯^*)「…それで僕はなにをすればいいんだ?」
アッサム「貴女には弾薬磨きと車体清掃をやってもらいます」
(*^◯^*)「えぇ…戦車には乗れないんだ?」
アッサム「当たり前です、戦車だって数に限りがありますので、戦車に乗れるのは2年生くらいからでしょうね」
(*^◯^*)「うーん、わかったんだ!弾薬磨き頑張るんだ!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:22:27.66 ID:kr9YXb3y0
弾薬庫
(*^◯^*)「ここかな?」
(*^◯^*)「失礼しますなんだ!」
乙坂「俺の磨きで2ポンド砲がエキサイトしている」ゴシゴシ
筒香「馬鹿か?」ゴシゴシ
井納「◎※×☆◇●~」ゴシゴシ
(*^◯^*)「なんだか見たことあるような気がする人たちなんだ」
石川「あっ、新入部員の人かな?」
(*^◯^*)「はいなんだ!よろしくお願いしますですわゾなんだ!」
石川「うんよろしく、1年の石川だ」
(*^◯^*)「ここかな?」
(*^◯^*)「失礼しますなんだ!」
乙坂「俺の磨きで2ポンド砲がエキサイトしている」ゴシゴシ
筒香「馬鹿か?」ゴシゴシ
井納「◎※×☆◇●~」ゴシゴシ
(*^◯^*)「なんだか見たことあるような気がする人たちなんだ」
石川「あっ、新入部員の人かな?」
(*^◯^*)「はいなんだ!よろしくお願いしますですわゾなんだ!」
石川「うんよろしく、1年の石川だ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:22:54.03 ID:kr9YXb3y0
乙坂「新しい部員に俺の胸がエキサイトしている」
筒香「馬鹿か?」
井納「◎※×☆◇●~」ケラケラ
(*^◯^*)「よろしくなんだ!」
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「部活中はずっと弾薬磨きなんだ?」ゴシゴシ
石川「いや、そういうわけではないよ」ゴシゴシ
(*^◯^*)「そうなんだ?ほかには何をするんだ?」
石川「部活の準備とか、演習場や格納庫の清掃、あと紅茶を作ったり…」
筒香「馬鹿か?」
井納「◎※×☆◇●~」ケラケラ
(*^◯^*)「よろしくなんだ!」
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「部活中はずっと弾薬磨きなんだ?」ゴシゴシ
石川「いや、そういうわけではないよ」ゴシゴシ
(*^◯^*)「そうなんだ?ほかには何をするんだ?」
石川「部活の準備とか、演習場や格納庫の清掃、あと紅茶を作ったり…」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:23:33.87 ID:kr9YXb3y0
石川「あっ、そうだな。戦車の発動機の暖気とかもやるね」
(*^◯^*)(この人の言葉がわかるんだ!?)
乙坂「雑用ばかりで俺のやる気がエキサイトできない」
筒香「馬鹿か?一年生の仕事は雑用だろ」
石川「そうだな、ほかの仕事もあるし早く終わらせてしまおう」
(*^◯^*)「あれ、そういえばペコちゃんがいないんだ」
井納「◎※×☆◇●~」
(*^◯^*)「ごめんなさい、全然わかないんだ」
石川「オレンジペコか?あいつなら演習場にいるよ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:24:02.05 ID:kr9YXb3y0
演習場
ドォン!ドォン!ギュララララ
友軍戦車{4時の方向敵巡航戦車小隊!距離、2000yd!こちらに砲撃を加えています!}ザザッ
ダージリン「了解、全車後方の森林まで退却」
友軍戦車{了解!}ザザッ
ダージリン「さてペコ、なんで迎撃せず森林に後退するのかしら?」
ペコ「…遠距離ではマチルダじゃあクルセイダーの6ポンド砲に対抗できないため、森林に隠れ敵を奇襲するためです」
ダージリン「ふふふ、半分正解ね」
ペコ「?」
友軍戦車{全車森林へ後退完了しました!敵小隊距離近づく1400yd!砲撃止みません!}ザザッ
ダージリン「了解、走りながらの砲撃なんて当たるものですか、全車AP弾装填」
ドォン!ドォン!ギュララララ
友軍戦車{4時の方向敵巡航戦車小隊!距離、2000yd!こちらに砲撃を加えています!}ザザッ
ダージリン「了解、全車後方の森林まで退却」
友軍戦車{了解!}ザザッ
ダージリン「さてペコ、なんで迎撃せず森林に後退するのかしら?」
ペコ「…遠距離ではマチルダじゃあクルセイダーの6ポンド砲に対抗できないため、森林に隠れ敵を奇襲するためです」
ダージリン「ふふふ、半分正解ね」
ペコ「?」
友軍戦車{全車森林へ後退完了しました!敵小隊距離近づく1400yd!砲撃止みません!}ザザッ
ダージリン「了解、走りながらの砲撃なんて当たるものですか、全車AP弾装填」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:24:30.41 ID:kr9YXb3y0
友軍戦車{了解!}ザザッ
ペコ「装填完了しました」ガチャコン
ダージリン「了解、相変わらず早いわね」
ペコ「えへへ…」
友軍戦車{敵距離近づく!1000yd!これ以上は被弾する可能性が…!}ザザッ
ダージリン「…頃合いね」
ダージリン「…全車前進、敵戦車を攻撃しなさい」
友軍戦車{了解!}ザザッ
ギュルルルルッ!!ドォン!
敵戦車「ファッ!?」カシュッ
ダージリン「次弾装填!」
ペコ「はい!」ガチャコン
ダージリン「撃て!」ドォン!
敵戦車「あー許し亭許して…」カシュッ
友軍戦車{敵小隊全滅!こちらの被害はありません!}ザザッ
ダージリン「了解、皆お疲れさま」
ペコ「装填完了しました」ガチャコン
ダージリン「了解、相変わらず早いわね」
ペコ「えへへ…」
友軍戦車{敵距離近づく!1000yd!これ以上は被弾する可能性が…!}ザザッ
ダージリン「…頃合いね」
ダージリン「…全車前進、敵戦車を攻撃しなさい」
友軍戦車{了解!}ザザッ
ギュルルルルッ!!ドォン!
敵戦車「ファッ!?」カシュッ
ダージリン「次弾装填!」
ペコ「はい!」ガチャコン
ダージリン「撃て!」ドォン!
敵戦車「あー許し亭許して…」カシュッ
友軍戦車{敵小隊全滅!こちらの被害はありません!}ザザッ
ダージリン「了解、皆お疲れさま」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:25:03.12 ID:kr9YXb3y0
ダージリン「フゥ・・・」
ペコ「なぜ前進を?」
ダージリン「森林に下がった時点で相手も奇襲されると感づかれるわ」
ダージリン「じゃあ奇襲されると思ったらペコ、あなただったらどうするかしら?」
ペコ「私だったら…森林にぎりぎりまで接近、包囲して十分な砲撃を加えた後に前進します」
ダージリン「そう、つまり森林に近づくまでは砲撃は加えられないと考えるわね」
ダージリン「私たちは奇襲するために森林に隠れてるんだから」
ペコ「それが、包囲する寸前に突撃して来たら…あっ」
ペコ「相手は動揺して隙が生まれるわけですね」
ダージリン「…戦いは常に相手の裏をかくことよ、ペコよく覚えておきなさい」
ペコ「…はい!」
ペコ「なぜ前進を?」
ダージリン「森林に下がった時点で相手も奇襲されると感づかれるわ」
ダージリン「じゃあ奇襲されると思ったらペコ、あなただったらどうするかしら?」
ペコ「私だったら…森林にぎりぎりまで接近、包囲して十分な砲撃を加えた後に前進します」
ダージリン「そう、つまり森林に近づくまでは砲撃は加えられないと考えるわね」
ダージリン「私たちは奇襲するために森林に隠れてるんだから」
ペコ「それが、包囲する寸前に突撃して来たら…あっ」
ペコ「相手は動揺して隙が生まれるわけですね」
ダージリン「…戦いは常に相手の裏をかくことよ、ペコよく覚えておきなさい」
ペコ「…はい!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:25:31.30 ID:kr9YXb3y0
寮
(*^◯^*)「疲れたんだ…」ボロッ
ペコ「ふふっ、戦車道は大変だからね」
(*^◯^*)「でもペコちゃんすごいんだ!一年生で戦車に乗れるなんて、将来有望なんだ!」
ペコ「そ、そんなことないよ」テレテレ
ペコ「ハイメちゃんは今日は何したの?」
(*^◯^*)「弾磨きと発動機の油さしとかしてたんだ!楽しかったんだ!」
ペコ「そうなんだ、よかったね」ニッコリ
(*^◯^*)(ここの生活も案外いいかもしれないんだ)
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「疲れたんだ…」ボロッ
ペコ「ふふっ、戦車道は大変だからね」
(*^◯^*)「でもペコちゃんすごいんだ!一年生で戦車に乗れるなんて、将来有望なんだ!」
ペコ「そ、そんなことないよ」テレテレ
ペコ「ハイメちゃんは今日は何したの?」
(*^◯^*)「弾磨きと発動機の油さしとかしてたんだ!楽しかったんだ!」
ペコ「そうなんだ、よかったね」ニッコリ
(*^◯^*)(ここの生活も案外いいかもしれないんだ)
・・・・・
・・・
・
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:26:09.16 ID:kr9YXb3y0
2週間後
教室
教師「えーだからしてこの沖田畷の戦いで龍造寺家は一気に衰退…って」
(*^◯^*)「Zzz…」スピー
ペコ「ちょ、ちょっとハイメさん!」ボソボソ
教師「おいハイメェ!お前また寝やがって!」
(*^◯^*)「ファッ!?」
教師「これで14日連続だぞ!いい加減にしろォ!」
(*^◯^*)「先生お嬢様学校でそんな暴力的な言葉はいけませんですわゾなんだ!」
教師「うるせぇ!今日という今日は許さん!グラウンド100周だぁ!」ズルズルズル…←ポジハメを引きずる
(*^◯^*)「あーれーなんだ!」
教室
教師「えーだからしてこの沖田畷の戦いで龍造寺家は一気に衰退…って」
(*^◯^*)「Zzz…」スピー
ペコ「ちょ、ちょっとハイメさん!」ボソボソ
教師「おいハイメェ!お前また寝やがって!」
(*^◯^*)「ファッ!?」
教師「これで14日連続だぞ!いい加減にしろォ!」
(*^◯^*)「先生お嬢様学校でそんな暴力的な言葉はいけませんですわゾなんだ!」
教師「うるせぇ!今日という今日は許さん!グラウンド100周だぁ!」ズルズルズル…←ポジハメを引きずる
(*^◯^*)「あーれーなんだ!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:26:39.19 ID:kr9YXb3y0
格納庫
乙坂「弾薬持ってきたよ」ドスン
石川「あぁ、ありがとう」
(*^◯^*)「ありがとうなんだ!…ってこれ」
(*^◯^*)「これHE弾なんだ、今回クルセイダーに乗せるのは全部AP弾なんだ」
石川「あっホントだ、間違えてるな」
乙坂「…」
乙坂「AP弾だろうがHE弾だろうがエキサイトできるはず…」
筒香「馬鹿か?さっさと交換するぞ」
(*^◯^*)「間違いは誰にでもあるんだ、みんなで交換するんだ!」
石川「そうだな、早く終わらせよう」
井納「◎※×☆◇●~」
乙坂「…」
乙坂「みんなの優しさで俺の涙腺がエキサイトしている」
筒香「…馬鹿か。」
乙坂「弾薬持ってきたよ」ドスン
石川「あぁ、ありがとう」
(*^◯^*)「ありがとうなんだ!…ってこれ」
(*^◯^*)「これHE弾なんだ、今回クルセイダーに乗せるのは全部AP弾なんだ」
石川「あっホントだ、間違えてるな」
乙坂「…」
乙坂「AP弾だろうがHE弾だろうがエキサイトできるはず…」
筒香「馬鹿か?さっさと交換するぞ」
(*^◯^*)「間違いは誰にでもあるんだ、みんなで交換するんだ!」
石川「そうだな、早く終わらせよう」
井納「◎※×☆◇●~」
乙坂「…」
乙坂「みんなの優しさで俺の涙腺がエキサイトしている」
筒香「…馬鹿か。」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:27:09.04 ID:kr9YXb3y0
寮
(*^◯^*)「つ…疲れたんだ…」ボロボロ
ペコ「今日はいつも以上に疲れてるね…」アハハ…
(*^◯^*)「あの先生鬼すぎるんだ…マジで100周させたんだ…」
ペコ「あの先生厳しいもんね、でもハイメちゃんも…って」
(*^◯^*)「Zzz…」スピー
ペコ「もう寝ちゃってる…疲れてたんだね」アタタカイメ
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「つ…疲れたんだ…」ボロボロ
ペコ「今日はいつも以上に疲れてるね…」アハハ…
(*^◯^*)「あの先生鬼すぎるんだ…マジで100周させたんだ…」
ペコ「あの先生厳しいもんね、でもハイメちゃんも…って」
(*^◯^*)「Zzz…」スピー
ペコ「もう寝ちゃってる…疲れてたんだね」アタタカイメ
・・・・・
・・・
・
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:27:35.21 ID:kr9YXb3y0
???
(*^◯^*)「う、うーん…あれ?ここは?」
???「ここか?ここは夢の中やで」
(*^◯^*)「夢の中かぁ、君は誰なんだ?」
???「ワイか?ワイは…」
彡(゚)(゚)「ワイやで」
(*^◯^*)「いやだから誰なんだ」
彡(゚)(゚)「うーん…なんて言えばいいか…」
彡(゚)(゚)「簡単に言えば 神 やな」
(*^◯^*)「ファッ!?」
彡(゚)(゚)「ポジハメ、お前は横浜がどん底の6位だった時も健気に応援しとったやろ?」
(*^◯^*)「当たり前なんだ!ファンとして当然なんだ!」
(*^◯^*)「う、うーん…あれ?ここは?」
???「ここか?ここは夢の中やで」
(*^◯^*)「夢の中かぁ、君は誰なんだ?」
???「ワイか?ワイは…」
彡(゚)(゚)「ワイやで」
(*^◯^*)「いやだから誰なんだ」
彡(゚)(゚)「うーん…なんて言えばいいか…」
彡(゚)(゚)「簡単に言えば 神 やな」
(*^◯^*)「ファッ!?」
彡(゚)(゚)「ポジハメ、お前は横浜がどん底の6位だった時も健気に応援しとったやろ?」
(*^◯^*)「当たり前なんだ!ファンとして当然なんだ!」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:28:09.80 ID:kr9YXb3y0
彡(゚)(゚)「いーや!それができるファンってのはあんまりおらんのや」
彡(゚)(゚)「だからご褒美を上げたんや…ワイがな」
(*^◯^*)「ご褒美?なんなんだ?」
彡(゚)(゚)「ポジハメちゃん、ガルパン好きやったやろ?だからガルパンの世界に飛ばしてあげたんやで」
(*^◯^*)「は?」
(*^◯^*)「ガルパン?ここはガルパンっていう世界なんだ?」
彡(゚)(゚)「せや、うれしいやろ?もっとワイをほめてクレメンス」
(*^◯^*)「僕ガルパンなんて知らないんだ、ガルパンが好きなのはネガゲロ君なんだ」
彡(゚)(゚)「え?」
彡(゚)(゚)「だからご褒美を上げたんや…ワイがな」
(*^◯^*)「ご褒美?なんなんだ?」
彡(゚)(゚)「ポジハメちゃん、ガルパン好きやったやろ?だからガルパンの世界に飛ばしてあげたんやで」
(*^◯^*)「は?」
(*^◯^*)「ガルパン?ここはガルパンっていう世界なんだ?」
彡(゚)(゚)「せや、うれしいやろ?もっとワイをほめてクレメンス」
(*^◯^*)「僕ガルパンなんて知らないんだ、ガルパンが好きなのはネガゲロ君なんだ」
彡(゚)(゚)「え?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:28:36.66 ID:kr9YXb3y0
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「…あっ(察し)」
彡(゚)(゚)「送る人間間違えたンゴねぇ。すまんな」
(*^◯^*)「うーんこの無能」
彡(゚)(゚)「…あ?」
(*^◯^*)「?」
彡(゚)(゚)「誰を無能と言った?」
(*^◯^*)「神様に言ったんだ」
彡(゚)(゚)「…あっ(察し)」
彡(゚)(゚)「送る人間間違えたンゴねぇ。すまんな」
(*^◯^*)「うーんこの無能」
彡(゚)(゚)「…あ?」
(*^◯^*)「?」
彡(゚)(゚)「誰を無能と言った?」
(*^◯^*)「神様に言ったんだ」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:29:12.37 ID:kr9YXb3y0
彡(●)(●) 「ワイは無能なんかやあらへん!ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
(*^◯^*)「ファッ!?」
彡(●)(●) 「もう許さん、お前はずっとガルパンの世界に閉じ込めてやる」
(*^◯^*)「え!?それは嫌なんだ!もうベイスターズの試合みれないんだ!」
彡(●)(●) 「五月蠅い。ワイを無能呼ばわりした罰や。」
彡(●)(●) 「ただワイも鬼やあらへん、条件を付けたる」
(*^◯^*)「条件?」
彡(●)(●) 「二,三年生とお前ら一年生で試合をやって勝ったら元の世界に返してやる」
(*^◯^*)「えぇ!?一年生なんてほとんどが戦車に乗ったことないんだ!?」
彡(●)(●) 「知るか、試合は1週間後や。せいぜい練習しておくことだな」
彡(●)(●) 「あと、この話は他言無用や。話した時点で…わかってるな?」スゥー・・・
(*^◯^*)「ちょっ!ちょっと…!」
(*^◯^*)「ファッ!?」
彡(●)(●) 「もう許さん、お前はずっとガルパンの世界に閉じ込めてやる」
(*^◯^*)「え!?それは嫌なんだ!もうベイスターズの試合みれないんだ!」
彡(●)(●) 「五月蠅い。ワイを無能呼ばわりした罰や。」
彡(●)(●) 「ただワイも鬼やあらへん、条件を付けたる」
(*^◯^*)「条件?」
彡(●)(●) 「二,三年生とお前ら一年生で試合をやって勝ったら元の世界に返してやる」
(*^◯^*)「えぇ!?一年生なんてほとんどが戦車に乗ったことないんだ!?」
彡(●)(●) 「知るか、試合は1週間後や。せいぜい練習しておくことだな」
彡(●)(●) 「あと、この話は他言無用や。話した時点で…わかってるな?」スゥー・・・
(*^◯^*)「ちょっ!ちょっと…!」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:29:49.84 ID:kr9YXb3y0
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「待つんだ!」ガバァ!
チュンチュン
(*^◯^*)「夢…なんだ?」
ペコ「ど、どうしたのいきなり大声出して」
(*^◯^*)「いや、…なんでもないんだ」
ペコ「そう…よほど悪い夢をみたのね」
(*^◯^*)「…」
・・・
・
(*^◯^*)「待つんだ!」ガバァ!
チュンチュン
(*^◯^*)「夢…なんだ?」
ペコ「ど、どうしたのいきなり大声出して」
(*^◯^*)「いや、…なんでもないんだ」
ペコ「そう…よほど悪い夢をみたのね」
(*^◯^*)「…」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:30:19.44 ID:kr9YXb3y0
格納庫
ガヤガヤ
石川「やっと今日も部活が終わった…」
井納「◎※×☆◇●~」
乙坂「俺の体が売店のコロッケを求めてエキサイトしている」
筒香「馬鹿か?」
石川「お、いいな、食べに行こうか」
(*^◯^*)「…」
石川「ん?どうしたんだ、ハイメ」
(*^◯^*)「…皆は戦車に乗りたくないんだ?」
乙坂「そりゃあ」
筒香「…乗りたいが」
(*^◯^*)「いまなら1年生しかいないんだ、戦車乗り放題なんだ」
石川「確かにそうだが…無断使用は禁止されているぞ?」
ガヤガヤ
石川「やっと今日も部活が終わった…」
井納「◎※×☆◇●~」
乙坂「俺の体が売店のコロッケを求めてエキサイトしている」
筒香「馬鹿か?」
石川「お、いいな、食べに行こうか」
(*^◯^*)「…」
石川「ん?どうしたんだ、ハイメ」
(*^◯^*)「…皆は戦車に乗りたくないんだ?」
乙坂「そりゃあ」
筒香「…乗りたいが」
(*^◯^*)「いまなら1年生しかいないんだ、戦車乗り放題なんだ」
石川「確かにそうだが…無断使用は禁止されているぞ?」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:30:46.44 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)「…」
(*^◯^*)「このままずっと雑用でいいんだ?」
(*^◯^*)「そりゃあ二年生になれば戦車に乗れるけど、そこから乗ったとしてレギュラーになれるんだ?」
(*^◯^*)「いまから経験すれば二年生になったときにもっとうまくなれるかもしれないんだ」
(*^◯^*)「三年生でレギュラーに入れなかった先輩はたくさんいるんだ」
(*^◯^*)「みんなは…そうなりたいんだ?」
乙坂「お前それは極論だろ!」
筒香「そうだ、たとえそうだとしても規律は破ってはいけない」
(*^◯^*)(うう…言うとおりなんだ…でも本当のことは…)
(*^◯^*)「このままずっと雑用でいいんだ?」
(*^◯^*)「そりゃあ二年生になれば戦車に乗れるけど、そこから乗ったとしてレギュラーになれるんだ?」
(*^◯^*)「いまから経験すれば二年生になったときにもっとうまくなれるかもしれないんだ」
(*^◯^*)「三年生でレギュラーに入れなかった先輩はたくさんいるんだ」
(*^◯^*)「みんなは…そうなりたいんだ?」
乙坂「お前それは極論だろ!」
筒香「そうだ、たとえそうだとしても規律は破ってはいけない」
(*^◯^*)(うう…言うとおりなんだ…でも本当のことは…)
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:31:13.71 ID:kr9YXb3y0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彡(●)(●) 「本当のことを言えば…わかっとるな?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:31:42.61 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)(…言えないんだ、どうすればいいんだ?)
井納「…」
井納「…弾磨き、油さし、戦車の塗装、掃除」
石川「!?」
井納「俺たちは雑用ばかり、乗っているのは先輩だけ」
井納「俺たちは何のためにこの部活に入ったんだ?戦車に乗るためだよな?」
井納「俺は…悔しい!俺だって戦車に乗りたい!規律違反でも構わない!」
「そ、そーだそーだ!」 「私だって乗りたいですわ!」 「ずっと雑用なんて嫌ですわ!」
石川「お前たち、自分が何言ってるのかわかって…!」
(*^◯^*)「石川さんは乗りたくないんだ?戦車で走り回りたくないんだ!?」
石川「だからと言って…」
井納「…」
井納「…弾磨き、油さし、戦車の塗装、掃除」
石川「!?」
井納「俺たちは雑用ばかり、乗っているのは先輩だけ」
井納「俺たちは何のためにこの部活に入ったんだ?戦車に乗るためだよな?」
井納「俺は…悔しい!俺だって戦車に乗りたい!規律違反でも構わない!」
「そ、そーだそーだ!」 「私だって乗りたいですわ!」 「ずっと雑用なんて嫌ですわ!」
石川「お前たち、自分が何言ってるのかわかって…!」
(*^◯^*)「石川さんは乗りたくないんだ?戦車で走り回りたくないんだ!?」
石川「だからと言って…」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:32:09.67 ID:kr9YXb3y0
ペコ「石川さん」
石川「なんだ!」
ペコ「もう遅いみたいですよ」ユビサシ
「燃料まだ残ってるわよ!」 「私砲手がやりたいですわ!」 「俺のドラテクで戦車がエキサイトしている」 「馬鹿か?」
石川「あいつら…」
ペコ「なるようになりますよ、皆で謝れば許してくれます」ニコ
石川「…ハァー」
石川「もう知らん!やるぞ、各自持ち場につけ!」ビシィ
(*^◯^*)「持ち場ってどこにつけばいいんだ?」
石川「あっそっか…そっからだよな…」
ドッアハハハ
石川「なんだ!」
ペコ「もう遅いみたいですよ」ユビサシ
「燃料まだ残ってるわよ!」 「私砲手がやりたいですわ!」 「俺のドラテクで戦車がエキサイトしている」 「馬鹿か?」
石川「あいつら…」
ペコ「なるようになりますよ、皆で謝れば許してくれます」ニコ
石川「…ハァー」
石川「もう知らん!やるぞ、各自持ち場につけ!」ビシィ
(*^◯^*)「持ち場ってどこにつけばいいんだ?」
石川「あっそっか…そっからだよな…」
ドッアハハハ
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:32:43.86 ID:kr9YXb3y0
ワイワイガヤガヤ
ダージリン「…」
アッサム「いいんですか?」
ダージリン「ええ、黙っておきましょう」
アッサム「そうですね、…懐かしいですね」
ダージリン「そうね、私たちもよくやったもの」
アッサム「フフッ、そうですね」
ダージリン「…あの時のアッサムったら砲弾を足に落として泣いてたわよね」クスクス
アッサム「…それを言うならダージリン様だって戦車に乗るときに尻もちついて大泣きしてたじゃないですか」クスクス
ダージリン「…」
アッサム「…あとはー」
ダージリン「…やめましょう、不毛ね」
アッサム「はい、それが賢明かと」クスクス
ダージリン「…」
アッサム「いいんですか?」
ダージリン「ええ、黙っておきましょう」
アッサム「そうですね、…懐かしいですね」
ダージリン「そうね、私たちもよくやったもの」
アッサム「フフッ、そうですね」
ダージリン「…あの時のアッサムったら砲弾を足に落として泣いてたわよね」クスクス
アッサム「…それを言うならダージリン様だって戦車に乗るときに尻もちついて大泣きしてたじゃないですか」クスクス
ダージリン「…」
アッサム「…あとはー」
ダージリン「…やめましょう、不毛ね」
アッサム「はい、それが賢明かと」クスクス
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:33:12.29 ID:kr9YXb3y0
ダージリン「…今年の一年生はちょっとおとなしすぎると心配してたけど問題ないみたいね」
アッサム「二年生は?」
ダージリン「あの子たちは問題起こしすぎよ」
ダージリン「…まぁこれで後進の心配はなくなったわね」
アッサム「…ですね、しかしまだ大会が残ってますよ?」
ダージリン「…そうね」ニコ
ドッギュルルルルル! ヨウシゼンシンスルゾ! パンツァーフォー! ソレハチガイマスワヨ!
アッサム「二年生は?」
ダージリン「あの子たちは問題起こしすぎよ」
ダージリン「…まぁこれで後進の心配はなくなったわね」
アッサム「…ですね、しかしまだ大会が残ってますよ?」
ダージリン「…そうね」ニコ
ドッギュルルルルル! ヨウシゼンシンスルゾ! パンツァーフォー! ソレハチガイマスワヨ!
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:33:39.77 ID:kr9YXb3y0
ダージリンの部屋
ダージリン「…」フゥ
ダージリン(不思議な娘ね、あの娘が来てから一年生たちの雰囲気がガラッと明るくなった)
ダージリン(このままうちにいてくれれば、聖グリロリアーナはもっと上位に…)
ダージリン「…」ハッ
ダージリン「ダメよ、あの娘は異世界から来たんだもの、いつかは…」
???「せやで、あいつは異世界から来たんやで」
ダージリン「…あら、ノックもなしに、誰かしら?」
???「ワイか?ワイは…」
彡(^)(^)「ワイやで」
ダージリン「あらあら、随分と派手な服装を来たお方ね、何か用かしら?」
彡(^)(^)「ん?特にあまり用はないんやけど…」
彡(●)(●) 「お前の体、借りるやで」ガバァ
ダージリン「えっ?…きゃあっ!」
ダージリン「…」フゥ
ダージリン(不思議な娘ね、あの娘が来てから一年生たちの雰囲気がガラッと明るくなった)
ダージリン(このままうちにいてくれれば、聖グリロリアーナはもっと上位に…)
ダージリン「…」ハッ
ダージリン「ダメよ、あの娘は異世界から来たんだもの、いつかは…」
???「せやで、あいつは異世界から来たんやで」
ダージリン「…あら、ノックもなしに、誰かしら?」
???「ワイか?ワイは…」
彡(^)(^)「ワイやで」
ダージリン「あらあら、随分と派手な服装を来たお方ね、何か用かしら?」
彡(^)(^)「ん?特にあまり用はないんやけど…」
彡(●)(●) 「お前の体、借りるやで」ガバァ
ダージリン「えっ?…きゃあっ!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:34:07.16 ID:kr9YXb3y0
………
ダージリン?「うーん女の体はなじまないンゴねぇ…」
ダージリン?「まぁええわ、ポジハメ覚えとれよ」
ダージリン?「ワイをコケにした罪、償わせてやるわ」
ファーッファッファッファッファッファーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ダージリン?「うーん女の体はなじまないンゴねぇ…」
ダージリン?「まぁええわ、ポジハメ覚えとれよ」
ダージリン?「ワイをコケにした罪、償わせてやるわ」
ファーッファッファッファッファッファーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:34:34.50 ID:kr9YXb3y0
格納庫
ペコ「模擬戦?一週間後にですか?」
アッサム「はい、一週間後に二、三年生対一年生で試合を行います」
ザワザワ
アッサム「静かに!これはダージリン様の指示よ」
ルクリリ「しかし、戦車にも乗ったことがない一年生では…」
ダージリン「なに?私の命令に文句でもあるのかしら?」
ルクリリ「い、いえ!けして…」
ペコ「じゃあ、一年生にも練習の時間を…」
ダージリン「…」
アッサム「…練習は従来通り行ってもらいます」
(*^◯^*)「!?」
ペコ「そ、それは!」
アッサム「話は終わりです、さぁ練習に取り掛かってください」
(*^◯^*)「…」
ペコ「模擬戦?一週間後にですか?」
アッサム「はい、一週間後に二、三年生対一年生で試合を行います」
ザワザワ
アッサム「静かに!これはダージリン様の指示よ」
ルクリリ「しかし、戦車にも乗ったことがない一年生では…」
ダージリン「なに?私の命令に文句でもあるのかしら?」
ルクリリ「い、いえ!けして…」
ペコ「じゃあ、一年生にも練習の時間を…」
ダージリン「…」
アッサム「…練習は従来通り行ってもらいます」
(*^◯^*)「!?」
ペコ「そ、それは!」
アッサム「話は終わりです、さぁ練習に取り掛かってください」
(*^◯^*)「…」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:35:02.41 ID:kr9YXb3y0
乙坂「なんだよあれ!横暴じゃないか!」ドンッ
筒香「落ち着け!文句を言いたいのはみんな一緒だ!」
(*^◯^*)「…」
石川「どうしたハイメ?」
(*^◯^*)「なんだかダージリンさん様子がおかしかったような…いつもはあんなこと決して言わないんだ」
乙坂「知るかよ、あれがダージリン様の本当の姿だったってことだろ」
石川「…まぁ落ち着け、この憤りは試合で返そう」
石川「部活が終われば練習もできる、さぁ作業に取り掛かるぞ」
乙坂「…クソッ」
(*^◯^*)「…あれはホントにダージリンさんだったんだ?」
筒香「落ち着け!文句を言いたいのはみんな一緒だ!」
(*^◯^*)「…」
石川「どうしたハイメ?」
(*^◯^*)「なんだかダージリンさん様子がおかしかったような…いつもはあんなこと決して言わないんだ」
乙坂「知るかよ、あれがダージリン様の本当の姿だったってことだろ」
石川「…まぁ落ち着け、この憤りは試合で返そう」
石川「部活が終われば練習もできる、さぁ作業に取り掛かるぞ」
乙坂「…クソッ」
(*^◯^*)「…あれはホントにダージリンさんだったんだ?」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:35:38.73 ID:kr9YXb3y0
寮
(*^◯^*)「…じゃあダージリンさんは練習には出てこなかったんだ?」
ペコ「うん、こんなこと一度もなかったのに…」
(*^◯^*)「やっぱりおかしいんだ、あれはダージリンさんじゃないんだ」
ペコ「…私もそう思う」
ペコ「厳しいことも言うけど…あんなに冷たい態度はしないもの…」
(*^◯^*)「…」
ペコ「…」
ペコ「あ、そうだった、今度の模擬戦の地図をアッサム様がくれたの、見て」
(*^◯^*)「ん?どれどれ…」
ペコ「周りは森林地帯、でも中央だけ開けた湿地になってるみたい」
(*^◯^*)「…」
(*^◯^*)「…じゃあダージリンさんは練習には出てこなかったんだ?」
ペコ「うん、こんなこと一度もなかったのに…」
(*^◯^*)「やっぱりおかしいんだ、あれはダージリンさんじゃないんだ」
ペコ「…私もそう思う」
ペコ「厳しいことも言うけど…あんなに冷たい態度はしないもの…」
(*^◯^*)「…」
ペコ「…」
ペコ「あ、そうだった、今度の模擬戦の地図をアッサム様がくれたの、見て」
(*^◯^*)「ん?どれどれ…」
ペコ「周りは森林地帯、でも中央だけ開けた湿地になってるみたい」
(*^◯^*)「…」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:36:05.22 ID:kr9YXb3y0
ペコ「この湿地は通らないほうがいいね、機動性が大きく下がっちゃうし、下手すればぬかるみで動けなくなるわ」
(*^◯^*)「…ん?」
ペコ「だから進むのは周囲の森林だけ、でもそうなると戦力が二分されてしまうね…」
(*^◯^*)「それだぁ!」
ペコ「!?」ビクッ
(*^◯^*)「いい作戦を思いついたんだ!」
ペコ「え?どんな?」パァ
(*^◯^*)「…ん?」
ペコ「だから進むのは周囲の森林だけ、でもそうなると戦力が二分されてしまうね…」
(*^◯^*)「それだぁ!」
ペコ「!?」ビクッ
(*^◯^*)「いい作戦を思いついたんだ!」
ペコ「え?どんな?」パァ
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:36:37.27 ID:kr9YXb3y0
部活終わり 格納庫
(*^◯^*)「---…っていう作戦なんだ!」
石川「…うーむ、その作戦なら一矢報えるか…いやしかし…」
乙坂「いいんじゃないか、こんなエキサイトできそうな作戦は初めてだぜ」
筒香「あぁ、これなら二、三年生相手にも戦える」
「面白そうですわね!」 「やってみたいですわ!」 「うんうん!」
石川「…よーし!じゃあこの作戦で行くぞ!皆練習だ!」
オーッ!
(*^◯^*)「---…っていう作戦なんだ!」
石川「…うーむ、その作戦なら一矢報えるか…いやしかし…」
乙坂「いいんじゃないか、こんなエキサイトできそうな作戦は初めてだぜ」
筒香「あぁ、これなら二、三年生相手にも戦える」
「面白そうですわね!」 「やってみたいですわ!」 「うんうん!」
石川「…よーし!じゃあこの作戦で行くぞ!皆練習だ!」
オーッ!
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:37:12.19 ID:kr9YXb3y0
一週間後 演習場
「只今より、二、三年生連合チームと一年生チームのフラッグ戦を行います、礼!」
「「よろしくお願いします!」」
両チーム戦力
クルセーダー巡航戦車Mk.1×3
マチルダII歩兵戦車×4
ビショップ自走砲×3
「只今より、二、三年生連合チームと一年生チームのフラッグ戦を行います、礼!」
「「よろしくお願いします!」」
両チーム戦力
クルセーダー巡航戦車Mk.1×3
マチルダII歩兵戦車×4
ビショップ自走砲×3
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:37:39.97 ID:kr9YXb3y0
一年生チーム 編成
第一小隊…(*^◯^*)(フラッグ車)、乙坂、筒香 クルセーダー巡航戦車Mk.1×3
第二小隊…石川、井納 マチルダII歩兵戦車×4
第三小隊…オレンジペコ ビショップ自走砲×3
石川「よーしいくぞ、全車前進!湿地帯へ進むぞ!」
石川「…」
第一小隊…(*^◯^*)(フラッグ車)、乙坂、筒香 クルセーダー巡航戦車Mk.1×3
第二小隊…石川、井納 マチルダII歩兵戦車×4
第三小隊…オレンジペコ ビショップ自走砲×3
石川「よーしいくぞ、全車前進!湿地帯へ進むぞ!」
石川「…」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:38:06.28 ID:kr9YXb3y0
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「まずは石川さん率いる第二小隊が湿地帯に進むんだ」
乙坂「なんでだ?湿地帯は機動力も落ちるし最悪動けなくなるぞ?」
(*^◯^*)「そうなんだ、だから試合前に重量は落とせるだけ落とすんだ」
石川「そんなんで…」
(*^◯^*)「すこしでも機動力をよくしたいんだ」
石川「…それで?」
(*^◯^*)「そうしたら…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「まずは石川さん率いる第二小隊が湿地帯に進むんだ」
乙坂「なんでだ?湿地帯は機動力も落ちるし最悪動けなくなるぞ?」
(*^◯^*)「そうなんだ、だから試合前に重量は落とせるだけ落とすんだ」
石川「そんなんで…」
(*^◯^*)「すこしでも機動力をよくしたいんだ」
石川「…それで?」
(*^◯^*)「そうしたら…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:38:34.07 ID:kr9YXb3y0
ルクリリ{敵発見、やつら湿地帯を突っ切ってきます}ザザッ
アッサム「了解、敵の規模は?」
ルクリリ「マチルダ4つ…間違いなく敵主力です」
アッサム「了解、そのまま監視を続けなさい」
アッサム「…だそうですが。」
ダージリン?(フラッグ車)「あらあら、敵は勝負をあきらめたのかしら?わざわざ湿地帯に主力を向けるなんて」
アッサム「…」
ダージリン?「迎撃よ、クルセイダーとマチルダ全車で敵を迎え撃ちなさい」
アッサム「!、いけませんこれは罠でs…」
ダージリン?「私の命令が聞けないのかしら?」
アッサム「…」
アッサム「了解、しました…」
アッサム「了解、敵の規模は?」
ルクリリ「マチルダ4つ…間違いなく敵主力です」
アッサム「了解、そのまま監視を続けなさい」
アッサム「…だそうですが。」
ダージリン?(フラッグ車)「あらあら、敵は勝負をあきらめたのかしら?わざわざ湿地帯に主力を向けるなんて」
アッサム「…」
ダージリン?「迎撃よ、クルセイダーとマチルダ全車で敵を迎え撃ちなさい」
アッサム「!、いけませんこれは罠でs…」
ダージリン?「私の命令が聞けないのかしら?」
アッサム「…」
アッサム「了解、しました…」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:39:16.06 ID:kr9YXb3y0
石川「っ!敵視認!距離5000yd!」
ペコ{了解です!そのまま前進してください!}ザザッ
石川「了解!…ホントに来やがった」
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「敵はのこのこやってくるんだ、湿地帯は視界も開けてるし長距離から視認できるんだ」
石川「そこからどうする?」
(*^◯^*)「湿地帯におびき寄せるんだ」
筒香「…どうやって?敵が思い通りに誘いこめるとは思えない」
(*^◯^*)「そう、だから…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ペコ{了解です!そのまま前進してください!}ザザッ
石川「了解!…ホントに来やがった」
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「敵はのこのこやってくるんだ、湿地帯は視界も開けてるし長距離から視認できるんだ」
石川「そこからどうする?」
(*^◯^*)「湿地帯におびき寄せるんだ」
筒香「…どうやって?敵が思い通りに誘いこめるとは思えない」
(*^◯^*)「そう、だから…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:39:48.92 ID:kr9YXb3y0
ドォン!ドドドドドドッ!
一年生A{エンジンに被弾!もう限界です!}
一年生A{ドォン!!きゃあっ!…すいませんやられました}カシュッ
一年生B{こっちも被弾!まだ動けますがこれ以上は…!}
石川「くっ…耐えるんだ!」ドドドドド!
石川「くそっ!」
石川「こちら第二小隊!もう限界だ!まだか!」
ペコ{すいません!まだ第一小隊が位置についていません!もう少し耐えてください!}ザザッ
石川「あークソッ!一体いつまで待てばいいんだ!このままじゃ全滅しちまうぞ!」
一年生A{エンジンに被弾!もう限界です!}
一年生A{ドォン!!きゃあっ!…すいませんやられました}カシュッ
一年生B{こっちも被弾!まだ動けますがこれ以上は…!}
石川「くっ…耐えるんだ!」ドドドドド!
石川「くそっ!」
石川「こちら第二小隊!もう限界だ!まだか!」
ペコ{すいません!まだ第一小隊が位置についていません!もう少し耐えてください!}ザザッ
石川「あークソッ!一体いつまで待てばいいんだ!このままじゃ全滅しちまうぞ!」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:40:23.55 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)「急ぐんだ!」ドドドドドドッ
乙坂「もう全速力だっての!」ドドドドドドッ
筒香「早くしないと、全滅してしまうぞ!」ドドドドドドッ
ルクリリ{…敵撤退を開始しました、完全に指揮統制が崩壊しています、追撃しますか?}
アッサム「了解、追撃は待ちなさい」
ダージリン?「なにを言ってるの?今すぐ全車で追撃しなさい」
アッサム「しかし怪しすぎます、罠の可能性が…!」
ダージリン?「そんなことあるわけないわ、追撃しなさい」
アッサム「…了解しました、追撃開始」
ルクリリ{了解、追撃を開始します}
乙坂「もう全速力だっての!」ドドドドドドッ
筒香「早くしないと、全滅してしまうぞ!」ドドドドドドッ
ルクリリ{…敵撤退を開始しました、完全に指揮統制が崩壊しています、追撃しますか?}
アッサム「了解、追撃は待ちなさい」
ダージリン?「なにを言ってるの?今すぐ全車で追撃しなさい」
アッサム「しかし怪しすぎます、罠の可能性が…!」
ダージリン?「そんなことあるわけないわ、追撃しなさい」
アッサム「…了解しました、追撃開始」
ルクリリ{了解、追撃を開始します}
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:40:51.25 ID:kr9YXb3y0
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「まず第二小隊にはボッコボコにやられてもらうんだ」
石川「…どういうことだ」
(*^◯^*)「第二小隊はこちらのチームの主力。それが湿地帯をのこのこやってきたら敵はそれ以上の戦力で迎撃するはずなんだ」
(*^◯^*)「そして、その第二小隊がぼろぼろにやられて湿地帯をのろのろと撤退しだしたら?」
筒香「敵は追撃するだろうな」
(*^◯^*)「そう、追撃するために自ら湿地帯に入ってくれるんだ」
~~~~~~~~~~~~~~~~
(*^◯^*)「まず第二小隊にはボッコボコにやられてもらうんだ」
石川「…どういうことだ」
(*^◯^*)「第二小隊はこちらのチームの主力。それが湿地帯をのこのこやってきたら敵はそれ以上の戦力で迎撃するはずなんだ」
(*^◯^*)「そして、その第二小隊がぼろぼろにやられて湿地帯をのろのろと撤退しだしたら?」
筒香「敵は追撃するだろうな」
(*^◯^*)「そう、追撃するために自ら湿地帯に入ってくれるんだ」
~~~~~~~~~~~~~~~~
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:41:18.78 ID:kr9YXb3y0
ドォン ダダダダダ
石川「…ホントに入ってきた、数は1,2…7!?敵は自走砲以外の全戦力を差し向けて来たのか!?よほど俺たちをつぶしたいみたいだな」
石川「…だーが残念、湿地帯に入った敵なんて」
(*^◯^*)「赤子を捻るように簡単に倒せちゃうんだ」
ドォォォン!
ルクリリ「っ!どこから!?」
三年生A「この音…2ポンドなんかじゃない、これは25ポンド砲…敵の自走砲の砲撃よ!」
二年生B「きゃぁぁあっ!」カシュッ
ルクリリ「前のマチルダがやられた…」
三年生B「うろたえない!敵主力は目の前だから、全車追撃を続けなさい!」
ペコ「そう、自走砲の砲撃じゃあ、威力不足ね」
ペコ「さぁ、状況はそろいましたよ、ハイメちゃん。…貴女の軍略を知らしめてあげてください」
石川「…ホントに入ってきた、数は1,2…7!?敵は自走砲以外の全戦力を差し向けて来たのか!?よほど俺たちをつぶしたいみたいだな」
石川「…だーが残念、湿地帯に入った敵なんて」
(*^◯^*)「赤子を捻るように簡単に倒せちゃうんだ」
ドォォォン!
ルクリリ「っ!どこから!?」
三年生A「この音…2ポンドなんかじゃない、これは25ポンド砲…敵の自走砲の砲撃よ!」
二年生B「きゃぁぁあっ!」カシュッ
ルクリリ「前のマチルダがやられた…」
三年生B「うろたえない!敵主力は目の前だから、全車追撃を続けなさい!」
ペコ「そう、自走砲の砲撃じゃあ、威力不足ね」
ペコ「さぁ、状況はそろいましたよ、ハイメちゃん。…貴女の軍略を知らしめてあげてください」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:41:44.25 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*)「…チャァァーージ!」ドドドドドドッ
乙坂「主役の登場に俺の戦車がエキサイトしている」ドドドドドドッ
筒香「馬鹿か?」ドドドドドドッ
ルクリリ「!?、側面森林地帯から敵小隊!」
三年生A「何ですっt」ドオン!カシュッ
(*^◯^*)「次弾装填!、撃て!」ドォン!!
二年生A「うっ、うわぁ!」カシュッ
石川「ほんと、遅いんだよ!…よーし!全車反転!敵を迎撃するぞ!」
ルクリリ「敵マチルダ小隊反転!こちらに向かっt…」ドォン!! カシュッ
三年生B「い、一体どうなってるの…?」
乙坂「主役の登場に俺の戦車がエキサイトしている」ドドドドドドッ
筒香「馬鹿か?」ドドドドドドッ
ルクリリ「!?、側面森林地帯から敵小隊!」
三年生A「何ですっt」ドオン!カシュッ
(*^◯^*)「次弾装填!、撃て!」ドォン!!
二年生A「うっ、うわぁ!」カシュッ
石川「ほんと、遅いんだよ!…よーし!全車反転!敵を迎撃するぞ!」
ルクリリ「敵マチルダ小隊反転!こちらに向かっt…」ドォン!! カシュッ
三年生B「い、一体どうなってるの…?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:42:16.20 ID:kr9YXb3y0
アッサム「…湿地帯に入ってきた敵を自走砲で漸減、そして森林地帯から回り込んだ別動隊と撤退中の小隊で撃滅、…完全にしてやられたわ」
ダージリン?「自走砲を撃ちなさい」
アッサム「は?あそこには味方もいるんですよ!?」
ダー゚)ジ(゚)「いかん(の)か?」
アッサム「ん、んん…?」
彡(゚)(゚)「敵が集中している、一気にたたくチャンスやないか」
アッサム「あ、貴方は誰なのかしら」
彡(゚)(゚)「は?部長の顔を忘れるとは無能な奴ンゴねぇ、ワイやで、ダージリン様やぞ」
アッサム「ダージリン様ならここにいますが」
ダージリン「…」ニッコリ
彡(゚)(゚)「あっ…(察し)合体が解けてしもうた…」ブリュ
ダージリン「…アッサム」ニ ッ コ リ
ダージリン「この不埒者を締め上げなさい」ニ ッ コ リ
アッサム「了解しました」スッ
彡(゚)(゚)「あっ、あっ…」ブリュ…ブリュッセル…
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
ダージリン?「自走砲を撃ちなさい」
アッサム「は?あそこには味方もいるんですよ!?」
ダー゚)ジ(゚)「いかん(の)か?」
アッサム「ん、んん…?」
彡(゚)(゚)「敵が集中している、一気にたたくチャンスやないか」
アッサム「あ、貴方は誰なのかしら」
彡(゚)(゚)「は?部長の顔を忘れるとは無能な奴ンゴねぇ、ワイやで、ダージリン様やぞ」
アッサム「ダージリン様ならここにいますが」
ダージリン「…」ニッコリ
彡(゚)(゚)「あっ…(察し)合体が解けてしもうた…」ブリュ
ダージリン「…アッサム」ニ ッ コ リ
ダージリン「この不埒者を締め上げなさい」ニ ッ コ リ
アッサム「了解しました」スッ
彡(゚)(゚)「あっ、あっ…」ブリュ…ブリュッセル…
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:44:21.30 ID:kr9YXb3y0
┏━━━━━━━┓
┃ / \ ┃
┃ / \ ┃
┃ (゚)(゚)ミ┃
┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
┃ ) ( ┃
┗━━━━━━━┛
ダージリン「…さて、一年生相手にしてやられたわね」
アッサム「はい…」
ダージリン「でもイギリス人は諦めがとても悪いの、…そうよね?」ニヤ
アッサム「その通りです、諦めの悪さならどこにも負けません」
ダージリン「ふふ…大変結構。さぁ逆転するわよ」
┃ / \ ┃
┃ / \ ┃
┃ (゚)(゚)ミ┃
┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
┃ ) ( ┃
┗━━━━━━━┛
ダージリン「…さて、一年生相手にしてやられたわね」
アッサム「はい…」
ダージリン「でもイギリス人は諦めがとても悪いの、…そうよね?」ニヤ
アッサム「その通りです、諦めの悪さならどこにも負けません」
ダージリン「ふふ…大変結構。さぁ逆転するわよ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:44:51.14 ID:kr9YXb3y0
ローズヒップ「オーッホッホッホ!…おやりになりますわねぇ!でもこちらだってまだ負けたわけではありませんわよ!!」ドォン!!
筒香「う、うわぁ!」カシュッ
乙坂「く、くそっ、くらえ!」ドオン
ローズヒップ「全然なっていませんわ!そんな使い方してたらクルセイダーが泣いてしまいますわよ!」ドォン!!
乙坂「糞…エキサイト…できない…」カシュッ
石川「…撃て!」ドン!!
ローズヒップ「あらあら!一体どこを狙っているのかしらぁ!?そんなのじゃこの私は討ち取れなくてよ?」サッ
石川「チッ…なんて機動力だ、あの戦車だけアスファルトの上を走ってるんじゃないのか!?」
石川「たった一両に足止めされるなんて…」
井納「…皆行ってくれ、ここは俺が」
(*^◯^*)「でもマチルダじゃあ…!」
井納「大丈夫だ、だから!」
筒香「う、うわぁ!」カシュッ
乙坂「く、くそっ、くらえ!」ドオン
ローズヒップ「全然なっていませんわ!そんな使い方してたらクルセイダーが泣いてしまいますわよ!」ドォン!!
乙坂「糞…エキサイト…できない…」カシュッ
石川「…撃て!」ドン!!
ローズヒップ「あらあら!一体どこを狙っているのかしらぁ!?そんなのじゃこの私は討ち取れなくてよ?」サッ
石川「チッ…なんて機動力だ、あの戦車だけアスファルトの上を走ってるんじゃないのか!?」
石川「たった一両に足止めされるなんて…」
井納「…皆行ってくれ、ここは俺が」
(*^◯^*)「でもマチルダじゃあ…!」
井納「大丈夫だ、だから!」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:45:45.97 ID:kr9YXb3y0
石川「…わかった!全車前進!」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:46:13.18 ID:kr9YXb3y0
ペコ「…もう少しで敵を」
ダージリン「敵をどうするのかしら?」
ペコ「っ!?ダージリン様!?」
ダージリン「自走砲しかない敵は間違いなく森林地帯で待ち伏せをしている」
ダージリン「だから湿地にいる主力でおびき寄せつつ、側面から自走砲で砲撃…なかなかいい作戦よ、成長したわね、ペコ」ニコ
ペコ「…でもその作戦も、ダージリン様には通用しませんでした」
ダージリン「ふふ、そうね…、もっと精進なさい」ドォン!!
ペコ「…」カシュッ
ペコ「…と、ダージリン様は予想して先に私達自走砲隊を攻撃する、そう予想しました」
ダージリン「…どういうことかしら?」
ダージリン「敵をどうするのかしら?」
ペコ「っ!?ダージリン様!?」
ダージリン「自走砲しかない敵は間違いなく森林地帯で待ち伏せをしている」
ダージリン「だから湿地にいる主力でおびき寄せつつ、側面から自走砲で砲撃…なかなかいい作戦よ、成長したわね、ペコ」ニコ
ペコ「…でもその作戦も、ダージリン様には通用しませんでした」
ダージリン「ふふ、そうね…、もっと精進なさい」ドォン!!
ペコ「…」カシュッ
ペコ「…と、ダージリン様は予想して先に私達自走砲隊を攻撃する、そう予想しました」
ダージリン「…どういうことかしら?」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:46:40.72 ID:kr9YXb3y0
ドドドドドドドドッ
(*^◯^*)「うおおおおおおお!!!!」ドドドドドドドドッ
ダージリン「く、クルセイダー!?まだ湿地帯からここまで来れない筈…!」
(*^◯^*)「主隊と分離していたんだ!これで終わりなんだ!」ドォン!!
ダージリン「…」フッ
ダージリン「…私の負けね」カシュッ
「二、三年生チームフラッグ車撃破!一年生チームの勝利です!」
ローズヒップ「…あら終わっちゃいましたの?」
井納「…」ハーッハーッ…
ローズヒップ「一年生でよく私についてこれましたわね、私についてこれる人なんてあまりいませんのよ?」
井納「…●◇※」バタッ
・・・・・
・・・
・
(*^◯^*)「うおおおおおおお!!!!」ドドドドドドドドッ
ダージリン「く、クルセイダー!?まだ湿地帯からここまで来れない筈…!」
(*^◯^*)「主隊と分離していたんだ!これで終わりなんだ!」ドォン!!
ダージリン「…」フッ
ダージリン「…私の負けね」カシュッ
「二、三年生チームフラッグ車撃破!一年生チームの勝利です!」
ローズヒップ「…あら終わっちゃいましたの?」
井納「…」ハーッハーッ…
ローズヒップ「一年生でよく私についてこれましたわね、私についてこれる人なんてあまりいませんのよ?」
井納「…●◇※」バタッ
・・・・・
・・・
・
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:47:13.98 ID:kr9YXb3y0
彡(゚)(゚)「…」
ダージリン「…」ニコニコ
彡(゚)(゚)「な、なんやワイをみんなして囲んで」
ダージリン「ハイメを元の世界に返してあげなさい」
彡(゚)(゚)「は?知らんなぁそんな約束」
(*^◯^*)「は?」
彡(゚)(゚)「そもそもあんな口約束信用するんか?ポジハメちゃんはピュアJ民かな?」
ドォン!!
彡()()「ヒッ」ブリュ
ダージリン「返 し て あ げ な さ い」ニ コ ッ
彡()()「あ、はい」シャララン
ダージリン「…」ニコニコ
彡(゚)(゚)「な、なんやワイをみんなして囲んで」
ダージリン「ハイメを元の世界に返してあげなさい」
彡(゚)(゚)「は?知らんなぁそんな約束」
(*^◯^*)「は?」
彡(゚)(゚)「そもそもあんな口約束信用するんか?ポジハメちゃんはピュアJ民かな?」
ドォン!!
彡()()「ヒッ」ブリュ
ダージリン「返 し て あ げ な さ い」ニ コ ッ
彡()()「あ、はい」シャララン
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:47:40.24 ID:kr9YXb3y0
(*^◯^*.「あっ体が…」フワ…
ペコ「あっ…」
(*^◯^..「僕は元の世界に帰れるんだ?」
彡(゚)(゚)「ああそうや、よかったな」
石川「…寂しくなるな、達者でな」
乙坂「悲しみで…俺の胸がエキサイトできない…」
筒香「(別れで涙を流すなんて)馬鹿か?」
石川「そういうお前も鼻声になってるぞ」
井納「◎※×☆◇●~」
(*^◯...「うん!サヨナラなんだ!」
ペコ「ハイメさん」
(*^.......「…」
ペコ「ハイメさん、貴女と居れて本当に楽しかったです」
(*.........「うん…」
ペコ「だからまた会えると信じています、それではまた会いましょうね」
...........「うん!またね!なんだ!」
ペコ「…」
石川「行っちゃった…な」
ペコ「…ハイメさん」
ペコ「あっ…」
(*^◯^..「僕は元の世界に帰れるんだ?」
彡(゚)(゚)「ああそうや、よかったな」
石川「…寂しくなるな、達者でな」
乙坂「悲しみで…俺の胸がエキサイトできない…」
筒香「(別れで涙を流すなんて)馬鹿か?」
石川「そういうお前も鼻声になってるぞ」
井納「◎※×☆◇●~」
(*^◯...「うん!サヨナラなんだ!」
ペコ「ハイメさん」
(*^.......「…」
ペコ「ハイメさん、貴女と居れて本当に楽しかったです」
(*.........「うん…」
ペコ「だからまた会えると信じています、それではまた会いましょうね」
...........「うん!またね!なんだ!」
ペコ「…」
石川「行っちゃった…な」
ペコ「…ハイメさん」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:48:07.98 ID:kr9YXb3y0
・・・・・
・・・
・
TV「エーンダーエンダー」
(●▲●)「DVD終わっちゃった…」
TV「…」シーン
(●▲●)「ん?」
TV「…ガガッ…ギュルルルル!!!」
TV「ジョボッ、ジョボボボボボ・・・ジョボボボボボ!バチィッ!ミュリッ・・・ギュィィッ・・・ポンッ!ブチィ・・・ブッチッパ!ピチョン・・・」
(*^◯^*)「おっ!戻って来たんだ!」ポンッ!!
(●▲●)「ポジハメ君!大丈夫だった!?」
(*^◯^*)「うん!大丈夫なんだ!」
(*^◯^*)「あっ!ダージリンさんなんだ!」DVDユビサシー
(●▲●)「えっ?ダージリン知ってるの?」
(*^◯^*)「知ってるも何も、ダージリンさんは先輩なんだ!」
(●▲●)「え、えぇ…一体何があったの??」
(*^◯^*)「うん!えっとねーーー…
おしまい
・・・
・
TV「エーンダーエンダー」
(●▲●)「DVD終わっちゃった…」
TV「…」シーン
(●▲●)「ん?」
TV「…ガガッ…ギュルルルル!!!」
TV「ジョボッ、ジョボボボボボ・・・ジョボボボボボ!バチィッ!ミュリッ・・・ギュィィッ・・・ポンッ!ブチィ・・・ブッチッパ!ピチョン・・・」
(*^◯^*)「おっ!戻って来たんだ!」ポンッ!!
