P「....」ブルブル 凛「緊張してる?」
2019-02-17
1: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:20:11.29 ID:GV46wX1Y0
凛「(今までずっと頑張ってきて....)」
凛「(やっと漕ぎつけたこのオーディション....)」
凛「(私だけの力じゃない....)」
凛「(プロデューサーがいたから頑張ってこれた....)」
凛「(だから一緒に....)」
凛「(プロデューサーと一緒にトップアイドルになるんだ....!)」
凛「(やっと漕ぎつけたこのオーディション....)」
凛「(私だけの力じゃない....)」
凛「(プロデューサーがいたから頑張ってこれた....)」
凛「(だから一緒に....)」
凛「(プロデューサーと一緒にトップアイドルになるんだ....!)」
2: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:21:44.34 ID:GV46wX1Y0
凛「ねぇプロデューサー」チラ
P「....」ブル
凛「(プロデューサー、震えてる....)」
凛「(....緊張してるのは私だけじゃなかったんだ)」クス
P「どうした?」ブル
凛「当事者でもないのにプロデューサーが震えてるのがなんだかおかしくて」クス
P「よかった、笑えるくらい余裕があるなら安心できるな」ニコ
凛「そ、そうかな」
P「あぁ、まあ余裕がなかったとしても凛なら大丈夫だろうけどさ」
凛「もう....///」
P「....」ブル
凛「(プロデューサー、震えてる....)」
凛「(....緊張してるのは私だけじゃなかったんだ)」クス
P「どうした?」ブル
凛「当事者でもないのにプロデューサーが震えてるのがなんだかおかしくて」クス
P「よかった、笑えるくらい余裕があるなら安心できるな」ニコ
凛「そ、そうかな」
P「あぁ、まあ余裕がなかったとしても凛なら大丈夫だろうけどさ」
凛「もう....///」
3: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:22:41.20 ID:GV46wX1Y0
凛「プロデューサーこそそんなに震えてるじゃん」
凛「緊張してる?」
P「いや」ブル
凛「それじゃあ武者震い?」
P「全く」ブル
凛「じゃあ何?」
P「漏れた」ブル
凛「?」
P「おしっこ」ブル
凛「....」
P「おしっこ漏れた」ブル
凛「緊張してる?」
P「いや」ブル
凛「それじゃあ武者震い?」
P「全く」ブル
凛「じゃあ何?」
P「漏れた」ブル
凛「?」
P「おしっこ」ブル
凛「....」
P「おしっこ漏れた」ブル
4: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:28:25.82 ID:GV46wX1Y0
凛「....」
凛「....」
凛「....もしかして」
凛「私をリラックスさせるために小粋なジョークを飛ばしてくれてる?」
凛「まったくプロデューサーは....」
凛「さっきは大丈夫だって言ったのに心配性なんだから」
P「....」ブル
P「マジ」ブル
凛「....」
凛「もういいって」
P「....」
凛「....」
凛「....もしかして」
凛「私をリラックスさせるために小粋なジョークを飛ばしてくれてる?」
凛「まったくプロデューサーは....」
凛「さっきは大丈夫だって言ったのに心配性なんだから」
P「....」ブル
P「マジ」ブル
凛「....」
凛「もういいって」
P「....」
5: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:29:08.14 ID:GV46wX1Y0
P「足元を見ろ」ブル
凛「....」チラ
〈水たまり〉
凛「うわっ!?」ピョン
凛「え゛っ!?」
凛「プロデューサーの足元に直径1メートルくらいの水たまりがある!?」
P「凛、色をよく見るんだ」ブル
凛「透明....じゃない!?」
凛「真っ白な床の上に広がってるから薄い黄色っぽいことがわかりやすい!?」
P「そう、これは」ブル
P「おしっこだ」ブル
P「俺のな」ブル
凛「....」チラ
〈水たまり〉
凛「うわっ!?」ピョン
凛「え゛っ!?」
凛「プロデューサーの足元に直径1メートルくらいの水たまりがある!?」
P「凛、色をよく見るんだ」ブル
凛「透明....じゃない!?」
凛「真っ白な床の上に広がってるから薄い黄色っぽいことがわかりやすい!?」
P「そう、これは」ブル
P「おしっこだ」ブル
P「俺のな」ブル
6: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:32:42.32 ID:GV46wX1Y0
凛「....」
凛「私、もうすぐオーディション始まるんだけど」
P「あぁ、分かってるさ」ブル
P「俺のことはいい」ブル
P「俺の屍を超えて行け!!!」バーン
凛「最初からそのつもりだよ」テクテク
P「....」
P「....行ったか」ブル
P「さて....」
P「通報される前に自分で通報するか!」ブル
凛「私、もうすぐオーディション始まるんだけど」
P「あぁ、分かってるさ」ブル
P「俺のことはいい」ブル
P「俺の屍を超えて行け!!!」バーン
凛「最初からそのつもりだよ」テクテク
P「....」
P「....行ったか」ブル
P「さて....」
P「通報される前に自分で通報するか!」ブル
7: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:36:25.05 ID:GV46wX1Y0
P「オーディションどうだった?」
凛「普通、かな」
P「ってことは悪くはなかったみたいだな」ニコ
凛「そりゃ目の前で大の大人が真顔でおしっこ漏らし続ける様を見せられたら」
凛「気になって緊張どころじゃないよ」
P「つまり....」
P「パーフェクトコミュニケーションってことか?」
凛「人としてバッドだよ」
凛「普通、かな」
P「ってことは悪くはなかったみたいだな」ニコ
凛「そりゃ目の前で大の大人が真顔でおしっこ漏らし続ける様を見せられたら」
凛「気になって緊張どころじゃないよ」
P「つまり....」
P「パーフェクトコミュニケーションってことか?」
凛「人としてバッドだよ」
8: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:38:52.69 ID:GV46wX1Y0
凛「っていうかさ」
凛「もういいの?」
P「何が?」
凛「いやさっきのあれって」
凛「自分の担当する現役女子高生アイドルに自分の失禁風景を見せつけて性的興奮を覚えてたんじゃないの?」
P「んなわけないだろ」
凛「えぇ....逆にそれ以外考えられないでしょ」
P「あのなぁ、俺がそんなとんでもないド変態に見えるか?」
凛「あれ見せつけた後でよくそんなこと言えるね」
P「いいか、あの失禁はどうしようもなかったんだよ」
凛「?」
凛「もういいの?」
P「何が?」
凛「いやさっきのあれって」
凛「自分の担当する現役女子高生アイドルに自分の失禁風景を見せつけて性的興奮を覚えてたんじゃないの?」
P「んなわけないだろ」
凛「えぇ....逆にそれ以外考えられないでしょ」
P「あのなぁ、俺がそんなとんでもないド変態に見えるか?」
凛「あれ見せつけた後でよくそんなこと言えるね」
P「いいか、あの失禁はどうしようもなかったんだよ」
凛「?」
9: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:47:23.86 ID:GV46wX1Y0
P「さっきの俺との会話中に何か気になることはなかったか?」
凛「うーん....」
凛「プロデューサー目の前でおしっこを漏らし続けてたことかな」
P「それ以外で」
凛「それ以外なんて目に入らなかった....あ」
凛「何か言葉を発するたびにブルって震えて」
凛「そのたびに足元の水たまりが少しずつ拡大してた」
P「正解!」
凛「....」
凛「結局ただのド変態じゃん」
P「そう結論を急ぐんじゃない凛よ」
凛「はぁ....」
凛「うーん....」
凛「プロデューサー目の前でおしっこを漏らし続けてたことかな」
P「それ以外で」
凛「それ以外なんて目に入らなかった....あ」
凛「何か言葉を発するたびにブルって震えて」
凛「そのたびに足元の水たまりが少しずつ拡大してた」
P「正解!」
凛「....」
凛「結局ただのド変態じゃん」
P「そう結論を急ぐんじゃない凛よ」
凛「はぁ....」
10: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:48:40.44 ID:GV46wX1Y0
P「俺はさっき、状態異常『強制失禁』なっていたんだ」
凛「帰っていい?」
P「この状態異常は」
P「一定時間、なったものが言葉を発するたびに少しずつ失禁してしまうという恐ろしい効果がある」
凛「言い訳が長い」
P「俺はそれになっていることを知ってたし、いつ効果が表れるかもわからない状態だった」
P「でも、お前の大事なオーディションだけは」
P「どうしても一緒に戦いたかったんだ!」
凛「むしろ足を引っ張られかけたよ」
凛「帰っていい?」
P「この状態異常は」
P「一定時間、なったものが言葉を発するたびに少しずつ失禁してしまうという恐ろしい効果がある」
凛「言い訳が長い」
P「俺はそれになっていることを知ってたし、いつ効果が表れるかもわからない状態だった」
P「でも、お前の大事なオーディションだけは」
P「どうしても一緒に戦いたかったんだ!」
凛「むしろ足を引っ張られかけたよ」
11: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:55:07.80 ID:GV46wX1Y0
P「この状態異常の出どころはどこか」
P「いつから始まったのか」
P「詳しいことは未だ解明されていない」
凛「されなくていいから」
P「残っている確かな記録によると」
P「平安時代の頃からあるらしい」
凛「さすがに盛りすぎ」
P「自然現象なのか、それとも超常現象なのか」
P「誰にもわからないんだ」
凛「出来の悪い創作だね」
P「いつから始まったのか」
P「詳しいことは未だ解明されていない」
凛「されなくていいから」
P「残っている確かな記録によると」
P「平安時代の頃からあるらしい」
凛「さすがに盛りすぎ」
P「自然現象なのか、それとも超常現象なのか」
P「誰にもわからないんだ」
凛「出来の悪い創作だね」
12: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 00:55:38.29 ID:GV46wX1Y0
P「って話をちひろさんから聞いた」
凛「....」
凛「知らないよ、ちひろさんまで巻き込んでどうなっても」
ちひろ「いえ、それが本当の話なんですよ」
凛「!?」
凛「こんなくだらない話にちひろさんまで乗ることないでしょ!?」
凛「それともプロデューサーに何か弱みでも握られてるの!?」
凛「脱税?脱税の証拠抑えられてるの!?」
ちひろ「凛ちゃん」ニッコリ
凛「ぅ」ビク
凛「....」
凛「知らないよ、ちひろさんまで巻き込んでどうなっても」
ちひろ「いえ、それが本当の話なんですよ」
凛「!?」
凛「こんなくだらない話にちひろさんまで乗ることないでしょ!?」
凛「それともプロデューサーに何か弱みでも握られてるの!?」
凛「脱税?脱税の証拠抑えられてるの!?」
ちひろ「凛ちゃん」ニッコリ
凛「ぅ」ビク
13: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:00:29.89 ID:GV46wX1Y0
P「あの話にはまだ続きがあってな」
P「俺の状態異常はちひろさんからうつされたものなんだ」
凛「....」
凛「えーっと....」
凛「つまりさっきプロデューサーがやってたことをちひろさんもやったってこと?」
ちひろ「恥ずかしながら....///」
凛「....」
凛「ってことは」
ちひろ「全部本当のことです」ニッコリ
凛「えぇ....」ゲンナリ
P「最初からそう言ってるだろ!」
凛「いやだってさ、あんな突拍子もない話信じろって言う方が無茶だよ?」
P「世界ってのは広いんだ」
凛「そんな綺麗な目で言われても....」
P「俺の状態異常はちひろさんからうつされたものなんだ」
凛「....」
凛「えーっと....」
凛「つまりさっきプロデューサーがやってたことをちひろさんもやったってこと?」
ちひろ「恥ずかしながら....///」
凛「....」
凛「ってことは」
ちひろ「全部本当のことです」ニッコリ
凛「えぇ....」ゲンナリ
P「最初からそう言ってるだろ!」
凛「いやだってさ、あんな突拍子もない話信じろって言う方が無茶だよ?」
P「世界ってのは広いんだ」
凛「そんな綺麗な目で言われても....」
14: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:03:00.23 ID:GV46wX1Y0
凛「ん?」
凛「『ちひろさんにうつされた』って言った?」
P「言った」
凛「え、あれってうつるの?」
ちひろ「だから平安時代からずっと続いているんですよ?」
凛「あそこも本当なんだ....」
P「信頼ないなあ俺....」
凛「普段は割と信頼してるけどあんな姿見せられた後じゃ....」
凛「『ちひろさんにうつされた』って言った?」
P「言った」
凛「え、あれってうつるの?」
ちひろ「だから平安時代からずっと続いているんですよ?」
凛「あそこも本当なんだ....」
P「信頼ないなあ俺....」
凛「普段は割と信頼してるけどあんな姿見せられた後じゃ....」
15: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:05:20.16 ID:GV46wX1Y0
凛「どうやったらうつるの?」
P「さっき説明した通り」
P「言葉を発するたびに少しずつ失禁してしまうという効果なんだが」
P「その効果が出ているときに感染者と会話したらうつる」
凛「....」
凛「?」
ちひろ「平たく言うと凛ちゃんはプロデューサーにうつされてます」
P「めんご☆」
凛「」
P「さっき説明した通り」
P「言葉を発するたびに少しずつ失禁してしまうという効果なんだが」
P「その効果が出ているときに感染者と会話したらうつる」
凛「....」
凛「?」
ちひろ「平たく言うと凛ちゃんはプロデューサーにうつされてます」
P「めんご☆」
凛「」
16: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:10:37.09 ID:GV46wX1Y0
凛「いやいやいやいや」
凛「100歩譲ってさっきの与太話は信じるとしても」
凛「うつるっていうから病気みたいなものなんじゃないの?」
凛「私プロデューサー本体にも出した液体にも一切接触してないよ?」
ちひろ「自然現象かも超常現象かも一切解明されていない謎の現象ですから....」
P「ちなみに人にうつした方は治る」
凛「」
P「だからお前に詳しく説明したんだよ」
P「アイドルが大衆の前で漏らした、なんてことになったら世間は大騒ぎだ」
凛「プロデューサーがうつしたんでしょ!!!!」
ちひろ「まあまあ凛ちゃん」
ちひろ「潜伏期間を考えるとそろそろ効果が表れてもおかしくないんです」
P「幸いこの後はオフだから、家に帰っていつでも漏らしていい状態にした方がいい」
凛「アイドルにいつでも漏らしていい状態なんて存在しないと思うんだけど!?」
凛「100歩譲ってさっきの与太話は信じるとしても」
凛「うつるっていうから病気みたいなものなんじゃないの?」
凛「私プロデューサー本体にも出した液体にも一切接触してないよ?」
ちひろ「自然現象かも超常現象かも一切解明されていない謎の現象ですから....」
P「ちなみに人にうつした方は治る」
凛「」
P「だからお前に詳しく説明したんだよ」
P「アイドルが大衆の前で漏らした、なんてことになったら世間は大騒ぎだ」
凛「プロデューサーがうつしたんでしょ!!!!」
ちひろ「まあまあ凛ちゃん」
ちひろ「潜伏期間を考えるとそろそろ効果が表れてもおかしくないんです」
P「幸いこの後はオフだから、家に帰っていつでも漏らしていい状態にした方がいい」
凛「アイドルにいつでも漏らしていい状態なんて存在しないと思うんだけど!?」
17: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:31:06.66 ID:GV46wX1Y0
凛「そもそもわかってたならプロデューサー私と会話しなきゃよかったんでしょ!」
P「でも、お前の大事なオーディションだけは」
P「どうしても一緒に戦いたかったんだ!」
凛「キレそう」
ちひろ「まあまあ凛ちゃん」
凛「(今日は妙にプロデューサーの肩を持つと思ったけど)」
凛「(自分も同じ目に遭ったからか....)」
P「じゃあ凛、車出すから送ってくぞ」
凛「本当に早くしてね」
P「あぁ、5分後くらいに出てきてくれ」
ガチャリ
P「でも、お前の大事なオーディションだけは」
P「どうしても一緒に戦いたかったんだ!」
凛「キレそう」
ちひろ「まあまあ凛ちゃん」
凛「(今日は妙にプロデューサーの肩を持つと思ったけど)」
凛「(自分も同じ目に遭ったからか....)」
P「じゃあ凛、車出すから送ってくぞ」
凛「本当に早くしてね」
P「あぁ、5分後くらいに出てきてくれ」
ガチャリ
18: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:31:49.44 ID:GV46wX1Y0
凛「もう1回プロデューサーにうつし返せないんですか?」
ちひろ「一度かかった人はなぜかかからなくなるんです」
ちひろ「抗体みたいなものができるのかもしれません」
凛「もうわけがわからない」
ガチャリ
卯月「あ、凛ちゃん!」ヒョコヒョコ
凛「卯月」
卯月「今日あのオーディションでしたよね!どうでした?」
凛「ん、まあまあかな」ブル
凛「」
ちひろ「あっ....」
ちひろ「一度かかった人はなぜかかからなくなるんです」
ちひろ「抗体みたいなものができるのかもしれません」
凛「もうわけがわからない」
ガチャリ
卯月「あ、凛ちゃん!」ヒョコヒョコ
凛「卯月」
卯月「今日あのオーディションでしたよね!どうでした?」
凛「ん、まあまあかな」ブル
凛「」
ちひろ「あっ....」
19: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:32:33.35 ID:GV46wX1Y0
凛「....」チラ
凛「(このくらいの量ならまだ外に漏れだすことはないか....)」ホッ
卯月「よかったぁ~!いい結果になるといいですね!」
凛「....」
凛「(ハッ!?)」
凛「(これで卯月と喋ったら....)」
凛「(私の周りに水たまりが出来るだけじゃなく....)」
凛「(卯月にもこの辛い思いをさせることになるんだ....)」
卯月「凛ちゃん?」
凛「(こうなったら....)」
凛「(このくらいの量ならまだ外に漏れだすことはないか....)」ホッ
卯月「よかったぁ~!いい結果になるといいですね!」
凛「....」
凛「(ハッ!?)」
凛「(これで卯月と喋ったら....)」
凛「(私の周りに水たまりが出来るだけじゃなく....)」
凛「(卯月にもこの辛い思いをさせることになるんだ....)」
卯月「凛ちゃん?」
凛「(こうなったら....)」
20: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:33:56.29 ID:GV46wX1Y0
凛「(ちひろさん!)」チラッ
ちひろ「....」コクリ
ちひろ「卯月ちゃ~ん」
ちひろ「ちょっとこっちで確認して欲しいものがあるんですけど~」
卯月「は~い、すみません凛ちゃん、私ちょっと行ってきます」
凛「....」コクコク
凛「ふぅ....」ブル
凛「ぁっ....」ブル
凛「(ダメだ、会話じゃないからうつりはしないけど失禁は普通に起こる....)」
凛「(でも誰かにうつさないとずっとこのまま....)」
凛「(一体どうしたら....)」
ちひろ「....」コクリ
ちひろ「卯月ちゃ~ん」
ちひろ「ちょっとこっちで確認して欲しいものがあるんですけど~」
卯月「は~い、すみません凛ちゃん、私ちょっと行ってきます」
凛「....」コクコク
凛「ふぅ....」ブル
凛「ぁっ....」ブル
凛「(ダメだ、会話じゃないからうつりはしないけど失禁は普通に起こる....)」
凛「(でも誰かにうつさないとずっとこのまま....)」
凛「(一体どうしたら....)」
21: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:42:28.09 ID:GV46wX1Y0
凛「....」
凛「(その辺歩いてる人に適当に挨拶してうつそう)」
ガチャリ
奈緒「お疲れさまで~す」
奈緒「お、凛、今日はもう終わり?」
奈緒「あたし時間が空いちゃったから一旦帰ってきたんだけど、この後もまだあってさ~」
凛「....」
凛「(なんか奈緒ならいい気がしてきた)」
奈緒「でもまあ仕事がたくさんあるって大変だけど嬉しいことでもあるよな~」ニコニコ
凛「(なんだかんだ奈緒なら許してくれそう)」
奈緒「ちょっと前じゃ考えられないくらい忙しいし」
凛「(最初は『コラ凛!』くらい言うかもしれないけど最終的には『しょうがないな~』って感じになりそう)」
凛「(その辺歩いてる人に適当に挨拶してうつそう)」
ガチャリ
奈緒「お疲れさまで~す」
奈緒「お、凛、今日はもう終わり?」
奈緒「あたし時間が空いちゃったから一旦帰ってきたんだけど、この後もまだあってさ~」
凛「....」
凛「(なんか奈緒ならいい気がしてきた)」
奈緒「でもまあ仕事がたくさんあるって大変だけど嬉しいことでもあるよな~」ニコニコ
凛「(なんだかんだ奈緒なら許してくれそう)」
奈緒「ちょっと前じゃ考えられないくらい忙しいし」
凛「(最初は『コラ凛!』くらい言うかもしれないけど最終的には『しょうがないな~』って感じになりそう)」
22: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 01:49:10.62 ID:GV46wX1Y0
凛「....」
凛「(よし、うつそう)」
凛「(そして状態異常になった奈緒を支えてあげることで責任を取ろう)」
「凛ちゃん?」
凛「聞いてるってば」ブル
瑞樹「そう?ずっと黙ってるから体調でも悪いのかと思って」
奈緒「そうだぞ、せっかくゆっくり話す暇があるのに」
凛「....」
凛「か、川島さん............?」ブル
瑞樹「?」
瑞樹「そうだけど?」
凛「」
凛「(い、今もしかして私....)」
凛「(....いやそんなことはないはず)」
凛「(そんなことはありえ)」トントン
凛「?」クルリ
ちひろ「凛ちゃん、瑞樹さんです........」フルフル
凛「」
凛「(よし、うつそう)」
凛「(そして状態異常になった奈緒を支えてあげることで責任を取ろう)」
「凛ちゃん?」
凛「聞いてるってば」ブル
瑞樹「そう?ずっと黙ってるから体調でも悪いのかと思って」
奈緒「そうだぞ、せっかくゆっくり話す暇があるのに」
凛「....」
凛「か、川島さん............?」ブル
瑞樹「?」
瑞樹「そうだけど?」
凛「」
凛「(い、今もしかして私....)」
凛「(....いやそんなことはないはず)」
凛「(そんなことはありえ)」トントン
凛「?」クルリ
ちひろ「凛ちゃん、瑞樹さんです........」フルフル
凛「」
23: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:04:03.94 ID:GV46wX1Y0
凛「あぁ........ぁ................」ブル
凛「私は....なんてことを........」ブル
奈緒「凛!?」
凛「奈緒ならまだしも........」ブル
凛「川島さんは................」ブル
瑞樹「凛ちゃん!?って何この水たまり!?雨漏り!?」
凛「川島さんは...............................」ブル
凛「洒落にならない................................」ブルブル
ちひろ「凛ちゃん!うつしてもすぐには治まらないんです!」
凛「いいんですちひろさん....」ブル
凛「私は....なんてことを........」ブル
奈緒「凛!?」
凛「奈緒ならまだしも........」ブル
凛「川島さんは................」ブル
瑞樹「凛ちゃん!?って何この水たまり!?雨漏り!?」
凛「川島さんは...............................」ブル
凛「洒落にならない................................」ブルブル
ちひろ「凛ちゃん!うつしてもすぐには治まらないんです!」
凛「いいんですちひろさん....」ブル
24: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:05:03.60 ID:GV46wX1Y0
凛「私は取り返しのつかないことを........」ブル
凛「年齢的にもキャラクター的にもアウトなことを................」ブル
凛「大罪を犯してしまったんです................................」ブル
ちひろ「凛ちゃん..............」ウルウル
瑞樹「よく分からないけど私これバカにされてる?」
奈緒「さあ....」
凛「すみません....すみません川島さん........」ブルブル
瑞樹「凛ちゃんを中心に爽やかなレモン色の水面が広がっていくわ」
奈緒「そこで抜群のレポート能力を活かさないでください!」
凛「年齢的にもキャラクター的にもアウトなことを................」ブル
凛「大罪を犯してしまったんです................................」ブル
ちひろ「凛ちゃん..............」ウルウル
瑞樹「よく分からないけど私これバカにされてる?」
奈緒「さあ....」
凛「すみません....すみません川島さん........」ブルブル
瑞樹「凛ちゃんを中心に爽やかなレモン色の水面が広がっていくわ」
奈緒「そこで抜群のレポート能力を活かさないでください!」
25: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:05:48.64 ID:GV46wX1Y0
ガチャリ
P「おーい凛まだか~」ザバー
P「なんで爽やかなレモン色の海が事務所内で揺らめいてるんだ!?」
ちひろ「....」
ちひろ「プロデューサーさん」
P「はい?」
ちひろ「これが凛ちゃんなりの」
ちひろ「ケジメなのかもしれません....」
P「....」
P「????」
P「どゆこと?」
奈緒「あたしにもさっぱり」
P「おーい凛まだか~」ザバー
P「なんで爽やかなレモン色の海が事務所内で揺らめいてるんだ!?」
ちひろ「....」
ちひろ「プロデューサーさん」
P「はい?」
ちひろ「これが凛ちゃんなりの」
ちひろ「ケジメなのかもしれません....」
P「....」
P「????」
P「どゆこと?」
奈緒「あたしにもさっぱり」
26: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:06:30.85 ID:GV46wX1Y0
凛は泣いた
上からも下からも
たくさん
泣いた
己の過ちを悔い
その罪への償いを込めて
体中の水分がほとんど全て抜け落ちるまで
泣いた
上からも
下からも
上からも下からも
たくさん
泣いた
己の過ちを悔い
その罪への償いを込めて
体中の水分がほとんど全て抜け落ちるまで
泣いた
上からも
下からも
27: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:07:29.38 ID:GV46wX1Y0
そしてそんな凛を優しく包み込むように
空は
晴れ上がった
どこまでも広がる青空には
事務所に広がるレモン色の水たまりを
一層美しく引き立てた
その黄色いステージの中央に立ち
涙を流し続ける凛の姿は
まぎれもなくアイドルの頂点であった
空は
晴れ上がった
どこまでも広がる青空には
事務所に広がるレモン色の水たまりを
一層美しく引き立てた
その黄色いステージの中央に立ち
涙を流し続ける凛の姿は
まぎれもなくアイドルの頂点であった
28: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:07:57.03 ID:GV46wX1Y0
【完】
29: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/17(日) 02:09:11.28 ID:GV46wX1Y0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
ずっと書きたかったことを書き切ることが出来てよかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
ずっと書きたかったことを書き切ることが出来てよかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」
2019-02-17
1: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:39:30.66 ID:L0YuDTIA0
ジリリリリリリリリリ
アンチョビ「zzz....」
ジリリリリリリリリリ
アンチョビ「....ぅ」
アンチョビ「んむぅ....」ノソノソ
アンチョビ「....うるさい」カチッ
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「っ!?」チラ
アンチョビ「9、9時ぃ~!?」
アンチョビ「マズいマズいぞ~!?もう講義始まってるじゃないか!!!」
アンチョビ「早く用意しないと....」チラ
アンチョビ「....」
アンチョビ「そ、そうだった....」
アンチョビ「前期はもう終わったんだった....」ヘナヘナ
アンチョビ「これじゃ驚き損だ....」
私はアンチョビ、今年の3月に高校を卒業し大学に入学したばかりの女子大生だ。
高校時代はドゥーチェ・アンチョビとして日本中に名を轟かせた私も今はただの大学1年生。
しかしそれが嫌だとかつまらないとかそういうことは全くなく、むしろ自由気ままな1人暮らしを楽しんでいる。
アンチョビ「zzz....」
ジリリリリリリリリリ
アンチョビ「....ぅ」
アンチョビ「んむぅ....」ノソノソ
アンチョビ「....うるさい」カチッ
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「っ!?」チラ
アンチョビ「9、9時ぃ~!?」
アンチョビ「マズいマズいぞ~!?もう講義始まってるじゃないか!!!」
アンチョビ「早く用意しないと....」チラ
アンチョビ「....」
アンチョビ「そ、そうだった....」
アンチョビ「前期はもう終わったんだった....」ヘナヘナ
アンチョビ「これじゃ驚き損だ....」
私はアンチョビ、今年の3月に高校を卒業し大学に入学したばかりの女子大生だ。
高校時代はドゥーチェ・アンチョビとして日本中に名を轟かせた私も今はただの大学1年生。
しかしそれが嫌だとかつまらないとかそういうことは全くなく、むしろ自由気ままな1人暮らしを楽しんでいる。
2: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:40:11.99 ID:L0YuDTIA0
アンチョビ「誰だ休みなのに目覚ましなんてかけたやつは!!!」プンスカ
アンチョビ「私だぁ~....」
アンチョビ「『夏休み初日からだらけるわけにはいかない!!!』って思ったんだけどなあ....」
高校時代と比べれば大学の講義開始は遅い、そして時間割も自由だ。
結果、講義のある日でもかなりゆとりのある朝を過ごしている。過ごしているのだが、
アンチョビ「いざ起きてみるとなんというかその....」
アンチョビ「もったいない気分....」
アンチョビ「でももう完全に目、覚めちゃったなぁ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「しばらく布団でグダグダして
ピンポーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「私だぁ~....」
アンチョビ「『夏休み初日からだらけるわけにはいかない!!!』って思ったんだけどなあ....」
高校時代と比べれば大学の講義開始は遅い、そして時間割も自由だ。
結果、講義のある日でもかなりゆとりのある朝を過ごしている。過ごしているのだが、
アンチョビ「いざ起きてみるとなんというかその....」
アンチョビ「もったいない気分....」
アンチョビ「でももう完全に目、覚めちゃったなぁ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「しばらく布団でグダグダして
ピンポーン
アンチョビ「....」
3: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:40:48.90 ID:L0YuDTIA0
アンチョビ「宅配便なんて頼んだ覚えはないしそれ以外の訪問者なんてあるはずはない」
アンチョビ「つまりこのチャイムはセールスかなにか
ピンポーンピンポーン
アンチョビ「....正解だから鳴ったってわけじゃないよな?」
アンチョビ「....」
ピンポーンピンポーンピンポーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「....わかったわかった出る、出ればいいんだろ!」
アンチョビ「ったく、せっかく無為な時間を過ごそうと思ったのに....」
アンチョビ「はいはいどなたですか~」ガチャリ
???「うげっ!?」バタン
アンチョビ「ん?」
???「ちょっと何するんスか姐さん!!いきなり開けないでくださいよ!!!」
アンチョビ「いやそれは朝っぱらからチャイムを連打された私のセリフだ!」
???「朝っぱらって....、太陽の位置見てくださいよ」ユビサシ
アンチョビ「おぉ~高いなぁ~」
アンチョビ「それはさておき、なんでお前がここにいるんだ?」
アンチョビ「ペパロニ」ジロ
ペパロニ「お久しぶりッス!」ビシッ
アンチョビ「つまりこのチャイムはセールスかなにか
ピンポーンピンポーン
アンチョビ「....正解だから鳴ったってわけじゃないよな?」
アンチョビ「....」
ピンポーンピンポーンピンポーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「....わかったわかった出る、出ればいいんだろ!」
アンチョビ「ったく、せっかく無為な時間を過ごそうと思ったのに....」
アンチョビ「はいはいどなたですか~」ガチャリ
???「うげっ!?」バタン
アンチョビ「ん?」
???「ちょっと何するんスか姐さん!!いきなり開けないでくださいよ!!!」
アンチョビ「いやそれは朝っぱらからチャイムを連打された私のセリフだ!」
???「朝っぱらって....、太陽の位置見てくださいよ」ユビサシ
アンチョビ「おぉ~高いなぁ~」
アンチョビ「それはさておき、なんでお前がここにいるんだ?」
アンチョビ「ペパロニ」ジロ
ペパロニ「お久しぶりッス!」ビシッ
4: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:42:46.42 ID:L0YuDTIA0
アンチョビ「あのなぁ....」
アンチョビ「ろくに連絡もしてこないのになんでいきなり....」
ペパロニ「いやぁ~まあまあ込み入った話は上がってからにしましょう!ささ、入って入って!」テクテク
アンチョビ「家主は私だ!!!っていうか勝手に入るんじゃない!!!」
ペパロニ「姐さんの部屋なんて半分、いや8割方私の部屋みたいなもんじゃないッスか~」
アンチョビ「どういう理屈でそうなるんだ!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(まあ見られて困るものなんてないしかまわないか....)」
アンチョビ「それにしてもうちに来るなら連絡くらいしてくれ、そしたら私も準備してだな
ペパロニ「お、これ私たちの写真じゃないッスかぁ~!!」
アンチョビ「ばっ!?お前、それは違うからっ!?」バシィ
ペパロニ「何スか姐さ~ん、もしかして1人暮らし寂しいんスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「違う!!!これは、この写真はだな....」
アンチョビ「ま、毎日お前らを呪うために使ってたんだ!!!!」
ペパロニ「へ~....」
ペパロニ「その割にはずいぶん綺麗に飾ってありますね~」ニヤニヤ
ペパロニ「最近の呪いは小洒落たコルクボードに写真を貼るんスねぇ~、やっぱ女子大生は違うな~うん!」ニヤニヤ
アンチョビ「っ....///」
アンチョビ「ろくに連絡もしてこないのになんでいきなり....」
ペパロニ「いやぁ~まあまあ込み入った話は上がってからにしましょう!ささ、入って入って!」テクテク
アンチョビ「家主は私だ!!!っていうか勝手に入るんじゃない!!!」
ペパロニ「姐さんの部屋なんて半分、いや8割方私の部屋みたいなもんじゃないッスか~」
アンチョビ「どういう理屈でそうなるんだ!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(まあ見られて困るものなんてないしかまわないか....)」
アンチョビ「それにしてもうちに来るなら連絡くらいしてくれ、そしたら私も準備してだな
ペパロニ「お、これ私たちの写真じゃないッスかぁ~!!」
アンチョビ「ばっ!?お前、それは違うからっ!?」バシィ
ペパロニ「何スか姐さ~ん、もしかして1人暮らし寂しいんスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「違う!!!これは、この写真はだな....」
アンチョビ「ま、毎日お前らを呪うために使ってたんだ!!!!」
ペパロニ「へ~....」
ペパロニ「その割にはずいぶん綺麗に飾ってありますね~」ニヤニヤ
ペパロニ「最近の呪いは小洒落たコルクボードに写真を貼るんスねぇ~、やっぱ女子大生は違うな~うん!」ニヤニヤ
アンチョビ「っ....///」
5: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:43:52.65 ID:L0YuDTIA0
アンチョビ「もういい!!お前帰れ!!!!」ペシペシ
ペパロニ「そんな~困るッスよ~」
ペパロニ「この荷物見てくださいよこ・れ!」クルリ
アンチョビ「なんで遊びに来るだけなのにこんな大荷物なんだ....」
ペパロニ「それがですねぇ」
アンチョビ「お前のことだからどうせ余計なものばっかり持ってきたんだろ?」
ペパロニ「酷いな~姐さんは、この中には必要なものしか入ってないんスよ?」
ペパロニ「着替え、パジャマ、歯ブラシ、タオル、お財布....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「どうかしました?」
アンチョビ「いや、気のせいならいいんだが....」
アンチョビ「な、なんだか旅行みたいな荷物のような
ペパロニ「そりゃそうッスよ」
アンチョビ「は?」
ペパロニ「私しばらくここに泊まるんで、よろしくお願いしま~す!」ペコリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「はああああああああああああああああああああ!?!?!?!??!?!?」
ペパロニ「そんな~困るッスよ~」
ペパロニ「この荷物見てくださいよこ・れ!」クルリ
アンチョビ「なんで遊びに来るだけなのにこんな大荷物なんだ....」
ペパロニ「それがですねぇ」
アンチョビ「お前のことだからどうせ余計なものばっかり持ってきたんだろ?」
ペパロニ「酷いな~姐さんは、この中には必要なものしか入ってないんスよ?」
ペパロニ「着替え、パジャマ、歯ブラシ、タオル、お財布....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「どうかしました?」
アンチョビ「いや、気のせいならいいんだが....」
アンチョビ「な、なんだか旅行みたいな荷物のような
ペパロニ「そりゃそうッスよ」
アンチョビ「は?」
ペパロニ「私しばらくここに泊まるんで、よろしくお願いしま~す!」ペコリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「はああああああああああああああああああああ!?!?!?!??!?!?」
6: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/13(月) 01:47:01.17 ID:L0YuDTIA0
・ガルパンSSです
・アンチョビとペパロニがこんな調子で日常を過ごすだけです
・特に事件や問題が発生することはありません
よろしければお付き合い下さい
・アンチョビとペパロニがこんな調子で日常を過ごすだけです
・特に事件や問題が発生することはありません
よろしければお付き合い下さい
9: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/15(水) 18:27:19.92 ID:brlJGILV0
アンチョビ「....」プンスカ
ペパロニ「姐さ~ん、そんな顔しないでくださいよ~」
アンチョビ「....」プンスカ
ペパロニ「せっかく大好きな後輩が会いに来たんですから素直に喜んで
アンチョビ「な ん だ っ て ?」プンスカ
ペパロニ「なんでもないッス....」シオシオ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「まあ来てしまったものはどうしようもないな」ヤレヤレ
アンチョビ「私1人用の部屋だから2人じゃ狭いかもしれないが我慢してくれ」
ペパロニ「さっすが姐さん!」ギュー
アンチョビ「やめろ!午前中から汗かきたくないんだ!!」グイグイ
ペパロニ「まあまあそう遠慮しないで!!!」ギュウギュウ
アンチョビ「あっつい!!!!」グイグイ
ペパロニ「姐さ~ん、そんな顔しないでくださいよ~」
アンチョビ「....」プンスカ
ペパロニ「せっかく大好きな後輩が会いに来たんですから素直に喜んで
アンチョビ「な ん だ っ て ?」プンスカ
ペパロニ「なんでもないッス....」シオシオ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「まあ来てしまったものはどうしようもないな」ヤレヤレ
アンチョビ「私1人用の部屋だから2人じゃ狭いかもしれないが我慢してくれ」
ペパロニ「さっすが姐さん!」ギュー
アンチョビ「やめろ!午前中から汗かきたくないんだ!!」グイグイ
ペパロニ「まあまあそう遠慮しないで!!!」ギュウギュウ
アンチョビ「あっつい!!!!」グイグイ
10: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/15(水) 18:27:51.27 ID:brlJGILV0
ペパロニ「あっつ....」ダラダラ
アンチョビ「だから言っただろ....」ダラダラ
ペパロニ「なんか冷たいものないッスか~?」ダラダラ
アンチョビ「ほら、自業自得なんだからこれで我慢してくれ」ゴト
ペパロニ「麦茶....」
ペパロニ「もっとこう、女子大生らしいものとかないんスかぁ~しみるっ!」ゴクゴク
アンチョビ「せっかく人が出してやったのに....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「女子大生らしい冷たいものって何だ?」
ペパロニ「私女子高生なんで知らないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「だから言っただろ....」ダラダラ
ペパロニ「なんか冷たいものないッスか~?」ダラダラ
アンチョビ「ほら、自業自得なんだからこれで我慢してくれ」ゴト
ペパロニ「麦茶....」
ペパロニ「もっとこう、女子大生らしいものとかないんスかぁ~しみるっ!」ゴクゴク
アンチョビ「せっかく人が出してやったのに....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「女子大生らしい冷たいものって何だ?」
ペパロニ「私女子高生なんで知らないッス」
アンチョビ「....」
11: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/15(水) 18:28:20.86 ID:brlJGILV0
アンチョビ「しかしなんでまた突然うちに泊まりに来たんだ?」
ペパロニ「なんかこの前カルパッチョが姐さんそろそろ夏休みかもねーって言っててー」
アンチョビ「ふむ」
ペパロニ「それで来たんスよ!」ピース
アンチョビ「思考するとかそういう概念はないのか....」
ペパロニ「ガイネン?」
アンチョビ「....まあいい」
アンチョビ「大体お前3年生だろ、夏は忙しいんじゃないのか?」
ペパロニ「やだなあ姐さん、戦車道はもう引退ッスよ?大学に入って半年なのにもう忘れちゃったんスか?」ニヤニヤ
アンチョビ「世間の高3は受験勉強が忙しいんだ!」
ペパロニ「あぁ、そのことッスか....」ウツムキ
アンチョビ「(あのペパロニがシュンってなってる....何かあったのか?)」
ペパロニ「....私は大学に行けないんスよ、弟たちもいますしお金はかけられないッス」ウツムキ
アンチョビ「そうだったのか....」
ペパロニ「はい....」
ペパロニ「なんかこの前カルパッチョが姐さんそろそろ夏休みかもねーって言っててー」
アンチョビ「ふむ」
ペパロニ「それで来たんスよ!」ピース
アンチョビ「思考するとかそういう概念はないのか....」
ペパロニ「ガイネン?」
アンチョビ「....まあいい」
アンチョビ「大体お前3年生だろ、夏は忙しいんじゃないのか?」
ペパロニ「やだなあ姐さん、戦車道はもう引退ッスよ?大学に入って半年なのにもう忘れちゃったんスか?」ニヤニヤ
アンチョビ「世間の高3は受験勉強が忙しいんだ!」
ペパロニ「あぁ、そのことッスか....」ウツムキ
アンチョビ「(あのペパロニがシュンってなってる....何かあったのか?)」
ペパロニ「....私は大学に行けないんスよ、弟たちもいますしお金はかけられないッス」ウツムキ
アンチョビ「そうだったのか....」
ペパロニ「はい....」
12: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/15(水) 18:32:10.28 ID:brlJGILV0
アンチョビ「....」
アンチョビ「....ん?」
アンチョビ「1つ確認なんだが」
アンチョビ「お前進学するほどの頭あったか?」
ペパロニ「ないッス!」ペカー
ペパロニ「そもそも進学なんて考えたこともないッス!!」ペカー
アンチョビ「(この野郎....)」
アンチョビ「お前が深刻そうな顔するから何かあったのかと思っただろ!」プンプン
ペパロニ「私そんな顔してたッスか?お腹すいたなーくらいしか考えてなかったんスけど」
アンチョビ「お前が憂いを帯びた顔するのはそれくらいしかなかったなそういえば....」
アンチョビ「でももうこんな時間か、お前のせいで朝も食べ損ねたし」
アンチョビ「早めの昼食作るか!」
ペパロニ「いっえ~い!」
ペパロニ「そうだ、材料あるなら私に任せて欲しいッス!」マクリー
アンチョビ「お、いいのか!だったらお言葉に甘えておこうじゃないか!」
ペパロニ「成長した私に腰抜かさないでもらいたいッスね~」ニヤリ
アンチョビ「....言うようになったじゃないか」フフン
アンチョビ「....ん?」
アンチョビ「1つ確認なんだが」
アンチョビ「お前進学するほどの頭あったか?」
ペパロニ「ないッス!」ペカー
ペパロニ「そもそも進学なんて考えたこともないッス!!」ペカー
アンチョビ「(この野郎....)」
アンチョビ「お前が深刻そうな顔するから何かあったのかと思っただろ!」プンプン
ペパロニ「私そんな顔してたッスか?お腹すいたなーくらいしか考えてなかったんスけど」
アンチョビ「お前が憂いを帯びた顔するのはそれくらいしかなかったなそういえば....」
アンチョビ「でももうこんな時間か、お前のせいで朝も食べ損ねたし」
アンチョビ「早めの昼食作るか!」
ペパロニ「いっえ~い!」
ペパロニ「そうだ、材料あるなら私に任せて欲しいッス!」マクリー
アンチョビ「お、いいのか!だったらお言葉に甘えておこうじゃないか!」
ペパロニ「成長した私に腰抜かさないでもらいたいッスね~」ニヤリ
アンチョビ「....言うようになったじゃないか」フフン
14: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/16(木) 20:14:25.07 ID:zA1Heh040
アンチョビ「いやー腰が抜けた抜けた」
ペパロニ「本当っスよ、もう抜けるどころかぶっ飛んでったッス」
アンチョビ「確かになー」
ペパロニ「まさか冷蔵庫の中が空っぽとは夢にも思わなかったッスよ」ジロリ
アンチョビ「有言実行するとはお前も成長したんだな、うん」ウンウン
ペパロニ「私の成長関係ないッス姐さん」
ペパロニ「どっちかって言うと姐さんが退化してるような....」
アンチョビ「たっ、たまたまだって言ってるだろ!」
アンチョビ「大体お前が連絡してれば買い物ぐらい行ってたんだ!」
ペパロニ「本当ッスかぁ~?」ニヤ
アンチョビ「本当だ!」ビシ
ペパロニ「本当っスよ、もう抜けるどころかぶっ飛んでったッス」
アンチョビ「確かになー」
ペパロニ「まさか冷蔵庫の中が空っぽとは夢にも思わなかったッスよ」ジロリ
アンチョビ「有言実行するとはお前も成長したんだな、うん」ウンウン
ペパロニ「私の成長関係ないッス姐さん」
ペパロニ「どっちかって言うと姐さんが退化してるような....」
アンチョビ「たっ、たまたまだって言ってるだろ!」
アンチョビ「大体お前が連絡してれば買い物ぐらい行ってたんだ!」
ペパロニ「本当ッスかぁ~?」ニヤ
アンチョビ「本当だ!」ビシ
15: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/16(木) 20:15:45.94 ID:zA1Heh040
ペパロニ「にしても何もなさ過ぎッスよ?冷蔵庫どころか家じゅう空っぽじゃないっスか~」
ペパロニ「パスタくらい置いててくださいよ~」
アンチョビ「あのなあ、私は夏休みに入った直後なんだぞ?」
アンチョビ「つい昨日まで試験で忙しかったんだ、家のことなんてしてる暇あるわけないだろ....」
ペパロニ「大学生って遊んでるだけじゃないんスね....ますます行く気が失せました」
アンチョビ「0がマイナスになっただけだろ....」
ペパロニ「にしても缶詰1個は酷いッス!」
アンチョビ「....まあそれは認める」
ペパロニ「しかもイタリアとか全く関係ないサバの味噌煮!アンツィオ魂はどこに行ったんスか!?」
ペパロニ「そんなの食べる女子大生姐さんくらいッスよ!」
アンチョビ「お前が女子大生の何を知ってるっていうんだ!」
アンチョビ「女子大生だってサバの味噌煮やサンマのかば焼きの缶詰食べるんだよ!」
ペパロニ「....」ジー
アンチョビ「....たぶん」メソラシ
ペパロニ「はぁ~、今んとこ姐さんの女子力私らの写真を大切に貼ってるとこでしか発揮されてないッス」
アンチョビ「それはもういいだろ!」
ペパロニ「ま、夕食は何か買いに行くってことで」
アンチョビ「さすがにこれじゃ何も出来ないからな....」
ペパロニ「パスタくらい置いててくださいよ~」
アンチョビ「あのなあ、私は夏休みに入った直後なんだぞ?」
アンチョビ「つい昨日まで試験で忙しかったんだ、家のことなんてしてる暇あるわけないだろ....」
ペパロニ「大学生って遊んでるだけじゃないんスね....ますます行く気が失せました」
アンチョビ「0がマイナスになっただけだろ....」
ペパロニ「にしても缶詰1個は酷いッス!」
アンチョビ「....まあそれは認める」
ペパロニ「しかもイタリアとか全く関係ないサバの味噌煮!アンツィオ魂はどこに行ったんスか!?」
ペパロニ「そんなの食べる女子大生姐さんくらいッスよ!」
アンチョビ「お前が女子大生の何を知ってるっていうんだ!」
アンチョビ「女子大生だってサバの味噌煮やサンマのかば焼きの缶詰食べるんだよ!」
ペパロニ「....」ジー
アンチョビ「....たぶん」メソラシ
ペパロニ「はぁ~、今んとこ姐さんの女子力私らの写真を大切に貼ってるとこでしか発揮されてないッス」
アンチョビ「それはもういいだろ!」
ペパロニ「ま、夕食は何か買いに行くってことで」
アンチョビ「さすがにこれじゃ何も出来ないからな....」
16: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/16(木) 20:18:05.66 ID:zA1Heh040
アンチョビ「そういえばお前、戦車道の方はもういいのか?」
ペパロニ「え?さっき引退したって言ったじゃないスか」
アンチョビ「いや、一応元隊長だろ?まだ後輩たちも勝手が分かってないだろうし」
アンチョビ「引退直後の夏休みくらいはサポートしてやるのかと思ったんだが....」
ペパロニ「....」ポケー
アンチョビ「それともそんな必要ないくらいしっかりしてるのかあいつらは?」
ペパロニ「うーん....」ポチ
ペパロニ「うぉっ!?なんかとんでもない量の着信が来てるッス!?」
アンチョビ「やっぱりな....」ヤレヤレ
ペパロニ「でも姐さん、私はもう引退した身....」
ペパロニ「いつまでもあいつらを甘やかすわけには
プルルルルルルルル
アンチョビ「鳴ってるぞ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「え?さっき引退したって言ったじゃないスか」
アンチョビ「いや、一応元隊長だろ?まだ後輩たちも勝手が分かってないだろうし」
アンチョビ「引退直後の夏休みくらいはサポートしてやるのかと思ったんだが....」
ペパロニ「....」ポケー
アンチョビ「それともそんな必要ないくらいしっかりしてるのかあいつらは?」
ペパロニ「うーん....」ポチ
ペパロニ「うぉっ!?なんかとんでもない量の着信が来てるッス!?」
アンチョビ「やっぱりな....」ヤレヤレ
ペパロニ「でも姐さん、私はもう引退した身....」
ペパロニ「いつまでもあいつらを甘やかすわけには
プルルルルルルルル
アンチョビ「鳴ってるぞ?」
ペパロニ「....」
17: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/16(木) 20:20:10.62 ID:zA1Heh040
ペパロニ「まったく、仕方ない後輩たちッスね~」ニコニコ
アンチョビ「(この上なく嬉しそうだ)」
ポチ
ペパロニ「もしもし、早くも私が恋しく
カルパッチョ『やっと出た!ペパロニあなた戦車庫の鍵はどこにやったんですか!!!』
ペパロニ「へ?カルパッチョ?」
カルパッチョ『いつもの場所に鍵がないから練習ができなくて困ってるってさっき呼ばれたんです!!!』
ペパロニ「へぇ~そりゃ災難だったな夏休みに」
カルパッチョ『最後の練習の時に鍵片づけたのあなたでしょう!!!!』
ペパロニ「私?」
カルパッチョ『はい』
ペパロニ「....」
ペパロニ「忘れてた、たぶん私の部屋にあるから勝手に入って持ってってくれ~」
カルパッチョ『....』
ペパロニ「ごめんごめん~」
アンチョビ「(この上なく嬉しそうだ)」
ポチ
ペパロニ「もしもし、早くも私が恋しく
カルパッチョ『やっと出た!ペパロニあなた戦車庫の鍵はどこにやったんですか!!!』
ペパロニ「へ?カルパッチョ?」
カルパッチョ『いつもの場所に鍵がないから練習ができなくて困ってるってさっき呼ばれたんです!!!』
ペパロニ「へぇ~そりゃ災難だったな夏休みに」
カルパッチョ『最後の練習の時に鍵片づけたのあなたでしょう!!!!』
ペパロニ「私?」
カルパッチョ『はい』
ペパロニ「....」
ペパロニ「忘れてた、たぶん私の部屋にあるから勝手に入って持ってってくれ~」
カルパッチョ『....』
ペパロニ「ごめんごめん~」
18: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/16(木) 20:21:47.29 ID:zA1Heh040
カルパッチョ『....帰ってきたら覚悟しておきなさい』ブチッ
ペパロニ「....」ビクッ
アンチョビ「なんだったんだ?」
ペパロニ「あ、うーん、簡単に言うと」
ペパロニ「ここに泊まる日数が増えたって感じッスかね?」アハハ
アンチョビ「....どうしてそうなるんだ」
ペパロニ「元隊長には色々事情があるんスよ....」ウツムキ
アンチョビ「私も一応元隊長なんだが....」
アンチョビ「そもそもお前、いつまでいるつもりだったんだ?」
ペパロニ「姐さん、旅行でホテルに泊まるときは予約を取る、当り前のことッス」
アンチョビ「そりゃあホテルの部屋が埋まってたら泊まるところがないからな」
ペパロニ「でも姐さんの部屋は埋まらないんスよ」
ペパロニ「だから予約なしでいくらでも泊まれる」
ペパロニ「つまり計画なんか立てなくても問題なしッス!」
アンチョビ「よくこれで隊長が出来てたな....」
ペパロニ「....」ビクッ
アンチョビ「なんだったんだ?」
ペパロニ「あ、うーん、簡単に言うと」
ペパロニ「ここに泊まる日数が増えたって感じッスかね?」アハハ
アンチョビ「....どうしてそうなるんだ」
ペパロニ「元隊長には色々事情があるんスよ....」ウツムキ
アンチョビ「私も一応元隊長なんだが....」
アンチョビ「そもそもお前、いつまでいるつもりだったんだ?」
ペパロニ「姐さん、旅行でホテルに泊まるときは予約を取る、当り前のことッス」
アンチョビ「そりゃあホテルの部屋が埋まってたら泊まるところがないからな」
ペパロニ「でも姐さんの部屋は埋まらないんスよ」
ペパロニ「だから予約なしでいくらでも泊まれる」
ペパロニ「つまり計画なんか立てなくても問題なしッス!」
アンチョビ「よくこれで隊長が出来てたな....」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 16:33:37.20 ID:zgAjZoHyO
なんて計画的な無計画…!
20: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 00:43:39.30 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「姐さ~ん」
アンチョビ「....なんだ~」
ペパロニ「この部屋暑くないッスか~?」
アンチョビ「....気のせいだ」
ペパロニ「私も最初はそう思ってたんスけど」
ペパロニ「....そこの室温計30度超えてないッスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「故障中だ」
ペパロニ「....」キョロキョロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「なんだ」
ペパロニ「いや、別になんでもないッス」キョロキョロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なんだ~」
ペパロニ「この部屋暑くないッスか~?」
アンチョビ「....気のせいだ」
ペパロニ「私も最初はそう思ってたんスけど」
ペパロニ「....そこの室温計30度超えてないッスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「故障中だ」
ペパロニ「....」キョロキョロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「なんだ」
ペパロニ「いや、別になんでもないッス」キョロキョロ
アンチョビ「....」
21: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 00:44:24.80 ID:m4ARpHnb0
アンチョビ「気のせいならいいんだが」
アンチョビ「お前が探してるのはこれだったりするか?」ヒョイ
ペパロニ「....探してるってわけじゃないッスけど一応聞いときます」
ペパロニ「それはエアコンのリモコンッスか」ニコ
アンチョビ「正解」ニコ
ペパロニ「へ~最近のリモコンはこう、なんていうかあれッスね~、あれ」アハハ
アンチョビ「何の変哲もないただのリモコンだけどな~」アハハ
ペパロニ「もうちょ~っとだけ近くで見せてもらってもいいッスか~?」アハハ
アンチョビ「狭い部屋の中だ、十分近いじゃないか~」アハハ
ペパロニ「それもそうっスね~」アハハ
ペパロニ「....」ダラダラ
アンチョビ「....」ダラダラ
アンチョビ「お前が探してるのはこれだったりするか?」ヒョイ
ペパロニ「....探してるってわけじゃないッスけど一応聞いときます」
ペパロニ「それはエアコンのリモコンッスか」ニコ
アンチョビ「正解」ニコ
ペパロニ「へ~最近のリモコンはこう、なんていうかあれッスね~、あれ」アハハ
アンチョビ「何の変哲もないただのリモコンだけどな~」アハハ
ペパロニ「もうちょ~っとだけ近くで見せてもらってもいいッスか~?」アハハ
アンチョビ「狭い部屋の中だ、十分近いじゃないか~」アハハ
ペパロニ「それもそうっスね~」アハハ
ペパロニ「....」ダラダラ
アンチョビ「....」ダラダラ
22: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 00:45:02.29 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「よこせ!!!!」バッ
アンチョビ「させるか!!!!」ヒョイ
ペパロニ「チッ....」
アンチョビ「....やっぱり狙ってたか」ニヤリ
ペパロニ「姐さん、今夏真っ盛りの午後2時ッス」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「この部屋、エアコンついてるッス」
アンチョビ「私の部屋だ、それも知ってる」
ペパロニ「なんで付けないンスか!?これじゃ戦車の中と変わんないッスよ~....」ダラダラ
アンチョビ「麦茶と塩は出しといたから熱中症対策は万全だ!」グッ
ペパロニ「そういう問題じゃないッスよ~....」ダラダラ
ペパロニ「姐さん暑くないンスかぁ~?」ダラダラ
アンチョビ「あのなあペパロニ....」
アンチョビ「させるか!!!!」ヒョイ
ペパロニ「チッ....」
アンチョビ「....やっぱり狙ってたか」ニヤリ
ペパロニ「姐さん、今夏真っ盛りの午後2時ッス」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「この部屋、エアコンついてるッス」
アンチョビ「私の部屋だ、それも知ってる」
ペパロニ「なんで付けないンスか!?これじゃ戦車の中と変わんないッスよ~....」ダラダラ
アンチョビ「麦茶と塩は出しといたから熱中症対策は万全だ!」グッ
ペパロニ「そういう問題じゃないッスよ~....」ダラダラ
ペパロニ「姐さん暑くないンスかぁ~?」ダラダラ
アンチョビ「あのなあペパロニ....」
23: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 00:47:14.26 ID:m4ARpHnb0
アンチョビ「暑いに決まってるだろ!!!私の口から言わせるな!!!余計暑くなるんだ!!!」ダラダラ
ペパロニ「まあ姐さんの顔みりゃ分かりますけど....」
アンチョビ「じゃあ聞くなよ....大声出したらますます暑い....」ダラダラ
ペパロニ「普段より人口密度高くなってるんだからおとなしくつけましょうよ~」ダラダラ
アンチョビ「真夏とはいえまだ7月だぞ?」
アンチョビ「この時期の昼間から付け始めたら夏終わるまで延々付ける羽目になるんだ....」
アンチョビ「そんなことしたら電気代が....」
アンチョビ「だから我慢してくれ....せめて夜までは....」
ペパロニ「そんな顔されたらこの暑さに対する怒りのやり場がないんスけど....」
ペパロニ「しっかしその髪型暑そうッスね~、大学に入ってもま~だウィッグ付けてるんスか?」
アンチョビ「これは地毛だ....」グデー
ペパロニ「ツッコミに覇気がない、これは重傷ッスね....」
ペパロニ「まあ姐さんの顔みりゃ分かりますけど....」
アンチョビ「じゃあ聞くなよ....大声出したらますます暑い....」ダラダラ
ペパロニ「普段より人口密度高くなってるんだからおとなしくつけましょうよ~」ダラダラ
アンチョビ「真夏とはいえまだ7月だぞ?」
アンチョビ「この時期の昼間から付け始めたら夏終わるまで延々付ける羽目になるんだ....」
アンチョビ「そんなことしたら電気代が....」
アンチョビ「だから我慢してくれ....せめて夜までは....」
ペパロニ「そんな顔されたらこの暑さに対する怒りのやり場がないんスけど....」
ペパロニ「しっかしその髪型暑そうッスね~、大学に入ってもま~だウィッグ付けてるんスか?」
アンチョビ「これは地毛だ....」グデー
ペパロニ「ツッコミに覇気がない、これは重傷ッスね....」
24: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 00:50:20.13 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「こんなんで普段どうやって過ごしてるんスか~」
アンチョビ「大学がある日は大抵この時間部屋にいないし」
アンチョビ「いても静かに太陽をやり過ごしてるんだ」
ペパロニ「そうなんッスか?」
アンチョビ「ああ、そうだ」
アンチョビ「理不尽な暑さをから逃げる方法なんて存在しない」
アンチョビ「じっとして耐え忍ぶしかないんだ....」
ペパロニ「なるほど~」
アンチョビ「なのにお前が来て騒ぐから私まで体力消耗しちゃったんだ....」
ペパロニ「それは申し訳ないッス....」
アンチョビ「わかればいいんだわかれば、お前だって嫌でもこの状況に対応しなきゃいけないんだからな....」ハハ
ペパロニ「まあ、そうッスね....」
ペパロニ「(帰ってカルパッチョに怒られるよりは姐さんと暑さ我慢してる方がマシか....)」
アンチョビ「大学がある日は大抵この時間部屋にいないし」
アンチョビ「いても静かに太陽をやり過ごしてるんだ」
ペパロニ「そうなんッスか?」
アンチョビ「ああ、そうだ」
アンチョビ「理不尽な暑さをから逃げる方法なんて存在しない」
アンチョビ「じっとして耐え忍ぶしかないんだ....」
ペパロニ「なるほど~」
アンチョビ「なのにお前が来て騒ぐから私まで体力消耗しちゃったんだ....」
ペパロニ「それは申し訳ないッス....」
アンチョビ「わかればいいんだわかれば、お前だって嫌でもこの状況に対応しなきゃいけないんだからな....」ハハ
ペパロニ「まあ、そうッスね....」
ペパロニ「(帰ってカルパッチョに怒られるよりは姐さんと暑さ我慢してる方がマシか....)」
26: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 22:48:04.91 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....姐さん」
アンチョビ「....なんだ?」
ペパロニ「暇ッスね」
アンチョビ「まあな」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「普段この部屋で何してるんスか?」
アンチョビ「勉強したりパソコン触ったり」
アンチョビ「あとは本読んだり戦車道について考えたりって感じだな」
ペパロニ「へー」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....姐さん」
アンチョビ「....なんだ?」
ペパロニ「暇ッスね」
アンチョビ「まあな」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「普段この部屋で何してるんスか?」
アンチョビ「勉強したりパソコン触ったり」
アンチョビ「あとは本読んだり戦車道について考えたりって感じだな」
ペパロニ「へー」
アンチョビ「....」
27: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 22:48:49.60 ID:m4ARpHnb0
アンチョビ「なんだよ」
ペパロニ「いやー高校の頃と何も変わってないなーと思って」
アンチョビ「悪かったな成長がなくて」
ペパロニ「なんでそういうひねた受け取り方するんスかぁ~」
アンチョビ「....そういう意味で言ったんだろどうせ」
ペパロニ「違いますよ~、姐さんはやっぱり姐さんだな~って」
アンチョビ「....そうか」
ペパロニ「そうッス!」ニコ
アンチョビ「近い!」グイグイ
ペパロニ「私らの距離なんて前からこんなもんッスよぉ~」ペタペタ
アンチョビ「暑苦しいからや~め~ろ~!」グイグイ
ペパロニ「いやー高校の頃と何も変わってないなーと思って」
アンチョビ「悪かったな成長がなくて」
ペパロニ「なんでそういうひねた受け取り方するんスかぁ~」
アンチョビ「....そういう意味で言ったんだろどうせ」
ペパロニ「違いますよ~、姐さんはやっぱり姐さんだな~って」
アンチョビ「....そうか」
ペパロニ「そうッス!」ニコ
アンチョビ「近い!」グイグイ
ペパロニ「私らの距離なんて前からこんなもんッスよぉ~」ペタペタ
アンチョビ「暑苦しいからや~め~ろ~!」グイグイ
28: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 22:49:21.91 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「夏の暑い日でも冬の寒い日でも私らこうしてたじゃないッスかぁ~」ペタペタ
ペパロニ「久しぶりに姐さんの温もり肌で感じさせてくださいよ~」ペタペタ
アンチョビ「せめてエアコンつけてからにしろ....はっ!?」
アンチョビ「お前さては、私を暑がらせてエアコンを....」ギロリ
ペパロニ「?」
アンチョビ「素かぁ~....」
ペパロニ「何がッスか?」
アンチョビ「いやー、うん、なんでもない、ただ近づくな」
ペパロニ「も~姐さん冷たいッス!」
アンチョビ「本当に冷たいならどれだけよかったか....」
ペパロニ「姐さん、私の言った冷たいってのは心の冷たさであってそれで部屋は涼しくならないッスよ?」
アンチョビ「冗談だよ冗談!」
ペパロニ「久しぶりに姐さんの温もり肌で感じさせてくださいよ~」ペタペタ
アンチョビ「せめてエアコンつけてからにしろ....はっ!?」
アンチョビ「お前さては、私を暑がらせてエアコンを....」ギロリ
ペパロニ「?」
アンチョビ「素かぁ~....」
ペパロニ「何がッスか?」
アンチョビ「いやー、うん、なんでもない、ただ近づくな」
ペパロニ「も~姐さん冷たいッス!」
アンチョビ「本当に冷たいならどれだけよかったか....」
ペパロニ「姐さん、私の言った冷たいってのは心の冷たさであってそれで部屋は涼しくならないッスよ?」
アンチョビ「冗談だよ冗談!」
29: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/18(土) 22:51:28.41 ID:m4ARpHnb0
ペパロニ「しかし本当姐さん変わんないッスね、半年のブランクが全く感じられないッス」
アンチョビ「まだたった半年だからな、進学するだけでそんなに変わることもないだろ」
ペパロニ「大学卒業するころには面影ないくらい変わってるつもりッスか?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「うーん?」
ペパロニ「自分でも思い浮かべられないんスか....」
アンチョビ「私はな!先のことなんて考えないんだ!」
ペパロニ「どういうことッスか?」
アンチョビ「来るべき時に迅速な判断さえできれば、予測や予定なんてものいらないんだよ!」
ペパロニ「おぉ~、よくわかんないけどなんかすごいッス姐さん!」
ペパロニ「これでこそアンツィオのドゥーチェって感じッスね!」
アンチョビ「わかってくれるか!それでこそペパロニだ!」
アンチョビ「(ペパロニ相手なら困った時でも言葉に勢いさえつければ誤魔化せるから楽だ)」
アンチョビ「(カルパッチョ相手ならこうはいかないからな....)」
ペパロニ「よし!私も姐さんを見習ってその日以降の予定は全て立てずに生きるッス!」
アンチョビ「いやそれは立ててくれ頼むから....」
アンチョビ「まだたった半年だからな、進学するだけでそんなに変わることもないだろ」
ペパロニ「大学卒業するころには面影ないくらい変わってるつもりッスか?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「うーん?」
ペパロニ「自分でも思い浮かべられないんスか....」
アンチョビ「私はな!先のことなんて考えないんだ!」
ペパロニ「どういうことッスか?」
アンチョビ「来るべき時に迅速な判断さえできれば、予測や予定なんてものいらないんだよ!」
ペパロニ「おぉ~、よくわかんないけどなんかすごいッス姐さん!」
ペパロニ「これでこそアンツィオのドゥーチェって感じッスね!」
アンチョビ「わかってくれるか!それでこそペパロニだ!」
アンチョビ「(ペパロニ相手なら困った時でも言葉に勢いさえつければ誤魔化せるから楽だ)」
アンチョビ「(カルパッチョ相手ならこうはいかないからな....)」
ペパロニ「よし!私も姐さんを見習ってその日以降の予定は全て立てずに生きるッス!」
アンチョビ「いやそれは立ててくれ頼むから....」
31: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/19(日) 21:21:45.56 ID:IQ1wZrIL0
アンチョビ「....」
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」ユサユサ
ペパロニ「ぅぅ....」スヤスヤ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....起きろ」ギュッ
ペパロニ「んっ....」パカッ
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
アンチョビ「(口を開けたか、賢いじゃないかペパロニ)」ニヤリ
アンチョビ「それじゃあ当然」グイッ
ペパロニ「zzz....んぐっ....!?」
ペパロニ「ぅっ!?」バッ
アンチョビ「おお」
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」ユサユサ
ペパロニ「ぅぅ....」スヤスヤ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....起きろ」ギュッ
ペパロニ「んっ....」パカッ
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
アンチョビ「(口を開けたか、賢いじゃないかペパロニ)」ニヤリ
アンチョビ「それじゃあ当然」グイッ
ペパロニ「zzz....んぐっ....!?」
ペパロニ「ぅっ!?」バッ
アンチョビ「おお」
32: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/19(日) 21:22:37.27 ID:IQ1wZrIL0
ペパロニ「んぷはぁっ!?!?!?」
アンチョビ「おはようペパロニ」ニヤニヤ
ペパロニ「ハーッ!ハーッ!」ゼエゼエ
ペパロニ「おはようございまッス!姐さん!」ペカー
アンチョビ「....」
ペパロニ「暑くても意外と眠れるもんッスね~」
アンチョビ「そ、そうだな!」
ペパロニ「さて、晩ご飯の買い物でも行きましょう!」スック
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「フンフ~ン♪」テクテク
アンチョビ「....」
アンチョビ「(気づけよ!?)」
アンチョビ「(これじゃ私が本気で殺しにかかってたみたいじゃないか!?)」
ペパロニ「姐さ~ん?早くしてくださいよ~」
アンチョビ「あぁ、今行く!」テクテク
アンチョビ「おはようペパロニ」ニヤニヤ
ペパロニ「ハーッ!ハーッ!」ゼエゼエ
ペパロニ「おはようございまッス!姐さん!」ペカー
アンチョビ「....」
ペパロニ「暑くても意外と眠れるもんッスね~」
アンチョビ「そ、そうだな!」
ペパロニ「さて、晩ご飯の買い物でも行きましょう!」スック
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「フンフ~ン♪」テクテク
アンチョビ「....」
アンチョビ「(気づけよ!?)」
アンチョビ「(これじゃ私が本気で殺しにかかってたみたいじゃないか!?)」
ペパロニ「姐さ~ん?早くしてくださいよ~」
アンチョビ「あぁ、今行く!」テクテク
33: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/19(日) 21:35:12.27 ID:IQ1wZrIL0
アンチョビ「それで?今日は何を作ってくれるんだ?」
ペパロニ「姐さん、それを今言っちゃったらつまらないッスよ~」
アンチョビ「確かにそうだな、じゃあお前が手に取っていくもので当てて見せよう!」
ペパロニ「私はこの半年間でそ~と~成長してるんスよ」
ペパロニ「いくら長い付き合いの姐さんでも当てられるかはわからないッス!」
アンチョビ「そこまで言われたら当てるしかないな!」
ペパロニ「望むところッスよ!」
ペパロニ「一応姐さんの家で調味料の類は確認して来たんスけど」
ペパロニ「あれなら買うのは材料だけで大丈夫だと思うッス」
アンチョビ「おぉ、やるじゃないか!」
ペパロニ「インスタントとか出来合いの総菜とかしか食べてないであろう姐さんが久々に食べる手料理ッスからね!」
アンチョビ「だからあれはたまたま空っぽだっただけだって言ってるだろ!
