老母「私の寿命もこれまでだねえ……」息子「やべえ、年金貰えなくなっちゃう!」
2020-12-01
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:02:45.40 ID:dItGO3MM0
老母「ゴホッ、ゴホッ……」
息子「しっかりして、母さん!」
老母「いつも迷惑かけて、すまないねえ……」
息子「それはいわない約束だろ、母さん」
老母「だけど、いよいよ私の寿命もこれまでみたいだねえ……」
息子「そんなことないって……」
息子(やべえ、母さんが死んだら年金貰えなくなっちゃう!)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530874965
息子「しっかりして、母さん!」
老母「いつも迷惑かけて、すまないねえ……」
息子「それはいわない約束だろ、母さん」
老母「だけど、いよいよ私の寿命もこれまでみたいだねえ……」
息子「そんなことないって……」
息子(やべえ、母さんが死んだら年金貰えなくなっちゃう!)
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:03:26.84 ID:dItGO3MM0
息子「母さん!」ガシッ
老母「!」
息子「母さんを死なせはしない!」
息子「絶対……絶対長生きさせるからね!」キラキラ…
老母(なんて純粋で澄んだ瞳だろうねえ……私は幸せ者だよ……)
老母「!」
息子「母さんを死なせはしない!」
息子「絶対……絶対長生きさせるからね!」キラキラ…
老母(なんて純粋で澄んだ瞳だろうねえ……私は幸せ者だよ……)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:05:42.58 ID:dItGO3MM0
息子「はい母さん、最高級サプリメントだよ」
老母「ありがとうねえ」
息子「あと、これは希少な薬草、よく効く漢方薬、青汁や養命酒もあるよ!」
息子「まだまだあるから、たくさん飲んで食べてね~!」
老母「お前は本当に親孝行な息子だねえ……」
息子「俺はただ、母さんに長生きして欲しいだけさ」
老母「ありがとうねえ」
息子「あと、これは希少な薬草、よく効く漢方薬、青汁や養命酒もあるよ!」
息子「まだまだあるから、たくさん飲んで食べてね~!」
老母「お前は本当に親孝行な息子だねえ……」
息子「俺はただ、母さんに長生きして欲しいだけさ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:07:33.35 ID:dItGO3MM0
息子「いかがでしょう?」
医者「厳しい状況です……もってあと数ヶ月かと」
息子(くそっ、年金を貰う為に、母さんにはまだまだ生きてもらわなくちゃならないのに!)
息子「お願いします! 母さんを延命させて下さい!」
医者「しかし、これ以上はお母様の苦しみが増すばかりですよ?」
息子「分かってます……。だけど、だけどっ……!」
息子「俺にはどうしても……母さんが必要なんですっ……!」
医者「分かりました……やってみましょう!」
医者「厳しい状況です……もってあと数ヶ月かと」
息子(くそっ、年金を貰う為に、母さんにはまだまだ生きてもらわなくちゃならないのに!)
息子「お願いします! 母さんを延命させて下さい!」
医者「しかし、これ以上はお母様の苦しみが増すばかりですよ?」
息子「分かってます……。だけど、だけどっ……!」
息子「俺にはどうしても……母さんが必要なんですっ……!」
医者「分かりました……やってみましょう!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:09:29.42 ID:dItGO3MM0
息子(全身、点滴やチューブだらけにして、どうにか延命できた……)
息子(医学の進歩ってすごい!)
老母「ここまでしてもらって、ありがとうねえ……」シュコーシュコー…
息子「いいんだよ、母さん」
老母「だけど、こんな姿で生き長らえてもみっともない気もするけど……」シュコーシュコー…
息子「なにいってんだい! 母さんは世界一立派だよ!」
息子(俺に年金という名の収入を提供してくれてるんだから!)
息子(医学の進歩ってすごい!)
老母「ここまでしてもらって、ありがとうねえ……」シュコーシュコー…
息子「いいんだよ、母さん」
老母「だけど、こんな姿で生き長らえてもみっともない気もするけど……」シュコーシュコー…
息子「なにいってんだい! 母さんは世界一立派だよ!」
息子(俺に年金という名の収入を提供してくれてるんだから!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:11:09.70 ID:dItGO3MM0
息子「母さんの具合は?」
医者「あらゆる延命措置を施しましたが、やはり肉体の衰えが……」
医者「このままでは……時間の問題でしょう」
息子「ようするに、肉体が老いるのを食い止めればいいわけですね?」
医者「そうなりますが……」
息子「こうなったら、母さんの体を機械化してやる!」
医者「ええ!?」
息子「人間を機械化する技術をマスターしてやるぅ!」
医者「あらゆる延命措置を施しましたが、やはり肉体の衰えが……」
医者「このままでは……時間の問題でしょう」
息子「ようするに、肉体が老いるのを食い止めればいいわけですね?」
医者「そうなりますが……」
息子「こうなったら、母さんの体を機械化してやる!」
医者「ええ!?」
息子「人間を機械化する技術をマスターしてやるぅ!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:13:06.51 ID:dItGO3MM0
老母「体を機械にしてもらって、ありがとうねえ」ウイーン…
息子「いいんだよ、これくらい」
老母「おかげで、生身の肉体じゃできなかったことができるようになったよ」
老母「ほら、マシンハンドでリンゴを潰せるように……」グシャッ
息子「長生きしてよ、母さん」
老母「もちろんだよ」
息子(よし……これでまだまだ年金を貰える!)
息子「いいんだよ、これくらい」
老母「おかげで、生身の肉体じゃできなかったことができるようになったよ」
老母「ほら、マシンハンドでリンゴを潰せるように……」グシャッ
息子「長生きしてよ、母さん」
老母「もちろんだよ」
息子(よし……これでまだまだ年金を貰える!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:14:57.29 ID:dItGO3MM0
医者「肉体は機械化しましたが、肝心の脳が委縮してきているようです」
医者「このままでは……」
息子「こうなったら母さんの脳を取り出して」
息子「細胞を活性化させる液体に満たされたカプセルに、浸けるしかない!」
医者「そ、そこまでやるんですか……」
息子「当然です! 母さんのためなんだから!」
息子(年金のためなんだから!)
医者「このままでは……」
息子「こうなったら母さんの脳を取り出して」
息子「細胞を活性化させる液体に満たされたカプセルに、浸けるしかない!」
医者「そ、そこまでやるんですか……」
息子「当然です! 母さんのためなんだから!」
息子(年金のためなんだから!)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:17:07.05 ID:dItGO3MM0
コポコポコポ…
息子「気分はどうだい?」
老母「うん、とても気持ちがいいよ」コポコポコポ…
老母「肉体がなくなったおかげで、全身が軽やかになったよ」コポコポコポ…
老母「だけど、こんな姿……みっともなくないかい?」コポコポコポ…
息子「ノー! 脳だけになった母さん、無駄がなくってとってもキレイだよ!」
老母「そういってもらえると嬉しいねえ……」コポコポコポ…
息子「気分はどうだい?」
老母「うん、とても気持ちがいいよ」コポコポコポ…
老母「肉体がなくなったおかげで、全身が軽やかになったよ」コポコポコポ…
老母「だけど、こんな姿……みっともなくないかい?」コポコポコポ…
息子「ノー! 脳だけになった母さん、無駄がなくってとってもキレイだよ!」
老母「そういってもらえると嬉しいねえ……」コポコポコポ…
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:20:11.05 ID:dItGO3MM0
息子「……!」カタカタッターン
息子「ダメだ! 脳波や脳圧が乱れてる! 脳も劣化してきた!」
息子「いくら薬剤で脳をカバーしても、やはり時の流れを完全に止めることは不可能か!」
医者「ど、どうしましょう!?」
息子「最後の手段だ……母さんの頭脳を電子化するしかない!」
医者「そんなこと可能なんですか!?」
息子「出来る出来ないじゃない……やるんだ!」
息子「ダメだ! 脳波や脳圧が乱れてる! 脳も劣化してきた!」
息子「いくら薬剤で脳をカバーしても、やはり時の流れを完全に止めることは不可能か!」
医者「ど、どうしましょう!?」
息子「最後の手段だ……母さんの頭脳を電子化するしかない!」
医者「そんなこと可能なんですか!?」
息子「出来る出来ないじゃない……やるんだ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:22:33.82 ID:dItGO3MM0
息子「おはよう、母さん」
老母「おはよう」
老母「だいぶ頭がスッキリしたよ」
息子「母さんの頭脳を100%電子化して、スーパーコンピュータを組み込んだからね」
息子「今の母さんは、地球上の誰よりも賢いし、計算も早いはずさ」
老母「しかも、ちょいと念じるだけでネット接続できて、快適だねえ」
息子「長生きしてよ、母さん」
老母「ところで、ちょいとしたアイディアを思いついたんだけど……」
息子「?」
老母「おはよう」
老母「だいぶ頭がスッキリしたよ」
息子「母さんの頭脳を100%電子化して、スーパーコンピュータを組み込んだからね」
息子「今の母さんは、地球上の誰よりも賢いし、計算も早いはずさ」
老母「しかも、ちょいと念じるだけでネット接続できて、快適だねえ」
息子「長生きしてよ、母さん」
老母「ところで、ちょいとしたアイディアを思いついたんだけど……」
息子「?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:24:54.88 ID:dItGO3MM0
パシャッ パシャシャッ パシャッ
記者「このたびはノーベル賞受賞おめでとうございます」
記者「いやー、素晴らしい発見をされましたね」
息子「全て、母さんの言う通りにしただけです」
息子「母さんの組み立てた理論通りにやったら、この功績を残せたというわけで……」
記者「ところで、今後の予定は?」
息子「母さんを延命させることだけしか考えてません」
記者「今回の功績に付随する、報酬の類を全て断った理由はなぜでしょうか?」
息子「興味がないんです」
息子「俺にとって大切なのは母さん――」
息子(――と、その年金)
息子「だけですから!」
記者「このたびはノーベル賞受賞おめでとうございます」
記者「いやー、素晴らしい発見をされましたね」
息子「全て、母さんの言う通りにしただけです」
息子「母さんの組み立てた理論通りにやったら、この功績を残せたというわけで……」
記者「ところで、今後の予定は?」
息子「母さんを延命させることだけしか考えてません」
記者「今回の功績に付随する、報酬の類を全て断った理由はなぜでしょうか?」
息子「興味がないんです」
息子「俺にとって大切なのは母さん――」
息子(――と、その年金)
息子「だけですから!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:25:36.20 ID:dItGO3MM0
記者「……」
記者「それにしても、いくら愛してる母親だからといって、ここまでやるかねえ……」
記者「母親も母親だ、コンピュータにされてもまだ息子を愛していやがる」
記者「まったく二人とも……大した“マザコン”だよ」
<終わり>
記者「それにしても、いくら愛してる母親だからといって、ここまでやるかねえ……」
記者「母親も母親だ、コンピュータにされてもまだ息子を愛していやがる」
記者「まったく二人とも……大した“マザコン”だよ」
<終わり>
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:26:49.76 ID:FgXI0w0ao
乙
その状態で年金貰えるんですかね…
その状態で年金貰えるんですかね…
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:28:23.64 ID:02N+Ph7fo
上手い。年金に固執する様は邦子を思い出したが
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:58:11.54 ID:Aor3ku0lo
乙です
オチ好き
オチ好き
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/06(金) 20:59:43.91 ID:JL2/Jtr5O
座布団!
引用元: ・老母「私の寿命もこれまでだねえ……」息子「やべえ、年金貰えなくなっちゃう!」
妻「今日の晩ご飯なにがいい?」夫「何でもいいよ」妻「何でもっていったわね?」
2020-11-21
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:50:23.24 ID:VxjiyNr80
妻「今日の晩ご飯なにがいい?」
夫「何でもいいよ」
妻(いつもこれなんだから……)
妻「何でもっていったわね?」
夫「ああ、いったとも」
妻「本当に?」
夫「本当だとも」
妻「分かったわ……!」
妻(その言葉、後悔させてあげる!)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1529322622
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:51:17.52 ID:VxjiyNr80
夫「ただいま~!」
夫「今日の晩ご飯は?」
妻「これよ」
妻「はい、カップメン!」
夫「……!」
妻(ふふふ、さぁどうするの!?)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:52:02.51 ID:VxjiyNr80
ズゾゾゾッ ズゾゾゾゾッ…
夫「うまい!」
夫「たまにはカップメンってのもいいもんだな! どうもありがとう!」
妻「……!」
妻(まさか文句ひとつ言わないなんて……)
妻(まあ、この人は元々ラーメン好きだったし……次こそ“何でも”を後悔させてやるわ!)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:53:03.95 ID:VxjiyNr80
夫「ただいま~!」
夫「今日の晩ご飯は?」
妻「鮭よ」
夫「晩酌ってわけかい?」
妻「いいえ、鮭を……丸ごと一匹! もちろん生よ!」
夫「……!」
妻(さすがに面食らってるわね……勝った!)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:53:38.59 ID:VxjiyNr80
バクバク… ムシャムシャ…
夫「おぉ~、いけるいける!」
妻「……!」
妻「鮭をそのまま食べるなんて……なんなの、この人!? もしかしてクマ!?」
妻「だったら次は――」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:54:15.65 ID:VxjiyNr80
夫「ただいま~!」
夫「今日の晩ご飯は?」
妻「これよ」
妻「ムカデとイモリとヤモリとゴキブリのカルテット炒めよ!」
夫「……!」
妻(このスーパーゲテモノグルメ……食えるもんなら食ってみな!)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:55:11.41 ID:VxjiyNr80
モグモグ… ムシャムシャ…
夫「少しクセがあるけど……クセになる味だ!」
妻「……!」
妻(あっさり食べるなんて、悪食にも程があるわよ!)
妻(それならもう、食べ物を出すことにはこだわらないわ!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:55:42.64 ID:VxjiyNr80
夫「ただいま~!」
夫「今日の晩ご飯は?」
妻「これよ」
妻「生ゴミの盛り合わせ」
夫「……!」
妻(さすがにこれは無理でしょ……ていうか無理であって欲しい!)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:57:31.11 ID:VxjiyNr80
モシャモシャ… モシャモシャ…
夫「酸味、甘味、苦味、塩味、旨味……」
夫「ゴミだけに、五つの味が楽しめるよ!」
妻「楽しめちゃうの!?」
妻(なんかちょっと私まで生ゴミ食べたくなっちゃうじゃない……いかんいかん)
妻(ええい、こうなったらとことん勝負してやるわ! たとえこの人の命を奪うことになっても!)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:58:04.29 ID:VxjiyNr80
妻「へいお待ち! トリカブトのサラダ!」
夫「……!」
妻「これは無理でしょ?」
夫「いや、食べるよ」モグモグ
妻「ちょっ」
夫「うん! 毒がピリリと効いて、なかなかの味に仕上がってる!」モグモグ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 20:58:38.43 ID:VxjiyNr80
妻「だったら、産業廃棄物定食!」
妻「ダイオキシンや水銀を始めとした、危ない化学物質がてんこ盛りよ!」
夫「いただきます」ムシャムシャ
妻「躊躇なくいったァ!」
夫「化学物質が体内で暴れ回って、いい感じだよ」ムシャムシャ
夫「便として出す時は、浄化しとくから安心してね」
妻「エコい!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:00:11.69 ID:VxjiyNr80
妻「貯金をはたいて、宝石を大量に購入してきたわ……」キラキラ…
妻「それをそのまま出す!」
妻「物理的にも、経済的にも、これは食べられないでしょ!?」
夫「噛みごたえがあっておいしいよ」バリボリバリボリ
妻「今月赤字決定だわ、ヒャッホウ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:00:54.46 ID:VxjiyNr80
妻「こうなったら最後にして究極の料理……」
夫「お、なんだい?」
妻「空気よ!」
夫「おお、空気料理なんて初めて食べるよ」
夫「いつも吸ってる空気も、こうして料理として出されるとまた格別だね」モグモグ
妻「いったいなにを咀嚼してるのよぉぉぉぉぉ!!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:01:22.88 ID:VxjiyNr80
夫「ごちそうさま」ペロリ
妻「ハァ、ハァ、ハァ……」
妻「まいったわ……」
妻「あなたは本当に何でも食べられるのね……」
夫「まぁね」
妻(完敗……ね)
妻(明日からはまた、ちゃんとした料理を出してあげようっと)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:02:14.40 ID:VxjiyNr80
夫「ただいま~!」
夫「今日の晩ご飯は?」
妻「これよ」
妻「今日はナンにしてみたの! カレーと一緒に食べるとおいしいわよ!」
夫「……!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:02:51.74 ID:VxjiyNr80
夫「ひいいぃぃぃぃぃっ!!!」
妻「!?」ギョッ
夫「ごめん、ごめんよ! ナンだけは……ナンだけは苦手なんだ! 絶対に食えないんだ!」
夫「口に入れたとたん吐いてしまうほど大嫌いなんだ!」
夫「何でもいいっていったのに、ごめん許してくれぇぇぇぇぇ!!!」
妻「なんで!?」
おわり
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 21:06:54.63 ID:eSXzAQyqo
なんでもいいのに
ナンはだめ
なるほど
ナンはだめ
なるほど
引用元: ・妻「今日の晩ご飯なにがいい?」夫「何でもいいよ」妻「何でもっていったわね?」
母「一番の親孝行は孫の顔を見せることよねえ」男「分かったよ、見せてやるよ!」
2020-11-08
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:25:08.26 ID:5l5akqrJ0
母「あんた、まだ独身なの?」
男「うん……なかなか出会いがなくって……。今の職場、男だらけだし……」
母「はぁ……いつになったら私は孫の顔を見られるのかしら」
母「やっぱり一番の親孝行は孫の顔を見せることよねえ」
男(このところ俺の顔を見るたび、こういう話題ばかり……うっとうしいなぁ)
男「分かったよ、見せてやるよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526383507
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:27:11.86 ID:5l5akqrJ0
男「――ってわけで、顔を見せてあげてくれ!」
悟空「おめえの母ちゃんに会えばいいのか?」
男「うん……やってくれるか?」
悟空「そりゃかまわねえけど……」
悟空「孫は孫でも、オラは『そん』だぞ」
男「なぁに、字が同じならいいのさ。じゃ、よろしく頼む!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:29:13.70 ID:5l5akqrJ0
男「母さん!」
母「なに?」
男「約束通り、孫の顔を見せてやるよ」
母「なにいってるの。昨日の今日で見せられるわけないでしょ。つまらない冗談は――」
男「おーい、来てくれ!」
悟空「オッス、オラ悟空!」
母「キャーッ! 悟空ッ!!!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:31:49.39 ID:5l5akqrJ0
母「え、ウソウソウソ! 本物? 本物の悟空なの?」
悟空「ああ、オラ本物だぞ」
母「あらやだ、こんな格好でごめんなさい!」
悟空「いや、気にしねえでくれ。オラだって普段通りの格好だしさ」
母「あ、あのっ! 私あなたの大ファンなんです! 大大大ファンなんですぅ!」
悟空「サンキュー!」
男(そういや母さん、ドラゴンボール好きだったなぁ……)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:34:52.21 ID:5l5akqrJ0
男「一番よかった悟空のシーンといえばどこだい?」
母「そうねえ……よかったシーンがありすぎて、なかなか一つに絞れないけど……」
母「あえて選ぶなら、リクームを一発で倒すシーンかしら」
悟空「リクーム? 誰だったかな、そいつ」
男「えーと、ギニュー特戦隊のメンバーの一人だよ」
悟空「ああ、あいつらか~……ギニューならよく覚えてんだけどな!」
悟空「体をとっかえっこされた時はたまげたぞ!」
母「中身がギニューになったあなたも、悪役風味でステキでしたわ……」
男(中身悟空のギニューはスルーか)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:35:28.90 ID:5l5akqrJ0
母「あの、一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?」
悟空「いいぞ!」
母「じゃあ、こうやって並んで……ほら、あんたが撮りなさい!」
男「へいへい」
男「撮るよー! はいチーズ!」
パシャッ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:36:20.65 ID:5l5akqrJ0
母「あと……握手してもらってもいいですか?」
悟空「ああ、いいぞ!」
男「チチさんぶっ飛ばした時みたいに、母さんの手を潰さないでくれよ」
悟空「分かってるって!」
母「あなたになら、手を潰されてもかまいませんわ……」
ギュッ…
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:38:16.87 ID:5l5akqrJ0
男「他になにかリクエストは?」
母「……」
悟空「せっかく来たんだ。遠慮しねえでいってくれ!」
母「じゃ、じゃあ、体のあちこちをさわってもよろしいですか?」
悟空「ん~、まあいいかな」
母「ありがとうございます!」
母「あ~……すごい! ここの筋肉なんて、ものすごく鍛えられて……」ベタベタ
悟空「うう……くすぐってえぞ」
男「ごめんな、悟空」
悟空「なぁに、体さわられたって減るもんじゃねえし」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:40:19.71 ID:5l5akqrJ0
母「ああ……もう私死んでもいい……」
男「いつまでも元気でいてくれよ」
悟空「じゃあ、そろそろ帰ってもいいか?」
母「あ、あのっ! 最後にもう一つだけ……!」
悟空「なんだ?」
母「かめはめ波を撃っていただけませんか?」
男「あっ、俺も見たい!」
悟空「分かった! あぶねえから、空に撃つぞ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:42:04.89 ID:5l5akqrJ0
悟空「かー……めー……はー……めー……」
悟空「波ァ――――――ッ!!!」
ズオッ!!!
