男「“意識低い系スタバ”ってのができたらしいぞ」
2019-01-26
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:40:41.19 ID:3GH/cJoO0
男「近くに“意識低い系スタバ”ってのができたらしいぞ」
友「なにそれ?」
男「ほら、よくスタバに行く奴は意識高い系だなんていわれるじゃん?」
友「ああ、聞いたことはある」
男「そういうイメージを払拭するために、スタバが試験的に開店したんだってよ」
友「面白そうだな……行ってみるか!」
友「なにそれ?」
男「ほら、よくスタバに行く奴は意識高い系だなんていわれるじゃん?」
友「ああ、聞いたことはある」
男「そういうイメージを払拭するために、スタバが試験的に開店したんだってよ」
友「面白そうだな……行ってみるか!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:41:57.19 ID:3GH/cJoO0
男「ここか」
友「いかにもプレハブ小屋を改装しましたって感じだな」
男「あっ、見てみろ!」
友「?」
男「スタバ名物の女の人の顔が、もろ手書きで描かれてる!」
友「ホントだ! しかもヘッタクソだなあれ!」
男「さっそく入ろうぜ!」
友「いかにもプレハブ小屋を改装しましたって感じだな」
男「あっ、見てみろ!」
友「?」
男「スタバ名物の女の人の顔が、もろ手書きで描かれてる!」
友「ホントだ! しかもヘッタクソだなあれ!」
男「さっそく入ろうぜ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:43:04.91 ID:3GH/cJoO0
店員「しゃーせー」
男「うわっ……」
友「スタバの店員ってものすごく愛想いいのに……」
店員「注文は?」
男(“ご”をつけろよ……)
友「えーっとメニューは……」
男「うわっ……」
友「スタバの店員ってものすごく愛想いいのに……」
店員「注文は?」
男(“ご”をつけろよ……)
友「えーっとメニューは……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:44:04.68 ID:3GH/cJoO0
ホットコーヒー
大 500円
中 400円
小 300円
男「え、これだけ!?」
友「しかも大中小って……」
男「スタバのサイズ表記って、トールだとかショートだとかオシャレなのにな……」
大 500円
中 400円
小 300円
男「え、これだけ!?」
友「しかも大中小って……」
男「スタバのサイズ表記って、トールだとかショートだとかオシャレなのにな……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:45:38.96 ID:3GH/cJoO0
男「じゃあホットコーヒーの“中”で」
友「俺も」
店員「あざーっす」
店員「……」サッサッドボドボ
男「思いっきりネスカフェにお湯注いでるんだけど」
友「いや、ネスカフェ美味いけどね? せめて見えないようにやってくれ……」
友「俺も」
店員「あざーっす」
店員「……」サッサッドボドボ
男「思いっきりネスカフェにお湯注いでるんだけど」
友「いや、ネスカフェ美味いけどね? せめて見えないようにやってくれ……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:46:30.74 ID:3GH/cJoO0
店員「どーぞ」
男「どうも」
男「……どこの席も汚いなぁ」
友「全然掃除されてないな」
男「ここが比較的キレイだ。座ろうぜ」
友「おう」
男「どうも」
男「……どこの席も汚いなぁ」
友「全然掃除されてないな」
男「ここが比較的キレイだ。座ろうぜ」
友「おう」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:47:58.71 ID:3GH/cJoO0
男「……」グビッ
友「……」グビッ
男「ネスカフェだな」
友「ああ、ネスカフェだ」
男「にしても……」
モクモク… モクモク…
男「ケムいな」
友「喫煙オーケーな上、全然分煙されてないからな」
友「……」グビッ
男「ネスカフェだな」
友「ああ、ネスカフェだ」
男「にしても……」
モクモク… モクモク…
男「ケムいな」
友「喫煙オーケーな上、全然分煙されてないからな」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:49:50.80 ID:3GH/cJoO0
男(コーヒー飲んだらトイレ行きたくなってきた)
男「ちょっとトイレ行って来る」
友「おう」
男「ちょっとトイレ行って来る」
友「おう」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:51:25.94 ID:3GH/cJoO0
男「――なんだこのトイレ!?」
男「カギついてねーのかよ!」
男「しかも、ところどころ汚れてやがる!」
男「トイレットペーパーも切れてるし! ああもう!」
男「カギついてねーのかよ!」
男「しかも、ところどころ汚れてやがる!」
男「トイレットペーパーも切れてるし! ああもう!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:52:59.83 ID:3GH/cJoO0
男「……帰るか」
友「出る前に、ゴミ捨ててこう」
男「うわ、ゴミ箱一つしかねえ」
友「普通のスタバはゴミ箱沢山あるのにな。プラスチックだとか飲み残しだとか」
男「分別する気ゼロってことか……」
友「出る前に、ゴミ捨ててこう」
男「うわ、ゴミ箱一つしかねえ」
友「普通のスタバはゴミ箱沢山あるのにな。プラスチックだとか飲み残しだとか」
男「分別する気ゼロってことか……」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:54:00.94 ID:3GH/cJoO0
店員「あざーっしたー」
男「……」
男「どうだった?」
友「“意識低い系スタバ”の名に恥じない意識の低さだったな」
男「意識どころか、色々と低かった気がしないでもないけどな」
友「まあ、たまに来る分にはいいんじゃないか?」
男「ああ、また来ようぜ」
男「……」
男「どうだった?」
友「“意識低い系スタバ”の名に恥じない意識の低さだったな」
男「意識どころか、色々と低かった気がしないでもないけどな」
友「まあ、たまに来る分にはいいんじゃないか?」
男「ああ、また来ようぜ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 18:55:06.51 ID:3GH/cJoO0
一ヶ月後……
男「久々に来てみたら……」
友「“意識低い系スタバ”もう閉店してるじゃん!」
男「やっぱり売上も低かったんだな……」
― END ―
男「久々に来てみたら……」
友「“意識低い系スタバ”もう閉店してるじゃん!」
男「やっぱり売上も低かったんだな……」
― END ―
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 19:02:18.05 ID:HhsrgnDHo
おつ
DQN「当たり屋でもやってひと稼ぎすっか」女「道路に人がいるわ! アクセル踏まなきゃ!」
2019-01-24
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:16:43.187 ID:D926KEXJ0
DQN「俺の全財産……1200円」
悪友「オイオイ……今時小学生でももっと持ってんじゃねーの?」
DQN「だよなぁ……。よーし、こうなったら当たり屋でもやってひと稼ぎすっか」
悪友「当たり? 宝くじでも買うのか?」
DQN「アホか! 車にわざとぶつかって金を脅し取るアレだよ!」
悪友「冗談だよ、冗談。だけどあんなの下手したら死ぬだろ。大丈夫なのかよ?」
DQN「それがさ、当たり屋って意外とカンタンらしいんだよ」
悪友「へえ?」
悪友「オイオイ……今時小学生でももっと持ってんじゃねーの?」
DQN「だよなぁ……。よーし、こうなったら当たり屋でもやってひと稼ぎすっか」
悪友「当たり? 宝くじでも買うのか?」
DQN「アホか! 車にわざとぶつかって金を脅し取るアレだよ!」
悪友「冗談だよ、冗談。だけどあんなの下手したら死ぬだろ。大丈夫なのかよ?」
DQN「それがさ、当たり屋って意外とカンタンらしいんだよ」
悪友「へえ?」
3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:19:43.664 ID:D926KEXJ0
DQN「まず、いきなり道路に飛び出すじゃん? すると、運転手は当然ブレーキをかける」
悪友「うん」
DQN「で、あとはほとんど止まる寸前の車にこっちからぶつかっていくだけ」
DQN「これで……一回数万、うまくすりゃ十数万は脅し取れるらしい」
悪友「へえ~、どこで知ったんだよ、そんなやり方」
DQN「『週刊ガチ話』で読んだ」
悪友「なんか一気にうさん臭くなってきたな……」
DQN「あっちに道路がある。さっそくやってみるか!」
悪友「どうなっても知らねえぞ……」
悪友「うん」
DQN「で、あとはほとんど止まる寸前の車にこっちからぶつかっていくだけ」
DQN「これで……一回数万、うまくすりゃ十数万は脅し取れるらしい」
悪友「へえ~、どこで知ったんだよ、そんなやり方」
DQN「『週刊ガチ話』で読んだ」
悪友「なんか一気にうさん臭くなってきたな……」
DQN「あっちに道路がある。さっそくやってみるか!」
悪友「どうなっても知らねえぞ……」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:22:44.483 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ… ブロロロロ…
DQN「うん、ここはどの車も時速30~40キロぐらいだからな。最悪死ぬことはないだろ」
悪友「どういう計算だよ……。つか、マジでやんのかよ?」
DQN「おう、今日から俺の輝かしい当たり屋人生が始まんのよ!」
悪友「オレの目の前でグロ死体になるオチだけは勘弁な」
DQN「――お、来た来た!」
ブロロロロ…
DQN「初心者マーク! 初心者は事故ると動揺しまくるから狙い目らしいぜ!」
悪友「それも『週刊ガチ話』情報か?」
DQN「いくぜっ!」ダッ
DQN「うん、ここはどの車も時速30~40キロぐらいだからな。最悪死ぬことはないだろ」
悪友「どういう計算だよ……。つか、マジでやんのかよ?」
DQN「おう、今日から俺の輝かしい当たり屋人生が始まんのよ!」
悪友「オレの目の前でグロ死体になるオチだけは勘弁な」
DQN「――お、来た来た!」
ブロロロロ…
DQN「初心者マーク! 初心者は事故ると動揺しまくるから狙い目らしいぜ!」
悪友「それも『週刊ガチ話』情報か?」
DQN「いくぜっ!」ダッ
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:25:39.862 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ…
DQN「…………」ババッ
DQN(十分距離はある……さあ、ブレーキを踏め!)
ブオオオオオオオ…
DQN「ん?」
ブオオオオオオオオオオオ…
DQN(ちょ、加速すんの!?)
DQN(いや、まさか……ちゃんと止まってくれるはず。くれるよね? 信じてるよ!)
DQN「…………」ババッ
DQN(十分距離はある……さあ、ブレーキを踏め!)
ブオオオオオオオ…
DQN「ん?」
ブオオオオオオオオオオオ…
DQN(ちょ、加速すんの!?)
DQN(いや、まさか……ちゃんと止まってくれるはず。くれるよね? 信じてるよ!)
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:28:33.104 ID:D926KEXJ0
ブオオオオオオオオ…
DQN(全然止まらねえ! それどころかスピードがますます――)
ブオオオオオオオオオオ…
DQN「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」バッ
DQN「…………」ゴロゴロ…
DQN「ハァ、ハァ、ハァ……」
悪友「お、おい大丈夫かぁ!?」
DQN(全然止まらねえ! それどころかスピードがますます――)
ブオオオオオオオオオオ…
DQN「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」バッ
DQN「…………」ゴロゴロ…
DQN「ハァ、ハァ、ハァ……」
悪友「お、おい大丈夫かぁ!?」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:30:27.338 ID:D926KEXJ0
キキーッ!
DQN「車が止まった……」
DQN「あ、あのっ……死ぬとこだったじゃねえか!」
ガチャッ
女「ご、ごめんなさい……!」
DQN(え、女!?)
女「お怪我はありませんか?」
DQN「お怪我はないけどさぁ……なんで加速したんだよ!? 殺る気満々かよ!?」
DQN「車が止まった……」
DQN「あ、あのっ……死ぬとこだったじゃねえか!」
ガチャッ
女「ご、ごめんなさい……!」
DQN(え、女!?)
女「お怪我はありませんか?」
DQN「お怪我はないけどさぁ……なんで加速したんだよ!? 殺る気満々かよ!?」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:33:37.176 ID:D926KEXJ0
女「それが……アクセルとブレーキを間違えてしまって……」
DQN「ハァ!?」
DQN「えぇと、つまり止まろうとしたのにアクセル踏んで加速しちゃったってこと?」
女「はい……」
DQN「ふざけんなっ! そんなお年寄りがやるようなミスしてんじゃねえよ! 免許返納しろ!」
女「う、ううっ……! ご、ごめんなさい……」シクシク
悪友「あーあ、泣かした」
DQN「うぐっ……!」
DQN(俺が悪いのか……? いやでも当たり屋しようとしたのは悪いか……)
DQN「ハァ!?」
DQN「えぇと、つまり止まろうとしたのにアクセル踏んで加速しちゃったってこと?」
女「はい……」
DQN「ふざけんなっ! そんなお年寄りがやるようなミスしてんじゃねえよ! 免許返納しろ!」
女「う、ううっ……! ご、ごめんなさい……」シクシク
悪友「あーあ、泣かした」
DQN「うぐっ……!」
DQN(俺が悪いのか……? いやでも当たり屋しようとしたのは悪いか……)
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:37:19.306 ID:D926KEXJ0
女「せっかく免許取ったのに、これじゃあ……どうしよう……」
DQN「なんか事情がありそうだな」
女「はい……私、もっと運転を上手くならなきゃいけないんです……」
女「だから、今も練習してたのですが……」
DQN「…………」
DQN「だったら……もしよかったら俺が練習付き合ってやろうか?」
女「え?」
悪友「え?」
DQN「なんか事情がありそうだな」
女「はい……私、もっと運転を上手くならなきゃいけないんです……」
女「だから、今も練習してたのですが……」
DQN「…………」
DQN「だったら……もしよかったら俺が練習付き合ってやろうか?」
女「え?」
悪友「え?」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:40:15.650 ID:D926KEXJ0
DQN「運転上手くなりたいんだろ? 俺が助手席に乗って、アドバイスしてやるよ」
女「ホントですか!? ありがとうございます!」
DQN(って、何いってんだろ俺……)
DQN「というわけだ。俺はこの姉ちゃんとちょっくらドライブしてくらぁ」
悪友「お、おう」
女「じゃあ、助手席にどうぞ!」
DQN「任せときな!」
DQN(なんでこんなことになっちゃったんだろ……)
女「ホントですか!? ありがとうございます!」
DQN(って、何いってんだろ俺……)
DQN「というわけだ。俺はこの姉ちゃんとちょっくらドライブしてくらぁ」
悪友「お、おう」
女「じゃあ、助手席にどうぞ!」
DQN「任せときな!」
DQN(なんでこんなことになっちゃったんだろ……)
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:43:44.172 ID:D926KEXJ0
女「さっそく出発しますね!」
DQN「シートベルト」
女「え?」
DQN「シートベルト忘れてるよ! 座ったらすぐつけろよ!」
女「あ、そうでしたね! すみません!」カチャカチャ
DQN「ったく……よくそんなんで免許取れたな」カチャカチャ
女「だいぶオマケしてもらったので……」
DQN(とんでもねえ教習所だな……こんな女を公道に解き放つんじゃねえよ)
DQN「シートベルト」
女「え?」
DQN「シートベルト忘れてるよ! 座ったらすぐつけろよ!」
女「あ、そうでしたね! すみません!」カチャカチャ
DQN「ったく……よくそんなんで免許取れたな」カチャカチャ
女「だいぶオマケしてもらったので……」
DQN(とんでもねえ教習所だな……こんな女を公道に解き放つんじゃねえよ)
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:46:25.294 ID:D926KEXJ0
DQN「じゃ、発進して」
女「はいっ!」
ブロロロロロ…
女(あ、赤信号! 止まらなきゃ!)
キキーッ!
DQN「うおっ!」ガクンッ
DQN「急ブレーキはやめろ! 少しずつスピードを落とすんだ! 追突も防げるしな!」
女「すみません!」
女「はいっ!」
ブロロロロロ…
女(あ、赤信号! 止まらなきゃ!)
キキーッ!
DQN「うおっ!」ガクンッ
DQN「急ブレーキはやめろ! 少しずつスピードを落とすんだ! 追突も防げるしな!」
女「すみません!」
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:48:26.700 ID:D926KEXJ0
女(青になった!)
DQN「ちょっと待った!」
女「はい?」
DQN「青になったのは歩行者信号だけで、車の信号はまだ赤だ! ここは歩車分離式なんだ!」
女「あっ……」
DQN「んもう、頼むぜ……」
DQN「ちょっと待った!」
女「はい?」
DQN「青になったのは歩行者信号だけで、車の信号はまだ赤だ! ここは歩車分離式なんだ!」
女「あっ……」
DQN「んもう、頼むぜ……」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:50:15.480 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ…
DQN「横断歩道を渡りたそうな親子がいる! 止まってやれ! 歩行者優先だからな!」
女「はいっ!」
キキッ…
ブロロロロ…
DQN「左に寄るのはいいが、寄りすぎだ! ガードレールこすっちまうぞ!」
女「はいっ!」
DQN(ったく、こんなにハラハラする運転、はじめて見たぜ……)
DQN「横断歩道を渡りたそうな親子がいる! 止まってやれ! 歩行者優先だからな!」
女「はいっ!」
キキッ…
ブロロロロ…
DQN「左に寄るのはいいが、寄りすぎだ! ガードレールこすっちまうぞ!」
女「はいっ!」
DQN(ったく、こんなにハラハラする運転、はじめて見たぜ……)
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:52:22.883 ID:D926KEXJ0
DQN「今日はこんなとこでいいかな」
女「ありがとうございました! 横にあなたがいるから安心して運転できました!」
DQN「もう何回か練習すりゃ、もっとちゃんと走れるようになるだろ」
DQN「じゃあ明日も、さっき出会った道路に来てくれ」
女「よろしくお願いしますっ!」
DQN(あーあ、何やってんだろ俺……)
女「ありがとうございました! 横にあなたがいるから安心して運転できました!」
DQN「もう何回か練習すりゃ、もっとちゃんと走れるようになるだろ」
DQN「じゃあ明日も、さっき出会った道路に来てくれ」
女「よろしくお願いしますっ!」
DQN(あーあ、何やってんだろ俺……)
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:56:40.356 ID:D926KEXJ0
翌日からも――
ブロロロロ…
DQN「踏切では一回止まって」
女「はいっ!」キキッ
DQN「前方と電車が来てないのを確認して、一気に進む! 途中で止まったらダメだぞ!」
女「はいっ!」グッ
ブロロロロロ…
ブロロロロ…
DQN「踏切では一回止まって」
女「はいっ!」キキッ
DQN「前方と電車が来てないのを確認して、一気に進む! 途中で止まったらダメだぞ!」
女「はいっ!」グッ
ブロロロロロ…
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:58:21.196 ID:D926KEXJ0
女「んもう、前の車、チンタラ走ってるわね……」
女「えいっ!」パーパーッ
DQN「おい、むやみにクラクション鳴らすんじゃねえよ! トラブルの原因になる!」
女「ごめんなさい!」
DQN「俺たちはレースやってるわけじゃねえんだ。進みが遅くてもイライラしちゃダメだ」
DQN「常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ」
女「はいっ!」
女「えいっ!」パーパーッ
DQN「おい、むやみにクラクション鳴らすんじゃねえよ! トラブルの原因になる!」
女「ごめんなさい!」
DQN「俺たちはレースやってるわけじゃねえんだ。進みが遅くてもイライラしちゃダメだ」
DQN「常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ」
女「はいっ!」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:00:47.806 ID:D926KEXJ0
やがて――
ブロロロロロ…
女「どうですか?」
DQN「ん、だいぶよくなってきたよ。もう安心して座ってられる」
DQN「今日で運転の練習は終わってもいいかもな」
女「ありがとうございますっ!」
ブロロロロロ…
女「どうですか?」
DQN「ん、だいぶよくなってきたよ。もう安心して座ってられる」
DQN「今日で運転の練習は終わってもいいかもな」
女「ありがとうございますっ!」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:03:31.224 ID:D926KEXJ0
DQN「んじゃ、俺はこれで」
女「本当にありがとうございました!」
DQN「ところでさ、あんたはなんで運転の練習してたわけ?」
女「あ、それは……」
女「彼氏の仕事を……手伝わないといけなくて……」
DQN(え、男いるの!?)
DQN「そ、そうなんだ……。今のあんたなら大丈夫! 仕事……頑張ってな!」
女「はい……」
DQN「…………」
女「本当にありがとうございました!」
DQN「ところでさ、あんたはなんで運転の練習してたわけ?」
女「あ、それは……」
女「彼氏の仕事を……手伝わないといけなくて……」
DQN(え、男いるの!?)
DQN「そ、そうなんだ……。今のあんたなら大丈夫! 仕事……頑張ってな!」
女「はい……」
DQN「…………」
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:07:23.738 ID:D926KEXJ0
―居酒屋―
DQN「ぢぐじょ~!」
悪友「おう、飲め飲め。今夜はオレのおごりだ」
DQN「あーあ、まさか彼氏がいるとはなぁ……」
悪友「そりゃ顔は悪くないし、いても不思議ではないだろ」
悪友「せっかく教習所の真似ごとみたいなことしてやったのに、とんだ骨折り損だったな」
DQN「…………」
DQN「いや、俺はまだ諦めちゃいない」
悪友「は?」
DQN「相手の男がどんな奴なのか……せめてこの目で確認してやるゥ!」
DQN「ぢぐじょ~!」
悪友「おう、飲め飲め。今夜はオレのおごりだ」
DQN「あーあ、まさか彼氏がいるとはなぁ……」
悪友「そりゃ顔は悪くないし、いても不思議ではないだろ」
悪友「せっかく教習所の真似ごとみたいなことしてやったのに、とんだ骨折り損だったな」
DQN「…………」
DQN「いや、俺はまだ諦めちゃいない」
悪友「は?」
DQN「相手の男がどんな奴なのか……せめてこの目で確認してやるゥ!」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:10:22.134 ID:D926KEXJ0
次の日――
コソコソ…
DQN「ここがあの子の住んでるアパートか」
悪友「てか、なんで住所知ってんだよ?」
DQN「免許を見せてもらったことがあって、覚えといた」
悪友「抜け目ない奴……」
コソコソ…
DQN「ここがあの子の住んでるアパートか」
悪友「てか、なんで住所知ってんだよ?」
DQN「免許を見せてもらったことがあって、覚えといた」
悪友「抜け目ない奴……」
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:13:22.063 ID:D926KEXJ0
DQN「う~む……」
悪友「どうした? 腹でもいてえのか?」
DQN「いや、今の俺ってまるでストーカーみたいだな、と思ってよ」
悪友「みたい、じゃなく、ストーカー以外の何者でもないだろ」
DQN「うぐぐ……」
悪友「お、部屋から二人出てきたぞ! もしかして同棲してんのか!?」
DQN「!」
悪友「どうした? 腹でもいてえのか?」
DQN「いや、今の俺ってまるでストーカーみたいだな、と思ってよ」
悪友「みたい、じゃなく、ストーカー以外の何者でもないだろ」
DQN「うぐぐ……」
悪友「お、部屋から二人出てきたぞ! もしかして同棲してんのか!?」
DQN「!」
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:16:27.796 ID:D926KEXJ0
DQN「…………」コソッ
悪友「…………」コソッ
男「よぉし……決行は三日後だ」
女「うん……」
DQN(決行?)
悪友「…………」コソッ
男「よぉし……決行は三日後だ」
女「うん……」
DQN(決行?)
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:20:06.175 ID:D926KEXJ0
男「三日後の夜、例の宝石店のセキュリティに穴ができる」
男「その日の警備員はジジイ一人だし、一発殴れば即ダウンよ」
男「俺は店から宝石かっさらってくるから……お前はこの車で俺を拾ってすぐ逃げるんだ」
男「いいな?」
女「うん、分かった……」
男「へへへ、教習所の教官脅して、お前にムリヤリ免許取らせたかいがあったってもんよ」
女「…………」
DQN(宝石って……マジかよ……!)
男「その日の警備員はジジイ一人だし、一発殴れば即ダウンよ」
男「俺は店から宝石かっさらってくるから……お前はこの車で俺を拾ってすぐ逃げるんだ」
男「いいな?」
女「うん、分かった……」
男「へへへ、教習所の教官脅して、お前にムリヤリ免許取らせたかいがあったってもんよ」
女「…………」
DQN(宝石って……マジかよ……!)
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:23:34.306 ID:D926KEXJ0
女「ね、ねえ……」
男「あん?」
女「やっぱり……こんなことやめない? 宝石強盗だなんて……」
男「今さら何いってやがんだ! 抜けようだなんて許さねえぞ!」
女「ご、ごめん……」
男「今日はもう一回、逃走ルートの確認をするぞ! 運転しろ!」
女「うん……」
DQN「…………」
男「あん?」
女「やっぱり……こんなことやめない? 宝石強盗だなんて……」
男「今さら何いってやがんだ! 抜けようだなんて許さねえぞ!」
女「ご、ごめん……」
男「今日はもう一回、逃走ルートの確認をするぞ! 運転しろ!」
女「うん……」
DQN「…………」
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:26:27.275 ID:D926KEXJ0
悪友「よかったじゃねえか、あんなクソ女に引っかからなくてよ!」
悪友「オレらもワルだけど、さすがに宝石強盗はないわー。引くって!」
DQN「……ああ」
悪友「あいつらがサツにパクられようが、宝石ゲットして大金持ちになろうが、知ったこっちゃねえよ」
悪友「もう、あんな女のことは忘れちまえ! な!」
DQN「そうだな……」
悪友「んじゃな!」スタスタ
DQN「ああ……またな」
DQN「…………」
悪友「オレらもワルだけど、さすがに宝石強盗はないわー。引くって!」
DQN「……ああ」
悪友「あいつらがサツにパクられようが、宝石ゲットして大金持ちになろうが、知ったこっちゃねえよ」
悪友「もう、あんな女のことは忘れちまえ! な!」
DQN「そうだな……」
悪友「んじゃな!」スタスタ
DQN「ああ……またな」
DQN「…………」
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:30:12.245 ID:D926KEXJ0
―DQNの自宅―
DQN「はぁ……」
DQN(まさか、宝石強盗のため運転の練習してたとはなぁ。さすがの俺もビックリだ)
DQN「…………」
DQN(決行日は三日後、か……)
DQN(俺は……どうしたらいいんだ? どうしたいんだ? どうすべきなんだ?)
DQN(俺は――)
DQN「はぁ……」
DQN(まさか、宝石強盗のため運転の練習してたとはなぁ。さすがの俺もビックリだ)
DQN「…………」
DQN(決行日は三日後、か……)
DQN(俺は……どうしたらいいんだ? どうしたいんだ? どうすべきなんだ?)
DQN(俺は――)
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:34:02.273 ID:D926KEXJ0
三日後――
男「おし、宝石店に行くぞ。車出せや」
女「う、うん」
ブロロロロ…
男「にしても、急ごしらえで免許取らせたわりに、お前運転上手いよな」
女「…………」
男「この分なら、成功間違いなしだぜ! アッハッハッハ!」
男「おし、宝石店に行くぞ。車出せや」
女「う、うん」
ブロロロロ…
男「にしても、急ごしらえで免許取らせたわりに、お前運転上手いよな」
女「…………」
男「この分なら、成功間違いなしだぜ! アッハッハッハ!」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:37:08.030 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ…
女「あら?」
男「ん?」
女「道路に人が立ってる……」
男「あぁ? どかせ! クラクション鳴らせ!」
パーパーパー
女「どかない……!」
男「ちっ、うっぜえな! このまま進め! どうせ向こうから避けるだろ!」
女「あら?」
男「ん?」
女「道路に人が立ってる……」
男「あぁ? どかせ! クラクション鳴らせ!」
パーパーパー
女「どかない……!」
男「ちっ、うっぜえな! このまま進め! どうせ向こうから避けるだろ!」
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:38:56.275 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ…
女「――――!」ハッ
女(あっ! あの人は!?)
DQN「…………」
女「――――!」ハッ
女(あっ! あの人は!?)
DQN「…………」
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:41:54.225 ID:D926KEXJ0
ブロロロロ…
女「ど、どいて! お願いだから!」
DQN「…………」
男「おい、セキュリティに穴ができるタイミングはわずかなんだ。時間はあまりねえ!」
男「アクセル踏め! 轢いちまえ! 轢き殺しちまえ!」
女「だけど……」
男「やれっつってんだよ!」
女「ひっ!」
ブオオオオオ…
女「ど、どいて! お願いだから!」
DQN「…………」
男「おい、セキュリティに穴ができるタイミングはわずかなんだ。時間はあまりねえ!」
男「アクセル踏め! 轢いちまえ! 轢き殺しちまえ!」
女「だけど……」
男「やれっつってんだよ!」
女「ひっ!」
ブオオオオオ…
58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:44:49.617 ID:D926KEXJ0
ブオオオオオオ…
女「どいてぇぇぇぇぇっ!」
DQN「…………」
女「ダメっ!!!」
キキキィーッ!
ガクンッ
女「ハァ、ハァ、ハァ……」
男「このバカ女がぁ! 轢けっていったろうが!」バシッ!
女「あうっ!」
男「こんなところに突っ立ちやがって……邪魔な野郎だ!」ガチャッ
女「どいてぇぇぇぇぇっ!」
DQN「…………」
女「ダメっ!!!」
キキキィーッ!
ガクンッ
女「ハァ、ハァ、ハァ……」
男「このバカ女がぁ! 轢けっていったろうが!」バシッ!
女「あうっ!」
男「こんなところに突っ立ちやがって……邪魔な野郎だ!」ガチャッ
60: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:47:20.704 ID:D926KEXJ0
男「おい、なんなんだてめえ!?」
DQN「俺か? 俺は……当たり屋だよ」
男「ハァ?」
DQN「今、俺は危うく轢かれそうになった……慰謝料を請求させてもらおうか」
DQN「運転席に座ってる、その女をよこしな!」
女「!」
男「意味分かんねえよ、なにいってんだてめえ!」
DQN「俺か? 俺は……当たり屋だよ」
男「ハァ?」
DQN「今、俺は危うく轢かれそうになった……慰謝料を請求させてもらおうか」
DQN「運転席に座ってる、その女をよこしな!」
女「!」
男「意味分かんねえよ、なにいってんだてめえ!」
64: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:52:09.423 ID:D926KEXJ0
DQN「……おい!」
女「…………!」
DQN「宝石強盗の片棒担ぐなんてやめるんだ!」
DQN「俺もまともな生き方してねえ人間だけど……あんたには、あんたには……」
DQN「安全運転な人生を歩んで欲しいんだ……!」
女「うう……私……」
男「てめえ、なんで宝石強盗のことを……! まさか喋ったのか!?」
女「いえ、私は……」
男「ちっ! わけ分かんねえが、知られたからにはぶっ殺してやる!」
DQN「来やがれ!」
女「…………!」
DQN「宝石強盗の片棒担ぐなんてやめるんだ!」
DQN「俺もまともな生き方してねえ人間だけど……あんたには、あんたには……」
DQN「安全運転な人生を歩んで欲しいんだ……!」
女「うう……私……」
男「てめえ、なんで宝石強盗のことを……! まさか喋ったのか!?」
女「いえ、私は……」
男「ちっ! わけ分かんねえが、知られたからにはぶっ殺してやる!」
DQN「来やがれ!」
65: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:55:41.621 ID:D926KEXJ0
男「オラァッ!」ブンッ
DQN「とっ」サッ
DQN「どりゃあ!」
ボゴォッ!
男「ぐほっ! ぐ……くそ……!」ヨロッ…
DQN(よし、勝てる! ずっと電灯のヒモボクシングをやってたかいがあったぜ!)
DQN「とっ」サッ
DQN「どりゃあ!」
ボゴォッ!
男「ぐほっ! ぐ……くそ……!」ヨロッ…
DQN(よし、勝てる! ずっと電灯のヒモボクシングをやってたかいがあったぜ!)
66: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:58:06.323 ID:D926KEXJ0
男「クソがぁ……!」パチンッ
DQN「ちょっ、ナイフ!?」
DQN「お、おい……男同士の戦いにそんなもん持ち出すなんて卑怯――」
男「るっせえ!」
男「死ね!」ビュッ
ザシッ!
DQN「うあっ……!」
女「ああっ!」
DQN「ちょっ、ナイフ!?」
DQN「お、おい……男同士の戦いにそんなもん持ち出すなんて卑怯――」
男「るっせえ!」
男「死ね!」ビュッ
ザシッ!
DQN「うあっ……!」
女「ああっ!」
68: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:02:11.628 ID:D926KEXJ0
ビュッ! ビュオッ! ブンッ!
DQN「……くっ!」ヨロッ
男「へへへ……車を背にしちまったなァ……もう逃げられねえ!」
DQN(ダメだ……やられる!)
女(どうしたら――)
DQN『常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ』
女「――――!」ハッ
女(今、私にできることは……!)
DQN「……くっ!」ヨロッ
男「へへへ……車を背にしちまったなァ……もう逃げられねえ!」
DQN(ダメだ……やられる!)
女(どうしたら――)
DQN『常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ』
女「――――!」ハッ
女(今、私にできることは……!)
70: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:05:31.304 ID:D926KEXJ0
男「死ねやぁぁぁぁぁ!!!」
DQN「ぐっ……!」
女(ライトを……!)サッ
ピカーッ!!!
男「ぐおおおっ!? 目、目がっ……!」
DQN(……今だッ!)
DQN「ぐっ……!」
女(ライトを……!)サッ
ピカーッ!!!
男「ぐおおおっ!? 目、目がっ……!」
DQN(……今だッ!)
74: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:07:13.880 ID:D926KEXJ0
DQN「どおりゃぁぁぁっ!!!」
バキィッ!
男「ぐごあぁっ!」
ドザァ…
