【シャニマス】合同ライブ、それぞれの前夜
2019-03-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:19:08.97 ID:/owX+/eF0
灯織「……眠れない」
灯織(明日は大事な合同ライブなのに……寝不足でステージになんて立てない……)
灯織(寝不足ならまだいい。もし、寝坊なんてしたら……)
灯織「……忘れ物、ないかな」
灯織(衣装は会場だから、それほど多くはないけど)
灯織(タオル、飲み物、のど飴、財布……ICカードの残高いくら残ってたっけ……)
灯織(あとは、お守りも……うん)
灯織「って、さっきから何回持ち物確認してるんだろ……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552997948
灯織(明日は大事な合同ライブなのに……寝不足でステージになんて立てない……)
灯織(寝不足ならまだいい。もし、寝坊なんてしたら……)
灯織「……忘れ物、ないかな」
灯織(衣装は会場だから、それほど多くはないけど)
灯織(タオル、飲み物、のど飴、財布……ICカードの残高いくら残ってたっけ……)
灯織(あとは、お守りも……うん)
灯織「って、さっきから何回持ち物確認してるんだろ……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552997948
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:22:48.10 ID:/owX+/eF0
ピロン
真乃『まだ、起きてる?』
灯織「真乃……」
灯織『起きてるよ』
めぐる『起きてるー!』
真乃『よかった。なんだ寝付けなくて』
灯織『私も、ライブのこと考えてた』
めぐる『私も!』
真乃『ふふっ、みんなで夜更かしさんだね』
真乃『まだ、起きてる?』
灯織「真乃……」
灯織『起きてるよ』
めぐる『起きてるー!』
真乃『よかった。なんだ寝付けなくて』
灯織『私も、ライブのこと考えてた』
めぐる『私も!』
真乃『ふふっ、みんなで夜更かしさんだね』
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:23:58.72 ID:/owX+/eF0
めぐる『明日のこと考えると、ワクワクして眠れないよね!』
真乃『うん!』
灯織「ワクワクして……」
灯織『私も
灯織「……」
灯織『私は、それ以上に不安』
真乃『うん!』
灯織「ワクワクして……」
灯織『私も
灯織「……」
灯織『私は、それ以上に不安』
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:25:22.32 ID:/owX+/eF0
めぐる『不安?』
灯織『合同ライブはイルミネーションスターズのファンじゃない人も、たくさん来るってことだから』
灯織『他ユニットファンの人は、私たちの曲も聞いたことないかも』
灯織『そんな人たちを前に、盛り上げられるんだろうかって……』
灯織「言っちゃった……」
灯織『合同ライブはイルミネーションスターズのファンじゃない人も、たくさん来るってことだから』
灯織『他ユニットファンの人は、私たちの曲も聞いたことないかも』
灯織『そんな人たちを前に、盛り上げられるんだろうかって……』
灯織「言っちゃった……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:26:54.67 ID:/owX+/eF0
真乃『灯織ちゃん……』
めぐる『そっかぁ……うん、そうだよね』
真乃『私も不安なのも、あるよ。ひとりだったら、もっと不安になってたと思う』
真乃『でも、私には灯織ちゃんとめぐるちゃんがいるから、大丈夫』
めぐる『私たちだけじゃないよ。283プロみんなで、同じステージに立つんだもん!』
めぐる『みんな、灯織の味方で、仲間だよ!』
灯織「仲間がいる……」
めぐる『そっかぁ……うん、そうだよね』
真乃『私も不安なのも、あるよ。ひとりだったら、もっと不安になってたと思う』
真乃『でも、私には灯織ちゃんとめぐるちゃんがいるから、大丈夫』
めぐる『私たちだけじゃないよ。283プロみんなで、同じステージに立つんだもん!』
めぐる『みんな、灯織の味方で、仲間だよ!』
灯織「仲間がいる……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:28:42.34 ID:/owX+/eF0
灯織『うん、そうだね……ごめん、前日にこんなこと話して』
めぐる『謝ることないよー!』
真乃『うん!』
灯織『真乃、めぐる、ありがとう。いまなら眠れそう』
真乃『私も、なんだかほわほわしてきたよ』
めぐる『じゃあ、明日のためにも寝なきゃだね!』
『お休みなさい』
『おやすみ』
『おやすみ!』
めぐる『謝ることないよー!』
真乃『うん!』
灯織『真乃、めぐる、ありがとう。いまなら眠れそう』
真乃『私も、なんだかほわほわしてきたよ』
めぐる『じゃあ、明日のためにも寝なきゃだね!』
『お休みなさい』
『おやすみ』
『おやすみ!』
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:34:00.87 ID:/owX+/eF0
*****
果穂「夏葉さん、お風呂あがりましたっ!」
夏葉「おかえりなさい、何か飲む?」
果穂「じゃあ、お水にしますっ!」
夏葉「樹里、冷蔵庫からミネラルウォーター取ってちょうだい」
樹里「はいはい。ほらよ、果穂」
果穂「ありがとうございます!」
樹里「寝る前にあんま飲み過ぎるなよ?」
智代子「お風呂つぎは誰が入るー?」
凛世「では、いただきます……」
果穂「夏葉さん、お風呂あがりましたっ!」
夏葉「おかえりなさい、何か飲む?」
果穂「じゃあ、お水にしますっ!」
夏葉「樹里、冷蔵庫からミネラルウォーター取ってちょうだい」
樹里「はいはい。ほらよ、果穂」
果穂「ありがとうございます!」
樹里「寝る前にあんま飲み過ぎるなよ?」
智代子「お風呂つぎは誰が入るー?」
凛世「では、いただきます……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:36:30.91 ID:/owX+/eF0
樹里「しかし、前日に全員泊まりとはなぁ」
智代子「これなら寝坊の心配もなくていいよね!」
果穂「ピザ、美味しかったです! 上に乗せた生ハム? も、初めて食べました!」
夏葉「たまたま冷蔵庫にあっただけよ、でも、喜んでもらえて良かったわ」
智代子「たまたま生ハムがあるってのも凄いね」
樹里「ちょこの持ってきたチョコも美味かったな」
智代子「あれ話題のお店の新作なんだよ。並んでやっと買えたの!」
樹里「ライブ前日なのに行列に並んでスイーツを買うアイドルか……」
夏葉「ふふ、変に意識し過ぎるのも良くないわ。平常心は大切よ」
果穂「いつも通りってことですね!」
智代子「これなら寝坊の心配もなくていいよね!」
果穂「ピザ、美味しかったです! 上に乗せた生ハム? も、初めて食べました!」
夏葉「たまたま冷蔵庫にあっただけよ、でも、喜んでもらえて良かったわ」
智代子「たまたま生ハムがあるってのも凄いね」
樹里「ちょこの持ってきたチョコも美味かったな」
智代子「あれ話題のお店の新作なんだよ。並んでやっと買えたの!」
樹里「ライブ前日なのに行列に並んでスイーツを買うアイドルか……」
夏葉「ふふ、変に意識し過ぎるのも良くないわ。平常心は大切よ」
果穂「いつも通りってことですね!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:41:52.21 ID:/owX+/eF0
凛世「あの……」
樹里「おわ! びっくりした!」
果穂「あーっ! 凛世さん、タオル一枚ですっ!」
夏葉「凛世、どうかしたの?」
凛世「髪を洗おうと……ボトルの種類が多く、勝手がわからず……」
夏葉「ええと、一番右がシャンプーで……」
果穂「えっ! あたし、順番変えちゃったかもです!」
智代子「あーなら私が教えるね。ついでに凛世ちゃんと一緒に入っちゃうよ」
樹里「二人一緒に入れるか?」
智代子「私ちっこいし大丈夫でしょ! じゃあ凛世ちゃん、行こっか」
凛世「ご迷惑を、おかけします……」
智代子「全然迷惑じゃないってー。そうだ!洗いっこしよう♪」
樹里「やれやれ」
夏葉「さぁ、今のうちに布団敷きましょう」
果穂「はーい!」
樹里「おわ! びっくりした!」
果穂「あーっ! 凛世さん、タオル一枚ですっ!」
夏葉「凛世、どうかしたの?」
凛世「髪を洗おうと……ボトルの種類が多く、勝手がわからず……」
夏葉「ええと、一番右がシャンプーで……」
果穂「えっ! あたし、順番変えちゃったかもです!」
智代子「あーなら私が教えるね。ついでに凛世ちゃんと一緒に入っちゃうよ」
樹里「二人一緒に入れるか?」
智代子「私ちっこいし大丈夫でしょ! じゃあ凛世ちゃん、行こっか」
凛世「ご迷惑を、おかけします……」
智代子「全然迷惑じゃないってー。そうだ!洗いっこしよう♪」
樹里「やれやれ」
夏葉「さぁ、今のうちに布団敷きましょう」
果穂「はーい!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:48:05.16 ID:/owX+/eF0
夏葉「それじゃあ電気消すわね?」
智代子「夏葉ちゃん待って、充電挿したい!」
樹里「あ、アタシも」
夏葉「はいはい……いい? 今度こそ消すわよ」
樹里「つか、なんで家主までリビングで寝るんだよ」
夏葉「仲間外れみたいで寂しいじゃない」
智代子「うん! 私は、ちょっと狭くてもこの方がいいなぁ」
樹里「べ、別に嫌とは言ってねぇよ」
凛世「こうして、枕を並べると……いつぞやの合宿のようですね……」
果穂「凛世さんと同じこと思いましたっ!」
夏葉「懐かしいわね」
樹里「懐かしいってほど昔でもねぇけどな」
智代子「それでも、その間にも色々あったねぇ」
智代子「夏葉ちゃん待って、充電挿したい!」
樹里「あ、アタシも」
夏葉「はいはい……いい? 今度こそ消すわよ」
樹里「つか、なんで家主までリビングで寝るんだよ」
夏葉「仲間外れみたいで寂しいじゃない」
智代子「うん! 私は、ちょっと狭くてもこの方がいいなぁ」
樹里「べ、別に嫌とは言ってねぇよ」
凛世「こうして、枕を並べると……いつぞやの合宿のようですね……」
果穂「凛世さんと同じこと思いましたっ!」
夏葉「懐かしいわね」
樹里「懐かしいってほど昔でもねぇけどな」
智代子「それでも、その間にも色々あったねぇ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:49:48.21 ID:/owX+/eF0
果穂「明日の合同ライブ、楽しみです!」
樹里「あぁ……絶対成功させてやろうぜ」
智代子「で、終わったら打ち上げしちゃう?」
夏葉「始まる前から気が早いわよ」
凛世「ふふ……楽しみが、また増えましたね……」
果穂「この先も、たっくさん楽しいことが待ってますよ!」
夏葉「……そうね。一歩ずつ、楽しみながら進みましょう」
智代子「話込むと遅くなっちゃうし、今日はここまでってことで……それじゃ」
「おやすみなさいっ!」
「お休みなさい」
「おやすみー」
「おやすみ」
「お休みなさいませ……」
樹里「あぁ……絶対成功させてやろうぜ」
智代子「で、終わったら打ち上げしちゃう?」
夏葉「始まる前から気が早いわよ」
凛世「ふふ……楽しみが、また増えましたね……」
果穂「この先も、たっくさん楽しいことが待ってますよ!」
夏葉「……そうね。一歩ずつ、楽しみながら進みましょう」
智代子「話込むと遅くなっちゃうし、今日はここまでってことで……それじゃ」
「おやすみなさいっ!」
「お休みなさい」
「おやすみー」
「おやすみ」
「お休みなさいませ……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:54:41.86 ID:/owX+/eF0
*****
恋鐘「神社、貸切みたいやね~!」
結華「まぁ普通の人にとっては、何でもない週末の夜中だからねぇ」
咲耶「人気のない境内というのも、雰囲気があるね」
摩美々「早くお参りしちゃおー」
霧子「みんなごめんね、私のわがままに付き合ってもらって……」
恋鐘「気にせんでよかよ~。ライブの成功祈願なら、アンティーカ全員でした方がご利益ありそうたい!」
恋鐘「神社、貸切みたいやね~!」
結華「まぁ普通の人にとっては、何でもない週末の夜中だからねぇ」
咲耶「人気のない境内というのも、雰囲気があるね」
摩美々「早くお参りしちゃおー」
霧子「みんなごめんね、私のわがままに付き合ってもらって……」
恋鐘「気にせんでよかよ~。ライブの成功祈願なら、アンティーカ全員でした方がご利益ありそうたい!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:56:30.63 ID:/owX+/eF0
摩美々「……水、冷たい」
咲耶「大丈夫かい?」
摩美々「咲耶の手も濡れてるからぁ、握られても温かくないんだけどー」
咲耶「しばらくこうしていれば、すぐ温かくなるさ」
結華「さくやーん、まみみーん、後つかえてるんだからねー」
霧子「はい咲耶さん……ハンカチどうぞ」
咲耶「あぁ、ありがとう霧子」
摩美々「そもそもぉ、私もハンカチくらい持ち歩いてるんだケド」
恋鐘「ほらほら、みんな早うお参りしよ~!」
咲耶「大丈夫かい?」
摩美々「咲耶の手も濡れてるからぁ、握られても温かくないんだけどー」
咲耶「しばらくこうしていれば、すぐ温かくなるさ」
結華「さくやーん、まみみーん、後つかえてるんだからねー」
霧子「はい咲耶さん……ハンカチどうぞ」
咲耶「あぁ、ありがとう霧子」
摩美々「そもそもぉ、私もハンカチくらい持ち歩いてるんだケド」
恋鐘「ほらほら、みんな早うお参りしよ~!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:59:34.62 ID:/owX+/eF0
恋鐘「五円玉がちょうど無か……」
結華「お、三峰二枚持ってるよー。はい、こがたん」
恋鐘「結華、ありがとうね!」
霧子「あ……私も、ないみたい……」
咲耶「うーん、残念ながら一枚しか持ち合わせがないみたいだ」
摩美々「右に同じくー」
恋鐘「結華、この五円は霧子にあげてよか?」
結華「そりゃ構わないけど……それじゃ結局こがたんのが無いよ?」
恋鐘「うちがユニットのリーダーやもん! ライブの成功祈願のためなら……これくらい出して当然たい!」
結華「そ、それは我々の百倍の力を持つという幻の硬貨、五百円玉!」
摩美々「へぇー、恋鐘のライブへの気持ちはそれっぽちなのー?」
結華「ちょ、まみみん!?」
摩美々「ふふー。リーダーの、ちょっといいとこ見てみたいー」
恋鐘「そ、それなら樋口、いや諭吉ば出すばい! リーダーとして当然ばい!」
咲耶「摩美々、あんまり恋鐘をからかってはいけないよ」
結華「お、三峰二枚持ってるよー。はい、こがたん」
恋鐘「結華、ありがとうね!」
霧子「あ……私も、ないみたい……」
咲耶「うーん、残念ながら一枚しか持ち合わせがないみたいだ」
摩美々「右に同じくー」
恋鐘「結華、この五円は霧子にあげてよか?」
結華「そりゃ構わないけど……それじゃ結局こがたんのが無いよ?」
恋鐘「うちがユニットのリーダーやもん! ライブの成功祈願のためなら……これくらい出して当然たい!」
結華「そ、それは我々の百倍の力を持つという幻の硬貨、五百円玉!」
摩美々「へぇー、恋鐘のライブへの気持ちはそれっぽちなのー?」
結華「ちょ、まみみん!?」
摩美々「ふふー。リーダーの、ちょっといいとこ見てみたいー」
恋鐘「そ、それなら樋口、いや諭吉ば出すばい! リーダーとして当然ばい!」
咲耶「摩美々、あんまり恋鐘をからかってはいけないよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:01:06.78 ID:/owX+/eF0
……
…
摩美々「おみくじ引けなかったねー」
三峰「誰もいなかったからね。仕方ないっしょ」
霧子「お参りできて嬉しい……みんな、ありがとう」
咲耶「霧子のおかげで、ファンのみんなが喜んでもらえるような、そんなライブにする決意が一層高まったよ。身が引き締まる思いさ」
恋鐘「せやね! みんなもちゃんと神様にお願いしたと?」
摩美々「お願いしたよー。健康に過ごせますようにって」
結華「って明日のことじゃないんかーい!」
咲耶「ライブの無事を祈るという意味では、間違っていないのかもね」
摩美々「カミサマも、ちゃんと分かってくれるでしょー」
結華「そこまでフレキシブルな対応を求められる神様も大変だなぁ」
…
摩美々「おみくじ引けなかったねー」
三峰「誰もいなかったからね。仕方ないっしょ」
霧子「お参りできて嬉しい……みんな、ありがとう」
咲耶「霧子のおかげで、ファンのみんなが喜んでもらえるような、そんなライブにする決意が一層高まったよ。身が引き締まる思いさ」
恋鐘「せやね! みんなもちゃんと神様にお願いしたと?」
摩美々「お願いしたよー。健康に過ごせますようにって」
結華「って明日のことじゃないんかーい!」
咲耶「ライブの無事を祈るという意味では、間違っていないのかもね」
摩美々「カミサマも、ちゃんと分かってくれるでしょー」
結華「そこまでフレキシブルな対応を求められる神様も大変だなぁ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:03:31.65 ID:/owX+/eF0
恋鐘「う~、それにしても今夜は冷えるばい」
霧子「お日様が出てるうちは、少しずつ春らしくなってるけど……朝や夜はまだ寒いね」
結華「冬の物販列は本当に辛いんだよねー。明日は暖かいといいけど」
咲耶「天気予報では二日間とも晴れだったかな。今だって……ほらご覧よ」
霧子「わぁ……お星さまがいっぱい……」
恋鐘「これなら明日もよく晴れそうやね!」
結華「……あれ、そういえばまみみんは?」
咲耶「確かに、いつのまにかいなくなってる……みんなして星空に目を奪われてしまったか」
霧子「摩美々ちゃんは、どこ……?」
恋鐘「あ、見んね霧子! あそこ!」
結華「コンビニで雑誌立ち読みしてるし!」
霧子「お日様が出てるうちは、少しずつ春らしくなってるけど……朝や夜はまだ寒いね」
結華「冬の物販列は本当に辛いんだよねー。明日は暖かいといいけど」
咲耶「天気予報では二日間とも晴れだったかな。今だって……ほらご覧よ」
霧子「わぁ……お星さまがいっぱい……」
恋鐘「これなら明日もよく晴れそうやね!」
結華「……あれ、そういえばまみみんは?」
咲耶「確かに、いつのまにかいなくなってる……みんなして星空に目を奪われてしまったか」
霧子「摩美々ちゃんは、どこ……?」
恋鐘「あ、見んね霧子! あそこ!」
結華「コンビニで雑誌立ち読みしてるし!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:05:14.35 ID:/owX+/eF0
恋鐘「こら摩美々~! 勝手にいなくなったら心配するけん!」
摩美々「だって寒かったし」
咲耶「やれやれ、おてんばなお姫様だ」
結華「ちゃっかりカップ麺まで買って……まぁ釣られてみんな買っちゃたけど」
霧子「ふー、ふー……はぁ、あったまるね」
恋鐘「最近はインスタントも馬鹿にできんたい」
結華「外で食べると余計に美味しく感じる七不思議ですなー」
摩美々「咲耶ー、おあげひとくちー」
咲耶「あぁ、どうぞ」
摩美々「ありがとぉ。お返しに謎肉あげるー」
摩美々「だって寒かったし」
咲耶「やれやれ、おてんばなお姫様だ」
結華「ちゃっかりカップ麺まで買って……まぁ釣られてみんな買っちゃたけど」
霧子「ふー、ふー……はぁ、あったまるね」
恋鐘「最近はインスタントも馬鹿にできんたい」
結華「外で食べると余計に美味しく感じる七不思議ですなー」
摩美々「咲耶ー、おあげひとくちー」
咲耶「あぁ、どうぞ」
摩美々「ありがとぉ。お返しに謎肉あげるー」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:06:39.91 ID:/owX+/eF0
結華「うーん、この感じ……なんか、明日がライブとは思えないなぁ」
恋鐘「ズゾゾ……んむ、っぷは~! でも気合は入っとるけん、アンティーカは宇宙一クールなユニットたい!」
摩美々「いまの姿からじゃ、クールとは程遠いんじゃないー?」
恋鐘「そ、そげんことはなか!」
結華「まぁまぁ、オンオフがしっかりしてるってことで」
霧子「私たちだけじゃなくて、他のみんなも……」
咲耶「イルミネーションスターズ、アルストロメリア、放課後クライマックスガールズ……良きライバルであり、それ以上に、同じ事務所の大切な仲間たちだ」
恋鐘「せやね! 合同ライブ、うちらも全力で楽しむばい!」
恋鐘「ズゾゾ……んむ、っぷは~! でも気合は入っとるけん、アンティーカは宇宙一クールなユニットたい!」
摩美々「いまの姿からじゃ、クールとは程遠いんじゃないー?」
恋鐘「そ、そげんことはなか!」
結華「まぁまぁ、オンオフがしっかりしてるってことで」
霧子「私たちだけじゃなくて、他のみんなも……」
咲耶「イルミネーションスターズ、アルストロメリア、放課後クライマックスガールズ……良きライバルであり、それ以上に、同じ事務所の大切な仲間たちだ」
恋鐘「せやね! 合同ライブ、うちらも全力で楽しむばい!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:07:55.93 ID:/owX+/eF0
結華「お腹も膨れたし、これで解散ってことで」
咲耶「名残惜しいけれど、今夜は早めに休んで英気を養おうか」
恋鐘「みんな、明日は遅刻厳禁ばい!」
摩美々「わかってるよー」
霧子「みんな、今日はありがとう……それじゃあ、また明日」
「おやすみっ」
「おやすみなさい」
「いい夢を」
「おやすみ」
「おやすみー」
咲耶「名残惜しいけれど、今夜は早めに休んで英気を養おうか」
恋鐘「みんな、明日は遅刻厳禁ばい!」
摩美々「わかってるよー」
霧子「みんな、今日はありがとう……それじゃあ、また明日」
「おやすみっ」
「おやすみなさい」
「いい夢を」
「おやすみ」
「おやすみー」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:10:03.35 ID:/owX+/eF0
*****
甘奈「はい、甜花ちゃん。髪洗うからこっち来て」
甜花「う、うん……」
甘奈「痒いところはございませんかー?」
甜花「だいじょうぶ……気持ちいい……にへへ」
甘奈「よし、流すから目つぶっててね」
甜花「ぎゅー……」
甘奈「次はトリートメントだよ。それそれー☆」
甘奈「はい、甜花ちゃん。髪洗うからこっち来て」
甜花「う、うん……」
甘奈「痒いところはございませんかー?」
甜花「だいじょうぶ……気持ちいい……にへへ」
甘奈「よし、流すから目つぶっててね」
甜花「ぎゅー……」
甘奈「次はトリートメントだよ。それそれー☆」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:12:11.53 ID:/owX+/eF0
甜花「はふぅ……」
甘奈「ちゃんと肩まで浸かってね。はぁ、気持ちいいね」
甜花「……」
甘奈「……どうかした? お湯、熱かったかな?」
甜花「えっ、ううん……そうじゃなくて……明日、ライブだなって……」
甘奈「あ、もう緊張しちゃってる?」
甜花「うん……緊張、してる……」
甘奈「大丈夫だよ。事務所のみんなも一緒だもん」
甜花「一緒だから……余計に……」
甘奈「ちゃんと肩まで浸かってね。はぁ、気持ちいいね」
甜花「……」
甘奈「……どうかした? お湯、熱かったかな?」
甜花「えっ、ううん……そうじゃなくて……明日、ライブだなって……」
甘奈「あ、もう緊張しちゃってる?」
甜花「うん……緊張、してる……」
甘奈「大丈夫だよ。事務所のみんなも一緒だもん」
甜花「一緒だから……余計に……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:14:04.15 ID:/owX+/eF0
甜花「全員の曲とか、合同レッスンして……みんな、すごい上手だった……」
甜花「甜花、ダンスは苦手……みんなに、迷惑かけちゃう……かも……」
甘奈「そんなことないよ! 甜花ちゃん頑張ったもん!」
甜花「うん。甜花、頑張った……頑張ったけど、でも……みんなも頑張ってる……」
甜花「みんなと同じステージ……立って、いいのかな……」
甘奈「甜花ちゃん……」
甜花「甜花、ダンスは苦手……みんなに、迷惑かけちゃう……かも……」
甘奈「そんなことないよ! 甜花ちゃん頑張ったもん!」
甜花「うん。甜花、頑張った……頑張ったけど、でも……みんなも頑張ってる……」
甜花「みんなと同じステージ……立って、いいのかな……」
甘奈「甜花ちゃん……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:16:40.96 ID:/owX+/eF0
……
…
甘奈「髪、乾かすね」
甜花「うん……」
甘奈「……」
甜花「……」
甘奈「――甜花ちゃんは、甜花ちゃん。比べることなんて、ないよ」
甜花「えっ……?」
甘奈「それに、甜花ちゃん可愛いもん!」
甜花「でも……みんな、可愛い……」
甘奈「みんなも可愛いよ。でも、甜花ちゃんだって可愛いんだから」
甜花「うん……」
甜花「うーん……なんて言ったらいいのかなぁ」
ピロン
甘奈「ん、メッセージ?」
甜花「甜花にも……じゃあ、千雪さんかな」
千雪『いよいよ本番。甜花ちゃん、甘奈ちゃん、明日は頑張ろうね』
…
甘奈「髪、乾かすね」
甜花「うん……」
甘奈「……」
甜花「……」
甘奈「――甜花ちゃんは、甜花ちゃん。比べることなんて、ないよ」
甜花「えっ……?」
甘奈「それに、甜花ちゃん可愛いもん!」
甜花「でも……みんな、可愛い……」
甘奈「みんなも可愛いよ。でも、甜花ちゃんだって可愛いんだから」
甜花「うん……」
甜花「うーん……なんて言ったらいいのかなぁ」
ピロン
甘奈「ん、メッセージ?」
甜花「甜花にも……じゃあ、千雪さんかな」
千雪『いよいよ本番。甜花ちゃん、甘奈ちゃん、明日は頑張ろうね』
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:19:18.75 ID:/owX+/eF0
甘奈「……あ、もしもし千雪さん?」
甜花「なーちゃん、電話……?」
甘奈「ちょっと待ってね、いまスピーカーにするから……うん。甜花ちゃんもいるよ」
甜花「こ、こんばんは、千雪さん」
千雪『はい、こんばんは甜花ちゃん。えっと、どうしたの?』
甘奈「ちょっと相談したいことがあって……いいかな、甜花ちゃん?」
甜花「……うん、千雪さんなら、いいよ……あの、ね――」
甜花「なーちゃん、電話……?」
甘奈「ちょっと待ってね、いまスピーカーにするから……うん。甜花ちゃんもいるよ」
甜花「こ、こんばんは、千雪さん」
千雪『はい、こんばんは甜花ちゃん。えっと、どうしたの?』
甘奈「ちょっと相談したいことがあって……いいかな、甜花ちゃん?」
甜花「……うん、千雪さんなら、いいよ……あの、ね――」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:21:12.67 ID:/owX+/eF0
……
…
千雪『――うん。甜花ちゃん、話してくれてありがとう』
甘奈「それで、千雪さんはどう思う?」
千雪『……実は、私も不安になるの。私が同じ舞台に立ってもいいのかなって』
甜花「えっ……なんで……?」
千雪『私が、事務所で一番お姉さんだから。周りはみんな年下で、やっぱりファンの人も、若い子の方がいいでしょうから』
甘奈「そんなことないよ!」
甜花「うん……千雪さんは、千雪さん……年は関係ない……!」
千雪『ふふ、ありがとう……ねぇ、甜花ちゃん。甘奈ちゃんに似たようなこと言われなかった?』
甜花「あ、言われた……甜花は、甜花だって」
千雪『多分だけど、これってみんな当てはまることなんじゃないかしら?』
甘奈「みんなにも?」
…
千雪『――うん。甜花ちゃん、話してくれてありがとう』
甘奈「それで、千雪さんはどう思う?」
千雪『……実は、私も不安になるの。私が同じ舞台に立ってもいいのかなって』
甜花「えっ……なんで……?」
千雪『私が、事務所で一番お姉さんだから。周りはみんな年下で、やっぱりファンの人も、若い子の方がいいでしょうから』
甘奈「そんなことないよ!」
甜花「うん……千雪さんは、千雪さん……年は関係ない……!」
千雪『ふふ、ありがとう……ねぇ、甜花ちゃん。甘奈ちゃんに似たようなこと言われなかった?』
甜花「あ、言われた……甜花は、甜花だって」
千雪『多分だけど、これってみんな当てはまることなんじゃないかしら?』
甘奈「みんなにも?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:23:58.59 ID:/owX+/eF0
千雪『例えば甘奈ちゃんは、事務所の中で歌もダンスもトークもお洒落も、全部自分が一番だと思う?』
甘奈「え? そんなの思えないよ。めぐるちゃんはすっごいダンス上手いし、摩美々ちゃんの服装いつもセンス良いし」
千雪『じゃあ、そんなめぐるちゃんや摩美々ちゃんは、自分が全部一番だと思ってると思う?』
甜花「それは……多分、違う……」
千雪『そんな風に、みんな得意な事も苦手な事もバラバラで……だからこそ、みんなで力を合わせるんじゃないかなって、思うの。ひとりで全部出来るなら、それで事足りるのだから』
千雪『ダンスが苦手でも、甜花ちゃんなりに頑張ってるなら、それで大丈夫』
甜花「そう、なのかな……」
千雪『アルストロメリアのファンの人たちも、甜花ちゃんのファンの人だって沢山いるでしょ?』
甜花「う、うん……」
千雪『それは、甜花ちゃんが苦手なことも努力してることが伝わってるから、みんな甜花ちゃんのことを応援したくなるんじゃないかしら。だから、甜花ちゃんは大丈夫です♪』
甘奈「ほら、千雪さんもこう言ってるよ?」
甜花「……うん。甜花、明日のステージ、みんなと一緒に、立ちたい……」
甘奈「甜花ちゃーん!」
甜花「わぷ、なーちゃ、苦しい……!」
千雪『うふふ』
甘奈「え? そんなの思えないよ。めぐるちゃんはすっごいダンス上手いし、摩美々ちゃんの服装いつもセンス良いし」
千雪『じゃあ、そんなめぐるちゃんや摩美々ちゃんは、自分が全部一番だと思ってると思う?』
甜花「それは……多分、違う……」
千雪『そんな風に、みんな得意な事も苦手な事もバラバラで……だからこそ、みんなで力を合わせるんじゃないかなって、思うの。ひとりで全部出来るなら、それで事足りるのだから』
千雪『ダンスが苦手でも、甜花ちゃんなりに頑張ってるなら、それで大丈夫』
甜花「そう、なのかな……」
千雪『アルストロメリアのファンの人たちも、甜花ちゃんのファンの人だって沢山いるでしょ?』
甜花「う、うん……」
千雪『それは、甜花ちゃんが苦手なことも努力してることが伝わってるから、みんな甜花ちゃんのことを応援したくなるんじゃないかしら。だから、甜花ちゃんは大丈夫です♪』
甘奈「ほら、千雪さんもこう言ってるよ?」
甜花「……うん。甜花、明日のステージ、みんなと一緒に、立ちたい……」
甘奈「甜花ちゃーん!」
甜花「わぷ、なーちゃ、苦しい……!」
千雪『うふふ』
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:25:09.63 ID:/owX+/eF0
甘奈「千雪さん、ありがとー! 甘奈の言いたいこと全部言ってくれた!」
千雪『どういたしまして。力になれてよかった』
甜花「にへへ……千雪さん、ありがと……明日、頑張ろうね」
千雪『ええ、頑張りましょう。二人とも、また明日ね』
「おやすみー」
「おやすみ……」
『お休みなさい』
千雪『どういたしまして。力になれてよかった』
甜花「にへへ……千雪さん、ありがと……明日、頑張ろうね」
千雪『ええ、頑張りましょう。二人とも、また明日ね』
「おやすみー」
「おやすみ……」
『お休みなさい』
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:28:10.17 ID:/owX+/eF0
*****
シャニP(以下、P)「手配関係も全て確認、と」
はづき「すみません、遅くまでお付き合いさせて」
P「事務処理だけでもこの量ですからね、構わないですよ」
はづき「彼女たちを輝かせるための嬉しい悲鳴ですね」
P「はは、違いないです。必ず成功させてみせますよ」
シャニP(以下、P)「手配関係も全て確認、と」
はづき「すみません、遅くまでお付き合いさせて」
P「事務処理だけでもこの量ですからね、構わないですよ」
はづき「彼女たちを輝かせるための嬉しい悲鳴ですね」
P「はは、違いないです。必ず成功させてみせますよ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:32:02.92 ID:/owX+/eF0
天井「お前たち、まだ残っていたのか」
P「おつかれ様です」
はづき「社長こそ、どうしてこんな時間に事務所に?」
天井「たまたま近くを通ったら明かりが点いていたのでな。首尾はどうだ?」
P「諸々の最終確認をしてたところです。それも、もうすぐ終わります」
天井「そうか、では私はコーヒーでも淹れてくる」
はづき「コーヒーなら私が用意しますから、座って待っててください」
天井「もうすぐ終わるんだろ? たまには私が淹れてやる、茶菓子もあるぞ。ほら、さっさと仕事に戻れ」
P「社長、ああ言ってるけど……」
はづき「お茶菓子持ってたまたま事務所の前を通るなんて、素直じゃないですよね~」
P「おつかれ様です」
はづき「社長こそ、どうしてこんな時間に事務所に?」
天井「たまたま近くを通ったら明かりが点いていたのでな。首尾はどうだ?」
P「諸々の最終確認をしてたところです。それも、もうすぐ終わります」
天井「そうか、では私はコーヒーでも淹れてくる」
はづき「コーヒーなら私が用意しますから、座って待っててください」
天井「もうすぐ終わるんだろ? たまには私が淹れてやる、茶菓子もあるぞ。ほら、さっさと仕事に戻れ」
P「社長、ああ言ってるけど……」
はづき「お茶菓子持ってたまたま事務所の前を通るなんて、素直じゃないですよね~」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:34:41.86 ID:/owX+/eF0
……
…
P「社長、いただきます」
はづき「わぁ、このチョコレートとっても美味しいです~」
天井「園田が話していた店があってな。ふむ、確かに美味い。チョコ関する情報網は流石だな」
P「なんだか三人で事務所にいるのが、随分久しぶりに感じます」
はづき「最近は社長もプロデューサーさんも外に出てることがほとんどでしたからねぇ」
P「社長は、本日はどちらに?」
天井「私か? 同業の知己に会ってきた」
はづき「同業……あ、別のプロダクションの社長の方とか?」
天井「あぁ、283プロ新設の時も挨拶に行ったがね。今回は、ある種の宣戦布告だな」
P「というと?」
…
P「社長、いただきます」
はづき「わぁ、このチョコレートとっても美味しいです~」
天井「園田が話していた店があってな。ふむ、確かに美味い。チョコ関する情報網は流石だな」
P「なんだか三人で事務所にいるのが、随分久しぶりに感じます」
はづき「最近は社長もプロデューサーさんも外に出てることがほとんどでしたからねぇ」
P「社長は、本日はどちらに?」
天井「私か? 同業の知己に会ってきた」
はづき「同業……あ、別のプロダクションの社長の方とか?」
天井「あぁ、283プロ新設の時も挨拶に行ったがね。今回は、ある種の宣戦布告だな」
P「というと?」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:38:58.18 ID:/owX+/eF0
天井「事務所創設から、単独ライブを行うまでに至ったからな……プロデューサー時代から良き先輩方であり、同時にライバルでもあった」
P「社長のプロデューサー時代ですか。当時のお知り合いが今も業界を牽引してるんですね」
天井「後にプロデュース方針の違いから、袂を分かつことになったがな。それでも、各々の信念に基づいたプロデュースは受け継がれているのだろう」
はづき「その方々はどんな方針だったんですか?」
天井「そうだな……ひとりは『仲間との絆が強さを生む』とし、もうひとりは『王者とは孤高。馴れ合いは弱さ』とした」
P「それは、随分極端な」
はづき「前の方の方針が283プロに近いですねぇ」
天井「あぁ、過度な馴れ合いは緩みを生むが、苦楽を共にすることで互いに目指せる高みもあると私は信じている」
P「まさに切磋琢磨ですね」
はづき「彼女たちなら、きっと大丈夫ですよ♪」
P「社長のプロデューサー時代ですか。当時のお知り合いが今も業界を牽引してるんですね」
天井「後にプロデュース方針の違いから、袂を分かつことになったがな。それでも、各々の信念に基づいたプロデュースは受け継がれているのだろう」
はづき「その方々はどんな方針だったんですか?」
天井「そうだな……ひとりは『仲間との絆が強さを生む』とし、もうひとりは『王者とは孤高。馴れ合いは弱さ』とした」
P「それは、随分極端な」
はづき「前の方の方針が283プロに近いですねぇ」
天井「あぁ、過度な馴れ合いは緩みを生むが、苦楽を共にすることで互いに目指せる高みもあると私は信じている」
P「まさに切磋琢磨ですね」
はづき「彼女たちなら、きっと大丈夫ですよ♪」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:42:22.44 ID:/owX+/eF0
……
…
はづき「鍵、閉めますよー」
P「社長、ご馳走様でした」
天井「なに、食べた分はしっかり働いてもらうぞ」
P「ええ、精一杯頑張ります。ひとまずは明日の晴れ舞台ですね」
天井「そういえば、例の三人は?」
はづき「関係者チケットを全員に渡してますよ。ステージには上がりませんが、発表の時間は設けるとも伝えてあります」
天井「よろしい。観客の反応を肌で感じて、これからの己の活動の糧にしてもらいたいものだな」
はづき「逆に委縮しちゃったりしないですかね?」
P「自分が見込んだ子たちです。きっと良い刺激になってくれますよ」
…
はづき「鍵、閉めますよー」
P「社長、ご馳走様でした」
天井「なに、食べた分はしっかり働いてもらうぞ」
P「ええ、精一杯頑張ります。ひとまずは明日の晴れ舞台ですね」
天井「そういえば、例の三人は?」
はづき「関係者チケットを全員に渡してますよ。ステージには上がりませんが、発表の時間は設けるとも伝えてあります」
天井「よろしい。観客の反応を肌で感じて、これからの己の活動の糧にしてもらいたいものだな」
はづき「逆に委縮しちゃったりしないですかね?」
P「自分が見込んだ子たちです。きっと良い刺激になってくれますよ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:44:13.15 ID:/owX+/eF0
天井「私は甘くはない、期待しているぞ」
はづき「そんなこと言って社長、明日の為に厚手のハンカチまで用意してるんですよ」
天井「こら、はづき! 余計なことは言わなくてもいい!」
天井「……コホン! とにかく、我が社のヒナたちが大空へ羽ばたく様を、見届けさせてもらおう」
P「はい。彼女たちの成長をご覧になってください」
はづき「ふふ、それじゃあ」
「お疲れ様でした、お休みなさい~」
「お疲れ様でした」
「明日も頼むぞ」
はづき「そんなこと言って社長、明日の為に厚手のハンカチまで用意してるんですよ」
天井「こら、はづき! 余計なことは言わなくてもいい!」
天井「……コホン! とにかく、我が社のヒナたちが大空へ羽ばたく様を、見届けさせてもらおう」
P「はい。彼女たちの成長をご覧になってください」
はづき「ふふ、それじゃあ」
「お疲れ様でした、お休みなさい~」
「お疲れ様でした」
「明日も頼むぞ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:47:24.40 ID:/owX+/eF0
*****
【翌朝】
灯織「忘れ物もなし。あとはお守りを――」
灯織「ううん、お守りは置いていこう……いってきます!」
【翌朝】
灯織「忘れ物もなし。あとはお守りを――」
灯織「ううん、お守りは置いていこう……いってきます!」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:51:35.71 ID:/owX+/eF0
朗読劇がライブ前日の話だと書いてから知りました。
弊社283プロではこういうことです。Pの数だけ事務所があってもいいじゃないか。
ここまで読んでくださった方に、感謝を。
弊社283プロではこういうことです。Pの数だけ事務所があってもいいじゃないか。
ここまで読んでくださった方に、感謝を。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 20:09:35.04 ID:WlHVQH+Vo
乙乙
良い……
良い……
引用元: 【シャニマス】合同ライブ、それぞれの前夜
真姫「全く…好きにしなさいよ…」
2019-03-31
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:18:24 ID:ZbjV8K4Y
真姫ちゃんが呆れ顔だったりするのが書きたかったので
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:22:02 ID:ZbjV8K4Y
§1.食べ放題
花陽「本当に…?超大盛り食べても良いかなあ…」
真姫「我慢は体に毒よ」
花陽「後でダイエットしろとか言わない…?」
真姫「いや…それは無理よ」
花陽「ええ…じゃあやめとこうかな…」
凛「もうここまで食べちゃったんだから今更減らしても遅いと思うにゃ」
真姫「そもそも凛が誘ったんだから責任取りなさいよ」
凛「凛のせい!?真姫ちゃんだって食べ放題につられて来たくせに!」
真姫「私は…アレよ…アレだから良いのよ」
凛「今日の真姫ちゃんおバカにゃ」
真姫「なんですって?」
花陽「喧嘩は良くないよお…」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:23:16 ID:ZbjV8K4Y
真姫「じゃあ食べるのか食べないのか決めなさいよ」
凛「すいませーん!白米超大盛り3つくださーい!」
まきぱな「「あ…」」
凛「グズグズしてる方が悪いにゃ」
花陽「真姫ちゃん…一緒にダイエットしようね…」
真姫「もう…好きにしなさいよ…」
凛「すいませーん!白米超大盛り3つくださーい!」
まきぱな「「あ…」」
凛「グズグズしてる方が悪いにゃ」
花陽「真姫ちゃん…一緒にダイエットしようね…」
真姫「もう…好きにしなさいよ…」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:24:58 ID:ZbjV8K4Y
§2.お弁当
~お昼休み~
凛「まーきちゃん!かーよちん!中庭行こう!」
真姫「珍しいわね、いつもは教室なのに」
凛「いやー天気が良いからご飯も美味しく食べれるかなーって!」
花陽「青空の下でおにぎりを食べるなんて…こんな幸せなことが…」
in中庭
凛「真姫ちゃんのお弁当美味しそー!ウインナーもーらい!」
真姫「あ、ちょっと!じゃあ凛の唐揚げいただきよ!」
凛「にゃー!凛の生命線があ!」
真姫「自業自得よ!」
~お昼休み~
凛「まーきちゃん!かーよちん!中庭行こう!」
真姫「珍しいわね、いつもは教室なのに」
凛「いやー天気が良いからご飯も美味しく食べれるかなーって!」
花陽「青空の下でおにぎりを食べるなんて…こんな幸せなことが…」
in中庭
凛「真姫ちゃんのお弁当美味しそー!ウインナーもーらい!」
真姫「あ、ちょっと!じゃあ凛の唐揚げいただきよ!」
凛「にゃー!凛の生命線があ!」
真姫「自業自得よ!」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:32:28 ID:ZbjV8K4Y
凛「唐揚げとウインナーじゃ釣り合わないにゃー」
真姫「じゃあトマトあげるからそれで我慢しなさい」
凛「本当!?いただきまーす!……ん~幸せ~」
真姫「全く…良い笑顔で食べるんだから…」
花陽「凛ちゃんが食べてると美味しそうに見えるねえ…」
花陽「ねえ、真姫ちゃん…」
真姫「良いわよ…好きにしなさい」
花陽「わーい!いただきまーす!」
真姫「じゃあトマトあげるからそれで我慢しなさい」
凛「本当!?いただきまーす!……ん~幸せ~」
真姫「全く…良い笑顔で食べるんだから…」
花陽「凛ちゃんが食べてると美味しそうに見えるねえ…」
花陽「ねえ、真姫ちゃん…」
真姫「良いわよ…好きにしなさい」
花陽「わーい!いただきまーす!」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:47:56 ID:ZbjV8K4Y
§3.おしくらまんじゅう
絵里「BiBi強化合宿よおおおおおお!!」
にこ「ずいぶん急ね…」
真姫「もうμ'sで行ったじゃない…」
絵里「やっぱそれとは別にユニット別の交流も大事じゃない?」
にこ「そういうことならにこは賛成よ」
真姫「まあ私も別に良いけど…」
絵里「ハラショー!じゃあ明日の朝8時ににこの家集合ね!」
にこ「ちょっとおお!何で私の家!?」
真姫「まあ全員知ってるのにこちゃんの家くらいだし…」
にこ「しょうがないわねえ…遅刻すんじゃないわよ!」
絵里「BiBi強化合宿よおおおおおお!!」
にこ「ずいぶん急ね…」
真姫「もうμ'sで行ったじゃない…」
絵里「やっぱそれとは別にユニット別の交流も大事じゃない?」
にこ「そういうことならにこは賛成よ」
真姫「まあ私も別に良いけど…」
絵里「ハラショー!じゃあ明日の朝8時ににこの家集合ね!」
にこ「ちょっとおお!何で私の家!?」
真姫「まあ全員知ってるのにこちゃんの家くらいだし…」
にこ「しょうがないわねえ…遅刻すんじゃないわよ!」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:49:59 ID:ZbjV8K4Y
~合宿にて~
にこ「もう疲れたわ…」
真姫「情けないわねえ…」
にこ「あんたたちが体力お化けすぎるのよ…どんだけ走れば気がすむのよ…」
真姫「私だって疲れてないわけじゃないわよ」
絵里「そうね…もう日も暮れそうだしお風呂にしましょうか」
にこ「嗚呼…神よ…」
絵里「大袈裟よ」
にこ「もう疲れたわ…」
真姫「情けないわねえ…」
にこ「あんたたちが体力お化けすぎるのよ…どんだけ走れば気がすむのよ…」
真姫「私だって疲れてないわけじゃないわよ」
絵里「そうね…もう日も暮れそうだしお風呂にしましょうか」
にこ「嗚呼…神よ…」
絵里「大袈裟よ」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:55:10 ID:ZbjV8K4Y
~合宿にて~
にこ「もう疲れたわ…」
真姫「情けないわねえ…」
にこ「あんたたちが体力お化けすぎるのよ…どんだけ走れば気がすむのよ…」
真姫「私だって疲れてないわけじゃないわよ」
絵里「そうね…もう日も暮れそうだしお風呂にしましょうか」
にこ「嗚呼…神よ…」
絵里「大袈裟よ」
にこ「もう疲れたわ…」
真姫「情けないわねえ…」
にこ「あんたたちが体力お化けすぎるのよ…どんだけ走れば気がすむのよ…」
真姫「私だって疲れてないわけじゃないわよ」
絵里「そうね…もう日も暮れそうだしお風呂にしましょうか」
にこ「嗚呼…神よ…」
絵里「大袈裟よ」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 00:57:17 ID:ZbjV8K4Y
にこ「あ~!生き返る~」
絵里「にこ…アイドルとは思えない声出してるわよ…」
にこ「だってしょうがないじゃない…」
真姫「いつまで湯船浸かってるのよ、早く出ないとのぼせるわよ」
にこ「気持ち良いいんだからしょうがないわよ」
真姫「まあ…確かにそうだけど…私はもう出るわね」
絵里「あ、ちょっと、真姫、あと30秒よ」
真姫「なんでよ…」
にこ「完全に子供と母親ね…」
絵里「にこ…アイドルとは思えない声出してるわよ…」
にこ「だってしょうがないじゃない…」
真姫「いつまで湯船浸かってるのよ、早く出ないとのぼせるわよ」
にこ「気持ち良いいんだからしょうがないわよ」
真姫「まあ…確かにそうだけど…私はもう出るわね」
絵里「あ、ちょっと、真姫、あと30秒よ」
真姫「なんでよ…」
にこ「完全に子供と母親ね…」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 01:00:00 ID:ZbjV8K4Y
~就寝タイム
絵里「ねえ…」
真姫「何よ」
絵里「真姫の布団入っても良い…?」
真姫「別に良いけど…2人じゃ狭いわよ」
絵里「ええ、大丈夫よ。気にしないわ」
絵里「それじゃあ失礼して…あら、本当に狭いわね」
真姫「だから言ったじゃない」
真姫「なんでそんな無理して入ってくるのよ…」
絵里「もうこの際だから言うけど、暗いと人肌恋しくなるのよ」
真姫「なかなかのカミングアウトね」
にこ「ちょっと、にこだけのけ者にしないでよ」
絵里「ねえ…」
真姫「何よ」
絵里「真姫の布団入っても良い…?」
真姫「別に良いけど…2人じゃ狭いわよ」
絵里「ええ、大丈夫よ。気にしないわ」
絵里「それじゃあ失礼して…あら、本当に狭いわね」
真姫「だから言ったじゃない」
真姫「なんでそんな無理して入ってくるのよ…」
絵里「もうこの際だから言うけど、暗いと人肌恋しくなるのよ」
真姫「なかなかのカミングアウトね」
にこ「ちょっと、にこだけのけ者にしないでよ」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 01:01:46 ID:ZbjV8K4Y
絵里「あら、じゃあにこも入る?」
真姫「もうスペースないわよ」
にこ「良いじゃない、ちょっと詰めてよ」
真姫「ちょ…んっ…狭い…」
絵里「ちょっと私の半分床なんだけど」
にこ「にこだって半分床なんだから我慢しなさい……押さないでよ!」
真姫「ねえ、私を介してスペースの取り合いしないでよ」
絵里「にこは小さいんだからもっと小さくなれるでしょう?」
にこ「なんですってえ?」
真姫「もう…好きにしなさいよ…」
真姫「もうスペースないわよ」
にこ「良いじゃない、ちょっと詰めてよ」
真姫「ちょ…んっ…狭い…」
絵里「ちょっと私の半分床なんだけど」
にこ「にこだって半分床なんだから我慢しなさい……押さないでよ!」
真姫「ねえ、私を介してスペースの取り合いしないでよ」
絵里「にこは小さいんだからもっと小さくなれるでしょう?」
にこ「なんですってえ?」
真姫「もう…好きにしなさいよ…」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 01:10:54 ID:ZbjV8K4Y
§4.神様
真姫「暇ね…夏休みも終わりになるのにこんな生産性のない日を過ごすなんて…」
真姫「思えば最近は練習ばっかりだったからこういう日も悪くないかしら」
>ピンポーン
真姫「全く…せっかくダラダラしてたのに…」ガチャ
凛「真姫ちゃん様…お願いします…宿題を…」
真姫「…………」
凛「そんなゴミを見るような目で見ないで欲しいにゃ…」
真姫「別に見てないわよ…花陽はどうしたのよ」
凛「かよちん、旅行に行ってるんだって」
真姫「そう、まあとりあえず上がりなさい」
凛「真姫様!真姫神様!」
真姫「暇ね…夏休みも終わりになるのにこんな生産性のない日を過ごすなんて…」
真姫「思えば最近は練習ばっかりだったからこういう日も悪くないかしら」
>ピンポーン
真姫「全く…せっかくダラダラしてたのに…」ガチャ
凛「真姫ちゃん様…お願いします…宿題を…」
真姫「…………」
凛「そんなゴミを見るような目で見ないで欲しいにゃ…」
真姫「別に見てないわよ…花陽はどうしたのよ」
凛「かよちん、旅行に行ってるんだって」
真姫「そう、まあとりあえず上がりなさい」
凛「真姫様!真姫神様!」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/03(月) 01:13:59 ID:ZbjV8K4Y
真姫「で、どれが終わってないの?」
凛「全部…」
真姫「まあ知ってたわ…」
凛「察しが良いね、照れちゃうよ」
真姫「ていうか、写しても終わらなそうな量ね…」
凛「だから…その…ね…?」
真姫「はあ…しょうがないわねえ…好きにしなさい…」
凛「全部…」
真姫「まあ知ってたわ…」
凛「察しが良いね、照れちゃうよ」
真姫「ていうか、写しても終わらなそうな量ね…」
凛「だから…その…ね…?」
真姫「はあ…しょうがないわねえ…好きにしなさい…」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/04(火) 23:35:02 ID:VbVvpAIY
§5.ハロウィン
穂乃果「トリックオアトリート~!」
凛「イタズラしちゃうぞ~!」
絵里「きゃあっ!……何よ急に…びっくりしたじゃない」
穂乃果「絵里ちゃんは今日なんの日か知ってる?」
絵里「それって驚かす前に言うセリフじゃないの」
凛「細かいことは良いんだよ」
穂乃果「そうだ!そうだ!」
凛「慌てずに!」
絵里「ファインドアウェーイ!」
絵里「はっ!つい…」
穂乃果「絵里ちゃんって場に流されるタイプだよね」
凛「だね」
穂乃果「トリックオアトリート~!」
凛「イタズラしちゃうぞ~!」
絵里「きゃあっ!……何よ急に…びっくりしたじゃない」
穂乃果「絵里ちゃんは今日なんの日か知ってる?」
絵里「それって驚かす前に言うセリフじゃないの」
凛「細かいことは良いんだよ」
穂乃果「そうだ!そうだ!」
凛「慌てずに!」
絵里「ファインドアウェーイ!」
絵里「はっ!つい…」
穂乃果「絵里ちゃんって場に流されるタイプだよね」
凛「だね」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/04(火) 23:36:42 ID:VbVvpAIY
絵里「私のことはいいのよ…それよりお菓子が欲しいんでしょう?」
穂乃果「あっ、そうだった」
凛「何くれるの?」
絵里「もちろんチョコよ。はい」
凛「わーい!絵里ちゃんありがとー!」
穂乃果「絵里ちゃん大好きー!」
絵里「じゃあ私はちょっと職員室に寄ってから行くから先に練習始めといてくれる?」
凛「了解にゃ!」
~部室~
凛「たのもー!」
穂乃果「たのもー!」
凛「あれ?真姫ちゃんしかいないの?」
穂乃果「あっ、そうだった」
凛「何くれるの?」
絵里「もちろんチョコよ。はい」
凛「わーい!絵里ちゃんありがとー!」
穂乃果「絵里ちゃん大好きー!」
絵里「じゃあ私はちょっと職員室に寄ってから行くから先に練習始めといてくれる?」
凛「了解にゃ!」
~部室~
凛「たのもー!」
穂乃果「たのもー!」
凛「あれ?真姫ちゃんしかいないの?」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/04(火) 23:38:30 ID:VbVvpAIY
真姫「そうよ、皆何やってるのよ」
凛「絵里ちゃんは遅れてくるから先に練習始めといてだって」
真姫「そう、でも3人じゃ無理よ?」
穂乃果「そうだねえ~、どうする?」
凛「このままだと時間がもったいないにゃ」
真姫「じゃあ走り込みでもしましょうか」
凛「昨日あんなにやったのに?」
真姫「それもそうね…」
穂乃果「ちょっと思いついたんだけどさ」
真姫「何よ」
穂乃果「今日さ、ハロウィンじゃん?」
凛「絵里ちゃんは遅れてくるから先に練習始めといてだって」
真姫「そう、でも3人じゃ無理よ?」
穂乃果「そうだねえ~、どうする?」
凛「このままだと時間がもったいないにゃ」
真姫「じゃあ走り込みでもしましょうか」
凛「昨日あんなにやったのに?」
真姫「それもそうね…」
穂乃果「ちょっと思いついたんだけどさ」
真姫「何よ」
穂乃果「今日さ、ハロウィンじゃん?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/04(火) 23:39:13 ID:VbVvpAIY
真姫「そうだけど」
穂乃果「コスプレして皆を踊ろかせようよ」
真姫「はあ…またくだらないこと考えて…」
凛「じゃあ凛はガイコツの役ね!」
穂乃果「私は化け猫!」
真姫「ちょっと、聞きなさいよ」
穂乃果「真姫ちゃんは魔女ね!」
真姫「うわっ!……いきなり投げないでよ!」
真姫「意外と良いわね…」
穂乃果「コスプレして皆を踊ろかせようよ」
真姫「はあ…またくだらないこと考えて…」
凛「じゃあ凛はガイコツの役ね!」
穂乃果「私は化け猫!」
真姫「ちょっと、聞きなさいよ」
穂乃果「真姫ちゃんは魔女ね!」
真姫「うわっ!……いきなり投げないでよ!」
真姫「意外と良いわね…」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:32:52 ID:eS4oJGfg
§6.そつぎょう
真姫へ
卒業おめでとう。ハラショーよ!
お祝いの言葉は今日の夕方の時にでも言うわ。
卒業式の前に泣かせちゃ悪いし。
絵里より
追伸
凛と花陽の分の手紙も入れておくので渡して下さい。
希とにこの手紙は…もうわかるわよね?
真姫へ
卒業おめでとう。ハラショーよ!
お祝いの言葉は今日の夕方の時にでも言うわ。
卒業式の前に泣かせちゃ悪いし。
絵里より
追伸
凛と花陽の分の手紙も入れておくので渡して下さい。
希とにこの手紙は…もうわかるわよね?
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:34:38 ID:eS4oJGfg
真姫「全く…泣かないわよ…」
真姫「もうすぐ時間ね…手紙忘れないようにしなきゃ」
~学校~
凛「真姫ちゃーん!はい!これ!」
真姫「あら、ありがとう、にこちゃんの分?」
凛「なんで分かったの!?エスパー?」
真姫「なんとなくわかるわよ」
真姫「私のも渡しておくわね……はい、絵里の分」
凛「ありがとー!」
花陽「私は希ちゃんのだよ、はい」
真姫「ありがと」
花陽「卒業式までちょっと時間あるから皆で部室行かない?」
凛「いいよー!」
真姫「もうすぐ時間ね…手紙忘れないようにしなきゃ」
~学校~
凛「真姫ちゃーん!はい!これ!」
真姫「あら、ありがとう、にこちゃんの分?」
凛「なんで分かったの!?エスパー?」
真姫「なんとなくわかるわよ」
真姫「私のも渡しておくわね……はい、絵里の分」
凛「ありがとー!」
花陽「私は希ちゃんのだよ、はい」
真姫「ありがと」
花陽「卒業式までちょっと時間あるから皆で部室行かない?」
凛「いいよー!」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:35:56 ID:eS4oJGfg
~部室~
真姫「なんだかんだで結構長くいたのよね、私達」
凛「だいぶ変わったよね」
花陽「部員も大勢になったしね」
真姫「多過ぎて入りきらなっかたわよ、あれは」
凛「でも楽しかったにゃ」
花陽「そろそろ講堂、行かなくちゃ」
真姫「ええ」
~卒業式後~
真姫「もう最後ね…」
凛「あれー?真姫ちゃん寂しいのかにゃー?」
真姫「なっ!違うわよ!やっと終わってせいせい………いや……寂しいわよ……」
花陽「真姫ちゃん……」
真姫「なんだかんだで結構長くいたのよね、私達」
凛「だいぶ変わったよね」
花陽「部員も大勢になったしね」
真姫「多過ぎて入りきらなっかたわよ、あれは」
凛「でも楽しかったにゃ」
花陽「そろそろ講堂、行かなくちゃ」
真姫「ええ」
~卒業式後~
真姫「もう最後ね…」
凛「あれー?真姫ちゃん寂しいのかにゃー?」
真姫「なっ!違うわよ!やっと終わってせいせい………いや……寂しいわよ……」
花陽「真姫ちゃん……」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:37:12 ID:eS4oJGfg
真姫「当然じゃない、3年間一緒にいたのよ?」
凛「真姫ちゃんが最後にデレたにゃ…」
凛「凛だって寂しいよ…」
花陽「本当に離れ離れになっちゃうのかな…」
凛「かよちん…ダメだよ…そんなこと言っちゃ…」
花陽「だって…」
真姫「全く…あの6人を見てみなさいよ…」
凛「え?」
穂乃果「おーい!凛ちゃーん!花陽ちゃーん!真姫ちゃーん!」
海未「こら!学校で叫んではいけません!」
にこ「こんな距離で届くわけないじゃない…100mくらいあるわよ?」
希「あ、でもこっち振り向いてるやん!おーい!今そっち行くよー!」
絵里「手紙読んでくれたかしら…大丈夫かしら…」
ことり「みんな走るの早いよ~待って~」
凛「真姫ちゃんが最後にデレたにゃ…」
凛「凛だって寂しいよ…」
花陽「本当に離れ離れになっちゃうのかな…」
凛「かよちん…ダメだよ…そんなこと言っちゃ…」
花陽「だって…」
真姫「全く…あの6人を見てみなさいよ…」
凛「え?」
穂乃果「おーい!凛ちゃーん!花陽ちゃーん!真姫ちゃーん!」
海未「こら!学校で叫んではいけません!」
にこ「こんな距離で届くわけないじゃない…100mくらいあるわよ?」
希「あ、でもこっち振り向いてるやん!おーい!今そっち行くよー!」
絵里「手紙読んでくれたかしら…大丈夫かしら…」
ことり「みんな走るの早いよ~待って~」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:38:04 ID:eS4oJGfg
凛「おーい!一番遅い人ジュース奢りだよー!」
花陽「みんなスピード上げたねえ…」
真姫「でしょ?だから大丈夫よ」
凛「ねえ…」
花陽「どうしたの?」
凛「ずっと一緒に…いようね…」
花陽「当たり前だよ…私は一生離れるつもりはないよ?」
凛「凛もだよ…いやって言われたって付きまとってやるもん!」
花陽「約束だよ…」
凛「凛たちは…ずっと一緒」
凛「真姫ちゃんも…それで良いよね」
真姫「ええ…好きにしなさい…」
花陽「みんなスピード上げたねえ…」
真姫「でしょ?だから大丈夫よ」
凛「ねえ…」
花陽「どうしたの?」
凛「ずっと一緒に…いようね…」
花陽「当たり前だよ…私は一生離れるつもりはないよ?」
凛「凛もだよ…いやって言われたって付きまとってやるもん!」
花陽「約束だよ…」
凛「凛たちは…ずっと一緒」
凛「真姫ちゃんも…それで良いよね」
真姫「ええ…好きにしなさい…」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 22:39:19 ID:eS4oJGfg
以上です。ありがとうございました。
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/10(月) 23:34:29 ID:RotaRu2A
乙です
引用元: 真姫「全く…好きにしなさいよ…」
【オルフェンズ】ラフタ「ロス:タイム:ライフ…?」
2019-03-31
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:43:40 ID:3XO19F/o
『僕は今でもリバプールのファンだし、これからもずっとそうだ。』
―――元スペイン代表 シャビエル・アロンソ・オラーノ
>>2008年の深夜ドラマ『ロス:タイム:ライフ』と『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のクロスオーバーです。
※多少捏造とかあるかもしれませんが、大丈夫な方はどうぞ。
―――元スペイン代表 シャビエル・アロンソ・オラーノ
>>2008年の深夜ドラマ『ロス:タイム:ライフ』と『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のクロスオーバーです。
※多少捏造とかあるかもしれませんが、大丈夫な方はどうぞ。
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:44:19 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「ちょっと買い過ぎちゃったかなぁ?でも仕事が始まったら当分こういう買い物はできないだろうしね…」
アジー「……。」
ラフタ「…どうしたの?」
アジー「買い忘れ…さっきの店だ、ちょっと待ってて。」
ラフタ「私も行こうか?」
アジー「いや、すぐだから…」
ラフタ「……。」
………
ラフタ「…おっ?」
『BEAR FACTORY』
ラフタ(ここって…テディベアのお店かな?)