男「す、すげえ!」
母「キャ――――――ッ!!!」
男「こっちの声もすげえ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:43:33.56 ID:5l5akqrJ0
母「ありがとうございました!」
男「色々と忙しいだろうに、本当にありがとうな、悟空!」
悟空「いやいや、オラも楽しかったぞ!」
悟空「んじゃ、またな!」
ピシュンッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:46:37.94 ID:5l5akqrJ0
母「まさか本物の悟空に会えるなんて……夢のようだわ……」
男「よかったね、母さん」
母「だけど……」ジロッ
男「う……」
母「これからはもううるさく言わないけど、“子供の子供”の孫もちゃんと見せなさいよ」
男「ハハ、そっちは一生無理かもなぁ……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:48:06.21 ID:5l5akqrJ0
男(しかし、一生結婚なんてできないと思っていた俺だが)
男(ひょんなことからある女性と出会い、結婚までこぎつけてしまった)
男(嫁は決して美人というわけではないが、性格は悪くなく、俺からすれば上等の相手といってよい)
男(そして――)
男「よく頑張ったな! 元気な男の子だ!」
嫁「うん……ありがとう、あなた……」
赤子「おぎゃあ、おぎゃあ……!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/15(火) 20:50:09.67 ID:5l5akqrJ0
男「母さん、母さん!」ドタドタ
母「ん?」
男「約束してた孫の顔だよ! ほら見てくれよ!」
赤子「ばぶ、ばぶ……」
母「ふーん、あら結構可愛いわね」
男「明らかに悟空の時よりリアクション薄いィィィィィ!!!!!」
おわり
引用元: ・母「一番の親孝行は孫の顔を見せることよねえ」男「分かったよ、見せてやるよ!」
俺「父ちゃんが再婚かぁ…」 連れ子「君が俺君だね?私お姉ちゃんだよー」
2019-07-02
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:35:07.12 ID:xpPqp1PX0.net
俺「え?何歳…?俺もう30だけど…」
連れ子「12歳!!」
俺「じゃあ俺がお兄ちゃんじゃ…」
連れ子「私、お姉ちゃんが良いもん!!」ヤダヤダ
俺「でも…」
連れ子「うーっ…弟が言うこと聞かないぃぃ…」
俺「わ、わかったよ」
連れ子「わかればよろしー、じゃお姉ちゃんって呼んでね!!」
俺「お姉ちゃん」
連れ子「はいはぁーい♪」
連れ子「12歳!!」
俺「じゃあ俺がお兄ちゃんじゃ…」
連れ子「私、お姉ちゃんが良いもん!!」ヤダヤダ
俺「でも…」
連れ子「うーっ…弟が言うこと聞かないぃぃ…」
俺「わ、わかったよ」
連れ子「わかればよろしー、じゃお姉ちゃんって呼んでね!!」
俺「お姉ちゃん」
連れ子「はいはぁーい♪」
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6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:39:28.73 ID:xpPqp1PX0.net
父ちゃん「おっ、もう挨拶済ませたのか」
連れ子「はーい」
俺「おう」
父ちゃん「じゃ、お母さんにも挨拶して」
再婚相手「はじめまして、よろしくねっ♪」
俺「あ、は、はじめまして」
俺「し、失礼ですが…おいくつですか?」
再婚相手「24でぇーす♪俺君はいくつなのー?」
俺「あ…若いですね、自分30ッス…」
再婚相手「わぁー頼りになる息子が出来ちゃったぁっ♪」
連れ子「はーい」
俺「おう」
父ちゃん「じゃ、お母さんにも挨拶して」
再婚相手「はじめまして、よろしくねっ♪」
俺「あ、は、はじめまして」
俺「し、失礼ですが…おいくつですか?」
再婚相手「24でぇーす♪俺君はいくつなのー?」
俺「あ…若いですね、自分30ッス…」
再婚相手「わぁー頼りになる息子が出来ちゃったぁっ♪」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:42:42.41 ID:xpPqp1PX0.net
父ちゃん「よし、今日から四人で頑張っていこう」
父ちゃん「ってわけで今日はパーティするから先に風呂入って来い」
連れ子「はぁーい♪いくよ、弟!!」
俺「えっ…?」
連れ子「お風呂!!聞いてなかったの?ダメだよー?」
俺「お風呂一人で入れないの?」
連れ子「何言ってんのーお姉ちゃんが弟をお風呂に入れてあげるって言ってるの!!」
再婚相手「あらあら、ふふっ、すっかり仲良くなっちゃって」
俺「父ちゃん」
父ちゃん「良いじゃないか、お姉ちゃんに入れてもらって来い」
父ちゃん「ってわけで今日はパーティするから先に風呂入って来い」
連れ子「はぁーい♪いくよ、弟!!」
俺「えっ…?」
連れ子「お風呂!!聞いてなかったの?ダメだよー?」
俺「お風呂一人で入れないの?」
連れ子「何言ってんのーお姉ちゃんが弟をお風呂に入れてあげるって言ってるの!!」
再婚相手「あらあら、ふふっ、すっかり仲良くなっちゃって」
俺「父ちゃん」
父ちゃん「良いじゃないか、お姉ちゃんに入れてもらって来い」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:45:58.15 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「ふー…お風呂気持ち良いー」ザブーン
俺「…」モジモジ
連れ子「どーしたの?おしっこ?」
俺「あ、いやそうじゃなくて…」モジモジ
連れ子「わかった!体洗ってほしーんだ?そうでしょ?」
俺「あ、いや…」
連れ子「よーし、お姉ちゃんが洗ってあげよー♪」スクッ
俺(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…)フックラ
俺「…」モジモジ
連れ子「どーしたの?おしっこ?」
俺「あ、いやそうじゃなくて…」モジモジ
連れ子「わかった!体洗ってほしーんだ?そうでしょ?」
俺「あ、いや…」
連れ子「よーし、お姉ちゃんが洗ってあげよー♪」スクッ
俺(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…)フックラ
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:49:23.97 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「弟ー背中おっきーね」ゴシゴシ
俺「そ、そうかな…」
連れ子「よーし背中完了♪次は前ー」
俺「ま、前は自分で洗うよ!!」
連れ子「お姉ちゃんにまっかせなさーい!!」
俺「良いって!!本当に大丈夫だから…」
連れ子「あーもう!!弟が言う事聞かないのはダメなんだよ!!」
俺「ううっ…わかりました」
連れ子「うんうん、よしよし、いーこいーこ」ナデナデ
俺「そ、そうかな…」
連れ子「よーし背中完了♪次は前ー」
俺「ま、前は自分で洗うよ!!」
連れ子「お姉ちゃんにまっかせなさーい!!」
俺「良いって!!本当に大丈夫だから…」
連れ子「あーもう!!弟が言う事聞かないのはダメなんだよ!!」
俺「ううっ…わかりました」
連れ子「うんうん、よしよし、いーこいーこ」ナデナデ
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:53:37.91 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「ごっしごし~♪」ゴシゴシ
俺「…」モジモジ
連れ子「よし、じゃ次は下洗うよー」
俺「だっ…だめっ!!それはだめ!!」
連れ子「むーっ…また言う事聞かないのー?」
俺「だ、だ、だって…」
連れ子「良いからそのタオルどかしてーっ!!!」
俺「や、やめ…マズイからヤバイから!!」
ガラッ
再婚相手「やっほーっ♪」プルンプルン
連れ子「ママぁっ♪」
俺「…!!」
俺「…」モジモジ
連れ子「よし、じゃ次は下洗うよー」
俺「だっ…だめっ!!それはだめ!!」
連れ子「むーっ…また言う事聞かないのー?」
俺「だ、だ、だって…」
連れ子「良いからそのタオルどかしてーっ!!!」
俺「や、やめ…マズイからヤバイから!!」
ガラッ
再婚相手「やっほーっ♪」プルンプルン
連れ子「ママぁっ♪」
俺「…!!」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 09:57:46.76 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「ママも一緒に入るのー?」
再婚相手「そうしよっかなーと思って♪」スタスタ
俺「…!!」ドキドキ
再婚相手「抜いてあげるから、出して」ボソ
俺「…!!」
再婚相手「お姉ちゃんにおっきくしてるとこ見せられないでしょ?」ヒソヒソ
俺「…はい」
再婚相手「ササッとやるからね?♪」ニギリ
俺「うっ…」ドピュッ
連れ子「…?ママ弟と何話してるのー?」
再婚相手「なんでもないよー♪あっ、ママお料理しなくちゃだった!」
再婚相手「じゃ、お姉ちゃんと仲良くね」ヒソヒソ
再婚相手「早くお風呂あがってきてねー♪」
連れ子「はーいっ♪」
再婚相手「そうしよっかなーと思って♪」スタスタ
俺「…!!」ドキドキ
再婚相手「抜いてあげるから、出して」ボソ
俺「…!!」
再婚相手「お姉ちゃんにおっきくしてるとこ見せられないでしょ?」ヒソヒソ
俺「…はい」
再婚相手「ササッとやるからね?♪」ニギリ
俺「うっ…」ドピュッ
連れ子「…?ママ弟と何話してるのー?」
再婚相手「なんでもないよー♪あっ、ママお料理しなくちゃだった!」
再婚相手「じゃ、お姉ちゃんと仲良くね」ヒソヒソ
再婚相手「早くお風呂あがってきてねー♪」
連れ子「はーいっ♪」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:03:27.56 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「最初から素直に出してよねー」
俺「ううっ…ごめんなちゃい」フニャ
俺(助かったぁ…)
連れ子「あ、あんまりゴシゴシすると痛いかなぁ…」
ボディーソープピュッピュッ
俺「まさか…手で…」ゴクリ
連れ子「そりゃあ足では洗えないでしょー」ヌルヌル
俺「…!!」
俺(あああああああああああ!!!!?)フックラ
連れ子「もー弟!!そこ動かさないで!!洗えないでしょーっ!!」
俺「ううっ…ごめんなちゃい」フニャ
俺(助かったぁ…)
連れ子「あ、あんまりゴシゴシすると痛いかなぁ…」
ボディーソープピュッピュッ
俺「まさか…手で…」ゴクリ
連れ子「そりゃあ足では洗えないでしょー」ヌルヌル
俺「…!!」
俺(あああああああああああ!!!!?)フックラ
連れ子「もー弟!!そこ動かさないで!!洗えないでしょーっ!!」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:07:31.08 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「なんか触り心地が変わったような…」ナデナデ
俺(こ…こうなったら…)
俺「あーっ!!UFO!!」
連れ子「えっ!?うそ!?どこどこ!?」キョロキョロ
俺(今だ!!)ドピュッ
連れ子「UFOなんていないじゃん!!お姉ちゃんを騙したなーっ!!」プンスカ
俺「あ、あはは…ごめんごめん」フニャチン
俺(ふぅ…これが本当の危機一発か…)
俺(こ…こうなったら…)
俺「あーっ!!UFO!!」
連れ子「えっ!?うそ!?どこどこ!?」キョロキョロ
俺(今だ!!)ドピュッ
連れ子「UFOなんていないじゃん!!お姉ちゃんを騙したなーっ!!」プンスカ
俺「あ、あはは…ごめんごめん」フニャチン
俺(ふぅ…これが本当の危機一発か…)
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:12:56.80 ID:xpPqp1PX0.net
― そして楽しいパーティも終わり夜更け
再婚相手「すーすー…」
連れ子「くーくー…」
父ちゃん「ふぅ…片付け終わりっと」
俺「なぁ…父ちゃん…」
父ちゃん「お姉ちゃんのことか…?」
俺「え?あ、ああ…」
父ちゃん「実はな…あの子には弟がいたんだ」
俺「えっ…?」
父ちゃん「事故だってよ…旦那さんと弟君だけ運良く亡くなってな…」
父ちゃん「それからあの子はずっと弟、弟って言ってたそうだ…」
父ちゃん「だからな、お前も不便はあると思うが…弟になってやってくれないか?」
俺「ずりーよ…そんな過去…わかったよ、弟になるよ、俺」
再婚相手「すーすー…」
連れ子「くーくー…」
父ちゃん「ふぅ…片付け終わりっと」
俺「なぁ…父ちゃん…」
父ちゃん「お姉ちゃんのことか…?」
俺「え?あ、ああ…」
父ちゃん「実はな…あの子には弟がいたんだ」
俺「えっ…?」
父ちゃん「事故だってよ…旦那さんと弟君だけ運良く亡くなってな…」
父ちゃん「それからあの子はずっと弟、弟って言ってたそうだ…」
父ちゃん「だからな、お前も不便はあると思うが…弟になってやってくれないか?」
俺「ずりーよ…そんな過去…わかったよ、弟になるよ、俺」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:17:51.21 ID:xpPqp1PX0.net
― 翌日
ジュボジュボジュボッ…
俺「うっ…」ドピュッ
再婚相手「おはよ♪朝からいっぱいだすねっ…んくっ」
俺「さ、再婚相手さん!?何して…!?」
再婚相手「お姉ちゃんにテント張ってるの見られても良いの?」
俺「そ、それは…」
再婚相手「昨日お父さんから聞いたんでしょ?私達の話」
俺「え、ええ…」
再婚相手「私もね…あの子に出来るだけの事をしてあげたいの」
再婚相手「君が弟になってくれるなら…私は…」
再婚相手「君が理想の弟でいられるようにお手伝いするつもり」
再婚相手「ねっ?♪」
俺「は、はい…俺、ちゃんと弟しますんで」
再婚相手「ありがと、ほら起きて♪朝ごはんだよ♪」
ジュボジュボジュボッ…
俺「うっ…」ドピュッ
再婚相手「おはよ♪朝からいっぱいだすねっ…んくっ」
俺「さ、再婚相手さん!?何して…!?」
再婚相手「お姉ちゃんにテント張ってるの見られても良いの?」
俺「そ、それは…」
再婚相手「昨日お父さんから聞いたんでしょ?私達の話」
俺「え、ええ…」
再婚相手「私もね…あの子に出来るだけの事をしてあげたいの」
再婚相手「君が弟になってくれるなら…私は…」
再婚相手「君が理想の弟でいられるようにお手伝いするつもり」
再婚相手「ねっ?♪」
俺「は、はい…俺、ちゃんと弟しますんで」
再婚相手「ありがと、ほら起きて♪朝ごはんだよ♪」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:23:53.29 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「もくもく…んっく、ごちそーさまでした♪」
父ちゃん「はーい」
再婚相手「はーいっ♪」
連れ子「よし、学校行くよ!!」グイッ
俺「はい?」
連れ子「寝ぼけてる?学校行かなきゃ!!遅刻しちゃうよっ!!」
俺「と、父ちゃん?」
父ちゃん「ウンウン…行って来い」ニッコリ
再婚相手「行ってらっしゃいっ♪あ、でもまだ弟君パジャマよ?」
連れ子「あーっもう!!早く着替えて!!」
再婚相手「はい、これ」
…
俺「半そで半ズボン…」ギチギチ
父ちゃん「なかなか小学生らしいぞ、行ってらっしゃい」
連れ子「よしっ♪急いで行くよ!!」グイグイ
父ちゃん「はーい」
再婚相手「はーいっ♪」
連れ子「よし、学校行くよ!!」グイッ
俺「はい?」
連れ子「寝ぼけてる?学校行かなきゃ!!遅刻しちゃうよっ!!」
俺「と、父ちゃん?」
父ちゃん「ウンウン…行って来い」ニッコリ
再婚相手「行ってらっしゃいっ♪あ、でもまだ弟君パジャマよ?」
連れ子「あーっもう!!早く着替えて!!」
再婚相手「はい、これ」
…
俺「半そで半ズボン…」ギチギチ
父ちゃん「なかなか小学生らしいぞ、行ってらっしゃい」
連れ子「よしっ♪急いで行くよ!!」グイグイ
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:28:18.56 ID:xpPqp1PX0.net
キーンコーンカーンコーン
連れ子「よしっ♪間に合ったぁ!!お姉ちゃん行くからね?」
連れ子「ちゃんと教室行くんだよ?」
連れ子「お姉ちゃんいなくても泣いちゃダメだよ?ああでも虐められたりしたらすぐ言うんだよ?」
連れ子「それじゃね!!」スタタタ
俺「あ、はい…」
小学生達「ヒソヒソ…ヒソヒソ…」チラチラ
俺「教室って…俺何年生なんだろ…」
俺「はぁー…しゃーねぇ、とりあえず行ってみるか」
連れ子「よしっ♪間に合ったぁ!!お姉ちゃん行くからね?」
連れ子「ちゃんと教室行くんだよ?」
連れ子「お姉ちゃんいなくても泣いちゃダメだよ?ああでも虐められたりしたらすぐ言うんだよ?」
連れ子「それじゃね!!」スタタタ
俺「あ、はい…」
小学生達「ヒソヒソ…ヒソヒソ…」チラチラ
俺「教室って…俺何年生なんだろ…」
俺「はぁー…しゃーねぇ、とりあえず行ってみるか」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:31:33.02 ID:xpPqp1PX0.net
<<1年2組>>
日直「きりーつ」
ガタガタ
俺「…」ガタッ
日直「きょーつけー」
俺「…」ビシッ
日直「れい」ペコッ
俺「…」ペコッ
先生「はい、みなさんおはよーございます」
クラスメイト「おはよーございまぁす」
俺「おはようございまぁす」
日直「きりーつ」
ガタガタ
俺「…」ガタッ
日直「きょーつけー」
俺「…」ビシッ
日直「れい」ペコッ
俺「…」ペコッ
先生「はい、みなさんおはよーございます」
クラスメイト「おはよーございまぁす」
俺「おはようございまぁす」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:35:53.63 ID:xpPqp1PX0.net
先生「じゃあ算数のお勉強を始めます」
男子「はいはいはーい!!」
先生「男子君、どうしたの?」
男子「なんか変なおじさんがいまーす!!」
クラスメイト「おじさんwwwwゲラゲラゲラwwww」
俺「おじさんwwwwゲラゲラゲラwwww」
先生「良いから算数の教科書出してくださーい」
…
先生「じゃあ、3+2で…?」
俺「はいはいはーい!!!!」
先生「はいじゃあ俺君」
俺「はい!!」ガタッ
俺「3+2で答えは5です!!どうですか!?」
クラスメイト「良いと思いまぁーす」
俺(あれ…学校…楽しいぞ…?)ウキウキ
男子「はいはいはーい!!」
先生「男子君、どうしたの?」
男子「なんか変なおじさんがいまーす!!」
クラスメイト「おじさんwwwwゲラゲラゲラwwww」
俺「おじさんwwwwゲラゲラゲラwwww」
先生「良いから算数の教科書出してくださーい」
…
先生「じゃあ、3+2で…?」
俺「はいはいはーい!!!!」
先生「はいじゃあ俺君」
俺「はい!!」ガタッ
俺「3+2で答えは5です!!どうですか!?」
クラスメイト「良いと思いまぁーす」
俺(あれ…学校…楽しいぞ…?)ウキウキ
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:42:06.82 ID:xpPqp1PX0.net
男子「なーなーオジサンサッカーやろうぜ!!」グイグイ
俺「わかったわかった」
女子「ダメだよーオジサンは私達と鬼ごっこするんだもん!!」グイグイ
俺「参ったなぁ…じゃあこうしよ、サッカーしながら鬼ごっこする、どう?」
男子「なんだよそれーwwww」
女子「良いよーwwww」
俺「よーしじゃあ俺がまず鬼ね、はい皆逃げてー」
クラスメイト「わーwwwww」ダダダッ
俺「キックオフ!!」ピーッ
…
クラスメイト「また明日ねー!!」
俺「ばいばーい!!」
俺「学校楽しいな、これならやっていけるな」
連れ子「弟ー一緒帰るよー!!」
俺「あっ!!お姉ちゃん!!はーい!!」
俺「わかったわかった」
女子「ダメだよーオジサンは私達と鬼ごっこするんだもん!!」グイグイ
俺「参ったなぁ…じゃあこうしよ、サッカーしながら鬼ごっこする、どう?」
男子「なんだよそれーwwww」
女子「良いよーwwww」
俺「よーしじゃあ俺がまず鬼ね、はい皆逃げてー」
クラスメイト「わーwwwww」ダダダッ
俺「キックオフ!!」ピーッ
…
クラスメイト「また明日ねー!!」
俺「ばいばーい!!」
俺「学校楽しいな、これならやっていけるな」
連れ子「弟ー一緒帰るよー!!」
俺「あっ!!お姉ちゃん!!はーい!!」
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:53:53.14 ID:xpPqp1PX0.net
― 夜
連れ子「お姉ちゃんが宿題見てあげるー」
俺「わぁーい」
連れ子「んっと…これは…3+7だから9じゃなくって…」
俺「ふむふむ」カキカキ
父ちゃん「あいつ…雰囲気が変わったなすっかり明るくなって」コソコソ
再婚相手「あの子も弟が出来て嬉しそう」コソコソ
連れ子「よし、これでバッチリだよー♪」
俺「ありがとーお姉ちゃん大好きー!!」ギュッ
ハラリ…
俺「ん?お姉ちゃんプリント落ちたよー」ヒョイッ
連れ子「あっ!!それは!!」バッ
俺「…?」
連れ子「な、なんでもないよ!!さあもう寝よ?一緒に寝る?」
俺「寝るー♪」
連れ子「お姉ちゃんが宿題見てあげるー」
俺「わぁーい」
連れ子「んっと…これは…3+7だから9じゃなくって…」
俺「ふむふむ」カキカキ
父ちゃん「あいつ…雰囲気が変わったなすっかり明るくなって」コソコソ
再婚相手「あの子も弟が出来て嬉しそう」コソコソ
連れ子「よし、これでバッチリだよー♪」
俺「ありがとーお姉ちゃん大好きー!!」ギュッ
ハラリ…
俺「ん?お姉ちゃんプリント落ちたよー」ヒョイッ
連れ子「あっ!!それは!!」バッ
俺「…?」
連れ子「な、なんでもないよ!!さあもう寝よ?一緒に寝る?」
俺「寝るー♪」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 10:59:14.27 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「くーくー…」
俺「お姉ちゃぁん…むにゃむにゃ…」フックラ
俺「しゅきしゅきお姉ちゃぁん」スコスコ
俺「うっ…」ドピュッ
ガバッ
俺「…!!ふぅ…夢か…」
連れ子「くーくー…」
俺「お姉ちゃんぐっすり寝てるなー…」ブルルッ
俺「うー寒っ、ションベンションベン」ゴソゴソ
俺「ん…?このプリントは…」
― 死ね!!!何が弟だよwwwオッサンだろwwww ―
俺「えっ…?」
― さっさと転校するか死んでくださいwww ―
俺「嘘でしょ…」
― お前と弟二人とも死ね!!! ―
俺「お姉ちゃぁん…むにゃむにゃ…」フックラ
俺「しゅきしゅきお姉ちゃぁん」スコスコ
俺「うっ…」ドピュッ
ガバッ
俺「…!!ふぅ…夢か…」
連れ子「くーくー…」
俺「お姉ちゃんぐっすり寝てるなー…」ブルルッ
俺「うー寒っ、ションベンションベン」ゴソゴソ
俺「ん…?このプリントは…」
― 死ね!!!何が弟だよwwwオッサンだろwwww ―
俺「えっ…?」
― さっさと転校するか死んでくださいwww ―
俺「嘘でしょ…」
― お前と弟二人とも死ね!!! ―
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:04:23.32 ID:xpPqp1PX0.net
― 翌朝
俺「むにゃむにゃ…お姉ちゃぁん」
連れ子「弟やめてっくすぐったいってばキュフフっ…」モゾモゾ
俺「お姉ちゃぁん…うっ」ドピュッ
連れ子「ほらもう朝だよ、起きて」ユサユサ
俺「ふぁ?…朝…?あ、お姉ちゃんおはよー」ムクリ
連れ子「おはよー…ん?あーっ!!弟おねしょしたでしょ!?」
俺「ん?」ベトベト
連れ子「ほらもう!!脱いでお姉ちゃんが洗濯に持っていくから!!」
俺「え、えへへー…」ヌギヌギ
俺「はい!!」ボロン
連れ子「なんかヌルヌルしてるよもう…ほら早くはいて朝ごはん食べよ♪」ステテテ
俺「はーい♪」
俺「…」プリントチラッ
俺「お姉ちゃん…」
俺「むにゃむにゃ…お姉ちゃぁん」
連れ子「弟やめてっくすぐったいってばキュフフっ…」モゾモゾ
俺「お姉ちゃぁん…うっ」ドピュッ
連れ子「ほらもう朝だよ、起きて」ユサユサ
俺「ふぁ?…朝…?あ、お姉ちゃんおはよー」ムクリ
連れ子「おはよー…ん?あーっ!!弟おねしょしたでしょ!?」
俺「ん?」ベトベト
連れ子「ほらもう!!脱いでお姉ちゃんが洗濯に持っていくから!!」
俺「え、えへへー…」ヌギヌギ
俺「はい!!」ボロン
連れ子「なんかヌルヌルしてるよもう…ほら早くはいて朝ごはん食べよ♪」ステテテ
俺「はーい♪」
俺「…」プリントチラッ
俺「お姉ちゃん…」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:11:16.57 ID:xpPqp1PX0.net
父ちゃん「二人とも学校は楽しいか?」
連れ子「…」チラッ
俺「楽しいよー♪」
再婚相手「あなたは?」ニッコリ
連れ子「もちろん楽しいよーっ♪」
俺「…」
連れ子「さ、弟学校行くよー!!」
俺「はーいお姉ちゃん!!」
父ちゃん「行ってらっしゃい」ニッコリ
再婚相手「行ってらっしゃーい♪」
…
キーンコーンカーンコーン
連れ子「今日もお姉ちゃんいなくても泣いちゃダメだからね?虐められたりしたらすぐ言うんだよ?」
俺「うん♪…お姉ちゃんもね!!」
連れ子「…!!うん♪ありがと」ニッコリ
連れ子「…」チラッ
俺「楽しいよー♪」
再婚相手「あなたは?」ニッコリ
連れ子「もちろん楽しいよーっ♪」
俺「…」
連れ子「さ、弟学校行くよー!!」
俺「はーいお姉ちゃん!!」
父ちゃん「行ってらっしゃい」ニッコリ
再婚相手「行ってらっしゃーい♪」
…
キーンコーンカーンコーン
連れ子「今日もお姉ちゃんいなくても泣いちゃダメだからね?虐められたりしたらすぐ言うんだよ?」
俺「うん♪…お姉ちゃんもね!!」
連れ子「…!!うん♪ありがと」ニッコリ
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:17:02.88 ID:xpPqp1PX0.net
<<1年2組>>