DQN「はぁ、はぁ、はぁ……やった……!」
バキィッ!
男「ぐごあぁっ!」
ドザァ…
DQN「はぁ、はぁ、はぁ……やった……!」
76: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:12:39.457 ID:D926KEXJ0
女「大丈夫ですか!?」
DQN「ああ……ハイビームにしてくれたおかげでマジ助かったよ……」
女「うん……無事でよかったです……」
DQN「あのさ……彼氏ブッ倒した直後にいうセリフでもないんだけど……」
女「はい?」
DQN「こんな奴と付き合うのはもうやめな」
DQN「今回あんたを手伝わせたのは、いざとなったら身代わりとかにするつもりだったんだろうし」
DQN「きっとあんたが知らねえとこでも、色々やってるに違いねえ。警察に突き出しちまおう」
DQN「でさ、よかったら、また会えねえかな……?」
女「……はい、かまいません」
DQN「ああ……ハイビームにしてくれたおかげでマジ助かったよ……」
女「うん……無事でよかったです……」
DQN「あのさ……彼氏ブッ倒した直後にいうセリフでもないんだけど……」
女「はい?」
DQN「こんな奴と付き合うのはもうやめな」
DQN「今回あんたを手伝わせたのは、いざとなったら身代わりとかにするつもりだったんだろうし」
DQN「きっとあんたが知らねえとこでも、色々やってるに違いねえ。警察に突き出しちまおう」
DQN「でさ、よかったら、また会えねえかな……?」
女「……はい、かまいません」
77: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:14:13.100 ID:D926KEXJ0
DQN「じゃあ今度は俺の運転で、ドライブにでも行こうぜ!」
女「はいっ! ぜひ勉強させて下さい!」
…………
……
女「はいっ! ぜひ勉強させて下さい!」
…………
……
79: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:19:20.454 ID:D926KEXJ0
悪友「えーっ!? お前ら付き合うことになったの!?」
DQN「ああ」
女「はいっ!」
悪友「いったいどうして……!?」
DQN「色々あってな……」
悪友「どういう色々があったら、あの状況から付き合うことになるんだよ……」
DQN「でさ、俺も彼女のために、ブラブラすんのはやめて真面目に働こうかなって」
悪友「ほぉ~、いいじゃんいいじゃん」
DQN「いずれは教習所の教官でも目指そうかなって思ってるよ」
悪友「たしかに案外向いてるかもな……頑張れよ!」
DQN「おう!」
DQN「ああ」
女「はいっ!」
悪友「いったいどうして……!?」
DQN「色々あってな……」
悪友「どういう色々があったら、あの状況から付き合うことになるんだよ……」
DQN「でさ、俺も彼女のために、ブラブラすんのはやめて真面目に働こうかなって」
悪友「ほぉ~、いいじゃんいいじゃん」
DQN「いずれは教習所の教官でも目指そうかなって思ってるよ」
悪友「たしかに案外向いてるかもな……頑張れよ!」
DQN「おう!」
81: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:22:44.980 ID:D926KEXJ0
悪友「それじゃもちろん、もう当たり屋はやめたんだよな?」
DQN「ああ、だけど今でも“当たり”にはチャレンジしてるけどな」
悪友「?」
DQN「今日は宝くじの当選発表日なんだよ! 一緒に見ようぜ!」
女「うん!」
DQN「……お。よっしゃー、300円当たった!」
女「やったーっ! ドライブスルーでおいしいもの買えるね!」
悪友「こりゃ、トラックに轢かれても死にそうにないバカップルの誕生だな……」
―おわり―
DQN「ああ、だけど今でも“当たり”にはチャレンジしてるけどな」
悪友「?」
DQN「今日は宝くじの当選発表日なんだよ! 一緒に見ようぜ!」
女「うん!」
DQN「……お。よっしゃー、300円当たった!」
女「やったーっ! ドライブスルーでおいしいもの買えるね!」
悪友「こりゃ、トラックに轢かれても死にそうにないバカップルの誕生だな……」
―おわり―
83: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:24:34.589 ID:7/6oBj9ba
良かったよ 最後まで楽しめた
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:25:05.965 ID:NErSaRU40
乙乙
86: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:29:47.820 ID:KDnphe20p
割といい話で読み応えあったわ
引用元: DQN「当たり屋でもやってひと稼ぎすっか」女「道路に人がいるわ! アクセル踏まなきゃ!」
鬼塚英吉「ケツの穴が小せぇっつってんだよ」
2019-01-24
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:27:16.60 ID:NN4ofID60
「昨今、教師の体罰が問題となっており……」
私の名前は内山田ひろし。年齢は永遠の51歳。
妻子持ちで、職業は東京吉祥学苑の教頭職だ。
今しがた口にした通り問題に頭を痛めている。
「我々教員は、いつ如何なる時でも……」
一番問題を起こしそうな問題教師に歩み寄る。
「コンプライアンス! を、重視して……」
念のため、もう一度、耳元で法遵守を訴える。
「コンプライアンス! コンプライアンス!」
「コンドームがどうかしましたか、教頭?」
「コンプライアンスだ!」
「ああ、それそれ。それがどうかしました?」
「法を遵守しろと、私は言っているんだ!」
「わかってますよ。コンドームは着けます」
「だからコンプライアンスと言ってるんだ!」
「だから、コンドームなら尻のポッケに……」
「いい加減にしたまえ、鬼塚くん!」
この会話を聞けば、お分かり頂けるだろう。
この、鬼塚英吉という男は、問題教師だった。
尻のポッケに『避妊具』を忍ばせているとは。
神聖な学び舎で、一体何をするつもりなのだ。
やはり、この男だけは、野放しにはできない。
私の名前は内山田ひろし。年齢は永遠の51歳。
妻子持ちで、職業は東京吉祥学苑の教頭職だ。
今しがた口にした通り問題に頭を痛めている。
「我々教員は、いつ如何なる時でも……」
一番問題を起こしそうな問題教師に歩み寄る。
「コンプライアンス! を、重視して……」
念のため、もう一度、耳元で法遵守を訴える。
「コンプライアンス! コンプライアンス!」
「コンドームがどうかしましたか、教頭?」
「コンプライアンスだ!」
「ああ、それそれ。それがどうかしました?」
「法を遵守しろと、私は言っているんだ!」
「わかってますよ。コンドームは着けます」
「だからコンプライアンスと言ってるんだ!」
「だから、コンドームなら尻のポッケに……」
「いい加減にしたまえ、鬼塚くん!」
この会話を聞けば、お分かり頂けるだろう。
この、鬼塚英吉という男は、問題教師だった。
尻のポッケに『避妊具』を忍ばせているとは。
神聖な学び舎で、一体何をするつもりなのだ。
やはり、この男だけは、野放しにはできない。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:28:46.92 ID:NN4ofID60
「とにかく! 法を遵守するように!」
「はいはい、わかってますって」
「君がわかっていた試しなど一度もない!」
「そんなことより、教頭」
こちらの訓示などおかまい無しに打ち切って。
鬼塚は近ごろ流通しているスマートフォンを。
私の眼前に差し出すも、老眼でよく見えない。
「近すぎる! もっと離したまえ!」
「そんなこと言ってる場合じゃないっすよ」
「何が言いたいのかね、君は!?」
「これ、たぶんうちの生徒だと思うんすけど」
スマートフォンとやらには動画が映っていた。
「うちの学苑の生徒が……?」
「あ、本当ですね」
横から画面を覗き込んで、冬月先生が頷いた。
「冬月先生もこの動画に見覚えが?」
「はい。この鞄は学苑指定の物です」
「言われて見れば、たしかに」
うちの学苑の鞄を持った生徒がバイクに跨る。
「うちの学苑はバイクは禁止の筈なのに」
「バイクって言っても、原付きっすよ」
「しかし、原付きにしてはメーターが……」
「おっ? いいとこに気づきましたね」
バイクが走り出しスピードがみるみる上がる。
!?
メーター読みで、時速100キロを、超えた。
「はいはい、わかってますって」
「君がわかっていた試しなど一度もない!」
「そんなことより、教頭」
こちらの訓示などおかまい無しに打ち切って。
鬼塚は近ごろ流通しているスマートフォンを。
私の眼前に差し出すも、老眼でよく見えない。
「近すぎる! もっと離したまえ!」
「そんなこと言ってる場合じゃないっすよ」
「何が言いたいのかね、君は!?」
「これ、たぶんうちの生徒だと思うんすけど」
スマートフォンとやらには動画が映っていた。
「うちの学苑の生徒が……?」
「あ、本当ですね」
横から画面を覗き込んで、冬月先生が頷いた。
「冬月先生もこの動画に見覚えが?」
「はい。この鞄は学苑指定の物です」
「言われて見れば、たしかに」
うちの学苑の鞄を持った生徒がバイクに跨る。
「うちの学苑はバイクは禁止の筈なのに」
「バイクって言っても、原付きっすよ」
「しかし、原付きにしてはメーターが……」
「おっ? いいとこに気づきましたね」
バイクが走り出しスピードがみるみる上がる。
!?
メーター読みで、時速100キロを、超えた。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:31:05.09 ID:NN4ofID60
「どうすか? めっちゃ速いでしょ?」
「速すぎる! 本当に原付きなのか?」
「ええ、だいぶ弄ってあるみたいですけどね」
たかが原付きで、時速100キロとは。危険だ。
「す、すぐにこの生徒を呼び出しなさい!」
「そうは言っても、顔が映ってませんから」
「万が一、事故でも起こしたら大変だ!」
「それよりも、警察に捕まらないかが心配で」
そう言って、鬼塚は動画を巻き戻して見せる。
「ほら、ここ」
「この場所に心当たりがあるのかね?」
「たぶん、倉庫街の広い直線道路ですよ」
「では、事故を起こす心配はないと?」
「まあ、そっちは心配してませんが……」
「なんだ? はっきり言いたまえ」
「恐らく、警察が張り込んでますよ、ここに」
一大事だ。もし捕まれば学苑の名に傷がつく。
「す、すぐにやめさせないと!」
「だったら、一緒に行きますか?」
?
「教頭のクレスタで……」
「クレスタはもう死んだ」
「だったら、クラウンで」
嫌な予感しかしないが、背に腹は代えられん。
「速すぎる! 本当に原付きなのか?」
「ええ、だいぶ弄ってあるみたいですけどね」
たかが原付きで、時速100キロとは。危険だ。
「す、すぐにこの生徒を呼び出しなさい!」
「そうは言っても、顔が映ってませんから」
「万が一、事故でも起こしたら大変だ!」
「それよりも、警察に捕まらないかが心配で」
そう言って、鬼塚は動画を巻き戻して見せる。
「ほら、ここ」
「この場所に心当たりがあるのかね?」
「たぶん、倉庫街の広い直線道路ですよ」
「では、事故を起こす心配はないと?」
「まあ、そっちは心配してませんが……」
「なんだ? はっきり言いたまえ」
「恐らく、警察が張り込んでますよ、ここに」
一大事だ。もし捕まれば学苑の名に傷がつく。
「す、すぐにやめさせないと!」
「だったら、一緒に行きますか?」
?
「教頭のクレスタで……」
「クレスタはもう死んだ」
「だったら、クラウンで」
嫌な予感しかしないが、背に腹は代えられん。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:33:01.15 ID:NN4ofID60
「すみません、お待たせしました」
そう言ってクラウンに乗り込む鬼塚に尋ねた。
「君、下回りに潜って何をしていたのかね?」
「ちょっとサイレンサーをぶった切りました」
!?
「き、切ったのか!? サイレンサーを!?」
「ええ、やっぱり音は重要ですから」
「我々は暴走少年を止めに行くんだぞ!?」
「だからこそ舐められるわけにはいきません」
「ルーレット族の抗争じゃないんだから!」
「さあ、出発進行ー!」
カカカンッ! ブォンッ!
「か、勝手にプッシュスターターを押すな!」
「ふぉー! 良い音っすね」
「たしかに良い音だけども!」
「ちょっと踏んでみてくださいよ」
「えっ? ふむ……どれどれ?」
ブォンッ! オンッ! オンッ! オンッ!
!
「最高の吹け上がりっすね」
「う、うむ。流石はクラウンだ」
「では、改めて、出発進行ー! わははー!」
こうして私は、直管のクラウンで走り始めた。
そう言ってクラウンに乗り込む鬼塚に尋ねた。
「君、下回りに潜って何をしていたのかね?」
「ちょっとサイレンサーをぶった切りました」
!?
「き、切ったのか!? サイレンサーを!?」
「ええ、やっぱり音は重要ですから」
「我々は暴走少年を止めに行くんだぞ!?」
「だからこそ舐められるわけにはいきません」
「ルーレット族の抗争じゃないんだから!」
「さあ、出発進行ー!」
カカカンッ! ブォンッ!
「か、勝手にプッシュスターターを押すな!」
「ふぉー! 良い音っすね」
「たしかに良い音だけども!」
「ちょっと踏んでみてくださいよ」
「えっ? ふむ……どれどれ?」
ブォンッ! オンッ! オンッ! オンッ!
!
「最高の吹け上がりっすね」
「う、うむ。流石はクラウンだ」
「では、改めて、出発進行ー! わははー!」
こうして私は、直管のクラウンで走り始めた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:34:50.40 ID:NN4ofID60
「というか、鬼塚くん」
「なんすか?」
「あの少年は、今日も同じ場所に居るのか?」
勢いで現場に向かったは良いものの。
そこに暴走少年が居るかは不明だ。
気になって尋ねると、鬼塚は自身満々に。
「間違いなく、居ますよ」
「何故わかる?」
「なにせ、月曜日はダルいっすから」
なんだその理由は。呆れて物も言えない。
「学校サボって、原チャリで遊んでますよ」
「まったく、嘆かわしい」
「ええ、俺も同感です」
「おっ?」
生徒の非行を嘆くとは。ようやく鬼塚も成長。
「原チャリ如きで、何を粋がってやがんだか」
してなかった。何を嘆いているんだこの男は。
「なんすか?」
「あの少年は、今日も同じ場所に居るのか?」
勢いで現場に向かったは良いものの。
そこに暴走少年が居るかは不明だ。
気になって尋ねると、鬼塚は自身満々に。
「間違いなく、居ますよ」
「何故わかる?」
「なにせ、月曜日はダルいっすから」
なんだその理由は。呆れて物も言えない。
「学校サボって、原チャリで遊んでますよ」
「まったく、嘆かわしい」
「ええ、俺も同感です」
「おっ?」
生徒の非行を嘆くとは。ようやく鬼塚も成長。
「原チャリ如きで、何を粋がってやがんだか」
してなかった。何を嘆いているんだこの男は。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:37:58.04 ID:NN4ofID60
「しかし、今の原付きとは凄いものだな」
私のイメージでは、原付きはスーパーカブだ。
「いや、あれはだいぶ昔の原付きっすよ」
「そうなのか?」
「ええ、ツーストでしたからね」
懐かしい。そういえば、そんな時代もあった。
「4サイクルよりも、効率が良いですから」
「だから、低排気量でもパワーが出るのか」
「その分、環境には悪いですけどね」
「ははっ。オイルを撒き散らすからな」
くれぐれも、後ろにはつかないようにしよう。
「それにしても、本当に情けないっつーか」
「何のことだね?」
「乗るなら400ccに乗れって話ですよ」
「普通自動二輪の免許が無いのだろう」
「学校に内緒で取る勇気がないだけですよ」
「校則を守るのは当然だ」
「だから、半端にしかなれないんすよ」
「鬼塚くん……」
中途半端を嫌う彼は、罵詈雑言を吐き捨てる。
「小せえな」
「えっ?」
「ケツの穴が小せえっつってんだよ」
恐らく、彼には彼なりの信念があるのだろう。
私のイメージでは、原付きはスーパーカブだ。
「いや、あれはだいぶ昔の原付きっすよ」
「そうなのか?」
「ええ、ツーストでしたからね」
懐かしい。そういえば、そんな時代もあった。
「4サイクルよりも、効率が良いですから」
「だから、低排気量でもパワーが出るのか」
「その分、環境には悪いですけどね」
「ははっ。オイルを撒き散らすからな」
くれぐれも、後ろにはつかないようにしよう。
「それにしても、本当に情けないっつーか」
「何のことだね?」
「乗るなら400ccに乗れって話ですよ」
「普通自動二輪の免許が無いのだろう」
「学校に内緒で取る勇気がないだけですよ」
「校則を守るのは当然だ」
「だから、半端にしかなれないんすよ」
「鬼塚くん……」
中途半端を嫌う彼は、罵詈雑言を吐き捨てる。
「小せえな」
「えっ?」
「ケツの穴が小せえっつってんだよ」
恐らく、彼には彼なりの信念があるのだろう。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:41:44.18 ID:NN4ofID60
「そろそろ見えて来ましたね」
「ああ。しかし、もしや、あれは……?」
「チッ。一足遅かったみてぇだな」
現場に着くと、カーチェイスが始まっていた。
「教頭、運転代わりますよ」
「馬鹿なことを言うな」
「えっ?」
「このクラウンのオーナーは、この私だ」
直管のクラウンでパトカーの群れに突っ込む。
「どけどけ! 善良な市民のお通りだ!!」
「コンプライアンスはどうしたんですか?」
ふん。そんなものは、この際、重要ではない。
「どうせ、君のことだ」
「は?」
「ナンバーは外してあるんだろう?」
分かり切ったことを尋ねると、鬼塚は笑った。
「へへっ! 当たり前じゃないっすか!」
「ならば、方遵守もへったくれもないな」
「ぶちかますだけです!」
爆音を響かせながら、パトカーの進路を塞ぐ。
「ああ。しかし、もしや、あれは……?」
「チッ。一足遅かったみてぇだな」
現場に着くと、カーチェイスが始まっていた。
「教頭、運転代わりますよ」
「馬鹿なことを言うな」
「えっ?」
「このクラウンのオーナーは、この私だ」
直管のクラウンでパトカーの群れに突っ込む。
「どけどけ! 善良な市民のお通りだ!!」
「コンプライアンスはどうしたんですか?」
ふん。そんなものは、この際、重要ではない。
「どうせ、君のことだ」
「は?」
「ナンバーは外してあるんだろう?」
分かり切ったことを尋ねると、鬼塚は笑った。
「へへっ! 当たり前じゃないっすか!」
「ならば、方遵守もへったくれもないな」
「ぶちかますだけです!」
爆音を響かせながら、パトカーの進路を塞ぐ。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:44:01.08 ID:NN4ofID60
「それにしても、やっぱ原付きっすね」
「ああ、あれでは逃げ切れまい」
原付きは結局、原付きだった。遅すぎるのだ。
「しゃーねぇ。ちょっと時間稼いでください」
「どうするつもりかね?」
「ダチに連絡を取ります」
そう言って鬼塚はダチとやらに連絡を取った。
「……さてと。あとは待つだけですね」
「あまり長くは保たんぞ」
「なので、パチ〇コ玉を撒きます」
!?
「おらっ! 持ってけドロボー!」
キャキャキャッ! ドカンッ! ガシャンッ!!
「いくらなんでもやり過ぎではないかね!?」
「生徒の為っすから」
「し、しかしだな!」
「俺たち大人が守ってやらないで……」
鬼塚は窓から身を乗り出して箱乗りしながら。
「誰がガキを守ってやるってんだよっ!!」
釘バットで、パトカーの窓を、粉々に割った。
「ああ、あれでは逃げ切れまい」
原付きは結局、原付きだった。遅すぎるのだ。
「しゃーねぇ。ちょっと時間稼いでください」
「どうするつもりかね?」
「ダチに連絡を取ります」
そう言って鬼塚はダチとやらに連絡を取った。
「……さてと。あとは待つだけですね」
「あまり長くは保たんぞ」
「なので、パチ〇コ玉を撒きます」
!?
「おらっ! 持ってけドロボー!」
キャキャキャッ! ドカンッ! ガシャンッ!!
「いくらなんでもやり過ぎではないかね!?」
「生徒の為っすから」
「し、しかしだな!」
「俺たち大人が守ってやらないで……」
鬼塚は窓から身を乗り出して箱乗りしながら。
「誰がガキを守ってやるってんだよっ!!」
釘バットで、パトカーの窓を、粉々に割った。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:46:00.22 ID:NN4ofID60
「君は、教師失格だな」
「今更、何言ってんすか」
「だが、生徒には必要な存在だ」
蛇行運転を続けながら、私がそう言うと。
「今になって教頭の正しさがわかりましたよ」
「鬼塚くん……」
「世の中は、どんどん窮屈になっていく」
私の時代よりも、彼の時代よりも、はるかに。
「ガキ共は、酸欠気味なんすよ」
「息が詰まる程、規則に縛られているのか」
「今の時代は、相互監視社会ですからね」
スマートフォンの普及により世界は狭まった。
「大人たちはコンプライアンスばかり」
「だが、大切なことだ」
「ええ、教頭の言うことは、正しいです」
ついに改心した鬼塚。しかし、嬉しくはない。
「私は常に、正しいことを教えてきた」
「教頭は、先が見えていたんすね」
「だが、正しい結果に繋がるとは言えない」
たとえ、正しいことをし続けたとしても。
それで、必ず成功する保証はどこにもない。
もちろん、警察には捕まらないかも知れない。
様々なリスクを、回避出来るかも知れない。
けれど、幸せな結末があるとは、限らない。
「今更、何言ってんすか」
「だが、生徒には必要な存在だ」
蛇行運転を続けながら、私がそう言うと。
「今になって教頭の正しさがわかりましたよ」
「鬼塚くん……」
「世の中は、どんどん窮屈になっていく」
私の時代よりも、彼の時代よりも、はるかに。
「ガキ共は、酸欠気味なんすよ」
「息が詰まる程、規則に縛られているのか」
「今の時代は、相互監視社会ですからね」
スマートフォンの普及により世界は狭まった。
「大人たちはコンプライアンスばかり」
「だが、大切なことだ」
「ええ、教頭の言うことは、正しいです」
ついに改心した鬼塚。しかし、嬉しくはない。
「私は常に、正しいことを教えてきた」
「教頭は、先が見えていたんすね」
「だが、正しい結果に繋がるとは言えない」
たとえ、正しいことをし続けたとしても。
それで、必ず成功する保証はどこにもない。
もちろん、警察には捕まらないかも知れない。
様々なリスクを、回避出来るかも知れない。
けれど、幸せな結末があるとは、限らない。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:49:21.51 ID:NN4ofID60
「鬼塚くん」
「……なんすか?」
「君はもう大人だ」
「……はい」
「だったら、結果を示したまえ」
大人は結果が全て。それで、正しさが決まる。
「教え子に正しさを示すのが、教師の務めだ」
「はい!」
「では、行ってきたまえ」
「うす! 行ってきます!」
気づくと、すぐ隣を並走していたレッカー車。
恐らく彼のダチとやらが駆けつけたのだろう。
鬼塚はクルマの窓からその荷台に飛び移って。
積載されていた単車に跨り、アクセルを回す。
ウォンッ! ウォンッ! ウォンッ! ウォンッ!
鳴り響くのは重く太い、エキゾーストノート。
原付きとは、比較にならない、本物の咆哮。
彼は愛車のZⅡと共に、荷台から飛び降りた。
「これで、一安心だな」
思わず独りごちて、苦笑する。
何が一安心だ。どの口がそれを言うのか。
一番任せておけない存在の筈なのに不思議と。
「彼に任せておけば、生徒は大丈夫だ」
そう思えるだけの信頼を、鬼塚に抱いていた。
「……なんすか?」
「君はもう大人だ」
「……はい」
「だったら、結果を示したまえ」
大人は結果が全て。それで、正しさが決まる。
「教え子に正しさを示すのが、教師の務めだ」
「はい!」
「では、行ってきたまえ」
「うす! 行ってきます!」
気づくと、すぐ隣を並走していたレッカー車。
恐らく彼のダチとやらが駆けつけたのだろう。
鬼塚はクルマの窓からその荷台に飛び移って。
積載されていた単車に跨り、アクセルを回す。
ウォンッ! ウォンッ! ウォンッ! ウォンッ!
鳴り響くのは重く太い、エキゾーストノート。
原付きとは、比較にならない、本物の咆哮。
彼は愛車のZⅡと共に、荷台から飛び降りた。
「これで、一安心だな」
思わず独りごちて、苦笑する。
何が一安心だ。どの口がそれを言うのか。
一番任せておけない存在の筈なのに不思議と。
「彼に任せておけば、生徒は大丈夫だ」
そう思えるだけの信頼を、鬼塚に抱いていた。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:51:33.10 ID:NN4ofID60
「私は私の仕事をするとしよう」
横滑り防止装置をカット。
トルコンを含めた電子制御をオールカット。
シフトダウンしつつ、ブレーキをベタ踏み。
国家の犬共! とくと見よ! これぞ私の真骨頂!
「団・塊!」
ギャギャギャッ! ギャアアアアアアアアッ!!
「ドリフトォォオオオオオオオオッ!!!!」
クイックイッと、カウンターを当てるも。
勢いあまって、ハーフスピンに陥った。
なんとも締まらないが、これで良かった。
車線を塞げば、もうパトカーは追えない。
鬼塚のZⅡは原付きに追いつき。
少年の首根っこを掴み、タンデムシートへ。
無事に、怪我をさせることなく、保護をした。
横滑り防止装置をカット。
トルコンを含めた電子制御をオールカット。
シフトダウンしつつ、ブレーキをベタ踏み。
国家の犬共! とくと見よ! これぞ私の真骨頂!
「団・塊!」
ギャギャギャッ! ギャアアアアアアアアッ!!
「ドリフトォォオオオオオオオオッ!!!!」
クイックイッと、カウンターを当てるも。
勢いあまって、ハーフスピンに陥った。
なんとも締まらないが、これで良かった。
車線を塞げば、もうパトカーは追えない。
鬼塚のZⅡは原付きに追いつき。
少年の首根っこを掴み、タンデムシートへ。
無事に、怪我をさせることなく、保護をした。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:54:18.94 ID:NN4ofID60
「ったく、手間かけさせやがって」
「……ごめんなさい」
「なんで、原付きなんかに乗ってんだ?」
保護した生徒に問いかけると、苦い顔をして。
「だって、教習所が学校にチクるから」
「チクられても別にいいだろうが」
「停学になっちゃうじゃん」
「それがどうした?」
尋ねても答えは沈黙。結局、その程度なのだ。
「少なくとも、停学にはさせねーよ」
「本当に?」
「ただし、条件がある」
「条件って?」
「バイトでもなんでもして任意保険に入れ」
万が一の為の任意保険。それが、条件だった。
「自賠責じゃダメ?」
「ダメだ。絶対に許さん」
「……わかったよ、バイトする」
「ああ、そうしろ」
バイクに乗るなとは言わない。
しかし、乗るなら任意保険は必須だ。
教師としての忠告は、それだけで良かった。
「よし。じゃあ、さっさと降りて帰れ」
「先生……やっぱりゼッツーってカッコいいね」
「当たり前だろ。ほら、原付き回収してこい」
教頭に警察が群がってる間に、生徒を帰した。
「……ごめんなさい」
「なんで、原付きなんかに乗ってんだ?」
保護した生徒に問いかけると、苦い顔をして。
「だって、教習所が学校にチクるから」
「チクられても別にいいだろうが」
「停学になっちゃうじゃん」
「それがどうした?」
尋ねても答えは沈黙。結局、その程度なのだ。
「少なくとも、停学にはさせねーよ」
「本当に?」
「ただし、条件がある」
「条件って?」
「バイトでもなんでもして任意保険に入れ」
万が一の為の任意保険。それが、条件だった。
「自賠責じゃダメ?」
「ダメだ。絶対に許さん」
「……わかったよ、バイトする」
「ああ、そうしろ」
バイクに乗るなとは言わない。
しかし、乗るなら任意保険は必須だ。
教師としての忠告は、それだけで良かった。
「よし。じゃあ、さっさと降りて帰れ」
「先生……やっぱりゼッツーってカッコいいね」
「当たり前だろ。ほら、原付き回収してこい」
教頭に警察が群がってる間に、生徒を帰した。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 00:57:00.62 ID:NN4ofID60
「いや~免停で済んで良かったっすね!」
「良いわけないだろうが!」
「まあまあ、生徒は無事だったわけですし」
ヘラヘラしながら、鬼塚は軽く笑い飛ばす。
私は免停になったのに、こいつはお咎めなし。
ほとぼりが冷めたら、この調子である。
「それで、生徒指導は上手くいったのかね?」
「ええ、教頭のおかげです」
「ならば、私からは何も言うことはない」
免停は痛いが、結果として生徒は助けられた。
大人は結果が全て。結果が出たならば良し。
そう自分を納得させていると鬼塚が提案した。
「教頭、寿司でも食べに行きません?」
「違反金の支払いで財布の中身は空っぽだ」
「特別に、今日は俺が奢りますよ」
何を偉そうに。巻き込んだのだから、当然だ。
「良いわけないだろうが!」
「まあまあ、生徒は無事だったわけですし」
ヘラヘラしながら、鬼塚は軽く笑い飛ばす。
私は免停になったのに、こいつはお咎めなし。
ほとぼりが冷めたら、この調子である。
「それで、生徒指導は上手くいったのかね?」
「ええ、教頭のおかげです」
「ならば、私からは何も言うことはない」
免停は痛いが、結果として生徒は助けられた。
大人は結果が全て。結果が出たならば良し。
そう自分を納得させていると鬼塚が提案した。
「教頭、寿司でも食べに行きません?」
「違反金の支払いで財布の中身は空っぽだ」
「特別に、今日は俺が奢りますよ」
何を偉そうに。巻き込んだのだから、当然だ。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 01:02:08.43 ID:NN4ofID60
「しかし、私のクルマは押収されていて……」
免停になっても自宅までの自走は認められる。
だが、今回は違法改造車として押収された。
よって、現在、クラウンは手元になかった。
「なら、俺のゼッツーで2ケツしましょう!」
「この歳でタンデムとは少し照れるな」
「そんな気にすることないっすよ!」
そうは言うが恥ずかしい。というかそもそも。
「ちなみに私の分のヘルメットはあるのか?」
「ないので、ここをこうしてっと」
!?
鬼塚はおもむろに油性ペンを取り出して。
私の頭皮を黒く塗り潰して、ヘルメットに。
あまりに雑すぎる、ボディペイントを施した。
「鬼塚ぁあああああああああああッ!!!!」
「んじゃ、しっかり掴まっててくださいね!」
「あっ、ちょ、待っ……ぬあっ!?」
!
「教頭! 糞を漏らさないでくださいよ!?」
「フハッ!」
「なに嗤ってんすか!?」
「フハハハハハハハハッ!!」
「タンデムシート糞塗れっすよ!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
走り出しでウィリーされて、糞を、漏らした。
もはや嗤うしかなく、哄笑しながら私は思う。
教師として、どれだけ正しい結果を示しても。
やはりこの男。鬼塚英吉は問題教師であると。
【グレード・アド『便』チャー・内山田】
FIN
免停になっても自宅までの自走は認められる。
だが、今回は違法改造車として押収された。
よって、現在、クラウンは手元になかった。
「なら、俺のゼッツーで2ケツしましょう!」
「この歳でタンデムとは少し照れるな」
「そんな気にすることないっすよ!」
そうは言うが恥ずかしい。というかそもそも。
「ちなみに私の分のヘルメットはあるのか?」
「ないので、ここをこうしてっと」
!?
鬼塚はおもむろに油性ペンを取り出して。
私の頭皮を黒く塗り潰して、ヘルメットに。
あまりに雑すぎる、ボディペイントを施した。
「鬼塚ぁあああああああああああッ!!!!」
「んじゃ、しっかり掴まっててくださいね!」
「あっ、ちょ、待っ……ぬあっ!?」
!
「教頭! 糞を漏らさないでくださいよ!?」
「フハッ!」
「なに嗤ってんすか!?」
「フハハハハハハハハッ!!」
「タンデムシート糞塗れっすよ!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
走り出しでウィリーされて、糞を、漏らした。
もはや嗤うしかなく、哄笑しながら私は思う。
教師として、どれだけ正しい結果を示しても。
やはりこの男。鬼塚英吉は問題教師であると。
【グレード・アド『便』チャー・内山田】
FIN
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 01:45:56.74 ID:qXuzg7pIo
乙
懐かしいノリだ。こんな感じだったよな
ただ、パトカー壊したら絶対逮捕されると思うw
懐かしいノリだ。こんな感じだったよな
ただ、パトカー壊したら絶対逮捕されると思うw
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 02:55:46.78 ID:7bPQlvXmo
懐かしい。終盤の友情は結構好きなんだよな
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/23(水) 03:47:00.56 ID:Agw31cCRO
GTOとか懐かしいな
だけれども今も惹かれるいい作品
だけれども今も惹かれるいい作品
律子「明日業界の偉い方が事務所に刺殺に来るわよ」亜美「!!??」
2019-01-23
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 22:47:55.23 ID:5TuSwBkJo
亜美「待って待って! 聞いてないし!!」
律子「そりゃそうよ、サプライズだもの」
亜美「びっくりだよ!! 事件じゃん!!!」
律子「大げさねぇ。死ぬわけでもなし」
亜美「死ぬよ!!!」
律子「バカ言わないの。 そうそう……ここだけの話」
亜美「なに」
律子「目当てはあんたみたいよ」
亜美「!!??」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 22:52:42.95 ID:5TuSwBkJo
亜美「ちょっ待ってホントに!! なんでなんで!??」
律子「もともと竜宮小町を知って下さっててね。最近の亜美の活躍を見て、ずいぶん気に入られたそうよ」
亜美「気に入られたから刺殺されるの!!??」
律子「ありがたいことじゃないの。 何が不満なのよ?」
亜美「いや……何がって……」
律子「そうそう、亜美あんたその方に話すこととか、言葉遣いとか気をつけるのよ?」
亜美「なんで」
律子「何でって」
律子「刺殺の後は生地にされるんだから」
亜美「!!!???」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 22:55:34.05 ID:5TuSwBkJo
亜美「はぁあぁあ!!!?? 生地!!!???」
律子「そうよ」
亜美「いや意味わかんない!!!」
律子「何もないよりはずっといいでしょ? あんたの魅力を精一杯生地に加工と思いますっておっしゃってたわよ」
亜美「加工って……そもそも何の生地!!??」
律子「確か、ナンとかっていう……ごめんなさい、忘れた」
亜美「ナンの!? 亜美ナンの生地にされちゃうの!!??」
律子「だから何の記事にされるかは忘れたって」
亜美「そんな大事なこと忘れないでよ!!!!」
律子「亜美ったら、もうナンなの?」
亜美「まだナンじゃないよ!!!!!!!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 22:59:48.25 ID:5TuSwBkJo
律子「恥ずかしがることなんかないわよ、こういうのは話題性のあるうちにやってもらわないと」
亜美「話題っつーかニュースじゃん!!??」
律子「亜美もここ最近人気出てきたんだから、この機会に内面も知ってもらおうっていうことなの」
亜美「内面っていうか中身でしょ!!??」
律子「次はないかもしれないのよ? アイドルは鮮度が命! 賞味期限は短いんだから」
亜美「もうメチャクチャだ!!!!!」
亜美「話題っつーかニュースじゃん!!??」
律子「亜美もここ最近人気出てきたんだから、この機会に内面も知ってもらおうっていうことなの」
亜美「内面っていうか中身でしょ!!??」
律子「次はないかもしれないのよ? アイドルは鮮度が命! 賞味期限は短いんだから」
亜美「もうメチャクチャだ!!!!!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:03:22.34 ID:5TuSwBkJo
亜美「そもそも、なんで亜美だけなのさ!?」
律子「もちろんせっかくだし、竜宮小町全員まとめて刺殺されますかって提案したわよ」
亜美「セットで勧めたの!!??」
律子「だけど先方も頑固な方でね。 ……社長だって頑張って話つけようとしてくれたのよ? うちの他のアイドルも全員おすすめですよって」
亜美「……これ以上被害者ふやしちゃダメだよ……何されるか分かったもんじゃないよ……」ゴニョゴニョ
律子「だけどどうしても亜美だけがいいって、その偉い方が社長相手にもう押しまくってね」
亜美「えっ、押しまくって……?」
律子「社長も頑張ったんだけどね。 偉い方に押されて押されて……」
亜美「そんな……まさか」
律子「最後には落ちたって訳」
亜美「社ぁ長ぉぉぉお~~~~~!!!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:08:10.52 ID:5TuSwBkJo
亜美「オニ!! アクマ!! ヒトデナシ!!!」ポカポカ
律子「なになに、どうしたのいきなり!?」
亜美「刺殺なんかやだ!! 怖い!!」
律子「何よ、そんなにイヤなの? 緊張しなくてもすぐに終わるわよ」
亜美「そうじゃない!!!」
律子「確かにそのお偉い様はちょっと変わった方だし、見た目はアレだけど……取って食いやしないわよ」
亜美「思いっきし食おうとしてるでしょ!!!!!!」
律子「んー……何をそんなに嫌がることがあるのかしら……とにかく、いろいろ聞かれると思うから準備しておいてね」
亜美「律っちゃん……!!」