(●▲●)「ポジハメ君!大丈夫だった!?」
(*^◯^*)「うん!大丈夫なんだ!」
(*^◯^*)「あっ!ダージリンさんなんだ!」DVDユビサシー
(●▲●)「えっ?ダージリン知ってるの?」
(*^◯^*)「知ってるも何も、ダージリンさんは先輩なんだ!」
(●▲●)「え、えぇ…一体何があったの??」
(*^◯^*)「うん!えっとねーーー…
おしまい
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 23:54:47.50 ID:ET+XZcOKo
乙
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 02:38:54.58 ID:x0k4YJb10
>「あっ、あっ…」ブリュ…ブリュッセル…
草
草
引用元: (*^◯^*)「戦車道?」
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
2019-05-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:20:37.58 ID:lF1ZecCgo
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:21:19.84 ID:lF1ZecCgo
男「俺はタクシーの運転手をしてるんだけどさ」
女「うん」
男「この前の夜、女の人を一人乗せたんだよ」
女「へえ、それで?」
男「その女の人はとある住所を言って、そこまで乗せてってくれって言ったんだ」
男「それっきり、その女の人は外の景色をずっと見ていてたから、俺も話しかけはしなかったんだ」
女「うん」
男「しばらくして、言われた住所まで辿り着いて」
男「それで、料金を告げたんだよ」
男「結構、距離があったから五千円を超えてた」
男「そうしたらさ」
女「うん」
女「うん」
男「この前の夜、女の人を一人乗せたんだよ」
女「へえ、それで?」
男「その女の人はとある住所を言って、そこまで乗せてってくれって言ったんだ」
男「それっきり、その女の人は外の景色をずっと見ていてたから、俺も話しかけはしなかったんだ」
女「うん」
男「しばらくして、言われた住所まで辿り着いて」
男「それで、料金を告げたんだよ」
男「結構、距離があったから五千円を超えてた」
男「そうしたらさ」
女「うん」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:21:55.83 ID:lF1ZecCgo
男「その女の人は、お金が足りないって言うんだ」
女「ああ……」
男「だけど、家がすぐそこだから、取ってくる。ここで少し待っててくれって」
女「それ、もしかして、乗り逃げとか?」
男「俺もそれを考えた。だから、念の為に、家の前までついていってもいいかって尋ねたんだよ」
女「そしたら?」
男「別に構わないって事で、一緒に外に出たんだ」
女「うん」
女「ああ……」
男「だけど、家がすぐそこだから、取ってくる。ここで少し待っててくれって」
女「それ、もしかして、乗り逃げとか?」
男「俺もそれを考えた。だから、念の為に、家の前までついていってもいいかって尋ねたんだよ」
女「そしたら?」
男「別に構わないって事で、一緒に外に出たんだ」
女「うん」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:22:46.15 ID:lF1ZecCgo
男「だけど、特に乗り逃げの心配をする事はなくてさ」
男「その女の人と俺は、すぐ目の前のマンションに入って、一緒にエレベーターに乗って」
男「四階の一番の端の部屋まで来たんだ」
男「そして、そこの鍵を開けて、女の人は部屋の中に入っていったんだよ」
女「じゃあ、本当に乗り逃げとかじゃなかったんだね」
男「俺もそう思ったんだけどさ」
女「?」
男「それから十五分ぐらい経っても、家から出てこないんだよ」
女「あー……」
男「その女の人と俺は、すぐ目の前のマンションに入って、一緒にエレベーターに乗って」
男「四階の一番の端の部屋まで来たんだ」
男「そして、そこの鍵を開けて、女の人は部屋の中に入っていったんだよ」
女「じゃあ、本当に乗り逃げとかじゃなかったんだね」
男「俺もそう思ったんだけどさ」
女「?」
男「それから十五分ぐらい経っても、家から出てこないんだよ」
女「あー……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:23:26.40 ID:lF1ZecCgo
男「だから、流石に俺もインターホンを押したんだ。あまりに遅いからさ」
女「うん」
男「そうしたら、しばらくして、インターホンから男の人の声が聞こえてきて」
男「『どちら様ですか?』って」
女「うん」
男「だから俺は、『〇〇タクシーの者ですけど、そちらのお嬢さんからまだタクシー代を頂いてないので、お待ちしてるんですが』って返したら」
女「返したら?」
男「『うちにはそんな人はいませんけど』って返ってきてさ」
女「ん?」
女「うん」
男「そうしたら、しばらくして、インターホンから男の人の声が聞こえてきて」
男「『どちら様ですか?』って」
女「うん」
男「だから俺は、『〇〇タクシーの者ですけど、そちらのお嬢さんからまだタクシー代を頂いてないので、お待ちしてるんですが』って返したら」
女「返したら?」
男「『うちにはそんな人はいませんけど』って返ってきてさ」
女「ん?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:24:38.81 ID:lF1ZecCgo
男「でも、こっちは実際に乗せてる訳だし、その家に入っていくところも見てる訳だろ」
男「もう一度、『そんなはずはないんですけど』って言って」
男「『確かに先程そちらの家に入られたお嬢さんから、まだタクシー代を貰ってないのでその事を伝えてもらえませんか』って言ったら」
女「うん」
男「『うちには、さっきから誰も入ってきてませんけど。そちらこそ、家を勘違いしてませんか?』って返ってきたんだ」
女「変な話だね」
男「でも、いくらなんでも、それは有り得ないよな」
男「こっちはしっかりと目の前で見てるんだからさ」
男「しらばっくれてるとしか思えなかったんだ。その女の人は鍵を開けて中に入ってる訳だし」
女「あ、ちょっと待って、わかった!」
男「?」
女「ひょっとして、それ、その女の人が、事件か事故で死んだその人の娘さんってオチじゃない?」
女「幽霊になっても、家に帰ってきたくなって、そういう事をしたとか」
男「だったら、まだ良かったんだけどな」
女「え?」
男「もう一度、『そんなはずはないんですけど』って言って」
男「『確かに先程そちらの家に入られたお嬢さんから、まだタクシー代を貰ってないのでその事を伝えてもらえませんか』って言ったら」
女「うん」
男「『うちには、さっきから誰も入ってきてませんけど。そちらこそ、家を勘違いしてませんか?』って返ってきたんだ」
女「変な話だね」
男「でも、いくらなんでも、それは有り得ないよな」
男「こっちはしっかりと目の前で見てるんだからさ」
男「しらばっくれてるとしか思えなかったんだ。その女の人は鍵を開けて中に入ってる訳だし」
女「あ、ちょっと待って、わかった!」
男「?」
女「ひょっとして、それ、その女の人が、事件か事故で死んだその人の娘さんってオチじゃない?」
女「幽霊になっても、家に帰ってきたくなって、そういう事をしたとか」
男「だったら、まだ良かったんだけどな」
女「え?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:25:33.24 ID:lF1ZecCgo
男「結局、向こうはずっと、そんな女の人は家に来てないって言い張って」
男「でも俺も、確かにこの家に入っていくところを見た訳だから、はいそうですかなんて言えないだろ」
男「水掛け論になって、最終的には、警察を呼ぶ事になったんだよ」
女「うん」
男「それで、まず、俺の方についての事なんだが」
男「タクシーの車内カメラには、その女の人がちゃんと映ってたから、幽霊ではないはずだ」
男「警察の話によると、エレベーターの監視カメラにも映ってたそうだ。俺とその女の人が四階で降りるところがな」
男「だから、俺が嘘やデタラメを言ってる訳じゃないってのは、警察に信じてもらえたんだ」
女「うん」
男「でも俺も、確かにこの家に入っていくところを見た訳だから、はいそうですかなんて言えないだろ」
男「水掛け論になって、最終的には、警察を呼ぶ事になったんだよ」
女「うん」
男「それで、まず、俺の方についての事なんだが」
男「タクシーの車内カメラには、その女の人がちゃんと映ってたから、幽霊ではないはずだ」
男「警察の話によると、エレベーターの監視カメラにも映ってたそうだ。俺とその女の人が四階で降りるところがな」
男「だから、俺が嘘やデタラメを言ってる訳じゃないってのは、警察に信じてもらえたんだ」
女「うん」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:26:57.64 ID:lF1ZecCgo
男「それなら、嘘をついてるのはその家の家族って事になるんだが」
男「その家は父母息子の三人家族で、娘はいなかったんだ」
男「そして、その女の人も家の中にはいなかった」
女「え? いなかったの?」
男「ああ。そこはマンションの四階だから出口は玄関しかない」
男「俺はずっとそこに立っていたから、出てきたら見逃すはずがない」
男「そして、警察の話によると、家の中で隠れる場所と言えば、せいぜい押し入れやクローゼットの中ぐらいだったそうだが」
男「だけど、そこにも誰もいなかったんだ」
男「そして、その家の家族三人ともが、誰も家の中には入ってきてないって証言したし」
男「その女の人の映像を見せたところ、家族三人ともが、知らない、一度も見た事がない人だ、と言ったそうだ」
女「……?」
男「その家は父母息子の三人家族で、娘はいなかったんだ」
男「そして、その女の人も家の中にはいなかった」
女「え? いなかったの?」
男「ああ。そこはマンションの四階だから出口は玄関しかない」
男「俺はずっとそこに立っていたから、出てきたら見逃すはずがない」
男「そして、警察の話によると、家の中で隠れる場所と言えば、せいぜい押し入れやクローゼットの中ぐらいだったそうだが」
男「だけど、そこにも誰もいなかったんだ」
男「そして、その家の家族三人ともが、誰も家の中には入ってきてないって証言したし」
男「その女の人の映像を見せたところ、家族三人ともが、知らない、一度も見た事がない人だ、と言ったそうだ」
女「……?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:27:57.58 ID:lF1ZecCgo
女「それ、おかしくない? その女の人は部屋の鍵を開けて中に入っていったんでしょ?」
男「ああ」
女「なのに、その事に誰も気が付いてなくて、しかも家の中にいないって変じゃない」
男「そうだな。確かに変なんだ」
男「俺の言う事も、向こうの言う事も、どちらも本当だとしたら」
男「その家には、見知らぬ女が鍵を開けて中に入っていった事になるし」
男「その事に、家族全員が気が付かなかった事になる」
男「そして、その女の人はどこかに忽然と消えた事になるんだ」
女「…………」
男「あの女の人は、一体どこに消えたんだろうな?」
女「……うーん」
男「ああ」
女「なのに、その事に誰も気が付いてなくて、しかも家の中にいないって変じゃない」
男「そうだな。確かに変なんだ」
男「俺の言う事も、向こうの言う事も、どちらも本当だとしたら」
男「その家には、見知らぬ女が鍵を開けて中に入っていった事になるし」
男「その事に、家族全員が気が付かなかった事になる」
男「そして、その女の人はどこかに忽然と消えた事になるんだ」
女「…………」
男「あの女の人は、一体どこに消えたんだろうな?」
女「……うーん」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:28:49.91 ID:lF1ZecCgo
女「えっと……ベランダから、隣の家に移動したとかは?」
男「有り得なくはない。というより、それ以外に方法がないと思う」
男「実は、女の人は、その家族の知り合いで合鍵も渡されていた」
男「そして、タクシー代を乗り逃げする為に、ベランダから隣の家に移動した」
男「家族全員は、その事を隠していて嘘をついている」
男「というのが一番筋道が通っている」
男「だけど、隣の部屋の住人もその女の人を見てない、知らないと言ったし」
男「警察が一応調べたところ、その隣の家の中にも女の人はいなかったそうだ」
女「…………」
男「もちろん、ベランダからベランダへと更に乗り移って移動したって可能性もあるけど」
男「タクシー代を乗り逃げする為だけに、そこまでするかって疑問が残るよな」
女「うーん……」
男「有り得なくはない。というより、それ以外に方法がないと思う」
男「実は、女の人は、その家族の知り合いで合鍵も渡されていた」
男「そして、タクシー代を乗り逃げする為に、ベランダから隣の家に移動した」
男「家族全員は、その事を隠していて嘘をついている」
男「というのが一番筋道が通っている」
男「だけど、隣の部屋の住人もその女の人を見てない、知らないと言ったし」
男「警察が一応調べたところ、その隣の家の中にも女の人はいなかったそうだ」
女「…………」
男「もちろん、ベランダからベランダへと更に乗り移って移動したって可能性もあるけど」
男「タクシー代を乗り逃げする為だけに、そこまでするかって疑問が残るよな」
女「うーん……」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:29:54.34 ID:lF1ZecCgo
女「じゃあじゃあ、その女の人の指紋とかは?」
女「それがドアノブに残ってれば、その女の人が確かにその家の中に入っていったっていう証拠になるでしょ。それはあったの?」
男「いや、警察は指紋を調べてくれなかったから、それはわからなかった」
女「どうして?」
男「指紋ってのは、かなり長く残るんだそうだ。だから、ドアノブからその家の家族以外の指紋が出てきたとしても」
男「それが、その女の人の指紋なのか、それともずっと前に別の誰かが触った指紋なのか、その判断が出来ないらしい」
男「つまり、調べても無意味だって事を言われた。その女の人が見つからない限りは意味がないってな」
男「そもそも五千円程度の乗り逃げだからな。警察もそこまでしてくれなかったんだ」
女「むう……」
女「それがドアノブに残ってれば、その女の人が確かにその家の中に入っていったっていう証拠になるでしょ。それはあったの?」
男「いや、警察は指紋を調べてくれなかったから、それはわからなかった」
女「どうして?」
男「指紋ってのは、かなり長く残るんだそうだ。だから、ドアノブからその家の家族以外の指紋が出てきたとしても」
男「それが、その女の人の指紋なのか、それともずっと前に別の誰かが触った指紋なのか、その判断が出来ないらしい」
男「つまり、調べても無意味だって事を言われた。その女の人が見つからない限りは意味がないってな」
男「そもそも五千円程度の乗り逃げだからな。警察もそこまでしてくれなかったんだ」
女「むう……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:31:41.13 ID:lF1ZecCgo
男「それで、この後、どうなったかと言えば」
男「俺が勘違いしたという事で、その乗り逃げ代金の五千円を自腹で立て替える事で、終わりになった」
女「何で? おかしいじゃない」
男「仕方がなかったんだ」
男「その部屋の家族が、かなり迷惑そうに俺の事を睨んでいたし」
男「警察もそれを勧めてきたからな」
男「あんたの事を疑う訳じゃないけど、ここはもう勘違いにしておかないか、って。あちらの家族も今ならそれでいいって言ってるし、って感じでな」
男「五千円ぐらいで裁判沙汰とかになると色々面倒だよ、とか言われたら、そうするしかないだろ」
女「う……まあね」
男「だけど、その女の人が鍵を開けてその部屋の中に入っていったのを俺は確かにこの目で見ているし」
男「それは、勘違いとかじゃない。まして、幽霊とかでもない」
男「なのに、その女の人が誰で、どこへ消えたのかは、永遠に謎のままなんだ」
女「…………」
男「俺が勘違いしたという事で、その乗り逃げ代金の五千円を自腹で立て替える事で、終わりになった」
女「何で? おかしいじゃない」
男「仕方がなかったんだ」
男「その部屋の家族が、かなり迷惑そうに俺の事を睨んでいたし」
男「警察もそれを勧めてきたからな」
男「あんたの事を疑う訳じゃないけど、ここはもう勘違いにしておかないか、って。あちらの家族も今ならそれでいいって言ってるし、って感じでな」
男「五千円ぐらいで裁判沙汰とかになると色々面倒だよ、とか言われたら、そうするしかないだろ」
女「う……まあね」
男「だけど、その女の人が鍵を開けてその部屋の中に入っていったのを俺は確かにこの目で見ているし」
男「それは、勘違いとかじゃない。まして、幽霊とかでもない」
男「なのに、その女の人が誰で、どこへ消えたのかは、永遠に謎のままなんだ」
女「…………」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/14(木) 16:33:16.33 ID:lF1ZecCgo
第一話
【謎のタクシー客】
終了
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:29:07.56 ID:9LNo3peso
第二話
【生きてますという電話】
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:29:35.72 ID:9LNo3peso
女「次は私の話をしようか」
男「ああ」
女「私さ、携帯を初めて持ってから、もう十年以上になるんだけどね」
男「うん」
女「これまで、何百回もイタズラ電話を受けてるんだ」
男「イタズラ電話?」
男「ああ」
女「私さ、携帯を初めて持ってから、もう十年以上になるんだけどね」
男「うん」
女「これまで、何百回もイタズラ電話を受けてるんだ」
男「イタズラ電話?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:30:05.21 ID:9LNo3peso
女「そう。イタズラ電話」
女「しかも、普通のイタズラ電話じゃないんだよ」
男「どんな電話なんだ?」
女「普通さ、イタズラ電話って無言だとかさ」
女「変○からの電話みたいなのとか」
女「タチの悪いのだと、死ね、とかそんな事を言ってくる電話でしょ」
男「ああ、そうだな」
女「しかも、普通のイタズラ電話じゃないんだよ」
男「どんな電話なんだ?」
女「普通さ、イタズラ電話って無言だとかさ」
女「変○からの電話みたいなのとか」
女「タチの悪いのだと、死ね、とかそんな事を言ってくる電話でしょ」
男「ああ、そうだな」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:30:34.86 ID:9LNo3peso
女「でもね、その電話はそういうのじゃないんだ」
男「うん」
女「こっちが『もしもし』って出るでしょ。そうしたらね」
女「『生きてます』って、そう一言」
女「それだけ」
女「それを言ったら、切れるの」
女「意味がわからないよね」
男「…………」
男「うん」
女「こっちが『もしもし』って出るでしょ。そうしたらね」
女「『生きてます』って、そう一言」
女「それだけ」
女「それを言ったら、切れるの」
女「意味がわからないよね」
男「…………」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:31:12.26 ID:9LNo3peso
女「初めて電話がかかってきたのが、私が中学校の時だったかな」
女「その頃、お母さんから、携帯電話を渡されてさ」
女「早速、友達とかと電話番号を交換するでしょ」
女「それで、しばらく経った頃に、その電話がかかってきたの」
女「公衆電話からだった。画面にそう出てたから」
女「何かなって思って、電話に出たら、女の人の声でね」
女「『生きてます』って」
女「暗い声なんだけど、ボソボソ喋ってる訳じゃなくて」
女「はっきりと」
女「こっちに、その事を伝える感じで、そう言ったの」
女「それで電話は切れたんだ」
男「…………」
女「その頃、お母さんから、携帯電話を渡されてさ」
女「早速、友達とかと電話番号を交換するでしょ」
女「それで、しばらく経った頃に、その電話がかかってきたの」
女「公衆電話からだった。画面にそう出てたから」
女「何かなって思って、電話に出たら、女の人の声でね」
女「『生きてます』って」
女「暗い声なんだけど、ボソボソ喋ってる訳じゃなくて」
女「はっきりと」
女「こっちに、その事を伝える感じで、そう言ったの」
女「それで電話は切れたんだ」
男「…………」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:33:42.07 ID:9LNo3peso
女「最初は、間違い電話じゃないかって思った」
男「だろうな」
女「だけどさ」
女「間違い電話だったとしても」
女「『生きてます』って伝える用件って、何なんだろうって、思うよね」
女「何かおかしいよね」
女「それが十年近くも続いてるんだよ」
女「不思議じゃない?」
男「確かにな……。でも」
女「でも?」
男「俺は多分、その理由がわかった」
女「?」
男「だろうな」
女「だけどさ」
女「間違い電話だったとしても」
女「『生きてます』って伝える用件って、何なんだろうって、思うよね」
女「何かおかしいよね」
女「それが十年近くも続いてるんだよ」
女「不思議じゃない?」
男「確かにな……。でも」
女「でも?」
男「俺は多分、その理由がわかった」
女「?」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:35:37.62 ID:9LNo3peso
女「どういう理由?」
男「昔、聞いた話だけどさ」
男「アンデルセンって知ってるか? 童話で有名な」
女「マッチ売りの少女とか人魚姫の絵本を作った人だよね、知ってるよ」
男「そのアンデルセンなんだが」
男「異常な程の心配性でさ」
男「自分が寝てる時に、死んでると勘違いされて、墓に入れられるかもしれないって考えて」
男「寝る前に必ず、『死んでません』って書いた紙を横に置いてたそうだ」
男「それと似たような事を、誰かが電話でやってるんじゃないか? 生きてるって伝える為に」
男「それが、間違えてお前にかかってきたとか、そういう話だと思う」
女「ううん」
女「それはないよ。絶対に」
男「?」
男「昔、聞いた話だけどさ」
男「アンデルセンって知ってるか? 童話で有名な」
女「マッチ売りの少女とか人魚姫の絵本を作った人だよね、知ってるよ」
男「そのアンデルセンなんだが」
男「異常な程の心配性でさ」
男「自分が寝てる時に、死んでると勘違いされて、墓に入れられるかもしれないって考えて」
男「寝る前に必ず、『死んでません』って書いた紙を横に置いてたそうだ」
男「それと似たような事を、誰かが電話でやってるんじゃないか? 生きてるって伝える為に」
男「それが、間違えてお前にかかってきたとか、そういう話だと思う」
女「ううん」
女「それはないよ。絶対に」
男「?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:36:24.60 ID:9LNo3peso
女「ひょっとしたら、そういう事が理由でかけてきてるのかもしれないけどさ」
女「でもね」
女「その電話をかけてくるの、一人だけじゃないんだ」
男「は?」
女「毎回、声が違うの」
女「男の人の時もあれば、女の人の時もあるし」
女「たまに、子供の声の時もあるんだ」
女「時間帯も、朝から夜中まで全部バラバラだしさ」
女「なのに、その人たち全員が同じ様に」
女「公衆電話から、私の番号にかけてきて」
女「暗い声で、でもはっきりと」
女「『生きてます』って一言だけ」
男「…………」
女「どうしてだろうね?」
女「その事を私に伝えて、どうしたいんだろうね?」
男「…………」
女「でもね」
女「その電話をかけてくるの、一人だけじゃないんだ」
男「は?」
女「毎回、声が違うの」
女「男の人の時もあれば、女の人の時もあるし」
女「たまに、子供の声の時もあるんだ」
女「時間帯も、朝から夜中まで全部バラバラだしさ」
女「なのに、その人たち全員が同じ様に」
女「公衆電話から、私の番号にかけてきて」
女「暗い声で、でもはっきりと」
女「『生きてます』って一言だけ」
男「…………」
女「どうしてだろうね?」
女「その事を私に伝えて、どうしたいんだろうね?」
男「…………」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:37:31.38 ID:9LNo3peso
女「そんな電話が、週に一回か二回はかかってくるからさ」
女「迷惑以前に、気味が悪いじゃない?」
女「だから、私もこれまでに何回も携帯を変えたの」
女「機種変更とかじゃないから、その度に、電話番号も変わってるんだけど」
女「なのに、必ずかかってくるんだよね。私の携帯に」
女「公衆電話から」
女「色んな人達から」
女「その人たちは、どうやって私の携帯の番号を知ったんだろう?」
男「…………」
女「迷惑以前に、気味が悪いじゃない?」
女「だから、私もこれまでに何回も携帯を変えたの」
女「機種変更とかじゃないから、その度に、電話番号も変わってるんだけど」
女「なのに、必ずかかってくるんだよね。私の携帯に」
女「公衆電話から」
女「色んな人達から」
女「その人たちは、どうやって私の携帯の番号を知ったんだろう?」
男「…………」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:40:15.95 ID:9LNo3peso
男「何かお前に恨みがあるやつがいて、そいつがどこかに携帯の番号を晒してるとかは?」
男「『生きてますっていうイタズラ電話をかけて下さい』みたいなメッセージと一緒にさ」
女「うん。普通、そう思うよね」
女「でも、それも違うんだ」
男「どうして?」
女「さっき、携帯を何回も変えてるって言ったけどさ」
女「その時にね、新しいのに変えたばかりの時。まだ誰にも電話番号を教えてなかった時にだよ」
女「かかってきたんだ。また公衆電話から」
女「『生きてます』って」
男「…………」
女「電話会社の人じゃないと、私の番号はわからないはずなんだけどね」
女「でも、ドコモとかソフトバンクとか、会社も何回も変えてるんだよ」
女「なのに、誰にも教えてなくても、絶対にその電話はかかってくるの」
女「全部の電話会社の人達がグルになってない限り、そういう事は有り得ないんだよね」
男「…………」
男「『生きてますっていうイタズラ電話をかけて下さい』みたいなメッセージと一緒にさ」
女「うん。普通、そう思うよね」
女「でも、それも違うんだ」
男「どうして?」
女「さっき、携帯を何回も変えてるって言ったけどさ」
女「その時にね、新しいのに変えたばかりの時。まだ誰にも電話番号を教えてなかった時にだよ」
女「かかってきたんだ。また公衆電話から」
女「『生きてます』って」
男「…………」
女「電話会社の人じゃないと、私の番号はわからないはずなんだけどね」
女「でも、ドコモとかソフトバンクとか、会社も何回も変えてるんだよ」
女「なのに、誰にも教えてなくても、絶対にその電話はかかってくるの」
女「全部の電話会社の人達がグルになってない限り、そういう事は有り得ないんだよね」
男「…………」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:41:06.19 ID:9LNo3peso
男「……警察とかに相談はしたのか?」
女「したよ。でも、特に実害がないって事で、捜査はしてくれなかった」
女「そのイタズラ電話をかけてくる人が、ずっと同じ人だったり」
女「『お前を殺す』とかそういう事を言ってくるなら」
女「ストーカーとか脅迫とかで対処してくれるそうなんだけど」
女「でも、『生きてます』っていう言葉だけでさ」
女「それに、かけてくる相手も毎回違うから」
女「多分、あなたの知り合いにネットだとかで番号を書き込んでる人がいるはずだから、番号を教える人を選んで下さい、ってそれだけ」
女「誰にも教えてないのにかかってきた、って事も話したんだけど、流石にそれは信じてくれなかったの」
女「だから、警察への相談はムダだったんだ」
男「……そっか」
女「したよ。でも、特に実害がないって事で、捜査はしてくれなかった」
女「そのイタズラ電話をかけてくる人が、ずっと同じ人だったり」
女「『お前を殺す』とかそういう事を言ってくるなら」
女「ストーカーとか脅迫とかで対処してくれるそうなんだけど」
女「でも、『生きてます』っていう言葉だけでさ」
女「それに、かけてくる相手も毎回違うから」
女「多分、あなたの知り合いにネットだとかで番号を書き込んでる人がいるはずだから、番号を教える人を選んで下さい、ってそれだけ」
女「誰にも教えてないのにかかってきた、って事も話したんだけど、流石にそれは信じてくれなかったの」
女「だから、警察への相談はムダだったんだ」
男「……そっか」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:41:59.53 ID:9LNo3peso
男「なら、電話会社にイタズラを受けてるって事を相談してみたらどうだ?」
女「うん、それもしたよ。そうしたらね、公衆電話を着信拒否にする事を勧められたの」
男「ああ、そうか。全部、公衆電話だから、着信拒否に設定すればいいのか」
女「うん、そう。だから、私もそれで解決したと思ったんだけどさ」
男「?」
女「着信拒否にしても、かかってくるんだよね」
男「は?」
女「公衆電話から」
女「『生きてます』って」
男「……有り得ないだろ、それ」
女「うん、それもしたよ。そうしたらね、公衆電話を着信拒否にする事を勧められたの」
男「ああ、そうか。全部、公衆電話だから、着信拒否に設定すればいいのか」
女「うん、そう。だから、私もそれで解決したと思ったんだけどさ」
男「?」
女「着信拒否にしても、かかってくるんだよね」
男「は?」
女「公衆電話から」
女「『生きてます』って」
男「……有り得ないだろ、それ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:42:52.98 ID:9LNo3peso
女「うん。電話会社の人も、そんな事は有り得ないって言ってた」
女「『そもそも、そんな電話、本当にかかってきてるんですか?』とも言われたよ」
男「何で?」
女「その電話の通信記録がさ」
女「向こうには残ってないんだって」
男「は?」
女「『そもそも、そんな電話、本当にかかってきてるんですか?』とも言われたよ」
男「何で?」
女「その電話の通信記録がさ」
女「向こうには残ってないんだって」
男「は?」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:44:12.91 ID:9LNo3peso
女「電話会社の人が言うには」
女「私の電話には、公衆電話からの着信が一回もなかったそうなの」
男「…………」
女「でも、かかってくるんだよ」
女「着信音が鳴ってさ、画面を見ると、公衆電話からって出るの」
女「私の携帯の着歴には、それがちゃんと残ってるんだよ。でも、しばらくするとそれが消えるの。私が消した訳じゃないのに」
女「その事に気付いてから、もう怖くて出れなくなってさ」
女「それからずっと、公衆電話からの着信は全部無視してるんだけど」
女「それでも、今もかかってきてるんだよね」
女「ずっと、十年間、違う人達から」
女「あの電話は何なんだろうね?」
女「何の目的で、どういう方法で、私の携帯に電話をかけてきてるんだろうね?」
男「……さあな」
女「私の電話には、公衆電話からの着信が一回もなかったそうなの」
男「…………」
女「でも、かかってくるんだよ」
女「着信音が鳴ってさ、画面を見ると、公衆電話からって出るの」
女「私の携帯の着歴には、それがちゃんと残ってるんだよ。でも、しばらくするとそれが消えるの。私が消した訳じゃないのに」
女「その事に気付いてから、もう怖くて出れなくなってさ」
女「それからずっと、公衆電話からの着信は全部無視してるんだけど」
女「それでも、今もかかってきてるんだよね」
女「ずっと、十年間、違う人達から」
女「あの電話は何なんだろうね?」
女「何の目的で、どういう方法で、私の携帯に電話をかけてきてるんだろうね?」
男「……さあな」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/17(日) 15:44:50.97 ID:9LNo3peso
第二話
【生きてますという電話】
終了
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:23:29.50 ID:o/dEAF/fo
第三話
【呪われてる部屋】
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:24:24.51 ID:o/dEAF/fo
友「不思議な話?」
友「ああ、あるよ」
友「不思議っていうか、どっちかって言うと、ヤバイって言うかさ」
友「そんな話が」
友「ああ、うん。怖い話に入るのかな」
友「少なくとも、俺はこれまであれが一番怖かった」
友「ああ、そうだよ。実際に俺が体験した話なんだ」
友「聞きたいのか?」
友「ん。なら、話すけどさ」
友「ああ、あるよ」
友「不思議っていうか、どっちかって言うと、ヤバイって言うかさ」
友「そんな話が」
友「ああ、うん。怖い話に入るのかな」
友「少なくとも、俺はこれまであれが一番怖かった」
友「ああ、そうだよ。実際に俺が体験した話なんだ」
友「聞きたいのか?」
友「ん。なら、話すけどさ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:25:33.08 ID:o/dEAF/fo
友「わかりやすく、最初から話すと」
友「あれは、俺が大学二年の時だ」
友「通ってた学校が家から遠かったからさ」
友「ちょっとした憧れもあって、一人暮らしを始めようって思ったんだ」
友「まあな。それで、両親を説得して、大学近くに部屋を借りる事になったんだよ」
友「ああ。でも、家賃は自分のバイト代で出せって言われたから」
友「出来るだけ安いところを探してたんだ」
友「で、とあるアパートを見つけた」
友「六畳一間に、キッチン、バス、トイレ付きで、月々3万円」
友「結構、綺麗だったし、敷金も礼金も必要なかったからさ」
友「すぐに、そこに決めて」
友「早速、そのアパートを借りて生活を始めたんだ」
友「あれは、俺が大学二年の時だ」
友「通ってた学校が家から遠かったからさ」
友「ちょっとした憧れもあって、一人暮らしを始めようって思ったんだ」
友「まあな。それで、両親を説得して、大学近くに部屋を借りる事になったんだよ」
友「ああ。でも、家賃は自分のバイト代で出せって言われたから」
友「出来るだけ安いところを探してたんだ」
友「で、とあるアパートを見つけた」
友「六畳一間に、キッチン、バス、トイレ付きで、月々3万円」
友「結構、綺麗だったし、敷金も礼金も必要なかったからさ」
友「すぐに、そこに決めて」
友「早速、そのアパートを借りて生活を始めたんだ」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:26:21.98 ID:o/dEAF/fo
友「ん?」
友「ああ、そう思うよな」
友「だけど、違うぞ」
友「別に、心霊物件とかそういうのじゃなくてさ」
友「普通の部屋だ。家賃も他と同じ。俺の部屋だけ安いとかはなかった」
友「まあ、怖い思いをしたとか言ったら、普通はそう思うだろうからな」
友「でも、そうじゃなくてさ」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:27:09.48 ID:o/dEAF/fo
友「多分、そこで半年ぐらい過ごした頃かな」
友「丁度、一人暮らしが楽しくて仕方なかった頃だったんだけど」
友「『それ』が起きてさ」
友「ああ、あまり思い出したくもない話なんだがな」
友「その日、俺は大学終わった帰りに」
友「そのまま、ツレと飲み会に行って」
友「それで、アパートに帰ってきたのが夜の十時頃だ」
友「で、俺が住んでた部屋は、二階の端から三番目の部屋なんだけど」
友「何故か、その部屋のドアの前に、真っ白な布がかぶせられてるんだよ」
友「丁度、一人暮らしが楽しくて仕方なかった頃だったんだけど」
友「『それ』が起きてさ」
友「ああ、あまり思い出したくもない話なんだがな」
友「その日、俺は大学終わった帰りに」
友「そのまま、ツレと飲み会に行って」
友「それで、アパートに帰ってきたのが夜の十時頃だ」
友「で、俺が住んでた部屋は、二階の端から三番目の部屋なんだけど」
友「何故か、その部屋のドアの前に、真っ白な布がかぶせられてるんだよ」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:28:01.82 ID:o/dEAF/fo
友「そう、布」
友「カーテンみたいなものかな。それですっぽりドアが隠されててさ」
友「上にガムテープみたいなものが貼られてて、それでとめられてた」
友「だよな。変なイタズラだろ?」
友「一体、誰がこんな事をしたんだと思ってさ」
友「とりあえずそのガムテープみたいなのをはがして、布を取り外すよな」
友「そうしたらさ」
友「書いてあるんだ」
友「ドア全体に、びっしりと」
友「赤黒い液体で」
友「小さな文字でさ」
友「『呪』って、大量に」
友「カーテンみたいなものかな。それですっぽりドアが隠されててさ」
友「上にガムテープみたいなものが貼られてて、それでとめられてた」
友「だよな。変なイタズラだろ?」
友「一体、誰がこんな事をしたんだと思ってさ」
友「とりあえずそのガムテープみたいなのをはがして、布を取り外すよな」
友「そうしたらさ」
友「書いてあるんだ」
友「ドア全体に、びっしりと」
友「赤黒い液体で」
友「小さな文字でさ」
友「『呪』って、大量に」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:28:42.03 ID:o/dEAF/fo
友「それを見て、流石に俺も血の気が引いた」
友「鳥肌も全身に立ってさ」
友「本当にその時は、どうすればいいのか、わからなくなったし」
友「とにかく、怖かった。酔いなんか一気に冷めた」
友「だから、とりあえず、すぐツレに電話をかけて」
友「来てもらったんだよ、俺の家まで」
友「鳥肌も全身に立ってさ」
友「本当にその時は、どうすればいいのか、わからなくなったし」
友「とにかく、怖かった。酔いなんか一気に冷めた」
友「だから、とりあえず、すぐツレに電話をかけて」
友「来てもらったんだよ、俺の家まで」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:29:34.53 ID:o/dEAF/fo
友「ツレも、かなり気味悪がってたけど」
友「それでも、一人より二人の方が安心するだろ?」
友「ある程度、時間が経った事もあって、俺も頭が回り始めてさ」
友「ツレと相談して、警察に電話する事に決めたんだ」
友「ああ、ドアに変なイタズラされたって話してさ」
友「それで、『呪』って、びっしりと書き込まれてる事を伝えたんだ」
友「そうしたら、『その部屋の近くで待っていて下さい』って言われて」
友「あと、ドアにも触らない様に言われた」
友「それと、一人かどうかも聞かれて」
友「俺がツレと一緒にいるって伝えたら、『それなら、念の為、周辺には警戒していて下さい』って」
友「まだ、犯人が近くにいるかもしれないからってさ」
友「それで、俺とツレは言われた通り、周りを気にしながら、そこで警察が来るのを待ってたんだ」
友「それでも、一人より二人の方が安心するだろ?」
友「ある程度、時間が経った事もあって、俺も頭が回り始めてさ」
友「ツレと相談して、警察に電話する事に決めたんだ」
友「ああ、ドアに変なイタズラされたって話してさ」
友「それで、『呪』って、びっしりと書き込まれてる事を伝えたんだ」
友「そうしたら、『その部屋の近くで待っていて下さい』って言われて」
友「あと、ドアにも触らない様に言われた」
友「それと、一人かどうかも聞かれて」
友「俺がツレと一緒にいるって伝えたら、『それなら、念の為、周辺には警戒していて下さい』って」
友「まだ、犯人が近くにいるかもしれないからってさ」
友「それで、俺とツレは言われた通り、周りを気にしながら、そこで警察が来るのを待ってたんだ」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:30:34.52 ID:o/dEAF/fo
友「それから、十分ぐらいしてからかな。警察が来た」
友「警察の人は二人組で」
友「ドアを見せると、二人とも、やっぱり最初は驚いてた。『酷いな、これは……』ってそんな事を言ってたのを覚えてる」
友「それで、片方の警察官が、一旦パトカーに戻って無線で何か話してて」
友「もう片方の警察官が、俺とツレに事情を聞いてきた」
友「って、言っても、ツレはただ呼ばれただけだったから」
友「ほとんど、俺だけが事情を聞かれたんだけどな」
友「警察の人は二人組で」
友「ドアを見せると、二人とも、やっぱり最初は驚いてた。『酷いな、これは……』ってそんな事を言ってたのを覚えてる」
友「それで、片方の警察官が、一旦パトカーに戻って無線で何か話してて」
友「もう片方の警察官が、俺とツレに事情を聞いてきた」
友「って、言っても、ツレはただ呼ばれただけだったから」
友「ほとんど、俺だけが事情を聞かれたんだけどな」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:31:19.55 ID:o/dEAF/fo
友「そうだな。事情って言っても、こっちは帰ってきたらそうなってただけだし」
友「何も知らないから、特に話す事もなかったんだけど」
友「それでも、質問は多くて」
友「特に俺が詳しく聞かれたのは、最後に家を出た時刻と」
友「こんな事をする人物に心当たりはないかって事だった」
友「いや、なかったな」
友「そりゃ、俺を内心では嫌ってるやつもいたかもしれないし」
友「知らない間に、恨みを買ってた事もあるかもしれないけどさ」
友「でも、ここまでする奴には、流石に心当たりはなかった」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:32:24.90 ID:o/dEAF/fo
友「で、そういう質問をずっとされてる内にさ」
友「パトカーがもう一台来て、更に三人、警察官が増えたんだ」
友「その警察の人達は、白い手袋を両手につけて」
友「まず、写真を撮り始めた」
友「ああ、現場検証ってやつだと思う」
友「それから、ドアについてた赤黒い液体を、ヘラみたいなものですくって、小さなビンに入れてたしな」
友「他に多分、指紋とかもとってたと思う」
友「俺も、とられたしな」
友「ん?」
友「ああ、違う違う」
友「俺はその部屋に住んでるから、まず俺の指紋をとらないと、誰のものかわからないだろ。俺のが一番多い訳だし」
友「そうだな。別に、俺が疑われてたとかそういうんじゃないはずだ」
友「で、その後も警察の人達は色んな事をしてた。詳しい事はよくわからないけど、とにかく色々と調べてたと思う」
友「パトカーがもう一台来て、更に三人、警察官が増えたんだ」
友「その警察の人達は、白い手袋を両手につけて」
友「まず、写真を撮り始めた」
友「ああ、現場検証ってやつだと思う」
友「それから、ドアについてた赤黒い液体を、ヘラみたいなものですくって、小さなビンに入れてたしな」
友「他に多分、指紋とかもとってたと思う」
友「俺も、とられたしな」
友「ん?」
友「ああ、違う違う」
友「俺はその部屋に住んでるから、まず俺の指紋をとらないと、誰のものかわからないだろ。俺のが一番多い訳だし」
友「そうだな。別に、俺が疑われてたとかそういうんじゃないはずだ」
友「で、その後も警察の人達は色んな事をしてた。詳しい事はよくわからないけど、とにかく色々と調べてたと思う」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:34:04.93 ID:o/dEAF/fo
友「それでさ、そういうのを一通り終えた後にさ」
友「警察の人が、部屋のドアを開けるから鍵を渡して欲しいって言うんだ」
友「ん? ああ、そうそう」
友「まだ一回も開けてなくってさ」
友「それで、一応、部屋の中も確認しておきたいからって事を言われたんだ」
友「だから、俺はその部屋の鍵を渡して」
友「指紋がつかないようにって、白い手袋をしてたその警察官の人がドアを開けたんだ」
友「そうしたらさ」
友「あるんだよ」
友「部屋の、内側のドアにもさ」
友「びっしりと、『呪』って文字が」
友「警察の人が、部屋のドアを開けるから鍵を渡して欲しいって言うんだ」
友「ん? ああ、そうそう」
友「まだ一回も開けてなくってさ」
友「それで、一応、部屋の中も確認しておきたいからって事を言われたんだ」
友「だから、俺はその部屋の鍵を渡して」
友「指紋がつかないようにって、白い手袋をしてたその警察官の人がドアを開けたんだ」
友「そうしたらさ」
友「あるんだよ」
友「部屋の、内側のドアにもさ」
友「びっしりと、『呪』って文字が」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:34:58.50 ID:o/dEAF/fo
友「そうだな。そうなる」
友「そいつは、部屋の中にも入って、内側にも書いたんだ」
友「『呪』って、大量にな」
友「ああ、それでさ」
友「もちろん俺が書いたやつじゃないから、犯人が不法侵入したって事になって」
友「それで、また現場検証が始まった」
友「俺も白い手袋を渡されて」
友「出来るだけ、中の物に触らないようにしてくれって言われた上で」
友「何か盗られた物とか、逆に増えてる物とかがないかを確認して欲しいって」
友「そう言われた」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:35:41.88 ID:o/dEAF/fo
友「で、結果を言うと」
友「盗られた物とか、増えた物とかは、何もなかった」
友「ドア以外は何も異変がなかったんだ」
友「たださ」
友「部屋の鍵穴にピッキングされた痕跡があったらしい」
友「そうだな。そうなる」
友「多分、俺のいない間に誰かがピッキングでドアを開けて」
友「それを書いたんだ」
友「ああ。だから、これは心霊現象だとか、オカルトとかじゃなくて」
友「間違いなく、人間の仕業なんだよ」
友「盗られた物とか、増えた物とかは、何もなかった」
友「ドア以外は何も異変がなかったんだ」
友「たださ」
友「部屋の鍵穴にピッキングされた痕跡があったらしい」
友「そうだな。そうなる」
友「多分、俺のいない間に誰かがピッキングでドアを開けて」
友「それを書いたんだ」
友「ああ。だから、これは心霊現象だとか、オカルトとかじゃなくて」
友「間違いなく、人間の仕業なんだよ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:36:24.43 ID:o/dEAF/fo
友「ただ、それだと不自然な事が一つあって」
友「最初に、鍵がかかっていた事だ」
友「犯人が部屋をピッキングで開けたんなら」
友「その部屋には、鍵がかかってないはずなんだ」
友「でないと、犯人が外に出れないだろ?」
友「その部屋の窓は閉めてあって、鍵もかかってたから」
友「そこは密室って事になる」
友「どうやって犯人は外に出たんだろうな?」
友「不思議だろ?」
友「最初に、鍵がかかっていた事だ」
友「犯人が部屋をピッキングで開けたんなら」
友「その部屋には、鍵がかかってないはずなんだ」
友「でないと、犯人が外に出れないだろ?」
友「その部屋の窓は閉めてあって、鍵もかかってたから」
友「そこは密室って事になる」
友「どうやって犯人は外に出たんだろうな?」
友「不思議だろ?」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:37:30.45 ID:o/dEAF/fo
友「ああ、うん」
友「そういう方法もある」
友「と、いうか、それぐらいしか方法がないと思う」
友「警察の人も、多分、そういう事なんじゃないかって言ってた」
友「だから、ドアに鍵がかかってた理由はそれで説明がつくんだけどさ」
友「でも、それにしたって、余計に薄気味悪いよな」
友「何でそんな事をしたんだって話になるし」
友「嫌がらせやイタズラにしては、タチが悪すぎるからな」
友「しかもさ」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:38:10.71 ID:o/dEAF/fo
友「その、ドアに書かれた赤黒い液体」
友「俺も、それを聞いた時は鳥肌が立ったけど」
友「調べた結果、本物の血なんだと」
友「全部、同一人物の血で」
友「染色体から判断して、女」
友「使われた血液の量は、大体2リットル」
友「成人女性でも、一気にそれだけ抜くとヤバイ量だ」
友「何なんだろうな、一体」
友「誰の血なんだろうな、あれ?」
友「俺も、それを聞いた時は鳥肌が立ったけど」
友「調べた結果、本物の血なんだと」
友「全部、同一人物の血で」
友「染色体から判断して、女」
友「使われた血液の量は、大体2リットル」
友「成人女性でも、一気にそれだけ抜くとヤバイ量だ」
友「何なんだろうな、一体」
友「誰の血なんだろうな、あれ?」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:41:00.41 ID:o/dEAF/fo
友「そんな事がわかったもんだから」
友「警察も事件として取り扱って」
友「本格的な捜査をしてくれたんだ」
友「だけど、目撃情報は一切なし」
友「両隣の部屋の人も、ドアの事には気が付かなかったそうだ。いつのまにか布がかぶせられてて、何だろうとは思ったらしいけどな」
友「だけど、聞き込みから犯行時刻はある程度絞れて」
友「昼間の十一時から、午後四時までの間だと断定された」
友「その頃には、俺の部屋のドアの前には布がかぶせられてたんだと。それを近所の人が見たそうだ」
友「それで、俺の知り合いやアパートの住人に、その時のアリバイを確認したそうだが」
友「誰一人、該当者なし」
友「仕事とか学校に行ってる時間だったから、全員に確かなアリバイがあった。主婦はそのアパートにいなかったしな」
友「だから、近所の誰かがイタズラでやったんじゃないかって話になったんだが」
友「じゃあ、あの血は誰の血なんだろうって事になるし」
友「警察の人は、ただのイタズラにしては、手が込みすぎてるとも言ってた」
友「ピッキングだけでなく、誰のものだかわからない、本物の血まで使ってるんだからな」
友「『本当に、誰か心当たりはいませんか?』って、警察に何回も聞かれたよ」
友「警察も事件として取り扱って」
友「本格的な捜査をしてくれたんだ」
友「だけど、目撃情報は一切なし」
友「両隣の部屋の人も、ドアの事には気が付かなかったそうだ。いつのまにか布がかぶせられてて、何だろうとは思ったらしいけどな」
友「だけど、聞き込みから犯行時刻はある程度絞れて」
友「昼間の十一時から、午後四時までの間だと断定された」
友「その頃には、俺の部屋のドアの前には布がかぶせられてたんだと。それを近所の人が見たそうだ」
友「それで、俺の知り合いやアパートの住人に、その時のアリバイを確認したそうだが」
友「誰一人、該当者なし」
友「仕事とか学校に行ってる時間だったから、全員に確かなアリバイがあった。主婦はそのアパートにいなかったしな」
友「だから、近所の誰かがイタズラでやったんじゃないかって話になったんだが」
友「じゃあ、あの血は誰の血なんだろうって事になるし」
友「警察の人は、ただのイタズラにしては、手が込みすぎてるとも言ってた」
友「ピッキングだけでなく、誰のものだかわからない、本物の血まで使ってるんだからな」
友「『本当に、誰か心当たりはいませんか?』って、警察に何回も聞かれたよ」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:42:12.86 ID:o/dEAF/fo
友「でも、そんな奴にはやっぱり心当たりがないし」
友「俺の知り合いの女性で、その血液に該当した奴もいなかった」
友「ああ。結局、その事件は未だに未解決のままだ」
友「犯人が捕まるどころか、目星もついてないらしい」
友「しかもさ」
友「俺の知り合いの女性で、その血液に該当した奴もいなかった」
友「ああ。結局、その事件は未だに未解決のままだ」
友「犯人が捕まるどころか、目星もついてないらしい」
友「しかもさ」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:43:30.38 ID:o/dEAF/fo
友「俺はその事件の後、気持ち悪くて、すぐに実家にまた引っ越したんだけど」
友「でもな」
友「未だに続いてるらしいぞ」
友「警察の人の話だと、大体、半年に一回ぐらいのペースで」
友「そのアパートの、その部屋のドアに、『呪』って」
友「びっしりと書かれてるらしい」
友「本物の血で」
友「毎回、違う人の血液でさ」
友「共通してるのは、それが必ず女の血液だって事だそうだ」
友「何なんだろうな、あれ?」
友「犯人は何でその部屋にそんな事をするんだろうな?」
友「そして、どうして未だに捕まらないんだろうな?」
友「そんな目立つ事を何度もやってるのに、一回も目撃されてないらしいんだぞ」
友「気味が悪いよな」
友「でもな」
友「未だに続いてるらしいぞ」
友「警察の人の話だと、大体、半年に一回ぐらいのペースで」
友「そのアパートの、その部屋のドアに、『呪』って」
友「びっしりと書かれてるらしい」
友「本物の血で」
友「毎回、違う人の血液でさ」
友「共通してるのは、それが必ず女の血液だって事だそうだ」
友「何なんだろうな、あれ?」
友「犯人は何でその部屋にそんな事をするんだろうな?」
友「そして、どうして未だに捕まらないんだろうな?」
友「そんな目立つ事を何度もやってるのに、一回も目撃されてないらしいんだぞ」
友「気味が悪いよな」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:44:27.00 ID:o/dEAF/fo
友「ん?」
友「ああ、そうか。そういう方法があるか」
友「それなら、確かに短時間で済むし」
友「目立つ事もそうないよな。全部、まとめてカバンに入れられるんだからな」
友「え?」
友「…………」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:45:07.10 ID:o/dEAF/fo
友「ちょっと待て、お前、それって……」
友「……は?」
友「…………」
友「……いや。でも、そんな……」
友「冗談……だよな?」
友「…………」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 18:45:35.00 ID:o/dEAF/fo
第三話
【呪われてる部屋】
終了
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:20:43.09 ID:tY3eG+Nao
第四話
【消えた友達】
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:21:12.87 ID:tY3eG+Nao
女友「不思議な話?」
女友「あるよ。ホント、謎な話が」
女友「何て言うのかな、色々と意味がわからない話」
女友「本当に、あれは未だによくわからなくてさ」
女友「ひょっとして、夢だったんじゃないか、みたいに思う時もあるんだ」
女友「聞きたいの?」
女友「そう。じゃあ、話すけどさ」
女友「あるよ。ホント、謎な話が」
女友「何て言うのかな、色々と意味がわからない話」
女友「本当に、あれは未だによくわからなくてさ」
女友「ひょっとして、夢だったんじゃないか、みたいに思う時もあるんだ」
女友「聞きたいの?」
女友「そう。じゃあ、話すけどさ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:21:46.75 ID:tY3eG+Nao
女友「よく、怪談とかでさ」
女友「『いつのまにか一人増えてる』みたいな話ってあるでしょ?」
女友「うん、そう。大体は、昔そこで死んだ幽霊だったってオチがつくやつね」
女友「結構、ポピュラーな怪談だと思うんだけど」
女友「私も、それと同じような経験をしたの」
女友「うん。本当にあった事」
女友「私が高校生の時にね」
女友「『いつのまにか一人増えてる』みたいな話ってあるでしょ?」
女友「うん、そう。大体は、昔そこで死んだ幽霊だったってオチがつくやつね」
女友「結構、ポピュラーな怪談だと思うんだけど」
女友「私も、それと同じような経験をしたの」
女友「うん。本当にあった事」
女友「私が高校生の時にね」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:22:13.71 ID:tY3eG+Nao
女友「それが起きたのは、修学旅行の時でさ」
女友「まず、グループ決めをするでしょ?」
女友「うん。それで私は、友達と六人グループを組んだんだけど」
女友「その時の一人がさ、何て言うのかな、霊感が強いって言うの?」
女友「ミキっていう名前の子だったんだけど」
女友「ちょっと、変わった子でさ」
女友「まず、グループ決めをするでしょ?」
女友「うん。それで私は、友達と六人グループを組んだんだけど」
女友「その時の一人がさ、何て言うのかな、霊感が強いって言うの?」
女友「ミキっていう名前の子だったんだけど」
女友「ちょっと、変わった子でさ」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:22:40.93 ID:tY3eG+Nao
女友「あー、うん。たまにさあ、ミキが何もないところを見てたりする時あるんだけど」
女友「そういう時は、大体、そこに幽霊がいるんだって」
女友「うん。幽霊」
女友「ホントかウソかは知らないけどね」
女友「私は、霊感なんてものがないし」
女友「見えないんだから、確かめようがないしさ」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:23:07.42 ID:tY3eG+Nao
女友「でも、その子が言うには」
女友「幽霊は、結構どこにでもいて」
女友「たまに、私達、生きてる人間にも悪さをするから気を付けて」
女友「なんて事をしょっちゅう言ってた」
女友「さあ? 悪さは悪さでしょ」
女友「なんか、とり憑いたりとかするんじゃない?」
女友「詳しくは聞かなかったけどさ」
女友「幽霊は、結構どこにでもいて」
女友「たまに、私達、生きてる人間にも悪さをするから気を付けて」
女友「なんて事をしょっちゅう言ってた」
女友「さあ? 悪さは悪さでしょ」
女友「なんか、とり憑いたりとかするんじゃない?」
女友「詳しくは聞かなかったけどさ」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:23:38.58 ID:tY3eG+Nao
女友「あー、どうだろ」
女友「それは、わかんない」
女友「お祓いとかの力はないんじゃないかなあ。そんな事は一言も聞いた事がないし」
女友「でも、その子から、お守りって言って、塩を渡されたのは覚えてる」
女友「うん。普通の塩じゃなくて、お清めの塩なんだって」
女友「神社とかで使うような、清められた塩」
女友「なんかあった時は、これを使ってって」
女友「小さな紙に包んで渡してくれたんだ」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:24:05.94 ID:tY3eG+Nao
女友「それで、話を戻すけど」
女友「修学旅行の時ね」
女友「私達が行ったのは、沖縄でさ」
女友「うん。そうだね。ああいうのって、もう意味がなくなってるからね」
女友「私達も、建前は、戦争の歴史を知るとかそんなんだったけど」
女友「実際は、観光旅行みたいなものだったしさ」
女友「修学旅行の時ね」
女友「私達が行ったのは、沖縄でさ」
女友「うん。そうだね。ああいうのって、もう意味がなくなってるからね」
女友「私達も、建前は、戦争の歴史を知るとかそんなんだったけど」
女友「実際は、観光旅行みたいなものだったしさ」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:24:33.24 ID:tY3eG+Nao
女友「え?」
女友「ああ、行ったよ。ひめゆり部隊のとこでしょ」
女友「あー、違う違う」
女友「だって、その時は、何もなかったもん」
女友「ミキも、特に何も言わなかったしさ」
女友「何もない場所を、じっと見てたりとかもしてなかったよ」
女友「うん。その日は本当に何もなくて」
女友「それが原因じゃないと思う」
女友「そ。変な事があったのは、その次の日の事なの」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:24:59.97 ID:tY3eG+Nao
女友「その日は、ちょっとした自由行動の時間があって」
女友「だから、私達のグループは、六人揃ってお土産とかを買いに出掛けたのね」
女友「そしたらさ、しばらくして」
女友「ミキがね、ぽつりと呟くの」
女友「『一人、多くない?』って」
女友「うん。そうなの」
女友「『私達、五人グループだよね? なのに、六人いるんだけど……』って、言うの」
女友「おかしいよね?」
女友「元から六人だったのにさ」
女友「だから、私達のグループは、六人揃ってお土産とかを買いに出掛けたのね」
女友「そしたらさ、しばらくして」
女友「ミキがね、ぽつりと呟くの」
女友「『一人、多くない?』って」
女友「うん。そうなの」
女友「『私達、五人グループだよね? なのに、六人いるんだけど……』って、言うの」
女友「おかしいよね?」
女友「元から六人だったのにさ」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:25:27.51 ID:tY3eG+Nao
女友「最初は、ミキのタチの悪い冗談だと思った」
女友「だからさ、言ったの」
女友「『やめてよねー、ミキ。あんたが言うと冗談に聞こえないんだから』って」
女友「そうしたらね」
女友「『ううん。冗談とかじゃなくて、本当に』って」
女友「なんか、不安そうな顔でさ」
女友「『変だよ、どうして六人いるの?』って」
女友「不思議だよね」
女友「何でミキは、五人グループだと思ったんだろう」
女友「まず、これがよくわからなくてさ」
女友「だからさ、言ったの」
女友「『やめてよねー、ミキ。あんたが言うと冗談に聞こえないんだから』って」
女友「そうしたらね」
女友「『ううん。冗談とかじゃなくて、本当に』って」
女友「なんか、不安そうな顔でさ」
女友「『変だよ、どうして六人いるの?』って」
女友「不思議だよね」
女友「何でミキは、五人グループだと思ったんだろう」
女友「まず、これがよくわからなくてさ」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:25:54.03 ID:tY3eG+Nao
女友「うん、そうだよね。そう思うよね」
女友「うん。だから、私もその事をミキに聞いたらね」
女友「『それは、わかんないけど……』って、自信なさそうに言うんだ」
女友「でもさ、『わかんない』なんて事、有り得ないじゃん?」
女友「一人増えてるのが『わかる』のに、誰が増えたのかは『わかんない』なんて事、ないでしょ?」
女友「だから、それは絶対にミキの妙な勘違いとしか思えなくて」
女友「でも、それを言い出したのが、霊感があるミキでしょ?」
女友「みんな、どこか不安になってさ」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:26:20.99 ID:tY3eG+Nao
女友「だからさ、出来るだけ明るく」
女友「『ミキ、それもう冗談にしとこ』って」
女友「『折角の修学旅行だってのに、怖いじゃない。この話はもう終わりにしよ』って」
女友「そう言ったらさ」
女友「ミキは納得してないような感じだったんだけど」
女友「でも、わかってくれて」
女友「その事については、それ以上、言うのをやめてくれたのね」
女友「『ミキ、それもう冗談にしとこ』って」
女友「『折角の修学旅行だってのに、怖いじゃない。この話はもう終わりにしよ』って」
女友「そう言ったらさ」
女友「ミキは納得してないような感じだったんだけど」
女友「でも、わかってくれて」
女友「その事については、それ以上、言うのをやめてくれたのね」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:26:51.60 ID:tY3eG+Nao
女友「それで、何事もなく、修学旅行は終わって」
女友「家に帰ってくるでしょ」
女友「で、お土産とかを家族に渡して」
女友「その後、疲れてたのか、割と早い時間にすぐ寝ちゃったのね」
女友「それで、次の日になって」
女友「その日は休みだったから、家でゴロゴロしててさ」
女友「修学旅行の時に、デジカメで撮った写真とか」
女友「携帯とかで撮った写真を見直すじゃない?」
女友「そうしたらさ」
女友「おかしいんだよね」
女友「写真に、四人しか写ってないんだ」
女友「家に帰ってくるでしょ」
女友「で、お土産とかを家族に渡して」
女友「その後、疲れてたのか、割と早い時間にすぐ寝ちゃったのね」
女友「それで、次の日になって」
女友「その日は休みだったから、家でゴロゴロしててさ」
女友「修学旅行の時に、デジカメで撮った写真とか」
女友「携帯とかで撮った写真を見直すじゃない?」
女友「そうしたらさ」
女友「おかしいんだよね」
女友「写真に、四人しか写ってないんだ」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:27:40.42 ID:tY3eG+Nao
女友「うん。六人のはずなんだよ」
女友「何枚も写真を撮ったのにさ」
女友「どの写真も、四人しか写ってないの」
女友「変なんだよ。写ってないはずがないのに」
女友「うん、そうだよ。同じクラスだし、ずっと一緒だった」
女友「ホテルでも、同じ部屋で六人で泊まったんだし」
女友「六人でずっと行動してたんだよ」
女友「なのに、写ってないって」
女友「どう考えても、おかしいよね?」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:28:11.82 ID:tY3eG+Nao
女友「ううん、そうじゃない」
女友「偶然や勘違いとかじゃないよ。覚えてるもん」
女友「確かに皆で写真を撮ったし」
女友「確かに六人いた」
女友「夜に、お菓子を皆で分けようってなった時とかもさ」
女友「そのお菓子が八個入りだったから、二つ余って」
女友「だから、ジャンケンした事まで覚えてる」
女友「四人なら二個ずつになって、ジャンケンにはならないでしょ? だから、あの時はちゃんと六人いたはずなのに」
女友「写真には四人しか写ってないんだ」
女友「どの写真も全部」
女友「何でなんだろうね?」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:28:43.91 ID:tY3eG+Nao
女友「うん。それはすぐに確かめた」
女友「ミキが『五人なのに六人いる』とか言ってたから」
女友「ソッコーで、ミキに電話をかけたんだけど」
女友「でも、出なかったのね」
女友「だから、別の子にかけたの。カコって子に」
女友「そしたら、カコはすぐに出てくれたから」
女友「『一緒にカコも写真を撮ったよね、その写真を見て』って頼んで」
女友「それで、そこに何人写ってるか、尋ねたの」
女友「そうしたらね」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:29:20.50 ID:tY3eG+Nao
女友「最初はカコも、『なにそれ? ミキの一人増えてるとかいう話の続き?』って、苦笑いしてたんだけど」
女友「実際に確かめてもらったらさ」
女友「カコの写真にも、四人しか写ってなかったの」
女友「うん。カコも声が震えてた」
女友「そりゃそうだよね。六人で撮ったのに、四人しかいないって変だもん」
女友「普通に怖いよ、そんなの」
女友「名前? うん。全員、覚えてるよ」
女友「あんな事があったんだもん。忘れようがないじゃん」
女友「全員の名前を言うとね」
女友「私、ミキ、カコ、マリコ、カスミ、ユカリの六人」
女友「この内、写真に写ってなかったのは」
女友「カスミとユカリの二人」
女友「この二人は、どの写真にも写ってなかった」
女友「実際に確かめてもらったらさ」
女友「カコの写真にも、四人しか写ってなかったの」
女友「うん。カコも声が震えてた」
女友「そりゃそうだよね。六人で撮ったのに、四人しかいないって変だもん」
女友「普通に怖いよ、そんなの」
女友「名前? うん。全員、覚えてるよ」
女友「あんな事があったんだもん。忘れようがないじゃん」
女友「全員の名前を言うとね」
女友「私、ミキ、カコ、マリコ、カスミ、ユカリの六人」
女友「この内、写真に写ってなかったのは」
女友「カスミとユカリの二人」
女友「この二人は、どの写真にも写ってなかった」
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:30:07.70 ID:tY3eG+Nao
女友「うん。それでね」
女友「カコと相談して、マリコにも電話して」
女友「うん。マリコは写真に写ってた子。だから、マリコにも写真を確かめてもらったんだけど」
女友「やっぱり、カスミとユカリは写ってなくて」
女友「それで、三人で話し合ったんだけど」
女友「カスミとユカリにも、電話をかけてみようってなったの」
女友「え? ああ、うん。そうだよ」
女友「そりゃ、電話番号ぐらい知ってるよ。友達なんだもの」
女友「でもさ」
女友「実際、その二人に電話するのって、なんだか怖いじゃない? 電話に出なくても怖いし、出てもなんか怖いしさ」
女友「だから、三人とも、ためらって」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:30:52.14 ID:tY3eG+Nao
女友「うん。だから、ミキにかけてもらおうっていう話になったの」
女友「ミキは写真に写ってたし」
女友「霊感があるから、私達がかけるよりいいんじゃないかって思って」
女友「だから、先にミキに電話をかけたの」
女友「もう一度ね」
女友「そしたら、今度はミキ、普通に電話に出たからさ」
女友「すぐにこれまでの事を話したの」
女友「『ミキ、私達って修学旅行、六人グループだったよね? でも、今、写真見たら四人しか写ってなくて』って」
女友「そう話したの。そしたらさ」
女友「ミキが言うの」
女友「『私達、元から四人だったじゃない』って」
女友「不思議そうに」
女友「何でそんな電話してくるんだろう? みたいな感じでさ」
女友「何なんだろうね?」
女友「やっぱり、何かおかしいよね?」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:31:23.08 ID:tY3eG+Nao
女友「うん、そう。元々は、ミキが『一人多い』って言い出したのに」
女友「ミキは、その事を全く覚えてなくて」
女友「初めから四人だったって言うの」
女友「でも、その時は確かに、ミキは五人グループなのに一人多くて六人になってるって言ってたんだよ」
女友「でも、実際に写真に写ってるのは、四人しかいなくて」
女友「ミキは、『一人多い』って言った事を完全に忘れてるの」
女友「もう何がなんだか、私達もわからなくてさ」
女友「とにかく、カスミとユカリにも電話しようって話になったの」
女友「それで、ミキに電話してくれるようお願いしたんだけど」
女友「ミキはその二人を知らないって言ってるし、電話番号も知らないって言うから」
女友「だから仕方なく、私がカスミに、カコがユカリに、それぞれ電話をかける事になったのね」
女友「それで、実際にかけてみたらさ」
女友「ううん。電話には出たよ」
女友「でもね」
女友「全然、知らない人に繋がったの」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:32:08.91 ID:tY3eG+Nao
女友「ううん、違う違う。その人は、幽霊とかじゃなくて、普通の人だった」
女友「多分、若い男の人だったと思うけど、その人に繋がって」
女友「『違います。番号、間違えてませんか?』って、そう言われたんだ」
女友「カコもそうだったみたい」
女友「知らない人に繋がったって、電話でそう報告されて」
女友「私もそうだったんだけど、って言って」
女友「念の為に、お互いの番号を確かめ合ったんだけどね」
女友「合ってるの。番号を間違えたとかじゃなくて」
女友「うん。カコもマリコも私と同じ番号を登録してたし」
女友「それに、今までは普通にカスミとユカリに、その番号で繋がったのにさ」
女友「今は、全然知らない人に繋がるし」
女友「うん。ホントにもう訳がわからなくてさ」
女友「スゴい不気味だった」
女友「いつのまにか、友達二人が消えてるんだよ?」
女友「怖いじゃない、そんなの」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:33:11.82 ID:tY3eG+Nao
女友「ああ、うん」
女友「結論から言っちゃうとさ」
女友「その二人は、どこにもいなかったの」
女友「カスミもユカリも、どちらとも」
女友「クラスの名簿にも載ってなかったし」
女友「その二人の事を知ってる人は誰もいなかった」
女友「だから、その二人が元からいなかった二人だったっていうのは、確かだと思うんだけど」
女友「だったら、何で私達三人には、そのカスミとユカリの記憶があるのかがわからないんだよね」
女友「うん。三人とも、全く同じ記憶で」
女友「外見や癖や仕草とかまで、三人ともちゃんと覚えてたし」
女友「同じ電話番号が、三人の携帯に登録されてたのにさ」
女友「それが全部、『あるはずのない記憶』なんだよね」
女友「これって、不思議じゃない?」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:34:00.33 ID:tY3eG+Nao
女友「あと、不思議な事は」
女友「ミキだけ、その二人の事を覚えてないっていう事と」
女友「ミキが言った、『五人グループなのに、六人いる』って言葉ね」
女友「これもミキは覚えてないんだけどさ」
女友「でも、何で『五人』なんだろうね? 四人だったのが、二人増えて六人になったんじゃないの?」
女友「おかしいよね?」
女友「あれも、未だにわかんない。何でミキは五人なんて言ったんだろ?」
女友「ミキだけ、その二人の事を覚えてないっていう事と」
女友「ミキが言った、『五人グループなのに、六人いる』って言葉ね」
女友「これもミキは覚えてないんだけどさ」
女友「でも、何で『五人』なんだろうね? 四人だったのが、二人増えて六人になったんじゃないの?」
女友「おかしいよね?」
女友「あれも、未だにわかんない。何でミキは五人なんて言ったんだろ?」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:34:57.66 ID:tY3eG+Nao
女友「うん、そう。だからさ」
女友「私達はカスミとユカリの事を、多分、幽霊だったんだろうなって思ってる」
女友「その二人の幽霊が、私達が修学旅行に行った時に、どこかで紛れ込んで」
女友「それで、私達の記憶を操作したんじゃないかって」
女友「そういう風に思ってる」
女友「でもさ、ミキだけはずっと、そんな事はないって言ってた」
女友「修学旅行の時には、そういう事をしそうな霊の気配は全然なかったし」
女友「もし、いたとしても、全員に清めの塩を渡してるから、大丈夫なはずだって」
女友「うん、そうだよね。でもさ」
女友「幽霊以外で、説明つかないじゃない?」
女友「他に考えられないもん」
女友「そうでしょ?」
女友「だから、あの二人は幽霊としか思えないんだよね」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:35:32.77 ID:tY3eG+Nao
女友「それとも、何?」
女友「実は、本当は元から六人いたけど」
女友「その内の二人が、いきなり社会から抹消されて」
女友「初めからいなかった事にされてる」
女友「なんて、言うの? そっちの方が有り得ないよね」
女友「だから、カスミとユカリは幽霊」
女友「そうとしか考えられないから」
女友「実は、本当は元から六人いたけど」
女友「その内の二人が、いきなり社会から抹消されて」
女友「初めからいなかった事にされてる」
女友「なんて、言うの? そっちの方が有り得ないよね」
女友「だから、カスミとユカリは幽霊」
女友「そうとしか考えられないから」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:35:59.54 ID:tY3eG+Nao
女友「え?」
女友「どんな風に?」
女友「……それ、どういう事?」
女友「…………」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:36:43.68 ID:tY3eG+Nao
女友「…………」
女友「そんな、まさか」
女友「それはないってば。絶対に」
女友「確かにそれだと、あの二人は幽霊じゃなくなるかもしれないけどさ」
女友「でも、皆そういう事、するような子じゃないし」
女友「私も流石に気付くって、それ」
女友「うん。絶対そう。だから、いくらなんでも、それはないってば」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:37:34.74 ID:tY3eG+Nao
女友「大体、それだとさ」
女友「ミキだけ覚えてないって変じゃない?」
女友「もし、そうだったとしたら、ミキもカスミとユカリの事を覚えてないと変だもん」
女友「え?」
女友「何?」
女友「…………」
女友「……ううん。違う」
女友「私は、してない。そんな事」
女友「ミキだけ覚えてないって変じゃない?」
女友「もし、そうだったとしたら、ミキもカスミとユカリの事を覚えてないと変だもん」
女友「え?」
女友「何?」
女友「…………」
女友「……ううん。違う」
女友「私は、してない。そんな事」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:38:31.48 ID:tY3eG+Nao
女友「だから、違う。やってない」
女友「あの二人は幽霊だったの。本当に」
女友「そうでなきゃ、おかしいじゃない!」
女友「違うってば! そうじゃないの!」
女友「私はそんな事されてもいないし、してもいない! 違う!!」
女友「……あの二人は、ただの幽霊なの」
女友「本当に、ただそれだけ」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 20:38:58.43 ID:tY3eG+Nao
第四話
【消えた友達】
終了
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:34:40.64 ID:K+b7Rviio
第五話
【他人の中に入った夢】
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:35:18.12 ID:K+b7Rviio
女「今、思い出したけどさ」
男「?」
女「私、中学の時に不思議な夢を見た事があった」
男「夢?」
女「うん、夢。悪夢って訳じゃないけど、変な夢を見たの」
男「ふうん。夢ねえ」
男「?」
女「私、中学の時に不思議な夢を見た事があった」
男「夢?」
女「うん、夢。悪夢って訳じゃないけど、変な夢を見たの」
男「ふうん。夢ねえ」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:35:46.72 ID:K+b7Rviio
男「でも、夢ってさ」
男「大体、不思議なものじゃないか?」
男「場面がころころ変わったり、普段なら有り得ない事が起きたり、そういうのが普通にあるだろ?」
男「そんな珍しい事じゃないと思うんだけどな」
女「うん、そうかもしれないけど」
女「でも、私が昔見たあの夢はさ」
女「かなり特別な夢だったと思うの」
女「ちょっと、普通じゃない夢」
女「奇妙な夢だった」
男「大体、不思議なものじゃないか?」
男「場面がころころ変わったり、普段なら有り得ない事が起きたり、そういうのが普通にあるだろ?」
男「そんな珍しい事じゃないと思うんだけどな」
女「うん、そうかもしれないけど」
女「でも、私が昔見たあの夢はさ」
女「かなり特別な夢だったと思うの」
女「ちょっと、普通じゃない夢」
女「奇妙な夢だった」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:36:29.70 ID:K+b7Rviio
男「奇妙?」
女「うん。私は、普段あまり夢を見ない方で」
女「夢も、そんなにリアルじゃないんだけど」
男「リアルってのは?」
女「ほら、夢って人によって色々じゃない」
女「白黒で、音もないって人もいればさ」
女「カラーで音もあって、匂いとか触った感触とかもあるって人、いるよね?」
男「ああ、そういう事な」
男「確かに、人によって、結構違うらしいな」
女「うん。で、私の見る夢は、そんなにリアルじゃない方なの」
女「カラーなんだけど、音はしなくて」
女「匂いとか感触とかもないのね」
女「音のない映画を観てる感じ?」
女「これで何となく、どんな感じか伝わるかな?」
男「ああ、伝わる。大丈夫だ」
女「うん。私は、普段あまり夢を見ない方で」
女「夢も、そんなにリアルじゃないんだけど」
男「リアルってのは?」
女「ほら、夢って人によって色々じゃない」
女「白黒で、音もないって人もいればさ」
女「カラーで音もあって、匂いとか触った感触とかもあるって人、いるよね?」
男「ああ、そういう事な」
男「確かに、人によって、結構違うらしいな」
女「うん。で、私の見る夢は、そんなにリアルじゃない方なの」
女「カラーなんだけど、音はしなくて」
女「匂いとか感触とかもないのね」
女「音のない映画を観てる感じ?」
女「これで何となく、どんな感じか伝わるかな?」
男「ああ、伝わる。大丈夫だ」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:37:19.07 ID:K+b7Rviio
女「でもね、その時に見た夢だけは特別で」
女「音もあったし、感触もあったし、匂いもあったの」
女「夢じゃなくて、本当に現実に起きた事みたいだった」
男「ふうん」
女「場面もころころ変わらないし」
女「起きても、その夢の事はしっかり覚えてたし」
女「本当にさっきの事は夢だったの? って疑う感じの夢ね」
男「確かに、たまにあるけどな、そういうリアルな夢」
女「音もあったし、感触もあったし、匂いもあったの」
女「夢じゃなくて、本当に現実に起きた事みたいだった」
男「ふうん」
女「場面もころころ変わらないし」
女「起きても、その夢の事はしっかり覚えてたし」
女「本当にさっきの事は夢だったの? って疑う感じの夢ね」
男「確かに、たまにあるけどな、そういうリアルな夢」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:38:01.25 ID:K+b7Rviio
女「それで、その夢の中で私は」
女「他人の体の中に、意識だけが入っていたの」
男「意識?」
女「そう。その夢を見たのは、私が中学校三年生の時でさ」
女「卒業間近の時だった」
男「うん」
女「他人の体の中に、意識だけが入っていたの」
男「意識?」
女「そう。その夢を見たのは、私が中学校三年生の時でさ」
女「卒業間近の時だった」
男「うん」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:38:29.28 ID:K+b7Rviio
女「その日は土曜日でね」
女「明日は学校ないし、だから、少し夜更かしして」
女「多分、寝たのは深夜の一時過ぎ頃だと思う」
男「ああ」
女「それでさ、朝に起きるじゃない?」
男「うん」
女「そしたらね」
女「私は、全然知らない部屋にいたの」
男「?」
女「明日は学校ないし、だから、少し夜更かしして」
女「多分、寝たのは深夜の一時過ぎ頃だと思う」
男「ああ」
女「それでさ、朝に起きるじゃない?」
男「うん」
女「そしたらね」
女「私は、全然知らない部屋にいたの」
男「?」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:39:01.35 ID:K+b7Rviio
女「布団で寝てたはずなのに、ベッドに変わってるし」
女「部屋の家具も見た事ないものだし」
女「驚くでしょ?」
男「それはな」
女「しかもさ、体が勝手に動くんだよ」
女「私が起きようとした訳じゃないのに、起き上がるし」
女「それで、周りをきょろきょろ見渡すの」
女「すごい変な感じだった。操られてるみたいにさ」
男「…………」
女「部屋の家具も見た事ないものだし」
女「驚くでしょ?」
男「それはな」
女「しかもさ、体が勝手に動くんだよ」
女「私が起きようとした訳じゃないのに、起き上がるし」
女「それで、周りをきょろきょろ見渡すの」
女「すごい変な感じだった。操られてるみたいにさ」
男「…………」
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:39:28.71 ID:K+b7Rviio
女「自分の意思じゃないのに、体が勝手に動きだすってね」
女「実際に体験してみたらわかるだろうけど」
女「あれ、メチャクチャ怖いよ。パニックになるよ」
女「自分の体が、誰かに乗っ取られてる!」
女「みたいに思っちゃうからさ」
女「ホントにあの時は怖かったし、気持ち悪かったなあ」
男「…………」
女「実際に体験してみたらわかるだろうけど」
女「あれ、メチャクチャ怖いよ。パニックになるよ」
女「自分の体が、誰かに乗っ取られてる!」
女「みたいに思っちゃうからさ」
女「ホントにあの時は怖かったし、気持ち悪かったなあ」
男「…………」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:40:11.30 ID:K+b7Rviio
女「それで、そうやってパニクってたらね」
女「なんか、頭の中に直接、女の子の声が聞こえるの」
男「声?」
女「『何、これ!? 誰!? 何なの!?』って」
女「そんな風にさ」
女「向こうも相当なパニックぶりで」
女「ムチャクチャ怖がってたのが、自然とわかった。まるで、自分の事みたいに」
女「でも、私もそんな声が聞こえてくるから、怖いじゃない?」
女「しばらく、向こうも私もパニック状態でさ」
女「二人とも、落ち着くまでに、メチャクチャ時間がかかったよ。大変だったんだから」
男「…………」
女「なんか、頭の中に直接、女の子の声が聞こえるの」
男「声?」
女「『何、これ!? 誰!? 何なの!?』って」
女「そんな風にさ」
女「向こうも相当なパニックぶりで」
女「ムチャクチャ怖がってたのが、自然とわかった。まるで、自分の事みたいに」
女「でも、私もそんな声が聞こえてくるから、怖いじゃない?」
女「しばらく、向こうも私もパニック状態でさ」
女「二人とも、落ち着くまでに、メチャクチャ時間がかかったよ。大変だったんだから」
男「…………」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:41:11.12 ID:K+b7Rviio
女「それで、とにかくお互いに、ある程度、落ち着いた後」
女「向こうとも、色々と話して」
女「自分の名前だとか、ここがどことか、そういう事をね」
女「その辺は、詳しく話すほどの事でもないから、はしょるけど」
女「それで、三十分ぐらい経った頃かな。ようやく状況が何となくわかってきたの」
男「どんな状況だったんだ?」
女「まず、そこは私の知り合いの家だったんだ」
女「名前はアケミっていって」
女「私と同じクラスの子ね。私とは仲が良くも悪くもなかった。単なるクラスメイトかな」
女「それで、その子の体の中に、私の意識が入っちゃったみたいなのね」
男「?」
女「向こうとも、色々と話して」
女「自分の名前だとか、ここがどことか、そういう事をね」
女「その辺は、詳しく話すほどの事でもないから、はしょるけど」
女「それで、三十分ぐらい経った頃かな。ようやく状況が何となくわかってきたの」
男「どんな状況だったんだ?」
女「まず、そこは私の知り合いの家だったんだ」
女「名前はアケミっていって」
女「私と同じクラスの子ね。私とは仲が良くも悪くもなかった。単なるクラスメイトかな」
女「それで、その子の体の中に、私の意識が入っちゃったみたいなのね」
男「?」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:41:50.33 ID:K+b7Rviio
男「意識が入るっていうのは?」
女「簡単に言うと」
女「アケミの体の中に、私もいる感じ」
女「二人で一人の体を共有してるって言えばわかる?」
女「ただし、体を動かせるのはアケミだけで」
女「体もアケミのもの。これは鏡を見てもらったから確かだね」
女「鏡を見たら、他人の顔が写ってる姿って、ちょっと衝撃だよ」
女「一種のホラーみたいだった。あれも不気味だったなあ」
男「…………」
女「簡単に言うと」
女「アケミの体の中に、私もいる感じ」
女「二人で一人の体を共有してるって言えばわかる?」
女「ただし、体を動かせるのはアケミだけで」
女「体もアケミのもの。これは鏡を見てもらったから確かだね」
女「鏡を見たら、他人の顔が写ってる姿って、ちょっと衝撃だよ」
女「一種のホラーみたいだった。あれも不気味だったなあ」
男「…………」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:42:34.95 ID:K+b7Rviio
女「だから、体がアケミのものなのは間違いなくて」
女「その中に、私の心だけが入っちゃったみたいな感じ?」
女「お互いに考えてる事はわかるし」
女「脳の中で会話も出来るのね。テレパシーみたいに」
男「ふうん」
女「感覚も二人で共有してて」
女「アケミの見た物は私にも見えるし」
女「匂いだとか、触った感触とか、他の事も全部そう。わかるの」
女「ただ、私がどうしても出来ないのは、アケミの体を動かす事だけで」
女「それ以外は自分の体とまったく同じ」
女「これで大体の事はわかってくれた?」
男「ああ、一応な」
女「その中に、私の心だけが入っちゃったみたいな感じ?」
女「お互いに考えてる事はわかるし」
女「脳の中で会話も出来るのね。テレパシーみたいに」
男「ふうん」
女「感覚も二人で共有してて」
女「アケミの見た物は私にも見えるし」
女「匂いだとか、触った感触とか、他の事も全部そう。わかるの」
女「ただ、私がどうしても出来ないのは、アケミの体を動かす事だけで」
女「それ以外は自分の体とまったく同じ」
女「これで大体の事はわかってくれた?」
男「ああ、一応な」
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:43:36.87 ID:K+b7Rviio
男「そういえば、前にそういう話を聞いた事があるぞ」
女「そういう話って?」
男「幽霊が乗り移ったってやつだ。とり憑いたと言ってもいい」
男「怖い話で聞いた覚えがある」
女「それ、どんな話なの?」
男「ああ。ある日、親友が事故で亡くなるんだけど」
男「しばらくしたら、自分の頭の中にその亡くなった親友の声が聞こえてくるんだ」
女「幽霊なんだね」
男「ああ。それで最初は、亡くなった後もこうして話が出来る、って喜んでたんだけど」
男「段々とさ」
女「段々と?」
男「体の支配権が幽霊の方に移っていくんだ。夜に寝てたら勝手に体を動かされたりとかさ」
男「最初はそれが寝ている時だけだったのに、起きてる時でも頻繁にそういう事が起こる様になって」
男「そして、最終的には、自分の体を全部乗っ取られてしまうって話」
女「…………」
男「この話も、そういうオチじゃないのか?」
女「ううん」
女「そうじゃないんだ。全然違うよ」
男「?」
女「そういう話って?」
男「幽霊が乗り移ったってやつだ。とり憑いたと言ってもいい」
男「怖い話で聞いた覚えがある」
女「それ、どんな話なの?」
男「ああ。ある日、親友が事故で亡くなるんだけど」
男「しばらくしたら、自分の頭の中にその亡くなった親友の声が聞こえてくるんだ」
女「幽霊なんだね」
男「ああ。それで最初は、亡くなった後もこうして話が出来る、って喜んでたんだけど」
男「段々とさ」
女「段々と?」
男「体の支配権が幽霊の方に移っていくんだ。夜に寝てたら勝手に体を動かされたりとかさ」
男「最初はそれが寝ている時だけだったのに、起きてる時でも頻繁にそういう事が起こる様になって」
男「そして、最終的には、自分の体を全部乗っ取られてしまうって話」
女「…………」
男「この話も、そういうオチじゃないのか?」
女「ううん」
女「そうじゃないんだ。全然違うよ」
男「?」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:44:36.45 ID:K+b7Rviio
女「そもそも、これは夢の中の話だしさ」
女「それに、私はこうして生きてるし」
女「それに、最後までアケミの体を動かす事は出来なかったんだから」
女「アケミの体を乗っ取ったとか、そういうオチじゃないんだよね」
男「じゃあ、どんなオチなんだ? 最終的にはどうなるんだよ?」
女「順番に話すから、聞いて」
女「まず、私の事から話すけど」
女「私は意識がアケミの中に入ってるってわかったから」
女「どうにかして、自分の体に意識を戻したいって思うよね?」
女「そう思うのが当然でしょ」
男「まあな」
女「それに、私はこうして生きてるし」
女「それに、最後までアケミの体を動かす事は出来なかったんだから」
女「アケミの体を乗っ取ったとか、そういうオチじゃないんだよね」
男「じゃあ、どんなオチなんだ? 最終的にはどうなるんだよ?」
女「順番に話すから、聞いて」
女「まず、私の事から話すけど」
女「私は意識がアケミの中に入ってるってわかったから」
女「どうにかして、自分の体に意識を戻したいって思うよね?」
女「そう思うのが当然でしょ」
男「まあな」
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:45:23.40 ID:K+b7Rviio
女「だからさ」
女「私は真剣に、どうしてこんな風になったのかっていう原因とか」
女「どうやったら元に戻れるのかとか、そんな事を色々と考えてたんだけど」
男「ああ」
女「でもね」
女「アケミはその時、まったく違う事を考えてたの」
男「?」
女「私は真剣に、どうしてこんな風になったのかっていう原因とか」
女「どうやったら元に戻れるのかとか、そんな事を色々と考えてたんだけど」
男「ああ」
女「でもね」
女「アケミはその時、まったく違う事を考えてたの」
男「?」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:46:09.70 ID:K+b7Rviio
女「アケミはさ」
女「自分の頭が変になったんじゃないかって、そう考えてた」
男「…………」
女「変って言うか、狂ってしまったんじゃないかって」
女「何か精神的な病気になったんじゃないかって」
女「脳の中で、知り合いの声が聞こえるなんておかしい。病院に行かなきゃ駄目なの、って」
女「そんな風に、考えてたのね」
男「ああ……なるほどね」
女「自分の頭が変になったんじゃないかって、そう考えてた」
男「…………」
女「変って言うか、狂ってしまったんじゃないかって」
女「何か精神的な病気になったんじゃないかって」
女「脳の中で、知り合いの声が聞こえるなんておかしい。病院に行かなきゃ駄目なの、って」
女「そんな風に、考えてたのね」
男「ああ……なるほどね」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:47:04.31 ID:K+b7Rviio
女「そりゃ、そうだよね」
女「朝起きたら頭の中で変な声が聞こえる、ってなったらさ」
女「テレパシーだとか、誰かの意識が自分の中に入ったとか、普通は考えないよね」
男「……まあな」
女「普通は、幻聴だとか」
女「頭がおかしくなったんじゃないかって、そう思うよね?」
男「……だろうな」
女「アケミもそうだった」