俺「ねーねー男子君」
男子「ん?どうしたオッサン?」
俺「6年生で虐めがあってないかどうかコッソリ調べられない?」
男子「おう…良いぜ、どうした?姉ちゃん虐められてんのか?」
俺「いや…違うよ、ちょっとね」
男子「まあいいや、ちょっくら調べて来てやるよ!!」
俺「ありがとう!!」
ガラッ
先生「はい皆さん席についてー…あれ?男子君は?」
先生「俺君、男子君どこに行ったか知ってる?」
俺「へっ!?あ、あ…えーっと…ウンコかな?あはは」
クラスメイト「あいつウンコかよーwwwwギャハハ」
俺「ウンコウンコーwwwwギャハハ」
俺(…お姉ちゃん…嘘であってくれ…)
俺「ねーねー男子君」
男子「ん?どうしたオッサン?」
俺「6年生で虐めがあってないかどうかコッソリ調べられない?」
男子「おう…良いぜ、どうした?姉ちゃん虐められてんのか?」
俺「いや…違うよ、ちょっとね」
男子「まあいいや、ちょっくら調べて来てやるよ!!」
俺「ありがとう!!」
ガラッ
先生「はい皆さん席についてー…あれ?男子君は?」
先生「俺君、男子君どこに行ったか知ってる?」
俺「へっ!?あ、あ…えーっと…ウンコかな?あはは」
クラスメイト「あいつウンコかよーwwwwギャハハ」
俺「ウンコウンコーwwwwギャハハ」
俺(…お姉ちゃん…嘘であってくれ…)
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:23:02.98 ID:xpPqp1PX0.net
――
―
男子「俺なんでウンコマンってあだ名付けられてんだろう…」
俺「気にしないで良いよ、6年間の辛抱さ♪」
俺「そんなことより何かわかった?」
男子「あ、ああ…6年生だけど虐めがあってるみたいだな」
男子「連れ子さんって女子の人が虐められてるらしい」
男子「本人には特に落ち度なさそうだけど…弟がちょっと変わってるんだって」
男子「ま、それも虐める理由にはならないけど…虐めなんて大した理由なく発生してしまうもんだからな…」
男子「可哀相な話だぜ」
俺「…そ、そんな…」ガクッ
男子「えっ?どうした?まさか…」
俺「ぐすっ…えぐっびぇっ…おね、お姉ちゃんだ…虐められてるの…お姉ちゃんだ…ぐすっ」
男子「オッサン…」
―
男子「俺なんでウンコマンってあだ名付けられてんだろう…」
俺「気にしないで良いよ、6年間の辛抱さ♪」
俺「そんなことより何かわかった?」
男子「あ、ああ…6年生だけど虐めがあってるみたいだな」
男子「連れ子さんって女子の人が虐められてるらしい」
男子「本人には特に落ち度なさそうだけど…弟がちょっと変わってるんだって」
男子「ま、それも虐める理由にはならないけど…虐めなんて大した理由なく発生してしまうもんだからな…」
男子「可哀相な話だぜ」
俺「…そ、そんな…」ガクッ
男子「えっ?どうした?まさか…」
俺「ぐすっ…えぐっびぇっ…おね、お姉ちゃんだ…虐められてるの…お姉ちゃんだ…ぐすっ」
男子「オッサン…」
112: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:28:03.22 ID:xpPqp1PX0.net
俺「…!!」スクッ
男子「お、おいオッサン…?まさか6年生のとこに行くつもりじゃ…」
俺「…」
男子「やめとけ!!上級生だぞ!?勝てるわけが…」
俺「勝てるよ、30だもん…」
男子「え…?お前…本当にオッサン…?」
俺「うん…隠しててごめん…本当はオッサンなんだ」
男子「…」
女子「なになにー?何の話してるのー?」
俺「ごめん…!!」ダダダッ
男子「…」
女子「ねぇってばぁ!!」
男子「あいつ…オッサンなんだって…信じられるか?クラスメイトがオッサンだったなんて…」
男子「お、おいオッサン…?まさか6年生のとこに行くつもりじゃ…」
俺「…」
男子「やめとけ!!上級生だぞ!?勝てるわけが…」
俺「勝てるよ、30だもん…」
男子「え…?お前…本当にオッサン…?」
俺「うん…隠しててごめん…本当はオッサンなんだ」
男子「…」
女子「なになにー?何の話してるのー?」
俺「ごめん…!!」ダダダッ
男子「…」
女子「ねぇってばぁ!!」
男子「あいつ…オッサンなんだって…信じられるか?クラスメイトがオッサンだったなんて…」
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:31:52.52 ID:xpPqp1PX0.net
ガラッ
先生「はい皆さん席について…あ、あれ?今度は俺君がいない?」
男子「…」
女子「先生!!」
先生「はい?」
女子「俺君はオッサンだったらしいです、そのこと皆に隠してたって」
先生「…」
女子「キモイです、オッサンなのに小学生になって」
女子「ロリコンって奴じゃないんですか!!?」
男子「ちげぇぇよ!!!」バンッ
先生「男子君…」
男子「お前ら昨日のサッカー鬼ごっこ忘れたのかよ…」
男子「オッサンと過ごした思い出全部嘘だったって言うのかよ!!!!」
女子「…!!」
先生「はい皆さん席について…あ、あれ?今度は俺君がいない?」
男子「…」
女子「先生!!」
先生「はい?」
女子「俺君はオッサンだったらしいです、そのこと皆に隠してたって」
先生「…」
女子「キモイです、オッサンなのに小学生になって」
女子「ロリコンって奴じゃないんですか!!?」
男子「ちげぇぇよ!!!」バンッ
先生「男子君…」
男子「お前ら昨日のサッカー鬼ごっこ忘れたのかよ…」
男子「オッサンと過ごした思い出全部嘘だったって言うのかよ!!!!」
女子「…!!」
122: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:36:18.04 ID:xpPqp1PX0.net
男子「先生、あいつは…虐められてるお姉ちゃんを助けるために行ったんだ…」
男子「そして…あいつは学校を辞める覚悟なんだ…!!」
女子「嘘…オッサンが学校を辞める…?」
男子「先生!!俺、オッサンを止めに行かなきゃ!!」ダダッ
先生「待ちなさい!!」
男子「先生!!なんで止め…」
先生「5時間目の授業を始めます」
先生「5時間目の授業は…」
先生「皆でこのクラスの大事な仲間を迎えに行きましょう」ニッコリ
男子「先生…!!」
女子「男子ボサっとしてないでさっさと行くよー」
男子「お前ら…」
男子「待ってろよ、オッサン…お前は俺達の…この1年2組の大事な友達なんだからな!!!」
男子「そして…あいつは学校を辞める覚悟なんだ…!!」
女子「嘘…オッサンが学校を辞める…?」
男子「先生!!俺、オッサンを止めに行かなきゃ!!」ダダッ
先生「待ちなさい!!」
男子「先生!!なんで止め…」
先生「5時間目の授業を始めます」
先生「5時間目の授業は…」
先生「皆でこのクラスの大事な仲間を迎えに行きましょう」ニッコリ
男子「先生…!!」
女子「男子ボサっとしてないでさっさと行くよー」
男子「お前ら…」
男子「待ってろよ、オッサン…お前は俺達の…この1年2組の大事な友達なんだからな!!!」
131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:45:10.44 ID:xpPqp1PX0.net
<<6年3組>>
俺「ここか…お姉ちゃん…」
男子「オッサーーーーン!!」ダダダッ
先生「はぁはぁ…俺君…良かった、間に合った」
女子「一人でカッコつけすぎだよ、オッサン」
俺「皆…何でここに…」
男子「お前の姉ちゃん、それに…オッサンを助けるためにな」
俺「俺達の…ために…?」ブワッ
女子「あーwwwオッサン泣いてる?泣いちゃってる?www」
俺「ううっ…えぐっ…歳とるとっ…涙腺緩むんだよぅっ…ぐすっ」
先生「行きますよ…」ガラガラッ
6年3組担任 殺戮鬼神丸先生「アァン?」ギロッ
俺「ううっ…えぐっ…お姉ちゃんを…お姉ちゃんを虐めるなァァァァッ!!!」
連れ子「…!!弟…どうして…?」
俺「ここか…お姉ちゃん…」
男子「オッサーーーーン!!」ダダダッ
先生「はぁはぁ…俺君…良かった、間に合った」
女子「一人でカッコつけすぎだよ、オッサン」
俺「皆…何でここに…」
男子「お前の姉ちゃん、それに…オッサンを助けるためにな」
俺「俺達の…ために…?」ブワッ
女子「あーwwwオッサン泣いてる?泣いちゃってる?www」
俺「ううっ…えぐっ…歳とるとっ…涙腺緩むんだよぅっ…ぐすっ」
先生「行きますよ…」ガラガラッ
6年3組担任 殺戮鬼神丸先生「アァン?」ギロッ
俺「ううっ…えぐっ…お姉ちゃんを…お姉ちゃんを虐めるなァァァァッ!!!」
連れ子「…!!弟…どうして…?」
138: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 11:54:01.35 ID:xpPqp1PX0.net
殺戮鬼神丸先生「我がクラスに虐めだと…?小僧…」
小6男子「ゲラゲラwwwww」
小6女子「キモーイwwwww」
男子「お、俺が調べたんだ!!間違いねぇ!!」
殺戮鬼神丸先生「黙れ小僧!!!」ドスッ
男子「グフッ…!?」ドサッ
女子「ウンコマーーーン!!!!」
先生「男子君!?先生…あなたねぇ!!」
俺「男子!?大丈夫かい!?俺のせいで…」
男子「オッサンの…せいじゃないさ…自分の意思でやってんだ…!!」
俺「ダメだ…俺がやる!!」
男子「ダメだ!!オッサンは…手を出すな…!!」
女子「あんたばっかカッコつけないでよ!!」サッ
男子「女子…へへ…良いとこあるじゃん…」
女子「ふんっ、べ、別にあんたのためじゃないから!!好きになったりしないでよねっ」
小6男子「ゲラゲラwwwww」
小6女子「キモーイwwwww」
男子「お、俺が調べたんだ!!間違いねぇ!!」
殺戮鬼神丸先生「黙れ小僧!!!」ドスッ
男子「グフッ…!?」ドサッ
女子「ウンコマーーーン!!!!」
先生「男子君!?先生…あなたねぇ!!」
俺「男子!?大丈夫かい!?俺のせいで…」
男子「オッサンの…せいじゃないさ…自分の意思でやってんだ…!!」
俺「ダメだ…俺がやる!!」
男子「ダメだ!!オッサンは…手を出すな…!!」
女子「あんたばっかカッコつけないでよ!!」サッ
男子「女子…へへ…良いとこあるじゃん…」
女子「ふんっ、べ、別にあんたのためじゃないから!!好きになったりしないでよねっ」
144: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 12:00:50.13 ID:xpPqp1PX0.net
殺戮鬼神丸先生「戦争か…よかろう…やれ」
小6達「はい、先生」
男子「…さっきのだけど」
女子「なに?もう来るわよ?お喋りなら後にして」
男子「…言わせてくれ」
女子「なによ?」
男子「好きだ」
女子「……私もよ」
小6男子「死ねぇぇぇぇぇっ!!!」ガバッ
小6女子「怯むな!!そのまま突っ込め!!!」
ワーッ!!ドカッバキッドゴォッ
クラスメイト達「…」バタリ
俺「なんで…どうしてこんな…」ウルウル
小6達「…」バタリ
俺「なぜなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
小6達「はい、先生」
男子「…さっきのだけど」
女子「なに?もう来るわよ?お喋りなら後にして」
男子「…言わせてくれ」
女子「なによ?」
男子「好きだ」
女子「……私もよ」
小6男子「死ねぇぇぇぇぇっ!!!」ガバッ
小6女子「怯むな!!そのまま突っ込め!!!」
ワーッ!!ドカッバキッドゴォッ
クラスメイト達「…」バタリ
俺「なんで…どうしてこんな…」ウルウル
小6達「…」バタリ
俺「なぜなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
152: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 12:07:32.85 ID:xpPqp1PX0.net
殺戮鬼神丸先生「貴様のような小学生がおるか!!気に入らんのだ!!!」ガバッ
連れ子「弟ーっ!!危ない!!!」
俺「えっ…?」
ズブリ…
連れ子「…!!」
ポタ…ポタ…
殺戮鬼神丸先生「なぜ邪魔をした貴様ァァァァ!!!!」
先生「生徒を守るのは…教師の…務めじゃないです…か」ドサッ
俺「先生!!先生!!起きてよぅ!!先生!!」
先生「俺君…私が手助け出来るのは…ここまで…ゲフッ…みたいです…」
俺「いやだよ…先生…」
先生「後は君の手で…お姉さんを…守って…あげ…」ガクッ
俺「……!!!」
連れ子「…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
俺「せんせぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええええいい!!!!」ブワッ
連れ子「弟ーっ!!危ない!!!」
俺「えっ…?」
ズブリ…
連れ子「…!!」
ポタ…ポタ…
殺戮鬼神丸先生「なぜ邪魔をした貴様ァァァァ!!!!」
先生「生徒を守るのは…教師の…務めじゃないです…か」ドサッ
俺「先生!!先生!!起きてよぅ!!先生!!」
先生「俺君…私が手助け出来るのは…ここまで…ゲフッ…みたいです…」
俺「いやだよ…先生…」
先生「後は君の手で…お姉さんを…守って…あげ…」ガクッ
俺「……!!!」
連れ子「…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
俺「せんせぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええええいい!!!!」ブワッ
158: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 12:14:24.83 ID:xpPqp1PX0.net
男子「ダメだ…オッサン!!お前は手を出すな!!」
小6男子「てめぇの相手はこっちだぞっと!!」ドスッ
男子「うぐっ…オッサン…ダメだ…!!学校に…いられなくなる!!」
女子「そうよオッサン!!ダメ!!我慢して私たちにまかせて!!」
小6女子「ウザっ…これだからガキは嫌いなのよね!!」バシッ
女子「んっ…!!オッサン…ダメよ…」
俺「…うぐっ…えぐっ…」プルプル
連れ子「もうやめて!!1年生にも弟にも酷いことしないで!!」バッ
殺戮鬼神丸先生「ほう…?」
連れ子「私が…我慢すれば皆楽しく出来るんだから…お願い…」
殺戮鬼神丸先生「そうそう…皆楽しくね」ニヤリ
俺「嫌だ…」スクッ
連れ子「弟でしょ!!言うこと聞いてよ!!」
俺「嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!」
俺「皆じゃないじゃないか…お姉ちゃんが嫌な思いするじゃないか!!!!!」
小6男子「てめぇの相手はこっちだぞっと!!」ドスッ
男子「うぐっ…オッサン…ダメだ…!!学校に…いられなくなる!!」
女子「そうよオッサン!!ダメ!!我慢して私たちにまかせて!!」
小6女子「ウザっ…これだからガキは嫌いなのよね!!」バシッ
女子「んっ…!!オッサン…ダメよ…」
俺「…うぐっ…えぐっ…」プルプル
連れ子「もうやめて!!1年生にも弟にも酷いことしないで!!」バッ
殺戮鬼神丸先生「ほう…?」
連れ子「私が…我慢すれば皆楽しく出来るんだから…お願い…」
殺戮鬼神丸先生「そうそう…皆楽しくね」ニヤリ
俺「嫌だ…」スクッ
連れ子「弟でしょ!!言うこと聞いてよ!!」
俺「嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!」
俺「皆じゃないじゃないか…お姉ちゃんが嫌な思いするじゃないか!!!!!」
165: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 12:22:48.28 ID:xpPqp1PX0.net
俺「俺は…そんなのは嫌だ…!!お姉ちゃん…ごめんね…」ボロン
再婚相手「学校のほうが騒がしいと思って来てみたら…なーんでこんなことになってるのかなっと」
俺「再婚相手さん…」
再婚相手「弟君、それをやっちゃうともう弟ではいられなくなるわよ?」
俺「…わかってます」
男子「…ゴクリ」
俺「それでも…」
女子「オッサン…」
俺「俺は…お姉ちゃんを守りたいんだァァァァッ!!」ギンギン
連れ子「…!!な…あれ…なに……?」
再婚相手「あーあ…私のお風呂や朝からの努力はなんだったのよ…って」
再婚相手「まーいっか…俺君、やるならちゃんとやりなさいよ」
俺「はい…」
俺「来い、悪党ども!!これでビンタしてやるッッ!!!!」ギンギン
再婚相手「学校のほうが騒がしいと思って来てみたら…なーんでこんなことになってるのかなっと」
俺「再婚相手さん…」
再婚相手「弟君、それをやっちゃうともう弟ではいられなくなるわよ?」
俺「…わかってます」
男子「…ゴクリ」
俺「それでも…」
女子「オッサン…」
俺「俺は…お姉ちゃんを守りたいんだァァァァッ!!」ギンギン
連れ子「…!!な…あれ…なに……?」
再婚相手「あーあ…私のお風呂や朝からの努力はなんだったのよ…って」
再婚相手「まーいっか…俺君、やるならちゃんとやりなさいよ」
俺「はい…」
俺「来い、悪党ども!!これでビンタしてやるッッ!!!!」ギンギン
194: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 13:13:10.95 ID:xpPqp1PX0.net
殺戮鬼神丸先生「奴をッッッ!!奴をやれぇぇぇぇっ!!!」
小6男子「へへ…何がビンタだ、笑わせてくれる…」
小6女子「そ、そうよそうよ!!」
俺「どけよ…女の子みたいになりたくなければ…な」
小6男子「死ねェェェ!!!」
連れ子「弟ーっ!!逃げてーーーっ!!!」
俺「逃げるわけにはいかねぇんだ!!」
俺「斬る――ッッッ!!」キッ
俺「キェェェェェェェェェェェッ!!!!!」ペチペチペチペチン
小6男子「ぐぁっ…まさか…こんなところ…で?」
ドサッ…
男子「強い……!!オッサン強いぞ…!!」
俺「さあ、どけ…本当に擦りつけちまうぞ?」ギンギン
小6女子「ふんっ…男子をやったくらいで凄い余裕ね」
小6男子「へへ…何がビンタだ、笑わせてくれる…」
小6女子「そ、そうよそうよ!!」
俺「どけよ…女の子みたいになりたくなければ…な」
小6男子「死ねェェェ!!!」
連れ子「弟ーっ!!逃げてーーーっ!!!」
俺「逃げるわけにはいかねぇんだ!!」
俺「斬る――ッッッ!!」キッ
俺「キェェェェェェェェェェェッ!!!!!」ペチペチペチペチン
小6男子「ぐぁっ…まさか…こんなところ…で?」
ドサッ…
男子「強い……!!オッサン強いぞ…!!」
俺「さあ、どけ…本当に擦りつけちまうぞ?」ギンギン
小6女子「ふんっ…男子をやったくらいで凄い余裕ね」
202: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 13:30:20.15 ID:xpPqp1PX0.net
小6女子「だけど…これでどうかしら?」スッ
連れ子「ひっ…!!」
男子「卑怯だぞ!!首すじにナイフなんて!!」
小6女子「何とでも言えば?どうせ死んでほしかったんだし良いでしょ?」
俺「くっ…お姉ちゃん…」
シュッ ドスッ
小6女子「痛っ…手裏剣!?」
父ちゃん「卑怯なのは良くないなぁ」スッ
俺「父ちゃん…!!」
連れ子「お父さん!!」
父ちゃん「お前にも無理をさせた…その結果がこれだ、すまなかった」
俺「良いんだ、父ちゃん」
父ちゃん「良いぞ、今まで我慢してた分…思いっきりやれ!!」
俺「ああ…!!」
小6女子「あっ…な、なによ…近づかないで…!!」
連れ子「ひっ…!!」
男子「卑怯だぞ!!首すじにナイフなんて!!」
小6女子「何とでも言えば?どうせ死んでほしかったんだし良いでしょ?」
俺「くっ…お姉ちゃん…」
シュッ ドスッ
小6女子「痛っ…手裏剣!?」
父ちゃん「卑怯なのは良くないなぁ」スッ
俺「父ちゃん…!!」
連れ子「お父さん!!」
父ちゃん「お前にも無理をさせた…その結果がこれだ、すまなかった」
俺「良いんだ、父ちゃん」
父ちゃん「良いぞ、今まで我慢してた分…思いっきりやれ!!」
俺「ああ…!!」
小6女子「あっ…な、なによ…近づかないで…!!」
207: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 13:41:19.76 ID:xpPqp1PX0.net
俺「壱の必殺――」スッ…
小6女子「…!!」ゾクリ…
小6女子(まさか本能的に私が怯えているの…?)
俺「寝バッーク――ッッッ!!!」スパパパーンッ
小6女子「あぁぁぁぅんっ!?やめてぇぇっ!!抜いてぇぇぇっ!!」
俺「もうすでに一発抜いている…」ドピュッ
小6女子「えっ…中で…デてる…?」アゼン
俺「ふぅ…」スクッ
小6女子「ああああ赤ちゃんできちゃうよぅどうしたらいいのああああああ」ガクガク
俺「さて…教師という立場でありながら…虐めを容認」
俺「いや自ら率先して虐めを行うなどという悪逆非道の数々…断じて許しがたい」
殺戮鬼神丸先生「ぐ、ぐぬぅ…!!」
俺「お前には…死が相応しい」
小6女子「…!!」ゾクリ…
小6女子(まさか本能的に私が怯えているの…?)
俺「寝バッーク――ッッッ!!!」スパパパーンッ
小6女子「あぁぁぁぅんっ!?やめてぇぇっ!!抜いてぇぇぇっ!!」
俺「もうすでに一発抜いている…」ドピュッ
小6女子「えっ…中で…デてる…?」アゼン
俺「ふぅ…」スクッ
小6女子「ああああ赤ちゃんできちゃうよぅどうしたらいいのああああああ」ガクガク
俺「さて…教師という立場でありながら…虐めを容認」
俺「いや自ら率先して虐めを行うなどという悪逆非道の数々…断じて許しがたい」
殺戮鬼神丸先生「ぐ、ぐぬぅ…!!」
俺「お前には…死が相応しい」
215: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 13:49:13.74 ID:xpPqp1PX0.net
俺「まずは俺!!」ギン
俺「そして父ちゃん!!」
父ちゃん「…」ズルッボロンムキッ
ギュッ
父ちゃん「…」
俺「受けてみるが良い…我が屋に伝わる究極の剣技、二刀流…!!」
俺「キェェェェェェェェェッ!!!!」ビュンビュンッ
父ちゃん「…」
ベチン
殺戮鬼神丸先生「おああああっ!?」
ベチン
殺戮鬼神丸先生「ぐぬぁぁぁぁっ…!?」ガクッ
俺「成敗ッッッ!!」ドピュッ
殺戮鬼神丸先生「あがっ…」ドサッ
父ちゃん「…」ドピュッ
俺「そして父ちゃん!!」
父ちゃん「…」ズルッボロンムキッ
ギュッ
父ちゃん「…」
俺「受けてみるが良い…我が屋に伝わる究極の剣技、二刀流…!!」
俺「キェェェェェェェェェッ!!!!」ビュンビュンッ
父ちゃん「…」
ベチン
殺戮鬼神丸先生「おああああっ!?」
ベチン
殺戮鬼神丸先生「ぐぬぁぁぁぁっ…!?」ガクッ
俺「成敗ッッッ!!」ドピュッ
殺戮鬼神丸先生「あがっ…」ドサッ
父ちゃん「…」ドピュッ
220: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:01:53.49 ID:xpPqp1PX0.net
小6女子「ふっ…うふふ…これで勝ったつもり…?」ゴポポ
俺「…」
小6女子「私たちが消えても…第二第三の私たちが現れて…また虐めが始まる」
小6女子「決して虐めは無くならないわ!!アハハハハんぐぅっ!?」ズボッ
俺「良いさ…望むところだ…そんときはまた…俺がぶっ潰す!!」ドピュッ
小6女子「んーーっ!?んくっ…うぇぇぁっ…」
俺「…じゃあ、さよなら」
男子「待てよ!!オッサン!!」
俺「…」チラッ
男子「また…明日な」
俺「…」スタスタ
連れ子「弟…私のせいで…学校を…?ばか…弟の…ばかぁぁぁっ…!!」ウワーン
― こうして、6年生から虐めが消えた
俺「…」
小6女子「私たちが消えても…第二第三の私たちが現れて…また虐めが始まる」
小6女子「決して虐めは無くならないわ!!アハハハハんぐぅっ!?」ズボッ
俺「良いさ…望むところだ…そんときはまた…俺がぶっ潰す!!」ドピュッ
小6女子「んーーっ!?んくっ…うぇぇぁっ…」
俺「…じゃあ、さよなら」
男子「待てよ!!オッサン!!」
俺「…」チラッ
男子「また…明日な」
俺「…」スタスタ
連れ子「弟…私のせいで…学校を…?ばか…弟の…ばかぁぁぁっ…!!」ウワーン
― こうして、6年生から虐めが消えた
225: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:07:03.56 ID:xpPqp1PX0.net
連れ子「弟…どこ行っちゃったのかなぁ…」
―それから…弟は家に帰って来なかった
女子「んちゅれろっ…」
男子「おっ!?な、、なんでベロ入れるんだ!?」
女子「大人のちゅーはこうするのよ?知らないの?」
男子「嘘付けよ、嘘だよな?オッサン?」
女子「男子…オッサンはもう…」
シーン
―大好きだった学校にも姿を現さなかった
父ちゃん「なーにそのうち戻って来るさ」
再婚相手「そうそう、気にしちゃダメよ」
連れ子「で、でも…」
―弟…どこかで元気してるよね?
―それから…弟は家に帰って来なかった
女子「んちゅれろっ…」
男子「おっ!?な、、なんでベロ入れるんだ!?」
女子「大人のちゅーはこうするのよ?知らないの?」
男子「嘘付けよ、嘘だよな?オッサン?」
女子「男子…オッサンはもう…」
シーン
―大好きだった学校にも姿を現さなかった
父ちゃん「なーにそのうち戻って来るさ」
再婚相手「そうそう、気にしちゃダメよ」
連れ子「で、でも…」
―弟…どこかで元気してるよね?
228: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:13:39.72 ID:xpPqp1PX0.net
ヒュー…
俺「今度こそは学校生活をエンジョイするぞ」スタスタ
俺「やっぱ小学1年生ってのが無理があったんだよな」
女子高生達「おはよーおはよー」キャピキャピ
女子高生達「昨日のテレビ見たー?見たーw」キャピキャピ
俺「良いな、青春ってやつだな」
キーンコーンカーンコーン
俺「おっと急がなきゃ」スタタッ
女「アンアンアン」パンパン
男「オラァッ!!ハラめぇぇっ!!」
俺「ここが…ここが俺の通う学園か…さーていっちょやりますか!!!」
俺の学生生活はまだ始まったばかりだ――!!
~ fin ~
俺「今度こそは学校生活をエンジョイするぞ」スタスタ
俺「やっぱ小学1年生ってのが無理があったんだよな」
女子高生達「おはよーおはよー」キャピキャピ
女子高生達「昨日のテレビ見たー?見たーw」キャピキャピ
俺「良いな、青春ってやつだな」
キーンコーンカーンコーン
俺「おっと急がなきゃ」スタタッ
女「アンアンアン」パンパン
男「オラァッ!!ハラめぇぇっ!!」
俺「ここが…ここが俺の通う学園か…さーていっちょやりますか!!!」
俺の学生生活はまだ始まったばかりだ――!!