律子「ごめんなさい、会議があるから。 じゃ、また後でね」
バタン
亜美「…………どうしよう……!」ガタガタ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:12:17.71 ID:5TuSwBkJo
──────
亜美「……うぅ、どうしたら……」
伊織「あら亜美。 どうしたのそんな苦しそうな顔して」
亜美「……ぃぉりん……」
伊織「……?」
伊織「……それで悩んでたわけ」
亜美「だってさぁ……アイドルがそーゆー運命だって知らないじゃん……」
伊織「運命っていうか、そりゃそうしてもらうためにアイドルやってるようなもんでしょ」
亜美「……いおりんまで……」
伊織「ただの刺殺で終わるんならまだいいほうじゃない」
亜美「ただのって……なんかもうマヒしてきた……」
亜美「……うぅ、どうしたら……」
伊織「あら亜美。 どうしたのそんな苦しそうな顔して」
亜美「……ぃぉりん……」
伊織「……?」
伊織「……それで悩んでたわけ」
亜美「だってさぁ……アイドルがそーゆー運命だって知らないじゃん……」
伊織「運命っていうか、そりゃそうしてもらうためにアイドルやってるようなもんでしょ」
亜美「……いおりんまで……」
伊織「ただの刺殺で終わるんならまだいいほうじゃない」
亜美「ただのって……なんかもうマヒしてきた……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:15:35.44 ID:5TuSwBkJo
伊織「765プロなんてまだまだ相当良心的なほうよ?」
亜美「そなの?」
伊織「ええ。あくまで噂だけど……そういうお偉いさまがこられたときは、他所の事務所はもっといやなことさせられたりするんですって」
亜美「たとえば?」
伊織「それは……そ、その……う、噂よ!? つまり、……枕をおしつけられたりとか……」
亜美「枕を……おしつける……?」
「(チッソクさせられるのか……)」
亜美「ぅゎ……そりゃ苦しいよね……」
伊織「そりゃ苦しいでしょうね…… まあ、あくまで聞いた話よ? 聞いただけ!」
亜美「んー、あんまり苦しい思いするんだったら、一気に突き刺して早く終わらせてくれたほうがいいよね……」
伊織「……?」
伊織「えっ、は、はぁっ!? ちょっ、アンタ何言ってるの!!??」
亜美「?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:18:09.04 ID:5TuSwBkJo
亜美「だってそうじゃん……そのほうが痛くないっしょ?」
伊織「いや、痛いのは同じでしょ……? って、何言わせるのよっ!!」
亜美「イタイの?」
伊織「へっ? ん、んー……聞いた話よ、あくまで聞いた話! まぁ、初めてだと痛いって言うじゃない……?」
亜美「いつだって痛いでしょ! フツーに考えて! もういい!」プンスカ
伊織「ちょっ、どこ行くのよ!」
亜美「せめて余生くらい静かに暮らさせてよ……!」スタスタ
伊織「……どうしちゃったのかしら……?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:21:59.58 ID:5TuSwBkJo
──────
律子「もうすぐお偉いさんが来られるから、お行儀よくね」
亜美「…………うん……」
律子「どうかしたの? 元気ないわよ?」
亜美「……なんでも…………」
亜美「(真美にイショ書くの忘れた……)」
ガチャッ
亜美「!!!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:23:00.26 ID:5TuSwBkJo
「こんにちは765プロさぁん。 今日はよろしくねぇ」
律子「いえいえ、ようこそお越しくださいました! このたびはウチの双海をよろしくお願いいたします!」ペコリ
律子「ほら亜美も、ご挨拶!」
亜美「え、う、うん……こ、こんにちわ……!」ペコリ
「あなたが亜美チャンねぇ、噂はカネガネ聞いてるわヨ! 最近絶好調らすぃじゃない!?」
亜美「あ、うん、じゃない、はい……」
律子「ささ。どうぞおかけください! とりあえず軽くお話でも」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:24:31.87 ID:5TuSwBkJo
──────
律子「……で、11月にはアリーナでのライブも成功しまして、竜宮小町は順調に……」
「あー、悪いんだけど、今日はグループじゃなくて亜美チャンだけが目当てなのよねぇ」
亜美「(来た……!!)」ビクッ
「…………」ジロジロ
亜美「(…………見定められてる……!)」
「いやぁ、ホント亜美チャンすっごく可愛くて大好きなの! もう大ファン!!」
亜美「……へ?」
律子「……で、11月にはアリーナでのライブも成功しまして、竜宮小町は順調に……」
「あー、悪いんだけど、今日はグループじゃなくて亜美チャンだけが目当てなのよねぇ」
亜美「(来た……!!)」ビクッ
「…………」ジロジロ
亜美「(…………見定められてる……!)」
「いやぁ、ホント亜美チャンすっごく可愛くて大好きなの! もう大ファン!!」
亜美「……へ?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:25:28.53 ID:5TuSwBkJo
律子「あ、あぁ! ありがとうございます!」
「踊ってるときとかホント元気で、歌声もすっごくキュートだし……」
亜美「え、えへ、そうかな……?」
「ウチの同僚たちもみんな言ってるわよ! 竜宮小町じゃ亜美チャンがいっちばんカワイイって」
亜美「そ、そっか、 よかった……ありがと、兄ちゃ、……姉ちゃん?」
「もうほんと」
「食 べ ち ゃ い た い く ら い ♪」
亜美「」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:26:58.00 ID:5TuSwBkJo
亜美「…………」
律子「そんな、光栄です………………亜美?」
亜美「…………ぁは、ぁはは……」
「あら、どうしたの亜美チャン?」
亜美「……ぃ、ぃゃぁ、亜美は別に……食べても全然美味しくないと思う、ょ……だから、だからさ……」
亜美「…………ぉねがぃぃ、だべないでえぇええ~っ……グジュッ……」
「「!!??」」
律子「そんな、光栄です………………亜美?」
亜美「…………ぁは、ぁはは……」
「あら、どうしたの亜美チャン?」
亜美「……ぃ、ぃゃぁ、亜美は別に……食べても全然美味しくないと思う、ょ……だから、だからさ……」
亜美「…………ぉねがぃぃ、だべないでえぇええ~っ……グジュッ……」
「「!!??」」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/22(火) 23:27:32.87 ID:5TuSwBkJo
亜美「う゛ゎ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁん……じにだぐな゛いいぃっ……ヒッグ……エッグ……びええぇえぇえ……!!」
律子「ちょっ、亜美!? どうしたの!!??」
亜美「いだぐじないでえぇえ~……!! い゛い゛ごにずるがらあぁあ~~っっ……!!」
「ちょっと、亜美チャン? アタシなにか悪い事言ったかしら!!??」
亜美「う゛わ゛あ゛あぁぁああ~~ん……!!」
このあと、すべての誤解が解けた亜美は、
「私の説明が足りなかったせいだから」と、お詫びのしるしに律っちゃんからゴージャスセレブプリン1ヶ月ぶんをもらいましたとさ。
亜美だけだとズルイから、真美ももらっちゃいましたとさ。
デメタシデメタシ♪
おわり☆
律子「ちょっ、亜美!? どうしたの!!??」
亜美「いだぐじないでえぇえ~……!! い゛い゛ごにずるがらあぁあ~~っっ……!!」
「ちょっと、亜美チャン? アタシなにか悪い事言ったかしら!!??」
亜美「う゛わ゛あ゛あぁぁああ~~ん……!!」
このあと、すべての誤解が解けた亜美は、
「私の説明が足りなかったせいだから」と、お詫びのしるしに律っちゃんからゴージャスセレブプリン1ヶ月ぶんをもらいましたとさ。
亜美だけだとズルイから、真美ももらっちゃいましたとさ。
デメタシデメタシ♪
おわり☆
引用元: 律子「明日業界の偉い方が事務所に刺殺に来るわよ」亜美「!!??」
彡(゚)(゚)「このミステリー……何かおかしい」
2019-01-21
1: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:34:52 ID:XSO
彡(゚)(゚)「最後まで読んだのに犯人がわからへん……」
6: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:36:49 ID:XSO
彡(゚)(゚)「なんでやろう、結局どんな話やったのかよく分からへん……」
彡(゚)(゚)「氷川が逮捕されてたから、たぶん氷川が犯人なんやろけど」
彡(゚)(゚)「短いし、もっぺん読み直したろ」
一時間後
彡(゚)(゚)「やっぱり佐藤やな」
彡(゚)(゚)「いや小泉かも……」
彡(゚)(゚)「小泉……小泉って誰やったっけ……」
彡(゚)(゚)「そもそも誰が被害者やったっけ……そうや氷川や……」
彡(゚)(゚)「というわけなんやけど」
(´・ω・`)「病院行ったほうがいいと思う」
7: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:38:23 ID:XSO
彡(゚)(゚)「二度も読み直したのに犯人がわからへんのや」
(´・ω・`)「うーん、そもそも、最後まで犯人がわからないミステリもいくつかあるんだよ」
(´・ω・`)「東野圭吾とか、恩田陸もそんなの書いてるし」
(´・ω・`)「一番有名なのは芥川龍之介の「藪の中」だね」
彡(゚)(゚)「そうなんか?」
彡(゚)(゚)「でも探偵が「矢野さん、あなたが犯人です」って言うんや」
(´・ω・`)「? じゃあ矢野が犯人じゃないの?」
(´・ω・`)「うーん、そもそも、最後まで犯人がわからないミステリもいくつかあるんだよ」
(´・ω・`)「東野圭吾とか、恩田陸もそんなの書いてるし」
(´・ω・`)「一番有名なのは芥川龍之介の「藪の中」だね」
彡(゚)(゚)「そうなんか?」
彡(゚)(゚)「でも探偵が「矢野さん、あなたが犯人です」って言うんや」
(´・ω・`)「? じゃあ矢野が犯人じゃないの?」
9: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:40:26 ID:XSO
(´・ω・`)「そのあとでさらにドンデン返しがあるの?」
彡(゚)(゚)「えーとな、推理のあとで最初の動機が密室になって」
彡(゚)(゚)「探偵が刑事を借金で撲殺して」
(´・ω・`)「説明がヘタすぎる……」
彡(゚)(゚)「こいつはワイの友人や」
彡(゚)(゚)「ミステリーが好きなやつで、ワイの大学にミス研を立ち上げた奴や」
彡(゚)(゚)「どのぐらいミステリー好きかというと、マジカルミステリー劇場のビデオを全話ぶん持ってるほどで」
(´・ω・`)「何ブツブツ言ってるの?」
彡(゚)(゚)「えーとな、推理のあとで最初の動機が密室になって」
彡(゚)(゚)「探偵が刑事を借金で撲殺して」
(´・ω・`)「説明がヘタすぎる……」
彡(゚)(゚)「こいつはワイの友人や」
彡(゚)(゚)「ミステリーが好きなやつで、ワイの大学にミス研を立ち上げた奴や」
彡(゚)(゚)「どのぐらいミステリー好きかというと、マジカルミステリー劇場のビデオを全話ぶん持ってるほどで」
(´・ω・`)「何ブツブツ言ってるの?」
11: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:42:16 ID:XSO
(´・ω・`)「わかったよ、じゃあ僕もそれ読むから」
彡(゚)(゚)「そうか、持ってきてるで、これや」
(´・ω・`)「ふーむ、「殺人事件」シンプルなタイトルだね」
1時間後
彡(゚)(゚)「犯人わかったか?」
(´・ω・`)「……えーと」
(´・ω・`)「白河、いや、森、じゃなくて深水……」
(´・ω・`)「お、おかしい、別にほのめかす終わり方じゃないのに、犯人が思い出せない」
彡(゚)(゚)「深水なんておれへんかったで?」
(´・ω・`)「えっ」
彡(゚)(゚)「そうか、持ってきてるで、これや」
(´・ω・`)「ふーむ、「殺人事件」シンプルなタイトルだね」
1時間後
彡(゚)(゚)「犯人わかったか?」
(´・ω・`)「……えーと」
(´・ω・`)「白河、いや、森、じゃなくて深水……」
(´・ω・`)「お、おかしい、別にほのめかす終わり方じゃないのに、犯人が思い出せない」
彡(゚)(゚)「深水なんておれへんかったで?」
(´・ω・`)「えっ」
17: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:45:31 ID:XSO
彡(゚)(゚)「なんや、お前もワイと同レベルやな」
(´・ω・`)「敗北感すごい」
(´・ω・`)「というかこの本、文章がおかしいんだよ」
彡(゚)(゚)「そうなんか」
(´・ω・`)「えーとね、探偵が調査を始めるシーンはこんな感じでしょ」
――探偵の円山だか早坂だかは、古典的な、スタイルの象徴、と、しての
森の虫眼鏡を取り出し、フローリングの床に、這いつくばって足跡を、
収集し始めた、何か手伝うこと、は、あるかと容疑濃厚な、赤星または
白河が深水に問いかける、と、アリバイ工作の矢野は森、を容疑者として
辻村と捜査を始め、て、石黒がまず第一発見者とし、て、証言を約束
したのであった。
彡(゚)(゚)「何かおかしいか?」
(´・ω・`)「おかしい オブ オール」
18: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:48:51 ID:XSO
(´・ω・`)「誰が誰に話しかけたのか分かりにくいし、やたら人物が多いし」
(´・ω・`)「常に2・3人をまとめて呼ぶから誰が行動してるのかも分かりにくい」
(´・ω・`)「、て、みたいに助詞が読点で挟まれてるのは、作家の個性としても異様だ」
彡(゚)(゚)「ほーん、ワイはそのへんは気にならへんかったけど……」
(´・ω・`)「この本100ページしかないからね」
(´・ω・`)「なんか豆知識とかがやたら多いし、短い発言での会話が続くから、テンポ自体はいいんだよ」
彡(゚)(゚)「ふむふむ」
彡(゚)(゚)「あれかなあ、わざと読みにくくする芸みたいなことかな」
(´・ω・`)「そういう本もたしかにある……」
(´・ω・`)「極端に難解な語彙を使ったり、時系列をめちゃくちゃに入れ替えたりね」
(´・ω・`)「かのラノベ三大奇書、「戦乱学園」はこの比じゃなかったし」
彡(゚)(゚)「ほーん」
(´・ω・`)「常に2・3人をまとめて呼ぶから誰が行動してるのかも分かりにくい」
(´・ω・`)「、て、みたいに助詞が読点で挟まれてるのは、作家の個性としても異様だ」
彡(゚)(゚)「ほーん、ワイはそのへんは気にならへんかったけど……」
(´・ω・`)「この本100ページしかないからね」
(´・ω・`)「なんか豆知識とかがやたら多いし、短い発言での会話が続くから、テンポ自体はいいんだよ」
彡(゚)(゚)「ふむふむ」
彡(゚)(゚)「あれかなあ、わざと読みにくくする芸みたいなことかな」
(´・ω・`)「そういう本もたしかにある……」
(´・ω・`)「極端に難解な語彙を使ったり、時系列をめちゃくちゃに入れ替えたりね」
(´・ω・`)「かのラノベ三大奇書、「戦乱学園」はこの比じゃなかったし」
彡(゚)(゚)「ほーん」
19: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:49:52 ID:XSO
(´・ω・`)「でもこの本は、妙に読みやすい……こんなに乱雑な文章なのに」
(´・ω・`)「この文章、まるで……」
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「やきう君、この本ってどこにあったの?」
彡(゚)(゚)「大学の喫煙室やで、あそこに置いてる本は持ってってええことになってるんや」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「なるほど、犯人が分かったかも知れない」
彡(゚)(゚)「?」
(´・ω・`)「この文章、まるで……」
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「やきう君、この本ってどこにあったの?」
彡(゚)(゚)「大学の喫煙室やで、あそこに置いてる本は持ってってええことになってるんや」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「なるほど、犯人が分かったかも知れない」
彡(゚)(゚)「?」
22: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:53:41 ID:XSO
(´・ω・`)「スマホで検索してみよう」
(´・ω・`)「やっぱりだ、この本のタイトルも、作者もヒットしない」
(´・ω・`)「そもそも背表紙に書籍コードもない、奥付もない、これは市販の本じゃない」
彡(゚)(゚)「どういうこっちゃ?」
(´・ω・`)「この本はね、たぶんAIが書いた本だと思う」
彡(゚)(゚)「AI?」
(´・ω・`)「そう、こんなふうに乱雑な文章はAIっぽい」
(´・ω・`)「文章の自動生成は助詞が苦手で、だからこんな不自然な助詞の置き方になるんだ」
(´・ω・`)「やっぱりだ、この本のタイトルも、作者もヒットしない」
(´・ω・`)「そもそも背表紙に書籍コードもない、奥付もない、これは市販の本じゃない」
彡(゚)(゚)「どういうこっちゃ?」
(´・ω・`)「この本はね、たぶんAIが書いた本だと思う」
彡(゚)(゚)「AI?」
(´・ω・`)「そう、こんなふうに乱雑な文章はAIっぽい」
(´・ω・`)「文章の自動生成は助詞が苦手で、だからこんな不自然な助詞の置き方になるんだ」
23: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:54:49 ID:XSO
彡(゚)(゚)「せやけど、なんでそんな本が喫煙室に?」
(´・ω・`)「うちの大学の情報学部か、どっかのサークルの仕業じゃないかな」
(´・ω・`)「AIにミステリーを書かせて、それに偽の装丁をかぶせて本に仕立てる」
(´・ω・`)「それを喫煙室に置いて、誰かに読ませるという実験だと思う」
彡(゚)(゚)「なるほどなあ」
24: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:56:01 ID:XSO
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)(あれ、せやけど)
彡(゚)(゚)(ワイ、喫煙室に一人でおるときに拾ったし、戻さへんかったら実験にならへんよな)
彡(゚)(゚)(それに、原住民の言ってた深水ってキャラ、やっぱり居らんかった気がする……)
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「なあ、本を戻しに行くから、ちょっと一緒に来てくれ」
(´・ω・`)「?」
彡(゚)(゚)(あれ、せやけど)
彡(゚)(゚)(ワイ、喫煙室に一人でおるときに拾ったし、戻さへんかったら実験にならへんよな)
彡(゚)(゚)(それに、原住民の言ってた深水ってキャラ、やっぱり居らんかった気がする……)
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「なあ、本を戻しに行くから、ちょっと一緒に来てくれ」
(´・ω・`)「?」
26: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)23:58:44 ID:XSO
彡(゚)(゚)「よし、この教室からやったら喫煙室が見えるわ」
(´・ω・`)「どうしたの? 双眼鏡まで用意して」
彡(゚)(゚)「あの本、やっぱり何かおかしいんや」
彡(゚)(゚)「実験のためいうても、あんなしっかり装丁を作るやろか? カバーなんか外しとけばいいのに」
(´・ω・`)「それはそうだけど」
彡(゚)(゚)「しかし喫煙室ってあんまり人が来えへんな」
(´・ω・`)「今の時代、あんまり利用する人も居ないしね」
(´・ω・`)「どうしたの? 双眼鏡まで用意して」
彡(゚)(゚)「あの本、やっぱり何かおかしいんや」
彡(゚)(゚)「実験のためいうても、あんなしっかり装丁を作るやろか? カバーなんか外しとけばいいのに」
(´・ω・`)「それはそうだけど」
彡(゚)(゚)「しかし喫煙室ってあんまり人が来えへんな」
(´・ω・`)「今の時代、あんまり利用する人も居ないしね」
27: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:00:40 ID:7p3
(´・ω・`)「あんまり使われない棟の、さらに一番奥にあるし」
彡(゚)(゚)「あ、誰か来たで」
彡(゚)(゚)「……なんやあれ、2メートルぐらいある」
彡(゚)(゚)「……肌が緑色や、襟を立てたコートと、帽子で隠してるけど…‥」
彡(゚)(゚)「口が前に突き出してる、キバも見える……」
(´・ω・`)「えっ……」
(´・ω・`)「な、なに、あのトカゲみたいな顔の人」
彡(゚)(゚)「あ、誰か来たで」
彡(゚)(゚)「……なんやあれ、2メートルぐらいある」
彡(゚)(゚)「……肌が緑色や、襟を立てたコートと、帽子で隠してるけど…‥」
彡(゚)(゚)「口が前に突き出してる、キバも見える……」
(´・ω・`)「えっ……」
(´・ω・`)「な、なに、あのトカゲみたいな顔の人」
28: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:02:18 ID:7p3
彡(゚)(゚)「コスプレじゃないな、妖怪か宇宙人ちゃうか」
彡(゚)(゚)「本を拾ったで……中を開いて確認してる」
(´・ω・`)「に、逃げようよ、あんなのに関わったら危ない……」
彡(゚)(゚)「もう遅い」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「あの本の近くにトラバサミ仕掛けてたんや」
バチーーーーン
(´・ω・`)「ええええええええええ」
彡(゚)(゚)「本を拾ったで……中を開いて確認してる」
(´・ω・`)「に、逃げようよ、あんなのに関わったら危ない……」
彡(゚)(゚)「もう遅い」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「あの本の近くにトラバサミ仕掛けてたんや」
バチーーーーン
(´・ω・`)「ええええええええええ」
32: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:06:24 ID:7p3
トカゲ「ぎゃああああああああ、足があああああああ」
彡(゚)(゚)「捕まえたけど、どうしよかな」
(´・ω・`)「これ教授とかが掛かってたら退学あるよね」
彡(゚)(゚)「お前は誰や、なんでこの大学におるんや」
トカゲ「あががが、わ、ワイはカッパ族や、この大学で寝泊まりさせてもろてるんや」
彡(゚)(゚)「カッパには見えへんけど、それはええわ」
彡(゚)(゚)「その本は何やねん、何の実験をしてたんや」
トカゲ「実験? ち、違う、これはワイの忘れもんや、ただの暇つぶしや」
(´・ω・`)「暇つぶし?」
トカゲ「これは「読んだつもりの本」なんや」
彡(゚)(゚)「なんやて?」
彡(゚)(゚)「捕まえたけど、どうしよかな」
(´・ω・`)「これ教授とかが掛かってたら退学あるよね」
彡(゚)(゚)「お前は誰や、なんでこの大学におるんや」
トカゲ「あががが、わ、ワイはカッパ族や、この大学で寝泊まりさせてもろてるんや」
彡(゚)(゚)「カッパには見えへんけど、それはええわ」
彡(゚)(゚)「その本は何やねん、何の実験をしてたんや」
トカゲ「実験? ち、違う、これはワイの忘れもんや、ただの暇つぶしや」
(´・ω・`)「暇つぶし?」
トカゲ「これは「読んだつもりの本」なんや」
彡(゚)(゚)「なんやて?」
33: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:08:13 ID:7p3
トカゲ「この本には、カッパの特別な技術がつこてある」
トカゲ「読む人間の記憶野を漁って、適当な名前と文章を引っ張り出してくるんや」
トカゲ「ほんで、文章を作ってミステリーの体裁に仕立てよる」
トカゲ「客観的に見るとバラバラな文章やけどな、本人の頭の中から引っ張り出したセンテンスの羅列やから、すごく読みやすいんや」
(´・ω・`)「なるほど、妙にすらすら読めると思った……」
彡(゚)(゚)「だから原住民の読んだ後に、キャラが増えてたんやな」
トカゲ「読む人間の記憶野を漁って、適当な名前と文章を引っ張り出してくるんや」
トカゲ「ほんで、文章を作ってミステリーの体裁に仕立てよる」
トカゲ「客観的に見るとバラバラな文章やけどな、本人の頭の中から引っ張り出したセンテンスの羅列やから、すごく読みやすいんや」
(´・ω・`)「なるほど、妙にすらすら読めると思った……」
彡(゚)(゚)「だから原住民の読んだ後に、キャラが増えてたんやな」
34: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:10:28 ID:7p3
彡(゚)(゚)「せやけど、なんでそんな本を読むんや?」
トカゲ「カッパ族……水棲人類と自称するもんもおるけど、ワイらは長く生きるからな」
トカゲ「真っ当に読書をしてると、頭の中が情報でパンクしてまうんや」
トカゲ「でも読書をしたい欲はある、そういうときにこの本を読むと、何かを読んだ気分だけが味わえるんや」
トカゲ「ワイらの国では普通の読書はもう廃れててな、この本しか読まれてへん」
(´・ω・`)「この本だけ……?」
トカゲ「本だけやない、音楽も映画もや」
トカゲ「見る人間の脳から情報を集めて、その場で作る、特に内容はないけど、満足感は残るんや」
トカゲ「カッパ族……水棲人類と自称するもんもおるけど、ワイらは長く生きるからな」
トカゲ「真っ当に読書をしてると、頭の中が情報でパンクしてまうんや」
トカゲ「でも読書をしたい欲はある、そういうときにこの本を読むと、何かを読んだ気分だけが味わえるんや」
トカゲ「ワイらの国では普通の読書はもう廃れててな、この本しか読まれてへん」
(´・ω・`)「この本だけ……?」
トカゲ「本だけやない、音楽も映画もや」
トカゲ「見る人間の脳から情報を集めて、その場で作る、特に内容はないけど、満足感は残るんや」
35: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:12:01 ID:7p3
彡(゚)(゚)「なんだかなあ、寂しそうな国やで」
トカゲ「そうかな? 人類だって近くそうなるんちゃうか?」
トカゲ「テレビだって、毎日似たようなことを……」
彡(゚)(゚)「なんかまとめようとしてるけど、普通に警察と自衛隊と韮沢さん呼ぶからな」
トカゲ「ちょ、ちょっと待て」
トカゲ「分かった、いくら欲しい」
彡(゚)(゚)「高く売れそうでできれば特許料とかで儲かりそうなものくれ」
(´・ω・`)「要求がえぐい」
トカゲ「そうかな? 人類だって近くそうなるんちゃうか?」
トカゲ「テレビだって、毎日似たようなことを……」
彡(゚)(゚)「なんかまとめようとしてるけど、普通に警察と自衛隊と韮沢さん呼ぶからな」
トカゲ「ちょ、ちょっと待て」
トカゲ「分かった、いくら欲しい」
彡(゚)(゚)「高く売れそうでできれば特許料とかで儲かりそうなものくれ」
(´・ω・`)「要求がえぐい」
37: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:13:51 ID:7p3
彡(゚)(゚)「結局この本しか貰えへんかったな」
(´・ω・`)「人類が価値を理解できそうなものはこれだけだって」
(´・ω・`)「といっても、本の仕組みだとか素材だとか、未知の技術がぎっしりで」
(´・ω・`)「簡単に世の中に出せるものじゃないけどね」
彡(゚)(゚)「しゃあないなあ、まあカッパの恨みを買ってもあかんし、我慢しよか」
(´・ω・`)「すでに買ってそうな気もする」
38: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:15:44 ID:7p3
彡(゚)(゚)「それにしても、あんな本だけが娯楽とはなあ」
(´・ω・`)「うーん、でも、あの文章……」
(´・ω・`)「AIが作る文章に似てるのは、勿論この本もAIが入ってるからなんだろうけど」
(´・ω・`)「なんだか嫌な予感がするよ、AIの文章生成って」
(´・ω・`)「究極的には「読んだつもりになれる文章」になっていくのかな」
彡(゚)(゚)「ワイらが気にしてもしゃーない」
彡(゚)(゚)「人の寿命は短いし、こんな本で暇つぶししてる暇もないやろ」
(´・ω・`)「ははは、そうだね」
40: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:18:00 ID:7p3
彡(゚)(゚)「それにしても」
(´・ω・`)「うん」
彡(゚)(゚)「あれやっぱりカッパちゃうよな……」
(´・ω・`)「……咄嗟に、ごまかしたんだろうね」
彡(゚)(゚)「ごまかすのヘタすぎるやろ……」
(おしまい)
(´・ω・`)「うん」
彡(゚)(゚)「あれやっぱりカッパちゃうよな……」
(´・ω・`)「……咄嗟に、ごまかしたんだろうね」
彡(゚)(゚)「ごまかすのヘタすぎるやろ……」
(おしまい)
44: 名無しさん@おーぷん 2019/01/17(木)00:20:54 ID:7p3
読んでくれてありがとうございます
前に似たようなネタやったんですが、もう一作ぐらい書けそうだったのでやってみました
最近はなろうもやってます、こっちもよろしくです
https://ncode.syosetu.com/n1867fd/
前に似たようなネタやったんですが、もう一作ぐらい書けそうだったのでやってみました
最近はなろうもやってます、こっちもよろしくです
https://ncode.syosetu.com/n1867fd/
雪乃「比企谷くん、バナナが食べたいのだけれど」
2019-01-21
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:08:37 ID:tilxqi9I
雪乃(何て、自分から求めることができれば苦労はしないのよね……)
八幡「は? バナナ? こんな夜更けにバナナかよ」
雪乃「! 比企谷くん……」
八幡「雪ノ下。お前、バナナが欲しいのか」
雪乃「何の話かしら」
八幡「いや、お前……今そう言って」
雪乃「私はバナナが欲しいなんて一言もいっていない。私はただ……」
八幡「ただ?」
雪乃「何でもないの。もう、いいかしら」
八幡「……ああ、悪い。じゃあな」
雪乃「ええ、また」
八幡「は? バナナ? こんな夜更けにバナナかよ」
雪乃「! 比企谷くん……」
八幡「雪ノ下。お前、バナナが欲しいのか」
雪乃「何の話かしら」
八幡「いや、お前……今そう言って」
雪乃「私はバナナが欲しいなんて一言もいっていない。私はただ……」
八幡「ただ?」
雪乃「何でもないの。もう、いいかしら」
八幡「……ああ、悪い。じゃあな」
雪乃「ええ、また」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:09:12 ID:tilxqi9I
八幡(確かに、雪ノ下はバナナが欲しいとは言っていない)
八幡(だが、あいつは確かにこう口にした。バナナが食べたいと)
八幡(いつも自分から求めようとはしない雪ノ下が、自らバナナが食べたいと言ったんだ)
八幡(だったら、その雪ノ下の気持ちは尊重されるべきではなかろうか)
八幡「俺が雪ノ下のためにバナナを食べさせればいいんじゃないか? ……いや」
結衣「バナナ?」
八幡(だが、あいつは確かにこう口にした。バナナが食べたいと)
八幡(いつも自分から求めようとはしない雪ノ下が、自らバナナが食べたいと言ったんだ)
八幡(だったら、その雪ノ下の気持ちは尊重されるべきではなかろうか)
八幡「俺が雪ノ下のためにバナナを食べさせればいいんじゃないか? ……いや」
結衣「バナナ?」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:09:46 ID:tilxqi9I
八幡「由比ヶ浜」
結衣「ゆきのんがバナナを……ってどういうこと、ヒッキー?」
八幡「いや、何だ。これは由比ヶ浜、お前には関係のないことなんだ」
結衣「関係ない……って。そんなことない。あたしもゆきのんやヒッキーと同じ奉仕部なんだよ」
八幡「それは……」
結衣「ゆきのんのこと、気になるし……。お願いヒッキー、あたしにも教えて、その……バナナのこと」
八幡「……、ああ、分かった」
結衣「ゆきのんがバナナを……ってどういうこと、ヒッキー?」
八幡「いや、何だ。これは由比ヶ浜、お前には関係のないことなんだ」
結衣「関係ない……って。そんなことない。あたしもゆきのんやヒッキーと同じ奉仕部なんだよ」
八幡「それは……」
結衣「ゆきのんのこと、気になるし……。お願いヒッキー、あたしにも教えて、その……バナナのこと」
八幡「……、ああ、分かった」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:10:21 ID:tilxqi9I
結衣「なるほどね。ゆきのん、バナナが食べたいんだ」
八幡「ああ、そうらしい」
結衣「じゃあ、ヒッキーがゆきのんにバナナを食べさせたらいいんじゃない?」
八幡「確かに理屈ではそうなる。だが、それはできない」
結衣「えっ……何で?」
八幡「俺が雪ノ下にバナナを食べさせるべきだという理由が見当たらない」
結衣「理由って……。え、でもだって、ゆきのんはヒッキーにバナナが食べたいって言ったんだよね?」
八幡「ああ、言ったのは確かだ。だが、それはただの呟きだったし、雪ノ下が直接俺に向かってバナナが食べたいと言ったわけじゃない」
八幡「ああ、そうらしい」
結衣「じゃあ、ヒッキーがゆきのんにバナナを食べさせたらいいんじゃない?」
八幡「確かに理屈ではそうなる。だが、それはできない」
結衣「えっ……何で?」
八幡「俺が雪ノ下にバナナを食べさせるべきだという理由が見当たらない」
結衣「理由って……。え、でもだって、ゆきのんはヒッキーにバナナが食べたいって言ったんだよね?」
八幡「ああ、言ったのは確かだ。だが、それはただの呟きだったし、雪ノ下が直接俺に向かってバナナが食べたいと言ったわけじゃない」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:10:52 ID:tilxqi9I
八幡「現に、雪ノ下はその発言についてはぐらかそうとした」
八幡「もっとも、『バナナが欲しいのか』という俺の発言を否定しただけで、『バナナが食べたい』ということはあくまで否定していないが」
結衣「えっと、だったら、ゆきのんのバナナが食べたいっていう気持ちはきっと本当なんだよね?」
八幡「ああ、おそらく雪ノ下がバナナを食べたいという気持ちは確かなんだと思う」
結衣「なら、ヒッキーがやることは決まってるでしょ。ゆきのんにバナナを食べさせてあげて」
八幡「いや、待て。そもそも雪ノ下の発言から、雪ノ下が『俺に』バナナを食べさせてほしいのだと安易に断定することはできない」
結衣「へ……どうして?」
八幡「もっとも、『バナナが欲しいのか』という俺の発言を否定しただけで、『バナナが食べたい』ということはあくまで否定していないが」
結衣「えっと、だったら、ゆきのんのバナナが食べたいっていう気持ちはきっと本当なんだよね?」
八幡「ああ、おそらく雪ノ下がバナナを食べたいという気持ちは確かなんだと思う」
結衣「なら、ヒッキーがやることは決まってるでしょ。ゆきのんにバナナを食べさせてあげて」
八幡「いや、待て。そもそも雪ノ下の発言から、雪ノ下が『俺に』バナナを食べさせてほしいのだと安易に断定することはできない」
結衣「へ……どうして?」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:11:34 ID:tilxqi9I
八幡「雪ノ下はこう言った。『比企谷くん、バナナが食べたいのだけれど』」
八幡「『比企谷くん』というのはただ俺に対して呼び掛けただけであって、俺にバナナの提供行為を要求したとまでは言えないんじゃねぇの?」
八幡「それに、仮にも雪ノ下は奉仕部の部長だ。腹が減って困っている人間に魚を与えるんじゃなく、魚の取り方を教えてやる」
八幡「それがボランティアの精神であって、雪ノ下の信条でもある。そんな雪ノ下に俺がバナナを与えてしまったら」
八幡「雪ノ下の自立性を確保できない。それではただの……ただの依存でしかない」
結衣「違う……違うよ。そんなんじゃないよ!」
八幡「由比ヶ浜……」
八幡「『比企谷くん』というのはただ俺に対して呼び掛けただけであって、俺にバナナの提供行為を要求したとまでは言えないんじゃねぇの?」
八幡「それに、仮にも雪ノ下は奉仕部の部長だ。腹が減って困っている人間に魚を与えるんじゃなく、魚の取り方を教えてやる」
八幡「それがボランティアの精神であって、雪ノ下の信条でもある。そんな雪ノ下に俺がバナナを与えてしまったら」
八幡「雪ノ下の自立性を確保できない。それではただの……ただの依存でしかない」
結衣「違う……違うよ。そんなんじゃないよ!」
八幡「由比ヶ浜……」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:12:42 ID:tilxqi9I
結衣「依存とか……共依存だとか……あたし、バカだからよくわかんないけど」
結衣「そういう言葉で切り捨てちゃうの……やめようよ」
結衣「ゆきのんとヒッキーの関係も……、奉仕部の……あたしたちの関係も」
結衣「そんな一言で表せるような……簡単なものじゃないと思う」
八幡「いや、勿論、関係性を一言で表すのはそんなに単純な話ではないが……実感としてこの言葉が一番しっくりくるし」
八幡「何より……俺自身が一番よく分かってるんだ。この関係はそういう不健全で、気持ち悪い関係でしかないということが」
結衣「……いいじゃん」
八幡「は?」
結衣「そういう言葉で切り捨てちゃうの……やめようよ」