女「狂ってしまったんじゃないかって、そんな心配をして、ものすごく不安になってた」
男「…………」
女「朝起きたら頭の中で変な声が聞こえる、ってなったらさ」
女「テレパシーだとか、誰かの意識が自分の中に入ったとか、普通は考えないよね」
男「……まあな」
女「普通は、幻聴だとか」
女「頭がおかしくなったんじゃないかって、そう思うよね?」
男「……だろうな」
女「アケミもそうだった」
女「狂ってしまったんじゃないかって、そんな心配をして、ものすごく不安になってた」
男「…………」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:47:54.88 ID:K+b7Rviio
女「私の場合だと」
女「鏡に写ってる姿が、自分の体じゃなかったし」
女「自分の意思で、体を動かす事も出来なかったから」
女「だから、意識だけがアケミの体の中に入ったんだって、すんなりそう信じられたんだけど」
女「でも、アケミの場合はそうはいかないよね」
女「自分の体なんだからさ」
女「しかも、原因もわからないし、心当たりもまったくないんだから」
女「私の意識だけが中に入ったって、そう脳内で言われてもさ」
女「それを信じる方が無理があるよね。小説や漫画じゃないんだし」
男「まあな」
女「鏡に写ってる姿が、自分の体じゃなかったし」
女「自分の意思で、体を動かす事も出来なかったから」
女「だから、意識だけがアケミの体の中に入ったんだって、すんなりそう信じられたんだけど」
女「でも、アケミの場合はそうはいかないよね」
女「自分の体なんだからさ」
女「しかも、原因もわからないし、心当たりもまったくないんだから」
女「私の意識だけが中に入ったって、そう脳内で言われてもさ」
女「それを信じる方が無理があるよね。小説や漫画じゃないんだし」
男「まあな」
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:48:37.17 ID:K+b7Rviio
女「でも、それを信じてもらわないとさ」
女「私はずっと、アケミの脳が生み出した妄想の産物、って感じに決め付けられちゃうでしょ?」
男「そうなるな」
女「そんな風に思われちゃうと」
女「私が困るじゃない」
女「私だって、元の体に戻りたいんだし」
女「それに、自分の体の事も気になるからさ」
男「だろうな」
女「私はずっと、アケミの脳が生み出した妄想の産物、って感じに決め付けられちゃうでしょ?」
男「そうなるな」
女「そんな風に思われちゃうと」
女「私が困るじゃない」
女「私だって、元の体に戻りたいんだし」
女「それに、自分の体の事も気になるからさ」
男「だろうな」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:49:56.37 ID:K+b7Rviio
女「今、私の意識がアケミの中に入ってるって事は」
女「私の体は今、空っぽって事でしょ?」
女「それで、意識不明で救急車を呼ばれたりとかされたら、困るし」
女「それに、元に戻る方法を一緒に考えてもらいたかったしさ」
男「そうだな。自分で体を動かせないんだし、尚更そう思うよな」
女「うん。だから、私は幻聴とかじゃないってアケミに必死で伝えたんだけど」
女「でも、アケミはそれをなかなか信じてくれなかったんだ」
男「ああ」
女「だからね、私はこう言ったの」
男「?」
女「私の体は今、空っぽって事でしょ?」
女「それで、意識不明で救急車を呼ばれたりとかされたら、困るし」
女「それに、元に戻る方法を一緒に考えてもらいたかったしさ」
男「そうだな。自分で体を動かせないんだし、尚更そう思うよな」
女「うん。だから、私は幻聴とかじゃないってアケミに必死で伝えたんだけど」
女「でも、アケミはそれをなかなか信じてくれなかったんだ」
男「ああ」
女「だからね、私はこう言ったの」
男「?」
138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:50:47.36 ID:K+b7Rviio
男「何て言ったんだ?」
女「そんな難しい事じゃないよ」
女「『アケミって、私の家の住所を知らないよね? それを私が教えたら信じてくれる?』って」
女「そう言っただけ」
男「ああ、なるほど」
男「その住所に行って、そこが確かにお前の家なら、幻聴とかじゃないって信じてもらえるよな」
男「幻聴とかだと、そんな事は有り得ないんだし」
女「うん。でしょ」
女「それに、私も自分の家に戻れば、私の体がどうなってるかを確認出来るから」
女「これは、自分でも名案だと思ったんだけどね」
男「だけど?」
女「そんな難しい事じゃないよ」
女「『アケミって、私の家の住所を知らないよね? それを私が教えたら信じてくれる?』って」
女「そう言っただけ」
男「ああ、なるほど」
男「その住所に行って、そこが確かにお前の家なら、幻聴とかじゃないって信じてもらえるよな」
男「幻聴とかだと、そんな事は有り得ないんだし」
女「うん。でしょ」
女「それに、私も自分の家に戻れば、私の体がどうなってるかを確認出来るから」
女「これは、自分でも名案だと思ったんだけどね」
男「だけど?」
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:51:37.62 ID:K+b7Rviio
男「アケミはお前の家に行ってくれなかったのか?」
女「ううん。最初は悩んでたけど、一生懸命に説得したらわかってくれて」
女「私の家まで行く事になったの」
男「…………」
女「それで、私が道案内をして」
女「アケミに、私の家まで行ってもらったのね」
男「ああ」
女「それで、実際に着いてインターホンを押したらさ」
男「押したら?」
女「ううん。最初は悩んでたけど、一生懸命に説得したらわかってくれて」
女「私の家まで行く事になったの」
男「…………」
女「それで、私が道案内をして」
女「アケミに、私の家まで行ってもらったのね」
男「ああ」
女「それで、実際に着いてインターホンを押したらさ」
男「押したら?」
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:52:58.93 ID:K+b7Rviio
女「うちのお母さんが出てね」
女「アケミが、自分の事を伝えるじゃない? 同じクラスの子だって」
男「ああ」
女「そしたら、お母さんが『ちょっと待っててくれる』って言って」
女「それから、しばらく待った後にさ」
女「出てきたの」
男「何が?」
女「私が」
男「は?」
女「『どうしたの? いきなり家に訪ねてくるなんて』って」
女「目の前で、私が喋ってたの」
女「私がここにいるのに、目の前にも私がいるんだよ」
女「それが、普通に喋ってるの」
女「そんなはずないじゃない、私の意識は今、ここにあるんだから」
女「空っぽのはずなんだよ、私の体は」
女「じゃあ、誰が私の体の中に入ってるの?」
女「誰が私を動かしてるの?」
女「訳がわからないでしょ?」
男「…………」
女「アケミが、自分の事を伝えるじゃない? 同じクラスの子だって」
男「ああ」
女「そしたら、お母さんが『ちょっと待っててくれる』って言って」
女「それから、しばらく待った後にさ」
女「出てきたの」
男「何が?」
女「私が」
男「は?」
女「『どうしたの? いきなり家に訪ねてくるなんて』って」
女「目の前で、私が喋ってたの」
女「私がここにいるのに、目の前にも私がいるんだよ」
女「それが、普通に喋ってるの」
女「そんなはずないじゃない、私の意識は今、ここにあるんだから」
女「空っぽのはずなんだよ、私の体は」
女「じゃあ、誰が私の体の中に入ってるの?」
女「誰が私を動かしてるの?」
女「訳がわからないでしょ?」
男「…………」
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:53:55.00 ID:K+b7Rviio
女「私もそうだったけど」
女「アケミも目の前の『そいつ』を怖がってた」
女「だってさ、私の住所をアケミは知らなかったんだから」
男「あ、そうか……」
女「そう。私が教えなければ、アケミは私の家まで来る事は出来なかったのに」
女「でも、『そいつ』がさ。私の体を動かしてるやつが家から出てきたでしょ」
女「だから、アケミはどっちが『本物の私』なのか、判断がつけられなくなって」
女「だから、怖くなって走って逃げ出したの。『そいつ』から」
女「そして、私の方にも、叫び始めたのね」
女「『やめて! もう話しかけないで! あんた一体誰なの!!』って、そんな風に」
男「…………」
女「アケミも目の前の『そいつ』を怖がってた」
女「だってさ、私の住所をアケミは知らなかったんだから」
男「あ、そうか……」
女「そう。私が教えなければ、アケミは私の家まで来る事は出来なかったのに」
女「でも、『そいつ』がさ。私の体を動かしてるやつが家から出てきたでしょ」
女「だから、アケミはどっちが『本物の私』なのか、判断がつけられなくなって」
女「だから、怖くなって走って逃げ出したの。『そいつ』から」
女「そして、私の方にも、叫び始めたのね」
女「『やめて! もう話しかけないで! あんた一体誰なの!!』って、そんな風に」
男「…………」
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:54:48.81 ID:K+b7Rviio
女「そうやって、アケミが叫びながら走ってたらさ」
女「その途中で、足がもつれてね」
女「アケミは転んだの、歩道で。下がコンクリートだったから、かなり痛かったはずだし」
女「その痛みは私にも伝わってきた。実際、相当痛くって」
女「その痛みで、私は目が覚めたの」
男「…………」
女「布団の中にいて、変な汗をびっしょりかいてた」
女「おかしな夢だよね。ものすごくリアルな夢だったし」
女「腕とか足とか、転んだ時の痛みがまだ残ってたしね。実際に転んだ訳じゃないのに」
男「…………」
女「その途中で、足がもつれてね」
女「アケミは転んだの、歩道で。下がコンクリートだったから、かなり痛かったはずだし」
女「その痛みは私にも伝わってきた。実際、相当痛くって」
女「その痛みで、私は目が覚めたの」
男「…………」
女「布団の中にいて、変な汗をびっしょりかいてた」
女「おかしな夢だよね。ものすごくリアルな夢だったし」
女「腕とか足とか、転んだ時の痛みがまだ残ってたしね。実際に転んだ訳じゃないのに」
男「…………」
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:55:45.97 ID:K+b7Rviio
男「一応、確認するけど」
男「それ、夢だったんだよな?」
女「うん、そうだよ。私が見た夢。実際に起きた事じゃないから」
女「私はその時、お昼近くまで寝てたから」
女「起きたら、お母さんに寝過ぎだって怒られたのを覚えてる」
男「それ、お母さんに確認はしたのか? アケミって子が家に訪ねて来なかったかを」
女「うん。それも聞いたけど」
女「お母さんは、そんな子は訪ねて来なかったって言ってた。誰も来てないって」
女「お母さんが嘘をつく理由なんかないから」
女「だから、間違いなく夢のはずなんだよ」
男「…………」
男「それ、夢だったんだよな?」
女「うん、そうだよ。私が見た夢。実際に起きた事じゃないから」
女「私はその時、お昼近くまで寝てたから」
女「起きたら、お母さんに寝過ぎだって怒られたのを覚えてる」
男「それ、お母さんに確認はしたのか? アケミって子が家に訪ねて来なかったかを」
女「うん。それも聞いたけど」
女「お母さんは、そんな子は訪ねて来なかったって言ってた。誰も来てないって」
女「お母さんが嘘をつく理由なんかないから」
女「だから、間違いなく夢のはずなんだよ」
男「…………」
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:56:33.24 ID:K+b7Rviio
男「変な夢だったんだな」
女「うん。たださ」
男「?」
女「これだけなら、変な夢を見たなあで済んだんだけど」
男「何かあったのか?」
女「うん。あったって言うかさ」
女「その日から、急にアケミが私の事を避け始めたんだよね」
男「…………」
女「目が合うとさ、顔をひきつらせて、逃げてくんだ」
女「何か、化物や幽霊でも見るかのような感じで、私の事を見てさ」
女「それで、『近寄らないで! 来ないで!』って言って、逃げていくの」
女「あれは、何でなんだろうね?」
男「…………」
女「うん。たださ」
男「?」
女「これだけなら、変な夢を見たなあで済んだんだけど」
男「何かあったのか?」
女「うん。あったって言うかさ」
女「その日から、急にアケミが私の事を避け始めたんだよね」
男「…………」
女「目が合うとさ、顔をひきつらせて、逃げてくんだ」
女「何か、化物や幽霊でも見るかのような感じで、私の事を見てさ」
女「それで、『近寄らないで! 来ないで!』って言って、逃げていくの」
女「あれは、何でなんだろうね?」
男「…………」
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:59:02.35 ID:K+b7Rviio
女「その理由を聞きたくて、私はアケミに何回も話しかけようとしたんだけど」
女「私の顔を見るとアケミはすぐに逃げてくから、結局、話す事さえ出来なかったし」
女「卒業間近で、高校も違うところに進学したから、それっきりアケミと会う事もなかった」
女「電話番号も交換してなかったし、ホントに最後まで理由はわからず仕舞い」
女「一体、どんな理由だったんだろうね?」
男「…………」
女「どうしてアケミはその日から私を避ける様になったんだろうね?」
女「何も理由が思いつかなくてさ」
女「不思議だよね。あれは夢のはずなのに」
男「…………」
女「もしもさ」
女「アケミも私と同じ夢を見たんだったら、もっと不思議だよね」
女「そんな事、あるはずないのにさ」
男「…………」
女「私の顔を見るとアケミはすぐに逃げてくから、結局、話す事さえ出来なかったし」
女「卒業間近で、高校も違うところに進学したから、それっきりアケミと会う事もなかった」
女「電話番号も交換してなかったし、ホントに最後まで理由はわからず仕舞い」
女「一体、どんな理由だったんだろうね?」
男「…………」
女「どうしてアケミはその日から私を避ける様になったんだろうね?」
女「何も理由が思いつかなくてさ」
女「不思議だよね。あれは夢のはずなのに」
男「…………」
女「もしもさ」
女「アケミも私と同じ夢を見たんだったら、もっと不思議だよね」
女「そんな事、あるはずないのにさ」
男「…………」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/27(水) 19:59:33.37 ID:K+b7Rviio
第五話
【他人の中に入った夢】
終了
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:40:43.60 ID:bgmstPv8o
第六話
【UFOに拐われた子供】
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:41:11.10 ID:bgmstPv8o
母「不思議な話ですか?」
母「ええ、まあ……。ありますけども……」
母「はい。うちの娘の事です……」
母「もう十年以上も昔の話ですけどね」
母「……いえ、それは」
母「あまり話したくない事ですので」
母「…………」
母「ええ、まあ……。ありますけども……」
母「はい。うちの娘の事です……」
母「もう十年以上も昔の話ですけどね」
母「……いえ、それは」
母「あまり話したくない事ですので」
母「…………」
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:41:38.87 ID:bgmstPv8o
母「わかりました……」
母「そういう事なら、仕方ありませんね……」
母「はい。お話しします」
母「ただ、その時、うちの娘は小学校三年生だったので」
母「今とは、全く関係ないかもしれません」
母「それに、子供の言う事です。少しぐらい変な事を言うのは珍しくありません」
母「ですので、そのつもりで聞いて下さい」
母「ええ、お願いします」
母「その事で、娘に対して妙な先入観を持たないようにして下さい」
母「それだけは、どうか宜しくお願いします……」
母「そういう事なら、仕方ありませんね……」
母「はい。お話しします」
母「ただ、その時、うちの娘は小学校三年生だったので」
母「今とは、全く関係ないかもしれません」
母「それに、子供の言う事です。少しぐらい変な事を言うのは珍しくありません」
母「ですので、そのつもりで聞いて下さい」
母「ええ、お願いします」
母「その事で、娘に対して妙な先入観を持たないようにして下さい」
母「それだけは、どうか宜しくお願いします……」
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:42:10.52 ID:bgmstPv8o
母「それでは、お話しますが」
母「その前に、娘の小さい頃の事から話をさせて下さい。五歳ぐらいの時の事です」
母「というのも、その頃の娘は、何て言ったらいいのか……」
母「想像力が豊かだったとでも、言いますか……」
母「……たまに聞きませんか? こういう話」
母「子供が、誰もいない部屋で、一人で何か遊んでいて」
母「会話みたいな、話し声も聞こえてくる」
母「ええ。それで、気味が悪くなって親が呼んだら」
母「『わかった。ちょっと待っててね、〇〇ちゃん』みたいに人の名前を呼んで」
母「誰もいない空間に向かって、手を振ったりとかする」
母「そういう話を聞いた事がありませんか?」
母「その前に、娘の小さい頃の事から話をさせて下さい。五歳ぐらいの時の事です」
母「というのも、その頃の娘は、何て言ったらいいのか……」
母「想像力が豊かだったとでも、言いますか……」
母「……たまに聞きませんか? こういう話」
母「子供が、誰もいない部屋で、一人で何か遊んでいて」
母「会話みたいな、話し声も聞こえてくる」
母「ええ。それで、気味が悪くなって親が呼んだら」
母「『わかった。ちょっと待っててね、〇〇ちゃん』みたいに人の名前を呼んで」
母「誰もいない空間に向かって、手を振ったりとかする」
母「そういう話を聞いた事がありませんか?」
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:42:48.32 ID:bgmstPv8o
母「いえ、そうではなくてですね」
母「幽霊と話してる訳ではないんです」
母「『イマジナリーフレンド』って言いまして」
母「想像の中の友達、なんだそうです」
母「はい。本当にはいません」
母「架空の友達なんです」
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:43:17.02 ID:bgmstPv8o
母「これは、子供なら誰でもそういう『想像の中の友達』を作る可能性があるそうで」
母「そんなに珍しい訳でもないそうです」
母「そうですね。ごっこ遊びの延長とでもいうのか……」
母「遊ぶ友達を、自分で、脳内に作ってしまうんですね」
母「子供には、実際に『その子』が見えていたり、話したりもするらしくて」
母「それで、一緒になって遊ぶそうです。傍目から見たら一人で遊んでいる訳ですけど」
母「はい。一人っ子だとか、そういう子供に多いそうで」
母「寂しさを紛らせる為に、そういう友達を作り出すんだそうです」
母「そんなに珍しい訳でもないそうです」
母「そうですね。ごっこ遊びの延長とでもいうのか……」
母「遊ぶ友達を、自分で、脳内に作ってしまうんですね」
母「子供には、実際に『その子』が見えていたり、話したりもするらしくて」
母「それで、一緒になって遊ぶそうです。傍目から見たら一人で遊んでいる訳ですけど」
母「はい。一人っ子だとか、そういう子供に多いそうで」
母「寂しさを紛らせる為に、そういう友達を作り出すんだそうです」
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:43:58.52 ID:bgmstPv8o
母「それで、私のところも一人っ子で、共働きだったので」
母「うちの娘にも、そういう想像の中の友達が一人いました」
母「ユカリって娘は呼んでましたね」
母「今は、その事も覚えてないみたいですけど」
母「はい。成長するにつれて、大体、忘れてしまうそうで」
母「よくわかりませんが、そういうものなんでしょうね。だから、幽霊とかと勘違いされる事が多いそうですが」
母「特に心配する事はないそうです」
母「ええ、別に特別な事でもないそうなので」
母「五人に一人ぐらいは、子供の頃、イマジナリーフレンドと遊んでいるそうですよ」
母「ただ、その事を覚えてないだけだとか」
母「うちの娘にも、そういう想像の中の友達が一人いました」
母「ユカリって娘は呼んでましたね」
母「今は、その事も覚えてないみたいですけど」
母「はい。成長するにつれて、大体、忘れてしまうそうで」
母「よくわかりませんが、そういうものなんでしょうね。だから、幽霊とかと勘違いされる事が多いそうですが」
母「特に心配する事はないそうです」
母「ええ、別に特別な事でもないそうなので」
母「五人に一人ぐらいは、子供の頃、イマジナリーフレンドと遊んでいるそうですよ」
母「ただ、その事を覚えてないだけだとか」
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:44:47.58 ID:bgmstPv8o
母「ただ、その頃の私は、『イマジナリーフレンド』という存在を知らなかったものですから」
母「小さい頃、よく『その子』とお人形遊びだとかをしているのを見て、ぞっとしたものです」
母「誰もいない空間に向かって、娘が楽しそうに話をしてる訳ですからね」
母「幽霊と遊んでいるんじゃないかって、普通、思いますよね?」
母「ですので、恐ろしくなった私は、娘によく言って聞かせて、『その子』と遊ぶのを禁止にしました」
母「娘は、納得出来ない様な顔を見せていましたが、私が何度も言って聞かせたので、次第に『その子』と遊ぶ様な事はなくなりました」
母「そうしたら、ですね」
母「小さい頃、よく『その子』とお人形遊びだとかをしているのを見て、ぞっとしたものです」
母「誰もいない空間に向かって、娘が楽しそうに話をしてる訳ですからね」
母「幽霊と遊んでいるんじゃないかって、普通、思いますよね?」
母「ですので、恐ろしくなった私は、娘によく言って聞かせて、『その子』と遊ぶのを禁止にしました」
母「娘は、納得出来ない様な顔を見せていましたが、私が何度も言って聞かせたので、次第に『その子』と遊ぶ様な事はなくなりました」
母「そうしたら、ですね」
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:45:28.02 ID:bgmstPv8o
母「何故かはわかりませんが、その後、娘は魔法とか占いとか、そういったものに興味を持つようになりまして」
母「私も『その子』と遊ぶよりはマシだと思いまして、そのままにしておきましたら……」
母「いつのまにか、オカルトとか、そういうものにハマっていったんですね……」
母「ええ、魔法だけでなく、幽霊とか、超能力とか、宇宙人だとか、そういったものまで」
母「もう少し別なものなら良かったんですけど、妙なものに興味を持つようになってしまいまして……」
母「ええ……そうですね。好奇心旺盛な子供の事ですからね」
母「そういうのに興味を持つのは、そこまで珍しい事ではないんですけど……」
母「ただ……」
母「私も『その子』と遊ぶよりはマシだと思いまして、そのままにしておきましたら……」
母「いつのまにか、オカルトとか、そういうものにハマっていったんですね……」
母「ええ、魔法だけでなく、幽霊とか、超能力とか、宇宙人だとか、そういったものまで」
母「もう少し別なものなら良かったんですけど、妙なものに興味を持つようになってしまいまして……」
母「ええ……そうですね。好奇心旺盛な子供の事ですからね」
母「そういうのに興味を持つのは、そこまで珍しい事ではないんですけど……」
母「ただ……」
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:45:55.36 ID:bgmstPv8o
母「それが少し、度が過ぎる傾向がありまして……」
母「図書館とかから、宇宙人とかUFOだとかの本を借りてくるじゃないですか」
母「そうすると、それをずっと熱心に読んでいて……」
母「それで、遂にはね……」
母「UFOを見ただとか、そんな事まで言い出す様になったんです……」
母「図書館とかから、宇宙人とかUFOだとかの本を借りてくるじゃないですか」
母「そうすると、それをずっと熱心に読んでいて……」
母「それで、遂にはね……」
母「UFOを見ただとか、そんな事まで言い出す様になったんです……」
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:46:23.06 ID:bgmstPv8o
母「ええ、まあ……」
母「子供の時ってそういうものですよね」
母「大人に比べて、知識が少ないものですからね……」
母「飛行機とか、流れ星とか、そういったものでも、UFOだとかと勘違いしてしまうんでしょうね……」
母「ええ、よくある事だと思うんです、これも……」
母「でも……」
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:49:35.26 ID:bgmstPv8o
母「ある日の事なんです」
母「私がパートから帰ってくると、娘がまだ帰ってきてなくて」
母「外で遊んでいるのかと思って、夕食の準備をしながら、しばらく待っていたら」
母「突然、警察の方がうちに来られまして」
母「はい。それで、その傍らには娘がいるんです」
母「何事かと思うじゃないですか」
母「何か事件に巻き込まれたとか、そういった風に」
母「ところが、話を聞いてみますとね」
母「うちの娘が交番まで行って」
母「それで、お巡りさんに助けを求めたんだそうです」
母「『私は四日後に、宇宙人に誘拐されちゃう。だから、助けて』って」
母「私がパートから帰ってくると、娘がまだ帰ってきてなくて」
母「外で遊んでいるのかと思って、夕食の準備をしながら、しばらく待っていたら」
母「突然、警察の方がうちに来られまして」
母「はい。それで、その傍らには娘がいるんです」
母「何事かと思うじゃないですか」
母「何か事件に巻き込まれたとか、そういった風に」
母「ところが、話を聞いてみますとね」
母「うちの娘が交番まで行って」
母「それで、お巡りさんに助けを求めたんだそうです」
母「『私は四日後に、宇宙人に誘拐されちゃう。だから、助けて』って」
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:50:02.88 ID:bgmstPv8o
母「はい……」
母「宇宙人だそうです」
母「しかも、それを言ったのが、小学校三年生にもなるうちの娘ですよ」
母「私はもう、顔から火が出るほど恥ずかしくなりまして……」
母「その来てくださったお巡りさんに、ひたすら謝りました」
母「『申し訳ありません。娘が訳のわからない事を言いって、御迷惑をおかけしました』と……」
母「ところがですね」
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:50:40.10 ID:bgmstPv8o
母「そのお巡りさんが、少し真剣な表情で私に尋ねるんです」
母「『宇宙人とかはともかくとして、娘さんがこういう事を言う理由に、何か心当たりがありませんか?』って……」
母「何でも、話をよくよく聞いてみると」
母「そのお巡りさんも、誘拐犯が宇宙人だという事を娘から聞いて、初めは困ったそうなんですが」
母「ええ。もちろん、お巡りさんも、それを信じてはいませんでした」
母「ただね……」
母「『宇宙人とかはともかくとして、娘さんがこういう事を言う理由に、何か心当たりがありませんか?』って……」
母「何でも、話をよくよく聞いてみると」
母「そのお巡りさんも、誘拐犯が宇宙人だという事を娘から聞いて、初めは困ったそうなんですが」
母「ええ。もちろん、お巡りさんも、それを信じてはいませんでした」
母「ただね……」
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:51:37.30 ID:bgmstPv8o
母「そのお巡りさんが言うには」
母「娘が、ひどく真剣で嘘をついている様には見えないと、そう言われるんです」
母「最初、お巡りさんが『大丈夫だよ。宇宙人に誘拐されるとか、そんな事はないから』と、言ったところ」
母「娘は『本当なの! 本当に宇宙人に誘拐されちゃうの!』って」
母「交番の前で涙を流して、必死にそう言ったらしくて」
母「ええ、そうです」
母「だから、お巡りさんも、少し気になったらしくて」
母「わざわざ家まで来て、私にそういう質問をしたんですね」
母「『娘さんには申し訳ないですけど、私は宇宙人だとかは信じてません。ただ』と、そう前置きをした上で」
母「『少し、この子の怯えかたが気になったものですから』と」
母「『ですので、家の近くで怪しい人物がうろついていたとか、妙な人影を見ただとか、そういった事はありませんでしたか?』」
母「『もしくは、娘さんがそういう話をしていた事はありませんでしたか?』と、そう尋ねられました」
母「娘が、ひどく真剣で嘘をついている様には見えないと、そう言われるんです」
母「最初、お巡りさんが『大丈夫だよ。宇宙人に誘拐されるとか、そんな事はないから』と、言ったところ」
母「娘は『本当なの! 本当に宇宙人に誘拐されちゃうの!』って」
母「交番の前で涙を流して、必死にそう言ったらしくて」
母「ええ、そうです」
母「だから、お巡りさんも、少し気になったらしくて」
母「わざわざ家まで来て、私にそういう質問をしたんですね」
母「『娘さんには申し訳ないですけど、私は宇宙人だとかは信じてません。ただ』と、そう前置きをした上で」
母「『少し、この子の怯えかたが気になったものですから』と」
母「『ですので、家の近くで怪しい人物がうろついていたとか、妙な人影を見ただとか、そういった事はありませんでしたか?』」
母「『もしくは、娘さんがそういう話をしていた事はありませんでしたか?』と、そう尋ねられました」
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:52:04.93 ID:bgmstPv8o
母「ですけど、そういう怪しげな人を見た記憶は、私にはありませんでしたし」
母「娘が『宇宙人に誘拐される』と言い出した理由も、最近読んだ本の影響だと思ったんです」
母「確か……アブダクション? でしたっけ?」
母「宇宙人にUFOで連れ去られて、頭の中に変なICチップを埋められてしまったとか、そういう話……」
母「ええ、そういう内容の事が娘の読んでいた本にも書いてありましたので」
母「多分、それに影響されて、そんな事を言い出したんだと思ったんです」
母「娘が『宇宙人に誘拐される』と言い出した理由も、最近読んだ本の影響だと思ったんです」
母「確か……アブダクション? でしたっけ?」
母「宇宙人にUFOで連れ去られて、頭の中に変なICチップを埋められてしまったとか、そういう話……」
母「ええ、そういう内容の事が娘の読んでいた本にも書いてありましたので」
母「多分、それに影響されて、そんな事を言い出したんだと思ったんです」
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:52:32.71 ID:bgmstPv8o
母「それで、そのお巡りさんにもその事を話して」
母「『お騒がせして申し訳ありません。きっと娘の思い込みですから』と、もう一度丁寧に謝罪したんです」
母「そうしたら、お巡りさんの方も苦笑いをされまして」
母「『わかりました。ですが一応、用心はして下さいね』と」
母「『子供に悪戯する変質者とかも、世の中にはいますので』と」
母「そう言って帰られました」
母「『お騒がせして申し訳ありません。きっと娘の思い込みですから』と、もう一度丁寧に謝罪したんです」
母「そうしたら、お巡りさんの方も苦笑いをされまして」
母「『わかりました。ですが一応、用心はして下さいね』と」
母「『子供に悪戯する変質者とかも、世の中にはいますので』と」
母「そう言って帰られました」
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:53:07.33 ID:bgmstPv8o
母「その後、もちろん、私は娘を叱りました」
母「もうこんな事は絶対にしないで、と。お巡りさんの仕事の邪魔をしちゃ駄目だから、と」
母「もしまた同じ事をしたら、本とか全部、読むのを禁止するわよ、と」
母「そうやって、かなりきつく叱ったんです」
母「娘は涙をためて、『ごめんなさい……』と謝りました」
母「『もう、しません』と、そう私と約束したんです」
母「なのに」
173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:53:35.50 ID:bgmstPv8o
母「ええ、そうです」
母「その翌日にも、娘はまた、同じ事をしたんです」
母「はい。次の日も交番に行って」
母「『三日経ったら、私はUFOに連れてかれちゃうの! 助けて!』って」
母「そうやってお巡りさんに泣きついたそうです」
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:54:16.94 ID:bgmstPv8o
母「はい。それで、また昨日と同じ様に、お巡りさんが家まで娘を連れてきてくれまして」
母「私は、また平謝りしました。『申し訳ありません、昨日、娘にはよく言ってきかせたんですが……』と」
母「そう釈明しました」
母「ええ。お巡りさんも昨日と同じで、苦笑いをされまして」
母「『パトロールのついでなので、構いませんよ』と、そう言ってくれたんですが」
母「その次の日も、娘は同じ事をしたんです」
母「『あと二日したら、私はUFOに拐われちゃうの! ホントなの!』って」
母「また、涙混じりで、そう言ったらしく」
母「それで、またお巡りさんが娘を家まで連れてきました」
175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:54:47.08 ID:bgmstPv8o
母「はい。娘には、更にきつく叱って」
母「お尻を叩いたりもしました。『どうして約束を破るの。二度としないって言ったでしょ』って」
母「娘はその度に泣いて謝って、『もう、しません』とそう言うのですけど」
母「その翌日も、また同じ事をしたんです」
母「『明日、私は宇宙人に連れてかれちゃう! お願いだから、助けて!』って」
母「はい。また涙をぼろぼろ流して、必死にそんな風に、お巡りさんにお願いしたそうです」
母「ええ。ここまでくると、流石に私もお巡りさんも妙に思えて」
母「変な不安が広がりました」
母「もしかしたら、明日、本当に宇宙人に連れ去られてしまうんじゃないかって」
母「そんな事はまず有り得ないはずなのに、ひょっとしたら、とそう思えてきたんですね」
176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:55:42.99 ID:bgmstPv8o
母「理由ですか?」
母「いえ、それはまるで……」
母「どうして娘が、そんな風に思う様になったのかも」
母「何で、明日連れ去られると考えているのかも」
母「それを娘に尋ねても、答えないんです」
母「娘が言う事はたった一つだけ」
母「『明日、私は宇宙人に誘拐されちゃうの! だから、助けて!』と……」
母「それだけなんです」
母「理由を聞いても、言わないんです」
母「なのに、ものすごい必死で」
母「ふざけている様にも、イタズラの様にも思えないのだけは確かでした」
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:56:16.70 ID:bgmstPv8o
母「ええ。そうです」
母「ですから、私も心配になりまして、一応、お巡りさんにお願いしたんです」
母「明日一日だけでいいので、この子の通学路をパトロールしてもらえませんかと、そう頼みました」
母「はい。その日は平日でしたので、学校がありましたから」
母「行きと帰りは、私が一緒についていく事に決めまして」
母「念の為に、お巡りさんにもそうお願いしたんです」
母「この子の変な思い込みなら、まだ笑い話で済む話ですからね」
母「はい。そうしたら、お巡りさんもそれを引き受けて下さいまして」
母「なので、これで安心出来ると、その時の私はそう思っていたんですね」
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:58:21.89 ID:bgmstPv8o
母「はい」
母「それで、その日、娘は無事に学校に行って、無事に帰ってきまして」
母「それからずっと私が娘を見ていましたが、何も起こりませんでした」
母「それでも、娘はまだ心配していました。私の服をつかんで『お母さん、今日はどこにも行かないでね』って、そう怯えたように言うんです」
母「ですので、私もそれを約束して」
母「その日は一日中、娘の近くにいました」
母「娘も私から離れませんでした」
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 21:58:57.90 ID:bgmstPv8o
母「それで、夜になって、夫が帰ってきて、三人で揃って夕食を食べて」
母「それから居間で、やはり三人で揃ってテレビを見ていたんですね」
母「それで、あっという間に時間が経ちまして」
母「もう夜の遅い時間になっていたんです。娘が寝るような時間に」
母「その頃になると、流石に娘も安心したのか、居間で眠そうにまぶたをこすっていました」
母「ええ。ですので、私は一安心して」
母「妙な取り越し苦労をしてしまったなと、そんな風に思っていました」
母「それから居間で、やはり三人で揃ってテレビを見ていたんですね」
母「それで、あっという間に時間が経ちまして」
母「もう夜の遅い時間になっていたんです。娘が寝るような時間に」
母「その頃になると、流石に娘も安心したのか、居間で眠そうにまぶたをこすっていました」
母「ええ。ですので、私は一安心して」
母「妙な取り越し苦労をしてしまったなと、そんな風に思っていました」
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:00:04.20 ID:bgmstPv8o
母「それで、お巡りさんにも改めて電話でお礼を言いまして」
母「それが終わってから、娘を寝かしつけようと私はしたんです」
母「そうしたら」
母「娘が、いつのまにか居間からいなくなってるんです」
母「はい。つい先程まで、そこでテレビを見ていたはずなのに」
母「いないんです」
母「見当たらないんです。さっきまでは確かにいたのに」
母「ですので、そばにいた夫に娘の事を尋ねたら」
母「『ついさっき、部屋から出ていったぞ。トイレじゃないのか』と」
母「ですので、少し心配になって、私はトイレへと見に行ったんですが」
母「そこにもいないんですね」
母「まさかと思って、家中を探しました」
母「部屋を全部回って、台所やトイレや風呂場や庭なども」
母「でも、どこにもいなくて」
母「いつのまにか、消えてしまったんです。娘が」
母「それが終わってから、娘を寝かしつけようと私はしたんです」
母「そうしたら」
母「娘が、いつのまにか居間からいなくなってるんです」
母「はい。つい先程まで、そこでテレビを見ていたはずなのに」
母「いないんです」
母「見当たらないんです。さっきまでは確かにいたのに」
母「ですので、そばにいた夫に娘の事を尋ねたら」
母「『ついさっき、部屋から出ていったぞ。トイレじゃないのか』と」
母「ですので、少し心配になって、私はトイレへと見に行ったんですが」
母「そこにもいないんですね」
母「まさかと思って、家中を探しました」
母「部屋を全部回って、台所やトイレや風呂場や庭なども」
母「でも、どこにもいなくて」
母「いつのまにか、消えてしまったんです。娘が」
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:01:56.26 ID:bgmstPv8o
母「私の家は一軒家とはいえ、そんなに広くはないです。なので、主人と一緒になって家中を探したんですが」
母「それこそ、物置の中や押し入れの中、タンスの中まで」
母「それでも見つからなくて、だから、もしかして外に出ていったんじゃないかと思い、玄関の鍵を確認したところ」
母「何故か、家の鍵はかかってませんでした……」
母「いえ……。それはわかりません」
母「単に、帰ってきた主人が鍵をかけ忘れたのかもしれませんし……」
母「娘が鍵を開けて、外に出ていったのかもしれませんし……」
母「もしかしたら、私達の知らない『誰か』が鍵を開けたのかもしれません……」
母「それで、とにかく外を探そうという事になりまして」
母「私と主人とで、手分けして近所を見て回ったんですが」
母「それでも、娘はやっぱり見つかりませんでした」
母「それこそ、物置の中や押し入れの中、タンスの中まで」
母「それでも見つからなくて、だから、もしかして外に出ていったんじゃないかと思い、玄関の鍵を確認したところ」
母「何故か、家の鍵はかかってませんでした……」
母「いえ……。それはわかりません」
母「単に、帰ってきた主人が鍵をかけ忘れたのかもしれませんし……」
母「娘が鍵を開けて、外に出ていったのかもしれませんし……」
母「もしかしたら、私達の知らない『誰か』が鍵を開けたのかもしれません……」
母「それで、とにかく外を探そうという事になりまして」
母「私と主人とで、手分けして近所を見て回ったんですが」
母「それでも、娘はやっぱり見つかりませんでした」
182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:02:58.31 ID:bgmstPv8o
母「はい……」
母「突然、いなくなった事もそうですが」
母「あれだけ怖がっていた娘が、勝手に一人で外に出るとは思えなかったので」
母「その後、すぐに警察に電話しまして」
母「娘がいなくなった事を伝えました。誰かに拐われたかもしれないと」
母「そうですね。ええ。驚いていましたけど」
母「すぐに家に来て下さいました」
母「そして、私達から事情を聞くと共に」
母「他の警察の方がパトカーで近所を巡回して、娘を探し回ってくれました」
母「ですが、その甲斐なく、娘はずっと見つからず」
母「ただ時間だけが過ぎていきました」
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:03:41.13 ID:bgmstPv8o
母「それで、深夜になった頃でしょうか」
母「パトカーがもう一台来て、それで一緒に警察犬を連れてきてくれて」
母「娘の匂いを追跡してくれたんです」
母「はい……ですけど」
母「警察犬は、玄関から出て」
母「それで、二歩か三歩ほど歩いたところで、止まってしまいまして」
母「そこで、ずっと右往左往してるんです」
母「まるで、そこでいきなり娘の匂いが途切れたみたいに」
母「匂いを辿れなかったんです」
母「パトカーがもう一台来て、それで一緒に警察犬を連れてきてくれて」
母「娘の匂いを追跡してくれたんです」
母「はい……ですけど」
母「警察犬は、玄関から出て」
母「それで、二歩か三歩ほど歩いたところで、止まってしまいまして」
母「そこで、ずっと右往左往してるんです」
母「まるで、そこでいきなり娘の匂いが途切れたみたいに」
母「匂いを辿れなかったんです」
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:11:23.44 ID:bgmstPv8o
母「はい。そうです」
母「玄関から少し行った先で、止まってしまうんです」
母「警察の方が言うには」
母「ここで、何かの乗り物に乗せられた可能性が高いと」
母「それで、娘の匂いが途切れてしまい、追跡出来なくなっているのではないかと」
母「そう言われるんです」
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:12:16.22 ID:bgmstPv8o
母「ええ……」
母「なので、娘は誘拐された可能性が高いという事で、誘拐事件として扱われました」
母「それで、ひょっとしたら、犯人から身代金の要求がくるかもしれないという事で」
母「家の電話には、逆探知が出来る機械が取り付けられたのですが」
母「電話はそれから丸一日経ってもかかってきませんでした」
母「そして、大勢の警察の方が捜査をしてくれたにもかかわらず、娘の行方もずっとわからないままで」
母「それから、三日も過ぎてしまったんです」
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:12:50.81 ID:bgmstPv8o
母「ところが」
母「ええ、三日目の朝方です」
母「娘が見つかったんです」
母「いたのは、家の中でした」
母「ええ。娘は押し入れの中にいて」
母「そこで寝ていました」
母「昨日までは、確かにいなかったのに」
母「いつのまにか、そこにいたんです」
母「ええ、三日目の朝方です」
母「娘が見つかったんです」
母「いたのは、家の中でした」
母「ええ。娘は押し入れの中にいて」
母「そこで寝ていました」
母「昨日までは、確かにいなかったのに」
母「いつのまにか、そこにいたんです」
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:13:33.59 ID:bgmstPv8o
母「……それは、わかりません」
母「ですが……」
母「今度は、家には鍵がかかっていたんです」
母「窓も全部、鍵がかかっていました」
母「間違いありません。確認しましたから」
母「はい。うちの鍵は、全部、家の中にありましたし……」
母「娘も鍵を持って、いなくなった訳ではないので……」
母「娘がいつのまにか中にいる、というのは、有り得ないんです」
母「ええ。ですので、娘を連れ去った犯人が、夜の間に家の鍵を開けて」
母「娘を押し入れに入れて、また鍵をかけて帰ったとしか、考えられないんですね」
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:14:19.78 ID:bgmstPv8o
母「はい。それはもちろん」
母「娘に、すぐに尋ねました」
母「『この三日の間、どうしてたの? どこにいたの?』と」
母「ですが、娘が言うには……」
母「わからないと」
母「それどころか、何も覚えてないと言うんです」
母「娘は三日経ってた事も知らなくて」
母「気が付いたら、ここで寝ていたと」
母「そう言うんです」
190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:14:51.31 ID:bgmstPv8o
母「はい。宇宙人の事も娘には尋ねました」
母「ですが、それすらも娘は覚えてなかったんです」
母「ええ、宇宙人に誘拐されると言っていた事も、何もかも」
母「きょとんとした顔で、『私、そんな事言ってないよ』って」
母「そう言うんです」
母「他にも色々尋ねてみたんですが、それも忘れていて」
母「ここ数日の記憶が、全部、なくなってたんです」
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:15:34.82 ID:bgmstPv8o
母「それで、私達は警察の方に連絡をした後で」
母「娘を病院に連れていって、精密検査をお願いしました」
母「警察の方が事情を話してくれたので、娘の検査は念入りに行われたのですが」
母「特に、異常はないと」
母「そうお医者様は言われました」
母「記憶が消えている事も話したのですが、脳の方にも異常は一切見られないという事で」
母「単に忘れてしまったとしか、考えられないと言われるんです」
母「でも、いくら子供とはいえ、数日前の記憶全部を忘れるなんて事があるんでしょうか?」
母「その前の事は覚えているのに」
母「そこだけが綺麗に、まるで記憶を消されでもしたかの様に忘れてしまうなんて」
母「そんな事、有り得るんでしょうか?」
母「娘を病院に連れていって、精密検査をお願いしました」
母「警察の方が事情を話してくれたので、娘の検査は念入りに行われたのですが」
母「特に、異常はないと」
母「そうお医者様は言われました」
母「記憶が消えている事も話したのですが、脳の方にも異常は一切見られないという事で」
母「単に忘れてしまったとしか、考えられないと言われるんです」
母「でも、いくら子供とはいえ、数日前の記憶全部を忘れるなんて事があるんでしょうか?」
母「その前の事は覚えているのに」
母「そこだけが綺麗に、まるで記憶を消されでもしたかの様に忘れてしまうなんて」
母「そんな事、有り得るんでしょうか?」
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:16:29.72 ID:bgmstPv8o
母「結局、娘がその三日の間、どこで何をしていたのかはわかりません」
母「警察の方が、家や娘の服などから犯人の痕跡が何かないかと調べたんですが」
母「それも一切、出ませんでしたから」
母「ただ、精密検査の結果、娘には何の異変もないとの事でしたし」
母「無事に戻ってきたので、事件として大きく扱われる事もありませんでした」
母「ええ、家の鍵も替えました。それからはそういった事はありませんでした」
母「それが、家の鍵を替えたからなのかはわかりませんが……」
母「不思議ですよね」
母「娘は、本当に三日の間、一体どこへ行ってたんでしょうか」
母「そして、どうして娘はUFOに拐われるなんて、思ったんでしょうか」
母「何より、どうして娘は『いなくなる日付』を予め知っていたんでしょうか」
母「そして、娘はどうして自分から外に出ていって」
母「その時の記憶を一切なくしてしまっているんでしょうか……」
母「未だにそれがわかりません」
母「娘は何も覚えてませんから」
母「警察の方が、家や娘の服などから犯人の痕跡が何かないかと調べたんですが」
母「それも一切、出ませんでしたから」
母「ただ、精密検査の結果、娘には何の異変もないとの事でしたし」
母「無事に戻ってきたので、事件として大きく扱われる事もありませんでした」
母「ええ、家の鍵も替えました。それからはそういった事はありませんでした」
母「それが、家の鍵を替えたからなのかはわかりませんが……」
母「不思議ですよね」
母「娘は、本当に三日の間、一体どこへ行ってたんでしょうか」
母「そして、どうして娘はUFOに拐われるなんて、思ったんでしょうか」
母「何より、どうして娘は『いなくなる日付』を予め知っていたんでしょうか」
母「そして、娘はどうして自分から外に出ていって」
母「その時の記憶を一切なくしてしまっているんでしょうか……」
母「未だにそれがわかりません」
母「娘は何も覚えてませんから」
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:17:27.98 ID:bgmstPv8o
母「?」
母「……え?」
母「…………」
母「……いえ、流石にそれはないと思います」
母「第一、何の為にそんな事……」
194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:19:15.32 ID:bgmstPv8o
母「……どういう事ですか」
母「……!」
母「まさか、そんなはずが……!」
母「違います! それは有り得ません!」
母「いいえ、ないです。そんなもの、うちには……」
母「はい……。確かにそれならありますけど、でも、だからって……」
母「いえ、そんなはずは……」
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/03(水) 22:19:44.28 ID:bgmstPv8o
第六話
【UFOに拐われた子供】
終了
204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:26:30.76 ID:xiNpaiFuo
第七話
【声が変わる幽霊】
205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:26:58.75 ID:xiNpaiFuo
警察官「不思議な話?」
警察官「ん、まあ、なくはないけどな」
警察官「こんな仕事についてると、時々、意味不明な事件に遭遇する事もある」
警察官「本当に、ごく稀に、だけどな」
警察官「……どうしてだ?」
警察官「どうして、それを聞きたいんだ?」
警察官「…………」
警察官「ん、まあ、なくはないけどな」
警察官「こんな仕事についてると、時々、意味不明な事件に遭遇する事もある」
警察官「本当に、ごく稀に、だけどな」
警察官「……どうしてだ?」
警察官「どうして、それを聞きたいんだ?」
警察官「…………」
206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:27:26.73 ID:xiNpaiFuo
警察官「……わかった」
警察官「なら、話してやる」
警察官「ただし」
警察官「俺は警察官だからな」
警察官「守秘義務というのがある」
警察官「だから、実名も、場所も、何もかも話さない」
警察官「それで構わないと言うなら」
警察官「そして、お前も、さっきの約束を守ると言うなら」
警察官「話してやる」
警察官「その条件でいいか?」
警察官「よし。なら、話すけどな」
警察官「なら、話してやる」
警察官「ただし」
警察官「俺は警察官だからな」
警察官「守秘義務というのがある」
警察官「だから、実名も、場所も、何もかも話さない」
警察官「それで構わないと言うなら」
警察官「そして、お前も、さっきの約束を守ると言うなら」
警察官「話してやる」
警察官「その条件でいいか?」
警察官「よし。なら、話すけどな」
207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:27:54.07 ID:xiNpaiFuo
警察官「もう、二年ぐらい昔の話だけどな」
警察官「幽霊の話だ」
警察官「地名は出さないが、とある場所に小さな山があって」
警察官「そこは、キャンプ場になっているんだ」
警察官「ああ。バーベキューやら、川遊びやらが出来る様になってて」
警察官「ロッジもあるし、テントを張れる場所もある。もちろん、駐車場もな」
警察官「それで、そこから歩きで少し行った場所に」
警察官「洞穴みたいなのがあってな」
警察官「立ち入り禁止にはなっているが、ロープで張られているだけだから、簡単に中に入れるんだが」
警察官「それが結構でかい洞穴でな。大人が歩いて通れるぐらいの大きさで」
警察官「中も、それなりに深くてな。別れ道とかも幾つかある」
警察官「そこは、元は、炭坑だったらしい」
警察官「江戸時代だか、それよりも昔だかに、掘られた穴らしいが、俺も詳しい事は知らない」
警察官「ああ。それが何の目的で掘られた穴かは、問題じゃないからな」
警察官「問題なのは、ここからで」
警察官「その洞穴には、幽霊が出るって噂が昔からあるんだよ」
警察官「幽霊の話だ」
警察官「地名は出さないが、とある場所に小さな山があって」
警察官「そこは、キャンプ場になっているんだ」
警察官「ああ。バーベキューやら、川遊びやらが出来る様になってて」
警察官「ロッジもあるし、テントを張れる場所もある。もちろん、駐車場もな」
警察官「それで、そこから歩きで少し行った場所に」
警察官「洞穴みたいなのがあってな」
警察官「立ち入り禁止にはなっているが、ロープで張られているだけだから、簡単に中に入れるんだが」
警察官「それが結構でかい洞穴でな。大人が歩いて通れるぐらいの大きさで」
警察官「中も、それなりに深くてな。別れ道とかも幾つかある」
警察官「そこは、元は、炭坑だったらしい」
警察官「江戸時代だか、それよりも昔だかに、掘られた穴らしいが、俺も詳しい事は知らない」
警察官「ああ。それが何の目的で掘られた穴かは、問題じゃないからな」
警察官「問題なのは、ここからで」
警察官「その洞穴には、幽霊が出るって噂が昔からあるんだよ」
208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:28:22.35 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ。そうだな」
警察官「どこにでもありそうな、ありがちな話だ」
警察官「そもそも、洞穴の中ってのは暗いし不気味だしな」
警察官「コウモリだって住み着いてる時もある」
警察官「音が反響するから、小さな物音でも大きく聞こえるし、どこから物音がしたのかもわかりにくい」
警察官「単純に、怖いんだな。中に入るっていうそれだけで」
警察官「そうだな。トンネルとかもそうだが、洞穴とかにも怪談は多いよな」
警察官「暗いし、狭い場所ってのは、人の恐怖心を煽るんだろう」
警察官「ああ。だから、そういった幽霊だとかの噂が出てきても、ちっともおかしくはないんだが」
警察官「そこだけ、少し特別でな」
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:28:49.68 ID:xiNpaiFuo
警察官「順番に話そうか」
警察官「きっかけは、大学生グループからの通報だった」
警察官「そいつら五人は、夏休みだって事で、車でその山に遊びに行ったそうで」
警察官「それで、バーベキューやら川遊びやらをしてはしゃいでいたら」
警察官「暗くなる前に帰るつもりだったのに、いつのまにかどっぷり日も暮れていて」
警察官「帰る頃には、辺りはすっかり真っ暗になっていたらしい」
210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:29:16.81 ID:xiNpaiFuo
警察官「そうしたら、その中の一人が、例の幽霊が出るって噂の洞穴の事を思い出したらしくてな」
警察官「丁度、乗ってきた車の中に懐中電灯も置いてあったし」
警察官「肝試しがてら、そこに行こうという話になったそうだ」
警察官「ああ、ある意味、お約束だろうな」
警察官「それで、怪談にありがちな事にも」
警察官「案の定、その大学生五人グループは、そこで妙な体験をする事になる」
警察官「だろうな。よく聞く話だ」
警察官「だけど、これは少し普通の怪談と違ってな」
警察官「丁度、乗ってきた車の中に懐中電灯も置いてあったし」
警察官「肝試しがてら、そこに行こうという話になったそうだ」
警察官「ああ、ある意味、お約束だろうな」
警察官「それで、怪談にありがちな事にも」
警察官「案の定、その大学生五人グループは、そこで妙な体験をする事になる」
警察官「だろうな。よく聞く話だ」
警察官「だけど、これは少し普通の怪談と違ってな」
211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:29:45.17 ID:xiNpaiFuo
警察官「普通の怪談なら」
警察官「その中で幽霊と出くわして」
警察官「それで、必死になって洞穴の外へと逃げ帰ってみたら」
警察官「外に停めていた車のガラスに、手の跡がびっしりついていただとか」
警察官「中の一人が、いつのまにか行方不明になっていただとか」
警察官「それ以来、幽霊にとり憑かれてしまっただとか」
警察官「そういう感じで話は終わるんだがな」
警察官「そうじゃなかったんだ」
警察官「その中で幽霊と出くわして」
警察官「それで、必死になって洞穴の外へと逃げ帰ってみたら」
警察官「外に停めていた車のガラスに、手の跡がびっしりついていただとか」
警察官「中の一人が、いつのまにか行方不明になっていただとか」
警察官「それ以来、幽霊にとり憑かれてしまっただとか」
警察官「そういう感じで話は終わるんだがな」
警察官「そうじゃなかったんだ」
212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:30:14.89 ID:xiNpaiFuo
警察官「そいつらが、洞穴の中に、怖がりながらも全員で入るだろ?」
警察官「それで、懐中電灯で照らしながら、ゆっくりと中へ進んでいくと」
警察官「途中で、その中の一人がこう言い出したそうだ」
警察官「『……なんか、声みたいなのが聞こえない?』ってな」
警察官「それで、全員が耳をすませてみると」
警察官「聞こえてきたんだと」
警察官「何か堅いものを、手で何度も叩く様な音と一緒に」
警察官「女の子供の声で」
警察官「『助けて。助けて。助けて』って」
警察官「そういう風にな」
213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:30:43.45 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ。全員がそれを聞いたそうだから」
警察官「嘘や聞き間違いって事はないとは思う」
警察官「それで、その大学生達は」
警察官「もちろん、怖くもあっただろうがな」
警察官「とはいえ、本当に中で女の子が迷子になって困っているんじゃないかとも、思ったらしく」
警察官「怖がりながらも、皆でかたまって奥へと進んでいって」
警察官「呼びかけながら、中を探したそうだ」
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:31:15.15 ID:xiNpaiFuo
警察官「だけど、洞穴の中を全部探しても、その子はどこにも見つからなくて」
警察官「ただ、何か固いものを叩く様な鈍い音と」
警察官「『助けて』という声だけが、微かにどこからか聞こえてくるんだ」
警察官「不思議だよな」
警察官「ただ、何か固いものを叩く様な鈍い音と」
警察官「『助けて』という声だけが、微かにどこからか聞こえてくるんだ」
警察官「不思議だよな」
215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:31:48.34 ID:xiNpaiFuo
警察官「それで、その大学生達は、流石に不気味に思って」
警察官「洞穴から出ると、携帯電話を使って、警察へと通報した」
警察官「『女の子が、洞穴の中で迷子になってるかもしれない』とな」
警察官「その時に、通報の電話を受けたのが俺だ」
警察官「場所が幽霊が出るって噂の洞穴だっただけに、その通報には半信半疑だったんだが」
警察官「ただ、もし本当だったとしたら、放置してはおけないから」
警察官「もう一人の同僚と一緒に、パトカーでそこまで向かったんだ」
警察官「懐中電灯やら、ロープやら、蛍光テープやら、そういった物を一緒に持ってな」
警察官「洞穴から出ると、携帯電話を使って、警察へと通報した」
警察官「『女の子が、洞穴の中で迷子になってるかもしれない』とな」
警察官「その時に、通報の電話を受けたのが俺だ」
警察官「場所が幽霊が出るって噂の洞穴だっただけに、その通報には半信半疑だったんだが」
警察官「ただ、もし本当だったとしたら、放置してはおけないから」
警察官「もう一人の同僚と一緒に、パトカーでそこまで向かったんだ」
警察官「懐中電灯やら、ロープやら、蛍光テープやら、そういった物を一緒に持ってな」
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:32:19.49 ID:xiNpaiFuo
警察官「それで、現場まで辿り着いて」
警察官「大学生の中の一人にリーダーみたいなやつがいたから、そいつに案内を頼んで」
警察官「声を聞いたって辺りまで、連れていってもらったんだ」
警察官「それで、大体この辺だって場所まで来たもんだから」
警察官「俺達は、そこで立ち止まって耳をすませたんだよ」
警察官「そうするとだ」
警察官「本当に聞こえるんだよ」
警察官「固いものを叩く様な鈍い音と一緒に」
警察官「『助けて。助けて。助けて』って」
警察官「か細いけど、どこかから、微かにそう聞こえてくるんだ」
警察官「小さな女の子の声がな」
警察官「大学生の中の一人にリーダーみたいなやつがいたから、そいつに案内を頼んで」
警察官「声を聞いたって辺りまで、連れていってもらったんだ」
警察官「それで、大体この辺だって場所まで来たもんだから」
警察官「俺達は、そこで立ち止まって耳をすませたんだよ」
警察官「そうするとだ」
警察官「本当に聞こえるんだよ」
警察官「固いものを叩く様な鈍い音と一緒に」
警察官「『助けて。助けて。助けて』って」
警察官「か細いけど、どこかから、微かにそう聞こえてくるんだ」
警察官「小さな女の子の声がな」
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:32:56.26 ID:xiNpaiFuo
警察官「それで俺は、横にいた同僚にうなずいてみせたんだ」
警察官「確かに聞こえるな、ってな」
警察官「ところがだ」
警察官「同僚は、その声が聞こえないって言う」
警察官「何かカタカタと動く様な音は、微かにどこかから聞こえてくるそうなんだが」
警察官「女の子の声は聞こえないってな」
警察官「だけどな」
警察官「俺には、その『カタカタと動く様な音』が聞こえなかったんだ」
警察官「意味がわからないだろ?」
警察官「確かに聞こえるな、ってな」
警察官「ところがだ」
警察官「同僚は、その声が聞こえないって言う」
警察官「何かカタカタと動く様な音は、微かにどこかから聞こえてくるそうなんだが」
警察官「女の子の声は聞こえないってな」
警察官「だけどな」
警察官「俺には、その『カタカタと動く様な音』が聞こえなかったんだ」
警察官「意味がわからないだろ?」
218: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:33:24.56 ID:xiNpaiFuo
警察官「そばにいた大学生も、そうだった」
警察官「『女の子の声は聞こえますけど、カタカタとかいう音は聞こえません。何か叩く様な音は聞こえますけど……』ってな」
警察官「だから、俺達が聞いたものは子供の声と鈍い音で合ってるはずなんだが」
警察官「だけど、同僚にはそれが聞こえなくて」
警察官「代わりに、何かが動く様な『カタカタ』という音が聞こえてくるんだ」
警察官「どうして、同僚にはそんな音が聞こえて」
警察官「女の子の声が聞こえないのか」
警察官「それがわからなくてな」
警察官「『女の子の声は聞こえますけど、カタカタとかいう音は聞こえません。何か叩く様な音は聞こえますけど……』ってな」
警察官「だから、俺達が聞いたものは子供の声と鈍い音で合ってるはずなんだが」
警察官「だけど、同僚にはそれが聞こえなくて」
警察官「代わりに、何かが動く様な『カタカタ』という音が聞こえてくるんだ」
警察官「どうして、同僚にはそんな音が聞こえて」
警察官「女の子の声が聞こえないのか」
警察官「それがわからなくてな」
219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:33:59.17 ID:xiNpaiFuo
警察官「ただ、その時は聞こえる聞こえないをきちんと確かめ合ってる場合じゃないと判断したから」
警察官「その事を同僚に伝えて、とにかく女の子を探そうって事になった」
警察官「それで、俺と大学生は声が聞こえてくる方角がどっちからなのかを耳をすませながら聞いて」
警察官「大体の見当をつけながら、歩いて探し回った」
警察官「声が聞こえないという同僚には、既に探した場所をマーキングしてもらう事にした」
警察官「暗闇の中でも光るテープあるだろ? あれを貼ってもらって」
警察官「探した場所の目印にしたんだ。暗闇の中だし、洞穴の中だからな。似たような場所ばかりだったもんだから、間違えない様にとな」
警察官「それで、そうやって声を頼りに捜索をし続けたんだが」
警察官「それから、一時間近く経っても見つからなくて」
警察官「そして、洞穴の中はマーキングしたテープだらけになっていた」
警察官「それを見る限り、間違いなく、全部、探して回った事になるんだが」
警察官「それでも見つからなくてな」
警察官「でも、声と音だけは未だに聞こえてくるんだ」
警察官「『助けて……。助けて……。助けて……』って、どんどん弱々しい声に変わりながらも」
警察官「その事を同僚に伝えて、とにかく女の子を探そうって事になった」
警察官「それで、俺と大学生は声が聞こえてくる方角がどっちからなのかを耳をすませながら聞いて」
警察官「大体の見当をつけながら、歩いて探し回った」
警察官「声が聞こえないという同僚には、既に探した場所をマーキングしてもらう事にした」
警察官「暗闇の中でも光るテープあるだろ? あれを貼ってもらって」
警察官「探した場所の目印にしたんだ。暗闇の中だし、洞穴の中だからな。似たような場所ばかりだったもんだから、間違えない様にとな」
警察官「それで、そうやって声を頼りに捜索をし続けたんだが」
警察官「それから、一時間近く経っても見つからなくて」
警察官「そして、洞穴の中はマーキングしたテープだらけになっていた」
警察官「それを見る限り、間違いなく、全部、探して回った事になるんだが」
警察官「それでも見つからなくてな」
警察官「でも、声と音だけは未だに聞こえてくるんだ」
警察官「『助けて……。助けて……。助けて……』って、どんどん弱々しい声に変わりながらも」
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:34:39.90 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ、呼びかけても、こちらの声が聞こえないのか、返事は全くなかった」
警察官「そして、声が聞こえてくる方角もわかりにくいんだ。洞穴の中だから音が反響するし、方向感覚も掴みにくいしな」
警察官「だから、どこから聞こえてくるかは特定が難しかったんだが」
警察官「それでも、マーキングを見返してみると、洞穴の中央辺り、そこの行き止まりの通路あたりが一番多く貼られていた」
警察官「つまり、大体、その辺りから聞こえてくるってのは、わかったんだ」
警察官「だけどな」
警察官「そこら一帯をどれだけ見て回っても見つからないし」
警察官「それに、それからしばらくしたら、遂にはその声が聞こえなくなってしまった」
警察官「俺達は完全に手掛かりを失ったんだ」
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:35:10.62 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ、それで、これ以上はどうしようもなくなって」
警察官「俺達は捜索を断念すると共に」
警察官「本署の方に無線で連絡した」
警察官「行方不明事件発生、ってな」
警察官「同僚か?」
警察官「ああ、あいつは最後まで首を傾げてたけどな」
警察官「本当に、そんな女の子がいるんだろうか、って」
警察官「あいつは、その子の声が聞こえなかったから、そう思って当然だろうが」
警察官「聞こえないのが、あいつだけだったから、本署に応援を呼ぶ事に反対はしなかった」
警察官「自分の耳が悪いんじゃないかって、そう思ったみたいでな」
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:35:42.11 ID:xiNpaiFuo
警察官「それで、実際に本署から応援が六人ほど来て」
警察官「大型のライトや、赤外線カメラ、それに熱画像直視機なんかも運び込まれた」
警察官「それで、再び捜索が始まったんだが」
警察官「結局、見つからずに夜が明けたんだよ」
警察官「最後まで、その子は見つからなかったんだ」
警察官「大型のライトや、赤外線カメラ、それに熱画像直視機なんかも運び込まれた」
警察官「それで、再び捜索が始まったんだが」
警察官「結局、見つからずに夜が明けたんだよ」
警察官「最後まで、その子は見つからなかったんだ」
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:36:11.37 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ、もちろんその可能性も考えて」
警察官「マーキングが多かった例の場所な。そこ付近を熱画像直視機なんかで徹底的に調べたし」
警察官「壁をピッケルとかで叩いて、音とかも確かめたんだが」
警察官「中が空洞になっているような箇所もなかった」
警察官「結局、怪しげな場所はどこにも見つからず」
警察官「徒労に終わったんだ」
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:37:01.67 ID:xiNpaiFuo
警察官「その後か?」
警察官「最終的には、俺含めて、大学生達全員の空耳じゃないかって事になった」
警察官「ああ。俺も当然、そんなのには納得出来なかったんだが」
警察官「だけど、そうなった理由は二つあって」
警察官「一つは、小さな女の子の行方不明の届け出が、どこにも出ていなかったという事だ」
警察官「少なくとも、ここ最近の間ではな」
警察官「行方不明者ってのは、毎年、かなりの数が出ていて、それが見つからないままの場合も多いから」
警察官「何年も前の届け出を遡れば、あるにはあるんだが」
警察官「ここ一年ほどはそれがなかったんだ」
警察官「これが一つ目の理由だ」
警察官「それで、もう一つが」
警察官「同僚がその声を聞いてないって事だ」
警察官「全員が聞いたなら、まず間違いないんだろうが、一人、聞こえないというやつがいたから」
警察官「あれだけ捜索したにもかかわらず、見つからなかったという事も合わさって」
警察官「空耳で片付けられた」
警察官「ああ。俺は食い下がったんだが、無駄だった」
警察官「上司が言うには」
警察官「『誰も探していない子供で、しかも、本当にいるかどうかもあやふやなものに、これ以上の時間と人員は割けない』」
警察官「そう言われてな」
警察官「それを理由に、悔しいが、捜索はそこで打ち切られてしまったんだよ」
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:37:51.28 ID:xiNpaiFuo
警察官「だがな」
警察官「そうやって悔しがっている俺を見て、本署の年輩の人が教えてくれたんだが」
警察官「理由はその二つだけじゃなくて、もう一つあったんだ」
警察官「ああ。実はな」
警察官「その洞穴、三年に一回ぐらいだかの割合で」
警察官「『助けを呼ぶ、子供の声が聞こえた』っていう、通報が必ず入るんだと」
警察官「それで、不思議な事にも」
警察官「状況はほとんど同じ」
警察官「助けを呼ぶ声が聞こえてくる場所も、毎回のように同じで」
警察官「誰か一人か二人は、その子供の声が聞こえない」
警察官「行方不明届けが出ていないのも同じで」
警察官「そして、毎回のようにその子供は見つからない」
警察官「ただ、声だけが毎回違うそうだ」
警察官「男の子の声だったり、女の子の声だったり、それはバラバラなんだと」
警察官「そうやって悔しがっている俺を見て、本署の年輩の人が教えてくれたんだが」
警察官「理由はその二つだけじゃなくて、もう一つあったんだ」
警察官「ああ。実はな」
警察官「その洞穴、三年に一回ぐらいだかの割合で」
警察官「『助けを呼ぶ、子供の声が聞こえた』っていう、通報が必ず入るんだと」
警察官「それで、不思議な事にも」
警察官「状況はほとんど同じ」
警察官「助けを呼ぶ声が聞こえてくる場所も、毎回のように同じで」
警察官「誰か一人か二人は、その子供の声が聞こえない」
警察官「行方不明届けが出ていないのも同じで」
警察官「そして、毎回のようにその子供は見つからない」
警察官「ただ、声だけが毎回違うそうだ」
警察官「男の子の声だったり、女の子の声だったり、それはバラバラなんだと」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:38:41.18 ID:xiNpaiFuo
警察官「ああ。そうだろうな」
警察官「もしも本当に空耳なら、何回も似たような通報は来ないだろうし」
警察官「もしも本当にそこに子供がいるなら、あれだけ捜索してるんだから、見つかってもおかしくない」
警察官「なのに、絶対に見つからないし」
警察官「誰か一人か二人は、その声が毎回聞こえない」
警察官「だから、幽霊なんじゃないかって噂が立ったんだろうが」
警察官「もしもその声が幽霊のものだったとしたら、毎回、声が変わってる事になる」
警察官「それに、そこの洞穴じゃ事件も事故も何も起きてないっていうのに」
警察官「何故か決まって、『助けを呼ぶ子供の声』が聞こえる」
警察官「どうしてこんな事が起こるんだろうな」
警察官「不思議に思わないか?」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:39:12.69 ID:xiNpaiFuo
警察官「ん?」
警察官「さあな、どうだろうな……」
警察官「もしかしたら、そういう事もあるかもな」
警察官「でも、実際に声を聞いた俺からしてみれば」
警察官「そういう事は絶対にないと思うぞ」
警察官「…………」
警察官「…………」
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:40:17.11 ID:xiNpaiFuo
警察官「……そういえば、誰かがそんな事を言ってたかもな」
警察官「いや、覚えちゃいないが……」
警察官「とはいえ、俺はそれを信じてはいないからな」
警察官「あれは、本当に子供の声だった。間違いなくな」
警察官「…………」
警察官「まあ、ひょっとしたら、そういう事なのかもしれないな……」
警察官「なんにしろ、この話はもうこれで終わりだ」
警察官「それじゃ、今度は約束通り、俺が聞かせてもらう番だな」
警察官「ああ。それじゃ、最初の質問なんだがな」
警察官「お前、これまで何人殺してるんだ?」
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/05(金) 20:41:00.19 ID:xiNpaiFuo
第七話
【声が変わる幽霊】
終了
240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:28:37.67 ID:N+SU8kaso
最終話
【殺害予告メール】
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:29:09.93 ID:N+SU8kaso
医者「やあ、こんにちは」
医者「私かい? 私は、君を担当する事になった医師だよ」
医者「これから、宜しく頼むよ」
医者「いや、そんなに身構えないでくれ」
医者「そういう規則になってるだけの事だからさ」
医者「君は、特に気にする必要はないよ」
医者「うん、わかってる」
医者「大丈夫だから、安心してくれ」
医者「私かい? 私は、君を担当する事になった医師だよ」
医者「これから、宜しく頼むよ」
医者「いや、そんなに身構えないでくれ」
医者「そういう規則になってるだけの事だからさ」
医者「君は、特に気にする必要はないよ」
医者「うん、わかってる」
医者「大丈夫だから、安心してくれ」
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:29:44.63 ID:N+SU8kaso
医者「ん?」
医者「ああ、今日はそういうのはないよ」
医者「そう。今日は単に挨拶と」
医者「軽い問診だけかな」
医者「ああ、君は私の質問に答えてくれるだけでいい」
医者「簡単だろ? それだけだよ」
医者「それじゃ、早速いいかな?」
医者「?」
医者「不思議な話?」
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:30:19.32 ID:N+SU8kaso
医者「それはまあ……多少は知ってるけどね」
医者「バミューダトライアングルとか、神隠しとか、そういうのだろ?」
医者「そういう話は、生憎、人並み程度にしか知らないけどさ」
医者「私自身が体験した事?」
医者「うーん……何かあるかなあ」
医者「バミューダトライアングルとか、神隠しとか、そういうのだろ?」
医者「そういう話は、生憎、人並み程度にしか知らないけどさ」
医者「私自身が体験した事?」
医者「うーん……何かあるかなあ」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:30:49.84 ID:N+SU8kaso
医者「ああ、そういえば」
医者「一個だけ、そういう話があったっけ」
医者「あれは、不思議な話と言えば、不思議な話かもしれないな」
医者「それは構わないけど……」
医者「でも、どうしてまた不思議な話なんて聞きたいんだい?」
医者「ふうん……。君の友達が」
医者「まあ、そういう事ならいいよ。そんなに長い話でもないからね」
医者「聞きたいなら、話すよ」
医者「一個だけ、そういう話があったっけ」
医者「あれは、不思議な話と言えば、不思議な話かもしれないな」
医者「それは構わないけど……」
医者「でも、どうしてまた不思議な話なんて聞きたいんだい?」
医者「ふうん……。君の友達が」
医者「まあ、そういう事ならいいよ。そんなに長い話でもないからね」
医者「聞きたいなら、話すよ」
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:31:21.28 ID:N+SU8kaso
医者「あれは、私が大学生の時だね」
医者「その頃、私には高校時代から付き合ってた彼女がいてね」
医者「付き合って、三年目ぐらいの時だったかな」
医者「変なメールが来たんだよ」
医者「その頃、私には高校時代から付き合ってた彼女がいてね」
医者「付き合って、三年目ぐらいの時だったかな」
医者「変なメールが来たんだよ」
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:32:04.91 ID:N+SU8kaso
医者「その日は、本当なら彼女とデートの予定だったんだけど」
医者「って言っても、付き合って三年にもなると、デート一つで浮かれたりとかもしないし」
医者「それが流れたとしても、そこまで残念がる様なものでもなかったんだけどね」
医者「うん。ただ、その日は彼女が見たがっていた映画を見に行く予定になってたから」
医者「それが取り止めになったのは、やっぱり残念そうではあったよ」
医者「ああ、理由?」
医者「別に珍しくもない理由だよ」
医者「私はその頃、病院での無給助手をやっていてね」
医者「それで、その病院から人手がどうしても足らなくなったという連絡が入って」
医者「何とか来てくれないかって、そう言われたんだ」
医者「猫の手も借りたい状態だったらしくてさ」
医者「それで、私が猫の手だった訳だ」
医者「まあ、病院は人手が不足してる場合が多いからね。そういう事もあるよ」
医者「って言っても、付き合って三年にもなると、デート一つで浮かれたりとかもしないし」
医者「それが流れたとしても、そこまで残念がる様なものでもなかったんだけどね」
医者「うん。ただ、その日は彼女が見たがっていた映画を見に行く予定になってたから」
医者「それが取り止めになったのは、やっぱり残念そうではあったよ」
医者「ああ、理由?」
医者「別に珍しくもない理由だよ」
医者「私はその頃、病院での無給助手をやっていてね」
医者「それで、その病院から人手がどうしても足らなくなったという連絡が入って」
医者「何とか来てくれないかって、そう言われたんだ」
医者「猫の手も借りたい状態だったらしくてさ」
医者「それで、私が猫の手だった訳だ」
医者「まあ、病院は人手が不足してる場合が多いからね。そういう事もあるよ」
248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:32:37.44 ID:N+SU8kaso
医者「それで、その日は病院に手伝いに行って」
医者「そこにいたのは六時間ぐらいかな。夜の十時頃にそれが終わって」
医者「お疲れ様でしたって言って、病院を出て」
医者「自分の原付に乗ってさ」
医者「それで、家に帰る直前ぐらいかな」
医者「そのメールが来たんだ」
医者「そこにいたのは六時間ぐらいかな。夜の十時頃にそれが終わって」
医者「お疲れ様でしたって言って、病院を出て」
医者「自分の原付に乗ってさ」
医者「それで、家に帰る直前ぐらいかな」
医者「そのメールが来たんだ」
249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:33:06.87 ID:N+SU8kaso
医者「それは、彼女からのメールでね」
医者「こういう文面が書いてあった」
医者「『そろそろ殺します』
医者「『だけど、どうする?』って」
医者「ね? 不思議だろ?」
医者「何で私は、彼女から殺害予告をされたんだろう?」
医者「そして、何で彼女は『どうする?』って私にその事を聞いてきたんだろう?」
医者「ちょっと不思議だよね」
医者「こういう文面が書いてあった」
医者「『そろそろ殺します』
医者「『だけど、どうする?』って」
医者「ね? 不思議だろ?」
医者「何で私は、彼女から殺害予告をされたんだろう?」
医者「そして、何で彼女は『どうする?』って私にその事を聞いてきたんだろう?」
医者「ちょっと不思議だよね」
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:33:39.34 ID:N+SU8kaso
医者「最初に言っておくけど」
医者「もちろん、私にはそんな事をされる程の覚えはなかったよ」
医者「そりゃ、デートの約束を破りはしたけど」
医者「それにしたって、きちんと理由を説明したし」
医者「彼女も、『それなら仕方ないね』って、言ってくれたしさ」
医者「納得してくれたんだ。『また、今度にしよ』ってね」
医者「だから、怒ってもいなかったはずなのに」
医者「急にこんなメールが来たんだ」
医者「どうしてだと思う?」
医者「もちろん、私にはそんな事をされる程の覚えはなかったよ」
医者「そりゃ、デートの約束を破りはしたけど」
医者「それにしたって、きちんと理由を説明したし」
医者「彼女も、『それなら仕方ないね』って、言ってくれたしさ」
医者「納得してくれたんだ。『また、今度にしよ』ってね」
医者「だから、怒ってもいなかったはずなのに」
医者「急にこんなメールが来たんだ」
医者「どうしてだと思う?」
251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:34:06.88 ID:N+SU8kaso
医者「ん?」
医者「へえ、どういう理由かな?」
医者「…………」
医者「…………」
252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:34:42.33 ID:N+SU8kaso
医者「ん、あ、ああ。ごめんごめん」
医者「ちょっと驚いてね」
医者「うん。実はさ」
医者「この話は、今まで他に何人も話した事があって」
医者「その度に、色々な理由を聞いてきたんだけどね」
医者「ああ、うん。例えば、悪質な冗談だったとか」
医者「そういうメールを送って、私がどうするか、その反応を見たかったからとか」
医者「彼女が精神的に病んでたからとか」
医者「まあ、色々だよ。でもさ」
医者「『そんな理由』を答えた人は初めてでね」
医者「それで、ちょっとびっくりしたというか」
医者「そういう考えもあるのかと思ってさ。思い付きもしなかったから」
253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:35:27.15 ID:N+SU8kaso
医者「ん?」
医者「ああ、答えというか、真相ね」
医者「彼女がどうしてそんなメールを送ってきたのかって事だよね」
医者「そうだね、今、教えてもいいんだけど……」
医者「出来れば、それは次のお楽しみという事にしないかい?」
医者「うん。私は明日もまた問診しに来るからさ」
医者「その間に、少し考えてみようか」
医者「彼女はどうして、そんなメールを送ったのか」
医者「そして、私がどうしたか」
医者「ちなみに、君が言ったさっきの理由は不正解だよ」
医者「彼女はそんな状態じゃなかったから」
医者「うん。違うよ」
医者「そうじゃないんだ。それ以外の理由だよ」
254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:36:18.54 ID:N+SU8kaso
医者「そうだね、少し難しいかもね。今までピッタリと正解した人は誰もいなかったから」
医者「でも、半分ぐらいまで正解の人は何人もいたから」
医者「絶対にわからないって事はないと思うよ」
医者「ヒント?」
医者「ヒントねえ……うーん」
医者「そうだね、これはヒントになるかどうかはわからないけど……」
医者「『僕も彼女も、今、生きている』」
医者「っていうのが、君にとってはヒントになるかもね」
医者「え?」
医者「…………」
255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:37:00.21 ID:N+SU8kaso
医者「いや……そんな事はないよ」
医者「うん。僕はそんな事をしてない」
医者「考えた事もないし、思い付きもしないだろうね」
医者「そう。彼女は今もちゃんと生きてるよ」
医者「五体満足の状態でね」
医者「うん。本当に」
医者「彼女とはもう別れてしまったけど、元気にやってるはずだよ。友達からはそう聞いてる」
医者「ああ、それと」
医者「問診は、今日はやめておこうか」
医者「話してたら、結構、時間が経ってしまったしね。また明日にしよう」
医者「そうだね」
医者「また、この時間に来るよ」
医者「それじゃ」
医者「うん。僕はそんな事をしてない」
医者「考えた事もないし、思い付きもしないだろうね」
医者「そう。彼女は今もちゃんと生きてるよ」
医者「五体満足の状態でね」
医者「うん。本当に」
医者「彼女とはもう別れてしまったけど、元気にやってるはずだよ。友達からはそう聞いてる」
医者「ああ、それと」
医者「問診は、今日はやめておこうか」
医者「話してたら、結構、時間が経ってしまったしね。また明日にしよう」
医者「そうだね」
医者「また、この時間に来るよ」
医者「それじゃ」
256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:37:31.97 ID:N+SU8kaso
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:38:23.08 ID:N+SU8kaso
医者「ん?」
医者「ああ、刑事さん。どうも」
医者「容疑者ですか? ええ、大人しかったですね」
医者「確かに、一見した限りでは、とてもあんな事をした犯人には見えませんでした」
医者「さあ……。どうでしょうかね」
医者「それは何とも言えません……」
医者「まだ、軽く話しただけですから」
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:38:59.31 ID:N+SU8kaso
医者「?」
医者「ああ、聞いていたんですか」
医者「そうですか。刑事さんも、気になるんですね。あの話の真相が」
医者「そうですね……。別に話しても構わないんですが……」
医者「刑事さんが、その話の真相が気になる、というのであれば、逆に話さない方が良いかもしれませんね」
259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:39:46.76 ID:N+SU8kaso
医者「はい。これは、私の持論なんですが……」
医者「謎というのはね、刑事さん」
医者「真相がわかってしまうと、つまらないものなんです」
医者「何だ、そんな理由か、と思うはずですよ」
医者「コロンブスの卵と同じです。自分でそこまでたどり着くのは難しいですが、誰かに教えられたら、下らないと片付けてしまうんです」
医者「だから、刑事さん」
医者「真相をどうしても知りたいというのであれば」
医者「自分でたどり着いて下さい」
医者「きっと、しばらくは暇が潰れると思いますよ」
260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:42:41.64 ID:N+SU8kaso
医者「ああ、あの容疑者が考えた推理ですか?」
医者「それは話しても構いませんよ」
医者「あの容疑者はね、こんな推理をしたんです」
医者「まず、私の事を好きな女の子がもう一人いて」
医者「その女の子が、彼女を拉致して監禁した上で」
医者「彼女の携帯を使って、私にメールを送ってきたと」
医者「『そろそろ殺します』」
医者「『だけど、どうする?』とね」
医者「本来なら、その監禁されている彼女の画像も送るつもりだったけど」
医者「それは、送り忘れてしまったんじゃないか、とね」
医者「そう推理したんですよ、あの容疑者は」
医者「ええ。ちょっと発想が『普通』じゃないですね」
医者「ですので、ひょっとしたら……」
医者「サイコパスの可能性もあるかもしれませんね」
医者「あくまで可能性ですが……」
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:43:46.66 ID:N+SU8kaso
医者「いいえ、違いますよ」
医者「容疑者の推理は、当たっていません」
医者「ヒントを出すなら、あれは彼女本人が自分の意思で送ったメールですから」
医者「誰か別の人間が送った訳でも、脅されてそういうメールを送った訳ではありません」
医者「?」
医者「ああ、それで私がどうしたかですか?」
医者「もちろん、すぐに彼女に電話をかけて、どうしてそんなメールを送ったのかを尋ねましたよ」
医者「そうしたら、どういう返事がきたかは、教えませんがね」
医者「答えを言うのと同じですから」
医者「それでは、私はこれで……」
医者「ええ、失礼します」
医者「お疲れ様でした」
262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:44:22.52 ID:N+SU8kaso
最終話
【殺害予告メール】
終了
263: !red_res saga 2016/08/06(土) 14:44:58.28 ID:N+SU8kaso
【通知】
264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:45:59.05 ID:N+SU8kaso
【真実1】
この八話の中に
オカルトや心霊現象の類いは
一つも存在しない
この八話の中に
オカルトや心霊現象の類いは
一つも存在しない
265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:46:40.21 ID:N+SU8kaso
【真実2】
各話の語り手、七人の中に
一人だけ、嘘をついている人間がいる
逆に言えば、
その他の人間は
一切、嘘をついていない
各話の語り手、七人の中に
一人だけ、嘘をついている人間がいる
逆に言えば、
その他の人間は
一切、嘘をついていない
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:47:26.25 ID:N+SU8kaso
最終話
【二つの真実】
終了
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 14:48:01.38 ID:N+SU8kaso
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
完
268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 15:03:18.67 ID:h7DHbBE/0
乙
嘘つきがいるのかぁ
嘘つきがいるのかぁ
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 15:56:11.06 ID:IuKSHEFq0
面白い
けど手がかりはどこにあるんだ・・・
けど手がかりはどこにあるんだ・・・
275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 17:00:51.25 ID:JTXMb6sn0
乙
考察班頑張ってくれ
考察班頑張ってくれ
276: とりあえず 2016/08/06(土) 17:14:03.52 ID:wcjum+ye0
>>1
第一話
【謎のタクシー客】
語り手:男(タクシーの運転手)
聞き手:女
※人物消滅
消えた人:女の人(タクシー客)
>>23
第二話
【生きてますという電話】
語り手:女
聞き手:男
>>45
第三話
【呪われてる部屋】
語り手:友
聞き手:不明
>>76
第四話
【消えた友達】
語り手:女友
聞き手:不明
※人物消滅(増加?)
