姉「すこしは姉離れしてよ!」弟「えっ」
2019-11-14
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 00:19:28 ID:7InfjBiE
弟「え・・・何?姉離れって、そういう単語ぼくいちねんせいだからわからないな~」
姉「弟君高校一年生じゃない・・・とにかく姉離れして」
弟「いやだよぉ~僕は姉さんが全てなんだ・・・愛してるよ///」ボソッ
姉「きもい」
弟「昔はそんなこといわなかったのに!!!」ブワァ
姉「弟君高校一年生じゃない・・・とにかく姉離れして」
弟「いやだよぉ~僕は姉さんが全てなんだ・・・愛してるよ///」ボソッ
姉「きもい」
弟「昔はそんなこといわなかったのに!!!」ブワァ
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3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 00:27:03 ID:7InfjBiE
姉「とにかくまわりの姉弟みたいにしてよ」
弟「よそはよそ!うちはうち!」
姉「それでも普通じゃないよ、まわりとくらべて・・・」
弟「いやだ!いやだ!いやだぁ~!」ドタバタ
姉「きもいしうざい」
弟「」
姉「今日のこと思い出して、普通じゃないから・・・」
弟「?いつも通りだと思うけどな~。確か今日は・・・」
弟「よそはよそ!うちはうち!」
姉「それでも普通じゃないよ、まわりとくらべて・・・」
弟「いやだ!いやだ!いやだぁ~!」ドタバタ
姉「きもいしうざい」
弟「」
姉「今日のこと思い出して、普通じゃないから・・・」
弟「?いつも通りだと思うけどな~。確か今日は・・・」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 00:37:47 ID:7InfjBiE
今日の朝
弟「姉さん!朝だよ!7時だよ!」
姉「すぅ・・・」zzz
弟「7時だよ!ただいま7時30秒!」
弟「今日も寝顔可愛いなぁ~、早く起きないと添い寝しちゃうよ~」
姉「・・・おはよう」
弟「ちっ、起きたか・・・朝ごはんできてるから着替えて来てね」
姉「・・・うん」ウトウト
姉「・・・・・」
姉「・・・着替えるから早く部屋からでてって」
弟「姉さん!朝だよ!7時だよ!」
姉「すぅ・・・」zzz
弟「7時だよ!ただいま7時30秒!」
弟「今日も寝顔可愛いなぁ~、早く起きないと添い寝しちゃうよ~」
姉「・・・おはよう」
弟「ちっ、起きたか・・・朝ごはんできてるから着替えて来てね」
姉「・・・うん」ウトウト
姉「・・・・・」
姉「・・・着替えるから早く部屋からでてって」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 00:42:45 ID:7InfjBiE
姉「いつもありがとね起こしてくれて、あと家事とか」モグモグ
弟「お義父さんもお母さんも仕事だしね。ま、これくらい愛する姉さんのためなr」
姉「あ、もう行かないと・・・ごちそうさま!」ダッ
弟「行っちゃった。照れ屋なんだから・・・全く」ヤレヤレ
弟「さて、食べ終わったら姉さんの布団でも嗅ぐかな」
弟「お義父さんもお母さんも仕事だしね。ま、これくらい愛する姉さんのためなr」
姉「あ、もう行かないと・・・ごちそうさま!」ダッ
弟「行っちゃった。照れ屋なんだから・・・全く」ヤレヤレ
弟「さて、食べ終わったら姉さんの布団でも嗅ぐかな」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 00:54:16 ID:7InfjBiE
友「おはよう、弟・・・って元気ないななんかあったの?」
弟「姉さん 朝練 一緒に登校できない」
友「・・・大体わかったよ。でもそしたら同じ部活はいればよかったじゃん」
弟「姉さんが嫌がったんだよ・・・僕嫌われてきるのかな・・・」
友「恥ずかしかったんじゃない?」
弟「そういうことにしよう・・・フフッ照れ屋なんだから///」
友「ちょっと怖いな」
弟「姉さん 朝練 一緒に登校できない」
友「・・・大体わかったよ。でもそしたら同じ部活はいればよかったじゃん」
弟「姉さんが嫌がったんだよ・・・僕嫌われてきるのかな・・・」
友「恥ずかしかったんじゃない?」
弟「そういうことにしよう・・・フフッ照れ屋なんだから///」
友「ちょっと怖いな」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:05:50 ID:7InfjBiE
弟「確か今日の時間割は・・・」
女「弟君おはよう!」
弟「うんおはよ」
女「そっけないな~。せっかくイケメンなのにもったいないよ」
女「絶対愛想よければモテるとおもうのになぁ~ねぇ?友君」
友「う、うん」(愛想悪い理由は知っている・・・・・)
女「弟君おはよう!」
弟「うんおはよ」
女「そっけないな~。せっかくイケメンなのにもったいないよ」
女「絶対愛想よければモテるとおもうのになぁ~ねぇ?友君」
友「う、うん」(愛想悪い理由は知っている・・・・・)
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:13:19 ID:7InfjBiE
友「なんか中学の時と違って女性に対して愛想悪いね」
友「あんまりよくないとおもうなぁ~そういうの」
弟「僕もそう思うんだけどね・・・姉さんが嫉妬しちゃうだろ?」
友「・・・・・・」
友「あんまりよくないとおもうなぁ~そういうの」
弟「僕もそう思うんだけどね・・・姉さんが嫉妬しちゃうだろ?」
友「・・・・・・」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:15:44 ID:7InfjBiE
~~
友(こんな理由だけどね)
女「あ、席着かないと」
弟(姉さん今何してんだろ・・・男どもと話してないよね?だとしたら・・・)
姉「へっくしゅ!」
姉友「わっ!びっくりしたな、誰かアンタの話でもしてたりして」
姉「だとしたら犯人は大体わかるよ」
姉友「なにそれこわい」
友(こんな理由だけどね)
女「あ、席着かないと」
弟(姉さん今何してんだろ・・・男どもと話してないよね?だとしたら・・・)
姉「へっくしゅ!」
姉友「わっ!びっくりしたな、誰かアンタの話でもしてたりして」
姉「だとしたら犯人は大体わかるよ」
姉友「なにそれこわい」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:29:31 ID:7InfjBiE
昼休み
弟「こんにちわわ~!!!姉さん!お弁当もってきたよ~!」
ざわざわ なにあれ
姉ちゃんの弟? イケメンじゃない?
モブ女A「姉ちゃんの弟?かっこいいね!」
モブ女B「紹介してよ~」
姉「こ、こんどね・・・」
姉友「ちょっと弟!姉が迷惑してるでしょ」
姉友「もうちょっと静かにこれないの?全く」
弟「すいませぬ姉友殿、ではお弁当渡したので拙者はこれで」ササッ
姉友「全く・・・アンタの弟は本当にシスコンね」
弟「こんにちわわ~!!!姉さん!お弁当もってきたよ~!」
ざわざわ なにあれ
姉ちゃんの弟? イケメンじゃない?
モブ女A「姉ちゃんの弟?かっこいいね!」
モブ女B「紹介してよ~」
姉「こ、こんどね・・・」
姉友「ちょっと弟!姉が迷惑してるでしょ」
姉友「もうちょっと静かにこれないの?全く」
弟「すいませぬ姉友殿、ではお弁当渡したので拙者はこれで」ササッ
姉友「全く・・・アンタの弟は本当にシスコンね」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:36:16 ID:7InfjBiE
姉「やっぱ普通じゃないよね・・・」
姉友「まぁね普通の姉弟だったらもっと素っ気ない感じかな」
姉友「姉離れさせるべきじゃないかな?」
姉「姉離れ・・・」
姉友「でも仲がいいのはいいことだとおもうな」
姉「・・・あっちが一方的なだけ」
姉友「そんなこといって・・・ツンデレだなぁ」
姉友「まぁね普通の姉弟だったらもっと素っ気ない感じかな」
姉友「姉離れさせるべきじゃないかな?」
姉「姉離れ・・・」
姉友「でも仲がいいのはいいことだとおもうな」
姉「・・・あっちが一方的なだけ」
姉友「そんなこといって・・・ツンデレだなぁ」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 01:42:24 ID:7InfjBiE
現在
姉「最初は一週間だけでもいいから」
弟「え~ご褒美ないとな~」
姉「うぅ・・・じゃ、じゃあできたらそそs、、添い寝したあげる」
弟「mjsk!?デュフフwじゃあがんばろうかな~」
姉「じゃ、じゃあ明日からね」
弟「え、明日から!?じゃあ今日中に姉成分をたっぷりと・・・」
姉「いやだ、おやすみ!」バタン
弟「・・・一般的な姉弟か・・・こまったなぁ」
姉「最初は一週間だけでもいいから」
弟「え~ご褒美ないとな~」
姉「うぅ・・・じゃ、じゃあできたらそそs、、添い寝したあげる」
弟「mjsk!?デュフフwじゃあがんばろうかな~」
姉「じゃ、じゃあ明日からね」
弟「え、明日から!?じゃあ今日中に姉成分をたっぷりと・・・」
姉「いやだ、おやすみ!」バタン
弟「・・・一般的な姉弟か・・・こまったなぁ」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 13:05:57 ID:rCY0HS/2
姉離れ 一日目
弟「姉さん起きて、朝だよ」コンコン
姉「んん・・・あれ?」(部屋に入ってこない・・・・・)
姉「そっか、姉離れ中だった」
弟「朝ご飯できてるから、下降りて来てね」
姉「う、うん」
弟「姉さん起きて、朝だよ」コンコン
姉「んん・・・あれ?」(部屋に入ってこない・・・・・)
姉「そっか、姉離れ中だった」
弟「朝ご飯できてるから、下降りて来てね」
姉「う、うん」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 13:20:31 ID:rCY0HS/2
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・・・」モグモグ(会話がない)
弟「・・・・・」ピッ
TV「今日雨だから、傘でーす」
姉「ダメだよ食事中にTV観ちゃ」
弟「・・・うるさいなぁ」ボソッ
姉「!?」
姉「・・・・・」モグモグ(会話がない)
弟「・・・・・」ピッ
TV「今日雨だから、傘でーす」
姉「ダメだよ食事中にTV観ちゃ」
弟「・・・うるさいなぁ」ボソッ
姉「!?」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 17:10:05 ID:rCY0HS/2
姉「い、行ってきます」バタン
姉「あ、あれが普通なんだよね・・・」
弟「行ったか、はぁ・・・まともに会話できないのは辛いなぁ・・・」
弟「とりあえず枕でも嗅ぐか・・・」クンクン
弟「あ、よだれついちゃった」ベトリ
姉「あ、あれが普通なんだよね・・・」
弟「行ったか、はぁ・・・まともに会話できないのは辛いなぁ・・・」
弟「とりあえず枕でも嗅ぐか・・・」クンクン
弟「あ、よだれついちゃった」ベトリ
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 17:22:12 ID:rCY0HS/2
友「おはよう・・・昨日よりテンション低いね・・・・」
友「なにかあったの?」
弟「姉離れしろ 一週間 できたらご褒美」
友「う、うん。大体わかったよ」
弟「あ、あと学校でも普通でいてっていわれた・・・はぁ・・・」
友「でも一週間たったらいつも通りになるんでしょ?」
弟「まぁねご褒美のために、がんばるぞー!」(フヒヒw姉さんと添い寝だ、添い寝、添い寝、そいね そ)
友「なにかあったの?」
弟「姉離れしろ 一週間 できたらご褒美」
友「う、うん。大体わかったよ」
弟「あ、あと学校でも普通でいてっていわれた・・・はぁ・・・」
友「でも一週間たったらいつも通りになるんでしょ?」
弟「まぁねご褒美のために、がんばるぞー!」(フヒヒw姉さんと添い寝だ、添い寝、添い寝、そいね そ)
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 19:56:58 ID:.C1k1FS2
女「おはよーっ!」
弟「おはよーっ!」
女「あれ!?なんか元気だね・・・」
弟「ははっ、やっぱいきなりはおかしいよね・・・」
弟「今までそっけない態度とってごめんね」
女「いいよ!弟君が改心してくれて私はうれしいよ!」
弟「ありがとう」(何様だよ・・・あぁ早く一週間たってほしい)
弟「おはよーっ!」
女「あれ!?なんか元気だね・・・」
弟「ははっ、やっぱいきなりはおかしいよね・・・」
弟「今までそっけない態度とってごめんね」
女「いいよ!弟君が改心してくれて私はうれしいよ!」
弟「ありがとう」(何様だよ・・・あぁ早く一週間たってほしい)
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 20:09:16 ID:.C1k1FS2
友「いきなりクラスに溶け込んでるな・・・」
弟「あ、これ僕のメアドね」
モブ子「やったー!弟君のメアドゲット///」
モブ男「おれもおれもー」
ワイ ワイ
友「弟、仲良くなるのはいいけどこれ一週間限定なの?」ボソッ
弟「どうかなー?そん時次第かな」
友「きみってやつは・・・」
弟「あ、これ僕のメアドね」
モブ子「やったー!弟君のメアドゲット///」
モブ男「おれもおれもー」
ワイ ワイ
友「弟、仲良くなるのはいいけどこれ一週間限定なの?」ボソッ
弟「どうかなー?そん時次第かな」
友「きみってやつは・・・」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 20:47:37 ID:.C1k1FS2
昼休み
姉「あ、またお弁当忘れちゃった」
姉友「そんなのいつもじゃない。またあのうるさいのが来るのか・・・・」
弟「すみません姉さんはいますか?」ガラッ
弟「あ、いたいた。またお弁当忘れてるよ?はいこれ」
姉「ごめんねいつもいつも」
弟「ほんとだよ、毎回二年の教室までいかないとならないんだから」
弟「少しはこっちのこと考えてよ」
姉「ご、ごめん・・・・」
弟「ったく、じゃあね」ガララ
姉友「なにあれ?喧嘩でもしたの?」
姉「・・・・・姉離れです」
姉「あ、またお弁当忘れちゃった」
姉友「そんなのいつもじゃない。またあのうるさいのが来るのか・・・・」
弟「すみません姉さんはいますか?」ガラッ
弟「あ、いたいた。またお弁当忘れてるよ?はいこれ」
姉「ごめんねいつもいつも」
弟「ほんとだよ、毎回二年の教室までいかないとならないんだから」
弟「少しはこっちのこと考えてよ」
姉「ご、ごめん・・・・」
弟「ったく、じゃあね」ガララ
姉友「なにあれ?喧嘩でもしたの?」
姉「・・・・・姉離れです」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 21:00:34 ID:.C1k1FS2
姉友「は?」
姉「だから、私が昨日の夜弟君に姉離れしてって言って・・・」
説明中
姉友「それであいつは一般的な弟を演じてると・・・」
姉「・・・はい」
姉友「はぁ・・・私はいつものあんたらのほうが好きだけどね」
姉「な、なんで?」
姉友「だってアンタ自分で弟に命令したわりにはいつもより元気ないじゃん」
姉「そんなことないよ!私は弟君が普通の弟になってうれしいし・・・」
姉友「まぁ勝手にすれば?どうせ一週間なんだし」
姉「・・・むぅ」
姉「だから、私が昨日の夜弟君に姉離れしてって言って・・・」
説明中
姉友「それであいつは一般的な弟を演じてると・・・」
姉「・・・はい」
姉友「はぁ・・・私はいつものあんたらのほうが好きだけどね」
姉「な、なんで?」
姉友「だってアンタ自分で弟に命令したわりにはいつもより元気ないじゃん」
姉「そんなことないよ!私は弟君が普通の弟になってうれしいし・・・」
姉友「まぁ勝手にすれば?どうせ一週間なんだし」
姉「・・・むぅ」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 21:08:41 ID:.C1k1FS2
友「あ、戻ってきたみんなまってたよ。一緒に食べようってさ」
女「あれ?なんか元気ないね、なんかあったの?」
弟「い、いや姉さんと喧嘩しちゃってさ・・・・・・・」
女「そっかぁ、でも早く仲直りしないとだめだよ?」
弟「・・・うん」
友「・・・・・」
女「あれ?なんか元気ないね、なんかあったの?」
弟「い、いや姉さんと喧嘩しちゃってさ・・・・・・・」
女「そっかぁ、でも早く仲直りしないとだめだよ?」
弟「・・・うん」
友「・・・・・」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 21:40:05 ID:.C1k1FS2
家
姉「ただいまー」ガチャ
姉「・・・・あれ?」
姉「た、ただいまー!」
姉「い、いないの?」
弟「いるよ、うるさいなー聞こえてるって」
姉「ごめん・・・・・・・・・」
姉(いつもなら・・・)
姉「ただいまー」ガチャ
姉「・・・・あれ?」
姉「た、ただいまー!」
姉「い、いないの?」
弟「いるよ、うるさいなー聞こえてるって」
姉「ごめん・・・・・・・・・」
姉(いつもなら・・・)
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/01(土) 21:40:42 ID:.C1k1FS2
ガチャ
弟「おかえりんこー!!!」
姉「ただいま」
弟「あれー?期待してたのとちがうーっ!」
姉「何をきたいしてたの・・・?ボイスレコーダーもって」
弟「べべbっべ、別に何も・・・あ、怒ってます?おこなんですか?」
姉「うるさい!もぅ・・・・・ご飯は?」
弟「今作ってるよー!ふふふw部活がんばってる姉さんのために今日は特別に
ハンバーグだよ!!」
姉「えへへ///・・・やった」
姉(みたいなのがいつも通りだけど・・・今日は)
弟「あ、ご飯作ってるからね」
弟「おかえりんこー!!!」
姉「ただいま」
弟「あれー?期待してたのとちがうーっ!」
姉「何をきたいしてたの・・・?ボイスレコーダーもって」
弟「べべbっべ、別に何も・・・あ、怒ってます?おこなんですか?」
姉「うるさい!もぅ・・・・・ご飯は?」
弟「今作ってるよー!ふふふw部活がんばってる姉さんのために今日は特別に
ハンバーグだよ!!」
姉「えへへ///・・・やった」
姉(みたいなのがいつも通りだけど・・・今日は)
弟「あ、ご飯作ってるからね」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 15:24:06 ID:D1Jllcto
姉離れ 2日目
弟「朝だよー早く起きてよー」ドンドン
姉「・・・ふぁぁ」ウトウト
弟「起きた‐?少しは自分で起きれるようにしてよね」
弟「もう高校2年生なんだからさ」
姉「ご、ごめん」
弟「ごめんじゃなくてさ・・・もういいや下降りて来てね」
姉(離れるどころか冷たい・・・)
姉(でも自分で望んだんだし・・・仕方ないよね?)
弟「朝だよー早く起きてよー」ドンドン
姉「・・・ふぁぁ」ウトウト
弟「起きた‐?少しは自分で起きれるようにしてよね」
弟「もう高校2年生なんだからさ」
姉「ご、ごめん」
弟「ごめんじゃなくてさ・・・もういいや下降りて来てね」
姉(離れるどころか冷たい・・・)
姉(でも自分で望んだんだし・・・仕方ないよね?)
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 15:34:23 ID:D1Jllcto
弟「・・・・」モグモグ
姉「・・・・」モグモグ
弟「あ、さっき電話あってさ」
弟「お義父さん帰ってくるって」
姉「お父さんが?今日?」
弟「あー、うん夜くらいにね」
prrrrrrrrr
弟「はい・・・え?母さんも?あーいやお義父さんも帰ってくるらしくて・・・」
姉「そうなの?・・・やった家族全員そろうね}
弟「なによろこんでんの?部活遅刻するよ?」
姉「・・・・」モグモグ
弟「あ、さっき電話あってさ」
弟「お義父さん帰ってくるって」
姉「お父さんが?今日?」
弟「あー、うん夜くらいにね」
prrrrrrrrr
弟「はい・・・え?母さんも?あーいやお義父さんも帰ってくるらしくて・・・」
姉「そうなの?・・・やった家族全員そろうね}
弟「なによろこんでんの?部活遅刻するよ?」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 15:45:02 ID:D1Jllcto
姉「うんいってくる・・・・・」
弟「さぁてウィザードみないと・・」
姉「い、いってきます・・・」ガチャ
バタン
弟「・・・・・」マジカ!マジテ?マジダ!゙ショウターイム
弟「はぁ、いってらっしゃいが言えないのはきついなー」マールデツーキt プツッ
弟「洗い物しよ・・・」
弟「あ、下着・・・・・新しい・・・・・」
弟「匂いもまだ新しいな」クンクン
弟「さぁてウィザードみないと・・」
姉「い、いってきます・・・」ガチャ
バタン
弟「・・・・・」マジカ!マジテ?マジダ!゙ショウターイム
弟「はぁ、いってらっしゃいが言えないのはきついなー」マールデツーキt プツッ
弟「洗い物しよ・・・」
弟「あ、下着・・・・・新しい・・・・・」
弟「匂いもまだ新しいな」クンクン
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 15:54:03 ID:D1Jllcto
弟「ハッ!?・・・・・湿らしてもうた!」
弟「もっかい洗うか」
弟「そういえば今日はお義父さんと母さんが帰ってくるんだっけ」
弟「どうせまた一日だけだろなぁ~」
弟「ま、姉さんと二人だけでいられる時間が増えてうれしいけどね」
弟「今週は例外だけど・・・・・・・・」
ガチャ
父「ただいまーっっっ!!」
弟「!!」(まずい!姉さんの下着だけ干してるのはまずい!!)
弟「もっかい洗うか」
弟「そういえば今日はお義父さんと母さんが帰ってくるんだっけ」
弟「どうせまた一日だけだろなぁ~」
弟「ま、姉さんと二人だけでいられる時間が増えてうれしいけどね」
弟「今週は例外だけど・・・・・・・・」
ガチャ
父「ただいまーっっっ!!」
弟「!!」(まずい!姉さんの下着だけ干してるのはまずい!!)
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:12:03 ID:D1Jllcto
父「かえったよー何か月かぶりの父だお!」
父「あれれー?いないのかな・・・」
父「娘は部活だとしても、弟君はいるはずだったが」
父「二階かな?」
弟「お、おかえり!」
父「弟君ーーー!」ダキッ
弟(あぶなかった・・・)
弟「あ、母さんも帰ってくるらしいですよ」
父「何っ!?奴が・・・」
父「あれれー?いないのかな・・・」
父「娘は部活だとしても、弟君はいるはずだったが」
父「二階かな?」
弟「お、おかえり!」
父「弟君ーーー!」ダキッ
弟(あぶなかった・・・)
弟「あ、母さんも帰ってくるらしいですよ」
父「何っ!?奴が・・・」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:54:54 ID:D1Jllcto
部活にて
部長「休憩ねー」
はぁーい
姉「はぁ・・・」
姉友「何?まだつづけてんの?姉離れ」
姉友「やめときなよ。続かないって」
姉「だよね、きっと弟君一週間も続かないよ・・」
姉友「いや、そっちじゃなくて」
部長「休憩終わり‐」
部長「休憩ねー」
はぁーい
姉「はぁ・・・」
姉友「何?まだつづけてんの?姉離れ」
姉友「やめときなよ。続かないって」
姉「だよね、きっと弟君一週間も続かないよ・・」
姉友「いや、そっちじゃなくて」
部長「休憩終わり‐」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 19:53:40 ID:D1Jllcto
姉「た、ただいまー」
父「おかえりいいいいいいい」
姉「わっ!?夜じゃなかったの?」
父「サプライズさ」
父「それより弟君もおかえりっていわないと!」
弟「あー・・・おかえりー」
姉「う・・・・」
父「?」
父「おかえりいいいいいいい」
姉「わっ!?夜じゃなかったの?」
父「サプライズさ」
父「それより弟君もおかえりっていわないと!」
弟「あー・・・おかえりー」
姉「う・・・・」
父「?」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 20:10:49 ID:D1Jllcto
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・・・」モグモグ
父(久しぶりに帰ってきたら、気まずい・・・)」
父「け、喧嘩でもしたの?」
姉「じ、実は」
弟「なんでそう思うんですか?」
父「いや、いつもなら・・・・」
姉「・・・・・」モグモグ
父(久しぶりに帰ってきたら、気まずい・・・)」
父「け、喧嘩でもしたの?」
姉「じ、実は」
弟「なんでそう思うんですか?」
父「いや、いつもなら・・・・」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 20:11:20 ID:D1Jllcto
いつもなら
姉「久しぶりにお父さんと食事だね」
弟「そうだね、いつもなら姉さんと二人っきりなんだけど・・・」
父「何?娘はやらんぞ!」
弟「お義父さん!そこをなんとか!!」
姉「やめてよも~」
姉「久しぶりにお父さんと食事だね」
弟「そうだね、いつもなら姉さんと二人っきりなんだけど・・・」
父「何?娘はやらんぞ!」
弟「お義父さん!そこをなんとか!!」
姉「やめてよも~」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 17:29:36 ID:355DIetQ
母「ただいま」
父「た、たすけて!我が妻よ!」
母「いきなり何?私ははやく子供たちの顔が見たいの!!あんたみたいな中年にかまってる暇はないのよ」
父「そ、その子供たちの仲が悪いの!」
母「・・・そんなわけないじゃない。弟は姉ちゃんにベッタリで」
弟「ねぇ、いいかげん料理でも学べば?」
弟「そんなんじゃお嫁いけないよ?」
姉「・・え・・・うぁ」(弟君が結婚してくれるって・・・あ、そそそんなの普通の姉弟じゃないよね///)
弟「皿洗いもまともにできないし・・・」ブツブツ
姉「うぅ・・・」
父「た、たすけて!我が妻よ!」
母「いきなり何?私ははやく子供たちの顔が見たいの!!あんたみたいな中年にかまってる暇はないのよ」
父「そ、その子供たちの仲が悪いの!」
母「・・・そんなわけないじゃない。弟は姉ちゃんにベッタリで」
弟「ねぇ、いいかげん料理でも学べば?」
弟「そんなんじゃお嫁いけないよ?」
姉「・・え・・・うぁ」(弟君が結婚してくれるって・・・あ、そそそんなの普通の姉弟じゃないよね///)
弟「皿洗いもまともにできないし・・・」ブツブツ
姉「うぅ・・・」
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 17:39:01 ID:355DIetQ
母「ちょっと弟!!その言い方はないでしょ」
弟「なんだ母さんか、帰ってきてたんだね」
母「あんた聞いてるの!?姉ちゃんはたしかに不器用だけど・・・」
姉「・・・・」
母「あっ・・・・ごめん・・・・・つ、つまりね」」
姉「ち、違うんです!私が悪いんです・・・いつも弟君にまかせっきりの私が」
姉「ごめんね?弟・・・依存してるのは私のほうなのに」グスッ
姉「そのうえ姉ばなれしろだなんて・・・・・」
姉「もうやめにしよ?ね?もういつも通りでいいから!!」
弟「え?いやだけど?」
弟「なんだ母さんか、帰ってきてたんだね」
母「あんた聞いてるの!?姉ちゃんはたしかに不器用だけど・・・」
姉「・・・・」
母「あっ・・・・ごめん・・・・・つ、つまりね」」
姉「ち、違うんです!私が悪いんです・・・いつも弟君にまかせっきりの私が」
姉「ごめんね?弟・・・依存してるのは私のほうなのに」グスッ
姉「そのうえ姉ばなれしろだなんて・・・・・」
姉「もうやめにしよ?ね?もういつも通りでいいから!!」
弟「え?いやだけど?」
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 18:00:56 ID:355DIetQ
弟「あと5日くらいあるし」
弟「やるって決めたら最後までやりきらないと気が済まないんだよね」
姉「・・・・へ?」
弟「だからやめないって、姉離れ」
姉「・・・・あ」
姉(そうだった・・・弟君はやるってきめたら最後までやりきる人間・・・・)
姉(そう確信したのはあの時だった)
弟「やるって決めたら最後までやりきらないと気が済まないんだよね」
姉「・・・・へ?」
弟「だからやめないって、姉離れ」
姉「・・・・あ」
姉(そうだった・・・弟君はやるってきめたら最後までやりきる人間・・・・)
姉(そう確信したのはあの時だった)
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 18:14:20 ID:355DIetQ
10年前
幼姉「そうだ!!弟!!!」
幼姉「いいこと考えた!いいこと考えたよ!!!!!!」
幼弟「・・・・な、何?」
幼姉「いまからセミ百匹捕まえて来てよ!!!」
幼弟「む、無理だよぅ・・・お外熱いし」
幼姉「むぅ・・・じゃ、じゃあできたらご褒美あげる!」
幼姉「できたらねぇ~~!なんと!!!!チュ、チューしてあげる」
幼弟「!!!!!!!!!!!!!!!」
姉(褒美の内容を教えた時の弟の顔はすごかった・・・目が血走ってたもん)
幼姉「そうだ!!弟!!!」
幼姉「いいこと考えた!いいこと考えたよ!!!!!!」
幼弟「・・・・な、何?」
幼姉「いまからセミ百匹捕まえて来てよ!!!」
幼弟「む、無理だよぅ・・・お外熱いし」
幼姉「むぅ・・・じゃ、じゃあできたらご褒美あげる!」
幼姉「できたらねぇ~~!なんと!!!!チュ、チューしてあげる」
幼弟「!!!!!!!!!!!!!!!」
姉(褒美の内容を教えた時の弟の顔はすごかった・・・目が血走ってたもん)
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 18:15:45 ID:355DIetQ
幼姉「弟くんおっそ~~~い!」
父「そうだなぁ・・・もう夕暮れだよ、夏だから明るいけどもう6時だ」
父「ちょっと探してくる」
幼姉「も、もしかしてまだセミを・・・」
父「そうだなぁ・・・もう夕暮れだよ、夏だから明るいけどもう6時だ」
父「ちょっと探してくる」
幼姉「も、もしかしてまだセミを・・・」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 18:28:16 ID:355DIetQ
夜12時
警察「今は全力で弟君をさがしています・・・」
母「も、もしさらわれてたりしたら・・・いや!!いやよ!!!!」
父「地域のみなさんも探してくれているらしい」
父「弟・・・・・無事でいてくれ・・」
幼姉(いえないよ・・・セミ狩りにいってるなんて)
幼姉(も、もしかして本当にさらわれて・・・)
幼姉「うぅ・・・ひっく・・弟ぉ」ポロポロ
母「あねちゃん!」ガシッ
父「きっと、きっと無事だ・・・」
幼弟「ただいまー!百匹とったよ!!虫かごに入れすぎて68匹くらい死んでるけど・・・」
幼弟「あれ?どうしたの??みんなかたまって」
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 06:53:28 ID:OUOiFEiw
姉離れ 三日目
姉(あの後こっぴどくしかられたけどね私も・・・)
姉「・・・はぁ」
姉(まぁいいや後4日の辛抱だ)
姉「ふふ、今日は私が朝ごはん作ってるの」ジュワワーー
姉「弟君、私が朝早く起きててびっくりするだろなぁ・・・・・」グジュッジュジュジュ
弟「ふぅ・・・ごはん作ろう・・・・・って」
弟「何やってるの?」
姉(あの後こっぴどくしかられたけどね私も・・・)
姉「・・・はぁ」
姉(まぁいいや後4日の辛抱だ)
姉「ふふ、今日は私が朝ごはん作ってるの」ジュワワーー
姉「弟君、私が朝早く起きててびっくりするだろなぁ・・・・・」グジュッジュジュジュ
弟「ふぅ・・・ごはん作ろう・・・・・って」
弟「何やってるの?」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 06:54:01 ID:OUOiFEiw
姉「あ、今日は私が作ろうと思ってね、それでね」ガガッガガガッガ
弟「そう・・・・ありがと」(なんだこの効果音、いやの予感しかしない・・・)
姉「待ってて、今できたから」
弟「なにこれ?」
母「おはよー、あれ姉ちゃんがつくってるの?・・・・・なにこれ」
父「おっはー、なになに?その未確認物体」
姉「朝ごはんです!」
弟「そう・・・・ありがと」(なんだこの効果音、いやの予感しかしない・・・)
姉「待ってて、今できたから」
弟「なにこれ?」
母「おはよー、あれ姉ちゃんがつくってるの?・・・・・なにこれ」
父「おっはー、なになに?その未確認物体」
姉「朝ごはんです!」
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 06:54:39 ID:OUOiFEiw
弟(以前の僕なら容赦なく全部たいらげていただろうが・・)
弟「こんなの食べれないよ」
弟「はぁ・・・ちゃんと勉強して作ったのかと思った」
弟「いいよ、これからは僕が作るから」
父「あーっ!も、もう会社の時間だ!!」
父「姉、弟、仲良くな!!!」
母「私はまだいるけど・・・」
弟「こんなの食べれないよ」
弟「はぁ・・・ちゃんと勉強して作ったのかと思った」
弟「いいよ、これからは僕が作るから」
父「あーっ!も、もう会社の時間だ!!」
父「姉、弟、仲良くな!!!」
母「私はまだいるけど・・・」
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 06:55:32 ID:OUOiFEiw
姉「そうだよね・・・・・・ごめんっ」ダッ
弟「・・・・・・っ」(やっぱきついなー姉さんが行ったら食べよ)
母「ちょっと弟!姉離れのことは聞いたけどさ」
母「冷たくするの違うよ」
弟「仕方ないじゃないか。姉さんが望んでいるんだもの」
弟「それに一般的な弟はこんなもんだよ」
母「そうなの?もっとあんたみたいのがいっぱいいるのかと」
姉「もういくね・・・・行ってきます」ガチャ
母「あ、行ってらっしゃーい。部活がんばってね」
弟「・・・・・・っ」(やっぱきついなー姉さんが行ったら食べよ)
母「ちょっと弟!姉離れのことは聞いたけどさ」
母「冷たくするの違うよ」
弟「仕方ないじゃないか。姉さんが望んでいるんだもの」
弟「それに一般的な弟はこんなもんだよ」
母「そうなの?もっとあんたみたいのがいっぱいいるのかと」
姉「もういくね・・・・行ってきます」ガチャ
母「あ、行ってらっしゃーい。部活がんばってね」
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 06:56:02 ID:OUOiFEiw
弟「行ったか・・・さぁ食べようか母さん」
母「ふふ、やっぱりね」
姉「行ってらっしゃいって言われるのはいいなぁ・・・」シミジミ
姉「あれ?お父さん?」
父「あぁ車が動かかなくてね。朝練かい?がんばれってね」
姉「うん!」(弟君・・・・)
母「ふふ、やっぱりね」
姉「行ってらっしゃいって言われるのはいいなぁ・・・」シミジミ
姉「あれ?お父さん?」
父「あぁ車が動かかなくてね。朝練かい?がんばれってね」
姉「うん!」(弟君・・・・)
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:12:03 ID:/xoS7q26
母「アンタも行くの?・・・・うぇ」
弟「おぇ・・・・・行ってきます」ガチャ
母「行ってらっしゃい」
弟(姉離れが終わったら姉さんに手取り足取料理を教えよう)
弟「手取り、足取り・・・・くふふw」
友「おはよう、そして通報していい?」
弟「おぇ・・・・・行ってきます」ガチャ
母「行ってらっしゃい」
弟(姉離れが終わったら姉さんに手取り足取料理を教えよう)
弟「手取り、足取り・・・・くふふw」
友「おはよう、そして通報していい?」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:12:39 ID:/xoS7q26
女「おはよう!弟くん!!」
弟「おはよ」
女「知ってる?今日ね数学の田中がーいないらしいよ、んでね三年の先輩がー___」
弟(あぁ・・・・・退屈だ・・姉さん)
女「あ、弟君くんって家族いる?」
弟「・・・・姉さん」(あ、言葉に出てしまった)
女「お姉さんがいるの!?年齢は?」
弟「17歳、同じ高校、二年生、3組、出席番号・・」
女「そ、そこまでは聞いてないけど
弟「おはよ」
女「知ってる?今日ね数学の田中がーいないらしいよ、んでね三年の先輩がー___」
弟(あぁ・・・・・退屈だ・・姉さん)
女「あ、弟君くんって家族いる?」
弟「・・・・姉さん」(あ、言葉に出てしまった)
女「お姉さんがいるの!?年齢は?」
弟「17歳、同じ高校、二年生、3組、出席番号・・」
女「そ、そこまでは聞いてないけど
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:15:17 ID:/xoS7q26
女「よく知ってるね。お姉さんのこと好きなんだ。いいねぇ~家族愛」
女「というか姉ってあの有名な?」
弟「なんだ、しってるの」
女「有名だよ、美人で・・・でもちょっとノリが悪いって」
女「そっくりじゃん!さすが家族だね。いいなぁ~私一人っ子だし」
弟「いや・・・・義理なんだよ」(失礼な奴だな)
女「というか姉ってあの有名な?」
弟「なんだ、しってるの」
女「有名だよ、美人で・・・でもちょっとノリが悪いって」
女「そっくりじゃん!さすが家族だね。いいなぁ~私一人っ子だし」
弟「いや・・・・義理なんだよ」(失礼な奴だな)
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:16:44 ID:/xoS7q26
友「まぁ~たお姉さんの話か」
女「そうだ!友君は弟君となかいいの?」
友「まぁ・・・・小学校のときからかな」
弟「なんで知り合ったんだっけ?」
友「忘れちゃったよ、そんなの」
女「えー、つまんない」
友(本当は覚えていたりする)
女「そうだ!友君は弟君となかいいの?」
友「まぁ・・・・小学校のときからかな」
弟「なんで知り合ったんだっけ?」
友「忘れちゃったよ、そんなの」
女「えー、つまんない」
友(本当は覚えていたりする)
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:18:22 ID:/xoS7q26
小学6年生
友「速報小から深夜小に来た友です」
友「よろしくお願いします」
ワー パチパチ パチパチ
先生「席はそこだね」
先生「弟、仲良くしなさい」
弟「はぁい」
友「あ、あの・・・よろしく」
弟「よろしくねー」
友「速報小から深夜小に来た友です」
友「よろしくお願いします」
ワー パチパチ パチパチ
先生「席はそこだね」
先生「弟、仲良くしなさい」
弟「はぁい」
友「あ、あの・・・よろしく」
弟「よろしくねー」
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:20:21 ID:/xoS7q26
友「あの、ぼく転校してきたばかりで算数の教科書なくて・・・」
弟「教科書?いいよー」
友「ありがと・・・・ってこれ数学なんだけど」
友「しかも名前姉って・・・」
弟「そうなんだー、ついに姉さんが中がつく学校にいってしまって」
弟「さびしいからつい///って・・・・ハッ!!」
弟「知ったな!僕がシスコンなの知ったな!!」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:22:01 ID:/xoS7q26
中学 入学式
弟「あ、一緒だな」
友「うあー・・・」
弟「そんなに引くなよ、これからも姉さんの話してやるから」
高校 入学式
弟「何?また一緒!?お前僕のこと好きなの?ごめんな男はちょっと、それに僕には姉さんが」
友「知ってるよ!ただ母さんにここにしろって」
弟「お前敷かれたレールで生きてて悲しくないの?」
友「別にいいじゃないか。それに君もおなじようなもんだろ」
友「どうせお姉さんと一緒の大学行くつもりだろ」
弟「当たり前だ!僕は姉さんが敷いたレールを舐めて行く!」
弟「そして終点(結婚)では連結して・・・」
弟「あ、一緒だな」
友「うあー・・・」
弟「そんなに引くなよ、これからも姉さんの話してやるから」
高校 入学式
弟「何?また一緒!?お前僕のこと好きなの?ごめんな男はちょっと、それに僕には姉さんが」
友「知ってるよ!ただ母さんにここにしろって」
弟「お前敷かれたレールで生きてて悲しくないの?」
友「別にいいじゃないか。それに君もおなじようなもんだろ」
友「どうせお姉さんと一緒の大学行くつもりだろ」
弟「当たり前だ!僕は姉さんが敷いたレールを舐めて行く!」
弟「そして終点(結婚)では連結して・・・」
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:25:22 ID:/xoS7q26
友「はぁ・・・・」
友(今ではいい思い出?かな)
弟「どうした?微妙な顔して」
女「あははーw面白い顔」
友「い、いやなんでも」
友「あ、今日もお姉さんお弁当わすれたのかい?」
弟「あー昼休み行ってくる」
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:30:44 ID:/xoS7q26
弟「ふふふ~ん♪」
イチネン? ナンカテンションタカイネ
弟「・・・・あの、姉って人いますか?・・・・・」
イッキニヒククナッタ!?
「いるよー、あねちゃーん弟くんきてるよー。君いつもここに来るよね、名前覚えちゃった」
弟「そうですか、ありがとうございます」(誰だこの人)
「そ、それでねもしよかったら//ってあれ?」
弟「・・・・姉さん、何回言えば分るの?」
姉「・・・・・・・あ」
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:31:47 ID:/xoS7q26
弟「はぁ、今日はいいや朝あんなことあったし」
弟「明日はないよ、じゃ」
姉「・・・・ごめんなさい」シンミリ
「姉さんと姉友さんもどう?カラオケ」
弟 ピクッ
「姉さんと姉友さんもきたら盛り上がると思うんだwwww」
弟(はあああああああああああああああ??????なんだあのうじむしABは)
弟(姉さんが行くわけねぇだろぶぅわ~~~か!!!昔からそういうのは嫌いなんだよ!!!!)
弟「明日はないよ、じゃ」
姉「・・・・ごめんなさい」シンミリ
「姉さんと姉友さんもどう?カラオケ」
弟 ピクッ
「姉さんと姉友さんもきたら盛り上がると思うんだwwww」
弟(はあああああああああああああああ??????なんだあのうじむしABは)
弟(姉さんが行くわけねぇだろぶぅわ~~~か!!!昔からそういうのは嫌いなんだよ!!!!)
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:38:23 ID:/xoS7q26
うじむしA「無理、かな?」
姉友「え-姉が無理なら私もいかなーい」
弟(いいぞ!さすがは姉さんの親友!!僕が見込んだだけある)
うじむしB「え~つれねぇ~~www」
弟(てめぇはだまってろ!くっそぉ~、いつもなら断らせるのだが)
姉「ど、どうしようかな」
「いこうよ~^^」
「女子も来るからさ」
弟(繁殖すんじゃねぇぇぇぇ~~~~~!!!!!!!)
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:44:05 ID:/xoS7q26
姉「う、う~ん」チラッ
弟「?」
姉「・・・・」プイッ
弟「え」
姉「行こうかな」
姉友「え?」
弟「」(姉さんがぷいっってぷいって・・・・・)
弟「」ガララ
「あ!行っちゃうの?もしよかったら///」
ピシャン
「あきらめないわ!わたし!」
弟「?」
姉「・・・・」プイッ
弟「え」
姉「行こうかな」
姉友「え?」
弟「」(姉さんがぷいっってぷいって・・・・・)
弟「」ガララ
「あ!行っちゃうの?もしよかったら///」
ピシャン
「あきらめないわ!わたし!」
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 20:45:36 ID:/xoS7q26
姉友「い、いいのアンタ?」
姉「姉友ちゃんは嫌?」
姉友「行くけど・・・」
うじA「やったーーー!」
うじB「ういいいいいいいいwww」
うじC「じゃあ今日の午後ね^^」
姉友(あいつ大丈夫かな?)
姉「姉友ちゃんは嫌?」
姉友「行くけど・・・」
うじA「やったーーー!」
うじB「ういいいいいいいいwww」
うじC「じゃあ今日の午後ね^^」
姉友(あいつ大丈夫かな?)
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:10:54 ID:/xoS7q26
授業中
友(お姉さんのクラスでいったい何が・・・?)
弟「・・・・・ひひw」(姉さんがOKだした・・・・・僕にはプイッって)
友「あきらかにおかしい」
弟「」() 考えるのをやめた
友「せ、先生!保健室に弟を!!」
友(お姉さんのクラスでいったい何が・・・?)
弟「・・・・・ひひw」(姉さんがOKだした・・・・・僕にはプイッって)
友「あきらかにおかしい」
弟「」() 考えるのをやめた
友「せ、先生!保健室に弟を!!」
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:11:34 ID:/xoS7q26
弟「・・・・・ごめん友」
友「い、いやいいよ」
弟「今何時?」
友「今?ちょうどLHRが終わって」
弟「行ってくる!」
友「あ、ちょっと!!」
友「い、いやいいよ」
弟「今何時?」
友「今?ちょうどLHRが終わって」
弟「行ってくる!」
友「あ、ちょっと!!」
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:13:00 ID:/xoS7q26
弟(カラオケ前で待機中)
弟(さすがに姉友姉貴が守ってくれていると思うが、念のため)
姉「私歌うのはずかしくて・・・」
うじF「そう?じゃあ次俺うたいまーすw」
うじA「じゃあ俺とドリンクバーいかね?」
姉「え、いや」
姉友「ダメ、私といくから~」ガシッ
姉「あ、ちょっと」
弟(さすがに姉友姉貴が守ってくれていると思うが、念のため)
姉「私歌うのはずかしくて・・・」
うじF「そう?じゃあ次俺うたいまーすw」
うじA「じゃあ俺とドリンクバーいかね?」
姉「え、いや」
姉友「ダメ、私といくから~」ガシッ
姉「あ、ちょっと」
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:15:13 ID:/xoS7q26
姉友「いいのよ、アンタがこういうの苦手なの知ってたし」
姉友「帰る?あいつらに言っとくよ」
姉「ありがとね」
姉「はぁ・・・・」(弟君に見せつけてやろうとおもって)
店員「アリャーシター」
姉「あ」
弟「あ」
姉友「帰る?あいつらに言っとくよ」
姉「ありがとね」
姉「はぁ・・・・」(弟君に見せつけてやろうとおもって)
店員「アリャーシター」
姉「あ」
弟「あ」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:17:37 ID:/xoS7q26
弟「か、カラオケ行ってたの?」
姉「待っててくれたの?」
弟「いやたまたま通って」
姉「そう・・・・じゃ一緒に帰ろうか」
弟「・・・・いい」スタスタ
姉「あのね、やっぱりああいうのは私のあわなくて」タッタッ
姉「途中でてきちゃった」
弟「・・・・」
姉「待っててくれたの?」
弟「いやたまたま通って」
姉「そう・・・・じゃ一緒に帰ろうか」
弟「・・・・いい」スタスタ
姉「あのね、やっぱりああいうのは私のあわなくて」タッタッ
姉「途中でてきちゃった」
弟「・・・・」
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 22:21:01 ID:/xoS7q26
姉「・・・喋らないね」
姉「いいよ、別に・・・・・」
姉「一方的に喋るもの」
姉「あ、家着いちゃったね」
弟「・・・・」(ごめんね、姉さん)
母「おかえりー」
弟(今日の姉さんは少しおかしかったな・・・・あと三日ももつのか)
姉「いいよ、別に・・・・・」
姉「一方的に喋るもの」
姉「あ、家着いちゃったね」
弟「・・・・」(ごめんね、姉さん)
母「おかえりー」
弟(今日の姉さんは少しおかしかったな・・・・あと三日ももつのか)
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:06:26 ID:4f8xXFgc
姉離れ 4日目
姉「弟くーん!朝だよ」」コンコン
弟「ふふw姉さんのモーニングノックzzzzzzzってえ?」
姉「起きてないのー?ふふふお母さんに料理教えてもらったんだから」コンコン
姉「今度からは私が起こしてあげるね・・・・」コンコンコン
弟「・・・起きたよ」ガチャ
弟「何回もしなくていいから」
姉「いやだ、・・・・・・するもん」
弟「・・・・・え?」
姉「弟くーん!朝だよ」」コンコン
弟「ふふw姉さんのモーニングノックzzzzzzzってえ?」
姉「起きてないのー?ふふふお母さんに料理教えてもらったんだから」コンコン
姉「今度からは私が起こしてあげるね・・・・」コンコンコン
弟「・・・起きたよ」ガチャ
弟「何回もしなくていいから」
姉「いやだ、・・・・・・するもん」
弟「・・・・・え?」
87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:10:43 ID:4f8xXFgc
姉「召し上がれ~」
母「きょうでまた海外に行かないといけないからね」
母「少しでも姉ちゃんにいい思い出残したくて」
母「まぁ、料理の基礎くらいだけど・・・・」
姉「そんな!・・・えへへw私は嬉しいです」
母「そう?ささっ弟も食べな」
弟「う、うん」
母「きょうでまた海外に行かないといけないからね」
母「少しでも姉ちゃんにいい思い出残したくて」
母「まぁ、料理の基礎くらいだけど・・・・」
姉「そんな!・・・えへへw私は嬉しいです」
母「そう?ささっ弟も食べな」
弟「う、うん」
88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:11:24 ID:4f8xXFgc
母「私いってくるね~!」ガチャ
姉・弟「行ってらっしゃい」
母「あ、仲良くね!!」バタン
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・あのね、先週のテストなんだけど」
弟「・・・・部活は?」
姉「今日は休み」
弟「嘘だね・・ちゃんと行かないとだめだよ」
姉「・・・・そんなの私の勝手でしょ」
弟「!」
姉・弟「行ってらっしゃい」
母「あ、仲良くね!!」バタン
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・あのね、先週のテストなんだけど」
弟「・・・・部活は?」
姉「今日は休み」
弟「嘘だね・・ちゃんと行かないとだめだよ」
姉「・・・・そんなの私の勝手でしょ」
弟「!」
89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:14:52 ID:4f8xXFgc
姉「それでね、私数学が・・・・」
弟(おかしい、いつもの姉さんみたいじゃない)
姉「聞いてるの?」
姉「無視?」
弟「い、行ってきます」
姉「まって!!!私も行くから」ダッ
弟「ついてこないでよ!」スタスタ
姉「中学以来だね・・・・一緒に登校するのは」スタスタ
弟「そんなの覚えてない!」ダダッ(嘘です本当は月日も覚えてます)
姉「なんで走るの?そんなに私のこときらい?」ダダッ
弟「好きじゃないよ!」ダダダダ(嘘です。好きです。何回でも言えます)
姉「・・・・・え」ポツン
弟(おかしい、いつもの姉さんみたいじゃない)
姉「聞いてるの?」
姉「無視?」
弟「い、行ってきます」
姉「まって!!!私も行くから」ダッ
弟「ついてこないでよ!」スタスタ
姉「中学以来だね・・・・一緒に登校するのは」スタスタ
弟「そんなの覚えてない!」ダダッ(嘘です本当は月日も覚えてます)
姉「なんで走るの?そんなに私のこときらい?」ダダッ
弟「好きじゃないよ!」ダダダダ(嘘です。好きです。何回でも言えます)
姉「・・・・・え」ポツン
91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:21:28 ID:4f8xXFgc
弟「ふぅ・・・・まいたか」
友「まいたって・・・・・僕の家はいっただけじゃん」
友「まだ登校する時間じゃないよ」
弟「姉さん・・・・・あしはやくて・・・・・ハァ・・・ハァ」
友「ま、休んで行ってよ息も荒いし」
弟「走ってる姉さんの姿が・・・工口くて・・・ハァハァ///」
友「発情するならでてけ」
友「まいたって・・・・・僕の家はいっただけじゃん」
友「まだ登校する時間じゃないよ」
弟「姉さん・・・・・あしはやくて・・・・・ハァ・・・ハァ」
友「ま、休んで行ってよ息も荒いし」
弟「走ってる姉さんの姿が・・・工口くて・・・ハァハァ///」
友「発情するならでてけ」
92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:22:16 ID:4f8xXFgc
女「おはよう!今日は二人とも早いね」
弟「いろいろあってね」
友「そういう女さんはずいぶん早いね。いつも?」
女「あー、うん。お父さんがいつも早くおくってくれて」
女「私のことはどうでもいいよ」
女「さ、話そう」
弟「いろいろあってね」
友「そういう女さんはずいぶん早いね。いつも?」
女「あー、うん。お父さんがいつも早くおくってくれて」
女「私のことはどうでもいいよ」
女「さ、話そう」
93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:23:06 ID:4f8xXFgc
弟(ダメだ・・・・姉さんのことで授業が頭に入らない)
弟「あ、女さんペンかして。わすれちゃったみたい」
女「はい」スッ
弟「ありがと」
弟(はぁ・・・・小学校の時姉さんのシャーペン舐めてたっけ)
弟(で、いつも力がはいって折れるんだよなー)
弟「こんなふうに」パキッ
弟「あ」
女「あーっ!」
弟「あ、女さんペンかして。わすれちゃったみたい」
女「はい」スッ
弟「ありがと」
弟(はぁ・・・・小学校の時姉さんのシャーペン舐めてたっけ)
弟(で、いつも力がはいって折れるんだよなー)
弟「こんなふうに」パキッ
弟「あ」
女「あーっ!」
94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:24:28 ID:4f8xXFgc
弟「・・・・ごめん。弁償するよ」
女「いいよ、そんな罪悪感かんじなくても」
女「そんなペン家にいっぱいあるし」
弟「いや弁償する!どこで買ったの?」
女「それはええと」
女「ジャコスのー・・・・」
弟「うぅ~ん。わからないな、一緒にいこ」
女「え?そんないっしょになんて・・・」
女「いいよ、そんな罪悪感かんじなくても」
女「そんなペン家にいっぱいあるし」
弟「いや弁償する!どこで買ったの?」
女「それはええと」
女「ジャコスのー・・・・」
弟「うぅ~ん。わからないな、一緒にいこ」
女「え?そんないっしょになんて・・・」
96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 01:33:40 ID:4f8xXFgc
昼休み
弟「あ、家に弁当忘れてしまった」
友「購買行けば?もしくはおかずあげるけど」
姉「あの・・・・弟君いますか?」
「え、ああああのいます!」
姉「あ、いた!」
「っもももし、よかたら///ってあれ?」
姉「弟君お弁当忘れてるよー」
弟「・・・・・え」
弟「あ、家に弁当忘れてしまった」
友「購買行けば?もしくはおかずあげるけど」
姉「あの・・・・弟君いますか?」
「え、ああああのいます!」
姉「あ、いた!」
「っもももし、よかたら///ってあれ?」
姉「弟君お弁当忘れてるよー」
弟「・・・・・え」
97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 02:20:19 ID:4f8xXFgc
姉「明日は忘れちゃだめだよ」
弟「・・・・・」
姉「また無視?」
姉「いいよ、別に家に帰ったらたくさんお話してあげるから」
姉「・・・じゃあね」
弟「・・・・・」
弟「・・・・・行った?」
友「う、うん」
弟「・・・・・」
姉「また無視?」
姉「いいよ、別に家に帰ったらたくさんお話してあげるから」
姉「・・・じゃあね」
弟「・・・・・」
弟「・・・・・行った?」
友「う、うん」
98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 02:21:07 ID:4f8xXFgc
姉友「アンタ最近顔やつれてない?」
姉「・・・・・きのせいでしょ」
姉友「だからやめなってその・・・なんだっけ?」
姉「姉離れ」
姉友「そうそう」
姉「姉離れのせいで私が弟君にかまってもらえなくて私がやつれてる・・・・そう思ってるの?」
姉友「ずいぶん的確だな、その通りだけど」
姉「違うよ、困ってるのは弟君だよ」
姉「きっと終わったら泣いて土下座してくるもの」
姉「私はなんとも思ってないよ」
姉「例え、なんども注意されたり、無視されたり、逃げられたり、こんなの食べれないといわれたり、一回ノックしても返事してくれなかったりしても」
姉「私はなんともおもってないんだから」
姉「・・・・・きのせいでしょ」
姉友「だからやめなってその・・・なんだっけ?」
姉「姉離れ」
姉友「そうそう」
姉「姉離れのせいで私が弟君にかまってもらえなくて私がやつれてる・・・・そう思ってるの?」
姉友「ずいぶん的確だな、その通りだけど」
姉「違うよ、困ってるのは弟君だよ」
姉「きっと終わったら泣いて土下座してくるもの」
姉「私はなんとも思ってないよ」
姉「例え、なんども注意されたり、無視されたり、逃げられたり、こんなの食べれないといわれたり、一回ノックしても返事してくれなかったりしても」
姉「私はなんともおもってないんだから」
99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 02:30:16 ID:4f8xXFgc
姉友「・・・・・・」
姉「どうしたの?だまりこんで」
姉「・私なにかおかしなこといった?」
姉「ねぇ」
姉友「・・・・そうだわ、姉」
姉友「きょう買い物でもしましょ」
姉友「いやだ?」(これで少しでも気分が晴れるといいのだけれど)
姉「・・・・・6時までならいいよ」(弟君に料理教えてほしいし)
姉「どうしたの?だまりこんで」
姉「・私なにかおかしなこといった?」
姉「ねぇ」
姉友「・・・・そうだわ、姉」
姉友「きょう買い物でもしましょ」
姉友「いやだ?」(これで少しでも気分が晴れるといいのだけれど)
姉「・・・・・6時までならいいよ」(弟君に料理教えてほしいし)
100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 02:34:03 ID:4f8xXFgc
弟「デパートなんて久しぶりに来たよ」
女「弟君あんまり行かなそうだしね」
弟「で、どこなの?」
女「えぇーと、ちょうどここの上だね」
姉「・・・・なにここ?」
姉友「ここかわいい文房具があるんだよ」
姉友「こういう店嫌だった?」
姉「・・・いやちょっと全体的にピンクでびっくりしただけだよ」
女「弟君あんまり行かなそうだしね」
弟「で、どこなの?」
女「えぇーと、ちょうどここの上だね」
姉「・・・・なにここ?」
姉友「ここかわいい文房具があるんだよ」
姉友「こういう店嫌だった?」
姉「・・・いやちょっと全体的にピンクでびっくりしただけだよ」
113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 21:20:03 ID:YT58ZO1I
女「ここ!ここで売ってたの」
弟「なんかいかにも女の子!って店だね」
女「あー、男の人は入りずらい外見してるね。ここの店」
弟「さて、あのペンはどこだろう」
女「えー、もっと見ていこうよ」
弟「いや姉さんを家に待たせてるし・・・」
姉「・・・・・・弟君?」
弟「なんかいかにも女の子!って店だね」
女「あー、男の人は入りずらい外見してるね。ここの店」
弟「さて、あのペンはどこだろう」
女「えー、もっと見ていこうよ」
弟「いや姉さんを家に待たせてるし・・・」
姉「・・・・・・弟君?」
115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:07:52 ID:YT58ZO1I
姉「こんな所で会うなんて偶然だね・・・・・」
弟「・・・・・」
女「こ、こんにちは」
姉「?・・・こんにちは」(弟君が女の子といるなんて珍しい・・・・・)
姉「誰?この子」
弟「女さん、確かこのペンだよね」
女「うん、そうだけど・・・お姉さん話しかけてるよ?」
弟「これ一つください」
姉「ねぇ、この女の子誰?」
弟「・・・・・」
女「こ、こんにちは」
姉「?・・・こんにちは」(弟君が女の子といるなんて珍しい・・・・・)
姉「誰?この子」
弟「女さん、確かこのペンだよね」
女「うん、そうだけど・・・お姉さん話しかけてるよ?」
弟「これ一つください」
姉「ねぇ、この女の子誰?」
116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:10:28 ID:YT58ZO1I
姉「ねぇ」
姉「聞いてる?」
姉友「・・・・・ちょっと弟、早く答えなよ」
弟「・・・・・ただの友達だよ」
弟「もう行こう。女さん」
女「え?ちょ、待ってよ!」
姉「聞いてる?」
姉友「・・・・・ちょっと弟、早く答えなよ」
弟「・・・・・ただの友達だよ」
弟「もう行こう。女さん」
女「え?ちょ、待ってよ!」
117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:24:00 ID:YT58ZO1I
姉「・・・・・」
姉友「・・・・なんかごめん。もう帰る?」
姉「・・・・・」
姉友「き、きっと期間が過ぎれば元通りになるよ!」
姉「そんなの知ってるから」
姉「きっと元通りになって・・・いつもみたいに私に甘えるんだから・・・」
姉友「あははwそうだよね!あいつ多分アンタに泣いて謝ってくるよ」
姉「あはは・・・・」
姉友「・・・・なんかごめん。もう帰る?」
姉「・・・・・」
姉友「き、きっと期間が過ぎれば元通りになるよ!」
姉「そんなの知ってるから」
姉「きっと元通りになって・・・いつもみたいに私に甘えるんだから・・・」
姉友「あははwそうだよね!あいつ多分アンタに泣いて謝ってくるよ」
姉「あはは・・・・」
120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:35:23 ID:YT58ZO1I
弟「ごめんね、今日は」
女「いいよ、いいよ。こうしてペンもかえってきたし」
女「でもよかったの?その・・・お姉さんにあんな態度とって」
弟「ちょっとした喧嘩中でね、すぐ仲直りするよ」
女「そっか!あ、私ここの駅だから」
女「じゃあね~、仲直りするんだよー!」
弟「じゃあねー」
121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:38:28 ID:YT58ZO1I
弟「た、ただいま~」
姉「おかえり!」トテトテ
弟「・・・・ご飯、今作るから」
姉「そのまえにさ」
姉「あの子と仲好いの?」
姉「おかえり!」トテトテ
弟「・・・・ご飯、今作るから」
姉「そのまえにさ」
姉「あの子と仲好いの?」
122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:41:41 ID:YT58ZO1I
弟「なんでそんなこと聞くの?」(あと3日の辛抱だ、あと3日)
姉「きになるじゃない」
弟「姉さんに関係ないじゃないか」
姉「弟君がいままで女の子と話してるとこみたことないもの」
姉「付き合ったりしないよね?・・・・」
弟「・・・もし付き合ったら?」(何言っているんだ僕は・・・・そんなこと聞かなくていいのに)
姉「うそつき」
弟「へ?」
姉「うそつきっていう」
姉「きになるじゃない」
弟「姉さんに関係ないじゃないか」
姉「弟君がいままで女の子と話してるとこみたことないもの」
姉「付き合ったりしないよね?・・・・」
弟「・・・もし付き合ったら?」(何言っているんだ僕は・・・・そんなこと聞かなくていいのに)
姉「うそつき」
弟「へ?」
姉「うそつきっていう」
123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/07(金) 23:42:21 ID:YT58ZO1I
弟「は?な、何で」
姉「私のこと好きって言ったじゃない。何回も、何回も!、何回も!!!」
姉「もし他の女と一緒になったら許さないから・・・・・!!」
弟「ちょっと!落ち着いてよ」
姉「・・・・・まぁそんなことないと思うけど」
姉「あ」
姉「ご、ごめん・・・・なんか熱くなって」
姉「部屋・・・・・戻ってるよ」
姉「私のこと好きって言ったじゃない。何回も、何回も!、何回も!!!」
姉「もし他の女と一緒になったら許さないから・・・・・!!」
弟「ちょっと!落ち着いてよ」
姉「・・・・・まぁそんなことないと思うけど」
姉「あ」
姉「ご、ごめん・・・・なんか熱くなって」
姉「部屋・・・・・戻ってるよ」
125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 00:15:11 ID:.t7hbTes
弟(なんであんなに怒って・・・・・・そうか!!!)
弟(姉さん・・・・やっぱり僕のこと)
弟(嬉しいけどさ・・・・・早くこんなバカげたことやめたいなぁ。でも最後までやりきらないとな)
弟(や、やめたらいつも通りに戻るのかな?それとも・・・・)
弟(いかん!いかん!料理に集中しなければ!!)
126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 00:15:41 ID:.t7hbTes
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・・・」ジィー
弟「・・・・・」モグモグ
姉「・・・・・」ズイッ ジィー
弟「近い・・・・あとそんなみられると食べる気が失せる」
姉「ごめん・・・・」ジィー
姉「私・・・・信じてるから」
弟「な、何を・・・?」
姉「ごちそうさま」
129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 12:59:44 ID:1jVxRXG2
姉離れ 5日目
弟(昨日は少し姉さんと話してしまった!不覚)
弟(姉離れ・・・・なのにな)
弟(今日も朝おこしに来ると思うから・・・・・ちょっと無視するか)
弟(それが一般的な弟、一般的な弟、パンピーブラザー)
弟(昨日は少し姉さんと話してしまった!不覚)
弟(姉離れ・・・・なのにな)
弟(今日も朝おこしに来ると思うから・・・・・ちょっと無視するか)
弟(それが一般的な弟、一般的な弟、パンピーブラザー)
130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:00:33 ID:1jVxRXG2
5日前
弟「姉離れって何すればいいんだろ・・・?」
弟「あれかな?半径何m近ずくな的な」
弟「そんなの無理だよぉ」
弟「死んじゃうよぉ」シクシク
DQN「あん、てめぇどこ見て歩いてんだ!?って汚!!鼻水ついてんじゃん!!」
弟「あと僕の天使の涙が・・・あ!」
DQN「お前は・・・!」
弟「姉離れって何すればいいんだろ・・・?」
弟「あれかな?半径何m近ずくな的な」
弟「そんなの無理だよぉ」
弟「死んじゃうよぉ」シクシク
DQN「あん、てめぇどこ見て歩いてんだ!?って汚!!鼻水ついてんじゃん!!」
弟「あと僕の天使の涙が・・・あ!」
DQN「お前は・・・!」
131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:02:51 ID:1jVxRXG2
DQN「いやー久しぶりだなー!中学以来か!!お前あれか?まだ姉貴のこと好きなのか?」
弟「当たり前だ!永遠にな」
DQN「相変わらず面白いやつだw」
弟「DQNは確か妹がいるんだよね」
DQN「・・・・・うん」シュン
弟「どうした急に!?」
弟「当たり前だ!永遠にな」
DQN「相変わらず面白いやつだw」
弟「DQNは確か妹がいるんだよね」
DQN「・・・・・うん」シュン
弟「どうした急に!?」
132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:03:36 ID:1jVxRXG2
弟「兄妹どんな感じなの?」(参考にさせてもらおう)
DQN「そりゃ・・・・・・」
DQN「朝おこそうとしても無視するし・・・・まぁ無視は朝に限った事じゃねぇんだけどよ」
DQN「あと何かと俺にダメだししてくるし」
DQN「兄離れだと思ってはいるが・・・」
DQN「とにかく俺に冷たいんだよぉ」シクシク
弟「・・・・・きっも」ドンビキ
DQN「・・・・え?」
弟「あー、ありがと。参考にさせてもらうよ」
DQN「そりゃ・・・・・・」
DQN「朝おこそうとしても無視するし・・・・まぁ無視は朝に限った事じゃねぇんだけどよ」
DQN「あと何かと俺にダメだししてくるし」
DQN「兄離れだと思ってはいるが・・・」
DQN「とにかく俺に冷たいんだよぉ」シクシク
弟「・・・・・きっも」ドンビキ
DQN「・・・・え?」
弟「あー、ありがと。参考にさせてもらうよ」
133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:21:13 ID:1jVxRXG2
現在
弟(DQNの妹みたいな感じで無視るぞ!・・・・はぁ)
姉「朝だよーおきてー」コンコン
姉「まだ寝てるのー?」コンコン
弟(まだだ・・・・まだまだ)
姉「・・・・嘘。本当は起きてるくせに」
弟「!」
姉「ねぇ!無視は嫌だよ!!」ドンドン
姉「出て来てよ!!!私のこと好きなんでしょ!!?嫌いだから無視するの??姉離れとかもう関係ないよ!!!」ガンガンガン
弟「お、起きてるよーっ!」(やばいやばいやばい!!駄目だ、昨日あたりからおかしいぞ!?)
弟(DQNの妹みたいな感じで無視るぞ!・・・・はぁ)
姉「朝だよーおきてー」コンコン
姉「まだ寝てるのー?」コンコン
弟(まだだ・・・・まだまだ)
姉「・・・・嘘。本当は起きてるくせに」
弟「!」
姉「ねぇ!無視は嫌だよ!!」ドンドン
姉「出て来てよ!!!私のこと好きなんでしょ!!?嫌いだから無視するの??姉離れとかもう関係ないよ!!!」ガンガンガン
弟「お、起きてるよーっ!」(やばいやばいやばい!!駄目だ、昨日あたりからおかしいぞ!?)
