刃牙「親父ィ……“刃牙道”って一体なんだったの?」勇次郎「……」
2020-11-04
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:03:00.83 ID:gqefNn6V0
刃牙の家――
ドドドドド… ガガガガガ…
勇次郎「さっきから外が騒がしいな」
刃牙「近くで工事やってるみたい。親父が手伝えば、一瞬で終わるんじゃない?」
勇次郎「フン、下らねェ」
刃牙「それはさておき、親父……」
勇次郎「なんだ、改まって」
刃牙「“刃牙道”って一体なんだったの?」
勇次郎「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525046580
ドドドドド… ガガガガガ…
勇次郎「さっきから外が騒がしいな」
刃牙「近くで工事やってるみたい。親父が手伝えば、一瞬で終わるんじゃない?」
勇次郎「フン、下らねェ」
刃牙「それはさておき、親父……」
勇次郎「なんだ、改まって」
刃牙「“刃牙道”って一体なんだったの?」
勇次郎「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525046580
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:04:12.36 ID:gqefNn6V0
刃牙「“刃牙道”って響きからして、俺が想像(イメージ)してたのは――」
刃牙「親父と喧嘩して人生に一区切りついた俺が、たとえば、強さとは何かってのを更に追い求めるとか」
刃牙「他の格闘士たちと交流を重ねて、自分の新しい人生を見つける、みたいな……」
刃牙「ウマく説明できないけど、そういう物語を想像してたんだ」
勇次郎「うむ……」
刃牙「だけど、実際には――」
刃牙「親父と喧嘩して人生に一区切りついた俺が、たとえば、強さとは何かってのを更に追い求めるとか」
刃牙「他の格闘士たちと交流を重ねて、自分の新しい人生を見つける、みたいな……」
刃牙「ウマく説明できないけど、そういう物語を想像してたんだ」
勇次郎「うむ……」
刃牙「だけど、実際には――」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:07:04.88 ID:gqefNn6V0
刃牙「みんながアクビする中、徳川のジッちゃんが宮本武蔵をクローンとして復活させて、
俺がいきなり二度敗けて、愚地さんが武蔵に気遣われて引きこもって、
烈さんが死闘の末死んじゃって、俺が本部さんに背後取られて、本部さんは300点で、
渋川のジイちゃんがエア斬りされて、親父が本部さんに守護る宣言されてキレて、
武蔵と戦って無刀奥義を出すってとこで守護られて」
勇次郎「……」ビキッ
刃牙「続けるぜ……ハナシ」
刃牙「ジャック兄さんも本部さんに惨敗しちゃって、
武蔵とピクルが出会って、武蔵がやっぱり刀持つとか言い出して、
超軍人ガイアさんがガキの頃の俺にも通用しなかったスペツナズナイフ持ち出して敗けて、
武蔵とピクルの戦いが始まって、ピクルは逃げ出しちゃって、
本部さんが武蔵に勝っちゃって、これで守護達成と思いきや、
武蔵は警官を斬りまくって国家を敵に回して、花山さんが武蔵に挑むけど敵わなくて、
いよいよ俺と武蔵の最終戦が始まって、現代格闘技も人は殺せるらしくて、
徳川寒子さんの熱いキスで武蔵昇天しちゃって、武蔵の遺体は保存されることになって、
石炭を握力でダイヤモンドにする“スクネ”って力士が現れて……終了」
勇次郎「……」
刃牙「なァ、親父……」
俺がいきなり二度敗けて、愚地さんが武蔵に気遣われて引きこもって、
烈さんが死闘の末死んじゃって、俺が本部さんに背後取られて、本部さんは300点で、
渋川のジイちゃんがエア斬りされて、親父が本部さんに守護る宣言されてキレて、
武蔵と戦って無刀奥義を出すってとこで守護られて」
勇次郎「……」ビキッ
刃牙「続けるぜ……ハナシ」
刃牙「ジャック兄さんも本部さんに惨敗しちゃって、
武蔵とピクルが出会って、武蔵がやっぱり刀持つとか言い出して、
超軍人ガイアさんがガキの頃の俺にも通用しなかったスペツナズナイフ持ち出して敗けて、
武蔵とピクルの戦いが始まって、ピクルは逃げ出しちゃって、
本部さんが武蔵に勝っちゃって、これで守護達成と思いきや、
武蔵は警官を斬りまくって国家を敵に回して、花山さんが武蔵に挑むけど敵わなくて、
いよいよ俺と武蔵の最終戦が始まって、現代格闘技も人は殺せるらしくて、
徳川寒子さんの熱いキスで武蔵昇天しちゃって、武蔵の遺体は保存されることになって、
石炭を握力でダイヤモンドにする“スクネ”って力士が現れて……終了」
勇次郎「……」
刃牙「なァ、親父……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:08:15.55 ID:gqefNn6V0
刃牙「ハッキリいって、ワケわかんねェよ」
刃牙「“刃牙道”なのに、俺のまともな出番が最初と最後だけだし」
刃牙「最後の締めもバアちゃんが決めちゃうし。しかもディープキス」
刃牙「武蔵さんも刀持ったり持つのやめたり忙しいし」
刃牙「本部さんの隠れた実力が明らかになったのはまァいいけど」
刃牙「結局、何をどう守護ったのかよく分からないし」
刃牙「徳川のジッちゃんはどんどんタチ悪くなってるし」
刃牙「いきなり力士を掘り下げたいなんてハナシになるし」
刃牙「言い出したらキリがねェよ」
勇次郎「……」
刃牙「“刃牙道”なのに、俺のまともな出番が最初と最後だけだし」
刃牙「最後の締めもバアちゃんが決めちゃうし。しかもディープキス」
刃牙「武蔵さんも刀持ったり持つのやめたり忙しいし」
刃牙「本部さんの隠れた実力が明らかになったのはまァいいけど」
刃牙「結局、何をどう守護ったのかよく分からないし」
刃牙「徳川のジッちゃんはどんどんタチ悪くなってるし」
刃牙「いきなり力士を掘り下げたいなんてハナシになるし」
刃牙「言い出したらキリがねェよ」
勇次郎「……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:09:26.60 ID:gqefNn6V0
刃牙「親父ィ……黙ってないで答えてくれよ」
刃牙「“刃牙道”ってなんだったんだよッ!」
刃牙「答えてくれよ……答えろッッッ!!!」
勇次郎「……」
刃牙「怒鳴っちゃった……ゴメン」
勇次郎「……刃牙よ」
刃牙「“刃牙道”ってなんだったんだよッ!」
刃牙「答えてくれよ……答えろッッッ!!!」
勇次郎「……」
刃牙「怒鳴っちゃった……ゴメン」
勇次郎「……刃牙よ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:10:31.25 ID:gqefNn6V0
勇次郎「“道”とはなんだ?」
刃牙「道って……道路のことでしょ? 国道とか高速道路とか」
刃牙「ようするに、交通の便をよくするための設備、みたいな……」
勇次郎「そうではない」
刃牙「!」
刃牙「道って……道路のことでしょ? 国道とか高速道路とか」
刃牙「ようするに、交通の便をよくするための設備、みたいな……」
勇次郎「そうではない」
刃牙「!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:12:02.95 ID:gqefNn6V0
勇次郎「古の時代……たとえばピクルがいた時代には舗装された道路などなかったハズだ」
勇次郎「宮本武蔵がいた時代も、今よりずっと道路は少なかっただろう」
勇次郎「しかし、ヤツらが不便をしたり、歩きやすい場所しか歩かなかったというと、そうではない」
勇次郎「なぜなら――人が歩いた足跡そのものが“道”だからだッ!」
刃牙「……ッ!」
勇次郎「宮本武蔵がいた時代も、今よりずっと道路は少なかっただろう」
勇次郎「しかし、ヤツらが不便をしたり、歩きやすい場所しか歩かなかったというと、そうではない」
勇次郎「なぜなら――人が歩いた足跡そのものが“道”だからだッ!」
刃牙「……ッ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:14:38.62 ID:gqefNn6V0
勇次郎「道とは、決して整備され、人が歩きやすいようにお膳立てされたものではない」
勇次郎「道とは険しいものッ!」
勇次郎「道とは歩きにくく理不尽なものッ!」
勇次郎「道とはどこに通じてるかワカらぬものッッ!」
勇次郎「つまり一見、支離滅裂で右往左往してるように見えるが――」
勇次郎「“刃牙道”とは、道の険しさの本質を捉えている物語なのだッッッ!」
刃牙「~~~~~~~~ッッッ!」
勇次郎「道とは険しいものッ!」
勇次郎「道とは歩きにくく理不尽なものッ!」
勇次郎「道とはどこに通じてるかワカらぬものッッ!」
勇次郎「つまり一見、支離滅裂で右往左往してるように見えるが――」
勇次郎「“刃牙道”とは、道の険しさの本質を捉えている物語なのだッッッ!」
刃牙「~~~~~~~~ッッッ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:15:57.27 ID:gqefNn6V0
刃牙「アリガトウ……親父」
刃牙「やっと……やっとスッキリしたよ」
刃牙「“刃牙道”ってのは、道なき道を進む険しさ・難しさを表現する物語だったんだね」
勇次郎「うむ……」
刃牙「それだったら俺の出番がないのも納得がいく」
刃牙「だって、俺が分かりやすく大活躍する物語だったら、とても険しい道とはいえないもんね」
勇次郎「そういうことだ」
刃牙「やっと……やっとスッキリしたよ」
刃牙「“刃牙道”ってのは、道なき道を進む険しさ・難しさを表現する物語だったんだね」
勇次郎「うむ……」
刃牙「それだったら俺の出番がないのも納得がいく」
刃牙「だって、俺が分かりやすく大活躍する物語だったら、とても険しい道とはいえないもんね」
勇次郎「そういうことだ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:16:56.10 ID:gqefNn6V0
勇次郎「さて……そろそろ帰るか」
刃牙「あ、だったらそこまで見送っていくよ。いいだろ?」
勇次郎「……フン」
ズチャッ…
ザッザッザッ…
刃牙「あ、だったらそこまで見送っていくよ。いいだろ?」
勇次郎「……フン」
ズチャッ…
ザッザッザッ…
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:18:33.18 ID:gqefNn6V0
ザッザッザッ…
刃牙「やっぱり親父はすごいや。俺とは頭のデキが違うよ」
勇次郎「……」
勇次郎(フゥ……)
勇次郎(“刃牙道”が一体なんだったのか――ンなもんこっちが知りてェ)
勇次郎(ただ宮本武蔵が大暴れしただけのハナシだったじゃねェか。終わり方もひでェもんだ)
勇次郎(しかし、ウマくごまかすことができた……)
勇次郎(これで俺の親父としての威厳も保たれたってもんだ……)ニィ~…
刃牙「あっ、親父!」
刃牙「やっぱり親父はすごいや。俺とは頭のデキが違うよ」
勇次郎「……」
勇次郎(フゥ……)
勇次郎(“刃牙道”が一体なんだったのか――ンなもんこっちが知りてェ)
勇次郎(ただ宮本武蔵が大暴れしただけのハナシだったじゃねェか。終わり方もひでェもんだ)
勇次郎(しかし、ウマくごまかすことができた……)
勇次郎(これで俺の親父としての威厳も保たれたってもんだ……)ニィ~…
刃牙「あっ、親父!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:19:43.05 ID:gqefNn6V0
刃牙「そこ、工事で掘った穴があるッッッ!」
勇次郎「――ッ!」ガクンッ
勇次郎「邪ッッッ!!!」バババッ
スタッ
勇次郎「……」
刃牙「身のこなしスゲ……」
刃牙(だけど、親父が道にあいてる穴にハマるだなんて、よほどの考え事をしてたに違いない……)
勇次郎「――ッ!」ガクンッ
勇次郎「邪ッッッ!!!」バババッ
スタッ
勇次郎「……」
刃牙「身のこなしスゲ……」
刃牙(だけど、親父が道にあいてる穴にハマるだなんて、よほどの考え事をしてたに違いない……)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:21:45.69 ID:gqefNn6V0
タタタッ
作業員「スンマセン、大丈夫ですか!? 看板は立てておいたンですけど……」
勇次郎「キサマ……」
勇次郎「道はもっと歩きやすいようにちゃんと整備しておけッッッ!!!!!」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!!?」
― 完 ―
作業員「スンマセン、大丈夫ですか!? 看板は立てておいたンですけど……」
勇次郎「キサマ……」
勇次郎「道はもっと歩きやすいようにちゃんと整備しておけッッッ!!!!!」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!!?」
― 完 ―
引用元: ・刃牙「親父ィ……“刃牙道”って一体なんだったの?」勇次郎「……」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」勇次郎「!?」
2020-10-10
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:44:35.72 ID:HSorlHJxo
― 刃牙の家 ―
刃牙「さ、メシにしようぜ」
勇次郎「うむ」
モニュ… サク… ゴク… パク… モニュ… ソボ…
刃牙「フゥ~……食った食った」ゲフッ
勇次郎「…………」ペコッ
刃牙「そうだ。親父に会ったら、聞きたいことがあったんだ」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」
勇次郎「!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517485475
刃牙「さ、メシにしようぜ」
勇次郎「うむ」
モニュ… サク… ゴク… パク… モニュ… ソボ…
刃牙「フゥ~……食った食った」ゲフッ
勇次郎「…………」ペコッ
刃牙「そうだ。親父に会ったら、聞きたいことがあったんだ」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」
勇次郎「!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517485475
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:46:29.95 ID:HSorlHJxo
勇次郎「なぜ、そんなことを……?」
刃牙「近頃、テレビで仮想通貨ってのが話題になってるけど、俺はどんなものか全く知らなくてさ」
刃牙「親父は俺と違ってアタマいいし……もしかしたら知ってるかと思って」
勇次郎「フンッ……あんなもん、ガキが手を出すシロモノじゃねェ」
刃牙「もちろん、手を出すつもりなんかないよ」
刃牙「ただ、どういうものかってことぐらいちゃんと知っておきたくてさ」
勇次郎「下らねェ……」
刃牙「近頃、テレビで仮想通貨ってのが話題になってるけど、俺はどんなものか全く知らなくてさ」
刃牙「親父は俺と違ってアタマいいし……もしかしたら知ってるかと思って」
勇次郎「フンッ……あんなもん、ガキが手を出すシロモノじゃねェ」
刃牙「もちろん、手を出すつもりなんかないよ」
刃牙「ただ、どういうものかってことぐらいちゃんと知っておきたくてさ」
勇次郎「下らねェ……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:48:26.23 ID:HSorlHJxo
勇次郎「そんなことはクラスメイトにでも聞けばいいだろう」
刃牙「俺は親父に聞きたいんだよ」
刃牙「分からないことがあったら親に聞くのは子供の特権だろ?」
勇次郎「甘ぇな。自分で調べもせず、他人に聞くってのはマナー違反てもんだ」
勇次郎「図書館でも行きゃあ、『分かりやすい仮想通貨』みてェな本があるだろう」
勇次郎「それで勉強しな」
刃牙「……親父」
刃牙「俺は親父に聞きたいんだよ」
刃牙「分からないことがあったら親に聞くのは子供の特権だろ?」
勇次郎「甘ぇな。自分で調べもせず、他人に聞くってのはマナー違反てもんだ」
勇次郎「図書館でも行きゃあ、『分かりやすい仮想通貨』みてェな本があるだろう」
勇次郎「それで勉強しな」
刃牙「……親父」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:50:38.47 ID:HSorlHJxo
刃牙「もしかして、親父も……仮想通貨についてあまり理解(わか)ってないとか?」
勇次郎「!?」
勇次郎「…………」ミキ…
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
刃牙(同じだ……俺が鞭打を喰らわせた時と同じ貌(かお)だッ!)