アンチョビ「私だって毎日そんなの食べてるわけじゃない!」プンスカ
ペパロニ「の割には調味料があんまり減ってなかったような~?」ニヤニヤ
アンチョビ「ぐっ、偶然だ!」
ペパロニ「へぇ~」ニヤニヤ
ペパロニ「姐さん、それを今言っちゃったらつまらないッスよ~」
アンチョビ「確かにそうだな、じゃあお前が手に取っていくもので当てて見せよう!」
ペパロニ「私はこの半年間でそ~と~成長してるんスよ」
ペパロニ「いくら長い付き合いの姐さんでも当てられるかはわからないッス!」
アンチョビ「そこまで言われたら当てるしかないな!」
ペパロニ「望むところッスよ!」
ペパロニ「一応姐さんの家で調味料の類は確認して来たんスけど」
ペパロニ「あれなら買うのは材料だけで大丈夫だと思うッス」
アンチョビ「おぉ、やるじゃないか!」
ペパロニ「インスタントとか出来合いの総菜とかしか食べてないであろう姐さんが久々に食べる手料理ッスからね!」
アンチョビ「だからあれはたまたま空っぽだっただけだって言ってるだろ!
アンチョビ「私だって毎日そんなの食べてるわけじゃない!」プンスカ
ペパロニ「の割には調味料があんまり減ってなかったような~?」ニヤニヤ
アンチョビ「ぐっ、偶然だ!」
ペパロニ「へぇ~」ニヤニヤ
34: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/19(日) 21:38:28.42 ID:IQ1wZrIL0
アンチョビ「も~!早く買い物を始めてくれ!」
ペパロニ「は~い」
アンチョビ「まずは野菜コーナーだな」
ペパロニ「ここでは....」
ペパロニ「これとこれッスね」ヒョイヒョイ
アンチョビ「玉ねぎとピーマンか、ふむふむ....」
アンチョビ「普通だな」
ペパロニ「普通ッス!」
アンチョビ「次は肉コーナーか」
ペパロニ「ここじゃこれだけッス」ヒョイ
アンチョビ「ソーセージ....」
アンチョビ「そして....、麺コーナー?」
ペパロニ「あとはこれッス!」
ペパロニ「は~い」
アンチョビ「まずは野菜コーナーだな」
ペパロニ「ここでは....」
ペパロニ「これとこれッスね」ヒョイヒョイ
アンチョビ「玉ねぎとピーマンか、ふむふむ....」
アンチョビ「普通だな」
ペパロニ「普通ッス!」
アンチョビ「次は肉コーナーか」
ペパロニ「ここじゃこれだけッス」ヒョイ
アンチョビ「ソーセージ....」
アンチョビ「そして....、麺コーナー?」
ペパロニ「あとはこれッス!」
35: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/19(日) 21:38:56.09 ID:IQ1wZrIL0
アンチョビ「パスタ....」
ペパロニ「こんな感じで買い物は終わりッス」
アンチョビ「へ?これで終わりか?」
ペパロニ「そうッスよ?じゃあ私は会計してくるんで!」
アンチョビ「おぉ、いってらっしゃい」
ペパロニ「姐さんはその間に、これらを使って何を作るか!」
ペパロニ「考えながら待っててください!」
アンチョビ「わかったから早く並ぼうなペパロニ、人多いんだし....」
ペパロニ「了解ッス!」ビシッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(この材料であれ以外が出て来たらそりゃ驚くんだが....)」
アンチョビ「(あいつのことだからどうせ....)」
ペパロニ「こんな感じで買い物は終わりッス」
アンチョビ「へ?これで終わりか?」
ペパロニ「そうッスよ?じゃあ私は会計してくるんで!」
アンチョビ「おぉ、いってらっしゃい」
ペパロニ「姐さんはその間に、これらを使って何を作るか!」
ペパロニ「考えながら待っててください!」
アンチョビ「わかったから早く並ぼうなペパロニ、人多いんだし....」
ペパロニ「了解ッス!」ビシッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(この材料であれ以外が出て来たらそりゃ驚くんだが....)」
アンチョビ「(あいつのことだからどうせ....)」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/21(火) 02:28:00.64 ID:SxnCgRKQo
仲良しで素晴らしい
39: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:32:53.96 ID:kAB4VNEv0
ペパロニ「ふんふ~ん♪」カチャカチャ
アンチョビ「....」チラ
ペパロニ「ふ~ん♪」チャキチャキ
アンチョビ「....」スック
アンチョビ「....」ノソノソ
ペパロニ「ん、どうしたんスか姐さん?」
アンチョビ「いや、私もなんか手伝おうかと思って....」
ペパロニ「も~いいッスよ、泊めてもらうんだからこれくらいしないと申し訳ないッス!」
アンチョビ「そうか?」
ペパロニ「何遠慮してるんスかぁ~、私らの仲っスよ?」
アンチョビ「それはそうだがお前はもう少し遠慮を覚えような!」ニヤリ
ペパロニ「したしきなかにも....何でしたっけ?」
アンチョビ「じゃ、私はお言葉に甘えておとなしく待ってるからな~」スタスタ
ペパロニ「したしき....したきし....したじき....?」ブツブツ
アンチョビ「....」チラ
ペパロニ「ふ~ん♪」チャキチャキ
アンチョビ「....」スック
アンチョビ「....」ノソノソ
ペパロニ「ん、どうしたんスか姐さん?」
アンチョビ「いや、私もなんか手伝おうかと思って....」
ペパロニ「も~いいッスよ、泊めてもらうんだからこれくらいしないと申し訳ないッス!」
アンチョビ「そうか?」
ペパロニ「何遠慮してるんスかぁ~、私らの仲っスよ?」
アンチョビ「それはそうだがお前はもう少し遠慮を覚えような!」ニヤリ
ペパロニ「したしきなかにも....何でしたっけ?」
アンチョビ「じゃ、私はお言葉に甘えておとなしく待ってるからな~」スタスタ
ペパロニ「したしき....したきし....したじき....?」ブツブツ
40: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:33:24.03 ID:kAB4VNEv0
アンチョビ「ふぅ....」ポス
アンチョビ「....」
アンチョビ「(さっき偵察に行ったときのペパロニはピーマン、玉ねぎ、ソーセージを食べやすい大きさに切っていた)」
アンチョビ「(そして今)」
ペパロニ「ふふふ~ん♪」ジュージュー
アンチョビ「(おそらくあいつはそれらをフライパンで炒めている)」
アンチョビ「(部屋中にケチャップの香りが広がっていく)」
ペパロニ「お待たせしました姐さ~ん!」テクテク
ペパロニ「これがペパロニ特製~」ゴトッ
アンチョビ「(うーん....)」
アンチョビ「(私の予想は当たってしまったか....)」
ペパロニ「ナポリタンッス!」
アンチョビ「だろうな!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(さっき偵察に行ったときのペパロニはピーマン、玉ねぎ、ソーセージを食べやすい大きさに切っていた)」
アンチョビ「(そして今)」
ペパロニ「ふふふ~ん♪」ジュージュー
アンチョビ「(おそらくあいつはそれらをフライパンで炒めている)」
アンチョビ「(部屋中にケチャップの香りが広がっていく)」
ペパロニ「お待たせしました姐さ~ん!」テクテク
ペパロニ「これがペパロニ特製~」ゴトッ
アンチョビ「(うーん....)」
アンチョビ「(私の予想は当たってしまったか....)」
ペパロニ「ナポリタンッス!」
アンチョビ「だろうな!」
41: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:33:57.00 ID:kAB4VNEv0
ペパロニ「え?分かってたんスかぁ!?」
アンチョビ「買ったもの見ればすぐわかるわ!!」
ペパロニ「えぇ~!?姐さんそんなところが成長してたんスねぇ~!!」
アンチョビ「高校時代でも絶対わかる自身があるぞ....」
ペパロニ「どうッスかね~?」
ペパロニ「他の戦車道生にもよく振る舞ってるんスけど」
ペパロニ「あいつら口に入れるまで分かってないこともあるッスよ?」
アンチョビ「それはあいつらがおかしいんだ!」
ペパロニ「そうだったんスかぁ~!」
アンチョビ「(相変わらずアンツィオはアホばっかりだな....)」
アンチョビ「(それの親玉がこいつなんだが....)」
ペパロニ「まあまあ姐さん、冷めないうちに食べちゃってください!たっぷりあるんで!」
アンチョビ「....そうだな」
ペパロニ「それじゃあ!」
二人「いただきま~す!」
アンチョビ「買ったもの見ればすぐわかるわ!!」
ペパロニ「えぇ~!?姐さんそんなところが成長してたんスねぇ~!!」
アンチョビ「高校時代でも絶対わかる自身があるぞ....」
ペパロニ「どうッスかね~?」
ペパロニ「他の戦車道生にもよく振る舞ってるんスけど」
ペパロニ「あいつら口に入れるまで分かってないこともあるッスよ?」
アンチョビ「それはあいつらがおかしいんだ!」
ペパロニ「そうだったんスかぁ~!」
アンチョビ「(相変わらずアンツィオはアホばっかりだな....)」
アンチョビ「(それの親玉がこいつなんだが....)」
ペパロニ「まあまあ姐さん、冷めないうちに食べちゃってください!たっぷりあるんで!」
アンチョビ「....そうだな」
ペパロニ「それじゃあ!」
二人「いただきま~す!」
42: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:36:55.69 ID:kAB4VNEv0
アンチョビ「(高校時代に飽きるほど食べたんだが....)」パクリ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「(うまいんだよなぁ....)」モグモグ
ペパロニ「どうッスか?」ニコニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....うまい」
ペパロニ「でっしょ~!いや~そう言ってもらえると作った甲斐があるッス!」
ペパロニ「たくさんあるんで存分に味わってください!」ガツガツ
アンチョビ「ああ!任せろ!」ガツガツ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「うん、うまい!」
ペパロニ「宿代代わりにじゃんじゃん食べてください!」
アンチョビ「たっぷり食べなきゃ割に合わないからな!」
ペパロニ「私の分まで食べちゃダメッスよ!?」
アンチョビ「気を付けた方がいいぞ~!」ケラケラ
ペパロニ「も~姐さん!」ケラケラ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「(うまいんだよなぁ....)」モグモグ
ペパロニ「どうッスか?」ニコニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....うまい」
ペパロニ「でっしょ~!いや~そう言ってもらえると作った甲斐があるッス!」
ペパロニ「たくさんあるんで存分に味わってください!」ガツガツ
アンチョビ「ああ!任せろ!」ガツガツ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「うん、うまい!」
ペパロニ「宿代代わりにじゃんじゃん食べてください!」
アンチョビ「たっぷり食べなきゃ割に合わないからな!」
ペパロニ「私の分まで食べちゃダメッスよ!?」
アンチョビ「気を付けた方がいいぞ~!」ケラケラ
ペパロニ「も~姐さん!」ケラケラ
43: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:37:21.30 ID:kAB4VNEv0
アンチョビ「....」モグ
ペパロニ「....」モグ
アンチョビ「なあペパロニ?」
ペパロニ「何スか?」
アンチョビ「このナポリタンが一向に減らないのは、私が少食になったからじゃないよな?」
ペパロニ「違うと思うッス」
アンチョビ「じゃあどうしてだ?」
ペパロニ「それは....」
ペパロニ「久々に姐さんに食べてもらえるってことでテンションの上がった私が」
ペパロニ「ついいつもの感じで大量に作っちゃったからッス!」アハハ
アンチョビ「早く食べようが食べまいがどっちみち冷める運命だったんだな....」ゲンナリ
ペパロニ「夏場でも何日かは持つと思うんで残りは明日に回しましょう....」ゲンナリ
アンチョビ「....ちなみにどのくらい残ってるんだ?」オソルオソル
ペパロニ「そうッスね~....」
ペパロニ「明後日くらいまで毎食食べれば....」
アンチョビ「やけに麺を買うなぁとは思ったんだよ....」
ペパロニ「言ってくださいよ....」
ペパロニ「....」モグ
アンチョビ「なあペパロニ?」
ペパロニ「何スか?」
アンチョビ「このナポリタンが一向に減らないのは、私が少食になったからじゃないよな?」
ペパロニ「違うと思うッス」
アンチョビ「じゃあどうしてだ?」
ペパロニ「それは....」
ペパロニ「久々に姐さんに食べてもらえるってことでテンションの上がった私が」
ペパロニ「ついいつもの感じで大量に作っちゃったからッス!」アハハ
アンチョビ「早く食べようが食べまいがどっちみち冷める運命だったんだな....」ゲンナリ
ペパロニ「夏場でも何日かは持つと思うんで残りは明日に回しましょう....」ゲンナリ
アンチョビ「....ちなみにどのくらい残ってるんだ?」オソルオソル
ペパロニ「そうッスね~....」
ペパロニ「明後日くらいまで毎食食べれば....」
アンチョビ「やけに麺を買うなぁとは思ったんだよ....」
ペパロニ「言ってくださいよ....」
44: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/22(水) 21:39:33.42 ID:kAB4VNEv0
アンチョビ「まーでも」
アンチョビ「久しぶりにあったかいご飯が食べられたのはよかったかな」ニコ
ペパロニ「姐さん....!」
アンチョビ「私は明日もお前のあったかいご飯が食べたい、だからナポリタンの残りは....」
ペパロニ「電子レンジ使えば明日もあったかいッス」
アンチョビ「くそぅ....」ギリリ
ペパロニ「文明の利器があってよかったッスね~」
アンチョビ「こんな時ばっかり気づきやがって....」
ペパロニ「姐さんと私は一心同体、ついでに食事も同じってことで絆が深まるんスよたぶん」
アンチョビ「そんな絆いらん!」
アンチョビ「久しぶりにあったかいご飯が食べられたのはよかったかな」ニコ
ペパロニ「姐さん....!」
アンチョビ「私は明日もお前のあったかいご飯が食べたい、だからナポリタンの残りは....」
ペパロニ「電子レンジ使えば明日もあったかいッス」
アンチョビ「くそぅ....」ギリリ
ペパロニ「文明の利器があってよかったッスね~」
アンチョビ「こんな時ばっかり気づきやがって....」
ペパロニ「姐さんと私は一心同体、ついでに食事も同じってことで絆が深まるんスよたぶん」
アンチョビ「そんな絆いらん!」
46: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/24(金) 23:56:50.78 ID:2X/PQlFm0
アンチョビ「しかしよく食べたな....」
ペパロニ「本当ッスね....」
アンチョビ「こんなに腹一杯食べたのも久々だ....」
ペパロニ「喜んでもらえて私も嬉しいッス」ニッコリ
アンチョビ「あの量は有難迷惑なんだが....」
ペパロニ「それは....申し訳ないッス....」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「作っちゃったものはしょうがないからな」ニコ
アンチョビ「お前も悪気はないんだし別にいいさ」
ペパロニ「姐さん....!」
アンチョビ「そして何よりあれはうまいからな」ニコニコ
ペパロニ「ね、姐さんっ!」ガバッ
ペパロニ「本当ッスね....」
アンチョビ「こんなに腹一杯食べたのも久々だ....」
ペパロニ「喜んでもらえて私も嬉しいッス」ニッコリ
アンチョビ「あの量は有難迷惑なんだが....」
ペパロニ「それは....申し訳ないッス....」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「作っちゃったものはしょうがないからな」ニコ
アンチョビ「お前も悪気はないんだし別にいいさ」
ペパロニ「姐さん....!」
アンチョビ「そして何よりあれはうまいからな」ニコニコ
ペパロニ「ね、姐さんっ!」ガバッ
47: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/24(金) 23:58:43.80 ID:2X/PQlFm0
アンチョビ「コラコラペパロニ、そんな抱きついて....」ニコニコ
ペパロニ「....」スポン
アンチョビ「夜とはいえまだ暑いんだから密着したら....ってなんでシャツを脱がせようとするんだ!」
ペパロニ「姐さん!」バサッ
アンチョビ「ちょっ!?いきなりズボンを下ろすな!お前は小学生か!」
ペパロニ「姐さん!」ガバッ
アンチョビ「下着まで!?」
ペパロニ「姐さん!姐さん!」バサバサ
アンチョビ「や....やめろって////」スッパダカ
ペパロニ「....」ヌギヌギ
アンチョビ「私たち女同士だぞ....////」アセアセ
ペパロニ「....」スッパダカ
アンチョビ「それにこういうことはお互いがもっと
ペパロニ「さ、姐さんお風呂はいりましょう!」ペカー
アンチョビ「....」
アンチョビ「は?」
ペパロニ「....」スポン
アンチョビ「夜とはいえまだ暑いんだから密着したら....ってなんでシャツを脱がせようとするんだ!」
ペパロニ「姐さん!」バサッ
アンチョビ「ちょっ!?いきなりズボンを下ろすな!お前は小学生か!」
ペパロニ「姐さん!」ガバッ
アンチョビ「下着まで!?」
ペパロニ「姐さん!姐さん!」バサバサ
アンチョビ「や....やめろって////」スッパダカ
ペパロニ「....」ヌギヌギ
アンチョビ「私たち女同士だぞ....////」アセアセ
ペパロニ「....」スッパダカ
アンチョビ「それにこういうことはお互いがもっと
ペパロニ「さ、姐さんお風呂はいりましょう!」ペカー
アンチョビ「....」
アンチョビ「は?」
48: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/25(土) 00:00:43.59 ID:VNB0N52c0
ペパロニ「私、今日一日だけでも姐さんにいっぱい助けられたッス....」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「だから今から....」
ペパロニ「お背中を流させてもらうッス!!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「にしてももうちょっとやり方ってものがあるだろ....」ヤレヤレ
ペパロニ「だってこうでもしないと姐さん絶対断るじゃないスかぁ~」
アンチョビ「当り前だ....1人部屋の風呂は狭いんだぞ....」
ペパロニ「それでも私は姐さんの背中を流したいんス....今日一日の恩返しッス....」
アンチョビ「その気持ちは嬉しいんだがお前明日以降もここに泊まるんだろ?」
ペパロニ「そうッスよ?」
アンチョビ「だったら毎日恩返しすることになるぞ?」
ペパロニ「当り前じゃないッスか!泊めてもらう代わりに毎日ご飯作って背中流すんス!」
アンチョビ「えぇ....」
アンチョビ「(でもよく考えたら意外と魅力的だなこれ、背中流しはさておき....)」
ペパロニ「さ!早速行きましょ!」ピュー
アンチョビ「はぁ....」
アンチョビ「ったく....」スタスタ
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「だから今から....」
ペパロニ「お背中を流させてもらうッス!!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「にしてももうちょっとやり方ってものがあるだろ....」ヤレヤレ
ペパロニ「だってこうでもしないと姐さん絶対断るじゃないスかぁ~」
アンチョビ「当り前だ....1人部屋の風呂は狭いんだぞ....」
ペパロニ「それでも私は姐さんの背中を流したいんス....今日一日の恩返しッス....」
アンチョビ「その気持ちは嬉しいんだがお前明日以降もここに泊まるんだろ?」
ペパロニ「そうッスよ?」
アンチョビ「だったら毎日恩返しすることになるぞ?」
ペパロニ「当り前じゃないッスか!泊めてもらう代わりに毎日ご飯作って背中流すんス!」
アンチョビ「えぇ....」
アンチョビ「(でもよく考えたら意外と魅力的だなこれ、背中流しはさておき....)」
ペパロニ「さ!早速行きましょ!」ピュー
アンチョビ「はぁ....」
アンチョビ「ったく....」スタスタ
50: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/26(日) 21:03:27.95 ID:fe19ZH640
カポーン
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なあ」
ペパロニ「....なんスか?」ゴシゴシ
アンチョビ「狭くないか?」
ペパロニ「....いえいえ」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「しょーじきに言ってみろ」
ペパロニ「....」ピタ
ペパロニ「めちゃくちゃ狭いッス」
アンチョビ「だろ~?」
アンチョビ「私散々言ったじゃないかぁ~」
ペパロニ「1人暮らしのアパートってここまで狭いんスね....」
ペパロニ「私たちのドゥーチェだった姐さんも今じゃこんな暮らしを....」
アンチョビ「憐みの視線を向けるな!」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なあ」
ペパロニ「....なんスか?」ゴシゴシ
アンチョビ「狭くないか?」
ペパロニ「....いえいえ」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「しょーじきに言ってみろ」
ペパロニ「....」ピタ
ペパロニ「めちゃくちゃ狭いッス」
アンチョビ「だろ~?」
アンチョビ「私散々言ったじゃないかぁ~」
ペパロニ「1人暮らしのアパートってここまで狭いんスね....」
ペパロニ「私たちのドゥーチェだった姐さんも今じゃこんな暮らしを....」
アンチョビ「憐みの視線を向けるな!」
51: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/26(日) 21:04:15.45 ID:fe19ZH640
チャプン
アンチョビ「はぁ~....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「私ら姐さんがいるときは戦車道のみんなでよく風呂入ってたじゃないスか~」
アンチョビ「んー、そうだな」
ペパロニ「その時はなんとも思わなかったんスけど」
ペパロニ「こう、狭い風呂で二人くっついて入ってると」
ペパロニ「なんか恥ずかしいッスね////」
アンチョビ「あらためて言うと余計恥ずかしくなるからやめてくれ....」
52: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/26(日) 21:04:56.59 ID:fe19ZH640
ペパロニ「それもこれも姐さんの風呂が狭いのが悪いんスよ!」
アンチョビ「私が止めたのにお前が無理やり入ってきたんだろ!」
ペパロニ「姐さんが!」ムニ
アンチョビ「ペパロニが!」ムニ
2人「....」
ペパロニ「ま、まあ入っちゃったもんは仕方ないッスね....」
アンチョビ「そ、そうだな....」
2人「////」
アンチョビ「そろそろあがるか....////」
ペパロニ「賛成ッス....////」
アンチョビ「私が止めたのにお前が無理やり入ってきたんだろ!」
ペパロニ「姐さんが!」ムニ
アンチョビ「ペパロニが!」ムニ
2人「....」
ペパロニ「ま、まあ入っちゃったもんは仕方ないッスね....」
アンチョビ「そ、そうだな....」
2人「////」
アンチョビ「そろそろあがるか....////」
ペパロニ「賛成ッス....////」
53: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/26(日) 21:05:43.18 ID:fe19ZH640
アンチョビ「これでわかっただろ?」
ペパロニ「何がッスか?」
アンチョビ「うちの風呂は2人で入るのには適してないってことだ」
ペパロニ「姐さん私をバカにしてるんスか?そのくらいさすがにわかってるッスよ!」
アンチョビ「じゃあ明日以降は
ペパロニ「姐さん、私を嘘付きにする気ッスか?」
アンチョビ「お前この期に及んで何言ってるんだ....」
アンチョビ「風呂はゆっくりして一日の疲れを癒す場のはずなのに狭くてそれどころじゃなかっただろ?」
アンチョビ「それに....その、あれだ」
ペパロニ「恥ずかしいんスか?」
アンチョビ「そうそう....////」
ペパロニ「むぅ....」
ペパロニ「何がッスか?」
アンチョビ「うちの風呂は2人で入るのには適してないってことだ」
ペパロニ「姐さん私をバカにしてるんスか?そのくらいさすがにわかってるッスよ!」
アンチョビ「じゃあ明日以降は
ペパロニ「姐さん、私を嘘付きにする気ッスか?」
アンチョビ「お前この期に及んで何言ってるんだ....」
アンチョビ「風呂はゆっくりして一日の疲れを癒す場のはずなのに狭くてそれどころじゃなかっただろ?」
アンチョビ「それに....その、あれだ」
ペパロニ「恥ずかしいんスか?」
アンチョビ「そうそう....////」
ペパロニ「むぅ....」
54: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/26(日) 21:08:41.49 ID:fe19ZH640
アンチョビ「恩返しなんていいから明日以降は2人別々に....」
ペパロニ「姐さん」
ペパロニ「きっと慣れるッス!」ニッコリ
アンチョビ「」
ペパロニ「安心して欲しいッス!羞恥心に負けず明日からも頑張るんで!」
アンチョビ「そうじゃないんだ....」
ペパロニ「私は一度した約束は守る女ッスよ!見くびらないでください!」エッヘン
アンチョビ「お前は変なところで頑固なんだよなぁ....」
ペパロニ「あ!そういえばもうエアコンつけていいんスよね?」
アンチョビ「あぁ、あんまり温度下げるなよ~」
ペパロニ「了解ッス!!」スタスタ
アンチョビ「はぁ....これじゃなおさら疲れるなぁ....」
ペパロニ「ふぁ~~~~!!!!す~ずしぃ~~~~~~!!!!」
ペパロニ「姐さんもそんなところいないで早く浴びましょうよ~!!!」
アンチョビ「あいつはなんであんなに元気なんだ....」
ペパロニ「姐さん」
ペパロニ「きっと慣れるッス!」ニッコリ
アンチョビ「」
ペパロニ「安心して欲しいッス!羞恥心に負けず明日からも頑張るんで!」
アンチョビ「そうじゃないんだ....」
ペパロニ「私は一度した約束は守る女ッスよ!見くびらないでください!」エッヘン
アンチョビ「お前は変なところで頑固なんだよなぁ....」
ペパロニ「あ!そういえばもうエアコンつけていいんスよね?」
アンチョビ「あぁ、あんまり温度下げるなよ~」
ペパロニ「了解ッス!!」スタスタ
アンチョビ「はぁ....これじゃなおさら疲れるなぁ....」
ペパロニ「ふぁ~~~~!!!!す~ずしぃ~~~~~~!!!!」
ペパロニ「姐さんもそんなところいないで早く浴びましょうよ~!!!」
アンチョビ「あいつはなんであんなに元気なんだ....」
55: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/28(火) 22:03:56.05 ID:4aq53aQz0
ペパロニ「はぁ~やっぱエアコンいいっスね~!」キャッキャ
アンチョビ「涼しくなって嬉しいのはわかるがそんなにはしゃぐとまた汗かくぞ~」
ペパロニ「昼間の間溜めといた欲望を一気に開放してるんスよ!」キャッキャ
アンチョビ「そんな大層なもんじゃないだろ....」
ペパロニ「この欲望を完全に解き放つには....」
アンチョビ「には?」
ペパロニ「風呂上がりのデザートとかないんスか?」
アンチョビ「あるわけないだろ~」
ペパロニ「ですよね~」
アンチョビ「お前も昼間に見ただろ?うちの冷蔵庫の惨状を」
ペパロニ「いや~あの時は冷蔵庫だけ見てあまりの酷さに閉じちゃったんで」
ペパロニ「未確認の冷凍庫には奇跡的に何かあるかな~って思ったんスよ~」
アンチョビ「残念ながら奇跡は起こらないんだ....」
アンチョビ「あるとしたら....」パカッ
ペパロニ「?」
アンチョビ「涼しくなって嬉しいのはわかるがそんなにはしゃぐとまた汗かくぞ~」
ペパロニ「昼間の間溜めといた欲望を一気に開放してるんスよ!」キャッキャ
アンチョビ「そんな大層なもんじゃないだろ....」
ペパロニ「この欲望を完全に解き放つには....」
アンチョビ「には?」
ペパロニ「風呂上がりのデザートとかないんスか?」
アンチョビ「あるわけないだろ~」
ペパロニ「ですよね~」
アンチョビ「お前も昼間に見ただろ?うちの冷蔵庫の惨状を」
ペパロニ「いや~あの時は冷蔵庫だけ見てあまりの酷さに閉じちゃったんで」
ペパロニ「未確認の冷凍庫には奇跡的に何かあるかな~って思ったんスよ~」
アンチョビ「残念ながら奇跡は起こらないんだ....」
アンチョビ「あるとしたら....」パカッ
ペパロニ「?」
56: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/28(火) 22:04:27.77 ID:4aq53aQz0
アンチョビ「ペパロニ、口」
ペパロニ「あ~」アーン
アンチョビ「ほいっ」ポイ
ペパロニ「ぁっ!」
アンチョビ「ハハッ!こんな時だけ一人前に女の子しやがって~」
ペパロニ「えぇはんほれあんふは?(姐さんこれ何スか?)」フガフガ
アンチョビ「氷だよ氷」アハハ
ペパロニ「ほぉぃ?」
アンチョビ「味はしないが冷たいからまあいいだろ」
ペパロニ「....」ガリッ
ペパロニ「....」ボリッ
ペパロニ「....これは」
ペパロニ「デザートではないッスね」
ペパロニ「あ~」アーン
アンチョビ「ほいっ」ポイ
ペパロニ「ぁっ!」
アンチョビ「ハハッ!こんな時だけ一人前に女の子しやがって~」
ペパロニ「えぇはんほれあんふは?(姐さんこれ何スか?)」フガフガ
アンチョビ「氷だよ氷」アハハ
ペパロニ「ほぉぃ?」
アンチョビ「味はしないが冷たいからまあいいだろ」
ペパロニ「....」ガリッ
ペパロニ「....」ボリッ
ペパロニ「....これは」
ペパロニ「デザートではないッスね」
57: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/28(火) 22:04:55.41 ID:4aq53aQz0
アンチョビ「さすがにわかるか」
ペパロニ「私を何だと思ってるんスか!」プンスカ
アンチョビ「え~?アホ」
ペパロニ「うぅ....悔しいけどそれは正解ッス....」
アンチョビ「悔しいんならもっと勉強しろ」
ペパロニ「出来ればしてるッス!」
アンチョビ「嘘つけ」
ペパロニ「勉強しようと机に向かうじゃないスか~」
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「そして教科書広げるじゃないスか~」
アンチョビ「そこまでいけばもうすぐだろ?」
ペパロニ「私を何だと思ってるんスか!」プンスカ
アンチョビ「え~?アホ」
ペパロニ「うぅ....悔しいけどそれは正解ッス....」
アンチョビ「悔しいんならもっと勉強しろ」
ペパロニ「出来ればしてるッス!」
アンチョビ「嘘つけ」
ペパロニ「勉強しようと机に向かうじゃないスか~」
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「そして教科書広げるじゃないスか~」
アンチョビ「そこまでいけばもうすぐだろ?」
58: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/28(火) 22:05:52.43 ID:4aq53aQz0
ペパロニ「その後瞬きするんスよ」
ペパロニ「次目を開けたら朝ッス」
アンチョビ「それはお前のやる気の問題じゃないのか?」
ペパロニ「しかも椅子の上にあったはずの体は布団の中ッス!」
アンチョビ「ガッツリ寝てるじゃないか!お前それ勉強する気0だろ絶対!」
ペパロニ「私は怪奇現象じゃないかと疑ってるんスよ....!」
アンチョビ「....その犯人ははっきり写真に映るだろうし何なら今私の前にいるぞ」
ペパロニ「この部屋幽霊出るんスか!?」
アンチョビ「お前だって言ってるんだ!!!」
ペパロニ「やっぱそうッスよね~」
アンチョビ「お前の学習意欲のなさは筋金入りだからな....」
ペパロニ「つーかアンツィオ生なんて大体そんなもんじゃないッスかぁ~?」
アンチョビ「特に戦車道生はな....」
ペパロニ「次目を開けたら朝ッス」
アンチョビ「それはお前のやる気の問題じゃないのか?」
ペパロニ「しかも椅子の上にあったはずの体は布団の中ッス!」
アンチョビ「ガッツリ寝てるじゃないか!お前それ勉強する気0だろ絶対!」
ペパロニ「私は怪奇現象じゃないかと疑ってるんスよ....!」
アンチョビ「....その犯人ははっきり写真に映るだろうし何なら今私の前にいるぞ」
ペパロニ「この部屋幽霊出るんスか!?」
アンチョビ「お前だって言ってるんだ!!!」
ペパロニ「やっぱそうッスよね~」
アンチョビ「お前の学習意欲のなさは筋金入りだからな....」
ペパロニ「つーかアンツィオ生なんて大体そんなもんじゃないッスかぁ~?」
アンチョビ「特に戦車道生はな....」
59: ◆bL5b7ovQmQ 2017/02/28(火) 22:06:23.74 ID:4aq53aQz0
本日はここまで
61: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:37:40.73 ID:buuxR3m60
ペパロニ「私姐さんの後継いでついこの前までアンツィオを率いてたんスけど」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「集団の上に立つのって大変なんスね~」
アンチョビ「どうしたいきなり?」
ペパロニ「いや~これ最後の戦車道大会の前の話なんスけど」
ペパロニ「最後くらいは練習しとこうと思ってあいつらに」
ペパロニ「『合宿するか!!』って言ったんスよ」
ペパロニ「そしたらみんなすっげーやる気になっちゃって」
アンチョビ「アホだがそういうとこはあいつらの強みだな」ニコ
ペパロニ「練習そっちのけでみんなで計画立ててたら」
ペパロニ「いつの間にか大会当日になってたんスよ!」
アンチョビ「ぶっ!!!!」
アンチョビ「強みが弱みになってるじゃないかぁ!」アハハッ
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「集団の上に立つのって大変なんスね~」
アンチョビ「どうしたいきなり?」
ペパロニ「いや~これ最後の戦車道大会の前の話なんスけど」
ペパロニ「最後くらいは練習しとこうと思ってあいつらに」
ペパロニ「『合宿するか!!』って言ったんスよ」
ペパロニ「そしたらみんなすっげーやる気になっちゃって」
アンチョビ「アホだがそういうとこはあいつらの強みだな」ニコ
ペパロニ「練習そっちのけでみんなで計画立ててたら」
ペパロニ「いつの間にか大会当日になってたんスよ!」
アンチョビ「ぶっ!!!!」
アンチョビ「強みが弱みになってるじゃないかぁ!」アハハッ
62: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:39:03.49 ID:buuxR3m60
ペパロニ「いやーあん時はビックリしたッスよ~」
ペパロニ「カレンダーみたら2日前なんスもん」
アンチョビ「ふふっ....ふぐっ....」クスクス
ペパロニ「誰か確認しろって話ッスよね~」アハハ
アンチョビ「まず隊長のお前がっ....ふっ....確認しろっ!!!」ゲラゲラ
ペパロニ「私どころか珍しくカルパッチョも気づいてなかったッスからね~」アハハ
アンチョビ「お前らと長くいすぎたせいかもな....」
ペパロニ「まあ何が言いたいかっていうと」
ペパロニ「こんだけアホなあたしらを率いてた姐さんって」
ペパロニ「すごかったんだな~って」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....ペパロニ」
ペパロニ「カレンダーみたら2日前なんスもん」
アンチョビ「ふふっ....ふぐっ....」クスクス
ペパロニ「誰か確認しろって話ッスよね~」アハハ
アンチョビ「まず隊長のお前がっ....ふっ....確認しろっ!!!」ゲラゲラ
ペパロニ「私どころか珍しくカルパッチョも気づいてなかったッスからね~」アハハ
アンチョビ「お前らと長くいすぎたせいかもな....」
ペパロニ「まあ何が言いたいかっていうと」
ペパロニ「こんだけアホなあたしらを率いてた姐さんって」
ペパロニ「すごかったんだな~って」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....ペパロニ」
63: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:40:35.86 ID:buuxR3m60
ペパロニ「はい?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....お前も」
アンチョビ「や~~~~っと分かってくれたか!」ガシッ
アンチョビ「そうだよ!そうなんだよ!!!」ユサユサ
ペパロニ「うぉっ!?」ガクガク
アンチョビ「大変だったんだよ!!!!」ユサユサ
ペパロニ「ちょっ!?姐さんっ!?酔う!!酔うッス!!!」ガクガク
アンチョビ「おぉ、すまんすまん、つい当時のことを思いだしちゃってな」
ペパロニ「(よっぽどキツかったんスね....)」
アンチョビ「私も1年近くお前らを率いてたわけだが....」
アンチョビ「めちゃくちゃ大変だったんだ!!!」
ペパロニ「あの頃は迷惑いっぱいかけたッス....」
アンチョビ「そもそもな、リーダーってのはどんな集団でも大変な仕事なんだ」
ペパロニ「そりゃあそうッスね」
アンチョビ「で、お前らはどうだ?」
ペパロニ「うーん....」
ペパロニ「あほッス!」
アンチョビ「そうなんだよ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....お前も」
アンチョビ「や~~~~っと分かってくれたか!」ガシッ
アンチョビ「そうだよ!そうなんだよ!!!」ユサユサ
ペパロニ「うぉっ!?」ガクガク
アンチョビ「大変だったんだよ!!!!」ユサユサ
ペパロニ「ちょっ!?姐さんっ!?酔う!!酔うッス!!!」ガクガク
アンチョビ「おぉ、すまんすまん、つい当時のことを思いだしちゃってな」
ペパロニ「(よっぽどキツかったんスね....)」
アンチョビ「私も1年近くお前らを率いてたわけだが....」
アンチョビ「めちゃくちゃ大変だったんだ!!!」
ペパロニ「あの頃は迷惑いっぱいかけたッス....」
アンチョビ「そもそもな、リーダーってのはどんな集団でも大変な仕事なんだ」
ペパロニ「そりゃあそうッスね」
アンチョビ「で、お前らはどうだ?」
ペパロニ「うーん....」
ペパロニ「あほッス!」
アンチョビ「そうなんだよ....」
64: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:41:10.05 ID:buuxR3m60
アンチョビ「まあ自分で言うのもなんだが私はそこそこ常識はあったし頭も回る方だったと思う」
アンチョビ「少なくともアンツィオの中ではな」
ペパロニ「それを否定するやつはいないッスよ!」
アンチョビ「しかし、隊長の次はもうお前だったんだよ....」
ペパロニ「あはは~!」
アンチョビ「隊長の次がもうアホって!」
ペパロニ「しかも姐さんの後はその私が隊長ッスからね~!」
ペパロニ「我ながらよく務まったと思うッス!」
アンチョビ「務まってたのか本当に....」
ペパロニ「ま~私は頭よくないし、アホなんでとても姐さんみたいにうまくはいかなかったッスけど」
ペパロニ「みんな楽しんでくれてたっぽいんで最低限は出来てたんじゃないッスか?」アハハ
アンチョビ「....なるほどな」
アンチョビ「少なくともアンツィオの中ではな」
ペパロニ「それを否定するやつはいないッスよ!」
アンチョビ「しかし、隊長の次はもうお前だったんだよ....」
ペパロニ「あはは~!」
アンチョビ「隊長の次がもうアホって!」
ペパロニ「しかも姐さんの後はその私が隊長ッスからね~!」
ペパロニ「我ながらよく務まったと思うッス!」
アンチョビ「務まってたのか本当に....」
ペパロニ「ま~私は頭よくないし、アホなんでとても姐さんみたいにうまくはいかなかったッスけど」
ペパロニ「みんな楽しんでくれてたっぽいんで最低限は出来てたんじゃないッスか?」アハハ
アンチョビ「....なるほどな」
65: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:44:32.02 ID:buuxR3m60
アンチョビ「(私が卒業してからの半年間のことはほとんど知らないが)」
アンチョビ「(ずいぶん隊長らしい顔になったじゃないか)」フフッ
アンチョビ「....少しは成長したのかもしれないな、お前も」ニコニコ
ペパロニ「マジッスか!私大人になりました!?」
ペパロニ「いや~姐さんにそう言ってもらえると嬉しいッス!」
ペパロニ「そっか~私成長したかぁ~ま~隊長だったしな~し当たり前かぁ~」ニヤニヤ
アンチョビ「台無しだ....」
ペパロニ「も~姐さん厳しいッス!でもそれがいい!」
アンチョビ「ったく....」
ペパロニ「あはははっ!」ケラケラ
アンチョビ「....」ニコニコ
アンチョビ「(ずいぶん隊長らしい顔になったじゃないか)」フフッ
アンチョビ「....少しは成長したのかもしれないな、お前も」ニコニコ
ペパロニ「マジッスか!私大人になりました!?」
ペパロニ「いや~姐さんにそう言ってもらえると嬉しいッス!」
ペパロニ「そっか~私成長したかぁ~ま~隊長だったしな~し当たり前かぁ~」ニヤニヤ
アンチョビ「台無しだ....」
ペパロニ「も~姐さん厳しいッス!でもそれがいい!」
アンチョビ「ったく....」
ペパロニ「あはははっ!」ケラケラ
アンチョビ「....」ニコニコ
66: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:45:11.86 ID:buuxR3m60
アンチョビ「(....しかし)」
アンチョビ「(大学に行かないってことは戦車道も続けないんだよなぁ....)」
アンチョビ「(せっかくの成長を生かせないのは....)」
アンチョビ「うーん....」
ペパロニ「何スか?」
アンチョビ「ん?あーいや、なんでもない」
アンチョビ「そういえばさっき言ってた合宿はどうなったんだ?」
ペパロニ「それはッスね~」
ペパロニ「かなりの時間をかけて作った合宿計画は」
ペパロニ「私たちが作ったとは思えないほど完璧なやつができたんスよ」
アンチョビ「どんだけ時間かけたんだよ....」
ペパロニ「でも大会終わっちゃったし私らも引退なんでお蔵入り寸前だったんス」
アンチョビ「そりゃそうだろうな」
アンチョビ「(大学に行かないってことは戦車道も続けないんだよなぁ....)」
アンチョビ「(せっかくの成長を生かせないのは....)」
アンチョビ「うーん....」
ペパロニ「何スか?」
アンチョビ「ん?あーいや、なんでもない」
アンチョビ「そういえばさっき言ってた合宿はどうなったんだ?」
ペパロニ「それはッスね~」
ペパロニ「かなりの時間をかけて作った合宿計画は」
ペパロニ「私たちが作ったとは思えないほど完璧なやつができたんスよ」
アンチョビ「どんだけ時間かけたんだよ....」
ペパロニ「でも大会終わっちゃったし私らも引退なんでお蔵入り寸前だったんス」
アンチョビ「そりゃそうだろうな」
67: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/03(金) 01:45:39.89 ID:buuxR3m60
ペパロニ「そしたらあいつらが気ぃ利かせて」
ペパロニ「私らの送別会を合宿とくっつけちゃったんスよ~」
アンチョビ「えぇ....」
ペパロニ「私ら引退したはずなのになぜか戦車道の練習させられまくりの送別会だったッス....」
ペパロニ「しかも完璧な計画だったんでもうきつくてきつくて....」
アンチョビ「お前が音を上げるレベルってどれだけ過酷なんだ....」
ペパロニ「しかも2泊3日ッスよ?」
アンチョビ「ぶふっ!そんな長い送別会聞いたことないわっ!!!」ゲラゲラ
ペパロニ「まー自業自得なんスけどね、楽しかったし別にいいッス!」
アンチョビ「幸せな頭してんなー」
ペパロニ「どうもッス!」
アンチョビ「褒めてないぞー」
ペパロニ「私らの送別会を合宿とくっつけちゃったんスよ~」
アンチョビ「えぇ....」
ペパロニ「私ら引退したはずなのになぜか戦車道の練習させられまくりの送別会だったッス....」
ペパロニ「しかも完璧な計画だったんでもうきつくてきつくて....」
アンチョビ「お前が音を上げるレベルってどれだけ過酷なんだ....」
ペパロニ「しかも2泊3日ッスよ?」
アンチョビ「ぶふっ!そんな長い送別会聞いたことないわっ!!!」ゲラゲラ
ペパロニ「まー自業自得なんスけどね、楽しかったし別にいいッス!」
アンチョビ「幸せな頭してんなー」
ペパロニ「どうもッス!」
アンチョビ「褒めてないぞー」
70: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/05(日) 01:26:24.74 ID:O17V/+yN0
アンチョビ「さて、もういい時間だな」
ペパロニ「久しぶりなんでいくらでも話せちゃうッス!」
アンチョビ「まあ確かにな」
アンチョビ「でも焦らなくても明日以降もいるんだろ?」
ペパロニ「もちろんッス!」
アンチョビ「じゃあそろそろ寝るか」ニコ
ペパロニ「了解ッス」ビシ
アンチョビ「で、その寝場所についてなんだが....」チラ
ペパロニ「ベッド、は....」
アンチョビ「お察しの通り私にシングル以上の大きさは必要ないからな....」
ペパロニ「どこからどう見てもおひとりさま用ッスね....」
アンチョビ「1人暮らしだからもちろん予備の布団なんてものはない」
ペパロニ「つまり....」
ペパロニ「久しぶりなんでいくらでも話せちゃうッス!」
アンチョビ「まあ確かにな」
アンチョビ「でも焦らなくても明日以降もいるんだろ?」
ペパロニ「もちろんッス!」
アンチョビ「じゃあそろそろ寝るか」ニコ
ペパロニ「了解ッス」ビシ
アンチョビ「で、その寝場所についてなんだが....」チラ
ペパロニ「ベッド、は....」
アンチョビ「お察しの通り私にシングル以上の大きさは必要ないからな....」
ペパロニ「どこからどう見てもおひとりさま用ッスね....」
アンチョビ「1人暮らしだからもちろん予備の布団なんてものはない」
ペパロニ「つまり....」
71: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/05(日) 01:27:02.94 ID:O17V/+yN0
ペパロニ「どちらかは雑魚寝ってことッスね....」ゴクリ
アンチョビ「....ああ」
アンチョビ「....」
アンチョビ「いやちょっと待て、なんで『どちらか』なんだ?」
アンチョビ「ここ私の部屋だぞ?普通私がベッドだろ!」
ペパロニ「何言ってるんスか?客を堅い床の上に寝かせるって言うんスか!」
アンチョビ「お前は勝手に押しかけてきたのであって私は招待したわけじゃない」
アンチョビ「よってお前は客ではない!居候だ!居候は床だ!!!」
ペパロニ「なんてこと言ってくれるんスか!せっかく姐さんを慕ってわざわざこんな遠くまで来たのに!!!」
アンチョビ「だーめーだー!!!」
アンチョビ「泊めてやってるだけでもありがたいと思え!」
ペパロニ「そんなぁ~....」
アンチョビ「....ああ」
アンチョビ「....」
アンチョビ「いやちょっと待て、なんで『どちらか』なんだ?」
アンチョビ「ここ私の部屋だぞ?普通私がベッドだろ!」
ペパロニ「何言ってるんスか?客を堅い床の上に寝かせるって言うんスか!」
アンチョビ「お前は勝手に押しかけてきたのであって私は招待したわけじゃない」
アンチョビ「よってお前は客ではない!居候だ!居候は床だ!!!」
ペパロニ「なんてこと言ってくれるんスか!せっかく姐さんを慕ってわざわざこんな遠くまで来たのに!!!」
アンチョビ「だーめーだー!!!」
アンチョビ「泊めてやってるだけでもありがたいと思え!」
ペパロニ「そんなぁ~....」
72: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/05(日) 01:28:40.50 ID:O17V/+yN0
アンチョビ「よっこいせ」スック
アンチョビ「ほら」ポイ
ペパロニ「これは?」
アンチョビ「枕」
ペパロニ「うへー、姐さんのお尻の温もりが」
アンチョビ「このタオルケットはいらないのか?ん?」
ペパロニ「あー心地よい手触り!これならいい夢が見られそうッス!」サワサワ
アンチョビ「調子いいやつだなぁ」フフッ
ペパロニ「姐さんの脅迫のせいッス」ボソボソ
アンチョビ「んん~?」ニヤリ
ペパロニ「あー姐さんのお尻最高!チュッチュ!」チュッ
アンチョビ「うぇ....」
ペパロニ「姐さんがやらせたんスよ!」
アンチョビ「ほら」ポイ
ペパロニ「これは?」
アンチョビ「枕」
ペパロニ「うへー、姐さんのお尻の温もりが」
アンチョビ「このタオルケットはいらないのか?ん?」
ペパロニ「あー心地よい手触り!これならいい夢が見られそうッス!」サワサワ
アンチョビ「調子いいやつだなぁ」フフッ
ペパロニ「姐さんの脅迫のせいッス」ボソボソ
アンチョビ「んん~?」ニヤリ
ペパロニ「あー姐さんのお尻最高!チュッチュ!」チュッ
アンチョビ「うぇ....」
ペパロニ「姐さんがやらせたんスよ!」
73: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/05(日) 01:29:38.13 ID:O17V/+yN0
アンチョビ「真っ暗でいいか?」
ペパロニ「いいっスよ」
アンチョビ「あいあい」
アンチョビ「じゃ、消すぞー」カチッ
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「お前なあ、そういうのは電気消してもうちょい時間経ってから」
アンチョビ「『姐さん、起きてる?』って感じで話し始めるもんだろ~?」
ペパロニ「だって時間経ってからだと姐さん答えてくれるんスかぁ~?」
アンチョビ「まあ寝たふりして無視だな」
ペパロニ「ほら~予想通りじゃないッスかぁ~!」
アンチョビ「そんな普段通りの調子で喋ってたら電気消した意味なくなるだろ!」
アンチョビ「せめて寝る前なんだからもうちょっと声落とせ!」
ペパロニ「姐さんの方が騒いでるじゃないスか~」
アンチョビ「っ....」
ペパロニ「いいっスよ」
アンチョビ「あいあい」
アンチョビ「じゃ、消すぞー」カチッ
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「お前なあ、そういうのは電気消してもうちょい時間経ってから」
アンチョビ「『姐さん、起きてる?』って感じで話し始めるもんだろ~?」
ペパロニ「だって時間経ってからだと姐さん答えてくれるんスかぁ~?」
アンチョビ「まあ寝たふりして無視だな」
ペパロニ「ほら~予想通りじゃないッスかぁ~!」
アンチョビ「そんな普段通りの調子で喋ってたら電気消した意味なくなるだろ!」
アンチョビ「せめて寝る前なんだからもうちょっと声落とせ!」
ペパロニ「姐さんの方が騒いでるじゃないスか~」
アンチョビ「っ....」
76: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/07(火) 23:36:31.87 ID:4NUNoI8P0
アンチョビ「....それで?」
ペパロニ「?」
アンチョビ「何か話があるんじゃないのか?」
ペパロニ「姐さんやっぱり話し足りないんじゃないッスかぁ~♪」
アンチョビ「お前が話しかけてきたんだろ!」
アンチョビ「何もないならもう寝るぞ!」
ペパロニ「ごめんなさいって姐さ~ん!」
アンチョビ「うるさい!寝ろ!」
ペパロニ「も~」
アンチョビ「ったく....」
ペパロニ「....ふふっ」
アンチョビ「....」
ペパロニ「?」
アンチョビ「何か話があるんじゃないのか?」
ペパロニ「姐さんやっぱり話し足りないんじゃないッスかぁ~♪」
アンチョビ「お前が話しかけてきたんだろ!」
アンチョビ「何もないならもう寝るぞ!」
ペパロニ「ごめんなさいって姐さ~ん!」
アンチョビ「うるさい!寝ろ!」
ペパロニ「も~」
アンチョビ「ったく....」
ペパロニ「....ふふっ」
アンチョビ「....」
77: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/07(火) 23:37:24.66 ID:4NUNoI8P0
ペパロニ「楽しいっス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうか」
ペパロニ「久しぶりに姐さんと過ごして」
ペパロニ「いっぱい喋って」
アンチョビ「....」
ペパロニ「こんなこと毎日やってたんスね、去年は」
ペパロニ「退屈しないはずッスよ」
アンチョビ「....まあな」
ペパロニ「まだ1日しか経ってないのにすごく長く感じたッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうか」
ペパロニ「久しぶりに姐さんと過ごして」
ペパロニ「いっぱい喋って」
アンチョビ「....」
ペパロニ「こんなこと毎日やってたんスね、去年は」
ペパロニ「退屈しないはずッスよ」
アンチョビ「....まあな」
ペパロニ「まだ1日しか経ってないのにすごく長く感じたッス」
78: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/07(火) 23:39:08.11 ID:4NUNoI8P0
ペパロニ「楽しい時間は早く過ぎるなんて嘘っぱちッスね」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうだな」
ペパロニ「なんだ~!」
ペパロニ「姐さんもなんだかんだ言ってやっぱり楽しかったんスね~!」
ペパロニ「素直じゃないな~も~!」
アンチョビ「ちっ....////」
アンチョビ「は、早く寝るぞっ....////」
アンチョビ「明日も早いんだ!」
ペパロニ「え~休みなのにぃ~?」
アンチョビ「お・や・す・み!」
ペパロニ「ふふっ」
アンチョビ「なんだよ!」
ペパロニ「なんでもないッス~、おやすみなさ~い」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうだな」
ペパロニ「なんだ~!」
ペパロニ「姐さんもなんだかんだ言ってやっぱり楽しかったんスね~!」
ペパロニ「素直じゃないな~も~!」
アンチョビ「ちっ....////」
アンチョビ「は、早く寝るぞっ....////」
アンチョビ「明日も早いんだ!」
ペパロニ「え~休みなのにぃ~?」
アンチョビ「お・や・す・み!」
ペパロニ「ふふっ」
アンチョビ「なんだよ!」
ペパロニ「なんでもないッス~、おやすみなさ~い」
アンチョビ「....」
79: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/07(火) 23:45:56.13 ID:4NUNoI8P0
チッ チッ チッ チッ
アンチョビ「....」パチリ
アンチョビ「....」チラ
アンチョビ「ペパロニ」
アンチョビ「ここに来た本当の理由はなんなんだ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」スウスウ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....もう寝たのか」
アンチョビ「....」フフッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(あのペパロニが訳あって来るはずないよな)」
アンチョビ「(まったく、気まぐれに付き合わされるこっちの身にもなってほしい)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....zzz」スウ
ペパロニ「....」チラ
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」パチリ
アンチョビ「....」チラ
アンチョビ「ペパロニ」
アンチョビ「ここに来た本当の理由はなんなんだ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」スウスウ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....もう寝たのか」
アンチョビ「....」フフッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(あのペパロニが訳あって来るはずないよな)」
アンチョビ「(まったく、気まぐれに付き合わされるこっちの身にもなってほしい)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....zzz」スウ
ペパロニ「....」チラ
ペパロニ「....」
83: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/14(火) 23:55:52.76 ID:U2TM7gnP0
アンチョビ「zzz....」グーグー
アンチョビ「zzz....」グーグー
アンチョビ「zzz....んが」パチリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「朝か....」
アンチョビ「おーいペパロニー朝だぞー」チラ
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「....」バサッ
アンチョビ「....いない」
アンチョビ「....」
アンチョビ「こんな朝っぱらからどこいったんだ....?」
アンチョビ「....」ムム
アンチョビ「ま、そのうち帰ってくるだろ」チラ
アンチョビ「って荷物もない!?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「zzz....」グーグー
アンチョビ「zzz....んが」パチリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「朝か....」
アンチョビ「おーいペパロニー朝だぞー」チラ
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「....」バサッ
アンチョビ「....いない」
アンチョビ「....」
アンチョビ「こんな朝っぱらからどこいったんだ....?」
アンチョビ「....」ムム
アンチョビ「ま、そのうち帰ってくるだろ」チラ
アンチョビ「って荷物もない!?」
アンチョビ「....」
84: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/14(火) 23:56:24.05 ID:U2TM7gnP0
アンチョビ「あんなこと言ってたのにもう帰ったのか....」
アンチョビ「そうか....」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「もうちょっといると思ってたからちょっと寂
ガチャリ
ペパロニ「おー姐さんやっと起きたんスか~!」
アンチョビ「ペパロニぃ!?」
アンチョビ「お、お前こんな時間からどこ行ってたんだ!」
ペパロニ「朝の散歩ッスよ~、この辺全然知らないんで見ときたくて」ニカ
アンチョビ「あー、なるほどな....」
アンチョビ「そうか....」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「もうちょっといると思ってたからちょっと寂
ガチャリ
ペパロニ「おー姐さんやっと起きたんスか~!」
アンチョビ「ペパロニぃ!?」
アンチョビ「お、お前こんな時間からどこ行ってたんだ!」
ペパロニ「朝の散歩ッスよ~、この辺全然知らないんで見ときたくて」ニカ
アンチョビ「あー、なるほどな....」
85: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/14(火) 23:57:50.07 ID:U2TM7gnP0
ペパロニ「あれ?姐さんなんで私の寝てたとこに座ってるんスか?」
アンチョビ「うぇっ!?いや、これはだな!」
アンチョビ「おおお前が散らかしっぱなしでどっか行くから片づけてやろうと思ったんだ!!」
ペパロニ「な~るほど~!さすが姐さん!後輩の面倒見がいいッス!」
アンチョビ「お前らのせいでよくなったようなもんだ....」
ペパロニ「あ、充電しとかないと....」ガサゴソ
アンチョビ「あっ!!!」
ペパロニ「ちょ、いきなり大声出してなんスか!?」
アンチョビ「え、ああ、お前の荷物クローゼットにあったんだなって....」
ペパロニ「いる間ずっと床に出しっぱなしってわけにもいかないんでいれさせてもらったッス!」
アンチョビ「そかそか」
ペパロニ「何かまずかったッスか?」
アンチョビ「いやーそんなことはないぞー」
アンチョビ「うぇっ!?いや、これはだな!」
アンチョビ「おおお前が散らかしっぱなしでどっか行くから片づけてやろうと思ったんだ!!」
ペパロニ「な~るほど~!さすが姐さん!後輩の面倒見がいいッス!」
アンチョビ「お前らのせいでよくなったようなもんだ....」
ペパロニ「あ、充電しとかないと....」ガサゴソ
アンチョビ「あっ!!!」
ペパロニ「ちょ、いきなり大声出してなんスか!?」
アンチョビ「え、ああ、お前の荷物クローゼットにあったんだなって....」
ペパロニ「いる間ずっと床に出しっぱなしってわけにもいかないんでいれさせてもらったッス!」
アンチョビ「そかそか」
ペパロニ「何かまずかったッスか?」
アンチョビ「いやーそんなことはないぞー」
86: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/15(水) 00:00:03.98 ID:UB74cbQm0
アンチョビ「(そんなところに隠してたのか....)」
ペパロニ「?」
アンチョビ「まーあれだ、どっか行くときはなるべく言ってくれ」
ペパロニ「了解ッス!」ビシ
アンチョビ「....」ニコ
ペパロニ「....!」
ペパロニ「あ、もしかして心配
アンチョビ「さー朝飯だ作るぞー!」
アンチョビ「(またバカにされるのは勘弁だ!)」
ペパロニ「あ~姐さん!朝飯はもちろん昨日の残り食べてくださいよ~!」
アンチョビ「忘れてた....」
アンチョビ「(賑やかな朝だ....1人暮らしには堪える....)」
ペパロニ「?」
アンチョビ「まーあれだ、どっか行くときはなるべく言ってくれ」
ペパロニ「了解ッス!」ビシ
アンチョビ「....」ニコ
ペパロニ「....!」
ペパロニ「あ、もしかして心配
アンチョビ「さー朝飯だ作るぞー!」
アンチョビ「(またバカにされるのは勘弁だ!)」
ペパロニ「あ~姐さん!朝飯はもちろん昨日の残り食べてくださいよ~!」
アンチョビ「忘れてた....」
アンチョビ「(賑やかな朝だ....1人暮らしには堪える....)」
88: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/19(日) 16:32:24.28 ID:wSqtq7O60
ペパロニ「爽やかな朝ッス!」
アンチョビ「そして安定のケチャップ味」
ペパロニ「これぞアンツィオの朝食っスね」
ペパロニ「懐かしさで箸がもっと進んでもいいんスよ?」
アンチョビ「別にアンツィオ時代も朝これ食べてたわけじゃないだろ....」
ペパロニ「....まあそうッスね」テヘ
アンチョビ「ま、朝からこんだけ食べてればそんなに時間はかからないだろ多分」
アンチョビ「昼は適当にアレンジしてくれないか?」
ペパロニ「私にお任せッス!」
アンチョビ「おお、頼れるな!」
ペパロニ「一応アンツィオの前隊長っスからね!」フフン
アンチョビ「よく言う」フフッ
アンチョビ「そして安定のケチャップ味」
ペパロニ「これぞアンツィオの朝食っスね」
ペパロニ「懐かしさで箸がもっと進んでもいいんスよ?」
アンチョビ「別にアンツィオ時代も朝これ食べてたわけじゃないだろ....」
ペパロニ「....まあそうッスね」テヘ
アンチョビ「ま、朝からこんだけ食べてればそんなに時間はかからないだろ多分」
アンチョビ「昼は適当にアレンジしてくれないか?」
ペパロニ「私にお任せッス!」
アンチョビ「おお、頼れるな!」
ペパロニ「一応アンツィオの前隊長っスからね!」フフン
アンチョビ「よく言う」フフッ
89: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/19(日) 16:32:51.05 ID:wSqtq7O60
ペパロニ「そういや私、ここらへん散歩してきたじゃないスか~」
アンチョビ「らしいな」
アンチョビ「どうだ?この辺は」
ペパロニ「う~ん....」
ペパロニ「一言で表すなら....」
アンチョビ「うむ」
ペパロニ「これといって魅力のない街って感じッスかね」ペカー
アンチョビ「お前人が住んでる街に対して容赦ないな....」
ペパロニ「私も歩いて回れる範囲をチラッと見てきただけッスから細かいことはわかんないッスよ?」
アンチョビ「それは....確かにそうかもしれないが....」
ペパロニ「だったら姐さんが教えてくださいよ、ここら辺の魅力」
ペパロニ「もう半年近く住んでるんだし何かあるんですよね、あんなこと言うなら~」
アンチョビ「ん、ん~....」
アンチョビ「らしいな」
アンチョビ「どうだ?この辺は」
ペパロニ「う~ん....」
ペパロニ「一言で表すなら....」
アンチョビ「うむ」
ペパロニ「これといって魅力のない街って感じッスかね」ペカー
アンチョビ「お前人が住んでる街に対して容赦ないな....」
ペパロニ「私も歩いて回れる範囲をチラッと見てきただけッスから細かいことはわかんないッスよ?」
アンチョビ「それは....確かにそうかもしれないが....」
ペパロニ「だったら姐さんが教えてくださいよ、ここら辺の魅力」
ペパロニ「もう半年近く住んでるんだし何かあるんですよね、あんなこと言うなら~」
アンチョビ「ん、ん~....」
90: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/19(日) 16:33:21.23 ID:wSqtq7O60
アンチョビ「コンビニとスーパーがある!」
ペパロニ「一つ目からそんなのが出て来るってことはやっぱり何もないんじゃないスかぁ~」ニヤニヤ
アンチョビ「そうだよ!そんなこととっくに知ってるわ!」
アンチョビ「大学に入る前の部屋の下見の段階で薄々気づいてたわ!」
ペパロニ「まあ私も昨日ここに来る段階で気づいてたッス」ニッコリ
アンチョビ「(わざわざ早起きして散歩する必要あったのか?)」
アンチョビ「特に何もない街だがこれでいいんだこれでさ」
アンチョビ「私は勉強やら戦車道やらをするためにここに来たんだからな」
アンチョビ「この集中できる環境はむしろ恵まれていると言える!」フンス
ペパロニ「にしても海の上のはずの学園艦より何もないのはどうなんスか....?」
アンチョビ「....日本の闇だ、触れるな」ハァ
ペパロニ「世知辛い世の中ッスね....」ハァ
ペパロニ「一つ目からそんなのが出て来るってことはやっぱり何もないんじゃないスかぁ~」ニヤニヤ
アンチョビ「そうだよ!そんなこととっくに知ってるわ!」
アンチョビ「大学に入る前の部屋の下見の段階で薄々気づいてたわ!」
ペパロニ「まあ私も昨日ここに来る段階で気づいてたッス」ニッコリ
アンチョビ「(わざわざ早起きして散歩する必要あったのか?)」
アンチョビ「特に何もない街だがこれでいいんだこれでさ」
アンチョビ「私は勉強やら戦車道やらをするためにここに来たんだからな」
アンチョビ「この集中できる環境はむしろ恵まれていると言える!」フンス
ペパロニ「にしても海の上のはずの学園艦より何もないのはどうなんスか....?」
アンチョビ「....日本の闇だ、触れるな」ハァ
ペパロニ「世知辛い世の中ッスね....」ハァ
93: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/20(月) 22:38:19.10 ID:uMjmOyse0
ペパロニ「....」ポケー
ペパロニ「....」
ペパロニ「ん....」ゴロン
アンチョビ「....おい」
アンチョビ「まだ午前中だぞ」
ペパロニ「んーふわぁ」
ペパロニ「早起きしちゃったんで眠いんス」ネムネム
アンチョビ「早起きしてそれじゃ世話ないな」
ペパロニ「だってこの部屋何もないんスもん~」ゴロゴロ
アンチョビ「小説ならそこにあるぞ?」
ペパロニ「今そんなの読んだら余計寝ちゃうッスよ~」ゴロゴロ
ペパロニ「そもそも私本読まないし~」
アンチョビ「知ってるが一応勧めてみただけだ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「ん....」ゴロン
アンチョビ「....おい」
アンチョビ「まだ午前中だぞ」
ペパロニ「んーふわぁ」
ペパロニ「早起きしちゃったんで眠いんス」ネムネム
アンチョビ「早起きしてそれじゃ世話ないな」
ペパロニ「だってこの部屋何もないんスもん~」ゴロゴロ
アンチョビ「小説ならそこにあるぞ?」
ペパロニ「今そんなの読んだら余計寝ちゃうッスよ~」ゴロゴロ
ペパロニ「そもそも私本読まないし~」
アンチョビ「知ってるが一応勧めてみただけだ」
94: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/20(月) 22:40:20.25 ID:uMjmOyse0
アンチョビ「テレビでも見るか?」
ペパロニ「平日の午前中なんて大した番組やってないんじゃないスかぁ~ふわぁ~」ネムネム
アンチョビ「たぶんそうだろうなー」ピッ
アンチョビ「通販」ピッ
ペパロニ「時代劇」ピッ
アンチョビ「ワイドショー」ピッ
2人「....」
ペパロニ「やっぱりぃ~」
ペパロニ「これで心置きなく寝られるッス」ゴロゴロ
アンチョビ「まあ....仕方ないな」
ペパロニ「平日の午前中なんて大した番組やってないんじゃないスかぁ~ふわぁ~」ネムネム
アンチョビ「たぶんそうだろうなー」ピッ
アンチョビ「通販」ピッ
ペパロニ「時代劇」ピッ
アンチョビ「ワイドショー」ピッ
2人「....」
ペパロニ「やっぱりぃ~」
ペパロニ「これで心置きなく寝られるッス」ゴロゴロ
アンチョビ「まあ....仕方ないな」
95: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/20(月) 22:41:03.49 ID:uMjmOyse0
ペパロニ「姐さんも諦めて寝ましょ~」ゴロゴロ
アンチョビ「え~私はたっぷり寝たから眠くないぞ?」
ペパロニ「どうせ暇なんスから英気を養って夜に備えるんスよ~」ゴロゴロ
アンチョビ「お前は夜に何をするつもりだ」
ペパロニ「ささ、隣どうぞ」ゴロン
アンチョビ「ったく怠けやがって....」ゴロン
ペパロニ「おやすみなさいッス」
アンチョビ「おはようの時間帯だぞ....」
ペパロニ「zzz....」グー
アンチョビ「はやっ!?どんだけ眠かったんだ....」
アンチョビ「(まーこいつの言う通り暇なのは間違いないしな)」
アンチョビ「(私に付き合わせて無理に起こす必要もないか)」
アンチョビ「え~私はたっぷり寝たから眠くないぞ?」
ペパロニ「どうせ暇なんスから英気を養って夜に備えるんスよ~」ゴロゴロ
アンチョビ「お前は夜に何をするつもりだ」
ペパロニ「ささ、隣どうぞ」ゴロン
アンチョビ「ったく怠けやがって....」ゴロン
ペパロニ「おやすみなさいッス」
アンチョビ「おはようの時間帯だぞ....」
ペパロニ「zzz....」グー
アンチョビ「はやっ!?どんだけ眠かったんだ....」
アンチョビ「(まーこいつの言う通り暇なのは間違いないしな)」
アンチョビ「(私に付き合わせて無理に起こす必要もないか)」
96: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/20(月) 22:41:43.46 ID:uMjmOyse0
アンチョビ「ぐー」スヤスヤ
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
ペパロニ「zzz....」スヤスヤ
98: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/24(金) 18:33:24.70 ID:n9MiLqCe0
アンチョビ「んがー」スヤスヤ
アンチョビ「ぐわー」スヤスヤ
アンチョビ「ふがっ」パチリ
アンチョビ「んぅ....」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」チラ
アンチョビ「2時!?」
ペパロニ「あー姐さん遅いッスよ~」
ペパロニ「早く一緒にこれ消費してください!」
アンチョビ「すまんすまん~」
アンチョビ「ぐわー」スヤスヤ
アンチョビ「ふがっ」パチリ
アンチョビ「んぅ....」ゴシゴシ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」チラ
アンチョビ「2時!?」
ペパロニ「あー姐さん遅いッスよ~」
ペパロニ「早く一緒にこれ消費してください!」
アンチョビ「すまんすまん~」
99: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/24(金) 18:33:58.69 ID:n9MiLqCe0
ペパロニ「はい姐さんの分」スッ
アンチョビ「おーサンキュー」
アンチョビ「....」
アンチョビ「アレンジとかは....」
ペパロニ「食べてのお楽しみッス!」
アンチョビ「そ、そうか」
アンチョビ「じゃあいただきます」ペコリ
ペパロニ「いただきます!」ペコリ
アンチョビ「あむっ」
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「ほう、これは....」
アンチョビ「....粉チーズだな」
ペパロニ「正直何かをナポリタン風にするならまだしも」
ペパロニ「これを別の料理にするのは難しいッス」
アンチョビ「おーサンキュー」
アンチョビ「....」
アンチョビ「アレンジとかは....」
ペパロニ「食べてのお楽しみッス!」
アンチョビ「そ、そうか」
アンチョビ「じゃあいただきます」ペコリ
ペパロニ「いただきます!」ペコリ
アンチョビ「あむっ」
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「ほう、これは....」
アンチョビ「....粉チーズだな」
ペパロニ「正直何かをナポリタン風にするならまだしも」
ペパロニ「これを別の料理にするのは難しいッス」
100: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/24(金) 18:36:38.00 ID:n9MiLqCe0
アンチョビ「まあケチャップドバドバの麺料理だしそこまで大きく味は変えられないか....」
ペパロニ「結局粉チーズかけるだけに落ち着きました....」
ペパロニ「私の腕が及ばず申し訳ないッス....」
アンチョビ「お前ができないなら誰にもできないだろ?」
ペパロニ「そんなことないっすよ!」ヘヘ
アンチョビ「いやいや絶対そうだろ、お前の料理は本当に美味いんだ」
ペパロニ「えっ、あ、ありがとうございます....////」カァー
アンチョビ「どうしたんだ?いきなり黙って」
ペパロニ「だって姐さんがいきなり....////」
アンチョビ「?」
ペパロニ「結局粉チーズかけるだけに落ち着きました....」
ペパロニ「私の腕が及ばず申し訳ないッス....」
アンチョビ「お前ができないなら誰にもできないだろ?」
ペパロニ「そんなことないっすよ!」ヘヘ
アンチョビ「いやいや絶対そうだろ、お前の料理は本当に美味いんだ」
ペパロニ「えっ、あ、ありがとうございます....////」カァー
アンチョビ「どうしたんだ?いきなり黙って」
ペパロニ「だって姐さんがいきなり....////」
アンチョビ「?」
101: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/24(金) 18:39:20.79 ID:n9MiLqCe0
アンチョビ「そういえばなんで先に食べてなかったんだ?」
ペパロニ「え?せっかく2人でいるのに一緒に食べないのはなんか寂しいじゃないッスか~」
ペパロニ「一緒に食べた方がおいしいに決まってるッス!」
アンチョビ「なんだなんだ~?夫婦みたいなこといいやがって~」ツンツン
ペパロニ「ふ、夫婦....////」カァー
アンチョビ「ちょ、本気で照れるのやめろ!」
アンチョビ「こっこっちまで恥ずかしくなるだろ////」カァー
ペパロニ「姐さんのせいッスよぉ....////」
アンチョビ「ったく....////」
ペパロニ「....////」
アンチョビ「もー!洗い物するぞ洗い物!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「了解ッス////」ポッ
アンチョビ「なんだその間は~!!!」
ペパロニ「え?せっかく2人でいるのに一緒に食べないのはなんか寂しいじゃないッスか~」
ペパロニ「一緒に食べた方がおいしいに決まってるッス!」
アンチョビ「なんだなんだ~?夫婦みたいなこといいやがって~」ツンツン
ペパロニ「ふ、夫婦....////」カァー
アンチョビ「ちょ、本気で照れるのやめろ!」
アンチョビ「こっこっちまで恥ずかしくなるだろ////」カァー
ペパロニ「姐さんのせいッスよぉ....////」
アンチョビ「ったく....////」
ペパロニ「....////」
アンチョビ「もー!洗い物するぞ洗い物!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「了解ッス////」ポッ
アンチョビ「なんだその間は~!!!」