134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:36:15 ID:1jVxRXG2
弟「朝からうるさい・・・」(演技、演技)
弟「人がせっかくよく寝ているのn・・・・・何それ」
姉「あ、起きてたのね?次無視したらドア壊そうかと思ってね・・・」ドサッ
弟「そ、そう」(明日で最後なんだ・・・これ以上姉さんを狂わせたくないよ・・・)
弟「人がせっかくよく寝ているのn・・・・・何それ」
姉「あ、起きてたのね?次無視したらドア壊そうかと思ってね・・・」ドサッ
弟「そ、そう」(明日で最後なんだ・・・これ以上姉さんを狂わせたくないよ・・・)
135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:36:45 ID:1jVxRXG2
姉「どう?おいしい?」ジーッ
弟「・・・・まぁまぁ」(なんか上達してる・・・)
姉「よかった・・・」ジーッ
弟「部活は?」
姉「今から行くよ・・・・ねぇまだ姉離れ続けるの?」
姉「・・・・私やっとわかったんだ・・・・弟君のこと」
弟「あ、あ!着替えてなかった。き、着替えてこよーっと」
姉「・・・・ふふw」
弟「・・・・まぁまぁ」(なんか上達してる・・・)
姉「よかった・・・」ジーッ
弟「部活は?」
姉「今から行くよ・・・・ねぇまだ姉離れ続けるの?」
姉「・・・・私やっとわかったんだ・・・・弟君のこと」
弟「あ、あ!着替えてなかった。き、着替えてこよーっと」
姉「・・・・ふふw」
136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 13:37:19 ID:1jVxRXG2
弟「あぶない・・・流されられてしまうところだった」
弟「それはそれでいいのだけれども」
行ってきまーす
弟「い、行ったか。部活はちゃんと行ってるね・・・・良かった」
弟「今日は姉さんを刺激しないようにしよう・・・・」
弟「刺激しないようにってwなんか工口いな」
弟「それはそれでいいのだけれども」
行ってきまーす
弟「い、行ったか。部活はちゃんと行ってるね・・・・良かった」
弟「今日は姉さんを刺激しないようにしよう・・・・」
弟「刺激しないようにってwなんか工口いな」
138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:02:30 ID:1jVxRXG2
友「そういえばあと2日で終わるね」
弟「そうだね」
女「なんの話?」
弟「いや、こっちの話だから気にしなくていいよ」
女「えー」
弟「・・・・そういえば姉さん弁当忘れてるな」
友「届けに行くの?」
女「私も行くー」
弟「えっ」
弟「そうだね」
女「なんの話?」
弟「いや、こっちの話だから気にしなくていいよ」
女「えー」
弟「・・・・そういえば姉さん弁当忘れてるな」
友「届けに行くの?」
女「私も行くー」
弟「えっ」
139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:03:19 ID:1jVxRXG2
姉友「またお弁当忘れたんだ・・・」
姉「うん!・・・・そうすれば弟君来てくれるでしょ?」
姉友「そうだけどさ・・・・」
女「2年生の廊下来るの初めてー」
弟「ついてこなくていいのに・・・・」
女「でも昨日のこと謝りたいし」
弟「別に女さん悪いことしてないじゃないか」
女「でも私のせいでお姉さん怒ってたぽいし・・・」
姉「うん!・・・・そうすれば弟君来てくれるでしょ?」
姉友「そうだけどさ・・・・」
女「2年生の廊下来るの初めてー」
弟「ついてこなくていいのに・・・・」
女「でも昨日のこと謝りたいし」
弟「別に女さん悪いことしてないじゃないか」
女「でも私のせいでお姉さん怒ってたぽいし・・・」
140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:04:01 ID:1jVxRXG2
弟「姉さんお弁当忘れてるよ」スッ
姉「・・・・・ありがと」
姉「なんでその子もいるの?」
女「私、女っていう名前です!」
女「あ、あの昨日のこと謝りたくて・・・・・すいません!」
弟「別に謝らなくていいのに」
姉「ふぅん・・・・別にいいけど」
姉「それで女さんは弟君の何?・・・・」
女「え、えーと彼女です!!」
弟「!!?」
女「なんちゃっt」
姉「・・・・」プルプル
姉「・・・・・ありがと」
姉「なんでその子もいるの?」
女「私、女っていう名前です!」
女「あ、あの昨日のこと謝りたくて・・・・・すいません!」
弟「別に謝らなくていいのに」
姉「ふぅん・・・・別にいいけど」
姉「それで女さんは弟君の何?・・・・」
女「え、えーと彼女です!!」
弟「!!?」
女「なんちゃっt」
姉「・・・・」プルプル
141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:04:51 ID:1jVxRXG2
弟(プルプル震えてる姉さん可愛い)
弟(いや!そんなこと考えてる暇じゃない!!何言っているんだ女さんは!!?)
弟「え、あ、いやその」
女「じょ、冗d」
姉「どういうこと!!!???」バン!!!
姉友「お、おちついて!ここじゃまずいよ」
ザワザワ ナンダナンダ!? シュラバジャネ
弟(いや!そんなこと考えてる暇じゃない!!何言っているんだ女さんは!!?)
弟「え、あ、いやその」
女「じょ、冗d」
姉「どういうこと!!!???」バン!!!
姉友「お、おちついて!ここじゃまずいよ」
ザワザワ ナンダナンダ!? シュラバジャネ
142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:05:23 ID:1jVxRXG2
姉「弟君いったよねぇ?・・・・私以外の子なんか興味ないって」グスッ
女「・・・え」
弟「・・・・・」(どうしよう?まずいことになってしまった)
姉「ねぇ、冗談でしょ?」ポロポロ
姉「ねぇ」ポロポロ
姉「おい」ポロポロ
姉「早く答えてよ!!!」
女「あ、あの」
姉「あんたに聞いてない!」
女「・・・え」
弟「・・・・・」(どうしよう?まずいことになってしまった)
姉「ねぇ、冗談でしょ?」ポロポロ
姉「ねぇ」ポロポロ
姉「おい」ポロポロ
姉「早く答えてよ!!!」
女「あ、あの」
姉「あんたに聞いてない!」
143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:06:34 ID:1jVxRXG2
弟(あばばっばばば)
弟(どうしよう・・・・どうせ明日終わればもう天国だ)
弟(よし)
弟「そうだけど?・・・・・なに取り乱してんの?」
弟「きもいんだけど・・・・・」
弟「もう喋りかけてこないで」(でも明後日にはたくさん喋りたいけど)
姉「・・・・へ?・・・・あ、あれだよね?姉離れだからそんな演技してるだけで・・・・・」
弟「は?何言ってんの?・・・・もう行こう女s・・・・女」ガシッ
女「え?///あ、待って」
弟(どうしよう・・・・どうせ明日終わればもう天国だ)
弟(よし)
弟「そうだけど?・・・・・なに取り乱してんの?」
弟「きもいんだけど・・・・・」
弟「もう喋りかけてこないで」(でも明後日にはたくさん喋りたいけど)
姉「・・・・へ?・・・・あ、あれだよね?姉離れだからそんな演技してるだけで・・・・・」
弟「は?何言ってんの?・・・・もう行こう女s・・・・女」ガシッ
女「え?///あ、待って」
144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:07:48 ID:1jVxRXG2
弟「・・・・ふぅ」(もうどうしていいかわからない)
女「なんかいろいろすごすぎて何があったかわからないんだけど・・・」
女「あ!あのか、彼女っていうのは冗談で・・」
弟「わかってるよそんなこと・・・・でも明日までカップル演じててほしいんだけど」
弟「いいかな?」
女「えぇ・・・いいけど・・・・あ、そっかさっきのはドッキリなんだね?」
弟「そういうこと、だからよろしくね」
女「なんかいろいろすごすぎて何があったかわからないんだけど・・・」
女「あ!あのか、彼女っていうのは冗談で・・」
弟「わかってるよそんなこと・・・・でも明日までカップル演じててほしいんだけど」
弟「いいかな?」
女「えぇ・・・いいけど・・・・あ、そっかさっきのはドッキリなんだね?」
弟「そういうこと、だからよろしくね」
145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:27:45 ID:1jVxRXG2
放課後
姉友「き、今日は部活休みなよ。明日もさ・・・・部長には言っておくからさ」
姉「・・・・・」
姉友(あれからずっと放心状態、授業もままならなかった)
姉友(あいつは何考えてんだ・・・・大好きな姉をこんなんにして)
姉友「いくら姉離れの演技だからって・・・・なんかムカついてきた」
姉「もし」
姉友「え?」
姉「もし・・・・演技じゃなかったら」
姉「どうしよぉ・・・・うぅ」ポロポロ
姉友「大丈夫だって!!・・・・あいつ・・・・ぶん殴ってやろう」
146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:51:55 ID:1jVxRXG2
友「そんなことがあったのか・・・」
弟「どうしよう」
弟「どうしよぅ・・・」ガシッ
友「すがりつくな!気持ち悪い!!」
弟「そんなひどい」
友「・・・・とにかく、明後日謝るべきだよ」
友「どうせ君は姉離れを中断する気なさそうだし」
弟「そうだよね・・・・あぁ!家に帰りたくないぃ」
弟「そうだ!泊まらせてよ!!」
弟「どうしよう」
弟「どうしよぅ・・・」ガシッ
友「すがりつくな!気持ち悪い!!」
弟「そんなひどい」
友「・・・・とにかく、明後日謝るべきだよ」
友「どうせ君は姉離れを中断する気なさそうだし」
弟「そうだよね・・・・あぁ!家に帰りたくないぃ」
弟「そうだ!泊まらせてよ!!」
147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:52:25 ID:1jVxRXG2
友「僕はいいけど・・・・お姉さんにはどう説明を?」
弟「友達の家に泊まってるっていっとく」
弟「料理もできてるみたいだし大丈夫でしょ」
友「もっとややこしくなりそうな予感が・・・・」
弟「友達の家に泊まってるっていっとく」
弟「料理もできてるみたいだし大丈夫でしょ」
友「もっとややこしくなりそうな予感が・・・・」
148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 19:50:51 ID:1jVxRXG2
姉「・・・・・遅い」
姉「いつもならいるのに」
姉「どうせ付き合ってるなんて嘘だもん・・・・」
姉「そんなことあるわけ」
prrrrrrrrrrr
姉「もしもし」ガチャリ
弟「・・・・・姉さん?僕さ、友達の家に泊まるから」
姉「え!?どういうk」プツッ
姉「・・・・そ、そんな」
姉「いつもならいるのに」
姉「どうせ付き合ってるなんて嘘だもん・・・・」
姉「そんなことあるわけ」
prrrrrrrrrrr
姉「もしもし」ガチャリ
弟「・・・・・姉さん?僕さ、友達の家に泊まるから」
姉「え!?どういうk」プツッ
姉「・・・・そ、そんな」
149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 19:51:21 ID:1jVxRXG2
姉「私一人で・・・嫌だよ」
姉「もしかして・・・・弟君」
姉「友達の家っていってたけど・・・・・あの女ってやつの家に」
姉「なんで・・・・・なんで・・・・」
姉「もしかして・・・・弟君」
姉「友達の家っていってたけど・・・・・あの女ってやつの家に」
姉「なんで・・・・・なんで・・・・」
150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:08:51 ID:1jVxRXG2
姉「そんなことあるはず・・・ない・・・よ」
姉「なんで・・・あんな女・・・・」
姉「私のほうが可愛いのに!!」ガシャン!
姉「私が一番好きって言ったのに!!!!」ガッシャーンッ!!!
姉「うそつき」
姉「うそつきうそつきぃ!!!!」パリンッ!
姉「うそつきの部屋なんてこうしてやる!」ガンガン
姉「・・・ふぅ・・・・ふぅ」
姉「ああぁあああああぁぁぁぁぁ」バァン!バァン!
姉「なんで・・・あんな女・・・・」
姉「私のほうが可愛いのに!!」ガシャン!
姉「私が一番好きって言ったのに!!!!」ガッシャーンッ!!!
姉「うそつき」
姉「うそつきうそつきぃ!!!!」パリンッ!
姉「うそつきの部屋なんてこうしてやる!」ガンガン
姉「・・・ふぅ・・・・ふぅ」
姉「ああぁあああああぁぁぁぁぁ」バァン!バァン!
151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:09:32 ID:1jVxRXG2
弟「あぁ・・・姉さんが心配だぁぁぁぁ」
友「泊まらなきゃよかったのに」
弟「でも!っでもぉ!!」
友「うるさいな・・・・」
友「もう寝たいんだけど」
弟「不味い・・・過呼吸がっ・・」ハッハッ
友「え!?」
弟「大丈夫!この姉さんの箸で!!」prpr
友「家からだすぞ」
友「泊まらなきゃよかったのに」
弟「でも!っでもぉ!!」
友「うるさいな・・・・」
友「もう寝たいんだけど」
弟「不味い・・・過呼吸がっ・・」ハッハッ
友「え!?」
弟「大丈夫!この姉さんの箸で!!」prpr
友「家からだすぞ」
152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:11:46 ID:1jVxRXG2
弟「姉さん今何してんだろう?」
姉「うああああああああああああ」ボコォ!ダンダン
姉「ふふw・・・・はぁ・・・・はぁ・・・もう弟君の部屋ぐちゃぐちゃ」
姉「・・・・ああああああああ許せない!!うそつきめ」ガンガン!!
姉「うああああああああああああ」ボコォ!ダンダン
姉「ふふw・・・・はぁ・・・・はぁ・・・もう弟君の部屋ぐちゃぐちゃ」
姉「・・・・ああああああああ許せない!!うそつきめ」ガンガン!!
153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:14:06 ID:1jVxRXG2
弟「歌います」
友「嫌だ」
弟「あなたは今どこでなにーをしていますぅかぁ♪」
友「へたくそ」
姉「あああああああああああああ弟君の部屋なんて」ドンドンドン
姉「ぼろぼろにしてやるんだから!!どうせ今頃女って奴と・・・」ドンドンカッカッ
姉「・・・・うぁ・・・・うぅ・・ヒック・・・ああああああああああああああ」バシャン!
友「嫌だ」
弟「あなたは今どこでなにーをしていますぅかぁ♪」
友「へたくそ」
姉「あああああああああああああ弟君の部屋なんて」ドンドンドン
姉「ぼろぼろにしてやるんだから!!どうせ今頃女って奴と・・・」ドンドンカッカッ
姉「・・・・うぁ・・・・うぅ・・ヒック・・・ああああああああああああああ」バシャン!
154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:14:36 ID:1jVxRXG2
弟「黙れ、ん、こほん!あー、あー、この空の続く場所にいますかぁ♪」
友「音痴」
姉「ふふw今まで弟君は私の心を埋めてくれた・・・・」ガンガン
姉「うそつき!・・・・あああああああああああ」バンバン
姉「失って初めてきずいたよ!」
姉「好きだって・・・・うぁ」ポロポロ
弟「今はぁ、ただそれだけを願いーつづけるぅ!!」
友「耳障りだ、謝れ」
友「音痴」
姉「ふふw今まで弟君は私の心を埋めてくれた・・・・」ガンガン
姉「うそつき!・・・・あああああああああああ」バンバン
姉「失って初めてきずいたよ!」
姉「好きだって・・・・うぁ」ポロポロ
弟「今はぁ、ただそれだけを願いーつづけるぅ!!」
友「耳障りだ、謝れ」
155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 20:17:17 ID:1jVxRXG2
姉「はぁ・・・・はぁ」
姉「あれ?・・・・・これ」スッ
姉「初めて会った時の写真・・・・」
姉「懐かしい・・・・あのときは弟君に気に入ってもらおうと必死だったっけ」
姉「あれ?・・・・・これ」スッ
姉「初めて会った時の写真・・・・」
姉「懐かしい・・・・あのときは弟君に気に入ってもらおうと必死だったっけ」
158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:26:36 ID:1jVxRXG2
12年まえ
父「姉・・・・この人がお前の新しい母親だ」
母「初めまして・・・・よろしくね?」
幼姉「・・・・よろしくおねがいします」
母「あ、あはは・・・」
父「悪いな、緊張してるみたいで」
本当のお母さんが家を出て行って数か月後お父さんが再婚した
嫌だった・・・・いきなり新しいお母さんといわれてもなにすればいいかわからない
まだ小さかった
父「姉・・・・この人がお前の新しい母親だ」
母「初めまして・・・・よろしくね?」
幼姉「・・・・よろしくおねがいします」
母「あ、あはは・・・」
父「悪いな、緊張してるみたいで」
本当のお母さんが家を出て行って数か月後お父さんが再婚した
嫌だった・・・・いきなり新しいお母さんといわれてもなにすればいいかわからない
まだ小さかった
159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:31:16 ID:1jVxRXG2
母「あんたもでてきなさい」
幼弟「・・・・」
母「あいさつしなさい、ほら、よろしくって」
幼弟「・・・・」プイッ
幼弟「こうえんにいく」タッタッタッ
母「全く・・・・ごめんね?姉ちゃんあんな弟だけど仲良くしてあげてね」
母「あの性格だから全く友達ができなくて・・・」
幼姉「はい!」
母「うふふ、元気なのねぇ」ヨシヨシ
幼姉「えへへ」
幼弟「・・・・」
母「あいさつしなさい、ほら、よろしくって」
幼弟「・・・・」プイッ
幼弟「こうえんにいく」タッタッタッ
母「全く・・・・ごめんね?姉ちゃんあんな弟だけど仲良くしてあげてね」
母「あの性格だから全く友達ができなくて・・・」
幼姉「はい!」
母「うふふ、元気なのねぇ」ヨシヨシ
幼姉「えへへ」
160: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:39:12 ID:1jVxRXG2
父「あの子と遊んできなさい」
父「お父さんはお母さんとお話ししてくるから」
母「悪いことしたら叱っていいからね?」
幼姉「はぁい」
お義母さんはいい人だった。やさしくしてくれていい人だ、今でも
私は妹か弟がほしかったので弟ができて本当にうれしかった。
父「お父さんはお母さんとお話ししてくるから」
母「悪いことしたら叱っていいからね?」
幼姉「はぁい」
お義母さんはいい人だった。やさしくしてくれていい人だ、今でも
私は妹か弟がほしかったので弟ができて本当にうれしかった。
161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:40:06 ID:1jVxRXG2
幼姉「私姉っていうの!よろしくね!!」
幼弟「・・・・知ってる」
幼姉「何してるの?」
幼弟「アリいじめてるの」
幼姉「ダメだよぅ!可哀想でしょ?」
幼弟「・・・・・別に」
初めて会った時の弟君の印象は最悪だった。話しかけても無視したりと
でも自分の弟なのでちゃんと接しようと思った
幼弟「・・・・知ってる」
幼姉「何してるの?」
幼弟「アリいじめてるの」
幼姉「ダメだよぅ!可哀想でしょ?」
幼弟「・・・・・別に」
初めて会った時の弟君の印象は最悪だった。話しかけても無視したりと
でも自分の弟なのでちゃんと接しようと思った
162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:41:20 ID:1jVxRXG2
父「ここが新しいおうちだ!がんばったよお父さん・・・」ホロリ
父「どうだい?弟くん」
幼弟「・・・・」タッタッ ガチャ
父「もう入って行っちゃった・・・きにいったのかな?」
母「そうみたい、あの子シャイなのよ」
幼姉「わたしもいくー!」
父「どうだい?弟くん」
幼弟「・・・・」タッタッ ガチャ
父「もう入って行っちゃった・・・きにいったのかな?」
母「そうみたい、あの子シャイなのよ」
幼姉「わたしもいくー!」
163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:42:45 ID:1jVxRXG2
幼姉「うわー広い!」
母「そうねぇ・・・そういえば弟はどこいったのかしら」
幼姉「たんけんがわりに探してくるよ!」
母「そう?ありがとね」
幼姉「うんー!弟くんどこですかー?」トテトテ
母「うふふ、いい子ね」
父「あぁ、弟くんもいい子でよかったよ」
母「そうねぇ・・・そういえば弟はどこいったのかしら」
幼姉「たんけんがわりに探してくるよ!」
母「そう?ありがとね」
幼姉「うんー!弟くんどこですかー?」トテトテ
母「うふふ、いい子ね」
父「あぁ、弟くんもいい子でよかったよ」
164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:44:32 ID:1jVxRXG2
幼姉「あ!いたー!!」
幼姉「ダメでしょ!かってにどっかいっちゃ」
幼弟「うるさいなぁ・・・いちいち」
幼姉「だってお姉ちゃんだもん!」
幼弟「お前なんかお姉ちゃんなんか思ってない」
幼姉「え」
幼弟「あのおじさんもお父さんなんか思ってない!!」
幼姉「お父さんのことわるくいわないでよ!」
幼姉「ダメでしょ!かってにどっかいっちゃ」
幼弟「うるさいなぁ・・・いちいち」
幼姉「だってお姉ちゃんだもん!」
幼弟「お前なんかお姉ちゃんなんか思ってない」
幼姉「え」
幼弟「あのおじさんもお父さんなんか思ってない!!」
幼姉「お父さんのことわるくいわないでよ!」
165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:53:20 ID:1jVxRXG2
母「なにしてるの!?喧嘩なんてして!!」
幼姉「うぇぇぇん!弟くんがぁ・・・」
幼弟「・・・」
母「こら弟!!」
父「お前も年上なんだから我慢しなさい・・・」
弟君の本当のお父さんは事故で亡くなったらしい
そりゃ家族なんて認めたくないかもしれない
幼姉「うぇぇぇん!弟くんがぁ・・・」
幼弟「・・・」
母「こら弟!!」
父「お前も年上なんだから我慢しなさい・・・」
弟君の本当のお父さんは事故で亡くなったらしい
そりゃ家族なんて認めたくないかもしれない
166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:54:33 ID:1jVxRXG2
幼姉「弟くんどこいくの?」
幼弟「・・・・・公園」
いつのまにか弟君は私たちに心を開いてくれていた。ほんの少しだけ
幼弟「・・・・・公園」
いつのまにか弟君は私たちに心を開いてくれていた。ほんの少しだけ
167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:59:06 ID:1jVxRXG2
幼姉「ぶらんこ楽しい?」
幼弟「つまんない」
幼姉「じゃあお砂場であそぼ」
「おい、おまんら」
「ここは俺たちがあそぶからよぉ」
「どっかいってよ」
幼弟「いやだ」
幼姉「お、弟くんもう行こうよ」
幼弟「つまんない」
幼姉「じゃあお砂場であそぼ」
「おい、おまんら」
「ここは俺たちがあそぶからよぉ」
「どっかいってよ」
幼弟「いやだ」
幼姉「お、弟くんもう行こうよ」
168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 23:59:50 ID:1jVxRXG2
「どっか行けっていってるじゃん!」ドカッ
幼姉「いたっ」
幼弟「!」
「あ・・・・お、おまんらが悪いんだからな」
幼弟「よくもお姉ちゃんに・・・!」
幼姉「!」
幼姉「いたっ」
幼弟「!」
「あ・・・・お、おまんらが悪いんだからな」
幼弟「よくもお姉ちゃんに・・・!」
幼姉「!」
169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 00:00:50 ID:UGOh3GMk
お巡り「なぁにやってんだぁ~!」チリンチリーン
「う、うあ逃げろ!」
お巡り「まったく小学生が幼稚園生くらいの子をいじめたりして・・
お巡り「大丈夫かい?きみたち」
幼弟「僕は・・・」
幼弟「お姉ちゃんは?」
幼姉「・・・いまお姉ちゃんっていってくれたね」
幼姉「ふふふー!これで私もお姉ちゃんになったんだね!!!」
幼弟「あはは///」
「う、うあ逃げろ!」
お巡り「まったく小学生が幼稚園生くらいの子をいじめたりして・・
お巡り「大丈夫かい?きみたち」
幼弟「僕は・・・」
幼弟「お姉ちゃんは?」
幼姉「・・・いまお姉ちゃんっていってくれたね」
幼姉「ふふふー!これで私もお姉ちゃんになったんだね!!!」
幼弟「あはは///」
170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 00:01:33 ID:UGOh3GMk
姉「なんか私が弟君にべったりだったんだ・・・・」
姉「・・・・・」
姉「まだ女さんの家で泊まってるって決まってないのに・・・・」
姉「明日かたずけよう」
姉「おやすみなさい・・・・弟君・・・」
姉「・・・・・」
姉「まだ女さんの家で泊まってるって決まってないのに・・・・」
姉「明日かたずけよう」
姉「おやすみなさい・・・・弟君・・・」
171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 00:02:07 ID:UGOh3GMk
友「もう寝るからね」
弟「おやすみー」
カチッ
弟「姉さん・・・・おやすみなさい・・・」
弟「おやすみー」
カチッ
弟「姉さん・・・・おやすみなさい・・・」
177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 16:54:42 ID:neYKGA3g
姉離れ 6日目
弟「姉さん・・・・大丈夫かな」
友「まだ言ってるの?もう学校ついたよ」
女「おはよう。あ、あの弟君!ちょっと」
弟「何?」
女「ここじゃちょっと」キョロキョロ
弟「姉さん・・・・大丈夫かな」
友「まだ言ってるの?もう学校ついたよ」
女「おはよう。あ、あの弟君!ちょっと」
弟「何?」
女「ここじゃちょっと」キョロキョロ
178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 16:57:07 ID:neYKGA3g
女「あのさそ、そのカップルの演技っていうのは」
弟「あー、姉さんの前だけでいいよ」
弟「ごめんね、いやだよね」
女「そんなことないよ!!」アセアセ
弟「あー、姉さんの前だけでいいよ」
弟「ごめんね、いやだよね」
女「そんなことないよ!!」アセアセ
179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:06:08 ID:neYKGA3g
昼休み
女「そんなわけでお弁当つくってきたよ!」
弟「おお!そこまでしてくれてありがとね・・・」
女「い、いいの!もしよかったら明日もいいかな」
弟「いいの?本当にありがとう今日弁当わs」
姉「あの、弟君いますか・・・?」ガララ
女「そんなわけでお弁当つくってきたよ!」
弟「おお!そこまでしてくれてありがとね・・・」
女「い、いいの!もしよかったら明日もいいかな」
弟「いいの?本当にありがとう今日弁当わs」
姉「あの、弟君いますか・・・?」ガララ
180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:07:43 ID:neYKGA3g
姉「お、弟君お弁当」
弟「ね、姉さん。ど、どう・・・・」(どうしたのそのクマ!?って言いそうになってしまった・・・・)
姉「持ってきたから食べて・・・・」
弟「ごめん・・・・女さんが作ってきてくれたの食べてるから」
姉「・・・・え・・・あ」
弟「その・・・・もう帰ってくれるかな?」(ああああああ明後日腐っててもいいから食べたいよぉぉ)
姉「・・・・・」ガララ ピシャ!
弟「・・・ぁ」
女「いいの?いくらドッキリだからって」
弟「ね、姉さん。ど、どう・・・・」(どうしたのそのクマ!?って言いそうになってしまった・・・・)
姉「持ってきたから食べて・・・・」
弟「ごめん・・・・女さんが作ってきてくれたの食べてるから」
姉「・・・・え・・・あ」
弟「その・・・・もう帰ってくれるかな?」(ああああああ明後日腐っててもいいから食べたいよぉぉ)
姉「・・・・・」ガララ ピシャ!
弟「・・・ぁ」
女「いいの?いくらドッキリだからって」
181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:12:46 ID:neYKGA3g
姉友「大丈夫?って大丈夫なわけないか」
姉友「まぁ明後日で終わるんだし、姉?」
姉「ナンデ・・・・イヤダ」ブツブツ
姉友「きょ、今日はもう早退しましょ!」
182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:14:36 ID:neYKGA3g
弟「た、ただいまー」ビクビク
弟「い、いないのかな?」
姉友「・・・・おそかったのね」
弟「え、なんで姉友姉貴が?」
姉友「このっ!」パチン
弟「痛い!」パチン(二度も叩かれた)
弟「い、いないのかな?」
姉友「・・・・おそかったのね」
弟「え、なんで姉友姉貴が?」
姉友「このっ!」パチン
弟「痛い!」パチン(二度も叩かれた)
184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:16:38 ID:neYKGA3g
姉友「姉はね、今日早退したのよ」パチンパチン
姉友「あんたがこんな芝居続けてるせいでね!」パァンッ!
弟「・・・・っ!」(痛すぎて泣きそう・・・)
弟「・・・・」(だ、だが!第三者に言われて止めるわけには!いかない!!)
弟「姉友姉貴に関係ないじゃないか」
姉友「な、なんっですって!!?このっ!」
姉「やめて!」
姉友「あんたがこんな芝居続けてるせいでね!」パァンッ!
弟「・・・・っ!」(痛すぎて泣きそう・・・)
弟「・・・・」(だ、だが!第三者に言われて止めるわけには!いかない!!)
弟「姉友姉貴に関係ないじゃないか」
姉友「な、なんっですって!!?このっ!」
姉「やめて!」
185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 17:18:04 ID:neYKGA3g
姉友「・・・姉?だめよ・・・寝てないと」
姉「いくら姉友でも弟君にてだしたら許さないんだから」
姉友「でもっ!」
姉「ありがとう心配してくれて」
姉「もういいいよ?・・・・自分のせいで自分が苦しんでるんだし自業自得なの」
姉「私の問題だから・・・・」
姉友「あっそじゃあ帰るわね、弟!・・・これ以上姉を苦しめたら許さないんだから」ガチャ
弟「・・・・」(肝に銘じときますぅ!!!)
姉「いくら姉友でも弟君にてだしたら許さないんだから」
姉友「でもっ!」
姉「ありがとう心配してくれて」
姉「もういいいよ?・・・・自分のせいで自分が苦しんでるんだし自業自得なの」
姉「私の問題だから・・・・」
姉友「あっそじゃあ帰るわね、弟!・・・これ以上姉を苦しめたら許さないんだから」ガチャ
弟「・・・・」(肝に銘じときますぅ!!!)
187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:01:20 ID:ihNzSJlA
姉「わたしがご飯作るね」
弟「・・・・うん」スタスタ(いたた、部屋に戻ろう)
姉「・・・・」
姉「・・ぁまって!行っちゃダメ!!!」
弟「・・・・ん?」ガチャ
弟「!!!・・・・・なんだこれ・・・!?」
弟「・・・・うん」スタスタ(いたた、部屋に戻ろう)
姉「・・・・」
姉「・・ぁまって!行っちゃダメ!!!」
弟「・・・・ん?」ガチャ
弟「!!!・・・・・なんだこれ・・・!?」
188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:17:26 ID:ihNzSJlA
姉「へ、部屋に行っちゃダメ!」
弟「なんだよこれ・・・・なにしたんだよ・・・!!」
弟「僕の部屋が・・・どうしてこんなに・・・」
姉「ご、ごめんなさい!」(お、怒ってる)
弟「父さんからもらった宝物が・・・・・」
弟「なんだよこれ・・・・なにしたんだよ・・・!!」
弟「僕の部屋が・・・どうしてこんなに・・・」
姉「ご、ごめんなさい!」(お、怒ってる)
弟「父さんからもらった宝物が・・・・・」
189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:20:57 ID:ihNzSJlA
弟父「弟、誕生日祝いだ!」
幼弟「なぁに?・・・こえ?」
弟父「こ、れ、だ。ははwまだ言葉になってないな」
弟父「これはな、トランシーバーっていってな」
弟父「物は試しだ弟、隣の部屋にそれ持って行ってみなさい」
幼弟「うんー!」タッタッタッ
幼弟「なぁに?・・・こえ?」
弟父「こ、れ、だ。ははwまだ言葉になってないな」
弟父「これはな、トランシーバーっていってな」
弟父「物は試しだ弟、隣の部屋にそれ持って行ってみなさい」
幼弟「うんー!」タッタッタッ
190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:28:00 ID:ihNzSJlA
幼弟「ここ・・・・物おき・・暗くて怖いよぉ・・」
弟父{あー!あー!聞こえますかー?}
幼弟「あ!とうさんのこえだ!!」
幼弟「きこえまーす!」
弟父{これはな遠く離れても声が聞こえるしろものなんだ}
幼弟「え!?すごぉい!」
弟父{あー!あー!聞こえますかー?}
幼弟「あ!とうさんのこえだ!!」
幼弟「きこえまーす!」
弟父{これはな遠く離れても声が聞こえるしろものなんだ}
幼弟「え!?すごぉい!」
191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:28:30 ID:ihNzSJlA
母「またガラクタをあげたの?」
弟父「違う!ガラクタなんかじゃぁない」
母「そんなのあげるなら携帯あげればいいのに・・ふふふ」
弟父「いいんだよこのほうが・・・・弟!聞こえるか?」
弟父「これもってたら父さんの声、聞こえるからな!」
幼弟{うんー!たいせつにする}
弟父「違う!ガラクタなんかじゃぁない」
母「そんなのあげるなら携帯あげればいいのに・・ふふふ」
弟父「いいんだよこのほうが・・・・弟!聞こえるか?」
弟父「これもってたら父さんの声、聞こえるからな!」
幼弟{うんー!たいせつにする}
192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:33:28 ID:ihNzSJlA
弟「・・・ぁ・・・あぁ」
姉「そ、それ・・・・ごめんなさい・・・」
弟「父さん・・・うぅ」
姉「ごめん!ごめんなさい!!」(取り乱してて気づかなかった・・・)
姉(そのトランシーバー・・・・一番弟君が大事にしてたやつだ・・・)
193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:35:00 ID:ihNzSJlA
幼姉「なにそれー?電話?」
幼弟「・・・違うよ、いつか父さんの声が聞こえるんだ・・・」
幼姉「私のお父さん?」
幼弟「僕の本当のお父さんの声が・・・」
幼姉「・・・そっか!それかして!」タッタッタッ
幼弟「あ!・・・持ってかれちゃった」
幼弟「・・・違うよ、いつか父さんの声が聞こえるんだ・・・」
幼姉「私のお父さん?」
幼弟「僕の本当のお父さんの声が・・・」
幼姉「・・・そっか!それかして!」タッタッタッ
幼弟「あ!・・・持ってかれちゃった」
194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:36:05 ID:ihNzSJlA
幼姉{聞こえますかー!あー、あー、}
幼弟「わっ!びっくりしたぁ」
幼姉{弟くんのお父さんは死んじゃったんだよね・・・}
幼弟「・・・・」
幼姉{でもね!私はいつでも弟くんのそばにいるよ!弟くんのお父さんの代わりになるかわからないけど・・・}
幼姉{心配しないで!!私はずっとそばにいるもん!ほら、離れても声が聞こえてるでしょ?}
幼弟「・・・はは、よくわからないけどありがと」
幼弟「わっ!びっくりしたぁ」
幼姉{弟くんのお父さんは死んじゃったんだよね・・・}
幼弟「・・・・」
幼姉{でもね!私はいつでも弟くんのそばにいるよ!弟くんのお父さんの代わりになるかわからないけど・・・}
幼姉{心配しないで!!私はずっとそばにいるもん!ほら、離れても声が聞こえてるでしょ?}
幼弟「・・・はは、よくわからないけどありがと」
195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 18:41:58 ID:ihNzSJlA
姉「そ、それ直るかな?・・・もしよかったら直るかどうかお店に」
弟「さわらないでよ・・・・」パッ
姉「え・・・」ビクッ
姉「あ、あのそれも・・・・演技なんでしょ?」
弟「・・・ッ!」
弟「本当に怒ってるよ・・・」
姉「・・・ぇ」
弟「さわらないでよ・・・・」パッ
姉「え・・・」ビクッ
姉「あ、あのそれも・・・・演技なんでしょ?」
弟「・・・ッ!」
弟「本当に怒ってるよ・・・」
姉「・・・ぇ」
198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 20:06:10 ID:ihNzSJlA
姉「な、なによ」
姉「・・・・弟君がいけないんだから」
姉「大体、弟君がいけないのよ!!演技かなんか知らないけどさ」
姉「ただ私に冷たくしてるだけじゃない!!!」
弟「・・・・なにひらきなおってんの?・・」
姉「・・・・弟君がいけないんだから」
姉「大体、弟君がいけないのよ!!演技かなんか知らないけどさ」
姉「ただ私に冷たくしてるだけじゃない!!!」
弟「・・・・なにひらきなおってんの?・・」
199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 20:18:36 ID:ihNzSJlA
弟「姉さんが始めたんじゃないか・・・姉離れを」
姉「だからって・・・・!」
弟「じゃあさ、姉さんが思ってた姉離れ、一般的な弟ってなに?」
姉「そ、それは」
弟「これが普通なんだよ!!!」
弟「姉と弟に限った事じゃないけどね、お互い邪魔な存在としか思ってない奴らばっかなんだよ・・・・!」
弟「最初の姉さんの言う通りだよ。朝起きて姉をおこして、弁当を忘れたら届にいく、ましてや両親がいない分家事全般を担当する
わがままだって聞く、相談にものる、常に姉のことを愛する・・・・そんな弟なんて僕くらいだよ・・・」
弟「なんだよ、いざ始めたら企画者本人が嫌になって・・・そりゃ僕もやりすぎたかもしれないけどさ・・!!」
弟「しまいには病んで狂って部屋をグチャグチャ・・・・最悪だよ」
姉「あぁ・・・・・うぁ・・・」
姉「だからって・・・・!」
弟「じゃあさ、姉さんが思ってた姉離れ、一般的な弟ってなに?」
姉「そ、それは」
弟「これが普通なんだよ!!!」
弟「姉と弟に限った事じゃないけどね、お互い邪魔な存在としか思ってない奴らばっかなんだよ・・・・!」
弟「最初の姉さんの言う通りだよ。朝起きて姉をおこして、弁当を忘れたら届にいく、ましてや両親がいない分家事全般を担当する
わがままだって聞く、相談にものる、常に姉のことを愛する・・・・そんな弟なんて僕くらいだよ・・・」
弟「なんだよ、いざ始めたら企画者本人が嫌になって・・・そりゃ僕もやりすぎたかもしれないけどさ・・!!」
弟「しまいには病んで狂って部屋をグチャグチャ・・・・最悪だよ」
姉「あぁ・・・・・うぁ・・・」
200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 20:26:30 ID:ihNzSJlA
弟「・・・・・あ」(何熱くなってんだ僕は!)
弟「もう寝るよ・・・・別に姉さんが悪いってわけじゃないから」
姉「ごめんなさい、ごめんなさいぃ・・・ヒック」
弟「・・・・・」ガチャ
弟「なにやってんだ僕は・・・好きな人に・・父さん僕どうしたらいいかな」
弟「・・・はは・・・壊れたトランシーバーに向かってなにしてんだろ・・・」
弟「もう寝るよ・・・・別に姉さんが悪いってわけじゃないから」
姉「ごめんなさい、ごめんなさいぃ・・・ヒック」
弟「・・・・・」ガチャ
弟「なにやってんだ僕は・・・好きな人に・・父さん僕どうしたらいいかな」
弟「・・・はは・・・壊れたトランシーバーに向かってなにしてんだろ・・・」
201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/09(日) 20:27:19 ID:ihNzSJlA
姉「・・・・・」
姉「私がいけないんだ・・・・私が・・・」
姉「弟君があんなになったの初めて見た・・・」
姉「・・・・私がいけないんだ、弟君に顔・・・・」
姉「あわせられないなぁ」
姉「私がいけないんだ・・・・私が・・・」
姉「弟君があんなになったの初めて見た・・・」
姉「・・・・私がいけないんだ、弟君に顔・・・・」
姉「あわせられないなぁ」
213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:43:36 ID:ae6Bmyr2
姉離れ 最終日
弟「・・・・」ガチャ
弟「あれ・・・?」
弟「姉さん、もう部活に行ったのか」
弟「こんな時間だ、僕も学校に行こうかな」
弟「昨日のこと・・・・早く謝りたいな」
弟「・・・・」ガチャ
弟「あれ・・・?」
弟「姉さん、もう部活に行ったのか」
弟「こんな時間だ、僕も学校に行こうかな」
弟「昨日のこと・・・・早く謝りたいな」
214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:44:25 ID:ae6Bmyr2
女「おはよー」
友「おはよう、弟」
弟「う、うん」
友「?なんか・・・」
姉友「ちょっと弟!!!きなさい!」
弟「・・・え?」ガシッ ズズズズズ
女「連れ去られた!?」
友「おはよう、弟」
弟「う、うん」
友「?なんか・・・」
姉友「ちょっと弟!!!きなさい!」
弟「・・・え?」ガシッ ズズズズズ
女「連れ去られた!?」
215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:50:23 ID:ae6Bmyr2
弟「なに・・・」
姉友「姉は!?学校に来てないんだけど!」
弟「え、は!?どういうこと」
姉友「アンタも知らないの?」
弟「朝から家にいなかったよ・・・」
姉友「・・え・・・じゃあ、あの子いったいどこに・・・」
弟「・・・・っ!」ダッダッ
姉友「あ、待ちなさい!」
姉友「姉は!?学校に来てないんだけど!」
弟「え、は!?どういうこと」
姉友「アンタも知らないの?」
弟「朝から家にいなかったよ・・・」
姉友「・・え・・・じゃあ、あの子いったいどこに・・・」
弟「・・・・っ!」ダッダッ
姉友「あ、待ちなさい!」
216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:50:55 ID:ae6Bmyr2
友「わっ!すぐ戻ってきたね」
弟「いきなりだけど僕今日学校休むから!じゃあね!!!」タッタッタッ
女「な、何々?]
友「お姉さんどうしたんだろ?」
弟「いきなりだけど僕今日学校休むから!じゃあね!!!」タッタッタッ
女「な、何々?]
友「お姉さんどうしたんだろ?」
217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:51:57 ID:ae6Bmyr2
弟「くそっ・・・!姉さんはどこだ!!!」
弟「駅周辺から探そう・・・・他に姉さんが行きそうな場所は・・・」
弟「姉さん・・・!」
弟「なんだよ逃げてばっかで!見つけたらただじゃあおかないぞ」モンモン
弟「・・・・・何考えてんだ僕は」
弟「駅周辺から探そう・・・・他に姉さんが行きそうな場所は・・・」
弟「姉さん・・・!」
弟「なんだよ逃げてばっかで!見つけたらただじゃあおかないぞ」モンモン
弟「・・・・・何考えてんだ僕は」
218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:53:30 ID:ae6Bmyr2
夜
弟「・・・・・ここが最後だ・・・」
弟「ただいま」ガチャ
弟「ただいま」
弟「・・・・ただいま・・・ただいま・・・」
弟「くそっ!・・・・なんで・・・なんで」
弟「僕がいけないんだ・・・・僕が!」
トランシーバー{プツッズズズズズzzzzzzz}
弟「?・・・壊れてるのかやっぱ・・・」スッ
トランシーバー{zzzzzzッザーz--}
トランシーバー{あー、zzzzzzあー}
弟「!?」
弟「・・・・・ここが最後だ・・・」
弟「ただいま」ガチャ
弟「ただいま」
弟「・・・・ただいま・・・ただいま・・・」
弟「くそっ!・・・・なんで・・・なんで」
弟「僕がいけないんだ・・・・僕が!」
トランシーバー{プツッズズズズズzzzzzzz}
弟「?・・・壊れてるのかやっぱ・・・」スッ
トランシーバー{zzzzzzッザーz--}
トランシーバー{あー、zzzzzzあー}
弟「!?」
219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:57:14 ID:ae6Bmyr2
トランシーバー{聞こえまszzzうんー!大切nzzzzz}
弟「なんだこれは話したことを録音してたのか?」
トランシーバー{これはな遠く離れても声がきzzzzzzz}
トランシーバー{zzzzzzzzzzzプツッ}
弟「もういい・・・・これともお別れにしよう・・・」
トランシーバー{心配しないで!!私はずっとそばにいるもん!}
弟「・・・・!」
弟「なんだこれは話したことを録音してたのか?」
トランシーバー{これはな遠く離れても声がきzzzzzzz}
トランシーバー{zzzzzzzzzzzプツッ}
弟「もういい・・・・これともお別れにしよう・・・」
トランシーバー{心配しないで!!私はずっとそばにいるもん!}
弟「・・・・!」
220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:57:48 ID:ae6Bmyr2
姉友「弟があんた探してるらしいけど・・・・」
姉友「そろそろ帰りなよ、弟も心配してるよ」
姉友「は?あわせる顔がない?何であんたは弟のことになるとうじうじと・・・」
姉友「あ、泣かないでよ!・・・・ったく」
姉友「というかアンタさっきから何持ってんの?」
姉友「そろそろ帰りなよ、弟も心配してるよ」
姉友「は?あわせる顔がない?何であんたは弟のことになるとうじうじと・・・」
姉友「あ、泣かないでよ!・・・・ったく」
姉友「というかアンタさっきから何持ってんの?」
221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 20:58:18 ID:ae6Bmyr2
弟「姉さん、壊れてるから通じるかわかんないけどさ」
弟「片方持ってるでしょ」
弟「・・・・・」
弟「あー!あー!聞こえますかー?」
姉{・・・はい}
弟「なんだよ・・・・・携帯じゃでなかったくせに」
弟「片方持ってるでしょ」
弟「・・・・・」
弟「あー!あー!聞こえますかー?」
姉{・・・はい}
弟「なんだよ・・・・・携帯じゃでなかったくせに」
222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:04:55 ID:ae6Bmyr2
弟{今どこいるの?}
姉友「私の家だよ!!!早く来い!!!!!」
弟{やめてよ、鼓膜破くき?}
弟{姉さん、今からそっち行くよ}
姉「・・・・どうして?」
弟{・・・は?}
姉友「私の家だよ!!!早く来い!!!!!」
弟{やめてよ、鼓膜破くき?}
弟{姉さん、今からそっち行くよ}
姉「・・・・どうして?」
弟{・・・は?}
223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:07:51 ID:ae6Bmyr2
姉「私みたいなわがままな姉ほっとけばいいよ」
姉「そのほうが弟君の」
弟{何!?聞こえない!}
姉「だ、だから・・・・来てどうするの?私なんかほっとけば」
弟{まだそんなことを・・・!僕はね今怒ってんの、分かる?}
弟{じゃあなんで片方もってんの?僕が掛けてくれると思ったんでしょ?」
姉「そ、それは」
姉「そのほうが弟君の」
弟{何!?聞こえない!}
姉「だ、だから・・・・来てどうするの?私なんかほっとけば」
弟{まだそんなことを・・・!僕はね今怒ってんの、分かる?}
弟{じゃあなんで片方もってんの?僕が掛けてくれると思ったんでしょ?」
姉「そ、それは」
225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:16:17 ID:ae6Bmyr2
弟「もう部屋と形見壊されたことについては怒ってないよ」
弟「でもね、それについて逃げた姉さんに怒ってんの」
姉{・・・な、なんで?}
弟「だから謝って逃げたことにだよ!学校も休んで皆勤賞ねらえないじゃないか!」
弟「はぁはぁ・・・・走りながら話すの疲れる・・・聞いてる!?」
姉{うん、ごめんね・・・}
弟「もう謝るだけじゃ済まさないよ・・・」
姉「・・・ひっ」ブルブル
弟「でもね、それについて逃げた姉さんに怒ってんの」
姉{・・・な、なんで?}
弟「だから謝って逃げたことにだよ!学校も休んで皆勤賞ねらえないじゃないか!」
弟「はぁはぁ・・・・走りながら話すの疲れる・・・聞いてる!?」
姉{うん、ごめんね・・・}
弟「もう謝るだけじゃ済まさないよ・・・」
姉「・・・ひっ」ブルブル
226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:17:38 ID:ae6Bmyr2
弟{家に連れ戻したら身ぐるみはいで}
姉友「そんなことしたら殺す」
弟{ひっ・・・・あ、あともう一ついうことが・・・はぁはぁ}
弟{今までやると決めたらやりきるみたいなアホなプライドあったけどもうやめる!}
姉「え!?」
弟{あと3時間で姉離れ終わりみたいだけど、もう無理だよ}
姉「ど、どうして」
弟「姉さんいってくれたじゃないか、ずっとそばにいるもん!(裏声)って」ガチャリ
姉友「そんなことしたら殺す」
弟{ひっ・・・・あ、あともう一ついうことが・・・はぁはぁ}
弟{今までやると決めたらやりきるみたいなアホなプライドあったけどもうやめる!}
姉「え!?」
弟{あと3時間で姉離れ終わりみたいだけど、もう無理だよ}
姉「ど、どうして」
弟「姉さんいってくれたじゃないか、ずっとそばにいるもん!(裏声)って」ガチャリ
227: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:19:14 ID:ae6Bmyr2
姉友「不法侵入、勝手に入らないでよ」
弟「そんなひどい」
姉友「はぁ・・・ここでいいから二人で話していいよ。私コンビニ行くから」
姉「わ、私も!」
弟「おっと、逃がさないよ」ガシッ
姉「きゃっ!」
弟「わっ!」(しまったこのままじゃ抱き合って横に・・・あばばばb)
ズテーン
姉友「あのさ、ひとつ言っておくけど」
姉友「私の部屋で変なことしないでね?」ピクピク
弟「善処します!」ビシッ
弟「そんなひどい」
姉友「はぁ・・・ここでいいから二人で話していいよ。私コンビニ行くから」
姉「わ、私も!」
弟「おっと、逃がさないよ」ガシッ
姉「きゃっ!」
弟「わっ!」(しまったこのままじゃ抱き合って横に・・・あばばばb)
ズテーン
姉友「あのさ、ひとつ言っておくけど」
姉友「私の部屋で変なことしないでね?」ピクピク
弟「善処します!」ビシッ
228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:21:40 ID:ae6Bmyr2
弟「・・・行ったか、邪魔者は消えた・・・」
姉「あ、あの」
弟「二人きりだね姉さん・・・・もう一回さっきの体制になろうか」
姉「なんで急に戻るの・・・いつもの弟君に・・・」
弟「だからやめたんだって姉離れ」
弟「だからもう姉さんがやきもちすることないよー」ダキッ
姉「わわわ!///私が言ってるのは、どうしてあんなことがあったのに・・・そんなテンションでいられるのって」
弟「だからもういいって言ってるのに」
姉「無理だよ!私、こんな性格だし」
弟「そうだね、最悪の性格だよ。人のせいにしたりわがままだしさ」
姉「・・・・うぅ」
姉「あ、あの」
弟「二人きりだね姉さん・・・・もう一回さっきの体制になろうか」
姉「なんで急に戻るの・・・いつもの弟君に・・・」
弟「だからやめたんだって姉離れ」
弟「だからもう姉さんがやきもちすることないよー」ダキッ
姉「わわわ!///私が言ってるのは、どうしてあんなことがあったのに・・・そんなテンションでいられるのって」
弟「だからもういいって言ってるのに」
姉「無理だよ!私、こんな性格だし」
弟「そうだね、最悪の性格だよ。人のせいにしたりわがままだしさ」
姉「・・・・うぅ」
229: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:28:43 ID:ae6Bmyr2
弟「でもそれって僕の前だけでしょ?だから僕は今までなんとも思わなかったんだ」ギュ
姉「ゆ、許してくれるの?」
弟「うん」
姉「私のこと嫌いじゃないの?」
弟「嫌いだなんてそんな」
姉「ありがとう・・・・ごめんね?ごめんねぇ・・・」ギュー
弟「もぉ・・・・すぐ泣くんだから」ヨシヨシ(・・・やっと終われるんだ・・・)
姉「ゆ、許してくれるの?」
弟「うん」
姉「私のこと嫌いじゃないの?」
弟「嫌いだなんてそんな」
姉「ありがとう・・・・ごめんね?ごめんねぇ・・・」ギュー
弟「もぉ・・・・すぐ泣くんだから」ヨシヨシ(・・・やっと終われるんだ・・・)
230: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 21:38:38 ID:ae6Bmyr2
弟「あ、でも僕の部屋は一緒にかたずけてよね」
姉「・・・うん」シュン
弟「あ!今ちょっと嫌そうな顔した!!!」
姉「してないよ!」(嫌なこと思い出しただけなのに・・・)
弟「ふふふ、こうなったのも僕の責任だよ。姉さんの欲をすべて叶えたりしたからね」
弟「これからは、少し厳しく接するからね!」パッ
姉「・・ぇ」(なんで放したの?厳しくするって・・・・嫌だよ・・・)
姉「・・・うん」シュン
弟「あ!今ちょっと嫌そうな顔した!!!」
姉「してないよ!」(嫌なこと思い出しただけなのに・・・)
弟「ふふふ、こうなったのも僕の責任だよ。姉さんの欲をすべて叶えたりしたからね」
弟「これからは、少し厳しく接するからね!」パッ
姉「・・ぇ」(なんで放したの?厳しくするって・・・・嫌だよ・・・)
231: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 23:25:21 ID:ae6Bmyr2
姉友「ただいま・・・・・何してんの?・・・・」
姉「い、いやだよぉ!厳しくしないでぇ!!」ギューーー
弟「あ、あっそんなに抱きしめられると胸が当たって・・・あ」
姉友「だから無理だって言ったのよ姉離れなんて」
姉友「当の自分が弟に依存しきってるんだから」
姉「い、いやだよぉ!厳しくしないでぇ!!」ギューーー
弟「あ、あっそんなに抱きしめられると胸が当たって・・・あ」
姉友「だから無理だって言ったのよ姉離れなんて」
姉友「当の自分が弟に依存しきってるんだから」
232: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 23:26:00 ID:ae6Bmyr2
後日
弟「姉さん・・・町でくっつくのはさすがの僕でも恥ずかしいよ・・・」
姉「なんで?もうキスだってできるよ?んーっ」
弟「むむぅ!?んぐぐぐ」(今鼻つまってるのに・・・死んじゃうよ!!!あ、でもこれで死ぬのは理想的だなぁ)
弟「んんん!?」(舌入れてきおったで!!!あ、だめもう息が・・・あれ?そこにいるの父さん!?)
弟父{やめろばか!こっちくんな!!!}
弟父{そんなかわいい子で窒息死とか許さないからな!!!}
弟父{あ、もう終わりみたいだぞ。その子のことしっかり最後まで面倒みろよ!}
姉「んぁ・・・んじゅる・・・あれ?弟君?なんで泣いてるの!?」(もしかして嫌だったの!?・・・そんなぁ)ジワ
弟「ち、違うよ姉さん!ちょっとね・・・」(こんな形であうとは・・・)
弟「それより姉さん!こんなところでするなんて、異常だ!不健全だ!」
姉「な、なんでよぉ・・・・弟くぅん」ダキッ
弟「は、離れて///!・・・・そうだ」ニヤッ
弟「少しは弟離れしてよ!」
おわり
弟「姉さん・・・町でくっつくのはさすがの僕でも恥ずかしいよ・・・」
姉「なんで?もうキスだってできるよ?んーっ」
弟「むむぅ!?んぐぐぐ」(今鼻つまってるのに・・・死んじゃうよ!!!あ、でもこれで死ぬのは理想的だなぁ)
弟「んんん!?」(舌入れてきおったで!!!あ、だめもう息が・・・あれ?そこにいるの父さん!?)
弟父{やめろばか!こっちくんな!!!}
弟父{そんなかわいい子で窒息死とか許さないからな!!!}
弟父{あ、もう終わりみたいだぞ。その子のことしっかり最後まで面倒みろよ!}
姉「んぁ・・・んじゅる・・・あれ?弟君?なんで泣いてるの!?」(もしかして嫌だったの!?・・・そんなぁ)ジワ
弟「ち、違うよ姉さん!ちょっとね・・・」(こんな形であうとは・・・)
弟「それより姉さん!こんなところでするなんて、異常だ!不健全だ!」
姉「な、なんでよぉ・・・・弟くぅん」ダキッ
弟「は、離れて///!・・・・そうだ」ニヤッ
弟「少しは弟離れしてよ!」
おわり
236: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/10(月) 23:46:00 ID:WYUsczjQ
ハッピーエンドで良かった
乙
乙
242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/11(火) 07:43:18 ID:qeo2P2t.
最後詰め過ぎだけど面白かったよ!
乙!
乙!
243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/11(火) 20:35:08 ID:BN/DsNhg
そんな詰め込みすぎなラストだったかな?
こんな感じでもいいと思うけど・・・・なんにせよ面白かった、乙!
個人的にはデレデレになった姉と弟の絡みをもうちょいみたいという気持ちもあるな。
姉はきっとまたヤンデレるだろうしフフフフ・・・・
こんな感じでもいいと思うけど・・・・なんにせよ面白かった、乙!
個人的にはデレデレになった姉と弟の絡みをもうちょいみたいという気持ちもあるな。
姉はきっとまたヤンデレるだろうしフフフフ・・・・
引用元: 姉「すこしは姉離れしてよ!」弟「えっ」
男「親父が小学生の女の子を家に連れ込んできた」
2019-05-02
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:16:00.44 ID:h+R144T/0
男「あーよくねた」
父「―――今日からここで住むんだ」
男(親父……?帰ってきてんのか)
少女「すてきっ!!」
男「……?!」
父「そうか。気に入ってくれてよかった」
男「おい!!親父!!」
父「おお!!な、なんだ起きてたのか……!!」
男「その子、なんだよ!!どこから攫ってきたんだ!!!」
父「この子は……その……」
少女「初めましてお兄ちゃん。今日から妹になる者です」
男「え……?」
父「―――今日からここで住むんだ」
男(親父……?帰ってきてんのか)
少女「すてきっ!!」
男「……?!」
父「そうか。気に入ってくれてよかった」
男「おい!!親父!!」
父「おお!!な、なんだ起きてたのか……!!」
男「その子、なんだよ!!どこから攫ってきたんだ!!!」
父「この子は……その……」
少女「初めましてお兄ちゃん。今日から妹になる者です」
男「え……?」
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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:19:35.93 ID:h+R144T/0
父「あ、ああ、そう。そういうこと」
男「妹って……」
少女「実は私、孤児で。ずっと施設で生活していたんです」
男「そ、そう」
父「な、なかよくしてやってくれ」
男「……」
少女「パパ、私の部屋は?」
父「二階にある。おい、案内してやってくれ。お前の部屋の隣にある空き部屋だ」
男「俺が?」
少女「よろしく、おにいちゃん」
男「……いいけど」
少女「やった」
男「妹って……」
少女「実は私、孤児で。ずっと施設で生活していたんです」
男「そ、そう」
父「な、なかよくしてやってくれ」
男「……」
少女「パパ、私の部屋は?」
父「二階にある。おい、案内してやってくれ。お前の部屋の隣にある空き部屋だ」
男「俺が?」
少女「よろしく、おにいちゃん」
男「……いいけど」
少女「やった」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:23:59.12 ID:h+R144T/0
空き部屋
少女「へー、ここが私の部屋になるんだー」
男「……ねえ」
少女「なぁに?」
男「俺、親父から君が来るなんて一切聞いてないんだけど」
少女「正式な手続きはまだみたいだから、話してなかっただけじゃない?」
男「それでも……」
少女「私がここに住むのは一ヵ月後だから。4月からはよろしくね?」
男「……」
少女「あれ?私じゃ不満?」
男「君こそ、ずっと施設にいたわりには社交的っていうか」
少女「お兄ちゃんは私に優しくしてくれるって一目でわかったから」
男「そ、そう……」
少女「いっぱい甘えさせてね、お兄ちゃん?」
少女「へー、ここが私の部屋になるんだー」
男「……ねえ」
少女「なぁに?」
男「俺、親父から君が来るなんて一切聞いてないんだけど」
少女「正式な手続きはまだみたいだから、話してなかっただけじゃない?」
男「それでも……」
少女「私がここに住むのは一ヵ月後だから。4月からはよろしくね?」
男「……」
少女「あれ?私じゃ不満?」
男「君こそ、ずっと施設にいたわりには社交的っていうか」
少女「お兄ちゃんは私に優しくしてくれるって一目でわかったから」
男「そ、そう……」
少女「いっぱい甘えさせてね、お兄ちゃん?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:26:31.30 ID:h+R144T/0
夕方
少女「それじゃあ、またね」
男「う、うん」
父「じゃあ、この子を送ってくるよ」
男「親父、帰ってきたら話があるから」
父「わかってる」
男「……」
少女「お兄ちゃん」
男「なに?」
少女「だーいすきっ」
男「……」
少女「バイバーイ」
父「じゃあ、留守番頼むな」
男「なんだよ。一体……」
少女「それじゃあ、またね」
男「う、うん」
父「じゃあ、この子を送ってくるよ」
男「親父、帰ってきたら話があるから」
父「わかってる」
男「……」
少女「お兄ちゃん」
男「なに?」
少女「だーいすきっ」
男「……」
少女「バイバーイ」
父「じゃあ、留守番頼むな」
男「なんだよ。一体……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:31:15.96 ID:h+R144T/0
夜 居間
男「……」
父「……今日、話そうと思ってたんだ」
男「いきなりすぎるだろ!!」
父「その……すまん」
男「あの子、いつから引き取ろうと思ってたんだ?」
父「一年前ぐらいから」
男「なんでそのときに相談してくれなかったんだよ!!」
父「いや、言えなかったんだ。というか、どういえば納得してくれるかわかんなくて……」
男「あのなぁ!!そんなんだから母さんにも逃げられるんだよ!!」
父「こ、このことはちゃんと母さんにも報告してるし、大丈夫」
男「そういうことはいってない!!」
父「すまん。……でもあの子、結構可愛いだろ?」
男「……」
父「すまん……」
男「……」
父「……今日、話そうと思ってたんだ」
男「いきなりすぎるだろ!!」
父「その……すまん」
男「あの子、いつから引き取ろうと思ってたんだ?」
父「一年前ぐらいから」
男「なんでそのときに相談してくれなかったんだよ!!」
父「いや、言えなかったんだ。というか、どういえば納得してくれるかわかんなくて……」
男「あのなぁ!!そんなんだから母さんにも逃げられるんだよ!!」
父「こ、このことはちゃんと母さんにも報告してるし、大丈夫」
男「そういうことはいってない!!」
父「すまん。……でもあの子、結構可愛いだろ?」
男「……」
父「すまん……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:35:26.60 ID:h+R144T/0
男「で、引き取るって、法律的に大丈夫なのか?」
父「その辺りはちゃんとできてる」
男「……」
父「本当だ!!」
男「もういい」
父「嫌なら、母さんのところに引き取ってもらうことになってる」
男「……なら、それでいいじゃん」
父「で、でも、私が引き取りたいんだ!!」
男「……ロリコン」
父「おぅ!?」
男「好きにしろよ。俺は面倒みないからな」
父「も、もちろんだ。全部、私が面倒を見るし、お前にこれ以上迷惑はかけない」
男「ふん」
父「……すまん」
父「その辺りはちゃんとできてる」
男「……」
父「本当だ!!」
男「もういい」
父「嫌なら、母さんのところに引き取ってもらうことになってる」
男「……なら、それでいいじゃん」
父「で、でも、私が引き取りたいんだ!!」
男「……ロリコン」
父「おぅ!?」
男「好きにしろよ。俺は面倒みないからな」
父「も、もちろんだ。全部、私が面倒を見るし、お前にこれ以上迷惑はかけない」
男「ふん」
父「……すまん」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:39:41.90 ID:h+R144T/0
一ヵ月後 4月上旬
少女「ただいまー!!」
父「はは」
少女「えへへ。パパ、部屋にいってきてもいい?」
父「ああ、いいよ。まだ荷物の整理ができてないけどな」
少女「それなら大丈夫」
男「……」スタスタ
少女「あ、お兄ちゃん。今日からよろしくね」
男「うん……」
少女「ねえねえ、お兄ちゃん。私の部屋の整理手伝ってくれない?」
男「え?なんで?」
少女「ほらほら、はやくぅ」ギュゥゥ
男「おい……」
父「……うんうん。仲良くなってくれるとうれしいなぁ」
少女「ただいまー!!」
父「はは」
少女「えへへ。パパ、部屋にいってきてもいい?」
父「ああ、いいよ。まだ荷物の整理ができてないけどな」
少女「それなら大丈夫」
男「……」スタスタ
少女「あ、お兄ちゃん。今日からよろしくね」
男「うん……」
少女「ねえねえ、お兄ちゃん。私の部屋の整理手伝ってくれない?」
男「え?なんで?」
少女「ほらほら、はやくぅ」ギュゥゥ
男「おい……」
父「……うんうん。仲良くなってくれるとうれしいなぁ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:43:46.42 ID:h+R144T/0
少女の部屋
男「……」
少女「これは下着だから見ちゃだめだよー?」
男「見ないよ」
少女「でも、ちょっとだけなら……うふっ」
男「……」ゴソゴソ
少女「むー」
男「……ん?これは?」
少女「あ、それ、大事な人形なの」
男「随分と汚れてるけど……」
少女「えへへ。昔からずっと持ってるの」
男「ふーん」
少女「みてみてー。お兄ちゃん、私のパンツー」
男「……」
少女「……あれ?」
男「……」
少女「これは下着だから見ちゃだめだよー?」
男「見ないよ」
少女「でも、ちょっとだけなら……うふっ」
男「……」ゴソゴソ
少女「むー」
男「……ん?これは?」
少女「あ、それ、大事な人形なの」
男「随分と汚れてるけど……」
少女「えへへ。昔からずっと持ってるの」
男「ふーん」
少女「みてみてー。お兄ちゃん、私のパンツー」
男「……」
少女「……あれ?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:47:25.75 ID:h+R144T/0
男「こんなもんか」
少女「ありがと、お兄ちゃん。お礼にお風呂、一緒にはいってあげるね」
男「……じゃあ、部屋に戻る」
少女「お兄ちゃんのお部屋みせてー」
男「なんで?」
少女「いいでしょ?」
男「いや」
少女「おねがい」
男「……」
少女「妹には優しくするべきだと思うの」
男「……妹面すんな」
少女「えー?」
男「ふん」
少女「まあ、無理やり見に行くんだけどね」トコトコ
男「あ、おい!!」
少女「ありがと、お兄ちゃん。お礼にお風呂、一緒にはいってあげるね」
男「……じゃあ、部屋に戻る」
少女「お兄ちゃんのお部屋みせてー」
男「なんで?」
少女「いいでしょ?」
男「いや」
少女「おねがい」
男「……」
少女「妹には優しくするべきだと思うの」
男「……妹面すんな」
少女「えー?」
男「ふん」
少女「まあ、無理やり見に行くんだけどね」トコトコ
男「あ、おい!!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:51:58.09 ID:h+R144T/0
自室
少女「ここがお兄ちゃんの部屋かー」
男「……」
少女「一人っ子って感じね」
男「なんだよ。なんか文句あるのか」
少女「ふーん……ん?この写真……」
男「もういいだろ。出て行ってくれ」
少女「やだー」
男「あのなぁ……」
少女「なに?」
男「この際、はっきり言っておくけど。俺は君の面倒なんてみない」
少女「ガビーン」
男「……」
少女「お姉ちゃん派?」
男「うるさい」
少女「ここがお兄ちゃんの部屋かー」
男「……」
少女「一人っ子って感じね」
男「なんだよ。なんか文句あるのか」
少女「ふーん……ん?この写真……」
男「もういいだろ。出て行ってくれ」
少女「やだー」
男「あのなぁ……」
少女「なに?」
男「この際、はっきり言っておくけど。俺は君の面倒なんてみない」
少女「ガビーン」
男「……」
少女「お姉ちゃん派?」
男「うるさい」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:55:37.91 ID:h+R144T/0
少女「なら、お姉ちゃんらしく振舞ってあげるのに」
男「おい」
少女「ほーら、女の体を教えてあげるよー」チラッ
男「でてけ!!」
少女「はーい」トコトコ
男「全く……何がお姉ちゃんらしくだよ」
少女「お兄ちゃんっ」
男「ん?」
少女「あいらびゅー」
男「……」
少女「私が必要になったらいつでも呼んでね」
男「早くでてけ」
少女「うん」
男「はぁ……」
男「なんなんだ……あの子……」
男「おい」
少女「ほーら、女の体を教えてあげるよー」チラッ
男「でてけ!!」
少女「はーい」トコトコ
男「全く……何がお姉ちゃんらしくだよ」
少女「お兄ちゃんっ」
男「ん?」
少女「あいらびゅー」
男「……」
少女「私が必要になったらいつでも呼んでね」
男「早くでてけ」
少女「うん」
男「はぁ……」
男「なんなんだ……あの子……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 20:59:33.08 ID:h+R144T/0
夜 居間
男「……ん?」
少女「よっと……」ジュージュー
男「なにやってんだ?」
父「今日は娘が手料理を振舞ってくれるって」
男「料理できんのか……?」
父「ああ。施設で練習していたみたいだ」
男「……」
少女「もうちょっとでできるからねー」
父「おーぅ」
少女「パパー、ビールのおかわりいるー?」
父「いるいるー」
少女「今、もっていくねー」
男「……新しい母さんじゃないよな?」
父「ぶっ!!お、おまえ!!なんてことをいうだ!!ばかもん!!」
男「……ん?」
少女「よっと……」ジュージュー
男「なにやってんだ?」
父「今日は娘が手料理を振舞ってくれるって」
男「料理できんのか……?」
父「ああ。施設で練習していたみたいだ」
男「……」
少女「もうちょっとでできるからねー」
父「おーぅ」
少女「パパー、ビールのおかわりいるー?」
父「いるいるー」
少女「今、もっていくねー」
男「……新しい母さんじゃないよな?」
父「ぶっ!!お、おまえ!!なんてことをいうだ!!ばかもん!!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:02:59.60 ID:h+R144T/0
少女「はーい。召し上がれ」
男「……いただきます」
父「いただきます」
少女「……」ニコニコ
男「……」モグモグ
少女「どう、お兄ちゃん?美味しい?」
男「まぁまぁ」
少女「やったー!!」
父「うまいなー。すごいじゃないか」
少女「まぁ、施設ではあまりできることがなかったから、これぐらいはね」
父「そっかー」
男「……」
少女「ん?どうかした?」
男「いや……別に」
少女「……」
男「……いただきます」
父「いただきます」
少女「……」ニコニコ
男「……」モグモグ
少女「どう、お兄ちゃん?美味しい?」
男「まぁまぁ」
少女「やったー!!」
父「うまいなー。すごいじゃないか」
少女「まぁ、施設ではあまりできることがなかったから、これぐらいはね」
父「そっかー」
男「……」
少女「ん?どうかした?」
男「いや……別に」
少女「……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:06:46.18 ID:h+R144T/0
少女「らんらーん」ジャブジャブ
父「いやー、家事もできる娘はいいなぁー」
男「悪かったな。息子で」
父「別にそういう意味で言ったわけじゃないぞ」
男「ふん……」
父「いやぁ、こうしていられるのが嬉しくてなぁ」
男「……」
父「どうした?」
男「別に」
父「……お前が気にするのも分かるが」
男「何も気にしてない」
父「……」
少女「はい。洗い物終わり。お兄ちゃん、一緒にお風呂はいろっか?」
男「一人で入れ!!」
少女「ひ、ひどい……」
父「いやー、家事もできる娘はいいなぁー」
男「悪かったな。息子で」
父「別にそういう意味で言ったわけじゃないぞ」
男「ふん……」
父「いやぁ、こうしていられるのが嬉しくてなぁ」
男「……」
父「どうした?」
男「別に」
父「……お前が気にするのも分かるが」
男「何も気にしてない」
父「……」
少女「はい。洗い物終わり。お兄ちゃん、一緒にお風呂はいろっか?」
男「一人で入れ!!」
少女「ひ、ひどい……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:10:04.50 ID:h+R144T/0
自室
男(明日の講義は……)
トントン
男「はい?」
少女「おにいちゃーん」ソーッ
男「なんだよ?」
少女「みてみてー。ランドセル」
男「……」
少女「どう?かわいい?」フリフリ
男「うんうん」
少女「見てないし」
男「もう子供は寝る時間だろ」
少女「そっかー。一緒に寝る?」
男「おやすみ」
少女「ちぇ……」
男(明日の講義は……)
トントン
男「はい?」
少女「おにいちゃーん」ソーッ
男「なんだよ?」
少女「みてみてー。ランドセル」
男「……」
少女「どう?かわいい?」フリフリ
男「うんうん」
少女「見てないし」
男「もう子供は寝る時間だろ」
少女「そっかー。一緒に寝る?」
男「おやすみ」
少女「ちぇ……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:13:58.14 ID:h+R144T/0
翌朝
男「ん……?」
少女「お兄ちゃん、あさですよー」
男「なんだよ……?」
少女「お兄ちゃんを起こす妹。健気でかわいくなーい?」
男「……」
少女「うっふん」
男「大学、午後からだから」
少女「早起きは三文のとくだよー」ユサユサ
男「……」
少女「朝ごはんはお兄ちゃんの大好きな納豆とキノコのお味噌汁だよー?」
男「なに……?」
少女「ほらほら、早くおきて」
男「ったく……仕方ないな……」
少女「えへへ。一緒にいこーね」ギュゥゥ
男「ん……?」
少女「お兄ちゃん、あさですよー」
男「なんだよ……?」
少女「お兄ちゃんを起こす妹。健気でかわいくなーい?」
男「……」
少女「うっふん」
男「大学、午後からだから」
少女「早起きは三文のとくだよー」ユサユサ
男「……」
少女「朝ごはんはお兄ちゃんの大好きな納豆とキノコのお味噌汁だよー?」
男「なに……?」
少女「ほらほら、早くおきて」
男「ったく……仕方ないな……」
少女「えへへ。一緒にいこーね」ギュゥゥ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:16:46.32 ID:h+R144T/0
父「じゃあ、行って来る」
少女「気をつけてね、パパ」
父「ああ」
男「いってらっしゃい」
父「お前も、頼むぞ」
男「は?」
少女「お兄ちゃん、学校まで一緒に行ってくれるんでしょ?」
男「はぁ?!」
父「すまん。言い忘れてた」
男「ふざけんな!!」
少女「いえーい。お兄ちゃんと登校だぁ」
男「な……!!」
父「案内してやってくれよ」
男「……くそ」
少女「やった」
少女「気をつけてね、パパ」
父「ああ」
男「いってらっしゃい」
父「お前も、頼むぞ」
男「は?」
少女「お兄ちゃん、学校まで一緒に行ってくれるんでしょ?」
男「はぁ?!」
父「すまん。言い忘れてた」
男「ふざけんな!!」
少女「いえーい。お兄ちゃんと登校だぁ」
男「な……!!」
父「案内してやってくれよ」
男「……くそ」
少女「やった」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:20:03.59 ID:h+R144T/0
通学路
少女「ふんふーん」
男「……」
少女「そっかー。この辺りに小学校が」
男「……そういえば、何歳になるの?」
少女「お兄ちゃんとは10歳違い」
男(てことは……6年生……か?)
