憤怒「“七つの大罪”で一番ヤバイのってどれだろうな?」傲慢「もちろんワシだ!」
2020-12-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:02:11.76 ID:OOoYa4JX0
憤怒「ちょっと話があるんだけどよ」
傲慢「なんだ?」
憤怒「オレたちっていわゆる“七つの大罪”じゃん?」
傲慢「うむ」
憤怒「オレたちの中で、罪として一番ヤバイのはどれだろうな……とふと思ってよ」
傲慢「それはもちろんワシだ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:04:38.61 ID:OOoYa4JX0
憤怒「あ? なんでだよ?」
傲慢「傲慢というのは、ようするに自分が偉い、凄いと思うことだ」
憤怒「まぁ、そうだな」
傲慢「これがいきすぎて、自分は世界一偉いなんて思うようになったらどうなると思う?」
傲慢「それこそ世界を破滅させかねない凶行にだって平気で行うだろう……」
傲慢「ゆえに、“傲慢”こそ! ワシこそが七つの大罪で一番恐ろしい存在なのだ!!!」
憤怒「……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:06:36.63 ID:OOoYa4JX0
憤怒「だがよぉ」
傲慢「む?」
憤怒「自分に自信を持つっつうのはなにも悪いことばかりじゃねえし」
憤怒「実力が伴ってなきゃ、怖くもなんともなくねえか?」
傲慢「どういうことだ……」
憤怒「たとえばさ、腕力も財力も権力もない奴がいくら傲慢になったところで」
憤怒「怖いどころか悲しいだけじゃん? 笑えないピエロみたいなもんだ」
憤怒「そう考えると、傲慢って一番ヤバイとはいえねえんじゃねえかなって」
傲慢「ならば、キサマは七つのうち、どれが一番危険だと思うのだ?」
憤怒「そりゃもちろん――」ニヤッ
強欲「強欲っしょ!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:09:46.23 ID:OOoYa4JX0
憤怒「強欲……いつの間に!」
傲慢「聞き捨てならんな。なぜ、強欲などが一番恐ろしいと?」
強欲「だってさ、欲って際限ないじゃん?」
強欲「千円で十分だった奴が五千円欲しくなり、一万円欲しくなり……って具合に」
強欲「ひとたび欲望が暴走すりゃ、人は強盗したり不正したり悪い手段に平気で手を出すし~」
強欲「こんなにヤバイ大罪は他にないっしょ!」
傲慢「ぐぬぬ……」
憤怒「……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:11:37.87 ID:OOoYa4JX0
憤怒「だけど、傲慢にもいったことだが、欲望ってそう悪いことばかりでもねえだろ」
強欲「なんでさ?」
憤怒「たとえば、速く走りたいという欲があったから、人間は自動車を作れた」
憤怒「空を飛びたいという欲があったから、人間は飛行機を作れた」
憤怒「どっちも強すぎる欲がなきゃ、成し遂げられなかったことだ」
憤怒「強欲にゃいい面だってある。つまり、一番ヤバイとはいえねえってこった」
強欲「だったら、アンタはどの大罪が一番だと?」
憤怒「決まってんだろ! このオレ、憤怒よ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:13:36.71 ID:OOoYa4JX0
傲慢「説明してもらおうか」
憤怒「おう、してやるとも! 耳かっぽじって聞きやがれ!」
憤怒「いいか、憤怒――分かりやすくいうと怒りのエネルギーってのは恐ろしいんだ」
憤怒「プチンってなったら、一気に噴火みてえにドカーンとなる」
憤怒「世の中、怒りにまかせて人を殺しちまったなんて事件は珍しくねえ!」
憤怒「憤怒こそ、一番ヤバイ大罪ってことなんだあああああ!!!」
嫉妬「それはどうでしょうかねえ?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:16:46.81 ID:OOoYa4JX0
憤怒「嫉妬!?」
嫉妬「怒りのエネルギーはたしかに最大風速はすごいかもしれませんが」
嫉妬「すぐ冷めてしまうケースがほとんどじゃないですか」
傲慢「うむ、その通り。『臥薪嘗胆』という言葉がある」
傲慢「これは薪に臥したり肝を舐めたりして、怒りを忘れないようにしたという言葉だ」
傲慢「怒りをずっと保つということはそれほど難しいということだ」
強欲「それにさ、時には怒ることだって必要じゃん? とても一番とはいえないよぉ!」
憤怒「なんだとォ!? やんのか、コラ!」
嫉妬「まあまあ、ここは怒らず私の話を聞いて下さい」
憤怒「どんな話だよ!?」
嫉妬「もちろん……この私“嫉妬”こそが七つの大罪の中で一番危険だという話ですよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:19:07.08 ID:OOoYa4JX0
憤怒「ハァ!? 嫉妬なんてチンケな感情がなんでヤバいんだよ!?」
嫉妬「おやおや、見くびられたものですね」
嫉妬「ねたみ・そねみといった感情の恐ろしさをご存じないとは……」
強欲「どこらへんが恐ろしいのさ?」
嫉妬「まず、嫉妬というのは非常に粘着質です。憤怒のように簡単に冷めたりしません」
嫉妬「しかも、一度この感情に芽生えたものはさまざまな手段で対象の足を引っ張ろうとします」
嫉妬「これほど恐ろしい大罪が他にあるでしょうか?」
色欲「あら、嫉妬なんて全然大したことないじゃない」
嫉妬「あなたは……色欲!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:22:34.54 ID:OOoYa4JX0
色欲「いくら嫉妬したって、人間どうやっても敵わない相手には屈服してしまうものよ」
色欲「粘着質でしつこいことだけは認めるけど、とてもトップに立てる器じゃないわ」
嫉妬「いってくれますね……では、あなたはどの大罪が一番恐ろしいと?」
色欲「決まってるでしょ? アタシよ!」
色欲「色欲の暴走による悲惨な事例はいくらでもあるわ」
色欲「不倫で家庭が崩壊したり、痴情のもつれで殺人事件が起きたり」
色欲「挙げ句の果てに、色欲に溺れた君主が国を滅ぼすことになったことすらある!」
色欲「フフフ、アタシほど身近かつ逃れようがない大罪は他にないわ!」
暴食「いやいや、そんなことないんだなぁ~」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:24:47.06 ID:OOoYa4JX0
暴食「大罪の中で一番ヤバイのはオイラなんだなぁ~」
色欲「いきなり出てきて、なにを言い出すのよこのデブ!」
憤怒「説明しろい!」
暴食「人間食わなくちゃ生きていけないんだなぁ~」
暴食「だからみんな、“暴食”に目覚める可能性は持ってるんだなぁ~」
暴食「そして、暴食がいきすぎて食料がなくなったら、人類は滅亡なんだなぁ~」
傲慢「下らぬ! キサマの説はいくらなんでも極端すぎるわ!」
強欲「そうそう! だいたい、色欲も暴食も、しょせんオレの一部って感じだしさぁ」
色欲「なんですって!? 強欲如きと美しいアタシを一緒にしないでくれる!?」
暴食「そうなんだなぁ~。食欲は強欲よりすごいんだなぁ~」
強欲「いってくれるじゃんか!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:27:28.24 ID:OOoYa4JX0
嫉妬「やはり、一番恐ろしい大罪は、粘着質で長期保存がきくこの私……」
憤怒「いーや、爆発力のあるオレだ!」
強欲「際限のないオレっしょ!」
傲慢「ワシに決まっておる! 傲慢こそ最も偉大で危険なのだ!」
色欲「国だって滅ぼしかねないアタシよ!」
暴食「人類を餓えさせかねないオイラなんだなぁ~」
憤怒「へっ、どうやらみんな譲るつもりはないようだな……」
憤怒「だったらぁ……戦って生き残った奴が、七つの大罪で一番ヤバイ奴だ!!!」
ワアァァァァァ……!
ドカッ! バキッ! ガッ! ドガッ! ズガッ!
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:28:54.33 ID:OOoYa4JX0
暴食「かじってやるんだなぁ~」ガブガブ
憤怒「いだだだだだ! やめろ! ――ええいっ!」バキッ
傲慢「世界一であるワシの顔に傷をつけおったな!」
色欲「ぱふぱふしてあげるわ~ん」パフパフ
強欲「ああ~……もっとやって! もっとお願いしますぅ!」
嫉妬「うぐぐ、羨ましい……!」
ワアァァァァァ……!
ギャーギャーッ! ワーワーッ! ドカッ! バキッ!
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:30:41.61 ID:OOoYa4JX0
憤怒「ハァ……ハァ……みんな……引く気はねえのか……」
傲慢「ぜぇ、ぜぇ、あるわけがない。ワシが一番なのだからな」
強欲「こうなったらとことんやるっしょ! ……ふぅふぅ」
嫉妬「ハァ、ハァ……しかし、このままじゃいつまでも決着はつきそうにありませんねえ」
色欲「ええ……グダグダになってきてるのがよく分かるわ……」
暴食「お腹すいたんだなぁ~」グギュルルルルル…
憤怒(どうすんだよ……。どうやったらまとまるんだよ、この状況……)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:33:14.34 ID:OOoYa4JX0
『あの~』
憤怒「ん?」
『私、この話の作者……いわば“神様”なんですけど』
憤怒「神様!?」
傲慢「ワシの次に偉い者ではないか。なんの用だ?」
『はい、私、なんとかして“七つの大罪”をモチーフにして』
『面白おかしい物語を作ろうと頑張ってきたんですけど……』
『収拾つかなくなってきちゃったんで、面倒になったし、もう書くのやめます!』
憤怒「は!?」
『だから、あとは皆さんで勝手にやってて下さい! さいなら!』プツッ…
憤怒「ハァ!? もしもし!? もしも~し!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:36:13.76 ID:OOoYa4JX0
強欲「話をまとめる役の神様が面倒になったって……どうやってこの争い収めるのさ!?」
傲慢「そうだそうだ! 何とかしろ、憤怒!」
憤怒「オレに聞くんじゃねえ!」
色欲「なにいきなり投げ出してるのよ! 最低の神様ね!」
嫉妬「まったくですよ……妬む気すら失せてくる。どうしたらいいのやら……」
暴食「お腹すいたんだなぁ~」グゴギュルルルルルル…
憤怒「と、とにかく……これで分かったことがある……!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/17(土) 17:36:45.06 ID:OOoYa4JX0
六つの大罪「怠惰が一番やべえええええええええええええ!!!!!」
― 完 ―
引用元: ・憤怒「“七つの大罪”で一番ヤバイのってどれだろうな?」傲慢「もちろんワシだ!」
定規「くそっ、俺の力はメジャーには通用しないのか……!」
2020-12-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:23:25.64 ID:jessFWGl0
定規「俺はアメリカに行く!」
三角定規「いよいよか……お前ならば大丈夫だろう」
コンパス「日本の文具界で大暴れしたお前の実力、見せてやれよ!」
定規「ああ、絶対メジャーを打ち倒して帰ってくる!」
分度器「定規君……気をつけてね」
定規「心配するな。お前は日本で待っててくれ」
分度器「うん、待ってる」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523273005
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:25:14.60 ID:jessFWGl0
三角定規「あれから一ヶ月、定規のやつ、どうしてるだろうか」
コンパス「そりゃあ、きっと大活躍してるに違いないぜ!」
コンパス「分度器ちゃんもそう思うよなぁ?」
分度器「う、うん……」
三角定規「ちょうど今日、あいつの試合の中継をやるみたいだから見てみよう」
コンパス「おう、そうしよそうしよ!」
分度器「……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:27:42.79 ID:jessFWGl0
テレビ『定規、またしてもメジャーに敗れましたァッ! これで泥沼の五連敗!』
テレビ『メジャーの圧倒的長さの前に屈しました!』
三角定規「え!?」
コンパス「な、なんで!?」
分度器「……!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:29:50.78 ID:jessFWGl0
『定規如きがメジャーに挑戦なんて早すぎたんだよ……』
『長さを測定する道具としての格が違うよなぁ』
『俺は最初からこうなるって分かってたよ』
三角定規「くっ、ネットでの評判も散々だ……」
コンパス「ちくしょう、好き勝手書きやがって!」
分度器「定規君……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:32:13.68 ID:jessFWGl0
アメリカ――
メジャー「HAHAHA、ジャパニーズ定規、ユーは弱いネー!」
メジャー「ミーよりずっと短いし、目盛りを巻くことのできるミーに比べて、収納性もバッド!」
定規「うぐぐ……!」
メジャー「とっとと日本に帰るがいいネー!」
定規「くそっ、俺の力はメジャーには通用しないのか……!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:33:58.38 ID:jessFWGl0
定規「たしかに、陸上競技なんかでも使われ」
定規「数メートルどころか数十メートル測れるメジャーと俺とじゃ長さが違いすぎる……」
定規「それに、俺は巻くことができない……」
定規「腹囲や胸囲を測ることもできず、収納性じゃかなわない!」
定規「メジャーと互角に戦うためにも、なんとしても肉体改造しなければ!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:35:44.62 ID:jessFWGl0
定規「俺を伸ばしてくれ!」
マッチョ「分かった……やってみる! むんっ!」グイッ
定規「うげげげっ! ギブだ、ギブギブ!」ミシミシ…
定規「伸ばすのは無理だ! だったら巻けるように折り曲げてくれ!」
マッチョ「しかし……」
定規「やってくれ!」
マッチョ「分かったよ……ぬんっ!」グイッ
定規「あっ、ダメだ! 折れる、折れるぅ!」メリメリ…
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:38:25.58 ID:jessFWGl0
定規「ハァ……肉体改造は大失敗だった……」
定規「やっぱり、このまま日本に帰るしかないのか……」
定規(三角定規とコンパス、ガッカリするだろうなぁ……)
定規(それに分度器……)
男「お、こんなところに定規があった! ラッキー!」
定規「!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:40:25.64 ID:jessFWGl0
定規「おい、お前!」
男「な、なんだよ? 使っちゃダメなのか?」
定規「いや、そんなことはないが……なぜ俺なんかを使うんだ?」
定規「俺なんかより、メジャーを使った方が……」
男「だって俺、紙に線引きたいんだもん」
男「さすがにメジャーじゃ、やりにくいでしょ~!」
定規「!」ハッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:41:47.14 ID:jessFWGl0
子供A「あっ、定規があるー!」
子供B「ホントだー!」
子供A「スターウォーズごっこしようぜー!」
子供B「やろうやろう!」
ガキンッ! キンッ! ガキンッ!
