スティーブ・ジョブズ「絶対売れなさそうな商品を全力でプレゼンしてみるか!」
2020-12-22
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 21:57:37.94 ID:TIMAbq6F0
ジョブズ「手始めに昨日思いついた、水に濡れると縮む水着をプレゼンしてやろう」
秘書「頭沸いてんのかテメエ」
営業「会社はテメエのものじゃねーぞコラ」
ジョブズ「何言ってんだボケども。今のアップルがあるのは俺のおかげだろーが」
秘書「うるせえ。んなもん作って誰にメリットあんだよ」
ジョブズ「いーから黙って俺のプレゼン見てろ。必ず100万枚売り捌いてやっから」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1603544257
秘書「頭沸いてんのかテメエ」
営業「会社はテメエのものじゃねーぞコラ」
ジョブズ「何言ってんだボケども。今のアップルがあるのは俺のおかげだろーが」
秘書「うるせえ。んなもん作って誰にメリットあんだよ」
ジョブズ「いーから黙って俺のプレゼン見てろ。必ず100万枚売り捌いてやっから」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 22:11:18.37 ID:TIMAbq6F0
*翌日*
ジョブズ「みなさんは普段、どんな水着を着けているでしょうか?」
ジョブズ「ハーフパンツ? ブーメラン? 最近はワンショルダーなんてのもあるそうですね」
ジョブズ「今日、私がみなさんにご紹介するのは、これまでにみなさんが見たことの無い水着です」
ジョブズ「私がインスタント味噌汁の乾燥わかめにお湯をかけたとき、一つのアイディアがひらめきました」
ジョブズ「水に濡れると縮む水着があればいいのではないかとね」
ジョブズ「……なんであればいいと思ったのかは自分でもよく分かんないんですが、人間、頑張れば何でも作れるもんですね」
ジョブズ「今、私が履いているのがそれです」
ジョブズ「ではさっそく、こちらに用意したお風呂に入ってみましょう」トプン
ジョブズ「あ、やばい! 締め付けられる! 痛い痛い!」
ジョブズ「……とまあ、こんな感じです、はい」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 22:23:08.28 ID:TIMAbq6F0
*翌日*
秘書「アップルの株価が大暴落だぞコラ……」
営業「どうしてくれんだテメエ……」
ジョブズ「プレゼンの上手い下手じゃどうにもならんかったな、ハハハ」
秘書「見ろよこの酷評コメントの嵐をよ。並の神経なら病んじまうくらいひでーぞ」
営業「ネットじゃジョブズ偽物説まで出てんぞ」
ジョブズ「正真正銘俺だってのにな」
秘書「もうこの際ビル・ゲイツの仕業ってことにしとこーぜ」
ジョブズ「馬鹿野郎、んなことしたら手柄とられんだろが!」
秘書「どこが手柄だこのボケ! 明日までに株価なんとかしとけよアホ!」
ジョブズ「分かった分かった!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 22:33:59.50 ID:TIMAbq6F0
*翌日*
秘書「まさかホントに一日で株価を戻すとは……」
営業「それどころか鰻上りだよ。新型iPodの注文殺到してるし……」
ジョブズ「どうだおら。ん? ん?」
秘書「腹立つ……。もう少しで社員全員、首吊るとこだったってのに……」
ジョブズ「まぁあれだ。これで多少は無茶しても何とかなるって証明できたわけだし、もっかい適当な商品でもプレゼンしてみるか!」
営業「やめろ! 二度とテメエはプレゼンするな!」
ジョブズ「今度は大丈夫だから! 指くわえて見とけって!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 22:53:51.82 ID:TIMAbq6F0
*翌日*
ジョブズ「みなさんは人生の走馬灯を見た事はありますか?」
ジョブズ「私は数年前、サファリパークでふざけたときに見ました」
ジョブズ「しかし走馬灯というのは見たいものが見られるわけではないのです」
ジョブズ「私が見た走馬灯も、全裸スキーや女装コンテスト最下位など、あまり好ましくない思い出たちでした」
ジョブズ「そこで私は考えました。あらかじめ脳内に見たい画像の入ったメモリーカードを挿しこんでおけば、好きな走馬灯を見られるのではないかとね」
ジョブズ「今、私は脳内にメモリーカードを入れています。これは私が命の危機を感じたときに走馬灯として画像を表示してくれます」
ジョブズ「今回は特別にこちらのモニターにも映し出されるように設定しました」
ジョブズ「それではさっそく、熱々の熱湯風呂に入ってみましょう」トプン
ジョブズ「あぢゃぢゃぢゃぢゃ! あ! 見える! 走馬灯見える!」
ジョブズ「あ、ヤバい! これ見せちゃいけない画像フォルダのやつだ! ヤバいヤバい!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/24(土) 23:04:24.94 ID:TIMAbq6F0
*翌日*
秘書「手の施しようがないとこまで落ちたな、株価……」
営業「特に最後の見せちゃったやつが決定打だったな。あの瞬間、アップルは終焉を迎えた」
ジョブズ「まさか俺も全世界に性癖さらすことになるなんて思わなかったよ、ハハハハ」
秘書「昨日からクレームの電話が鳴りやまねーよ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/25(日) 06:36:07.34 ID:O3kPF7Lc0
*翌日*
ジョブズ「iPodにタッチパネル採用してみた。どうかな、これ」
秘書「うおおお! すげえ! これなら売れる!」
営業「え、何これ?! どうなってんのこれ?!」
ジョブズ「後でプレゼンかましとくからじゃんじゃん売っといて。まだアイディアがいくつか湧いて来てるし」
秘書「アイディアってどっちのアイディアだ?」
営業「またくだらねー商品のアイディアじゃねーだろーな?」
ジョブズ「いや、このiPodに電話機能つけたらおもしろいかなって」
秘書「それいいな! 今すぐ取り掛かれ!」
営業「がはは、丸儲けだな!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/25(日) 06:48:30.89 ID:O3kPF7Lc0
*翌日*
ジョブズ「今回アップルは、革命的な3つの新製品を発表します」
ジョブズ「タッチ操作iPod」
ジョブズ「革命的携帯電話」
ジョブズ「画期的ネット通信機器」
ジョブズ「この3つです」
ジョブズ「iPod」
ジョブズ「携帯電話」
ジョブズ「ネット通信機器」
ジョブズ「お分かりですね?」
ジョブズ「独立した3つの機器ではなく、一つなのです!」
ジョブズ「名前はiPhone」
ジョブズ「本日、アップルが電話を再発明します!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/25(日) 06:59:29.13 ID:O3kPF7Lc0
ジョブズ「……で、これがそのiPhoneなわけなんですが、こんなのはどうでもいいんです」ポイ
ジョブズ「それよりも見てほしいのが、こちら!」
ジョブズ「絶対ばれない嘘をつく機械、『トラストミー』!」
ジョブズ「浮気がばれそうになったときにお使いください!」
ジョブズ「しかしこんなのが出回れば不安になってしまう奥様方も多いことでしょう」
ジョブズ「そこでこんなのもご用意させていただきました」
ジョブズ「絶対ばれない嘘を見破る機械、『ダウト』!」
ジョブズ「今ならセットでの販売もしております!」
ジョブズ「それよりも見てほしいのが、こちら!」
ジョブズ「絶対ばれない嘘をつく機械、『トラストミー』!」
ジョブズ「浮気がばれそうになったときにお使いください!」
ジョブズ「しかしこんなのが出回れば不安になってしまう奥様方も多いことでしょう」
ジョブズ「そこでこんなのもご用意させていただきました」
ジョブズ「絶対ばれない嘘を見破る機械、『ダウト』!」
ジョブズ「今ならセットでの販売もしております!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/25(日) 07:11:48.83 ID:O3kPF7Lc0
*翌日*
秘書「iPhoneの売れ行きが凄すぎる……」
営業「やっぱジョブズって天才なんだな……」
ジョブズ「なぜ売れない、『トラストミー』と『ダウト』……」
秘書「iPhoneの新型思いついたらまた言えよ」
営業「お前は携帯だけ作っとけ」
ジョブズ「……うん」
ジョブズ(よし、今度はおならで空を飛ぶ機械だ!)
完
引用元: ・スティーブ・ジョブズ「絶対売れなさそうな商品を全力でプレゼンしてみるか!」
ミルクボーイ駒場「うちのオカンが好きなロボットアニメがあるらしいねん」」
2020-12-17
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:23:48.75 ID:HnKD21msO
駒場「でも何てロボットアニメのシリーズやったか名前が分からん言うててな」
内海「なんで分からんのよ」
駒場「色々聞くんやけどな、思い出せへんらしいねん」
内海「なら俺も一緒に考えてあげるから、オカンがどんな特徴あるて言うてたか教えてよ」
駒場「色が白赤青の三色で、武器がビームライフルとビームサーベルだったらしいねん」
内海「ほー。……ガンダムやないか」
駒場「え?」
内海「その特徴は完全にガンダムよ」
内海「白赤青のトリコロールでビームライフルとビームサーベル持っとる言うたらガンダムしかないやろ。すぐ分かったよ」
内海「オカンが好きなんガンダムシリーズやわ」
駒場「でもちょっと分からんのよ」
内海「なんで分からんのガンダムやんか」
駒場「俺もガンダムと思てんけどな」
内海「おお」
駒場「オカンが言うには、一つ目やったらしいねん」
内海「…ほなガンダムと違うか」
内海「デュアルセンサー言うて二つ目なんがガンダムの特徴やしね、一つ目なんは大概敵の方やから、そらガンダムと違うわ」
内海「他になんか特徴言うてなかった?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1578741828
内海「なんで分からんのよ」
駒場「色々聞くんやけどな、思い出せへんらしいねん」
内海「なら俺も一緒に考えてあげるから、オカンがどんな特徴あるて言うてたか教えてよ」
駒場「色が白赤青の三色で、武器がビームライフルとビームサーベルだったらしいねん」
内海「ほー。……ガンダムやないか」
駒場「え?」
内海「その特徴は完全にガンダムよ」
内海「白赤青のトリコロールでビームライフルとビームサーベル持っとる言うたらガンダムしかないやろ。すぐ分かったよ」
内海「オカンが好きなんガンダムシリーズやわ」
駒場「でもちょっと分からんのよ」
内海「なんで分からんのガンダムやんか」
駒場「俺もガンダムと思てんけどな」
内海「おお」
駒場「オカンが言うには、一つ目やったらしいねん」
内海「…ほなガンダムと違うか」
内海「デュアルセンサー言うて二つ目なんがガンダムの特徴やしね、一つ目なんは大概敵の方やから、そらガンダムと違うわ」
内海「他になんか特徴言うてなかった?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1578741828
関連
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:27:03.95 ID:HnKD21msO
駒場「なんか、それを元に作られた量産型があるらしいねん」
内海「ガンダムやないか」
内海「ジムとかガンイージとか、元のガンダムを安っぽくした感じの量産型が作られんねん大体」
内海「ただ量産型ZガンダムだけはZガンダムっぽさがほぼ無いけどな。あれをZガンダムの量産型や言われたら、Zプラスはどんな顔しとったらええねん」
内海「でも量産型出てくるならもうガンダムで決まりやろ」
駒場「でもな、分からへんねん」
内海「なんで分からんねんこれで」
駒場「俺もガンダムやと思たんやけど」
内海「そら思うでしょ」
駒場「オカンが言うにはな、頭の上が開いてバルカンが出てくるらしいねん」
内海「ならガンダムとちゃうがな」
内海「ガンダムのバルカンは頭の上やなくて、こめかみのとこに二つ付いとるもんや」
内海「アニメでは「ここにバルカン付いてます」ってて説明するために使われるだけで、あんま役に立ってるシーンはまず無いねん」
内海「他になんか言うてなかった?」
内海「ガンダムやないか」
内海「ジムとかガンイージとか、元のガンダムを安っぽくした感じの量産型が作られんねん大体」
内海「ただ量産型ZガンダムだけはZガンダムっぽさがほぼ無いけどな。あれをZガンダムの量産型や言われたら、Zプラスはどんな顔しとったらええねん」
内海「でも量産型出てくるならもうガンダムで決まりやろ」
駒場「でもな、分からへんねん」
内海「なんで分からんねんこれで」
駒場「俺もガンダムやと思たんやけど」
内海「そら思うでしょ」
駒場「オカンが言うにはな、頭の上が開いてバルカンが出てくるらしいねん」
内海「ならガンダムとちゃうがな」
内海「ガンダムのバルカンは頭の上やなくて、こめかみのとこに二つ付いとるもんや」