少女「お兄ちゃん?」
男「なんだ?」
少女「私のこと……嫌い?」
男「嫌いっていうか……」
少女「やっぱり、妹よりお姉ちゃんのほうがよかったの……?」
男「そういう……わけじゃ……」
少女「姉側のシスコンだー」
男「だまれ!!」
少女「ふんふーん」
男「……」
少女「そっかー。この辺りに小学校が」
男「……そういえば、何歳になるの?」
少女「お兄ちゃんとは10歳違い」
男(てことは……6年生……か?)
少女「お兄ちゃん?」
男「なんだ?」
少女「私のこと……嫌い?」
男「嫌いっていうか……」
少女「やっぱり、妹よりお姉ちゃんのほうがよかったの……?」
男「そういう……わけじゃ……」
少女「姉側のシスコンだー」
男「だまれ!!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:24:47.02 ID:h+R144T/0
少女「あの部屋にあった写真、お姉ちゃんでしょ?今でも好きだったり?」
男「……親父になにを聞いたかしらないけど、別になんでもない」
少女「私のこと、お姉ちゃんって呼んでもよくってよ?」
男「ただの危ないやつじゃねーか」
少女「よくってよー」
男「じゃあな、ここでいいだろ?」
少女「あぁん。教室まできてよー」
男「なんでだよ!!」
少女「今日は私だけの父兄参観ってことで」
男「ふざけんな」ペシッ
少女「いたっ」
男「……じゃあな」
少女「うん。ありがとう、お兄ちゃん」
男「ふん……」
少女「……」
男「……親父になにを聞いたかしらないけど、別になんでもない」
少女「私のこと、お姉ちゃんって呼んでもよくってよ?」
男「ただの危ないやつじゃねーか」
少女「よくってよー」
男「じゃあな、ここでいいだろ?」
少女「あぁん。教室まできてよー」
男「なんでだよ!!」
少女「今日は私だけの父兄参観ってことで」
男「ふざけんな」ペシッ
少女「いたっ」
男「……じゃあな」
少女「うん。ありがとう、お兄ちゃん」
男「ふん……」
少女「……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:29:19.46 ID:h+R144T/0
大学構内 カフェテリア
男「―――てことが春休み中にあってさ」
友「いいなー!!義理の妹、最高じゃん!!」
男「いや……なんか戸惑うだけなんだけど」
友「でも、料理もできて可愛くて……それに血が繋がってない……」
男「……」
友「くぅー!!!その妹、くれ!!」
男「親父に言え」
友「しかし、お前のことをお兄さんと呼ばなくちゃならないのか……」
男「気持ち悪いこというな」
友「俺にはクソデブの姉しかいねーから、本当に羨ましいぜぇ」
男「そっちのほうがいいじゃねーか」
友「姉なんてダメダメ。ほんとに第二の母親って感じで、萌えない」
男「しるか」
男「―――てことが春休み中にあってさ」
友「いいなー!!義理の妹、最高じゃん!!」
男「いや……なんか戸惑うだけなんだけど」
友「でも、料理もできて可愛くて……それに血が繋がってない……」
男「……」
友「くぅー!!!その妹、くれ!!」
男「親父に言え」
友「しかし、お前のことをお兄さんと呼ばなくちゃならないのか……」
男「気持ち悪いこというな」
友「俺にはクソデブの姉しかいねーから、本当に羨ましいぜぇ」
男「そっちのほうがいいじゃねーか」
友「姉なんてダメダメ。ほんとに第二の母親って感じで、萌えない」
男「しるか」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:33:18.88 ID:h+R144T/0
夜 自宅
男「ただいまー」
少女「おっかえり、お兄ちゃん」
男「また、飯つくってるのか?」
少女「イエース。トンカツだよー。カツどんにしてもよし、そのままご飯と食べてもよし」
男「ふーん」
少女「あと30分ぐらいで出来上がるからね」
男「わかった」
少女「ほらほら、手洗い、うがいはちゃんとしないと、春先に風邪を引く人って意外と多いし」
男「うるさいな」
少女「ダーメ。ちゃんとすること」
男「なんでそんな上からなんだ」
少女「だって、お兄ちゃんはこういう方が好きなんでしょ?」
男「年下にされたら腹が立つ」
少女「むずかしいなぁ」
男「ただいまー」
少女「おっかえり、お兄ちゃん」
男「また、飯つくってるのか?」
少女「イエース。トンカツだよー。カツどんにしてもよし、そのままご飯と食べてもよし」
男「ふーん」
少女「あと30分ぐらいで出来上がるからね」
男「わかった」
少女「ほらほら、手洗い、うがいはちゃんとしないと、春先に風邪を引く人って意外と多いし」
男「うるさいな」
少女「ダーメ。ちゃんとすること」
男「なんでそんな上からなんだ」
少女「だって、お兄ちゃんはこういう方が好きなんでしょ?」
男「年下にされたら腹が立つ」
少女「むずかしいなぁ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:38:02.85 ID:h+R144T/0
父「うんうん……うまいなぁー!!」
少女「パパ、はい。ビール」
父「ありがとぅ!こんな娘がもてて、私はしあわせだぁー」ギュゥゥ
少女「調子にのらないで」バシッ
父「……すまん」
男「なあ」
少女「なぁに?」
男「親父と仲がいいけど、施設で出会ったときからそんな感じなのか?」
少女「まさか。初めは誰、このハゲたおっさんは?って感じだったよ」
父「なにぃ?!」
少女「いやだって……」
父「それもそうか……」
少女「でも、話をしているうちにだんだんと仲良くなったの」
父「三ヶ月はかかったな」
男「そんなに引き取りたかったのか?」
少女「パパ、はい。ビール」
父「ありがとぅ!こんな娘がもてて、私はしあわせだぁー」ギュゥゥ
少女「調子にのらないで」バシッ
父「……すまん」
男「なあ」
少女「なぁに?」
男「親父と仲がいいけど、施設で出会ったときからそんな感じなのか?」
少女「まさか。初めは誰、このハゲたおっさんは?って感じだったよ」
父「なにぃ?!」
少女「いやだって……」
父「それもそうか……」
少女「でも、話をしているうちにだんだんと仲良くなったの」
父「三ヶ月はかかったな」
男「そんなに引き取りたかったのか?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:43:36.61 ID:h+R144T/0
父「なんだ。その不審者を見るような眼差しは!!」
男「そりゃあ、まぁ、世間的にはアウトだし」
少女「まぁまぁ。私はここに来れて良かったと思ってるよ?」
男「え?」
少女「お兄ちゃんに会えたから」
男「……」
父「……おかわりくれ!!」
少女「はぁーい。ちょっとまってくださいねー」パタパタ
男「親父……」
父「な、なんだ……?」
男「あいつに俺のこともベラベラ喋ったみたいだな?」
父「いや、だって……現在の家庭の様子は伝えないと、ダメだろ?」
男「そうかもしれないけど。姉ちゃんがいたことまで喋ることはないだろ」
父「何か問題でも?」
男「なんか知らないけど、姉を気取ろうとしてんだよ!!」
男「そりゃあ、まぁ、世間的にはアウトだし」
少女「まぁまぁ。私はここに来れて良かったと思ってるよ?」
男「え?」
少女「お兄ちゃんに会えたから」
男「……」
父「……おかわりくれ!!」
少女「はぁーい。ちょっとまってくださいねー」パタパタ
男「親父……」
父「な、なんだ……?」
男「あいつに俺のこともベラベラ喋ったみたいだな?」
父「いや、だって……現在の家庭の様子は伝えないと、ダメだろ?」
男「そうかもしれないけど。姉ちゃんがいたことまで喋ることはないだろ」
父「何か問題でも?」
男「なんか知らないけど、姉を気取ろうとしてんだよ!!」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:47:46.29 ID:h+R144T/0
父「そうか」
男「俺は……」
父「分かってる。お姉ちゃんのことをずっと引き摺っているは」
男「……」
父「すまん」
男「……ごちそうさま」
父「おい」
少女「あれ。もういらないの?」
男「……美味しかった」
少女「そっか。ありがと。また、作るね」
男「……」スタスタ
少女「どうかしたの、パパ?」
父「昔のこと思い出したんだろう」
少女「昔のこと……」
男「俺は……」
父「分かってる。お姉ちゃんのことをずっと引き摺っているは」
男「……」
父「すまん」
男「……ごちそうさま」
父「おい」
少女「あれ。もういらないの?」
男「……美味しかった」
少女「そっか。ありがと。また、作るね」
男「……」スタスタ
少女「どうかしたの、パパ?」
父「昔のこと思い出したんだろう」
少女「昔のこと……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:50:57.87 ID:h+R144T/0
自室
男「……姉ちゃん」
男(もう10年か……)
男(親父と買い物にでかけて……そのとき、交通事故で……)
男「はぁ……」
男(確かにシスコンかもな……)
トントン
男「はい」
少女「おにーちゃーん?」
男「なんだよ」
少女「むふふ……」
男「……?」
少女「添い寝してあげようか?」
男「いらん」
少女「まぁまぁ」
男「……姉ちゃん」
男(もう10年か……)
男(親父と買い物にでかけて……そのとき、交通事故で……)
男「はぁ……」
男(確かにシスコンかもな……)
トントン
男「はい」
少女「おにーちゃーん?」
男「なんだよ」
少女「むふふ……」
男「……?」
少女「添い寝してあげようか?」
男「いらん」
少女「まぁまぁ」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:54:44.91 ID:h+R144T/0
男「まぁまぁじゃねえ」
少女「今日は私がお姉ちゃんになってあげるよー」
男「……」
少女「さ、たっぷり甘えなさい」
男「いい加減にしろ。君を姉とは思えないし、妹としても認めてない」
少女「なんと……」
男「もう出て行ってくれ」
少女「そんなぁ。おにいちゃぁん。いいことしよーよ」
男「……」
少女「女の秘密、おしえて、あ げ る」
男「でてけ」
少女「じゃあ、お風呂一緒にはいる?」
男「出てけ」
少女「もう……お兄ちゃんのわからずやー」
男「お前は妹がどういうのかちゃんと勉強したほうがいい」
少女「今日は私がお姉ちゃんになってあげるよー」
男「……」
少女「さ、たっぷり甘えなさい」
男「いい加減にしろ。君を姉とは思えないし、妹としても認めてない」
少女「なんと……」
男「もう出て行ってくれ」
少女「そんなぁ。おにいちゃぁん。いいことしよーよ」
男「……」
少女「女の秘密、おしえて、あ げ る」
男「でてけ」
少女「じゃあ、お風呂一緒にはいる?」
男「出てけ」
少女「もう……お兄ちゃんのわからずやー」
男「お前は妹がどういうのかちゃんと勉強したほうがいい」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:58:33.23 ID:h+R144T/0
少女「うそ?ここに来る前にいっぱいライトノベルで勉強したよ?」
男「俺はそういう妹は欲しくない」
少女「姉気取りの妹がほしいんじゃないの?」
男「気持ち悪い」
少女「うそー?」
男「ホント」
少女「難しいとしごろだねー」
男「……」
少女「わかりましたー。戻ります」
男「そうしてくれ」
少女「じゃ、お兄ちゃん。だーいすき」
男「はいはい」
少女「ほんとに大好きだからー」
男「おやすみ」
少女「おやすみー」
男「俺はそういう妹は欲しくない」
少女「姉気取りの妹がほしいんじゃないの?」
男「気持ち悪い」
少女「うそー?」
男「ホント」
少女「難しいとしごろだねー」
男「……」
少女「わかりましたー。戻ります」
男「そうしてくれ」
少女「じゃ、お兄ちゃん。だーいすき」
男「はいはい」
少女「ほんとに大好きだからー」
男「おやすみ」
少女「おやすみー」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:01:59.83 ID:h+R144T/0
数日後 自宅
少女「今日は休日だぞー。どこかに連れて行って欲しいなぁ?」
父「うんうん」
男「……」
少女「パパー、家族でどこかにいこー?」
父「どこがいい?」
少女「富士急」
男「……」
父「そうか。じゃあ、デパートに行こう」
少女「おー!」
父「お前も行くか?」
男「今日は用事があるから」
少女「どうせ、いやらしい妄想にふけるんでしょ?」
男「おまえ……!!」
父「よさないか」
少女「今日は休日だぞー。どこかに連れて行って欲しいなぁ?」
父「うんうん」
男「……」
少女「パパー、家族でどこかにいこー?」
父「どこがいい?」
少女「富士急」
男「……」
父「そうか。じゃあ、デパートに行こう」
少女「おー!」
父「お前も行くか?」
男「今日は用事があるから」
少女「どうせ、いやらしい妄想にふけるんでしょ?」
男「おまえ……!!」
父「よさないか」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:06:25.48 ID:h+R144T/0
少女「いいじゃない!!ここ数日、殆ど喋ってくれないんだもん!!」
男「俺はなぁ……!!」
少女「なによぉ!!」
父「こらこら」
男「とにかく、用事があるから」
少女「嘘つきー。お兄ちゃん、用事があるなんて嘘嘘ー」
男「ぐっ……」
父「なぁ、一度ぐらいいいじゃないか」
男「……」
少女「お兄ちゃんがいかないなら、私もいかないっ!」
男「なら、行かないでいいじゃん」
少女「そういうこじゃないでしょー?」
父「午前中だけでも。な?」
男「……はぁ」
少女「やった」
男「俺はなぁ……!!」
少女「なによぉ!!」
父「こらこら」
男「とにかく、用事があるから」
少女「嘘つきー。お兄ちゃん、用事があるなんて嘘嘘ー」
男「ぐっ……」
父「なぁ、一度ぐらいいいじゃないか」
男「……」
少女「お兄ちゃんがいかないなら、私もいかないっ!」
男「なら、行かないでいいじゃん」
少女「そういうこじゃないでしょー?」
父「午前中だけでも。な?」
男「……はぁ」
少女「やった」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:10:50.37 ID:h+R144T/0
デパート
父「結構、込んでるなぁ」
少女「ほんとだねぇ」
男(なにやってんだか……)
少女「お兄ちゃん、手繋いでおこうね」ギュッ
男「なんで?」
少女「迷子になったら、困るじゃない?」
男「そうだな」
少女「えへへ」
父「どこから見る?」
少女「服をみたいなー」
父「服か。よし」
少女「いえーい」
男「はぁ……」
父「結構、込んでるなぁ」
少女「ほんとだねぇ」
男(なにやってんだか……)
少女「お兄ちゃん、手繋いでおこうね」ギュッ
男「なんで?」
少女「迷子になったら、困るじゃない?」
男「そうだな」
少女「えへへ」
父「どこから見る?」
少女「服をみたいなー」
父「服か。よし」
少女「いえーい」
男「はぁ……」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:16:40.06 ID:h+R144T/0
少女「これかわいー」
父「そうだなぁ」
少女「最近の流行って良くわかんないけど……。似合えばいいよねー」
父「うんうん」
男「……」
男(時間かかりそうだし本屋にでもいっとくか)
男「……」スタスタ
少女「―――ねえ、お兄ちゃん、これどう思う?」
少女「って、あれ?おにーちゃん?おにーちゃーん?」
父「なんだ、どこいったんだ?」
少女「……本屋」
父「え?」
少女「ちょっと呼んでくる」
父「あ、おい」
少女「パパはそこで待ってて」
父「そうだなぁ」
少女「最近の流行って良くわかんないけど……。似合えばいいよねー」
父「うんうん」
男「……」
男(時間かかりそうだし本屋にでもいっとくか)
男「……」スタスタ
少女「―――ねえ、お兄ちゃん、これどう思う?」
少女「って、あれ?おにーちゃん?おにーちゃーん?」
父「なんだ、どこいったんだ?」
少女「……本屋」
父「え?」
少女「ちょっと呼んでくる」
父「あ、おい」
少女「パパはそこで待ってて」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:22:48.85 ID:h+R144T/0
本屋
男「新刊は……」
少女「まだ名探偵コナン集めてるの?」
男「おぉ?!―――なんだ、服選びは終わったのか?」
少女「お兄ちゃん!!」
男「静かにしろよ!!」
少女「妹の服選びに協力してくれてもいいんじゃないの?」
男「……」
少女「……」
男「別にいいだろ」
少女「ホント、落ち着きがないんだから」
男「なんで出会って数日の君にそんなことを言われなきゃならないんだ!!」
少女「もういいですー!!その代わりここにいて!!」
男「はいはい」
男(……そういえば、よくわかったな。俺がここにいること)
男「新刊は……」
少女「まだ名探偵コナン集めてるの?」
男「おぉ?!―――なんだ、服選びは終わったのか?」
少女「お兄ちゃん!!」
男「静かにしろよ!!」
少女「妹の服選びに協力してくれてもいいんじゃないの?」
男「……」
少女「……」
男「別にいいだろ」
少女「ホント、落ち着きがないんだから」
男「なんで出会って数日の君にそんなことを言われなきゃならないんだ!!」
少女「もういいですー!!その代わりここにいて!!」
男「はいはい」
男(……そういえば、よくわかったな。俺がここにいること)
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:29:16.69 ID:h+R144T/0
男(俺が漫画好きとか親父から聞いたのか……?)
男「まぁ、どうでもいいか」
男(お、これ面白そう)
男「……」
男(妹モノか……ちょっとなぁ……)
男「他には……」
少女「どーん」
男「おぉ?!」
少女「買ったよ。早く、いこ。パパも待ってるし」
男「あ、ああ」
少女「全く」
男「お前、なんでそんな姉気取りなんだよ」
少女「お兄ちゃんは姉萌え」
男「違う」
少女「うそだー」
男「まぁ、どうでもいいか」
男(お、これ面白そう)
男「……」
男(妹モノか……ちょっとなぁ……)
男「他には……」
少女「どーん」
男「おぉ?!」
少女「買ったよ。早く、いこ。パパも待ってるし」
男「あ、ああ」
少女「全く」
男「お前、なんでそんな姉気取りなんだよ」
少女「お兄ちゃんは姉萌え」
男「違う」
少女「うそだー」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:33:08.34 ID:h+R144T/0
レストラン
少女「どれにするー?」
父「そうだなぁー」
男「……」
少女「ねえねえ、お兄ちゃんはどれにするー?」
男「なんでもいいけど」
少女「またまたー。ブロッコリーが嫌いなくせに」
男「もう食える!!」
少女「あ、そうなの?」
父「マジか」
男「それぐらい伝えとけよ!!」
父「いやー。そんなの知らんし」
男「全く」
少女「へー。食べられるようになったんだ、すごいねー」
男「上から目線やめろ」
少女「どれにするー?」
父「そうだなぁー」
男「……」
少女「ねえねえ、お兄ちゃんはどれにするー?」
男「なんでもいいけど」
少女「またまたー。ブロッコリーが嫌いなくせに」
男「もう食える!!」
少女「あ、そうなの?」
父「マジか」
男「それぐらい伝えとけよ!!」
父「いやー。そんなの知らんし」
男「全く」
少女「へー。食べられるようになったんだ、すごいねー」
男「上から目線やめろ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:39:10.08 ID:h+R144T/0
少女「おなかいっぱい」
父「じゃあ、帰るか」
少女「お手洗いはいいの?」
男「別にいい」
少女「そっか。でも、途中で行きたいっていってもしらないよー?」
男「……やめろ」
少女「なに?」
男「いい加減にしろ」
少女「え?」
父「おい」
男「姉ちゃんは10年前に死んだ。俺はそのときに割り切ったんだ」
少女「……」
男「これ以上、姉を気取るなら本当に怒る」
少女「……ごめんなさい」
父「おい、やめないか」
父「じゃあ、帰るか」
少女「お手洗いはいいの?」
男「別にいい」
少女「そっか。でも、途中で行きたいっていってもしらないよー?」
男「……やめろ」
少女「なに?」
男「いい加減にしろ」
少女「え?」
父「おい」
男「姉ちゃんは10年前に死んだ。俺はそのときに割り切ったんだ」
少女「……」
男「これ以上、姉を気取るなら本当に怒る」
少女「……ごめんなさい」
父「おい、やめないか」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:42:51.41 ID:h+R144T/0
自室
男「……」
男(本当に姉ちゃんみたいなこといいやがって……)
男(親父も細かいことまで伝えすぎだろ……)
トントン
男「はい?」
少女「おにーちゃん?」
男「なんだよ」
少女「あの、今までごめんね」
男「……」
少女「よかれと思って……」
男「余計な気遣いだからいいよ」
少女「こ、これからちゃんと妹らしく振舞うから!!」
男「……うん」
少女「……それじゃあ、またね」
男「……」
男(本当に姉ちゃんみたいなこといいやがって……)
男(親父も細かいことまで伝えすぎだろ……)
トントン
男「はい?」
少女「おにーちゃん?」
男「なんだよ」
少女「あの、今までごめんね」
男「……」
少女「よかれと思って……」
男「余計な気遣いだからいいよ」
少女「こ、これからちゃんと妹らしく振舞うから!!」
男「……うん」
少女「……それじゃあ、またね」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:46:13.11 ID:h+R144T/0
夜 居間
少女「おにいちゃーん、たべさせてー」スリスリ
男「自分で食えるだろ」
少女「あーん」
男「……」
父「パパがたべさせてあげるよー。ほーら」
少女「……さがってろ」
父「……すまん」
少女「おにいちゃぁん……あーん」
男「……」
少女「じゃあ、私が食べさせてあげるね?はい、あーん」
男「それが君のいう妹らしさか」
少女「可愛いでしょ?うっふん」
男「鬱陶しい」
少女「えぇ……!?」
少女「おにいちゃーん、たべさせてー」スリスリ
男「自分で食えるだろ」
少女「あーん」
男「……」
父「パパがたべさせてあげるよー。ほーら」
少女「……さがってろ」
父「……すまん」
少女「おにいちゃぁん……あーん」
男「……」
少女「じゃあ、私が食べさせてあげるね?はい、あーん」
男「それが君のいう妹らしさか」
少女「可愛いでしょ?うっふん」
男「鬱陶しい」
少女「えぇ……!?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:53:09.00 ID:h+R144T/0
男「……」
少女「うぅ……」
父「……」
男「普通にしてろよ」
少女「それじゃあ……また、怒られそうで……」
男「え?」
少女「なんでもない」
父「ふむ……」
男「なんだよ?」
父「やっぱり、このまま黙っていてもギクシャクするだけだな」
少女「パパ!!」
男「は?」
父「やっぱり無理があったんだよ」
少女「でも……!!」
男「何の話だよ?」
少女「うぅ……」
父「……」
男「普通にしてろよ」
少女「それじゃあ……また、怒られそうで……」
男「え?」
少女「なんでもない」
父「ふむ……」
男「なんだよ?」
父「やっぱり、このまま黙っていてもギクシャクするだけだな」
少女「パパ!!」
男「は?」
父「やっぱり無理があったんだよ」
少女「でも……!!」
男「何の話だよ?」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:12:34.30 ID:h+R144T/0
父「実はな……」
男「なんだよ」
少女「パパ……」
父「信じられない話だと思うが……実は……この子……」
男「……」
父「お前の姉だ」
男「……は?」
父「お前はきっと混乱するだけだろうから、黙っていようって思っていたんだが」
男「何言ってんだ?」
少女「……」
男「親父、頭でも打ったのか?」
父「本当だ。この子は10年前に交通事故にあった、お前の姉だ」
男「いやいや」
父「……本当だからな」
男「どうしたんだよ?酔ったのか?」
男「なんだよ」
少女「パパ……」
父「信じられない話だと思うが……実は……この子……」
男「……」
父「お前の姉だ」
男「……は?」
父「お前はきっと混乱するだけだろうから、黙っていようって思っていたんだが」
男「何言ってんだ?」
少女「……」
男「親父、頭でも打ったのか?」
父「本当だ。この子は10年前に交通事故にあった、お前の姉だ」
男「いやいや」
父「……本当だからな」
男「どうしたんだよ?酔ったのか?」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:30:21.75 ID:h+R144T/0
父「10年前のあの日、お前の姉は信号無視の車に轢かれ、死んだ」
男「おい」
父「と思われた」
男「え?」
父「実は生きていたんだ。意識が戻らないと診断されたがな」
男「……」
父「そのとき、医者は脳移植を薦めてきた」
男「脳移植……?」
少女「……」
男「それって……」
父「そして手術を行った……。しかし、失敗だった。そこでお前の姉は本当に死んだ」
男「まてよ!あの時、葬式だってしたし!!火葬もしたぞ?!」
少女「もう一度、脳移植をしたの」
男「は?」
父「医者は娘の脳だけを冷凍保存していた。10年後なら脳死者の脳を蘇らせることもできるかもしれないと思ったらしい」
男「おい」
父「と思われた」
男「え?」
父「実は生きていたんだ。意識が戻らないと診断されたがな」
男「……」
父「そのとき、医者は脳移植を薦めてきた」
男「脳移植……?」
少女「……」
男「それって……」
父「そして手術を行った……。しかし、失敗だった。そこでお前の姉は本当に死んだ」
男「まてよ!あの時、葬式だってしたし!!火葬もしたぞ?!」
少女「もう一度、脳移植をしたの」
男「は?」
父「医者は娘の脳だけを冷凍保存していた。10年後なら脳死者の脳を蘇らせることもできるかもしれないと思ったらしい」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:39:34.77 ID:h+R144T/0
男「そんなこと……!!」
父「私も最初は医者を問いただした。向こうは医学進歩のために協力してほしいといってきたんだ」
男「じゃあ、姉ちゃんの脳だけが別の場所にあったのか?」
父「そういうことだ」
男「……で、最近になって移植したのか」
父「一年前、実験のために娘の脳を使ったらしい。脳死した少女にな」
少女「で、見事に蘇ったの」
男「……」
父「そして少女が目を覚ますと、生前の記憶を持っていた。私の娘のだが」
男「よくわかんないけど」
父「私も良く分からない」
少女「つまり、えっと……別の子の体だけど、私はあなたのお姉ちゃんなの」
男「10年前のままか?」
少女「そのつもり。自分の状況を把握するのにすごく時間がかかったけど」
男「いやいや。なんの冗談だよ」
父「私も最初は医者を問いただした。向こうは医学進歩のために協力してほしいといってきたんだ」
男「じゃあ、姉ちゃんの脳だけが別の場所にあったのか?」
父「そういうことだ」
男「……で、最近になって移植したのか」
父「一年前、実験のために娘の脳を使ったらしい。脳死した少女にな」
少女「で、見事に蘇ったの」
男「……」
父「そして少女が目を覚ますと、生前の記憶を持っていた。私の娘のだが」
男「よくわかんないけど」
父「私も良く分からない」
少女「つまり、えっと……別の子の体だけど、私はあなたのお姉ちゃんなの」
男「10年前のままか?」
少女「そのつもり。自分の状況を把握するのにすごく時間がかかったけど」
男「いやいや。なんの冗談だよ」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:48:23.22 ID:h+R144T/0
父「とにかくそういうことだ」
少女「信じられないと思うけど」
男「……」
父「というわけで、これから仲良く……」
男「そんなこと信じられるわけないだろ」
父「だが、現実にこうして」
男「だけど……」
父「本当のことだ……」
男「な……」
少女「……」
男「部屋に戻る……」
父「だが、これでどうして私がこの子を引き取りたかった分かってくれたはずだ」
男「……」
少女「あの……」
男「一人してくれ」
少女「信じられないと思うけど」
男「……」
父「というわけで、これから仲良く……」
男「そんなこと信じられるわけないだろ」
父「だが、現実にこうして」
男「だけど……」
父「本当のことだ……」
男「な……」
少女「……」
男「部屋に戻る……」
父「だが、これでどうして私がこの子を引き取りたかった分かってくれたはずだ」
男「……」
少女「あの……」
男「一人してくれ」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:52:58.45 ID:h+R144T/0
自室
男「脳死……移植……」カタカタ
男(人格が変わることがある……?記憶が引き継がれる……?)
男(全部、オカルトじゃないか)
男(脳移植してそんなことありえないだろ)
男「……」
男(でも、確かに俺の好きな物を知っていたり、嫌いな物まで……)
男(じゃあ……そうなのか……?)
男(あれが姉ちゃん……?)
男「……そんなバカな、こと」
男「……」
男「……よし」
男(確かめよう)
男「脳死……移植……」カタカタ
男(人格が変わることがある……?記憶が引き継がれる……?)
男(全部、オカルトじゃないか)
男(脳移植してそんなことありえないだろ)
男「……」
男(でも、確かに俺の好きな物を知っていたり、嫌いな物まで……)
男(じゃあ……そうなのか……?)
男(あれが姉ちゃん……?)
男「……そんなバカな、こと」
男「……」
男「……よし」
男(確かめよう)
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:00:09.09 ID:h+R144T/0
少女の部屋
男「……」トントン
少女「はーい?」ガチャ
男「ちょっと、いいか?」
少女「いいよ」
男「……」
少女「なに?」
男「君は本当に姉なのか?」
少女「うん」
男「俺が小学1年のとき、姉ちゃんといった夏祭りで買ったものは?」
少女「えーと、たこやき……たこやき……たこやき。なんかたこやきばっかり買ってたね」
男「……じゃあ、初めて姉ちゃんと遊んだテレビゲームは?」
少女「ドカポン。それでケンカして一週間ぐらい口きかなかったね」
男「最後に二人でお風呂に入ったのはいつ?」
少女「私が死ぬ前日まで」
男「……」トントン
少女「はーい?」ガチャ
男「ちょっと、いいか?」
少女「いいよ」
男「……」
少女「なに?」
男「君は本当に姉なのか?」
少女「うん」
男「俺が小学1年のとき、姉ちゃんといった夏祭りで買ったものは?」
少女「えーと、たこやき……たこやき……たこやき。なんかたこやきばっかり買ってたね」
男「……じゃあ、初めて姉ちゃんと遊んだテレビゲームは?」
少女「ドカポン。それでケンカして一週間ぐらい口きかなかったね」
男「最後に二人でお風呂に入ったのはいつ?」
少女「私が死ぬ前日まで」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:05:09.56 ID:/25tZuJI0
男「……」
少女「信じられた?」
男「……本当、なんだな?」
少女「うん」
男「ごめん。全然信じられない」
少女「だろうね。私も全然信じられなかったよ」
男「姉ちゃん……」
少女「大きくなったね……」
男「……」
少女「さぁ、胸に飛び込んできていいよ?」
男「それは……遠慮しとく」
少女「そっか」
男「なぁ……辛くないの?」
少女「でも、体が変わっただけで。年齢はほぼ一緒だし。まぁ、若干若返ったけど」
男「……」
少女「信じられた?」
男「……本当、なんだな?」
少女「うん」
男「ごめん。全然信じられない」
少女「だろうね。私も全然信じられなかったよ」
男「姉ちゃん……」
少女「大きくなったね……」
男「……」
少女「さぁ、胸に飛び込んできていいよ?」
男「それは……遠慮しとく」
少女「そっか」
男「なぁ……辛くないの?」
少女「でも、体が変わっただけで。年齢はほぼ一緒だし。まぁ、若干若返ったけど」
男「……」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:11:46.19 ID:/25tZuJI0
少女「今まで寂しかったでしょ?」
男「まぁ」
少女「でも、これからはこの姉であり妹でもある私がいるから寂しくないよ」
男「そうだな」
少女「ふふ……お兄ちゃんって呼んだほうがいい?それとも……」
男「呼びやすいほうでいい」
少女「じゃあ、お兄ちゃんにしとくね」
男「……」
少女「あ、気持ち悪いって思ったでしょー?」
男「いや、まぁ……別に」
少女「お姉ちゃんにお兄ちゃんって呼んでもらえるなんて、あんたぐらいじゃないかなー?このこのー」
男「うぜえ……」
男(でも……なんだ……?)
男(どうしても信じられない……)
男(姉ちゃんは……)
男「まぁ」
少女「でも、これからはこの姉であり妹でもある私がいるから寂しくないよ」
男「そうだな」
少女「ふふ……お兄ちゃんって呼んだほうがいい?それとも……」
男「呼びやすいほうでいい」
少女「じゃあ、お兄ちゃんにしとくね」
男「……」
少女「あ、気持ち悪いって思ったでしょー?」
男「いや、まぁ……別に」
少女「お姉ちゃんにお兄ちゃんって呼んでもらえるなんて、あんたぐらいじゃないかなー?このこのー」
男「うぜえ……」
男(でも……なんだ……?)
男(どうしても信じられない……)
男(姉ちゃんは……)
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:19:51.44 ID:/25tZuJI0
少女「どうしたの?難しい顔して」
男「いや、なんでもない。じゃあ、俺はそろそろ戻る」
少女「まってよー。もっと昔のことを話そうよー」
男「昔のことって」
少女「ほらほら、あんたが小学校三年生のとき怖い映画みてオネショしちゃったときとかー」
男「おい!!それやめろよ!!」
少女「ぷふふ。恥ずかしいよねー」
男「姉ちゃんだって、小学校にあがるまでオネショしてたんだろ!!」
少女「ぶふっ!?」
男「それぐらいは知ってるからな」
少女「わすれろー!!」
男「……あと、俺の漫画全部捨てたときもあったよな」
少女「まー、あれはあんたが全部悪いんだけどね」
男「そうだっけ?」
少女「そうだよー」
男「いや、なんでもない。じゃあ、俺はそろそろ戻る」
少女「まってよー。もっと昔のことを話そうよー」
男「昔のことって」
少女「ほらほら、あんたが小学校三年生のとき怖い映画みてオネショしちゃったときとかー」
男「おい!!それやめろよ!!」
少女「ぷふふ。恥ずかしいよねー」
男「姉ちゃんだって、小学校にあがるまでオネショしてたんだろ!!」
少女「ぶふっ!?」
男「それぐらいは知ってるからな」
少女「わすれろー!!」
男「……あと、俺の漫画全部捨てたときもあったよな」
少女「まー、あれはあんたが全部悪いんだけどね」
男「そうだっけ?」
少女「そうだよー」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:24:08.54 ID:/25tZuJI0
自室
男「……」
男「……」トゥルルル
『はい、もしもし?』
男「母さん?」
『あら、どうしたの?』
男「親父から、孤児を引き取った話知ってるよな?」
『勿論。それがどうかしたの?』
男「その孤児が姉ちゃんの人格だって話は聞いてる?」
『ええ。それも聞いたわ』
男「それ、本当の話なのか?」
『どういうこと?』
男「俺、その話が全然信じられないんだけど……」
『私もその子と話して色々なことを聞いたけど、全部知ってたわよ?』
男「……」
男「……」
男「……」トゥルルル
『はい、もしもし?』
男「母さん?」
『あら、どうしたの?』
男「親父から、孤児を引き取った話知ってるよな?」
『勿論。それがどうかしたの?』
男「その孤児が姉ちゃんの人格だって話は聞いてる?」
『ええ。それも聞いたわ』
男「それ、本当の話なのか?」
『どういうこと?』
男「俺、その話が全然信じられないんだけど……」
『私もその子と話して色々なことを聞いたけど、全部知ってたわよ?』
男「……」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:28:09.03 ID:/25tZuJI0
翌朝 居間
父「それじゃあ、行ってくるよ」
少女「行ってらっしゃい、パパー」
父「行ってきます」ニヨニヨ
少女「うふふ」
男「……」
少女「どうしたの?おかわりいる?」
男「姉ちゃん」
少女「なぁに?」
男「……ごめん。なんでもない」
少女「なにー?気持ち悪いなぁー」
男「……それじゃあ、大学に行ってくる」
少女「一緒に出ようよ」
男「今日は朝一であるから」
少女「そっか。うん、行ってらっしゃい」
父「それじゃあ、行ってくるよ」
少女「行ってらっしゃい、パパー」
父「行ってきます」ニヨニヨ
少女「うふふ」
男「……」
少女「どうしたの?おかわりいる?」
男「姉ちゃん」
少女「なぁに?」
男「……ごめん。なんでもない」
少女「なにー?気持ち悪いなぁー」
男「……それじゃあ、大学に行ってくる」
少女「一緒に出ようよ」
男「今日は朝一であるから」
少女「そっか。うん、行ってらっしゃい」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:32:30.51 ID:/25tZuJI0
大学構内 カフェテリア
友「義妹ちゃんとはよろしくやってるのかぁ!?」
男「……なぁ」
友「なんだ?」
男「人間って他人に成りすますことができるもんか?」
友「はぁ?」
男「どうおもう?」
友「なんだよ、突然?」
男「例えば。俺がお前に成りすまして、お前の姉にバレないように生活ができると思うか?」
友「顔でわかるだろ」
男「顔とか関係ない。記憶をそっくりもらっていたら、できるとおもうか?」
友「そりゃ、俺と姉しか知らないことまで知ってるならできるんじゃないか?」
男「親も騙せると思うか?」
友「お前……どうしたんだ?」
男「はっきりいって、気持ち悪い」
友「義妹ちゃんとはよろしくやってるのかぁ!?」
男「……なぁ」
友「なんだ?」
男「人間って他人に成りすますことができるもんか?」
友「はぁ?」
男「どうおもう?」
友「なんだよ、突然?」
男「例えば。俺がお前に成りすまして、お前の姉にバレないように生活ができると思うか?」
友「顔でわかるだろ」
男「顔とか関係ない。記憶をそっくりもらっていたら、できるとおもうか?」
友「そりゃ、俺と姉しか知らないことまで知ってるならできるんじゃないか?」
男「親も騙せると思うか?」
友「お前……どうしたんだ?」
男「はっきりいって、気持ち悪い」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:38:41.04 ID:/25tZuJI0
友「何が?」
男「妹が」
友「ブサイクなの?」
男「いや。可愛い」
友「じゃあ、なんで」
男「俺の知らないことまで知ってる」
友「はい?」
男「漫画を捨てられた記憶にないのに、妹は知っていた」
友「なにいってんの?」
男「わかんねえ」
友「なんだよー?怖いぞ、お前」
男「俺だって怖い」
友「ちょっと、落ち着けよ。詳しい話聞かせてくれ」
男「実は―――」
男「妹が」
友「ブサイクなの?」
男「いや。可愛い」
友「じゃあ、なんで」
男「俺の知らないことまで知ってる」
友「はい?」
男「漫画を捨てられた記憶にないのに、妹は知っていた」
友「なにいってんの?」
男「わかんねえ」
友「なんだよー?怖いぞ、お前」
男「俺だって怖い」
友「ちょっと、落ち着けよ。詳しい話聞かせてくれ」
男「実は―――」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:47:27.33 ID:/25tZuJI0
友「脳移植で記憶が他の子に……?」
男「そう」
友「……いやー。それは信じられないな」
男「だろ?」
友「そもそも、その医者もおかしい。百歩譲って脳を冷凍保存しようとしたにしろ、そんなもん親父さんに一報入れるだろ」
男「……」
友「それにそんな女の子が目を覚ましたら、ニュースになるはずだ。医学会が公に発表しない理由がないし」
男「そうだな」
友「マスコミだってそんな話きいたら取材するだろうし」
男「じゃあ……あいつ、誰だ?」
友「姉の記憶があるけど、別人なんじゃないの?」
男「それって赤の他人ってことか?」
友「少なくともお前の亡くなった姉ではないんじゃないと思うけど、俺は」
男「なんだよ……それ……」
友「親父さんに詳しい話を聞いたほうがよくないか?」
男「そう」
友「……いやー。それは信じられないな」
男「だろ?」
友「そもそも、その医者もおかしい。百歩譲って脳を冷凍保存しようとしたにしろ、そんなもん親父さんに一報入れるだろ」
男「……」
友「それにそんな女の子が目を覚ましたら、ニュースになるはずだ。医学会が公に発表しない理由がないし」
男「そうだな」
友「マスコミだってそんな話きいたら取材するだろうし」
男「じゃあ……あいつ、誰だ?」
友「姉の記憶があるけど、別人なんじゃないの?」
男「それって赤の他人ってことか?」
友「少なくともお前の亡くなった姉ではないんじゃないと思うけど、俺は」
男「なんだよ……それ……」
友「親父さんに詳しい話を聞いたほうがよくないか?」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:52:25.88 ID:/25tZuJI0
夜 居間
少女「よっと。じゃあ、お風呂に入ってこようかな」
父「一緒に―――」
少女「あ?」
父「すまん……」
少女「ふんふーん」トコトコ
父「娘は反抗期か……」
男「親父」
父「ん?」
男「あの子、本当に姉ちゃんなのか?」
父「勿論だ。どうしてそんな嘘を吐く必要がある?」
男「脳移植って本当にしたのか?」
父「え?」
男「親父、やっぱり信じられない。あの子は姉ちゃんじゃない気がする」
父「なにを……」
少女「よっと。じゃあ、お風呂に入ってこようかな」
父「一緒に―――」
少女「あ?」
父「すまん……」
少女「ふんふーん」トコトコ
父「娘は反抗期か……」
男「親父」
父「ん?」
男「あの子、本当に姉ちゃんなのか?」
父「勿論だ。どうしてそんな嘘を吐く必要がある?」
男「脳移植って本当にしたのか?」
父「え?」
男「親父、やっぱり信じられない。あの子は姉ちゃんじゃない気がする」
父「なにを……」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:00:25.13 ID:/25tZuJI0
男「俺と姉ちゃんがよく遊んでたのは知ってるだろ?」
父「そりゃ、お前はお姉ちゃんっ子だったからな。私が心配するぐらいに」
男「だからさ、姉ちゃんのことならなんでも知っているつもりなんだ」
父「……」
男「仕草も口調も遊び道具も」
父「それがどうした?」
男「殆ど一緒だけど違和感がある」
父「違和感なんて……」
男「親父も色々、アイツに質問したんだよな?」
父「そりゃあする。本当に自分の娘なのか確かめるためにな」
男「親父と姉ちゃんしか知らないことも知ってたか?」
父「ああ。昔、運動会で二人三脚することになってこっそり二人だけで練習したこともしっていた」
男「……なあ、親父。ちょっとアイツに聞いて欲しいことがあるんだけど」
父「なにをだ?」
男「誰も経験したことがないこと」
父「そりゃ、お前はお姉ちゃんっ子だったからな。私が心配するぐらいに」
男「だからさ、姉ちゃんのことならなんでも知っているつもりなんだ」
父「……」
男「仕草も口調も遊び道具も」
父「それがどうした?」
男「殆ど一緒だけど違和感がある」
父「違和感なんて……」
男「親父も色々、アイツに質問したんだよな?」
父「そりゃあする。本当に自分の娘なのか確かめるためにな」
男「親父と姉ちゃんしか知らないことも知ってたか?」
父「ああ。昔、運動会で二人三脚することになってこっそり二人だけで練習したこともしっていた」
男「……なあ、親父。ちょっとアイツに聞いて欲しいことがあるんだけど」
父「なにをだ?」
男「誰も経験したことがないこと」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:06:10.32 ID:/25tZuJI0
父「なんでそんなことを?」
男「だって」
父「母さんも一緒に確認したんだ。間違いようがないだろう」
男「でも!!昔のことを覚えすぎてるし!!」
父「おい」
男「……悪い」
父「どうしたんだ?」
男「部屋に戻る」
父「分かった」
男「……」
男(そうだな。考えてみれば、こんな嘘をつく理由がない)
男(いくらなんでも考えすぎだよな)
男「……」
男「はぁ……」
男「だって」
父「母さんも一緒に確認したんだ。間違いようがないだろう」
男「でも!!昔のことを覚えすぎてるし!!」
父「おい」
男「……悪い」
父「どうしたんだ?」
男「部屋に戻る」
父「分かった」
男「……」
男(そうだな。考えてみれば、こんな嘘をつく理由がない)
男(いくらなんでも考えすぎだよな)
男「……」
男「はぁ……」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:10:21.36 ID:/25tZuJI0
少女の部屋
男「……」ガチャ
男(最低だとは思うけど)
男(アイツの私物になにか……)ゴソゴソ
男(いや。昔の物なんて殆ど捨てられてるよな)
男(引越しもしたし、思い出の品なんて……)
男「……あ」
男「この人形……」
男「そうだ。これ……なんだ?」
男「姉ちゃん、こんなの持ってなかっただろ……」
男「この汚れた人形……親父に見せてみれば―――」
ガチャ
男「……!!」
少女「なにしてるの?」
男「え……と……」
男「……」ガチャ
男(最低だとは思うけど)
男(アイツの私物になにか……)ゴソゴソ
男(いや。昔の物なんて殆ど捨てられてるよな)
男(引越しもしたし、思い出の品なんて……)
男「……あ」
男「この人形……」
男「そうだ。これ……なんだ?」
男「姉ちゃん、こんなの持ってなかっただろ……」
男「この汚れた人形……親父に見せてみれば―――」
ガチャ
男「……!!」
少女「なにしてるの?」
男「え……と……」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:15:53.69 ID:/25tZuJI0
少女「なに?」
男「……姉ちゃん、この人形いつからもってた?」
少女「さぁ?それ、ずっと前から持ってたから」
男「俺、こんなの見たことないぞ」
少女「……それは、あれだよ。あんたに見せたことがないだけで」
男「あんなにずっと一緒にいて、見たことがない姉ちゃん私物なんて……」
少女「返して」
男「お前、誰だ?」
少女「は?私はあんたの姉で、この家の長女だって」
男「脳移植されて、そんな体になってるんだよな?」
少女「そうだよ?まだ信じてないの?」
男「正直」
少女「じゃあ、なんでも質問して。あんたと私にしかわからないことも覚えてるから」
男「教えてもらったの間違いじゃないよな?」
少女「……誰に?」
男「……姉ちゃん、この人形いつからもってた?」
少女「さぁ?それ、ずっと前から持ってたから」
男「俺、こんなの見たことないぞ」
少女「……それは、あれだよ。あんたに見せたことがないだけで」
男「あんなにずっと一緒にいて、見たことがない姉ちゃん私物なんて……」
少女「返して」
男「お前、誰だ?」
少女「は?私はあんたの姉で、この家の長女だって」
男「脳移植されて、そんな体になってるんだよな?」
少女「そうだよ?まだ信じてないの?」
男「正直」
少女「じゃあ、なんでも質問して。あんたと私にしかわからないことも覚えてるから」
男「教えてもらったの間違いじゃないよな?」
少女「……誰に?」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:20:55.62 ID:/25tZuJI0
男「それは……」
少女「誰に教えてもらったっていうの?」
男「わから……ない、けど」
少女「……」
男「とにかく、お前は姉ちゃんじゃない……」
少女「まだいうの、お兄ちゃん?」
男「だって……」
少女「あんたが5歳のとき、初めて食べたポテトチップスはうすしお味で、その味にびっくりしておもしろい顔になってたね」
男「……」
少女「あんたが6歳のとき、初めてランドセルをみて、頭を中に突っ込んでたね」
男「知らない。なんだそれ」
少女「それはあんたが覚えてないだけだって。私は覚えてるよ?」
男「……」
少女「お兄ちゃん?顔が怖いよ?」
男「勝手に入って悪かった。部屋に戻るよ……」
少女「誰に教えてもらったっていうの?」
男「わから……ない、けど」
少女「……」
男「とにかく、お前は姉ちゃんじゃない……」
少女「まだいうの、お兄ちゃん?」
男「だって……」
少女「あんたが5歳のとき、初めて食べたポテトチップスはうすしお味で、その味にびっくりしておもしろい顔になってたね」
男「……」
少女「あんたが6歳のとき、初めてランドセルをみて、頭を中に突っ込んでたね」
男「知らない。なんだそれ」
少女「それはあんたが覚えてないだけだって。私は覚えてるよ?」
男「……」
少女「お兄ちゃん?顔が怖いよ?」
男「勝手に入って悪かった。部屋に戻るよ……」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:24:20.23 ID:/25tZuJI0
自室
男(誰だ……アイツ……)
男(姉ちゃんじゃない……絶対に違う……)
男(そうだ……!!)
男「……」トゥルル
『もしもし?』
男「母さん!!」
『どうかしたの?』
男「病院とか覚えてるか?」
『病院?』
男「姉ちゃんが手術したって病院」
『県立病院だけど』
男「なんて先生が執刀したんだ?」
『えっと……確か……』
男(誰だ……アイツ……)
男(姉ちゃんじゃない……絶対に違う……)
男(そうだ……!!)
男「……」トゥルル
『もしもし?』
男「母さん!!」
『どうかしたの?』
男「病院とか覚えてるか?」
『病院?』
男「姉ちゃんが手術したって病院」
『県立病院だけど』
男「なんて先生が執刀したんだ?」
『えっと……確か……』
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:34:37.81 ID:/25tZuJI0
男「県立病院……執刀医の名前で検索したら……」カタカタ
男「そうだ……思い出してきた」
男(あのとき母さんに連れられてあの県立病院にいった)
男(俺は脳移植なんて話は一切聞かなかった)
男(当時は姉ちゃんが亡くなったことがショックで他のことにまで気が回らなかったけど……今は違う)
男(親父……脳移植手術なんていつしたんだよ……)
男「いた……!!こいつか……」
男「脳医学の権威……?」
男「10年前とは立場が違うのか……?」
男「こいつに話を聞かないと」
男「でも、簡単に会えるかな?」
男「……」
男「とにかく会ってみないとわからないな」
男(俺の姉ちゃんはどこにいったんだよ……)
男「そうだ……思い出してきた」
男(あのとき母さんに連れられてあの県立病院にいった)
男(俺は脳移植なんて話は一切聞かなかった)
男(当時は姉ちゃんが亡くなったことがショックで他のことにまで気が回らなかったけど……今は違う)
男(親父……脳移植手術なんていつしたんだよ……)
男「いた……!!こいつか……」
男「脳医学の権威……?」
男「10年前とは立場が違うのか……?」
男「こいつに話を聞かないと」
男「でも、簡単に会えるかな?」
男「……」
男「とにかく会ってみないとわからないな」
男(俺の姉ちゃんはどこにいったんだよ……)
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:38:55.46 ID:/25tZuJI0
翌日 大学構内
男「で、どうにかしてその医者と会えないかなって」
友「アポとれば?」
男「電話したら、いける?」
友「とりあえずやってみろよ」
男「そうだな……」
友「……」
男「バイト面接の電話より緊張する」
友「へたれめ」
男「……」ピッ
男「……」トゥルルル
友「……」
男「もしもし、あの。是非、お会いしたい人がいるんですけど」
友「……」
男「で、どうにかしてその医者と会えないかなって」
友「アポとれば?」
男「電話したら、いける?」
友「とりあえずやってみろよ」
男「そうだな……」
友「……」
男「バイト面接の電話より緊張する」
友「へたれめ」
男「……」ピッ
男「……」トゥルルル
友「……」
男「もしもし、あの。是非、お会いしたい人がいるんですけど」
友「……」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:41:49.98 ID:/25tZuJI0
夜 自室
男「……」
トントン
男「は、はい?」
少女「お兄ちゃん、ご飯できたよ」
男「ああ、今行く」
少女「……どうかした?」
男「え?」
少女「昨日から変だよ?」
男「別になにも」
少女「私はここの長女で、貴方の姉」
男「……」
少女「それは事実だから」
男「分かってるよ」
少女「……」
男「……」
トントン
男「は、はい?」
少女「お兄ちゃん、ご飯できたよ」
男「ああ、今行く」
少女「……どうかした?」
男「え?」
少女「昨日から変だよ?」
男「別になにも」
少女「私はここの長女で、貴方の姉」
男「……」
少女「それは事実だから」
男「分かってるよ」
少女「……」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:45:06.30 ID:/25tZuJI0
翌朝 大学病院
男「はぁー……」
友「なんで俺まで」
男「暇だったろ?」
友「別にいいけど」
看護師「お待たせしました。こちらにどうぞ」
男「あ、はい」
友「美人だなぁー」
男「はいはい」
看護師「こちらの部屋でお待ちください」
男「わかりました」
友「ありがとうございます」
看護師「それでは、失礼します」
男「どんな奴だろう……」
友「女医さんなんだろ?美人かなー?」
男「はぁー……」
友「なんで俺まで」
男「暇だったろ?」
友「別にいいけど」
看護師「お待たせしました。こちらにどうぞ」
男「あ、はい」
友「美人だなぁー」
男「はいはい」
看護師「こちらの部屋でお待ちください」
男「わかりました」
友「ありがとうございます」
看護師「それでは、失礼します」
男「どんな奴だろう……」
友「女医さんなんだろ?美人かなー?」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:50:45.18 ID:/25tZuJI0
女医「お待たせしました」
男「あ、どうも」
友「(すっげー、美人)」
男「(だまれ)」
女医「……それでお話とは?」
男「あの一年前に脳移植手術された経験がありますよね?県立病院で」
女医「ええ。私の初めての脳移植だったから」
男「俺の姉でした」
女医「なるほど。でも、あれは手術ミスではありません」
男「それは分かってます。問題はそのあとです」
女医「……」
男「最近、俺の姉が蘇りました。どういうことでしょうか?」
女医「脳移植したら、不思議な現象がおこった。それだけ」
友「でも、そんなのオカルトじゃあ」
女医「人体のことは殆ど分かっていない。まだまだ謎があるのです。という答えではダメですか?」
男「あ、どうも」
友「(すっげー、美人)」
男「(だまれ)」
女医「……それでお話とは?」
男「あの一年前に脳移植手術された経験がありますよね?県立病院で」
女医「ええ。私の初めての脳移植だったから」
男「俺の姉でした」
女医「なるほど。でも、あれは手術ミスではありません」
男「それは分かってます。問題はそのあとです」
女医「……」
男「最近、俺の姉が蘇りました。どういうことでしょうか?」
女医「脳移植したら、不思議な現象がおこった。それだけ」
友「でも、そんなのオカルトじゃあ」
女医「人体のことは殆ど分かっていない。まだまだ謎があるのです。という答えではダメですか?」
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:56:19.77 ID:/25tZuJI0
男「納得できません」
女医「体は別物だけど、中身は貴方のお姉さん。確かに最初は困惑されるでしょうが……」
友「あの!」
女医「なんですか?」
友「どうしてそのことを公に発表しないんですか?」
女医「プライバシー保護のためです」
友「違います」
女医「え?」
友「冷凍保存した脳を移植したら意識が戻ったってところです」
女医「だから……」
友「それってすごいことだと思うんですよ。でも、ニュースにもなってないし、BMJとかランセットにも記載されてませんでした」
男「なんだそれ?」
友「医学雑誌」
女医「日本での施術なのでそういった雑誌には載りません」
友「そんなわけないでしょうに」
女医「体は別物だけど、中身は貴方のお姉さん。確かに最初は困惑されるでしょうが……」
友「あの!」
女医「なんですか?」
友「どうしてそのことを公に発表しないんですか?」
女医「プライバシー保護のためです」
友「違います」
女医「え?」
友「冷凍保存した脳を移植したら意識が戻ったってところです」
女医「だから……」
友「それってすごいことだと思うんですよ。でも、ニュースにもなってないし、BMJとかランセットにも記載されてませんでした」
男「なんだそれ?」
友「医学雑誌」
女医「日本での施術なのでそういった雑誌には載りません」
友「そんなわけないでしょうに」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:03:16.56 ID:/25tZuJI0
男「載らないってことは……」
友「医学会では発表できないことをしたんじゃないですか?」
女医「そろそろ診察が始まりますので、これで」
男「待ってください!!今、俺の家に姉ちゃんの記憶を持ってるのかどうかよくわからない奴がいるんです!!」
女医「……」
男「そいつが誰なのか教えてください」
女医「貴方のお姉さん」
男「そんなわけ!!」
女医「では、訊ねます。貴方の両親に来てもらい、いくつかの記憶がきちんと共有できているか確認してもらいました」
男「それは、教えただけじゃ」
女医「誰が?どのようにして?」
男「それは……」
女医「それでは失礼します」
男「……くそ」
友「……」
友「医学会では発表できないことをしたんじゃないですか?」
女医「そろそろ診察が始まりますので、これで」
男「待ってください!!今、俺の家に姉ちゃんの記憶を持ってるのかどうかよくわからない奴がいるんです!!」
女医「……」
男「そいつが誰なのか教えてください」
女医「貴方のお姉さん」
男「そんなわけ!!」
女医「では、訊ねます。貴方の両親に来てもらい、いくつかの記憶がきちんと共有できているか確認してもらいました」
男「それは、教えただけじゃ」
女医「誰が?どのようにして?」
男「それは……」
女医「それでは失礼します」
男「……くそ」
友「……」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:14:09.57 ID:/25tZuJI0
病院内 ロビー
男「はぁ……もうなんだよ……」
友「なぁ?」
男「なんだ?」
友「お前も良く知らない記憶まで持ってるんだよな、義妹さん」
男「そう」
友「でも、カマをかけたら記憶にないことも「ある」って言ったんだよな」
男「漫画を全部捨てられた経験なんてないからな」
友「姉の記憶をそっくり貰ってたら、そんなこと言わないよな?」
男「そうだろうな。姉ちゃんの記憶をそのまま持ってるなら、そんなの記憶にないって言うだろうし」
友「……あとお前の見たことのない人形を持ってたんだよな?」
男「ああ。あれだけは見た事がなかった。しかも姉ちゃんが大事にしてたやつなら、絶対に見てる」
友「……」
男「誰なんだ……あいつ……」
友「思ったんだけど。義妹さんを姉か別人かで考えるから混乱するんじゃないか?」
男「はぁ……もうなんだよ……」
友「なぁ?」
男「なんだ?」
友「お前も良く知らない記憶まで持ってるんだよな、義妹さん」
男「そう」
友「でも、カマをかけたら記憶にないことも「ある」って言ったんだよな」
男「漫画を全部捨てられた経験なんてないからな」
友「姉の記憶をそっくり貰ってたら、そんなこと言わないよな?」
男「そうだろうな。姉ちゃんの記憶をそのまま持ってるなら、そんなの記憶にないって言うだろうし」
友「……あとお前の見たことのない人形を持ってたんだよな?」
男「ああ。あれだけは見た事がなかった。しかも姉ちゃんが大事にしてたやつなら、絶対に見てる」
友「……」
男「誰なんだ……あいつ……」
友「思ったんだけど。義妹さんを姉か別人かで考えるから混乱するんじゃないか?」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:22:56.44 ID:/25tZuJI0
男「どういうこと?」
友「例えばだけど、義妹さんには二種類以上の人格があるとか」
男「は?」
友「例えばな。例えば。俺とお前が合体したとするだろ?」
男「気持ち悪いぞ」
友「まあ、聞けよ。で、体は全くの別人になった。その状態で、どちらかの家族にあう」
男「……」
友「家族は本人確認のために思い出を共有できているか訊ねる」
男「……それって」
友「どっちの記憶も持ってるから家族は本人だって思う、だろ?」
男「そんなの本人が一番混乱するだろ」
友「そういう可能性もあるんじゃないかなーって、思っただけ」
男(いや……実際、混乱してたのか……?親父の顔を最初は思い出せなかったみたいだし……)
友「あの女医さんがなんかしたのは間違いないと思うけどなぁ」
男「……」
友「例えばだけど、義妹さんには二種類以上の人格があるとか」
男「は?」
友「例えばな。例えば。俺とお前が合体したとするだろ?」
男「気持ち悪いぞ」
友「まあ、聞けよ。で、体は全くの別人になった。その状態で、どちらかの家族にあう」
男「……」
友「家族は本人確認のために思い出を共有できているか訊ねる」
男「……それって」
友「どっちの記憶も持ってるから家族は本人だって思う、だろ?」
男「そんなの本人が一番混乱するだろ」
友「そういう可能性もあるんじゃないかなーって、思っただけ」
男(いや……実際、混乱してたのか……?親父の顔を最初は思い出せなかったみたいだし……)
友「あの女医さんがなんかしたのは間違いないと思うけどなぁ」
男「……」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:27:25.05 ID:/25tZuJI0
駅 ホーム
友「俺も気になるからちょっと女医さんのこと調べてみる」
男「いいのか?」
友「なんか面白いじゃん」
男「お前がいてくれて助かった」
友「なんのなんの」
男「でも、これからどうしたらいいと思う?」
友「そうだなぁ。義妹さんに色々聞いてみたらどうだ?」
男「色々?」
友「どんどん記憶にあることないことぶつけてみろ。なんか分かってくるかもしれない」
男「分かった」
友「じゃあな」
男「ありがとう」
男(色々か……)
友「俺も気になるからちょっと女医さんのこと調べてみる」
男「いいのか?」
友「なんか面白いじゃん」
男「お前がいてくれて助かった」
友「なんのなんの」
男「でも、これからどうしたらいいと思う?」
友「そうだなぁ。義妹さんに色々聞いてみたらどうだ?」
男「色々?」
友「どんどん記憶にあることないことぶつけてみろ。なんか分かってくるかもしれない」
男「分かった」
友「じゃあな」
男「ありがとう」
男(色々か……)
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:31:46.96 ID:/25tZuJI0
夜 少女の部屋
男「……」トントン
少女「はーい?」ガチャ
男「よう」
少女「どうしたの?お兄ちゃん?」
男「少し話そうかなーって」
少女「私は貴方の姉で、ここの長女だよ……?」
男「それは分かってる」
少女「ほんとに?」
男「うん」
少女「ならいいけど」
男(色々……よし)
男「姉さん、俺が卒園するときどんな服着てたか覚えてる?」
少女「確か、紺色のスーツに赤いネクタイをしてたかな」
男「はは……よく覚えてるなぁ」
男「……」トントン
少女「はーい?」ガチャ
男「よう」
少女「どうしたの?お兄ちゃん?」
男「少し話そうかなーって」
少女「私は貴方の姉で、ここの長女だよ……?」
男「それは分かってる」
少女「ほんとに?」
男「うん」
少女「ならいいけど」
男(色々……よし)
男「姉さん、俺が卒園するときどんな服着てたか覚えてる?」
少女「確か、紺色のスーツに赤いネクタイをしてたかな」
男「はは……よく覚えてるなぁ」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:37:35.64 ID:/25tZuJI0
少女「お姉ちゃんだもん」
男「じゃあ、そのあとお寿司を食べに行ったよな?」
少女「えっと、行った行った」
男「なに食べたっけ?」
少女「たまごとエビと……」
男「あれ、マクドナルドだっけ?」
少女「え?えっと……ううん、お寿司であってる」
男「そっか」
少女「でも、マクドナルドも美味しかったよね」
男「……ああ。うん」
少女「えへへ。またいこっか?」
男「うん、行きたいな。そういえばデパートの屋上とかも小さいときはよく連れて行ってもらったよな」
少女「うん。そこでよくたこやき食べたよね」
男「……え?姉ちゃん、何言ってんだ?たこやきは夏祭りに買っただけで、デパートではいつもソフトクリームだっただろ?」
少女「え?そ、そうだっけ?ううん……でも、確か……いつもたこやき食べてたよ……?」
男「じゃあ、そのあとお寿司を食べに行ったよな?」
少女「えっと、行った行った」
男「なに食べたっけ?」
少女「たまごとエビと……」
男「あれ、マクドナルドだっけ?」
少女「え?えっと……ううん、お寿司であってる」
男「そっか」
少女「でも、マクドナルドも美味しかったよね」
男「……ああ。うん」
少女「えへへ。またいこっか?」
男「うん、行きたいな。そういえばデパートの屋上とかも小さいときはよく連れて行ってもらったよな」
少女「うん。そこでよくたこやき食べたよね」
男「……え?姉ちゃん、何言ってんだ?たこやきは夏祭りに買っただけで、デパートではいつもソフトクリームだっただろ?」
少女「え?そ、そうだっけ?ううん……でも、確か……いつもたこやき食べてたよ……?」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:43:05.12 ID:/25tZuJI0
男「ソフトクリームだって。覚えてないの?」
少女「ちょっと待って。確かにソフトクリームも食べてたよ……?でも、貴方とはいつもたこやきだった」
男「……そっか」
少女「もう。びっくりさせないで」
男「……じゃあ、そのあと観覧車に乗ったのも勿論覚えてるよな?」
少女「貴方と観覧車……?」
男「うん」
少女「乗った……」
男「誰と?」
少女「誰って……」
男「誰と乗ったの?あのデパート観覧車も屋上にお店もないけど」
少女「は!?」
男「この前、一緒にデパートいったとき確認しなかったの?」
少女「ま、まって……記憶が混乱してるみたい」
男「そう……」
少女「ちょっと待って。確かにソフトクリームも食べてたよ……?でも、貴方とはいつもたこやきだった」
男「……そっか」
少女「もう。びっくりさせないで」
男「……じゃあ、そのあと観覧車に乗ったのも勿論覚えてるよな?」
少女「貴方と観覧車……?」
男「うん」
少女「乗った……」
男「誰と?」
少女「誰って……」
男「誰と乗ったの?あのデパート観覧車も屋上にお店もないけど」
少女「は!?」
男「この前、一緒にデパートいったとき確認しなかったの?」
少女「ま、まって……記憶が混乱してるみたい」
男「そう……」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:48:32.94 ID:/25tZuJI0
少女「私は……観覧車にも乗ったし……たこやきも食べたし……ソフトクリームも食べた……」
男「姉ちゃん、いっぱいしてるな。でも、俺はそんなにしてない」
少女「私は貴方の姉で、ここの長女でしょ?」
男「……姉ちゃん、もしかしてそれ……」
少女「そうでしょ?」
男「俺に言ってたんじゃなくて、自分に言い聞かせてたのか……?」
少女「貴方とは毎日お風呂に入ってた」
男「うん」
少女「初めて遊んだゲームはドカポン……」
男「うん」
少女「あれ……ドンキーコングでも遊んだよね?」
男「それは知らない」
少女「私はここの長女。パパの顔も知ってる。ママの顔も知ってる。貴方の顔も知ってる……」
男「姉ちゃん」
少女「私は貴方の姉……お姉ちゃんなんだから……」
男「姉ちゃん、いっぱいしてるな。でも、俺はそんなにしてない」
少女「私は貴方の姉で、ここの長女でしょ?」
男「……姉ちゃん、もしかしてそれ……」
少女「そうでしょ?」
男「俺に言ってたんじゃなくて、自分に言い聞かせてたのか……?」
少女「貴方とは毎日お風呂に入ってた」
男「うん」
少女「初めて遊んだゲームはドカポン……」
男「うん」
少女「あれ……ドンキーコングでも遊んだよね?」
男「それは知らない」
少女「私はここの長女。パパの顔も知ってる。ママの顔も知ってる。貴方の顔も知ってる……」
男「姉ちゃん」
少女「私は貴方の姉……お姉ちゃんなんだから……」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 02:54:44.49 ID:/25tZuJI0
少女「あれ……違うの……?私じゃないの……?」
男「おい……」
少女「ううん。私、私は私……。ここの長女で姉……そう……」
男「大丈夫か?」
少女「お姉ちゃんの長女……末っ子じゃない……私にお兄ちゃんなんていない……」
男「あ……」
少女「ううん。お兄ちゃんはいた……いたから、弟の貴方にも抵抗なくお兄ちゃんって呼べた」
男「……」
少女「あれ……あれれ……?なに……なんで……こんなにいっぱい、思い出があるんだろう……?」
男「あの……」
少女「おにいちゃん……私……おねえちゃんだよね……?」
男「それは……分からない……」
少女「えぇ……?なんで……?私のお兄ちゃんのくせに……弟のくせに……」
男「えっと……」
少女「ごめんなさい……もう寝るから……出て行って……」
男「おい……」
少女「ううん。私、私は私……。ここの長女で姉……そう……」
男「大丈夫か?」
少女「お姉ちゃんの長女……末っ子じゃない……私にお兄ちゃんなんていない……」
男「あ……」
少女「ううん。お兄ちゃんはいた……いたから、弟の貴方にも抵抗なくお兄ちゃんって呼べた」
男「……」
少女「あれ……あれれ……?なに……なんで……こんなにいっぱい、思い出があるんだろう……?」
男「あの……」
少女「おにいちゃん……私……おねえちゃんだよね……?」
男「それは……分からない……」
少女「えぇ……?なんで……?私のお兄ちゃんのくせに……弟のくせに……」
男「えっと……」
少女「ごめんなさい……もう寝るから……出て行って……」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:00:25.39 ID:/25tZuJI0
男「悪い。君は俺の姉ちゃんだよ。間違いない」
少女「……ほんと?」
男「俺との思い出とか親父の思い出、いっぱいあるんだろ?」
少女「あるよ……あるよ……」
男「なら、俺の姉ちゃんだ」
少女「そっか……そうだよね……うん……」
男「おやすみ」
少女「おやすみ、お兄ちゃん」
男「……」
男(やっぱり姉ちゃんじゃない)
男(それどころか一人の人間でもないぞ)
男(これ、親父に言うべきか……?)