~ fin ~
232: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:17:11.82 ID:3enYoq8td.net
面白かったよ乙
229: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:15:33.83 ID:awMNk5CH0.net
俺、帰ってくる気配無し
233: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:17:34.66 ID:VNdxD16Cp.net
家族捨てて学校行くなよ
240: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:26:26.90 ID:ORFgH2L20.net
いい話...かと思ったけどよく考えるとそんなにいい話では無かった
乙
乙
244: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/02/20(金) 14:47:35.86 ID:5gvHmf58d.net
濡れた(涙に
引用元: 俺「父ちゃんが再婚かぁ…」 連れ子「君が俺君だね?私お姉ちゃんだよー」
孫娘「おい、クソジジイ!」祖父「なんだ、バカ孫!」
2019-06-26
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:01:11.31 ID:XChklTiE0
<家>
孫娘「おい、クソジジイ!」
祖父「なんだ、バカ孫!」
孫娘「アンタみたいな老いぼれに、金を恵んでもらう筋合いはないよ!」
孫娘「こんな金、いらない!」ポイッ
祖父「なんだと!?」
祖父「まだ働いてもいないスネかじりのひよっ子めが!」
祖父「大人しく受け取っておけ!」
祖父「ま、ネコに小判だ。どうせ下らんモノを買うに決まってるがな!」
孫娘「なんだとぉっ!?」
孫娘「おい、クソジジイ!」
祖父「なんだ、バカ孫!」
孫娘「アンタみたいな老いぼれに、金を恵んでもらう筋合いはないよ!」
孫娘「こんな金、いらない!」ポイッ
祖父「なんだと!?」
祖父「まだ働いてもいないスネかじりのひよっ子めが!」
祖父「大人しく受け取っておけ!」
祖父「ま、ネコに小判だ。どうせ下らんモノを買うに決まってるがな!」
孫娘「なんだとぉっ!?」
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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:06:20.22 ID:XChklTiE0
孫娘「だいたいスネかじりっていうけどさ」
孫娘「アンタだって、国から年金もらって暮らしてるじゃんか!」
孫娘「あたしにあーだこーだいえる立場じゃないじゃん!」
祖父「ふん、ワシは何十年も働いて、老後のために年金を払ってきたんだ!」
祖父「悔しかったら働いてみせい!」
祖父「もっとも、お前のようなケツの青いガキを雇ってくれるところなんてないがな!」
祖父「ガハハハハッ!」
孫娘「ぬぅぅ……」
孫娘「アンタだって、国から年金もらって暮らしてるじゃんか!」
孫娘「あたしにあーだこーだいえる立場じゃないじゃん!」
祖父「ふん、ワシは何十年も働いて、老後のために年金を払ってきたんだ!」
祖父「悔しかったら働いてみせい!」
祖父「もっとも、お前のようなケツの青いガキを雇ってくれるところなんてないがな!」
祖父「ガハハハハッ!」
孫娘「ぬぅぅ……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:13:09.36 ID:XChklTiE0
祖父「ついでにいっとくと、ワシはまだ働いているしな!」
祖父「近所の宇宙博物館の名誉研究員としてな!」
祖父「どうだ、名誉だぞ!? 名誉!」
孫娘「ふ……ふん。いい年して、宇宙なんかに目を向けちゃってさ」
孫娘「まだ本気で月に行きたいとか思ってるわけ?」
祖父「当然だ!」
祖父「ワシらの世代、特にワシのような人間にとって月面着陸はロマンだ!」
祖父「アームストロング船長なんて、お前知らんだろ!?」
孫娘「知らないよ!」
祖父「近所の宇宙博物館の名誉研究員としてな!」
祖父「どうだ、名誉だぞ!? 名誉!」
孫娘「ふ……ふん。いい年して、宇宙なんかに目を向けちゃってさ」
孫娘「まだ本気で月に行きたいとか思ってるわけ?」
祖父「当然だ!」
祖父「ワシらの世代、特にワシのような人間にとって月面着陸はロマンだ!」
祖父「アームストロング船長なんて、お前知らんだろ!?」
孫娘「知らないよ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:20:07.45 ID:XChklTiE0
孫娘「ま、そろそろ宇宙に目を向けるのはやめてさ」
孫娘「少しは地面に目を向けた方がいいんじゃない?」
祖父「どういう意味だ?」
孫娘「だってジジイはもうすぐ地面に埋まっちゃうじゃん!」
孫娘「それにどうせ行くとしたら地獄でしょ?」
孫娘「上だけでなく下も見ないと、舌抜かれちゃうよ!」
孫娘「キャハハハッ!」
祖父「む、こんのバカ孫が! 成敗してくれる!」
孫娘「負けるもんか!」
孫娘「少しは地面に目を向けた方がいいんじゃない?」
祖父「どういう意味だ?」
孫娘「だってジジイはもうすぐ地面に埋まっちゃうじゃん!」
孫娘「それにどうせ行くとしたら地獄でしょ?」
孫娘「上だけでなく下も見ないと、舌抜かれちゃうよ!」
孫娘「キャハハハッ!」
祖父「む、こんのバカ孫が! 成敗してくれる!」
孫娘「負けるもんか!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:25:04.75 ID:XChklTiE0
ドタンッ! バタンッ! ゴロゴロ……
母「ちょっと二人とも、やめなさいよ」
父「いいじゃないか、やらせておけよ」
母「もう、あなたまで……!」
父「オヤジが博物館を定年になって……」
父「まだまだ馬力はあるのに、名誉研究員なんて名ばかりの職を与えられて」
父「しかもそれからすぐにお袋が亡くなって……正直ボケちまうかと思ってたけど」
父「あの様子なら、そういう心配もなさそうだ」
父「どっちも本気でやってるワケじゃないしな」
父「互いに相手は爺ちゃん、相手は子供だって手加減してるよ」
母「ちょっと二人とも、やめなさいよ」
父「いいじゃないか、やらせておけよ」
母「もう、あなたまで……!」
父「オヤジが博物館を定年になって……」
父「まだまだ馬力はあるのに、名誉研究員なんて名ばかりの職を与えられて」
父「しかもそれからすぐにお袋が亡くなって……正直ボケちまうかと思ってたけど」
父「あの様子なら、そういう心配もなさそうだ」
父「どっちも本気でやってるワケじゃないしな」
父「互いに相手は爺ちゃん、相手は子供だって手加減してるよ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:29:06.77 ID:XChklTiE0
母「でも、あの子お義父さんに対して口が悪すぎよ……」
母「ちょっとは注意しないと……」
父「いいんだよ、気が強いオヤジにはあれぐらいでちょうどいいのさ」
父「俺がわりと大人しめで、親にあまり反発しない子供だったから」
父「どことなくオヤジも張り合いがなさそうだったしな」
父「それに二人とも、楽しそうじゃないか」
母「まったくあの子ったら……だれに似たんだかねぇ……」
母「ちょっとは注意しないと……」
父「いいんだよ、気が強いオヤジにはあれぐらいでちょうどいいのさ」
父「俺がわりと大人しめで、親にあまり反発しない子供だったから」
父「どことなくオヤジも張り合いがなさそうだったしな」
父「それに二人とも、楽しそうじゃないか」
母「まったくあの子ったら……だれに似たんだかねぇ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:37:35.97 ID:XChklTiE0
孫娘「ハァ……ハァ……」
祖父「ゼェ……ゼェ……」
孫娘「なかなか……やるじゃん……ジジイのくせに」
祖父「そっちこそ……やるじゃないか……ガキの分際で」
孫娘「ま、まぁ……疲れたし」
孫娘「今日はこのくらいにしといてあげるよ」
孫娘「あたしだって孫が祖父を暴行、なんてニュースになりたくないし」
祖父「それはこっちのセリフだ」
祖父「老い先短い身で、ムショ入りなんてゴメンだからな」
祖父「そんなことになったら、死んだ婆さんに顔向けできんわ」
祖父「ゼェ……ゼェ……」
孫娘「なかなか……やるじゃん……ジジイのくせに」
祖父「そっちこそ……やるじゃないか……ガキの分際で」
孫娘「ま、まぁ……疲れたし」
孫娘「今日はこのくらいにしといてあげるよ」
孫娘「あたしだって孫が祖父を暴行、なんてニュースになりたくないし」
祖父「それはこっちのセリフだ」
祖父「老い先短い身で、ムショ入りなんてゴメンだからな」
祖父「そんなことになったら、死んだ婆さんに顔向けできんわ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:44:26.31 ID:XChklTiE0
孫娘「ふん、ジジイなんてさっさとくたばっちゃえばいいんだ」
孫娘「アンタの葬式で、くたばってよかったっていってやるから」
孫娘「骨なんかゴミ捨て場にばら撒いてやるから!」
祖父「ふん、ワシみたいなのは簡単にはくたばらないと相場が決まってるんだ」
祖父「いっそお前がくたばる時まで、ギネス更新するくらい長生きしてやる」
祖父「お前の葬式では、どうしようもないバカ孫でしたって大笑いしてやる!」
孫娘「やるか!?」
祖父「いつでもいいぞ!?」
孫娘「アンタの葬式で、くたばってよかったっていってやるから」
孫娘「骨なんかゴミ捨て場にばら撒いてやるから!」
祖父「ふん、ワシみたいなのは簡単にはくたばらないと相場が決まってるんだ」
祖父「いっそお前がくたばる時まで、ギネス更新するくらい長生きしてやる」
祖父「お前の葬式では、どうしようもないバカ孫でしたって大笑いしてやる!」
孫娘「やるか!?」
祖父「いつでもいいぞ!?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:48:43.11 ID:XChklTiE0
母「二人とも、そろそろ夕ご飯よ」
孫娘「ジジイ、ご飯だってさ」
孫娘「ここは一時休戦といこうじゃないか」
祖父「ふん、いいだろう」
祖父「腹が減っては戦はできぬ、というしな」
孫娘「飯を食べてしばらくしたら、次は風呂で海戦だ!」
祖父「よかろう、ミッドウェーを生き抜いたワシの実力見せてやる」
孫娘「熱い湯はイヤだからね、ぬるま湯で」
祖父「やれやれ、仕方あるまい」
孫娘「ジジイ、ご飯だってさ」
孫娘「ここは一時休戦といこうじゃないか」
祖父「ふん、いいだろう」
祖父「腹が減っては戦はできぬ、というしな」
孫娘「飯を食べてしばらくしたら、次は風呂で海戦だ!」
祖父「よかろう、ミッドウェーを生き抜いたワシの実力見せてやる」
孫娘「熱い湯はイヤだからね、ぬるま湯で」
祖父「やれやれ、仕方あるまい」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 21:56:21.13 ID:XChklTiE0
<風呂場>
孫娘「いっけぇ~!」
祖父「砲撃だ!」
ザッパァン! バッシャ! バッシャアン! ザバァン! ジャブン!
孫娘「……浴槽のお湯がほとんどなくなっちゃったね」
祖父「またお母さんに怒られるぞ。お湯を無駄にするなって」
孫娘「ジジイのせいにするからいいもん!」
祖父「だったらワシもお前のせいにしてやるからな!」
孫娘「う~……!」
祖父「ぬ~……!」
孫娘「いっけぇ~!」
祖父「砲撃だ!」
ザッパァン! バッシャ! バッシャアン! ザバァン! ジャブン!
孫娘「……浴槽のお湯がほとんどなくなっちゃったね」
祖父「またお母さんに怒られるぞ。お湯を無駄にするなって」
孫娘「ジジイのせいにするからいいもん!」
祖父「だったらワシもお前のせいにしてやるからな!」
孫娘「う~……!」
祖父「ぬ~……!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:02:36.05 ID:XChklTiE0
孫娘「あまり孫の裸に見とれないでよ、通報しちゃうよ?」
祖父「だれが見とれるか」
祖父「ワシが愛した女性は、婆さんただ一人だった」
祖父(ホントは他数名いたけど……)
祖父「胸も出てないガキの裸なんぞ、これっぽっちも興味ないわ!」
孫娘「ひっどい、今のセクハラだよ!」
祖父「ふん、お前こそジジハラだ!」
祖父「少しは年長者を敬ったらどうだ!」
孫娘「そっちがうやまうに値するジジイになったらね!」
祖父&孫娘「ふんっ!」
祖父「だれが見とれるか」
祖父「ワシが愛した女性は、婆さんただ一人だった」
祖父(ホントは他数名いたけど……)
祖父「胸も出てないガキの裸なんぞ、これっぽっちも興味ないわ!」
孫娘「ひっどい、今のセクハラだよ!」
祖父「ふん、お前こそジジハラだ!」
祖父「少しは年長者を敬ったらどうだ!」
孫娘「そっちがうやまうに値するジジイになったらね!」
祖父&孫娘「ふんっ!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:08:15.15 ID:XChklTiE0
祖父「さて、そろそろ寝るとするか」
孫娘「ようし、一緒に寝てやるよ、クソジジイ」
祖父「ほう、ワシの布団が恋しいか?」
孫娘「眠ったまま地獄に落ちちゃったジジイの死体の、第一発見者になってやるよ」
祖父「こんのバカ孫めが、寝てる間に屁をしてニオイをうつしてやるからな!」
孫娘「だったらあたしもオネショしてやる!」
祖父「ぐぬぅ……」
孫娘「ぬぐぅ……」
母「オネショなんて絶対許さないからね。洗濯が大変なんだから」
孫娘「ちぇっ」
孫娘「ようし、一緒に寝てやるよ、クソジジイ」
祖父「ほう、ワシの布団が恋しいか?」
孫娘「眠ったまま地獄に落ちちゃったジジイの死体の、第一発見者になってやるよ」
祖父「こんのバカ孫めが、寝てる間に屁をしてニオイをうつしてやるからな!」
孫娘「だったらあたしもオネショしてやる!」
祖父「ぐぬぅ……」
孫娘「ぬぐぅ……」
母「オネショなんて絶対許さないからね。洗濯が大変なんだから」
孫娘「ちぇっ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:11:59.83 ID:XChklTiE0
ある日──
<家>
ガキ大将「うっす!」
眼鏡「おジャマします」ペコッ
少女「こんにちは」
母「あら、いらっしゃい」
孫娘「ま、狭いところだけど上がってよ」
<家>
ガキ大将「うっす!」
眼鏡「おジャマします」ペコッ
少女「こんにちは」
母「あら、いらっしゃい」
孫娘「ま、狭いところだけど上がってよ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:17:15.54 ID:XChklTiE0
祖父「おお、孫娘の友だちか。いらっしゃい」
ガキ大将「ちわっす!」
眼鏡「孫娘さんの友だちの眼鏡といいます」
少女「こんにちは」
孫娘「これがあたしのジジイだよ、もうすぐくたばる予定だけどね」
少女「そんなこといったらダメよ……」
孫娘「いいのいいの」
祖父「ま、いつものことだしな。気にしないでおいてくれ」
ガキ大将「ちわっす!」
眼鏡「孫娘さんの友だちの眼鏡といいます」
少女「こんにちは」
孫娘「これがあたしのジジイだよ、もうすぐくたばる予定だけどね」
少女「そんなこといったらダメよ……」
孫娘「いいのいいの」
祖父「ま、いつものことだしな。気にしないでおいてくれ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:24:07.06 ID:XChklTiE0
眼鏡「……もしかして、おじいさんって宇宙博物館に勤められてませんか?」
祖父「そうだが、なんで知ってるんだね?」
眼鏡「やっぱり! ボク、よくあそこに行くんですよ!」
眼鏡「あそこで見かけたことがあって、もしかしたら……と思ったんです」
祖父「ほぉ~そうなのか!」
祖父「どうだね、よかったらちょっとワシの部屋に来るかい?」
祖父「色々なロケットや人工衛星の模型や……天体写真があるよ」
眼鏡「ぜ……ぜひ!」
ガキ大将「俺も見てみたい!」
少女「私も……」
孫娘「…………」
祖父「そうだが、なんで知ってるんだね?」
眼鏡「やっぱり! ボク、よくあそこに行くんですよ!」
眼鏡「あそこで見かけたことがあって、もしかしたら……と思ったんです」
祖父「ほぉ~そうなのか!」
祖父「どうだね、よかったらちょっとワシの部屋に来るかい?」
祖父「色々なロケットや人工衛星の模型や……天体写真があるよ」
眼鏡「ぜ……ぜひ!」
ガキ大将「俺も見てみたい!」
少女「私も……」
孫娘「…………」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:32:38.48 ID:XChklTiE0
祖父「これがアポロ計画で使用されたサターンVロケットの模型だよ」
祖父「下の方をどんどん切り離して宇宙へ飛ぶんだ」
ガキ大将「へぇ~こんなゴツイのが宇宙に行ったのかぁ……」
祖父「ワシもけっこう本を書いたりしていてね」
祖父「これなんか、君でも分かりやすく読めるんじゃないかな?」
眼鏡「お、お借りします! ありがとうございます!」
祖父「これが天の川の写真だよ」
祖父「もう七夕にもなかなか見られないようになったが……」
少女「うわぁ~キレイ……!」
孫娘「…………」
祖父「下の方をどんどん切り離して宇宙へ飛ぶんだ」
ガキ大将「へぇ~こんなゴツイのが宇宙に行ったのかぁ……」
祖父「ワシもけっこう本を書いたりしていてね」
祖父「これなんか、君でも分かりやすく読めるんじゃないかな?」
眼鏡「お、お借りします! ありがとうございます!」
祖父「これが天の川の写真だよ」
祖父「もう七夕にもなかなか見られないようになったが……」
少女「うわぁ~キレイ……!」
孫娘「…………」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:37:29.30 ID:XChklTiE0
祖父「いやぁ~孫娘なんか、博物館にもめったに来ないし、宇宙にも興味ないからな」
祖父「君たちが孫だったら嬉しかったんだがな」
祖父「ガハハハハハッ!」
ガキ大将「へへへ、今日は楽しかったっす!」
眼鏡「ボクもおじいさんみたいな人の孫になりたかったです……」
少女「孫娘ちゃんに似て、明るくて面白い人ですね」
祖父「ま、ワシは今はほとんど暇人だから、また来るといい」
孫娘「…………」
祖父「君たちが孫だったら嬉しかったんだがな」
祖父「ガハハハハハッ!」
ガキ大将「へへへ、今日は楽しかったっす!」
眼鏡「ボクもおじいさんみたいな人の孫になりたかったです……」
少女「孫娘ちゃんに似て、明るくて面白い人ですね」
祖父「ま、ワシは今はほとんど暇人だから、また来るといい」
孫娘「…………」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:45:18.39 ID:XChklTiE0
祖父(帰ったか……)
祖父(たまにはよその子と遊ぶのも悪くなかったな……)
祖父(しかしまぁ、やっぱりアイツとのケンカは欠かせんな)
祖父「──ってあれ? 孫娘はどこだ?」キョロキョロ
母「あ、お義父さん」
母「あの子……ちょっとスネちゃったみたいで」
祖父「あ~……まあ、つい出しゃばって友だちと遊ぶのをジャマしてしまったからな」
祖父「悪いことをしてしまったな」
母「いえ、そうじゃないんですよ」
祖父「え、どういうことだい」
祖父(たまにはよその子と遊ぶのも悪くなかったな……)
祖父(しかしまぁ、やっぱりアイツとのケンカは欠かせんな)
祖父「──ってあれ? 孫娘はどこだ?」キョロキョロ
母「あ、お義父さん」
母「あの子……ちょっとスネちゃったみたいで」
祖父「あ~……まあ、つい出しゃばって友だちと遊ぶのをジャマしてしまったからな」
祖父「悪いことをしてしまったな」
母「いえ、そうじゃないんですよ」
祖父「え、どういうことだい」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:49:09.20 ID:XChklTiE0
母「お義父さんを他のみんなに取られた、と思ったみたいなんです」
祖父「へ?」
母「他の子が孫だったら、って言葉もけっこうショックだったようで……」
母「まあ、すぐに元通りになりますよ」
祖父「……やれやれ、しょうがない孫だ」
祖父「少しは可愛いところがあるじゃないか」ニヤッ
祖父「どれ、少しからかってやるとするか」
祖父「へ?」
母「他の子が孫だったら、って言葉もけっこうショックだったようで……」
母「まあ、すぐに元通りになりますよ」
祖父「……やれやれ、しょうがない孫だ」
祖父「少しは可愛いところがあるじゃないか」ニヤッ
祖父「どれ、少しからかってやるとするか」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:52:19.96 ID:XChklTiE0
祖父「孫娘、こんなところにいたのか。鬼もいないのにかくれんぼしてどうする」
孫娘「……なんだよ、クソジジイ」
孫娘「アイツらが孫だった方がよかったんでしょ!」
祖父「まぁな」
孫娘「!」
祖父「だれかとちがって、あの子たちは素直で、真面目で、宇宙にも興味がある」
祖父「あのような孫を持てた爺さん婆さんは、さぞ幸せだろうな」
孫娘「…………!」
孫娘「……なんだよ、クソジジイ」
孫娘「アイツらが孫だった方がよかったんでしょ!」
祖父「まぁな」
孫娘「!」
祖父「だれかとちがって、あの子たちは素直で、真面目で、宇宙にも興味がある」
祖父「あのような孫を持てた爺さん婆さんは、さぞ幸せだろうな」
孫娘「…………!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 22:56:11.58 ID:XChklTiE0
祖父「ただし、ワシのような人間には少々物足りないところもある」
祖父「ワシとしてはまぁ……なんだ」
祖父「もう少し張り合いがある孫の方がいい」
祖父「年寄りを年寄りと思わない、一筋縄じゃいかない孫の方がな」
孫娘「…………」
孫娘「やれやれ、しょーがないな」
孫娘「やっぱ、ジジイの孫はあたしじゃなきゃ務まりそうもないね」
祖父「フン、そうだな」
祖父「ワシとしてはまぁ……なんだ」
祖父「もう少し張り合いがある孫の方がいい」
祖父「年寄りを年寄りと思わない、一筋縄じゃいかない孫の方がな」
孫娘「…………」
孫娘「やれやれ、しょーがないな」
孫娘「やっぱ、ジジイの孫はあたしじゃなきゃ務まりそうもないね」
祖父「フン、そうだな」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:01:36.72 ID:XChklTiE0
母「あら、おじいちゃんと仲直りしたみたいね?」
孫娘「仲直り!? お母さん、ジジイとあたしは宿命のライバルなの!」
孫娘「仲直りなんてありえないよ!」
母「あらやだ、ごめんね」
母「まあそれはともかく、明日おじいちゃんの博物館に行ってみない?」
孫娘「へ? なんで」
母「なんでって、アンタおじいちゃんが働いてるところほとんど見たことないでしょ」
孫娘「見る価値がないからだよ!」
孫娘「仲直り!? お母さん、ジジイとあたしは宿命のライバルなの!」
孫娘「仲直りなんてありえないよ!」
母「あらやだ、ごめんね」
母「まあそれはともかく、明日おじいちゃんの博物館に行ってみない?」
孫娘「へ? なんで」
母「なんでって、アンタおじいちゃんが働いてるところほとんど見たことないでしょ」
孫娘「見る価値がないからだよ!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:05:15.20 ID:XChklTiE0
母「そんなこといって……ホントは働いてるおじいちゃんを見たくないんでしょ?」
母「アンタとケンカしてる時とちがって、マジメなところを見たくないんでしょ?」
母「なんとなく照れ臭いから」
孫娘「ち、ちがうよ!」
母「じゃあ、いいじゃない」
母「たまには親孝行だと思って、私に付き合いなさいよ」
母「おじいちゃんにはナイショにしといてあげるから」
孫娘「分かったよ……」ブス…
母「アンタとケンカしてる時とちがって、マジメなところを見たくないんでしょ?」
母「なんとなく照れ臭いから」
孫娘「ち、ちがうよ!」
母「じゃあ、いいじゃない」
母「たまには親孝行だと思って、私に付き合いなさいよ」
母「おじいちゃんにはナイショにしといてあげるから」
孫娘「分かったよ……」ブス…
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:11:28.23 ID:XChklTiE0
翌日──
<宇宙博物館>
母「ほら、あそこにおじいちゃんがいるわよ」
母「お客さんになにかを説明してるみたい……すごいわねぇ」
孫娘「…………」
母「どう?」
孫娘「ふんっ!」
孫娘「あんなクソジジイに説明されるお客さんが可哀想!」
母「まったく……じゃあ帰りましょうか」
孫娘「あ、あの説明が終わるまで待って」
<宇宙博物館>
母「ほら、あそこにおじいちゃんがいるわよ」
母「お客さんになにかを説明してるみたい……すごいわねぇ」
孫娘「…………」
母「どう?」
孫娘「ふんっ!」
孫娘「あんなクソジジイに説明されるお客さんが可哀想!」
母「まったく……じゃあ帰りましょうか」
孫娘「あ、あの説明が終わるまで待って」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:14:13.60 ID:XChklTiE0
孫娘(ジジイは一生懸命働いていた)
孫娘(ピンと背筋をはって、お客さんの質問にハキハキ答えていた)
孫娘(もちろん、内容はあたしにはよく分からないけど……)
孫娘(いつもとは別人みたいだった……)
孫娘(ちょっとだけ、かっこよかった……かな?)
孫娘(ううん、やっぱりかっこよくなんかない!)
孫娘(ピンと背筋をはって、お客さんの質問にハキハキ答えていた)
孫娘(もちろん、内容はあたしにはよく分からないけど……)
孫娘(いつもとは別人みたいだった……)
孫娘(ちょっとだけ、かっこよかった……かな?)
孫娘(ううん、やっぱりかっこよくなんかない!)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:21:25.68 ID:XChklTiE0
<家>
祖父「ただいま」
孫娘「あっ、ジジイ! この給料泥棒!」
孫娘「今日も博物館の人に迷惑かけてきたんだろ!」
祖父「なにをいうか! ちゃんと金の分くらいは働いてきたぞ!」
孫娘「ウソつき! ウソつきは泥棒は始まりなんだよ!」
祖父「ほぉう、今日はなかなかいうじゃないか! よし着替えたら一勝負だ!」
祖父「いっとくが手加減しないぞ!?」
孫娘「よしきた!」
孫娘(よかった……いつものジジイだ)
祖父「ただいま」
孫娘「あっ、ジジイ! この給料泥棒!」
孫娘「今日も博物館の人に迷惑かけてきたんだろ!」
祖父「なにをいうか! ちゃんと金の分くらいは働いてきたぞ!」
孫娘「ウソつき! ウソつきは泥棒は始まりなんだよ!」
祖父「ほぉう、今日はなかなかいうじゃないか! よし着替えたら一勝負だ!」
祖父「いっとくが手加減しないぞ!?」
孫娘「よしきた!」
孫娘(よかった……いつものジジイだ)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:28:07.30 ID:XChklTiE0
しかし、そんなある日──
<宇宙博物館>
職員「どうでしょう?」
祖父「ふ~む」
祖父「近年話題になったこともあるし」
祖父「もっと人工衛星を押し出したレイアウトにした方がいいかもしれないな」
職員「そうですね」
職員「模型などを取り寄せてみましょうか」
祖父「うむ、そうしてくれると──うっ!」
祖父「ううっ……!」ガクッ
職員「ど、どうしました!? しっかりして下さい!」
<宇宙博物館>
職員「どうでしょう?」
祖父「ふ~む」
祖父「近年話題になったこともあるし」
祖父「もっと人工衛星を押し出したレイアウトにした方がいいかもしれないな」
職員「そうですね」
職員「模型などを取り寄せてみましょうか」
祖父「うむ、そうしてくれると──うっ!」
祖父「ううっ……!」ガクッ
職員「ど、どうしました!? しっかりして下さい!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:33:47.96 ID:XChklTiE0
<学校>
孫娘「えぇっ!?」
先生「博物館で仕事中、倒れられたらしいの……」
先生「今日は早退して、すぐ病院に行ってあげて」
孫娘「分かりました!」
孫娘(そんな……ジジイが倒れただなんて、そんな……!)