内海「アニメでは「ここにバルカン付いてます」ってて説明するために使われるだけで、あんま役に立ってるシーンはまず無いねん」
内海「他になんか言うてなかった?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:27:58.71 ID:HnKD21msO
駒場「後付け設定が多すぎて訳わからんくなっとるらしいねん」
内海「ならガンダムやろそれは!」
内海「バンダイがプラモ売るために後付け後付けでやって来とるんがガンダムやないか。一年戦争だけでどんだけガンダム有ると思とんねん!」
内海「こうして話してる間にも後付け設定が増えてくから、誰も全体を把握出来ひんねん。ガンダムで決まりや」
駒場「でも分からへんねん」
内海「なんでまだ分からんの!?」
駒場「オカンが言うには、主人公が職業軍人らしいねん」
内海「ほなガンダムとちゃうやないか!」
内海「ガンダムは十代の民間人の少年が勝手に乗り込んで動かすという、尾崎豊リスペクトなアニメなんよ」
内海「盗んだガンダムで走り出すとこから話が始まんねん。あの世界の軍のセキュリティはガバガバなんよ」
内海「えー、なんでガンダムとちゃうの。他なんか言うてなかった?」
内海「ならガンダムやろそれは!」
内海「バンダイがプラモ売るために後付け後付けでやって来とるんがガンダムやないか。一年戦争だけでどんだけガンダム有ると思とんねん!」
内海「こうして話してる間にも後付け設定が増えてくから、誰も全体を把握出来ひんねん。ガンダムで決まりや」
駒場「でも分からへんねん」
内海「なんでまだ分からんの!?」
駒場「オカンが言うには、主人公が職業軍人らしいねん」
内海「ほなガンダムとちゃうやないか!」
内海「ガンダムは十代の民間人の少年が勝手に乗り込んで動かすという、尾崎豊リスペクトなアニメなんよ」
内海「盗んだガンダムで走り出すとこから話が始まんねん。あの世界の軍のセキュリティはガバガバなんよ」
内海「えー、なんでガンダムとちゃうの。他なんか言うてなかった?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:29:04.50 ID:HnKD21msO
駒場「額にV字のアンテナが付いとって、口のとこが飛び出しとったらしいねん」
内海「ほなガンダムやないか!」
内海「額にV字のアンテナが付いてて口のとこ飛び出しとったらなんでもガンダムになんねん!」
内海「バルディオスもヒュッケバインもデュラクシールも、もう全部ガンダムでええねん!ガンダムで決まりや!」
駒場「でも分からんねん」
内海「まだ分からんのかい!」
駒場「俺もガンダムと思たんやけど」
内海「そうやろ!?」
駒場「オカンが言うには、登場人物がみんなまともらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやないかい!」
内海「ガンダムの登場人物大概頭イカれとんねん!」
内海「まともに見える奴も、桁違いにイカれとる奴が2、3人おるせいで相対的にまともに見えとるだけで、そいつらも相当頭イカれとるんよ」
内海「ただ登場人物頭イカれとる言うても、エヴァほどではない。あれはほんまに全員頭イカれとるから」
内海「なんでガンダムちゃうねん、他になんか言うてなかった?」
内海「ほなガンダムやないか!」
内海「額にV字のアンテナが付いてて口のとこ飛び出しとったらなんでもガンダムになんねん!」
内海「バルディオスもヒュッケバインもデュラクシールも、もう全部ガンダムでええねん!ガンダムで決まりや!」
駒場「でも分からんねん」
内海「まだ分からんのかい!」
駒場「俺もガンダムと思たんやけど」
内海「そうやろ!?」
駒場「オカンが言うには、登場人物がみんなまともらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやないかい!」
内海「ガンダムの登場人物大概頭イカれとんねん!」
内海「まともに見える奴も、桁違いにイカれとる奴が2、3人おるせいで相対的にまともに見えとるだけで、そいつらも相当頭イカれとるんよ」
内海「ただ登場人物頭イカれとる言うても、エヴァほどではない。あれはほんまに全員頭イカれとるから」
内海「なんでガンダムちゃうねん、他になんか言うてなかった?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:30:12.04 ID:HnKD21msO
駒場「オカンが言うには、ライバルキャラが変な仮面つけとるらしいねん」
内海「ならもうガンダムや!」
内海「ライバルが仮面付けとるロボットアニメ言うたらもうガンダムやろ!大体正体隠すために仮面つけとんねんあれ」
内海「でも、あんなんつけとったら絶対顔気になるに決まっとるやん。目立ちたいんか目立ちたくないんかどっちやねん」
内海「だいたい、二十歳で大佐で軍服赤くて変な仮面つけとるてなんやねんおかしいやろ!あの世界の軍の規律はガバガバなんよ」
駒場「でもな、そいつアゴ割れとるらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやろ!!」
内海「ガンダムのライバルキャラはイケメンと決まっとるんや!ケツアゴなわけないやろ、絶対ガンダムちゃうわ!」
内海「あかんほんまに分からんくなってきた。他に特徴言うてなかった?」
内海「ならもうガンダムや!」
内海「ライバルが仮面付けとるロボットアニメ言うたらもうガンダムやろ!大体正体隠すために仮面つけとんねんあれ」
内海「でも、あんなんつけとったら絶対顔気になるに決まっとるやん。目立ちたいんか目立ちたくないんかどっちやねん」
内海「だいたい、二十歳で大佐で軍服赤くて変な仮面つけとるてなんやねんおかしいやろ!あの世界の軍の規律はガバガバなんよ」
駒場「でもな、そいつアゴ割れとるらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやろ!!」
内海「ガンダムのライバルキャラはイケメンと決まっとるんや!ケツアゴなわけないやろ、絶対ガンダムちゃうわ!」
内海「あかんほんまに分からんくなってきた。他に特徴言うてなかった?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:31:11.20 ID:HnKD21msO
駒場「オカンが言うには、口のとこにでっかくて立派なヒゲが付いとったらしいねん」
内海「ほなターンエーガンダムやないかあぁぁぁぁ!!!」
駒場「え?」
内海「ロボットアニメ山ほどあっても、口のとこにでっかくて立派なヒゲが付いとるのはターンエーだけや!」
内海「その特徴だけでもうほかの要素はどーでもええ、ターンエーガンダムで決まりや!」
駒場「でもな」
内海「もうええやろ!ターンエーガンダムで決まりやって」
駒場「オカンが言うにはな、ガンダムではないらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやないかい!!!」
内海「オカンがガンダム違う言うとるならガンダム違うやん、もっと早よ言えや!」
内海「さっき尾崎豊のくだりで軽くすべっとった時どう思てたん」
駒場「それは申し訳ない」
内海「でもガンダム違うんやったら何なんほんまに」
駒場「オトンが言うには、マクロスΔやないかって」
内海「いや絶対ちゃうやろ。もうええわ」
ーーendーー
内海「ほなターンエーガンダムやないかあぁぁぁぁ!!!」
駒場「え?」
内海「ロボットアニメ山ほどあっても、口のとこにでっかくて立派なヒゲが付いとるのはターンエーだけや!」
内海「その特徴だけでもうほかの要素はどーでもええ、ターンエーガンダムで決まりや!」
駒場「でもな」
内海「もうええやろ!ターンエーガンダムで決まりやって」
駒場「オカンが言うにはな、ガンダムではないらしいねん」
内海「ほなガンダム違うやないかい!!!」
内海「オカンがガンダム違う言うとるならガンダム違うやん、もっと早よ言えや!」
内海「さっき尾崎豊のくだりで軽くすべっとった時どう思てたん」
駒場「それは申し訳ない」
内海「でもガンダム違うんやったら何なんほんまに」
駒場「オトンが言うには、マクロスΔやないかって」
内海「いや絶対ちゃうやろ。もうええわ」
ーーendーー
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:33:13.80 ID:HnKD21msO
以上になります
違うって言ってる方のも大体ガンダムだったりする
違うって言ってる方のも大体ガンダムだったりする
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/11(土) 20:41:02.80 ID:HnKD21msO
使おうと思って使いどころがなかったネタ
駒場「でもな、分からへんねん」
内海「何が分からんのよ」
駒場「オカンが言うには、サナリィのフォーミュラ計画で作られたらしいねん」
内海「ほなガンダムと違う………違う……やろ…?」
駒場「よぉ分からへんねん」
内海「ほんまによぉ分からん奴やないか!」
駒場「でもな、分からへんねん」
内海「何が分からんのよ」
駒場「オカンが言うには、サナリィのフォーミュラ計画で作られたらしいねん」
内海「ほなガンダムと違う………違う……やろ…?」
駒場「よぉ分からへんねん」
内海「ほんまによぉ分からん奴やないか!」
引用元: ・ミルクボーイ駒場「うちのオカンが好きなロボットアニメがあるらしいねん」」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「あのー……笑ってくれません?」モナリザ「イヤよ」
2020-12-04
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:00:21.70 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「はじめまして、リザ・デル・ジョコンドさん」
モナリザ「モナリザでいいわよ」
ダヴィンチ「あ、そっすか」
ダヴィンチ「今日は旦那さんのご依頼で、あなたをモデルに絵を描かせてもらうんで」
ダヴィンチ「どうぞよろしくお願いします」
モナリザ「分かったわ。で、どうすればいいの?」
ダヴィンチ「それじゃ、そこに座って……軽く手を重ねて下さい」
モナリザ「こう?」
ダヴィンチ「あー、いいですね。とてもいい。じゃ、始めまーす」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532347221
モナリザ「モナリザでいいわよ」
ダヴィンチ「あ、そっすか」
ダヴィンチ「今日は旦那さんのご依頼で、あなたをモデルに絵を描かせてもらうんで」
ダヴィンチ「どうぞよろしくお願いします」
モナリザ「分かったわ。で、どうすればいいの?」
ダヴィンチ「それじゃ、そこに座って……軽く手を重ねて下さい」
モナリザ「こう?」
ダヴィンチ「あー、いいですね。とてもいい。じゃ、始めまーす」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532347221
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:01:32.01 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「うーん……」
モナリザ「どうしたの、早く描きなさいよ。このポーズ疲れるのよ」
ダヴィンチ「あのー……笑ってくれません?」
モナリザ「なんで?」
ダヴィンチ「いや、やっぱりムスッとした女性より、笑ってる女性のが絵になるっていうか……」
モナリザ「イヤよ」
モナリザ「どうしたの、早く描きなさいよ。このポーズ疲れるのよ」
ダヴィンチ「あのー……笑ってくれません?」
モナリザ「なんで?」
ダヴィンチ「いや、やっぱりムスッとした女性より、笑ってる女性のが絵になるっていうか……」
モナリザ「イヤよ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:03:06.76 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「なんでです?」
モナリザ「私、笑うのって苦手なの」
モナリザ「まして、絵のモデルになるための愛想笑いなんて絶対ゴメンだわ」
ダヴィンチ「はぁ、そっすか」
ダヴィンチ「じゃあ、このままでなんとか描きます」
モナリザ「早くしてね。タイムセールに間に合わなくなっちゃう」
ダヴィンチ「タイムセールとかあるんすね」
モナリザ「私、笑うのって苦手なの」
モナリザ「まして、絵のモデルになるための愛想笑いなんて絶対ゴメンだわ」
ダヴィンチ「はぁ、そっすか」
ダヴィンチ「じゃあ、このままでなんとか描きます」
モナリザ「早くしてね。タイムセールに間に合わなくなっちゃう」
ダヴィンチ「タイムセールとかあるんすね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:05:17.86 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「うーん……」
モナリザ「なにしてるのよ。全然手が動いてないじゃない」