105: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/27(月) 00:06:17.72 ID:2QJV036L0
ペパロニ「満腹満腹~」
アンチョビ「なんだかんだ口に入れれば美味いな~」
ペパロニ「私の料理ッスからね」エッヘン
ペパロニ「さってっと....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あぁ~~~~」ゴロン
アンチョビ「あのなあ、お前さっきまで寝てたのにまだ寝るのか?」
ペパロニ「う~~~~ん....」パチリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「眠くないッスね!」
アンチョビ「じゃあなんで寝転んだんだよ....」
アンチョビ「なんだかんだ口に入れれば美味いな~」
ペパロニ「私の料理ッスからね」エッヘン
ペパロニ「さってっと....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あぁ~~~~」ゴロン
アンチョビ「あのなあ、お前さっきまで寝てたのにまだ寝るのか?」
ペパロニ「う~~~~ん....」パチリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「眠くないッスね!」
アンチョビ「じゃあなんで寝転んだんだよ....」
106: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/27(月) 00:06:54.34 ID:2QJV036L0
ペパロニ「姐さんって、この部屋に半年近く住んでるわけじゃないッスかぁ」
アンチョビ「そうだが?」
ペパロニ「ぶっちゃけ暇な時って何してるんスか?」
アンチョビ「なんでだ?」
ペパロニ「いや私、ここに来てまだ1日半ッスけど」
ペパロニ「すげー暇ッス」
ペパロニ「姐さんがいるから辛うじて意識保ててますけど」
ペパロニ「ここにずっと1人とか失神する自信あるッスよ?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「一応言っとくが私だって四六時中暇なわけじゃないんだぞ?」
アンチョビ「そうだが?」
ペパロニ「ぶっちゃけ暇な時って何してるんスか?」
アンチョビ「なんでだ?」
ペパロニ「いや私、ここに来てまだ1日半ッスけど」
ペパロニ「すげー暇ッス」
ペパロニ「姐さんがいるから辛うじて意識保ててますけど」
ペパロニ「ここにずっと1人とか失神する自信あるッスよ?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「一応言っとくが私だって四六時中暇なわけじゃないんだぞ?」
107: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/27(月) 00:08:19.24 ID:2QJV036L0
アンチョビ「今は夏休みだから割と暇に見えたかもしれないが」
アンチョビ「普段は大学に戦車道にバイトに色々あるから」
アンチョビ「ずーっと家でダラダラしてるわけじゃない」
アンチョビ「家にいても勉強とか何かしらすることがあるしな」
ペパロニ「へ~、大学生のことは私にはわかんないッスねぇ~」ポケー
アンチョビ「まーそうだろうな~」ポケー
ペパロニ「....」ポケー
アンチョビ「....」ポケー
ペパロニ「....あれ?」
ペパロニ「姐さん今なんて言いました?」
アンチョビ「あ?『まーそうだろうな~』って言った」
アンチョビ「戦車の乗り過ぎで耳遠くなったか?」
ペパロニ「その前ッスよその前の前!」
アンチョビ「普段は大学に戦車道にバイトに色々あるから」
アンチョビ「ずーっと家でダラダラしてるわけじゃない」
アンチョビ「家にいても勉強とか何かしらすることがあるしな」
ペパロニ「へ~、大学生のことは私にはわかんないッスねぇ~」ポケー
アンチョビ「まーそうだろうな~」ポケー
ペパロニ「....」ポケー
アンチョビ「....」ポケー
ペパロニ「....あれ?」
ペパロニ「姐さん今なんて言いました?」
アンチョビ「あ?『まーそうだろうな~』って言った」
アンチョビ「戦車の乗り過ぎで耳遠くなったか?」
ペパロニ「その前ッスよその前の前!」
108: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/27(月) 00:08:48.10 ID:2QJV036L0
アンチョビ「『普段は大学に戦車道にバイトに色々あるから』」
ペパロニ「バイトしてたんスか!?」
アンチョビ「何驚いてるんだ?大学生なんてみんなしてるぞ」
ペパロニ「いやこっち来てから一切そんな素振りなかったじゃないスか!」
アンチョビ「たまたまシフト入ってなかっただけだ」
ペパロニ「へーあの姐さんがバイト....」
アンチョビ「アンツィオにいた頃も似たようなことしてたろ....」
ペパロニ「いやー姐さんも大人になったんだなーと思って」
アンチョビ「何目線だよ」
ペパロニ「それで、どこでしてるんスか?」
アンチョビ「あーそれはカ」ハッ
アンチョビ「....」
ペパロニ「カ?」
ペパロニ「バイトしてたんスか!?」
アンチョビ「何驚いてるんだ?大学生なんてみんなしてるぞ」
ペパロニ「いやこっち来てから一切そんな素振りなかったじゃないスか!」
アンチョビ「たまたまシフト入ってなかっただけだ」
ペパロニ「へーあの姐さんがバイト....」
アンチョビ「アンツィオにいた頃も似たようなことしてたろ....」
ペパロニ「いやー姐さんも大人になったんだなーと思って」
アンチョビ「何目線だよ」
ペパロニ「それで、どこでしてるんスか?」
アンチョビ「あーそれはカ」ハッ
アンチョビ「....」
ペパロニ「カ?」
109: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/27(月) 00:09:21.70 ID:2QJV036L0
アンチョビ「カ、カラオケだ!」
ペパロニ「カラオケボックス?そんな店この辺にはなかったような....」
アンチョビ「うん、お前は来たばっかりだからな!しょうがない!わかりにくい所にあるんだ!」
ペパロニ「じゃああとで連れてってくださいよ!」
アンチョビ「まかせろまかせろ!暇なときにな!うん!今度行こうな!」
ペパロニ「今暇ッスよ?」
アンチョビ「ふわぁ眠くなってきた一緒に昼寝しようそうしようおやすみ!」バタリ
ペパロニ「?」
ペパロニ「まあ姐さんがそう言うなら....」ゴロン
アンチョビ「.....」
アンチョビ「(こいつに知られたら....)」
アンチョビ「(知られたら....!)」
ペパロニ「カラオケボックス?そんな店この辺にはなかったような....」
アンチョビ「うん、お前は来たばっかりだからな!しょうがない!わかりにくい所にあるんだ!」
ペパロニ「じゃああとで連れてってくださいよ!」
アンチョビ「まかせろまかせろ!暇なときにな!うん!今度行こうな!」
ペパロニ「今暇ッスよ?」
アンチョビ「ふわぁ眠くなってきた一緒に昼寝しようそうしようおやすみ!」バタリ
ペパロニ「?」
ペパロニ「まあ姐さんがそう言うなら....」ゴロン
アンチョビ「.....」
アンチョビ「(こいつに知られたら....)」
アンチョビ「(知られたら....!)」
111: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/30(木) 21:48:51.32 ID:mQ34cI+r0
ペパロニ「逆転の発想ってあるじゃないッスか」
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん?」
アンチョビ「お前からそんなに知的な言葉が出るとは思わなかったから驚いてたんだ」
ペパロニ「逆転の発想ってそんな難しい言葉ッスか?」
アンチョビ「小学生レベルだろうな」
ペパロニ「私小学生以下!?」
ペパロニ「さすがに酷いッスよぉ~....」
アンチョビ「ふふっ....冗談だよ」クスリ
アンチョビ「それで?」
ペパロニ「はえ?」
アンチョビ「逆転の発想の話!」
ペパロニ「あ~忘れてたッス!」ケラケラ
アンチョビ「やっぱり小学生以下じゃないか....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん?」
アンチョビ「お前からそんなに知的な言葉が出るとは思わなかったから驚いてたんだ」
ペパロニ「逆転の発想ってそんな難しい言葉ッスか?」
アンチョビ「小学生レベルだろうな」
ペパロニ「私小学生以下!?」
ペパロニ「さすがに酷いッスよぉ~....」
アンチョビ「ふふっ....冗談だよ」クスリ
アンチョビ「それで?」
ペパロニ「はえ?」
アンチョビ「逆転の発想の話!」
ペパロニ「あ~忘れてたッス!」ケラケラ
アンチョビ「やっぱり小学生以下じゃないか....」
112: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/30(木) 21:49:21.69 ID:mQ34cI+r0
ペパロニ「この部屋は暑い」
ペパロニ「それは昨日も散々議論したッス」
アンチョビ「またその話か?」
ペパロニ「部屋の壁にある白い箱のスイッチさえ姐さんが押してくれればすべては解決するんス」
ペパロニ「でもなぜか姐さんはそれを良しとしない」
アンチョビ「電気代って言ってるだろ」ハァ
ペパロニ「だから私はこう考えたんス」
ペパロニ「部屋が暑いならば」
ペパロニ「部屋から出ればいいんじゃないかと!」バーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「それ逆転の発想って言うのか....?」ジー
ペパロニ「よくわかんないけどそれっぽいから言っただけッス」ペカー
アンチョビ「ああ、なんとなく分かってた....」
ペパロニ「それは昨日も散々議論したッス」
アンチョビ「またその話か?」
ペパロニ「部屋の壁にある白い箱のスイッチさえ姐さんが押してくれればすべては解決するんス」
ペパロニ「でもなぜか姐さんはそれを良しとしない」
アンチョビ「電気代って言ってるだろ」ハァ
ペパロニ「だから私はこう考えたんス」
ペパロニ「部屋が暑いならば」
ペパロニ「部屋から出ればいいんじゃないかと!」バーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「それ逆転の発想って言うのか....?」ジー
ペパロニ「よくわかんないけどそれっぽいから言っただけッス」ペカー
アンチョビ「ああ、なんとなく分かってた....」
113: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/30(木) 21:50:39.83 ID:mQ34cI+r0
アンチョビ「一応言っとくけどな」
アンチョビ「部屋が暑いってことはお前、外ももちろん暑いぞ?」
ペパロニ「ちっちっち、それがそうとも限らないんスよ!」
アンチョビ「?」
ペパロニ「この狭いアパートの一室」
アンチョビ「狭くて悪かったな」
ペパロニ「熱気がこもってるッス!」ビシッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「窓は開けてるぞ?」
ペパロニ「この小さい窓じゃ不十分なんスよ!」
アンチョビ「小さくて悪かったな」
ペパロニ「ってことでお散歩行きましょ!散歩!」
アンチョビ「お前、朝も行ったんだろ....よく飽きないな....」
ペパロニ「この部屋にいる方が飽きるんスよぉ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「部屋が暑いってことはお前、外ももちろん暑いぞ?」
ペパロニ「ちっちっち、それがそうとも限らないんスよ!」
アンチョビ「?」
ペパロニ「この狭いアパートの一室」
アンチョビ「狭くて悪かったな」
ペパロニ「熱気がこもってるッス!」ビシッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「窓は開けてるぞ?」
ペパロニ「この小さい窓じゃ不十分なんスよ!」
アンチョビ「小さくて悪かったな」
ペパロニ「ってことでお散歩行きましょ!散歩!」
アンチョビ「お前、朝も行ったんだろ....よく飽きないな....」
ペパロニ「この部屋にいる方が飽きるんスよぉ....」
アンチョビ「....」
114: ◆bL5b7ovQmQ 2017/03/30(木) 21:52:17.31 ID:mQ34cI+r0
アンチョビ「....」チラ
ミーンミーンミーンミーン
アンチョビ「....絶対暑いだろこれ」
ペパロニ「....姐さん」ギロリ
ペパロニ「忘れてしまったんスか!」
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「ノリと勢いッス!」
アンチョビ「そんなこともう忘れた」ニッコリ
ペパロニ「物は試しッスよ!」
アンチョビ「卒業から半年も経ってすっかり
ペパロニ「ささ、行きましょ!」ズリズリズリズリ
アンチョビ「ひっ引きずるなぁ~!!!尻が!尻が破れる!!!」ズリズリ
ミーンミーンミーンミーン
アンチョビ「....絶対暑いだろこれ」
ペパロニ「....姐さん」ギロリ
ペパロニ「忘れてしまったんスか!」
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「ノリと勢いッス!」
アンチョビ「そんなこともう忘れた」ニッコリ
ペパロニ「物は試しッスよ!」
アンチョビ「卒業から半年も経ってすっかり
ペパロニ「ささ、行きましょ!」ズリズリズリズリ
アンチョビ「ひっ引きずるなぁ~!!!尻が!尻が破れる!!!」ズリズリ
118: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/11(火) 02:35:07.44 ID:MCF6IbI00
ジージージージー
ペパロニ「いやーカラッと晴れた青い空!」
ペパロニ「でっかい入道雲とのコントラストが綺麗ッス!」
ペパロニ「耳に入る蝉の声!」
ペパロニ「熱で揺らめくアスファルト!」
ペパロニ「これぞ日本の夏!」
ペパロニ「万歳!」
ミーンミーンミーンミーン
アンチョビ「....」ダラダラ
アンチョビ「意地張るな」ダラダラ
ペパロニ「....」
ペパロニ「こう天気が良いと空と同じく気分も晴れるッス!」ダラダラ
ペパロニ「部屋に籠ってるなんてもったいないッスよ!」ダラダラ
ペパロニ「いやーカラッと晴れた青い空!」
ペパロニ「でっかい入道雲とのコントラストが綺麗ッス!」
ペパロニ「耳に入る蝉の声!」
ペパロニ「熱で揺らめくアスファルト!」
ペパロニ「これぞ日本の夏!」
ペパロニ「万歳!」
ミーンミーンミーンミーン
アンチョビ「....」ダラダラ
アンチョビ「意地張るな」ダラダラ
ペパロニ「....」
ペパロニ「こう天気が良いと空と同じく気分も晴れるッス!」ダラダラ
ペパロニ「部屋に籠ってるなんてもったいないッスよ!」ダラダラ
119: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/11(火) 02:36:41.59 ID:MCF6IbI00
シーシーシーシー
アンチョビ「....」ダラダラ
アンチョビ「タオル使うか?」ダラダラ
ペパロニ「感謝します」フキフキ
ペパロニ「....」フキフキ
ペパロニ「....」フキフキ
ペパロニ「だぁ~~~~止まんないッス!!!!!!」ダラダラ
ペパロニ「暑っっっっっい!!!!!」
アンチョビ「当り前だ」
ペパロニ「いやーわかってはいたんスけどねー」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「まあ部屋にいても暇だから外に出るってのはわかるんだが」
アンチョビ「何度も言ってるようにこの辺何もないからな」
ペパロニ「....」ダラダラ
アンチョビ「....」ダラダラ
アンチョビ「タオル使うか?」ダラダラ
ペパロニ「感謝します」フキフキ
ペパロニ「....」フキフキ
ペパロニ「....」フキフキ
ペパロニ「だぁ~~~~止まんないッス!!!!!!」ダラダラ
ペパロニ「暑っっっっっい!!!!!」
アンチョビ「当り前だ」
ペパロニ「いやーわかってはいたんスけどねー」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「まあ部屋にいても暇だから外に出るってのはわかるんだが」
アンチョビ「何度も言ってるようにこの辺何もないからな」
ペパロニ「....」ダラダラ
120: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/11(火) 02:37:11.50 ID:MCF6IbI00
ペパロニ「コンビニ行きましょ」ニッコリ
アンチョビ「特に用もないのにこの暑さの中
ペパロニ「私たちは」
ペパロニ「コンビニに行くために」
ペパロニ「外に出たんス」
アンチョビ「(初耳)」
ペパロニ「よぉ~っし!コンビニまで競争ッス!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私もう女子高生じゃないから
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「真顔で手を引くな」
アンチョビ「特に用もないのにこの暑さの中
ペパロニ「私たちは」
ペパロニ「コンビニに行くために」
ペパロニ「外に出たんス」
アンチョビ「(初耳)」
ペパロニ「よぉ~っし!コンビニまで競争ッス!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私もう女子高生じゃないから
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「真顔で手を引くな」
121: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/11(火) 02:37:40.85 ID:MCF6IbI00
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「手汗、お互い手汗凄いからやめろ」
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「分かったから、真顔から泣きそうな顔になるのもやめろ」
ペパロニ「....!」パァッ
アンチョビ「その代わり歩きな、後先考えずに体力使うとコンビニから帰ってこられなくなるぞ」ニコ
ペパロニ「イェーイ!!!!」
ジージージージー
2人「....」ダラダラダラダラ
アンチョビ「....ちょっと急ぐか」
ペパロニ「....そうしましょう」
ミーンミーンミーンミーン
アンチョビ「手汗、お互い手汗凄いからやめろ」
ペパロニ「....」グイグイ
アンチョビ「分かったから、真顔から泣きそうな顔になるのもやめろ」
ペパロニ「....!」パァッ
アンチョビ「その代わり歩きな、後先考えずに体力使うとコンビニから帰ってこられなくなるぞ」ニコ
ペパロニ「イェーイ!!!!」
ジージージージー
2人「....」ダラダラダラダラ
アンチョビ「....ちょっと急ぐか」
ペパロニ「....そうしましょう」
ミーンミーンミーンミーン
126: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/14(金) 00:37:47.96 ID:bx4OoxL70
ウィーン
アンチョビ「....」タラリ
ペパロニ「....」タラリ
ペパロニ「一度クーラー効いたとこ入っちゃうとあとが辛いッスね~....」
アンチョビ「これで分かっただろ」
アンチョビ「クーラーは悪、よって昼間からクーラーは付けない」
アンチョビ「証明終了だ」
ペパロニ「ショウメイとかなんとか難しい言葉使って私を混乱させるのはズルいッス!」
アンチョビ「お前本当に高校生か....?」
アンチョビ「ってお前のアホに付き合ってる場合じゃないんだった!」
アンチョビ「早く食べないと溶けるぞ!」
ペパロニ「おっとそうだったッス!」
アンチョビ「....」タラリ
ペパロニ「....」タラリ
ペパロニ「一度クーラー効いたとこ入っちゃうとあとが辛いッスね~....」
アンチョビ「これで分かっただろ」
アンチョビ「クーラーは悪、よって昼間からクーラーは付けない」
アンチョビ「証明終了だ」
ペパロニ「ショウメイとかなんとか難しい言葉使って私を混乱させるのはズルいッス!」
アンチョビ「お前本当に高校生か....?」
アンチョビ「ってお前のアホに付き合ってる場合じゃないんだった!」
アンチョビ「早く食べないと溶けるぞ!」
ペパロニ「おっとそうだったッス!」
127: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/14(金) 00:38:16.79 ID:bx4OoxL70
ペパロニ「カァーッ!」
ペパロニ「夏はやっぱこれッスねぇ~」ガジガジ
アンチョビ「アイス食べて出す声じゃないな....」ガジガジ
アンチョビ「ん~冷たい!」
アンチョビ「味のない氷より味付いた氷の方がいいな」
ペパロニ「当り前じゃないッスか、味ない方取る人なんていないッスよ?」
アンチョビ「い、いるかもしれないだろ!」
ペパロニ「私アホなんでわかんないッス~、姐さん教えてください~」ニヤニヤ
アンチョビ「ほら、あれだ!」
アンチョビ「糖尿病の人とかだ!」
ペパロニ「あー溶ける溶ける」ガジガジ
アンチョビ「砂糖とかあんまり取らない方がいいからきっとそうだろ!」
ペパロニ「姐さん溶けちゃいますよ?」
アンチョビ「....ぶー」ガジガジ
ペパロニ「夏はやっぱこれッスねぇ~」ガジガジ
アンチョビ「アイス食べて出す声じゃないな....」ガジガジ
アンチョビ「ん~冷たい!」
アンチョビ「味のない氷より味付いた氷の方がいいな」
ペパロニ「当り前じゃないッスか、味ない方取る人なんていないッスよ?」
アンチョビ「い、いるかもしれないだろ!」
ペパロニ「私アホなんでわかんないッス~、姐さん教えてください~」ニヤニヤ
アンチョビ「ほら、あれだ!」
アンチョビ「糖尿病の人とかだ!」
ペパロニ「あー溶ける溶ける」ガジガジ
アンチョビ「砂糖とかあんまり取らない方がいいからきっとそうだろ!」
ペパロニ「姐さん溶けちゃいますよ?」
アンチョビ「....ぶー」ガジガジ
128: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/14(金) 00:39:01.74 ID:bx4OoxL70
ペパロニ「エネルギーチャージ完了!」
アンチョビ「気持ち涼しくなったな」
ペパロニ「つーことでさっきやれなかった競争を....」
アンチョビ「やらんでいいっ!」ペシッ
ペパロニ「あいてっ」
アンチョビ「ことあるごとに走ろう走ろうってお前は小学生か!」
ペパロニ「一応女子高生やってるッス」
アンチョビ「ならもうちょっと肩書きにふさわしい振る舞いをだな....」
ペパロニ「んなこと言ってる姐さんだって女子大生っぽい振る舞いとは言えないッス!」
アンチョビ「あん?」
ペパロニ「第一私たち、真夏の真っ昼間から棒アイス齧りながら歩いてるんスよ?」
ペパロニ「どう考えても女子大生じゃなくて小学生寄りの夏休みッス!」
アンチョビ「本当だ....気づかないうちに私までペパロニと同レベルまで堕ちてたのか....」
アンチョビ「お前の知能は伝染するのかもしれない....」
ペパロニ「伝染....」ゴクリ
アンチョビ「気持ち涼しくなったな」
ペパロニ「つーことでさっきやれなかった競争を....」
アンチョビ「やらんでいいっ!」ペシッ
ペパロニ「あいてっ」
アンチョビ「ことあるごとに走ろう走ろうってお前は小学生か!」
ペパロニ「一応女子高生やってるッス」
アンチョビ「ならもうちょっと肩書きにふさわしい振る舞いをだな....」
ペパロニ「んなこと言ってる姐さんだって女子大生っぽい振る舞いとは言えないッス!」
アンチョビ「あん?」
ペパロニ「第一私たち、真夏の真っ昼間から棒アイス齧りながら歩いてるんスよ?」
ペパロニ「どう考えても女子大生じゃなくて小学生寄りの夏休みッス!」
アンチョビ「本当だ....気づかないうちに私までペパロニと同レベルまで堕ちてたのか....」
アンチョビ「お前の知能は伝染するのかもしれない....」
ペパロニ「伝染....」ゴクリ
129: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/14(金) 00:40:35.06 ID:bx4OoxL70
ペパロニ「なんかカッケ―ッスね!」ペカー
ペパロニ「テンション上がったんで走って帰るッス!」ダッ
アンチョビ「えぇ....」アゼン
テクテク
アンチョビ「ったく....曲がり角くらい止まって確認し クルリ
ペパロニ「ぁ....」ゼーハー
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん....おんぶ....」ゼーハー
アンチョビ「....」
アンチョビ「....帰るぞ~」テクテク
ペパロニ「夏を....思う存分....体感....できました....」ゼーハー
アンチョビ「体張り過ぎだろ....」
ペパロニ「私肉体派なんで....」ゼーハー
アンチョビ「走り出した場所からこの曲がり角まで大した距離ないぞ」
ペパロニ「....寄る年波には勝てないんス」ゼーハー
アンチョビ「おい女子高生」
ペパロニ「テンション上がったんで走って帰るッス!」ダッ
アンチョビ「えぇ....」アゼン
テクテク
アンチョビ「ったく....曲がり角くらい止まって確認し クルリ
ペパロニ「ぁ....」ゼーハー
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さん....おんぶ....」ゼーハー
アンチョビ「....」
アンチョビ「....帰るぞ~」テクテク
ペパロニ「夏を....思う存分....体感....できました....」ゼーハー
アンチョビ「体張り過ぎだろ....」
ペパロニ「私肉体派なんで....」ゼーハー
アンチョビ「走り出した場所からこの曲がり角まで大した距離ないぞ」
ペパロニ「....寄る年波には勝てないんス」ゼーハー
アンチョビ「おい女子高生」
133: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:28:29.66 ID:QV1K98Y80
ガチャリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「私らどのくらい家空けてましたっけ」
アンチョビ「一応寄り道はしてないがノロノロ歩いていったからな~」
アンチョビ「3、40分ってとこじゃないか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「まあ短時間でも部屋閉め切って放置してればこうなるッスね」
アンチョビ「うわ....」
アンチョビ「もぁってするなぁ....」
ペパロニ「もぁってしますねぇ....」
2人「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私らどのくらい家空けてましたっけ」
アンチョビ「一応寄り道はしてないがノロノロ歩いていったからな~」
アンチョビ「3、40分ってとこじゃないか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「まあ短時間でも部屋閉め切って放置してればこうなるッスね」
アンチョビ「うわ....」
アンチョビ「もぁってするなぁ....」
ペパロニ「もぁってしますねぇ....」
2人「....」
134: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:28:59.33 ID:QV1K98Y80
ペパロニ「時に姐さん」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「今何時ッスか?」
アンチョビ「ん~っと....」チラ
アンチョビ「4時半」
ペパロニ「なるほど」
ペパロニ「姐さん、あちらをご覧ください」スッ
アンチョビ「窓がどうした」
ペパロニ「閉まってるんスよ」
アンチョビ「そりゃあ戸締りしたからな、だから蒸し風呂になってるんだろ」
ペパロニ「姐さん、私の背中を触ってみて欲しいッス」
アンチョビ「やだよ、どうせ汗だくだろ?私だってそうだ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「聡明な姐さんならもうわかったはずッス」ニヤリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「今何時ッスか?」
アンチョビ「ん~っと....」チラ
アンチョビ「4時半」
ペパロニ「なるほど」
ペパロニ「姐さん、あちらをご覧ください」スッ
アンチョビ「窓がどうした」
ペパロニ「閉まってるんスよ」
アンチョビ「そりゃあ戸締りしたからな、だから蒸し風呂になってるんだろ」
ペパロニ「姐さん、私の背中を触ってみて欲しいッス」
アンチョビ「やだよ、どうせ汗だくだろ?私だってそうだ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「聡明な姐さんならもうわかったはずッス」ニヤリ
アンチョビ「....」
135: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:30:05.63 ID:QV1K98Y80
アンチョビ「....」
アンチョビ「暑いからっていつまでも玄関先にいてもしょうがないぞ~」テクテク
ペパロニ「あ゛っ!ちょっと最後まで聞いてくださいよ~」タッタッ
ペパロニ「私が言いたいのは」
ペパロニ「早めに風呂入ってそのまま快適なクーラー生活を送りましょうってことッス!」ドヤ
ペパロニ「既に窓も閉まってますし、何より私ら汗だくッス!」
ペパロニ「さっさとサッパリしちゃいましょう!」ウズウズ
アンチョビ「なんでこんな時だけ回りくどい言い方するんだよ....」
アンチョビ「というかな、元からそのつもりだ!」
アンチョビ「私だってもう限界だ!暑い!!!ほら早く脱げ!!!!」ヌギヌギ
ペパロニ「了解ッス!」スポーン
アンチョビ「暑いからっていつまでも玄関先にいてもしょうがないぞ~」テクテク
ペパロニ「あ゛っ!ちょっと最後まで聞いてくださいよ~」タッタッ
ペパロニ「私が言いたいのは」
ペパロニ「早めに風呂入ってそのまま快適なクーラー生活を送りましょうってことッス!」ドヤ
ペパロニ「既に窓も閉まってますし、何より私ら汗だくッス!」
ペパロニ「さっさとサッパリしちゃいましょう!」ウズウズ
アンチョビ「なんでこんな時だけ回りくどい言い方するんだよ....」
アンチョビ「というかな、元からそのつもりだ!」
アンチョビ「私だってもう限界だ!暑い!!!ほら早く脱げ!!!!」ヌギヌギ
ペパロニ「了解ッス!」スポーン
136: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:33:40.54 ID:QV1K98Y80
カポーン
ペパロニ「痒い所はございませんか~」ゴシゴシ
アンチョビ「それは頭洗う時に言うことだろ~」
ペパロニ「そうでしたっけ~」ゴシゴシ
アンチョビ「そうだぞ~」
ペパロニ「汗いっぱいかいたんで念入りに洗っときますね~」ゴシゴシ
アンチョビ「お~う頼む~」
アンチョビ「私が終わったら交代してやるからな~」
ペパロニ「ありがとうございます~」ゴシゴシ
ペパロニ「痒い所はございませんか~」ゴシゴシ
アンチョビ「それは頭洗う時に言うことだろ~」
ペパロニ「そうでしたっけ~」ゴシゴシ
アンチョビ「そうだぞ~」
ペパロニ「汗いっぱいかいたんで念入りに洗っときますね~」ゴシゴシ
アンチョビ「お~う頼む~」
アンチョビ「私が終わったら交代してやるからな~」
ペパロニ「ありがとうございます~」ゴシゴシ
137: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:34:08.51 ID:QV1K98Y80
チャプン
ペパロニ「あれ?そういえば姐さん」
ペパロニ「今日は一緒に入るの何も言わなかったッスね」
ペパロニ「むしろ姐さんから誘ってきたような....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「もしかして私の肌が恋しくなっちゃったんスか!?」
アンチョビ「違うわ!!!」
ペパロニ「え~じゃあなんでなんスかぁ」
アンチョビ「昨日の感じからして、別々に入ろうって言ってもどうせ聞かないだろ」
ペパロニ「そりゃあペパロニに二言はありませんから!!!」ドヤァ
アンチョビ「入る入らないで無駄な時間使うより2人ですぐ入った方がお互い得だと思ったんだ」
ペパロニ「あの短時間でそんなこと考えてたんスかぁ~!」キラキラ
アンチョビ「ああ!」
ペパロニ「やっぱり姐さんは凄いッスね!!!」ズイ
アンチョビ「ふふんそうだろうそうだろう!」
ペパロニ「よっ!アンツィオの誇り!」ズイ
アンチョビ「あんまり寄るなただでさえ狭い浴槽がなおさら狭い狭い狭い狭い」ギチギチ
ペパロニ「あれ?そういえば姐さん」
ペパロニ「今日は一緒に入るの何も言わなかったッスね」
ペパロニ「むしろ姐さんから誘ってきたような....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「もしかして私の肌が恋しくなっちゃったんスか!?」
アンチョビ「違うわ!!!」
ペパロニ「え~じゃあなんでなんスかぁ」
アンチョビ「昨日の感じからして、別々に入ろうって言ってもどうせ聞かないだろ」
ペパロニ「そりゃあペパロニに二言はありませんから!!!」ドヤァ
アンチョビ「入る入らないで無駄な時間使うより2人ですぐ入った方がお互い得だと思ったんだ」
ペパロニ「あの短時間でそんなこと考えてたんスかぁ~!」キラキラ
アンチョビ「ああ!」
ペパロニ「やっぱり姐さんは凄いッスね!!!」ズイ
アンチョビ「ふふんそうだろうそうだろう!」
ペパロニ「よっ!アンツィオの誇り!」ズイ
アンチョビ「あんまり寄るなただでさえ狭い浴槽がなおさら狭い狭い狭い狭い」ギチギチ
138: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/16(日) 01:34:38.42 ID:QV1K98Y80
ペパロニ「あ゛ぁ~すずじ~」
アンチョビ「さっきのサウナとは大違いだぁ~」
ペパロニ「あ、風呂上がりといえば牛乳飲んでいいッスか!」
アンチョビ「いいぞ~」
ペパロニ「やったぁ!」
アンチョビ「ただあとのことはよく考えてから飲めよ」
ペパロニ「?」
アンチョビ「牛乳飲んだせいで腹が膨れたから晩飯食べられないとか言ったら」
アンチョビ「ここから叩き出す」ニッコリ
ペパロニ「今日も水が美味い!」プハーッ
アンチョビ「よろしい」
アンチョビ「さっきのサウナとは大違いだぁ~」
ペパロニ「あ、風呂上がりといえば牛乳飲んでいいッスか!」
アンチョビ「いいぞ~」
ペパロニ「やったぁ!」
アンチョビ「ただあとのことはよく考えてから飲めよ」
ペパロニ「?」
アンチョビ「牛乳飲んだせいで腹が膨れたから晩飯食べられないとか言ったら」
アンチョビ「ここから叩き出す」ニッコリ
ペパロニ「今日も水が美味い!」プハーッ
アンチョビ「よろしい」
142: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/30(日) 00:17:34.31 ID:FL+A1bON0
ペパロニ「やっと食べ終わったっすね~」スリスリ
アンチョビ「思いのほか早かったな~」スリスリ
ペパロニ「まあ2人がかりで毎食詰め込んだッスからね~」
アンチョビ「そう考えれば当然か~」
ペパロニ「そうッスね~」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「相変わらず暇ッスね」
アンチョビ「お前うちに来てから」
アンチョビ「『暑い~』か『暇~』しか言ってないだろ」
ペパロニ「まあ~」
ペパロニ「そうかもしれないッスね~」ゴロン
アンチョビ「思いのほか早かったな~」スリスリ
ペパロニ「まあ2人がかりで毎食詰め込んだッスからね~」
アンチョビ「そう考えれば当然か~」
ペパロニ「そうッスね~」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「相変わらず暇ッスね」
アンチョビ「お前うちに来てから」
アンチョビ「『暑い~』か『暇~』しか言ってないだろ」
ペパロニ「まあ~」
ペパロニ「そうかもしれないッスね~」ゴロン
143: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/30(日) 00:19:50.03 ID:FL+A1bON0
アンチョビ「おいおいおいおい!床に寝転ぶな!」
ペパロニ「んぇ?なんスかいきなり?」
アンチョビ「お前今の自分を見てみろ」
ペパロニ「....」チラリ
ペパロニ「このパジャマ可愛いッスね」ニコ
アンチョビ「そりゃ私が選んだからな、本当は人に貸す用じゃないんだぞ」
ペパロニ「ありがとうございます~」
アンチョビ「じゃなくて!」
アンチョビ「入浴後、ポカポカ心地よい体温」
アンチョビ「食後すぐ、満腹」
ペパロニ「そりゃあそうなるッスよ」
アンチョビ「それで転がったら絶対そのまま寝ちゃうだろ?」
ペパロニ「んぇ?なんスかいきなり?」
アンチョビ「お前今の自分を見てみろ」
ペパロニ「....」チラリ
ペパロニ「このパジャマ可愛いッスね」ニコ
アンチョビ「そりゃ私が選んだからな、本当は人に貸す用じゃないんだぞ」
ペパロニ「ありがとうございます~」
アンチョビ「じゃなくて!」
アンチョビ「入浴後、ポカポカ心地よい体温」
アンチョビ「食後すぐ、満腹」
ペパロニ「そりゃあそうなるッスよ」
アンチョビ「それで転がったら絶対そのまま寝ちゃうだろ?」
144: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/30(日) 00:21:55.65 ID:FL+A1bON0
ペパロニ「いや~今楽しくお喋りしてるとこじゃないッスか~....」
アンチョビ「片目閉じてるぞ....」
ペパロニ「私も女子高生ッスからねぇ~、色気を出すためのウィンクってやつッスよ~....」ムニャムニャ
アンチョビ「馬鹿なこと言ってないでほら、立って」ヨイショ
ペパロニ「む~」スック
アンチョビ「なんですぐ隣にベッドがあるのにわざわざ床で寝るんだよ....」ンショ
ペパロニ「冷たいんで~....気持ち良いんスよ~....」ムニャ
アンチョビ「はいはい、ベッドで寝ような~」
ペパロニ「了解ッス....」ゴロン
ペパロニ「あ~床より柔らかい....」ムニャ
アンチョビ「何をいまさら....」
アンチョビ「片目閉じてるぞ....」
ペパロニ「私も女子高生ッスからねぇ~、色気を出すためのウィンクってやつッスよ~....」ムニャムニャ
アンチョビ「馬鹿なこと言ってないでほら、立って」ヨイショ
ペパロニ「む~」スック
アンチョビ「なんですぐ隣にベッドがあるのにわざわざ床で寝るんだよ....」ンショ
ペパロニ「冷たいんで~....気持ち良いんスよ~....」ムニャ
アンチョビ「はいはい、ベッドで寝ような~」
ペパロニ「了解ッス....」ゴロン
ペパロニ「あ~床より柔らかい....」ムニャ
アンチョビ「何をいまさら....」
145: ◆bL5b7ovQmQ 2017/04/30(日) 00:23:45.35 ID:FL+A1bON0
アンチョビ「んじゃ私はもうちょっと」
グイ
アンチョビ「ん?」チラ
ペパロニ「姐さんも....」ギュッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....は~」
アンチョビ「明日もあるし、早めに寝とくか~」ゴロン
ペパロニ「んふ」ニコ
アンチョビ「なんだよ」
ペパロニ「んふふ」ピタ
アンチョビ「さっきは冷たいのがいいとか言っといてなんでくっつくんだこいつは....」
ペパロニ「zzz....」ニコニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「おやすみ」ナデ
カチリ
グイ
アンチョビ「ん?」チラ
ペパロニ「姐さんも....」ギュッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....は~」
アンチョビ「明日もあるし、早めに寝とくか~」ゴロン
ペパロニ「んふ」ニコ
アンチョビ「なんだよ」
ペパロニ「んふふ」ピタ
アンチョビ「さっきは冷たいのがいいとか言っといてなんでくっつくんだこいつは....」
ペパロニ「zzz....」ニコニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「おやすみ」ナデ
カチリ
149: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:47:56.19 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「zzz....」グーグー
ペパロニ「zzz....」パチリ
ペパロニ「ん....」
ペパロニ「んー....」ムニャ
ペパロニ「何時ぃ....」チラ
ペパロニ「....」ジー
ペパロニ「11時かぁ~....」ムニャ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」グー
ペパロニ「腹減った....」
ペパロニ「ねぇさぁ~ん....」
ペパロニ「昼どうします~?」
ペパロニ「?」
ペパロニ「姐さん~」キョロキョロ
ペパロニ「あれ~?」
ペパロニ「zzz....」パチリ
ペパロニ「ん....」
ペパロニ「んー....」ムニャ
ペパロニ「何時ぃ....」チラ
ペパロニ「....」ジー
ペパロニ「11時かぁ~....」ムニャ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」グー
ペパロニ「腹減った....」
ペパロニ「ねぇさぁ~ん....」
ペパロニ「昼どうします~?」
ペパロニ「?」
ペパロニ「姐さん~」キョロキョロ
ペパロニ「あれ~?」
150: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:48:26.86 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「この狭い部屋で見落とすわけないし....」
ペパロニ「いないみたいっスね....」
ペパロニ「何か用事でもあったのか?」
ペパロニ「昨日はそんなこと言ってなかったような気がするけどなぁ」ポリポリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「何か適当に作るかぁ....」ヨイショ
ペパロニ「ん?なんだこの紙....って」
ペパロニ「姐さんからの伝言?」
アンチョビ『バイトに行ってくる』
ペパロニ「バイトか~、そういえば言ってたな~」
ペパロニ「でも今日朝からなら教えてくれてもいいのに!」プンスカ
ペパロニ「はぁ~....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「いないみたいっスね....」
ペパロニ「何か用事でもあったのか?」
ペパロニ「昨日はそんなこと言ってなかったような気がするけどなぁ」ポリポリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「何か適当に作るかぁ....」ヨイショ
ペパロニ「ん?なんだこの紙....って」
ペパロニ「姐さんからの伝言?」
アンチョビ『バイトに行ってくる』
ペパロニ「バイトか~、そういえば言ってたな~」
ペパロニ「でも今日朝からなら教えてくれてもいいのに!」プンスカ
ペパロニ「はぁ~....」
ペパロニ「....」
151: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:50:09.35 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「こうなったらっ」スック
ペパロニ「行くしかないッスね!」
ペパロニ「後輩として姐さんの雄姿を見ないわけにはいかないッス!」
ペパロニ「決して働く姐さんをイジってやりたいとかそういうわけじゃないッス!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....応援ッス」ニタァ
ペパロニ「そして姐さんにたっぷり接待してもらうッスよ!」
ペパロニ「待ってろ姐さん!」
ガチャリ
ペパロニ「行ってきます!」
ペパロニ「行くしかないッスね!」
ペパロニ「後輩として姐さんの雄姿を見ないわけにはいかないッス!」
ペパロニ「決して働く姐さんをイジってやりたいとかそういうわけじゃないッス!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....応援ッス」ニタァ
ペパロニ「そして姐さんにたっぷり接待してもらうッスよ!」
ペパロニ「待ってろ姐さん!」
ガチャリ
ペパロニ「行ってきます!」
152: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:50:39.21 ID:pzb83Rj30
ミーンミーン
ペパロニ「....」ダラダラ
ペパロニ「肝心のバイト先がわからない....」ダラダラ
ペパロニ「んもー!カラオケなんてどこにもないッスよ!」
ミーンミーン
ペパロニ「だーうるさいっ!!!」ダラダラ
ペパロニ「でも姐さん車どころか自転車すら持ってないっぽいし....」
ペパロニ「ここら辺であるのは間違いないはず....」
ペパロニ「それとも電車かなんかで遠くまで行ってる可能性も....」
ペパロニ「....」ムムム
ミーンミーン
ペパロニ「....」ムムム
ペパロニ「....」ダラダラ
ペパロニ「肝心のバイト先がわからない....」ダラダラ
ペパロニ「んもー!カラオケなんてどこにもないッスよ!」
ミーンミーン
ペパロニ「だーうるさいっ!!!」ダラダラ
ペパロニ「でも姐さん車どころか自転車すら持ってないっぽいし....」
ペパロニ「ここら辺であるのは間違いないはず....」
ペパロニ「それとも電車かなんかで遠くまで行ってる可能性も....」
ペパロニ「....」ムムム
ミーンミーン
ペパロニ「....」ムムム
153: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:52:48.67 ID:pzb83Rj30
ミーンミーン
ペパロニ「....」
ペパロニ「わかんねー!」ポケー
ペパロニ「だいたい私ここに来てまだ何日かしか経ってないしわかるわけないッス!」
ペパロニ「こんなことならあの時詳しく聞いとくべきだったぁ~....」
ペパロニ「は~....」
ペパロニ「ま」
ペパロニ「適当に歩いてればそのうち見つかるッスね!たぶん!」ポケー
ペパロニ「そうと決まれば捜索再開!レッツゴー!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「わかんねー!」ポケー
ペパロニ「だいたい私ここに来てまだ何日かしか経ってないしわかるわけないッス!」
ペパロニ「こんなことならあの時詳しく聞いとくべきだったぁ~....」
ペパロニ「は~....」
ペパロニ「ま」
ペパロニ「適当に歩いてればそのうち見つかるッスね!たぶん!」ポケー
ペパロニ「そうと決まれば捜索再開!レッツゴー!」
154: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:53:48.41 ID:pzb83Rj30
ミーンミーン
ペパロニ「あづい....」ダラダラ
ペパロニ「なんで私毎日真夏の昼間から外出てるんだろ....」ダラダラ
ペパロニ「....」グー
ペパロニ「そういや結局何も食べずに出てきたんだった....」
ペパロニ「もう帰ろっかな....」
ペパロニ「....」トボトボ
ペパロニ「ん?ここのカフェ....」
ペパロニ「ナポリタンがあるじゃないッスかぁ~!」キラキラ
ペパロニ「この私にナポリタン勝負を挑むとはいい度胸ッスねぇ!」
ペパロニ「確かに私はここ数日、散々ナポリタンを食べてきたッス....」
ペパロニ「しかし、目の前にそれを出されて、食わないアンツィオ生なんて....」
ペパロニ「どこにもいない!!!!」
ペパロニ「あづい....」ダラダラ
ペパロニ「なんで私毎日真夏の昼間から外出てるんだろ....」ダラダラ
ペパロニ「....」グー
ペパロニ「そういや結局何も食べずに出てきたんだった....」
ペパロニ「もう帰ろっかな....」
ペパロニ「....」トボトボ
ペパロニ「ん?ここのカフェ....」
ペパロニ「ナポリタンがあるじゃないッスかぁ~!」キラキラ
ペパロニ「この私にナポリタン勝負を挑むとはいい度胸ッスねぇ!」
ペパロニ「確かに私はここ数日、散々ナポリタンを食べてきたッス....」
ペパロニ「しかし、目の前にそれを出されて、食わないアンツィオ生なんて....」
ペパロニ「どこにもいない!!!!」
155: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:55:27.45 ID:pzb83Rj30
カランコロン
アンチョビ「いらっしゃいませ~」ペコリ
ペパロニ「....」
アンチョビ「....!」ピク
ペパロニ「....」ニヤリ
ペパロニ「随分と」
ペパロニ「可愛らしい店員さんッスねぇ....」ニタァ
アンチョビ「」
ペパロニ「このお店にはもったいないくらいッスよ~」
ペパロニ「姐さん」ニッコリ
アンチョビ「」
アンチョビ「いらっしゃいませ~」ペコリ
ペパロニ「....」
アンチョビ「....!」ピク
ペパロニ「....」ニヤリ
ペパロニ「随分と」
ペパロニ「可愛らしい店員さんッスねぇ....」ニタァ
アンチョビ「」
ペパロニ「このお店にはもったいないくらいッスよ~」
ペパロニ「姐さん」ニッコリ
アンチョビ「」
156: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:56:47.89 ID:pzb83Rj30
アンチョビ「....」ゴトン
ペパロニ「店員さ~ん!水置くにしても無言はあんまりじゃないッスかぁ~」ニッコリ
アンチョビ「....」ピキピキ
アンチョビ「....なんで」
アンチョビ「なんでお前がここにいるんだよ!!!!」コソコソ
アンチョビ「どうやって見つけた!」コソコソ
ペパロニ「ふっふ~ん」
ペパロニ「私の推理力舐めないで欲しいッス!」フンス
アンチョビ「偶然か」
ペパロニ「偶然ッス」
ペパロニ「店員さ~ん!水置くにしても無言はあんまりじゃないッスかぁ~」ニッコリ
アンチョビ「....」ピキピキ
アンチョビ「....なんで」
アンチョビ「なんでお前がここにいるんだよ!!!!」コソコソ
アンチョビ「どうやって見つけた!」コソコソ
ペパロニ「ふっふ~ん」
ペパロニ「私の推理力舐めないで欲しいッス!」フンス
アンチョビ「偶然か」
ペパロニ「偶然ッス」
157: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:57:18.99 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「しっかしなんで正直に言わなかったんスか?」
アンチョビ「本当のこと言ったらお前が茶化しに来るのは目に見えてたからな....」
ペパロニ「あーそれで」
>>108~
ペパロニ『それで、どこでしてるんスか?』
アンチョビ『あーそれはカ』ハッ
アンチョビ『....』
ペパロニ『カ?』
アンチョビ『カ、カラオケだ!』
ペパロニ「あの時答えに一瞬詰まったんスね~」
アンチョビ「まあ誤魔化しの甲斐なくお前は茶化しに来たわけだが....」ゲンナリ
ペパロニ「別にそのくらいいーじゃないスか~」
アンチョビ「本当のこと言ったらお前が茶化しに来るのは目に見えてたからな....」
ペパロニ「あーそれで」
>>108~
ペパロニ『それで、どこでしてるんスか?』
アンチョビ『あーそれはカ』ハッ
アンチョビ『....』
ペパロニ『カ?』
アンチョビ『カ、カラオケだ!』
ペパロニ「あの時答えに一瞬詰まったんスね~」
アンチョビ「まあ誤魔化しの甲斐なくお前は茶化しに来たわけだが....」ゲンナリ
ペパロニ「別にそのくらいいーじゃないスか~」
158: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:58:13.09 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「この店暇そうだし」
ペパロニ「実際こうやって私と喋ってるくらい暇ッスよね?」
アンチョビ「それは....」ギュッ
ペパロニ「....」ジー
ペパロニ「もしかして、その恰好が恥ずかしかったから私に来て欲しくなかったんスか?」
アンチョビ「っ....////」
アンチョビ「あぁそうだよ!」
アンチョビ「こんな寂れた店で制服だけフリフリのど派手っておかしいだろ!」
アンチョビ「余計恥ずかしいんだ!」
ペパロニ「ちょっ、姐さん!店長っぽい人が悲しんでますよ!」
アンチョビ「おっと」
ペパロニ「実際こうやって私と喋ってるくらい暇ッスよね?」
アンチョビ「それは....」ギュッ
ペパロニ「....」ジー
ペパロニ「もしかして、その恰好が恥ずかしかったから私に来て欲しくなかったんスか?」
アンチョビ「っ....////」
アンチョビ「あぁそうだよ!」
アンチョビ「こんな寂れた店で制服だけフリフリのど派手っておかしいだろ!」
アンチョビ「余計恥ずかしいんだ!」
ペパロニ「ちょっ、姐さん!店長っぽい人が悲しんでますよ!」
アンチョビ「おっと」
159: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 19:58:43.35 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「しかしここ、カフェっていうより喫茶店ッスね」
アンチョビ「寂れた、な」
ペパロニ「店長さんの前でバイト先のこと悪く言うのやめてくださいよ....」
アンチョビ「ついつい」
ペパロニ「なんでここでバイトしてるんスか?」
アンチョビ「店長が戦車道ファンらしくてな」
アンチョビ「時給もそこそこ良いし、客も来ないし」
アンチョビ「この制服を補って余りあるんだよここ」
ペパロニ「知り合いが来ないの前提なら良いかもしれないッスね~」
アンチョビ「あぁ、大誤算だ....」
ペパロニ「あ、注文いいッスか?」
アンチョビ「聞いてないし....」
アンチョビ「寂れた、な」
ペパロニ「店長さんの前でバイト先のこと悪く言うのやめてくださいよ....」
アンチョビ「ついつい」
ペパロニ「なんでここでバイトしてるんスか?」
アンチョビ「店長が戦車道ファンらしくてな」
アンチョビ「時給もそこそこ良いし、客も来ないし」
アンチョビ「この制服を補って余りあるんだよここ」
ペパロニ「知り合いが来ないの前提なら良いかもしれないッスね~」
アンチョビ「あぁ、大誤算だ....」
ペパロニ「あ、注文いいッスか?」
アンチョビ「聞いてないし....」
160: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 20:00:39.56 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「ナポリタン1つ」
アンツィオ「暑さでおかしくなったか?」
アンツィオ「それとも食べ過ぎでナポリタン中毒に?」
ペパロニ「?」ポケー
アンツィオ「(ただのナポリタンバカだな....)」
アンチョビ「どんだけ好きなんだよお前....」アゼン
ペパロニ「私はアンツィオの隊長ッスから!」エッヘン
アンチョビ「アンツィオの隊長に変なイメージ植え付けるのやめろ」
アンツィオ「暑さでおかしくなったか?」
アンツィオ「それとも食べ過ぎでナポリタン中毒に?」
ペパロニ「?」ポケー
アンツィオ「(ただのナポリタンバカだな....)」
アンチョビ「どんだけ好きなんだよお前....」アゼン
ペパロニ「私はアンツィオの隊長ッスから!」エッヘン
アンチョビ「アンツィオの隊長に変なイメージ植え付けるのやめろ」
161: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 20:03:12.36 ID:pzb83Rj30
アンチョビ「おまたせ」
ペパロニ「本当ッスよも~」
アンチョビ「別に待っててくれなくてよかったんだぞ」
ペパロニ「姐さんと帰りたかったんスよ」ニコ
アンチョビ「うれしいこと言ってくれるな~」ニコニコ
ペパロニ「どうせ席は空いてますし」
アンチョビ「確かに」
ペパロニ「冷房効いてますし」
アンチョビ「それが狙いか」
ペパロニ「姐さんさすがッスね....」ゴクリ
アンチョビ「アホでもわかるわ!」
ペパロニ「本当ッスよも~」
アンチョビ「別に待っててくれなくてよかったんだぞ」
ペパロニ「姐さんと帰りたかったんスよ」ニコ
アンチョビ「うれしいこと言ってくれるな~」ニコニコ
ペパロニ「どうせ席は空いてますし」
アンチョビ「確かに」
ペパロニ「冷房効いてますし」
アンチョビ「それが狙いか」
ペパロニ「姐さんさすがッスね....」ゴクリ
アンチョビ「アホでもわかるわ!」
162: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/18(木) 20:05:08.47 ID:pzb83Rj30
ペパロニ「あ、あとナポリタン美味かったッスよ」
アンチョビ「へー」
ペパロニ「興味なさそうッスね」
アンチョビ「いや私は昨日の今日で平然とナポリタンの評価をするお前が恐ろしい」
アンチョビ「正直私はあれをしばらく見たくもないぞ....」
アンチョビ「お前に持っていくときブン投げてやろうかと思ったくらいだ」
ペパロニ「心に傷負い過ぎッスよ....」
ペパロニ「まあ」
ペパロニ「なんてったって私は」
ペパロニ「アンツィオの
アンチョビ「はいはい早く帰ろうな~」テクテク
ペパロニ「酷い!」
アンチョビ「へー」
ペパロニ「興味なさそうッスね」
アンチョビ「いや私は昨日の今日で平然とナポリタンの評価をするお前が恐ろしい」
アンチョビ「正直私はあれをしばらく見たくもないぞ....」
アンチョビ「お前に持っていくときブン投げてやろうかと思ったくらいだ」
ペパロニ「心に傷負い過ぎッスよ....」
ペパロニ「まあ」
ペパロニ「なんてったって私は」
ペパロニ「アンツィオの
アンチョビ「はいはい早く帰ろうな~」テクテク
ペパロニ「酷い!」
166: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:48:50.77 ID:pIbKWUZQ0
カポーン
2人「あ゛ぁ~......」チャプン
ペパロニ「なんでなんスかねぇ....」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「あれだけ暑い暑い言っておきながら私ら」
ペパロニ「自分から気温より暑いお湯に使ってるんスよ」
アンチョビ「あー確かにな」
ペパロニ「でもこれがいい」
2人「あ゛ぁ~......」チャプン
ペパロニ「なんでなんスかねぇ....」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「あれだけ暑い暑い言っておきながら私ら」
ペパロニ「自分から気温より暑いお湯に使ってるんスよ」
アンチョビ「あー確かにな」
ペパロニ「でもこれがいい」
167: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:49:24.26 ID:pIbKWUZQ0
アンチョビ「まあ風呂上がりはうだるような暑さに加えて火照った体だしなおさら暑いんだけどな~....」
ペパロニ「今が気持ち良ければそれでいいんスよ~」ハー
アンチョビ「お前らしいな....だが」
アンチョビ「一理ある」ハー
ペパロニ「そういやもう一緒に風呂入るの普通になってきたッスね」
アンチョビ「もう3日目だからな」
アンチョビ「慣れた」
ペパロニ「そりゃあよかったッス~」
ペパロニ「今が気持ち良ければそれでいいんスよ~」ハー
アンチョビ「お前らしいな....だが」
アンチョビ「一理ある」ハー
ペパロニ「そういやもう一緒に風呂入るの普通になってきたッスね」
アンチョビ「もう3日目だからな」
アンチョビ「慣れた」
ペパロニ「そりゃあよかったッス~」
168: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:50:13.87 ID:pIbKWUZQ0
アンチョビ「だからといって」
アンチョビ「浴槽まで一緒に入る気はないんだが?」ギッチリ
ペパロニ「これにもじき慣れるッスよ~」ギッチリ
アンチョビ「どっちかが洗い場にいればいいだけなんだが....」
ペパロニ「こっちの方が一緒に入ってる感強くていいじゃないスかぁ」
アンチョビ「一緒に入ってる感別にいらないだろ!」
ペパロニ「でもこれがいい」
アンチョビ「なわけあるかっ!」
アンチョビ「浴槽まで一緒に入る気はないんだが?」ギッチリ
ペパロニ「これにもじき慣れるッスよ~」ギッチリ
アンチョビ「どっちかが洗い場にいればいいだけなんだが....」
ペパロニ「こっちの方が一緒に入ってる感強くていいじゃないスかぁ」
アンチョビ「一緒に入ってる感別にいらないだろ!」
ペパロニ「でもこれがいい」
アンチョビ「なわけあるかっ!」
169: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:50:40.22 ID:pIbKWUZQ0
ペパロニ「....」トントン
アンチョビ「....」ジー
ペパロニ「....」トントン
アンチョビ「....」ジー
ペパロニ「....」クルリ
ペパロニ「なんスか?」
アンチョビ「いや、お前って基本的に頼りがい皆無だけどさ」
ペパロニ「え、なんで私いきなりディスられてるんスか」
アンチョビ「そうやって料理してる時の背中だけすごく頼もしいぞ」
ペパロニ「マジッスか!」
アンチョビ「なんなら戦車道してるときよりずっと隊長っぽい」
ペパロニ「その例えは素直に喜べないような....」
アンチョビ「....」ジー
ペパロニ「....」トントン
アンチョビ「....」ジー
ペパロニ「....」クルリ
ペパロニ「なんスか?」
アンチョビ「いや、お前って基本的に頼りがい皆無だけどさ」
ペパロニ「え、なんで私いきなりディスられてるんスか」
アンチョビ「そうやって料理してる時の背中だけすごく頼もしいぞ」
ペパロニ「マジッスか!」
アンチョビ「なんなら戦車道してるときよりずっと隊長っぽい」
ペパロニ「その例えは素直に喜べないような....」
170: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:51:57.43 ID:pIbKWUZQ0
アンチョビ「普段のお前は女子高生にはとても見えない」
ペパロニ「というと?」
アンチョビ「小中学生にレベルってことだ」
ペパロニ「うちの弟たちと同レベルって言いたいんスか!?さすがに失礼ッスよ!」
アンチョビ「(むしろあいつらの方が....)」
アンチョビ「でも料理中のお前は女子高生通り越してもう主婦の貫禄がある」
ペパロニ「褒めるにしてももうちょい言葉のチョイスってもんをしてくださいよ姐さん」
アンチョビ「要約するとお腹すいた」
ペパロニ「もうすぐ出来るんで待っててください♪」ニッコリ
アンチョビ「はーい」
ペパロニ「というと?」
アンチョビ「小中学生にレベルってことだ」
ペパロニ「うちの弟たちと同レベルって言いたいんスか!?さすがに失礼ッスよ!」
アンチョビ「(むしろあいつらの方が....)」
アンチョビ「でも料理中のお前は女子高生通り越してもう主婦の貫禄がある」
ペパロニ「褒めるにしてももうちょい言葉のチョイスってもんをしてくださいよ姐さん」
アンチョビ「要約するとお腹すいた」
ペパロニ「もうすぐ出来るんで待っててください♪」ニッコリ
アンチョビ「はーい」
171: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:52:56.42 ID:pIbKWUZQ0
アンチョビ「これは....」
アンチョビ「主婦すら飛び越えてもうおばあちゃんだな....」
ペパロニ「喜んでもらえたようでなによりッス」
アンチョビ「そういやさっきスマホ鳴ってたぞ」
ペパロニ「え゛っ!?」タラリ
ペパロニ「あ、あぁー....そうッスかー」
ペパロニ「まあどうせ大した用事じゃないんで大丈夫ッスよー」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それっ」ヒョイ
ペパロニ「あぁっ!?」
ペパロニ「ダメッスよ勝手に見ちゃ!!!」
ペパロニ「か、返して下さい姐さん!」
アンチョビ「なんだ~?見られたくないものでもあるのか~?」ニヤリ
ペパロニ「いや、そ、そんなものはなにも....」
アンチョビ「主婦すら飛び越えてもうおばあちゃんだな....」
ペパロニ「喜んでもらえたようでなによりッス」
アンチョビ「そういやさっきスマホ鳴ってたぞ」
ペパロニ「え゛っ!?」タラリ
ペパロニ「あ、あぁー....そうッスかー」
ペパロニ「まあどうせ大した用事じゃないんで大丈夫ッスよー」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それっ」ヒョイ
ペパロニ「あぁっ!?」
ペパロニ「ダメッスよ勝手に見ちゃ!!!」
ペパロニ「か、返して下さい姐さん!」
アンチョビ「なんだ~?見られたくないものでもあるのか~?」ニヤリ
ペパロニ「いや、そ、そんなものはなにも....」
172: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/23(火) 22:54:24.07 ID:pIbKWUZQ0
アンチョビ「じゃあいいな、それ!」
ペパロニ「あぁ!!」
アンチョビ「ん?着信履歴?」
ペパロニ「....」メソラシー
アンチョビ「ってカルパッチョからじゃないか!」
アンチョビ「別にこんなの隠す必要も....」シュッ
ペパロニ「....」
アンチョビ「うぇっ!?」
ペパロニ「....」ハー
アンチョビ「こ、これいったい何件貯まってるんだ....」
ペパロニ「いやー、私言わずむこう出てきちゃったんでそれで結構....」
アンチョビ「お前なあ....」
ペパロニ「まあ」
ペパロニ「たぶん大丈夫ッス!」ポケー
アンチョビ「私は知らないからな....」
アンチョビ「(カルパッチョ怒ると怖いからなあ....気持ちはわかるぞ、ペパロニ....)」
ペパロニ「あぁ!!」
アンチョビ「ん?着信履歴?」
ペパロニ「....」メソラシー
アンチョビ「ってカルパッチョからじゃないか!」
アンチョビ「別にこんなの隠す必要も....」シュッ
ペパロニ「....」
アンチョビ「うぇっ!?」
ペパロニ「....」ハー
アンチョビ「こ、これいったい何件貯まってるんだ....」
ペパロニ「いやー、私言わずむこう出てきちゃったんでそれで結構....」
アンチョビ「お前なあ....」
ペパロニ「まあ」
ペパロニ「たぶん大丈夫ッス!」ポケー
アンチョビ「私は知らないからな....」
アンチョビ「(カルパッチョ怒ると怖いからなあ....気持ちはわかるぞ、ペパロニ....)」
175: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:41:42.71 ID:4E1EdjxP0
カチリ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....z」ウト
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「んん....なんだよ....」
アンチョビ「色々あって疲れたからもう寝たい....」ムニャ
ペパロニ「ひとつ聞きたいことがあるんス」
アンチョビ「....!」
アンチョビ「....それは真面目な話か?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「はい」キッパリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....z」ウト
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「んん....なんだよ....」
アンチョビ「色々あって疲れたからもう寝たい....」ムニャ
ペパロニ「ひとつ聞きたいことがあるんス」
アンチョビ「....!」
アンチョビ「....それは真面目な話か?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「はい」キッパリ
アンチョビ「....」
176: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:42:10.13 ID:4E1EdjxP0
アンチョビ「分かった、話してみろ」
ペパロニ「すみません、寝る前に」
アンチョビ「いいんだ私は」
アンチョビ「それに、このままじゃお前が眠れないだろ」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「て言ってももういい時間だ、できるだけ手短に頼む」
ペパロニ「了解ッス」
アンチョビ「それで、聞きたいことってのは?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....それは」
アンチョビ「....」
ペパロニ「すみません、寝る前に」
アンチョビ「いいんだ私は」
アンチョビ「それに、このままじゃお前が眠れないだろ」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「て言ってももういい時間だ、できるだけ手短に頼む」
ペパロニ「了解ッス」
アンチョビ「それで、聞きたいことってのは?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....それは」
アンチョビ「....」
177: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:43:12.05 ID:4E1EdjxP0
ペパロニ「姐さんなんでバイト始めたんスか?」ポケー
アンチョビ「おやすみ」ゴロン
ペパロニ「姐さん姐さ~ん!!!!」ユサユサ
アンチョビ「お前、さっき真面目な話って言ったよな!」プンスカ
ペパロニ「これ聞かなきゃ眠れないんスよぉ~」ユサユサ
ペパロニ「私の顔に濃ぉ~いクマが出来ちゃっても良いって言うんスか!」
アンチョビ「おやすみ」ゴロン
ペパロニ「姐さぁ~~~~~~んっ!!!!」
アンチョビ「眠れないのに私まで巻き込むなよ!!!」
ペパロニ「もう本当めちゃくちゃ簡単でいいんでお願いしますよぉ~」ユサユサ
アンチョビ「....」グー
ペパロニ「姐さん姐さん姐さぁんっ」ユサユサ
アンチョビ「....」ギリギリ
アンチョビ「おやすみ」ゴロン
ペパロニ「姐さん姐さ~ん!!!!」ユサユサ
アンチョビ「お前、さっき真面目な話って言ったよな!」プンスカ
ペパロニ「これ聞かなきゃ眠れないんスよぉ~」ユサユサ
ペパロニ「私の顔に濃ぉ~いクマが出来ちゃっても良いって言うんスか!」
アンチョビ「おやすみ」ゴロン
ペパロニ「姐さぁ~~~~~~んっ!!!!」
アンチョビ「眠れないのに私まで巻き込むなよ!!!」
ペパロニ「もう本当めちゃくちゃ簡単でいいんでお願いしますよぉ~」ユサユサ
アンチョビ「....」グー
ペパロニ「姐さん姐さん姐さぁんっ」ユサユサ
アンチョビ「....」ギリギリ
178: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:43:41.35 ID:4E1EdjxP0
アンチョビ「う・る・さ・い!!!!」ガバッ
ペパロニ「あっ、起きた!」パァッ
アンチョビ「無駄な押し問答続けるよりさっさと答えた方が早く寝られそうだからな....」
ペパロニ「ふむふむ、計算通りッスね」キラン
アンチョビ「はいはい」
アンチョビ「私がバイト始めた理由なんてそんなに珍しいもんでもないぞ?」
ペパロニ「というと?」
アンチョビ「小遣い欲しさと社会経験」
ペパロニ「なるほど~」
ペパロニ「それでわざわざ」
ペパロニ「あの可愛らしい~、女の子~な制服のカフェを選んだと」
アンチョビ「っ....」ギクリ
ペパロニ「あっ、起きた!」パァッ
アンチョビ「無駄な押し問答続けるよりさっさと答えた方が早く寝られそうだからな....」
ペパロニ「ふむふむ、計算通りッスね」キラン
アンチョビ「はいはい」
アンチョビ「私がバイト始めた理由なんてそんなに珍しいもんでもないぞ?」
ペパロニ「というと?」
アンチョビ「小遣い欲しさと社会経験」
ペパロニ「なるほど~」
ペパロニ「それでわざわざ」
ペパロニ「あの可愛らしい~、女の子~な制服のカフェを選んだと」
アンチョビ「っ....」ギクリ
179: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:44:37.09 ID:4E1EdjxP0
アンチョビ「昼に言っただろ」
アンチョビ「時給がそこそこ良くて、客も来ないからあの制服でも補って余りあるって」
ペパロニ「それは本心ッスかぁ?」ニヤリ
アンチョビ「あん?」
ペパロニ「姐さん本当は、あの服着てみたかっただけでしょ」ニヤリ
アンチョビ「そそそそそんなわけないだろ!!!」
ペパロニ「普段自分では買わないような服を着られて」
ペパロニ「しかも客は来ないから知り合いに見られる心配もない」
ペパロニ「案外ノリノリで着てたんじゃないんスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さ~ん?素直になりましょうよ~」ニヤニヤ
アンチョビ「....」
アンチョビ「時給がそこそこ良くて、客も来ないからあの制服でも補って余りあるって」
ペパロニ「それは本心ッスかぁ?」ニヤリ
アンチョビ「あん?」
ペパロニ「姐さん本当は、あの服着てみたかっただけでしょ」ニヤリ
アンチョビ「そそそそそんなわけないだろ!!!」
ペパロニ「普段自分では買わないような服を着られて」
ペパロニ「しかも客は来ないから知り合いに見られる心配もない」
ペパロニ「案外ノリノリで着てたんじゃないんスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さ~ん?素直になりましょうよ~」ニヤニヤ
アンチョビ「....」
180: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:45:14.80 ID:4E1EdjxP0
アンチョビ「ぐぅ」
ペパロニ「....」
アンチョビ「ぐぅ」
ペパロニ「姐さん卑怯ッスよ」
アンチョビ「ぐぅぐぅ」
ペパロニ「はぁ~~~~~」
ペパロニ「姐さんの乙女心なんてとっくにばれてるんスから別にいいじゃないスかぁ」ヤレヤレ
アンチョビ「....」
アンチョビ「ぐぅ////」
ペパロニ「狸寝入りするか頬赤らめるかどっちかにしましょうよ....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「ぐぅ」
ペパロニ「姐さん卑怯ッスよ」
アンチョビ「ぐぅぐぅ」
ペパロニ「はぁ~~~~~」
ペパロニ「姐さんの乙女心なんてとっくにばれてるんスから別にいいじゃないスかぁ」ヤレヤレ
アンチョビ「....」
アンチョビ「ぐぅ////」
ペパロニ「狸寝入りするか頬赤らめるかどっちかにしましょうよ....」
181: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 00:57:11.28 ID:4E1EdjxP0
アンチョビ「ほれ」スッ
ペパロニ「真夏の夜中にホットの紅茶ッスか?」
アンチョビ「貰いもんだ、たまにはいいだろ」
ペパロニ「へぇ~、洒落たもん送る人がいるんスね~」ゴクゴク
ペパロニ「ぷはぁ~!!!茶ッスね茶!!!」
アンチョビ「それ一杯でナポリタンたっぷり食えるらしいぞ」
ペパロニ「....マジッスか?」タラー
アンチョビ「だからなんとなく飲めなくてな....」
アンチョビ「こういう時でもないと減らないんだ....」
ペパロニ「随分気前の良い人なんスねえ....」
アンチョビ「気前がいいというか....んー....」ズズズ
アンチョビ「ん、やっぱりあいつのとこで淹れたやつの方が美味いな」
ペパロニ「?」
ペパロニ「真夏の夜中にホットの紅茶ッスか?」
アンチョビ「貰いもんだ、たまにはいいだろ」
ペパロニ「へぇ~、洒落たもん送る人がいるんスね~」ゴクゴク
ペパロニ「ぷはぁ~!!!茶ッスね茶!!!」
アンチョビ「それ一杯でナポリタンたっぷり食えるらしいぞ」
ペパロニ「....マジッスか?」タラー
アンチョビ「だからなんとなく飲めなくてな....」
アンチョビ「こういう時でもないと減らないんだ....」
ペパロニ「随分気前の良い人なんスねえ....」
アンチョビ「気前がいいというか....んー....」ズズズ
アンチョビ「ん、やっぱりあいつのとこで淹れたやつの方が美味いな」
ペパロニ「?」
182: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 01:00:08.18 ID:4E1EdjxP0
ペパロニ「てかなんでいきなり夜のお茶会ッスか?」
アンチョビ「お前のせいで寝る気分じゃなくなったんだよ!」
ペパロニ「ってことは?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「なんでこんなことばかりお前の頭は回るんだよ....」ズズズ
ペパロニ「私も成長したってことッスよ!」
アンチョビ「30×30」
ペパロニ「2桁の掛け算はズルいッスよぉ~」
アンチョビ「安心した」
アンチョビ「お前のせいで寝る気分じゃなくなったんだよ!」
ペパロニ「ってことは?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「なんでこんなことばかりお前の頭は回るんだよ....」ズズズ
ペパロニ「私も成長したってことッスよ!」
アンチョビ「30×30」
ペパロニ「2桁の掛け算はズルいッスよぉ~」
アンチョビ「安心した」
183: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/25(木) 01:04:50.50 ID:4E1EdjxP0
ペパロニ「....」ズズズ
ペパロニ「はぁ~」
アンチョビ「....」
アンチョビ「たまにはこういうのも悪くないだろ?」ニィ
ペパロニ「そッスね~」
ペパロニ「夜の静かな感じと意外にあうッス」
アンチョビ「お前にしては珍しく詩的で素敵なこと言うじゃないか」