勇次郎「!?」
勇次郎「…………」ミキ…
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
刃牙(同じだ……俺が鞭打を喰らわせた時と同じ貌(かお)だッ!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:52:09.99 ID:HSorlHJxo
勇次郎「そんなワケ……なかろう」
刃牙「じゃあ教えてくれよ」
勇次郎「いいだろう……」
勇次郎「見せてやる……仮想通貨をッッッ!!!」
刃牙(えっ、今この場で見られるようなモンなの!?)
刃牙「じゃあ教えてくれよ」
勇次郎「いいだろう……」
勇次郎「見せてやる……仮想通貨をッッッ!!!」
刃牙(えっ、今この場で見られるようなモンなの!?)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:54:09.47 ID:HSorlHJxo
勇次郎「俺の指をよォ~く凝視(み)ていろ」
刃牙「ウン……」ジッ
勇次郎「…………」
モワァ~……
刃牙「…………ッッ」
刃牙(こ、これは……ッ!)
刃牙「ウン……」ジッ
勇次郎「…………」
モワァ~……
刃牙「…………ッッ」
刃牙(こ、これは……ッ!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:56:49.56 ID:HSorlHJxo
勇次郎「どうだ」
勇次郎「見えるか」ヒラ…
刃牙「スゲ……」
刃牙(み、見える……ッ! 親父の指につままれた一万円札がハッキリ見える……ッ!)
刃牙(地上最強のイメージ力は、こんなことも可能なのか……ッ)
勇次郎「見えるか」ヒラ…
刃牙「スゲ……」
刃牙(み、見える……ッ! 親父の指につままれた一万円札がハッキリ見える……ッ!)
刃牙(地上最強のイメージ力は、こんなことも可能なのか……ッ)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:58:19.86 ID:HSorlHJxo
勇次郎「こいつをお前にやろう」ヒュッ
刃牙「おっとと」
勇次郎「近くのコンビニにでも行って、こいつを使用(つか)えるか試してこい」
刃牙「…………」ゴクッ
刃牙「おっとと」
勇次郎「近くのコンビニにでも行って、こいつを使用(つか)えるか試してこい」
刃牙「…………」ゴクッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:00:29.87 ID:HSorlHJxo
― コンビニ ―
刃牙「スイマセ~ン」
店員「いらっしゃいませ!」
刃牙「あの、このお札……ここで使用(つか)えます?」
店員(ゲ、万札かよ。勘弁してくれよ)
店員「はい……もちろん使えますけど」ニコッ
刃牙「…………ッッ」
刃牙「ドモ……」スタスタ
店員(なんだよ、冷やかしかよ)
刃牙(ナ、ル、ホ、ド~~~~~ッ!!!)
これが――仮想(エア)通貨ッッッ
刃牙「スイマセ~ン」
店員「いらっしゃいませ!」
刃牙「あの、このお札……ここで使用(つか)えます?」
店員(ゲ、万札かよ。勘弁してくれよ)
店員「はい……もちろん使えますけど」ニコッ
刃牙「…………ッッ」
刃牙「ドモ……」スタスタ
店員(なんだよ、冷やかしかよ)
刃牙(ナ、ル、ホ、ド~~~~~ッ!!!)
これが――仮想(エア)通貨ッッッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:02:36.73 ID:HSorlHJxo
― 刃牙の家 ―
刃牙「さっきは、仮想通貨を知らないンじゃないの、なんていってゴメン」
刃牙「おかげで仮想通貨がどんなもんかよく理解(わか)ったよ」
勇次郎「ウム……」
勇次郎「ただし、仮想通貨ってのはいつどこで価値がなくなるかワカらねェ……」
刃牙「たしかに……タヌキが葉っぱで作ったお札みたいなもんだしね」
勇次郎「だから、オメェは手を出すんじゃねェ。これは父親としての忠告だ」
刃牙「うん……そうする。さすがにイメージで買い物はマズイもん」
刃牙「ありがとう……親父!」
勇次郎「…………」
刃牙「さっきは、仮想通貨を知らないンじゃないの、なんていってゴメン」
刃牙「おかげで仮想通貨がどんなもんかよく理解(わか)ったよ」
勇次郎「ウム……」
勇次郎「ただし、仮想通貨ってのはいつどこで価値がなくなるかワカらねェ……」
刃牙「たしかに……タヌキが葉っぱで作ったお札みたいなもんだしね」
勇次郎「だから、オメェは手を出すんじゃねェ。これは父親としての忠告だ」
刃牙「うん……そうする。さすがにイメージで買い物はマズイもん」
刃牙「ありがとう……親父!」
勇次郎「…………」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:04:30.63 ID:HSorlHJxo
……
……
― アリゾナ州立刑務所 ―
オリバ「これはこれは……なんの用だ、オーガ」
勇次郎「ケッ、相変わらず大げさな蔵書だ」
オリバ「君こそ相変わらず手厳しいな。で、まさかそれだけを言いにきたのではあるまい?」
勇次郎「まァな……オメェの蔵書(コレクション)を見込んで頼みがある」
オリバ「なんだね?」
勇次郎「『分かりやすい仮想通貨』みたいな本があったら、貸して欲しいんだが……」
オリバ「へ?」
― 終 ―
……
― アリゾナ州立刑務所 ―
オリバ「これはこれは……なんの用だ、オーガ」
勇次郎「ケッ、相変わらず大げさな蔵書だ」
オリバ「君こそ相変わらず手厳しいな。で、まさかそれだけを言いにきたのではあるまい?」
勇次郎「まァな……オメェの蔵書(コレクション)を見込んで頼みがある」
オリバ「なんだね?」
勇次郎「『分かりやすい仮想通貨』みたいな本があったら、貸して欲しいんだが……」
オリバ「へ?」
― 終 ―
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:07:48.69 ID:NUQNz57DO
エア乙だッ!!
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:08:55.40 ID:FvCv2FKI0
乙
エア通貨市場ッッッ!!
エア通貨市場ッッッ!!
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:14:47.32 ID:laOWlGSYo
乙ッッ
そのまま使ったら犯罪だッッ
そのまま使ったら犯罪だッッ
引用元: ・刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」勇次郎「!?」
神心会のメガネ「ほう、ハンター試験ですか……たいしたものですね」
2019-07-23
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:01:06.578 ID:vzFRd4r00.net
ある日、神心会のメンバーがザバン市に出稽古に来ていた。
メガネ「今日の稽古は疲れましたね。帰りになにか食べて行きましょうか」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「定食屋があるわアソコ」
メガネ「ほう、定食屋ですか……たいしたものですね」
メガネ「運動後に定食を食べるのはエネルギーの効率がきわめて高いらしく、
トレーニング直後に定食を食べるプロ格闘家もいるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「末堂先輩に見つかったらまたおごらされちまうぜ」
メガネ「そうですね、すぐに入りましょう」
メガネ「今日の稽古は疲れましたね。帰りになにか食べて行きましょうか」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「定食屋があるわアソコ」
メガネ「ほう、定食屋ですか……たいしたものですね」
メガネ「運動後に定食を食べるのはエネルギーの効率がきわめて高いらしく、
トレーニング直後に定食を食べるプロ格闘家もいるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「末堂先輩に見つかったらまたおごらされちまうぜ」
メガネ「そうですね、すぐに入りましょう」
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:04:44.813 ID:vzFRd4r00.net
店主「いらっしぇーい!」
店主「ご注文は?」
メガネ「ステーキ定食」
店主「……焼き方は?」
門下生A「なんでもい――」
門下生B「弱火でじっくりだわ」
店員「お客さん、奥の部屋へどうぞー!」
店主「ご注文は?」
メガネ「ステーキ定食」
店主「……焼き方は?」
門下生A「なんでもい――」
門下生B「弱火でじっくりだわ」
店員「お客さん、奥の部屋へどうぞー!」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:07:40.350 ID:vzFRd4r00.net
門下生A「オイオイオイ」モグモグ
門下生B「うまいわコイツ」モグモグ
メガネ「たいした味ですね」モグモグ
ウイーン…
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「部屋が動き始めてるぜ」
メガネ「ほう、部屋がエレベーターになってるのですか……たいしたものですね」
門下生B「うまいわコイツ」モグモグ
メガネ「たいした味ですね」モグモグ
ウイーン…
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「部屋が動き始めてるぜ」
メガネ「ほう、部屋がエレベーターになってるのですか……たいしたものですね」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:09:14.757 ID:vzFRd4r00.net
チーン…
門下生B「ついたわコイツ」
門下生B「ついたわコイツ」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:12:29.483 ID:vzFRd4r00.net
ズラッ……
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「どこだわココ」
メガネ「ほう、ハンター試験ですか……たいしたものですね」
メガネ「ハンター試験はきわめて難易度が高いらしく、
ここまでたどり着く倍率は一万人に一人くらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「オレらそんなの受けていいのかよ? 申込みしてないぜ」
ビーンズ「番号札です」
門下生B「受けることになっちまったわオレら」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「どこだわココ」
メガネ「ほう、ハンター試験ですか……たいしたものですね」
メガネ「ハンター試験はきわめて難易度が高いらしく、
ここまでたどり着く倍率は一万人に一人くらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「オレらそんなの受けていいのかよ? 申込みしてないぜ」
ビーンズ「番号札です」
門下生B「受けることになっちまったわオレら」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:15:00.493 ID:vzFRd4r00.net
門下生B「オレらの番号だわコイツ」
門下生A 406
門下生B 407
門下生C 408
メガネ 409
門下生A 406
門下生B 407
門下生C 408
メガネ 409
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:18:41.225 ID:vzFRd4r00.net
トンパ「やあ! 君たちにお近づきの印として、ジュースをあげるよ!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「親切だわコイツ」
メガネ「ほう、下剤入りジュースですか……たいしたものですね」
トンパ「え!?」
メガネ「下剤入りジュースは味も臭いもほとんどしないらしく
一口飲めば大便が三日間土石流のように止まらなくなるくらいです」
門下生B「最低だわコイツ」
トンパ「ぐ……ちくしょう!」タッタッタ…
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「親切だわコイツ」
メガネ「ほう、下剤入りジュースですか……たいしたものですね」
トンパ「え!?」
メガネ「下剤入りジュースは味も臭いもほとんどしないらしく
一口飲めば大便が三日間土石流のように止まらなくなるくらいです」
門下生B「最低だわコイツ」
トンパ「ぐ……ちくしょう!」タッタッタ…
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:22:23.327 ID:vzFRd4r00.net
受験生「ぎゃああああああ~っ!!!」
ヒソカ「人にぶつかったら、謝らなくちゃ◆」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわアイツ」
門下生C「相手はあのヒソカだぜ」
ヒソカ「人にぶつかったら、謝らなくちゃ◆」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわアイツ」
門下生C「相手はあのヒソカだぜ」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:26:04.607 ID:vzFRd4r00.net
ジリリリリリリリリリ……!
サトツ「これよりハンター試験を開始いたします。こちらへどうぞ」スッスッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「歩き始めたわアイツ」
門下生C「あのサトツ、どんどん速くなってるぜ」
メガネ「ほう、これが一次試験ですか……たいしたものですね」
メガネ「走る時にいつまで走ればいいのか分からないというのは
きわめて精神的負担になるらしく、途中で脱落する受験生も出るくらいです」
サトツ「これよりハンター試験を開始いたします。こちらへどうぞ」スッスッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「歩き始めたわアイツ」
門下生C「あのサトツ、どんどん速くなってるぜ」
メガネ「ほう、これが一次試験ですか……たいしたものですね」
メガネ「走る時にいつまで走ればいいのか分からないというのは
きわめて精神的負担になるらしく、途中で脱落する受験生も出るくらいです」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:29:25.388 ID:vzFRd4r00.net
タッタッタ…
門下生A「オイオイオイ、ずいぶん混んでるなァ」
ドンッ!
門下生B「ぶつかっちまったわ。すまないわボウズ」
ゴン「ううん、大丈夫だよ!」
門下生B「よろしくだわ」
ゴン「こっちこそよろしく! オレはゴンっていうんだ!」
クラピカ「私はクラピカだ」
レオリオ「オレはレオリオだぜ!」
キルア「オレ、キルア」
門下生B「知り合っちまったわコイツらと」
門下生A「オイオイオイ、ずいぶん混んでるなァ」
ドンッ!