ダヴィンチ「あのー……やっぱ笑ってくれません?」
ダヴィンチ「そうムスッとされてると、どうも創作意欲が湧かなくて……」
モナリザ「だからイヤだっていってるでしょ」
ダヴィンチ「ちょっとだけでいいんで」
モナリザ「イ、ヤ、よ」
ダヴィンチ「…………」カチン
モナリザ「なにしてるのよ。全然手が動いてないじゃない」
ダヴィンチ「あのー……やっぱ笑ってくれません?」
ダヴィンチ「そうムスッとされてると、どうも創作意欲が湧かなくて……」
モナリザ「だからイヤだっていってるでしょ」
ダヴィンチ「ちょっとだけでいいんで」
モナリザ「イ、ヤ、よ」
ダヴィンチ「…………」カチン
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:07:00.94 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「なんで? なんでなの? なんでそんな頑なに笑顔を拒むの?」
ダヴィンチ「ちょっとでいいっつってんじゃん」
ダヴィンチ「もしかして、感情がないとかそっち系の人?」
モナリザ「なわけないでしょ。おかしくもないのに、笑うのがイヤだっていってるの」
モナリザ「だいたいね、あんたみたいなヒゲ親父に絵のモデルになって下さいなんていわれて」
モナリザ「笑顔になんてなれるわけないでしょ」
ダヴィンチ「な、なんだと!」
ダヴィンチ「ちょっとでいいっつってんじゃん」
ダヴィンチ「もしかして、感情がないとかそっち系の人?」
モナリザ「なわけないでしょ。おかしくもないのに、笑うのがイヤだっていってるの」
モナリザ「だいたいね、あんたみたいなヒゲ親父に絵のモデルになって下さいなんていわれて」
モナリザ「笑顔になんてなれるわけないでしょ」
ダヴィンチ「な、なんだと!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:09:07.82 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「いっとくけどな。オレ、結構すごい人なんだぞ!」
モナリザ「どうすごいのよ」
ダヴィンチ「優れた芸術家であることはもちろんだが、他にも――」
ダヴィンチ「音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学」
ダヴィンチ「地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学――と」
ダヴィンチ「さまざまな分野に通じて、功績も残してるんだぞ!」
モナリザ「欲張りすぎよ。一つに絞った方がいいって」
ダヴィンチ「欲張りて」
モナリザ「絶対器用貧乏でしょ、あんた」
ダヴィンチ「違うから! オレほどになると器用富豪だから! 全教科100点とか取れちゃうから!」
モナリザ「どうすごいのよ」
ダヴィンチ「優れた芸術家であることはもちろんだが、他にも――」
ダヴィンチ「音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学」
ダヴィンチ「地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学――と」
ダヴィンチ「さまざまな分野に通じて、功績も残してるんだぞ!」
モナリザ「欲張りすぎよ。一つに絞った方がいいって」
ダヴィンチ「欲張りて」
モナリザ「絶対器用貧乏でしょ、あんた」
ダヴィンチ「違うから! オレほどになると器用富豪だから! 全教科100点とか取れちゃうから!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:11:07.36 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「だったら言わせてもらうけどな、あんたみたいなのっぺりした顔の女」
ダヴィンチ「せめて笑顔ぐらい見せてくれないと、文字通り絵にならねえんだよ!」
モナリザ「誰がのっぺりですってぇ!?」
モナリザ「だったらもっと美人をモデルにすりゃいいでしょうよ!」
モナリザ「ミス・フィレンツェみたいなすごい美人を、鼻の下伸ばしながら描きなさいよぉ!」
モナリザ「このスケベヒゲ親父が!」
ダヴィンチ「あ、お前、ヒゲだけでは飽き足らずスケベを付け足しやがって!」
ダヴィンチ「せめて笑顔ぐらい見せてくれないと、文字通り絵にならねえんだよ!」
モナリザ「誰がのっぺりですってぇ!?」
モナリザ「だったらもっと美人をモデルにすりゃいいでしょうよ!」
モナリザ「ミス・フィレンツェみたいなすごい美人を、鼻の下伸ばしながら描きなさいよぉ!」
モナリザ「このスケベヒゲ親父が!」
ダヴィンチ「あ、お前、ヒゲだけでは飽き足らずスケベを付け足しやがって!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:14:30.02 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「オレ全然スケベじゃないから! 芸術一筋だから!」
モナリザ「器用富豪はどこいったのよ!」
ダヴィンチ「あ、いや、それはそれ……っていうか」
モナリザ「だいたいあんたの作品、女の絵多いじゃない! 絶対スケベだって!」
ダヴィンチ「バカ、ちげーっての! あくまでオレは芸術のためにだな……」
モナリザ「絶対自分の絵をオカズにしてるでしょ!」
ダヴィンチ「し、してねえって!」
ダヴィンチ「仮にオレがスケベだったとしても、絶対あんたにゃ欲情しねえわ!」
モナリザ「なんですってぇ!?」
モナリザ「このヒゲ! 私を笑わせたかったら、せめてその臭そうなヒゲ剃りなさいよ!」
ダヴィンチ「絶対剃らないぞ!」
モナリザ「器用富豪はどこいったのよ!」
ダヴィンチ「あ、いや、それはそれ……っていうか」
モナリザ「だいたいあんたの作品、女の絵多いじゃない! 絶対スケベだって!」
ダヴィンチ「バカ、ちげーっての! あくまでオレは芸術のためにだな……」
モナリザ「絶対自分の絵をオカズにしてるでしょ!」
ダヴィンチ「し、してねえって!」
ダヴィンチ「仮にオレがスケベだったとしても、絶対あんたにゃ欲情しねえわ!」
モナリザ「なんですってぇ!?」
モナリザ「このヒゲ! 私を笑わせたかったら、せめてその臭そうなヒゲ剃りなさいよ!」
ダヴィンチ「絶対剃らないぞ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:16:15.36 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「ハァ、ハァ、ハァ……」
モナリザ「ハァ、ハァ、ハァ……」
ダヴィンチ「あ、やばい。もうこんな時間だ」
ダヴィンチ「締め切りに間に合わなくなっちゃう……」
モナリザ「絵画にも締め切りなんてあるの?」
ダヴィンチ「どんな業界でも納期ってのは大事ですから……」
ダヴィンチ「あ~……やべえ。もし間に合わなかったら、悪評ついてイタリアに居れなくなるかも」
ダヴィンチ「これぞ、まさに――」
モナリザ「ハァ、ハァ、ハァ……」
ダヴィンチ「あ、やばい。もうこんな時間だ」
ダヴィンチ「締め切りに間に合わなくなっちゃう……」
モナリザ「絵画にも締め切りなんてあるの?」
ダヴィンチ「どんな業界でも納期ってのは大事ですから……」
ダヴィンチ「あ~……やべえ。もし間に合わなかったら、悪評ついてイタリアに居れなくなるかも」
ダヴィンチ「これぞ、まさに――」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:17:43.02 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「レオナルド・大ピンチ!」
モナリザ「…………」
モナリザ「……フフッ」
モナリザ「…………」
モナリザ「……フフッ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:21:18.94 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「あ、今の表情いい!」
モナリザ「え、そう?」
ダヴィンチ「すごくいいよ! なんかめっちゃ創作意欲湧いてきたぁ!」
ダヴィンチ「モナリザさん、あんた笑うと美人だよ! 誇っていいよ!」
モナリザ「そ、そぉう?」
ダヴィンチ「うおおおおおおおっ! オレの筆が勝手に動く、動くぞぉぉぉぉぉ!」
ダヴィンチ「これはきっとものすごい傑作になる!」
ダヴィンチ「値段がつけられないぐらいの価値が出て、フランスあたりで飾られるに違いない!」
モナリザ「あんまり価値がついちゃうのも困るわぁ、表を歩けなくなっちゃうし……」
ダヴィンチ「顔が微笑んでますぜ、モナリザさん」
モナリザ「え、そう?」
ダヴィンチ「すごくいいよ! なんかめっちゃ創作意欲湧いてきたぁ!」
ダヴィンチ「モナリザさん、あんた笑うと美人だよ! 誇っていいよ!」
モナリザ「そ、そぉう?」
ダヴィンチ「うおおおおおおおっ! オレの筆が勝手に動く、動くぞぉぉぉぉぉ!」
ダヴィンチ「これはきっとものすごい傑作になる!」
ダヴィンチ「値段がつけられないぐらいの価値が出て、フランスあたりで飾られるに違いない!」
モナリザ「あんまり価値がついちゃうのも困るわぁ、表を歩けなくなっちゃうし……」
ダヴィンチ「顔が微笑んでますぜ、モナリザさん」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:23:14.33 ID:XCHaz6xP0
ダヴィンチ「――できた!」
モナリザ「どれどれ……」
モナリザ「あら、いいじゃない! これはたしかにすごい価値がつきそう!」
ダヴィンチ「マジっすか! ありがとうございます!」
モナリザ「さすが、器用富豪! いうだけのことはあるじゃない!」
ダヴィンチ「いやぁ~……それほどでも」
ダヴィンチ(そうか……自他共に認める万能の天才であるこのオレだけど)
ダヴィンチ(人を笑わせるコメディアンの才能もあったんだなぁ……)
― 終 ―
モナリザ「どれどれ……」
モナリザ「あら、いいじゃない! これはたしかにすごい価値がつきそう!」
ダヴィンチ「マジっすか! ありがとうございます!」
モナリザ「さすが、器用富豪! いうだけのことはあるじゃない!」
ダヴィンチ「いやぁ~……それほどでも」
ダヴィンチ(そうか……自他共に認める万能の天才であるこのオレだけど)
ダヴィンチ(人を笑わせるコメディアンの才能もあったんだなぁ……)
― 終 ―
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/23(月) 21:28:33.46 ID:aEosMYXeo
さすがダヴィンチさん
引用元: ・レオナルド・ダ・ヴィンチ「あのー……笑ってくれません?」モナリザ「イヤよ」
浜田「松本さんは昔幻影旅団と言う団体に所属していたそうですが」
2020-03-15
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:31:23.16 ID:f6AWa4nso
浜田「当時の体験談などあれば教えてください」
松本「あーはい、ありましたね」
浜田「まず、その、幻影旅団って何なんですか?」
松本「周りからは”クモ”って呼ばれてましたね」
浜田「いや呼ばれ方とかどうでもええから。その、幻影旅団? って、具体的に何をする団体なんですか?」
松本「なんだかんだで色々手広くやってましたけどね」
松本「んーでもそやなぁ、しいて一つ挙げるとすれば……」
浜田「はい」
松本「殺人です」
浜田「えっ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467469882
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:32:39.04 ID:f6AWa4nso
浜田「さ、殺人ですか……?」
松本「メンバーは「わしら盗賊やでー」って言ってましたけど」
松本「僕からすれば、あれは完ッ全に殺人です。はい」
浜田「え? じゃあその幻影旅団ってのは……ヤーさんみたいな団体なわけ?」
松本「まぁそうなりますね」
松本「浜田さんと似たようなもんです」
浜田「んふっ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:34:58.04 ID:f6AWa4nso
浜田「えー、それは知らんかったなぁ」
松本「まぁもう辞めましたけどね」
浜田「いつやってたん? 俺知らんかってんけど」
松本「5年くらい前ですかね」
浜田「あっ結構最近やねんね」
松本「最近……でもないような気もするんですがw」
浜田「いやほら、俺らの芸歴と比べてやんかw」
松本「あーw」
浜田「で、なんで辞めたんよw」
松本「世界中のヤクザを敵に回しまして」
浜田「えっ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:38:14.97 ID:EnkidLfqO
金髪筋肉兄さんの目標はウボォーだしね
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:44:42.98 ID:FCbbaz+w0
まっつんは神経質だし具現化では?