結衣「ゆきのんとヒッキーの関係も……、奉仕部の……あたしたちの関係も」
結衣「そんな一言で表せるような……簡単なものじゃないと思う」
八幡「いや、勿論、関係性を一言で表すのはそんなに単純な話ではないが……実感としてこの言葉が一番しっくりくるし」
八幡「何より……俺自身が一番よく分かってるんだ。この関係はそういう不健全で、気持ち悪い関係でしかないということが」
結衣「……いいじゃん」
八幡「は?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:13:20 ID:tilxqi9I
結衣「もういいんじゃない。どんだけ不健全で、おかしくて、歪んでて、気持ち悪くても……」
八幡「馬鹿……何言ってるんだ由比ヶ浜」
結衣「だって、ヒッキーだって居心地よかったでしょ……あの部室で過ごした毎日のこと」
八幡「それは……けれど、それはまちがってたんだ」
結衣「まちがってたっていい!!」
八幡「ッ」
結衣「あたしは本当に居心地良かった。ずっとあのままでいたいって願った。今も、願ってる」
八幡「……」
結衣「また、戻ろうよ……あの頃に」
八幡「馬鹿……何言ってるんだ由比ヶ浜」
結衣「だって、ヒッキーだって居心地よかったでしょ……あの部室で過ごした毎日のこと」
八幡「それは……けれど、それはまちがってたんだ」
結衣「まちがってたっていい!!」
八幡「ッ」
結衣「あたしは本当に居心地良かった。ずっとあのままでいたいって願った。今も、願ってる」
八幡「……」
結衣「また、戻ろうよ……あの頃に」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:13:56 ID:tilxqi9I
八幡「それは駄目だ。今、雪ノ下は変わろうとしているのに……俺が雪ノ下を直接助けてしまったら……」
結衣「ゆきのん……ダメになっちゃうかもね」
八幡「だから……!」
結衣「でも、あたしはそれでいい。だってダメダメなゆきのんもちょっと可愛いし」
八幡「由比ヶ浜……お前……」
結衣「うん。あたし……ひどい子だ。悪い子で、ずるい子だし。ほんとにわがままだけど」
結衣「でも、それがいいの。だってそうしないと……ヒッキーも……ゆきのんも……ひっく」
八幡「お、おい……」
結衣「ゆきのん……ダメになっちゃうかもね」
八幡「だから……!」
結衣「でも、あたしはそれでいい。だってダメダメなゆきのんもちょっと可愛いし」
八幡「由比ヶ浜……お前……」
結衣「うん。あたし……ひどい子だ。悪い子で、ずるい子だし。ほんとにわがままだけど」
結衣「でも、それがいいの。だってそうしないと……ヒッキーも……ゆきのんも……ひっく」
八幡「お、おい……」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:15:00 ID:tilxqi9I
結衣「だって……っ……」ポロ
結衣「あたしは……っ……二人のこと……大好き……だから」ポロ
結衣「ずっとずっと……三人で……一緒にいたいから……」
結衣「この気持ちはまちがいなんかじゃないから……」
結衣「だから。ゆきのんの代わりにあたしがヒッキーにお願いする」
結衣「ヒッキー、ゆきのんにバナナを食べさせてあげて」
八幡「……………………………」
八幡「わかった」ガクッ
結衣「あたしは……っ……二人のこと……大好き……だから」ポロ
結衣「ずっとずっと……三人で……一緒にいたいから……」
結衣「この気持ちはまちがいなんかじゃないから……」
結衣「だから。ゆきのんの代わりにあたしがヒッキーにお願いする」
結衣「ヒッキー、ゆきのんにバナナを食べさせてあげて」
八幡「……………………………」
八幡「わかった」ガクッ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:15:57 ID:tilxqi9I
【病室】
雪乃「比企谷くん、またバナナが食べたいのだけれど」
八幡「おう、またか。今買ってくるからな」
結衣「あっそうだ。バナナの種を植えてこの部室で育てたらどうだろ! バナナ食べ放題になるし!」
八幡「アホか。流通してるバナナに種はねぇよ」
結衣「えっ、じゃあなんで絶滅しないし!?」
雪乃「いいかしら由比ヶ浜さん、バナナというのは熱帯アジア原産のバショウ科の植物よ。野生のバナナにはもともと種があって――」ペラペラ
雪乃「比企谷くん、またバナナが食べたいのだけれど」
八幡「おう、またか。今買ってくるからな」
結衣「あっそうだ。バナナの種を植えてこの部室で育てたらどうだろ! バナナ食べ放題になるし!」
八幡「アホか。流通してるバナナに種はねぇよ」
結衣「えっ、じゃあなんで絶滅しないし!?」
雪乃「いいかしら由比ヶ浜さん、バナナというのは熱帯アジア原産のバショウ科の植物よ。野生のバナナにはもともと種があって――」ペラペラ
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:17:46 ID:tilxqi9I
【廊下】
いろは「また三人で部活ごっこしてますねー。それと注意してもすぐ深夜徘徊しちゃいますし」
静「ああ」
小町「先生、お兄ちゃんたちの病気はもう治らないんでしょうか……」
静「彼らはそれぞれ重い精神疾患や発達障害を抱えている」
静「三人を関わらせることで症状が改善することを期待していたが……どうやら余計に悪化してしまったようだ」
小町「そんな……」
静「すまない。私の医者としての力量の無さが原因だ。責任を取って私は退職する。後は後任の医師に任せることになる」
静「一色。君は今後も専属の看護師として、彼らの様子を温かく見守ってくれたまえ。カウンセラーの陽乃たちとも協力してな」
いろは「正直勘弁してほしいんですけどー。仕事ですからね……仕方ないですね……わかりました」
いろは「また三人で部活ごっこしてますねー。それと注意してもすぐ深夜徘徊しちゃいますし」
静「ああ」
小町「先生、お兄ちゃんたちの病気はもう治らないんでしょうか……」
静「彼らはそれぞれ重い精神疾患や発達障害を抱えている」
静「三人を関わらせることで症状が改善することを期待していたが……どうやら余計に悪化してしまったようだ」
小町「そんな……」
静「すまない。私の医者としての力量の無さが原因だ。責任を取って私は退職する。後は後任の医師に任せることになる」
静「一色。君は今後も専属の看護師として、彼らの様子を温かく見守ってくれたまえ。カウンセラーの陽乃たちとも協力してな」
いろは「正直勘弁してほしいんですけどー。仕事ですからね……仕方ないですね……わかりました」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 00:19:27 ID:tilxqi9I
小町(お兄ちゃん。お父さんとお母さんはもうお兄ちゃんのこと見はなして、病院に寄りつきもしないけど)
小町(小町だけはずっとお兄ちゃんのそばにいてあげるからね。これ小町的にポイント高いよ)
小町「´;ω;`」ウッ…
(おしまい)
生徒指導「人を叱ることができないから辛い」
2019-01-20
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:35:04.571 ID:1DT2oqz50
校長「最近生徒達の素行が悪くなってきている。君はどういう指導をしているのかね?」
生徒指導「はい…申し訳ありません、もう少し厳しく指導しておきますので…」
校長「まったく…次から気をつけるんだぞ」
-職員室-
生徒指導「はぁ…今日も怒られてしまった…」
生徒指導「子供が好きで一生懸命勉強して先生になったのに…子供を叱るのが辛くてどうしても叱れない…」
生徒指導「ダメだ!こんなことでは生徒のためにはならない!厳しく指導しないと!」
生徒指導「はい…申し訳ありません、もう少し厳しく指導しておきますので…」
校長「まったく…次から気をつけるんだぞ」
-職員室-
生徒指導「はぁ…今日も怒られてしまった…」
生徒指導「子供が好きで一生懸命勉強して先生になったのに…子供を叱るのが辛くてどうしても叱れない…」
生徒指導「ダメだ!こんなことでは生徒のためにはならない!厳しく指導しないと!」
2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:35:38.836 ID:1DT2oqz50
生徒指導「ちょっと涼みに涼みに校舎裏でも…ん?」
ヤンキーA「カーッ!やっぱ朝から吸うタバコはうめぇ!」
ヤンキーB「最高だな!ははは…あっやべぇ、センコーだ!」
生徒指導「お前らここでなにやってんだ?」
ヤンキーA「…ってなんだ生徒指導かよ…ビックリさせやがって」
ヤンキーB「生徒指導なら問題ないな。まったく驚かせるなよw」
生徒指導(なっ…コイツら俺がいつも見逃してるからって…)
生徒指導(俺は決めたんだ!今日の俺はいつもの俺じゃない!)
ヤンキーA「カーッ!やっぱ朝から吸うタバコはうめぇ!」
ヤンキーB「最高だな!ははは…あっやべぇ、センコーだ!」
生徒指導「お前らここでなにやってんだ?」
ヤンキーA「…ってなんだ生徒指導かよ…ビックリさせやがって」
ヤンキーB「生徒指導なら問題ないな。まったく驚かせるなよw」
生徒指導(なっ…コイツら俺がいつも見逃してるからって…)
生徒指導(俺は決めたんだ!今日の俺はいつもの俺じゃない!)
3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:36:07.515 ID:1DT2oqz50
生徒指導「貸せ!」スッ
ヤンキーA「え」バシッ
生徒指導「こんな若いうちからタバコなんか吸いやがって!」ゲシッケシッゲシッ
ヤンキーA「ちょ…何すんだよ!」
ヤンキーB「どうしたんだよ…いつものセンコーじゃねぇぞ…」
生徒指導「俺は変わったんだ!今まで笑って見過ごしていたが…俺はもう昨日までの俺じゃない!」
ヤンキーA「あああ…せっかくのタバコが…」
ヤンキーB「ったくなんだよつまんねー!はやく教室行こうぜ!」
ヤンキーA「え」バシッ
生徒指導「こんな若いうちからタバコなんか吸いやがって!」ゲシッケシッゲシッ
ヤンキーA「ちょ…何すんだよ!」
ヤンキーB「どうしたんだよ…いつものセンコーじゃねぇぞ…」
生徒指導「俺は変わったんだ!今まで笑って見過ごしていたが…俺はもう昨日までの俺じゃない!」
ヤンキーA「あああ…せっかくのタバコが…」
ヤンキーB「ったくなんだよつまんねー!はやく教室行こうぜ!」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:36:43.778 ID:1DT2oqz50
ヤンキーA「チッ」スタスタスタ
生徒指導「…」
生徒指導(痛い…胃がすごく痛い…)
生徒指導(生徒を2人も不快な思いにさせてしまった…うっ…)
生徒指導(辛い…もう嫌だ…)
生徒指導(もともと人を怒れない性格の俺にはこんな仕事向いてなかったんだ!)
生徒指導「はぁ…校舎に戻ろう…」
-校舎-
遅刻魔「やっべえ!遅刻だ!」
生徒指導「あっおい!廊下は走るな!」
遅刻魔「あ、すんませんw」
生徒指導「…」
生徒指導(痛い…胃がすごく痛い…)
生徒指導(生徒を2人も不快な思いにさせてしまった…うっ…)
生徒指導(辛い…もう嫌だ…)
生徒指導(もともと人を怒れない性格の俺にはこんな仕事向いてなかったんだ!)
生徒指導「はぁ…校舎に戻ろう…」
-校舎-
遅刻魔「やっべえ!遅刻だ!」
生徒指導「あっおい!廊下は走るな!」
遅刻魔「あ、すんませんw」
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:37:14.052 ID:1DT2oqz50
生徒指導「…」
生徒指導「いや違う!お前今何時だと思ってるんだ!」
遅刻魔「いや~なんかいじめられている亀を助けたら竜宮城に連れて行くとかで気づいたら時間が早く…」
生徒指導「ふざけるな!」
遅刻魔「えっ…」
生徒指導「そんなベタな言い訳通用する訳ないだろ!」
遅刻魔「ちょwどうしたんすか先生~wいつもならノリが良…」
生徒指導「いい加減にしろ!毎日毎日うんざりなんだよ!早く教室行け!」
遅刻魔「先生が呼び止めたんじゃないですか!もう知らん!」
生徒指導「いや違う!お前今何時だと思ってるんだ!」
遅刻魔「いや~なんかいじめられている亀を助けたら竜宮城に連れて行くとかで気づいたら時間が早く…」
生徒指導「ふざけるな!」
遅刻魔「えっ…」
生徒指導「そんなベタな言い訳通用する訳ないだろ!」
遅刻魔「ちょwどうしたんすか先生~wいつもならノリが良…」
生徒指導「いい加減にしろ!毎日毎日うんざりなんだよ!早く教室行け!」
遅刻魔「先生が呼び止めたんじゃないですか!もう知らん!」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:37:43.334 ID:1DT2oqz50
遅刻魔「あーあ!朝から気分が最悪だよ!」タタタタタ
生徒指導「…」
生徒指導(うわあああああ!死にたい!死にたいいいいい!!)
生徒指導(くっ…胸が苦しい…こんな辛いことがあっていいのか…)
生徒指導(もうダメだ…はぁ…)
学年主任「あれ?こんな所で何してるんですか?」
生徒指導「ああ…すいません…」
学年主任「大丈夫ですか?」
生徒指導「大丈夫です…気にしないでください…」
学年主任「…汗が尋常じゃないですよ…保健室行きましょうか?」
生徒指導「いやいや大丈夫ですって!」
学年主任「顔色すごく悪いですよ。念のため行った方がいいですって!」
生徒指導「わ、わかったから…」
生徒指導「…」
生徒指導(うわあああああ!死にたい!死にたいいいいい!!)
生徒指導(くっ…胸が苦しい…こんな辛いことがあっていいのか…)
生徒指導(もうダメだ…はぁ…)
学年主任「あれ?こんな所で何してるんですか?」
生徒指導「ああ…すいません…」
学年主任「大丈夫ですか?」
生徒指導「大丈夫です…気にしないでください…」
学年主任「…汗が尋常じゃないですよ…保健室行きましょうか?」
生徒指導「いやいや大丈夫ですって!」
学年主任「顔色すごく悪いですよ。念のため行った方がいいですって!」
生徒指導「わ、わかったから…」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:38:08.117 ID:1DT2oqz50
-保健室-
養護教諭「特に異常はありませんね」
生徒指導「もー心配しすぎですって」
学年主任「いやぁすいません」
ガラガラガラ
保健委員「失礼します。私のクラスの子が体調悪くなったみたいで…」
仮病常習「すいませーんwなんか具合悪くなってきちゃってw」
養護教諭「また君ね…何日か前にもこんなことなかったかしら?」
仮病常習「え?もしかして疑ってるんですか!?ひどい…グスッ…」
養護教諭「あーわかった!わかった!でも熱は測らせてもらうよ」
養護教諭「特に異常はありませんね」
生徒指導「もー心配しすぎですって」
学年主任「いやぁすいません」
ガラガラガラ
保健委員「失礼します。私のクラスの子が体調悪くなったみたいで…」
仮病常習「すいませーんwなんか具合悪くなってきちゃってw」
養護教諭「また君ね…何日か前にもこんなことなかったかしら?」
仮病常習「え?もしかして疑ってるんですか!?ひどい…グスッ…」
養護教諭「あーわかった!わかった!でも熱は測らせてもらうよ」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:38:35.573 ID:1DT2oqz50
養護教諭「あら…本当に熱があるじゃない!今日はもう早退しなさい。親にはこっちから電話しとくから」
仮病常習「はーい!ケホッケホッ」ニヤッ
保健委員「…」
生徒指導(熱はある…でもなんっっっか演技っぽいんだよなぁ…)
生徒指導(いや、生徒を疑うなんて教師失格だ!)
生徒指導(で、でも少し…本当に少しだけ確認するくらいなら…)
生徒指導「えっと…君、昨日まですごく元気じゃなかったっけ?」
仮病常習「え?」
仮病常習「はーい!ケホッケホッ」ニヤッ
保健委員「…」
生徒指導(熱はある…でもなんっっっか演技っぽいんだよなぁ…)
生徒指導(いや、生徒を疑うなんて教師失格だ!)
生徒指導(で、でも少し…本当に少しだけ確認するくらいなら…)
生徒指導「えっと…君、昨日まですごく元気じゃなかったっけ?」
仮病常習「え?」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:39:30.070 ID:1DT2oqz50
仮病常習「まさか疑ってるんですか?さっき聞いたじゃんw熱あるんだから今度は本当に仮病じゃないってばw」
生徒指導「…」
保健委員「先生…ココ!」ヒソヒソ
生徒指導(ん?)
保健委員「…」パンパン
生徒指導(…ズボンのポケット叩いて何してるんだ?)
保健委員「…!…!」スッスッ
生徒指導「……!」
生徒指導「おいお前ポケットにあるもの出せ」
仮病常習「えっ…」ドキッ
仮病常習「いや…ここには何も…」
生徒指導「いいから出せ!」スッ
仮病常習「あっ…」
生徒指導「…」
保健委員「先生…ココ!」ヒソヒソ
生徒指導(ん?)
保健委員「…」パンパン
生徒指導(…ズボンのポケット叩いて何してるんだ?)
保健委員「…!…!」スッスッ
生徒指導「……!」
生徒指導「おいお前ポケットにあるもの出せ」
仮病常習「えっ…」ドキッ
仮病常習「いや…ここには何も…」
生徒指導「いいから出せ!」スッ
仮病常習「あっ…」
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:40:00.646 ID:1DT2oqz50
生徒指導「あれれー?なあんでこんな時期にカイロなんか持ち歩いてるのかな?」
仮病常習「えっえっあっ…」アタフタ
生徒指導「…」
仮病常習「そ、その違うんですよ…これは…」
生徒指導「あ、芋虫」
仮病常習「うわあああああ!!どこ!?どこ!?」ドタバタ
生徒指導「クソ元気じゃねーか」
仮病常習「あっ」
生徒指導「早く教室帰れ!まったく…」
仮病常習「チッ死ねや!!」ガラガラガラピシャンッ
保健委員「あっ」ガラガラガラバタム
学年主任「…」
生徒指導「…」
生徒指導(はぁ…また1人生徒を嫌な思いにさせてしまった…)
仮病常習「えっえっあっ…」アタフタ
生徒指導「…」
仮病常習「そ、その違うんですよ…これは…」
生徒指導「あ、芋虫」
仮病常習「うわあああああ!!どこ!?どこ!?」ドタバタ
生徒指導「クソ元気じゃねーか」
仮病常習「あっ」
生徒指導「早く教室帰れ!まったく…」
仮病常習「チッ死ねや!!」ガラガラガラピシャンッ
保健委員「あっ」ガラガラガラバタム
学年主任「…」
生徒指導「…」
生徒指導(はぁ…また1人生徒を嫌な思いにさせてしまった…)
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:40:46.032 ID:1DT2oqz50
生徒指導「教室の様子でも見て回ってくるか」
生徒指導「ん?あのクラスだけ騒がしいな…」
人気者「授業がつまんねーんだから授業妨害したって何も問題ねーだろ!」
担任「あのね、真面目に授業を受けたい子だっているのよ?その子の気持ち少しでも…」
人気者「綺麗事言ってんじゃねぇババア!」
生徒指導「どうしたんですか?」ガラガラガラ
担任「あ、すいません…この子が授業中ずっと騒いでて…」
人気者「先生聞いてくださいよ!あの無能教師、授業がつまらないくせに真面目に授業を受けろって言ってくるんですよ!やってらんないすよ!先生もなんとか言ってくださいよ!」
生徒指導「…」
生徒指導「ん?あのクラスだけ騒がしいな…」
人気者「授業がつまんねーんだから授業妨害したって何も問題ねーだろ!」
担任「あのね、真面目に授業を受けたい子だっているのよ?その子の気持ち少しでも…」
人気者「綺麗事言ってんじゃねぇババア!」
生徒指導「どうしたんですか?」ガラガラガラ
担任「あ、すいません…この子が授業中ずっと騒いでて…」
人気者「先生聞いてくださいよ!あの無能教師、授業がつまらないくせに真面目に授業を受けろって言ってくるんですよ!やってらんないすよ!先生もなんとか言ってくださいよ!」
生徒指導「…」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:41:15.504 ID:1DT2oqz50
生徒指導「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」バンッ
全員「!?」
生徒指導「先生ってのはなあ!お前らのために!少ない給料で!授業を教えてやってんだよ!なのになんだその態度は!!謝れ!!!!!」
全員「…」
人気者「はあああああ!!!??」
生徒指導「…」
人気者「うわあー!先生の口からそんな言葉出てくるとは思わなかったわー!いつも俺達に味方してくれるのになー!もういいよお前、どっか行ってくれん?」
生徒指導「…」
人気者「出てけっつってんだろボケェ!!!!!」
生徒指導「…」ガラガラガラバタム
人気者「…はぁ…はぁ…」
全員「!?」
生徒指導「先生ってのはなあ!お前らのために!少ない給料で!授業を教えてやってんだよ!なのになんだその態度は!!謝れ!!!!!」
全員「…」
人気者「はあああああ!!!??」
生徒指導「…」
人気者「うわあー!先生の口からそんな言葉出てくるとは思わなかったわー!いつも俺達に味方してくれるのになー!もういいよお前、どっか行ってくれん?」
生徒指導「…」
人気者「出てけっつってんだろボケェ!!!!!」
生徒指導「…」ガラガラガラバタム
人気者「…はぁ…はぁ…」
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:41:43.004 ID:1DT2oqz50
生徒指導(無理だ…精神がもたねぇ…)
生徒指導(1日にいったい何人の子を傷つけなければいけないんだ…クソ!)
生徒指導(こんな仕事…なくなってしまえばいいんだ!)
-昼-
教頭「表情が暗いですよ、大丈夫ですか?」
生徒指導「大丈夫です…」モグモグ
教頭「私のタコさんウインナー食べますか?」スッ
生徒指導「…」
生徒指導「…」モグモグ
教頭「おいしいですか?私の手作りなんですよ~」
生徒指導「…先生、なんで学校には生徒指導という人がいないといけないんでしょうか…」
教頭「…えっ…」
生徒指導「なんでですか…」
教頭「んー…いやほら、子供が将来間違ったことをしないために…ね?そのためにも子供を叱る人は必要なんだよ」
生徒指導「…」
生徒指導(1日にいったい何人の子を傷つけなければいけないんだ…クソ!)
生徒指導(こんな仕事…なくなってしまえばいいんだ!)
-昼-
教頭「表情が暗いですよ、大丈夫ですか?」
生徒指導「大丈夫です…」モグモグ
教頭「私のタコさんウインナー食べますか?」スッ
生徒指導「…」
生徒指導「…」モグモグ
教頭「おいしいですか?私の手作りなんですよ~」
生徒指導「…先生、なんで学校には生徒指導という人がいないといけないんでしょうか…」
教頭「…えっ…」
生徒指導「なんでですか…」
教頭「んー…いやほら、子供が将来間違ったことをしないために…ね?そのためにも子供を叱る人は必要なんだよ」
生徒指導「…」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:42:15.069 ID:1DT2oqz50
生徒指導「なんだその派手な格好は!制服を着崩すなって校則で決められてるんだぞ!」
問題児「うるせーなぁ…チッ」
生徒指導「今は掃除の時間だろ!何遊んでんだ!」
取り巻き「うわー冷めるわー」
不良「あっち行こうぜ」
生徒指導「お前野球部だろ!何帰ろうとしてんだ!」
サボり魔A「うざっ消えろやハゲ」
サボり魔B「わかったよ戻ればいいんだろ?」
-駐車場-
生徒指導(すっかり暗くなってしまった…早く帰ろう)
ドンッ
生徒指導「いてっ」
用務員「あっすいません」
生徒指導「いえいえこちらこそ…」
用務員「…どうしたんですか?なんで泣いてるんですか?」
生徒指導「…え?」
問題児「うるせーなぁ…チッ」
生徒指導「今は掃除の時間だろ!何遊んでんだ!」
取り巻き「うわー冷めるわー」
不良「あっち行こうぜ」
生徒指導「お前野球部だろ!何帰ろうとしてんだ!」
サボり魔A「うざっ消えろやハゲ」
サボり魔B「わかったよ戻ればいいんだろ?」
-駐車場-
生徒指導(すっかり暗くなってしまった…早く帰ろう)
ドンッ
生徒指導「いてっ」
用務員「あっすいません」
生徒指導「いえいえこちらこそ…」
用務員「…どうしたんですか?なんで泣いてるんですか?」
生徒指導「…え?」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:42:48.921 ID:1DT2oqz50
校長「…」
生徒指導「…という訳で、今までありがとうございました」
校長「ま、ま、ちょ待っ…え?どうしたんですかいきなり辞表なんて…」
生徒指導「私は教師なんて…ましてや生徒指導なんか…向いてなかったんです…」
生徒指導「私は子供を叱る度に心に大きな傷を負わされ、もう辛くて続けられないんです…」
生徒指導「私に生徒指導なんて務まりません…今まで本当にありがとうございました。生徒にも伝えておいてください…」
校長「…」
生徒指導「…という訳で、今までありがとうございました」
校長「ま、ま、ちょ待っ…え?どうしたんですかいきなり辞表なんて…」
生徒指導「私は教師なんて…ましてや生徒指導なんか…向いてなかったんです…」
生徒指導「私は子供を叱る度に心に大きな傷を負わされ、もう辛くて続けられないんです…」
生徒指導「私に生徒指導なんて務まりません…今まで本当にありがとうございました。生徒にも伝えておいてください…」
校長「…」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:43:39.790 ID:1DT2oqz50
ヤンキーA「よくよく考えたら…タバコって肺に悪そうだよな…」
ヤンキーB「もう買うのやめるか…」
遅刻魔「先生の言う通り、やっぱ遅刻はよくないよな…」
仮病常習「人を騙すって最低だな…」
人気者「俺…なんであのとき先生にあんなこと言っちゃったんだろう…」
問題児「あっ…1番上のボタンはめるの忘れてた…」
不良「たまには真面目に掃除するのも気持ちいいな」
取り巻き「ああ」
サボり魔A「ちょっと部活に顔出しに行こうぜ」
サボり魔B「今日はサボるのやめるか」
教頭「最近、生徒の素行が良くなってきている気がしますね」
校長「あの先生が最後に厳しく指導してくれたおかげだねぇ…」
学年主任「先生…戻ってきてください…!」
ヤンキーB「もう買うのやめるか…」
遅刻魔「先生の言う通り、やっぱ遅刻はよくないよな…」
仮病常習「人を騙すって最低だな…」
人気者「俺…なんであのとき先生にあんなこと言っちゃったんだろう…」
問題児「あっ…1番上のボタンはめるの忘れてた…」
不良「たまには真面目に掃除するのも気持ちいいな」
取り巻き「ああ」
サボり魔A「ちょっと部活に顔出しに行こうぜ」
サボり魔B「今日はサボるのやめるか」
教頭「最近、生徒の素行が良くなってきている気がしますね」
校長「あの先生が最後に厳しく指導してくれたおかげだねぇ…」
学年主任「先生…戻ってきてください…!」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:44:17.102 ID:1DT2oqz50
-公園-
生徒指導(子供を叱らなくていいだけでこんなにも心に余裕ができるなんて…教師やめて正解だったな)
生徒指導(俺は毎日楽しく生きて楽しく人生を送りたいだけなのに…なんでこんな嫌われ役への道を選んだんだろう…)
子供A「キャッキャキャッキャ…」
子供B「ワハハハハ…」
生徒指導(はぁ…楽しそうだなぁ…)
教頭「ん?あれ?先生?」
生徒指導「あっ教頭先生」
教頭「久しぶりだな~元気にしてたか?いきなりやめたから心配しちゃったよ~」
生徒指導「あはは…すみません…」
生徒指導(子供を叱らなくていいだけでこんなにも心に余裕ができるなんて…教師やめて正解だったな)
生徒指導(俺は毎日楽しく生きて楽しく人生を送りたいだけなのに…なんでこんな嫌われ役への道を選んだんだろう…)
子供A「キャッキャキャッキャ…」
子供B「ワハハハハ…」
生徒指導(はぁ…楽しそうだなぁ…)
教頭「ん?あれ?先生?」
生徒指導「あっ教頭先生」
教頭「久しぶりだな~元気にしてたか?いきなりやめたから心配しちゃったよ~」
生徒指導「あはは…すみません…」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:44:53.382 ID:1DT2oqz50
教頭「やっぱり戻ってくる気はありませんか?」
生徒指導「私はもともと人を怒れない性格で…ましてや子供を叱るなんて私には荷が重すぎます。私に教師なんか務まりませんよ…」
教頭「そうですか…」
生徒指導「なんかもうね、嫌になってきちゃったんだよ。もういっそのこと実家に帰って楽になりたい…」
教頭「…」
生徒指導「じゃ、私はこれで」
教頭「待ってください!」
生徒指導「?」
教頭「実は…先生が退職した数日後、何人かの生徒が職員室に来たんです…」
生徒指導「私はもともと人を怒れない性格で…ましてや子供を叱るなんて私には荷が重すぎます。私に教師なんか務まりませんよ…」
教頭「そうですか…」
生徒指導「なんかもうね、嫌になってきちゃったんだよ。もういっそのこと実家に帰って楽になりたい…」
教頭「…」
生徒指導「じゃ、私はこれで」
教頭「待ってください!」
生徒指導「?」
教頭「実は…先生が退職した数日後、何人かの生徒が職員室に来たんです…」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:45:26.934 ID:1DT2oqz50
遅刻魔「なんで先生やめてしまったんですか!俺はあの先生のおかげで考え方がかわったんです!」
仮病常習「僕達にも知る権利はあるはずです!」
周り「そーだそーだ!」
学年主任「ちょ…皆落ち着いて…」
教頭「…君達、ちょっとこっちに来なさい」
遅刻魔「え…」
教頭「私が1から10まですべて話す」
仮病常習「僕達にも知る権利はあるはずです!」
周り「そーだそーだ!」
学年主任「ちょ…皆落ち着いて…」
教頭「…君達、ちょっとこっちに来なさい」
遅刻魔「え…」
教頭「私が1から10まですべて話す」
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:45:54.014 ID:1DT2oqz50
教頭「あの後、皆で動画をとったんです」スッ
スマホ「先生!帰ってきてください!」
スマホ「全部聞きました。俺は全然傷ついてないし気にしてません!俺はあの厳しい先生の方が好きです!」
スマホ「この前は暴言吐いてごめんなさい!」
スマホ「戻ってきて!!」
ポチッ
教頭「まあ…こんな感じです。いつか見せようと思ったのですが住所がわからなかったので…」
生徒指導「…」
生徒指導「…ふふっ…まったくコイツら…」
教頭「ハンカチいる?」スッ
スマホ「先生!帰ってきてください!」
スマホ「全部聞きました。俺は全然傷ついてないし気にしてません!俺はあの厳しい先生の方が好きです!」
スマホ「この前は暴言吐いてごめんなさい!」
スマホ「戻ってきて!!」
ポチッ
教頭「まあ…こんな感じです。いつか見せようと思ったのですが住所がわからなかったので…」
生徒指導「…」
生徒指導「…ふふっ…まったくコイツら…」
教頭「ハンカチいる?」スッ
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/19(土) 22:46:27.087 ID:1DT2oqz50
生徒指導「火災報知器ならすとか何考えてんだお前は!」
坊主「ひいいいい!すいません!すいません!!!」
生徒指導「反省してるのか!?」
坊主「してます!ごめんなさい!!」
遅刻魔「おお…さすが鬼の生徒指導…」
仮病常習「やっぱ生徒指導の先生はコレがしっくり来るな!」
生徒指導「あ!てめぇら何コッソリ見てやがる!」
遅刻魔「ゲッ!バレた!」
仮病常習「逃げろーーー!!!」
生徒指導「待ておらぁぁぁ!!」
遅刻魔「あ!先生が廊下走ってる!」
生徒指導「うるせえ!」
-おわり-
坊主「ひいいいい!すいません!すいません!!!」
生徒指導「反省してるのか!?」
坊主「してます!ごめんなさい!!」
遅刻魔「おお…さすが鬼の生徒指導…」
仮病常習「やっぱ生徒指導の先生はコレがしっくり来るな!」
生徒指導「あ!てめぇら何コッソリ見てやがる!」
遅刻魔「ゲッ!バレた!」
仮病常習「逃げろーーー!!!」
生徒指導「待ておらぁぁぁ!!」
遅刻魔「あ!先生が廊下走ってる!」
生徒指導「うるせえ!」
-おわり-
ウソップおじさん「船で空を飛んだり雲まで届く象に登ったり~」みんな「………」
2019-01-20
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:25:58.261 ID:erl71zvf0
子供達「ウソップおじさんの話嘘くさ~い」
大人達「話は面白いんだけどなぁ」
大人達「ほら!行くよ!」
ウソップおじさん「ちょっと待ってくれ!これからが面白いんだ!」
大人達「腕が伸びる船長と何でも斬っちまう剣士と脚が燃えるコックがどうするんだっけ?」
大人達「ワンピースを見つけたんだよ」
大人達「そうだった!ワハハハ!」
ウソップおじさん「信じられねえかもしれないけど…全部本当なんだよ!」
子供達「うそつきー!ギャハハ」
大人達「話は面白いんだけどなぁ」
大人達「ほら!行くよ!」
ウソップおじさん「ちょっと待ってくれ!これからが面白いんだ!」
大人達「腕が伸びる船長と何でも斬っちまう剣士と脚が燃えるコックがどうするんだっけ?」
大人達「ワンピースを見つけたんだよ」
大人達「そうだった!ワハハハ!」
ウソップおじさん「信じられねえかもしれないけど…全部本当なんだよ!」
子供達「うそつきー!ギャハハ」
4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:30:37.606 ID:erl71zvf0
???「本当だぞ」
子供達「!!?」
大人達「誰だ!」
ウソップおじさん「お、お前………」
ルフィおじさん「迎えに来たぞ、ウソップ」
子供達「麦わら帽子だ!」
大人達「もしかして、あの船長か!」
ルフィおじさん「ウソップの話は全部本当だぞ?」
子供達「ねえ!腕が伸びるって本当!?」
ルフィおじさん「本当だぞ」ビョン
みんな「スゲエエエエエエエエエエエ!!!!!」
ウソップおじさん「ルフィ…本当にお前なんだな…」
子供達「!!?」
大人達「誰だ!」
ウソップおじさん「お、お前………」
ルフィおじさん「迎えに来たぞ、ウソップ」
子供達「麦わら帽子だ!」
大人達「もしかして、あの船長か!」
ルフィおじさん「ウソップの話は全部本当だぞ?」
子供達「ねえ!腕が伸びるって本当!?」
ルフィおじさん「本当だぞ」ビョン
みんな「スゲエエエエエエエエエエエ!!!!!」
ウソップおじさん「ルフィ…本当にお前なんだな…」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:35:22.301 ID:erl71zvf0
ウソップおじさん「でも何で今更…」
ウソップおじさん「それに迎えに来たってどういう事だよ!?」
ルフィおじさん「また冒険するんだ、だから仲間を集めてる。」
ルフィおじさん「ゾロは船で寝てるぞ」
ウソップおじさん「冒険って言ったって海はもう制覇したようなもんだろ!これ以上どこに行くんだよ!?」
ルフィおじさん「宇宙だよ」ドン!
ウソップおじさん「それに迎えに来たってどういう事だよ!?」
ルフィおじさん「また冒険するんだ、だから仲間を集めてる。」
ルフィおじさん「ゾロは船で寝てるぞ」
ウソップおじさん「冒険って言ったって海はもう制覇したようなもんだろ!これ以上どこに行くんだよ!?」
ルフィおじさん「宇宙だよ」ドン!
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:39:33.248 ID:erl71zvf0
みんな「………」ポカン
子供達「ねえ!宇宙に行けるの!?」
ルフィおじさん「ああ」
子供達「連れてって!連れてって!」
ルフィおじさん「ダメだ」
大人達「宇宙って…こいつも嘘つきなのか?」
大人達「いやでも腕が伸びたぞ」
大人達「腕が伸びたら宇宙に行けるのかよ?」
ウソップおじさん「宇宙ってお前わかってんのか!?海とは違うんだぞ!」
ルフィおじさん「ああ、わかってる」
ウソップおじさん「じゃあどうやって…」
ルフィおじさん「船ならもうある」
子供達「ねえ!宇宙に行けるの!?」
ルフィおじさん「ああ」
子供達「連れてって!連れてって!」
ルフィおじさん「ダメだ」
大人達「宇宙って…こいつも嘘つきなのか?」
大人達「いやでも腕が伸びたぞ」
大人達「腕が伸びたら宇宙に行けるのかよ?」
ウソップおじさん「宇宙ってお前わかってんのか!?海とは違うんだぞ!」
ルフィおじさん「ああ、わかってる」
ウソップおじさん「じゃあどうやって…」
ルフィおじさん「船ならもうある」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:44:04.671 ID:erl71zvf0
ウソップおじさん「普通の船なんかで行けるわけないだろ!空島とは違うんだぞ!!」
ルフィおじさん「何言ってんだお前、当たり前だろそんなもん」
ウソップおじさん「じゃあどうやって行くんだよ!!」
ルフィおじさん「来い、見せてやる」
宇宙船ドン!
ウソップおじさん&みんな「スゲエエエエエエエエエエエ!!!!」
ウソップおじさん「お前…これ…」
ルフィおじさん「フランキーが作ってくれたんだ」
ルフィおじさん「何言ってんだお前、当たり前だろそんなもん」
ウソップおじさん「じゃあどうやって行くんだよ!!」
ルフィおじさん「来い、見せてやる」
宇宙船ドン!
ウソップおじさん&みんな「スゲエエエエエエエエエエエ!!!!」
ウソップおじさん「お前…これ…」
ルフィおじさん「フランキーが作ってくれたんだ」
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:47:53.903 ID:erl71zvf0
ウソップおじさん「本当なんだな…」
ルフィおじさん「ああ」
ウソップおじさん「また冒険できるんだな…」
ルフィおじさん「ああ」
ウソップおじさん「お前らと…」
ルフィおじさん「ああ!」
ウソップおじさん「る゛ひ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛~~~」