消えた人:カスミとユカリ
>>117
第五話
【他人の中に入った夢】
語り手:女
聞き手:男
>>155
第六話
【UFOに拐われた子供】
語り手:母
聞き手:不明
人物消滅(一時的)
消えた人:娘
>>204
第七話
【声が変わる幽霊】
語り手:警察官
聞き手:不明
>>240
最終話
【殺害予告メール】
語り手:医者
聞き手:不明
第一話
【謎のタクシー客】
語り手:男(タクシーの運転手)
聞き手:女
※人物消滅
消えた人:女の人(タクシー客)
>>23
第二話
【生きてますという電話】
語り手:女
聞き手:男
>>45
第三話
【呪われてる部屋】
語り手:友
聞き手:不明
>>76
第四話
【消えた友達】
語り手:女友
聞き手:不明
※人物消滅(増加?)
消えた人:カスミとユカリ
>>117
第五話
【他人の中に入った夢】
語り手:女
聞き手:男
>>155
第六話
【UFOに拐われた子供】
語り手:母
聞き手:不明
人物消滅(一時的)
消えた人:娘
>>204
第七話
【声が変わる幽霊】
語り手:警察官
聞き手:不明
>>240
最終話
【殺害予告メール】
語り手:医者
聞き手:不明
277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 17:22:09.44 ID:h7DHbBE/0
同一人物かは不明だが、第7話と最終話は同じ殺人犯かなぁと勝手に思ってたんだが
278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 17:26:23.26 ID:wcjum+ye0
・一部の話は多重人格で説明がつくかも?根拠は全くない
・女が二回語り手になっているので仮に女が嘘をついている場合、二話と五話両方が嘘である可能性もある
・七話と最終話の聞き手(容疑者)は同一人物?
・七話と最終話の「警察官」と「刑事さん」が同一人物かどうかも気になる
自分で書いてて混乱してきた
・女が二回語り手になっているので仮に女が嘘をついている場合、二話と五話両方が嘘である可能性もある
・七話と最終話の聞き手(容疑者)は同一人物?
・七話と最終話の「警察官」と「刑事さん」が同一人物かどうかも気になる
自分で書いてて混乱してきた
279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 17:26:42.19 ID:ASCpQOiSO
オカルトがないなら、嘘をついてんのは女とか?
282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 17:45:28.98 ID:d0+FNOzHO
なるほど
全くわからん
全くわからん
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 18:32:21.04 ID:8YVaCz6OO
なんもわかんねえ…
289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 19:54:55.37 ID:3R1I9+Lp0
男が嘘をついてないなら「女の人を乗せた」と言ってるから女装はありえないんじゃない?
こんな感じで考えていけば嘘吐きを絞れるはず
こんな感じで考えていけば嘘吐きを絞れるはず
291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 20:16:51.48 ID:2HyFMnE1o
オカルトがない、がヒントだとしたらオカルトでしか説明出来ない話が嘘なんじゃないかな
一話→父親か息子が女装癖
三話→話し相手が犯人
最終話→単なる文章のミス
六話については、子供が大人の気を引こうとわざと騒ぎを起こすなんとか症候群て病気があったはず
七話は声が聞こえてない人が犯人で、地面にレコーダーか何か仕込んでるんじゃね?
二、四、五が難しいな。あー…わかったかも
一話→父親か息子が女装癖
三話→話し相手が犯人
最終話→単なる文章のミス
六話については、子供が大人の気を引こうとわざと騒ぎを起こすなんとか症候群て病気があったはず
七話は声が聞こえてない人が犯人で、地面にレコーダーか何か仕込んでるんじゃね?
二、四、五が難しいな。あー…わかったかも
295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 20:43:34.29 ID:WOy7v52no
第六話で
母親が話してる相手は警察?
母「今とは、全く関係ないかもしれません」
母「その事で、娘に対して妙な先入観を持たないようにして下さい」
娘=女=嘘つき=(何かの)犯人?
母親が話してる相手は警察?
母「今とは、全く関係ないかもしれません」
母「その事で、娘に対して妙な先入観を持たないようにして下さい」
娘=女=嘘つき=(何かの)犯人?
292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 20:28:40.46 ID:/WMcAnmao
8話あるのに語り手7人って事は同一人物が居る
電話会社関連はオカルト以外で説明できないと思うから嘘だと思う
とか書きながら読み返して最終話殺害予告メールと最終話2つの真実っていうのを見て最終話2つあるやんけってなって語り手の>>1が嘘なんじゃねって思って思考放棄した
駄文すまん
電話会社関連はオカルト以外で説明できないと思うから嘘だと思う
とか書きながら読み返して最終話殺害予告メールと最終話2つの真実っていうのを見て最終話2つあるやんけってなって語り手の>>1が嘘なんじゃねって思って思考放棄した
駄文すまん
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 20:44:52.00 ID:2HyFMnE1o
>>292
>>276見てみ。女は二回話してる
>>201が正解だと思う。女は多分幻覚持ちで、生きてますという電話はイマジナリーフレンドが
自分にまだ生きてるよとかけてきてる(という無意識の設定)。だから記録がない
他人の中に入った夢も友達が自分を避けてるという思い込みで解決するし
正解は女友じゃないかな。ミキが言った変な話を膨らませて怪談仕立てにしたとか
女の話は女一人で解決するから妄想でいいけど、女友の話は友人三人が関わってるし
本当だったらどう考えてもオカルトでしか説明出来ない。だから正解は女友
>>276見てみ。女は二回話してる
>>201が正解だと思う。女は多分幻覚持ちで、生きてますという電話はイマジナリーフレンドが
自分にまだ生きてるよとかけてきてる(という無意識の設定)。だから記録がない
他人の中に入った夢も友達が自分を避けてるという思い込みで解決するし
正解は女友じゃないかな。ミキが言った変な話を膨らませて怪談仕立てにしたとか
女の話は女一人で解決するから妄想でいいけど、女友の話は友人三人が関わってるし
本当だったらどう考えてもオカルトでしか説明出来ない。だから正解は女友
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/06(土) 20:51:26.36 ID:/WMcAnmao
>>296
やっと理解した
なるほど確かにそれだと辻褄があうのかな
これが正解なのかどうか知りたいね
やっと理解した
なるほど確かにそれだと辻褄があうのかな
これが正解なのかどうか知りたいね
五月雨「こたつまだ片付けないんですか?」提督「まだだろ」
2019-05-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/29(金) 23:19:58.44 ID:Ly699fAy0
五月雨「もう四月も終わりですよ?」
提督「いやむしろ片付けなかったことを幸いとすべきだろ。外すっげえ寒いぞ」スッスッ
吹雪「…」
五月雨「そうですけど~…」
陽炎「ほんとよね。まさかこの時期にこんなに冷えるなんて思わないもん」
提督「軍を動かす司令官に必要なものは不測の事態も予測する先見性…」
提督「そう、俺は暖かくなった矢先に急激に冷え込むであろうこの時を予測してあえてこたつを仕舞わずに」
五月雨「嘘ですよね」
提督「ご名答」サラサラ
吹雪「…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461939598
提督「いやむしろ片付けなかったことを幸いとすべきだろ。外すっげえ寒いぞ」スッスッ
吹雪「…」
五月雨「そうですけど~…」
陽炎「ほんとよね。まさかこの時期にこんなに冷えるなんて思わないもん」
提督「軍を動かす司令官に必要なものは不測の事態も予測する先見性…」
提督「そう、俺は暖かくなった矢先に急激に冷え込むであろうこの時を予測してあえてこたつを仕舞わずに」
五月雨「嘘ですよね」
提督「ご名答」サラサラ
吹雪「…」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/29(金) 23:29:42.97 ID:Ly699fAy0
陽炎「ま、今回はこの司令官のズボラさは責めないであげましょう」
提督「待て、誰がズボラだ。仕事はキッチリする上官に対して失礼だぞ」スッスッ
陽炎「仕事はね。確かにちゃんとするけどプライベートは出不精丸出しじゃない」
陽炎「実際この部屋汚いし」
五月雨「駄目ですよ提督、物は出したら元の場所に戻さないと。お仕事でも私たちに教えてくれたじゃないですか」
吹雪「食べ物の包装が床に落ちてるのは駄目ですよ。足の踏み場には気を遣わないと」
提督「仕事中でないとなんかおっくうになるんだよなぁ。ほら吹雪じっとしてろ」クイクイ
吹雪「は~い」
提督「待て、誰がズボラだ。仕事はキッチリする上官に対して失礼だぞ」スッスッ
陽炎「仕事はね。確かにちゃんとするけどプライベートは出不精丸出しじゃない」
陽炎「実際この部屋汚いし」
五月雨「駄目ですよ提督、物は出したら元の場所に戻さないと。お仕事でも私たちに教えてくれたじゃないですか」
吹雪「食べ物の包装が床に落ちてるのは駄目ですよ。足の踏み場には気を遣わないと」
提督「仕事中でないとなんかおっくうになるんだよなぁ。ほら吹雪じっとしてろ」クイクイ
吹雪「は~い」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/29(金) 23:34:26.19 ID:Ly699fAy0
提督「…よし、ほらできたぞ吹雪」
吹雪「わぁー、ありがとうございます!」
陽炎「へぇー、その髪の長さでも三つ編みってできるもんなのね」
五月雨「器用にやりますねぇ」
吹雪「えへへ、どう?似合う?」クルッ
陽炎「磯波じゃない。いつの間に来たの?」
五月雨「いらっしゃい、磯波ちゃん」
提督「おお、なんだお前磯波だったのか」
吹雪「言うと思いましたよもう!」
吹雪「わぁー、ありがとうございます!」
陽炎「へぇー、その髪の長さでも三つ編みってできるもんなのね」
五月雨「器用にやりますねぇ」
吹雪「えへへ、どう?似合う?」クルッ
陽炎「磯波じゃない。いつの間に来たの?」
五月雨「いらっしゃい、磯波ちゃん」
提督「おお、なんだお前磯波だったのか」
吹雪「言うと思いましたよもう!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/29(金) 23:48:40.19 ID:Ly699fAy0
提督「冗談だって、磯波の三つ編みはもっと長いだろ」
吹雪「フォローになってませんよもう」
五月雨「提督ってほんとに女の子の髪の扱いうまいですよねぇ」
陽炎「髪フェチの変○司令官だしね」
提督「誰がだ。俺は○態じゃねぇ」
吹雪「髪フェチの方は否定しないんですね」
提督「今更それを否定したって誰も信じちゃくれないだろ」
陽炎「まあね。私の妹たちも髪触られてない子はもういないんじゃないかしら」
吹雪「あ、私の妹たちもです」
五月雨「姉さんたちも妹たちからも話を聞いたことはありますね」
「「「…」」」
「変○」「浮気性」「えっと…え、え○ち!」
提督「やめろや」
吹雪「フォローになってませんよもう」
五月雨「提督ってほんとに女の子の髪の扱いうまいですよねぇ」
陽炎「髪フェチの変○司令官だしね」
提督「誰がだ。俺は○態じゃねぇ」
吹雪「髪フェチの方は否定しないんですね」
提督「今更それを否定したって誰も信じちゃくれないだろ」
陽炎「まあね。私の妹たちも髪触られてない子はもういないんじゃないかしら」
吹雪「あ、私の妹たちもです」
五月雨「姉さんたちも妹たちからも話を聞いたことはありますね」
「「「…」」」
「変○」「浮気性」「えっと…え、え○ち!」
提督「やめろや」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 00:03:14.93 ID:4rxJjvUf0
陽炎「ま、みんな嫌がってない分にはいいけどね。触られて喜ぶ子もいるし」
提督「見境なく女性の髪に触れるほど無神経な男じゃないぞ俺は。ちゃんと人は選んでる」
吹雪「こないだ話してくれたんですけど初雪ちゃんが司令官に頭撫でられるのが好きって言ってましたよ」
提督「ほう」
吹雪「こういうことは滅多に言わない娘なのでびっくりしちゃいました。あと深雪ちゃんは帰った時にわしゃわしゃってされるのが好きだって」
提督「深雪は着任時から人懐こい娘だったからな。ついああやりたくなるんだ」
五月雨「夕立姉さんにもそうやってますよね」
提督「夕立は本当にうれしそうに撫でられてくれるからな」
陽炎「あれ?私の妹たちにはそういう事してるって聞いたことないけど」
提督「陽炎型にはこれで喜んでくれる娘は少なそうだしなぁ。」
提督「仮にわしゃって喜んでる不知火を想像してみろ」
「「「…」」」
陽炎「想像しがたいわね…」「「うん…」」
提督「だろ?」
提督「見境なく女性の髪に触れるほど無神経な男じゃないぞ俺は。ちゃんと人は選んでる」
吹雪「こないだ話してくれたんですけど初雪ちゃんが司令官に頭撫でられるのが好きって言ってましたよ」
提督「ほう」
吹雪「こういうことは滅多に言わない娘なのでびっくりしちゃいました。あと深雪ちゃんは帰った時にわしゃわしゃってされるのが好きだって」
提督「深雪は着任時から人懐こい娘だったからな。ついああやりたくなるんだ」
五月雨「夕立姉さんにもそうやってますよね」
提督「夕立は本当にうれしそうに撫でられてくれるからな」
陽炎「あれ?私の妹たちにはそういう事してるって聞いたことないけど」
提督「陽炎型にはこれで喜んでくれる娘は少なそうだしなぁ。」
提督「仮にわしゃって喜んでる不知火を想像してみろ」
「「「…」」」
陽炎「想像しがたいわね…」「「うん…」」
提督「だろ?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 00:18:25.39 ID:4rxJjvUf0
五月雨「提督、お茶淹れてきましょうか?」
提督「ああ、頼む」
五月雨「みんなの分も入れてくるね」
陽炎「あら、ありがとう」
吹雪「何か手伝おうか?」
五月雨「ううん、大丈夫」
五月雨「~♪」テクテク
提督「…いい娘だなぁ」
吹雪「今更ですよ」
陽炎「ほんと、司令官の秘書にはもったいない娘ね」
提督「一言多いぞ陽炎。良い娘なんだが、仕事中にこけて書類にお茶ぶちまけるのはなぁ」
吹雪「それも最近は少なくなったじゃないですか」
提督「そりゃ昔と比べればだが、ドジっ娘体質は相変わらずで今でも油断してはたまにやらかしてる」
陽炎「今淹れに行ってるのは大丈夫よね?」
提督「はは、五月雨も気を付けることを覚えてきたから今に限って」
吹雪「油断。」
「「「…」」」
提督「信じよう。五月雨は大事な仲間だ。そうだろう?」
吹雪「でも」
提督「信じよう」
吹雪「はい……」
提督「ああ、頼む」
五月雨「みんなの分も入れてくるね」
陽炎「あら、ありがとう」
吹雪「何か手伝おうか?」
五月雨「ううん、大丈夫」
五月雨「~♪」テクテク
提督「…いい娘だなぁ」
吹雪「今更ですよ」
陽炎「ほんと、司令官の秘書にはもったいない娘ね」
提督「一言多いぞ陽炎。良い娘なんだが、仕事中にこけて書類にお茶ぶちまけるのはなぁ」
吹雪「それも最近は少なくなったじゃないですか」
提督「そりゃ昔と比べればだが、ドジっ娘体質は相変わらずで今でも油断してはたまにやらかしてる」
陽炎「今淹れに行ってるのは大丈夫よね?」
提督「はは、五月雨も気を付けることを覚えてきたから今に限って」
吹雪「油断。」
「「「…」」」
提督「信じよう。五月雨は大事な仲間だ。そうだろう?」
吹雪「でも」
提督「信じよう」
吹雪「はい……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 00:30:16.38 ID:4rxJjvUf0
五月雨「お待たせしました、みんな何の話してたんですか?」コトッ
提督「お茶がこたつに置かれたぞ。もう大丈夫だ」
「「ふぅー…」」
五月雨「? どうしたんですか?」
提督「あ、いや、五月雨は良い娘だなぁって話をしてたんだ」
五月雨「ふえっ!? そ、そんなことないですよぅ!」
吹雪「そんなことあるよ!五月雨ちゃんは良い娘だよ!」
五月雨「ふ、吹雪ちゃん、そんな、恥ずかしいよぅ…」
吹雪「みんなのために美味しいお茶の入れ方練習したり、司令官の執務がやりやすいように書類整理してること、私は知ってるからね!」
五月雨「えへへ…」テレテレ
陽炎「そのお茶の練習で割った急須や湯飲みの数二桁行ってなかったっけ?」
提督「書類の順番が左右逆にファイリングされてて余計な時間食ったこともあったな」
五月雨「ふぇぇぇぇん! ごめんなさいぃぃぃぃ!」
吹雪「二人ともそれは今言うことじゃないでしょう!」
提督「お茶がこたつに置かれたぞ。もう大丈夫だ」
「「ふぅー…」」
五月雨「? どうしたんですか?」
提督「あ、いや、五月雨は良い娘だなぁって話をしてたんだ」
五月雨「ふえっ!? そ、そんなことないですよぅ!」
吹雪「そんなことあるよ!五月雨ちゃんは良い娘だよ!」
五月雨「ふ、吹雪ちゃん、そんな、恥ずかしいよぅ…」
吹雪「みんなのために美味しいお茶の入れ方練習したり、司令官の執務がやりやすいように書類整理してること、私は知ってるからね!」
五月雨「えへへ…」テレテレ
陽炎「そのお茶の練習で割った急須や湯飲みの数二桁行ってなかったっけ?」
提督「書類の順番が左右逆にファイリングされてて余計な時間食ったこともあったな」
五月雨「ふぇぇぇぇん! ごめんなさいぃぃぃぃ!」
吹雪「二人ともそれは今言うことじゃないでしょう!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 00:45:08.57 ID:4rxJjvUf0
提督「ごめんごめん、五月雨が人のために頑張ってくれてること、俺は感謝してるから」
五月雨「提督…」
陽炎「ごめんね、確かにドジは多いけど、私も五月雨の気配りに助けられてるところもあるから」
五月雨「陽炎ちゃん…」
吹雪「ほら座って五月雨ちゃん、みんなで五月雨ちゃんのお茶、おいしく飲ませてもらうから」
五月雨「吹雪ちゃん…うんっ!」スッ
提督「五月雨は失敗も多いが、ちゃんと言って詫びることができるからな。そこが五月雨の偉いところだ」
五月雨「そんな…私失敗しちゃうから謝ることに慣れちゃっただけで」
提督「正直に言う娘は、俺は好きだぞ」
五月雨「ふえっ!? すすす好きって…」///
陽炎「うわ」
吹雪「惚気見せつけないでくださいよ」
提督「余計な茶々入れんな。そういうことだ五月雨。俺も五月雨の良い所知ってるからさ」
五月雨「……」
五月雨「提督…」
陽炎「ごめんね、確かにドジは多いけど、私も五月雨の気配りに助けられてるところもあるから」
五月雨「陽炎ちゃん…」
吹雪「ほら座って五月雨ちゃん、みんなで五月雨ちゃんのお茶、おいしく飲ませてもらうから」
五月雨「吹雪ちゃん…うんっ!」スッ
提督「五月雨は失敗も多いが、ちゃんと言って詫びることができるからな。そこが五月雨の偉いところだ」
五月雨「そんな…私失敗しちゃうから謝ることに慣れちゃっただけで」
提督「正直に言う娘は、俺は好きだぞ」
五月雨「ふえっ!? すすす好きって…」///
陽炎「うわ」
吹雪「惚気見せつけないでくださいよ」
提督「余計な茶々入れんな。そういうことだ五月雨。俺も五月雨の良い所知ってるからさ」
五月雨「……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 00:57:14.02 ID:4rxJjvUf0
五月雨「…ごめんなさい提督。五月雨は正直な娘じゃないです」
提督「なに?」
五月雨「実はひとつ、隠してる失敗があるんです」
提督「言ってみろ。今なら多少のことは許してやれるからさ」
五月雨「ほんとですか?」
陽炎「大丈夫よ五月雨、今ならね」
吹雪「さすがにこの流れで罰なんて与えようとは思わないよ」
五月雨「…うん、わかった。五月雨、言います!」
提督「ああ」
五月雨「っ!」
五月雨「実は大本営に送るみんなの官給品申請書類、廊下でぶちまけて窓から飛んで行っちゃいましたあ!」
陽炎「極刑不可避」
吹雪「異議なし」
提督「よし、尻百叩きののち、髪を一本にまとめて海風にしてやる」
五月雨「うえええええええええん!!」
提督「なに?」
五月雨「実はひとつ、隠してる失敗があるんです」
提督「言ってみろ。今なら多少のことは許してやれるからさ」
五月雨「ほんとですか?」
陽炎「大丈夫よ五月雨、今ならね」
吹雪「さすがにこの流れで罰なんて与えようとは思わないよ」
五月雨「…うん、わかった。五月雨、言います!」
提督「ああ」
五月雨「っ!」
五月雨「実は大本営に送るみんなの官給品申請書類、廊下でぶちまけて窓から飛んで行っちゃいましたあ!」
陽炎「極刑不可避」
吹雪「異議なし」
提督「よし、尻百叩きののち、髪を一本にまとめて海風にしてやる」
五月雨「うえええええええええん!!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 01:17:19.38 ID:4rxJjvUf0
五月雨(髪型海風)「お尻痛いです…」
提督「大事な申請書類を。あれ艦娘の新しい制服の申請も含まれてるんだぞ」
吹雪「まあ少し面倒だけどまた書けば済むことだし」
陽炎「むしろ飛んで行ったのがこれ以上に重要な書類じゃなかったのが幸いだったと思いましょう」
五月雨「うう……」グスッ
提督「ほらほらもう泣くな。罰は受けたし、後日みんなに謝ってもう一度書いてもらおう。きっと許してくれるさ」
五月雨「はい……」
陽炎「しかし色は違うけどほんと海風っぽくなったわね」
吹雪「五月雨ちゃんの姉妹は特に髪が長いから特徴が大きく出てるんですね。私も今三つ編みですけど」
提督「とても似合ってるぞ五月雨。たまにはいつもと違うのも悪くない」
五月雨「そうですか…?えへへ…」
提督「五月雨の姉妹といえば、そろそろあいつが帰ってくる頃か」
吹雪「そうですね。もう時間もいい頃ですし」
……ダダダダダダダダダダダ
陽炎「噂をすれば、よ」
バァーーーーン
白露「たっだいまーーーー! こたつに直行いっちばーーーーん!!」
提督「大事な申請書類を。あれ艦娘の新しい制服の申請も含まれてるんだぞ」
吹雪「まあ少し面倒だけどまた書けば済むことだし」
陽炎「むしろ飛んで行ったのがこれ以上に重要な書類じゃなかったのが幸いだったと思いましょう」
五月雨「うう……」グスッ
提督「ほらほらもう泣くな。罰は受けたし、後日みんなに謝ってもう一度書いてもらおう。きっと許してくれるさ」
五月雨「はい……」
陽炎「しかし色は違うけどほんと海風っぽくなったわね」
吹雪「五月雨ちゃんの姉妹は特に髪が長いから特徴が大きく出てるんですね。私も今三つ編みですけど」
提督「とても似合ってるぞ五月雨。たまにはいつもと違うのも悪くない」
五月雨「そうですか…?えへへ…」
提督「五月雨の姉妹といえば、そろそろあいつが帰ってくる頃か」
吹雪「そうですね。もう時間もいい頃ですし」
……ダダダダダダダダダダダ
陽炎「噂をすれば、よ」
バァーーーーン
白露「たっだいまーーーー! こたつに直行いっちばーーーーん!!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 01:31:56.39 ID:4rxJjvUf0
白露「あれ?」
五月雨「お帰りなさい白露姉さん」
陽炎「おっそーい」
吹雪「おっそーい」
提督「あなたって、遅いのね」
白露「島風ちゃんのセリフでなじらないでよ!ちょっと提督!」
提督「なんだ」
白露「なんだじゃないよ!なんでこの娘ら任務行かずにここにいるの!?」
陽炎「私午前中は近海の哨戒。もう終わった」
吹雪「私も陽炎ちゃんと同じ任務だったから……」
五月雨「私は秘書艦で提督と一緒に執務を切り上げたから…」
白露「ずるーい!あたしはこの寒さの中遠方まで行ってきたっていうのにー!」
提督「運が悪かったんだよ。この中で「一番」な」
白露「そんな一番いらないもんー!」
五月雨「まあまあ白露姉さん、外寒かったでしょ? お茶淹れるからこたつに入ってて?」
白露「おっ、ありがとうマイシスター! ところでさ」
五月雨「はい?」
白露「海風がなんでここにいるの?今日秘書艦だっけ?磯波もいるって珍しいじゃん」
五月雨(海風)「」
吹雪(磯波)「」
陽炎「ぶふっ……!」
提督「アカン、こんなのに……」クククッ
五月雨「お帰りなさい白露姉さん」
陽炎「おっそーい」
吹雪「おっそーい」
提督「あなたって、遅いのね」
白露「島風ちゃんのセリフでなじらないでよ!ちょっと提督!」
提督「なんだ」
白露「なんだじゃないよ!なんでこの娘ら任務行かずにここにいるの!?」
陽炎「私午前中は近海の哨戒。もう終わった」
吹雪「私も陽炎ちゃんと同じ任務だったから……」
五月雨「私は秘書艦で提督と一緒に執務を切り上げたから…」
白露「ずるーい!あたしはこの寒さの中遠方まで行ってきたっていうのにー!」
提督「運が悪かったんだよ。この中で「一番」な」
白露「そんな一番いらないもんー!」
五月雨「まあまあ白露姉さん、外寒かったでしょ? お茶淹れるからこたつに入ってて?」
白露「おっ、ありがとうマイシスター! ところでさ」
五月雨「はい?」
白露「海風がなんでここにいるの?今日秘書艦だっけ?磯波もいるって珍しいじゃん」
五月雨(海風)「」
吹雪(磯波)「」
陽炎「ぶふっ……!」
提督「アカン、こんなのに……」クククッ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 01:50:21.73 ID:4rxJjvUf0
白露「なーんだ、五月雨と吹雪だったんだ。まぁ薄々分かってたけどね!」
陽炎「思いっきり素で間違えてたのモロバレよ」
五月雨「ひっどーい!」
吹雪「ひっどーい!」
提督「あなたって、ひどいのね!」
白露「ごめんごめんって。あと提督に言われる筋合い無いから」
白露「ねね、それよりも面白いことやってるじゃん。あたしも混ぜてよ」
提督「うーん、もともとは吹雪の頼みで三つ編みにして、五月雨には罰でやっただけだしな」
提督「髪型いじりメインの談話じゃなかったんだが」
吹雪「そもそも五月雨ちゃんの三つ編みって罰なんですか?」
提督「いや、これは俺が単純にやりたかっただけ」
陽炎「やっぱり…」
五月雨「ええっ!? じゃあ私お尻百叩きだけでよかったじゃないですかぁ!」
吹雪「五月雨ちゃんはお尻百叩きは妥当だって受け入れちゃってるんだ……」
白露「ねー提督、あたしの髪にも何かしてよ。できればいっちばん可愛くね!」
提督「そうは言っても白露は短いほうだからな。バリエーションは少ないだろうし何かアクセサリでもあればな」
白露「アクセかぁ…あっ」
陽炎「え?」
陽炎「思いっきり素で間違えてたのモロバレよ」
五月雨「ひっどーい!」
吹雪「ひっどーい!」
提督「あなたって、ひどいのね!」
白露「ごめんごめんって。あと提督に言われる筋合い無いから」
白露「ねね、それよりも面白いことやってるじゃん。あたしも混ぜてよ」
提督「うーん、もともとは吹雪の頼みで三つ編みにして、五月雨には罰でやっただけだしな」
提督「髪型いじりメインの談話じゃなかったんだが」
吹雪「そもそも五月雨ちゃんの三つ編みって罰なんですか?」
提督「いや、これは俺が単純にやりたかっただけ」
陽炎「やっぱり…」
五月雨「ええっ!? じゃあ私お尻百叩きだけでよかったじゃないですかぁ!」
吹雪「五月雨ちゃんはお尻百叩きは妥当だって受け入れちゃってるんだ……」
白露「ねー提督、あたしの髪にも何かしてよ。できればいっちばん可愛くね!」
提督「そうは言っても白露は短いほうだからな。バリエーションは少ないだろうし何かアクセサリでもあればな」
白露「アクセかぁ…あっ」
陽炎「え?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/30(土) 02:06:53.33 ID:4rxJjvUf0
白露「陽炎!それ今だけ貸してくれない?」
陽炎「ゴムとリボン? どうするの?」
白露「提督にあたしに付けてもらう!」
陽炎「良いけど、白露は束ねられるほど髪長くないじゃない」
白露「それは提督の腕の見せどころ!ね?」
提督「あまり過信されても困るんだが…」
陽炎「まあ良いわ。ちょっと待って」
シュルッ パチン
陽炎「はい、…あら? どうしたの?」
白露「ほー…」
五月雨「わー…」
吹雪「おー…」
提督「陽炎は髪を下した姿をこいつらに見せた事無かったんだろ。見とれてるんだよ」
陽炎「そ、そう?なんか恥ずかしいわね…」///
吹雪「司令官は陽炎ちゃんの髪を下したところを見たことあるんですか?」
提督「何度かな。さっきお前の髪を三つ編みにしてたみたいに、陽炎にも似たようなことをしてやったことがあったんだ」
吹雪「えーずっるーい!」
五月雨「え、あっ、ずっるーい!」
白露「あなたって、ずるいのね!」
提督「仕返しかコラ」
陽炎「ゴムとリボン? どうするの?」
白露「提督にあたしに付けてもらう!」
陽炎「良いけど、白露は束ねられるほど髪長くないじゃない」
白露「それは提督の腕の見せどころ!ね?」
提督「あまり過信されても困るんだが…」
陽炎「まあ良いわ。ちょっと待って」
シュルッ パチン
陽炎「はい、…あら? どうしたの?」
白露「ほー…」
五月雨「わー…」
吹雪「おー…」
提督「陽炎は髪を下した姿をこいつらに見せた事無かったんだろ。見とれてるんだよ」
陽炎「そ、そう?なんか恥ずかしいわね…」///
吹雪「司令官は陽炎ちゃんの髪を下したところを見たことあるんですか?」
提督「何度かな。さっきお前の髪を三つ編みにしてたみたいに、陽炎にも似たようなことをしてやったことがあったんだ」
吹雪「えーずっるーい!」
五月雨「え、あっ、ずっるーい!」
白露「あなたって、ずるいのね!」
提督「仕返しかコラ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 22:42:37.87 ID:qZ+H9D1y0
白露「はい提督、好きにしていーよ」
提督「うーん、とりあえずカチューシャを取るぞ」
白露「うん」
提督「…」
キュッ スポッ
白露「うん? なんで戻したの?」
陽炎「あー、ぽいわね」
吹雪「ぽいですね」
提督「だろ?」
五月雨「え? 夕立姉さんですか?」
陽炎「知らない人には分からないかもね」
吹雪「黄色いリボンが付いたカチューシャといえばね」
白露「なになに? あたしどうなってんの? 鏡鏡…」
白露「…なるほど、ぽいねー」
五月雨「え?え? 何がどうなんですか? 夕立姉さんじゃないんですか?」
吹雪「初雪ちゃんが全巻持ってるから今度借りてきてあげるね」
陽炎「アニメは秋雲が持ってるからそっちも貸してあげるわ」
提督「うーん、とりあえずカチューシャを取るぞ」
白露「うん」
提督「…」
キュッ スポッ
白露「うん? なんで戻したの?」
陽炎「あー、ぽいわね」
吹雪「ぽいですね」
提督「だろ?」
五月雨「え? 夕立姉さんですか?」
陽炎「知らない人には分からないかもね」
吹雪「黄色いリボンが付いたカチューシャといえばね」
白露「なになに? あたしどうなってんの? 鏡鏡…」
白露「…なるほど、ぽいねー」
五月雨「え?え? 何がどうなんですか? 夕立姉さんじゃないんですか?」
吹雪「初雪ちゃんが全巻持ってるから今度借りてきてあげるね」
陽炎「アニメは秋雲が持ってるからそっちも貸してあげるわ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 22:53:48.96 ID:qZ+H9D1y0
シュル キュッ
提督「どうだ? とりあえず陽炎と同じ位置に結んでみたが」
白露「わーい、ね、どう?」
陽炎「あら、かわいいわねぇ」
吹雪「かわいいねぇ白露ちゃん」
五月雨「わぁー、かわいいですよ姉さん」
白露「…なんか素直に嬉しくないんだけど。なにその伸び気味な声」
提督「ほら鏡」
白露「うーん、かわいいけどなんか違う」
陽炎「どちらかといえば幼さが出る印象かしら?」
吹雪「陽炎ちゃんのツインテールとちょっと違う、ツーサイドアップですね」
五月雨「ぴょこんとしててかわいいですよ?」
白露「むぅー、提督もっとちゃんとしてよー」
提督「ちゃんとやったじゃないか。短い髪は束ねるのが難しいんだぞ」
白露「とりあえず陽炎みたいにやったんでしょ? 次は提督のセンスでやってみてよ! いっちばんのね!」
提督「ふむ…」
提督「どうだ? とりあえず陽炎と同じ位置に結んでみたが」
白露「わーい、ね、どう?」
陽炎「あら、かわいいわねぇ」
吹雪「かわいいねぇ白露ちゃん」
五月雨「わぁー、かわいいですよ姉さん」
白露「…なんか素直に嬉しくないんだけど。なにその伸び気味な声」
提督「ほら鏡」
白露「うーん、かわいいけどなんか違う」
陽炎「どちらかといえば幼さが出る印象かしら?」
吹雪「陽炎ちゃんのツインテールとちょっと違う、ツーサイドアップですね」
五月雨「ぴょこんとしててかわいいですよ?」
白露「むぅー、提督もっとちゃんとしてよー」
提督「ちゃんとやったじゃないか。短い髪は束ねるのが難しいんだぞ」
白露「とりあえず陽炎みたいにやったんでしょ? 次は提督のセンスでやってみてよ! いっちばんのね!」
提督「ふむ…」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 23:16:37.67 ID:qZ+H9D1y0
提督「よし、できたぞ」
陽炎「あら、なかなか良いじゃない」
吹雪「おしゃれな感じになりましたね」
白露「どれどれ… おー、いいじゃん!」フリフリ
提督「片側だけアップにして、リボンは結び輪を作らずに長めに垂らしてみたんだ」
五月雨「かわいい! 女の子っぽいですよ姉さん!」
白露「むっ、五月雨はいつものあたしが女の子っぽくないって言いたいわけ?」
五月雨「ふえっ!? そんなことないですよぉ! 私が言いたいのはそんなことじゃなくて…」
白露「ふふっ、冗談だってば。五月雨はかわいいねぇー」
五月雨「あんまり怖い冗談はやめてくださいよぉ…」
提督「髪型の形だけなら春雨に近いかな」
陽炎「このまま白露の髪が伸びても春雨にはならなそうだけどね」
吹雪「姉妹なのにね」
提督「まったく違うタイプだからなぁ。大人しくて礼儀正しい春雨とはイメージが真逆だし」
白露「ちょっと、その真逆のあたしはやかましくて不作法ってこと?」
陽炎「あんた自覚ないの?」
提督「せめて上官への報告くらいは敬語使って伝えろよ」
白露「むぅー、言い返せない…」
陽炎「あら、なかなか良いじゃない」
吹雪「おしゃれな感じになりましたね」
白露「どれどれ… おー、いいじゃん!」フリフリ
提督「片側だけアップにして、リボンは結び輪を作らずに長めに垂らしてみたんだ」
五月雨「かわいい! 女の子っぽいですよ姉さん!」
白露「むっ、五月雨はいつものあたしが女の子っぽくないって言いたいわけ?」
五月雨「ふえっ!? そんなことないですよぉ! 私が言いたいのはそんなことじゃなくて…」
白露「ふふっ、冗談だってば。五月雨はかわいいねぇー」
五月雨「あんまり怖い冗談はやめてくださいよぉ…」
提督「髪型の形だけなら春雨に近いかな」
陽炎「このまま白露の髪が伸びても春雨にはならなそうだけどね」
吹雪「姉妹なのにね」
提督「まったく違うタイプだからなぁ。大人しくて礼儀正しい春雨とはイメージが真逆だし」
白露「ちょっと、その真逆のあたしはやかましくて不作法ってこと?」
陽炎「あんた自覚ないの?」
提督「せめて上官への報告くらいは敬語使って伝えろよ」
白露「むぅー、言い返せない…」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 23:23:03.89 ID:qZ+H9D1y0
提督「そういえば4月が終わるってことは、世間はゴールデンウィークに入るんだよな」
吹雪「私たちは関係なく任務です…」
陽炎「ちゃんと代替の休暇用意しといてよね司令官」
提督「分かってるよ。それが終われば次に来るのは…」
五月雨「梅雨入りの季節ですね」
提督「そうか、梅雨か…」
白露「梅雨かぁ…」
吹雪「梅雨かぁ…」
陽炎「梅雨ねぇ…」
五月雨「良い季節ですよね」
提督「ん?」
吹雪「え?」
白露「へ?」
陽炎「は?」
五月雨「えっ」
吹雪「私たちは関係なく任務です…」
陽炎「ちゃんと代替の休暇用意しといてよね司令官」
提督「分かってるよ。それが終われば次に来るのは…」
五月雨「梅雨入りの季節ですね」
提督「そうか、梅雨か…」
白露「梅雨かぁ…」
吹雪「梅雨かぁ…」
陽炎「梅雨ねぇ…」
五月雨「良い季節ですよね」
提督「ん?」
吹雪「え?」
白露「へ?」
陽炎「は?」
五月雨「えっ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 23:29:50.64 ID:qZ+H9D1y0
五月雨「えっ? 良いですよね? 梅雨」
陽炎「ああ、ほら、この娘白露型だから」
吹雪「そっか、じゃあ仕方ないね」
提督「そうだな、それじゃしょうがないか」
白露「うん、そうだねー」
五月雨「人の事見て諦めた感じで納得しないでくださいよ! それに白露姉さんは私達のネームシップでしょう!?」
五月雨「白露姉さんは梅雨の季節良いと思いますよね!?」
白露「え? 嫌だけど」
五月雨「」
陽炎「ああ、ほら、この娘白露型だから」
吹雪「そっか、じゃあ仕方ないね」
提督「そうだな、それじゃしょうがないか」
白露「うん、そうだねー」
五月雨「人の事見て諦めた感じで納得しないでくださいよ! それに白露姉さんは私達のネームシップでしょう!?」
五月雨「白露姉さんは梅雨の季節良いと思いますよね!?」
白露「え? 嫌だけど」
五月雨「」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/01(日) 23:40:20.50 ID:qZ+H9D1y0
白露「初夏に入って暑くなる中、何日も雨が降り続けるんだよ? それだけで参っちゃうよ」
陽炎「蒸し暑くて汗で体がベトベトするし」
吹雪「癖毛の深雪ちゃんは髪がまとまらなくてすごいことになってましたよ」
提督「高温多湿は不快指数が高くなるしな」
五月雨「そんなぁ、提督は去年梅雨は良い季節だって言ってたじゃないですかぁ」
提督「そうだったかな…」
五月雨「忘れちゃったんですか?」ウルウル
提督「…」
提督「…ああ、あの時かな…」
五月雨「覚えててくれましたかっ?」パァッ
陽炎「蒸し暑くて汗で体がベトベトするし」
吹雪「癖毛の深雪ちゃんは髪がまとまらなくてすごいことになってましたよ」
提督「高温多湿は不快指数が高くなるしな」
五月雨「そんなぁ、提督は去年梅雨は良い季節だって言ってたじゃないですかぁ」
提督「そうだったかな…」
五月雨「忘れちゃったんですか?」ウルウル
提督「…」
提督「…ああ、あの時かな…」
五月雨「覚えててくれましたかっ?」パァッ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 00:01:50.45 ID:31QbQsAz0
吹雪「何かあったんですか?」
提督「去年の梅雨の季節に、朝から雨が降り続けて昼になっても建物の中が薄暗い日があったんだ」
提督「鎮守府の中庭に出れる昇降口があるだろ? そこの屋根の下で五月雨が座ってるのを見つけたんだ」
提督「何をしてるのかと聞いたら雨を眺めてたっていうんだ」
提督「俺も時間に余裕はあったし、せっかくだから一緒に横で雨を見てた」
陽炎「それ面白いの?」
五月雨「良いものですよ? ねっ提督?」
提督「いや、雨だけ見てて何が面白いかは理解できんかったけどな」
五月雨「ええっ!?」ガーン
白露「雨だけって? 何かあったから面白くなったの?」
提督「ああ。ふと、横にいる五月雨を見たんだ」
提督「そしたら、近くに植えた花壇の紫陽花もいっしょに目に入ってな。静かに降り続ける雨と紫陽花を背景に五月雨が居る画が出来たんだ」
提督「そしたら口から出てた。『五月雨と見る雨も悪くないな』って」
吹雪「わぁー…なんかロマンチックですね」
五月雨「えへへ…」
提督「去年の梅雨の季節に、朝から雨が降り続けて昼になっても建物の中が薄暗い日があったんだ」
提督「鎮守府の中庭に出れる昇降口があるだろ? そこの屋根の下で五月雨が座ってるのを見つけたんだ」
提督「何をしてるのかと聞いたら雨を眺めてたっていうんだ」
提督「俺も時間に余裕はあったし、せっかくだから一緒に横で雨を見てた」
陽炎「それ面白いの?」
五月雨「良いものですよ? ねっ提督?」
提督「いや、雨だけ見てて何が面白いかは理解できんかったけどな」
五月雨「ええっ!?」ガーン
白露「雨だけって? 何かあったから面白くなったの?」
提督「ああ。ふと、横にいる五月雨を見たんだ」
提督「そしたら、近くに植えた花壇の紫陽花もいっしょに目に入ってな。静かに降り続ける雨と紫陽花を背景に五月雨が居る画が出来たんだ」
提督「そしたら口から出てた。『五月雨と見る雨も悪くないな』って」
吹雪「わぁー…なんかロマンチックですね」
五月雨「えへへ…」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 00:22:46.86 ID:31QbQsAz0
陽炎「あんたそんなセリフ吐いて恥ずかしくなかったわけ?」
提督「うるせえ、あの時は雰囲気に酔ってたんだよ。というか白露型はこういう雰囲気を出す艦娘が多いんだ」
白露「ほんと?」
提督「ああ、特に雨の日は時雨も村雨も夕立も、改白露型の娘も不思議な空気にこちらが流されることがある」
白露「あたしは?」
提督「お前は…秘密だ」
白露「むぅー、今度みんなのことも一緒に聞かせてもらうからね!」
提督「機会があればな」
陽炎「梅雨の季節の雨だから、五月雨と一緒に五月雨を見てたってことよね」
五月雨「そういえばそうだね。えへへ…」
吹雪「いいなぁ、五月雨ちゃんだけ素敵な事言ってもらって」
白露「そうだ! あたしと一緒に白露見ようよ!」
提督「白露は草に朝露が付き始める秋の時期を指す言葉だ。目に見えるものじゃない」
吹雪「司令官、次の冬は私と一緒に吹雪見ましょうよ!」
提督「それロマンチックか?」
陽炎「じゃあ夏に私と陽炎見る?」
提督「熱中症になるわ」
提督「うるせえ、あの時は雰囲気に酔ってたんだよ。というか白露型はこういう雰囲気を出す艦娘が多いんだ」
白露「ほんと?」
提督「ああ、特に雨の日は時雨も村雨も夕立も、改白露型の娘も不思議な空気にこちらが流されることがある」
白露「あたしは?」
提督「お前は…秘密だ」
白露「むぅー、今度みんなのことも一緒に聞かせてもらうからね!」
提督「機会があればな」
陽炎「梅雨の季節の雨だから、五月雨と一緒に五月雨を見てたってことよね」
五月雨「そういえばそうだね。えへへ…」
吹雪「いいなぁ、五月雨ちゃんだけ素敵な事言ってもらって」
白露「そうだ! あたしと一緒に白露見ようよ!」
提督「白露は草に朝露が付き始める秋の時期を指す言葉だ。目に見えるものじゃない」
吹雪「司令官、次の冬は私と一緒に吹雪見ましょうよ!」
提督「それロマンチックか?」
陽炎「じゃあ夏に私と陽炎見る?」
提督「熱中症になるわ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 00:23:42.58 ID:31QbQsAz0
白露の意味は複数あり、草花に付いた露そのものを指すこともあります
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 00:39:58.30 ID:31QbQsAz0
提督「とりあえず白露は妹たちに雨の日は傘も差さずに外に出るなって言っとけよ」
白露「言うことは言うけど多分聞かないと思うよ? 時雨は雨が好きだし、夕立は雨の日にはしゃぐし」
白露「まー時雨は賢い娘だし風邪引かない引き際は分かってるから大丈夫だと思うよ? 夕立には気を付けとくからさ」
提督「頼んだぞ」
白露「あ、ヤバい」ゴロン
五月雨「どうしたんですか?」
白露「こたつ入って温まったらどっと疲れが出てきた」
提督「寝るなら自分の部屋行けよ。こたつで寝るのは身体に悪いぞ」
白露「いや、眠くはないんだよね。ただ身体がすごいだるいだけで」
陽炎「なにそれ、変な疲れ方すんのねあんた」
白露「ん~」モゾモゾ
提督「おい何してる。こたつに潜り込むんじゃない」
陽炎「ちょっと変なとこ触んないでよ」
吹雪「え、ちょっと陽炎ちゃん?」
陽炎「おりゃー!」ボフッ
吹雪「ひゃあっ!?」
白露「言うことは言うけど多分聞かないと思うよ? 時雨は雨が好きだし、夕立は雨の日にはしゃぐし」
白露「まー時雨は賢い娘だし風邪引かない引き際は分かってるから大丈夫だと思うよ? 夕立には気を付けとくからさ」
提督「頼んだぞ」
白露「あ、ヤバい」ゴロン
五月雨「どうしたんですか?」
白露「こたつ入って温まったらどっと疲れが出てきた」
提督「寝るなら自分の部屋行けよ。こたつで寝るのは身体に悪いぞ」
白露「いや、眠くはないんだよね。ただ身体がすごいだるいだけで」
陽炎「なにそれ、変な疲れ方すんのねあんた」
白露「ん~」モゾモゾ
提督「おい何してる。こたつに潜り込むんじゃない」
陽炎「ちょっと変なとこ触んないでよ」
吹雪「え、ちょっと陽炎ちゃん?」
陽炎「おりゃー!」ボフッ
吹雪「ひゃあっ!?」
30: 修正 2016/05/02(月) 00:41:43.50 ID:31QbQsAz0
提督「とりあえず白露は妹たちに雨の日は傘も差さずに外に出るなって言っとけよ」
白露「言うことは言うけど多分聞かないと思うよ? 時雨は雨が好きだし、夕立は雨の日にはしゃぐし」
白露「まー時雨は賢い娘だし風邪引かない引き際は分かってるから大丈夫だと思うよ? 夕立には気を付けとくからさ」
提督「頼んだぞ」
白露「あ、ヤバい」ゴロン
五月雨「どうしたんですか?」
白露「こたつ入って温まったらどっと疲れが出てきた」
提督「寝るなら自分の部屋行けよ。こたつで寝るのは身体に悪いぞ」
白露「いや、眠くはないんだよね。ただ身体がすごいだるいだけで」
陽炎「なにそれ、変な疲れ方すんのねあんた」
白露「ん~」モゾモゾ
提督「おい何してる。こたつに潜り込むんじゃない」
陽炎「ちょっと変なとこ触んないでよ」
吹雪「え、ちょっと白露ちゃん?」
白露「おりゃー!」ボフッ
吹雪「ひゃあっ!?」
白露「言うことは言うけど多分聞かないと思うよ? 時雨は雨が好きだし、夕立は雨の日にはしゃぐし」
白露「まー時雨は賢い娘だし風邪引かない引き際は分かってるから大丈夫だと思うよ? 夕立には気を付けとくからさ」
提督「頼んだぞ」
白露「あ、ヤバい」ゴロン
五月雨「どうしたんですか?」
白露「こたつ入って温まったらどっと疲れが出てきた」
提督「寝るなら自分の部屋行けよ。こたつで寝るのは身体に悪いぞ」
白露「いや、眠くはないんだよね。ただ身体がすごいだるいだけで」
陽炎「なにそれ、変な疲れ方すんのねあんた」
白露「ん~」モゾモゾ
提督「おい何してる。こたつに潜り込むんじゃない」
陽炎「ちょっと変なとこ触んないでよ」
吹雪「え、ちょっと白露ちゃん?」
白露「おりゃー!」ボフッ
吹雪「ひゃあっ!?」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 00:56:12.61 ID:31QbQsAz0
白露「ん~吹雪の膝枕やわらか~い」
吹雪「もう、白露ちゃん急に出てくるからびっくりしたよぉ」
五月雨「駄目ですよ姉さん、膝なら私の貸してあげるから」
白露「良い機会だし、吹雪の膝枕も堪能してみたくなっちゃったんだよね」
五月雨「もう…ごめんね吹雪ちゃん」
吹雪「ううん、私なら大丈夫だよ。どう?白露ちゃん」
白露「五月雨は柔らかくて気持ちいいけど、吹雪のも違う感じで気持ちいい~」
吹雪「くすっ、なにそれ」
陽炎「普段からやってるの?膝枕」
五月雨「普段からっていうわけじゃないけど、たまにやってって言われることがあるの」
提督「ほうそんなにいいのか。俺にもやってくれるか?五月雨」
五月雨「ふぇっ!?えと、えと…」ワタワタ
白露「駄目っ、五月雨の膝はあたしのだから!」
提督「えー、良いだろ五月雨?」
五月雨「あぅあぅあぅ」
陽炎「呆れた。あんたただの髪フェチじゃなくて本物の○態になるわよ。五月雨も嫌なら嫌ってちゃんと言いなさい」
五月雨「えっ、えと…嫌ってわけじゃ…」
吹雪「もう、白露ちゃん急に出てくるからびっくりしたよぉ」
五月雨「駄目ですよ姉さん、膝なら私の貸してあげるから」
白露「良い機会だし、吹雪の膝枕も堪能してみたくなっちゃったんだよね」
五月雨「もう…ごめんね吹雪ちゃん」
吹雪「ううん、私なら大丈夫だよ。どう?白露ちゃん」
白露「五月雨は柔らかくて気持ちいいけど、吹雪のも違う感じで気持ちいい~」
吹雪「くすっ、なにそれ」
陽炎「普段からやってるの?膝枕」
五月雨「普段からっていうわけじゃないけど、たまにやってって言われることがあるの」
提督「ほうそんなにいいのか。俺にもやってくれるか?五月雨」
五月雨「ふぇっ!?えと、えと…」ワタワタ
白露「駄目っ、五月雨の膝はあたしのだから!」
提督「えー、良いだろ五月雨?」
五月雨「あぅあぅあぅ」
陽炎「呆れた。あんたただの髪フェチじゃなくて本物の○態になるわよ。五月雨も嫌なら嫌ってちゃんと言いなさい」
五月雨「えっ、えと…嫌ってわけじゃ…」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 01:15:22.27 ID:31QbQsAz0
提督「何を言う。俺と五月雨は執務室に机すら無いダンボールで仕事してた頃からの付き合いだぞ。今更膝枕で嫌がられるほど俺たちの絆は浅くない!なあ五月雨!」
五月雨「提督…はっ、はい!」
提督「どうだ陽炎、お前の知らない時代の鎮守府を支えた絆が俺たちにあるんだ!」
陽炎「知ってるけど」
提督「え?」
吹雪「あ、私も」
提督「え?」
陽炎「忘れたの?私この鎮守府の初建造でここに着任したのよ」
吹雪「私は初ドロップでここに着任しました」
提督「あ、そうか。お前らが来たのはその時期か」
陽炎「執務室にダンボール一個しか置いてないんだもん。あの時は先が思いやられたわね」
吹雪「挨拶の時にまさか上官がダンボールで執務してるとは思わなくてびっくりしましたよ」
提督「あの頃はなぁ…戦力が五月雨だけなのが不安で自分の仕事環境は気にしてなかったんだよな」
五月雨「私何度も言いましたよ。ちゃんとした机で仕事しましょうって」
白露「…ねえ」
提督「ん?」
白露「あたし知らないんだけど、そのこと」
五月雨「提督…はっ、はい!」
提督「どうだ陽炎、お前の知らない時代の鎮守府を支えた絆が俺たちにあるんだ!」
陽炎「知ってるけど」
提督「え?」
吹雪「あ、私も」
提督「え?」
陽炎「忘れたの?私この鎮守府の初建造でここに着任したのよ」
吹雪「私は初ドロップでここに着任しました」
提督「あ、そうか。お前らが来たのはその時期か」
陽炎「執務室にダンボール一個しか置いてないんだもん。あの時は先が思いやられたわね」
吹雪「挨拶の時にまさか上官がダンボールで執務してるとは思わなくてびっくりしましたよ」
提督「あの頃はなぁ…戦力が五月雨だけなのが不安で自分の仕事環境は気にしてなかったんだよな」
五月雨「私何度も言いましたよ。ちゃんとした机で仕事しましょうって」
白露「…ねえ」
提督「ん?」
白露「あたし知らないんだけど、そのこと」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 01:28:17.40 ID:31QbQsAz0
陽炎「あーそっか」
吹雪「たしか白露ちゃんは…」
提督「二度目の建造、うちでは四番目に来た艦娘だったな」
五月雨「それまでしばらく建造は控えてましたよね?」
提督「ある程度は資材の備蓄が必要だったからな。常時カツカツの自転車操業は危険だから」
吹雪「その間に机を購入したんですよ。私覚えてます」
白露「え~、あたしだけ仲間外れ~?」
陽炎「そういうこと言わないの。ただこの中ではあんたの着任が…」
「「「…」」」
陽炎「おっそーい」
吹雪「おっそーい」
五月雨「えっ、あ、あの…」
「「「…」」」
五月雨「あ、あなたっていっちばん遅いのね!」
白露「うわああああああああああああああああん!てーとくうううううううううううう!」
吹雪「うわぁ…」
陽炎「ちょっと白露らしさのアレンジ加えてるあたりエグいわね」
五月雨「そ、そんなぁ!」ガーン
吹雪「たしか白露ちゃんは…」
提督「二度目の建造、うちでは四番目に来た艦娘だったな」
五月雨「それまでしばらく建造は控えてましたよね?」
提督「ある程度は資材の備蓄が必要だったからな。常時カツカツの自転車操業は危険だから」
吹雪「その間に机を購入したんですよ。私覚えてます」
白露「え~、あたしだけ仲間外れ~?」
陽炎「そういうこと言わないの。ただこの中ではあんたの着任が…」
「「「…」」」
陽炎「おっそーい」
吹雪「おっそーい」
五月雨「えっ、あ、あの…」
「「「…」」」
五月雨「あ、あなたっていっちばん遅いのね!」
白露「うわああああああああああああああああん!てーとくうううううううううううう!」
吹雪「うわぁ…」
陽炎「ちょっと白露らしさのアレンジ加えてるあたりエグいわね」
五月雨「そ、そんなぁ!」ガーン
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 00:49:12.72 ID:WaIOdljo0
白露「ていとくー! あいつらひどいよ鬼だよいじめるよー!」エーン
提督「おーよしよし。まったくひどい奴らだよなー」ギュッ
吹雪「あっ、汚い」
陽炎「自分だけ悪くないみたいな立場に行ったわね卑怯者」
五月雨「ごごごごめんなさい姉さん! まさかそこまでショックだとは思わなくて!」
白露「うぅ~、提督もっと~。あと撫でて~」ギュー
提督「はいはい、これでいいか?」ナデナデ ギュー
白露「んふー…」
吹雪「気に病む必要無いよ五月雨ちゃん。あれもう気にしてないみたいだし」
陽炎「ちょっと司令官、少し甘やかせすぎじゃないの?」イライラ
提督「白露はもともと甘え上手なんだよな。ついつい乗ってやってしまうんだ」
吹雪「だからって女の子をそんな小さい子供をあやすみたいに抱くのは…」
提督「これで機嫌良くなってくれるならいいだろ。こいつだって自分から寄ってくるんだし」
五月雨「姉さんは色んな意味で自分に嘘つきませんから。そこが良いところでもあるんですけどね」
白露「んふふー。提督に泣き付いて慰めてもらうのは白露のとっけーん♪」
陽炎「あんたも少しは考えなさいよ。子供みたいにあやしてもらって恥ずかしくないわけ?」
白露「お? どしたの陽炎ちゅあん? 自分はこんな風に提督にくっつけないからちょっとジェラシー?」
陽炎「なっ、そんなことっ…」
白露「ねぇねぇどんな気持ち? 提督に自分以外の女の子が抱きしめられてるのを見るってどんな気持ち?」
陽炎「」イラァ
吹雪「」ムッ
五月雨「」ムッ
提督「おーよしよし。まったくひどい奴らだよなー」ギュッ
吹雪「あっ、汚い」
陽炎「自分だけ悪くないみたいな立場に行ったわね卑怯者」
五月雨「ごごごごめんなさい姉さん! まさかそこまでショックだとは思わなくて!」
白露「うぅ~、提督もっと~。あと撫でて~」ギュー
提督「はいはい、これでいいか?」ナデナデ ギュー
白露「んふー…」
吹雪「気に病む必要無いよ五月雨ちゃん。あれもう気にしてないみたいだし」
陽炎「ちょっと司令官、少し甘やかせすぎじゃないの?」イライラ
提督「白露はもともと甘え上手なんだよな。ついつい乗ってやってしまうんだ」
吹雪「だからって女の子をそんな小さい子供をあやすみたいに抱くのは…」
提督「これで機嫌良くなってくれるならいいだろ。こいつだって自分から寄ってくるんだし」
五月雨「姉さんは色んな意味で自分に嘘つきませんから。そこが良いところでもあるんですけどね」
白露「んふふー。提督に泣き付いて慰めてもらうのは白露のとっけーん♪」
陽炎「あんたも少しは考えなさいよ。子供みたいにあやしてもらって恥ずかしくないわけ?」
白露「お? どしたの陽炎ちゅあん? 自分はこんな風に提督にくっつけないからちょっとジェラシー?」
陽炎「なっ、そんなことっ…」
白露「ねぇねぇどんな気持ち? 提督に自分以外の女の子が抱きしめられてるのを見るってどんな気持ち?」
陽炎「」イラァ
吹雪「」ムッ
五月雨「」ムッ
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 01:04:50.16 ID:WaIOdljo0
陽炎「吹雪、五月雨」
五月雨「うん」スッ
吹雪「了解だよ」スッ
白露「え、どしたのみんな、なんであたしら囲んでんの」
提督「白露、どうやらお楽しみはここまでのようだぞ」
白露「え? なにどゆこと?」
陽炎「五月雨、司令官」
五月雨「提督、肩を失礼します」ガシッ
提督「お手柔らかにな」
陽炎「吹雪、白露」
吹雪「白露ちゃん覚悟はいいね?」ガシッ
白露「えっ、なんなの!? やだやだ怖い! 助けて提督!」ガシッ
提督「調子に乗った者は相応の報いを受けるってことだ」パッ
陽炎「分断作戦、開始!」
「「やああああ!!」」
白露「あー!」ベリッ
陽炎「っ!」
ババッ ガシッ
陽炎「おらあああああああああああ!!」
白露「いだだだだだ! 腕がぁー! 腕がぁあいだだだだだだだ!」ジタバタ
提督「おー、見事な腕挫十字固めだ」
五月雨「うん」スッ
吹雪「了解だよ」スッ
白露「え、どしたのみんな、なんであたしら囲んでんの」
提督「白露、どうやらお楽しみはここまでのようだぞ」
白露「え? なにどゆこと?」
陽炎「五月雨、司令官」
五月雨「提督、肩を失礼します」ガシッ
提督「お手柔らかにな」
陽炎「吹雪、白露」
吹雪「白露ちゃん覚悟はいいね?」ガシッ
白露「えっ、なんなの!? やだやだ怖い! 助けて提督!」ガシッ
提督「調子に乗った者は相応の報いを受けるってことだ」パッ
陽炎「分断作戦、開始!」
「「やああああ!!」」
白露「あー!」ベリッ
陽炎「っ!」
ババッ ガシッ
陽炎「おらあああああああああああ!!」
白露「いだだだだだ! 腕がぁー! 腕がぁあいだだだだだだだ!」ジタバタ
提督「おー、見事な腕挫十字固めだ」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 01:18:22.68 ID:WaIOdljo0
白露「うぅ~、腕痺れた… ていと」
陽炎「まだ懲りないかしら?」
吹雪「次は全身極めるやつがいいかもね」
白露「調子に乗ってすんませんっしたー!」
提督「お前らは仲良いなぁ」
陽炎「あんたはなにを他人事のように言ってんのよ」
五月雨「そうですよ。もともとは提督が変に甘やかしたせいなんですからね?」
提督「おお…」
五月雨「甘やかすのは良いですけど、ほどほどにしないと駄目ですよ」
提督「すまん、善処しよう」
白露「とか言って、羨ましかったことには変わりないんじゃなーい?」
陽炎「…」
白露「退避ー!」ササッ
五月雨「もう、白露姉さんはちゃんと反省してください!」
吹雪「…うん」
「「「え?」」」
吹雪「ちょっとだけ、羨ましかったかな」
陽炎「まだ懲りないかしら?」
吹雪「次は全身極めるやつがいいかもね」
白露「調子に乗ってすんませんっしたー!」
提督「お前らは仲良いなぁ」
陽炎「あんたはなにを他人事のように言ってんのよ」
五月雨「そうですよ。もともとは提督が変に甘やかしたせいなんですからね?」
提督「おお…」
五月雨「甘やかすのは良いですけど、ほどほどにしないと駄目ですよ」
提督「すまん、善処しよう」
白露「とか言って、羨ましかったことには変わりないんじゃなーい?」
陽炎「…」
白露「退避ー!」ササッ
五月雨「もう、白露姉さんはちゃんと反省してください!」
吹雪「…うん」
「「「え?」」」
吹雪「ちょっとだけ、羨ましかったかな」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 01:32:10.73 ID:WaIOdljo0
白露「ほらほら! そうだったじゃん!」
陽炎「あんたの調子に乗る癖は沈むまで治らないみたいね」
五月雨「吹雪ちゃん?」
吹雪「私、いっぱいいる姉妹艦の中の一番艦だから、甘えられることはあっても誰かに甘えることって無いんだよね」
吹雪「長女だからちゃんとしないとって思っちゃって、だから白露ちゃんは同じ一番艦なのに簡単に人に甘えられて、良いなって」
陽炎「…」
白露「なーんだ、じゃ良い機会だし今この場で提督に思いっきり甘えちゃおうよ!」
吹雪「ええっ! そんな恥ずかしい…」
白露「そんな事を気にする間柄かー! あたしより着任歴長いくせに!」
吹雪「根に持たれてる!?」
白露「ねっ! いいでしょ提督! 吹雪もあたしみたいにぎゅってしてやっちゃって!」
提督「…」
吹雪「あぅぅ…」カァァァ
提督「吹雪が自分で頼むならな」
吹雪「っ…!」
五月雨「えっ…」
白露「えー? なにそれいじわるだよー」
陽炎「あんたの調子に乗る癖は沈むまで治らないみたいね」
五月雨「吹雪ちゃん?」
吹雪「私、いっぱいいる姉妹艦の中の一番艦だから、甘えられることはあっても誰かに甘えることって無いんだよね」
吹雪「長女だからちゃんとしないとって思っちゃって、だから白露ちゃんは同じ一番艦なのに簡単に人に甘えられて、良いなって」
陽炎「…」
白露「なーんだ、じゃ良い機会だし今この場で提督に思いっきり甘えちゃおうよ!」
吹雪「ええっ! そんな恥ずかしい…」
白露「そんな事を気にする間柄かー! あたしより着任歴長いくせに!」
吹雪「根に持たれてる!?」
白露「ねっ! いいでしょ提督! 吹雪もあたしみたいにぎゅってしてやっちゃって!」
提督「…」
吹雪「あぅぅ…」カァァァ
提督「吹雪が自分で頼むならな」
吹雪「っ…!」
五月雨「えっ…」
白露「えー? なにそれいじわるだよー」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 01:39:45.83 ID:WaIOdljo0
白露「女の子ぎゅってできるんだよ? むしろ提督のほうからお願いして土下座してもいいくらいだと思うけどなー」
提督「俺をなんだと思ってやがる。上官への頼みなら相応の言葉で示す。軍属なら当然だ」
五月雨「提督…」
白露「なんでそこでお堅くなっちゃうかなー。こうなったら吹雪! がんばれ!」
吹雪「あの…うぅ…」
白露「どうしたの! ただ言うだけだよ!? 私を抱いてくださいって!」
五月雨「姉さんその言い方は誤解を招くからやめてください!」
吹雪「抱…あぅぅ…」カァァ
提督「…」
提督「駆逐艦吹雪ぃ!!」
吹雪「! はっ!」バッ
白露「うわびっくりしたっ!」
提督「俺をなんだと思ってやがる。上官への頼みなら相応の言葉で示す。軍属なら当然だ」
五月雨「提督…」
白露「なんでそこでお堅くなっちゃうかなー。こうなったら吹雪! がんばれ!」
吹雪「あの…うぅ…」
白露「どうしたの! ただ言うだけだよ!? 私を抱いてくださいって!」
五月雨「姉さんその言い方は誤解を招くからやめてください!」
吹雪「抱…あぅぅ…」カァァ
提督「…」
提督「駆逐艦吹雪ぃ!!」
吹雪「! はっ!」バッ
白露「うわびっくりしたっ!」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 01:47:28.62 ID:WaIOdljo0
提督「私に言うべきことがあるなら髪を整え頭を撫でられる準備をしろ!」
吹雪「!」ササッ
吹雪「できました!」ビシッ
提督「吹雪! 貴艦の望みはなんだ! 言え!」
吹雪「はっ! 司令官に抱っこしてなでなでしてもらいたいです!」
提督「よかろう! 準備はいいか!」
吹雪「はいっ!」
提督「よしこい!」
吹雪「吹雪、行きます!」
吹雪「…はっ」チョコーン
提督「ちゃんと自分で言えたな。偉いぞ吹雪」ギュッ ナデナデ
吹雪「わわわ私なんてこと…」プシュー
五月雨「なんというかその…」
白露「吹雪の扱い方に手馴れてるねー…」
吹雪「!」ササッ
吹雪「できました!」ビシッ
提督「吹雪! 貴艦の望みはなんだ! 言え!」
吹雪「はっ! 司令官に抱っこしてなでなでしてもらいたいです!」
提督「よかろう! 準備はいいか!」
吹雪「はいっ!」
提督「よしこい!」
吹雪「吹雪、行きます!」
吹雪「…はっ」チョコーン
提督「ちゃんと自分で言えたな。偉いぞ吹雪」ギュッ ナデナデ
吹雪「わわわ私なんてこと…」プシュー
五月雨「なんというかその…」
白露「吹雪の扱い方に手馴れてるねー…」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/05(木) 02:08:11.27 ID:WaIOdljo0
提督「吹雪は真面目で自分の立場をちゃんと弁えてるからな」
提督「軍務に入った時の上官への敬意とそれを裏付ける態度、これをできる奴がうちには少ないことよ」
提督「このスイッチを入れてやれば、吹雪も恥ずかしがらずに応えられると思ってな」
白露「それ吹雪の真面目さを利用しただけじゃん、きったな」
提督「うるせぇ、それよりお前は上官に敬意を払うことを覚えろ。吹雪を見習え」
白露「まいいや、吹雪どう? 提督に甘えてる気分は」
吹雪「恥ずかしいのと緊張するのとでよく分かんないよぅ…」
吹雪「でも…あったかい…」
白露「それでいーよ。人にくっついてるのって心が満たされるでしょ?」
吹雪「…うん」ギュ
白露「うんうん、提督、存分に可愛がってあげてね?」
提督「ああ」ナデナデ
五月雨「いいなぁ。なんだか私もしてもらいたくなっちゃいました」
五月雨「提督、私もしてほしいです」
提督「おう、でも今はここに吹雪がいるから右手だけで勘弁な」ナデナデ
五月雨「はい、ん…」ホッコリ
白露「さすが私の妹、自然に甘えて貰いに行ったねー」
白露「さて… さっきから黙って見てる、そこの一番艦さん?」
陽炎「…」
提督「軍務に入った時の上官への敬意とそれを裏付ける態度、これをできる奴がうちには少ないことよ」
提督「このスイッチを入れてやれば、吹雪も恥ずかしがらずに応えられると思ってな」
白露「それ吹雪の真面目さを利用しただけじゃん、きったな」
提督「うるせぇ、それよりお前は上官に敬意を払うことを覚えろ。吹雪を見習え」
白露「まいいや、吹雪どう? 提督に甘えてる気分は」
吹雪「恥ずかしいのと緊張するのとでよく分かんないよぅ…」
吹雪「でも…あったかい…」
白露「それでいーよ。人にくっついてるのって心が満たされるでしょ?」
吹雪「…うん」ギュ
白露「うんうん、提督、存分に可愛がってあげてね?」
提督「ああ」ナデナデ
五月雨「いいなぁ。なんだか私もしてもらいたくなっちゃいました」
五月雨「提督、私もしてほしいです」
提督「おう、でも今はここに吹雪がいるから右手だけで勘弁な」ナデナデ
五月雨「はい、ん…」ホッコリ