憑依芸は操作系の応用かもしれないし、個人主義(ぼっち体質?)でもあるから特質系かも分からん
浜ちゃんは放出系な気がする、レオリオとキャラ似てるし
憑依芸は操作系の応用かもしれないし、個人主義(ぼっち体質?)でもあるから特質系かも分からん
浜ちゃんは放出系な気がする、レオリオとキャラ似てるし
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:39:53.44 ID:f6AWa4nso
松本「僕もちょっと、さすがにそれはどうなん? って思ったんですけど」
松本「団長命令なんでね。逆らえない部分あって」
浜田「団長えらい過激やなぁ!」
松本「一時、すごかったんですよ。うん十億って懸賞金かけられてて」
浜田「お前よう生き残れたな!?」
松本「ええ、まぁ、おかげさまで」
浜田「世界中のヤーさんを……何やらかしたんお前ら」
松本「何をやったってか……まぁ、単純な話なんですけど」
浜田「はい」
松本「カチコミですね」
浜田「 」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:48:15.22 ID:f6AWa4nso
浜田「え、お前らから仕掛けたん?」
松本「ええ。完ッ全にこっちから喧嘩売りました」
浜田「それ……その、団長さんの方針で?」
松本「団長は『邪魔者だけやったらええで~』みたいな感じで言ってましたけどね」
松本「まぁ、最終的に全員やったりました」
浜田「やったりましたってお前オイ」
松本「不思議なもんでね。最初は嫌でも、段々やってる内にテンション上がってくるんですよ」
松本「僕も最後の方は、結構ノリノリでね」
浜田「まじぃ?」
松本「こう、ヤクザらに『お前ら、くたばるといいね!』って言ってやりまして」
浜田「なんでカタコトやねんw」
松本「w」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:50:57.22 ID:f6AWa4nso
松本「んでまぁ全員……やったりましたw」
浜田「全員やったったんやw」
松本「ええw」
浜田「ナッハッハw アホやこいつw」
松本「w」
浜田「でも、そらお前ら悪いわ。そらやーさんらも怒るわ」
松本「ですよね」
浜田「やっぱこう、激しい銃撃戦やったんや? 昔の任侠映画みたいな」
松本「あっ僕らの戦い方はそんなんじゃないんです」
浜田「え」
松本「そういう、ヤクザ映画的な戦闘じゃないんです。よく言われるんですけど」
浜田「え……じゃあどうやって?」
松本「基本は掃除機ですね」
浜田「掃除機!?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:53:58.30 ID:f6AWa4nso
浜田「掃除機でヤクザにカチコミかけたんか!?」
松本「はい。デメちゃんって言うんですけど」
浜田「……んふっ。掃除機の名前はどうでもええから」
松本「あ、そうですかw」
浜田「掃除機を……掃除機で……ええ?」
松本「まぁ、僕は事実を言ってるだけですから」
浜田「……掃除機ブンブン振り回してやってったん?」
松本「ええ」
浜田「何て言いながら?」
松本「くたばるといいね! って」
浜田「w」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:56:12.74 ID:f6AWa4nso
浜田「ちょっと想像つかんなぁ」
松本「あ、でももちろんただの掃除機じゃないですよ」
松本「特殊な掃除機なんですよ。とかくもうバキュームがすごくて」
松本「デメちゃんって言うんですけど」
浜田「いやそれはさっき聞いたから」
松本「w」
松本「いやでもすごいんですって。マジで」
浜田「何がいな」
松本「バキューム能力がすごいんです。マジで」
浜田「バキュームがすごいって言われてもなぁ」
松本「死体とか、全部吸い込みますからね」
浜田「え!?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:59:19.05 ID:f6AWa4nso
浜田「人をまるごと吸い込むんか!?」
松本「ええ。死体だけですけど」
浜田「どんなでかい掃除機やねん!?」
松本「あ、サイズ的には家庭用とそう変わらないですよ」
松本「ただ、とかく、バキュームがすごくって」
浜田「……どこの、掃除機なんよそれ」
松本「どこ製と言うか、メーカー製じゃないんですよ」
浜田「えっ」
松本「”念”ですね」
浜田「”念”……?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:04:06.84 ID:5WmPZmP0O
めっちゃそれっぽいww
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:07:35.80 ID:y5G+Fxer0
言ってる事全部本当なのに改めて聞くと笑えるww
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:50:51.40 ID:U7zwr5F6o
松本「簡単に言うと特殊能力みたいなもんです」
松本「それがあるからヤクザに喧嘩売れたみたいな部分あるんですけど」
浜田「特殊能力……ですか」
松本「はい。念能力って言うんですけど」
浜田「その念能力っちゅうのが、今の掃除機なんや」
松本「ええ、まぁ、はい」
浜田「えー……じゃあ、ちょっと見せてーや」
松本「あ、僕はできないですよ」
浜田「は!?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:51:42.66 ID:U7zwr5F6o
浜田「掃除機振り回してやったった言うたやん!」
松本「それは別の奴です……若い女の子なんですけど」
浜田「女の子!?」
松本「そうですよ」
浜田「女の子がヤクザに喧嘩売るんか!?」
松本「僕も最初見た時びっくりしたんですけどね。団長がどっかからスカウトしてきたらしくて」
松本「その時も普通に参加してましたね。まぁ、それも団長命令なんですけど」
浜田「えらい無茶振りしよるなぁ……」
松本「いやでも、便利ですよ。死体吸えたら証拠隠滅とかできますし」
浜田「そらそうやけどやな……」
松本「しかもその掃除機、しゃべりますからね」
松本「ギョギョギョー! って」
浜田「さかなクンやん……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:52:42.35 ID:U7zwr5F6o
松本「まぁ、僕らはその”念”に秀でてるから好き放題やれるみたいな所あってね」
浜田「じゃあみんなその、念持ってるん?」
松本「ええ」
浜田「その念って、掃除機の他にどんなのがあんのんな」
松本「んー、色々ありますね」
浜田「例えば?」
松本「携帯いじったりする能力とか」
浜田「誰でもできるやん!」
松本「違いますよw ちゃんとした能力です」
浜田「いや、携帯いじってて何ができるねん!?」
松本「実は、僕もそこら辺詳しくないんですけどね」
松本「念って、他人に知られたらダメみたいな部分ありますし」
浜田「なんやねんそれ」
松本「まぁ……その、携帯の奴は検索して調べ物とかしてるんじゃないですか」
松本「お宝の在り処とか」
浜田「そんなもん……今時指ササっとするだけでできるやん」
松本「あ、スマホじゃないですよ」
浜田「ガラケーかい!?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 00:59:56.82 ID:U7zwr5F6o
松本「なんか、愛着ある物の方がいいんですって」
浜田「せやかて……今時ガラケーって……」
松本「まぁ、調べ物自体はガラケーでもできるじゃないですか」
浜田「そうやけどやな」
松本「あ、今思い出しました」
松本「僕が前にチラっと見た時は、なんかゲームやってましたね」
松本「インベーダー的な」
浜田「それが、そいつの念なんや」
松本「はい」
浜田「そいつ、いるか?」
松本「いりますよw 言っときますけどみんながみんな戦闘向けじゃないですからね」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:06:50.02 ID:U7zwr5F6o
浜田「役割分担があるねんな」
松本「はい。携帯の奴は情報処理係でした」
浜田「あーなるほど」
松本「言うてもそこそこ長くやってますからね。組織としての体制は意外としっかりしてるんです」
松本「まぁ僕は途中参加ですけど」
浜田「ふーん」
松本「念ってね、その人の個性が強く出るんですよ」
松本「携帯の奴も、掃除機の子も、それに愛着があるからその能力になるみたいなね」
浜田「思い入れがあるから念になるんやな」
松本「そう言う事ですね」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:07:38.79 ID:U7zwr5F6o
浜田「でも、携帯はまだわかるけど、掃除機は……」
松本「綺麗好きなんじゃないですか」
浜田「でも掃除機で人しばき回してるんやろ?」
松本「でも実際戦闘に応用できてますからね」
浜田「まぁ、リーチはあるかぁ」
松本「念の醍醐味は、自分の能力をどう使うのか。が鍵ですから」
松本「他にも糸を使う奴とかいますけど、うまい事やって団に貢献してますよ」
浜田「必殺仕事人みたいな感じかいな」
松本「ですね」
浜田「なるほどなぁ」
松本「ちなみに、団長は本を出す能力です」
浜田「本!?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:08:12.02 ID:U7zwr5F6o
松本「マジですよ。何回か見せてもらいましたけど」
松本「表紙に手形がペターンってついてる本、出しよるんです」
浜田「それで……何するねん?」
松本「そんなの、決まってるじゃないですか」
松本「読書ですよ」
浜田「ガラケー以下やんけ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:20:08.52 ID:U7zwr5F6o
浜田「団長、一番アカンやん」
松本「そんな事ないですよ。指示とかいつも的確ですし」
浜田「なんの本なんかな……」
松本「『長たる者の心構え』みたいな事が書かれてあるんじゃないですか。見た事ないですけど」
浜田「まぁ……そうか」
松本「ほら、団長は将棋で言う王将ですし」
松本「ウロチョロされると、逆に困るみたいな所あるじゃないですか」
浜田「じゃあ……本読んでじっとしてろって事?」
松本「……じゃないすかねw」
浜田「ナッハッハw アホやw」
松本・浜田「wwwwww」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:21:22.25 ID:U7zwr5F6o
浜田「……で、ところでさ」
浜田「あんたもその念、あんの?」
松本「ええ、ありますよ」
浜田「どんな能力よ」
松本「……」
浜田「お前、今考えてるやろ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 02:18:52.00 ID:hk6yZNwBO
筋肉を具現化する
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 02:23:34.66 ID:loyjQgO4O
>>29
制約と誓約は筋トレですかね?
制約と誓約は筋トレですかね?
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 02:28:19.54 ID:F7rGoLqxo
>>30
筋トレして筋肉を具現化する能力て
筋トレして筋肉を具現化する能力て
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 02:53:14.47 ID:VKEtNZzPO
しかも使える筋肉じゃなく魅せる筋肉っていうね
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 06:10:42.25 ID:N27zsLhd0
そしてその筋肉のせいで骨痛めるっていうね
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 07:05:42.90 ID:YwuHzx1gO
そういやダウンタウンの言葉がハンターハンターのタイトルの由来になったんだよな…
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 09:47:46.26 ID:U7zwr5F6o
松本「いや、はい、ありますよ」
浜田「お、思いついたんか」
松本「はい……いや、思いついたとかじゃなくてw」
浜田「w」
松本「僕の念はあれですね。あなたならよく知ってると思うんですけど」
浜田「はい」
松本「ダンスです」
浜田「ダンス!?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 09:49:10.18 ID:U7zwr5F6o
松本「ええ。ほら、たまにやるじゃないですか」
松本「僕がボケる時の、こういう動き」ササッ
浜田「あーはいはい」
浜田「……え、それ念やったん!?」
松本「そうですよ」
浜田「知らんかったわ……」
松本「言ってなかったですからね」
浜田「昔からようやってるよなぁ」
松本「能力、バレるとアレなんでね」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 09:50:24.35 ID:U7zwr5F6o
浜田「でも能力がダンスって、しょぼいなオイ」
浜田「団長の事言われへん」
松本「あ、速まらないでください。これはただの前提条件です」
浜田「前提条件?」
松本「発動条件ですね。これをしないと能力が出ないですから」
松本「必ずやらなダメなんです。制約と誓約って言いまして」
浜田「……ほな、それやったらどうなんの?」
松本「木星が飛んできます」
浜田「木星!?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:00:07.51 ID:U7zwr5F6o
浜田「それ、やばない!?」
松本「ええ、やばいですよ」
松本「だから、普段はなるべく使わないようにしてるんです」
松本「巻き込みますからね。客とか」
浜田「ほな、俺ごっつ危ないやん!」
松本「そうですね。何度かありましたよ、あなたに落しそうになった事」
松本「ギリギリの所で踏みとどまってますけどね。いつも」
浜田「え、ええ~」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:01:19.71 ID:U7zwr5F6o
松本「僕はほら、所謂戦闘班で」
松本「携帯とか掃除機の子なんかは、情報班で」
浜田「カチコミ要員かいや」
松本「ですね」
浜田「でも、それやと味方にあたらへんか?」
浜田「木星って、こんなごっついねんで?」
松本「だからいつも、あんまり参加させてもらってないんですよ」
松本「ヤクザと揉めた時も、僕だけ自宅待機でしたからね」
浜田「そらそーなるわw」
松本「でも、僕よりもっとタチの悪い奴がいるんですけど」
松本「そいつだけはやたら優遇されててね」
浜田「どういう事?」
松本「ちょっとだけ似てるんです。能力」
浜田「はい」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:02:09.03 ID:U7zwr5F6o
松本「僕の能力は味方が巻き添えの可能性があるんで、だから待機多いってのはわかるんですけど」
浜田「そらそうや」
松本「でも、そいつはガンガン前にでるんです」
松本「下手するとたまに団長の命令も無視しますからね。優先すべきはクモとか言って」
浜田「危なっかしい奴やなぁ」
松本「その辺の扱いの差が、ちょっと不満みたいな所は正直ありましね」
浜田「……で、そいつはどんな能力なん?」
松本「僕は、木星じゃないですか」
浜田「はい」
松本「そいつは太陽落とします」
浜田「太陽!?」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:06:49.63 ID:U7zwr5F6o
松本「僕の比じゃないですよ。巻き添え感が」
浜田「太陽っておまっ、ええ!?」
松本「味方すらも逃げ出しますからね。おいやべえぞ!って言って」
浜田「逃げ切れんのか……?」