ペパロニ「はは、深夜テンションってやつッスよ」
アンチョビ「ああ、そうかもな」
ペパロニ「まあ....」
ペパロニ「お高い紅茶に興奮して眠りからはなおさら遠ざかった気がしないでもないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そろそろ布団に戻るか」
このあとめちゃくちゃ眼が冴えた
ペパロニ「はぁ~」
アンチョビ「....」
アンチョビ「たまにはこういうのも悪くないだろ?」ニィ
ペパロニ「そッスね~」
ペパロニ「夜の静かな感じと意外にあうッス」
アンチョビ「お前にしては珍しく詩的で素敵なこと言うじゃないか」
ペパロニ「はは、深夜テンションってやつッスよ」
アンチョビ「ああ、そうかもな」
ペパロニ「まあ....」
ペパロニ「お高い紅茶に興奮して眠りからはなおさら遠ざかった気がしないでもないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そろそろ布団に戻るか」
このあとめちゃくちゃ眼が冴えた
186: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/28(日) 23:36:32.70 ID:03XTttEa0
アンチョビ「....」ガサゴソ
ペパロニ「zzz....」スピー
アンチョビ「....」
ペパロニ「zzz....」
ペパロニ「むにゃ....」パチリ
アンチョビ「お」
ペパロニ「んっ....」ノビ
ペパロニ「姐さんおはようございまッス」
アンチョビ「おはよう」
アンチョビ「しかしお前、人んちだってのに毎日よく寝てるな~」
アンチョビ「少しは遠慮とかないのか」
ペパロニ「3日も住めばもうほとんど私んちみたいなもんスよ~」
アンチョビ「いや1日目から既に熟睡してただろ」
ペパロニ「zzz....」スピー
アンチョビ「....」
ペパロニ「zzz....」
ペパロニ「むにゃ....」パチリ
アンチョビ「お」
ペパロニ「んっ....」ノビ
ペパロニ「姐さんおはようございまッス」
アンチョビ「おはよう」
アンチョビ「しかしお前、人んちだってのに毎日よく寝てるな~」
アンチョビ「少しは遠慮とかないのか」
ペパロニ「3日も住めばもうほとんど私んちみたいなもんスよ~」
アンチョビ「いや1日目から既に熟睡してただろ」
187: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/28(日) 23:37:25.90 ID:03XTttEa0
ペパロニ「私だって誰の家でもこんなってわけじゃないッス」
アンチョビ「まったくもって信用できん」
ペパロニ「なんて言えばいいんスかね~」
ペパロニ「この部屋は間違いなく自分の部屋ではないんスけど」
ペパロニ「姐さんがいるともう自分の部屋以上に安心できるっていうか~」
アンチョビ「そ、そうか....////」
ペパロニ「そうッス!」ペカー
アンチョビ「まったくもって信用できん」
ペパロニ「なんて言えばいいんスかね~」
ペパロニ「この部屋は間違いなく自分の部屋ではないんスけど」
ペパロニ「姐さんがいるともう自分の部屋以上に安心できるっていうか~」
アンチョビ「そ、そうか....////」
ペパロニ「そうッス!」ペカー
188: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/28(日) 23:37:52.52 ID:03XTttEa0
ペパロニ「てか姐さんこんな朝早くから着替えてどうしたんスか?」
アンチョビ「私が毎日昼まで寝間着で過ごしてるような言い方はやめろ」
ペパロニ「実際私が来てからは2/3そうだったし....」
アンチョビ「たったまたまだっ!」
アンチョビ「それで質問の答えだが....」
アンチョビ「この格好みてわからないか?」
ペパロニ「ジャージッスよね?」
ペパロニ「着替えたって言っても寝間着と大して変わらなくないッスか?」
アンチョビ「服装なんてどうでも良いんだよ!」
アンチョビ「動きやすければ、な」ニヤ
ペパロニ「?」
アンチョビ「私が毎日昼まで寝間着で過ごしてるような言い方はやめろ」
ペパロニ「実際私が来てからは2/3そうだったし....」
アンチョビ「たったまたまだっ!」
アンチョビ「それで質問の答えだが....」
アンチョビ「この格好みてわからないか?」
ペパロニ「ジャージッスよね?」
ペパロニ「着替えたって言っても寝間着と大して変わらなくないッスか?」
アンチョビ「服装なんてどうでも良いんだよ!」
アンチョビ「動きやすければ、な」ニヤ
ペパロニ「?」
189: ◆bL5b7ovQmQ 2017/05/28(日) 23:38:27.20 ID:03XTttEa0
アンチョビ「私は今から大学に行って」
アンチョビ「戦車に乗ってくる」ニヤリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ヌギヌギ
アンチョビ「何でいきなり脱ぐんだ」
ペパロニ「へ?」
ペパロニ「そりゃ着いて行くからに決まってるじゃないスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それじゃ私は」ガシッ
ペパロニ「もうちょっとで終わるんで」ニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「お前なあ、何の予定もなしに高校生が参加出来るわけ
ペパロニ「さ、行きましょ!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「戦車に乗ってくる」ニヤリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ヌギヌギ
アンチョビ「何でいきなり脱ぐんだ」
ペパロニ「へ?」
ペパロニ「そりゃ着いて行くからに決まってるじゃないスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それじゃ私は」ガシッ
ペパロニ「もうちょっとで終わるんで」ニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「お前なあ、何の予定もなしに高校生が参加出来るわけ
ペパロニ「さ、行きましょ!」
アンチョビ「....」
193: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/13(火) 01:55:07.90 ID:pvkxSkqs0
~大学~
ペパロニ「はぁ~......」
ペパロニ「やっぱ大きいッスね~......」
アンチョビ「(結局連れてきてしまった....)」
アンチョビ「(まあでもさすがにこいつも初めての場所でハメ外したりは....)」チラ
アンチョビ「っていない!?」
ペパロニ「なーにしてんスか姐さん、早く行きましょうよ~」
アンチョビ「お前....迷子になっても知らないぞ!」
ペパロニ「たとえ迷子になっても、野生の勘で戦車までたどり着いてみせるッス!」
アンチョビ「お前の場合ないとも言い切れないのが厄介だ....」
ペパロニ「お褒めにあずかり光栄ッス!」
アンチョビ「半分皮肉だ」
ペパロニ「?」キョトン
ペパロニ「はぁ~......」
ペパロニ「やっぱ大きいッスね~......」
アンチョビ「(結局連れてきてしまった....)」
アンチョビ「(まあでもさすがにこいつも初めての場所でハメ外したりは....)」チラ
アンチョビ「っていない!?」
ペパロニ「なーにしてんスか姐さん、早く行きましょうよ~」
アンチョビ「お前....迷子になっても知らないぞ!」
ペパロニ「たとえ迷子になっても、野生の勘で戦車までたどり着いてみせるッス!」
アンチョビ「お前の場合ないとも言い切れないのが厄介だ....」
ペパロニ「お褒めにあずかり光栄ッス!」
アンチョビ「半分皮肉だ」
ペパロニ「?」キョトン
194: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/13(火) 01:55:40.82 ID:pvkxSkqs0
~練習場~
アンチョビ「いいか、くれぐれも勝手なことするんじゃないぞ!」
ペパロニ「了解ッス!」
アンチョビ「一応言っとくが、ここじゃ私は最下級生なんだ」
アンチョビ「変に目立ったりしたらあと3年半やりづらくなるかもしれない」
ペパロニ「任せて欲しいッス!」
アンチョビ「(心配だ....)」
アンチョビ「本当、頼むぞ....」
ペパロニ「姐さん」ニコ
ペパロニ「私が姐さんの信頼を裏切ったことがありました?」ニッコリ
アンチョビ「足の指まで入れてもまだ足りないくらいなんだが?」ニッコリ
ペパロニ「さ、行きましょ~!」タッ
アンチョビ「あっおい!ちょっと待て!」
アンチョビ「いいか、くれぐれも勝手なことするんじゃないぞ!」
ペパロニ「了解ッス!」
アンチョビ「一応言っとくが、ここじゃ私は最下級生なんだ」
アンチョビ「変に目立ったりしたらあと3年半やりづらくなるかもしれない」
ペパロニ「任せて欲しいッス!」
アンチョビ「(心配だ....)」
アンチョビ「本当、頼むぞ....」
ペパロニ「姐さん」ニコ
ペパロニ「私が姐さんの信頼を裏切ったことがありました?」ニッコリ
アンチョビ「足の指まで入れてもまだ足りないくらいなんだが?」ニッコリ
ペパロニ「さ、行きましょ~!」タッ
アンチョビ「あっおい!ちょっと待て!」
195: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/13(火) 01:57:25.38 ID:pvkxSkqs0
アンチョビ「お疲れさまです!」
同級生A「お疲れ~」
同級生B「お疲れさま~、ん?」
先輩A「千代美、その子は?」
アンチョビ「あ、こいつは私の後輩の
ペパロニ「こんにちは!今姐さんと一緒に住んでるペパロニッス!」
先輩B「『姐さん』....?」
同級生C「『同棲』....?」
先輩C「彼女同伴....?」
同級生D「大胆っ....////」
ザワ ザワ ザワ ザワ
アンチョビ「」
ペパロニ「?」
同級生A「お疲れ~」
同級生B「お疲れさま~、ん?」
先輩A「千代美、その子は?」
アンチョビ「あ、こいつは私の後輩の
ペパロニ「こんにちは!今姐さんと一緒に住んでるペパロニッス!」
先輩B「『姐さん』....?」
同級生C「『同棲』....?」
先輩C「彼女同伴....?」
同級生D「大胆っ....////」
ザワ ザワ ザワ ザワ
アンチョビ「」
ペパロニ「?」
198: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/20(火) 01:13:17.97 ID:xXV6Lp3p0
アンチョビ「」
ペパロニ「....ぇさん!」
アンチョビ「」
ペパロニ「姐さん!!」ユサユサ
アンチョビ「ハッ!?」
ペパロニ「何ボーっとしてるんスか」
アンチョビ「なんだ夢かぁ~、あんまりリアルだから恥ずか死するところだったぞ」
ペパロニ「は?何言ってんスか?」
同級生A「そうだよ『姐さん』?」ニヤ
アンチョビ「」ブクブク
ペパロニ「....ぇさん!」
アンチョビ「」
ペパロニ「姐さん!!」ユサユサ
アンチョビ「ハッ!?」
ペパロニ「何ボーっとしてるんスか」
アンチョビ「なんだ夢かぁ~、あんまりリアルだから恥ずか死するところだったぞ」
ペパロニ「は?何言ってんスか?」
同級生A「そうだよ『姐さん』?」ニヤ
アンチョビ「」ブクブク
199: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/20(火) 01:13:52.46 ID:xXV6Lp3p0
同級生B「ペパロニちゃ~んまた遊びに来てね~」フリフリ
ペパロニ「もちろんッス~!そん時は特製ナポリタン御馳走するッスよ~!」ピョコピョコ
先輩A「来年後輩として君に会うのを楽しみにしてるよ」ニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....いやぁ~、それはまだわかんないッスね~」
先輩B「どうして?」
ペパロニ「私バカなんで!」
同級生C「確かに!」
ペパロニ「ちょ、同意早すぎッス~」
同級生A「あははっ」ケラケラ
アンチョビ「(こいつ馴染みすぎだろ)」
ペパロニ「もちろんッス~!そん時は特製ナポリタン御馳走するッスよ~!」ピョコピョコ
先輩A「来年後輩として君に会うのを楽しみにしてるよ」ニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....いやぁ~、それはまだわかんないッスね~」
先輩B「どうして?」
ペパロニ「私バカなんで!」
同級生C「確かに!」
ペパロニ「ちょ、同意早すぎッス~」
同級生A「あははっ」ケラケラ
アンチョビ「(こいつ馴染みすぎだろ)」
200: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/20(火) 01:15:58.22 ID:xXV6Lp3p0
先輩A「千代美」クイクイ
アンチョビ「なんです?」
先輩A「いい後輩じゃん」ニコ
アンチョビ「そうですかね~?」
先輩A「素直じゃないな~、お前後輩可愛いオーラダダ漏れだったぞ」ニヤリ
アンチョビ「そっ、そんなことないですよ////!」
先輩A「頑張れ、アンチョビ姐さんっ」ニヤニヤ
アンチョビ「せんぱいぃ~....」
ペパロニ「姐さんそろそろ帰りましょ~、そろそろスーパーの特売ッスよ~」
アンチョビ「あっ!そうだった!」
アンチョビ「すみません、お先に」ペコリ
ペパロニ「ありがとうございました」ペコリ
ペパロニ「よっしゃ飛ばしましょ!」ダッ
アンチョビ「飛ばすってただ走るだけだろ....」
ペパロニ「そうッスけど?」
アンチョビ「練習丸丸参加したのに相変わらず元気だな~....」
ペパロニ「取柄ッスから!」ペカー
アンチョビ「なんです?」
先輩A「いい後輩じゃん」ニコ
アンチョビ「そうですかね~?」
先輩A「素直じゃないな~、お前後輩可愛いオーラダダ漏れだったぞ」ニヤリ
アンチョビ「そっ、そんなことないですよ////!」
先輩A「頑張れ、アンチョビ姐さんっ」ニヤニヤ
アンチョビ「せんぱいぃ~....」
ペパロニ「姐さんそろそろ帰りましょ~、そろそろスーパーの特売ッスよ~」
アンチョビ「あっ!そうだった!」
アンチョビ「すみません、お先に」ペコリ
ペパロニ「ありがとうございました」ペコリ
ペパロニ「よっしゃ飛ばしましょ!」ダッ
アンチョビ「飛ばすってただ走るだけだろ....」
ペパロニ「そうッスけど?」
アンチョビ「練習丸丸参加したのに相変わらず元気だな~....」
ペパロニ「取柄ッスから!」ペカー
201: ◆bL5b7ovQmQ 2017/06/20(火) 01:17:48.18 ID:xXV6Lp3p0
一同「....」
先輩A「....」
先輩A「あいつらどう思う?」
一同「....」
一同「「「「「「夫婦」」」」」」
先輩A「だよなぁ」
同級生B「それも熟年の」
先輩A「ほんとだよ」
先輩A「....」
先輩A「あいつらどう思う?」
一同「....」
一同「「「「「「夫婦」」」」」」
先輩A「だよなぁ」
同級生B「それも熟年の」
先輩A「ほんとだよ」
205: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:32:13.85 ID:MjCJVpQ20
アンチョビ「おっも....」
ペパロニ「そうッスか?」
アンチョビ「そうだよ....」
アンチョビ「大体練習終わりだってのに買い込みすぎなんだ!」
ペパロニ「いやー姐さん疲れたっていってたんで今日はうまいもの作ろうと思って!」
アンチョビ「(そのために余計疲れたら本末転倒のような....)」
ペパロニ「へへっ」ニカー
アンチョビ「(....まあいいか)」フフッ
アンチョビ「早く帰ろう」ニコ
ペパロニ「はーい!」
ペパロニ「あ、持ちましょうか?」
アンチョビ「んー、じゃあ頼む」
ペパロニ「お安い御用ッス!」グイ
アンチョビ「....」ボー
ペパロニ「そうッスか?」
アンチョビ「そうだよ....」
アンチョビ「大体練習終わりだってのに買い込みすぎなんだ!」
ペパロニ「いやー姐さん疲れたっていってたんで今日はうまいもの作ろうと思って!」
アンチョビ「(そのために余計疲れたら本末転倒のような....)」
ペパロニ「へへっ」ニカー
アンチョビ「(....まあいいか)」フフッ
アンチョビ「早く帰ろう」ニコ
ペパロニ「はーい!」
ペパロニ「あ、持ちましょうか?」
アンチョビ「んー、じゃあ頼む」
ペパロニ「お安い御用ッス!」グイ
アンチョビ「....」ボー
206: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:32:40.75 ID:MjCJVpQ20
アンチョビ「元気だなー....」
ペパロニ「まだ若いんスよ私!」
アンチョビ「1年しか変わらないだろ!」
ペパロニ「だって~姐さんがあんまり疲れた疲れた言うから~」
ペパロニ「実は歳誤魔化してるんじゃないッスかぁ~?」ニタニタ
アンチョビ「んだと~!?ほら!学生証見ろ!!!保険証もあるぞ!!!!」
ペパロニ「ッハハハハ!わかってるッスよぉ~」
ペパロニ「もー姐さん、遊んでないで早く帰りましょうよ~」
アンチョビ「誰のためにこれ出してやったと....」
ペパロニ「まだ若いんスよ私!」
アンチョビ「1年しか変わらないだろ!」
ペパロニ「だって~姐さんがあんまり疲れた疲れた言うから~」
ペパロニ「実は歳誤魔化してるんじゃないッスかぁ~?」ニタニタ
アンチョビ「んだと~!?ほら!学生証見ろ!!!保険証もあるぞ!!!!」
ペパロニ「ッハハハハ!わかってるッスよぉ~」
ペパロニ「もー姐さん、遊んでないで早く帰りましょうよ~」
アンチョビ「誰のためにこれ出してやったと....」
207: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:33:08.47 ID:MjCJVpQ20
ガチャリ
アンチョビ「あっつぅ....」
ペパロニ「姐さん!」
アンチョビ「なんだよ、玄関で止まるな、早くエアコンいれさせてくれ」
ペパロニ「お風呂にする?ご飯にする?」
ペパロニ「それとも....」
アンチョビ「どっちでもいいからどいてくれ....」
ペパロニ「じゃあわ・た
アンチョビ「あー風呂風呂!!!!!風呂がいい!!!」
ペパロニ「はーい洗っときまーす」
アンチョビ「風呂にしろご飯にしろどうせ今から準備だろ....」
アンチョビ「あっつぅ....」
ペパロニ「姐さん!」
アンチョビ「なんだよ、玄関で止まるな、早くエアコンいれさせてくれ」
ペパロニ「お風呂にする?ご飯にする?」
ペパロニ「それとも....」
アンチョビ「どっちでもいいからどいてくれ....」
ペパロニ「じゃあわ・た
アンチョビ「あー風呂風呂!!!!!風呂がいい!!!」
ペパロニ「はーい洗っときまーす」
アンチョビ「風呂にしろご飯にしろどうせ今から準備だろ....」
208: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:33:38.84 ID:MjCJVpQ20
カポーン
アンチョビ「っだぁ~~~~~~....」ノビー
ペパロニ「ほら、そのおっさんみたいな声、やっぱ歳誤魔化してるんじゃないッスか?」
アンチョビ「そんなに言うならお前も入ってみろ」
ペパロニ「はぁ....私は姐さんと違って華の女子高生なんでかわいぶやぁ~~~~~~~~~~!!!」
アンチョビ「アハハハハハハハハハハッ!!!!!」バシャバシャ
アンチョブ「ぶやぁ~~~~て!!!ぶやぁ~~~~てなんだよっ!!!!」バシャバシャ
ペパロニ「久しぶりに体動かしたあとの風呂はやっぱ気持ちいいッスね~....」
アンチョビ「ぶやぁ~~~~は卑怯だろっ....くっふ....」バシャバシャ
ペパロニ「姐さんが楽しそうで何よりっす~....」
アンチョビ「くふふうぇっほ!」ズッ
ペパロニ「どうしたんスか?」
アンチョビ「笑い過ぎて鼻にお湯入った....痛い....」ズピー
ペパロニ「リアクション芸のために女捨て過ぎッスよ....」
アンチョビ「けほけほ....」
アンチョビ「っだぁ~~~~~~....」ノビー
ペパロニ「ほら、そのおっさんみたいな声、やっぱ歳誤魔化してるんじゃないッスか?」
アンチョビ「そんなに言うならお前も入ってみろ」
ペパロニ「はぁ....私は姐さんと違って華の女子高生なんでかわいぶやぁ~~~~~~~~~~!!!」
アンチョビ「アハハハハハハハハハハッ!!!!!」バシャバシャ
アンチョブ「ぶやぁ~~~~て!!!ぶやぁ~~~~てなんだよっ!!!!」バシャバシャ
ペパロニ「久しぶりに体動かしたあとの風呂はやっぱ気持ちいいッスね~....」
アンチョビ「ぶやぁ~~~~は卑怯だろっ....くっふ....」バシャバシャ
ペパロニ「姐さんが楽しそうで何よりっす~....」
アンチョビ「くふふうぇっほ!」ズッ
ペパロニ「どうしたんスか?」
アンチョビ「笑い過ぎて鼻にお湯入った....痛い....」ズピー
ペパロニ「リアクション芸のために女捨て過ぎッスよ....」
アンチョビ「けほけほ....」
209: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:34:09.19 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「風呂に入ってるとたまに思うんスけど」
アンチョビ「?」
ペパロニ「風呂って疲れをとるために入るって言うじゃないスか」
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「真夏の暑い日にわざわざ暑いお湯入って汗だくになるって」
ペパロニ「本当に疲れとれるんスかね?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「わからん!」ペカー
ペパロニ「姐さん私と暮らしたせいでキャラうつってきてません?」
アンチョビ「もー疲れて頭回んないだよー」
ペパロニ「はぁ....」
アンチョビ「?」
ペパロニ「風呂って疲れをとるために入るって言うじゃないスか」
アンチョビ「そうだな」
ペパロニ「真夏の暑い日にわざわざ暑いお湯入って汗だくになるって」
ペパロニ「本当に疲れとれるんスかね?」
アンチョビ「うーん....」
アンチョビ「わからん!」ペカー
ペパロニ「姐さん私と暮らしたせいでキャラうつってきてません?」
アンチョビ「もー疲れて頭回んないだよー」
ペパロニ「はぁ....」
210: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:34:56.91 ID:MjCJVpQ20
アンチョビ「しかしペパロニのくせに無駄なこと考えてるな、のぼせるぞ」
ペパロニ「普段は人のことバカにするくせに....」
アンチョビ「ま、気持ちいいからいいんだよ~....」チャプ
ペパロニ「それもそうッスね~....」チャプ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「ぶやぁ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
アンチョビ「ぶふっ!!!!」ゴボゴボ
ペパロニ「あはははっ!」バシャバシャ
ペパロニ「普段は人のことバカにするくせに....」
アンチョビ「ま、気持ちいいからいいんだよ~....」チャプ
ペパロニ「それもそうッスね~....」チャプ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「ぶやぁ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
アンチョビ「ぶふっ!!!!」ゴボゴボ
ペパロニ「あはははっ!」バシャバシャ
211: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:35:39.07 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「はーいちーんしてくださーい」
アンチョビ「自分でできるわ!」パシッ
ペパロニ「せっかく介護してあげようと思ったのに~」
アンチョビ「....」チーン
アンチョビ「まだなんかお湯残ってる感じがする....」
ペパロニ「はーいちーんしてくださーい」
アンチョビ「んなこといいから飯!」
ペパロニ「亭主関白ッスねぇ....」
アンチョビ「泊めてやってるんだからむしろ感謝してもらいたいくらいだ!」
ペパロニ「とかいって~、本当は満更でもないんじゃないッスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「ふん!」
アンチョビ「自分でできるわ!」パシッ
ペパロニ「せっかく介護してあげようと思ったのに~」
アンチョビ「....」チーン
アンチョビ「まだなんかお湯残ってる感じがする....」
ペパロニ「はーいちーんしてくださーい」
アンチョビ「んなこといいから飯!」
ペパロニ「亭主関白ッスねぇ....」
アンチョビ「泊めてやってるんだからむしろ感謝してもらいたいくらいだ!」
ペパロニ「とかいって~、本当は満更でもないんじゃないッスかぁ~?」ニヤニヤ
アンチョビ「ふん!」
212: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:36:05.95 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「フリフリの服着たい願望といい素直じゃないッスね~」ニヤニヤ
アンチョビ「口じゃなくて手を動かせ手を!」
ペパロニ「あ~い」
ペパロニ「あ、姐さんこれやっといてくれます?」
アンチョビ「りょうか~い」
ペパロニ「(やっぱり満更でもなさそう)」
ペパロニ「(っていったら手止めちゃいそうだし黙っとこ)」ニヤリ
アンチョビ「?」
アンチョビ「口じゃなくて手を動かせ手を!」
ペパロニ「あ~い」
ペパロニ「あ、姐さんこれやっといてくれます?」
アンチョビ「りょうか~い」
ペパロニ「(やっぱり満更でもなさそう)」
ペパロニ「(っていったら手止めちゃいそうだし黙っとこ)」ニヤリ
アンチョビ「?」
213: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:36:40.61 ID:MjCJVpQ20
アンチョビ「はぁ~お前がいるとだめだ~」
ペパロニ「なんでです?」
アンチョビ「料理が美味すぎて太る」
ペパロニ「姐さん細いしちょうどいいくらいッスよ」
アンチョビ「当たり障りのないこといいやがって....」
ペパロニ「本心ッスよ本心」
アンチョビ「お前はお前で全然太らないしなー」
ペパロニ「なんでなんスかね?」
アンチョビ「無駄に動き回ってるからじゃないか?」
ペパロニ「なるほど~」
ペパロニ「....」
ペパロニ「馬鹿にしてます?」
アンチョビ「うん」
ペパロニ「も~!」
アンチョビ「単純な皮肉にタイムラグがあるってどういうことだよ....」
ペパロニ「なんでです?」
アンチョビ「料理が美味すぎて太る」
ペパロニ「姐さん細いしちょうどいいくらいッスよ」
アンチョビ「当たり障りのないこといいやがって....」
ペパロニ「本心ッスよ本心」
アンチョビ「お前はお前で全然太らないしなー」
ペパロニ「なんでなんスかね?」
アンチョビ「無駄に動き回ってるからじゃないか?」
ペパロニ「なるほど~」
ペパロニ「....」
ペパロニ「馬鹿にしてます?」
アンチョビ「うん」
ペパロニ「も~!」
アンチョビ「単純な皮肉にタイムラグがあるってどういうことだよ....」
214: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:37:08.87 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「何度にします?」
アンチョビ「ん~26」
ペパロニ「了解ッス」ピッ
ペパロニ「はぁ~....」ゴロン
アンチョビ「はぁ~....」ゴロン
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「うちの戦車道はどうだった?」
ペパロニ「そうッスね....」
ペパロニ「すっっっげー楽しかったッス!!!!」
アンチョビ「そうか!!!そりゃ連れていった甲斐があった!!!」
ペパロニ「本当ありがとうございました!」
アンチョビ「おう!」
ペパロニ「....」
アンチョビ「ん~26」
ペパロニ「了解ッス」ピッ
ペパロニ「はぁ~....」ゴロン
アンチョビ「はぁ~....」ゴロン
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「うちの戦車道はどうだった?」
ペパロニ「そうッスね....」
ペパロニ「すっっっげー楽しかったッス!!!!」
アンチョビ「そうか!!!そりゃ連れていった甲斐があった!!!」
ペパロニ「本当ありがとうございました!」
アンチョビ「おう!」
ペパロニ「....」
215: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:37:46.77 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「....あと」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なんだ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....その」
ペパロニ「....」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「楽しかったってのは、面白くて優しい先輩方と一緒に出来たってのがあるんス」
アンチョビ「ん?まあそうだろうな」
ペパロニ「....」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なんだ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....その」
ペパロニ「....」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「楽しかったってのは、面白くて優しい先輩方と一緒に出来たってのがあるんス」
アンチョビ「ん?まあそうだろうな」
ペパロニ「....」
216: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:38:39.42 ID:MjCJVpQ20
ペパロニ「....あるんスけど」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....姐さんと」
ペパロニ「姐さんと久しぶりに戦車に乗れたのが」
ペパロニ「一番楽しかったッス」ニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうか」ニコ
ペパロニ「はい....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「なんかすっごい恥ずかしいッス....////」
アンチョビ「私も....////」
アンチョビ「お。お前、寝る直前になんちゅーこと言うんだよ....////」
ペパロニ「だ、だって~....本当にそう思ったんスもん....////」
アンチョビ「....」
アンチョビ「?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....姐さんと」
ペパロニ「姐さんと久しぶりに戦車に乗れたのが」
ペパロニ「一番楽しかったッス」ニコ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そうか」ニコ
ペパロニ「はい....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「なんかすっごい恥ずかしいッス....////」
アンチョビ「私も....////」
アンチョビ「お。お前、寝る直前になんちゅーこと言うんだよ....////」
ペパロニ「だ、だって~....本当にそう思ったんスもん....////」
アンチョビ「....」
217: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/10(月) 00:39:21.84 ID:MjCJVpQ20
アンチョビ「お前は馬鹿正直だからな~」フフッ
ペパロニ「それもバカにしてるんスかぁ?」
アンチョビ「....褒めてるんだよ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「そりゃあ、どうもッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「寝るか」
ペパロニ「そうッスね」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
2人「(寝れない)」
ペパロニ「それもバカにしてるんスかぁ?」
アンチョビ「....褒めてるんだよ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「そりゃあ、どうもッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「寝るか」
ペパロニ「そうッスね」
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
2人「(寝れない)」
221: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:18:17.78 ID:kfp60swH0
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「zz....!」パチリ
アンチョビ「....」チラ
ペパロニ「んがぁ....」シロメ
アンチョビ「ぶっ....!」
ペパロニ「zzz....」シロメ
アンチョビ「ひっどい寝顔だなこいつ....」
アンチョビ「でもまあ今日は起きないみたいだし1人で行くか」
アンチョビ「さすがに2日連続で連れてって練習に支障が出てもいけないしな」
ガサゴソ
アンチョビ「....よし」ガチャ
アンチョビ「いってきまーす(小声)」
ガチャリ
アンチョビ「zz....!」パチリ
アンチョビ「....」チラ
ペパロニ「んがぁ....」シロメ
アンチョビ「ぶっ....!」
ペパロニ「zzz....」シロメ
アンチョビ「ひっどい寝顔だなこいつ....」
アンチョビ「でもまあ今日は起きないみたいだし1人で行くか」
アンチョビ「さすがに2日連続で連れてって練習に支障が出てもいけないしな」
ガサゴソ
アンチョビ「....よし」ガチャ
アンチョビ「いってきまーす(小声)」
ガチャリ
222: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:18:52.78 ID:kfp60swH0
ペパロニ「んがー....」シロメ
ペパロニ「んがっ....?」グルン
ペパロニ「....」パチパチ
ペパロニ「姐さんいない....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「今日は朝から練習かー....」
ペパロニ「んー....」
ペパロニ「することもないし布団の中で待っとこーかな....」
ペパロニ「....」ゴロゴロ
ペパロニ「....んご」スヤリ
ペパロニ「んがっ....?」グルン
ペパロニ「....」パチパチ
ペパロニ「姐さんいない....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「今日は朝から練習かー....」
ペパロニ「んー....」
ペパロニ「することもないし布団の中で待っとこーかな....」
ペパロニ「....」ゴロゴロ
ペパロニ「....んご」スヤリ
223: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:19:42.79 ID:kfp60swH0
ガチャリ
アンチョビ「ただいまー」
シーン
アンチョビ「?」
アンチョビ「ペパロニー?」
シーン
アンチョビ「(どっか行ってるのか?)」キョロキョロ
モニョ
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「....」メクリ
ペパロニ「zzz....」シロメ
アンチョビ「ぶふっ!!!!」
アンチョビ「くふっふっふっ....朝と同じ顔っ....!」
アンチョビ「ただいまー」
シーン
アンチョビ「?」
アンチョビ「ペパロニー?」
シーン
アンチョビ「(どっか行ってるのか?)」キョロキョロ
モニョ
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「....」メクリ
ペパロニ「zzz....」シロメ
アンチョビ「ぶふっ!!!!」
アンチョビ「くふっふっふっ....朝と同じ顔っ....!」
224: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:20:27.42 ID:kfp60swH0
アンチョビ「ってそうじゃなくて!!!」バシバシ
アンチョビ「お前いつまで寝てるんだ!」バシバシ
ペパロニ「んん....あと5分....」ムニャ
アンチョビ「あと5分したら2時だ!!!」
ペパロニ「ちょうどいいじゃないッスかぁ~....」
アンチョビ「平日の昼間っからこいつは....」
ペパロニ「おはようございます姐さん」ペコリ
アンチョビ「世間はもうこんにちはだ」
ペパロニ「こんにちは姐さん」ペコリ
アンチョビ「はいこんにちは」ペコリ
アンチョビ「....」
アンチョビ「お前いつまで寝てるんだ!」バシバシ
ペパロニ「んん....あと5分....」ムニャ
アンチョビ「あと5分したら2時だ!!!」
ペパロニ「ちょうどいいじゃないッスかぁ~....」
アンチョビ「平日の昼間っからこいつは....」
ペパロニ「おはようございます姐さん」ペコリ
アンチョビ「世間はもうこんにちはだ」
ペパロニ「こんにちは姐さん」ペコリ
アンチョビ「はいこんにちは」ペコリ
アンチョビ「....」
225: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:21:13.13 ID:kfp60swH0
ペパロニ「まー夏休みですしいいじゃないッスか~」
アンチョビ「こんな生活続けてたら新学期始まった時辛くなるぞ?」
ペパロニ「んー確かに....」
アンチョビ「それが嫌ならもう少し規則正しい生活をだな....」
ペパロニ「そんなことしてもどうせ起きられないッス!」
アンチョビ「確かに」
ペパロニ「毎朝モーニングコールでもしてくださいよ~」
アンチョビ「いっとくが私は大学生だからな」
アンチョビ「こんなこと言っててなんだがお前より普段はお前より起きる時間が遅い!」
アンチョビ「だから無理だ!!!」ドヤ
ペパロニ「かぁ~いい御身分ッスねぇ~大学生は!!!」
アンチョビ「悔しかったらお前もなってみろ!!!」アッハッハ!
ペパロニ「....」
アンチョビ「こんな生活続けてたら新学期始まった時辛くなるぞ?」
ペパロニ「んー確かに....」
アンチョビ「それが嫌ならもう少し規則正しい生活をだな....」
ペパロニ「そんなことしてもどうせ起きられないッス!」
アンチョビ「確かに」
ペパロニ「毎朝モーニングコールでもしてくださいよ~」
アンチョビ「いっとくが私は大学生だからな」
アンチョビ「こんなこと言っててなんだがお前より普段はお前より起きる時間が遅い!」
アンチョビ「だから無理だ!!!」ドヤ
ペパロニ「かぁ~いい御身分ッスねぇ~大学生は!!!」
アンチョビ「悔しかったらお前もなってみろ!!!」アッハッハ!
ペパロニ「....」
226: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:21:59.60 ID:kfp60swH0
ペパロニ「....も」
ペパロニ「も~姐さん!絶対無理って分かってて言ってるッスね!?」
アンチョビ「イヤーワタシオマエナラデキルオモテルヨー」
ペパロニ「突然日本語忘れないでくださいよ~」
アンチョビ「ふふっ、まあ私がいない時でももうちょっと早起きしような」
ペパロニ「その心は?」
アンチョビ「帰ってきたらすぐ昼飯食べたい」
ペパロニ「姐さんこそ私が帰った後自炊生活に頭抱えてそうッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「今が楽しけりゃそれでいいんだよ!!!」バーン!
ペパロニ「なるほど!!!」ドーン!
グー!
ペパロニ「あ、今作るッス」
アンチョビ「お、おう....////」
ペパロニ「も~姐さん!絶対無理って分かってて言ってるッスね!?」
アンチョビ「イヤーワタシオマエナラデキルオモテルヨー」
ペパロニ「突然日本語忘れないでくださいよ~」
アンチョビ「ふふっ、まあ私がいない時でももうちょっと早起きしような」
ペパロニ「その心は?」
アンチョビ「帰ってきたらすぐ昼飯食べたい」
ペパロニ「姐さんこそ私が帰った後自炊生活に頭抱えてそうッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「今が楽しけりゃそれでいいんだよ!!!」バーン!
ペパロニ「なるほど!!!」ドーン!
グー!
ペパロニ「あ、今作るッス」
アンチョビ「お、おう....////」
227: ◆bL5b7ovQmQ 2017/07/23(日) 00:22:33.88 ID:kfp60swH0
ペパロニ「....」トントン
ザッ
ペパロニ「....」カチ
ペパロニ「....」ジュー
ペパロニ「....」
ペパロニ「....学かぁ」
アンチョビ「どした?ボーっとして?」
ペパロニ「うわっ!?いきなり後ろ立たないでくださいよ!」
アンチョビ「いや、なんか手伝おうと思って」
ペパロニ「あ、あー、それじゃ....あ、もうやること残ってないッス」
アンチョビ「なんだよ~」
ペパロニ「もうちょっとでできるんで~」
アンチョビ「りょうか~い」
ペパロニ「....」ニコニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」
ザッ
ペパロニ「....」カチ
ペパロニ「....」ジュー
ペパロニ「....」
ペパロニ「....学かぁ」
アンチョビ「どした?ボーっとして?」
ペパロニ「うわっ!?いきなり後ろ立たないでくださいよ!」
アンチョビ「いや、なんか手伝おうと思って」
ペパロニ「あ、あー、それじゃ....あ、もうやること残ってないッス」
アンチョビ「なんだよ~」
ペパロニ「もうちょっとでできるんで~」
アンチョビ「りょうか~い」
ペパロニ「....」ニコニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」
231: ◆bL5b7ovQmQ 2017/08/23(水) 16:17:11.62 ID:aMqhbM4R0
アンチョビ「ごちそうさまでした」ペコリ
ペパロニ「おそまつさまでした」ペコリ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さん今日は朝から練習だったんスか?」
アンチョビ「もちろん」
アンチョビ「うちの大学は強豪ってわけじゃないが、高校ほどじゃないにしろそれなりに練習はあるんだ」
ペパロニ「へ~」
ペパロニ「(アンツィオもそんなに練習量多くないような)」
ペパロニ「結構緩めなんスね」
アンチョビ「まあな....」
ペパロニ「おそまつさまでした」ペコリ
アンチョビ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さん今日は朝から練習だったんスか?」
アンチョビ「もちろん」
アンチョビ「うちの大学は強豪ってわけじゃないが、高校ほどじゃないにしろそれなりに練習はあるんだ」
ペパロニ「へ~」
ペパロニ「(アンツィオもそんなに練習量多くないような)」
ペパロニ「結構緩めなんスね」
アンチョビ「まあな....」
232: ◆bL5b7ovQmQ 2017/08/23(水) 16:17:45.13 ID:aMqhbM4R0
ペパロニ「って言ってもやっぱ朝早くからじゃ疲れるッスよねー」
アンチョビ「そりゃ練習自体はしっかりやってるからな」
アンチョビ「(頻度は低いけど)」
アンチョビ「少なくとも昼過ぎまで布団に転がってるよりはずっと疲れたぞ」ニヤリ
ペパロニ「ちっちっち」ニヤニヤ
アンチョビ「?」
ペパロニ「姐さん、眠るって行為は意外と体力使うんスよ!」バーン
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「あ!全くこれっぽっちも信じてない顔してるッス!」
ペパロニ「それどころか呆れ返ってる顔ッスねそれは!」
アンチョビ「なんでそんなことまで分かるんだよ」
ペパロニ「愛故、ッスかね....」ヘヘン
アンチョビ「そう....」
アンチョビ「そりゃ練習自体はしっかりやってるからな」
アンチョビ「(頻度は低いけど)」
アンチョビ「少なくとも昼過ぎまで布団に転がってるよりはずっと疲れたぞ」ニヤリ
ペパロニ「ちっちっち」ニヤニヤ
アンチョビ「?」
ペパロニ「姐さん、眠るって行為は意外と体力使うんスよ!」バーン
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「あ!全くこれっぽっちも信じてない顔してるッス!」
ペパロニ「それどころか呆れ返ってる顔ッスねそれは!」
アンチョビ「なんでそんなことまで分かるんだよ」
ペパロニ「愛故、ッスかね....」ヘヘン
アンチョビ「そう....」
233: ◆bL5b7ovQmQ 2017/08/23(水) 16:19:20.25 ID:aMqhbM4R0
アンチョビ「まあお前の言うことなんて毎回話半分どころか話八分くらいで聞いてるわ」
ペパロニ「ハナシ?ハンブン?」ポケー
ペパロニ「も~ちゃんと全部聞いててくださいよ~」
アンチョビ「....」
アンチョビ「話半分ってのはその話を半分くらいしか信用してないってことだ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「!?」
ペパロニ「なぁっんてこと言ってくれるんスか!?」
アンチョビ「お前アホだからな」
ペパロニ「普段はそうかもしれないッスけどこれはテレビで言ってたから本当ッスよぉ~」
アンチョビ「人の信用度ってのはそれまでの実績に対して決められるもんだ」
ペパロニ「そんなぁ~....」
アンチョビ「そもそも」
ペパロニ「?」
アンチョビ「仮にそれが合ってたとしても昼間で寝て良い理由にはならん!!!」バーン
アンチョビ「というか私は早起きしてるのに居候が昼間で寝てるのが気に入らん!!!起きろ!!!」
ペパロニ「八つ当たりじゃないッスか....」
ペパロニ「ハナシ?ハンブン?」ポケー
ペパロニ「も~ちゃんと全部聞いててくださいよ~」
アンチョビ「....」
アンチョビ「話半分ってのはその話を半分くらいしか信用してないってことだ」
ペパロニ「....」
ペパロニ「!?」
ペパロニ「なぁっんてこと言ってくれるんスか!?」
アンチョビ「お前アホだからな」
ペパロニ「普段はそうかもしれないッスけどこれはテレビで言ってたから本当ッスよぉ~」
アンチョビ「人の信用度ってのはそれまでの実績に対して決められるもんだ」
ペパロニ「そんなぁ~....」
アンチョビ「そもそも」
ペパロニ「?」
アンチョビ「仮にそれが合ってたとしても昼間で寝て良い理由にはならん!!!」バーン
アンチョビ「というか私は早起きしてるのに居候が昼間で寝てるのが気に入らん!!!起きろ!!!」
ペパロニ「八つ当たりじゃないッスか....」
236: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/10(日) 23:09:36.96 ID:B/NiSdWB0
アンチョビ「ぷわぁ~~~~~....」ゴロン
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」パチパチ
アンチョビ「んー....」パチ
ペパロニ「あぁ~~~!!!」
アンチョビ「....なんだよ」
ペパロニ「さっきあんなに昼まで寝てた私を叩いてたのに自分は昼から寝ようとしてるぅ~~~!!!」
アンチョビ「なんだと?」
アンチョビ「私はお前と違って早起きしたんだ!」
アンチョビ「しかもお前が寝てる間はずっっっっっっと炎天下で戦車の中蒸し焼きになってたんだぞ!?」
アンチョビ「眠くなって当然だろ!!!!」
ペパロニ「冗談っすよ冗談」エヘヘ
アンチョビ「ったく....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」パチパチ
アンチョビ「んー....」パチ
ペパロニ「あぁ~~~!!!」
アンチョビ「....なんだよ」
ペパロニ「さっきあんなに昼まで寝てた私を叩いてたのに自分は昼から寝ようとしてるぅ~~~!!!」
アンチョビ「なんだと?」
アンチョビ「私はお前と違って早起きしたんだ!」
アンチョビ「しかもお前が寝てる間はずっっっっっっと炎天下で戦車の中蒸し焼きになってたんだぞ!?」
アンチョビ「眠くなって当然だろ!!!!」
ペパロニ「冗談っすよ冗談」エヘヘ
アンチョビ「ったく....」
237: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/10(日) 23:10:07.05 ID:B/NiSdWB0
アンチョビ「じゃあ私はちょっと昼寝するからうるさくするなよ?」
ペパロニ「いくら私でも1人でうるさくしろって方が無理ッス!」ペカー
アンチョビ「(普通の人ならそうなんだがこいつだとそれも怪しいんだよなあ....)」
アンチョビ「外にでも遊びに行ったらどうだ?」
ペパロニ「嫌ッスよこんなあっつい中~」
ペパロニ「自分で言ってたじゃないスかぁ~」
アンチョビ「ま、まあそうなんだが....」
ペパロニ「姐さんもしかして....」
アンチョビ「っ....」ゴクリ
ペパロニ「快適な睡眠を摂るためにうるさい私を追い出そうとしてるんスか!?」
アンチョビ「こんな時だけ勘が良いっ!!!」
ペパロニ「酷いッスよぉ~姐さぁん~」スリスリ
ペパロニ「無防備な私を外に放り出したら死んじゃうッス~」スリスリ
アンチョビ「いや外に出るときはもうちょっとまともな格好しろよ!」
ペパロニ「いくら私でも1人でうるさくしろって方が無理ッス!」ペカー
アンチョビ「(普通の人ならそうなんだがこいつだとそれも怪しいんだよなあ....)」
アンチョビ「外にでも遊びに行ったらどうだ?」
ペパロニ「嫌ッスよこんなあっつい中~」
ペパロニ「自分で言ってたじゃないスかぁ~」
アンチョビ「ま、まあそうなんだが....」
ペパロニ「姐さんもしかして....」
アンチョビ「っ....」ゴクリ
ペパロニ「快適な睡眠を摂るためにうるさい私を追い出そうとしてるんスか!?」
アンチョビ「こんな時だけ勘が良いっ!!!」
ペパロニ「酷いッスよぉ~姐さぁん~」スリスリ
ペパロニ「無防備な私を外に放り出したら死んじゃうッス~」スリスリ
アンチョビ「いや外に出るときはもうちょっとまともな格好しろよ!」
238: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/10(日) 23:10:39.31 ID:B/NiSdWB0
ペパロニ「....」
ペパロニ「しょうがないから私も一緒に寝るッス!」ペカー
アンチョビ「....お前ついさっきまで散々寝てたのに寝られるのか?」
ペパロニ「そこは任せて欲しいッスよ」
アンチョビ「何か秘策でもあるのか?」
ペパロニ「姐さん、大学で使ってる教科書、なんでもいいんで一冊貸して下さい」
アンチョビ「ん、これでいいか?」
ペパロニ「どうもッス、それじゃあ適当に開いて....」
アンチョビ「お前何して
ペパロニ「zzz....」スピー
アンチョビ「....なるほど」
アンチョビ「(こいつがどうしてもうっとおしい時は活字を押し付ければいいのか....)」
アンチョビ「(勉強になるな)」
ペパロニ「しょうがないから私も一緒に寝るッス!」ペカー
アンチョビ「....お前ついさっきまで散々寝てたのに寝られるのか?」
ペパロニ「そこは任せて欲しいッスよ」
アンチョビ「何か秘策でもあるのか?」
ペパロニ「姐さん、大学で使ってる教科書、なんでもいいんで一冊貸して下さい」
アンチョビ「ん、これでいいか?」
ペパロニ「どうもッス、それじゃあ適当に開いて....」
アンチョビ「お前何して
ペパロニ「zzz....」スピー
アンチョビ「....なるほど」
アンチョビ「(こいつがどうしてもうっとおしい時は活字を押し付ければいいのか....)」
アンチョビ「(勉強になるな)」
242: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:49:57.46 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「はっ!?」パチリ
ペパロニ「どうしたんですか千代美さん?」
アンチョビ「あ、いやなんか寝てるときにいきなり落ちていくみたいな感覚になることないか?」
ペパロニ「あーあるある!びっくりして思わず目が覚めちゃうんですよね~」ケラケラ
アンチョビ「そうそう、私も今そんな感じになって....」
アンチョビ「....ん?」
ペパロニ「どうしました?」
アンチョビ「お前、ふざけてるのか?」
ペパロニ「?」キョトン
アンチョビ「なんで私がちょっと寝てる間に髪がロングになってるんだよ!」アハハ
ペパロニ「なんでって....千代美さんも知ってますよね?私が大学に入ったころから髪伸ばしてるの」
アンチョビ「は?」
ペパロニ「どうしたんですか千代美さん?」
アンチョビ「あ、いやなんか寝てるときにいきなり落ちていくみたいな感覚になることないか?」
ペパロニ「あーあるある!びっくりして思わず目が覚めちゃうんですよね~」ケラケラ
アンチョビ「そうそう、私も今そんな感じになって....」
アンチョビ「....ん?」
ペパロニ「どうしました?」
アンチョビ「お前、ふざけてるのか?」
ペパロニ「?」キョトン
アンチョビ「なんで私がちょっと寝てる間に髪がロングになってるんだよ!」アハハ
ペパロニ「なんでって....千代美さんも知ってますよね?私が大学に入ったころから髪伸ばしてるの」
アンチョビ「は?」
243: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:50:37.58 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「大学ってお前まだ高校生だろ?なんだ、そういう設定か?」
ペパロニ「設定....?」キョトン
アンチョビ「このウィッグもわざわざ寝てる間に買いに行ったのか?やーご苦労ご苦労!」グイッ
ペパロニ「いたっ!」
アンチョビ「んな、随分しっかり固定してるな....このっ!」グイグイ
ペパロニ「痛い痛い痛い!!!いきなりどうしたんですか千代美さん!」
アンチョビ「は、はぁ....?」
アンチョビ「だいたいさっきからそのかしこまった喋り方なんなんだ?お前といえば敬ってるようで敬ってないあの感じだろ!」
アンチョビ「あと名前呼びやめろ!お前にそう呼ばれるのくすぐったいんだよ!」
ペパロニ「?」
ペパロニ「やめろって....千代美さんがそう呼べって言ったんじゃないですか」
アンチョビ「そんなこと言うわけないだろ?いつだ?いつ私が言ったって言うんだよ」
ペパロニ「そんなの、同居を始めたときに決まってるでしょう?忘れちゃったんですか?」ケラケラ
アンチョビ「同居ぉ?そりゃ確かに今は同居みたいなものかもしれないが....」キョロキョロ
ペパロニ「設定....?」キョトン
アンチョビ「このウィッグもわざわざ寝てる間に買いに行ったのか?やーご苦労ご苦労!」グイッ
ペパロニ「いたっ!」
アンチョビ「んな、随分しっかり固定してるな....このっ!」グイグイ
ペパロニ「痛い痛い痛い!!!いきなりどうしたんですか千代美さん!」
アンチョビ「は、はぁ....?」
アンチョビ「だいたいさっきからそのかしこまった喋り方なんなんだ?お前といえば敬ってるようで敬ってないあの感じだろ!」
アンチョビ「あと名前呼びやめろ!お前にそう呼ばれるのくすぐったいんだよ!」
ペパロニ「?」
ペパロニ「やめろって....千代美さんがそう呼べって言ったんじゃないですか」
アンチョビ「そんなこと言うわけないだろ?いつだ?いつ私が言ったって言うんだよ」
ペパロニ「そんなの、同居を始めたときに決まってるでしょう?忘れちゃったんですか?」ケラケラ
アンチョビ「同居ぉ?そりゃ確かに今は同居みたいなものかもしれないが....」キョロキョロ
244: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:51:06.89 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「ってここどこだ!?私の安アパートじゃないぞ!?!?!??!」
ペパロニ「あら、それってもしかして千代美さんが大学生の頃住んでたあの部屋のことですか?」
アンチョビ「なんだそのあの頃の思い出みたいな言い方....」
ペパロニ「だってもう大分前のことですし....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(なんなんだこれは....)」
アンチョビ「(ドッキリにしては手が込みすぎてるんじゃ....)」
アンチョビ「(ペパロニだけでこんなしっかりした設定まで練ることは出来ないだろうし....)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なるほど」ニヤリ
ペパロニ「?」
アンチョビ「....」スック
ペパロニ「あら、それってもしかして千代美さんが大学生の頃住んでたあの部屋のことですか?」
アンチョビ「なんだそのあの頃の思い出みたいな言い方....」
ペパロニ「だってもう大分前のことですし....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(なんなんだこれは....)」
アンチョビ「(ドッキリにしては手が込みすぎてるんじゃ....)」
アンチョビ「(ペパロニだけでこんなしっかりした設定まで練ることは出来ないだろうし....)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なるほど」ニヤリ
ペパロニ「?」
アンチョビ「....」スック
245: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:51:51.11 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「おりゃっ!!!」ガサゴソ
ペパロニ「ひゃっ////」
アンチョビ「その穴のない受け答え、イヤホンかなにかでカルパッチョが入れ知恵してるんだろ!!!」サワサワ
ペパロニ「あっ////そこはっ////」
アンチョビ「うっとおしいウィッグの下の耳を見せろ!!!」サワサワ
ペパロニ「ああっ!!!!」
アンチョビ「む、ない」
ペパロニ「そこは弱いって知ってるくせに....千代美さんのいじわる////」
アンチョビ「何赤くなってるんだよ....」
ペパロニ「だって....今日の千代美さんいつになく積極的だから....////」デーン
アンチョビ「(何が何だかさっぱりだ....)」
ペパロニ「ひゃっ////」
アンチョビ「その穴のない受け答え、イヤホンかなにかでカルパッチョが入れ知恵してるんだろ!!!」サワサワ
ペパロニ「あっ////そこはっ////」
アンチョビ「うっとおしいウィッグの下の耳を見せろ!!!」サワサワ
ペパロニ「ああっ!!!!」
アンチョビ「む、ない」
ペパロニ「そこは弱いって知ってるくせに....千代美さんのいじわる////」
アンチョビ「何赤くなってるんだよ....」
ペパロニ「だって....今日の千代美さんいつになく積極的だから....////」デーン
アンチョビ「(何が何だかさっぱりだ....)」
246: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:52:23.00 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「ってデカっ!?!!??」
アンチョビ「ウィッグだけじゃなくてこんなところにまで仕掛けがあるのか....」ジー
ペパロニ「....////」
ペパロニ「そんな胸ばっかり見ないでください....////」モジ
アンチョビ「んだと~?一丁前な反応しやがって~....」
アンチョビ「そういうのはきちんと自前の巨〇を身に着けてからしろ!!その詰め物取れ!!!」バイーン
ペパロニ「あんっ!」
アンチョビ「....?」
アンチョビ「このっ!」バイーン
ペパロニ「んんっ!!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ウィッグだけじゃなくてこんなところにまで仕掛けがあるのか....」ジー
ペパロニ「....////」
ペパロニ「そんな胸ばっかり見ないでください....////」モジ
アンチョビ「んだと~?一丁前な反応しやがって~....」
アンチョビ「そういうのはきちんと自前の巨〇を身に着けてからしろ!!その詰め物取れ!!!」バイーン
ペパロニ「あんっ!」
アンチョビ「....?」
アンチョビ「このっ!」バイーン
ペパロニ「んんっ!!!」
アンチョビ「....」
247: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:53:18.30 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「....ちょっと失礼」ガサゴソ
ペパロニ「あっ....////」
アンチョビ「....」バサッ
ペパロニ「....やん////」デーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「(付いてる)」
ペパロニ「....さて」
ペパロニ「本番はあとに取っておいて、そろそろご飯にしましょ?」
アンチョビ「ん?そうするか」
ペパロニ「はーい」テクテク
アンチョビ「....」
アンチョビ「(....本番?)」
ペパロニ「あっ....////」
アンチョビ「....」バサッ
ペパロニ「....やん////」デーン
アンチョビ「....」
アンチョビ「(付いてる)」
ペパロニ「....さて」
ペパロニ「本番はあとに取っておいて、そろそろご飯にしましょ?」
アンチョビ「ん?そうするか」
ペパロニ「はーい」テクテク
アンチョビ「....」
アンチョビ「(....本番?)」
248: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:54:01.18 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「んーうまい!」
ペパロニ「よかった♪」ニッコリ
アンチョビ「(しかしまたこれか....)」
ペパロニ「さっき千代美さんがあの頃の話してたでしょ?だから私も久しぶりに作りたくなっちゃって....」モグモグ
ペパロニ「懐かしい味....」モグ
アンチョビ「(懐かしいというかついこの前食べたというか....ん?)」
アンチョビ「これなんかいつもと味が違うような....」
ペパロニ「....」プクー
アンチョビ「な、なんだよ」アセ
ペパロニ「忘れちゃったんですか~?」
アンチョビ「えぇ?」
ペパロニ「も~~~っ!!!」プクー
アンチョビ「ちょっ!?なんだよ!?」
ペパロニ「あの時はちゃんと当ててくれたのにぃ~!」プンプン
アンチョビ「?」
ペパロニ「ナポリタンの隠し味は....」
アンチョビ「んーうまい!」
ペパロニ「よかった♪」ニッコリ
アンチョビ「(しかしまたこれか....)」
ペパロニ「さっき千代美さんがあの頃の話してたでしょ?だから私も久しぶりに作りたくなっちゃって....」モグモグ
ペパロニ「懐かしい味....」モグ
アンチョビ「(懐かしいというかついこの前食べたというか....ん?)」
アンチョビ「これなんかいつもと味が違うような....」
ペパロニ「....」プクー
アンチョビ「な、なんだよ」アセ
ペパロニ「忘れちゃったんですか~?」
アンチョビ「えぇ?」
ペパロニ「も~~~っ!!!」プクー
アンチョビ「ちょっ!?なんだよ!?」
ペパロニ「あの時はちゃんと当ててくれたのにぃ~!」プンプン
アンチョビ「?」
ペパロニ「ナポリタンの隠し味は....」
249: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:54:33.53 ID:lp9tqvWA0
ペパロニ「じゃあわたしもお風呂入ってきますね」ンショ
アンチョビ「あーい」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(ネタバラシは!?!?!?!?)」
アンチョビ「(いつまで引っ張るんだよ!!!!いい加減しんどいぞ!!!!)」
アンチョビ「(そもそもあのペパロニの設定何なんだよ!!!)」
アンチョビ「(なんか物腰やわらかだし髪長くなってるし胸デカくなってるしいい匂いするし....)」
アンチョビ「(大和撫子かっ!!!!!)」ジタバタ
アンチョビ「(何年経ってもああなるわけないだろっっっ!!!!)」ジタバタ
アンチョビ「(なんなんだこの現実離れした....)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「あーい」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(ネタバラシは!?!?!?!?)」
アンチョビ「(いつまで引っ張るんだよ!!!!いい加減しんどいぞ!!!!)」
アンチョビ「(そもそもあのペパロニの設定何なんだよ!!!)」
アンチョビ「(なんか物腰やわらかだし髪長くなってるし胸デカくなってるしいい匂いするし....)」
アンチョビ「(大和撫子かっ!!!!!)」ジタバタ
アンチョビ「(何年経ってもああなるわけないだろっっっ!!!!)」ジタバタ
アンチョビ「(なんなんだこの現実離れした....)」
アンチョビ「....」
250: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:55:20.45 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「(はっ!!!)」
アンチョビ「(夢か....なるほど....)」
アンチョビ「(あーなんかそう考えると全部合点がいくな~)」アハハー
アンチョビ「(そりゃそうだ、ついさっきまでボロアパートで寝てたのに目が覚めたら突然....なんてあるわけないか!)」
アンチョビ「(やーっと謎が解けてすっきりだぁ....)」
アンチョビ「(ん、スッキリしたら一気に眠気が....)」
アンチョビ「(あー、変な夢だけど....)」ウト
アンチョビ「(案外こういう未来も....)」ウトウト
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「(夢か....なるほど....)」
アンチョビ「(あーなんかそう考えると全部合点がいくな~)」アハハー
アンチョビ「(そりゃそうだ、ついさっきまでボロアパートで寝てたのに目が覚めたら突然....なんてあるわけないか!)」
アンチョビ「(やーっと謎が解けてすっきりだぁ....)」
アンチョビ「(ん、スッキリしたら一気に眠気が....)」
アンチョビ「(あー、変な夢だけど....)」ウト
アンチョビ「(案外こういう未来も....)」ウトウト
アンチョビ「zzz....」
251: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:55:54.16 ID:lp9tqvWA0
ペパロニ「ふぅ~気持ち良かった~」
ペパロニ「お待たせしましたっ!」
ペパロニ「さ、今日はどっちが....」
アンチョビ「zzz....」
ペパロニ「寝てるっ!?!?!?!??!?」
ペパロニ「お待たせしましたっ!」
ペパロニ「さ、今日はどっちが....」
アンチョビ「zzz....」
ペパロニ「寝てるっ!?!?!?!??!?」
252: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:56:28.19 ID:lp9tqvWA0
トントントントン
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「んんぅ....」パチリ
アンチョビ「....」
ペパロニ「ふんふん~ふん~」
アンチョビ「....」スック
ペパロニ「あ、姐さん起きたんスか」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それ」ムンズ
ペパロニ「ひぁっ!」
アンチョビ「んん....」モミモミ
ペパロニ「ちょっ....////姐さん包丁....////」
アンチョビ「....ふむ」
アンチョビ「zzz....」
アンチョビ「んんぅ....」パチリ
アンチョビ「....」
ペパロニ「ふんふん~ふん~」
アンチョビ「....」スック
ペパロニ「あ、姐さん起きたんスか」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それ」ムンズ
ペパロニ「ひぁっ!」
アンチョビ「んん....」モミモミ
ペパロニ「ちょっ....////姐さん包丁....////」
アンチョビ「....ふむ」
253: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:56:59.41 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「うん、あるにはあるがそんなにないな!!!」バーン
ペパロニ「....」
ペパロニ「いきなり人の揉んどいてそれってセクハラっスよ?」
アンチョビ「いや普通揉むだけでもセクハラだぞ」
ペパロニ「まあそうッスけど....」
ペパロニ「てかいきなりどうしたんスか?」
アンチョビ「あー、いや、なんか変な夢見ちゃってな」
ペパロニ「変な夢見た後いきなり胸を....」
ペパロニ「それって....////」ポッ
アンチョビ「違う違う違う絶対お前が思ってるような夢じゃないから!!!!」
ペパロニ「えー、だってそうじゃなきゃ寝起きですぐこんなことしないッスよねぇ~???」ニヤニヤ
アンチョビ「ちぃがうって!!!!」
ペパロニ「エッチな恋愛小説ばっか読んでるからそんな夢見るんスよぉ~~~~????」ニヤニヤ
アンチョビ「そそそそそそそそんなの読んでないわっ!!!!!」
ペパロニ「怪しいッスねぇ~~~」ニヤニヤ
アンチョビ「うううるさいっ!!!そんなことどうでもいいから早く飯を作れ!!!」アセアセ
ペパロニ「はぁ~~~い」ニヤニヤ
ペパロニ「....」
ペパロニ「いきなり人の揉んどいてそれってセクハラっスよ?」
アンチョビ「いや普通揉むだけでもセクハラだぞ」
ペパロニ「まあそうッスけど....」
ペパロニ「てかいきなりどうしたんスか?」
アンチョビ「あー、いや、なんか変な夢見ちゃってな」
ペパロニ「変な夢見た後いきなり胸を....」
ペパロニ「それって....////」ポッ
アンチョビ「違う違う違う絶対お前が思ってるような夢じゃないから!!!!」
ペパロニ「えー、だってそうじゃなきゃ寝起きですぐこんなことしないッスよねぇ~???」ニヤニヤ
アンチョビ「ちぃがうって!!!!」
ペパロニ「エッチな恋愛小説ばっか読んでるからそんな夢見るんスよぉ~~~~????」ニヤニヤ
アンチョビ「そそそそそそそそんなの読んでないわっ!!!!!」
ペパロニ「怪しいッスねぇ~~~」ニヤニヤ
アンチョビ「うううるさいっ!!!そんなことどうでもいいから早く飯を作れ!!!」アセアセ
ペパロニ「はぁ~~~い」ニヤニヤ
254: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:57:26.87 ID:lp9tqvWA0
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「....うまい」
ペパロニ「どうもッス!」ペカー
アンチョビ「(ついさっき食べた気がするんだが....)」
アンチョビ「しかしなんでまたナポリタンを....」
ペパロニ「いやーちょっと試してみたいことがあって」
アンチョビ「?」
ペパロニ「今日のナポリタン、ちょっと違うんスよ!わかります?」
アンチョビ「ああ、いつもよりコクがあるな」
ペパロニ「そ~~~なんスよぉ!なんと今日は....」
アンチョビ「味噌、だろ?」
ペパロニ「」
アンチョビ「....うまい」
ペパロニ「どうもッス!」ペカー
アンチョビ「(ついさっき食べた気がするんだが....)」
アンチョビ「しかしなんでまたナポリタンを....」
ペパロニ「いやーちょっと試してみたいことがあって」
アンチョビ「?」
ペパロニ「今日のナポリタン、ちょっと違うんスよ!わかります?」
アンチョビ「ああ、いつもよりコクがあるな」
ペパロニ「そ~~~なんスよぉ!なんと今日は....」
アンチョビ「味噌、だろ?」
ペパロニ「」
255: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/12(火) 23:58:58.53 ID:lp9tqvWA0
ペパロニ「....な」
ペパロニ「な~~~んで隠し味が分かったんスかぁ!?!?!???!?」
アンチョビ「そりゃあお前....」
ペパロニ『ナポリタンの隠し味はお味噌です!』
アンチョビ「(....夢でお前に聞いたからとは言えないか)」フフッ
アンチョビ「....あんだけナポリタン食べてりゃ嫌でも気づく」
ペパロニ「そりゃ申し訳ないッス」テヘ
アンチョビ「分かってるならもうちょっと間隔空けてくれ....」
ペパロニ「な~~~んで隠し味が分かったんスかぁ!?!?!???!?」
アンチョビ「そりゃあお前....」
ペパロニ『ナポリタンの隠し味はお味噌です!』
アンチョビ「(....夢でお前に聞いたからとは言えないか)」フフッ
アンチョビ「....あんだけナポリタン食べてりゃ嫌でも気づく」
ペパロニ「そりゃ申し訳ないッス」テヘ
アンチョビ「分かってるならもうちょっと間隔空けてくれ....」
256: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/13(水) 00:00:03.94 ID:OXF60IJU0
ペパロニ「すんませ~ん、洗い物やってもらっちゃって~」ゴロゴロ
アンチョビ「まー飯作ってもらってるからな~、これくらいはな~」ゴシゴシ
アンチョビ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「あ」
ペパロニ「どうしたんスか?」
アンチョビ「....いや、なんでもない」
アンチョビ「....」ジャブジャブ
アンチョビ「(さっきの夢と一緒だな....)」
アンチョビ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「(....もしかしてあれは本当の
ペパロニ「あははははははははっ!!!!ひーーーっ!!!ひっ!!ひぃっ!!!」ゲラゲラ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なわけないか」
ペパロニ「ちょっと姐さ~~~ん!!!!」
アンチョビ「なんだよ、私今手が離せないん
ペパロニ「引き出しの中恋愛小説だらけじゃないッスかぁ!!!!」ゲラゲラ
アンチョビ「勝手に見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
アンチョビ「まー飯作ってもらってるからな~、これくらいはな~」ゴシゴシ
アンチョビ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「あ」
ペパロニ「どうしたんスか?」
アンチョビ「....いや、なんでもない」
アンチョビ「....」ジャブジャブ
アンチョビ「(さっきの夢と一緒だな....)」
アンチョビ「....」ゴシゴシ
アンチョビ「(....もしかしてあれは本当の
ペパロニ「あははははははははっ!!!!ひーーーっ!!!ひっ!!ひぃっ!!!」ゲラゲラ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....なわけないか」
ペパロニ「ちょっと姐さ~~~ん!!!!」
アンチョビ「なんだよ、私今手が離せないん
ペパロニ「引き出しの中恋愛小説だらけじゃないッスかぁ!!!!」ゲラゲラ
アンチョビ「勝手に見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
261: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:32:20.70 ID:yiovO+KT0
チュンチュン
アンチョビ「....」パチリ
アンチョビ「ぅ....」
アンチョビ「....?」クンクン
ペパロニ「あ、姐さんおはようございます!」
アンチョビ「!?」
アンチョビ「私は一体何時間寝てたんだ....?」アセ
ペパロニ「まだ8時ッスよ!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「何が目的だ!」
ペパロニ「私が早起きするのそんなにおかしいッスか!?」
アンチョビ「....」パチリ
アンチョビ「ぅ....」
アンチョビ「....?」クンクン
ペパロニ「あ、姐さんおはようございます!」
アンチョビ「!?」
アンチョビ「私は一体何時間寝てたんだ....?」アセ
ペパロニ「まだ8時ッスよ!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「何が目的だ!」
ペパロニ「私が早起きするのそんなにおかしいッスか!?」
262: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:32:59.44 ID:yiovO+KT0
アンチョビ「普段でもおかしいのに昨日の今日で早起きとか雪でも降るんじゃないか?」
ペパロニ「むしろ昨日の今日だからッスよ!」
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「昼まで寝た後さらに昼寝したんで睡眠時間が普段より短くて済んだんスよ」
アンチョビ「なるほど....」
アンチョビ「じゃあもう毎日昼寝しろ」
ペパロニ「それもいいかもしれないッスね~♪」フンフーン
チン!