白露「さすが私の妹、自然に甘えて貰いに行ったねー」
白露「さて… さっきから黙って見てる、そこの一番艦さん?」
陽炎「…」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:21:48.47 ID:yt+f24Hf0
陽炎「…なによ」
白露「言いたいことがあるならさ、言っちゃったほうがいいよ」
陽炎「…別に」
白露「吹雪が言った長女だからしっかりしないとって所、思うとこがあったんじゃない?」
陽炎「…あたしはあんなにべったり甘えたいなんて思わないわよ」
五月雨「陽炎ちゃんはいつも頑張ってるの知ってるよ。普段からみんなを気遣って、訓練でもみんなを指導して」
五月雨「だからみんな陽炎ちゃんを信頼してるし、甘えちゃう娘もたくさんいる」
五月雨「でも陽炎ちゃんが誰かに甘えてるところ、私は見たことないよ」
陽炎「…」
吹雪「私、みんなを引っ張って、ちゃんと叱って、しっかり褒めて、私にはそういう事ができないからすごいなって、陽炎ちゃんは憧れだったんだ」
吹雪「でも、いつもしっかり者の陽炎ちゃんを見てて、ちょっと心配になることもあったんだよ」
吹雪「いつもあれじゃ、疲れちゃうんじゃないかって」
陽炎「…」
白露「言いたいことがあるならさ、言っちゃったほうがいいよ」
陽炎「…別に」
白露「吹雪が言った長女だからしっかりしないとって所、思うとこがあったんじゃない?」
陽炎「…あたしはあんなにべったり甘えたいなんて思わないわよ」
五月雨「陽炎ちゃんはいつも頑張ってるの知ってるよ。普段からみんなを気遣って、訓練でもみんなを指導して」
五月雨「だからみんな陽炎ちゃんを信頼してるし、甘えちゃう娘もたくさんいる」
五月雨「でも陽炎ちゃんが誰かに甘えてるところ、私は見たことないよ」
陽炎「…」
吹雪「私、みんなを引っ張って、ちゃんと叱って、しっかり褒めて、私にはそういう事ができないからすごいなって、陽炎ちゃんは憧れだったんだ」
吹雪「でも、いつもしっかり者の陽炎ちゃんを見てて、ちょっと心配になることもあったんだよ」
吹雪「いつもあれじゃ、疲れちゃうんじゃないかって」
陽炎「…」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:23:29.98 ID:yt+f24Hf0
提督「陽炎はうちじゃしっかり者のリーダーだ。言うことを聞かない娘をよくまとめてくれている」
提督「数多くいる陽炎型の妹達だけでなく、他の駆逐艦の娘の面倒も見てくれる、長女の名に恥じないみんなのお姉ちゃんだ」
提督「俺もいつもお前に助けられていることに、感謝しているよ」
陽炎「そ、そう? 照れるわね…」
提督「でもな陽炎、お前は長女という名を重く捉えすぎていないか? 長女だからしっかりしないと、お姉ちゃんだからみっともないところは見せられないと」
陽炎「…」
提督「陽炎、たまにはいいんじゃないか? 長女だからって気を張ることから開放されても。俺は構わないぞ」
陽炎「…」
提督「数多くいる陽炎型の妹達だけでなく、他の駆逐艦の娘の面倒も見てくれる、長女の名に恥じないみんなのお姉ちゃんだ」
提督「俺もいつもお前に助けられていることに、感謝しているよ」
陽炎「そ、そう? 照れるわね…」
提督「でもな陽炎、お前は長女という名を重く捉えすぎていないか? 長女だからしっかりしないと、お姉ちゃんだからみっともないところは見せられないと」
陽炎「…」
提督「陽炎、たまにはいいんじゃないか? 長女だからって気を張ることから開放されても。俺は構わないぞ」
陽炎「…」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:26:10.64 ID:yt+f24Hf0
白露「だー!もう!」
陽炎「なっ、なによ」ビクッ
白露「何も言い返さないってことはみんなに図星付かれたか実際思う所があったってことでしょ!?」
白露「そんなもやもやしてる陽炎はあたしは見たくないよ! 悩み事はババっと解決しちゃう、それが陽炎じゃん!」
白露「提督ならあそこにいる! 解決手段は目に見えてる! そうでしょ!?」
陽炎「…そんなのあたしのガラじゃ」
五月雨「あ、じゃあ私達部屋に戻ろうか?」
吹雪「恥ずかしいのに無理やりやらせてもかわいそうだし…」
陽炎「ま、待って! いい! ここにいて!」
陽炎「…」スッ
吹雪「はい陽炎ちゃん」スクッ
五月雨「提督、お願いしますね」スクッ
提督「ああ」
陽炎「なっ、なによ」ビクッ
白露「何も言い返さないってことはみんなに図星付かれたか実際思う所があったってことでしょ!?」
白露「そんなもやもやしてる陽炎はあたしは見たくないよ! 悩み事はババっと解決しちゃう、それが陽炎じゃん!」
白露「提督ならあそこにいる! 解決手段は目に見えてる! そうでしょ!?」
陽炎「…そんなのあたしのガラじゃ」
五月雨「あ、じゃあ私達部屋に戻ろうか?」
吹雪「恥ずかしいのに無理やりやらせてもかわいそうだし…」
陽炎「ま、待って! いい! ここにいて!」
陽炎「…」スッ
吹雪「はい陽炎ちゃん」スクッ
五月雨「提督、お願いしますね」スクッ
提督「ああ」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:27:27.40 ID:yt+f24Hf0
白露「おっと陽炎、提督言ったよね、お願いする時はって」
吹雪「えー? そこは妥協してあげようよ」
白露「部下への不公平は軍を乱す! そうだよね?」
提督「間違っちゃいないが、お前はお願いする以前に勝手にやるだろうが」
陽炎「…」クシクシ
陽炎「…司令官」
陽炎「な、撫でてもらっても、いいですか…?」カァァァ////
白露「」キュン
吹雪「」キュン
五月雨「」キュン
提督「いいだろう!」ヒョイ
陽炎「ひゃっ」ストン
吹雪「えー? そこは妥協してあげようよ」
白露「部下への不公平は軍を乱す! そうだよね?」
提督「間違っちゃいないが、お前はお願いする以前に勝手にやるだろうが」
陽炎「…」クシクシ
陽炎「…司令官」
陽炎「な、撫でてもらっても、いいですか…?」カァァァ////
白露「」キュン
吹雪「」キュン
五月雨「」キュン
提督「いいだろう!」ヒョイ
陽炎「ひゃっ」ストン
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:29:03.66 ID:yt+f24Hf0
白露「はーヤバい、これが乙女ってやつなんだって実感しちゃったよ」
吹雪「普段しっかり者の陽炎ちゃんだから余計に…」
五月雨「至近弾が落ちた時よりもドキドキしちゃった…」
陽炎「だ、抱っこしてなんて誰も…」
提督「俺がやりたくなった。嫌だったか?」
陽炎「…嫌じゃない」
提督「なら良かった」ナデ
陽炎「ん…」
吹雪「普段しっかり者の陽炎ちゃんだから余計に…」
五月雨「至近弾が落ちた時よりもドキドキしちゃった…」
陽炎「だ、抱っこしてなんて誰も…」
提督「俺がやりたくなった。嫌だったか?」
陽炎「…嫌じゃない」
提督「なら良かった」ナデ
陽炎「ん…」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:31:10.77 ID:yt+f24Hf0
五月雨「陽炎ちゃん、どう?」
陽炎「…気持ちいい」ギュ
提督「そうか、じゃあもっとしてやらないとな」ナデナデ
五月雨「そういえば陽炎ちゃんが撫でられてるところってあまり見たことないかも」
提督「確かに他の娘と比べて少ないかもなぁ」
吹雪「駄目ですよ、女の子のことはちゃんと見ててあげないと」
提督「陽炎はこういう方法で褒めて喜ぶ娘じゃないと思ってたからな…」
白露「そこはしっかり者の陽炎だよ? 他の娘が見てる前で撫でられてるところなんて見せるわけないじゃん」
提督「そうだったな…、俺にも落ち度があったかもしれん。すまなかったな陽炎」
陽炎「いいよ…それより…」
提督「おう」ナデナデ
吹雪「撫でられてるだけなのに気持ちいいって感じちゃうんだよね。髪フェチの司令官だからかな」
白露「今までに何人もの少女をその手で鳴かせた男…恐ろしや…」
提督「そんなこと言うお前はもう甘えさせてやらんが」
白露「やだ! ごめんなさい!」
五月雨「うわぁ…」
吹雪「虜って感じだね」
陽炎「…気持ちいい」ギュ
提督「そうか、じゃあもっとしてやらないとな」ナデナデ
五月雨「そういえば陽炎ちゃんが撫でられてるところってあまり見たことないかも」
提督「確かに他の娘と比べて少ないかもなぁ」
吹雪「駄目ですよ、女の子のことはちゃんと見ててあげないと」
提督「陽炎はこういう方法で褒めて喜ぶ娘じゃないと思ってたからな…」
白露「そこはしっかり者の陽炎だよ? 他の娘が見てる前で撫でられてるところなんて見せるわけないじゃん」
提督「そうだったな…、俺にも落ち度があったかもしれん。すまなかったな陽炎」
陽炎「いいよ…それより…」
提督「おう」ナデナデ
吹雪「撫でられてるだけなのに気持ちいいって感じちゃうんだよね。髪フェチの司令官だからかな」
白露「今までに何人もの少女をその手で鳴かせた男…恐ろしや…」
提督「そんなこと言うお前はもう甘えさせてやらんが」
白露「やだ! ごめんなさい!」
五月雨「うわぁ…」
吹雪「虜って感じだね」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:33:03.92 ID:yt+f24Hf0
陽炎「…私ね」
提督「ん?」ナデナデ
陽炎「周りの娘がちょっと羨ましかった。自分から撫でてって言える娘や、抱きつきに行ける娘が」
吹雪「深雪さまを撫でろーって、あの娘よく言うんだよ」クス
五月雨「夕立を撫でるっぽい! なんてね」
白露「雪風や時津風なんて甘えたいときは誰彼かまわず飛びかかっていくよ」
陽炎「私はそういうことできないから、だから秘書艦になった時を見計らって、司令官に適当な理由つけて髪を結ってもらったりしてた」
陽炎「そんな風にするしか、触ってもらえないから…」
吹雪「その時に司令官の前で髪を下してたんだね」
提督「そうだったのか。わけもわからずあの髪型にしろなんて言うからどうしたんだと思ってたが」ナデナデ
陽炎「みんなの言うとおり、私、長女っていうのを気負いすぎてたかもしれない」
陽炎「ありがとう司令官、これ、すごい安心する」ギュッ
白露「あらら、素直になっちゃって」
五月雨「落ち着くんだよね。提督に頭触られてると」
吹雪「みんな司令官が大好きってことだよ」
提督「なんだか俺の方が恥ずかしくなってきたな…」
白露「これだけのかわいい女の子に好かれてるんだから幸せ者だよ提督は!これ以上望んだらバチ当たるからね!」
提督「はは、それもそうだ」
提督「ん?」ナデナデ
陽炎「周りの娘がちょっと羨ましかった。自分から撫でてって言える娘や、抱きつきに行ける娘が」
吹雪「深雪さまを撫でろーって、あの娘よく言うんだよ」クス
五月雨「夕立を撫でるっぽい! なんてね」
白露「雪風や時津風なんて甘えたいときは誰彼かまわず飛びかかっていくよ」
陽炎「私はそういうことできないから、だから秘書艦になった時を見計らって、司令官に適当な理由つけて髪を結ってもらったりしてた」
陽炎「そんな風にするしか、触ってもらえないから…」
吹雪「その時に司令官の前で髪を下してたんだね」
提督「そうだったのか。わけもわからずあの髪型にしろなんて言うからどうしたんだと思ってたが」ナデナデ
陽炎「みんなの言うとおり、私、長女っていうのを気負いすぎてたかもしれない」
陽炎「ありがとう司令官、これ、すごい安心する」ギュッ
白露「あらら、素直になっちゃって」
五月雨「落ち着くんだよね。提督に頭触られてると」
吹雪「みんな司令官が大好きってことだよ」
提督「なんだか俺の方が恥ずかしくなってきたな…」
白露「これだけのかわいい女の子に好かれてるんだから幸せ者だよ提督は!これ以上望んだらバチ当たるからね!」
提督「はは、それもそうだ」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:35:05.28 ID:yt+f24Hf0
提督「よし陽炎、良い機会だ。今はせっかく髪も下してることだし、あれをやってみるか」
陽炎「…え?」
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ
陽炎「ひゃあっ!? ちょ、ちょっと司令っ!?」
五月雨「提督!?」
白露「おお、もみくちゃ…」
吹雪「司令官!?なにしてるんですか!?」
提督「陽炎は普段髪をまとめてるからな。下さないとこういうことはできないから」
提督「陽炎には前々から任務帰りなんかにこうしてみたかったんだが、髪を崩すことはしたくなかったんだよなぁ」ワシャワシャ
陽炎「…え?」
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ
陽炎「ひゃあっ!? ちょ、ちょっと司令っ!?」
五月雨「提督!?」
白露「おお、もみくちゃ…」
吹雪「司令官!?なにしてるんですか!?」
提督「陽炎は普段髪をまとめてるからな。下さないとこういうことはできないから」
提督「陽炎には前々から任務帰りなんかにこうしてみたかったんだが、髪を崩すことはしたくなかったんだよなぁ」ワシャワシャ
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 12:36:52.33 ID:yt+f24Hf0
陽炎「ええっ!? じゃあ…」
五月雨「陽炎ちゃんを撫でるのが少なかったのは…」
白露「普段陽炎がツインテだったからってこと!?」
吹雪「そういえばわしゃわしゃされてるのはみんな髪を下してる娘ばかり…」
提督「いや、髪に特に気を遣ってそうな娘にはやらないし、陽炎は撫でられて喜ぶ娘じゃないって思ってたからってのもある」
提督「でも俺、髪好きだし」
提督「陽炎みたいなタイプが普段から下してたら、関係なくやってたかもしれん」ワシャワシャ
陽炎「はああ!? じゃあもし私がツインテじゃなかったら、私は触ってほしいなんて悩む必要なかったってこと!?」
提督「そうなるかな」
陽炎「ふざっけんじゃないわよ!!」
五月雨「ひっどーい!」
白露「ひっどーい!」
吹雪「ひっどーい!」
陽炎「アンタってマジでひどいのね!!!」
提督「いやそれは不条理だろ…。ていうかこんな時でもちゃんと乗るんだな陽炎」
五月雨「陽炎ちゃんを撫でるのが少なかったのは…」
白露「普段陽炎がツインテだったからってこと!?」
吹雪「そういえばわしゃわしゃされてるのはみんな髪を下してる娘ばかり…」
提督「いや、髪に特に気を遣ってそうな娘にはやらないし、陽炎は撫でられて喜ぶ娘じゃないって思ってたからってのもある」
提督「でも俺、髪好きだし」
提督「陽炎みたいなタイプが普段から下してたら、関係なくやってたかもしれん」ワシャワシャ
陽炎「はああ!? じゃあもし私がツインテじゃなかったら、私は触ってほしいなんて悩む必要なかったってこと!?」
提督「そうなるかな」
陽炎「ふざっけんじゃないわよ!!」
五月雨「ひっどーい!」
白露「ひっどーい!」
吹雪「ひっどーい!」
陽炎「アンタってマジでひどいのね!!!」
提督「いやそれは不条理だろ…。ていうかこんな時でもちゃんと乗るんだな陽炎」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:31:24.92 ID:yt+f24Hf0
陽炎「もう! 今までやらなかった分ちゃんとやってくれなきゃ許さないんだから!」
提督「ああ、望むところだ」ナデナデ ワシャワシャ
陽炎「手を止めちゃ駄目なんだからね!」
白露「…見た目は乱暴なんだけど、なんだか…」
吹雪「ちょっと…やって欲し」
五月雨「海風ちゃんスタイルになってる場合じゃないです!」シュルル バサァ
白露 吹雪「!?」
五月雨「提督! 私にもそれやってください!」ササッ
提督「えっ、お前の長さでこれやるとすごいことに…」
吹雪「私も磯波ちゃんになってる場合じゃない。司令官私の長さなら大丈夫ですよね!」パチン シュルッ
白露「あたしも! リボンでおしゃれになってる場合じゃねえ!」シュルパチン ポイ
陽炎「私のゴムとリボン投げんなー!」
「お願いします提督!」「提督早くー!」「司令官!」「司令!今は私の番なんだからね!」
提督「…俺の手、もつかな…」
提督「ああ、望むところだ」ナデナデ ワシャワシャ
陽炎「手を止めちゃ駄目なんだからね!」
白露「…見た目は乱暴なんだけど、なんだか…」
吹雪「ちょっと…やって欲し」
五月雨「海風ちゃんスタイルになってる場合じゃないです!」シュルル バサァ
白露 吹雪「!?」
五月雨「提督! 私にもそれやってください!」ササッ
提督「えっ、お前の長さでこれやるとすごいことに…」
吹雪「私も磯波ちゃんになってる場合じゃない。司令官私の長さなら大丈夫ですよね!」パチン シュルッ
白露「あたしも! リボンでおしゃれになってる場合じゃねえ!」シュルパチン ポイ
陽炎「私のゴムとリボン投げんなー!」
「お願いします提督!」「提督早くー!」「司令官!」「司令!今は私の番なんだからね!」
提督「…俺の手、もつかな…」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:33:34.86 ID:yt+f24Hf0
「おはよー」「おはよーぴょーん」
陽炎「おはよ、訓練頑張んなさいよー?」
「今日はボクは負けないよー!」「うーちゃんだって負けないぴょ~ん」
陽炎(あれから、司令官はよく撫でてくれるようになった)
陽炎(でもやっぱり妹達の前で撫でられてるのを見られるのは嫌だし、仕事中に撫でられる時は司令官の他にあの3人の前だけだ)
陽炎(司令官は甘えるようになった私を見て安心すると言っていたが、半分は自分の楽しみが増えたことを喜んでいるようにも見える)
陽炎(もともと髪フェチの変○司令官だしね)クス
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:34:39.75 ID:yt+f24Hf0
陽炎(私はたまにだけど、部屋に行っては司令官に甘えるようになった)
陽炎(あの時司令官に抱きしめられて撫でられた時、今まで何を悩んでいたんだろうって、詰まっていたものが下りたような気分だった)
陽炎(この鎮守府初期からの付き合いである、あの娘たちのおかげだ)
陽炎(吹雪と五月雨はともかく、あのお調子者も、なんだかんだで良い友達だってことが改めて分かった)クスッ
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:37:14.30 ID:yt+f24Hf0
陽炎(私はこうなれたけど、もしかしたら私と同じ悩みを抱えている娘がいるかもしれない)
陽炎(私達長女にではなく、司令官に甘えたいけど甘えられない娘が)
陽炎(もしそうなら、ちょっとだけでも司令官に甘えられるように、手伝ってあげたいと思う)
陽炎(思い当たる娘といえば、不知火、時雨、白雪。私たちの2番目の妹達だ)
陽炎(みんな真面目、しっかり者という言葉が似合う良い娘だが、それゆえ3人とも自分一人で悩んでしまう癖がある)
陽炎(次女ではあるが、下に妹がたくさんいるという立場は私達長女と同じだ)
陽炎(甘えたい願望が私の思い過ごしなら良い)
陽炎(特に不知火は何事においても頑張りすぎてしまう娘だから、もしそうなら解決してあげたい)
陽炎(とりあえず今日が終わったら、不知火にさりげなく聞いてみようかな?)
陽炎(あのわしゃわしゃまではいかなくとも、それとなく甘えられるくらいにはしてやれるかも)
陽炎(私達長女にではなく、司令官に甘えたいけど甘えられない娘が)
陽炎(もしそうなら、ちょっとだけでも司令官に甘えられるように、手伝ってあげたいと思う)
陽炎(思い当たる娘といえば、不知火、時雨、白雪。私たちの2番目の妹達だ)
陽炎(みんな真面目、しっかり者という言葉が似合う良い娘だが、それゆえ3人とも自分一人で悩んでしまう癖がある)
陽炎(次女ではあるが、下に妹がたくさんいるという立場は私達長女と同じだ)
陽炎(甘えたい願望が私の思い過ごしなら良い)
陽炎(特に不知火は何事においても頑張りすぎてしまう娘だから、もしそうなら解決してあげたい)
陽炎(とりあえず今日が終わったら、不知火にさりげなく聞いてみようかな?)
陽炎(あのわしゃわしゃまではいかなくとも、それとなく甘えられるくらいにはしてやれるかも)
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:39:08.02 ID:yt+f24Hf0
コンコン
陽炎「失礼します。司令官、工廠の資材は」
不知火(髪下し)「ぬいっ! ぬいっ!」ワフワフパタパタ
時雨(髪下し)「提督っ、早く! 次は僕だよ!」
白雪(髪下し)「駄目です私ですよ司令官!」
吹雪「し、白雪ちゃんどうしちゃったの!?」
五月雨「時雨姉さんお願い落ち着いて…」
提督「…白露、お前一体何を言ったんだ」ナデナデ
白露「こないだのこと、司令官が撫でてくれたことを教えてあげたんだよ」
白露「それこそじーっくり、ねーっとりどれだけ気持ち良かったかを、ね♪」
提督「どんな洗脳すればこいつらがこんなになるんだよ…」ナデナデ
陽炎「失礼します。司令官、工廠の資材は」
不知火(髪下し)「ぬいっ! ぬいっ!」ワフワフパタパタ
時雨(髪下し)「提督っ、早く! 次は僕だよ!」
白雪(髪下し)「駄目です私ですよ司令官!」
吹雪「し、白雪ちゃんどうしちゃったの!?」
五月雨「時雨姉さんお願い落ち着いて…」
提督「…白露、お前一体何を言ったんだ」ナデナデ
白露「こないだのこと、司令官が撫でてくれたことを教えてあげたんだよ」
白露「それこそじーっくり、ねーっとりどれだけ気持ち良かったかを、ね♪」
提督「どんな洗脳すればこいつらがこんなになるんだよ…」ナデナデ
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:40:45.36 ID:yt+f24Hf0
白雪「左手が空いてるじゃないですか! こっち使ってください!」
時雨「ああっ! ずるいよ白雪! 不知火そろそろ僕に代わってよ!」
不知火「不知火に…落ち度でも…」ホッコリ
提督「分かった分かったから、ちゃんとみんな撫でるから落ち着け」ナデナデ
吹雪「白雪ちゃん!そんなナデナデに必死になってる白雪ちゃん見たくないよ!」
五月雨「時雨姉さんやめてよぉ…」
陽炎「…」
白露「おっ、陽炎お帰り! どう? みんな抵抗なく甘えられるようになったよ!」
陽炎「なにしてくれてんのよアンタはぁーーー!!」
白露「てへ♪」
時雨「ああっ! ずるいよ白雪! 不知火そろそろ僕に代わってよ!」
不知火「不知火に…落ち度でも…」ホッコリ
提督「分かった分かったから、ちゃんとみんな撫でるから落ち着け」ナデナデ
吹雪「白雪ちゃん!そんなナデナデに必死になってる白雪ちゃん見たくないよ!」
五月雨「時雨姉さんやめてよぉ…」
陽炎「…」
白露「おっ、陽炎お帰り! どう? みんな抵抗なく甘えられるようになったよ!」
陽炎「なにしてくれてんのよアンタはぁーーー!!」
白露「てへ♪」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 13:42:20.26 ID:yt+f24Hf0
終わり
書いてて楽しかった。見てくれてありがとう。またどこかで。
ちなみに>>1の初期艦は電ちゃんです。
書いてて楽しかった。見てくれてありがとう。またどこかで。
ちなみに>>1の初期艦は電ちゃんです。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 15:17:34.95 ID:sLWJ/Y9iO
おつおつ
面白かった
面白かった
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 15:29:36.57 ID:p089CaExo
乙乙
読んでて楽しい作品だった
読んでて楽しい作品だった
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/06(金) 23:35:38.07 ID:JKX2Z7wpo
乙ー
すさんだ心が癒された
すさんだ心が癒された
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/07(土) 06:57:23.57 ID:G11/Knmvo
もっと続きが読みたいSSだったな
引用元: 五月雨「こたつまだ片付けないんですか?」提督「まだだろ」
男「DEATH NOTE…?」
2019-05-31
1: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:39:05 ID:uEp
Lがキラに殺されて11年
キラ 夜神月が死神リュークに殺されて5年
ニアがLでしか解決に導けないであろう事件を解決することでLは存在し続け
「キラは抹殺された」「いや休んでいるだけだ」
そんな噂が絶えぬまま
あらたにデスノートを使う人間が現れる
キラ 夜神月が死神リュークに殺されて5年
ニアがLでしか解決に導けないであろう事件を解決することでLは存在し続け
「キラは抹殺された」「いや休んでいるだけだ」
そんな噂が絶えぬまま
あらたにデスノートを使う人間が現れる
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2: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:39:42 ID:uEp
学校
やる夫「村夫、一緒に帰るお」
男「あ、やる夫、隣のクラスから来てくれたところ悪いけど今日は用事があるんだ」
やる夫「お、女かお!?」
男「ホモ夫…違うよ」
やる夫「よかったお」
やる夫「村夫、一緒に帰るお」
男「あ、やる夫、隣のクラスから来てくれたところ悪いけど今日は用事があるんだ」
やる夫「お、女かお!?」
男「ホモ夫…違うよ」
やる夫「よかったお」
3: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:40:03 ID:uEp
男「さて、花も供えたし、そろそろ帰るか…」
男「あまり遅くなると母さんが心配する…ん?」
男「なんだ?なにか落ちてきて…」
男「DEATH NOTE…?」
男「あまり遅くなると母さんが心配する…ん?」
男「なんだ?なにか落ちてきて…」
男「DEATH NOTE…?」
4: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:41:02 ID:uEp
母「創、おかえりなさい」
男「うん、ただいま母さん」
母「行ってきてくれたの?」
男「ああ…今日だからね、命日」
母「そう…ね」
男「じゃあ僕は勉強するから」
母「また?たまには休まないとだめよ」
男「はは、これくらいしないと東大には行けないよ」
男「うん、ただいま母さん」
母「行ってきてくれたの?」
男「ああ…今日だからね、命日」
母「そう…ね」
男「じゃあ僕は勉強するから」
母「また?たまには休まないとだめよ」
男「はは、これくらいしないと東大には行けないよ」
6: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:41:28 ID:uEp
男「さて…なんで僕はこんなものを持ち帰ってきたんだ…」
男「ん?なにか書かれて…」
男「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」
男「書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない、ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない」
男「名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、その通りになる」
男「死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる」
男「死因を書くと更に6 分40 秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる」
男「…殺すには顔と名前が必要…心臓麻痺で死ぬ…」
男「まるでキラみたいだな」
男「なんてね、馬鹿馬鹿しい…テレビでも見るか」
男「ん?なにか書かれて…」
男「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」
男「書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない、ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない」
男「名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、その通りになる」
男「死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる」
男「死因を書くと更に6 分40 秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる」
男「…殺すには顔と名前が必要…心臓麻痺で死ぬ…」
男「まるでキラみたいだな」
男「なんてね、馬鹿馬鹿しい…テレビでも見るか」
7: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:42:02 ID:uEp
アナウンサー「自作の究極細胞を知人の男性に投与し、死亡させたとして、無職ハルコ・オッペンハイマー容疑者を逮捕しました」
アナウンサー「オッペンハイマー容疑者は容疑を認めており…」
男「…」
ハルコ・オッペンハイマー
男「待てよ?万が一死んだら僕は殺人犯か?」
男「ってまさかな…さあ勉強だ」
アナウンサー「オッペンハイマー容疑者は容疑を認めており…」
男「…」
ハルコ・オッペンハイマー
男「待てよ?万が一死んだら僕は殺人犯か?」
男「ってまさかな…さあ勉強だ」
8: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:42:29 ID:uEp
母「夕飯できたわよー!」
男「ああ、今行くよ」
母「ねえ、さくらテレビなんか見てないで韓国ドラマ見ましょうよ」
男「いやだ」
母「もう…あら?このテカテカ肌の人って…」
男「ん?ああ、究極細胞の人だろ」
アナウンサー「午後7時30分頃、ハルコ・オッペンハイマー容疑者が心臓麻痺で死亡しました」
男「…え?」
母「あら、きっと天罰ね」
男「ご、ごちそうさま母さん…部屋に戻るよ…」
男「ああ、今行くよ」
母「ねえ、さくらテレビなんか見てないで韓国ドラマ見ましょうよ」
男「いやだ」
母「もう…あら?このテカテカ肌の人って…」
男「ん?ああ、究極細胞の人だろ」
アナウンサー「午後7時30分頃、ハルコ・オッペンハイマー容疑者が心臓麻痺で死亡しました」
男「…え?」
母「あら、きっと天罰ね」
男「ご、ごちそうさま母さん…部屋に戻るよ…」
9: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:43:13 ID:uEp
男「ど、どういうことだ…まさか本当に…」
ヒヒ…
男「だ、誰だ!」
男「!?うわああああああああああ!」
グック「そんなに驚くなよ、そのノートの持ち主の死神、グックだ」
男「しに…がみ…?」
グック「お前、もう使ったんだろ?デスノート」
男「ちが…これは…」
グック「隠さなくていい、デスノートを手に入れて使わない奴なんていねえよ」
グック「このノートには誰でも1度は使ってしまう魔力があるからな…ん?」
ヒヒ…
男「だ、誰だ!」
男「!?うわああああああああああ!」
グック「そんなに驚くなよ、そのノートの持ち主の死神、グックだ」
男「しに…がみ…?」
グック「お前、もう使ったんだろ?デスノート」
男「ちが…これは…」
グック「隠さなくていい、デスノートを手に入れて使わない奴なんていねえよ」
グック「このノートには誰でも1度は使ってしまう魔力があるからな…ん?」
11: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:43:44 ID:uEp
母「どうしたのー?」
男「まずい!母さんだ!部屋に来る!」
グック「心配するな」
男「何がだ!くそっ!もう来た!」
母「何か壊したの?」ガチャ
男「!」
母「あら、なによこんなに暗くして」
男 (どういうことだ…?母さんには見えてないのか…?)
グック「俺の姿はそのデスノートを触った人間にしか見えない」
グック「触ってない人間には俺の声も聞こえないし触ることもできないってわけだ」
男「い…いや、ちょっと転んだだけだよ」
母「そう?じゃあ勉強頑張ってね」ガチャ
男「まずい!母さんだ!部屋に来る!」
グック「心配するな」
男「何がだ!くそっ!もう来た!」
母「何か壊したの?」ガチャ
男「!」
母「あら、なによこんなに暗くして」
男 (どういうことだ…?母さんには見えてないのか…?)
グック「俺の姿はそのデスノートを触った人間にしか見えない」
グック「触ってない人間には俺の声も聞こえないし触ることもできないってわけだ」
男「い…いや、ちょっと転んだだけだよ」
母「そう?じゃあ勉強頑張ってね」ガチャ
12: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:44:20 ID:uEp
グック「ヒヒ…いい母親じゃないか」
男「死神…いやグック、僕はデスノートでハルコ・オッペンハイマーを殺した」
男「僕はどうなる?お前に殺されるのか?」
グック「死神をなんだと思ってんだ…」
グック「俺はお前に何もしねえよ」
グック「お前がデスノートを使うならお前がやることを眺めているし、使わないならお前のデスノートに関する記憶を消し、他の人間のところへ行く」
男「…」
グック「さあ…どうする?」
男「…」
男「使うよ」
男「死神…いやグック、僕はデスノートでハルコ・オッペンハイマーを殺した」
男「僕はどうなる?お前に殺されるのか?」
グック「死神をなんだと思ってんだ…」
グック「俺はお前に何もしねえよ」
グック「お前がデスノートを使うならお前がやることを眺めているし、使わないならお前のデスノートに関する記憶を消し、他の人間のところへ行く」
男「…」
グック「さあ…どうする?」
男「…」
男「使うよ」
14: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:45:00 ID:uEp
グック「ヒヒ…そうか」
グック「それで?お前はデスノートで何をしたいんだ?」
グック「周りの邪魔な人間を殺すか?安楽死で死ぬか?それとも…」
グック「犯罪者を殺し、犯罪の無い社会を作るか?」
グック「それで?お前はデスノートで何をしたいんだ?」
グック「周りの邪魔な人間を殺すか?安楽死で死ぬか?それとも…」
グック「犯罪者を殺し、犯罪の無い社会を作るか?」
15: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:45:30 ID:uEp
男「キラとキラ信者への復讐…」
グック「ほう?」
男「僕の父はキラに殺された」
男「それも冤罪でね」
男「銀行員だった父は警察に横領の濡れ衣を着せられ、そしてキラに…」
男「…僕は、尊敬する父を殺し、母を悲しませたキラを」
男「あの人殺しを崇拝する信者たちを」
男「僕は裁きたいんだ」
グック「ヒヒ…でもキラは死んだんだぜ?」
男「わかっているよ、5年前を境にキラの裁きが止まったからね」
男「2年前に死を望む者や老人を殺していたあれは恐らく別人だろう」
グック「ほう…すげえな正解だ」
グック「キラはリュークという死神に殺された」
グック「2年前のキラはミードラという死神が与えたデスノートを使って人を殺していた別人だ」
男「そうか…」
グック「ほう?」
男「僕の父はキラに殺された」
男「それも冤罪でね」
男「銀行員だった父は警察に横領の濡れ衣を着せられ、そしてキラに…」
男「…僕は、尊敬する父を殺し、母を悲しませたキラを」
男「あの人殺しを崇拝する信者たちを」
男「僕は裁きたいんだ」
グック「ヒヒ…でもキラは死んだんだぜ?」
男「わかっているよ、5年前を境にキラの裁きが止まったからね」
男「2年前に死を望む者や老人を殺していたあれは恐らく別人だろう」
グック「ほう…すげえな正解だ」
グック「キラはリュークという死神に殺された」
グック「2年前のキラはミードラという死神が与えたデスノートを使って人を殺していた別人だ」
男「そうか…」
16: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:46:02 ID:uEp
グック「しかしお前、どうやってキラを裁くつもりだよ?」
グック「死んでる奴は殺せないだろ?生きてるキラ信者は殺せるけど」
男「キラ信者を裁くことがキラを裁くことになる」
グック「?」
男「まあ…じきにわかるよグック」
グック「死んでる奴は殺せないだろ?生きてるキラ信者は殺せるけど」
男「キラ信者を裁くことがキラを裁くことになる」
グック「?」
男「まあ…じきにわかるよグック」
18: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:46:36 ID:uEp
救世主キラ始動
1 :名無しでも死にます:2015/03/21(土) 21:49:36.24 ID:+kocPh1W0
もうキラが復活したのは紛れもない事実
2 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:49:56.72 ID:5FpeR9dwd
やっぱりそうなのかな?
3 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:50:02.38 ID:3Hmk4olh0
犯罪者がバンバン死んでいってる
これはどう考えてもキラ様の裁き
4 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:50:09.18 ID:oOtoMamAY
俺は警察の人間だけど、実はキラ信者なんだ
糞アフロ殺されろ
5 :じぇじぇじぇのジェー:2015/03/21 (土) 21:50:18.95 ID:HItOBande
ちくわ大明神
1 :名無しでも死にます:2015/03/21(土) 21:49:36.24 ID:+kocPh1W0
もうキラが復活したのは紛れもない事実
2 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:49:56.72 ID:5FpeR9dwd
やっぱりそうなのかな?
3 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:50:02.38 ID:3Hmk4olh0
犯罪者がバンバン死んでいってる
これはどう考えてもキラ様の裁き
4 :名無しでも死にます:2015/03/21 (土) 21:50:09.18 ID:oOtoMamAY
俺は警察の人間だけど、実はキラ信者なんだ
糞アフロ殺されろ
5 :じぇじぇじぇのジェー:2015/03/21 (土) 21:50:18.95 ID:HItOBande
ちくわ大明神
20: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:47:22 ID:uEp
男「ふう…」
グック「何をやっているか知らないがずいぶん頑張ってるな」
グック「ほう、もうこんなに殺したのか」
男「ああ…ところでグック、顔はわかってても名前がわからない奴がいるんだけど」
男「どうにかならないの?」
グック「ああ、そういえば言ってなかったな」
グック「死神の目のこと」
グック「何をやっているか知らないがずいぶん頑張ってるな」
グック「ほう、もうこんなに殺したのか」
男「ああ…ところでグック、顔はわかってても名前がわからない奴がいるんだけど」
男「どうにかならないの?」
グック「ああ、そういえば言ってなかったな」
グック「死神の目のこと」
24: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:48:35 ID:uEp
グック「死神の目には、人間の名前と寿命が見えるんだ」
グック「もちろん今俺の目にはお前の名前と寿命が見えている」
グック「そして俺と取引をすれば、お前の目を死神の目にしてやることができる」
グック「その代償として、お前の残りの寿命が半分になっちまうがな」
グック「さあ…どうする?村夫 創」
男「…グック、『つくる』じゃない」
グック「え?」
男「『あだむ』だ」
グック「」
グック「もちろん今俺の目にはお前の名前と寿命が見えている」
グック「そして俺と取引をすれば、お前の目を死神の目にしてやることができる」
グック「その代償として、お前の残りの寿命が半分になっちまうがな」
グック「さあ…どうする?村夫 創」
男「…グック、『つくる』じゃない」
グック「え?」
男「『あだむ』だ」
グック「」
25: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:49:03 ID:uEp
グック「あ…その…すまん…読み方までは見えないんだ…」
グック「おわびに取扱説明書に書いてあるデスノートのルール教えるから許してくれ…」
グック「ところで取引はどうする…?」
男「あ、うん」
グック「おわびに取扱説明書に書いてあるデスノートのルール教えるから許してくれ…」
グック「ところで取引はどうする…?」
男「あ、うん」
29: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:49:52 ID:uEp
キィィィィィィン
男「なるほど…こう見えるのか」
男「これでキラを裁くのが簡単になる」
グック「そういえばまだ答えを聞いていなかったな」
グック「お前、どうやってキラを裁くつもりなんだ?」
男「死因を書かなければ皆心臓麻痺で死ぬ、そこがデスノートの一番いい所だよグック」
男「すでに主だった凶悪犯罪者の名前は書き尽くし、ネットに顔を晒しているキラ信者の名前も書いた」
男「それが皆心臓麻痺で死んでいくんだ」
男「徐々に犯罪者の殺害数を減らしていき、キラ信者の殺害数を増やす」
男「するとどんな馬鹿でもキラ信者がキラに殺されてるってことに気づく」
男「そしてキラ信者はいなくなり、救世主としてのキラは完全に死ぬ」
男「そうすることで僕の復讐は完了する」
男「これは正義の裁きなんだ」
男「そうさ、僕は…正義だ」
男「なるほど…こう見えるのか」
男「これでキラを裁くのが簡単になる」
グック「そういえばまだ答えを聞いていなかったな」
グック「お前、どうやってキラを裁くつもりなんだ?」
男「死因を書かなければ皆心臓麻痺で死ぬ、そこがデスノートの一番いい所だよグック」
男「すでに主だった凶悪犯罪者の名前は書き尽くし、ネットに顔を晒しているキラ信者の名前も書いた」
男「それが皆心臓麻痺で死んでいくんだ」
男「徐々に犯罪者の殺害数を減らしていき、キラ信者の殺害数を増やす」
男「するとどんな馬鹿でもキラ信者がキラに殺されてるってことに気づく」
男「そしてキラ信者はいなくなり、救世主としてのキラは完全に死ぬ」
男「そうすることで僕の復讐は完了する」
男「これは正義の裁きなんだ」
男「そうさ、僕は…正義だ」
30: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:50:55 ID:uEp
【速報】キラ様、信者を殺す
1 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:15:31.17 ID:X8+Wa2eRr
俺の周りのキラ信者が何人も死んだ
2 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:06.34 ID:s7TaNLxNd
こマ?信者やめるわ
3 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:32.14 ID:BAriKouRay
どうせ本物のキラじゃないお
4 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:57.42 ID:Fj5kV2oT0
直接手を下さず人を殺すなんてキラにしかできないだろ
5 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:17:46.64 ID:aHUroOooo
キラ…
1 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:15:31.17 ID:X8+Wa2eRr
俺の周りのキラ信者が何人も死んだ
2 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:06.34 ID:s7TaNLxNd
こマ?信者やめるわ
3 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:32.14 ID:BAriKouRay
どうせ本物のキラじゃないお
4 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:16:57.42 ID:Fj5kV2oT0
直接手を下さず人を殺すなんてキラにしかできないだろ
5 :名無しでも死にます:2015/03/23(月) 20:17:46.64 ID:aHUroOooo
キラ…
31: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:51:35 ID:uEp
松田「キラの…復活…」
伊出「また月くんのように殺人ノートを使う人間が…?」
松田「ニアは今度こそキラを追うでしょうか?」
相沢「それはわからないが…我々は我々の捜査をするだけだ」
山本 (しゃべんな糞アフロ)
伊出「また月くんのように殺人ノートを使う人間が…?」
松田「ニアは今度こそキラを追うでしょうか?」
相沢「それはわからないが…我々は我々の捜査をするだけだ」
山本 (しゃべんな糞アフロ)
32: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:51:48 ID:uEp
リドナー「ニア、これは…」
ニア「間違いなく殺人ノートです」
ジェバンニ「被害者は犯罪者と一般市民ばかりですね」
ジェバンニ「殺された一般市民はネットの発言記録からキラ信者と思われます」
レスター「しかし今度のキラは信者まで殺すのか…」
ジェバンニ「ちくわ大明神」
レスター「え?」
ジェバンニ「なんでもありません」
ニア「間違いなく殺人ノートです」
ジェバンニ「被害者は犯罪者と一般市民ばかりですね」
ジェバンニ「殺された一般市民はネットの発言記録からキラ信者と思われます」
レスター「しかし今度のキラは信者まで殺すのか…」
ジェバンニ「ちくわ大明神」
レスター「え?」
ジェバンニ「なんでもありません」
33: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:52:29 ID:uEp
翌日
グック「朝早くから精が出るな」
グック「ん?こいつは心臓麻痺で殺さないのか?」
男「ああ、こいつは操って殺すんだ」
グック「美不出やらない夫…こいつはキラ信者だったな」
男「ああ」
グック「こいつをどう操るんだ?」
男「まあこれを見てくれよグック」
グック「朝早くから精が出るな」
グック「ん?こいつは心臓麻痺で殺さないのか?」
男「ああ、こいつは操って殺すんだ」
グック「美不出やらない夫…こいつはキラ信者だったな」
男「ああ」
グック「こいつをどう操るんだ?」
男「まあこれを見てくれよグック」
34: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:52:51 ID:uEp
やらない夫の常識的に考えるブログ
キラ様の同志の美不出やらない夫だ
常識的に考えてキラ様は正義だからキラ様を支援してる
俺と同じ考えの奴は是非友達になってくれ
グック「なんだこのブログ名、ふざけてんのか」
男「大真面目だろ…常識的に考えて」
男「美不出ならこう言うだろうね」
グック「…で、これがどうした?」
男「うん、そろそろ更新される頃だ」
男「あ、来たよグック」
キラ様の同志の美不出やらない夫だ
常識的に考えてキラ様は正義だからキラ様を支援してる
俺と同じ考えの奴は是非友達になってくれ
グック「なんだこのブログ名、ふざけてんのか」
男「大真面目だろ…常識的に考えて」
男「美不出ならこう言うだろうね」
グック「…で、これがどうした?」
男「うん、そろそろ更新される頃だ」
男「あ、来たよグック」
35: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:53:29 ID:uEp
やらない夫の常識的に考えるブログ
キラ様から連絡が来た
悪人を裁くために必要だから、我々同志たちの顔写真が欲しいそうだ
同志諸君、諸君らの顔写真を俺のメールアドレスに送ってくれ
できれば、写真の顔が諸君だという証拠に自分の名前を書いた紙を一緒に写してくれ
グック「いや…これで送る奴なんて居ないだろ」
男「美不出はブログでの言動からかキラ信者に信用されている」
男「そんな美不出に、いやキラに、悪を裁くため…なんて言われたら熱心なキラ信者なら顔写真を送ってしまう」
グック「それをお前が殺すってか?えげつねえな」
男「ああ、新世界を作るためとはいえ心が痛むよ」
男 (学校から帰ってくるのが楽しみだな」
グック「途中から声に出てるぞ」
キラ様から連絡が来た
悪人を裁くために必要だから、我々同志たちの顔写真が欲しいそうだ
同志諸君、諸君らの顔写真を俺のメールアドレスに送ってくれ
できれば、写真の顔が諸君だという証拠に自分の名前を書いた紙を一緒に写してくれ
グック「いや…これで送る奴なんて居ないだろ」
男「美不出はブログでの言動からかキラ信者に信用されている」
男「そんな美不出に、いやキラに、悪を裁くため…なんて言われたら熱心なキラ信者なら顔写真を送ってしまう」
グック「それをお前が殺すってか?えげつねえな」
男「ああ、新世界を作るためとはいえ心が痛むよ」
男 (学校から帰ってくるのが楽しみだな」
グック「途中から声に出てるぞ」
37: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:54:00 ID:uEp
美不出やらない夫
2015年3月24日 午前7時
自身のブログで「自分の名前を書いた紙を一緒に写す」という条件つきで
キラ信者たちの顔写真を募り、午後8時ごろ集まった顔写真をプリントアウトした紙を袋に入れ
スペースランド前のベンチまで持っていく
ベンチに袋を置いた後スペースランドの前の車道に立ち入り、車に轢かれ死亡
2015年3月24日 午前7時
自身のブログで「自分の名前を書いた紙を一緒に写す」という条件つきで
キラ信者たちの顔写真を募り、午後8時ごろ集まった顔写真をプリントアウトした紙を袋に入れ
スペースランド前のベンチまで持っていく
ベンチに袋を置いた後スペースランドの前の車道に立ち入り、車に轢かれ死亡
38: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:54:25 ID:uEp
男「さて…これが信者たちの顔写真だな」
グック「すげえ量だな、美不出すげえ」
男「これで近づいた」
男「悪に怯え悪を崇める弱い者が消える」
男「僕の理想とする新世界が!」
グック「すげえ量だな、美不出すげえ」
男「これで近づいた」
男「悪に怯え悪を崇める弱い者が消える」
男「僕の理想とする新世界が!」
39: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:54:49 ID:uEp
守河内 幽霊作家
竜野村 太々郎
麻薬音楽 明日香
印刷村 拳銃
群馬 農薬
茶戸 万歳
坊主頭 鋸
逃走 英雄
山片 遠隔操作
竜野村 太々郎
麻薬音楽 明日香
印刷村 拳銃
群馬 農薬
茶戸 万歳
坊主頭 鋸
逃走 英雄
山片 遠隔操作
41: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:55:32 ID:uEp
男「…こいつは顔が気に入らないから操って殺そう」
グック「性根が腐ってそうな顔と名前だな」
山本 爆走蛇亜 自殺
2015年3月25日 午前11時
自分の性格に嫌気がさし、ビルの屋上から飛び降り死亡
グック「性根が腐ってそうな顔と名前だな」
山本 爆走蛇亜 自殺
2015年3月25日 午前11時
自分の性格に嫌気がさし、ビルの屋上から飛び降り死亡
43: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:56:09 ID:uEp
相沢「では松田はネットを頼む」
松田「わかりました、あとこの件についてですが…」
山本「うわああああああああああああああ!」
相沢「な、なんだ!?」
山本「僕はどうしてこんなにクズなんだあああああああ!」
山本「相沢さんがアフロってだけでゴミクズ扱いするなんてええええええ!」
山本「あへえええええええええええええええ!」
相沢「山本ォ!?」
松田「わかりました、あとこの件についてですが…」
山本「うわああああああああああああああ!」
相沢「な、なんだ!?」
山本「僕はどうしてこんなにクズなんだあああああああ!」
山本「相沢さんがアフロってだけでゴミクズ扱いするなんてええええええ!」
山本「あへえええええええええええええええ!」
相沢「山本ォ!?」
45: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:56:40 ID:uEp
伊出「山本はなぜ自殺など…」
松田「まさかキラに…」
伊出「そうとしか考えられないか…」
相沢 (俺のアフロのせいで死んだとかないよな)
松田「まさかキラに…」
伊出「そうとしか考えられないか…」
相沢 (俺のアフロのせいで死んだとかないよな)
46: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:57:00 ID:uEp
死神界
カリカーチャ「そろそろ人間殺さねえとな」
デリダブリー「ケケケ…」
ゼルオギー「ん?どこ行くんだリューク」
リューク「最近暇だからよ」
リューク「また人間界にノート落としたんだ」
ゼルオギー「へえ、俺も今度落としてみようかな」
リューク「ククッ」
カリカーチャ「そろそろ人間殺さねえとな」
デリダブリー「ケケケ…」
ゼルオギー「ん?どこ行くんだリューク」
リューク「最近暇だからよ」
リューク「また人間界にノート落としたんだ」
ゼルオギー「へえ、俺も今度落としてみようかな」
リューク「ククッ」
47: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:57:24 ID:uEp
レスター「美不出やらない夫に顔写真を送った者のほとんどが心臓麻痺か…」
ジェバンニ「日本警察にも不審死を遂げた者が…ふぅぐっ!」
レスター「ジェバンニ!」
リドナー「し、死んでる…」
ニア「…」
ジェバンニ「日本警察にも不審死を遂げた者が…ふぅぐっ!」
レスター「ジェバンニ!」
リドナー「し、死んでる…」
ニア「…」
48: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:57:58 ID:uEp
レスター「なぜジェバンニの名前が…」
ニア「ジェバンニはここ数日、何度も外に出ています」
ニア「私のオモチャを買いに」
リドナー「まさか…」
ニア「はい、美不出のブログの件からもわかるように今度のキラは死神の目を持っています」
ニア「キラは何らかの手段でFBIやCIAのメンバーのデータを入手」
ニア「その中にジェバンニのデータがあったんでしょうね」
ニア「街でジェバンニを見たキラは、ジェバンニがデータにあった捜査官だと気付きました」
ニア「そして死神の目で名前を見て、後日デスノートで殺した…そんなところでしょうか」
ニア「偽物のくせになかなか知恵が回るじゃないですか」
ニア「この事件にはあまり興味が持てませんでしたが、少しやる気が出てきました」
レスター (ニアの買い物をジェバンニに押し付けてよかった)
ニア「ジェバンニはここ数日、何度も外に出ています」
ニア「私のオモチャを買いに」
リドナー「まさか…」
ニア「はい、美不出のブログの件からもわかるように今度のキラは死神の目を持っています」
ニア「キラは何らかの手段でFBIやCIAのメンバーのデータを入手」
ニア「その中にジェバンニのデータがあったんでしょうね」
ニア「街でジェバンニを見たキラは、ジェバンニがデータにあった捜査官だと気付きました」
ニア「そして死神の目で名前を見て、後日デスノートで殺した…そんなところでしょうか」
ニア「偽物のくせになかなか知恵が回るじゃないですか」
ニア「この事件にはあまり興味が持てませんでしたが、少しやる気が出てきました」
レスター (ニアの買い物をジェバンニに押し付けてよかった)
50: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:58:29 ID:uEp
男「ふう…まあこんなところか」
グック「ん?なんだまだ数人残ってるじゃないか」
グック「写真の中に名前と寿命が見えてる奴がいるぞ」
男「ああ、こいつらもいつか使うよ」
男「何かあった時のために残しておいただけさ」
グック「ん?なんだまだ数人残ってるじゃないか」
グック「写真の中に名前と寿命が見えてる奴がいるぞ」
男「ああ、こいつらもいつか使うよ」
男「何かあった時のために残しておいただけさ」
51: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:59:00 ID:uEp
学校
男「さ、帰るか」
やる夫「村夫、一緒に帰るお」
男「ああいいよ、帰ろうか」
グック「! ヒヒ…」
男「ん?」
やる夫「どうしたお?」
男「あ、いやなんでもないよ」
男「さあ行こう」
男「さ、帰るか」
やる夫「村夫、一緒に帰るお」
男「ああいいよ、帰ろうか」
グック「! ヒヒ…」
男「ん?」
やる夫「どうしたお?」
男「あ、いやなんでもないよ」
男「さあ行こう」
53: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)21:59:45 ID:uEp
やる夫「村夫、知ってるかお?キラが信者を殺したって話」
男「ん、ああ、知ってるよ」
やる夫「たぶんあれは本物のキラじゃないお」
やる夫「キラが信者を殺すはずないお」
男「…やる夫、あまりそういうことを大声で言わない方がいいよ」
男「近くに今のキラがいたら殺されるじゃないか」
やる夫「村夫、夢も希望もなく生きてきたやる夫にもやっと夢ができたんだお」
男「?」
やる夫「やる夫は今のキラを探し出して殺してやるんだお」
やる夫「あんな偽物に世界を支配させるわけにはいかないお」
男「…そうか、僕もキラは大嫌いだからね」
男「やる夫の気持ちはわかるよ」
やる夫「まあ、やる夫に直接人を殺す度胸なんてあるわけないお」
男「はは、それもそうか」
やる夫「じゃ、また明日だお」
男「ああ、じゃあね」
男「ん、ああ、知ってるよ」
やる夫「たぶんあれは本物のキラじゃないお」
やる夫「キラが信者を殺すはずないお」
男「…やる夫、あまりそういうことを大声で言わない方がいいよ」
男「近くに今のキラがいたら殺されるじゃないか」
やる夫「村夫、夢も希望もなく生きてきたやる夫にもやっと夢ができたんだお」
男「?」
やる夫「やる夫は今のキラを探し出して殺してやるんだお」
やる夫「あんな偽物に世界を支配させるわけにはいかないお」
男「…そうか、僕もキラは大嫌いだからね」
男「やる夫の気持ちはわかるよ」
やる夫「まあ、やる夫に直接人を殺す度胸なんてあるわけないお」
男「はは、それもそうか」
やる夫「じゃ、また明日だお」
男「ああ、じゃあね」
54: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:00:10 ID:uEp
グック「ヒヒ…なかなか面白い奴じゃないか」
男「そうだね、やる夫がホモでキラ信者なのは知ってたけどあんなに熱弁するとは」
グック「で、どうすんだキラ?殺してやるって言ってたぞ?」
男「人を殺す度胸なんてないとも言ってたろ」
男「どうせやる夫はファッションキラ信者だよ」
男「キラを、僕を殺すなんてできるわけがない」
男「そもそも僕がキラだなんて考えもしないだろう」
グック「ヒヒ…そうだといいがなあ」
男「そうだね、やる夫がホモでキラ信者なのは知ってたけどあんなに熱弁するとは」
グック「で、どうすんだキラ?殺してやるって言ってたぞ?」
男「人を殺す度胸なんてないとも言ってたろ」
男「どうせやる夫はファッションキラ信者だよ」
男「キラを、僕を殺すなんてできるわけがない」
男「そもそも僕がキラだなんて考えもしないだろう」
グック「ヒヒ…そうだといいがなあ」
55: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:00:30 ID:uEp
男「さて、今日は夕飯まで勉強だな」
グック「最近はデスノートで漢字の勉強ばかりしてたもんな」
男「たまに変な漢字があって楽しい勉強だったよ」
グック「たまにというか…かなりの頻度だった気がするが」
グック「最近はデスノートで漢字の勉強ばかりしてたもんな」
男「たまに変な漢字があって楽しい勉強だったよ」
グック「たまにというか…かなりの頻度だった気がするが」
57: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:01:13 ID:uEp
母「夕飯できたわよー!」
男「ああ、今行くよ」
母「ねえ、さくらテレビなんか見てないで韓国ドラマ見ましょうよ」
男「いやだ」
母「もう…あら?この番組って…」
男「ん?ああ、キラ王国だね」
司会「キラ様の裁きの対象は再び世界中に広がり…」
男「…え?」
母「あら、自分のファンを殺したりしてたキラを様付けなんてねえ」
男「ご、ごちそうさま母さん…部屋に戻るよ…」
グック(なんかデジャヴ)
男「ああ、今行くよ」
母「ねえ、さくらテレビなんか見てないで韓国ドラマ見ましょうよ」
男「いやだ」
母「もう…あら?この番組って…」
男「ん?ああ、キラ王国だね」
司会「キラ様の裁きの対象は再び世界中に広がり…」
男「…え?」
母「あら、自分のファンを殺したりしてたキラを様付けなんてねえ」
男「ご、ごちそうさま母さん…部屋に戻るよ…」
グック(なんかデジャヴ)
58: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:01:42 ID:uEp
男「どうなってるんだ!僕は何もしてないぞ!」
グック「人間界に二冊目のデスノートが落ちてきたとかじゃね?」
男「つまりそいつがキラの真似事を…?」
グック「気をつけろよ創、そいつが一番殺したい奴は」
グック「もう一人のキラであるお前なんだからな」
男「…」
男「4回…だったか」
グック「人間界に二冊目のデスノートが落ちてきたとかじゃね?」
男「つまりそいつがキラの真似事を…?」
グック「気をつけろよ創、そいつが一番殺したい奴は」
グック「もう一人のキラであるお前なんだからな」
男「…」
男「4回…だったか」
59: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:02:39 ID:uEp
伊出「キラが再び世界の犯罪者を大量に…」
相沢「第二のキラという線も考えられるな」
松田「ちょっと前までは被害者は日本人だけでしたからね」
模木「…」
相沢「まるであの頃に戻ったみたいだな…」
伊出「しかしもうLはいない、ニアの協力を得られるかわからない以上、我々だけでキラと戦うしかないんだ」
相沢「第二のキラという線も考えられるな」
松田「ちょっと前までは被害者は日本人だけでしたからね」
模木「…」
相沢「まるであの頃に戻ったみたいだな…」
伊出「しかしもうLはいない、ニアの協力を得られるかわからない以上、我々だけでキラと戦うしかないんだ」
61: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:03:15 ID:uEp
リドナー「ニア、このキラは…」
ニア「これまでのキラとは別人でしょうね」
レスター「名前を間違えて報道された凶悪犯罪者が殺されていないことから、このキラは目を持っていないと思われます」
ニア「では目を持っているキラをFキラ…fakeキラ」
ニア「目を持っていないキラをBキラ、believerキラとしましょうか」
ニア「Bキラは初代キラの熱心な信者でしょうし」
ニア「これまでのキラとは別人でしょうね」
レスター「名前を間違えて報道された凶悪犯罪者が殺されていないことから、このキラは目を持っていないと思われます」
ニア「では目を持っているキラをFキラ…fakeキラ」
ニア「目を持っていないキラをBキラ、believerキラとしましょうか」
ニア「Bキラは初代キラの熱心な信者でしょうし」
62: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:03:29 ID:uEp
レスター「なぜキラ…いえBキラがキラ信者だと?」
ニア「Bキラは夜神月と同じく、犯罪者ばかりを殺しているからです」
ニア「きっと夜神月の跡を継いだつもりなんでしょう」
ニア「キラを絶対なる神として崇拝する…まるで魅上照のような人間です」
ニア「自身の正義感に基づいて行動し、自分こそ正義と思い込んでいます」
ニア「そんな考え方をするのはキラ信者しかいないでしょう」
ニア「しかし…Bキラがいくら自分は正義だと主張しようと」
ニア「世間がキラを正義と認めようと」
ニア「キラは、FキラもBキラも」
ニア「死神やノートの力に負け…自分が正義だと勘違いしている」
ニア「クレイジーな大量殺人犯」
ニア「ただそれ以外の…何者でもありません」
ニア「Bキラは夜神月と同じく、犯罪者ばかりを殺しているからです」
ニア「きっと夜神月の跡を継いだつもりなんでしょう」
ニア「キラを絶対なる神として崇拝する…まるで魅上照のような人間です」
ニア「自身の正義感に基づいて行動し、自分こそ正義と思い込んでいます」
ニア「そんな考え方をするのはキラ信者しかいないでしょう」
ニア「しかし…Bキラがいくら自分は正義だと主張しようと」
ニア「世間がキラを正義と認めようと」
ニア「キラは、FキラもBキラも」
ニア「死神やノートの力に負け…自分が正義だと勘違いしている」
ニア「クレイジーな大量殺人犯」
ニア「ただそれ以外の…何者でもありません」
63: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:04:07 ID:uEp
【キラ様】世界中で犯罪者が心臓麻痺【万歳】
1 :名無しでも死にます:2015/03/26 (木) 21:32:51.17 ID:3ArikTXen
やっぱキラ様がナンバーワン!