ゾロおじさん「なんだウソップ、泣き虫なのはかわんねぇな」
ウソップおじさん「そ゛ろ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~~」
ルフィおじさん「ああ」
ウソップおじさん「また冒険できるんだな…」
ルフィおじさん「ああ」
ウソップおじさん「お前らと…」
ルフィおじさん「ああ!」
ウソップおじさん「る゛ひ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛~~~」
ゾロおじさん「なんだウソップ、泣き虫なのはかわんねぇな」
ウソップおじさん「そ゛ろ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~~」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/20(日) 12:49:36.968 ID:erl71zvf0
こんな感じで終わったら神だよな
引用元: ウソップおじさん「船で空を飛んだり雲まで届く象に登ったり~」みんな「………」
【ポケモン】ハプウ「ポニたろうなのじゃ」
2019-01-19
1: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:00:22.87 ID:Lu7ZEYHlo
むかしむかし
アローラちほうというところに
とてもなかのいいポケモン博士の夫婦がくらしていました
アローラちほうというところに
とてもなかのいいポケモン博士の夫婦がくらしていました
2: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:07:37.91 ID:Lu7ZEYHl0
ククイ博士は山へ素手でしばかりに
ククイ「えんじょーい!!」スパパパパ
バーネット博士は川へ洗濯にいきました
バーネット「ククイくんったら、また服をこんなに汚しちゃって」バチャバチャ
バーネット「頑張ってる証拠ね?」ウフフフ
すると川からどんぶらこどんぶらこと
バーネット「う、嘘でしょ!?」
巨大ポニ大根「」ドンブラコードンブラコー
見たこともない巨大なポニ大根が流れてきました
バーネット「ラッキー!今夜はご馳走ね!」ジャボジャボ
ククイ「えんじょーい!!」スパパパパ
バーネット博士は川へ洗濯にいきました
バーネット「ククイくんったら、また服をこんなに汚しちゃって」バチャバチャ
バーネット「頑張ってる証拠ね?」ウフフフ
すると川からどんぶらこどんぶらこと
バーネット「う、嘘でしょ!?」
巨大ポニ大根「」ドンブラコードンブラコー
見たこともない巨大なポニ大根が流れてきました
バーネット「ラッキー!今夜はご馳走ね!」ジャボジャボ
3: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:19:24.96 ID:Lu7ZEYHl0
ククイ・バーネット夫妻の家
巨大ポニ大根「」
ドーン
ククイ「おいおいバーネット。こんな大きなポニ大根、どうしたんだ?」
バーネット「ウフフ、お洗濯してる時に川から流れてきたから拾ったのよ」
バーネット「ククイくんも好きでしょ?ポニ大根」
ククイ「ま、まぁ…好きだが…」
バーネット「だったら期待してて?今夜はご馳走よ!」
ククイ「あ、ああ……」
バーネット博士がポニ大根を調理しようとし、ポニ大根に包丁をいれようとしたその時
パカッ
ククイ「おいおい…」
バーネット「嘘でしょ…?」
ハプウ「のじゃー!のじゃー!」オンギャー
ポニ大根の中から元気な女の子の赤ちゃんが出てきました
巨大ポニ大根「」
ドーン
ククイ「おいおいバーネット。こんな大きなポニ大根、どうしたんだ?」
バーネット「ウフフ、お洗濯してる時に川から流れてきたから拾ったのよ」
バーネット「ククイくんも好きでしょ?ポニ大根」
ククイ「ま、まぁ…好きだが…」
バーネット「だったら期待してて?今夜はご馳走よ!」
ククイ「あ、ああ……」
バーネット博士がポニ大根を調理しようとし、ポニ大根に包丁をいれようとしたその時
パカッ
ククイ「おいおい…」
バーネット「嘘でしょ…?」
ハプウ「のじゃー!のじゃー!」オンギャー
ポニ大根の中から元気な女の子の赤ちゃんが出てきました
4: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:28:35.28 ID:k0El4ri9O
バーネット「すごい……奇跡よ…」スッ
ハプウ「のじゃー!のじゃー!」オンギャー
バーネット「見てよククイくん…元気な女の子の赤ちゃんよ?」ウルウル
ククイ「ああ、きっとこの子は神様から俺達へのプレゼントだ」
ククイ「大事にそだてよう」ニコッ
バーネット「ええ…そうね」グスッ
ハプウ「のじゃー!」オンギャー
その女の子は『ポニたろう』と名付けられ、ククイ・バーネット夫妻の愛情を目一杯与えられ
実の子のように大切に育てられました
ハプウ「のじゃー!のじゃー!」オンギャー
バーネット「見てよククイくん…元気な女の子の赤ちゃんよ?」ウルウル
ククイ「ああ、きっとこの子は神様から俺達へのプレゼントだ」
ククイ「大事にそだてよう」ニコッ
バーネット「ええ…そうね」グスッ
ハプウ「のじゃー!」オンギャー
その女の子は『ポニたろう』と名付けられ、ククイ・バーネット夫妻の愛情を目一杯与えられ
実の子のように大切に育てられました
5: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:44:02.92 ID:Lu7ZEYHl0
それから数年の月日が経ち、ポニたろうは…
ククイ「ポニたろう!そのポニ大根を向こうに運んでくれ」
ハプウ「わらわに任せるのじゃ!」ヒョイッ
ククイ「おいおい、そんな一辺に運ばないで少しずつでいいんだぞ?」
ハプウ「大丈夫なのじゃククイ博士!わらわは10まんばりきなのじゃ!」タタタター
ククイ「たくっ」フフッ
とても気が利き
ハプウ「ただいまなのじゃー!」
バーネット「あらあら、お疲れ様ポニたろう」ニコッ
バーネット「ククイくんのお仕事のお手伝いで疲れたでしょ?今ご飯作るから待っててねー」
ハプウ「わらわも料理のお手伝いをするのじゃ!」 ヒョコッ
バーネット「ポニたろう…」
ハプウ「バーネット博士!わらわも博士と一緒にお料理したいのじゃ!」ニコッ
バーネット「この子ったら…」クスッ
優しく…親思いで…
ククイ「ポニたろう!そのポニ大根を向こうに運んでくれ」
ハプウ「わらわに任せるのじゃ!」ヒョイッ
ククイ「おいおい、そんな一辺に運ばないで少しずつでいいんだぞ?」
ハプウ「大丈夫なのじゃククイ博士!わらわは10まんばりきなのじゃ!」タタタター
ククイ「たくっ」フフッ
とても気が利き
ハプウ「ただいまなのじゃー!」
バーネット「あらあら、お疲れ様ポニたろう」ニコッ
バーネット「ククイくんのお仕事のお手伝いで疲れたでしょ?今ご飯作るから待っててねー」
ハプウ「わらわも料理のお手伝いをするのじゃ!」 ヒョコッ
バーネット「ポニたろう…」
ハプウ「バーネット博士!わらわも博士と一緒にお料理したいのじゃ!」ニコッ
バーネット「この子ったら…」クスッ
優しく…親思いで…
6: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 19:52:49.17 ID:Lu7ZEYHl0
畑
ハプウ「コラー!スカル団!今度畑のポニ大根を盗んだら承知しないのじゃ!!」
スカル団「ひぇー!!」ピュー
ハプウ「…まったく、スカル団…どうしようもない奴らなのじゃ」フゥ
正義感が強く、勇敢で…
そして…
ハプウ「立派なポニ大根に育つのじゃぞ?」ニコニコ
ポニ大根「」
博士達の作るポニ大根が大好きでした
ハプウ「コラー!スカル団!今度畑のポニ大根を盗んだら承知しないのじゃ!!」
スカル団「ひぇー!!」ピュー
ハプウ「…まったく、スカル団…どうしようもない奴らなのじゃ」フゥ
正義感が強く、勇敢で…
そして…
ハプウ「立派なポニ大根に育つのじゃぞ?」ニコニコ
ポニ大根「」
博士達の作るポニ大根が大好きでした
7: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 20:43:26.52 ID:Lu7ZEYHl0
家
ハプウ「もぐもぐ!」ガツガツ
ククイ「こらこらポニたろう、あんまり急いで食べすぎて喉につまらせないようにな?」
ハプウ「博士達が作るポニ大根が美味しすぎてつい…」テヘヘ
バーネット「ウフフ」クスクス
ククイ「言うようになったなぁ!ポニたろう!」ハッハッハ
ハプウ「だって本当のことなのじゃ!それに…」
ククイ・バーネット「?」
ハプウ「やっぱり…家族で食べるご飯は最高なのじゃ!」ニカッ
バーネット「家族……」ウルッ
ククイ「…たくっ!子供のくせに…!」ウルッ
ハプウ「どうしたのじゃ博士達?泣いておるのか?」
バーネット「馬鹿ね……私達はとっても強いポニたろうのママとパパなのよ?泣くわけないじゃない!」ゴシゴシ
ククイ「これは…心の中があまごいになっちまっただけさ…」ゴシゴシ
ハプウ「……?そうなのか?大人は大変なのじゃ」モグモグ
ハプウ「もぐもぐ!」ガツガツ
ククイ「こらこらポニたろう、あんまり急いで食べすぎて喉につまらせないようにな?」
ハプウ「博士達が作るポニ大根が美味しすぎてつい…」テヘヘ
バーネット「ウフフ」クスクス
ククイ「言うようになったなぁ!ポニたろう!」ハッハッハ
ハプウ「だって本当のことなのじゃ!それに…」
ククイ・バーネット「?」
ハプウ「やっぱり…家族で食べるご飯は最高なのじゃ!」ニカッ
バーネット「家族……」ウルッ
ククイ「…たくっ!子供のくせに…!」ウルッ
ハプウ「どうしたのじゃ博士達?泣いておるのか?」
バーネット「馬鹿ね……私達はとっても強いポニたろうのママとパパなのよ?泣くわけないじゃない!」ゴシゴシ
ククイ「これは…心の中があまごいになっちまっただけさ…」ゴシゴシ
ハプウ「……?そうなのか?大人は大変なのじゃ」モグモグ
8: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:02:08.46 ID:Lu7ZEYHl0
翌日
畑
畑「」
バーネット「う、嘘でしょ…?」ガクッ
ククイ「こ、これは……畑がすっかりもえつきるになっちまって…」ガクガク
バーネット「…そんな…」
ククイ「…すまないバーネット…俺がもっと早くに気付いていれば…」クッ
バーネット「…自分を責めないでククイくん…私も同罪よ…それに…」
バーネット「こんなことをできるのはあいつらしかいないわ!」キッ
ククイ「…ああ…ポニヶ島の鬼…だな…」ギリッ
バーネット「…と、とにかく…できるだけポニたろうには秘密にして…」
「博士達ー!」
ククイ・バーネット「」ビクッ
ハプウ「怒鳴り声が聞こえたようなのじゃが…何かあったのか?」ヒョコッ
ククイ「来るなポニたろう!」
ハプウ「え?」
畑「」ガラーン
ハプウ「………え?」
ハプウ「な、なんじゃ?畑が……焼かれてる?」スッ
バーネット「ポニたろう……」
ハプウ「………博士達と一緒に育てたポニ大根も…」ヒョイッ
ハプウ「………ゼンリョクで耕した畑も…全部…」ウルッ
ククイ「……………」クッ
ハプウ「うぅ…」ウルッ
ハプウ「うわぁああああああん!!」ビエーン
その日ポニたろうは泣いた…心の底から…
自分や博士達が時間をかけ、丁寧に…愛情を込めて作った畑が何者かによって
たった一夜にして焼け野はらにされたからだ
ハプウ「うわぁああああああん!!」
ポニたろうのそのやりようのない怒りと哀しさを秘めた泣き声は…
一晩中、隣の島まで響き渡ったという
畑
畑「」
バーネット「う、嘘でしょ…?」ガクッ
ククイ「こ、これは……畑がすっかりもえつきるになっちまって…」ガクガク
バーネット「…そんな…」
ククイ「…すまないバーネット…俺がもっと早くに気付いていれば…」クッ
バーネット「…自分を責めないでククイくん…私も同罪よ…それに…」
バーネット「こんなことをできるのはあいつらしかいないわ!」キッ
ククイ「…ああ…ポニヶ島の鬼…だな…」ギリッ
バーネット「…と、とにかく…できるだけポニたろうには秘密にして…」
「博士達ー!」
ククイ・バーネット「」ビクッ
ハプウ「怒鳴り声が聞こえたようなのじゃが…何かあったのか?」ヒョコッ
ククイ「来るなポニたろう!」
ハプウ「え?」
畑「」ガラーン
ハプウ「………え?」
ハプウ「な、なんじゃ?畑が……焼かれてる?」スッ
バーネット「ポニたろう……」
ハプウ「………博士達と一緒に育てたポニ大根も…」ヒョイッ
ハプウ「………ゼンリョクで耕した畑も…全部…」ウルッ
ククイ「……………」クッ
ハプウ「うぅ…」ウルッ
ハプウ「うわぁああああああん!!」ビエーン
その日ポニたろうは泣いた…心の底から…
自分や博士達が時間をかけ、丁寧に…愛情を込めて作った畑が何者かによって
たった一夜にして焼け野はらにされたからだ
ハプウ「うわぁああああああん!!」
ポニたろうのそのやりようのない怒りと哀しさを秘めた泣き声は…
一晩中、隣の島まで響き渡ったという
9: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:16:21.59 ID:Lu7ZEYHl0
数日後
ククイ「…本当に行くのかポニたろう?」
ハプウ「当然なのじゃ!畑を焼く非道な行い…絶対に許せないのじゃ!」
ハプウ「わらわがポニヶ島に出向き…鬼共を成敗してやるのじゃ!」
ククイ「…ポニヶ島の島クイーン…鬼達の女王は凶暴なポケモン達を従えているという…」
ククイ「いくらポニたろうが強いとは言え…一人では無謀だ!」
ハプウ「そんなのヘッチャラなのじゃ!わらわが畑の仇をとるのじゃ!博士…どうかわらわを止めないで欲しいのじゃ…」
ククイ「………そうか…なら…」スッ
ククイ「これを持っていけ」
ハプウ「こ、これは……ポニ大根!?」
ククイ「ああ、そうだ!まだ残っていた奴だ!」
ククイ「ポニ大根は栄養満点!道中の食料には十分だ!それに…ポニたろうと一緒にポニヶ島の鬼と戦う仲間をゲットしたり…時には武器にだってなる筈だ!」
ハプウ「で、でも…わらわがこれを持っていったら博士達の食べ物は…」
ククイ「なぁに!俺達の事は気にするな!どうとでもなる!それより…」
ククイ「………お前にこんな危険なことを任せちまう不甲斐ない俺達を許してほしい…」クッ
ハプウ「ククイ博士…」
ククイ「…本当に行くのかポニたろう?」
ハプウ「当然なのじゃ!畑を焼く非道な行い…絶対に許せないのじゃ!」
ハプウ「わらわがポニヶ島に出向き…鬼共を成敗してやるのじゃ!」
ククイ「…ポニヶ島の島クイーン…鬼達の女王は凶暴なポケモン達を従えているという…」
ククイ「いくらポニたろうが強いとは言え…一人では無謀だ!」
ハプウ「そんなのヘッチャラなのじゃ!わらわが畑の仇をとるのじゃ!博士…どうかわらわを止めないで欲しいのじゃ…」
ククイ「………そうか…なら…」スッ
ククイ「これを持っていけ」
ハプウ「こ、これは……ポニ大根!?」
ククイ「ああ、そうだ!まだ残っていた奴だ!」
ククイ「ポニ大根は栄養満点!道中の食料には十分だ!それに…ポニたろうと一緒にポニヶ島の鬼と戦う仲間をゲットしたり…時には武器にだってなる筈だ!」
ハプウ「で、でも…わらわがこれを持っていったら博士達の食べ物は…」
ククイ「なぁに!俺達の事は気にするな!どうとでもなる!それより…」
ククイ「………お前にこんな危険なことを任せちまう不甲斐ない俺達を許してほしい…」クッ
ハプウ「ククイ博士…」
10: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:27:56.96 ID:Lu7ZEYHl0
バーネット「ポニたろう、いらっしゃい!私からもプレゼントがあるわ」
ハプウ「ほにゃあ!!こ、これはー!!」
『アローラ一』バーン
ハプウ「アローラ一の旗印なのじゃー!」ウキウキ
バーネット「ごめんね…あなたがこれから危険なことをしにいくっていうのに…こんなことしかできなくって…」
ハプウ「全然なのじゃ!とっても心強いのじゃ!ありがとう!バーネット博士!」ニコッ
バーネット「ポニたろう…」ウルッ
ククイ「……子供ってのは…俺達が少し目を離したスキにどんどんせいちょうをしていっちまうもんさ」ポンッ
バーネット「…そうね………」ゴシゴシ
ハプウ「……では、鬼を成敗しに、ポニヶ島まで行ってくるのじゃ!」キリッ
ククイ「お前ならやれるさ、ポニたろう!」
バーネット「無理はしないでね?辛くなったらいつでも帰ってくるのよ?」
ハプウ「……いざ!ポニヶ島へ!!」クルッ
こうしてポニたろうの鬼退治の旅は始まった
ハプウ「ほにゃあ!!こ、これはー!!」
『アローラ一』バーン
ハプウ「アローラ一の旗印なのじゃー!」ウキウキ
バーネット「ごめんね…あなたがこれから危険なことをしにいくっていうのに…こんなことしかできなくって…」
ハプウ「全然なのじゃ!とっても心強いのじゃ!ありがとう!バーネット博士!」ニコッ
バーネット「ポニたろう…」ウルッ
ククイ「……子供ってのは…俺達が少し目を離したスキにどんどんせいちょうをしていっちまうもんさ」ポンッ
バーネット「…そうね………」ゴシゴシ
ハプウ「……では、鬼を成敗しに、ポニヶ島まで行ってくるのじゃ!」キリッ
ククイ「お前ならやれるさ、ポニたろう!」
バーネット「無理はしないでね?辛くなったらいつでも帰ってくるのよ?」
ハプウ「……いざ!ポニヶ島へ!!」クルッ
こうしてポニたろうの鬼退治の旅は始まった
11: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:33:03.24 ID:Lu7ZEYHl0
ポニたろうが旅立って数日
ハプウ「お腹がペコペコなのじゃ…ポニヶ島…思ったより遠いのじゃ…」グー
ハプウ「……少し休憩して博士から貰ったポニ大根を…」
クゥーン
ハプウ「ん?なんの声じゃ?」
鳴き声のするその方向へポニたろうが行ってみると…
リーリエ「……お恵みを……」ゲッソリ
餓死寸前のメスイヌが倒れていました
ハプウ「お腹がペコペコなのじゃ…ポニヶ島…思ったより遠いのじゃ…」グー
ハプウ「……少し休憩して博士から貰ったポニ大根を…」
クゥーン
ハプウ「ん?なんの声じゃ?」
鳴き声のするその方向へポニたろうが行ってみると…
リーリエ「……お恵みを……」ゲッソリ
餓死寸前のメスイヌが倒れていました
12: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:47:22.85 ID:Lu7ZEYHl0
リーリエ「もぐもぐ」ガツガツ
ハプウ「どうじゃ?わらわ自慢のポニ大根の味は!」ワクワク
リーリエ「……少し辛いです…」ケホッ
ハプウ「そ、そうか…それより…何であんなところに餓死寸前で倒れておったのじゃ?」
リーリエ「はい…論理的結論から言いますと、実は私……粗相をして飼い主から捨ててしまわれまして」ニコッ
ハプウ「笑顔でとんでもないことを言うのじゃ」
リーリエ「ですが、あなたのお陰で助かりました!あなたは私の命の恩人です!……えーっと…」
ハプウ「ポニたろうじゃ」
リーリエ「そうですか!ありがとうございましたポニたろう様!」ニコッ
リーリエ「それにしても…このポニ大根は凄いですね!さっきまで死にかけだったのに…今は元気がモリモリーリエです!」メラメラメラ
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
リーリエ「ところでポニたろう様はどちらへ?見たところ旅?をしているようですが……」
ハプウ「実はウチの畑が鬼共に焼かれてしまって……今からポニヶ島に鬼退治に行く予定なのじゃ」
リーリエ「ぽ、ポニヶ島ですか!?」ガタッ
リーリエ「ポニヶ島といえば凶暴な鬼達の巣窟……そんなところに行くなんて…命がいくつあっても足りません!無謀です!無謀すぎです!」
ハプウ「…もう決めたことじゃ…」グッ
リーリエ「そうですか…でしたら…」スクッ
ハプウ「?」
リーリエ「ポニたろう様の鬼退治の旅…是非、私にも同行させてください!」
ハプウ「イヌ……」
ハプウ「どうじゃ?わらわ自慢のポニ大根の味は!」ワクワク
リーリエ「……少し辛いです…」ケホッ
ハプウ「そ、そうか…それより…何であんなところに餓死寸前で倒れておったのじゃ?」
リーリエ「はい…論理的結論から言いますと、実は私……粗相をして飼い主から捨ててしまわれまして」ニコッ
ハプウ「笑顔でとんでもないことを言うのじゃ」
リーリエ「ですが、あなたのお陰で助かりました!あなたは私の命の恩人です!……えーっと…」
ハプウ「ポニたろうじゃ」
リーリエ「そうですか!ありがとうございましたポニたろう様!」ニコッ
リーリエ「それにしても…このポニ大根は凄いですね!さっきまで死にかけだったのに…今は元気がモリモリーリエです!」メラメラメラ
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
リーリエ「ところでポニたろう様はどちらへ?見たところ旅?をしているようですが……」
ハプウ「実はウチの畑が鬼共に焼かれてしまって……今からポニヶ島に鬼退治に行く予定なのじゃ」
リーリエ「ぽ、ポニヶ島ですか!?」ガタッ
リーリエ「ポニヶ島といえば凶暴な鬼達の巣窟……そんなところに行くなんて…命がいくつあっても足りません!無謀です!無謀すぎです!」
ハプウ「…もう決めたことじゃ…」グッ
リーリエ「そうですか…でしたら…」スクッ
ハプウ「?」
リーリエ「ポニたろう様の鬼退治の旅…是非、私にも同行させてください!」
ハプウ「イヌ……」
13: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 21:56:35.91 ID:Lu7ZEYHl0
ハプウ「イヌの気持ちは嬉しい…でも…これはお主が言った通り、命懸けの旅じゃ。生半可な覚悟では…」
リーリエ「……どうせ捨てられ、無駄に消費していく命ならば…」
ハプウ「!」
リーリエ「……せめて私は、命の恩人であるあなたの…アローラの平和の為に使いたいんです!!」ドーン
ハプウ「…のじゃ…イヌ…」ウルッ
ハプウ「…………」スクッ
リーリエ「……ポニたろう様…」
ハプウ「…まずは共に戦う仲間を探すぞ!わらわについてくるのじゃ!イヌ!」クルッ
リーリエ「…はい!がんばリーリエです!!」
ポニたろうは捨てられたメスイヌをゲットした
リーリエ「……どうせ捨てられ、無駄に消費していく命ならば…」
ハプウ「!」
リーリエ「……せめて私は、命の恩人であるあなたの…アローラの平和の為に使いたいんです!!」ドーン
ハプウ「…のじゃ…イヌ…」ウルッ
ハプウ「…………」スクッ
リーリエ「……ポニたろう様…」
ハプウ「…まずは共に戦う仲間を探すぞ!わらわについてくるのじゃ!イヌ!」クルッ
リーリエ「…はい!がんばリーリエです!!」
ポニたろうは捨てられたメスイヌをゲットした
14: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 22:08:33.84 ID:k0El4ri9O
ヤレユータンの酒場
マオ「(あーあ…なんか最近…パッとしないな…)」ハァ
マオ「(そりゃ平凡無難な人生が一番だけどさ?たまにはスリルや刺激が欲しいっていうか…上手くは言えないけど…)」
マオ「(………私の人生…このまま何事もなく進んでいって、お婆ちゃんになっちゃうのかな?)」ハァ
ヤレユータン「ヤレヤレ」ゴト
マオ「……あー、ありがとうヤレユータン……って…」
マオ「あの……私、大根なんて頼んでないんだけど?」
ヤレユータン「ヤレヤレ(あちらのお客様からです)」
マオ「え?」チラッ
ハプウ「……マスター、あちらのモンキーガールにポニ大根を一つ、なのじゃ」ニヤッ
ヤレユータン「ヤレ」
マオ「ポニ大根……?」
ハプウ「……よろしければ食べてみるのじゃ」
マオ「…………」ゴクリ
シャリッ
ハプウ「……どうじゃ?」
マオ「……このポニ大根の味…」
マオ「………さいっこうにシビレビレだよ!」ニッ
ハプウ「なのじゃ」ニヤッ
ポニたろうは悩めるお年頃のメスザルをゲットした
マオ「(あーあ…なんか最近…パッとしないな…)」ハァ
マオ「(そりゃ平凡無難な人生が一番だけどさ?たまにはスリルや刺激が欲しいっていうか…上手くは言えないけど…)」
マオ「(………私の人生…このまま何事もなく進んでいって、お婆ちゃんになっちゃうのかな?)」ハァ
ヤレユータン「ヤレヤレ」ゴト
マオ「……あー、ありがとうヤレユータン……って…」
マオ「あの……私、大根なんて頼んでないんだけど?」
ヤレユータン「ヤレヤレ(あちらのお客様からです)」
マオ「え?」チラッ
ハプウ「……マスター、あちらのモンキーガールにポニ大根を一つ、なのじゃ」ニヤッ
ヤレユータン「ヤレ」
マオ「ポニ大根……?」
ハプウ「……よろしければ食べてみるのじゃ」
マオ「…………」ゴクリ
シャリッ
ハプウ「……どうじゃ?」
マオ「……このポニ大根の味…」
マオ「………さいっこうにシビレビレだよ!」ニッ
ハプウ「なのじゃ」ニヤッ
ポニたろうは悩めるお年頃のメスザルをゲットした
15: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 22:19:32.31 ID:Lu7ZEYHl0
スイレン「うぅっ…!抜けない!」グイーッ
スイレン「私としたことが…罠にかかるなんて、一生の不覚…!」クッ
「大丈夫かー!」タッタッタ
スイレン「?」
ハプウ「今助けてやるのじゃ!」
罠「」パカッ
スイレン「足が罠から抜けた!ありがとう!」スルッ
ハプウ「気にするな!人助けはわらわのライフワークなのじゃ!」ニコッ
ハプウ「これはポニ大根なのじゃ!食え」
スイレン「重ね重ねかたじけない!丁度お腹減ってたとこ!あっ、この大根美味しい」シャリシャリ
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
スイレン「私としたことが…罠にかかるなんて、一生の不覚…!」クッ
「大丈夫かー!」タッタッタ
スイレン「?」
ハプウ「今助けてやるのじゃ!」
罠「」パカッ
スイレン「足が罠から抜けた!ありがとう!」スルッ
ハプウ「気にするな!人助けはわらわのライフワークなのじゃ!」ニコッ
ハプウ「これはポニ大根なのじゃ!食え」
スイレン「重ね重ねかたじけない!丁度お腹減ってたとこ!あっ、この大根美味しい」シャリシャリ
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
16: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 22:29:30.90 ID:Lu7ZEYHl0
リーリエ「おめでとうございますキジさん!これであなたも今日からポニたろう聖騎士団のメンバーですね!」パチパチパチパチ
スイレン「……へ?ポニたろう聖騎士団…?」
マオ「よろしくね!キジ!」ポンッ
スイレン「いや、誰?」
ハプウ「何を隠そう、わらわがポニたろうじゃ!これからの活躍を期待しているのじゃ!キジ!」
スイレン「……ちょっと待って。話が見えない」
~~~~~~~
スイレン「え!?ポニヶ島に鬼退治?」
ハプウ「そうなのじゃ!わらわたちはこれからポニヶ島に乗り込み、皆を困らせる鬼共を懲らしめに行くところなのじゃ!」
リーリエ「あなたの力が必要なんです!キジさん、是非協力を!」
スイレン「……いや、そんなこと急に言われても…」
マオ「鬼をやっつけてヒーローになろうよ!キジ!」
スイレン「私は別にヒーローになりたくなんかない…でも…」
ハプウ・リーリエ・マオ「でも?」
スイレン「……私も丁度、ポニヶ島に用があったとこ!」
ハプウ・リーリエ・マオ「!!」
スイレン「……へ?ポニたろう聖騎士団…?」
マオ「よろしくね!キジ!」ポンッ
スイレン「いや、誰?」
ハプウ「何を隠そう、わらわがポニたろうじゃ!これからの活躍を期待しているのじゃ!キジ!」
スイレン「……ちょっと待って。話が見えない」
~~~~~~~
スイレン「え!?ポニヶ島に鬼退治?」
ハプウ「そうなのじゃ!わらわたちはこれからポニヶ島に乗り込み、皆を困らせる鬼共を懲らしめに行くところなのじゃ!」
リーリエ「あなたの力が必要なんです!キジさん、是非協力を!」
スイレン「……いや、そんなこと急に言われても…」
マオ「鬼をやっつけてヒーローになろうよ!キジ!」
スイレン「私は別にヒーローになりたくなんかない…でも…」
ハプウ・リーリエ・マオ「でも?」
スイレン「……私も丁度、ポニヶ島に用があったとこ!」
ハプウ・リーリエ・マオ「!!」
17: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 22:39:04.87 ID:Lu7ZEYHl0
スイレン「一人でポニヶ島に行くのはちょっと怖いって思ってたとこ!助けて貰った恩もあるし、是非同行させて!」ニコッ
マオ「もっちろんだよ!一緒に頑張ろうね!」
ハプウ「キジ!大歓迎なのじゃ!」
リーリエ「キジさん!ようこそポニたろう聖騎士団へ」ニコッ
スイレン「う、うん!よろしく!」
スイレン「ポニヶ島の周りなら私、よく飛び回ってる!地形はだいたい把握してるから任せて!」
マオ「おぉー!これは心強いよ!」
ハプウ「頼りにしているのじゃ!キジ!」
スイレン「うん!」
リーリエ「ところでキジさんは何故危険なポニヶ島の周辺を飛び回っているのですか?」
スイレン「え?」
マオ「そういえばそうだねー、てか、キジがポニヶ島に行きたい目的ってなに?」
スイレン「い、いや…それはその/////」カァー
ハプウ・リーリエ・マオ「?」
スイレン「み、みんなには関係ない!////」プシュー
ハプウ「いや、関係ないってことはないじゃろ」
リーリエ「誰か会いたい人でもいるんですか?」
スイレン「うぅ////」
マオ「(てか、何で赤くなる)」
マオ「もっちろんだよ!一緒に頑張ろうね!」
ハプウ「キジ!大歓迎なのじゃ!」
リーリエ「キジさん!ようこそポニたろう聖騎士団へ」ニコッ
スイレン「う、うん!よろしく!」
スイレン「ポニヶ島の周りなら私、よく飛び回ってる!地形はだいたい把握してるから任せて!」
マオ「おぉー!これは心強いよ!」
ハプウ「頼りにしているのじゃ!キジ!」
スイレン「うん!」
リーリエ「ところでキジさんは何故危険なポニヶ島の周辺を飛び回っているのですか?」
スイレン「え?」
マオ「そういえばそうだねー、てか、キジがポニヶ島に行きたい目的ってなに?」
スイレン「い、いや…それはその/////」カァー
ハプウ・リーリエ・マオ「?」
スイレン「み、みんなには関係ない!////」プシュー
ハプウ「いや、関係ないってことはないじゃろ」
リーリエ「誰か会いたい人でもいるんですか?」
スイレン「うぅ////」
マオ「(てか、何で赤くなる)」
18: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 22:52:56.22 ID:Lu7ZEYHl0
その後、幾多の困難を乗り越え、ポニたろう聖騎士団はついに
ハプウ「あれが……ポニヶ島…なのじゃな…」ゴクリ
マオ「長い旅だったね…なんだか感慨深いよ」
スイレン「うん!目を閉じれば思い出す…困難苦難の数々…」フッ
リーリエ「ですが…今となってはそれも全ていい思い出です…」
ハプウ「……ここまで来たらもう後戻りは出来ぬのじゃ…」
リーリエ「覚悟は出来ています!」
マオ「ゼンリョクで大暴れしようよ!」
スイレン「(やっとサトシに会える…)」グッ
ハプウ「……ポニ大根は?」
リーリエ・マオ・スイレン「準備オッケー!!!」スッ
ハプウ「よし!ポニヶ島に乗り込むのじゃ!!」
リーリエ・マオ・スイレン「おーっ!!!」
ダダダダダダ
ハプウ「あれが……ポニヶ島…なのじゃな…」ゴクリ
マオ「長い旅だったね…なんだか感慨深いよ」
スイレン「うん!目を閉じれば思い出す…困難苦難の数々…」フッ
リーリエ「ですが…今となってはそれも全ていい思い出です…」
ハプウ「……ここまで来たらもう後戻りは出来ぬのじゃ…」
リーリエ「覚悟は出来ています!」
マオ「ゼンリョクで大暴れしようよ!」
スイレン「(やっとサトシに会える…)」グッ
ハプウ「……ポニ大根は?」
リーリエ・マオ・スイレン「準備オッケー!!!」スッ
ハプウ「よし!ポニヶ島に乗り込むのじゃ!!」
リーリエ・マオ・スイレン「おーっ!!!」
ダダダダダダ
19: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 23:03:56.45 ID:Lu7ZEYHl0
ポニヶ島
カキ「侵入者が居ると聞いたがまさかこんな小娘共だとはなぁ!」
マーマネ「あの大根おいしそーう!」ゴクリ
サトシ「バトルしようぜ!」
ハプウ「むっ…あいつらは…」
リーリエ「恐らくポニヶ島の島クイーンの手下ポケモン…論理的結論から言いますと、雑魚ですね」
カキ「ざ、雑魚だと!?」カチン
マオ「雑魚なら私達に任せてよポニたろう!」
リーリエ「そうです!ポニたろう様は島クイーンの所へ!」
ハプウ「わかった!任せたのじゃ!」
タッタッタ
カキ「あっ!待て!」
スイレン「サトシ!」フリフリ
マーマネ「ね、ねぇサトシ…あの青い子、サトシに手振ってるけど知り合い?」ヒソヒソ
サトシ「い、いや…今初めて会ったけど…」
カキ「侵入者が居ると聞いたがまさかこんな小娘共だとはなぁ!」
マーマネ「あの大根おいしそーう!」ゴクリ
サトシ「バトルしようぜ!」
ハプウ「むっ…あいつらは…」
リーリエ「恐らくポニヶ島の島クイーンの手下ポケモン…論理的結論から言いますと、雑魚ですね」
カキ「ざ、雑魚だと!?」カチン
マオ「雑魚なら私達に任せてよポニたろう!」
リーリエ「そうです!ポニたろう様は島クイーンの所へ!」
ハプウ「わかった!任せたのじゃ!」
タッタッタ
カキ「あっ!待て!」
スイレン「サトシ!」フリフリ
マーマネ「ね、ねぇサトシ…あの青い子、サトシに手振ってるけど知り合い?」ヒソヒソ
サトシ「い、いや…今初めて会ったけど…」
20: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/15(火) 23:15:01.34 ID:Lu7ZEYHl0
リーリエ「えー…では、ポニたろう様も無事先に行かせられたので、対戦相手の選定ですが…」コホン
スイレン「サトシ!私、サトシとやる!」ワクワク
サトシ「」ビクッ
マオ「じゃー、私はあの半裸の変態で!この中じゃあいつが一番強そうだし」
カキ「変態だと!?」カチン
リーリエ「わかりました。では私はおデブさんにします」
マーマネ「……僕は余り物なの?」
マオ「それじゃ、誰が一番早く倒すか競争ね!」
リーリエ「負けませんよ!サル!キジ!」
スイレン「」ウズウズ
カキ「ナメやがって…」ギリッ
サトシ「な、なぁマーマネ…対戦相手交換してくれよ…嫌な予感がするんだ…」ヒソヒソ
マーマネ「えぇ…嫌だよ…」
リーリエ「それでは…」コホン
リーリエ「殲滅開始です!!!」
マオ・スイレン「おおーっ!!」ダッ
サトシ・カキ・マーマネ「」ビクッ
スイレン「サトシ!私、サトシとやる!」ワクワク
サトシ「」ビクッ
マオ「じゃー、私はあの半裸の変態で!この中じゃあいつが一番強そうだし」
カキ「変態だと!?」カチン
リーリエ「わかりました。では私はおデブさんにします」
マーマネ「……僕は余り物なの?」
マオ「それじゃ、誰が一番早く倒すか競争ね!」
リーリエ「負けませんよ!サル!キジ!」
スイレン「」ウズウズ
カキ「ナメやがって…」ギリッ
サトシ「な、なぁマーマネ…対戦相手交換してくれよ…嫌な予感がするんだ…」ヒソヒソ
マーマネ「えぇ…嫌だよ…」
リーリエ「それでは…」コホン
リーリエ「殲滅開始です!!!」
マオ・スイレン「おおーっ!!」ダッ
サトシ・カキ・マーマネ「」ビクッ
22: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 21:23:36.07 ID:oEtwOgpq0
マオ vs カキ
マオ「うぇぇ…なによこれ…動けない…」ネバー
カキ「フンッ!どうだ!俺のモーモーミルクの味は!!」
マオ「モーモーミルク!?これが?」ネバー
カキ「そうだ!ただ…そのモーモーミルクはバトル用の特別製でな!相手を拘束できるように、粘りけがあるものを使った!」
マオ「な、なによそれ!やっぱり変態じゃん!」キーキー
カキ「変態じゃない!動けない癖にキーキーうるさいサルだ!」
カキ「…しかし、そうなってはもうどうしようもないな?俺を雑魚呼ばわりしたツケ、払ってもらうぜ?」ニヤッ
マオ「うぅ…」タジッ
マオ「イヤー!来ないでよ変態!!」ブンブン
カキ「フンッ!そんな大根振り回しても怖くないぞ!それと、俺は変態じゃない!」
マオ「な、なによ…!私を動けなくしてどうするつもりよ!!」キーキー
カキ「お前は散々俺達を馬鹿にしてくれたからなぁ?さぁて、どうしてやろうか?」ニヤッ
マオ「うぅ…」
カキ「ふふふ」ソロー
マオ「うぇぇ…なによこれ…動けない…」ネバー
カキ「フンッ!どうだ!俺のモーモーミルクの味は!!」
マオ「モーモーミルク!?これが?」ネバー
カキ「そうだ!ただ…そのモーモーミルクはバトル用の特別製でな!相手を拘束できるように、粘りけがあるものを使った!」
マオ「な、なによそれ!やっぱり変態じゃん!」キーキー
カキ「変態じゃない!動けない癖にキーキーうるさいサルだ!」
カキ「…しかし、そうなってはもうどうしようもないな?俺を雑魚呼ばわりしたツケ、払ってもらうぜ?」ニヤッ
マオ「うぅ…」タジッ
マオ「イヤー!来ないでよ変態!!」ブンブン
カキ「フンッ!そんな大根振り回しても怖くないぞ!それと、俺は変態じゃない!」
マオ「な、なによ…!私を動けなくしてどうするつもりよ!!」キーキー
カキ「お前は散々俺達を馬鹿にしてくれたからなぁ?さぁて、どうしてやろうか?」ニヤッ
マオ「うぅ…」
カキ「ふふふ」ソロー
23: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 21:31:54.07 ID:oEtwOgpq0
カキ「さぁて、覚悟は…」スッ
マオ「なんてね?」ニヤッ
カキ「!」
マオ「待ってたよ!この動けない状態で、あんたが自ら私の間合いに入ってくるのをね!」
カキ「なに!?」
マオ「…食らえ…!必殺!!」ギュルルン
カキ「(な、なんだこいつ……!上半身のバネを使って、大根を……!!)」
マオ「牙突!!ポニ大根マオちゃん零式!!」ギルルルル
ドゴゴゴゴ
カキ「ごふっ!」グサッ
カキ「」ドサッ
マオ「………ふんっ!」
マオ「阿呆が」ウッキッキ
マオ「なんてね?」ニヤッ
カキ「!」
マオ「待ってたよ!この動けない状態で、あんたが自ら私の間合いに入ってくるのをね!」
カキ「なに!?」
マオ「…食らえ…!必殺!!」ギュルルン
カキ「(な、なんだこいつ……!上半身のバネを使って、大根を……!!)」
マオ「牙突!!ポニ大根マオちゃん零式!!」ギルルルル