孫娘(ジジイ……くたばったりしたら、許さないんだから!)
孫娘「えぇっ!?」
先生「博物館で仕事中、倒れられたらしいの……」
先生「今日は早退して、すぐ病院に行ってあげて」
孫娘「分かりました!」
孫娘(そんな……ジジイが倒れただなんて、そんな……!)
孫娘(ジジイ……くたばったりしたら、許さないんだから!)
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:40:34.96 ID:XChklTiE0
<病院>
祖父「いやぁ~心配かけてすまなかったな」
父「無事でなによりだったよ、オヤジ」
母「えぇ、本当によかった……」
孫娘「うぅっ……」グスッ
祖父「おいおい、涙はワシは死んだ時にとっておけよ。ガハハハハッ!」
祖父「ただでさえ、ワシが死んだ時に泣きそうもないんだからな、お前は」
孫娘「泣いてなんかないよ!」
孫娘「なんなら、ここで勝負する!?」
母「こらこら」
祖父「勝負は退院してから、だな」
孫娘「うん!」
祖父「いやぁ~心配かけてすまなかったな」
父「無事でなによりだったよ、オヤジ」
母「えぇ、本当によかった……」
孫娘「うぅっ……」グスッ
祖父「おいおい、涙はワシは死んだ時にとっておけよ。ガハハハハッ!」
祖父「ただでさえ、ワシが死んだ時に泣きそうもないんだからな、お前は」
孫娘「泣いてなんかないよ!」
孫娘「なんなら、ここで勝負する!?」
母「こらこら」
祖父「勝負は退院してから、だな」
孫娘「うん!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:42:52.69 ID:XChklTiE0
<家>
孫娘(ふぅ……)
孫娘(よかった……ジジイが無事で……)
孫娘(本当に心臓が止まるかと思っちゃったよ)
孫娘(さぁて、明日から当分家にジジイはいないけど)
孫娘(いつ帰ってきてもいいように、いっぱい悪口を考えておこう!)
孫娘「……むにゃ……」
孫娘(ふぅ……)
孫娘(よかった……ジジイが無事で……)
孫娘(本当に心臓が止まるかと思っちゃったよ)
孫娘(さぁて、明日から当分家にジジイはいないけど)
孫娘(いつ帰ってきてもいいように、いっぱい悪口を考えておこう!)
孫娘「……むにゃ……」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:50:11.42 ID:XChklTiE0
母「……ホントなの!?」
父「ああ……だいぶ悪いらしい」
父「もってあと半年……だそうだ」
母「そんな……! でも全然そんな風には見えなかったけど……」
父「まあ、我慢強い人だったし……それに……」
父「アイツとやり合ってる時のオヤジは本当に楽しそうだった」
父「多分アレがあったから、あんな状態でもここまで頑張れたんだろうな」
父「ああ……だいぶ悪いらしい」
父「もってあと半年……だそうだ」
母「そんな……! でも全然そんな風には見えなかったけど……」
父「まあ、我慢強い人だったし……それに……」
父「アイツとやり合ってる時のオヤジは本当に楽しそうだった」
父「多分アレがあったから、あんな状態でもここまで頑張れたんだろうな」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:53:12.10 ID:XChklTiE0
孫娘(あたしが病院に行くと、ジジイはいつも元気そうだった)
孫娘(病気だなんてウソみたいだった)
孫娘(あたしが持ってった見舞い品にケチをつけてきて、いつもの大喧嘩)
孫娘(でも……でもね)
孫娘(本当はあたし知ってるんだ)
孫娘(だって……)
孫娘(ジジイを驚かせようと思って、こっそり面会時間外に病院に行った時──)
孫娘(病気だなんてウソみたいだった)
孫娘(あたしが持ってった見舞い品にケチをつけてきて、いつもの大喧嘩)
孫娘(でも……でもね)
孫娘(本当はあたし知ってるんだ)
孫娘(だって……)
孫娘(ジジイを驚かせようと思って、こっそり面会時間外に病院に行った時──)
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:57:26.05 ID:XChklTiE0
<病院>
祖父「げほっ、ごほっ、げほっ!」
ナース「大丈夫ですか!?」
祖父「ああ……げほっ! げっほ!」
祖父「すいません……本当に」
祖父「まったくこんなところ、孫には見せられんな」
ナース「早く元気になって、お孫さんを喜ばせましょうね」
祖父「……ああ」ゲホッ
孫娘「…………」
祖父「げほっ、ごほっ、げほっ!」
ナース「大丈夫ですか!?」
祖父「ああ……げほっ! げっほ!」
祖父「すいません……本当に」
祖父「まったくこんなところ、孫には見せられんな」
ナース「早く元気になって、お孫さんを喜ばせましょうね」
祖父「……ああ」ゲホッ
孫娘「…………」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/28(木) 23:59:15.38 ID:XChklTiE0
孫娘(あたし、分かるよ)
孫娘(こんなところ、あたしに見られたくないよね?)
孫娘(だって、逆の立場だったらあたしもジジイに見られたくないもん)
孫娘(だって、あたしらは宿命のライバルなんだもん)
孫娘(だから今日は会わないでおくね)
孫娘(本当は会いたいけど……)
孫娘(こんなところ、あたしに見られたくないよね?)
孫娘(だって、逆の立場だったらあたしもジジイに見られたくないもん)
孫娘(だって、あたしらは宿命のライバルなんだもん)
孫娘(だから今日は会わないでおくね)
孫娘(本当は会いたいけど……)
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:07:52.59 ID:BPQwUa3V0
そして──
<学校>
孫娘「ねぇ、みんな。相談があるんだけど……」
ガキ大将「どうしたんだよ、突然」
眼鏡「なんだい?」
少女「どうしたの?」
孫娘「実はね……」
孫娘「あたしのジジイを……月に行かせてあげたいんだ」
<学校>
孫娘「ねぇ、みんな。相談があるんだけど……」
ガキ大将「どうしたんだよ、突然」
眼鏡「なんだい?」
少女「どうしたの?」
孫娘「実はね……」
孫娘「あたしのジジイを……月に行かせてあげたいんだ」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:11:33.98 ID:BPQwUa3V0
ガキ大将「月に……って、どういうことだ?」
孫娘「ジジイ、今入院してて……すごく辛そうなんだ」
孫娘「で、昔から月に行くのが夢だったっていってたから……」
孫娘「もし叶えてあげたら……少しはよくなるかと思って……」
少女「そういうことだったの……」
眼鏡「あのお爺さんが……そんな……」
ガキ大将「…………」
ガキ大将「いいぜ、出来る限りのことはしてやろうや!」
ガキ大将「とにかく方法があるのか調べてみようぜ!」
眼鏡「じゃあボクの家にパソコンがあるから、インターネットで調べてみよう!」
孫娘「……ありがとう!」
孫娘「ジジイ、今入院してて……すごく辛そうなんだ」
孫娘「で、昔から月に行くのが夢だったっていってたから……」
孫娘「もし叶えてあげたら……少しはよくなるかと思って……」
少女「そういうことだったの……」
眼鏡「あのお爺さんが……そんな……」
ガキ大将「…………」
ガキ大将「いいぜ、出来る限りのことはしてやろうや!」
ガキ大将「とにかく方法があるのか調べてみようぜ!」
眼鏡「じゃあボクの家にパソコンがあるから、インターネットで調べてみよう!」
孫娘「……ありがとう!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:18:56.13 ID:BPQwUa3V0
しかし──
ガキ大将「──ダメだったな……」
眼鏡「月旅行はおろか」
眼鏡「ほんのちょっと大気圏外に出るだけでも、とんでもない費用がかかる……」
眼鏡「しかも訓練まで必要とするなんて……」
眼鏡「これじゃ、とても入院しているお爺さんに旅行させることはできない……」
少女「漫画とかじゃ一瞬で行けるのに……」
孫娘「みんな、ありがとう……ごめんね」
ガキ大将「──ダメだったな……」
眼鏡「月旅行はおろか」
眼鏡「ほんのちょっと大気圏外に出るだけでも、とんでもない費用がかかる……」
眼鏡「しかも訓練まで必要とするなんて……」
眼鏡「これじゃ、とても入院しているお爺さんに旅行させることはできない……」
少女「漫画とかじゃ一瞬で行けるのに……」
孫娘「みんな、ありがとう……ごめんね」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:23:58.23 ID:BPQwUa3V0
ガキ大将「おいバカ、簡単に諦めるなよ!」
ガキ大将「そうだ! 宇宙博物館に月の石が展示してあったろ!?」
ガキ大将「あれを分けてもらって、プレゼントするってのはどうだ!?」
ガキ大将「爺さんは博物館の人なんだし、頼めば分けてもらえるだろ!」
眼鏡「それぐらいなら、できるかもしれないね!」
少女「うん、頼みに行ってみよう!」
孫娘「みんな……」
ガキ大将「そうだ! 宇宙博物館に月の石が展示してあったろ!?」
ガキ大将「あれを分けてもらって、プレゼントするってのはどうだ!?」
ガキ大将「爺さんは博物館の人なんだし、頼めば分けてもらえるだろ!」
眼鏡「それぐらいなら、できるかもしれないね!」
少女「うん、頼みに行ってみよう!」
孫娘「みんな……」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:33:10.20 ID:BPQwUa3V0
<宇宙博物館>
職員「──その気持ちは痛いほど分かるよ」
職員「私も……あの人には昔からお世話になってきたからね……」
職員「しかし、アレは博物館の物ではなく、借りものなんだ」
職員「たとえ一部であろうと、あげるってワケにはいかないんだ……」
眼鏡「そうですか……」
ガキ大将「くそう……!」バシッ
少女「月の石もダメだなんて……」
職員「すまないね、私としても本当は丸ごと差し上げたいくらいなんだ」
孫娘「いいよいいよ。あんなジジイ、その辺の石ころでも十分だもん!」
孫娘(ごめんね……ジジイ)
職員「──その気持ちは痛いほど分かるよ」
職員「私も……あの人には昔からお世話になってきたからね……」
職員「しかし、アレは博物館の物ではなく、借りものなんだ」
職員「たとえ一部であろうと、あげるってワケにはいかないんだ……」
眼鏡「そうですか……」
ガキ大将「くそう……!」バシッ
少女「月の石もダメだなんて……」
職員「すまないね、私としても本当は丸ごと差し上げたいくらいなんだ」
孫娘「いいよいいよ。あんなジジイ、その辺の石ころでも十分だもん!」
孫娘(ごめんね……ジジイ)
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:38:04.22 ID:BPQwUa3V0
ガキ大将「ちくしょう! なにか手はないもんかな……」
眼鏡「なにしろ地球から月までは、38万キロもあるからね……」
眼鏡「月が向こうからやって来てくれればなぁ……」
孫娘「そんなことできっこないよね……」
少女「…………」ハッ
少女「そうだわ!」
少女「月の方から地球に来ればいいのよ!」
孫娘「え、どういうこと!?」
少女「気休めにしかならないかもしれないけど──」
眼鏡「なにしろ地球から月までは、38万キロもあるからね……」
眼鏡「月が向こうからやって来てくれればなぁ……」
孫娘「そんなことできっこないよね……」
少女「…………」ハッ
少女「そうだわ!」
少女「月の方から地球に来ればいいのよ!」
孫娘「え、どういうこと!?」
少女「気休めにしかならないかもしれないけど──」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:40:12.98 ID:BPQwUa3V0
孫娘「──いいね、それやろうよ!」
ガキ大将「面白いな!」
眼鏡「まあ、相手は天文学のプロだけど……きっと喜んでくれるよ」
少女「じゃあ、今日中に一人一つずつ作って、明日病院に行きましょう!」
孫娘「うんっ!」
ガキ大将「面白いな!」
眼鏡「まあ、相手は天文学のプロだけど……きっと喜んでくれるよ」
少女「じゃあ、今日中に一人一つずつ作って、明日病院に行きましょう!」
孫娘「うんっ!」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:44:55.82 ID:BPQwUa3V0
<家>
孫娘「ふんふ~ん」チョキチョキ
母「あら、アンタなに作ってるの?」
孫娘「えへへっ」チョキチョキ
孫娘「明日病院に行って、ジジイに月旅行気分を味わわせてやるんだ」チョキチョキ
母「月旅行気分……?」
母「病院なんだし、あまり騒がしくしたらダメよ」
孫娘「は~い」チョキチョキ
孫娘「ふんふ~ん」チョキチョキ
母「あら、アンタなに作ってるの?」
孫娘「えへへっ」チョキチョキ
孫娘「明日病院に行って、ジジイに月旅行気分を味わわせてやるんだ」チョキチョキ
母「月旅行気分……?」
母「病院なんだし、あまり騒がしくしたらダメよ」
孫娘「は~い」チョキチョキ
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:49:28.02 ID:BPQwUa3V0
翌日──
<病院>
祖父(さてと、今日は孫娘が友だちを連れてくるとかいっていたな)
祖父(弱ってるところは見せられんな)
祖父(今日は久しぶりに調子がいいからな、いつでもいいぞ)
コンコン
祖父(来たか!)
ガチャッ
祖父「!?」
<病院>
祖父(さてと、今日は孫娘が友だちを連れてくるとかいっていたな)
祖父(弱ってるところは見せられんな)
祖父(今日は久しぶりに調子がいいからな、いつでもいいぞ)
コンコン
祖父(来たか!)
ガチャッ
祖父「!?」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:54:52.65 ID:BPQwUa3V0
ウサギA「よう、ジジイ!」
ウサギA「はるばる月からやってきてやったぞ!」
ウサギB「へへへ、地球の空気はうまいぜ……」
ウサギC「あなたは我々の住んでいる星に詳しいそうですね、こんにちは」
ウサギD「はじめまして、お爺さん」
祖父(こ、これはウサギのお面を被った──)
祖父(いや、この四人は月で餅をついているウサギだ!)
祖父「ほう、わざわざ月から来てくれたのか! こりゃまたご苦労だったね」
ウサギA「はるばる月からやってきてやったぞ!」
ウサギB「へへへ、地球の空気はうまいぜ……」
ウサギC「あなたは我々の住んでいる星に詳しいそうですね、こんにちは」
ウサギD「はじめまして、お爺さん」
祖父(こ、これはウサギのお面を被った──)
祖父(いや、この四人は月で餅をついているウサギだ!)
祖父「ほう、わざわざ月から来てくれたのか! こりゃまたご苦労だったね」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 00:59:13.05 ID:BPQwUa3V0
ウサギA「アンタ、月に来るのが夢だったみたいだけど」
ウサギA「地球の文明は遅れてるから、なかなか大変らしいじゃない?」
ウサギA「だからこっちから来てやったよ」
祖父「どうもありがとう、ウサギさんたち。ま、ゆっくりしていってくれ」
ウサギB「照れ臭いぜ」
ウサギC「ところで、あなたは月について色々知っているそうなので」
ウサギC「ボクたちに教えていただけませんか?」
ウサギD「お願いします」
祖父「ガハハッ、ワシは君たちの故郷が大好きだからね」
祖父「ワシなんかの話でよければ、聞かせてやろう」
ウサギA「地球の文明は遅れてるから、なかなか大変らしいじゃない?」
ウサギA「だからこっちから来てやったよ」
祖父「どうもありがとう、ウサギさんたち。ま、ゆっくりしていってくれ」
ウサギB「照れ臭いぜ」
ウサギC「ところで、あなたは月について色々知っているそうなので」
ウサギC「ボクたちに教えていただけませんか?」
ウサギD「お願いします」
祖父「ガハハッ、ワシは君たちの故郷が大好きだからね」
祖父「ワシなんかの話でよければ、聞かせてやろう」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:07:25.11 ID:BPQwUa3V0
ウサギB「……なるほどな~」
ウサギC「勉強になりました。また色々教えて下さい!」
祖父「月に住んでるウサギさんたちに満足してもらったなら」
祖父「ワシも研究者冥利に尽きるってもんだ、ガハハハハッ!」
ウサギD「……ところで、お爺さん」
祖父「なんだい?」
ウサギD「このウサギさんが特別にいいたいことがあるらしいの」
ウサギA「えっ!? な、ないよそんなの!」
ウサギD「ほらほら!」グイッ
ウサギA「うぅ……」
祖父「ほぉう。聞かせてもらおうか?」ニヤッ
ウサギC「勉強になりました。また色々教えて下さい!」
祖父「月に住んでるウサギさんたちに満足してもらったなら」
祖父「ワシも研究者冥利に尽きるってもんだ、ガハハハハッ!」
ウサギD「……ところで、お爺さん」
祖父「なんだい?」
ウサギD「このウサギさんが特別にいいたいことがあるらしいの」
ウサギA「えっ!? な、ないよそんなの!」
ウサギD「ほらほら!」グイッ
ウサギA「うぅ……」
祖父「ほぉう。聞かせてもらおうか?」ニヤッ
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:11:37.90 ID:BPQwUa3V0
ウサギA「えぇと、アンタ孫がいるでしょ?」
祖父「ああ、一緒に住んでいたよ」
ウサギA「その孫から伝言を……もらってるから……」
祖父「ほぉう?」
ウサギA「聞いてくれる……?」
祖父「もちろんだとも」
祖父「ワシが世界で一番愛する孫からの伝言だからな」
祖父「耳かっぽじって聞かねばバチが当たる」
ウサギA「あ、ありがとう……」
祖父「ああ、一緒に住んでいたよ」
ウサギA「その孫から伝言を……もらってるから……」
祖父「ほぉう?」
ウサギA「聞いてくれる……?」
祖父「もちろんだとも」
祖父「ワシが世界で一番愛する孫からの伝言だからな」
祖父「耳かっぽじって聞かねばバチが当たる」
ウサギA「あ、ありがとう……」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:17:38.92 ID:BPQwUa3V0
ウサギA「……おじいちゃん」
ウサギA「いっつもジジイ呼ばわりしてごめんなさい」
ウサギA「えぇと……あたしはおじいちゃんが大好きです」
ウサギA「実はあたし、こっそり博物館に行ったことがあるの」
ウサギA「お客さんに説明をしていたおじいちゃんは、とてもかっこよかった」
ウサギA「あ、あとおじいちゃんのために、月の石をもらいに博物館に行った時」
ウサギA「博物館の人も……心配してたよ」
ウサギA「お父さんとお母さんも……」
ウサギA「だからまた……」グスッ
ウサギA「絶対……元気になって……」グスッ
ウサギA「ケンカ……しようね……」ポロッ
ウサギA「いっつもジジイ呼ばわりしてごめんなさい」
ウサギA「えぇと……あたしはおじいちゃんが大好きです」
ウサギA「実はあたし、こっそり博物館に行ったことがあるの」
ウサギA「お客さんに説明をしていたおじいちゃんは、とてもかっこよかった」
ウサギA「あ、あとおじいちゃんのために、月の石をもらいに博物館に行った時」
ウサギA「博物館の人も……心配してたよ」
ウサギA「お父さんとお母さんも……」
ウサギA「だからまた……」グスッ
ウサギA「絶対……元気になって……」グスッ
ウサギA「ケンカ……しようね……」ポロッ
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:26:06.89 ID:BPQwUa3V0
祖父「ガハハハハハッ! ありがとう、ウサギさん!」
祖父「こりゃあ、くたばれなくなっちゃったな!」
ウサギA「くたばるなんて……いわないでよ……」
祖父「そうだな!」
祖父「孫娘には、絶対元気になると伝えてくれ!」
ウサギA「うん……!」グシュッ
祖父「他のみんなもありがとう!」
祖父「まさか月からわざわざやって来てくれるとは」
祖父「ワシはアームストロング船長より、贅沢者だよ!」
ウサギB「絶対元気になって下さいっす!」
ウサギC「また宇宙について教えて下さい!」
ウサギD「私たちも待っていますから……」
祖父「こりゃあ、くたばれなくなっちゃったな!」
ウサギA「くたばるなんて……いわないでよ……」
祖父「そうだな!」
祖父「孫娘には、絶対元気になると伝えてくれ!」
ウサギA「うん……!」グシュッ
祖父「他のみんなもありがとう!」
祖父「まさか月からわざわざやって来てくれるとは」
祖父「ワシはアームストロング船長より、贅沢者だよ!」
ウサギB「絶対元気になって下さいっす!」
ウサギC「また宇宙について教えて下さい!」
ウサギD「私たちも待っていますから……」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:30:24.81 ID:BPQwUa3V0
ウサギA「じゃあ、そろそろ時間だから……帰るね」
祖父「月までは遠いから、気をつけて帰るんだぞ」
ウサギB&C&D「はいっ!」
ウサギA「…………」
祖父「?」
ウサギA「…………」バッ
孫娘「ぐすっ……」
祖父「月までは遠いから、気をつけて帰るんだぞ」
ウサギB&C&D「はいっ!」
ウサギA「…………」
祖父「?」
ウサギA「…………」バッ
孫娘「ぐすっ……」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:40:09.43 ID:BPQwUa3V0
孫娘「──おじいちゃんっ!」ダッ
祖父「おうおう、よしよし」ナデナデ
孫娘「絶対絶対絶対、元気になってね!」
孫娘「あたし……待ってるからね!」
祖父「ガハハッ! 心配するな、ワシのようなジジイはしぶといと相場が決まってる!」
祖父「だからお前もしぶとく生きろよ!」
孫娘「へん、分かってら!」
祖父「おうおう、よしよし」ナデナデ
孫娘「絶対絶対絶対、元気になってね!」
孫娘「あたし……待ってるからね!」
祖父「ガハハッ! 心配するな、ワシのようなジジイはしぶといと相場が決まってる!」
祖父「だからお前もしぶとく生きろよ!」
孫娘「へん、分かってら!」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:44:54.25 ID:BPQwUa3V0
─
──
───
それから数週間後、祖父は帰らぬ人となった。
亡くなる直前の日々、祖父は入院前とは比べ物にならないほどやせ衰えていたが、
その顔には常に明るい笑顔が張り付いていた。
まるで長年叶えられなかった夢を、ついに叶えることができたかのように──
──
───
それから数週間後、祖父は帰らぬ人となった。
亡くなる直前の日々、祖父は入院前とは比べ物にならないほどやせ衰えていたが、
その顔には常に明るい笑顔が張り付いていた。
まるで長年叶えられなかった夢を、ついに叶えることができたかのように──
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:50:15.90 ID:BPQwUa3V0
全てが落ち着いた頃──
父「……まったくオヤジらしい最期だったな」
母「天国で、きっとお義母さんと再会したでしょうね……」
孫娘「ううん、おじいちゃんは天国には行ってないよ」
母「え?」
孫娘「だって、あんなに元気だったんだもん」
孫娘「きっと……おばあちゃんも誘って……月まで行ってると思うから……」
おわり
父「……まったくオヤジらしい最期だったな」
母「天国で、きっとお義母さんと再会したでしょうね……」
孫娘「ううん、おじいちゃんは天国には行ってないよ」
母「え?」
孫娘「だって、あんなに元気だったんだもん」
孫娘「きっと……おばあちゃんも誘って……月まで行ってると思うから……」
おわり
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:53:17.52 ID:JOoJXy7K0
vipに合わない感動のSSだな
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 01:55:13.68 ID:yXVjdSs7O
乙
面白かった
面白かった
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 02:05:22.91 ID:tUgucZ9CO
追いついたら死んでた
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 02:17:11.80 ID:HD/J5R8WO
すごいな文才力もある
お疲れ様です
お疲れ様です
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/29(金) 02:23:53.45 ID:OaCkMw7t0
じいちゃん・・・おつでした
引用元: 孫娘「おい、クソジジイ!」祖父「なんだ、バカ孫!」
娘「先生、プリントを集めてきました」先生「いつもありがとう」
2019-06-07
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:11:25.64 ID:YegaTRKFo
先生「そういえばあの保護者用の…」
娘「提出書類も既に集め終っています」
先生「…相変わらず仕事が早いね」
娘「クラス委員として当然です」
先生「いつも助かってるよ」
娘「いいえではこれで失礼します」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467259885
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:13:07.36 ID:YegaTRKFo
先生「という訳でこの方程式からは――」
娘「……」カキカキ
先生「であるからしてこのXの解もまた…」
娘「……」カキカキ
先生「ではこの問題を誰かに解いて貰いましょう」
娘「はい、私が解きます」
スラスラッ
娘「できました」
先生「正解です、よくできましたね」
娘「ありがとうございます」
友「…さっすが優等生」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:15:27.13 ID:YegaTRKFo
友「いやーさっきの凄かったね」
娘「あれ位別に普通です」
友「いやでも他の子も全然解けてなかったよ」
娘「予習復習をしているだけですよ」
友「…ずるい」
娘「はい?」
友「品行方正で成績優秀の委員長」
友「おまけに美人で良い子ってどういう事よ!」
娘「…大げさですし興味ありません」
友「いやー本当に優秀だよ」
友「こんな素敵な親友を持って私は幸せ者だなぁ」
娘「…宿題なら手伝いませんよ」
友「えぇ酷い!?」
娘「全くもう…」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:16:55.36 ID:YegaTRKFo
娘「今からプリントを配布しますので席に着いてください」
娘「それと保健委員の方は放課後に会議がありますので忘れないで下さい」
女「忙しそうですねぇ委員長」
娘「どうかしましたか女さん?」
女「いいえ委員長は雑務が多くて大変そうですねと」
娘「…まだ私にクラス選挙で負けた事を根に持ってるんですか?」
女「くっ…相変わらず容赦がないですね」
娘「別に普通です」
女「ま、まぁどうしてもというなら私が手伝っても」
娘「いえ結構です」
女「……えぇそうですか」
娘「あぁそういえば」
女「何かありますか!」
娘「貴方の課題の提出がまだです早くして下さい」
女「……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:17:30.71 ID:YegaTRKFo
友「おっ委員長の卵焼きおいしそう!」
娘「あげませんよ」
級友「二人とも仲がいいねー」
友「私達はマブダチだからね!」
娘「勝手にしないで下さい、あとそれは多分死語です」
級友「そういえば勉強の事で…」
娘「分からない所でもありましたか?」
友「後で委員長に教えて欲しいなって」
娘「私でよければ構いませんよ」
友「えー私には教えないのに」
娘「貴方の場合は居眠りしないできちんと授業をうける事からです」
友「宿題一緒にやってよ」
娘「いやです」
友「お弁当の唐翌揚げあげるから」
娘「要りませんよ」
友「ケチ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:19:07.99 ID:YegaTRKFo
級友「そういえば前から思ってたんだけどさ」モグモグ
娘「なんですか?」
級友「委員長と先生って同じ名字だよね」
娘「……っ」ピクッ
友「そういえばそうだね」
級友「従妹とか特別な関係って事なのかな?」
娘「ただの偶然でしょう」
級友「まぁ恋愛漫画じゃあるまいしそりゃそうだよね」
友「あの人ってちょっと厳しいよね、宿題忘れたら怒るし」
級友「当たり前でしょ…でも私はあの人ってかっこよくて好きだなぁ」
友「えー級友ってばおじさん趣味!」
娘「……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 13:20:01.53 ID:YegaTRKFo
級友「あの人って奥さんとか彼女いるのかな」
友「そういう噂ないよね」
級友「結婚しててもおかしくない年だけどね」
娘「……」
友「学園禁断の恋…うーんあこがれるかも」
級友「ちょっと誘惑しちゃおっかな」
娘「そ、そんなの絶対ダメ!!」
級友「えっ」
娘「いえ…生徒と教師の不純交遊は良くないと思います」
女「…」
女「…へぇ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 22:19:16.86 ID:YegaTRKFo
娘「先生はいらっしゃいますか?」
先生「委員長さん?どうかしましたか」
娘「…朝これを忘れていったでしょう」
先生「あっいけない…うっかりしてたよ」
娘「あれほど忘れないで欲しいと言ったのに…」
先生「わざわざお弁当を届けてくれてありがとね」ニコッ
娘「先生…学校では」
先生「おっとそうだった」
娘「食べ終わったら水で軽く洗っておいてくださいね」
先生「ははっまるでお母さんだな」
娘「……」
12: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:22:02.17 ID:YegaTRKFo
キーンコーン
娘「ふぅ…」
友「お疲れさん委員長」
娘「もうお昼ですか」
友「昨日も思ったけど忙しそうだね」
娘「委員長としての仕事が多くて…」
友「まぁ一緒にご飯食べようよ」
娘「そうですね、ではお弁当を」
友「おっ相変わらずおいしそうだねぇ」
娘「あげませんよ」
13: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:23:35.85 ID:YegaTRKFo