2 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:33:12.74 ID:YZCMwOhZ0
信者殺してたのはなんだったんだよ
3 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:33:45.21 ID:jVUTbdxqd
犯罪者殺したり老人殺したり信者殺したりとキラ様忙しいですね
4 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:34:24.92 ID:Gkia0SZ2M
キラ様になら殺されてもいい
5 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:34:26.31 ID:mhZ81CPQ0
叩いても信じても殺されるってどうすればいいんだよ死ねキラ
1 :名無しでも死にます:2015/03/26 (木) 21:32:51.17 ID:3ArikTXen
やっぱキラ様がナンバーワン!
2 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:33:12.74 ID:YZCMwOhZ0
信者殺してたのはなんだったんだよ
3 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:33:45.21 ID:jVUTbdxqd
犯罪者殺したり老人殺したり信者殺したりとキラ様忙しいですね
4 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:34:24.92 ID:Gkia0SZ2M
キラ様になら殺されてもいい
5 :名無しでも死にます:2015/03/26(木) 21:34:26.31 ID:mhZ81CPQ0
叩いても信じても殺されるってどうすればいいんだよ死ねキラ
64: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:04:56 ID:uEp
リューク「ククッ、あいつもすげえな」
リューク「この短期間でここまでキラの評判を下げるとはな」
リューク「そろそろあいつを殺さねえとヤバいぜ」
リューク「いや、今すぐにでも殺さないとまずいかもな」
リューク「どうするんだ?」
リューク「やる夫」
やる夫「…」
リューク「この短期間でここまでキラの評判を下げるとはな」
リューク「そろそろあいつを殺さねえとヤバいぜ」
リューク「いや、今すぐにでも殺さないとまずいかもな」
リューク「どうするんだ?」
リューク「やる夫」
やる夫「…」
66: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:05:48 ID:uEp
やる夫「村夫は…やる夫の親友だお」
やる夫「できることなら殺したくないんだお」
やる夫「でも村夫はキラを憎んでいるお、父親を殺されたから」
やる夫「だからキラ信者を殺しているんだお、信者の理想とするキラを殺すため」
やる夫「やる夫はキラ信者でありキラだお」
やる夫「信者としての自分の身はどうなってもいいけど、キラの命は守らなくちゃいけないお」
やる夫「親友の命とキラの命、天秤にかけるまでもないお」
やる夫「…村夫の部屋とか風呂とかトイレとかに仕掛けた監視カメラの映像と盗聴器の音声を聞いた時から覚悟はできてたお」
やる夫「村夫がキラだと知った以上、いつか…この時が来てしまうって」
やる夫「許してくれお…村夫、キラ様の世界のために」
やる夫「…ここで死ね、村夫創」
村夫創
やる夫「できることなら殺したくないんだお」
やる夫「でも村夫はキラを憎んでいるお、父親を殺されたから」
やる夫「だからキラ信者を殺しているんだお、信者の理想とするキラを殺すため」
やる夫「やる夫はキラ信者でありキラだお」
やる夫「信者としての自分の身はどうなってもいいけど、キラの命は守らなくちゃいけないお」
やる夫「親友の命とキラの命、天秤にかけるまでもないお」
やる夫「…村夫の部屋とか風呂とかトイレとかに仕掛けた監視カメラの映像と盗聴器の音声を聞いた時から覚悟はできてたお」
やる夫「村夫がキラだと知った以上、いつか…この時が来てしまうって」
やる夫「許してくれお…村夫、キラ様の世界のために」
やる夫「…ここで死ね、村夫創」
村夫創
67: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:06:10 ID:uEp
男「うぼあああああああああああああ!!!」
男「ち…」
男「ちくしょう…」
グック「ヒヒ…」
男「ち…」
男「ちくしょう…」
グック「ヒヒ…」
69: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:06:52 ID:uEp
翌朝
やる夫「学校…行く気しないお」
リューク「ま、そうだろうな」
リューク「今日は休んで家にいろよ」
やる夫「そうするお…」
やる夫「でもキラの裁きを止めるわけにはいかないお」
やる夫「村夫がいなくなったから裁きもやりやすくなったろうし…」
やる夫「早く信者たちを安心させてやらないとだお」
やる夫「村夫…天国で父さんや母親と一緒に僕を見守っていてくれお」
やる夫「学校…行く気しないお」
リューク「ま、そうだろうな」
リューク「今日は休んで家にいろよ」
やる夫「そうするお…」
やる夫「でもキラの裁きを止めるわけにはいかないお」
やる夫「村夫がいなくなったから裁きもやりやすくなったろうし…」
やる夫「早く信者たちを安心させてやらないとだお」
やる夫「村夫…天国で父さんや母親と一緒に僕を見守っていてくれお」
71: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:07:52 ID:uEp
やる夫「ふう…かなり殺したから疲れたお」
リューク「よくそんなに頑張れるな、もう夜じゃないか」
リューク「そもそもお前はなんのためにキラを演じてるんだ?」
やる夫「言ったはずだお、リューク」
やる夫「やる夫はお前が殺したキラ様のためにキラになったんだお」
やる夫「キラとは世界の人間の希望だお、救世主だお」
やる夫「救世主とは悪に怯える弱い者を救う者のことだお」
やる夫「だからやる夫は悪人を殺すんだお」
やる夫「キラ様のために」
リューク (何が何だかわからない…)
リューク「よくそんなに頑張れるな、もう夜じゃないか」
リューク「そもそもお前はなんのためにキラを演じてるんだ?」
やる夫「言ったはずだお、リューク」
やる夫「やる夫はお前が殺したキラ様のためにキラになったんだお」
やる夫「キラとは世界の人間の希望だお、救世主だお」
やる夫「救世主とは悪に怯える弱い者を救う者のことだお」
やる夫「だからやる夫は悪人を殺すんだお」
やる夫「キラ様のために」
リューク (何が何だかわからない…)
72: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:08:09 ID:uEp
翌日
リューク「おい、今日は殺さないのか?のんきに散歩なんかしてよ」
やる夫「昨日飛ばしすぎて手が痛いから治るまで休憩だお」
やる夫「それにリューク、やる夫を快楽殺人犯みたいに言うなお」
リューク (違ったのかよ)
やる夫「お、リューク見るお、指名手配書だお」
リューク「爪楊枝 余裕か、悪そうな奴だな」
やる夫「しゃかりごに爪楊枝を入れたりしただけだお」
やる夫「別に殺すほどの価値がある奴じゃないお…ん?」
リューク「おい、今日は殺さないのか?のんきに散歩なんかしてよ」
やる夫「昨日飛ばしすぎて手が痛いから治るまで休憩だお」
やる夫「それにリューク、やる夫を快楽殺人犯みたいに言うなお」
リューク (違ったのかよ)
やる夫「お、リューク見るお、指名手配書だお」
リューク「爪楊枝 余裕か、悪そうな奴だな」
やる夫「しゃかりごに爪楊枝を入れたりしただけだお」
やる夫「別に殺すほどの価値がある奴じゃないお…ん?」
74: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:08:34 ID:uEp
警官「爪楊枝 余裕だな!建造物侵入罪て逮捕する!」
爪楊枝「余裕wwwww超余裕wwwwwwwwwwww」
警官「あ、待て!」
爪楊枝「少年法改正wwwwwwww余裕wwwwwwwwあと超邪魔wwwwwwwww」
妊婦「きゃっ!」
警官「なっ!大丈夫ですか!」
妊婦「え、ええ…」
爪楊枝「余裕wwwww超余裕wwwwwwwwwwww」
警官「あ、待て!」
爪楊枝「少年法改正wwwwwwww余裕wwwwwwwwあと超邪魔wwwwwwwww」
妊婦「きゃっ!」
警官「なっ!大丈夫ですか!」
妊婦「え、ええ…」
76: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:09:00 ID:uEp
リューク「ひでえな、わざと妊婦にぶつかるなんて」
やる夫「気が変わったお」
リューク「ん?」
爪楊枝 余裕
やる夫「気が変わったお」
リューク「ん?」
爪楊枝 余裕
77: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:09:14 ID:uEp
爪楊枝「余裕wwwwwwよゆ…よ…」
爪楊枝「う…あっ…」
やる夫「超余裕だおwwwwwwwww」
リューク (こいついい奴なのかクズなのかよくわかんねえ)
爪楊枝「う…あっ…」
やる夫「超余裕だおwwwwwwwww」
リューク (こいついい奴なのかクズなのかよくわかんねえ)
78: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:09:32 ID:uEp
警官「こ、これは…爪楊枝!おい!大丈夫か!」
警官「し、死んでる…」
やる夫「メシウマだおwwwwww」
リューク (てか…こんな街中で…大丈夫かよ)
相沢「あれは…」
警官「し、死んでる…」
やる夫「メシウマだおwwwwww」
リューク (てか…こんな街中で…大丈夫かよ)
相沢「あれは…」
79: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:09:42 ID:uEp
相沢「…というわけで、キラはこの写真の男の可能性が高い」
松田「爪楊枝 余裕が突然心臓麻痺で死亡」
松田「爪楊枝が死んだのを見て笑っていた男か…」
相沢「うむ、しかもこの男は爪楊枝が死ぬ前に紙切れに何かを書いていた」
伊出「なるほど、それが殺人ノートの切れ端だとしたら…」
模木「キラは…この男」
松田「よし!この男について調べましょう!」
松田「爪楊枝 余裕が突然心臓麻痺で死亡」
松田「爪楊枝が死んだのを見て笑っていた男か…」
相沢「うむ、しかもこの男は爪楊枝が死ぬ前に紙切れに何かを書いていた」
伊出「なるほど、それが殺人ノートの切れ端だとしたら…」
模木「キラは…この男」
松田「よし!この男について調べましょう!」
80: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:10:12 ID:uEp
模木「見つかりました」
松田「早っ!」
模木「この写真を画像検索にかけてみたところ、このブログがヒットしました」
相沢「これは…やらない夫の常識的に考えるブログ?」
松田「相沢さん!これ美不出やらない夫のブログですよ!」
模木「このページです」
伊出「なんだ?画像が添付されているな」
伊出「美不出と一緒に写っているこの男は…」
松田「相沢さんの写真の男!」
松田「早っ!」
模木「この写真を画像検索にかけてみたところ、このブログがヒットしました」
相沢「これは…やらない夫の常識的に考えるブログ?」
松田「相沢さん!これ美不出やらない夫のブログですよ!」
模木「このページです」
伊出「なんだ?画像が添付されているな」
伊出「美不出と一緒に写っているこの男は…」
松田「相沢さんの写真の男!」
81: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:10:40 ID:uEp
今日、我々の同志に会った
名前は入速出やる夫くん、高校生だそうだ
まだ若いのに、キラ様をとても尊敬していて感心した
これからもキラ様の美しい世界を作るため、共に頑張っていこう
相沢「入速出やる夫…高校生か…」
松田「これって入速出もキラ信者ってことですよね…」
伊出「そうなるな」
模木「それと…このブログのコメント欄を見てください」
相沢「これは…」
やる夫 2015年3月26日 6:44 AM
なんとしても、やらない夫の敵はとってやるお
キラ様のためにも
伊出「26日…キラが世界中の犯罪者を殺し始めた日か…」
松田「怪しい!怪しいですよこれ!」
相沢「うむ…」
名前は入速出やる夫くん、高校生だそうだ
まだ若いのに、キラ様をとても尊敬していて感心した
これからもキラ様の美しい世界を作るため、共に頑張っていこう
相沢「入速出やる夫…高校生か…」
松田「これって入速出もキラ信者ってことですよね…」
伊出「そうなるな」
模木「それと…このブログのコメント欄を見てください」
相沢「これは…」
やる夫 2015年3月26日 6:44 AM
なんとしても、やらない夫の敵はとってやるお
キラ様のためにも
伊出「26日…キラが世界中の犯罪者を殺し始めた日か…」
松田「怪しい!怪しいですよこれ!」
相沢「うむ…」
82: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:11:50 ID:uEp
相沢「よし、入速出やる夫に尾行をつけるぞ!」
松田「いっそ入速出の家に監視カメラと盗聴器をつけましょうよ!竜崎がやったみたいに!」
相沢「よし、留守を見計らって取り付けよう」
松田「はい!」
伊出 (バレたらどうするつもりなんだ…)
松田「いっそ入速出の家に監視カメラと盗聴器をつけましょうよ!竜崎がやったみたいに!」
相沢「よし、留守を見計らって取り付けよう」
松田「はい!」
伊出 (バレたらどうするつもりなんだ…)
83: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:12:29 ID:uEp
ピピッ
松田「!ニア…」
相沢「…どうした?ニア」
ニア「みなさん、キラの居場所を特定しました」
相沢「!」
ニア「まず、キラは2人います」
伊出「な…」
ニア「我々は死神の目を持っているFキラ、持っていないBキラと区別しています」
ニア「そしてFキラは…アメリカにいます」
松田「は?」
ニア「間違いありません、我々の仲間のジェバンニが殺されたことから目を持っているFキラがアメリカにいることは確かです」
ニア「目を持っていないBキラは断定こそできませんが、日本に居る可能性が高いかと」
ニア「そこでどうでしょう、我々と協力していただけませんか」
相沢「協力?」
ニア「我々はFキラを、みなさんはBキラを追う」
ニア「情報は共有しあう、もちろんサポートが必要な時は全力でサポートさせていただきます」
ニア「この条件なら、あなたがたに損は無いと思いますが」
相沢「…一旦通信を切る、少し考えさせてくれ」
松田「!ニア…」
相沢「…どうした?ニア」
ニア「みなさん、キラの居場所を特定しました」
相沢「!」
ニア「まず、キラは2人います」
伊出「な…」
ニア「我々は死神の目を持っているFキラ、持っていないBキラと区別しています」
ニア「そしてFキラは…アメリカにいます」
松田「は?」
ニア「間違いありません、我々の仲間のジェバンニが殺されたことから目を持っているFキラがアメリカにいることは確かです」
ニア「目を持っていないBキラは断定こそできませんが、日本に居る可能性が高いかと」
ニア「そこでどうでしょう、我々と協力していただけませんか」
相沢「協力?」
ニア「我々はFキラを、みなさんはBキラを追う」
ニア「情報は共有しあう、もちろんサポートが必要な時は全力でサポートさせていただきます」
ニア「この条件なら、あなたがたに損は無いと思いますが」
相沢「…一旦通信を切る、少し考えさせてくれ」
84: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:13:20 ID:uEp
相沢「どうする?」
松田「Bキラ…でしたっけ?目を持っていないほうの」
松田「それが入速出やる夫ってことなんでしょうかね?」
伊出「ニアが我々をサポートしてくれるというのは心強いが…」
松田「僕は反対っすよ!だいたいあいつは自分勝手すぎる!」
松田「ああだこうだ口出ししてくるに決まってます!」
伊出「まあ…それは言えているかもな…」
相沢「ふむ…模木、どう思う?」
模木「自分は反対です」
模木「ニアと組めばキラに勝てるかもしれません…が」
模木「また我々が蚊帳の外になる可能性だってある」
模木「そんなことになったら我々は…なんのために命懸けで戦ってきたのかわからない」
松田「模木さん…」
相沢「…うむ、そうだな」
松田「Bキラ…でしたっけ?目を持っていないほうの」
松田「それが入速出やる夫ってことなんでしょうかね?」
伊出「ニアが我々をサポートしてくれるというのは心強いが…」
松田「僕は反対っすよ!だいたいあいつは自分勝手すぎる!」
松田「ああだこうだ口出ししてくるに決まってます!」
伊出「まあ…それは言えているかもな…」
相沢「ふむ…模木、どう思う?」
模木「自分は反対です」
模木「ニアと組めばキラに勝てるかもしれません…が」
模木「また我々が蚊帳の外になる可能性だってある」
模木「そんなことになったら我々は…なんのために命懸けで戦ってきたのかわからない」
松田「模木さん…」
相沢「…うむ、そうだな」
85: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:13:37 ID:uEp
相沢「ニア、待たせたな」
ニア「いえ…それで話し合いの結果はどうなりましたか?」
相沢「すまないが…断らせてくれ」
相沢「我々は我々の捜査をする」
ニア「そうですか…では仕方ありませんね」
ニア「くれぐれも我々の邪魔はしないでください」
ニア「失礼します」
ニア「いえ…それで話し合いの結果はどうなりましたか?」
相沢「すまないが…断らせてくれ」
相沢「我々は我々の捜査をする」
ニア「そうですか…では仕方ありませんね」
ニア「くれぐれも我々の邪魔はしないでください」
ニア「失礼します」
86: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:14:00 ID:uEp
松田「なんすかあの言い方!ニアの奴…」
相沢「ニアは我々は勝手に動くと邪魔になると考えているんだろう」
相沢「だから自分たちの邪魔をさせないようにあんなことを言ってきたんだ」
伊出「うむ…」
相沢「とにかく我々は入速出やる夫を調べよう」
相沢「山本のためにも、キラは必ず倒すんだ」
相沢「ニアは我々は勝手に動くと邪魔になると考えているんだろう」
相沢「だから自分たちの邪魔をさせないようにあんなことを言ってきたんだ」
伊出「うむ…」
相沢「とにかく我々は入速出やる夫を調べよう」
相沢「山本のためにも、キラは必ず倒すんだ」
88: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:14:42 ID:uEp
レスター「日本警察、協力してくれませんでしたね」
ニア「丁寧に頼み込んだつもりだったんですが…まあ仕方ありません」
リドナー「彼らは日本、我々はアメリカ」
リドナー「戦場が違うのですから彼らだって我々の邪魔はしてこないでしょう」
ニア「いえ…Mr.相沢たちのことです、油断はできませんよ」
ニア「丁寧に頼み込んだつもりだったんですが…まあ仕方ありません」
リドナー「彼らは日本、我々はアメリカ」
リドナー「戦場が違うのですから彼らだって我々の邪魔はしてこないでしょう」
ニア「いえ…Mr.相沢たちのことです、油断はできませんよ」
89: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:14:57 ID:uEp
やる夫「今日は目の前でクズ犯罪者が死ぬ様子を見れたお」
やる夫「いい1日だったお…」
リューク「やる夫、大丈夫かよ?あんな街中で堂々と人を殺して」
やる夫「大丈夫だおリューク、ノートに名前を書くと人が死ぬなんて誰も思わないお」
やる夫「まあ…キラ様を殺したLが近くにいたら話は別だけど」
やる夫「Lがあんなところにいるわけないおwwwwwwww」
リューク「デスノートの存在を知ってるのはLだけじゃないんだぞ?」
リューク「キラ事件を捜査した刑事や捜査官だって知ってるんだ」
リューク「刑事は全員日本人だし、あそこにいたって不思議じゃない」
リューク「捕まりたくなかったらああいう危険な真似はやめたほうがいいぞ」
やる夫「こんなんで逮捕されるわけないおwwwwwwwwww」
リューク (駄目だこいつ…面白だけど…)
やる夫「いい1日だったお…」
リューク「やる夫、大丈夫かよ?あんな街中で堂々と人を殺して」
やる夫「大丈夫だおリューク、ノートに名前を書くと人が死ぬなんて誰も思わないお」
やる夫「まあ…キラ様を殺したLが近くにいたら話は別だけど」
やる夫「Lがあんなところにいるわけないおwwwwwwww」
リューク「デスノートの存在を知ってるのはLだけじゃないんだぞ?」
リューク「キラ事件を捜査した刑事や捜査官だって知ってるんだ」
リューク「刑事は全員日本人だし、あそこにいたって不思議じゃない」
リューク「捕まりたくなかったらああいう危険な真似はやめたほうがいいぞ」
やる夫「こんなんで逮捕されるわけないおwwwwwwwwww」
リューク (駄目だこいつ…面白だけど…)
90: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:15:32 ID:uEp
翌日
やる夫「さてと、今日は裁きをしなきゃだお」
やる夫「その前にNEW速HIPでも見るかお…」
やる夫「ん?このスレ…」
キラに彼女殺された
1 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:15:41.87 ID:gpN9Y3vRp
キラ死ね
2 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:16:12.21 ID:nlLQGfcB0
お前の彼女キラ信者だったの?
3 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:16:39.11 ID:70NWRIqm0
俺も妹が殺された!
キラ死ね!地獄に堕ちろ!
4 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:17:01.75 ID:X9Tn3hdap
今日の朝、カーチャンが心臓麻痺で死んだ
キラ絶対許さない、殺してやる
5 :名無しでも死にます:2015/03/03/29(日)10:17:13.90 ID: FaRIkMada
キラに恨みがある奴のためのサイトを作ったから来てくれ
http://kira.sine.korosu
やる夫「さてと、今日は裁きをしなきゃだお」
やる夫「その前にNEW速HIPでも見るかお…」
やる夫「ん?このスレ…」
キラに彼女殺された
1 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:15:41.87 ID:gpN9Y3vRp
キラ死ね
2 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:16:12.21 ID:nlLQGfcB0
お前の彼女キラ信者だったの?
3 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:16:39.11 ID:70NWRIqm0
俺も妹が殺された!
キラ死ね!地獄に堕ちろ!
4 :名無しでも死にます:2015/03/29(日) 10:17:01.75 ID:X9Tn3hdap
今日の朝、カーチャンが心臓麻痺で死んだ
キラ絶対許さない、殺してやる
5 :名無しでも死にます:2015/03/03/29(日)10:17:13.90 ID: FaRIkMada
キラに恨みがある奴のためのサイトを作ったから来てくれ
http://kira.sine.korosu
92: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:16:38 ID:uEp
やる夫「キラ…!?今朝…!?」
やる夫「どういうことだお!やる夫は今起きたんだお!」
リューク「村夫が死んだ後、村夫に憑いてた死神が別の人間にノートを渡したんだろ」
やる夫「グック…だったかお、お前の友達の」
リューク「ああ、俺が死神界で賭けをした相手だ」
やる夫「全く…余計なことをしてくれるお」
やる夫「これじゃあなんのために村夫を殺したのかわからないお!」
リューク「またキラを殺しても、グックがいる限りいたちごっこだぜ」
やる夫「くそっ…どうしたらいいんだお…」
やる夫「どういうことだお!やる夫は今起きたんだお!」
リューク「村夫が死んだ後、村夫に憑いてた死神が別の人間にノートを渡したんだろ」
やる夫「グック…だったかお、お前の友達の」
リューク「ああ、俺が死神界で賭けをした相手だ」
やる夫「全く…余計なことをしてくれるお」
やる夫「これじゃあなんのために村夫を殺したのかわからないお!」
リューク「またキラを殺しても、グックがいる限りいたちごっこだぜ」
やる夫「くそっ…どうしたらいいんだお…」
93: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:17:06 ID:uEp
リューク「ククッ、教えてやろうか?」
リューク「死神の殺し方」
やる夫「えっ?」
リューク「死神界で聞いてきたんだ」
リューク「何かあったときのためにな」
やる夫「でも…いいのかお?友達を殺すことになるんだお?」
リューク「別にあいつ友達じゃねえしなあ」
やる夫「そ、それなら教えてくれお!」
リューク「ただし条件がある」
やる夫「なんだお?」
リューク「リンゴくれ」
やる夫「…買いに行くお」
リューク「死神の殺し方」
やる夫「えっ?」
リューク「死神界で聞いてきたんだ」
リューク「何かあったときのためにな」
やる夫「でも…いいのかお?友達を殺すことになるんだお?」
リューク「別にあいつ友達じゃねえしなあ」
やる夫「そ、それなら教えてくれお!」
リューク「ただし条件がある」
やる夫「なんだお?」
リューク「リンゴくれ」
やる夫「…買いに行くお」
95: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:17:40 ID:uEp
松田「入速出が家を出ました!」
模木「入速出の親は数分前に外出しました」
相沢「よし、模木と松田は監視カメラと盗聴器を仕掛けてくれ」
相沢「本部から応援しているぞ」
模木「入速出の親は数分前に外出しました」
相沢「よし、模木と松田は監視カメラと盗聴器を仕掛けてくれ」
相沢「本部から応援しているぞ」
97: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:18:37 ID:uEp
リューク「はーっ、やっぱリンゴは人間界産に限る」
やる夫「で、死神の殺し方っていうのはなんなんだお?」
リューク「死神は死神界で定められた掟を破るなど死神失格なことをすると死ぬんだ」
リューク「デスノート以外で人間を殺すとか、好きな人間の寿命を延ばすとかな」
やる夫「つまり…グックがデスノート以外で人を殺すとか、好きな人間の寿命を延ばすとかすればグックは死ぬってことかお?」
リューク「まあそうだな」
リューク「もっとも、死神はまずそんなことしないけどな」
やる夫「駄目じゃないかお!リンゴと金と時間返せお!」
リューク「あ、これ食べる?」
やる夫「芯じゃないかお!いらないお!」
やる夫「で、死神の殺し方っていうのはなんなんだお?」
リューク「死神は死神界で定められた掟を破るなど死神失格なことをすると死ぬんだ」
リューク「デスノート以外で人間を殺すとか、好きな人間の寿命を延ばすとかな」
やる夫「つまり…グックがデスノート以外で人を殺すとか、好きな人間の寿命を延ばすとかすればグックは死ぬってことかお?」
リューク「まあそうだな」
リューク「もっとも、死神はまずそんなことしないけどな」
やる夫「駄目じゃないかお!リンゴと金と時間返せお!」
リューク「あ、これ食べる?」
やる夫「芯じゃないかお!いらないお!」
98: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:18:56 ID:uEp
ピロン
やる夫「ん?LIMEのメッセージだお…誰だおこんな時に」
やる夫「…は?」
やる夫「ど、どういうことだお!」
やる夫「ん?LIMEのメッセージだお…誰だおこんな時に」
やる夫「…は?」
やる夫「ど、どういうことだお!」
99: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:19:17 ID:uEp
やる夫「なんで…なんで生きているんだお!」
リューク「お、おい!何があったんだよ!」
やる夫「さっきのLIMEのメッセージ…村夫からだったお」
リューク「は?」
リューク「いや…あいつは死んだろ…」
リューク「あいつの父親か母親のイタズラじゃね?」
やる夫「村夫の父親はキラに殺されたお!母親はやる夫が殺したお!」
リューク「ああ…そうだったな…」
やる夫「だから村夫のアカウントからメッセージが来るなんてありえないんだお!」
やる夫「とにかく村夫の家に行ってみるお!」
リューク「お、おい!何があったんだよ!」
やる夫「さっきのLIMEのメッセージ…村夫からだったお」
リューク「は?」
リューク「いや…あいつは死んだろ…」
リューク「あいつの父親か母親のイタズラじゃね?」
やる夫「村夫の父親はキラに殺されたお!母親はやる夫が殺したお!」
リューク「ああ…そうだったな…」
やる夫「だから村夫のアカウントからメッセージが来るなんてありえないんだお!」
やる夫「とにかく村夫の家に行ってみるお!」
101: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:20:10 ID:uEp
松田「もしもし相沢さん!今模木さんと一緒に入速出の家に監視カメラと盗聴器を仕掛けてるんですが…」
相沢「どうした?」
松田「すでに監視カメラと盗聴器があったんですよ!我々のものではありません!」
相沢「なっ…」
松田「それと…入速出も盗撮盗聴をしていました!」
松田「入速出のパソコンにどこかの家の風呂場とトイレと勉強部屋と玄関が映ってます!」
松田「勉強部屋には大学生くらいの男がいます!」
松田「ん?黒いノートを持って…ちょっ!このノート…殺人ノートですよ!」
相沢「何!?」
松田「人の名前がたくさん書いてあります!間違いありません!」
松田「あ!?風呂場で人が死んでますよ!」
松田「あっ!?玄関に入速出が入ってきました!」
松田「ああっ!?入速出も殺人ノートを出した!」
松田「間違いありません!こいつらキラです!」
相沢「なんだと!?」
相沢「どうした?」
松田「すでに監視カメラと盗聴器があったんですよ!我々のものではありません!」
相沢「なっ…」
松田「それと…入速出も盗撮盗聴をしていました!」
松田「入速出のパソコンにどこかの家の風呂場とトイレと勉強部屋と玄関が映ってます!」
松田「勉強部屋には大学生くらいの男がいます!」
松田「ん?黒いノートを持って…ちょっ!このノート…殺人ノートですよ!」
相沢「何!?」
松田「人の名前がたくさん書いてあります!間違いありません!」
松田「あ!?風呂場で人が死んでますよ!」
松田「あっ!?玄関に入速出が入ってきました!」
松田「ああっ!?入速出も殺人ノートを出した!」
松田「間違いありません!こいつらキラです!」
相沢「なんだと!?」
103: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:21:11 ID:uEp
ピピッ
ニア「ニアです、Mr.相沢…どうも私は勘違いをしていたようで」
ニア「Fキラの居場所はアメリカではありませんでした」
ニア「日本の可能性が高いので我々は日本に向かいますがくれぐれも…」
相沢「ニア!もうお前たちは蚊帳の外なんだ!くれぐれも邪魔しないでくれ!」
ブツン
ニア「…?」
ニア「ニアです、Mr.相沢…どうも私は勘違いをしていたようで」
ニア「Fキラの居場所はアメリカではありませんでした」
ニア「日本の可能性が高いので我々は日本に向かいますがくれぐれも…」
相沢「ニア!もうお前たちは蚊帳の外なんだ!くれぐれも邪魔しないでくれ!」
ブツン
ニア「…?」
104: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:21:38 ID:uEp
男「…やあ、やる夫」
やる夫「村夫…どうして…」
男「どうして生きているか…か」
男「グックのおかげだよ」
グック「ヒヒ…」
やる夫「村夫…どうして…」
男「どうして生きているか…か」
男「グックのおかげだよ」
グック「ヒヒ…」
105: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:22:18 ID:uEp
男「僕は非常時のために殺さないでおいたキラ信者に同じ内容の封筒を送った」
男「内容は…僕の顔写真と手紙、そしてデスノートの切れ端」
男「手紙には『私はキラです。この写真の男の名前は材大倉といいます。私の言葉を信じればあなたは救われるでしょう』と書いておいた」
男「そしてデスノートに信者の名前を書いた」
男「死因は心臓麻痺…死の前の行動は」
男「送られてきた封筒に入っていた顔写真をよく見ながら、写真の男の名前は村大倉と思い込みながら同封されていた紙切れに村大倉と4回書き込んだ後、封筒、顔写真、手紙、紙切れを焼却」
やる夫「…?」
男「やる夫は知らないだろうね、4回名前を書き間違えるとその人間に対してデスノートは効かなくなる」
男「僕の名前を間違えたおわびにグックが教えてくれたんだ」
男「2人目のキラが現れたと聞いて、殺されないためにやったんだけど…」
男「まさか母さんまで殺してくるとはね、計算外だったよやる夫」
男「内容は…僕の顔写真と手紙、そしてデスノートの切れ端」
男「手紙には『私はキラです。この写真の男の名前は材大倉といいます。私の言葉を信じればあなたは救われるでしょう』と書いておいた」
男「そしてデスノートに信者の名前を書いた」
男「死因は心臓麻痺…死の前の行動は」
男「送られてきた封筒に入っていた顔写真をよく見ながら、写真の男の名前は村大倉と思い込みながら同封されていた紙切れに村大倉と4回書き込んだ後、封筒、顔写真、手紙、紙切れを焼却」
やる夫「…?」
男「やる夫は知らないだろうね、4回名前を書き間違えるとその人間に対してデスノートは効かなくなる」
男「僕の名前を間違えたおわびにグックが教えてくれたんだ」
男「2人目のキラが現れたと聞いて、殺されないためにやったんだけど…」
男「まさか母さんまで殺してくるとはね、計算外だったよやる夫」
107: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:22:49 ID:uEp
男「やる夫がやった方法をそのまま使っただけだよ」
やる夫「ま…さか…」
男「監視カメラと盗聴器…けっこう高かったよ」
やる夫「…」
男「さて…キラ」
男「僕にデスノートは効かない」
男「ならばどうする?殴り殺すか?」
やる夫「ま…さか…」
男「監視カメラと盗聴器…けっこう高かったよ」
やる夫「…」
男「さて…キラ」
男「僕にデスノートは効かない」
男「ならばどうする?殴り殺すか?」
108: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:23:04 ID:uEp
やる夫「…く…ふふ…ははは…」
やる夫「ははははははははははははははははははははははは!!!!!」
やる夫「やる夫の…負けだお」
やる夫「殺せ…」
男「やる夫…キラとしてのお前は嫌いだったし」
男「ホモとしてもお前は大嫌いだった…だが」
男「友達として…お前は大好きだったよ…」
やる夫「…はは」
やる夫「デスノートを拾わなければ…やる夫は…ホモとして村夫に好かれていたのかお?」
男「それはないよ…」
やる夫「はは…知ってるお…」
男「じゃあね…やる夫」
入速出やる夫
やる夫「ははははははははははははははははははははははは!!!!!」
やる夫「やる夫の…負けだお」
やる夫「殺せ…」
男「やる夫…キラとしてのお前は嫌いだったし」
男「ホモとしてもお前は大嫌いだった…だが」
男「友達として…お前は大好きだったよ…」
やる夫「…はは」
やる夫「デスノートを拾わなければ…やる夫は…ホモとして村夫に好かれていたのかお?」
男「それはないよ…」
やる夫「はは…知ってるお…」
男「じゃあね…やる夫」
入速出やる夫
109: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:23:24 ID:uEp
男「さて…」
リューク「ククッ、はじめまして、リュークです」
男「リューク、君に言っておきたいことがあったんだ」
男「キラを殺してくれてありがとう…」
リューク「ククッ、どういたしまして」
男「父の仇が無様に死んだ…それを聞いただけでだいぶ救われたよ」
リューク「そうかよかったな」
男「ああ…ん?」
リューク「ククッ、はじめまして、リュークです」
男「リューク、君に言っておきたいことがあったんだ」
男「キラを殺してくれてありがとう…」
リューク「ククッ、どういたしまして」
男「父の仇が無様に死んだ…それを聞いただけでだいぶ救われたよ」
リューク「そうかよかったな」
男「ああ…ん?」
111: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:24:14 ID:uEp
相沢「顔は隠したな?」
松田「はい!」
伊出「行くぞ!」
松田「はい!」
伊出「行くぞ!」
112: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:24:25 ID:uEp
男「もう時間が無さそうだな…」
グック「おい、そのナイフは…」
男「もう少し信者たちを裁いていたかったが…もう駄目みたいだ」
グック「…今まで色々楽しかったぜ、ボケモンバトルとかな」
男「はは…まさか僕が死神に負けるとはね…」
グック「うんばああああああとか奇声をあげてたな」
男「はは…」
グック「じゃあな…村夫創」
グック「おい、そのナイフは…」
男「もう少し信者たちを裁いていたかったが…もう駄目みたいだ」
グック「…今まで色々楽しかったぜ、ボケモンバトルとかな」
男「はは…まさか僕が死神に負けるとはね…」
グック「うんばああああああとか奇声をあげてたな」
男「はは…」
グック「じゃあな…村夫創」
114: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:25:04 ID:uEp
男「ここは…僕は死んだはずじゃ…」
やる夫「村夫、何やってるんだお?ほら、村夫の家族も待ってるお」
男「え…」
母「あ、おかえりなさい創」
男「…ただいま、母さん」
父「おかえり、待ってたよ創」
男「ああ…」
男「ただいま、父さん」
父「さあ、行こう」
男「ああ…」
死んだ後に行くところは、無である
やる夫「村夫、何やってるんだお?ほら、村夫の家族も待ってるお」
男「え…」
母「あ、おかえりなさい創」
男「…ただいま、母さん」
父「おかえり、待ってたよ創」
男「ああ…」
男「ただいま、父さん」
父「さあ、行こう」
男「ああ…」
死んだ後に行くところは、無である
115: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:25:15 ID:uEp
相沢「おい!開けろ!」
松田「相沢さん!このドア硬貨で開けられるタイプですよ!」
模木「10円玉です」
伊出「よし!開いたぞ!」
松田「こ、これは…」
相沢「し、死んでる…」
松田「相沢さん!このドア硬貨で開けられるタイプですよ!」
模木「10円玉です」
伊出「よし!開いたぞ!」
松田「こ、これは…」
相沢「し、死んでる…」
116: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:25:42 ID:uEp
ニア「そうですか…残念です」
相沢「ニア…すまなかった」
ニア「?何がですか?」
相沢「我々が余計なことをしたせいでキラを死なせてしまった…」
相沢「罪を償わせることも…できなかった」
ニア「…Mr.相沢、今回の事件…私は全く役に立ちませんでした」
ニア「役に立たなかったどころか、あなたがた日本警察の邪魔をしてしまいました」
相沢「ニア…すまなかった」
ニア「?何がですか?」
相沢「我々が余計なことをしたせいでキラを死なせてしまった…」
相沢「罪を償わせることも…できなかった」
ニア「…Mr.相沢、今回の事件…私は全く役に立ちませんでした」
ニア「役に立たなかったどころか、あなたがた日本警察の邪魔をしてしまいました」
117: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:25:55 ID:uEp
ニア「申し訳ありませんでした」
相沢「ニア…」
ニア「お互い謝ったことですし、これからは…」
ニア「共に協力していきましょう」
ニア「死んでいった者のためにも」
相沢「!ああ…」
相沢「ニア…」
ニア「お互い謝ったことですし、これからは…」
ニア「共に協力していきましょう」
ニア「死んでいった者のためにも」
相沢「!ああ…」
118: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:26:12 ID:uEp
グック「…とまあ、こんな感じだったな」
グック「けっこう楽しめたぜ」
デリダブリー「へえ、人間界にデスノート落とすのってマジで楽しいんだな」
グック「お前も今度やってみろよ」
グック「お前、人間のイメージする死神に近い形してるから人間界に合ってるかもしれないぜ」
デリダブリー「やだよ、俺はここでお前ら相手に賭け事してたほうが楽しいからな」
リューク「ククッ、そうかもな」
デリダブリー「リューク、お前もたまにはやれよ」
リューク「…お前、俺がグックより賭けに弱いの知ってて言ってるだろ」
グック「けっこう楽しめたぜ」
デリダブリー「へえ、人間界にデスノート落とすのってマジで楽しいんだな」
グック「お前も今度やってみろよ」
グック「お前、人間のイメージする死神に近い形してるから人間界に合ってるかもしれないぜ」
デリダブリー「やだよ、俺はここでお前ら相手に賭け事してたほうが楽しいからな」
リューク「ククッ、そうかもな」
デリダブリー「リューク、お前もたまにはやれよ」
リューク「…お前、俺がグックより賭けに弱いの知ってて言ってるだろ」
119: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:26:32 ID:uEp
少年「キラ様…どこに行っちゃったんですか…」
少年「もう一度…キラ様のスレを立てたいです…」
少年「はあ…帰ってキラのアンチサイトを荒らすか…」
少年「ん?これは…」
少年「DEATH NOTE…?」
少年「もう一度…キラ様のスレを立てたいです…」
少年「はあ…帰ってキラのアンチサイトを荒らすか…」
少年「ん?これは…」
少年「DEATH NOTE…?」
121: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:28:21 ID:uEp
終わりです
前に書いたSSが短い上につまらないとか言われたので
今度は長い上につまらないSSを書いてみました
SSについて質問などありますか?
前に書いたSSが短い上につまらないとか言われたので
今度は長い上につまらないSSを書いてみました
SSについて質問などありますか?
123: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:30:02 ID:X7z
>>121
なんで村夫は第2のキラがやる夫だと分かったんだ?
なんで村夫は第2のキラがやる夫だと分かったんだ?
125: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:31:58 ID:uEp
>>123
やる夫の家に監視カメラを仕掛けてました
>>107の「やる夫がやった方法」のくだりはそういう意味です
やる夫の家に監視カメラを仕掛けてました
>>107の「やる夫がやった方法」のくだりはそういう意味です
124: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:30:16 ID:1Vn
村夫創の名前の由来は?
128: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:33:04 ID:uEp
>>124
月にポテチテレビで殺された横領犯、村夫田吉の息子だからです
創(あだむ)は主人公はキラキラネームがいいと思ったのでこれにしました
月にポテチテレビで殺された横領犯、村夫田吉の息子だからです
創(あだむ)は主人公はキラキラネームがいいと思ったのでこれにしました
126: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:32:34 ID:X7z
>>125
なんでカメラを仕掛けようと思ったんだ?
なんでカメラを仕掛けようと思ったんだ?
127: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:33:00 ID:DC6
なぜやる夫を疑ったのか
129: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:34:39 ID:uEp
>>126、>>127
疑っていたわけではありません
やる夫が村夫の家に監視カメラを仕掛けていたので、やり返しのつもりでやる夫の家に監視カメラを仕掛けました
そうしたらやる夫がデスノートで犯罪者を殺す様子が映っていたわけです
疑っていたわけではありません
やる夫が村夫の家に監視カメラを仕掛けていたので、やり返しのつもりでやる夫の家に監視カメラを仕掛けました
そうしたらやる夫がデスノートで犯罪者を殺す様子が映っていたわけです
131: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:36:34 ID:X7z
>>129
じゃあなんでデスノートを持ってることが分かった時点で殺さなかったんだ?
じゃあなんでデスノートを持ってることが分かった時点で殺さなかったんだ?
133: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:41:03 ID:uEp
>>131
やる夫がBキラだと知ったのは村夫がデスノート耐性を持ってからだったからです
やる夫がBキラだと知ったのは村夫がデスノート耐性を持ってからだったからです
130: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:36:20 ID:1Vn
SSに出てきた2chみたいな掲示板にジェバンニがいたけど、他のキャラは書き込んでないの?
132: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:39:47 ID:uEp
>>130
ジェバンニのほかには
村夫、やる夫、山本、相沢、ラストの少年が出てます
探してみてください
ジェバンニのほかには
村夫、やる夫、山本、相沢、ラストの少年が出てます
探してみてください
134: 名無しさん@おーぷん 2015/03/21(土)22:42:08 ID:1Vn
なるほど、面白かった
乙
乙
引用元: 男「DEATH NOTE…?」
エレン「クリスタに求婚したら大変なことになった」
2019-05-30
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:11:54.25 ID:PWVEFFWt0
教官「次!ミカサ・アッカーマン!」
ミカサ「はい」
カシュッ
教官「・・・跳躍距離、108m。1級!」
おおっ
アルミン「すごいね、ミカサ。100m超えなんて今季で一人だけだよ」
コニー「30mしか無いワイヤーでどうやって100m飛ぶんだよ・・・意味わかんねー」
エレン「・・・お、俺だって最終試験までには超えてみせるよ」
ジャン「無理無理。ミカサは特別だよ。俺だって限界まで攻めて94mだ。それで、エレン先生は何mなんだ?」
エレン「・・・79m」
ジャン「おwwww凄いじゃんwwwwあと1mで2級だよwwwwよかったねwwww」
エレン「くっ」
ミカサ「はい」
カシュッ
教官「・・・跳躍距離、108m。1級!」
おおっ
アルミン「すごいね、ミカサ。100m超えなんて今季で一人だけだよ」
コニー「30mしか無いワイヤーでどうやって100m飛ぶんだよ・・・意味わかんねー」
エレン「・・・お、俺だって最終試験までには超えてみせるよ」
ジャン「無理無理。ミカサは特別だよ。俺だって限界まで攻めて94mだ。それで、エレン先生は何mなんだ?」
エレン「・・・79m」
ジャン「おwwww凄いじゃんwwwwあと1mで2級だよwwwwよかったねwwww」
エレン「くっ」
関連
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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:13:09.86 ID:PWVEFFWt0
教官「次!クリスタ・レンズ!」
クリスタ「は、はいっ!」
カシュッ
教官「・・・41m。4級」
クリスタ「はい・・・」
教官「クリスタ・レンズ。ワイヤーは片側30m。片方ずつ目一杯伸ばして何m移動できる」
クリスタ「・・・60mです」
教官「そうだ。ただ、道具を目一杯伸ばせばそれだけ跳躍できる。貴様は道具の脚を引っ張る餌にすぎん。いや、道具の脚を引っ張る貴様は唯の家畜だ」
クリスタ「・・・はい」
教官「本来、立体軌道は体が小柄なほど有利だ。最も小柄でありながらこの成績、まっとうな体格ならそれこそ家畜以下の存在だろうな」
クリスタ「・・・はぃ・・・」
教官「ただ、食われるだけなら一向に構わない。だが、貴様のようなゴミは間違いなく仲間を道連れにする。せいぜい、仲間を食われないように率先して食われに行くことだな」
クリスタ「うぅ・・・」ジワッ
訓練兵一同(涙目のクリスタ、マジ天使)
クリスタ「は、はいっ!」
カシュッ
教官「・・・41m。4級」
クリスタ「はい・・・」
教官「クリスタ・レンズ。ワイヤーは片側30m。片方ずつ目一杯伸ばして何m移動できる」
クリスタ「・・・60mです」
教官「そうだ。ただ、道具を目一杯伸ばせばそれだけ跳躍できる。貴様は道具の脚を引っ張る餌にすぎん。いや、道具の脚を引っ張る貴様は唯の家畜だ」
クリスタ「・・・はい」
教官「本来、立体軌道は体が小柄なほど有利だ。最も小柄でありながらこの成績、まっとうな体格ならそれこそ家畜以下の存在だろうな」
クリスタ「・・・はぃ・・・」
教官「ただ、食われるだけなら一向に構わない。だが、貴様のようなゴミは間違いなく仲間を道連れにする。せいぜい、仲間を食われないように率先して食われに行くことだな」
クリスタ「うぅ・・・」ジワッ
訓練兵一同(涙目のクリスタ、マジ天使)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:14:20.00 ID:PWVEFFWt0
風呂
マルコ「いやー。訓練後の風呂はやっぱり気持ちいいなー」
コニー「コレと食事くらいしか楽しみないしな」
ライナー「そーいや今日もクリスタは大天使だったな。結婚したい」
エレン「え、え!?け、結婚って・・・」
ライナー「んあ?お前はそ~思わなかったん?」
エレン「いやでも結婚って・・・」
ジャン「クリスタは俺と結婚するから」
ベルトルト「いや、俺とするから」
ジャン「まーエレンは保護者付きだからな。お子様には早い話だよ」
エレン「んだと?お、俺だってクリスタと結婚するから」
ねーよwwww
わははははは
エレン(なんだ?クリスタに求婚するのは当たり前の事なのか?)
マルコ「いやー。訓練後の風呂はやっぱり気持ちいいなー」
コニー「コレと食事くらいしか楽しみないしな」
ライナー「そーいや今日もクリスタは大天使だったな。結婚したい」
エレン「え、え!?け、結婚って・・・」
ライナー「んあ?お前はそ~思わなかったん?」
エレン「いやでも結婚って・・・」
ジャン「クリスタは俺と結婚するから」
ベルトルト「いや、俺とするから」
ジャン「まーエレンは保護者付きだからな。お子様には早い話だよ」
エレン「んだと?お、俺だってクリスタと結婚するから」
ねーよwwww
わははははは
エレン(なんだ?クリスタに求婚するのは当たり前の事なのか?)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:15:21.86 ID:PWVEFFWt0
エレン「な、なぁアルミン。クリスタと結婚するとかって皆良く言うことなのか?」
アルミン「ココの訓練兵は皆言ってるんじゃないの?言ってないのはエレン位じゃないかな」
エレン「そ、そうか。アルミン、お前もか?」
アルミン「たまにね。たぶん、エレンにはミカサが居るから皆エレンの前では話題にしなかったんじゃないかな」
エレン「そ、そうか」
エレン(俺だけ言ってないのか・・・。俺もクリスタに求婚した方が良いのかな?)
アルミン「ココの訓練兵は皆言ってるんじゃないの?言ってないのはエレン位じゃないかな」
エレン「そ、そうか。アルミン、お前もか?」
アルミン「たまにね。たぶん、エレンにはミカサが居るから皆エレンの前では話題にしなかったんじゃないかな」
エレン「そ、そうか」
エレン(俺だけ言ってないのか・・・。俺もクリスタに求婚した方が良いのかな?)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:16:44.42 ID:PWVEFFWt0
夜
アルミン「急に呼び出してどうしたの?もうすぐ消灯時間だよ。見つかるとヤバイよ・・・」
エレン「聞きたいことがあってな。その、プロポーズ、ってどうやるんだ?」
アルミン「え、えええええええっ!!」
エレン「しっ!声がでかいっ」
アルミン「ご、ごめん。でもプロポーズって・・・」
エレン「恥ずかしい話だけど、俺も何時までもミカサの世話になりたくないというか、対等な立場になりたいというか、なんというか、」
アルミン「・・・。そっか。エレンもちゃんと考えているんだね。分かった協力する。今日は戻ろう。寝ながら作戦考えてみる」
エレン「助かる。お前がいればもう安心だな」
アルミン「急に呼び出してどうしたの?もうすぐ消灯時間だよ。見つかるとヤバイよ・・・」
エレン「聞きたいことがあってな。その、プロポーズ、ってどうやるんだ?」
アルミン「え、えええええええっ!!」
エレン「しっ!声がでかいっ」
アルミン「ご、ごめん。でもプロポーズって・・・」
エレン「恥ずかしい話だけど、俺も何時までもミカサの世話になりたくないというか、対等な立場になりたいというか、なんというか、」
アルミン「・・・。そっか。エレンもちゃんと考えているんだね。分かった協力する。今日は戻ろう。寝ながら作戦考えてみる」
エレン「助かる。お前がいればもう安心だな」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:18:03.87 ID:PWVEFFWt0
後日
エレン「んで、どうだ?」
アルミン「やっぱり訓練所の中で唐突にってのはダメだと思うんだ。相手は気にしないかもだけど、エレンの誠意ってのも見せなきゃね」
エレン「お、おう。皆そんなに気合入れて求婚してたのか?そんな風には見えなかったけどな」
アルミン「??。まぁプロポーズなんて人に見せるものじゃないしね。皆上手くやってるものだよ」
エレン「そ、そうか。凄いんだな」
アルミン「まず、今度の休日に外出申請でデートに誘おう」
エレン「で、デートか。俺初めてでうまくいくかどうか」
アルミン「いつものエレンで十分だよ。逆にデート慣れしてたら追求受けると思うなぁ」
エレン「そうか。ならそこまで気負う必要もないな」
アルミン「うん。いつもの感じでいいと思うよ。それと他には・・・」
・・・・・・・
アルミン「こんな感じかな。後は大丈夫?」
エレン「おう。助かった。後はこっちでなんとかするわ。頼りっぱなしじゃアレだしな」
アルミン「うん。頑張ってね。二人のこと応援してるから」
エレン「んで、どうだ?」
アルミン「やっぱり訓練所の中で唐突にってのはダメだと思うんだ。相手は気にしないかもだけど、エレンの誠意ってのも見せなきゃね」
エレン「お、おう。皆そんなに気合入れて求婚してたのか?そんな風には見えなかったけどな」
アルミン「??。まぁプロポーズなんて人に見せるものじゃないしね。皆上手くやってるものだよ」
エレン「そ、そうか。凄いんだな」
アルミン「まず、今度の休日に外出申請でデートに誘おう」
エレン「で、デートか。俺初めてでうまくいくかどうか」
アルミン「いつものエレンで十分だよ。逆にデート慣れしてたら追求受けると思うなぁ」
エレン「そうか。ならそこまで気負う必要もないな」
アルミン「うん。いつもの感じでいいと思うよ。それと他には・・・」
・・・・・・・
アルミン「こんな感じかな。後は大丈夫?」
エレン「おう。助かった。後はこっちでなんとかするわ。頼りっぱなしじゃアレだしな」
アルミン「うん。頑張ってね。二人のこと応援してるから」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:19:37.97 ID:PWVEFFWt0
エレン「く、クリスタ!少しいいか?」
クリスタ「なに?どうしたのエレン」
エレン「その、さ。次の休日、一緒に街に出ないか?」
クリスタ「たまには良いかもね。良いわ、行きましょ。ミカサとアルミンも一緒?ユミルも誘って良いかしら?」
エレン「いや、その、二人だけで」
クリスタ「・・・へっ?」
エレン「その、さ。デートに行こう」
クリスタ「え、あ、その、・・・はぃ」
クリスタ「なに?どうしたのエレン」
エレン「その、さ。次の休日、一緒に街に出ないか?」
クリスタ「たまには良いかもね。良いわ、行きましょ。ミカサとアルミンも一緒?ユミルも誘って良いかしら?」
エレン「いや、その、二人だけで」
クリスタ「・・・へっ?」
エレン「その、さ。デートに行こう」
クリスタ「え、あ、その、・・・はぃ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:21:05.98 ID:PWVEFFWt0
アルミン「じゃあちゃんと誘えたんだ」
エレン「おう。時間も取り付けたし、外出申請もだしといた」
アルミン「じゃあ後はエレン次第だね。僕のお金少し貸しとくよ。訓練兵の給金だけじゃ苦しいでしょ?」
エレン「いや、アルミン。そこまでは」
アルミン「良いから。少しでも手伝わせてよ。何時も世話になってるしね」
エレン「・・・。色々ありがとな」
コニー「なんだぁエレン。どっか行くのか?」
マルコ「そう言えば外出申請出してたね。街に行くの?」
ライナー「なんだ?ミカサとデートか?」
エレン「なっ、ミカサは関係ないだろ!」
ベルトルト「ムキになって怪しいな。おいジャン!コイツ明日ミカサとデートだとよ!」
ジャン「んだとこら。衛生隊送りで予定パーにしてやんよ」
エレン「だから!ミカサは関係ないって言ってるだろ!!」
ドガンッバダンッ
わはははははは
やれやれーっ!
エレン「おう。時間も取り付けたし、外出申請もだしといた」
アルミン「じゃあ後はエレン次第だね。僕のお金少し貸しとくよ。訓練兵の給金だけじゃ苦しいでしょ?」
エレン「いや、アルミン。そこまでは」
アルミン「良いから。少しでも手伝わせてよ。何時も世話になってるしね」
エレン「・・・。色々ありがとな」
コニー「なんだぁエレン。どっか行くのか?」
マルコ「そう言えば外出申請出してたね。街に行くの?」
ライナー「なんだ?ミカサとデートか?」
エレン「なっ、ミカサは関係ないだろ!」
ベルトルト「ムキになって怪しいな。おいジャン!コイツ明日ミカサとデートだとよ!」
ジャン「んだとこら。衛生隊送りで予定パーにしてやんよ」
エレン「だから!ミカサは関係ないって言ってるだろ!!」
ドガンッバダンッ
わはははははは
やれやれーっ!
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:23:28.25 ID:PWVEFFWt0
休日
アルミン「んじゃ、朝食食べないで行くんだね」
エレン「ああ。顔合わせたら気まずいしな」
アルミン「ははっ。エレンもようやくそういうの気にするようになったんだね」
エレン「うるせーよ」
アルミン「ハンカチもった?お財布は?」
エレン「お前は親か。大丈夫だ」
アルミン「じゃ、頑張ってね」
エレン「おう」
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
アルミン「エレンはそろそろ待ち合わせ場所かな?大丈夫かな…」
コニー「アルミンー。そろそろ配食締まるからぼちぼち行こうぜ。今日は休日だから娑婆の弁当だ!」
アルミン「うん、いこうか」
アルミン「んじゃ、朝食食べないで行くんだね」
エレン「ああ。顔合わせたら気まずいしな」
アルミン「ははっ。エレンもようやくそういうの気にするようになったんだね」
エレン「うるせーよ」
アルミン「ハンカチもった?お財布は?」
エレン「お前は親か。大丈夫だ」
アルミン「じゃ、頑張ってね」
エレン「おう」
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
アルミン「エレンはそろそろ待ち合わせ場所かな?大丈夫かな…」
コニー「アルミンー。そろそろ配食締まるからぼちぼち行こうぜ。今日は休日だから娑婆の弁当だ!」
アルミン「うん、いこうか」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:25:06.52 ID:PWVEFFWt0
コニー「うわっ。みんな時間ギリギリまで粘りすぎ。逆に混んでるよ・・・」
アルミン「休日位はゆっくりしたいからね。いつも朝早いし」
サシャ「おはようございますっ。ややや。もしかしてエレンも朝食抜きですか?エレンの分も貰いますね」
アルミン「おはようサシャ。すごい量だね。他にも誰かに貰ったの?」
サシャ「はい。クリスタも朝から居ないので頂きました」
コニー「珍しいな。ユミルが居るのに」
サシャ「どこかに出かけるらしくて朝早くからおめかししてましたよ。ユミルも行こうとしましたが珍しく強く断られたので凹んでます」
アルミン「それでユミルの機嫌が悪そうなんだね」
ミカサ「おはようアルミン。エレンは寝坊?休日だからってのんびりし過ぎじゃない?」
アルミン「おはようミカ・・・あれ!?時間大丈夫なの!?」
ミカサ「時間ってなに?」
アルミン「休日位はゆっくりしたいからね。いつも朝早いし」
サシャ「おはようございますっ。ややや。もしかしてエレンも朝食抜きですか?エレンの分も貰いますね」
アルミン「おはようサシャ。すごい量だね。他にも誰かに貰ったの?」
サシャ「はい。クリスタも朝から居ないので頂きました」
コニー「珍しいな。ユミルが居るのに」
サシャ「どこかに出かけるらしくて朝早くからおめかししてましたよ。ユミルも行こうとしましたが珍しく強く断られたので凹んでます」
アルミン「それでユミルの機嫌が悪そうなんだね」
ミカサ「おはようアルミン。エレンは寝坊?休日だからってのんびりし過ぎじゃない?」
アルミン「おはようミカ・・・あれ!?時間大丈夫なの!?」
ミカサ「時間ってなに?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:27:08.55 ID:PWVEFFWt0
アルミン「え、あれ!?ん!??」
コニー「おいミカサ。今日はエレンとデートじゃぶごおおおおおおおおっ」
アルミン「うわあああああああああああっ!!まったああああああああああああっ!!!!」
コニー「なにすんだよアルミン!」
ミカサ「・・・アルミン?」
アルミン「なんでもないよ!なんでもないからね!」
ミカサ「・・・」じっ
アルミン「・・・っ」
ミカサ「・・・・・・。サシャ。誰の分?」
サシャ「ん?クリスタとエレンです。今日は朝からホクホクですね」
ミカサ「・・・。私とアルミンのもあげるわ」
サシャ「まじですか!!」
アルミン「み、ミカサ?」
ミカサ「来なさい」
アルミン「・・・はい」
コニー「おいミカサ。今日はエレンとデートじゃぶごおおおおおおおおっ」
アルミン「うわあああああああああああっ!!まったああああああああああああっ!!!!」
コニー「なにすんだよアルミン!」
ミカサ「・・・アルミン?」
アルミン「なんでもないよ!なんでもないからね!」
ミカサ「・・・」じっ
アルミン「・・・っ」
ミカサ「・・・・・・。サシャ。誰の分?」
サシャ「ん?クリスタとエレンです。今日は朝からホクホクですね」
ミカサ「・・・。私とアルミンのもあげるわ」
サシャ「まじですか!!」
アルミン「み、ミカサ?」
ミカサ「来なさい」
アルミン「・・・はい」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:29:22.63 ID:PWVEFFWt0
エレン「よ、ようクリスタ。速いんだな」
クリスタ「は、はい。せっかくお誘い頂いたのに待たせるなんて出来ません、から」
エレン「その様子じゃクリスタも朝飯抜きか。じゃあ少し朝市で食べようぜ」
クリスタ「はいっ。お任せします」
エレン(・・・そういやアルミンが言ってたな。兎に角褒めろって)
エレン「その、クリスタ。今日は特別可愛いな。その、いつもと違って」
クリスタ「っ、は、ひゃい。ありが、とうございます。その、エレンも、」
エレン「み、店が締まる前に行こうぜ」
クリスタ「あぅ・・・」
クリスタ「は、はい。せっかくお誘い頂いたのに待たせるなんて出来ません、から」
エレン「その様子じゃクリスタも朝飯抜きか。じゃあ少し朝市で食べようぜ」
クリスタ「はいっ。お任せします」
エレン(・・・そういやアルミンが言ってたな。兎に角褒めろって)
エレン「その、クリスタ。今日は特別可愛いな。その、いつもと違って」
クリスタ「っ、は、ひゃい。ありが、とうございます。その、エレンも、」
エレン「み、店が締まる前に行こうぜ」
クリスタ「あぅ・・・」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:31:18.15 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「そう、そんなことが」
アルミン「その、あの」
ミカサ「わかってる。エレンも間違えて誘ってしまった。優しいから後に引けないだけ」
アルミン「う、うーん」
ミカサ「エレンなら多分市で食事を摂ると思う。行ってみよう」
アルミン「う、うん」
アルミン「その、あの」
ミカサ「わかってる。エレンも間違えて誘ってしまった。優しいから後に引けないだけ」
アルミン「う、うーん」
ミカサ「エレンなら多分市で食事を摂ると思う。行ってみよう」
アルミン「う、うん」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:33:10.68 ID:PWVEFFWt0
クリスタ「美味しい!」
エレン「ははっ。ただの蒸し芋じゃん」
クリスタ「いえ、本当に美味しいですっ。屋台で食べたこと無かったけど、こんなにも美味しいなんて・・・」
エレン「珍しいな。屋台が初めてなんて」
クリスタ「私は行ってみたかったのですが、その、家の事情で一度も・・・」
エレン「そっか」
エレン(相当貧しい家だったのかな?)
エレン「んじゃ色々案内してやるよ!とっておきの屋台があるんだぜ!」
クリスタ「はいっ!楽しみです!」
エレン「ははっ。ただの蒸し芋じゃん」
クリスタ「いえ、本当に美味しいですっ。屋台で食べたこと無かったけど、こんなにも美味しいなんて・・・」
エレン「珍しいな。屋台が初めてなんて」
クリスタ「私は行ってみたかったのですが、その、家の事情で一度も・・・」
エレン「そっか」
エレン(相当貧しい家だったのかな?)
エレン「んじゃ色々案内してやるよ!とっておきの屋台があるんだぜ!」
クリスタ「はいっ!楽しみです!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:35:11.12 ID:PWVEFFWt0
アルミン「ミカサぁ。やっぱりやめようよ」
ミカサ「大丈夫。エレンも困ってるはず。助けなきゃ」
アルミン「どうせこの人混みじゃ見つかりっこ無いって」
ミカサ「エレンの好みは把握してる。多分、この順序で最終的にあの店に・・・。いた」
アルミン「うわぁ。ホントにいたぁ・・・」
クリスタ「ふふっ」
エレン「ははっ」
アルミン「ほ、ほら、楽しそうだから邪魔しないで、ひっ」
ミカサ「・・・。エレンは優しいからね。わかってるよ。大丈夫」
ミカサ「大丈夫。エレンも困ってるはず。助けなきゃ」
アルミン「どうせこの人混みじゃ見つかりっこ無いって」
ミカサ「エレンの好みは把握してる。多分、この順序で最終的にあの店に・・・。いた」
アルミン「うわぁ。ホントにいたぁ・・・」
クリスタ「ふふっ」
エレン「ははっ」
アルミン「ほ、ほら、楽しそうだから邪魔しないで、ひっ」
ミカサ「・・・。エレンは優しいからね。わかってるよ。大丈夫」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:37:25.16 ID:PWVEFFWt0
アルミン(や、やばいっ。ど、どうすればっそうだっ)
さわっ
DQN女「きゃっお尻触られたっこの糞野郎!」
DQN男「おめぇ、人の女に何してんだコラ」
男「お、俺じゃないって」
DQN男「うるせーこの野郎!」
ドンッ
酔っぱらい「いってぇなぁ、酒がこぼれただろ若造がぁ!」
DQN男「あぁ?じじぃはすっ込んでろ!」
ドゴッ
ドガッ
喧嘩だ!
憲兵呼べ!
この糞狭い所で暴れてんじゃねーよカスっ!
クリスタ「っ、なんだろう・・・」
エレン「酔っぱらいの喧嘩だよきっと。巻き込まれないうちに離れよう」
クリスタ「う、うん」
さわっ
DQN女「きゃっお尻触られたっこの糞野郎!」
DQN男「おめぇ、人の女に何してんだコラ」
男「お、俺じゃないって」
DQN男「うるせーこの野郎!」
ドンッ
酔っぱらい「いってぇなぁ、酒がこぼれただろ若造がぁ!」
DQN男「あぁ?じじぃはすっ込んでろ!」
ドゴッ
ドガッ
喧嘩だ!
憲兵呼べ!
この糞狭い所で暴れてんじゃねーよカスっ!
クリスタ「っ、なんだろう・・・」
エレン「酔っぱらいの喧嘩だよきっと。巻き込まれないうちに離れよう」
クリスタ「う、うん」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:38:48.52 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「くっ、じゃ、邪魔よっ!暴れるなら他所でやりなさいっエレン!!」
アルミン「うわわわわ、ミカサーたすけてー巻き込まれたー」
DQN男「どけガキっ」
アルミン「痛っ」
ミカサ「・・・あぅ、・・・うぅ・・・。っこんの、クソ●●●●●●!!!」
DQN男「ぷげらっ!」
おおっ!ねーちゃん強いぞ!
すげぇ!圧倒的だ!!
さぁ張った貼った!!
ぎゃーぎゃーぎゃー
アルミン「うわわわわ、ミカサーたすけてー巻き込まれたー」
DQN男「どけガキっ」
アルミン「痛っ」
ミカサ「・・・あぅ、・・・うぅ・・・。っこんの、クソ●●●●●●!!!」
DQN男「ぷげらっ!」
おおっ!ねーちゃん強いぞ!
すげぇ!圧倒的だ!!
さぁ張った貼った!!
ぎゃーぎゃーぎゃー
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:41:43.79 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「・・・完全に見失った」
アルミン「ごめんね?ミカサ。今日はもう帰」
ミカサ「アルミンならきっとどこに行くかわかるはず。どこ?」
アルミン「いや、今日はもう」
ミカサ「ど・こ?」
アルミン「・・・多分劇場です」
アルミン(こ、このままじゃ劇場がブラッドバスまっしぐらだ・・・どうすれば・・・)
アルミン「ごめんね?ミカサ。今日はもう帰」
ミカサ「アルミンならきっとどこに行くかわかるはず。どこ?」
アルミン「いや、今日はもう」
ミカサ「ど・こ?」
アルミン「・・・多分劇場です」
アルミン(こ、このままじゃ劇場がブラッドバスまっしぐらだ・・・どうすれば・・・)
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:44:59.70 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「今は公演中で入れないわ。外で待機しましょう」カチャカチャ
アルミン「いや、中に居るとも限らないからもう帰」
ミカサ「アルミンが間違えることは無い。大丈夫。自信を持って」カチャカチャ
アルミン「いや、もう既に致命的な間違えをしている気が・・・って何やってるの?ミカサ」
ミカサ「立体機動装置。次は上から追う。絶対に逃さない」
アルミン「も、持って来ちゃったの!?装備の私的使用は営倉入りだよっ!」
ミカサ「大丈夫。これ、ジャンの立体機動装置だから」
アルミン「な、何が大丈夫なのかな?かな!?僕よくわかんない!」
ミカサ「私なら顔を見られるヘマはしない。大丈夫。アルミンはもう戻っていいよ。後は私がなんとかする」
アルミン「いやいや、それが想定しうる最悪の事態だよ!」
ミカサ「それじゃっ」カシュ
アルミン(は、早っ!しかも周りの意識の隙を付いた移動だっ。誰も気がついてない・・・)
アルミン(こ、このままじゃ惨劇に・・・っ。な、なんとかエレンに伝えなきゃっ)
アルミン「いや、中に居るとも限らないからもう帰」
ミカサ「アルミンが間違えることは無い。大丈夫。自信を持って」カチャカチャ
アルミン「いや、もう既に致命的な間違えをしている気が・・・って何やってるの?ミカサ」
ミカサ「立体機動装置。次は上から追う。絶対に逃さない」
アルミン「も、持って来ちゃったの!?装備の私的使用は営倉入りだよっ!」
ミカサ「大丈夫。これ、ジャンの立体機動装置だから」
アルミン「な、何が大丈夫なのかな?かな!?僕よくわかんない!」
ミカサ「私なら顔を見られるヘマはしない。大丈夫。アルミンはもう戻っていいよ。後は私がなんとかする」
アルミン「いやいや、それが想定しうる最悪の事態だよ!」
ミカサ「それじゃっ」カシュ
アルミン(は、早っ!しかも周りの意識の隙を付いた移動だっ。誰も気がついてない・・・)
アルミン(こ、このままじゃ惨劇に・・・っ。な、なんとかエレンに伝えなきゃっ)
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:47:36.38 ID:PWVEFFWt0
エレン「く、クリスタ。ハンカチ使うか?」
クリスタ「ありがとうエレン。ふふっ。演劇で泣いちゃうなんて情けないよね」
エレン「いや、いい演劇だったと思うよ」
クリスタ「ウソばっかり。途中で寝そうになってたくせに~」
エレン「えっ、いや、その」
クリスタ「あ、本当に寝そうだったの?酷いなぁ」
エレン「クリスタっ。カマかけたなっ!このっ!」
クリスタ「きゃっ。ごめんなさーい。ふふっ」
エレン(次は軽く店を冷やかしながら公園へ・・・っと。ん?)