松本「僕も入ったばかりの事はしらんくってね。こいつの能力見たろ思うた事あったんですけど」
松本「おかげでこんな日焼けしてもうて」
浜田「それは昔からやん!」
松本「w」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:07:16.29 ID:U7zwr5F6o
松本「なんか、結成当初のメンバーなんですって」
松本「そのせいか知りませんけど、なんかみんな、やけにそいつにだけ甘いんですよ」
浜田「へえー」
松本「いつまでたっても日本語おかしいですし」
浜田「外人か?」
松本「多分、そうやと思います」
松本「古参メンバーの癖に未だになまり取れてませんし」
浜田「なまってんねや」
松本「はい」
松本「なんかあったらいつも『くたばるといいね!』って……」
浜田「それ、そいつのセリフやったんやw」
松本「はいw」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:07:45.10 ID:U7zwr5F6o
松本「耳に残るんでね。無意識にマネしてしまうんですよ」
浜田「なんかわかるわ」
松本「まぁ、そんな感じでね。クモの一員として頑張ってたんですけど」
浜田「なんで、辞めたん」
松本「――――そこなんですよ! 浜田さん!」
浜田「もう……おつゆ飛んだ」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:38:03.97 ID:U7zwr5F6o
浜田「何があったんよ」
松本「こういう稼業ですからね……その、定期的に現れよるんですよ」
松本「仇討ち的なのが」
浜田「あー」
松本「まぁそれを返り討ちにするのが趣味みたいな部分もあるんですけど」
浜田「どんな趣味やねん」
松本「でもある日、一人だけおかしな奴が現れまして」
浜田「どんな奴よ」
松本「んー、あれはなんて言ったらいいのかなぁ」
浜田「めっちゃいかついとか?」
松本「そういう系ではないんですよ。どっちかと言うと細身ですし」
浜田「弱そうやん」
松本「でもかなりのドヘン夕イなんですよ」
浜田「ドヘン夕イ!?」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:38:46.66 ID:U7zwr5F6o
松本「僕もいろんな性癖を持ってる後輩、いっぱい見てきましたけどね」
松本「その僕から見ても、まぁまず今後現れる事はないだろうってレベルの」
浜田「うわ、それめっちゃ気になるわ」
松本「強烈ですよ。マジで」
浜田「え~、どんな奴よそれ」
松本「まずもう念能力からして異彩を放ってますね」
松本「こんな能力見た事ないわってくらいの」
浜田「はぁー」
松本「念って、そいつの個性を表すってさっき言ったじゃないですか」
松本「携帯とか掃除機とか本とか、聞いた話やとゴリラ出すやつもいるとかで」
浜田「そいつはそいつでおもろいなw」
松本「まぁ、その事を前提に考えて頂きたいんですけど」
浜田「はい」
松本「そいつの能力がね」
浜田「はい」
松本「亀甲縛りなんです」
浜田「!?」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:46:30.89 ID:U7zwr5F6o
浜田「亀甲縛りって、あのSMの!?」
松本「マジですよ。僕もみましたもん」
松本「しかもめっちゃ速いんですよ。ほんま一瞬よそ見した瞬間、もう縛られてて」
浜田「一瞬よそ見しただけで……」
松本「幸い僕は免れましたけど」
松本「捕まった奴は、それはもう、ね」
浜田「捕まったん!?」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:47:02.51 ID:U7zwr5F6o
松本「僕じゃなくて当時のメンバーがね」
浜田「縛られて、拉致られたんか」
松本「ふっとみたらもう縛られてて」
松本「あれ?なにこれ?って思ってる間もなく『おああああ!』って」
浜田「え、ええ~……」
松本「もちろん後を追いましたよ。待てー!って」
浜田「そらそうや助けなあかん」
松本「でも、できんくってね」
浜田「……」
松本「とかくもう、ほんま一瞬でしたから。さすがの僕らも、後手に回りまして」
浜田「よっぽど、やり慣れてるんやな」
松本「でしょうねw」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:47:37.51 ID:U7zwr5F6o
松本「まぁ紆余曲折を経て、なんとか助ける事はできたんですけど」
浜田「よかったがな」
松本「あ、言い忘れましたけどその捕まった奴、メンバーの中でも漢の中の漢みたいな奴やったんですけど」
浜田「はい」
松本「その彼をして、『こんな辱め受けた事がない』と」
浜田「よっぽどドエライ事されたんやな……」
松本「あえて、詳しくは聞かなかったですけどね」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:48:10.14 ID:U7zwr5F6o
松本「んでまぁ、もうほんまブチギレで」
松本「帰らないといけなかったんですけど、『俺、仕返しするまで帰らへん!』言い出しまして」
浜田「そらそうや」
松本「で、彼だけ仕返ししに行ったんですけど」
浜田「はい」
松本「……それから、今に至るわけです」
浜田「ほったらかしか!?」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:58:10.16 ID:U7zwr5F6o
浜田「助けんでええのか!?」
松本「物理的に無理なんですよ。最初助けた時はなんとか特定できたんでいけたんですけど」
松本「今度は全くのてがかりゼロでね」
浜田「ほな……じゃあ……今も?」
松本「そうじゃないっすかね。多分今もどこかで縛られてますよ」
浜田「亀甲縛りで?」
松本「じゃないっすかねw」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 10:58:39.38 ID:U7zwr5F6o
浜田「それはいややな」
松本「でしょ? 絶対にイヤじゃないですか」
浜田「だから、辞めたんか」
松本「浜田さん、速まらないで下さい」
松本「――――それはただの前提条件です」
浜田「前提条件もうええから」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 11:05:02.65 ID:U7zwr5F6o
松本「実は同じ事が二回ありまして」
浜田「うっわー、完全にロックオンされてるやん」
松本「キッツイでしょ」
松本「まぁ、二回目もなんとか僕は免れたんですけど」
浜田「運ええな」
松本「でもその代わり、またメンバーが縛られまして」
浜田「例のヘン夕イに」
松本「はい」
浜田「……掃除機の女の子?」
松本「いや、その子じゃないです」
浜田「ほな誰よ」
松本「団長です」
浜田「団長が!?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 11:05:40.62 ID:U7zwr5F6o
浜田「団長捕まったらアカンやん!」
松本「さすがの団長も異常性癖の前には無力でね」
浜田「そらそうやて! 団長本読んでるだけやもん!」
松本「別に本読んでるだけじゃないですけどw」
浜田「団長捕まらしたらアカンやろ……お前ら何しててん」
松本「まぁ確かに、ちょっと気い緩んでたみたいな所はありました」
浜田「はあ……」
松本「みんなでね、旅行しに行ってたんですよ」
浜田「旅行て」
松本「オークションとか参加したりしてね。楽しかったですよ」
浜田「ヤクザと揉めた後にオークション……」
松本「で、楽しかったなぁ言うて、みんなでホテルに帰ろうとしてまして」
松本「ホテル着いた……瞬間ですよ」
浜田「……出た?」
松本「……はいw」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 11:14:14.82 ID:U7zwr5F6o
松本「なんかおかしいなぁ思ってたんですよ。高級なホテルなのに、明らかにガラ悪いのがいたり」
松本「なんか、変なガキンチョにちょっかいかけられたりとかしてね」
浜田「ガキ……」
松本「今思うと、罠やったんでしょうね」
浜田「……で、肝心のヘン夕イはどこおったんよ」
松本「それがね、聞いて下さい。ビビりますよ?」
浜田「教えてぇや」
松本「結論から言うと、そいつもすでにホテルにおったんですよ」
浜田「先回りされてたんか」
松本「まずその時点で異常なんですけどね……どこおった思います?」
浜田「え……そらお前、物陰とか、どっかの裏とかやな」
松本「全然違います」
浜田「じゃあどこやねん」
松本「受付嬢に変装してたんです」
浜田「受付嬢!?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 11:15:02.12 ID:U7zwr5F6o
浜田「え、例のヘン夕イって女なん!?」
松本「違うんですよ浜田さん」
松本「そのヘン夕イ……僕らは鎖野郎って呼んでたんですけど」
松本「”野郎”って付くくらいですからね、列記とした男性です」
松本「最初に捕まった奴が言うてました」
浜田「つまり……女装?」
松本「はい」キリ
浜田「……ヘン夕イやん!」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 11:15:44.31 ID:U7zwr5F6o
松本「ね? 引くでしょ?」
浜田「おいおいおいおい、団長捕まってどうすんねん」
松本「あの時はやばかったですよ。クモ解散の危機まで話が行ってましたから」
浜田「よりにもよって団長やもんなぁ」
松本「ヘン夕イに狙われて、縛られて、拉致られて、さっきの奴みたいに戻ってこないかもしれへん」
浜田「まぁパニクるわなぁ」
松本「そこで満を持して名乗りを挙げたのが――――」
浜田「おお」
松本「僕ですよ」
浜田「お前かい」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:45:51.01 ID:U7zwr5F6o
松本「混乱する団員をね、僕が持ち前のトークでまとめまして」
浜田「おお」
松本「その時に判明したんですけど」
松本「さっきちょっかいかけてきたガキがね、そのヘン夕イの仲間でね」
浜田「おお!」
松本「とっ捕まえてやりましたよ。『コラお前!』言うて」
浜田「ナハハハハw」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:46:22.36 ID:U7zwr5F6o
松本「だからね、そのヘン夕イにガキ返す代わりに団長返せ言うたったんです」
浜田「ええやん。活躍してるやん」
松本「あの時の僕は輝いてましたね……」ウンウン
浜田「で、どうなったん」
松本「その後そのヘン夕イと人質交換の約束を取り付けまして」
浜田「おお!」
松本「僕が一人で来るなら、人質は無事返すと」
浜田「お前凄いな!」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:47:25.41 ID:U7zwr5F6o
松本「言うても芸人ですから、こっちは僕の得意分野ですよ」
浜田「ナハハハw」
松本「行きましたよ。指定の場所に」
松本「ちゃんと一人でね」
浜田「待ち合わせどこやったん?」
松本「空港です」
浜田「空港?」
松本「一旦空港まで来て、そこで飛行船に乗れと」
松本「で、飛行船の着く場所に俺おるからーって」
浜田「はぁはぁ、なるほど……」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:47:58.96 ID:U7zwr5F6o
浜田「ヘン夕イはヘン夕イで賢いな」
松本「用心深いんですよ。ヘン夕イですから」
浜田「で、どうなった?」
松本「着いたのはどっか、人気のない岩場でしたね」
浜田「……おった?」
松本「はい、ちゃんといました」
浜田「おおw」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:49:04.36 ID:U7zwr5F6o
松本「そこからは、トントンですよ」
松本「せーので互いの人質歩かせて、それで終了です」
浜田「えらいアッサリ終わったな」
松本「正直一戦交える覚悟はしてたんですけどね」
浜田「……今の話聞いてたら、なんか辞める要素ないけどなぁ」
松本「そうですか?」
浜田「うまいことやってるやん。辞める必要なかったんちゃう?」
松本「何を言ってるんですか浜田さん」
松本「それが僕の団員生活最後の瞬間じゃないですか」
浜田「えっ?」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:55:48.88 ID:U7zwr5F6o
松本「その場で叩きつけてやりましたよ、辞表的なもんを」
浜田「なんで!?」
松本「キッカケは団長の態度ですよ」
浜田「態度……なんかあったんか?」
松本「こっちの人質は、言うてもガキですから」
松本「仲間の元に帰れたってなったらキャッキャしよるんです」
浜田「まぁ、せやわな」
松本「問題は団長ですよ。ほんともう、考ッえられませんよ!」
浜田「キムw」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:56:36.58 ID:U7zwr5F6o
松本「別にね、涙流して喜べ言うてるわけじゃないんですよ」
浜田「はい」
松本「でもね、言うても、誰の為にここまでやったったんやって話じゃないですか」
浜田「……はい」
松本「ガキの方はもう満面の笑顔ですよ。キャッキャキャッキャ言うとるんですよ」
浜田「……」
松本「そこまでやれとは言わんけど、お礼の一言くらいあってもよくないですか?」
浜田「なかったんや」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:57:16.86 ID:U7zwr5F6o
松本「紆余曲折を経た感動の再会じゃないですか。こっちもちょっと気持ち入るじゃないですか」
浜田「まぁな」
松本「僕、言うの恥ずかしいんですけど。僕もこう、団長ォ―!言うて駆け寄ったんです」
浜田「はいw」
松本「したら団長、何した思います?」
浜田「……わからん」
松本「――――団長ォ―!」
松本「…………(チラ見)」
松本「これで、終わりですよ」
浜田「wwwwww」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 12:58:12.02 ID:U7zwr5F6o
松本「考ッッッえられへんくないですか!?」
浜田「無視やwwww」
松本「キレましたね。さすがに」
浜田「ナハハハハwwww」
松本「ここまで貢献しといてこれかえ! 思て」
浜田「なるほどなぁ……w」
松本「辞表代わりの刺青、その場で剥がしてやりましたよ」
松本「こんなもんもういるかぁ! 言うて。皮膚ベリベリー! 言わせて」
浜田「痛い痛い痛いw」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:07:17.28 ID:U7zwr5F6o
松本「言い忘れましたけど、その刺青が蜘蛛やからクモって言われてるんですよ」
浜田「仲間の証なんや」
松本「それをもう、団長の目の前でベッリィー! って」
浜田「ナッハッハッハッハwww」
松本「だってむかつきません? そんな態度取られたら」
浜田「まぁ、せやわなぁ」
松本「その場を即離れましたよ。捨て台詞吐いて」
浜田「ナッハッハw」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:10:04.78 ID:U7zwr5F6o
松本「なんか僕がね、刺青剥がした段階になってようやっとしゃべり出したんですけど」
浜田「引き止められた?」
松本「それもなんか……そう言うんじゃなくて」
松本「なんかもう、は? って感じで」
浜田「何言われたん?」
松本「なんか……『律する小指の鎖刺された』とか言い出して」
浜田「www」
松本「第一声ですよ? こっちは礼言え言うてるんですよ?」
松本「完全に会話のキャッチボールできてないじゃないですか」
浜田「まぁ……団長さんは団長さんでテンパってたんちゃう?」
松本「それでも……ねえ? 親しき仲にも礼儀ありですよ」
浜田「ナッハッハw」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:25:56.96 ID:U7zwr5F6o