男(……いや、ダメだ。問い詰ることになったら、大変なことになる)
男「……」
男(俺もあの女医のこと調べてみよう……)
少女「……ほんと?」
男「俺との思い出とか親父の思い出、いっぱいあるんだろ?」
少女「あるよ……あるよ……」
男「なら、俺の姉ちゃんだ」
少女「そっか……そうだよね……うん……」
男「おやすみ」
少女「おやすみ、お兄ちゃん」
男「……」
男(やっぱり姉ちゃんじゃない)
男(それどころか一人の人間でもないぞ)
男(これ、親父に言うべきか……?)
男(……いや、ダメだ。問い詰ることになったら、大変なことになる)
男「……」
男(俺もあの女医のこと調べてみよう……)
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:08:23.11 ID:/25tZuJI0
自室
男「……」カタカタ
ピリリリ
男「もしもし?」
友『よう。なんか進展あったか?』
男「とりあえず姉ちゃんじゃないことははっきりした」
友『問い詰めたのか?』
男「おかげでパニックになった」
友『やっぱり』
男「なんかわかったのか?」
友『あの女医。そうとうマッドみたいだ』
男「え?」
友『まず、あの人の卒論がエグい』
男「なにをテーマにしたんだ?」
友『二種類以上の記憶野接合で発生する人体への影響について、だ』
男「……」カタカタ
ピリリリ
男「もしもし?」
友『よう。なんか進展あったか?』
男「とりあえず姉ちゃんじゃないことははっきりした」
友『問い詰めたのか?』
男「おかげでパニックになった」
友『やっぱり』
男「なんかわかったのか?」
友『あの女医。そうとうマッドみたいだ』
男「え?」
友『まず、あの人の卒論がエグい』
男「なにをテーマにしたんだ?」
友『二種類以上の記憶野接合で発生する人体への影響について、だ』
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:15:49.01 ID:/25tZuJI0
男「なんだそれ?」
友『勿論、問題になってこれは研究テーマとしては認められなかったみたいだ』
男「いや、なんだよ、そのテーマ」
友『要は脳移植じゃなくて、脳の結合を試みたんだろうな』
男「脳の結合!?」
友『お前、見たことないか?頭がくっついて生まれた双子とか』
男「ある」
友『弟が握ったものを兄が感じとったり、兄が見たものを弟が記憶したりしてるらしい』
男「それで?」
友『あの女医さんはそんな脳を人工的に作ろうとしたかったみたいだ。幾人もの脳を一つにしたら、様々な知識や経験が一気に手に入るかもしれないからな』
男「じゃあ、今うちにいるのは……」
友『そのプロトタイプかもしれない』
男「……」
友『一時期、脳死者の脳をかき集めてたらしいし、間違いないと思う』
男「なんだよ……それ……」
友『勿論、問題になってこれは研究テーマとしては認められなかったみたいだ』
男「いや、なんだよ、そのテーマ」
友『要は脳移植じゃなくて、脳の結合を試みたんだろうな』
男「脳の結合!?」
友『お前、見たことないか?頭がくっついて生まれた双子とか』
男「ある」
友『弟が握ったものを兄が感じとったり、兄が見たものを弟が記憶したりしてるらしい』
男「それで?」
友『あの女医さんはそんな脳を人工的に作ろうとしたかったみたいだ。幾人もの脳を一つにしたら、様々な知識や経験が一気に手に入るかもしれないからな』
男「じゃあ、今うちにいるのは……」
友『そのプロトタイプかもしれない』
男「……」
友『一時期、脳死者の脳をかき集めてたらしいし、間違いないと思う』
男「なんだよ……それ……」
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:24:11.53 ID:/25tZuJI0
友『俺から言わせたら、正直化け物だと思う』
男「これからどうすればいいんだ……?」
友『そうだよな。義妹さんが何なのか分かったところで、どうしようもないよな』
男「……もう一回、話にいこう」
友『え?』
男「とにかく、このことを話そう」
友『否定されて終わるぞ』
男「でも……」
友『なら、義妹さんも連れて行ったらどうだ?もうパニック障害みたいなの起こってるんだろ?』
男「ああ」
友『アンタの実験は失敗だーって言うしかないかもな』
男「一緒に行ってくれるか?」
友『じゃあ、義妹さん紹介してくれ』
男「化け物なのに?」
友『可愛いは正義なんだぜ』
男「これからどうすればいいんだ……?」
友『そうだよな。義妹さんが何なのか分かったところで、どうしようもないよな』
男「……もう一回、話にいこう」
友『え?』
男「とにかく、このことを話そう」
友『否定されて終わるぞ』
男「でも……」
友『なら、義妹さんも連れて行ったらどうだ?もうパニック障害みたいなの起こってるんだろ?』
男「ああ」
友『アンタの実験は失敗だーって言うしかないかもな』
男「一緒に行ってくれるか?」
友『じゃあ、義妹さん紹介してくれ』
男「化け物なのに?」
友『可愛いは正義なんだぜ』
211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:28:44.72 ID:/25tZuJI0
数日後 駅
少女「お兄ちゃん、今日はどこ行くの?」
男「ちょっとな」
少女「ふーん」
男(変に刺激しなけりゃ、普通だ。きっと姉ちゃんの記憶を引っ張り出して自我を保ってるんだろうな)
友「おーい」
男「おそいぞ」
友「悪い悪い。―――こんにちは、噂をきいてるよ」
少女「だ、だれ……?」
男「俺の友達。いい奴だけど、近づいちゃダメだ」
少女「わ、わかった……」
友「ひでー」
男「……行くか」
友「おう」
少女「……?」
少女「お兄ちゃん、今日はどこ行くの?」
男「ちょっとな」
少女「ふーん」
男(変に刺激しなけりゃ、普通だ。きっと姉ちゃんの記憶を引っ張り出して自我を保ってるんだろうな)
友「おーい」
男「おそいぞ」
友「悪い悪い。―――こんにちは、噂をきいてるよ」
少女「だ、だれ……?」
男「俺の友達。いい奴だけど、近づいちゃダメだ」
少女「わ、わかった……」
友「ひでー」
男「……行くか」
友「おう」
少女「……?」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:32:18.43 ID:/25tZuJI0
病院 面談室
看護師「では、こちらでお待ちください」
男「はい」
少女「ねえ、ここ……」
男「覚えてるのか?」
少女「うん……私、ずっとここにいたから」
友「そっか。一年ぐらいいたんだっけ?」
少女「うん。多分」
友「なんかされた?」
少女「良く覚えてない」
男「覚えてないほうがいいと思う」
友「だな」
少女「なんの話?」
女医「―――お待たせしました」
男「こんにちは」
看護師「では、こちらでお待ちください」
男「はい」
少女「ねえ、ここ……」
男「覚えてるのか?」
少女「うん……私、ずっとここにいたから」
友「そっか。一年ぐらいいたんだっけ?」
少女「うん。多分」
友「なんかされた?」
少女「良く覚えてない」
男「覚えてないほうがいいと思う」
友「だな」
少女「なんの話?」
女医「―――お待たせしました」
男「こんにちは」
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:38:02.20 ID:/25tZuJI0
少女「先生、久しぶりー」
女医「……何か?」
男「この子に見覚えはありますよね?」
女医「当然です。私が脳移植を―――」
男「違う」
女医「……」
友「卒論、読みました。すごいですね」
女医「貴方、医学生だったのですか?」
友「いえ。普通に文系です」
女医「じゃあ、理解なんてできなかったのでは?」
友「いやー、貴女の卒論はすごいですよ。だって、医学とか全然しらない俺でも、アンタの脳がいかれるのは理解できましたから」
女医「……私の崇高な研究を三流大学生が読み解けるわけありません」
男「読み解けなくてもいい。あんたは異常。それが分かれば十分だ」
女医「……」
少女「お兄ちゃん……?」
女医「……何か?」
男「この子に見覚えはありますよね?」
女医「当然です。私が脳移植を―――」
男「違う」
女医「……」
友「卒論、読みました。すごいですね」
女医「貴方、医学生だったのですか?」
友「いえ。普通に文系です」
女医「じゃあ、理解なんてできなかったのでは?」
友「いやー、貴女の卒論はすごいですよ。だって、医学とか全然しらない俺でも、アンタの脳がいかれるのは理解できましたから」
女医「……私の崇高な研究を三流大学生が読み解けるわけありません」
男「読み解けなくてもいい。あんたは異常。それが分かれば十分だ」
女医「……」
少女「お兄ちゃん……?」
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:48:00.62 ID:/25tZuJI0
女医「……何がいいたいのですか?」
男「俺の姉ちゃんの脳だけじゃなくて、何人の脳を弄ったんだ?」
女医「モルモットの死骸をいちいち数える研究員がいると思いますか?」
男「……!!!」ガタッ
友「おい!!」
少女「え……?え……?」
友「……貴女、脳の結合の研究ずっと続けてきたんですか?」
女医「小学生のときに思いついたことだから、もう30年近いかもしれません」
男「なんでこんなことができるんだ……?」
女医「人間は脳を全て使うことができない」
男「は?」
女医「体重のたった2%の重さしかない脳を人間は殆ど使うことができない。本来なら一瞬だけ見たものでも長期記憶として保持できるのに」
友「……」
女医「私はどうしたら100%脳を使えるか、考えました。そして行き着いた結果が、脳の結合なのです」
少女「先生……?」
男「俺の姉ちゃんの脳だけじゃなくて、何人の脳を弄ったんだ?」
女医「モルモットの死骸をいちいち数える研究員がいると思いますか?」
男「……!!!」ガタッ
友「おい!!」
少女「え……?え……?」
友「……貴女、脳の結合の研究ずっと続けてきたんですか?」
女医「小学生のときに思いついたことだから、もう30年近いかもしれません」
男「なんでこんなことができるんだ……?」
女医「人間は脳を全て使うことができない」
男「は?」
女医「体重のたった2%の重さしかない脳を人間は殆ど使うことができない。本来なら一瞬だけ見たものでも長期記憶として保持できるのに」
友「……」
女医「私はどうしたら100%脳を使えるか、考えました。そして行き着いた結果が、脳の結合なのです」
少女「先生……?」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 03:56:57.43 ID:/25tZuJI0
女医「人はそれぞれよく使う部位が違うというのはわかっていました」
女医「なら、その人たちの脳のいいところを結合してしまえば、完璧な脳が出来上がりますよね?」
男「アンタ……」
友「じゃあ……記憶野だけを結合させたわけじゃないんですか?」
女医「それはただの通過点にすぎませんでした。文字通り、全ての脳を結合してこそ私の研究は完成する」
女医「彼女には記念すべき1作目の脳を提供したに過ぎません。記憶野が発達したのも、研究途中での副産物です」
少女「ど、どういうことですか……?」
女医「貴女は完璧な人間というわけです」
友「完璧って……」
女医「記憶にすぐれ、思考力も、インパルスも……全部、人間の頂点です」
男「お前……」
友「この子は誰なんですか?被験者ってことですか?」
女医「この子の肉体は孤児でした。私は結婚もしているので簡単に養子縁組が成立しました」
男「な……!?」
友「養子を弄ったのか……?」
女医「なら、その人たちの脳のいいところを結合してしまえば、完璧な脳が出来上がりますよね?」
男「アンタ……」
友「じゃあ……記憶野だけを結合させたわけじゃないんですか?」
女医「それはただの通過点にすぎませんでした。文字通り、全ての脳を結合してこそ私の研究は完成する」
女医「彼女には記念すべき1作目の脳を提供したに過ぎません。記憶野が発達したのも、研究途中での副産物です」
少女「ど、どういうことですか……?」
女医「貴女は完璧な人間というわけです」
友「完璧って……」
女医「記憶にすぐれ、思考力も、インパルスも……全部、人間の頂点です」
男「お前……」
友「この子は誰なんですか?被験者ってことですか?」
女医「この子の肉体は孤児でした。私は結婚もしているので簡単に養子縁組が成立しました」
男「な……!?」
友「養子を弄ったのか……?」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:04:13.65 ID:/25tZuJI0
女医「そのあとで元の親が来た。それだけの話です」
男「親父か……!!」
友「なんのためにコイツの親父さんを?」
女医「貴方のお姉さんの記憶が一番強かったのですよ。主人格といってもいいかもしれません」
少女「先生……なにを……?」
女医「だから貴方の親御さんに引き取ってもらいました。結合した脳はちゃんと機能し、意識まで保っていたのですから」
男「……」
女医「しかし、ここまで貴方が来たということは違和感を覚えたのでしょうね」
男「ああ……」
女医「所詮は試作品でしたか。そのうちボロがでるとは思っていました」
友「アンタなぁ……」
女医「それで、用件はなんでしょうか?その子を引き取って欲しいという相談でしょうか?」
男「……」
友「……」
少女「なに……なんなの……?おにいちゃん……どういうこと……?」
男「親父か……!!」
友「なんのためにコイツの親父さんを?」
女医「貴方のお姉さんの記憶が一番強かったのですよ。主人格といってもいいかもしれません」
少女「先生……なにを……?」
女医「だから貴方の親御さんに引き取ってもらいました。結合した脳はちゃんと機能し、意識まで保っていたのですから」
男「……」
女医「しかし、ここまで貴方が来たということは違和感を覚えたのでしょうね」
男「ああ……」
女医「所詮は試作品でしたか。そのうちボロがでるとは思っていました」
友「アンタなぁ……」
女医「それで、用件はなんでしょうか?その子を引き取って欲しいという相談でしょうか?」
男「……」
友「……」
少女「なに……なんなの……?おにいちゃん……どういうこと……?」
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:11:03.37 ID:/25tZuJI0
男「元に戻せ」
女医「え?元に?冗談でしょう?」
男「おまえ!!」グッ
女医「くっ……!」
友「やめろ!!」
少女「やめてお兄ちゃん!!」
男「元に戻せ。この子を元に戻せよ!!」
女医「ふっ。これだから文系は。偉大な進歩を倫理観だけで排斥しようとするんですね」
男「なんだと……!!」
女医「彼女は人類の可能性。進化した人間。新人類」
友「……」
少女「せんせい……」
女医「私ならきっとヒトを導ける。そう。進化という希望に」
男「……アンタの奇天烈な文言はどうでもいい。とにかくこの子を元に戻せ」
女医「いいのですか?お姉さんが完全にこの世から死んでしまうということですよ?」
女医「え?元に?冗談でしょう?」
男「おまえ!!」グッ
女医「くっ……!」
友「やめろ!!」
少女「やめてお兄ちゃん!!」
男「元に戻せ。この子を元に戻せよ!!」
女医「ふっ。これだから文系は。偉大な進歩を倫理観だけで排斥しようとするんですね」
男「なんだと……!!」
女医「彼女は人類の可能性。進化した人間。新人類」
友「……」
少女「せんせい……」
女医「私ならきっとヒトを導ける。そう。進化という希望に」
男「……アンタの奇天烈な文言はどうでもいい。とにかくこの子を元に戻せ」
女医「いいのですか?お姉さんが完全にこの世から死んでしまうということですよ?」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:16:55.30 ID:/25tZuJI0
少女「死ぬ……?」
男「……っ」
女医「そんなこと無理ですよね?だって、彼女は間違いなく貴方の姉でもあるのですから」
友「それは……」
女医「それに彼女を元に戻すことは不可能です。―――だって、その子の脳どこかにいっちゃいましたから」
男「……!!」ガタッ
女医「……?!」
友「やめろって」ガシッ
男「離せ……」
友「義妹さんが泣きそうだぞ?」
少女「おにい、ちゃん……」
女医「もういいですか?診察の時間ですので」
友「待ってください。―――ふざけんな!!」ドガッ!
女医「ぎっ……!??」
男「お前……!?」
男「……っ」
女医「そんなこと無理ですよね?だって、彼女は間違いなく貴方の姉でもあるのですから」
友「それは……」
女医「それに彼女を元に戻すことは不可能です。―――だって、その子の脳どこかにいっちゃいましたから」
男「……!!」ガタッ
女医「……?!」
友「やめろって」ガシッ
男「離せ……」
友「義妹さんが泣きそうだぞ?」
少女「おにい、ちゃん……」
女医「もういいですか?診察の時間ですので」
友「待ってください。―――ふざけんな!!」ドガッ!
女医「ぎっ……!??」
男「お前……!?」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:20:08.33 ID:/25tZuJI0
友「元に戻せ」
女医「だ、だれかー!!たすけてー!!!」
男「おい!!やばいって!!」
少女「うぅ……」
友「元に戻せよ……!!」
女医「だれかー!!!」
看護師「ど、どうされ―――ひっ!?」
女医「警備員を!!あと警察!!」
看護師「は、はい!!」
男「おい!!逃げるぞ!!」
友「元に戻せ」
女医「だ、だから……もう脳が―――」
友「このやろ!!」ドガッ!
女医「ぐっ!?」
警備員「―――やめろ!!!」
女医「だ、だれかー!!たすけてー!!!」
男「おい!!やばいって!!」
少女「うぅ……」
友「元に戻せよ……!!」
女医「だれかー!!!」
看護師「ど、どうされ―――ひっ!?」
女医「警備員を!!あと警察!!」
看護師「は、はい!!」
男「おい!!逃げるぞ!!」
友「元に戻せ」
女医「だ、だから……もう脳が―――」
友「このやろ!!」ドガッ!
女医「ぐっ!?」
警備員「―――やめろ!!!」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:23:25.97 ID:/25tZuJI0
警備員「くっ……!!4番だ!!応援を頼む」
友「はなせ!!くそがぁ!!」
女医「はぁ……はぁ……」
男「……」
少女「お、おにいちゃん……」
男「……帰ったら全部話す」
少女「え……?」
男「……」スタスタ
女医「な……!?」
警備員「君……!?」
男「元に戻せよ!!」ドガッ!!
女医「ぎゃぁ!?」
男「このやろう!!!」
少女「お兄ちゃん!!やめてー!!!」
警備員「取り押さえろ!!はやく!!」
友「はなせ!!くそがぁ!!」
女医「はぁ……はぁ……」
男「……」
少女「お、おにいちゃん……」
男「……帰ったら全部話す」
少女「え……?」
男「……」スタスタ
女医「な……!?」
警備員「君……!?」
男「元に戻せよ!!」ドガッ!!
女医「ぎゃぁ!?」
男「このやろう!!!」
少女「お兄ちゃん!!やめてー!!!」
警備員「取り押さえろ!!はやく!!」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:27:42.03 ID:/25tZuJI0
警察署 取調室
警官「―――それであの女医さんを殴ったの?」
男「そうです」
警官「……」
男「俺、反省はしてません」
警官「立派な傷害罪だけど」
男「はい」
警官「……君のお友達も同じ事をいっているそうだ」
男「だと思います」
警官「どうしたいの?」
男「裁判してください」
警官「そりゃなるだろうけど」
男「そこで今、話したこと全部いいます。それでどうなるか分からないけど、誰かに知って欲しいから」
警官「……そう」
男「お願いします」
警官「―――それであの女医さんを殴ったの?」
男「そうです」
警官「……」
男「俺、反省はしてません」
警官「立派な傷害罪だけど」
男「はい」
警官「……君のお友達も同じ事をいっているそうだ」
男「だと思います」
警官「どうしたいの?」
男「裁判してください」
警官「そりゃなるだろうけど」
男「そこで今、話したこと全部いいます。それでどうなるか分からないけど、誰かに知って欲しいから」
警官「……そう」
男「お願いします」
236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:30:23.55 ID:/25tZuJI0
自宅
男「ただいま」
父「……」
男「親父、ごめん」
父「おかえり」
男「姉ちゃんは?」
父「もう寝た」
男「話したい事があるんだ」
父「なんでも聞く」
男「怒らないのか?」
父「話をきいてから決める」
男「あっそ」
父「とりあえず風呂はいってこい」
男「うん」
男「ただいま」
父「……」
男「親父、ごめん」
父「おかえり」
男「姉ちゃんは?」
父「もう寝た」
男「話したい事があるんだ」
父「なんでも聞く」
男「怒らないのか?」
父「話をきいてから決める」
男「あっそ」
父「とりあえず風呂はいってこい」
男「うん」
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:35:52.96 ID:/25tZuJI0
父「―――なるほど」
男「……」
父「その話、どうするんだ?」
男「とりあえず俺の友達が色んなところにリークしてみるって」
父「それであの医者を追放できても」
男「うん。何の意味もないだろうな」
父「どうするんだ?」
男「どうしたらいい?」
父「私に聞くな」
男「そうだよなぁ」
父「お前はあの子をどうしたい?」
男「……」
父「このままでいいのか?」
男「とりあえず、妹の寝顔でもみてくる」
父「そうか」
男「……」
父「その話、どうするんだ?」
男「とりあえず俺の友達が色んなところにリークしてみるって」
父「それであの医者を追放できても」
男「うん。何の意味もないだろうな」
父「どうするんだ?」
男「どうしたらいい?」
父「私に聞くな」
男「そうだよなぁ」
父「お前はあの子をどうしたい?」
男「……」
父「このままでいいのか?」
男「とりあえず、妹の寝顔でもみてくる」
父「そうか」
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 04:52:21.39 ID:/25tZuJI0
ガチャ……
男「……」
少女「……おにいちゃん?」
男「ただいま」
少女「おかえり」
男「……今から全部話す」
少女「うん」
男「……でも、先にこれだけは言っとくな。君は俺の姉であり、妹だ」
少女「そうなの……?」
男「ああ。それは間違いない」
少女「そっか……よかった……」
男「……」
少女「最近、もしかしたら私はお兄ちゃんのお姉ちゃんじゃないかもって思ってて……」
男「そんなことない」
少女「ありがとう……」
男「……」
少女「……おにいちゃん?」
男「ただいま」
少女「おかえり」
男「……今から全部話す」
少女「うん」
男「……でも、先にこれだけは言っとくな。君は俺の姉であり、妹だ」
少女「そうなの……?」
男「ああ。それは間違いない」
少女「そっか……よかった……」
男「……」
少女「最近、もしかしたら私はお兄ちゃんのお姉ちゃんじゃないかもって思ってて……」
男「そんなことない」
少女「ありがとう……」
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:11:30.98 ID:/25tZuJI0
翌日
男「じゃあ、行って来る」
少女「お兄ちゃん……」
男「すぐ戻ってくるから」
少女「私は……」
男「俺の妹で姉」
少女「……」
男「それさえ分かってればいいから」
少女「うん」
父「いくぞ」
男「おう」
少女「お兄ちゃん!!」
男「ん?」
少女「大好きだから!!」
男「俺も」
男「じゃあ、行って来る」
少女「お兄ちゃん……」
男「すぐ戻ってくるから」
少女「私は……」
男「俺の妹で姉」
少女「……」
男「それさえ分かってればいいから」
少女「うん」
父「いくぞ」
男「おう」
少女「お兄ちゃん!!」
男「ん?」
少女「大好きだから!!」
男「俺も」
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:23:43.37 ID:/25tZuJI0
数週間後 居間
『すいません。非人道的な研究を長年続けていたことに対して何か』
女医『何もありません』
『例の裁判で貴女の研究が公にされて医学会では―――』
男「おはよう」
父「おはよう」
男「またこのニュースか」
父「無断で脳死者から脳を摘出していたこともあったらしいからな」
男「いい薬だ」
父「じゃあ、そろそろ行って来る」
男「行ってらっしゃい」
『数多くの人命を奪ったことに対してなにか』
女医『私は人間の進化のために―――』
男「俺もそろそろ行くかな」
『すいません。非人道的な研究を長年続けていたことに対して何か』
女医『何もありません』
『例の裁判で貴女の研究が公にされて医学会では―――』
男「おはよう」
父「おはよう」
男「またこのニュースか」
父「無断で脳死者から脳を摘出していたこともあったらしいからな」
男「いい薬だ」
父「じゃあ、そろそろ行って来る」
男「行ってらっしゃい」
『数多くの人命を奪ったことに対してなにか』
女医『私は人間の進化のために―――』
男「俺もそろそろ行くかな」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:31:55.19 ID:/25tZuJI0
大学構内
友「よっ」
男「謹慎やっととけたな」
友「ま、あれだけのことして退学にならなかったのはラッキーだな」
男「まぁな」
友「で、義妹さんは?」
男「まだ」
友「また、弄くられてるんじゃないだろうな?」
男「しばらく入院して様子を見るってだけだし。俺、毎日見舞いにいってるけど、変わった様子はねえよ」
友「本当か?」
男「ただ、一個だけ。脳への負担が大きいらしい。長くは生きられないだろうって」
友「また脳移植するのか?」
男「いいや。それは多分、アイツが一番嫌がるだろうし」
友「俺たちのやったこと意味あったのか?」
男「あの女医の研究が潰せただけでも意味はあったんじゃないか?」
友「よっ」
男「謹慎やっととけたな」
友「ま、あれだけのことして退学にならなかったのはラッキーだな」
男「まぁな」
友「で、義妹さんは?」
男「まだ」
友「また、弄くられてるんじゃないだろうな?」
男「しばらく入院して様子を見るってだけだし。俺、毎日見舞いにいってるけど、変わった様子はねえよ」
友「本当か?」
男「ただ、一個だけ。脳への負担が大きいらしい。長くは生きられないだろうって」
友「また脳移植するのか?」
男「いいや。それは多分、アイツが一番嫌がるだろうし」
友「俺たちのやったこと意味あったのか?」
男「あの女医の研究が潰せただけでも意味はあったんじゃないか?」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:36:46.04 ID:/25tZuJI0
病院
男「よー」
少女「お兄ちゃん」
男「もうすぐ退院できるんだってな」
少女「うん」
男「よかったな」
少女「またお兄ちゃんと一緒に過ごせるね」
男「俺も姉ちゃんがいないと寂しいな」
少女「もう、甘えん坊なんだから」
男「帰ったら何する?」
少女「たこやき一緒に食べたいな」
男「それいいな」
少女「うん。あの夏祭りで食べたたこやき、美味しかったもんね」
男「そうだね、姉ちゃん」
少女「えへへ」
男「よー」
少女「お兄ちゃん」
男「もうすぐ退院できるんだってな」
少女「うん」
男「よかったな」
少女「またお兄ちゃんと一緒に過ごせるね」
男「俺も姉ちゃんがいないと寂しいな」
少女「もう、甘えん坊なんだから」
男「帰ったら何する?」
少女「たこやき一緒に食べたいな」
男「それいいな」
少女「うん。あの夏祭りで食べたたこやき、美味しかったもんね」
男「そうだね、姉ちゃん」
少女「えへへ」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:42:29.83 ID:/25tZuJI0
少女「……ねえ?」
男「どうした?」
少女「一緒に観覧車に乗ったの、私のお兄ちゃんだった」
男「……」
少女「とっても背が高くて……大好きだった」
男「また乗りたい?」
少女「お兄ちゃんと乗りたいな」
男「観覧車も乗ろうな」
少女「うん……。あとね」
男「なんだ?」
少女「あの人形……。私がお母さんにもらったやつみたい」
男「お母さん?」
少女「うん……。一緒にいれないからって、あれをくれたの」
男「そうなんだ。姉ちゃんは愛されてるな」
少女「色んな人に優しくされたけど、私はお兄ちゃんが一番好きだよ?」
男「どうした?」
少女「一緒に観覧車に乗ったの、私のお兄ちゃんだった」
男「……」
少女「とっても背が高くて……大好きだった」
男「また乗りたい?」
少女「お兄ちゃんと乗りたいな」
男「観覧車も乗ろうな」
少女「うん……。あとね」
男「なんだ?」
少女「あの人形……。私がお母さんにもらったやつみたい」
男「お母さん?」
少女「うん……。一緒にいれないからって、あれをくれたの」
男「そうなんだ。姉ちゃんは愛されてるな」
少女「色んな人に優しくされたけど、私はお兄ちゃんが一番好きだよ?」
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 05:46:48.07 ID:/25tZuJI0
男「俺も大好きだよ」
少女「ありがとう……」
男「なんだ、眠いのか?」
少女「うん」
男「姉ちゃん?」
少女「んー?」
男「またゲームしような?」
少女「うん」
男「おやすみ……」
少女「うん……」
男「……」
少女「……」
少女「ありがとう……」
男「なんだ、眠いのか?」
少女「うん」
男「姉ちゃん?」
少女「んー?」
男「またゲームしような?」
少女「うん」
男「おやすみ……」
少女「うん……」
男「……」
少女「……」
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 06:03:15.19 ID:/25tZuJI0
数ヵ月後 自宅
少女「おにいちゃーん!!あーさー!!」
男「分かってるよ……うっせーなぁ」
少女「なにぉ!?ちゃんと起こしてるんだから文句いうな!!」
男「はいはい」
父「遅刻するぞ、どっちも」
少女「ほら、早く食べる!!」
男「入院してたほうが大人しくて可愛かったのに」
少女「あーん?」
父「こらこら。やめろ」
父(もう少しだけこの光景を見ておきたいな……。姿は違えど、この二人は……)
弟「姉ちゃんは口うるさいんだよ!!それぐらい言われなくてもわかってるって!!」
姉「弟のくせに生意気!!もう朝ごはん作ってあげないんだからね!!」
FIN
少女「おにいちゃーん!!あーさー!!」
男「分かってるよ……うっせーなぁ」
少女「なにぉ!?ちゃんと起こしてるんだから文句いうな!!」
男「はいはい」
父「遅刻するぞ、どっちも」
少女「ほら、早く食べる!!」
男「入院してたほうが大人しくて可愛かったのに」
少女「あーん?」
父「こらこら。やめろ」
父(もう少しだけこの光景を見ておきたいな……。姿は違えど、この二人は……)
弟「姉ちゃんは口うるさいんだよ!!それぐらい言われなくてもわかってるって!!」
姉「弟のくせに生意気!!もう朝ごはん作ってあげないんだからね!!」
FIN
259: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/04/15(日) 06:08:57.39 ID:LgHXBfDy0
良かった、生きてた!
乙でしたー
乙でしたー
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 06:24:16.07 ID:ESG9V+CNO
乙!よかった
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 06:29:00.40 ID:oD7AMv0e0
思ったより数段よかった
乙です
乙です
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 06:48:06.16 ID:mOSLDaaRO
このスレ開いて良かった
乙
そして徹夜乙
乙
そして徹夜乙
268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 07:41:32.50 ID:rmZsbh3u0
最後まで見入ったよ 面白かった乙
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 09:17:03.04 ID:gmcKdN3p0
久しぶりの良SS
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 09:34:10.51 ID:PsX78LSu0
気持ちいい終わり方で良かった
乙!
乙!
弟「幼児体型の姉に催眠術をかける」
2019-04-19
1: ◆hs5MwVGbLE 2019/01/25(金) 21:55:50.28 ID:wbba//5O0
チャリンカラン
姉「おかねいれた?」
弟「いれたー!」
姉「おててあわせてね? おねがいごとするんだよ」ぱちっ、ぱちっ
弟「うん!」ぱちっ! ぱちっ!
姉「……」- -
弟「……」- -
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1548420949
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 21:57:40.01 ID:wbba//5O0
姉「……した?」
弟「したー!」
姉「じゃあいこっか」手ぎゅっ
弟「うー」
姉「あきくんはなにおねがいしたの?」
弟「いもーとほしー」
姉「へぇ……」
弟「おねーちゃんは?」
姉「あー、、おねーちゃんはね……」
姉「もうかなわないおねがいごとしちゃった……あはは」
……………………………………
………………
……
弟「したー!」
姉「じゃあいこっか」手ぎゅっ
弟「うー」
姉「あきくんはなにおねがいしたの?」
弟「いもーとほしー」
姉「へぇ……」
弟「おねーちゃんは?」
姉「あー、、おねーちゃんはね……」
姉「もうかなわないおねがいごとしちゃった……あはは」
……………………………………
………………
……
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 21:58:38.01 ID:wbba//5O0
弟「ただいま~……」
\ドタドタドタ/
弟「!?」
姉「おー! あきくんおかえりー!」わー
弟「なつ姉もう帰ってたんだな」珍しい
姉「あっったりまえじゃん! 可愛い弟が社会人になったんだよ!? 残業なんてしてらんないよ」
\ドタドタドタ/
弟「!?」
姉「おー! あきくんおかえりー!」わー
弟「なつ姉もう帰ってたんだな」珍しい
姉「あっったりまえじゃん! 可愛い弟が社会人になったんだよ!? 残業なんてしてらんないよ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 21:59:34.95 ID:wbba//5O0
姉「今日はさ、ごちそういっぱい作ったからもりもり食べてよね~」とてとてとて
弟「ありがと……ん?」
弟「何これ……なんで部屋に風船がいっぱい……」
姉「いやぁ~……なんか、こう、お祝いっぽく? んしょっ……と」お皿カチャカチャ
弟「そんな子どもの誕生日会じゃないんだから」
姉「えーせっかく頑張って膨らましたのにー」カチャ
弟「子どもっぽいのは身長だけにしときなよ」
姉「またそういうこと言う……」ぅー
弟「お、うまそ」
姉「はいはい着替えて手洗ってくる!」
弟「ほーい」スタスタ
弟「ありがと……ん?」
弟「何これ……なんで部屋に風船がいっぱい……」
姉「いやぁ~……なんか、こう、お祝いっぽく? んしょっ……と」お皿カチャカチャ
弟「そんな子どもの誕生日会じゃないんだから」
姉「えーせっかく頑張って膨らましたのにー」カチャ
弟「子どもっぽいのは身長だけにしときなよ」
姉「またそういうこと言う……」ぅー
弟「お、うまそ」
姉「はいはい着替えて手洗ってくる!」
弟「ほーい」スタスタ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:01:09.63 ID:wbba//5O0
弟「うま……これけっこー好きかも」
姉「新作ですっ」どやっ
弟「もうプロだよこれ。お店出そ」
姉「おだててもなにもでないぞ~?」
弟「おかわりは?」つ茶碗
姉「でます!」にこー♡
弟「おお」
姉「新作ですっ」どやっ
弟「もうプロだよこれ。お店出そ」
姉「おだててもなにもでないぞ~?」
弟「おかわりは?」つ茶碗
姉「でます!」にこー♡
弟「おお」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:02:12.01 ID:wbba//5O0
姉「ん」よそよそ
姉「……今度さ、病院にも行こうね。お母さんもきっと喜ぶよ」つ茶碗
弟「んむ、そっすね」もぐもぐ
姉「……」
姉「あ、そうだ! 初任給でなに買うの?」
弟「気が早いって……まあ、本棚……とか?」
姉「あーなるほど。今のちっさいやつもう結構ぎゅーぎゅーだったもんねー」
弟「漫画大人買いとかしてみたい」
姉「おーいいね~……おねーちゃんへのプレゼントは?」
弟「……なに」
姉「おっきい抱き枕がいいです!」
弟「……考えとく」
姉「……今度さ、病院にも行こうね。お母さんもきっと喜ぶよ」つ茶碗
弟「んむ、そっすね」もぐもぐ
姉「……」
姉「あ、そうだ! 初任給でなに買うの?」
弟「気が早いって……まあ、本棚……とか?」
姉「あーなるほど。今のちっさいやつもう結構ぎゅーぎゅーだったもんねー」
弟「漫画大人買いとかしてみたい」
姉「おーいいね~……おねーちゃんへのプレゼントは?」
弟「……なに」
姉「おっきい抱き枕がいいです!」
弟「……考えとく」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:02:51.54 ID:wbba//5O0
…………………………………
~ 病院 ~
母「なんかまた大きくなった?」
弟「別に、、前来たの卒業前でしょ?」
母「いや、絶対身長伸びた!」
姉「だよねー」
母「夏芽は……まぁ、、相変わらずで」
姉「もーお母さんまでぇー!」> <
~ 病院 ~
母「なんかまた大きくなった?」
弟「別に、、前来たの卒業前でしょ?」
母「いや、絶対身長伸びた!」
姉「だよねー」
母「夏芽は……まぁ、、相変わらずで」
姉「もーお母さんまでぇー!」> <
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:03:36.08 ID:wbba//5O0
母「大丈夫よ。あんたはいい子だからそんなでもいつか貰い手来るから!」
姉「今年もう23だよぉ」
母「大丈夫!」
弟「~……」
弟「ごめんちょっとトイレ行っていい?」
姉「あ、いてらー」
弟「……」ガララ、パシャン
姉「今年もう23だよぉ」
母「大丈夫!」
弟「~……」
弟「ごめんちょっとトイレ行っていい?」
姉「あ、いてらー」
弟「……」ガララ、パシャン
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:05:06.57 ID:wbba//5O0
母「……なんか安心しちゃった。大学行かせてあげられなかったのは悪いことしちゃったなって思ってるんだけどね」
母「本当にごめんね。夏芽には無理ばっかりさせちゃって……」
姉「そんなやめてよ~いまさらじゃん。あきくんは私なんかよりずっとしっかり者だしさ」
母「昔はお姉ちゃんっ子だったのにね」
母「本当にごめんね。夏芽には無理ばっかりさせちゃって……」
姉「そんなやめてよ~いまさらじゃん。あきくんは私なんかよりずっとしっかり者だしさ」
母「昔はお姉ちゃんっ子だったのにね」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:05:35.52 ID:wbba//5O0
姉「そーそー『妹欲しい』って言ってたけどあんなんじゃ絶対お兄ちゃんなんかになれないなーって思ってたよ」
母「でも今は逆に見えちゃう」くすくす
姉「……もーそういうのいいから」じとー
母「さっきの話に戻るけど、もうそろそろいいんじゃない?」
姉「え?」
母「イイ人の一人や二人くらい、いるんでしょ?」
姉「ん、ぅ……まあ、ね」
母「でも今は逆に見えちゃう」くすくす
姉「……もーそういうのいいから」じとー
母「さっきの話に戻るけど、もうそろそろいいんじゃない?」
姉「え?」
母「イイ人の一人や二人くらい、いるんでしょ?」
姉「ん、ぅ……まあ、ね」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:06:19.29 ID:wbba//5O0
一ヶ月後
~ 本屋 ~
弟(銀行から金を引き出すってなんかいいな……)大人って感じで
弟(でも漫画大人買いしてみたいとか言ったけど読んでるやつは大体最新刊買ってるからそんな欲しいのないんだよなー)
ツカツカツカ
弟(なんかボーっと歩いてたら興味ないコーナーまで来てしまった……引き返そ)くるっ
帯【どんな相手も思うがまま!? マスターすれば指パッチンのみで!?】
弟「……」ピタ
~ 本屋 ~
弟(銀行から金を引き出すってなんかいいな……)大人って感じで
弟(でも漫画大人買いしてみたいとか言ったけど読んでるやつは大体最新刊買ってるからそんな欲しいのないんだよなー)
ツカツカツカ
弟(なんかボーっと歩いてたら興味ないコーナーまで来てしまった……引き返そ)くるっ
帯【どんな相手も思うがまま!? マスターすれば指パッチンのみで!?】
弟「……」ピタ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:06:49.89 ID:wbba//5O0
弟「『催眠術』……?」
弟「どんな、相手も……」
『大丈夫よ。あんたはいい子だからそんなでもいつか貰い手来るから!』
弟「思うが、まま」
弟「どんな、相手も……」
『大丈夫よ。あんたはいい子だからそんなでもいつか貰い手来るから!』
弟「思うが、まま」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:07:34.15 ID:wbba//5O0
\ありがとうございましたー/
弟「……」ツカツカ
弟「ハァ……どうかしてる」
弟(ここ一ヶ月新しい環境で慣れないことし過ぎて疲れてるみたいだな……)
ツカツカツカツ…
ガチャ
弟「ただいま」
弟「……さすがにまだか。大変だな」スタスタ
弟「……」ツカツカ
弟「ハァ……どうかしてる」
弟(ここ一ヶ月新しい環境で慣れないことし過ぎて疲れてるみたいだな……)
ツカツカツカツ…
ガチャ
弟「ただいま」
弟「……さすがにまだか。大変だな」スタスタ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:08:14.44 ID:wbba//5O0
ガサ
弟「……」ぬぎぬぎ
弟「……」チラ
【催眠術】
弟(初任給で一番最初に自分で買ったのがあれってさすがになつ姉にはいえねーな)
弟「ふぅ」すっ
弟「ん~?」ペラペラ
弟「……」ぬぎぬぎ
弟「……」チラ
【催眠術】
弟(初任給で一番最初に自分で買ったのがあれってさすがになつ姉にはいえねーな)
弟「ふぅ」すっ
弟「ん~?」ペラペラ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:10:29.57 ID:wbba//5O0
弟(『基本的な催眠術……相手が触れるものへの認識を変える 基本編』)
弟「『相手が目を閉じた状態で何かに触れたときその触れているものが何なのかをゆっくりと耳元で伝える。すると相手はそれを言われたものだと認識し始め信じ込む』」
弟「『これはもちろん質感が近いものほど有効。またはリラックスさせる効果のあるものと認識させることは催眠を助長する。寝起きなど元から相手の意識が低下している場合ならなお有効……催眠状態の記憶は催眠が深いほど残らず……』」
弟「……」パタンッ
弟(胡散臭っ!! なんだこれ!?)
弟「『相手が目を閉じた状態で何かに触れたときその触れているものが何なのかをゆっくりと耳元で伝える。すると相手はそれを言われたものだと認識し始め信じ込む』」
弟「『これはもちろん質感が近いものほど有効。またはリラックスさせる効果のあるものと認識させることは催眠を助長する。寝起きなど元から相手の意識が低下している場合ならなお有効……催眠状態の記憶は催眠が深いほど残らず……』」
弟「……」パタンッ
弟(胡散臭っ!! なんだこれ!?)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:11:16.90 ID:wbba//5O0
弟「やっぱり買うんじゃなかったなこんなもの……というか僕は一体何のためにこんなもの買ったんだ?」ベッドにポイー
ガチャ
「ただいま~」
弟「!」すくっ
てくてく
弟「あ……お帰り」
姉「あ゛ーづがれ゛だー」へたん
弟「今日も残業?」
姉「うん二時間だけだけどね~」
弟(二時間〝だけ〟て……職場こそ違うけどまだ定時に上がらせてもらってることに感謝しないといけないのか……これからが憂鬱だ)
ガチャ
「ただいま~」
弟「!」すくっ
てくてく
弟「あ……お帰り」
姉「あ゛ーづがれ゛だー」へたん
弟「今日も残業?」
姉「うん二時間だけだけどね~」
弟(二時間〝だけ〟て……職場こそ違うけどまだ定時に上がらせてもらってることに感謝しないといけないのか……これからが憂鬱だ)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:12:47.74 ID:wbba//5O0
姉「あきくぅ~ん。おねーちゃんもう抱き枕がこいしーよぉー」よよよ~
弟(こんなことなら本屋なんか寄らずに抱き枕買いに行っとけばよかった)
姉「ねーまだー?」裾ぎゅ
弟「っ……///」
弟「!」
弟「あの、さ……僕の部屋に、、」
姉「え!? あるの!? 抱き枕!」
弟「……」すたすた
姉「わ~♡ えーどんなの~??」とことこ
弟(こんなことなら本屋なんか寄らずに抱き枕買いに行っとけばよかった)
姉「ねーまだー?」裾ぎゅ
弟「っ……///」
弟「!」
弟「あの、さ……僕の部屋に、、」
姉「え!? あるの!? 抱き枕!」
弟「……」すたすた
姉「わ~♡ えーどんなの~??」とことこ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:14:39.25 ID:wbba//5O0
ガチャ
姉「あれ? 抱き枕どこ……?」ベッドチラ
姉「ん? なにあれ」分厚い本……
弟(やば!? ぁ、、裏表紙だったよかった)ホッ
弟「料理の教本だよ。ほら、なつ姉ばっかにやらせるの悪いし……僕もなんか覚えよっかなって」
姉「おーあの厚さは相当やる気ですなー……でもそんなの気にしなくていいのに。へ、もしかしてあきくんおねーちゃんの料理が口に合わなくなって……」あわわ
弟「それはないそれはない!」
姉「あれ? 抱き枕どこ……?」ベッドチラ
姉「ん? なにあれ」分厚い本……
弟(やば!? ぁ、、裏表紙だったよかった)ホッ
弟「料理の教本だよ。ほら、なつ姉ばっかにやらせるの悪いし……僕もなんか覚えよっかなって」
姉「おーあの厚さは相当やる気ですなー……でもそんなの気にしなくていいのに。へ、もしかしてあきくんおねーちゃんの料理が口に合わなくなって……」あわわ
弟「それはないそれはない!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:15:42.10 ID:wbba//5O0
姉「よかったー……で、ね? 抱き枕は?」
弟「あ、そうだった。えっと、実はまだ隠しててさ。そこで座って目瞑ってて? 持ってきたら触ってよ。で、なんの形のやつか当ててみて」
姉「おっ、おもしろいですなーのぞむところよっ!」ふんすっ
弟「あ、そうだった。えっと、実はまだ隠しててさ。そこで座って目瞑ってて? 持ってきたら触ってよ。で、なんの形のやつか当ててみて」
姉「おっ、おもしろいですなーのぞむところよっ!」ふんすっ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:16:13.60 ID:wbba//5O0
弟「ん、じゃあ」
姉「はいこれでいい?」-ω-
弟「ん。開けたら駄目だよ」
姉「えーやめてよぉそんなこといわれたらさ~」´-ω-` キニナッチャウ…
弟「もし開けたら抱き枕は僕のものに……」
姉「!」´> <` ギュッ
弟(必死だなぁ……それだけ日々の業務に疲れてるってことか)スタスタ
姉「はいこれでいい?」-ω-
弟「ん。開けたら駄目だよ」
姉「えーやめてよぉそんなこといわれたらさ~」´-ω-` キニナッチャウ…
弟「もし開けたら抱き枕は僕のものに……」
姉「!」´> <` ギュッ
弟(必死だなぁ……それだけ日々の業務に疲れてるってことか)スタスタ
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:17:32.26 ID:wbba//5O0
『元から相手の意識が低下している場合ならなお有効』
弟(……これで何も起こらなかったら素直に謝ってあの本のこともバラそう。ちょっと面白半分でやってみたかったって言えばなつ姉なら笑って許してくれるだろ……多分)クローゼットゴソゴソ
弟「はい、これ」
弟「『だ き ま く ら』 だよ」
姉「ん……? これ?」サワ
弟(ただのコート重ね着した僕なんだけど)
姉「ぇ、と~……んー? んー……」ギュッ
弟(オフっ……)
姉「なんか表面に硬いね~……もっとふわふわで少し伸びるくらいの生地想像してたんだけど絨緞みたい……」ぎゅ~……
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:18:27.34 ID:wbba//5O0
姉「あれ? あきくん? どこ?」
弟(これ、ヤバイ……かも……)
弟(なつ姉の頭こんな近くに……めちゃくちゃなでたい……)
姉「んー、分かんないな~……分かんないん、だけど……あー……なんか、ね? ごめん……眠たく……て……」
姉「……ぅ、すぅ…」
弟「あれ、寝た?」
弟(これ、ヤバイ……かも……)
弟(なつ姉の頭こんな近くに……めちゃくちゃなでたい……)
姉「んー、分かんないな~……分かんないん、だけど……あー……なんか、ね? ごめん……眠たく……て……」
姉「……ぅ、すぅ…」
弟「あれ、寝た?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:19:32.53 ID:wbba//5O0
姉「き、くん……ありが、とぉ……」むにゃ
弟「っ、、」ゴクリ
ぽふっ、ナデ
弟「なつ姉……」
(やっぱり可愛いな)
弟「っ、、」ゴクリ
ぽふっ、ナデ
弟「なつ姉……」
(やっぱり可愛いな)
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:20:21.73 ID:wbba//5O0
…………………………
姉「わっ!」バサッ!
姉「へ? あきくんの部屋……?」
姉(もしかして疲れ過ぎて着替えずに眠っちゃった!? しかも寝ぼけてあきくんの部屋に入っちゃってるしっ……/// )
姉「わーわー!///」ドタバタ! ガチャン
姉「~……!!///」ぬぎぬぎ バタバタ
\ドタドタ!/
姉「あきくんごめん!!! いま晩ごはんつく……」> <
姉「あれ?」いいにおい
姉「わっ!」バサッ!
姉「へ? あきくんの部屋……?」
姉(もしかして疲れ過ぎて着替えずに眠っちゃった!? しかも寝ぼけてあきくんの部屋に入っちゃってるしっ……/// )
姉「わーわー!///」ドタバタ! ガチャン
姉「~……!!///」ぬぎぬぎ バタバタ
\ドタドタ!/
姉「あきくんごめん!!! いま晩ごはんつく……」> <
姉「あれ?」いいにおい
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:21:11.82 ID:wbba//5O0
弟「あ、起きた?」皿カチャカチャ
姉「これもしかしてあきくんが作ったの?」
弟「そうだよ。初めて作ったから美味しいかどうかはちょっと保証しかねるけど……」
姉「あ、ありがとう」すっ
弟(よかったぁ今どき料理なんて材料さえあれば教本なくてもスマホ片手にレシピ調べながらできるんだもんなー)ククパサイコー
姉「これもしかしてあきくんが作ったの?」
弟「そうだよ。初めて作ったから美味しいかどうかはちょっと保証しかねるけど……」
姉「あ、ありがとう」すっ
弟(よかったぁ今どき料理なんて材料さえあれば教本なくてもスマホ片手にレシピ調べながらできるんだもんなー)ククパサイコー
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:21:46.65 ID:wbba//5O0
姉「はぁ、ごめんねぇ」
弟「いいよいいよ。なつ姉も疲れてるんだし」
姉「それはそうなんだけどさ……よりによって寝ぼけてあきくんの部屋で寝ちゃうなんて」
弟「へ」
姉「ぁ/// え、と……もしかして知らなかった??」
弟「いや、もしかして覚えてない?」
姉「にゃ?」・ω・ ?
弟(これもしかして催眠前後の記憶が)
弟「いいよいいよ。なつ姉も疲れてるんだし」
姉「それはそうなんだけどさ……よりによって寝ぼけてあきくんの部屋で寝ちゃうなんて」
弟「へ」
姉「ぁ/// え、と……もしかして知らなかった??」
弟「いや、もしかして覚えてない?」
姉「にゃ?」・ω・ ?
弟(これもしかして催眠前後の記憶が)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/25(金) 22:22:58.73 ID:wbba//5O0
弟「ううんなんでもない。なつ姉がさ、帰ってくるなり玄関でくたばってたからさ」
姉「うん。それは……なんとなく覚えてる」
弟「で、そのまま寝ちゃったんだけど……なつ姉の部屋勝手に入るのなんかアレかな~って思ってさ」
弟(普段絶対そんなよそよそしいこと考えないけど)
姉「あぅー、、うわーおねーちゃん情けないね~」
姉「……しっかりしないと、いけないのにね」
弟「……」
弟「まあいいじゃん。とりあえず食べてよ」
姉「うん! ん、もぐもぐ……」
姉「うん! うん? この野菜炒めも美味しんだけど~……なんかちょっとひと押し足りない感じ?」
弟「あ、そう? 一応塩胡椒の他にも醤油とか調理酒とか入れたんだけど……」そう書いてあったし
姉「和風だしとか味覇とか入れたらもっと美味しくなるかも」
弟「なるほど……なんか味濃いの好きだからそのまま調味料ちょっと増やしたんだけど微妙だなーって思ってたんだよね」
姉「まあでも大丈夫だよ。明日からもちゃんとおねーちゃんが作ってあげるんだからさ」もぐもぐ
弟「……」
弟(明日は抱き枕、買ってくるか)
姉「うん。それは……なんとなく覚えてる」
弟「で、そのまま寝ちゃったんだけど……なつ姉の部屋勝手に入るのなんかアレかな~って思ってさ」
弟(普段絶対そんなよそよそしいこと考えないけど)
姉「あぅー、、うわーおねーちゃん情けないね~」
姉「……しっかりしないと、いけないのにね」
弟「……」
弟「まあいいじゃん。とりあえず食べてよ」
姉「うん! ん、もぐもぐ……」
姉「うん! うん? この野菜炒めも美味しんだけど~……なんかちょっとひと押し足りない感じ?」
弟「あ、そう? 一応塩胡椒の他にも醤油とか調理酒とか入れたんだけど……」そう書いてあったし
姉「和風だしとか味覇とか入れたらもっと美味しくなるかも」
弟「なるほど……なんか味濃いの好きだからそのまま調味料ちょっと増やしたんだけど微妙だなーって思ってたんだよね」
姉「まあでも大丈夫だよ。明日からもちゃんとおねーちゃんが作ってあげるんだからさ」もぐもぐ
弟「……」
弟(明日は抱き枕、買ってくるか)
30: ◆hs5MwVGbLE 2019/01/26(土) 22:24:15.43 ID:rgcw8iyz0
~ 次の日 ~
姉「すぅ、すぅ……」
弟(さすがに連日僕の部屋で寝てると怪しまれるか)ひょいっ
弟(軽っ……ほんと小学生みたいだよな。こんなので普段の業務に差し支えでないのかな)高い位置の資料とか
姉「すぅ、すぅ……」
弟(さすがに連日僕の部屋で寝てると怪しまれるか)ひょいっ
弟(軽っ……ほんと小学生みたいだよな。こんなので普段の業務に差し支えでないのかな)高い位置の資料とか
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:24:52.23 ID:rgcw8iyz0
弟「今日こそ本物の抱き枕渡そうと思ってたのにな」
弟(でも抱きついてくるなつ姉が可愛くて……)
弟「さて、洗濯物といきたいところだけどなつ姉が着替えてないからな~……先風呂掃除して、その後晩飯作って」
弟(うぇ、考えるだけで億劫だな。一人暮らしならまだしもなつ姉はこれを毎日二人分……)
弟「もっと頼ってくれたっていいのに」なで…
姉「ん……くぅ、くぅ」
弟(でも抱きついてくるなつ姉が可愛くて……)
弟「さて、洗濯物といきたいところだけどなつ姉が着替えてないからな~……先風呂掃除して、その後晩飯作って」
弟(うぇ、考えるだけで億劫だな。一人暮らしならまだしもなつ姉はこれを毎日二人分……)
弟「もっと頼ってくれたっていいのに」なで…
姉「ん……くぅ、くぅ」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:25:23.23 ID:rgcw8iyz0
姉「……おー」もぐもぐ
弟「美味い?」
姉「昨日よりも上手になってるかも」
弟「だろ?」
姉「昨日に続いてほんっっとごめん! なんか最近眠たくて眠たくて……も~なんでだろーねー」
弟「いいんじゃない? 今日改めて思ったよ。なつ姉にはずっと無理させちゃってたんだなって」
弟「実際やってみるとすっごく大変だな」ははっ
姉「大変……うん。大変だったよねごめんね」
弟「美味い?」
姉「昨日よりも上手になってるかも」
弟「だろ?」
姉「昨日に続いてほんっっとごめん! なんか最近眠たくて眠たくて……も~なんでだろーねー」
弟「いいんじゃない? 今日改めて思ったよ。なつ姉にはずっと無理させちゃってたんだなって」
弟「実際やってみるとすっごく大変だな」ははっ
姉「大変……うん。大変だったよねごめんね」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:26:15.25 ID:rgcw8iyz0
…………………………………
弟「……」ペラ、ペラ
弟(『認識変化催眠step2 ……催眠術にかかりやすい相手なら目を開けたままでも催眠状態になります。相手の求めているものに認識させるなどすればさらに深い催眠へと誘導することが可能ですが、耐性を見定めるには基本編に記載されているやり方が丁度いいでしょう』)ペラ
弟(なつ姉はかかりやすい方ってことでいいのかな)
『最初は基本編と同じように目を閉じた状態で触れさせ、耳元に語りかけます』
弟「……」ペラ、ペラ
弟(『認識変化催眠step2 ……催眠術にかかりやすい相手なら目を開けたままでも催眠状態になります。相手の求めているものに認識させるなどすればさらに深い催眠へと誘導することが可能ですが、耐性を見定めるには基本編に記載されているやり方が丁度いいでしょう』)ペラ
弟(なつ姉はかかりやすい方ってことでいいのかな)
『最初は基本編と同じように目を閉じた状態で触れさせ、耳元に語りかけます』
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:27:51.21 ID:rgcw8iyz0
姉「ためしてみたいこと?」
弟「お、おまじない……って言うの? 疲れが解けるってやつ……なんかネットで見たからさ」
姉「へー。目閉じてたらいいの?」ん
弟「じゃあ、やるよ」
弟「……」
弟「っ……」
弟「『お 兄 ち ゃ ん』だよ」
弟「お、おまじない……って言うの? 疲れが解けるってやつ……なんかネットで見たからさ」
姉「へー。目閉じてたらいいの?」ん
弟「じゃあ、やるよ」
弟「……」
弟「っ……」
弟「『お 兄 ち ゃ ん』だよ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:28:31.54 ID:rgcw8iyz0
姉「……!」
弟(っ、僕は何を……でも、もう)
止められないから
『相手の額に手のひらを置きそのままゆっくりとまぶたにスライドさせ目を開けるように指示します。相手が目を開けたら手のひらを横に引くように
弟(『遠ざけていき……』)
弟(っ、僕は何を……でも、もう)
止められないから
『相手の額に手のひらを置きそのままゆっくりとまぶたにスライドさせ目を開けるように指示します。相手が目を開けたら手のひらを横に引くように
弟(『遠ざけていき……』)
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:28:59.86 ID:rgcw8iyz0
姉「ぷっ、ふふっ……なにそれ」くすくす
弟「え」
姉「あきくんおもしろ~」
弟「ぇ、え…/// いや、これは、その……」
姉「でも甘えちゃおっかな」ぎゅっ
弟「!」
姉「なつめのおにーちゃんなんでしょ?」
弟「……う、うん」なでなで
姉「えへ」
弟「……」なで、なで
姉「えへへへへ……」ぎゅ~
弟「え」
姉「あきくんおもしろ~」
弟「ぇ、え…/// いや、これは、その……」
姉「でも甘えちゃおっかな」ぎゅっ
弟「!」
姉「なつめのおにーちゃんなんでしょ?」
弟「……う、うん」なでなで
姉「えへ」
弟「……」なで、なで
姉「えへへへへ……」ぎゅ~
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:29:30.24 ID:rgcw8iyz0
………………………………
姉「ん、すぅ……すぅ」
弟(結局また寝ちゃった)
弟(でもなつ姉が悪ノリしてくれてよかった)はぁ
弟「やっぱりあんな本インチキだな」
姉「ん、すぅ……すぅ」
弟(結局また寝ちゃった)
弟(でもなつ姉が悪ノリしてくれてよかった)はぁ
弟「やっぱりあんな本インチキだな」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:30:12.10 ID:rgcw8iyz0
姉「んぅ~、、あーごめんねー。おねーちゃんまた寝ちゃって……」のびー
弟「いいよいいよ。気にしないで」つ皿
姉「はぁ、ほんと最近なんでだろうね~」もぐもぐ
弟「……?」
弟(どっちなんだ? これさっきのこと覚えてるのか? それとも実は催眠術にかかってて……)
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:31:14.32 ID:rgcw8iyz0
姉「お、また一つ上手になったね」
弟「そんなすぐ変わったりしないよ」
姉「まあ、最初が最初だったからね」
弟「え゛!? 最初のやつそんなに不味かった!?」
姉「ぁ……ご、ごめん割とね? でも今のは全然美味しいから! これはほんとだから!」
姉「でもちょっと寂しいかな。あきくんが色んなことやってくれるようになるって嬉しいけどさ……それっておねーちゃんが不甲斐ないってことだもんね。あはは」
弟「……」
いつまでもおもりをされていることが、バカにされていると思ってしまった。
だから
……………………………………
弟「そんなすぐ変わったりしないよ」
姉「まあ、最初が最初だったからね」
弟「え゛!? 最初のやつそんなに不味かった!?」
姉「ぁ……ご、ごめん割とね? でも今のは全然美味しいから! これはほんとだから!」
姉「でもちょっと寂しいかな。あきくんが色んなことやってくれるようになるって嬉しいけどさ……それっておねーちゃんが不甲斐ないってことだもんね。あはは」
弟「……」
いつまでもおもりをされていることが、バカにされていると思ってしまった。
だから
……………………………………
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:31:53.33 ID:rgcw8iyz0
…………………………
姉「あきくん……なつめ頑張ってる、よね」ぎゅっ
弟「うん。なつねっ……」
弟「っ…」ゴクリ
弟「夏芽は頑張ってるよ」
弟(これすげぇ、、なんか……クる……)
姉「あきくん……なつめ頑張ってる、よね」ぎゅっ
弟「うん。なつねっ……」
弟「っ…」ゴクリ
弟「夏芽は頑張ってるよ」
弟(これすげぇ、、なんか……クる……)
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:34:23.87 ID:rgcw8iyz0
姉「ぁ、き、くん」むにゃ
弟(だめだ完全に意地になってる……でも本当にそれだけか?)