ペパロニ「はーい朝ごはんッス~」
アンチョビ「お、早いな」
アンチョビ「(....朝起きたら飯ができてるのはいいな)」
ペパロニ「むしろ昨日の今日だからッスよ!」
アンチョビ「はぁ?」
ペパロニ「昼まで寝た後さらに昼寝したんで睡眠時間が普段より短くて済んだんスよ」
アンチョビ「なるほど....」
アンチョビ「じゃあもう毎日昼寝しろ」
ペパロニ「それもいいかもしれないッスね~♪」フンフーン
チン!
ペパロニ「はーい朝ごはんッス~」
アンチョビ「お、早いな」
アンチョビ「(....朝起きたら飯ができてるのはいいな)」
263: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:33:47.99 ID:yiovO+KT0
アンチョビ「お前このままここに住めば?」
ペパロニ「いや私まだ高校生なんで....」
アンチョビ「いいじゃないか、どうせ行っても行かなくても卒業できるだろアンツィオなら」
アンチョビ「いただきます」
ペパロニ「いただきます」
ペパロニ「仮にも去年までのドゥーチェがそんなこと言っちゃっていいんスかぁ....?」モグ
アンチョビ「私はもうドゥーチェじゃないからな!」バーン
ペパロニ「その言い方だと前ドゥーチェの私も引退した身だから何してもいいんスかね?」モグ
アンチョビ「まーお前はドゥーチェって言ってもドゥーチェじゃないようなもんだったからなー」モグモグ
ペパロニ「えーそれ酷くないッスか?」モグ
アンチョビ「お前だけじゃなく私もそうだったしな」モグモグ
ペパロニ「そうでしたっけ?」モグ
ペパロニ「十分アンツィオ戦車道のトップとして活躍してたじゃないスか」
アンチョビ「そ、そうか////」エヘヘ
264: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:34:33.27 ID:yiovO+KT0
ペパロニ「統率できてたかどうかはさておき」
アンチョビ「私に次ぐ立場のお前があの調子じゃな!」
ペパロニ「そんなぁ////」テレ
アンチョビ「褒めてねえよ」
ペパロニ「ちぇー」
アンチョビ「そもそもあいつらを自分の手足のように動かせるやつなんかいると思うか?」
ペパロニ「少なくとも私には無理だったッスね....」グヌヌ
アンチョビ「(そりゃお前は統率者ってよりどちらかというと向こう側だからな!)」
アンチョビ「私に次ぐ立場のお前があの調子じゃな!」
ペパロニ「そんなぁ////」テレ
アンチョビ「褒めてねえよ」
ペパロニ「ちぇー」
アンチョビ「そもそもあいつらを自分の手足のように動かせるやつなんかいると思うか?」
ペパロニ「少なくとも私には無理だったッスね....」グヌヌ
アンチョビ「(そりゃお前は統率者ってよりどちらかというと向こう側だからな!)」
265: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:35:05.55 ID:yiovO+KT0
アンチョビ「私の勝手な予想だが....」
アンチョビ「去年全国優勝したり大学選抜倒したあの軍神でも無理だと思うぞ」
ペパロニ「えーそれじゃ誰にもできないじゃないスか!」
アンチョビ「私はそう思ってるが」モグモグ
ペパロニ「ふふふ....」ニヤリ
アンチョビ「なんだよ」
ペパロニ「私はそんなことないって思うッス」
アンチョビ「?」
アンチョビ「誰かいるのか?」
ペパロニ「誰かってわけじゃないッスけど....」
ペパロニ「めちゃくちゃ美味い料理を3食全員分用意できるやつとかならみんな餌付けされるッスよ!」
アンチョビ「どんな大金持ちだよそれ」シラー
アンチョビ「去年全国優勝したり大学選抜倒したあの軍神でも無理だと思うぞ」
ペパロニ「えーそれじゃ誰にもできないじゃないスか!」
アンチョビ「私はそう思ってるが」モグモグ
ペパロニ「ふふふ....」ニヤリ
アンチョビ「なんだよ」
ペパロニ「私はそんなことないって思うッス」
アンチョビ「?」
アンチョビ「誰かいるのか?」
ペパロニ「誰かってわけじゃないッスけど....」
ペパロニ「めちゃくちゃ美味い料理を3食全員分用意できるやつとかならみんな餌付けされるッスよ!」
アンチョビ「どんな大金持ちだよそれ」シラー
266: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:35:42.17 ID:yiovO+KT0
ペパロニ「もしもの話ッス、もしも!」
アンチョビ「まあそんだけすりゃあいつらも戦車道に集中するかもしれないな....」
ペパロニ「どうッスかこの案!」ドヤ
アンチョビ「そんな富豪はまずアンツィオに来ないな」
ペパロニ「ッスよね~....」
ペパロニ「....」モグ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「....ん」モグ
アンチョビ「どうでもいい話してて忘れてたけど」
ペパロニ「どうでもいい話」
アンチョビ「このパン何挟んでるんだ?」
ペパロニ「そりゃナポリタンッスよ、一晩でなくなるわけないじゃないッスか」
アンチョビ「炭水化物に炭水化物って食べ盛りか!!!」
ペパロニ「うまいからいいじゃないッスか~」モグ
アンチョビ「朝8時に食うもんじゃないだろ....」
アンチョビ「まあそんだけすりゃあいつらも戦車道に集中するかもしれないな....」
ペパロニ「どうッスかこの案!」ドヤ
アンチョビ「そんな富豪はまずアンツィオに来ないな」
ペパロニ「ッスよね~....」
ペパロニ「....」モグ
アンチョビ「....」モグモグ
アンチョビ「....ん」モグ
アンチョビ「どうでもいい話してて忘れてたけど」
ペパロニ「どうでもいい話」
アンチョビ「このパン何挟んでるんだ?」
ペパロニ「そりゃナポリタンッスよ、一晩でなくなるわけないじゃないッスか」
アンチョビ「炭水化物に炭水化物って食べ盛りか!!!」
ペパロニ「うまいからいいじゃないッスか~」モグ
アンチョビ「朝8時に食うもんじゃないだろ....」
267: ◆bL5b7ovQmQ 2017/09/16(土) 00:36:33.78 ID:yiovO+KT0
ペパロニ「うまうま」モグモグ
アンチョビ「(ただナポリタンを挟むだけじゃなくパンにはバターを塗りチーズも乗っけてあるのが心憎い....)」
アンチョビ「(なんで料理に関してだけこんなに気が利くんだか....)」チラ
ペパロニ「うぇっ!?めっちゃ伸びるッス!!!姐さん姐さん写真写真!!!!」キャッキャッ
アンチョビ「ったく食べ物で遊ぶな」ガサゴソ
ペパロニ「(満面の笑み)」ピース
アンチョビ「あーいチーズ」パシャリ
ペパロニ「ぷふっ!チーズにチーズ被せるなんて姐さんさすがッスね~」ニヤニヤ
アンチョビ「別に意識していったわけじゃない!!!」
ペパロニ「へーごちそうさまでした」ペコ
アンチョビ「ごちそうさまでした」ペコ
アンチョビ「って信じてないなお前!絶対信じてないだろ!!!」ジタバタ
ペパロニ「朝から元気ッスね~」
アンチョビ「お前にだけは言われたくない」
ペパロニ「あ、お茶どうぞ」スッ
アンチョビ「どうも」
アンチョビ「....」ズズ
ペパロニ「....」ズズ
アンチョビ「(ただナポリタンを挟むだけじゃなくパンにはバターを塗りチーズも乗っけてあるのが心憎い....)」
アンチョビ「(なんで料理に関してだけこんなに気が利くんだか....)」チラ
ペパロニ「うぇっ!?めっちゃ伸びるッス!!!姐さん姐さん写真写真!!!!」キャッキャッ
アンチョビ「ったく食べ物で遊ぶな」ガサゴソ
ペパロニ「(満面の笑み)」ピース
アンチョビ「あーいチーズ」パシャリ
ペパロニ「ぷふっ!チーズにチーズ被せるなんて姐さんさすがッスね~」ニヤニヤ
アンチョビ「別に意識していったわけじゃない!!!」
ペパロニ「へーごちそうさまでした」ペコ
アンチョビ「ごちそうさまでした」ペコ
アンチョビ「って信じてないなお前!絶対信じてないだろ!!!」ジタバタ
ペパロニ「朝から元気ッスね~」
アンチョビ「お前にだけは言われたくない」
ペパロニ「あ、お茶どうぞ」スッ
アンチョビ「どうも」
アンチョビ「....」ズズ
ペパロニ「....」ズズ
274: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:51:09.36 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「やっぱあれッスよね~」
アンチョビ「?」
ペパロニ「早起きすると時間たっぷりあるじゃないスかぁ」
アンチョビ「そりゃ普段昼頃起きてるやつからしたらそうだろうな」
ペパロニ「朝ごはん食べ終わって片付けまでしてもまだ9時前ッス」
アンチョビ「それがどうした?」
ペパロニ「こっから寝るまでなにすりゃいいんスかね」ポケー
アンチョビ「そんなこと知るわけないだろ....」
ペパロニ「暇ッス」
アンチョビ「この部屋に居候し始めてから何回聞いたことやら....」
ペパロニ「姐さんの部屋に大したもの置いてないのが悪いんスよ~」ブーブー
アンチョビ「お前が勝手に来たんだろ!?」
アンチョビ「第一な、私の部屋じゃなくても人んちに何日もいたら飽きるわ!」
ペパロニ「そんなもんスかねぇ~」ゴロン
アンチョビ「?」
ペパロニ「早起きすると時間たっぷりあるじゃないスかぁ」
アンチョビ「そりゃ普段昼頃起きてるやつからしたらそうだろうな」
ペパロニ「朝ごはん食べ終わって片付けまでしてもまだ9時前ッス」
アンチョビ「それがどうした?」
ペパロニ「こっから寝るまでなにすりゃいいんスかね」ポケー
アンチョビ「そんなこと知るわけないだろ....」
ペパロニ「暇ッス」
アンチョビ「この部屋に居候し始めてから何回聞いたことやら....」
ペパロニ「姐さんの部屋に大したもの置いてないのが悪いんスよ~」ブーブー
アンチョビ「お前が勝手に来たんだろ!?」
アンチョビ「第一な、私の部屋じゃなくても人んちに何日もいたら飽きるわ!」
ペパロニ「そんなもんスかねぇ~」ゴロン
275: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:51:42.11 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「というか、お前ここに来てどのくらいたつっけ?」
ペパロニ「ん~....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....わかんないッス」
アンチョビ「ったく....」
アンチョビ「確か、夏休みが始まったころだったよな?」
ペパロニ「そうッス」
アンチョビ「そろそろ盆前で8月始めからだと....」
アンチョビ「もう2週間近くなるじゃないか!?」
ペパロニ「楽しい時間は早く過ぎるって本当なんスねぇ~」
アンチョビ「いやそれはそうなんだが....」
アンチョビ「お前、帰らなくていいのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「ん~....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....わかんないッス」
アンチョビ「ったく....」
アンチョビ「確か、夏休みが始まったころだったよな?」
ペパロニ「そうッス」
アンチョビ「そろそろ盆前で8月始めからだと....」
アンチョビ「もう2週間近くなるじゃないか!?」
ペパロニ「楽しい時間は早く過ぎるって本当なんスねぇ~」
アンチョビ「いやそれはそうなんだが....」
アンチョビ「お前、帰らなくていいのか?」
ペパロニ「....」
276: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:52:17.49 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「もしかして、私が邪魔だから帰れって言ってるんスか?」
ペパロニ「すみませ~ん、私バカなんでハッキリ言ってもらわないとわかんないんスよぉ~」
ペパロニ「察するとか無理なんで~」
アンチョビ「伝わってるな」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり迷惑ッスか」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「別に、そんなことはないけどな」フフッ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....本当に?」ショボン
アンチョビ「....」
ペパロニ「すみませ~ん、私バカなんでハッキリ言ってもらわないとわかんないんスよぉ~」
ペパロニ「察するとか無理なんで~」
アンチョビ「伝わってるな」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり迷惑ッスか」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「別に、そんなことはないけどな」フフッ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....本当に?」ショボン
アンチョビ「....」
277: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:52:46.81 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「あのな、本当に迷惑なら初日の段階で追い出してるんだ」
ペパロニ「....でも」
アンチョビ「それに」
アンチョビ「私も1人暮らしには飽き飽きしてたんだ」
アンチョビ「このくらい騒がしいくらいがちょうどいいのかもしれないな」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ」ニコニコ
ペパロニ「....」
アンチョビ「あのな、本当に迷惑なら初日の段階で追い出してるんだ」
ペパロニ「....でも」
アンチョビ「それに」
アンチョビ「私も1人暮らしには飽き飽きしてたんだ」
アンチョビ「このくらい騒がしいくらいがちょうどいいのかもしれないな」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ」ニコニコ
ペパロニ「....」
278: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:53:17.40 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「....」ピッ
『後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ』
アンチョビ「んなっ....////」
ペパロニ「着ボイスにするッス」ニヤニヤ
アンチョビ「お前っ、人がせっかく気ぃ使ってやったのに....!」ピキピキ
ペパロニ「まあまあ、姐さんには本当感謝してるんスよ!」
ペパロニ「メールとかが届くたびにこの声を聞いて姐さんへの愛を深めるッス!」ニヤニヤ
アンチョビ「消せ」
ペパロニ「てへぺろ☆」
アンチョビ「....」
アンチョビ「消せっ!!!」バシッ
ペパロニ「お、スマホの奪い合いッスね!いい暇つぶしになりそうッス!」キャッキャッ
アンチョビ「だぁ~~~~!!!!」バシバシ
『後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ』
アンチョビ「んなっ....////」
ペパロニ「着ボイスにするッス」ニヤニヤ
アンチョビ「お前っ、人がせっかく気ぃ使ってやったのに....!」ピキピキ
ペパロニ「まあまあ、姐さんには本当感謝してるんスよ!」
ペパロニ「メールとかが届くたびにこの声を聞いて姐さんへの愛を深めるッス!」ニヤニヤ
アンチョビ「消せ」
ペパロニ「てへぺろ☆」
アンチョビ「....」
アンチョビ「消せっ!!!」バシッ
ペパロニ「お、スマホの奪い合いッスね!いい暇つぶしになりそうッス!」キャッキャッ
アンチョビ「だぁ~~~~!!!!」バシバシ
279: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/12(日) 22:54:50.75 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「....」ハァハァ
ペパロニ「....」ハァハァ
アンチョビ「なあ、なんで私たち朝からプロレスしてんだ?」
ペパロニ「さあ?」
アンチョビ「お前のせいだろ!」バシィ
ペパロニ「いや~暇だったんで!」ペカー
アンチョビ「頼むから私まで巻き込まないでくれ....」
ペパロニ「朝から爽やかな汗かいていいじゃないッスか」
ペパロニ「これぞ青春ッス!」
アンチョビ「青春に謝れ」
アンチョビ「あーもうお前のせいで汗かいたわ、タオルいるか?」
ペパロニ「あ、お願いします」
アンチョビ「っこらせ」
テクテク
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり姐さんには敵わないッス」ニコニコ
ペパロニ「....」ハァハァ
アンチョビ「なあ、なんで私たち朝からプロレスしてんだ?」
ペパロニ「さあ?」
アンチョビ「お前のせいだろ!」バシィ
ペパロニ「いや~暇だったんで!」ペカー
アンチョビ「頼むから私まで巻き込まないでくれ....」
ペパロニ「朝から爽やかな汗かいていいじゃないッスか」
ペパロニ「これぞ青春ッス!」
アンチョビ「青春に謝れ」
アンチョビ「あーもうお前のせいで汗かいたわ、タオルいるか?」
ペパロニ「あ、お願いします」
アンチョビ「っこらせ」
テクテク
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり姐さんには敵わないッス」ニコニコ
283: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:00:25.91 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「暇暇言ってるけどさ」
ペパロニ「はい?」
アンチョビ「どっかいくか?」
ペパロニ「今からッスか?」
アンチョビ「まあ、そうなるな」
ペパロニ「確かに....」チラ
ペパロニ「まだ昼前ッスね~」
アンチョビ「そうだろ?」
アンチョビ「時間もあるしそこそこの遠出も出来るんじゃないか?」
ペパロニ「まあ私らこの2週間かなりインドア寄りな生活してますからね~」
アンチョビ「一日中部屋でだらけてるお前と一応戦車道しに行ってる私を一緒にしないでくれるか」
ペパロニ「はい?」
アンチョビ「どっかいくか?」
ペパロニ「今からッスか?」
アンチョビ「まあ、そうなるな」
ペパロニ「確かに....」チラ
ペパロニ「まだ昼前ッスね~」
アンチョビ「そうだろ?」
アンチョビ「時間もあるしそこそこの遠出も出来るんじゃないか?」
ペパロニ「まあ私らこの2週間かなりインドア寄りな生活してますからね~」
アンチョビ「一日中部屋でだらけてるお前と一応戦車道しに行ってる私を一緒にしないでくれるか」
284: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:01:03.70 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「戦車道って言ってもどうせおやつ食べてる時間がほとんどなんでしょ~?」
アンチョビ「あのなあ、そんなのはアンツィオくらいだ!」
ペパロニ「えぇっ!?」
ペパロニ「じゃあ姐さんいっつも朝行って昼過ぎに帰ってくるまでずっと戦車ッスかぁ!?」
アンチョビ「当たり前だ!!!」
ペパロニ「えーそんなの戦車道とは言わないッスよ~、拷問ッス拷問!」ブーブー
アンチョビ「お前は戦車道を何だと思ってるんだ....」
ペパロニ「私も一応戦車道は引退したじゃないッスか」
アンチョビ「全国大会も終わったしな」
ペパロニ「そうなんスけど」
アンチョビ「?」
アンチョビ「あのなあ、そんなのはアンツィオくらいだ!」
ペパロニ「えぇっ!?」
ペパロニ「じゃあ姐さんいっつも朝行って昼過ぎに帰ってくるまでずっと戦車ッスかぁ!?」
アンチョビ「当たり前だ!!!」
ペパロニ「えーそんなの戦車道とは言わないッスよ~、拷問ッス拷問!」ブーブー
アンチョビ「お前は戦車道を何だと思ってるんだ....」
ペパロニ「私も一応戦車道は引退したじゃないッスか」
アンチョビ「全国大会も終わったしな」
ペパロニ「そうなんスけど」
アンチョビ「?」
285: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:01:35.29 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「戦車道中は毎日おやつ食べてたせいで」
ペパロニ「未だに3時になるとお腹が鳴っちゃうんスよね~」
アンチョビ「お前はパブロフの犬か....」
ペパロニ「なんスかそれ?」
アンチョビ「あー、うーん....」
アンチョビ「説明してもどうせ理解できないだろうから結論だけ言うと」
アンチョビ「お前は犬と同レベルってことだ」
ペパロニ「酷いッス!!!」
アンチョビ「お手」
ペパロニ「わん!」ペシッ
アンチョビ「いい子だ」ナデナデ
ペパロニ「わんわん////」テレ
ペパロニ「未だに3時になるとお腹が鳴っちゃうんスよね~」
アンチョビ「お前はパブロフの犬か....」
ペパロニ「なんスかそれ?」
アンチョビ「あー、うーん....」
アンチョビ「説明してもどうせ理解できないだろうから結論だけ言うと」
アンチョビ「お前は犬と同レベルってことだ」
ペパロニ「酷いッス!!!」
アンチョビ「お手」
ペパロニ「わん!」ペシッ
アンチョビ「いい子だ」ナデナデ
ペパロニ「わんわん////」テレ
286: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:02:04.03 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「話が逸れたな」
ペパロニ「今さらッスか」
アンチョビ「で、どうする?」
アンチョビ「お前がどうしても暇で暇で死んでしまいそうって言うならどっか行ってもいいが」
ペパロニ「もしそうならここ来て何日か後には死んでるんじゃないッスかね?」
アンチョビ「それはそうかもしれない」
ペパロニ「まーでもたまにはいいかもしれないッスねー」
アンチョビ「まあな」
アンチョビ「どっか行きたいとことかあるか?」
ペパロニ「行きたいところっていっても私この辺のことほとんど知らないッス」
アンチョビ「そりゃそうだな....」
ペパロニ「今さらッスか」
アンチョビ「で、どうする?」
アンチョビ「お前がどうしても暇で暇で死んでしまいそうって言うならどっか行ってもいいが」
ペパロニ「もしそうならここ来て何日か後には死んでるんじゃないッスかね?」
アンチョビ「それはそうかもしれない」
ペパロニ「まーでもたまにはいいかもしれないッスねー」
アンチョビ「まあな」
アンチョビ「どっか行きたいとことかあるか?」
ペパロニ「行きたいところっていっても私この辺のことほとんど知らないッス」
アンチョビ「そりゃそうだな....」
287: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:03:05.01 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「うーん、この辺だとコンビニ、公園、カラオケ、寂れた喫茶店くらいか....?」
ペパロニ「うぇ~まともなとこがない!」
アンチョビ「さっきも言ったが電車でもバスでも乗ればどこでも行けるぞ?」
アンチョビ「徒歩圏内の惨状は私も十分わかってるから初めから選択肢に入れてないんだ」
ペパロニ「あーそういうことッスか!」
ペパロニ「うーん....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「じゃあ公園で!」ペカー
アンチョビ「数十秒前の記憶すらないのか!?」アゼン
ペパロニ「いやいや違うんスよ!」
ペパロニ「数十秒前から気が変わったんス!」ペカー
アンチョビ「どっちでも大差ないなそれ」
ペパロニ「そッスか?」ペカー
ペパロニ「うぇ~まともなとこがない!」
アンチョビ「さっきも言ったが電車でもバスでも乗ればどこでも行けるぞ?」
アンチョビ「徒歩圏内の惨状は私も十分わかってるから初めから選択肢に入れてないんだ」
ペパロニ「あーそういうことッスか!」
ペパロニ「うーん....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「じゃあ公園で!」ペカー
アンチョビ「数十秒前の記憶すらないのか!?」アゼン
ペパロニ「いやいや違うんスよ!」
ペパロニ「数十秒前から気が変わったんス!」ペカー
アンチョビ「どっちでも大差ないなそれ」
ペパロニ「そッスか?」ペカー
288: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:03:42.91 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「とりあえず行くか」
ペパロニ「あ、ちょっと待ってください」スック
テクテク
ガラガラ
アンチョビ「外出るのになんで窓開けるんだよ」
ペパロニ「....」スッ
ペパロニ「....」サワサワ
アンチョビ「(何もないところを手のひらで掴むような動きをしている....?)」
ペパロニ「....なるほど」
アンチョビ「?」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「なんだ?というより何してんだ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あ、ちょっと待ってください」スック
テクテク
ガラガラ
アンチョビ「外出るのになんで窓開けるんだよ」
ペパロニ「....」スッ
ペパロニ「....」サワサワ
アンチョビ「(何もないところを手のひらで掴むような動きをしている....?)」
ペパロニ「....なるほど」
アンチョビ「?」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「なんだ?というより何してんだ?」
ペパロニ「....」
289: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/13(月) 23:04:09.90 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「....外は相当」
ペパロニ「....暑いみたいッス」ゴクリ
アンチョビ「んなことわかってるわ!!!」
アンチョビ「そんなことやるために時間使いやがって....」
ペパロニ「これは時間との戦いになりそうッスよ....」ゴクリ
アンチョビ「お前が言うな!!!」
アンチョビ「あと喉鳴らすの無駄に上手いのが腹立つ!」
ペパロニ「もって数十分ってとこッスかね....」ゴクリ
アンチョビ「はいはいバカなことしてないで早く行くぞ~」ガチャリ
ペパロニ「あ~待ってくださいよ~!!!」タッタッ
ペパロニ「....暑いみたいッス」ゴクリ
アンチョビ「んなことわかってるわ!!!」
アンチョビ「そんなことやるために時間使いやがって....」
ペパロニ「これは時間との戦いになりそうッスよ....」ゴクリ
アンチョビ「お前が言うな!!!」
アンチョビ「あと喉鳴らすの無駄に上手いのが腹立つ!」
ペパロニ「もって数十分ってとこッスかね....」ゴクリ
アンチョビ「はいはいバカなことしてないで早く行くぞ~」ガチャリ
ペパロニ「あ~待ってくださいよ~!!!」タッタッ
291: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/20(月) 01:00:50.98 ID:2glRwQ3f0
テクテク
アンチョビ「それで?」
テクテク
ペパロニ「?」
アンチョビ「公園で何するんだ?」
テクテク
ペパロニ「....」ピタ
ペパロニ「私ももう大人になっちゃったんで」
ペパロニ「ここらで一度」
ペパロニ「童心に帰ってみようと思って」
アンチョビ「お前がいつ大人になったんだ?」
ペパロニ「なぁんでそういうこと言うんスかぁ!」プンスカ
アンチョビ「端的に事実を述べただけなんだが」
アンチョビ「それで?」
テクテク
ペパロニ「?」
アンチョビ「公園で何するんだ?」
テクテク
ペパロニ「....」ピタ
ペパロニ「私ももう大人になっちゃったんで」
ペパロニ「ここらで一度」
ペパロニ「童心に帰ってみようと思って」
アンチョビ「お前がいつ大人になったんだ?」
ペパロニ「なぁんでそういうこと言うんスかぁ!」プンスカ
アンチョビ「端的に事実を述べただけなんだが」
292: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/20(月) 01:01:23.09 ID:2glRwQ3f0
アンチョビ「だいたいお前なんて全国の女子高生の中でもかなり童心持ってるほうだろ?」
アンチョビ「軽く平均以上だ!!!」ビシィ
ペパロニ「そうッスかねえ....」
アンチョビ「どうせ滑り台で遊びたくなったとかだろ」
ペパロニ「姐さん、それはないッス」
アンチョビ「おっと失礼、さすがに言い過ぎたか」
ペパロニ「私が遊びたいのは砂場ッス!」ペカー
アンチョビ「全身から童心溢れてるぞ」
ペパロニ「ってのは冗談でー」
アンチョビ「普段の行いが行いだから分かりづらいわ!」ペシ
ペパロニ「あ、ちょっと買うものあるんでコンビニ寄ってもいいスか?」
アンチョビ「ん、いいけど」
アンチョビ「軽く平均以上だ!!!」ビシィ
ペパロニ「そうッスかねえ....」
アンチョビ「どうせ滑り台で遊びたくなったとかだろ」
ペパロニ「姐さん、それはないッス」
アンチョビ「おっと失礼、さすがに言い過ぎたか」
ペパロニ「私が遊びたいのは砂場ッス!」ペカー
アンチョビ「全身から童心溢れてるぞ」
ペパロニ「ってのは冗談でー」
アンチョビ「普段の行いが行いだから分かりづらいわ!」ペシ
ペパロニ「あ、ちょっと買うものあるんでコンビニ寄ってもいいスか?」
アンチョビ「ん、いいけど」
293: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/20(月) 01:02:13.02 ID:2glRwQ3f0
ウィーン
アリガトヤシター
ペパロニ「さ、行きましょ」
アンチョビ「なーんでそんなの買ってんだよ」
ペパロニ「姐さ~ん」チッチッチ
ペパロニ「網とカゴないとセミ獲れないッスよ!」
アンチョビ「なんで虫取りすることになってるのかを聞いてるんだ!!!」
ペパロニ「真夏の昼間に公園ですることっていったらそれくらいしかないッス」
アンチョビ「お前なあ....」
アンチョビ「いい大人が平日の真昼間から虫取りってそれ通報されても文句言えないぞ?」
ペパロニ「やっぱり私大人なんじゃないッスかぁ~!」ニヤニヤ
アンチョビ「言葉の綾だ!!!」
アリガトヤシター
ペパロニ「さ、行きましょ」
アンチョビ「なーんでそんなの買ってんだよ」
ペパロニ「姐さ~ん」チッチッチ
ペパロニ「網とカゴないとセミ獲れないッスよ!」
アンチョビ「なんで虫取りすることになってるのかを聞いてるんだ!!!」
ペパロニ「真夏の昼間に公園ですることっていったらそれくらいしかないッス」
アンチョビ「お前なあ....」
アンチョビ「いい大人が平日の真昼間から虫取りってそれ通報されても文句言えないぞ?」
ペパロニ「やっぱり私大人なんじゃないッスかぁ~!」ニヤニヤ
アンチョビ「言葉の綾だ!!!」
294: ◆bL5b7ovQmQ 2017/11/20(月) 01:02:42.81 ID:2glRwQ3f0
ペパロニ「まあ大丈夫ッスよ、私ならまだ中学生でも通るッス!」フフン
プルンッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「どこにそんな育ち切った中学生がい・る・ん・だ!!!」ペシペシペシペシ
ペパロニ「あっ、ちょっ!!!ひゃめてください!!!くふっ、くすぐったいッス!!!!」プルプルプルプル
アンチョビ「知らん!!!」
プルンッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「どこにそんな育ち切った中学生がい・る・ん・だ!!!」ペシペシペシペシ
ペパロニ「あっ、ちょっ!!!ひゃめてください!!!くふっ、くすぐったいッス!!!!」プルプルプルプル
アンチョビ「知らん!!!」
297: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:27:21.78 ID:bMNZk8Ke0
~公園~
ペパロニ「じゃ、私セミ捕まえてくるッス!」
ペパロニ「姐さんもどうすか?」
アンチョビ「いや私はいい」
ペパロニ「そんな遠慮しないで~」グイグイ
アンチョビ「お前はいいかもしれないけど私はこのあたりに知り合いがいる可能性があるんだよ....」
ペパロニ「何か問題でもあるんスか?」ポケー
アンチョビ「お前はそういうやつだったな....」
アンチョビ「まあそういうことだから私は適当な日陰にでも座っとく」
ペパロニ「残念ッス....」
ペパロニ「あ、荷物お願いしていいスか?」ポケー
アンチョビ「(本当に残念って思ってるのかこいつ)」
ペパロニ「よっしゃー!!!」ダダダダダダ
アンチョビ「....」
ペパロニ「じゃ、私セミ捕まえてくるッス!」
ペパロニ「姐さんもどうすか?」
アンチョビ「いや私はいい」
ペパロニ「そんな遠慮しないで~」グイグイ
アンチョビ「お前はいいかもしれないけど私はこのあたりに知り合いがいる可能性があるんだよ....」
ペパロニ「何か問題でもあるんスか?」ポケー
アンチョビ「お前はそういうやつだったな....」
アンチョビ「まあそういうことだから私は適当な日陰にでも座っとく」
ペパロニ「残念ッス....」
ペパロニ「あ、荷物お願いしていいスか?」ポケー
アンチョビ「(本当に残念って思ってるのかこいつ)」
ペパロニ「よっしゃー!!!」ダダダダダダ
アンチョビ「....」
298: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:27:48.73 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「....元気だなあ」ボー
アンチョビ「荷物も全部置いていったし本当に女子高生か?」
アンチョビ「ってもスマホと財布くらいなんだが....」
ペパロニ「そりゃ!!!」バシィ
ジジジジッ
ペパロニ「んん早い!!!」
アンチョビ「部屋の中で暑い暑い言ってんのになんで真昼の外であんなに動き回れるんだ....」
アンチョビ「こっちは日陰に座ってるだけで汗ばんでるってのに....」パタパタ
プルルルルル
アンチョビ「ん?」ガサゴソ
プルルルルル
アンチョビ「あ、ペパロニのか」
アンチョビ「おーいペパロニい!」
シーン
アンチョビ「あいつどこ行った!?さっきまでそこら辺にいたのに!」
プルルルルル
アンチョビ「どーしよ....」チラ
アンチョビ「荷物も全部置いていったし本当に女子高生か?」
アンチョビ「ってもスマホと財布くらいなんだが....」
ペパロニ「そりゃ!!!」バシィ
ジジジジッ
ペパロニ「んん早い!!!」
アンチョビ「部屋の中で暑い暑い言ってんのになんで真昼の外であんなに動き回れるんだ....」
アンチョビ「こっちは日陰に座ってるだけで汗ばんでるってのに....」パタパタ
プルルルルル
アンチョビ「ん?」ガサゴソ
プルルルルル
アンチョビ「あ、ペパロニのか」
アンチョビ「おーいペパロニい!」
シーン
アンチョビ「あいつどこ行った!?さっきまでそこら辺にいたのに!」
プルルルルル
アンチョビ「どーしよ....」チラ
299: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:28:46.41 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「ってこれ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「だったらいいか」ピッ
アンチョビ「あーもしもし?」
???『やっと出た!!!!!!』
???『何日経っても出ないからどこかで行き倒れてるんじゃないかと思ったのよ!!!!!』
???『なんでずっと出なかったの!!!!!もしかして私が怖くて』
アンチョビ「すまん、ペパロニじゃなくて私だ」
カルパッチョ『....』
カルパッチョ『姐さん!?!?!?!??!?!?』
アンチョビ「久しぶりだな」
カルパッチョ『お久しぶりです姐さん!!!元気にしてますか?』
アンチョビ「ああ、苦労が減ったから高校生の頃より元気かもしれない」ニヤニヤ
カルパッチョ『そうかもしれませんね....』
アンチョビ「....」
アンチョビ「だったらいいか」ピッ
アンチョビ「あーもしもし?」
???『やっと出た!!!!!!』
???『何日経っても出ないからどこかで行き倒れてるんじゃないかと思ったのよ!!!!!』
???『なんでずっと出なかったの!!!!!もしかして私が怖くて』
アンチョビ「すまん、ペパロニじゃなくて私だ」
カルパッチョ『....』
カルパッチョ『姐さん!?!?!?!??!?!?』
アンチョビ「久しぶりだな」
カルパッチョ『お久しぶりです姐さん!!!元気にしてますか?』
アンチョビ「ああ、苦労が減ったから高校生の頃より元気かもしれない」ニヤニヤ
カルパッチョ『そうかもしれませんね....』
300: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:29:16.73 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「お前はどうだ?」
カルパッチョ『同じ立ち位置にいた姐さんなら分かりますよね?』
アンチョビ「ん?今のドゥーチェはペパロニのはずだが~?」スットボケ
カルパッチョ『もう!姐さんは意地悪です!』プンスカ
アンチョビ「それで、どうしたんだ?」
カルパッチョ『どうしたも何も!あの子私からの着信に何日も出てないんです!』
アンチョビ「(あいつまだ出てなかったのか....)」
カルパッチョ『でもまあ姐さんのところにいるならひとまず安心です』ホッ
カルパッチョ『あの子のことだからたぶん何の連絡もなかったんですよね?』
アンチョビ「まあな....」
カルパッチョ『ほんっとうにすみません姐さん!!!』
アンチョビ「いやいや、私も久しぶりににぎやかな生活が出来て楽しいんだ」
カルパッチョ『それならいいんですけど....』
カルパッチョ『同じ立ち位置にいた姐さんなら分かりますよね?』
アンチョビ「ん?今のドゥーチェはペパロニのはずだが~?」スットボケ
カルパッチョ『もう!姐さんは意地悪です!』プンスカ
アンチョビ「それで、どうしたんだ?」
カルパッチョ『どうしたも何も!あの子私からの着信に何日も出てないんです!』
アンチョビ「(あいつまだ出てなかったのか....)」
カルパッチョ『でもまあ姐さんのところにいるならひとまず安心です』ホッ
カルパッチョ『あの子のことだからたぶん何の連絡もなかったんですよね?』
アンチョビ「まあな....」
カルパッチョ『ほんっとうにすみません姐さん!!!』
アンチョビ「いやいや、私も久しぶりににぎやかな生活が出来て楽しいんだ」
カルパッチョ『それならいいんですけど....』
301: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:29:58.55 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「戦車道の方は大丈夫なのか?」
カルパッチョ『はい、一応私たちは引退してますし』
カルパッチョ『そもそもあの子は練習にいてもいなくてもあまり....』
アンチョビ「....お前も苦労してるな」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「いやいや」
アンチョビ「まあそういうことならあいつがここに長居してるのも特に問題はないんだな」
カルパッチョ『問題....』
カルパッチョ『....』
アンチョビ「?」
アンチョビ「カルパッチョ?」
カルパッチョ『はい、一応私たちは引退してますし』
カルパッチョ『そもそもあの子は練習にいてもいなくてもあまり....』
アンチョビ「....お前も苦労してるな」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「いやいや」
アンチョビ「まあそういうことならあいつがここに長居してるのも特に問題はないんだな」
カルパッチョ『問題....』
カルパッチョ『....』
アンチョビ「?」
アンチョビ「カルパッチョ?」
302: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:30:32.02 ID:bMNZk8Ke0
カルパッチョ『あの、姐さん』
アンチョビ「?」
カルパッチョ『ご迷惑でなければ、私もそちらに行ってもいいですか?』
アンチョビ「お前も!?いや別に構わないが....」
アンチョビ「狭いぞ?」
カルパッチョ『いえ、そんなに長居するつもりもないんです!』
カルパッチョ『駄目、ですか?』
アンチョビ「狭さを我慢してくれるなら全然いいぞ?」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「にしても突然どうした?」
カルパッチョ『....』
アンチョビ「まさかあいつを連れ戻しに来るのか?」
カルパッチョ『....いえ、そういうわけではないんです』
カルパッチョ『ただ、あの子と話しておきたいことがあって....』
アンチョビ「....」
アンチョビ「?」
カルパッチョ『ご迷惑でなければ、私もそちらに行ってもいいですか?』
アンチョビ「お前も!?いや別に構わないが....」
アンチョビ「狭いぞ?」
カルパッチョ『いえ、そんなに長居するつもりもないんです!』
カルパッチョ『駄目、ですか?』
アンチョビ「狭さを我慢してくれるなら全然いいぞ?」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「にしても突然どうした?」
カルパッチョ『....』
アンチョビ「まさかあいつを連れ戻しに来るのか?」
カルパッチョ『....いえ、そういうわけではないんです』
カルパッチョ『ただ、あの子と話しておきたいことがあって....』
アンチョビ「....」
303: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:30:59.88 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「....わかった、それでいつ来るんだ?」
カルパッチョ『明日の昼ごろには着けると思います』
アンチョビ「了解了解」
カルパッチョ『あ、ペパロニには秘密にしておいてください』
アンチョビ「なんでだ?」
カルパッチョ『お説教の前に逃げられたら困るので♪』ウフフ
アンチョビ「あー....了解」
カルパッチョ『それじゃあ失礼します』
アンチョビ「おー」ピッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....まあ自業自得だな」
ダダダダダダ
カルパッチョ『明日の昼ごろには着けると思います』
アンチョビ「了解了解」
カルパッチョ『あ、ペパロニには秘密にしておいてください』
アンチョビ「なんでだ?」
カルパッチョ『お説教の前に逃げられたら困るので♪』ウフフ
アンチョビ「あー....了解」
カルパッチョ『それじゃあ失礼します』
アンチョビ「おー」ピッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....まあ自業自得だな」
ダダダダダダ
304: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/16(火) 01:31:41.44 ID:bMNZk8Ke0
ペパロニ「姐さん姐さん姐さんっ!!!!!」ダダダダダダ
ペパロニ「セミッス!!!!」
アンチョビ「どこ行ってたんだよお前うわあああああああああああ!!!!!!」ポイッ!
ペパロニ「あーなんてことするんスか!」パシッ
アンチョビ「お、お前っ!なんだこの虫かご!!!」
ペパロニ「なんだって....さっき買ったやつッスよ姐さん!」
アンチョビ「中身のこと言ってるんだ私は!!!」
アンチョビ「セミ詰め込みすぎだろバカ!!!!!」
ペパロニ「いやーコツ掴んだら案外簡単に捕まえられたんスよぉ~」エヘヘ
アンチョビ「気持ち悪いし気の毒だから早く逃がせええええええ!!!!!」
ペパロニ「え~姐さん冷たいッス....」パカ
バサバサバサバサバサバサ
アンチョビ「(うん、こいつはコッテリ絞られて当然だな!)」
ペパロニ「セミッス!!!!」
アンチョビ「どこ行ってたんだよお前うわあああああああああああ!!!!!!」ポイッ!
ペパロニ「あーなんてことするんスか!」パシッ
アンチョビ「お、お前っ!なんだこの虫かご!!!」
ペパロニ「なんだって....さっき買ったやつッスよ姐さん!」
アンチョビ「中身のこと言ってるんだ私は!!!」
アンチョビ「セミ詰め込みすぎだろバカ!!!!!」
ペパロニ「いやーコツ掴んだら案外簡単に捕まえられたんスよぉ~」エヘヘ
アンチョビ「気持ち悪いし気の毒だから早く逃がせええええええ!!!!!」
ペパロニ「え~姐さん冷たいッス....」パカ
バサバサバサバサバサバサ
アンチョビ「(うん、こいつはコッテリ絞られて当然だな!)」
309: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:11:31.39 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「いやー楽しかったすね~」
アンチョビ「こっちはトラウマになりそうだ....」
ペパロニ「姐さんともあろうお方が随分軟弱なこと言うんすねえ」
アンチョビ「セミで破裂しそうな虫かごなんて見たら誰でもそう言うわ!」
ペパロニ「私はむしろワクワクするッス!」ペカー
アンチョビ「うん、お前はやっぱおかしい!」
ペパロニ「失礼ッスね~」
ペパロニ「姐さんカギ~」
アンチョビ「はいはい」ガサゴソ
アンチョビ「ん」スッ
ペパロニ「どうもッス~」ガチャリ
アンチョビ「こっちはトラウマになりそうだ....」
ペパロニ「姐さんともあろうお方が随分軟弱なこと言うんすねえ」
アンチョビ「セミで破裂しそうな虫かごなんて見たら誰でもそう言うわ!」
ペパロニ「私はむしろワクワクするッス!」ペカー
アンチョビ「うん、お前はやっぱおかしい!」
ペパロニ「失礼ッスね~」
ペパロニ「姐さんカギ~」
アンチョビ「はいはい」ガサゴソ
アンチョビ「ん」スッ
ペパロニ「どうもッス~」ガチャリ
310: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:12:09.88 ID:ffHd3CmT0
ガチャガチャ
ペパロニ「ん~?」
アンチョビ「何やってんだ?早く開けてくれ~」
ペパロニ「?」ガチャリ
ペパロニ「....」クイ
ペパロニ「あ、開いた」
アンチョビ「どうした?」
ペパロニ「いや、最初カギ開けたはずなのに開いてなくて」
ペパロニ「もっかい回したら開いたんスよ」
アンチョビ「....」
ペパロニ「不思議なこともあるもんッスね~」ヘラヘラ
アンチョビ「....」ガシッ
ペパロニ「ん~?」
アンチョビ「何やってんだ?早く開けてくれ~」
ペパロニ「?」ガチャリ
ペパロニ「....」クイ
ペパロニ「あ、開いた」
アンチョビ「どうした?」
ペパロニ「いや、最初カギ開けたはずなのに開いてなくて」
ペパロニ「もっかい回したら開いたんスよ」
アンチョビ「....」
ペパロニ「不思議なこともあるもんッスね~」ヘラヘラ
アンチョビ「....」ガシッ
311: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:12:40.65 ID:ffHd3CmT0
アンチョビ「....ぉぃ」グイグイ
ペパロニ「あれ、入んないんスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私は部屋を出るときカギを締めた、ちゃんと確認もした」
ペパロニ「エライッス!」
アンチョビ「それでお前がさっきカギを回したら締まった」
ペパロニ「そうッス!」
アンチョビ「これがどういうことかわかるか?」
ペパロニ「超常現象!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私らが外に出てる間に誰かがカギを開けて部屋に入った可能性があるってことだ....!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あ、なるほど~!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あれ、入んないんスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私は部屋を出るときカギを締めた、ちゃんと確認もした」
ペパロニ「エライッス!」
アンチョビ「それでお前がさっきカギを回したら締まった」
ペパロニ「そうッス!」
アンチョビ「これがどういうことかわかるか?」
ペパロニ「超常現象!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私らが外に出てる間に誰かがカギを開けて部屋に入った可能性があるってことだ....!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あ、なるほど~!」
ペパロニ「....」
312: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:13:17.63 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「あれ、それって結構マズくないッスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....かなりマズい」
ペパロニ「....本当にカギ締めたんスよね?」
アンチョビ「....お前も見てただろ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私、見てくるッス」
アンチョビ「は、はぁ!?お前、変質者とかだったらどうするんだよ!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さんを危険な目に遭わせるわけにはいかないッスからっ....」ダッ
アンチョビ「いや警察呼べよ!!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....かなりマズい」
ペパロニ「....本当にカギ締めたんスよね?」
アンチョビ「....お前も見てただろ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私、見てくるッス」
アンチョビ「は、はぁ!?お前、変質者とかだったらどうするんだよ!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さんを危険な目に遭わせるわけにはいかないッスからっ....」ダッ
アンチョビ「いや警察呼べよ!!!」
313: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:13:56.30 ID:ffHd3CmT0
ガチャリ
カルパッチョ「お帰りなさい、ペパロニ♪」
ペパロニ「」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ダッ
アンチョビ「あイテ!」
アンチョビ「ってカルパッチョ!?明日来るって言ってたじゃないか!!」
カルパッチョ「お邪魔してます姐さん♪」
アンチョビ「お前、来るなら普通に来てくれよ....」
カルパッチョ「姐さんの退屈な大学生活にもたまには刺激が必要じゃないかと思いまして」
アンチョビ「間に合ってる」
アンチョビ「こいつのおかげでここ何週間かは色んな意味で刺激的だ」
カルパッチョ「あら、良かったわねペパロニ?」
カルパッチョ「お帰りなさい、ペパロニ♪」
ペパロニ「」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ダッ
アンチョビ「あイテ!」
アンチョビ「ってカルパッチョ!?明日来るって言ってたじゃないか!!」
カルパッチョ「お邪魔してます姐さん♪」
アンチョビ「お前、来るなら普通に来てくれよ....」
カルパッチョ「姐さんの退屈な大学生活にもたまには刺激が必要じゃないかと思いまして」
アンチョビ「間に合ってる」
アンチョビ「こいつのおかげでここ何週間かは色んな意味で刺激的だ」
カルパッチョ「あら、良かったわねペパロニ?」
314: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:14:25.33 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「ね、姐さん知ってたんすかぁ!?」
アンチョビ「いや今ここにいるとは知らなかったけど」
ペパロニ「来ることは知ってたんすね!?」
アンチョビ「ま、まあな」
ペパロニ「酷いッス!裏切りッス!」
カルパッチョ「あなたも私を裏切ってたと思うんだけど?」ニッコリ
ペパロニ「」
アンチョビ「自業自得なんだからたっぷり説教されろ」
ペパロニ「姐さんまでぇ~....」
アンチョビ「いや今ここにいるとは知らなかったけど」
ペパロニ「来ることは知ってたんすね!?」
アンチョビ「ま、まあな」
ペパロニ「酷いッス!裏切りッス!」
カルパッチョ「あなたも私を裏切ってたと思うんだけど?」ニッコリ
ペパロニ「」
アンチョビ「自業自得なんだからたっぷり説教されろ」
ペパロニ「姐さんまでぇ~....」
315: ◆bL5b7ovQmQ 2018/03/17(土) 22:22:41.73 ID:ffHd3CmT0
カポーーーーン
カルパッチョ「....」ギュウ
ペパロニ「....」ギュウ
アンチョビ「....」ギュウ
アンチョビ「....なあ」
アンチョビ「3人で入るのは無理がないか....」
カルパッチョ「CV33にも乗れましたし大丈夫だと思ったんですけど....」
ペパロニ「姐さ~ん風呂の時くらいウィッグ取ってくださいよ~」
アンチョビ「地・毛・だ!!!」
ペパロニ「そ~だったんすかぁ~!」
カルパッチョ「あなた、わざと言ってるでしょ」
ペパロニ「へ?」ポケー
アンチョビ「そんな顔されると冗談なのか本気なのかわからんぞ....」
カルパッチョ「この子に限ってはありえますからね....」
ペパロニ「私のことバカにしすぎッスよ!?」
カルパッチョ「....」ギュウ
ペパロニ「....」ギュウ
アンチョビ「....」ギュウ
アンチョビ「....なあ」
アンチョビ「3人で入るのは無理がないか....」
カルパッチョ「CV33にも乗れましたし大丈夫だと思ったんですけど....」
ペパロニ「姐さ~ん風呂の時くらいウィッグ取ってくださいよ~」
アンチョビ「地・毛・だ!!!」
ペパロニ「そ~だったんすかぁ~!」
カルパッチョ「あなた、わざと言ってるでしょ」
ペパロニ「へ?」ポケー
アンチョビ「そんな顔されると冗談なのか本気なのかわからんぞ....」
カルパッチョ「この子に限ってはありえますからね....」
ペパロニ「私のことバカにしすぎッスよ!?」
320: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:35:53.80 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「....」モグモグ
カルパッチョ「....」モグモグ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....腕は落ちていないみたいね」ニヤリ
ペパロニ「へっへー!まあな!」
アンチョビ「数年ぶりの再会みたいな雰囲気醸し出してるなお前ら」
カルパッチョ「実際は2週間くらいです」
アンチョビ「だよなぁ」
カルパッチョ「....でも」
ペパロニ「?」
カルパッチョ「....」モグモグ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....腕は落ちていないみたいね」ニヤリ
ペパロニ「へっへー!まあな!」
アンチョビ「数年ぶりの再会みたいな雰囲気醸し出してるなお前ら」
カルパッチョ「実際は2週間くらいです」
アンチョビ「だよなぁ」
カルパッチョ「....でも」
ペパロニ「?」
321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/19(土) 21:36:42.06 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「今まで2年以上ずっと一緒だったから」
カルパッチョ「少し寂しかったんです....」グスン
ペパロニ「カ、カルパッチョ....」
カルパッチョ「ま、久しぶりに姐さんに会えたから別にいいですけど」ケロッ
ペパロニ「んなっ....」
カルパッチョ「色々放り出して突然失踪したのは許してないのよ?」ニッコリ
ペパロニ「ひぇ....」
アンチョビ「まあまあ、その話はもういいじゃないか」アセアセ
ペパロニ「姐さん!」
カルパッチョ「少し寂しかったんです....」グスン
ペパロニ「カ、カルパッチョ....」
カルパッチョ「ま、久しぶりに姐さんに会えたから別にいいですけど」ケロッ
ペパロニ「んなっ....」
カルパッチョ「色々放り出して突然失踪したのは許してないのよ?」ニッコリ
ペパロニ「ひぇ....」
アンチョビ「まあまあ、その話はもういいじゃないか」アセアセ
ペパロニ「姐さん!」
322: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:38:14.82 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「こいつにしては長く持った方だろ?」
カルパッチョ「それは、確かに....」
ペパロニ「長く持った方ってなんすか!?」
アンチョビ「え?アホの割には辛抱したなってことだぞ?」
カルパッチョ「この調子だから大丈夫だったんじゃないですか?」
ペパロニ「2人とも酷いッス!」
ペパロニ「そもそも私は戦車道のことで来たんじゃ....」ボソ
アンチョビ「わかってるよ、お前はそんなやつじゃないよな」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「それは、確かに....」
ペパロニ「長く持った方ってなんすか!?」
アンチョビ「え?アホの割には辛抱したなってことだぞ?」
カルパッチョ「この調子だから大丈夫だったんじゃないですか?」
ペパロニ「2人とも酷いッス!」
ペパロニ「そもそも私は戦車道のことで来たんじゃ....」ボソ
アンチョビ「わかってるよ、お前はそんなやつじゃないよな」
カルパッチョ「....」
323: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:38:50.25 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「せっかく久しぶりに3人そろったんだし何か楽しいことでもするか!」
カルパッチョ「そうですね!」
ペパロニ「あ!私やりたいことあるッス!」
アンチョビ「おーなんだペパロニ!」
ペパロニ「ここの棚の奥に隠してある....」ガサゴソ
カルパッチョ「?」
アンチョビ「んんっ!?」
ペパロニ「姐さんとっておきの恋愛小説鑑賞会がしたいッス!」
アンチョビ「お、お前ぇ!なんでそれを知ってるんだぁ!!!」
ペパロニ「いやー偶然って怖いッスねぇ....」
アンチョビ「嘘つけ!あんな込み入ったところ偶然見るわけないだろ!!!」
カルパッチョ「そうですね!」
ペパロニ「あ!私やりたいことあるッス!」
アンチョビ「おーなんだペパロニ!」
ペパロニ「ここの棚の奥に隠してある....」ガサゴソ
カルパッチョ「?」
アンチョビ「んんっ!?」
ペパロニ「姐さんとっておきの恋愛小説鑑賞会がしたいッス!」
アンチョビ「お、お前ぇ!なんでそれを知ってるんだぁ!!!」
ペパロニ「いやー偶然って怖いッスねぇ....」
アンチョビ「嘘つけ!あんな込み入ったところ偶然見るわけないだろ!!!」
324: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:39:25.08 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「うわっ....///これ結構....///」
アンチョビ「読むなぁ!!!」ガバッ
カルパッチョ「きゃっ!」
ピュー
ペパロニ「おりゃ」パシッ
ペパロニ「んーどれどれ~....」ペラペラ
アンチョビ「あ゛~~!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「///」ポッ
アンチョビ「頬を赤らめるな!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」スッ
アンチョビ「バツが悪そうに差し出すな!!!」
カルパッチョ「ペパロニには刺激が強すぎたのね....」
アンチョビ「読むなぁ!!!」ガバッ
カルパッチョ「きゃっ!」
ピュー
ペパロニ「おりゃ」パシッ
ペパロニ「んーどれどれ~....」ペラペラ
アンチョビ「あ゛~~!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「///」ポッ
アンチョビ「頬を赤らめるな!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」スッ
アンチョビ「バツが悪そうに差し出すな!!!」
カルパッチョ「ペパロニには刺激が強すぎたのね....」
325: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:40:06.89 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「さすがに3人で寝ると....」
ペパロニ「狭いッスね....」
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「まあこのギュウギュウ感もたまには、な?」ニコ
ペパロニ「思い出しますねえ」
カルパッチョ「あの時のこと?」
ペパロニ「あぁ」
アンチョビ「どの時だ?」
ペパロニ「狭いッスね....」
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「まあこのギュウギュウ感もたまには、な?」ニコ
ペパロニ「思い出しますねえ」
カルパッチョ「あの時のこと?」
ペパロニ「あぁ」
アンチョビ「どの時だ?」
326: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:40:34.85 ID:UWjW/PE00
ペパロニ「ギュウギュウといえば大学選抜戦の後の移動ッス」
アンチョビ「あーあったなぁ」
カルパッチョ「思い出すってほど昔でもないんですけどね....」
ペパロニ「姐さんが卒業して、私たちも進級して、全国大会に出て、負けて....」
カルパッチョ「あっという間に過ぎちゃって....」
アンチョビ「凄く昔のことみたいだな....」
3人「....」
アンチョビ「あーあったなぁ」
カルパッチョ「思い出すってほど昔でもないんですけどね....」
ペパロニ「姐さんが卒業して、私たちも進級して、全国大会に出て、負けて....」
カルパッチョ「あっという間に過ぎちゃって....」
アンチョビ「凄く昔のことみたいだな....」
3人「....」
327: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:41:00.35 ID:UWjW/PE00
ペパロニ「しかし....」
ペパロニ「まさか姐さんがあんなの読んでたとは....」
アンチョビ「この流れで!?」
アンチョビ「というか!あ、あのくらい普通だろ!」
カルパッチョ「大学生では普通なんですか?」
ペパロニ「教科書ッスか?」
アンチョビ「教科書じゃないけど....」
ペパロニ「思い出したらなんか熱くなってきたッス....///」
アンチョビ「そこまででもなかっただろ....」
カルパッチョ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「なんか言ってくれ....」
アンチョビ「よし!もう寝よう!おやすみ!」
ペパロニ「強引ッスねぇ~」
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
ペパロニ「まさか姐さんがあんなの読んでたとは....」
アンチョビ「この流れで!?」
アンチョビ「というか!あ、あのくらい普通だろ!」
カルパッチョ「大学生では普通なんですか?」
ペパロニ「教科書ッスか?」
アンチョビ「教科書じゃないけど....」
ペパロニ「思い出したらなんか熱くなってきたッス....///」
アンチョビ「そこまででもなかっただろ....」
カルパッチョ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「なんか言ってくれ....」
アンチョビ「よし!もう寝よう!おやすみ!」
ペパロニ「強引ッスねぇ~」
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
328: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:42:40.51 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「なんだか....」
カルパッチョ「懐かしいですね....」クスクス
アンチョビ「....」
アンチョビ「....あぁ」ニコニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「そうッスね....」ニコニコ
カルパッチョ「懐かしいですね....」クスクス
アンチョビ「....」
アンチョビ「....あぁ」ニコニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「そうッスね....」ニコニコ
329: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:45:46.82 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「....ん」パチ
アンチョビ「....トイレ」
アンチョビ「....トイレ」
330: ◆bL5b7ovQmQ 2018/05/19(土) 21:48:57.09 ID:UWjW/PE00
ジャー
アンチョビ「....」
カルパッチョ「姐さん」
アンチョビ「うぉ!?」
アンチョビ「お、お前、いきなり脅かすなよ....」
カルパッチョ「あ、すみません、そんなつもりじゃなかったんですけど....」
アンチョビ「いや、こっちこそ起こしちゃったか?ごめんな」
カルパッチョ「いえ....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「?」
カルパッチョ「姐さん、少し、話しませんか」
アンチョビ「....」
アンチョビ「フフッ」
アンチョビ「実はな、とっておきの紅茶があるんだ」
カルパッチョ「夏の真夜中にですか?」
アンチョビ「あぁ」ニヤリ
アンチョビ「....」
カルパッチョ「姐さん」
アンチョビ「うぉ!?」
アンチョビ「お、お前、いきなり脅かすなよ....」
カルパッチョ「あ、すみません、そんなつもりじゃなかったんですけど....」
アンチョビ「いや、こっちこそ起こしちゃったか?ごめんな」
カルパッチョ「いえ....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「?」
カルパッチョ「姐さん、少し、話しませんか」
アンチョビ「....」
アンチョビ「フフッ」
アンチョビ「実はな、とっておきの紅茶があるんだ」
カルパッチョ「夏の真夜中にですか?」
アンチョビ「あぁ」ニヤリ
335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/20(金) 00:04:44.46 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「....」フーフー
カルパッチョ「....」フーフー
カルパッチョ「....」クピ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「熱帯夜に飲むものじゃないですね」
アンチョビ「私もそう思う」クスクス
カルパッチョ「じゃあなんで飲ませたんですか!」
アンチョビ「....なんとなくリラックスすると思ってな」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ペパロニのことなんだろ?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「やっぱり、わかりますよね」
アンチョビ「まー何か理由がないとこんな強引なことするやつでもないだろ、お前は」
カルパッチョ「....さすが姐さんです」
カルパッチョ「....」フーフー
カルパッチョ「....」クピ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「熱帯夜に飲むものじゃないですね」
アンチョビ「私もそう思う」クスクス
カルパッチョ「じゃあなんで飲ませたんですか!」
アンチョビ「....なんとなくリラックスすると思ってな」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ペパロニのことなんだろ?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「やっぱり、わかりますよね」
アンチョビ「まー何か理由がないとこんな強引なことするやつでもないだろ、お前は」
カルパッチョ「....さすが姐さんです」
336: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:05:41.03 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「それに」
アンチョビ「ペパロニとも長く一緒にいたからな」
アンチョビ「あいつの調子がなんとなく奮ってないような気はしてたんだ」
アンチョビ「奮ってなくても十分すぎるくらいなんだが....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ま、その程度だ」
アンチョビ「内容までは私にもわからないからよろしく!」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ペパロニとも長く一緒にいたからな」
アンチョビ「あいつの調子がなんとなく奮ってないような気はしてたんだ」
アンチョビ「奮ってなくても十分すぎるくらいなんだが....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ま、その程度だ」
アンチョビ「内容までは私にもわからないからよろしく!」
カルパッチョ「....」
337: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:06:09.23 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「私が直接聞いたわけじゃないのであくまで推測なんですけど」
カルパッチョ「あの子、進路のことについて悩んでると思うんです」
アンチョビ「....」
アンチョビ「進路ぉ!?」
アンチョビ「それは高校を卒業できるのかって話か?」
カルパッチョ「姐さん!今は真面目な話をしてるんですよ!茶化さないでください!」
アンチョビ「あ、すまんすまん」ペコ
アンチョビ「いや、それにしてもだな」
アンチョビ「あいつがそんなことで悩んでる姿が想像できないというかなんというか....」
カルパッチョ「私も最初はそう思ってたんですけど....」
カルパッチョ「姐さんが卒業して私たちが進級した頃から、あの子ちょっと変わったんです」
アンチョビ「というと?」
カルパッチョ「あの子、進路のことについて悩んでると思うんです」
アンチョビ「....」
アンチョビ「進路ぉ!?」
アンチョビ「それは高校を卒業できるのかって話か?」
カルパッチョ「姐さん!今は真面目な話をしてるんですよ!茶化さないでください!」
アンチョビ「あ、すまんすまん」ペコ
アンチョビ「いや、それにしてもだな」
アンチョビ「あいつがそんなことで悩んでる姿が想像できないというかなんというか....」
カルパッチョ「私も最初はそう思ってたんですけど....」
カルパッチョ「姐さんが卒業して私たちが進級した頃から、あの子ちょっと変わったんです」
アンチョビ「というと?」
338: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:06:50.61 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「試験前に図書館で勉強してました」
アンチョビ「!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?