松本「そんなわけでまぁ、辞めましたね」
浜田「五年前に」
松本「はい」
浜田「んふっw」
浜田「今そいつらは、何してんの?」
松本「連絡は取ってないですけどね。でも風のうわさで聞きました」
松本「なんか今は、みんなしてゲームにハマってるらしいです」
浜田「www」
松本「ただの道楽集団ですよねw」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:27:22.18 ID:U7zwr5F6o
浜田「はぁーそうですかぁ……」
松本「ですね」
浜田「……一つだけ、気になるねんけど」
松本「なんですか」
浜田「あなたさっき、刺青を皮膚ごと剥がした言いましたけど」
浜田「そんな痕、あった? アンタの裸最近ようみるけど」
松本「あっそれはね」
松本「僕のんだけ、シールなんです」
浜田「えっ」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:28:37.62 ID:U7zwr5F6o
松本「ほんまに刺青入れたわけじゃなくて、シールなんですよ」
松本「ドッキリテクスチャーって言うんですけど」
浜田「それは、ルール的にええんか?」
松本「ダメですね」
浜田「アカンやん。団員ちゃうやん!」
松本「まぁでも、いいんじゃないですか? 最後までバレませんでしたし」
浜田「しばらく世話になっといて……お前……」
松本「……」ツーン
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:49:58.85 ID:U7zwr5F6o
松本「こちとらTVタレントですからね。刺青とかは、ね」
浜田「タレントがヤクザに喧嘩売るなって話やけど」
松本「w」
浜田「まぁでも、ええやんか。もう辞めたんやから」
松本「そうですね。もう、旅団とは一切関係ないんでね」
松本「……あ、でも」
浜田「何?」
松本「代わりに今、別の所からスカウトかけられてて」
浜田「え~、どこよ」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:51:02.87 ID:U7zwr5F6o
松本「空きが出たんですって。二人ほど」
浜田「はぁ」
松本「今度はそういう、犯罪的な事はない組織なんですけど」
浜田「刺青もなし?」
松本「はい」
浜田「ええやん」
松本「ただ、常に動物の格好しとかなアカンらしくて」
浜田「なにそれ!?」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 13:52:21.03 ID:U7zwr5F6o
松本「今度は全身でね。シールじゃごまかされへん部分があって」
松本「ちょっと悩んでるんですけど」
浜田「ええ……なんて所?」
松本「えっと……確か……」
浜田「…………」
松本「十二支ん? って所です」
浜田「……帰るで!」
テッテッテテッテ テレレレレレ
テッテッテテッテ テレレレレレ
イブラセース イブラセース
デーデーデッ
【おわり】
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:03:56.59 ID:y5G+Fxer0
めっちゃ面白かった
乙
乙
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:19:40.27 ID:Or1qmqhD0
笑った、乙
ちなみに松本さんはノブナガのモデルという噂
ちなみに松本さんはノブナガのモデルという噂
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:50:50.56 ID:dhC6GHMxO
乙でした
団長のくだりクッソワロタwwww
団長のくだりクッソワロタwwww
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 17:54:57.00 ID:mFsj2GzSO
冨樫仕事しろ
引用元: 浜田「松本さんは昔幻影旅団と言う団体に所属していたそうですが」
イチロー「ハンター試験?」
2019-08-06
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 16:51:41.015 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「この都市もあまり野球が普及してないようだな」
イチロー「今日も野球の魅力を世に広めるために活動だ!」
イチロー「っと、その前にお腹が空いたな・・・。お、いい定食屋があるじゃないか」
ガラガラ
店員「いらっしゃいませー」
店長「ご注文は?」
イチロー「ん?ここは入ったらまず注文を取られるしすてむなのか」
イチロー「うーん・・・。じゃあステーキ定食」
店長「焼き方は?」ピクッ
イチロー「えーと、弱火でじっくり」
店員「奥へどうぞ~」
イチロー「今日も野球の魅力を世に広めるために活動だ!」
イチロー「っと、その前にお腹が空いたな・・・。お、いい定食屋があるじゃないか」
ガラガラ
店員「いらっしゃいませー」
店長「ご注文は?」
イチロー「ん?ここは入ったらまず注文を取られるしすてむなのか」
イチロー「うーん・・・。じゃあステーキ定食」
店長「焼き方は?」ピクッ
イチロー「えーと、弱火でじっくり」
店員「奥へどうぞ~」
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8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 16:53:23.217 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「なんか寂しい部屋に連れて来られたなぁ」
店員「おまたせしました~」
イチロー「お、うまそうだな」
むしゃむしゃ
ウィーン
チンッ
プシュー
イチロー「ん?なんだなんだ?」
店員「おまたせしました~」
イチロー「お、うまそうだな」
むしゃむしゃ
ウィーン
チンッ
プシュー
イチロー「ん?なんだなんだ?」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 16:56:58.438 ID:lAFTEfE+M.net
イチローの眼前には数十人ほどの屈強な男たちがいた。
町中の平穏な空気とは違い、強者がそれぞれ放つ覇気が交じり合い、張り詰めた空気が漂っていた。
黒服「君は51番だ」
イチロー「なんだよ急に。しってるよそんなこと」
黒服から51と書かれたバッヂを手渡された。
イチロー「え?なにこれ??」
黒服「・・・。」
イチロー「なんだよだんまりかよ・・・。」
町中の平穏な空気とは違い、強者がそれぞれ放つ覇気が交じり合い、張り詰めた空気が漂っていた。
黒服「君は51番だ」
イチロー「なんだよ急に。しってるよそんなこと」
黒服から51と書かれたバッヂを手渡された。
イチロー「え?なにこれ??」
黒服「・・・。」
イチロー「なんだよだんまりかよ・・・。」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 16:59:34.247 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「しかし食事しに来ただけなのになんでこんなところに連れて来られたんだか・・・」
イチロー「あ、お金払ってないや。どうしよ」
イチロー「うーん、気づいたらすごい人数になってるなこれ」
イチロー「200人くらいいるんじゃないか?」
イチロー「誰を見てもすごい身体能力の持ち主ばかりだな」
イチロー「まさかトライアウトか!?」
イチロー「あ、お金払ってないや。どうしよ」
イチロー「うーん、気づいたらすごい人数になってるなこれ」
イチロー「200人くらいいるんじゃないか?」
イチロー「誰を見てもすごい身体能力の持ち主ばかりだな」
イチロー「まさかトライアウトか!?」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:03:50.793 ID:lAFTEfE+M.net
イチローの目測とは裏腹に会場には400人以上が集まった。
ゴン「一体何人くらいいるんだろうね」
レオリオ「ん?あの人見たことあるな」
クラピカ「どいつだ?」
レオリオ「あの変わった服着た・・・。背中に51って書いてある」
ゴン「ふーん、俺は見たことないや。クラピカは?」
クラピカ「私もないな。」
レオリオ「うーん、どこだったか・・・。ここまで出てるんけどなぁ。あぁ気になる!」
ゴン「気になるなら本人に聞いてみればいいじゃん!」
レオリオ「バカ、周りはみんな敵だと思え
ゴン「すみませーん!」
ゴン「一体何人くらいいるんだろうね」
レオリオ「ん?あの人見たことあるな」
クラピカ「どいつだ?」
レオリオ「あの変わった服着た・・・。背中に51って書いてある」
ゴン「ふーん、俺は見たことないや。クラピカは?」
クラピカ「私もないな。」
レオリオ「うーん、どこだったか・・・。ここまで出てるんけどなぁ。あぁ気になる!」
ゴン「気になるなら本人に聞いてみればいいじゃん!」
レオリオ「バカ、周りはみんな敵だと思え
ゴン「すみませーん!」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:06:04.935 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「ん、なんだい?」
ゴン「変わった服着てるけど、おじさん何してる人なの?」
イチロー「お、元気な子だねぇ。俺はイチロー、ベースボールプレイヤーさ」
レオリオ「あ、思い出した!イチローだ!」
イチロー「おぉ、俺を知ってる人がいるとは。ありがたいことだよ」
クラピカ「誰だ?」
レオリオ「ベースボールっていうマイナースポーツの一流プレイヤーさ。俺も名前と顔くらいしか知らねぇが」
ゴン「変わった服着てるけど、おじさん何してる人なの?」
イチロー「お、元気な子だねぇ。俺はイチロー、ベースボールプレイヤーさ」
レオリオ「あ、思い出した!イチローだ!」
イチロー「おぉ、俺を知ってる人がいるとは。ありがたいことだよ」
クラピカ「誰だ?」
レオリオ「ベースボールっていうマイナースポーツの一流プレイヤーさ。俺も名前と顔くらいしか知らねぇが」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:08:02.122 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「ベースボールを普及させるためにこの街に来たんだが、知らないうちにこんなところに来てしまってね」
イチロー「これはどこのチームのトライアウトなんだい?」
ゴン「トライアウト??よくわかんないけどここはハンター試験の会場だよ」
レオリオ「ってかそれ知らずにここに来れたのかよ…」
クラピカ(私達を油断させる罠かもしれないな)
イチロー「これはどこのチームのトライアウトなんだい?」
ゴン「トライアウト??よくわかんないけどここはハンター試験の会場だよ」
レオリオ「ってかそれ知らずにここに来れたのかよ…」
クラピカ(私達を油断させる罠かもしれないな)
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:10:59.063 ID:lAFTEfE+M.net
トンパ「君たちで405人目だよ」
ゴン「え、何が?」
トンパ「いや、さっき何人目かって言ってた・・・」
レオリオ「なんだこいつ終わった話をドヤ顔で」
トンパ「ゴ、ゴホン。俺は試験35回目のベテランだからなんでも聞いてくれよ!」
イチロー「ということは君は34ローというわけか。素敵だね」
トンパ「グ、グッ」
ゴン「え、何が?」
トンパ「いや、さっき何人目かって言ってた・・・」
レオリオ「なんだこいつ終わった話をドヤ顔で」
トンパ「ゴ、ゴホン。俺は試験35回目のベテランだからなんでも聞いてくれよ!」
イチロー「ということは君は34ローというわけか。素敵だね」
トンパ「グ、グッ」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:14:22.594 ID:lAFTEfE+M.net
トンパ「ま、まぁお近づきの印にドリンクでもどうだい?」
イチロー「なんか健康に悪そうなドリンクだね」
イチロー「そんなものを飲むより俺が持ってきたユンケルはどうだい?」
イチロー「これ一本で100試合はフルで動けるんだ」
レオリオ「ユ、ユンケルじゃねーか!」
レオリオ「年に数本しか生産されないが、効果の程はお墨付き!」
レオリオ「人気爆発で100年先まで買えないとかいうあの!」
レオリオ「オークションじゃ1本1億ゼニーはくだらないという!」
イチロー「なんか健康に悪そうなドリンクだね」
イチロー「そんなものを飲むより俺が持ってきたユンケルはどうだい?」
イチロー「これ一本で100試合はフルで動けるんだ」
レオリオ「ユ、ユンケルじゃねーか!」
レオリオ「年に数本しか生産されないが、効果の程はお墨付き!」
レオリオ「人気爆発で100年先まで買えないとかいうあの!」
レオリオ「オークションじゃ1本1億ゼニーはくだらないという!」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:16:24.327 ID:lAFTEfE+M.net
クラピカ「そんなにすごいものなのか?」
レオリオ「金持ちが死ぬまでに1本飲めるかどうかのシロモノだぜ」
イチロー「俺が開発にも携わってるからね。その恩恵でもらえるんだ」
ゴン「そんなものもらっていいの?」
イチロー「君たちには立派なベースボールプレイヤーになってもらいたいからね」
ゴン「ベースボールプレイヤーにはならないけどありがとう!」
レオリオ「金持ちが死ぬまでに1本飲めるかどうかのシロモノだぜ」
イチロー「俺が開発にも携わってるからね。その恩恵でもらえるんだ」
ゴン「そんなものもらっていいの?」
イチロー「君たちには立派なベースボールプレイヤーになってもらいたいからね」
ゴン「ベースボールプレイヤーにはならないけどありがとう!」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:19:31.894 ID:lAFTEfE+M.net
ゴクゴク・・・
ゴン「こ、これは・・・!」
レオリオ「飲んだ瞬間にのどの奥までひろがる芳醇な味わい・・・」
クラピカ「例えるなら数百年は寝かせた白ワインのような・・・」
レオリオ「それでいて癖のないさっぱりとした、例えるならアルプスの雪解けの天然水を彷彿とさせる」
ゴン「そして飲んだあと、体から湧き上がるようなエネルギーを感じる・・・」
イチロー「はっはっは、気に入ってくれてなによりだよ」
イチロー「さて、トライアウトがんばろうか!」
トンパ「・・・。」
ゴン「こ、これは・・・!」
レオリオ「飲んだ瞬間にのどの奥までひろがる芳醇な味わい・・・」
クラピカ「例えるなら数百年は寝かせた白ワインのような・・・」
レオリオ「それでいて癖のないさっぱりとした、例えるならアルプスの雪解けの天然水を彷彿とさせる」
ゴン「そして飲んだあと、体から湧き上がるようなエネルギーを感じる・・・」
イチロー「はっはっは、気に入ってくれてなによりだよ」
イチロー「さて、トライアウトがんばろうか!」
トンパ「・・・。」
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:21:55.419 ID:lAFTEfE+M.net
ジリリリリリリリリ
サトツ「只今を持って受付時間を終了します」
サトツ「皆様をこれより2次試験会場まで案内します」
イチロー「お、進みだしたようだね」
ゴン「なんだか少しずつペースがあがってない?」
レオリオ「さしずめ持久力試験ってとこか」
サトツ「只今を持って受付時間を終了します」
サトツ「皆様をこれより2次試験会場まで案内します」
イチロー「お、進みだしたようだね」
ゴン「なんだか少しずつペースがあがってない?」
レオリオ「さしずめ持久力試験ってとこか」
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:25:13.162 ID:lAFTEfE+M.net
レオリオ(し、信じられねー もう4,5時間は走ってるはずだぜ)
レオリオ(全く疲れやしねー!!)