――――――
―――
ラフタ「ちょっと買い過ぎちゃったかなぁ?でも仕事が始まったら当分こういう買い物はできないだろうしね…」
アジー「……。」
ラフタ「…どうしたの?」
アジー「買い忘れ…さっきの店だ、ちょっと待ってて。」
ラフタ「私も行こうか?」
アジー「いや、すぐだから…」
ラフタ「……。」
………
ラフタ「…おっ?」
『BEAR FACTORY』
ラフタ(ここって…テディベアのお店かな?)
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:44:57 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「へえー、可愛いじゃん。」
ラフタ「何この子?目つき悪っ!…なんか、似てるかも。」
………
ラフタ「すみません、これ下さい。」
店員「はーい、ちょっと待っててくださいね。」
………
刺客「…。」サッ
ラフタ「……えっ―――」
バン…バン…
<additional time → 03:20:00:00>
――――――
―――
ラフタ「へえー、可愛いじゃん。」
ラフタ「何この子?目つき悪っ!…なんか、似てるかも。」
………
ラフタ「すみません、これ下さい。」
店員「はーい、ちょっと待っててくださいね。」
………
刺客「…。」サッ
ラフタ「……えっ―――」
バン…バン…
<additional time → 03:20:00:00>
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:45:57 ID:3XO19F/o
副審1「…。」タッタッタッ
副審2「…。」タッタッタッ
第4審判「…。」タッタッタッ [3:20]
主審「」ピーッ!
ラフタ「……!?」キョトン
実況「さあ表示されました!ラフタ・フランクランド選手のロスタイムは3時間20分です!」
解説「いやー、この突然の銃撃、絶対裏で何かありそうですよね…」
<Profile>
ラフタ・フランクランド -LAFTER FRANKLAND-
年齢:21歳
職業:元「タービンズ」所属・女性パイロット
漢字表記:浪蓋 布蘭宮嵐人
死因:銃殺
実況「残された時間は僅か、ラフタ選手はロスタイムで人生の何を清算するのか!?」
解説「こんな形でロスタイムを迎えるのは残念ですが、せめて悔いのないプレーを見せてほしいですね。」
副審2「…。」タッタッタッ
第4審判「…。」タッタッタッ [3:20]
主審「」ピーッ!
ラフタ「……!?」キョトン
実況「さあ表示されました!ラフタ・フランクランド選手のロスタイムは3時間20分です!」
解説「いやー、この突然の銃撃、絶対裏で何かありそうですよね…」
<Profile>
ラフタ・フランクランド -LAFTER FRANKLAND-
年齢:21歳
職業:元「タービンズ」所属・女性パイロット
漢字表記:浪蓋 布蘭宮嵐人
死因:銃殺
実況「残された時間は僅か、ラフタ選手はロスタイムで人生の何を清算するのか!?」
解説「こんな形でロスタイムを迎えるのは残念ですが、せめて悔いのないプレーを見せてほしいですね。」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:46:29 ID:3XO19F/o
主審「」ピッピッ!
実況「さて、早速主審がラフタ選手を促します!」
ラフタ「えっと…あんた達、誰…?」
主審「…。」ササッ
ラフタ「えっ、何…?」
実況「主審、銃撃されたことをラフタ選手にジェスチャーで説明していますね。」
解説「まだ銃弾は店のショーウィンドウまで届いてませんから、パッと見では分かりにくいですね。」
実況「さて、早速主審がラフタ選手を促します!」
ラフタ「えっと…あんた達、誰…?」
主審「…。」ササッ
ラフタ「えっ、何…?」
実況「主審、銃撃されたことをラフタ選手にジェスチャーで説明していますね。」
解説「まだ銃弾は店のショーウィンドウまで届いてませんから、パッと見では分かりにくいですね。」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:47:09 ID:3XO19F/o
刺客「―――――」
ラフタ「まさか私…あの男に撃たれて…!?」
主審「…。」コクッ
ラフタ「嘘でしょ…!?」
主審「…。」ユビサシ
ラフタ「…で、何なの?…この『3:20』って数字…?」
第4審判「…。」 [3:20]
ラフタ「待って…もしかして私、あとこれだけしか…生きられないの…!?」
主審「…。」コクッ
実況「何と、ロスタイムまで把握しています!」
解説「これは状況理解が早い!」
ラフタ「まさか私…あの男に撃たれて…!?」
主審「…。」コクッ
ラフタ「嘘でしょ…!?」
主審「…。」ユビサシ
ラフタ「…で、何なの?…この『3:20』って数字…?」
第4審判「…。」 [3:20]
ラフタ「待って…もしかして私、あとこれだけしか…生きられないの…!?」
主審「…。」コクッ
実況「何と、ロスタイムまで把握しています!」
解説「これは状況理解が早い!」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:47:46 ID:3XO19F/o
ラフタ「そんな…ダーリンも姐さんも亡くなった矢先に…何で私が…!?」
主審「…。」ピッピッ!
実況「さあ、その間にも刻々と時間が過ぎていく!」
ラフタ「えっ、時間がない…?」
主審「…。」コクッ
ラフタ「わかったわ…もうすぐアジーが戻ってくるし、行かなきゃ……!」ダッ
審判団「「…。」」ダッ
実況「さあラフタ選手が走り出しました!」
解説「これ荷物持ちながら走ってますけど、足に負担来ないでしょうか?」
主審「…。」ピッピッ!
実況「さあ、その間にも刻々と時間が過ぎていく!」
ラフタ「えっ、時間がない…?」
主審「…。」コクッ
ラフタ「わかったわ…もうすぐアジーが戻ってくるし、行かなきゃ……!」ダッ
審判団「「…。」」ダッ
実況「さあラフタ選手が走り出しました!」
解説「これ荷物持ちながら走ってますけど、足に負担来ないでしょうか?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:48:33 ID:3XO19F/o
ラフタ「はあ…はあ…!」タッタッタッ
審判団「「…。」」タッタッタッ
ラフタ「あっ…!」タッタッタッ
アジー「ラフタ…済まないな、待たせてしまって。」
ラフタ「いいよ…私もちょっと店に寄ってたから…!」ゼエゼエ
アジー「…それより、突然急いでた感じだが、どうしたんだ?」
ラフタ「いや…私、実はさっき…」
主審「!!」ピピピ!!
ラフタ「…え?」
主審「…。」イエローカードチラッ
審判団「「…。」」タッタッタッ
ラフタ「あっ…!」タッタッタッ
アジー「ラフタ…済まないな、待たせてしまって。」
ラフタ「いいよ…私もちょっと店に寄ってたから…!」ゼエゼエ
アジー「…それより、突然急いでた感じだが、どうしたんだ?」
ラフタ「いや…私、実はさっき…」
主審「!!」ピピピ!!
ラフタ「…え?」
主審「…。」イエローカードチラッ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:49:04 ID:3XO19F/o
実況「おっと、ここでラフタ選手に注意が入りますね?」
解説「死んだことを他人に伝えるのはイエローカードになってしまいますからね、ここは主審がギリギリで阻止した感じですね。」
実況「なお、イエローが累積2枚になると次の人生、生まれ変われなくなってしまいます!」
解説「いやー、暗殺された身でそうなっちゃうのは辛いですね…」
解説「死んだことを他人に伝えるのはイエローカードになってしまいますからね、ここは主審がギリギリで阻止した感じですね。」
実況「なお、イエローが累積2枚になると次の人生、生まれ変われなくなってしまいます!」
解説「いやー、暗殺された身でそうなっちゃうのは辛いですね…」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:49:36 ID:3XO19F/o
ラフタ「待って…死んだこと言っちゃいけないの…!?」
主審「」コクッ
ラフタ「いや…こうなった時って普通言ったりしないの…?」
アジー「ラフタ…あんた、一体誰と話してる…!?」
ラフタ「…えっ?」
アジー「それに、死んだってどういうことだ?…まさか何かあったのか?」
ラフタ「い、いや…その……」
審判団「「…。」」
ラフタ「ちょっと…ダーリンの事を思い出しただけだから…」
アジー「そうか…」
ラフタ「……。」
アジー「…なら、もう買うものはこれ以上ないし、そろそろ行こうか。」
ラフタ「…うん。」
第4審判「…。」 [3:15]
主審「」コクッ
ラフタ「いや…こうなった時って普通言ったりしないの…?」
アジー「ラフタ…あんた、一体誰と話してる…!?」
ラフタ「…えっ?」
アジー「それに、死んだってどういうことだ?…まさか何かあったのか?」
ラフタ「い、いや…その……」
審判団「「…。」」
ラフタ「ちょっと…ダーリンの事を思い出しただけだから…」
アジー「そうか…」
ラフタ「……。」
アジー「…なら、もう買うものはこれ以上ないし、そろそろ行こうか。」
ラフタ「…うん。」
第4審判「…。」 [3:15]
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:50:12 ID:3XO19F/o
ラフタ「……。」スタスタ
アジー「……。」スタスタ
ラフタ(アジーは私の周りの黄色い服の人達に全然気付いてない…まさか私以外にはこの人達が見えてないの…?)
審判団「「…。」」スタスタ
ラフタ(ということは、やっぱり私は本当に死んだってこと?…だとしたら、このまま時間を過ごして大丈夫なのかな…?)
ラフタ(それに…さっき私を撃ったあの男は一体…?)
………
ラフタ(―――まさか…)
アジー「……。」スタスタ
ラフタ(アジーは私の周りの黄色い服の人達に全然気付いてない…まさか私以外にはこの人達が見えてないの…?)
審判団「「…。」」スタスタ
ラフタ(ということは、やっぱり私は本当に死んだってこと?…だとしたら、このまま時間を過ごして大丈夫なのかな…?)
ラフタ(それに…さっき私を撃ったあの男は一体…?)
………
ラフタ(―――まさか…)
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:51:06 ID:3XO19F/o
ラフタ「…ねえ、アジー?」
アジー「…どうした、ラフタ?」
ラフタ「マクマードさんの連絡先って分かる…?」
アジー「えっ…!?」
ラフタ「…私、どうしても気になることがあって…」
アジー「…どうした、ラフタ?」
ラフタ「マクマードさんの連絡先って分かる…?」
アジー「えっ…!?」
ラフタ「…私、どうしても気になることがあって…」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:51:43 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
―――マクマード邸。
コンコン
マクマード「ああ、入りたまえ。」
ラフタ「…失礼します。」
審判団「「……。」」
実況「この男性は一体…?」
解説「タービンズを傘下に置く『テイワズ』の代表、マクマード・バリストン選手ですね。」
――――――
―――
―――マクマード邸。
コンコン
マクマード「ああ、入りたまえ。」
ラフタ「…失礼します。」
審判団「「……。」」
実況「この男性は一体…?」
解説「タービンズを傘下に置く『テイワズ』の代表、マクマード・バリストン選手ですね。」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:52:23 ID:3XO19F/o
第4審判「…。」 [2:33]
ラフタ「あの…先日の件は本当にありがとうございました…」
マクマード「まっ、この前も話したが、お前らがいなきゃテイワズの流通は回らねぇからな…」
ラフタ「……。」
マクマード「…だが、お前さんが単身でここに来るとは珍しいな?」
ラフタ「はい、実は…ダーリン、いや、名瀬さんの事でどうしても気になることがあって…」
ラフタ「あの…先日の件は本当にありがとうございました…」
マクマード「まっ、この前も話したが、お前らがいなきゃテイワズの流通は回らねぇからな…」
ラフタ「……。」
マクマード「…だが、お前さんが単身でここに来るとは珍しいな?」
ラフタ「はい、実は…ダーリン、いや、名瀬さんの事でどうしても気になることがあって…」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:52:59 ID:3XO19F/o
マクマード「名瀬の事か…」
ラフタ「……。」
審判団「「……。」」
マクマード「つくづく…お前も気付いてはいたか…」
ラフタ「えっ…?」
マクマード「あまりお前らにも話す予定はなかったが…正直、今回の件は色々と納得できねえ事があってだな…」
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「……。」
審判団「「……。」」
マクマード「つくづく…お前も気付いてはいたか…」
ラフタ「えっ…?」
マクマード「あまりお前らにも話す予定はなかったが…正直、今回の件は色々と納得できねえ事があってだな…」
―――――――――
――――――
―――
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:53:31 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「はあ…はあ…!」タッタッタッ
審判団「「…。」」タッタッタッ
実況「さあ残すは1時間と37分!マクマード邸から出てきたラフタ選手、ここに来ても全く運動量が落ちません!」
解説「驚異的なスタミナ!」
実況「このまま一体どこへ向かうというのでしょうか!?」
解説「それにしても、先程のラフタ選手とマクマード選手の会話も気になるところですね?」
――――――
―――
ラフタ「はあ…はあ…!」タッタッタッ
審判団「「…。」」タッタッタッ
実況「さあ残すは1時間と37分!マクマード邸から出てきたラフタ選手、ここに来ても全く運動量が落ちません!」
解説「驚異的なスタミナ!」
実況「このまま一体どこへ向かうというのでしょうか!?」
解説「それにしても、先程のラフタ選手とマクマード選手の会話も気になるところですね?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:54:18 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「……。」スタスタ
審判団「「……。」」スタスタ
ジャスレイ「……!?」
実況「おっと、何とペナルティエリアにそのまま進入!それにしてもこの大柄な男性は…?」
――――――
―――
ラフタ「……。」スタスタ
審判団「「……。」」スタスタ
ジャスレイ「……!?」
実況「おっと、何とペナルティエリアにそのまま進入!それにしてもこの大柄な男性は…?」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:55:07 ID:3XO19F/o
ジャスレイ「なっ…お前、死んだはずじゃなかったのか…!?」
ラフタ「…っ!」
ラフタ(やっぱり…やっぱりコイツが私を殺そうと……!)
解説「…いま手元に資料が入ってきましたが、どうやらこの男がラフタ選手の暗殺を仕組んでいたうちの1人みたいですね?」
実況「なるほど、そういうことでしたか…!」
解説「さあ、ここはゴール前1vs1の攻防ですよ!」
ジャスレイ「…だが残念だな。いずれお前を殺せば、あの宇宙ネズミ共が殴り込みをかけてくる…後はそいつらを殲滅させればいいだけのことだ…」
ラフタ「……。」
ジャスレイ「それに、名瀬はギャラルホルンから指名手配された犯罪者だ。お前もその事は分かってるよな?」
ラフタ「そう…」
ジャスレイ「どうした、何も言い返せねえのか?」
ラフタ「…っ!」
ラフタ(やっぱり…やっぱりコイツが私を殺そうと……!)
解説「…いま手元に資料が入ってきましたが、どうやらこの男がラフタ選手の暗殺を仕組んでいたうちの1人みたいですね?」
実況「なるほど、そういうことでしたか…!」
解説「さあ、ここはゴール前1vs1の攻防ですよ!」
ジャスレイ「…だが残念だな。いずれお前を殺せば、あの宇宙ネズミ共が殴り込みをかけてくる…後はそいつらを殲滅させればいいだけのことだ…」
ラフタ「……。」
ジャスレイ「それに、名瀬はギャラルホルンから指名手配された犯罪者だ。お前もその事は分かってるよな?」
ラフタ「そう…」
ジャスレイ「どうした、何も言い返せねえのか?」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:55:41 ID:3XO19F/o
ラフタ「っ!」
―――パシーン!
ジャスレイ「ぐはっ…!?」ズサッ
―――パシーン!
ジャスレイ「ぐはっ…!?」ズサッ
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:56:12 ID:3XO19F/o
実況「何とラフタ選手、ここで渾身のビンタ!ジャスレイ選手一気に倒れこんだ!」
解説「いやー、この攻撃的な感じ、良いですね!」
実況「では先程のシーンのスロー映像を見てみましょう!…これってもしかして、一気に曲がって落ちる『無回転ビンタ』ではないでしょうか?」
解説「ええ、一旦フェイントを入れて油断をさせる、かなり高度な技術ですね。今の日本代表でも中々出来る人はいませんよ?」
解説「いやー、この攻撃的な感じ、良いですね!」
実況「では先程のシーンのスロー映像を見てみましょう!…これってもしかして、一気に曲がって落ちる『無回転ビンタ』ではないでしょうか?」
解説「ええ、一旦フェイントを入れて油断をさせる、かなり高度な技術ですね。今の日本代表でも中々出来る人はいませんよ?」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:56:46 ID:3XO19F/o
ラフタ「あんたの事は…マクマードさんから全て聞いているわ…」
ラフタ「それに…ダーリンやアミダ姐さん、それに鉄華団の人達の事を悪く言うのは…私が死んでも絶対許さないから…!」
ラフタ「……。」スタスタ
審判団「「……。」」スタスタ
ジャスレイ「……!?」キョトン…
実況「これにはジャスレイ選手、一歩も身動きできません!」
解説「いやー、ラフタ選手のプレー、見惚れてしまいました…!」
ラフタ「それに…ダーリンやアミダ姐さん、それに鉄華団の人達の事を悪く言うのは…私が死んでも絶対許さないから…!」
ラフタ「……。」スタスタ
審判団「「……。」」スタスタ
ジャスレイ「……!?」キョトン…
実況「これにはジャスレイ選手、一歩も身動きできません!」
解説「いやー、ラフタ選手のプレー、見惚れてしまいました…!」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:57:20 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
ラフタ「ふう…」
審判団「「……。」」
ラフタ「アイツを引っ叩いたら、何だか清々しちゃった…」
主審「」ピピッ
ラフタ「えっ…手は大丈夫かって…?」
主審「」コクッ
ラフタ「別に大丈夫…これくらいどうってこと無いわ…」
副審1「…。」
――――――
―――
ラフタ「ふう…」
審判団「「……。」」
ラフタ「アイツを引っ叩いたら、何だか清々しちゃった…」
主審「」ピピッ
ラフタ「えっ…手は大丈夫かって…?」
主審「」コクッ
ラフタ「別に大丈夫…これくらいどうってこと無いわ…」
副審1「…。」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:58:02 ID:3XO19F/o
ラフタ「…それと、本当のことを話してくれたマクマードさんにも感謝しなきゃね。」
副審2「…。」
ラフタ「それにしても、時間余っちゃったね…」
第4審判「…。」 [1:07]
ラフタ(残り1時間、か…)
副審2「…。」
ラフタ「それにしても、時間余っちゃったね…」
第4審判「…。」 [1:07]
ラフタ(残り1時間、か…)
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:58:35 ID:3XO19F/o
ラフタ『…これで本当にさよならだね。』
昭弘『また仕事で会うこともあるだろう、その時はよろしく頼む。』
ラフタ『そうだよね…あっ、忘れてた!』
ラフタ『ぎゅ~!!』
昭弘『……///』
ラフタ『…ハグくらい挨拶みたいなもんでしょ?なに赤くなってんの?』
昭弘『また仕事で会うこともあるだろう、その時はよろしく頼む。』
ラフタ『そうだよね…あっ、忘れてた!』
ラフタ『ぎゅ~!!』
昭弘『……///』
ラフタ『…ハグくらい挨拶みたいなもんでしょ?なに赤くなってんの?』
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:59:11 ID:3XO19F/o
ラフタ(昭弘……)
主審「…。」
ラフタ「そうだよね…昭弘はもうとっくに歳星を出発してるんだよね…」
副審1「…。」
ラフタ「まさかあの日が、本当の別れになるなんて…」
副審2「…。」
ラフタ「もし昭弘がまだ歳星にいるなら、最後に会っておきたかったな…」
第4審判「…。」 [1:05]
ラフタ「……?」チラ
ラフタ(あれっ、ここのカフェ…)
審判団「「……?」」
ラフタ(ここって…最近できたばかりなのかな…?)
主審「…。」
ラフタ「そうだよね…昭弘はもうとっくに歳星を出発してるんだよね…」
副審1「…。」
ラフタ「まさかあの日が、本当の別れになるなんて…」
副審2「…。」
ラフタ「もし昭弘がまだ歳星にいるなら、最後に会っておきたかったな…」
第4審判「…。」 [1:05]
ラフタ「……?」チラ
ラフタ(あれっ、ここのカフェ…)
審判団「「……?」」
ラフタ(ここって…最近できたばかりなのかな…?)
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 21:59:49 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
カランコロン…
マスター「いらっしゃいませ、こちらのカウンターの方へどうぞ。」
ラフタ「…はい。」
審判団「「…。」」
ラフタ(何だか古風だけどお洒落な感じのお店…マスターも少し年配の方かしら…)
ラフタ(でもこの時間にしては珍しく、お客さん誰も来てないのね…)
マスター「…何か、ご注文なされますか?」
ラフタ「どうしようかな…とりあえず、アメリカンコーヒーでお願いします。」
マスター「かしこまりました。」
第4審判「…。」 [0:58]
主審「…。」
――――――
―――
カランコロン…
マスター「いらっしゃいませ、こちらのカウンターの方へどうぞ。」
ラフタ「…はい。」
審判団「「…。」」
ラフタ(何だか古風だけどお洒落な感じのお店…マスターも少し年配の方かしら…)
ラフタ(でもこの時間にしては珍しく、お客さん誰も来てないのね…)
マスター「…何か、ご注文なされますか?」
ラフタ「どうしようかな…とりあえず、アメリカンコーヒーでお願いします。」
マスター「かしこまりました。」
第4審判「…。」 [0:58]
主審「…。」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:00:20 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
マスター「お待たせ致しました、アメリカンコーヒーです。」
ラフタ「…ありがとうございます。」
第4審判「…。」 [0:55]
ラフタ「……。」ゴクッ…
副審1「…。」
副審2「…。」
………
ラフタ「…………。」シンミリ
審判団「「…。」」
マスター「……何か、御事情がおありのようですね?」
――――――
―――
マスター「お待たせ致しました、アメリカンコーヒーです。」
ラフタ「…ありがとうございます。」
第4審判「…。」 [0:55]
ラフタ「……。」ゴクッ…
副審1「…。」
副審2「…。」
………
ラフタ「…………。」シンミリ
審判団「「…。」」
マスター「……何か、御事情がおありのようですね?」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:01:11 ID:3XO19F/o
ラフタ「…えっ…?」
マスター「少し寂しそうな表情をされていたので…どうかなさったのかなと思って…?」
審判団「「……。」」
ラフタ「…はい…意中だった人のことを色々と思い出しちゃって…」
マスター「…そうだったんですね…」
マスター「少し寂しそうな表情をされていたので…どうかなさったのかなと思って…?」
審判団「「……。」」
ラフタ「…はい…意中だった人のことを色々と思い出しちゃって…」
マスター「…そうだったんですね…」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:01:49 ID:3XO19F/o
ラフタ「…その人は、ちょっと不器用だけど、誰よりも周りの事を見てて…」
主審「……。」
ラフタ「人のことを自分の事みたいに考えられる、優しい人だったんです…」
副審1「……。」
ラフタ「私はその人に、気持ちだけでそっと隣に寄り添ってあげられて…元気を貰ってました…」
マスター「なるほど…」
副審2「……。」
主審「……。」
ラフタ「人のことを自分の事みたいに考えられる、優しい人だったんです…」
副審1「……。」
ラフタ「私はその人に、気持ちだけでそっと隣に寄り添ってあげられて…元気を貰ってました…」
マスター「なるほど…」
副審2「……。」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:02:25 ID:3XO19F/o
ラフタ「でも、その彼が昨日で歳星から出発することになって…」
マスター「…お気持ちは、お伝えしたのですか…?」
ラフタ「…いいえ。私は気持ちだけに留めておきました…」
ラフタ「本当は私も心のどこかでついて行きたい気持ちはあったけど、つい先日、私の恩人の夫妻が亡くなったこともあって…」
マスター「えっ…?」
マスター「…お気持ちは、お伝えしたのですか…?」
ラフタ「…いいえ。私は気持ちだけに留めておきました…」
ラフタ「本当は私も心のどこかでついて行きたい気持ちはあったけど、つい先日、私の恩人の夫妻が亡くなったこともあって…」
マスター「えっ…?」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:03:08 ID:3XO19F/o
ラフタ「幼少の頃の話ですけど、タチの良くない違法船で働いていた時期があって…その時に助けてくれたのが、その方でした…」
マスター「……。」
ラフタ「私はそこに移ってから、教養だけでなく、人として大切なことをたくさん教えて頂いて…」
第4審判「…。」 [0:48]
ラフタ「だから、私は亡くなったその夫妻のことも好きで、その方が教えてきたことをずっと伝えていきたいと思って…ここに残ることを選んだから…」
主審「……。」
ラフタ「結局、彼とは気持ちを伝えないまま、別れざるを得なかったんです…」
マスター「そうだったんですね……」
マスター「……。」
ラフタ「私はそこに移ってから、教養だけでなく、人として大切なことをたくさん教えて頂いて…」
第4審判「…。」 [0:48]
ラフタ「だから、私は亡くなったその夫妻のことも好きで、その方が教えてきたことをずっと伝えていきたいと思って…ここに残ることを選んだから…」
主審「……。」
ラフタ「結局、彼とは気持ちを伝えないまま、別れざるを得なかったんです…」
マスター「そうだったんですね……」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:03:44 ID:3XO19F/o
ラフタ「でも、今になって思うんです…もしあの時、彼と一緒に歳星から出発してたら、その時はどうなってたかなって…」
マスター「……。」
ラフタ「そうなると、お世話になったところを離れるし、色々大変な事もあるかもしれないけど…それはそれで幸せだったのかなって……」
マスター「…そうですね…」
ラフタ「ごめんなさい…ちょっと話が長くなってしまいましたね…」
マスター「……。」
マスター「……。」
ラフタ「そうなると、お世話になったところを離れるし、色々大変な事もあるかもしれないけど…それはそれで幸せだったのかなって……」
マスター「…そうですね…」
ラフタ「ごめんなさい…ちょっと話が長くなってしまいましたね…」
マスター「……。」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:04:41 ID:3XO19F/o
マスター「…今のお客様は、とても輝いていらっしゃいますよ。」
ラフタ「えっ……?」
マスター「きっと…今まで頑張って来られたのでしょう…!」
ラフタ「……。」
マスター「……。」
ラフタ「………はい、ありがとうございます…!」
ラフタ「えっ……?」
マスター「きっと…今まで頑張って来られたのでしょう…!」
ラフタ「……。」
マスター「……。」
ラフタ「………はい、ありがとうございます…!」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:05:18 ID:3XO19F/o
ラフタ「でも…やっぱり彼には気持ちを伝えたかった…」
マスター「……。」
ラフタ「もっと…色々な恋を経験してみたかった……!」
マスター「……まだまだこれからですよ…!」
ラフタ「…そうですね………」シンミリ
第4審判「…。」 [0:49]
ラフタ「あの…」
マスター「…?」
ラフタ「もう少しだけ…ここにいてもいいですか…?」
マスター「……ええ、大丈夫ですよ。」
マスター「……。」
ラフタ「もっと…色々な恋を経験してみたかった……!」
マスター「……まだまだこれからですよ…!」
ラフタ「…そうですね………」シンミリ
第4審判「…。」 [0:49]
ラフタ「あの…」
マスター「…?」
ラフタ「もう少しだけ…ここにいてもいいですか…?」
マスター「……ええ、大丈夫ですよ。」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:06:04 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
第4審判「…。」 [0:16]
ラフタ「えーと…今日は色々と…ありがとうございました…」
マスター「こちらこそ…また何かあった時は、いつでも来てくださいね。」
ラフタ「ええ…ご馳走様でした…!」
マスター「…ありがとうございました。」
――――――
―――
第4審判「…。」 [0:16]
ラフタ「えーと…今日は色々と…ありがとうございました…」
マスター「こちらこそ…また何かあった時は、いつでも来てくださいね。」
ラフタ「ええ…ご馳走様でした…!」
マスター「…ありがとうございました。」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:06:47 ID:3XO19F/o
―――――――――
――――――
―――
実況「さて、3時間20分のロスタイムを過ごし終え、ラフタ選手が遂に最初の場所へ戻って参りました。」
解説「…本当に、素晴らしいプレーでした。」
ラフタ「最初に撃たれた位置に立てばいいんだよね…」
主審「」コクッ
第4審判「…。」 [0:01]
ラフタ「最後にこれだけの時間をくれて…あんた達には本当に感謝しきれないわ…本当にありがとう……!」
――――――
―――
実況「さて、3時間20分のロスタイムを過ごし終え、ラフタ選手が遂に最初の場所へ戻って参りました。」
解説「…本当に、素晴らしいプレーでした。」
ラフタ「最初に撃たれた位置に立てばいいんだよね…」
主審「」コクッ
第4審判「…。」 [0:01]
ラフタ「最後にこれだけの時間をくれて…あんた達には本当に感謝しきれないわ…本当にありがとう……!」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:07:23 ID:3XO19F/o
主審「…。」ポンポン
ラフタ「えっ…?」
主審「…。」ユビサシ
ラフタ「…そうだった…このテディベア…」
主審「……。」
ラフタ「…撃たれた時、この子も一緒だったよね……」
―――ギュッ
ラフタ(昭弘……)
審判団「「……。」」
ラフタ「えっ…?」
主審「…。」ユビサシ
ラフタ「…そうだった…このテディベア…」
主審「……。」
ラフタ「…撃たれた時、この子も一緒だったよね……」
―――ギュッ
ラフタ(昭弘……)
審判団「「……。」」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:08:25 ID:3XO19F/o
ラフタ(ごめんね、ダーリン、姐さん…私ももうすぐそっちに行くことになるから…!)
ラフタ(そして、昭弘…私がいなくなっても、ずっと側で見守ってるからね…!)
主審「…。」
ラフタ(そして、昭弘…私がいなくなっても、ずっと側で見守ってるからね…!)
主審「…。」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:09:09 ID:3XO19F/o
[0:00]
ピッ,ピッ,ピィ---ッ…
実況「ラフタ・フランクランド選手のロスタイムが今、終わりました…!」
ピッ,ピッ,ピィ---ッ…
実況「ラフタ・フランクランド選手のロスタイムが今、終わりました…!」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/19(水) 22:13:44 ID:3XO19F/o
というわけで、『ロス:タイム:ライフ』オルフェンズ編でした。
今回ガンダム系SSは初めてだったうえに、アニメの方の死因で固定するとロスタイムの展開が大変なのをつくづく実感しました…
あと、終盤のカフェのシーンは本家ドラマの第8話「部長編」のあのシーンを参考にしております。
それでは、完結報告を書いてきます。
今回ガンダム系SSは初めてだったうえに、アニメの方の死因で固定するとロスタイムの展開が大変なのをつくづく実感しました…
あと、終盤のカフェのシーンは本家ドラマの第8話「部長編」のあのシーンを参考にしております。
それでは、完結報告を書いてきます。
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/21(金) 03:13:16 ID:xLDUxQlY
切ない
乙
乙
引用元: 【オルフェンズ】ラフタ「ロス:タイム:ライフ…?」
サターニャ「ラフィエルに催眠をかけてやるわ!」
2019-03-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:42:27.38 ID:vny4XW2b0
ラフィエル「催眠……ですか?」
サターニャ「ええ、魔界通販で催眠術の道具を買ってきたのよ」
ラフィエル「なるほどー……」
ラフィエル「……ただの紐と五円玉に見えますが」
サターニャ「まあまあ落ち着きなさいラフィエル」
ラフィエル「落ち着いてますけど」
サターニャ「ただのヒモに見えるでしょう?けどこれには魔力が宿っているのよ」
ラフィエル(紐の方に…?)
サターニャ「というわけで観念しなさい!」スッ
ラフィエル(そもそも私が協力しなければかかるものもかからないのですが……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553002947
サターニャ「ええ、魔界通販で催眠術の道具を買ってきたのよ」
ラフィエル「なるほどー……」
ラフィエル「……ただの紐と五円玉に見えますが」
サターニャ「まあまあ落ち着きなさいラフィエル」
ラフィエル「落ち着いてますけど」
サターニャ「ただのヒモに見えるでしょう?けどこれには魔力が宿っているのよ」
ラフィエル(紐の方に…?)
サターニャ「というわけで観念しなさい!」スッ
ラフィエル(そもそも私が協力しなければかかるものもかからないのですが……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553002947
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:51:24.95 ID:vny4XW2b0
サターニャ「えーと、説明書は……」ペラッ
ラフィエル(しかしどんな催眠をかけられるんでしょうか……)
ラフィエル(ですがまあ、サターニャさんなら…)
サターニャ「ラフィエルはだんだん私のことを尊敬するようになる……」プラープラー
ラフィエル(知ってました。いつも通りですね)
ラフィエル(面白そうなのでここはかかったふりをしておきますか)
ラフィエル「あ……あー……さ、サターニャさまー……」
サターニャ「……本当に効いてるのかしら」
サターニャ「ラフィエルがやらないこと……そうね、犬のマネをしなさい」
ラフィエル「わ、わん!」
サターニャ「ふーん……?猫のマネをしなさい」
ラフィエル「にゃー」
サターニャ「ガヴリールのマネをしなさい」
ラフィエル「ご一緒にお砂糖とミルクもおこぼししましょうか?」
サターニャ「なんであんたがそれ知ってるのよ!?」
ラフィエル(あっ、間違えました)
ラフィエル(しかしどんな催眠をかけられるんでしょうか……)
ラフィエル(ですがまあ、サターニャさんなら…)
サターニャ「ラフィエルはだんだん私のことを尊敬するようになる……」プラープラー
ラフィエル(知ってました。いつも通りですね)
ラフィエル(面白そうなのでここはかかったふりをしておきますか)
ラフィエル「あ……あー……さ、サターニャさまー……」
サターニャ「……本当に効いてるのかしら」
サターニャ「ラフィエルがやらないこと……そうね、犬のマネをしなさい」
ラフィエル「わ、わん!」
サターニャ「ふーん……?猫のマネをしなさい」
ラフィエル「にゃー」
サターニャ「ガヴリールのマネをしなさい」
ラフィエル「ご一緒にお砂糖とミルクもおこぼししましょうか?」
サターニャ「なんであんたがそれ知ってるのよ!?」
ラフィエル(あっ、間違えました)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:03:22.54 ID:vny4XW2b0
サターニャ「……まぁいいわ。催眠にはかかってるみたいね」
ラフィエル(なんとか誤魔化せたみたいですね……)
サターニャ「じゃあ次、私の分のメロンパンと牛乳を買ってきなさい!」
ラフィエル「はい、サターニャ様」ガチャ
ラフィエル(ここはとことん従っておきましょう、サターニャさんなら何か面白いことを起こしてくれるに違いありません!)
ラフィエル(なんとか誤魔化せたみたいですね……)
サターニャ「じゃあ次、私の分のメロンパンと牛乳を買ってきなさい!」
ラフィエル「はい、サターニャ様」ガチャ
ラフィエル(ここはとことん従っておきましょう、サターニャさんなら何か面白いことを起こしてくれるに違いありません!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:07:47.64 ID:vny4XW2b0
ラフィエル「サターニャ様、買ってきました」ガチャ
サターニャ「ふふん……めんどくさがって行かなかったあのラフィエルが……これは完全にかかってるわね」
ラフィエル(完全にかかってますね、サターニャさんが作戦に♪)
サターニャ「…………」ジィー
ラフィエル「…………?なんですか?」
サターニャ「本当にかかってるのかしら……」
ラフィエル(なんでしょう、いきなり疑い出すとは……?)
サターニャ「ふふん……めんどくさがって行かなかったあのラフィエルが……これは完全にかかってるわね」
ラフィエル(完全にかかってますね、サターニャさんが作戦に♪)
サターニャ「…………」ジィー
ラフィエル「…………?なんですか?」
サターニャ「本当にかかってるのかしら……」
ラフィエル(なんでしょう、いきなり疑い出すとは……?)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:18:19.74 ID:vny4XW2b0
サターニャ「……牛のマネをしなさい」
ラフィエル「もー」
サターニャ「馬のマネをしなさい」
ラフィエル「ひひーん」
サターニャ「ヴィネットのマネをしなさい」
ラフィエル「ちょっとガヴ!真面目に頑張りなさいよ!」
サターニャ「うん、やっぱり効いてるわね……」
ラフィエル(『全て言うことを聞く』という催眠ではないのですが……)
ラフィエル「もー」
サターニャ「馬のマネをしなさい」
ラフィエル「ひひーん」
サターニャ「ヴィネットのマネをしなさい」
ラフィエル「ちょっとガヴ!真面目に頑張りなさいよ!」
サターニャ「うん、やっぱり効いてるわね……」
ラフィエル(『全て言うことを聞く』という催眠ではないのですが……)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:24:34.61 ID:vny4XW2b0
サターニャ「……ラフィエル」
ラフィエル「なんでしょう?」
サターニャ「あなたにとって私は?」
ラフィエル「お……尊敬する大悪魔様です」
サターニャ「お?」
ラフィエル「……お師匠様と言おうとしたのですが、弟子はクビになっていたので」
ラフィエル(おもちゃって言いかけました)
サターニャ「今のあんたなら弟子にしてやってもいいわよ!」
ラフィエル「本当ですか、とても嬉しいです…!」
サターニャ「…………」
ラフィエル「……どうしました?サターニャ様」
ラフィエル「なんでしょう?」
サターニャ「あなたにとって私は?」
ラフィエル「お……尊敬する大悪魔様です」
サターニャ「お?」
ラフィエル「……お師匠様と言おうとしたのですが、弟子はクビになっていたので」
ラフィエル(おもちゃって言いかけました)
サターニャ「今のあんたなら弟子にしてやってもいいわよ!」
ラフィエル「本当ですか、とても嬉しいです…!」
サターニャ「…………」
ラフィエル「……どうしました?サターニャ様」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:28:58.88 ID:vny4XW2b0
サターニャ「ニワトリのマネをしなさい」
ラフィエル「コケコッコー」
サターニャ「タプリスのマネをしなさい」
ラフィエル「この悪魔ぁ!」
サターニャ「私の手を握りなさい」
ラフィエル「はいサターニャさ……ま……」ニギッ
ラフィエル(……えっ?)
ラフィエル「コケコッコー」
サターニャ「タプリスのマネをしなさい」
ラフィエル「この悪魔ぁ!」
サターニャ「私の手を握りなさい」
ラフィエル「はいサターニャさ……ま……」ニギッ
ラフィエル(……えっ?)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:30:01.73 ID:vny4XW2b0
サターニャ「ふふっ、本当にかかってるみたいね」
ラフィエル(あぁなるほど……普通ならしないことを命令することで確認したんですよね、そうですよね)
サターニャ「じゃあ……これから私が何をしても抵抗しないこと!いい!?」
ラフィエル「は、はい」
サターニャ「……いいって言ったわね?」ギュッ
ラフィエル(確認じゃありませんでした!?)
ラフィエル(あぁなるほど……普通ならしないことを命令することで確認したんですよね、そうですよね)
サターニャ「じゃあ……これから私が何をしても抵抗しないこと!いい!?」
ラフィエル「は、はい」
サターニャ「……いいって言ったわね?」ギュッ
ラフィエル(確認じゃありませんでした!?)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:41:41.16 ID:vny4XW2b0
ラフィエル(なな……なんで抱きついてるんですか!?サターニャさんが私にさせたいことならパシリにしたりガヴちゃんの偵察に行かせたり――)
サターニャ「ラフィエル……♪」ギュッ
ラフィエル(なんで甘えてるんですか!?)
サターニャ「……サターニャさん大好きですって言って」
ラフィエル「サターニャさん大好きです」
ラフィエル(何言わせてるんですか!?い、いえ、言うこと自体は別に……でもそれを言わせるって…!?)
サターニャ「後でそう催眠すればこの間の記憶は消せる……何したってバレっこないわ」ボソッ
ラフィエル「!?」
ラフィエル(……わ、私は何をされてしまうんでしょうか)
ラフィエル(無理やりあんなことやこんなこと……そ、それは流石に……というかサターニャさん手加減しなさそうですし…///)
サターニャ「ラフィエル」ジッ
ラフィエル「ひゃい!」
サターニャ「覚悟しなさい」ニヤ
ラフィエル(!?)ゾクッ
サターニャ「ラフィエル……♪」ギュッ
ラフィエル(なんで甘えてるんですか!?)
サターニャ「……サターニャさん大好きですって言って」
ラフィエル「サターニャさん大好きです」
ラフィエル(何言わせてるんですか!?い、いえ、言うこと自体は別に……でもそれを言わせるって…!?)
サターニャ「後でそう催眠すればこの間の記憶は消せる……何したってバレっこないわ」ボソッ
ラフィエル「!?」
ラフィエル(……わ、私は何をされてしまうんでしょうか)
ラフィエル(無理やりあんなことやこんなこと……そ、それは流石に……というかサターニャさん手加減しなさそうですし…///)
サターニャ「ラフィエル」ジッ
ラフィエル「ひゃい!」
サターニャ「覚悟しなさい」ニヤ
ラフィエル(!?)ゾクッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:44:32.65 ID:vny4XW2b0
~~~~~~~~
チュンチュン…
ラフィエル(なんでずっと抱き着いてくるだけなんですか!!)バンバン
ラフィエル(なんだったんですかあのニヤッは!なんのための催眠ですか!知識ありますよね!?記憶消せても恥ずかしいんですか!?可愛いですけど!!)バンバン
サターニャ「なによ…うるさいわねー……」ゴシゴシ
ラフィエル「っあ、お、おはようございますサターニャさん♪」
ラフィエル「ところで、起きたらなぜサターニャさんの家にいるのか記憶がないのですが……」トボケー
サターニャ「……えっ?まだ記憶消してないわよね……」
ラフィエル(……あっ)
サターニャ「……ラフィエル?」
ラフィエル「…………では失礼しますね♪」ササー
サターニャ「待ちなさい!」ガシッ
サターニャ「催眠、かかってなかったんじゃないでしょうね!?」
ラフィエル「……な、なんのことやら…」
サターニャ「あーー!!最悪!あの悪徳通販絶対許さないわ!!」
ラフィエル「ま、まぁまぁ…」
サターニャ「抗議の電話入れ……いや、いっそ魔界通販でロープ頼んで…」
ラフィエル「早まらないでください!? ドロップでも舐めました!?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:50:16.62 ID:vny4XW2b0
ラフィエル「い、いいじゃないですか、ほら……したかったんですよね?」
サターニャ「ちがっ……!違うわよ!///」
ラフィエル「ではどうして?」
サターニャ「えっと……あ、あんたを天使として堕としてやろうと思ったのよ!」
ラフィエル「堕とすって……抱き着くだけでですか?もしかして本当はその先もする予定で…///」
サターニャ「ち、違う!違うから!///」
ラフィエル「それに堕とすならもっと他に方法が…」
サターニャ「だ、だってそんなことしたら犯罪じゃない!?」
ラフィエル「犯罪に近いことしようとしてたんじゃないですか?」
サターニャ「あぁーうぅ!うるさいわよ!抵抗すればいいじゃないの!///」
ラフィエル「できませんよ、催眠にかかってるので」
サターニャ「かかってなかったでしょ!?」
サターニャ「ちがっ……!違うわよ!///」
ラフィエル「ではどうして?」
サターニャ「えっと……あ、あんたを天使として堕としてやろうと思ったのよ!」
ラフィエル「堕とすって……抱き着くだけでですか?もしかして本当はその先もする予定で…///」
サターニャ「ち、違う!違うから!///」
ラフィエル「それに堕とすならもっと他に方法が…」
サターニャ「だ、だってそんなことしたら犯罪じゃない!?」
ラフィエル「犯罪に近いことしようとしてたんじゃないですか?」
サターニャ「あぁーうぅ!うるさいわよ!抵抗すればいいじゃないの!///」
ラフィエル「できませんよ、催眠にかかってるので」
サターニャ「かかってなかったでしょ!?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:53:25.92 ID:vny4XW2b0
ラフィエル「いえ、催眠は催眠ですから」
サターニャ「意味わかんないわよ!」
ラフィエル「それは抵抗できませんよ」
サターニャ「できたでしょ!」
ラフィエル「……もう、わかりませんか?」
サターニャ「はぁ?何がよ…!」
ラフィエル「ですから……」
ラフィエル「催眠術をかければ、私は抵抗できないと言ってるんです」
サターニャ「……それって」
ラフィエル「言葉通りの意味ですよ」
サターニャ「……どうして?」
ラフィエル「言わせないでください……」
サターニャ「……いいの?本当に」スッ
ラフィエル「はい」
サターニャ「意味わかんないわよ!」
ラフィエル「それは抵抗できませんよ」
サターニャ「できたでしょ!」
ラフィエル「……もう、わかりませんか?」
サターニャ「はぁ?何がよ…!」
ラフィエル「ですから……」
ラフィエル「催眠術をかければ、私は抵抗できないと言ってるんです」
サターニャ「……それって」
ラフィエル「言葉通りの意味ですよ」
サターニャ「……どうして?」
ラフィエル「言わせないでください……」
サターニャ「……いいの?本当に」スッ
ラフィエル「はい」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:54:40.01 ID:vny4XW2b0
サターニャ「……ラフィエルは」
サターニャ「私に何をされても抵抗できなくなる…」プラープラー
ラフィエル「さ…さたーにゃさん……」
おわり
サターニャ「私に何をされても抵抗できなくなる…」プラープラー
ラフィエル「さ…さたーにゃさん……」
おわり
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:55:59.36 ID:vny4XW2b0
ラフィエル誕生日おめでとう!
内容は全然誕生日関係ないですが…。やりたかっただけです。
内容は全然誕生日関係ないですが…。やりたかっただけです。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 06:39:43.37 ID:+9EQeGD0o
良き
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:11:21.42 ID:c1tNw8W2o
サタラフィはいいなぁ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:26:51.61 ID:zdFMp9gf0
おつおつ
ラフィエルおめでとう!
ラフィエルおめでとう!
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 03:08:50.51 ID:5cR5vYB00
ラフィサタをありがとう
Happy Birthday!ラフィエル!
Happy Birthday!ラフィエル!
【わたてん】夏音「名探偵にはなれないよぉ」
2019-03-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 19:05:07.10 ID:0Y1xsTODo
みやこ『ねえ、花ちゃん、明日も小依ちゃんと夏音ちゃんが来るらしいから、気合い入れてパウンドケーキかクレープか、どっちか作ろうと思うんだけど…………』
花『両方がいいです!!!』
みやこ『片方だけだからね? 前も言ったよね?』
花『やだやだ!!食べたい食べたい食べたい!!』ジタバタ
みやこ『なんで何時もこの話すると暴れるの……どっちかしかダメ』
花『…………なら、パウンドケーキがいいです』
みやこ『解ったよ花ちゃん……でも』
花『?』
みやこ『この前みたいなことしちゃダメだからね?』
花『…………シマセンヨ』
みやこ『絶対にダメだからね!?!?!?!?』
みやこ「正直、半分くらい想像できてましたけど、それでもビックリしました……」
みやこ「この会話が、まさかあんな事件になるなんて」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552989906
花『両方がいいです!!!』
みやこ『片方だけだからね? 前も言ったよね?』
花『やだやだ!!食べたい食べたい食べたい!!』ジタバタ
みやこ『なんで何時もこの話すると暴れるの……どっちかしかダメ』
花『…………なら、パウンドケーキがいいです』
みやこ『解ったよ花ちゃん……でも』
花『?』
みやこ『この前みたいなことしちゃダメだからね?』
花『…………シマセンヨ』
みやこ『絶対にダメだからね!?!?!?!?』
みやこ「正直、半分くらい想像できてましたけど、それでもビックリしました……」
みやこ「この会話が、まさかあんな事件になるなんて」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552989906
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 19:07:29.36 ID:0Y1xsTODo
【わたてん】小依「名探偵は私に任せなさい!」
の続編です、この話単体でも読めますがストーリーは地続きになっています
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 19:25:25.14 ID:0Y1xsTODo
星野家
花「お姉さん、パウンドケーキはどうですか!?」
みやこ「わっ、花ちゃんテンション高いなあ、今焼き始めた所だよ、1時間じっくり焼くからまだまだかかるんじゃないかなあ…………3時のおやつには食べれそうだよ!」
乃愛「ミャーさんのパウンドケーキなんて始めて、味はどんなのにしたの?」
みやこ「色々用意してるよっ! 食べてみてのお楽しみかな」
花「パウンドケーキ……沢山の種類食べ放題…………」
みやこ「流石に皆いるから、食べ放題じゃないかなあ…………」
乃愛「じゃあミャーさん、ハナちゃんがパウンドケーキのためにコンビニでジュース買ってきたいって言ってるからアタシたち行ってくるね、ついでに買ってくる物あるかな?」
みやこ「ううん、ありがとう」
花「行ってきますね!」
花「お姉さん、パウンドケーキはどうですか!?」
みやこ「わっ、花ちゃんテンション高いなあ、今焼き始めた所だよ、1時間じっくり焼くからまだまだかかるんじゃないかなあ…………3時のおやつには食べれそうだよ!」
乃愛「ミャーさんのパウンドケーキなんて始めて、味はどんなのにしたの?」
みやこ「色々用意してるよっ! 食べてみてのお楽しみかな」
花「パウンドケーキ……沢山の種類食べ放題…………」
みやこ「流石に皆いるから、食べ放題じゃないかなあ…………」
乃愛「じゃあミャーさん、ハナちゃんがパウンドケーキのためにコンビニでジュース買ってきたいって言ってるからアタシたち行ってくるね、ついでに買ってくる物あるかな?」
みやこ「ううん、ありがとう」
花「行ってきますね!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 19:32:02.82 ID:0Y1xsTODo
小依「お姉さん、花ちゃんとノアちゃん見なかった?」
夏音「さっき一緒にコンビニ行こうって言ってたんですけど、いなくなっちゃって……」
みやこ「あ、二人とも先にコンビニに行っちゃってたね」
ひなた「およ、そうだったのか」
夏音「花ちゃんテンション高かったからねえ、仕方ないよ」
ひなた「んじゃ、私たちも追いかけよう! 」
小依「おー! 」
夏音「んー、私はちょっとだけおうちで待っててもいいかなあ? 遊んで疲れちゃった」
ひなた「解った! 行ってくる!」
小依「行ってきまーす!」
夏音「さっき一緒にコンビニ行こうって言ってたんですけど、いなくなっちゃって……」
みやこ「あ、二人とも先にコンビニに行っちゃってたね」
ひなた「およ、そうだったのか」
夏音「花ちゃんテンション高かったからねえ、仕方ないよ」
ひなた「んじゃ、私たちも追いかけよう! 」
小依「おー! 」
夏音「んー、私はちょっとだけおうちで待っててもいいかなあ? 遊んで疲れちゃった」
ひなた「解った! 行ってくる!」
小依「行ってきまーす!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 19:36:07.29 ID:0Y1xsTODo
みやこ「…………本当は?」
夏音「えっ?」
みやこ「あんまり疲れてるようには見えないよ? 何かしたかったんじゃないかなって」
夏音「……えへへ、実はみんなで遊んでひなたちゃんのお部屋を散らかしちゃったから、片付けておこうかなって。バレちゃうなんて、お姉さん凄いです、名探偵さんみたいですね」
みやこ「偉いねえ、でも、名探偵さんって言ったらこの前の夏音ちゃんの方が名探偵さんみたいだったよ?」
夏音「いやいや……」
夏音「私は、名探偵になんてなれないですよ」
夏音「えっ?」
みやこ「あんまり疲れてるようには見えないよ? 何かしたかったんじゃないかなって」
夏音「……えへへ、実はみんなで遊んでひなたちゃんのお部屋を散らかしちゃったから、片付けておこうかなって。バレちゃうなんて、お姉さん凄いです、名探偵さんみたいですね」
みやこ「偉いねえ、でも、名探偵さんって言ったらこの前の夏音ちゃんの方が名探偵さんみたいだったよ?」
夏音「いやいや……」
夏音「私は、名探偵になんてなれないですよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:00:56.26 ID:0Y1xsTODo
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ひなた「みゃーねーー!! 帰ってきたぞ!!!」
みやこ「お帰り……ってうわっ、凄い量の紅茶!」
花「紅茶にひげろーのマスコットがついてたんです……全108種類ですって…………」
みやこ「無駄に多い……」
乃愛「本当に売れてるんだね…………」
花「みんなにも紅茶を買ってもらったんです、目指せ、全コンプリート!」
みやこ「花ちゃんのお腹がたぷたぷになりそうだよ……はっ、それはそれで可愛いかも!」
夏音「……………………」サササ
みやこ「あ、ごめんね、引かないで」
ひなた「みゃーねーー!! 帰ってきたぞ!!!」
みやこ「お帰り……ってうわっ、凄い量の紅茶!」
花「紅茶にひげろーのマスコットがついてたんです……全108種類ですって…………」
みやこ「無駄に多い……」
乃愛「本当に売れてるんだね…………」
花「みんなにも紅茶を買ってもらったんです、目指せ、全コンプリート!」
みやこ「花ちゃんのお腹がたぷたぷになりそうだよ……はっ、それはそれで可愛いかも!」
夏音「……………………」サササ
みやこ「あ、ごめんね、引かないで」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:06:57.72 ID:0Y1xsTODo
小依「お姉さんお姉さん、それよりも、お姉さんもマ○オやってるんだよね!」
みやこ「あ、うん、やってるよー、上手くはないけどね」
小依「それなら、ひなたちゃんの部屋で一緒に協力プレイしましょ!! 大丈夫、私上手いから、助けてあげるわ!」
みやこ「解ったよ、じゃあ行こっか」
小依「わーいっ!」
ひなた「……にひひ」
夏音「ひなたちゃん、嬉しそうだね」
ひなた「おう! とっても嬉しいぞ!」
夏音「自慢の優しいお姉さんだもんねぇ……いいなあ、羨ましいなあ」
ひなた「あげないぞー!」
夏音「ふふふ」
みやこ「あ、うん、やってるよー、上手くはないけどね」
小依「それなら、ひなたちゃんの部屋で一緒に協力プレイしましょ!! 大丈夫、私上手いから、助けてあげるわ!」
みやこ「解ったよ、じゃあ行こっか」
小依「わーいっ!」
ひなた「……にひひ」
夏音「ひなたちゃん、嬉しそうだね」
ひなた「おう! とっても嬉しいぞ!」
夏音「自慢の優しいお姉さんだもんねぇ……いいなあ、羨ましいなあ」
ひなた「あげないぞー!」
夏音「ふふふ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:34:45.82 ID:0Y1xsTODo
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小依「あーっ!!!」テレッテレレッテレ
みやこ「大丈夫だよ、小依ちゃん、ほら、シャボン玉割ったあとキノコあげるからね」
小依「あっ……ありがとう!お姉さん!」
みやこ「どういたしまして」
花「えへへへへへ……ひげろー、ひげろぉ…………」
ひなた「花、本当に欲しかったんだなー、すごくコンビニ行きたそうにしてたからな!」
乃愛「あんなに楽しそうなハナちゃんが見れるなら良かったね」
夏音「んー、私もついていってあげれば良かったなぁ」
ひなた「ううん、夏音ありがとうな! 部屋片付けしてくれて!」
夏音「ううん、別に良いよ」
小依「あーっ!!!」テレッテレレッテレ
みやこ「大丈夫だよ、小依ちゃん、ほら、シャボン玉割ったあとキノコあげるからね」
小依「あっ……ありがとう!お姉さん!」
みやこ「どういたしまして」
花「えへへへへへ……ひげろー、ひげろぉ…………」
ひなた「花、本当に欲しかったんだなー、すごくコンビニ行きたそうにしてたからな!」
乃愛「あんなに楽しそうなハナちゃんが見れるなら良かったね」
夏音「んー、私もついていってあげれば良かったなぁ」
ひなた「ううん、夏音ありがとうな! 部屋片付けしてくれて!」
夏音「ううん、別に良いよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:39:35.29 ID:0Y1xsTODo
花「そういえばお姉さん…………」
みやこ「なあに、花ちゃん」
花「今日、おやつ食べる前にコスプレの撮影するんじゃ無かったんでしたっけ!」
みやこ「…………あっ! 忘れてた! 時間時間!!」
花「……スマホを見ればいいのでは?」
みやこ「あっ、そっか」
花「……普段から持ち歩かないからそうなるんですよ」
みやこ「えへへ…………じゃあ、小依ちゃんごめんね、ちょっと写真とってくるね」
小依「ううん、お姉さんありがとう!!」ニコー
みやこ「2時50分……うん、まだ出来そうだね、あっちの部屋に衣装置いてあるから花ちゃん着替えてきてね、わたしちょっと自分の部屋でカメラとか用意してくるから」
花「解りました」
みやこ「あっ、今日の服ちょっと着替えるのに手間取りそうだから、何かあったら言ってね!!」
花「はーい」
みやこ「なあに、花ちゃん」
花「今日、おやつ食べる前にコスプレの撮影するんじゃ無かったんでしたっけ!」
みやこ「…………あっ! 忘れてた! 時間時間!!」
花「……スマホを見ればいいのでは?」
みやこ「あっ、そっか」
花「……普段から持ち歩かないからそうなるんですよ」
みやこ「えへへ…………じゃあ、小依ちゃんごめんね、ちょっと写真とってくるね」
小依「ううん、お姉さんありがとう!!」ニコー
みやこ「2時50分……うん、まだ出来そうだね、あっちの部屋に衣装置いてあるから花ちゃん着替えてきてね、わたしちょっと自分の部屋でカメラとか用意してくるから」
花「解りました」
みやこ「あっ、今日の服ちょっと着替えるのに手間取りそうだから、何かあったら言ってね!!」
花「はーい」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:44:17.66 ID:0Y1xsTODo
リビング
みやこ「ふう、結構手間取っちゃった、花ちゃん待たせちゃったかな……」
みやこ「……って、まだ55分かあ、以外と早く用意できたんだね」
花「お待たせしました、お姉さん、これで良いですか?」
みやこ「あっ……可愛い! 可愛いよ花ちゃん!!まずは駆けつけ一枚!!!」パシャ!
みやこ「最高っ! 世界一可愛いから、その可愛さぎゅっと押し込めて!笑って笑って!!」パシャ!パシャ!
みやこ「次は上目使いでお願い!! ぶりっこみたいにお姉ちゃんって手をほっぺたに当てながら言う感じね!!」パシャ!パシャ!パシャ!
花「……本当に気持ち悪い」
みやこ「ふう、結構手間取っちゃった、花ちゃん待たせちゃったかな……」
みやこ「……って、まだ55分かあ、以外と早く用意できたんだね」
花「お待たせしました、お姉さん、これで良いですか?」
みやこ「あっ……可愛い! 可愛いよ花ちゃん!!まずは駆けつけ一枚!!!」パシャ!
みやこ「最高っ! 世界一可愛いから、その可愛さぎゅっと押し込めて!笑って笑って!!」パシャ!パシャ!
みやこ「次は上目使いでお願い!! ぶりっこみたいにお姉ちゃんって手をほっぺたに当てながら言う感じね!!」パシャ!パシャ!パシャ!
花「……本当に気持ち悪い」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:48:16.66 ID:0Y1xsTODo
みやこ「はあ……最高、この世に生まれた天使ぃ…………」パシャパシャ!
花「…………それはどうでもいいんですけど、早くお菓子ください」
みやこ「はっ…………! そうだったそうだった、3時過ぎちゃったし焼けてるね、今取り出すからねー」
花「……………………」
みやこ「さてと、焼き加減どう…………か…………」
キャアアアアアアア!!!!!!!!
乃愛「な、何なの!?」
ひなた「みゃー姉の声だ!みゃーねーー!!」ダッ!!
花「…………それはどうでもいいんですけど、早くお菓子ください」
みやこ「はっ…………! そうだったそうだった、3時過ぎちゃったし焼けてるね、今取り出すからねー」
花「……………………」
みやこ「さてと、焼き加減どう…………か…………」
キャアアアアアアア!!!!!!!!
乃愛「な、何なの!?」
ひなた「みゃー姉の声だ!みゃーねーー!!」ダッ!!
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:49:56.20 ID:0Y1xsTODo
ひなた「どうしたんだ!? みゃー姉!!!」
みやこ「お、オーブンに入れてたはずの…………」
ひなた「入れてたはずの!?」
みやこ「パウンドケーキが消えてる!!!!」
テテテテッ!テテテテッ!テーテー!!