門下生B「ぶつかっちまったわ。すまないわボウズ」
ゴン「ううん、大丈夫だよ!」
門下生B「よろしくだわ」
ゴン「こっちこそよろしく! オレはゴンっていうんだ!」
クラピカ「私はクラピカだ」
レオリオ「オレはレオリオだぜ!」
キルア「オレ、キルア」
門下生B「知り合っちまったわコイツらと」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:34:35.622 ID:vzFRd4r00.net
タッタッタ…
ゴン「おじさんたちが着てる服、かっこいいね!」
門下生B「空手着だわコイツ」
ゴン「カラテ……?」
レオリオ「カラテって、どこかで聞いたことあるな」
クラピカ「手に何も持たぬことを旨とする武術だ」
クラピカ「達人クラスになると、素手で瓦を割ったり、土管を砕いたりできるらしい」
キルア「ふうん、オレだってそんくらいできるけどね」
メガネ「ほう、私を差し置いて解説ですか……たいしたものですね」ギロッ
クラピカ「……!?(なんだ、今の殺気は……)」
ゴン「おじさんたちが着てる服、かっこいいね!」
門下生B「空手着だわコイツ」
ゴン「カラテ……?」
レオリオ「カラテって、どこかで聞いたことあるな」
クラピカ「手に何も持たぬことを旨とする武術だ」
クラピカ「達人クラスになると、素手で瓦を割ったり、土管を砕いたりできるらしい」
キルア「ふうん、オレだってそんくらいできるけどね」
メガネ「ほう、私を差し置いて解説ですか……たいしたものですね」ギロッ
クラピカ「……!?(なんだ、今の殺気は……)」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:37:28.404 ID:vzFRd4r00.net
サトツ「ここからはヌメーレ湿原と呼ばれる地帯です。だまされると死にますよ」
メガネ「ほう、ヌメーレ湿原ですか……たいしたものですね。
ここに住む動物たちはあらゆる方法で獲物をだますらしく、
ここに迷い込んで捕食されるマラソンランナーもいるくらいです」
サトツ(ずいぶんと知識豊富な受験生がいるようですね、今年は豊作のようです)
サトツ「では参りましょう」ザッザッザッ
メガネ「ほう、ヌメーレ湿原ですか……たいしたものですね。
ここに住む動物たちはあらゆる方法で獲物をだますらしく、
ここに迷い込んで捕食されるマラソンランナーもいるくらいです」
サトツ(ずいぶんと知識豊富な受験生がいるようですね、今年は豊作のようです)
サトツ「では参りましょう」ザッザッザッ
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:41:24.258 ID:vzFRd4r00.net
タッタッタ…
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「霧が深くなってきたぜ」
キルア「みんな、ヒソカから離れた方がいいよ」
キルア「アイツ、霧に乗じてかなり殺るぜ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「危険だわアイツ」
門下生C「だったらもっと前に出ようぜ」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「霧が深くなってきたぜ」
キルア「みんな、ヒソカから離れた方がいいよ」
キルア「アイツ、霧に乗じてかなり殺るぜ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「危険だわアイツ」
門下生C「だったらもっと前に出ようぜ」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:44:39.096 ID:vzFRd4r00.net
ビスカ森林公園――
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「ついたわ森」
メンチ「さぁて、二次試験を始めるわよ!」
メンチ「二次試験は料理よ! あたしたちに“おいしい”といわせたら合格!」
ブハラ「まずは“ブタの丸焼き”を作ってもらうよ」
メガネ「ほう、メンチとブハラですか……大したハンターですね」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「ついたわ森」
メンチ「さぁて、二次試験を始めるわよ!」
メンチ「二次試験は料理よ! あたしたちに“おいしい”といわせたら合格!」
ブハラ「まずは“ブタの丸焼き”を作ってもらうよ」
メガネ「ほう、メンチとブハラですか……大したハンターですね」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:47:40.666 ID:vzFRd4r00.net
メガネ「メンチはあの若さできわめて食文化に貢献してるらしく、
すでにシングルハンターの称号を持つくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「あのもう一人の男、末堂先輩よりデカイぜ」
メガネ「それにメンチの相棒のブハラ」
メガネ「彼も一流の美食ハンターです。男女がそろって性別バランスもいい」
すでにシングルハンターの称号を持つくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「あのもう一人の男、末堂先輩よりデカイぜ」
メガネ「それにメンチの相棒のブハラ」
メガネ「彼も一流の美食ハンターです。男女がそろって性別バランスもいい」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:51:35.470 ID:vzFRd4r00.net
グレイトスタンプ「ブオオオオオオオオオッ!!!」ドドドドドッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわオレら」
メガネ「ほう、グレイトスタンプですか……たいしたものですね」
メガネ「しかし、グレイトスタンプは頭部がきわめてもろいらしく、
あの大きな鼻はそれをカバーするための進化といわれるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「あのブタの一撃、末堂先輩の重爆より威力高そうだぜ」
メガネ「とにかく頭部を狙いましょう」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわオレら」
メガネ「ほう、グレイトスタンプですか……たいしたものですね」
メガネ「しかし、グレイトスタンプは頭部がきわめてもろいらしく、
あの大きな鼻はそれをカバーするための進化といわれるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「あのブタの一撃、末堂先輩の重爆より威力高そうだぜ」
メガネ「とにかく頭部を狙いましょう」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 18:54:34.769 ID:vzFRd4r00.net
ブハラ「……」ガツガツムシャムシャ
ブハラ「もう、お腹いっぱい!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「食いすぎだわアイツ」
門下生C「明らかに体積より食った量のが多いぜ」
メガネ「それにしても、豚の丸焼きをあれだけ補給できるのは、
超人的な消化力というほかはない」
ブハラ「よし……と――」
ブハラ「もう、お腹いっぱい!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「食いすぎだわアイツ」
門下生C「明らかに体積より食った量のが多いぜ」
メガネ「それにしても、豚の丸焼きをあれだけ補給できるのは、
超人的な消化力というほかはない」
ブハラ「よし……と――」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:00:31.098 ID:vzFRd4r00.net
メンチ「二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!」
ハンゾー(もらったぜ!)
メガネ「ほう、スシですか……たいしたものですね」
メガネ「スシはメシを一口サイズの長方形に握ってその上にワサビと魚の切り身を乗せる料理です」
メガネ「スシは一見作るのがきわめて簡単に見えるらしく、
お手軽料理だと勘違いしている愚か者もいるくらいです」
ハンゾー「ぐ……!」
メガネ「ですが、実際にはスシをまともに握れるようになるには十年かかるらしく、
修行途中で脱落する人間も多いくらいです」
ハンゾー「すみませんでした……!」
メンチ「あんたよく分かってんじゃない! 見どころあるわ! 美食ハンターになりなさいよ!」
メガネ「ありがとうございます」
メンチ「だけど全部バラしやがって! これじゃ試験にならねェだろうが! どうすんだ、あ!?」
メガネ「それにしても、直前まで褒めてたのにこれだけ急にキレるとは、
超人的な情緒不安定というほかはない」
ハンゾー(もらったぜ!)
メガネ「ほう、スシですか……たいしたものですね」
メガネ「スシはメシを一口サイズの長方形に握ってその上にワサビと魚の切り身を乗せる料理です」
メガネ「スシは一見作るのがきわめて簡単に見えるらしく、
お手軽料理だと勘違いしている愚か者もいるくらいです」
ハンゾー「ぐ……!」
メガネ「ですが、実際にはスシをまともに握れるようになるには十年かかるらしく、
修行途中で脱落する人間も多いくらいです」
ハンゾー「すみませんでした……!」
メンチ「あんたよく分かってんじゃない! 見どころあるわ! 美食ハンターになりなさいよ!」
メガネ「ありがとうございます」
メンチ「だけど全部バラしやがって! これじゃ試験にならねェだろうが! どうすんだ、あ!?」
メガネ「それにしても、直前まで褒めてたのにこれだけ急にキレるとは、
超人的な情緒不安定というほかはない」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:04:17.014 ID:vzFRd4r00.net
ネテロ「ってわけで、他の試験に切り替えてもらおうかの」
メンチ「じゃあ、クモワシの卵でゆで卵作ってー!」
門下生A「オイオイオイ」モグモグ
門下生B「うまいわコイツ」モグモグ
門下生C「市販の卵とは比べ物にならないぜ」モグモグ
メガネ「ほう、これがクモワシの卵ですか……たいしたものですね」モグモグ
メンチ「じゃあ、クモワシの卵でゆで卵作ってー!」
門下生A「オイオイオイ」モグモグ
門下生B「うまいわコイツ」モグモグ
門下生C「市販の卵とは比べ物にならないぜ」モグモグ
メガネ「ほう、これがクモワシの卵ですか……たいしたものですね」モグモグ
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:07:25.145 ID:vzFRd4r00.net
飛行船――
ネテロ「おぬしら、ちょっとゲームでもせんか?」
ゴン「いいよ、やろうやろう!」
キルア「オレもいいぜ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「元気ありすぎだわアイツら」
ネテロ「おぬしら、ちょっとゲームでもせんか?」
ゴン「いいよ、やろうやろう!」
キルア「オレもいいぜ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「元気ありすぎだわアイツら」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:11:01.483 ID:vzFRd4r00.net
キルア(ちっ、ダメだったか……まあいいや)
キルア「あれ以上やってたら、殺してでもボール取りたくなっちゃうもんな」ニヤッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「無謀だわアイツ」
門下生C「相手はあのネテロ会長だぜ」
メガネ「ネテロ氏は戦闘力がきわめて高いらしく、
未だに彼が念能力者で最強と呼ぶ人もいるくらいです」
メガネ「ネテロ氏を殺してでもボールを取るというのは、超人的な大口叩きというほかはない」
キルア「……ほっといてくれる?」
キルア「あれ以上やってたら、殺してでもボール取りたくなっちゃうもんな」ニヤッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「無謀だわアイツ」
門下生C「相手はあのネテロ会長だぜ」
メガネ「ネテロ氏は戦闘力がきわめて高いらしく、
未だに彼が念能力者で最強と呼ぶ人もいるくらいです」
メガネ「ネテロ氏を殺してでもボールを取るというのは、超人的な大口叩きというほかはない」
キルア「……ほっといてくれる?」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:15:32.165 ID:vzFRd4r00.net
飛行船はトリックタワーに到着した。
ビーンズ「72時間以内に生きて下まで降りて下さい!」
メガネ「ほう、これが三次試験ですか……たいしたものですね」
クライマー「外壁をつたって……ぐぎゃああああああああああああ!!!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んだわアイツ」
門下生C「相手はあの怪鳥だぜ」
ビーンズ「72時間以内に生きて下まで降りて下さい!」
メガネ「ほう、これが三次試験ですか……たいしたものですね」
クライマー「外壁をつたって……ぐぎゃああああああああああああ!!!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んだわアイツ」
門下生C「相手はあの怪鳥だぜ」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:18:31.144 ID:vzFRd4r00.net
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「早くタワーの中入ろうぜ」
ゴン「ここから入れるみたい!」
キルア「んじゃ、一斉に入るか」
レオリオ「地上でまた会おうぜ!」
クラピカ「ああ」
メガネ「ほう、入り口を見つけたのですか……たいしたものですね。
彼らに便乗して、私たちも入りましょうか」
門下生C「早くタワーの中入ろうぜ」
ゴン「ここから入れるみたい!」
キルア「んじゃ、一斉に入るか」
レオリオ「地上でまた会おうぜ!」
クラピカ「ああ」
メガネ「ほう、入り口を見つけたのですか……たいしたものですね。
彼らに便乗して、私たちも入りましょうか」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:21:21.502 ID:vzFRd4r00.net
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「この多数決コースは5人で進むはずなのに、
神心会メンバーとゴンたち(ゴン・キルア・クラピカ・レオリオ・トンパ)で9人になっちまったわ」
リッポー『どうやら隠し扉が故障してて、5人以上入れてしまったようだね』
リッポー『仕方ないから、9人で進んでくれ』
門下生B「適当だわコイツ」
門下生B「この多数決コースは5人で進むはずなのに、
神心会メンバーとゴンたち(ゴン・キルア・クラピカ・レオリオ・トンパ)で9人になっちまったわ」
リッポー『どうやら隠し扉が故障してて、5人以上入れてしまったようだね』
リッポー『仕方ないから、9人で進んでくれ』
門下生B「適当だわコイツ」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:24:25.664 ID:vzFRd4r00.net
門下生B「5対5が始まったわ」
門下生C「トンパの相手はあのベンドットだぜ」
ベンドット「勝負!!!」
トンパ「まいったァー!!!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ねよアイツ」
門下生C「トンパの相手はあのベンドットだぜ」
ベンドット「勝負!!!」
トンパ「まいったァー!!!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ねよアイツ」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:28:35.113 ID:vzFRd4r00.net
ゴン「……」フッ
セドカン「ゲ!?」
ゴン「勝ち!」
メガネ「それにしてもあの一瞬で間合いを詰められるというのは、超人的な瞬発力というほかはない」
クラピカ「旅団の名を騙るな」
ドゴォッ!
マジタニ「ぐぎゃあああああっ!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「怒ると怖いわアイツ」
レルート「あたしの勝ちね!」
レオリオ「ちくしょう……! バクチには自信あったのに……」
門下生C「相手はあのレルートだぜ」
セドカン「ゲ!?」
ゴン「勝ち!」
メガネ「それにしてもあの一瞬で間合いを詰められるというのは、超人的な瞬発力というほかはない」
クラピカ「旅団の名を騙るな」
ドゴォッ!
マジタニ「ぐぎゃあああああっ!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「怒ると怖いわアイツ」
レルート「あたしの勝ちね!」
レオリオ「ちくしょう……! バクチには自信あったのに……」
門下生C「相手はあのレルートだぜ」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:33:18.937 ID:vzFRd4r00.net
ジョネス「か、返し……」
キルア「……」グシャッ
ジョネス「あぁぁ……」ドサッ…
キルア「これでオレたちの勝ちだね」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んだわアイツ」
メガネ「ほう、心臓抜きジョネスですか……たいしたものですね」
メガネ「心臓を抜かれたジョネスはきわめて寿命が短いらしく、
心臓を返せと言う直前に絶命するくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのキルアだぜ」
メガネ「それにキルア君の父親であるシルバ。彼も一流の暗殺者です。
心臓を抜く時血が出ないので、出血バランスもいい」
メガネ「それにしても、人を殺した直後だというのにあれほど平然としてられるのは、
超人的な精神力というほかはない」
キルア「……」グシャッ
ジョネス「あぁぁ……」ドサッ…
キルア「これでオレたちの勝ちだね」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んだわアイツ」
メガネ「ほう、心臓抜きジョネスですか……たいしたものですね」
メガネ「心臓を抜かれたジョネスはきわめて寿命が短いらしく、
心臓を返せと言う直前に絶命するくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのキルアだぜ」
メガネ「それにキルア君の父親であるシルバ。彼も一流の暗殺者です。
心臓を抜く時血が出ないので、出血バランスもいい」
メガネ「それにしても、人を殺した直後だというのにあれほど平然としてられるのは、
超人的な精神力というほかはない」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:38:23.680 ID:vzFRd4r00.net
ゴン「やったーっ!」
レオリオ「どうにかタワーをクリアできたぜ!」
クラピカ「ゴンが壁を壊すアイディアを思いつかなければ、危なかったな」
キルア「尻いてぇ~」
トンパ「ギリギリだったな……」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「オレら何もやってないぜ」
レオリオ「どうにかタワーをクリアできたぜ!」
クラピカ「ゴンが壁を壊すアイディアを思いつかなければ、危なかったな」
キルア「尻いてぇ~」
トンパ「ギリギリだったな……」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「オレら何もやってないぜ」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:42:50.862 ID:vzFRd4r00.net
リッポー「第四次試験はゼビル島で行われる」
リッポー「試験の内容はプレートの奪い合い!」
リッポー「自分のプレートは3点、獲物のプレートも3点、他は1点。
最終試験に進むために必要な点数は6点!」
リッポー「期間は一週間、頑張ってくれたまえ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「ちょろいわコイツ」
メガネ「ほう、プレートの奪い合いですか……たいしたものですね」
門下生C「こういう試験はオレたち神心会の得意技だぜ」
リッポー「試験の内容はプレートの奪い合い!」
リッポー「自分のプレートは3点、獲物のプレートも3点、他は1点。
最終試験に進むために必要な点数は6点!」
リッポー「期間は一週間、頑張ってくれたまえ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「ちょろいわコイツ」
メガネ「ほう、プレートの奪い合いですか……たいしたものですね」
門下生C「こういう試験はオレたち神心会の得意技だぜ」
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:46:23.408 ID:vzFRd4r00.net
四人はわずか数日で必要な点数分のプレートを集めていた。
なぜなら、標的捜しと連携プレイは、神心会の十八番なのだから……ッッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「もう集まったわプレート」
メガネ「神心会の人捜しスキルはきわめて高いらしく
逃亡中の死刑囚や徘徊中の原人まであっさり見つけてしまうくらいです」
門下生C「……ん? なんかあっちで戦ってる音がするぜ」
なぜなら、標的捜しと連携プレイは、神心会の十八番なのだから……ッッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「もう集まったわプレート」
メガネ「神心会の人捜しスキルはきわめて高いらしく
逃亡中の死刑囚や徘徊中の原人まであっさり見つけてしまうくらいです」
門下生C「……ん? なんかあっちで戦ってる音がするぜ」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:50:33.098 ID:vzFRd4r00.net
ゴン「ヒソカ……!」
ヒソカ「くくく……ちょっと味見させてもらおうか◆」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわゴン」
メガネ「ほう、ヒソカと出会ってしまったのですか……大した不運ですね」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのヒソカだし、このままじゃゴンが危ないぜ」
メガネ「助太刀するほかはない」
ヒソカ「くくく……ちょっと味見させてもらおうか◆」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわゴン」
メガネ「ほう、ヒソカと出会ってしまったのですか……大した不運ですね」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのヒソカだし、このままじゃゴンが危ないぜ」
メガネ「助太刀するほかはない」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 19:56:10.575 ID:vzFRd4r00.net
ヒソカ「ん?」
ゴン「あっ、おじさんたち!」
ザッ!