定規(定規でチャンバラごっこ……)
定規(これも……メジャーにはできないことだ)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:44:24.30 ID:jessFWGl0
女「メジャーはいちいち目盛りを出したりしまったりするのが面倒だけど」
女「定規はそのまま使えるのが便利よねえ」
女「それに、ペンやカッターナイフみたいな他の文具と一緒にしまえるのもいいわぁ」
定規「……!」
定規「そうか……そうだったんだ!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:46:30.49 ID:jessFWGl0
定規「メジャー! 今こそ分かったぞ!」
メジャー「何がデース?」
定規「俺はたしかに単純な長さや巻けるという点では、お前に勝てない!」
定規「だけど、俺にだってお前に勝ってる点はいくつもある!」
定規「ようするに、道具ってもんは一長一短、勝負するようなもんじゃないのだと!」
メジャー「オー、グレイト! やっと分かってくれたんデスネー!」
定規「!?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:48:24.46 ID:jessFWGl0
定規「さてはメジャー、あんた最初から……!?」
メジャー「ハイ、ミーは最初からユーの実力を分かってました」
メジャー「だからこそ、ユーには自分から目覚めて欲しかったのデース!」
定規「そうだったのか……」
メジャー「さぁ、一緒にアメリカで物の長さを計りまショウ! マイフレンド!」
定規「よろしく、親友!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:51:07.23 ID:jessFWGl0
テレビ『定規が、メジャーとともにアメリカで大活躍……』
三角定規「一時はどうなることかと思ったが、定規の奴、アメリカでも通用しているな」
コンパス「ああ、年俸もうなぎ登りらしいぜ! ネットでの評価も手のひら返しだしよ!」
分度器「定規君、よかった……」
定規「みんなには心配かけたな」ザッ…
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:53:52.68 ID:jessFWGl0
分度器「定規君……!」
三角定規「定規!」
コンパス「どうしてここに!?」
定規「シーズンオフになったから、少しの間日本に戻ってきたんだ」
コンパス「ったく、帰ってくるなら連絡ぐらいよこせよ! 迎えに行ったのに!」
定規「悪い悪い、みんなを驚かせたかったのさ」
三角定規「……おっと」
三角定規「我々は失礼しよう、コンパス」ササッ
コンパス「おう、そうだな」ササッ
定規(こいつら、いらん気をつかいやがって……)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:55:23.96 ID:jessFWGl0
定規「二人きりになっちゃったな……」
分度器「うん……」
定規「……」
分度器「……」
分度器「あのね、定規君……」
分度器「お帰りなさい」
定規「ただいま!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 20:58:12.06 ID:jessFWGl0
定規「ところで……伝えたいことがあるんだ、分度器」
分度器「なに?」
定規「またアメリカに行く時は、俺と一緒にアメリカに来てくれないか?」
分度器「……うん!」
三角定規「この世に、あの二人の愛を測定できる道具はあるかな?」
コンパス「ないない! 測定不能に決まってるぜ!」
― 完 ―
引用元: ・定規「くそっ、俺の力はメジャーには通用しないのか……!」
畑「田んぼの奴にゲーム出演のオファーが来たらしいぞ!」牧場「なんだと!?」
2020-12-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:03:35.80 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「あ、どうも……はじめまして」
ゲーム開発者「わたくし、ゲームクリエイターの××と申します」
ゲーム開発者「手前味噌になりますが、業界ではかなり知れ渡っている方だと自負しております」
ゲーム開発者「いきなり失礼しました。さて、今回お伺いしたいのではですね」
ゲーム開発者「あなたに、あるゲームに出演して頂きたいのです」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523437415
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:06:18.26 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「え? あなたも毎年、稲を植えられて収穫されるだけの日々に飽き飽きしていた?」
ゲーム開発者「だから出演するのはかまわない? これはこれはありがとうございます」
ゲーム開発者「では是非とも、わたくしどものゲームに出演なさって下さい」
ゲーム開発者「もちろん謝礼はしますし、きっといい思い出になると存じます」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:07:51.44 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「どんなゲームかですって?」
ゲーム開発者「完全な新作ではなく、既存のゲームシリーズの新作という形になりますかね」
ゲーム開発者「はい、とても有名なゲームです」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:09:28.42 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「マリオ? ピカチュウ? ……いえ、どちらでもありません」
ゲーム開発者「ですがもしかすると、それらより有名かもしれません」
ゲーム開発者「おおっ、そんなに喜んで頂けるとは光栄です」
ゲーム開発者「それでは契約成立ということで、よろしくお願いします」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:13:05.36 ID:8OQouhjb0
畑「おーい、牧場!」
牧場「なんだ?」
畑「さっき用水路から聞いたんだが、田んぼの奴にゲーム出演のオファーが来たらしいぞ!」
牧場「なんだと!?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:16:51.12 ID:8OQouhjb0
牧場「何故あいつだけ……どんなゲームだ?」
畑「よく分からんけど……とにかくすごく有名なゲームらしい」
畑「それこそ、マリオやポケモン級の……」
牧場「うぐぐ……なぜ私にはオファーが来なかったのだ……」
畑「お、噂をすれば当人がやってきたぞ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:18:11.91 ID:8OQouhjb0
畑「よう、ゲーム出演決定、おめでとう!」
牧場「……おめでとう」
畑「俺らもついさっき知ったんだ。ところで、なんていうゲームに出演するんだ?」
畑「ふうん、まだ教えてもらってないのか」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:20:55.45 ID:8OQouhjb0
畑「でもまあ、超有名なゲームらしいから……」
畑「たとえば、ドラクエやFFのフィールドの一部として出られたりしてな!」
牧場「あるいはモンスターハンターとも考えられる」
畑「ゲームの売上次第じゃ、田んぼブーム来るんじゃねえか!?」
畑「こいつぅ~……嬉しそうな顔しやがって! 少しは遠慮しろよ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:24:57.78 ID:8OQouhjb0
畑「ま、同じ農地仲間として、お前が大活躍することを願ってるぜ!」
牧場「…………」
畑「牧場!」
牧場「うむ、応援してるよ」
牧場「あともしよかったら、“次は牧場も出演させてもらえないか”と伝えてくれんか」
畑「よせよ、牧場……みっともない」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:27:14.12 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「や、どうも。本日からいよいよゲームに出演してもらうことになります」
ゲーム開発者「え、どんなことをすればいいか、ですって?」
ゲーム開発者「特別なことはなにもしなくて結構です。あなたはいつも通りでいいんです」
ゲーム開発者「私はあなたのその形に惚れ込んだのですから」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:30:03.90 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「飛んだり跳ねたり、回転したりしなくていいか、ですって?」
ゲーム開発者「そんなことしてもらう必要は全くありませんよ」
ゲーム開発者「特に回転なんて……したって無意味ですからねえ、ハハ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:33:43.34 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「あなたにやって頂くことはただ一つ」
ゲーム開発者「“落ちる”ことだけです」
ゲーム開発者「あとはゲームのルールに応じて、適宜退場して頂くだけです」
ゲーム開発者「なんだか、ご納得いってないようですね。では、詳しく説明いたしましょう」
ゲーム開発者「実はあなたには、ある出演者の代役をして欲しかったのです」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:35:17.02 ID:8OQouhjb0
ゲーム開発者「その出られなくなった出演者とは……ある正方形のブロックです」
ゲーム開発者「体調を崩してしまって、今回のゲームには出られなくなってしまったのです」
ゲーム開発者「ですが、あなたを見つけたおかげで助かりました」
ゲーム開発者「あなたほど見事な“田”はなかなかありませんからね」
ゲーム開発者「これで、テトリスの最新作を滞りなく発売できるというわけです」
― 終 ―
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:35:37.02 ID:Y9uBBTmx0
ああ!分かった!ぷよぷよだな!
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/11(水) 18:46:52.93 ID:gJlCD9qhO
わかった!田んぼとぷよぷよを戦わせればいいんだな!?
引用元: ・畑「田んぼの奴にゲーム出演のオファーが来たらしいぞ!」牧場「なんだと!?」
ライオン「俺は百獣の王だ」ダイヤモンド「私は絶対砕けない」
2020-12-22
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:09:41.19 ID:fp9nHmjG0
202X年──
日本某所にて『世界スゴイもの展』というイベントが開かれようとしていた。
どんなイベントかというと、その名の通り
世界中に存在する『スゴイもの』を展示するというもの。
さて、そんな『スゴイ展示品』の中に、
“百獣の王”と名高いライオンと、“世界最硬”を誇るダイヤモンドの姿があった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1601190580
日本某所にて『世界スゴイもの展』というイベントが開かれようとしていた。
どんなイベントかというと、その名の通り
世界中に存在する『スゴイもの』を展示するというもの。
さて、そんな『スゴイ展示品』の中に、
“百獣の王”と名高いライオンと、“世界最硬”を誇るダイヤモンドの姿があった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1601190580
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:10:43.31 ID:fp9nHmjG0
ライオン「よう、元気か」ガルル…
ダイヤモンド「うむ、ボチボチといったところだ」キラキラ…
ライオン「いよいよ一週間後だな」
ダイヤモンド「ああ」
ライオン「しっかし俺、“百獣の王”ってキャッチフレーズで紹介されてるけど、動物の中では最強なんてこと全然ないんだよな」
ライオン「デカイ草食動物には歯が立たないし、なにかとキャラ被ってるトラにも、勝てるかどうかは正直かなり怪しい」
ダイヤモンド「……私も似たようなものだ」
ダイヤモンド「うむ、ボチボチといったところだ」キラキラ…
ライオン「いよいよ一週間後だな」
ダイヤモンド「ああ」
ライオン「しっかし俺、“百獣の王”ってキャッチフレーズで紹介されてるけど、動物の中では最強なんてこと全然ないんだよな」
ライオン「デカイ草食動物には歯が立たないし、なにかとキャラ被ってるトラにも、勝てるかどうかは正直かなり怪しい」
ダイヤモンド「……私も似たようなものだ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:11:19.24 ID:fp9nHmjG0
ダイヤモンド「“世界最硬”などといわれているが、それはあくまでひっかきなどに対する強さで」
ダイヤモンド「ハンマーかなにかで叩かれたら、あっさり割れてしまう」
ダイヤモンド「なのに、最強の防御力を誇るような扱いなのだからな」
ライオン「俺らを『スゴイ』って持ち上げてくれるのはありがたいけどさ」
ライオン「イメージ先行しすぎって感じだよな」
ダイヤモンド「まったくだ」
ダイヤモンド「勝手に“動物最強”だの“絶対砕けない”だのいわれる身にもなって欲しいものだ」
ダイヤモンド「ハンマーかなにかで叩かれたら、あっさり割れてしまう」
ダイヤモンド「なのに、最強の防御力を誇るような扱いなのだからな」
ライオン「俺らを『スゴイ』って持ち上げてくれるのはありがたいけどさ」
ライオン「イメージ先行しすぎって感じだよな」
ダイヤモンド「まったくだ」
ダイヤモンド「勝手に“動物最強”だの“絶対砕けない”だのいわれる身にもなって欲しいものだ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:12:03.58 ID:fp9nHmjG0
ライオン「だけど……例の『スゴイもの展』では、俺はオリの中から人間相手にちょいと吼えてやればいいだけだし」
ライオン「お前だって、飾られてりゃいいだけだろ?」
ダイヤモンド「うむ」
ダイヤモンド「“絶対砕けない宝石”という展示のされ方をするが」
ダイヤモンド「まさか、100カラットを誇る私を叩くわけないだろうし」
ダイヤモンド「せいぜいこの美しいブリリアント・カットを見せつけてやるさ」キラキラ…
ライオン「お前だって、飾られてりゃいいだけだろ?」
ダイヤモンド「うむ」
ダイヤモンド「“絶対砕けない宝石”という展示のされ方をするが」
ダイヤモンド「まさか、100カラットを誇る私を叩くわけないだろうし」
ダイヤモンド「せいぜいこの美しいブリリアント・カットを見せつけてやるさ」キラキラ…
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:12:30.22 ID:fp9nHmjG0
ライオン「ウワサをすれば、テレビで『スゴイもの展』の特集をやってるぜ」
ダイヤモンド「お、ホントだ」
テレビ
『なんとなんと『スゴイもの展』にはこんなイベントが用意されています!』
『“百獣の王”ライオンが最強を証明するために、ゾウ、カバ、トラとバトル!』
『さらに、巨大ダイヤモンドをハンマーで自由に叩けるコーナーも!』
ライオン&ダイヤモンド「──は!?」
ダイヤモンド「お、ホントだ」
テレビ
『なんとなんと『スゴイもの展』にはこんなイベントが用意されています!』
『“百獣の王”ライオンが最強を証明するために、ゾウ、カバ、トラとバトル!』
『さらに、巨大ダイヤモンドをハンマーで自由に叩けるコーナーも!』
ライオン&ダイヤモンド「──は!?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:13:20.72 ID:fp9nHmjG0
ライオン「ちょ、ちょ、ちょ、待て待て待て」
ライオン「ゾウ、カバ、トラとバトルってどういうことよ!? なんで俺がそんなことしなきゃならんのよ!?」
ライオン「てかだれか止めろよ、こんな糞イベント!」
ライオン「明らかに動物虐待じゃねーか! 動物保護団体はなにやってんだ!」
ダイヤモンド「私もだ……」
ダイヤモンド「自由に叩けるコーナーとあるが、ひと叩きで砕けてしまうぞ!」
ダイヤモンド「100カラットを誇る私を、こまっかいクズダイヤにしてどうするのだ!」
ダイヤモンド「宝石業界は必死になって止めろや、こんな糞企画!」
ライオン「ゾウ、カバ、トラとバトルってどういうことよ!? なんで俺がそんなことしなきゃならんのよ!?」
ライオン「てかだれか止めろよ、こんな糞イベント!」
ライオン「明らかに動物虐待じゃねーか! 動物保護団体はなにやってんだ!」
ダイヤモンド「私もだ……」
ダイヤモンド「自由に叩けるコーナーとあるが、ひと叩きで砕けてしまうぞ!」
ダイヤモンド「100カラットを誇る私を、こまっかいクズダイヤにしてどうするのだ!」
ダイヤモンド「宝石業界は必死になって止めろや、こんな糞企画!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:14:38.58 ID:fp9nHmjG0
ライオン「といっても、テレビでこんなに大々的に放映されるってことはやるんだろうなぁ……」
ダイヤモンド「だろうな。我々が騒いだところで無駄に終わるだろう」
ライオン「…………」
ダイヤモンド「…………」
ライオン「ま、いいじゃん。俺は適当にやられりゃいいだけだし」
ダイヤモンド「そうだな。私もさっさと砕けてしまおう」
ダイヤモンド「砕ければ価値は下がるが、鉱石である私は死ぬことはないからな」
ライオン「客はガッカリするかもしれんが、ま、しゃーねーよ」
ライオン「無理なもんは無理ってやつだ」
ダイヤモンド「だろうな。我々が騒いだところで無駄に終わるだろう」
ライオン「…………」
ダイヤモンド「…………」
ライオン「ま、いいじゃん。俺は適当にやられりゃいいだけだし」
ダイヤモンド「そうだな。私もさっさと砕けてしまおう」
ダイヤモンド「砕ければ価値は下がるが、鉱石である私は死ぬことはないからな」
ライオン「客はガッカリするかもしれんが、ま、しゃーねーよ」
ライオン「無理なもんは無理ってやつだ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:15:07.78 ID:fp9nHmjG0
すると──
テレビ
記者『今度のバトル、ライオンに勝ち目はあるかな?』
少年『もっちろん! だってライオンは“百獣の王”だもん! 最強だもん!』
記者『ダイヤモンドは砕けてしまうと思う?』
少女『ううん! ダイヤはね、頑丈だから絶対砕けないの!』
ライオン&ダイヤモンド「…………」
テレビ
記者『今度のバトル、ライオンに勝ち目はあるかな?』
少年『もっちろん! だってライオンは“百獣の王”だもん! 最強だもん!』
記者『ダイヤモンドは砕けてしまうと思う?』
少女『ううん! ダイヤはね、頑丈だから絶対砕けないの!』
ライオン&ダイヤモンド「…………」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:15:39.66 ID:fp9nHmjG0
ライオン「……聞いちまったな」
ダイヤモンド「ああ、聞いてしまった……」
ライオン「あんな純真無垢な子供の期待を、アンタ裏切れるかい?」
ダイヤモンド「いいや、できない相談だな」
ライオン「どうやら俺たちは“百獣の王”“世界最硬”でなきゃならんらしい」
ダイヤモンド「やれやれ……イメージを守るってのもツライものだな」
ライオン「そういうな、人気者の宿命ってやつさ」
ダイヤモンド「残り一週間……精進せねばな」
ダイヤモンド「ああ、聞いてしまった……」
ライオン「あんな純真無垢な子供の期待を、アンタ裏切れるかい?」
ダイヤモンド「いいや、できない相談だな」
ライオン「どうやら俺たちは“百獣の王”“世界最硬”でなきゃならんらしい」
ダイヤモンド「やれやれ……イメージを守るってのもツライものだな」
ライオン「そういうな、人気者の宿命ってやつさ」
ダイヤモンド「残り一週間……精進せねばな」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:16:58.26 ID:fp9nHmjG0
それから一週間──
ライオン(ゾウ、カバ、トラの動きをよく思い出し、イメージトレーニングだ!)ババッ
ライオン(殺し合いをするわけじゃないし)バッ
ライオン(うまく立ち回れば三連勝することも決して不可能じゃない!)バババッ
ダイヤモンド(残り一週間で、少しでも衝撃に強くならねば……)
ダイヤモンド(もし一撃で私が粉砕するようなことになれば)
ダイヤモンド(子供たちはガッカリしてしまう!)カチーン
二人(?)は子供たちの期待を裏切らぬよう、懸命にトレーニングに励んだ。
ライオン(ゾウ、カバ、トラの動きをよく思い出し、イメージトレーニングだ!)ババッ
ライオン(殺し合いをするわけじゃないし)バッ
ライオン(うまく立ち回れば三連勝することも決して不可能じゃない!)バババッ
ダイヤモンド(残り一週間で、少しでも衝撃に強くならねば……)
ダイヤモンド(もし一撃で私が粉砕するようなことになれば)
ダイヤモンド(子供たちはガッカリしてしまう!)カチーン
二人(?)は子供たちの期待を裏切らぬよう、懸命にトレーニングに励んだ。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:17:41.91 ID:fp9nHmjG0
『スゴイもの展』当日──
<会場>
ライオン「ついに来たな」ガルル…
ダイヤモンド「ああ」キラキラ…
ライオン「調子はどうだ?」
ダイヤモンド「子供の力でのハンマーくらいには耐えられるよう、仕上げてきた」
ライオン(仕上げられるものなんだ……)
ダイヤモンド「そっちこそどうなんだ?」
ライオン「バッチリよ。ゾウもカバもトラも、なんとかギブアップさせてみせる」
ライオン(急所を甘噛みして、ギブアップを促せば三連勝できるはず!)
ライオン「お互い頑張ろうな」
ダイヤモンド「うむ、幸運を祈る」
<会場>
ライオン「ついに来たな」ガルル…
ダイヤモンド「ああ」キラキラ…
ライオン「調子はどうだ?」
ダイヤモンド「子供の力でのハンマーくらいには耐えられるよう、仕上げてきた」
ライオン(仕上げられるものなんだ……)
ダイヤモンド「そっちこそどうなんだ?」
ライオン「バッチリよ。ゾウもカバもトラも、なんとかギブアップさせてみせる」
ライオン(急所を甘噛みして、ギブアップを促せば三連勝できるはず!)