みやこ「お、オーブンに入れてたはずの…………」
ひなた「入れてたはずの!?」
みやこ「パウンドケーキが消えてる!!!!」
テテテテッ!テテテテッ!テーテー!!
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 20:56:48.30 ID:0Y1xsTODo
小依「…………ふむ」
小依「…………お姉さんが作って、一時間オーブンの中で焼けば完成だったパウンドケーキ」
小依「けれど、お姉さんがオーブンの扉を開いたときには、そのケーキは忽然と姿を消していた……これは」
小依「事件ね!!!!私に任せなさい!!!」
乃愛「前回散々だったのにまだ続けるの?」
小依「こ、今回こそは出来るもん!」
みやこ「でも、今回は本当に謎だなあ…………オーブンはさっきまでずっと加熱してたのに」
小依「んー、そうね、まずは前みたいに、お菓子を作ってたお姉さんのお話を聞くべきかしら」
みやこ「……うん、解った」
小依「…………お姉さんが作って、一時間オーブンの中で焼けば完成だったパウンドケーキ」
小依「けれど、お姉さんがオーブンの扉を開いたときには、そのケーキは忽然と姿を消していた……これは」
小依「事件ね!!!!私に任せなさい!!!」
乃愛「前回散々だったのにまだ続けるの?」
小依「こ、今回こそは出来るもん!」
みやこ「でも、今回は本当に謎だなあ…………オーブンはさっきまでずっと加熱してたのに」
小依「んー、そうね、まずは前みたいに、お菓子を作ってたお姉さんのお話を聞くべきかしら」
みやこ「……うん、解った」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:04:12.50 ID:0Y1xsTODo
みやこの証言
みやこ「パウンドケーキは2時から3時の間にオーブンで焼いてたの」
みやこ「みんなに出来立てを食べて欲しかったから、リビングで待ってて、2時丁度にオーブンのスイッチを入れたんだ」
みやこ「その後、コンビニに行くって言ってた花ちゃんとノアちゃん、それを追いかけたひなたと小依ちゃんを見送って……」
みやこ「夏音ちゃんとちょっとだけお喋りして、後は雑誌をリビングで読んでたよ」
みやこ「その後は小依ちゃんに誘われて、ひなたの部屋でゲームをした後、2時50分に花ちゃんにお着替えしてもらって、リビングで写真撮影したの」
みやこ「で、3時ちょっと過ぎになったからオーブンを開けてパウンドケーキの様子を見てみたら……」
みやこ「ケーキが、姿を消してたんだよ」
みやこ「悲しいなあ、昨日花ちゃんにお話ししたんだけど、今日のパウンドケーキは気合い入れて作ったから」
みやこ「パウンドケーキは2時から3時の間にオーブンで焼いてたの」
みやこ「みんなに出来立てを食べて欲しかったから、リビングで待ってて、2時丁度にオーブンのスイッチを入れたんだ」
みやこ「その後、コンビニに行くって言ってた花ちゃんとノアちゃん、それを追いかけたひなたと小依ちゃんを見送って……」
みやこ「夏音ちゃんとちょっとだけお喋りして、後は雑誌をリビングで読んでたよ」
みやこ「その後は小依ちゃんに誘われて、ひなたの部屋でゲームをした後、2時50分に花ちゃんにお着替えしてもらって、リビングで写真撮影したの」
みやこ「で、3時ちょっと過ぎになったからオーブンを開けてパウンドケーキの様子を見てみたら……」
みやこ「ケーキが、姿を消してたんだよ」
みやこ「悲しいなあ、昨日花ちゃんにお話ししたんだけど、今日のパウンドケーキは気合い入れて作ったから」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:10:16.85 ID:0Y1xsTODo
小依「え、花ちゃん一人の時があったの」
乃愛「犯人は決まりだね!!」
ひなた「良かった良かった!」
花「ちょっと!!」
みやこ「あ、でも今回は違うと思うよ?」
小依「え? なんでかしら」
みやこ「だって、今回花ちゃんにお願いした服は不思議の国のアリスのコスプレなんだけど、フリルが沢山ついてて、着替えるのに手間取っちゃうんだよ」
みやこ「私が準備してリビングに行くまでが2時50分から2時55分、流石に着替えるのに5分はかかると思うなあ……」
小依「へえ、じゃあ花ちゃんは無実なんだ……」
みやこ「うん、少なくともオーブンに触れる時間は無かったはずだよ」
乃愛「犯人は決まりだね!!」
ひなた「良かった良かった!」
花「ちょっと!!」
みやこ「あ、でも今回は違うと思うよ?」
小依「え? なんでかしら」
みやこ「だって、今回花ちゃんにお願いした服は不思議の国のアリスのコスプレなんだけど、フリルが沢山ついてて、着替えるのに手間取っちゃうんだよ」
みやこ「私が準備してリビングに行くまでが2時50分から2時55分、流石に着替えるのに5分はかかると思うなあ……」
小依「へえ、じゃあ花ちゃんは無実なんだ……」
みやこ「うん、少なくともオーブンに触れる時間は無かったはずだよ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:15:48.13 ID:0Y1xsTODo
小依「と、なると、別の時間の花ちゃんが触った可能性があるわね……」
花「疑いが晴れない…………」
みやこ「仕方ないね」
小依「そういえば、ノアちゃんは花ちゃんと一緒にコンビニ先に行ってたわよね!」
ひなた「お、じゃあそこでオーブンに触ったのか?」
乃愛「ううん、でも、あの時のハナちゃんはオーブンには触れることは出来なかったよ」
小依「なんで?」
乃愛「それはね…………」
花「疑いが晴れない…………」
みやこ「仕方ないね」
小依「そういえば、ノアちゃんは花ちゃんと一緒にコンビニ先に行ってたわよね!」
ひなた「お、じゃあそこでオーブンに触ったのか?」
乃愛「ううん、でも、あの時のハナちゃんはオーブンには触れることは出来なかったよ」
小依「なんで?」
乃愛「それはね…………」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:23:22.28 ID:0Y1xsTODo
ノアの証言
乃愛「アタシとハナちゃんは確かにミャーさんと話をしたけど、それはリビングでやったことでキッチンには向かってないもん」
乃愛「流石にハナちゃんがキッチンに向かおうとしてたら気がつくよ、私もミャーさんもそんな気配一切感じなかったもん」
乃愛「むしろ、ハナちゃんはあの時壁にもたれ掛かってたと思うよ、キッチンからは一番遠い場所だった」
乃愛「その後はずっと一緒にいたもんね…………え? 本当にハナちゃん犯人じゃないの? おかしくない?」
乃愛「アタシとハナちゃんは確かにミャーさんと話をしたけど、それはリビングでやったことでキッチンには向かってないもん」
乃愛「流石にハナちゃんがキッチンに向かおうとしてたら気がつくよ、私もミャーさんもそんな気配一切感じなかったもん」
乃愛「むしろ、ハナちゃんはあの時壁にもたれ掛かってたと思うよ、キッチンからは一番遠い場所だった」
乃愛「その後はずっと一緒にいたもんね…………え? 本当にハナちゃん犯人じゃないの? おかしくない?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 21:59:32.22 ID:0Y1xsTODo
花「……………………」ズーン
乃愛「今までが今までだもん、そう思うよ」
みやこ「あはは…………」
夏音「あんまり一人を犯人に決めつけるのは良くないよー」
小依「そうね…………ここはスパッと花ちゃんについての話を終わらせて、別の可能性を探りましょう」
ひなた「おお、小依が探偵っぽいこと言ってる」
小依「ずっと探偵だもん!!」
乃愛「まあまあ……ということは、次は小依ちゃんとひなたちゃんかな?」
ひなた「なら、私が小依の分も一緒に言うぞ?」
小依「お願いね」
乃愛「今までが今までだもん、そう思うよ」
みやこ「あはは…………」
夏音「あんまり一人を犯人に決めつけるのは良くないよー」
小依「そうね…………ここはスパッと花ちゃんについての話を終わらせて、別の可能性を探りましょう」
ひなた「おお、小依が探偵っぽいこと言ってる」
小依「ずっと探偵だもん!!」
乃愛「まあまあ……ということは、次は小依ちゃんとひなたちゃんかな?」
ひなた「なら、私が小依の分も一緒に言うぞ?」
小依「お願いね」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:17:12.73 ID:0Y1xsTODo
ひなたの証言
ひなた「と言っても、喋ることなんて殆どないなあ、私と小依はずっと一緒にいたぞ」
ひなた「ノアと花がコンビニに行ったあと、二人がいなかったから家の中を探してたんだ 」
ひなた「で、みゃー姉にコンビニ行ってるって教えてもらって、二人を追いかけてった」
ひなた「戻った後はずっと部屋でゲームしてたな、勿論小依も一緒に居たぞ」
ひなた「で、みゃー姉が叫んでたのを聞いて、急いで駆けつけたら、パウンドケーキが無くなってたんだ」
ひなた「と言っても、喋ることなんて殆どないなあ、私と小依はずっと一緒にいたぞ」
ひなた「ノアと花がコンビニに行ったあと、二人がいなかったから家の中を探してたんだ 」
ひなた「で、みゃー姉にコンビニ行ってるって教えてもらって、二人を追いかけてった」
ひなた「戻った後はずっと部屋でゲームしてたな、勿論小依も一緒に居たぞ」
ひなた「で、みゃー姉が叫んでたのを聞いて、急いで駆けつけたら、パウンドケーキが無くなってたんだ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:23:54.13 ID:0Y1xsTODo
小依「…………まあ、今回私たちは殆ど関わってなかったもんね」
乃愛「流石に二人が犯人だとは思えないよ、ずっと三人以上だったもん」
ひなた「おう、花とノアを探してたときは小依と夏音と、それ以降は全員と一緒にいたぞ!」
乃愛「じゃあ二人は、確実にシロなんだね~」
ひなた「おう! やった!みゃー姉!私犯人じゃなかった!」
みやこ「良かったね」
乃愛「と、なると…………」
夏音「……うーん」
夏音「困ったなあ」
乃愛「流石に二人が犯人だとは思えないよ、ずっと三人以上だったもん」
ひなた「おう、花とノアを探してたときは小依と夏音と、それ以降は全員と一緒にいたぞ!」
乃愛「じゃあ二人は、確実にシロなんだね~」
ひなた「おう! やった!みゃー姉!私犯人じゃなかった!」
みやこ「良かったね」
乃愛「と、なると…………」
夏音「……うーん」
夏音「困ったなあ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 22:34:24.53 ID:0Y1xsTODo
夏音の証言
夏音「よりちゃんとひなたちゃんと一緒に二人を探してた所まではみんなと一緒にいたんだけど……」
夏音「その後、ちょっと具合が悪くなっちゃって、ひなたちゃんのお部屋で一人でお片付けをしながら待ってたの」
夏音「その間私一人だったなあ……」
夏音「…………あと、そのね 」
夏音「おねぇさんがひなたちゃんの部屋に行ったあと、私、おトイレに行ってたの」
夏音「…………その間、誰にもあってないなあ」
夏音「よりちゃんとひなたちゃんと一緒に二人を探してた所まではみんなと一緒にいたんだけど……」
夏音「その後、ちょっと具合が悪くなっちゃって、ひなたちゃんのお部屋で一人でお片付けをしながら待ってたの」
夏音「その間私一人だったなあ……」
夏音「…………あと、そのね 」
夏音「おねぇさんがひなたちゃんの部屋に行ったあと、私、おトイレに行ってたの」
夏音「…………その間、誰にもあってないなあ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:02:21.50 ID:0Y1xsTODo
タイムライン
2:00 みやこ パウンドケーキを焼く リビングで待機
2:10 花とノア コンビニに外出
2:15 ひなたと小依 花とノアを追いかけコンビニへ
2:30 4人が帰ってくる みやこ 小依に誘われてひなたの部屋へ
2:45 夏音 トイレへ
2:50 花 コスプレの着替えにいく みやこ カメラの準備へ
2:55 花 みやこ コスプレ撮影開始
3:00 パウンドケーキ 焼ける
3:05 みやこ パウンドケーキの確認、事件発覚
2:00 みやこ パウンドケーキを焼く リビングで待機
2:10 花とノア コンビニに外出
2:15 ひなたと小依 花とノアを追いかけコンビニへ
2:30 4人が帰ってくる みやこ 小依に誘われてひなたの部屋へ
2:45 夏音 トイレへ
2:50 花 コスプレの着替えにいく みやこ カメラの準備へ
2:55 花 みやこ コスプレ撮影開始
3:00 パウンドケーキ 焼ける
3:05 みやこ パウンドケーキの確認、事件発覚
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:11:56.22 ID:0Y1xsTODo
乃愛「……………………これは」
夏音「わたしが一番怪しいねえ」
乃愛「あっ、違う、違うよ! 別に夏音ちゃんが犯人だと思った訳じゃなくて!」
花「そ、そうだよ、別にアリバイがなかったから犯人って訳じゃないし!」
乃愛「…………でも、じゃあ誰が犯人なんだろ」
夏音「……………………」
ひなた「別の誰かが犯人だとしても、全員がアリバイがあってやるのは不可能そうだぞ……」
みやこ「夏音ちゃんに限って、そんなことは無いと思うけど……」
乃愛「…………な、何か、ほんの少しでもいいから、手がかりになりそうな物とかない!?」
夏音「…………ごめんね、無いよ」
乃愛「…………そ、そう」
小依「………………………………」
小依「かのは犯人じゃないわよ」
夏音「わたしが一番怪しいねえ」
乃愛「あっ、違う、違うよ! 別に夏音ちゃんが犯人だと思った訳じゃなくて!」
花「そ、そうだよ、別にアリバイがなかったから犯人って訳じゃないし!」
乃愛「…………でも、じゃあ誰が犯人なんだろ」
夏音「……………………」
ひなた「別の誰かが犯人だとしても、全員がアリバイがあってやるのは不可能そうだぞ……」
みやこ「夏音ちゃんに限って、そんなことは無いと思うけど……」
乃愛「…………な、何か、ほんの少しでもいいから、手がかりになりそうな物とかない!?」
夏音「…………ごめんね、無いよ」
乃愛「…………そ、そう」
小依「………………………………」
小依「かのは犯人じゃないわよ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:16:31.56 ID:0Y1xsTODo
夏音「よ、よりちゃん……?」
小依「絶対に無いわ、可能性はゼロよ」
ひなた「おお! 理由があるのか!?」
小依「無いわ!!!!!」
乃愛「ええ…………」
小依「でも、かのが犯人なワケないわ、私はかのをよく知ってるもの、かのはそんなことをしない」
小依「私は名探偵だから! 名探偵の推理は絶対に当たるのよ!!!」
夏音「より…………ちゃん…………」
ひなた「…………そうか! なら夏音は犯人じゃないな!」
花「そうですね、きっと別の人が犯人なんでしょう」ホッ
乃愛「夏音ちゃん、ごめんね?」
夏音「ううん! 大丈夫! よりちゃんが助けてくれたから!!」
小依「絶対に無いわ、可能性はゼロよ」
ひなた「おお! 理由があるのか!?」
小依「無いわ!!!!!」
乃愛「ええ…………」
小依「でも、かのが犯人なワケないわ、私はかのをよく知ってるもの、かのはそんなことをしない」
小依「私は名探偵だから! 名探偵の推理は絶対に当たるのよ!!!」
夏音「より…………ちゃん…………」
ひなた「…………そうか! なら夏音は犯人じゃないな!」
花「そうですね、きっと別の人が犯人なんでしょう」ホッ
乃愛「夏音ちゃん、ごめんね?」
夏音「ううん! 大丈夫! よりちゃんが助けてくれたから!!」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:22:18.03 ID:0Y1xsTODo
小依「さあ! ということで始めるわよ! 私の華麗な推理を見なさい!」
ひなた「わー! すごいぞ小依!!」
小依「わたしが見る限り犯人は…………」
小依「ヤギね!!!!」
花「あ、解ってないんだね」
乃愛「前も聞いたけどなんでヤギなの?」
小依「い、今から考えるの! 今から……キャッ!!」コケッ!
ひなた「だ、大丈夫か!?」
小依「だ、大丈夫…………あれ? なんだろこれ……」
小依「…………裁縫糸?」
みやこ「あ、ごめんね、私が落としちゃった奴かな? 昨日から針と糸が無くなっちゃってて……針も近くにあるのかな、気を付けてね」
小依「解った!」
夏音「…………針と、糸?」
ひなた「わー! すごいぞ小依!!」
小依「わたしが見る限り犯人は…………」
小依「ヤギね!!!!」
花「あ、解ってないんだね」
乃愛「前も聞いたけどなんでヤギなの?」
小依「い、今から考えるの! 今から……キャッ!!」コケッ!
ひなた「だ、大丈夫か!?」
小依「だ、大丈夫…………あれ? なんだろこれ……」
小依「…………裁縫糸?」
みやこ「あ、ごめんね、私が落としちゃった奴かな? 昨日から針と糸が無くなっちゃってて……針も近くにあるのかな、気を付けてね」
小依「解った!」
夏音「…………針と、糸?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:29:19.73 ID:0Y1xsTODo
小依『焼くのに一時間かかるパウンドケーキ!』
ひなた『コンビニ行きたがってたもんな!』
花『普段からスマホを持ち歩かないからそうなるんですよ』
みやこ『着替えるのに5分はかかるよ』
乃愛『壁にもたれ掛かってたと思うよ』
みやこ『昨日花ちゃんと話したのに……』
小依『何これ、針と糸?』
夏音「………………………………」
夏音「解った」
ひなた『コンビニ行きたがってたもんな!』
花『普段からスマホを持ち歩かないからそうなるんですよ』
みやこ『着替えるのに5分はかかるよ』
乃愛『壁にもたれ掛かってたと思うよ』
みやこ『昨日花ちゃんと話したのに……』
小依『何これ、針と糸?』
夏音「………………………………」
夏音「解った」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:34:07.13 ID:0Y1xsTODo
みやこ「えっ!? 解った!?」
乃愛「犯人が解ったの!?」
ひなた「凄いぞ! 誰なんだ!」
夏音「今回のトリック、全部仕掛けたのは…………」ビシッ
花「……………………」
夏音「貴女だよ、花ちゃん」
乃愛「犯人が解ったの!?」
ひなた「凄いぞ! 誰なんだ!」
夏音「今回のトリック、全部仕掛けたのは…………」ビシッ
花「……………………」
夏音「貴女だよ、花ちゃん」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:38:24.10 ID:0Y1xsTODo
小依「はっ、花ちゃんが!?」
乃愛「そうなるとは思ってた!!」
みやこ「結局そうだろうとは感じてた!!」
花「…………聞かせてもらえる? なんで、犯人が私なのか」
ひなた「花だからじゃないか?」
夏音「…………動機については、今回は別に良いよね、順番に説明していくね」
乃愛「そうなるとは思ってた!!」
みやこ「結局そうだろうとは感じてた!!」
花「…………聞かせてもらえる? なんで、犯人が私なのか」
ひなた「花だからじゃないか?」
夏音「…………動機については、今回は別に良いよね、順番に説明していくね」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:43:56.65 ID:0Y1xsTODo
夏音「まず、話は昨日の話になるよ。おねぇさんは明日のおやつがパウンドケーキか別のおやつかで悩んでた……なんで見抜いたかは昨日と同じ、パウンドケーキの材料とは別のものがキッチンにあるからね」
みやこ「うん、今回はクレープを作ろうと思ってたよ」
夏音「だから、花ちゃんはもう一個のおやつも作って貰おうとした……まあ前回の動機と一緒だね、ここまでは間違いないよ」
夏音「で、昨日のうちに花ちゃんはリビングの時計に二つの細工をしてるの」
乃愛「二つの細工?」
夏音「うん、一つは時間を10分早くした事」
ひなた「時計を10分早くした!?」
夏音「そう、まずはそっちの細工のお話から」
みやこ「うん、今回はクレープを作ろうと思ってたよ」
夏音「だから、花ちゃんはもう一個のおやつも作って貰おうとした……まあ前回の動機と一緒だね、ここまでは間違いないよ」
夏音「で、昨日のうちに花ちゃんはリビングの時計に二つの細工をしてるの」
乃愛「二つの細工?」
夏音「うん、一つは時間を10分早くした事」
ひなた「時計を10分早くした!?」
夏音「そう、まずはそっちの細工のお話から」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:51:22.21 ID:0Y1xsTODo
夏音「おねぇさんは2時丁度にパウンドケーキを焼き始めたんだよね?」
みやこ「う、うん、確かに丁度だったよ?」
夏音「でも、それが本当は10分早かったとしたら?」
みやこ「…………1時50分に焼き始めたことになるね」
夏音「そうなると焼き終わるのは2時50分になるよね、3時に焼けたと思ったパウンドケーキは、実はもう10分早く焼けてるんだよ」
夏音「…………あれ? でも、それでも関係なくない? 私たちは2時50分までゲームをして、その後花ちゃんとミャーさんはコスプレの写真を撮りに行ったんだよ?」
夏音「うん、そのままだと関係ないね、だから花ちゃんはもう一個細工をしたの」
ひなた「もうひとつの……細工?」
夏音「時計を正しい時間から10分遅らせたんだよ」
花「……………………」
みやこ「う、うん、確かに丁度だったよ?」
夏音「でも、それが本当は10分早かったとしたら?」
みやこ「…………1時50分に焼き始めたことになるね」
夏音「そうなると焼き終わるのは2時50分になるよね、3時に焼けたと思ったパウンドケーキは、実はもう10分早く焼けてるんだよ」
夏音「…………あれ? でも、それでも関係なくない? 私たちは2時50分までゲームをして、その後花ちゃんとミャーさんはコスプレの写真を撮りに行ったんだよ?」
夏音「うん、そのままだと関係ないね、だから花ちゃんはもう一個細工をしたの」
ひなた「もうひとつの……細工?」
夏音「時計を正しい時間から10分遅らせたんだよ」
花「……………………」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/19(火) 23:54:47.16 ID:0Y1xsTODo
乃愛「えっ!? ちょっと待って!? さっき時計を正しい時間から10分早めたんだよね!? なんで今度は遅くするの!? ううん、それだけじゃない、いつ遅らせたの!?」
ひなた「そ、そうだ、花にはずっと誰かがついてたんだ、そんな時計に触る隙なんて…………」
夏音「細工をしたのは昨日、実際に時計を動かしたのは、ノアちゃんと花ちゃんがおねぇさんと話してるときだよ」
みやこ「わ、私たちと話してるとき!?」
夏音「そう、針と糸を使った簡単な細工」
ひなた「そ、そうだ、花にはずっと誰かがついてたんだ、そんな時計に触る隙なんて…………」
夏音「細工をしたのは昨日、実際に時計を動かしたのは、ノアちゃんと花ちゃんがおねぇさんと話してるときだよ」
みやこ「わ、私たちと話してるとき!?」
夏音「そう、針と糸を使った簡単な細工」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:01:08.21 ID:SARZM/Ioo
夏音「アナログ時計はデジタル時計と違って時間を動かすのは実は簡単なんだよね、時計の後ろのつまみをくるっと回せば時間は簡単に動く」
夏音「だから、花ちゃんはそのつまみにテープで針をギチギチに固定した、その後針に糸を通して、壁にぶら下げたの」
夏音「こう、壁を背後にこっそりと糸を引っ張ると…………引っ張られた糸は固定された針を動かして、針が動くとつまみも動く」
夏音「ね、これなら、時計に触れずに時間を動かすことができるでしょ?」
夏音「…………ほら、ついてたよ、時計の後ろに剥がし損ねたセロハンテープ」
夏音「だから、花ちゃんはそのつまみにテープで針をギチギチに固定した、その後針に糸を通して、壁にぶら下げたの」
夏音「こう、壁を背後にこっそりと糸を引っ張ると…………引っ張られた糸は固定された針を動かして、針が動くとつまみも動く」
夏音「ね、これなら、時計に触れずに時間を動かすことができるでしょ?」
夏音「…………ほら、ついてたよ、時計の後ろに剥がし損ねたセロハンテープ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:06:03.72 ID:SARZM/Ioo
ひなた「す、すげえ! 確かにそれなら動かせるぞ!!!……動かせるとどうなんだ?」
夏音「…………お姉さん、花ちゃんにコスプレのお着替えをお願いした時間、何時でしたか?」
みやこ「えっと……2時50分だね」
夏音「そう、スマホで確認して、2時50分でした、花ちゃんがお着替えが終わったのは?」
みやこ「…………壁時計で2時55分…………あっ!!」
乃愛「あーっ!!!そっか!!なるほど!!」
小依「な、何がなるほどなの!? 何が!?」
夏音「……私たちが考えてた時間の流れは本当は違って、実際はこうだったってことだよ」
夏音「…………お姉さん、花ちゃんにコスプレのお着替えをお願いした時間、何時でしたか?」
みやこ「えっと……2時50分だね」
夏音「そう、スマホで確認して、2時50分でした、花ちゃんがお着替えが終わったのは?」
みやこ「…………壁時計で2時55分…………あっ!!」
乃愛「あーっ!!!そっか!!なるほど!!」
小依「な、何がなるほどなの!? 何が!?」
夏音「……私たちが考えてた時間の流れは本当は違って、実際はこうだったってことだよ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:10:45.51 ID:SARZM/Ioo
本当のタイムライン
1:50 みやこ パウンドケーキを焼く リビングで待機
2:10 花とノア コンビニに外出
2:15 ひなたと小依 花とノアを追いかけコンビニへ
2:30 4人が帰ってくる みやこ 小依に誘われてひなたの部屋へ
2:45 夏音 トイレへ
2:50 花 コスプレの着替えにいく みやこ カメラの準備へ
2:50 パウンドケーキ 焼ける
3:00 花 ???
3:05 花着替え完了 みやこ コスプレ撮影開始
3:15 みやこ パウンドケーキを確認、事件発覚
1:50 みやこ パウンドケーキを焼く リビングで待機
2:10 花とノア コンビニに外出
2:15 ひなたと小依 花とノアを追いかけコンビニへ
2:30 4人が帰ってくる みやこ 小依に誘われてひなたの部屋へ
2:45 夏音 トイレへ
2:50 花 コスプレの着替えにいく みやこ カメラの準備へ
2:50 パウンドケーキ 焼ける
3:00 花 ???
3:05 花着替え完了 みやこ コスプレ撮影開始
3:15 みやこ パウンドケーキを確認、事件発覚
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:15:01.22 ID:SARZM/Ioo
夏音「…………これで、不自然な時間が見つからないかな?」
乃愛「……たしか、アリスの衣装に着替えるのは5分くらいかかるんだよね?」
みやこ「うん、そうだよ」
夏音「…………それでも、この時間の空きはおかしいよね、花ちゃん、花ちゃんは……」
夏音「パウンドケーキが焼けてる2時50分から、3時までの間、何してたの?」
花「……………………」
夏音「纏めるね」
乃愛「……たしか、アリスの衣装に着替えるのは5分くらいかかるんだよね?」
みやこ「うん、そうだよ」
夏音「…………それでも、この時間の空きはおかしいよね、花ちゃん、花ちゃんは……」
夏音「パウンドケーキが焼けてる2時50分から、3時までの間、何してたの?」
花「……………………」
夏音「纏めるね」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:23:46.15 ID:SARZM/Ioo
夏音「花ちゃんは、お姉さんのおやつを二つ食べるために計画を思い付いたの、前準備として時計の時間を本来の時間から10分早めて、時計に針と糸で細工をした」
夏音「そのお陰でおねぇさんがパウンドケーキを焼き始める時間は10分早くなって1時50分になったよね、で、焼き終わる時間は2時50分になった」
夏音「焼き始めたら時間を早める意味は無くなったから、今度は遅くする番、お姉さんにコンビニに行くって言いながら、こっそりと糸を引いて時計の時間を本来の時間から10分遅らせたんだよ」
夏音「で、後はお姉さんと約束してたコスプレの撮影会をするだけ、リビングの壁時計以外は操作してないから、他の場所で時間を見てもらって、おねぇさんがカメラとかの機材を準備してるうちにこっそりと焼けたパウンドケーキをどこかに隠したんだよね」
夏音「で、準備が終わって壁時計を見たおねぇさんは誤解するの『あ、全然時間たってなかった』って、おねぇさんのカメラとかの準備が時間かかるの、知ってたんだよね?」
夏音「…………最後にコスプレ撮影か終わったおねぇさんがオーブンを開ければおしまい、アリバイ十分な犯行の完成だよ」
夏音「そのお陰でおねぇさんがパウンドケーキを焼き始める時間は10分早くなって1時50分になったよね、で、焼き終わる時間は2時50分になった」
夏音「焼き始めたら時間を早める意味は無くなったから、今度は遅くする番、お姉さんにコンビニに行くって言いながら、こっそりと糸を引いて時計の時間を本来の時間から10分遅らせたんだよ」
夏音「で、後はお姉さんと約束してたコスプレの撮影会をするだけ、リビングの壁時計以外は操作してないから、他の場所で時間を見てもらって、おねぇさんがカメラとかの機材を準備してるうちにこっそりと焼けたパウンドケーキをどこかに隠したんだよね」
夏音「で、準備が終わって壁時計を見たおねぇさんは誤解するの『あ、全然時間たってなかった』って、おねぇさんのカメラとかの準備が時間かかるの、知ってたんだよね?」
夏音「…………最後にコスプレ撮影か終わったおねぇさんがオーブンを開ければおしまい、アリバイ十分な犯行の完成だよ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 00:28:33.71 ID:qZxSkjA7o
夏音「……他の5人に今回の事が出来た子はいないよ、出来たのは花ちゃんだけ」
夏音「…………もし、わたしの推理が正しければ証拠があるはずだよ……花ちゃんのポケットの中に」
夏音「セロハンテープに包まれた針と、よりちゃんが拾った色と同じ色の糸がね」
夏音「…………おねぇさんがオーブンを開けてるうちに外したんだよね、どうかな?」
花「……………………」
夏音「…………もし、わたしの推理が正しければ証拠があるはずだよ……花ちゃんのポケットの中に」
夏音「セロハンテープに包まれた針と、よりちゃんが拾った色と同じ色の糸がね」
夏音「…………おねぇさんがオーブンを開けてるうちに外したんだよね、どうかな?」
花「……………………」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:05:36.30 ID:zqakx4U0o
花「…………私が、やりました」
乃愛「……裁縫針と糸!」
小依「ってことは、花ちゃんが犯人ね!!!」
花「…………どうしても、どうしても、両方が食べたかった」
乃愛「前と同じこと言ってる…………」
ひなた「まあ、これで解決…………ひえっ!」
乃愛「ん? ひなたちゃんどうしたの…………ふえっ!?」
みやこ「………………………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
乃愛「……裁縫針と糸!」
小依「ってことは、花ちゃんが犯人ね!!!」
花「…………どうしても、どうしても、両方が食べたかった」
乃愛「前と同じこと言ってる…………」
ひなた「まあ、これで解決…………ひえっ!」
乃愛「ん? ひなたちゃんどうしたの…………ふえっ!?」
みやこ「………………………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:09:17.44 ID:zqakx4U0o
みやこ「花ちゃん?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「は、はい…………」
みやこ「二回目だよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ひゃ、ひゃい!!」コクコク
みやこ「そっか、なら、流石にとってもおっきな罰をあげなきゃいけないよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ゆ、ゆるしてくださ…………」
みやこ「そう思うよね???」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「思います!!!」
ひなた「……お母さんとみゃー姉、よく似てないって言われるけど、一個だけ似てるところがあるんだ」
乃愛「…………何かな」
ひなた「本気で怒らせるとすごく怖い」
乃愛「わたし、ミャーさん怒らせないようにする」
花「は、はい…………」
みやこ「二回目だよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ひゃ、ひゃい!!」コクコク
みやこ「そっか、なら、流石にとってもおっきな罰をあげなきゃいけないよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ゆ、ゆるしてくださ…………」
みやこ「そう思うよね???」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「思います!!!」
ひなた「……お母さんとみゃー姉、よく似てないって言われるけど、一個だけ似てるところがあるんだ」
乃愛「…………何かな」
ひなた「本気で怒らせるとすごく怖い」
乃愛「わたし、ミャーさん怒らせないようにする」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:11:22.36 ID:zqakx4U0o
花「そ、その、罰ってなんですか? おやつ全部抜きとか……」
みやこ「大丈夫、おやつはあげるよ、花ちゃんの大事なおやつだもんね」
花「……ほっ」
みやこ「でも、もしかしたら…………」
みやこ「おやつ抜きの方が良かったかもしれないね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ひええ…………」ガクブル
みやこ「大丈夫、おやつはあげるよ、花ちゃんの大事なおやつだもんね」
花「……ほっ」
みやこ「でも、もしかしたら…………」
みやこ「おやつ抜きの方が良かったかもしれないね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花「ひええ…………」ガクブル
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:17:47.07 ID:zqakx4U0o
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みやこ「お待たせ、クレープも焼けたし、パウンドケーキもとっても美味しくできてたよ!」
夏音「わあっ! すごく楽しみです!」
小依「あれ? お姉さん持ってきてないの?」
みやこ「うん、今日はウェイトレスさんがいるからね」
ひなた「ウェイトレスさん? 雇ったのか?」
みやこ「今日だけねー、入ってきていいよ!」
花「…………」プルプル
乃愛「あ、ネコミミメイドさんだ、かわいー!」
みやこ「…………花ちゃん?」
花「!!!!」ビクッ!
みやこ「セリフ、教えたよね?」
花「……………………う、うう」
花「……こ、こんにちわだにゃん! 今日のおやつはみやこお姉ちゃん専属メイド、『はなにゃん』が運ばせていただきますにゃん!」
乃愛「」
ひなた「」
小依「」
夏音「」
みやこ「うんうん」
みやこ「お待たせ、クレープも焼けたし、パウンドケーキもとっても美味しくできてたよ!」
夏音「わあっ! すごく楽しみです!」
小依「あれ? お姉さん持ってきてないの?」
みやこ「うん、今日はウェイトレスさんがいるからね」
ひなた「ウェイトレスさん? 雇ったのか?」
みやこ「今日だけねー、入ってきていいよ!」
花「…………」プルプル
乃愛「あ、ネコミミメイドさんだ、かわいー!」
みやこ「…………花ちゃん?」
花「!!!!」ビクッ!
みやこ「セリフ、教えたよね?」
花「……………………う、うう」
花「……こ、こんにちわだにゃん! 今日のおやつはみやこお姉ちゃん専属メイド、『はなにゃん』が運ばせていただきますにゃん!」
乃愛「」
ひなた「」
小依「」
夏音「」
みやこ「うんうん」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:27:00.15 ID:zqakx4U0o
花「まず、ひなたには、イチゴソースがたっぷりのクレープだにゃん、マシュマロも一緒で美味しいにゃん……」
ひなた「は、花……大丈夫か?」
花「しにたい…………」
みやこ「次のお願いねー」ニコニコ
花「ノアにはチョコバナナクレープだにゃん! パウンドケーキもチョコチップだにゃん!」
乃愛「か、可愛いよ?」
花「ううう…………」
花「小依には大盛セットだにゃん…………夏音の希望で大盛にしたにゃん……」
小依「それ、すごく目立ちそうね! 今度私も着てみようかな!」
花「好きにすればいいにゃん……」
花「夏音にはブルーベリープレートだにゃん……それと…………犯人だと疑われるようにしちゃって、ごめんね」
夏音「…………それを見たら、もう怒れないよぉ」
花「むしろ怒ってぇ…………」
みやこ「はい、ビデオちゃんと取れてるよー!最後最後!」ニコニコ
花「…………み、みやこ……お姉ちゃん…………」
みやこ「なーに?」ニコニコ
花「大好きだにゃん!」
みやこ「はいオッケー!!!」ニコニコ
花「」バタッ
乃愛「ハナちゃんが倒れた!!!」
ひなた「大丈夫か花!!!」
夏音「大丈夫じゃないと思うなあ……」
ひなた「は、花……大丈夫か?」
花「しにたい…………」
みやこ「次のお願いねー」ニコニコ
花「ノアにはチョコバナナクレープだにゃん! パウンドケーキもチョコチップだにゃん!」
乃愛「か、可愛いよ?」
花「ううう…………」
花「小依には大盛セットだにゃん…………夏音の希望で大盛にしたにゃん……」
小依「それ、すごく目立ちそうね! 今度私も着てみようかな!」
花「好きにすればいいにゃん……」
花「夏音にはブルーベリープレートだにゃん……それと…………犯人だと疑われるようにしちゃって、ごめんね」
夏音「…………それを見たら、もう怒れないよぉ」
花「むしろ怒ってぇ…………」
みやこ「はい、ビデオちゃんと取れてるよー!最後最後!」ニコニコ
花「…………み、みやこ……お姉ちゃん…………」
みやこ「なーに?」ニコニコ
花「大好きだにゃん!」
みやこ「はいオッケー!!!」ニコニコ
花「」バタッ
乃愛「ハナちゃんが倒れた!!!」
ひなた「大丈夫か花!!!」
夏音「大丈夫じゃないと思うなあ……」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:30:23.60 ID:zqakx4U0o
みやこ「さて、花ちゃんのお母さんには泊まるって連絡したし、色々と準備してこなきゃー、ちょっと行ってくるね」
ひなた「みゃー姉が凄い行動力を見せてる」
乃愛「私たちは悪いことしないようにしようね」
夏音「ほら! 花ちゃん!クレープだよ! 食べて元気だして!!」
花「…………もぐ…………もぐ……」
小依「はなにゃん!!こっちのクレープも食べる!?」
花「ぐふっ!!!」
夏音「はなちゃーーーん!!!!!!!」
乃愛「…………ホントにね」
ひなた「ははは」
ひなた「みゃー姉が凄い行動力を見せてる」
乃愛「私たちは悪いことしないようにしようね」
夏音「ほら! 花ちゃん!クレープだよ! 食べて元気だして!!」
花「…………もぐ…………もぐ……」
小依「はなにゃん!!こっちのクレープも食べる!?」
花「ぐふっ!!!」
夏音「はなちゃーーーん!!!!!!!」
乃愛「…………ホントにね」
ひなた「ははは」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:33:58.36 ID:zqakx4U0o
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小依「…………凄い一日だったわねー」トコトコ
夏音「そうだね」トコトコ
小依「ふふん、私の名探偵力にみんなビックリしてたわ!」
夏音「……ソウダネ」
小依「次事件が起きたら、かのと一緒に解決してみてもいいかもね、私たちなら絶対にどんな事件だって…………かの?」
夏音「……………………」
小依「どうしたの? 止まっちゃって」
夏音「よりちゃん」ギュッ
小依「わわっ、どうしたの!? いきなり!?」
小依「…………凄い一日だったわねー」トコトコ
夏音「そうだね」トコトコ
小依「ふふん、私の名探偵力にみんなビックリしてたわ!」
夏音「……ソウダネ」
小依「次事件が起きたら、かのと一緒に解決してみてもいいかもね、私たちなら絶対にどんな事件だって…………かの?」
夏音「……………………」
小依「どうしたの? 止まっちゃって」
夏音「よりちゃん」ギュッ
小依「わわっ、どうしたの!? いきなり!?」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:38:57.97 ID:zqakx4U0o
夏音「私が、アリバイが無くて犯人じゃないかって疑われた時…………」ギュウウ
小依「うん」……ダキッ
夏音「私は犯人じゃないって言ってくれてありがとう」
小依「…………うん」
夏音「最後は花ちゃんが認めてくれたけど、私もやろうと思えばパウンドケーキを取ることもきっと出来てたもん」
小依「うん」
夏音「凄く、嬉しかったなぁ」
小依「当たり前じゃない」
夏音「えっ?」
小依「わたしは名探偵だもん! 夏音がやってるかやってないかなんて、全部お見通しよ!!」
夏音「…………」
夏音「あはは」
小依「うん」……ダキッ
夏音「私は犯人じゃないって言ってくれてありがとう」
小依「…………うん」
夏音「最後は花ちゃんが認めてくれたけど、私もやろうと思えばパウンドケーキを取ることもきっと出来てたもん」
小依「うん」
夏音「凄く、嬉しかったなぁ」
小依「当たり前じゃない」
夏音「えっ?」
小依「わたしは名探偵だもん! 夏音がやってるかやってないかなんて、全部お見通しよ!!」
夏音「…………」
夏音「あはは」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:40:43.63 ID:zqakx4U0o
夏音「やっぱり私、名探偵にはなれないよぉ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:44:25.18 ID:zqakx4U0o
夏音「よりちゃん」トコトコ
小依「なーに?」トコトコ
夏音「大好きっ!」
小依「私も好きよ!」
夏音「わたしは大好きだもん」
小依「なっ……なら私は大大好きだから!」
夏音「じゃあ私は大大大好きかなあ」
小依「それよりももーっと好き!!」
夏音「それよりもずーっとずーっとこんなに好きだよ」
小依「そ、それならぁ……この地球よりもおっきいくらい好き!!」
夏音「じゃあ私は………………」
おしまい
小依「なーに?」トコトコ
夏音「大好きっ!」
小依「私も好きよ!」
夏音「わたしは大好きだもん」
小依「なっ……なら私は大大好きだから!」
夏音「じゃあ私は大大大好きかなあ」
小依「それよりももーっと好き!!」
夏音「それよりもずーっとずーっとこんなに好きだよ」
小依「そ、それならぁ……この地球よりもおっきいくらい好き!!」
夏音「じゃあ私は………………」
おしまい
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:46:26.52 ID:zqakx4U0o
ありがとうございました
わたてんSSが今10秒に一個増えています、あっ、増えた!また増えた!
名探偵かのこよはもう一回くらいやりたいですね、トリックが浮かべば
わたてんSSが今10秒に一個増えています、あっ、増えた!また増えた!
名探偵かのこよはもう一回くらいやりたいですね、トリックが浮かべば
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 01:46:55.57 ID:zqakx4U0o
あ、わたてん11話 尊かったので見てください
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 04:08:03.28 ID:c1tNw8W2o
尊い
白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
2019-03-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:30:11.22 ID:2rdIn1Hco
(プロローグ)
街に響く地鳴り、悲鳴、サイレン――
しかしその少女は、何も聞こえていないかのように足を動かしていた。
鋼鉄の肉体を持つ、冷徹な機械怪獣。
その巨躯を目の前にしても、彼女は動じていなかった。
怪獣が重々しく足を持ち上げ、その影に彼女が呑み込まれる。
今にも踏み潰されそうになった刹那、浮かべていた表情は――
疲労と、深い諦念と、ある種の決意が綯い交ぜとなり、
僕の心を突き刺して止まないほど、
沈んだ情調に彩られていた。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553063410
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:32:29.00 ID:2rdIn1Hc0
※ウルトラマンジード×アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
※過去怪獣のリメイクという形でオリジナル怪獣がいます。
※捏造設定・独自解釈などご注意ください。
※ジード18話「夢を継ぐ者」から21話「ペガ、家出する」の間の話です。
※遅ればせながら、ほたるちゃん、総選挙12位、CDデビュー決定おめでとうございます。
※白菊ほたる(13)
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira158433.jpg
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:33:03.18 ID:2rdIn1Hc0
(一)
P「次のライブ、ソロでいこうと思ってる」
それは、冬に向けて空気が冷たくなってきた十一月、ある雨の日のこと。
雨粒が窓を叩く中、私を呼び出したプロデューサーさんはそう切り出しました。
しとしと、しとしと。
やけにはっきりと聞こえる雨音。
まるで部屋の中だけ時が止まったみたいに、雨音だけが時間を削り取っていく。
P「ほたる?」
どれだけ時間が経ったかわからなかったけれど、彼の呼びかけで私は我に返りました。
心配そうにこちらの表情をうかがってくる姿に、ずき、と胸が疼きます。
ほたる「ソロ……ですか」
P「うん。これまでは茄子さんとのユニットだったけど、そろそろひとりでステージに立ってもいい頃合いだと思うんだ」
ほたる「…………」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:33:55.99 ID:2rdIn1Hc0
P「これは総合的に判断してのことだ。ほたる自身の人気も上がってきたし、取材や撮影はもうソロでもこなせるようになってる」
ほたる「…………」
しとしと、しとしと。
雨音が心臓の奥深くをざわつかせる。
これは予感だ。きっと、良くないことが起きるという予感。
P「ファンもほたるが主役のステージを見てみたいと思ってるはずだ」
ほたる「…………」
しとしと、しとしと。
ひとつ雨粒が落ちるたび、私の中に波紋が広がっていく。
止むことのない波紋の連鎖。どこか、目に見えない深い底にまでそれは伝播して、声の無いサイレンが耳の奥に響く。
――ダメだ。
断ろう、そう思いました。しかし――
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:34:23.89 ID:2rdIn1Hc0
P「実はもう曲も発注してるんだ」
それを聞いて、私の言葉は口の中に留まりました。
P「デモを聴いてみたけど、すごく雰囲気があって、ほたるにピッタリの曲なんだ」
ほたる「…………」
P「俺自身、ほたるの一ファンだから、君がこの曲を歌っているのを聴いてみたい」
彼の眼が私の眼を見詰める。
まっすぐな視線。お金と欲望と謀略とが渦巻く芸能界にあって、あまりにも無垢な情熱。
――あの日、私を拾ってくれた時も。
同じような眼を向けてくれた。
ともすれば消えてしまいそうだった私の灯を、再び点してくれた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:34:52.35 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「……やります」
しとしと、しとしと。
ほたる「やらせて……ください」
しとしと、しとしと。
P「……そうか!」
それを聞いて彼の顔がぱあっと明るくなります。
さっきの言葉に何ひとつ嘘はないのでしょう。そういう反応だし、彼はそういう人だ。
資料を持ってくると言って慌ただしくデスクに戻るプロデューサーさん。
その間も雨音は続いていました。しとしと、しとしと。しとしと、しとしと。
しとしと、しとしと――――
私は思う。
私の最大の不幸は、自分の手で、自分を破壊できないことなのだと。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:35:21.98 ID:2rdIn1Hc0
私、白菊ほたるは不幸体質でした。
これだけ聞くと鼻で笑われるかもしれない。
私もそうであればいいと思う。ちょっとアンラッキーなことが起こったとき周りに同情を求める、どこにでもいる女の子のひとりであればと。
でも私の場合はやっぱり特殊な体質のようで。
外に出れば雨が降り、道を歩けば植木鉢が落ちてくる。
喫茶店に行けばグラスが割れ、電車やバスに乗ればかなりの頻度で遅延が起きる。
これが日常茶飯事なのだから「ちょっと」という程度ではない。そう、思う。
もっとも私としてはこの体質と長く付き合っているのでもう慣れてしまっていました。
なのでこのようなアクシデントが起きた際、案じるのは巻き込まれてしまった人たちのことでした。
にわか雨のせいで私と同様に濡れてしまう人がいる。
店員さんがグラスをひっくり返したことで余計な仕事を増やしてしまう。
電車やバスの遅延などは言うまでもありません。
私がこれまで所属してきた事務所にいた人たちにも迷惑をかけたでしょう。
これまで四つの事務所を経験してきたけれど、以前までの三つは全て倒産していました。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:35:49.83 ID:2rdIn1Hc0
その後、今のプロデューサーさんに拾われ、私は現在この事務所にいます。
またもや迷惑をかけてしまうのではないかとこの体質のことを打ち明けたとき、彼はひとつ提案をしました。
P『うちの事務所にはさ、めちゃくちゃ運がいいお姉さんがいるんだ』
P『その人とユニットを組んでお仕事してみよう。そしたら不安も晴れるよ』
そのお姉さんというのが茄子さん――鷹富士茄子さん。
私より七つ年上の茄子さんはプロデューサーさんの言う通り常軌を逸脱した幸運の持ち主で、私とはまるで対照的でした。
おみくじの類では毎回大吉、ガラポンを回せば必ず特等を引く。
お年玉付き年賀状は全て当選し、どんな荒天の予報でも彼女が出掛ければ快晴と変わる。
そんな彼女だからいつもにこやかで、周りもまたそれに引っ張られて笑顔を咲かせていました。
幸せが幸せを生む好循環。彼女は私の理想としているアイドル像を実現させていました。
私の不幸は相殺されたのか、それとも掻き消されたのか。
それはよく分からないけれど、お仕事においては、今のところ大きな不幸が襲ってくることはありませんでした。
せいぜいたまに機材の調子が悪くなったりするくらいで、私は安心してアイドルを続けることができていました。
だけど――
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:36:18.80 ID:2rdIn1Hc0
ほたる(次のライブは、ひとりで……)
プロデューサーさんの意図はわかっています。
もうそろそろ茄子さんから独り立ちさせなければいけないと考えているのでしょう。
それは正しい。私も、いつまでも彼女におんぶにだっこのままでいいとは思っていません。
ほたる(だけど……)
胸に広がり続ける波紋はいつまでも止むことはありませんでした。
勝手に鳴り響く不協和音が体の内から起こり、私の脳を絶えず揺さぶりました。
取り返しのつかないことをした、そう訴えかけられている気がしました。
ほたる(だけど……)
だけど。
私は諦められませんでした。
茄子さんの手を借りずともひとりでアイドルとして活躍し、私の手で皆を幸せにしたい。
そんな夢を手放すことができなかったのです。
こんな身の丈に合わない夢、諦めてしまえばいい。壊してしまえばいい。そうすればもっと楽に生きられる。
そんな考えが頭をよぎったことも一度や二度ではありませんでした。しかしそのたび私はそれを振り払いました。
私の夢は既に私の存在意義と化していました。
それを否定することは私という存在と歴史を踏み躙ることと同義でした。
それ故、私は自分の夢を諦められませんでした。
自分で自分を破壊することができませんでした。
畢竟、私の最大の不幸はそれでした。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:36:47.14 ID:2rdIn1Hc0
・
・
・
・
・
ソロステージの話をもらってから四か月――
ハードなレッスンの日々を経て、私は当日の朝を迎えていました。
六時に設定していたスマートフォンの目覚ましアラームを止め、ベッドから出ます。
もう三月ですが、まだまだ朝は寒い。ぶるっと体が震えます。
インスタントのココアを作って温まろう、そう思ったのですが電気ポットの調子がよくありませんでした。
仕方ないのでそれを諦め、洗面所に行って顔を洗いました。
水がくるくると回り、排水溝に流れていく。何の気なしにそれをぼんやり見詰めたのち、蛇口を閉めました。
リビングに戻ると昨夜のうちにコンビニエンスストアで買っておいたおにぎりに手を付けます。
ライブの当日に料理をするとどんなトラブルが起きるかわかりません。
リスクをできるだけ減らすこと、この不幸体質と付き合ううちに私はそれを身にしみつかせていました。
身支度を整え、忘れ物がないか入念にチェックします。
まだ会場入りには早い時間でしたが、移動の際のトラブルを考慮すると早いに越したことはありません。
玄関で折り畳み傘をバッグに忍ばせ、私は家を出ました。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:37:14.91 ID:2rdIn1Hc0
案の定電車が遅延しましたが、致命的なものではなく、私は無事に会場に着くことができました。
一番乗りだったようで、楽屋には誰もいませんでした。
ひとりで段取りのチェックをしたり、歌詞や振り付けの確認をします。
少しするとプロデューサーさんや共演者の皆さんが来たので挨拶をします。
十一時のリハーサル開始まで着々と準備が整っていました。
初めてのソロデビュー。その時が刻一刻と近づいていることに胸が高鳴ります。
私は興奮していました。いよいよ私の夢を叶えることができるのではと、そう思っていたから。
ですが――
それは、前触れもなくやってきました。
午前十時五十三分。そろそろ舞台裏へ向かおうと腰を上げた、その時でした。
ほたる「ひぁっ……!?」
建物が揺れたのです。――地震。
さあっと体が冷えるのがわかりました。やはり逃れられないのか、そんな思いが頭をよぎりました。
P「ほたる!」
プロデューサーさんは私の肩に手をやって、体勢を低くするよう促しました。
照明がついたり消えたりを繰り返していましたが、揺れは案外すぐ収まり、照明もすぐ安定しました。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:37:42.64 ID:2rdIn1Hc0
ほたる(よかった……)
ほっと胸を撫で下ろします。
しかしすぐハッとなってかぶりを振ります。私は無事でも他の人がどうかはわかりません。
もしかして作業中のスタッフさんが何らかの怪我に見舞われたりしているかもしれません。
言わずとも理解してくれたのか、プロデューサーさんは、
P「今からスタッフさんたちの安否を確認してくるから、ほたるはここで――」
そう言おうとしたのですが、けたたましい音によってそれは遮られました。
不安を煽る甲高いサイレンの音。それが外から響いてきたのです。
『怪獣が出現しました。落ち着いて避難してください』
『繰り返します。怪獣が出現しました。落ち着いて避難してください』
続いて、そんなアナウンスの声が。
抑揚をつけながらもきっぱりと、それでいて固い声質で危機を伝えます。
『怪獣が出現しました。住人の皆さんは直ちに避難してください』
『繰り返します。怪獣が出現しました。住人の皆さんは、落ち着いて避難してください』
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:38:21.44 ID:2rdIn1Hc0
P「……ほたる!」
プロデューサーさんが私の手を取ろうとして、「熱っ!」と叫んで引っ込めました。
ですが気にしている余裕もなかったようで、代わりに手首を掴んで引っ張ります。
彼に連れられて一目散に廊下を駆け、非常口から会場を出ます。
瞬間、轟音が鼓膜を揺らしました。
頭蓋に振動が走り、思考に電流が走ります。
悲鳴が上がり、それが街中に伝播します。
恐怖が恐怖を呼ぶ悪循環。
至る所から悲鳴や怒号が飛び、車のクラクションが鳴り、そしてそれらを掻き消す地鳴りと破壊音が響き渡ります。
ほたる(何が、起きて――)
私はそれすら分かっていませんでした。
人の逃げる方向に従い、プロデューサーさんに手首を握られて走るだけ。
いったい何が。これも私の不幸が呼び寄せたことなのか。
好奇心なのか責任感なのか。私は轟音の源である背後を振り向きました。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:38:49.83 ID:2rdIn1Hc0
怪獣「――――」
そこにいたのは――人型の巨大ロボットでした。
黒をベースとし、全身に隈なく幾何学的な白いラインが走っています。
鋭角的な肩当てや、V字型になっている頭部を見ると、豪壮な甲冑を着込んだ西洋騎士にも見えました。
その頭部にはバイザーのような形をした青白い発光体があり、それが怪獣の眼に見えました。
そして――
ほたる「…………」
その眼がじっと私を見ている。
そう思えてなりませんでした。
P「ほたる!」
ほたる「!」
知らぬ間に足が止まっていたようで、プロデューサーさんの声が飛びます。
腕を引っ張られ、またも走り出します。
頭が混乱します。何でこんなことになっているんだろう。
今さっきまで夢が叶えられると期待していたはずだったのに。
ずっと走り続けていたせいで脚も痛み出します。
息が切れ、小刻みな喘鳴が少しずつ私の精神を削り取っていきます。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:39:17.88 ID:2rdIn1Hc0
グオオオオオオン……という重々しい音が背後から聞こえてきたと思うと。
凄絶な破壊音がし、同時に、私の全身から汗が噴き出ました。
――危ない。
自分の身に危機が迫っている。私はそれを本能で察知していました。
一斉に鳥肌が立ちます。何物かが空気を切る音を耳が捉えます。
巨大な何かが背後に近づいてきている、それを感知します。
振り返ると空中に瓦礫が浮かんでいました。
浮かんでいるのではありません、落下していました。
視界の中でそれが急速に巨大化していきます。
さっきまで石ころみたいな大きさだったのに、今では一軒家一戸分はありそうな大きさに――
P「危ないっ!!」
私の体が突き飛ばされます。
視線が空から逸れ、地面の方に転じます。
そのまま私は道路に倒れ込みました。
咄嗟に突き出した手で顔を守りましたが、膝をすりむきました。
直後、私の身が飛び上がりそうな揺れが起こります。
突風が吹き、粉塵が舞います。細かいコンクリートの破片が私の背中に降り注ぎました。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:39:46.76 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「……?」
何が起きたか分からず、私はすぐさま立ち上がってプロデューサーさんの方を振り返りました。
そこにあったのは巨大な建物の瓦礫でした。私の背丈の二倍くらいはありそうなそれが目の前に立ち塞がっていました。
いつの間にか街中に響いていた悲鳴がなくなっていました。
サイレンとアナウンスと、怪獣の地響きだけが街の空気を震わせていました。
足元に何かが触れました。
目をやると、赤い水溜りが広がり、私の爪先にまで流れてきていたのです。
それは瓦礫の下から広がっていました。
そしてその真ん中に、何かがありました。
肌色で、生々しい質感を持った腕でした。
私がずっとずっと何度も何度も見返してきた腕でした。
ほたる「いや…………」
何が何だか分からなくなっていました。
心と体がきれいに分断され、心もまた二分されていました。
何かを口から迸らせている自分と、それを冷静に見下ろしている自分がいました。
しかし程なくして何もかもが収束し、一致し、私は全てを理解しました。
私の喉は痛いほどに叫び、私の心は絶望を叫んでいました。
ほたる「嫌ああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!」
絶叫が響き、サイレンがうなり、轟音が全てを破壊し、呑み込み、巻き込み、うねり――
そしてそれらは渦を巻き暗転する視界と共に――――
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:40:15.99 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「――――!!」
――ピピピピピピッッ!!
けたたましい目覚ましアラームの音が、部屋に響いていました。
ほたる「…………?」
ガタガタと体が震え、全身が熱い。
まるで全力疾走をした直後のように息が切れていて、はぁ、はぁと浅い呼吸を繰り返している。
どうして……?
ほたる「……?」
何か、嫌な夢でも見ていたのでしょうか。
寝汗がぐっしょりで、まずはシャワーを浴びなきゃと思わせられました。
今なお鳴り響いているアラームを止めます。
スマートフォンのデジタル時計はちょうど朝六時を示していました。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:40:44.50 ID:2rdIn1Hc0
さっとシャワーを浴びたのち、洗面所で歯を磨きます。
くるくると回りながら排水溝に吸い込まれていく流水を見ながら、私はふと首を傾げました。
昨夜のうちに買っておいたおにぎりを食べることにします。
しかし何かが変でした。温めてもいないのにお米が熱くなっていたのです。
ほたる「……?」
何かが引っ掛かる。何か重要なことを忘れている気がする。
考え込もうとして右手を頭に当てた時でした。
ほたる「熱っ……」
すぐさま手を引っ込めます。自分の手のひらを見詰め、そっとほっぺたに触れさせてみます。
――熱い。異常なほど熱を持っていました。
ほたる「風邪……?」
体温計を腋に挟んで計ってみましたが、平熱でした。
ということは手のひらだけが熱くなっているのです。何かの病気なのでしょうか。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:41:14.39 ID:2rdIn1Hc0
いや、それよりも――
さっきも感じた違和感。それはデジャヴに近いものでした。
頭の中の切れ端に引っ掛かり、しかしその正体が分からないから、胸の奥にもどかしさが募ります。
ほたる「……しっかりしなくちゃ」
発熱している両手で頬をぱしっと叩きました。
今日は念願のソロデビュー。私の夢を叶える日なのですから。
テキパキと朝食を済ませ、身支度を整えます。
忘れ物がないか入念にチェックし、玄関に出ます。
玄関のチェストの上に置いてある折り畳み傘。
それにも強烈な既視感を覚えましたが、無視してバッグに突っ込みました。
・
・
・
P「そろそろ行くか?」
楽屋。プロデューサーさんは少し不思議そうな顔をしながら私にそう訊きました。
私がしきりに壁の時計に視線を送っていたからでしょう。
しかし私が時間を気にしていたのはリハーサルの開始時間のせいではありませんでした。
なら何かと訊かれれば、それは答えられない。分からないのです。何か不安めいた感情が胸に渦巻き、私の眼を時計の針に誘導してしまうのです。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:41:59.16 ID:2rdIn1Hc0
針は十時五十分を指していました。
確かに、正体不明の不安は関係なく、そろそろ舞台裏に向かうべき時間です。
ほたる「はい。……行きます」
楽屋を後にし、廊下を歩いていきます。
カツン、カツン、という二人分の足音が響きます。
カツン、カツン――――
プロデューサーさんの革靴と、私のブーツの足音。
リノリウムの廊下に靴底が触れるたび、まるでそこから波紋が広がるように、音が広がっていきます。
そしてその音は私の心の奥底を震わせ、幾重もの波紋となるのです。
広がり、絶えず、止まない、不協和音を奏でながら、五感とは違う感覚を呼び起こすのです。
ほたる「プロデューサーさん」
耐えられなくなって、私は足を止めました。
ほたる「今、何時ですか……?」
P「ん? えーっと、十時五十三分だな」
怪訝そうな顔をしながら腕時計を確認するプロデューサーさん。
十時、五十三分。その数字を耳にし、私の中でガチャリと、鍵が外れた音がして――
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:42:27.80 ID:2rdIn1Hc0
――――ドンッ!!!