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生B「助太刀するわオレら」
門下生C「ヒソカ、相手はこのオレたちだぜ」
メガネ「神心会は武道団体なので後ろを見せないらしく、
後退のネジを外している館長もいるくらいです」
ゴン「あっ、おじさんたち!」
ザッ!
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生B「助太刀するわオレら」
門下生C「ヒソカ、相手はこのオレたちだぜ」
メガネ「神心会は武道団体なので後ろを見せないらしく、
後退のネジを外している館長もいるくらいです」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:00:26.539 ID:vzFRd4r00.net
ヒソカ「くっくっく、オモチャが増えるのは大歓迎だよ◆」
バキッ! ドカッ! ドゴッ! ズギャッ!
門下生A「オイオイオイ……」ゲホッ
門下生B「死ぬわ……オレら……」
メガネ「ほう、四人まとめて瞬殺ですか……た、たいしたもの……ですね……」
門下生A「な、なんでも、いいけど……よォ」
門下生C「オレら……よく生きてるよな……相手はあの……ヒソカだぜ」
メガネ「ハンター試験中に、強くなった……というほかは……ない……」
バキッ! ドカッ! ドゴッ! ズギャッ!
門下生A「オイオイオイ……」ゲホッ
門下生B「死ぬわ……オレら……」
メガネ「ほう、四人まとめて瞬殺ですか……た、たいしたもの……ですね……」
門下生A「な、なんでも、いいけど……よォ」
門下生C「オレら……よく生きてるよな……相手はあの……ヒソカだぜ」
メガネ「ハンター試験中に、強くなった……というほかは……ない……」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:04:27.957 ID:vzFRd4r00.net
ゴン「よくもォォォ!!!」
ヒソカ「くくく◆ いつかボクの顔面を殴れるくらいにはなりなよ◆」
ドゴォッ!
ゴン「ぐはァ!」ドサッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「やられたわゴン」
ヒソカ「くくく◆ いつかボクの顔面を殴れるくらいにはなりなよ◆」
ドゴォッ!
ゴン「ぐはァ!」ドサッ
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「やられたわゴン」
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:07:28.272 ID:vzFRd4r00.net
ヒソカ「キミたち……神心会のメンバーだっけ?」
門下生B「そうだわコイツ」
ヒソカ「どうりで恐れずに向かってきたわけだ◆」
ヒソカ「キミたちももしかしたら、おいしく実りそうだ……生かしといてあげよう◆」
ヒソカ「ククククク……◆」スッ…
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「消えたわアイツ」
門下生C「運がよかったぜ」
メガネ「ゴン君の手当てをして、試験が終わるのを待つとしましょう」
門下生B「そうだわコイツ」
ヒソカ「どうりで恐れずに向かってきたわけだ◆」
ヒソカ「キミたちももしかしたら、おいしく実りそうだ……生かしといてあげよう◆」
ヒソカ「ククククク……◆」スッ…
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「消えたわアイツ」
門下生C「運がよかったぜ」
メガネ「ゴン君の手当てをして、試験が終わるのを待つとしましょう」
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:10:29.072 ID:vzFRd4r00.net
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「四次試験クリアだわオレら」
メガネ「いよいよ最終試験ですか……我ながらたいしたものですね」
門下生C「最終試験前に面談があるみたいだぜ」
ヒソカ「くえないジイさんだな、毒気抜かれちゃったよ◆」スタスタ
メガネ「ほう、毒気抜きヒソカですか……たいしたものですね」
門下生B「四次試験クリアだわオレら」
メガネ「いよいよ最終試験ですか……我ながらたいしたものですね」
門下生C「最終試験前に面談があるみたいだぜ」
ヒソカ「くえないジイさんだな、毒気抜かれちゃったよ◆」スタスタ
メガネ「ほう、毒気抜きヒソカですか……たいしたものですね」
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:13:01.898 ID:vzFRd4r00.net
ビーンズ「受験番号406番から409番の方、会長がお呼びですので、来て下さい!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「呼ばれたわオレら」
門下生C「なんでオレたちだけ同時に呼ばれるんだぜ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「呼ばれたわオレら」
門下生C「なんでオレたちだけ同時に呼ばれるんだぜ」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:19:09.371 ID:vzFRd4r00.net
ネテロ「君たち、よく最終試験までたどり着いたのう」
ネテロ「さすが、あのドッポ君の弟子じゃ」
門下生B「照れるわコイツ」
ネテロ「しかし、調べたところ、君たちは正式に受験手続をしていないことが判明した」
ネテロ「どうやらビーンズが間違えてプレートを渡してしまったようでな」
ネテロ「発覚した以上、このまま他の者と同じように最終試験を受けさせるわけにはいかん」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「今さらだわコイツ」
ネテロ「しかし、このまま不正受験者として帰すのもあまりに無慈悲」
ネテロ「そこで……正規の受験生とは別に、特別な最終試験を設ける!」
メガネ「ほう、特別な試験ですか……たいしたものですね」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はこのネテロ会長だぜ」
ネテロ「さすが、あのドッポ君の弟子じゃ」
門下生B「照れるわコイツ」
ネテロ「しかし、調べたところ、君たちは正式に受験手続をしていないことが判明した」
ネテロ「どうやらビーンズが間違えてプレートを渡してしまったようでな」
ネテロ「発覚した以上、このまま他の者と同じように最終試験を受けさせるわけにはいかん」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「今さらだわコイツ」
ネテロ「しかし、このまま不正受験者として帰すのもあまりに無慈悲」
ネテロ「そこで……正規の受験生とは別に、特別な最終試験を設ける!」
メガネ「ほう、特別な試験ですか……たいしたものですね」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はこのネテロ会長だぜ」
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:23:34.629 ID:vzFRd4r00.net
ネテロ「ワシも武術家として、神心会の空手には興味があってのう」
ネテロ「今からワシに、君たち四人のコンビネーションを見せて欲しい」
ネテロ「もし、ワシを唸らせることができたなら、君たちは全員合格じゃ!」
ネテロ「ただしダメだったら……全員失格! ……どうじゃ?」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「厳しいわ条件」
メガネ「超人的な難易度というほかはない」
門下生C「だけど、やるしかないみたいだぜ」
ネテロ「今からワシに、君たち四人のコンビネーションを見せて欲しい」
ネテロ「もし、ワシを唸らせることができたなら、君たちは全員合格じゃ!」
ネテロ「ただしダメだったら……全員失格! ……どうじゃ?」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「厳しいわ条件」
メガネ「超人的な難易度というほかはない」
門下生C「だけど、やるしかないみたいだぜ」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:27:18.187 ID:vzFRd4r00.net
メガネ「これをお飲み下さい」スッ…
ネテロ「ん、これは……コーラじゃな?」
ネテロ「……」ゴクッ
ネテロ(うわ、炭酸抜けちゃってるじゃねーかコレ)
四人「……今ッッッ!!!」
ネテロ「ん、これは……コーラじゃな?」
ネテロ「……」ゴクッ
ネテロ(うわ、炭酸抜けちゃってるじゃねーかコレ)
四人「……今ッッッ!!!」
83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:32:08.038 ID:vzFRd4r00.net
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死ぬわアイツ」
メガネ「ほう、炭酸抜きコーラですか……たいしたものですね」
メガネ「炭酸を抜いたコーラはエネルギーの効率がきわめて高いらしく、
レース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあの末堂先輩だぜ」
メガネ「それに特大タッパのおじやとバナナ」
メガネ「これも速効性のエネルギー食です。しかもウメボシもそえて栄養バランスもいい」
メガネ「それにしても試合直前だというのにあれだけ補給できるのは、
超人的な消化力というほかはない」
ネテロ(……やるじゃねェか)
門下生B「死ぬわアイツ」
メガネ「ほう、炭酸抜きコーラですか……たいしたものですね」
メガネ「炭酸を抜いたコーラはエネルギーの効率がきわめて高いらしく、
レース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあの末堂先輩だぜ」
メガネ「それに特大タッパのおじやとバナナ」
メガネ「これも速効性のエネルギー食です。しかもウメボシもそえて栄養バランスもいい」
メガネ「それにしても試合直前だというのにあれだけ補給できるのは、
超人的な消化力というほかはない」
ネテロ(……やるじゃねェか)
87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:35:26.014 ID:vzFRd4r00.net
ネテロ「合格じゃ!」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「やったわオレら」
メガネ「ほう、私たちもプロハンターですか……たいしたものですね」
門下生C「しかも初受験(ルーキー)でだぜ」
ネテロ「あとは正規の受験生が試験を終えたら、一緒に帰っていいぞよ」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「やったわオレら」
メガネ「ほう、私たちもプロハンターですか……たいしたものですね」
門下生C「しかも初受験(ルーキー)でだぜ」
ネテロ「あとは正規の受験生が試験を終えたら、一緒に帰っていいぞよ」
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:41:34.918 ID:vzFRd4r00.net
メガネ「ほう、あなたたちも合格ですか……たいしたものですね」
ゴン「うん! でもキルアが……」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「残念だわアイツ」
ゴン「だけど、これからレオリオとクラピカと一緒に家に行ってみるよ!」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのゾルディック家だぜ」
ゴン「きっと一筋縄ではいかないと思う……だけど絶対連れ戻す!」
レオリオ「おうよ!」
クラピカ「キルアをあのままにしておけないからな」
メガネ「ゴン君に加えて、レオリオ氏とクラピカ氏。
これは最強のチームです。野性味に医学と知性が加わって、戦力バランスがいい。
それにしてもハンター試験直後だというのに次の目的に向かって前進するとは、
超人的な行動力というほかはない」
ゴン「うん! でもキルアが……」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「残念だわアイツ」
ゴン「だけど、これからレオリオとクラピカと一緒に家に行ってみるよ!」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「相手はあのゾルディック家だぜ」
ゴン「きっと一筋縄ではいかないと思う……だけど絶対連れ戻す!」
レオリオ「おうよ!」
クラピカ「キルアをあのままにしておけないからな」
メガネ「ゴン君に加えて、レオリオ氏とクラピカ氏。
これは最強のチームです。野性味に医学と知性が加わって、戦力バランスがいい。
それにしてもハンター試験直後だというのに次の目的に向かって前進するとは、
超人的な行動力というほかはない」
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:45:25.770 ID:vzFRd4r00.net
ゴン「じゃーねー!」
レオリオ「あんたらと出会えて楽しかったぜ!」
クラピカ「また会おう。キルアにもあなたたちが合格したことは伝えるよ」
門下生A「オーイオイオイ……」
門下生B「泣いてるわコイツ」
門下生C「なにも永遠の別れってわけでもないぜ」
メガネ「超人的な泣き虫というほかはない」
レオリオ「あんたらと出会えて楽しかったぜ!」
クラピカ「また会おう。キルアにもあなたたちが合格したことは伝えるよ」
門下生A「オーイオイオイ……」
門下生B「泣いてるわコイツ」
門下生C「なにも永遠の別れってわけでもないぜ」
メガネ「超人的な泣き虫というほかはない」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:49:29.536 ID:vzFRd4r00.net
門下生C「オレたちも帰ろうぜ」
メガネ「ほう、いよいよ帰宅ですか……たいしたものですね」
門下生B「帰ったらまた稽古するわオレら」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「もしかしてオレら、もう末堂先輩より強いんじゃねえか?」
メガネ「それにしても、せっかくプロハンターになったというのにもう空手のことを考えているとは……
我々も超人的な空手好きというほかはない」
― おわり ―
メガネ「ほう、いよいよ帰宅ですか……たいしたものですね」
門下生B「帰ったらまた稽古するわオレら」
門下生A「なんでもいいけどよォ」
門下生C「もしかしてオレら、もう末堂先輩より強いんじゃねえか?」
メガネ「それにしても、せっかくプロハンターになったというのにもう空手のことを考えているとは……
我々も超人的な空手好きというほかはない」
― おわり ―
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:50:53.520 ID:V+DY+j820.net
オイオイオイ面白かったぜ
これだけのSSを書けるとは、>>1は超人的なvipperというほかはない
これだけのSSを書けるとは、>>1は超人的なvipperというほかはない
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:52:21.617 ID:a5lf8ES+0.net
乙だわコイツ
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:55:49.133 ID:6p+AaQLp0.net
オツオツオツ
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:58:00.107 ID:ZQbJ3wjR0.net
乙……と――
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 02:07:01.340 ID:wP7Et+jp0.net
乙しとくわコイツ
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 20:58:03.746 ID:ACHIHRSc0.net
それにしてもたった2ページをここまで広げるとは…
超人的な展開力という他ない
超人的な展開力という他ない
104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:03:37.415 ID:i5XwX/1gr.net
ほう…大したスレでしたね
引用元: 神心会のメガネ「ほう、ハンター試験ですか……たいしたものですね」
勇次郎「異世界転生小説とやらを執筆してみることにした」刃牙「エ~~~~~ッ!?」
2019-02-05
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 18:58:41.796 ID:KEzR94Ji0
勇次郎「刃牙よ……」
刃牙「なに?」
勇次郎「異世界転生小説って知ってるか?」
刃牙「異世界……? ゴメン、ワカんない……」
勇次郎「一言でいや、現世で死んだヤツが異世界で活躍するって物語だ」
刃牙「へぇ~、面白そう」
刃牙「なに?」
勇次郎「異世界転生小説って知ってるか?」
刃牙「異世界……? ゴメン、ワカんない……」
勇次郎「一言でいや、現世で死んだヤツが異世界で活躍するって物語だ」
刃牙「へぇ~、面白そう」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:03:29.973 ID:KEzR94Ji0
勇次郎「しかしながらこの分野(ジャンル)、大半を占めているのは――」
勇次郎「チートだの、ハーレムだの、己の願望を具現化したかの如き愚にもつかぬ駄文だという」
刃牙「相変わらず手厳しいね、オヤジは」
勇次郎「とはいえ、戯れに踏み込んでみる価値はある領域と考える」
勇次郎「そこで……だ」
刃牙「?」
勇次郎「俺も異世界転生小説とやらを執筆してみることにした」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!?」
勇次郎「チートだの、ハーレムだの、己の願望を具現化したかの如き愚にもつかぬ駄文だという」
刃牙「相変わらず手厳しいね、オヤジは」
勇次郎「とはいえ、戯れに踏み込んでみる価値はある領域と考える」
勇次郎「そこで……だ」
刃牙「?」
勇次郎「俺も異世界転生小説とやらを執筆してみることにした」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!?」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:06:18.628 ID:KEzR94Ji0
刃牙(“範馬勇次郎”と“執筆”――)
刃牙(これほど似つかわしくないものがこの世にあるだろうか)
刃牙「どうやって書くの?」
勇次郎「もちろんパソコンでだ」
刃牙「オヤジ、パソコンなんて持ってたっけ?」
勇次郎「ストライダムのヤロウに、適当なのを見繕ってもらうことにする」
刃牙(キャプテン……今日もお疲れ様です)
刃牙(これほど似つかわしくないものがこの世にあるだろうか)
刃牙「どうやって書くの?」
勇次郎「もちろんパソコンでだ」
刃牙「オヤジ、パソコンなんて持ってたっけ?」
勇次郎「ストライダムのヤロウに、適当なのを見繕ってもらうことにする」
刃牙(キャプテン……今日もお疲れ様です)
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:08:15.367 ID:KEzR94Ji0
ストライダム「パソコン? お安い御用だが……」
勇次郎「よし……すぐ用意しろ」
ストライダム「しかしユージロー、パソコンなどなにに使うのだ?」
勇次郎「小説の執筆だ」
ストライダム「What!?」
勇次郎「よし……すぐ用意しろ」
ストライダム「しかしユージロー、パソコンなどなにに使うのだ?」
勇次郎「小説の執筆だ」
ストライダム「What!?」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:11:16.853 ID:KEzR94Ji0
カタカタカタ…
勇次郎「……」
ストライダム(Oh……見事なタイピングだ)
ストライダム(いったいどんな小説を……)
勇次郎「ストライダム、覗き見はマナー違反だぜ」ギンッ
ストライダム「ソ、ソーリー……」
ストライダム「ちなみに君の小説、読者第一号は誰に……?」
勇次郎「そうだな……やはり刃牙だろう」
ストライダム(刃牙……いつもいつも大変だな)
勇次郎「……」
ストライダム(Oh……見事なタイピングだ)
ストライダム(いったいどんな小説を……)
勇次郎「ストライダム、覗き見はマナー違反だぜ」ギンッ
ストライダム「ソ、ソーリー……」
ストライダム「ちなみに君の小説、読者第一号は誰に……?」
勇次郎「そうだな……やはり刃牙だろう」
ストライダム(刃牙……いつもいつも大変だな)
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:15:00.827 ID:KEzR94Ji0
勇次郎「完成(でき)たぞ」
刃牙「できたの!? てか、ホントに書いてたの!?」
勇次郎「当たり前だろう」
勇次郎「書いたやつを印刷して、雑にではあるが一冊の本のようにしてみた」
勇次郎「読んでみろ」
刃牙「ウ、ウン……」
刃牙(オヤジの書いた異世界転生小説……一体どうなってしまうんだ!?)