ライオン「お互い頑張ろうな」
ダイヤモンド「うむ、幸運を祈る」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:18:15.61 ID:fp9nHmjG0
ワイワイ…… ガヤガヤ……
司会「ただいまより、“百獣の王”ライオンのバトルショーを開始いたします!」
司会「果たして、ライオンは最強を証明できるのでしょうか!?」
ライオン「ガオオオォォォ~ン!」
ワアァァァァァ……!
ライオン(ったく、ワアァァァァァじゃねえよ、だれか止めろよ)
ライオン(古代ローマのコロッセウムじゃないのよ? ここ現代よ? 日本よ?)
ライオン(なんでこんな悪趣味な企画が通っちまうんだよ……ありえねえ)
ライオン(だが……もうやるしかねえ! 作戦も練ったし、きっと大丈夫だ!)
司会「ただいまより、“百獣の王”ライオンのバトルショーを開始いたします!」
司会「果たして、ライオンは最強を証明できるのでしょうか!?」
ライオン「ガオオオォォォ~ン!」
ワアァァァァァ……!
ライオン(ったく、ワアァァァァァじゃねえよ、だれか止めろよ)
ライオン(古代ローマのコロッセウムじゃないのよ? ここ現代よ? 日本よ?)
ライオン(なんでこんな悪趣味な企画が通っちまうんだよ……ありえねえ)
ライオン(だが……もうやるしかねえ! 作戦も練ったし、きっと大丈夫だ!)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:18:53.87 ID:fp9nHmjG0
司会「なお、今回ライオンはゾウ、カバ、トラを一頭ずつではなく三頭同時に相手してもらいます」
ライオン「は!?」
司会「しかも、三頭には興奮剤を投与し、パワーアップさせてあります!」
ライオン「えええええ!?」
ライオン「ちょ、ちょっと待てや! なんのイジメだよこれ!?」
ライオン「あと興奮剤もダメだろ! 倫理的に考えて!」
ライオン「動物をオモチャにするってレベルじゃねーぞ!」
司会「ライオンもやる気満々の模様! やってやるぜ、と高ぶっています!」
ライオン「俺の吼える声を勝手に通訳すんな!」
ライオン「てかマジでやめて! そんなに俺が死ぬところが見たいんすか!? なんの恨みがあんの!? あるなら謝らせて!」
司会「続いて、ライオンに挑戦する三頭の入場です!」
ライオン「は!?」
司会「しかも、三頭には興奮剤を投与し、パワーアップさせてあります!」
ライオン「えええええ!?」
ライオン「ちょ、ちょっと待てや! なんのイジメだよこれ!?」
ライオン「あと興奮剤もダメだろ! 倫理的に考えて!」
ライオン「動物をオモチャにするってレベルじゃねーぞ!」
司会「ライオンもやる気満々の模様! やってやるぜ、と高ぶっています!」
ライオン「俺の吼える声を勝手に通訳すんな!」
ライオン「てかマジでやめて! そんなに俺が死ぬところが見たいんすか!? なんの恨みがあんの!? あるなら謝らせて!」
司会「続いて、ライオンに挑戦する三頭の入場です!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:19:29.62 ID:fp9nHmjG0
ゾウ「パオォォォ~~~~~~~~~ン!!!」
カバ「カーバッバッバッバ!」
トラ「ガルルルルル……! ガォォォォォンッ!」
ライオン「三頭ともメチャクチャたぎってらっしゃる!」
ライオン「これ、こいつらが暴れて客にケガさせたらどうすんだよ!?」
ライオン(三頭同時に来られちゃ、急所甘噛み作戦なんてとてもできねえぞ)
ライオン(てかカバの鳴き声おかしいだろ! カーバッバはないわ~……)
カバ「カーバッバッバッバ!」
トラ「ガルルルルル……! ガォォォォォンッ!」
ライオン「三頭ともメチャクチャたぎってらっしゃる!」
ライオン「これ、こいつらが暴れて客にケガさせたらどうすんだよ!?」
ライオン(三頭同時に来られちゃ、急所甘噛み作戦なんてとてもできねえぞ)
ライオン(てかカバの鳴き声おかしいだろ! カーバッバはないわ~……)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:20:29.55 ID:fp9nHmjG0
ライオン(はっきりいって、とても勝ち目はねえが……)チラッ
少年「がんばれ~、ライオーン!」
ライオン(あの子供の眼差し! ライオンの勝利をこれっぽっちも疑ってねえ!)
ライオン(たとえ三対一でもライオンが負けるわけない、って思ってやがる!)
ライオン(くっそぉ~、やるしかねえようだな!)ガルル…
司会「ではバトルスタートです!」
少年「がんばれ~、ライオーン!」
ライオン(あの子供の眼差し! ライオンの勝利をこれっぽっちも疑ってねえ!)
ライオン(たとえ三対一でもライオンが負けるわけない、って思ってやがる!)
ライオン(くっそぉ~、やるしかねえようだな!)ガルル…
司会「ではバトルスタートです!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:21:03.37 ID:fp9nHmjG0
ほぼ同時刻──
~ ハンマーで巨大ダイヤを叩いてみようコーナー ~
ガン! ガツッ! ゴンッ! ガッ! ゴッ! ガンッ! ゴッ!
「ホントだ!」 「全然砕けない!」 「すごいや!」
ダイヤモンド「ぐっ……!」
ダイヤモンド(どいつもこいつも遠慮なく叩きおって……天下の100カラットだぞ、私は)
ダイヤモンド(かなり痛いが……もうすぐ『スゴイもの展』終了だ)
ダイヤモンド(どうやら、砕けぬまま耐えることができそうだ!)
~ ハンマーで巨大ダイヤを叩いてみようコーナー ~
ガン! ガツッ! ゴンッ! ガッ! ゴッ! ガンッ! ゴッ!
「ホントだ!」 「全然砕けない!」 「すごいや!」
ダイヤモンド「ぐっ……!」
ダイヤモンド(どいつもこいつも遠慮なく叩きおって……天下の100カラットだぞ、私は)
ダイヤモンド(かなり痛いが……もうすぐ『スゴイもの展』終了だ)
ダイヤモンド(どうやら、砕けぬまま耐えることができそうだ!)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:21:47.01 ID:fp9nHmjG0
すると──
プロレスラー「おいおい、ダイヤモンドをハンマーで叩けるんだってよ」
力士「おお、面白そうな企画でごわすな」
野球選手「ボクの金属バットで挑戦してみたいですね!」
ダイヤモンド「!?」
ダイヤモンド(な、なんだ、このやたらゴツイトリオは!?)
ダイヤモンド(まるでダイヤモンドを砕くために存在するような三人組じゃないか!)
ダイヤモンド(力士の語尾がごわすってのはどうなのとか、金属バット持ち歩くなよとか)
ダイヤモンド(そんなことをいちいち気にしてられないほどの大ピンチだ!)
プロレスラー「おいおい、ダイヤモンドをハンマーで叩けるんだってよ」
力士「おお、面白そうな企画でごわすな」
野球選手「ボクの金属バットで挑戦してみたいですね!」
ダイヤモンド「!?」
ダイヤモンド(な、なんだ、このやたらゴツイトリオは!?)
ダイヤモンド(まるでダイヤモンドを砕くために存在するような三人組じゃないか!)
ダイヤモンド(力士の語尾がごわすってのはどうなのとか、金属バット持ち歩くなよとか)
ダイヤモンド(そんなことをいちいち気にしてられないほどの大ピンチだ!)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:22:30.11 ID:fp9nHmjG0
プロレスラー「よっしゃ、やろうぜ!」
力士「分かったでごわす」
野球選手「金属バットでダイヤモンドを叩き壊してみせますよ!」
少女「無理に決まってるわ! ダイヤモンドは絶対砕けないんだから!」
ダイヤモンド(あの女の子、私のことを信じている!)
ダイヤモンド(私は絶対に砕けない最硬の宝石だと信じている……!)
ダイヤモンド(どこまで耐えられるか分からんが、やるしかない!)
力士「分かったでごわす」
野球選手「金属バットでダイヤモンドを叩き壊してみせますよ!」
少女「無理に決まってるわ! ダイヤモンドは絶対砕けないんだから!」
ダイヤモンド(あの女の子、私のことを信じている!)
ダイヤモンド(私は絶対に砕けない最硬の宝石だと信じている……!)
ダイヤモンド(どこまで耐えられるか分からんが、やるしかない!)
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:23:06.28 ID:fp9nHmjG0
ゾウ「パオォォォ~~~~~ン!!!」ブオンッ
ズガァッ!
ライオン「ぐぎゃっ!」
カバ「カーバッバッバ!」ズシン
ドゴォッ!
ライオン「うごふっ!」
トラ「ガオオオオオンッ!」ヒュバッ
ザシッ!
ライオン「あぐぁっ!」
司会「ライオン滅多打ちィ! ライオンは“百獣の王”ではなかったのか!?」
少年「そんなぁ……」
ズガァッ!
ライオン「ぐぎゃっ!」
カバ「カーバッバッバ!」ズシン
ドゴォッ!
ライオン「うごふっ!」
トラ「ガオオオオオンッ!」ヒュバッ
ザシッ!
ライオン「あぐぁっ!」
司会「ライオン滅多打ちィ! ライオンは“百獣の王”ではなかったのか!?」
少年「そんなぁ……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:24:11.77 ID:fp9nHmjG0
プロレスラー「オラァッ!」ブンッ
ドゴォンッ!
力士「いくでごわす!」ブオンッ
ガゴォンッ!
野球選手「ホームランさ!」ブルンッ
カキィンッ!
ダイヤモンド「ぐっ……!」ピシッ…
「ヒビが入った!」 「やっぱりダイヤは衝撃には弱いんだ!」 「なぁ~んだ」
少女「ウソよ……!」
ドゴォンッ!
力士「いくでごわす!」ブオンッ
ガゴォンッ!
野球選手「ホームランさ!」ブルンッ
カキィンッ!
ダイヤモンド「ぐっ……!」ピシッ…
「ヒビが入った!」 「やっぱりダイヤは衝撃には弱いんだ!」 「なぁ~んだ」
少女「ウソよ……!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:24:57.52 ID:fp9nHmjG0
ライオン「負けられるかよ……」ヨロッ…
ライオン「俺はな……“百獣の王”なんだよ」
ライオン「相手がゾウだろうがカバだろうがトラだろうが」
ライオン「勝たなきゃならねぇんだ!」
ライオン「俺は……“百獣の王”なんだァァァァァ!!!!!」
ダイヤモンド「うおおおおおっ!」シュゥゥゥ…
ダイヤモンド「掟破りの自己再生で、ヒビを修復!」シュゥゥゥ…
ダイヤモンド「私は硬度10……“世界最硬の鉱石”なのだ!」
ダイヤモンド「実は衝撃に脆い? 引っかきに強いだけ? そんなものは嘘っぱちだ! 都市伝説だ!」
ダイヤモンド「私は……“絶対に砕けん”のだァァァァァ!!!」
ライオン「俺はな……“百獣の王”なんだよ」
ライオン「相手がゾウだろうがカバだろうがトラだろうが」
ライオン「勝たなきゃならねぇんだ!」
ライオン「俺は……“百獣の王”なんだァァァァァ!!!!!」
ダイヤモンド「うおおおおおっ!」シュゥゥゥ…
ダイヤモンド「掟破りの自己再生で、ヒビを修復!」シュゥゥゥ…
ダイヤモンド「私は硬度10……“世界最硬の鉱石”なのだ!」
ダイヤモンド「実は衝撃に脆い? 引っかきに強いだけ? そんなものは嘘っぱちだ! 都市伝説だ!」
ダイヤモンド「私は……“絶対に砕けん”のだァァァァァ!!!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:25:27.25 ID:fp9nHmjG0
……
…………
………………
ダイヤモンド「……生きてるか?」
ライオン「ああ、なんとかな……」ボロッ…
ライオン「そっちこそ、砕けずにいられたか?」
ダイヤモンド「かろうじて、な……。あと一発叩かれたら、花火のようにはじけ飛んでいただろう」
ライオン「俺もさ……もう少しでやられるところだった」
ライオン「死に物狂いで吼えかかったら、あの三頭、ビビって逃げちまったよ」
…………
………………
ダイヤモンド「……生きてるか?」
ライオン「ああ、なんとかな……」ボロッ…
ライオン「そっちこそ、砕けずにいられたか?」
ダイヤモンド「かろうじて、な……。あと一発叩かれたら、花火のようにはじけ飛んでいただろう」
ライオン「俺もさ……もう少しでやられるところだった」
ライオン「死に物狂いで吼えかかったら、あの三頭、ビビって逃げちまったよ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/27(日) 16:26:11.89 ID:fp9nHmjG0
ライオン「“百獣の王”といっても異名ほど強くない、なんて卑屈になってたけど」
ライオン「案外やればできるもんなんだな」ニヤッ
ダイヤモンド「そうだな」
ダイヤモンド「子供たちの夢を壊さずに済んで、よかった……」キラキラ…
202X年現在、ライオンは未だに“百獣の王”であり、ダイヤモンドは“頑丈さを示す象徴”であり続けている──
~ おわり ~
ライオン「案外やればできるもんなんだな」ニヤッ
ダイヤモンド「そうだな」
ダイヤモンド「子供たちの夢を壊さずに済んで、よかった……」キラキラ…
202X年現在、ライオンは未だに“百獣の王”であり、ダイヤモンドは“頑丈さを示す象徴”であり続けている──
~ おわり ~
24: ◆Tg0WYrIKrE 2020/09/27(日) 16:27:02.64 ID:fp9nHmjG0
数年前書いたSSを手直しし投下させてもらいました
ありがとうございました
ありがとうございました
引用元: ・ライオン「俺は百獣の王だ」ダイヤモンド「私は絶対砕けない」
キングコブラ「キングコブラだ。なんだ、なんか頼み事か?