地面をどよもす音が響いたかと思うと、建物が揺れ始めました。
ほたる「……!」
P「ほたる!」
私の肩に手をやり、体勢を低くするよう促すプロデューサーさん。
ああ、これは。これは。これは――
ほたる「怪獣……」
P「え?」
揺れが止むと、今度は外からサイレンが聞こえてきます。
『怪獣が出現しました。落ち着いて避難してください』
『繰り返します。怪獣が出現しました。落ち着いて避難してください』
聞いたことがあるアナウンス。
台詞の一字一句も、声の波も、全部記憶にある。
そして、これから起こることも――
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:43:00.73 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「に……逃げましょう……!」
私は急いでプロデューサーさんの手を握りました。すると、
P「熱っ!」
咄嗟にプロデューサーさんが私の手を振りほどきます。
ハッとなって私の顔を見詰め、ぱちぱちと瞬きします。
だけどそんなことは後回しだと考えたのか、立ち上がると共に私の手首を握り、走り出しました。
ほたる(これじゃ、また……)
また、同じことが起こってしまう。
どうにかして変えなければならない。私はプロデューサーさんの背中に呼び掛けました。
ほたる「プロデューサーさん! 非常口じゃなくて、正面から出ましょう!」
P「ダメだ、非常口の方が近い」
ほたる「お、お願いします! 正面からの方がいいんです!」
こちらを振り返るプロデューサーさんの顔は怪訝そうでしたが、頷いて進路を変えてくれました。
確か夢の中(?)では非常口から出たら怪獣に出くわしたはず。正面から出れば逃げられるはずです。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:43:33.49 ID:2rdIn1Hc0
しかし――
ほたる「はぁ、はぁ、はぁっ……」
息を切らしながら正面玄関から出た直後のことでした。
私たちの目の前に、あのロボット怪獣が降り立ったのです。
P「――危ないっ!!」
怪獣の眼がキラリと光ったと同時に、私の体は突き飛ばされました。
目の前を駆ける金色のレーザー光線。タイル張りの道を砕き、無数の瓦礫と砂礫を巻き上げます。
うわあっという男の人の短い悲鳴が上がったと同時に、プロデューサーさんの姿が見えなくなりました。
ほたる「はっ、はっ、はっ…………」
砂埃が拡散し、薄くなります。
そこに、プロデューサーさんの姿はありませんでした。
ほたる「どうして……」
全身が震え出す。両手で頭を抱え、髪をくしゃくしゃに搔き乱す。
ほたる「嫌ああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:44:00.95 ID:2rdIn1Hc0
私の喉が叫び声を上げたその時でした。
私は、私の服の中から光が溢れ出しているのに気付きました。
恐る恐る襟を引っ張り、中を覗いてみます。
アクセサリーは何も身につけていません。キャミソールや下着を透かして、光はその奥にありました。
私の体の中でした。
丸い球体をした金色の光が私の体内に存在し、光を放っていたのです。
輝きを増していくその光に目が眩みます。
瞬間、全身が捩じれるような感覚に襲われます。
まるで排水溝の渦の中に吸い込まれているかのよう。
足元の感覚がなくなり、どっちが天でどっちが地か分からなくなります。
前後不覚の状態で私の体は回り続け、どこかへ吸い込まれ、そして――
ほたる「――――ハッ!!」
私はまた、ベッドの上で目を覚ましました。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:44:28.83 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………」
今度は覚えている。震える手を見詰めます。
建物の揺れ、けたたましいサイレン、怪獣の襲来、発熱した手、プロデューサーさんの死――
それらの悍ましい光景がはっきりと脳内にこびりつき、私の体はぐっしょりと汗に濡れていました。
ほたる「あれは……夢じゃ、ない……」
胸に手を当てます。熱い手のひらが更に発汗を促します。
肩で息をしながら、私は必死に頭を動かします。めちゃくちゃに乱れた思考を何とか形にしようとします。
目覚ましアラームを止め、スマホで時間を確認します。六時ちょうど。日付も変わっていません。
ほたる「会場に、行ったら……」
十時五十三分に建物が揺れ、怪獣の出現を知らせるサイレンが鳴る。
一度目は非常口から、二度目は正面玄関から逃げた。
しかしどちらも怪獣がすぐ近くに現れた。
そしてプロデューサーさんが私を庇い、命を落とす……。
ほたる「それから……ここに、戻ってくる……」
何故かは分かりません。だけど実際に起こっていることでした。
あの胸の中の光が関係しているのでしょうか。だとしたら、これは私が引き起こしたことなのでしょうか。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:44:56.24 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「……うぅぅぅ~~~~~~っ!!!」
頭を抱え、ぐしゃぐしゃに髪を搔き乱します。
どうして、どうして、どうして。どうしてこんなことが起きているのか。
どうして、こんな訳の分からない現実に襲われなければならないのか。
ほたる「う、うぅぅっ、ひぅぅっ」
自然と嗚咽が漏れ、溢れ出した涙が布団に落ちていきます。
布団を顔に押し当て、私は叫びました。声にならない声で。
でも、その行為には何の意味もありませんでした。
ほたる「はぁ、はぁ、はぁっ……」
ひとしきりそうした後、私はばたりと倒れ込みました。
ぼんやりと天井を見詰めます。寝汗が酷く、体を冷やしていきます。
それでも私は無為に時間を浪費していました。
ほたる(警察に行って話を聞いてもらう? いや、きっと誰も信じてくれない)
ほたる(こんな私の言うことなんか、誰も……)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:45:23.99 ID:2rdIn1Hc0
ほたる(このまま、家でじっとしていたら……?)
少なくとも、私があの場に居合わせることはなくなる。
でも私だけ助かったところで、多くの人が不幸になることに変わりはありません。
ほたる(………………)
どうすればいいのだろう、考えが浮かんでは消え、訪れては過ぎ去ります。
目を閉じ、瞼の裏の温度を感じていると、いつの間にかうつらうつらとしていました。
いくら時間が経ったのでしょう、私はスマホの着信音で目を覚ましました。
プロデューサーさんからメッセージが届いていました。「どうした? トラブルでもあったか?」と。
時間表示は八時四十五分を指していました。完全に遅刻です。
ほたる(プロデューサーさんに、打ち明ければ……)
そうも思いました。警察は信じてくれなくても、プロデューサーさんならもしかしたら。
しかし――先の二回、私を庇ったことで彼は命を落としました。
彼を巻き込めば、また同じことが繰り返される危険性があります。
ほたる(ほんとうに、どうしたら……)
頭を悩ませます。十五分おきに彼から連絡が入りましたが、私は答えられませんでした。
メッセージ、メール、電話、心配されていることが手に取るようにわかってしまいます。
そして七回目の連絡が来た十時十五分。私は通話ボタンを押しました。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:45:52.25 ID:2rdIn1Hc0
P『ほたる!?』
ほたる「……ごめんなさい、プロデューサーさん」
P『一体どうしたんだ? 何かトラブルがあったのか? 大丈夫か?』
真摯な声で質問を繰り返すプロデューサーさん。
胸が痛みます。
ほたる「あの……風邪を、ひいたみたいで……それで、寝込んでいて……」
P『風邪? そんなに酷いのか? 体温、計ってみたか?』
ほたる「えっと……三十九度――」
そこで私は電話を切りました。
すぐさま電話がかかってきます。しかし私はそれに応じませんでした。
少しして電話が止み、部屋が静かになりました。
恐らく、車に乗り込んだのでしょう。
こうすればプロデューサーさんは会場から離れて私の家に来てくれるはずです。
そうなれば彼が怪獣に襲われることにはなりません。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:46:20.44 ID:2rdIn1Hc0
ほたる(……ごめんなさい……)
自分の知っている人だけ助けようなんて、最低の発想です。
人を幸せにするアイドルになりたいはずだったのに、こんなの矛盾しています。
布団の中で自分の体を抱きしめながら、私は時間が過ぎるのを待ちました。
十時五十分、五十一分、五十二分――
着々と時間が進んでいきます。五十三分と表示され、私は目を瞑りました。
ちょうど会場の近くに怪獣が出現する頃合いです。
ほたる「――!?」
しかし、そうはなりませんでした。
私の部屋が揺れたのです。窓の外から地鳴りが響いてきたのです。
ほたる「どうして……」
少し間を置いてサイレンが鳴り響きます。
怪獣の足が地面を踏みしめる重々しい轟音が聞こえてきます。
パジャマのまま家を飛び出し、表に出ます。
怪獣が居ました。私の住むマンションの、すぐ近くに。
ほたる「どうして……!!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:46:49.32 ID:2rdIn1Hc0
そして、最悪なことに。
P「ほたる!!」
背後からプロデューサーさんの声が聞こえてきて、私のそばに駆け寄ってきました。
P「大丈夫だったか!? 早く逃げよう!」
怪獣の眼が私を見詰めます。
私の体は石になったように動きません。
怪獣の右手に光が纏われ、それが銃のような形になりました。
その銃口がこちらを向きます。私に、向けられます。
P「危ないっ!!」
視界が閃光に満ちると同時に、私の体は跳ね飛ばされ、同時に爆音が耳をつんざきました。
立ち上がると同時に背後を振り返ると――道路にぽっかり穴が開き、プロデューサーさんの姿はどこにもありませんでした。
ほたる「どうして……どうしてぇぇえええええっっ!!!」
絶叫と共鳴するかのように胸の奥に光が溢れ、私の体を覆い尽くします。
またあの感覚。宙に浮かんだように前後不覚になり、どこかに吸い込まれる感覚。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:47:17.81 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「――っ!!」
そして気付くと、私は部屋のベッドの上、目覚ましアラームの音の中にいました。
ほたる「うぅぅぅ……ぁああああああああああああ!!!!」
ほたる「ぁあッ、ああっ!! あああああああああっっ!!!」
喉が枯れるほど叫び、私は泣きだしました。
あの怪獣は私を狙っているのです。だからこちらに来たのでしょう。
ならば成す術がない。十時五十三分、私がいる場所はあの怪獣によって踏み躙られるのです。
ほたる「うぅぅぅうう~~~~~~っっ!!! あぁぁあああ……!!!」
何度やり直しても、もうどうすることもできない。
私がいる限りあの怪獣は現れ、皆が不幸になる。
どこへ行っても、逃げ場所なんてないのです。
ほたる「ああぁぁああううううう……っっ、うっ、ひぐっ」
誰に頼ることもできない。頼ればその人を不幸にしてしまう。
私という不幸の病原菌がこの世に居座り続ける間、それは永久に続くでしょう。
そして私は何度もやり直し、その事実を突きつけられ続けるのでしょう。
ほたる「…………いや」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:47:45.92 ID:2rdIn1Hc0
頭の中に雷光が走ったかのようでした。
ほたる「ひとつだけ……ひとつだけ、手がある」
私はスマホを手に取り、アドレス帳から「鷹富士茄子」の名前を探しました。
茄子『……はぁ~い……?』
電話に出た茄子さんの声は明らかに眠たげでした。
当然でしょう、朝の六時なのですから。興奮して配慮できていなかったことを反省します。
しかし今はそれどころではありません。一刻も早く確認しなければなりません。
ほたる「茄子さん、今日の私のライブ、見に来ますか?」
茄子『え? それはもちろん~行かせてもらいますけど』
ほたる「あ、あのっ、私やっぱり不安で……だから、リハの前にも一度茄子さんに会っておきたくて」
茄子『……ほたるちゃん……』
ほたる「お願いします、あの……一生のお願いです。だから……」
すると受話器の向こうで茄子さんがくすりと笑いました。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:48:15.63 ID:2rdIn1Hc0
茄子『わかりました~、かわいいほたるちゃんの望みなら。リハは何時ですか?』
ほたる「……! 十一時です。なので、十時半くらいにお会いできたら」
茄子『了解しました~。じゃあ、十時半にまた』
ほたる「は、はい……! ありがとうございます!」
胸に希望が湧いてきました。
茄子さんなら。皆を幸せにできる茄子さんであれば、私の不幸なんて払いのけて、怪獣すら跳ね飛ばしてしまうかもしれません。
私は彼女の幸運を間近で見てきました。
彼女がいれば大丈夫。そう信じることができました。
ベッドから下り、私は身支度を始めました。
・
・
・
P「どうしたほたる? まだ時間はあるぞ?」
ほたる「は、はい。そうなんですけど……」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:48:48.01 ID:2rdIn1Hc0
そして会場。
いつも通り一足先に入り、段取りなどを確認し、リハーサルに備えていたのですが――
約束の時間、十時半を過ぎても茄子さんが来ません。
まさか朝早くの約束だから忘れてしまったのでしょうか。茄子さんに限ってそんなことないとは思うのですが……。
十時三十三分。私のスマートフォンが鳴りました。
掛けてきたのは茄子さん。私は急いで通話ボタンを押しました。
ほたる「か、茄子さん……!」
茄子『ごめんなさい~っ! タクシーで行く予定だったんですけど、ちょうど渋滞が起きちゃってて、間に合いそうもなくて』
さあっと、全身から血の気が引きます。
立っていられるのが不思議なくらい、私は全身の感覚をなくしていました。
茄子『うーん、こんな日もあるんですねえ、珍しい……。あの、ほたるちゃん? 聞いてますかー?』
――ガツッ。
手からスマホが滑り落ち、床に落ちて画面が消えました。
プロデューサーさんが驚いて私に何か話しかけてきます。
でも、何も頭に入りませんでした。「外の空気を吸ってきます」、口をそう動かして、私は楽屋を出ました。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:49:18.48 ID:2rdIn1Hc0
幸運の茄子さんが、不運にも渋滞に捕まって会場に来られない――
これは「不運」ではありません。「幸運」だからこそです。
幸運だから、不幸の私がいる場所に来られないように、神様が仕組んだのでしょう。
悪いのは怪獣ですらない。疫病神の私だったんだ。
ふらふらと道を歩いていきます。
キーーンという音が空中から聞こえ、ロボット怪獣が空から飛んできます。
瞬く間に大きくなったその影は地上に着地し、地面を揺らしました。
一瞬の静寂の後、悲鳴が上がり、人々が逃げ始めます。
サイレンが鳴り、怪獣出現を知らせるアナウンスが街に響きます。
人の波とは逆に、私は怪獣の方へ近づいていきます。
顔を上げると、目が合いました。重々しく足を持ち上げ、怪獣が一歩を踏み出します。
目と鼻の先まで近づいて、私は大きく溜め息を吐きました。
重い荷物を下ろしたように、心が軽くなっていました。
そうだ、最初からこうすれば良かったんだ。私がいなくなればみんな幸せでいられるんだ。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:49:47.97 ID:2rdIn1Hc0
怪獣の足が上がり、私の頭上を覆います。
私の体はその影に呑み込まれ、強い圧迫感を覚えます。
これでいい、これでいい、これでいい――
私がいなくなればいい、これで全部上手くいく――
――よくないよ。
――何もよくない、何も上手くいかない、私がいなくなったところでどうにもならないよ。
何故かそんな声が聞こえます。
どこからでしょうか。私の内から?
でももう、何を思おうがこれで終わりです。
怪獣の足が下ろされます。数秒後、私はぺしゃんこに押し潰されてしまうのです。
プロデューサーさん、茄子さん、事務所のみんな、ありがとう。
こんな私を応援してくれたファンのみんな、ありがとう。
私をこれまで育ててくれたお母さん、お父さん、ありがとう――
走馬灯が巡り、たくさんの人の顔が過ぎっては消えていきます。
さようなら――、ダメだよ――、これでいい――、よくないよ――
そんなざわめきを黙殺するように、私は瞼を下ろしました。
頭上の存在感が徐々に近づき、圧迫感が強まり、そして――
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:50:15.84 ID:2rdIn1Hc0
「――――危ないっ!!」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:50:44.56 ID:2rdIn1Hc0
そんな叫び声がした後、私の体は宙に浮かんでいました。
直後、すぐ近くから響く轟音。怪獣の足が下ろされた音です。
また? そう思いましたが、違いました。
男の人の声でしたが、プロデューサーさんではありませんでした。
私の体を抱きかかえていたのは、見ず知らずの青年でした。
ネイビーのデニムジャケットに、オレンジ色のTシャツ。
癖っ毛は4:6くらいで分けられていて、険しい顔つきもどこかあどけなさを感じさせました。
??「何であんなところにいたんだ、危ないだろ! 早く逃げなきゃ」
でも、それが誰かということを思うより先に、私の口は勝手に動いていました。
ほたる「どうして――……」
??「え?」
ほたる「どうして、助けたんですか――……」
私の頬に熱い感触が一筋落ち、それと同時に、意識が溶けて消えていきました。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:51:15.02 ID:2rdIn1Hc0
畢竟、私の最大の不幸は。
自分の手で、自分を破壊できないことなのだ。
存在しているだけで周りの全てを不幸にしていると自覚していてもなお。
私は、私を殺せないでいる。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:51:47.71 ID:2rdIn1Hc0
(二)
リク「――異次元人ギギ?」
星山市天文台地下500メートルに位置する秘密基地。
“星雲荘”と名付けられたその場所で、朝倉リクは画面越しにAIBのゼナと話していた。
ゼナ『そうだ。スパイ活動をしていた奴らを捕らえ、吐かせた。どうやら地球侵略計画を立てているらしい』
リク「侵略計画……!」
ゼナ『今からデータを送る』
画面が分割され、横半分にその怪人の姿が映る。
黒い体をベースとして、白いラインで隈なく幾何学模様が描かれている。
ゼナ『ギギ族は我々の世界とは異なる次元に住む種族だ。だがその次元が何らかの原因で崩壊の危機にあり、こちらの世界への移住を計画したらしい』
リク「移住って言ったって、どうやって?」
ゼナ『奴らは高度な科学力を持ち、異なる次元間を自由に移動できるゲートを発明している』
ゼナ『ただ、通常はそれでも二、三人の移動が限度のようだ。そのため、二千億人の住人全てを移送できる大規模なゲートを作ろうとしている』
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:52:15.34 ID:2rdIn1Hc0
リク「『作ろうとしている』ってことは……まだ完成してないってことですか?」
ゼナ『ああ。そのためには膨大なエネルギーが必要らしく、しかもそれは崩壊の危機に瀕している彼らの次元では賄えない』
ゼナ『そのエネルギー源として目を付けたのが、我々の世界に散らばるウルトラマンキングの力ということだ』
リク「リトルスター……!」
ゼナ『そう。奴らはリトルスターの保有者を襲撃する計画を立てている』
ゼナ『その力を使い、ゲートを完成させ、我々の世界を侵略しようとしているんだ』
リク「なんてことを……」
ペガ「そのギギって奴らは強いの?」
ゼナ『我々が対応した個体は雑魚だった。しかしリトルスターを狙う際には恐らくレギオノイドが使われるだろう』
リク「レギオノイド……」
レム『ベリアル軍が所有していたものを、奪ったのでしょうか』
ゼナ『そのように言っている。この間のダダが駆っていた個体のように、ギギオリジナルのカスタマイズもされているらしい』
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:52:45.79 ID:2rdIn1Hc0
リク「ギギが現れる場所、リトルスターの保有者の居場所はわかるんですか」
リクがそう訊くと、ゼナは首を横に振った。
ゼナ『残念だが……奴らは完全に神出鬼没だ。リトルスターの保有者が先に見つかれば我々で保護できるのだが……』
レム『ギギ族は高度な科学力を有しています。私たちより先に保有者を見つけ出す可能性も十分にあると思われます』
リク「そうか……」
ゼナ『我々も二十四時間体制で街を見張るが、君たちにも協力を要請したい』
リクは神妙にうなずいた。
リク「もちろん。レム、高い数値の反応が出たらすぐに報告して。僕が寝てても起こしてよ」
レム『了解しました』
そして、それから四日後。
午前十時五十分、リトルスターの反応がキャッチされたとレムが伝えた。
リク「レム!」
レム『はい。エレベーターで転送します』
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:53:16.17 ID:2rdIn1Hc0
現場に着いたリクはまず逃げ惑う雑踏に目を向けた。
しかし、
レム『リク、そちらではありません。逆です』
リク「逆?」
そうレムに言われレギオノイドの方に目を向ける。
すると、何と怪獣の方へ歩いていく少女がいた。慌てて走り出す。
近づくにつれ、彼女の横顔が見て取れ、リクは不思議に思った。
その表情は疲労や諦念が見て取れ、そしてそこにある種の決意が混じっていた。
判断能力をなくしているのではない。何かの意図をもって怪獣に近づいているのだ。
レギオノイドが重々しく足を持ち上げる。
それが振り下ろされると同時にリクは地面を蹴った。
リク「危ないっ!!」
リクの体には超人的な能力が宿っていた。
その瞬発力は二人の距離を一瞬にして詰め、彼女の体を抱き留めながら、道の反対側へ転がった。
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:53:46.02 ID:2rdIn1Hc0
リク「何であんなところにいたんだ、危ないだろ! 早く逃げなきゃ」
少女の顔を見ながらそう叫ぶ。
だが返ってきたのは思いもよらない言葉だった。
少女「どうして――……」
リク「え?」
少女「どうして、助けたんですか――……」
そしてそのまま少女は目を閉じ、ぐったりと力が抜けた。
意識を失ってしまったようだ。その頬には、一筋涙が伝っていた。
リク「…………。ライハ!」
その呼びかけに応じて、すぐさまエレベーターでライハが昇ってくる。
少女を彼女に預け、リクは変身アイテム“ジードライザー”を構えた。
リク「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:54:17.32 ID:2rdIn1Hc0
リク『――融合!』
リクがウルトラカプセルを起動する。
一本目は光の戦士、「ウルトラマン」のカプセルを。
リク『アイ、ゴー!』
二本目は闇の戦士、「ウルトラマンベリアル」のカプセルを。
ジードライザーを起動し、ナックルに装填した二本のカプセルをスキャンする。
リク『――ヒアウィーゴー!』
≪フュージョンライズ!≫
リク『決めるぜ、覚悟! はぁああ……っ、はっ!』
スキャナーの中央に青と紫の光が走り、二重螺旋を形成したそれらが混じり合う。
赤く染まった光が放たれ、リクの掛け声とともに、彼を本来の姿に変貌させていく。
リク『――ジーーーーード!!!』
≪ウルトラマン! ウルトラマンベリアル!≫
≪ウルトラマンジード! プリミティブ!!≫
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:54:48.18 ID:2rdIn1Hc0
ジード「――シュアッ!!」
レギオノイドの前に降り立ったのはリクの変身するウルトラマン――ウルトラマンジード。
銀・赤・黒を基調とした体躯。何より特徴的なのは縦に長く、鋭い瞳。
ギギ『成程、これがベリアルの息子……ウルトラマンジードか……!』
そう、それこそが彼の受け継いだ遺伝子を如実に表すものだった。
悪のウルトラ戦士、ベリアルを親に持つウルトラマン。それでいて正義の心を持つヒーロー。
それが彼、ウルトラマンジードだった。
ジード「ハァァッ、シュアッ!」
独特の構えから低い体勢となり、レギオノイドに向け走り出す。
レギオノイド「ギ、ギ、ギ」
レギオノイドが眼からビームを放つと同時に飛び上がり、その勢いのまま膝蹴りを叩きこむ。
ジード「テヤッ!」
よろめいたところを見て胴体にパンチを入れる。
ゴン、という鈍い音が鳴り、攻撃したジードの方が痛そうに手を振った。
ジード「グッ……」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:55:16.78 ID:2rdIn1Hc0
レギオノイド「ガ、ギ、ギ」
レギオノイドの右腕に光が纏われると、拳状だった手が長いドリルに変わった。
レギオノイド「ギュ、ガ、ギ、ギ、ギ」
ジードの胸にその切っ先を向ける。
激突と同時に火花が散り、ジードは背後に突き飛ばされた。
ジード「ジァッ……!」
ギギ『ハハハ! 我らギギ族の科学力で改造したこのレギオノイドのパワー、とくと味わえっ!』
ドリルを回転させながらレギオノイドが接近してくる。
刺突攻撃を転がりながら躱す。しかし狭い街中だ、逃げ場所にも限度がある。
レギオノイド「ギュ、ガ、ガ、ギ、ギ」
ジード「テアァ……ッ!!」
再びドリルに突き飛ばされたジードは後方の建物に倒れ込んだ。
ウルトラマンの重量に押し潰され、粉々に砕け散ってしまう。
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:55:53.80 ID:2rdIn1Hc0
ジード『レッキングリッパー!』
瓦礫のなか身を起こし、体の前で腕を交差させ、溜めたエネルギーを光刃にして放つ。
レギオノイド「ギ、ギ、ギ、ギ」
レギオノイドは即座にドリルからビーム光線を放ち、空中で相殺した。
恐らく搭乗して操っているのもゼナの言う雑魚ではなく、軍人のように高い戦闘力を持つ者なのだろう。
出し惜しみをしていたらやられてしまう、そう判断する。
レム『リク。カプセルの交換を提案します』
リク『わかってる! 反撃開始だ!』
リクは装填しているカプセルをセブンとレオのものに変え、スキャンした。
≪フュージョンライズ!≫
リク『燃やすぜ、勇気! ――ジーーーーード!!』
≪ウルトラセブン! ウルトラマンレオ!≫
≪ウルトラマンジード! ソリッドバーニング!!≫
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:56:29.04 ID:2rdIn1Hc0
立ち上がったジードの姿が光に包まれ、変貌する。
今度は赤を基調として、鋼の鎧を纏っているような姿――“ソリッドバーニング”だ。
ジード「ハァァァ……ッ、ハッ!」
構えをとると同時に背中のエグゾーストポートから蒸気が噴き出す。
悠々としているレギオノイドに接近し、再び拳を叩きこんだ。
ギギ『グゥッ!?』
今度はレギオノイドが後退する。
ソリッドバーニングは強靭なボディを誇り、機械の体を持つ相手と戦うのに適しているのだ。
ジード「デヤァッ!!」
手甲から炎が噴き出し、それによって勢いを増したパンチを見舞う。
突き出されたドリルを左脇に抱え込み、今度は頭部に拳を叩きつけた。
レギオノイド「ギュ、ギ、ガ、ギ、ギ」
ドリルを消滅させることでジードの拘束を解き、その隙を突いて打撃を叩きこむ。
しかし頑強なボディを持つソリッドバーニングにダメージは入らなかった。
ならばと眼からレーザーを放つ。至近距離から放たれれば流石に堪え、後退りを余儀なくされる。
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:57:06.14 ID:2rdIn1Hc0
レギオノイド「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ――――」
レギオノイドは右腕をビーム砲に換装し、その砲口をジードに向けた。
エネルギーが充填されていくのを見て、ジードもまた光線の構えをとる。
ジード『――ストライクブースト!!』
正拳突きと共に72万度を誇る爆熱光線が放たれる。
レギオノイドの発射した光線とぶつかり合い、衝撃波が周囲に吹き荒れる。
レギオノイド「ギュ、ガ、ギ、ギ、ギ」
ジード「ハァァァァァ――――テヤアアッ!!」
ジードが力を込め、押し切った。
爆熱光線を浴びせられたレギオノイドは動きを止め、成す術もなく爆散した。
ジード「……シュアッ!」
ジードが飛び立つ。
その姿が空の向こうに消えた後、街はしんと静まり返った。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:57:52.10 ID:2rdIn1Hc0
・
・
・
レム『スキャン終了しました。リトルスターの反応あり。保有者で間違いありません』
星雲荘。台の前に置かれた椅子に座っているのは例の少女。
目を覚ました時はかなり取り乱していたが、今は落ち着いている。
というより、落ち込んでいるといった方が正しいかもしれない。事情を語ったのちは口も開かず、項垂れて悄然としている。
レム『恐らく彼女は、時間を逆行させる超能力を有しているのだと思われます』
リク「時間を逆行させる能力……!」
ライハ「早いところAIBの保護施設に匿ってもらった方がよさそうね」
少女「…………」
そういえば名前も聞いていなかったと思い、リクはしゃがみこんで彼女の顔を覗き込んだ。
リク「僕は朝倉リク。ねえ、君の名前は――」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:58:19.87 ID:2rdIn1Hc0
しかし言い終える前にエレベーターが開き、モアがやってきた。
と同時に、その場で固まってしまった。
ライハ「モア?」
モア「ほ……ほ、ほ、ほた、ほた……」
ペガ「ほた?」
モア「白菊ほたるちゃんーーーーーーっ!!?!?!??!?!?」
リクとライハとペガは、揃って首を傾げた。
するとモアは目を見開いた。「何で知らないの」とでも言いたそうに。
モア「白菊ほたるちゃん! 346プロダクションのアイドルで、『ミス・フォーチュン』の! 知らないの!?」
ライハ「あ、うん……有名人だったの?」
モア「リッくんも知らないの!? テレビ好きなのに!」
ペガ「とは言え見るのはニュースとドンシャインくらいだもんねえ」
リク「あ、あはは……」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:58:49.89 ID:2rdIn1Hc0
モア「んもーーっ、信じられない!」
モア「この、まさに薄幸の美少女って感じの、儚げで、それでいて芯の強さが感じられる白菊ほたるちゃんを知らないなんて……!」
モア「あ、そうだ! 今日だよ今日! 今日がほたるちゃんのソロデビューライブの日! 仕事がなかったら行けてたのになあ~~!!」
ほたる「……無理でしたよ」
ぽつり、といったふうにほたるが呟いた。
ほたる「私のせいで、全部めちゃくちゃになっちゃったんですから」
リク「ほたるちゃん、君のせいじゃない。悪いのはその力を狙ったギギっていう異次元人で」
ほたる「狙われたのも私がこんな力を持っていたからです。私が悪いんです……」
モア「ほたるちゃん、安心して。幸い、死者は出なかったから」
ほたるはハッと顔を上げた。
ほうと息をつき、心の底から絞り出したような声で言った。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 15:59:22.83 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「よかった……」
モア「うん。人間、命さえ助かってれば後は何とでもなるから!」
モア「というわけでほたるちゃん。あなたの安全のため、これから私たちの組織の施設に来てもらいたいんだけど、大丈夫かな?」
ほたるは、こっくりとうなずいた。
・
・
・
AIBのリトルスター研究施設。
民間の企業から買い上げた建物で、特殊なバリアを張っているため、リトルスターの波動を周囲に漏らさず、安全に研究ができる施設だ。
そのためリトルスターの保持者を保護する役割も担っているのだが、現在収容されているのはほたるひとりだった。
リク「ほたるちゃん」
研究員のピット星人トリィ=ティプがゲートを開き、リクとライハが部屋に入ってきた。
護衛のためというのが半分、あれほど落ち込んでいる彼女を放っておけないというのが半分で、リクが自ら志願したのだった。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:00:00.26 ID:2rdIn1Hc0
モア「お腹空いたでしょ? ご飯持ってきたからぁぁあああああっ!?!?!」
ガッシャーンと盆の上の料理が全部ひっくり返る。
一緒に入ってきていたモアが転んでいた。
リク「あーもう、何もないところで転ばないでよ……」
ほたる「……ごめんなさい」
モア「え、えっ? 何でほたるちゃんが謝るの?」
ライハ「そうだよ、悪いのはモアだから」
モア「ちょ、ちょ、ちょっと! 言い方ってもんがあるでしょー!? 傷つきますよ私もー!」
ほたる「私も、手伝います……」
モア「えっ、いや、いいのいいの! 本当に悪いのは私だから! ほたるちゃんはリラックスしてて!」
ほたる「は、はい……」
リク「…………」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:00:28.65 ID:2rdIn1Hc0
片付けが済んで、モアは代わりを持ってくるため部屋を出ていった。
ライハは外の護衛に回り、部屋にはリクとほたるだけが残された。
ほたる「…………」
リク「…………」
ほたるも特に口を開かないので気まずい沈黙が流れていた。
十分ほどして耐えられなくなったリクが、苦笑いを浮かべながら口を開いた。
リク「ちゃんと自己紹介してなかったよね。僕は朝倉リク。よろしく」
ほたる「は……はい。白菊ほたるです。よろしくお願いします……」
リク「うん」
ほたる「…………」
リク「…………」
またも会話が途切れてしまう(とはいえ、相手が初対面の男なのだから当然だろう)。
単刀直入に訊くのもどうかと思っていたが、埒が明かないので切り出すことにする。
リク「ねえ、ほたるちゃん」
ほたる「はい……」
リク「あの時……どうして自分から怪獣に近づいていったの?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:01:04.49 ID:2rdIn1Hc0
ほたるは目を伏せ、唇を結んだ。
リク「どうしても言いたくないことだったら言わなくてもいいけど、僕が聞きたいんだ」
リク「君は自分のせいで怪獣に狙われたって言ってたけど、リトルスター絡みの事件は僕も要因のひとつとしてあるから……」
ほたるは驚いたようにリクの顔を見たが、またすぐに顔をうつむけた。
ダメかな、とリクは思ったが、やがてほたるはぽつりぽつりと語りだした。
ほたる「自分が死ねば、全部解決すると思ったんです」
ほたる「私は昔から不幸体質で……これまで所属してきた三つの事務所も全部倒産してるんです」
ほたる「こんな、周りに不幸を撒き散らすだけの存在なんていなくなってしまえばいい……そう思って」
リク「…………」
脳裏に蘇る。伏井出ケイがリクに、彼の素性を明かした日。
ペダニウムゼットンに変身したケイと戦っている最中、彼に言われた言葉。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:01:32.54 ID:2rdIn1Hc0
『お前は自分が救世主か何かだと思っていたな。それは違うぞ』
『お前が存在しなければ街も破壊されなかった』
『自分の存在と決意がいかに大勢を不幸にしているかを自覚するといい』
リク(僕は、伏井出ケイとベリアルの掌の上でヒーローごっこをさせられていただけ)
リク(僕の存在そのものが計画の歯車のひとつになって、人々の不幸を生んでいた……)
リク(――だけど)
リクはその絶望から立ち直ることができた。
名付け親である朝倉錘に、自分の命に込められた願いを教えてもらったから。
自分の人生にはたくさんの仲間が関わっていて、それが自分の人生の価値だと確信できたから。
リク(だから僕も)
彼女に光を指し示さなければいけない、そう思う。
リク(僕が伏井出ケイの計画の一部として生み出されたのは事実だ)
リク(だから僕は、それに抗うためにも、この事件に責任を取らなきゃいけない)
リクは目の前の少女を見る。
自分と重なり合うところもあるこの少女を、どうにかして救いたい、そう強く思った。
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:02:01.77 ID:2rdIn1Hc0
リク「ほたるちゃんは、どうしてアイドルになったの?」
ほたるは少し驚いたような表情を浮かべたが、またすぐ元通りになった。
そして、すっ、と小さく息を吸って、語り出した。
ほたる「昔……ライブを見に行ったんです。アイドルのライブを」
ほたる「不幸に打ちひしがれていた私を……その人は明るく照らしてくれて、元気づけてくれました」
ほたる「そのとき思ったんです……私もこんな人になりたい」
ほたる「人のことを幸せにできるアイドルになりたい……って」
リク「それで、ひとりで東京に?」
ほたるはこくりとうなずいた。
ほたる「親は反対しましたけど……でも私は諦めたくありませんでした」
ほたる「内緒で履歴書を送ったらそれが一次審査を通ったので、親に頼み込んで二次審査の面接を受けに行って」
ほたる「それも通ったから……親も折れて、ひとり暮らしを始めさせてくれたんです」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:02:33.21 ID:2rdIn1Hc0
リク「ほたるちゃんにとってアイドルは、大切な夢なんだね」
ほたる「……はい。そうでした。でも――」
リクは手を差して、その言葉の続きを制した。
リク「……事務所が倒産しても、君は次の事務所のオーディションを受けたんだろ?」
こくりと、ほたるがうなずく。
リク「それは君が、どんな不幸に遭っても夢を諦められなかったからだ。違う?」
ほたるはしばらく黙したままだったが、やがて首を横に振った。
リク「今回も、乗り越えられる。大丈夫、みんながついてる。僕も力になる」
リク「運命は自分の意志で変えられる。そうして運命を超えたとき、初めて見える景色がきっとあるはずだ」
ほたる「…………」
リク「僕は、そう思う」
ほたる「……はい」
うっすらと、といった程度だったが、初めてほたるは笑った。
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:03:02.50 ID:2rdIn1Hc0
(三)
ここは、プロデューサーが住んでいるマンションの部屋。
壁に掛けてある時計の針は深夜三時を回っている。
P(…………)
プロデューサーは眠れていなかった。
怪獣が出現し、ほたるの姿が消えた。探し回っていたらAIBと名乗るスーツ姿の男が現れ、事の顛末を教えてくれた。
ほたるは今、その組織に匿われているのだという。
重要な関係者なため居場所が割れてしまう危険性があり、会いに行くこともできず、電話もメールもできないという有様だった。
しかも護衛とのことでリビングには組織の人間が二人待機している。
こんな状況で眠れるわけもなく、プロデューサーは何度も寝返りを繰り返していた。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:03:33.19 ID:2rdIn1Hc0
P(ほたる……本当に大丈夫だろうか……)
しかし、彼が真に案じるべきは自分の身の安全だった。
彼は気付いていなかった。いつの間にか寝室の隅に正八角形をした妙な機械が出現していることに。
その中心から青白い光が昇り、それを通り道としてギギが現れる。
これは彼らの簡易ゲート。ギギの異次元移動を可能にする機械なのだ。
P(ん……?)
目を開けると背後に何か光っているものがある。
スマホに通知でも届いたのだろうか、そう思って寝返りを打つと――
P「うわああああああっ!?!?」
悲鳴が上がると同時に、彼はギギが手にした光線銃の光に呑み込まれた。
寝室に駆けつけたAIBの職員たち。目の前のギギに向け銃を構えるが、その手に乗っているものを見て目を見張った。
ギギの掌の上に小さくなったプロデューサーがいたのだ。
ギギが今にも握り潰そうとするので銃を下ろす。
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:04:06.73 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギ」『銃を手放せ』
ギギの声と共に地球語が聞こえる。
これもまたギギ族の発明した自動翻訳機の効果だった。
人質を取られているため、やむを得ない。
職員たちは言われるがまま銃を床に放り投げる。
ギギ「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ」『白菊ほたるの居場所を教えろ』
ギギ「ギ、ギ、ギギ、ギ」『さもなくば、この地球人を殺す』
苦渋の表情を浮かべながら職員たちはその場所を明かした。
ギギ「ギ、ギ」『感謝する』
職員「ぐあぁぁああっ!!」
ギギの光線銃が職員たちも縮小化させる。
再びワープ装置の光に入ったギギは、一瞬のうちに姿を消した。
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:04:34.71 ID:2rdIn1Hc0
AIBのリトルスター研究施設。
ほたるの部屋にもまた、ギギのワープ装置が出現した。
ギギ「ギ、ギ、ギ……」
青い光の中からギギが現れ、ほたるが寝ているはずのベッドに近づく。
しかし、次の瞬間。
ライハ「てやぁあっ!!」
ヒュンッと風を切る音と共に、ライハの軟剣が一閃した。
ギギ「ギッ!?」
AIBの職員たちはプロデューサーの部屋での出来事を小型カメラに収め、本部に送っていた。
その連絡を受けライハはほたるの部屋に潜み、襲撃を待っていたのだ。
手首を切り落とした後、すぐさま蹴りを放ち壁に吹っ飛ばす。
その隙にモアが床に落ちたプロデューサーを回収していた。
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:05:02.17 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギ……」『舐めるな、地球人風情が……』
モア「舐めてるのはアンタたちじゃないの!? 大人しく投降しなさい!」
ギギ「ギ、ギ、ギッ!」
ギギの体から二つの影が現れる。
今まで相手していたギギは頭部に×印の青白い眼があるタイプAだった。
しかし新たに現れたのは、黄色く光る二つの丸い眼を持つタイプB、そして逆三角形の赤い眼を持つタイプCの二種。
ギギは複数人をひとつの体に合体させる能力を持っており、それを解くことで三体に分裂したのだ。
ライハ「モア、プロデューサーさんを連れて逃げて!」
叫ぶと同時に三体の眼から光弾が放たれる。
咄嗟に転がることでそれを回避し、モアが開けた扉から部屋を脱出する。
ギギA『追うぞ』
ギギC『いや待て。リトルスター保持者の反応がある』
ギギB『どうやら居場所が割れたため、屋外へ逃げたようだな』
ギギABC「「「ギ、ギ、ギ」」」
ギギたちが再びひとつになる。その体に光が纏われ、そして――
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:05:30.48 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ……!!」
リク「っ!!」
リクとほたるの行く手に、巨大化したギギが立ち塞がった。
ギギが眼から光弾を放つ。リクに手を引かれ逃げ惑いながら、ほたるが叫ぶ。
ほたる「リクさん……! やっぱり、私は!」
リク「今は逃げることだけ考えろ! モアも言ってただろ、生きてれば何とかなるって!」
ほたる「だけど、逃げれば逃げるだけ被害が広がる! 私が不幸を振り撒いてるせいで!」
すぐ横手に爆発が起き、その爆風で二人が吹っ飛ばされる。
ほたる「う、ぅ……」
リク「大丈夫か!?」
ほたる「やっぱりダメです、運命は変えられない……!」
うつむくほたるの両肩を、リクは力強く掴んだ。
びくりと体が震え、ほたるが顔を上げる。二人の視線が交差する。
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:06:06.03 ID:2rdIn1Hc0
リク「ほたるちゃん、君は言ったよな。『人のことを幸せにできるアイドルになりたい』って」
リク「君が人に幸せをあげるように、僕も、君に勇気を与えてみせる」
リク「君の夢は僕が守る。だから絶対に諦めるな!」
ほたる「…………」
ほたるの前にリクが立つ。その手には変身アイテム“ジードライザー”が握られていた。
リク「――融合! アイ、ゴー!」
ベルトに取り付けられたカプセルホルダーからウルトラカプセルを取り出し、起動する。
「ウルトラの父」、そして「ウルトラマンゼロ」の二つを。
リク「ヒアウィーゴー!」
≪フュージョンライズ!≫
リク「守るぜ、希望! はぁああ……っ、はっ!」
青と緑の二重螺旋が混じり合い、紫に染まる。
溢れた光がリクを包み込み、その姿を変えさせていく。
リク「――ジーーーーード!!!」
≪ウルトラの父! ウルトラマンゼロ!≫
≪ウルトラマンジード! マグニフィセント!!≫
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:06:34.34 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギ……!」
ギギが放った光弾。しかしそれは、巨大化した光から突き出された拳によって霧散した。
ジード「……ジュワァッ!!」
ほたるが眼を見張る。目の前に立っていた巨大な影は――
赤・青・銀・黒が複雑に模様を描く体躯。その上半身には巨大な装甲が纏われ、両肩には一本ずつ赤い突起が伸びている。
頭部には両側から鋭い刃のような角が生え、雄々しい雰囲気を強調している。
強大な力を秘めた、崇高な戦士。
それがジードのこの姿、“マグニフィセント”。
ギギ「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ……!」
ギギの眼が光弾を連射する。だが、
ジード『――アレイジングジードバリア!』
ジードが張ったバリアに阻まれ、一発たりとも命中しなかった。
ジード「ハァァアア……ッ!!」
泰然とした歩みでギギに近寄る。
慌ただしくギギが拳を振りかぶるが、その手首を掴み、ぐいっと捻った。
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:07:04.54 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ……!」
ジード「――ジュワァッ!!」
その腹部に拳を叩き込む。その衝撃でギギの体が浮き上がり、背後に倒れ込む。
よろよろと立ち上がろうとするところを見計らい、ジードは下手から光刃を放った。
手裏剣状をした光のカッター“メガスライサークロス”。回転しながら唸り、ギギの体を切り裂く。
ギギ「ギ、ギ、ギィィ……!」
ジード「ハァァアッ!!」
地面を蹴り、ジャンプする。
拳に光のエネルギーを溜め込みながら、それをギギの顔面に振り下ろす。
ジード「デアアァッ!!」
ギギ「ギ、ギ、ギッ!」
ジード「ドゥアアッ!!」
次はアッパーを顎下から叩き込む。
その一撃一撃が重く、ギギの体力と精神力を抉り取っていく。
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:07:32.48 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギィィッ!!」
このままだと勝ち目がないと判断したのか、ギギが奥の手を出す。
ジードが拳を振った瞬間に分身し、パンチを躱したのだ。
そして三方向から彼を包囲し、同時に眼から怪光線を放った。
ジード「グッ――!!」
ギギAの青い光線はジードの両腕を。
ギギBの黄色い光線とギギCの赤い光線は一本ずつ両脚を拘束する。
これがギギの必殺技“グラビトンビーム”。
これに捕まれば最後、いかに剛力を誇るマグニフィセントでも抜け出すことはできない。
ジード「グ、ア、デアァァ……ッ!!」
ギギABC「「「ギ、ギ、ギ、ギ、ギ……!」」」
悶えるジードを嘲笑うギギたち。
そんな戦闘の様子を見て、ほたるは唇を噛んだ。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:08:00.74 ID:2rdIn1Hc0
ほたる「リクさん……!」
ジードの胸のカラータイマーが点滅を開始する。
甲高い音が響き、焦燥感を煽る。
ほたる(私が、私がいたせいでリクさんまで……)
ほたる(どうすれば……!)
『運命は自分の意志で変えられる』
ほたる(……!)
昨夜の、リクの言葉が蘇る。
『そうして運命を超えたとき、初めて見える景色がきっとあるはずだ』
ほたる「私の、意志で……!」
胸の奥から光が溢れ出す。何度も自分に悪夢を見せつけた忌まわしい光だ。
だけど、それだけじゃない。この力は、プロデューサーの命を救ってもくれた。
それと同じように、自分の意志次第で、この力の使い方だって変えられるはずだ。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:08:30.31 ID:2rdIn1Hc0
光が増し、時間が巡り始める。
ほたるは気を強く保ち、目を見開いた。
ほたる「止まって……!」
ほたるが念じた瞬間、逆行が止まった。
ギギとジードが戦闘をしている。ギギの体はまだ一体のままだ。
すうっと息を吸い込み、そしてめいっぱいの声でほたるは叫んだ。
ほたる「ジードーーーーー!!!!」
ジード「ジュワッ?!」
ジードが振り向く。
ほたる「あいつは、三体に分身して、手足を拘束する光線を持っています!!! 気を付けてーー!!!」
ジード「――ジュワッ!」
うなずくと共に、ジードはギギに拳を振り上げた。
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:09:02.01 ID:2rdIn1Hc0
ギギ「ギ、ギ、ギィィッ!!」
ギギの体が三つに分裂し、三方からジードを取り囲む。
だが――
ジード『――メガエレクトリックホーン!!』
ジードが頭を振り回した。
両サイドの角からムチのような電撃を放ち、それで周囲を薙いだのだ。
ギギABC「「「ギ、ギ、ギィィッ!?!?」」」
グラビトンビームを放とうとしていたのに完全に不意を突かれ、三体とも膝をつく。
ジードは拳を突き合わせ、それを両側へ開いた。拳と拳の間に電撃のような光が伸びる。
ジード『――ビッグバスタウェイ!!!』
そして両腕をL字に組み、縦に構えた右腕から光線を放つ。
超弩級の威力を誇る必殺光線が炸裂し、ギギAは身動きすらとれない。
やがて轟音と共に爆発し、その体は木っ端微塵に弾け飛んだ。
ほたる「やった……!!」
両手を握り締めるほたる。そのとき気付いた。もう両手が熱くない。
胸の中から光の球体が浮かび上がり、彼女の体から遊離する。
その光は空中を漂い、ジードのカラータイマーの中に吸い込まれていった。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:09:30.62 ID:2rdIn1Hc0
リク『これは……』
リクの意識空間とも言うべき、ジードのインナースペース。
ほたるから離れたリトルスターは彼のカプセルのひとつに入り込んだ。
レム『シャイニングゼロカプセルの起動を確認しました』
神々しい金と銀に身を包んだゼロのカプセル。
リトルスターは保有者がウルトラマンに祈ることで譲渡される。
これは、彼女の祈り、願い――夢が詰まったカプセル。
リク『行くぞ……!』
カプセルを交換する。
「ウルトラマン」、そして「シャイニングウルトラマンゼロ」の二つに。
リク『――目指すぜ、天辺! はぁああ……っ、はっ!』
二つの青の二重螺旋が混じり合い、白光が満ちる。
清廉な光が溢れ、ジードを神聖な姿へと変えていく。
リク『――ジーーーーード!!!』
≪ウルトラマン! シャイニングウルトラマンゼロ!≫
≪ウルトラマンジード! シャイニングミスティック!!≫
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:10:00.45 ID:2rdIn1Hc0
光が晴れ、ジードの姿があらわになる。
マグニフィセントから一転、すらっとした金色の体躯。
両腕にはゼロのスラッガーを思わせる刃が備わり、額の真ん中には白毫のごとき発光体が青く輝いている。
それこそ、二体の光の戦士の力を融合させた姿――“シャイニングミスティック”。
ゆったりとした動作で構えをとり、二体のギギと対峙する。
ギギB「ギ、ギ、ギ、ギ――!」
同胞がやられた怒りからかギギBがジードに向かってくる。
しかし振るわれた拳は流麗に受け流され、腹部に掌底を受ける。
ギギCが光弾を放つが、ジードは手刀でそれを払い落す。
ジード「ゼァッ!」
一回転しながらギギBの体を右腕の刃で切り裂く。
間を置かず、次は左腕の刃で切り上げる。
火花が飛び、ギギBの動きが鈍る。
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:10:33.77 ID:2rdIn1Hc0
ジード「ハッ!」
ギギBと距離を取り、右腕を天に掲げ上げる。
宙に光の球が浮かんだかと思うと、ギギたちの動きが止まる。
ギギだけではない、砂塵も木の葉も、風も太陽も。
時を操るシャイニングゼロの力を受け継ぐシャイニングミスティック。
その必殺技は、世界の時間を停止させ、その間に必殺光線を叩き込むもの。
ジード『――スペシウムスタードライブ!!!』
十字に組んだ腕から光線が放たれ、ギギBの体を襲う。
そして時が動き出すと同時に――
ギギB「ギギィィィイイイイ!!!」
何が起きたかもわからず、ギギBの体は爆散した。
ギギC「ギ、ギ、ギ……!」
最後の一体にジードは顔を向ける。
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:11:03.66 ID:2rdIn1Hc0
リク『融合! アイ、ゴー!』
ナックルに装填した「ウルトラマンベリアル」「ウルトラマンキング」のカプセルをスキャンする。
するとライザーの発光パーツから虹色の光が溢れ、超絶撃王剣“キングソード”の形になる。
≪ウルトラマンベリアル! ウルトラマンキング!≫
≪我、王の名の下に!≫
リク『変えるぜ、運命! はぁああ……っ、はっ!』
キングソードの宝珠に手を翳すとエネルギーが満ち、ジードの姿をさらに変えさせる。
リク『――――ジーーーーーーード!!!!!』
≪ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター!!≫
降り立ったジードは、紫の体躯に金色の鎧を纏う、高貴な騎士の姿になっていた。
その手にはキングソードが握られ、肩からは長丈のマントを羽織っている。
“ロイヤルメガマスター”――それは。
伝説の超人ウルトラマンキングの力を受け継いだジードの最強形態だ。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:11:44.32 ID:2rdIn1Hc0
ギギC「ギ、ギ、ギッッ!!」
ジード「ハアァッ!!」
破れかぶれといった様子で突っ込んでくるギギ。
しかしそれはもはやジードの敵ではなかった。
振り下ろされたキングソードがギギの体を切り裂き、その連撃が容赦なく襲い掛かる。
痛みによって生じた隙をジードは見逃さない。掌底を叩き込み、体を浮かせ、回し蹴りで跳ね飛ばす。
ギギC「ギギギィィィィ!!」
眼から光線を発射するが、ジードが構えたキングソードから巨大なシールドが形成される。
ジード『ブラザーズシールド!』
罅ひとつ入れられず、ジードを一歩たりとも後退させることも叶わず、ギギの光線が力尽きた。
今度はこちらの番だ。キングソードの宝珠に手を翳し、高く掲げ上げる。
ジード『――ロイヤルエーーーーンド!!!』
剣と左腕を交差させると、宝珠から金色の光線が放たれた。
190万度を誇る光の奔流がギギの全身を呑み込み――
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:12:12.62 ID:2rdIn1Hc0
――ドォオオオオオオオン!!!
空のどこまでも響き渡りそうな轟音と共に、ギギの体は滅び去った。
爆風が吹き荒れ、ジードのマントがはためいた。
ジード「…………」
風が止むと、剣を下ろし、ジードは後ろを振り返った。
その青い瞳。ほたるはそれをじっと見詰めていた。
ほたる「…………」
ジードがゆっくりとうなずき、ほたるもまたうなずきを返す。
掛け声と共に空へ飛び立っていったジードの姿を、ほたるはいつまでも眺めていた。
ジードが見えなくなって、ほたるは気付いた。
朝日が昇り、夜が明けようとしていた。
ほたるの頬は、自然と笑みをこぼしていた。
・
・
・
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:12:45.36 ID:2rdIn1Hc0
(エピローグ)
P「ほたる、準備はいいか?」
ほたる「……はいっ」
後日、改めて開催されたほたるのソロデビューライブ。
奈落でスタンバイしながら、ほたるはプロデューサーと言葉を交わしていた。
P「いい顔してる。思い切って歌ってこい!」
力強くうなずくと、昇降機が作動し、セリが上がりだす。
ほたるの姿が客席から見えるようになると、ファンのボルテージが上がり、歓声のボリュームが増した。
ほたる「……!」
客席には白のサインライトが鮮やかに敷き詰められていた。まるで、鈴蘭の花畑のように
こみ上げてくる想いをぎゅっと胸の奥に仕舞い込みながら、ほたるは言った。
ほたる「皆さんの心に、幸せを届けられますように」
ほたる「聴いてください。――『谷の底で咲く花は』」
ピアノと弦のピチカートのリズムに乗せ、ほたるは踊り出した。
おわり
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 16:13:31.71 ID:2rdIn1Hc0
≪登場怪獣≫
“三面異次元人”ギギ・プログレス
・体長:52m
・体重:47,000t
別の次元に住む異次元人。
住んでいる次元が崩壊の危機に瀕したため、サイドスペースの地球を侵略しに来た。
“帝国機兵”レギオノイド ギギ・カスタマイズ
・体長:53m
・体重:36,000t
ギギが改造したレギオノイド。
右腕を拳・ドリル・ビーム砲に換装することができ、臨機応変に立ち回ることができる。
以下、ウルトラマン×シンデレラガールズの過去作宣伝です。
二宮飛鳥「アイドルは闇の巨人」 【ウルトラマンギンガS×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456825741/
ウルトラマンXP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460718564/
三船美優「遥かな旋律、琥珀の夢」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471088856
佐城雪美「ハーモニカのお兄さん」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガール】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474813850/
島村卯月「Take me☆Take you」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479994423/
神谷奈緒「トライアド・ラプソディー」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482757720/
浅利七海「海の底の星」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487088056/
椎名法子「ドーナツの神様」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489487891/
今井加奈「温泉街とエイリアン」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506870300/
それでは、読んでくださった方、ありがとうございました。
引用元: 白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
アセロラ「サトシ!実はアセロラ…32歳なの…」
2019-03-31
1: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 21:52:18.61 ID:ENqo1zbjo
2: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 21:57:37.81 ID:ENqo1zbj0
サトシ「う、嘘だろアセロラ!」
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「今まで黙っててごめんなさい」ペコリ
ミミたん「キュー」ペコリ
サトシ「そんな…アセロラが32歳だったなんて……」
アセロラ「うふふ、なーんちゃってね?うそうそ……」
ロトム図鑑「言われてみれば…思い当たる節があるロト…」ムウ
サトシ、ピカチュウ「!!」
アセロラ「…………へ?」
ミミたん「キュー……」
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「今まで黙っててごめんなさい」ペコリ
ミミたん「キュー」ペコリ
サトシ「そんな…アセロラが32歳だったなんて……」
アセロラ「うふふ、なーんちゃってね?うそうそ……」
ロトム図鑑「言われてみれば…思い当たる節があるロト…」ムウ
サトシ、ピカチュウ「!!」
アセロラ「…………へ?」
ミミたん「キュー……」
3: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 22:10:28.52 ID:ENqo1zbj0
ロトム図鑑「まずアセロラはしっかり図書館で働いていて、ご覧の通り一人暮らしもしているロト!」ビシッ
サトシ「うっ…い、言われてみれば……」
ロトム図鑑「サトシのクラスメイトはみんなお父さんやお母さんと一緒に暮らしているロト!無論、サトシも博士の家にお世話になっているロト!」
ロトム図鑑「サトシ!サトシと同じくらいの歳で働きながら一人暮らししている子なんているロト?」
サトシ「うーん……あっ、でもさ?俺だってポケモンマスター目指しながら色んな地方を旅してたぜ!」
サトシ「それに……カスミとかだってお姉さんたちとジムリーダーを…」
ロトム図鑑「さらに!」ビシッ
サトシ「」ビクッ
アセロラ「ちょ、ちょっと!今のは冗談だよー!」
ミミたん「キュー」
サトシ「うっ…い、言われてみれば……」
ロトム図鑑「サトシのクラスメイトはみんなお父さんやお母さんと一緒に暮らしているロト!無論、サトシも博士の家にお世話になっているロト!」
ロトム図鑑「サトシ!サトシと同じくらいの歳で働きながら一人暮らししている子なんているロト?」
サトシ「うーん……あっ、でもさ?俺だってポケモンマスター目指しながら色んな地方を旅してたぜ!」
サトシ「それに……カスミとかだってお姉さんたちとジムリーダーを…」
ロトム図鑑「さらに!」ビシッ
サトシ「」ビクッ
アセロラ「ちょ、ちょっと!今のは冗談だよー!」
ミミたん「キュー」
4: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 22:20:27.02 ID:ENqo1zbj0
ロトム図鑑「思い出してみるロト!サトシがウラウラで大試練を受けた時、アセロラに色々お世話してもらったことを!!」
サトシ「!」
ロトム図鑑「あの溢れる母性!あれはサトシと同じくらいの歳とは、とても思えないロト!」
サトシ「母性……」
アセロラ「もぅー!アセロラを無視して勝手に話を進めないでよー!」プクリーン
ミミたん「キュー!」プクリーン
ロトム図鑑「お化け屋敷の時もそうロト!あのアセロラの面倒見の良さ……アレは姉力を越えた母力ロト!」
サトシ「母力だってー!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
ロトム図鑑「どうロトサトシ?ボクの推理によると……アセロラが本当は32歳だと言うのも強ち嘘ではないと思うロト!」
サトシ「う~ん……言われてみれば確かに……」
アセロラ「言われてみればってなによ!?」
サトシ「……あっ!じゃあ……アセロラがヒョイヒョイ崖登りをしてたのも……!」
ロトム図鑑「それは関係ないと思うロト」
サトシ「そっか」
ピカチュウ「ピカァ」
サトシ「!」
ロトム図鑑「あの溢れる母性!あれはサトシと同じくらいの歳とは、とても思えないロト!」
サトシ「母性……」
アセロラ「もぅー!アセロラを無視して勝手に話を進めないでよー!」プクリーン
ミミたん「キュー!」プクリーン
ロトム図鑑「お化け屋敷の時もそうロト!あのアセロラの面倒見の良さ……アレは姉力を越えた母力ロト!」
サトシ「母力だってー!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
ロトム図鑑「どうロトサトシ?ボクの推理によると……アセロラが本当は32歳だと言うのも強ち嘘ではないと思うロト!」
サトシ「う~ん……言われてみれば確かに……」
アセロラ「言われてみればってなによ!?」
サトシ「……あっ!じゃあ……アセロラがヒョイヒョイ崖登りをしてたのも……!」
ロトム図鑑「それは関係ないと思うロト」
サトシ「そっか」
ピカチュウ「ピカァ」
5: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 22:32:25.50 ID:ENqo1zbj0
アセロラ「もうサトシ!ロトムに騙されないでよ!さっきのは冗談だよ!」
サトシ「冗談……?」
アセロラ「そうそう!それとも~?」ジトー
サトシ「?」
アセロラ「サトシには……アセロラが32歳に見えるのかな~?」フフフ
サトシ「ハハハ…そうだよな?アセロラが32歳な訳……」
ロトム図鑑「あーっ!!」
アセロラ「」ビクッ
サトシ「どうしたロトム!?」
ロトム図鑑「アセロラの髪の中から白髪発見ロトー!!」
サトシ「し、白髪だってー!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
アセロラ「う、嘘!?」
ミミたん「キュー!?」
ロトム図鑑「こ、これはみんなに知らせなくてはいけないロトー!!」ヒュー
サトシ「あっ!待ってよロトム!」ダッ
ピカチュウ「ピカッ!」ダッ
タッタッタ
アセロラ「ま、待ってサトシ……!」
アセロラ「………って、行っちゃったよ……」ハァ
ミミたん「キュー……」
アセロラ「ど、どうしよう…サトシ、ロトムのせいで絶対に勘違いしてるよ…早く誤解を解かなきゃ…!」グッ
アセロラ「う~…でも……白髪ってなによ…あーっ!気になるー!」ワシャワシャ
ミミたん「キュー」
サトシ「冗談……?」
アセロラ「そうそう!それとも~?」ジトー
サトシ「?」
アセロラ「サトシには……アセロラが32歳に見えるのかな~?」フフフ
サトシ「ハハハ…そうだよな?アセロラが32歳な訳……」
ロトム図鑑「あーっ!!」
アセロラ「」ビクッ
サトシ「どうしたロトム!?」
ロトム図鑑「アセロラの髪の中から白髪発見ロトー!!」
サトシ「し、白髪だってー!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
アセロラ「う、嘘!?」
ミミたん「キュー!?」
ロトム図鑑「こ、これはみんなに知らせなくてはいけないロトー!!」ヒュー
サトシ「あっ!待ってよロトム!」ダッ
ピカチュウ「ピカッ!」ダッ
タッタッタ
アセロラ「ま、待ってサトシ……!」
アセロラ「………って、行っちゃったよ……」ハァ
ミミたん「キュー……」
アセロラ「ど、どうしよう…サトシ、ロトムのせいで絶対に勘違いしてるよ…早く誤解を解かなきゃ…!」グッ
アセロラ「う~…でも……白髪ってなによ…あーっ!気になるー!」ワシャワシャ
ミミたん「キュー」
6: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 22:48:15.93 ID:ENqo1zbj0
翌日
ポケモンスクール
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えーっ!?アセロラが32歳ー!?」
サトシ「ああ…そうみたいなんだ…」
ピカチュウ「ピカァ」
マオ「何かの間違いなんじゃないの?」
サトシ「でも…昨日アセロラが自分で言ってたんだ」
カキ「そんなの冗談に決まってるだろ」ヤレヤレ
マーマネ「そうだよー!どう見たって僕たちと同じくらいの歳じゃない?」
リーリエ「サトシ……マーマネの言うとおりです。アセロラはどう見ても32歳なんかには見えません!」
サトシ「リーリエ……」
リーリエ「サトシのそれが冗談でしたら……女性を年齢で笑い物にするなんて…私、少し軽蔑します!」
シロン「コーン!」
サトシ「……………」
ロトム図鑑「リーリエ。サトシを責めないでほしいロト」
リーリエ「!」
サトシ「ロトム……」
ロトム図鑑「みんな。ボクの話を聞いてほしいロト」
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「……………」
ピカチュウ「ピカッ」
………………
………
…
ポケモンスクール
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えーっ!?アセロラが32歳ー!?」
サトシ「ああ…そうみたいなんだ…」
ピカチュウ「ピカァ」
マオ「何かの間違いなんじゃないの?」
サトシ「でも…昨日アセロラが自分で言ってたんだ」
カキ「そんなの冗談に決まってるだろ」ヤレヤレ
マーマネ「そうだよー!どう見たって僕たちと同じくらいの歳じゃない?」
リーリエ「サトシ……マーマネの言うとおりです。アセロラはどう見ても32歳なんかには見えません!」
サトシ「リーリエ……」
リーリエ「サトシのそれが冗談でしたら……女性を年齢で笑い物にするなんて…私、少し軽蔑します!」
シロン「コーン!」
サトシ「……………」
ロトム図鑑「リーリエ。サトシを責めないでほしいロト」
リーリエ「!」
サトシ「ロトム……」
ロトム図鑑「みんな。ボクの話を聞いてほしいロト」
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「……………」
ピカチュウ「ピカッ」
………………
………
…
7: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 23:07:06.30 ID:ENqo1zbj0
マオ「そう…そんなことが…」
カキ「残念だが…納得せざるをえないな…」
マーマネ「白髪があったんじゃねー」
サトシ「ああ…」
ピカチュウ「ピカー」
リーリエ「今度からはアセロラさんと呼ばなくてはいけませんね…」
サトシ「俺さ?その話聞いてから……実はショックで…」
カキ「サトシ……」
マオ「確かに…サトシはアセロラさんと仲良かったからねー…」
リーリエ「……サトシ!論理的結論からいいますと、アセロラさんだってサトシを騙していたわけではないです!」
リーリエ「きっと……言うタイミングが……」
サトシ「……………」
スイレン「何がショックなの?」
サトシ「え?」
スイレン「………たとえアセロラさんが何歳だって…私たちがアセロラさんと一緒に過ごしてきた思い出は変わらない!」
スイレン「アセロラさんは私たちの大事な友達!たとえアセロラさんが…32歳だろうと、100歳だろうと!」
スイレン「でしょ?」ニコッ
ナギサ「イッブイ!」
サトシ「スイレン……」
サトシ「ああ!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「うん!」ニコッ
ロトム図鑑「スイレン!いいこと言うロトー!」
マオ、リーリエ、カキ、マーマネ(よくよく考えたらアセロラさんとそこまで思い出ないな……)
スイレン「サトシ!アセロラさんはサトシの友達!ト・モ・ダ・チ!!」ツンツン
サトシ「わ、わかったから!ツンツンしてくんなよ!」
オシャマリ「アウ…」ハァ
カキ「残念だが…納得せざるをえないな…」
マーマネ「白髪があったんじゃねー」
サトシ「ああ…」
ピカチュウ「ピカー」
リーリエ「今度からはアセロラさんと呼ばなくてはいけませんね…」
サトシ「俺さ?その話聞いてから……実はショックで…」
カキ「サトシ……」
マオ「確かに…サトシはアセロラさんと仲良かったからねー…」
リーリエ「……サトシ!論理的結論からいいますと、アセロラさんだってサトシを騙していたわけではないです!」
リーリエ「きっと……言うタイミングが……」
サトシ「……………」
スイレン「何がショックなの?」
サトシ「え?」
スイレン「………たとえアセロラさんが何歳だって…私たちがアセロラさんと一緒に過ごしてきた思い出は変わらない!」
スイレン「アセロラさんは私たちの大事な友達!たとえアセロラさんが…32歳だろうと、100歳だろうと!」
スイレン「でしょ?」ニコッ
ナギサ「イッブイ!」
サトシ「スイレン……」
サトシ「ああ!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「うん!」ニコッ
ロトム図鑑「スイレン!いいこと言うロトー!」
マオ、リーリエ、カキ、マーマネ(よくよく考えたらアセロラさんとそこまで思い出ないな……)
スイレン「サトシ!アセロラさんはサトシの友達!ト・モ・ダ・チ!!」ツンツン
サトシ「わ、わかったから!ツンツンしてくんなよ!」
オシャマリ「アウ…」ハァ
8: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/18(月) 23:37:36.08 ID:ENqo1zbj0
一週間後
ウラウラ島
図書館
アセロラ「あれからサトシから連絡ないねーミミたん?」
ミミたん「キュー」
アセロラ「……うーん……サトシのことだし…あれからアセロラが32歳だって誤解したままってのもあるよねー?」ハァ
ミミたん「キュウ」ムゥ
アセロラ「……今日のお仕事が終わったら…サトシに連絡してみよっか?」
ミミたん「キュー!」
ガチャッ
アセロラ「! 誰か来たみたい!」
サトシ「アローラ!久しぶり!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「アローラ!アセロラ!」ヒュー
アセロラ「サトシ……!ピカチュウ!ロトム!」
アセロラ「丁度よかったー!アセロラ、サトシに連絡しようと思ってたんだよ!」
サトシ「え?どうしたの?」
アセロラ「うん、それが…この前のことなんだけどー…」
ガチャッ
アセロラ「! また誰か来た!」
サトシ「あっ、それがさー!今日はみんなも一緒で……」
アセロラ「みんなも?」
マオ、リーリエ、スイレン、カキ、マーマネ「アローラ!アセロラさん!!」
アセロラ「みんなー!久しぶりー………………ん?」
アセロラ(アセロラさん……?)