刃牙「できたの!? てか、ホントに書いてたの!?」
勇次郎「当たり前だろう」
勇次郎「書いたやつを印刷して、雑にではあるが一冊の本のようにしてみた」
勇次郎「読んでみろ」
刃牙「ウ、ウン……」
刃牙(オヤジの書いた異世界転生小説……一体どうなってしまうんだ!?)
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:19:16.540 ID:KEzR94Ji0
舞台は大帝国が支配する、古い西欧風のファンタジー世界。
転生した≪主人公≫は、片田舎である母親の一人息子として生を受ける。
刃牙「アレ……? 思ったよりマトモじゃん」
刃牙「文章も読みやすくて引き込まれるし、これ案外イケるんじゃない?」
勇次郎「おだてるんじゃねェ」
刃牙(きっとこの≪主人公≫が、大帝国を倒すハナシになるのかな……)
転生した≪主人公≫は、片田舎である母親の一人息子として生を受ける。
刃牙「アレ……? 思ったよりマトモじゃん」
刃牙「文章も読みやすくて引き込まれるし、これ案外イケるんじゃない?」
勇次郎「おだてるんじゃねェ」
刃牙(きっとこの≪主人公≫が、大帝国を倒すハナシになるのかな……)
30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:22:35.877 ID:KEzR94Ji0
≪主人公≫は生後間もなく、母親に授乳を強要。
産まれた時にはすでに歯が生えていた。
母親はこの屈辱に耐えられず、我が子の元を去る。
この日、この異世界の全生物の強さのランクが自動的に一つ下がった。
刃牙「~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
勇次郎「どうした?」
刃牙「イヤ……なんでもない」
刃牙(オヤジィ……いきなり飛ばしすぎだっつーの!)
産まれた時にはすでに歯が生えていた。
母親はこの屈辱に耐えられず、我が子の元を去る。
この日、この異世界の全生物の強さのランクが自動的に一つ下がった。
刃牙「~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
勇次郎「どうした?」
刃牙「イヤ……なんでもない」
刃牙(オヤジィ……いきなり飛ばしすぎだっつーの!)
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:26:00.365 ID:KEzR94Ji0
≪主人公≫にとって戦場は遊園地も同然であった。
多くの敵を屠ったその背中には、いつしか“龍(ドラゴン)”が宿っていた。
刃牙「鬼(オーガ)は龍(ドラゴン)に変えてきたんだ」
勇次郎「まァな。そっちの方が読者ウケがいいンじゃねぇかと判断した」
刃牙(ちゃんと研究してらっしゃる……)
多くの敵を屠ったその背中には、いつしか“龍(ドラゴン)”が宿っていた。
刃牙「鬼(オーガ)は龍(ドラゴン)に変えてきたんだ」
勇次郎「まァな。そっちの方が読者ウケがいいンじゃねぇかと判断した」
刃牙(ちゃんと研究してらっしゃる……)
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:29:33.296 ID:KEzR94Ji0
大帝国は≪主人公≫を恐れ、≪主人公≫と友好条約を結ぶ。
歴代皇帝は着任時、≪主人公≫へ宣誓することが義務となるのだった。
刃牙「早ッ!」
勇次郎「なにがだ?」
刃牙「まだ20ページぐらいなのに、もう大帝国が敗けちゃったじゃんッ!」
勇次郎「どうでもいいところは省略(はしょ)るのが主義だ」
刃牙「主人公が大帝国を倒す物語だと思ってたのに……」
歴代皇帝は着任時、≪主人公≫へ宣誓することが義務となるのだった。
刃牙「早ッ!」
勇次郎「なにがだ?」
刃牙「まだ20ページぐらいなのに、もう大帝国が敗けちゃったじゃんッ!」
勇次郎「どうでもいいところは省略(はしょ)るのが主義だ」
刃牙「主人公が大帝国を倒す物語だと思ってたのに……」
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:33:50.132 ID:KEzR94Ji0
≪主人公≫は矢を放たれる前にキャッチした。
≪主人公≫は巨大な象を屠った。
≪主人公≫は雷に打たれたが、そのまま散歩を続けた。
≪主人公≫は拳で地震を止めた。
刃牙「……」
刃牙「スゴイね……この主人公」
勇次郎「別に大したことはねェだろ」
刃牙(イヤイヤイヤ……アンタの基準じゃフツーなのかもしれないけどさ……)
≪主人公≫は巨大な象を屠った。
≪主人公≫は雷に打たれたが、そのまま散歩を続けた。
≪主人公≫は拳で地震を止めた。
刃牙「……」
刃牙「スゴイね……この主人公」
勇次郎「別に大したことはねェだろ」
刃牙(イヤイヤイヤ……アンタの基準じゃフツーなのかもしれないけどさ……)
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:38:14.162 ID:KEzR94Ji0
やがて、≪主人公≫にも≪息子≫ができた。
≪主人公≫は≪息子≫を鍛え上げた。
≪息子≫は≪主人公≫の血を色濃く受け継いでおり、瞬く間に格闘技の王者になった。
刃牙「これ、もしかして――」
勇次郎「うむ、お前がモデルだ」
刃牙「やっぱり……」
刃牙(この息子、やたら強く書かれてるけど、嬉しいやら恥ずかしいやら……)
≪主人公≫は≪息子≫を鍛え上げた。
≪息子≫は≪主人公≫の血を色濃く受け継いでおり、瞬く間に格闘技の王者になった。
刃牙「これ、もしかして――」
勇次郎「うむ、お前がモデルだ」
刃牙「やっぱり……」
刃牙(この息子、やたら強く書かれてるけど、嬉しいやら恥ずかしいやら……)
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:40:27.126 ID:KEzR94Ji0
≪主人公≫は、虎より強い達人に勝ったり、100年以上生きる妖怪ジジイと戦ったり、
力自慢の怪人と力比べして圧倒したり、古代人や二刀流の剣士と出会ったりした。
刃牙「多少アレンジされてるけど、だいたいどの人かワカる!」
勇次郎「アイツらも、俺の小説に出られて光栄だろうぜ」
力自慢の怪人と力比べして圧倒したり、古代人や二刀流の剣士と出会ったりした。
刃牙「多少アレンジされてるけど、だいたいどの人かワカる!」
勇次郎「アイツらも、俺の小説に出られて光栄だろうぜ」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:45:29.717 ID:KEzR94Ji0
≪主人公≫と≪息子≫は激しい闘いを繰り広げる。
最終的に≪主人公≫は≪息子≫に手作りのスープを飲ませ、「ウマい」と褒められた。
完
刃牙「読み終わった……けど」
刃牙「これほとんど実話じゃんッッッ!」
勇次郎「リアリティを追求するなら、実体験を土台にするのが当然だろう」
勇次郎「俺の小説は妄想を書き殴っただけのそこらの有象無象とはワケがちげェんだ」
刃牙「そうかい……。だけど、一つだけ事実と違うところがあるね」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「オヤジの味噌汁は少ししょっぱい」
勇次郎「イヤミかキサマッッッ!!!」
最終的に≪主人公≫は≪息子≫に手作りのスープを飲ませ、「ウマい」と褒められた。
完
刃牙「読み終わった……けど」
刃牙「これほとんど実話じゃんッッッ!」
勇次郎「リアリティを追求するなら、実体験を土台にするのが当然だろう」
勇次郎「俺の小説は妄想を書き殴っただけのそこらの有象無象とはワケがちげェんだ」
刃牙「そうかい……。だけど、一つだけ事実と違うところがあるね」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「オヤジの味噌汁は少ししょっぱい」
勇次郎「イヤミかキサマッッッ!!!」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:49:34.231 ID:KEzR94Ji0
刃牙「だけど面白かったよ!」
勇次郎「……そうか」
刃牙(心なしかホッとしてたような……この人にもホッとするなんてことがあるのか)
刃牙「じゃあ、この小説を本格的に書籍に――」
勇次郎「うむ、アニメ化する」
刃牙「はい?」
刃牙「あの……普通は、小説のアニメ化って、まず小説を本として売り出して」
刃牙「人気が出たら、アニメ化するって流れだと思うンだけど……」
勇次郎「不要だ」
刃牙「へ」
勇次郎「いきなりアニメ化するッッッ!!!」
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
勇次郎「……そうか」
刃牙(心なしかホッとしてたような……この人にもホッとするなんてことがあるのか)
刃牙「じゃあ、この小説を本格的に書籍に――」
勇次郎「うむ、アニメ化する」
刃牙「はい?」
刃牙「あの……普通は、小説のアニメ化って、まず小説を本として売り出して」
刃牙「人気が出たら、アニメ化するって流れだと思うンだけど……」
勇次郎「不要だ」
刃牙「へ」
勇次郎「いきなりアニメ化するッッッ!!!」
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:53:40.779 ID:KEzR94Ji0
大手アニメ制作会社代表取締役社長、本山耕介氏(53)はこう語っている。
「ええ……いきなりでしたね」
「いきなり部屋に乗り込んできて、原稿を机に叩きつけ――」
「“これをアニメ化しろ”」
「“失敗は許さねェ”」
「ええ、この二言だけでした」
「断る? ムリムリムリムリムリ」
「次の瞬間、私の知る限りの凄腕のアニメーター達に片っ端から電話かけてましたわ」
「ええ……いきなりでしたね」
「いきなり部屋に乗り込んできて、原稿を机に叩きつけ――」
「“これをアニメ化しろ”」
「“失敗は許さねェ”」
「ええ、この二言だけでした」
「断る? ムリムリムリムリムリ」
「次の瞬間、私の知る限りの凄腕のアニメーター達に片っ端から電話かけてましたわ」
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:56:46.849 ID:KEzR94Ji0
刃牙「いよいよ今日が、アニメ第一話の放映日だね」
勇次郎「うむ」
刃牙「どんなアニメになってるか楽しみだなァ」
勇次郎「所詮アニメなど絵に音と動きがついただけのシロモノ……大の大人が見るもんじゃねェがな」
刃牙(そのわりに口元が緩んでるよ……オヤジ)
刃牙「お、開始(はじ)まった!」
勇次郎「……」ギンッ
勇次郎「うむ」
刃牙「どんなアニメになってるか楽しみだなァ」
勇次郎「所詮アニメなど絵に音と動きがついただけのシロモノ……大の大人が見るもんじゃねェがな」
刃牙(そのわりに口元が緩んでるよ……オヤジ)
刃牙「お、開始(はじ)まった!」
勇次郎「……」ギンッ
59: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:59:29.354 ID:KEzR94Ji0
……
刃牙「……ウン、よかったよ!」
刃牙「俺アニメってあまり見たことないけど、キャラクターがぬるぬる動いてたし」
刃牙「声優の演技や演出もすごくよくて、オヤジの原作にも忠実だったもん!」
勇次郎「フン……思ったよりは上等な出来だったといえるだろう」
勇次郎「とにかくこれで、昨今のおよそ現実味のない異世界小説に一石を投じれたのは間違いねぇ」
勇次郎「さっそくネット上で感想を見てみるか」
刃牙「ア……それはやめた方が……」
勇次郎「どれ……」
刃牙「……ウン、よかったよ!」
刃牙「俺アニメってあまり見たことないけど、キャラクターがぬるぬる動いてたし」
刃牙「声優の演技や演出もすごくよくて、オヤジの原作にも忠実だったもん!」
勇次郎「フン……思ったよりは上等な出来だったといえるだろう」
勇次郎「とにかくこれで、昨今のおよそ現実味のない異世界小説に一石を投じれたのは間違いねぇ」
勇次郎「さっそくネット上で感想を見てみるか」
刃牙「ア……それはやめた方が……」
勇次郎「どれ……」
61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:02:33.867 ID:KEzR94Ji0
『作画や演出は最高だったのにシナリオが荒唐無稽』
『チート主人公大好きだけど流石にこれはやりすぎ』
『主人公強すぎてつまんねwwwwwwwwww』
『妄想もここまでいくと逆に尊敬する』
『リアリティなさすぎだろ……一話切り余裕でした』
勇次郎「殺゛し゛て゛や゛る゛~!!!」
刃牙「ヤッパリね……」
― 完 ―
『チート主人公大好きだけど流石にこれはやりすぎ』
『主人公強すぎてつまんねwwwwwwwwww』
『妄想もここまでいくと逆に尊敬する』
『リアリティなさすぎだろ……一話切り余裕でした』
勇次郎「殺゛し゛て゛や゛る゛~!!!」
刃牙「ヤッパリね……」
― 完 ―
引用元: 勇次郎「異世界転生小説とやらを執筆してみることにした」刃牙「エ~~~~~ッ!?」
烈海王「サンドバッグに突きを決めたら中から血が滲んできた……ッッッ!」
2018-09-03
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 19:57:04.937 ID:lO4eexIX0
―神心会本部―
烈「早朝稽古を始めるか……」
烈(まずはこのサンドバッグに突きを――)
烈「噴ッ!」
ドッ!