2020-12-10
1: ◆YgxIRJldbVyL 2018/03/19(月) 21:26:33.03 ID:HKVqpMxi0
~~じゃんぐるちほー~~
ミナミコアリクイ「うーん…こうかなぁ…?」バッ
ミナミコアリクイ「手はグッと握って…」グッ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「もうちょっと…腕の角度をあげてみたり…?」ググ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「前のめり……いや逆に胸を張って!」グググ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「ターンなんかしちゃったり♪」クルンッ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「……ぇ?」
キングコブラ「…ターンの後はポーズとか決めたらいいんじゃないか?」
ミナミコアリクイ「な、なんだよー!あっち行ってよー!」カァァ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521462393
ミナミコアリクイ「うーん…こうかなぁ…?」バッ
ミナミコアリクイ「手はグッと握って…」グッ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「もうちょっと…腕の角度をあげてみたり…?」ググ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「前のめり……いや逆に胸を張って!」グググ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「ターンなんかしちゃったり♪」クルンッ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「……ぇ?」
キングコブラ「…ターンの後はポーズとか決めたらいいんじゃないか?」
ミナミコアリクイ「な、なんだよー!あっち行ってよー!」カァァ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521462393
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆YgxIRJldbVyL 2018/03/19(月) 21:29:24.71 ID:HKVqpMxi0
ミナミコアリクイ「いつからいたの…?」
キングコブラ「バンザイのあたりからだな。それが視覚に入って気になったんだ」
ミナミコアリクイ「ば、ばんざいじゃないよ!威嚇の練習だよ!」バッ
キングコブラ「威嚇の練習?」
ミナミコアリクイ「そう…あたしの威嚇全然怖くないらしいから…」グ
キングコブラ「踊ってるようにしか見えなかったが」
ミナミコアリクイ「あれは…途中から楽しくなっちゃって…」ググ
キングコブラ「なるほど…しかし練習でどうにかなるものなのか?」
ミナミコアリクイ「それは分からないけど、なにもしないよりはいいかなって」ググ
キングコブラ「まぁそうだな…そんなにお前の威嚇は怖くないのか?」
ミナミコアリクイ「むしろ可愛いって言われたことある…」グググ
キングコブラ「そこまで…一回やってみてくれないか?」
ミナミコアリクイ「さっきからずっとやってるよ!」ググググ
キングコブラ「えっ、それ!?」
キングコブラ「バンザイのあたりからだな。それが視覚に入って気になったんだ」
ミナミコアリクイ「ば、ばんざいじゃないよ!威嚇の練習だよ!」バッ
キングコブラ「威嚇の練習?」
ミナミコアリクイ「そう…あたしの威嚇全然怖くないらしいから…」グ
キングコブラ「踊ってるようにしか見えなかったが」
ミナミコアリクイ「あれは…途中から楽しくなっちゃって…」ググ
キングコブラ「なるほど…しかし練習でどうにかなるものなのか?」
ミナミコアリクイ「それは分からないけど、なにもしないよりはいいかなって」ググ
キングコブラ「まぁそうだな…そんなにお前の威嚇は怖くないのか?」
ミナミコアリクイ「むしろ可愛いって言われたことある…」グググ
キングコブラ「そこまで…一回やってみてくれないか?」
ミナミコアリクイ「さっきからずっとやってるよ!」ググググ
キングコブラ「えっ、それ!?」
3: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:30:55.88 ID:HKVqpMxi0
ミナミコアリクイ「まさか……威嚇と気づかれてなかったなんて…」ズーン
キングコブラ「すまん…で、でも可愛くていいと思うぞ!」
ミナミコアリクイ「だから可愛かったらダメなんだよーっ!」
キングコブラ「あ、そうか……」
ミナミコアリクイ「ぅぅ…どうすればこう威嚇っぽくなるんだろう……」
キングコブラ「誰かのを見て、それを参考にしてみるのはどうだ?」
ミナミコアリクイ「参考…?」
キングコブラ「あぁ。例えば私だと尻尾はとぐろを巻いて、こうやって睨むかな」ギロッ
ミナミコアリクイ「ヒッ!?」ゾクッ
キングコブラ「ま、こんな感じだ。どうだった?」
ミナミコアリクイ「こ、怖かった…さすがキングコブラだよ!」
キングコブラ「よせ、そんな大層なものじゃない」
ミナミコアリクイ「ううんすごかった!ゾクッってなったもん!ねぇコブラ、よかったらあたしに威嚇を教えて!」
キングコブラ「……(ピクッ)」
キングコブラ「いいだろう。私にまかせておけ」
ミナミコアリクイ「ほんと!?ありがとう!」
キングコブラ「ああ。まずはとぐろを巻くところから始めるぞ!」
ミナミコアリクイ「いや、とぐろは巻けないかな…」
キングコブラ「すまん…で、でも可愛くていいと思うぞ!」
ミナミコアリクイ「だから可愛かったらダメなんだよーっ!」
キングコブラ「あ、そうか……」
ミナミコアリクイ「ぅぅ…どうすればこう威嚇っぽくなるんだろう……」
キングコブラ「誰かのを見て、それを参考にしてみるのはどうだ?」
ミナミコアリクイ「参考…?」
キングコブラ「あぁ。例えば私だと尻尾はとぐろを巻いて、こうやって睨むかな」ギロッ
ミナミコアリクイ「ヒッ!?」ゾクッ
キングコブラ「ま、こんな感じだ。どうだった?」
ミナミコアリクイ「こ、怖かった…さすがキングコブラだよ!」
キングコブラ「よせ、そんな大層なものじゃない」
ミナミコアリクイ「ううんすごかった!ゾクッってなったもん!ねぇコブラ、よかったらあたしに威嚇を教えて!」
キングコブラ「……(ピクッ)」
キングコブラ「いいだろう。私にまかせておけ」
ミナミコアリクイ「ほんと!?ありがとう!」
キングコブラ「ああ。まずはとぐろを巻くところから始めるぞ!」
ミナミコアリクイ「いや、とぐろは巻けないかな…」
4: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:31:53.01 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「ではもう一度アリクイの威嚇を見せてくれ」
ミナミコアリクイ「はい!」バッ
キングコブラ「……」ジロジロ
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ「ふむ…」ジロジロ
ミナミコアリクイ(こうやってまじまじと見られるのは恥ずかしいなぁ…)
キングコブラ「やはり威圧感が感じられないな」
ミナミコアリクイ「いあつかん…それはどうすれば…?」
キングコブラ「そうだな、さっきの私のように睨んでみろ」
ミナミコアリクイ「わかった!」キッ
キングコブラ「もっとだ!視線で倒す勢いで!」
ミナミコアリクイ「こ、こう!?」ギンッ
キングコブラ「……(ぅーん、やっぱり可愛いなぁ…)」
ミナミコアリクイ「ど、どうかな?」グググ
キングコブラ「なんというか…和む」
ミナミコアリクイ「こっちは凄んでるのに!?」
ミナミコアリクイ「はい!」バッ
キングコブラ「……」ジロジロ
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ「ふむ…」ジロジロ
ミナミコアリクイ(こうやってまじまじと見られるのは恥ずかしいなぁ…)
キングコブラ「やはり威圧感が感じられないな」
ミナミコアリクイ「いあつかん…それはどうすれば…?」
キングコブラ「そうだな、さっきの私のように睨んでみろ」
ミナミコアリクイ「わかった!」キッ
キングコブラ「もっとだ!視線で倒す勢いで!」
ミナミコアリクイ「こ、こう!?」ギンッ
キングコブラ「……(ぅーん、やっぱり可愛いなぁ…)」
ミナミコアリクイ「ど、どうかな?」グググ
キングコブラ「なんというか…和む」
ミナミコアリクイ「こっちは凄んでるのに!?」
5: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:32:42.12 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「うなり声をあげてみてはどうだ?」
ミナミコアリクイ「うなり声?」
キングコブラ「そうだ。なんなら吠えてみたりな」
ミナミコアリクイ「なるほど、やってみる…」スゥ
ミナミコアリクイ「が、がおーっ!」
キングコブラ「全然怖くない…」
ミナミコアリクイ「ぅぐっ…」
キングコブラ「もっと腹のそこからだしてみろ」
ミナミコアリクイ「でもうなり声なんてだした事ないよ…コブラのを手本にしてもいい?」
キングコブラ「…すまない。私はもともと声がだせない動物だったんだ、だからうなり声とかは得意じゃないが…」
ミナミコアリクイ「あ、そうなんだ。残念…」
キングコブラ「あ”っ?」
ミナミコアリクイ「ヒャ、ご、ごめんなさいっ」ビクゥ
キングコブラ「こんな風にドスのきいた声ならだせる」
ミナミコアリクイ「な、なんだ…びっくりしたぁ…」
ミナミコアリクイ「うなり声?」
キングコブラ「そうだ。なんなら吠えてみたりな」
ミナミコアリクイ「なるほど、やってみる…」スゥ
ミナミコアリクイ「が、がおーっ!」
キングコブラ「全然怖くない…」
ミナミコアリクイ「ぅぐっ…」
キングコブラ「もっと腹のそこからだしてみろ」
ミナミコアリクイ「でもうなり声なんてだした事ないよ…コブラのを手本にしてもいい?」
キングコブラ「…すまない。私はもともと声がだせない動物だったんだ、だからうなり声とかは得意じゃないが…」
ミナミコアリクイ「あ、そうなんだ。残念…」
キングコブラ「あ”っ?」
ミナミコアリクイ「ヒャ、ご、ごめんなさいっ」ビクゥ
キングコブラ「こんな風にドスのきいた声ならだせる」
ミナミコアリクイ「な、なんだ…びっくりしたぁ…」
6: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:33:35.52 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「ポーズを変えてみるのはどうだ?」
ミナミコアリクイ「え、この威嚇の?」バッ
キングコブラ「あぁ。そもそもなんでそんなポーズをとるんだ?」
ミナミコアリクイ「これはね、両腕を広げて体を大きくみせてるんだよ」ググ
キングコブラ「なるほど……ハッ!」ピコン
キングコブラ「なら腕だけじゃなく両足も広げて、もっと大きくみせてみろ」
ミナミコアリクイ「足も…こんな感じ?」バッ
キングコブラ「横に開くとその分縦に小さく見えるな…つま先立ちでカバーできないか?」
ミナミコアリクイ「えっと…つま先立ち…」グィ スッ
キングコブラ「今腕が下がったぞ、腕は高さを維持しろ!」
ミナミコアリクイ「う、うん!腕…つま先…」
キングコブラ「すこし前のめりになってるな。胸を張ってもっと大きくみせるんだ」
ミナミコアリクイ「うぐぐ…胸を張って…腕は上げて…そしてつま先…」
-<ピキーンッ>ー
ミナミコアリクイ「あsdhふぃあshdぎ!!??」
キングコブラ「うおっ!?」
ミナミコアリクイ(あ、足が…つった…)
キングコブラ「いいぞ!今のうなり声凄くいい!私としたことが少し驚いてしまった!」
ミナミコアリクイ「ぃ、ぃゃ…今のは…」ピクピク
キングコブラ「もう一回やってみてくれ!胸を張って、腕を広げて足を…」
ミナミコアリクイ「ま、まってー!(泣)」
ミナミコアリクイ「え、この威嚇の?」バッ
キングコブラ「あぁ。そもそもなんでそんなポーズをとるんだ?」
ミナミコアリクイ「これはね、両腕を広げて体を大きくみせてるんだよ」ググ
キングコブラ「なるほど……ハッ!」ピコン
キングコブラ「なら腕だけじゃなく両足も広げて、もっと大きくみせてみろ」
ミナミコアリクイ「足も…こんな感じ?」バッ
キングコブラ「横に開くとその分縦に小さく見えるな…つま先立ちでカバーできないか?」
ミナミコアリクイ「えっと…つま先立ち…」グィ スッ
キングコブラ「今腕が下がったぞ、腕は高さを維持しろ!」
ミナミコアリクイ「う、うん!腕…つま先…」
キングコブラ「すこし前のめりになってるな。胸を張ってもっと大きくみせるんだ」
ミナミコアリクイ「うぐぐ…胸を張って…腕は上げて…そしてつま先…」
-<ピキーンッ>ー
ミナミコアリクイ「あsdhふぃあshdぎ!!??」
キングコブラ「うおっ!?」
ミナミコアリクイ(あ、足が…つった…)
キングコブラ「いいぞ!今のうなり声凄くいい!私としたことが少し驚いてしまった!」
ミナミコアリクイ「ぃ、ぃゃ…今のは…」ピクピク
キングコブラ「もう一回やってみてくれ!胸を張って、腕を広げて足を…」
ミナミコアリクイ「ま、まってー!(泣)」
7: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:34:22.95 ID:HKVqpMxi0
ミナミコアリクイ「はぁ…はぁ…」
キングコブラ「すまない…大丈夫か?」
ミナミコアリクイ「うん、大丈夫…威嚇って難しいなぁ…」
キングコブラ「まったくだ。やはりここはとぐろを巻くしか…」
ミナミコアリクイ「とぐろは違うと思…」
ジャガー「……アリクイに、コブラ?」
ミナミコアリクイ「わぁっ!?」
キングコブラ「その声は、ジャガーか」
ジャガー「変な声が聞こえたから来たんだけど…なにしてるの?」
キングコブラ「アリクイの威嚇練習をしてたところだ。さっきのはその賜物だ」
ジャガー「なんで威嚇の練習であんな声が…」
ミナミコアリクイ「…///」カァァ
キングコブラ「ちょうどいい。ジャガー、お前の声を参考にしたいんだが、吠え声やうなり声をあげてみてくれ」
ジャガー「えぇっ?突然そんなこと…」
キングコブラ「ダメか?」
ミナミコアリクイ「お、お願い!」
ジャガー「そ、そこまで言うならやってみるけど…この体になってやったことないから、うまくできないよ?」
キングコブラ「あぁ、かまわない」
ミナミコアリクイ「ありがとう!」
ジャガー「それじゃあ…」スゥ
キングコブラ「まて、どうせならアリクイと同じ威嚇ポーズを取ってやってみてくれ」
ミナミコアリクイ「こうだよ!」バッ
ジャガー「ポーズも!?」
キングコブラ「すまない…大丈夫か?」
ミナミコアリクイ「うん、大丈夫…威嚇って難しいなぁ…」
キングコブラ「まったくだ。やはりここはとぐろを巻くしか…」
ミナミコアリクイ「とぐろは違うと思…」
ジャガー「……アリクイに、コブラ?」
ミナミコアリクイ「わぁっ!?」
キングコブラ「その声は、ジャガーか」
ジャガー「変な声が聞こえたから来たんだけど…なにしてるの?」
キングコブラ「アリクイの威嚇練習をしてたところだ。さっきのはその賜物だ」
ジャガー「なんで威嚇の練習であんな声が…」
ミナミコアリクイ「…///」カァァ
キングコブラ「ちょうどいい。ジャガー、お前の声を参考にしたいんだが、吠え声やうなり声をあげてみてくれ」
ジャガー「えぇっ?突然そんなこと…」
キングコブラ「ダメか?」
ミナミコアリクイ「お、お願い!」
ジャガー「そ、そこまで言うならやってみるけど…この体になってやったことないから、うまくできないよ?」
キングコブラ「あぁ、かまわない」
ミナミコアリクイ「ありがとう!」
ジャガー「それじゃあ…」スゥ
キングコブラ「まて、どうせならアリクイと同じ威嚇ポーズを取ってやってみてくれ」
ミナミコアリクイ「こうだよ!」バッ
ジャガー「ポーズも!?」
8: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:34:56.57 ID:HKVqpMxi0
ジャガー「こ、このポーズは…なんかちょっと恥ずかしいぞ…」ググ
ミナミコアリクイ(あたしのポーズってこんな感じなんだ…)
キングコブラ「よし、その調子だ。そのまま唸り声をあげてみてくれ」
ジャガー「う、うなり声…」スゥ
ジャガー『グルル…』
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ「…フフッ」プルプル
ミナミコアリクイ「ウフ…フフフ…」プルプル
ジャガー「えっ、なんで笑って!?」
キングコブラ「す、すまない…そのポーズから本格的なうなり声がでるとちょっと…ククク…」
ミナミコアリクイ「なんか…おかしくて…フフフ…」
ジャガー「でも笑うなよなー///」カァァ
キングコブラ「はぁ…はぁ…すまない。しかしうなり声は良かった。さすがはジャガーだ」
ミナミコアリクイ「うんうん!食べられるかと思ったよ!」
ジャガー「へへーん、まぁこんなもんよ」
キングコブラ「アリクイ、ジャガーのうなり声参考にできそうか?」
ミナミコアリクイ「うん!ちょっとやってみる!」