友「そういえばさ」
娘「なんです?」
友「彼氏とかいないの?」
娘「考えたこともないですね」
友「へー」
娘「いきなりなんです?」
友「いやちょっと気になってさ」
娘「男の子との付き合いなんてありませんよ」
14: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:26:11.90 ID:YegaTRKFo
友「いやーここって女子高じゃん?」
娘「今更ですよ」
友「女子高の女の子なんてみんな噂好きだもん」
娘「よくわかりませんがそういう物ですかね」
友「噂と恋バナだけで生きてるといっても過言じゃないね」
娘「間違いなく過言でしょう」
友「うーんでもそっか」
友「じゃああの噂ってガセだったのかな?」
娘「どんな噂です?」
友「委員長と先生がデキてるって噂」
娘「ぶほぉっ!?」
15: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:30:45.53 ID:YegaTRKFo
娘「と、突然にゃにを言ってるんです!」
友「落ち着いてってば」
娘「酷い言いがかりです事実無根です」
友「でも先生と話してる時すごく嬉しそうだよ」
娘「えっ…そんな事…」
友「ご主人を待ち受ける飼い猫って感じ」
娘「どんな感じ!?」
友「頭撫でて欲しいよぉって感じの」
娘「してませんから!」
友「あはは冗談だよ、委員長に限ってそんな恋バナある訳ないよね」
娘「…その通りです」
16: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:34:05.19 ID:YegaTRKFo
娘「ではこれから体育祭に向けてクラス練習を行います」
「まずは二人一組になってストレッチ、その後各種目班ごとに練習をして下さい」
「先生からも一言お願いします」
先生「うん、皆さん怪我をしないように練習しましょうね」
娘「体育祭も近いので皆さん頑張っていきましょう」
17: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:35:25.78 ID:YegaTRKFo
女「先生私と組んでくれませんか」
先生「僕と?」
女「はい練習も兼ねて先生にお願いしたいのです」
先生「他に人は居なかったんですか?」
女「なぜか!偶然!あぶれてしまったものでして」
先生「うーんそれじゃ仕方ないかな」
女「それでは向こうの方で「待って下さい」
娘「私と組みましょう」
女「何でです?」
娘「ダメったらダメ!……なんです」
女「冷静な委員長らしくありませんね、勿論お断りします」
娘「……」
女「まぁそこでおとなしく…ぐぇっ!?」
娘「私と一緒に練習しましょう、拒否権はありません」ズルズルッ
女「急に首元をひっぱらないで下さいぃ!?」
18: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:36:03.27 ID:YegaTRKFo
先生「えっ補習を行ってほしい?」
女「最近分からない所が増えてしまって」
先生「うーん…生徒からの頼みなら…」
女「先生にぜひ教えてほしいのです」
先生「じゃあ放課後に少しならいいですよ」
女「ありがとうございますでは早速今日から「待ってください」
娘「私が教えます」
女「またですか貴方は!」
娘「不服ですか?」
女「不服に決まってます!」
娘「委員長特権です」
女「横暴ですよ!?」
娘「さぁ行きますよ女さん」
女「ちょ、ちょっと!!」
友「……えぇ」
19: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:36:38.04 ID:YegaTRKFo
級友「ねえあの噂って本当?」
娘「…先生と云々という話なら」
級友「ううんそうじゃなくて」
娘「じゃあ今度はなんですか」
級友「女さんと付き合ってるって噂」
娘「ぶへぁっ!?」
20: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:37:10.98 ID:YegaTRKFo
娘「事実無根ですってば!?」
級友「でも最近ずっと一緒にいるし」
娘「どこをどう見たらそうなるんです!」
級友「仲良さそうに手をつないでたし」
娘「引きずってただけですって!」
友「委員長としてそれどうなのよ」
21: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:38:42.71 ID:YegaTRKFo
娘「とにかく誤解です!」
級友「じゃあ女さんとそういう関係では…」
娘「全て誤解です!そもそもあれは先生と二人きりにさせない為です!!」
友「えっ?」
級友「えっ!?」
娘「えっ…あっ」
級友「嘘!じゃあこの間の噂は本当って事!?」
ザワザワ
娘「ち、違っ!クラスの皆さんも騒がないで下さい!」
友「…あっ今クラスから何人か飛び出していったね」
娘「なんでですか!?」
22: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:39:17.10 ID:YegaTRKFo
友「……」
娘「……」
友「…委員長ってさ」
娘「……」
友「墓穴掘るタイプだよね」
娘「うぅ…言わないでよぅ」
23: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:42:22.40 ID:YegaTRKFo
『あははそんな訳ないじゃないか』
『でもさっき委員長が!』
『私たち全員聞いたんですよ』
『ただの誤解、根も葉もない噂だよ』
『…でも委員長ってすっごくかわいいし』
『彼女が可愛いのは認めるけどね』
『そもそも君達みたいな子に興味はないよ』
『教師として生徒にそういう感情を抱くはずないでしょう?』
『えー先生ってば酷いです!』
『そんな言い方ってなくないですかー』
娘「……」
娘「……」
24: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:44:03.79 ID:YegaTRKFo
~~~~~~~~
~~~~~
娘「……」
娘「あっ…もう家に着いちゃった」
娘「……」
「……」
「……」
「…よしっ」
~~~~~
娘「……」
娘「あっ…もう家に着いちゃった」
娘「……」
「……」
「……」
「…よしっ」
25: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:44:33.27 ID:YegaTRKFo
先生「ただいまー」
娘「お帰りなさいお父さん」
先生「今日はいい匂いがするね」
娘「お夕飯もうできてるよ」
先生「それはうれしいなぁ」
娘「スーツがよれちゃうから早く脱いでよ」
先生「あぁごめんね…いつもありがとう」
娘「こ、これ位当然です」
先生「ふふっ口調が変わってないよ」
26: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:45:20.40 ID:YegaTRKFo
娘「お風呂あがったよ」
先生「それじゃ僕もそろそろ入ろうかな」
娘「……」
先生「どうかしたかい?」
娘「…ねえお父さん」
先生「んー」
娘「彼氏できたんだけど」
先生「どこのどいつだ沈めてやる!!」
娘「落ち着いてよ」
27: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:45:48.53 ID:YegaTRKFo
先生「なんだ冗談か…」
娘「ふふっ驚きすぎだよ」
先生「心臓が止まるかと思った」
娘「大げさね」
先生「思わずバットを持って飛び出す所だったよ」
娘「ほんとに大げさね…」
娘「でも…心配してくれるんだ」
先生「当たり前だろ」
28: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:46:57.19 ID:YegaTRKFo
娘「ねぇ?」
先生「なんだい?」
娘「もし私に恋人ができたら…どうする?」
先生「うーん…少し妬いちゃうかなぁ」
娘「…そっか」
先生「でもそれ以上に嬉しく思うよ」
娘「えっ」
先生「だって自分の娘が本気で好きになった人なんだろう?」
先生「なら…父親としては祝福してあげたいかな」
娘「……」
29: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:47:51.60 ID:YegaTRKFo
娘「例えどんな人でも?」
先生「どんな人であっても」
娘「す、少し変な人かもしれないよ?」
先生「君が本当に好きな人となら問題なんてないよ」
娘「…そっかぁ」
先生「…お風呂は後でもいいかな」
娘「えっ」
先生「たまには一緒に洗い物でもしようか」
娘「…うん」
30: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:51:24.88 ID:YegaTRKFo
娘「……」
先生「……」
娘「ねえ…後悔はしてない?」
先生「なにが?」
娘「つれ子だった私を引き取った事」
先生「考えたこともないよ」
31: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:51:51.23 ID:YegaTRKFo
娘「…そっか」
先生「へんな事を聞くんだね?」
娘「へんな事か…ふふっそうかもね」
先生「…料理が上手になったね」
娘「いっぱい練習したもの」
32: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:52:26.93 ID:YegaTRKFo
娘「わたしさ」
先生「うん」
娘「お母さんに似てきたよね」
先生「面影が出てきたね」
娘「学校の友達にか、可愛いねってよく言われるの」
先生「当然、僕たちの娘だもん」
娘「家事もできるし料理も…さ」
先生「お父さんは誇らしいよ」
娘「そっか…えへへ」
先生「それがどうかしたの?」
娘「べ、別になんでも?」
33: ◆OKTh.H0hEJwD 2016/06/30(木) 22:53:38.14 ID:YegaTRKFo
「……」
「教師として生徒に手は出さない…か」
「……」
「……今はまだ」
「…けれどいつかは」
覚悟してよね、お父さん
【終わり】
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/30(木) 23:11:10.89 ID:6uDXTSgjO
乙
義理の親子だったか。母親が再婚したのか、養子だったのか
義理の親子だったか。母親が再婚したのか、養子だったのか
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:09:05.51 ID:7OWUUmesO
高校生なのか
最初小学生だと思った
最初小学生だと思った
引用元: 娘「先生、プリントを集めてきました」先生「いつもありがとう」
妻「フランスの古物商からギロチン買ったからあなたの首切断していい?」夫「いいわけねーだろ!」
2019-02-16
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:04:25.691 ID:f/jJbiAl0
夫「ただいま……ってなんだこりゃ」
妻「ジャーン! 買っちゃった! ギロチン!」
夫「買っちゃったて……」
妻「フランスの古物商がやってる通販サイトで見かけたから、ついポチっちゃったの」
夫「高かっただろ、こんなの……」
妻「フランス革命の年にちなんで17,890円だったわ」
夫「安いなオイ」
妻「せっかくだし、あなたの首切断していい?」
夫「いいわけねーだろ!」
妻「ジャーン! 買っちゃった! ギロチン!」
夫「買っちゃったて……」
妻「フランスの古物商がやってる通販サイトで見かけたから、ついポチっちゃったの」
夫「高かっただろ、こんなの……」
妻「フランス革命の年にちなんで17,890円だったわ」
夫「安いなオイ」
妻「せっかくだし、あなたの首切断していい?」
夫「いいわけねーだろ!」
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:08:17.040 ID:f/jJbiAl0
夫「なんの断りもなくこんなの買って……君はまさにマリー・アントワネットだな」
妻「じゃああなたはルイ16世?」
妻「飾っとくだけじゃ勿体ないし、なにか切断したいな」
夫「だったらこの青首大根でいいだろ」
妻「そうね、本物の首は次の機会にとっときましょ」
夫「永久にとっとけ」
妻「じゃ、せーのっ」
ズバンッ!
夫「おおー、骨董品だろうに、よく切れるな!」
妻「じゃああなたはルイ16世?」
妻「飾っとくだけじゃ勿体ないし、なにか切断したいな」
夫「だったらこの青首大根でいいだろ」
妻「そうね、本物の首は次の機会にとっときましょ」
夫「永久にとっとけ」
妻「じゃ、せーのっ」
ズバンッ!
夫「おおー、骨董品だろうに、よく切れるな!」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:11:06.103 ID:f/jJbiAl0
モワモワモワ…
夫「ん?」
妻「ギロチンから煙が……」
モワモワモワモワモワ…
ルイ16世「……」
マリー「……」
夫「うおっ!?」
妻「ギロチンで大根切ったら、外国人の男女が出てきたわ!」
夫「ん?」
妻「ギロチンから煙が……」
モワモワモワモワモワ…
ルイ16世「……」
マリー「……」
夫「うおっ!?」
妻「ギロチンで大根切ったら、外国人の男女が出てきたわ!」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:14:19.231 ID:f/jJbiAl0
夫「日本語が通じると思えないけど……どこのどなた?」
ルイ16世「朕はルイ16世」
マリー「私はマリー・アントワネット」
夫「は!?」
妻「ウソ!?」
ルイ16世「まあ、堅苦しい挨拶は抜きにしよう。ハッハッハ」
マリー「よろしくね!」
夫「思ったよりフランクだな……」
妻「フランスだけに?」
ルイ16世「朕はルイ16世」
マリー「私はマリー・アントワネット」
夫「は!?」
妻「ウソ!?」
ルイ16世「まあ、堅苦しい挨拶は抜きにしよう。ハッハッハ」
マリー「よろしくね!」
夫「思ったよりフランクだな……」
妻「フランスだけに?」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:18:37.793 ID:f/jJbiAl0
夫「えーっと、なぜここに現れたんです?」
ルイ16世「朕たち、二人ともギロチられて死んだだろう?」
ルイ16世「だから、ギロチンに残留思念めいたものがずっと残っていたのだ」
マリー「そこへあなたたちがギロチったから、それできっかけでこの世に呼び戻されたのね」
マリー「多分、残留思念に引き寄せられるような形で」
夫「ギロチるとか動詞みたいにいうな」
妻「それにどうしてフランス人なのに日本語ペラペラなの?」
ルイ16世「朕たちが死んであの世に行ってから、もう200年以上経つ」
ルイ16世「それだけあれば、日本語をマスターすることくらいできるさ」
夫「俺、2200年になっても、多分フランス語喋れないと思う……」
ルイ16世「朕たち、二人ともギロチられて死んだだろう?」
ルイ16世「だから、ギロチンに残留思念めいたものがずっと残っていたのだ」
マリー「そこへあなたたちがギロチったから、それできっかけでこの世に呼び戻されたのね」
マリー「多分、残留思念に引き寄せられるような形で」
夫「ギロチるとか動詞みたいにいうな」
妻「それにどうしてフランス人なのに日本語ペラペラなの?」
ルイ16世「朕たちが死んであの世に行ってから、もう200年以上経つ」
ルイ16世「それだけあれば、日本語をマスターすることくらいできるさ」
夫「俺、2200年になっても、多分フランス語喋れないと思う……」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:21:11.998 ID:f/jJbiAl0
夫「とはいえ、お元気そうでなによりです」
夫「お子さんたちとも、仲良くやってますか? たとえばルイ17世とか」
ルイ16世「ああ、もちろんだとも。家族みんな仲良しさ」
夫「よかった……」ホッ
妻「え、ルイ17世ってなにかあったの?」
夫「とても可哀想な死に方したんだよ」
妻「どんな?」
夫「いや、聞かない方がいい。マジ胸糞ってレベルじゃねーから。絶対調べるなよ!」
夫「お子さんたちとも、仲良くやってますか? たとえばルイ17世とか」
ルイ16世「ああ、もちろんだとも。家族みんな仲良しさ」
夫「よかった……」ホッ
妻「え、ルイ17世ってなにかあったの?」
夫「とても可哀想な死に方したんだよ」
妻「どんな?」
夫「いや、聞かない方がいい。マジ胸糞ってレベルじゃねーから。絶対調べるなよ!」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:25:12.336 ID:f/jJbiAl0
夫「じゃあ、ルイ16世さん、マリー・アントワネットさん、お帰り下さい」
ルイ16世「へ?」
マリー「どうやって?」
夫「……え?」
四人「……」
ルイ16世「というわけでしばらくお世話になりまーす!」
マリー「よろしくねー!」
妻「こうなっちゃうのね」
夫「どうしてこうなった」
ルイ16世「へ?」
マリー「どうやって?」
夫「……え?」
四人「……」
ルイ16世「というわけでしばらくお世話になりまーす!」
マリー「よろしくねー!」
妻「こうなっちゃうのね」
夫「どうしてこうなった」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:28:17.511 ID:f/jJbiAl0
夫「とりあえずここで寝て下さい」
ルイ16世「ハッハッハ、この布団ペラペラだ。宮殿の絨毯よりもペラペラだ」
マリー「ホント! こんなペラペラなのはじめて!」
夫「お前ら……」
妻「あら?」
夫「どうした?」
妻「今日買ったはずの食パンが全部なくなってる……」
夫「ええ……? ホントに買ってたのか?」
妻「買ったわよ、6枚切りのやつ」
ルイ16世「ハッハッハ、この布団ペラペラだ。宮殿の絨毯よりもペラペラだ」
マリー「ホント! こんなペラペラなのはじめて!」
夫「お前ら……」
妻「あら?」
夫「どうした?」
妻「今日買ったはずの食パンが全部なくなってる……」
夫「ええ……? ホントに買ってたのか?」
妻「買ったわよ、6枚切りのやつ」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:32:15.285 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「ああ、すまんすまん」
マリー「私たちが食べてしまったわ」
夫「なにい!?」
妻「朝食用のだったのに……」
マリー「まあまあ、パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
夫(うっぜえ……)
夫「てか、あなたそれ言ってませんよね?」
マリー「言ってないけど、あそこまで有名になっちゃったら持ち芸にしちゃった方が得でしょ?」
夫「持ち芸て」
妻「この200年で、すっかりメンタルがお笑い芸人化しちゃったのね」
マリー「私たちが食べてしまったわ」
夫「なにい!?」
妻「朝食用のだったのに……」
マリー「まあまあ、パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
夫(うっぜえ……)
夫「てか、あなたそれ言ってませんよね?」
マリー「言ってないけど、あそこまで有名になっちゃったら持ち芸にしちゃった方が得でしょ?」
夫「持ち芸て」
妻「この200年で、すっかりメンタルがお笑い芸人化しちゃったのね」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:36:02.325 ID:f/jJbiAl0
翌朝――
ルイ16世「ボンジュール」
マリー「ボンジュール」
夫「あ、どうも。おはようございます」
ルイ16世「朝ご飯は?」
夫「ねえよ! あんたらが食っちまっただろ!」
マリー「ええー」
妻「あるわよ」
ルイ16世「おおっ! さすがマダム!」
妻「はい、ケーキ。さっきコンビニで買ってきたの」
ルイ16世「うっ……」
マリー「朝から甘いケーキなんて……」
夫「おおっ、妻も負けてないな!」
ルイ16世「ボンジュール」
マリー「ボンジュール」
夫「あ、どうも。おはようございます」
ルイ16世「朝ご飯は?」
夫「ねえよ! あんたらが食っちまっただろ!」
マリー「ええー」
妻「あるわよ」
ルイ16世「おおっ! さすがマダム!」
妻「はい、ケーキ。さっきコンビニで買ってきたの」
ルイ16世「うっ……」
マリー「朝から甘いケーキなんて……」
夫「おおっ、妻も負けてないな!」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:39:26.826 ID:f/jJbiAl0
休日――
夫「今日は日本を案内するよ」
ルイ16世「ジャパニーズ・ゲイシャ楽しみネ!」
マリー「私、ニンジャ見たいヨ!」
妻「なんで急にエセ外国人みたいになってるの」
夫「あっちにうまいカレー屋が――」
ルイ16世「それにしても町並みが清潔で大変よろしい」
マリー「ええ、私たちがいた時代はあちらこちら大便まみれで大変だったものね」
夫「……カレーやめようか」
夫「今日は日本を案内するよ」
ルイ16世「ジャパニーズ・ゲイシャ楽しみネ!」
マリー「私、ニンジャ見たいヨ!」
妻「なんで急にエセ外国人みたいになってるの」
夫「あっちにうまいカレー屋が――」
ルイ16世「それにしても町並みが清潔で大変よろしい」
マリー「ええ、私たちがいた時代はあちらこちら大便まみれで大変だったものね」
夫「……カレーやめようか」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:43:35.588 ID:f/jJbiAl0
カラオケ――
妻「イェーイ!」
ルイ16世「ハッハッハ、素晴らしい歌であった」
マリー「とてもよかったわ」
夫「次はお二人で、フランスの歌でも歌って下さいよ」
ルイ16世「フランスの歌か……。じゃあ……あれいくか!」
マリー「ええ!」
ルイ夫妻「ラ・マルセイエーズ!!!」
夫「それ革命側の歌じゃなかったっけ……」
妻「イェーイ!」
ルイ16世「ハッハッハ、素晴らしい歌であった」
マリー「とてもよかったわ」
夫「次はお二人で、フランスの歌でも歌って下さいよ」
ルイ16世「フランスの歌か……。じゃあ……あれいくか!」
マリー「ええ!」
ルイ夫妻「ラ・マルセイエーズ!!!」
夫「それ革命側の歌じゃなかったっけ……」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:46:20.734 ID:f/jJbiAl0
妻「今日は一日楽しかったわね」
夫「……ん」ゴソッ
妻「どうしたの?」
夫「やべえ、どっかでカギ落としてきたみたいだ」ゴソゴソ
妻「えーっ!? じゃあ家の中に入れないじゃない!」
ルイ16世「朕に任せたまえ」
夫「え?」
ルイ16世「これでも錠前職人という側面もあってね。この程度のカギなら……」カチャカチャ ガチャッ
マリー「ステキ!」
夫「助かったよ……ルイ16世」
妻「激動の時代に生まれてなきゃ、きっといい王になれたのにねぇ」
夫「……ん」ゴソッ
妻「どうしたの?」
夫「やべえ、どっかでカギ落としてきたみたいだ」ゴソゴソ
妻「えーっ!? じゃあ家の中に入れないじゃない!」
ルイ16世「朕に任せたまえ」
夫「え?」
ルイ16世「これでも錠前職人という側面もあってね。この程度のカギなら……」カチャカチャ ガチャッ
マリー「ステキ!」
夫「助かったよ……ルイ16世」
妻「激動の時代に生まれてなきゃ、きっといい王になれたのにねぇ」
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:50:12.944 ID:f/jJbiAl0
夫「トランプ見つけたから、みんなで大富豪やろうか」
妻「やりましょ!」
バサッ パサッ バサッ バサッ
マリー「8切り!」サッ
夫「えっ、なにそれ。知らないんだけど」
マリー「フランスのローカルルールだとあるのよ」
ルイ16世「よし、ここで革命だ!」パサッ
夫「お前が革命すんのかよ」
妻「やりましょ!」
バサッ パサッ バサッ バサッ
マリー「8切り!」サッ
夫「えっ、なにそれ。知らないんだけど」
マリー「フランスのローカルルールだとあるのよ」
ルイ16世「よし、ここで革命だ!」パサッ
夫「お前が革命すんのかよ」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:53:11.036 ID:f/jJbiAl0
夫「ウイ~……ビールもうないのか?」
妻「うん……なくなっちゃった……」
マリー「ビールがないならワインを飲めばいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
妻「ねえねえ、ルイ16世さんもなにか言ってよ~」
ルイ16世「よーし、朕は国家なりー!」
夫「それお前より2世少ない奴のセリフー!」
アハハハハ… ハハハハハ…
二組の夫妻は打ち解けていったのだが――
妻「うん……なくなっちゃった……」
マリー「ビールがないならワインを飲めばいいじゃない!」
ルイ16世「おっ、名言いただきましたー!」
妻「ねえねえ、ルイ16世さんもなにか言ってよ~」
ルイ16世「よーし、朕は国家なりー!」
夫「それお前より2世少ない奴のセリフー!」
アハハハハ… ハハハハハ…
二組の夫妻は打ち解けていったのだが――
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 18:58:08.461 ID:f/jJbiAl0
……
……
夫「……ただいま」トボトボ
妻「どうしたの、あなた? ずいぶん顔色が悪いけど……まるで白ワインみたい」
夫「……」
夫「リストラ……されちまったよ」
妻「……ええっ!?」
……
夫「……ただいま」トボトボ
妻「どうしたの、あなた? ずいぶん顔色が悪いけど……まるで白ワインみたい」
夫「……」
夫「リストラ……されちまったよ」
妻「……ええっ!?」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:00:56.149 ID:f/jJbiAl0
妻「なんでこんな突然……!」
夫「どうやらうちの会社、水面下で相当負債抱え込んでたようでさ……」
夫「ここにきて重役お抱えみたいな奴以外は全員バッサリって……」
夫「俺なんか派閥とかに全く無縁のノンポリだったから、第一候補だったろうさ」
夫「ハハ……これからどうすりゃいいんだ……」
妻「気を落とさないで! まだ若いんだしどうにでもなるわよ!」
ルイ16世「そうそう! 君の不幸など朕たちに比べたら大したことないよ!」
マリー「正社員がダメならアルバイトでもすればいいじゃない」
夫「うるさいな……ほっといてくれ!!!」
夫「どうやらうちの会社、水面下で相当負債抱え込んでたようでさ……」
夫「ここにきて重役お抱えみたいな奴以外は全員バッサリって……」
夫「俺なんか派閥とかに全く無縁のノンポリだったから、第一候補だったろうさ」
夫「ハハ……これからどうすりゃいいんだ……」
妻「気を落とさないで! まだ若いんだしどうにでもなるわよ!」
ルイ16世「そうそう! 君の不幸など朕たちに比べたら大したことないよ!」
マリー「正社員がダメならアルバイトでもすればいいじゃない」
夫「うるさいな……ほっといてくれ!!!」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:05:00.910 ID:f/jJbiAl0
夫「……そうだ」
夫「ここにギロチンがある。会社から首切られたんだ。いっそマジで首切っちまうのもいいか」
夫「お前、俺の首切りたがってたろ? やってくれよ……」
妻「ちょっと冗談やめてよ……」
夫「冗談なもんか! やってくれよぉ! 首切ってくれよぉ!」
ルイ16世「落ち着くのだ! 現実から逃げても何にもならんぞ! 逃げちゃダメだ!」
夫「お前だってヴァレンヌ逃亡事件起こしただろうが!」
ルイ16世「それをいわれると耳が痛い」
夫「もう俺のことは……ほっといてくれ……」
夫「ここにギロチンがある。会社から首切られたんだ。いっそマジで首切っちまうのもいいか」
夫「お前、俺の首切りたがってたろ? やってくれよ……」
妻「ちょっと冗談やめてよ……」
夫「冗談なもんか! やってくれよぉ! 首切ってくれよぉ!」
ルイ16世「落ち着くのだ! 現実から逃げても何にもならんぞ! 逃げちゃダメだ!」
夫「お前だってヴァレンヌ逃亡事件起こしただろうが!」
ルイ16世「それをいわれると耳が痛い」
夫「もう俺のことは……ほっといてくれ……」
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:08:10.617 ID:f/jJbiAl0
夫「……」グビグビッ
夫「――クソッ! いくら飲んでも酔えねえ……」ゲフッ
夫「酒だぁっ! 酒がねぇぞぉ!」
妻(あれからあの人はずっとあの調子……)
妻(あの人に愛想尽かして、ルイ16世とマリー・アントワネットも出て行ってしまった)
妻(なんていうか、見えない糸がぷっつりと切れてしまったって感じ……)
妻(私たち、もう終わりなのかな……)
夫「――クソッ! いくら飲んでも酔えねえ……」ゲフッ
夫「酒だぁっ! 酒がねぇぞぉ!」
妻(あれからあの人はずっとあの調子……)
妻(あの人に愛想尽かして、ルイ16世とマリー・アントワネットも出て行ってしまった)
妻(なんていうか、見えない糸がぷっつりと切れてしまったって感じ……)
妻(私たち、もう終わりなのかな……)
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:12:22.365 ID:f/jJbiAl0
妻「あら?」
テレビ『都内の公園などで、ルイ16世夫妻を名乗る男女が漫才をしている姿が目撃され、SNS上で話題に……』
妻「え!?」
妻「あなたあなた!」
夫「あんだよ?」
妻「これ見て!」
夫「……?」
夫「なにやってんだ……あの二人……」
テレビ『都内の公園などで、ルイ16世夫妻を名乗る男女が漫才をしている姿が目撃され、SNS上で話題に……』
妻「え!?」
妻「あなたあなた!」
夫「あんだよ?」
妻「これ見て!」
夫「……?」
夫「なにやってんだ……あの二人……」
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:15:11.027 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「はいどーも皆さん、ルイ16世でーっす」
マリー「マリー・アントワネットでーっす」
ルイ16世「髭男爵のパクリじゃございませんので、むしろこっちが本場ですので」
ルイ16世「じゃ、さっそく。ルネッサーンス!」
マリー「いきなりパクってどうする!」
どっ!