カルパッチョ「ガリ勉ってほどじゃないですよもちろん」
カルパッチョ「でも今までから考えるとありえないじゃないですか!」
アンチョビ「天変地異の前触れだろ」
カルパッチョ「私もそう思って、聞いてみたことがあったんです」
カルパッチョ「『突然勉強なんてして、あなた進学するつもりなの?』って」
アンチョビ「ふむふむ」
カルパッチョ「そしたら」
ペパロニ『うちにそんな余裕ねえよ!』
カルパッチョ「って言われて」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(そういえば前そんなこと言ってたな....)」
アンチョビ「!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?
カルパッチョ「ガリ勉ってほどじゃないですよもちろん」
カルパッチョ「でも今までから考えるとありえないじゃないですか!」
アンチョビ「天変地異の前触れだろ」
カルパッチョ「私もそう思って、聞いてみたことがあったんです」
カルパッチョ「『突然勉強なんてして、あなた進学するつもりなの?』って」
アンチョビ「ふむふむ」
カルパッチョ「そしたら」
ペパロニ『うちにそんな余裕ねえよ!』
カルパッチョ「って言われて」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(そういえば前そんなこと言ってたな....)」
339: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:07:40.53 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「そのあと『じゃあなんで勉強してるのよ』って聞いたんですけど」
カルパッチョ「ちょっと黙ったと思ったらすぐにはぐらかされちゃいました」
アンチョビ「なるほどなぁ....」
カルパッチョ「それからは私もそのことを聞かないようにしたんです」
アンチョビ「どうして?」
カルパッチョ「....だって」
カルパッチョ「無理やり笑顔を作るペパロニなんて、私は見たくなかったので」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私も同感だな」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「ちょっと黙ったと思ったらすぐにはぐらかされちゃいました」
アンチョビ「なるほどなぁ....」
カルパッチョ「それからは私もそのことを聞かないようにしたんです」
アンチョビ「どうして?」
カルパッチョ「....だって」
カルパッチョ「無理やり笑顔を作るペパロニなんて、私は見たくなかったので」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私も同感だな」
カルパッチョ「....」
340: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:09:33.65 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「....すみません」
アンチョビ「なんで謝るんだよ?」
カルパッチョ「だって、姐さんはもうとっくに卒業していて」
カルパッチョ「関係ないはずのに」ウル
カルパッチョ「私の力不足のせいでっ....悩みを押し付けてしまってっ....」ポロポロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はさ、お前がそんなになるまで思い詰めてしまったことのほうが辛いし悲しい」
カルパッチョ「....」ポロ
カルパッチョ「っ....」フキ
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「なんで謝るんだよ?」
カルパッチョ「だって、姐さんはもうとっくに卒業していて」
カルパッチョ「関係ないはずのに」ウル
カルパッチョ「私の力不足のせいでっ....悩みを押し付けてしまってっ....」ポロポロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はさ、お前がそんなになるまで思い詰めてしまったことのほうが辛いし悲しい」
カルパッチョ「....」ポロ
カルパッチョ「っ....」フキ
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「....」
341: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:10:41.37 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「謝るくらいならこれ飲んでくれ、暑いから飲みたくない」スッ
カルパッチョ「なんで淹れたんですか!?」
アンチョビ「や、悩み相談には雰囲気も大事かなって」アハハ
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
アンチョビ「ふっ」クス
アンチョビ「話してくれてありがとう、カルパッチョ」
カルパッチョ「い、いえ、むしろ私の方がお礼を言うべきです」
アンチョビ「よし!」
アンチョビ「あとは私に任せてくれ」
カルパッチョ「....はい」
カルパッチョ「あの子のこと、よろしくお願いします」ペコリ
アンチョビ「....いいコンビになったな」ニコニコ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「嬉しいです」ニコ
カルパッチョ「なんで淹れたんですか!?」
アンチョビ「や、悩み相談には雰囲気も大事かなって」アハハ
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
アンチョビ「ふっ」クス
アンチョビ「話してくれてありがとう、カルパッチョ」
カルパッチョ「い、いえ、むしろ私の方がお礼を言うべきです」
アンチョビ「よし!」
アンチョビ「あとは私に任せてくれ」
カルパッチョ「....はい」
カルパッチョ「あの子のこと、よろしくお願いします」ペコリ
アンチョビ「....いいコンビになったな」ニコニコ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「嬉しいです」ニコ
342: ◆bL5b7ovQmQ 2018/07/20(金) 00:12:29.60 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「まだたっぷりお湯はあるからな」ニコニコ
カルパッチョ「そんなに飲んだら汗だくになっちゃいます!」
アンチョビ「紅茶なんて送ってきたやつが悪い」
カルパッチョ「失礼ですよダージリンさんに」
アンチョビ「よくわかったな」
カルパッチョ「わからないほうがどうかしてます」
アンチョビ「確かに」
カルパッチョ「そんなに飲んだら汗だくになっちゃいます!」
アンチョビ「紅茶なんて送ってきたやつが悪い」
カルパッチョ「失礼ですよダージリンさんに」
アンチョビ「よくわかったな」
カルパッチョ「わからないほうがどうかしてます」
アンチョビ「確かに」
350: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:12:09.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「ん....」ムニャ
アンチョビ「お は よ う」ニッコリ
ペパロニ「ちかいッスよ姐さん....」ムニャムニャ
アンチョビ「今すぐ着替えろ」
ペパロニ「あさごはんは....」
アンチョビ「弁当を作っておいた!」
ペパロニ「用意周到ッスね、どこに行くんスか?」
アンチョビ「ヒミツだ」ニヤニヤ
ペパロニ「ほほう....それは楽しみッス....」ニヤニヤ
アンチョビ「お は よ う」ニッコリ
ペパロニ「ちかいッスよ姐さん....」ムニャムニャ
アンチョビ「今すぐ着替えろ」
ペパロニ「あさごはんは....」
アンチョビ「弁当を作っておいた!」
ペパロニ「用意周到ッスね、どこに行くんスか?」
アンチョビ「ヒミツだ」ニヤニヤ
ペパロニ「ほほう....それは楽しみッス....」ニヤニヤ
351: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:12:39.37 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「あれ、そういえばカルパッチョは?」
アンチョビ「まだ寝てるし置いていこう」
ペパロニ「えーだったらなんで私は無理やり起こしたんスかぁ~」
アンチョビ「お前はずっとここでぐうたらしてるんだからいいだろ!」
アンチョビ「こいつはお前のために長旅して来たんだぞ?」
ペパロニ「それもそうッスね!」ペカー
カルパッチョ「(ほっ)」
アンチョビ「じゃあ行くか!」
ペパロニ「はーい!」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「(姐さん、よろしくお願いします....)」
アンチョビ「まだ寝てるし置いていこう」
ペパロニ「えーだったらなんで私は無理やり起こしたんスかぁ~」
アンチョビ「お前はずっとここでぐうたらしてるんだからいいだろ!」
アンチョビ「こいつはお前のために長旅して来たんだぞ?」
ペパロニ「それもそうッスね!」ペカー
カルパッチョ「(ほっ)」
アンチョビ「じゃあ行くか!」
ペパロニ「はーい!」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「(姐さん、よろしくお願いします....)」
352: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:13:34.37 ID:3VBZ0qsT0
~戦車庫~
ペパロニ「ここって?」
アンチョビ「私の今のホーム、大学の戦車庫だ!」
ペパロニ「知ってるッス」
ペパロニ「てか前来ましたし」
アンチョビ「そういえばそうだったな....」
アンチョビ「(恥ずかしくて記憶から消してた)」
ペパロニ「今日は誰もいないんスねぇ」
アンチョビ「休みだからな」
アンチョビ「自主練をしようにも戦車は1人じゃ動かせないし」
ペパロニ「改めて考えると面倒な乗り物ッスね~」ポケー
アンチョビ「乗り物ってか兵器だしなぁ」
ペパロニ「ここって?」
アンチョビ「私の今のホーム、大学の戦車庫だ!」
ペパロニ「知ってるッス」
ペパロニ「てか前来ましたし」
アンチョビ「そういえばそうだったな....」
アンチョビ「(恥ずかしくて記憶から消してた)」
ペパロニ「今日は誰もいないんスねぇ」
アンチョビ「休みだからな」
アンチョビ「自主練をしようにも戦車は1人じゃ動かせないし」
ペパロニ「改めて考えると面倒な乗り物ッスね~」ポケー
アンチョビ「乗り物ってか兵器だしなぁ」
353: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:14:14.09 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」
アンチョビ「まあでも私は」
アンチョビ「その面倒臭さすら愛おしく感じてしまうくらいに」
アンチョビ「戦車バカなのかもしれないな」フフ
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前はどうだ?」
ペパロニ「私ッスか?」
アンチョビ「戦車道好きか?」
ペパロニ「そりゃあ好きっすよ~、当り前じゃないッスか~」
アンチョビ「だから迷ってるのか?」
ペパロニ「え?」
アンチョビ「まあでも私は」
アンチョビ「その面倒臭さすら愛おしく感じてしまうくらいに」
アンチョビ「戦車バカなのかもしれないな」フフ
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前はどうだ?」
ペパロニ「私ッスか?」
アンチョビ「戦車道好きか?」
ペパロニ「そりゃあ好きっすよ~、当り前じゃないッスか~」
アンチョビ「だから迷ってるのか?」
ペパロニ「え?」
354: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:14:42.18 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「お前、本当は大学に行って戦車道続けたいんじゃないのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「そんなことは....」
ペパロニ「....ないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ペパロニ、私は別に問い詰めてるわけじゃない」
アンチョビ「ただ私は、お前の先輩....」
アンチョビ「いや、姐さんとして」
アンチョビ「お前にそんな顔をさせたくないんだ」ニコ
ペパロニ「....」
アンチョビ「他の誰にも話さなくていい」
アンチョビ「ただ私にだけは」
アンチョビ「頼ってくれないか?」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「そんなことは....」
ペパロニ「....ないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ペパロニ、私は別に問い詰めてるわけじゃない」
アンチョビ「ただ私は、お前の先輩....」
アンチョビ「いや、姐さんとして」
アンチョビ「お前にそんな顔をさせたくないんだ」ニコ
ペパロニ「....」
アンチョビ「他の誰にも話さなくていい」
アンチョビ「ただ私にだけは」
アンチョビ「頼ってくれないか?」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
ペパロニ「....」
355: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:15:18.67 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「....姐さんには敵わないッス」エヘヘ
アンチョビ「私はドゥーチェ」
アンチョビ「ドゥーチェ・アンチョビだからな!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私は元々戦車道なんて聞いたこともなかったし、それをやるつもりでアンツィオに来たわけでもなかったッス」
ペパロニ「姐さんに出会って、よく分からないまま始めて」
アンチョビ「最終的には私の鉄板ナポリタンに釣られたんだったか」
ペパロニ「いやあれは死ぬほど美味かったッスけど!一番の理由じゃないッスよ!?」
アンチョビ「冗談冗談」アハハ
ペパロニ「あの時姐さんに戦車道を教えてもらって、楽しそうだなって思ったッス」
アンチョビ「私はドゥーチェ」
アンチョビ「ドゥーチェ・アンチョビだからな!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私は元々戦車道なんて聞いたこともなかったし、それをやるつもりでアンツィオに来たわけでもなかったッス」
ペパロニ「姐さんに出会って、よく分からないまま始めて」
アンチョビ「最終的には私の鉄板ナポリタンに釣られたんだったか」
ペパロニ「いやあれは死ぬほど美味かったッスけど!一番の理由じゃないッスよ!?」
アンチョビ「冗談冗談」アハハ
ペパロニ「あの時姐さんに戦車道を教えてもらって、楽しそうだなって思ったッス」
356: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:16:45.45 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「実際、私ものすっごく楽しかったんスよ」
アンチョビ「そりゃあよかった」
ペパロニ「でもそれって、姐さんがいるからなのかなって」
ペパロニ「ちょっと思ってたッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「実際は違いました」
ペパロニ「姐さんが引退して、私がドゥーチェになってから」
ペパロニ「寂しい気持ちはあっても」
ペパロニ「楽しくなくなる、なんてことは全くなかったッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それだけお前の中では、戦車道の存在が大きなもの、大切なものになったのかもしれないな」
ペパロニ「....そうかもしれないッス」
357: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:17:31.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「始めたときはなんとなくだったし、その先のことなんて考えもしなかったんスけど」
ペパロニ「いざ自分の引退が近くなってくると」
ペパロニ「急に焦りっていうか....」
ペパロニ「これで終わりでいいのか?」
ペパロニ「みたいなこと考えるようになっちゃって....」
アンチョビ「終わらせないってことはつまり?」
ペパロニ「大学に行って続ける、しかないッス」
アンチョビ「まー高卒でプロに入るほど有名な選手ではないからな」
ペパロニ「だから言わなかったんスよ!」
アンチョビ「すまんすまん」アハハ
ペパロニ「いざ自分の引退が近くなってくると」
ペパロニ「急に焦りっていうか....」
ペパロニ「これで終わりでいいのか?」
ペパロニ「みたいなこと考えるようになっちゃって....」
アンチョビ「終わらせないってことはつまり?」
ペパロニ「大学に行って続ける、しかないッス」
アンチョビ「まー高卒でプロに入るほど有名な選手ではないからな」
ペパロニ「だから言わなかったんスよ!」
アンチョビ「すまんすまん」アハハ
358: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:18:05.60 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「でも現実的なことを考えたら」
ペパロニ「私を大学に入れて戦車道を続けさせる余裕は、たぶんうちにはなくて」
ペパロニ「それでも無理を言ってやらせてもらう覚悟ややる気が私にあるのかも」
ペパロニ「....正直、よくわかんないんス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「だから一旦家から離れてそのことを考えたり」
ペパロニ「姐さんに大学生活のこと色々聞いたりして」
ペパロニ「自分の気持ちに整理をつけようと思って来たッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「気が付いたら姐さんに甘えて、迷惑をいっぱいかけちゃって」
ペパロニ「....巻き込んじゃってすみません」ペコ
アンチョビ「お前の迷惑は今まで通り過ぎてもう慣れたから別にいい」
ペパロニ「酷いッスよぉ」ニコ
ペパロニ「私を大学に入れて戦車道を続けさせる余裕は、たぶんうちにはなくて」
ペパロニ「それでも無理を言ってやらせてもらう覚悟ややる気が私にあるのかも」
ペパロニ「....正直、よくわかんないんス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「だから一旦家から離れてそのことを考えたり」
ペパロニ「姐さんに大学生活のこと色々聞いたりして」
ペパロニ「自分の気持ちに整理をつけようと思って来たッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「気が付いたら姐さんに甘えて、迷惑をいっぱいかけちゃって」
ペパロニ「....巻き込んじゃってすみません」ペコ
アンチョビ「お前の迷惑は今まで通り過ぎてもう慣れたから別にいい」
ペパロニ「酷いッスよぉ」ニコ
359: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:18:48.29 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」
アンチョビ「それで、結論は出たのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「迷いが大きくなったッス」
アンチョビ「だろうな....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はお前の最後の大会を見てたんだが」
ペパロニ「?」
アンチョビ「実はな、かなり驚いたんだよ」
ペパロニ「アンツィオのあまりの弱さにッスか?」ペカー
アンチョビ「お前の成長に」
ペパロニ「えぇっ!?」
アンチョビ「それで、結論は出たのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「迷いが大きくなったッス」
アンチョビ「だろうな....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はお前の最後の大会を見てたんだが」
ペパロニ「?」
アンチョビ「実はな、かなり驚いたんだよ」
ペパロニ「アンツィオのあまりの弱さにッスか?」ペカー
アンチョビ「お前の成長に」
ペパロニ「えぇっ!?」
360: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:19:23.53 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「確かにアンツィオはあっさり負けた」
アンチョビ「でもな、お前がしっかり隊長やってるのはすぐに分かった」
ペパロニ「そ、そうッスか....///」
アンチョビ「私がいないと何もできないし、いても余計なことをするお前はもういなくて」
アンチョビ「ドゥーチェ・ペパロニになれたんだなって思ったんだ」
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前の事情とか悩みとかぜ~んぶ抜きにした私の気持ちを言うならば」
アンチョビ「成長したお前には是非とも戦車道を続けて欲しい」
ペパロニ「....」
アンチョビ「でもな、お前がしっかり隊長やってるのはすぐに分かった」
ペパロニ「そ、そうッスか....///」
アンチョビ「私がいないと何もできないし、いても余計なことをするお前はもういなくて」
アンチョビ「ドゥーチェ・ペパロニになれたんだなって思ったんだ」
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前の事情とか悩みとかぜ~んぶ抜きにした私の気持ちを言うならば」
アンチョビ「成長したお前には是非とも戦車道を続けて欲しい」
ペパロニ「....」
361: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:20:04.44 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「最近勉強してるんだろ?」
ペパロニ「な!?どこでそれを!」
アンチョビ「でもな、聞いてる限りそんな勉強じゃ足りないぞ!」
ペパロニ「?」
アンチョビ「もし本気で戦車道を続けたいなら」
アンチョビ「死ぬ気で勉強して勉強して勉強して」
アンチョビ「うちの大学の特待生になるんだ!!!!」
アンチョビ「これが前ドゥーチェとして活躍した優秀な私が考えた」
アンチョビ「全ての事情を円満に解決できるスマートでベストな作戦だ」
ペパロニ「」
ペパロニ「な!?どこでそれを!」
アンチョビ「でもな、聞いてる限りそんな勉強じゃ足りないぞ!」
ペパロニ「?」
アンチョビ「もし本気で戦車道を続けたいなら」
アンチョビ「死ぬ気で勉強して勉強して勉強して」
アンチョビ「うちの大学の特待生になるんだ!!!!」
アンチョビ「これが前ドゥーチェとして活躍した優秀な私が考えた」
アンチョビ「全ての事情を円満に解決できるスマートでベストな作戦だ」
ペパロニ「」
362: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:20:44.70 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「姐さん、本気で言ってるんスか?」
アンチョビ「あぁ」コクリ
ペパロニ「私バカなんスよ!」
アンチョビ「当然」
ペパロニ「もう3年の夏ッス!!」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「だったら!!!」
アンチョビ「ペパロニ」
アンチョビ「あぁ」コクリ
ペパロニ「私バカなんスよ!」
アンチョビ「当然」
ペパロニ「もう3年の夏ッス!!」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「だったら!!!」
アンチョビ「ペパロニ」
363: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:21:12.55 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ウジウジ独りで悩んで」
アンチョビ「後ろ向きなことばっかり言って」
アンチョビ「あれこれ言い訳ばっかり並べて」
アンチョビ「それでもお前はアンツィオの生徒か!!!」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ノリと勢いはどこに行ったんだ?」ニッコリ
ペパロニ「ノリと勢い....」
アンチョビ「後ろ向きなことばっかり言って」
アンチョビ「あれこれ言い訳ばっかり並べて」
アンチョビ「それでもお前はアンツィオの生徒か!!!」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ノリと勢いはどこに行ったんだ?」ニッコリ
ペパロニ「ノリと勢い....」
364: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:21:58.42 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....私がお前に教えられるのはここまでだ」
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「てことで」
アンチョビ「カルパッチョ~」
カルパッチョ「はいこれ」ドスン
ペパロニ「うぇっ!?お前いたのかよ!」
ペパロニ「ってこれは?」
アンチョビ「お前の荷物だ」
アンチョビ「もうここで悩む必要はないだろ」
カルパッチョ「用事は済んだでしょう?」
ペパロニ「えぇ....」
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「てことで」
アンチョビ「カルパッチョ~」
カルパッチョ「はいこれ」ドスン
ペパロニ「うぇっ!?お前いたのかよ!」
ペパロニ「ってこれは?」
アンチョビ「お前の荷物だ」
アンチョビ「もうここで悩む必要はないだろ」
カルパッチョ「用事は済んだでしょう?」
ペパロニ「えぇ....」
365: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:22:48.98 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ペパロニ」
ペパロニ「なんスか?」
アンチョビ「色々厄介なことも多かったけど」
アンチョビ「なかなか悪くなかったぞ」
アンチョビ「2人暮らし」
ペパロニ「姐さん!!!」
ペパロニ「私も、すっっっっっっごく楽しかったッス!!!!」ニカッ
アンチョビ「まだ分からないだろうが」
アンチョビ「お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ」
ペパロニ「すぐに教えるッス!」
ペパロニ「なんスか?」
アンチョビ「色々厄介なことも多かったけど」
アンチョビ「なかなか悪くなかったぞ」
アンチョビ「2人暮らし」
ペパロニ「姐さん!!!」
ペパロニ「私も、すっっっっっっごく楽しかったッス!!!!」ニカッ
アンチョビ「まだ分からないだろうが」
アンチョビ「お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ」
ペパロニ「すぐに教えるッス!」
366: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:23:16.67 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「カルパッチョ、ペパロニを頼む」
カルパッチョ「この子のお世話には慣れてますから」
アンチョビ「まーペパロニを心配して追いかけてくるくらいだからな~」ニヤニヤ
カルパッチョ「ちょ、ちょっと姐さん!?」アセアセ
ペパロニ「カルパッチョぉ~、お前結構可愛いとこあるじゃね~か~」ニヤニヤ
カルパッチョ「....帰ったら覚えてなさい」
ペパロニ「じょ、冗談だよ冗談!」
カルパッチョ「この子のお世話には慣れてますから」
アンチョビ「まーペパロニを心配して追いかけてくるくらいだからな~」ニヤニヤ
カルパッチョ「ちょ、ちょっと姐さん!?」アセアセ
ペパロニ「カルパッチョぉ~、お前結構可愛いとこあるじゃね~か~」ニヤニヤ
カルパッチョ「....帰ったら覚えてなさい」
ペパロニ「じょ、冗談だよ冗談!」
367: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:24:34.05 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「私は、お前がどんな道を選んでも絶対に応援する」
ペパロニ「....はい」
アンチョビ「ただやると決めたなら」
アンチョビ「全力のノリと勢いをお見舞いしてやれ!」
ペパロニ「ふっ....」
ペパロニ「....私を誰だと思ってるんスかぁ~?」
ペパロニ「ドゥーチェ・ペパロニッスよ!!!」
アンチョビ「言うじゃないか」ニヤリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ギュッ
アンチョビ「んぉっ、い、いきなり抱き着くな!」
ペパロニ「....姐さん」
ペパロニ「本当にありがとうございました」ギューッ
アンチョビ「....」ニコ
アンチョビ「頑張れ」ポンポン
ペパロニ「はい!」ニカッ
ペパロニ「....はい」
アンチョビ「ただやると決めたなら」
アンチョビ「全力のノリと勢いをお見舞いしてやれ!」
ペパロニ「ふっ....」
ペパロニ「....私を誰だと思ってるんスかぁ~?」
ペパロニ「ドゥーチェ・ペパロニッスよ!!!」
アンチョビ「言うじゃないか」ニヤリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ギュッ
アンチョビ「んぉっ、い、いきなり抱き着くな!」
ペパロニ「....姐さん」
ペパロニ「本当にありがとうございました」ギューッ
アンチョビ「....」ニコ
アンチョビ「頑張れ」ポンポン
ペパロニ「はい!」ニカッ
368: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:25:13.86 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「って言っていい感じで別れたのが半年以上前....」
アンチョビ「あいつの進路どうなったんだ!?」
アンチョビ「ペパロニどころかカルパッチョからも一切連絡来ないんだが!?」
アンチョビ「私気持ちが決まったら連絡しろって言ったよな!?」
アンチョビ「もう3月も半ばなのに未だに連絡ないってどうなってるんだよ!!!」
アンチョビ「でもあんなこと言った手前こっちから聞くわけにもいかないし....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「あーなんでこんなことに!!!」ジタバタ
アンチョビ「あいつの進路どうなったんだ!?」
アンチョビ「ペパロニどころかカルパッチョからも一切連絡来ないんだが!?」
アンチョビ「私気持ちが決まったら連絡しろって言ったよな!?」
アンチョビ「もう3月も半ばなのに未だに連絡ないってどうなってるんだよ!!!」
アンチョビ「でもあんなこと言った手前こっちから聞くわけにもいかないし....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「あーなんでこんなことに!!!」ジタバタ
369: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:25:58.09 ID:3VBZ0qsT0
ピンポーン
アンチョビ「なんだこんな時に」ガチャリ
ペパロニ「あ、姐さん久しぶりッス!」
アンチョビ「」
アンチョビ「おおおおおおお前な!!!!!なんであれ以降何も言ってこないんだよ!」
アンチョビ「てかいきなり来るな!!!!!!もっとメールとか電話とか段階を踏んでから来いよ!!!!!」
ペパロニ「いやだって姐さんが」
ペパロニ「『お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ』」
ペパロニ「って言ってたんで」
ペパロニ「決まってすぐ教えに来たんスよ?」
アンチョビ「あれはそういう意味じゃなくでだな....」
アンチョビ「なんだこんな時に」ガチャリ
ペパロニ「あ、姐さん久しぶりッス!」
アンチョビ「」
アンチョビ「おおおおおおお前な!!!!!なんであれ以降何も言ってこないんだよ!」
アンチョビ「てかいきなり来るな!!!!!!もっとメールとか電話とか段階を踏んでから来いよ!!!!!」
ペパロニ「いやだって姐さんが」
ペパロニ「『お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ』」
ペパロニ「って言ってたんで」
ペパロニ「決まってすぐ教えに来たんスよ?」
アンチョビ「あれはそういう意味じゃなくでだな....」
370: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:26:41.32 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「今なんて」
ペパロニ「とりあえず荷物入れちゃっていいッスか?」ペカー
アンチョビ「?」
ペパロニ「オッケー出たんでお願いしまーす!」
アンチョビ「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!!?」
アンチョビ「なんで引っ越し業者が大荷物持って入ってくるんだ!!!?!?!?!?!?」
ペパロニ「あ、私姐さんの大学入れたんでここ住んでいいスか?」
アンチョビ「!!!!!?!?!!?!?!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
アンチョビ「そういう大事なことはもっと早くに言え!!!!!」
ペパロニ「私たちの2人暮らし第2章はまだ始まったばかりッス!!!」
アンチョビ「勝手に始めるなぁ~!!!!!!」
【完】
アンチョビ「今なんて」
ペパロニ「とりあえず荷物入れちゃっていいッスか?」ペカー
アンチョビ「?」
ペパロニ「オッケー出たんでお願いしまーす!」
アンチョビ「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!!?」
アンチョビ「なんで引っ越し業者が大荷物持って入ってくるんだ!!!?!?!?!?!?」
ペパロニ「あ、私姐さんの大学入れたんでここ住んでいいスか?」
アンチョビ「!!!!!?!?!!?!?!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
アンチョビ「そういう大事なことはもっと早くに言え!!!!!」
ペパロニ「私たちの2人暮らし第2章はまだ始まったばかりッス!!!」
アンチョビ「勝手に始めるなぁ~!!!!!!」
【完】
371: ◆bL5b7ovQmQ 2019/02/16(土) 17:28:38.22 ID:3VBZ0qsT0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
とんでもない時間がかかってしまいましたが、なんとか考えていた通りの結末を書くことが出来て本当によかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
とんでもない時間がかかってしまいましたが、なんとか考えていた通りの結末を書くことが出来て本当によかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:32:23.73 ID:SCtb1IN6o
おっつおっつばっちし
引用元: 【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」
みりあ「早起きしたら皆集まってきたの!」悠貴「凄いですっ!」
2019-02-17
1: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:29:39 ID:Zfi
特にオチはない散文。
もしかしたらこんな日もあるかもしれない。
もしかしたらこんな日もあるかもしれない。
2: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:29:59 ID:Zfi
みりあ「ごみ袋、外に出してくるねー」
みり母「お願いー」
みりあ「うんしょ、うんしょ…」ドサッ
みりあ「ほっ…これで全部かな。戻って朝ごはん食べなきゃ…あれ?」
悠貴「いっちにっ…いっちにっ…」
みりあ「おーい!」
悠貴「はいっ?…あ、みりあちゃんっ」
悠貴「みりあちゃん、おはようございますっ」
みりあ「悠貴ちゃんおはよー!一人?」
悠貴「はいっ。日課のランニングをしていましたっ」
悠貴「みりあちゃん、ゴミ出しですかっ?偉いですねっ」
みりあ「え?えへへ、そんなことないよー。普通だよ普通~♪」
みり母「お願いー」
みりあ「うんしょ、うんしょ…」ドサッ
みりあ「ほっ…これで全部かな。戻って朝ごはん食べなきゃ…あれ?」
悠貴「いっちにっ…いっちにっ…」
みりあ「おーい!」
悠貴「はいっ?…あ、みりあちゃんっ」
悠貴「みりあちゃん、おはようございますっ」
みりあ「悠貴ちゃんおはよー!一人?」
悠貴「はいっ。日課のランニングをしていましたっ」
悠貴「みりあちゃん、ゴミ出しですかっ?偉いですねっ」
みりあ「え?えへへ、そんなことないよー。普通だよ普通~♪」
3: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:30:24 ID:Zfi
悠貴「でも、重くなかったですか?結構たくさん…」
みりあ「ううん、いつもお買い物とか手伝ってるから慣れちゃったの。みりあね、ちょっと力こぶあるんだよ、ちょっとだけ。…えへへ」
悠貴「わっ、みりあちゃん、意外と引き締まってますっ…」
みりあ「でもねでもね、茜ちゃんとか凄いんだよ?他にもね…」
凛「あれ、みりあに悠貴」
悠貴「凛さんっ。おはようございますっ」
みりあ「ううん、いつもお買い物とか手伝ってるから慣れちゃったの。みりあね、ちょっと力こぶあるんだよ、ちょっとだけ。…えへへ」
悠貴「わっ、みりあちゃん、意外と引き締まってますっ…」
みりあ「でもねでもね、茜ちゃんとか凄いんだよ?他にもね…」
凛「あれ、みりあに悠貴」
悠貴「凛さんっ。おはようございますっ」
4: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:30:44 ID:Zfi
みりあ「凛ちゃんおはよー!あ、ハナコちゃんもおはようだね」
ハナコ「キャン」ペロペロ
みりあ「あはは、くすぐったいよー」
凛「ハナコの散歩して、まさか二人に会うなんてね。今日はいいことあるかも」
凛「って言うか二人は何してたの?」
みりあ「あのね、みりあがゴミ出ししてたら悠貴ちゃんが走ってたの!」
悠貴「はいっ!走ってましたっ!」
凛「二人は朝から元気一杯だね。私も二人くらいの頃は…いや、どうだったかな…」
みりあ「元気な凛ちゃん?」
悠貴「きっと可愛いですねっ」
凛「もう、からかわないの。それじゃ私はそろそろ…」
夕美「あれ?皆いるっ!」
凛「ゆ、夕美!?」
ハナコ「キャン」ペロペロ
みりあ「あはは、くすぐったいよー」
凛「ハナコの散歩して、まさか二人に会うなんてね。今日はいいことあるかも」
凛「って言うか二人は何してたの?」
みりあ「あのね、みりあがゴミ出ししてたら悠貴ちゃんが走ってたの!」
悠貴「はいっ!走ってましたっ!」
凛「二人は朝から元気一杯だね。私も二人くらいの頃は…いや、どうだったかな…」
みりあ「元気な凛ちゃん?」
悠貴「きっと可愛いですねっ」
凛「もう、からかわないの。それじゃ私はそろそろ…」
夕美「あれ?皆いるっ!」
凛「ゆ、夕美!?」
5: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:31:03 ID:Zfi
みりあ「四人目だよ!」
悠貴「すごいですっ!アイドルが四人も!」
凛「…で、夕美はどうして?」
夕美「私、アイドルしながら公園のボランティアも続けてるからお花を見にね。」
悠貴「騒ぎにならないんですかっ?」
夕美「流石に、ボランティアの時は皆わかってくれてるみたい。それに邪魔されたら流石にちょっと怒っちゃうかも」
凛「でも何だか一人にしとくのも心配だし、公園なら私も手伝うよ。」
夕美「本当?やった、お花屋さんが一緒なら心強いっ!」
夕美「それじゃ私達そろそろ…」
「あー…流石に飲みすぎて、気分が…」ヨロ…
悠貴「すごいですっ!アイドルが四人も!」
凛「…で、夕美はどうして?」
夕美「私、アイドルしながら公園のボランティアも続けてるからお花を見にね。」
悠貴「騒ぎにならないんですかっ?」
夕美「流石に、ボランティアの時は皆わかってくれてるみたい。それに邪魔されたら流石にちょっと怒っちゃうかも」
凛「でも何だか一人にしとくのも心配だし、公園なら私も手伝うよ。」
夕美「本当?やった、お花屋さんが一緒なら心強いっ!」
夕美「それじゃ私達そろそろ…」
「あー…流石に飲みすぎて、気分が…」ヨロ…
6: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:31:27 ID:Zfi
悠貴「…はいっ?…わわっ!心さんっ!」
心「お?…おー、皆勢揃いじゃーん?てか、はぁとって呼べよ☆…いてて」
凛「顔色、良くないよ?」
心「あー、酔いざましで散歩したら道に迷っちった☆テヘペロ?」
夕美「迷っちった、じゃないですよっ?もう、困っちゃうな」
心「あー、いいよいいよ、場所分かればマリナル辺りに迎えに来させるし…で、ここどこ?」
みりあ「みりあのおうちの前だよ!」
心「じゃなくて、細かい番地とか…あー、携帯持ってない?」
凛「散歩だけだし、持ってきてない」
夕美「私も…」
心「お?…おー、皆勢揃いじゃーん?てか、はぁとって呼べよ☆…いてて」
凛「顔色、良くないよ?」
心「あー、酔いざましで散歩したら道に迷っちった☆テヘペロ?」
夕美「迷っちった、じゃないですよっ?もう、困っちゃうな」
心「あー、いいよいいよ、場所分かればマリナル辺りに迎えに来させるし…で、ここどこ?」
みりあ「みりあのおうちの前だよ!」
心「じゃなくて、細かい番地とか…あー、携帯持ってない?」
凛「散歩だけだし、持ってきてない」
夕美「私も…」
7: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:31:43 ID:Zfi
悠貴「あのっ、よければ私、ちょっと公衆電話まで」
みりあ「みりあのうちの電話でいいよ?すぐそこだし!」
心「マジでか!みりあちゃんマジ天使かよ~」
夕美「だらしない大人でごめんね?」
心「そこ!辛・辣!」
凛「や、言われても仕方ないよね」
悠貴「じゃあ今度こそ…」
茜「ややっ!皆さんお揃いで!!」
みりあ「すごーい!アイドル、また増えたよ~っ!」
凛「ここまで来ると奇跡だね…」
みりあ「みりあのうちの電話でいいよ?すぐそこだし!」
心「マジでか!みりあちゃんマジ天使かよ~」
夕美「だらしない大人でごめんね?」
心「そこ!辛・辣!」
凛「や、言われても仕方ないよね」
悠貴「じゃあ今度こそ…」
茜「ややっ!皆さんお揃いで!!」
みりあ「すごーい!アイドル、また増えたよ~っ!」
凛「ここまで来ると奇跡だね…」
8: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:31:59 ID:Zfi
~~~~~
凛「…ってわけでね」
心「つか集まりすぎな。どんだけ来るんだよ☆」
悠貴「皆来るかもしれませんねっ!」
みりあ「そしたらみりあのうちで、皆で朝ごはん食べられるね!」
夕美「流石にそれは入りきらないんじゃないかな……?」
夕美(って言うか…公園に行けない…)
凛「…ってわけでね」
心「つか集まりすぎな。どんだけ来るんだよ☆」
悠貴「皆来るかもしれませんねっ!」
みりあ「そしたらみりあのうちで、皆で朝ごはん食べられるね!」
夕美「流石にそれは入りきらないんじゃないかな……?」
夕美(って言うか…公園に行けない…)
9: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:32:19 ID:Zfi
そのころ公園では。
ヘレン「今日も、いい布の乾き具合だったわね」
ヘレン「このケンプ摩擦を始めてから幾星霜、未だに布を発火させる境地には至らない」
ヘレン「いつか、その高みへたどり着いて見せるわ…何故ならそう」
ヘレン「私は世界レベルのケンプファイアーだから!」ドォン!
しーん…………
ヘレン「フッ………片付けて帰りましょう」イソイソ
おわれ。
ヘレン「今日も、いい布の乾き具合だったわね」
ヘレン「このケンプ摩擦を始めてから幾星霜、未だに布を発火させる境地には至らない」
ヘレン「いつか、その高みへたどり着いて見せるわ…何故ならそう」
ヘレン「私は世界レベルのケンプファイアーだから!」ドォン!
しーん…………
ヘレン「フッ………片付けて帰りましょう」イソイソ
おわれ。
10: ◆6RLd267PvQ 2019/02/17(日)01:32:55 ID:Zfi
下手したらもっと増えそう。
では、お目汚し失礼をば。
では、お目汚し失礼をば。
引用元: みりあ「早起きしたら皆集まってきたの!」悠貴「凄いですっ!」
妻「フランスの古物商からギロチン買ったからあなたの首切断していい?」夫「いいわけねーだろ!」
2019-02-16
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:04:25.691 ID:f/jJbiAl0
夫「ただいま……ってなんだこりゃ」
妻「ジャーン! 買っちゃった! ギロチン!」
夫「買っちゃったて……」
妻「フランスの古物商がやってる通販サイトで見かけたから、ついポチっちゃったの」
夫「高かっただろ、こんなの……」
妻「フランス革命の年にちなんで17,890円だったわ」
夫「安いなオイ」
妻「せっかくだし、あなたの首切断していい?」
夫「いいわけねーだろ!」
妻「ジャーン! 買っちゃった! ギロチン!」
夫「買っちゃったて……」
妻「フランスの古物商がやってる通販サイトで見かけたから、ついポチっちゃったの」
夫「高かっただろ、こんなの……」
妻「フランス革命の年にちなんで17,890円だったわ」
夫「安いなオイ」
妻「せっかくだし、あなたの首切断していい?」
夫「いいわけねーだろ!」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:08:17.040 ID:f/jJbiAl0
夫「なんの断りもなくこんなの買って……君はまさにマリー・アントワネットだな」
妻「じゃああなたはルイ16世?」
妻「飾っとくだけじゃ勿体ないし、なにか切断したいな」
夫「だったらこの青首大根でいいだろ」
妻「そうね、本物の首は次の機会にとっときましょ」
夫「永久にとっとけ」
妻「じゃ、せーのっ」
ズバンッ!
夫「おおー、骨董品だろうに、よく切れるな!」
妻「じゃああなたはルイ16世?」
妻「飾っとくだけじゃ勿体ないし、なにか切断したいな」
夫「だったらこの青首大根でいいだろ」
妻「そうね、本物の首は次の機会にとっときましょ」
夫「永久にとっとけ」
妻「じゃ、せーのっ」
ズバンッ!
夫「おおー、骨董品だろうに、よく切れるな!」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:11:06.103 ID:f/jJbiAl0
モワモワモワ…
夫「ん?」
妻「ギロチンから煙が……」
モワモワモワモワモワ…
ルイ16世「……」
マリー「……」
夫「うおっ!?」
妻「ギロチンで大根切ったら、外国人の男女が出てきたわ!」
夫「ん?」
妻「ギロチンから煙が……」
モワモワモワモワモワ…
ルイ16世「……」
マリー「……」
夫「うおっ!?」
妻「ギロチンで大根切ったら、外国人の男女が出てきたわ!」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:14:19.231 ID:f/jJbiAl0
夫「日本語が通じると思えないけど……どこのどなた?」
ルイ16世「朕はルイ16世」
マリー「私はマリー・アントワネット」
夫「は!?」
妻「ウソ!?」
ルイ16世「まあ、堅苦しい挨拶は抜きにしよう。ハッハッハ」
マリー「よろしくね!」
夫「思ったよりフランクだな……」
妻「フランスだけに?」
ルイ16世「朕はルイ16世」
マリー「私はマリー・アントワネット」
夫「は!?」
妻「ウソ!?」
ルイ16世「まあ、堅苦しい挨拶は抜きにしよう。ハッハッハ」
マリー「よろしくね!」
夫「思ったよりフランクだな……」
妻「フランスだけに?」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:18:37.793 ID:f/jJbiAl0
夫「えーっと、なぜここに現れたんです?」
ルイ16世「朕たち、二人ともギロチられて死んだだろう?」
ルイ16世「だから、ギロチンに残留思念めいたものがずっと残っていたのだ」
マリー「そこへあなたたちがギロチったから、それできっかけでこの世に呼び戻されたのね」
マリー「多分、残留思念に引き寄せられるような形で」
夫「ギロチるとか動詞みたいにいうな」
妻「それにどうしてフランス人なのに日本語ペラペラなの?」
ルイ16世「朕たちが死んであの世に行ってから、もう200年以上経つ」
ルイ16世「それだけあれば、日本語をマスターすることくらいできるさ」
夫「俺、2200年になっても、多分フランス語喋れないと思う……」
ルイ16世「朕たち、二人ともギロチられて死んだだろう?」
ルイ16世「だから、ギロチンに残留思念めいたものがずっと残っていたのだ」
マリー「そこへあなたたちがギロチったから、それできっかけでこの世に呼び戻されたのね」
マリー「多分、残留思念に引き寄せられるような形で」
夫「ギロチるとか動詞みたいにいうな」
妻「それにどうしてフランス人なのに日本語ペラペラなの?」
ルイ16世「朕たちが死んであの世に行ってから、もう200年以上経つ」
ルイ16世「それだけあれば、日本語をマスターすることくらいできるさ」
夫「俺、2200年になっても、多分フランス語喋れないと思う……」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:21:11.998 ID:f/jJbiAl0
夫「とはいえ、お元気そうでなによりです」
夫「お子さんたちとも、仲良くやってますか? たとえばルイ17世とか」
ルイ16世「ああ、もちろんだとも。家族みんな仲良しさ」
夫「よかった……」ホッ
妻「え、ルイ17世ってなにかあったの?」
夫「とても可哀想な死に方したんだよ」
妻「どんな?」
夫「いや、聞かない方がいい。マジ胸糞ってレベルじゃねーから。絶対調べるなよ!」
夫「お子さんたちとも、仲良くやってますか? たとえばルイ17世とか」
ルイ16世「ああ、もちろんだとも。家族みんな仲良しさ」
夫「よかった……」ホッ
妻「え、ルイ17世ってなにかあったの?」
夫「とても可哀想な死に方したんだよ」
妻「どんな?」
夫「いや、聞かない方がいい。マジ胸糞ってレベルじゃねーから。絶対調べるなよ!」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:25:12.336 ID:f/jJbiAl0
夫「じゃあ、ルイ16世さん、マリー・アントワネットさん、お帰り下さい」
ルイ16世「へ?」
マリー「どうやって?」
夫「……え?」
四人「……」
ルイ16世「というわけでしばらくお世話になりまーす!」
マリー「よろしくねー!」
妻「こうなっちゃうのね」
夫「どうしてこうなった」
ルイ16世「へ?」
マリー「どうやって?」
夫「……え?」
四人「……」
ルイ16世「というわけでしばらくお世話になりまーす!」
マリー「よろしくねー!」
妻「こうなっちゃうのね」
夫「どうしてこうなった」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:28:17.511 ID:f/jJbiAl0
夫「とりあえずここで寝て下さい」
ルイ16世「ハッハッハ、この布団ペラペラだ。宮殿の絨毯よりもペラペラだ」
マリー「ホント! こんなペラペラなのはじめて!」
夫「お前ら……」
妻「あら?」
夫「どうした?」
妻「今日買ったはずの食パンが全部なくなってる……」
夫「ええ……? ホントに買ってたのか?」
妻「買ったわよ、6枚切りのやつ」
ルイ16世「ハッハッハ、この布団ペラペラだ。宮殿の絨毯よりもペラペラだ」
マリー「ホント! こんなペラペラなのはじめて!」
夫「お前ら……」
妻「あら?」
夫「どうした?」
妻「今日買ったはずの食パンが全部なくなってる……」
夫「ええ……? ホントに買ってたのか?」
妻「買ったわよ、6枚切りのやつ」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:32:15.285 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「ああ、すまんすまん」
マリー「私たちが食べてしまったわ」
夫「なにい!?」
妻「朝食用のだったのに……」
マリー「まあまあ、パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
夫(うっぜえ……)
夫「てか、あなたそれ言ってませんよね?」
マリー「言ってないけど、あそこまで有名になっちゃったら持ち芸にしちゃった方が得でしょ?」
夫「持ち芸て」
妻「この200年で、すっかりメンタルがお笑い芸人化しちゃったのね」
マリー「私たちが食べてしまったわ」
夫「なにい!?」
妻「朝食用のだったのに……」
マリー「まあまあ、パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
夫(うっぜえ……)
夫「てか、あなたそれ言ってませんよね?」
マリー「言ってないけど、あそこまで有名になっちゃったら持ち芸にしちゃった方が得でしょ?」
夫「持ち芸て」
妻「この200年で、すっかりメンタルがお笑い芸人化しちゃったのね」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:36:02.325 ID:f/jJbiAl0
翌朝――
ルイ16世「ボンジュール」
マリー「ボンジュール」
夫「あ、どうも。おはようございます」
ルイ16世「朝ご飯は?」
夫「ねえよ! あんたらが食っちまっただろ!」
マリー「ええー」
妻「あるわよ」
ルイ16世「おおっ! さすがマダム!」
妻「はい、ケーキ。さっきコンビニで買ってきたの」
ルイ16世「うっ……」
マリー「朝から甘いケーキなんて……」
夫「おおっ、妻も負けてないな!」
ルイ16世「ボンジュール」
マリー「ボンジュール」
夫「あ、どうも。おはようございます」
ルイ16世「朝ご飯は?」
夫「ねえよ! あんたらが食っちまっただろ!」
マリー「ええー」
妻「あるわよ」
ルイ16世「おおっ! さすがマダム!」
妻「はい、ケーキ。さっきコンビニで買ってきたの」
ルイ16世「うっ……」
マリー「朝から甘いケーキなんて……」
夫「おおっ、妻も負けてないな!」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:39:26.826 ID:f/jJbiAl0
休日――
夫「今日は日本を案内するよ」
ルイ16世「ジャパニーズ・ゲイシャ楽しみネ!」
マリー「私、ニンジャ見たいヨ!」
妻「なんで急にエセ外国人みたいになってるの」
夫「あっちにうまいカレー屋が――」
ルイ16世「それにしても町並みが清潔で大変よろしい」
マリー「ええ、私たちがいた時代はあちらこちら大便まみれで大変だったものね」
夫「……カレーやめようか」
夫「今日は日本を案内するよ」
ルイ16世「ジャパニーズ・ゲイシャ楽しみネ!」
マリー「私、ニンジャ見たいヨ!」
妻「なんで急にエセ外国人みたいになってるの」
夫「あっちにうまいカレー屋が――」
ルイ16世「それにしても町並みが清潔で大変よろしい」
マリー「ええ、私たちがいた時代はあちらこちら大便まみれで大変だったものね」
夫「……カレーやめようか」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:43:35.588 ID:f/jJbiAl0
カラオケ――
妻「イェーイ!」
ルイ16世「ハッハッハ、素晴らしい歌であった」
マリー「とてもよかったわ」
夫「次はお二人で、フランスの歌でも歌って下さいよ」
ルイ16世「フランスの歌か……。じゃあ……あれいくか!」
マリー「ええ!」
ルイ夫妻「ラ・マルセイエーズ!!!」
夫「それ革命側の歌じゃなかったっけ……」
妻「イェーイ!」
ルイ16世「ハッハッハ、素晴らしい歌であった」
マリー「とてもよかったわ」
夫「次はお二人で、フランスの歌でも歌って下さいよ」
ルイ16世「フランスの歌か……。じゃあ……あれいくか!」
マリー「ええ!」
ルイ夫妻「ラ・マルセイエーズ!!!」
夫「それ革命側の歌じゃなかったっけ……」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:46:20.734 ID:f/jJbiAl0
妻「今日は一日楽しかったわね」
夫「……ん」ゴソッ
妻「どうしたの?」
夫「やべえ、どっかでカギ落としてきたみたいだ」ゴソゴソ
妻「えーっ!? じゃあ家の中に入れないじゃない!」
ルイ16世「朕に任せたまえ」
夫「え?」
ルイ16世「これでも錠前職人という側面もあってね。この程度のカギなら……」カチャカチャ ガチャッ
マリー「ステキ!」
夫「助かったよ……ルイ16世」
妻「激動の時代に生まれてなきゃ、きっといい王になれたのにねぇ」
夫「……ん」ゴソッ
妻「どうしたの?」
夫「やべえ、どっかでカギ落としてきたみたいだ」ゴソゴソ
妻「えーっ!? じゃあ家の中に入れないじゃない!」
ルイ16世「朕に任せたまえ」
夫「え?」
ルイ16世「これでも錠前職人という側面もあってね。この程度のカギなら……」カチャカチャ ガチャッ
マリー「ステキ!」
夫「助かったよ……ルイ16世」
妻「激動の時代に生まれてなきゃ、きっといい王になれたのにねぇ」
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:50:12.944 ID:f/jJbiAl0
夫「トランプ見つけたから、みんなで大富豪やろうか」
妻「やりましょ!」
バサッ パサッ バサッ バサッ
マリー「8切り!」サッ
夫「えっ、なにそれ。知らないんだけど」
マリー「フランスのローカルルールだとあるのよ」
ルイ16世「よし、ここで革命だ!」パサッ
夫「お前が革命すんのかよ」
妻「やりましょ!」
バサッ パサッ バサッ バサッ
マリー「8切り!」サッ
夫「えっ、なにそれ。知らないんだけど」
マリー「フランスのローカルルールだとあるのよ」
ルイ16世「よし、ここで革命だ!」パサッ
夫「お前が革命すんのかよ」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:53:11.036 ID:f/jJbiAl0
夫「ウイ~……ビールもうないのか?」
妻「うん……なくなっちゃった……」
マリー「ビールがないならワインを飲めばいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
妻「ねえねえ、ルイ16世さんもなにか言ってよ~」
ルイ16世「よーし、朕は国家なりー!」
夫「それお前より2世少ない奴のセリフー!」
アハハハハ… ハハハハハ…
二組の夫妻は打ち解けていったのだが――
妻「うん……なくなっちゃった……」
マリー「ビールがないならワインを飲めばいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
妻「ねえねえ、ルイ16世さんもなにか言ってよ~」
ルイ16世「よーし、朕は国家なりー!」
夫「それお前より2世少ない奴のセリフー!」
アハハハハ… ハハハハハ…
二組の夫妻は打ち解けていったのだが――
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:58:08.461 ID:f/jJbiAl0
……
……
夫「……ただいま」トボトボ
妻「どうしたの、あなた? ずいぶん顔色が悪いけど……まるで白ワインみたい」
夫「……」
夫「リストラ……されちまったよ」
妻「……ええっ!?」
……
夫「……ただいま」トボトボ
妻「どうしたの、あなた? ずいぶん顔色が悪いけど……まるで白ワインみたい」
夫「……」
夫「リストラ……されちまったよ」
妻「……ええっ!?」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:00:56.149 ID:f/jJbiAl0
妻「なんでこんな突然……!」
夫「どうやらうちの会社、水面下で相当負債抱え込んでたようでさ……」
夫「ここにきて重役お抱えみたいな奴以外は全員バッサリって……」
夫「俺なんか派閥とかに全く無縁のノンポリだったから、第一候補だったろうさ」
夫「ハハ……これからどうすりゃいいんだ……」
妻「気を落とさないで! まだ若いんだしどうにでもなるわよ!」
ルイ16世「そうそう! 君の不幸など朕たちに比べたら大したことないよ!」
マリー「正社員がダメならアルバイトでもすればいいじゃない」
夫「うるさいな……ほっといてくれ!!!」
夫「どうやらうちの会社、水面下で相当負債抱え込んでたようでさ……」
夫「ここにきて重役お抱えみたいな奴以外は全員バッサリって……」
夫「俺なんか派閥とかに全く無縁のノンポリだったから、第一候補だったろうさ」
夫「ハハ……これからどうすりゃいいんだ……」
妻「気を落とさないで! まだ若いんだしどうにでもなるわよ!」
ルイ16世「そうそう! 君の不幸など朕たちに比べたら大したことないよ!」
マリー「正社員がダメならアルバイトでもすればいいじゃない」
夫「うるさいな……ほっといてくれ!!!」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:05:00.910 ID:f/jJbiAl0
夫「……そうだ」
夫「ここにギロチンがある。会社から首切られたんだ。いっそマジで首切っちまうのもいいか」
夫「お前、俺の首切りたがってたろ? やってくれよ……」
妻「ちょっと冗談やめてよ……」
夫「冗談なもんか! やってくれよぉ! 首切ってくれよぉ!」
ルイ16世「落ち着くのだ! 現実から逃げても何にもならんぞ! 逃げちゃダメだ!」
夫「お前だってヴァレンヌ逃亡事件起こしただろうが!」
ルイ16世「それをいわれると耳が痛い」
夫「もう俺のことは……ほっといてくれ……」
夫「ここにギロチンがある。会社から首切られたんだ。いっそマジで首切っちまうのもいいか」
夫「お前、俺の首切りたがってたろ? やってくれよ……」
妻「ちょっと冗談やめてよ……」
夫「冗談なもんか! やってくれよぉ! 首切ってくれよぉ!」
ルイ16世「落ち着くのだ! 現実から逃げても何にもならんぞ! 逃げちゃダメだ!」
夫「お前だってヴァレンヌ逃亡事件起こしただろうが!」
ルイ16世「それをいわれると耳が痛い」
夫「もう俺のことは……ほっといてくれ……」
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:08:10.617 ID:f/jJbiAl0
夫「……」グビグビッ
夫「――クソッ! いくら飲んでも酔えねえ……」ゲフッ
夫「酒だぁっ! 酒がねぇぞぉ!」
妻(あれからあの人はずっとあの調子……)
妻(あの人に愛想尽かして、ルイ16世とマリー・アントワネットも出て行ってしまった)
妻(なんていうか、見えない糸がぷっつりと切れてしまったって感じ……)
妻(私たち、もう終わりなのかな……)
夫「――クソッ! いくら飲んでも酔えねえ……」ゲフッ
夫「酒だぁっ! 酒がねぇぞぉ!」
妻(あれからあの人はずっとあの調子……)
妻(あの人に愛想尽かして、ルイ16世とマリー・アントワネットも出て行ってしまった)
妻(なんていうか、見えない糸がぷっつりと切れてしまったって感じ……)
妻(私たち、もう終わりなのかな……)
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:12:22.365 ID:f/jJbiAl0
妻「あら?」
テレビ『都内の公園などで、ルイ16世夫妻を名乗る男女が漫才をしている姿が目撃され、SNS上で話題に……』
妻「え!?」
妻「あなたあなた!」
夫「あんだよ?」
妻「これ見て!」
夫「……?」
夫「なにやってんだ……あの二人……」
テレビ『都内の公園などで、ルイ16世夫妻を名乗る男女が漫才をしている姿が目撃され、SNS上で話題に……』
妻「え!?」
妻「あなたあなた!」
夫「あんだよ?」
妻「これ見て!」
夫「……?」
夫「なにやってんだ……あの二人……」
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:15:11.027 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「はいどーも皆さん、ルイ16世でーっす」
マリー「マリー・アントワネットでーっす」
ルイ16世「髭男爵のパクリじゃございませんので、むしろこっちが本場ですので」
ルイ16世「じゃ、さっそく。ルネッサーンス!」
マリー「いきなりパクってどうする!」
どっ!
ハハハハ… ハハハハ…
マリー「マリー・アントワネットでーっす」
ルイ16世「髭男爵のパクリじゃございませんので、むしろこっちが本場ですので」
ルイ16世「じゃ、さっそく。ルネッサーンス!」
マリー「いきなりパクってどうする!」
どっ!
ハハハハ… ハハハハ…
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:19:15.423 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「ほら、結構稼げたぞ」
マリー「はい、どうぞ」
夫「……なんでこんなことを」
ルイ16世「それはもちろん、君たちへの恩返しと、家計の足しにするためだよ」
マリー「あなたが立ち直るまでは、私たちが頑張るから」
マリー「リストラされたなら、休暇を楽しめばいいじゃない」
夫「……!」
マリー「はい、どうぞ」
夫「……なんでこんなことを」
ルイ16世「それはもちろん、君たちへの恩返しと、家計の足しにするためだよ」
マリー「あなたが立ち直るまでは、私たちが頑張るから」
マリー「リストラされたなら、休暇を楽しめばいいじゃない」
夫「……!」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:22:55.385 ID:f/jJbiAl0
夫「……」
妻「あなた……」
夫「やっと吹っ切れたよ……」
夫「俺は会社から切り捨てられて、自分が情けなくて、自暴自棄になってたけど……」
夫「フランス国王と王妃にここまでされて、立ち上がらないわけにはいかないよな」
夫「まだ首は繋がってる! 首があるなら、やり直せるんだ! バイトでも何でもやってやる!」
妻「私も一生懸命働くわ!」
夫「よーし、弱い心を断ち切るために景気づけにギロチン落としとくか!」
ガシャンッ!
妻「あなた……」
夫「やっと吹っ切れたよ……」
夫「俺は会社から切り捨てられて、自分が情けなくて、自暴自棄になってたけど……」
夫「フランス国王と王妃にここまでされて、立ち上がらないわけにはいかないよな」
夫「まだ首は繋がってる! 首があるなら、やり直せるんだ! バイトでも何でもやってやる!」
妻「私も一生懸命働くわ!」
夫「よーし、弱い心を断ち切るために景気づけにギロチン落としとくか!」
ガシャンッ!
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:26:15.072 ID:f/jJbiAl0
……
……
面接官「……では採用ということで」
夫「ありがとうございます!」
面接官「前職での経験を生かして、当社でもバリバリ働いて下さい」
面接官「期待していますよ」
夫「はいっ!」
……
面接官「……では採用ということで」
夫「ありがとうございます!」
面接官「前職での経験を生かして、当社でもバリバリ働いて下さい」
面接官「期待していますよ」
夫「はいっ!」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:29:32.564 ID:f/jJbiAl0
夫「やったよ! 次の会社、決まったよ!」
妻「よかったね!」
夫「ああ……これもお前とルイ夫妻のおかげだ!」
ルイ16世「ハッハッハ、照れるな」
マリー「お役に立てて光栄ですわ」
夫「どれ、二人に出会うきっかけになったギロチン……ちょっと磨いてやるかな」
夫「……ん?」
妻「どうしたの?」
妻「よかったね!」
夫「ああ……これもお前とルイ夫妻のおかげだ!」
ルイ16世「ハッハッハ、照れるな」
マリー「お役に立てて光栄ですわ」
夫「どれ、二人に出会うきっかけになったギロチン……ちょっと磨いてやるかな」
夫「……ん?」
妻「どうしたの?」
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:33:06.066 ID:f/jJbiAl0
夫「このギロチン、心なしか綺麗になってないか?」
妻「あらホント……ほとんど手入れしてないのに」
ルイ16世「……」
ルイ16世「どうやら……来るべき時が来たようだ」
夫「?」
妻「どういうこと?」
マリー「私たちの残留思念がなくなりつつあるのです。もう現世には留まれません」
夫「な、なんだって!?」
ルイ16世「現世では君たちにずいぶん楽しませてもらったからね……きっとそのおかげだろう」
妻「あらホント……ほとんど手入れしてないのに」
ルイ16世「……」
ルイ16世「どうやら……来るべき時が来たようだ」
夫「?」
妻「どういうこと?」
マリー「私たちの残留思念がなくなりつつあるのです。もう現世には留まれません」
夫「な、なんだって!?」
ルイ16世「現世では君たちにずいぶん楽しませてもらったからね……きっとそのおかげだろう」
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:37:46.589 ID:f/jJbiAl0
妻「せっかく仲良くなれたのに……!」
ルイ16世「ありがとう……しかし朕たちも子供たちをいつまでも放っておくわけにはいかない」
ルイ16世「いさぎよく帰ることにするよ」
マリー「私たちがいなくなったなら、心の中にいると思えばいいじゃない」
夫「……くっ」
妻「二人とも……元気でね」
マリー「ええ、あなたたちとあの世で会うのを楽しみにしてるわ。……なーんて」
ルイ16世「ほんの少しだけ君たちに革命を起こすことができてよかった」
ルイ16世「どうか、血の流れることのない平和な家庭を築いてくれ」
夫「ええ……誓います!」
ルイ16世「ありがとう……しかし朕たちも子供たちをいつまでも放っておくわけにはいかない」
ルイ16世「いさぎよく帰ることにするよ」
マリー「私たちがいなくなったなら、心の中にいると思えばいいじゃない」
夫「……くっ」
妻「二人とも……元気でね」
マリー「ええ、あなたたちとあの世で会うのを楽しみにしてるわ。……なーんて」
ルイ16世「ほんの少しだけ君たちに革命を起こすことができてよかった」
ルイ16世「どうか、血の流れることのない平和な家庭を築いてくれ」
夫「ええ……誓います!」
53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:40:32.893 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「オ・ルヴォワール!」
マリー「オ・ルヴォワール!」
夫「……さようなら!」
妻「さようなら!」
シュゥゥゥゥゥ…
夫「……消えた」
妻「あなた……うっ、うっ、うっ……」
夫「俺たちも、彼らに負けないような夫婦になろう!」
妻「……うん!」
マリー「オ・ルヴォワール!」
夫「……さようなら!」
妻「さようなら!」
シュゥゥゥゥゥ…
夫「……消えた」
妻「あなた……うっ、うっ、うっ……」
夫「俺たちも、彼らに負けないような夫婦になろう!」
妻「……うん!」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:44:06.347 ID:f/jJbiAl0
……
十年後――
ガサゴソ… ガサゴソ…
夫「ふぅー、ちょっと物置整理しようと思ったら大掃除になっちゃったな」
妻「ホントだわ」
娘「二人とも、余計なもの買いすぎ! 健康器具とか、よく分からない骨董品とか……」
夫「面目ない……」
娘「……ん、なにこれ?」
妻「あっ、それは――」
十年後――
ガサゴソ… ガサゴソ…
夫「ふぅー、ちょっと物置整理しようと思ったら大掃除になっちゃったな」
妻「ホントだわ」
娘「二人とも、余計なもの買いすぎ! 健康器具とか、よく分からない骨董品とか……」
夫「面目ない……」
娘「……ん、なにこれ?」
妻「あっ、それは――」
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:47:29.575 ID:f/jJbiAl0
娘「これって……ギロチン?」
夫「ああ、そうだよ」
娘「首を切断しちゃう、おっかない道具なんでしょ? こわーい!」
夫「……」
夫「たしかに怖い道具だけど、本質は罪人を苦痛なく処刑するための人道的な道具なんだよ」
娘「ふーん」
妻「それにね……お父さんとお母さんは、ギロチンのおかげで仲が切断されずに済んだのよ」
おわり
夫「ああ、そうだよ」
娘「首を切断しちゃう、おっかない道具なんでしょ? こわーい!」
夫「……」
夫「たしかに怖い道具だけど、本質は罪人を苦痛なく処刑するための人道的な道具なんだよ」
娘「ふーん」
妻「それにね……お父さんとお母さんは、ギロチンのおかげで仲が切断されずに済んだのよ」
おわり
引用元: 妻「フランスの古物商からギロチン買ったからあなたの首切断していい?」夫「いいわけねーだろ!」
彡(゚)(゚)「恋ってなんや」女「知るか」
2019-02-16
3: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:06:46 ID:jzb
小学生
彡(゚)(゚)「おら~ ウンチや!ギャハハ!」
トッモ「ギャハハハ!」
トッモ「じゃーなー!」
彡(^)(^)「おう!またな。」
テクテク...