弟(何かが満たされてる……それは間違いなくて)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:35:08.67 ID:rgcw8iyz0
ペラ、ペラ、、
ペラ、ペラペラ
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:35:50.56 ID:rgcw8iyz0
弟「夏芽ほら、今日はプリン買ってきたんだ」
姉「やったー!」とてとて
弟「あれ? どこ行くんだ」
姉「楽しみに冷蔵庫に入れとくの!」
弟「ははっ」
弟(お菓子作りも練習しようかな)
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:36:29.33 ID:rgcw8iyz0
僕が家事を引き受けていることがなつ姉の負担を軽減しているのなら
ペラペラペラ
ペラペラ、ペラペラ……
弟「別に、いいよな」
とか思ったりして
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:37:41.16 ID:rgcw8iyz0
弟「一緒に寝たいだなんて夏芽は甘えん坊だな」
姉「いいじゃんたまにはさー」
姉「だってあきくんになでなでしてもらったら落ち着くんだもんっ」ぎゅ~
弟「ははっ、困ったな。まだ洗った洗濯物干したりしないといけないんだけど」
姉「じゃあさ、こんどあきくんの代わりになる抱き枕買ってよ」
弟「!」
姉「だめ?」
弟「……あ、あぁ、今度な」
姉「いいじゃんたまにはさー」
姉「だってあきくんになでなでしてもらったら落ち着くんだもんっ」ぎゅ~
弟「ははっ、困ったな。まだ洗った洗濯物干したりしないといけないんだけど」
姉「じゃあさ、こんどあきくんの代わりになる抱き枕買ってよ」
弟「!」
姉「だめ?」
弟「……あ、あぁ、今度な」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:39:25.40 ID:rgcw8iyz0
…………………………………
姉「ん、ぅ……?」パサッ
姉「~……」ぼっー
とてとて
弟「あ、起きた?」皿カチャカチャ
姉(もう何日あきくんに甘えちゃってるんだろ)
弟「ほら、今日はなつ姉が好きなデザートも作ってみたんだけど……ってなつ姉!?」
姉「ん、ぅ……?」パサッ
姉「~……」ぼっー
とてとて
弟「あ、起きた?」皿カチャカチャ
姉(もう何日あきくんに甘えちゃってるんだろ)
弟「ほら、今日はなつ姉が好きなデザートも作ってみたんだけど……ってなつ姉!?」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:40:28.11 ID:rgcw8iyz0
姉「ぅ、ぐす……もぉやだぁ……」
弟「どうしたの!」
姉「こんなおねーちゃん……『お姉ちゃん』じゃないよ……私は、あきくんのおねーちゃんなのに」
弟「!」
弟「別に気にしなくていいって言ってるだろ!?」
弟「僕だってもう社会人なんだ! いつまでも子供じゃない!」
弟「だからもっと僕のことを頼ってくれよ!」
…
弟「どうしたの!」
姉「こんなおねーちゃん……『お姉ちゃん』じゃないよ……私は、あきくんのおねーちゃんなのに」
弟「!」
弟「別に気にしなくていいって言ってるだろ!?」
弟「僕だってもう社会人なんだ! いつまでも子供じゃない!」
弟「だからもっと僕のことを頼ってくれよ!」
…
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:42:30.13 ID:rgcw8iyz0
「『 頼 れ 』」
姉「!」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:43:50.83 ID:rgcw8iyz0
………………………………………
それからというもの僕たちの家事は当番制になり、夏姉は僕を頼ってくれるようになった。
そのかわり彼女は休日も帰るのが遅くなった。
そのうち朝に帰ることも珍しくなくなって、そのことをしつこく問い詰めると彼氏ができたのだという。
結婚して家を出る日も近いと言っていた。
それからというもの僕たちの家事は当番制になり、夏姉は僕を頼ってくれるようになった。
そのかわり彼女は休日も帰るのが遅くなった。
そのうち朝に帰ることも珍しくなくなって、そのことをしつこく問い詰めると彼氏ができたのだという。
結婚して家を出る日も近いと言っていた。
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:44:51.25 ID:rgcw8iyz0
弟「はっ、ァ……夏姉、夏姉っ……!」
彼女のために購入した抱き枕は、僕のものになった。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:46:58.21 ID:rgcw8iyz0
…………………………………………
……………………
……
~ 数年後 ~
「へー、おじさんっておかしつくれるんだ~」
「そうだよ。あーあとさ、そのおじさんってのやめてほしい……というか」
「えーじゃあなんてよべばいいの?」
「……」
パチッ
……………………
……
~ 数年後 ~
「へー、おじさんっておかしつくれるんだ~」
「そうだよ。あーあとさ、そのおじさんってのやめてほしい……というか」
「えーじゃあなんてよべばいいの?」
「……」
パチッ
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:47:41.31 ID:rgcw8iyz0
「『お 兄 ち ゃ ん』だよ」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 22:49:03.33 ID:rgcw8iyz0
ここまで読んでいただいた方はありがとうございました
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/26(土) 23:07:41.58 ID:FoqIrqjiO
おつ
苦い
苦い
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/27(日) 04:28:00.69 ID:eBxwP5F1O
なにこの読後感…
地味に効く
おつ
地味に効く
おつ
引用元: 弟「幼児体型の姉に催眠術をかける」
姉と僕と
2019-03-27
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:09:56 ID:wpguuhPY
〈姉と僕と朝〉
「じゃあ父さん起こしてくるから、男はお姉ちゃん起こしてきて」
「わかった」
私と母は毎朝の習慣として父と姉を起こしにいく。
私達が起こさなければ寝坊して、そのまま遅刻してしまうからだ。
母は一階の和室へ向かい、私はゆっくりと階段を登り姉のいる部屋へ向かった。
姉の部屋の前で立ち止まりコンコンとノックを鳴らして部屋の中に入り、気持ち良さそうに寝息をたてている姉に語りかける。
「姉ちゃん起きて」
「じゃあ父さん起こしてくるから、男はお姉ちゃん起こしてきて」
「わかった」
私と母は毎朝の習慣として父と姉を起こしにいく。
私達が起こさなければ寝坊して、そのまま遅刻してしまうからだ。
母は一階の和室へ向かい、私はゆっくりと階段を登り姉のいる部屋へ向かった。
姉の部屋の前で立ち止まりコンコンとノックを鳴らして部屋の中に入り、気持ち良さそうに寝息をたてている姉に語りかける。
「姉ちゃん起きて」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:11:01 ID:wpguuhPY
男「姉ちゃん起きて」
姉「んぅ」
男「起きないと遅刻するよ。ほら、おきておきて」
姉「ぅるさいなぁ」
男「はやく目を開けて体を起こさないと歌を歌うよ」
姉「やぁだ」ゴロン
男「だったら起きて。そして朝ごはん食べて仕事行って」
姉「……おきた」
男「その言葉は体を起こしてから言って」
姉「んぅ」
男「起きないと遅刻するよ。ほら、おきておきて」
姉「ぅるさいなぁ」
男「はやく目を開けて体を起こさないと歌を歌うよ」
姉「やぁだ」ゴロン
男「だったら起きて。そして朝ごはん食べて仕事行って」
姉「……おきた」
男「その言葉は体を起こしてから言って」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:11:43 ID:wpguuhPY
姉「……おきた」ムクリ
男「おはよう、姉ちゃん」
姉「おはよう、男」
男「二度寝しないで早く下に来てね。あと暑くてもちゃんと服着て寝たほうがいいぞ」
姉「だぁって、あついんだし、しょうがない」ウトウト
男「あーもう、寝ないで!」
姉「心配しなくても着替えて下行く」カックカック
男「二度寝しても知らないからね」
男(心配だなぁ)
男「おはよう、姉ちゃん」
姉「おはよう、男」
男「二度寝しないで早く下に来てね。あと暑くてもちゃんと服着て寝たほうがいいぞ」
姉「だぁって、あついんだし、しょうがない」ウトウト
男「あーもう、寝ないで!」
姉「心配しなくても着替えて下行く」カックカック
男「二度寝しても知らないからね」
男(心配だなぁ)
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:12:17 ID:wpguuhPY
母「じゃあ食べましょうか」
父姉男「「「いただきます」」」
母「はい、いただきます」
男「姉ちゃんもいい加減スッとおきてほしいなぁ」
母「本当よ。父さんも早起きを覚えてちょうだい」
父「もう無理だろうなぁ……」
母「まったく」フフッ
姉「わたしは朝弱いんだから仕方ない……はず。取り敢えず、男が起こしに来ればいい」
男「……はぁ」
父「なんだか母さんに似てきたな」モグモグ
母「ほら、早く食べて出発する準備しなさい」
父姉男「「「いただきます」」」
母「はい、いただきます」
男「姉ちゃんもいい加減スッとおきてほしいなぁ」
母「本当よ。父さんも早起きを覚えてちょうだい」
父「もう無理だろうなぁ……」
母「まったく」フフッ
姉「わたしは朝弱いんだから仕方ない……はず。取り敢えず、男が起こしに来ればいい」
男「……はぁ」
父「なんだか母さんに似てきたな」モグモグ
母「ほら、早く食べて出発する準備しなさい」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/26(日) 05:13:17 ID:wpguuhPY
父「じゃあ男、戸締まりよろしくな」
母「のんびりしすぎて遅刻しないようにね」
姉「気を付けて大学行くんだよ。イヤホンしながら自転車乗らないこと、昼にメール送るから授業中はあんまり携帯いじり過ぎないように」
男「毎日言わなくてもわかってるから早く行けって」
姉「ん、行ってきます」ニコッ
男「行ってらっしゃい」
男「……」
男(大学行く準備するかぁ)
母「のんびりしすぎて遅刻しないようにね」
姉「気を付けて大学行くんだよ。イヤホンしながら自転車乗らないこと、昼にメール送るから授業中はあんまり携帯いじり過ぎないように」
男「毎日言わなくてもわかってるから早く行けって」
姉「ん、行ってきます」ニコッ
男「行ってらっしゃい」
男「……」
男(大学行く準備するかぁ)
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:21:47 ID:ASQOoPk.
〈姉と僕と友〉
友「おはよう、男」
男「おはよう」
友「何か言うことは?」
男「……何もないです」
友「小学生の頃から一緒に登校して、毎日待ち合わせの時間に遅れてくるお前を待つ俺に何もないと?」
男「5分の遅れくらい許して」
友「俺は毎日5分前にはここにいるぞ?」
友「おはよう、男」
男「おはよう」
友「何か言うことは?」
男「……何もないです」
友「小学生の頃から一緒に登校して、毎日待ち合わせの時間に遅れてくるお前を待つ俺に何もないと?」
男「5分の遅れくらい許して」
友「俺は毎日5分前にはここにいるぞ?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:22:36 ID:ASQOoPk.
男「……学校行こうぜ」
友「まったく、んじゃ行くか」
男「どうせ講義が始まる20分前には着くしもっとゆっくりしてもいいと思うの」
友「ギリギリよりは余裕をもって着いた方がいいだろ。お前はゆっくり来すぎ」
男「ギリギリを攻めて行くのが趣味でして」
友「なに意味の分からないこと言ってんだよ」ケラケラ
友「まったく、んじゃ行くか」
男「どうせ講義が始まる20分前には着くしもっとゆっくりしてもいいと思うの」
友「ギリギリよりは余裕をもって着いた方がいいだろ。お前はゆっくり来すぎ」
男「ギリギリを攻めて行くのが趣味でして」
友「なに意味の分からないこと言ってんだよ」ケラケラ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:23:25 ID:ASQOoPk.
友「食堂行こうぜー」
男「行こう行こう、お腹空いた」
友「今日の定食はなんじゃらほい」
友2「席取っとくぞ」
友3「俺たち弁当組の貢献に感謝しろよな」
男「はいはい」
ヴーヴー メールダヨ
男「ん」
友「お姉さんからのメールか?」
男「そう」
男「行こう行こう、お腹空いた」
友「今日の定食はなんじゃらほい」
友2「席取っとくぞ」
友3「俺たち弁当組の貢献に感謝しろよな」
男「はいはい」
ヴーヴー メールダヨ
男「ん」
友「お姉さんからのメールか?」
男「そう」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:24:27 ID:ASQOoPk.
友「昼になるとすぐ送られてくるよな。あっ、ハンバーグ定食で」
男「サバの味噌煮定食でお願いします。職場に友達居ないんだろうかと心配になるよ」
友「ははは、美人なのにお前が絡むとちょっと残念だよな」
男「残念具合は友妹ちゃんも凄いだろ。お前のことになると凄い面白いぞ」
友「そんなことねぇよ。家じゃ俺に暴言吐きまくってるし、なんか嫌われてんだよなぁ……」
男「サバの味噌煮定食でお願いします。職場に友達居ないんだろうかと心配になるよ」
友「ははは、美人なのにお前が絡むとちょっと残念だよな」
男「残念具合は友妹ちゃんも凄いだろ。お前のことになると凄い面白いぞ」
友「そんなことねぇよ。家じゃ俺に暴言吐きまくってるし、なんか嫌われてんだよなぁ……」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:25:21 ID:ASQOoPk.
男「いい子なんだけどな」
友「お前には優しくて嫉妬すら覚える」
男「お義兄さん」
友「やめろ」
ヴーヴー メールダヨ
男「……」
友「お姉さんからか?なんて来た?」
男「……怖いから見ない」
友「お前には優しくて嫉妬すら覚える」
男「お義兄さん」
友「やめろ」
ヴーヴー メールダヨ
男「……」
友「お姉さんからか?なんて来た?」
男「……怖いから見ない」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:26:56 ID:ASQOoPk.
姉「……」
姉友「怖い顔しながら携帯見てどうしたの?」
姉「弟が何か変な発言をした気がして、メール送ったんだけど返信が来ないの」ジー
姉友「いつもの弟くんタイムだね。いい加減弟離れしなさいよ」
姉「難しいこと言わないでよ」
姉友「あんたここじゃ凄い人気なんだし彼氏も簡単に作れるよ?」
姉「別に興味ないし」
姉友「怖い顔しながら携帯見てどうしたの?」
姉「弟が何か変な発言をした気がして、メール送ったんだけど返信が来ないの」ジー
姉友「いつもの弟くんタイムだね。いい加減弟離れしなさいよ」
姉「難しいこと言わないでよ」
姉友「あんたここじゃ凄い人気なんだし彼氏も簡単に作れるよ?」
姉「別に興味ないし」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:27:54 ID:ASQOoPk.
姉友「24歳にもなってブラコンってどうよ」
姉「いいじゃん別に。好きなのはいいことだと思うの」ムスッ
姉友「あんたと知り合いたい男共からのお誘いを断ってる私の気持ちも考えなさいよ……。今度奢りでどっかに連れてって」
姉「ありがとう。じゃあ手羽先食べ放題へ連れてってあげる」
姉友「うわぁ」
姉「いいじゃん別に。好きなのはいいことだと思うの」ムスッ
姉友「あんたと知り合いたい男共からのお誘いを断ってる私の気持ちも考えなさいよ……。今度奢りでどっかに連れてって」
姉「ありがとう。じゃあ手羽先食べ放題へ連れてってあげる」
姉友「うわぁ」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/27(月) 02:29:09 ID:ASQOoPk.
〈姉と僕とゲーム〉
男「よっと」ピコピコ
姉「……」ジー
男「うっし」ピコピコ
姉「……」ジー
男「よしよし」ピコピコ
姉「……」ジー
男「ふぅ」
姉「このボスは強いの?」
男「強くはないけど楽しいボスだよ」
姉「ふーん」
男「ひま?」
姉「男がゲームしてるとこ見てるのが好きだから大丈夫」ニコッ
男「よっと」ピコピコ
姉「……」ジー
男「うっし」ピコピコ
姉「……」ジー
男「よしよし」ピコピコ
姉「……」ジー
男「ふぅ」
姉「このボスは強いの?」
男「強くはないけど楽しいボスだよ」
姉「ふーん」
男「ひま?」
姉「男がゲームしてるとこ見てるのが好きだから大丈夫」ニコッ
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:03:47 ID:2dlRlNxc
〈姉と僕と料理〉
姉「母さん達は今日も帰りが遅いみたいだし、夜ご飯は何を作ろうか」
男「冷蔵庫の中には何入ってる?」
姉「卵と牛乳あるしカルボナーラでも作ろう」
男「粉チーズもあるしすぐ出来そうだね」
姉「パスタは簡単で素晴らしい」
姉「それとも別の食べたかったりする?」
男「パスタでいいよ。普通に好きだし」
姉「そっか。じゃあベーコン切って」
男「あいあい」
姉「母さん達は今日も帰りが遅いみたいだし、夜ご飯は何を作ろうか」
男「冷蔵庫の中には何入ってる?」
姉「卵と牛乳あるしカルボナーラでも作ろう」
男「粉チーズもあるしすぐ出来そうだね」
姉「パスタは簡単で素晴らしい」
姉「それとも別の食べたかったりする?」
男「パスタでいいよ。普通に好きだし」
姉「そっか。じゃあベーコン切って」
男「あいあい」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:04:29 ID:2dlRlNxc
姉男「「ごちそうさまでした」」パンッ
男「美味しかった」
姉「そうでしょう、そうでしょう」ニコニコ
姉「明日も私の料理食べたい?」
姉「(ミートソース作って明日も美味しいパスタを……)」
男「姉ちゃんに任せると毎日パスタになるからなぁ……パスタ以外も作ってくれると嬉しい」
姉「……じゃあ明日は男が夜ご飯作りなさいよ」ムッ
男「中華しか作れないけどそれでいいなら」
男「美味しかった」
姉「そうでしょう、そうでしょう」ニコニコ
姉「明日も私の料理食べたい?」
姉「(ミートソース作って明日も美味しいパスタを……)」
男「姉ちゃんに任せると毎日パスタになるからなぁ……パスタ以外も作ってくれると嬉しい」
姉「……じゃあ明日は男が夜ご飯作りなさいよ」ムッ
男「中華しか作れないけどそれでいいなら」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:05:22 ID:2dlRlNxc
姉「だったら一緒に何か新しい料理にでも挑戦しようか?」
男「おぉ、やるやる」
姉「何を作ろうか……」
男「和食、洋食、中華」
姉「中華は男が作れるし……」
男「んー……」
姉「まぁ、買い物中に決まるでしょ」
姉「じゃあ明日駅まで迎えに来て。そこからまっすぐスーパー行って買い物しよう」
男「わかった。電車乗ったら連絡して」
姉「りょーかい♪明日が楽しみ」ニコニコ
男「おぉ、やるやる」
姉「何を作ろうか……」
男「和食、洋食、中華」
姉「中華は男が作れるし……」
男「んー……」
姉「まぁ、買い物中に決まるでしょ」
姉「じゃあ明日駅まで迎えに来て。そこからまっすぐスーパー行って買い物しよう」
男「わかった。電車乗ったら連絡して」
姉「りょーかい♪明日が楽しみ」ニコニコ
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:06:21 ID:2dlRlNxc
〈姉と僕と買い物〉
友「おとこー、帰りに本屋寄っていこうぜ」
男「ごめん。今日はまっすぐ帰るわ」
友「そっかぁ、なんか用事でもあんの?」
男「姉ちゃんと買い物行くから家で連絡来るの待ってようと思ってな」
友「へぇ、じゃあ俺も家に帰っかな」
男「明日一緒に本屋行こうな」
友「おう。じゃあな、また明日」
男「また明日」
友「おとこー、帰りに本屋寄っていこうぜ」
男「ごめん。今日はまっすぐ帰るわ」
友「そっかぁ、なんか用事でもあんの?」
男「姉ちゃんと買い物行くから家で連絡来るの待ってようと思ってな」
友「へぇ、じゃあ俺も家に帰っかな」
男「明日一緒に本屋行こうな」
友「おう。じゃあな、また明日」
男「また明日」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:08:01 ID:2dlRlNxc
男「お茶美味しいなぁ」
ヴーヴー デンワッデンワッ
男「もしもし」
姉『男、もうすぐ電車に乗るから』
男「あいあい」
姉『それだけー。んじゃバイバイ』ブチッ
男「……」
男「なに作るんだろう……」
ヴーヴー デンワッデンワッ
男「もしもし」
姉『男、もうすぐ電車に乗るから』
男「あいあい」
姉『それだけー。んじゃバイバイ』ブチッ
男「……」
男「なに作るんだろう……」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:09:01 ID:2dlRlNxc
姉「んー?」キョロキョロ
男「……」
姉「おっ、いたいた」
姉「お待たせっ」
男「待たされた」
姉「ふふっ、じゃあ買い物行こうか」
男「結局何を作るか決めたの?」
姉「んふふー、実はいいものを見つけてね♪」
男「いいもの?」
姉「じゃん!コレ美味しそうじゃない?」
男「おー、美味しそう……でもこれなんて料理だっけ?」
男「……」
姉「おっ、いたいた」
姉「お待たせっ」
男「待たされた」
姉「ふふっ、じゃあ買い物行こうか」
男「結局何を作るか決めたの?」
姉「んふふー、実はいいものを見つけてね♪」
男「いいもの?」
姉「じゃん!コレ美味しそうじゃない?」
男「おー、美味しそう……でもこれなんて料理だっけ?」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:10:03 ID:2dlRlNxc
姉「パエリアって料理だよ」
男「はぇー、作るのに必要なものは?」
姉「私が自転車押すから調べといて♪」
男「……わかった」
姉「自転車なんて久しぶりだ♪乗れるかな……?」
男「そのスカートじゃ乗りにくくない?」ポチポチ
姉「街中だとスーツでも自転車乗ってる女の人いるしイケるんじゃない?」
男「転んだら知らない人ってことにして横を素通りするから」ポチポチ
男「はぇー、作るのに必要なものは?」
姉「私が自転車押すから調べといて♪」
男「……わかった」
姉「自転車なんて久しぶりだ♪乗れるかな……?」
男「そのスカートじゃ乗りにくくない?」ポチポチ
姉「街中だとスーツでも自転車乗ってる女の人いるしイケるんじゃない?」
男「転んだら知らない人ってことにして横を素通りするから」ポチポチ
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:10:59 ID:2dlRlNxc
姉「えー!じゃあ男の足を掴んで転ばせてやる」
男「巻き込まないでくれ」
姉「恥ずかしい時も常に一緒だよ」
男「そんなんイヤだぁ」
姉「んふふ、にやにやしてないで早くレシピ探して」ニコニコ
男「えっ、にやにやしてた……?いやいや、してないよね?」
姉「ほら行くよー」チリンチリーン
男「あっ!待って置いてかないで」
姉「はやく来なさーい」
男「巻き込まないでくれ」
姉「恥ずかしい時も常に一緒だよ」
男「そんなんイヤだぁ」
姉「んふふ、にやにやしてないで早くレシピ探して」ニコニコ
男「えっ、にやにやしてた……?いやいや、してないよね?」
姉「ほら行くよー」チリンチリーン
男「あっ!待って置いてかないで」
姉「はやく来なさーい」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:12:02 ID:2dlRlNxc
〈姉と僕とゲーム2〉
男「……」ガクガクブルブル
姉「……」ジー
男「……ヒェッ」ピコピコ ガクブル
姉「……?」キョロキョロ
男「……」ガクブル
姉「……!」
男「……マジで怖い」ガクブル
姉「(この孫の手で男の太もも擦ってみよう♪)」
男「BGMで盛り上げるのは本当に卑怯だと思うの」ガクブル
男「……」ガクガクブルブル
姉「……」ジー
男「……ヒェッ」ピコピコ ガクブル
姉「……?」キョロキョロ
男「……」ガクブル
姉「……!」
男「……マジで怖い」ガクブル
姉「(この孫の手で男の太もも擦ってみよう♪)」
男「BGMで盛り上げるのは本当に卑怯だと思うの」ガクブル
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/08/30(木) 02:13:02 ID:2dlRlNxc
姉「……♪」ソーッ、スッ
男「ヒャァァァァァァ!?」ピョン
姉「あはははははは!!」ゲラゲラ
男「あ、へっ、な、なに!?太ももになんか触られた!?」
姉「あははは!! ひぃ、息、できない!あはははははは」ゲラゲラ
男「姉ちゃんがやったのか!? その孫の手で? 本当に、もうっ……!もー!」
姉「そんなにヒヒッ、跳ねるイヒヒッ、とは思わなくて」ゲラゲラ
男「もー!」
男「ヒャァァァァァァ!?」ピョン
姉「あはははははは!!」ゲラゲラ
男「あ、へっ、な、なに!?太ももになんか触られた!?」
姉「あははは!! ひぃ、息、できない!あはははははは」ゲラゲラ
男「姉ちゃんがやったのか!? その孫の手で? 本当に、もうっ……!もー!」
姉「そんなにヒヒッ、跳ねるイヒヒッ、とは思わなくて」ゲラゲラ
男「もー!」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:16:44 ID:eAAxNQf6
部長「カンパーイ!」
部員「「乾杯!!」」
男「乾杯」スッ
友「かんぱーい」カチャン
男「こうやって飲むのは久しぶりだな」
友「映画とかは行くんだけどな」
チュウモンオネガイシマース
男「先輩達が遊びたいだけかもな」
友「ははっ、一緒に騒いでやろうか」
男「勘弁してくれ」
部員「「乾杯!!」」
男「乾杯」スッ
友「かんぱーい」カチャン
男「こうやって飲むのは久しぶりだな」
友「映画とかは行くんだけどな」
チュウモンオネガイシマース
男「先輩達が遊びたいだけかもな」
友「ははっ、一緒に騒いでやろうか」
男「勘弁してくれ」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:17:17 ID:eAAxNQf6
友「でも、こんな空気もすきだろ?」
男「まぁ……好きだな。てか、お前もそうだろって」
友「ん」
「お・と・こくーん」ドスッ
男「う゛っ……。先輩、重い……」
先輩「女性に向かって重いとはなんだ重いとは!」
友「あはははっ」
先輩「お前はなに笑ってんだ。練習キツくすんぞ」キッ
友「ウッス」
男「まぁ……好きだな。てか、お前もそうだろって」
友「ん」
「お・と・こくーん」ドスッ
男「う゛っ……。先輩、重い……」
先輩「女性に向かって重いとはなんだ重いとは!」
友「あはははっ」
先輩「お前はなに笑ってんだ。練習キツくすんぞ」キッ
友「ウッス」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:17:55 ID:eAAxNQf6
男「脅さないでくださいよ。友とペア組んでる俺も辛くなるじゃないですか」
先輩「あんたらはもっと先輩を敬いなさい。まぁ、お酒の席だし多目に見てあげましょう。」
友「お前が重いとか言うから練習キツくなるところだったぞ!」
男「だって重いんだもーん!」
先輩「あんたらねぇ……!!」
男「で、何の用ですか。あっちでお酒飲んでたじゃないですか」
先輩「就職決まってない組が暗い話しかしないからこっち来たの」
友「あぁ、それは嫌ですね」
先輩「あんたらはもっと先輩を敬いなさい。まぁ、お酒の席だし多目に見てあげましょう。」
友「お前が重いとか言うから練習キツくなるところだったぞ!」
男「だって重いんだもーん!」
先輩「あんたらねぇ……!!」
男「で、何の用ですか。あっちでお酒飲んでたじゃないですか」
先輩「就職決まってない組が暗い話しかしないからこっち来たの」
友「あぁ、それは嫌ですね」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:19:04 ID:eAAxNQf6
先輩「でしょー!で、周りを見渡したら可愛い後輩が二人で飲んでるから……来ちゃった」
男「来ちゃったって……それから早く退けてくださいよ」
先輩「仕方ないなぁ……」ノソ ノソ
友「女性とベタベタしやがって。 来週は一人で登校してやる!」
男「どうせ寂しくなって次の日からはまた待つくせに……」
友「実際一人で登校するのは寂しいから困る」
男「慣れって怖いねぇ」
男「来ちゃったって……それから早く退けてくださいよ」
先輩「仕方ないなぁ……」ノソ ノソ
友「女性とベタベタしやがって。 来週は一人で登校してやる!」
男「どうせ寂しくなって次の日からはまた待つくせに……」
友「実際一人で登校するのは寂しいから困る」
男「慣れって怖いねぇ」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:19:37 ID:eAAxNQf6
先輩「女性とベタベタっていうけど、友くんも後輩ちゃんと仲いいじゃない。あれは違うの?」
友「後輩はなんか、「色々教えてください」って言って来るから教えてるだけですよ」
男「ふーん」ニヤニヤ
先輩「ほぉー」ニヤニヤ
友「……何ですか」
先輩「素敵な青春じゃないって思って」
男「お前に春がやって来たのかって思って」
友「先輩うるさいですよ。男は黙れ、お前に春を語る権利はない」
友「後輩はなんか、「色々教えてください」って言って来るから教えてるだけですよ」
男「ふーん」ニヤニヤ
先輩「ほぉー」ニヤニヤ
友「……何ですか」
先輩「素敵な青春じゃないって思って」
男「お前に春がやって来たのかって思って」
友「先輩うるさいですよ。男は黙れ、お前に春を語る権利はない」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:20:13 ID:eAAxNQf6
男「あぁ?お前の知らないところで春があったかも知れないだろ?」
友「いーや、無いね!何年友達やってると思ってんだ。それと実際来てないだろ!」
男「来てないけど、なんかあれだよ。そう、あれだ」
友「うるさいぞ。黙って枝豆食ってろ」
男「……」パクッ
先輩「あははは、相変わらず面白いわねぇ」ゲラゲラ
友「いーや、無いね!何年友達やってると思ってんだ。それと実際来てないだろ!」
男「来てないけど、なんかあれだよ。そう、あれだ」
友「うるさいぞ。黙って枝豆食ってろ」
男「……」パクッ
先輩「あははは、相変わらず面白いわねぇ」ゲラゲラ
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:21:21 ID:eAAxNQf6
友「あ゛ー、そろそろ帰るか」
男「そうだな」
先輩「……」スー スー
男「せんぱーい、起きてください」ペシペシ
友「すっかり寝ちゃったな。ザルなお前のペースに合わせて飲んじゃってたし仕方ない」
男「どうすっかなぁ……先輩って一人暮らしだっけ?」
友「あぁー、前にそんな事言ってたな」
男「じゃあ姉ちゃん呼んで家に泊まってもらうか……」ハァ
友「大丈夫か?お姉さん怒んない?」
男「でも残す方が危ないだろ……」ピッピッピッ
男「そうだな」
先輩「……」スー スー
男「せんぱーい、起きてください」ペシペシ
友「すっかり寝ちゃったな。ザルなお前のペースに合わせて飲んじゃってたし仕方ない」
男「どうすっかなぁ……先輩って一人暮らしだっけ?」
友「あぁー、前にそんな事言ってたな」
男「じゃあ姉ちゃん呼んで家に泊まってもらうか……」ハァ
友「大丈夫か?お姉さん怒んない?」
男「でも残す方が危ないだろ……」ピッピッピッ
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/01(土) 05:23:58 ID:eAAxNQf6
友「財布とか見て住所探すとかは?」
男「他人の鞄なんて漁れねぇよ」
友「わかる」
男「もしもし……終わったんだけどさ。うん、駅前まで迎えに来てくれると嬉しい。うん……あっ、友と先輩も乗せていい?」
友「……」
男「ん。じゃあ駅前までお願い」ピッ
友「お世話になります」
男「うん。じゃあもう少しここで時間潰すぞ」
友「……少し酔ってるだろ?」
男「なんで?」
友「決断力がある」
男「いつもバリバリ決断力あるよ」
男「他人の鞄なんて漁れねぇよ」
友「わかる」
男「もしもし……終わったんだけどさ。うん、駅前まで迎えに来てくれると嬉しい。うん……あっ、友と先輩も乗せていい?」
友「……」
男「ん。じゃあ駅前までお願い」ピッ
友「お世話になります」
男「うん。じゃあもう少しここで時間潰すぞ」
友「……少し酔ってるだろ?」
男「なんで?」
友「決断力がある」
男「いつもバリバリ決断力あるよ」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:48:56 ID:X3rM6U9s
男「おっ、来たぞ」
ブーン キュッ ウィーーーン
男「早かったね」
姉「まあね、友君久しぶり」
友「お久しぶりです」
姉「それで、先輩というのは……どこ?」ニコニコ
男「……」ダラダラ
姉「その背中に背負っている女の人?」ニコニコ
男「……ハイ」ダラダラ
姉「……取り敢えず車に乗って」ムスッ
ブーン キュッ ウィーーーン
男「早かったね」
姉「まあね、友君久しぶり」
友「お久しぶりです」
姉「それで、先輩というのは……どこ?」ニコニコ
男「……」ダラダラ
姉「その背中に背負っている女の人?」ニコニコ
男「……ハイ」ダラダラ
姉「……取り敢えず車に乗って」ムスッ
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:49:40 ID:X3rM6U9s
男「ありがと」ガチャン
友「お世話になります」
姉「で、その子の家はどこ?」
男「知らない」
姉「……わかった。じゃあ友君の家に行こうか」ブーン
友「ありがとうございます」
男「母さん達は家にいる?」
姉「居るよ。二人で映画見てる」
男「そっか」
姉「……」
男「……」
友(ヒェッ)
友「お世話になります」
姉「で、その子の家はどこ?」
男「知らない」
姉「……わかった。じゃあ友君の家に行こうか」ブーン
友「ありがとうございます」
男「母さん達は家にいる?」
姉「居るよ。二人で映画見てる」
男「そっか」
姉「……」
男「……」
友(ヒェッ)
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:50:42 ID:X3rM6U9s
~朝~
先輩「んっ……」パチリ
先輩「んー?」ムクリ
先輩(ここはどこ?)
先輩「えっと、男くん達と飲んでて……うっ、頭いたい……」
ガチャ
姉「あっ、起きました?おはようございます」
先輩「おはようございます……」
先輩(わっ……凄く綺麗な人)ボー
先輩「んっ……」パチリ
先輩「んー?」ムクリ
先輩(ここはどこ?)
先輩「えっと、男くん達と飲んでて……うっ、頭いたい……」
ガチャ
姉「あっ、起きました?おはようございます」
先輩「おはようございます……」
先輩(わっ……凄く綺麗な人)ボー
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:51:29 ID:X3rM6U9s
姉「楽しいからってお酒を飲みすぎちゃうのは駄目ですよ。悪い人にお持ち帰りされちゃうかもしれないんですから」
先輩「はい……。えっと、あなたは……?」
姉「私は男の姉弟で、姉と言います」
先輩「男くんのお姉さん……?」
先輩「えっ、お姉さん!?じゃあここは……男くんの家ですか!?」
姉「はい。お店で寝てしまって、置いていくわけにもいかないから家に連れて来たんですよ」
先輩「迷惑をかけてしまいすみません……うぅ」
姉「そんなに落ち込まないでください。別に大丈夫ですよ」
姉「あと、もうすぐ朝御飯が出来るのですが、一緒に食べませんか?」
先輩「いいんですか?」
姉「はい。聞きたいことも沢山ありますし……」
先輩「はい……。えっと、あなたは……?」
姉「私は男の姉弟で、姉と言います」
先輩「男くんのお姉さん……?」
先輩「えっ、お姉さん!?じゃあここは……男くんの家ですか!?」
姉「はい。お店で寝てしまって、置いていくわけにもいかないから家に連れて来たんですよ」
先輩「迷惑をかけてしまいすみません……うぅ」
姉「そんなに落ち込まないでください。別に大丈夫ですよ」
姉「あと、もうすぐ朝御飯が出来るのですが、一緒に食べませんか?」
先輩「いいんですか?」
姉「はい。聞きたいことも沢山ありますし……」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:52:35 ID:X3rM6U9s
男「おはよう」
母「おはよう、今日は遅いわね」
男「飲み会の後だし……あと土曜日ってことで起きれなかった」
母「お姉ちゃんなんか早起きして先輩さんとお話してたわよ」
男「えっ、姉ちゃん早起きなんかしたのか……。先輩となに話してたの?」
母「あんたのサークル内でのことを楽しそうに聞いてたよ」
男「うぇ……。で、先輩と姉ちゃんは?」
母「先輩さんを家に送ってるとこ」
男「帰ったのか……。先輩驚いてたりした?」
母「起きたとき少し混乱してたらしいわよ」
男「そっか。すこし強引なことしちゃったし謝っておこう」
母「おはよう、今日は遅いわね」
男「飲み会の後だし……あと土曜日ってことで起きれなかった」
母「お姉ちゃんなんか早起きして先輩さんとお話してたわよ」
男「えっ、姉ちゃん早起きなんかしたのか……。先輩となに話してたの?」
母「あんたのサークル内でのことを楽しそうに聞いてたよ」
男「うぇ……。で、先輩と姉ちゃんは?」
母「先輩さんを家に送ってるとこ」
男「帰ったのか……。先輩驚いてたりした?」
母「起きたとき少し混乱してたらしいわよ」
男「そっか。すこし強引なことしちゃったし謝っておこう」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:53:27 ID:X3rM6U9s
先輩「~という感じで、男くんは楽しそうですよ!」
姉「そっか、楽しそうならよかった」ニコニコ
先輩「……男くんはあまり学校のことは話さないんですか?」
姉「そうね、でもあなたから色々聞けて楽しかったわ」ニコニコ
先輩「それはよかったです。あっ、ここら辺で下ろしてもらえれば大丈夫です」
姉「そう?」キュッ
姉「それじゃあね。また飲み会で潰れたら男に頼みなさい」
先輩「送ってもらってありがとうございます。もう潰れないように気を付けますので大丈夫です」ヘヘヘ
姉「ん。気を付けて帰ってね。」ニコニコ
先輩「はい、ありがとうございます。さようならー」
先輩(美人でカッコいい人だったなぁ)
姉「そっか、楽しそうならよかった」ニコニコ
先輩「……男くんはあまり学校のことは話さないんですか?」
姉「そうね、でもあなたから色々聞けて楽しかったわ」ニコニコ
先輩「それはよかったです。あっ、ここら辺で下ろしてもらえれば大丈夫です」
姉「そう?」キュッ
姉「それじゃあね。また飲み会で潰れたら男に頼みなさい」
先輩「送ってもらってありがとうございます。もう潰れないように気を付けますので大丈夫です」ヘヘヘ
姉「ん。気を付けて帰ってね。」ニコニコ
先輩「はい、ありがとうございます。さようならー」
先輩(美人でカッコいい人だったなぁ)
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:54:47 ID:X3rM6U9s
姉「一緒にお酒飲もう」ガチャン
男「帰って来て早々どうしたんだよ。あとノックぐらいしてくれ」
姉「なんか飲みたくなって」
男「……別に付き合うけど、今から?」
姉「うん」
男「昼から酒飲んじゃったら素敵な土曜日が潰れるよ?」
姉「私にとっては十分素敵な事だからいーの」
男「そっか」
男「帰って来て早々どうしたんだよ。あとノックぐらいしてくれ」
姉「なんか飲みたくなって」
男「……別に付き合うけど、今から?」
姉「うん」
男「昼から酒飲んじゃったら素敵な土曜日が潰れるよ?」
姉「私にとっては十分素敵な事だからいーの」
男「そっか」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:56:35 ID:X3rM6U9s
姉「ん。じゃあ一緒にコンビニに行っていろいろ買ってこよう」ニコニコ
男「はーい。準備するから少し待ってて」
姉「ふふっ」ニコニコ
男「……なにニコニコしてんのさ」
姉「なんでもなーい。さっ、早くコンビニ行こう」
男「わかったら」
姉「うんっ」
姉(あー♪わがまま聞いてくれる弟が居て幸せだなー)
姉(先輩さんはいい人だけどもう少しだけ独占させてね♪)
男「はーい。準備するから少し待ってて」
姉「ふふっ」ニコニコ
男「……なにニコニコしてんのさ」
姉「なんでもなーい。さっ、早くコンビニ行こう」
男「わかったら」
姉「うんっ」
姉(あー♪わがまま聞いてくれる弟が居て幸せだなー)
姉(先輩さんはいい人だけどもう少しだけ独占させてね♪)
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:55:52 ID:8GxovBS6
─────
───
─
姉「お酒のおつまみ無くなっちゃってさ……何かない?」
父「昼から何飲んでんだ……」
母「冷蔵庫の中漁って何か作ってみたら?」
男「おーいいね。漁ってみよう」ガチャ
───
─
姉「お酒のおつまみ無くなっちゃってさ……何かない?」
父「昼から何飲んでんだ……」
母「冷蔵庫の中漁って何か作ってみたら?」
男「おーいいね。漁ってみよう」ガチャ
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:56:22 ID:8GxovBS6
男「冷蔵庫に豚のブロックがありました」
姉「はい」
母「私が買いました」
男「我々はお酒のおつまみが欲しいです」
姉「はい」
男「角煮を作ろう」
姉「わー」パチパチ
父「素晴らしい提案だ。晩酌が少し豪華になるな」パチパチ
母「楽しみね」パチパチ
男「頑張って作るから二時間くらい待っててね」
姉「手伝わなくても大丈夫?」
男「任せんしゃい!」
姉「はい」
母「私が買いました」
男「我々はお酒のおつまみが欲しいです」
姉「はい」
男「角煮を作ろう」
姉「わー」パチパチ
父「素晴らしい提案だ。晩酌が少し豪華になるな」パチパチ
母「楽しみね」パチパチ
男「頑張って作るから二時間くらい待っててね」
姉「手伝わなくても大丈夫?」
男「任せんしゃい!」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/08(土) 02:57:03 ID:8GxovBS6
─────
───
─
姉「美味しい!」
母「柔らかく出来たじゃない」
父「角煮なんて食べるの久々だけどすごく美味いぞ」
男「それはよかった」
姉「本当によくできてるよ。また作ってね」
男「りょーかい」
姉「じゃあ次はこのお酒飲もっか。今度は私がお菓子でも作ってあげる」
男「楽しみに待ってる」
母「じゃあ私はローストビーフ作るわね」
父「オレはロールケーキを作ってやろう」フンス
母「あら、お父さんの作るケーキ美味しいから楽しみ」ニコニコ
男「そうだね」
姉「ふふっ、じゃあ飲もー♪」ニコニコ
───
─
姉「美味しい!」
母「柔らかく出来たじゃない」
父「角煮なんて食べるの久々だけどすごく美味いぞ」
男「それはよかった」
姉「本当によくできてるよ。また作ってね」
男「りょーかい」
姉「じゃあ次はこのお酒飲もっか。今度は私がお菓子でも作ってあげる」
男「楽しみに待ってる」
母「じゃあ私はローストビーフ作るわね」
父「オレはロールケーキを作ってやろう」フンス
母「あら、お父さんの作るケーキ美味しいから楽しみ」ニコニコ
男「そうだね」
姉「ふふっ、じゃあ飲もー♪」ニコニコ
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:28:16 ID:tdhdTM8s
友2「男の好きな音楽ってなんか変だよな」
友3「わかる。俺達が知らない曲ばっかだよな」
男「そうか?」
友「有名な人とかも結構知ってるよな?」
友2「そうじゃなくて」
友3「一緒にカラオケ行ったときも知らない曲ばっかり歌うんだぜ?」
男「流行りの曲も歌ったりするだろ」
友2「しかも暗い曲かバラードだぞ?テンション上がんないよ」
友3「わかる。俺達が知らない曲ばっかだよな」
男「そうか?」
友「有名な人とかも結構知ってるよな?」
友2「そうじゃなくて」
友3「一緒にカラオケ行ったときも知らない曲ばっかり歌うんだぜ?」
男「流行りの曲も歌ったりするだろ」
友2「しかも暗い曲かバラードだぞ?テンション上がんないよ」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:29:07 ID:tdhdTM8s
友「お前なに歌ってんだよ……」
男「だって好きなんだもん」キャピ
友2「もんってなんだ、キモいぞ」
男「ハイ」
友「流行りの曲も歌えるんだし合わせてやったら?気持ちよくは歌えないけどな」
男「姉ちゃんとカラオケ行ったときは大丈夫なんだけどなー」
友2「えっ、男は姉とカラオケ行くのか」
友3「すげぇな。俺は兄弟とカラオケ行くなんて無理だぞ」
友「わかる」
男「だって好きなんだもん」キャピ
友2「もんってなんだ、キモいぞ」
男「ハイ」
友「流行りの曲も歌えるんだし合わせてやったら?気持ちよくは歌えないけどな」
男「姉ちゃんとカラオケ行ったときは大丈夫なんだけどなー」
友2「えっ、男は姉とカラオケ行くのか」
友3「すげぇな。俺は兄弟とカラオケ行くなんて無理だぞ」
友「わかる」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:29:58 ID:tdhdTM8s
男「でもな、姉ちゃんは歌めっちゃ上手いからこっちが疲れるんだ」
友「意味がわからない」
友2・3「「おれも」」
男「1回でもいいから本当に歌が上手い人とカラオケ行ってみ?こっちも頑張って歌わなきゃってなる」
友「へぇ」
友2「で、男の姉はどんな曲歌うんだ?」
友3「どんな感じでカラオケ行ってるのかも気になるな」
男「どんな感じかぁ……」
友「意味がわからない」
友2・3「「おれも」」
男「1回でもいいから本当に歌が上手い人とカラオケ行ってみ?こっちも頑張って歌わなきゃってなる」
友「へぇ」
友2「で、男の姉はどんな曲歌うんだ?」
友3「どんな感じでカラオケ行ってるのかも気になるな」
男「どんな感じかぁ……」
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:31:34 ID:tdhdTM8s
─
───
─────
姉「久々のカラオケだー!」
男「確かに久しぶりだね」
姉「いっぱい歌うぞー♪」
男(頑張って歌わなきゃ……)
姉「月子さんと、ヨエコと、えっちゃんと」ポチポチ
男「俺も曲入れよーっと」ポチポチ
姉「よし!……ん?」チラッ
男(何を歌おうか……カラオケ来ると毎回歌う曲に困る)
姉「あれ歌ってよ。昔やってたアニメの曲」
男「あーいいね。最初はそれにしよう」ポチポチ
姉「さぁさぁ、歌うぞぉ~♪」ニコニコ
───
─────
姉「久々のカラオケだー!」
男「確かに久しぶりだね」
姉「いっぱい歌うぞー♪」
男(頑張って歌わなきゃ……)
姉「月子さんと、ヨエコと、えっちゃんと」ポチポチ
男「俺も曲入れよーっと」ポチポチ
姉「よし!……ん?」チラッ
男(何を歌おうか……カラオケ来ると毎回歌う曲に困る)
姉「あれ歌ってよ。昔やってたアニメの曲」
男「あーいいね。最初はそれにしよう」ポチポチ
姉「さぁさぁ、歌うぞぉ~♪」ニコニコ
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:32:35 ID:tdhdTM8s
─────
───
─
男「てな感じで結構長い時間歌ってるな。多分だけど、俺の好きな曲は姉の影響が大きいのかもな」
友2「仲よさそうでいいなぁ」
友3「正直羨ましいな。俺も兄弟とカラオケ行ってみっかな」
友「あー、俺も妹連れて……無理だろうなぁ」
男「妹ちゃんなら付いていきそうだけどな」
男「まぁ、姉ちゃんと一緒に行くカラオケは楽しいよ」
友2「今度さ、男の家行って男の姉を見に行かね?」
友3「いいなそれ。休日に行くのがいいか?」
友「おいおい……」
───
─
男「てな感じで結構長い時間歌ってるな。多分だけど、俺の好きな曲は姉の影響が大きいのかもな」
友2「仲よさそうでいいなぁ」
友3「正直羨ましいな。俺も兄弟とカラオケ行ってみっかな」
友「あー、俺も妹連れて……無理だろうなぁ」
男「妹ちゃんなら付いていきそうだけどな」
男「まぁ、姉ちゃんと一緒に行くカラオケは楽しいよ」
友2「今度さ、男の家行って男の姉を見に行かね?」
友3「いいなそれ。休日に行くのがいいか?」
友「おいおい……」
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 07:33:21 ID:tdhdTM8s
男「まぁ、来るなら遊ぶけど……。お前ら家遠いじゃん」
友2「そうなんだよなぁー。行きも帰りも面倒くさい」ハァ
友3「おい友。お前は家近いんだし遊びに行くついでに写真とか撮ってきてよ」
友「いやだよ。流石にキモいぞ」
男「なんでそんなに見たいんだよ……」
友2「男の姉ってなんか気になる」
友3「わかる」
男「なんか嫌だな。お前らはうちに来るな」
友2・3「えぇー!」
男「面倒くさがらずに頑張って遊びに来たら、ご褒美として人生ゲームやらせてあげよう」
友「あれか、真面目にやると半日かかるんだよなぁ」
友2「まぁ、いつか遊びに行くよ」
友3「うんうん」
男「楽しみにしてるよ」
友2「そうなんだよなぁー。行きも帰りも面倒くさい」ハァ
友3「おい友。お前は家近いんだし遊びに行くついでに写真とか撮ってきてよ」
友「いやだよ。流石にキモいぞ」
男「なんでそんなに見たいんだよ……」
友2「男の姉ってなんか気になる」
友3「わかる」
男「なんか嫌だな。お前らはうちに来るな」
友2・3「えぇー!」
男「面倒くさがらずに頑張って遊びに来たら、ご褒美として人生ゲームやらせてあげよう」
友「あれか、真面目にやると半日かかるんだよなぁ」
友2「まぁ、いつか遊びに行くよ」
友3「うんうん」
男「楽しみにしてるよ」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:11:24 ID:W5KsGr1k
周りの人達は楽しそうにお酒を飲んでいる。
私の隣には姉友が座っていて、酔いが回ってきたのかいつもより少しうるさい。
飲み会は好きでも嫌いでもない。しかし、どちらかと言えば嫌いだ。
「姉さんどうぞ!」「姉さん僕にも注がせて下さい!」「いや!俺が次ぐ番だ!」
私は姉友とゆったり飲んでいたいのにそうはいかない。こんな風に男性達が寄って来るのだ。
私の隣には姉友が座っていて、酔いが回ってきたのかいつもより少しうるさい。
飲み会は好きでも嫌いでもない。しかし、どちらかと言えば嫌いだ。
「姉さんどうぞ!」「姉さん僕にも注がせて下さい!」「いや!俺が次ぐ番だ!」
私は姉友とゆったり飲んでいたいのにそうはいかない。こんな風に男性達が寄って来るのだ。
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:12:10 ID:W5KsGr1k
男性達と関わり過ぎると良い事がない。そう、職場の女性達から陰湿な嫌がらせを受けるのだ。
新人の頃は、上司や先輩、同僚に対して「はいっ!」と愛想よく、仕事に慣れるため努力を重ねていた。
それだけなのに、
「顔がいいだけ」「スタイルがいいだけ」「実際は酷い性格をしている」
いつの間にか同僚の女性達から影でそう言われていた。
何もしていないのに、ただ新しい環境に馴染もうとしていただけなのに。
あぁ、嫌な事を思い出してしまった。
新人の頃は、上司や先輩、同僚に対して「はいっ!」と愛想よく、仕事に慣れるため努力を重ねていた。
それだけなのに、
「顔がいいだけ」「スタイルがいいだけ」「実際は酷い性格をしている」
いつの間にか同僚の女性達から影でそう言われていた。
何もしていないのに、ただ新しい環境に馴染もうとしていただけなのに。
あぁ、嫌な事を思い出してしまった。
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:12:54 ID:W5KsGr1k
「下心丸出しで近付くんじゃないよ!姉は私と飲んでんのー!」
姉友が私に抱きつきながら男性達を牽制する。
少し息苦しいが心地よい。
注がれた酒を飲みながら姉友へお礼を言う。
「ありがと」
「いいよ。でもあんたは少しくらい抵抗しなさいよ!そのまま酔ってお持ち帰りなんてされたらどうするのよ!」
酔っぱらってお持ち帰りなんて事はあり得ない。
一般人からすれば私は"酒豪"や"ザル"と言われる部類の人間なのだろう。自分の限界は知っているがまだまだ先であり、基本的に酔っぱらうまで飲むのは弟の前だけ。
姉友が私に抱きつきながら男性達を牽制する。
少し息苦しいが心地よい。
注がれた酒を飲みながら姉友へお礼を言う。
「ありがと」
「いいよ。でもあんたは少しくらい抵抗しなさいよ!そのまま酔ってお持ち帰りなんてされたらどうするのよ!」
酔っぱらってお持ち帰りなんて事はあり得ない。
一般人からすれば私は"酒豪"や"ザル"と言われる部類の人間なのだろう。自分の限界は知っているがまだまだ先であり、基本的に酔っぱらうまで飲むのは弟の前だけ。
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:13:37 ID:W5KsGr1k
「でも少し羨ましいわ。私も男共に群がられてみたい」
「そんなに良いことないわよ。職場の女性達から嫌われて嫌な気分になるだけだし」
「女って面倒よねー」
目の前でふわふわし始めた姉友が何か言っているが無視しよう。
あぁ、男は今何をしているのだろうか……。
明日は一緒にゲームでもしよう。人生ゲームを幼稚園から半日かけてやるのもいい。ホラーゲームをやらせて怖がっているのを見るのも楽しいかな。
服を買いに出掛けるのも良いわね。
何だかんだ言いながらも付き合ってくれる、それを分かった上で私は弟を振り回すのだ。
姉弟とはそういうものである。
「隣いいですか?」
声に反応し視線を動かすと後輩の男性が立っていた。
「そんなに良いことないわよ。職場の女性達から嫌われて嫌な気分になるだけだし」
「女って面倒よねー」
目の前でふわふわし始めた姉友が何か言っているが無視しよう。
あぁ、男は今何をしているのだろうか……。
明日は一緒にゲームでもしよう。人生ゲームを幼稚園から半日かけてやるのもいい。ホラーゲームをやらせて怖がっているのを見るのも楽しいかな。
服を買いに出掛けるのも良いわね。
何だかんだ言いながらも付き合ってくれる、それを分かった上で私は弟を振り回すのだ。
姉弟とはそういうものである。
「隣いいですか?」
声に反応し視線を動かすと後輩の男性が立っていた。
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:14:28 ID:W5KsGr1k
「いいよ。何か飲む?」
「いえ、あまり得意ではないので」
「そう、飲み会は楽しんでる?」
「ええ、まぁそれなりに。でも少し絡まれて大変でした」
と前を指差した。
大きな男性が隣に座っている人へ肩を組み、大きな声で喋っている。
私はあまり話したことはないが、いい人らしいと姉友が言っていた。
「あの人か……酔うと面倒だよね」
適当なことを言いながら酒を飲む。どうでもいい事、自分の興味がない事は適当に流してしまうのが私の悪い癖である。
姉友へ視線を向けると、私に抱きついたまま寝息を立てている。シャツに涎が付かないことを祈るしかできなかった。
「いえ、あまり得意ではないので」
「そう、飲み会は楽しんでる?」
「ええ、まぁそれなりに。でも少し絡まれて大変でした」
と前を指差した。
大きな男性が隣に座っている人へ肩を組み、大きな声で喋っている。
私はあまり話したことはないが、いい人らしいと姉友が言っていた。
「あの人か……酔うと面倒だよね」
適当なことを言いながら酒を飲む。どうでもいい事、自分の興味がない事は適当に流してしまうのが私の悪い癖である。
姉友へ視線を向けると、私に抱きついたまま寝息を立てている。シャツに涎が付かないことを祈るしかできなかった。
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:15:13 ID:W5KsGr1k
「あ、あの、先輩はいま……」
「んー?」
嫌な予感がする。
凄く面倒で、今すぐここから逃げ出したい。
何故このタイミングで姉友は寝ているんだ!
彼はそのまま勇気るように、覚悟を決めたように言葉を絞り出す。
「いま、つ、つつ」
「……いま、コップが空なのでお酒を注ごうかなと」
「ほんと? ありがとう」
そのままコップを差し、世間話を始める。
内心ヒヤヒヤした。
違う話なのであれば私の自意識過剰というだけで済むのだ。
私は、誰かとお付き合いをして結婚をする、素敵な事だとは思うが今はあまり考えてはない。
学生の頃もよく告白されたが全て断ってきた。知らない男性も知人の男性も全て断ってきた。
多分だが、求める男性の基準が弟になっているのだと思う。この基準を越える人が現れる事を願おう。
「んー?」
嫌な予感がする。
凄く面倒で、今すぐここから逃げ出したい。
何故このタイミングで姉友は寝ているんだ!
彼はそのまま勇気るように、覚悟を決めたように言葉を絞り出す。
「いま、つ、つつ」
「……いま、コップが空なのでお酒を注ごうかなと」
「ほんと? ありがとう」
そのままコップを差し、世間話を始める。
内心ヒヤヒヤした。
違う話なのであれば私の自意識過剰というだけで済むのだ。
私は、誰かとお付き合いをして結婚をする、素敵な事だとは思うが今はあまり考えてはない。
学生の頃もよく告白されたが全て断ってきた。知らない男性も知人の男性も全て断ってきた。
多分だが、求める男性の基準が弟になっているのだと思う。この基準を越える人が現れる事を願おう。
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:16:33 ID:W5KsGr1k
~~~~~~~~~~~~~~~~~
飲み会も終わり、ふらふらと心もとない足取りの姉友と後輩の男性と一緒に駅へ向かう。
姉友と一緒に飲みに行くと毎回こうなってしまう。
「だ、大丈夫ですか? ちゃんと帰れます?」
不安そうに後輩の男性が聞いてくる。
「大丈夫、ちゃんと迎え頼んでるから」
「えっ 、タクシーとか呼んでましたっけ」
彼もよく私の事を見ていると思った。
飲み会が始まってから終わるまで、私は自分の携帯を使って連絡などはしていない。
では何故、迎えを頼んでいると言えたのか。
私は飲みに行くとき、必ず家族に伝えている。行き先と近くの駅、飲み終わり帰る時間をだいたい把握し家族は必ず迎えに来た。
今回もきっと駅前で並ぶ車の列のどこかで待っているだろう。
あっ、見つけた。
「君はちゃんと帰れる?」
「はい、飲んでいないので意識もハッキリしています。 なのでちゃんと帰れますよ」
「そっか、気を付けて帰ってね」
飲み会も終わり、ふらふらと心もとない足取りの姉友と後輩の男性と一緒に駅へ向かう。
姉友と一緒に飲みに行くと毎回こうなってしまう。
「だ、大丈夫ですか? ちゃんと帰れます?」
不安そうに後輩の男性が聞いてくる。
「大丈夫、ちゃんと迎え頼んでるから」
「えっ 、タクシーとか呼んでましたっけ」
彼もよく私の事を見ていると思った。
飲み会が始まってから終わるまで、私は自分の携帯を使って連絡などはしていない。
では何故、迎えを頼んでいると言えたのか。
私は飲みに行くとき、必ず家族に伝えている。行き先と近くの駅、飲み終わり帰る時間をだいたい把握し家族は必ず迎えに来た。
今回もきっと駅前で並ぶ車の列のどこかで待っているだろう。
あっ、見つけた。
「君はちゃんと帰れる?」
「はい、飲んでいないので意識もハッキリしています。 なのでちゃんと帰れますよ」
「そっか、気を付けて帰ってね」
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:17:20 ID:W5KsGr1k
「そっか、気を付けて帰ってね」
そう言って先輩は僕から離れていく。
傍らにいる姉友さんへしっかり歩いてと注意しながらある車へ向かっている。
運転席を見る。
そこには若い男性が座っていた。
先輩はその男性と話す。
今まで見たこともない素敵な笑顔で話す。
自分の中が、心臓が、心が両手で潰されているような感覚になる。
痛い、苦しい、そして辛い。
僕は優しい先輩に憧れていた。そして好きになっていた。勝手に舞い上がっていたのだ。
しかし、それは今日で終わり。
「あぁ、痛いなぁ」
これ以上心に傷をつけないように、視線を下げ、自分の世界に入り、ゆっくりと地下鉄へ足を運ぶ。
失恋は辛い。
そう言って先輩は僕から離れていく。
傍らにいる姉友さんへしっかり歩いてと注意しながらある車へ向かっている。
運転席を見る。
そこには若い男性が座っていた。
先輩はその男性と話す。
今まで見たこともない素敵な笑顔で話す。
自分の中が、心臓が、心が両手で潰されているような感覚になる。
痛い、苦しい、そして辛い。
僕は優しい先輩に憧れていた。そして好きになっていた。勝手に舞い上がっていたのだ。
しかし、それは今日で終わり。
「あぁ、痛いなぁ」
これ以上心に傷をつけないように、視線を下げ、自分の世界に入り、ゆっくりと地下鉄へ足を運ぶ。
失恋は辛い。
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 03:18:04 ID:W5KsGr1k
姉「結構待った?」
男「いや、さっき来たばっかだよ」
姉「そっか、でもナイスタイミングだよ。姉友の子守りが面倒で面倒で」
男「あはは、姉友さんは今回もウチでお泊まりって感じ?」
姉「うん。あっ、明日ひま?」
男「特に用事とかは無いけど……」
姉「じゃあ予定開けといて。一緒に遊ぼう」
男「えー、別にいいけどさ」
姉「ふふっ、じゃあ帰ろうか」
男「いや、さっき来たばっかだよ」
姉「そっか、でもナイスタイミングだよ。姉友の子守りが面倒で面倒で」
男「あはは、姉友さんは今回もウチでお泊まりって感じ?」
姉「うん。あっ、明日ひま?」
男「特に用事とかは無いけど……」
姉「じゃあ予定開けといて。一緒に遊ぼう」
男「えー、別にいいけどさ」
姉「ふふっ、じゃあ帰ろうか」
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 22:23:03 ID:W5KsGr1k
姉「おとこー?」ガチャ
男「なに? あとノックぐらいしてよ」
姉「そんなに細かいことを気にしてると父さんみたいに禿げちゃうよ?」
男「髪は母がたの遺伝子って言うし大丈夫でしょ……多分」
姉「禿げたら潔くスキンヘッドにしようね」ボフッ
男「で、どうしたの? 何をしに来たのさ。 あとベッドに寝転がらないで」
姉「久々に男のギターを聞きたいなと思って来ちゃった。 さぁ、弾くがよい」スンスン
男「弾くから枕嗅ぐのは勘弁してくれ。流石に恥ずかしいから」
姉「んー」スンスン
男「聞けって」
姉「聞いてる聞いてる……」ギュー
男「なに? あとノックぐらいしてよ」
姉「そんなに細かいことを気にしてると父さんみたいに禿げちゃうよ?」
男「髪は母がたの遺伝子って言うし大丈夫でしょ……多分」
姉「禿げたら潔くスキンヘッドにしようね」ボフッ
男「で、どうしたの? 何をしに来たのさ。 あとベッドに寝転がらないで」
姉「久々に男のギターを聞きたいなと思って来ちゃった。 さぁ、弾くがよい」スンスン
男「弾くから枕嗅ぐのは勘弁してくれ。流石に恥ずかしいから」
姉「んー」スンスン
男「聞けって」
姉「聞いてる聞いてる……」ギュー
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/16(日) 22:23:38 ID:W5KsGr1k
男「もう、本当に恥ずかしいから止めてほしい。で、なに弾いて欲しいの?」ジャーン
姉「バラード系聞きたいな。気持ちよく寝れそうなのがいい」
男「ん、りょーかい」
─────
───
─
男「~♪」
男「……ん?」
姉「……」スー スゥー
男(寝不足だったんかな? 夜ご飯出来たら起こすか……)
姉「んっ、んぅ……」
男(もう少しだけ弾いてよう)
姉「バラード系聞きたいな。気持ちよく寝れそうなのがいい」
男「ん、りょーかい」
─────
───
─
男「~♪」
男「……ん?」
姉「……」スー スゥー
男(寝不足だったんかな? 夜ご飯出来たら起こすか……)
姉「んっ、んぅ……」
男(もう少しだけ弾いてよう)
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:13:04 ID:se9nnExA
姉「ほら、せっせと歩く!」
男「なんでそんなに張り切ってるのさ」
姉「せっかく新しい服を買いに来たんだもん。楽しまなきゃ」
男「じゃあ俺はいつもの所で服見てるから、姉ちゃんも自分の好きな服屋さん行「却下」」
男「……」
姉「却下します」
男「……」
姉「単独行動は許しません」ニコニコ
男「試着回数は少なめで……」
姉「ふふっ、頑張って男にぴったりの服を選んであげるね」
男「着せ替え人形だけはやめてね」
姉「あっ、このお店見て行こう?」
男「俺そこで服買ったこと無いんだけど」
姉「じゃあ新しいところを開拓していこう」
男「……はい」
男「なんでそんなに張り切ってるのさ」
姉「せっかく新しい服を買いに来たんだもん。楽しまなきゃ」
男「じゃあ俺はいつもの所で服見てるから、姉ちゃんも自分の好きな服屋さん行「却下」」
男「……」
姉「却下します」
男「……」
姉「単独行動は許しません」ニコニコ
男「試着回数は少なめで……」
姉「ふふっ、頑張って男にぴったりの服を選んであげるね」
男「着せ替え人形だけはやめてね」
姉「あっ、このお店見て行こう?」
男「俺そこで服買ったこと無いんだけど」
姉「じゃあ新しいところを開拓していこう」
男「……はい」
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:13:54 ID:se9nnExA
姉「うーん」
男「ちょっと」
姉「少し待ってね……。こっちもなかなか」
男「いつまで悩んでんだよ」
姉「男はもっと派手な服着ても似合うと思って……、これとかどう?」
男「嫌いじゃないけど、学校へは着ていきたくない」
姉「えー? 格好いいのに……、買ったら来てくれる?」
男「あったら着ると思う」
姉「じゃあ買ってあげる。絶対に着てね」
男「母さんから服代貰ってるし、それを買わなくても」
姉「気にしなくていいの。着る服も増えた方が楽しいでしょ?」
男「……ありがと」
姉「~♪」
男「ちょっと」
姉「少し待ってね……。こっちもなかなか」
男「いつまで悩んでんだよ」
姉「男はもっと派手な服着ても似合うと思って……、これとかどう?」
男「嫌いじゃないけど、学校へは着ていきたくない」
姉「えー? 格好いいのに……、買ったら来てくれる?」
男「あったら着ると思う」
姉「じゃあ買ってあげる。絶対に着てね」
男「母さんから服代貰ってるし、それを買わなくても」
姉「気にしなくていいの。着る服も増えた方が楽しいでしょ?」
男「……ありがと」
姉「~♪」
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:15:26 ID:se9nnExA
姉「これとかどう? 似合う?」
男「似合う」
姉「じゃあこれは?」
男「似合う」
姉「……」
男「……?」
姉「じゃあコレは?」
男「似合ってるけど、俺はあんまり好きじゃない」
姉「ふむふむ」
男「なんだよ、似合ってるのは本当だよ」
姉「まぁコレはいいや。じゃあ次、これとかどう?」ニコニコ
男「いいと思う」
姉「そっかそっか♪」
男「似合う」
姉「じゃあこれは?」
男「似合う」
姉「……」
男「……?」
姉「じゃあコレは?」
男「似合ってるけど、俺はあんまり好きじゃない」
姉「ふむふむ」
男「なんだよ、似合ってるのは本当だよ」
姉「まぁコレはいいや。じゃあ次、これとかどう?」ニコニコ
男「いいと思う」
姉「そっかそっか♪」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:16:12 ID:se9nnExA
男「あんまり買わなかったね」
姉「ピンと来た物しか買わないからねぇ。でもいい服も買えたし満足」
男「そっか、俺もいい服選んでもらえて満足」
姉「んふふ、ちゃんと着てね? 学校にも着てってね」
男「ん、頑張るよ」
姉「持ってる服のレパートリーが少し増えて良かったね」
男「涼しければパーカーとか買ったんだけどなぁ」
姉「パーカー大好きだもんね。夏が終わったらまた買い物行こうね」
男「うん」
姉「ピンと来た物しか買わないからねぇ。でもいい服も買えたし満足」
男「そっか、俺もいい服選んでもらえて満足」
姉「んふふ、ちゃんと着てね? 学校にも着てってね」
男「ん、頑張るよ」
姉「持ってる服のレパートリーが少し増えて良かったね」
男「涼しければパーカーとか買ったんだけどなぁ」
姉「パーカー大好きだもんね。夏が終わったらまた買い物行こうね」
男「うん」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:17:41 ID:se9nnExA
友2「ん? おーい」
男「友2じゃん。何してんの?」
姉「?」
友2「家族と買い物。 で、男の隣にいる美人さんは誰だ。 まさか、俺達に隠れて彼女つくってたのか!?」
男「ちげーよバカ、 俺の姉ちゃんだよ。 一緒に服見に来たの」
姉「男の友達なの? こんにちは~」ニコッ
友2「はうっ」ズキューン
友2「こ、こんにちは! 友2って言います!」
姉「男がお世話になってます。この子、大学じゃどう? 楽しく過ごしてる?」ペコリ
友2「はい! いつもつるんでる奴らと一緒に楽しく過ごしてます!」
男「友2じゃん。何してんの?」
姉「?」
友2「家族と買い物。 で、男の隣にいる美人さんは誰だ。 まさか、俺達に隠れて彼女つくってたのか!?」
男「ちげーよバカ、 俺の姉ちゃんだよ。 一緒に服見に来たの」
姉「男の友達なの? こんにちは~」ニコッ
友2「はうっ」ズキューン
友2「こ、こんにちは! 友2って言います!」
姉「男がお世話になってます。この子、大学じゃどう? 楽しく過ごしてる?」ペコリ
友2「はい! いつもつるんでる奴らと一緒に楽しく過ごしてます!」
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/18(火) 22:19:27 ID:se9nnExA
姉「ふふっ、それは良かった。これからも仲よくしてやってね」ニコニコ
男「友2は家族が待ってんだろ。ほら、帰れ帰れ。 姉ちゃんも話してないで帰ろう」
友2「ちっ、おい男、今度遊びに行くからな! 絶対に遊びに行くからな!」
姉「遊びに来てくれるの? 友君以外に来るのは珍しいからなんか嬉しいわ~」
男「いいから帰ろう! じゃあな友2、月曜日に会おう」
友2「おう、じゃあな男。お、お姉さんもさようなら!」
姉「うん、バイバーイ」ニコニコ
友2(うぉー! めっちゃ綺麗な人だった、緊張したー!)ドキドキ
友2「よし、遊びに行く決心がついたぞ!」
男「友2は家族が待ってんだろ。ほら、帰れ帰れ。 姉ちゃんも話してないで帰ろう」
友2「ちっ、おい男、今度遊びに行くからな! 絶対に遊びに行くからな!」
姉「遊びに来てくれるの? 友君以外に来るのは珍しいからなんか嬉しいわ~」
男「いいから帰ろう! じゃあな友2、月曜日に会おう」
友2「おう、じゃあな男。お、お姉さんもさようなら!」
姉「うん、バイバーイ」ニコニコ
友2(うぉー! めっちゃ綺麗な人だった、緊張したー!)ドキドキ
友2「よし、遊びに行く決心がついたぞ!」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/22(土) 23:59:03 ID:L9u9q6Uk
『うぅ、どこ……』
『そんな泣いてどうしたの? 』
『お、お姉ちゃん……』
『そんなに服汚して、何か探してるの?』
『……うん』
『じゃあ一緒に探してあげる』
『そ、それは……うぅ』
『よしよし、泣かないの。大丈夫だから、何を無くしたの?』
『お、お姉ちゃんが作ってくれたキーホルダーを、無くしちゃって……』
『あら、ランドセルに付けてたのに落としちゃったの? それも公園端の草むらで?』
『うぅ……』
『そんな泣いてどうしたの? 』
『お、お姉ちゃん……』
『そんなに服汚して、何か探してるの?』
『……うん』
『じゃあ一緒に探してあげる』
『そ、それは……うぅ』
『よしよし、泣かないの。大丈夫だから、何を無くしたの?』
『お、お姉ちゃんが作ってくれたキーホルダーを、無くしちゃって……』
『あら、ランドセルに付けてたのに落としちゃったの? それも公園端の草むらで?』
『うぅ……』
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/22(土) 23:59:50 ID:L9u9q6Uk
『大丈夫だから、言ってごらん?』ナデナデ
『と、友達が、女の子みたいなキーホルダーだなって、取られて、投げ合って、そのまま草むらに飛んでいって……うぅぅぅ』ブワッ
『そっか……』
『僕は、何も出来なくて……。それで今探してるの』
『もうすぐ暗くなるし、どうしよう……。 新しいの作ってあげようか?』
『あれがいい…… 』
『そっか、じゃあ頑張って探そう!』
『いいの?』
『お姉ちゃんに任せなさい!』
─────
───
─
『と、友達が、女の子みたいなキーホルダーだなって、取られて、投げ合って、そのまま草むらに飛んでいって……うぅぅぅ』ブワッ
『そっか……』
『僕は、何も出来なくて……。それで今探してるの』
『もうすぐ暗くなるし、どうしよう……。 新しいの作ってあげようか?』
『あれがいい…… 』
『そっか、じゃあ頑張って探そう!』
『いいの?』
『お姉ちゃんに任せなさい!』
─────
───
─
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:30:59 ID:9V8jHWdE
随分昔の夢だ。小学一年生頃か?