ミナミコアリクイ(さっきのジャガーを思い出して……)
ミナミコアリクイ「ぐるるっフフフ…」
ジャガー「ちょ、ちょっと!?」
ミナミコアリクイ「ご、ごめん、こっちの印象が強すぎて…フフフフ」
キングコブラ「仕方ない、ジャガーもういっかい、」
ジャガー「しないっ!」
ミナミコアリクイ(あたしのポーズってこんな感じなんだ…)
キングコブラ「よし、その調子だ。そのまま唸り声をあげてみてくれ」
ジャガー「う、うなり声…」スゥ
ジャガー『グルル…』
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ「…フフッ」プルプル
ミナミコアリクイ「ウフ…フフフ…」プルプル
ジャガー「えっ、なんで笑って!?」
キングコブラ「す、すまない…そのポーズから本格的なうなり声がでるとちょっと…ククク…」
ミナミコアリクイ「なんか…おかしくて…フフフ…」
ジャガー「でも笑うなよなー///」カァァ
キングコブラ「はぁ…はぁ…すまない。しかしうなり声は良かった。さすがはジャガーだ」
ミナミコアリクイ「うんうん!食べられるかと思ったよ!」
ジャガー「へへーん、まぁこんなもんよ」
キングコブラ「アリクイ、ジャガーのうなり声参考にできそうか?」
ミナミコアリクイ「うん!ちょっとやってみる!」
ミナミコアリクイ(さっきのジャガーを思い出して……)
ミナミコアリクイ「ぐるるっフフフ…」
ジャガー「ちょ、ちょっと!?」
ミナミコアリクイ「ご、ごめん、こっちの印象が強すぎて…フフフフ」
キングコブラ「仕方ない、ジャガーもういっかい、」
ジャガー「しないっ!」
9: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:35:30.61 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「しまった…せっかくのうなり声を台無しにしてしまった…」
ミナミコアリクイ「怖かったのに…」
ジャガー「いや、凄い笑ってたけど…」
キングコブラ「ジャガー、他に怖い声をだせるような奴を知らないか?」
ジャガー「うーん……あっ」
ジャガー「怖い声というか、すごい声をだせる子なら知ってるよ」
キングコブラ「すごい声?気になるな」
ミナミコアリクイ「誰だろう」
ジャガー「トキっていう子なんだけど、その姿からは想像もできないくらい大きな声をだすらしいんだ」
キングコブラ「へぇ、そいつはどこにいるんだ?」
ジャガー「この山の頂上だよ」ビシッ
【山】
キングコブラ「なっ!?」
ミナミコアリクイ「ええ!?高いよ!」
キングコブラ「クッ…地道に登れば…なんとかなるか…?」
ミナミコアリクイ「登るのコブラ!?こんな高いのに!?」
キングコブラ「一度受けた依頼は完遂する。アリクイ、お前からの依頼は絶対にやめたりしない」
ミナミコアリクイ「コブラ…」
ジャガー「登るなら、ちょうどいいのがあるけど」
キングコブラ「あぁ、分かってる…ジャガー、頼む」
ジャガー「いや、私じゃなくて…川専門だし…」
ミナミコアリクイ「怖かったのに…」
ジャガー「いや、凄い笑ってたけど…」
キングコブラ「ジャガー、他に怖い声をだせるような奴を知らないか?」
ジャガー「うーん……あっ」
ジャガー「怖い声というか、すごい声をだせる子なら知ってるよ」
キングコブラ「すごい声?気になるな」
ミナミコアリクイ「誰だろう」
ジャガー「トキっていう子なんだけど、その姿からは想像もできないくらい大きな声をだすらしいんだ」
キングコブラ「へぇ、そいつはどこにいるんだ?」
ジャガー「この山の頂上だよ」ビシッ
【山】
キングコブラ「なっ!?」
ミナミコアリクイ「ええ!?高いよ!」
キングコブラ「クッ…地道に登れば…なんとかなるか…?」
ミナミコアリクイ「登るのコブラ!?こんな高いのに!?」
キングコブラ「一度受けた依頼は完遂する。アリクイ、お前からの依頼は絶対にやめたりしない」
ミナミコアリクイ「コブラ…」
ジャガー「登るなら、ちょうどいいのがあるけど」
キングコブラ「あぁ、分かってる…ジャガー、頼む」
ジャガー「いや、私じゃなくて…川専門だし…」
10: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:36:22.69 ID:HKVqpMxi0
~ 山の頂上 ~
キーコ キーコ キーコ…
キングコブラ「ふぅ、ついた…ろーぷうぇいだっけ…?便利だなこれ」
ミナミコアリクイ「ありがとうコブラ!疲れてない?」
キングコブラ「これくらいお安い御用だ。まかせておけ」
ミナミコアリクイ「頼りになるなぁ」
キングコブラ「ジャガーの話だとあの建物にトキがいるらしい。いくぞ、足元に気をつぉあっ!?」ガクッ
ミナミコアリクイ「コブラッ!?」
キングコブラ「す、すまん…ちょっと力が抜けただけだ…」
ミナミコアリクイ「そっか…立てそう?」
キングコブラ「あぁ、大丈夫だ…」スクッ
ミナミコアリクイ(足が震えてる…やっぱりここまでで疲れちゃったのかな…)
ミナミコアリクイ「疲れてるでしょ?帰りはあたしにまかせて!」
キングコブラ「いやまて、疲れてなんか」
ミナミコアリクイ「足震えてるよ?あたしにさせて!お願い!」
キングコブラ「…まぁ…そこまでいうなら…」
ミナミコアリクイ「よし!帰りはゆっくり休んでね!」
キングコブラ「あぁ…(力が抜けた理由が、”高くてちょっと怖かったから”なんて言えない…)」
キーコ キーコ キーコ…
キングコブラ「ふぅ、ついた…ろーぷうぇいだっけ…?便利だなこれ」
ミナミコアリクイ「ありがとうコブラ!疲れてない?」
キングコブラ「これくらいお安い御用だ。まかせておけ」
ミナミコアリクイ「頼りになるなぁ」
キングコブラ「ジャガーの話だとあの建物にトキがいるらしい。いくぞ、足元に気をつぉあっ!?」ガクッ
ミナミコアリクイ「コブラッ!?」
キングコブラ「す、すまん…ちょっと力が抜けただけだ…」
ミナミコアリクイ「そっか…立てそう?」
キングコブラ「あぁ、大丈夫だ…」スクッ
ミナミコアリクイ(足が震えてる…やっぱりここまでで疲れちゃったのかな…)
ミナミコアリクイ「疲れてるでしょ?帰りはあたしにまかせて!」
キングコブラ「いやまて、疲れてなんか」
ミナミコアリクイ「足震えてるよ?あたしにさせて!お願い!」
キングコブラ「…まぁ…そこまでいうなら…」
ミナミコアリクイ「よし!帰りはゆっくり休んでね!」
キングコブラ「あぁ…(力が抜けた理由が、”高くてちょっと怖かったから”なんて言えない…)」
11: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:37:20.68 ID:HKVqpMxi0
~ ジャパリカフェ ~
カラン カラン…
キングコブラ「失礼す
アルパカ「ふわああぁ!コブラあぁ!?まってだよぉいらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!どうぞどうぞ!ゆっぐりしてってぇ!」
キングコブラ「アルパカ!?」
ミナミコアリクイ「え、アルパカ?」ヒョコ
アルパカ「うええぇ!?アリクイまでぇ!うれしいなぁ!楽しいなぁ!さぁさ、こちらへこちらへ、今お茶淹れるから座ってまっててねえ↑」
ミナミコアリクイ「あ、うん…」ストン
キングコブラ「お、おう…」ストン
アルパカ「ふっふ~ん♪」ガサゴソ
ミナミコアリクイ「アルパカ…こんなところにいたんだ」
キングコブラ「前にふもとで”カフェをやるから来てね”と言われたが…まさかこんな山の上とは…」
ミナミコアリクイ「うん、あたしも言われたけど全然わからなかったよ…ところでおちゃってなんだろう?」
キングコブラ「おちゃ……”入れる”って言ってたからなんか入れるものなんじゃないか?」
ミナミコアリクイ「おちゃが入れるの?おちゃを入れるの?おちゃに入れるの?」
キングコブラ「え?ま、まてっ、ややこしくなってきた…えとおちゃが…」
アルパカ「おまたせぇ~↑はい、どぉぞーどーぞぉ!」コト コト
キングコブラ「あ、ありがとう…(これが、おちゃ…か?)」
ミナミコアリクイ「わっ、いい香り」
アルパカ「でしょお!?これね紅茶っていうんだぁ!香りもいいし味もおいしいんだよお!ささ、ぐいっと召し上がってえ~」
キングコブラ「なるほど、食べ物なのか。いただくとする…」スッ
ガリッ
キングコブラ「ぐっ!?結構硬いんだな…」
アルパカ「あ~、それカップの部分だねぇ」
カラン カラン…
キングコブラ「失礼す
アルパカ「ふわああぁ!コブラあぁ!?まってだよぉいらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!どうぞどうぞ!ゆっぐりしてってぇ!」
キングコブラ「アルパカ!?」
ミナミコアリクイ「え、アルパカ?」ヒョコ
アルパカ「うええぇ!?アリクイまでぇ!うれしいなぁ!楽しいなぁ!さぁさ、こちらへこちらへ、今お茶淹れるから座ってまっててねえ↑」
ミナミコアリクイ「あ、うん…」ストン
キングコブラ「お、おう…」ストン
アルパカ「ふっふ~ん♪」ガサゴソ
ミナミコアリクイ「アルパカ…こんなところにいたんだ」
キングコブラ「前にふもとで”カフェをやるから来てね”と言われたが…まさかこんな山の上とは…」
ミナミコアリクイ「うん、あたしも言われたけど全然わからなかったよ…ところでおちゃってなんだろう?」
キングコブラ「おちゃ……”入れる”って言ってたからなんか入れるものなんじゃないか?」
ミナミコアリクイ「おちゃが入れるの?おちゃを入れるの?おちゃに入れるの?」
キングコブラ「え?ま、まてっ、ややこしくなってきた…えとおちゃが…」
アルパカ「おまたせぇ~↑はい、どぉぞーどーぞぉ!」コト コト
キングコブラ「あ、ありがとう…(これが、おちゃ…か?)」
ミナミコアリクイ「わっ、いい香り」
アルパカ「でしょお!?これね紅茶っていうんだぁ!香りもいいし味もおいしいんだよお!ささ、ぐいっと召し上がってえ~」
キングコブラ「なるほど、食べ物なのか。いただくとする…」スッ
ガリッ
キングコブラ「ぐっ!?結構硬いんだな…」
アルパカ「あ~、それカップの部分だねぇ」
12: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:38:01.91 ID:HKVqpMxi0
ゴク…
ゴク…
キングコブラ「ふぅ…体に染みるな…」
ミナミコアリクイ「おいしい、こんなの初めて飲んだよ」
アルパカ「気にいってもらえて良かったあ!それにふたりがきてくれて嬉しいなぁ!前言ったこと忘れてるのかとおもったよお」
ミナミコアリクイ「ごめんね、場所がわからなくて」
アルパカ「えぇ~?わかるように目印をカフェの近くにつくったのにぃ」
キングコブラ「それふもとからじゃ見えないだろ…」
アルパカ「まぁまぁゆっぐりしてってえ。おかわりもあるからねえ~」
キングコブラ「あ、まてアルパカ。ここにトキって奴はいるか?」
アルパカ「あ~トキねえ!うちの常連さん!毎日くるよぉ~」
キングコブラ「そいつに会いにきたんだ。今日はいないのか?」キョロキョロ
アルパカ「それがねぇさっき出てったよぉ」
キングコブラ「なっ…」
ミナミコアリクイ「ええ…」
アルパカ「大丈夫大丈夫、1日4,5回はくるから」
ミナミコアリクイ「そんなに!?」
キングコブラ「もはや居たほうがいいんじゃ…」
ゴク…
キングコブラ「ふぅ…体に染みるな…」
ミナミコアリクイ「おいしい、こんなの初めて飲んだよ」
アルパカ「気にいってもらえて良かったあ!それにふたりがきてくれて嬉しいなぁ!前言ったこと忘れてるのかとおもったよお」
ミナミコアリクイ「ごめんね、場所がわからなくて」
アルパカ「えぇ~?わかるように目印をカフェの近くにつくったのにぃ」
キングコブラ「それふもとからじゃ見えないだろ…」
アルパカ「まぁまぁゆっぐりしてってえ。おかわりもあるからねえ~」
キングコブラ「あ、まてアルパカ。ここにトキって奴はいるか?」
アルパカ「あ~トキねえ!うちの常連さん!毎日くるよぉ~」
キングコブラ「そいつに会いにきたんだ。今日はいないのか?」キョロキョロ
アルパカ「それがねぇさっき出てったよぉ」
キングコブラ「なっ…」
ミナミコアリクイ「ええ…」
アルパカ「大丈夫大丈夫、1日4,5回はくるから」
ミナミコアリクイ「そんなに!?」
キングコブラ「もはや居たほうがいいんじゃ…」
13: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:38:53.31 ID:HKVqpMxi0
カラン…
カラン…
トキ「ただいま」
アルパカ「ありゃま、噂をすれば帰ってきたよお、おかえりぃ~」
トキ「…?なにかあったの?」
アルパカ「トキにお客さんだよぉ~」
キングコブラ「キングコブラだ」
ミナミコアリクイ「ミ、ミナミコアリクイだよ…」
トキ「はじめまして。私はトキ」
キングコブラ{こいつがトキ…普通…というかむしろ声は小さくないか?}ヒソヒソ
ミナミコアリクイ{うーん、そうだね}ヒソヒソ
トキ「私に会いにきたの?」
キングコブラ「あぁ、声を聞きに来たんだ」
トキ「え…”歌”を聞きにきた…?」
キングコブラ「ん?」
トキ「ムフッ。ということはあなた達、私のファンね?」
ミナミコアリクイ「あれ…そうなの、かな?」
キングコブラ「まぁファンでもなんでも、とりあえず声が聞きたいんだ」
トキ「ムフフッ。いいわ、一曲披露するわ」
アルパカ「あぁ、でももう喉が良くなるお茶はないよぉ?」
トキ「大丈夫よ。お茶がなくてもファンの期待には応えなくちゃ。ほら皆座って」
キングコブラ「あぁ」ストン
ミナミコアリクイ「あ、うん」ストン
アルパカ「あ、おかわり準備するねぇ~」トコトコ
トキ「それでは一曲…」
トキ『 わ"たぁ"し"は"ト"キ"----------
カラン…
トキ「ただいま」
アルパカ「ありゃま、噂をすれば帰ってきたよお、おかえりぃ~」
トキ「…?なにかあったの?」
アルパカ「トキにお客さんだよぉ~」
キングコブラ「キングコブラだ」
ミナミコアリクイ「ミ、ミナミコアリクイだよ…」
トキ「はじめまして。私はトキ」
キングコブラ{こいつがトキ…普通…というかむしろ声は小さくないか?}ヒソヒソ
ミナミコアリクイ{うーん、そうだね}ヒソヒソ
トキ「私に会いにきたの?」
キングコブラ「あぁ、声を聞きに来たんだ」
トキ「え…”歌”を聞きにきた…?」
キングコブラ「ん?」
トキ「ムフッ。ということはあなた達、私のファンね?」
ミナミコアリクイ「あれ…そうなの、かな?」
キングコブラ「まぁファンでもなんでも、とりあえず声が聞きたいんだ」
トキ「ムフフッ。いいわ、一曲披露するわ」
アルパカ「あぁ、でももう喉が良くなるお茶はないよぉ?」
トキ「大丈夫よ。お茶がなくてもファンの期待には応えなくちゃ。ほら皆座って」
キングコブラ「あぁ」ストン
ミナミコアリクイ「あ、うん」ストン
アルパカ「あ、おかわり準備するねぇ~」トコトコ
トキ「それでは一曲…」
トキ『 わ"たぁ"し"は"ト"キ"----------
14: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:40:13.31 ID:HKVqpMxi0
~ かえりのロープウェイ ~
ミナミコアリクイ「すっごい声だった…」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…威嚇とかいうもんじゃなかったな…参考にはできそうか?」
ミナミコアリクイ「うーん…だめかなぁ…耳もギンギンしてたし」キーコ キーコ
キングコブラ「一曲どころか何曲も歌ってたもんな…」
ミナミコアリクイ「うん、凄く楽しそうに歌ってたよねトキ」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…なんか途中からこっちまでハイになってしまった」
ミナミコアリクイ「楽しかったね。。。コブラ、また行こうよ」キーコ キーコ
キングコブラ「…この依頼が終わってからな」
・・・・
・・・
・・
~ じゃんぐるちほー ~
ミナミコアリクイ「ぅぅ、辺りが暗くなってきてるぅ…」
キングコブラ「くッ…今日中の完遂は無理か」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…1日中つき合わせちゃって…」
キングコブラ「気にするな。そんなことより明日も威嚇の練習をするから今日はゆっくり休め」
ミナミコアリクイ「うん!」
キングコブラ「じゃあ今日はここで解散だ。完全に暗くなる前に帰るんだぞ」
ミナミコアリクイ「わかった!」
キングコブラ「またあしたな」
ミナミコアリクイ「うん、またあし
ビュウッ ガサガサ…
ミナミコアリクイ「わあああっ!?」
キングコブラ「ど、どうした!?」ビクッ
ミナミコアリクイ「ご、ごめん…木の影がおばけに見えて…」
キングコブラ「ったく、大丈………ッ!」
キングコブラ「なるほど。アリクイ、まだ時間あるか?」
ミナミコアリクイ「へ?」
ミナミコアリクイ「すっごい声だった…」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…威嚇とかいうもんじゃなかったな…参考にはできそうか?」
ミナミコアリクイ「うーん…だめかなぁ…耳もギンギンしてたし」キーコ キーコ
キングコブラ「一曲どころか何曲も歌ってたもんな…」
ミナミコアリクイ「うん、凄く楽しそうに歌ってたよねトキ」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…なんか途中からこっちまでハイになってしまった」