ハハハハ… ハハハハ…
マリー「マリー・アントワネットでーっす」
ルイ16世「髭男爵のパクリじゃございませんので、むしろこっちが本場ですので」
ルイ16世「じゃ、さっそく。ルネッサーンス!」
マリー「いきなりパクってどうする!」
どっ!
ハハハハ… ハハハハ…
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:19:15.423 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「ほら、結構稼げたぞ」
マリー「はい、どうぞ」
夫「……なんでこんなことを」
ルイ16世「それはもちろん、君たちへの恩返しと、家計の足しにするためだよ」
マリー「あなたが立ち直るまでは、私たちが頑張るから」
マリー「リストラされたなら、休暇を楽しめばいいじゃない」
夫「……!」
マリー「はい、どうぞ」
夫「……なんでこんなことを」
ルイ16世「それはもちろん、君たちへの恩返しと、家計の足しにするためだよ」
マリー「あなたが立ち直るまでは、私たちが頑張るから」
マリー「リストラされたなら、休暇を楽しめばいいじゃない」
夫「……!」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:22:55.385 ID:f/jJbiAl0
夫「……」
妻「あなた……」
夫「やっと吹っ切れたよ……」
夫「俺は会社から切り捨てられて、自分が情けなくて、自暴自棄になってたけど……」
夫「フランス国王と王妃にここまでされて、立ち上がらないわけにはいかないよな」
夫「まだ首は繋がってる! 首があるなら、やり直せるんだ! バイトでも何でもやってやる!」
妻「私も一生懸命働くわ!」
夫「よーし、弱い心を断ち切るために景気づけにギロチン落としとくか!」
ガシャンッ!
妻「あなた……」
夫「やっと吹っ切れたよ……」
夫「俺は会社から切り捨てられて、自分が情けなくて、自暴自棄になってたけど……」
夫「フランス国王と王妃にここまでされて、立ち上がらないわけにはいかないよな」
夫「まだ首は繋がってる! 首があるなら、やり直せるんだ! バイトでも何でもやってやる!」
妻「私も一生懸命働くわ!」
夫「よーし、弱い心を断ち切るために景気づけにギロチン落としとくか!」
ガシャンッ!
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:26:15.072 ID:f/jJbiAl0
……
……
面接官「……では採用ということで」
夫「ありがとうございます!」
面接官「前職での経験を生かして、当社でもバリバリ働いて下さい」
面接官「期待していますよ」
夫「はいっ!」
……
面接官「……では採用ということで」
夫「ありがとうございます!」
面接官「前職での経験を生かして、当社でもバリバリ働いて下さい」
面接官「期待していますよ」
夫「はいっ!」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:29:32.564 ID:f/jJbiAl0
夫「やったよ! 次の会社、決まったよ!」
妻「よかったね!」
夫「ああ……これもお前とルイ夫妻のおかげだ!」
ルイ16世「ハッハッハ、照れるな」
マリー「お役に立てて光栄ですわ」
夫「どれ、二人に出会うきっかけになったギロチン……ちょっと磨いてやるかな」
夫「……ん?」
妻「どうしたの?」
妻「よかったね!」
夫「ああ……これもお前とルイ夫妻のおかげだ!」
ルイ16世「ハッハッハ、照れるな」
マリー「お役に立てて光栄ですわ」
夫「どれ、二人に出会うきっかけになったギロチン……ちょっと磨いてやるかな」
夫「……ん?」
妻「どうしたの?」
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:33:06.066 ID:f/jJbiAl0
夫「このギロチン、心なしか綺麗になってないか?」
妻「あらホント……ほとんど手入れしてないのに」
ルイ16世「……」
ルイ16世「どうやら……来るべき時が来たようだ」
夫「?」
妻「どういうこと?」
マリー「私たちの残留思念がなくなりつつあるのです。もう現世には留まれません」
夫「な、なんだって!?」
ルイ16世「現世では君たちにずいぶん楽しませてもらったからね……きっとそのおかげだろう」
妻「あらホント……ほとんど手入れしてないのに」
ルイ16世「……」
ルイ16世「どうやら……来るべき時が来たようだ」
夫「?」
妻「どういうこと?」
マリー「私たちの残留思念がなくなりつつあるのです。もう現世には留まれません」
夫「な、なんだって!?」
ルイ16世「現世では君たちにずいぶん楽しませてもらったからね……きっとそのおかげだろう」
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:37:46.589 ID:f/jJbiAl0
妻「せっかく仲良くなれたのに……!」
ルイ16世「ありがとう……しかし朕たちも子供たちをいつまでも放っておくわけにはいかない」
ルイ16世「いさぎよく帰ることにするよ」
マリー「私たちがいなくなったなら、心の中にいると思えばいいじゃない」
夫「……くっ」
妻「二人とも……元気でね」
マリー「ええ、あなたたちとあの世で会うのを楽しみにしてるわ。……なーんて」
ルイ16世「ほんの少しだけ君たちに革命を起こすことができてよかった」
ルイ16世「どうか、血の流れることのない平和な家庭を築いてくれ」
夫「ええ……誓います!」
ルイ16世「ありがとう……しかし朕たちも子供たちをいつまでも放っておくわけにはいかない」
ルイ16世「いさぎよく帰ることにするよ」
マリー「私たちがいなくなったなら、心の中にいると思えばいいじゃない」
夫「……くっ」
妻「二人とも……元気でね」
マリー「ええ、あなたたちとあの世で会うのを楽しみにしてるわ。……なーんて」
ルイ16世「ほんの少しだけ君たちに革命を起こすことができてよかった」
ルイ16世「どうか、血の流れることのない平和な家庭を築いてくれ」
夫「ええ……誓います!」
53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:40:32.893 ID:f/jJbiAl0
ルイ16世「オ・ルヴォワール!」
マリー「オ・ルヴォワール!」
夫「……さようなら!」
妻「さようなら!」
シュゥゥゥゥゥ…
夫「……消えた」
妻「あなた……うっ、うっ、うっ……」
夫「俺たちも、彼らに負けないような夫婦になろう!」
妻「……うん!」
マリー「オ・ルヴォワール!」
夫「……さようなら!」
妻「さようなら!」
シュゥゥゥゥゥ…
夫「……消えた」
妻「あなた……うっ、うっ、うっ……」
夫「俺たちも、彼らに負けないような夫婦になろう!」
妻「……うん!」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:44:06.347 ID:f/jJbiAl0
……
十年後――
ガサゴソ… ガサゴソ…
夫「ふぅー、ちょっと物置整理しようと思ったら大掃除になっちゃったな」
妻「ホントだわ」
娘「二人とも、余計なもの買いすぎ! 健康器具とか、よく分からない骨董品とか……」
夫「面目ない……」
娘「……ん、なにこれ?」
妻「あっ、それは――」
十年後――
ガサゴソ… ガサゴソ…
夫「ふぅー、ちょっと物置整理しようと思ったら大掃除になっちゃったな」
妻「ホントだわ」
娘「二人とも、余計なもの買いすぎ! 健康器具とか、よく分からない骨董品とか……」
夫「面目ない……」
娘「……ん、なにこれ?」
妻「あっ、それは――」
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:47:29.575 ID:f/jJbiAl0
娘「これって……ギロチン?」
夫「ああ、そうだよ」
娘「首を切断しちゃう、おっかない道具なんでしょ? こわーい!」
夫「……」
夫「たしかに怖い道具だけど、本質は罪人を苦痛なく処刑するための人道的な道具なんだよ」
娘「ふーん」
妻「それにね……お父さんとお母さんは、ギロチンのおかげで仲が切断されずに済んだのよ」
おわり
夫「ああ、そうだよ」
娘「首を切断しちゃう、おっかない道具なんでしょ? こわーい!」
夫「……」
夫「たしかに怖い道具だけど、本質は罪人を苦痛なく処刑するための人道的な道具なんだよ」
娘「ふーん」
妻「それにね……お父さんとお母さんは、ギロチンのおかげで仲が切断されずに済んだのよ」
おわり
引用元: 妻「フランスの古物商からギロチン買ったからあなたの首切断していい?」夫「いいわけねーだろ!」
いとこ「早稲田っすw」親戚一同「SUGEEEEEEEEEE!!!!」ワイ「…ふっw」
2019-01-05
1: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:40:34 ID:NlZ
ワイ「・・・・・・ふふっ」
5: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:42:03 ID:NlZ
ワイ「ふふっ・・・・・・グリッドマンおもしれーw」
7: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:43:58 ID:NlZ
親戚一同「ギャハハ!w千鳥おもしれぇ!w」
ワイ「ふふっ・・・・・・わたモテはいつ読んでも面白いなぁw」
ワイ「ふふっ・・・・・・わたモテはいつ読んでも面白いなぁw」
10: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:47:38 ID:NlZ
パッパ「おーい!!ワイも降りてこーい!!」
ワイ「ビクッ!!」
ドスドスドスドス
親戚一同「おーワイ君久しぶり!!w」
ワイ「ドモッス…」
伯父「今何してるんだ?w」
ワイ「キタッ…!」
ワイ「ビクッ!!」
ドスドスドスドス
親戚一同「おーワイ君久しぶり!!w」
ワイ「ドモッス…」
伯父「今何してるんだ?w」
ワイ「キタッ…!」
19: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:51:25 ID:NlZ
ワイ「あっ…今一応キョウダイでがんばってマス…」
伯父「へー…キョウダイ?どんな仕事なの?」
パッパ「ニヤニヤ」
ワイ「アッ、仕事じゃなくて大学の"キョウダイ"です…」
伯父「キョウダイ…キョウダイ…京大!?」
ワイ「えぇ…まぁw」ニチャァ
いとこ「あぁ…あわわ…!」
伯父「へー…キョウダイ?どんな仕事なの?」
パッパ「ニヤニヤ」
ワイ「アッ、仕事じゃなくて大学の"キョウダイ"です…」
伯父「キョウダイ…キョウダイ…京大!?」
ワイ「えぇ…まぁw」ニチャァ
いとこ「あぁ…あわわ…!」
30: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)09:55:04 ID:NlZ
叔母「えぇ!?ワイ君ニートしてたんじゃないの!?」
パッパ「ニートじゃなくて浪人ですよw1年間勉強がんばって京大受かったんだよなw」
ワイ「まぁ…w」
いとこ「・・・・・・」
伯父「・・・・・・」
ワイ「終わり?用がないなら部屋戻って録画しておいたペルソナ5一挙放送見るから、昼飯できたら呼んでね、それじゃw」
親戚一同「・・・・・・」
パッパ「ニヤニヤ」
パッパ「ニートじゃなくて浪人ですよw1年間勉強がんばって京大受かったんだよなw」
ワイ「まぁ…w」
いとこ「・・・・・・」
伯父「・・・・・・」
ワイ「終わり?用がないなら部屋戻って録画しておいたペルソナ5一挙放送見るから、昼飯できたら呼んでね、それじゃw」
親戚一同「・・・・・・」
パッパ「ニヤニヤ」
48: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)10:02:14 ID:NlZ
親戚一同「そんじゃ・・・・・・お邪魔しました・・・・・・」
マッマ「またいらしてねー」
パッパ「じゃあなー!wいとこ君勉強がんばってなー!w」
いとこ「ドモッス…」
ワイ「…w」
パッパ「ふぅ、うまくいったな」
ワイ「金」
パッパ「ほいよ」
ワイ「これでパッパのメンツは保たれて、ワイは優雅なニート生活を送れる…正にWINWINって奴やなぁ…w」
パッパ「これからも頼むぞ」
ワイ「ほいよw」
マッマ「またいらしてねー」
パッパ「じゃあなー!wいとこ君勉強がんばってなー!w」
いとこ「ドモッス…」
ワイ「…w」
パッパ「ふぅ、うまくいったな」
ワイ「金」
パッパ「ほいよ」
ワイ「これでパッパのメンツは保たれて、ワイは優雅なニート生活を送れる…正にWINWINって奴やなぁ…w」
パッパ「これからも頼むぞ」
ワイ「ほいよw」
49: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)10:03:54 ID:oYg
親戚「証拠ハラデイ」
53: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)10:19:05 ID:Xsp
>>49
草
草
54: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)10:20:20 ID:VL7
>>49
jだったんか…
jだったんか…
引用元: いとこ「早稲田っすw」親戚一同「SUGEEEEEEEEEE!!!!」ワイ「…ふっw」
ワイ「か、母ちゃん!隠れてワイのお金盗まないで!」マッマ「うるさいですね……」コソコソコソ
2018-12-02
1: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:42:42.82 ID:QYvsGn9Cp
ワイ「あ、あぁ~ッ!」
マッマ「はい、今日の窃盗は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数カ月後、念願の両親の離婚が成立したのだが、『母に着いて行ったら生活が儘ならないのでは』 という懸念の声があり、結果、父ちゃんが毎日毎日ワイらの料理をコトコトしてくれるようになった。
しかし母ちゃんはなんだかワイのことがキライみたいで、過去にはワイの通帳イジイジして、懐サムイサムイなのだった。
マッマ「はい、今日の窃盗は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数カ月後、念願の両親の離婚が成立したのだが、『母に着いて行ったら生活が儘ならないのでは』 という懸念の声があり、結果、父ちゃんが毎日毎日ワイらの料理をコトコトしてくれるようになった。
しかし母ちゃんはなんだかワイのことがキライみたいで、過去にはワイの通帳イジイジして、懐サムイサムイなのだった。
2: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:43:57.02 ID:akE2vl3OM
ガチ話っぽくて草
3: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:44:27.73 ID:jdcLSdoH0
笑えんで
4: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:44:36.15 ID:QYvsGn9Cp
マッマ「トホホ……新しい洋服は欲しいのにお金バイバイ懐サムイサムイなんだから……あーあ、どうにかしてワイちゃんのお金を自分のものにしてもらえないかな~、ん?」
ニートなのにワイちゃんの財布から千円札が溢れ出ている。
ニートなのにワイちゃんの財布から千円札が溢れ出ている。
5: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:45:58.26 ID:QYvsGn9Cp
ワイ「よいしょ……よいしょ……」
マッマ(わ、ワイちゃんが、自分で働いてお金を稼いでいる!?)
ワイ「ふぅ……こんなものですかね……。もっと効率良く稼げるように頑張らないと……」
マッマ「ワイちゃーん!」 バターンッ!
ワイの財布「ひゃあッ!?」
マッマ「ワ、ワイちゃーん! ごめんよーッ! ワイちゃんは毎日自分のためにお金稼いでたのにマッマはそんなことを知っていながら……ッ!!チャリンッ!チャリンッ! ワイちゃんの稼いだお金いい値段!」
マッマ(わ、ワイちゃんが、自分で働いてお金を稼いでいる!?)
ワイ「ふぅ……こんなものですかね……。もっと効率良く稼げるように頑張らないと……」
マッマ「ワイちゃーん!」 バターンッ!
ワイの財布「ひゃあッ!?」
マッマ「ワ、ワイちゃーん! ごめんよーッ! ワイちゃんは毎日自分のためにお金稼いでたのにマッマはそんなことを知っていながら……ッ!!チャリンッ!チャリンッ! ワイちゃんの稼いだお金いい値段!」
7: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:46:46.78 ID:jE5s31QY0
ワイのマッマかな?
9: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:47:10.21 ID:QYvsGn9Cp
ワイの財布「ど、ドサクサにまぎれてお金を盗まないでください!」
マッマ「ご、ごめんねワイちゃん……!」
ワイの財布「あ、貴方、母親が息子の金を窃盗するなんて異常です……。それが貴方のお仕事なんですか……?それに、ワイさんは母ちゃんを信じて、ここに財布を置きっぱなしなんですから」
マッマ「そ、そんなこと知らないよ! ワイちゃんのそのお金だけでマッマは十分フトコロ温かいんだよ! あっ、そ、そうだ! 父ちゃんワイちゃんの通帳貸して! 」
マッマ「ご、ごめんねワイちゃん……!」
ワイの財布「あ、貴方、母親が息子の金を窃盗するなんて異常です……。それが貴方のお仕事なんですか……?それに、ワイさんは母ちゃんを信じて、ここに財布を置きっぱなしなんですから」
マッマ「そ、そんなこと知らないよ! ワイちゃんのそのお金だけでマッマは十分フトコロ温かいんだよ! あっ、そ、そうだ! 父ちゃんワイちゃんの通帳貸して! 」
13: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:48:30.08 ID:QYvsGn9Cp
パッパ「こ、こうですか?」
マッマ「そう! それじゃあ今からマッマの洋服代に代わるからね! ワイちゃんの通帳でキャッシュするからね! ちゃんと受け止めてね!」
パッパ・ワイの通帳「えっ、えっ?」
マッマ「ウオーッ! お金! 買い物しまくるぞ!」チャリチャリチャリーンッ
ワイの通帳「ひゃあッ!」ビシャーッ(支出)
マッマ「そう! それじゃあ今からマッマの洋服代に代わるからね! ワイちゃんの通帳でキャッシュするからね! ちゃんと受け止めてね!」
パッパ・ワイの通帳「えっ、えっ?」
マッマ「ウオーッ! お金! 買い物しまくるぞ!」チャリチャリチャリーンッ
ワイの通帳「ひゃあッ!」ビシャーッ(支出)
14: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:48:37.90 ID:BcYQNfQVa
ワイは家族に恵まれてたんやなぁ
17: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:49:52.43 ID:QYvsGn9Cp
マッマ「くっ、ふぅ……! す、すっごい金額が出たぁーッ!」
ワイの通帳「ほんとうです……で、でもなんで……?」
マッマ「それはね……ワイちゃんの将来の貯金が、ここに貯まってたからだよ! 父ちゃんとワイちゃんで貯めたお金がね!」
ワイの通帳「ワイさんの貯金……」
ワイの通帳「ほんとうです……で、でもなんで……?」
マッマ「それはね……ワイちゃんの将来の貯金が、ここに貯まってたからだよ! 父ちゃんとワイちゃんで貯めたお金がね!」
ワイの通帳「ワイさんの貯金……」
19: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:51:49.98 ID:o9GGIke60
悲しすぎるだろ
20: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:51:57.84 ID:QYvsGn9Cp
マッマ「そう! だけど、誰が使うかなんて、二の次なんだよ! 貯金は、本人に使ってもらうより、必要としている人に使ってもらうのが一番いいんだよ!」
ワイの通帳「ひ、必要としているって……はわわ……あ、あの……もうちょっと、縁切ってもらってもいいですか?」
パッパ「もちろん!」
その後、母は隠れて年柄年中そこら中のお金を続けていたため離婚成立時には120万ほどの借金をしていた。
でもまぁ、離婚成立以来、何かをするごとに母がLINEで「五万貸して」と送られることもなくなったので結果オーライ! 終わり
ワイの通帳「ひ、必要としているって……はわわ……あ、あの……もうちょっと、縁切ってもらってもいいですか?」
パッパ「もちろん!」
その後、母は隠れて年柄年中そこら中のお金を続けていたため離婚成立時には120万ほどの借金をしていた。
でもまぁ、離婚成立以来、何かをするごとに母がLINEで「五万貸して」と送られることもなくなったので結果オーライ! 終わり
24: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:53:29.37 ID:QYvsGn9Cp
良い両親に育ててもらったら感謝するんやで
23: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:53:14.52 ID:o9GGIke60
うわぁこんな病気の奴おるんやな
26: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:54:09.05 ID:QYvsGn9Cp
>>23
おるんや しかもそれが母親やで
おるんや しかもそれが母親やで
27: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:54:17.73 ID:8Z7UaVvm0
イッチ強く生きろよ
28: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:54:46.00 ID:QYvsGn9Cp
>>27
サンガツ 頑張るで
サンガツ 頑張るで
37: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:57:21.74 ID:TENKnqBed
まんまワイや
あんなクソ世界に一人だけかと思うとったがまだおるもんなんやな
あんなクソ世界に一人だけかと思うとったがまだおるもんなんやな
39: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 04:58:11.26 ID:QYvsGn9Cp
>>37
おるもんやで
おるもんやで
48: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:00:20.14 ID:lgNVIAr50
パッパの財布から金抜いてたの思い出したわ
バレてめっちゃ叱られたけど数万円抜いてたのに1万円分しか気づかれず助かったわ
バレてめっちゃ叱られたけど数万円抜いてたのに1万円分しか気づかれず助かったわ
59: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:04:58.30 ID:AypOnklj0
>>48
それはパッパの優しさやろなぁ
それはパッパの優しさやろなぁ
52: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:01:23.03 ID:DfEZ5xlo0
ワイのトッモでもおったな
知らないうちにカードで10万近く使われてたやつ
知らないうちにカードで10万近く使われてたやつ
57: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:03:31.34 ID:jE5s31QY0
金貸す代わりに母親顎でつかってる
なんか悲しいけど
なんか悲しいけど
56: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:03:17.81 ID:BZ6vmh2v0
マッマ「ワ、ワイちゃん!隠れてママのお金盗まないで!」ワイ「うるさいですね……」コソコソコソ
なんJ民はこうだろ
なんJ民はこうだろ
62: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:05:54.31 ID:QYvsGn9Cp
>>56
ワイもそっちが良かったわ
ワイもそっちが良かったわ
66: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:09:05.34 ID:/Ch4Cgnd0
子供が金勝手に使ってたり盗んでたりしてるのに気付いてもちょっとの金額しか請求しないしなんなら返さなくてもなにも言わないし親ってあったけえな
73: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:13:46.00 ID:KkKglkKc0
普通逆やないんか?