ドゴゴゴゴ
カキ「ごふっ!」グサッ
カキ「」ドサッ
マオ「………ふんっ!」
マオ「阿呆が」ウッキッキ
24: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 21:45:43.07 ID:oEtwOgpq0
スイレン vs サトシ
ポニ大根「」スゥ
サトシ「おっ!美味しそうな大根!」スッ
ベタァ
サトシ「いっ!?な、なんだこれ!!」ベタベタ
サトシ「うげっ!!大根が引っ付いて離れない!!」
「ふふふ、釣られましたね?」
サトシ「!」
スイレン「とりもちポニ大根作戦大成功!!サトシ、一本釣り!!」キリキリキリ
サトシ「と、とりもちポニ大根作戦!?うわっ!あの子釣竿持ってる!てことは、この大根はルアー!?」
スイレン「うん」ニコッ
スイレン「あっ、ちなみにそのポニ大根ルアー、あと10秒でだいばくはつします」
サトシ「え!?」ビクッ
スイレン「チッチッチッチッ……」
サトシ「う、うわぁ!!ば、爆発する!」ベタァ
サトシ「うげっ!引っ付いて取れない!」ベタベタ
スイレン「チッチッチッ……」
サトシ「うぁぁぁぁ!!助けてくれー!爆発するー!!」
スイレン「チッチッチッ……残念無念、時間切れ!ドッカーン!!」
サトシ「うわぁぁぁぁぁ!!」
シーン……
サトシ「………へ?俺、生きてる……?爆発は……?」パチクリ
スイレン「爆発はうっそでーす♪」テヘペロ
サトシ「よ、良かった…嘘か…」ホッ
スイレン「あっ、でも…そのとりもちポニ大根ルアーが引っ付いて離れないのは本当」
サトシ「やっぱり全然良くなかった」
ポニ大根「」スゥ
サトシ「おっ!美味しそうな大根!」スッ
ベタァ
サトシ「いっ!?な、なんだこれ!!」ベタベタ
サトシ「うげっ!!大根が引っ付いて離れない!!」
「ふふふ、釣られましたね?」
サトシ「!」
スイレン「とりもちポニ大根作戦大成功!!サトシ、一本釣り!!」キリキリキリ
サトシ「と、とりもちポニ大根作戦!?うわっ!あの子釣竿持ってる!てことは、この大根はルアー!?」
スイレン「うん」ニコッ
スイレン「あっ、ちなみにそのポニ大根ルアー、あと10秒でだいばくはつします」
サトシ「え!?」ビクッ
スイレン「チッチッチッチッ……」
サトシ「う、うわぁ!!ば、爆発する!」ベタァ
サトシ「うげっ!引っ付いて取れない!」ベタベタ
スイレン「チッチッチッ……」
サトシ「うぁぁぁぁ!!助けてくれー!爆発するー!!」
スイレン「チッチッチッ……残念無念、時間切れ!ドッカーン!!」
サトシ「うわぁぁぁぁぁ!!」
シーン……
サトシ「………へ?俺、生きてる……?爆発は……?」パチクリ
スイレン「爆発はうっそでーす♪」テヘペロ
サトシ「よ、良かった…嘘か…」ホッ
スイレン「あっ、でも…そのとりもちポニ大根ルアーが引っ付いて離れないのは本当」
サトシ「やっぱり全然良くなかった」
25: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 22:01:25.02 ID:oEtwOgpq0
サトシ「………わかったよ、降参!俺の負けだよキジさん」
スイレン「………スイレン」ボソッ
サトシ「へ?」
スイレン「………スイレン。私の……名前////」ドキドキドキ
サトシ「………スイレン、降参だよ!俺の負けだ。だからこれ、取ってくれよ」ベタァ
スイレン「……もう悪いことしない?」
サトシ「うん、クイーンの命令でもしない!約束する!」
スイレン「本当?」ジトー
サトシ「本当だよ!」ニッ
スイレン「ならいい!今、解放するね?」ニコッ
サトシ「ありがとう!スイレン!」
スイレン「………私、よく飛び回ってた!この辺!」
サトシ「え?」
スイレン「この辺、海が綺麗だから…見つかると思って。いい釣りスポット!」
サトシ「そ、そっか、スイレンは釣りが好きなんだな?俺も釣り大好きだよ!」ハハハ
サトシ「な、なぁ…それよりこれ外し…」ベタァ
スイレン「見つけたの」
サトシ「よ、良かったな!俺にも今度紹介してよ!その釣りスポット!」
スイレン「うん!もちろん!」ニコッ
サトシ「やった!俺達もう友達だな!だからこれ外してよスイレン!」
スイレン「あー、ごめんサトシ」
サトシ「……へ?ごめん?なにが……?」
スイレン「それ、外してあげるってのは嘘!」
サトシ「え?え?嘘?な、なんで……」
スイレン「じーっ」
サトシ「な、なんだよ…」ビクッ
スイレン「サトシ、ゲットだぜ♪」ニコッ
サトシ「う……」ゾクッ
ウワァァァァァァ
スイレン「………スイレン」ボソッ
サトシ「へ?」
スイレン「………スイレン。私の……名前////」ドキドキドキ
サトシ「………スイレン、降参だよ!俺の負けだ。だからこれ、取ってくれよ」ベタァ
スイレン「……もう悪いことしない?」
サトシ「うん、クイーンの命令でもしない!約束する!」
スイレン「本当?」ジトー
サトシ「本当だよ!」ニッ
スイレン「ならいい!今、解放するね?」ニコッ
サトシ「ありがとう!スイレン!」
スイレン「………私、よく飛び回ってた!この辺!」
サトシ「え?」
スイレン「この辺、海が綺麗だから…見つかると思って。いい釣りスポット!」
サトシ「そ、そっか、スイレンは釣りが好きなんだな?俺も釣り大好きだよ!」ハハハ
サトシ「な、なぁ…それよりこれ外し…」ベタァ
スイレン「見つけたの」
サトシ「よ、良かったな!俺にも今度紹介してよ!その釣りスポット!」
スイレン「うん!もちろん!」ニコッ
サトシ「やった!俺達もう友達だな!だからこれ外してよスイレン!」
スイレン「あー、ごめんサトシ」
サトシ「……へ?ごめん?なにが……?」
スイレン「それ、外してあげるってのは嘘!」
サトシ「え?え?嘘?な、なんで……」
スイレン「じーっ」
サトシ「な、なんだよ…」ビクッ
スイレン「サトシ、ゲットだぜ♪」ニコッ
サトシ「う……」ゾクッ
ウワァァァァァァ
26: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 22:17:22.23 ID:oEtwOgpq0
リーリエ vs マーマネ
マーマネ「う、嘘でしょ!?カキもサトシもやられちゃったよ!」
リーリエ「サルとキジ…やりますね…」
リーリエ「とは言え、論理的結論から言いますと、残るはあなた一人です!観念してください!!」ビシッ
マーマネ「ひっ」ビクッ
リーリエ「ちなみに忠告しておきますが、私はポニたろう聖騎士団において、No.2の座に就いています。サルやキジのウルトラ倍強いです」ニコッ
マーマネ「あ、あのメチャクチャな人達よりも強いの!?」
リーリエ「ですが私は、論理的結論から言いますと、無駄な争いは好みません」
リーリエ「なので…降伏をオススメします」ニコッ
マーマネ「降伏……」ゴクリ
マーマネ「(降伏……か…そうだよね…僕は鬼軍団の中で一番弱いんだ…カキやサトシが負けた人達よりも強い相手に勝てるわけないよ…)」
リーリエ「さぁ、どうしますか?」ニコニコ
マーマネ「カキ…サトシ……」
リーリエ「さぁ、降伏を」
マーマネ「…………」スクッ
リーリエ「……戦争とはいえ…やはり血を流さずに済むのならばそれが一番ですね」ウンウン
マーマネ「……カキとサトシは……こんな僕でも仲良くしてくれた」
リーリエ「え?」
マーマネ「当たって砕けろだ!!二人の仇は、僕がとる!!」
リーリエ「な!?」
マーマネ「うわぁぁぁぁ!!」ダダダダ
リーリエ「ちょ……ま、待ってください!!論理的結論から言いますと、復讐は復讐の連鎖を引き起こす、この世でもっとも愚かな…」
マーマネ「うわぁぁぁぁ!!」ドンッ
リーリエ「キャァ!!」ドサッ
マーマネ「う、嘘でしょ!?カキもサトシもやられちゃったよ!」
リーリエ「サルとキジ…やりますね…」
リーリエ「とは言え、論理的結論から言いますと、残るはあなた一人です!観念してください!!」ビシッ
マーマネ「ひっ」ビクッ
リーリエ「ちなみに忠告しておきますが、私はポニたろう聖騎士団において、No.2の座に就いています。サルやキジのウルトラ倍強いです」ニコッ
マーマネ「あ、あのメチャクチャな人達よりも強いの!?」
リーリエ「ですが私は、論理的結論から言いますと、無駄な争いは好みません」
リーリエ「なので…降伏をオススメします」ニコッ
マーマネ「降伏……」ゴクリ
マーマネ「(降伏……か…そうだよね…僕は鬼軍団の中で一番弱いんだ…カキやサトシが負けた人達よりも強い相手に勝てるわけないよ…)」
リーリエ「さぁ、どうしますか?」ニコニコ
マーマネ「カキ…サトシ……」
リーリエ「さぁ、降伏を」
マーマネ「…………」スクッ
リーリエ「……戦争とはいえ…やはり血を流さずに済むのならばそれが一番ですね」ウンウン
マーマネ「……カキとサトシは……こんな僕でも仲良くしてくれた」
リーリエ「え?」
マーマネ「当たって砕けろだ!!二人の仇は、僕がとる!!」
リーリエ「な!?」
マーマネ「うわぁぁぁぁ!!」ダダダダ
リーリエ「ちょ……ま、待ってください!!論理的結論から言いますと、復讐は復讐の連鎖を引き起こす、この世でもっとも愚かな…」
マーマネ「うわぁぁぁぁ!!」ドンッ
リーリエ「キャァ!!」ドサッ
27: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 22:37:09.62 ID:oEtwOgpq0
マーマネ「ハァ…ハァ……」
リーリエ「……いったぁ…」スリスリ
マーマネ「や、やったよ…カキ!サトシ!僕……こんなに強い人に勝ったんだ…」ウルッ
リーリエ「……思いっきりシリモチつきました…きっとお尻割れてますよこれ…」イタタ
マーマネ「な、泣いてる場合じゃないや!」ゴシゴシ
マーマネ「早くクイーンに報告しなきゃ!あっ、僕はこの人倒したし、もうノルマ達成でいいよね?」クルッ
リーリエ「ちょ、ちょっと待ってください!!」クワッ
マーマネ「え?」
リーリエ「あなた、男の癖に女の子に暴力を奮って恥ずかしくないんですか!?」
マーマネ「ぼ、暴力って……でもこれ一応戦争だし…」
リーリエ「言い訳ですか…あなたは……男として、いえ…人として最低です…」ハァ
マーマネ「僕は鬼……」
リーリエ「……………」ジトー
マーマネ「…………ご、ごめんなさい…」
リーリエ「………………」スッ
マーマネ「………え?な、なにその大根?」
リーリエ「これは……魔剣大根ブレードです」
マーマネ「魔剣!?」ビクッ
リーリエ「………お仕置きです」スッ
マーマネ「………ひっ」ダッ
リーリエ「頭カチ割リーリエ!!」ブンッ
マーマネ「ヒィィィィィィィ!!!!」ジョォォォォ
グチャッ
マーマネ「」
リーリエ「………………終わリーリエですね…」クルッ
リーリエ「私は哀しいです…何故争いは起きるのか…」
リーリエ「世界が…平和でありますように」ポイッ
マーマネ「」
リーリエ「……いったぁ…」スリスリ
マーマネ「や、やったよ…カキ!サトシ!僕……こんなに強い人に勝ったんだ…」ウルッ
リーリエ「……思いっきりシリモチつきました…きっとお尻割れてますよこれ…」イタタ
マーマネ「な、泣いてる場合じゃないや!」ゴシゴシ
マーマネ「早くクイーンに報告しなきゃ!あっ、僕はこの人倒したし、もうノルマ達成でいいよね?」クルッ
リーリエ「ちょ、ちょっと待ってください!!」クワッ
マーマネ「え?」
リーリエ「あなた、男の癖に女の子に暴力を奮って恥ずかしくないんですか!?」
マーマネ「ぼ、暴力って……でもこれ一応戦争だし…」
リーリエ「言い訳ですか…あなたは……男として、いえ…人として最低です…」ハァ
マーマネ「僕は鬼……」
リーリエ「……………」ジトー
マーマネ「…………ご、ごめんなさい…」
リーリエ「………………」スッ
マーマネ「………え?な、なにその大根?」
リーリエ「これは……魔剣大根ブレードです」
マーマネ「魔剣!?」ビクッ
リーリエ「………お仕置きです」スッ
マーマネ「………ひっ」ダッ
リーリエ「頭カチ割リーリエ!!」ブンッ
マーマネ「ヒィィィィィィィ!!!!」ジョォォォォ
グチャッ
マーマネ「」
リーリエ「………………終わリーリエですね…」クルッ
リーリエ「私は哀しいです…何故争いは起きるのか…」
リーリエ「世界が…平和でありますように」ポイッ
マーマネ「」
28: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 23:22:05.64 ID:deDC5klsO
ポニヶ島
女王の間
「アハハ♪よくここまで来たわね?」
ハプウ「お前が鬼共の大将なのじゃな?」
「そうよ?私はこのポニヶ島の島クイーンにして、鬼軍団の母……」
マザービースト「マザービーストよ?ヨロシクね?可愛い勇者さん♪」
ハプウ「ぬぅぅ…奇っ怪な格好なのじゃ…都会ではそういうのが流行っているのか?」
マザービースト「ウフフ♪可愛いのね?」クスッ
ハプウ「マザービーストよ!お前に言っておくことがあるのじゃ!」ビシッ
マザービースト「なにかしら?」
ハプウ「わらわは勇者なんぞではない!わらわにはククイ博士とバーネット博士から貰ったポニたろうという誇り高い名があるのじゃ!!」
マザービースト「それは失礼ポニたろうさん」
マザービースト「それで?そのポニたろうさんはここに何をしに来たのかしら?」
ハプウ「お前達に踏みにじられた畑とポニ大根……そして、博士達の真心の仇をとりにきたのじゃ!!」
マザービースト「……たかが大根の仇をとりにこんな危険なところまで来たと言うの?本当にお馬鹿さんねぇ」クスクス
ハプウ「……これを見よ」スッ
マザービースト「………?その大根がどうかしたのかしら?」
女王の間
「アハハ♪よくここまで来たわね?」
ハプウ「お前が鬼共の大将なのじゃな?」
「そうよ?私はこのポニヶ島の島クイーンにして、鬼軍団の母……」
マザービースト「マザービーストよ?ヨロシクね?可愛い勇者さん♪」
ハプウ「ぬぅぅ…奇っ怪な格好なのじゃ…都会ではそういうのが流行っているのか?」
マザービースト「ウフフ♪可愛いのね?」クスッ
ハプウ「マザービーストよ!お前に言っておくことがあるのじゃ!」ビシッ
マザービースト「なにかしら?」
ハプウ「わらわは勇者なんぞではない!わらわにはククイ博士とバーネット博士から貰ったポニたろうという誇り高い名があるのじゃ!!」
マザービースト「それは失礼ポニたろうさん」
マザービースト「それで?そのポニたろうさんはここに何をしに来たのかしら?」
ハプウ「お前達に踏みにじられた畑とポニ大根……そして、博士達の真心の仇をとりにきたのじゃ!!」
マザービースト「……たかが大根の仇をとりにこんな危険なところまで来たと言うの?本当にお馬鹿さんねぇ」クスクス
ハプウ「……これを見よ」スッ
マザービースト「………?その大根がどうかしたのかしら?」
29: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 23:35:41.28 ID:oEtwOgpq0
ハプウ「ふんっ!そうじゃろな?お前にはただのちっぽけな大根にしか見えぬのかもしれんな?…じゃが……」
マザービースト「?」
ハプウ「わらわには確かに感じる!この……長く、雄々しいポニ大根から…ククイ博士の愛情を!!」
ハプウ「そして!」クルッ
マザービースト「!」
『アローラ一』ドンッ!!
ハプウ「このアローラ一の旗印から、バーネット博士の愛情を!!」
マザービースト「愛情……?」
ハプウ「とりゃっ!!」ダッ
マザービースト「!!」
ポ~ニたろさん ポ~ニたろさん
ハプウ「成敗!!」ブンッ
おこしにつけたポニ大根
マザービースト「………そんな大根ごときで、この鬼の母である私をやれるとでも…!!」
ひとつ 私に
ハプウ「食らえーー!!!」ブォン
マザービースト「ギャァァァァァァ!!」
ピカ一ーー!!!
ポニ大根の力でマザービーストは浄化された
マザービースト「?」
ハプウ「わらわには確かに感じる!この……長く、雄々しいポニ大根から…ククイ博士の愛情を!!」
ハプウ「そして!」クルッ
マザービースト「!」
『アローラ一』ドンッ!!
ハプウ「このアローラ一の旗印から、バーネット博士の愛情を!!」
マザービースト「愛情……?」
ハプウ「とりゃっ!!」ダッ
マザービースト「!!」
ポ~ニたろさん ポ~ニたろさん
ハプウ「成敗!!」ブンッ
おこしにつけたポニ大根
マザービースト「………そんな大根ごときで、この鬼の母である私をやれるとでも…!!」
ひとつ 私に
ハプウ「食らえーー!!!」ブォン
マザービースト「ギャァァァァァァ!!」
ピカ一ーー!!!
ポニ大根の力でマザービーストは浄化された
30: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/16(水) 23:59:20.76 ID:oEtwOgpq0
リーリエ「さっすがポニたろう様です!!」キラキラ
リーリエ「鬼の大将を倒すとは!!私、尊敬します!」
カキ・マーマネ「(クイーンが負けたのか…終わったな)」ガクッ
ハプウ「わらわ一人の力ではない」
ハプウ「博士達の愛…お主ら共に戦ってきた友との友情……そして…」
ハプウ「ポニ大根の力があったからこそなのじゃ!」
マオ「い、いやー…改めて言われるとなんだか照れちゃうな////」テレッ
リーリエ「愛…友情…ポニ大根……素晴らしいです」キラキラ
ハプウ「おぉ!そうじゃ!大切な事を忘れておった!」ポンッ
リーリエ・マオ「?」
ハプウ「鬼の大将を倒したら中から人がでてきおったのじゃ!一応つれてきたぞ」
「う~ん……ここ……どこ?」ムクリ
リーリエ「え!?」
マオ「あれ?この人……誰かに似ているような…?」
カキ「この人がクイーンか…」
マーマネ「いっつも声だけの指令だったから、姿を見たのは初めてだよ…」
リーリエ「お母様!!」
ルザミーネ「え?リーリエ?」
マオ・カキ・マーマネ「お母様!?」
ハプウ「イヌの母親!?お主、鬼の大将の癖にイヌじゃったのか!!」
マオ「いや、そういう問題じゃないよ」
リーリエ「鬼の大将を倒すとは!!私、尊敬します!」
カキ・マーマネ「(クイーンが負けたのか…終わったな)」ガクッ
ハプウ「わらわ一人の力ではない」
ハプウ「博士達の愛…お主ら共に戦ってきた友との友情……そして…」
ハプウ「ポニ大根の力があったからこそなのじゃ!」
マオ「い、いやー…改めて言われるとなんだか照れちゃうな////」テレッ
リーリエ「愛…友情…ポニ大根……素晴らしいです」キラキラ
ハプウ「おぉ!そうじゃ!大切な事を忘れておった!」ポンッ
リーリエ・マオ「?」
ハプウ「鬼の大将を倒したら中から人がでてきおったのじゃ!一応つれてきたぞ」
「う~ん……ここ……どこ?」ムクリ
リーリエ「え!?」
マオ「あれ?この人……誰かに似ているような…?」
カキ「この人がクイーンか…」
マーマネ「いっつも声だけの指令だったから、姿を見たのは初めてだよ…」
リーリエ「お母様!!」
ルザミーネ「え?リーリエ?」
マオ・カキ・マーマネ「お母様!?」
ハプウ「イヌの母親!?お主、鬼の大将の癖にイヌじゃったのか!!」
マオ「いや、そういう問題じゃないよ」
31: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 00:08:23.62 ID:j8Pwq3M50
ルザミーネ「リーリエ…なんでここに…?」
リーリエ「それはこちらのセリフです!私を捨てたり…鬼の女王だったり……!!もう訳がわかりません!!」
ハプウ「なに!?ならば、お前がイヌを捨てた飼い主とやらか!!」クワッ
マオ「母親なのに飼い主?」
ルザミーネ「私がリーリエを捨てた…?うっ…」ズキッ
リーリエ「ど、どうしたんですかお母様!!」
ルザミーネ「頭が……クラゲ……?」
マオ「クラゲ?」
ハプウ「何やら事情がありそうなのじゃ。とりあえずこのポニ大根を食べて落ち着くのじゃ」スッ
ルザミーネ「もぐもぐ。ごめんなさいリーリエ。私、どうかしてたわ…辛っ」ケホッ
リーリエ「もぐもぐ。いいえ、いいんですお母様。辛っ」ケホッ
マオ「大根食べたら和解した…」
カキ・マーマネ「ポニ大根すげー」
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
リーリエ「それはこちらのセリフです!私を捨てたり…鬼の女王だったり……!!もう訳がわかりません!!」
ハプウ「なに!?ならば、お前がイヌを捨てた飼い主とやらか!!」クワッ
マオ「母親なのに飼い主?」
ルザミーネ「私がリーリエを捨てた…?うっ…」ズキッ
リーリエ「ど、どうしたんですかお母様!!」
ルザミーネ「頭が……クラゲ……?」
マオ「クラゲ?」
ハプウ「何やら事情がありそうなのじゃ。とりあえずこのポニ大根を食べて落ち着くのじゃ」スッ
ルザミーネ「もぐもぐ。ごめんなさいリーリエ。私、どうかしてたわ…辛っ」ケホッ
リーリエ「もぐもぐ。いいえ、いいんですお母様。辛っ」ケホッ
マオ「大根食べたら和解した…」
カキ・マーマネ「ポニ大根すげー」
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
32: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 00:14:12.73 ID:j8Pwq3M50
マオ「とりあえずあっちは落ち着いたみたいだし、後は…」チラッ
カキ・マーマネ「」ビクッ
マオ「こいつらをどうするかだねー?」ジロー
マーマネ「そ、その!僕達鬼はクイーンの命令には逆らえないようになってるんだ!だからやりたくないことも無理矢理やらされて……」
マーマネ「本当は悪いことなんかしたくないんだよ!もうそのクイーンもやられちゃったことだし、どうか許し……」ウルウル
カキ「煮るなり焼くなり好きにしろ」フンッ
マーマネ「ちょっと!カキ!」
マオ「ふぅん?だってさ!どうする?ポニたろう」
ハプウ「うーむ………」
カキ・マーマネ「」ビクッ
マオ「こいつらをどうするかだねー?」ジロー
マーマネ「そ、その!僕達鬼はクイーンの命令には逆らえないようになってるんだ!だからやりたくないことも無理矢理やらされて……」
マーマネ「本当は悪いことなんかしたくないんだよ!もうそのクイーンもやられちゃったことだし、どうか許し……」ウルウル
カキ「煮るなり焼くなり好きにしろ」フンッ
マーマネ「ちょっと!カキ!」
マオ「ふぅん?だってさ!どうする?ポニたろう」
ハプウ「うーむ………」
33: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 18:34:34.42 ID:j8Pwq3M50
ポニヶ島の戦いから数ヶ月経った
ポニたろう聖騎士団は鬼達を支配していた女王
マザービーストの討伐の功績を称えられた
その中でも極めて活躍したポニたろうには
支配者を失ったポニヶ島を島ごと一つ与えられることとなった
ポニたろう聖騎士団は鬼達を支配していた女王
マザービーストの討伐の功績を称えられた
その中でも極めて活躍したポニたろうには
支配者を失ったポニヶ島を島ごと一つ与えられることとなった
34: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 18:43:41.46 ID:j8Pwq3M50
ポニヶ島
ルザミーネ「クイーン!ポニヶ島発展の為に何か島の名産品を作ろうと思うんだけど……」
ルザミーネ「今あるアイデアは二つ!マラサダとポニ大根、どっちで話を進めればいいかしら?」
「そんなのは決まっています」
ポニたろうが新ポニヶ島のクイーンを辞退したため
リーリエ「ポニ大根一択です!」
No.2のリーリエが島のクイーンとなった
ルザミーネ「言うと思ったわ。わかった、その方向で話を進めておくわ」フフ
リーリエ「よろしくお願いしますねお母様」ニコッ
母親であるルザミーネとの関係も良好のようだ
リーリエ「…まさか私が…捨てイヌからポニヶ島のクイーンになるなんて…」
リーリエ「まさに成り上がリーリエですね!これもポニたろう様のお陰です!」
リーリエ女王は今、長らく亀裂が入っていた鬼達との共存に力を入れている
目標はもちろん
リーリエ「世界が平和でありますように」ニコッ
ルザミーネ「クイーン!ポニヶ島発展の為に何か島の名産品を作ろうと思うんだけど……」
ルザミーネ「今あるアイデアは二つ!マラサダとポニ大根、どっちで話を進めればいいかしら?」
「そんなのは決まっています」
ポニたろうが新ポニヶ島のクイーンを辞退したため
リーリエ「ポニ大根一択です!」
No.2のリーリエが島のクイーンとなった
ルザミーネ「言うと思ったわ。わかった、その方向で話を進めておくわ」フフ
リーリエ「よろしくお願いしますねお母様」ニコッ
母親であるルザミーネとの関係も良好のようだ
リーリエ「…まさか私が…捨てイヌからポニヶ島のクイーンになるなんて…」
リーリエ「まさに成り上がリーリエですね!これもポニたろう様のお陰です!」
リーリエ女王は今、長らく亀裂が入っていた鬼達との共存に力を入れている
目標はもちろん
リーリエ「世界が平和でありますように」ニコッ
35: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 18:54:06.77 ID:j8Pwq3M50
マオは自分の店を構えた
アイナ食堂
マオ「刺激やスリルがある人生もいいけど、やっぱり無難な人生が一番だね!」
マオ「まぁ…あの戦いで一生分のシビレビレな経験をしたしね」
マオ「次の目標はアイナ食堂をアローラ一の食堂にすること!これを生き甲斐にゼンリョクで頑張るよー!」ウッキッキ
看板料理はもちろんポニ大根を贅沢に使った料理だ
マオ「てな訳で……あんたらもゼンリョクで働いてね!」
マーマネ「人使い……いや、鬼使いが荒いよねーあのサル」セカセカ
カキ「まったくだ」ハァ
マオ「なんか言った?」ギロ
カキ・マーマネ「いえ」
また、マオはポニヶ島がリーリエの物となり、職が無くなった鬼達を積極的に従業員として雇っている
カキ「俺は牧場があるから別にいいんだけどな…」
マオ「口じゃなくて手を動かす!!」キー
カキ「ごめんなさい」
アイナ食堂
マオ「刺激やスリルがある人生もいいけど、やっぱり無難な人生が一番だね!」
マオ「まぁ…あの戦いで一生分のシビレビレな経験をしたしね」
マオ「次の目標はアイナ食堂をアローラ一の食堂にすること!これを生き甲斐にゼンリョクで頑張るよー!」ウッキッキ
看板料理はもちろんポニ大根を贅沢に使った料理だ
マオ「てな訳で……あんたらもゼンリョクで働いてね!」
マーマネ「人使い……いや、鬼使いが荒いよねーあのサル」セカセカ
カキ「まったくだ」ハァ
マオ「なんか言った?」ギロ
カキ・マーマネ「いえ」
また、マオはポニヶ島がリーリエの物となり、職が無くなった鬼達を積極的に従業員として雇っている
カキ「俺は牧場があるから別にいいんだけどな…」
マオ「口じゃなくて手を動かす!!」キー
カキ「ごめんなさい」
37: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 19:03:12.98 ID:j8Pwq3M50
スイレンは海が見える一等地に家を貰った
そこに家族や妹達と一緒に静かに暮らしている
サトシ「すっげーいいとこに家貰ったなー!スイレン!」
サトシ「ここなら、景色はいいし、いつでも釣りできるし、最高だよ!」
スイレン「うん!お父さんやお母さん、妹達も喜んでる!」ニコッ
スイレン「その…サトシもいつでも遊びに来ていいから!」
サトシ「マジ?やったぜ!」
スイレン「うふふ」ニコッ
スイレンの次の目標はこの家にサトシと一緒に住むことだ
スイレン「あっ、そういえばサトシ」
サトシ「なに?」
スイレン「サトシってどこに住んでるの?今度、サトシの家に行きたい!」
サトシ「あー、実はさ?俺、ポニヶ島に住んでたんだけど、あの時のバトルで家が壊れちゃって…」タハハ
スイレン「ごめんなさい」
サトシ「今、リーリエに復旧作業してもらってるとこなんだけどさ?その間…家が無いから知り合いの家にお世話になってるんだよ」
スイレン「知り合い?」
「サトシー!」
そこに家族や妹達と一緒に静かに暮らしている
サトシ「すっげーいいとこに家貰ったなー!スイレン!」
サトシ「ここなら、景色はいいし、いつでも釣りできるし、最高だよ!」
スイレン「うん!お父さんやお母さん、妹達も喜んでる!」ニコッ
スイレン「その…サトシもいつでも遊びに来ていいから!」
サトシ「マジ?やったぜ!」
スイレン「うふふ」ニコッ
スイレンの次の目標はこの家にサトシと一緒に住むことだ
スイレン「あっ、そういえばサトシ」
サトシ「なに?」
スイレン「サトシってどこに住んでるの?今度、サトシの家に行きたい!」
サトシ「あー、実はさ?俺、ポニヶ島に住んでたんだけど、あの時のバトルで家が壊れちゃって…」タハハ
スイレン「ごめんなさい」
サトシ「今、リーリエに復旧作業してもらってるとこなんだけどさ?その間…家が無いから知り合いの家にお世話になってるんだよ」
スイレン「知り合い?」
「サトシー!」
38: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 19:12:32.81 ID:j8Pwq3M50
アセロラ「サトシー!お洗濯サボってこんなとこにいたんだ!」
サトシ「洗濯……?あっ、やべっ!忘れてた!」
サトシ「ご、ごめん!今から帰ってやるよ!」
アセロラ「もうアセロラがやったよー!」プンプン
サトシ「ごめんアセロラ…次からちゃんとやるから…」
スイレン「あの…サトシ…こちらの鬼っ娘さんは?」
サトシ「ん?ああ!この子がさっき言ってた俺が居候させて貰ってる子!」
アセロラ「アセロラです。よろしくね」ペコ
スイレン「スイレンです。よろしく」ペコ
サトシ「アセロラとはよく一緒に遊んでてさー!」
アセロラ「サトシったら少し目を離すと無茶するからね!アセロラがしっかり見てないと!」
サトシ「はは…」
スイレン「………………」
アセロラ「サトシ!お洗濯サボった罰として、夕飯のお買い物付き合ってね!」
サトシ「おう!任せとけ!」スクッ
サトシ「てな訳でスイレン!悪いんだけど今日は……」
スイレン「ま、待って!!」
サトシ・アセロラ「?」
スイレン「わ、私も一緒に行く!お買い物!」
サトシ・アセロラ「え?」
先は長そうだ
サトシ「洗濯……?あっ、やべっ!忘れてた!」
サトシ「ご、ごめん!今から帰ってやるよ!」
アセロラ「もうアセロラがやったよー!」プンプン
サトシ「ごめんアセロラ…次からちゃんとやるから…」
スイレン「あの…サトシ…こちらの鬼っ娘さんは?」
サトシ「ん?ああ!この子がさっき言ってた俺が居候させて貰ってる子!」
アセロラ「アセロラです。よろしくね」ペコ
スイレン「スイレンです。よろしく」ペコ
サトシ「アセロラとはよく一緒に遊んでてさー!」
アセロラ「サトシったら少し目を離すと無茶するからね!アセロラがしっかり見てないと!」
サトシ「はは…」
スイレン「………………」
アセロラ「サトシ!お洗濯サボった罰として、夕飯のお買い物付き合ってね!」
サトシ「おう!任せとけ!」スクッ
サトシ「てな訳でスイレン!悪いんだけど今日は……」
スイレン「ま、待って!!」
サトシ・アセロラ「?」
スイレン「わ、私も一緒に行く!お買い物!」
サトシ・アセロラ「え?」
先は長そうだ
39: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 19:21:31.41 ID:j8Pwq3M50
そしてポニたろうは
ククイ・バーネットの家
ハプウ「うん!今日もたくさんポニ大根がとれたのじゃ!」
ククイ「おーい!ポニたろうー!」
バーネット「少し休憩にしましょー!」
ハプウ「はーい!」タッタッタ
~~~~~~
ハプウ「やっぱりバーネット博士が淹れてくれるお茶とポニ大根の組み合わせはアローラ一なのじゃ!」ムシャムシャ
バーネット「ウフフ、ありがとう」ニコッ
ククイ「なぁ、ポニたろう。本当に良かったのか?」
ハプウ「?」
ククイ「せっかく鬼退治の褒美で島一つ貰える予定だったのに、それを投げ捨ててこんなところでまた畑いじりなんて……」
ハプウ「何を言っておるのじゃククイ博士!」
ククイ「え?」
ハプウ「わらわは島一つ手に入れるよりも、ここで博士達と一緒に美味しいポニ大根を育てている方がいい!」
ハプウ「これが……わらわにとって最高の贅沢なのじゃ!」ニカッ
ククイ「ポニたろう……」
バーネット「ふふっ」クスッ
ハプウ「バーネット博士!ポニ大根とお茶、おかわりなのじゃ!」
バーネット「はいはい、たくさんあるからね?」ニコッ
ポニたろうはククイ博士とバーネット博士と一緒に
いつまでもなかよくポニ大根をつくっていましたとさ
めでたし めでたし
ククイ・バーネットの家
ハプウ「うん!今日もたくさんポニ大根がとれたのじゃ!」
ククイ「おーい!ポニたろうー!」
バーネット「少し休憩にしましょー!」
ハプウ「はーい!」タッタッタ
~~~~~~
ハプウ「やっぱりバーネット博士が淹れてくれるお茶とポニ大根の組み合わせはアローラ一なのじゃ!」ムシャムシャ
バーネット「ウフフ、ありがとう」ニコッ
ククイ「なぁ、ポニたろう。本当に良かったのか?」
ハプウ「?」
ククイ「せっかく鬼退治の褒美で島一つ貰える予定だったのに、それを投げ捨ててこんなところでまた畑いじりなんて……」
ハプウ「何を言っておるのじゃククイ博士!」
ククイ「え?」
ハプウ「わらわは島一つ手に入れるよりも、ここで博士達と一緒に美味しいポニ大根を育てている方がいい!」
ハプウ「これが……わらわにとって最高の贅沢なのじゃ!」ニカッ
ククイ「ポニたろう……」
バーネット「ふふっ」クスッ
ハプウ「バーネット博士!ポニ大根とお茶、おかわりなのじゃ!」
バーネット「はいはい、たくさんあるからね?」ニコッ
ポニたろうはククイ博士とバーネット博士と一緒に
いつまでもなかよくポニ大根をつくっていましたとさ
めでたし めでたし
40: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 19:33:32.77 ID:j8Pwq3M50
ポニ島
ポケモンセンター
ハプウ「………と、まぁ…」パタン
ハプウ「これがポニ島に伝わるポニ大根の伝承なのじゃ」
サトシ「うおぉぉぉー!!ポニ大根すげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカー」
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
ロトム図鑑「ビビッ!ポニ大根の歴史、記録したロト!」
リーリエ「私、ポニたろうの大ファンになってしまいました!是非、その絵本を私に譲ってください!」キラキラ
ハプウ「すまん…この絵本はわらわの分一冊しか無いのじゃ」
リーリエ「そんな…」ガクッ
シロン「コン」ポンッ
スイレン「ね、ねぇ…その後、どうなったの?私とサト……キジとサトシ鬼の恋の行方!」ヒソヒソ
ハプウ「さぁ?」
スイレン「さぁって……ああ!気になる!!」
カキ「まさかポニ大根にそんな歴史があったとは……知らなかった…俺もまだまだだな」
カキ「よし!ポニ大根をお土産に持って帰ろう!」
マオ「(まさかポニ大根にそんな歴史があったなんて…)」ゴクリ
マオ「ポニ大根を研究テーマに選んで良かったよ!!」
マーマネ「いや、伝承って……その絵本どう見ても新しいし、そもそも何で僕達が本に出てきて…」
リーリエ「マーマネは夢が無いですね」ハァ
スイレン「ほんとほんと」ヤレヤレ
マオ「ポニ大根を馬鹿にしないでよ!!」
マーマネ「えぇ…」
ポケモンセンター
ハプウ「………と、まぁ…」パタン
ハプウ「これがポニ島に伝わるポニ大根の伝承なのじゃ」
サトシ「うおぉぉぉー!!ポニ大根すげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカー」
ハプウ「そうじゃろそうじゃろ」ニコニコ
ロトム図鑑「ビビッ!ポニ大根の歴史、記録したロト!」
リーリエ「私、ポニたろうの大ファンになってしまいました!是非、その絵本を私に譲ってください!」キラキラ
ハプウ「すまん…この絵本はわらわの分一冊しか無いのじゃ」
リーリエ「そんな…」ガクッ
シロン「コン」ポンッ
スイレン「ね、ねぇ…その後、どうなったの?私とサト……キジとサトシ鬼の恋の行方!」ヒソヒソ
ハプウ「さぁ?」
スイレン「さぁって……ああ!気になる!!」
カキ「まさかポニ大根にそんな歴史があったとは……知らなかった…俺もまだまだだな」
カキ「よし!ポニ大根をお土産に持って帰ろう!」
マオ「(まさかポニ大根にそんな歴史があったなんて…)」ゴクリ
マオ「ポニ大根を研究テーマに選んで良かったよ!!」
マーマネ「いや、伝承って……その絵本どう見ても新しいし、そもそも何で僕達が本に出てきて…」
リーリエ「マーマネは夢が無いですね」ハァ
スイレン「ほんとほんと」ヤレヤレ
マオ「ポニ大根を馬鹿にしないでよ!!」
マーマネ「えぇ…」
41: ◆V7Lv5KATKg 2019/01/17(木) 19:39:52.98 ID:j8Pwq3M50
ジョーイ「(あらあら、何か盛り上がってるなーと思ったら…)」
ジョーイ「(あの絵本……ハプウがお友達が出来た時に見せるんだーって言って、最近ネットで頼んで作って貰ったオリジナル絵本ね?)」
ハプウ「次はポニデレラを…」
サトシ「ポニデレラだって!?」
リーリエ「是非、見せてください!」ズイッ
ハプウ「やれやれ、しょうがないのじゃ」
サトシ「やったー!!」
ジョーイ「(ふふっ、仲のいいお友達がたくさん出来て良かったわねハプウ?)」ニコッ
ちなみに絵本の作者はアセロラだった
完
ジョーイ「(あの絵本……ハプウがお友達が出来た時に見せるんだーって言って、最近ネットで頼んで作って貰ったオリジナル絵本ね?)」
ハプウ「次はポニデレラを…」
サトシ「ポニデレラだって!?」
リーリエ「是非、見せてください!」ズイッ
ハプウ「やれやれ、しょうがないのじゃ」
サトシ「やったー!!」
ジョーイ「(ふふっ、仲のいいお友達がたくさん出来て良かったわねハプウ?)」ニコッ
ちなみに絵本の作者はアセロラだった
完
引用元: 【ポケモン】ハプウ「ポニたろうなのじゃ」
うさぎちゃんのキャッチボール
2019-01-17
※元スレではドット文字になってます。
1: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:14:35 ID:2Rz
さく え ワイ
4: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:17:25 ID:2Rz
5: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:22:08 ID:2Rz
「ねえねえうさぎちゃん。 あそびましょ」
するとねこちゃんがやってきました
でもうさぎちゃんはうれしくありません
ねこちゃんはちいさくてすぐないちゃうし、ちょこちょこついてきてはずかしかったのです
「やーだよ これからキャッチボールするんだもん
ねこちゃんはだめ!」