あの時の俺は、気弱で泣き虫で、回りの奴らに苛められていた。すぐ苛めは無くなったけど、あまり思い出したくはない。
「……」
体を起こし、机の上に置いてある財布を見た。
高校生の時、誕生日プレゼントとして、姉が選び、母が買ってくれた財布。
その財布には、少し黒ずんだピンク色の小さなビーズで作られたウサギのストラップが付いている。
姉ちゃんが俺に作ってくれたキーホルダー。
小さい頃の記憶の中でも鮮明に覚えている物の一つ。
保育園へ行っていた記憶もあるが流石に曖昧だ。だが、このウサギだけは、姉ちゃんが作ってくれたこのウサギだけは覚えている。
とても嬉しくて、はしゃいで、心から大切にしようと思えた。
あの時の俺は、気弱で泣き虫で、回りの奴らに苛められていた。すぐ苛めは無くなったけど、あまり思い出したくはない。
「……」
体を起こし、机の上に置いてある財布を見た。
高校生の時、誕生日プレゼントとして、姉が選び、母が買ってくれた財布。
その財布には、少し黒ずんだピンク色の小さなビーズで作られたウサギのストラップが付いている。
姉ちゃんが俺に作ってくれたキーホルダー。
小さい頃の記憶の中でも鮮明に覚えている物の一つ。
保育園へ行っていた記憶もあるが流石に曖昧だ。だが、このウサギだけは、姉ちゃんが作ってくれたこのウサギだけは覚えている。
とても嬉しくて、はしゃいで、心から大切にしようと思えた。
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:32:00 ID:9V8jHWdE
無くした時も、新しいものを作ろうかと勧められたが断ってコレを探した。
日が暮れるまで探し続け、なんとか見つけ出したのを覚えている。
「起きるか」
姉ちゃんは、このストラップが付いている財布を見る度に
『まだ付けてくれてるの? ありがと。でも、もう汚いでしょ? 』
と笑いながら言う。
姉ちゃんは外してほしいのかも知れないが、俺は壊れるまで使い続けてしまうだろう。
愛着と言えばいいのか、ただ使っていたいのだ。
よく友達からシスコンと言われる事があったが、全くもってその通りだなと実感する。
「姉離れしなきゃなぁ、機会があった何かやってみっか」
独り言を呟きながら、いつもと同じ朝が始まった。
日が暮れるまで探し続け、なんとか見つけ出したのを覚えている。
「起きるか」
姉ちゃんは、このストラップが付いている財布を見る度に
『まだ付けてくれてるの? ありがと。でも、もう汚いでしょ? 』
と笑いながら言う。
姉ちゃんは外してほしいのかも知れないが、俺は壊れるまで使い続けてしまうだろう。
愛着と言えばいいのか、ただ使っていたいのだ。
よく友達からシスコンと言われる事があったが、全くもってその通りだなと実感する。
「姉離れしなきゃなぁ、機会があった何かやってみっか」
独り言を呟きながら、いつもと同じ朝が始まった。
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:48:54 ID:9V8jHWdE
男「姉離れをするぞ!」
友「ははは、冗談が上手いな」
男「冗談なんかじゃない、俺は本気だ」
友「いやいや、考えろって。 お前が姉さんから離れられるか?」
男「……」
友「な? 諦めろ」
男「い、いや、俺はやるぞ! 」
友「お姉さん大好きでもいいじゃない。どうしたんだよ急に」
男「俺は物事の基準に姉が入っている。それをなんとかしたいと思って……」
友「ははは、冗談が上手いな」
男「冗談なんかじゃない、俺は本気だ」
友「いやいや、考えろって。 お前が姉さんから離れられるか?」
男「……」
友「な? 諦めろ」
男「い、いや、俺はやるぞ! 」
友「お姉さん大好きでもいいじゃない。どうしたんだよ急に」
男「俺は物事の基準に姉が入っている。それをなんとかしたいと思って……」
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:49:29 ID:9V8jHWdE
友「基準って、例えば?」
男「姉が早く帰ってくるから友達の誘いを断る」
友「うん」
男「女性の基準が姉になっている」
友「あー」
男「持っている物のセンスが姉のチョイスによるもの」
友「ホッケの形した筆箱とか凄いよな」
男「とても深刻だと思わないかね」
友「別にいいと思うけどな」
男「くっそう、反対意見は許さん! 何をすればいいか話し合うから付き合え」
男「姉が早く帰ってくるから友達の誘いを断る」
友「うん」
男「女性の基準が姉になっている」
友「あー」
男「持っている物のセンスが姉のチョイスによるもの」
友「ホッケの形した筆箱とか凄いよな」
男「とても深刻だと思わないかね」
友「別にいいと思うけどな」
男「くっそう、反対意見は許さん! 何をすればいいか話し合うから付き合え」
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/23(日) 00:50:08 ID:9V8jHWdE
友「面倒くさい」
男「……妹ちゃんとは最近どうなんだ?」
友「うっ……、あんまり会話しない」
男「もうすぐ誕生日だな。何かプレゼントは?」
友「……」
男「妹ちゃんと仲のいい俺が聞いてやらんでもない」
友「……わかった。手伝うよ」
男「流石は友だ。信じてた」
友「まず、お姉さんから離れる方法をいくつか挙げていこう」
男「おう」
男「……妹ちゃんとは最近どうなんだ?」
友「うっ……、あんまり会話しない」
男「もうすぐ誕生日だな。何かプレゼントは?」
友「……」
男「妹ちゃんと仲のいい俺が聞いてやらんでもない」
友「……わかった。手伝うよ」
男「流石は友だ。信じてた」
友「まず、お姉さんから離れる方法をいくつか挙げていこう」
男「おう」
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:10:09 ID:5arDJfuE
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
姉「んー」ピコピコ
男(友と話し合ったのはいい、後はちゃんと実行出来るかどうか……)
姉「おとこ、このボス強くて勝てない」ピコピコ
男 (友が色々な方法を考えたけど……。まずは、『距離を置く』から始めるか)
姉「この攻撃がズルい」
男(でも、距離を置くってなんだよ! 何をすればいいのか分かんないぞ…… )
姉「ねぇ、聞いてる?」
男(うーん)ウムム
姉「んー」ピコピコ
男(友と話し合ったのはいい、後はちゃんと実行出来るかどうか……)
姉「おとこ、このボス強くて勝てない」ピコピコ
男 (友が色々な方法を考えたけど……。まずは、『距離を置く』から始めるか)
姉「この攻撃がズルい」
男(でも、距離を置くってなんだよ! 何をすればいいのか分かんないぞ…… )
姉「ねぇ、聞いてる?」
男(うーん)ウムム
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:11:13 ID:5arDJfuE
姉「……」
男「ん? なに?」
姉「このボスが倒せない」
男「あー、そいつ強いよね。コツはね──」
男 (あ、ここでコツを教えなければ『距離を置く』の第一歩になるのでは?)
姉「コツは?」
男「コツは、お、教えない」
姉「……なんで?」
男「えーっと……」
姉「姉がこんなに困っているのに?」
男「そ、それは」
姉「そっかぁ、困っている姉を見捨てるんだぁ」
男(何だこれ)
男「ん? なに?」
姉「このボスが倒せない」
男「あー、そいつ強いよね。コツはね──」
男 (あ、ここでコツを教えなければ『距離を置く』の第一歩になるのでは?)
姉「コツは?」
男「コツは、お、教えない」
姉「……なんで?」
男「えーっと……」
姉「姉がこんなに困っているのに?」
男「そ、それは」
姉「そっかぁ、困っている姉を見捨てるんだぁ」
男(何だこれ)
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:12:02 ID:5arDJfuE
姉「わたし、男に見捨てられちゃうんだぁ」
男 (笑顔でなんてことを……。しかし、耐えろ……耐えろ……)
姉「悲しいなぁ」
男「ほ、ほらもう少し頑張ってみなって」
姉「ふーん?」
男「通常攻撃は見えてたし、もう少しやれば簡単に倒せそうな気がする」
姉「そう? じゃあ、もう少しだけ頑張る」
男「うん」
姉「それでも勝てなかったら手伝ってね」
男「あい」
男 (笑顔でなんてことを……。しかし、耐えろ……耐えろ……)
姉「悲しいなぁ」
男「ほ、ほらもう少し頑張ってみなって」
姉「ふーん?」
男「通常攻撃は見えてたし、もう少しやれば簡単に倒せそうな気がする」
姉「そう? じゃあ、もう少しだけ頑張る」
男「うん」
姉「それでも勝てなかったら手伝ってね」
男「あい」
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/29(土) 00:12:38 ID:5arDJfuE
─────
───
─
友「で、姉の圧力に屈したと?」
男「はい」
友「もう諦めよう。 男に姉離れは無理だ」
男「ばか、そんなに早く諦めてどうする」
友「てかさ、遊んでたゲームってお前の部屋のゲーム機で遊ぶやつだろ?」
男「そうだけど」
友「お姉さんがお前の部屋で遊んでたって事だよな?」
男「あぁ、急にどうした」
友(お姉さんが部屋に居ることが当たり前となっている。これが一つの問題か、なら──)
友「姉が部屋に遊びに来るってのが、まず普通じゃないと思うんだ」
男「え、そうなの?」
友「俺は妹しか知らないけど多分」
友「だから次は──」
───
─
友「で、姉の圧力に屈したと?」
男「はい」
友「もう諦めよう。 男に姉離れは無理だ」
男「ばか、そんなに早く諦めてどうする」
友「てかさ、遊んでたゲームってお前の部屋のゲーム機で遊ぶやつだろ?」
男「そうだけど」
友「お姉さんがお前の部屋で遊んでたって事だよな?」
男「あぁ、急にどうした」
友(お姉さんが部屋に居ることが当たり前となっている。これが一つの問題か、なら──)
友「姉が部屋に遊びに来るってのが、まず普通じゃないと思うんだ」
男「え、そうなの?」
友「俺は妹しか知らないけど多分」
友「だから次は──」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/06(土) 07:50:15 ID:sfbHgjfc
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男 (『お姉さんを部屋から追い出してみよう』か……)
男 (うーん、どうやって追い出せばいいんだ……)
男(変にやっちゃうと怒る……? いや、悲しそうな表情するんだろうなぁ)ウーン
男「これはもう無理かもなぁ」
姉「何が無理なの?」
男「姉離れ」
姉「へっ?」
男「そうそう……ん?」
姉「……」
男「い、いつから俺の部屋にいた?」
男 (『お姉さんを部屋から追い出してみよう』か……)
男 (うーん、どうやって追い出せばいいんだ……)
男(変にやっちゃうと怒る……? いや、悲しそうな表情するんだろうなぁ)ウーン
男「これはもう無理かもなぁ」
姉「何が無理なの?」
男「姉離れ」
姉「へっ?」
男「そうそう……ん?」
姉「……」
男「い、いつから俺の部屋にいた?」
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:22:52 ID:ESN5PaTM
姉「ついさっき」
男「……」
姉「そう……」
男「ち、違う。その、あの」
姉「昨日少し変だったのは……それが原因?」
男「……ハイ」
姉「で、無理だろうという結果がでたと」
男「……ハイ」
男「……」
姉「そう……」
男「ち、違う。その、あの」
姉「昨日少し変だったのは……それが原因?」
男「……ハイ」
姉「で、無理だろうという結果がでたと」
男「……ハイ」
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:23:38 ID:ESN5PaTM
姉「……」
男「……」
男(ぬぅぅぅ! 恥ずかしいし辛い!)
姉「したい?」
男「何を?」
姉「姉離れ、したい?」
男「……」
姉「わ、私は……」
姉「姉弟として仲がいい方だとは思ってるけど、男にとって迷惑なら、離れたいなら私も努力する」ポロポロ
姉「何かきっかけがあったんでしょ? 男のためになるなら私は──「待って!」」
男「……」
男(ぬぅぅぅ! 恥ずかしいし辛い!)
姉「したい?」
男「何を?」
姉「姉離れ、したい?」
男「……」
姉「わ、私は……」
姉「姉弟として仲がいい方だとは思ってるけど、男にとって迷惑なら、離れたいなら私も努力する」ポロポロ
姉「何かきっかけがあったんでしょ? 男のためになるなら私は──「待って!」」
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:24:14 ID:ESN5PaTM
男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だぇど!」
姉「……っ」
男「経緯を話すから、泣かないで一旦落ち着いてくれ。 えーっと、牛乳温めて来るから待ってて」
姉「……ん」
─────
───
─
男「──という事でして」
姉「やっぱり私のせいで」
姉「……っ」
男「経緯を話すから、泣かないで一旦落ち着いてくれ。 えーっと、牛乳温めて来るから待ってて」
姉「……ん」
─────
───
─
男「──という事でして」
姉「やっぱり私のせいで」
90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 12:42:46 ID:ytsU9Pew
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:24:49 ID:ESN5PaTM
男「まぁ、好きなものとか考え方が姉ちゃんに影響されてるしのは事実だけど。 その……」
姉「……?」
男「少し距離を置こうとして気づいたんだけど、別に嫌いじゃない。この事に対して引け目を感じたりもしてない」
姉「……」
男「確かに俺の中で姉ちゃんが軸になっている所もあるけど、それでもいいかなって」
男「無理に離れて悲しむ姉ちゃんなんか見たくないし……」
男(姉ちゃんが泣いてる姿が一番キツかった……。もう見たくない)
姉「……?」
男「少し距離を置こうとして気づいたんだけど、別に嫌いじゃない。この事に対して引け目を感じたりもしてない」
姉「……」
男「確かに俺の中で姉ちゃんが軸になっている所もあるけど、それでもいいかなって」
男「無理に離れて悲しむ姉ちゃんなんか見たくないし……」
男(姉ちゃんが泣いてる姿が一番キツかった……。もう見たくない)
87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:25:22 ID:ESN5PaTM
姉「……じゃあ姉離れしなくていいの?」
男「うん」
姉「私は……迷惑じゃない?」
男「迷惑なんかじゃないよ」
姉「そっか」
姉「……」
男「ごめん、俺のせいで悲しませちゃって」
姉「お風呂入ってくる」
男「え、うん」
男(やっぱり怒ってるよな……)
姉「あとで仕返しするから覚悟しておくこと。これでチャラって事にしてあげるから」
男「ん」
姉「じゃあ、また後でね」
男「うん」
姉「私は……迷惑じゃない?」
男「迷惑なんかじゃないよ」
姉「そっか」
姉「……」
男「ごめん、俺のせいで悲しませちゃって」
姉「お風呂入ってくる」
男「え、うん」
男(やっぱり怒ってるよな……)
姉「あとで仕返しするから覚悟しておくこと。これでチャラって事にしてあげるから」
男「ん」
姉「じゃあ、また後でね」
88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/26(金) 01:26:26 ID:ESN5PaTM
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友「よう男、実践してみた……か?」
男「おはよう友」
友「えっと、何かあったのか?」
男「何もなかった」
友「凄い目が腫れているのは?」
男「気のせい」
友「……姉離れの方はどう?」
男「姉離れは諦めた。お前の言った通り、姉が大好きというこをと胸に刻んで生きていくよ」
友「そ、そっか、よかった……な?」
男「あぁ、お前のお陰だ」
友「じゃあ行くか」
男「ん」
友「よう男、実践してみた……か?」
男「おはよう友」
友「えっと、何かあったのか?」
男「何もなかった」
友「凄い目が腫れているのは?」
男「気のせい」
友「……姉離れの方はどう?」
男「姉離れは諦めた。お前の言った通り、姉が大好きというこをと胸に刻んで生きていくよ」
友「そ、そっか、よかった……な?」
男「あぁ、お前のお陰だ」
友「じゃあ行くか」
男「ん」
91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:43:30 ID:b2vu83zs
姉友「気のせいだといいんだけどさー」
姉「なに」
姉友「少しね、少しだけ目が腫れてない?」
姉「……そう?」
姉友「何かあったでしょ」
姉「……感動する映画を見て泣いたの」
姉友「姉は映画で泣いたりしないって知ってるよ。うーん、あんたが泣くことと言えば……」
姉「……」
姉友「弟くん絡みでしょ?」
姉「……」ビクッ
姉「なに」
姉友「少しね、少しだけ目が腫れてない?」
姉「……そう?」
姉友「何かあったでしょ」
姉「……感動する映画を見て泣いたの」
姉友「姉は映画で泣いたりしないって知ってるよ。うーん、あんたが泣くことと言えば……」
姉「……」
姉友「弟くん絡みでしょ?」
姉「……」ビクッ
92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:44:12 ID:b2vu83zs
姉友「分かりやすい。喧嘩でもした?」
姉「喧嘩はしてない」
姉友「じゃあ何か言われちゃった? 」
姉「え、えーと、その……」
姉友「ここじゃあ言いにくい? 正直気になって仕方がないんだけど」
姉「うっ……、仕方ない。 仕事終わりご飯食べに行こう」
姉友「そこまで周りに聞かれたくない事なのね……。じゃあ、今日は私が奢ってあげる」
姉「ん」
姉「喧嘩はしてない」
姉友「じゃあ何か言われちゃった? 」
姉「え、えーと、その……」
姉友「ここじゃあ言いにくい? 正直気になって仕方がないんだけど」
姉「うっ……、仕方ない。 仕事終わりご飯食べに行こう」
姉友「そこまで周りに聞かれたくない事なのね……。じゃあ、今日は私が奢ってあげる」
姉「ん」
93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:44:57 ID:b2vu83zs
姉「──っていう事があって」
姉友「姉離れしようとする弟くん凄いじゃん。それに比べてあんたは泣くほど悲しかったのか」
姉「よくわからないんだけど泣いちゃって……」
姉友「まぁ、お互いに軽く依存しあってるみたいだしねぇ」
姉「わ、私はそんなに依存してない……と思う」
姉友「どの口が言うんだか」
姉「うぅ……」
姉友「で、そのあとの仕返しは何したの?」
姉「へ?」
94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:45:34 ID:b2vu83zs
姉友「弟くん大好きなあんたがどんな仕返ししたのかなーと思って」
姉「そ、それは……」
姉友「ここじゃ誰にも聞かれないしいいじゃん。聞かせてよ」
姉「……かき」ボソッ
姉友「ん、なんて? もう一回」
姉「……耳かき」
姉友「耳かき?」
姉「そう」
姉友「耳かきが仕返しなの? ご褒美とかじゃなく」
姉「そ、それは……」
姉友「ここじゃ誰にも聞かれないしいいじゃん。聞かせてよ」
姉「……かき」ボソッ
姉友「ん、なんて? もう一回」
姉「……耳かき」
姉友「耳かき?」
姉「そう」
姉友「耳かきが仕返しなの? ご褒美とかじゃなく」
95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/30(火) 16:46:18 ID:b2vu83zs
姉「仕返しというか、お仕置きというか」
姉友「それがお仕置きになるの?」
姉「うん。男は耳かき嫌いだから」
姉友「流石に嫌いといってもお仕置きって……」
姉「男は綿棒で耳の入り口を少しだけ掃除したりはするよ? でも、綿棒もそうだけど耳かき棒とかで奥から掻き出すのはダメみたいなの」
姉友「自分でやるからじゃなく? 人にやってもらうのもダメなの?」
姉「昔はお母さんの膝上で泣きわめきながら耳かきされてたわ」
姉友「家族でも拒絶するってよっぽどね……。 え、えーと、じゃあお仕置きしたときの弟くんはどうだった?」
姉「それは──」
姉友「それがお仕置きになるの?」
姉「うん。男は耳かき嫌いだから」
姉友「流石に嫌いといってもお仕置きって……」
姉「男は綿棒で耳の入り口を少しだけ掃除したりはするよ? でも、綿棒もそうだけど耳かき棒とかで奥から掻き出すのはダメみたいなの」
姉友「自分でやるからじゃなく? 人にやってもらうのもダメなの?」
姉「昔はお母さんの膝上で泣きわめきながら耳かきされてたわ」
姉友「家族でも拒絶するってよっぽどね……。 え、えーと、じゃあお仕置きしたときの弟くんはどうだった?」
姉「それは──」
97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:48:22 ID:zhMGwYhU
─────
───
─
お風呂を上がり、自分の部屋へ戻った。
蛸の形をした座布団に座り、小さい頃から居る犬のぬいぐるみをぎゅっと抱き寄せる。
「よかった……」
ふと安堵の声が漏れる。
男から"姉離れ"という言葉が出た瞬間、自分の中から何かが溢れてしまった。
感情をコントロールするという事を忘れて、無我夢中に男の気持ちを勝手に汲み取り、男から離れようと頭を回転させていたのを思い出す。
───
─
お風呂を上がり、自分の部屋へ戻った。
蛸の形をした座布団に座り、小さい頃から居る犬のぬいぐるみをぎゅっと抱き寄せる。
「よかった……」
ふと安堵の声が漏れる。
男から"姉離れ"という言葉が出た瞬間、自分の中から何かが溢れてしまった。
感情をコントロールするという事を忘れて、無我夢中に男の気持ちを勝手に汲み取り、男から離れようと頭を回転させていたのを思い出す。
98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:48:57 ID:zhMGwYhU
「なんで泣いちゃったかなぁ」
一人で焦って慌てて、そして泣いてしまった。
小さい頃から今まで沢山触れ合ってきた。その全てが、男にとって迷惑と思われていたら……。
少し考えただけでも涙が溢れてしまう。
しかし、男は迷惑だとは言わなかった。
その言葉で凄く救われた気がする。
「でも、いつかは離れていくんだよね……」
いつかは離れていく。
これはお互いに言える事だ。私も、男も、いつかは結婚して自分の家庭を持つ日が来る。
99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:50:09 ID:zhMGwYhU
でも、もう少しだけ男に甘えていたい悪い自分が居る。
姉という力を行使して、男と遊んでいたい。そんな関係をもう少し、もう少しだけ続けても……。
「……」
考えていると、コンコンと扉を叩く音が鳴る。
そして扉が開き──
「姉ちゃん、来たよ」
「ん」
男がやって来た。
少しだけ怯えているように感じる。仕返しとは言ったがそこまでビクビクされるとは思わなかった。
100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:50:50 ID:zhMGwYhU
仕返し。
何をするかまったく考えていなかった。
お風呂に入っている時も男の事で頭がいっぱいで、姉友に重度のシスコンと言われても仕方がない。
「姉ちゃん?」
「あっ、ごめん。 仕返しの内容を考えてて」
「俺が姉ちゃんに酷いことしたのは事実だから……。どんなのでも受けるよ」
どんなのでも受けてくれるらしい。
何をするかまったく考えていなかった。
お風呂に入っている時も男の事で頭がいっぱいで、姉友に重度のシスコンと言われても仕方がない。
「姉ちゃん?」
「あっ、ごめん。 仕返しの内容を考えてて」
「俺が姉ちゃんに酷いことしたのは事実だから……。どんなのでも受けるよ」
どんなのでも受けてくれるらしい。
101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:51:41 ID:zhMGwYhU
男が嫌がる事と言えば何だろう。
一週間ぐらい会話しないとか、私から男へ近付かないとか……。
無理だ。
私が耐えられない。
さっきまで男から嫌われているかもと思い悩んでいたのに、考え付くのはこんな下らない事ばかり。
今日、今この場で終わるような事をしよう。
「……!」
ふと、机の上に置いてあるペン立てに視線がいく。そこに刺さっている一つの棒を見て、そして決めた。
一週間ぐらい会話しないとか、私から男へ近付かないとか……。
無理だ。
私が耐えられない。
さっきまで男から嫌われているかもと思い悩んでいたのに、考え付くのはこんな下らない事ばかり。
今日、今この場で終わるような事をしよう。
「……!」
ふと、机の上に置いてあるペン立てに視線がいく。そこに刺さっている一つの棒を見て、そして決めた。
102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:52:34 ID:zhMGwYhU
「久々にアレしよっか」
「あ、アレってなに?」
私は立ち上がり、自分の机へ近づく。
そしてペン立てに刺さっている棒を手に取り、満面の笑みを浮かべながら男へ見せる。
「これ」
「そ、それはちょっと……」
「んー?」
「う、あ、あの」
慌てる男をジっと見つめる。
そうだ、これはいい機会だ。
「あ、アレってなに?」
私は立ち上がり、自分の机へ近づく。
そしてペン立てに刺さっている棒を手に取り、満面の笑みを浮かべながら男へ見せる。
「これ」
「そ、それはちょっと……」
「んー?」
「う、あ、あの」
慌てる男をジっと見つめる。
そうだ、これはいい機会だ。
103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:53:17 ID:zhMGwYhU
男へ甘えたい私の悪い部分が顔を出す。
これは、仕返しというよりお仕置きだ。
悪事を働いた弟へ贈る躾。
「私は耳かきの準備してくるから待っててね」
「いやっ、その」
「……」
「はい、待ってます」
「よろしい。楽しみに待っててね」
これは、仕返しというよりお仕置きだ。
悪事を働いた弟へ贈る躾。
「私は耳かきの準備してくるから待っててね」
「いやっ、その」
「……」
「はい、待ってます」
「よろしい。楽しみに待っててね」
104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 20:54:03 ID:zhMGwYhU
凄く気分が高ぶってきた。
理由は明確、男をいじめる事が出来るから。
悪い自分が、私の理性を崩し始めている。もう、誰にも止められない──
「ふふっ」
徹底的やってやろう。
男に耳かきの、私がやってあげる耳かきの素晴らしさを教えてあげなきゃ。
耳かきが嫌いでも蕩けるくらい、全力で尽くして、虜にしてしまうくらい──
そんな事を考えながら、私の部屋には無い綿帽子付きの耳かきと綿棒、そして細長いピンセットを手に取り、自室へ戻った。
理由は明確、男をいじめる事が出来るから。
悪い自分が、私の理性を崩し始めている。もう、誰にも止められない──
「ふふっ」
徹底的やってやろう。
男に耳かきの、私がやってあげる耳かきの素晴らしさを教えてあげなきゃ。
耳かきが嫌いでも蕩けるくらい、全力で尽くして、虜にしてしまうくらい──
そんな事を考えながら、私の部屋には無い綿帽子付きの耳かきと綿棒、そして細長いピンセットを手に取り、自室へ戻った。
105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 21:06:22 ID:zhMGwYhU
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
折り畳み式の小さなテーブルを出し、その左側に座る。
テーブルの上には持ってきた耳かき、部屋にあったティッシュとデスクライトを置いた。
「はい、頭乗っけて」
ポンポンと膝を叩く。
男はこわばった表情のまま、私に背を向けてゆっくりと膝の上に頭を乗せる。
太もに男の頭の重さを感じると共に、短い髪がチクチクと刺さり、こそばゆい。
体がガチガチになり大きく震える男を見て、少し頭を撫でる。
しかし、震えは収まらない。
まぁ、これは仕方がないのだ。男は昔から耳かきが嫌いで、泣きながら耳かきをしてもらっていたのだから。
折り畳み式の小さなテーブルを出し、その左側に座る。
テーブルの上には持ってきた耳かき、部屋にあったティッシュとデスクライトを置いた。
「はい、頭乗っけて」
ポンポンと膝を叩く。
男はこわばった表情のまま、私に背を向けてゆっくりと膝の上に頭を乗せる。
太もに男の頭の重さを感じると共に、短い髪がチクチクと刺さり、こそばゆい。
体がガチガチになり大きく震える男を見て、少し頭を撫でる。
しかし、震えは収まらない。
まぁ、これは仕方がないのだ。男は昔から耳かきが嫌いで、泣きながら耳かきをしてもらっていたのだから。
106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/03(土) 21:09:28 ID:zhMGwYhU
そっと顔を覗き込むと、男の視線は定まらず、今にも泣き出してしまいそうだ。
その姿を見て、私の体は火照り始めていた。
お腹の奥からじわっと熱が溜まり、少しだけ息が荒くなる。
いつもなら、『嫌なら、止めようか?』とでも言っているところなのだろう。
しかし、今回は違う。
───これは、私を泣かせたあなたへのお仕置き
───姉として、弟へ贈る躾
「じゃあ始めるね」
「なるべく早く終わらせて……」
男は涙を浮かべながらそう言った。
だが、その願いは届かないであろう。
虐めたい訳じゃないのに、涙を流しながら悶える男の姿を想像し、それを望んでいる。
可哀想と思っていても、頭と体が言うことを聞かない。
その姿を見て、私の体は火照り始めていた。
お腹の奥からじわっと熱が溜まり、少しだけ息が荒くなる。
いつもなら、『嫌なら、止めようか?』とでも言っているところなのだろう。
しかし、今回は違う。
───これは、私を泣かせたあなたへのお仕置き
───姉として、弟へ贈る躾
「じゃあ始めるね」
「なるべく早く終わらせて……」
男は涙を浮かべながらそう言った。
だが、その願いは届かないであろう。
虐めたい訳じゃないのに、涙を流しながら悶える男の姿を想像し、それを望んでいる。
可哀想と思っていても、頭と体が言うことを聞かない。
107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:48:55 ID:bdoq8KMc
左手で耳たぶに優しく触れる。
男の体が少し反応したが気にせず触り続け、耳全体へ指を滑らせた。
外側の溝は思っていたより綺麗だ。
しかし、耳の中はそうでもなく、取りがいのある耳垢が見える。
「じゃあ外側からやっていくね」
そう言って、溝を耳かきで優しく掻いていく。
外側だけはある程度綺麗にしてるだけあってあまり手応えは無いが、カリカリと掻いているうちに垢が集まってきた。
男の体が少し反応したが気にせず触り続け、耳全体へ指を滑らせた。
外側の溝は思っていたより綺麗だ。
しかし、耳の中はそうでもなく、取りがいのある耳垢が見える。
「じゃあ外側からやっていくね」
そう言って、溝を耳かきで優しく掻いていく。
外側だけはある程度綺麗にしてるだけあってあまり手応えは無いが、カリカリと掻いているうちに垢が集まってきた。
108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:49:31 ID:bdoq8KMc
「入り口は綿棒で掃除してるだけあって綺麗だね」
「き、綺麗だったらやる必要無いでしょ……!」
「でも少しずつだけど耳垢が集まってるよ」
垢を匙の先に溜め、耳の溝全体をゆっくりとなぞりながら掬い上げる。
すると男の体がガクッと揺れた。
「んっ……!」
「男……? あんまり動くと危ないよ」
「はぁ、んぐっ……はぁ」
「き、綺麗だったらやる必要無いでしょ……!」
「でも少しずつだけど耳垢が集まってるよ」
垢を匙の先に溜め、耳の溝全体をゆっくりとなぞりながら掬い上げる。
すると男の体がガクッと揺れた。
「んっ……!」
「男……? あんまり動くと危ないよ」
「はぁ、んぐっ……はぁ」
109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:50:06 ID:bdoq8KMc
聞こえていないのか、それとも余裕が無いのか男は呼吸を乱しながら震え続けてる。
目尻からは涙が溢れだし、頬を伝って私の太ももへ流れ出す。
手足は伸びきらず、少し曲げた状態で力み、震える体を無理やり押さえ付けている。
「耳の中を掃除するんだから、もう少し落ち着いて欲しいな」
「うぅ……」
「もう泣き始めちゃったの? 仕方ないなぁ……」
目尻からは涙が溢れだし、頬を伝って私の太ももへ流れ出す。
手足は伸びきらず、少し曲げた状態で力み、震える体を無理やり押さえ付けている。
「耳の中を掃除するんだから、もう少し落ち着いて欲しいな」
「うぅ……」
「もう泣き始めちゃったの? 仕方ないなぁ……」
110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/23(金) 23:59:59 ID:bdoq8KMc
「危ないから暴れちゃ駄目よ。大丈夫だから、怖くないから……ね?」
「……っ、うん」
耳元で囁かれた瞬間、自分の知らない謎の感覚に襲われた男。
震えは収まり、力んだ四肢が脱力し始め、温かい何かが身体全体を覆う。
体を覆った謎の感覚が腹部へ向けて流れだすと、そこを中心に心地よい快感へ変わり、全身へ広がり出す。
それは一瞬にして全身を駆け巡り、意識が奪われそうになる。
「……っ、うん」
耳元で囁かれた瞬間、自分の知らない謎の感覚に襲われた男。
震えは収まり、力んだ四肢が脱力し始め、温かい何かが身体全体を覆う。
体を覆った謎の感覚が腹部へ向けて流れだすと、そこを中心に心地よい快感へ変わり、全身へ広がり出す。
それは一瞬にして全身を駆け巡り、意識が奪われそうになる。
111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/24(土) 00:00:35 ID:ZbfdEkas
「落ち着いた?」
「だ……い、じょうぶ」
そんなわけない。
男はひとり驚き混乱する。
耳かきに怯えて震える体と、逃げ出したい気持ちを必死に抑えていた筈なのに、一瞬だけ恐怖から解放され、全てを受け入れてしまった。
姉からの言葉に対し、体が無意識に動き頷いていたのだ。
まるで催眠術にでも掛かった人のように、まるで自分が操り人形にでもなったかのように。
「だ……い、じょうぶ」
そんなわけない。
男はひとり驚き混乱する。
耳かきに怯えて震える体と、逃げ出したい気持ちを必死に抑えていた筈なのに、一瞬だけ恐怖から解放され、全てを受け入れてしまった。
姉からの言葉に対し、体が無意識に動き頷いていたのだ。
まるで催眠術にでも掛かった人のように、まるで自分が操り人形にでもなったかのように。
112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/24(土) 00:01:19 ID:ZbfdEkas
「ふぅ……、ふぅ……」
「ん、よしよし」
そっと男の頭を撫で続ける。
これほど素直に受け入れるとは思ってなかった。
相変わらず涙を流してはいるけど、さっきよりは震えも軽くなって、呼吸も落ち着きてる。
『怖い、無理』と言いながら逃げ出すと思っていたけど……、流石にそんなことないか。
「ん、よしよし」
そっと男の頭を撫で続ける。
これほど素直に受け入れるとは思ってなかった。
相変わらず涙を流してはいるけど、さっきよりは震えも軽くなって、呼吸も落ち着きてる。
『怖い、無理』と言いながら逃げ出すと思っていたけど……、流石にそんなことないか。
115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:28:03 ID:Vacj9YTc
落ち着いたところで耳穴を除き込む。
ある程度自分で掃除しているだけあって、間近で見ない限りは綺麗に見える。
「外側は綺麗だけど奥が汚い」
「耳かき嫌いなんだし……。仕方ないじゃん」
「ふふっ、でも今回は耐えてね」
「わかってるよ。お、お仕置きだから」
「ん。綺麗にしてあげる」
116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:28:48 ID:Vacj9YTc
耳たぶを摘まんで引っ張り視界を広げる。
耳かきをそっと耳孔の内側へそっと近付け、匙となっている先端を内壁へ当て、優しく皮膚の部分をそっと撫で上げる。
するとまた、男の身体がビクンと跳ねる。
「大丈夫? 痛かったら言ってね」
「大丈夫……だから、気にしないで」
怖すぎて体が拒否反応でも起こしているのか?
さっきから男の流す涙が私の太ももに伝って少しくすぐったい。
117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:29:48 ID:Vacj9YTc
先ほどと同じ所へ匙を当て、同じ力で撫でるように掻くと、ボロボロと細かい耳垢が取れていく。
男の耳の中ではジャリジャリという音が響いていたりするのだろうか。
掻いてる付近を同じストロークで何度か往復した後、少し奥へ進んでいく。
少し大きめの耳垢が発見した。
気合いを入れよう、本番はここから。
ここからは、もっと残酷に男をいじめるとする。
耳かきを耳垢と内壁の隙間に滑り込ませペリペリと剥がしていく。
しかし、全部は剥がさない。内壁に少しだけ張り付いた状態で残し、棒を耳孔から引っ込め、ピンセットと持ち換える。
118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:30:49 ID:Vacj9YTc
私が思うに、男は耳掻きが嫌いという訳ではなく、耳のなかで感じる異物感が苦手なのだ。
今この瞬間も不快感に耐えているのだろう。しかし、それと同時に耳かきの気持ちよさも感じている気がする。
このまま虜にしてしまおう───
ピンセットを差し込み、耳の中で細い先端をカチカチと鳴らす。
119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:31:34 ID:Vacj9YTc
「ね、姉ちゃん!」
「なに?」
「それ怖いからやめて」
「カーチカチ、カチカチ……」
「やめてって……。あ、あと、耳元で囁くのもやめてほしい」
「ふーん、耳元で囁かれるのも嫌いなんだ?」
「き、嫌いじゃないよ。 でも、なんか変だから、その……」
「なに?」
「それ怖いからやめて」
「カーチカチ、カチカチ……」
「やめてって……。あ、あと、耳元で囁くのもやめてほしい」
「ふーん、耳元で囁かれるのも嫌いなんだ?」
「き、嫌いじゃないよ。 でも、なんか変だから、その……」
120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:35:05 ID:Vacj9YTc
あぁ、本当に可愛くて、愛しい。
男はきっと何かをはぐらかしたのだ。
しかし、私には分かる、分かってしまう。
きっと男の耳はそういう事なのだ。敏感で、誰にも触れられたくない、そういった意味の込められた場所。
私は、その領域に足を踏み入れ弄り倒している。
「……」
「どうかした?」
「ちょっとニヤニヤしてた。 気にしないで」
男はきっと何かをはぐらかしたのだ。
しかし、私には分かる、分かってしまう。
きっと男の耳はそういう事なのだ。敏感で、誰にも触れられたくない、そういった意味の込められた場所。
私は、その領域に足を踏み入れ弄り倒している。
「……」
「どうかした?」
「ちょっとニヤニヤしてた。 気にしないで」
121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/30(金) 23:40:27 ID:Vacj9YTc
優越感か、それとも男を支配している事への喜びか、少しだけ悦に浸ってしまう。
切り替えなくちゃ。
この事はまた別に日にとっておこう。
手に持つピンセットに力を入れ直し、剥がれかけの耳垢を目指す。
「サクッと取っちゃうから、おとなしくしててね」
「りょ、了解」
切り替えなくちゃ。
この事はまた別に日にとっておこう。
手に持つピンセットに力を入れ直し、剥がれかけの耳垢を目指す。
「サクッと取っちゃうから、おとなしくしててね」
「りょ、了解」
122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:15:23 ID:rvAhrP1c
耳垢を摘まみ、そっとピンセットを引き抜き、そのまま横にあるティッシュへと運ぶ。
「おっきいの取れたよ。もう少しで終わるから頑張って、ね?」
「ぁい……」
またこれだ。
男は思う。
耳元で囁かれた瞬間、絶対的な安心感を得てしまう。
深く、消える事の無い多幸感に満たされ、恐怖から解放される。
自分ではどうしようもない。
「おっきいの取れたよ。もう少しで終わるから頑張って、ね?」
「ぁい……」
またこれだ。
男は思う。
耳元で囁かれた瞬間、絶対的な安心感を得てしまう。
深く、消える事の無い多幸感に満たされ、恐怖から解放される。
自分ではどうしようもない。
123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:16:00 ID:rvAhrP1c
「あとは、綿棒で軽く拭き取っておしまい」
「はぁ、はぁ、頑張った」
「いっぱい泣いたね。私の脚がこんなに濡れちゃってるよ」
「ご、ごめん」
「いいよ。んっ……」
私は綿棒をそっと口につけ、唾で先端を濡らす。
なぜ唾をつけるのかは知らないが、母がやっていたのでつい真似をしてしまう。
「はぁ、はぁ、頑張った」
「いっぱい泣いたね。私の脚がこんなに濡れちゃってるよ」
「ご、ごめん」
「いいよ。んっ……」
私は綿棒をそっと口につけ、唾で先端を濡らす。
なぜ唾をつけるのかは知らないが、母がやっていたのでつい真似をしてしまう。
124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:16:35 ID:rvAhrP1c
「ひっ」
男が悲鳴をあげる。
触れた場所が冷たくて驚いたのだろう。
「冷たい?」
そう聞きながらも手は止めない。
男はキョロキョロと目を動かしながらコクコクと頷く。
あぁ、可愛い。
本当に可愛い。
こんな表情を浮かべる男を知っているのは私だけ。
男の耳を掃除しているだけなのに私はこんなにも幸せに包まれている。
だけど、その時間もあと半分。
男が悲鳴をあげる。
触れた場所が冷たくて驚いたのだろう。
「冷たい?」
そう聞きながらも手は止めない。
男はキョロキョロと目を動かしながらコクコクと頷く。
あぁ、可愛い。
本当に可愛い。
こんな表情を浮かべる男を知っているのは私だけ。
男の耳を掃除しているだけなのに私はこんなにも幸せに包まれている。
だけど、その時間もあと半分。
125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:17:14 ID:rvAhrP1c
「はい、左耳おしまい」
「うぉぉ、耐えた……、耐えたぞ……」
「うん。じゃあこっち向いて?」
「……」
「ほら、頭をこっちに向けて。」
男は無言で身体を動かし、私の体へ顔を向けた。
「お仕置き」という言葉が効いているのか、この言い方は少しズルいが、私を泣かせた事に対しての反省なのか、すごく素直。
「うぉぉ、耐えた……、耐えたぞ……」
「うん。じゃあこっち向いて?」
「……」
「ほら、頭をこっちに向けて。」
男は無言で身体を動かし、私の体へ顔を向けた。
「お仕置き」という言葉が効いているのか、この言い方は少しズルいが、私を泣かせた事に対しての反省なのか、すごく素直。
126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:18:08 ID:rvAhrP1c
─
───
─────
姉友「えぇ……」
姉「そ、そんなに引かなくてもいいじゃん!」
姉友「いやいや、だってそんな……。今、私には受け止めきれない程の何かが押し寄せて来てる」
姉「い、今の話、そんなに酷かった……?」
姉友「誰が聞いても引くレベルよ」
姉友「簡単に言うとさ、耳かきして、弟君が悶え苦しむ姿に興奮したって事でしょ?」
姉「」
姉友「しかも、ドが付くほどのSって事も判明しちゃって……。弟君が可愛いのも分かるけど程々にしなさいよ。」
───
─────
姉友「えぇ……」
姉「そ、そんなに引かなくてもいいじゃん!」
姉友「いやいや、だってそんな……。今、私には受け止めきれない程の何かが押し寄せて来てる」
姉「い、今の話、そんなに酷かった……?」
姉友「誰が聞いても引くレベルよ」
姉友「簡単に言うとさ、耳かきして、弟君が悶え苦しむ姿に興奮したって事でしょ?」
姉「」
姉友「しかも、ドが付くほどのSって事も判明しちゃって……。弟君が可愛いのも分かるけど程々にしなさいよ。」
127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:18:57 ID:rvAhrP1c
姉「はい……」
姉友「ところでさ」
姉「なに?」
姉友「今度、家に行った時に私も弟君に耳かきしてみても──」
姉「ダメ」
姉友「だってだって、話を聞く限りじゃ耳の感度凄いんでしょ? 私も、弟君をいじめたいし触りたい!」
姉「絶対にイヤ。触らせないし、あれは私の──」
姉「……」
姉友「私の特権的な?」
姉「……そう」
姉友「ところでさ」
姉「なに?」
姉友「今度、家に行った時に私も弟君に耳かきしてみても──」
姉「ダメ」
姉友「だってだって、話を聞く限りじゃ耳の感度凄いんでしょ? 私も、弟君をいじめたいし触りたい!」
姉「絶対にイヤ。触らせないし、あれは私の──」
姉「……」
姉友「私の特権的な?」
姉「……そう」
128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/17(月) 22:21:17 ID:rvAhrP1c
姉友「はぁ、次に弟君と会ったら感想でも聞いてやろうかしら」
姉「聞くときは私の居ないところで聞いて。そして感想を私に伝えてくれると嬉しい」
姉友「少しは恥ずかしがるか嫌がってよ……。いいよ、その時は教えてあげる」
姉「ん」
姉友「あぁー疲れた。そろそろ帰ろうか」
姉「姉友……」
姉友「なーに?」
姉「ありがと」
姉友「どういたしまして!」
姉「ふふっ、ごめんね」
姉友「まったく……」
姉「聞くときは私の居ないところで聞いて。そして感想を私に伝えてくれると嬉しい」
姉友「少しは恥ずかしがるか嫌がってよ……。いいよ、その時は教えてあげる」
姉「ん」
姉友「あぁー疲れた。そろそろ帰ろうか」
姉「姉友……」
姉友「なーに?」
姉「ありがと」
姉友「どういたしまして!」
姉「ふふっ、ごめんね」
姉友「まったく……」
129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:00:41 ID:xWCouO2s
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
姉「ただいま」
男「おかえり」カチャカチャ
姉「何してんの?」
男「知恵の輪」
姉「……」ポチポチ
男「……」カチャカチャ
姉「あと5分ね」ピッ
男「えっ」
姉「じゃあ私は着替えてくるから、頑張れ」
男「……分かった」
姉「ただいま」
男「おかえり」カチャカチャ
姉「何してんの?」
男「知恵の輪」
姉「……」ポチポチ
男「……」カチャカチャ
姉「あと5分ね」ピッ
男「えっ」
姉「じゃあ私は着替えてくるから、頑張れ」
男「……分かった」
130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:01:25 ID:xWCouO2s
─────
───
─
姉「できた?」
男「うん。ほいスマホ」
姉「ありがと、40秒も残して解いたんだ。凄いじゃん」
男「時間内に出来たけどなんかくれるの?」
姉「なにも無いけど」
男「……なんでタイマーつけたの」
姉「なんとなく」
男「ぬぅ……」
姉「じゃあ男の好きな料理を作ってあげる」
男「ん」
───
─
姉「できた?」
男「うん。ほいスマホ」
姉「ありがと、40秒も残して解いたんだ。凄いじゃん」
男「時間内に出来たけどなんかくれるの?」
姉「なにも無いけど」
男「……なんでタイマーつけたの」
姉「なんとなく」
男「ぬぅ……」
姉「じゃあ男の好きな料理を作ってあげる」
男「ん」
131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:01:58 ID:xWCouO2s
姉「何食べたい?」
男「……パスタ以外」
姉「いいよ」
男「……ミネストローネ食べたい」
姉「よし、じゃあ週末にでも作ってあげる」
男「今日じゃないの?」
姉「朝に母さんから餃子作れって言われてるから」
男「そういえば……」
姉「よし、じゃあ餃子作るよ」
男「手伝う」
姉「ありがと。私は具材出すから、男はボウルとか手袋持ってきて」
男「りょーかい」
姉「うん」ニコニコ
男「……パスタ以外」
姉「いいよ」
男「……ミネストローネ食べたい」
姉「よし、じゃあ週末にでも作ってあげる」
男「今日じゃないの?」
姉「朝に母さんから餃子作れって言われてるから」
男「そういえば……」
姉「よし、じゃあ餃子作るよ」
男「手伝う」
姉「ありがと。私は具材出すから、男はボウルとか手袋持ってきて」
男「りょーかい」
姉「うん」ニコニコ
132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:03:43 ID:xWCouO2s
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
母「お風呂空いたから誰かどーぞ」
男・姉「「んー」」スマホ ポチポチ
母「じゃあ父さん入っちゃって」
父「そう? んじゃ入ろうかな」
母「お姉ちゃん達もお湯冷める前に入るのよー」
男・姉「「はーい」」ポチポチ
父「よっこらせ、お風呂入ってくるよ」
母「うん、私は寝室に行ってるわね」
母「お風呂空いたから誰かどーぞ」
男・姉「「んー」」スマホ ポチポチ
母「じゃあ父さん入っちゃって」
父「そう? んじゃ入ろうかな」
母「お姉ちゃん達もお湯冷める前に入るのよー」
男・姉「「はーい」」ポチポチ
父「よっこらせ、お風呂入ってくるよ」
母「うん、私は寝室に行ってるわね」
133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:04:59 ID:xWCouO2s
男「ん、もうこんな時間か……」
男(いつの間にか姉ちゃんも父さんも居なくなってる)
男「よいしょっと」ノソッ
男(父さんは風呂上がってから寝室へ向かったんだよな。 姉ちゃんはトイレに行くと言ってから戻って来てないし)
男(俺がスマホ弄っている間に自分の部屋にでも行ったのかな)
男「風呂入ろう」
男(そのあとは少し酒でも飲もうかな……)
男(いつの間にか姉ちゃんも父さんも居なくなってる)
男「よいしょっと」ノソッ
男(父さんは風呂上がってから寝室へ向かったんだよな。 姉ちゃんはトイレに行くと言ってから戻って来てないし)
男(俺がスマホ弄っている間に自分の部屋にでも行ったのかな)
男「風呂入ろう」
男(そのあとは少し酒でも飲もうかな……)
134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:06:04 ID:xWCouO2s
男「それじゃあ、お風呂~お風呂~」
ガチャ
姉「えっ」
男「あっ」
姉「……」
男「ゴメン」
バタン
男「……」
男(久々にやっちまった……)
男(風呂に入ってると分かってれば上がるまで近付かなかったのに)
男「はぁ、スマホ弄ろう」
ガチャ
姉「えっ」
男「あっ」
姉「……」
男「ゴメン」
バタン
男「……」
男(久々にやっちまった……)
男(風呂に入ってると分かってれば上がるまで近付かなかったのに)
男「はぁ、スマホ弄ろう」
135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/20(木) 00:09:17 ID:xWCouO2s
姉「……」
姉(あー、ビックリした)
姉「男、久々に入ってきたなぁ」
姉(洗面所で出会うときって、服を脱いでいるときか体を拭いてるときだもんなぁ)
姉(気付かないまま入っちゃうのは、まぁ仕方ない……のかな?)
姉(しかし、自分で言うのも難だけど、このナイスなバディを見ておいて『ごめん』の一言だけで済ますのはなんか悔しい……)グヌヌ
姉「まぁ、姉弟なんてそんなもんよね……」
姉(姉弟だから……)
姉(あー、ビックリした)
姉「男、久々に入ってきたなぁ」
姉(洗面所で出会うときって、服を脱いでいるときか体を拭いてるときだもんなぁ)
姉(気付かないまま入っちゃうのは、まぁ仕方ない……のかな?)
姉(しかし、自分で言うのも難だけど、このナイスなバディを見ておいて『ごめん』の一言だけで済ますのはなんか悔しい……)グヌヌ
姉「まぁ、姉弟なんてそんなもんよね……」
姉(姉弟だから……)
136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:41:11 ID:Fh9EamdM
姉「そこにアイテムあるよ」
男「ん」
姉「次は右に曲がる」
男「姉ちゃん」
姉「なに?」
男「近い」
姉「……」
男「顎を肩に乗せないで」
姉「……男の部屋のモニター小さいからくっつかないと画面も見えないから仕方なく」
男「いままでは横かベッドで見てたじゃん」
姉「気のせい」
男「ん」
姉「次は右に曲がる」
男「姉ちゃん」
姉「なに?」
男「近い」
姉「……」
男「顎を肩に乗せないで」
姉「……男の部屋のモニター小さいからくっつかないと画面も見えないから仕方なく」
男「いままでは横かベッドで見てたじゃん」
姉「気のせい」
137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:42:07 ID:Fh9EamdM
男「操作しにくいんだけど」
姉「これ以上離れると泣く」
男「……」
姉「今日は抱き付いてないと私は泣く」
男「はぁ」
姉「頑張れ」
男「じゃあせめて左に顎を乗っけて……あっ」
姉「?」
男「とりあえず左側に移動して」
姉「いいけど、右が駄目な理由は? あとさっきの声は何?」
男「……右肩が痛いから」
姉「ふーん」
姉「これ以上離れると泣く」
男「……」
姉「今日は抱き付いてないと私は泣く」
男「はぁ」
姉「頑張れ」
男「じゃあせめて左に顎を乗っけて……あっ」
姉「?」
男「とりあえず左側に移動して」
姉「いいけど、右が駄目な理由は? あとさっきの声は何?」
男「……右肩が痛いから」
姉「ふーん」
138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:43:16 ID:Fh9EamdM
男「次はどこ行けばいいの」
姉「次は、ここかな」チョン
男「肩に指押し付けて何したいんだよ。早く次に進むエリアを教えて」
姉「それとも、ここかな」ツー
男「ひぅっ」ビクン
姉「首筋弱いんだっけ?」
男「……弱くない」
姉「左は?」ツー
男「んっ」
姉「右は?」ツー
男「あがっ、ひっ」ビクンビクン
姉「右側の首筋が異常なほど敏感と」
男「はぁ、はぁ」
姉「次は、ここかな」チョン
男「肩に指押し付けて何したいんだよ。早く次に進むエリアを教えて」
姉「それとも、ここかな」ツー
男「ひぅっ」ビクン
姉「首筋弱いんだっけ?」
男「……弱くない」
姉「左は?」ツー
男「んっ」
姉「右は?」ツー
男「あがっ、ひっ」ビクンビクン
姉「右側の首筋が異常なほど敏感と」
男「はぁ、はぁ」
139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:44:24 ID:Fh9EamdM
姉「耳に次いで首も弱いんだ……。マフラー嫌いな理由ってコレ?」
男「よ、弱くない、苦手なだけで……、んっ」
姉「……ふふっ」
男「くび、ひゃわらなぁぁぁぁぁ」
姉「ここが弱いの?」ボソボソ
男「いま、囁かないで、おねがっ」
姉「気持ちいい? それともくすぐったい?」
男「くすぐったいから、あんまり触らない、ひゃぁぁぁ!」
姉「ふふっ、身体がすごい跳ねてる」
男「く、くすぐったいだけだからぁぁ! お願い、それ無理、おかしくなる」
姉「可愛い声まで出しちゃって、そのままおかしくなってみる?」
男「む、無理。ひゃっ、あがっ、手ぇはなしっ、んっ」
姉「そっか」パッ
男「はっ、はぁ、はぁ」
男「よ、弱くない、苦手なだけで……、んっ」
姉「……ふふっ」
男「くび、ひゃわらなぁぁぁぁぁ」
姉「ここが弱いの?」ボソボソ
男「いま、囁かないで、おねがっ」
姉「気持ちいい? それともくすぐったい?」
男「くすぐったいから、あんまり触らない、ひゃぁぁぁ!」
姉「ふふっ、身体がすごい跳ねてる」
男「く、くすぐったいだけだからぁぁ! お願い、それ無理、おかしくなる」
姉「可愛い声まで出しちゃって、そのままおかしくなってみる?」
男「む、無理。ひゃっ、あがっ、手ぇはなしっ、んっ」
姉「そっか」パッ
男「はっ、はぁ、はぁ」
140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:45:08 ID:Fh9EamdM
姉「大丈夫?」
男「だ、誰のせいでこんな」
姉「ふふっ、楽しかったから今日は勘弁してあげる。 眠いし寝ようかな」
男「寝るなら自分の部屋でね」
姉「ん。おやすみ」
男「おやすみ」
男「……」
男「だ、誰のせいでこんな」
姉「ふふっ、楽しかったから今日は勘弁してあげる。 眠いし寝ようかな」
男「寝るなら自分の部屋でね」
姉「ん。おやすみ」
男「おやすみ」
男「……」
141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/24(月) 22:46:10 ID:Fh9EamdM
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男「なぁ友」
友「なんだ」
男「オススメの催眠音声とかない?」
友「は?」
男「お前さ、高校の頃に催眠音声にハマってたじゃん? だからオススメのやつ聞こうと思って」
友「急にどうした。 頭打ったなら病院連れてってやるぞ」
男「いつも通り健康だよ。あと首弄ってくれる内容とかあったりする?」
友「」
友(神様、俺の親友が新しい道を開いてしまったようです)
男「なぁ友」
友「なんだ」
男「オススメの催眠音声とかない?」
友「は?」
男「お前さ、高校の頃に催眠音声にハマってたじゃん? だからオススメのやつ聞こうと思って」
友「急にどうした。 頭打ったなら病院連れてってやるぞ」
男「いつも通り健康だよ。あと首弄ってくれる内容とかあったりする?」
友「」
友(神様、俺の親友が新しい道を開いてしまったようです)
142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:52:32 ID:fVa12bCY
男「なんだよ」
友「男がそんな事を聞いてくるなんて……」
男「下ネタとか普通に話してたろ」
友「こっちは性癖聞かされたようなもんだぞ……」
男「えっ、そんなに?」
友「取り敢えずオススメとかまとめてやるから明日まで待ってな」
男「あ、ありがとう」
友「あと、俺以外にそれ言うなよ」
男「え、なんで」
友「言うなよ! 分かったら返事ぃ!」
男「は、はい!」
友「よし」
友「男がそんな事を聞いてくるなんて……」
男「下ネタとか普通に話してたろ」
友「こっちは性癖聞かされたようなもんだぞ……」
男「えっ、そんなに?」
友「取り敢えずオススメとかまとめてやるから明日まで待ってな」
男「あ、ありがとう」
友「あと、俺以外にそれ言うなよ」
男「え、なんで」
友「言うなよ! 分かったら返事ぃ!」
男「は、はい!」
友「よし」
143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:53:10 ID:fVa12bCY
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友「よし、じゃないんだよ!」バァン
友「なんで、どうしたんだよ! しかも首ってなんだよ!」カタカタ
友「親友と言えど聞きたくなかったよ!」
友妹「お兄ちゃんうるさい」
友「なら俺の部屋から出てけ」
友妹「はぁ? 漫画読みに来てんのに何それ」
友「漫画だけ持って自分の部屋に行けばいいだろ」
友妹「別にいいでしょ」ムスッ
友「よし、じゃないんだよ!」バァン
友「なんで、どうしたんだよ! しかも首ってなんだよ!」カタカタ
友「親友と言えど聞きたくなかったよ!」
友妹「お兄ちゃんうるさい」
友「なら俺の部屋から出てけ」
友妹「はぁ? 漫画読みに来てんのに何それ」
友「漫画だけ持って自分の部屋に行けばいいだろ」
友妹「別にいいでしょ」ムスッ
144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:53:54 ID:fVa12bCY
友「はぁ」カタカタ
友妹「妹が部屋に居るのになんでそんなサイト開いてんのよ」
友「男からの頼まれて色々やってんの」
友妹「男さんがそんなサイト開かなきゃいけない事を頼むわけ無いでしょ。なに嘘ついてんの馬鹿じゃないの?」
友「酷い」
友妹「その、そういうのが気になるんだったらその、私がやってあげても……」
友「おっ、すげぇ首を弄るやつあった、メモしとこ……。よし、これで明日教えられるな」
友妹「……」
友「おい、そんな怖い顔でこっち見んなよ。何かあったのか?」
友妹「うっさい、こっち見んな」
友「はいはい」
友妹「……」
友妹「妹が部屋に居るのになんでそんなサイト開いてんのよ」
友「男からの頼まれて色々やってんの」
友妹「男さんがそんなサイト開かなきゃいけない事を頼むわけ無いでしょ。なに嘘ついてんの馬鹿じゃないの?」
友「酷い」
友妹「その、そういうのが気になるんだったらその、私がやってあげても……」
友「おっ、すげぇ首を弄るやつあった、メモしとこ……。よし、これで明日教えられるな」
友妹「……」
友「おい、そんな怖い顔でこっち見んなよ。何かあったのか?」
友妹「うっさい、こっち見んな」
友「はいはい」
友妹「……」
145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:54:34 ID:fVa12bCY
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友妹『で、お兄ちゃんが変なサイトで音声作品漁ってるんですよ! 男さんからも何か言ってあげてください!』
男「えっとそれは俺が──」
友妹『しかも男さんを言い訳にしてるんですよ! 私が耳元で囁いてあげようかって言っても聞いてないし……。イライラします!』
男「そ、そうだね。あと俺を言い訳にしたんじゃなくて──」
友妹『はっ!? もしかして寝てるお兄ちゃんの耳元で囁き続ければ今の状態から何かしら変わり関係が進歩するのでは……?』
男「えぇ……」
友妹『素直になれない分、一種の洗脳的な事で私を好きにすればいいと……。睡眠薬は……オッケ。男さん、ちょっと用事が出来たので失礼します』
男「えっと……、うん。バイバイ」
友妹『はい、いつも急な相談に乗ってくれてありがとうございます。おやすみなさい』
男「おやすみ」ピッ
男「なんか話が変な風に曲がっちゃったけど……、別にいいか。友、頑張れ」
友妹『で、お兄ちゃんが変なサイトで音声作品漁ってるんですよ! 男さんからも何か言ってあげてください!』
男「えっとそれは俺が──」
友妹『しかも男さんを言い訳にしてるんですよ! 私が耳元で囁いてあげようかって言っても聞いてないし……。イライラします!』
男「そ、そうだね。あと俺を言い訳にしたんじゃなくて──」
友妹『はっ!? もしかして寝てるお兄ちゃんの耳元で囁き続ければ今の状態から何かしら変わり関係が進歩するのでは……?』
男「えぇ……」
友妹『素直になれない分、一種の洗脳的な事で私を好きにすればいいと……。睡眠薬は……オッケ。男さん、ちょっと用事が出来たので失礼します』
男「えっと……、うん。バイバイ」
友妹『はい、いつも急な相談に乗ってくれてありがとうございます。おやすみなさい』
男「おやすみ」ピッ
男「なんか話が変な風に曲がっちゃったけど……、別にいいか。友、頑張れ」
146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:55:19 ID:fVa12bCY
姉「こんこん」ガチャ
男「口で言いながらじゃなく入る前にドアを叩いて欲しい」
姉「愛嬌」
男「別にいいけどさ」
姉「話声が聞こえたけど友くんとか?」
男「いや、友の妹と」
姉「あー、あの子ね」
男「うん。お兄ちゃんが大好きな妹ちゃん」
姉「なに話してたの?」
男「へっ?」
姉「女の子とさ、どんな内容の会話をしたのかなーって」
男「口で言いながらじゃなく入る前にドアを叩いて欲しい」
姉「愛嬌」
男「別にいいけどさ」
姉「話声が聞こえたけど友くんとか?」
男「いや、友の妹と」
姉「あー、あの子ね」
男「うん。お兄ちゃんが大好きな妹ちゃん」
姉「なに話してたの?」
男「へっ?」
姉「女の子とさ、どんな内容の会話をしたのかなーって」
147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/12/26(水) 22:56:14 ID:fVa12bCY
男「恋愛相談……、なのかなぁ?」
姉「恋愛相談ねぇ」
男「友の事を聞いたり話してくれたり。兄妹だけど近いようで遠いんだって」
姉「ふーん」
男「……?」
姉「ゲームしよっ」ギュッ
男「……今日も抱きつくの? もう勘弁し欲しいんだけど」
姉「昨日みたいにはしないから安心していいよ」
男「はぁ……、顎を乗せるなら左ね」
姉「ん」ギュッ
男「ん、始めるよ」
姉「頑張れ」
姉「恋愛相談ねぇ」
男「友の事を聞いたり話してくれたり。兄妹だけど近いようで遠いんだって」
姉「ふーん」
男「……?」
姉「ゲームしよっ」ギュッ
男「……今日も抱きつくの? もう勘弁し欲しいんだけど」
姉「昨日みたいにはしないから安心していいよ」
男「はぁ……、顎を乗せるなら左ね」
姉「ん」ギュッ
男「ん、始めるよ」
姉「頑張れ」
148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:00:19 ID:VNx.BNOg
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
姉「この映画さー、結構面白そうだよね」
男「……いや」
姉「この映画さー、結構気になるよね」
男「……全然」
姉「この映画、さ! 観てみたいよ、ね!」
男「……まったく」
姉「なんでそんな事ばかり言うの?」
男「だって、その映画ってホラーでしょ?」
姉「……違うよ?」
姉「この映画さー、結構面白そうだよね」
男「……いや」
姉「この映画さー、結構気になるよね」
男「……全然」
姉「この映画、さ! 観てみたいよ、ね!」
男「……まったく」
姉「なんでそんな事ばかり言うの?」
男「だって、その映画ってホラーでしょ?」
姉「……違うよ?」
149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:01:46 ID:VNx.BNOg
男「このCMのどこをどう見て違うんだよ……女の人が足掴まれて引きずられてたけど」
姉「ぬぅ」
男「怖いの無理」
姉「ホラゲーはするくせに」
男「あれは別なんだよ。 映画とは違うの」
姉「私は久々に男と映画を観に行きたかったんだけど。確か土曜日はシフト入ってないんでしょ?」
男「そうだけど……」
姉「ぬぅ」
男「怖いの無理」
姉「ホラゲーはするくせに」
男「あれは別なんだよ。 映画とは違うの」
姉「私は久々に男と映画を観に行きたかったんだけど。確か土曜日はシフト入ってないんでしょ?」
男「そうだけど……」
150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:02:31 ID:VNx.BNOg
姉「じゃあ行こうよ」
男「怖いやつじゃなければ行くよ」
姉「面白そうなのがこれしかないから駄目」
男「えぇ」
姉「ね?」
男(ヤバい、このままじゃ押しきられる気がする。どうにか逃げ道を……)
男「あれだ。姉友さんと一緒に行けばいいんじゃない?」
姉「姉友と?」
男「俺以外に誘う相手が居ないから俺を無理矢理連れていこうとしてるけど、姉友さんという姉ちゃんの少ない友達の内の一人がいるじゃん?」
姉「姉友かぁ……」
男「怖いやつじゃなければ行くよ」
姉「面白そうなのがこれしかないから駄目」
男「えぇ」
姉「ね?」
男(ヤバい、このままじゃ押しきられる気がする。どうにか逃げ道を……)
男「あれだ。姉友さんと一緒に行けばいいんじゃない?」
姉「姉友と?」
男「俺以外に誘う相手が居ないから俺を無理矢理連れていこうとしてるけど、姉友さんという姉ちゃんの少ない友達の内の一人がいるじゃん?」
姉「姉友かぁ……」
151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:03:16 ID:VNx.BNOg
姉「姉友が来るなら一緒なら行ってくれるの?」
男(駄目だ逃げられない)
男「なんでそんなに俺と行く事に拘るんだ。姉友さんと二人で見に行けばいいじゃん」
姉「ちなみに姉友はホラー苦手だよ」
男「……ほう?」
男(姉友さんもホラー苦手かぁ。あの人なら苦手な映画を誘われても断るだろうし、一緒に行く人も居なくなれば流石に姉ちゃんも諦めるかな?)