烈「破ッ!」
ズドッ! ドドドッ! ドガガガッ!
シュゥゥゥゥ…
烈「よし……」
烈「……む?」
ジワ…
烈「早朝稽古を始めるか……」
烈(まずはこのサンドバッグに突きを――)
烈「噴ッ!」
ドッ!
烈「破ッ!」
ズドッ! ドドドッ! ドガガガッ!
シュゥゥゥゥ…
烈「よし……」
烈「……む?」
ジワ…
2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 19:57:28.274 ID:484LjAJO0
わろた
3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 19:57:31.467 ID:FXHxdHBf0
加藤ッッッッッッ!!!
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 19:58:32.389 ID:MuC1lo+40
加藤ゥゥゥゥゥゥゥ
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:00:09.059 ID:lO4eexIX0
烈(中から血が滲み……え!?)
烈(まさか、中に人が……!? いったい誰が!?)
烈「フンッ!」シュッ
ザンッ!
ムリムリムリムリムリ…
加藤「……」ズズズ…
烈「~~~~~~ッッッ!」
烈「カ……カトォォォォォォォォォッ!!!」
烈(まさか、中に人が……!? いったい誰が!?)
烈「フンッ!」シュッ
ザンッ!
ムリムリムリムリムリ…
加藤「……」ズズズ…
烈「~~~~~~ッッッ!」
烈「カ……カトォォォォォォォォォッ!!!」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:02:43.254 ID:lO4eexIX0
加藤「……」シーン…
烈「加藤ッ! しっかりしろッ!」
烈(駄目だ……まったく意識がないッ!)
烈「おそらくあのドリアンという死刑囚に挑み、敗れ、サンドバッグに詰められたのだろうが――」
烈(トドメを刺したのは私)(殺人?)(逮捕)(判決)(今度は私が死刑囚!?)
烈(どうすればいいのだ……ッッ)
烈(――む?)
烈「加藤ッ! しっかりしろッ!」
烈(駄目だ……まったく意識がないッ!)
烈「おそらくあのドリアンという死刑囚に挑み、敗れ、サンドバッグに詰められたのだろうが――」
烈(トドメを刺したのは私)(殺人?)(逮捕)(判決)(今度は私が死刑囚!?)
烈(どうすればいいのだ……ッッ)
烈(――む?)
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:05:15.339 ID:lO4eexIX0
加藤「……」ムクッ
烈「おお……生きてたか、加藤ッ!」
烈「謝々(アリガトウ)……危うく私が六人目の死刑囚になるところだった」
加藤「……」
烈「?」
加藤「……」ズチャ…
烈「!?」
加藤「……」ダッ
烈(ものすごい速度でこちらへ向かってきたッ!)
烈「おお……生きてたか、加藤ッ!」
烈「謝々(アリガトウ)……危うく私が六人目の死刑囚になるところだった」
加藤「……」
烈「?」
加藤「……」ズチャ…
烈「!?」
加藤「……」ダッ
烈(ものすごい速度でこちらへ向かってきたッ!)
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:07:09.260 ID:lO4eexIX0
烈「カァッ!!!」
ドガガガッ! ズドドドドッ!
加藤「……」ドサッ…
烈(しまった! つい本気で突きを……)
加藤「……」ヒョコッ
烈(き、効いていない!?)
ドガガガッ! ズドドドドッ!
加藤「……」ドサッ…
烈(しまった! つい本気で突きを……)
加藤「……」ヒョコッ
烈(き、効いていない!?)
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:08:16.300 ID:484LjAJO0
まさかのホラー
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:10:07.214 ID:lO4eexIX0
烈「破ッ!」ブオンッ
ザクッ!
烈(素足での蹴りを頚部に――これを受ければ最低でも昏倒に至るハズ……)
加藤「……」ケロッ
烈(やはり効いてないッ!)
加藤「……」
烈(しかも、この加藤からは全く生気を感じられんッ!)
烈(ようやく理解(わか)った……おそらく加藤はキョンシー化してしまったのだ!)
ザクッ!
烈(素足での蹴りを頚部に――これを受ければ最低でも昏倒に至るハズ……)
加藤「……」ケロッ
烈(やはり効いてないッ!)
加藤「……」
烈(しかも、この加藤からは全く生気を感じられんッ!)
烈(ようやく理解(わか)った……おそらく加藤はキョンシー化してしまったのだ!)
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:12:07.228 ID:lO4eexIX0
ザワザワ… ガヤガヤ…
末堂「みんな道場に入れ! 稽古を開始(はじ)めるぞ!」
克巳「オウっす、烈さん」
独歩「朝っぱらからどうしたい」
烈「おおっ! 実は――」
加藤「……」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んでるわアイツ」
末堂「みんな道場に入れ! 稽古を開始(はじ)めるぞ!」
克巳「オウっす、烈さん」
独歩「朝っぱらからどうしたい」
烈「おおっ! 実は――」
加藤「……」
門下生A「オイオイオイ」
門下生B「死んでるわアイツ」
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:15:24.801 ID:lO4eexIX0
独歩「ナルホド……加藤がバケモノになっちまったと……」
克巳「映画とかに出てくるゾンビみたいなもんか……」
末堂「だったら俺にやらせてくれ。同期のよしみとして、加藤を止めてみせるッ!」
末堂「セリャアァァァァッ!!!」
ズドドッ! ドガガッ!
加藤「……」
末堂「平気なツラァしてやがる……ッッ」
克巳「どいてろ。あの人は俺の師匠だ、俺が止めてやらなきゃならねェ」
克巳「映画とかに出てくるゾンビみたいなもんか……」
末堂「だったら俺にやらせてくれ。同期のよしみとして、加藤を止めてみせるッ!」
末堂「セリャアァァァァッ!!!」
ズドドッ! ドガガッ!
加藤「……」
末堂「平気なツラァしてやがる……ッッ」
克巳「どいてろ。あの人は俺の師匠だ、俺が止めてやらなきゃならねェ」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:17:17.756 ID:lO4eexIX0
克巳「ヒィッ!」
ドドドドッ!
加藤「……」
克巳「~~~~~~ッッッ!」
克巳(正中線四連突きで、ダメージ無しかよ……ッ)
独歩「オイラに任せな、克巳」
独歩「フンッ!」カッ
加藤「……」ブシュッ
烈「ロッパガエシ……見事な」
ドドドドッ!
加藤「……」
克巳「~~~~~~ッッッ!」
克巳(正中線四連突きで、ダメージ無しかよ……ッ)
独歩「オイラに任せな、克巳」
独歩「フンッ!」カッ
加藤「……」ブシュッ
烈「ロッパガエシ……見事な」
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:19:35.974 ID:lO4eexIX0
加藤「……」コキッコキッ
加藤「……」スタスタ…
独歩「き、効いてねェ……ッッ」
末堂「ウソだろ……」
克巳「頭蓋骨の縫合を外されてへっちゃらなんて怖すぎだぜ……」
烈「おのれ……こうなれば加藤をあのようにした張本人に責任を取ってもらう!」
加藤「……」スタスタ…
独歩「き、効いてねェ……ッッ」
末堂「ウソだろ……」
克巳「頭蓋骨の縫合を外されてへっちゃらなんて怖すぎだぜ……」
烈「おのれ……こうなれば加藤をあのようにした張本人に責任を取ってもらう!」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:23:18.903 ID:lO4eexIX0
ドリアン「ほう、加藤君が生きていたとはな……」
烈「キサマの責任だ、どうにかしろッ!」
克巳(烈さん……アンタも突きを入れちゃったけどね)
ドリアン「よかろう。私が加藤君に引導を渡してやろう」チラッ
加藤「……」ギョロッ
ドリアン「……ッッ」
烈「キサマの責任だ、どうにかしろッ!」
克巳(烈さん……アンタも突きを入れちゃったけどね)
ドリアン「よかろう。私が加藤君に引導を渡してやろう」チラッ
加藤「……」ギョロッ
ドリアン「……ッッ」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:25:15.728 ID:lO4eexIX0
ドリアン「私の敗けだァ~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
克巳「エ~~~~~~ッ!?」
ドリアン「キャ……キャンディ……」
ドリアン「パパが二つしかくれないの……ボクはもっと食べたいのに……」
烈「い、いかん! 恐怖で幼児退行してしまったようだ……」
独歩「おかしいのが二人に増えちまったじゃねェか。どうする、克巳よ……」
克巳「俺にはもうこれ以上、加藤を壊せねェ」
克巳「残り三人の死刑囚に、なんとかしてもらうしかねェな」
克巳「エ~~~~~~ッ!?」
ドリアン「キャ……キャンディ……」
ドリアン「パパが二つしかくれないの……ボクはもっと食べたいのに……」
烈「い、いかん! 恐怖で幼児退行してしまったようだ……」
独歩「おかしいのが二人に増えちまったじゃねェか。どうする、克巳よ……」
克巳「俺にはもうこれ以上、加藤を壊せねェ」
克巳「残り三人の死刑囚に、なんとかしてもらうしかねェな」
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:26:57.938 ID:lO4eexIX0
加藤「……」
克巳「黒格闘技者といえるアンタらに、彼を退治してもらいたいンだけど……」
シコルスキー「……」
ドイル「……」
柳「……」
克巳「黒格闘技者といえるアンタらに、彼を退治してもらいたいンだけど……」
シコルスキー「……」
ドイル「……」
柳「……」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:28:30.185 ID:lO4eexIX0
シコルスキー「刑務所に戻らせてくれェ~~~~~~ッ!!!」
ドイル「刑務所に戻るよ」
柳「今度こそ大人しく服役させてもらう」
克巳「エ~~~~~~~~~~~ッ!?」
死刑囚編、完!!!
ドイル「刑務所に戻るよ」
柳「今度こそ大人しく服役させてもらう」
克巳「エ~~~~~~~~~~~ッ!?」
死刑囚編、完!!!
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:28:56.449 ID:Eyk6+xeV0
加藤ッ!
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:29:48.556 ID:F8usj/1Hr
加藤無双wwww
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:31:16.256 ID:lO4eexIX0
……
独歩「誰でぇ、その黒人は」
克巳「神心会米国支部から紹介してもらったミスター・オリバだ。彼ならきっと加藤を止められる!」
オリバ「フフ……死しても動くとは自由にも程がある」
オリバ「私以上の自由は許すことはできん!」
加藤「……」ギョロッ
オリバ「……」
オリバ(死人が動いていると聞いたが……噂通りの噂以上ッ!)
独歩「誰でぇ、その黒人は」
克巳「神心会米国支部から紹介してもらったミスター・オリバだ。彼ならきっと加藤を止められる!」
オリバ「フフ……死しても動くとは自由にも程がある」
オリバ「私以上の自由は許すことはできん!」
加藤「……」ギョロッ
オリバ「……」
オリバ(死人が動いていると聞いたが……噂通りの噂以上ッ!)
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:33:34.609 ID:lO4eexIX0
オリバ「チョット用事を思い出してね……帰らせてもらう」
克巳「チョッ!?」
克巳「いいのかよ!? アンチェインが他人の自由を認めて!」
オリバ「他人の自由を認めるという……自由もある」ニコッ
克巳「~~~~~~ッッッ」
オリバ、帰国……ッッ!
克巳「チョッ!?」
克巳「いいのかよ!? アンチェインが他人の自由を認めて!」
オリバ「他人の自由を認めるという……自由もある」ニコッ
克巳「~~~~~~ッッッ」
オリバ、帰国……ッッ!