するとねこちゃんがやってきました
でもうさぎちゃんはうれしくありません
ねこちゃんはちいさくてすぐないちゃうし、ちょこちょこついてきてはずかしかったのです
「やーだよ これからキャッチボールするんだもん
ねこちゃんはだめ!」

6: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:27:26 ID:2Rz
うさぎちゃんはてくてくあるいてキャッチボールのあいてをさがしにいきました
さいしょに ぶたさんに であいました
「こんにちはぶたさん! キャッチボールしようよ」
ぶたさんはブーブーはなをならしていいました
「ごめんねえ、はながつまってキャッチボールどころじゃないよ」
うさぎちゃんはあきらめててくてくあるいていきました

さいしょに ぶたさんに であいました
「こんにちはぶたさん! キャッチボールしようよ」
ぶたさんはブーブーはなをならしていいました
「ごめんねえ、はながつまってキャッチボールどころじゃないよ」
うさぎちゃんはあきらめててくてくあるいていきました

8: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:31:29 ID:2Rz
つぎにであったのはいぬさんでした
「こんにちはいぬさん。 キャッチボールしようよ」
するといぬさんはワンワンあたまをふりました
「ごめんねえ、やりたいけどこれからしごとなんだ」
うさぎちゃんはあきらめててくてくあるいていきました