姉「ねぇ、行こう?」
男「……」
姉「ねっ?」
男「はぁ、わかった行くよ」
姉「うん」ニコニコ
男「ん……」
男(駄目だ逃げられない)
男「なんでそんなに俺と行く事に拘るんだ。姉友さんと二人で見に行けばいいじゃん」
姉「ちなみに姉友はホラー苦手だよ」
男「……ほう?」
男(姉友さんもホラー苦手かぁ。あの人なら苦手な映画を誘われても断るだろうし、一緒に行く人も居なくなれば流石に姉ちゃんも諦めるかな?)
姉「ねぇ、行こう?」
男「……」
姉「ねっ?」
男「はぁ、わかった行くよ」
姉「うん」ニコニコ
男「ん……」
152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:03:57 ID:VNx.BNOg
姉「じゃあ後で姉友に聞いてみる」
男「姉友さんが行かないなら俺も行かないからね」
姉「道連れに出来る人が居ればホラー行けるんだ?」
男「そんなんじゃ……」
姉「姉友来なかったらレンタル屋さんで映画でも借りて一緒に観ようか」
男「りょーかい」
男(姉友さん頼む! 断ってくれ!)
男「姉友さんが行かないなら俺も行かないからね」
姉「道連れに出来る人が居ればホラー行けるんだ?」
男「そんなんじゃ……」
姉「姉友来なかったらレンタル屋さんで映画でも借りて一緒に観ようか」
男「りょーかい」
男(姉友さん頼む! 断ってくれ!)
153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:04:54 ID:VNx.BNOg
─────
───
─
男「姉ちゃん起きて。もう昼だよ」ユサユサ
姉「んっ……」
男「ほら、起きないとせっかくの土曜日が終わるよ」
姉「おきた……」
男「目を開けてから言って」
姉「んっ……」
男「俺はちゃんと起こしに来たからね。後で休日無駄にしたとか言わないでよ」
姉「あい……」スー
男「はぁ……」
男(お昼作って一緒に食べようかと思ってたんだけど起きれないなら仕方ない……)
男(少しだけ寂しいけど一人で食べよう)スタスタ
───
─
男「姉ちゃん起きて。もう昼だよ」ユサユサ
姉「んっ……」
男「ほら、起きないとせっかくの土曜日が終わるよ」
姉「おきた……」
男「目を開けてから言って」
姉「んっ……」
男「俺はちゃんと起こしに来たからね。後で休日無駄にしたとか言わないでよ」
姉「あい……」スー
男「はぁ……」
男(お昼作って一緒に食べようかと思ってたんだけど起きれないなら仕方ない……)
男(少しだけ寂しいけど一人で食べよう)スタスタ
154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:05:35 ID:VNx.BNOg
男(そういえば姉友さんには連絡したのかな? )
男(まぁ、同じ職場だしあの日の夜に電話かメールしてなくても会って話は伝えてるか)
男(姉ちゃんは何も言ってこないし、今日は家で映画見る日になりそうだな)
男「ホラー映画なんて見たら、頭洗ってる時の天井とか寝る前の扉とか変に意識しちゃってなぁ」
男「ほんと、見なくて済みそうで良かった」
男(まぁ、同じ職場だしあの日の夜に電話かメールしてなくても会って話は伝えてるか)
男(姉ちゃんは何も言ってこないし、今日は家で映画見る日になりそうだな)
男「ホラー映画なんて見たら、頭洗ってる時の天井とか寝る前の扉とか変に意識しちゃってなぁ」
男「ほんと、見なくて済みそうで良かった」
155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:06:41 ID:VNx.BNOg
ピンポーン
男「ん?」
男(誰だろう……。何かの配達とかかな?)
男「はーい」ガチャ
姉友「こんにちはー」ヒラヒラ
男「へっ?」
姉友「弟君じゃん。久しぶりー」
男「」
156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:07:56 ID:VNx.BNOg
姉友「姉は居る? 弟君と三人で映画行こうって誘われたから来たんだけど……」
男「」
姉友「おーい?」
男「……はっ! な、なんで来たんですか!?」
姉友「は? 映画行こうって言われたから来たんだけど」
男「姉友さんは何の映画を見に行くか知ってるんですか!?」
姉友「ホラーでしょ?」
男「ホラー……って、え? 知ってたんですか?」
姉友「そりゃ誘うときに聞いたからね」
男「ホラー苦手って聞きましたけど」
姉友「苦手だよ? でも私が来れば弟君も来るからってお願いしてきたから来たの。 そろそろ家にお邪魔してもいい?」
男「あっ玄関でこんな事してすいません。 どうぞ上がってください」
男「」
姉友「おーい?」
男「……はっ! な、なんで来たんですか!?」
姉友「は? 映画行こうって言われたから来たんだけど」
男「姉友さんは何の映画を見に行くか知ってるんですか!?」
姉友「ホラーでしょ?」
男「ホラー……って、え? 知ってたんですか?」
姉友「そりゃ誘うときに聞いたからね」
男「ホラー苦手って聞きましたけど」
姉友「苦手だよ? でも私が来れば弟君も来るからってお願いしてきたから来たの。 そろそろ家にお邪魔してもいい?」
男「あっ玄関でこんな事してすいません。 どうぞ上がってください」
157: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:08:42 ID:VNx.BNOg
姉友「よっと、お邪魔しまーす。ところで姉は?」
男「まだ寝てます。 何時から行くとか決めてたんですか?」
姉友「レイトショーって言ってたんだけど、昼前に家に来てーって言われたから来たのよ」
男「そうですか……。あっ、お昼は食べましたか?」
姉友「食べてないよ。弟君は何か食べた?」
男「いえ、今から作ろうかと思っていたので。あの……お昼一緒にどうですか?」
姉友「え!? いいの?」
男「姉ちゃんと一緒に食べようと起こしに行ったんですが、なかなか起きないので一人で食べようかと思ってたんです」
姉友「そっかー……」
姉友(弟君も相当シスコンよねー。まぁ、姉には悪いけどご一緒しちゃおうかな♪)
姉友「じゃあ一緒に食べてもいいかな?」
男「はい! 一緒に食べましょう」ニコッ
男「まだ寝てます。 何時から行くとか決めてたんですか?」
姉友「レイトショーって言ってたんだけど、昼前に家に来てーって言われたから来たのよ」
男「そうですか……。あっ、お昼は食べましたか?」
姉友「食べてないよ。弟君は何か食べた?」
男「いえ、今から作ろうかと思っていたので。あの……お昼一緒にどうですか?」
姉友「え!? いいの?」
男「姉ちゃんと一緒に食べようと起こしに行ったんですが、なかなか起きないので一人で食べようかと思ってたんです」
姉友「そっかー……」
姉友(弟君も相当シスコンよねー。まぁ、姉には悪いけどご一緒しちゃおうかな♪)
姉友「じゃあ一緒に食べてもいいかな?」
男「はい! 一緒に食べましょう」ニコッ
158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:09:22 ID:VNx.BNOg
姉友(ほんと姉に似て可愛いし、その……堪らないわ。姉が独り占めしたくなる理由も少しだけ分かる)
男「じゃあ作りますんで座って待ってて下さい。 姉ちゃんは……後で起こせばいいか」
─────
───
─
姉友(なんだこれ……)
男「うーん、少ししょっぱいですかね?」
姉友(美味い……本当に美味しいわ)
男「えっと……」
姉友(たまに料理する程度って聞いていたけどこんなに美味しいなんて)
男「あの……美味しくなかったですか?」
姉友「え、いや、美味しくてビックリしてたの」
男「ビックリ……?」
男「じゃあ作りますんで座って待ってて下さい。 姉ちゃんは……後で起こせばいいか」
─────
───
─
姉友(なんだこれ……)
男「うーん、少ししょっぱいですかね?」
姉友(美味い……本当に美味しいわ)
男「えっと……」
姉友(たまに料理する程度って聞いていたけどこんなに美味しいなんて)
男「あの……美味しくなかったですか?」
姉友「え、いや、美味しくてビックリしてたの」
男「ビックリ……?」
159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/03(木) 21:09:57 ID:VNx.BNOg
姉友「料理はたまにする程度って姉から聞いてたんだけど、こんなに美味しいなんて思わなかったわ」
男「お、美味しいですか? それなら良かったです」ニコニコ
姉友(くっそう! 姉に似て可愛い笑顔しやがって! 可愛いなぁもう!)
姉友「えぇ、これならお店でも出せるんじゃない?」
男「そんな事ないですよー」
姉友「お世辞じゃないよ。本当に美味しいんだから」
男「そう言ってもらえると嬉しいです」
男「お、美味しいですか? それなら良かったです」ニコニコ
姉友(くっそう! 姉に似て可愛い笑顔しやがって! 可愛いなぁもう!)
姉友「えぇ、これならお店でも出せるんじゃない?」
男「そんな事ないですよー」
姉友「お世辞じゃないよ。本当に美味しいんだから」
男「そう言ってもらえると嬉しいです」
161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:51:49 ID:it00iFz.
姉友「そう言えばお母さん達は居ないの? お土産持ってきたんだけど」
男「今日は二人とも仕事です。お土産は今貰ってもいいですか?」
姉友「ほい、冷蔵庫に入れてね」
姉「おはよ……」
男「あっ、姉ちゃんおはよう」
姉友「おはよう」
姉「ん……ん? あれ、なんで居るの?」
姉友「あんたが呼んだんでしょうが」
姉「あー……確かに」
男「早く顔洗って歯磨いてきなよ」
姉「ん」スタスタ
姉友「扱い慣れてるね」
男「弟なんで」
姉友「ははっ、流石」
男「今日は二人とも仕事です。お土産は今貰ってもいいですか?」
姉友「ほい、冷蔵庫に入れてね」
姉「おはよ……」
男「あっ、姉ちゃんおはよう」
姉友「おはよう」
姉「ん……ん? あれ、なんで居るの?」
姉友「あんたが呼んだんでしょうが」
姉「あー……確かに」
男「早く顔洗って歯磨いてきなよ」
姉「ん」スタスタ
姉友「扱い慣れてるね」
男「弟なんで」
姉友「ははっ、流石」
162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:53:11 ID:it00iFz.
姉「何か食べた?」
男「姉ちゃんが寝てる間に食べたよ」
姉「そっか……」シュン
男「しゅんとするなら起きてくればよかったのに」
姉友「『一緒にお昼食えなくて寂しいよー』って嘆いてたもんね?」
男「そんな事言ってません!」
姉友「あははは」
姉「姉友はご飯食べた? お昼はちょっと過ぎたけど一緒にどう?」
姉友「私も食べたよ。弟君の料理美味しかったわー」
姉「そう……私も食べたかった」
男「姉ちゃんの分も残してあるから」
姉「元気出てきた」
姉友「愛されてるねー?」ボソッ
男「……そうですね」
姉「……?」
男「姉ちゃんが寝てる間に食べたよ」
姉「そっか……」シュン
男「しゅんとするなら起きてくればよかったのに」
姉友「『一緒にお昼食えなくて寂しいよー』って嘆いてたもんね?」
男「そんな事言ってません!」
姉友「あははは」
姉「姉友はご飯食べた? お昼はちょっと過ぎたけど一緒にどう?」
姉友「私も食べたよ。弟君の料理美味しかったわー」
姉「そう……私も食べたかった」
男「姉ちゃんの分も残してあるから」
姉「元気出てきた」
姉友「愛されてるねー?」ボソッ
男「……そうですね」
姉「……?」
163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:54:01 ID:it00iFz.
姉友「ところで姉、私は何故こんな早くに家に来いと言われたのか知りたいんだけども?」
姉「わー美味しそう。 起きて一緒に食べればよかった」
姉友「おーい」
男「姉ちゃん、姉友さんが聞いてるよ」
姉「ん? なーに?」
姉友「なんで昼前に来いって言ったのよ? 」
姉「それは後で教えるよ。 今はご飯食べなきゃ」
姉友「……」
男「……ゲームでもして時間潰します?」
姉友「そうする」
姉「いただきまーす」
姉「わー美味しそう。 起きて一緒に食べればよかった」
姉友「おーい」
男「姉ちゃん、姉友さんが聞いてるよ」
姉「ん? なーに?」
姉友「なんで昼前に来いって言ったのよ? 」
姉「それは後で教えるよ。 今はご飯食べなきゃ」
姉友「……」
男「……ゲームでもして時間潰します?」
姉友「そうする」
姉「いただきまーす」
164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:56:02 ID:it00iFz.
─────
───
─
姉「では、早めに家に来てもらった理由を説明します」
姉友「今いいところだから待って。あっ、セコい!」カチャカチャ
男「姉友さんだろうと容赦しません!」カチャカチャ
姉「……」ストン
姉友「ぐっ……そうだ!」
男「何か逆転する秘策でも思い付きましたか? でも勝ちは俺の──」
姉友「……ふぅー」
男「はぁんっ」ビクンッ
姉「!」
姉友「よしっ、逆転勝利!」
男「ちょ、何で」
姉「姉友! 何してんの!」
姉友「あっ……負けそうだったからつい」
───
─
姉「では、早めに家に来てもらった理由を説明します」
姉友「今いいところだから待って。あっ、セコい!」カチャカチャ
男「姉友さんだろうと容赦しません!」カチャカチャ
姉「……」ストン
姉友「ぐっ……そうだ!」
男「何か逆転する秘策でも思い付きましたか? でも勝ちは俺の──」
姉友「……ふぅー」
男「はぁんっ」ビクンッ
姉「!」
姉友「よしっ、逆転勝利!」
男「ちょ、何で」
姉「姉友! 何してんの!」
姉友「あっ……負けそうだったからつい」
165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:57:19 ID:it00iFz.
姉「つい……じゃないわよ!」
姉友「ごめーんて、悪気があってやったんじゃないよー!」
男「……姉ちゃん」フルフル
姉「男が耳に手を当てながら震えてる! 男、大丈夫だった?」
姉友「弟君、さっきはゴメンね……」
男「……そこに正座」
姉「へ?」
男「姉ちゃんはそこに正座して。 姉友さんは大丈夫ですよ。 全然平気です」
姉友「そ、そう」
姉友(身体震えてるけど)
姉「え、なんで私が」
男「さん、にい、い──」
姉「はい」スッ
姉友(はやっ)
姉友「ごめーんて、悪気があってやったんじゃないよー!」
男「……姉ちゃん」フルフル
姉「男が耳に手を当てながら震えてる! 男、大丈夫だった?」
姉友「弟君、さっきはゴメンね……」
男「……そこに正座」
姉「へ?」
男「姉ちゃんはそこに正座して。 姉友さんは大丈夫ですよ。 全然平気です」
姉友「そ、そう」
姉友(身体震えてるけど)
姉「え、なんで私が」
男「さん、にい、い──」
姉「はい」スッ
姉友(はやっ)
166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:58:04 ID:it00iFz.
男「……俺は今、とても恥ずかしいところを見られました」
姉「……そうですね」
男「あの情報はどこから漏れたの?」
姉「えっと……私です」
男「どこまで言ったの?」
姉「ほぼ……全てを教えました」
男「姉友さん以外には言ってないだろうから、まぁ……いいでしょう」
姉友(なぜわかる!?)
男「もうね」
姉「ん」
男「本当に恥ずかしいから広めないで……!」モジッ
姉・姉友(可愛い)
姉「……そうですね」
男「あの情報はどこから漏れたの?」
姉「えっと……私です」
男「どこまで言ったの?」
姉「ほぼ……全てを教えました」
男「姉友さん以外には言ってないだろうから、まぁ……いいでしょう」
姉友(なぜわかる!?)
男「もうね」
姉「ん」
男「本当に恥ずかしいから広めないで……!」モジッ
姉・姉友(可愛い)
167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:58:52 ID:it00iFz.
姉「ゴメン」キリッ
姉友「私以外には言ってないと思うから許してあげて」キリリッ
男「ん……」
姉友「で、さっき姉が言おうとしてたヤツは何だったの?」
姉「あー、早く来てもらった理由の説明をしようと思って」
姉「今日観に行く映画あるでしょ?」
姉友「うん」
男「……ホラーね」
姉「あれって二作目なのよ」
姉友「うん?」
男「……」
姉友「私以外には言ってないと思うから許してあげて」キリリッ
男「ん……」
姉友「で、さっき姉が言おうとしてたヤツは何だったの?」
姉「あー、早く来てもらった理由の説明をしようと思って」
姉「今日観に行く映画あるでしょ?」
姉友「うん」
男「……ホラーね」
姉「あれって二作目なのよ」
姉友「うん?」
男「……」
168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 21:59:45 ID:it00iFz.
姉「実は昨日、帰る途中レンタル屋さんに寄って一作目を借りてきました」
男「な、なんでそんな事」
姉友「さ、流石に二連続ホラーは聞いてない」
姉「シリーズモノだし、前作との関係は理解してた方が面白いでしょ。 ね?」
男「ソウダネ」
姉友(弟君が諦めた!? これはもしかして)
姉「ディスク入れて、カーテン閉めて、電気消して、男に抱き枕投げて」ポイッ
男「……」ギュッ
姉友(逃げられない)
姉友「……弟君、一緒に頑張ろうね」
男「はい、生きて帰りましょう」
姉「飲み物はご自由に」ニコニコ
男「な、なんでそんな事」
姉友「さ、流石に二連続ホラーは聞いてない」
姉「シリーズモノだし、前作との関係は理解してた方が面白いでしょ。 ね?」
男「ソウダネ」
姉友(弟君が諦めた!? これはもしかして)
姉「ディスク入れて、カーテン閉めて、電気消して、男に抱き枕投げて」ポイッ
男「……」ギュッ
姉友(逃げられない)
姉友「……弟君、一緒に頑張ろうね」
男「はい、生きて帰りましょう」
姉「飲み物はご自由に」ニコニコ
169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:00:53 ID:it00iFz.
ガヤガヤ ガヤガヤ
姉「映画面白かったね」
姉友「前作とあまり関係なかった……」
男「……」ギュッ
姉「あんまり強く裾引っ張らないで、ほら手出して」
男「暫くは姉ちゃんと映画行かないから」ギュッ
姉「残念だなー」ニコニコ
170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:01:54 ID:it00iFz.
姉友「……姉」
姉「んー?」
姉友「もう片方の手を出してくれてもいいのよ」
姉「ふふっ、いいよ」
姉友「ありがと」ギュッ
姉「今日は泊まっていくでしょ?」
姉友「そのつもり」
姉「姉友に会えるなら父さんも母さんも喜ぶよ」
姉友「うん」
姉「帰ろー」ニコニコ
姉「んー?」
姉友「もう片方の手を出してくれてもいいのよ」
姉「ふふっ、いいよ」
姉友「ありがと」ギュッ
姉「今日は泊まっていくでしょ?」
姉友「そのつもり」
姉「姉友に会えるなら父さんも母さんも喜ぶよ」
姉友「うん」
姉「帰ろー」ニコニコ
171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:03:16 ID:it00iFz.
─────
───
─
男「……」
男(怖くて眠れない)
男(部屋の扉が、天井の角が、ベッドの下が、暗がりに見える全てが気になる)
ガチャ、キィィィ……
男(怖すぎて変な音まで聞こえてきた……布団被ろう)
??「……」モゾモゾ
男「ひっ」
男(近付いて来てる……)ビクビク
??「……」ゴソゴソ
男(誰か、た、助けて……)
??「……」ギュッ
男「あっ、うあ」
??「すすり泣く程怖かったの?」
───
─
男「……」
男(怖くて眠れない)
男(部屋の扉が、天井の角が、ベッドの下が、暗がりに見える全てが気になる)
ガチャ、キィィィ……
男(怖すぎて変な音まで聞こえてきた……布団被ろう)
??「……」モゾモゾ
男「ひっ」
男(近付いて来てる……)ビクビク
??「……」ゴソゴソ
男(誰か、た、助けて……)
??「……」ギュッ
男「あっ、うあ」
??「すすり泣く程怖かったの?」
172: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:04:21 ID:it00iFz.
男「ね、姉ちゃん」
姉「怖くて眠れてないんだろうなと思って来たんだけど、これはビンゴかな?」
男「その、あの」
姉「大学生なのにこんな事で眠れなくなるなんてね? でも大丈夫、私が居るから安心して目閉じていいよ」ギュッ
男「……姉友さんは?」
姉「ぐっすり寝てるよ。 ほら目を閉じて」
男「ん」
姉「うん、今日は無理させてゴメンね」
男「別に……」
姉「お風呂とか怖かったでしょ。ビクビクしながら頭洗ったり?」
男「まぁ……うん」
姉「怖くて眠れてないんだろうなと思って来たんだけど、これはビンゴかな?」
男「その、あの」
姉「大学生なのにこんな事で眠れなくなるなんてね? でも大丈夫、私が居るから安心して目閉じていいよ」ギュッ
男「……姉友さんは?」
姉「ぐっすり寝てるよ。 ほら目を閉じて」
男「ん」
姉「うん、今日は無理させてゴメンね」
男「別に……」
姉「お風呂とか怖かったでしょ。ビクビクしながら頭洗ったり?」
男「まぁ……うん」
173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/05(土) 22:05:16 ID:it00iFz.
姉「ふふっ、だと思った」
姉「暫くは怖くないよう一緒に寝てあげようか?」ナデナデ
姉「んふふ、流石に駄目かな。ね?」
男「……」
姉「もう寝ちゃったの? もう少し喋りたかったんだけど……まぁ、いっか」
姉(色々と堪能できたし)
姉「おやすみ」ギュッ
男(おやすみ)
姉友(トイレ行きたいのに怖くて行けない……。姉はどこ行ったのよ……誰か助けてぇ)
姉「暫くは怖くないよう一緒に寝てあげようか?」ナデナデ
姉「んふふ、流石に駄目かな。ね?」
男「……」
姉「もう寝ちゃったの? もう少し喋りたかったんだけど……まぁ、いっか」
姉(色々と堪能できたし)
姉「おやすみ」ギュッ
男(おやすみ)
姉友(トイレ行きたいのに怖くて行けない……。姉はどこ行ったのよ……誰か助けてぇ)
174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 22:58:54 ID:Vcc.Lp1I
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友「映画行ったらしいじゃん? 何観たんだ?」
男「ホラー」
友「えっ、お前ホラー映画苦手だよな? ゲームはするけど……何で行ったんだ?」
男「色々あって行ったんだ」
友「色々って?」
男「姉ちゃんの友達に姉友さんって人がいるんだけど、その人が来なかったら俺も行かないって方向で話を進めてたんだよ。 だけど、土曜の昼に姉友さんが家に来て……一緒に行った」
友「相変わらずお姉さんに振り回されてるのな」
男「まぁ……慣れてるよ」
友「映画行ったらしいじゃん? 何観たんだ?」
男「ホラー」
友「えっ、お前ホラー映画苦手だよな? ゲームはするけど……何で行ったんだ?」
男「色々あって行ったんだ」
友「色々って?」
男「姉ちゃんの友達に姉友さんって人がいるんだけど、その人が来なかったら俺も行かないって方向で話を進めてたんだよ。 だけど、土曜の昼に姉友さんが家に来て……一緒に行った」
友「相変わらずお姉さんに振り回されてるのな」
男「まぁ……慣れてるよ」
175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 22:59:40 ID:Vcc.Lp1I
友「夜も怖いからって一緒に寝てもらったり? 流石に大学生だしそんな事しないか」
男「……」
友「おい?」
男「腹へったな?」
友「分かりやすすぎないか?」
男「…… 怖くて眠れなかったところに来られたらどうしようもないじゃん? そういうことだよ」
友「なにが、"そういうことだよ"だ」
男「あんまり言いふらすなよ?」
友「しないけども……うちの家族だったら言ってもいい? いや、言いたい」
男「……」
友「おい?」
男「腹へったな?」
友「分かりやすすぎないか?」
男「…… 怖くて眠れなかったところに来られたらどうしようもないじゃん? そういうことだよ」
友「なにが、"そういうことだよ"だ」
男「あんまり言いふらすなよ?」
友「しないけども……うちの家族だったら言ってもいい? いや、言いたい」
176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:00:26 ID:Vcc.Lp1I
男「友の家族にならまぁ……」
友「言いたい衝動は家族だけに留めるから」
男(しばらくは友の家に遊びに行けないわ)
先輩「おーい、おとこくーん、ともー」フリフリ
男「ん?」
友「先輩? どうしたんですか?」
先輩「今帰り? ちょうどよかった」
後輩「友先輩、男先輩こんばんはー」
友「おっ、後輩ちゃん」
男「こんばんは」
友「言いたい衝動は家族だけに留めるから」
男(しばらくは友の家に遊びに行けないわ)
先輩「おーい、おとこくーん、ともー」フリフリ
男「ん?」
友「先輩? どうしたんですか?」
先輩「今帰り? ちょうどよかった」
後輩「友先輩、男先輩こんばんはー」
友「おっ、後輩ちゃん」
男「こんばんは」
177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:01:13 ID:Vcc.Lp1I
先輩「友達から映画のチケット貰ったんだけど使う機会が無くて困ってるのよ。今日か明日の午後は暇だったりする?」
男「明日だったら空いてます」
友「自分も同じですね。 今日は男も俺もバイトなんですよ」
先輩「そうなんだ。明日の午後は映画行けたりする……かな?」
友「いいですよ。 家に帰ってもコイツとゲームするくらいしか予定入ってないんで」
先輩「あはは、男くんはどう?」
男「暇なのは事実なんで行きます。ところでチケットは四枚ありますけどもう一人は誰ですか?」
後輩「私です!」
友「後輩ちゃんか……映画とか興味あるんだね」
男「明日だったら空いてます」
友「自分も同じですね。 今日は男も俺もバイトなんですよ」
先輩「そうなんだ。明日の午後は映画行けたりする……かな?」
友「いいですよ。 家に帰ってもコイツとゲームするくらいしか予定入ってないんで」
先輩「あはは、男くんはどう?」
男「暇なのは事実なんで行きます。ところでチケットは四枚ありますけどもう一人は誰ですか?」
後輩「私です!」
友「後輩ちゃんか……映画とか興味あるんだね」
178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:01:51 ID:Vcc.Lp1I
後輩「チケットは押し付けられておどおどしてる先輩に誘われたので!」
先輩「ちょ、ちょっと、恥ずかしいからやめてよ」
男「チケット押し付けられたんですか?」
先輩「友達がWデートに使う予定だったらしいんだけど、その……お互いに別れちゃったみたいで、押し付けられた」
男「あー」
友「現実でもそんな事あるんですねー」
後輩「一緒に行ってくれる人を探そうと歩き始めたら先輩達が現れたんです!」
先輩「こんなチケットで行く映画とかイヤ……かな?」
男「全然平気です」
友「はい、俺達はなにも気にしませんから無料映画と思って楽しみましょう!」
先輩「そっか……うん、ありがとう」
先輩「ちょ、ちょっと、恥ずかしいからやめてよ」
男「チケット押し付けられたんですか?」
先輩「友達がWデートに使う予定だったらしいんだけど、その……お互いに別れちゃったみたいで、押し付けられた」
男「あー」
友「現実でもそんな事あるんですねー」
後輩「一緒に行ってくれる人を探そうと歩き始めたら先輩達が現れたんです!」
先輩「こんなチケットで行く映画とかイヤ……かな?」
男「全然平気です」
友「はい、俺達はなにも気にしませんから無料映画と思って楽しみましょう!」
先輩「そっか……うん、ありがとう」
179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:02:27 ID:Vcc.Lp1I
後輩「じゃあ明日はどこで何時に集合しますか?」
先輩「講義とかあるだろうし映画館集合でもいいよ? 私は午前で終わるから先に行って席取っておくよ」
男「了解です。授業終わったら連絡しますね」
友「後輩ちゃんはどうするの? 俺達は三限までなんだけど」
後輩「私は四限まで入ってます……大丈夫ですよ! 終わったら急いで行きます!」
男「じゃあ俺が先に行くからお前が待つということで」
友「ん」
後輩「へっ?」
先輩「……いつも馬鹿みたいにじゃれてるのに人が変わった様に優しいじゃない」
男「酷い」
先輩「講義とかあるだろうし映画館集合でもいいよ? 私は午前で終わるから先に行って席取っておくよ」
男「了解です。授業終わったら連絡しますね」
友「後輩ちゃんはどうするの? 俺達は三限までなんだけど」
後輩「私は四限まで入ってます……大丈夫ですよ! 終わったら急いで行きます!」
男「じゃあ俺が先に行くからお前が待つということで」
友「ん」
後輩「へっ?」
先輩「……いつも馬鹿みたいにじゃれてるのに人が変わった様に優しいじゃない」
男「酷い」
180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:03:04 ID:Vcc.Lp1I
友「待つのは慣れてるんで平気ですよ。後輩ちゃんは授業終わったら俺に連絡してね」
後輩「は、はい」
男「バイトあるんでそろそろ帰りますね」
友「お疲れさまでしたー」フリフリ
先輩・後輩「「あ、お疲れ(様でした)」」
先輩「やっぱりあの二人は優しいね」
後輩「そうですね」
先輩「帰ろっか」
後輩「は、はい」
男「バイトあるんでそろそろ帰りますね」
友「お疲れさまでしたー」フリフリ
先輩・後輩「「あ、お疲れ(様でした)」」
先輩「やっぱりあの二人は優しいね」
後輩「そうですね」
先輩「帰ろっか」
181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:03:47 ID:Vcc.Lp1I
後輩「あっ、友先輩の連絡先教えてもらってない! せ、せっかくのチャンスが……」
先輩「私が教えてあげるよ」
後輩「ありがとうございます!」
先輩「あと……」
後輩「?」
先輩「頑張ってね」ニコッ
後輩「な、なな、何がでひゅか?」
先輩「知らなーい」テクテク
後輩「せ、先輩! からかわないで下さい!」タタッ
友「なんの映画行くんだろうな?」
男「まったく気にしてなかったな、流行ってるアクションのヤツとかだと嬉しいな」
先輩「私が教えてあげるよ」
後輩「ありがとうございます!」
先輩「あと……」
後輩「?」
先輩「頑張ってね」ニコッ
後輩「な、なな、何がでひゅか?」
先輩「知らなーい」テクテク
後輩「せ、先輩! からかわないで下さい!」タタッ
友「なんの映画行くんだろうな?」
男「まったく気にしてなかったな、流行ってるアクションのヤツとかだと嬉しいな」
182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:04:24 ID:Vcc.Lp1I
─────
───
─
男「明日は帰り遅いから」モグモグ
母「そうなの? 夜ご飯はいる?」
男「うーん、いらないかな」
父「あまり遅くならないようにな」
男「ん」パクッ
姉「どこ行くの? 迎えに行ってもいいよ?」
男「……友と映画」
男(先輩や後輩も一緒とか言うと不機嫌になりそうで言えない)
───
─
男「明日は帰り遅いから」モグモグ
母「そうなの? 夜ご飯はいる?」
男「うーん、いらないかな」
父「あまり遅くならないようにな」
男「ん」パクッ
姉「どこ行くの? 迎えに行ってもいいよ?」
男「……友と映画」
男(先輩や後輩も一緒とか言うと不機嫌になりそうで言えない)
183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/17(木) 23:05:06 ID:Vcc.Lp1I
姉「友君とか、迎えはどうする?」
男「だ、大丈夫! 友とグダグダ喋りながら帰るから」
姉「……? まぁ、あんまり遅くならないようにね」
男「うん」
姉「でも映画館ってあそこでしょ? 着いたら連絡ちょうだいね」
男「えっ、なんで」
姉「仕事帰りに行けそうだったら行こうかなって」
男「自転車だから車には乗れないよ」
姉「そっか……」シュン
男「お土産になんか買って帰るから」
姉「ん、気を付けて行くんだよ」
男「だ、大丈夫! 友とグダグダ喋りながら帰るから」
姉「……? まぁ、あんまり遅くならないようにね」
男「うん」
姉「でも映画館ってあそこでしょ? 着いたら連絡ちょうだいね」
男「えっ、なんで」
姉「仕事帰りに行けそうだったら行こうかなって」
男「自転車だから車には乗れないよ」
姉「そっか……」シュン
男「お土産になんか買って帰るから」
姉「ん、気を付けて行くんだよ」
184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:42:34 ID:lkRghhjY
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男(先輩は……いた、UFOキャッチャーしてるな)
男「先輩」
先輩「ひゃっ!? な、なんだ男くんか、ビックリした」
男「普通に声を掛けただけなんですが……」
先輩「急に声を掛けられたら誰だってこんな風になるよ」
男「すんません」
先輩「うん」
男「ところで景品は取れましたか?」
先輩「これ全然取れなくて困ってるの! 右のアーム弱すぎ!」
男「あー……」
男(先輩は……いた、UFOキャッチャーしてるな)
男「先輩」
先輩「ひゃっ!? な、なんだ男くんか、ビックリした」
男「普通に声を掛けただけなんですが……」
先輩「急に声を掛けられたら誰だってこんな風になるよ」
男「すんません」
先輩「うん」
男「ところで景品は取れましたか?」
先輩「これ全然取れなくて困ってるの! 右のアーム弱すぎ!」
男「あー……」
185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:43:25 ID:lkRghhjY
先輩「アームがねぇ……」チャリン
男「……先輩、本屋行きましょう」
先輩「待って取れるから、落としてみせるから!」スカッ
男「無理ですって! お金が溶けるだけですから!」
先輩「ぐぬぬ……」
男「ほら、あっちの本屋行きますよ!」グイグイ
─────
───
─
先輩「……」ズズズッ
男「……」ズズズッ
先輩(本屋行った後に隣接してるカフェで休憩……外から見たらカップルとかに見えちゃうのかなぁ)
男「……先輩、本屋行きましょう」
先輩「待って取れるから、落としてみせるから!」スカッ
男「無理ですって! お金が溶けるだけですから!」
先輩「ぐぬぬ……」
男「ほら、あっちの本屋行きますよ!」グイグイ
─────
───
─
先輩「……」ズズズッ
男「……」ズズズッ
先輩(本屋行った後に隣接してるカフェで休憩……外から見たらカップルとかに見えちゃうのかなぁ)
186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:44:03 ID:lkRghhjY
先輩(恋愛とかしたことないからよく分からないけど、こういった時はどんな会話するんだろう)
先輩(ゲーセンから本屋、カフェに行って最後に映画……まるでデートよね)
先輩(男くんと付き合ったら……マイペースで変な所あるから大変そうだなぁ)ポワポワ
\ピロン/
先輩「ん? 後輩ちゃん達こっちに着いたってよ」
男「そうですか、じゃあコーヒー飲んだら移動しますか」
先輩「そうだね」
友「おーい」
男「あれ?」
先輩「え? な、なんでここに?」
先輩(ゲーセンから本屋、カフェに行って最後に映画……まるでデートよね)
先輩(男くんと付き合ったら……マイペースで変な所あるから大変そうだなぁ)ポワポワ
\ピロン/
先輩「ん? 後輩ちゃん達こっちに着いたってよ」
男「そうですか、じゃあコーヒー飲んだら移動しますか」
先輩「そうだね」
友「おーい」
男「あれ?」
先輩「え? な、なんでここに?」
187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:44:59 ID:lkRghhjY
友「外から丸見えの場所で寛いでたので近くに来てから少し観察してました」
後輩「先輩!先輩! 遠目からだとカップルみたいでしたよ!」
先輩「かっ……! ち、違う、私たちはカップルとかそういうのじゃなく」
男「先輩落ち着いてください」
先輩「あうあう」
友(恋愛の話題になるといつも暴走してるな)
後輩(ピュアピュアだぁ)
男「あっ、トレイ下げてきますね。映画楽しみだなー」スタスタ
先輩「待って男くん! 今一人にしないで!」
後輩「先輩!先輩! 遠目からだとカップルみたいでしたよ!」
先輩「かっ……! ち、違う、私たちはカップルとかそういうのじゃなく」
男「先輩落ち着いてください」
先輩「あうあう」
友(恋愛の話題になるといつも暴走してるな)
後輩(ピュアピュアだぁ)
男「あっ、トレイ下げてきますね。映画楽しみだなー」スタスタ
先輩「待って男くん! 今一人にしないで!」
188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:46:03 ID:lkRghhjY
──映画館──
男「……」
友「……ドンマイ」
後輩「これ面白いんですかねー?」
先輩「どうだろ、でも楽しみだね。 私こういうの得意なんだ」
後輩「そうなんですか!? 実は私も平気な方なんですよー!」
男「……っ」ガタガタ
友「泣くなよ……ほら、ティッシュ」
後輩「最近のデートだと恋愛モノとか行かないんですねー」
先輩「あれかな? 怖がって腕に抱きついたりとか」
男「……」
友「……ドンマイ」
後輩「これ面白いんですかねー?」
先輩「どうだろ、でも楽しみだね。 私こういうの得意なんだ」
後輩「そうなんですか!? 実は私も平気な方なんですよー!」
男「……っ」ガタガタ
友「泣くなよ……ほら、ティッシュ」
後輩「最近のデートだと恋愛モノとか行かないんですねー」
先輩「あれかな? 怖がって腕に抱きついたりとか」
189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:46:38 ID:lkRghhjY
後輩「むむっ、あざといですね」
先輩「私には出来ないなぁ」
後輩「あっ! 怖いフリして友先輩の腕に抱きつけば……」
友「もう遅いって、怖いの平気なんだろ?」
後輩「てへっ」
先輩「おっ、人が入り始めたね」
後輩「行きましょー」
男「」
友「頑張れ」
先輩「私には出来ないなぁ」
後輩「あっ! 怖いフリして友先輩の腕に抱きつけば……」
友「もう遅いって、怖いの平気なんだろ?」
後輩「てへっ」
先輩「おっ、人が入り始めたね」
後輩「行きましょー」
男「」
友「頑張れ」
190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:47:18 ID:lkRghhjY
─────
───
─
男「ただいま……」
姉「おかえり、ご飯は食べた?」
男「友と食べてきた。はい、お土産」スッ
姉「わーい」
男「母さん達は?」
姉「明日早いからって二人とも寝たよ」
男「そう……」
姉「どうかした?」
男「ちょっとでいいからさ」
姉「うん」
男「抱き締めてもらっていい?」
姉「うん……ん? も、もっかい言って?」
───
─
男「ただいま……」
姉「おかえり、ご飯は食べた?」
男「友と食べてきた。はい、お土産」スッ
姉「わーい」
男「母さん達は?」
姉「明日早いからって二人とも寝たよ」
男「そう……」
姉「どうかした?」
男「ちょっとでいいからさ」
姉「うん」
男「抱き締めてもらっていい?」
姉「うん……ん? も、もっかい言って?」
191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:48:19 ID:lkRghhjY
男「少しの間でいいから抱き締めてほしいっていうか……、その、あの」
姉(可愛い……でも急にどうしたんだろう? 添い寝のせいで私の身体を求めてるとかは……無いか。でも、取り敢えず今は──)
姉「いいよ、こっちおいで!」
男「ん」ギュッ
姉「んっ、何かあったの?」
男「今日ホラー映画観た」
姉「ホラー映画って土曜日に観たヤツ? 苦手なのになんで観に行ったのよ」
男「色々あって……」
姉「そう」ナデナデ
男「んっ」
姉(可愛い……でも急にどうしたんだろう? 添い寝のせいで私の身体を求めてるとかは……無いか。でも、取り敢えず今は──)
姉「いいよ、こっちおいで!」
男「ん」ギュッ
姉「んっ、何かあったの?」
男「今日ホラー映画観た」
姉「ホラー映画って土曜日に観たヤツ? 苦手なのになんで観に行ったのよ」
男「色々あって……」
姉「そう」ナデナデ
男「んっ」
192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:49:03 ID:lkRghhjY
姉「ふふっ、正面から抱き合うのって久々だね。 「僕はお姉ちゃんのお嫁さんになる!」ってぴょんぴょん跳ねてた頃辺りから少しだけ離れちゃって悲しかったなぁ」
男「そんなもんだよ」
姉「怖くて抱き付いてくるなんて……ふふっ、今も昔もあんまり変わらないね」
男「は、恥ずかしいからやめて……」
姉「なんで抱いてもらおうと思ったの?」
男「安心する……から?」
姉「どうして疑問形なのよ」
男「自分でもよく分からないし……取り敢えず落ち着くというか、安心する」
姉「そっか」ギュッ
男「……」ギュッ
男「そんなもんだよ」
姉「怖くて抱き付いてくるなんて……ふふっ、今も昔もあんまり変わらないね」
男「は、恥ずかしいからやめて……」
姉「なんで抱いてもらおうと思ったの?」
男「安心する……から?」
姉「どうして疑問形なのよ」
男「自分でもよく分からないし……取り敢えず落ち着くというか、安心する」
姉「そっか」ギュッ
男「……」ギュッ
195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 22:13:48 ID:lkRghhjY
193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:50:23 ID:lkRghhjY
姉「一緒にお風呂入ってあげようか? 頭洗ってあげるよ」
男「大丈夫」
姉「じゃあ一緒に寝てあげようか?」
男「それも大丈夫……たぶん」
姉「ホントに?」
男「……」
姉「どうする?」
男「……風呂入ってくる」
姉「後ろとか気にしないようにね」ニヤニヤ
男「ちょっと!」
姉「あははっ、ほら、お風呂入りな」
男「ぐぬぬ」
姉「私は二階に行くね」
男「うん」
男「大丈夫」
姉「じゃあ一緒に寝てあげようか?」
男「それも大丈夫……たぶん」
姉「ホントに?」
男「……」
姉「どうする?」
男「……風呂入ってくる」
姉「後ろとか気にしないようにね」ニヤニヤ
男「ちょっと!」
姉「あははっ、ほら、お風呂入りな」
男「ぐぬぬ」
姉「私は二階に行くね」
男「うん」
194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 05:51:27 ID:lkRghhjY
姉「怖くて眠れない頃にお邪魔するから、じゃあね」スタスタ
男「ちょっ」
男「……」
男(怖いから仕方ない、仕方ない……はず)
─────
───
─
男「んっ……」パチッ
姉「んぅ……すぅ……」
男(また一緒に寝ちゃった)
男「はぁ……起きよう」
姉「んふふ……」
男「ちょっ」
男「……」
男(怖いから仕方ない、仕方ない……はず)
─────
───
─
男「んっ……」パチッ
姉「んぅ……すぅ……」
男(また一緒に寝ちゃった)
男「はぁ……起きよう」
姉「んふふ……」
196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/19(土) 22:32:03 ID:lkRghhjY
処女作で色々な書き方に手を出してしまい、とても読みにくい作品になってしまいましたが、書いてみて分かったことが多くとても勉強になりました
一番の反省点は終わりを考えないで書き始めた事と話のネタ不足です。これからこの作品をどう終わらせるか考えながらゆっくり書いていきます
もう少しだけ付き合っていただけると有難いです
一番の反省点は終わりを考えないで書き始めた事と話のネタ不足です。これからこの作品をどう終わらせるか考えながらゆっくり書いていきます
もう少しだけ付き合っていただけると有難いです
198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:42:45 ID:T8HW7OgE
イケメン「一度でいいので俺とデートして下さい!」
姉「用事があるのであるのでごめんなさい」
─一週間後─
イケメン「明日は暇でしょうか? 暇でしたら俺とデートして下さい!」
姉「明日は家族との用事があるの。ごめんなさい」
姉「用事があるのであるのでごめんなさい」
─一週間後─
イケメン「明日は暇でしょうか? 暇でしたら俺とデートして下さい!」
姉「明日は家族との用事があるの。ごめんなさい」
199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:43:26 ID:T8HW7OgE
─更に一週間後─
イケメン「姉先輩、仕事終わりに飲みにでも行きませんか?」
姉「ごめんねイケメンさん、今日は飲む気分じゃないの」
イケメン「そうですか……」
─更に一週間後─
イケメン「姉先輩! 明日俺と映画でも行きませんか!」
姉「どんな映画?」
イケメン「ホラーなんですけど面白いと評判なんです!」
姉「そうなんだ、私はあんまり興味は無いから他の人を誘ったらどう?」
イケメン「そ、そうですか……」
イケメン「姉先輩、仕事終わりに飲みにでも行きませんか?」
姉「ごめんねイケメンさん、今日は飲む気分じゃないの」
イケメン「そうですか……」
─更に一週間後─
イケメン「姉先輩! 明日俺と映画でも行きませんか!」
姉「どんな映画?」
イケメン「ホラーなんですけど面白いと評判なんです!」
姉「そうなんだ、私はあんまり興味は無いから他の人を誘ったらどう?」
イケメン「そ、そうですか……」
200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:44:04 ID:T8HW7OgE
姉友「……またイケメン君からアタックされてんの? あの人もしつこいね」
姉「悪い人ではないんだけどね」
姉友「そんな態度だから毎週やって来るのよ? いい加減『貴方に興味はありません』ってハッキリ断りなさいよ」
姉「そうだけど……」
姉友「もうっ、言いにくいなら私がイケメン君に伝えようか?」
姉「……私から言ってみる。それでも来るようなら姉友に任せてもいい?」
姉友「うん、任せなさい」
─────
───
─
姉「悪い人ではないんだけどね」
姉友「そんな態度だから毎週やって来るのよ? いい加減『貴方に興味はありません』ってハッキリ断りなさいよ」
姉「そうだけど……」
姉友「もうっ、言いにくいなら私がイケメン君に伝えようか?」
姉「……私から言ってみる。それでも来るようなら姉友に任せてもいい?」
姉友「うん、任せなさい」
─────
───
─
201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:44:40 ID:T8HW7OgE
─ファミレス─
姉友「っていうのが一週間前」
男「はぁ」
姉友「そして昨日姉がイケメン君の誘い
を断ったと思ったら……」
男「思ったら?」
姉友「今日デートする事になっていた」
男「はぁ……はぁ!?」
姉友「そうなるよね! 意味わかんないよね!」
姉友「っていうのが一週間前」
男「はぁ」
姉友「そして昨日姉がイケメン君の誘い
を断ったと思ったら……」
男「思ったら?」
姉友「今日デートする事になっていた」
男「はぁ……はぁ!?」
姉友「そうなるよね! 意味わかんないよね!」
202: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:45:14 ID:T8HW7OgE
男「だ、だって、毎週何かしらのお誘いがあっても断っていたんですよね?」
姉友「そうよ」
男「そ、それなのになんでデ、デートに」
姉友「姉は『デートじゃないよ』と言ってたけど……うーん」
男「……」
姉友「どうかした?」
男「いつも断っていたんですよね?」
姉友「うん」
男「多分ですけど、一日一緒に過ごしてどんな人か知ろうとしてるんだと思います」
姉友「知ろうとする? イケメン君を?」
男「はい」
姉友「そうよ」
男「そ、それなのになんでデ、デートに」
姉友「姉は『デートじゃないよ』と言ってたけど……うーん」
男「……」
姉友「どうかした?」
男「いつも断っていたんですよね?」
姉友「うん」
男「多分ですけど、一日一緒に過ごしてどんな人か知ろうとしてるんだと思います」
姉友「知ろうとする? イケメン君を?」
男「はい」
203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:46:55 ID:T8HW7OgE
姉友「なるほどねぇ……まぁ、少しだけ分かった気がするわ」
男「姉は中学生辺りから急に他人に興味を示さなくなりました。何があったのかは知らないけど友達を持たなくなり、家で俺や家族と過ごす時間が急に増えました」
姉友「……」
男「多分ですが、イケメンさん?の事を自分なりに知ってから言葉を伝えたいんだと思います。 姉ちゃんはああ見えて「不器用」」
姉友「不器用だもんね?」
男「……それに人との距離感や他人の目にはとても敏感です」
姉友「そうね」
男「だがら今日一緒に過ごすんだと思います」
姉友「でも心配でしょ?」
男「まぁ……気になります」
男「姉は中学生辺りから急に他人に興味を示さなくなりました。何があったのかは知らないけど友達を持たなくなり、家で俺や家族と過ごす時間が急に増えました」
姉友「……」
男「多分ですが、イケメンさん?の事を自分なりに知ってから言葉を伝えたいんだと思います。 姉ちゃんはああ見えて「不器用」」
姉友「不器用だもんね?」
男「……それに人との距離感や他人の目にはとても敏感です」
姉友「そうね」
男「だがら今日一緒に過ごすんだと思います」
姉友「でも心配でしょ?」
男「まぁ……気になります」
204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/27(日) 22:47:52 ID:T8HW7OgE
姉友「私が朝から弟君を此処に呼んだ理由はもう分かるよね」
男「……何処に行くとか聞いたんですか?」
姉友「自分から喋ったよ。私はこう見えて姉の"唯一の友達"なんだから」
男「はははっ、そうですね」
姉友「今から一時間半後くらいに窓から見えるあの石像前で待ち合わせらしいの」
男「なるほど」
姉友「尾行するわよ、準備はいい?」
男「はい」
姉友「じゃあ、お腹空いたし何か食べよう。 好きなの頼んでいいよ」
男「ありがとうございます」
姉友「いいのいいの」
姉「おとこ……お腹空いた、朝からどこに行ったのよぉ」グゥゥ
男「……何処に行くとか聞いたんですか?」
姉友「自分から喋ったよ。私はこう見えて姉の"唯一の友達"なんだから」
男「はははっ、そうですね」
姉友「今から一時間半後くらいに窓から見えるあの石像前で待ち合わせらしいの」
男「なるほど」
姉友「尾行するわよ、準備はいい?」
男「はい」
姉友「じゃあ、お腹空いたし何か食べよう。 好きなの頼んでいいよ」
男「ありがとうございます」
姉友「いいのいいの」
姉「おとこ……お腹空いた、朝からどこに行ったのよぉ」グゥゥ
205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:54:15 ID:oqrSJ.pk
姉「こんにちは」
イケメン「こんにちは、可愛い服ですね!」
姉「ありがとうございます。待ちましたか?」
イケメン「全然待ってないですよ」
姉「そうですか、じゃあ映画観に行きましょうか」
イケメン「映画まで少し時間が空くのでちょっとぶらついてみませんか?」
姉「いいですよ」ニコッ
イケメン「では行きましょう」スタスタ
姉「はい」スタスタ
姉友「……」ジー
男「……」ジー
姉友「あっ、移動した」
男「行きましょう」
イケメン「こんにちは、可愛い服ですね!」
姉「ありがとうございます。待ちましたか?」
イケメン「全然待ってないですよ」
姉「そうですか、じゃあ映画観に行きましょうか」
イケメン「映画まで少し時間が空くのでちょっとぶらついてみませんか?」
姉「いいですよ」ニコッ
イケメン「では行きましょう」スタスタ
姉「はい」スタスタ
姉友「……」ジー
男「……」ジー
姉友「あっ、移動した」
男「行きましょう」
206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:54:57 ID:oqrSJ.pk
姉「──」
イケメン「──」
男「楽しそうですね」
姉友「ねー、あっ、これ美味しい」
男「本当ですか? ちょっと下さい、俺のもどうぞ」
姉友「姉と同じ事を言うんだね」
男「同じ?」
姉友「食べ物を交換しよーって、なかなか言えないじゃん?」
男「流石に知らない人とかには言いませんよ。姉友さんは……いいかなーって?」
姉友「ふーん、嬉しいこと言うじゃない」スッ
イケメン「──」
男「楽しそうですね」
姉友「ねー、あっ、これ美味しい」
男「本当ですか? ちょっと下さい、俺のもどうぞ」
姉友「姉と同じ事を言うんだね」
男「同じ?」
姉友「食べ物を交換しよーって、なかなか言えないじゃん?」
男「流石に知らない人とかには言いませんよ。姉友さんは……いいかなーって?」
姉友「ふーん、嬉しいこと言うじゃない」スッ
207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:56:44 ID:oqrSJ.pk
男「いただきます。あっ、美味しい」
姉友「でしょー?」
男「俺のもどうぞ」
姉友「ん、こっちも美味しいじゃん」
姉「……」ジー
姉(男と姉友が食べあいっこしてる……なんで?)
イケメン「──とかどうです?」
姉「ん? あっ、ごめんね。ボーッとしてた」
イケメン「……っ、つまらないですかね?」
姉「そんな事ないよ。でも少し疲れちゃったからあそこのカフェで休まない?」
イケメン「そうですね! あそこ行きましょう」
姉「うん」ニコッ
姉友「でしょー?」
男「俺のもどうぞ」
姉友「ん、こっちも美味しいじゃん」
姉「……」ジー
姉(男と姉友が食べあいっこしてる……なんで?)