ミミたん「キュー」
ウラウラ島
図書館
アセロラ「あれからサトシから連絡ないねーミミたん?」
ミミたん「キュー」
アセロラ「……うーん……サトシのことだし…あれからアセロラが32歳だって誤解したままってのもあるよねー?」ハァ
ミミたん「キュウ」ムゥ
アセロラ「……今日のお仕事が終わったら…サトシに連絡してみよっか?」
ミミたん「キュー!」
ガチャッ
アセロラ「! 誰か来たみたい!」
サトシ「アローラ!久しぶり!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「アローラ!アセロラ!」ヒュー
アセロラ「サトシ……!ピカチュウ!ロトム!」
アセロラ「丁度よかったー!アセロラ、サトシに連絡しようと思ってたんだよ!」
サトシ「え?どうしたの?」
アセロラ「うん、それが…この前のことなんだけどー…」
ガチャッ
アセロラ「! また誰か来た!」
サトシ「あっ、それがさー!今日はみんなも一緒で……」
アセロラ「みんなも?」
マオ、リーリエ、スイレン、カキ、マーマネ「アローラ!アセロラさん!!」
アセロラ「みんなー!久しぶりー………………ん?」
アセロラ(アセロラさん……?)
ミミたん「キュー」
9: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 00:05:38.30 ID:0JDgGA4o0
ワイワイ
リーリエ「わぁー!この本、私がずっと探していたやつです!」キラキラ
シロン「コーン!」
マオ「こっちは"アローラ秘伝の料理書"だってー!」キラキラ
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミィー!」
アセロラ「うふふ、なんたってこの図書館はアローラで一番の図書館だからねー?どんなご本だってあるよー?」ニコニコ
ミミたん「キュー!」エッヘン
マーマネ「"宇宙の神秘"かぁ…そそるなぁ!」ゴクリ
トゲデマル「マキュキュ!」
アセロラ「うふふ」ニコッ
サトシ「なぁカキー!外でバトルしようぜー?」グイグイ
カキ「うっ…うぅ…待ってくれ…」グスッ
サトシ「………何泣いてんの…?」
カキ「この本……バルビートの墓って本が……すごく泣けるんだ…」グスッ
サトシ「そ、そっか…」
アセロラ「できれば本は濡らさないでね?」ニコニコ
リーリエ「わぁー!この本、私がずっと探していたやつです!」キラキラ
シロン「コーン!」
マオ「こっちは"アローラ秘伝の料理書"だってー!」キラキラ
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミィー!」
アセロラ「うふふ、なんたってこの図書館はアローラで一番の図書館だからねー?どんなご本だってあるよー?」ニコニコ
ミミたん「キュー!」エッヘン
マーマネ「"宇宙の神秘"かぁ…そそるなぁ!」ゴクリ
トゲデマル「マキュキュ!」
アセロラ「うふふ」ニコッ
サトシ「なぁカキー!外でバトルしようぜー?」グイグイ
カキ「うっ…うぅ…待ってくれ…」グスッ
サトシ「………何泣いてんの…?」
カキ「この本……バルビートの墓って本が……すごく泣けるんだ…」グスッ
サトシ「そ、そっか…」
アセロラ「できれば本は濡らさないでね?」ニコニコ
10: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 00:17:14.81 ID:0JDgGA4o0
サトシ「暇だなー」ポケー
ピカチュウ「ピカー」
ロトム図鑑「サトシ。せっかく図書館に来たんだから本を読むロト!」
アセロラ「なんだったら…アセロラがサトシに合いそうな本、持ってきてあげよっか?」ニコッ
サトシ「ほんとー?ありがとう!アセロラさん!」キラキラ
アセロラ(アセロラ……さん?まただ……)
ロトム図鑑「さすがはアセロラ!32歳だけあって気が利くロト!」
アセロラ「!?」
アセロラ「ちょ、ちょっとロトム!その話なんだけどー…」
スイレン「サトシ!面白い本見つけた!」
オシャマリ「シャマー!」
サトシ「え?マジ!?どんな本!?」ワクワク
スイレン「アローラの海に棲んでるポケモン大全集ってやつ!秘伝の釣りスポットも載ってる!」
サトシ「マジ!?一緒に見ようぜスイレン!」
スイレン「うん!」
ピカチュウ「ピカー!」
ナギサ「ブイ!」
ワイワイ
アセロラ「……………」
アセロラ「…えーっと、それで?今日は何しにきたのかなー?サトシ」コホン
ミミたん「キュー!」
ピカチュウ「ピカー」
ロトム図鑑「サトシ。せっかく図書館に来たんだから本を読むロト!」
アセロラ「なんだったら…アセロラがサトシに合いそうな本、持ってきてあげよっか?」ニコッ
サトシ「ほんとー?ありがとう!アセロラさん!」キラキラ
アセロラ(アセロラ……さん?まただ……)
ロトム図鑑「さすがはアセロラ!32歳だけあって気が利くロト!」
アセロラ「!?」
アセロラ「ちょ、ちょっとロトム!その話なんだけどー…」
スイレン「サトシ!面白い本見つけた!」
オシャマリ「シャマー!」
サトシ「え?マジ!?どんな本!?」ワクワク
スイレン「アローラの海に棲んでるポケモン大全集ってやつ!秘伝の釣りスポットも載ってる!」
サトシ「マジ!?一緒に見ようぜスイレン!」
スイレン「うん!」
ピカチュウ「ピカー!」
ナギサ「ブイ!」
ワイワイ
アセロラ「……………」
アセロラ「…えーっと、それで?今日は何しにきたのかなー?サトシ」コホン
ミミたん「キュー!」
11: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 21:16:26.86 ID:0JDgGA4o0
サトシ「あー、そうそう!今日は、みんなでアセロラさんにプレゼントを持ってきたんだよ!」
アセロラ「プレゼント?」
アセロラ(今日……別にアセロラのお誕生日とかじゃないんだけど…なんでだろ?)
アセロラ「……てゆーか、サトシ!そのアセロラさんって呼び方…」
ロトム図鑑「みんなー!アセロラにプレゼントタイムロトー!」
アセロラ「プレゼント?」
アセロラ(今日……別にアセロラのお誕生日とかじゃないんだけど…なんでだろ?)
アセロラ「……てゆーか、サトシ!そのアセロラさんって呼び方…」
ロトム図鑑「みんなー!アセロラにプレゼントタイムロトー!」
12: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 21:28:55.97 ID:0JDgGA4o0
ワイワイ ガヤガヤ
マオ「パンパカパーン!まず、私からはこれ!」スッ
アセロラ「! これ…お料理のレシピ……?」ピラッ
マオ「うん!アセロラさん…一人暮らしだからさ?色んな料理を食べて、いつまでも健康でいてほしくて!」ニコッ
アセロラ「ありがとう、マオ!」
マオ「でも……そろそろ手料理を作る相手も見つけなくっちゃね?」ウフフ
アマージョ「ッジョ♪」
アセロラ「も、もぅー!何言ってるのマオー?まだアセロラには早いよー!////」
ミミたん「キュー」ニコニコ
カキ「アセロラさん!俺からはこれだ」スッ
アセロラ「? これは……?」
カキ「お袋がよく使ってるのと同じのを買ってきた!美顔パックってやつらしい!」
アセロラ「美顔パック???」
カキ「俺もよくわかんないんだけど……それを使えば、いつまでも10代の肌が維持できるってアローラの主婦たちの間で大人気らしいぜ!」
アセロラ「あ、ありがとう…カキ…」
アセロラ(10代のお肌って……アセロラ、まだ10代なんだけど…)
ミミたん「キュー!」プンプン
マオ「パンパカパーン!まず、私からはこれ!」スッ
アセロラ「! これ…お料理のレシピ……?」ピラッ
マオ「うん!アセロラさん…一人暮らしだからさ?色んな料理を食べて、いつまでも健康でいてほしくて!」ニコッ
アセロラ「ありがとう、マオ!」
マオ「でも……そろそろ手料理を作る相手も見つけなくっちゃね?」ウフフ
アマージョ「ッジョ♪」
アセロラ「も、もぅー!何言ってるのマオー?まだアセロラには早いよー!////」
ミミたん「キュー」ニコニコ
カキ「アセロラさん!俺からはこれだ」スッ
アセロラ「? これは……?」
カキ「お袋がよく使ってるのと同じのを買ってきた!美顔パックってやつらしい!」
アセロラ「美顔パック???」
カキ「俺もよくわかんないんだけど……それを使えば、いつまでも10代の肌が維持できるってアローラの主婦たちの間で大人気らしいぜ!」
アセロラ「あ、ありがとう…カキ…」
アセロラ(10代のお肌って……アセロラ、まだ10代なんだけど…)
ミミたん「キュー!」プンプン
13: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 21:37:54.55 ID:0JDgGA4o0
スイレン「アセロラさん!私からはこれ!イーブイのたまごっち!」スッ
ナギサ「ブイブイー♪」
アセロラ「わぁー!これ、今人気のやつでしょー?アセロラ欲しかったんだよねー?」キラキラ
アセロラ「スイレン!……本当にもらっちゃっていいの!?」
スイレン「うん!当然!」ブイッ
アセロラ「ありがとうスイレーン!」
サトシ「アセロラさん…喜んでるな?」ヘヘッ
ロトム図鑑「さすがはスイレンロトー!」
スイレン「アセロラさん世代なら懐かしくて喜んで貰えると思って、たまごっち!」
アセロラ「??? 世代?懐かしい……?スイレンもアセロラと同じ世代でしょ?」
ミミたん「キュー?」
マーマネ「いよいよ僕の番だねー?」ゴソゴソ
アセロラ「!」
サトシ「おっ!マーマネ、自信ありげだな!」
マーマネ「まぁね?」
トゲデマル「マキュキュ!」
ロトム図鑑「これは期待大ロトー!」
マーマネ「僕からアセロラさんへのプレゼントはこれさー!」ドンッ
サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、アセロラ「こ、これはーー!?」
ナギサ「ブイブイー♪」
アセロラ「わぁー!これ、今人気のやつでしょー?アセロラ欲しかったんだよねー?」キラキラ
アセロラ「スイレン!……本当にもらっちゃっていいの!?」
スイレン「うん!当然!」ブイッ
アセロラ「ありがとうスイレーン!」
サトシ「アセロラさん…喜んでるな?」ヘヘッ
ロトム図鑑「さすがはスイレンロトー!」
スイレン「アセロラさん世代なら懐かしくて喜んで貰えると思って、たまごっち!」
アセロラ「??? 世代?懐かしい……?スイレンもアセロラと同じ世代でしょ?」
ミミたん「キュー?」
マーマネ「いよいよ僕の番だねー?」ゴソゴソ
アセロラ「!」
サトシ「おっ!マーマネ、自信ありげだな!」
マーマネ「まぁね?」
トゲデマル「マキュキュ!」
ロトム図鑑「これは期待大ロトー!」
マーマネ「僕からアセロラさんへのプレゼントはこれさー!」ドンッ
サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、アセロラ「こ、これはーー!?」
14: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 21:49:20.76 ID:0JDgGA4o0
マーマネ「マーマネ印の白髪染め液さ!」
トゲデマル「マキュキュ!」
アセロラ「し、白髪染め液……?」
マーマネ「うん!これはね?僕がネットで色々調べたりして作った特製の白髪染め液だよ!」
マーマネ「このマーマネ印の白髪染め液さえあれば、どんな頑固な白髪も永久に根元から染め上げて……」ペラペラ
アセロラ「……………」
サトシ「マーマネすっげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカー!!」
マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ
ロトム図鑑「マーマネ。そのマーマネ印の白髪染め液とやらは、実際に効力を試してみたロト?」
マーマネ「試してないよ?でも…安心してよアセロラさん!理論上によれば完璧……」
アセロラ「マーマネ」
マーマネ「……お礼はいいよ。僕はただアセロラさんのために…」
アセロラ「ケンカ売ってるの?」ニコッ
ミミたん「キュー?」ジトッ
マーマネ「えぇ!?」ガーン
マオ「まぁ…さすがに今のはちょっと…」
スイレン「マーマネ、デリカシーない」ウンウン
リーリエ「ドンマイですマーマネ!」グッ
マーマネ「そんなぁ……」シクシク
サトシ「元気出せよマーマネ」ポンッ
ピカチュウ「ピカピカ!」ポンッ
トゲデマル「マキュキュ」ポンッ
トゲデマル「マキュキュ!」
アセロラ「し、白髪染め液……?」
マーマネ「うん!これはね?僕がネットで色々調べたりして作った特製の白髪染め液だよ!」
マーマネ「このマーマネ印の白髪染め液さえあれば、どんな頑固な白髪も永久に根元から染め上げて……」ペラペラ
アセロラ「……………」
サトシ「マーマネすっげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカー!!」
マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ
ロトム図鑑「マーマネ。そのマーマネ印の白髪染め液とやらは、実際に効力を試してみたロト?」
マーマネ「試してないよ?でも…安心してよアセロラさん!理論上によれば完璧……」
アセロラ「マーマネ」
マーマネ「……お礼はいいよ。僕はただアセロラさんのために…」
アセロラ「ケンカ売ってるの?」ニコッ
ミミたん「キュー?」ジトッ
マーマネ「えぇ!?」ガーン
マオ「まぁ…さすがに今のはちょっと…」
スイレン「マーマネ、デリカシーない」ウンウン
リーリエ「ドンマイですマーマネ!」グッ
マーマネ「そんなぁ……」シクシク
サトシ「元気出せよマーマネ」ポンッ
ピカチュウ「ピカピカ!」ポンッ
トゲデマル「マキュキュ」ポンッ
15: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 21:55:36.13 ID:0JDgGA4o0
リーリエ「次は私の番ですね!」フフフ
シロン「コーン!」
アセロラ「!」
リーリエ「アセロラさん、これを…」スッ
アセロラ「……?これは…」ピラッ
サトシ「紙……?」
カキ「いや、何かのチケットじゃないか?」
マオ「リーリエ!それ、なんのチケット?」
リーリエ「これは……論理的結論からいいますと、近々エーテル財団主催で開催する"アローラ島コン"のチケットです!!」
シロン「コーン!!」
サトシ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ「アローラ島コン!!?」
シロン「コーン!」
アセロラ「!」
リーリエ「アセロラさん、これを…」スッ
アセロラ「……?これは…」ピラッ
サトシ「紙……?」
カキ「いや、何かのチケットじゃないか?」
マオ「リーリエ!それ、なんのチケット?」
リーリエ「これは……論理的結論からいいますと、近々エーテル財団主催で開催する"アローラ島コン"のチケットです!!」
シロン「コーン!!」
サトシ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ「アローラ島コン!!?」
16: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 22:07:55.56 ID:0JDgGA4o0
マオ「アローラ島コンって……!?」
カキ「なんだそりゃ?」
サトシ「ま、まさか……アローラの島全体でサバイバルポケモンバトル大会とか!?」ワクワク
ピカチュウ「ピカァ!!」
スイレン「いや、島コンっていうくらいだし、コンテストバトルかも!!」ウズウズ
オシャマリ「オシャー!!」
マーマネ「それはないんじゃないかな?」
アセロラ「あのー…リーリエ、島コンって……」
リーリエ「島コンとはですね?今度メレメレ島で、25歳以上の未婚男性女性が集まり行われるお食事パーティーのことです!」
シロン「コーン!」
サトシ「お食事パーティー?」
マオ「それってつまり……」
スイレン「お見合いパーティー…」
アセロラ「ちょ、ちょっと!お見合いパーティーって…アセロラ、そんなの行かないよー!」
リーリエ「え?で、ですが…これ、お値段も結構高いですし、それに…大人気でチケットがソウルドアウトしてるくらいなんですよ!?」
アセロラ「そもそも…アセロラ25歳以上じゃ…」
ロトム図鑑「アセロラ!その歳ならば相手を選んでる場合じゃないロト!」
スイレン「アセロラさん!きっと素敵なパートナーが見つかる!だから…勇気を持ってレッツゴー♪」
ナギサ「ブイッ♪」
アセロラ「なに言ってるのよ!?」
ミミたん「キュー……」
カキ「なんだそりゃ?」
サトシ「ま、まさか……アローラの島全体でサバイバルポケモンバトル大会とか!?」ワクワク
ピカチュウ「ピカァ!!」
スイレン「いや、島コンっていうくらいだし、コンテストバトルかも!!」ウズウズ
オシャマリ「オシャー!!」
マーマネ「それはないんじゃないかな?」
アセロラ「あのー…リーリエ、島コンって……」
リーリエ「島コンとはですね?今度メレメレ島で、25歳以上の未婚男性女性が集まり行われるお食事パーティーのことです!」
シロン「コーン!」
サトシ「お食事パーティー?」
マオ「それってつまり……」
スイレン「お見合いパーティー…」
アセロラ「ちょ、ちょっと!お見合いパーティーって…アセロラ、そんなの行かないよー!」
リーリエ「え?で、ですが…これ、お値段も結構高いですし、それに…大人気でチケットがソウルドアウトしてるくらいなんですよ!?」
アセロラ「そもそも…アセロラ25歳以上じゃ…」
ロトム図鑑「アセロラ!その歳ならば相手を選んでる場合じゃないロト!」
スイレン「アセロラさん!きっと素敵なパートナーが見つかる!だから…勇気を持ってレッツゴー♪」
ナギサ「ブイッ♪」
アセロラ「なに言ってるのよ!?」
ミミたん「キュー……」
17: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 22:15:44.44 ID:0JDgGA4o0
サトシ「落ち着けよアセロラさん……アセロラ!」ポンッ
ピカチュウ「ピカァ!」ポンッ
アセロラ「サトシ…」
サトシ「へへっ、俺もさ…アセロラへのプレゼント…色々悩んだんだけどやっぱこれかなって?」ドンッ
カキ「ん?サトシ…なんだその箱は?」
マーマネ「なんかいっぱいオモチャ?が入ってるねー?」
サトシ「俺が旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!まずはー…」ゴソゴソ
アセロラ「……………」
マオ、リーリエ(サトシ……女の子のプレゼントに自分の使い古しのオモチャって…)ハァ
スイレン(サトシの遊んでたオモチャ…)ゴクリ
オシャマリ「シャマー……」ハァ
ピカチュウ「ピカァ!」ポンッ
アセロラ「サトシ…」
サトシ「へへっ、俺もさ…アセロラへのプレゼント…色々悩んだんだけどやっぱこれかなって?」ドンッ
カキ「ん?サトシ…なんだその箱は?」
マーマネ「なんかいっぱいオモチャ?が入ってるねー?」
サトシ「俺が旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!まずはー…」ゴソゴソ
アセロラ「……………」
マオ、リーリエ(サトシ……女の子のプレゼントに自分の使い古しのオモチャって…)ハァ
スイレン(サトシの遊んでたオモチャ…)ゴクリ
オシャマリ「シャマー……」ハァ
18: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 22:32:59.03 ID:0JDgGA4o0
サトシ「これ!」バーン
アセロラ「! それは!?」
カキ「車のオモチャ……ラジコンとかか?」
マーマネ「デンヂムシカー……とはまた違うみたいだね?」
サトシ「これさ、チビ四駆って言って……カントーですっげー流行ってたんだー!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ「チビ四駆…?聞いたことある?」
リーリエ「ないですね」フリフリ
サトシ「こっちがサイクロンピカチュウでー!こっちがハリケーンイーブイ!走らせたらすっげー速いんだぜ!」ウキウキ
ロトム図鑑「サトシ。目が輝いてるロト」
アセロラ「…………」シーン
スイレン「アセロラは目が死んでる」
サトシ「んで次!」スッ
マオ、リーリエ「まだあるんだ……」
サトシ「これはビリリダマのオモチャを発射して遊ぶビリリダマン!」
マーマネ「ビリリダマン?」
カキ「ビリリダマのオモチャを発射して…具体的にどうやって遊ぶんだ?」
サトシ「んーと……ペットボトルを倒したりとか!」
アセロラ「それ、面白いの?」
サトシ「……次はー……」ゴソゴソ
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ(話をそらした…)
サトシ「へへへ!ウルトラヨーヨーだ!!」スッ
マオ「ウルトラヨーヨー?」
リーリエ「少しカッコいいだけの普通のヨーヨーに見えますが……」
マーマネ「リーリエのお兄さんが好きそうだね」
サトシ「なに言ってんだよ!ウルトラヨーヨーはな?シルフカンパニー認定のレベル技があってさ!」
サトシ「見てろよ!」スッ
サトシ「これがレベル1!ロングスリーパーだ!!」シャー
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン、アセロラ、カキ(あっ、ちょっと面白そう)
アセロラ「! それは!?」
カキ「車のオモチャ……ラジコンとかか?」
マーマネ「デンヂムシカー……とはまた違うみたいだね?」
サトシ「これさ、チビ四駆って言って……カントーですっげー流行ってたんだー!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ「チビ四駆…?聞いたことある?」
リーリエ「ないですね」フリフリ
サトシ「こっちがサイクロンピカチュウでー!こっちがハリケーンイーブイ!走らせたらすっげー速いんだぜ!」ウキウキ
ロトム図鑑「サトシ。目が輝いてるロト」
アセロラ「…………」シーン
スイレン「アセロラは目が死んでる」
サトシ「んで次!」スッ
マオ、リーリエ「まだあるんだ……」
サトシ「これはビリリダマのオモチャを発射して遊ぶビリリダマン!」
マーマネ「ビリリダマン?」
カキ「ビリリダマのオモチャを発射して…具体的にどうやって遊ぶんだ?」
サトシ「んーと……ペットボトルを倒したりとか!」
アセロラ「それ、面白いの?」
サトシ「……次はー……」ゴソゴソ
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ(話をそらした…)
サトシ「へへへ!ウルトラヨーヨーだ!!」スッ
マオ「ウルトラヨーヨー?」
リーリエ「少しカッコいいだけの普通のヨーヨーに見えますが……」
マーマネ「リーリエのお兄さんが好きそうだね」
サトシ「なに言ってんだよ!ウルトラヨーヨーはな?シルフカンパニー認定のレベル技があってさ!」
サトシ「見てろよ!」スッ
サトシ「これがレベル1!ロングスリーパーだ!!」シャー
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン、アセロラ、カキ(あっ、ちょっと面白そう)
19: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 22:46:47.56 ID:0JDgGA4o0
アセロラ「へっへー!ループ・ザ・ループ!!」ギュインギュイン
スイレン「甘いアセロラ!こっちはダブル!!」ギュインギュイン
アセロラ「だったらスイレン!勝負する?」ギュインギュイン
スイレン「いいよ!アセロラには負けない!」ギュインギュイン
ロトム図鑑「スイレンとアセロラはウルトラヨーヨーをもう手足のように……」
リーリエ「きゃっ!」ゴツン
ロトム図鑑「そしてリーリエはヘタクソロト」
カキ「なぁサトシ!サイクロンピカチュウ貸してくれ!」ウキウキ
マーマネ「僕はハリケーンイーブイで!」ウキウキ
サトシ「いいよ!明日スクールでレースしようぜ!」
ワイワイ
マオ(ビリリダマンか………)スッ
マオ「………」チラッ
ペットボトル「」
マオ「………ペットボトルに向かって……えいっ!しめうちー!」ボンッ
ペットボトル「」コテン
マオ「やったー!ペットボトルが倒れたよー!」
アマージョ「ッジョー!」パチパチパチ
シェイミ「シェミー」パチパチパチ
スイレン「甘いアセロラ!こっちはダブル!!」ギュインギュイン
アセロラ「だったらスイレン!勝負する?」ギュインギュイン
スイレン「いいよ!アセロラには負けない!」ギュインギュイン
ロトム図鑑「スイレンとアセロラはウルトラヨーヨーをもう手足のように……」
リーリエ「きゃっ!」ゴツン
ロトム図鑑「そしてリーリエはヘタクソロト」
カキ「なぁサトシ!サイクロンピカチュウ貸してくれ!」ウキウキ
マーマネ「僕はハリケーンイーブイで!」ウキウキ
サトシ「いいよ!明日スクールでレースしようぜ!」
ワイワイ
マオ(ビリリダマンか………)スッ
マオ「………」チラッ
ペットボトル「」
マオ「………ペットボトルに向かって……えいっ!しめうちー!」ボンッ
ペットボトル「」コテン
マオ「やったー!ペットボトルが倒れたよー!」
アマージョ「ッジョー!」パチパチパチ
シェイミ「シェミー」パチパチパチ
20: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 22:58:00.17 ID:0JDgGA4o0
夜
サトシの家
サトシ「いやー!今日は楽しかったなー!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「サトシー!本来の目的を忘れてはいけないロトー!」
サトシ「アセロラも楽しんでたし結果オーライだよロトムー!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「……へへへ、アセロラがたとえ何歳だろうとさ?今まで通り…」
ロトム図鑑「そういえばサトシ」
サトシ「ん?」
ロトム図鑑「サトシが今日持ってきたオモチャ…アレはいつの物ロト?」
サトシ「いつって……言っただろ?旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!今回のアローラは最初旅行のつもりだったし、暇潰しの為に一応持ってきたんだ!」
ロトム図鑑「買ったのはいつ頃ロト?」
サトシ「……んー……旅に出る少し前だから…1年ちょっと前くらいかな?」
ロトム図鑑「…………1年……」
サトシ「? どうしたのロトム?」
ロトム図鑑「それはおかしいロト!」
サトシ「へ?」
ピカチュウ「ピカ?」
サトシの家
サトシ「いやー!今日は楽しかったなー!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「サトシー!本来の目的を忘れてはいけないロトー!」
サトシ「アセロラも楽しんでたし結果オーライだよロトムー!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「……へへへ、アセロラがたとえ何歳だろうとさ?今まで通り…」
ロトム図鑑「そういえばサトシ」
サトシ「ん?」
ロトム図鑑「サトシが今日持ってきたオモチャ…アレはいつの物ロト?」
サトシ「いつって……言っただろ?旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!今回のアローラは最初旅行のつもりだったし、暇潰しの為に一応持ってきたんだ!」
ロトム図鑑「買ったのはいつ頃ロト?」
サトシ「……んー……旅に出る少し前だから…1年ちょっと前くらいかな?」
ロトム図鑑「…………1年……」
サトシ「? どうしたのロトム?」
ロトム図鑑「それはおかしいロト!」
サトシ「へ?」
ピカチュウ「ピカ?」
21: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 23:09:30.34 ID:0JDgGA4o0
サトシ「おかしいって何が?」
ロトム図鑑「いや…前々からおかしいと思っていたロト!サトシがマサラタウンにサヨナラしてからだいたいどれだけの時間が経ったロト?」
サトシ「んー……1年経つか経たないか…?」
ピカチュウ「ピカ!」
ロトム図鑑「サトシはアローラに来る前までどんな地方を旅してきたロト?」
サトシ「んー……カントーでしょ?ジョウトにホウエン、シンオウ、イッシュ……カロスに…他にも寄り道とかしたっけなぁ…」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「サトシが今まで旅してきた地方、それにしてきたこと。これはボクの計算によると、とても1年では不可能ロト!」ビシッ
サトシ「……な、なに言ってんだよロトム?俺は実際1年くらいで……」ハハハ
サトシ「……な?ピカチュウ?」チラッ
ピカチュウ「ピカピカ」
ロトム図鑑「ビビビビ…」カチカチカチ
サトシ「……な、なにやってんのロトム……?」
ロトム図鑑「サトシのこれまでの旅、経験。それをサトシのペースに合わせて計算してみるとー……」カチカチカチ
サトシ「」ゴクリ
ピカチュウ「………」
ロトム図鑑「ビビー!!ざっと20年以上はかかるロトー!!」
サトシ「に、20年ーー!?」
ピカチュウ「ピカー!!」
ロトム図鑑「いや…前々からおかしいと思っていたロト!サトシがマサラタウンにサヨナラしてからだいたいどれだけの時間が経ったロト?」
サトシ「んー……1年経つか経たないか…?」
ピカチュウ「ピカ!」
ロトム図鑑「サトシはアローラに来る前までどんな地方を旅してきたロト?」
サトシ「んー……カントーでしょ?ジョウトにホウエン、シンオウ、イッシュ……カロスに…他にも寄り道とかしたっけなぁ…」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「サトシが今まで旅してきた地方、それにしてきたこと。これはボクの計算によると、とても1年では不可能ロト!」ビシッ
サトシ「……な、なに言ってんだよロトム?俺は実際1年くらいで……」ハハハ
サトシ「……な?ピカチュウ?」チラッ
ピカチュウ「ピカピカ」
ロトム図鑑「ビビビビ…」カチカチカチ
サトシ「……な、なにやってんのロトム……?」
ロトム図鑑「サトシのこれまでの旅、経験。それをサトシのペースに合わせて計算してみるとー……」カチカチカチ
サトシ「」ゴクリ
ピカチュウ「………」
ロトム図鑑「ビビー!!ざっと20年以上はかかるロトー!!」
サトシ「に、20年ーー!?」
ピカチュウ「ピカー!!」
22: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 23:15:09.49 ID:0JDgGA4o0
サトシ「な、なに変な冗談言ってんだよロトムー!!」ハハハ
ピカチュウ「ピカァ!!」
ロトム図鑑「冗談言ってるのはサトシロト!!こんな壮大な旅……サトシは1年でこなせると本当に思ってるロト!?」
サトシ「うっ……で、でも…気合いと根性で……」
ロトム図鑑「不可能ロト」
サトシ「…………」
サトシ「……じゃ、じゃあ……ロトムの言ってることが本当だとして……俺はいったいいくつなんだ……?」
ロトム図鑑「恐らく、アセロラと同じで30越えロト」
サトシ「さ、30!?」ガーン
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
ピカチュウ「ピカァ!!」
ロトム図鑑「冗談言ってるのはサトシロト!!こんな壮大な旅……サトシは1年でこなせると本当に思ってるロト!?」
サトシ「うっ……で、でも…気合いと根性で……」
ロトム図鑑「不可能ロト」
サトシ「…………」
サトシ「……じゃ、じゃあ……ロトムの言ってることが本当だとして……俺はいったいいくつなんだ……?」
ロトム図鑑「恐らく、アセロラと同じで30越えロト」
サトシ「さ、30!?」ガーン
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
23: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 23:26:26.05 ID:0JDgGA4o0
サトシ「そ、そんな…30って……それじゃあポケモンマスターの夢は……」
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」
サトシ「働く…家族……マイホーム……」
ロトム図鑑「いつまでも博士の家で居候して、スクールに通ったり学芸会に出たり、ウルトラジャーしてる場合じゃないロト!」
サトシ「うっ……」グサッ
ロトム図鑑「むしろ博士たちやマサラのママには親孝行、スクールや学芸会、ウルトラガーディアンズはサトシが自分の子供を優しく見守る立場ロトー!!」
サトシ「もうやめてくれぇぇぇ!!」
ピカチュウ「ピカピィ!!」
ロトム図鑑「落ち着くロトサトシ!」
サトシ「うぅ……ロトム…俺…どうすれば……」グスッ
ロトム図鑑「サトシ。ポケモンマスターの夢はまだ諦めてないロト?」
サトシ「……うん…」グスッ
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」
サトシ「……え?」ゴシゴシ
ロトム図鑑「サトシ!!就職するロト!!」ビシッ
ピカチュウ「ピッカー!!」
サトシ「!?」
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」
サトシ「働く…家族……マイホーム……」
ロトム図鑑「いつまでも博士の家で居候して、スクールに通ったり学芸会に出たり、ウルトラジャーしてる場合じゃないロト!」
サトシ「うっ……」グサッ
ロトム図鑑「むしろ博士たちやマサラのママには親孝行、スクールや学芸会、ウルトラガーディアンズはサトシが自分の子供を優しく見守る立場ロトー!!」
サトシ「もうやめてくれぇぇぇ!!」
ピカチュウ「ピカピィ!!」
ロトム図鑑「落ち着くロトサトシ!」
サトシ「うぅ……ロトム…俺…どうすれば……」グスッ
ロトム図鑑「サトシ。ポケモンマスターの夢はまだ諦めてないロト?」
サトシ「……うん…」グスッ
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」
サトシ「……え?」ゴシゴシ
ロトム図鑑「サトシ!!就職するロト!!」ビシッ
ピカチュウ「ピッカー!!」
サトシ「!?」
29: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 20:43:36.85 ID:nUctm+TZ0
>>23
訂正
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」
↓
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながらでもなれるロト」
訂正
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」
↓
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながらでもなれるロト」
28: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 20:41:39.57 ID:nUctm+TZ0
>>23
訂正
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」
↓
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建てている人も居るロト」
訂正
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」
↓
ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建てている人も居るロト」
24: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 23:36:28.24 ID:0JDgGA4o0
翌日
ポケモンスクール
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えぇーー!?ポケモンスクールをやめるー!!?」
サトシ「うん…」コクリ
ピカチュウ「ピカァ」コクリ
カキ「な、なに言ってるんだサトシ!」
マオ「頭でも打ったの!?」
スイレン「サトシ!その冗談……ちっとも面白くない!!」
マーマネ「嘘だと言ってよサトシ!!」
リーリエ「何故ですかサトシ!みんなで一緒に……スクールを卒業しましょうよ!!」
サトシ「…………ごめん…」
カキ「ごめんってお前……」スッ
マオ「カキ!落ち着いてよ!」
カキ「す、すまん……」
スイレン「サトシ!それなりの理由がないなら……私、納得できない!」
マーマネ「そ、そうだよ!」
サトシ「…………」
リーリエ「その……ククイ博士はなんと……」
サトシ「博士にはちゃんと理由を言って納得してもらったよ…」
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「!?」
ロトム図鑑「……ここから先は……ボクが話すロト」
リーリエ「ロトム……」
ピカチュウ「ピカァ」
………………
………
…
ポケモンスクール
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えぇーー!?ポケモンスクールをやめるー!!?」
サトシ「うん…」コクリ
ピカチュウ「ピカァ」コクリ
カキ「な、なに言ってるんだサトシ!」
マオ「頭でも打ったの!?」
スイレン「サトシ!その冗談……ちっとも面白くない!!」
マーマネ「嘘だと言ってよサトシ!!」
リーリエ「何故ですかサトシ!みんなで一緒に……スクールを卒業しましょうよ!!」
サトシ「…………ごめん…」
カキ「ごめんってお前……」スッ
マオ「カキ!落ち着いてよ!」
カキ「す、すまん……」
スイレン「サトシ!それなりの理由がないなら……私、納得できない!」
マーマネ「そ、そうだよ!」
サトシ「…………」
リーリエ「その……ククイ博士はなんと……」
サトシ「博士にはちゃんと理由を言って納得してもらったよ…」
リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「!?」
ロトム図鑑「……ここから先は……ボクが話すロト」
リーリエ「ロトム……」
ピカチュウ「ピカァ」
………………
………
…
25: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/19(火) 23:44:38.22 ID:0JDgGA4o0
カキ「サトシが30歳越えだって!?」
ロトム図鑑「残念ながら……今の話はすべて事実ロト」
マオ「……正直……信じられないけど……」ウーン
マーマネ「……確かに……それだけの冒険をするってなったら、20年以上かかるのも納得できるような……」
リーリエ「……次からはサトシさんと呼ばなくてはいけませんね…」
サトシ「……騙してた訳じゃないんだ…なんてゆーか…俺自身もマサラタウンにサヨナラしてからそんなに時間が経ってたなんて気づかなかっ……」
スイレン「サトシが……30越え……」フラッ
ドサッ
スイレン「」バタリ
サトシ「スイレン!?」
リーリエ「スイレンがあまりにもショックな為倒れました!!」
マオ「ちょっと……スイレン!大丈夫!?」ユサユサ
スイレン「」
オシャマリ「シャマリー!!」ダッ
ナギサ「イッブイ!!」ダッ
ロトム図鑑「残念ながら……今の話はすべて事実ロト」
マオ「……正直……信じられないけど……」ウーン
マーマネ「……確かに……それだけの冒険をするってなったら、20年以上かかるのも納得できるような……」
リーリエ「……次からはサトシさんと呼ばなくてはいけませんね…」
サトシ「……騙してた訳じゃないんだ…なんてゆーか…俺自身もマサラタウンにサヨナラしてからそんなに時間が経ってたなんて気づかなかっ……」
スイレン「サトシが……30越え……」フラッ
ドサッ
スイレン「」バタリ
サトシ「スイレン!?」
リーリエ「スイレンがあまりにもショックな為倒れました!!」
マオ「ちょっと……スイレン!大丈夫!?」ユサユサ
スイレン「」
オシャマリ「シャマリー!!」ダッ
ナギサ「イッブイ!!」ダッ
26: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 00:07:20.82 ID:vTsVvGC+O
…………………
ガチャッ
サトシ「! スイレンは!?」ガタッ
リーリエ「保健室で寝かせてきましたのでバッチリーリエです!」ニコッ
マオ「今はオシャマリとナギサが付き添ってくれてるよ」
マオ「寝て起きたらいつもの元気なスイレンに戻ってるよ!」グッ
サトシ「そっか…良かった…」ホッ
ピカチュウ「ピカァ…」
リーリエ、マオ「…………………」
マオ「スイレン……そりゃあ好きな人が実は30越えてたなんて知ったら気絶したくもなるよー…」ヒソヒソ
リーリエ「スイレンが起きたらなんと説明すれば……」ヒソヒソ
シロン「コーン」
カキ「さっきの話の続きなんだが……」
サトシ「あっ、ごめんごめん!」
カキ「……卒業までもう少しだし……特別に最後までいるってことは出来ないのか?」
マーマネ「そうだよサトシさん!昨日、みんなでチビ四駆レースするって約束したよね!」
サトシ「ごめん…カキ、マーマネ。もう決めたことだから……」
ロトム図鑑「サトシは昨日退学届けを博士にだしたロト」
カキ「そうか……」
マーマネ「そ、そんな……」
カキ「マーマネ、サトシさんはいくつだろうと俺たちのライバルであり親友だ」ポンッ
カキ「そのサトシさんが決めた道なんだ、俺たちはゼンリョクで応援してやろう!」グスッ
マーマネ「カキ……」グスッ
マーマネ「………うん!」ゴシゴシ
サトシ「カキ……マーマネ……」グスッ
ロトム図鑑「サトシはいい友達を持ったロト」ウンウン
サトシ「ああ!」ニッ
ピカチュウ「ピッカー!!」
ガチャッ
サトシ「! スイレンは!?」ガタッ
リーリエ「保健室で寝かせてきましたのでバッチリーリエです!」ニコッ
マオ「今はオシャマリとナギサが付き添ってくれてるよ」
マオ「寝て起きたらいつもの元気なスイレンに戻ってるよ!」グッ
サトシ「そっか…良かった…」ホッ
ピカチュウ「ピカァ…」
リーリエ、マオ「…………………」
マオ「スイレン……そりゃあ好きな人が実は30越えてたなんて知ったら気絶したくもなるよー…」ヒソヒソ
リーリエ「スイレンが起きたらなんと説明すれば……」ヒソヒソ
シロン「コーン」
カキ「さっきの話の続きなんだが……」
サトシ「あっ、ごめんごめん!」
カキ「……卒業までもう少しだし……特別に最後までいるってことは出来ないのか?」
マーマネ「そうだよサトシさん!昨日、みんなでチビ四駆レースするって約束したよね!」
サトシ「ごめん…カキ、マーマネ。もう決めたことだから……」
ロトム図鑑「サトシは昨日退学届けを博士にだしたロト」
カキ「そうか……」
マーマネ「そ、そんな……」
カキ「マーマネ、サトシさんはいくつだろうと俺たちのライバルであり親友だ」ポンッ
カキ「そのサトシさんが決めた道なんだ、俺たちはゼンリョクで応援してやろう!」グスッ
マーマネ「カキ……」グスッ
マーマネ「………うん!」ゴシゴシ
サトシ「カキ……マーマネ……」グスッ
ロトム図鑑「サトシはいい友達を持ったロト」ウンウン
サトシ「ああ!」ニッ
ピカチュウ「ピッカー!!」
27: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 00:32:32.07 ID:nUctm+TZ0
マオ「あの……サトシさんはこれからどうするの?」
リーリエ「やはりカントーへ戻るんですか?」
サトシ「いや…ロトムに言われたんだ、ポケモンマスターには働きながらでもなれるって!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「だからさ、とりあえずはアローラリーグ出場まではアローラにいるよ!」
カキ「サトシさん…アローラリーグに出るのか!?」
サトシ「もちろん!それに…スクールにも時々遊びにくるよ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「やったー!」
トゲデマル「マキュキュ!」
リーリエ「ですが……スクールをやめた今、サトシさんはニート……」
マオ「リーリエ……結構キツいこと言うね…」
サトシ「も、もちろん就職するよ!」
カキ「サトシさんに出来る仕事なんてあるのかー?」ニヤニヤ
マーマネ「職業ポケモントレーナーとか?」
サトシ「あーっ!それいいかもなー!」
マオ「まったく!」クスッ
リーリエ「ふふっ、サトシさんは何歳でもサトシさんですね?」クスッ
シロン「コーン!」
ロトム図鑑「うんうん!みんな納得してくれて良かったロト!」
ピカチュウ「ピカー!」
アハハハハハハ……
リーリエ「やはりカントーへ戻るんですか?」
サトシ「いや…ロトムに言われたんだ、ポケモンマスターには働きながらでもなれるって!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「だからさ、とりあえずはアローラリーグ出場まではアローラにいるよ!」
カキ「サトシさん…アローラリーグに出るのか!?」
サトシ「もちろん!それに…スクールにも時々遊びにくるよ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「やったー!」
トゲデマル「マキュキュ!」
リーリエ「ですが……スクールをやめた今、サトシさんはニート……」
マオ「リーリエ……結構キツいこと言うね…」
サトシ「も、もちろん就職するよ!」
カキ「サトシさんに出来る仕事なんてあるのかー?」ニヤニヤ
マーマネ「職業ポケモントレーナーとか?」
サトシ「あーっ!それいいかもなー!」
マオ「まったく!」クスッ
リーリエ「ふふっ、サトシさんは何歳でもサトシさんですね?」クスッ
シロン「コーン!」
ロトム図鑑「うんうん!みんな納得してくれて良かったロト!」
ピカチュウ「ピカー!」
アハハハハハハ……
30: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 20:56:14.71 ID:nUctm+TZ0
翌日の夜
ポケモンスクールではひっそりと……
少し早めのサトシの"卒業式"が行われた
ワイワイ
カキ「くうぅーっ!サトシさん!アローラリーグでは絶対に負けないからな!!」グスッ
サトシ「ああ、俺もだよ!リーグで決着つけようぜ!カキ!」
マーマネ「サトシさん!スクールを卒業したって……サトシさんが30歳だって、僕らはずっと友達だよ!絶対にスクールに遊びに来てよ!」グスッ
サトシ「もちろんだよマーマネ!」
マオ「まったく!カキもマーマネも男の子の癖に泣き虫なんだからっ!」グスッ
リーリエ「そういうマオだって泣いてるじゃないですか?」グスッ
マオ「だって~」
サトシ「マオ、リーリエ!絶対に遊びにくるからさ!」
マオ「うん!」
リーリエ「約束ですよ!サトシさん!」
シロン「コーン!」
ククイ「サトシ……本当にスクールをやめて家を出て行っちまうのか?」
バーネット「せめて……落ち着くまで、家に居てもいいのよ?」
サトシ「ごめんククイ博士…バーネット博士……俺ももういい歳だからさ?いい加減自立しなきゃ…」
バーネット「サトシ……」
サトシ「いつまでも博士たちに迷惑かける訳にもいかないしさ?これからは……お世話になった分、いや……何倍にもしておんがえしするよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
ククイ「……立派になりやがって!」ウルッ
バーネット「辛くなったらいつでも帰ってきていいからね?」グスッ
サトシ「うん!」グスッ
ロトム図鑑「サトシも立派になったロトー」ヒュー
ポケモンスクールではひっそりと……
少し早めのサトシの"卒業式"が行われた
ワイワイ
カキ「くうぅーっ!サトシさん!アローラリーグでは絶対に負けないからな!!」グスッ
サトシ「ああ、俺もだよ!リーグで決着つけようぜ!カキ!」
マーマネ「サトシさん!スクールを卒業したって……サトシさんが30歳だって、僕らはずっと友達だよ!絶対にスクールに遊びに来てよ!」グスッ
サトシ「もちろんだよマーマネ!」
マオ「まったく!カキもマーマネも男の子の癖に泣き虫なんだからっ!」グスッ
リーリエ「そういうマオだって泣いてるじゃないですか?」グスッ
マオ「だって~」
サトシ「マオ、リーリエ!絶対に遊びにくるからさ!」
マオ「うん!」
リーリエ「約束ですよ!サトシさん!」
シロン「コーン!」
ククイ「サトシ……本当にスクールをやめて家を出て行っちまうのか?」
バーネット「せめて……落ち着くまで、家に居てもいいのよ?」
サトシ「ごめんククイ博士…バーネット博士……俺ももういい歳だからさ?いい加減自立しなきゃ…」
バーネット「サトシ……」
サトシ「いつまでも博士たちに迷惑かける訳にもいかないしさ?これからは……お世話になった分、いや……何倍にもしておんがえしするよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
ククイ「……立派になりやがって!」ウルッ
バーネット「辛くなったらいつでも帰ってきていいからね?」グスッ
サトシ「うん!」グスッ
ロトム図鑑「サトシも立派になったロトー」ヒュー
31: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 21:09:47.64 ID:nUctm+TZ0
ククイ「リーリエ!サトシの仮住居から職場まで…色々と世話してもらったみたいですまないな」
バーネット「ありがとう、リーリエ」
リーリエ「いえ…サトシさんの元クラスメイト……いや、友達として当然のことをしたまでです」
リーリエ「それに……私は何もしてませんよ。職場や住居を提供してくださったのは全てお母様ですから」ニコッ
シロン「コン!」
サトシ「それでもサンキュー!助かったよリーリエ!」
サトシ「……そういえばスイレンは?」キョロキョロ
ピカチュウ「ピカァ?」キョロキョロ
ロトム図鑑「言われてみれば姿を見てないロト」キョロキョロ
マオ「そ、そのー……スイレンはまだちょっと寝込んでてー…」
サトシ「………そうだよな…つい昨日まで同級生だと思ってたやつが実は30過ぎたおっさんだったなんて、普通ビックリするよな?」ハハハ
サトシ「俺……スイレンに嫌われちゃったかな……?」
リーリエ「サトシさん………」
マオ「そ、そんなことないよ!スイレンがサトシさんのことを嫌うなんてありえないよ!」
リーリエ「そ、そうです!ただ……今スイレンは少しキモチの整理がついていないだけでして……」
サトシ「………」
ロトム図鑑「サトシ。元気を出すロト!そんなんじゃ明日から立派な社会人としてやっていけないロト」ポンッ
サトシ「ああ……」
ピカチュウ「ピカピィ…」
リーリエ「サトシさん。これを」スッ
サトシ「え?」
リーリエ「……私からのお別れの餞別です。よろしければ」ニコッ
シロン「コーン!」
サトシ「! これは……!?」ピラッ
ピカチュウ「ピカァ?」
バーネット「ありがとう、リーリエ」
リーリエ「いえ…サトシさんの元クラスメイト……いや、友達として当然のことをしたまでです」
リーリエ「それに……私は何もしてませんよ。職場や住居を提供してくださったのは全てお母様ですから」ニコッ
シロン「コン!」
サトシ「それでもサンキュー!助かったよリーリエ!」
サトシ「……そういえばスイレンは?」キョロキョロ
ピカチュウ「ピカァ?」キョロキョロ
ロトム図鑑「言われてみれば姿を見てないロト」キョロキョロ
マオ「そ、そのー……スイレンはまだちょっと寝込んでてー…」
サトシ「………そうだよな…つい昨日まで同級生だと思ってたやつが実は30過ぎたおっさんだったなんて、普通ビックリするよな?」ハハハ
サトシ「俺……スイレンに嫌われちゃったかな……?」
リーリエ「サトシさん………」
マオ「そ、そんなことないよ!スイレンがサトシさんのことを嫌うなんてありえないよ!」
リーリエ「そ、そうです!ただ……今スイレンは少しキモチの整理がついていないだけでして……」
サトシ「………」
ロトム図鑑「サトシ。元気を出すロト!そんなんじゃ明日から立派な社会人としてやっていけないロト」ポンッ
サトシ「ああ……」
ピカチュウ「ピカピィ…」
リーリエ「サトシさん。これを」スッ
サトシ「え?」
リーリエ「……私からのお別れの餞別です。よろしければ」ニコッ
シロン「コーン!」
サトシ「! これは……!?」ピラッ
ピカチュウ「ピカァ?」
32: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 21:51:43.46 ID:nUctm+TZ0
その後…
サトシはリーリエの紹介でエーテル財団の見習い職員として働いていた
エーテルパラダイス
サトシ「よーしピカチュウ!今日もゼンリョクで窓ふきがんばるぞー!」
ピカチュウ「ピカー!」オーッ
サトシ「ピカピカマッサイチュウー♪」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ
サトシ「……こうやって窓をふいてると…なんだか心の汚れまで落ちてくみたいだなーピカチュウ」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ
ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!窓ふきも随分と手慣れてきたみたいロトー!」
サトシ「ハハハ…もうここで一週間も働いてるんだし当然だろ?」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ
ロトム図鑑「いい職場を提供してくれたリーリエとルザミーネには感謝ロト!」
サトシ「だな!」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ
サトシはリーリエの紹介でエーテル財団の見習い職員として働いていた
エーテルパラダイス
サトシ「よーしピカチュウ!今日もゼンリョクで窓ふきがんばるぞー!」
ピカチュウ「ピカー!」オーッ
サトシ「ピカピカマッサイチュウー♪」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ
サトシ「……こうやって窓をふいてると…なんだか心の汚れまで落ちてくみたいだなーピカチュウ」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ
ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!窓ふきも随分と手慣れてきたみたいロトー!」
サトシ「ハハハ…もうここで一週間も働いてるんだし当然だろ?」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ
ロトム図鑑「いい職場を提供してくれたリーリエとルザミーネには感謝ロト!」
サトシ「だな!」フキフキ
ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ
33: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:02:21.14 ID:nUctm+TZ0
エーテル財団職員♂「サトシー!次はあっちの窓ふきを頼むー!」
サトシ「あっ、はーい!」
サトシ「よし!次はあっちの窓だ!行こうぜピカチュウ!」ヒョイッ
ピカチュウ「ピカァ!」グッ
ロトム図鑑「……今の職員…見たところ20代くらい…サトシよりも年下ロト。サトシは年下にコキ使われて悔しくないロト?」
サトシ「なーに言ってんだよロトム!社会に出たら年下も年上も関係ないさ」
サトシ「あの職員さんは俺よりもずっと前からにここで働いてる人…俺よりも先輩なんだぜ?言うこときくのは社会人として当然だろ?」
サトシ「さっ、行こうぜピカチュウ」スタスタ
ピカチュウ「ピカー!」テクテク
ロトム図鑑「サトシももう立派な社会人ロト!」ヒュー
エーテル財団職員♀「ね、ねぇ…何であんな子供がここで働いてるの?」ヒソヒソ
エーテル財団職員♂「理由は俺もよくわからないが、どうやらリーリエお嬢様のコネで入社したらしい」ヒソヒソ
エーテル財団職員♀「いくらリーリエお嬢様のコネだからって……あんな子供を…代表は何を考えてるのかしら……?」ヒソヒソ
エーテル財団職員♂「さぁ?」
サトシ「あっ、はーい!」
サトシ「よし!次はあっちの窓だ!行こうぜピカチュウ!」ヒョイッ
ピカチュウ「ピカァ!」グッ
ロトム図鑑「……今の職員…見たところ20代くらい…サトシよりも年下ロト。サトシは年下にコキ使われて悔しくないロト?」
サトシ「なーに言ってんだよロトム!社会に出たら年下も年上も関係ないさ」
サトシ「あの職員さんは俺よりもずっと前からにここで働いてる人…俺よりも先輩なんだぜ?言うこときくのは社会人として当然だろ?」
サトシ「さっ、行こうぜピカチュウ」スタスタ
ピカチュウ「ピカー!」テクテク
ロトム図鑑「サトシももう立派な社会人ロト!」ヒュー
エーテル財団職員♀「ね、ねぇ…何であんな子供がここで働いてるの?」ヒソヒソ
エーテル財団職員♂「理由は俺もよくわからないが、どうやらリーリエお嬢様のコネで入社したらしい」ヒソヒソ
エーテル財団職員♀「いくらリーリエお嬢様のコネだからって……あんな子供を…代表は何を考えてるのかしら……?」ヒソヒソ
エーテル財団職員♂「さぁ?」
34: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:17:08.51 ID:nUctm+TZ0
昼
サトシ「…………」モグモグ
ピカチュウ「ピカ」モグモグ
ロトム図鑑「サトシー!またコンビニのおにぎりロトー?」
サトシ「……別にいいだろ」モグモグ
ロトム図鑑「サトシもいい加減料理を覚えるロト!そんなんじゃこの先もたないロト!」
サトシ「う、うるさいなー!今は余裕がないんだよ!その内覚えるよ!」
ロトム図鑑「ロー……」
サトシ「…………」モグモグ
サトシ(……ちょっと前までは……バーネット博士が作ってくれるお弁当が当たり前だったなー)モグモグ
ピカチュウ「ピカァ」モグモグ
サトシ(……お昼食べて……みんなやポケモンたちとバトルしたり遊んだりして授業して……)モグモグ
サトシ(んで……放課後にまたみんなとバトルしたり遊んだりして……家に帰ったらククイ博士やバーネット博士がおかえりって言ってくれるんだ……)モグモグ
サトシ(たった一週間前のことなのに……もう大分昔のことみたいに懐かしいよ…)モグモグ
サトシ「…………今頃みんな何してるかなー…」ボソッ
ピカチュウ「!」
ロトム図鑑「サトシ……」
サトシ「…………あっ、いや…何でもないよ!」ハハハ
サトシ「ほ、ほらピカチュウ!いっぱいお昼食べて、午後からもまたゼンリョクで仕事頑張ろうぜ!」
ピカチュウ「ピカピ……」
「そんなコンビニのおにぎりで力なんて出るわけないでしょ?」ザッ
サトシ、ピカチュウ、ロトム「!」
サトシ「…………」モグモグ
ピカチュウ「ピカ」モグモグ
ロトム図鑑「サトシー!またコンビニのおにぎりロトー?」
サトシ「……別にいいだろ」モグモグ
ロトム図鑑「サトシもいい加減料理を覚えるロト!そんなんじゃこの先もたないロト!」
サトシ「う、うるさいなー!今は余裕がないんだよ!その内覚えるよ!」
ロトム図鑑「ロー……」
サトシ「…………」モグモグ
サトシ(……ちょっと前までは……バーネット博士が作ってくれるお弁当が当たり前だったなー)モグモグ
ピカチュウ「ピカァ」モグモグ
サトシ(……お昼食べて……みんなやポケモンたちとバトルしたり遊んだりして授業して……)モグモグ
サトシ(んで……放課後にまたみんなとバトルしたり遊んだりして……家に帰ったらククイ博士やバーネット博士がおかえりって言ってくれるんだ……)モグモグ
サトシ(たった一週間前のことなのに……もう大分昔のことみたいに懐かしいよ…)モグモグ
サトシ「…………今頃みんな何してるかなー…」ボソッ
ピカチュウ「!」
ロトム図鑑「サトシ……」
サトシ「…………あっ、いや…何でもないよ!」ハハハ
サトシ「ほ、ほらピカチュウ!いっぱいお昼食べて、午後からもまたゼンリョクで仕事頑張ろうぜ!」
ピカチュウ「ピカピ……」
「そんなコンビニのおにぎりで力なんて出るわけないでしょ?」ザッ
サトシ、ピカチュウ、ロトム「!」
35: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:24:35.41 ID:nUctm+TZ0
バーネット「まったく!心配して見にきたら案の定ね?」ヤレヤレ
ゴンベ「ゴンベー!」
サトシ「バーネット博士!?ゴンベ!?」
ロトム図鑑「何故ここにいるロト!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
バーネット「何故ここにって…ルザミーネに言われてパラダイスのポケモンの調査に来たのよ」
バーネット「はい、これ」スッ
サトシ「これ……お弁当……」
ピカチュウ「ピカァ…」
バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ
ゴンベ「ゴンベー!」
サトシ「ありがとう!バーネット博士!」
サトシ「へへへ!やっぱバーネット博士のお弁当は最高だよ!」モグモグ
ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ
バーネット「ふふふ」ニコッ
ゴンベ「ゴンベー!」
サトシ「バーネット博士!?ゴンベ!?」
ロトム図鑑「何故ここにいるロト!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
バーネット「何故ここにって…ルザミーネに言われてパラダイスのポケモンの調査に来たのよ」
バーネット「はい、これ」スッ
サトシ「これ……お弁当……」
ピカチュウ「ピカァ…」
バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ
ゴンベ「ゴンベー!」
サトシ「ありがとう!バーネット博士!」
サトシ「へへへ!やっぱバーネット博士のお弁当は最高だよ!」モグモグ
ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ
バーネット「ふふふ」ニコッ
36: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:25:55.53 ID:nUctm+TZ0
>>35
訂正
バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ
↓
バーネット「サトシの分も作ってきたの!食べなさい?」ニコッ
訂正
バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ
↓
バーネット「サトシの分も作ってきたの!食べなさい?」ニコッ
37: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:40:50.55 ID:nUctm+TZ0
バーネット「……ねぇサトシ…」
サトシ「ん?なに?バーネット博士!」モグモグ
バーネット「……少し…やつれたんじゃない?」
サトシ「え?」
バーネット「……前にも言ったけど…辛いんならいつでも戻ってきて……」
サトシ「な、なーに言ってんだよバーネット博士!全然ヘッチャラだよ!俺は立派な社会人として……」
バーネット「私はサトシの本当の母親じゃないけど……」
サトシ「………え?」