「こんにちはいぬさん。 キャッチボールしようよ」
するといぬさんはワンワンあたまをふりました
「ごめんねえ、やりたいけどこれからしごとなんだ」
うさぎちゃんはあきらめててくてくあるいていきました

11: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:37:40 ID:2Rz
つぎにであったのはおおきなおおきなぞうさんにあいました
「ぞうさんキャッチボールしようよ」
ぞうさんもあたまをながいはなでかきながらいいました
「ごめんねえ、ボールはにがてなんだ」
うさぎちゃんはあきらめてとぼとぼあるいていきました

「ぞうさんキャッチボールしようよ」
ぞうさんもあたまをながいはなでかきながらいいました
「ごめんねえ、ボールはにがてなんだ」
うさぎちゃんはあきらめてとぼとぼあるいていきました

13: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:42:31 ID:2Rz
ちょっとあるいてうさぎちゃんはながいながいくびのきりんさんにであいました
「きりんさあん! キャッチボールしようよ!」
でもきりんさんはのんびりおしょくじちゅう
うさぎちゃんのこえはきこえません
うさぎちゃんはあきらめてとぼとぼあきらめてかえることにしました

「きりんさあん! キャッチボールしようよ!」
でもきりんさんはのんびりおしょくじちゅう
うさぎちゃんのこえはきこえません
うさぎちゃんはあきらめてとぼとぼあきらめてかえることにしました

15: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:47:38 ID:2Rz
うさぎちゃんをしんぱいしてねこちゃんがききました
「うさぎちゃん、キャッチボールどうだった? どうだった?」
うさぎちゃんはとうとうねこちゃんにやつあたりをしてしまいました
「うるさーい! あっちへいけ!」
ねこちゃんはないてしまいました

「うさぎちゃん、キャッチボールどうだった? どうだった?」
うさぎちゃんはとうとうねこちゃんにやつあたりをしてしまいました
「うるさーい! あっちへいけ!」
ねこちゃんはないてしまいました

18: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)20:57:18 ID:2Rz
うさぎちゃんはしまったとおもいました
さいしょからねこちゃんとキャッチボールをすればよかったのにとおもいましたが、もうあとのまつりです
それをみていたおひさまはうさぎちゃんにいいました
「うさぎちゃん、ほんとうにうさぎちゃんのことがすきなことキャッチボールするのがたのしいんじゃないかな?」

さいしょからねこちゃんとキャッチボールをすればよかったのにとおもいましたが、もうあとのまつりです
それをみていたおひさまはうさぎちゃんにいいました
「うさぎちゃん、ほんとうにうさぎちゃんのことがすきなことキャッチボールするのがたのしいんじゃないかな?」

23: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)21:06:24 ID:2Rz
うさぎちゃんははしってねこちゃんのおうちにいきました
ねこちゃんはまだないています
うさぎちゃんはいいました
「ねこちゃんごめんね、キャッチボールしようよ!」
ほんとうのともだちをみつけたうさぎちゃんは
もうねこちゃんにいじわるをしなくなりました

ねこちゃんはまだないています
うさぎちゃんはいいました
「ねこちゃんごめんね、キャッチボールしようよ!」
ほんとうのともだちをみつけたうさぎちゃんは
もうねこちゃんにいじわるをしなくなりました

26: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)21:08:57 ID:2Rz
28: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)21:10:49 ID:2Rz
この作品をピュアJ民と野良のタマ、山で見かけたノウサギと自分自身に捧げる
32: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)21:42:24 ID:Trl
おつ
33: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)21:48:00 ID:gwP
面白かったで
また立ててな
また立ててな
34: 名無しさん@おーぷん 2019/01/16(水)22:06:03 ID:OHF
よかった
引用元: !dot うさぎちゃんのキャッチボール