子供「おにーちゃん。これ、外のおにーちゃんが渡してくれって」
クリスタ「ありがとうエレン。ふふっ。演劇で泣いちゃうなんて情けないよね」
エレン「いや、いい演劇だったと思うよ」
クリスタ「ウソばっかり。途中で寝そうになってたくせに~」
エレン「えっ、いや、その」
クリスタ「あ、本当に寝そうだったの?酷いなぁ」
エレン「クリスタっ。カマかけたなっ!このっ!」
クリスタ「きゃっ。ごめんなさーい。ふふっ」
エレン(次は軽く店を冷やかしながら公園へ・・・っと。ん?)
子供「おにーちゃん。これ、外のおにーちゃんが渡してくれって」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:48:31.46 ID:PWVEFFWt0
エレン「俺に?誰から」
子供「知らない。それじゃっ渡したからねっ」
クリスタ「何ですか?それ」
エレン「さぁ。ただのゴミにしか・・・ん?」
エレン(昔アルミンと作った暗号文字だ。上。鳥。力。追。東。川)
クリスタ「・・・見たこと無い図ですね。なんでしょう」
エレン「クリスタ。裏口から出るぞ」
クリスタ「えっ。どうしたんですか」
エレン「良いから。確信が持てたら話す」
子供「知らない。それじゃっ渡したからねっ」
クリスタ「何ですか?それ」
エレン「さぁ。ただのゴミにしか・・・ん?」
エレン(昔アルミンと作った暗号文字だ。上。鳥。力。追。東。川)
クリスタ「・・・見たこと無い図ですね。なんでしょう」
エレン「クリスタ。裏口から出るぞ」
クリスタ「えっ。どうしたんですか」
エレン「良いから。確信が持てたら話す」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:49:57.60 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「・・・出てこない。・・・アルミンが間違うはずがない。となると、裏口?エレン、今行くよ」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:51:44.52 ID:PWVEFFWt0
クリスタ「ど、どうしてこんなにコソコソ」
エレン「しっ。そこの窓の反射でそっと屋上を見て」
クリスタ「・・・。人、でしょうか」
エレン「追手だ。立体機動装置も使ってやがる」
クリスタ「っ。そ、そんな。なんで・・・」
エレン(ありゃぁミカサだな。寂しがりというか、過保護というか。一緒に来たいなら素直に言えっての)
クリスタ(まさか本家の!?そんなっ、なんでこんな所にまでっ)
エレン(でもミカサも居ると絶対後で馬鹿にされるなぁ。ここは振り切るか)
エレン「さてちょっと走る事になるけど大丈夫?・・・クリスタ?」
クリスタ「エレン。ココで別れましょう」
エレン「な、なんでだよ」
クリスタ「きっと目的は私です。貴方一人なら心配ないはず。私が西に走るのでエレンは東に」
エレン「・・・駄目だ」
エレン「しっ。そこの窓の反射でそっと屋上を見て」
クリスタ「・・・。人、でしょうか」
エレン「追手だ。立体機動装置も使ってやがる」
クリスタ「っ。そ、そんな。なんで・・・」
エレン(ありゃぁミカサだな。寂しがりというか、過保護というか。一緒に来たいなら素直に言えっての)
クリスタ(まさか本家の!?そんなっ、なんでこんな所にまでっ)
エレン(でもミカサも居ると絶対後で馬鹿にされるなぁ。ここは振り切るか)
エレン「さてちょっと走る事になるけど大丈夫?・・・クリスタ?」
クリスタ「エレン。ココで別れましょう」
エレン「な、なんでだよ」
クリスタ「きっと目的は私です。貴方一人なら心配ないはず。私が西に走るのでエレンは東に」
エレン「・・・駄目だ」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:53:34.86 ID:PWVEFFWt0
クリスタ「エレン・・・。何の関係もないエレンを巻き込むわけには」
エレン「関係なくないだろ?二人の問題だ」
クリスタ「なんで、貴方はそこまで・・・」
エレン「いや、だってあれ、ミカ」
エレン(いや、アルミンは言ってたな。相手を護れる男を演じろって。普段との逆転にクラッとくるよって。・・・俺、クリスタにまで弱っちく見られてるのか?)
クリスタ「エレン?」
エレン「そりゃあ、クリスタを守りたいからだ」
クリスタ「っ!」
エレン「いいか。合図で走るぞ。俺を信じてくれ」
クリスタ「・・・はい。エレンを信じます」
エレン「・・・今だ!」
クリスタ「はいっ」
エレン「関係なくないだろ?二人の問題だ」
クリスタ「なんで、貴方はそこまで・・・」
エレン「いや、だってあれ、ミカ」
エレン(いや、アルミンは言ってたな。相手を護れる男を演じろって。普段との逆転にクラッとくるよって。・・・俺、クリスタにまで弱っちく見られてるのか?)
クリスタ「エレン?」
エレン「そりゃあ、クリスタを守りたいからだ」
クリスタ「っ!」
エレン「いいか。合図で走るぞ。俺を信じてくれ」
クリスタ「・・・はい。エレンを信じます」
エレン「・・・今だ!」
クリスタ「はいっ」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:55:47.79 ID:PWVEFFWt0
ダッ
ヒュン
カシュ
エレン(よし、追ってきた。だがこのままじゃ10秒とたたずに捕まる)
クリスタ「はぁっはぁっ」
エレン「クリスタっ!手を!」
クリスタ「は、はいっ」
ヒュン
エレン(だがミカサ。俺を舐めるなよ?付き合いの長さなら誰にも負けない。癖なんてお見通しだ!)
エレン「・・・よしこっち!」グイッ
クリスタ「きゃっ!」
ミカサ(くっ、撃ち変えるタイミングを狙われたっ!巻き戻すまで方向を変えられないっ)
エレン(よしっ、成功。3秒は稼げたっ!・・・きっとアルミンなら、よし、印があるっ)
エレン「クリスタっもう少しだ!」
クリスタ「はぁっ!はぁっ!、はいっ!」
ヒュン
カシュ
エレン(よし、追ってきた。だがこのままじゃ10秒とたたずに捕まる)
クリスタ「はぁっはぁっ」
エレン「クリスタっ!手を!」
クリスタ「は、はいっ」
ヒュン
エレン(だがミカサ。俺を舐めるなよ?付き合いの長さなら誰にも負けない。癖なんてお見通しだ!)
エレン「・・・よしこっち!」グイッ
クリスタ「きゃっ!」
ミカサ(くっ、撃ち変えるタイミングを狙われたっ!巻き戻すまで方向を変えられないっ)
エレン(よしっ、成功。3秒は稼げたっ!・・・きっとアルミンなら、よし、印があるっ)
エレン「クリスタっもう少しだ!」
クリスタ「はぁっ!はぁっ!、はいっ!」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:58:02.50 ID:PWVEFFWt0
エレン(よしココっ)
エレン「ここに入ってっ」
クリスタ「きゃっ!」
エレン「しっ、静かにっ」
クリスタ「っ・・・、でも、ココすぐに見つかりますっ」
エレン「大丈夫だ。俺を信じろ」
ヒュンッ
カシュ
エレン(ミカサ。お前は何やっても凄いよ。全てを正面から突破できた。だけどな。ミカサが居ない時だって俺とアルミンはなんだって出来たんだっ!)
カキッ
バキャッ
ミカサ(!?? ぴ、ピンポイントで壁が崩されてる!?)
エレン「俺達の路地裏卑怯喧嘩は無敗だぜっ!」
ばしゃあああああああん
クリスタ「え? えっ? 川に落ちたの!?」
エレン「さ、今のうちにこっちへ!」
エレン「ここに入ってっ」
クリスタ「きゃっ!」
エレン「しっ、静かにっ」
クリスタ「っ・・・、でも、ココすぐに見つかりますっ」
エレン「大丈夫だ。俺を信じろ」
ヒュンッ
カシュ
エレン(ミカサ。お前は何やっても凄いよ。全てを正面から突破できた。だけどな。ミカサが居ない時だって俺とアルミンはなんだって出来たんだっ!)
カキッ
バキャッ
ミカサ(!?? ぴ、ピンポイントで壁が崩されてる!?)
エレン「俺達の路地裏卑怯喧嘩は無敗だぜっ!」
ばしゃあああああああん
クリスタ「え? えっ? 川に落ちたの!?」
エレン「さ、今のうちにこっちへ!」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:00:25.00 ID:PWVEFFWt0
エレン「ふぅ。もうここ迄来れば大丈夫かな。まさかずぶ濡れで立体機動装置も使うわけないし」
クリスタ「・・・ぁの。え、エレン。・・・手」
エレン「ん?っうわっご、ごめんっ」パッ
クリスタ「い、いえ。・・・。助かりました」
エレン「お、おう・・・」
クリスタ「・・・」
エレン「・・・」
露天商「そこの初々しいカップルさん。寄って行かないかい?」
クリスタ「か、カップル・・・」
エレン「冷やかすなよおばちゃん。何売ってんだ?」
露天商「装飾品さね。安くしとくよ」
クリスタ「・・・ぁの。え、エレン。・・・手」
エレン「ん?っうわっご、ごめんっ」パッ
クリスタ「い、いえ。・・・。助かりました」
エレン「お、おう・・・」
クリスタ「・・・」
エレン「・・・」
露天商「そこの初々しいカップルさん。寄って行かないかい?」
クリスタ「か、カップル・・・」
エレン「冷やかすなよおばちゃん。何売ってんだ?」
露天商「装飾品さね。安くしとくよ」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:02:08.13 ID:PWVEFFWt0
エレン(アルミンは何でもいいからプレゼントしろって言ってたな。あまり時間もないし、ココでいいか)
エレン「クリスタ。見てこうぜ」
クリスタ「はい・・・。うわぁ。綺麗・・・」
露天商「別嬪さんだね。どれも良く似合うよ」
エレン(俺のセンスで良いから選んでやれって言ってたな。でも装飾品とか全然わかんねー・・・ん?)
露天商「・・・」チラッチラッ
エレン(コレを薦めてるのか?くそっ、微妙に高ぇの推しやがってクソババア)
エレン「く、クリスタ。コレなんか似合うと思うよ」
クリスタ「えへへ。そうかな」
エレン「あぁ。買ってやるよ。おばちゃん、頼む」
露天商「まいどあり。良いの選んだね。そりゃあ、西区に伝わる恋のまじないの紋章だよ」
クリスタ「こ、恋・・・。いや、でもエレン。色々出してもらったのにコレ以上・・・」
エレン「遠慮すんなって。ほら、付けてみろよ」
クリスタ「・・・綺麗」
露天商「よくお似合いだ。お幸せにね」
エレン「クリスタ。見てこうぜ」
クリスタ「はい・・・。うわぁ。綺麗・・・」
露天商「別嬪さんだね。どれも良く似合うよ」
エレン(俺のセンスで良いから選んでやれって言ってたな。でも装飾品とか全然わかんねー・・・ん?)
露天商「・・・」チラッチラッ
エレン(コレを薦めてるのか?くそっ、微妙に高ぇの推しやがってクソババア)
エレン「く、クリスタ。コレなんか似合うと思うよ」
クリスタ「えへへ。そうかな」
エレン「あぁ。買ってやるよ。おばちゃん、頼む」
露天商「まいどあり。良いの選んだね。そりゃあ、西区に伝わる恋のまじないの紋章だよ」
クリスタ「こ、恋・・・。いや、でもエレン。色々出してもらったのにコレ以上・・・」
エレン「遠慮すんなって。ほら、付けてみろよ」
クリスタ「・・・綺麗」
露天商「よくお似合いだ。お幸せにね」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:05:08.93 ID:PWVEFFWt0
エレン「色々あって予定がめちゃくちゃになっちまったな」
クリスタ「その、ごめんなさい」
エレン「なんでクリスタが謝るんだよ。謝るべきはこっちだよ。ごめんな。せっかく誘ったのに」
クリスタ「いえ、本当に楽しかったです・・・。こんなに楽しかったのこっちに来て初めてかも」
エレン「そりゃよかった。誘いがいもあったってもんだ」
クリスタ「・・・なんでここまでしてくれるんですか?私なんかのために」
エレン「なんかとか言うな」
クリスタ「エレン・・・」
エレン「クリスタ。結婚しよう」
クリスタ「・・・」
エレン「・・・」
クリスタ「へ!?あの!その、ほ、本気ですか!?」
エレン「ああ」
クリスタ「私、家のことや他にも色々あって・・・私なんかとても」
エレン「もう一度いう。なんかとか言うな。クリスタじゃないとダメなんだ」
クリスタ「その、ごめんなさい」
エレン「なんでクリスタが謝るんだよ。謝るべきはこっちだよ。ごめんな。せっかく誘ったのに」
クリスタ「いえ、本当に楽しかったです・・・。こんなに楽しかったのこっちに来て初めてかも」
エレン「そりゃよかった。誘いがいもあったってもんだ」
クリスタ「・・・なんでここまでしてくれるんですか?私なんかのために」
エレン「なんかとか言うな」
クリスタ「エレン・・・」
エレン「クリスタ。結婚しよう」
クリスタ「・・・」
エレン「・・・」
クリスタ「へ!?あの!その、ほ、本気ですか!?」
エレン「ああ」
クリスタ「私、家のことや他にも色々あって・・・私なんかとても」
エレン「もう一度いう。なんかとか言うな。クリスタじゃないとダメなんだ」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:06:41.37 ID:PWVEFFWt0
クリスタ「っ。私、少し家系が複雑で周りにも迷惑をかけてしまうんです」
エレン「俺が護るよ」
クリスタ「・・・でも、あの、その、」
エレン「・・・」
クリスタ「・・・即答は出来ません。でも、ちゃんと答えを。必ず私なりに一生懸命考えた答えを出します。だから、返答は待って頂けますか?」
エレン「おう。よっし。コレで俺もいっぱしの男だっ。もう馬鹿にされねぇ」
クリスタ「ふふっ。何ですかそれ。まだ気が早いですよ。ふふふっ」
エレン「帰隊時間ギリギリになって走るのもツマンナイし、そろそろ帰ろっか」
クリスタ「はい。あ、その、手、繋いでも良いですか?」
エレン「お、おう」
クリスタ「なんで今さら恥ずかしがるんですか。さっきのほうが余程恥ずかしかったですよ」
エレン「いや、求婚は皆してることだろ?でも、コレは恋人というか、なんというか」
クリスタ「?変なエレン」
エレン「俺が護るよ」
クリスタ「・・・でも、あの、その、」
エレン「・・・」
クリスタ「・・・即答は出来ません。でも、ちゃんと答えを。必ず私なりに一生懸命考えた答えを出します。だから、返答は待って頂けますか?」
エレン「おう。よっし。コレで俺もいっぱしの男だっ。もう馬鹿にされねぇ」
クリスタ「ふふっ。何ですかそれ。まだ気が早いですよ。ふふふっ」
エレン「帰隊時間ギリギリになって走るのもツマンナイし、そろそろ帰ろっか」
クリスタ「はい。あ、その、手、繋いでも良いですか?」
エレン「お、おう」
クリスタ「なんで今さら恥ずかしがるんですか。さっきのほうが余程恥ずかしかったですよ」
エレン「いや、求婚は皆してることだろ?でも、コレは恋人というか、なんというか」
クリスタ「?変なエレン」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:08:15.00 ID:PWVEFFWt0
エレン「ただいまアルミン。罠お前だろ?助かったよ」
アルミン「え、エレン。僕は何か途轍もない間違えをしてしまった気がする・・・」
エレン「何いってんだ。相変わらず冴えてたぜ。上手く行ったよ。コレで俺も一人前だな。もうミカサの保護者付きとは言わせねぇ」
アルミン「うわあああああああああああああ」
エレン「?」
コニー「エレン、アルミン。飯の時間だ。行こうぜ」
アルミン「え、エレン。僕は何か途轍もない間違えをしてしまった気がする・・・」
エレン「何いってんだ。相変わらず冴えてたぜ。上手く行ったよ。コレで俺も一人前だな。もうミカサの保護者付きとは言わせねぇ」
アルミン「うわあああああああああああああ」
エレン「?」
コニー「エレン、アルミン。飯の時間だ。行こうぜ」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:10:34.58 ID:PWVEFFWt0
食堂
エレン「・・・」
アルミン「・・・」
ミカサ「・・・」
エレン「お、おいアルミン、なんかミカサの機嫌ヤバくね?そんなに川が冷たかったのか?」ヒソヒソ
アルミン「え、えええっ。ほ、本気で言ってるの!?・・・本気で言ってるからエレンなんだよね・・・」ヒソヒソ
エレン「なんだよ。どういう意味だよ」
クリスタ「あの」
エレン「ん?」
クリスタ「一緒にお食事してもいいかしら?」
ざわっ・・・ざわっ・・・
お、おい。どういうことだ?
いや、わっかんねー
エレン「・・・」
アルミン「・・・」
ミカサ「・・・」
エレン「お、おいアルミン、なんかミカサの機嫌ヤバくね?そんなに川が冷たかったのか?」ヒソヒソ
アルミン「え、えええっ。ほ、本気で言ってるの!?・・・本気で言ってるからエレンなんだよね・・・」ヒソヒソ
エレン「なんだよ。どういう意味だよ」
クリスタ「あの」
エレン「ん?」
クリスタ「一緒にお食事してもいいかしら?」
ざわっ・・・ざわっ・・・
お、おい。どういうことだ?
いや、わっかんねー
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:11:50.31 ID:PWVEFFWt0
ミカサ「・・・」ギロッ
クリスタ「・・・」
ミカサ「貴方にここに入る資格はない」
クリスタ「・・・私はエレンに聞いているのです」
ざわっ・・・ざわっ・・・
く、クリスタがミカサと真っ向からやりあってんぞ
こ、こえええ。どうかこっちにとばっちり来ませんように・・・
エレン「んあ?何遠慮してんだ。座れ座れ」
す、すげぇ!エレンのやつ、あの攻防に全く気がついてねぇ!
パネェ。エレンパネェ
クリスタ「・・・」
ミカサ「貴方にここに入る資格はない」
クリスタ「・・・私はエレンに聞いているのです」
ざわっ・・・ざわっ・・・
く、クリスタがミカサと真っ向からやりあってんぞ
こ、こえええ。どうかこっちにとばっちり来ませんように・・・
エレン「んあ?何遠慮してんだ。座れ座れ」
す、すげぇ!エレンのやつ、あの攻防に全く気がついてねぇ!
パネェ。エレンパネェ
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:13:45.78 ID:PWVEFFWt0
しーん
かちゃ・・・かちゃ・・・
ミカサ「・・・」もぐもぐ
クリスタ「・・・」もぐもぐ
エレン「お、今日のスープ美味いな。んだ?アルミン。全然食って無いじゃん。どうした?」
アルミン「う、うん。ちょっと、胃が痛くてさ」
サシャ「あ、じゃあ私もらっていいですか!?」
コニー「なんか今日は皆静かでつまんねーよ。俺もココで食っていい?」
く、空気読まない馬鹿キター
や、やべぇ。俺まで胃が・・・
かちゃ・・・かちゃ・・・
ミカサ「・・・」もぐもぐ
クリスタ「・・・」もぐもぐ
エレン「お、今日のスープ美味いな。んだ?アルミン。全然食って無いじゃん。どうした?」
アルミン「う、うん。ちょっと、胃が痛くてさ」
サシャ「あ、じゃあ私もらっていいですか!?」
コニー「なんか今日は皆静かでつまんねーよ。俺もココで食っていい?」
く、空気読まない馬鹿キター
や、やべぇ。俺まで胃が・・・
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:16:33.71 ID:PWVEFFWt0
コニー「明日は立体機動装置の検定試験だな。全力で飛ばすぜ」
エレン「コニーは扱い上手いからな。100m超え狙えるんじゃねーの?」
コニー「無理無理。俺って細かくっ飛ぶってのが性に合っててな。検定見たいな大跳躍は苦手なんだ。その点ミカサはすげーよな。余裕の100m超え」
ミカサ「ええ。ろくに飛べずに足手まといになりたくないもの」
クリスタ「っ」
ミカサ「アルミンも運動苦手なのに50は超えるわよね。どうして?」
アルミン「うへぁっ。ふ、振り子の要領で最長同士で繋げばそれくらいにいける、から」ダラダラ
ミカサ「そうよね。跳躍が出来なければ伸ばしてつなげるだけ。ただ、それ、だけで、50m。アルミンは偉いわね」ナデナデ
アルミン「う、うん・・・」ダラダラダラダラ
クリスタ「・・・」
エレン「コニーは扱い上手いからな。100m超え狙えるんじゃねーの?」
コニー「無理無理。俺って細かくっ飛ぶってのが性に合っててな。検定見たいな大跳躍は苦手なんだ。その点ミカサはすげーよな。余裕の100m超え」
ミカサ「ええ。ろくに飛べずに足手まといになりたくないもの」
クリスタ「っ」
ミカサ「アルミンも運動苦手なのに50は超えるわよね。どうして?」
アルミン「うへぁっ。ふ、振り子の要領で最長同士で繋げばそれくらいにいける、から」ダラダラ
ミカサ「そうよね。跳躍が出来なければ伸ばしてつなげるだけ。ただ、それ、だけで、50m。アルミンは偉いわね」ナデナデ
アルミン「う、うん・・・」ダラダラダラダラ
クリスタ「・・・」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:19:04.54 ID:PWVEFFWt0
クリスタ「・・・エレンは調査兵団に入りたいのよね」
エレン「ん?うん。そうだな」
クリスタ「なら平地での戦闘が多いわよ。平地で、役に立たない、立体機動よりも馬術を重点的に修練してみたらどうかな?今度教えてあげるね」
エレン「マジで!? 馬術1位のクリスタに教われるなら大歓迎だぜ。むしろこっちからお願いしたい」
クリスタ「うん。付きっきりで教えてあげる」
ミカサ「・・・」ぐっ
クリスタ「・・・」もぐもぐ
ベルトルト「・・・駄目だ。俺もう吐きそう」
ライナー「な、なぁアニ。お前なら」
アニ「無理」もぐもぐ
ライナー「・・・お前心臓強いな」
エレン「ん?うん。そうだな」
クリスタ「なら平地での戦闘が多いわよ。平地で、役に立たない、立体機動よりも馬術を重点的に修練してみたらどうかな?今度教えてあげるね」
エレン「マジで!? 馬術1位のクリスタに教われるなら大歓迎だぜ。むしろこっちからお願いしたい」
クリスタ「うん。付きっきりで教えてあげる」
ミカサ「・・・」ぐっ
クリスタ「・・・」もぐもぐ
ベルトルト「・・・駄目だ。俺もう吐きそう」
ライナー「な、なぁアニ。お前なら」
アニ「無理」もぐもぐ
ライナー「・・・お前心臓強いな」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:22:29.90 ID:PWVEFFWt0
・・・
・・・・・・
教官「検定を開始する!ミカサ・アッカーマン!」
ミカサ「はい」
カシュ
ライナー「すげぇ。いつもより速いぞ」
ベルトルト「こりゃ、新記録出たかもな」
教官「跳躍距離、119m。1級!」
おおっ
コニー「すげ・・・。120m超えってリヴァイ兵長しか出したこと無いんだろ?体格差考えたら兵長より凄いかも・・・」
ミカサ「普通よ。まさか守りたい人よりも飛べないなんてお粗末なことしたくないし」
クリスタ「・・・」ぐっ
教官「次!クリスタ・レンズ!」
クリスタ「・・・はいっ」
・・・・・・
教官「検定を開始する!ミカサ・アッカーマン!」
ミカサ「はい」
カシュ
ライナー「すげぇ。いつもより速いぞ」
ベルトルト「こりゃ、新記録出たかもな」
教官「跳躍距離、119m。1級!」
おおっ
コニー「すげ・・・。120m超えってリヴァイ兵長しか出したこと無いんだろ?体格差考えたら兵長より凄いかも・・・」
ミカサ「普通よ。まさか守りたい人よりも飛べないなんてお粗末なことしたくないし」
クリスタ「・・・」ぐっ
教官「次!クリスタ・レンズ!」
クリスタ「・・・はいっ」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:23:40.70 ID:PWVEFFWt0
カシュ
サシャ「あれ?。クリスタってあんなに後ろから助走付けましたっけ」
アニ「あのバカっ。ミカサに当てられやがったっ。ライナー!」
ライナー「やべぇぞ、事故るっ!ジャン!」ダッ
ジャン「くそっ!」ダッ
クリスタ(・・・今ならわかる。なぜミカサがあんなにも強いのか)
カシュッ
クリスタ(・・・誰かを守りたいと思っただけで、こんなにも自由に動けるんだっ)
ライナー「くそっ!追いつけねぇ!ジャンはどうした!?」
クリスタ(今までの訓練を信じろ。一度たりとも手を抜いたことはないっ)
ヒュバッ
クリスタ(私なんかでも、いや、私は・・・を護るる翼になるっ)
飛んだぁ!
サシャ「あれ?。クリスタってあんなに後ろから助走付けましたっけ」
アニ「あのバカっ。ミカサに当てられやがったっ。ライナー!」
ライナー「やべぇぞ、事故るっ!ジャン!」ダッ
ジャン「くそっ!」ダッ
クリスタ(・・・今ならわかる。なぜミカサがあんなにも強いのか)
カシュッ
クリスタ(・・・誰かを守りたいと思っただけで、こんなにも自由に動けるんだっ)
ライナー「くそっ!追いつけねぇ!ジャンはどうした!?」
クリスタ(今までの訓練を信じろ。一度たりとも手を抜いたことはないっ)
ヒュバッ
クリスタ(私なんかでも、いや、私は・・・を護るる翼になるっ)
飛んだぁ!
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:24:51.06 ID:PWVEFFWt0
教官「・・・102m。1級!」
ざわっ
教官「よくやった。クリスタ・レンズ。上位10位入りも見えたぞ」
クリスタ「はいっ」
エレン「すげぇなクリスタ!1級だぜ!」
クリスタ「はい。エレンが力をくれたからです」
エレン「お、俺?」
クリスタ「はい。エレンです」
ミカサ「・・・私より10m以上跳べてない」
クリスタ「あら。ガスの消費量も見てみます?継戦能力は移動力よりも大事ですよ?」
ミカサ「・・・」
クリスタ「~♪」
アルミン「い、胃が・・・」
ざわっ
教官「よくやった。クリスタ・レンズ。上位10位入りも見えたぞ」
クリスタ「はいっ」
エレン「すげぇなクリスタ!1級だぜ!」
クリスタ「はい。エレンが力をくれたからです」
エレン「お、俺?」
クリスタ「はい。エレンです」
ミカサ「・・・私より10m以上跳べてない」
クリスタ「あら。ガスの消費量も見てみます?継戦能力は移動力よりも大事ですよ?」
ミカサ「・・・」
クリスタ「~♪」
アルミン「い、胃が・・・」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:26:18.41 ID:PWVEFFWt0
教官「次!ジャン・キルシュタイン。ジャン・キルシュタイン!どうした!?」
マルコ「・・・向こうでヤブに刺さってます」
教官「・・・貴様!シャフトが錆び付いているぞ!濡らした後のメンテをサボったな!」
ジャン「うぇえ!?いや、そんな事は・・・」
教官「貴様の検定は後日行う。皆が終わるまで1種兵装のまま走ってこい!周回数は俺の気が向くまでだ!」
ジャン「」
教官「返事!!」
おしまい
マルコ「・・・向こうでヤブに刺さってます」
教官「・・・貴様!シャフトが錆び付いているぞ!濡らした後のメンテをサボったな!」
ジャン「うぇえ!?いや、そんな事は・・・」
教官「貴様の検定は後日行う。皆が終わるまで1種兵装のまま走ってこい!周回数は俺の気が向くまでだ!」
ジャン「」
教官「返事!!」
おしまい
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:26:47.25 ID:GqOubLvH0
おつ
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:27:37.33 ID:8bTA/Ii10
じゃんwwwww
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:27:37.69 ID:PBiIAtre0
乙
後にクリスタをめぐる巨人三体の争いが……
後にクリスタをめぐる巨人三体の争いが……
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:28:12.71 ID:Mja1CVAo0
おつおつ
ジャンは泣いていい
ジャンは泣いていい
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:28:41.75 ID:puSavSTpP
クリスタにネタ晴らししてどうなるかが見ものだったんだけどなー
まあ面白かった 乙
まあ面白かった 乙
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:29:17.78 ID:8sZwfJgc0
いい終わり方だな
このままエレンとクリスタが勘違いしたまま後戻りできなくなって
あたたかい家庭を持ってほしい
このままエレンとクリスタが勘違いしたまま後戻りできなくなって
あたたかい家庭を持ってほしい
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:30:55.87 ID:8bTA/Ii10
クリスタも女神と見せかけて結構言う時は言う子だからな
親友に向かって性根腐りきってるとかぶっ壊せとか
面白かった。乙でした!
親友に向かって性根腐りきってるとかぶっ壊せとか
面白かった。乙でした!
八幡「おい!雪ノ下!リスカはやめろって!」
2019-05-30
1: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:09:06.96 ID:3/dmskRo0
~奉仕部~
八幡「うっす!」
雪乃「!!!」ザクッ
八幡「お、お前何してるんだよ・・・!?」
俺が部室に入ると雪ノ下は腕を切っていた。雪ノ下の椅子の下には血の水溜りの様なものが出来ていた。
俺は衝撃的過ぎて言葉を失ってしまった。
雪乃「貴方に見られてしまうとは思わなかったわ・・・」
八幡「とりあえず、保健室行くぞ!」
雪乃「嫌よ!私はこのまま死ぬのよ!」
明らかに今日の雪ノ下には違和感を感じる。人間視察が得意な俺から見ればこれは相当病んでる。
八幡「馬鹿か リスカで[ピーーー]たら俺だってとっくに死んでるっていうの・・・」
雪乃「冷やかすつもりなら帰ってちょうだい!」
八幡「おい!馬鹿!何も物を投げなくたっていいだろう!落ち着けって!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435658936
八幡「うっす!」
雪乃「!!!」ザクッ
八幡「お、お前何してるんだよ・・・!?」
俺が部室に入ると雪ノ下は腕を切っていた。雪ノ下の椅子の下には血の水溜りの様なものが出来ていた。
俺は衝撃的過ぎて言葉を失ってしまった。
雪乃「貴方に見られてしまうとは思わなかったわ・・・」
八幡「とりあえず、保健室行くぞ!」
雪乃「嫌よ!私はこのまま死ぬのよ!」
明らかに今日の雪ノ下には違和感を感じる。人間視察が得意な俺から見ればこれは相当病んでる。
八幡「馬鹿か リスカで[ピーーー]たら俺だってとっくに死んでるっていうの・・・」
雪乃「冷やかすつもりなら帰ってちょうだい!」
八幡「おい!馬鹿!何も物を投げなくたっていいだろう!落ち着けって!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435658936
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2: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:13:58.28 ID:3/dmskRo0
雪乃「ああああああああ!もう何もかも嫌よ!私の前から消え失せて頂戴!」
これは相当ヤバイぞ 放っておいたら窓から飛び降りてもおかしくないレベルだ
八幡「おいおい何があったんだ」
中学の時に体験学習で行った介護施設で習ったことを思い出した。
興奮気味のお年寄りを優しく抱きかかえて落ち着かせると・・・
でも誰か入ってきたら不味いな、だがそんなこと言ってられる状況じゃねぇか
八幡「雪ノ下」ダキッ
雪ノ下「何をするつもり!?私を無理やりどこかに閉じ込めようってつもりね?」
八幡「落ち着けって」背中ナデナデ
雪ノ下「もうどうしたらいいのか分からないのよ 本当に死なせてちょうだい」
八幡「まずは話を聞かせてくれ な?」
これは相当ヤバイぞ 放っておいたら窓から飛び降りてもおかしくないレベルだ
八幡「おいおい何があったんだ」
中学の時に体験学習で行った介護施設で習ったことを思い出した。
興奮気味のお年寄りを優しく抱きかかえて落ち着かせると・・・
でも誰か入ってきたら不味いな、だがそんなこと言ってられる状況じゃねぇか
八幡「雪ノ下」ダキッ
雪ノ下「何をするつもり!?私を無理やりどこかに閉じ込めようってつもりね?」
八幡「落ち着けって」背中ナデナデ
雪ノ下「もうどうしたらいいのか分からないのよ 本当に死なせてちょうだい」
八幡「まずは話を聞かせてくれ な?」
3: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:20:15.91 ID:3/dmskRo0
雪ノ下「嫌よ!貴方も家族の様に私を否定するんでしょ?嫌よ!ああああああ!」
八幡「雪ノ下、これだけは信じてくれ、俺はお前の話を最後まで黙って聞くまぁ無理にとは言わんが」
雪ノ下「本当ね?嘘だったら貴方も一緒に・・・」
怖いよゆきのんさん、本当にどうしちゃったんだ
八幡「雪ノ下、これだけは信じてくれ、俺はお前の話を最後まで黙って聞くまぁ無理にとは言わんが」
雪ノ下「本当ね?嘘だったら貴方も一緒に・・・」
怖いよゆきのんさん、本当にどうしちゃったんだ
4: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:25:36.73 ID:3/dmskRo0
~20分後~
八幡「お前留学するのかやっぱり・・・でもしたくないと・・・」
雪ノ下「留学とか大学以前に私はやりたい事を見つけたのよ でも誰に言っても」机ドンドン
八幡「それで進路が決まるまではマンションには帰らないで実家で暮らさせられると?」
雪ノ下「そうよ!嫌なのよ!私は!あああああ!」
八幡「落ち着け、落ち着け!」
この状況相当やばい、今このまま雪ノ下を家に帰したら下手すれば親を刺すまであるかもしれん。
なら仕方がない、この方法しか・・・
八幡「雪ノ下、お前が落ち着くまでウチに泊まるか?」
雪ノ下「何を言ってるの!?そうやって上手い口車に乗せて本当は・・・!あああああ!」
八幡「まぁ信じられないならいいがな それにカマクラだっているぞ?」
雪ノ下「!!!」
八幡「どうする?雪ノ下さんには俺から上手く説得しといてやるが」
雪ノ下「その、本当に迷惑にならないのかしら?もし貴方のご家族にまで迷惑を掛けたら・・・」
八幡「誰も迷惑とは言わんだろう、親だって仕事であまりいないからな」
八幡「お前留学するのかやっぱり・・・でもしたくないと・・・」
雪ノ下「留学とか大学以前に私はやりたい事を見つけたのよ でも誰に言っても」机ドンドン
八幡「それで進路が決まるまではマンションには帰らないで実家で暮らさせられると?」
雪ノ下「そうよ!嫌なのよ!私は!あああああ!」
八幡「落ち着け、落ち着け!」
この状況相当やばい、今このまま雪ノ下を家に帰したら下手すれば親を刺すまであるかもしれん。
なら仕方がない、この方法しか・・・
八幡「雪ノ下、お前が落ち着くまでウチに泊まるか?」
雪ノ下「何を言ってるの!?そうやって上手い口車に乗せて本当は・・・!あああああ!」
八幡「まぁ信じられないならいいがな それにカマクラだっているぞ?」
雪ノ下「!!!」
八幡「どうする?雪ノ下さんには俺から上手く説得しといてやるが」
雪ノ下「その、本当に迷惑にならないのかしら?もし貴方のご家族にまで迷惑を掛けたら・・・」
八幡「誰も迷惑とは言わんだろう、親だって仕事であまりいないからな」
5: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:29:33.45 ID:3/dmskRo0
雪ノ下「そのじゃあ、お邪魔させて貰うわ。でも迷惑だったら正直に・・・」
八幡「大丈夫だ、本当に迷惑じゃないからな。小町だって大喜びだぞ?」
雪ノ下「でも家族には・・・」
八幡「まぁ心配するな」
俺は陽乃さんに電話を掛ける。あの人の事だ大体は予測出来ているだろう。
陽乃「ひゃっはろー!もしかしてデートのお誘い?」
八幡「あの、雪ノ下さん、雪ノ下はしばらくうちで預かってもいいっすか?落ち着くまで」
陽乃「そうね、正直助かるわ、両親は私も頑張って説得してみるから~でも避妊はしないと駄目よ?」
何を言ってるんだこの人は!
八幡「じゃあそういう事で切りますよ?」プチッ ツーツー
雪ノ下「姉さんはなんと?」
八幡「心配いらねぇよ じゃあ行くか」
八幡「大丈夫だ、本当に迷惑じゃないからな。小町だって大喜びだぞ?」
雪ノ下「でも家族には・・・」
八幡「まぁ心配するな」
俺は陽乃さんに電話を掛ける。あの人の事だ大体は予測出来ているだろう。
陽乃「ひゃっはろー!もしかしてデートのお誘い?」
八幡「あの、雪ノ下さん、雪ノ下はしばらくうちで預かってもいいっすか?落ち着くまで」
陽乃「そうね、正直助かるわ、両親は私も頑張って説得してみるから~でも避妊はしないと駄目よ?」
何を言ってるんだこの人は!
八幡「じゃあそういう事で切りますよ?」プチッ ツーツー
雪ノ下「姉さんはなんと?」
八幡「心配いらねぇよ じゃあ行くか」
7: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:32:31.97 ID:3/dmskRo0
~自宅~
八幡「帰ったぞー」
小町「ゴミぃちゃんお帰り!それに雪乃さんも一緒?小町嬉しい、ついにお姉さんが出来たんだね」
八幡「そういうのじゃねぇよ、小町、雪ノ下は今日から少しの間ウチで泊まるから」
雪ノ下「ごめんなさい、小町さん迷惑だったら・・・」
小町「全然いいですよー!寧ろ雪乃さんの方こそ迷惑じゃありませんか?こんなゴミぃちゃんと一緒の空間にいるなんて」
八幡「おいそれ言い過ぎだろう」
小町は何となく察しているだろう。腕の包帯に雪ノ下の表情、気付かない方が不思議だ。
だが指摘しない小町は偉いぞ!
八幡「帰ったぞー」
小町「ゴミぃちゃんお帰り!それに雪乃さんも一緒?小町嬉しい、ついにお姉さんが出来たんだね」
八幡「そういうのじゃねぇよ、小町、雪ノ下は今日から少しの間ウチで泊まるから」
雪ノ下「ごめんなさい、小町さん迷惑だったら・・・」
小町「全然いいですよー!寧ろ雪乃さんの方こそ迷惑じゃありませんか?こんなゴミぃちゃんと一緒の空間にいるなんて」
八幡「おいそれ言い過ぎだろう」
小町は何となく察しているだろう。腕の包帯に雪ノ下の表情、気付かない方が不思議だ。
だが指摘しない小町は偉いぞ!
8: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:38:11.80 ID:3/dmskRo0
小町「雪乃さ~ん今日のご飯はカレーですけどいいですか?」
雪乃「私の分もあるの?小町さん、いいのよ私はコンビニで買ってくるから」
八幡「雪ノ下、小町の作るカレーはマジで上手いぞ?食べなければ損するぞ?」
小町「遠慮しなくていいんですよ~もう今日から雪乃さんは家族も同然なんですから!」
八幡「おいあんまり調子に乗るな」
雪乃「仲が良いのね 羨ましいわ」
雪ノ下の目は悲しかったがどこか表情は笑っている様に見えた。
八幡「んじゃ飯出来たら呼んでくれ、俺は部屋でゲームやってるから、雪ノ下はカマクラと遊んでていいぞ?」
雪ノ下「そうは行かないわ 私も何か手伝いをしないと」
八幡「いやぁいいって、旅館で客が気を遣ってどうするんだよ」
雪ノ下「優しいのね貴方って」
雪ノ下の表情はさっきより和らいだ気がする。
雪乃「私の分もあるの?小町さん、いいのよ私はコンビニで買ってくるから」
八幡「雪ノ下、小町の作るカレーはマジで上手いぞ?食べなければ損するぞ?」
小町「遠慮しなくていいんですよ~もう今日から雪乃さんは家族も同然なんですから!」
八幡「おいあんまり調子に乗るな」
雪乃「仲が良いのね 羨ましいわ」
雪ノ下の目は悲しかったがどこか表情は笑っている様に見えた。
八幡「んじゃ飯出来たら呼んでくれ、俺は部屋でゲームやってるから、雪ノ下はカマクラと遊んでていいぞ?」
雪ノ下「そうは行かないわ 私も何か手伝いをしないと」
八幡「いやぁいいって、旅館で客が気を遣ってどうするんだよ」
雪ノ下「優しいのね貴方って」
雪ノ下の表情はさっきより和らいだ気がする。
9: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 19:45:32.54 ID:3/dmskRo0
八幡「別に優しくねぇよ、俺はただ・・・」
雪ノ下「そうねたまには人に甘えるのも悪くないわね お言葉に甘えさせて貰うわ」
さっそくカマクラを抱っこしてナデナデしてるよ。
最初からその気満々じゃないですか!
小町「雪乃さん、ウチにいる間は本当に気を遣わないでいいですからね!本当に旅館だと思って寛いでくださいね!」
雪乃「小町さん、ありがとう」ニコッ
雪ノ下のこの笑顔可愛い。
八幡「じゃあ俺は部屋でGTAやってるから飯できたら呼んでくれよ」
雪ノ下「ちょっと・・・」
雪ノ下は俺の袖を掴んだ。マジ可愛い惚れちゃいそう
八幡「どうした・・・?」
雪ノ下「その、わ、私もゲームをやってみたいのだけれど」
八幡「いやいや 女の子がやる様なゲームじゃねぇよ」
小町「あ~ご飯作る前にお部屋掃除しようかなぁ~雪乃さん申し訳ないんですけどお兄ちゃんの部屋に行ってて貰っていいですか?」
八幡「急すぎるだろう いくらなんでも」
小町「これだからゴミぃちゃんは!」
八幡「そういう事だし、仕方ない 俺の部屋来るか・・・?」
こんなこと言うの初めてだ。凄い恥ずかしい照れる
雪ノ下「えっ、えぇ…」
顔真っ赤ですよ。雪ノ下さん
雪ノ下「そうねたまには人に甘えるのも悪くないわね お言葉に甘えさせて貰うわ」
さっそくカマクラを抱っこしてナデナデしてるよ。
最初からその気満々じゃないですか!
小町「雪乃さん、ウチにいる間は本当に気を遣わないでいいですからね!本当に旅館だと思って寛いでくださいね!」
雪乃「小町さん、ありがとう」ニコッ
雪ノ下のこの笑顔可愛い。
八幡「じゃあ俺は部屋でGTAやってるから飯できたら呼んでくれよ」
雪ノ下「ちょっと・・・」
雪ノ下は俺の袖を掴んだ。マジ可愛い惚れちゃいそう
八幡「どうした・・・?」
雪ノ下「その、わ、私もゲームをやってみたいのだけれど」
八幡「いやいや 女の子がやる様なゲームじゃねぇよ」
小町「あ~ご飯作る前にお部屋掃除しようかなぁ~雪乃さん申し訳ないんですけどお兄ちゃんの部屋に行ってて貰っていいですか?」
八幡「急すぎるだろう いくらなんでも」
小町「これだからゴミぃちゃんは!」
八幡「そういう事だし、仕方ない 俺の部屋来るか・・・?」
こんなこと言うの初めてだ。凄い恥ずかしい照れる
雪ノ下「えっ、えぇ…」
顔真っ赤ですよ。雪ノ下さん
14: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 20:40:27.17 ID:3/dmskRo0
出かけるまでまた少し時間があるのでやっぱり少しだけ投下します。
~部屋~
八幡「でこれが俺のキャラクターだ」
雪ノ下「フフフ 貴方センスの欠片も無いわね リアルの貴方のほうが全然かっこいいわ・・・」
八幡「雪ノ下、今なんて・・・」
雪ノ下「なっ何でもないわ!早くやりましょう!」
聞き間違えだよな?あの雪ノ下が俺の事をかっこいいだなんて・・・
八幡「雪ノ下、どうせなら自分のキャラ作るか?女キャラ作れるし」
雪ノ下「いいのかしら?」
八幡「構わないぜ」
15分後
八幡「お、お前どんだけ美人なキャラ作ってるんだよ・・・」
俺は衝撃を受けた、美人キャラを作るのが難しいGTAで雪ノ下がロシア系美女を作った。
雪ノ下「そうかしら?じゃあ早速コントローラー貸して貰えるかしら?」
八幡「あぁ…いいぞ」
小町「もう本当にデートじゃん!」ヒソヒソ
雪ノ下「引企谷くん さっきから不愉快な子供の声がうるさいのだけれど」
八幡「あぁこのゲームにはそういう奴がいっぱいるんだよ・・・」
雪ノ下「私にはこのゲーム向いてなさそうね 他のゲームはないのかしら?」
八幡「もう飽きたのかよ・・・」
~部屋~
八幡「でこれが俺のキャラクターだ」
雪ノ下「フフフ 貴方センスの欠片も無いわね リアルの貴方のほうが全然かっこいいわ・・・」
八幡「雪ノ下、今なんて・・・」
雪ノ下「なっ何でもないわ!早くやりましょう!」
聞き間違えだよな?あの雪ノ下が俺の事をかっこいいだなんて・・・
八幡「雪ノ下、どうせなら自分のキャラ作るか?女キャラ作れるし」
雪ノ下「いいのかしら?」
八幡「構わないぜ」
15分後
八幡「お、お前どんだけ美人なキャラ作ってるんだよ・・・」
俺は衝撃を受けた、美人キャラを作るのが難しいGTAで雪ノ下がロシア系美女を作った。
雪ノ下「そうかしら?じゃあ早速コントローラー貸して貰えるかしら?」
八幡「あぁ…いいぞ」
小町「もう本当にデートじゃん!」ヒソヒソ
雪ノ下「引企谷くん さっきから不愉快な子供の声がうるさいのだけれど」
八幡「あぁこのゲームにはそういう奴がいっぱいるんだよ・・・」
雪ノ下「私にはこのゲーム向いてなさそうね 他のゲームはないのかしら?」
八幡「もう飽きたのかよ・・・」
15: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 20:45:32.35 ID:3/dmskRo0
八幡「じゃあこれ何かどうだ?小町もやってるし・・・」
雪乃「リトルビッグ?比企谷くん、このソフトと本体合わせていくらで買えるかしら?」
八幡「いや早すぎだろう パッケージ見ただけで・・・」
雪乃「早くやりましょう!」
30分後
八幡「お前どんだけハマってるんだよ・・・」
雪乃「静かに!」
小町「お兄ちゃん~雪乃さ~んご飯ですよ~」
八幡「飯出来た様だし行くか?」
あらら雪ノ下さんゲームにハマっちゃったみたいですね。良くない傾向ですよ。
八幡「大丈夫だ、飯食い終わってからでも出来るからよ」
雪乃「そう、私はゲームと言った物には全く興味はないのだけれど 暇潰しよ?」
八幡「素直じゃねぇな」
雪乃「リトルビッグ?比企谷くん、このソフトと本体合わせていくらで買えるかしら?」
八幡「いや早すぎだろう パッケージ見ただけで・・・」
雪乃「早くやりましょう!」
30分後
八幡「お前どんだけハマってるんだよ・・・」
雪乃「静かに!」
小町「お兄ちゃん~雪乃さ~んご飯ですよ~」
八幡「飯出来た様だし行くか?」
あらら雪ノ下さんゲームにハマっちゃったみたいですね。良くない傾向ですよ。
八幡「大丈夫だ、飯食い終わってからでも出来るからよ」
雪乃「そう、私はゲームと言った物には全く興味はないのだけれど 暇潰しよ?」
八幡「素直じゃねぇな」
16: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 20:51:29.92 ID:3/dmskRo0
小町「どうですか!雪乃さん!小町の作るカレーは!?」
雪乃「美味しいわね 比企谷くんって味覚だけは正常だったのね」
八幡「小町の飯を不味いって言う奴がいたらそいつは人間じゃねぇからな」
雪乃「流石にそのシスコンぶりは気持ちが悪いわ」
小町「雪乃さ~ん 小町明日、雪乃さんの手料理が食べたいです!」
八幡「おいおい無理言うなよ 雪ノ下は疲れてんだよ」
雪乃「構わないわ 明日は休日なのだし小町さんに休んで貰うためにも私が作るわ。」
小町「小町本当に嬉しいです~じゃあ明日ゴミぃちゃんとお買い物に行って貰っていいですか?」
八幡「小町は行かないのか?予定なんてないだろう?」
小町「実は明日は受験勉強しなければいけないんですよ~お願いしていいですか?」
雪乃「比企谷くん 小町さんを困らせるのはやめなさい それに私じゃ不満かしら?」プンスカ
八幡「何怒ってるんだお前・・・」
雪乃「別に怒ってないのだけれど!」
八幡「じゃあ、明日二人で行くかぁ」
雪乃「美味しいわね 比企谷くんって味覚だけは正常だったのね」
八幡「小町の飯を不味いって言う奴がいたらそいつは人間じゃねぇからな」
雪乃「流石にそのシスコンぶりは気持ちが悪いわ」
小町「雪乃さ~ん 小町明日、雪乃さんの手料理が食べたいです!」
八幡「おいおい無理言うなよ 雪ノ下は疲れてんだよ」
雪乃「構わないわ 明日は休日なのだし小町さんに休んで貰うためにも私が作るわ。」
小町「小町本当に嬉しいです~じゃあ明日ゴミぃちゃんとお買い物に行って貰っていいですか?」
八幡「小町は行かないのか?予定なんてないだろう?」
小町「実は明日は受験勉強しなければいけないんですよ~お願いしていいですか?」
雪乃「比企谷くん 小町さんを困らせるのはやめなさい それに私じゃ不満かしら?」プンスカ
八幡「何怒ってるんだお前・・・」
雪乃「別に怒ってないのだけれど!」
八幡「じゃあ、明日二人で行くかぁ」
17: ◆Er.887q/N. 2015/06/30(火) 21:02:34.99 ID:3/dmskRo0
小町「じゃあ小町!お風呂に入ってきますね!」
八幡「おぅしっかりと疲れ取れよ」
小町は風呂場へと向かった。リビングに二人きりなんて怖いよ・・・
どうしたらいいの・・・
八幡「なぁ雪ノ下、何か食べたいものとかないか?甘いものとか」
雪乃「別に気を遣わなくてもいいのよ?」
八幡「疲れてる時は甘いものがいいって言うだろう・・・俺、何か買って来るか?家には何も無いし」
雪乃「その私も一緒に買いに行っていいかしら?」
八幡「じゃあ行くか でも気を遣ってるならいいぞ?寒いし俺一人で行けるしよ」
雪乃「貴方がコンビニで卑猥な本を立ち読みしてお店の人に迷惑を掛けないかチェックする必要があるわ」
八幡「俺にそんな度胸はねぇよ」
八幡「おぅしっかりと疲れ取れよ」
小町は風呂場へと向かった。リビングに二人きりなんて怖いよ・・・
どうしたらいいの・・・
八幡「なぁ雪ノ下、何か食べたいものとかないか?甘いものとか」
雪乃「別に気を遣わなくてもいいのよ?」
八幡「疲れてる時は甘いものがいいって言うだろう・・・俺、何か買って来るか?家には何も無いし」
雪乃「その私も一緒に買いに行っていいかしら?」
八幡「じゃあ行くか でも気を遣ってるならいいぞ?寒いし俺一人で行けるしよ」
雪乃「貴方がコンビニで卑猥な本を立ち読みしてお店の人に迷惑を掛けないかチェックする必要があるわ」
八幡「俺にそんな度胸はねぇよ」
26: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 11:57:51.84 ID:bwSXzRA40
少し時間があるので投下します。
~コンビニ~
店員「いらっしゃいませー」
八幡「雪ノ下、何食べるんだ?アイスでもシュークリームでもいいけどハーゲンダッツは勘弁してくれ」
雪乃「貴方のそういう女の子の前でも見栄を張らないところは嫌いじゃないわ」
今日の雪ノ下さん、デレ過ぎじゃないですかね。
八幡「いいからさっさと選んで帰るぞ~金曜ロードショー始まっちまうし」
雪乃「でも何だか貴方に奢ってもらうというのも気が引けるわね 後々倍の金額を請求されそうで怖いわ」
八幡「んなことしねぇよ 」
雪乃「やはり自分の分は自分で出すわ」
八幡「その何だ・・・俺が金を出したいんだよ・・・」
雪乃「そ、それはどういう意味かしら?」
由比ヶ浜「あれ!ヒッキーとゆきのんじゃん!何で二人でコンビニにいるの!?」
~コンビニ~
店員「いらっしゃいませー」
八幡「雪ノ下、何食べるんだ?アイスでもシュークリームでもいいけどハーゲンダッツは勘弁してくれ」
雪乃「貴方のそういう女の子の前でも見栄を張らないところは嫌いじゃないわ」
今日の雪ノ下さん、デレ過ぎじゃないですかね。
八幡「いいからさっさと選んで帰るぞ~金曜ロードショー始まっちまうし」
雪乃「でも何だか貴方に奢ってもらうというのも気が引けるわね 後々倍の金額を請求されそうで怖いわ」
八幡「んなことしねぇよ 」
雪乃「やはり自分の分は自分で出すわ」
八幡「その何だ・・・俺が金を出したいんだよ・・・」
雪乃「そ、それはどういう意味かしら?」
由比ヶ浜「あれ!ヒッキーとゆきのんじゃん!何で二人でコンビニにいるの!?」
27: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 12:02:41.28 ID:bwSXzRA40
八幡「というわけだ。落ち着くまで俺の家に泊まるんだよ」
由比ヶ浜「も、もしかしてコンビニにあれを買いに来たの!?マジありえないし!」
八幡「あれって何だよ」
由比ヶ浜「そのゴム・・・とか?」
何テレながら凄いこと言ってるんだよ。流石ビッチ
八幡「んなわけあるかよ 別に俺と雪ノ下は付き合ってねぇし」
俺と由比ヶ浜はコンビの外のベンチで話している。
雪ノ下は公共料金の支払いやら買いたいものがあるやらで
「プライベートを知られるのは侵害だわ」とか何とかで俺は店外に追い出された。
由比ヶ浜「でも二人はお似合いかなぁなんて・・・」
八幡「んなわけあるかよ、大体俺が良かったとしても雪ノ下は俺なんか恋愛対象にならんだろう」
由比ヶ浜「そうかな?私はそうは思えないな・・・本当に心を許してる人じゃなければ・・」
雪ノ下「待たせてごめんなさい由比ヶ浜さん」
八幡「いや謝る相手が違うだろう」
雪ノ下「あら貴方はさっさと帰ってると思ったわ」
雪ノ下は俺に暖かいコーヒーを渡してきた。
八幡「なんだよ・・・?」
由比ヶ浜「も、もしかしてコンビニにあれを買いに来たの!?マジありえないし!」
八幡「あれって何だよ」
由比ヶ浜「そのゴム・・・とか?」
何テレながら凄いこと言ってるんだよ。流石ビッチ
八幡「んなわけあるかよ 別に俺と雪ノ下は付き合ってねぇし」
俺と由比ヶ浜はコンビの外のベンチで話している。
雪ノ下は公共料金の支払いやら買いたいものがあるやらで
「プライベートを知られるのは侵害だわ」とか何とかで俺は店外に追い出された。
由比ヶ浜「でも二人はお似合いかなぁなんて・・・」
八幡「んなわけあるかよ、大体俺が良かったとしても雪ノ下は俺なんか恋愛対象にならんだろう」
由比ヶ浜「そうかな?私はそうは思えないな・・・本当に心を許してる人じゃなければ・・」
雪ノ下「待たせてごめんなさい由比ヶ浜さん」
八幡「いや謝る相手が違うだろう」
雪ノ下「あら貴方はさっさと帰ってると思ったわ」
雪ノ下は俺に暖かいコーヒーを渡してきた。
八幡「なんだよ・・・?」
28: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 12:06:04.61 ID:bwSXzRA40
雪ノ下「か、勘違いしないで頂戴、貴方も一応は一人の人として認識してるから待たせた謝罪の気持ちよ 」
八幡「そうか、ありがとうな」
由比ヶ浜「ヒッキー!ゆきのんにエ○チなことしちゃ駄目だよ!」
八幡「するわけねぇよ」
雪ノ下「由比ヶ浜さん その心配は要らないわ この男はそういったことへの雰囲気作りも知らないヘタレだから出来っこないわ」
八幡「うるせぇよ!さぁ帰るか」
由比ヶ浜「じゃ、じゃあまたね!」
雪ノ下「えぇ さよなら」
八幡「そうか、ありがとうな」
由比ヶ浜「ヒッキー!ゆきのんにエ○チなことしちゃ駄目だよ!」
八幡「するわけねぇよ」
雪ノ下「由比ヶ浜さん その心配は要らないわ この男はそういったことへの雰囲気作りも知らないヘタレだから出来っこないわ」
八幡「うるせぇよ!さぁ帰るか」
由比ヶ浜「じゃ、じゃあまたね!」
雪ノ下「えぇ さよなら」
30: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 12:11:21.79 ID:bwSXzRA40
八幡「それにしても寒いなぁ・・・大丈夫か?雪ノ下?」
雪ノ下「えぇ私は大丈夫よ」
雪ノ下はその言葉を発するとカバンから何かを取り出して俺の首に巻く。
これ夢ですよね?
八幡「お、おい何してんだよ・・・」
雪ノ下「そ、そのマフラーを編んでみたのだけれど失敗しちゃったから失敗作の貴方にあげるわ お似合いでしょう」
八幡「いやこれのどこが失敗作なんだよ それにさらっと俺の事ディするのやめてね」
雪ノ下「そ、そう・・・気に入らなかったら捨てて構わないわ」
八幡「そんなことしねぇよ 大切にするよ。ありがとうな雪ノ下」
雪ノ下「そ、そう 喜んで貰えたのならば良かったわ」ニコッ
か、可愛い すまない戸塚、この笑顔に勝らずとも劣らずだ。
こんな罪な俺を許してくれ
八幡「よし着いたな」
雪ノ下「えぇ」
雪ノ下「えぇ私は大丈夫よ」
雪ノ下はその言葉を発するとカバンから何かを取り出して俺の首に巻く。
これ夢ですよね?
八幡「お、おい何してんだよ・・・」
雪ノ下「そ、そのマフラーを編んでみたのだけれど失敗しちゃったから失敗作の貴方にあげるわ お似合いでしょう」
八幡「いやこれのどこが失敗作なんだよ それにさらっと俺の事ディするのやめてね」
雪ノ下「そ、そう・・・気に入らなかったら捨てて構わないわ」
八幡「そんなことしねぇよ 大切にするよ。ありがとうな雪ノ下」
雪ノ下「そ、そう 喜んで貰えたのならば良かったわ」ニコッ
か、可愛い すまない戸塚、この笑顔に勝らずとも劣らずだ。
こんな罪な俺を許してくれ
八幡「よし着いたな」
雪ノ下「えぇ」
31: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 12:21:28.03 ID:bwSXzRA40
~自宅~
八幡「今日のロードショーは恋愛ものか・・・こういうのは好きじゃねぇな」
雪乃「えぇそうね 私もあまり好きではないわね」
八幡「じゃあ俺は風呂入ってくるわ」
雪乃「そう・・・」
八幡「そうだパジャマに着替えるなら俺が風呂入ってる間に俺の部屋で着替えていいぞ」
雪乃「まさか盗撮様のカメラが仕掛けてあるのかしら?」
八幡「いや部屋に女の子入れるの初めてだからそんな準備ねぇよ」
雪乃「そ、そう・・・」
小町「ねぇお兄ちゃん!お風呂あがったら3人で桃鉄やろうよ!」
八幡「おい雪ノ下は疲れてるんだ やるわけな・・・」
雪乃「いいわやりましょう 比企谷くんはキングボンビーを使うのよね?」
八幡「こう見えてもな財布には2万入ってるんだぞ?無駄な交際をしないからお年玉も減らないんだよ」
雪乃「まぁ貴方は使い道がないものね」
八幡「今日のロードショーは恋愛ものか・・・こういうのは好きじゃねぇな」
雪乃「えぇそうね 私もあまり好きではないわね」
八幡「じゃあ俺は風呂入ってくるわ」
雪乃「そう・・・」
八幡「そうだパジャマに着替えるなら俺が風呂入ってる間に俺の部屋で着替えていいぞ」
雪乃「まさか盗撮様のカメラが仕掛けてあるのかしら?」
八幡「いや部屋に女の子入れるの初めてだからそんな準備ねぇよ」
雪乃「そ、そう・・・」
小町「ねぇお兄ちゃん!お風呂あがったら3人で桃鉄やろうよ!」
八幡「おい雪ノ下は疲れてるんだ やるわけな・・・」
雪乃「いいわやりましょう 比企谷くんはキングボンビーを使うのよね?」
八幡「こう見えてもな財布には2万入ってるんだぞ?無駄な交際をしないからお年玉も減らないんだよ」
雪乃「まぁ貴方は使い道がないものね」
34: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 18:04:07.36 ID:bwSXzRA40
八幡「やっぱり風呂はいいなぁ~布団の次にずっと住んでいたい」
待てよ、風呂にずっと死んでいたら死ぬか。
~リビング~
八幡「お~いあがったぞ~」
雪乃「遅いわよ比企谷くん、あまりに遅くて心配だから精神科と眼科を呼ぼうか迷ったわ」
八幡「心配してくれてるんだが俺に悪口を言いたいだけだが分からないんですけどね」
小町「ねぇお兄ちゃん!雪乃さんを見てなんか思うこと無い?」
八幡「はぁ?何だよ急に・・・」
小町「お兄ちゃんには女心以前に小学生の恋愛も理解できそうに無いね!ほら雪乃さんのパジャマ姿見てさ!」
八幡「あぁ似合ってるな」
雪乃「そういった投げやりで褒めるのは恋する乙女は傷つくだけなのだけれど」
八幡「誰が恋する乙女だって?」
雪乃「由比ヶ浜さんがそう言っていただけよ!」テレテレ
小町(ここまでアピールされてて気付かないお兄ちゃんは本当に一生DTかもね・・・)
小町「じゃあ3人で桃鉄やりましょう!」
待てよ、風呂にずっと死んでいたら死ぬか。
~リビング~
八幡「お~いあがったぞ~」
雪乃「遅いわよ比企谷くん、あまりに遅くて心配だから精神科と眼科を呼ぼうか迷ったわ」
八幡「心配してくれてるんだが俺に悪口を言いたいだけだが分からないんですけどね」
小町「ねぇお兄ちゃん!雪乃さんを見てなんか思うこと無い?」
八幡「はぁ?何だよ急に・・・」
小町「お兄ちゃんには女心以前に小学生の恋愛も理解できそうに無いね!ほら雪乃さんのパジャマ姿見てさ!」
八幡「あぁ似合ってるな」
雪乃「そういった投げやりで褒めるのは恋する乙女は傷つくだけなのだけれど」
八幡「誰が恋する乙女だって?」
雪乃「由比ヶ浜さんがそう言っていただけよ!」テレテレ
小町(ここまでアピールされてて気付かないお兄ちゃんは本当に一生DTかもね・・・)
小町「じゃあ3人で桃鉄やりましょう!」
35: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 18:13:25.26 ID:bwSXzRA40
~2時間後~
雪乃「比企谷くん、貴方ってゲームの中でも運が無い様ね。まぁ貴方にとってはビリってポジションはお似合いね」
八幡「うるせぇ!恋愛と桃鉄は運とタイミングなんだよ!チャンスを逃せば失敗するんだよ!」
小町「彼女いたことも出来そうもないお兄ちゃんが言っても説得力ないね」
雪乃「そ、その比企谷くんは彼女を作る予定は無いのかしら?」
八幡「彼女所か友達を作る予定もねぇよ」
雪乃「そ、そう、もしもよ 地球が生まれ変わったとして比企谷くんが女の子に告白されたらどうするのかしら?」
八幡「何で地球が生まれ変わる必要があるんだよ、まぁマジレスしちゃえばお金持ちで美人で俺を養ってくれる優しい人だったらOKするぜ」
小町(雪乃さんが優しさを全面に出せばお兄ちゃんの理想にマッチングするじゃん!)
雪乃「そ、そう」
八幡「ってかそういうお前こそ彼氏とか作る予定ないのか?」
小町(いい流れ来てる!)
雪乃「そうね、私はそういった予定はないわね。」
小町「雪乃さ~ん正直に答えてくださいね~気になる人はいますか?小町はいます!小町答えたんで雪乃さんも答えてくださいね!」
八幡「お兄ちゃん!そんな事聞いてないぞ!?」
雪乃「そ、そうね気になる人がいないと言えば嘘になるかもしれないわね。」
雪乃「比企谷くん、貴方ってゲームの中でも運が無い様ね。まぁ貴方にとってはビリってポジションはお似合いね」
八幡「うるせぇ!恋愛と桃鉄は運とタイミングなんだよ!チャンスを逃せば失敗するんだよ!」
小町「彼女いたことも出来そうもないお兄ちゃんが言っても説得力ないね」
雪乃「そ、その比企谷くんは彼女を作る予定は無いのかしら?」
八幡「彼女所か友達を作る予定もねぇよ」
雪乃「そ、そう、もしもよ 地球が生まれ変わったとして比企谷くんが女の子に告白されたらどうするのかしら?」
八幡「何で地球が生まれ変わる必要があるんだよ、まぁマジレスしちゃえばお金持ちで美人で俺を養ってくれる優しい人だったらOKするぜ」
小町(雪乃さんが優しさを全面に出せばお兄ちゃんの理想にマッチングするじゃん!)
雪乃「そ、そう」
八幡「ってかそういうお前こそ彼氏とか作る予定ないのか?」
小町(いい流れ来てる!)
雪乃「そうね、私はそういった予定はないわね。」
小町「雪乃さ~ん正直に答えてくださいね~気になる人はいますか?小町はいます!小町答えたんで雪乃さんも答えてくださいね!」
八幡「お兄ちゃん!そんな事聞いてないぞ!?」
雪乃「そ、そうね気になる人がいないと言えば嘘になるかもしれないわね。」
37: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 18:21:14.37 ID:bwSXzRA40
八幡「お前が気になる男ってよっぽどイケメンでエリートなんだろうな ってかそれって葉山か?」
雪乃「葉山くんではないわね。それに私の好きな人はお世辞にも容姿が優れているとは言えないわね・・・あっ」
雪ノ下さん、今日お喋りし過ぎじゃないですか?
小町「えぇ小町気になります~その人とはどんな関係なんですか?」
雪乃「こ、これ以上は答える義務はないわ。」
やばい気になる。今やってるアニメ全部の続きよりも気になる。
俺もしかして雪ノ下さんに恋しちゃってるの?
八幡「まぁお前の事だ、容姿が優れて無くてもきちんとした将来性がある男だろう さぁこの話は終わりだ」
小町「お兄ちゃん、自分が雪乃さんの好きな人じゃないからって動揺しすぎだよ?」
(煽っちゃおう!)
雪乃「小町さん、冗談でも私がこの男に恋愛感情を抱くことなどないわ。申し訳ないけれど貴方にお姉さんって呼ばれる日は絶対にこないわ。ごめんなさいね。」
小町(も~う雪乃さんは分かりやすいなぁ~)
小町「それは残念です~小町的には雪乃さんみたいな人にお兄ちゃんを支えて欲しかったのに~」
八幡「お前調子に乗りすぎだ 早く寝ろ!」
小町「テヘッ!」
雪乃「葉山くんではないわね。それに私の好きな人はお世辞にも容姿が優れているとは言えないわね・・・あっ」
雪ノ下さん、今日お喋りし過ぎじゃないですか?
小町「えぇ小町気になります~その人とはどんな関係なんですか?」
雪乃「こ、これ以上は答える義務はないわ。」
やばい気になる。今やってるアニメ全部の続きよりも気になる。
俺もしかして雪ノ下さんに恋しちゃってるの?
八幡「まぁお前の事だ、容姿が優れて無くてもきちんとした将来性がある男だろう さぁこの話は終わりだ」
小町「お兄ちゃん、自分が雪乃さんの好きな人じゃないからって動揺しすぎだよ?」
(煽っちゃおう!)