レオリオ(それどころか知らないうちにトップに立っちまった!)
イチロー「お、いい感じにユンケルが効いてるようだね」
レオリオ「あ、あぁ、信じられねーがこんなに疲れねぇのは生まれてはじめてだ」
イチロー「ユンケルには潜在能力を引き出す作用もあるんだ」
イチロー「つまり今疲れないのは君の潜在能力の高さを物語っているってことさ」
キルア「ふーん、そうは見えないけど」
レオリオ「このガキ!!」
レオリオ(全く疲れやしねー!!)
レオリオ(それどころか知らないうちにトップに立っちまった!)
イチロー「お、いい感じにユンケルが効いてるようだね」
レオリオ「あ、あぁ、信じられねーがこんなに疲れねぇのは生まれてはじめてだ」
イチロー「ユンケルには潜在能力を引き出す作用もあるんだ」
イチロー「つまり今疲れないのは君の潜在能力の高さを物語っているってことさ」
キルア「ふーん、そうは見えないけど」
レオリオ「このガキ!!」
107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:31:05.314 ID:lAFTEfE+M.net
キルアと合流した一行は大して消耗することなく2次試験会場へと到着した。
サトツ「ヌメーレ湿原 通称 詐欺師の塒」
サトツ「十分注意してついてきてください」
男「嘘だ!そいつはウソを付いている!!」
ザワッ
男「そいつはハンター試験にあつまった受験生を一網打尽にするつも
ヒュボッ!!
瞬間、男の頭部がはじけ飛んだ。
誰一人として、試験官すら事体の把握ができなかった。
全員が音源の方向へ振り向く。
その先にはイチローがいた。
そう、原因はイチローが投じた一塊の石であった。
サトツ「ヌメーレ湿原 通称 詐欺師の塒」
サトツ「十分注意してついてきてください」
男「嘘だ!そいつはウソを付いている!!」
ザワッ
男「そいつはハンター試験にあつまった受験生を一網打尽にするつも
ヒュボッ!!
瞬間、男の頭部がはじけ飛んだ。
誰一人として、試験官すら事体の把握ができなかった。
全員が音源の方向へ振り向く。
その先にはイチローがいた。
そう、原因はイチローが投じた一塊の石であった。
112: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:32:56.170 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「トライアウトの試験官ならこれくらいのボールを受けられないわけがないからね」
イチロー「そいつは偽物だよ」
サトツ(私に投じられていたら果たして・・・)
ヒソカ「・・・。」
イチロー「そいつは偽物だよ」
サトツ(私に投じられていたら果たして・・・)
ヒソカ「・・・。」
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:35:26.728 ID:lAFTEfE+M.net
その後、イチローと行動した一行にヒソカが近寄ることはなかった。
そして2次試験会場
メンチ「2次試験は料理よ!!」
「「「料理!!??」」」
メンチ「まずは豚の丸焼きね!」
一行は苦労することなく豚の丸焼きをクリア。
受験生は70人まで絞られた。
そして2次試験会場
メンチ「2次試験は料理よ!!」
「「「料理!!??」」」
メンチ「まずは豚の丸焼きね!」
一行は苦労することなく豚の丸焼きをクリア。
受験生は70人まで絞られた。
129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:38:59.056 ID:lAFTEfE+M.net
メンチ「2次試験後半、あたしのメニューはスシよ!」
スシ??なんだそれ?ザワザワ
ゴン「スシって知ってる?」
キルア「さー聞いたこともねー」
イチロー「スシは俺の母国の料理だな」
レオリオ「知ってるのかイチロー?」
イチロー「魚をさばいて身を一握りの白米の上に乗せ、醤油をつけて食す料理だ」
キルア「なーんだ、簡単じゃん」
イチロー「いや、それが奥が深いんだ」
イチロー「一流の職人が10年修行してやっと一人前になれる」
イチロー「そんな厳しい世界の料理だ」
スシ??なんだそれ?ザワザワ
ゴン「スシって知ってる?」
キルア「さー聞いたこともねー」
イチロー「スシは俺の母国の料理だな」
レオリオ「知ってるのかイチロー?」
イチロー「魚をさばいて身を一握りの白米の上に乗せ、醤油をつけて食す料理だ」
キルア「なーんだ、簡単じゃん」
イチロー「いや、それが奥が深いんだ」
イチロー「一流の職人が10年修行してやっと一人前になれる」
イチロー「そんな厳しい世界の料理だ」
136: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:40:46.682 ID:lAFTEfE+M.net
ゴン「うーん、とりあえず魚を捕まえにいこうか!」
レオリオ「そうと決まれば川だな!」
レオリオ「これだけあれば足りるだろ!」
クラピカ「魚の身を切り出して。白米に載せればいいんだな」
ゴン「俺一番乗りだ!」
レオリオ「そうと決まれば川だな!」
レオリオ「これだけあれば足りるだろ!」
クラピカ「魚の身を切り出して。白米に載せればいいんだな」
ゴン「俺一番乗りだ!」
140: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:42:54.161 ID:lAFTEfE+M.net
メンチ「ようやくそれらしいのが出てきたわね」
むしゃむしゃ
メンチ「だめ、美味しくない!」
ゴン「えーっ!?」
メンチ「美味しくなきゃだめよ、やりなおし」
ゴン「そんなー」
キルア、クラピカ、レオリオも幾度と無くメンチへ提出するも、ことごとくはねのけられた。
そんな中、イチローは一度も歩みを進めることはなかった。
むしゃむしゃ
メンチ「だめ、美味しくない!」
ゴン「えーっ!?」
メンチ「美味しくなきゃだめよ、やりなおし」
ゴン「そんなー」
キルア、クラピカ、レオリオも幾度と無くメンチへ提出するも、ことごとくはねのけられた。
そんな中、イチローは一度も歩みを進めることはなかった。
143: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:45:20.022 ID:lAFTEfE+M.net
クラピカ「イチローは出さないのか?」
イチロー「もう少しなんだ、満足行くものが作れるのが」
レオリオ「こんなん誰がやったって合格しっこねーよ」
イチロー「スシは一流ではないが、作るからには妥協はできない」
イチロー「ましてや相手はプロだ。こちらも礼をもって全力を尽くさねば」
イチロー「もう少しなんだ、満足行くものが作れるのが」
レオリオ「こんなん誰がやったって合格しっこねーよ」
イチロー「スシは一流ではないが、作るからには妥協はできない」
イチロー「ましてや相手はプロだ。こちらも礼をもって全力を尽くさねば」
152: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:50:37.923 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「・・・できた。今ある材料で作りうる最高の出来だと自負できる」
イチロー「これでダメならこのトライアウトは諦める」
メンチ「どれどれ、腹も膨れてきたしこれが最後かなー」
イチロー「よろしく」
パクっ
メンチ「こ、これは・・・。」
メンチ「濃厚なこの味わいはあの川で取れる稀少魚のマーメイマグ口・・・」
メンチ「この魚は、一匹一匹脂の乗った部位が違うはず」
メンチ「それを見抜き僅かなトロの部分を食材として使っている…」
メンチ「手の温度が食材に伝わらないよう捌き、握りには最低限の時間を」
メンチ「シャリは硬すぎずやわらかすぎず、最高の握り具合」
ポロッ
ブハラ(メ、メンチがなみだを・・・)
イチロー「これでダメならこのトライアウトは諦める」
メンチ「どれどれ、腹も膨れてきたしこれが最後かなー」
イチロー「よろしく」
パクっ
メンチ「こ、これは・・・。」
メンチ「濃厚なこの味わいはあの川で取れる稀少魚のマーメイマグ口・・・」
メンチ「この魚は、一匹一匹脂の乗った部位が違うはず」
メンチ「それを見抜き僅かなトロの部分を食材として使っている…」
メンチ「手の温度が食材に伝わらないよう捌き、握りには最低限の時間を」
メンチ「シャリは硬すぎずやわらかすぎず、最高の握り具合」
ポロッ
ブハラ(メ、メンチがなみだを・・・)
157: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:52:45.479 ID:lAFTEfE+M.net
メンチ「あ、あんた何者なの・・・?」
イチロー「俺はベースボールプレイヤーさ」
メンチ「まさか、スシ職人でもないのに・・・?」
イチロー「本物のスシ職人なら君を泣かせるようなスシは作らないさ」
イチロー「君を笑顔にするのが一流の職人だろ?」
メンチ「・・・///」
ブハラ(あのメンチが赤面している・・・)
イチロー「俺はベースボールプレイヤーさ」
メンチ「まさか、スシ職人でもないのに・・・?」
イチロー「本物のスシ職人なら君を泣かせるようなスシは作らないさ」
イチロー「君を笑顔にするのが一流の職人だろ?」
メンチ「・・・///」
ブハラ(あのメンチが赤面している・・・)
168: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:55:03.249 ID:lAFTEfE+M.net
メンチ「終了!!合格者は一人!!51番だけ!!」
な、なんだってー
あまりにひどいのでゆで卵へ。一行は難なく合格した。
-飛行船内ー
ネテロ「おぬしらワシとゲームせんかね?」
ネテロ「ワシからボールを取ったらハンターの資格をやろう」
な、なんだってー
あまりにひどいのでゆで卵へ。一行は難なく合格した。
-飛行船内ー
ネテロ「おぬしらワシとゲームせんかね?」
ネテロ「ワシからボールを取ったらハンターの資格をやろう」
174: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 17:58:16.742 ID:lAFTEfE+M.net
ゴン、キルアはあえなく撃沈
そしてイチロー
イチロー「俺もチャレンジしていいのかい?」
ネテロ「もちろんじゃ。来たまえ」
ゴンがネテロと奮闘している間、イチローは念入りにウォームアップを行っていた。
そしてネテロの動きをみて癖を把握。
最小の動きでネテロのボールを奪うプランニングを行った。
そしてイチロー
イチロー「俺もチャレンジしていいのかい?」
ネテロ「もちろんじゃ。来たまえ」
ゴンがネテロと奮闘している間、イチローは念入りにウォームアップを行っていた。
そしてネテロの動きをみて癖を把握。
最小の動きでネテロのボールを奪うプランニングを行った。
180: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:02:50.962 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー(みたところ、ネテロのスピードは俺と互角)
イチロー(ボールの扱いはネテロの方が上)
イチロー(成功するとしたら奇襲だな)
ボッ
イチローの立っていた床が大きくえぐれ、イチローの姿が消えた。
ゴン「は、早い・・・。」
ネテロ「ホッ!?」
ネテロも一瞬でそれに応じて身を引く、が一瞬反応が遅れたネテロ。
右腕に持っていたボールにイチローの手が近づいた。
ネテロ(まずいの・・・。かくなる上は)
ボンッ
イチロー(ボールの扱いはネテロの方が上)
イチロー(成功するとしたら奇襲だな)
ボッ
イチローの立っていた床が大きくえぐれ、イチローの姿が消えた。
ゴン「は、早い・・・。」
ネテロ「ホッ!?」
ネテロも一瞬でそれに応じて身を引く、が一瞬反応が遅れたネテロ。
右腕に持っていたボールにイチローの手が近づいた。
ネテロ(まずいの・・・。かくなる上は)
ボンッ
183: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:05:19.711 ID:lAFTEfE+M.net
イチローの手がとどく寸前にネテロはボールを握りつぶした。
イチロー「あっ・・・」
ネテロ「ホッホッホ。ちょっと力が入ってしまったわい」
イチロー「ボールが無くなっちゃ勝負も出来ないね」
ゴン「ずるい!わざと握りつぶしたでしょ!」
ネテロ(ギクッ)
イチロー「こら、ゴン。会長がそんなことするわけないだろ」
イチロー「勝負にアヤはつきものさ」
ゴン「そうだよね。ごめんね疑って」
ネテロ「い、いや、いいんじゃよ・・・。」
イチロー「あっ・・・」
ネテロ「ホッホッホ。ちょっと力が入ってしまったわい」
イチロー「ボールが無くなっちゃ勝負も出来ないね」
ゴン「ずるい!わざと握りつぶしたでしょ!」
ネテロ(ギクッ)
イチロー「こら、ゴン。会長がそんなことするわけないだろ」
イチロー「勝負にアヤはつきものさ」
ゴン「そうだよね。ごめんね疑って」
ネテロ「い、いや、いいんじゃよ・・・。」
185: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:08:11.513 ID:lAFTEfE+M.net
第3次試験 塔から生きて下まで降りてくること
イチロー「どうやら床に隠し扉があるみたいだ」
ゴン「じゃあ1,2の3でみんなでいこう」
1,2の3!