彡(゚)(゚) (あ。女やん)
彡(゚)(゚)(あいつよく遅くまで外におるんよな)
彡(゚)(゚)「よう。なにしてんの?」
女「お父さんお母さんまだ帰ってこないから、本読んでる。」
彡(゚)(゚)「ほ~。それおもろいんか?」
女「あんまり。なに書いてるかよくわかんないし。」
彡(゚)(゚)「なんや。変わっとるなー。」
彡(^)(^)「せや。おもろい漫画貸したるで。」
女「ほんとに?」
彡(^)(^)「おう!ちょっと待っとってな!」ダッシュ
彡(゚)(゚)「これや。叔父からもらったんやけどな、主人公が変な顔の忍者なんやけど、かっこええんや」
女「ありがとう!読み終わったら返すから!」
彡(^)(^)「おう!またな!」
彡(゚)(゚)(お、今日もおるなぁ。なんで鍵あるのに帰らへんのやろ)
彡(^)(^)(変わったやつやけど、おもろい奴だよな)
彡(^)(^)「よー。」
女「あ、ワイくん。今の初めて借りた漫画の主人公のマネ?」
彡(゚)(゚)「なんや!変な顔言いたいんか!」
女「www」
彡(゚)(゚)「(否定せんかった...)今日も暇つぶしか?」
女「うん。やることないし。宿題も学童で終わっちゃってるしなー」
彡(゚)(゚)「ほうなんか。」
彡(^)(^)「じゃあワイも飯まで暇やし、喋ってええか?」
女「え、うん。いいけど、いいの?」
彡(゚)(゚)「早くかえったら勉強せいって煩いんや...」
女「www」
彡(゚)(゚)「おら~ ウンチや!ギャハハ!」
トッモ「ギャハハハ!」
トッモ「じゃーなー!」
彡(^)(^)「おう!またな。」
テクテク...
彡(゚)(゚) (あ。女やん)
彡(゚)(゚)(あいつよく遅くまで外におるんよな)
彡(゚)(゚)「よう。なにしてんの?」
女「お父さんお母さんまだ帰ってこないから、本読んでる。」
彡(゚)(゚)「ほ~。それおもろいんか?」
女「あんまり。なに書いてるかよくわかんないし。」
彡(゚)(゚)「なんや。変わっとるなー。」
彡(^)(^)「せや。おもろい漫画貸したるで。」
女「ほんとに?」
彡(^)(^)「おう!ちょっと待っとってな!」ダッシュ
彡(゚)(゚)「これや。叔父からもらったんやけどな、主人公が変な顔の忍者なんやけど、かっこええんや」
女「ありがとう!読み終わったら返すから!」
彡(^)(^)「おう!またな!」
彡(゚)(゚)(お、今日もおるなぁ。なんで鍵あるのに帰らへんのやろ)
彡(^)(^)(変わったやつやけど、おもろい奴だよな)
彡(^)(^)「よー。」
女「あ、ワイくん。今の初めて借りた漫画の主人公のマネ?」
彡(゚)(゚)「なんや!変な顔言いたいんか!」
女「www」
彡(゚)(゚)「(否定せんかった...)今日も暇つぶしか?」
女「うん。やることないし。宿題も学童で終わっちゃってるしなー」
彡(゚)(゚)「ほうなんか。」
彡(^)(^)「じゃあワイも飯まで暇やし、喋ってええか?」
女「え、うん。いいけど、いいの?」
彡(゚)(゚)「早くかえったら勉強せいって煩いんや...」
女「www」
9: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:10:20 ID:jzb
しばらくして
彡(^)(^)「やろ?おもしろいやろ?でもこの漫画9巻までやねん」
彡(゚)(゚)「お、トッモ達やん。よーう」
トッモ「お、ワイじゃ...ってまた女と遊んでるのかよーwww」ワイワイ
彡(゚)(゚)「? いかんのか?」
トッモ「女と遊ぶとかワイ女の事好きなんじゃねーのかー?」ヒューヒュー
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)「何言うてるん。女も友達やで?」
トッモ「女が友達とかwwww」
彡(゚)(゚)「...なんやようわからんけど、友達やぞ」
トッモ「ヒューヒュー(帰る)」ワイワイ
女「いいの?」
彡(゚)(゚)「かまわんやろ。友達が暇そうにしてるほうが嫌やし」
彡(^)(^)「やろ?おもしろいやろ?でもこの漫画9巻までやねん」
彡(゚)(゚)「お、トッモ達やん。よーう」
トッモ「お、ワイじゃ...ってまた女と遊んでるのかよーwww」ワイワイ
彡(゚)(゚)「? いかんのか?」
トッモ「女と遊ぶとかワイ女の事好きなんじゃねーのかー?」ヒューヒュー
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)「何言うてるん。女も友達やで?」
トッモ「女が友達とかwwww」
彡(゚)(゚)「...なんやようわからんけど、友達やぞ」
トッモ「ヒューヒュー(帰る)」ワイワイ
女「いいの?」
彡(゚)(゚)「かまわんやろ。友達が暇そうにしてるほうが嫌やし」
12: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:14:31 ID:jzb
中学前期
トッモ「なぁなぁ。アイツ可愛くない?」
彡(^)(^)「おー。かわええなぁ。タイプや」
トッモ「げ、お前は女がいるだろ!浮気すんのかよ?」
彡(゚)(゚)「え、なんでそこで女が出てくるんや?」
トッモ「は?お前たち付き合ってるんだろ?」
彡(゚)(゚)「え、全然ちゃうぞ。友達や」
トッモ「え、あんだけ遊んでるのに?」
彡(゚)(゚)「そりゃ友達やし」
トッモ「なぁなぁ。アイツ可愛くない?」
彡(^)(^)「おー。かわええなぁ。タイプや」
トッモ「げ、お前は女がいるだろ!浮気すんのかよ?」
彡(゚)(゚)「え、なんでそこで女が出てくるんや?」
トッモ「は?お前たち付き合ってるんだろ?」
彡(゚)(゚)「え、全然ちゃうぞ。友達や」
トッモ「え、あんだけ遊んでるのに?」
彡(゚)(゚)「そりゃ友達やし」
14: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:17:11 ID:jzb
彡(^)(^)「そもそもワイ好きな奴おるで。先輩の~」
トッモ「え、まじで?あの先輩競争率高いぞ!」
彡(゚)(゚)「? 競争率ってなんの?」
トッモ「なに寝ぼけた事言ってんだよ。彼女にしたいやつが多いって」
彡(゚)(゚)「は?彼女にって付き合いたいってことか?」
彡(^)(^)「ええやん。先輩が幸せそうにしてるの見たいわ」
トッモ「えっ」
彡(゚)(゚)「えっ」
彡(゚)(゚)(なんやトッモのやつ。なんで変な顔してこっち見たんやろ...)
トッモ「え、まじで?あの先輩競争率高いぞ!」
彡(゚)(゚)「? 競争率ってなんの?」
トッモ「なに寝ぼけた事言ってんだよ。彼女にしたいやつが多いって」
彡(゚)(゚)「は?彼女にって付き合いたいってことか?」
彡(^)(^)「ええやん。先輩が幸せそうにしてるの見たいわ」
トッモ「えっ」
彡(゚)(゚)「えっ」
彡(゚)(゚)(なんやトッモのやつ。なんで変な顔してこっち見たんやろ...)
15: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:20:12 ID:jzb
先輩「あ、ワイくんだ。」
彡(゚)(゚)「あ、先輩やないですか。こんちは」
先輩「こんにちは。ねぇねぇトモくんから聞いたんだけど、私の事好きなの?」
彡(゚)(゚)!「トッモのやつ口かっるっ!!」
彡(^)(^)「ええ、好きっすよ」
先輩「そうなんだぁ。今フリーだし、付き合っちゃう?」
彡(゚)(゚)「え、いや。そういうのは」
先輩「えっ 好きなんじゃないの?」
彡(゚)(゚)「好きですけど」
先輩「えっ」
彡(゚)(゚)「えっ」
彡(゚)(゚)「あ、先輩やないですか。こんちは」
先輩「こんにちは。ねぇねぇトモくんから聞いたんだけど、私の事好きなの?」
彡(゚)(゚)!「トッモのやつ口かっるっ!!」
彡(^)(^)「ええ、好きっすよ」
先輩「そうなんだぁ。今フリーだし、付き合っちゃう?」
彡(゚)(゚)「え、いや。そういうのは」
先輩「えっ 好きなんじゃないの?」
彡(゚)(゚)「好きですけど」
先輩「えっ」
彡(゚)(゚)「えっ」
16: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:22:34 ID:jzb
彡(゚)(゚)(なんかあれ以降誰にも遊びに誘われなくなってもうた...なにやったんやろワイ)
彡(゚)(゚) (部活も行きにくくなってもうたな...辞めるか)
彡(^)(^)(でもまぁ思う存分漫画読んだり、文庫本読んだりできるし、悪いことばかりやないな)
彡(゚)(゚) (部活も行きにくくなってもうたな...辞めるか)
彡(^)(^)(でもまぁ思う存分漫画読んだり、文庫本読んだりできるし、悪いことばかりやないな)
17: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:24:34 ID:jzb
中学後期
図書室
彡(゚)(゚)「おっ 女やん。よー」
女「あ、ワイくん。今日もいたんだ。外で遊ばないの?」
彡(゚)(゚)「わかってて聞くなんてええ性格しとるの。友達おらんねん」
女「ごめんごめんw でも友達たくさんいたのにね。ワイくん」
彡(-)(-)「せやなぁ。なんでやろな。」
女「...本当に気付いてないの?」
図書室
彡(゚)(゚)「おっ 女やん。よー」
女「あ、ワイくん。今日もいたんだ。外で遊ばないの?」
彡(゚)(゚)「わかってて聞くなんてええ性格しとるの。友達おらんねん」
女「ごめんごめんw でも友達たくさんいたのにね。ワイくん」
彡(-)(-)「せやなぁ。なんでやろな。」
女「...本当に気付いてないの?」
18: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:27:02 ID:jzb
彡(゚)(゚)「は?なにがや?」
女「ワイくん。好きな先輩から告白されたのにフったでしょ?」
彡(゚)(゚)「え、どういうことや?」
彡(゚)(゚)「好きやで。でも付き合うのは別の奴と付き合ってほしいねん。」
女「それだよ。普通 好き=付き合いたい。」
女「だからワイくんがズレてるって思われてるし、先輩に泥を塗ったから皆避けてる」
彡(゚)(゚)「マ?皆好きだと付き合いたいか?見ていたいんじゃないんか?」
女「ワイくん。好きな先輩から告白されたのにフったでしょ?」
彡(゚)(゚)「え、どういうことや?」
彡(゚)(゚)「好きやで。でも付き合うのは別の奴と付き合ってほしいねん。」
女「それだよ。普通 好き=付き合いたい。」
女「だからワイくんがズレてるって思われてるし、先輩に泥を塗ったから皆避けてる」
彡(゚)(゚)「マ?皆好きだと付き合いたいか?見ていたいんじゃないんか?」
19: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:28:30 ID:jzb
彡(゚)(゚)「なんでや...ワイの母ちゃんも父ちゃんもお互い好きじゃない言うとったで」
女「えぇ...じゃあさ。ワイくん。先輩とキスしたいとこは思わないの?」
彡(゚)(゚)「は?なんでそうなんねん。」
彡(゚)(゚)「先輩が好きだからってそうはならんやろ。見てたいんやワイは。」
女「やっぱり変w」
彡(゚)(゚)「えぇ...」
女「えぇ...じゃあさ。ワイくん。先輩とキスしたいとこは思わないの?」
彡(゚)(゚)「は?なんでそうなんねん。」
彡(゚)(゚)「先輩が好きだからってそうはならんやろ。見てたいんやワイは。」
女「やっぱり変w」
彡(゚)(゚)「えぇ...」
22: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:30:34 ID:jzb
高校前期
彡(^)(^)(よっしゃ受かったで。どうにかなるもんやな。)
彡(゚)(゚) (でも意外と知った顔多いのもあるせいか、やっぱ声かけられへんなぁ)
彡(^)(^) (でも先輩も同じ学校や。やったぜ)
彡(゚)(゚)(ん?なんやこれ)
机「グシャー」
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)(教科書べっちゃべちゃやん。これっていわゆる)
彡(;)(;)(なにがアカンのやろなぁ...)
彡(^)(^)(よっしゃ受かったで。どうにかなるもんやな。)
彡(゚)(゚) (でも意外と知った顔多いのもあるせいか、やっぱ声かけられへんなぁ)
彡(^)(^) (でも先輩も同じ学校や。やったぜ)
彡(゚)(゚)(ん?なんやこれ)
机「グシャー」
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)(教科書べっちゃべちゃやん。これっていわゆる)
彡(;)(;)(なにがアカンのやろなぁ...)
24: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:32:20 ID:jzb
図書室
彡(゚)(゚)「あ、また女か。よー」
女「もはや地縛霊だよね。図書室の」
彡(゚)(゚)「ほっとけや!」
女「www あ、上靴またピカピカになってる。」
彡(゚)(゚)「週2ペースで洗濯しとるし、予備もあるからな」
女「悲しっ!」
彡(゚)(゚)「うっさいわ!」
彡(゚)(゚)「あ、また女か。よー」
女「もはや地縛霊だよね。図書室の」
彡(゚)(゚)「ほっとけや!」
女「www あ、上靴またピカピカになってる。」
彡(゚)(゚)「週2ペースで洗濯しとるし、予備もあるからな」
女「悲しっ!」
彡(゚)(゚)「うっさいわ!」
25: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:33:30 ID:jzb
彡(゚)(゚)「女はええ感じにやっとるやんけ。ウチのクラスの男子にも人気あるっぽいで」
女「頑張ってるからねー」
彡(゚)(゚)「さいですか」
女「ねぇねぇ。今日一緒に行きたいとこあるんだけど、帰り付き合わない?」
彡(゚)(゚)「...ええけど、ええんか?」
女「早く帰ったら勉強しろって煩いからねー」
彡(^)(^)「お前の両親いつも帰り遅いやんけ」
女「www」
女「頑張ってるからねー」
彡(゚)(゚)「さいですか」
女「ねぇねぇ。今日一緒に行きたいとこあるんだけど、帰り付き合わない?」
彡(゚)(゚)「...ええけど、ええんか?」
女「早く帰ったら勉強しろって煩いからねー」
彡(^)(^)「お前の両親いつも帰り遅いやんけ」
女「www」
26: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:35:53 ID:jzb
帰り道
女「私さー」
彡(゚)(゚)「?」
女「好きな人いないんだ」
彡(゚)(゚)「そうなんか」
女「うん。今まで、一度も。告白もされたことあるけど、付き合いたいとかって思ったことないんだ」
彡(゚)(゚)「・・・」
女「冗談まじりに友達に言ったら『ありえねー』って言われちゃったよ」
女「でも本当にわからないんだ。友達の話もそうだし、歌とか本とかで恋愛物みたいのもたくさんあるけど、本当にわからない」
彡(^)(^)「ワイよりズレとるやん」
女「かもねw」
女「私さー」
彡(゚)(゚)「?」
女「好きな人いないんだ」
彡(゚)(゚)「そうなんか」
女「うん。今まで、一度も。告白もされたことあるけど、付き合いたいとかって思ったことないんだ」
彡(゚)(゚)「・・・」
女「冗談まじりに友達に言ったら『ありえねー』って言われちゃったよ」
女「でも本当にわからないんだ。友達の話もそうだし、歌とか本とかで恋愛物みたいのもたくさんあるけど、本当にわからない」
彡(^)(^)「ワイよりズレとるやん」
女「かもねw」
27: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:37:50 ID:jzb
女「でもね、好きな友達はいるんだ。いじめられてほしくないし、これからも友達でいたい」
女「だからさ、ワイくん。私と付き合ってほしい。」
彡(゚)(゚)「は?なに言ってるんおまえ」
女「ひどいなー。これでも考えたんだけど!」
彡(゚)(゚)「どういうこっちゃ。なんでそう繋がんねん」
女「私こう見えてもかなり上位のグループにいる。友達も多い」
彡(゚)(゚)「なんや自慢か...」
女「結構な頻度で告白もされる」
彡(゚)(゚)「やっぱり自慢か...」
女「ちょっとだけ自慢w」
女「だからさ、ワイくん。私と付き合ってほしい。」
彡(゚)(゚)「は?なに言ってるんおまえ」
女「ひどいなー。これでも考えたんだけど!」
彡(゚)(゚)「どういうこっちゃ。なんでそう繋がんねん」
女「私こう見えてもかなり上位のグループにいる。友達も多い」
彡(゚)(゚)「なんや自慢か...」
女「結構な頻度で告白もされる」
彡(゚)(゚)「やっぱり自慢か...」
女「ちょっとだけ自慢w」
29: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:40:08 ID:jzb
女「でもね、正直嫌なんだ。そういう事があるたび色々と調整がめんどくさかったり」
彡(゚)(゚)「そういうもんか」
女「うん。でね。いざ付き合うようになったらワイくんのイジメもマシになるとおもう」
彡(゚)(゚)「え、ならんやろ」
女「すごいんだよ。女子のネットワーク。そういう情報すぐ駆け巡るし、空気?も伝播するんだ」
女「実際はどうなるかわからないけど、試す価値はあるんじゃない?」
彡(゚)(゚)「まぁ...でもええんか?そんな理由で」
女「いいんだよ。一人は気楽だし、楽しいけど、寂しい時もあるから」
彡(゚)(゚)「あー... せやな」
彡(^)(^)「じゃあ頼むわ」
女「うん!」
彡(゚)(゚)「そういうもんか」
女「うん。でね。いざ付き合うようになったらワイくんのイジメもマシになるとおもう」
彡(゚)(゚)「え、ならんやろ」
女「すごいんだよ。女子のネットワーク。そういう情報すぐ駆け巡るし、空気?も伝播するんだ」
女「実際はどうなるかわからないけど、試す価値はあるんじゃない?」
彡(゚)(゚)「まぁ...でもええんか?そんな理由で」
女「いいんだよ。一人は気楽だし、楽しいけど、寂しい時もあるから」
彡(゚)(゚)「あー... せやな」
彡(^)(^)「じゃあ頼むわ」
女「うん!」
30: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:41:54 ID:jzb
彡(゚)(゚)「そのまま結婚まですると思っとらんかった」
女「お互いそのままだね。おかげでお互い式でしかキスだってしてないし」
彡(゚)(゚)「お互い親が煩いんだもんなぁ」
女「ほんとにね。でも世間体って大事らしいし、私もおかげで言い寄られたりしないし」
彡(゚)(゚)「ワイのとこも結婚してからそこまで煩く言われないから助かるわ」
女「私のとこは『子供はまだか』って言ってる」
彡(゚)(゚)「どう誤魔化すか...」
女「あ、今度の休み古本屋巡りしたい」
彡(^)(^)「おっ ええな。車出すから行こうか」
おしまい。
女「お互いそのままだね。おかげでお互い式でしかキスだってしてないし」
彡(゚)(゚)「お互い親が煩いんだもんなぁ」
女「ほんとにね。でも世間体って大事らしいし、私もおかげで言い寄られたりしないし」
彡(゚)(゚)「ワイのとこも結婚してからそこまで煩く言われないから助かるわ」
女「私のとこは『子供はまだか』って言ってる」
彡(゚)(゚)「どう誤魔化すか...」
女「あ、今度の休み古本屋巡りしたい」
彡(^)(^)「おっ ええな。車出すから行こうか」
おしまい。
35: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:49:56 ID:q0b
実話か?
36: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:52:33 ID:jzb
>>35
脚色は無論してるけど、概ね
脚色は無論してるけど、概ね
37: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)21:57:49 ID:ChE
ワイくんはどうなったの
38: 名無しさん@おーぷん 2019/02/15(金)22:01:58 ID:jzb
>>37
幸せにしてるで。子供の件は両親にせっつかれてるけど、
夫婦ともにその気がないし、友達のまま夫婦になって休みになった遊んでる。
細かい趣味は違うけど、根本が似た者同士だからうまくやってる。
幸せにしてるで。子供の件は両親にせっつかれてるけど、
夫婦ともにその気がないし、友達のまま夫婦になって休みになった遊んでる。
細かい趣味は違うけど、根本が似た者同士だからうまくやってる。
【シャニマスSS】霧子「チョコレート、ツツジの花、フォークダンス」
2019-02-16
1: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:45:38.67 ID:VN96ned20
2月12日の夜。
わたしはキッチンにて、自身の成果を見つめている。
それはバレンタインのチョコレート。
ここ数日の試行錯誤の末に、ようやく完成した贈り物だ。
渡す相手は、事務所のプロデューサーさん。
霧子「でも……どうしよう……」
わたしは迷っていた。
チョコレートの形状は正方形に近い長方形。
お菓子作りに慣れているわけではないので、シンプルな形にしか出来ない。
その分メッセージを入れようと、そう思っての四角形だ。
迷っているのは、まさにその部分。
霧子(何を……書くべきなのかな……)
文字を書くための、白と黒のチョコレートペンは近くに置いてある。
絵を描くかもしれないと思って、緑・赤・黄の色も少量だが用意した。
準備は万端。
そう思っていたけれど、肝心要のところが抜けていたようである。
自分の考えの中で、チョコレートを渡すことだけが先走っていたのだ。
だから考えよう。
わたしは何故、チョコレートを贈ろうと思ったのだろう。
わたしは一体、プロデューサーさんに何を伝えたいのだろう。
霧子(やっぱり、感謝の気持ち……かな……)
すぐに思いつくのは、そういったこと。
だけどひょっとすれば、あるいは……
霧子(これは、恋の──)
2: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:47:16.01 ID:VN96ned20
霧子「おはよう……ございます……」
翌13日の学校帰り、わたしは事務所に出社していた。
咲耶「おはよう、霧子」
摩美々「霧子おはよー」
事務所に居たユニットのメンバーは3人。
咲耶さん、摩美々ちゃん、結華ちゃん。
結華ちゃんは何やらノートと格闘していて、忙しそうにしていた。
こちらに気付いてはいるようで、軽く手を振ってくれる。
霧子「……ふあ……」
事務所に来て落ち着いたからか、急にあくびが出た。
咲耶「おや、霧子。昨日は遅かったのかい?」
霧子「あ、その……ちょっと考えごとをしていて……」
咲耶「考えごと、か……何か私に手伝えることはあるかな?」
霧子「ううん……大丈夫。ありがとう、咲耶さん……」
チョコレートのメッセージ問題。
その答えは、一晩考えても見つからなかった。
だからといって、咲耶さんに相談するようなことでもない。
それを知ってか知らずか、咲耶さんは黙って紅茶を注いでくれる。
霧子「そういえば、恋鐘ちゃん……」
今日の予定は、わたしと恋鐘ちゃんがダンスレッスンで、残りの3人が雑誌のインタビュー。
その恋鐘ちゃんだけ見当たらないのが気にかかった。
摩美々「朝から急な仕事だってさー」
霧子「朝から……」
咲耶「朝市の取材だと言っていたかな。早くから出かけていったよ」
摩美々「漁港だったけー?」
霧子「た、大変だね。恋鐘ちゃん……」
朝の寒い時間に出かけるのを想像して震える。
とは言え、仕事自体は恋鐘ちゃんが喜びそうだな、とも思ってしまう。
3: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:48:05.92 ID:VN96ned20
結華「よし、これで一段落!」
咲耶「お疲れ、結華。こっちで紅茶でもどうだい?」
結華「おお! ありがとねー、さくやん」
咲耶「ふふふ、礼を言われるほどの事じゃないさ」
結華ちゃんが隣に座る。
その表情からは、若干の疲労の色が見て取れた。
霧子「何をしてたの……?」
結華「んー? ただの大学の課題だよ。明日提出の」
霧子「その……焦ってたみたいだけど……」
結華「全然進んでなかったからね。こうして、空き時間に頑張る羽目になっちゃったのです」
妙に芝居掛かった口調で、結華ちゃんが言う。
珍しいと思った。
今まで結華ちゃんが、その手の事に追われているのを見たことがない。
学校の課題などは、出たその日に終わらせているか、綿密なスケジューリングの下で消化しているイメージがあった。
結華「いやさ。8日にアンティーカの皆で、撮影の仕事があったじゃん? それも丸一日」
霧子「うん……」
結華「その日も、もちろん講義があったわけだけど……教授が三峰の欠席を把握してなかったみたいで」
ちゃんと連絡してたのに、と結華ちゃんが困った顔で付け加える。
遡ること5日前、アンティーカ全員での撮影があった。
遠出となり、その仕事の為にわたしも学校を休んだのを覚えている。
4: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:49:23.84 ID:VN96ned20
結華「まあ、『ちゃんとしたアイドルになれましたー!』って感じだよね。これはこれでさ」
咲耶「たしかに、そういう意味では喜ぶべき所なのかもかもね」
結華「そうそう。半年前からは考えられなかったことだよ」
半年前、つまりデビューしたばかりの頃。
レッスンなどで忙しかったことに間違いはないが、学校を休むようなことはなかった。
摩美々「授業がサボれるだけで、私は嬉しいケドー」
結華「またまた、まみみんはそういうこと言ってー」
摩美々「だって、どうでもいい授業がある日だったし」
結華「そうなの? 何の科目?」
摩美々「音楽。先生のキャラがメンドー」
摩美々ちゃんが嫌そうな顔をして、結華ちゃんが『あらら』と苦笑する。
微笑ましいと、そう思った。
咲耶「霧子は? 何か気になる授業はあったかい?」
霧子「わたし……? わたしは……」
その日の授業日程に考えを巡らす。
と言えるほど考え込む間も無く、あっさりと1つの教科に思い至った。
それはまるで、予め用意されていたかのように。
霧子「……体育……」
それはまるで、ずっと気になっていたかのように。
霧子「フォークダンスの、授業があったの……」
喉に刺さった、魚の小骨。
咲耶「たしかに、そういう意味では喜ぶべき所なのかもかもね」
結華「そうそう。半年前からは考えられなかったことだよ」
半年前、つまりデビューしたばかりの頃。
レッスンなどで忙しかったことに間違いはないが、学校を休むようなことはなかった。
摩美々「授業がサボれるだけで、私は嬉しいケドー」
結華「またまた、まみみんはそういうこと言ってー」
摩美々「だって、どうでもいい授業がある日だったし」
結華「そうなの? 何の科目?」
摩美々「音楽。先生のキャラがメンドー」
摩美々ちゃんが嫌そうな顔をして、結華ちゃんが『あらら』と苦笑する。
微笑ましいと、そう思った。
咲耶「霧子は? 何か気になる授業はあったかい?」
霧子「わたし……? わたしは……」
その日の授業日程に考えを巡らす。
と言えるほど考え込む間も無く、あっさりと1つの教科に思い至った。
それはまるで、予め用意されていたかのように。
霧子「……体育……」
それはまるで、ずっと気になっていたかのように。
霧子「フォークダンスの、授業があったの……」
喉に刺さった、魚の小骨。
5: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:50:20.30 ID:VN96ned20
結華「あー、三峰もやったやった。なんか思い出すと懐かしいや」
咲耶「へえ。結華と霧子の学校では、そんな授業があるんだね」
結華「さくやんの学校では無いの? フォークダンス」
咲耶「聞いたことはないかな」
霧子「摩美々ちゃんは……」
摩美々「私の学校もありませんねー。まぁ、あってもサボりますケドー」
結華「その心は?」
摩美々ちゃんは先程から、怪訝な顔つきのままだ。
とは言え、こう言う時の摩美々ちゃんが、ちゃんと会話を楽しんでいるのは知っている。
摩美々「……人の手に触れるのって、普通に抵抗あるじゃないですかぁ。特に、男子のとかは」
咲耶「私は別にあってもいいかな。学校でのフォークダンス」
摩美々「いや、咲耶は女子校じゃん」
結華「三峰はそこまで抵抗ないけどね。兄と弟いるわけだし」
摩美々「じゃあ三峰は、実際に触ったことあるの?」
結華「ううん。出席番号順で組んだら余った女子同士になった。三峰『み』だし」
摩美々「いや、『ら』行『わ』行の人いなさすぎでしょ、それ……」
摩美々ちゃんが溜息を吐いてから、わたしの方を見る。
目で問い正されている。
咲耶「ふふふ、霧子は『ゆうこく』で『ゆ』だから、結華よりもその可能性有りだね」
結華「おぉ! さくやん、上手~っ! ドンドンパフパフ~」
摩美々「……ほっとこ」
咲耶「おや、摩美々には不評のようだね。これは残念だ」
摩美々「……それで、霧子はどうなのー?」
質問の意図は、『男の人に触れる事に抵抗がないのか?』ということ。
咲耶「へえ。結華と霧子の学校では、そんな授業があるんだね」
結華「さくやんの学校では無いの? フォークダンス」
咲耶「聞いたことはないかな」
霧子「摩美々ちゃんは……」
摩美々「私の学校もありませんねー。まぁ、あってもサボりますケドー」
結華「その心は?」
摩美々ちゃんは先程から、怪訝な顔つきのままだ。
とは言え、こう言う時の摩美々ちゃんが、ちゃんと会話を楽しんでいるのは知っている。
摩美々「……人の手に触れるのって、普通に抵抗あるじゃないですかぁ。特に、男子のとかは」
咲耶「私は別にあってもいいかな。学校でのフォークダンス」
摩美々「いや、咲耶は女子校じゃん」
結華「三峰はそこまで抵抗ないけどね。兄と弟いるわけだし」
摩美々「じゃあ三峰は、実際に触ったことあるの?」
結華「ううん。出席番号順で組んだら余った女子同士になった。三峰『み』だし」
摩美々「いや、『ら』行『わ』行の人いなさすぎでしょ、それ……」
摩美々ちゃんが溜息を吐いてから、わたしの方を見る。
目で問い正されている。
咲耶「ふふふ、霧子は『ゆうこく』で『ゆ』だから、結華よりもその可能性有りだね」
結華「おぉ! さくやん、上手~っ! ドンドンパフパフ~」
摩美々「……ほっとこ」
咲耶「おや、摩美々には不評のようだね。これは残念だ」
摩美々「……それで、霧子はどうなのー?」
質問の意図は、『男の人に触れる事に抵抗がないのか?』ということ。
6: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:51:24.52 ID:VN96ned20
霧子「わたしは……抵抗ない、かな……」
摩美々ちゃんが少しギョッとして、ようやく、その不満気な表情に変化が生じた。
摩美々「ホントに?」
霧子「うん……それなりに、慣れてるから……」
結華「え」
咲耶「ふむ……」
今度は結華ちゃんと咲耶さんが驚きの声を上げた。
結華「な、慣れてるって……?」
霧子「病院のお手伝いで、触れる機会あるから……」
結華「病院?」
霧子「うん……包帯を巻き直したり、小さい子をあやしたり……他だと、患者さんを起き上がらせたりとか……」
人に触れながらの動作は難しい。
上手く出来るのか、手伝いを始めた頃はとても不安だった。
当時はそれなりに心理的抵抗があったけれど、今ではもうすっかり消えてしまっている。
咲耶「……ちなみに同年代くらいの男性に、そういった医療行為で触れた経験は?」
霧子「えっと……たしか、少しくらいは……」
摩美々「その時のその人、挙動不審だったりしませんでしたー?」
結華「そうだね。きりりん、かなり整った顔立ちしてるし」
霧子「わたしの、顔……?」
摩美々「答えて、とにかく」
霧子「ちょっとだけ……落ち着きがなかったような……」
直近の一例を思い返してみれば、目を逸らし続けられていた気がする。
結華「きりりんは、その……ドキドキしなかった?」
霧子「……? ううん。そういうのは、別に……」
「「「……」」」
結華ちゃん、咲耶さん、摩美々ちゃん。
3人とも、わたしをじっと見つめて黙り込んでしまった。
摩美々ちゃんが少しギョッとして、ようやく、その不満気な表情に変化が生じた。
摩美々「ホントに?」
霧子「うん……それなりに、慣れてるから……」
結華「え」
咲耶「ふむ……」
今度は結華ちゃんと咲耶さんが驚きの声を上げた。
結華「な、慣れてるって……?」
霧子「病院のお手伝いで、触れる機会あるから……」
結華「病院?」
霧子「うん……包帯を巻き直したり、小さい子をあやしたり……他だと、患者さんを起き上がらせたりとか……」
人に触れながらの動作は難しい。
上手く出来るのか、手伝いを始めた頃はとても不安だった。
当時はそれなりに心理的抵抗があったけれど、今ではもうすっかり消えてしまっている。
咲耶「……ちなみに同年代くらいの男性に、そういった医療行為で触れた経験は?」
霧子「えっと……たしか、少しくらいは……」
摩美々「その時のその人、挙動不審だったりしませんでしたー?」
結華「そうだね。きりりん、かなり整った顔立ちしてるし」
霧子「わたしの、顔……?」
摩美々「答えて、とにかく」
霧子「ちょっとだけ……落ち着きがなかったような……」
直近の一例を思い返してみれば、目を逸らし続けられていた気がする。
結華「きりりんは、その……ドキドキしなかった?」
霧子「……? ううん。そういうのは、別に……」
「「「……」」」
結華ちゃん、咲耶さん、摩美々ちゃん。
3人とも、わたしをじっと見つめて黙り込んでしまった。
7: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:52:06.16 ID:VN96ned20
結華「……きりりん、まさかの悪女の才能有り説」
霧子「え……! あ、悪……!?」
そんなことを言われたのは、生まれて初めてだった。
結華「ま、有り得ないか」
咲耶「有り得ないだろうね。霧子の行動はいつも、善意100パーセントだもの」
摩美々「ですねー」
3人が朗らかに笑う。
その理由はよく分からないけれど、こういう風に笑ってくれるなら、まあ良いかと思えてしまう。
嫌味のない笑顔だった。
咲耶「悪女になるには、霧子は根が善良すぎるよ」
霧子「善良……」
だけど何故か『善』という言葉が、強く引っかかってしまう。
またまた魚の小骨のように。
わたしは善良なのだろうか?
本当に?
……自分では、そうとは思えない。
霧子「あの……」
だから、その小骨を取ろうとした。
その為に何かを聞こうとして、聞くべきことに迷って。
結局、その摘出に失敗した。
いわゆるタイムアップ。
P「おはようございます」
いつのまにか、もうレッスンに出かける時間になっている。
社用車のキーを片手に、プロデューサーさんが事務所に入ってきた。
霧子「え……! あ、悪……!?」
そんなことを言われたのは、生まれて初めてだった。
結華「ま、有り得ないか」
咲耶「有り得ないだろうね。霧子の行動はいつも、善意100パーセントだもの」
摩美々「ですねー」
3人が朗らかに笑う。
その理由はよく分からないけれど、こういう風に笑ってくれるなら、まあ良いかと思えてしまう。
嫌味のない笑顔だった。
咲耶「悪女になるには、霧子は根が善良すぎるよ」
霧子「善良……」
だけど何故か『善』という言葉が、強く引っかかってしまう。
またまた魚の小骨のように。
わたしは善良なのだろうか?
本当に?
……自分では、そうとは思えない。
霧子「あの……」
だから、その小骨を取ろうとした。
その為に何かを聞こうとして、聞くべきことに迷って。
結局、その摘出に失敗した。
いわゆるタイムアップ。
P「おはようございます」
いつのまにか、もうレッスンに出かける時間になっている。
社用車のキーを片手に、プロデューサーさんが事務所に入ってきた。
8: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:52:59.17 ID:VN96ned20
P「よし、霧子は忘れ物ないか?」
霧子「は、はい……何度も確認したので、大丈夫です……」
P「了解。それじゃあ出発だ」
社用車のエンジンが唸る。
行き先は外部のレッスンスタジオ。
レッスンと言うと、今までは事務所のスタジオで、はづきさんによるレッスンというのが常だった。
だけど近頃は、外部のスタジオを借りることも当たり前になってきている。
みんな、それだけ忙しくなったのだ。
プロデューサーさんは4ユニット16人のアイドルを抱えていて、スケジュールに頭を捻っている事が増えている。
1度、聞いたことがある。
『ちゃんと休めていますか?』と。
そしたらプロデューサーさんは、笑って答えてくれた。
『これが仕事だからな。でも、楽しんでやっているよ』
プロデューサーさんの言葉を疑うつもりはない。
それでも思ってしまう。
『いつも、お疲れ様です』などと。
……チョコレートに書くべき言葉は、これなのかもしれない。
思慕や感謝より、慰労。
霧子(でも……それも違うような……)
何かヒントを求めて、プロデューサーさんの横顔を盗み見る。
いつも通りの優しげな表情。
答えはなかったけれど、気付きはあった。
霧子(……そっか。伝えたい気持ちが、多すぎるんだ)
チョコレート問題。
その解決が、一気に遠のいた気がした。
霧子「は、はい……何度も確認したので、大丈夫です……」
P「了解。それじゃあ出発だ」
社用車のエンジンが唸る。
行き先は外部のレッスンスタジオ。
レッスンと言うと、今までは事務所のスタジオで、はづきさんによるレッスンというのが常だった。
だけど近頃は、外部のスタジオを借りることも当たり前になってきている。
みんな、それだけ忙しくなったのだ。
プロデューサーさんは4ユニット16人のアイドルを抱えていて、スケジュールに頭を捻っている事が増えている。
1度、聞いたことがある。
『ちゃんと休めていますか?』と。
そしたらプロデューサーさんは、笑って答えてくれた。
『これが仕事だからな。でも、楽しんでやっているよ』
プロデューサーさんの言葉を疑うつもりはない。
それでも思ってしまう。
『いつも、お疲れ様です』などと。
……チョコレートに書くべき言葉は、これなのかもしれない。
思慕や感謝より、慰労。
霧子(でも……それも違うような……)
何かヒントを求めて、プロデューサーさんの横顔を盗み見る。
いつも通りの優しげな表情。
答えはなかったけれど、気付きはあった。
霧子(……そっか。伝えたい気持ちが、多すぎるんだ)
チョコレート問題。
その解決が、一気に遠のいた気がした。
9: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:55:00.96 ID:VN96ned20
P「……はい。はい、分かりました」
プロデューサーさんが電話の対応をしていた。
P「ええ、了解です。打診してみます。いえいえ! いつもお世話になっております」
2ヶ月ほど前に、プロデューサーさんがハンズフリーキットを新調していたのを思い出す。
使う頻度が増えたので、使いやすい物を会社として新調したらしい。
P「はい。はい、失礼いたします。それではー……」
通話が切れる。
P「……ふぅ」
霧子「お、お疲れ様です……」
イヤホンタイプのキットなので、通話の内容は聞こえていない。
プロデューサーさんはスピーカータイプにしたかったらしいのだが、社長さんに一刀両断されたと聞いている。
はづきさん情報だ。
P「……霧子」
霧子「は、はい……」
P「今週の金曜日……15日って、学校休めないか?」
霧子「……お仕事、ですか?」
P「ああ、〇〇局のディレクターさんからでな。霧子を番組に使いたいそうだ。それで、その収録が15日の午前中」
喜ぶべき事柄であるはずなのに、プロデューサーさんは浮かない顔をしている。
P「先週に引き続きだからな。断るなら断ってくれてもいいぞ。その時は、他の子を推してみるから」
霧子「……あ……」
前に休んだ8日の金曜日には、体育の授業があった。
今度の15日だって体育の、フォークダンスの授業がある。
P「出来ることなら、学校には……」
『ちゃんと行くもんだよな』と、聞こえないくらい小さな声で、プロデューサーが言い捨てる。
プロデューサーさんが電話の対応をしていた。
P「ええ、了解です。打診してみます。いえいえ! いつもお世話になっております」
2ヶ月ほど前に、プロデューサーさんがハンズフリーキットを新調していたのを思い出す。
使う頻度が増えたので、使いやすい物を会社として新調したらしい。
P「はい。はい、失礼いたします。それではー……」
通話が切れる。
P「……ふぅ」
霧子「お、お疲れ様です……」
イヤホンタイプのキットなので、通話の内容は聞こえていない。
プロデューサーさんはスピーカータイプにしたかったらしいのだが、社長さんに一刀両断されたと聞いている。
はづきさん情報だ。
P「……霧子」
霧子「は、はい……」
P「今週の金曜日……15日って、学校休めないか?」
霧子「……お仕事、ですか?」
P「ああ、〇〇局のディレクターさんからでな。霧子を番組に使いたいそうだ。それで、その収録が15日の午前中」
喜ぶべき事柄であるはずなのに、プロデューサーさんは浮かない顔をしている。
P「先週に引き続きだからな。断るなら断ってくれてもいいぞ。その時は、他の子を推してみるから」
霧子「……あ……」
前に休んだ8日の金曜日には、体育の授業があった。
今度の15日だって体育の、フォークダンスの授業がある。
P「出来ることなら、学校には……」
『ちゃんと行くもんだよな』と、聞こえないくらい小さな声で、プロデューサーが言い捨てる。
10: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:56:04.64 ID:VN96ned20
ほんの一瞬だけ、言う通りに断ってしまおうかと思った。
フォークダンスの授業が、とても気になってしまっていたから。
その理由は不明だと言うのに。
霧子(……ううん。ダメ、だよね……)
直ぐに考え直す。
プロデューサーさんに悟られないように、素早く考えを改める。
わたしが断ったら、またプロデューサーさんがスケージューリングに頭を悩ませることになる。
それは嫌だな、と思う。
霧子「……大丈夫ですよ、プロデューサーさん」
P「霧子、いいのか?」
霧子「はい。お仕事があるのは、アイドルとして喜ぶべきこと……ですから」
P「……そうか」
嘘はついていない。
アンティーカのみんなと話していたこと。
『ちゃんとしたアイドルになれましたー!』という感じだ。
そこに間違いはない。
P「……」
霧子「プロデューサーさん?」
P「……いや、何でもない。それじゃあ着くまで、仕事の段取りの確認をしようか」
霧子「はい、お願いします……♪」
それに、プロデューサーとする仕事の話は、やっぱり楽しいのだ。
フォークダンスの授業が、とても気になってしまっていたから。
その理由は不明だと言うのに。
霧子(……ううん。ダメ、だよね……)
直ぐに考え直す。
プロデューサーさんに悟られないように、素早く考えを改める。
わたしが断ったら、またプロデューサーさんがスケージューリングに頭を悩ませることになる。
それは嫌だな、と思う。
霧子「……大丈夫ですよ、プロデューサーさん」
P「霧子、いいのか?」
霧子「はい。お仕事があるのは、アイドルとして喜ぶべきこと……ですから」
P「……そうか」
嘘はついていない。
アンティーカのみんなと話していたこと。
『ちゃんとしたアイドルになれましたー!』という感じだ。
そこに間違いはない。
P「……」
霧子「プロデューサーさん?」
P「……いや、何でもない。それじゃあ着くまで、仕事の段取りの確認をしようか」
霧子「はい、お願いします……♪」
それに、プロデューサーとする仕事の話は、やっぱり楽しいのだ。
11: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:57:28.05 ID:VN96ned20
階段を上る。
今日は荷物が多い。
ダンスシューズが合計3組と、その他に恋鐘ちゃんに渡す届け物が2つ。
届け物の1つは、恋鐘ちゃんのスマートフォン。
朝の仕事の送迎の時に車内に忘れてしまったそうだ。
そしてもう1つの届け物は伝言。
そのどちらも、プロデューサーさんに頼まれたものだ。
恋鐘「お、霧子! おっはよ~!」
霧子「ふふ、おはよう……恋鐘ちゃん……」
レッスンスタジオの扉を開けると、恋鐘ちゃんが元気よくストレッチをしていた。
朝から仕事だったはずなのに、全然疲れている様子がない。
霧子(恋鐘ちゃん、さすがだな……)
恋鐘「霧子? うちの顔に何かついとると?」
霧子「……あ、ううん。なんでも、ないよ……」
見惚れていても仕方がない。
取り敢えず、頼まれごとをやり遂げてしまおう。
霧子「恋鐘ちゃん、これ……プロデューサーさんから……」
恋鐘「おお、うちのスマホやね!」
霧子「それと、これも……」
恋鐘「これは……ダンスシューズ? うちに?」
霧子「恋鐘ちゃんの、靴底が擦り切れてきてたから……危ないかなって……」
恋鐘「う、うちに買うて来てきれたと……!?」
霧子「うん……プロデューサーさんが、経費で落としてくれて……」
3組のうちの1つを渡して、残りを足元に置く。
今日は荷物が多い。
ダンスシューズが合計3組と、その他に恋鐘ちゃんに渡す届け物が2つ。
届け物の1つは、恋鐘ちゃんのスマートフォン。
朝の仕事の送迎の時に車内に忘れてしまったそうだ。
そしてもう1つの届け物は伝言。
そのどちらも、プロデューサーさんに頼まれたものだ。
恋鐘「お、霧子! おっはよ~!」
霧子「ふふ、おはよう……恋鐘ちゃん……」
レッスンスタジオの扉を開けると、恋鐘ちゃんが元気よくストレッチをしていた。
朝から仕事だったはずなのに、全然疲れている様子がない。
霧子(恋鐘ちゃん、さすがだな……)
恋鐘「霧子? うちの顔に何かついとると?」
霧子「……あ、ううん。なんでも、ないよ……」
見惚れていても仕方がない。
取り敢えず、頼まれごとをやり遂げてしまおう。
霧子「恋鐘ちゃん、これ……プロデューサーさんから……」
恋鐘「おお、うちのスマホやね!」
霧子「それと、これも……」
恋鐘「これは……ダンスシューズ? うちに?」
霧子「恋鐘ちゃんの、靴底が擦り切れてきてたから……危ないかなって……」
恋鐘「う、うちに買うて来てきれたと……!?」
霧子「うん……プロデューサーさんが、経費で落としてくれて……」
3組のうちの1つを渡して、残りを足元に置く。
12: ◆/rHuADhITI 2019/02/14(木) 23:58:48.82 ID:VN96ned20
恋鐘「プロデューサー? 一緒に買いに行ったと?」
霧子「わたしもダンスシューズを新しくしたくて、プロデューサーさんに付いて来てもらったの……」
わたしの靴も使い潰して寿命が来ていた。
霧子「そこで、恋鐘ちゃんの靴のことを思い出したんだ……」
恋鐘「そんで買うて来てくれたんね。ありがとーね、霧子!」
どうせ消耗品だから、と言ってプロデューサーさんは5組ほど購入していた。
事務所に取り置いておくそうだ。
結果としてだが、ユニット全員お揃いのダンスシューズになる日も遠くないのかもしれない。
恋鐘「……そやったら霧子、なして昔の靴も持って来てると?」
恋鐘ちゃんが、わたしの足元に目を向ける。
新品の靴とボロボロになってしまった靴が並んでいる。
霧子「その……最後に、見学してもらおうと思ったの……」
恋鐘「見学……」
霧子「捨てちゃうんだけど……お世話になったから、何かしてあげたくて……」
ダンスシューズはこれが4足目。
2足目も3足目も、捨ててしまう直前には同じことをした。
その時もボロボロの靴が、とても悲しく感じられたのを覚えている。
恋鐘「……そんなら、うちも真似するたい」
恋鐘ちゃんが自分の靴を、わたしの靴の隣に置く。
そして満足気に胸を張る。
恋鐘「よし! 今日のレッスンもば~りばりに頑張るたい!」
いつでも来い、といった風にガッツポーズをした。
それはとっても、恋鐘ちゃんらしい動作だ。
だけどレッスンの開始までには、もう少し時間がある。
そう言うところも含めて、恋鐘ちゃんらしい。
霧子「わたしもダンスシューズを新しくしたくて、プロデューサーさんに付いて来てもらったの……」
わたしの靴も使い潰して寿命が来ていた。
霧子「そこで、恋鐘ちゃんの靴のことを思い出したんだ……」
恋鐘「そんで買うて来てくれたんね。ありがとーね、霧子!」
どうせ消耗品だから、と言ってプロデューサーさんは5組ほど購入していた。
事務所に取り置いておくそうだ。
結果としてだが、ユニット全員お揃いのダンスシューズになる日も遠くないのかもしれない。
恋鐘「……そやったら霧子、なして昔の靴も持って来てると?」
恋鐘ちゃんが、わたしの足元に目を向ける。
新品の靴とボロボロになってしまった靴が並んでいる。
霧子「その……最後に、見学してもらおうと思ったの……」
恋鐘「見学……」
霧子「捨てちゃうんだけど……お世話になったから、何かしてあげたくて……」
ダンスシューズはこれが4足目。
2足目も3足目も、捨ててしまう直前には同じことをした。
その時もボロボロの靴が、とても悲しく感じられたのを覚えている。
恋鐘「……そんなら、うちも真似するたい」
恋鐘ちゃんが自分の靴を、わたしの靴の隣に置く。
そして満足気に胸を張る。
恋鐘「よし! 今日のレッスンもば~りばりに頑張るたい!」
いつでも来い、といった風にガッツポーズをした。
それはとっても、恋鐘ちゃんらしい動作だ。
だけどレッスンの開始までには、もう少し時間がある。
そう言うところも含めて、恋鐘ちゃんらしい。
13: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:00:19.10 ID:zDo8rKZ40
霧子「恋鐘ちゃん。その……伝言、なんだけど……」
まだ時間があるのなら、最後の頼まれごとまで果たしてしまおう。
恋鐘「伝言? プロデューサーから?」
霧子「うん。その……『これからは、そういう時には必ず一声かけること』」
伝言の意味するところは知らない。
プロデューサーさんには『言えば伝わるから』と聞いていた。
実際その通りだったようで、恋鐘ちゃんの顔がみるみる青くなる。
恋鐘「うっ……プロデューサーの言う通りたい。こればっかりは、ちゃーんと反省せんといかんばい……」
恋鐘ちゃんがガックリと肩を落とした。
だから慌てて、その伝言の続きを言う。
霧子「『だけど、よくやったぞ』」
恋鐘「……! ホント!? ホントに、そう言っとったと!?」
霧子「う、うん……」
恋鐘「~~っ! やっぱりプロデューサーは、よーく分かっとるたいねっ!」
今度は黄色い笑顔。
霧子「……『あと、スマホ忘れには絶対に厳禁。気をつけること。覗かれたって文句は言えないぞ』」
恋鐘「あ……」
霧子「『俺は覗いたりしないけどさ』」
恋鐘「……っ! そ、それはいかんばいっ! プロデューサーは、絶対にいかんよ!!」
最後に、シュッと赤く染まる。
恋鐘「プロデューサーに見られたら、うち、死んでしまうけん……」
コロコロと表情を変える恋鐘ちゃんを見ていると、こちらまで楽しい気持ちにさせられる。
それでいて、そんな恋鐘ちゃんはとても可愛らしい。
おそらく誰が見たってそう思う。
まだ時間があるのなら、最後の頼まれごとまで果たしてしまおう。
恋鐘「伝言? プロデューサーから?」
霧子「うん。その……『これからは、そういう時には必ず一声かけること』」
伝言の意味するところは知らない。
プロデューサーさんには『言えば伝わるから』と聞いていた。
実際その通りだったようで、恋鐘ちゃんの顔がみるみる青くなる。
恋鐘「うっ……プロデューサーの言う通りたい。こればっかりは、ちゃーんと反省せんといかんばい……」
恋鐘ちゃんがガックリと肩を落とした。
だから慌てて、その伝言の続きを言う。
霧子「『だけど、よくやったぞ』」
恋鐘「……! ホント!? ホントに、そう言っとったと!?」
霧子「う、うん……」
恋鐘「~~っ! やっぱりプロデューサーは、よーく分かっとるたいねっ!」
今度は黄色い笑顔。
霧子「……『あと、スマホ忘れには絶対に厳禁。気をつけること。覗かれたって文句は言えないぞ』」
恋鐘「あ……」
霧子「『俺は覗いたりしないけどさ』」
恋鐘「……っ! そ、それはいかんばいっ! プロデューサーは、絶対にいかんよ!!」
最後に、シュッと赤く染まる。
恋鐘「プロデューサーに見られたら、うち、死んでしまうけん……」
コロコロと表情を変える恋鐘ちゃんを見ていると、こちらまで楽しい気持ちにさせられる。
それでいて、そんな恋鐘ちゃんはとても可愛らしい。
おそらく誰が見たってそう思う。
14: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:00:56.80 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「そ、その……今朝のことなんやけどね」
霧子「うん……漁港の取材、だったっけ…」
恋鐘「そうたい」
照れを誤魔化すためか、恋鐘ちゃんが話を変える。
ちょうど聞きたいと思っていた話だ。
恋鐘「そんでね。うち、歌ってしまったんよ」
霧子「歌? えっと……その朝市で、ってことだよね……?」
恋鐘「そうなんよ。日の出前に入って、色々と回って……あ、どっちかと言えば卸しの市やったんやけどね?」
小売りではなく卸し。
一般の人より業者の人のほうが多かった、ということだろうか。
恋鐘「最後の方までは良かばってん。人ば減ってきて、そろそろ撤収せんね~……って時に話しかけられたと」
霧子「歌え、みたいなことを?」
恋鐘「ううん。そうやね……」
そこで1度切って、恋鐘ちゃんが考え込む。
恋鐘「『お前など本物の長崎もんじゃない!』」
霧子「……!」
恋鐘「みたいな感じやろか?」
その言葉が、キツイ方言で発せられたのだろうと直感できた。
さっきの間は、翻訳の時間だったらしい。
そしてその人は……なんと言うか、過激な人だ。
霧子「うん……漁港の取材、だったっけ…」
恋鐘「そうたい」
照れを誤魔化すためか、恋鐘ちゃんが話を変える。
ちょうど聞きたいと思っていた話だ。
恋鐘「そんでね。うち、歌ってしまったんよ」
霧子「歌? えっと……その朝市で、ってことだよね……?」
恋鐘「そうなんよ。日の出前に入って、色々と回って……あ、どっちかと言えば卸しの市やったんやけどね?」
小売りではなく卸し。
一般の人より業者の人のほうが多かった、ということだろうか。
恋鐘「最後の方までは良かばってん。人ば減ってきて、そろそろ撤収せんね~……って時に話しかけられたと」
霧子「歌え、みたいなことを?」
恋鐘「ううん。そうやね……」
そこで1度切って、恋鐘ちゃんが考え込む。
恋鐘「『お前など本物の長崎もんじゃない!』」
霧子「……!」
恋鐘「みたいな感じやろか?」
その言葉が、キツイ方言で発せられたのだろうと直感できた。
さっきの間は、翻訳の時間だったらしい。
そしてその人は……なんと言うか、過激な人だ。
15: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:01:46.09 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「それから……『長崎もんのアイドルなら、長崎の歌を歌ってみろ!』って言われたばい」
霧子「プロデューサーさんは……?」
恋鐘「ちょうど外しとって、おらんかった」
霧子「それで、歌を……」
恋鐘ちゃんの気持ちも分かる。
その人の言い草には、トゲがあるように思う。
恋鐘「うち、佐世保のみんなの歌ば歌ったんよ。漁師のオッチャン達に教えて貰った、大切なもん」
霧子「そしたら……」
恋鐘「思いっきり泣かれたばい。『お母ちゃん、お父ちゃん……!』って」
霧子「そ、その人……ホームシックだったんだね……」
衝撃的な展開だ。
私も親元を離れれば、そんな風になる時が来るのだろうか。
恋鐘「そいで……うちは歌ってしまったし、泣いとる人はおるしで、人が集まってくるやろ?」
霧子「そう……だよね……」
恋鐘「そこで誰かが、自分の国の歌ば歌い始めよったと。いつのまにか、そういう雰囲気になっとった」
……その時点で、事態は恋鐘ちゃんの制御を離れたのだろう。
その先を、恋鐘ちゃんが語ってくれる。
気が付いたら、色んな人が持ち回りで歌っていたこと。
それが楽しくて、一緒に歌ったりしたこと。
多くの人が笑顔だったこと。
そして、その話の小さなオチ。
恋鐘「プロデューサーが戻ってきた頃には、小さなライブみたいになっとったんよ」
絶句するプロデューサーさんの姿が、目に浮かぶ。
霧子「プロデューサーさんは……?」
恋鐘「ちょうど外しとって、おらんかった」
霧子「それで、歌を……」
恋鐘ちゃんの気持ちも分かる。
その人の言い草には、トゲがあるように思う。
恋鐘「うち、佐世保のみんなの歌ば歌ったんよ。漁師のオッチャン達に教えて貰った、大切なもん」
霧子「そしたら……」
恋鐘「思いっきり泣かれたばい。『お母ちゃん、お父ちゃん……!』って」
霧子「そ、その人……ホームシックだったんだね……」
衝撃的な展開だ。
私も親元を離れれば、そんな風になる時が来るのだろうか。
恋鐘「そいで……うちは歌ってしまったし、泣いとる人はおるしで、人が集まってくるやろ?」
霧子「そう……だよね……」
恋鐘「そこで誰かが、自分の国の歌ば歌い始めよったと。いつのまにか、そういう雰囲気になっとった」
……その時点で、事態は恋鐘ちゃんの制御を離れたのだろう。
その先を、恋鐘ちゃんが語ってくれる。
気が付いたら、色んな人が持ち回りで歌っていたこと。
それが楽しくて、一緒に歌ったりしたこと。
多くの人が笑顔だったこと。
そして、その話の小さなオチ。
恋鐘「プロデューサーが戻ってきた頃には、小さなライブみたいになっとったんよ」
絶句するプロデューサーさんの姿が、目に浮かぶ。
16: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:03:07.46 ID:zDo8rKZ40
最初の所から、その光景たちを想像してみた。
初めて行った場所で、見知らぬ人に絡まれて、『歌ってみろ』と凄まれて。
それなのに逃げ出さないで、ちゃんと歌って見せて、誰かを感動までさせて。
挙句の果てに、その場の空気を変えて、その場に居る多くの人を笑顔にした。
……全くもって、破天荒すぎだと思う。
『一声かけてくれ』というプロデューサーの言葉はもっともだ。
非日常的な状況を引き起こしたのは事実。
一歩間違えていれば、恋鐘ちゃん自身が危険な目にあっていたかもしれない。
だけど、それ以上に憧れてしまう。
その後のプロデューサーさんの、『よくやったぞ』という言葉に頷いてしまう。
パフォーマンスで人の心を動かして、その行動を変えて、1つの世界を作りだす。
まさしくアイドルだ。
そんなことが出来てしまう恋鐘ちゃんは、本当の本当に凄い人。
霧子「……恋鐘ちゃんは、さすがだね」
思っていることが口を衝く。
霧子「怖くは……なかったの?」
恋鐘「それは全然よ。昔、お父ちゃんが言っとったけん」
誇らしげに、恋鐘ちゃんが言う。
恋鐘「『海の男に悪いもんはおらんー!』って!」
霧子「……」
そういう問題なのか、とも思う。
だけど、その言葉で理解できた。
恋鐘ちゃんとわたしの違い、恋鐘ちゃんがそう出来た理由。
きっと恋鐘ちゃんは、どこまでも自然体なのだろう。
恋鐘「それによ? うちら、こんなに頑張っとるんやけん。そやったら……」
底の擦り切れた靴を拾い上げる。
恋鐘ちゃんは、そういうものだって誇らしげに、こう言えてしまうのだ。
初めて行った場所で、見知らぬ人に絡まれて、『歌ってみろ』と凄まれて。
それなのに逃げ出さないで、ちゃんと歌って見せて、誰かを感動までさせて。
挙句の果てに、その場の空気を変えて、その場に居る多くの人を笑顔にした。
……全くもって、破天荒すぎだと思う。
『一声かけてくれ』というプロデューサーの言葉はもっともだ。
非日常的な状況を引き起こしたのは事実。
一歩間違えていれば、恋鐘ちゃん自身が危険な目にあっていたかもしれない。
だけど、それ以上に憧れてしまう。
その後のプロデューサーさんの、『よくやったぞ』という言葉に頷いてしまう。
パフォーマンスで人の心を動かして、その行動を変えて、1つの世界を作りだす。
まさしくアイドルだ。
そんなことが出来てしまう恋鐘ちゃんは、本当の本当に凄い人。
霧子「……恋鐘ちゃんは、さすがだね」
思っていることが口を衝く。
霧子「怖くは……なかったの?」
恋鐘「それは全然よ。昔、お父ちゃんが言っとったけん」
誇らしげに、恋鐘ちゃんが言う。
恋鐘「『海の男に悪いもんはおらんー!』って!」
霧子「……」
そういう問題なのか、とも思う。
だけど、その言葉で理解できた。
恋鐘ちゃんとわたしの違い、恋鐘ちゃんがそう出来た理由。
きっと恋鐘ちゃんは、どこまでも自然体なのだろう。
恋鐘「それによ? うちら、こんなに頑張っとるんやけん。そやったら……」
底の擦り切れた靴を拾い上げる。
恋鐘ちゃんは、そういうものだって誇らしげに、こう言えてしまうのだ。
17: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:04:06.99 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「その成果を見せたい思うんは、ぜーんぜん悪いことじゃなかろ?」
18: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:04:59.05 ID:zDo8rKZ40
ガタンゴトンと音を立てて、目的の駅に電車が停まった。
事務所の最寄駅だ。
わたしはイヤホンを外し、スマホを鞄にしまって立ち上がる。
霧子(恋鐘ちゃん、カッコよかったな……)
帰りの電車の中で恋鐘ちゃんを見ていた。
今朝の漁港での一幕、その一部始終。
誰かが撮影されていたらしく、その動画がツイスタに投稿されていたのだ。
それを見終えて、わたしは喉をさする。
霧子(……魚の、小骨……)
勿論、そんなものは実在しない。
気になるけど、気にせずにいることはできて、気づかないうちに消えてしまうもの。
些細なわだかまりの比喩表現。
そのはずだったのに。
霧子(……わたし、フォークダンスの授業に行きたかったんだ……)
恋鐘ちゃんの言葉を聞いたら、その正体が見えてしまった。
そうして分かったら、その痛みは鋭さを増してしまった。
霧子(……わたし、誰かに認めて欲しかったんだ……)
頑張っていたから、その成果を誰かに見せたかった。
練習して得意になったから、それを誰かに見て欲しかった。
咲耶『霧子は根が善良すぎるよ』
霧子(……それは違うよ、咲耶さん……)
わたしは『見てもらいたい』という欲を、この感情を、とても『善』とは思えない。
自分の中にある普遍的な思いを『善』だと信じれない。
だってそれは
ひけらかす、ということじゃないか。
事務所の最寄駅だ。
わたしはイヤホンを外し、スマホを鞄にしまって立ち上がる。
霧子(恋鐘ちゃん、カッコよかったな……)
帰りの電車の中で恋鐘ちゃんを見ていた。
今朝の漁港での一幕、その一部始終。
誰かが撮影されていたらしく、その動画がツイスタに投稿されていたのだ。
それを見終えて、わたしは喉をさする。
霧子(……魚の、小骨……)
勿論、そんなものは実在しない。
気になるけど、気にせずにいることはできて、気づかないうちに消えてしまうもの。
些細なわだかまりの比喩表現。
そのはずだったのに。
霧子(……わたし、フォークダンスの授業に行きたかったんだ……)
恋鐘ちゃんの言葉を聞いたら、その正体が見えてしまった。
そうして分かったら、その痛みは鋭さを増してしまった。
霧子(……わたし、誰かに認めて欲しかったんだ……)
頑張っていたから、その成果を誰かに見せたかった。
練習して得意になったから、それを誰かに見て欲しかった。
咲耶『霧子は根が善良すぎるよ』
霧子(……それは違うよ、咲耶さん……)
わたしは『見てもらいたい』という欲を、この感情を、とても『善』とは思えない。
自分の中にある普遍的な思いを『善』だと信じれない。
だってそれは
ひけらかす、ということじゃないか。
19: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:06:19.82 ID:zDo8rKZ40
もし仮に、恋鐘ちゃんが同じクラスの女の子だったとしよう。
フォークダンスの授業で、恋鐘ちゃんが踊る。
綺麗に、華麗に、魅力的に、誰よりも人目を引いて踊る。
そして、わたしは拍手をする。
それが咲耶さんでも、摩美々ちゃんでも、結華ちゃんでも、わたしは同じことをするだろう。
焦がれて、賞賛して、素直に拍手をしているに違いない。
だけれども、踊るのが自分ならそうならない。
それらは容易に逆転してしまうのだ。
ひけらかしている、という意識が真っ先にやってくる。
自分だけの為じゃないか、という考えが鎌首をもたげる。
わたしは自分の行いを、『悪』だと断じてしまう。
周囲の反応など関係なく、わたしはその行為自体を恥じてしまう。
……つまり、他人が行えば受け入れられる『善』で、自分が行えば恥じるべき『悪』になる。
そこに理論的な帰結など無い。
感性の話に、そんなものは持てない。
ただ『わたし』という人間が、そういう風に出来ているという話。
元より、魚の小骨は存在しなかった。
この痛みは、外部からもたらされた鋭い棘ではない。
自身の代謝にによって作られた、刺す痛みを持つ炎症だったのだ。
踊ってみたかったのは、本当の気持ち。
誰かに認められたいという気持ちも、嘘じゃない。
だけれども、自身のそれを『悪』だと思ってしまうから。
だから、わたしはフォークダンスを踊らない。
……そう決めた判断は、決して不正解じゃない。
そう、思いたいのだ。
フォークダンスの授業で、恋鐘ちゃんが踊る。
綺麗に、華麗に、魅力的に、誰よりも人目を引いて踊る。
そして、わたしは拍手をする。
それが咲耶さんでも、摩美々ちゃんでも、結華ちゃんでも、わたしは同じことをするだろう。
焦がれて、賞賛して、素直に拍手をしているに違いない。
だけれども、踊るのが自分ならそうならない。
それらは容易に逆転してしまうのだ。
ひけらかしている、という意識が真っ先にやってくる。
自分だけの為じゃないか、という考えが鎌首をもたげる。
わたしは自分の行いを、『悪』だと断じてしまう。
周囲の反応など関係なく、わたしはその行為自体を恥じてしまう。
……つまり、他人が行えば受け入れられる『善』で、自分が行えば恥じるべき『悪』になる。
そこに理論的な帰結など無い。
感性の話に、そんなものは持てない。
ただ『わたし』という人間が、そういう風に出来ているという話。
元より、魚の小骨は存在しなかった。
この痛みは、外部からもたらされた鋭い棘ではない。
自身の代謝にによって作られた、刺す痛みを持つ炎症だったのだ。
踊ってみたかったのは、本当の気持ち。
誰かに認められたいという気持ちも、嘘じゃない。
だけれども、自身のそれを『悪』だと思ってしまうから。
だから、わたしはフォークダンスを踊らない。
……そう決めた判断は、決して不正解じゃない。
そう、思いたいのだ。
20: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:07:09.66 ID:zDo8rKZ40
歩いて、目的地にたどり着く。
明かりが点いている事務所を見上げる。
そうした時に、ふと呟きがもれた。
霧子「……まだ、いるのかな……」
息が白くなっている。
初めて事務所を見上げた時には、色はついていなかった。
それは春先のことだったから。
あの時のわたしは、何を思って事務所を見上げていたのだろう。
霧子(たしか……『変わらなくちゃ』って、ずっと考えてた……)
不安で包帯を巻いてしまう自分。
人とズレた感性を持つ自分。
今日みたいに、自由になれない自分。
それらを隠して、消してしまいたいと思っていた。
それらを『矯正』してしまいたくて、わたしはアイドルになった。
霧子(今もそれは変わらないけど……だけど……)
『変わらなくちゃ』から『変わりたい』へと、その思いは弱くなった。
そうしたのは、プロデューサーさん。
プロデューサーさんと過ごしている日々の中で、それは不思議と弱くなっている。
霧子「……まだ、いるよね……」
もう1度だけ、呟きがもれる。
階段を上る。
酸素を求めて息を吸う。
わたしの中の何かを、また弱めてもらいたくて。
わたしは階段を駆け上がる。
明かりが点いている事務所を見上げる。
そうした時に、ふと呟きがもれた。
霧子「……まだ、いるのかな……」
息が白くなっている。
初めて事務所を見上げた時には、色はついていなかった。
それは春先のことだったから。
あの時のわたしは、何を思って事務所を見上げていたのだろう。
霧子(たしか……『変わらなくちゃ』って、ずっと考えてた……)
不安で包帯を巻いてしまう自分。
人とズレた感性を持つ自分。
今日みたいに、自由になれない自分。
それらを隠して、消してしまいたいと思っていた。
それらを『矯正』してしまいたくて、わたしはアイドルになった。
霧子(今もそれは変わらないけど……だけど……)
『変わらなくちゃ』から『変わりたい』へと、その思いは弱くなった。
そうしたのは、プロデューサーさん。
プロデューサーさんと過ごしている日々の中で、それは不思議と弱くなっている。
霧子「……まだ、いるよね……」
もう1度だけ、呟きがもれる。
階段を上る。
酸素を求めて息を吸う。
わたしの中の何かを、また弱めてもらいたくて。
わたしは階段を駆け上がる。
21: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:08:36.14 ID:zDo8rKZ40
P「……き、霧子か。驚いたぞ」
プロデューサーさんが目を丸くしている。
それを見て、扉を開けるのに勢いがつき過ぎてしまったことを理解した。
霧子「はぁ……はぁ……プロデューサー……さん……」
P「どうしたんだ、霧子? トラブルか? それとも何か……」
霧子「い、いえ……! 何でも、ないんです……! 何でも……」
急いで息を整える。
プロデューサーさんが居たのは嬉しい。
だけど、プロデューサーさんに余計な心配はかけたくない。
霧子「その……駅からここまで、走ってきたので……」
P「そ、そうか。あまり無理はするなよ?」
霧子「はい……プロデューサーさんは、ご休憩中ですか……?」
プロデューサーさんは、くつろいでいる様子だった。
最近にしては珍しい。
ノートパソコンの目の前に座って、熱心にその画面を見つめている。
P「まあ、そんなところだ。今日は仕事がトントン拍子に進んでな」
手に持っている飲み物は、コーヒーでなく紅茶。
それだけのことが何だか嬉しい。
霧子(……邪魔は、しない方がいいよね)