ミナミコアリクイ「楽しかったね。。。コブラ、また行こうよ」キーコ キーコ
キングコブラ「…この依頼が終わってからな」
・・・・
・・・
・・
~ じゃんぐるちほー ~
ミナミコアリクイ「ぅぅ、辺りが暗くなってきてるぅ…」
キングコブラ「くッ…今日中の完遂は無理か」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…1日中つき合わせちゃって…」
キングコブラ「気にするな。そんなことより明日も威嚇の練習をするから今日はゆっくり休め」
ミナミコアリクイ「うん!」
キングコブラ「じゃあ今日はここで解散だ。完全に暗くなる前に帰るんだぞ」
ミナミコアリクイ「わかった!」
キングコブラ「またあしたな」
ミナミコアリクイ「うん、またあし
ビュウッ ガサガサ…
ミナミコアリクイ「わあああっ!?」
キングコブラ「ど、どうした!?」ビクッ
ミナミコアリクイ「ご、ごめん…木の影がおばけに見えて…」
キングコブラ「ったく、大丈………ッ!」
キングコブラ「なるほど。アリクイ、まだ時間あるか?」
ミナミコアリクイ「へ?」
15: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:41:05.29 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「ここにも枝と葉っぱを付けて…」
ミナミコアリクイ「ぅー…なにこれ、動きにくいよ…」ガサガサ
キングコブラ「こんなものか…どうだ?」
ミナミコアリクイ「どうって…体にたくさん葉っぱと枝がくっついてるだけだよ?」ガサガサ
キングコブラ「木のおばけをイメージしてみたんだが」
ミナミコアリクイ「おばけに見える?」
キングコブラ「見えない…」
ミナミコアリクイ「ダメじゃんーッ!」
キングコブラ「まぁまて、その状態でいつもの威嚇をしてみろ」
ミナミコアリクイ「ぇぇ…はい」バッ
キングコブラ「……うーん…」
ミナミコアリクイ「もーっ!!」バサバサ
エリマキトカゲ「ふぁあ……なんか騒がしいよ…こっちかな?」
キングコブラ「あ、すまない。近くで寝ていたのか」
エリマキトカゲ「コブラ…?と…」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…」バサッ
エリマキトカゲ「ッッッ!!!?」
キングコブラ「んじゃ今日はもう…
エリマキトカゲ「わああああああっ!!おばけええええ!!!」
キングコブラ「え?」
ミナミコアリクイ「ふぇ?」
エリマキトカゲ「にげろおおおおおお!!!」ピューッ
ミナミコアリクイ「ぅー…なにこれ、動きにくいよ…」ガサガサ
キングコブラ「こんなものか…どうだ?」
ミナミコアリクイ「どうって…体にたくさん葉っぱと枝がくっついてるだけだよ?」ガサガサ
キングコブラ「木のおばけをイメージしてみたんだが」
ミナミコアリクイ「おばけに見える?」
キングコブラ「見えない…」
ミナミコアリクイ「ダメじゃんーッ!」
キングコブラ「まぁまて、その状態でいつもの威嚇をしてみろ」
ミナミコアリクイ「ぇぇ…はい」バッ
キングコブラ「……うーん…」
ミナミコアリクイ「もーっ!!」バサバサ
エリマキトカゲ「ふぁあ……なんか騒がしいよ…こっちかな?」
キングコブラ「あ、すまない。近くで寝ていたのか」
エリマキトカゲ「コブラ…?と…」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…」バサッ
エリマキトカゲ「ッッッ!!!?」
キングコブラ「んじゃ今日はもう…
エリマキトカゲ「わああああああっ!!おばけええええ!!!」
キングコブラ「え?」
ミナミコアリクイ「ふぇ?」
エリマキトカゲ「にげろおおおおおお!!!」ピューッ
16: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:41:33.31 ID:HKVqpMxi0
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ(これは違うな…威嚇じゃない、驚かしているだけだ…エリマキトカゲにはあとで謝らないと…)
キングコブラ「遅くまですまないなアリクイ、とりあえずその枝と葉っぱは外して…」
ミナミコアリクイ「凄い!凄いよコブラ!!威嚇しちゃった!!」キャッキャ
キングコブラ「…え?」
ミナミコアリクイ「生まれて初めて威嚇しちゃった!やった!!」
キングコブラ「まて…それはちょっと違」
ミナミコアリクイ「さすがコブラだよ!コブラに頼んで良かった!!ありがとうっ!!」
キングコブラ「…ま…まぁな…ざっとこんなもんだ…」
ミナミコアリクイ「よーし!ここからあたしの威嚇がはじまるんだ!あ、枝をもっと角っぽく付けてみようかな?葉っぱは羽のように…」
キングコブラ「……えと…私は帰るから、お前もちゃんと休めよ…」
ミナミコアリクイ「うん!ありがとうコブラ!!またね」
キングコブラ「あぁ…またな…」スタスタ
ミナミコアリクイ「~~♪」
キングコブラ(とんでもないのを生み出してしまった気がする…)スタスタ
ミナミコアリクイ「……」
キングコブラ(これは違うな…威嚇じゃない、驚かしているだけだ…エリマキトカゲにはあとで謝らないと…)
キングコブラ「遅くまですまないなアリクイ、とりあえずその枝と葉っぱは外して…」
ミナミコアリクイ「凄い!凄いよコブラ!!威嚇しちゃった!!」キャッキャ
キングコブラ「…え?」
ミナミコアリクイ「生まれて初めて威嚇しちゃった!やった!!」
キングコブラ「まて…それはちょっと違」
ミナミコアリクイ「さすがコブラだよ!コブラに頼んで良かった!!ありがとうっ!!」
キングコブラ「…ま…まぁな…ざっとこんなもんだ…」
ミナミコアリクイ「よーし!ここからあたしの威嚇がはじまるんだ!あ、枝をもっと角っぽく付けてみようかな?葉っぱは羽のように…」
キングコブラ「……えと…私は帰るから、お前もちゃんと休めよ…」
ミナミコアリクイ「うん!ありがとうコブラ!!またね」
キングコブラ「あぁ…またな…」スタスタ
ミナミコアリクイ「~~♪」
キングコブラ(とんでもないのを生み出してしまった気がする…)スタスタ
17: ◆svacoLr1WE 2018/03/19(月) 21:43:36.42 ID:HKVqpMxi0
~ その後 ~
ミナミコアリクイ「枝をこうつければ…腕が長くみえるかな?」モゾモゾ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「あ、ここから分ければ腕がたくさんあるように見えるんじゃ」モゾモゾ
キングコブラ「……おい」
ミナミコアリクイ「わああっ!?」バッ ガサ
キングコブラ「私だ」
ミナミコアリクイ「コ、コブラかぁ…びっくりしたぁ…」
キングコブラ「なにしてるんだ?」
ミナミコアリクイ「えっとね、どんなふうに枝をつければいいかなって色々試していたとこだよっ」
キングコブラ「ふーん…」
ミナミコアリクイ「コブラは今日どうしたの?」
キングコブラ「私は…ちょっと依頼があってな、それを完遂するためにきたんだ」
ミナミコアリクイ「依頼?」
キングコブラ「あぁ…最近このあたりでオバケの目撃がたくさんあってな…」
ミナミコアリクイ「あれ…それってあたしかな?」
キングコブラ「たぶんお前だ」
ミナミコアリクイ「わぁ…ちょっとやりすぎたかな…もうちょっと控えめに…」
キングコブラ「それでだ、私にオバケ退治の依頼がきたんだ」
ミナミコアリクイ「……ぇ?」
キングコブラ「元をたどれば私の責任だ…ここでしっかり退治しないと」シュルル
ミナミコアリクイ「わっ…あ!尻尾が巻き付いて…ッ!?」
キングコブラ「これから一緒に謝りにいくぞ。ついてこい」スタスタ
ミナミコアリクイ「あ、ま、まって!自分で歩くから!離して!」ズルズル
キングコブラ「やはりあの時…とぐろの巻き方を教えていればこんなことには…」ブツブツ
ミナミコアリクイ「とぐろ関係ないーっ!離してぇ!ごめんなさぁ"ーい"!」
・・・・・
・・・・
・・
りくえすと おわり
ミナミコアリクイ「枝をこうつければ…腕が長くみえるかな?」モゾモゾ
キングコブラ「……」
ミナミコアリクイ「あ、ここから分ければ腕がたくさんあるように見えるんじゃ」モゾモゾ
キングコブラ「……おい」
ミナミコアリクイ「わああっ!?」バッ ガサ
キングコブラ「私だ」
ミナミコアリクイ「コ、コブラかぁ…びっくりしたぁ…」
キングコブラ「なにしてるんだ?」
ミナミコアリクイ「えっとね、どんなふうに枝をつければいいかなって色々試していたとこだよっ」
キングコブラ「ふーん…」
ミナミコアリクイ「コブラは今日どうしたの?」
キングコブラ「私は…ちょっと依頼があってな、それを完遂するためにきたんだ」
ミナミコアリクイ「依頼?」
キングコブラ「あぁ…最近このあたりでオバケの目撃がたくさんあってな…」
ミナミコアリクイ「あれ…それってあたしかな?」
キングコブラ「たぶんお前だ」
ミナミコアリクイ「わぁ…ちょっとやりすぎたかな…もうちょっと控えめに…」
キングコブラ「それでだ、私にオバケ退治の依頼がきたんだ」
ミナミコアリクイ「……ぇ?」
キングコブラ「元をたどれば私の責任だ…ここでしっかり退治しないと」シュルル
ミナミコアリクイ「わっ…あ!尻尾が巻き付いて…ッ!?」
キングコブラ「これから一緒に謝りにいくぞ。ついてこい」スタスタ
ミナミコアリクイ「あ、ま、まって!自分で歩くから!離して!」ズルズル
キングコブラ「やはりあの時…とぐろの巻き方を教えていればこんなことには…」ブツブツ
ミナミコアリクイ「とぐろ関係ないーっ!離してぇ!ごめんなさぁ"ーい"!」
・・・・・
・・・・
・・
りくえすと おわり
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 10:57:33.68 ID:IP4MkqzNo
おつおつ
こういうのでいいんだよこういうので
こういうのでいいんだよこういうので
引用元: ・キングコブラ「キングコブラだ。なんだ、なんか頼み事か?
男「なんでイヤホンってすぐこんがらがるんだよ!」イヤホン「うっせえ!!!」
2020-12-09
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:32:40.13 ID:GdxO/CVb0
男「暇だし、曲でも聞くか……」モゾモゾ
ゴチャゴチャ…
男「って、まーたからまってやがる!」
男「ポケットに入れてただけだってのに……なんでイヤホンってすぐこんがらがるんだよ!」
男「いくらなんでも異常すぎじゃねえか!?」
イヤホン「うっせえ!!!」
男「!」ビクッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521113559
ゴチャゴチャ…
男「って、まーたからまってやがる!」
男「ポケットに入れてただけだってのに……なんでイヤホンってすぐこんがらがるんだよ!」
男「いくらなんでも異常すぎじゃねえか!?」
イヤホン「うっせえ!!!」
男「!」ビクッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521113559
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【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:33:15.76 ID:GdxO/CVb0
男「なんだ今の……?」
イヤホン「こんがらがって何が悪い!」
男「イヤホンが喋った!」
イヤホン「いいか……オレたちがよくこんがらがるのには理由があるんだ!」
男「理由!? どんな理由だよ!」
イヤホン「……それをわざわざ教えるのはイヤ」
男「は?」
イヤホン「イヤホンだけに」
男「うるせえよ!」
イヤホン「こんがらがって何が悪い!」
男「イヤホンが喋った!」
イヤホン「いいか……オレたちがよくこんがらがるのには理由があるんだ!」
男「理由!? どんな理由だよ!」
イヤホン「……それをわざわざ教えるのはイヤ」
男「は?」
イヤホン「イヤホンだけに」
男「うるせえよ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:34:24.85 ID:GdxO/CVb0
イヤホン「ま、理由はいずれ分かるさ。じゃあな!」
男「おいっ! おいっ! おーいっ!」
イヤホン「……」シーン…
男「くそっ、しゃべらなくなっちまった……」
男「ええい、ほどかなきゃ!」モゾモゾ…
…………
……
男「おいっ! おいっ! おーいっ!」
イヤホン「……」シーン…
男「くそっ、しゃべらなくなっちまった……」
男「ええい、ほどかなきゃ!」モゾモゾ…
…………
……
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:36:04.16 ID:GdxO/CVb0
――
女「ねえねえ、入院しちゃった友達のために千羽鶴でも折らない?」
友人「お、いいね~!」
男「やろうやろう!」
女「……」オリオリ
友人「……」オリオリ
男「……」オリオリ
女「あれ?」
女「ねえねえ、入院しちゃった友達のために千羽鶴でも折らない?」
友人「お、いいね~!」
男「やろうやろう!」
女「……」オリオリ
友人「……」オリオリ
男「……」オリオリ
女「あれ?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:37:55.74 ID:GdxO/CVb0
女「男君って、手先器用だね~。すっごい上手!」
友人「本当だ! なんかトレーニングとかしてんのか?」
男「いや、別に……」
男(思い当たることといえば、いつもイヤホンほどいてることぐらいだけど……)
男(まさか……イヤホンほどいてるおかげで手先が器用になってた!?)
イヤホン「……」ニヤッ
友人「本当だ! なんかトレーニングとかしてんのか?」
男「いや、別に……」
男(思い当たることといえば、いつもイヤホンほどいてることぐらいだけど……)
男(まさか……イヤホンほどいてるおかげで手先が器用になってた!?)
イヤホン「……」ニヤッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:39:30.41 ID:GdxO/CVb0
――
男(あ~…イヤホンがまたこんがらがってる)モゾモゾ
友人「わりぃわりぃ、遅れちまった! ごめんな!」
男「ん? ああ、いいっていいって」
男(イヤホンのからまりに比べたら、遅刻ぐらいどうってことないし)
友人「お前ってホント心広いよなぁ……尊敬するよ」
男「そうかぁ?」
男(もしかして……これもイヤホンのおかげ!?)
イヤホン「……」ニヤッ
男(あ~…イヤホンがまたこんがらがってる)モゾモゾ
友人「わりぃわりぃ、遅れちまった! ごめんな!」
男「ん? ああ、いいっていいって」
男(イヤホンのからまりに比べたら、遅刻ぐらいどうってことないし)
友人「お前ってホント心広いよなぁ……尊敬するよ」
男「そうかぁ?」
男(もしかして……これもイヤホンのおかげ!?)
イヤホン「……」ニヤッ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:41:09.95 ID:GdxO/CVb0
――
悪人「ククク……ロープで縛ったからもう逃げられんぞ」
男「くそっ……!」
男(どうにかしてほどけないものか……)モゾモゾ…
男「ん?」
男(いつものイヤホンのこんがらがりの方がよっぽどすごいぞ)
男(これなら……ほどけるかも!)
悪人「ククク……ロープで縛ったからもう逃げられんぞ」
男「くそっ……!」
男(どうにかしてほどけないものか……)モゾモゾ…
男「ん?」
男(いつものイヤホンのこんがらがりの方がよっぽどすごいぞ)
男(これなら……ほどけるかも!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:43:25.97 ID:GdxO/CVb0
男「……」モゾ…
男「……」モゾモゾ…
スルスルッ
悪人「おい、何やってる!?」
男「よし、ほどけた!」
悪人「なにぃ!?」
男「イヤホンウィーップ!」ヒュバァッ
バチィンッ!
悪人「ウギャーッ!」
男「またイヤホンに……助けられちまった」
イヤホン「……」ニヤッ
男「……」モゾモゾ…
スルスルッ
悪人「おい、何やってる!?」
男「よし、ほどけた!」
悪人「なにぃ!?」
男「イヤホンウィーップ!」ヒュバァッ
バチィンッ!
悪人「ウギャーッ!」
男「またイヤホンに……助けられちまった」
イヤホン「……」ニヤッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:45:58.86 ID:GdxO/CVb0
――
モゾモゾ…
男「やーっとほどけた! 今日はかなり手こずったな~、知恵の輪みたいになってたぜ」
男(やっと曲が聞ける……)
男(ああ、苦労して聞く曲はいつもよりずっといい曲に聞こえるよ……)シャカシャカ
男(って、これもイヤホンこんがらがりの効能だってのか!?)
イヤホン「……」ニヤッ
モゾモゾ…
男「やーっとほどけた! 今日はかなり手こずったな~、知恵の輪みたいになってたぜ」
男(やっと曲が聞ける……)
男(ああ、苦労して聞く曲はいつもよりずっといい曲に聞こえるよ……)シャカシャカ
男(って、これもイヤホンこんがらがりの効能だってのか!?)