バーネット「………それでも…私もククイくんもサトシのことは本当の息子だと思ってるわ…」
サトシ「………バーネット博士…」ウルッ
バーネット「……ねぇサトシ…確かに親として、自分の子供が成長して立派になってくれるのは嬉しいわ?……でも……」
バーネット「………それ以上に…子供には…いつまでも元気でいてほしい!それが親ってものなのよ!もちろん、それはマサラタウンのサトシのお母さんだって一緒よ!」
サトシ「…………」
バーネット「だから……辛くなったらすぐに戻ってきてほしいの!サトシが話たいことがたくさんあるなら…私やククイくんだって何時間でも付き合ってあげるわ?」ニコッ
サトシ「博士……」ウルウル
ピカチュウ「ピカァ…」
バーネット「………それともう1つ、これはククイくんから聞いた話なんだけど…」スクッ
サトシ「?」ゴシゴシ
バーネット「………サトシがスクールからいなくなってから一週間……スイレンがスクールに来てないらしいのよ」
サトシ「え!?」
ロトム図鑑「…スイレンが……?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
サトシ「ん?なに?バーネット博士!」モグモグ
バーネット「……少し…やつれたんじゃない?」
サトシ「え?」
バーネット「……前にも言ったけど…辛いんならいつでも戻ってきて……」
サトシ「な、なーに言ってんだよバーネット博士!全然ヘッチャラだよ!俺は立派な社会人として……」
バーネット「私はサトシの本当の母親じゃないけど……」
サトシ「………え?」
バーネット「………それでも…私もククイくんもサトシのことは本当の息子だと思ってるわ…」
サトシ「………バーネット博士…」ウルッ
バーネット「……ねぇサトシ…確かに親として、自分の子供が成長して立派になってくれるのは嬉しいわ?……でも……」
バーネット「………それ以上に…子供には…いつまでも元気でいてほしい!それが親ってものなのよ!もちろん、それはマサラタウンのサトシのお母さんだって一緒よ!」
サトシ「…………」
バーネット「だから……辛くなったらすぐに戻ってきてほしいの!サトシが話たいことがたくさんあるなら…私やククイくんだって何時間でも付き合ってあげるわ?」ニコッ
サトシ「博士……」ウルウル
ピカチュウ「ピカァ…」
バーネット「………それともう1つ、これはククイくんから聞いた話なんだけど…」スクッ
サトシ「?」ゴシゴシ
バーネット「………サトシがスクールからいなくなってから一週間……スイレンがスクールに来てないらしいのよ」
サトシ「え!?」
ロトム図鑑「…スイレンが……?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
38: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 22:52:01.20 ID:nUctm+TZ0
夜
サトシ「………」トボトボ
ピカチュウ「ピカァ」テクテク
ロトム図鑑「サトシー!昼間のバーネットの話…」
サトシ「………」トボトボ
ロトム図鑑「話によると…スイレンはずっと自分の部屋に引きこもってるみたいロト」
ロトム図鑑「あのアウトドア大好きのスイレンが引きこもるなんてただ事じゃないロト!」
サトシ「………」トボトボ
ロトム図鑑「サトシー!聞いてるロト?」
サトシ「聞いてるよ」トボトボ
ロトム図鑑「………じゃあ、今からスイレンの家に行くロト?」
サトシ「行かないよ。寮に帰る」トボトボ
ロトム図鑑「寮に帰る……!?な、何を言っているロトサトシ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシはスイレンが心配じゃないロト!?」
サトシ「………」ピタッ
ピカチュウ「ピカピィ…」
サトシ「………」トボトボ
ピカチュウ「ピカァ」テクテク
ロトム図鑑「サトシー!昼間のバーネットの話…」
サトシ「………」トボトボ
ロトム図鑑「話によると…スイレンはずっと自分の部屋に引きこもってるみたいロト」
ロトム図鑑「あのアウトドア大好きのスイレンが引きこもるなんてただ事じゃないロト!」
サトシ「………」トボトボ
ロトム図鑑「サトシー!聞いてるロト?」
サトシ「聞いてるよ」トボトボ
ロトム図鑑「………じゃあ、今からスイレンの家に行くロト?」
サトシ「行かないよ。寮に帰る」トボトボ
ロトム図鑑「寮に帰る……!?な、何を言っているロトサトシ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシはスイレンが心配じゃないロト!?」
サトシ「………」ピタッ
ピカチュウ「ピカピィ…」
39: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 23:05:20.43 ID:nUctm+TZ0
サトシ「心配に決まってるだろ!!」
ロトム図鑑「じゃ、じゃあなんで……」
サトシ「スイレンが引きこもってるのはきっと俺のせいだ」
ピカチュウ、ロトム「!」
サトシ「きっと……ちょっと前まで一緒に遊んでた俺が30すぎだって知って…気持ち悪くなったからなんだ…」
サトシ「だから……スイレンは俺のことなんか早く忘れた方がいいよ…」
ロトム図鑑「さ、サトシ……何を言って……」
ピカチュウ「ピカピ…」
サトシ「………ロトム!俺、決めたよ」ゴソゴソ
ロトム図鑑「! それは……」
サトシ「へへっ!リーリエからお別れの餞別に貰ったアローラ島コンのチケット!」ピラッ
サトシ「これに出ることにしたよ!」ニッ
ロトム図鑑「アローラ島コン……」
サトシ「そうだよ!今までは考えたこと無かったけどさ?これに出て……料理ができてしっかりしたお嫁さんを見つければさ!」
サトシ「博士たちも安心できる!料理の心配もいらない!それに……スイレンだって安心して部屋から出てこれる!一石三鳥ってやつだよ!」
ロトム図鑑「ロロー!サトシ、それはナイスアイデアロト!」
ピカチュウ「………………」
サトシ「へへっ、だろ?ま、つってもー……俺も30すぎだし……あんまり選り好みはできないよな?なんとか頑張ってー……」
ロトム図鑑「………しっかりしてて料理ができて……30すぎ……」ウーン
サトシ「……ロトム?」
ロトム図鑑「あーーっ!!」ビビッ
サトシ、ピカチュウ「」ビクッ
ロトム図鑑「ビビッときたロトー!サトシ、ピカチュウ!ボクについてくるロトー!」ヒュー
サトシ「お、おい!ロトム!?」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「じゃ、じゃあなんで……」
サトシ「スイレンが引きこもってるのはきっと俺のせいだ」
ピカチュウ、ロトム「!」
サトシ「きっと……ちょっと前まで一緒に遊んでた俺が30すぎだって知って…気持ち悪くなったからなんだ…」
サトシ「だから……スイレンは俺のことなんか早く忘れた方がいいよ…」
ロトム図鑑「さ、サトシ……何を言って……」
ピカチュウ「ピカピ…」
サトシ「………ロトム!俺、決めたよ」ゴソゴソ
ロトム図鑑「! それは……」
サトシ「へへっ!リーリエからお別れの餞別に貰ったアローラ島コンのチケット!」ピラッ
サトシ「これに出ることにしたよ!」ニッ
ロトム図鑑「アローラ島コン……」
サトシ「そうだよ!今までは考えたこと無かったけどさ?これに出て……料理ができてしっかりしたお嫁さんを見つければさ!」
サトシ「博士たちも安心できる!料理の心配もいらない!それに……スイレンだって安心して部屋から出てこれる!一石三鳥ってやつだよ!」
ロトム図鑑「ロロー!サトシ、それはナイスアイデアロト!」
ピカチュウ「………………」
サトシ「へへっ、だろ?ま、つってもー……俺も30すぎだし……あんまり選り好みはできないよな?なんとか頑張ってー……」
ロトム図鑑「………しっかりしてて料理ができて……30すぎ……」ウーン
サトシ「……ロトム?」
ロトム図鑑「あーーっ!!」ビビッ
サトシ、ピカチュウ「」ビクッ
ロトム図鑑「ビビッときたロトー!サトシ、ピカチュウ!ボクについてくるロトー!」ヒュー
サトシ「お、おい!ロトム!?」
ピカチュウ「ピカー!」
40: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 23:26:28.59 ID:nUctm+TZ0
アセロラの家
アセロラ「……あーあ、あれから一週間以上経ってるのに…サトシからは連絡なしかー」
ミミたん「キュー」
アセロラ「……サトシ…みんなの前でアセロラを32歳扱いして……」プクー
アセロラ「アセロラ、決めたよミミたん!サトシが謝ってくるまではサトシとクチきいてあげないっ!」プンプン
ミミたん「キュー!」プンプン
アセロラ「………………」
アセロラ「……ま、でもー……少しくらいはチャンスをあげてもいいかな?」
ミミたん「キュー?」
アセロラ「……今日はもう遅いしー…明日お仕事が終わってからサトシに連絡してチャンスを…」
アセロラー
アセロラ「…………へ?」
ロトム図鑑「アセロラー!」ガチャッ
アセロラ、ミミたん「」ビクッ
ロトム図鑑「アセロラ!少し用があるロト!!」
アセロラ「な、なによロトム……こんな時間に…驚かさないでよ!」ドキドキ
サトシ「おーい!待ってよロトムー!」タッタッタ
ピカチュウ「ピカー!」タッタッタ
アセロラ「サトシ!?ピカチュウ!?」
サトシ「あっ、アローラ!アセロラ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「アローラ……って、どうしたのこんな時間に!?それにサトシのその格好……それってエーテル財団の……」
サトシ「……ハハハ……これは色々あってさ?」
ピカチュウ「ピカァ」
ロトム図鑑「アセロラ!それより、お願いがあるロト!」
アセロラ「……お願い?」
ミミたん「キュー?」
ロトム図鑑「アセロラ!!サトシと結婚するロト!!」ビシッ
アセロラ「へ?」
サトシ「え?」
ピカチュウ「ピ?」
ミミたん「キュ?」
アセロラ「………結婚?」
ロトム図鑑「結婚ロト」コク
アセロラ「……………」
アセロラ「……えぇ!?////」ボフン
アセロラ「……あーあ、あれから一週間以上経ってるのに…サトシからは連絡なしかー」
ミミたん「キュー」
アセロラ「……サトシ…みんなの前でアセロラを32歳扱いして……」プクー
アセロラ「アセロラ、決めたよミミたん!サトシが謝ってくるまではサトシとクチきいてあげないっ!」プンプン
ミミたん「キュー!」プンプン
アセロラ「………………」
アセロラ「……ま、でもー……少しくらいはチャンスをあげてもいいかな?」
ミミたん「キュー?」
アセロラ「……今日はもう遅いしー…明日お仕事が終わってからサトシに連絡してチャンスを…」
アセロラー
アセロラ「…………へ?」
ロトム図鑑「アセロラー!」ガチャッ
アセロラ、ミミたん「」ビクッ
ロトム図鑑「アセロラ!少し用があるロト!!」
アセロラ「な、なによロトム……こんな時間に…驚かさないでよ!」ドキドキ
サトシ「おーい!待ってよロトムー!」タッタッタ
ピカチュウ「ピカー!」タッタッタ
アセロラ「サトシ!?ピカチュウ!?」
サトシ「あっ、アローラ!アセロラ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「アローラ……って、どうしたのこんな時間に!?それにサトシのその格好……それってエーテル財団の……」
サトシ「……ハハハ……これは色々あってさ?」
ピカチュウ「ピカァ」
ロトム図鑑「アセロラ!それより、お願いがあるロト!」
アセロラ「……お願い?」
ミミたん「キュー?」
ロトム図鑑「アセロラ!!サトシと結婚するロト!!」ビシッ
アセロラ「へ?」
サトシ「え?」
ピカチュウ「ピ?」
ミミたん「キュ?」
アセロラ「………結婚?」
ロトム図鑑「結婚ロト」コク
アセロラ「……………」
アセロラ「……えぇ!?////」ボフン
41: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/20(水) 23:51:08.42 ID:nUctm+TZ0
アセロラ「ちょ、ちょっと…!い、いきなり結婚ってなに!?」
ロトム図鑑「イヤロト?」
アセロラ「い、イヤとか…ソンナンジャナイケド…////」モジモジ
ロトム図鑑「だったら結婚成立ロトー!サトシ、アセロラ!結婚おめでとーロトー!」
アセロラ「だ~か~ら~!!」
アセロラ「もぅ!サトシからもなんとか言ってよ!」チラッ
サトシ「えーっと……」
ロトム図鑑「サトシ!よーく考えてみるロト!」
サトシ「え?」
ロトム図鑑「しっかりしてて料理ができる!そしてサトシとの仲は良好!!アセロラほどサトシのお嫁さんに相応しい娘はいないロト!」ビシッ
サトシ「!」
アセロラ「な、なんなのよもぅ~!!////」
ロトム図鑑「アセロラならこんなサトシでも貰ってくれるロト!」
サトシ「こんな俺でも………」
ピカチュウ「ピカピィ……」
ロトム図鑑「なんたってアセロラは32歳!アセロラ、婚期を逃してはいけないロト!」ビシッ
アセロラ「だ、だから!アセロラ32歳じゃないよ!!」
アセロラ「………もぅ!なに?また変な冗談?」
アセロラ「サトシ!こんな冗談……さすがのアセロラも怒るよ?」プンプン
ミミたん「キュー!」プンプン
サトシ「アセロラ…」
アセロラ「なに?」プンプン
サトシ「こんな俺でも……いいの?」
アセロラ「………へ?」
ミミたん「キュ…」
ロトム図鑑「やっぱり!ボクの計算は間違って無かったロト!二人の相性はバッチリロトー!!」
ピカチュウ「ピィカ」
サトシ「アセロラ……その……」
アセロラ「な、なに……?」ドキドキ
ロトム図鑑「アセロラ。ここでイエスと言わなくては確実に行き遅れるロト」ヒソヒソ
アセロラ「……ロトム、少し黙っててくれないかな?」ニコニコ
ロトム図鑑「ロー……」
ロトム図鑑「イヤロト?」
アセロラ「い、イヤとか…ソンナンジャナイケド…////」モジモジ
ロトム図鑑「だったら結婚成立ロトー!サトシ、アセロラ!結婚おめでとーロトー!」
アセロラ「だ~か~ら~!!」
アセロラ「もぅ!サトシからもなんとか言ってよ!」チラッ
サトシ「えーっと……」
ロトム図鑑「サトシ!よーく考えてみるロト!」
サトシ「え?」
ロトム図鑑「しっかりしてて料理ができる!そしてサトシとの仲は良好!!アセロラほどサトシのお嫁さんに相応しい娘はいないロト!」ビシッ
サトシ「!」
アセロラ「な、なんなのよもぅ~!!////」
ロトム図鑑「アセロラならこんなサトシでも貰ってくれるロト!」
サトシ「こんな俺でも………」
ピカチュウ「ピカピィ……」
ロトム図鑑「なんたってアセロラは32歳!アセロラ、婚期を逃してはいけないロト!」ビシッ
アセロラ「だ、だから!アセロラ32歳じゃないよ!!」
アセロラ「………もぅ!なに?また変な冗談?」
アセロラ「サトシ!こんな冗談……さすがのアセロラも怒るよ?」プンプン
ミミたん「キュー!」プンプン
サトシ「アセロラ…」
アセロラ「なに?」プンプン
サトシ「こんな俺でも……いいの?」
アセロラ「………へ?」
ミミたん「キュ…」
ロトム図鑑「やっぱり!ボクの計算は間違って無かったロト!二人の相性はバッチリロトー!!」
ピカチュウ「ピィカ」
サトシ「アセロラ……その……」
アセロラ「な、なに……?」ドキドキ
ロトム図鑑「アセロラ。ここでイエスと言わなくては確実に行き遅れるロト」ヒソヒソ
アセロラ「……ロトム、少し黙っててくれないかな?」ニコニコ
ロトム図鑑「ロー……」
42: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 00:08:41.71 ID:Frj5HY1m0
サトシ「俺と……」
アセロラ「うぅ////」ドキドキ
アセロラ(ど、どうしよう…いきなり結婚とか言われても…まだ心の準備が…)ドキドキ
ロトム図鑑「うんうん。どうやら上手くいきそうロト」
ロトム図鑑「ピカチュウ!恐らく来年あたりにはサトシとアセロラの子供が見れるロト!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「アセロラも32歳……子供を産むには……」
「その結婚……ちょっと待ったーー!!」ガチャッ
サトシ、アセロラ、ピカチュウ、ロトム「!」
ミミたん「キュ?」
スイレン「……ハァハァ……間に合った…!ギリギリセーフ!!」
オシャマリ「シャマリー!!」フシャー
ナギサ「イッブイ!!」
サトシ、アセロラ、ロトム「スイレン!?」
ピカチュウ「ピカァ」
アセロラ「うぅ////」ドキドキ
アセロラ(ど、どうしよう…いきなり結婚とか言われても…まだ心の準備が…)ドキドキ
ロトム図鑑「うんうん。どうやら上手くいきそうロト」
ロトム図鑑「ピカチュウ!恐らく来年あたりにはサトシとアセロラの子供が見れるロト!」
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「アセロラも32歳……子供を産むには……」
「その結婚……ちょっと待ったーー!!」ガチャッ
サトシ、アセロラ、ピカチュウ、ロトム「!」
ミミたん「キュ?」
スイレン「……ハァハァ……間に合った…!ギリギリセーフ!!」
オシャマリ「シャマリー!!」フシャー
ナギサ「イッブイ!!」
サトシ、アセロラ、ロトム「スイレン!?」
ピカチュウ「ピカァ」
43: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 00:26:29.55 ID:Frj5HY1m0
サトシ「お、おいスイレン!どうしたんだよ!」
ロトム図鑑「引きこもってたんじゃなかったロトー!?」
スイレン「心配かけてごめん!もう大丈夫!」ゲッソリ
サトシ「大丈夫って……スイレンなんか痩せた……?」
アセロラ「それに……目の下の隈もすごいよ……何があったの!?」
サトシ「つーか……何でここに……」
スイレン「サトシさん……いや、サトシ!」
サトシ「!」
スイレン「……私…悩んだ、いっぱい!」
スイレン「サトシが実は30すぎだって聞いて……それで……」
サトシ「スイレン……」
アセロラ「え?サトシが30すぎ???」
ピカチュウ「ピカァ…」
スイレン「……でも、受け入れることにした!」
サトシ「!」
スイレン「……だって…やっぱり嘘はつけない!自分のキモチに!」ニコッ
オシャマリ「シャマリー!」
ナギサ「イッブイ!!」
アセロラ「なに??何がどうなってるの!?」
ミミたん「キュー…」ゴクリ
ロトム図鑑「引きこもってたんじゃなかったロトー!?」
スイレン「心配かけてごめん!もう大丈夫!」ゲッソリ
サトシ「大丈夫って……スイレンなんか痩せた……?」
アセロラ「それに……目の下の隈もすごいよ……何があったの!?」
サトシ「つーか……何でここに……」
スイレン「サトシさん……いや、サトシ!」
サトシ「!」
スイレン「……私…悩んだ、いっぱい!」
スイレン「サトシが実は30すぎだって聞いて……それで……」
サトシ「スイレン……」
アセロラ「え?サトシが30すぎ???」
ピカチュウ「ピカァ…」
スイレン「……でも、受け入れることにした!」
サトシ「!」
スイレン「……だって…やっぱり嘘はつけない!自分のキモチに!」ニコッ
オシャマリ「シャマリー!」
ナギサ「イッブイ!!」
アセロラ「なに??何がどうなってるの!?」
ミミたん「キュー…」ゴクリ
44: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 00:48:21.35 ID:Frj5HY1m0
スイレン「私にとってサトシはサトシ!……たとえ、サトシが30すぎてても…100歳でも!」ニコッ
サトシ「スイレン……」ウルウル
アセロラ「ロトムー?何がどうなってるの?説明してよ!」ジトー
ロトム図鑑「えーと…説明すると長く……」
スイレン「サトシ!アセロラは32歳じゃない!まだ10代!」ビシッ
サトシ「えぇ!?」
ロトム図鑑「そ、そんなハズ…」
アセロラ「えぇ…そんなハズって…アセロラ、何度も違うって説明したハズなんだけど……」
ミミたん「キュー」コクコク
サトシ「ほ、本当なのアセロラ!?」
アセロラ「本当も何も…アセロラ、最初に冗談だって言ったのに、ちゃんと聞いてなかったのはサトシだよー!」プンプン
サトシ「そんな…」ガクッ
アセロラ(え?なんでショックうけるの!?)
ピカチュウ「ピカピィ」
スイレン「……サトシ!大人が未成年に手を出すことは犯罪!」
サトシ「そ、そうなの!?」
ロトム図鑑「確かに……法律では禁じられてるロト」
ロトム図鑑「サトシ。30すぎで前科持ち……しかも未成年に手をだしたとなると、ポケモンマスターの夢どころではなくなるロトー」
スイレン「うんうん。ロトムの言うとおり」コクコク
サトシ「えぇ!?」ビクッ
アセロラ(さっきから何の話してるんだろ)
ロトム図鑑「……でも…噂によると、地域によっては10歳から成人とみなされる場所も…」
スイレン「……………」ゴソゴソ
スイレン「おっと」ポイッ
ヒラッ
サトシ「! スイレン!何か落ちたぜ?」ヒロイ
スイレン「ごめん。うっかり」テヘッ
サトシ「………!って、これは……!!」
サトシ「スイレン……」ウルウル
アセロラ「ロトムー?何がどうなってるの?説明してよ!」ジトー
ロトム図鑑「えーと…説明すると長く……」
スイレン「サトシ!アセロラは32歳じゃない!まだ10代!」ビシッ
サトシ「えぇ!?」
ロトム図鑑「そ、そんなハズ…」
アセロラ「えぇ…そんなハズって…アセロラ、何度も違うって説明したハズなんだけど……」
ミミたん「キュー」コクコク
サトシ「ほ、本当なのアセロラ!?」
アセロラ「本当も何も…アセロラ、最初に冗談だって言ったのに、ちゃんと聞いてなかったのはサトシだよー!」プンプン
サトシ「そんな…」ガクッ
アセロラ(え?なんでショックうけるの!?)
ピカチュウ「ピカピィ」
スイレン「……サトシ!大人が未成年に手を出すことは犯罪!」
サトシ「そ、そうなの!?」
ロトム図鑑「確かに……法律では禁じられてるロト」
ロトム図鑑「サトシ。30すぎで前科持ち……しかも未成年に手をだしたとなると、ポケモンマスターの夢どころではなくなるロトー」
スイレン「うんうん。ロトムの言うとおり」コクコク
サトシ「えぇ!?」ビクッ
アセロラ(さっきから何の話してるんだろ)
ロトム図鑑「……でも…噂によると、地域によっては10歳から成人とみなされる場所も…」
スイレン「……………」ゴソゴソ
スイレン「おっと」ポイッ
ヒラッ
サトシ「! スイレン!何か落ちたぜ?」ヒロイ
スイレン「ごめん。うっかり」テヘッ
サトシ「………!って、これは……!!」
45: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 11:16:01.98 ID:Frj5HY1m0
ロトム図鑑「これはスイレンのトレーナーパスみたいロト!」ヒュー
サトシ「トレーナーパス…」
ロトム図鑑「! あーっ!!」
サトシ「ど、どうしたロトム!!」
ロトム図鑑「サトシ!スイレンのトレーナーパスの年齢欄を見てみるロト!」ビシッ
サトシ「!」
アセロラ(トレーナーパスに年齢書くとこなんてあったっけ?)
サトシ「ね、年齢のところ……30歳!?どういうこと!?」フルフル
ロトム図鑑「スイレン……まさか…」チラッ
スイレン「サトシ!実は私……30歳!!」バーン
サトシ、ロトム「なに~~!?」ガーン
アセロラ「よく見てよサトシ!このトレーナーパス、どう見てもスイレンの手作りだよ!!」
ピカチュウ「ピカ」ハァ
ミミたん「キュー」
サトシ「トレーナーパス…」
ロトム図鑑「! あーっ!!」
サトシ「ど、どうしたロトム!!」
ロトム図鑑「サトシ!スイレンのトレーナーパスの年齢欄を見てみるロト!」ビシッ
サトシ「!」
アセロラ(トレーナーパスに年齢書くとこなんてあったっけ?)
サトシ「ね、年齢のところ……30歳!?どういうこと!?」フルフル
ロトム図鑑「スイレン……まさか…」チラッ
スイレン「サトシ!実は私……30歳!!」バーン
サトシ、ロトム「なに~~!?」ガーン
アセロラ「よく見てよサトシ!このトレーナーパス、どう見てもスイレンの手作りだよ!!」
ピカチュウ「ピカ」ハァ
ミミたん「キュー」
46: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 11:54:08.50 ID:Frj5HY1m0
サトシ「そ、そんな……スイレンが30歳だったなんて…」フルフル
スイレン「サトシ……黙っててごめん!」
オシャマリ「シャマリ」ペコリ
ナギサ「イッブイ」ペコリ
サトシ「……次からはスイレンさんって呼ばなきゃ…」
ロトム図鑑「サトシ!それでもサトシはスイレンより年上だから大丈夫ロト!」
サトシ「そ、そっか」
ピカチュウ「ピカピィ」
アセロラ「……なに言ってるの?どう見てもスイレンが30歳なわけ…」ジトー
ミミたん「キュー」ジトー
スイレン「」ビクッ
ロトム図鑑「それにしてもスイレン。スイレンは30歳なのにウルトラジャーとかドリンキュンとかしてたロト?」
スイレン「じ、実はさっきそこでアルセウスの加護を受けて、今日からなったの!30歳!」
サトシ「あ、アルセウスだって!?すっげー!」キラキラ
アセロラ「もうメチャクチャだよー…」ハァ
スイレン「………えーと、サトシ」コホン
サトシ「!」
スイレン「その……私なら30歳だから未成年にはならない!だからその~……」チラッチラッ
ロトム図鑑「サトシー!これはスイレンと結婚するしかないロトー!」
スイレン「ちょ、ちょっとロトム////」ポッ
サトシ「スイレン!そんなことよりさ!アルセウスってまだいる!?」ワクワク
スイレン「そ、そんなこと!?」ガーン
オシャマリ「シャマリ」ポンッ
ギャー ギャー
アセロラ「ふふっ、サトシの興味はスイレンおばさんよりもポケモンなんだねー?ね?ミミたん」クスクス
ミミたん「キュー」
コンコン
アセロラ「! ノックの音だ。こんな時間に誰だろ?」
ミミたん「キュー?」
アセロラ「はーい」ガチャッ
スイレン「サトシ……黙っててごめん!」
オシャマリ「シャマリ」ペコリ
ナギサ「イッブイ」ペコリ
サトシ「……次からはスイレンさんって呼ばなきゃ…」
ロトム図鑑「サトシ!それでもサトシはスイレンより年上だから大丈夫ロト!」
サトシ「そ、そっか」
ピカチュウ「ピカピィ」
アセロラ「……なに言ってるの?どう見てもスイレンが30歳なわけ…」ジトー
ミミたん「キュー」ジトー
スイレン「」ビクッ
ロトム図鑑「それにしてもスイレン。スイレンは30歳なのにウルトラジャーとかドリンキュンとかしてたロト?」
スイレン「じ、実はさっきそこでアルセウスの加護を受けて、今日からなったの!30歳!」
サトシ「あ、アルセウスだって!?すっげー!」キラキラ
アセロラ「もうメチャクチャだよー…」ハァ
スイレン「………えーと、サトシ」コホン
サトシ「!」
スイレン「その……私なら30歳だから未成年にはならない!だからその~……」チラッチラッ
ロトム図鑑「サトシー!これはスイレンと結婚するしかないロトー!」
スイレン「ちょ、ちょっとロトム////」ポッ
サトシ「スイレン!そんなことよりさ!アルセウスってまだいる!?」ワクワク
スイレン「そ、そんなこと!?」ガーン
オシャマリ「シャマリ」ポンッ
ギャー ギャー
アセロラ「ふふっ、サトシの興味はスイレンおばさんよりもポケモンなんだねー?ね?ミミたん」クスクス
ミミたん「キュー」
コンコン
アセロラ「! ノックの音だ。こんな時間に誰だろ?」
ミミたん「キュー?」
アセロラ「はーい」ガチャッ
47: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 16:12:28.52 ID:Frj5HY1m0
ハナコ「あのー…夜遅くにごめんなさい」
アセロラ「………? えーと、どちら様ですか?」
ハナコ「そのー、こちらにサトシがー…」チラッ
サトシ「え!?ママ?」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「サトシママ!?」
ロトム図鑑「サトシのママロトー!」
ハナコ「あっ!見つけたわよー!サトシ!」
アセロラ「え!?この人がサトシのお母さん!?」
ミミたん「キュー」
サトシ「な、なんでママがここに…」
ハナコ「なんでじゃないわよ!サトシがスクールやめて働き始めたってククイさんから聞いたから、急いでカントーから来たのよ!」
ロトム図鑑「では何故サトシがアセロラの家に居るとわかったロト?」
ハナコ「サトシ…なんでスクールをやめちゃったの?スクールが楽しいっていっつも私に話してくれてたじゃない?」
サトシ「スクールは楽しいよ…でも…」
ロトム図鑑「ボクの質問は無視ロト?」
サトシ「俺は…スクールに通ってちゃいけない人間なんだ…」
ハナコ「? どういうこと?」
サトシ「……だって………俺、もう30すぎたいい歳だし……いつまでもスクールに通ってないでさ?しっかり働いてママや博士たちに立派なとこ見せてやんなきゃ……」
ハナコ「サトシ……」
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「あのー……さっきからサトシが30すぎとかどういうことなの?」
ハナコ「……なに言ってるのよサトシ」ハァ
サトシ「ママ………」
ハナコ「あなたは10歳じゃない」
サトシ「……うん、俺は10さ…………」
サトシ「…………」
サトシ「……………へ?」
ピカチュウ「ピカ?」
アセロラ「………? えーと、どちら様ですか?」
ハナコ「そのー、こちらにサトシがー…」チラッ
サトシ「え!?ママ?」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「サトシママ!?」
ロトム図鑑「サトシのママロトー!」
ハナコ「あっ!見つけたわよー!サトシ!」
アセロラ「え!?この人がサトシのお母さん!?」
ミミたん「キュー」
サトシ「な、なんでママがここに…」
ハナコ「なんでじゃないわよ!サトシがスクールやめて働き始めたってククイさんから聞いたから、急いでカントーから来たのよ!」
ロトム図鑑「では何故サトシがアセロラの家に居るとわかったロト?」
ハナコ「サトシ…なんでスクールをやめちゃったの?スクールが楽しいっていっつも私に話してくれてたじゃない?」
サトシ「スクールは楽しいよ…でも…」
ロトム図鑑「ボクの質問は無視ロト?」
サトシ「俺は…スクールに通ってちゃいけない人間なんだ…」
ハナコ「? どういうこと?」
サトシ「……だって………俺、もう30すぎたいい歳だし……いつまでもスクールに通ってないでさ?しっかり働いてママや博士たちに立派なとこ見せてやんなきゃ……」
ハナコ「サトシ……」
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「あのー……さっきからサトシが30すぎとかどういうことなの?」
ハナコ「……なに言ってるのよサトシ」ハァ
サトシ「ママ………」
ハナコ「あなたは10歳じゃない」
サトシ「……うん、俺は10さ…………」
サトシ「…………」
サトシ「……………へ?」
ピカチュウ「ピカ?」
48: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 16:21:48.40 ID:Frj5HY1m0
サトシ「え?なに?俺、10歳なの??」
ハナコ「そうよ?なに?自分の歳も忘れちゃったの?」
サトシ「で、でも……俺がしてきた冒険はロトムの計算じゃ20年以上かかるって……」
ロトム図鑑「そ、そうロト!ボクの計算によれば……」
ハナコ「何言ってるのよサトシ!サトシが30すぎなら私はいったいいくつになるの?ママを勝手に年寄りにしないでちょうだい!」プンプン
サトシ「やったー!俺やっぱり10歳だったー!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシのママが言うなら間違いないロト。サトシは正真正銘の10歳ロト!」
ハナコ「うふふ」ニコッ
スイレン「よ、良かった…やっぱりサトシ、10歳だった」ホッ
アセロラ「え?でも…スイレンおばさんは30歳なんだよね?」
スイレン「うっそでーす!本当は私、まだ10代!」テヘッ
アセロラ「あっそ」
ミミたん「キュー」
ハナコ「そうよ?なに?自分の歳も忘れちゃったの?」
サトシ「で、でも……俺がしてきた冒険はロトムの計算じゃ20年以上かかるって……」
ロトム図鑑「そ、そうロト!ボクの計算によれば……」
ハナコ「何言ってるのよサトシ!サトシが30すぎなら私はいったいいくつになるの?ママを勝手に年寄りにしないでちょうだい!」プンプン
サトシ「やったー!俺やっぱり10歳だったー!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシのママが言うなら間違いないロト。サトシは正真正銘の10歳ロト!」
ハナコ「うふふ」ニコッ
スイレン「よ、良かった…やっぱりサトシ、10歳だった」ホッ
アセロラ「え?でも…スイレンおばさんは30歳なんだよね?」
スイレン「うっそでーす!本当は私、まだ10代!」テヘッ
アセロラ「あっそ」
ミミたん「キュー」
49: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 16:34:13.73 ID:Frj5HY1m0
サトシ「よっしゃー!だったらまた明日からスクールに……」
ロトム図鑑「サトシー!でもサトシはもう退学届けを博士に……」
サトシ「そ、そういえばっ!」ゲッ
ピカチュウ「ピカァ」
ハナコ「うふふ、その退学届けなら…まだククイさんが校長先生に渡さずに大事に預かってるそうよ?」
ハナコ「サトシがいつでも戻ってこれるようにって」ニコッ
サトシ「ククイ博士……」ウルウル
サトシ「へへへ……泣いてる場合じゃないや…」ゴシゴシ
サトシ「ピカチュウ!帰ろうぜ!ククイ博士とバーネット博士のところに!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシ!もう夜中ロト、メレメレまでの船は……」
サトシ「行こうぜ!ピカチュウ!」ダッ
ピカチュウ「ピカァ!」ダッ
ダダダダ
アセロラ「サトシ……行っちゃった…」
ハナコ「まったく、サトシったら」クスッ
スイレン「思い立ったらすぐ行動!サトシらしい!」クスッ
アセロラ「うん、そうだねー?」ニコッ
ミミたん「キュー」
ナギサ「ブイッ!」
ハナコ「ロトムちゃん、悪いんだけどサトシを任せていいかしら?」
ロトム図鑑「ビビッ!サトシのママ。サトシのことならボクにお任せロトー!」
ロトム図鑑「待つロトー!サトシー!ピカチュウー!」ヒュー
ハナコ「お願いねー!ロトムちゃーん!」フリフリ
ロトム図鑑「サトシー!でもサトシはもう退学届けを博士に……」
サトシ「そ、そういえばっ!」ゲッ
ピカチュウ「ピカァ」
ハナコ「うふふ、その退学届けなら…まだククイさんが校長先生に渡さずに大事に預かってるそうよ?」
ハナコ「サトシがいつでも戻ってこれるようにって」ニコッ
サトシ「ククイ博士……」ウルウル
サトシ「へへへ……泣いてる場合じゃないや…」ゴシゴシ
サトシ「ピカチュウ!帰ろうぜ!ククイ博士とバーネット博士のところに!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシ!もう夜中ロト、メレメレまでの船は……」
サトシ「行こうぜ!ピカチュウ!」ダッ
ピカチュウ「ピカァ!」ダッ
ダダダダ
アセロラ「サトシ……行っちゃった…」
ハナコ「まったく、サトシったら」クスッ
スイレン「思い立ったらすぐ行動!サトシらしい!」クスッ
アセロラ「うん、そうだねー?」ニコッ
ミミたん「キュー」
ナギサ「ブイッ!」
ハナコ「ロトムちゃん、悪いんだけどサトシを任せていいかしら?」
ロトム図鑑「ビビッ!サトシのママ。サトシのことならボクにお任せロトー!」
ロトム図鑑「待つロトー!サトシー!ピカチュウー!」ヒュー
ハナコ「お願いねー!ロトムちゃーん!」フリフリ
50: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 16:49:34.33 ID:Frj5HY1m0
ハナコ「さぁ、私も……」
アセロラ「あのー…」
ハナコ「あなたは…」
アセロラ「アローラ。サトシくんの友達のアセロラです。こっちはアセロラのお友達のミミたん」ペコリ
ミミたん「キュー」
ハナコ「アローラ、アセロラちゃん。ミミちゃん。サトシが夜遅くに迷惑かけたみたいでごめんね?」
アセロラ「いえいえ、サトシの破天荒な行動には慣れっこですから」ニコッ
ハナコ「しっかりした子ね?サトシのお嫁さんにほしいくらいだわ」ニコッ
アセロラ「えへへ////」テレッ
スイレン「!」
アセロラ「あのー……今日はもう遅いですし、アセロラのお家に泊まっていきませんか?」
ハナコ「あら、いいの?でも…ご迷惑じゃないかしら?」
アセロラ「ぜーんぜん!美味しいご飯をご馳走しますよ!」ニコッ
ミミたん「キュー」
ハナコ「そう?じゃあ……お言葉に甘えちゃおうかしら?」
アセロラ「どうぞどうぞ」ニコッ
スイレン「……………」
スイレン「あ、あの……アセロラ……」クイクイ
アセロラ「!」
スイレン「その……もう船が……」
アセロラ「………スイレンも泊まってく?」
スイレン「やった!ありがとう、アセロラ!さすが32歳!」
ナギサ「イッブイ!」
アセロラ「うふふ、30歳のスイレンおばさんは…今からメレメレまで帰るのが辛いだろうからねー?」ニコニコ
ハナコ(なに?アローラの女の子の間ではおばさん呼び遊びが流行ってるの?)
オシャマリ「アウ…」ハァ
翌日サトシ(10歳)はポケモンスクールに復学した
アセロラ「あのー…」
ハナコ「あなたは…」
アセロラ「アローラ。サトシくんの友達のアセロラです。こっちはアセロラのお友達のミミたん」ペコリ
ミミたん「キュー」
ハナコ「アローラ、アセロラちゃん。ミミちゃん。サトシが夜遅くに迷惑かけたみたいでごめんね?」
アセロラ「いえいえ、サトシの破天荒な行動には慣れっこですから」ニコッ
ハナコ「しっかりした子ね?サトシのお嫁さんにほしいくらいだわ」ニコッ
アセロラ「えへへ////」テレッ
スイレン「!」
アセロラ「あのー……今日はもう遅いですし、アセロラのお家に泊まっていきませんか?」
ハナコ「あら、いいの?でも…ご迷惑じゃないかしら?」
アセロラ「ぜーんぜん!美味しいご飯をご馳走しますよ!」ニコッ
ミミたん「キュー」
ハナコ「そう?じゃあ……お言葉に甘えちゃおうかしら?」
アセロラ「どうぞどうぞ」ニコッ
スイレン「……………」
スイレン「あ、あの……アセロラ……」クイクイ
アセロラ「!」
スイレン「その……もう船が……」
アセロラ「………スイレンも泊まってく?」
スイレン「やった!ありがとう、アセロラ!さすが32歳!」
ナギサ「イッブイ!」
アセロラ「うふふ、30歳のスイレンおばさんは…今からメレメレまで帰るのが辛いだろうからねー?」ニコニコ
ハナコ(なに?アローラの女の子の間ではおばさん呼び遊びが流行ってるの?)
オシャマリ「アウ…」ハァ
翌日サトシ(10歳)はポケモンスクールに復学した
51: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 18:13:08.32 ID:Frj5HY1m0
数日後
マラサダショップ
ワイワイ
マオ「サトシがスクールに戻ってきて……スイレンも元気になって良かったね!」
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミー」
リーリエ「はい!一件落着、またこれからも今まで通りの日常ですね!」ニコッ
リーリエ「このまま全員揃って卒業です!」
マオ「うん、だね?」ニコッ
シロン「コーン!」
カキ「まったく、人騒がせな奴らだな…」ヤレヤレ
マーマネ「だねー?ま、僕は最初からサトシは10歳だって信じたけどね。アーマラサダオイシー」モグモグ
トゲデマル「マキュキュ!」
マオ「なぁにを偉そうに?サトシさーん、スクールやめないでーって泣いてたのは誰だったかなー?」ニヤニヤ
カキ、マーマネ「うっ…」ギクッ
リーリエ「うふふ」クスッ
カキ「い、いやー……俺はだな?サトシの話に乗ってやっただけでー……」アセアセ
マーマネ「ぼ、僕もだよ!」アセアセ
マオ「へぇー?」ニヤニヤ
アマージョ「ッジョー?」ニヤニヤ
リーリエ「………………」ウーン
リーリエ「!」ピキーン
リーリエ「え、えっと……!みなさん!」コホン
カキ、マーマネ「?」
マオ「どうしたのリーリエ?」
リーリエ「実はですね?」フフフ
マオ、カキ、マーマネ「?」
マラサダショップ
ワイワイ
マオ「サトシがスクールに戻ってきて……スイレンも元気になって良かったね!」
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミー」
リーリエ「はい!一件落着、またこれからも今まで通りの日常ですね!」ニコッ
リーリエ「このまま全員揃って卒業です!」
マオ「うん、だね?」ニコッ
シロン「コーン!」
カキ「まったく、人騒がせな奴らだな…」ヤレヤレ
マーマネ「だねー?ま、僕は最初からサトシは10歳だって信じたけどね。アーマラサダオイシー」モグモグ
トゲデマル「マキュキュ!」
マオ「なぁにを偉そうに?サトシさーん、スクールやめないでーって泣いてたのは誰だったかなー?」ニヤニヤ
カキ、マーマネ「うっ…」ギクッ
リーリエ「うふふ」クスッ
カキ「い、いやー……俺はだな?サトシの話に乗ってやっただけでー……」アセアセ
マーマネ「ぼ、僕もだよ!」アセアセ
マオ「へぇー?」ニヤニヤ
アマージョ「ッジョー?」ニヤニヤ
リーリエ「………………」ウーン
リーリエ「!」ピキーン
リーリエ「え、えっと……!みなさん!」コホン
カキ、マーマネ「?」
マオ「どうしたのリーリエ?」
リーリエ「実はですね?」フフフ
マオ、カキ、マーマネ「?」
52: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 18:19:30.62 ID:Frj5HY1m0
リーリエ「私……こう見えても40歳を越えてるんですよ!!」バーン
シロン「コーン!!」
シーン………
リーリエ「あ、あれ………?」
マオ、カキ、マーマネ「………………」
リーリエ(うぅ……どうやら盛大に滑ってしまったみたいです……そうですよね?冷静に考えたらこんな嘘、誰も信じません……)
リーリエ(恥ずかしい……穴があったら入りたいです////)カァー
シロン「コン……」
リーリエ「……えーと、みなさん……今のことは忘れて……」チラッ
マオ、カキ、マーマネ「………………」プルプルプル
リーリエ「?」
シロン「コン……?」
マオ、カキ、マーマネ「えぇーー!?」
リーリエ、シロン「」ビクッ
シロン「コーン!!」
シーン………
リーリエ「あ、あれ………?」
マオ、カキ、マーマネ「………………」
リーリエ(うぅ……どうやら盛大に滑ってしまったみたいです……そうですよね?冷静に考えたらこんな嘘、誰も信じません……)
リーリエ(恥ずかしい……穴があったら入りたいです////)カァー
シロン「コン……」
リーリエ「……えーと、みなさん……今のことは忘れて……」チラッ
マオ、カキ、マーマネ「………………」プルプルプル
リーリエ「?」
シロン「コン……?」
マオ、カキ、マーマネ「えぇーー!?」
リーリエ、シロン「」ビクッ
53: ◆mHWDgefkdQ 2019/03/21(木) 18:27:40.09 ID:Frj5HY1m0
マオ「り、リーリエー!!リーリエが40歳越えてるとか嘘だよねー!?」ガシッ
リーリエ「え、えっと…その……嘘……」
カキ「……次からはリーリエのことをリーリエさんって呼ばなきゃいけないな…」
リーリエ「ちょっと!やめてください!!」
マーマネ「………リーリエが……40越え…」フラッ
ドサッ
マーマネ「」バタリ
マオ「! マーマネがあまりにもショックな為倒れたよ!!」
リーリエ「えぇ!?」ビクッ
カキ「マーマネェェェ!!しっかりしろォォォ!!」ユサユサ
トゲデマル「マキュキュー!」ユサユサ
マーマネ「」
ギャー ギャー
リーリエ(うわぁ……今さら冗談でしたって言えない雰囲気です……)
シロン「コーン……」
次の日からリーリエのあだ名は"リーリエさん"になった
完
リーリエ「え、えっと…その……嘘……」
カキ「……次からはリーリエのことをリーリエさんって呼ばなきゃいけないな…」
リーリエ「ちょっと!やめてください!!」
マーマネ「………リーリエが……40越え…」フラッ
ドサッ
マーマネ「」バタリ
マオ「! マーマネがあまりにもショックな為倒れたよ!!」
リーリエ「えぇ!?」ビクッ
カキ「マーマネェェェ!!しっかりしろォォォ!!」ユサユサ
トゲデマル「マキュキュー!」ユサユサ
マーマネ「」
ギャー ギャー
リーリエ(うわぁ……今さら冗談でしたって言えない雰囲気です……)
シロン「コーン……」
次の日からリーリエのあだ名は"リーリエさん"になった
完
【FE】ノア「フィルさんがめっちゃ武者修行してる」
2019-03-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:46:49.43 ID:sGPS2Dbeo
一応これhttps://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552818211/の続きです
読まなくても大丈夫ですが、読んだ方が分かりやすいかも
最後に支援会話Cに繋げるので、やっぱりノア×フィルな雰囲気になります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553172408
読まなくても大丈夫ですが、読んだ方が分かりやすいかも
最後に支援会話Cに繋げるので、やっぱりノア×フィルな雰囲気になります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553172408
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:47:35.93 ID:sGPS2Dbeo
ノア(あの後、フィルさんは自分の心情を測れたからか)
ノア(軍の面々と馴染みつつ、武者修行に明け暮れていった)
トレック「……ノア、上の空で何してるんだ?」
トレック「そうか、お前も眠いのか……ふあぁ」
ノア「……別に眠くはない」
ノア(軍の面々と馴染みつつ、武者修行に明け暮れていった)
トレック「……ノア、上の空で何してるんだ?」
トレック「そうか、お前も眠いのか……ふあぁ」
ノア「……別に眠くはない」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:48:24.34 ID:sGPS2Dbeo
ノア(あの後、フィルさんは自分の心情を測れたからか)
ノア(軍の面々と馴染みつつ、武者修行に明け暮れていった)
トレック「……ノア、上の空で何してるんだ?」
トレック「そうか、お前も眠いのか……ふあぁ」
ノア「……別に眠くはない」
ノア(軍の面々と馴染みつつ、武者修行に明け暮れていった)
トレック「……ノア、上の空で何してるんだ?」
トレック「そうか、お前も眠いのか……ふあぁ」
ノア「……別に眠くはない」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:49:49.78 ID:sGPS2Dbeo
フィル「……あの、ルトガーさん」
フィル「ルトガーさん、ちょっと」
ルトガー「……なんだ?」
フィル「はい。実は手合わせ願いたいと思って」
フィル「いつか機会があったら、是非!」
ルトガー「……」
フィル「ルトガーさん、ちょっと」
ルトガー「……なんだ?」
フィル「はい。実は手合わせ願いたいと思って」
フィル「いつか機会があったら、是非!」
ルトガー「……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:50:19.83 ID:sGPS2Dbeo
フィル「ルトガーさんに断られてしまった……」
フィル「遊び半分で剣を振るってると思われるなんて……」
フィル「……」
フィル「もっと鍛錬しよう」
フィル「遊び半分で剣を振るってると思われるなんて……」
フィル「……」
フィル「もっと鍛錬しよう」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:51:02.56 ID:sGPS2Dbeo
フィル「あの、すみません、アレンさん」
アレン「ん?きみは……ええと」
フィル「フィルと言います」
フィル「アレンさん、私と手合わせ願えないでしょうか!」
アレン「おお、鍛錬か。俺でよければ付き合うぞ」
フィル「あ、ありがとうございます!」
アレン「見た目とは裏腹に鋭い太刀筋……」
アレン「修行中の剣士というのは、きみのことだったのか」
フィル「えっと……多分そうです」
フィル「この軍に入る前は諸国を旅してましたから」
アレン「なるほどな……」
アレン「また鍛錬したくなったら遠慮なく呼んでくれ。俺も腕がなる」
フィル「! ありがとうございます!」
アレン「ん?きみは……ええと」
フィル「フィルと言います」
フィル「アレンさん、私と手合わせ願えないでしょうか!」
アレン「おお、鍛錬か。俺でよければ付き合うぞ」
フィル「あ、ありがとうございます!」
アレン「見た目とは裏腹に鋭い太刀筋……」
アレン「修行中の剣士というのは、きみのことだったのか」
フィル「えっと……多分そうです」
フィル「この軍に入る前は諸国を旅してましたから」
アレン「なるほどな……」
アレン「また鍛錬したくなったら遠慮なく呼んでくれ。俺も腕がなる」
フィル「! ありがとうございます!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:51:32.46 ID:sGPS2Dbeo
ランス「剣の修行をしている……フィルというのはきみか」
フィル「えっ」
フィル「は、はい。そうですが……」
ランス「アレンからきみのことを聞いた」
ランス「少女が繰り出す剣術とは思えなかったと」
ランス「私とも手合わせしてくれないだろうか」
フィル「よろしいんですか?」
ランス「無論だ。様々な太刀筋を受けることに、損などない」
フィル「……お願いします!」
フィル「えっ」
フィル「は、はい。そうですが……」
ランス「アレンからきみのことを聞いた」
ランス「少女が繰り出す剣術とは思えなかったと」
ランス「私とも手合わせしてくれないだろうか」
フィル「よろしいんですか?」
ランス「無論だ。様々な太刀筋を受けることに、損などない」
フィル「……お願いします!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:52:06.20 ID:sGPS2Dbeo
フィル「ディークさん!」
ディーク「ん?フィルか」
フィル「ディークさん、また剣の修行に付き合ってくれませんか?」
ディーク「なんだ?ルトガーと手合わせする予定じゃなかったのか」
フィル「……ルトガーさんには断られてしまいまして」
ディーク「……そうか。まあ、あんま落ち込むな」
ディーク「あいつなりの“剣の道”ってのがあるのさ」
ディーク(……フィルとは無縁の道だけどな)
ディーク「ん?フィルか」
フィル「ディークさん、また剣の修行に付き合ってくれませんか?」
ディーク「なんだ?ルトガーと手合わせする予定じゃなかったのか」
フィル「……ルトガーさんには断られてしまいまして」
ディーク「……そうか。まあ、あんま落ち込むな」
ディーク「あいつなりの“剣の道”ってのがあるのさ」
ディーク(……フィルとは無縁の道だけどな)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:52:34.26 ID:sGPS2Dbeo
フィル「……“剣の道の行き着く先は一つ”」
ディーク「あ?」
フィル「ある人がそう教えてくれました」
フィル「ルトガーさんの“剣の道”があるのなら」
フィル「私はそれを知りたい。そして学びたい……そう思っています」
ディーク「お前……」
ディーク「……ま、好きにしろ。あいつを説得できるとも思わんがな」
フィル「……ルトガーさん、ディークさんとは手合わせしてるのになぁ」
ディーク「あれは手合わせって言わねえよ!」
ディーク「向こうが斬りつけに奇襲してきてるだけだ!」
ディーク「あ?」
フィル「ある人がそう教えてくれました」
フィル「ルトガーさんの“剣の道”があるのなら」
フィル「私はそれを知りたい。そして学びたい……そう思っています」
ディーク「お前……」
ディーク「……ま、好きにしろ。あいつを説得できるとも思わんがな」
フィル「……ルトガーさん、ディークさんとは手合わせしてるのになぁ」
ディーク「あれは手合わせって言わねえよ!」
ディーク「向こうが斬りつけに奇襲してきてるだけだ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:53:09.92 ID:sGPS2Dbeo
フィル「あのー……」
オージェ「うん?」
フィル「オスティアの傭兵とはあなたの事ですか?」
オージェ「そうだけど……?」
フィル「よかった。ええと……」
オージェ「……ああ、俺の名前はオージェだよ」
フィル「ありがとうございます。私はフィルと言います」
フィル「オージェさん。良ければ修行の相手をしていただけませんか?」
オージェ「しゅ、修行?」
フィル「はい。剣を極めるための武者修行をしてまして」
フィル「多くの人の剣技を学びたいんです」
オージェ「へえぇ……なんかすごいなぁ」
オージェ「俺なんかでよければ喜んで」
オージェ「うん?」
フィル「オスティアの傭兵とはあなたの事ですか?」
オージェ「そうだけど……?」
フィル「よかった。ええと……」
オージェ「……ああ、俺の名前はオージェだよ」
フィル「ありがとうございます。私はフィルと言います」
フィル「オージェさん。良ければ修行の相手をしていただけませんか?」
オージェ「しゅ、修行?」
フィル「はい。剣を極めるための武者修行をしてまして」
フィル「多くの人の剣技を学びたいんです」
オージェ「へえぇ……なんかすごいなぁ」
オージェ「俺なんかでよければ喜んで」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:53:39.79 ID:sGPS2Dbeo
オージェ「……」ゼエゼエ
フィル「オージェさん、ありがとうございました!」
オージェ「ど……どうも……」
オージェ(バースさん……俺もっと訓練します……)
フィル「オージェさん、ありがとうございました!」
オージェ「ど……どうも……」
オージェ(バースさん……俺もっと訓練します……)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:54:09.90 ID:sGPS2Dbeo
トレック「…………」
フィル「…………」
トレック「…………」
フィル「…………」
トレック「…………ぐー……」
フィル(トレックさんは……いいかな……)
フィル(いや、でも、むしろトレックさんの剣さばきを見てみたい気もする……)
トレック「ぐー……ぐー……」
フィル(…………起きてる時にお願いしてみようかな)
フィル「…………」
トレック「…………」
フィル「…………」
トレック「…………ぐー……」
フィル(トレックさんは……いいかな……)
フィル(いや、でも、むしろトレックさんの剣さばきを見てみたい気もする……)
トレック「ぐー……ぐー……」
フィル(…………起きてる時にお願いしてみようかな)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:54:56.28 ID:sGPS2Dbeo
ゼロット「ふう……」
ノア「将軍、鍛錬してたんですか?」
ゼロット「ああ、今しがた“修行中の剣士”と剣を交わしたところだ」
ノア「修行中の剣士……」
ゼロット「なんでも剣を使う者に、端から挑戦してるらしい」
ゼロット「お前のところにはまだ来てないか?」
ノア「……来てないですね」
ノア(どおりで……最近みかけないわけだ)
ゼロット「そうか。なかなかの剣技だったぞ。荒削りな部分も多いがな」
ノア「そうですか」
ノア(武者修行は順調みたいだな)
ゼロット「……どうしたノア?」
ノア「? なにがですか?」
ゼロット「妙に嬉しそうじゃないか」
ノア「将軍、鍛錬してたんですか?」
ゼロット「ああ、今しがた“修行中の剣士”と剣を交わしたところだ」
ノア「修行中の剣士……」
ゼロット「なんでも剣を使う者に、端から挑戦してるらしい」
ゼロット「お前のところにはまだ来てないか?」
ノア「……来てないですね」
ノア(どおりで……最近みかけないわけだ)
ゼロット「そうか。なかなかの剣技だったぞ。荒削りな部分も多いがな」
ノア「そうですか」
ノア(武者修行は順調みたいだな)
ゼロット「……どうしたノア?」
ノア「? なにがですか?」
ゼロット「妙に嬉しそうじゃないか」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:55:29.95 ID:sGPS2Dbeo
リリーナ「フィルさん」
フィル「あっ、リリーナ様」
リリーナ「“様”だなんて……リリーナでいいわ」
フィル「ええと……じゃあ、リリーナさんと」
リリーナ「フフ……ありがとうフィルさん」
リリーナ「剣の修行がんばってるのね。マーカスさんから聞いたわ」
フィル「いえ、まだまだです。一人の方にはそっぽ向かれてますし」
リリーナ「そうなの?」
フィル「……あまり真剣に受け取ってもらえないみたいで」
リリーナ「そう……」
フィル「あっ、リリーナ様」
リリーナ「“様”だなんて……リリーナでいいわ」
フィル「ええと……じゃあ、リリーナさんと」
リリーナ「フフ……ありがとうフィルさん」
リリーナ「剣の修行がんばってるのね。マーカスさんから聞いたわ」
フィル「いえ、まだまだです。一人の方にはそっぽ向かれてますし」
リリーナ「そうなの?」
フィル「……あまり真剣に受け取ってもらえないみたいで」
リリーナ「そう……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:55:58.67 ID:sGPS2Dbeo
リリーナ「フィルさんは……その人と修行をしたいのね」
フィル「ええ……。その方の太刀筋はとても冴えていて、迷いがなくて」
フィル「学べる事がたくさんあると思うんです」
リリーナ「すごい……。とても尊敬してるのね」
リリーナ「その気持ちはきっと伝わるわ」
リリーナ「ただ……」
フィル「?」
フィル「ええ……。その方の太刀筋はとても冴えていて、迷いがなくて」
フィル「学べる事がたくさんあると思うんです」
リリーナ「すごい……。とても尊敬してるのね」
リリーナ「その気持ちはきっと伝わるわ」
リリーナ「ただ……」
フィル「?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:56:26.98 ID:sGPS2Dbeo
リリーナ「……もし伝わってなお否定されてしまったら」
リリーナ「フィルさんも、それ以上その人に無理強いしないでほしい……そう思うの」
フィル「リリーナさん……」
リリーナ「……ごめんなさい、勝手なお願いね」
フィル「いえ……そう考えた事はありませんでした」
フィル「伝えて……それから考えてみます」
リリーナ「フィルさん……ありがとう」
リリーナ「フィルさんも、それ以上その人に無理強いしないでほしい……そう思うの」
フィル「リリーナさん……」
リリーナ「……ごめんなさい、勝手なお願いね」
フィル「いえ……そう考えた事はありませんでした」
フィル「伝えて……それから考えてみます」
リリーナ「フィルさん……ありがとう」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:56:55.05 ID:sGPS2Dbeo
フィル(無理強いか……)
フィル(女だから信用してない、わけじゃないのかな)
フィル(……聞いてみなければ分からないか)
フィル(女だから信用してない、わけじゃないのかな)
フィル(……聞いてみなければ分からないか)
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:57:24.03 ID:sGPS2Dbeo
ルトガー「俺の剣は人を斬るための剣と言っただろう」
フィル「しかし……」
ルトガー「ここで剣を抜けば、お前を斬ることになる。それが望みか?」
フィル「!」
ルトガー「逆に俺を斬る気もないのだろう?」
フィル「それは……」
ルトガー「だから、そんなものは遊びだと言っているんだ」
フィル「…………」
フィル「しかし……」
ルトガー「ここで剣を抜けば、お前を斬ることになる。それが望みか?」
フィル「!」
ルトガー「逆に俺を斬る気もないのだろう?」
フィル「それは……」
ルトガー「だから、そんなものは遊びだと言っているんだ」
フィル「…………」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:57:55.48 ID:sGPS2Dbeo
フィル(……そんなつもりはなかったけど……)
フィル(でも、やっぱり無理強いしてたかもしれない)
フィル(今度あったらお詫びしよう)
フィル(それにしても……この前の緊張といい、剣以外もまだまだ未熟だな……)
フィル(頼りきりはどうかと思ったけど……)
フィル(……やっぱりノアどのにも稽古をつけてもらおう)
フィル(でも、やっぱり無理強いしてたかもしれない)
フィル(今度あったらお詫びしよう)
フィル(それにしても……この前の緊張といい、剣以外もまだまだ未熟だな……)
フィル(頼りきりはどうかと思ったけど……)
フィル(……やっぱりノアどのにも稽古をつけてもらおう)
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:58:23.57 ID:sGPS2Dbeo
フィル「ノアどの!」
ノア「やあフィルさん。久しぶりだね」
ノア「軍の生活には慣れたかい?」
フィル「はい。ノアどのの助言のおかげです」
ノア「そうか、それはよかった。武者修行の方も順調みたいだね」
フィル「……」
ノア「やあフィルさん。久しぶりだね」
ノア「軍の生活には慣れたかい?」
フィル「はい。ノアどのの助言のおかげです」
ノア「そうか、それはよかった。武者修行の方も順調みたいだね」
フィル「……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:58:59.87 ID:sGPS2Dbeo
フィル「あの、折り入ってお話が……」
ノア「なんだい?改まって」
フィル「私と……勝負していただきたいのです」
フィル「闘技場でも、戦いの色々なことを教えてくださいましたし……」
フィル「ノアどのにご指導いただければ、心強いです」
ノア「フィルさんがそう言うなら、おれは構わないよ」
フィル「!」
フィル「本当ですか!では早速……」
フィル「あっ!?」
ノア「わっ……大丈夫かい?」
フィル「…………」
ノア「フィルさん?」
ノア「なんだい?改まって」
フィル「私と……勝負していただきたいのです」
フィル「闘技場でも、戦いの色々なことを教えてくださいましたし……」
フィル「ノアどのにご指導いただければ、心強いです」
ノア「フィルさんがそう言うなら、おれは構わないよ」
フィル「!」
フィル「本当ですか!では早速……」
フィル「あっ!?」
ノア「わっ……大丈夫かい?」
フィル「…………」
ノア「フィルさん?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 21:59:29.85 ID:sGPS2Dbeo
フィル「あ、は……はい、す、すみません!」
フィル「い、今離れますから……」
フィル(…………)
フィル(…………あったかかった……)
ノア「こんなところで転ぶなんて……フィルさんらしくないな」
ノア「怪我はしてない?ひざ見せて」
フィル(ひざ!?)