レッスンに行く時には入り切らなかった荷物を、急いで鞄に詰める。
プロデューサーさんが休めているのを見て、少しだけ心が満たされた。
だから、今日はもう帰ろう。
伝えたいこと、聞いて欲しいこと、してもらいたいこと。
多くのものがあった気がするけれど、それらはしまい込んでおこう。
上手く言葉に出来なさそうだから、今はそうしてしまおう。
霧子「それでは、プロデューサーさん……」
言葉を口にしながら、出口の方に振り返る。
プロデューサーさんが目を丸くしている。
それを見て、扉を開けるのに勢いがつき過ぎてしまったことを理解した。
霧子「はぁ……はぁ……プロデューサー……さん……」
P「どうしたんだ、霧子? トラブルか? それとも何か……」
霧子「い、いえ……! 何でも、ないんです……! 何でも……」
急いで息を整える。
プロデューサーさんが居たのは嬉しい。
だけど、プロデューサーさんに余計な心配はかけたくない。
霧子「その……駅からここまで、走ってきたので……」
P「そ、そうか。あまり無理はするなよ?」
霧子「はい……プロデューサーさんは、ご休憩中ですか……?」
プロデューサーさんは、くつろいでいる様子だった。
最近にしては珍しい。
ノートパソコンの目の前に座って、熱心にその画面を見つめている。
P「まあ、そんなところだ。今日は仕事がトントン拍子に進んでな」
手に持っている飲み物は、コーヒーでなく紅茶。
それだけのことが何だか嬉しい。
霧子(……邪魔は、しない方がいいよね)
レッスンに行く時には入り切らなかった荷物を、急いで鞄に詰める。
プロデューサーさんが休めているのを見て、少しだけ心が満たされた。
だから、今日はもう帰ろう。
伝えたいこと、聞いて欲しいこと、してもらいたいこと。
多くのものがあった気がするけれど、それらはしまい込んでおこう。
上手く言葉に出来なさそうだから、今はそうしてしまおう。
霧子「それでは、プロデューサーさん……」
言葉を口にしながら、出口の方に振り返る。
22: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:09:31.91 ID:zDo8rKZ40
P「……待ってくれ、霧子」
プロデューサーさんが、その行動を言葉で制した。
心が微かに震える。
P「俺は、霧子が来るのを待ってたんだ」
霧子「わたしを……ですか……?」
P「そうだ。霧子を、だ」
プロデューサーさんが立ち上がる。
それから、ノートパソコンの画面をわたしの方に向ける。
そこに映っていたのは、フォークダンスの動画だった。
P「……咲耶たちから話を聞いた。霧子の授業のことも聞いた」
その動画はプロの踊りや、イベントを収めたものではない。
もっと教育的な、言うなれば授業で使うようなものだった。
P「他にも霧子の様子とか。そういった見聞きしたことの中から、色々と考えたよ」
プロデューサーさんが言葉を続ける。
つとめて優しい声色で、どこか間違いを恐れるように。
P「正直、確信なんてない。間違えてたら笑ってくれていい。その上で言わせてもらうぞ」
わたしは何も言えずに、いつか聞いた言葉を思い出していた。
P「霧子は……フォークダンスをしてみたかったんじゃないのか?」
それはたしか、結華ちゃんの言っていた言葉。
『プロデューサーはずるい人』
プロデューサーさんが、その行動を言葉で制した。
心が微かに震える。
P「俺は、霧子が来るのを待ってたんだ」
霧子「わたしを……ですか……?」
P「そうだ。霧子を、だ」
プロデューサーさんが立ち上がる。
それから、ノートパソコンの画面をわたしの方に向ける。
そこに映っていたのは、フォークダンスの動画だった。
P「……咲耶たちから話を聞いた。霧子の授業のことも聞いた」
その動画はプロの踊りや、イベントを収めたものではない。
もっと教育的な、言うなれば授業で使うようなものだった。
P「他にも霧子の様子とか。そういった見聞きしたことの中から、色々と考えたよ」
プロデューサーさんが言葉を続ける。
つとめて優しい声色で、どこか間違いを恐れるように。
P「正直、確信なんてない。間違えてたら笑ってくれていい。その上で言わせてもらうぞ」
わたしは何も言えずに、いつか聞いた言葉を思い出していた。
P「霧子は……フォークダンスをしてみたかったんじゃないのか?」
それはたしか、結華ちゃんの言っていた言葉。
『プロデューサーはずるい人』
23: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:10:47.59 ID:zDo8rKZ40
事務所のレッスンスタジオ、そこの音響機材とノートパソコン。
それらを接続しようと、プロデューサーさんが作業をしている。
それを手伝うことができずに、わたしはそれを見つめている。
P「……俺さ」
間を気にしたのか、プロデューサーさんが語りかけてくれる。
P「俺はさ、プロデューサーだろ?」
霧子「……はい……」
P「プロデューサーが第一に考えるのはアイドルのことだ。良い意味だけじゃなく、悪い意味でも」
商品価値だとか企業戦略だとかさ、と寂しそうに付け加える。
P「そういう立場の人間だからさ。アイドル『幽谷霧子』を優先して、霧子本人に損を強いることもあると思う」
霧子「そ、損だなんて……!」
P「強いているよ。仕事の為に学校を休ませるなんて、その最たるものだ」
プロデューサーさんの声に、強い怒りとか悲しみは感じない。
P「その辺りはお互い納得できていることだと思ってるから、一々悩んで立ち止まったりはしないけどさ」
感じるのは諦観と哀憫。
P「そうは言っても、そこに罪悪感を覚えないわけじゃない。それを割り切れるほど俺は強くなれない」
そして、自嘲と決意。
P「だから、大切にしたいんだ。アイドルとして必要なものも、不必要なものも。霧子が感じたもの全部を」
そこでちょうど、音響機材が動き始める。
緩やかなBGMが空間を流れ出す。
プロデューサーさんの声に、力強さの様なものが宿る。
P「立場が最優先になってしまうけど、それでも、俺はそれ以外にだって全力を尽くしたい」
そこでようやく、わたしは勘違いに気が付いた。
それらを接続しようと、プロデューサーさんが作業をしている。
それを手伝うことができずに、わたしはそれを見つめている。
P「……俺さ」
間を気にしたのか、プロデューサーさんが語りかけてくれる。
P「俺はさ、プロデューサーだろ?」
霧子「……はい……」
P「プロデューサーが第一に考えるのはアイドルのことだ。良い意味だけじゃなく、悪い意味でも」
商品価値だとか企業戦略だとかさ、と寂しそうに付け加える。
P「そういう立場の人間だからさ。アイドル『幽谷霧子』を優先して、霧子本人に損を強いることもあると思う」
霧子「そ、損だなんて……!」
P「強いているよ。仕事の為に学校を休ませるなんて、その最たるものだ」
プロデューサーさんの声に、強い怒りとか悲しみは感じない。
P「その辺りはお互い納得できていることだと思ってるから、一々悩んで立ち止まったりはしないけどさ」
感じるのは諦観と哀憫。
P「そうは言っても、そこに罪悪感を覚えないわけじゃない。それを割り切れるほど俺は強くなれない」
そして、自嘲と決意。
P「だから、大切にしたいんだ。アイドルとして必要なものも、不必要なものも。霧子が感じたもの全部を」
そこでちょうど、音響機材が動き始める。
緩やかなBGMが空間を流れ出す。
プロデューサーさんの声に、力強さの様なものが宿る。
P「立場が最優先になってしまうけど、それでも、俺はそれ以外にだって全力を尽くしたい」
そこでようやく、わたしは勘違いに気が付いた。
24: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:11:44.69 ID:zDo8rKZ40
わたしは勘違いをしていた。
プロデューサーさんは、勘違いをしている。
フォークダンスの授業を受けたかった本当の理由まで、プロデューサーさんは辿り着いていない。
わたしが拘っているのは『フォークダンスの授業を受けること』だと思っている。
P「『授業に出たかった』って気持ちも、霧子がそう思ったのなら、俺は大切にしたい」
だけど、それに気が付いても、プロデューサーさんが滑稽には見えなかった。
それはきっと、プロデューサーさんがもっと大きな物によって動いているから。
P「付け焼き刃の先生で申し訳ないけど、俺に授業をさせて欲しい」
さっきまで、フォークダンスの動画を見ていた意味が分かる。
事務所に入ってきた時に、プロデューサーさんが驚いていたことへの解釈が変わる。
P「ええっと……こういう時の出だしは、たしか……」
感じていた威厳の様なものが立ち消えて、より親しみ深いものとなってまた現れる。
P「ああ、そうだ。しゃ……」
プロデューサーさんがピンと背筋を伸ばす。
そうしてから、わたしに手を差し伸べる。
P「……Shall we dance?」
霧子「……っ……」
プロデューサーさんは顔を赤くしていて、恥ずかしがっているのが、どうしようもなく分かる。
その上にコテコテな表現だから、まるで格好が付いていない。
それなのに、だと言うのに。
恥ずかしがりながらも、格好付けてくれることが分かってしまうから。
『恥』を感じながらも、自分の感性と真っ直ぐに向き合えているから。
その姿がとっても、カッコよく見えてしまう。
プロデューサーさんは、勘違いをしている。
フォークダンスの授業を受けたかった本当の理由まで、プロデューサーさんは辿り着いていない。
わたしが拘っているのは『フォークダンスの授業を受けること』だと思っている。
P「『授業に出たかった』って気持ちも、霧子がそう思ったのなら、俺は大切にしたい」
だけど、それに気が付いても、プロデューサーさんが滑稽には見えなかった。
それはきっと、プロデューサーさんがもっと大きな物によって動いているから。
P「付け焼き刃の先生で申し訳ないけど、俺に授業をさせて欲しい」
さっきまで、フォークダンスの動画を見ていた意味が分かる。
事務所に入ってきた時に、プロデューサーさんが驚いていたことへの解釈が変わる。
P「ええっと……こういう時の出だしは、たしか……」
感じていた威厳の様なものが立ち消えて、より親しみ深いものとなってまた現れる。
P「ああ、そうだ。しゃ……」
プロデューサーさんがピンと背筋を伸ばす。
そうしてから、わたしに手を差し伸べる。
P「……Shall we dance?」
霧子「……っ……」
プロデューサーさんは顔を赤くしていて、恥ずかしがっているのが、どうしようもなく分かる。
その上にコテコテな表現だから、まるで格好が付いていない。
それなのに、だと言うのに。
恥ずかしがりながらも、格好付けてくれることが分かってしまうから。
『恥』を感じながらも、自分の感性と真っ直ぐに向き合えているから。
その姿がとっても、カッコよく見えてしまう。
25: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:12:46.74 ID:zDo8rKZ40
霧子「I would lo……」
思わず、何かを口走ってしまいそうになる。
その大切な言葉だけは、取って置くためにじっと堪えて、プロデューサーさんの手を取る。
霧子「I would like to do……です。プロデューサーさん……」
触れた手が、じんわりと熱を帯びる。
P「まずは、右足から行くぞ」
霧子「はい……♪」
音楽に合わせて2人で動く。
かけ声と足音が重なる。
それだけで、もう心地が良い。
P「1、2、3、4……1、2、3、4……じゃあ次は……」
プロデューサーさんが時折たどたどしく指導を入れてくれて、わたしがそれに応える。
どちらにもちゃんとした知識が無いのだから、無意味にじゃれ合っているだけになってしまう。
でも、それだって楽しくて仕方がない。
霧子「いち、に、さん、し……いち、に、さん、し……♪」
P「いち、に、さん、し……いち、に、さん、し……」
この時間がずっと続いて欲しい。
心の底から、そんなことを願ってしまう。
思わず、何かを口走ってしまいそうになる。
その大切な言葉だけは、取って置くためにじっと堪えて、プロデューサーさんの手を取る。
霧子「I would like to do……です。プロデューサーさん……」
触れた手が、じんわりと熱を帯びる。
P「まずは、右足から行くぞ」
霧子「はい……♪」
音楽に合わせて2人で動く。
かけ声と足音が重なる。
それだけで、もう心地が良い。
P「1、2、3、4……1、2、3、4……じゃあ次は……」
プロデューサーさんが時折たどたどしく指導を入れてくれて、わたしがそれに応える。
どちらにもちゃんとした知識が無いのだから、無意味にじゃれ合っているだけになってしまう。
でも、それだって楽しくて仕方がない。
霧子「いち、に、さん、し……いち、に、さん、し……♪」
P「いち、に、さん、し……いち、に、さん、し……」
この時間がずっと続いて欲しい。
心の底から、そんなことを願ってしまう。
26: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:14:16.01 ID:zDo8rKZ40
だから、それは不意打ちだった。
P「霧子のダンス、上手になったよな」
ゆったりとした曲の最中、プロデューサーさんがそう呟いた。
霧子「そう……なんでしょうか……?」
P「間違いないよ。俺はダンスの専門家じゃないけど、霧子のことはずっと見てきたから」
霧子「……ありがとう、ございます……」
P「俺に礼を言うことじゃないよ。霧子は、いつもレッスンに一生懸命だったからな。当然の結果だ」
霧子「……あ、あり……ご……ます……」
声が消え入りそうになる。
やっぱり、プロデューサーさんはずるい人だと思った。
『ダンスレッスンの成果を、誰かに認めて欲しかったんだ』
隠そうとしていたそんな気持ちを、プロデューサーさんは、あっさりと撃ち抜いた。
霧子(そうだよ……プロデューサーさんは、ずるい人だ……)
わたしが半日かけて自覚した気持ちを、殆ど話していないのに言い当ててしまう。
今のように、隠そうとしていた気持ちを軽々と暴き出してしまう。
そして、その上で、どんな気持ちも受け入れて肯定してくれる。
一番欲しい、言葉をくれる。
思えば、この人はずっとそうだった。
こんなに深く深く、汚い所も綺麗な所も、全て見抜いて受け入れてもらえるのならば
『変わらなくちゃ』なんて気持ち、弱まって当然だ。
そんなのずるい。
ずるくて、ずるくて、ずる過ぎて──
何より暖かくて、愛おしい。
P「霧子のダンス、上手になったよな」
ゆったりとした曲の最中、プロデューサーさんがそう呟いた。
霧子「そう……なんでしょうか……?」
P「間違いないよ。俺はダンスの専門家じゃないけど、霧子のことはずっと見てきたから」
霧子「……ありがとう、ございます……」
P「俺に礼を言うことじゃないよ。霧子は、いつもレッスンに一生懸命だったからな。当然の結果だ」
霧子「……あ、あり……ご……ます……」
声が消え入りそうになる。
やっぱり、プロデューサーさんはずるい人だと思った。
『ダンスレッスンの成果を、誰かに認めて欲しかったんだ』
隠そうとしていたそんな気持ちを、プロデューサーさんは、あっさりと撃ち抜いた。
霧子(そうだよ……プロデューサーさんは、ずるい人だ……)
わたしが半日かけて自覚した気持ちを、殆ど話していないのに言い当ててしまう。
今のように、隠そうとしていた気持ちを軽々と暴き出してしまう。
そして、その上で、どんな気持ちも受け入れて肯定してくれる。
一番欲しい、言葉をくれる。
思えば、この人はずっとそうだった。
こんなに深く深く、汚い所も綺麗な所も、全て見抜いて受け入れてもらえるのならば
『変わらなくちゃ』なんて気持ち、弱まって当然だ。
そんなのずるい。
ずるくて、ずるくて、ずる過ぎて──
何より暖かくて、愛おしい。
27: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:15:18.99 ID:zDo8rKZ40
霧子(プロデューサーさんがずるい人なら、わたしは嘘つきな人だ……)
男の人に触れても何も感じないなんてのは、嘘だった。
触れるのには慣れてるからドキドキしないなんて、大嘘だった。
それが嘘になるなんて、全く考えもしなかった。
霧子(だって、こんなに暖かくて熱いから……)
2人だけのフォークダンス。
踊っていれば手と手が触れて、離れて、また触れて。
プロデューサーさんの手に触れるたび、何度も手の平と指先が熱くなる。
霧子(こんなに寒くて冷たいなんて、知らなかったから……)
離れるたびに体の芯まで冷たくなって、寂しくなって。
また触れた時に、もっともっと触れていたくなる。
その温もりを手放しがたくなる。
霧子(……だから、わたしは大嘘つきな人)
隠すくせに、本当は見つけて欲しくて。
何かしてあげたいのに、何でもないと言って。
自分では受け入れられない自分を、誰かと一緒に受け入れたくて。
霧子(だから、わたしは──)
プロデューサーさんは、その全てに寄り添ってくれる人だから。
霧子(──わたしは、この人が大好きなんだ)
男の人に触れても何も感じないなんてのは、嘘だった。
触れるのには慣れてるからドキドキしないなんて、大嘘だった。
それが嘘になるなんて、全く考えもしなかった。
霧子(だって、こんなに暖かくて熱いから……)
2人だけのフォークダンス。
踊っていれば手と手が触れて、離れて、また触れて。
プロデューサーさんの手に触れるたび、何度も手の平と指先が熱くなる。
霧子(こんなに寒くて冷たいなんて、知らなかったから……)
離れるたびに体の芯まで冷たくなって、寂しくなって。
また触れた時に、もっともっと触れていたくなる。
その温もりを手放しがたくなる。
霧子(……だから、わたしは大嘘つきな人)
隠すくせに、本当は見つけて欲しくて。
何かしてあげたいのに、何でもないと言って。
自分では受け入れられない自分を、誰かと一緒に受け入れたくて。
霧子(だから、わたしは──)
プロデューサーさんは、その全てに寄り添ってくれる人だから。
霧子(──わたしは、この人が大好きなんだ)
28: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:16:14.42 ID:zDo8rKZ40
チョコレートに文字をのせる。
言葉の形を表面に薄く掘ってから、その部分に黒のチョコペンを走らせる。
『I love you』と、チョコレートしっかり刻み込む。
メッセージカードの方には、『お疲れ様です。いつも、ありがとうございます』と書いた。
慰労も感謝も慕情も、その全部が伝えたい気持ちだから。
霧子(あとは、仕上げをするだけ……)
買い足した白いチョコペンで、刻んだ文字の上に絵を描いていく。
絵を描いて、文字を見えなくしてしまう。
まだ伝えるには早すぎる気持ちだから、白い花の絵を使って隠してしまう。
選んだのは、白のツツジの花。
その花言葉は『初恋』。
気持ちを大切にしまい込んでおく、チョコレートにとっての包帯さんだ。
花びらを1枚1枚慎重に描いて、完成した頃には日付が回ってしまった。
もう2月14日、バレンタインの日だ。
言葉の形を表面に薄く掘ってから、その部分に黒のチョコペンを走らせる。
『I love you』と、チョコレートしっかり刻み込む。
メッセージカードの方には、『お疲れ様です。いつも、ありがとうございます』と書いた。
慰労も感謝も慕情も、その全部が伝えたい気持ちだから。
霧子(あとは、仕上げをするだけ……)
買い足した白いチョコペンで、刻んだ文字の上に絵を描いていく。
絵を描いて、文字を見えなくしてしまう。
まだ伝えるには早すぎる気持ちだから、白い花の絵を使って隠してしまう。
選んだのは、白のツツジの花。
その花言葉は『初恋』。
気持ちを大切にしまい込んでおく、チョコレートにとっての包帯さんだ。
花びらを1枚1枚慎重に描いて、完成した頃には日付が回ってしまった。
もう2月14日、バレンタインの日だ。
29: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:17:31.54 ID:zDo8rKZ40
花言葉。
その意味に、プロデューサーさんは、気付いてくれるだろうか。
変に抜けていることがあるから、気付いてくれないかもしれない。
やっぱり博識だから、ちゃんと気付いてくれるかもしれない。
でもそれは、どちらだって良い。
わたしが好き放題に作ったこのチョコレートを、喜んでくれればそれでいい。
それだけで、わたしは幸せな気持ちになれるはずだ。
霧子(でも……どちらかと言えば……)
この想いが通じて欲しい。
恥じることなく、今はそう思える。
そんな気持ちごと、チョコレートを丁寧にラッピングして袋詰め。
そうして出来た小包みを、優しく胸の前で抱き締める。
霧子(ハッピーバレンタインです、プロデューサーさん……♪)
その場でステップ。
そしてわたしは、心の中で気持ちを伝える練習をする。
いつかのその日を思い描きながら。
その意味に、プロデューサーさんは、気付いてくれるだろうか。
変に抜けていることがあるから、気付いてくれないかもしれない。
やっぱり博識だから、ちゃんと気付いてくれるかもしれない。
でもそれは、どちらだって良い。
わたしが好き放題に作ったこのチョコレートを、喜んでくれればそれでいい。
それだけで、わたしは幸せな気持ちになれるはずだ。
霧子(でも……どちらかと言えば……)
この想いが通じて欲しい。
恥じることなく、今はそう思える。
そんな気持ちごと、チョコレートを丁寧にラッピングして袋詰め。
そうして出来た小包みを、優しく胸の前で抱き締める。
霧子(ハッピーバレンタインです、プロデューサーさん……♪)
その場でステップ。
そしてわたしは、心の中で気持ちを伝える練習をする。
いつかのその日を思い描きながら。
30: ◆/rHuADhITI 2019/02/15(金) 00:18:22.41 ID:zDo8rKZ40
終わりです。お目汚し失礼しました。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 07:18:22.07 ID:5CFJIxcTO
乙乙
たまらんな
たまらんな
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 09:54:09.80 ID:zrfb4WLa0
ああもう霧子好き 乙です!
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 20:44:55.48 ID:ZnDcgv+xO
めっちゃ良い...
引用元: 【シャニマスSS】霧子「チョコレート、ツツジの花、フォークダンス」
後輩「今日なんの日か知ってます?」 先輩「……知らん」
2019-02-16
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:56:02.518 ID:elJ4NYxD0
後輩「せーんぱいっ♪」
先輩「ん、よう。今日はもう帰るのか?」
後輩「はい、部活お休みなんで。それより先輩、今日何の日か知ってますか?」
先輩「……知らん」
後輩「知らないってことは、ひとつももらえなかったんですね、チョコ。ぷぷっ」
先輩「バレンタインなんて興味ないんでな。渡されても困る」
後輩「あれあれ? 今日がバレンタインデーだってちゃんと分かってるんじゃないですか~」
先輩「お前との会話で思い出したんだよ」
後輩「そうですかそうですか。そうやって素直じゃないからモテないんじゃないですかね」
先輩「モテないんじゃない。モテてないだけだ」
後輩「はい?」
先輩「本気を出せば……いや、なんでもない」
後輩「先輩が冗談言うなんて珍しいですね? 実はちょっとテンション上がっちゃってます?」
先輩「……」
先輩「ん、よう。今日はもう帰るのか?」
後輩「はい、部活お休みなんで。それより先輩、今日何の日か知ってますか?」
先輩「……知らん」
後輩「知らないってことは、ひとつももらえなかったんですね、チョコ。ぷぷっ」
先輩「バレンタインなんて興味ないんでな。渡されても困る」
後輩「あれあれ? 今日がバレンタインデーだってちゃんと分かってるんじゃないですか~」
先輩「お前との会話で思い出したんだよ」
後輩「そうですかそうですか。そうやって素直じゃないからモテないんじゃないですかね」
先輩「モテないんじゃない。モテてないだけだ」
後輩「はい?」
先輩「本気を出せば……いや、なんでもない」
後輩「先輩が冗談言うなんて珍しいですね? 実はちょっとテンション上がっちゃってます?」
先輩「……」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:57:18.231 ID:elJ4NYxD0
後輩「むくれないでくださいよ。もしかして私が会いに来たの、喜んでくれたんですか?」
先輩「お前はいつだって寄ってくるだろ。呼びもしないのに毎日毎日、朝も昼も」
後輩「でも放課後は先輩ってば先に帰っちゃうじゃないですか」
先輩「お前は部活があるからな」
後輩「まぁそうなんですけど」
先輩「いつもは部活が休みの日も友人と帰るだろ? どうして今日に限って──」
後輩「バレンタインだからですよ、先輩」
先輩「……っ」
後輩「ドキッとしました? そういう顔してます♪」
先輩「お前はいつもそうやってからかってくるな。まったく、かわいくない後輩だよ」
後輩「え~、かわいくありません? きゃぴっ☆」
先輩「かわいくない。普通にしろ普通に」
後輩「普通にしてたらかわいいですかね?」
先輩「さあな」
後輩「あっ、否定しない。んふふ」
先輩「まあ、普通にしてたらかわいい方かもな」
後輩「えっ、ちょっと、何言ってるんですか! もぉ~!」
先輩「お前はいつだって寄ってくるだろ。呼びもしないのに毎日毎日、朝も昼も」
後輩「でも放課後は先輩ってば先に帰っちゃうじゃないですか」
先輩「お前は部活があるからな」
後輩「まぁそうなんですけど」
先輩「いつもは部活が休みの日も友人と帰るだろ? どうして今日に限って──」
後輩「バレンタインだからですよ、先輩」
先輩「……っ」
後輩「ドキッとしました? そういう顔してます♪」
先輩「お前はいつもそうやってからかってくるな。まったく、かわいくない後輩だよ」
後輩「え~、かわいくありません? きゃぴっ☆」
先輩「かわいくない。普通にしろ普通に」
後輩「普通にしてたらかわいいですかね?」
先輩「さあな」
後輩「あっ、否定しない。んふふ」
先輩「まあ、普通にしてたらかわいい方かもな」
後輩「えっ、ちょっと、何言ってるんですか! もぉ~!」
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:00:23.332 ID:elJ4NYxD0
後輩「先輩、今日は本当に様子がおかしいですね」
先輩「そんなことないだろ」
後輩「もしかして、私からチョコもらえるかもって期待しちゃってるんですか?」
先輩「……さっきも言っただろ。バレンタインなんて興味ない」
後輩「ふーん。実は私も興味ないんですよ。バレンタインって」
先輩「そ、そうなのか……?」
後輩「あれ? ガッカリしてます?」
先輩「……」
後輩「私から……もらいたかったとか?」
先輩「……」
後輩「私、バレンタインには興味ないんですけどホワイトデーって興味あるんです」
先輩「ん? なんだよ突然」
後輩「だってお返しがもらえるんですよ? ウワサではなんと贈った分の3倍のお返しだとか」
先輩「贈れば、な。0に何掛けたって0だよ」
後輩「ま~たむくれてる。……ねっ、先輩? ちょっとちょっと」
先輩「今度はなんだよ……」
先輩「そんなことないだろ」
後輩「もしかして、私からチョコもらえるかもって期待しちゃってるんですか?」
先輩「……さっきも言っただろ。バレンタインなんて興味ない」
後輩「ふーん。実は私も興味ないんですよ。バレンタインって」
先輩「そ、そうなのか……?」
後輩「あれ? ガッカリしてます?」
先輩「……」
後輩「私から……もらいたかったとか?」
先輩「……」
後輩「私、バレンタインには興味ないんですけどホワイトデーって興味あるんです」
先輩「ん? なんだよ突然」
後輩「だってお返しがもらえるんですよ? ウワサではなんと贈った分の3倍のお返しだとか」
先輩「贈れば、な。0に何掛けたって0だよ」
後輩「ま~たむくれてる。……ねっ、先輩? ちょっとちょっと」
先輩「今度はなんだよ……」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:04:38.217 ID:elJ4NYxD0
後輩「はい、これ。先輩にあげます。お待ちかね、チョコレートですよ♪」
先輩「あ、えと……ど、どうせお返し目当ての適当なものだろ? ありがたくもらうけど……」
後輩「ん~、お返し目当てって言うのはたしかにそうかもしれないですね」
先輩「3倍か、分かったよ。まったく……」
後輩「果たして先輩に返せるでしょうか? そのチョコ、私の手作りなんですよ?」
先輩「手作り……」
後輩「なんせ3倍になって帰ってくるんです。なので、と~っても気持ちを込めて作りました。価値は……とんでもないことになってると思いますよ」
先輩「……」
後輩「あ、あの……受取拒否も可能なので、その……」
先輩「いや、もらうよ。ちゃんと3倍にして返す。3倍ひねくれたお返しを考えないとな」
後輩「ち、ちゃんと気持ちも3倍にしてくれないとダメですよ……?」
先輩「分かってるよ。ありったけ込めてやる。……チョコ、ありがとう。すごく嬉しい」
後輩「えへっ、えへへっ……♪ よかったぁ……」
先輩「その、なんだ……そろそろ帰るか」
後輩「あ、お家まで送ってくれるんですか? ありがとうございま~す♪」
先輩「いや別に構わないけど……。やけにテンション高いな」
後輩「そりゃ~そうですよ。ニブい先輩にやっと気持ちが届いたんですからっ。はぁ~疲れた疲れた。さっ、帰りましょ! 一緒に、ね♪」
おしまい
先輩「あ、えと……ど、どうせお返し目当ての適当なものだろ? ありがたくもらうけど……」
後輩「ん~、お返し目当てって言うのはたしかにそうかもしれないですね」
先輩「3倍か、分かったよ。まったく……」
後輩「果たして先輩に返せるでしょうか? そのチョコ、私の手作りなんですよ?」
先輩「手作り……」
後輩「なんせ3倍になって帰ってくるんです。なので、と~っても気持ちを込めて作りました。価値は……とんでもないことになってると思いますよ」
先輩「……」
後輩「あ、あの……受取拒否も可能なので、その……」
先輩「いや、もらうよ。ちゃんと3倍にして返す。3倍ひねくれたお返しを考えないとな」
後輩「ち、ちゃんと気持ちも3倍にしてくれないとダメですよ……?」
先輩「分かってるよ。ありったけ込めてやる。……チョコ、ありがとう。すごく嬉しい」
後輩「えへっ、えへへっ……♪ よかったぁ……」
先輩「その、なんだ……そろそろ帰るか」
後輩「あ、お家まで送ってくれるんですか? ありがとうございま~す♪」
先輩「いや別に構わないけど……。やけにテンション高いな」
後輩「そりゃ~そうですよ。ニブい先輩にやっと気持ちが届いたんですからっ。はぁ~疲れた疲れた。さっ、帰りましょ! 一緒に、ね♪」
おしまい
引用元: 後輩「今日なんの日か知ってます?」 先輩「……知らん
お前ら「数字を5まで数えられるよ」ワイ「ガキが…ワイは20だ」
2019-02-15
1: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)16:53:33 ID:3OQ
お前ら「そんな!?嘘をつくな!」
お前ら「人間はどうやっても物理的に5までしか数えられないだろうが!」
お前ら「ほらこうやって!!」右手の指を折り曲げながら数えるお前ら
ワイ「それはどうかな…」寝転がって下半身を天に突き上げる
ワイ「ほら、こうすれば『20』まで数えられる」ニチャァ
お前ら「人間はどうやっても物理的に5までしか数えられないだろうが!」
お前ら「ほらこうやって!!」右手の指を折り曲げながら数えるお前ら
ワイ「それはどうかな…」寝転がって下半身を天に突き上げる
ワイ「ほら、こうすれば『20』まで数えられる」ニチャァ
6: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)16:54:54 ID:3OQ
お前ら「い、意味がわからない」
ワイ「簡単なことだ…手と足の指は全部で20本あるだろう」
お前ら「!!!!!!!!!」ザワザワ
ワイ「これがワイとお前らの差だよ」
お前ら「負けた…完膚なきまでに…」???
ワイ「簡単なことだ…手と足の指は全部で20本あるだろう」
お前ら「!!!!!!!!!」ザワザワ
ワイ「これがワイとお前らの差だよ」
お前ら「負けた…完膚なきまでに…」???
12: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)16:57:43 ID:3OQ
お前ら「糞!だけど20まで数えられるからってなんの意味があるんだよ?」
ワイ「そうだな…例えば20まで数えたい時ってたまにあるだろ?」
ワイ「20まで数えられたら、20まで数えることができるんだよ」
お前ら「確かに!俺たちだったら5までしか数えられないのに!」
ワイ「20まで数えられるということは、つまりそういうことなんだ」???
ワイ「そうだな…例えば20まで数えたい時ってたまにあるだろ?」
ワイ「20まで数えられたら、20まで数えることができるんだよ」
お前ら「確かに!俺たちだったら5までしか数えられないのに!」
ワイ「20まで数えられるということは、つまりそういうことなんだ」???
20: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)17:02:50 ID:3OQ
お前ら「悔しいから俺もこの方法で20まで数えてやるぜ」
ワイ「やめとけやめとけ」
ワイ「素人には無理なやり方だよ」
ワイ「なんせ、足の指を折り曲げることは『結構難しい』」
お前ら「黙れ!!お前にできることが俺にできないことなんてない!!」
お前ら「あれ!?どうしてだ!?他の指まで持っていかれる!一本だけ曲げることができない!」???
ワイ「やめとけやめとけ」
ワイ「素人には無理なやり方だよ」
ワイ「なんせ、足の指を折り曲げることは『結構難しい』」
お前ら「黙れ!!お前にできることが俺にできないことなんてない!!」
お前ら「あれ!?どうしてだ!?他の指まで持っていかれる!一本だけ曲げることができない!」???
23: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)17:04:18 ID:3OQ
ワイ「ワイは足の指を一本だけ折り曲げるということに関して、プロなんだよ」
ワイ「このためだけに人生の半分以上を費やしてきた」
ワイ「そんな俺と、付け焼き刃だけのお前らが叶うはずもないだろうが」
ワイ「恥を知れ、恥を」
お前ら「糞があああああああああああああ!!!これじゃあ10までしか数えられないじゃないか!」???
ワイ「このためだけに人生の半分以上を費やしてきた」
ワイ「そんな俺と、付け焼き刃だけのお前らが叶うはずもないだろうが」
ワイ「恥を知れ、恥を」
お前ら「糞があああああああああああああ!!!これじゃあ10までしか数えられないじゃないか!」???
24: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)17:06:28 ID:3OQ
ワイ「違うだろ、10も数えられるんだろ」
ワイ「10まで数えられたら、世界が広がるぞ」
ワイ「まず桁が増える、2桁という未知の領域に片足を突っ込むことになる」
ワイ「これはもう大人の階段を登っているのと一緒、人類の進化…」
お前ら「確かに!!1の桁だけじゃあない!2の桁だ!」???
ワイ「10まで数えられたら、世界が広がるぞ」
ワイ「まず桁が増える、2桁という未知の領域に片足を突っ込むことになる」
ワイ「これはもう大人の階段を登っているのと一緒、人類の進化…」
お前ら「確かに!!1の桁だけじゃあない!2の桁だ!」???
25: 名無しさん@おーぷん 2019/02/14(木)17:11:40 ID:3OQ
お前ら「すごすぎる!この短時間の間に、俺達は急成長したんだ」
ワイ「それは良かったな……じゃあワイはもう行くぞ」
お前ら「待ってくれ!!もっと教えてくれよ!!」
ワイ「もうお前らに教えることなんてないぞ、しっかりと20まで数えられるよう頑張れよ」
お前ら「うっ…ありがとう!!20のおじさん!!」
こうして人類は20という数字を扱えるようになったのだ
一人の…神にも等しい発想力を持った人物によって!!
おしり???
ワイ「それは良かったな……じゃあワイはもう行くぞ」
お前ら「待ってくれ!!もっと教えてくれよ!!」
ワイ「もうお前らに教えることなんてないぞ、しっかりと20まで数えられるよう頑張れよ」
お前ら「うっ…ありがとう!!20のおじさん!!」
こうして人類は20という数字を扱えるようになったのだ
一人の…神にも等しい発想力を持った人物によって!!
おしり???
引用元: お前ら「数字を5まで数えられるよ」ワイ「ガキが…ワイは20だ」
女「赤ちゃん産まれそうなんで産休ください!」課長「いいよ!」女「サンキュー!」
2019-02-15
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:22:25.009 ID:0td8zxGU0
女「課長!」
課長「なんだね?」
女「赤ちゃんが産まれそうなんで産休ください!」
課長「いいよ!」
女「サンキュー!」
課長「なんだね?」
女「赤ちゃんが産まれそうなんで産休ください!」
課長「いいよ!」
女「サンキュー!」
4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:25:27.955 ID:0td8zxGU0
女「じゃあ、家に帰りま……うっ! うううっ!」
課長「どうかしたかね?」
女「お、お腹が……! 陣痛が始まったのかも……!」
同僚「マジかよ!?」
後輩女「大丈夫ですか!」
課長「すぐ横になりなさい!」
女「サンキュー!」
課長「どうかしたかね?」
女「お、お腹が……! 陣痛が始まったのかも……!」
同僚「マジかよ!?」
後輩女「大丈夫ですか!」
課長「すぐ横になりなさい!」
女「サンキュー!」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:28:14.048 ID:0td8zxGU0
同僚「しかし、床に寝かせるわけにはいかないな」
後輩女「はい、ベッドかなにかに寝かせてあげないと……」
課長「……そうだ!」
課長「みんなの机の上の物を片付けて、机を寄せ集めて、ベッドを作るんだ!」
同僚「課長、ナイスアイディア!」
女「サンキュー!」
後輩女「はい、ベッドかなにかに寝かせてあげないと……」
課長「……そうだ!」
課長「みんなの机の上の物を片付けて、机を寄せ集めて、ベッドを作るんだ!」
同僚「課長、ナイスアイディア!」
女「サンキュー!」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:31:01.413 ID:0td8zxGU0
女「……」
課長「どうだね?」
女「やっぱり机だと硬くて……」
課長「そりゃそうだ」
後輩女「もっとちゃんとしたベッドに寝かせないとまずいですよ! うまく出産できないかも……」
課長「しかし、うちの会社は医務室などないし……」
同僚「あ、だったら社長室のソファがいいんじゃないですか? あれでかいし、フカフカだし!」
課長「どうだね?」
女「やっぱり机だと硬くて……」
課長「そりゃそうだ」
後輩女「もっとちゃんとしたベッドに寝かせないとまずいですよ! うまく出産できないかも……」
課長「しかし、うちの会社は医務室などないし……」
同僚「あ、だったら社長室のソファがいいんじゃないですか? あれでかいし、フカフカだし!」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:35:10.971 ID:0td8zxGU0
―社長室―
課長「失礼します」
社長「おや、どうしたのかね?」
課長「実はうちの課の女性社員が出産しそうでして、社長室のソファをお借りしたいのですが」
同僚「お願いします!」
後輩女「お願いします!」
社長「それは大変だ! すぐソファに寝かせたまえ!」
女「サンキュー!」
課長「失礼します」
社長「おや、どうしたのかね?」
課長「実はうちの課の女性社員が出産しそうでして、社長室のソファをお借りしたいのですが」
同僚「お願いします!」
後輩女「お願いします!」
社長「それは大変だ! すぐソファに寝かせたまえ!」
女「サンキュー!」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:38:34.422 ID:0td8zxGU0
女「……」スースー
同僚「さすが社長のソファだ! ぐっすり眠ってるぜ!」
後輩女「ひとまず落ち着きましたね」
社長「ここで産むのかね?」
課長「ええ、そうするしかないでしょう」
同僚「俺、出産見るなんてはじめてだ! ワクワクするぅ!」
後輩女「あたしも!」
同僚「俺もいつか誰かを出産させてえなぁ」
後輩女「あたしもいつか誰かに出産させてもらいたいなぁ」チラッチラッ
同僚「?」
同僚「さすが社長のソファだ! ぐっすり眠ってるぜ!」
後輩女「ひとまず落ち着きましたね」
社長「ここで産むのかね?」
課長「ええ、そうするしかないでしょう」
同僚「俺、出産見るなんてはじめてだ! ワクワクするぅ!」
後輩女「あたしも!」
同僚「俺もいつか誰かを出産させてえなぁ」
後輩女「あたしもいつか誰かに出産させてもらいたいなぁ」チラッチラッ
同僚「?」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:41:44.403 ID:0td8zxGU0
同僚「あと他に俺らで出来ることってありますかね?」
課長「赤ちゃんが産まれた時のために、ミルクを買ってこよう!」
同僚「だったら俺はガラガラを買ってきます!」
後輩女「あたしは絵本!」
社長「何をいっているッ!!!」
三人「!」ビクッ
社長「まだ赤ん坊は産まれていないのに、産まれた後のことばかり考えてどうする!?」
社長「今もっともすべきことは、母体を案じ、出産を成功させることだろうが!」
課長「さすが社長……おっしゃる通り。では我々は一体なにをすべきでしょう?」
社長「安産のお守りを買ってくるのだ!」
課長「赤ちゃんが産まれた時のために、ミルクを買ってこよう!」
同僚「だったら俺はガラガラを買ってきます!」
後輩女「あたしは絵本!」
社長「何をいっているッ!!!」
三人「!」ビクッ
社長「まだ赤ん坊は産まれていないのに、産まれた後のことばかり考えてどうする!?」
社長「今もっともすべきことは、母体を案じ、出産を成功させることだろうが!」
課長「さすが社長……おっしゃる通り。では我々は一体なにをすべきでしょう?」
社長「安産のお守りを買ってくるのだ!」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:44:13.302 ID:0td8zxGU0
課長「安産のお守りを30個買ってきました!」
同僚「俺は20個!」
後輩女「あたしは10個!」
社長「ワシは40個!」
社長「さあ、彼女の体に安産のお守りを散りばめるのだ! 棺に眠る遺体に花を供えるが如く!」
ドッサリ…
女「サンキュー!」
同僚「俺は20個!」
後輩女「あたしは10個!」
社長「ワシは40個!」
社長「さあ、彼女の体に安産のお守りを散りばめるのだ! 棺に眠る遺体に花を供えるが如く!」
ドッサリ…
女「サンキュー!」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:48:08.290 ID:0td8zxGU0
女「――ぐっ!?」
女「また痛みが……鋭い痛みが押し寄せてきた……!」
社長「おおっ、さっそくお守りの効果が出たようだ! 安産間違いなし!」
同僚「でも尋常じゃない痛がり方ですよ!?」
後輩女「なにかアドバイスしてあげないと……」
課長「ラマーズ法だ! ヒッヒッフーと呼吸するんだ!」
女「ヒッヒッフー!」
女「また痛みが……鋭い痛みが押し寄せてきた……!」
社長「おおっ、さっそくお守りの効果が出たようだ! 安産間違いなし!」
同僚「でも尋常じゃない痛がり方ですよ!?」
後輩女「なにかアドバイスしてあげないと……」
課長「ラマーズ法だ! ヒッヒッフーと呼吸するんだ!」
女「ヒッヒッフー!」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:50:52.647 ID:0td8zxGU0
女「ヒッヒッフー! ヒッヒッフー! ヒッヒッフー! ヒッヒッフー!」
女「うううっ……うああああっ……!」
課長「ダメだ……ラマーズが通用しない!」
同僚「マジかよ……! あのラマーズがやられるなんて……!」
後輩女「ラマーズさんっ……!」
社長「こうなったらみんなで手を握るのだ! 絆の力で乗り切るのだ!」
後輩女「先輩、頑張ってっ!」
ギュッ ギュッ ギュッ ギュッ
女「サンキュー!」
女「うううっ……うああああっ……!」
課長「ダメだ……ラマーズが通用しない!」
同僚「マジかよ……! あのラマーズがやられるなんて……!」
後輩女「ラマーズさんっ……!」
社長「こうなったらみんなで手を握るのだ! 絆の力で乗り切るのだ!」
後輩女「先輩、頑張ってっ!」
ギュッ ギュッ ギュッ ギュッ
女「サンキュー!」
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:53:35.785 ID:0td8zxGU0
女「ううう……ああああっ……! ああああっ……!」
女「あ、あな……た……」
課長「ん? 今ぼそりと何か呟いたぞ」
同僚「“あなた”って言ってましたけど……」
後輩女「今が一番苦しい時です! 旦那さんが恋しいんですよ!」
女「あな……た……」
社長「こうなったら旦那を連れてくるしかないようだな」
女「あ、あな……た……」
課長「ん? 今ぼそりと何か呟いたぞ」
同僚「“あなた”って言ってましたけど……」
後輩女「今が一番苦しい時です! 旦那さんが恋しいんですよ!」
女「あな……た……」
社長「こうなったら旦那を連れてくるしかないようだな」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 01:56:23.781 ID:0td8zxGU0
社長「彼女の旦那はどこにいるのだね?」
課長「我が社よりも遥かに大きい企業で、商社マンをしているとか……」
課長「高学歴で英語ペラペラ、将来有望、まさにエリートを絵に描いたような人物です」
同僚「商社マンで英語ペラペラってことは海外勤務もあるでしょう? 今日本にいるんですか?」
課長「今は日本にいると聞いたことがある」
後輩女「よーし、さっそく旦那さんを連れてきましょう!」
女「……あな、た……」
課長「我が社よりも遥かに大きい企業で、商社マンをしているとか……」
課長「高学歴で英語ペラペラ、将来有望、まさにエリートを絵に描いたような人物です」
同僚「商社マンで英語ペラペラってことは海外勤務もあるでしょう? 今日本にいるんですか?」
課長「今は日本にいると聞いたことがある」
後輩女「よーし、さっそく旦那さんを連れてきましょう!」
女「……あな、た……」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:00:16.309 ID:0td8zxGU0
―大企業―
夫「……妻が出産を?」
課長「ええ、ですからすぐ奥さんの元へ」
夫「どうして?」
課長「!」
夫「今時の医療は進歩が進んでいます。母体や赤子が死ぬことなんて滅多にありませんよ」
夫「それに今の私はこの通り多忙でね。出産に立ち会ってる余裕なんかないんです」
同僚「……なんだと」
夫「……妻が出産を?」
課長「ええ、ですからすぐ奥さんの元へ」
夫「どうして?」
課長「!」
夫「今時の医療は進歩が進んでいます。母体や赤子が死ぬことなんて滅多にありませんよ」
夫「それに今の私はこの通り多忙でね。出産に立ち会ってる余裕なんかないんです」
同僚「……なんだと」
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:02:41.510 ID:0td8zxGU0
同僚「奥さんはあんたを呼んでるんだぞ! 奥さんが大事じゃないのか!」
夫「もちろん、大事ですよ。しかし、今ここで妻のもとに駆けつけるというのは余りにも合理性に欠けた判断だ」
夫「それに私が駆けつけたところで、何ができるというんです? せいぜい励ますことぐらい」
夫「私が励ましたところで、妻や子の生存率が上がることなんてないでしょう。安っぽいドラマじゃあるまいし」
夫「分かったなら、とっととお引き取り下さい。わざわざご苦労様でした」
同僚「こ、この……ッ!」
夫「もちろん、大事ですよ。しかし、今ここで妻のもとに駆けつけるというのは余りにも合理性に欠けた判断だ」
夫「それに私が駆けつけたところで、何ができるというんです? せいぜい励ますことぐらい」
夫「私が励ましたところで、妻や子の生存率が上がることなんてないでしょう。安っぽいドラマじゃあるまいし」
夫「分かったなら、とっととお引き取り下さい。わざわざご苦労様でした」
同僚「こ、この……ッ!」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:05:17.419 ID:0td8zxGU0
同僚「クズ野郎がァ!!!」バキッ!
後輩女「でやァ!!!」ドゴッ!
課長「オラァ!!!」ドガァッ!
社長「ワシも」ボグシャッ!
4HIT COMBO!
夫「あ、あうぅぅ……」
夫「フッ、おかげで目が覚めましたよ……皆さん」
夫「フェンキュー!」
後輩女「でやァ!!!」ドゴッ!
課長「オラァ!!!」ドガァッ!
社長「ワシも」ボグシャッ!
4HIT COMBO!
夫「あ、あうぅぅ……」
夫「フッ、おかげで目が覚めましたよ……皆さん」
夫「フェンキュー!」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:08:18.048 ID:0td8zxGU0
―社長室―
夫「大丈夫か!?」
女「あ、あなた……」
夫「しっかりしろ、エリート商社マンである私がついてる」ギュッ
女「うん……」
同僚「おおっ、旦那が手を握った瞬間、呼吸が落ち着いた!」
後輩女「痛みも引いたみたいですね!」
課長「不思議なものだ……」
社長「これが愛(LOVE)!」
夫「大丈夫か!?」
女「あ、あなた……」
夫「しっかりしろ、エリート商社マンである私がついてる」ギュッ
女「うん……」
同僚「おおっ、旦那が手を握った瞬間、呼吸が落ち着いた!」
後輩女「痛みも引いたみたいですね!」
課長「不思議なものだ……」
社長「これが愛(LOVE)!」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:10:58.699 ID:0td8zxGU0
女「うっ、うっ、うっ」
女「産まれるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!」
スッポーンッ!
女「産まれるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!」
スッポーンッ!
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:14:08.766 ID:0td8zxGU0
赤ちゃん「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ……!」
女「う、産まれた……」
夫「よくやった! よくやったぞ!」
課長「おめでとう!」
同僚「やったな!」
後輩女「おめでとうございます!」
社長「おめでとう……!」
パチパチパチパチパチ…
女「サンキュー!」
女「う、産まれた……」
夫「よくやった! よくやったぞ!」
課長「おめでとう!」
同僚「やったな!」
後輩女「おめでとうございます!」
社長「おめでとう……!」
パチパチパチパチパチ…
女「サンキュー!」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:17:37.032 ID:0td8zxGU0
女「……あら?」
夫「どうした?」
女「赤ちゃんが……みんなになにか言いたいみたい」
赤ちゃん「サ、サ、サ……」
赤ちゃん「サンキュー……」
同僚「すげえ!」
後輩女「もう英語喋っちゃった!」
課長「きっと父親に似たんだろうねえ」
社長「将来有望じゃないか! アッハッハ!」
夫「どうした?」
女「赤ちゃんが……みんなになにか言いたいみたい」
赤ちゃん「サ、サ、サ……」
赤ちゃん「サンキュー……」
同僚「すげえ!」
後輩女「もう英語喋っちゃった!」
課長「きっと父親に似たんだろうねえ」
社長「将来有望じゃないか! アッハッハ!」
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:20:22.061 ID:0td8zxGU0
半年後――
女「今日は会社に赤ちゃんを連れてきました」
赤ちゃん「ばぶ、ばぶ」
同僚「おー、可愛い! 俺もいつかこんな赤ちゃんが欲しいなぁ!」
後輩女「あたしもです! 同僚さん!」チラッチラッ
同僚「?」
課長「賢そうなお子さんだ。幼いうちから教育すれば、ものすごい子になるかもしれんよ」
女「ええ、ですから……」
女「今日は会社に赤ちゃんを連れてきました」
赤ちゃん「ばぶ、ばぶ」
同僚「おー、可愛い! 俺もいつかこんな赤ちゃんが欲しいなぁ!」
後輩女「あたしもです! 同僚さん!」チラッチラッ
同僚「?」
課長「賢そうなお子さんだ。幼いうちから教育すれば、ものすごい子になるかもしれんよ」
女「ええ、ですから……」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/15(金) 02:23:19.458 ID:0td8zxGU0
女「この間、英語検定を受けさせたらみごと合格したんです!」
同僚「マジで!?」
後輩女「英検って生後半年でも受けられるんですね!」
課長「ほぉ~、坊や。いったい何級に合格したんだい?」
赤ちゃん「三級!」
おわり
同僚「マジで!?」
後輩女「英検って生後半年でも受けられるんですね!」
課長「ほぉ~、坊や。いったい何級に合格したんだい?」
赤ちゃん「三級!」
おわり
引用元: 女「赤ちゃん産まれそうなんで産休ください!」課長「いいよ!」女「サンキュー!」
マクギリス「絶対に勝ちたいからバエル改造しよう」
2019-02-15
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:17:46 ID:E8t6znHI
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:18:44 ID:E8t6znHI
マクギリス「念願のバエルを手に入れたが……
アレだな。武装がクソすぎてグリムゲルデの方がマシに思えてきたな。」
石動「准将、それではコックピットだけ移してグレイズリッターに乗られますか?」
マクギリス「乗るわけないだろう……」
アレだな。武装がクソすぎてグリムゲルデの方がマシに思えてきたな。」
石動「准将、それではコックピットだけ移してグレイズリッターに乗られますか?」
マクギリス「乗るわけないだろう……」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:20:44 ID:E8t6znHI
マクギリス「まぁ、簡単な話だよ。
バエルを改修……いや、魔改造するのだ。
ガンダム・バエル・Mとでも名付けようかな。フフフ……」
石動「頭大丈夫かこの人」(素晴らしいネーミングセンスです、准将)
マクギリス「さて……それでは改造の案を出していくことにしよう。
折角のバエルなのだ。ガンダム・フレームの一号目にして最強……
つまり今あるガンダム・フレームを上回らねばならない。」
バエルを改修……いや、魔改造するのだ。
ガンダム・バエル・Mとでも名付けようかな。フフフ……」
石動「頭大丈夫かこの人」(素晴らしいネーミングセンスです、准将)
マクギリス「さて……それでは改造の案を出していくことにしよう。
折角のバエルなのだ。ガンダム・フレームの一号目にして最強……
つまり今あるガンダム・フレームを上回らねばならない。」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:22:07 ID:E8t6znHI
マクギリス「今あるガンダム・フレームは……
ガンダム・バルバトスルプスレクス。
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ。
ガンダム・フラウロス。
ガンダム・キマリス。」
石動「意外と少ないですね」
マクギリス「まぁいい。それらを上回るには……簡単な話だ。」
ガンダム・バルバトスルプスレクス。
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ。
ガンダム・フラウロス。
ガンダム・キマリス。」
石動「意外と少ないですね」
マクギリス「まぁいい。それらを上回るには……簡単な話だ。」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:23:32 ID:E8t6znHI
石動「どうやって上回るのですか?」
マクギリス「ああ、まずはそれらのガンダムの武装を見て見ろ。」
石動「……結構ありますね。それで?」
マクギリス「それらから強い装備を厳選し、バエルに同じものを搭載するのだ!」
石動(流石准将!)「発想が幼稚だ!」
マクギリス「ああ、まずはそれらのガンダムの武装を見て見ろ。」
石動「……結構ありますね。それで?」
マクギリス「それらから強い装備を厳選し、バエルに同じものを搭載するのだ!」
石動(流石准将!)「発想が幼稚だ!」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:25:10 ID:E8t6znHI
マクギリス「更にバエル自体にもオリジナルの改修を加える。
これでバエルは完全無欠の最強モビルスーツとなるのだ。」
石動「では、早速纏めてみましょう。准将。」
マクギリス「既に改修内容は思いついている。
図にしてまとめると……こうだな。」
石動「最早バエルの原型がないですね。」
マクギリス「アグニカ・カイエルだって見た目くらいは変わるだろう……」
これでバエルは完全無欠の最強モビルスーツとなるのだ。」
石動「では、早速纏めてみましょう。准将。」
マクギリス「既に改修内容は思いついている。
図にしてまとめると……こうだな。」
石動「最早バエルの原型がないですね。」
マクギリス「アグニカ・カイエルだって見た目くらいは変わるだろう……」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:27:21 ID:E8t6znHI
マクギリス「では……改修を始めるぞ。
急がねば鉄華団が希望の花を咲かせることになるぞ。」
石動(はい、わかりました准将。)「言い回しダセえなオイ」
マクギリス「大至急改造だ!バエルの力を強化するのだ!
それによって、マクギリス・ファリド=アグニカ・カイエル
ではなく、マクギリス・ファリド>アグニカ・カイエル
と言う図が出来上がる!」
石動(アグニカ・カイエルを越えようとするとは……素晴らしい!)「アホか」
急がねば鉄華団が希望の花を咲かせることになるぞ。」
石動(はい、わかりました准将。)「言い回しダセえなオイ」
マクギリス「大至急改造だ!バエルの力を強化するのだ!
それによって、マクギリス・ファリド=アグニカ・カイエル
ではなく、マクギリス・ファリド>アグニカ・カイエル
と言う図が出来上がる!」
石動(アグニカ・カイエルを越えようとするとは……素晴らしい!)「アホか」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:28:08 ID:E8t6znHI
マクギリス「さっきから石動の言葉と頭の中が逆になっているが……まぁいいか。」
それからしばらくして……
それからしばらくして……
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:29:49 ID:E8t6znHI
マクギリス「完成したな。バエル……」
仲良し四人組「バエルだ!アグニカ・カイエルの魂ッ!」
マクギリス「しかしこうして完成した姿を見ると……
最早モビルスーツと言うかモビルアーマーだな。」
石動「私のヘルムヴィーゲ・リンカーもついでで少し改造しました。
遠慮理武器を一丁拝借させていただいたので……」
マクギリス「バエルは完成した。さて……
ラスタルの首を取りに行くぞ!」
仲良し四人組「バエルだ!アグニカ・カイエルの魂ッ!」
マクギリス「しかしこうして完成した姿を見ると……
最早モビルスーツと言うかモビルアーマーだな。」
石動「私のヘルムヴィーゲ・リンカーもついでで少し改造しました。
遠慮理武器を一丁拝借させていただいたので……」
マクギリス「バエルは完成した。さて……
ラスタルの首を取りに行くぞ!」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:31:26 ID:E8t6znHI
オルガ「さて……マクギリスの切り札はアレか。
……なんか俺の獅電以上にゴツくなってねえか?」
三日月「スゲー気持ち悪くなってるね。」
昭弘「グシオンの方がまだまともに見えるだろ……」
シノ「だよな……あれおかしいよな!」
ジュリエッタ「最早MSと言うかMAですね。
ハシュマルの方がまだまともな見た目してます。」
……なんか俺の獅電以上にゴツくなってねえか?」
三日月「スゲー気持ち悪くなってるね。」
昭弘「グシオンの方がまだまともに見えるだろ……」
シノ「だよな……あれおかしいよな!」
ジュリエッタ「最早MSと言うかMAですね。
ハシュマルの方がまだまともな見た目してます。」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:34:38 ID:E8t6znHI
マクギリス「素晴らしいだろう……
この6本腕、4本のバエルソード、2丁のダインスレイヴ(通常弾)……
更にはルプスレクス同様の爪、ヒールバンカー。
グシオンリベイクフルシティのシザーシールド。
キマリスヴィダールのドリルニー……無敵だ。
このバエル以上の強さを持つモビルスーツは存在しないだろう!」
シノ「てかあんなのあんならテメー一人でやれよバカヤローッ!」
名瀬「ってか……なんで俺らまで呼ばれてんだ?」
オルガ「兄貴たちは物資の補給を頼まれてるじゃないですか……
マクギリスがそれで頼んできたんスよ」
名瀬「やれやれ、最後の最後まで面倒な事やらされんのか……」
この6本腕、4本のバエルソード、2丁のダインスレイヴ(通常弾)……
更にはルプスレクス同様の爪、ヒールバンカー。
グシオンリベイクフルシティのシザーシールド。
キマリスヴィダールのドリルニー……無敵だ。
このバエル以上の強さを持つモビルスーツは存在しないだろう!」
シノ「てかあんなのあんならテメー一人でやれよバカヤローッ!」
名瀬「ってか……なんで俺らまで呼ばれてんだ?」
オルガ「兄貴たちは物資の補給を頼まれてるじゃないですか……
マクギリスがそれで頼んできたんスよ」
名瀬「やれやれ、最後の最後まで面倒な事やらされんのか……」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:36:36 ID:E8t6znHI
マクギリス「ギャラルホルンの真理はここだ……
皆!バエルの下へ集え!」
三日月「おー」
昭弘「お、おー……」
ラスタル「……降伏しようかな」
ガエリオ「安心しろ、俺がいる。」
ラスタル「ルプスレクスと強化バエルを一人で受けるのか?」
ガエリオ「俺は死ぬつもりでここに来たんだ。
マクギリスと刺し違えてでも……な。」
皆!バエルの下へ集え!」
三日月「おー」
昭弘「お、おー……」
ラスタル「……降伏しようかな」
ガエリオ「安心しろ、俺がいる。」
ラスタル「ルプスレクスと強化バエルを一人で受けるのか?」
ガエリオ「俺は死ぬつもりでここに来たんだ。
マクギリスと刺し違えてでも……な。」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:38:33 ID:E8t6znHI
マクギリス「さて、石動は別動隊を率いて向かえ。
私はさっき見つけた船の内通者を始末させてもらおう。」
オルガ「ミカと昭弘は俺に付いてきてくれ。真正面から突っ込んで道を開く!」
ユージン「シノは例のアレ持って、石動の別動隊にくっついてけ!」
私はさっき見つけた船の内通者を始末させてもらおう。」
オルガ「ミカと昭弘は俺に付いてきてくれ。真正面から突っ込んで道を開く!」
ユージン「シノは例のアレ持って、石動の別動隊にくっついてけ!」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:41:38 ID:E8t6znHI
ラスタル「ふむ……そろそろ内通者がダインスレイヴを撃つはずだ……
この機会さえあればダインスレイヴで蹂躙が可能だ……」
マクギリス「何のことだ?ラスタル。
ダインスレイヴ……先ほど始末した内通者のことならあきらめろ。
私は少々気分が高ぶっていてな……
グレイズ程度なら手加減していても大破させてしまうんだよ。」
ラスタル「なっ……貴様っ……」
オルガ「やっちまえぇぇっ……シノオオオオオオオオオッ!」
シノ「やっと来たかよ!このタイミングっ!」
部下「ラスタル様!敵モビルスーツがダインスレイヴを!
通常弾だからこっちは何も出来ません!」
ラスタル「なん……だと……」
この機会さえあればダインスレイヴで蹂躙が可能だ……」
マクギリス「何のことだ?ラスタル。
ダインスレイヴ……先ほど始末した内通者のことならあきらめろ。
私は少々気分が高ぶっていてな……
グレイズ程度なら手加減していても大破させてしまうんだよ。」
ラスタル「なっ……貴様っ……」
オルガ「やっちまえぇぇっ……シノオオオオオオオオオッ!」
シノ「やっと来たかよ!このタイミングっ!」
部下「ラスタル様!敵モビルスーツがダインスレイヴを!
通常弾だからこっちは何も出来ません!」
ラスタル「なん……だと……」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:44:42 ID:E8t6znHI
シノ「唸れぇっ!ギャラクシィィィキャノォォォンッ!
発射ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」チュドォンッ
マクギリス「ガエリオ……お前は私にとって、唯一の親友だったよ。
だが……お前がどれだけ阿頼耶識を使おうと、キマリスに改修を施そうと。
私に届くことはない。」
ガエリオだったもの「」
オルガ「案外早くカタが付いちまったな……」
名瀬「ああ。でも……これから世界ってのはどうなっちまうんだろうな。」
ユージン「ギャラルホルンがこんな風になっちまったし……
もしかしたら俺達、スゲーマズいことになるんじゃねえか?」
オルガ「マクギリスが何とかしてくれるだろ。
それに……火星の王になるったって、俺たちはもう真っ当な仕事じゃなきゃ生きていけねえ。」
発射ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」チュドォンッ
マクギリス「ガエリオ……お前は私にとって、唯一の親友だったよ。
だが……お前がどれだけ阿頼耶識を使おうと、キマリスに改修を施そうと。
私に届くことはない。」
ガエリオだったもの「」
オルガ「案外早くカタが付いちまったな……」
名瀬「ああ。でも……これから世界ってのはどうなっちまうんだろうな。」
ユージン「ギャラルホルンがこんな風になっちまったし……
もしかしたら俺達、スゲーマズいことになるんじゃねえか?」
オルガ「マクギリスが何とかしてくれるだろ。
それに……火星の王になるったって、俺たちはもう真っ当な仕事じゃなきゃ生きていけねえ。」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:45:51 ID:E8t6znHI
オルガ「だからよ……
止まるんじゃねえぞ……」
ユージン「何をだよ!」
止まるんじゃねえぞ……」
ユージン「何をだよ!」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:51:45 ID:E8t6znHI
ナレーター(クーデリア)「かくして、クーデターは成功した。
オルガ・イツカたちは火星の王となった。
三日月・オーガスや一部の団員たちは畑仕事や別の仕事を見つけた。
彼らは叶えたい願いを叶え、辿り着くべき場所に辿り着いた。
マクギリスはギャラルホルンに革命を起こした。
それは世界を大きく改革し、モビルスーツと言う存在を世に知らしめたのだった。
そして、世代は流れ……」
三日月「お前ももう立派に育ったな。暁。」
暁「言う程立派かな。父さんが同じ歳くらいの頃より小さいし。」
三日月「立派ってのは、身長の高い低いじゃないんだよ。」
オルガ・イツカたちは火星の王となった。
三日月・オーガスや一部の団員たちは畑仕事や別の仕事を見つけた。
彼らは叶えたい願いを叶え、辿り着くべき場所に辿り着いた。
マクギリスはギャラルホルンに革命を起こした。
それは世界を大きく改革し、モビルスーツと言う存在を世に知らしめたのだった。
そして、世代は流れ……」
三日月「お前ももう立派に育ったな。暁。」
暁「言う程立派かな。父さんが同じ歳くらいの頃より小さいし。」
三日月「立派ってのは、身長の高い低いじゃないんだよ。」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 15:53:53 ID:E8t6znHI
暁「ふーん……まぁいいか。
暁・オーガス・ミクスタ・バーンスタイン。
レギンレイズ・ムーン。出るよ」
終わり
暁・オーガス・ミクスタ・バーンスタイン。
レギンレイズ・ムーン。出るよ」
終わり
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/14(木) 16:42:57 ID:E8t6znHI
おまけ
暁「ジュリおばさん、腹減った」
ジュリエッタ「誰がおばさんだ!」
暁「ジュリおばさん、腹減った」
ジュリエッタ「誰がおばさんだ!」