イヤホン「……」ニヤッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:47:48.25 ID:GdxO/CVb0
――
課長「うーむ、面倒なことになった……」
男「どうしました、課長?」
課長「いやね、取引先と揉めていて、事態がこんがらがっているんだよ」
男「こんがらがってるのなら、任せて下さい! 俺、ほどくの得意なんです!」
課長「えええ!?」
イヤホン「……」ニヤッ
課長「うーむ、面倒なことになった……」
男「どうしました、課長?」
課長「いやね、取引先と揉めていて、事態がこんがらがっているんだよ」
男「こんがらがってるのなら、任せて下さい! 俺、ほどくの得意なんです!」
課長「えええ!?」
イヤホン「……」ニヤッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:50:29.46 ID:GdxO/CVb0
――
女「キャッ!」ドテッ
男「大丈夫?」
女「あっ、靴ひもがほどけちゃった……」
女「だけど、手を痛めてうまく結べない……」
男「大丈夫、俺が結んであげるよ!」サササッサッ
女「すっごーい! 相変わらず手先が器用だね!」
男「まぁね~」
男(毎日イヤホンほどいてるからなぁ)
女「キャッ!」ドテッ
男「大丈夫?」
女「あっ、靴ひもがほどけちゃった……」
女「だけど、手を痛めてうまく結べない……」
男「大丈夫、俺が結んであげるよ!」サササッサッ
女「すっごーい! 相変わらず手先が器用だね!」
男「まぁね~」
男(毎日イヤホンほどいてるからなぁ)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:52:29.72 ID:GdxO/CVb0
ハハハハ… アハハハハ…
男「あ、あの……よかったら俺と結婚を前提にお付き合いして頂けませんか!」
女「……はい」
男「ありがとう!」
男(くっそぉ~、悔しいけどイヤホンのおかげだな……)
イヤホン「……」ニヤニヤ
男「あ、あの……よかったら俺と結婚を前提にお付き合いして頂けませんか!」
女「……はい」
男「ありがとう!」
男(くっそぉ~、悔しいけどイヤホンのおかげだな……)
イヤホン「……」ニヤニヤ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:54:43.97 ID:GdxO/CVb0
――
息子「おとうさーん!」
男「どうした?」
息子「また100点取ったよー!」
男「よくやった!」
妻「まぁっ、すごいじゃない!」
息子「これもお父さんを見習って、イヤホンをいつもほどいてた成果だよ!」
息子「あれをやると、脳みそが活性化するんだ!」
男「そうか……イヤホンにはそんな効果も……」
イヤホン「……」ニヤッ
息子「おとうさーん!」
男「どうした?」
息子「また100点取ったよー!」
男「よくやった!」
妻「まぁっ、すごいじゃない!」
息子「これもお父さんを見習って、イヤホンをいつもほどいてた成果だよ!」
息子「あれをやると、脳みそが活性化するんだ!」
男「そうか……イヤホンにはそんな効果も……」
イヤホン「……」ニヤッ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 20:57:39.75 ID:GdxO/CVb0
……
…………
男(俺も……年を取った……)
男(こんな年までボケずに済んだのも、イヤホンのおかげか……)
医者「皆さん、声をかけてあげて下さい」
妻「あなた、しっかりして!」
息子「オヤジ!」
孫娘「おじいちゃん!」
男(こうしてみんなに囲まれながら死ねるとは、なんと幸せなことだ……)
…………
男(俺も……年を取った……)
男(こんな年までボケずに済んだのも、イヤホンのおかげか……)
医者「皆さん、声をかけてあげて下さい」
妻「あなた、しっかりして!」
息子「オヤジ!」
孫娘「おじいちゃん!」
男(こうしてみんなに囲まれながら死ねるとは、なんと幸せなことだ……)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 21:00:06.30 ID:GdxO/CVb0
イヤホン「よう」
男(……イヤホン)
男(今までありがとう。こうして幸せな一生を送れたのはお前のおかげだ)
イヤホン「よせやい、照れ臭いぜ」
男(じゃあ……せっかくだし最期にお前で一曲聞きながら、逝くとするかな)
イヤホン「バカいえ、しっかりしろよ」
男(いや……自分の寿命は自分でよく分かるんだ)
イヤホン「……分かった」
イヤホン「最高の一曲をお届けしてやるぜ!」
男(ああ……頼む)ニコッ
男(……イヤホン)
男(今までありがとう。こうして幸せな一生を送れたのはお前のおかげだ)
イヤホン「よせやい、照れ臭いぜ」
男(じゃあ……せっかくだし最期にお前で一曲聞きながら、逝くとするかな)
イヤホン「バカいえ、しっかりしろよ」
男(いや……自分の寿命は自分でよく分かるんだ)
イヤホン「……分かった」
イヤホン「最高の一曲をお届けしてやるぜ!」
男(ああ……頼む)ニコッ
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 21:02:46.17 ID:GdxO/CVb0
男「――って」
イヤホン「え?」
男「まーたこんがらがってるじゃねえかよぉ! ほどかなきゃ!」モゾモゾ
男「こんなんで最高の一曲なんて聞けるかボケ!」モゾモゾ
イヤホン「なんだとぉ!?」
妻「あなた!?」
息子「オヤジ!?」
孫娘「ワーイ、おじいちゃんが元気になった!」
医者「うーむ、こりゃあと20年は生きそうだ」
おわり
イヤホン「え?」
男「まーたこんがらがってるじゃねえかよぉ! ほどかなきゃ!」モゾモゾ
男「こんなんで最高の一曲なんて聞けるかボケ!」モゾモゾ
イヤホン「なんだとぉ!?」
妻「あなた!?」
息子「オヤジ!?」
孫娘「ワーイ、おじいちゃんが元気になった!」
医者「うーむ、こりゃあと20年は生きそうだ」
おわり
引用元: ・男「なんでイヤホンってすぐこんがらがるんだよ!」イヤホン「うっせえ!!!」
幼女「ボタン連打するとすぐ青になるんだよ!」ポチポチ 押しボタン式信号「え!?」
2020-12-06
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:33:25.34 ID:FwmEwLhz0
四月――
パッ
子供A「あっ、赤になっちゃった」
子供B「ちぇーっ! ここの歩行者信号、ボタン押してから青になるまで長いんだよなー」
子供A「ここ車多いから信号無視はこわいしなー」
幼女「大丈夫だよ!」
子供A「へ?」
子供B「なんでだよ」
幼女「ここの押しボタン式信号はボタン連打するとすぐ青になるんだよ!」ポチポチポチポチポチ
信号「え!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532770405
パッ
子供A「あっ、赤になっちゃった」
子供B「ちぇーっ! ここの歩行者信号、ボタン押してから青になるまで長いんだよなー」
子供A「ここ車多いから信号無視はこわいしなー」
幼女「大丈夫だよ!」
子供A「へ?」
子供B「なんでだよ」
幼女「ここの押しボタン式信号はボタン連打するとすぐ青になるんだよ!」ポチポチポチポチポチ
信号「え!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532770405
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:34:44.92 ID:FwmEwLhz0
子供A「バーカ! んなわけねーじゃん!」
子供B「ゲームじゃないんだから、連打しても一緒だよ!」
幼女「ホントだもん!」ポチポチポチポチポチ
信号「……」
信号(あの二人のいうとおりだが、俺が青にならないと、あの女の子がいじめられちゃうかも……)
信号(仕方ない……)
子供B「ゲームじゃないんだから、連打しても一緒だよ!」
幼女「ホントだもん!」ポチポチポチポチポチ
信号「……」
信号(あの二人のいうとおりだが、俺が青にならないと、あの女の子がいじめられちゃうかも……)
信号(仕方ない……)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:35:59.20 ID:FwmEwLhz0
信号「えいっ!」パッ
幼女「ほらね!」
子供A「ホントだ!」
子供B「いつもよりずっと早く青になった!」
信号(ふぅ、これでよし)
幼女「ほらね!」
子供A「ホントだ!」
子供B「いつもよりずっと早く青になった!」
信号(ふぅ、これでよし)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:38:29.72 ID:FwmEwLhz0
子供A「よーし、これからはここ渡る時は連打しまくろうぜ!」
子供B「オッケー!」
幼女「連打を速くすると、青になるまでの時間がちぢまるんだよ!」
信号「……」
信号(なんか俺、やっちゃいけないことをやっちゃったような気がする……)
子供B「オッケー!」
幼女「連打を速くすると、青になるまでの時間がちぢまるんだよ!」
信号「……」
信号(なんか俺、やっちゃいけないことをやっちゃったような気がする……)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:40:13.20 ID:FwmEwLhz0
五月――
子供A「連打、連打、連打ァ!」ポチポチポチポチポチ
子供B「いいぞー!」
幼女「はやく青になれー!」
信号(やっべ、連打されたからには青にならないと!)パッ
子供A「連打、連打、連打ァ!」ポチポチポチポチポチ
子供B「いいぞー!」
幼女「はやく青になれー!」
信号(やっべ、連打されたからには青にならないと!)パッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:41:56.90 ID:FwmEwLhz0
子供C「おりゃー!」ポチポチポチポチポチ
子供D「青になるまでの最速記録出してやる!」ポチポチポチポチポチポチポチ
子供E「早く公園に行きたい!」ポチポチポチポチポチ
信号(まずいな……あいつら、他の子供にも連打の件を広めまくってやがる)
信号(おかげで子供が遊ぶ時間帯は、ここの歩行者用信号はずっと青になりっぱなしだ……)
子供D「青になるまでの最速記録出してやる!」ポチポチポチポチポチポチポチ
子供E「早く公園に行きたい!」ポチポチポチポチポチ
信号(まずいな……あいつら、他の子供にも連打の件を広めまくってやがる)
信号(おかげで子供が遊ぶ時間帯は、ここの歩行者用信号はずっと青になりっぱなしだ……)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:44:47.35 ID:FwmEwLhz0
運転手「……」
パッ
運転手(お、やっと車用の信号が青になった)
ポチポチポチポチポチ…
パッ
運転手(え!?)
運転手(車用が青になったのは一瞬だけで、またすぐ赤になりやがった!)
運転手(なんだよこれ! これじゃ車は一生進めないじゃないか!)
パッ
運転手(お、やっと車用の信号が青になった)
ポチポチポチポチポチ…
パッ
運転手(え!?)
運転手(車用が青になったのは一瞬だけで、またすぐ赤になりやがった!)
運転手(なんだよこれ! これじゃ車は一生進めないじゃないか!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:47:14.65 ID:FwmEwLhz0
ワイワイ… ガヤガヤ…
運転手「どうなってんだよ、あの信号機!」
運転手「全然青にならないから、待ち合わせに遅れちまったんだぞ!」
役人「申し訳ございません、申し訳ございません」ペコペコ
役人「大至急、対応いたしますので……」
運転手「どうなってんだよ、あの信号機!」
運転手「全然青にならないから、待ち合わせに遅れちまったんだぞ!」
役人「申し訳ございません、申し訳ございません」ペコペコ
役人「大至急、対応いたしますので……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:49:10.32 ID:FwmEwLhz0
役人「おい、信号機!」
信号「!」ギクッ
役人「ここの信号は昼間、歩行者用信号がほぼずっと青になってるそうだが……」
役人「おかげで苦情が殺到してる!」
役人「今すぐ改善しないと、取り壊してやるからな! 分かったな!」
信号「は、はい……」
信号(やっぱりこうなるよな……)
信号「!」ギクッ
役人「ここの信号は昼間、歩行者用信号がほぼずっと青になってるそうだが……」
役人「おかげで苦情が殺到してる!」
役人「今すぐ改善しないと、取り壊してやるからな! 分かったな!」
信号「は、はい……」
信号(やっぱりこうなるよな……)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:51:15.35 ID:FwmEwLhz0
幼女「あ、赤になってる」
幼女「よーし、連打!」ポチポチポチポチポチ
信号「……」
信号(ここは心を鬼にして……!)
幼女「あれー? 青にならない、どうしてー?」
幼女「よーし、連打!」ポチポチポチポチポチ
信号「……」
信号(ここは心を鬼にして……!)
幼女「あれー? 青にならない、どうしてー?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:53:08.67 ID:FwmEwLhz0
信号「お嬢ちゃん」
幼女「わっ」
信号「すまねえな……連打サービスはもう終わったんだ」
信号「今日からはボタンを連打しても、青になるまでの時間は、一回押しただけの時と一緒だ……」
信号「本当にすまねえ……だが、こっちにも事情があってな……」
幼女「……」
幼女「わっ」
信号「すまねえな……連打サービスはもう終わったんだ」
信号「今日からはボタンを連打しても、青になるまでの時間は、一回押しただけの時と一緒だ……」
信号「本当にすまねえ……だが、こっちにも事情があってな……」
幼女「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/28(土) 18:55:14.10 ID:FwmEwLhz0
幼女「ううん、いーよ!」
信号「え?」
幼女「だって歩行者信号ばかり青になってたら、交通がこんらんしちゃうもんね!」
幼女「あたしだって、いつまでも青いままじゃいられないもの!」
信号「ったく、なんつうませた女の子だ……子供の成長ってのは早いねえ」
信号(早いといえば季節の移り変わりも……そろそろ夏がやってきたようだな……)
こうして、一つの“青春”が終わりを告げた――
― END ―
信号「え?」
幼女「だって歩行者信号ばかり青になってたら、交通がこんらんしちゃうもんね!」
幼女「あたしだって、いつまでも青いままじゃいられないもの!」
信号「ったく、なんつうませた女の子だ……子供の成長ってのは早いねえ」
信号(早いといえば季節の移り変わりも……そろそろ夏がやってきたようだな……)
こうして、一つの“青春”が終わりを告げた――
― END ―
引用元: ・幼女「ボタン連打するとすぐ青になるんだよ!」ポチポチ 押しボタン式信号「え!?」
田んぼ「台風来たからジジイの様子見に行かなきゃ!」
2020-12-05
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 19:52:39.17 ID:cPKtg8aY0
ビュゴォォォォォ……!
田んぼ「台風が近づいてきたな……」
田んぼ「今回の台風はいつもよりかなりでかそうだ。ったくただでさえ暑いってのに」
田んぼ「……」
田んぼ(あれ? いつもならジジイが見に来るはずなのに今回は来ないな……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532688758
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 19:53:23.70 ID:cPKtg8aY0
ビュゴォォォォォ……!
田んぼ(まぁ、この風じゃ外に出るのも厳しいだろうし、さすがに来れるわけないか……)
田んぼ「……」
田んぼ(だけど気になる!)
田んぼ「ジジイの様子を見に行ってみるか!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 19:54:54.65 ID:cPKtg8aY0
老人「ううう……」
老婆「おじいさん、しっかりして! おじいさん!」
老婆「あああ……台風で救急車も遅れるっていうしどうすれば……」
田んぼ「ジジイ、大丈夫か!?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 19:56:58.04 ID:cPKtg8aY0
老婆「おや、田んぼかい? どうしてここへ?」
田んぼ「いつもみたいにジジイが来ないから心配になって見に来たんだよ!」
田んぼ「ジジイはどうしたんだ!?」
老婆「熱中症だよ」
老婆「台風が近づいて気温が下がったからって冷房もつけずにいたらこんなことに……」
老人「う、うう……おえぇ……」
田んぼ「ったく、何やってんだよ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 19:58:23.12 ID:cPKtg8aY0
田んぼ「よぉし、だったら水を飲ませてやろう!」
田んぼ「ほら、飲め!」ドバババババ
老人「ガボッ! ゴボッ!」
老人「土が混ざってるんだけど!」
田んぼ「なぁにかえって栄養がつく」
老人「たしかに!」ゴクゴク
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:00:17.41 ID:cPKtg8aY0
田んぼ「だけど土だけじゃ満足な栄養は得られないな……そうだ!」
田んぼ「イネ食え、イネ! そのうち米になるんだからきっと栄養たっぷりだろ!」
老人「うむ」ムシャムシャ
田んぼ「うまいか?」
老人「全然うまくない」ムシャムシャ
田んぼ「だろうな」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:03:51.31 ID:cPKtg8aY0
老人「ふぅ……少し回復したわい」
老婆「だけどやっぱり病院で治療を受けた方がいいわねえ」
田んぼ「医者が来てくれればいいけど、そうもいかないしなぁ」
用水路「おーい! おじいさん、様子を見にきたよ!」
田んぼ「用水路! いいところに来た!」
用水路「へ?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:05:27.74 ID:cPKtg8aY0
田んぼ「お前、距離を伸ばしてこの家から病院まで水路をつないでくれ!」
田んぼ「んでもって、流しそうめんの要領でジジイを病院まで運ぶんだ!」
用水路「分かったよ!」ニョキニョキ
老婆「おじいさん、流すよ!」
老人「やってくれ!」
老婆「ふん!」ポイッ
シャアアアアアアア
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:07:20.48 ID:cPKtg8aY0
老人「病院に着いたぞ!」
老人「熱中症なんで治療して下され!」
医者「分かりました! すぐ手術しましょう!」
田んぼ「熱中症って手術しなきゃいけないのか?」
医者「基本的にやらないですけど、台風で患者来なくてヒマなんで」
田んぼ「なるほど!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:09:47.87 ID:cPKtg8aY0
老人「ふぅー、手術してもらったおかげですっかり治ったわい!」
老婆「よかったねえ、おじいさん」
老人「これも田んぼが様子を見に来てくれたおかげじゃ……」
田んぼ「へっ、ジジイにはいつも世話になってるからな!」
田んぼ(台風の中、年寄りが田んぼを見に行くのは命を失う危険があるけど)
田んぼ(田んぼが年寄りを見に行くのは時には命を救うことになるんだな……)
完
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:20:02.75 ID:q6X7ZMcbO
この疾走感は嫌いじゃない
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 20:34:41.08 ID:QEuqQQat0
ワロタwwwwww
おつー
おつー
引用元: ・田んぼ「台風来たからジジイの様子見に行かなきゃ!」
【はたらく細胞】赤血球「白血球さんの固い物が当たってる・・・」
2020-12-02
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 00:36:23.78 ID:D+SCIty/0
~2次血栓中~
ギュウウ・・・
赤血球「い、いつまでこうしてればいいんですか~」
白血球「2、3日の辛抱だ、我慢してくれ」
赤血球「ひぇ~」
血小板「これが固まったものがかさぶたになるんです!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531841783
ギュウウ・・・
赤血球「い、いつまでこうしてればいいんですか~」
白血球「2、3日の辛抱だ、我慢してくれ」
赤血球「ひぇ~」
血小板「これが固まったものがかさぶたになるんです!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531841783
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 00:39:21.36 ID:D+SCIty/0
~1日後~
赤血球「ふぅ・・・大分慣れてきました」
白血球「そうか、体力は大丈夫か?」
赤血球「元々24時間働ける体なんで」
白血球「そうだな」
赤血球「早く仕事に戻・・・」
コツン
赤血球「ん?」
赤血球「ふぅ・・・大分慣れてきました」
白血球「そうか、体力は大丈夫か?」
赤血球「元々24時間働ける体なんで」
白血球「そうだな」
赤血球「早く仕事に戻・・・」
コツン
赤血球「ん?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 00:42:39.50 ID:D+SCIty/0
白血球「どうした?」
赤血球「あ、いえ何でも・・・」
白血球「?」
赤血球(何だろう・・・白血球さんと密着してる所から固い感触が・・・)
赤血球(これは・・・まさか!)