フィル「い、いえその、平気です!」
フィル「それより勝負を…………」
フィル「い、今離れますから……」
フィル(…………)
フィル(…………あったかかった……)
ノア「こんなところで転ぶなんて……フィルさんらしくないな」
ノア「怪我はしてない?ひざ見せて」
フィル(ひざ!?)
フィル「い、いえその、平気です!」
フィル「それより勝負を…………」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 22:01:14.70 ID:sGPS2Dbeo
次の日
フィル(…………)
フィル(上手く剣が振るえない……)
フィル(……ノアどのを当てにしすぎた、そのツケが回ってきたんだ……)
フィル(……うん、きっとそうだ)
フィル(きっと…………)
フィル(…………)
フィル「もっと修行しなきゃ……!」
おわり
フィル(…………)
フィル(上手く剣が振るえない……)
フィル(……ノアどのを当てにしすぎた、そのツケが回ってきたんだ……)
フィル(……うん、きっとそうだ)
フィル(きっと…………)
フィル(…………)
フィル「もっと修行しなきゃ……!」
おわり
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/21(木) 22:02:02.92 ID:sGPS2Dbeo
終わりです。ありがとうございました。
満足した。
満足した。
引用元: 【FE】ノア「フィルさんがめっちゃ武者修行してる」
堀裕子「ちょっと相談があるんですが」
2019-03-30
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/05/30(火) 01:06:02 ID:eAWcxCVk
裕子「私達セクシーギルティってユニット名じゃないですか」
卯月「ハーレルッヤ」
未央「ハーレルッヤ」
凛「ハレルーヤ! ハレルーヤ!」
卯月・未央・凛「ハレェェルッヤアアア!!」
裕子「このユニット名、私の要素が加味されてないと思うんですよ」
早苗「ちょっと待ってもらっていいかしらユッコちゃん」
卯月「ハーレルッヤ」
未央「ハーレルッヤ」
凛「ハレルーヤ! ハレルーヤ!」
卯月・未央・凛「ハレェェルッヤアアア!!」
裕子「このユニット名、私の要素が加味されてないと思うんですよ」
早苗「ちょっと待ってもらっていいかしらユッコちゃん」
2: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 01:13:49 ID:eAWcxCVk
裕子「なんですか早苗さん。時間は有限ですよ」
早苗「なんでアレをスルー出来るの?」
裕子「慣れですよ慣れ」
雫「慣れとかそういう問題では無いような気が……」
未央「何話してんの?」
早苗「あなた達の奇行についてよ」
卯月「プッチ神父にメサイアのCDを入れられた『サバイバー』のグッチョごっこですよ」
凛「あのシーン面白かったよね」
裕子「来ないでくださいよ。こっちのSAN値が下がる」
未央「誰が名状しがたき者どもか」
早苗「なんでアレをスルー出来るの?」
裕子「慣れですよ慣れ」
雫「慣れとかそういう問題では無いような気が……」
未央「何話してんの?」
早苗「あなた達の奇行についてよ」
卯月「プッチ神父にメサイアのCDを入れられた『サバイバー』のグッチョごっこですよ」
凛「あのシーン面白かったよね」
裕子「来ないでくださいよ。こっちのSAN値が下がる」
未央「誰が名状しがたき者どもか」
3: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 01:26:21 ID:eAWcxCVk
雫「裕子ちゃん、いつの間に目のハイライト無くなったんですかー?」
裕子「あ、すいません今戻しますね……ハイッ! オッケーです!」キラキラ
早苗「わー。すごいわねそれ」
裕子「まゆさんとかも出来ますよ」
凛「それはさておき、なんかユニット名の話してたけど」
雫「何だか裕子ちゃんがユニット名に疑問があるとかで」
早苗「それで三人で話をしてたんだけど……ユッコちゃんどうしたの。奥歯で蛆虫噛み潰したような顔して」
裕子「そこは苦虫で良いでしょうよ……この三人を巻き込みたくないんですよ」
雫「ニュージェネの三人ですかー?」
裕子「あ、すいません今戻しますね……ハイッ! オッケーです!」キラキラ
早苗「わー。すごいわねそれ」
裕子「まゆさんとかも出来ますよ」
凛「それはさておき、なんかユニット名の話してたけど」
雫「何だか裕子ちゃんがユニット名に疑問があるとかで」
早苗「それで三人で話をしてたんだけど……ユッコちゃんどうしたの。奥歯で蛆虫噛み潰したような顔して」
裕子「そこは苦虫で良いでしょうよ……この三人を巻き込みたくないんですよ」
雫「ニュージェネの三人ですかー?」
4: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 01:40:35 ID:eAWcxCVk
卯月「私たちは気にしませんよ?」
未央「うむ。我々に任せてくれたまえよ」
凛「ばっちりサポートするよ」
裕子「訂正しますね。この三人に巻き込まれたくないんですよ」
早苗「えー? 良いんじゃないの? 善意でやってくれるみたいだし」
裕子「地獄への道は善意で舗装されていると言います」
雫「裕子ちゃんなんかIQ上がりましたね」
卯月「要するに自分のサイキック要素がユニット名に無くてハブられてる気がするって話ですよね?」
裕子「まあそういう事なんですけど、言い方気を付けてください」
未央「うむ。我々に任せてくれたまえよ」
凛「ばっちりサポートするよ」
裕子「訂正しますね。この三人に巻き込まれたくないんですよ」
早苗「えー? 良いんじゃないの? 善意でやってくれるみたいだし」
裕子「地獄への道は善意で舗装されていると言います」
雫「裕子ちゃんなんかIQ上がりましたね」
卯月「要するに自分のサイキック要素がユニット名に無くてハブられてる気がするって話ですよね?」
裕子「まあそういう事なんですけど、言い方気を付けてください」
5: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 01:53:55 ID:eAWcxCVk
未央「どうしたのユッコ。前はそんな子じゃなかったじゃない」
裕子「芸能界は恐ろしい所だったって事です」
凛「えーとまとめると、セクシーは雫」
雫「そうなんでしょうかー」
凛「ギルティは早苗さん」
早苗「ま、一応元婦警だしその辺かしらね」
未央「そんでサイキックはいらない子、と」
裕子「いらない子じゃないですよ! 本来であれば『サイキックセクシーギルティ』もしくは『堀裕子セクシーギルティ』であるべきですよ!」
卯月「サラッと自分を上に置きましたよこの人」
早苗「前者はともかく後者は完全にユッコちゃんソロじゃないの」
裕子「芸能界は恐ろしい所だったって事です」
凛「えーとまとめると、セクシーは雫」
雫「そうなんでしょうかー」
凛「ギルティは早苗さん」
早苗「ま、一応元婦警だしその辺かしらね」
未央「そんでサイキックはいらない子、と」
裕子「いらない子じゃないですよ! 本来であれば『サイキックセクシーギルティ』もしくは『堀裕子セクシーギルティ』であるべきですよ!」
卯月「サラッと自分を上に置きましたよこの人」
早苗「前者はともかく後者は完全にユッコちゃんソロじゃないの」
6: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 02:11:32 ID:eAWcxCVk
未央「ギルティはともかく、セクシーの方は早苗さんも含まれてそうだよね」
早苗「あら嬉しい」
凛「うーん。セクシー要素は……裕子にはないかな」
裕子「失敬な!」
未央「そりゃあこのゴム鞠みたいなのぶら下げてる二人に比べたら誰でもそうなるよ」
早苗「誰がゴム鞠か」
雫「重いだけなんですけどねー」
裕子「チッ」
凛「裕子。ハイライトまた消えてる」
裕子「ハム太郎のこうし君みたいな喋り方しよってからに……」
雫「ちょっと」
早苗「あら嬉しい」
凛「うーん。セクシー要素は……裕子にはないかな」
裕子「失敬な!」
未央「そりゃあこのゴム鞠みたいなのぶら下げてる二人に比べたら誰でもそうなるよ」
早苗「誰がゴム鞠か」
雫「重いだけなんですけどねー」
裕子「チッ」
凛「裕子。ハイライトまた消えてる」
裕子「ハム太郎のこうし君みたいな喋り方しよってからに……」
雫「ちょっと」
7: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 02:24:19 ID:eAWcxCVk
早苗「それはちょっと私も思ってたわ」
卯月「めうしちゃん」
未央「うわ卑猥」
雫「卑猥じゃないです!」
凛「となると雫もギルティの方に含まれてない? こう……公然わいせつ罪みたいな方面のさ」
卯月「あ、捕まる側なんですね」
裕子「そうなるといよいよ私だけハブじゃないですかー!! やだー!!!」
早苗「ちょ、ユッコちゃん落ち着いて」
雫「私達三人でセクシーギルティですよー。三人での曲も出したばっかりじゃないですか」
早苗「そうよ! 一緒にモーレツ★世直しギルティ歌ったじゃない!」
裕子「私、『さいきっく・おいろけビーム』の所で二人が笑ってたの知ってるんですからね」
早苗「それはまあ……」
雫「その……」
卯月「めうしちゃん」
未央「うわ卑猥」
雫「卑猥じゃないです!」
凛「となると雫もギルティの方に含まれてない? こう……公然わいせつ罪みたいな方面のさ」
卯月「あ、捕まる側なんですね」
裕子「そうなるといよいよ私だけハブじゃないですかー!! やだー!!!」
早苗「ちょ、ユッコちゃん落ち着いて」
雫「私達三人でセクシーギルティですよー。三人での曲も出したばっかりじゃないですか」
早苗「そうよ! 一緒にモーレツ★世直しギルティ歌ったじゃない!」
裕子「私、『さいきっく・おいろけビーム』の所で二人が笑ってたの知ってるんですからね」
早苗「それはまあ……」
雫「その……」
8: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 02:36:27 ID:eAWcxCVk
凛「あんなの誰でも笑うよ」
未央「笑うなって言うほうが無理だよね」
卯月「私達も見た時『うわ(笑)さいきっく・あほあほビーム(笑)』って笑いました」
裕子「早苗さんと雫ちゃんと同じ笑い方してるー!!! 畜生ー!!! (笑)がめちゃくちゃ腹立つー!!!!」
雫「どうしましょう。結構バレてますよ早苗さん」
早苗「と言う事はその後『当たるとアホになるわよ!(笑)』ってやってたのもバレてるのかしら」
裕子「初耳です」
早苗「今のは無かったことにしてちょうだい」
裕子「ダメです」
未央「笑うなって言うほうが無理だよね」
卯月「私達も見た時『うわ(笑)さいきっく・あほあほビーム(笑)』って笑いました」
裕子「早苗さんと雫ちゃんと同じ笑い方してるー!!! 畜生ー!!! (笑)がめちゃくちゃ腹立つー!!!!」
雫「どうしましょう。結構バレてますよ早苗さん」
早苗「と言う事はその後『当たるとアホになるわよ!(笑)』ってやってたのもバレてるのかしら」
裕子「初耳です」
早苗「今のは無かったことにしてちょうだい」
裕子「ダメです」
9: ◆AHvbf5ars. 2017/05/30(火) 02:44:48 ID:eAWcxCVk
未央「どうしよう。仲悪いよこのユニット」
卯月「ウキウキしてきました」
凛「卯月は仲悪いユニットを見るのが大好きだもんね」
雫「ろくでもないですね」
裕子「解散ですよ……」
早苗「えっ?」
裕子「セクシーギルティは! 今日を持って解散だー!!!」ダダダッ!!
早苗「あっ! どこ行くのユッコちゃーん!」
雫「待ってくださいー!」
卯月「ウキウキしてきました」
凛「卯月は仲悪いユニットを見るのが大好きだもんね」
雫「ろくでもないですね」
裕子「解散ですよ……」
早苗「えっ?」
裕子「セクシーギルティは! 今日を持って解散だー!!!」ダダダッ!!
早苗「あっ! どこ行くのユッコちゃーん!」
雫「待ってくださいー!」
17: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 02:41:03 ID:2oXBzbUw
早苗「追いかけましょう! 行くわよ雫ちゃん!!」
未央「待って早苗さん」
卯月「ここは私達に任せてください」
雫「でも私と早苗さんが行ったほうが良いんじゃ……」
凛「今同じユニット内の二人が行ってもこじれちゃうよ」
未央「そうそう。第三者の我々が行ったほうが良いって」
卯月「関係ない私達だからこそ話せる事とかあるでしょうし」
早苗「あなた達、他人の感情を慮る事自体は可能なのに、どうして普段はそうしないの?」
未央「面白いからかなあ」
雫「ドクズですね」
未央「待って早苗さん」
卯月「ここは私達に任せてください」
雫「でも私と早苗さんが行ったほうが良いんじゃ……」
凛「今同じユニット内の二人が行ってもこじれちゃうよ」
未央「そうそう。第三者の我々が行ったほうが良いって」
卯月「関係ない私達だからこそ話せる事とかあるでしょうし」
早苗「あなた達、他人の感情を慮る事自体は可能なのに、どうして普段はそうしないの?」
未央「面白いからかなあ」
雫「ドクズですね」
18: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 03:10:27 ID:2oXBzbUw
凛「まあそんな訳だから裕子は一旦私達に任せてよ」
未央「早苗さん達はユッコを懐柔できるような物でも探しといてよ」
雫「仲直り出来るものって事で良いですか? 何が良いですかねー」
卯月「曲がるストローとか大量にあげたら喜ぶんじゃないですかね。ユッコちゃん曲げるの好きですし」
早苗「一応言っておくけど、そこまで知能低い訳じゃ無いのよあの子」
未央「じゃあ私ら追いかけてくるね。まだその辺にいるでしょ」
凛「早苗さんと雫はフォローする準備しといて。説得して連れてくるから」
早苗「うーん……不安だけどお願いするわ」
卯月「大丈夫ですよ。ふん縛ってでも連れてきます」
早苗「より不安になったわ」
未央「早苗さん達はユッコを懐柔できるような物でも探しといてよ」
雫「仲直り出来るものって事で良いですか? 何が良いですかねー」
卯月「曲がるストローとか大量にあげたら喜ぶんじゃないですかね。ユッコちゃん曲げるの好きですし」
早苗「一応言っておくけど、そこまで知能低い訳じゃ無いのよあの子」
未央「じゃあ私ら追いかけてくるね。まだその辺にいるでしょ」
凛「早苗さんと雫はフォローする準備しといて。説得して連れてくるから」
早苗「うーん……不安だけどお願いするわ」
卯月「大丈夫ですよ。ふん縛ってでも連れてきます」
早苗「より不安になったわ」
19: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 03:39:19 ID:2oXBzbUw
~その辺の公園~
裕子「はあ……」トボトボ
裕子「つい早苗さん達に当たってしまった……」
ドドド……
裕子「解散だなんて言っちゃった……はああああ……」
ドドドド……
裕子「これからどうしよ……何かさっきから地響きが聞こえるような」
ドドドドドド
未央「いたぞユッコだ!!」ダダダッ!!
凛「縛り上げろ!!」ダダダッ!!
卯月「逃しませんよ!」ダダダッ!!
裕子「チクショウめんどくせえのが来やがったッ!!!」ダダダッ!!
裕子「はあ……」トボトボ
裕子「つい早苗さん達に当たってしまった……」
ドドド……
裕子「解散だなんて言っちゃった……はああああ……」
ドドドド……
裕子「これからどうしよ……何かさっきから地響きが聞こえるような」
ドドドドドド
未央「いたぞユッコだ!!」ダダダッ!!
凛「縛り上げろ!!」ダダダッ!!
卯月「逃しませんよ!」ダダダッ!!
裕子「チクショウめんどくせえのが来やがったッ!!!」ダダダッ!!
20: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 03:57:13 ID:2oXBzbUw
未央「逃げるなユッコ!!」
裕子「逃げますよそりゃあ!」
凛「卯月! やって!」
卯月「縮地ッ!」ギュンッ!!
裕子「なにその技術!?」
卯月「がっちりキャッチですっ!」ガシッ
裕子「うぎゃあ! 背骨があ!!」ズザー
未央「大人しくしとけば良かったんだよ」
凛「卯月から逃げられる訳ないでしょ」
裕子「逃げずにはいられなかった……」
裕子「逃げますよそりゃあ!」
凛「卯月! やって!」
卯月「縮地ッ!」ギュンッ!!
裕子「なにその技術!?」
卯月「がっちりキャッチですっ!」ガシッ
裕子「うぎゃあ! 背骨があ!!」ズザー
未央「大人しくしとけば良かったんだよ」
凛「卯月から逃げられる訳ないでしょ」
裕子「逃げずにはいられなかった……」
21: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 04:18:13 ID:2oXBzbUw
凛「正直言って反省してるでしょ?」
裕子「……後悔はしてます」
未央「反省は?」
裕子「してません」
凛「卯月。右手の親指から初めて」
卯月「わかりました」
裕子「嘘です嘘です! 反省してます! 何を始める気だ!」
未央「ここにペンチがあるんだけどね」
裕子「やっぱ説明しなくていいです」
凛「じゃ、帰ろうか。この辺は危ないし」
裕子「……後悔はしてます」
未央「反省は?」
裕子「してません」
凛「卯月。右手の親指から初めて」
卯月「わかりました」
裕子「嘘です嘘です! 反省してます! 何を始める気だ!」
未央「ここにペンチがあるんだけどね」
裕子「やっぱ説明しなくていいです」
凛「じゃ、帰ろうか。この辺は危ないし」
22: ◆AHvbf5ars. 2017/06/11(日) 04:29:38 ID:2oXBzbUw
裕子「危ないってなんですか? 近所の公園ですよ?」
卯月「危険は意外とすぐ側にあるんですよ」
裕子「いや危ない事はないでしょう……ちょっとすぐには戻りにくいんで、ここで少し話したいんですけど」
<ンミナミイイイイイ! ンミナミイイイイイ!!! ンンンンンンミイイイイイナミイイイイイイイイ!!!!!!!
裕子「今なんか聞こえませんでしたか?」
卯月「野生のメスのアナスタシアですよ」
未央「この時期になると、繁殖の為にメスの新田美波を探してああやって鳴くんだよ」
凛「繁殖期のメスのアナスタシアは気が立ってて危険なんだよ」
裕子「どっちもメスじゃないですか。繁殖出来ませんよ」
凛「不毛だよね」
卯月「ここしばらく美波ちゃんに会ってないですからね」
未央「おかしくなるのも仕方なし」
卯月「危険は意外とすぐ側にあるんですよ」
裕子「いや危ない事はないでしょう……ちょっとすぐには戻りにくいんで、ここで少し話したいんですけど」
<ンミナミイイイイイ! ンミナミイイイイイ!!! ンンンンンンミイイイイイナミイイイイイイイイ!!!!!!!
裕子「今なんか聞こえませんでしたか?」
卯月「野生のメスのアナスタシアですよ」
未央「この時期になると、繁殖の為にメスの新田美波を探してああやって鳴くんだよ」
凛「繁殖期のメスのアナスタシアは気が立ってて危険なんだよ」
裕子「どっちもメスじゃないですか。繁殖出来ませんよ」
凛「不毛だよね」
卯月「ここしばらく美波ちゃんに会ってないですからね」
未央「おかしくなるのも仕方なし」
28: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 03:24:37 ID:YtMmaPdA
裕子「アーニャちゃんってそんなに自制効かないタイプでしたっけ」
凛「こと美波に関しては抑えが効かないよ」
未央「前に身をもって知ったね」
卯月「アーニャちゃんのプロレス技によって人体の神秘を垣間見ました」
裕子「詳しくは聞かないことにしますね」
未央「まあそんな感じで場所移動しよう。はやく」
裕子「いつになく焦ってますね」
卯月「見つかったら今度こそ殺られます」
凛「私達が不思議なグロいオブジェになる所見たくないでしょ?」
裕子「正直少し見たいですけど」
未央「うーんユッコもなかなか歪んできたね」
凛「こと美波に関しては抑えが効かないよ」
未央「前に身をもって知ったね」
卯月「アーニャちゃんのプロレス技によって人体の神秘を垣間見ました」
裕子「詳しくは聞かないことにしますね」
未央「まあそんな感じで場所移動しよう。はやく」
裕子「いつになく焦ってますね」
卯月「見つかったら今度こそ殺られます」
凛「私達が不思議なグロいオブジェになる所見たくないでしょ?」
裕子「正直少し見たいですけど」
未央「うーんユッコもなかなか歪んできたね」
29: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 03:37:08 ID:YtMmaPdA
凛「とりあえず歩きながら話し聞くよ」
裕子「はあ」
未央「なんだねその気のない返事は」
裕子「だってニュージェネに話したらこじれるじゃないですか……」
卯月「こじれるんじゃなくて、こじれない話を何としてでもこじらせるんですよ」
裕子「より厄介なんだよなあ」
凛「私達が居ない所で相談してればよかったのに」
裕子「良く言いますね。私が相談に向かおうとしてたらゾロゾロ付いてきたくせに」
卯月「面白そうな匂いがしたんですよね」
凛「このアイドル事務所入ったのが運の尽きだと思ってよ」
裕子「全くですよね」
裕子「はあ」
未央「なんだねその気のない返事は」
裕子「だってニュージェネに話したらこじれるじゃないですか……」
卯月「こじれるんじゃなくて、こじれない話を何としてでもこじらせるんですよ」
裕子「より厄介なんだよなあ」
凛「私達が居ない所で相談してればよかったのに」
裕子「良く言いますね。私が相談に向かおうとしてたらゾロゾロ付いてきたくせに」
卯月「面白そうな匂いがしたんですよね」
凛「このアイドル事務所入ったのが運の尽きだと思ってよ」
裕子「全くですよね」
30: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 03:57:36 ID:YtMmaPdA
裕子「私の短い半生の中でも特大の失敗だと思ってますよ」
凛「反省を振り返って反省ってね」
未央「ズキューン!×4 半生! つってね」
裕子「うるせえよ」
未央「今日のユッコ怖い」
卯月「いや、今のはしょうもない事言った未央ちゃんと凛ちゃんが悪いですよ」
未央「ま、それはさておき、とりあえずなに? 改名すれば満足なの?」
裕子「別にそういう訳じゃ……セクシーギルティでも充分満足してますよ?」
卯月「そうですよ。セクシーじゃない裕子ちゃんでも大丈夫ですよ」
裕子「ははは。相変わらず島村さんはトゲのあることを仰る」
凛「反省を振り返って反省ってね」
未央「ズキューン!×4 半生! つってね」
裕子「うるせえよ」
未央「今日のユッコ怖い」
卯月「いや、今のはしょうもない事言った未央ちゃんと凛ちゃんが悪いですよ」
未央「ま、それはさておき、とりあえずなに? 改名すれば満足なの?」
裕子「別にそういう訳じゃ……セクシーギルティでも充分満足してますよ?」
卯月「そうですよ。セクシーじゃない裕子ちゃんでも大丈夫ですよ」
裕子「ははは。相変わらず島村さんはトゲのあることを仰る」
31: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 04:13:58 ID:YtMmaPdA
凛「急に名字呼びになったけど」
卯月「ユッコちゃんとの距離感感じちゃいます……今度二人っきりで親睦を深めましょうね」
裕子「発狂しない自信が無いんで遠慮していいですか?」
未央「やめといた方が懸命だね。付き合い長い私達ですらしまむーと二人きりにならないようにしてるからね」
裕子「危険物扱いじゃないですか」
凛「危険物じゃないと思ってるの?」
卯月「照れちゃいます」
裕子「ああ……はい……」
未央「結局ちょっと魔が差しちゃっただけって事でしょ」
裕子「いや、あほあほビームって笑われたのが腹立ったってだけです」
凛「ただの私怨じゃん」
卯月「ユッコちゃんとの距離感感じちゃいます……今度二人っきりで親睦を深めましょうね」
裕子「発狂しない自信が無いんで遠慮していいですか?」
未央「やめといた方が懸命だね。付き合い長い私達ですらしまむーと二人きりにならないようにしてるからね」
裕子「危険物扱いじゃないですか」
凛「危険物じゃないと思ってるの?」
卯月「照れちゃいます」
裕子「ああ……はい……」
未央「結局ちょっと魔が差しちゃっただけって事でしょ」
裕子「いや、あほあほビームって笑われたのが腹立ったってだけです」
凛「ただの私怨じゃん」
32: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 04:28:43 ID:YtMmaPdA
裕子「あそこは私的にかなり気合い入れた箇所だったんですよ!」
未央「気合い入れるような所じゃないでしょあそこは」
卯月「ただひたすらにアホでしたよ」
裕子「サイキックの真髄を感じて貰えるかと思ったのに……」
凛「サイキックの真髄はそんなに安くないと思う」
未央「そんな原因で解散したらくだらなさ過ぎるからさっさと仲直りしに行こうよ」
卯月「そうですよ。歌にもあったじゃないですか。『ケンカはダメダメ イジメは程々』って」
裕子「逆です。なんでケンカはNGでイジメは容認してるんですか」
未央「暴力振るうと捕まるけど、イジメという皮を被った暴力は見逃される現代の歪んだ社会情勢を痛烈に批判した曲なんじゃないの?」
裕子「あの曲にそんな重いテーマは無いです」
未央「気合い入れるような所じゃないでしょあそこは」
卯月「ただひたすらにアホでしたよ」
裕子「サイキックの真髄を感じて貰えるかと思ったのに……」
凛「サイキックの真髄はそんなに安くないと思う」
未央「そんな原因で解散したらくだらなさ過ぎるからさっさと仲直りしに行こうよ」
卯月「そうですよ。歌にもあったじゃないですか。『ケンカはダメダメ イジメは程々』って」
裕子「逆です。なんでケンカはNGでイジメは容認してるんですか」
未央「暴力振るうと捕まるけど、イジメという皮を被った暴力は見逃される現代の歪んだ社会情勢を痛烈に批判した曲なんじゃないの?」
裕子「あの曲にそんな重いテーマは無いです」
33: ◆AHvbf5ars. 2017/06/18(日) 04:47:08 ID:YtMmaPdA
凛「ま、自分でも悪いのわかってるんでしょ? はやく謝りに行こうよ」
裕子「やっぱり行かなきゃダメですよねえ……はあ……気まずい……」
未央「解散だーなんて啖呵切って出てきちゃったからねえ」
裕子「お見苦しい所をお見せしました……」
卯月「裕子ちゃんは割りといつでもお見苦しいので問題ないと思います」
裕子「どういう意味ですか!!」
凛「ごちゃごちゃ言ってると卯月に引きずって行ってもらうから」
卯月「分かりました。じゃあユッコちゃん、鼻を出してください」
裕子「自分で歩きますよ! なんで鼻なんですか!! 何をする気ですか!!」
未央「ここにペンチがあるんだけどね」
裕子「お願いだからそれ捨てて!!」
裕子「やっぱり行かなきゃダメですよねえ……はあ……気まずい……」
未央「解散だーなんて啖呵切って出てきちゃったからねえ」
裕子「お見苦しい所をお見せしました……」
卯月「裕子ちゃんは割りといつでもお見苦しいので問題ないと思います」
裕子「どういう意味ですか!!」
凛「ごちゃごちゃ言ってると卯月に引きずって行ってもらうから」
卯月「分かりました。じゃあユッコちゃん、鼻を出してください」
裕子「自分で歩きますよ! なんで鼻なんですか!! 何をする気ですか!!」
未央「ここにペンチがあるんだけどね」
裕子「お願いだからそれ捨てて!!」
41: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 03:06:04 ID:QAWlnWRo
~ユッコが出てった直後くらいの事務所~
早苗「……」
雫「……」
早苗「どうしましょうか」
雫「どうしましょうかー」
早苗「とりあえずユッコちゃんの喜ぶものを用意しましょう」
雫「牛さんとかならすぐにでも実家から」
早苗「どっかの富豪か」
雫「ダメでしょうかー」
早苗「牛の押し売りはやめましょう」
雫「はーい」
早苗「……」
雫「……」
早苗「どうしましょうか」
雫「どうしましょうかー」
早苗「とりあえずユッコちゃんの喜ぶものを用意しましょう」
雫「牛さんとかならすぐにでも実家から」
早苗「どっかの富豪か」
雫「ダメでしょうかー」
早苗「牛の押し売りはやめましょう」
雫「はーい」
42: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 03:19:03 ID:QAWlnWRo
早苗「それにしてもアレよね」
雫「どれですか?」
早苗「ユッコちゃんが喜ぶものって言ったら一つよね」
雫「あー。アレですね」
早苗「ええ、アレね」
雫「それに加えて牛さんの直腸検査体験とかしてもらいましょうか?」
早苗「普通その方向なら乳搾り体験とかなんじゃないの」
雫「楽しいですよー?」
早苗「うーん、その楽しさは分かんないかな」
雫「残念ですねー。じゃあ牛さんの……」
早苗「次に牛の話したら伝家の宝刀ブチ込むわよ」
雫「え、なんですかそれ怖い」
雫「どれですか?」
早苗「ユッコちゃんが喜ぶものって言ったら一つよね」
雫「あー。アレですね」
早苗「ええ、アレね」
雫「それに加えて牛さんの直腸検査体験とかしてもらいましょうか?」
早苗「普通その方向なら乳搾り体験とかなんじゃないの」
雫「楽しいですよー?」
早苗「うーん、その楽しさは分かんないかな」
雫「残念ですねー。じゃあ牛さんの……」
早苗「次に牛の話したら伝家の宝刀ブチ込むわよ」
雫「え、なんですかそれ怖い」
43: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 03:34:05 ID:QAWlnWRo
早苗「わかった?」
雫「はい」
早苗「……でもユッコちゃんがそんなにユニット名気にしてたなんてね……」
雫「……そうですね。私は気に入ってたんですけど」
早苗「あたしもよ。ちゃんとした呼び名があるっていうのは嬉しいわよね」
雫「はいー。『自分達!』って感じがして」
早苗「なによりファンからの『バカと牛とサブミッション』っていう呼び方にはもうウンザリだわ」
雫「待ってください。そんなどっかのラノベタイトルみたいな呼び方初耳です」
早苗「割とメジャーよ」
雫「嘘ですよそんなの!」
雫「はい」
早苗「……でもユッコちゃんがそんなにユニット名気にしてたなんてね……」
雫「……そうですね。私は気に入ってたんですけど」
早苗「あたしもよ。ちゃんとした呼び名があるっていうのは嬉しいわよね」
雫「はいー。『自分達!』って感じがして」
早苗「なによりファンからの『バカと牛とサブミッション』っていう呼び方にはもうウンザリだわ」
雫「待ってください。そんなどっかのラノベタイトルみたいな呼び方初耳です」
早苗「割とメジャーよ」
雫「嘘ですよそんなの!」
44: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 03:50:33 ID:QAWlnWRo
早苗「ライブ中に言われたこと無い? 『うしサブー!』って」
雫「ありますけど……意味がわからなかったです。え、そういうことですか? バカと牛とサブミッションの略ですか?」
早苗「そうよ。何じゃそりゃって感じよね」
雫「というか略称だとユッコちゃんがハブかれてるんですけど。これユッコちゃんには絶対秘密ですね」
早苗「ちなみに『アホとこうしとサブミッション』パターンもあるわよ。っていうかなんであたしはサブミッション固定なのよ!!」
雫「え!? それこうし君って事じゃないですよね!? ねえ!?」
早苗「そんなにあたしって関節技のイメージある!? もっとアイドルらしいのあるでしょうよ!!」
雫「こうしくん呼ばわり嫌ですー! いや、決してこうしくんが嫌いとかそういうんじゃないんですけどね!?」
早苗「あたし別に関節技キチガイって訳じゃないからね!? 誰かれ構わず関節技極めてる訳じゃ居ないし!!」
雫「こうしくんって言われるくらいだったらまだ牛さんの方が良いです!! 牛牛牛ー!!!」
早苗「スピニング・トーホールドッ!!」ブッピガァン!!
雫「ぎゃあああ伝家の宝刀!!」メリメリ
雫「ありますけど……意味がわからなかったです。え、そういうことですか? バカと牛とサブミッションの略ですか?」
早苗「そうよ。何じゃそりゃって感じよね」
雫「というか略称だとユッコちゃんがハブかれてるんですけど。これユッコちゃんには絶対秘密ですね」
早苗「ちなみに『アホとこうしとサブミッション』パターンもあるわよ。っていうかなんであたしはサブミッション固定なのよ!!」
雫「え!? それこうし君って事じゃないですよね!? ねえ!?」
早苗「そんなにあたしって関節技のイメージある!? もっとアイドルらしいのあるでしょうよ!!」
雫「こうしくん呼ばわり嫌ですー! いや、決してこうしくんが嫌いとかそういうんじゃないんですけどね!?」
早苗「あたし別に関節技キチガイって訳じゃないからね!? 誰かれ構わず関節技極めてる訳じゃ居ないし!!」
雫「こうしくんって言われるくらいだったらまだ牛さんの方が良いです!! 牛牛牛ー!!!」
早苗「スピニング・トーホールドッ!!」ブッピガァン!!
雫「ぎゃあああ伝家の宝刀!!」メリメリ
45: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 04:12:34 ID:QAWlnWRo
~お部屋の前~
未央「よーし着いたよユッコ」
凛「はやく仲直りしてきな」
卯月「さあドアを開けてください」
裕子「ちょっと待っててください。鼻がちゃんと付いてるか確認するので」
凛「大丈夫大丈夫。良いのが付いてるよ」
裕子「ほんとですか? 取れかかってないですか?」
未央「形の良い鼻がバッチリ付いてるよ。ペンチの痕もうっすら付いてるけど」
裕子「いやもう本当にペンチで引っ張るんですもん」
凛「裕子途中でマジギレしたもんね」
卯月「急に『やめろッッ!!』って叫ぶからびっくりしました」
裕子「そりゃキレるでしょうよ。あそこでキレなかったら私の鼻が切れてましたよ」
未央「よーし着いたよユッコ」
凛「はやく仲直りしてきな」
卯月「さあドアを開けてください」
裕子「ちょっと待っててください。鼻がちゃんと付いてるか確認するので」
凛「大丈夫大丈夫。良いのが付いてるよ」
裕子「ほんとですか? 取れかかってないですか?」
未央「形の良い鼻がバッチリ付いてるよ。ペンチの痕もうっすら付いてるけど」
裕子「いやもう本当にペンチで引っ張るんですもん」
凛「裕子途中でマジギレしたもんね」
卯月「急に『やめろッッ!!』って叫ぶからびっくりしました」
裕子「そりゃキレるでしょうよ。あそこでキレなかったら私の鼻が切れてましたよ」
46: ◆AHvbf5ars. 2017/09/06(水) 04:25:04 ID:QAWlnWRo
卯月「裕子ちゃんの鼻、本当に形が良くって羨ましいですよね」
裕子「……え? なんですか急に。私の鼻千切って自分のと付け替える気じゃないですよね?」
卯月「そんな事しませんよ!」
未央「いくらしまむーでもそこまではしないよ」
凛「本気で危惧するのやめてあげなよ。卯月だって傷付くかもしれないんだから」
卯月「お母さんに『人の物は取っちゃダメ』って教わりましたし」
裕子「卯月ちゃんのお母様ありがとうございます。貴方のお陰で今私の鼻は付いてます」
凛「そんな事で感謝の祈り捧げられても、卯月のお母さん困ると思う」
未央「いやもう鼻の話はどうでもいいよ。はやくドア開けなよ」
裕子「はいはい……じゃあ行きます……」
裕子「……え? なんですか急に。私の鼻千切って自分のと付け替える気じゃないですよね?」
卯月「そんな事しませんよ!」
未央「いくらしまむーでもそこまではしないよ」
凛「本気で危惧するのやめてあげなよ。卯月だって傷付くかもしれないんだから」
卯月「お母さんに『人の物は取っちゃダメ』って教わりましたし」
裕子「卯月ちゃんのお母様ありがとうございます。貴方のお陰で今私の鼻は付いてます」
凛「そんな事で感謝の祈り捧げられても、卯月のお母さん困ると思う」
未央「いやもう鼻の話はどうでもいいよ。はやくドア開けなよ」
裕子「はいはい……じゃあ行きます……」
52: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 02:32:14 ID:ZhEgsUDs
裕子「すー……はー……よし」
裕子「早苗さん! 雫ちゃん! 先程はどうもすいませんでs」ガチャ
早苗「そしてこれがテキサスクローバーホールドォォ!!」ブッピガァン!!
雫「テキサスブロンコォ!!」メキョメキョ
裕子「」バタン
未央「え、何でドア閉めたの」
凛「何してんの裕子」
卯月「中で何かあったんですか?」
裕子「……あの、テリー・ファンクが」
未央「は?」
裕子「早苗さん! 雫ちゃん! 先程はどうもすいませんでs」ガチャ
早苗「そしてこれがテキサスクローバーホールドォォ!!」ブッピガァン!!
雫「テキサスブロンコォ!!」メキョメキョ
裕子「」バタン
未央「え、何でドア閉めたの」
凛「何してんの裕子」
卯月「中で何かあったんですか?」
裕子「……あの、テリー・ファンクが」
未央「は?」
53: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 02:54:47 ID:ZhEgsUDs
裕子「なんかあの……テキサス魂が見えたんですよ」
凛「訳が分からないんだけど」
裕子「私だって分かりませんよッ!」
未央「わからないわ」
卯月「今日の裕子ちゃんすぐキレますね。生理でしょうか」
裕子「予定は一週間先ですよッ!!」
未央「うわー知りたくなかったー。ユッコの生理周期ー」
卯月「下品ですよ裕子ちゃん」
凛「私と周期同じだね」
未央「しぶりんの生理周期情報もいらんわー」
凛「訳が分からないんだけど」
裕子「私だって分かりませんよッ!」
未央「わからないわ」
卯月「今日の裕子ちゃんすぐキレますね。生理でしょうか」
裕子「予定は一週間先ですよッ!!」
未央「うわー知りたくなかったー。ユッコの生理周期ー」
卯月「下品ですよ裕子ちゃん」
凛「私と周期同じだね」
未央「しぶりんの生理周期情報もいらんわー」
54: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 03:11:42 ID:ZhEgsUDs
裕子「こっちはショッキングな映像見てショック受けてるんですからちょっと黙っててくださいよ」
凛「もういいから。もっかい行ってきなってば」
裕子「……そうですね。何かの見間違いって事もあるかもしれませんし……」
裕子「あの、早苗さん、雫ちゃーん……?」ガチャ
早苗「そしてこれがァ!! カーフ・ブランディング!!」ブッピガァン!!
雫「仔牛の焼印押しーーッ!!」メリョメリョ
裕子「」バタン
未央「いやほんと何してんの君」
裕子「あの……雫ちゃんが焼印押しされてました」
卯月「? エロい本の話ですか?」
凛「あ、卯月は焼印って聞いてエロスの方向に思考が舵を切るんだね」
未央「ハードなエロは勘弁してよ。ここ子供も多いんだから」
凛「もういいから。もっかい行ってきなってば」
裕子「……そうですね。何かの見間違いって事もあるかもしれませんし……」
裕子「あの、早苗さん、雫ちゃーん……?」ガチャ
早苗「そしてこれがァ!! カーフ・ブランディング!!」ブッピガァン!!
雫「仔牛の焼印押しーーッ!!」メリョメリョ
裕子「」バタン
未央「いやほんと何してんの君」
裕子「あの……雫ちゃんが焼印押しされてました」
卯月「? エロい本の話ですか?」
凛「あ、卯月は焼印って聞いてエロスの方向に思考が舵を切るんだね」
未央「ハードなエロは勘弁してよ。ここ子供も多いんだから」
55: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 06:14:05 ID:ZhEgsUDs
裕子「もうやだあ……サイコとサイコでサンドイッチされるのお」
凛「心を強く持って裕子」
未央「部屋ん中で何があったのさ」
裕子「テキサスブロンコがカーフ・ブランディングでテリー・ファンクがスタン・ハンセンなんですよォ!」
卯月「スタン・ハンセン関係なくないですか?」
凛「ねえ謝るの? 謝らないの?」
裕子「謝りたいんですけど、部屋の中がとてもそんな雰囲気ではない」
未央「おーい。二人共ちょっといい?」ガチャ
裕子「あっ」
早苗「シャイニング・ウィザードォ!!」ブッピガァン!!
未央「ぽきゅっ」メッシャア!
凛「未央ーーーッ!!」
凛「心を強く持って裕子」
未央「部屋ん中で何があったのさ」
裕子「テキサスブロンコがカーフ・ブランディングでテリー・ファンクがスタン・ハンセンなんですよォ!」
卯月「スタン・ハンセン関係なくないですか?」
凛「ねえ謝るの? 謝らないの?」
裕子「謝りたいんですけど、部屋の中がとてもそんな雰囲気ではない」
未央「おーい。二人共ちょっといい?」ガチャ
裕子「あっ」
早苗「シャイニング・ウィザードォ!!」ブッピガァン!!
未央「ぽきゅっ」メッシャア!
凛「未央ーーーッ!!」
56: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 06:27:51 ID:ZhEgsUDs
早苗「うん? わー!? 未央ちゃんゴメン! 大丈夫!?」
卯月「未央ちゃんがウィザられました!」
裕子「え、人間の顔ってあんなヘコむものですか?」
凛「未央! 起きて未央!」
未央「うう……クラクラする……」
卯月「未央ちゃん鼻血出てますよ」
未央「うわあほんとだ……」タラタラ
裕子「口からも血出てます」
凛「耳血も出てる」
未央「おや? 死ぬのかな私?」
早苗「ほんとごめんなさい」
卯月「未央ちゃんがウィザられました!」
裕子「え、人間の顔ってあんなヘコむものですか?」
凛「未央! 起きて未央!」
未央「うう……クラクラする……」
卯月「未央ちゃん鼻血出てますよ」
未央「うわあほんとだ……」タラタラ
裕子「口からも血出てます」
凛「耳血も出てる」
未央「おや? 死ぬのかな私?」
早苗「ほんとごめんなさい」
57: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 06:34:36 ID:ZhEgsUDs
~お部屋の中~
未央「救急セットがあって助かった」
雫「私も助かりましたー」
凛「うちの事務所しょっちゅう誰かが怪我するからね」
裕子「こないだ外部の人が来た時、『このプロダクション、鉄臭い』って言ってましたよ」
卯月「AEDが各部屋に常備されてるってすごいですよね」
未央「死と隣り合わせ過ぎるよここは」
凛「常にメメントモれる場所だよね」
早苗「危うく捕まえる側から捕まる側になるところだったわ」
裕子「すでに殺人未遂罪では?」
未央「救急セットがあって助かった」
雫「私も助かりましたー」
凛「うちの事務所しょっちゅう誰かが怪我するからね」
裕子「こないだ外部の人が来た時、『このプロダクション、鉄臭い』って言ってましたよ」
卯月「AEDが各部屋に常備されてるってすごいですよね」
未央「死と隣り合わせ過ぎるよここは」
凛「常にメメントモれる場所だよね」
早苗「危うく捕まえる側から捕まる側になるところだったわ」
裕子「すでに殺人未遂罪では?」
58: ◆AHvbf5ars. 2017/09/16(土) 06:44:58 ID:ZhEgsUDs
早苗「罪を憎んで人は憎まずにセクシーよユッコちゃん」
裕子「ちょっと意味がわからないです」
雫「元々意味の分からない言葉を意味の分からない言い訳に使ったらダメですよ早苗さん」
早苗「セクシー過ぎてごめんねっつって」テヘ
未央「ははーん。さては反省してねーなコイツ」
裕子「早苗さんちょっとジャイアニズム的な思想持ってる部分ありますよね」
凛「まあセクシーすなわちジャスティスって歌ってるくらいだし」
早苗「そうよ。セクシー以外は全て悪よ」
卯月「セクシー独裁国家ですね」
未央「とんだセクシーディストピアだよ」
裕子「ちょっと意味がわからないです」
雫「元々意味の分からない言葉を意味の分からない言い訳に使ったらダメですよ早苗さん」
早苗「セクシー過ぎてごめんねっつって」テヘ
未央「ははーん。さては反省してねーなコイツ」
裕子「早苗さんちょっとジャイアニズム的な思想持ってる部分ありますよね」
凛「まあセクシーすなわちジャスティスって歌ってるくらいだし」
早苗「そうよ。セクシー以外は全て悪よ」
卯月「セクシー独裁国家ですね」
未央「とんだセクシーディストピアだよ」
80: ◆AHvbf5ars. 2018/12/25(火) 04:58:29 ID:n1aqva2o
凛「いや、そんなんはもうどうでもいいよ」
未央「え、死にかけたんだけど私」
早苗「その程度はこの事務所なら日常茶飯事よ」
裕子「戦場かな」
雫「そろそろこの事務所入る時の契約書に、『死んでも文句言いません』的な項目が作られるそうですよ」
卯月「それ私達にも適用されるんですかね」
凛「卯月は基本加害者側だから大丈夫でしょ」
未央「このプロダクション伏魔殿過ぎる」
裕子「その中核を担ってる人達が言っても……」
凛「物理被害は卯月だけでしょ」
未央「え、死にかけたんだけど私」
早苗「その程度はこの事務所なら日常茶飯事よ」
裕子「戦場かな」
雫「そろそろこの事務所入る時の契約書に、『死んでも文句言いません』的な項目が作られるそうですよ」
卯月「それ私達にも適用されるんですかね」
凛「卯月は基本加害者側だから大丈夫でしょ」
未央「このプロダクション伏魔殿過ぎる」
裕子「その中核を担ってる人達が言っても……」
凛「物理被害は卯月だけでしょ」
81: ◆AHvbf5ars. 2018/12/25(火) 05:21:14 ID:n1aqva2o
未央「そうだよ! 他人に直接的な被害は加えないよ私達は!」
早苗「アンタ等二人は他人の精神を壊すのよ」
雫「卯月ちゃんが体を壊して、凛ちゃんと未央ちゃんが心を壊すんですね」
裕子「妖怪のカマイタチみたいですね。三匹のやつ」
早苗「治す役割がいないカマイタチとかただの通り魔よ」
卯月「クラッシャーなら他にもいるのに……」
裕子「それが問題だっつってんだよ」
雫「ユッコちゃん語気が」
未央「ま、なんでもいいや。今回の本題それじゃないし」
早苗「この切り替えの速さがほんとに嫌なのよね」
早苗「アンタ等二人は他人の精神を壊すのよ」
雫「卯月ちゃんが体を壊して、凛ちゃんと未央ちゃんが心を壊すんですね」
裕子「妖怪のカマイタチみたいですね。三匹のやつ」
早苗「治す役割がいないカマイタチとかただの通り魔よ」
卯月「クラッシャーなら他にもいるのに……」
裕子「それが問題だっつってんだよ」
雫「ユッコちゃん語気が」
未央「ま、なんでもいいや。今回の本題それじゃないし」
早苗「この切り替えの速さがほんとに嫌なのよね」
82: ◆AHvbf5ars. 2018/12/25(火) 05:50:27 ID:n1aqva2o
凛「とりあえず私達のことは置いといてさ」
裕子「置いておくには荷物がデカすぎるんですよね」
雫「フォークリフトが必要ですー」
卯月「話聞いてくれないですね」
裕子「ツケですよ。今までの全てに対する」
未央「めっちゃ辛辣じゃんユッコ」
早苗「はい、話進まないからもうこの下りは終われ」
凛「ウッス」
雫「急に素直になった」
卯月「凛ちゃんの中にほのかに流れるヤンキーの血が、本能的に早苗さんに従わせましたね」
未央「しぶりん時々そういうとこ出てくるから」
裕子「置いておくには荷物がデカすぎるんですよね」
雫「フォークリフトが必要ですー」
卯月「話聞いてくれないですね」
裕子「ツケですよ。今までの全てに対する」
未央「めっちゃ辛辣じゃんユッコ」
早苗「はい、話進まないからもうこの下りは終われ」
凛「ウッス」
雫「急に素直になった」
卯月「凛ちゃんの中にほのかに流れるヤンキーの血が、本能的に早苗さんに従わせましたね」
未央「しぶりん時々そういうとこ出てくるから」
83: ◆AHvbf5ars. 2018/12/25(火) 06:14:11 ID:n1aqva2o
裕子「素直になるのはいいことだ」
未央「たくみんとか早苗さん相手には『ウス』か『押忍』しか言わないからね」
裕子「樺地みたい」
卯月「で、早苗さんと雫ちゃんの二人は用意できたんですか?」
早苗「もちろんよ」
雫「バッチリですー」
凛「随分はやかったね?」
早苗「っていうか用意自体はしてあったのよね」
未央「おや。それはまたなんで?」
雫「なんとなくユッコちゃんの様子に勘付いてたといいますかー」
卯月「なるほど。餌付けですね?」
凛「卯月。静かに」
裕子「……いや、生半可なモノじゃ私の決意は揺らぎませんよ」
未央「たくみんとか早苗さん相手には『ウス』か『押忍』しか言わないからね」
裕子「樺地みたい」
卯月「で、早苗さんと雫ちゃんの二人は用意できたんですか?」
早苗「もちろんよ」
雫「バッチリですー」
凛「随分はやかったね?」
早苗「っていうか用意自体はしてあったのよね」
未央「おや。それはまたなんで?」
雫「なんとなくユッコちゃんの様子に勘付いてたといいますかー」
卯月「なるほど。餌付けですね?」
凛「卯月。静かに」
裕子「……いや、生半可なモノじゃ私の決意は揺らぎませんよ」
84: ◆AHvbf5ars. 2018/12/25(火) 07:06:50 ID:n1aqva2o
未央「なんか面倒くさい方面の意志の固さ見せてきたよ」
裕子「私のセクギル解散の意思は固いですよ。絶対に方向性の違いで解散して、10年後に武道館で復活ライブをするんです」
早苗「いらん未来の展望入ってきてる」
雫「大分歪んだ欲望が混ざってますね」
凛「もうそれやりたいだけじゃん」
未央「謝りに来たんじゃないのかいお前さんは」
裕子「いーや! モノで釣ろうっていう魂胆が気に入りません!」
卯月「面倒ですね。たとえ意思が固くても、脆い肉体を攻めれば崩せるんですよ」ビキビキ
裕子「暴力反対! 暴力反対!」
雫「卯月ちゃんはすぐ破壊しようとしますね」
裕子「私のセクギル解散の意思は固いですよ。絶対に方向性の違いで解散して、10年後に武道館で復活ライブをするんです」
早苗「いらん未来の展望入ってきてる」
雫「大分歪んだ欲望が混ざってますね」
凛「もうそれやりたいだけじゃん」
未央「謝りに来たんじゃないのかいお前さんは」
裕子「いーや! モノで釣ろうっていう魂胆が気に入りません!」
卯月「面倒ですね。たとえ意思が固くても、脆い肉体を攻めれば崩せるんですよ」ビキビキ
裕子「暴力反対! 暴力反対!」
雫「卯月ちゃんはすぐ破壊しようとしますね」
89: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 01:02:46 ID:hxqo.fCQ
凛「雫、卯月じゃ破壊しちゃうから、雫が搾ってあげなよ」
裕子「なにを? なにを搾るんです?」
雫「任せてくださいー。ふぁいとー、もー!」
裕子「なんで雫ちゃんは従うんです?」
早苗「ユッコちゃん、知り合いがやってる良い病院があるの。これ住所のメモ。何かあったらここにね」
裕子「何の話? 何の話!?」
卯月「我慢ですよユッコちゃん」ガシッ
裕子「なんで羽交い締めにするんですか!? っていうか今日何度目の羽交い締めなんですか!?」
雫「右を搾りますー」
裕子「何の右なの!? わたしエスパーなのにわからないことだらけ!!!」
裕子「なにを? なにを搾るんです?」
雫「任せてくださいー。ふぁいとー、もー!」
裕子「なんで雫ちゃんは従うんです?」
早苗「ユッコちゃん、知り合いがやってる良い病院があるの。これ住所のメモ。何かあったらここにね」
裕子「何の話? 何の話!?」
卯月「我慢ですよユッコちゃん」ガシッ
裕子「なんで羽交い締めにするんですか!? っていうか今日何度目の羽交い締めなんですか!?」
雫「右を搾りますー」
裕子「何の右なの!? わたしエスパーなのにわからないことだらけ!!!」
90: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 01:15:12 ID:hxqo.fCQ
雫「乳首ですよ」
裕子「なんで乳首なの!?」
未央「そりゃあ乳搾りだからでしょう」
裕子「だからなんで!? 嫌ですよ右の乳首したたかに絞られたら乳首1個になっちゃう!!」
凛「乳首が0個になった李衣菜もいるんだよ」
卯月「また2個に戻ったから大丈夫ですよ」
裕子「そんな事ある!? 一生のうちで乳首の個数って増減する!?」
早苗「乳首の個数が増減するってあまり聞かないワードよね」
雫「いきますよー。乳首食いしばってくださいねー」
裕子「そんな歯ぁ食いしばるみたいな、待って心と乳首の準備が!」
未央「この数分間だけで何回『乳首』って言うのさ」
裕子「なんで乳首なの!?」
未央「そりゃあ乳搾りだからでしょう」
裕子「だからなんで!? 嫌ですよ右の乳首したたかに絞られたら乳首1個になっちゃう!!」
凛「乳首が0個になった李衣菜もいるんだよ」
卯月「また2個に戻ったから大丈夫ですよ」
裕子「そんな事ある!? 一生のうちで乳首の個数って増減する!?」
早苗「乳首の個数が増減するってあまり聞かないワードよね」
雫「いきますよー。乳首食いしばってくださいねー」
裕子「そんな歯ぁ食いしばるみたいな、待って心と乳首の準備が!」
未央「この数分間だけで何回『乳首』って言うのさ」
91: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 01:37:03 ID:hxqo.fCQ
早苗「乳首の準備が万端な時はあるのかしら」
未央「そりゃもうアレがナニする時とか」
早苗「こら高校生」
未央「てへへ」
卯月「もう。未央ちゃんったら」
凛「恥ずかしいよもう……」
裕子「そんな微笑ましいことしてる場合じゃなくないですか? 今」
雫「それー」ギリュリュ
裕子「うわああああああああああ!!!!!」
未央「そりゃもうアレがナニする時とか」
早苗「こら高校生」
未央「てへへ」
卯月「もう。未央ちゃんったら」
凛「恥ずかしいよもう……」
裕子「そんな微笑ましいことしてる場合じゃなくないですか? 今」
雫「それー」ギリュリュ
裕子「うわああああああああああ!!!!!」
92: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 01:49:08 ID:hxqo.fCQ
~一時間後~
裕子「やっと乳首が元の長さに戻りましたよ」
未央「あ、おかえり」
雫「『乳首の様子見てくる』って言ったきりトイレから戻ってこなかったから心配しました」
卯月「用水路の様子見てくる的なやつで笑いましたけどね」
凛「早かったね」
裕子「早いかどうかは知らんですけど」
早苗「めっちゃ伸びてた割にはってことじゃないの。若いって良いわよね」
裕子「一生戻らないんじゃないかと思ってトイレの中で両親に懺悔してましたよ」
裕子「やっと乳首が元の長さに戻りましたよ」
未央「あ、おかえり」
雫「『乳首の様子見てくる』って言ったきりトイレから戻ってこなかったから心配しました」
卯月「用水路の様子見てくる的なやつで笑いましたけどね」
凛「早かったね」
裕子「早いかどうかは知らんですけど」
早苗「めっちゃ伸びてた割にはってことじゃないの。若いって良いわよね」
裕子「一生戻らないんじゃないかと思ってトイレの中で両親に懺悔してましたよ」
93: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 02:29:58 ID:hxqo.fCQ
未央「じゃあまあそろそろ本題戻ろうか」
凛「何回本題に戻そうとすればいいんだろうね」
裕子「あなた達がズラさなければ真っすぐ行けた道のりなんですよね」
早苗「とりあえずユッコちゃんこれ。お詫びの印に」
裕子「……なんですかこれ?」
雫「金属で出来たアイススプーンですー」
早苗「手からの熱伝導でじんわりアイスが溶けるの。まあ好きに曲げてちょうだい」
裕子「あの、コレくっされ固いし短いしで非常に曲げづらいんですが」
未央「腕力で曲げること前提じゃん」
凛「何回本題に戻そうとすればいいんだろうね」
裕子「あなた達がズラさなければ真っすぐ行けた道のりなんですよね」
早苗「とりあえずユッコちゃんこれ。お詫びの印に」
裕子「……なんですかこれ?」
雫「金属で出来たアイススプーンですー」
早苗「手からの熱伝導でじんわりアイスが溶けるの。まあ好きに曲げてちょうだい」
裕子「あの、コレくっされ固いし短いしで非常に曲げづらいんですが」
未央「腕力で曲げること前提じゃん」
94: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 04:12:35 ID:hxqo.fCQ
雫「それ、結構良い物なんですよー」
早苗「割りかし良いお値段だったわね」
雫「私達の心が篭ってるものなので存分に曲げてくださいねー」
裕子「ええ……もう色んな意味で曲げづらい……」
卯月「人から貰った物に文句を言っちゃいけないんですよ」
未央「そうだぞユッコ。人の気持ちを考えなよ」
裕子「うわ一番言われたくない人から一番言われたくないセリフ」
凛「だろうね」
早苗「だろうねて」
裕子「まあその……ありがとうございます……」
早苗「割りかし良いお値段だったわね」
雫「私達の心が篭ってるものなので存分に曲げてくださいねー」
裕子「ええ……もう色んな意味で曲げづらい……」
卯月「人から貰った物に文句を言っちゃいけないんですよ」
未央「そうだぞユッコ。人の気持ちを考えなよ」
裕子「うわ一番言われたくない人から一番言われたくないセリフ」
凛「だろうね」
早苗「だろうねて」
裕子「まあその……ありがとうございます……」
95: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 05:47:27 ID:hxqo.fCQ
雫「でも私達ほんとに裕子ちゃんを傷つけるつもりはなかったんです」
裕子「え、乳首は?」
雫「まああの、はい」
早苗「ユッコちゃん」
裕子「あ、はい」
早苗「わがまま言ってたのはわかってるわよね」
裕子「はい……」
早苗「……ほんとにセクシーギルティ解散したい?」
裕子「そんな訳無いです!!!」
早苗「……うん! それが聞けてよかったわ!」
裕子「え、乳首は?」
雫「まああの、はい」
早苗「ユッコちゃん」
裕子「あ、はい」
早苗「わがまま言ってたのはわかってるわよね」
裕子「はい……」
早苗「……ほんとにセクシーギルティ解散したい?」
裕子「そんな訳無いです!!!」
早苗「……うん! それが聞けてよかったわ!」
96: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 05:52:20 ID:hxqo.fCQ
雫「裕子ちゃんこれからも私達とユニット組んでくれますか……?」
裕子「もちろんです!」
早苗「ユッコちゃん……!」
裕子「早苗さん! 雫ちゃん! セクシーギルティは永遠に不滅です!!」
卯月「いい感じにまとまったくさいですね」
未央「よかったねユッコ」
凛「裕子、このスプーンでアイス食べていい?」
裕子「ダメですよ。なに一番に使おうとしてるんですか」
凛「冷蔵庫にアイスあったんだけどスプーンがなくて」
裕子「もちろんです!」
早苗「ユッコちゃん……!」
裕子「早苗さん! 雫ちゃん! セクシーギルティは永遠に不滅です!!」
卯月「いい感じにまとまったくさいですね」
未央「よかったねユッコ」
凛「裕子、このスプーンでアイス食べていい?」
裕子「ダメですよ。なに一番に使おうとしてるんですか」
凛「冷蔵庫にアイスあったんだけどスプーンがなくて」
97: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 05:58:36 ID:hxqo.fCQ
未央「割り箸あるよ」スッ
凛「ん、ありがと」
卯月「ええ~? お箸でアイスですか?」
凛「食べられれば何でも良いよ」モグモグ
雫「かき回した割にもうこっちには興味ないんですよね」
裕子「そういう人達ですよ」
ガチャ
アーニャ「ミナミ……いませんでした……」
早苗「あらアーニャちゃんおかえり」
アーニャ「ニェット……冷蔵庫の、アイス食べたらまた、ミナミ探します」
凛「くそったれ!!」ダダダッ!!