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:35:53.743 ID:lO4eexIX0
烈「中国より、郭老師をお連れした」
独歩「オオッ、あなたの武名はかねがね……」
郭「ホホ……ワシに任せておけい」
加藤「……」ギョロッ
郭「ホホ……」
独歩「オオッ、あなたの武名はかねがね……」
郭「ホホ……ワシに任せておけい」
加藤「……」ギョロッ
郭「ホホ……」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:37:46.643 ID:lO4eexIX0
郭「……」シーン
克巳「心臓が止まってやがる……ッッ」
烈「老師ィィィィィッ!!!」
加藤「……」ザッザッザッ…
独歩「オイオイオイ……どうすりゃいいんだこれ」
克巳「こうなったら海外で発見された原人――ピクルの出番だ!」
克巳「心臓が止まってやがる……ッッ」
烈「老師ィィィィィッ!!!」
加藤「……」ザッザッザッ…
独歩「オイオイオイ……どうすりゃいいんだこれ」
克巳「こうなったら海外で発見された原人――ピクルの出番だ!」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:39:37.592 ID:lO4eexIX0
ピクル「ヒイイイイイイイイイッ!!!」タタタタタッ
加藤「……」
独歩「逃げたな……」
克巳「逃げましたね」
烈「いかに白亜紀といえどキョンシーはいなかったでしょうし、無理もないでしょう……」
加藤「……」
独歩「逃げたな……」
克巳「逃げましたね」
烈「いかに白亜紀といえどキョンシーはいなかったでしょうし、無理もないでしょう……」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:42:26.838 ID:lO4eexIX0
加藤「……」
花山「勘弁してくれ……」
渋川「危うきには近寄りたくないので……」
ジャック「神様どうか――この人を昇天させて下さいッッッ!」
本部「誰かワシを守護ってくれ!」
克巳「ここらへんのメンツでも無理か……」
烈「なにしろいくら攻撃しても、無駄なのだから……」
花山「勘弁してくれ……」
渋川「危うきには近寄りたくないので……」
ジャック「神様どうか――この人を昇天させて下さいッッッ!」
本部「誰かワシを守護ってくれ!」
克巳「ここらへんのメンツでも無理か……」
烈「なにしろいくら攻撃しても、無駄なのだから……」
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:45:18.502 ID:lO4eexIX0
武蔵「オ~、いくら斬っても立ち上がるとは面妖な」ザシュッザシュッ
寂「組まないか、この私とッ! 君の不死身さで日本の若者を導こう!」
加藤「……」
独歩「あの二人はなんとか対抗できちゃいるが……」
烈「根本的な解決には至っていないッ!」
克巳「こうなったらあの男に動いてもらうしかないな」
地上最強のガキ――範馬刃牙!!!
寂「組まないか、この私とッ! 君の不死身さで日本の若者を導こう!」
加藤「……」
独歩「あの二人はなんとか対抗できちゃいるが……」
烈「根本的な解決には至っていないッ!」
克巳「こうなったらあの男に動いてもらうしかないな」
地上最強のガキ――範馬刃牙!!!
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:48:51.533 ID:lO4eexIX0
加藤清澄と対峙した時のことを、地下闘技場王者・範馬刃牙はこう述懐する――
刃牙「ア……なんか照れるな。こういうの初めてなもんで」
刃牙「ちなみに“初めて”はちゃんと梢江と済ませ――あ、こういう情報は不要(いら)ない?」
刃牙「エ~ト、加藤さんを一目見た瞬間、俺にはワカりました」
刃牙「これはたとえ、剛体術やゴキブリタックルでも止められないって……」
刃牙「だからすぐさまこう言いましたよ」
刃牙「“俺じゃムリだ、誰か代わってくれ”……ってね」
刃牙「ア……なんか照れるな。こういうの初めてなもんで」
刃牙「ちなみに“初めて”はちゃんと梢江と済ませ――あ、こういう情報は不要(いら)ない?」
刃牙「エ~ト、加藤さんを一目見た瞬間、俺にはワカりました」
刃牙「これはたとえ、剛体術やゴキブリタックルでも止められないって……」
刃牙「だからすぐさまこう言いましたよ」
刃牙「“俺じゃムリだ、誰か代わってくれ”……ってね」
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:51:14.277 ID:lO4eexIX0
刃牙「オヤジ……克巳さんから連絡あったろ?」
刃牙「加藤さんを止めてくれって」
勇次郎「下らねェ……」
勇次郎「なんで俺が他人の指図で動かなきゃならねェんだ」
刃牙「逃げるのかい?」
勇次郎「挑発するにせよ言葉を選べ……」
勇次郎「いいだろう、加藤とやら……屠ってくれるッッッ!!!」
刃牙「加藤さんを止めてくれって」
勇次郎「下らねェ……」
勇次郎「なんで俺が他人の指図で動かなきゃならねェんだ」
刃牙「逃げるのかい?」
勇次郎「挑発するにせよ言葉を選べ……」
勇次郎「いいだろう、加藤とやら……屠ってくれるッッッ!!!」
46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:53:24.473 ID:lO4eexIX0
加藤「……」ギョロッ
勇次郎「……」
勇次郎「あれは死人が動いてるに過ぎねェ……いわば腐った料理だ」
勇次郎「腐った料理を喰らう趣味はねェ……」クルッ
ダダダダダッ
刃牙「オヤジ逃げんなァ~~~~~~~~~~ッ!!!」
勇次郎「……」
勇次郎「あれは死人が動いてるに過ぎねェ……いわば腐った料理だ」
勇次郎「腐った料理を喰らう趣味はねェ……」クルッ
ダダダダダッ
刃牙「オヤジ逃げんなァ~~~~~~~~~~ッ!!!」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:56:10.684 ID:lO4eexIX0
加藤「……」
烈(すでに死んでいるに等しい加藤を止めることは、攻撃では不可能だ……)
烈(たとえ核ミサイルをぶつけても、蘇り、再生してしまうだろう)
烈(むしろどうにかして生き返らせてやらねばならぬ……)
烈(しかし、そんなことができるものなのか!?)
烈(何か方法を考えるのだ……烈海王)
烈(たとえば、何か栄養のあるものを……)
烈(そうかッ! 一つだけ方法があるッ!)
烈(すでに死んでいるに等しい加藤を止めることは、攻撃では不可能だ……)
烈(たとえ核ミサイルをぶつけても、蘇り、再生してしまうだろう)
烈(むしろどうにかして生き返らせてやらねばならぬ……)
烈(しかし、そんなことができるものなのか!?)
烈(何か方法を考えるのだ……烈海王)
烈(たとえば、何か栄養のあるものを……)
烈(そうかッ! 一つだけ方法があるッ!)
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 20:58:34.611 ID:lO4eexIX0
烈「加藤よ」
加藤「……」
烈「これを飲むがいい」
加藤「……」グビグビッ
加藤「……」ムワァァァァァァ
克巳「オオッ!?」
独歩「こ、これは……ッッ」
加藤「……」
烈「これを飲むがいい」
加藤「……」グビグビッ
加藤「……」ムワァァァァァァ
克巳「オオッ!?」
独歩「こ、これは……ッッ」
51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 21:01:55.531 ID:lO4eexIX0
加藤「……ン」
加藤「あっ、館長! すまねェ、俺ドリアンに敗けちまった! ……ってなんで俺、道場にいるんだ!?」
烈「復活ッ! 加藤清澄復活ッッ! 加藤清澄復活ッッ! 加藤清澄復活ッッ!」
独歩「オオ~~~~~~ッ!」
克巳「スッゲェ~ッ! 烈さん、アンタ何を飲ませたんだ?」
烈「14キロの砂糖水だ……」
烈「やはり――加藤には果糖がイチバンだったか!!!」
アライ「スゴいね、人体♪」
― 完 ―
加藤「あっ、館長! すまねェ、俺ドリアンに敗けちまった! ……ってなんで俺、道場にいるんだ!?」
烈「復活ッ! 加藤清澄復活ッッ! 加藤清澄復活ッッ! 加藤清澄復活ッッ!」
独歩「オオ~~~~~~ッ!」
克巳「スッゲェ~ッ! 烈さん、アンタ何を飲ませたんだ?」
烈「14キロの砂糖水だ……」
烈「やはり――加藤には果糖がイチバンだったか!!!」
アライ「スゴいね、人体♪」
― 完 ―
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 21:06:08.877 ID:gkNtYSZGr
乙ッッッッッ!!!!!
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/09/01(土) 21:25:55.398 ID:Eyk6+xeV0
圧倒的乙ッ!
引用元: 烈海王「サンドバッグに突きを決めたら中から血が滲んできた……ッッッ!」
刃牙「親父ィ……“刃牙道”って一体なんだったの?」勇次郎「……」
2018-05-01
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:03:00.83 ID:gqefNn6V0
刃牙の家――
ドドドドド… ガガガガガ…
勇次郎「さっきから外が騒がしいな」
刃牙「近くで工事やってるみたい。親父が手伝えば、一瞬で終わるんじゃない?」
勇次郎「フン、下らねェ」
刃牙「それはさておき、親父……」
勇次郎「なんだ、改まって」
刃牙「“刃牙道”って一体なんだったの?」
勇次郎「……」
ドドドドド… ガガガガガ…
勇次郎「さっきから外が騒がしいな」
刃牙「近くで工事やってるみたい。親父が手伝えば、一瞬で終わるんじゃない?」
勇次郎「フン、下らねェ」
刃牙「それはさておき、親父……」
勇次郎「なんだ、改まって」
刃牙「“刃牙道”って一体なんだったの?」
勇次郎「……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:04:12.36 ID:gqefNn6V0
刃牙「“刃牙道”って響きからして、俺が想像(イメージ)してたのは――」
刃牙「親父と喧嘩して人生に一区切りついた俺が、たとえば、強さとは何かってのを更に追い求めるとか」
刃牙「他の格闘士たちと交流を重ねて、自分の新しい人生を見つける、みたいな……」
刃牙「ウマく説明できないけど、そういう物語を想像してたんだ」
勇次郎「うむ……」
刃牙「だけど、実際には――」
刃牙「親父と喧嘩して人生に一区切りついた俺が、たとえば、強さとは何かってのを更に追い求めるとか」
刃牙「他の格闘士たちと交流を重ねて、自分の新しい人生を見つける、みたいな……」
刃牙「ウマく説明できないけど、そういう物語を想像してたんだ」
勇次郎「うむ……」
刃牙「だけど、実際には――」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:07:04.88 ID:gqefNn6V0
刃牙「みんながアクビする中、徳川のジッちゃんが宮本武蔵をクローンとして復活させて、
俺がいきなり二度敗けて、愚地さんが武蔵に気遣われて引きこもって、
烈さんが死闘の末死んじゃって、俺が本部さんに背後取られて、本部さんは300点で、
渋川のジイちゃんがエア斬りされて、親父が本部さんに守護る宣言されてキレて、
武蔵と戦って無刀奥義を出すってとこで守護られて」
勇次郎「……」ビキッ
刃牙「続けるぜ……ハナシ」
刃牙「ジャック兄さんも本部さんに惨敗しちゃって、
武蔵とピクルが出会って、武蔵がやっぱり刀持つとか言い出して、
超軍人ガイアさんがガキの頃の俺にも通用しなかったスペツナズナイフ持ち出して敗けて、
武蔵とピクルの戦いが始まって、ピクルは逃げ出しちゃって、
本部さんが武蔵に勝っちゃって、これで守護達成と思いきや、
武蔵は警官を斬りまくって国家を敵に回して、花山さんが武蔵に挑むけど敵わなくて、
いよいよ俺と武蔵の最終戦が始まって、現代格闘技も人は殺せるらしくて、
徳川寒子さんの熱いキスで武蔵昇天しちゃって、武蔵の遺体は保存されることになって、
石炭を握力でダイヤモンドにする“スクネ”って力士が現れて……終了」
勇次郎「……」
刃牙「なァ、親父……」
俺がいきなり二度敗けて、愚地さんが武蔵に気遣われて引きこもって、
烈さんが死闘の末死んじゃって、俺が本部さんに背後取られて、本部さんは300点で、
渋川のジイちゃんがエア斬りされて、親父が本部さんに守護る宣言されてキレて、
武蔵と戦って無刀奥義を出すってとこで守護られて」
勇次郎「……」ビキッ
刃牙「続けるぜ……ハナシ」
刃牙「ジャック兄さんも本部さんに惨敗しちゃって、
武蔵とピクルが出会って、武蔵がやっぱり刀持つとか言い出して、
超軍人ガイアさんがガキの頃の俺にも通用しなかったスペツナズナイフ持ち出して敗けて、
武蔵とピクルの戦いが始まって、ピクルは逃げ出しちゃって、
本部さんが武蔵に勝っちゃって、これで守護達成と思いきや、
武蔵は警官を斬りまくって国家を敵に回して、花山さんが武蔵に挑むけど敵わなくて、
いよいよ俺と武蔵の最終戦が始まって、現代格闘技も人は殺せるらしくて、
徳川寒子さんの熱いキスで武蔵昇天しちゃって、武蔵の遺体は保存されることになって、
石炭を握力でダイヤモンドにする“スクネ”って力士が現れて……終了」
勇次郎「……」
刃牙「なァ、親父……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:08:15.55 ID:gqefNn6V0
刃牙「ハッキリいって、ワケわかんねェよ」
刃牙「“刃牙道”なのに、俺のまともな出番が最初と最後だけだし」
刃牙「最後の締めもバアちゃんが決めちゃうし。しかもディープキス」
刃牙「武蔵さんも刀持ったり持つのやめたり忙しいし」
刃牙「本部さんの隠れた実力が明らかになったのはまァいいけど」
刃牙「結局、何をどう守護ったのかよく分からないし」
刃牙「徳川のジッちゃんはどんどんタチ悪くなってるし」
刃牙「いきなり力士を掘り下げたいなんてハナシになるし」
刃牙「言い出したらキリがねェよ」
勇次郎「……」
刃牙「“刃牙道”なのに、俺のまともな出番が最初と最後だけだし」
刃牙「最後の締めもバアちゃんが決めちゃうし。しかもディープキス」
刃牙「武蔵さんも刀持ったり持つのやめたり忙しいし」
刃牙「本部さんの隠れた実力が明らかになったのはまァいいけど」
刃牙「結局、何をどう守護ったのかよく分からないし」
刃牙「徳川のジッちゃんはどんどんタチ悪くなってるし」
刃牙「いきなり力士を掘り下げたいなんてハナシになるし」
刃牙「言い出したらキリがねェよ」
勇次郎「……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:09:26.60 ID:gqefNn6V0
刃牙「親父ィ……黙ってないで答えてくれよ」
刃牙「“刃牙道”ってなんだったんだよッ!」
刃牙「答えてくれよ……答えろッッッ!!!」
勇次郎「……」
刃牙「怒鳴っちゃった……ゴメン」
勇次郎「……刃牙よ」
刃牙「“刃牙道”ってなんだったんだよッ!」
刃牙「答えてくれよ……答えろッッッ!!!」
勇次郎「……」
刃牙「怒鳴っちゃった……ゴメン」
勇次郎「……刃牙よ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:10:31.25 ID:gqefNn6V0
勇次郎「“道”とはなんだ?」
刃牙「道って……道路のことでしょ? 国道とか高速道路とか」
刃牙「ようするに、交通の便をよくするための設備、みたいな……」
勇次郎「そうではない」
刃牙「!」
刃牙「道って……道路のことでしょ? 国道とか高速道路とか」
刃牙「ようするに、交通の便をよくするための設備、みたいな……」
勇次郎「そうではない」
刃牙「!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:12:02.95 ID:gqefNn6V0
勇次郎「古の時代……たとえばピクルがいた時代には舗装された道路などなかったハズだ」
勇次郎「宮本武蔵がいた時代も、今よりずっと道路は少なかっただろう」
勇次郎「しかし、ヤツらが不便をしたり、歩きやすい場所しか歩かなかったというと、そうではない」
勇次郎「なぜなら――人が歩いた足跡そのものが“道”だからだッ!」
刃牙「……ッ!」