ワイは未だにマッマの財布から週に5000円は抜いとるで
ワイは未だにマッマの財布から週に5000円は抜いとるで
75: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:14:43.18 ID:QYvsGn9Cp
>>73
小さな頃は逆やったな
小さな頃は逆やったな
76: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:15:12.90 ID:35Z4MquQd
>>75
ツケが回ってきただけやん
ツケが回ってきただけやん
78: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:18:31.16 ID:e5k/TqL+0
こういうの親としての良心が痛まないんか?
77: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:16:29.06 ID:I+b9gDdFH
母子家庭で39歳の童貞引きこもりだったけど自殺する前に母親の財布から一万円抜いて風俗行った
それから女にハマって週5で母親の財布から一万円抜いて通うようになった
しばらくして母親が病気で入院してたとき見舞いに来てた同僚の人に
最近外に出るようになって嬉しい、財布の中に一万円を切らさないように残業の量を増やしてたって聞いて働くようになった
80: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:20:13.63 ID:5eWY4Vh5d
>>77
働くようになった(返すとは言ってない)
働くようになった(返すとは言ってない)
82: 風吹けば名無し 2018/11/30(金) 05:21:10.73 ID:KxD/CpHo0
>>80
金はあの世に持っていけんのやし息子が働く姿見れる方が嬉しいやろ
金はあの世に持っていけんのやし息子が働く姿見れる方が嬉しいやろ
引用元: ワイ「か、母ちゃん!隠れてワイのお金盗まないで!」マッマ「うるさいですね……」コソコソコソ
夫「てめえら何やってやがる!」 妻「あっ!」間男「あっ!」
2018-11-23
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:22:12.404 ID:FrNB0PIs0
夫「ただいまー」ガラッ
妻「…………」
間男「…………」
夫「…………」
夫「てめえら何やってやがる!!!」
妻「あっ!」
間男「あっ!」
妻「…………」
間男「…………」
夫「…………」
夫「てめえら何やってやがる!!!」
妻「あっ!」
間男「あっ!」
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:25:12.728 ID:FrNB0PIs0
夫「この野郎……!」
妻「待ってあなた! 違うの!」
夫「なにが違うだ! この野郎ォ……ブッ殺してやるぅ!」
間男「ひいっ!」
夫「オラァッ!」バキィッ
間男「ぐはぁっ!」
間男「ひぃぃ……待って、待って下さい! 許して下さいっ!」
夫「だったら……誠意を見せてみろや」
間男「ど、どうすればよろしいでしょう……?」
夫「そうだなぁ……」
妻「待ってあなた! 違うの!」
夫「なにが違うだ! この野郎ォ……ブッ殺してやるぅ!」
間男「ひいっ!」
夫「オラァッ!」バキィッ
間男「ぐはぁっ!」
間男「ひぃぃ……待って、待って下さい! 許して下さいっ!」
夫「だったら……誠意を見せてみろや」
間男「ど、どうすればよろしいでしょう……?」
夫「そうだなぁ……」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:27:44.557 ID:FrNB0PIs0
夫「よしお前、働け!」
間男「……へ」
夫「俺、今失業してるんだがよ。なかなか再就職できないで困ってたんだ」
夫「んで、ダラダラやってるうちに働くのめんどくなっちまった」
夫「だからお前が働いて、俺の代わりに大黒柱として稼げ!」
間男「はいっ! 分かりました!」
夫「よっしゃあ、これで俺は働かないで済むぜぇ!」
間男「……へ」
夫「俺、今失業してるんだがよ。なかなか再就職できないで困ってたんだ」
夫「んで、ダラダラやってるうちに働くのめんどくなっちまった」
夫「だからお前が働いて、俺の代わりに大黒柱として稼げ!」
間男「はいっ! 分かりました!」
夫「よっしゃあ、これで俺は働かないで済むぜぇ!」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:28:59.132 ID:Kc5LZipjr
まさかの展開
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:30:03.022 ID:r5oUfcUX0
奴隷獲得
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:30:41.696 ID:FrNB0PIs0
間男「ただいま仕事から戻りました!」
夫「おう、ご苦労!」グゥゥゥ…
夫「……っと、腹減ったな。そろそろ飯作ってくれよ」
妻「え~……めんどくさい。出前でいいんじゃない?」
夫「また出前かよ。手抜きもいい加減にしろよ!」
妻「働いてないくせに偉そうにいうんじゃないわよ!」
夫「ンだとぉ!?」
妻「あっ、そうだわ! 間男、あんたが作ってよ!」
夫「おっ、ナイスアイディア! すぐ作れ、間男!」
間男「分かりました! すぐ支度します!」
夫「おう、ご苦労!」グゥゥゥ…
夫「……っと、腹減ったな。そろそろ飯作ってくれよ」
妻「え~……めんどくさい。出前でいいんじゃない?」
夫「また出前かよ。手抜きもいい加減にしろよ!」
妻「働いてないくせに偉そうにいうんじゃないわよ!」
夫「ンだとぉ!?」
妻「あっ、そうだわ! 間男、あんたが作ってよ!」
夫「おっ、ナイスアイディア! すぐ作れ、間男!」
間男「分かりました! すぐ支度します!」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:32:53.799 ID:FrNB0PIs0
間男「できました!」
ホカホカ…
夫妻「いただきまーす!」モグッ
夫「おおっ、うめえ!」
夫「お前、料理の才能あるぜ!」
妻「ホント! やるじゃない!」
間男「嬉しいです! ありがとうございます!」
ホカホカ…
夫妻「いただきまーす!」モグッ
夫「おおっ、うめえ!」
夫「お前、料理の才能あるぜ!」
妻「ホント! やるじゃない!」
間男「嬉しいです! ありがとうございます!」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:33:45.791 ID:pvGXQ0Rb0
間男高スペックでワロタ
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:35:58.445 ID:FrNB0PIs0
夫「おい、テレビのリモコンは?」
妻「あたし知らないわよ」
夫「ハァ!? さっきお前使ってただろ! ちゃんと片付けとけよ!」
妻「なにいってんの! あたしは悪くないわよ!」
間男「テレビのリモコンならここに」サッ
夫「おっ、助かるぜ間男!」
妻「ありがとう間男!」
間男「いえいえ」
妻「あたし知らないわよ」
夫「ハァ!? さっきお前使ってただろ! ちゃんと片付けとけよ!」
妻「なにいってんの! あたしは悪くないわよ!」
間男「テレビのリモコンならここに」サッ
夫「おっ、助かるぜ間男!」
妻「ありがとう間男!」
間男「いえいえ」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:38:15.628 ID:FrNB0PIs0
間男「今月の給料が出ました!」
夫「おう、ご苦労」
夫「お、昇給してるじゃねえか。よく頑張ったな」
間男「お二人のためですから!」
夫「よーし、今夜は豪勢に外食といくか!」
妻「さんせー!」
間男「あまり高いものは食べないで下さいよ」
夫「おう、ご苦労」
夫「お、昇給してるじゃねえか。よく頑張ったな」
間男「お二人のためですから!」
夫「よーし、今夜は豪勢に外食といくか!」
妻「さんせー!」
間男「あまり高いものは食べないで下さいよ」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:39:03.188 ID:xCBwXaKqa
もう妻いらないな
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:39:22.607 ID:J117tOOTa
>>21
夫もいらない
夫もいらない
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:41:23.747 ID:FrNB0PIs0
妻「ねえ、あなたー」
夫「ん?」
妻「あたし犬欲しいー!」
夫「たしかに、ペット飼うのも悪くないかもな」
夫「よっしゃ間男、ちょっとペットショップで犬買ってきてくれ!」
間男「生き物を飼うなら、ちゃんと最後まで責任持って世話しなきゃダメですよ」
妻「分かってますって! ちゃんとあたしが世話するわ!」
夫「ん?」
妻「あたし犬欲しいー!」
夫「たしかに、ペット飼うのも悪くないかもな」
夫「よっしゃ間男、ちょっとペットショップで犬買ってきてくれ!」
間男「生き物を飼うなら、ちゃんと最後まで責任持って世話しなきゃダメですよ」
妻「分かってますって! ちゃんとあたしが世話するわ!」
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:44:34.633 ID:FrNB0PIs0
犬「ワン、ワン!」
夫「おい、犬が散歩をせがんでるぜ」
妻「あたし、もう飽きたー。めんどくさーい」
夫「ったく、しょうがねえな……。おい間男!」
間男「はいっ!」
夫「わりィんだけど、犬の散歩行ってきてくれや!」
間男「分かりました!」
夫「おい、犬が散歩をせがんでるぜ」
妻「あたし、もう飽きたー。めんどくさーい」
夫「ったく、しょうがねえな……。おい間男!」
間男「はいっ!」
夫「わりィんだけど、犬の散歩行ってきてくれや!」
間男「分かりました!」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:46:28.258 ID:FrNB0PIs0
夫「買い物行ってきてくれ!」
妻「洗濯して~」
夫「肩揉んでくれ!」
妻「コーヒー入れて~」
間男「はいっ!」
夫「いやー、間男のおかげですっかり快適になったな!」
妻「ホント、とても助かるぅ~」
間男「…………」
妻「洗濯して~」
夫「肩揉んでくれ!」
妻「コーヒー入れて~」
間男「はいっ!」
夫「いやー、間男のおかげですっかり快適になったな!」
妻「ホント、とても助かるぅ~」
間男「…………」
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:50:17.800 ID:FrNB0PIs0
妻「ねえ、あなた……」
夫「ん?」
妻「赤ちゃん……できちゃった。三ヶ月だって」
間男「おおっ、よかったですね!」
夫「マジかよ!? どっちの子だ!?」
妻「んー、分かんない……」
夫「間男の子だったらいいなぁ。子供育てるなんてめんどくせえし。責任負いたくないし」
間男「またまたご冗談を……」
夫「いや、本気でいってるけどな」
夫「ん?」
妻「赤ちゃん……できちゃった。三ヶ月だって」
間男「おおっ、よかったですね!」
夫「マジかよ!? どっちの子だ!?」
妻「んー、分かんない……」
夫「間男の子だったらいいなぁ。子供育てるなんてめんどくせえし。責任負いたくないし」
間男「またまたご冗談を……」
夫「いや、本気でいってるけどな」
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:52:39.739 ID:FrNB0PIs0
赤子「おぎゃあ、おぎゃあ……!」
看護婦「元気な男の子ですよー!」
妻「産まれたぁ……」
間男「よかったですねえ、名前はどうするんです?」
夫「んー……お前がつけてくれよ」
妻「うん、間男がつけてあげて!」
間男「えええ……!?」
看護婦「元気な男の子ですよー!」
妻「産まれたぁ……」
間男「よかったですねえ、名前はどうするんです?」
夫「んー……お前がつけてくれよ」
妻「うん、間男がつけてあげて!」
間男「えええ……!?」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:55:39.435 ID:FrNB0PIs0
妻「DNA検査したら、あなたの子だったわ」
夫「ゲッ、マジかよ~。間男のガキじゃねえのかよ」
間男「よかったじゃないですか! たっぷり愛情を注いであげて下さい!」
夫「うーん、間男の子供だった方が幸せだと思うぜ?」
夫「俺の遺伝子なんか受け継いだって、ろくな大人になれねえよ。可哀想に」
間男「そんなことないですって……」
夫「ゲッ、マジかよ~。間男のガキじゃねえのかよ」
間男「よかったじゃないですか! たっぷり愛情を注いであげて下さい!」
夫「うーん、間男の子供だった方が幸せだと思うぜ?」
夫「俺の遺伝子なんか受け継いだって、ろくな大人になれねえよ。可哀想に」
間男「そんなことないですって……」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 00:58:08.279 ID:FrNB0PIs0
間男「犬にエサやって、と」ザラザラ…
犬「ワン!」
間男「仕事に行ってきます!」
妻「行ってらっしゃ~い」ゴロゴロ…
夫「気をつけてな~」ゴロゴロ…
赤子「ふぇぇん……ふぇぇぇん……!」
妻「赤ちゃん泣いてるよ~?」
夫「ほっとけほっとけ。それより映画見ようぜ」
犬「ワン!」
間男「仕事に行ってきます!」
妻「行ってらっしゃ~い」ゴロゴロ…
夫「気をつけてな~」ゴロゴロ…
赤子「ふぇぇん……ふぇぇぇん……!」
妻「赤ちゃん泣いてるよ~?」
夫「ほっとけほっとけ。それより映画見ようぜ」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:00:39.671 ID:FrNB0PIs0
間男「ただい……」ハッ
赤子「ハァ……ハァ……」
間男「ちょっ、赤ちゃんが苦しんでるじゃないですか!」
間男「あなたたちは何やってたんですか!?」
妻「なにって……決まってるわよねえ?」
夫「寝てたよ」
赤子「ハァ……ハァ……」
間男「ちょっ、赤ちゃんが苦しんでるじゃないですか!」
間男「あなたたちは何やってたんですか!?」
妻「なにって……決まってるわよねえ?」
夫「寝てたよ」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:02:53.347 ID:FrNB0PIs0
間男「すぐミルク飲ませて……病院にも連れていかないと!」
間男「さ、急いでミルクを用意して下さい! 車は私が出しますから!」
妻「えぇ~……めんどくさい」
夫「お前に任せるわ……よろしく」
間男「…………!」
間男「さ、急いでミルクを用意して下さい! 車は私が出しますから!」
妻「えぇ~……めんどくさい」
夫「お前に任せるわ……よろしく」
間男「…………!」
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:05:41.311 ID:FrNB0PIs0
犬「ワン、ワン」
赤子「ばぶ、ばぶ」
間男「おお、よしよし。犬も赤ちゃんと遊んでくれてありがとう」
間男(このままじゃまずい……!)
間男(このままじゃあの二人も、この子もダメになってしまう!)
間男(何とかしなきゃ……!)
赤子「ばぶ、ばぶ」
間男「おお、よしよし。犬も赤ちゃんと遊んでくれてありがとう」
間男(このままじゃまずい……!)
間男(このままじゃあの二人も、この子もダメになってしまう!)
間男(何とかしなきゃ……!)
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:09:44.117 ID:FrNB0PIs0
夫「テレビどれもつまんねーなー」ゴロゴロ…
妻「お菓子おいし~!」ボリボリ
夫「おっ、俺にも食わせろよ」
妻「いいよ~」
間男「二人とも、ちょっと話があります」
夫「どうした、間男」
妻「なによ、怖い顔して」
妻「お菓子おいし~!」ボリボリ
夫「おっ、俺にも食わせろよ」
妻「いいよ~」
間男「二人とも、ちょっと話があります」
夫「どうした、間男」
妻「なによ、怖い顔して」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:12:53.812 ID:FrNB0PIs0
間男「旦那さん、あなたいい加減働いて下さい」
間男「お子さんもできたし、このまま私の収入だけで生活するのは難しいですよ」
夫「え、いいよ。だったら俺が餓死するから。そうすりゃ食費浮くじゃん」
間男「奥さん、あなたもせめて身の回りのことぐらいしましょう」
間男「ミルクあげないオムツも替えないでは、あまりにもお子さんが可哀想です」
妻「えぇ~? 好きで産んだわけじゃないし~」
間男「…………」
間男「お子さんもできたし、このまま私の収入だけで生活するのは難しいですよ」
夫「え、いいよ。だったら俺が餓死するから。そうすりゃ食費浮くじゃん」
間男「奥さん、あなたもせめて身の回りのことぐらいしましょう」
間男「ミルクあげないオムツも替えないでは、あまりにもお子さんが可哀想です」
妻「えぇ~? 好きで産んだわけじゃないし~」
間男「…………」
51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:16:04.541 ID:FrNB0PIs0
間男「いい加減にしろッ!!!」
バキィッ!
夫「ぐぶっ!」
バシィッ!
妻「きゃっ!」
夫「いてて……」
妻「二人して殴られちゃったね」
間男「なにヘラヘラしてんだよ!」
間男「お前らはもう……ただの仲良しカップルじゃないんだぞ!」
間男「結婚して子供もいる……立派な夫婦なんだ!」
間男「こんなことで、これから先どうする気だァッ!!!」
夫「どうするってなぁ」
妻「どうしよっか」
バキィッ!
夫「ぐぶっ!」
バシィッ!
妻「きゃっ!」
夫「いてて……」
妻「二人して殴られちゃったね」
間男「なにヘラヘラしてんだよ!」
間男「お前らはもう……ただの仲良しカップルじゃないんだぞ!」
間男「結婚して子供もいる……立派な夫婦なんだ!」
間男「こんなことで、これから先どうする気だァッ!!!」
夫「どうするってなぁ」
妻「どうしよっか」
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:16:25.817 ID:J117tOOTa
なんか綺麗事言ってるけどこいつ不倫したんだよな
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:19:37.915 ID:FrNB0PIs0
間男「ぐうっ……」ポロッ
夫「なに泣いてんだよ。お前はなんも悪くないのに」
妻「そそ、あたしたちのクズっぷりが嫌になったのは分かるけどさ」
間男「そうじゃない」
間男「私はあんたらが嫌いで泣いてるんじゃない! 心配だから泣いてるんだ!」
間男「あんたたちのことを本当に好きだから、泣いてるんだぁっ!!!」
間男「どうにかしてやりたいから泣いてるんだよぉっ!!!!!」
間男「くぅぅぅぅぅ……!」
夫妻「…………!」グサッ
夫「なに泣いてんだよ。お前はなんも悪くないのに」
妻「そそ、あたしたちのクズっぷりが嫌になったのは分かるけどさ」
間男「そうじゃない」
間男「私はあんたらが嫌いで泣いてるんじゃない! 心配だから泣いてるんだ!」
間男「あんたたちのことを本当に好きだから、泣いてるんだぁっ!!!」
間男「どうにかしてやりたいから泣いてるんだよぉっ!!!!!」
間男「くぅぅぅぅぅ……!」
夫妻「…………!」グサッ
58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:22:19.208 ID:FrNB0PIs0
夫「すまねえ……」
間男「え」
夫「俺……ハロワ行くよ。どんなキツイ仕事だってやるよ……」
妻「あたしも……ちゃんと家事やる! なんだったら共働きもする!」
夫「お前が俺たちなんかのために流してくれた涙……無駄にはしねえ!」
夫「俺たち……やり直すんだ!」
妻「うん!」
間男「お二人とも……!」
間男「え」
夫「俺……ハロワ行くよ。どんなキツイ仕事だってやるよ……」
妻「あたしも……ちゃんと家事やる! なんだったら共働きもする!」
夫「お前が俺たちなんかのために流してくれた涙……無駄にはしねえ!」
夫「俺たち……やり直すんだ!」
妻「うん!」
間男「お二人とも……!」
63: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:24:27.685 ID:FrNB0PIs0
夫「明日、面接なんだ。緊張するな~」
間男「今夜はトンカツにしました。面接に勝てるように!」
間男「魚のさばき方はこうやるんですよ」スッスッ
妻「へぇ~、あたしもやってみよっと!」
間男「ほーら、アンパンマンだよ~」
赤子「きゃっきゃっ」
夫「犬の散歩も交代でやろうな!」
妻「うん! いい運動になるしね!」
間男「今夜はトンカツにしました。面接に勝てるように!」
間男「魚のさばき方はこうやるんですよ」スッスッ
妻「へぇ~、あたしもやってみよっと!」
間男「ほーら、アンパンマンだよ~」
赤子「きゃっきゃっ」
夫「犬の散歩も交代でやろうな!」
妻「うん! いい運動になるしね!」
64: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:28:25.773 ID:FrNB0PIs0
やがて――
同僚「おーい、今晩飲みに行かねえか」
夫「いや、今日はうちの子供の誕生日でね」
同僚「あー、そりゃ早く帰ってやらなきゃまずいなぁ」
夫「ケーキ買って、三人と一匹で子供を祝ってやんなきゃ」
同僚「そりゃいいや!」
同僚(……ってあれ? 三人? 同居してる親がいるとか?)
同僚「おーい、今晩飲みに行かねえか」
夫「いや、今日はうちの子供の誕生日でね」
同僚「あー、そりゃ早く帰ってやらなきゃまずいなぁ」
夫「ケーキ買って、三人と一匹で子供を祝ってやんなきゃ」
同僚「そりゃいいや!」
同僚(……ってあれ? 三人? 同居してる親がいるとか?)
65: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:30:25.802 ID:FrNB0PIs0
夫「ただいま~」
妻「お帰りなさい」
幼児「おかえり~」
犬「ワン、ワン!」
夫「ケーキ買ってきたぞ!」
妻「あらやだ、あたしも買っちゃったのに」
夫「ダブっちまったか!」
夫「まぁいいさ。みんなで食べればなんとかなるだろ。間男も呼んできてくれ」
幼児「うん!」タタタッ
妻「お帰りなさい」
幼児「おかえり~」
犬「ワン、ワン!」
夫「ケーキ買ってきたぞ!」
妻「あらやだ、あたしも買っちゃったのに」
夫「ダブっちまったか!」
夫「まぁいいさ。みんなで食べればなんとかなるだろ。間男も呼んできてくれ」
幼児「うん!」タタタッ
67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:32:32.635 ID:FrNB0PIs0
幼児「おとーしゃん……」
夫「どうした?」
幼児「まおとこのおじしゃんが……まおとこのおじしゃんが……いないの」
夫「なにぃ!?」
妻「なんですって!?」
夫「どこ行ったんだ!?」
妻「さっきまで家にいたのに!」
夫「どうした?」
幼児「まおとこのおじしゃんが……まおとこのおじしゃんが……いないの」
夫「なにぃ!?」
妻「なんですって!?」
夫「どこ行ったんだ!?」
妻「さっきまで家にいたのに!」
71: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:35:54.475 ID:FrNB0PIs0
夫「手紙がある……」ガサ…
『ご夫婦へ
今まで大変お世話になりました。
突然この家を立ち去る無礼をお許し下さい。
なぜ去るのかと申しますと、決してあなた方を嫌いになったとか、そのような理由ではありません。
もはや、あなた方に私は必要ないと悟ったからです。
もうあなた方は私がいなくても、家族として立派にやっていけます。
あなた方と過ごした数年間はまさに至福の時でした。私の一生の思い出となるでしょう。
本当にありがとうございました。どうか、お元気で。
間男より』
夫「間男……!」
妻「行っちゃったのね……」
幼児「おじしゃん……」
『ご夫婦へ
今まで大変お世話になりました。
突然この家を立ち去る無礼をお許し下さい。
なぜ去るのかと申しますと、決してあなた方を嫌いになったとか、そのような理由ではありません。
もはや、あなた方に私は必要ないと悟ったからです。
もうあなた方は私がいなくても、家族として立派にやっていけます。
あなた方と過ごした数年間はまさに至福の時でした。私の一生の思い出となるでしょう。
本当にありがとうございました。どうか、お元気で。
間男より』
夫「間男……!」
妻「行っちゃったのね……」
幼児「おじしゃん……」
73: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:39:25.424 ID:FrNB0PIs0
夫「間男……礼をいわなきゃならないのはこっちの方だ」
夫「本当にありがとう……!」
妻「あの人がいなきゃ、あたしたちどうなってたか……」
幼児「おじしゃん、いなくなったの?」
夫「ああ……出ていってしまった」
夫「だけど、俺たちが悲しんだら間男もきっと悲しんでしまう。今は誕生日を盛大に祝おう!」
妻「そうね!」
幼児「うん!」
犬「ワン!」
夫「本当にありがとう……!」
妻「あの人がいなきゃ、あたしたちどうなってたか……」
幼児「おじしゃん、いなくなったの?」
夫「ああ……出ていってしまった」
夫「だけど、俺たちが悲しんだら間男もきっと悲しんでしまう。今は誕生日を盛大に祝おう!」
妻「そうね!」
幼児「うん!」
犬「ワン!」
75: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:42:10.472 ID:FrNB0PIs0
ハッピバースデートゥーユー… ハッピバースデートゥーユー…
間男「…………」
間男(もう私がいなくても、あなたたちは大丈夫ですよ)
間男(あなたたちにあった“隙間”は、もはや存在しないのですから……)
おわり
間男「…………」
間男(もう私がいなくても、あなたたちは大丈夫ですよ)
間男(あなたたちにあった“隙間”は、もはや存在しないのですから……)
おわり
79: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:43:22.804 ID:/kYkna7w0
面白かった乙
80: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:43:33.264 ID:NMH+NIUY0
乙
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 01:53:04.770 ID:AfG898EHr
乙
俺間男目指すわ
俺間男目指すわ
88: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/22(木) 02:56:24.301 ID:k5QRu0GT0
(隙)間(を埋める)男
引用元: 夫「てめえら何やってやがる!」 妻「あっ!」間男「あっ!」