ガッシャアアアン!!!
凛「ん、ありがと」
卯月「ええ~? お箸でアイスですか?」
凛「食べられれば何でも良いよ」モグモグ
雫「かき回した割にもうこっちには興味ないんですよね」
裕子「そういう人達ですよ」
ガチャ
アーニャ「ミナミ……いませんでした……」
早苗「あらアーニャちゃんおかえり」
アーニャ「ニェット……冷蔵庫の、アイス食べたらまた、ミナミ探します」
凛「くそったれ!!」ダダダッ!!
ガッシャアアアン!!!
98: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 06:07:00 ID:hxqo.fCQ
未央「窓ガラスがーーー!!!!」
卯月「これは修繕費がお高いですよ」
裕子「凛ちゃんの心配はしないんですね」
雫「あれ、ここ3階……」
アーニャ「リンはどうして、逃げましたか?」
未央「なんかしぶりんがアーニャのアイス食ってたよ」
アーニャ「ダー」ダダダッ
早苗「やりすぎないようにするのよー」
雫「あの、ここ3階……」
卯月「? それがなにか?」
雫「あ、もういいです」
卯月「これは修繕費がお高いですよ」
裕子「凛ちゃんの心配はしないんですね」
雫「あれ、ここ3階……」
アーニャ「リンはどうして、逃げましたか?」
未央「なんかしぶりんがアーニャのアイス食ってたよ」
アーニャ「ダー」ダダダッ
早苗「やりすぎないようにするのよー」
雫「あの、ここ3階……」
卯月「? それがなにか?」
雫「あ、もういいです」
99: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 06:20:02 ID:hxqo.fCQ
未央「しぶりん、次会うときは五体満足じゃないかも」
卯月「アーニャちゃんなら命までは取らないと思いますよ」
早苗「まあ多分大丈夫でしょう」
雫「よくわからないですけど、大丈夫ならよかったですー」
未央「あ、セクギル問題解決した?」
裕子「まあ、はい」
未央「ユニットも乳首も元に戻ってよかったね」
裕子「うるせえよ」
おわり
卯月「アーニャちゃんなら命までは取らないと思いますよ」
早苗「まあ多分大丈夫でしょう」
雫「よくわからないですけど、大丈夫ならよかったですー」
未央「あ、セクギル問題解決した?」
裕子「まあ、はい」
未央「ユニットも乳首も元に戻ってよかったね」
裕子「うるせえよ」
おわり
101: ◆AHvbf5ars. 2019/01/14(月) 06:29:27 ID:hxqo.fCQ
以上で終了です。何年かかったのこれ。何年もかける内容じゃねえだろこれ。
ごめんなさい。違うの。インフルエンザになったの。彼女に振られるわインフルエンザになるわで心折れてたの。
待っててくれた方、書き込んでくださった方、本当にありがとうございました。
自分怠惰な性格なのでもっと発破かけてください。ムチをください。
Twitterでもエゴサとかしたりしてますので、尻を叩いてください尻を。そうですもっと強く。真ん中辺りを叩いて。叩くんだ。
今年も書いたり書かなかったりしてまいりますのでよろしくお願いいたします。
ごめんなさい。違うの。インフルエンザになったの。彼女に振られるわインフルエンザになるわで心折れてたの。
待っててくれた方、書き込んでくださった方、本当にありがとうございました。
自分怠惰な性格なのでもっと発破かけてください。ムチをください。
Twitterでもエゴサとかしたりしてますので、尻を叩いてください尻を。そうですもっと強く。真ん中辺りを叩いて。叩くんだ。
今年も書いたり書かなかったりしてまいりますのでよろしくお願いいたします。
102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 12:48:30 ID:jGZQ04SA
乙っス
また待ってるぞ
また待ってるぞ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/05/30(火) 03:01:20 ID:e.K/5Rx2
乙
相変わらず畜生しかいない
相変わらず畜生しかいない
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/11(日) 08:58:33 ID:ENYZlOws
乙
毎度毎度イカれた会話センスだ
毎度毎度イカれた会話センスだ
引用元: 堀裕子「ちょっと相談があるんですが」
盗賊「魔物募集?」
2019-03-30
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/15(火) 21:40:10 ID:YhRma5UE
>>1日1日かなりゆっくりと書いていくぞー
盗賊のお頭「お前の今日の給料だ。」
盗賊「あざっす(俺は盗賊!俺は人の者を盗み、時に集団で貴族レベルの人から盗むことだってある、王ですらも手を焼く盗賊達の一員だ。
実は俺達盗賊の時給は1日7G。安物薬草1つしか買えない程度の時給の底辺中の底辺だ。)」
他の盗賊「おいお前そこどけよ。」
盗賊「うーい」
盗賊のお頭「お前の今日の給料だ。」
盗賊「あざっす(俺は盗賊!俺は人の者を盗み、時に集団で貴族レベルの人から盗むことだってある、王ですらも手を焼く盗賊達の一員だ。
実は俺達盗賊の時給は1日7G。安物薬草1つしか買えない程度の時給の底辺中の底辺だ。)」
他の盗賊「おいお前そこどけよ。」
盗賊「うーい」
2: 基本登場人物紹介 ◆BmPogAlU62 2019/01/15(火) 21:50:33 ID:YhRma5UE
盗賊
この物語主人公。
少しおっちょこちょいで性別男
外見はどこにでもいそうないかにもキングオブ盗賊。
魔物の長(魔王)
盗賊のポストに募集手紙を出した本人
流石魔王と言ったところか魔物からの信頼もあつい。
面接官
魔物募集で面接を行う者。
この物語主人公。
少しおっちょこちょいで性別男
外見はどこにでもいそうないかにもキングオブ盗賊。
魔物の長(魔王)
盗賊のポストに募集手紙を出した本人
流石魔王と言ったところか魔物からの信頼もあつい。
面接官
魔物募集で面接を行う者。
3: ◆BmPogAlU62 2019/01/15(火) 21:58:03 ID:YhRma5UE
そして自分の住んでいる山小屋に帰る。
毎日おいしい水が必ず支給されるから、7G使って食べ物を食える。
これがいつもの日常生活だ。
「ほう、どうやら山に盗賊がいるらしいが、どんな活躍をするか試してみようか。」
「はっ」
毎日おいしい水が必ず支給されるから、7G使って食べ物を食える。
これがいつもの日常生活だ。
「ほう、どうやら山に盗賊がいるらしいが、どんな活躍をするか試してみようか。」
「はっ」
4: 書き留め ◆BmPogAlU62 2019/01/15(火) 22:04:59 ID:YhRma5UE
盗賊「グゥグゥ」
盗賊「ンガッ」
戸の下見ると何か手紙があった
盗賊「えー魔物募集、冒険者、勇者を倒すだけの仕事です?」
盗賊「時給平均70G、給料1300G?!!」
一瞬目ヤニがついてボヤけてるのかと擦っても70Gと1300G。
俺は遠い目をして早速面接に行ってみることにした。
今日は実は盗賊の休日。
勿論盗賊にも休日が支給されるらしい
盗賊「ンガッ」
戸の下見ると何か手紙があった
盗賊「えー魔物募集、冒険者、勇者を倒すだけの仕事です?」
盗賊「時給平均70G、給料1300G?!!」
一瞬目ヤニがついてボヤけてるのかと擦っても70Gと1300G。
俺は遠い目をして早速面接に行ってみることにした。
今日は実は盗賊の休日。
勿論盗賊にも休日が支給されるらしい
5: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 14:56:57 ID:suXA7y2Y
盗賊「面接場所はえぇっと…」
魔の孤島
魔の孤島とは魔王の城のある邪悪な島と向かい合わせになった島らしい
だがあそこは選ばれし者しか通されることはなく、渡しは勿論魔物で凶悪。
だが一応この手紙を持って魔の孤島に行くことにした
魔の孤島
魔の孤島とは魔王の城のある邪悪な島と向かい合わせになった島らしい
だがあそこは選ばれし者しか通されることはなく、渡しは勿論魔物で凶悪。
だが一応この手紙を持って魔の孤島に行くことにした
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/16(水) 15:07:16 ID:suXA7y2Y
俺は盗賊だ
自慢の脚と鍛え上げた精神で必ずや渡しの所まで向かう
俺はウッホホイ村を越え、エバスタンイ町の冒険者から賞金首として追いかけられるも逃走、モラリーモララー断崖に登り、遂に渡しのいる、S級冒険者ですらも恐れる、ラングライ浜辺に到着。
盗賊「ここがラングライ浜辺か…」
魔獣「グルルルルル…」
キメラ「キィーキィー!!」
狼男「ナンダオマエハ…」
自慢の脚と鍛え上げた精神で必ずや渡しの所まで向かう
俺はウッホホイ村を越え、エバスタンイ町の冒険者から賞金首として追いかけられるも逃走、モラリーモララー断崖に登り、遂に渡しのいる、S級冒険者ですらも恐れる、ラングライ浜辺に到着。
盗賊「ここがラングライ浜辺か…」
魔獣「グルルルルル…」
キメラ「キィーキィー!!」
狼男「ナンダオマエハ…」
7: 狼男はドラクエのリカントみたいな奴だと思ってくれたらこれ幸い 2019/01/16(水) 15:11:01 ID:suXA7y2Y
盗賊「ひぃっあの、魔物募集の面接を受けに来たんだが…」
狼男「…」
狼男「こちらの船にどうぞ」ニコッ
盗賊「はい」
そして狼男の漕ぐオールはドンドン進んで行って、15分後ついに魔の孤島到着。
狼男「…」
狼男「こちらの船にどうぞ」ニコッ
盗賊「はい」
そして狼男の漕ぐオールはドンドン進んで行って、15分後ついに魔の孤島到着。
8: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 15:16:52 ID:suXA7y2Y
面接官「えー私、魔物募集の面接官です。」
盗賊「はい(この人凄く美人だなぁ…エルフかな?)」
面接官「職は何をやってらっしゃるのでしょうか。」
盗賊「えー盗賊です。人の物を盗んだり、時に貴族の宝等も盗むことがあります。」
面接官「ほう…、恐れ入りますが学歴は、」
盗賊「はい(この人凄く美人だなぁ…エルフかな?)」
面接官「職は何をやってらっしゃるのでしょうか。」
盗賊「えー盗賊です。人の物を盗んだり、時に貴族の宝等も盗むことがあります。」
面接官「ほう…、恐れ入りますが学歴は、」
9: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 15:23:59 ID:suXA7y2Y
盗賊「学園(大学)は呉張練留学園です。」
面接官「盗賊なのに一応学園行ってるんですねw(かなり頭悪い大学だな…確か下から二番目と聞いたが…。)」
盗賊「むっ」
面接官「それで、~~なんちゃらかんちゃらあーたらこーたらメラゾーマベキラゴンマヒャド」
盗賊「ありがとうございました。」
面接官「盗賊なのに一応学園行ってるんですねw(かなり頭悪い大学だな…確か下から二番目と聞いたが…。)」
盗賊「むっ」
面接官「それで、~~なんちゃらかんちゃらあーたらこーたらメラゾーマベキラゴンマヒャド」
盗賊「ありがとうございました。」
10: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 15:27:42 ID:suXA7y2Y
盗賊「結果通知が届くまで待ってて下さいと言われたが…1週間ぐらいかかってるな…」
コンコン
ドラキー「おっす結果通知です。」
盗賊「えーとなになに?合格。それだけ?」
盗賊「まぁいいわ、合格出来たし。」
コンコン
ドラキー「おっす結果通知です。」
盗賊「えーとなになに?合格。それだけ?」
盗賊「まぁいいわ、合格出来たし。」
11: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 15:35:52 ID:suXA7y2Y
盗賊「裏に何か書いてるわ、えーと破邪の島に来てください?」
盗賊「またかよ…ちなみに破邪の島とは魔の孤島と邪悪な島と向かい合わせになった島だぞ…」
俺は盗賊
根気強く生きる男。
俺はバットルーダルの岸を越えて、フエラモネの草原を歩き、モナーオマエモナー砂漠を走った末、ラムラーダ浜で合格の紙を渡しに見せ船でおよそ20分後やっとのことで破邪の島へ。
盗賊「またかよ…ちなみに破邪の島とは魔の孤島と邪悪な島と向かい合わせになった島だぞ…」
俺は盗賊
根気強く生きる男。
俺はバットルーダルの岸を越えて、フエラモネの草原を歩き、モナーオマエモナー砂漠を走った末、ラムラーダ浜で合格の紙を渡しに見せ船でおよそ20分後やっとのことで破邪の島へ。
12: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 15:57:45 ID:suXA7y2Y
そこでまず見かけたのは屈強なる姿をしたゴーレム。
どうやら破邪の島の用心棒らしく、緊張感が俺を照りつける。
そして俺みたいな身形をした人も大勢、中には魔族人も。
キィーン√『えー皆さん、本日は面接合格おめでとうございます。なる魔物はクラス別けで、決めようと思います。
えー合格者は通知紙にランクが書いてありますので、見てください。』
どうやら破邪の島の用心棒らしく、緊張感が俺を照りつける。
そして俺みたいな身形をした人も大勢、中には魔族人も。
キィーン√『えー皆さん、本日は面接合格おめでとうございます。なる魔物はクラス別けで、決めようと思います。
えー合格者は通知紙にランクが書いてありますので、見てください。』
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/16(水) 15:58:28 ID:suXA7y2Y
盗賊「俺は…えーとFクラスか。」
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|Fクラス |
|ドラキー タホドラキー |
|スライム スライムベス |
|ゴースト がいこつ |
|初めの戦闘スライム |
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
盗賊「…は?」
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|Fクラス |
|ドラキー タホドラキー |
|スライム スライムベス |
|ゴースト がいこつ |
|初めの戦闘スライム |
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
盗賊「…は?」
14: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:09:12 ID:suXA7y2Y
『勿論ですが魔物の種類やクラスにより給料、ボーナス、時給が大幅に変わります。」
スライム:時給30G 給料:800G
手柄:Eクラス昇格&1500G
ドラキー:時給35G 給料:750G
手柄:Eクラス昇格&1550G
スライムベス:時給30G 給料:820G
手柄:Eクラス昇格&1500G
タホドラキー:時給40G 給料:800G
手柄:Eクラス昇格&1550G
スライム:時給30G 給料:800G
手柄:Eクラス昇格&1500G
ドラキー:時給35G 給料:750G
手柄:Eクラス昇格&1550G
スライムベス:時給30G 給料:820G
手柄:Eクラス昇格&1500G
タホドラキー:時給40G 給料:800G
手柄:Eクラス昇格&1550G
15: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:16:52 ID:suXA7y2Y
ゴースト:時給45G 給料750G
手柄:Eクラス昇格&1600G
がいこつ:時給40G 給料800G
手柄:Eクラス昇格&1550G
初めの戦闘スライム:時給10G 給料200G
手柄:Bクラス初期&4000G&Bクラスへの特別一ヶ月指導付き
手柄:Eクラス昇格&1600G
がいこつ:時給40G 給料800G
手柄:Eクラス昇格&1550G
初めの戦闘スライム:時給10G 給料200G
手柄:Bクラス初期&4000G&Bクラスへの特別一ヶ月指導付き
16: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:25:21 ID:suXA7y2Y
盗賊「えー…俺はFクラス初期で…ドラキーかスライムかゴーストだな、はぁ…」
盗賊はスライムを選んだ!
シュゥン
スライム(元盗賊 以下スライム)「うぉっ外見も肌の感触も鏡見るとキュートなスライムに!ぷるぷる。」
『では魔物になった人から順に、バシルーラ!(的な魔法)』
盗賊「うぉっ!」
盗賊「ここは確か初めの草原だっけ…」
盗賊はスライムを選んだ!
シュゥン
スライム(元盗賊 以下スライム)「うぉっ外見も肌の感触も鏡見るとキュートなスライムに!ぷるぷる。」
『では魔物になった人から順に、バシルーラ!(的な魔法)』
盗賊「うぉっ!」
盗賊「ここは確か初めの草原だっけ…」
17: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:37:31 ID:suXA7y2Y
勇者(♂)「この辺に魔物がいるらしいから皆気をつけよう!」
賢者(♀)「はい!」
戦士(♂)「おう!」
スライム「ひっパーティ戦かよ…死ぬわ」
スライムB「俺等がいるだろ」
ドラキー「安心しろや!!」
スライム「皆…」ジワッ
賢者(♀)「はい!」
戦士(♂)「おう!」
スライム「ひっパーティ戦かよ…死ぬわ」
スライムB「俺等がいるだろ」
ドラキー「安心しろや!!」
スライム「皆…」ジワッ
18: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:39:35 ID:suXA7y2Y
まもののむれがあらわれた!
スライムB「うっうおおお!」
ドンッ
スライムBは戦士に体当たり!
戦士「なんだこいつ…この鉄の鎧にスライムの体当たりが効くと思ったかゴラァ!」
ズバッ
スライムB「」
スライムB「うっうおおお!」
ドンッ
スライムBは戦士に体当たり!
戦士「なんだこいつ…この鉄の鎧にスライムの体当たりが効くと思ったかゴラァ!」
ズバッ
スライムB「」
19: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:42:03 ID:suXA7y2Y
ドラキーは賢者の頭にキック!
ドカ
賢者「はぁっ」
ドラキーは賢者の炎魔法に焼き尽くされてしまった!
ドラキー「」
スライム「うわあああ(泣)」
ドンッ
勇者「喰らえ!銅のつるぎ!」
ズバッ
ドカ
賢者「はぁっ」
ドラキーは賢者の炎魔法に焼き尽くされてしまった!
ドラキー「」
スライム「うわあああ(泣)」
ドンッ
勇者「喰らえ!銅のつるぎ!」
ズバッ
20: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:46:15 ID:suXA7y2Y
スライム「」
魔王「蘇生魔法」
スライム達は生き返った!
スライム「だ、大丈夫か…」
スライムB「なんで初めの草原に行く奴が鉄の鎧装備してんの…?」
ドラキー「多分酒場には強者が集まるんだろ。まぁいいや、次頑張ろう。」
魔王「蘇生魔法」
スライム達は生き返った!
スライム「だ、大丈夫か…」
スライムB「なんで初めの草原に行く奴が鉄の鎧装備してんの…?」
ドラキー「多分酒場には強者が集まるんだろ。まぁいいや、次頑張ろう。」
21: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:49:16 ID:suXA7y2Y
二時間程…
スライム「暇だししりとりやろうぜ」
ドラキー&スライムB「いいね」
スライム「じゃあ魔王様」
ドラキー「マタンゴ」
スライムB「ゴースト」
スライム「トーク」
ドラキー「クラス」
スライムB「スライム」
:
:
:
:
スライム「暇だししりとりやろうぜ」
ドラキー&スライムB「いいね」
スライム「じゃあ魔王様」
ドラキー「マタンゴ」
スライムB「ゴースト」
スライム「トーク」
ドラキー「クラス」
スライムB「スライム」
:
:
:
:
22: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:54:36 ID:suXA7y2Y
スライム「飽きた」
スライムB&ドラキー「そだな」
ナルシスト冒険者「出たな!悪党共め!この美しき私が成敗してくれるッ!」キリッ
スライム「こいよぉおぉ!」
スライムの体当たり!
ドンッ
ナルシスト冒険者「くっ!やるな!」キリッ
ナルシスト冒険者は棍棒を華麗に振り降ろす!
ドスッ
ドラキー「やべっ羽根に当たったわ…」フラッ
スライムB「卑怯だぞ!」
ナルシスト冒険者「我が裁きを受けるがよい!」
ドスッ
スライムB&ドラキー「そだな」
ナルシスト冒険者「出たな!悪党共め!この美しき私が成敗してくれるッ!」キリッ
スライム「こいよぉおぉ!」
スライムの体当たり!
ドンッ
ナルシスト冒険者「くっ!やるな!」キリッ
ナルシスト冒険者は棍棒を華麗に振り降ろす!
ドスッ
ドラキー「やべっ羽根に当たったわ…」フラッ
スライムB「卑怯だぞ!」
ナルシスト冒険者「我が裁きを受けるがよい!」
ドスッ
23: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 16:57:30 ID:suXA7y2Y
スライムB「裁きだァ!?俺は刃物で無いと斬れないんだよ!軟体魔物だからな!」
ナルシスト冒険者「なんだとッ!」キリッ
スライム「いくぞ!」
スライムB「おう!」
ドンッドンッ
スライムのダブルパンチ体当たり!
ナルシスト冒険者「ヒェーッこの私を倒すとはーッ!」
ナルシスト冒険者「」
ナルシスト冒険者「なんだとッ!」キリッ
スライム「いくぞ!」
スライムB「おう!」
ドンッドンッ
スライムのダブルパンチ体当たり!
ナルシスト冒険者「ヒェーッこの私を倒すとはーッ!」
ナルシスト冒険者「」
24: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:04:51 ID:suXA7y2Y
魔王「ククク…よくやったスライムよ!褒美として500Gを二スライムにやるぞ!それとドラキーにもオマケで500Gを!武運を祈る…」
スライムB&スライム「やったぜ。」
ドラキー「YOSSHA」
ドラキー「あと暇だしさ、勇者のあとつけて行かね?」
スライム「おもしれーな!俺こうみえて元盗賊だし、盗んでやるよ!ガッハッハw」
スライムB「その言葉、言ったな?」
スライム「おう!早速行こーぜ!」
スライムB&スライム「やったぜ。」
ドラキー「YOSSHA」
ドラキー「あと暇だしさ、勇者のあとつけて行かね?」
スライム「おもしれーな!俺こうみえて元盗賊だし、盗んでやるよ!ガッハッハw」
スライムB「その言葉、言ったな?」
スライム「おう!早速行こーぜ!」
25: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:11:00 ID:suXA7y2Y
スライムC「勇者?勇者なら俺を倒してマラボウノ村の宿屋に泊まったらしいけど。」
ドラキー「サンキュー!行くぞ!」パタパタ
―マラボウノ村
勇者「じゃあ、ここに泊まらせて貰うよ。」
村人「どうぞどうぞ!」
スライムB「いたぞ。情報は本当だったんだな。」
スライム「この様子じゃ、深夜にならないと盗めねぇなぁ。」
ドラキー「なんなら、この村にいる魔獣Bさんと酒を飲もーぜ!」
スライム「おいおいw昼間から酔っぱらうのかよw」
ドラキー「サンキュー!行くぞ!」パタパタ
―マラボウノ村
勇者「じゃあ、ここに泊まらせて貰うよ。」
村人「どうぞどうぞ!」
スライムB「いたぞ。情報は本当だったんだな。」
スライム「この様子じゃ、深夜にならないと盗めねぇなぁ。」
ドラキー「なんなら、この村にいる魔獣Bさんと酒を飲もーぜ!」
スライム「おいおいw昼間から酔っぱらうのかよw」
26: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:16:07 ID:suXA7y2Y
村人A「むっ!魔物だぞ!倒せぇえぇ!」
勇者「なんだと!ってお前は初めの草原の!」
スライム「そうさ俺等は勇者一味にやられたスライムさ!この前のカリを返さしてもらうぜ!」
俺は鳥肌(スライムにはないが)になりながらも言った。
魔獣B「グルル…スライムタチヨ…ドイテロ…ワタシヲエンゴシロ…」
ドラキー「はっ!」
勇者「ヒェーッ戦士ぃい!賢者ああ!」
勇者「なんだと!ってお前は初めの草原の!」
スライム「そうさ俺等は勇者一味にやられたスライムさ!この前のカリを返さしてもらうぜ!」
俺は鳥肌(スライムにはないが)になりながらも言った。
魔獣B「グルル…スライムタチヨ…ドイテロ…ワタシヲエンゴシロ…」
ドラキー「はっ!」
勇者「ヒェーッ戦士ぃい!賢者ああ!」
27: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:20:55 ID:suXA7y2Y
一方賢者戦士はベットで眠っていた。
勇者「えっ…」
魔獣「キッシャアアア」
魔獣は勇者に噛みつく!!
勇者「いでぇえぇ!」
勇者は魔獣を剣で振り払う!
スライム「今ならチャンスだ!行くぞぉ!」
スライムの体当たり!
ドラキーのキック!
スライムBの体当たり!
勇者「さっきまで弱かった魔物が強くなってるぞ!」
ドラキー「そうさ!俺達はあのあと冒険者を倒し、強くなってるからなぁ!」
勇者「えっ…」
魔獣「キッシャアアア」
魔獣は勇者に噛みつく!!
勇者「いでぇえぇ!」
勇者は魔獣を剣で振り払う!
スライム「今ならチャンスだ!行くぞぉ!」
スライムの体当たり!
ドラキーのキック!
スライムBの体当たり!
勇者「さっきまで弱かった魔物が強くなってるぞ!」
ドラキー「そうさ!俺達はあのあと冒険者を倒し、強くなってるからなぁ!」
28: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:24:57 ID:suXA7y2Y
勇者「なんだと!けしからねぇっ!」ズシャッ
スライムを剣で切り裂く!
スライム「」
スライムB「スライムゥゥ!」
魔獣B「ヨクモワシノナカマヲ…」
魔獣は魔神の如く、爪で切り裂いた!
宿屋の店員「起きてください賢者様と戦士様!」ユッサユッサ
戦士「グゥグゥ…」
賢者「フミャア…」
スライムを剣で切り裂く!
スライム「」
スライムB「スライムゥゥ!」
魔獣B「ヨクモワシノナカマヲ…」
魔獣は魔神の如く、爪で切り裂いた!
宿屋の店員「起きてください賢者様と戦士様!」ユッサユッサ
戦士「グゥグゥ…」
賢者「フミャア…」
29: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:29:31 ID:suXA7y2Y
しかし勇者は剣で切り裂き攻撃を防ぐ!
魔獣B「むぅっ!!」
ドラキー「うおおお!」
ドラキーがキックする瞬間勇者は素早いドラキーの行動を読みスラッシュ!!
ズバァッ
ドラキー「」
魔獣B「ガルル…」
魔獣Bはそのすきに急所を攻撃!
勇者はたおれた!
魔獣B「むぅっ!!」
ドラキー「うおおお!」
ドラキーがキックする瞬間勇者は素早いドラキーの行動を読みスラッシュ!!
ズバァッ
ドラキー「」
魔獣B「ガルル…」
魔獣Bはそのすきに急所を攻撃!
勇者はたおれた!
30: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:33:55 ID:suXA7y2Y
スライムB「凄いぜ魔獣殿ぉ!」
魔獣B「コノクライ容易イワイ。オットランクAニ昇格カ。ジャアナ。」
村人C「ああ…勇者様…」
賢者「ンッ」
戦士「ンガッ」
二人は睡眠から目を覚ます!
このあと二人はみっちり怒られたらしい
魔獣B「コノクライ容易イワイ。オットランクAニ昇格カ。ジャアナ。」
村人C「ああ…勇者様…」
賢者「ンッ」
戦士「ンガッ」
二人は睡眠から目を覚ます!
このあと二人はみっちり怒られたらしい
31: ミスだけど>>30で言ってたヤツはランクじゃなくてクラスな 2019/01/16(水) 17:37:53 ID:suXA7y2Y
魔王「やられてしまったのか…蘇生魔法!」
―初めの草原
三人「「「俺等の500G…」」」
三人はため息をつく。
どうやら所持金が無くなって辛いらしい
だが、
ドラキー「まぁ次の冒険者倒せばいいっしょ!」
スライムB&スライム「そだな」
―初めの草原
三人「「「俺等の500G…」」」
三人はため息をつく。
どうやら所持金が無くなって辛いらしい
だが、
ドラキー「まぁ次の冒険者倒せばいいっしょ!」
スライムB&スライム「そだな」
32: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:43:40 ID:suXA7y2Y
斧使い「出たな魔物め!みどもの石の斧で成敗してくれる!」
ドスンッ
スライム「斧とか怖い…」
スライム「けど負けねーぜ。」
スライムの体当たり!
斧使い「どけっスライム風情が!!生意気だ!」
ズバァンッ
スライム「あぶねっ」スカッ
ドラキー「うりゃ!」
ゲシッ
斧使い「そこだ!」
斧はとても重い。
だからドラキーには当たることは奇跡でもないだろう
ドラキー「うりゃあ!」
ゲシッ
斧使い「くっ!」
ドスンッ
スライム「斧とか怖い…」
スライム「けど負けねーぜ。」
スライムの体当たり!
斧使い「どけっスライム風情が!!生意気だ!」
ズバァンッ
スライム「あぶねっ」スカッ
ドラキー「うりゃ!」
ゲシッ
斧使い「そこだ!」
斧はとても重い。
だからドラキーには当たることは奇跡でもないだろう
ドラキー「うりゃあ!」
ゲシッ
斧使い「くっ!」
33: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:47:15 ID:suXA7y2Y
斧使い「そこだっ!」
ドシャッ
スライムB「くっ!」
スライムBは弱りながらも体当たり!
斧使い「うらぁっ!」
スライムBは体当たりした直後、斬り倒された!
スライムB「」フラッ
スライム「チッ!ドラキー!キックだッ!」
スライムは体当たり!
ドラキーのヘッドキック!
ドガドンッ
ダブルパンチ!
ドシャッ
スライムB「くっ!」
スライムBは弱りながらも体当たり!
斧使い「うらぁっ!」
スライムBは体当たりした直後、斬り倒された!
スライムB「」フラッ
スライム「チッ!ドラキー!キックだッ!」
スライムは体当たり!
ドラキーのヘッドキック!
ドガドンッ
ダブルパンチ!
34: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:50:40 ID:suXA7y2Y
斧使い「この雑魚がアー!!!!!!!」
ズシャッ
スライム「ウガッ!」
スライムは倒れた!
スライム「」
斧使い「へっ…へへ…一騎討ちってヤツかい…」
ドラキー「ああそうだよ!」
ドラキーのキック!
直後斧使いのスラッシュ!
しかし身をかわし顔面キック!
斧使いは倒れた!
ズシャッ
スライム「ウガッ!」
スライムは倒れた!
スライム「」
斧使い「へっ…へへ…一騎討ちってヤツかい…」
ドラキー「ああそうだよ!」
ドラキーのキック!
直後斧使いのスラッシュ!
しかし身をかわし顔面キック!
斧使いは倒れた!
35: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 17:56:46 ID:suXA7y2Y
通りかかった冒険者「むっ」
ズシャ
ドラキー「」
魔王「通りかかんなよ…蘇生魔法!」
勇者「いたぞ!スライム一味だな!!」
ドラキー「へーw今は単独かよw昇格と大金チャンス!」
スライムB&スライム「うらぁっ!」
ドンッドンッ
しかし勇者は体当たりをすらりと身をかわし避けた!
勇者のざんげき攻撃!
しかしドラキーは宙に高く飛び避けた!
ドラキー「へへっ!」
ドラキーは勇者に向かって突進!剣をかわし全力顔面キック!
バキィッ
勇者「この野郎!」
勇者「氷結魔法!!」
命中!ドラキーは凍ってしまった!
ズシャ
ドラキー「」
魔王「通りかかんなよ…蘇生魔法!」
勇者「いたぞ!スライム一味だな!!」
ドラキー「へーw今は単独かよw昇格と大金チャンス!」
スライムB&スライム「うらぁっ!」
ドンッドンッ
しかし勇者は体当たりをすらりと身をかわし避けた!
勇者のざんげき攻撃!
しかしドラキーは宙に高く飛び避けた!
ドラキー「へへっ!」
ドラキーは勇者に向かって突進!剣をかわし全力顔面キック!
バキィッ
勇者「この野郎!」
勇者「氷結魔法!!」
命中!ドラキーは凍ってしまった!
36: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:00:46 ID:suXA7y2Y
ドラキー「くっ!動けねぇ…」
勇者「こうなればハンターフライの巣だ!」
勇者「雷撃魔法!」
命中!
ドラキーはたおれた!
スライム「くっそぉ!」
新技!
スライムは勇者の首を締め付ける!締め付け成功した!
スライム「へっへっへ!」
勇者「あっ…意識が遠く…」
勇者は赤い血を吐き出すと顔が真っ青になりたおれてしまった…
勇者「こうなればハンターフライの巣だ!」
勇者「雷撃魔法!」
命中!
ドラキーはたおれた!
スライム「くっそぉ!」
新技!
スライムは勇者の首を締め付ける!締め付け成功した!
スライム「へっへっへ!」
勇者「あっ…意識が遠く…」
勇者は赤い血を吐き出すと顔が真っ青になりたおれてしまった…
37: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:05:31 ID:suXA7y2Y
魔王「おぉっ!あと蘇生魔法!」
ドラキー「勇者倒してるじゃねーか!遂にか!」
ドラキー「ちょうど良い。送ってってやるよ!二人とも乗れ!」
スライム二人はドラキーに乗った!
ドラキー「このまま魔王の城までひとっ飛びだぜ!」
スライムB「俺は見物するだけだけどなw」
スライム「楽しみだぜ!」
ドラキー「勇者倒してるじゃねーか!遂にか!」
ドラキー「ちょうど良い。送ってってやるよ!二人とも乗れ!」
スライム二人はドラキーに乗った!
ドラキー「このまま魔王の城までひとっ飛びだぜ!」
スライムB「俺は見物するだけだけどなw」
スライム「楽しみだぜ!」
38: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:16:57 ID:suXA7y2Y
魔王「よくぞ勇者を倒した!手柄としてEクラス昇格だ!」
Eクラス
がいこつ メイジドラキー
アルミラージ いっかくうさぎ
くさったしたい わらいぶくろ
おどるほうせき 等々
スライム「うーむ俺的にはアルミラージでいいや!w」
Eクラス
がいこつ メイジドラキー
アルミラージ いっかくうさぎ
くさったしたい わらいぶくろ
おどるほうせき 等々
スライム「うーむ俺的にはアルミラージでいいや!w」
39: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:17:30 ID:suXA7y2Y
ドラキー「ふーん時給は70G、給料は1400G、か。」
スライムB「しかも可愛いじゃんかw」
スライム「こりゃいいな。アルミラージで!」
魔王「よかろう。」
アルミラージ(元盗賊)
時給:70G 給料:1400G
手柄:Cクラスへの昇格&1650G
スライムB「しかも可愛いじゃんかw」
スライム「こりゃいいな。アルミラージで!」
魔王「よかろう。」
アルミラージ(元盗賊)
時給:70G 給料:1400G
手柄:Cクラスへの昇格&1650G
40: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:21:24 ID:suXA7y2Y
アルミラージ(元盗賊(スライム))「お前ら世話になったな。また会えるといいな。」
ドラキー「ああ、いつでも待ってるぜ。」
スライムB「気をつけろよ~」
魔王「うむ!では、転移魔法!」
シュン
ドラキー「ああ、いつでも待ってるぜ。」
スライムB「気をつけろよ~」
魔王「うむ!では、転移魔法!」
シュン
41: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:26:36 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「ここは…洞窟?」
まほうつかい(魔物)「あ゙?テメェアルミラージかよ。目障りなんだよ。消えろやゴミ」
おばけありくい「キモ。」
アルミラージ「な、なんだと!炎魔法!」ボッ
おばけありくい「あっぶねぇ!」
おばけありくいは炎魔法を避けた!
おばけありくい「上の輩に向かってなんだ!この態度は!」
ギャーギャー
まほうつかい(魔物)「あ゙?テメェアルミラージかよ。目障りなんだよ。消えろやゴミ」
おばけありくい「キモ。」
アルミラージ「な、なんだと!炎魔法!」ボッ
おばけありくい「あっぶねぇ!」
おばけありくいは炎魔法を避けた!
おばけありくい「上の輩に向かってなんだ!この態度は!」
ギャーギャー
42: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:33:12 ID:suXA7y2Y
おばけありくいB「お前ら何やってんだよ。」
まほうつかい「いやーすんまへんw」
おばけありくいB「…」ギロッ
アルミラージ「ひっ」
おばけありくいB「この洞窟ではまほうつかいと俺を除くおばけありくいがここに就いたアルミラージ達を責めてる感じなんだ。この洞窟でアルミラージな以上、仕方ないぜ」ボソ
アルミラージ「ありがとうございます!助けてくれて!」
おばけありくいB「とんでもねぇよw」
まほうつかい「いやーすんまへんw」
おばけありくいB「…」ギロッ
アルミラージ「ひっ」
おばけありくいB「この洞窟ではまほうつかいと俺を除くおばけありくいがここに就いたアルミラージ達を責めてる感じなんだ。この洞窟でアルミラージな以上、仕方ないぜ」ボソ
アルミラージ「ありがとうございます!助けてくれて!」
おばけありくいB「とんでもねぇよw」
43: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:41:09 ID:suXA7y2Y
冒険者「ここが洞窟だな!魔物達よ!かかってこぉーい!」
アルミラージ「うりゃあ!」
アルミラージは眠れる霧を呼び出し、冒険者を眠らせた!
冒険者「Zzz・・・・」
おばけありくいB「今だ!やっちまえ!」
おばけありくいC「おう!」
アルミラージB「うぉおぉ!」
アルミラージ「うりゃあ!」
アルミラージは眠れる霧を呼び出し、冒険者を眠らせた!
冒険者「Zzz・・・・」
おばけありくいB「今だ!やっちまえ!」
おばけありくいC「おう!」
アルミラージB「うぉおぉ!」
44: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:46:23 ID:suXA7y2Y
アルミラージは角で冒険者を刺した!
冒険者「ゲッフェ…」
おばけありくいBは更に冒険者の顔面を切り裂く!!
冒険者「」
冒険者はたおれた!
冒険者「ゲッフェ…」
おばけありくいBは更に冒険者の顔面を切り裂く!!
冒険者「」
冒険者はたおれた!
45: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 18:46:58 ID:suXA7y2Y
\スゲーアルミラージモイイカツヤクシタナー/
\オバケアリクイBサンカッケー/\スゲー/
アルミラージE「スゴいぞ!」
アルミラージC「ヒューヒュー!」
アルミラージF~I「スゲー」
\オバケアリクイBサンカッケー/\スゲー/
アルミラージE「スゴいぞ!」
アルミラージC「ヒューヒュー!」
アルミラージF~I「スゲー」
46: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:20:19 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「…」
アルミラージE「どうした?何か悩みでもあるのか?」
アルミラージ「実はな、俺がスライムの頃なんだけど、スライムBとドラキーってヤツがいてよ、」
アルミラージE「へぇ、仲が良かったのかい?」
アルミラージ「もう大親友さ。時々悩み事も聞いてくれたり、戦闘ではいつも協力してくれて、暇潰し何かにも付き合ってくれた」
アルミラージE「へぇ、まさに大親友だな、けどよ。大親友でもさ、いつかは別れを告げないといけないものだ。」
アルミラージE「どうした?何か悩みでもあるのか?」
アルミラージ「実はな、俺がスライムの頃なんだけど、スライムBとドラキーってヤツがいてよ、」
アルミラージE「へぇ、仲が良かったのかい?」
アルミラージ「もう大親友さ。時々悩み事も聞いてくれたり、戦闘ではいつも協力してくれて、暇潰し何かにも付き合ってくれた」
アルミラージE「へぇ、まさに大親友だな、けどよ。大親友でもさ、いつかは別れを告げないといけないものだ。」
47: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:26:06 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「…」
アルミラージE「俺にもがいこつって大親友がいたな、確か俺がゴーストの頃だ。いつも俺を笑わしてくれて、戦闘なんかでは心強かった。お前と似たような感じだな。」
アルミラージE「俺にもがいこつって大親友がいたな、確か俺がゴーストの頃だ。いつも俺を笑わしてくれて、戦闘なんかでは心強かった。お前と似たような感じだな。」
48: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:29:23 ID:suXA7y2Y
アルミラージE「けどさ、がいこつが冒険者を倒したとき、がいこつは昇格しちまった。
けどな、最後俺に『今までありがとよ』って言ってくれたんだ。それは心がこもった最後の言葉だったな。
だからさ、いつかそうやって会えるなら…いつかいつかの親友として心に永遠に残ってたら…
いや、必ず残っている。心の親友だからな。最後まで。ずっと」
ドラキー『ああ。いつでも待ってるぜ。』
スライムB『気をつけろよ~』
けどな、最後俺に『今までありがとよ』って言ってくれたんだ。それは心がこもった最後の言葉だったな。
だからさ、いつかそうやって会えるなら…いつかいつかの親友として心に永遠に残ってたら…
いや、必ず残っている。心の親友だからな。最後まで。ずっと」
ドラキー『ああ。いつでも待ってるぜ。』
スライムB『気をつけろよ~』
49: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:42:53 ID:suXA7y2Y
そうだ
親友は、今でも心にいる
だから、元気を出そう
あのとき、のように―
アルミラージ「ありがとう、少しわかった気がするぜ」
アルミラージE「おう!」
そして、夜になった。
親友は、今でも心にいる
だから、元気を出そう
あのとき、のように―
アルミラージ「ありがとう、少しわかった気がするぜ」
アルミラージE「おう!」
そして、夜になった。
50: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:43:27 ID:suXA7y2Y
アリアハンへのアルミラージ達、いっかくうさぎ達、スライム、おおがらすらの大群攻撃が始まる。
アルミラージの長「これからアリアハンへ冒険者達を刈る準備をしろ!いいか?眠れる霧を連発して角で突き刺せ!」
アルミラージ、アルミラージB~S「うぉおぉ!」
アルミラージ「何この行事…」
アルミラージE「これは冒険者刈りだよ。遠出して東部に迷いこんだ奴をラリホー&突き刺し&他の魔物の攻撃でやっちまうのさ」
アルミラージ「へぇ~」
アルミラージの長「これからアリアハンへ冒険者達を刈る準備をしろ!いいか?眠れる霧を連発して角で突き刺せ!」
アルミラージ、アルミラージB~S「うぉおぉ!」
アルミラージ「何この行事…」
アルミラージE「これは冒険者刈りだよ。遠出して東部に迷いこんだ奴をラリホー&突き刺し&他の魔物の攻撃でやっちまうのさ」
アルミラージ「へぇ~」
51: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:55:36 ID:suXA7y2Y
アルミラージの長「ついたぞ!ここで冒険者をタコ殴りだ!」
兵士1~3「いました!忌々しき魔物達の群れです!」
剣士「コイツら切って肉にしてやるよ!」
上級者狩人「狙った獲物は逃さない。確実に」
賢者(♂)「コイツら全員丸焼きにしてやろうか?ヒッヒヒw」
兵士1~3「いました!忌々しき魔物達の群れです!」
剣士「コイツら切って肉にしてやるよ!」
上級者狩人「狙った獲物は逃さない。確実に」
賢者(♂)「コイツら全員丸焼きにしてやろうか?ヒッヒヒw」
52: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 19:56:46 ID:suXA7y2Y
兵士4~15「突撃!」
スライムD「ぷるpズバッ
剣士「ふっ華麗な剣捌きを見たか」
弓使い「…」パァンッ
サクッ
アルミラージH「」
賢者「おらよ!ヒッヒw」
賢者の火の魔法で魔物達を燃やし尽くす!!
アルミラージN「」
アルミラージB「」
アルミラージM「」
スライムF「」
おおがらすB「」
スライムD「ぷるpズバッ
剣士「ふっ華麗な剣捌きを見たか」
弓使い「…」パァンッ
サクッ
アルミラージH「」
賢者「おらよ!ヒッヒw」
賢者の火の魔法で魔物達を燃やし尽くす!!
アルミラージN「」
アルミラージB「」
アルミラージM「」
スライムF「」
おおがらすB「」
53: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:00:47 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「こっちだってやられてねーぜ!眠れる霧(ラリホー)!」
兵士2「Zzz・・・・」
弓使い「くっ睡魔が…Zzz・・・・」
兵士11「Zzz・・・・」
剣士「チッ喰らえ!剣の裁き!」
しかしアルミラージ達は素早く攻撃を避けた!
アルミラージE「オラァ!!」サッ
ザクッ
剣士「くっ肩が!剣が掴めない!!」
ウラウラァズバズバボボォ
兵士2「Zzz・・・・」
弓使い「くっ睡魔が…Zzz・・・・」
兵士11「Zzz・・・・」
剣士「チッ喰らえ!剣の裁き!」
しかしアルミラージ達は素早く攻撃を避けた!
アルミラージE「オラァ!!」サッ
ザクッ
剣士「くっ肩が!剣が掴めない!!」
ウラウラァズバズバボボォ
54: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:06:39 ID:suXA7y2Y
スライムF~K「ピギイイイ!」
ドンドンドンッ
賢者「目障りな、氷付けにしてくれる!氷結魔法!」
カチカチ
スライムF~K「ぷるぷるぅ…」
ピキーン
賢者「トドメ!」
スライムたち「」
おおがらす、いっかくうさぎ「カァカァピィ!」
ザクッゲシッ
賢者「くっ…頭は弱いんだ…」バタン
ドンドンドンッ
賢者「目障りな、氷付けにしてくれる!氷結魔法!」
カチカチ
スライムF~K「ぷるぷるぅ…」
ピキーン
賢者「トドメ!」
スライムたち「」
おおがらす、いっかくうさぎ「カァカァピィ!」
ザクッゲシッ
賢者「くっ…頭は弱いんだ…」バタン
55: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:16:50 ID:suXA7y2Y
兵士長「撤退!撤退だ!」
兵士「う、うわあああ」
ギャー!グハァ
弱った兵士「くっ…」
スライムL「ぷるぅー!」
ドンッ
スライムの体当たり!
弱った兵士「」
兵士「う、うわあああ」
ギャー!グハァ
弱った兵士「くっ…」
スライムL「ぷるぅー!」
ドンッ
スライムの体当たり!
弱った兵士「」
56: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:17:52 ID:suXA7y2Y
剣士「いでで…」
弓使い「くぅっ」
スライムたちの体当たり!
剣士「」
弓使い「」
兵士12「オラ!」ズバッ
いっかくうさぎB「」
おおがらすE「」
弓使い「くぅっ」
スライムたちの体当たり!
剣士「」
弓使い「」
兵士12「オラ!」ズバッ
いっかくうさぎB「」
おおがらすE「」
57: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:20:20 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「おい…逃げたほうがいいんじゃねーの…」
アルミラージZ「」
アルミラージR「」
アルミラージO「」
アルミラージの長「逃げろ!撤退だ!」
兵士長「撤退だ撤退!」
アルミラージZ「」
アルミラージR「」
アルミラージO「」
アルミラージの長「逃げろ!撤退だ!」
兵士長「撤退だ撤退!」
58: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:26:50 ID:suXA7y2Y
兵士8「最後に一発おみまいしてやる!」
兵士は弓矢でおおがらすを射抜いた!
おおがらすK「」
アルミラージE「逃げろ!逃げろ!一アルミでも倒されないように逃げろ!」
兵士は弓矢でおおがらすを射抜いた!
おおがらすK「」
アルミラージE「逃げろ!逃げろ!一アルミでも倒されないように逃げろ!」
59: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:27:30 ID:suXA7y2Y
―洞窟
アルミラージE「今回の戦は引き分けって感じか…」
アルミラージ「これで引き分けなのか…」
アルミラージE「慣れればわかるさ。」
アルミラージ「そんなもんかね……」
その夜、俺はぐっすり寝た。
アルミラージE「今回の戦は引き分けって感じか…」
アルミラージ「これで引き分けなのか…」
アルミラージE「慣れればわかるさ。」
アルミラージ「そんなもんかね……」
その夜、俺はぐっすり寝た。
60: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:41:06 ID:suXA7y2Y
ドラゴン「お前、炎でイチコロだからつまんねーや」ゲシッ
キースドラゴン「お前みたいな奴は魔王軍失格だよw」
スライムB、ドラキー、アルミラージE「やめろぉ!!」
あのあと、俺を庇って死んだ。護れなかった。
:
:
:
:
:
キースドラゴン「お前みたいな奴は魔王軍失格だよw」
スライムB、ドラキー、アルミラージE「やめろぉ!!」
あのあと、俺を庇って死んだ。護れなかった。
:
:
:
:
:
61: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:44:25 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「はっ!夢か…」
アルミラージE「どした、悪い夢でも見たか?」
アルミラージ「ああ…ちょっとな…」
アルミラージE「どした、悪い夢でも見たか?」
アルミラージ「ああ…ちょっとな…」
62: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:52:04 ID:suXA7y2Y
俺はあの夢を見て以来、修行に励んだ。
冒険者「こいやぁ!」
三人くらいで隊を作り、冒険者を倒す。
アルミラージV「眠れる霧!」
冒険者「おぉっと」
眠れる霧は避けられ消えてしまった!
冒険者「こいやぁ!」
三人くらいで隊を作り、冒険者を倒す。
アルミラージV「眠れる霧!」
冒険者「おぉっと」
眠れる霧は避けられ消えてしまった!
63: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:52:50 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「眠れる霧!」
冒険者「あっやべZzz・・・」
アルミラージ「今だ!!」
アルミラージS「ウラァ!」
ドスッドスッドスッ
冒険者「あっやべZzz・・・」
アルミラージ「今だ!!」
アルミラージS「ウラァ!」
ドスッドスッドスッ
64: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 20:53:28 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「うぉおぉお!」
ドスッ
冒険者「」
アルミラージS&V「おぉっ!」
俺は冒険者を狩りに狩った。
ひ弱冒険者「」
リア充冒険者「」
ドスッ
冒険者「」
アルミラージS&V「おぉっ!」
俺は冒険者を狩りに狩った。
ひ弱冒険者「」
リア充冒険者「」
65: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:01:13 ID:suXA7y2Y
魔王「ほう…アルミラージ、中々良い戦いをするじゃないか…そしてアルミラージEも勇者の傍らの賢者を倒すとはな…成長したな。よし、二人を召還するか
アルミラージE「でさぁ、スターキメラがほうおうに見ま違えられた時の反応がなんと「ヘル(減る)(コント)るって言ったんだってよw」
アルミラージ「ハハハh
シュン
アルミラージたち「!」
まほうつかい「!」
アルミラージE「でさぁ、スターキメラがほうおうに見ま違えられた時の反応がなんと「ヘル(減る)(コント)るって言ったんだってよw」
アルミラージ「ハハハh
シュン
アルミラージたち「!」
まほうつかい「!」
66: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:03:38 ID:suXA7y2Y
アルミラージ「わっ!」
アルミラージE「うぉっ魔王様!」
魔王様「二人は手柄だ、1600Gと、Cクラス昇格さしてやろう」
アルミラージ&アルミラージE「おぉっ!魔王ちゃん太っ腹!」
アルミラージE「うぉっ魔王様!」
魔王様「二人は手柄だ、1600Gと、Cクラス昇格さしてやろう」
アルミラージ&アルミラージE「おぉっ!魔王ちゃん太っ腹!」
67: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:08:31 ID:suXA7y2Y
| ̄ ̄ ̄Cクラス ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|ごくらくちょう リカント|
|キメラ ドラキーマ |
|メタルスライム ゴング|
|デスジャッカル まじょ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二人「「キメラでしょ」」
魔王「ハハハwどこまで気が合ってるのだかw」
二人「「ハハハw」」
|ごくらくちょう リカント|
|キメラ ドラキーマ |
|メタルスライム ゴング|
|デスジャッカル まじょ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二人「「キメラでしょ」」
魔王「ハハハwどこまで気が合ってるのだかw」
二人「「ハハハw」」
68: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:19:05 ID:suXA7y2Y
魔王「よかろう、二人共(二匹共)岩の洞窟に行ってくるがよい。」
キメラ(盗賊)「よっしゃ」
キメラ(アルミラE)「やったな!」
魔王『緊急事態だ、蘇生魔法が使えなくなった。』
キメラ(盗賊)「よっしゃ」
キメラ(アルミラE)「やったな!」
魔王『緊急事態だ、蘇生魔法が使えなくなった。』
69: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:19:44 ID:suXA7y2Y
キメラ(盗賊)「マジかー…」
キメラB(元アルミラE)「やべぇじゃん…」
魔王『実は使えなくなった理由なんだが、勇者の女神の加護を魔法で打ち切ったら全魔力無くなっちまった』
キメラB(元アルミラE)「やべぇじゃん…」
魔王『実は使えなくなった理由なんだが、勇者の女神の加護を魔法で打ち切ったら全魔力無くなっちまった』
70: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:20:19 ID:suXA7y2Y
キメラ「ありゃりゃ、引き換えってヤツか。」
キメラB「やべぇよやべぇよ…」
勇者「ここだな!岩の洞窟は!」
戦士「賢者はやられちまったがって!あのキメラ、賢者やったアルミラEの顔じゃねーか!」
勇者「しかもそっちのキメラはスライム一味の!!」
キメラB「やべぇよやべぇよ…」
勇者「ここだな!岩の洞窟は!」
戦士「賢者はやられちまったがって!あのキメラ、賢者やったアルミラEの顔じゃねーか!」
勇者「しかもそっちのキメラはスライム一味の!!」
71: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:24:52 ID:suXA7y2Y
勇者「加護が切られたがお前ら死ねやあ!」
戦士「よくも賢者を!」
戦士は魔神の如くはがねのオノを降り下ろした!
ズドン!
キメラ「ひっ…」
重々しく、確実に、やられそうになった。
避けられのが運に恵まれたのか、だが、次は無い。
戦士「よくも賢者を!」
戦士は魔神の如くはがねのオノを降り下ろした!
ズドン!
キメラ「ひっ…」
重々しく、確実に、やられそうになった。
避けられのが運に恵まれたのか、だが、次は無い。
72: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:28:22 ID:suXA7y2Y
キメラB「くっ…でもお前のことは…」
キメラ「もう、いいんだ、使えよ…」
キメラB「すまん。帰って来たら一生の礼を言う。」
キメラBはキメラの翼を使った!
シュン
キメラ「もう、いいんだ、使えよ…」
キメラB「すまん。帰って来たら一生の礼を言う。」
キメラBはキメラの翼を使った!
シュン
73: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:30:55 ID:suXA7y2Y
キメラ「行ったか…」
ドラゴン「オマエラコロス…」
勇者「俺はコイツを相手する!戦士はキメラを!」
戦士「了解!」
戦士「氏ねぇ!」
ズシャア!
キメラ「よっ!」サッ
キメラはオノの攻撃を素早く避けた!
ドラゴン「オマエラコロス…」
勇者「俺はコイツを相手する!戦士はキメラを!」
戦士「了解!」
戦士「氏ねぇ!」
ズシャア!
キメラ「よっ!」サッ
キメラはオノの攻撃を素早く避けた!
74: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:37:34 ID:suXA7y2Y
戦士「にゃあにぃ?キメラ風情がっ!」
キメラ「ハンッキメラ風情?お前なんか所詮敵には回らねェ…」
戦士「なんだとォ!」
戦士は憤怒し狂ったようにオノを振り回す!
キメラ「ああ、お前も所詮、戦士、勇者のオマケだあッ!」
キメラを炎を吐く!
キメラ「ハンッキメラ風情?お前なんか所詮敵には回らねェ…」
戦士「なんだとォ!」
戦士は憤怒し狂ったようにオノを振り回す!
キメラ「ああ、お前も所詮、戦士、勇者のオマケだあッ!」
キメラを炎を吐く!
75: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:41:41 ID:suXA7y2Y
戦士「こんな攻撃、当たらねぇよ、アホがw」
キメラ「ホントは、自分が王だと思ってるんだろ?そこの“仲間”なんかどうでも良いと思ってるんだろ?この筋肉バカがよ!」
戦士「レ…コ…セ…バ…シ…セ」
キメラ「なんだァ!」
戦士「俺を怒らせたバカがよ!死に晒せや!」
キメラ「はっ、やってやるよ!お前の孤独の力を見せてみろ!自分だけが強いという自意識で戦ってミロヤァ!」
戦士「こぉのゴミガアア!」
キメラ「殺るかぁ!!」
ボォボォボォ!
キメラは連続炎ショット!
ジュボッ
キメラ「ホントは、自分が王だと思ってるんだろ?そこの“仲間”なんかどうでも良いと思ってるんだろ?この筋肉バカがよ!」
戦士「レ…コ…セ…バ…シ…セ」
キメラ「なんだァ!」
戦士「俺を怒らせたバカがよ!死に晒せや!」
キメラ「はっ、やってやるよ!お前の孤独の力を見せてみろ!自分だけが強いという自意識で戦ってミロヤァ!」
戦士「こぉのゴミガアア!」
キメラ「殺るかぁ!!」
ボォボォボォ!
キメラは連続炎ショット!
ジュボッ
76: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:47:15 ID:suXA7y2Y
戦士「俺の鎧が…このゴミィ!」
キメラ「ああ俺はゴミだ!だがお前なんかよりのゴミではねぇえぇ!!!!!」
戦士「死ね!」
ドスンズシャアドスズシャアンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンズシャア
キメラ「ガッフォゲェブェッフェェ…」
何度も何度も血を吐いた。
戦士「トドメダアアアア!お前は弱い!弱すぎたアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ブンッ
キメラB「助けにきたぞぉっ!」
キメラ「ああ俺はゴミだ!だがお前なんかよりのゴミではねぇえぇ!!!!!」
戦士「死ね!」
ドスンズシャアドスズシャアンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンズシャア
キメラ「ガッフォゲェブェッフェェ…」
何度も何度も血を吐いた。
戦士「トドメダアアアア!お前は弱い!弱すぎたアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ブンッ
キメラB「助けにきたぞぉっ!」
77: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:51:13 ID:suXA7y2Y
キメラ「キメラB!」
サッ
キメラBはものすごい速さで会心のオノの振りから俺を救ってくれた。
キメラB「これで助け合っただろ?」
キメラ「そうだな、お前に何度も助けられたぜ…ウッ最後までやってやるよ!」
キメラB「ウリャおりゃあ!!」ジュボッジュボッボォボォボォボォボォボォ
キメラ「オラオラァ!!!」ボォボォボォボォボォボォ
二匹は大量の炎を吐いた!
戦士「この野郎!」
サッ
キメラBはものすごい速さで会心のオノの振りから俺を救ってくれた。
キメラB「これで助け合っただろ?」
キメラ「そうだな、お前に何度も助けられたぜ…ウッ最後までやってやるよ!」
キメラB「ウリャおりゃあ!!」ジュボッジュボッボォボォボォボォボォボォ
キメラ「オラオラァ!!!」ボォボォボォボォボォボォ
二匹は大量の炎を吐いた!
戦士「この野郎!」
78: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 21:59:11 ID:suXA7y2Y
戦士「こんなショボい炎、切り裂いてやrうっ!?!」
ボォボォボォボォボォボォジュボッジュボッボォ
炎が戦士の鎧に命中!
炎は戦士を包み込む!
ドラゴン「グラアアアア!」
勇者「死ね!」
キメラ「お前もなぁ!」
ボェッジュボッ!
勇者のマントに炎が着火した!
勇者「う、うわあああ!」
ボォボォボォボォボォボォジュボッジュボッボォ
炎が戦士の鎧に命中!
炎は戦士を包み込む!
ドラゴン「グラアアアア!」
勇者「死ね!」
キメラ「お前もなぁ!」
ボェッジュボッ!
勇者のマントに炎が着火した!
勇者「う、うわあああ!」
79: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 22:00:37 ID:suXA7y2Y
キメラ「俺はこの時初めて知ったぜ、仲間は助け合って闘い、護る、だから、だから勝てたのさ。俺は魔物になって後悔はねぇよ…だってよ…こんなにも、“仲間”に…恵まれたんだからよぉ!いつもこんな俺を相手にしてくれた!いつもいつも感謝してたよッ!仲間に!全てに!」
キメラB「…!」
戦士「…ナマイキダゾォッ」
勇者「ジバクマホウ」
キメラB「…!」
戦士「…ナマイキダゾォッ」
勇者「ジバクマホウ」
80: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 22:02:46 ID:suXA7y2Y
ああ
最後か
生まれ変わった時は
魔物も人間も
共存した仲間だったらな
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最後か
生まれ変わった時は
魔物も人間も
共存した仲間だったらな
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81: ◆BmPogAlU62 2019/01/16(水) 22:10:36 ID:suXA7y2Y
あれから、数十年経った。
盗賊が願った共存は叶い、魔物も人間にも人権があり、共存し、条約が出来た。
少し人間と魔物にもトラブルがあるらしいが、とても少ない。
それは語り継がれない二人の、歴史の小さな一コマだった。
ジジイ「という勇者を倒し自分たちも散った名も知れない二人の話だ。」
スライムB「へぇそのキメラって誰なんだろ?」
ドラキー「遠い昔、に会ったような、そんな気がするな…」
ジジイ「確か、その名も知れない者二人、一人はある盗賊がスライムになったと記録されてたのぉ…」
~完~
盗賊が願った共存は叶い、魔物も人間にも人権があり、共存し、条約が出来た。
少し人間と魔物にもトラブルがあるらしいが、とても少ない。
それは語り継がれない二人の、歴史の小さな一コマだった。
ジジイ「という勇者を倒し自分たちも散った名も知れない二人の話だ。」
スライムB「へぇそのキメラって誰なんだろ?」
ドラキー「遠い昔、に会ったような、そんな気がするな…」
ジジイ「確か、その名も知れない者二人、一人はある盗賊がスライムになったと記録されてたのぉ…」
~完~
引用元: 盗賊「魔物募集?」