イケメン「──とかどうです?」
姉「ん? あっ、ごめんね。ボーッとしてた」
イケメン「……っ、つまらないですかね?」
姉「そんな事ないよ。でも少し疲れちゃったからあそこのカフェで休まない?」
イケメン「そうですね! あそこ行きましょう」
姉「うん」ニコッ
208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:57:18 ID:oqrSJ.pk
姉友「ねぇ、店に入って来たんだけど?」
男「……来てますね」
姉友「今から動いたらバレちゃうかな?」
男「バレちゃいますね」
姉友「……」
男「……」
姉友「これ美味しいなー」パクッ
男「逃げないんですか?」パクッ
姉友「バレないバレない」
男「そうですよね」
男「……来てますね」
姉友「今から動いたらバレちゃうかな?」
男「バレちゃいますね」
姉友「……」
男「……」
姉友「これ美味しいなー」パクッ
男「逃げないんですか?」パクッ
姉友「バレないバレない」
男「そうですよね」
209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:58:11 ID:oqrSJ.pk
店員「いらっしゃいませ」
イケメン「いい雰囲気のお店ですね」
姉(男の近く男の近く男の近く)
店員「こちらへどうぞ」
イケメン「はい」
姉(は、反対側……)
姉「あっ、すごく美味しい」
イケメン「美味しいですね!」
姉友「美味しい」パクパク
男「美味しい」パクパク
イケメン「いい雰囲気のお店ですね」
姉(男の近く男の近く男の近く)
店員「こちらへどうぞ」
イケメン「はい」
姉(は、反対側……)
姉「あっ、すごく美味しい」
イケメン「美味しいですね!」
姉友「美味しい」パクパク
男「美味しい」パクパク
210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 02:58:47 ID:oqrSJ.pk
イケメン「入場開始しましたね。映画楽しみです!」
姉「ホラー怖くないの?」
イケメン「怖いです。姉先輩はどうですか?」
姉「私は平気な方なんだよね」
イケメン「え、凄いですねそれ」
姉「ふふっ、そう? 」
イケメン「はい! でも俺も目を開けて見続けるよう頑張りますよ!」
男「無理ムリ、シアター内まで追うなんて出来ませんって。ホラーとか見たくないですって」
姉友「そうね……本屋でも行く?」
男「そうしましょう」
姉「ホラー怖くないの?」
イケメン「怖いです。姉先輩はどうですか?」
姉「私は平気な方なんだよね」
イケメン「え、凄いですねそれ」
姉「ふふっ、そう? 」
イケメン「はい! でも俺も目を開けて見続けるよう頑張りますよ!」
男「無理ムリ、シアター内まで追うなんて出来ませんって。ホラーとか見たくないですって」
姉友「そうね……本屋でも行く?」
男「そうしましょう」
211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:05:43 ID:oqrSJ.pk
イケメン「今日はすごく楽しかったです!」
姉「私も楽しかったよ。私の為に色々してくれてありがとね」
イケメン「いえ……あ、あの!」
姉「ん?」
イケメン「またこうやって一緒にどこかへ出掛けたりしませんか?」
姉「……」
イケメン「俺は、姉先輩の事が好きです! 俺と付き合って下さい!」
姉「ごめんなさい」
イケメン「……っ、好きな人が居たりするんですか」
姉「好きな人がいたらイケメン君とこうして歩いたりしないよ」
姉「私も楽しかったよ。私の為に色々してくれてありがとね」
イケメン「いえ……あ、あの!」
姉「ん?」
イケメン「またこうやって一緒にどこかへ出掛けたりしませんか?」
姉「……」
イケメン「俺は、姉先輩の事が好きです! 俺と付き合って下さい!」
姉「ごめんなさい」
イケメン「……っ、好きな人が居たりするんですか」
姉「好きな人がいたらイケメン君とこうして歩いたりしないよ」
212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:07:29 ID:oqrSJ.pk
イケメン「俺が悪かったりしましたか? な、なら直していきます! 姉先輩の望む男になってみせます!」
姉「イケメン君の好意はすごく嬉しい。でも、私はあなたと恋人にはなれません」
イケメン「……」
姉「あなたのせいではないの、私にも原因があるの」
イケメン「原因?」
姉「それは言えないけど、でも今日、楽しかったというのは本心です。改めて、私の為にエスコートしてくれてありがとう」
イケメン「……はい」
姉「それじゃあ、バイバイ」
姉「イケメン君の好意はすごく嬉しい。でも、私はあなたと恋人にはなれません」
イケメン「……」
姉「あなたのせいではないの、私にも原因があるの」
イケメン「原因?」
姉「それは言えないけど、でも今日、楽しかったというのは本心です。改めて、私の為にエスコートしてくれてありがとう」
イケメン「……はい」
姉「それじゃあ、バイバイ」
213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:09:08 ID:oqrSJ.pk
イケメン「……姉先輩!」
姉「ん?」
イケメン「また、食事などに誘ってもいいですか?」
姉「あー」
イケメン「俺は諦めません! 姉先輩の事が心の底から好きなんです! だから」
姉「ダメかな」
イケメン「えっ」
姉「ごめんなさい」
イケメン「あっ……」
姉「……」スタスタ
イケメン「……ぐっ」
姉「ん?」
イケメン「また、食事などに誘ってもいいですか?」
姉「あー」
イケメン「俺は諦めません! 姉先輩の事が心の底から好きなんです! だから」
姉「ダメかな」
イケメン「えっ」
姉「ごめんなさい」
イケメン「あっ……」
姉「……」スタスタ
イケメン「……ぐっ」
214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:10:50 ID:oqrSJ.pk
姉友「イケメン君が泣きながら帰ってる」
男「……」
姉友「……」
男「なんかアレですね」
姉友「安易な気持ちで尾行なんてするもんじゃないね」
姉「そうね」
男「そうですね……うん?」
姉「……」ニコニコ
姉友「あっ……えっと、その」
姉「姉友は今日ウチに泊まっていくよね?」ニコニコ
姉友「……はい」
姉「あと男とのデート楽しかった?」
姉友「うん……あっ」
男「……」
姉友「……」
男「なんかアレですね」
姉友「安易な気持ちで尾行なんてするもんじゃないね」
姉「そうね」
男「そうですね……うん?」
姉「……」ニコニコ
姉友「あっ……えっと、その」
姉「姉友は今日ウチに泊まっていくよね?」ニコニコ
姉友「……はい」
姉「あと男とのデート楽しかった?」
姉友「うん……あっ」
215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/10(日) 03:11:21 ID:oqrSJ.pk
姉「男」
男「はい」
姉「帰りにレンタル屋さんに寄ろうね。とびきり怖いの借りるから、今日は二人とも寝かせないよ」ニコニコ
男・姉友「「ごめんなさ~い」」
男「はい」
姉「帰りにレンタル屋さんに寄ろうね。とびきり怖いの借りるから、今日は二人とも寝かせないよ」ニコニコ
男・姉友「「ごめんなさ~い」」
216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/03/05(火) 23:07:53 ID:2BUHneLk
本当にネタが浮かばなくなってしまったので終わりにしようと思います
半年程でしたがありがとうございました
半年程でしたがありがとうございました
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/09(日) 23:20:42 ID:5zq5chqA
乙
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/13(木) 10:12:42 ID:8zPLJJ46
おつ
96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/01(木) 10:03:48 ID:4SkcN7M6
おつ
197: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/20(日) 09:12:01 ID:N.5Vh8yI
>>196
おつ
おつ
217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/03/06(水) 17:13:54 ID:1IeXM03s
乙。次回作に期待してる。
引用元: 姉と僕と
ボロボロのトタン壁の家に弟と住んでる中学生の貧乏人ちゃん「鼻チーンってしなさい。チーン」
2018-10-21
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:13:38.687 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ。一か月って言ってたじゃない。たったの一か月よ?」
貧乏人ちゃん「お金だって置いていってくれたし、お料理もお洗濯も元々私がやってたじゃない」
貧乏人ちゃん「だから、ほら。泣かないで。大丈夫だから」
貧乏人ちゃん「……お姉ちゃんがいるから。ね? 泣かないで……」
貧乏人ちゃん「大丈夫。大丈夫よ……きっと」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「お金だって置いていってくれたし、お料理もお洗濯も元々私がやってたじゃない」
貧乏人ちゃん「だから、ほら。泣かないで。大丈夫だから」
貧乏人ちゃん「……お姉ちゃんがいるから。ね? 泣かないで……」
貧乏人ちゃん「大丈夫。大丈夫よ……きっと」
貧乏人ちゃん「……」
2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:14:19.081 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……やっと泣き止んできたわね」
貧乏人ちゃん「まったく……私の服があんたの鼻水でカピカピになっちゃったじゃないの。後で念入りに洗わないと……」
貧乏人ちゃん「……あーあー、そんなに鼻水垂らして……ちょっとじっとなさい。拭き取ってあげるから」
貧乏人ちゃん「……全く……あんたは、いつまで経っても子供なんだから」
貧乏人ちゃん「……はい。じゃあ今から私、ご飯作るから。エプロン取ってきてくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……はい、ありがと」
貧乏人ちゃん「すぐ作るから、ちょっと待っててね」
貧乏人ちゃん「……お腹がいっぱいになったら、元気になるわよ」
貧乏人ちゃん「まったく……私の服があんたの鼻水でカピカピになっちゃったじゃないの。後で念入りに洗わないと……」
貧乏人ちゃん「……あーあー、そんなに鼻水垂らして……ちょっとじっとなさい。拭き取ってあげるから」
貧乏人ちゃん「……全く……あんたは、いつまで経っても子供なんだから」
貧乏人ちゃん「……はい。じゃあ今から私、ご飯作るから。エプロン取ってきてくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……はい、ありがと」
貧乏人ちゃん「すぐ作るから、ちょっと待っててね」
貧乏人ちゃん「……お腹がいっぱいになったら、元気になるわよ」
4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:15:18.452 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「お待ちどうさま。ほらほら、あんたの好きな唐揚げよ」
貧乏人ちゃん「私はちょっと食欲がないから、私の分一個あげるわね」
貧乏人ちゃん「いいのよ。たくさん食べて、早く元気出しなさい」
貧乏人ちゃん「それに私だって女の子なんだから。女の子はね、小食がスタンダードなの」
貧乏人ちゃん「あんたは男の子なんだから、ちゃんとお肉を食べないと成長できないわよ?」
貧乏人ちゃん「あ、ちょっと待って。エプロン取るから……」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、はい」
貧乏人ちゃん「いただきます」
貧乏人ちゃん「私はちょっと食欲がないから、私の分一個あげるわね」
貧乏人ちゃん「いいのよ。たくさん食べて、早く元気出しなさい」
貧乏人ちゃん「それに私だって女の子なんだから。女の子はね、小食がスタンダードなの」
貧乏人ちゃん「あんたは男の子なんだから、ちゃんとお肉を食べないと成長できないわよ?」
貧乏人ちゃん「あ、ちょっと待って。エプロン取るから……」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、はい」
貧乏人ちゃん「いただきます」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:16:22.944 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……あのね、○○」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……これから一か月、ちょっと節約しないといけないかもしれない」
貧乏人ちゃん「……お菓子とか、おもちゃとか……あまり買えなくなる」
貧乏人ちゃん「……多分、○○にもいろいろ手伝ってもらうことが増えると思うわ」
貧乏人ちゃん「……協力してくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ありがとう」
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ。大丈夫」
貧乏人ちゃん「お姉ちゃんに任せれば、何の心配もないからね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……これから一か月、ちょっと節約しないといけないかもしれない」
貧乏人ちゃん「……お菓子とか、おもちゃとか……あまり買えなくなる」
貧乏人ちゃん「……多分、○○にもいろいろ手伝ってもらうことが増えると思うわ」
貧乏人ちゃん「……協力してくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ありがとう」
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ。大丈夫」
貧乏人ちゃん「お姉ちゃんに任せれば、何の心配もないからね」
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:17:22.774 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……じゃあ、お布団敷いてくれる?」
貧乏人ちゃん「……あ、ちょっと待って、○○」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……今日は一緒に寝ない?」
貧乏人ちゃん「いいじゃない。前まではそうしてたでしょ? それに二つよりも一つ出す方が簡単だし」
貧乏人ちゃん「照れることないじゃない。今更でしょ?」
貧乏人ちゃん「……あんたが幼稚園くらいのころなんてねぇ、夜泣きするあんたを私が必死にあやしたもんよ」
貧乏人ちゃん「こうやって背中をさすってあげてね、大丈夫だよって、一晩中声を掛け続けたんだから」
貧乏人ちゃん「……今日も、あんたが寂しがって泣かないとも限らないし」
貧乏人ちゃん「……ああごめんごめん、拗ねないでよ。ごめんってば」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、お姉ちゃんからのお願い。ね? お願いします」
貧乏人ちゃん「……うん。ありがとね」
貧乏人ちゃん「……あ、ちょっと待って、○○」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……今日は一緒に寝ない?」
貧乏人ちゃん「いいじゃない。前まではそうしてたでしょ? それに二つよりも一つ出す方が簡単だし」
貧乏人ちゃん「照れることないじゃない。今更でしょ?」
貧乏人ちゃん「……あんたが幼稚園くらいのころなんてねぇ、夜泣きするあんたを私が必死にあやしたもんよ」
貧乏人ちゃん「こうやって背中をさすってあげてね、大丈夫だよって、一晩中声を掛け続けたんだから」
貧乏人ちゃん「……今日も、あんたが寂しがって泣かないとも限らないし」
貧乏人ちゃん「……ああごめんごめん、拗ねないでよ。ごめんってば」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、お姉ちゃんからのお願い。ね? お願いします」
貧乏人ちゃん「……うん。ありがとね」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:18:20.886 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……もっと体こっち寄せなさい。お布団からはみ出ちゃうから」
貧乏人ちゃん「……そうそう」
貧乏人ちゃん「……あんたも、大きくなったわねぇ」
貧乏人ちゃん「前はもっと小っちゃかったのに。手なんかぷにぷにで」
貧乏人ちゃん「……まだまだ私より背は小さいけど、もう少し経ったら私より大きくなるのかしらね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ねえ、○○」
貧乏人ちゃん「……今、不安?」
貧乏人ちゃん「……そっか」
貧乏人ちゃん「大丈夫よ。お姉ちゃんがいるから」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、おやすみなさい」
貧乏人ちゃん「……そうそう」
貧乏人ちゃん「……あんたも、大きくなったわねぇ」
貧乏人ちゃん「前はもっと小っちゃかったのに。手なんかぷにぷにで」
貧乏人ちゃん「……まだまだ私より背は小さいけど、もう少し経ったら私より大きくなるのかしらね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ねえ、○○」
貧乏人ちゃん「……今、不安?」
貧乏人ちゃん「……そっか」
貧乏人ちゃん「大丈夫よ。お姉ちゃんがいるから」
貧乏人ちゃん「……じゃあ、おやすみなさい」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:19:08.799 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……お勉強しっかり頑張るのよ」
貧乏人ちゃん「今日の放課後は、特売に付き合ってもらうから。忘れないでね」
貧乏人ちゃん「でもお友達と遊ぶんなら、遊んでていいからね。私に無理に付き合わなくていいから」
貧乏人ちゃん「……うん。じゃあまた後でね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「今日の放課後は、特売に付き合ってもらうから。忘れないでね」
貧乏人ちゃん「でもお友達と遊ぶんなら、遊んでていいからね。私に無理に付き合わなくていいから」
貧乏人ちゃん「……うん。じゃあまた後でね」
貧乏人ちゃん「……」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:20:07.552 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「ご、ごめん。私が遅れちゃって……」
貧乏人ちゃん「……ふぅ、ええと」
貧乏人ちゃん「今日は、キャベツと、豚肉、トイレットペーパーと……」
貧乏人ちゃん「お金……よし、と」
貧乏人ちゃん「じゃあ、行きましょうか」
貧乏人ちゃん「今日は大丈夫だった? お友達とか」
貧乏人ちゃん「そう。でも、いつもは付き合わなくていいからね」
貧乏人ちゃん「私一人でも荷物持てるから」
貧乏人ちゃん「……うん。ありがとね」
貧乏人ちゃん「……○○がいてくれて、本当に助かるわ」
貧乏人ちゃん「ご、ごめん。私が遅れちゃって……」
貧乏人ちゃん「……ふぅ、ええと」
貧乏人ちゃん「今日は、キャベツと、豚肉、トイレットペーパーと……」
貧乏人ちゃん「お金……よし、と」
貧乏人ちゃん「じゃあ、行きましょうか」
貧乏人ちゃん「今日は大丈夫だった? お友達とか」
貧乏人ちゃん「そう。でも、いつもは付き合わなくていいからね」
貧乏人ちゃん「私一人でも荷物持てるから」
貧乏人ちゃん「……うん。ありがとね」
貧乏人ちゃん「……○○がいてくれて、本当に助かるわ」
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:21:08.024 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……○○ー? ○○ー!」
貧乏人ちゃん「……あ、○○!」
貧乏人ちゃん「もう、どこ行ってたのよ! ちょっと目を離したらいないんだもの……」
貧乏人ちゃん「……ああ、先にトイレットペーパー取ってきてくれたの?」
貧乏人ちゃん「ありがとう……でも、私から離れたら駄目よ」
貧乏人ちゃん「ていうか、ひと声かけなさい。そういう時は」
貧乏人ちゃん「……不安になるじゃない」
貧乏人ちゃん「……私も、品物に集中してたけど」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん」
貧乏人ちゃん「手、出して……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……こうしてれば、大丈夫よね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あ、○○!」
貧乏人ちゃん「もう、どこ行ってたのよ! ちょっと目を離したらいないんだもの……」
貧乏人ちゃん「……ああ、先にトイレットペーパー取ってきてくれたの?」
貧乏人ちゃん「ありがとう……でも、私から離れたら駄目よ」
貧乏人ちゃん「ていうか、ひと声かけなさい。そういう時は」
貧乏人ちゃん「……不安になるじゃない」
貧乏人ちゃん「……私も、品物に集中してたけど」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん」
貧乏人ちゃん「手、出して……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……こうしてれば、大丈夫よね」
貧乏人ちゃん「……」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:22:07.857 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……折角たくさん買ってきたけど、今日のご飯はこれだけ」
貧乏人ちゃん「……物足りないでしょうけど、一か月の辛抱だから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「お姉ちゃんはこれでいいのよ。あまり食欲ないから」
貧乏人ちゃん「……うん。それじゃあ、いただきます」
貧乏人ちゃん「……おいしい? そう、良かったわ」
貧乏人ちゃん「……物足りないでしょうけど、一か月の辛抱だから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「お姉ちゃんはこれでいいのよ。あまり食欲ないから」
貧乏人ちゃん「……うん。それじゃあ、いただきます」
貧乏人ちゃん「……おいしい? そう、良かったわ」
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:23:18.771 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん? ああ、家計簿つけてるのよ」
貧乏人ちゃん「今日はお金をいくら使ったとか記録を書いてるの」
貧乏人ちゃん「ちゃんと、今あるお金でやりくりしないといけないからね」
貧乏人ちゃん「○○が気にすることじゃないわ。いいから、○○は早く寝てなさい」
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ」
貧乏人ちゃん「全部、お姉ちゃんに任せてなさい」
貧乏人ちゃん「……うん。おやすみ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん? ああ、家計簿つけてるのよ」
貧乏人ちゃん「今日はお金をいくら使ったとか記録を書いてるの」
貧乏人ちゃん「ちゃんと、今あるお金でやりくりしないといけないからね」
貧乏人ちゃん「○○が気にすることじゃないわ。いいから、○○は早く寝てなさい」
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ」
貧乏人ちゃん「全部、お姉ちゃんに任せてなさい」
貧乏人ちゃん「……うん。おやすみ」
貧乏人ちゃん「……」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:24:30.214 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一か月、ね」
貧乏人ちゃん「……ん?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一か月、ね」
貧乏人ちゃん「……ん?」
貧乏人ちゃん「……」
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:25:23.502 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……○○。○○。起きて」
貧乏人ちゃん「起きて……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あ、あのね」
貧乏人ちゃん「……あのね、庭の方で、お、も、物音がしたの」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ふ、不審者かも」
貧乏人ちゃん「だ、だから、その……」
貧乏人ちゃん「……気を付けなさい」
貧乏人ちゃん「……○○。○○。起きて」
貧乏人ちゃん「起きて……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あ、あのね」
貧乏人ちゃん「……あのね、庭の方で、お、も、物音がしたの」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ふ、不審者かも」
貧乏人ちゃん「だ、だから、その……」
貧乏人ちゃん「……気を付けなさい」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:26:18.569 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……だ、誰も」
貧乏人ちゃん「……いない、わね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いないわよね?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……き、気のせいなんかじゃないわよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……でも、猫とかだったのかも」
貧乏人ちゃん「……だ、誰も」
貧乏人ちゃん「……いない、わね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いないわよね?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……き、気のせいなんかじゃないわよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……でも、猫とかだったのかも」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:27:13.648 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ふぅ」
貧乏人ちゃん「……ごめん。起こしちゃって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……どうしたの?」
貧乏人ちゃん「……ふ、震えてなんか、ないわよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……騒いじゃって、ごめん。もう、寝てていいわ」
貧乏人ちゃん「……私は、もう少し、起きてるから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ふぅ」
貧乏人ちゃん「……ごめん。起こしちゃって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……どうしたの?」
貧乏人ちゃん「……ふ、震えてなんか、ないわよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……騒いじゃって、ごめん。もう、寝てていいわ」
貧乏人ちゃん「……私は、もう少し、起きてるから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:28:09.503 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:29:11.167 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あ」
貧乏人ちゃん「……ごめんね……起こしちゃった?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……今日は、その……」
貧乏人ちゃん「……少し、寒いから」
貧乏人ちゃん「……うん」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おやすみ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あ」
貧乏人ちゃん「……ごめんね……起こしちゃった?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……今日は、その……」
貧乏人ちゃん「……少し、寒いから」
貧乏人ちゃん「……うん」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おやすみ」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:30:00.934 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:30:51.984 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:31:41.400 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
貧乏人ちゃん「……ごほ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……だ、大丈夫、げほっ……」
貧乏人ちゃん「……ちょっと、風邪みたい」
貧乏人ちゃん「……でも、全然大したことないから」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
貧乏人ちゃん「……ごほ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……だ、大丈夫、げほっ……」
貧乏人ちゃん「……ちょっと、風邪みたい」
貧乏人ちゃん「……でも、全然大したことないから」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:32:29.631 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……そう、ね。ちょっと、不健康だったかもしれない」
貧乏人ちゃん「……でも、ほら。今は大変な時期だから」
貧乏人ちゃん「……あと、半分もないし」
貧乏人ちゃん「……もうひと頑張りすれば、大丈夫だから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……でも、ほら。今は大変な時期だから」
貧乏人ちゃん「……あと、半分もないし」
貧乏人ちゃん「……もうひと頑張りすれば、大丈夫だから」
貧乏人ちゃん「……」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:33:14.156 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……大丈夫よ……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたは何も心配することないわ」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたは何も心配することないわ」
貧乏人ちゃん「……けほっ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:34:17.561 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……私は、休めないから」
貧乏人ちゃん「ど、どいて……○○……」
貧乏人ちゃん「今は、誰もいないから……」
貧乏人ちゃん「私が、頑張らないと、」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「○○……手、放しなさい」
貧乏人ちゃん「……やだ?」
貧乏人ちゃん「ど、どいて……○○……」
貧乏人ちゃん「今は、誰もいないから……」
貧乏人ちゃん「私が、頑張らないと、」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「○○……手、放しなさい」
貧乏人ちゃん「……やだ?」
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:35:07.644 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……あ、あんたねえ、私に、力で敵うとでも……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「あ、あれ……」
貧乏人ちゃん「あ、う、くぅ……」
貧乏人ちゃん「あうっ……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「……このっ……あぅ……」
貧乏人ちゃん「くっ……」
貧乏人ちゃん「う、うそでしょ……風邪ひいてたって……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「きゃっ……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「あ、あれ……」
貧乏人ちゃん「あ、う、くぅ……」
貧乏人ちゃん「あうっ……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「……このっ……あぅ……」
貧乏人ちゃん「くっ……」
貧乏人ちゃん「う、うそでしょ……風邪ひいてたって……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「きゃっ……」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:36:34.263 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「……ぅぅ……○○のくせに……」
貧乏人ちゃん「……っ」
貧乏人ちゃん「……いつまで、布団に、組み敷くつもり……?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……私が休むと言うまで?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「絶対に、休まないって言ったら……?」
貧乏人ちゃん「このまま、あんたが疲れるまで、根競べよ……」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……う、けほっ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……ぅぅ……○○のくせに……」
貧乏人ちゃん「……っ」
貧乏人ちゃん「……いつまで、布団に、組み敷くつもり……?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……私が休むと言うまで?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「絶対に、休まないって言ったら……?」
貧乏人ちゃん「このまま、あんたが疲れるまで、根競べよ……」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……う、けほっ……はぁ……」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:38:00.828 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ぇ、ちょ、ちょっと……圧し掛かってこないで……」
貧乏人ちゃん「……えぇ……姉弟じゃなかったら、犯罪手前よこれ……」
貧乏人ちゃん「……ぅぅ……私より……小さいくせに……」
貧乏人ちゃん「はぁ、けほっ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……ずっと、こうしてるつもり……?」
貧乏人ちゃん「……ていうか、こんな、至近距離……風邪、移るから……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
貧乏人ちゃん「……ぇ、ちょ、ちょっと……圧し掛かってこないで……」
貧乏人ちゃん「……えぇ……姉弟じゃなかったら、犯罪手前よこれ……」
貧乏人ちゃん「……ぅぅ……私より……小さいくせに……」
貧乏人ちゃん「はぁ、けほっ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……ずっと、こうしてるつもり……?」
貧乏人ちゃん「……ていうか、こんな、至近距離……風邪、移るから……」
貧乏人ちゃん「……はぁ……はぁ」
30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:39:10.004 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……あの、苦しい、から、ちょっと、緩めて」
貧乏人ちゃん「……あ、ありがと」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……あの……いつまで……このまま……」
貧乏人ちゃん「……私が……諦めるまで?」
貧乏人ちゃん「……はぁ……いや、あんたも風邪、引いちゃうから……」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……げほっ、けほ……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……温かい、わね」
貧乏人ちゃん「……そういえば……こうして、取っ組み合いするの、久しぶり、ね」
貧乏人ちゃん「……あ、ありがと」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……あの……いつまで……このまま……」
貧乏人ちゃん「……私が……諦めるまで?」
貧乏人ちゃん「……はぁ……いや、あんたも風邪、引いちゃうから……」
貧乏人ちゃん「はぁ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「……げほっ、けほ……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……温かい、わね」
貧乏人ちゃん「……そういえば……こうして、取っ組み合いするの、久しぶり、ね」
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:40:12.259 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……げほっ、ごほっ……」
貧乏人ちゃん「……なんで、頭撫でてくるのよ……」
貧乏人ちゃん「……逆、じゃないの……」
貧乏人ちゃん「……はぅ、ひぐっ……」
貧乏人ちゃん「……ぐすっ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「ぅぅぅ……」
貧乏人ちゃん「……もう、わけわかんない」
貧乏人ちゃん「どうしたらいいのよぉ……」
貧乏人ちゃん「……○○」
貧乏人ちゃん「○○は、どこにもいかないで……」
貧乏人ちゃん「○○は……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……なんで、頭撫でてくるのよ……」
貧乏人ちゃん「……逆、じゃないの……」
貧乏人ちゃん「……はぅ、ひぐっ……」
貧乏人ちゃん「……ぐすっ……はぁ……」
貧乏人ちゃん「ぅぅぅ……」
貧乏人ちゃん「……もう、わけわかんない」
貧乏人ちゃん「どうしたらいいのよぉ……」
貧乏人ちゃん「……○○」
貧乏人ちゃん「○○は、どこにもいかないで……」
貧乏人ちゃん「○○は……」
貧乏人ちゃん「……」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:41:04.300 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おはよう」
貧乏人ちゃん「ずっと添い寝をしてくれたの? それはどうもありがとう」
貧乏人ちゃん「はぁ……まるで子供になったみたい」
貧乏人ちゃん「……まあ、子供だけど」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おはよう」
貧乏人ちゃん「ずっと添い寝をしてくれたの? それはどうもありがとう」
貧乏人ちゃん「はぁ……まるで子供になったみたい」
貧乏人ちゃん「……まあ、子供だけど」
貧乏人ちゃん「……」
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:42:06.203 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……ん? ああ、もうずいぶん楽になったみたい」
貧乏人ちゃん「……今何時? もう夜か」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……お腹すいたでしょ。すぐにご飯作ってあげる」
貧乏人ちゃん「大丈夫よ。本当につらくないから」
貧乏人ちゃん「ていうか、あんたに風邪が移ってないかが心配よ」
貧乏人ちゃん「風邪っぽいって感じたら、すぐ言ってね」
貧乏人ちゃん「さて、と……ん?」
貧乏人ちゃん「……手伝ってくれるの?」
貧乏人ちゃん「……ありがと」
貧乏人ちゃん「……今何時? もう夜か」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……お腹すいたでしょ。すぐにご飯作ってあげる」
貧乏人ちゃん「大丈夫よ。本当につらくないから」
貧乏人ちゃん「ていうか、あんたに風邪が移ってないかが心配よ」
貧乏人ちゃん「風邪っぽいって感じたら、すぐ言ってね」
貧乏人ちゃん「さて、と……ん?」
貧乏人ちゃん「……手伝ってくれるの?」
貧乏人ちゃん「……ありがと」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:43:15.224 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……いただきます」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……何でおかず寄越してくるのよ」
貧乏人ちゃん「……むう」
貧乏人ちゃん「……そんなに食べられないわよ」
貧乏人ちゃん「……治ってるって言ってるじゃない」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……何でおかず寄越してくるのよ」
貧乏人ちゃん「……むう」
貧乏人ちゃん「……そんなに食べられないわよ」
貧乏人ちゃん「……治ってるって言ってるじゃない」
貧乏人ちゃん「……」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:44:08.655 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……治ってるって言ってるのに」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……洗い物から全部やらしてくれないなんて」
貧乏人ちゃん「……まったく、いきなり生意気になったわね」
貧乏人ちゃん「……ちょっと力が強くなったからって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……まあ、ありがと」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……洗い物から全部やらしてくれないなんて」
貧乏人ちゃん「……まったく、いきなり生意気になったわね」
貧乏人ちゃん「……ちょっと力が強くなったからって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……まあ、ありがと」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:45:09.315 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒に寝ていい?」
貧乏人ちゃん「……何でって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒に、寝たいから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いい?」
貧乏人ちゃん「……ねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒に寝ていい?」
貧乏人ちゃん「……何でって」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒に、寝たいから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いい?」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:46:17.240 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたも、大きくなったわよね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたが、幼稚園児のころから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「ずっと私が世話をしてきた……」
貧乏人ちゃん「……ずっと」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたは、私がついてなくちゃ駄目なのに」
貧乏人ちゃん「このまま、成長していけば」
貧乏人ちゃん「いつかは、一人で生きられるようになるのよね」
貧乏人ちゃん「……私がいなくたって、大丈夫」
貧乏人ちゃん「……当たり前のことだけどね」
貧乏人ちゃん「……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたも、大きくなったわよね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたが、幼稚園児のころから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「ずっと私が世話をしてきた……」
貧乏人ちゃん「……ずっと」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……あんたは、私がついてなくちゃ駄目なのに」
貧乏人ちゃん「このまま、成長していけば」
貧乏人ちゃん「いつかは、一人で生きられるようになるのよね」
貧乏人ちゃん「……私がいなくたって、大丈夫」
貧乏人ちゃん「……当たり前のことだけどね」
貧乏人ちゃん「……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:47:23.589 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……でも」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒にいてくれる?」
貧乏人ちゃん「どこにもいかないでくれる?」
貧乏人ちゃん「……ずっと私から離れないで」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……約束してくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ありがと」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……一緒にいてくれる?」
貧乏人ちゃん「どこにもいかないでくれる?」
貧乏人ちゃん「……ずっと私から離れないで」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……約束してくれる?」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ありがと」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:48:51.376 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん?」
貧乏人ちゃん「……ああ、ありがと。そこに置いといて」
貧乏人ちゃん「……そうね、今日の料理は豪勢よ」
貧乏人ちゃん「……なんてったって、今日で、一か月目だから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……そうねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ん?」
貧乏人ちゃん「……ああ、ありがと。そこに置いといて」
貧乏人ちゃん「……そうね、今日の料理は豪勢よ」
貧乏人ちゃん「……なんてったって、今日で、一か月目だから」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……そうねえ」
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:49:42.471 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いつ頃来るのかって?」
貧乏人ちゃん「……さあねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いつまで待っててもしょうがないから、食べようか」
貧乏人ちゃん「……いいのよ。冷めたら勿体ないでしょう?」
貧乏人ちゃん「……いただきます」
貧乏人ちゃん「……いつ頃来るのかって?」
貧乏人ちゃん「……さあねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……いつまで待っててもしょうがないから、食べようか」
貧乏人ちゃん「……いいのよ。冷めたら勿体ないでしょう?」
貧乏人ちゃん「……いただきます」
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:51:04.341 ID:G9jq9DCQ0
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ねえ」
貧乏人ちゃん「……約束覚えてる?」
貧乏人ちゃん「……ならいいのよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……どんなことがあっても、一緒にいましょうね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おいしいわねえ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……ねえ」
貧乏人ちゃん「……約束覚えてる?」
貧乏人ちゃん「……ならいいのよ」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……どんなことがあっても、一緒にいましょうね」
貧乏人ちゃん「……」
貧乏人ちゃん「……おいしいわねえ」
貧乏人ちゃん「……」
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/21(日) 00:52:07.657 ID:G9jq9DCQ0
終わりです
おねショタはお姉さん側の年齢によって趣が変わってくる
おねショタはお姉さん側の年齢によって趣が変わってくる
引用元: ボロボロのトタン壁の家に弟と住んでる中学生の貧乏人ちゃん「鼻チーンってしなさい。チーン」
姉「ここにたわわに実った果実が二つあるじゃろ?」 男「……は?」
2018-05-07
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:08:32.56 ID:J86KBfoY0
姉「そんで、ここに腐りかけのバナナがあるじゃろ?」
男「……」
姉「腐りかけのバナナは甘さが増して美味しいとよく言われるのじゃが、あんまり黒くなりすぎてもちょっとアレなのじゃ」
男「……」
姉「すこーし黒い斑点がプツプツっと……」
男「……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:09:12.26 ID:J86KBfoY0
姉「……」
姉「あの」
姉「無視はダメです。わたし悲しくなっちゃいます」
男「……あ、うん」
姉「こほん」
姉「男くん。ちゃんと返事するのじゃぞ」
男「はいはい」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:09:44.57 ID:J86KBfoY0
姉「はいは一回じゃ」
男「はい」
姉「はいじゃないが」
男(何言ってんだこいつ)
姉「聞き流す程度でもいいのじゃが、できれば返事をしてくれるとな、わたしの気分が高揚して話しやすくなるのじゃ」
男「はい」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:10:11.09 ID:J86KBfoY0
姉「じゃがこれはダメかもわからんね……」
男「……なにが?」
姉「こっちの話じゃ」
男「そうですか」
男(わけわかんねえ……)
姉「そういえばこの前、駅前のスタバでMacBook Airを開いて周囲を威嚇してたんじゃが」
男「ああうん」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:10:55.83 ID:J86KBfoY0
姉「そしたら、見るからに倦怠期のカップルが喧嘩しておったのじゃ……」
男「うん」
男(前の話はどこに行ったんだろう)
姉「くたびれたリーマン風の彼は『おまえの話は井戸端会議と変わんねぇ。俺じゃなくたって誰とでも話せる話題だろ』と言っておって……」
男「ほう」
姉「気が強そうな彼女は『あなたにしか話せない話題なんてあると思ってるの? そんなに自分が特別な存在だと思ってるの?』と言ってたのじゃ……」
男「ほうほう」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:11:26.39 ID:J86KBfoY0
姉「彼氏は激昂じゃ……。『特別なのが恋人ってものじゃねえのかよ!』などと言っておった」
男「なるほど」
姉「……」
男「……」
男「……それで?」
姉「終わりじゃ」
男「そっすか」
姉「そっすじゃ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:12:01.04 ID:J86KBfoY0
男(なんか今日の姉ちゃんおかしすぎるな……いつもおかしいけど今日はいつにも増して)
男(ていうか、さっきから服をたくし上げて胸をテーブルの上に置いてるのはなんなんだろう)
男(あっなんか目が合った…………逸らされた)
姉「ときに男くんや。しばらく見ないうちに彼女でもできたかね?」
男「はい?」
姉「むっ……どうなのじゃ?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:12:29.73 ID:J86KBfoY0
男「できてないけど」
姉「けど?」
男「……」
男「……できてないよ」
姉「なっ、なんじゃその間は」
男「いや……」
男(どうして慌ててるんだろう)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:13:07.03 ID:J86KBfoY0
姉「男くん……」
姉「まさかお姉ちゃんに黙ってかわいい彼女を作って毎日学校でイチャイチャしてるとかそんなことありえないですよね?」
姉「男くんに限ってそんなのないですよね。お姉ちゃんが一番ですよね? お姉ちゃん以外は何もいらないってくらい好きですよね? どうしようもなく愛してくれていますよね?」
男「……はあ? 愛してるって」
姉「いやちょっと待ってください。待ってください、心の準備とかありますし今考えてますし」
姉「ん……もっ、もしかして」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:13:53.81 ID:J86KBfoY0
姉「もしかして学校でイチャイチャするどころか普段使ってないお姉ちゃんの部屋に連れ込んで『ぐへへ……姉貴はいっつもここで寝てたんだぜ』とか言って大人の体操ごっこをしてたりするんですか?」
男「……は?」
姉「『姉貴の使ってたペンがペンじゃなくなっちゃったな(暗黒微笑)』とか言ってませんか?」
男「いやいやいやいや」
男(ほんとに何言ってんのこの人……)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:14:31.30 ID:J86KBfoY0
姉「相手は誰ですか? わたしの知ってる人ですか? 知らない人ですか? 将来のお嫁さん候補ですか? ただの思春期特有のお遊戯ですか?」
姉「子供は何人欲しいんですか? わたしは二人がいいかなって思ってます。上が男の子で下が女の子。でもそうするとお部屋がいっぱい必要なので二階建ての一軒家に住みたいです。もし男くんくんが養ってほしいっていうならお姉ちゃんもっともっと頑張ります」
男「姉ちゃん落ち着いて」
姉「わたしは落ち着いてますよ」
男「どう見ても落ち着いてない!」
姉「ワタシ オチツイテ イマス」
男「なぜカタコト」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:15:44.75 ID:J86KBfoY0
姉「ワタスィー オティツイティー マス」
男「めんどくせえ……」
姉「いま面倒くさいって言いましたね! 面倒くさいって!」
男「だって絡みがいつもよりだるいし……」
姉「だるいって…………」
姉「だるい、だるい……そうですか……」
男「……」
男(そんなあからさまに悲しそうな顔されるとな。シンプルに心が痛む)
男「いや……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:16:23.08 ID:J86KBfoY0
男「ごめん。面倒ではないよ」
姉「ほんとですか?」
男「うん」
姉「ふふふ、そうですよね。男くんはお姉ちゃんのことを面倒だとは言いませんよね。もしほんとに言っていたとしたらあまりの悲しみで眠れぬ夜を過ごしてしまうところでした」
姉「今年の春休みは忙しくてなかなか帰ってこれませんでしたからね。この連休が待ち遠しくて待ち遠しくていろいろなものが手に付かなくて大変だったんですよ」
男(あっやっぱ面倒くさいわ)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:16:50.39 ID:J86KBfoY0
姉「さてと、お腹が空いてきたのでコンビニにでも行きましょうか」
男「いまもう夜の十一時なんだけど」
姉「一人で晩酌でもしようかなー、と思ってて。あっもちろん男くんはダメですよ、未成年ですからね」
男「わかってるよ」
男「つーか姉ちゃんお酒飲むんだ」
姉「わたしはもうハタチになりましたし、お酒自体も嫌いじゃないので」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:17:25.65 ID:J86KBfoY0
男「どれくらい飲むの?」
姉「まあ…………ほんの少しです」
男「へえ……」
男(嘘だな)
姉「なにか買ってほしいものがあるならお姉ちゃんが買ってあげますよ」
姉「でもこの時間に揚げ物はダメですよ。体に悪いと思います」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:18:19.15 ID:J86KBfoY0
男「いや、まず行くとは言ってないし」
姉「ええっ……」
姉「そうですか。お姉ちゃんは男くんと二人きりで夜道を歩けるかもしれないと期待していたのですが……」
姉「そうですよね。こんな時間にわたしたちのようなカップルが手を繋ぎながらコンビニに行ったりでもしたら店員さんに勘違いされてしまいますよね」
姉「『女の方はお酒を買って、男の方はその様子を見ている。カゴの奥底にはきっとアレがあるはずだ』」
姉「『あれっ? ……ない? ってことはもう家に準備してあるのか。あ、財布のお札を入れる部分からチラッとホログラムが見えた。なるほど……』」
姉「……なんてなっちゃいますよね。男くんはそういうふうに思われたくないですもんね」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:19:12.86 ID:J86KBfoY0
男「はあ……」
男(ツッコミどころが多すぎて何も言えないんですけど)
男「……まず姉ちゃん」
姉「はい」
男「俺たちカップルじゃないよね? ていうか普通に姉弟だよね?」
姉「えっと、わたしは普通の姉弟でありたくはないです」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:19:42.21 ID:J86KBfoY0
男「んで次だけど、姉ちゃんと手を繋ぐとかありえないからね」
姉「スルーですか!?」
男「……で、ホログラムどうのこうのっていうのが何を指してるのかは知らないんだけど」
姉「あ、あの。わたしと手を繋ぎたくないってどういうことですか」
男「いや一旦それはおいといて」
姉「わたしの手がすぐ汗ばんでしまうのは前々から自覚してはいますけど、昔はよくふたりで手を繋いでお出かけしたじゃないですか」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:20:13.36 ID:J86KBfoY0
姉「二人きりに緊張するあまりついつい手汗が出てしまうのは、実はかなりのアドバンテージなのではないかと一人でいるときに考えて空気を握って感触を確かめていたのですが、それはダメだったのですかね」
男「……ちょっと静かにしてて」
姉「『上の口は静かでも下の
男「静かに」
姉「え、あっ……はい静かにします」
男「よろしい」
姉「えへへ、ありがとうございます」
男(かわいい)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:21:04.98 ID:J86KBfoY0
男「そんで最後にだけど、こんな休み期間にバイトをしてる人は絶対に疲れ切ってるからお客さんのことを考えてる余裕はないと思うんだよね」
男「姉ちゃんの財布に何が入ってるかも正直どうでもいいけど、店員さんがそんなまじまじと確認してくるのはさすがに不審すぎるし」
姉「お姉ちゃんの財布にそんな不審なものは入っていないです」
男「不審なものなんだ……」
男(知らないふりをしとこう)
姉「……」
姉「えと、違いました。わたしたちの将来にとって大切なものです」
男「将来?」
姉「…………」
姉「しょ、将来……です」
男(なぜ顔を赤らめる)
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:21:36.23 ID:J86KBfoY0
姉「と、とにかく! お姉ちゃんはお買い物に行ってきますからね!」
姉「さっきも言いましたけど、なにか欲しいものを思い出したらメールしてください。ちゃんと買ってきますから」
男「ああうん。てか俺も暇だし行くよ」
姉「えっ? だってさっきは……」
男「いや行かないとは言ってないし」
姉「あう……」
姉「こ、こんなふうにお姉ちゃんをからかって楽しいですか?」
男「姉ちゃんが勝手に早とちりしただけだと思うよ」
姉「…………」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:22:09.31 ID:J86KBfoY0
姉「手を出してください」
男「どうして?」
姉「前言通りに手を繋いで行きましょうと言っているのですが」
男「え、やだよ」
姉「そう言われたとしてもわたしは無意識のうちに男くんの手を取ってしまうんですけどね」
男(うわ熱っ!? ていうか声に出してるんだからそれはもう無意識じゃないでしょ)
男「ほんとに汗ばんでるね」
姉「て、ててててててててを握ってる……」
男「いきなりどうしたの」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:22:39.56 ID:J86KBfoY0
姉「おとこきゅ……んん゛っ」
姉「お、男くんの手がひんやりしてて気持ちいいです。姉弟でどうしてこうも違うのでしょう」
姉「二十四時間握っていればわたしと中和されていい感じの温度になると思うほどです」
男「さすがに気持ち悪いよ?」
姉「またまた~」
男「……」
姉「ま、またま……ごめんなさい」
男(結局あっさり離しちゃうのね)
男(まあなんか面白そうだし俺から握ってみるか)
男「姉ちゃん」
姉「はい、なんで……って、え?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 00:23:05.21 ID:J86KBfoY0
男「手を繋いで行きたいんでしょ」
男(べつに気にするほど汗かきでもないと思う)
男(と思ったらどんどん溢れ出てくる手汗。普段クールなのに……もしかして身体中の汗が手に行ってるのかな)
男(姉ちゃんなんか固まってる……)
男「行くよ?」
姉「あっちょっと待ってください。いま頭のなかでI will always love youが三周ほど流れているので」
男「なにその曲」
姉「知らなくていいんですよ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:52:41.23 ID:J86KBfoY0
§
姉「ところで、焼き鳥は塩派です」
男「そうですか」
男(さっきから俺の左手がえげつないことになってる)
姉「でもタレも捨てがたいですね……。砂肝は絶対に塩がいいですけど、皮やモモはタレでも塩でも美味しいです」
姉「焼き鳥屋さんに行くとお店の人のおすすめにしてもらいます。と言っても大抵おいしいのでわかりませんがね」
男「へー」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:53:21.81 ID:J86KBfoY0
男「そういう、居酒屋みたいなところって一人で行くの?」
姉「いえ。お友達と、です。さすがに一人で行く勇気はありません」
男「姉ちゃんって友達いるんだ」
姉「し、失礼ですね! わたしだってお友達くらいいますよ!」
男「そうなんだ」
男(んー……)
姉「そうですよ! …………あっ、もしかしてわたしへの独占欲ですか?」
姉「『姉貴に友達なんて要らない。俺さえいればいいはずだ』」
姉「『でもなんで姉貴は俺に黙って友達を作ってるんだ。許せない』」
姉「……って心を病んでしまっているんですか? 男くんもなかなかかわいいところがありますね」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:54:18.48 ID:J86KBfoY0
姉「ちなみにわたしは男くんの交友関係には干渉しないつもりです。そこまでくるとさすがに重すぎると思うので」
男「いやさっき彼女がどうのって言ってなかったっけ」
男(つーか、姉ちゃんの脳内妄想だと"姉貴"ってなってるのはどうしてなんだろう)
姉「もー、彼女は別問題ですよ。わたしに黙って彼女なんて作っていたら普通に許せませんし」
姉「お姉ちゃんにとってのお友達は本当の意味でのただのお友達ですから。それが彼女ならお友達とは言いません」
男「うわ重っ」
姉「はい?」
男「えっ?」
姉「えっ?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:55:02.00 ID:J86KBfoY0
男「……」
姉「……」
男「……重くない?」
姉「……え、ええ? ……いやあのわたしかなり痩せ型ですよ」
姉「男くんが女性はちょっとぽっちゃりしている方が好みと言ってくれるなら、増やしてもいいって思ってますけど」
男「いつのまに体重の話に……」
男(てか絶対話逸らしただろ……)
姉「まあ、男くんの好みは既に知っているのでこのままのわたしでいますね」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:55:27.70 ID:J86KBfoY0
姉「あ、青になりました。コンビニまでもう少しですね」
男「ああ」
男(さらっと激重なこと言うな)
姉「そういえば男くん」
男「ん?」
姉「……い、いいっ、いつまで繋いでるおつもりなのでしょうか」
男「手?」
姉「手です」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:55:59.40 ID:J86KBfoY0
男「えーと……帰るまで?」
姉「コンビニの中でもですか?」
男「どっちでもいいよ」
姉「わたしのこと好きですか?」
男「いやべつに」
姉「はうっ……」
男「……」
男「まあこのままでいいよね」
姉「え、あ、はい。……いいですよ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:56:35.31 ID:J86KBfoY0
§
姉「お酒には堅あげポテトが欠かせません」
姉「あと鮭とばと、カルパスと、サラダチキンも最近はおいしいですよね」
姉「ナッツ系は食べすぎて飽きてしまいました」
男(カゴに酒入れすぎ……)
姉「男くんはなにか買ってほしいものは見つかりましたか?」
男「んー、いや……」
姉「なんでもいいですよ?」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:57:09.38 ID:J86KBfoY0
男「じゃあ、アイス買って」
姉「パピコですか? パピコですね! お姉ちゃんと半分こしていちゃいちゃしながら食べてくれるんですね?」
男「いやわらびもち味のやわもちアイス」
姉「どうしてですか!」
男「俺がそれ食べたいから」
姉「うー……」
姉「ならわたしもアイスを買います」
姉「棒アイスです。べつに深い意味はありません」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:57:35.46 ID:J86KBfoY0
男「聞いてねーよ」
姉「これはひとりごとです」
姉「わたしとしては男くんと一緒にアイスを食べたかったですけど、男くんがイヤと言ったのでそれはもういいです」
男「……」
姉「……」
男(そんな拗ねなくても……)
男(奢ってもらう手前なんか悪いからフォロー入れておかなきゃな……)
男「まあ、あれだよ」
姉「なんですか」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:58:04.24 ID:J86KBfoY0
男「パピコってさ、最初は二つくっついてるわけじゃん」
姉「はい」
男「でもいざ食べるってときは離れちゃうじゃん?」
姉「……」
姉「……たしかに」
男「そういうこと」
男(その場の思いつき)
姉「……」
姉「わかりました」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:58:43.02 ID:J86KBfoY0
姉「男くんわたしのこと好きすぎじゃありませんか?」
姉「てっきりほんとうにわたしと同じものを食べるのがイヤなのかと思っていたのですが」
姉「これは愛ですね、愛。愛を感じます」
男「お、おう……」
男(なぜか心が痛む)
姉「さてさて、男くんからの愛を受け取ったところで……」
姉「……」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:59:21.44 ID:J86KBfoY0
男(あ、なんか雑誌コーナーを凝視してる)
男(普通にピンクな方を見てるんだけど……あ、店員のおばさんにめっちゃ不審な目で見られてる)
姉「つかぬことをお聞きしますが」
姉「漫画はよく読みますか?」
男「え、うん。まあ少しくらいは」
姉「な、なら何冊か貸してもらってもいいですか?」
男「いいけど。姉ちゃんって少女漫画しか読まないんじゃなかったっけ」
姉「……男くんの好きなものを知りたいと思いまして」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:00:03.71 ID:jTgFqPVc0
男「じゃあ帰ったら姉ちゃんの部屋に持ってくよ」
姉「部屋に来たら出られなくなりますよ?」
男「……」
姉「……」
姉「冗談は置いといて」
男(冗談だったんですか)
姉「明日のお昼にでも読みたいので、そのときにわたしが取りに行きますよ」
男「え、でも俺明日部活あるよ」
姉「大丈夫です。取りに行きますから」
男「そう?」
姉「そうです。男くんが帰ってくる頃にはちゃんと元の場所に戻しておきますよ」
男「そっか」
男(なんか怪しい……まあいいか)
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:01:12.05 ID:jTgFqPVc0
姉「ここにガムがあります」
姉「買いましょう。というか男くんにあげます」
男「いいの?」
姉「アイスだけだと貢いだ気になれないので」
男「いや貢ぐって……」
男(なぜか姉ちゃんにやにやしてるし……)
姉「ガムは最近売ってないですよね」
男「グミばっかだね」
姉「わたしはいつもカバンに常備してます。ミントが強いものはあまり好きじゃないです」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:01:40.07 ID:jTgFqPVc0
男「そうなんだ」
男「あ、会計のときは手は離そうね」
姉「え」
男「え、ってなんですか」
姉「帰りまで離さないと、さっき……」
男「いや言ったけどさ」
姉「この場合"帰る"の定義がどこからどこまでなのかというのも考えていたところだったので……」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:02:17.12 ID:jTgFqPVc0
姉「もし"土に"還るまでというのなら、これが本望だと言わんばかりに歓喜しているところでしたけど、普通に考えてありえないなと口に出すことは避けました」
男「うわあ……」
姉「そ、そんな目で見ないでください。ちょっとしたお姉ちゃんジョークじゃないですか」
男「はいはい」
姉「手を繋ぐのは家に帰るまで。でもさすがにレジは邪魔だから今は手を離す」
姉「これでいいんですよね?」
男「うん」
姉「ふふふ、わたしだって馬鹿じゃないんですからそれぐらいはわかりますよ」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:03:01.78 ID:jTgFqPVc0
姉「お会計してきますね。外で待っていてください」
男(わかってるならわざわざ引かれるようなこと言わなけりゃいいのにな)
男(でもこういうときの姉ちゃんって、ほかになにか隠したいことがあるような……)
男(一個前の会話では、たしかガムの話をしてて、なぜかめちゃくちゃ顔を緩ませていたはずだ)
男(…………いや、さすがに)
男「姉ちゃん」
姉「……? はい?」
男(自分でもこういうことを思いついてしまうのは気持ち悪いわ……)
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:03:40.60 ID:jTgFqPVc0
男「さっきのガムなんだけど」
姉「あ、はい」
男「えっと……」
男「その、食べかけとかあげないからね?」
姉「えっ」
男「……」
姉「……」
男(おいおいおいおいおいおい)
男(いや、ないだろ……ないだろ)
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:04:31.57 ID:jTgFqPVc0
姉「えっ……あの、なんのことでしょう」
姉「わたしは男くんのことが大好きですけど、さすがにそれはないですよ。ていうか男くんはそういうの断るって思いますし。やるならやるであからさまにはせずそんな気はさらさらないって様子で道を歩きながら包み紙を渡してゴミはあとで捨てておきますね? とさりげなく受け取ったりしますよ」
男「ちょっと待って。本気で引いてる……」
姉「えっえっ……あの、あくまで一例ですよ? わたしがそうとは限らないじゃないですか」
男「嘘ついてない?」
姉「はい」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 00:05:14.76 ID:jTgFqPVc0
男「ほんとに?」
姉「……はい」
男「本当に?」
姉「は…………」
姉「……」
姉「……」
姉「……えっと、飴玉ならいいですか」
男「あっ先帰ってますね」
姉「え」
男「さようなら!」
姉「男くん! あの、冗談だから! ほんとに、あの、冗談ですから!」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 00:58:36.89 ID:Nx4irCrf0
§
姉「……お、男くん!」
姉「待ってください!」
男「……」
男(足めっちゃ速ぇ…………)
姉「ぜえ、ぜえ……あの、ごほっ」
姉「ちょっ、ちょっと男くん、待ってください」
男(でもそのぶん体力が絶望的にないのは昔から変わらないんだな)
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 00:59:13.93 ID:Nx4irCrf0
姉「いっ、言われてからまた速くするとか、ほんともう……ごほっ」
姉「あ、あの……ほんとに速い……」
男(全くスピード上げてないのにどんどん離れていく……)
男(……仕方ない、可哀想だから次の角で待ってよ)
男(なんかなあ……姉ちゃんが絡むと、やっぱりどうにも……)
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:00:14.77 ID:Nx4irCrf0
姉「……」
姉「……はあ」
男「……どうかしたの?」
姉「あ、お、男くん?」
男「大丈夫?」
姉「だ、大丈夫もなにも……」
男「ん?」
姉「……ほんとに帰ってしまったかと思ったじゃないですか」
男「いや帰るわけないじゃん」
姉「ですよね。わたしがわる…………って、えっ?」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:01:28.16 ID:Nx4irCrf0
姉「いま、なんと?」
男「だから帰るわけないじゃんって」
男「……それと手繋ぐ? 一応帰りまでって約束だけど」
姉「わっ……、でも……」
男「ああもう面倒くさい」
男「俺が繋ぎたいから繋ぐね」
男(なに言ってんだろ俺)
姉「……」
姉「男くんが、まさかのデレ期……」
男「……繋ぐのやめようか?」
姉「やめないでください」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:02:10.11 ID:Nx4irCrf0
男「やめましょう」
姉「なら離してみてください」
姉「きっといまの男くんはわたしにでれでれなので離したりはできないと思いますよ」
男(わざとやってるよな、マジで)
男「デレデレなのは姉ちゃんの方だよね」
姉「知らなかったんですか?」
男「はあ……」
姉「ふふふ」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:02:50.52 ID:Nx4irCrf0
姉「男くんはほんとに優しいですよね。わたしがどうしてほしいのか分かっているみたいです」
姉「もし仮に手を離したとしたら、わたしが約束ですと頼めばぜったい聞いてくれますし」
姉「逆に離さなかったとしても、わたしの気持ちは昂ぶったままです。どのみち嬉しいです」
男(あっそうなるんすか)
姉「もちろん男くんは後の方を選ぶってことは分かってましたよ」
姉「わたしが嬉しいのは、最初に男くんから繋いでくれたこと、です」
男「いや……」
姉「えへへ、いいんです」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:03:25.16 ID:Nx4irCrf0
姉「男くん」
姉「わたし、とっても嬉しいです!」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:04:34.51 ID:Nx4irCrf0
男「……っ」
男(はあ……もうさ、そういう顔こそやめてほしい)
男(少し距離を詰めて肩を寄せてくるのもそうだし、見計らったようにぎゅっと握るのを強くしてくるのもそうだし、普段とは違う甘えたような声のトーンも……)
男(いやいや、落ち着け俺落ち着け俺)
男(マジで、マジで……。いやほんと、乗せられちゃダメだ)
男「はあ……」
男「……もう息は整った?」
姉「はい、ばっちりです」
男「そっか」
姉「……ふふっ」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:05:10.03 ID:Nx4irCrf0
男「……」
姉「あの、これから家に帰って、もしよかったらでいいんですけど」
姉「あんまり夜遅くまではしないので、ちょっとだけお酒に付き合ってくれませんか?」
男「……えっと」
姉「いや、お酒を呑む必要はありませんし、途中でお風呂に入っても寝てもかまいません。男くんは明日部活動がありますし、わたしもそこまで起きていられません」
姉「ただ、……えっと、なんでしょう」
男「……」
姉「……」
姉「……もうちょっとだけ、お話しませんか?」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:06:02.70 ID:Nx4irCrf0
§
男(あのときどうして頷いてしまったんだろう……)
男(そのまま家に帰って、テレビを観ながらなんでもないような会話を交わして、日付がまわって少ししたところで風呂に入って……)
男(俺が風呂に入ってる間に呑み始めるって言ってたから、もう呑んでるんだろうな)
男(つーか姉ちゃんってお酒入るとどんな感じなんだろ)
男(あんまり変わらなそうだけど、悪酔いして近付いてきたりしたら……いつもならともかく今日はやばい)
男(そういうのは我慢しようって思ってたのに……姉ちゃんなんか普段とちがうし)
男「はあ……どうしてこうなった」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:06:36.99 ID:Nx4irCrf0
§§
男(案の定めっちゃ呑んでる……)
男(缶チューハイだけど、俺が風呂に入ってる間だけで四本も……)
姉「男くん」
男「上がったよ」
姉「ん、こっち……来て」
男(手招きされた。隣に座れってことか?)
男(あ、肩に手を置かれた)
姉「よいしょっ、と」
男(いや……言わんこっちゃない)
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:07:13.08 ID:Nx4irCrf0
姉「対面座位……」
男「……」
姉「わたし、酒くさくない?」
男「……いやべつに」
姉「……んふふ、そーですか」
男(普通にスルーしてしまった……)
男(ていうか姉ちゃん顔真っ赤だ……服も微妙にはだけてて、妙に艶っぽいっつーか)
姉「アイス、出しときましたから……いっしょに食べましょう」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:07:59.93 ID:Nx4irCrf0
男「これじゃ食べられないと思う」
姉「たしかに、そーですねえ……んー……」
姉「んー……」
男(口元に指を置いている姿もかわい……ああっ! もうなんか俺おかしくなってきた)
男(さすがに寝惚けたテンションで接してると間違いが起こりかね……いや、この思考もまずおかしいよな)
男(目覚ましも兼ねてお風呂に行ったのに、まるで効果がない! むしろ頭がまわってない! 姉ちゃんの甘い匂いも悪い!)
男(ていうか、まずさっきの帰り道から姉ちゃんの一挙一動がかわいく見えて仕方がないんだが……)
男(いや落ち着け落ち着け……相手は姉ちゃんだぞ。俺の噛んだガムを回収しようとするような変態な姉ちゃんだぞ)
男(いやそれだって俺を好いてくれての行動だったら…………もうダメだ俺の頭)
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 01:09:29.08 ID:Nx4irCrf0
姉「あ、……ふふふ」
男(なんか笑い出したぞ)
男「どうかしたの?」
姉「……こほん」
姉「男くん」
男「なに?」
姉「……ここに、たわわに実った果実が、二つある、……じゃろ?」
男「……」
姉「……じゃろ?」
男「…………は?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:52:36.21 ID:L6/AvsUb0
姉「……ん? 聞こえなかったんじゃろか……」
男(手を取られて、って、いやいや……)
男「姉ちゃん」
姉「んっ……んふふ」
姉「……あるじゃろ? 実はさっき下着を脱いだのじゃ……」
男「……」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:53:19.88 ID:L6/AvsUb0
姉「そんで、ここに溶けかけの棒アイスがあるじゃろ」
姉「これを封を切らずに、こうして……」
姉「……ど、どうじゃ?」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「……男くん、無言で手を動かすのは、ちょっと……」
男「……あ、ごめん」
男(おのれ無意識……)
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:53:59.43 ID:L6/AvsUb0
姉「ベッド、行きますか?」
男「はあっ?」
姉「……ふふ、冗談ですよ」
姉「するならシャワーを浴びてからにしたいです」
男「えっ」
姉「……これも冗談です」
男「……」
男「……あ、うん。知ってたけど」
姉「そうですかねえ……どうでしょうねえ」
男「うるさい」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:55:36.69 ID:L6/AvsUb0
姉「…………まあ、あれじゃ」
姉「反応に困ったときは、とりあえず『うん』か『まあ』で答えればいいんじゃぞ」
姉「それか、気になった言葉を復唱しておけば形にはなるとは思うのじゃ」
男(……口調がまた変わった)
姉「ほら、練習じゃぞ」
男「……」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:56:19.69 ID:L6/AvsUb0
男(……なんか、この状況だと喋ってもらっていた方がいいかもしれない)
男(できるだけ心を無にしよう。さすがの姉ちゃんでもそんな変な質問はしてこないと思うし……)
姉「わたしの持っている棒アイスは溶けかかっているのじゃ」
男「うん」
姉「……それは、わたしの体温で、じゃが」
男「……」
男(しょっぱなから?)
男(でも、そう、そうだ。心を無に心を無に心を無に心を無に心を無に……)
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:57:08.85 ID:L6/AvsUb0
姉「男くんと触れ合っているとな、普段よりもずっと胸があったかくなるのじゃ」
男「……」
男(無に無に無に無にむにむにむに……むにっ?)
姉「お、男くん、…………またっ」
男「……あ、はい」
男(俺の馬鹿! なに両手で小気味よく揉んでるんだよ!)
男(と、とにかく冷静になれ。冷静に)
男(冷静に今の状況を考えると手に伝わる感触はすごく柔らかくて、目と鼻の先にいる姉ちゃんが頬を染めて俯いていて……)
男(うん、考えた時点で負けだ。やめよう)
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:57:42.02 ID:L6/AvsUb0
姉「ちなみに、じゃが」
姉「……いー……なのじゃ」
男「……」
男「いー?」
姉「……」
姉「……お、大きさ、じゃ」
男「……あ、うん」
姉「いろは、……らいち」
男「ん?」
姉「な、なんでもない! ……のじゃ」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:58:20.55 ID:L6/AvsUb0
男「そっか」
姉「そうじゃ」
男(あ、肩……また掴まれた)
姉「それで……」
姉「いまが、一番の食べごろじゃから……」
姉「食べて、くれるじゃろか」
男「……」
男(……は、はあっ?)
男(食べっ、食べるってなにを?)
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 00:58:55.36 ID:L6/AvsUb0
姉「このアイスを……」
男「…………ん?」
男「アイス?」
姉「……な、なんじゃ?」
男(やべえやっぱり今の俺すっげえ馬鹿だ)
男「いや……なんでもない」
姉「そ、そう……」
男「もともと姉ちゃんの分だったんだし、姉ちゃんが食べればいいんじゃないの?」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:00:04.22 ID:L6/AvsUb0
姉「それは、そーなのじゃが……」
姉「……わたしの体温で溶けたアイスを男くんに食べさせるというのが」
姉「な、なんか、すごく……いいなあって」
男「……」
男(いくらなんでも変態すぎないか?)
男(と思ってるうちにもう袋を破ってるし……)
姉「はい、男くん」
姉「あーん」
姉「ん、はやく」
男「……ん」
男(どろっどろに溶けてる、なんだこれ)
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:01:06.63 ID:L6/AvsUb0
姉「んふふ、おいしーじゃろ?」
男「……まあ」
男(味とか全く分からないんですけどね……)
姉「そんなにおいしいかの」
姉「なら、わたしも食べていーかの?」
姉「男くんの、食べかけアイス」
男「っ……どうぞ」
男(姉ちゃんほんとそういうところだぞ……)
姉「んっ……ふふ、おいしい」
姉「おさけも、のんじゃうからの」
姉「男くんもいるかの?」
男「……いや、俺は」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:01:41.95 ID:L6/AvsUb0
姉「のむと、気持ちよくなれるんじゃよ」
男(つーか、姉ちゃんめっちゃふらふらしてる気がする)
男(いつものキリッとした顔からは考えられないほどにこにこしてるし)
男(顔がりんごみたいに赤いのはそのままだけど、さっきよりも目がとろんと垂れていて、話し方も心なしか舌ったらずになっているような……)
姉「……あの」
姉「男くん、無視はダメです」
姉「……無視するなら、わら、しも」
男(姉ちゃんなんか言ってる…………って、え? 顔近っ!?)
姉「んっ」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:02:14.84 ID:L6/AvsUb0
男「……っ!」
男(いやいやいやいや、いやほんとにほんとに)
男(……はあ? いや、マジで?)
男(ふにゅって……いや、え?)
姉「……はじめて、ですよ」
姉「もっかい、ものたりない」
姉「……こんどは、おさけも、まぜちゃうんですからね」
姉「んっ、んー」
男(舌が……あと、酒も入ってきた)
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:04:01.21 ID:L6/AvsUb0
姉「……ふふふ」
姉「男くん、おいしいです」
姉「あの、このまま……」
男「ちょっ、姉ちゃん」
姉「なんですかー、男くん」
姉「もっと、きすしたって……」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:05:25.91 ID:L6/AvsUb0
姉「…………ん、あれ?」
姉「でも、なんか、男くんが……ぼやけて、」
男(あっ、姉ちゃんの身体がゆらゆら揺れて……)
男(うわなんかこっちに倒れてきた……)
姉「……すぅ、すぅ」
男「……」
姉「……んんっ、すぅ……」
男「……」
男「……寝てるし」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:20:49.10 ID:R4H+hTPF0
§
姉「……おとこ、くん」
姉「……す、き」
姉「……ずっと、ずうっと」
男「……」
姉「……すぅ」
男「……」
男「……はあ」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:21:39.66 ID:R4H+hTPF0
§
姉「……うぅっ」
男「……姉ちゃん?」
姉「……ぅ……ん、男く……はっ」
男「ん?」
姉「……」
男「水飲む?」
姉「……あ、はい。いや、えっと……」
姉「……」
姉「……わ、わたし、どうして男くんの膝の上にいるのでしょうか」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:22:06.91 ID:R4H+hTPF0
男「……おぼえてない?」
姉「え、あの、おぼえて、って……」
男「寝る前のこと」
姉「……」
男「けっこう、いろいろあったんだけど」
姉「……」
姉「そう、なんですか。わたし、まったく……」
姉「……いや、おぼえては、いると思います」
姉「……おさけ、のんでて、……いろいろ考えてて」
男「……うん」
姉「お、男くんと話をしていて、なんだかものすごく……どきどきして」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:22:40.79 ID:R4H+hTPF0
姉「それで……」
男「……それで?」
姉「……おさけ、またのんだら、くらっとして」
姉「……」
男「……」
姉「……」
姉「……」
姉「………………あっ」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:23:19.82 ID:R4H+hTPF0
姉「わ、わっ、わたしっ!」
姉「え、いやっ! えっ…………」
男「思い出した?」
姉「……」
姉「……えっと、か、確認させてください」
男「いいよ」
姉「き、きすをしちゃいました、よね?」
男「うん」
男「口移しもされた」
姉「はうっ……」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:23:49.66 ID:R4H+hTPF0
男「俺、はじめてだったんだけどな」
姉「わ、わたしも、です」
男「それ聞いた」
姉「……」
姉「……ごめんなさい」
男「……べつにいいよ」
姉「怒ってないんですか?」
男「怒るって、なにを?」
姉「勝手に、その、したこと」
男「……」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:24:22.82 ID:R4H+hTPF0
男「いいよ」
姉「……?」
男「俺は姉ちゃんとキスしたの、イヤじゃなかったし」
姉「……」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「……わたし、顔赤いですか?」
男「とても」
姉「ううっ……」
男「……」
姉「……」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:24:53.36 ID:R4H+hTPF0
男「体調戻ってきた?」
姉「……はい」
男「じゃあ、シャワー浴びてきたら?」
姉「……」
男「ん?」
姉「……いや、はい」
姉「浴びてきます……」
男「そっか」
男「俺もう部屋行ってるから」
姉「……」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:25:43.14 ID:R4H+hTPF0
男「……じゃ」
姉「……」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「…………あの」
男「なに?」
姉「……上がったら、行ってもいいですか?」
男「……」
姉「……男くんの、お部屋に」
男「……」
男「……いいよ」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:26:33.27 ID:R4H+hTPF0
§
姉「……お、男くん」
姉「……お邪魔、しますね」
男「……」
姉「……」
男「……入ったら?」
姉「え?」
男「ベッド」
姉「あ、はい……」
姉「……失礼します」
男「……」
姉「……」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:27:12.48 ID:R4H+hTPF0
姉「……手、べとべとじゃないですか?」
男「そんなことないよ」
姉「そ、そうですか」
男「うん」
姉「……」
男「……」
姉「……」
男「それよりさ」
姉「……は、はい」
男「なにか言うことないの?」
姉「え?」
男「……」
男「その……キスをした理由、とか」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:27:55.39 ID:R4H+hTPF0
姉「……あ、あー」
姉「……」
姉「えっと、話さなきゃダメですか?」
男「ダメ」
姉「あう……」
男「……」
姉「……は、話します。話しますから、あたま撫でるのやめないでください」
男「欲張り」
姉「……否定できませんね」
男「……」
姉「……」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:28:21.97 ID:R4H+hTPF0
姉「えっと──」
姉「……わたしは、もう気付いてると思いますけど」
姉「男くんのことが好きなんです」
男「……」
姉「もちろん、その……姉弟としてではなく、異性として」
姉「ずっと、ずうっと前から、好きでした」
男「うん」
姉「……それで──えっと、わたしは、わたしが思っているよりも男くんが好きみたいで」
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:29:16.00 ID:R4H+hTPF0
姉「お母さんにも、お父さんにも、こっちの友達にも、そう言われて……」
姉「わたし、怖くなってしまったんです」
男「……」
男「……どうして?」
姉「……」
姉「……好きは、好きなんです」
姉「でも、たまにわからなくなるときがあったんです」
男「……」
姉「わたしが好きなのが、男くんなのか、それとも男くんを好きなわたしなのか」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:29:52.62 ID:R4H+hTPF0
姉「一番近くにいる異性だから、とか」
姉「……ふつうなら好きになってはいけない相手を好きになる状況に酔っているだけなんじゃないか、だとか」
姉「そういうことばかり、その、考えて……」
男「……それは、今も?」
姉「いえ」
姉「……それを確かめるために、わたしは遠くの大学に行くことにしたんです」
男「……」
姉「約束、だったんです」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:30:23.72 ID:R4H+hTPF0
男「約束?」
姉「はい」
姉「離れていても好きでいられたら、気持ちがなくならなかったら、……本当に好きなら、四年間くらい男くん離れできないといけないって」
姉「自分との、大切な約束です」
男「……」
姉「……」
男「それで、どうして?」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:30:49.55 ID:R4H+hTPF0
姉「はい?」
男「いまそうしたってことは、我慢できなかったってことだよね」
姉「それは、はい。…………でも、そうじゃないんです」
男「どういうこと?」
姉「……」
姉「……えっと」
姉「失敗だったと後悔したんです」
男「……?」
姉「……」
姉「……あ、会う機会が減ったら減ったで」
姉「むしろ大きくなってしまった、といいますか」
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:31:29.62 ID:R4H+hTPF0
姉「ひとりでいるときに男くんとしたいことを妄想するようになって、ますます好きになってしまった、といいますか」
姉「『わたしはわたしが思っているよりも男くんのことが好き』というのが、紛れもない事実なのだと認識してしまった、といいますか……」
男「電話とかメールしてくれれば良かったのに」
姉「毎日何回もしてしまいそうで、さすがに重いかなあって」
男「気にしないのに」
姉「……じゃ、今度からします」
男「うん」
姉「……」
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:31:59.29 ID:R4H+hTPF0
姉「……続けますね」
姉「男くんと会えないことが寂しくて、でも連絡を取るのは億劫で、どうしたらいいのでしょうって、考えて……」
男「……」
姉「お母さんに、言ってみたんです」
男「……そしたら?」
姉「そんなに不安なら告白しちゃえば、って」
姉「もし失敗しても家族なんだから、って」
姉「自分たちは旅行に行くからその間にさっさと気持ちを伝えちゃいなさい、って言われました」
男「……」
男「それで、キスを?」
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:32:25.88 ID:R4H+hTPF0
姉「……わたしがした別れかけのカップルの話、覚えてますか?」
男「コンビニに行く前に言ってた話?」
姉「はい」
姉「それが、頭に浮かんだんです」
姉「わたしにとっての男くんが"特別なことを話したい人"だとしても、男くんはわたしのことを"そうとは思っていない"かもしれないって、思っちゃったんです」
男「……」
姉「そして、ここから先は、とても馬鹿らしい話で、恥ずかしいんですけど……」
男「……うん」
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:33:11.40 ID:R4H+hTPF0
姉「男くんに飽きられないためにはどうしたらいいのかなと」
男「……」
姉「まずは、話し方から変えてみようって」
男「……のじゃ?」
姉「……」
姉「……は、恥ずかしいのでやめてください」
男「ええ……」
姉「いや、あの、これにだってちゃんと背景のようなものはあるんですよ」
男「ああ、はい」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:33:40.03 ID:R4H+hTPF0
姉「わたしの口調だと、年下をあやしてるみたいだって、友達に言われまして……」
姉「そういうふうに育てられたので、今さら変えることは難しいですけど、好きな人にそうは思われたくないじゃないですか」
男「でもむしろ歳とってるよね……」
姉「だ、だって! その、常語で話すのは、あまりにも恥ずかしすぎるかなって」
男「面倒くさ」
姉「だったら男くんはどうなんですか! わたしがこんなに悩んでたのに、全然相手にしてくれなかったですし!」
男「……」
男「いや、俺もずっと姉ちゃんのこと好きだったよ」
姉「えっ」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:34:26.96 ID:R4H+hTPF0
男「ちなみに一目惚れ」
姉「……ちょ、っと待ってください」
男「つまり初恋」
姉「ちょっと待ってください、胸が爆発しそうです」
男「……」
姉「……」
姉「……えっと、本気ですか?」
男「嘘言ったって仕方ないだろ」
姉「男くん、ちょっと照れてます?」
男「……うるさい」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:34:52.37 ID:R4H+hTPF0
姉「じゃあ、どうして今まで……?」
男「なに言っても引かない?」
姉「わたしも十分恥ずかしいので……」
男「そりゃそうか」
姉「な、なんですかその言い方!」
男「……」
男「……いや、なんつーか」
男「俺も姉ちゃんと同じこと考えて、それで、俺にはまだ早いって思ってさ」
姉「……?」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:35:19.30 ID:R4H+hTPF0
姉「どういうことですか?」
男「大学。姉ちゃんと同じとこ受けようと思ってて、それに受かったら伝えようって、気持ちを封印してたんだよ」
姉「……」
男「姉ちゃんから比べたら俺はまだ子供だし……」
姉「な、なんですかそれ」
姉「……好きなら好きでいいじゃないですか!」
男「……」
男「……でも姉ちゃんがそれ言う?」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:35:45.47 ID:R4H+hTPF0
姉「……」
姉「……たしかに」
男「……」
姉「……」
男「なんか俺たち、すっごく馬鹿だよな」
姉「ですね」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「……でも、好きですよ、男くん」
男「……俺も、姉ちゃんのこと好きだよ」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:36:11.58 ID:R4H+hTPF0
§
姉「……」
男「……」
姉「どうします?」
男「なにが?」
姉「これから…………しますか?」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「……」
男「いや……寝よう」
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:36:40.64 ID:R4H+hTPF0
姉「そう、ですか……」
男「だいぶ眠いし、明日早いし……あと、」
姉「……あと?」
男「そういうのは、もっと大切にしたいから」
姉「……」
姉「……ふふ」
男「……」
男「姉ちゃんがどうしてもって言うなら、俺は拒んだりはしないけど」
姉「……」
姉「……いえ、また今度にしましょう」
姉「今日のところは、受け取った気持ちでいっぱいっぱいです」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:37:51.68 ID:R4H+hTPF0
男「そっか」
姉「愛されてますね、わたし」
男「……っ」
男「いいからもう寝よ」
姉「はい……でも、ひとつだけいいですか?」
男「……」
男「……んっ」
姉「んっ」
姉「……」
姉「ど、どうしてわかったんですか」
男「そんな気がした」
姉「……も、もう一回」
男「やだ。俺はもう寝る」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:38:17.18 ID:R4H+hTPF0
姉「……」
男「……」
姉「……わたしからすれば拒まないんですよね」
姉「……」
姉「んっ」
男「……」
姉「……」
男「……」
姉「……おやすみなさい、男くん」
男「……おやすみ」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:38:53.34 ID:R4H+hTPF0
§
姉「──きてください」
姉「……起きてください、男くん」
男「……ん、ああ」
男「おはよ、姉ちゃん」
姉「おはようございます、男くん」
男「……」
姉「……」
男「……なにしてんの?」
姉「……えっちな本探し?」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:39:34.08 ID:R4H+hTPF0
男「はあ……」
姉「まあ、なかったですけど……姉モノの薄い本があるかもしれないって昨日コンビニに行ったときからうきうきわくわくしてたんですけど……」
男「……持ってないし」
姉「……」
姉「……かわりに、わたしのおねショタ本を置いておくからの」
男「……は?」
姉「……読んでおくんじゃぞ」
男「……」
姉「……」
男「……変態」
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:40:00.12 ID:R4H+hTPF0
姉「……わたしの胸を揉んだ男くんはなにも言えないと思うんじゃぞ」
男「じゃあ今揉んでいい?」
姉「……ん、どうぞ」
男「……」
姉「……」
男「……支度するからどいて」
姉「生殺しですか!?」
男「……まあ」
姉「……」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:40:52.63 ID:R4H+hTPF0
男「明日、部活休みだからさ」
姉「はい」
男「どっか二人で遊びに行こ」
姉「……」
姉「……んふふ」
姉「ホテル、予約しときますね」
男「……」
姉「……じょ、冗談じゃよ」
男「その口調恥ずかしいんじゃなかったの?」
姉「……」
姉「……だけど、これは照れ隠し、……じゃよ」
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:41:37.34 ID:R4H+hTPF0
おわり。睡眠と敬語姉は正義。
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:42:12.00 ID:R4H+hTPF0
おまけ
男(ついに姉ちゃんに好きって言ってしまった……)
男(姉ちゃんのこと考えてたから部活に全然集中できなかったし……)
男(……ていうか、好きとは言ったけど付き合うとかなんとかはなにも言ってないんじゃね)
男(いや、アレだな。帰ったらきっと姉ちゃんから言ってくるはずだな……)
男(あ、そういえば連絡とか来てたりして)
通知 57
男(あっ超重いわ)
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/07(月) 01:43:10.10 ID:R4H+hTPF0
ゴールデンウィークさよなら!おやすみなさい!
引用元: 姉「ここにたわわに実った果実が二つあるじゃろ?」 男「……は?」
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