赤血球「あ、いえ何でも・・・」
白血球「?」
赤血球(何だろう・・・白血球さんと密着してる所から固い感触が・・・)
赤血球(これは・・・まさか!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 06:32:59.40 ID:D+SCIty/0
赤血球「はわわ・・・」カアア
白血球「顔が赤いぞ」
赤血球「せ、赤血球ですから!」
白血球「それもそうか」
赤血球(ううう・・・白血球さんの顔まともに見れないよぉ・・・)
赤血球(そりゃ何度も助けてもらってカッコイイとは思ってるけど・・・)
白血球「顔が赤いぞ」
赤血球「せ、赤血球ですから!」
白血球「それもそうか」
赤血球(ううう・・・白血球さんの顔まともに見れないよぉ・・・)
赤血球(そりゃ何度も助けてもらってカッコイイとは思ってるけど・・・)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 19:18:38.15 ID:D+SCIty/0
血小板「あの~」
赤血球「ひゃ、ひゃい!」
白血球「何だその声」
赤血球「な、何でもありません!」
白血球「・・・?」
赤血球「そ、それより血小板ちゃん、何かあったの?」
赤血球「ひゃ、ひゃい!」
白血球「何だその声」
赤血球「な、何でもありません!」
白血球「・・・?」
赤血球「そ、それより血小板ちゃん、何かあったの?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 20:04:19.37 ID:D+SCIty/0
血小板「あのねあのね、皆さんギチギチに固まって大変だろうと思って・・・」
血小板「栄養をたくさん持ってきました!」
赤血球「わぁ!ありがとう!」
白血球「助かる」
血小板「じゃあ皆!栄養を配っていくよ!」
血小板達「はーい!」
※実際の血小板はこんなことしません・・・多分
血小板「栄養をたくさん持ってきました!」
赤血球「わぁ!ありがとう!」
白血球「助かる」
血小板「じゃあ皆!栄養を配っていくよ!」
血小板達「はーい!」
※実際の血小板はこんなことしません・・・多分
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 20:35:14.09 ID:D+SCIty/0
血小板「はい、あーんしてください」スッ
赤血球「あーん」パク
血小板「美味しいですか?」
赤血球「うん!ありがとう!」
血小板「えへへ、どういたしまして」
赤血球「あーん」パク
血小板「美味しいですか?」
赤血球「うん!ありがとう!」
血小板「えへへ、どういたしまして」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:07:56.44 ID:D+SCIty/0
赤血球(それから、血小板ちゃんのお世話を受けつつ数日を過ごしました)
赤血球(その間も白血球さんの固い物の感触が気になってドキドキしていました)
赤血球(そして・・・)
血小板「皆さんお疲れ様でした!もう動けますよ!」
赤血球「ふぃ~」
白血球「流石に疲れたな・・・」
赤血球(その間も白血球さんの固い物の感触が気になってドキドキしていました)
赤血球(そして・・・)
血小板「皆さんお疲れ様でした!もう動けますよ!」
赤血球「ふぃ~」
白血球「流石に疲れたな・・・」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:19:11.24 ID:D+SCIty/0
血小板「大変ご迷惑をおかけしました・・・」
赤血球「いやいやそんな・・・」
白血球「これも仕事だからな」
血小板「それでは皆さんさようなら!みんな!行くよ!」
血小板達「は~い!」
タタタ・・・
赤血球「バイバ~イ!」フリフリ
赤血球「いやいやそんな・・・」
白血球「これも仕事だからな」
血小板「それでは皆さんさようなら!みんな!行くよ!」
血小板達「は~い!」
タタタ・・・
赤血球「バイバ~イ!」フリフリ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:21:41.40 ID:D+SCIty/0
赤血球「大変でしたね・・・」
白血球「ああ、そうだな」
赤血球「・・・・・」ドキドキ
白血球「・・・・・」
赤血球(な、何か気まずい雰囲気・・・)
白血球「ああ、そうだな」
赤血球「・・・・・」ドキドキ
白血球「・・・・・」
赤血球(な、何か気まずい雰囲気・・・)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:32:29.89 ID:D+SCIty/0
白血球「その・・・すまなかったな」
赤血球「え?」
白血球「血栓して間、俺の・・・」
赤血球「!」
白血球「レセプターがお尻に当たって痛かったんだろ?」
赤血球「え?」
白血球「血栓して間、俺の・・・」
赤血球「!」
白血球「レセプターがお尻に当たって痛かったんだろ?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:34:48.14 ID:D+SCIty/0
赤血球「そうなんですよ~もう痛くて痛くて・・・」
白血球「でもよかった、ナイフじゃなくて」
赤血球「そ、そうですね・・・」
ピコーン
白血球「む、また雑菌が・・・行かなくては!」
赤血球「ふぇっ!?」
白血球「でもよかった、ナイフじゃなくて」
赤血球「そ、そうですね・・・」
ピコーン
白血球「む、また雑菌が・・・行かなくては!」
赤血球「ふぇっ!?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:39:24.92 ID:D+SCIty/0
白血球「じゃあな、お前も仕事に戻れ」
赤血球「あ、あの・・・」
白血球「ん?」
赤血球「また会いましょうね!」
白血球「・・・・・」
白血球「ああ、九千分の一の奇跡が起きたらな」
赤血球「あ、あの・・・」
白血球「ん?」
赤血球「また会いましょうね!」
白血球「・・・・・」
白血球「ああ、九千分の一の奇跡が起きたらな」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:42:24.12 ID:D+SCIty/0
白血球「それじゃ」
タタタ・・・
赤血球「・・・・・」
赤血球「きっと、また会えるよね」
赤血球「五百万分の一の奇跡は、きっとまた起こる」
赤血球「それまで、お互いお仕事頑張りましょう!」
白血球「死ね雑菌がァ!!!」ザクッ
肺炎球菌「ウギャー!」ブシュウウウウウウ
~おわり~
タタタ・・・
赤血球「・・・・・」
赤血球「きっと、また会えるよね」
赤血球「五百万分の一の奇跡は、きっとまた起こる」
赤血球「それまで、お互いお仕事頑張りましょう!」
白血球「死ね雑菌がァ!!!」ザクッ
肺炎球菌「ウギャー!」ブシュウウウウウウ
~おわり~
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:43:35.58 ID:D+SCIty/0
これで終わりです
血小板がただただ可愛かったです
いずれ彼女メインのSSが・・・書きたいです
血小板がただただ可愛かったです
いずれ彼女メインのSSが・・・書きたいです
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/18(水) 21:58:50.50 ID:yOLYRbcjO
乙
この二人癒される
この二人癒される
引用元: ・【はたらく細胞】赤血球「白血球さんの固い物が当たってる・・・」
自由の女神「自由を求めてフリーターになるわ!」
2020-11-26
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:24:51.99 ID:lZbL3Ko10
自由の女神(私は自由の女神……)
自由の女神(もうこうやってタイマツ掲げてるのは飽きちゃった……)
自由の女神「だから、私は自由を求めてフリーターになるわ!」
自由の女神「自由ついでに、体の大きさも自由だから、人間サイズになって……」シュルシュルシュル…
自由の女神「国籍も自由だから、日本まで行っちゃおうっと!」
自由の女神「しゅっぱーつ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530008691
自由の女神(もうこうやってタイマツ掲げてるのは飽きちゃった……)
自由の女神「だから、私は自由を求めてフリーターになるわ!」
自由の女神「自由ついでに、体の大きさも自由だから、人間サイズになって……」シュルシュルシュル…
自由の女神「国籍も自由だから、日本まで行っちゃおうっと!」
自由の女神「しゅっぱーつ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530008691
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:26:53.71 ID:lZbL3Ko10
コンビニ――
自由の女神「こちらで雇って頂けるかしら?」
コンビニ店長「もちろん構いませんよ!」
コンビニ店長「今の時代、コンビニで働こうって若者も減りましたし……」
コンビニ店長「自由の女神様が店員となれば、売上も上がるでしょう」
自由の女神「このコンビニを日本一、いいえ世界一にしてあげるわ!」
自由の女神「こちらで雇って頂けるかしら?」
コンビニ店長「もちろん構いませんよ!」
コンビニ店長「今の時代、コンビニで働こうって若者も減りましたし……」
コンビニ店長「自由の女神様が店員となれば、売上も上がるでしょう」
自由の女神「このコンビニを日本一、いいえ世界一にしてあげるわ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:29:32.76 ID:lZbL3Ko10
自由の女神「さぁ、安いよ安いよ~!」
自由の女神「今ならホットスナック全品10円!」
コンビニ店長「ちょっとちょっとちょっと! なにやってんですか!」
自由の女神「なにって、アルバイトよ」
コンビニ店長「そうじゃなくて、なんで勝手に値下げしてるんです!?」
自由の女神「だって、いくらで売ろうと私の自由だもの!」
コンビニ店長「あんたクビだ!」
自由の女神「今ならホットスナック全品10円!」
コンビニ店長「ちょっとちょっとちょっと! なにやってんですか!」
自由の女神「なにって、アルバイトよ」
コンビニ店長「そうじゃなくて、なんで勝手に値下げしてるんです!?」
自由の女神「だって、いくらで売ろうと私の自由だもの!」
コンビニ店長「あんたクビだ!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:31:27.62 ID:lZbL3Ko10
ファミレス――
ファミレス店長「おお……美しい」
ファミレス店長「あの有名な自由の女神様にお越し頂けるとは光栄ですな」
自由の女神「雇って下さるということね?」
ファミレス店長「はい、さっそく今日からウェイトレスとして働いて頂きましょう」
ファミレス店長「このステーキを、あちらのお客様に運んでもらえますか?」
自由の女神「分かったわ」
ファミレス店長「おお……美しい」
ファミレス店長「あの有名な自由の女神様にお越し頂けるとは光栄ですな」
自由の女神「雇って下さるということね?」
ファミレス店長「はい、さっそく今日からウェイトレスとして働いて頂きましょう」
ファミレス店長「このステーキを、あちらのお客様に運んでもらえますか?」
自由の女神「分かったわ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:32:33.28 ID:lZbL3Ko10
自由の女神「ん~、焼き加減がイマイチね」
自由の女神「私のタイマツでもっと焼いちゃいましょう」ボォォォォォッ
客「黒焦げだ……」
ファミレス店長「やっぱり……今日限りということで」
自由の女神「私のタイマツでもっと焼いちゃいましょう」ボォォォォォッ
客「黒焦げだ……」
ファミレス店長「やっぱり……今日限りということで」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:36:23.60 ID:lZbL3Ko10
工場――
工場長「自由の女神様にやってもらうには地味すぎる仕事と思いますが……」
自由の女神「気にしないで、私は仕事の地味派手にはこだわらないわ」
工場長「ではベルトコンベアで運ばれてくるサラダに、きゅうりを乗せてもらいましょうか」
自由の女神「簡単そうじゃない! これなら楽勝ね!」
工場長「自由の女神様にやってもらうには地味すぎる仕事と思いますが……」
自由の女神「気にしないで、私は仕事の地味派手にはこだわらないわ」
工場長「ではベルトコンベアで運ばれてくるサラダに、きゅうりを乗せてもらいましょうか」
自由の女神「簡単そうじゃない! これなら楽勝ね!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:37:20.97 ID:lZbL3Ko10
自由の女神「きゅうりおいし~!」ボリボリボリ
自由の女神「味噌もってきてよかったわ~、つけて食べちゃおっと」ボリボリボリ
自由の女神「あ、ついでにサラダも食べちゃお」ムシャムシャ
工場長「ついでに出ていってもらいましょうか」
自由の女神「味噌もってきてよかったわ~、つけて食べちゃおっと」ボリボリボリ
自由の女神「あ、ついでにサラダも食べちゃお」ムシャムシャ
工場長「ついでに出ていってもらいましょうか」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:39:23.08 ID:lZbL3Ko10
工事現場――
現場監督「自由の女神ィ!? なんでまたはるばる日本に!?」
自由の女神「だって、自由になったのにアメリカにいたままじゃ、自由って感じじゃないでしょ」
現場監督「ガッハッハ、すげえ根性だ! 気に入った! 採用だ!」
自由の女神「ありがとう!」
現場監督「この棒を持って、人や車を誘導してもらおう!」
現場監督「自由の女神ィ!? なんでまたはるばる日本に!?」
自由の女神「だって、自由になったのにアメリカにいたままじゃ、自由って感じじゃないでしょ」
現場監督「ガッハッハ、すげえ根性だ! 気に入った! 採用だ!」
自由の女神「ありがとう!」
現場監督「この棒を持って、人や車を誘導してもらおう!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:40:31.24 ID:lZbL3Ko10
自由の女神「……」サッ
運転手「えええ……!?」
通行人「ずっと誘導の棒を、上空に掲げてる……!」
現場監督「ダメだこりゃ」
運転手「えええ……!?」
通行人「ずっと誘導の棒を、上空に掲げてる……!」
現場監督「ダメだこりゃ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:44:03.35 ID:lZbL3Ko10
撮影現場――
自由の女神(ドラマのエキストラに応募したわ!)
自由の女神(今までの反省を生かして、今度は絶対クビにならないようにふるまわなきゃ!)
ドラマ監督「じゃあ撮影を始めまーす!」
ドラマ監督「エキストラの方々は、決められた位置について下さーい!」
ドラマ監督「決して勝手な行動はしないで下さいね!」
自由の女神(ドラマのエキストラに応募したわ!)
自由の女神(今までの反省を生かして、今度は絶対クビにならないようにふるまわなきゃ!)
ドラマ監督「じゃあ撮影を始めまーす!」
ドラマ監督「エキストラの方々は、決められた位置について下さーい!」
ドラマ監督「決して勝手な行動はしないで下さいね!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:46:55.69 ID:lZbL3Ko10
自由の女神(じっとしておこう……)
カメラマン「……!」
カメラマン「ダ、ダメです、監督! あの自由の女神……存在感がありすぎる!」
ドラマ監督「ああ、背景にいるだけで完全に主役やヒロインを食っちまってる!」
ドラマ監督「申し訳ないが、出演は遠慮してもらおう……」
カメラマン「……!」
カメラマン「ダ、ダメです、監督! あの自由の女神……存在感がありすぎる!」
ドラマ監督「ああ、背景にいるだけで完全に主役やヒロインを食っちまってる!」
ドラマ監督「申し訳ないが、出演は遠慮してもらおう……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:49:17.39 ID:lZbL3Ko10
自由の女神「ったく~、なんなのよもう!」
オヤジ「お客さ~ん、飲みすぎですよ~」
自由の女神「飲まなきゃやってらんないっての! もう一杯!」
オヤジ「体壊しちまいますよ……」
自由の女神「平気よ! 私、神様なんだから……せめて酒ぐらい自由に飲ませてよ」
オヤジ「その酒がもうなくなっちまって……」
自由の女神「あっそう!」
自由の女神「自由の女神といっても、しょせん自由には生きていけない運命なのね……」グスッ
オヤジ「お客さ~ん、飲みすぎですよ~」
自由の女神「飲まなきゃやってらんないっての! もう一杯!」
オヤジ「体壊しちまいますよ……」
自由の女神「平気よ! 私、神様なんだから……せめて酒ぐらい自由に飲ませてよ」
オヤジ「その酒がもうなくなっちまって……」
自由の女神「あっそう!」
自由の女神「自由の女神といっても、しょせん自由には生きていけない運命なのね……」グスッ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:51:41.56 ID:lZbL3Ko10
「はじめまして」
自由の女神「あなたは……?」
「私、あなたの自由さ……フリーっぷりに感銘を覚えた者です」
「あなたがいれば、我々が世界の頂点に立つことも夢じゃありません!」
「ぜひ、私に力を貸して頂けませんか!」
自由の女神「はぁ……」
…………
……
自由の女神「あなたは……?」
「私、あなたの自由さ……フリーっぷりに感銘を覚えた者です」
「あなたがいれば、我々が世界の頂点に立つことも夢じゃありません!」
「ぜひ、私に力を貸して頂けませんか!」
自由の女神「はぁ……」
…………
……
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/26(火) 19:53:27.48 ID:lZbL3Ko10
……
……
ワーワー! ニッポーン!
自由の女神「こっちよ!」
実況『さぁ、自由の女神、またもフリーになっている!』
自由の女神「シュート!」バシュッ
実況『決まったぁーっ! 決めたぁーっ! 自由の女神、これでハットトリック!』
実況『その自由っぷりで男に混ざってサッカーする自由の女神、ワールドカップでも大活躍だぁっ!』
日本代表監督(やはり……私の目に狂いはなかった!)
サポーター「自由の女神ハンパないって!!!」
おわり
……
ワーワー! ニッポーン!
自由の女神「こっちよ!」
実況『さぁ、自由の女神、またもフリーになっている!』
自由の女神「シュート!」バシュッ
実況『決まったぁーっ! 決めたぁーっ! 自由の女神、これでハットトリック!』
実況『その自由っぷりで男に混ざってサッカーする自由の女神、ワールドカップでも大活躍だぁっ!』
日本代表監督(やはり……私の目に狂いはなかった!)
サポーター「自由の女神ハンパないって!!!」
おわり