勇次郎「宮本武蔵がいた時代も、今よりずっと道路は少なかっただろう」
勇次郎「しかし、ヤツらが不便をしたり、歩きやすい場所しか歩かなかったというと、そうではない」
勇次郎「なぜなら――人が歩いた足跡そのものが“道”だからだッ!」
刃牙「……ッ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:14:38.62 ID:gqefNn6V0
勇次郎「道とは、決して整備され、人が歩きやすいようにお膳立てされたものではない」
勇次郎「道とは険しいものッ!」
勇次郎「道とは歩きにくく理不尽なものッ!」
勇次郎「道とはどこに通じてるかワカらぬものッッ!」
勇次郎「つまり一見、支離滅裂で右往左往してるように見えるが――」
勇次郎「“刃牙道”とは、道の険しさの本質を捉えている物語なのだッッッ!」
刃牙「~~~~~~~~ッッッ!」
勇次郎「道とは険しいものッ!」
勇次郎「道とは歩きにくく理不尽なものッ!」
勇次郎「道とはどこに通じてるかワカらぬものッッ!」
勇次郎「つまり一見、支離滅裂で右往左往してるように見えるが――」
勇次郎「“刃牙道”とは、道の険しさの本質を捉えている物語なのだッッッ!」
刃牙「~~~~~~~~ッッッ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:15:57.27 ID:gqefNn6V0
刃牙「アリガトウ……親父」
刃牙「やっと……やっとスッキリしたよ」
刃牙「“刃牙道”ってのは、道なき道を進む険しさ・難しさを表現する物語だったんだね」
勇次郎「うむ……」
刃牙「それだったら俺の出番がないのも納得がいく」
刃牙「だって、俺が分かりやすく大活躍する物語だったら、とても険しい道とはいえないもんね」
勇次郎「そういうことだ」
刃牙「やっと……やっとスッキリしたよ」
刃牙「“刃牙道”ってのは、道なき道を進む険しさ・難しさを表現する物語だったんだね」
勇次郎「うむ……」
刃牙「それだったら俺の出番がないのも納得がいく」
刃牙「だって、俺が分かりやすく大活躍する物語だったら、とても険しい道とはいえないもんね」
勇次郎「そういうことだ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:16:56.10 ID:gqefNn6V0
勇次郎「さて……そろそろ帰るか」
刃牙「あ、だったらそこまで見送っていくよ。いいだろ?」
勇次郎「……フン」
ズチャッ…
ザッザッザッ…
刃牙「あ、だったらそこまで見送っていくよ。いいだろ?」
勇次郎「……フン」
ズチャッ…
ザッザッザッ…
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:18:33.18 ID:gqefNn6V0
ザッザッザッ…
刃牙「やっぱり親父はすごいや。俺とは頭のデキが違うよ」
勇次郎「……」
勇次郎(フゥ……)
勇次郎(“刃牙道”が一体なんだったのか――ンなもんこっちが知りてェ)
勇次郎(ただ宮本武蔵が大暴れしただけのハナシだったじゃねェか。終わり方もひでェもんだ)
勇次郎(しかし、ウマくごまかすことができた……)
勇次郎(これで俺の親父としての威厳も保たれたってもんだ……)ニィ~…
刃牙「あっ、親父!」
刃牙「やっぱり親父はすごいや。俺とは頭のデキが違うよ」
勇次郎「……」
勇次郎(フゥ……)
勇次郎(“刃牙道”が一体なんだったのか――ンなもんこっちが知りてェ)
勇次郎(ただ宮本武蔵が大暴れしただけのハナシだったじゃねェか。終わり方もひでェもんだ)
勇次郎(しかし、ウマくごまかすことができた……)
勇次郎(これで俺の親父としての威厳も保たれたってもんだ……)ニィ~…
刃牙「あっ、親父!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:19:43.05 ID:gqefNn6V0
刃牙「そこ、工事で掘った穴があるッッッ!」
勇次郎「――ッ!」ガクンッ
勇次郎「邪ッッッ!!!」バババッ
スタッ
勇次郎「……」
刃牙「身のこなしスゲ……」
刃牙(だけど、親父が道にあいてる穴にハマるだなんて、よほどの考え事をしてたに違いない……)
勇次郎「――ッ!」ガクンッ
勇次郎「邪ッッッ!!!」バババッ
スタッ
勇次郎「……」
刃牙「身のこなしスゲ……」
刃牙(だけど、親父が道にあいてる穴にハマるだなんて、よほどの考え事をしてたに違いない……)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:21:45.69 ID:gqefNn6V0
タタタッ
作業員「スンマセン、大丈夫ですか!? 看板は立てておいたンですけど……」
勇次郎「キサマ……」
勇次郎「道はもっと歩きやすいようにちゃんと整備しておけッッッ!!!!!」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!!?」
― 完 ―
作業員「スンマセン、大丈夫ですか!? 看板は立てておいたンですけど……」
勇次郎「キサマ……」
勇次郎「道はもっと歩きやすいようにちゃんと整備しておけッッッ!!!!!」
刃牙「エ~~~~~~~~~~ッ!!?」
― 完 ―
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 09:23:31.64 ID:HtHnccWDO
乙…そりゃまあ歩きやすい道の方がいいよね
刃牙道なんて獣道どころか遭難ルートだったもの
刃牙道なんて獣道どころか遭難ルートだったもの
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 11:01:19.04 ID:j4zm82q5O
面白かった
乙
乙
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 11:44:03.73 ID:qedtWZdvo
オチが完璧。乙
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 12:47:49.33 ID:B9ceq4c5o
最高だった乙!
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 13:13:19.40 ID:x6843l/yo
乙ッッッ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/30(月) 14:59:45.85 ID:iPVdO2hT0
割と本気で分かり易い敵バキ世界に作った方がいいんじゃ
っと思ったが大体勇次郎か花山さん周辺が潰してるんだよな
っと思ったが大体勇次郎か花山さん周辺が潰してるんだよな
引用元: 刃牙「親父ィ……“刃牙道”って一体なんだったの?」勇次郎「……」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」勇次郎「!?」
2018-02-01
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:44:35.72 ID:HSorlHJxo
― 刃牙の家 ―
刃牙「さ、メシにしようぜ」
勇次郎「うむ」
モニュ… サク… ゴク… パク… モニュ… ソボ…
刃牙「フゥ~……食った食った」ゲフッ
勇次郎「…………」ペコッ
刃牙「そうだ。親父に会ったら、聞きたいことがあったんだ」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」
勇次郎「!?」
刃牙「さ、メシにしようぜ」
勇次郎「うむ」
モニュ… サク… ゴク… パク… モニュ… ソボ…
刃牙「フゥ~……食った食った」ゲフッ
勇次郎「…………」ペコッ
刃牙「そうだ。親父に会ったら、聞きたいことがあったんだ」
勇次郎「なんだ?」
刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」
勇次郎「!?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:46:29.95 ID:HSorlHJxo
勇次郎「なぜ、そんなことを……?」
刃牙「近頃、テレビで仮想通貨ってのが話題になってるけど、俺はどんなものか全く知らなくてさ」
刃牙「親父は俺と違ってアタマいいし……もしかしたら知ってるかと思って」
勇次郎「フンッ……あんなもん、ガキが手を出すシロモノじゃねェ」
刃牙「もちろん、手を出すつもりなんかないよ」
刃牙「ただ、どういうものかってことぐらいちゃんと知っておきたくてさ」
勇次郎「下らねェ……」
刃牙「近頃、テレビで仮想通貨ってのが話題になってるけど、俺はどんなものか全く知らなくてさ」
刃牙「親父は俺と違ってアタマいいし……もしかしたら知ってるかと思って」
勇次郎「フンッ……あんなもん、ガキが手を出すシロモノじゃねェ」
刃牙「もちろん、手を出すつもりなんかないよ」
刃牙「ただ、どういうものかってことぐらいちゃんと知っておきたくてさ」
勇次郎「下らねェ……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:48:26.23 ID:HSorlHJxo
勇次郎「そんなことはクラスメイトにでも聞けばいいだろう」
刃牙「俺は親父に聞きたいんだよ」
刃牙「分からないことがあったら親に聞くのは子供の特権だろ?」
勇次郎「甘ぇな。自分で調べもせず、他人に聞くってのはマナー違反てもんだ」
勇次郎「図書館でも行きゃあ、『分かりやすい仮想通貨』みてェな本があるだろう」
勇次郎「それで勉強しな」
刃牙「……親父」
刃牙「俺は親父に聞きたいんだよ」
刃牙「分からないことがあったら親に聞くのは子供の特権だろ?」
勇次郎「甘ぇな。自分で調べもせず、他人に聞くってのはマナー違反てもんだ」
勇次郎「図書館でも行きゃあ、『分かりやすい仮想通貨』みてェな本があるだろう」
勇次郎「それで勉強しな」
刃牙「……親父」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:50:38.47 ID:HSorlHJxo
刃牙「もしかして、親父も……仮想通貨についてあまり理解(わか)ってないとか?」
勇次郎「!?」
勇次郎「…………」ミキ…
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
刃牙(同じだ……俺が鞭打を喰らわせた時と同じ貌(かお)だッ!)
勇次郎「!?」
勇次郎「…………」ミキ…
刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
刃牙(同じだ……俺が鞭打を喰らわせた時と同じ貌(かお)だッ!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:52:09.99 ID:HSorlHJxo
勇次郎「そんなワケ……なかろう」
刃牙「じゃあ教えてくれよ」
勇次郎「いいだろう……」
勇次郎「見せてやる……仮想通貨をッッッ!!!」
刃牙(えっ、今この場で見られるようなモンなの!?)
刃牙「じゃあ教えてくれよ」
勇次郎「いいだろう……」
勇次郎「見せてやる……仮想通貨をッッッ!!!」
刃牙(えっ、今この場で見られるようなモンなの!?)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:54:09.47 ID:HSorlHJxo
勇次郎「俺の指をよォ~く凝視(み)ていろ」
刃牙「ウン……」ジッ
勇次郎「…………」
モワァ~……
刃牙「…………ッッ」
刃牙(こ、これは……ッ!)
刃牙「ウン……」ジッ
勇次郎「…………」
モワァ~……
刃牙「…………ッッ」
刃牙(こ、これは……ッ!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:56:49.56 ID:HSorlHJxo
勇次郎「どうだ」
勇次郎「見えるか」ヒラ…
刃牙「スゲ……」
刃牙(み、見える……ッ! 親父の指につままれた一万円札がハッキリ見える……ッ!)
刃牙(地上最強のイメージ力は、こんなことも可能なのか……ッ)
勇次郎「見えるか」ヒラ…
刃牙「スゲ……」
刃牙(み、見える……ッ! 親父の指につままれた一万円札がハッキリ見える……ッ!)
刃牙(地上最強のイメージ力は、こんなことも可能なのか……ッ)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 20:58:19.86 ID:HSorlHJxo
勇次郎「こいつをお前にやろう」ヒュッ
刃牙「おっとと」
勇次郎「近くのコンビニにでも行って、こいつを使用(つか)えるか試してこい」
刃牙「…………」ゴクッ
刃牙「おっとと」
勇次郎「近くのコンビニにでも行って、こいつを使用(つか)えるか試してこい」
刃牙「…………」ゴクッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:00:29.87 ID:HSorlHJxo
― コンビニ ―
刃牙「スイマセ~ン」
店員「いらっしゃいませ!」
刃牙「あの、このお札……ここで使用(つか)えます?」
店員(ゲ、万札かよ。勘弁してくれよ)
店員「はい……もちろん使えますけど」ニコッ
刃牙「…………ッッ」
刃牙「ドモ……」スタスタ
店員(なんだよ、冷やかしかよ)
刃牙(ナ、ル、ホ、ド~~~~~ッ!!!)
これが――仮想(エア)通貨ッッッ
刃牙「スイマセ~ン」
店員「いらっしゃいませ!」
刃牙「あの、このお札……ここで使用(つか)えます?」
店員(ゲ、万札かよ。勘弁してくれよ)
店員「はい……もちろん使えますけど」ニコッ
刃牙「…………ッッ」
刃牙「ドモ……」スタスタ
店員(なんだよ、冷やかしかよ)
刃牙(ナ、ル、ホ、ド~~~~~ッ!!!)
これが――仮想(エア)通貨ッッッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:02:36.73 ID:HSorlHJxo
― 刃牙の家 ―
刃牙「さっきは、仮想通貨を知らないンじゃないの、なんていってゴメン」
刃牙「おかげで仮想通貨がどんなもんかよく理解(わか)ったよ」
勇次郎「ウム……」
勇次郎「ただし、仮想通貨ってのはいつどこで価値がなくなるかワカらねェ……」
刃牙「たしかに……タヌキが葉っぱで作ったお札みたいなもんだしね」
勇次郎「だから、オメェは手を出すんじゃねェ。これは父親としての忠告だ」
刃牙「うん……そうする。さすがにイメージで買い物はマズイもん」
刃牙「ありがとう……親父!」
勇次郎「…………」
刃牙「さっきは、仮想通貨を知らないンじゃないの、なんていってゴメン」
刃牙「おかげで仮想通貨がどんなもんかよく理解(わか)ったよ」
勇次郎「ウム……」
勇次郎「ただし、仮想通貨ってのはいつどこで価値がなくなるかワカらねェ……」
刃牙「たしかに……タヌキが葉っぱで作ったお札みたいなもんだしね」
勇次郎「だから、オメェは手を出すんじゃねェ。これは父親としての忠告だ」
刃牙「うん……そうする。さすがにイメージで買い物はマズイもん」
刃牙「ありがとう……親父!」
勇次郎「…………」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:04:30.63 ID:HSorlHJxo
……
……
― アリゾナ州立刑務所 ―
オリバ「これはこれは……なんの用だ、オーガ」
勇次郎「ケッ、相変わらず大げさな蔵書だ」
オリバ「君こそ相変わらず手厳しいな。で、まさかそれだけを言いにきたのではあるまい?」
勇次郎「まァな……オメェの蔵書(コレクション)を見込んで頼みがある」
オリバ「なんだね?」
勇次郎「『分かりやすい仮想通貨』みたいな本があったら、貸して欲しいんだが……」
オリバ「へ?」
― 終 ―
……
― アリゾナ州立刑務所 ―
オリバ「これはこれは……なんの用だ、オーガ」
勇次郎「ケッ、相変わらず大げさな蔵書だ」
オリバ「君こそ相変わらず手厳しいな。で、まさかそれだけを言いにきたのではあるまい?」
勇次郎「まァな……オメェの蔵書(コレクション)を見込んで頼みがある」
オリバ「なんだね?」
勇次郎「『分かりやすい仮想通貨』みたいな本があったら、貸して欲しいんだが……」
オリバ「へ?」
― 終 ―
引用元: 刃牙「親父ィ……仮想通貨ってなんだい?」勇次郎「!?」
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