雪乃「小町さん、冗談でも私がこの男に恋愛感情を抱くことなどないわ。申し訳ないけれど貴方にお姉さんって呼ばれる日は絶対にこないわ。ごめんなさいね。」
小町(も~う雪乃さんは分かりやすいなぁ~)
小町「それは残念です~小町的には雪乃さんみたいな人にお兄ちゃんを支えて欲しかったのに~」
八幡「お前調子に乗りすぎだ 早く寝ろ!」
小町「テヘッ!」
41: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 19:58:35.03 ID:bwSXzRA40
予定がドタキャンされたので悲しみを紛らわすために投下します。
八幡「ってか小町?雪ノ下もお前と一緒の部屋で寝るんだよな?」
雪乃「何を言ってるのかしら比企谷くん 小町さんは受験勉強で忙しいのに迷惑になってしまうわ」
小町「雪乃さん察して頂いてありがとうございます!小町は勉強しないといけないのです!ということ申し訳ないんですけどゴミぃちゃんと一緒の部屋で寝て貰えますか?」
八幡「いや、いくらなんでもヤバイだろう。」
雪乃「比企谷くん、私に変な事をするつもりなのかしら?」
八幡「いやぁそんな事はないけどよ ヤバイだろう」
雪乃「貴方は変に意識しすぎだからいけないのよ」
小町「じゃあ小町!お兄ちゃんの分の布団敷いて来るね!」
八幡「おい俺にはベッドがあるだろう」
小町「お兄ちゃん!たまにはお布団で旅館気分味わいなよ!」
八幡「わかったよ・・・」
八幡「ってか小町?雪ノ下もお前と一緒の部屋で寝るんだよな?」
雪乃「何を言ってるのかしら比企谷くん 小町さんは受験勉強で忙しいのに迷惑になってしまうわ」
小町「雪乃さん察して頂いてありがとうございます!小町は勉強しないといけないのです!ということ申し訳ないんですけどゴミぃちゃんと一緒の部屋で寝て貰えますか?」
八幡「いや、いくらなんでもヤバイだろう。」
雪乃「比企谷くん、私に変な事をするつもりなのかしら?」
八幡「いやぁそんな事はないけどよ ヤバイだろう」
雪乃「貴方は変に意識しすぎだからいけないのよ」
小町「じゃあ小町!お兄ちゃんの分の布団敷いて来るね!」
八幡「おい俺にはベッドがあるだろう」
小町「お兄ちゃん!たまにはお布団で旅館気分味わいなよ!」
八幡「わかったよ・・・」
42: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:03:00.68 ID:bwSXzRA40
~部屋~
雪乃「ねぇ比企谷くん」
八幡「どうした?眠れないのか?」
雪乃「いいえ 何でもないわ ただ貴方と同じ部屋で寝ているのが不思議なのよ」
八幡「そうだな」
雪乃「比企谷くん 今から私の言う話黙って聞いて貰えるかしら?」
八幡「言ってみろよ」
雪乃「私ね進学ではなく就職したいのよ」
八幡「昼間そんなこと言ってたな で何をやりたいんだ?」
雪乃「笑わないかしら」
八幡「あぁ笑わねぇよ」
雪乃「絶対よ?」
八幡「あぁ・・・」
雪乃「ねぇ比企谷くん」
八幡「どうした?眠れないのか?」
雪乃「いいえ 何でもないわ ただ貴方と同じ部屋で寝ているのが不思議なのよ」
八幡「そうだな」
雪乃「比企谷くん 今から私の言う話黙って聞いて貰えるかしら?」
八幡「言ってみろよ」
雪乃「私ね進学ではなく就職したいのよ」
八幡「昼間そんなこと言ってたな で何をやりたいんだ?」
雪乃「笑わないかしら」
八幡「あぁ笑わねぇよ」
雪乃「絶対よ?」
八幡「あぁ・・・」
43: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:08:33.72 ID:bwSXzRA40
雪乃「私ね 実は焼き鳥屋さんで働きたいのよ」
八幡「そうか…」
予想もしていない答えだったがそれを笑ったり否定する権利はないだろう。
俺自身、明確な将来像を描けていないのだから
雪乃「それでねいずれは独立して屋台をやったり、お店を出したいのよ」
八幡「お前が働いたら美人店員って噂になって気持ち悪い客とか来るんじゃねぇのか?」
雪乃「び、美人・・・」
八幡「いやぁ その何というか今のは・・・ってかバイトじゃ駄目なのか?」
雪乃「私は本気で一人前の焼き鳥屋になりたいのよ 中途半端ににはやりたくないわ」
八幡「お前らしいな」
雪乃「進学校にまで通っておいてワガママだって事は承知しているわ。それでも挑戦してみたいのよ」
八幡「そうか お前がそこまで言うんだ 中途半端じゃねぇのは分かってるよ で何で焼き鳥屋になりたいんだ?」
八幡「そうか…」
予想もしていない答えだったがそれを笑ったり否定する権利はないだろう。
俺自身、明確な将来像を描けていないのだから
雪乃「それでねいずれは独立して屋台をやったり、お店を出したいのよ」
八幡「お前が働いたら美人店員って噂になって気持ち悪い客とか来るんじゃねぇのか?」
雪乃「び、美人・・・」
八幡「いやぁ その何というか今のは・・・ってかバイトじゃ駄目なのか?」
雪乃「私は本気で一人前の焼き鳥屋になりたいのよ 中途半端ににはやりたくないわ」
八幡「お前らしいな」
雪乃「進学校にまで通っておいてワガママだって事は承知しているわ。それでも挑戦してみたいのよ」
八幡「そうか お前がそこまで言うんだ 中途半端じゃねぇのは分かってるよ で何で焼き鳥屋になりたいんだ?」
47: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:23:51.59 ID:bwSXzRA40
雪乃「昔から憧れていたのよ でもその憧れは今まで封じ込めてきたの でもね思ったのよこのままじゃ後悔するって」
八幡「なるほどな なら挑戦してみりゃいいんじゃねぇのか?万が一失敗してもお前なら大学くらい余裕だろうし」
雪乃「貴方にそう言って貰えて嬉しいわ」
八幡「雪ノ下、勘違いはするなよ、偉そうな事は言えないけど大学に行ったから偉いとか焼き鳥屋だからレベルが低いとかそんなの思い込みだからな」
雪乃「そうね 私両親にその気持ちを話してみるわ」
八幡「そうだな」
だが今の雪ノ下の状態で言っても良い結果が見えないだろう。
あの問いに対しての答えを出すのは今なんだ
八幡「雪ノ下、お前、いつか私を助けてね?って言ったよな?それって今でもいいか?」
雪乃「どういう事かしら?」
八幡「何ていうかお前の本気の思いを聞いて助けるべきは今なんだと気付いた。」
雪乃「そうね、正直助かるわ、貴方みたいな人でもいるだけで興奮状態を落ち着かせてくれそうだし」
八幡「何かさらったとまたディスりましたね。」
八幡「なるほどな なら挑戦してみりゃいいんじゃねぇのか?万が一失敗してもお前なら大学くらい余裕だろうし」
雪乃「貴方にそう言って貰えて嬉しいわ」
八幡「雪ノ下、勘違いはするなよ、偉そうな事は言えないけど大学に行ったから偉いとか焼き鳥屋だからレベルが低いとかそんなの思い込みだからな」
雪乃「そうね 私両親にその気持ちを話してみるわ」
八幡「そうだな」
だが今の雪ノ下の状態で言っても良い結果が見えないだろう。
あの問いに対しての答えを出すのは今なんだ
八幡「雪ノ下、お前、いつか私を助けてね?って言ったよな?それって今でもいいか?」
雪乃「どういう事かしら?」
八幡「何ていうかお前の本気の思いを聞いて助けるべきは今なんだと気付いた。」
雪乃「そうね、正直助かるわ、貴方みたいな人でもいるだけで興奮状態を落ち着かせてくれそうだし」
八幡「何かさらったとまたディスりましたね。」
48: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:28:58.77 ID:bwSXzRA40
雪乃「とにかく今日はもう寝ましょう。明日は一日疲れるでしょうし」
俺は雪ノ下の思いを確信へと変えるある方法を思いついた。
八幡「そうだな おやすみ 雪ノ下」
雪乃「えぇおやすみなさい」
俺は雪ノ下の思いを確信へと変えるある方法を思いついた。
八幡「そうだな おやすみ 雪ノ下」
雪乃「えぇおやすみなさい」
49: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:36:23.65 ID:bwSXzRA40
~翌日~
雪乃「比企谷くん!起きなさい!もう出かけるわよ!」
ん?何かいい匂いと聞き覚えのある声がするけど小町じゃない
俺って結婚したんだっけ?もしかして俺の事を起こしてるのは奥さん?
八幡「あと5分、あと5分でいいから!」
雪乃「本当に困った人ね 起きなさい!」
八幡「分かったよ・・・って雪ノ下!」
雪乃「な、何かしら・・・」
八幡「何で小町じゃなくてお前が起こすんだ?それにもう準備終わったのかよ」
雪乃「当たり前よ もう9時よ?それに小町さんが私に起こして欲しいっていうものだから」
八幡「そうか」
今日の雪ノ下は何か気合い入りまくりだな。髪まで結んでるし随分おしゃれしてるし
雪乃「比企谷くん!起きなさい!もう出かけるわよ!」
ん?何かいい匂いと聞き覚えのある声がするけど小町じゃない
俺って結婚したんだっけ?もしかして俺の事を起こしてるのは奥さん?
八幡「あと5分、あと5分でいいから!」
雪乃「本当に困った人ね 起きなさい!」
八幡「分かったよ・・・って雪ノ下!」
雪乃「な、何かしら・・・」
八幡「何で小町じゃなくてお前が起こすんだ?それにもう準備終わったのかよ」
雪乃「当たり前よ もう9時よ?それに小町さんが私に起こして欲しいっていうものだから」
八幡「そうか」
今日の雪ノ下は何か気合い入りまくりだな。髪まで結んでるし随分おしゃれしてるし
50: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:42:44.48 ID:bwSXzRA40
雪乃「比企谷くん 私は朝ごはんを用意してくるから きちんとお洒落をしてきなさい」
八幡「はぁ?お洒落って、俺外に出る機会ないから服そんなにもってねぇよ・・・」
雪乃「そうね、服の種類が少ないのに貴方のセンスに任せていたらとんでもないことになりそうね 服は私が選んであげるわ」
八幡「気持ちは嬉しいがそれは遠慮するぜ お前だって一生懸命お洒落してるのに人にまかせっきりってのもな」
雪乃「そう じゃあ私と歩いても恥ずかしくないぐらいな格好をしてちょうだい」
八幡「いや、お前と釣り合うルックスの持ち主なんて早々いねぇよ」
雪乃「そ、そう」
八幡「じゃあ朝飯の準備頼むぜ 俺は着替えてくる」
八幡「はぁ?お洒落って、俺外に出る機会ないから服そんなにもってねぇよ・・・」
雪乃「そうね、服の種類が少ないのに貴方のセンスに任せていたらとんでもないことになりそうね 服は私が選んであげるわ」
八幡「気持ちは嬉しいがそれは遠慮するぜ お前だって一生懸命お洒落してるのに人にまかせっきりってのもな」
雪乃「そう じゃあ私と歩いても恥ずかしくないぐらいな格好をしてちょうだい」
八幡「いや、お前と釣り合うルックスの持ち主なんて早々いねぇよ」
雪乃「そ、そう」
八幡「じゃあ朝飯の準備頼むぜ 俺は着替えてくる」
51: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 20:59:11.59 ID:bwSXzRA40
~1時間後~
雪乃「そうね一般的な価値観から言えばダサいのかもしれないのだけれど 私は嫌いじゃないわよ」
八幡「よし じゃあ行くか」
雪乃「ちょっと急ぐわよ 映画に間に合わないわ」
八幡「映画って何言ってんだ・・・」
雪乃「あら言わなかったかしら?私は昨日コンビニで映画のチケットを買ったのよ?」
八幡「はぁ初耳だぞ?それに何の映画見るんだよ・・・」
雪乃「恋愛映画よ」
八幡「はい?」
雪乃「恋愛映画と言っているのよ 勘違いはしないで欲しいのだけれど 別に深い意味があるわけじゃないわ。私が興味がある脚本化という点と
貴方にお世話になる俺の意味をこめてあなたの分も買ったというだけよ。」
八幡「途中で寝ちゃったらごめんなさいね」
雪乃「その時は貴方に倍の請求をするだけよ」
八幡「いや、どっちにしろ金は払うよ」
俺は昨日雪ノ下に貰ったマフラーを首に巻きながらそう言った。
雪乃(マフラー使ってくれてるわ!)ニコッ
八幡「いきなり笑ってどうしたんだ?」
雪乃「いえなんでもないわ お金なら受け取れないわ 貴方に恩は売りたくないもの」
雪乃「そうね一般的な価値観から言えばダサいのかもしれないのだけれど 私は嫌いじゃないわよ」
八幡「よし じゃあ行くか」
雪乃「ちょっと急ぐわよ 映画に間に合わないわ」
八幡「映画って何言ってんだ・・・」
雪乃「あら言わなかったかしら?私は昨日コンビニで映画のチケットを買ったのよ?」
八幡「はぁ初耳だぞ?それに何の映画見るんだよ・・・」
雪乃「恋愛映画よ」
八幡「はい?」
雪乃「恋愛映画と言っているのよ 勘違いはしないで欲しいのだけれど 別に深い意味があるわけじゃないわ。私が興味がある脚本化という点と
貴方にお世話になる俺の意味をこめてあなたの分も買ったというだけよ。」
八幡「途中で寝ちゃったらごめんなさいね」
雪乃「その時は貴方に倍の請求をするだけよ」
八幡「いや、どっちにしろ金は払うよ」
俺は昨日雪ノ下に貰ったマフラーを首に巻きながらそう言った。
雪乃(マフラー使ってくれてるわ!)ニコッ
八幡「いきなり笑ってどうしたんだ?」
雪乃「いえなんでもないわ お金なら受け取れないわ 貴方に恩は売りたくないもの」
54: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:15:51.04 ID:bwSXzRA40
~映画館~
八幡「始まるな」
雪乃「えぇそうね」
俺はこの後、画面に映し出される恋愛模様を2時間近く見ていた。
意外にも入り込んでいる俺がいた。
食わず嫌いはいけないな。
雪乃「感想を聞こうかしら」
八幡「あれだな、思ってたより全然いいな、でも主人公の最後のセリフは少し臭いな」
雪乃「そうね、私もああいった告白はかっこいいと思うのだけれど、気持ちはダイレクトにしっかりと伝えて欲しいわ。」
八幡「お前の気になる奴に伝えて貰えるといいな」
雪乃「そ、そうね」
八幡「ってか恋愛映画ならそいつを誘えばよかったじゃなかったのか?俺何かじゃなくて」
雪乃「貴方私をからかっているの?」
八幡「いやぁ別にそういうのじゃねぇよ・・・」
雪乃「いい加減にして頂戴!」
雪ノ下は俺の前から何故か去っていった。
何か気に病むようなことを言ってしまったか?
八幡「始まるな」
雪乃「えぇそうね」
俺はこの後、画面に映し出される恋愛模様を2時間近く見ていた。
意外にも入り込んでいる俺がいた。
食わず嫌いはいけないな。
雪乃「感想を聞こうかしら」
八幡「あれだな、思ってたより全然いいな、でも主人公の最後のセリフは少し臭いな」
雪乃「そうね、私もああいった告白はかっこいいと思うのだけれど、気持ちはダイレクトにしっかりと伝えて欲しいわ。」
八幡「お前の気になる奴に伝えて貰えるといいな」
雪乃「そ、そうね」
八幡「ってか恋愛映画ならそいつを誘えばよかったじゃなかったのか?俺何かじゃなくて」
雪乃「貴方私をからかっているの?」
八幡「いやぁ別にそういうのじゃねぇよ・・・」
雪乃「いい加減にして頂戴!」
雪ノ下は俺の前から何故か去っていった。
何か気に病むようなことを言ってしまったか?
56: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:22:11.93 ID:bwSXzRA40
その後、雪ノ下の電話番号を知らない俺は小町に電話して来て貰って一緒に雪ノ下を探す事にした。
小町「お兄ちゃん!やってしまいましたなぁ!」
八幡「その何で雪ノ下は怒ったんだ?」
小町「小町は答えが分かっちゃった 雪乃さんからすればイラっと来るし切なかっただろうね あんまりこういう経験ないだろうし」
八幡「だからそれ、どういう意味だよ?」
小町「とにかくその答えはお兄ちゃんが自分自身で聞きなよ?小町、雪乃さんとの待ち合わせだけセッティングしてあげるから」
八幡「はぁ?何でそうなるんだ 俺は雪ノ下に何を謝ればいいんだよ」
小町「雪乃さんですか?ゴミぃちゃんが二人っきりで話たいそうなので2Fの喫茶店に来て貰えますか?はい分かりました。」
小町「雪乃さん今からここに来るって・・・今度はちゃんと話しなよ?」
八幡「分かったよ!小町、ありがとうな」
小町「じゃあね!ゴミぃちゃん!いい報告待ってるよ!」
小町「お兄ちゃん!やってしまいましたなぁ!」
八幡「その何で雪ノ下は怒ったんだ?」
小町「小町は答えが分かっちゃった 雪乃さんからすればイラっと来るし切なかっただろうね あんまりこういう経験ないだろうし」
八幡「だからそれ、どういう意味だよ?」
小町「とにかくその答えはお兄ちゃんが自分自身で聞きなよ?小町、雪乃さんとの待ち合わせだけセッティングしてあげるから」
八幡「はぁ?何でそうなるんだ 俺は雪ノ下に何を謝ればいいんだよ」
小町「雪乃さんですか?ゴミぃちゃんが二人っきりで話たいそうなので2Fの喫茶店に来て貰えますか?はい分かりました。」
小町「雪乃さん今からここに来るって・・・今度はちゃんと話しなよ?」
八幡「分かったよ!小町、ありがとうな」
小町「じゃあね!ゴミぃちゃん!いい報告待ってるよ!」
57: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:28:51.80 ID:bwSXzRA40
八幡「雪ノ下・・・」
雪乃「貴方がそこまで最低の人だとは思わなかったわ」プンスカ
八幡「ごめんな 雪ノ下、正直言って、俺お前が何で怒ってるかわからねぇんだ」
雪乃「さっきのは私をからかったわけではないの?だとしても鈍感過ぎるわ」
八幡「土下座でも靴なめでもするから許してくれ」
雪乃「ふざけないで!」ガチギレ
こんなに怒ってる雪ノ下見るのは始めてだ。それに今にも泣きそうな表情だ
八幡「すまない雪ノ下、本当に分からないんだ。お前の言うとおり鈍感かもしれない」
雪乃「比企谷くん!これから私の質問に嘘偽り無く答えてちょうだい」
雪乃「貴方がそこまで最低の人だとは思わなかったわ」プンスカ
八幡「ごめんな 雪ノ下、正直言って、俺お前が何で怒ってるかわからねぇんだ」
雪乃「さっきのは私をからかったわけではないの?だとしても鈍感過ぎるわ」
八幡「土下座でも靴なめでもするから許してくれ」
雪乃「ふざけないで!」ガチギレ
こんなに怒ってる雪ノ下見るのは始めてだ。それに今にも泣きそうな表情だ
八幡「すまない雪ノ下、本当に分からないんだ。お前の言うとおり鈍感かもしれない」
雪乃「比企谷くん!これから私の質問に嘘偽り無く答えてちょうだい」
58: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:35:07.13 ID:bwSXzRA40
雪乃「今から出す問題の答えは全て同じになるわ」
雪乃「何故私が貴方に手編みのマフラーを編んだと思う?」
雪乃「何故私が恋愛映画を一緒に見ようと誘ったのだと思う?」
雪乃「何故私が今日、こんなにもお洒落をしてきたのだと思う?」
雪乃「何故私が貴方に昨日の夜本音を語ったのだと思う?」
雪乃「何故私が昨日の夜、遠まわしに貴方に恋愛関係の質問をしたのだと思う?」
雪乃「そしてこれらを踏まえて、今何故私が怒って悲しいのだと思う?」
雪乃「さぁ答えなさい」
雪乃「何故私が貴方に手編みのマフラーを編んだと思う?」
雪乃「何故私が恋愛映画を一緒に見ようと誘ったのだと思う?」
雪乃「何故私が今日、こんなにもお洒落をしてきたのだと思う?」
雪乃「何故私が貴方に昨日の夜本音を語ったのだと思う?」
雪乃「何故私が昨日の夜、遠まわしに貴方に恋愛関係の質問をしたのだと思う?」
雪乃「そしてこれらを踏まえて、今何故私が怒って悲しいのだと思う?」
雪乃「さぁ答えなさい」
59: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:37:43.26 ID:bwSXzRA40
流石の俺でもここまでの質問をされれば答えは分かってしまう。そこまで鈍感ではない。
それに雪ノ下がこんな質問をするって事はよっぽど勇気を出したと思う。
それに俺の無神経な行動はこの質問に対する答えと合致するなら悲しんで怒って当然だ。
八幡「それは・・・」
陽乃「あれ!比企谷くんと雪乃ちゃん!」
葉山「やぁ君たちもここに来ていたのかい」
八幡&雪乃「・・・」
葉山「良かったら一緒にお茶しないかい?」
それに雪ノ下がこんな質問をするって事はよっぽど勇気を出したと思う。
それに俺の無神経な行動はこの質問に対する答えと合致するなら悲しんで怒って当然だ。
八幡「それは・・・」
陽乃「あれ!比企谷くんと雪乃ちゃん!」
葉山「やぁ君たちもここに来ていたのかい」
八幡&雪乃「・・・」
葉山「良かったら一緒にお茶しないかい?」
60: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:45:26.72 ID:bwSXzRA40
雪乃「姉さん、葉山くんごめんなさい 今は大切な話をしているの、また今度にしてくれるかしら?」
情けない、何で俺は雪ノ下にこんなセリフを言わせてしまったのだろう。
俺は久しぶりに自分が嫌になった。男と名乗ることすら許されないだろう。
陽乃「そっか♪分かっちゃった じゃあね雪乃ちゃん!行こう隼人!」
隼人「どうやら大切な話の様だね」
八幡「あの陽乃さん!」
陽乃「ん?何?」
八幡「ありがとうございます。」
陽乃「何の事かお姉さん分からないなぁ」ニコッ
葉山「じゃあまたね」
情けない、何で俺は雪ノ下にこんなセリフを言わせてしまったのだろう。
俺は久しぶりに自分が嫌になった。男と名乗ることすら許されないだろう。
陽乃「そっか♪分かっちゃった じゃあね雪乃ちゃん!行こう隼人!」
隼人「どうやら大切な話の様だね」
八幡「あの陽乃さん!」
陽乃「ん?何?」
八幡「ありがとうございます。」
陽乃「何の事かお姉さん分からないなぁ」ニコッ
葉山「じゃあまたね」
61: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:50:19.74 ID:bwSXzRA40
八幡「なぁ雪ノ下・・・」
雪乃「何かしら?」プンスカ
八幡「ありがとうな、俺の事をそんな風に思ってくれて・・・」
雪乃「待って頂戴!言い出したのは私よきちんと最後まで伝えるわ だから黙って聞いていて頂戴」
八幡「あぁ・・・」
雪乃「何かしら?」プンスカ
八幡「ありがとうな、俺の事をそんな風に思ってくれて・・・」
雪乃「待って頂戴!言い出したのは私よきちんと最後まで伝えるわ だから黙って聞いていて頂戴」
八幡「あぁ・・・」
62: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:55:18.34 ID:bwSXzRA40
雪乃「比企谷八幡さん、私は貴方の事が好きです。貴方の腐った目も捻くれている所も全て含めて好きです。」
雪乃「何と説明していいか分からないのですけど、貴方になら昨日の夜抱かれてもいいと思いました。」
雪乃「それぐらい貴方のことが好きです。私がここまで人の事を想うのは始めてです。」
雪乃「私と・・・私と・・・」
雪ノ下は精一杯に俺に想いを伝えてくれている。そして泣いている。
最悪かもしれんが可愛い。一生懸命さが。
雪乃「付き合ってください!」
雪乃「何と説明していいか分からないのですけど、貴方になら昨日の夜抱かれてもいいと思いました。」
雪乃「それぐらい貴方のことが好きです。私がここまで人の事を想うのは始めてです。」
雪乃「私と・・・私と・・・」
雪ノ下は精一杯に俺に想いを伝えてくれている。そして泣いている。
最悪かもしれんが可愛い。一生懸命さが。
雪乃「付き合ってください!」
63: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 21:58:37.21 ID:bwSXzRA40
~喫茶店外~
葉山「やはり俺じゃ比企谷には勝てなかったか・・・」
陽乃「そうみたいね、でも私は比企谷くんよりアンタの方が何倍も素敵だと思うわよ♪」
葉山「慰めてくれるのかい?」
陽乃「隼人、大切な話をしたいから私たちもどこかお店に入らない?」
馬鹿みたいね私ったらあんな雪乃ちゃん見ちゃったら
心動かされるに決まっているじゃない
葉山「やはり俺じゃ比企谷には勝てなかったか・・・」
陽乃「そうみたいね、でも私は比企谷くんよりアンタの方が何倍も素敵だと思うわよ♪」
葉山「慰めてくれるのかい?」
陽乃「隼人、大切な話をしたいから私たちもどこかお店に入らない?」
馬鹿みたいね私ったらあんな雪乃ちゃん見ちゃったら
心動かされるに決まっているじゃない
65: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 22:09:12.09 ID:bwSXzRA40
八幡「雪ノ下、俺の依頼引き受けてくれるか?」
雪乃「こんな時に・・・まぁ言って見なさい」
八幡「俺は本物が欲しい お前と本物になりたい だから俺と結婚を前提にお付き合いしてください」
雪乃「・・・本気?貴方の大好きな罰ゲームとかじゃないわよね?」
雪ノ下は遂に泣き出した。旗から見れば俺が泣かしてるみたいじゃん
八幡「いやぁ罰ゲーム好きじゃねぇよ される方だし」
雪乃「私でいいの?本当に・・・?由比ヶ浜さんじゃなくて?」
八幡「俺が好きなのは雪ノ下雪乃だ、確かに由比ヶ浜結衣は可愛くて優しい女の子だ。でも好きなのはお前なんだ」
雪乃「ありがとう・・・ありがとう・・・こんな私でもよろしくね」
俺は泣いている雪ノ下を優しく抱きしめる。
八幡「寧ろ俺何かでいいのか?お前とは何もかも正反対だぞ?」
雪乃「こんな時に・・・まぁ言って見なさい」
八幡「俺は本物が欲しい お前と本物になりたい だから俺と結婚を前提にお付き合いしてください」
雪乃「・・・本気?貴方の大好きな罰ゲームとかじゃないわよね?」
雪ノ下は遂に泣き出した。旗から見れば俺が泣かしてるみたいじゃん
八幡「いやぁ罰ゲーム好きじゃねぇよ される方だし」
雪乃「私でいいの?本当に・・・?由比ヶ浜さんじゃなくて?」
八幡「俺が好きなのは雪ノ下雪乃だ、確かに由比ヶ浜結衣は可愛くて優しい女の子だ。でも好きなのはお前なんだ」
雪乃「ありがとう・・・ありがとう・・・こんな私でもよろしくね」
俺は泣いている雪ノ下を優しく抱きしめる。
八幡「寧ろ俺何かでいいのか?お前とは何もかも正反対だぞ?」
66: ◆Er.887q/N. 2015/07/01(水) 22:11:29.95 ID:bwSXzRA40
雪乃「いいのよ貴方だからいいのよ それと私の依頼を引き受けてくれる?」
八幡「言ってみろ」
雪乃「私の事は今この瞬間から雪乃と呼んで頂戴 私もは、八幡と呼ぶから」
八幡「おぅよろしくな!雪乃!」
雪乃「は、八幡!」
八幡「言ってみろ」
雪乃「私の事は今この瞬間から雪乃と呼んで頂戴 私もは、八幡と呼ぶから」
八幡「おぅよろしくな!雪乃!」
雪乃「は、八幡!」
76: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 15:23:01.27 ID:6f1VEz9F0
仕事が少しはやく終わったので投下します。
八幡「そうだ、あともうひとつお前に約束してほしいことがある」
雪乃「何かしら?」
八幡「自分を傷つけるぐらいなら俺を傷つけろよ 俺とか超傷つけられるの慣れてるしよ」
雪乃「わ、私は貴方に傷ついてほしくないのだけれど」
八幡「俺も同じだ、だって雪乃は俺の彼女だし・・・」
雪乃「貴方からそういう言葉が聞けると思えなかったわ」
八幡「とにかくだ、自分を傷つけたくなったら俺に話してくれ これは約束だ。」
雪乃「分かったわ ありがとう」
八幡「じゃあ買い物行くか」
雪乃「えぇ」ニコッ
八幡「そうだ、あともうひとつお前に約束してほしいことがある」
雪乃「何かしら?」
八幡「自分を傷つけるぐらいなら俺を傷つけろよ 俺とか超傷つけられるの慣れてるしよ」
雪乃「わ、私は貴方に傷ついてほしくないのだけれど」
八幡「俺も同じだ、だって雪乃は俺の彼女だし・・・」
雪乃「貴方からそういう言葉が聞けると思えなかったわ」
八幡「とにかくだ、自分を傷つけたくなったら俺に話してくれ これは約束だ。」
雪乃「分かったわ ありがとう」
八幡「じゃあ買い物行くか」
雪乃「えぇ」ニコッ
77: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 15:28:39.78 ID:6f1VEz9F0
八幡「と、その前に俺は小町から頼まれた物を買わないとならない 先に食品売り場行ってて貰えるか?」
雪乃「八幡、初デートで彼女を先に行かせるというのは私の様な寛大な女の子で無ければ別れているレベルよ」
八幡「いいから、いいから、そういえば俺たち互いに連絡先知らなかったな 交換しておこうぜ」
雪乃「そうね、貴方の連絡先は私以外の女の子に価値はないと思うのだけれど交換してあげるわ」
八幡「何かそれ矛盾してませんかね?」
雪乃「いいわ 仕方がないから先に行ってるわ その終わったらちゃんと来てね?」
八幡「当たり前だ 俺はそこまで腐っちゃいない」
雪乃「貴方は目以外腐ってないわ そのぐらい分かるわよ」
八幡「そ、そうか・・・」
何か照れますね。
雪乃「八幡、初デートで彼女を先に行かせるというのは私の様な寛大な女の子で無ければ別れているレベルよ」
八幡「いいから、いいから、そういえば俺たち互いに連絡先知らなかったな 交換しておこうぜ」
雪乃「そうね、貴方の連絡先は私以外の女の子に価値はないと思うのだけれど交換してあげるわ」
八幡「何かそれ矛盾してませんかね?」
雪乃「いいわ 仕方がないから先に行ってるわ その終わったらちゃんと来てね?」
八幡「当たり前だ 俺はそこまで腐っちゃいない」
雪乃「貴方は目以外腐ってないわ そのぐらい分かるわよ」
八幡「そ、そうか・・・」
何か照れますね。
78: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 15:33:33.07 ID:6f1VEz9F0
~30分後~
雪乃「遅いわよ 八幡、一体何を買っていたのかしら?」
八幡「いや大したもんじゃねぇよ 期待する程の様なもんでもないぞ」
雪乃「そう、小町さん喜ぶといいわね」
八幡「そうだな」
雪乃「さぁ今日の夜ご飯は何にしましょうか?」
八幡「なぁ今日の夜は焼き鳥パーティーにしないか?今日は親父もお袋もいるみたいだし」
雪乃「いいわね」
八幡「じゃあ鶏肉を何種類かと串を買っていくか」
雪乃「そうね チキンの貴方は焼き鳥を食べて共食いにならないかしら?」
八幡「自分の彼氏をチキンって言うのやめてもらえませんかね」
雪乃「そんなチキンでも愛おしく思えてしまうわ 惚れた弱みね」
八幡「そうか・・・」
何て答えるのが正解なんですかね。
雪乃「遅いわよ 八幡、一体何を買っていたのかしら?」
八幡「いや大したもんじゃねぇよ 期待する程の様なもんでもないぞ」
雪乃「そう、小町さん喜ぶといいわね」
八幡「そうだな」
雪乃「さぁ今日の夜ご飯は何にしましょうか?」
八幡「なぁ今日の夜は焼き鳥パーティーにしないか?今日は親父もお袋もいるみたいだし」
雪乃「いいわね」
八幡「じゃあ鶏肉を何種類かと串を買っていくか」
雪乃「そうね チキンの貴方は焼き鳥を食べて共食いにならないかしら?」
八幡「自分の彼氏をチキンって言うのやめてもらえませんかね」
雪乃「そんなチキンでも愛おしく思えてしまうわ 惚れた弱みね」
八幡「そうか・・・」
何て答えるのが正解なんですかね。
80: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:12:55.23 ID:6f1VEz9F0
~帰り道~
八幡「よ~し 材料も揃ったし帰るとするか」
雪乃「えぇそうね、荷物少し持ったほうが良いかしら?」
八幡「ここで彼女に持たせるのなんて男じゃねぇよ」キリッ
雪乃「ね、ねぇ八幡・・・」
八幡「何だ?」
雪乃「ひ、左手が空いてるのなら、そ、その手を繋ぎたいのだけれど」
随分と積極的だな。でも本当なら男の俺から出来る様にならないといけないんだろうな。
八幡「そうだな」ギュッ
雪乃の手は暖かくてスベスベしている。触り心地が良い。
八幡「な、なぁ雪乃・・・飯終わったら、近所の公園に行かないか?」
雪乃「べ、別に良いのだけれど変な事をするつもり?」
八幡「違うよ・・・」
俺たちは口数こそ少ないもののこんなこんなで会話をしていたら家に着く
八幡「よ~し 材料も揃ったし帰るとするか」
雪乃「えぇそうね、荷物少し持ったほうが良いかしら?」
八幡「ここで彼女に持たせるのなんて男じゃねぇよ」キリッ
雪乃「ね、ねぇ八幡・・・」
八幡「何だ?」
雪乃「ひ、左手が空いてるのなら、そ、その手を繋ぎたいのだけれど」
随分と積極的だな。でも本当なら男の俺から出来る様にならないといけないんだろうな。
八幡「そうだな」ギュッ
雪乃の手は暖かくてスベスベしている。触り心地が良い。
八幡「な、なぁ雪乃・・・飯終わったら、近所の公園に行かないか?」
雪乃「べ、別に良いのだけれど変な事をするつもり?」
八幡「違うよ・・・」
俺たちは口数こそ少ないもののこんなこんなで会話をしていたら家に着く
81: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:17:28.84 ID:6f1VEz9F0
八幡の両親が出てきますがどんな人物か中々掴めないので想像で書かせて貰います。
八幡「帰ったぞ~」
雪乃「お邪魔します。」
小町「あれれ~二人とも手繋いじゃってどうしたんですかぁ?」
八幡「そ、それについては食事の時に説明するよ」
雪乃「そうね八幡のご両親にも挨拶をしないといけないわね」
八幡「ビックリするだろうな、雪乃みたいな可愛い子が彼女なんて言ったら」
雪乃「あ、ありがとう・・・」テレテレ
小町「やったぁ!小町的にこうなってくれたの超嬉しいです!今日からお姉さんって呼んでもいいですか?」
雪乃「ちょっと気が早い気がするのだけれどいいわ 私は小町ちゃんと呼ばせて貰うわ」
何だか知らないけど嬉しい感情だ。愛する者同士がこんなに仲良くしてるなんて
八幡「帰ったぞ~」
雪乃「お邪魔します。」
小町「あれれ~二人とも手繋いじゃってどうしたんですかぁ?」
八幡「そ、それについては食事の時に説明するよ」
雪乃「そうね八幡のご両親にも挨拶をしないといけないわね」
八幡「ビックリするだろうな、雪乃みたいな可愛い子が彼女なんて言ったら」
雪乃「あ、ありがとう・・・」テレテレ
小町「やったぁ!小町的にこうなってくれたの超嬉しいです!今日からお姉さんって呼んでもいいですか?」
雪乃「ちょっと気が早い気がするのだけれどいいわ 私は小町ちゃんと呼ばせて貰うわ」
何だか知らないけど嬉しい感情だ。愛する者同士がこんなに仲良くしてるなんて
82: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:24:40.74 ID:6f1VEz9F0
~夕食~
八幡「親父、お袋、今日は報告と紹介したい人がいるんだ・・・」
母「へぇアンタが紹介したい人?お友達?」
父「お前にもやっと友達が出来たんだな!」
八幡「ちげぇよ、雪乃入ってきてくれ」
雪乃「は、八幡さんとお付き合いしています、雪ノ下雪乃です、お父様、お母様、何卒よろしくお願い致します。」
雪乃は俺の両親に一礼をする。
母「まぁ~随分とかわいらしい子じゃないの!芸能人でもおかしくないレベルだわぁ!」
父「随分出来たお嬢さんだろうし、本当にこんな息子でいいのかい?」
雪乃「えぇ八幡さんはいつも私を理解し助けてくれますので」
八幡「まぁその何というか・・・中途半端な恋愛はしたくないから結婚を全体に付き合う事にしてる・・・」
母「あら!雪乃ちゃんよろしくね!もう今日からここは我が家だと思ってね!」
父「嬉しいなぁこんなに可愛い娘が増えて」
八幡「早まりすぎだっていうの・・・」
八幡「親父、お袋、今日は報告と紹介したい人がいるんだ・・・」
母「へぇアンタが紹介したい人?お友達?」
父「お前にもやっと友達が出来たんだな!」
八幡「ちげぇよ、雪乃入ってきてくれ」
雪乃「は、八幡さんとお付き合いしています、雪ノ下雪乃です、お父様、お母様、何卒よろしくお願い致します。」
雪乃は俺の両親に一礼をする。
母「まぁ~随分とかわいらしい子じゃないの!芸能人でもおかしくないレベルだわぁ!」
父「随分出来たお嬢さんだろうし、本当にこんな息子でいいのかい?」
雪乃「えぇ八幡さんはいつも私を理解し助けてくれますので」
八幡「まぁその何というか・・・中途半端な恋愛はしたくないから結婚を全体に付き合う事にしてる・・・」
母「あら!雪乃ちゃんよろしくね!もう今日からここは我が家だと思ってね!」
父「嬉しいなぁこんなに可愛い娘が増えて」
八幡「早まりすぎだっていうの・・・」
83: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:30:36.93 ID:6f1VEz9F0
雪乃「お父様、お母様、今日は私が料理を振舞いますのでごゆっくりなさってください。」
八幡「雪乃が焼き鳥焼いてくれるんだってよ」
小町「ほんと、こんなゴミぃちゃんには勿体無いくらいの人だね・・・」
八幡「うるせぇよ!」
その後俺たちは楽しい食事を過ごした。雪乃の焼き鳥の焼き方も本格的過ぎて驚いた。
両親も雪乃を気に入ってくれた様で良かった。
あとは俺が雪乃のご両親とどう向き合うかだな・・・
母「いいのよ雪乃ちゃん、洗物は私がやるから」
雪乃「いいえお邪魔させて貰っているので私がやります。」
父「いいんだよ!雪乃ちゃん!馬鹿息子の相手をしてやってくれ」
八幡「何で俺が一々ディすられないといけないんだよ・・・」
雪乃「お言葉に甘えさせて頂きます。」
八幡「じゃあ、雪乃、公園行くか」
八幡「雪乃が焼き鳥焼いてくれるんだってよ」
小町「ほんと、こんなゴミぃちゃんには勿体無いくらいの人だね・・・」
八幡「うるせぇよ!」
その後俺たちは楽しい食事を過ごした。雪乃の焼き鳥の焼き方も本格的過ぎて驚いた。
両親も雪乃を気に入ってくれた様で良かった。
あとは俺が雪乃のご両親とどう向き合うかだな・・・
母「いいのよ雪乃ちゃん、洗物は私がやるから」
雪乃「いいえお邪魔させて貰っているので私がやります。」
父「いいんだよ!雪乃ちゃん!馬鹿息子の相手をしてやってくれ」
八幡「何で俺が一々ディすられないといけないんだよ・・・」
雪乃「お言葉に甘えさせて頂きます。」
八幡「じゃあ、雪乃、公園行くか」
84: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:37:05.32 ID:6f1VEz9F0
~公園~
雪乃「ここに来てどうするつもりなのかしら?」
俺は覚悟を決めよう・・・こんな経験始めてだが・・・
俺はポケットからあるものを取り出した。
八幡「雪乃、これを受け取ってくれ!」
雪乃「こ、これって・・・」
八幡「今はこんな安い指輪しか買えないが、いつかこれの10倍するぐらいのものを必ず雪乃にプレゼントするからな」
雪乃「付き合ってまだ1日も経っていないのに・・・こんなものを貰っていいのかしら?」
八幡「何と言うかそれだけ雪乃とは真剣な恋愛をしたいという事だ」
雪乃「八幡、本当にありがとう・・・」ダキッ
雪乃はまたもや涙を流す。そして俺の指輪をはめてくれた。
俺も雪乃を優しく抱き返す。
八幡「なぁ雪乃・・・」
俺がそう呟くと雪乃は俺にキスをしてくる。
ちょっと待てこれってファーストキスじゃないか!
俺はどう振舞えばいいか分からないからとりあえず想像通りやってみる。
確かに唇と唇が重なった。
雪乃「貴方とファーストキスが出来て良かったわ・・・」
八幡「お、俺もだ」
雪乃「ここに来てどうするつもりなのかしら?」
俺は覚悟を決めよう・・・こんな経験始めてだが・・・
俺はポケットからあるものを取り出した。
八幡「雪乃、これを受け取ってくれ!」
雪乃「こ、これって・・・」
八幡「今はこんな安い指輪しか買えないが、いつかこれの10倍するぐらいのものを必ず雪乃にプレゼントするからな」
雪乃「付き合ってまだ1日も経っていないのに・・・こんなものを貰っていいのかしら?」
八幡「何と言うかそれだけ雪乃とは真剣な恋愛をしたいという事だ」
雪乃「八幡、本当にありがとう・・・」ダキッ
雪乃はまたもや涙を流す。そして俺の指輪をはめてくれた。
俺も雪乃を優しく抱き返す。
八幡「なぁ雪乃・・・」
俺がそう呟くと雪乃は俺にキスをしてくる。
ちょっと待てこれってファーストキスじゃないか!
俺はどう振舞えばいいか分からないからとりあえず想像通りやってみる。
確かに唇と唇が重なった。
雪乃「貴方とファーストキスが出来て良かったわ・・・」
八幡「お、俺もだ」
85: ◆Er.887q/N. 2015/07/02(木) 18:41:08.64 ID:6f1VEz9F0
雪乃「じゃあ戻りましょうか・・・八幡、私この指輪一生大切にするわ!」
まるで雪乃は子供の様に無邪気に見える。
八幡「あぁ・・・」
夕方の帰り道の様に俺たちはまた手を繋ぐ。
幸せ、これ以上の表現が見当たらない気分だ。
まるで雪乃は子供の様に無邪気に見える。
八幡「あぁ・・・」
夕方の帰り道の様に俺たちはまた手を繋ぐ。
幸せ、これ以上の表現が見当たらない気分だ。
95: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 00:00:35.37 ID:RC2DuGet0
眠れないので少しだけ投下します。
小町「あれれ~雪乃さ~んその手につけている指輪はなんですか~?」
雪乃「貴方のお兄さんに貰ったのよ」
小町「え!?あのゴミぃちゃんが指輪をプレゼント!?これ夢じゃないですよね?」
雪乃「えぇ現実よ」
父「八幡の奴、知らないうちに男になりやがったな」
母「良かったわね 雪乃ちゃん!」
雪乃「はい、物凄く嬉しく思います。」
~風呂~
八幡(それにしても今日は色々あったな・・・まさか彼女が出来てファーストキスまでするとは・・・)
八幡(だが俺はこれ以上に自分を磨かなければならない、何せあんなにも可愛い彼女が出来たのだから)
小町「あれれ~雪乃さ~んその手につけている指輪はなんですか~?」
雪乃「貴方のお兄さんに貰ったのよ」
小町「え!?あのゴミぃちゃんが指輪をプレゼント!?これ夢じゃないですよね?」
雪乃「えぇ現実よ」
父「八幡の奴、知らないうちに男になりやがったな」
母「良かったわね 雪乃ちゃん!」
雪乃「はい、物凄く嬉しく思います。」
~風呂~
八幡(それにしても今日は色々あったな・・・まさか彼女が出来てファーストキスまでするとは・・・)
八幡(だが俺はこれ以上に自分を磨かなければならない、何せあんなにも可愛い彼女が出来たのだから)
96: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 00:03:05.69 ID:RC2DuGet0
八幡「あがったぞ~小町か雪乃入っていいぞ~」
小町「お姉さん!一緒にお風呂入りませんか?」
雪乃「そうね、一緒に入りましょうか小町ちゃん」
八幡「おぅゆっくり疲れを取れよ」
雪乃「その覗いたりしないでちょうだいね?」
小町「いくら愛する彼女と愛する妹がいるからって駄目だよ?」
八幡「そんなに餓えてねぇよ・・・」
小町「お姉さん!一緒にお風呂入りませんか?」
雪乃「そうね、一緒に入りましょうか小町ちゃん」
八幡「おぅゆっくり疲れを取れよ」
雪乃「その覗いたりしないでちょうだいね?」
小町「いくら愛する彼女と愛する妹がいるからって駄目だよ?」
八幡「そんなに餓えてねぇよ・・・」
97: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 00:07:19.89 ID:RC2DuGet0
八幡「もしもし?」
陽乃「あっ弟くん!どう雪乃ちゃんとは上手く行ってる?夜はお楽しみになるのかな?」
八幡「何言ってるんですか、確かに雪乃とは付き合う事になりましたが・・・」
陽乃「本当に?お姉さん嬉しいなぁこれで本当にお姉さんになれたね!」
八幡「それで用件は何ですか?」
陽乃「明日の19時に雪乃ちゃんと一緒に来て貰える?迎えは行かせるから」
八幡「そうですね・・・ご両親にもきちんと挨拶をするのが筋でしょうし」
陽乃「流石八幡くん!じゃあ両親には雪乃ちゃんの彼氏も一緒に来るって言っておくね!」
八幡「あんまりハードル上げないでくださいよ?困りますんで・・・」
陽乃「大丈夫よ 八幡くんのことはきちんと話してあるから♪」
八幡「さいですか」
陽乃「じゃあ明日待ってるよ」
ツーツー
陽乃「あっ弟くん!どう雪乃ちゃんとは上手く行ってる?夜はお楽しみになるのかな?」
八幡「何言ってるんですか、確かに雪乃とは付き合う事になりましたが・・・」
陽乃「本当に?お姉さん嬉しいなぁこれで本当にお姉さんになれたね!」
八幡「それで用件は何ですか?」
陽乃「明日の19時に雪乃ちゃんと一緒に来て貰える?迎えは行かせるから」
八幡「そうですね・・・ご両親にもきちんと挨拶をするのが筋でしょうし」
陽乃「流石八幡くん!じゃあ両親には雪乃ちゃんの彼氏も一緒に来るって言っておくね!」
八幡「あんまりハードル上げないでくださいよ?困りますんで・・・」
陽乃「大丈夫よ 八幡くんのことはきちんと話してあるから♪」
八幡「さいですか」
陽乃「じゃあ明日待ってるよ」
ツーツー
99: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 00:10:42.19 ID:RC2DuGet0
八幡「なぁ雪乃・・・その明日の19時・・・」
小町「お兄ちゃんの変○!」
雪乃「い、いくら恋人でもこういったことは許せないわ!今すぐに出て行ってちょうだい!」
八幡「違うんだ・・・これは!」
雪乃「言い訳はあとで聞いてあげるからすぐに出て行ってちょうだい!」
小町「ゴミぃちゃん!マジで消え失せて!」
小町「お兄ちゃんの変○!」
雪乃「い、いくら恋人でもこういったことは許せないわ!今すぐに出て行ってちょうだい!」
八幡「違うんだ・・・これは!」
雪乃「言い訳はあとで聞いてあげるからすぐに出て行ってちょうだい!」
小町「ゴミぃちゃん!マジで消え失せて!」
100: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 00:18:25.40 ID:RC2DuGet0
20分後
雪乃「そう…」
八幡「雪乃、その心配するな確かにお前の問題だ。だがフォローはする、それが恋人ってもんだろう?」
雪乃「ありがとう 今のは正直胸キュンしたわ///」テレテレ
八幡「そうか・・・」
小町「あぁ惚気を見せられる小町は超辛いです!」
八幡「すいませんね・・・」
雪乃「八幡、明日は特に予定はないでしょう?」
八幡「何だよ急に・・・まぁ予定はないが。」
雪乃「明日、由比ヶ浜さんにこのことをきちんと報告するのはどうかしら?」
八幡「そうだな」
雪乃「親友としてきちんと伝えたいし惚気たいのよ」
八幡「おい!それはガチで血が流れるからやめておけ!」
雪乃「そう…」
八幡「雪乃、その心配するな確かにお前の問題だ。だがフォローはする、それが恋人ってもんだろう?」
雪乃「ありがとう 今のは正直胸キュンしたわ///」テレテレ
八幡「そうか・・・」
小町「あぁ惚気を見せられる小町は超辛いです!」
八幡「すいませんね・・・」
雪乃「八幡、明日は特に予定はないでしょう?」
八幡「何だよ急に・・・まぁ予定はないが。」
雪乃「明日、由比ヶ浜さんにこのことをきちんと報告するのはどうかしら?」
八幡「そうだな」
雪乃「親友としてきちんと伝えたいし惚気たいのよ」
八幡「おい!それはガチで血が流れるからやめておけ!」
103: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 13:42:08.58 ID:RC2DuGet0
おそらく今日で完結です。そして投下します。
余裕があれば今、この時間で完結させます。
あと欝展開あります。
~部屋~
雪乃「八幡、起きている?」
八幡「あぁ起きてるよ」
雪乃「今日は色々あったけれど楽しかったわ もしかしたら人生で一番かもしれないわ。」
八幡「俺も楽しかったよ、確かに俺の歴史の中でも今日は最大に輝いてる日かもしれなかったな」
雪乃「ねぇ八幡、明日は私を助けてね?」
八幡「分かってるよ」
雪乃「じゃあ寝ましょう おやすみなさい」
八幡「おやすみ」
余裕があれば今、この時間で完結させます。
あと欝展開あります。
~部屋~
雪乃「八幡、起きている?」
八幡「あぁ起きてるよ」
雪乃「今日は色々あったけれど楽しかったわ もしかしたら人生で一番かもしれないわ。」
八幡「俺も楽しかったよ、確かに俺の歴史の中でも今日は最大に輝いてる日かもしれなかったな」
雪乃「ねぇ八幡、明日は私を助けてね?」
八幡「分かってるよ」
雪乃「じゃあ寝ましょう おやすみなさい」
八幡「おやすみ」
104: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 13:45:58.67 ID:RC2DuGet0
八幡「というわけなんだ由比ヶ浜、俺たちは結婚を前提に付き合う事にした。」
由比ヶ浜「そ、そっかゆきのんが羨ましいな・・・」
雪乃「ごめんなさい、由比ヶ浜さん、貴方も八幡のことが好きだったのよね?」
由比ヶ浜「やっぱり気付いてたんだ でもねもう諦めるよヒッキーの事は お幸せにね」
八幡「由比ヶ浜、お前の気持ちに応えられなくてすまん、それにワガママなのは分かっている、今後も俺や雪乃の親友でいてほしい」
由比ヶ浜「当たり前だよ!」
雪乃「由比ヶ浜さん、ありがとう。私は貴方の様な親友を持てて誇りに思うわ」
由比ヶ浜「ゆきのん!大袈裟すぎだよ!」ダキッ
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん・・・」
八幡(彼氏の前で百合展開はやめてね)
由比ヶ浜「そ、そっかゆきのんが羨ましいな・・・」
雪乃「ごめんなさい、由比ヶ浜さん、貴方も八幡のことが好きだったのよね?」
由比ヶ浜「やっぱり気付いてたんだ でもねもう諦めるよヒッキーの事は お幸せにね」
八幡「由比ヶ浜、お前の気持ちに応えられなくてすまん、それにワガママなのは分かっている、今後も俺や雪乃の親友でいてほしい」
由比ヶ浜「当たり前だよ!」
雪乃「由比ヶ浜さん、ありがとう。私は貴方の様な親友を持てて誇りに思うわ」
由比ヶ浜「ゆきのん!大袈裟すぎだよ!」ダキッ
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん・・・」
八幡(彼氏の前で百合展開はやめてね)
105: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 13:52:17.21 ID:RC2DuGet0
八幡「じゃあそろそろ、お前の実家に向かうか」
雪乃「えぇ…そうしましょう」
ヤンキー「おい!そこのカップル!ちょっとこっちへおいで!」
嫌だ…変な人たちに絡まれている。
雪乃「申し訳ないのだけれど貴方たちに付き合う時間はないわ。」
ヤンキー2「ねぇねぇこの子かなり可愛くね?ネンショーから出たばかりでご無沙汰なんだよ、こんなダサい男ほっといて俺らと遊ぼう?」
八幡「あの…警察呼びますよ?」
ヤンキー「黙ってろ!」ドコッ!
いてぇよ・・・殴るんじゃねぇよ!早く助けておまわりさん!
でも雪乃だけは絶対守らないと!
雪乃「えぇ…そうしましょう」
ヤンキー「おい!そこのカップル!ちょっとこっちへおいで!」
嫌だ…変な人たちに絡まれている。
雪乃「申し訳ないのだけれど貴方たちに付き合う時間はないわ。」
ヤンキー2「ねぇねぇこの子かなり可愛くね?ネンショーから出たばかりでご無沙汰なんだよ、こんなダサい男ほっといて俺らと遊ぼう?」
八幡「あの…警察呼びますよ?」
ヤンキー「黙ってろ!」ドコッ!
いてぇよ・・・殴るんじゃねぇよ!早く助けておまわりさん!
でも雪乃だけは絶対守らないと!
106: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 13:54:44.64 ID:RC2DuGet0
雪乃「嫌よ、こんなの嫌よ!こないで!ああああああああ!」
雪乃が発作を起こして暴れている。
不味いこの前と同じ状況だ
八幡「雪乃大丈夫か?」
雪乃「こないで誰もこないで・・・もう嫌よ嫌よ!ああああああ!」
雪乃は感情を抑えきれずに道路へと飛び出してしまった・・・
ならば俺のやることはただひとつ・・・
ガシャン
ヤンキー「おいやばくね?逃げるぞ!」
ヤンキー2「うわぁグロいわ!」
雪乃が発作を起こして暴れている。
不味いこの前と同じ状況だ
八幡「雪乃大丈夫か?」
雪乃「こないで誰もこないで・・・もう嫌よ嫌よ!ああああああ!」
雪乃は感情を抑えきれずに道路へと飛び出してしまった・・・
ならば俺のやることはただひとつ・・・
ガシャン
ヤンキー「おいやばくね?逃げるぞ!」
ヤンキー2「うわぁグロいわ!」
107: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 13:58:01.77 ID:RC2DuGet0
雪乃「嫌よ!八幡!目を覚まして!あああああああ!」
葉山「あれは!?雪乃ちゃん!?それに倒れているのは!?比企谷!」
雪乃「お願い!何とか返事して!八幡!」
葉山「雪乃ちゃん!何があったんだ!?とりあえず俺は救急車を呼ぶよ」
雪乃「私も死ぬわ!一緒に死ぬわ!」
葉山「落ち着くんだ、きっと助かるさ、君の恋人は!」
雪乃「いやあああああああ!いやあああああああああ!」
葉山「あれは!?雪乃ちゃん!?それに倒れているのは!?比企谷!」
雪乃「お願い!何とか返事して!八幡!」
葉山「雪乃ちゃん!何があったんだ!?とりあえず俺は救急車を呼ぶよ」
雪乃「私も死ぬわ!一緒に死ぬわ!」
葉山「落ち着くんだ、きっと助かるさ、君の恋人は!」
雪乃「いやあああああああ!いやあああああああああ!」
108: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:03:30.54 ID:RC2DuGet0
5時間後~病院
雪乃「ごめんなさい・・・私が感情を抑え切れなかったばかりに!私も死んで償います!」
小町「雪乃さん落ち着いてください!今はお兄ちゃんが無事手術を終えるのを待ちましょう!」
由比ヶ浜「ヒッキー、私許さないからね!ゆきのんを置いていったら!絶対に」ポロポロ
葉山「比企谷!君以上に彼女を理解できる奴はいない・・・だから死ぬな!」
材木座「八幡よ!我との決着はまだついておらぬだろう・・・」ポロ
陽乃「八幡くん、私も許さないわよ?ここで死んだら、雪乃ちゃんは一生苦しむじゃない!」
雪乃母「本当にお詫びのしようもありません・・・娘のせいで・・・大切な息子さんが・・・」
雪乃父「雪乃の前だぞ!」
母「八幡!」
父「孫を見るまで俺は死なないからお前も死ぬな・・・」
平塚「比企谷!君はまだ死んではならない、これからだ・・・」
雪乃「ごめんなさい・・・私が感情を抑え切れなかったばかりに!私も死んで償います!」
小町「雪乃さん落ち着いてください!今はお兄ちゃんが無事手術を終えるのを待ちましょう!」
由比ヶ浜「ヒッキー、私許さないからね!ゆきのんを置いていったら!絶対に」ポロポロ
葉山「比企谷!君以上に彼女を理解できる奴はいない・・・だから死ぬな!」
材木座「八幡よ!我との決着はまだついておらぬだろう・・・」ポロ
陽乃「八幡くん、私も許さないわよ?ここで死んだら、雪乃ちゃんは一生苦しむじゃない!」
雪乃母「本当にお詫びのしようもありません・・・娘のせいで・・・大切な息子さんが・・・」
雪乃父「雪乃の前だぞ!」
母「八幡!」
父「孫を見るまで俺は死なないからお前も死ぬな・・・」
平塚「比企谷!君はまだ死んではならない、これからだ・・・」
109: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:09:44.86 ID:RC2DuGet0
~手術終了~
父「先生!息子はどうですか!?八幡は!?」
医師「手術は無事成功しました。一命は取り留めました。ただ今後意識が戻らない可能性も戻ったとしても後遺症が残る可能性はあります。」
小町「そんな!お兄ちゃんとまだお話したいよ!」
雪乃「ごめんなさい・・・私のせいで・・・」
雪乃はその場で崩れ落ちて発作を起こす。
父「君のせいじゃない、それにもしも君を見捨てる様な息子だったら今以上に悲しかった。」
由比ヶ浜「ゆきのん!ヒッキーの意識が戻ることを信じようよ!ヒッキーはきっと戻ってくるよ!」
小町「そうですよね・・・」
雪乃「私、八幡が意識を取り戻すまでずっと付きっ切りでいます!」
葉山「それは許可出来ないな・・・」
陽乃「隼人!どういう事よ!?」
父「先生!息子はどうですか!?八幡は!?」
医師「手術は無事成功しました。一命は取り留めました。ただ今後意識が戻らない可能性も戻ったとしても後遺症が残る可能性はあります。」
小町「そんな!お兄ちゃんとまだお話したいよ!」
雪乃「ごめんなさい・・・私のせいで・・・」
雪乃はその場で崩れ落ちて発作を起こす。
父「君のせいじゃない、それにもしも君を見捨てる様な息子だったら今以上に悲しかった。」
由比ヶ浜「ゆきのん!ヒッキーの意識が戻ることを信じようよ!ヒッキーはきっと戻ってくるよ!」
小町「そうですよね・・・」
雪乃「私、八幡が意識を取り戻すまでずっと付きっ切りでいます!」
葉山「それは許可出来ないな・・・」
陽乃「隼人!どういう事よ!?」
111: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:16:46.10 ID:RC2DuGet0
葉山「彼はきっと自分のために雪乃ちゃんが進路を犠牲にしたと言ったら絶対に自分を許せなくなるだろう。こんなことは言いたくないが付きっ切りだからと言って目覚めるわけじゃない・・・」
葉山「だから君は今、自分の信じた道を進むんだ、彼が目を覚ました時、胸を張って再会出来る様に」
雪乃「そうね・・・貴方の言う通りね。私は彼に恥じない様に生きるわ。そしていつか目を覚ました時に笑顔で再会するわ」
陽乃「その事何だけどさ、昨日の夜、八幡から電話貰ってたんだ。」
雪乃「どういう事かしら?」
陽乃「俺は明日の19時に行きませんってね・・・」
雪乃「!!!」
陽乃「やっぱり自分自身の問題は自分自身で解決すべきっすよねと言っていたわ」
雪乃「そう…八幡らしいわね・・・」
陽乃「だから雪乃ちゃん、私たちも向き合おう?」
雪乃「そうね、逃げずに向き合うわ」
葉山「だから君は今、自分の信じた道を進むんだ、彼が目を覚ました時、胸を張って再会出来る様に」
雪乃「そうね・・・貴方の言う通りね。私は彼に恥じない様に生きるわ。そしていつか目を覚ました時に笑顔で再会するわ」
陽乃「その事何だけどさ、昨日の夜、八幡から電話貰ってたんだ。」
雪乃「どういう事かしら?」
陽乃「俺は明日の19時に行きませんってね・・・」
雪乃「!!!」
陽乃「やっぱり自分自身の問題は自分自身で解決すべきっすよねと言っていたわ」
雪乃「そう…八幡らしいわね・・・」
陽乃「だから雪乃ちゃん、私たちも向き合おう?」
雪乃「そうね、逃げずに向き合うわ」
112: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:21:59.98 ID:RC2DuGet0
~1年後~
雪乃「いらっしゃいやせー!お客様入ります!」
由比ヶ浜「ゆきのん!やっはろー!」
雪乃「あら結衣さん来てくれたのね!大学で忙しいと言っていたのに」
葉山「やぁ雪乃ちゃん、調子はどうだい?」
雪乃「私の名前を呼んで言いのは八幡だけよ?」
葉山「あぁ…すまなかった」
陽乃「隼人!浮気したら許さないからね!」
店主「雪乃ちゃんのお友達かい?」
雪乃「そうです。」
店主「そうかい、いやぁ雪乃ちゃんは本当に努力家だし、接客も愛想があるから評判が良くてね、助かるよ」
陽乃「ほんとですかー?昔は暗い子だったのに!」
雪乃「それは昔の話でしょ!」
店主「今じゃ雪乃ちゃんは俺の一番弟子だよ!」
雪乃「ちょっと大将!照れるのですけど・・・」
雪乃「いらっしゃいやせー!お客様入ります!」
由比ヶ浜「ゆきのん!やっはろー!」
雪乃「あら結衣さん来てくれたのね!大学で忙しいと言っていたのに」
葉山「やぁ雪乃ちゃん、調子はどうだい?」
雪乃「私の名前を呼んで言いのは八幡だけよ?」
葉山「あぁ…すまなかった」
陽乃「隼人!浮気したら許さないからね!」
店主「雪乃ちゃんのお友達かい?」
雪乃「そうです。」
店主「そうかい、いやぁ雪乃ちゃんは本当に努力家だし、接客も愛想があるから評判が良くてね、助かるよ」
陽乃「ほんとですかー?昔は暗い子だったのに!」
雪乃「それは昔の話でしょ!」
店主「今じゃ雪乃ちゃんは俺の一番弟子だよ!」
雪乃「ちょっと大将!照れるのですけど・・・」
113: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:25:09.27 ID:RC2DuGet0
葉山「じゃあまた来るよ!」
陽乃「がんばってね~!雪乃ちゃん!」
雪乃「えぇみんなありがとう!」
由比ヶ浜「ゆきのん!頑張ってね!焼き鳥焼いてる姿めっちゃ似合ってるよ!」
雪乃「結衣さんありがとう!」
由比ヶ浜「そういえばもうすぐだよね・・・?」
雪乃「えぇ…」
由比ヶ浜「あっごめんね!ゆきのん!」
雪乃「いいのよ気にしないで!」
陽乃「がんばってね~!雪乃ちゃん!」
雪乃「えぇみんなありがとう!」
由比ヶ浜「ゆきのん!頑張ってね!焼き鳥焼いてる姿めっちゃ似合ってるよ!」
雪乃「結衣さんありがとう!」
由比ヶ浜「そういえばもうすぐだよね・・・?」
雪乃「えぇ…」
由比ヶ浜「あっごめんね!ゆきのん!」
雪乃「いいのよ気にしないで!」
114: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:29:17.59 ID:RC2DuGet0
~病院~
雪乃「八幡、今日はみんな来てくれたのよ!私も仕事に慣れてお給料もかなり上がったわ!貴方はバイトしてくれれば私が養えるわ!」
八幡「」
雪乃「八幡、私いつまででも待っているから・・・絶対に帰ってきてね」
八幡「」
雪乃「じゃあまた明日来るわね!」
八幡「」
小町「あ!姉さん!わざわざすいません!」
雪乃「いいのよ小町ちゃん、私の彼氏なのだもの」
小町「お兄ちゃん早く帰ってきてくれないですかね?」
雪乃「そうね、でも今は生きててくれるだけで有難いわ それだけで幸せだもの」
小町「お兄ちゃん!雪乃さんはここまで想ってくれてるんだよ?早く戻っておいでよ」
雪乃「八幡、今日はみんな来てくれたのよ!私も仕事に慣れてお給料もかなり上がったわ!貴方はバイトしてくれれば私が養えるわ!」
八幡「」
雪乃「八幡、私いつまででも待っているから・・・絶対に帰ってきてね」
八幡「」
雪乃「じゃあまた明日来るわね!」
八幡「」
小町「あ!姉さん!わざわざすいません!」
雪乃「いいのよ小町ちゃん、私の彼氏なのだもの」
小町「お兄ちゃん早く帰ってきてくれないですかね?」
雪乃「そうね、でも今は生きててくれるだけで有難いわ それだけで幸せだもの」
小町「お兄ちゃん!雪乃さんはここまで想ってくれてるんだよ?早く戻っておいでよ」
115: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:34:06.78 ID:RC2DuGet0
八幡「あ~あと5分だけ寝かせてくれ・・・」
雪乃&小町「!!!」
八幡「あれ?今何時だ?ってもう1時かよ!俺何時間寝てたんだ!」
雪乃「は、八幡!」
小町「お兄ちゃん!意識を取り戻したの?先生呼んできます!」
雪乃「私が誰か分かる?」
八幡「俺の愛する雪乃だろ?あっ今の八幡的にポイント高い!」
雪乃「少し寝すぎよ・・・どれだけ心配したと想ってるのよ」ダキッ
八幡「あっ思い出した!俺生きてたのか!?」
雪乃「でも良かったわ・・・本当に良かったわ・・・」
八幡「雪乃、お前は無事だったのか?良かったぜ」
雪乃「貴方のおかげでね」ポロポロ
八幡「そういやどうしたんだ?焼き鳥は?」
雪乃「もう見習いは終わってちゃんと働いているわ」
八幡「そうか…俺も進路を決めないとな」
雪乃&小町「!!!」
八幡「あれ?今何時だ?ってもう1時かよ!俺何時間寝てたんだ!」
雪乃「は、八幡!」
小町「お兄ちゃん!意識を取り戻したの?先生呼んできます!」
雪乃「私が誰か分かる?」
八幡「俺の愛する雪乃だろ?あっ今の八幡的にポイント高い!」
雪乃「少し寝すぎよ・・・どれだけ心配したと想ってるのよ」ダキッ
八幡「あっ思い出した!俺生きてたのか!?」
雪乃「でも良かったわ・・・本当に良かったわ・・・」
八幡「雪乃、お前は無事だったのか?良かったぜ」
雪乃「貴方のおかげでね」ポロポロ
八幡「そういやどうしたんだ?焼き鳥は?」
雪乃「もう見習いは終わってちゃんと働いているわ」
八幡「そうか…俺も進路を決めないとな」
116: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:38:47.12 ID:RC2DuGet0
~三ヵ月後~
雪乃「じゃあそろそろ行くのね?恥をさらさないようにね」
八幡「おう!」
雪乃「八幡、お父さんは仕事に対してはきついかもしれないのだけれどあまり気に病むことはないわよ」
八幡「いや、いきなり建設会社の後継者候補として働くんだから気にするだろう」
雪乃「八幡、今日は早く帰ってきてほしいのだけれど」
八幡「いやぁ俺友達とかいないし仕事で疲れてるだろうから嫌でも早く帰ってくるぞ?」
雪乃「あら葉山くんと飲みに行ってる貴方がよく言うわね?」
八幡「知ってたのかよ!」
雪乃「えぇ…当然よ?姉さんから聞いたもの」
八幡「この姉妹怖すぎ・・・」
雪乃「じゃあそろそろ行くのね?恥をさらさないようにね」
八幡「おう!」
雪乃「八幡、お父さんは仕事に対してはきついかもしれないのだけれどあまり気に病むことはないわよ」
八幡「いや、いきなり建設会社の後継者候補として働くんだから気にするだろう」
雪乃「八幡、今日は早く帰ってきてほしいのだけれど」
八幡「いやぁ俺友達とかいないし仕事で疲れてるだろうから嫌でも早く帰ってくるぞ?」
雪乃「あら葉山くんと飲みに行ってる貴方がよく言うわね?」
八幡「知ってたのかよ!」
雪乃「えぇ…当然よ?姉さんから聞いたもの」
八幡「この姉妹怖すぎ・・・」
117: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:41:09.31 ID:RC2DuGet0
~夜~
雪乃「おかえりなさい、どうだった?」
八幡「まぁやりがいは感じれたな、でもやっぱり雪乃の父ちゃん厳しいな・・・」
雪乃「当たり前よ、一人前に育てると言っていたもの」
八幡「あぁ~俺がこんなに期待されるとはな・・・」
雪乃「ねぇ八幡、ちょっと貴方の実家の近くのあの公園へ行かない?」
八幡「何しに?」
雪乃「それはお楽しみよ」
雪乃「おかえりなさい、どうだった?」
八幡「まぁやりがいは感じれたな、でもやっぱり雪乃の父ちゃん厳しいな・・・」
雪乃「当たり前よ、一人前に育てると言っていたもの」
八幡「あぁ~俺がこんなに期待されるとはな・・・」
雪乃「ねぇ八幡、ちょっと貴方の実家の近くのあの公園へ行かない?」
八幡「何しに?」
雪乃「それはお楽しみよ」
118: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:44:46.10 ID:RC2DuGet0
~公園~
雪乃「ねぇ八幡、ここの公園覚えてる?」
八幡「覚えてるよ、雪乃に指輪渡した公園だろう?それに近所だしな忘れるわけねぇよ」
雪乃「そう、今日は私の方から渡したいものがあるのよ」
雪乃はカバンから箱を取り出した
雪乃「開けていいわよ」
俺は箱を開ける。するとそこには・・・
八幡「これって・・・」
雪乃「八幡、私たち本物の家族にならない?」
八幡「そうだなぁ お互いが20歳になったら結婚するか?」
雪乃「そうね…」
八幡「雪乃・・・この指輪高かったろ?」
雪乃「そうね私の給料4カ月分よ」
八幡「すまない・・・本来は俺から渡すべきなんだろうが」
雪乃「何言ってるのよ?貴方からはもうとっくに貰ったじゃない、ここで」
雪乃「ねぇ八幡、ここの公園覚えてる?」
八幡「覚えてるよ、雪乃に指輪渡した公園だろう?それに近所だしな忘れるわけねぇよ」
雪乃「そう、今日は私の方から渡したいものがあるのよ」
雪乃はカバンから箱を取り出した
雪乃「開けていいわよ」
俺は箱を開ける。するとそこには・・・
八幡「これって・・・」
雪乃「八幡、私たち本物の家族にならない?」
八幡「そうだなぁ お互いが20歳になったら結婚するか?」
雪乃「そうね…」
八幡「雪乃・・・この指輪高かったろ?」
雪乃「そうね私の給料4カ月分よ」
八幡「すまない・・・本来は俺から渡すべきなんだろうが」
雪乃「何言ってるのよ?貴方からはもうとっくに貰ったじゃない、ここで」
119: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:48:23.51 ID:RC2DuGet0
八幡「でもあれは・・・」
雪乃「私はあれをずっと大事にしたいから新しい指輪はいらないわ」
八幡「そうか…でも俺から言わせてほしい言葉がある。」
雪乃「言っていいわよ」
八幡「雪ノ下って苗字飽きた頃だろうし雪乃も比企谷って苗字にしないか?」
雪乃「やっぱり貴方はセンスないわね。でも嫌いじゃないわよ。そして私を比企谷にしてちょうだい」
八幡「あぁ!これからも二人で頑張っていこうな!」
雪乃「そうね…子供の名前はどうしようかしら?」
八幡「八雪ってどうだ?」
雪乃は俺の本気の提案を聞くと今までで一番笑い、
今までで一番素敵な笑顔を見せてくれた
雪乃「却下!」
END
雪乃「私はあれをずっと大事にしたいから新しい指輪はいらないわ」
八幡「そうか…でも俺から言わせてほしい言葉がある。」
雪乃「言っていいわよ」
八幡「雪ノ下って苗字飽きた頃だろうし雪乃も比企谷って苗字にしないか?」
雪乃「やっぱり貴方はセンスないわね。でも嫌いじゃないわよ。そして私を比企谷にしてちょうだい」
八幡「あぁ!これからも二人で頑張っていこうな!」
雪乃「そうね…子供の名前はどうしようかしら?」
八幡「八雪ってどうだ?」
雪乃は俺の本気の提案を聞くと今までで一番笑い、
今までで一番素敵な笑顔を見せてくれた
雪乃「却下!」
END
120: ◆Er.887q/N. 2015/07/03(金) 14:50:15.45 ID:RC2DuGet0
ありがとうございました!以上で完結です!
至らない点は自分で読み返していてもかなりありましたが、
またSSを書きたいと思っています!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
至らない点は自分で読み返していてもかなりありましたが、
またSSを書きたいと思っています!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 17:33:44.24 ID:e4xkWKqyo
乙です
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 14:50:32.47 ID:Jj+9oftgo
乙
終盤のテンポワロタ
終盤のテンポワロタ
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 19:27:29.12 ID:hzzDlkITo
おつおつ
ハッピーエンドはいいものだ
ハッピーエンドはいいものだ