「「「「「あ・・・」」」」」
結局行動を共にすることとなった一行。
多数決の道へと誘われたのであった。
イチロー「どうやら床に隠し扉があるみたいだ」
ゴン「じゃあ1,2の3でみんなでいこう」
1,2の3!
「「「「「あ・・・」」」」」
結局行動を共にすることとなった一行。
多数決の道へと誘われたのであった。
189: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:13:12.632 ID:lAFTEfE+M.net
そして死刑囚との対決
イチロー「まずは俺がいこう。1番打者としてトップに立たないと落ち着かなくてね」
軍人「俺はデスマッチを提案する!!」
イチロー「・・・いいよ」
軍人「その覚悟、見事!それでは、勝負!」
軍人がイチローへ向かって走りだした、その時だった。
イチローは右手を胸の前に突き出すと、グッとガッツポーズをした。
軍人「うっ・・・」
嗚咽にもにた悲鳴をわずかにあげると、軍人は膝から崩れ落ちたのであった。
レオリオ「い、今あいつ、何をしたんだ・・・?」
勝者、イチロー!
イチロー「まずは俺がいこう。1番打者としてトップに立たないと落ち着かなくてね」
軍人「俺はデスマッチを提案する!!」
イチロー「・・・いいよ」
軍人「その覚悟、見事!それでは、勝負!」
軍人がイチローへ向かって走りだした、その時だった。
イチローは右手を胸の前に突き出すと、グッとガッツポーズをした。
軍人「うっ・・・」
嗚咽にもにた悲鳴をわずかにあげると、軍人は膝から崩れ落ちたのであった。
レオリオ「い、今あいつ、何をしたんだ・・・?」
勝者、イチロー!
194: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:15:06.304 ID:lAFTEfE+M.net
クラピカ「覇気、だ・・・。」
キルア「達人だけが放つことのできるオーラみたいなもんだっけ?」
イチロー「そう言われてるみたいだね」
キルア「なんで気絶させたの?あんたなら一瞬で殺れるでしょ?」
イチロー「やめてくれよ。俺はただのベースボールプレイヤーだ。」
イチロー「人を殺すなんて性に合わないんだ」
キルア「ふーん・・・。」
キルア「達人だけが放つことのできるオーラみたいなもんだっけ?」
イチロー「そう言われてるみたいだね」
キルア「なんで気絶させたの?あんたなら一瞬で殺れるでしょ?」
イチロー「やめてくれよ。俺はただのベースボールプレイヤーだ。」
イチロー「人を殺すなんて性に合わないんだ」
キルア「ふーん・・・。」
209: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:20:06.877 ID:lAFTEfE+M.net
そしてレオリオの糞のせいで一行は足止めをくらったが、なんとか塔から脱出。
無事4次試験へとたどり着いた。
「それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれのターゲットだ」
キルア「せーのでみせっこするか?」
ゴン「せーの」
ゴン51 キルア199
キルア「お前くじ運ないなー」
ゴン「やっぱり?」
無事4次試験へとたどり着いた。
「それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれのターゲットだ」
キルア「せーのでみせっこするか?」
ゴン「せーの」
ゴン51 キルア199
キルア「お前くじ運ないなー」
ゴン「やっぱり?」
213: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:24:05.005 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「俺の相手は・・・44番か」
イチロー「誰だろ?」
イチロー「クラピカなら知ってないだろうか」
イチロー「えーとクラピカはどこだろうか・・・」
イチロー「久々にマイバットを使うか」
イチローはバットケースから木製のバットを取り出した。
一連のルーティーンを終え、するどいスイングを放った。
スイングから生み出された衝撃はは島中を渡り、跳ね返って戻った波はソナーの役割を果たした。
イチロー「お、ここから2km南東か」
イチロー「誰だろ?」
イチロー「クラピカなら知ってないだろうか」
イチロー「えーとクラピカはどこだろうか・・・」
イチロー「久々にマイバットを使うか」
イチローはバットケースから木製のバットを取り出した。
一連のルーティーンを終え、するどいスイングを放った。
スイングから生み出された衝撃はは島中を渡り、跳ね返って戻った波はソナーの役割を果たした。
イチロー「お、ここから2km南東か」
220: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:27:08.231 ID:lAFTEfE+M.net
ヒュボッ
破裂音とともにクラピカの背後にイチローが突如として現れた。
クラピカ「う、うわっ!」
イチロー「驚かせてすまない」
クラピカ「い、イチローか。なぜここがわかったんだ?」
イチロー「君に聞きたいことがあってね」
クラピカ(質問に答えてないな)「なんだ?」
イチロー「44番って誰かわかる?」
クラピカ「44番・・・確かヒソカ」
イチロー「あー、あのピ工口みたいな」
クラピカ「ヤツには近づかないほうがいい。ヤツは危ない」
イチロー「うん、俺も何度か見たけど素晴らしいベースボールプレイヤーになれる素質をもった男だった」
イチロー「勧誘がてらプレートももらおう」
破裂音とともにクラピカの背後にイチローが突如として現れた。
クラピカ「う、うわっ!」
イチロー「驚かせてすまない」
クラピカ「い、イチローか。なぜここがわかったんだ?」
イチロー「君に聞きたいことがあってね」
クラピカ(質問に答えてないな)「なんだ?」
イチロー「44番って誰かわかる?」
クラピカ「44番・・・確かヒソカ」
イチロー「あー、あのピ工口みたいな」
クラピカ「ヤツには近づかないほうがいい。ヤツは危ない」
イチロー「うん、俺も何度か見たけど素晴らしいベースボールプレイヤーになれる素質をもった男だった」
イチロー「勧誘がてらプレートももらおう」
229: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:31:06.957 ID:lAFTEfE+M.net
クラピカを探したのと同様に、イチローはヒソカの位置も瞬時に把握。
常識離れした脚力で一瞬にしてクラピカの前から姿を消した。
クラピカ「あの男だけは死んでも敵に回したくないな」
クラピカ「ヒソカも不憫だな」
ヒュボッ
ヒソカの背後に一瞬で現れたイチロー。
遅れて気配に気づいたヒソカがイチローへトランプを叩き込む。
イチロー「お、スペードのAか」
イチローの顔へ叩き込んだはずのトランプが、イチローの右手へとすでにわたっていた。
ヒソカ(まさか・・・51番がボクの相手だなんてね?)
常識離れした脚力で一瞬にしてクラピカの前から姿を消した。
クラピカ「あの男だけは死んでも敵に回したくないな」
クラピカ「ヒソカも不憫だな」
ヒュボッ
ヒソカの背後に一瞬で現れたイチロー。
遅れて気配に気づいたヒソカがイチローへトランプを叩き込む。
イチロー「お、スペードのAか」
イチローの顔へ叩き込んだはずのトランプが、イチローの右手へとすでにわたっていた。
ヒソカ(まさか・・・51番がボクの相手だなんてね?)
232: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:34:15.891 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「正々堂々と言う。君が俺のターゲットだ」
ヒソカ「・・・」
イチロー「そして、俺は殺し合いが好きじゃない。」
イチロー「どうだろう、ここはルールを作って殺し無しで勝負して買ったほうがプレートをもらうってのは」
ヒソカ(こいつはもっと美味しくなるからね。ここでは戦わないのが得策だね)
ヒソカ「いいよ。なんにする?」
イチロー「そうだな、君はちょうどトランプ持ってることだし、ポーカーなんてどうかな?」
ヒソカ「・・・いいよ」
ヒソカ「・・・」
イチロー「そして、俺は殺し合いが好きじゃない。」
イチロー「どうだろう、ここはルールを作って殺し無しで勝負して買ったほうがプレートをもらうってのは」
ヒソカ(こいつはもっと美味しくなるからね。ここでは戦わないのが得策だね)
ヒソカ「いいよ。なんにする?」
イチロー「そうだな、君はちょうどトランプ持ってることだし、ポーカーなんてどうかな?」
ヒソカ「・・・いいよ」
235: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:39:21.092 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「君のトランプを借りるから、不正のないように俺が親をやろう」
イチロー手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ手持ち ハートの1.5.8 ダイヤの11.13
イチロー「俺はこのままいくよ」
ヒソカ(よっぽど手に自信があるということか)
ドッキリテクスチャー!
ヒソカ手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ、相手と同じ札にする、痛恨のミス!!
オープン!!
イチロー手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ手持ち ハートの1.5.8 ダイヤの11.13
イチロー「俺はこのままいくよ」
ヒソカ(よっぽど手に自信があるということか)
ドッキリテクスチャー!
ヒソカ手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ、相手と同じ札にする、痛恨のミス!!
オープン!!
243: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:43:33.033 ID:lAFTEfE+M.net
ヒソカ「あっ・・・」
イチロー「あっ・・・」
両者に流れる沈黙。
ヒソカ「どうやら、トランプが混ざってたみたいだね」
イチロー「そうか。確認せず勝負を始めた俺の責任だ。すまない」
ヒソカ「いや、いいよ」
イチロー「男の勝負に水をさしたんだ。お詫びに俺のプレートを渡す」
ヒソカ「えっ?」
イチロー「本当にすまなかった」
ヒソカ「あの・・・」
イチロー「あっ・・・」
両者に流れる沈黙。
ヒソカ「どうやら、トランプが混ざってたみたいだね」
イチロー「そうか。確認せず勝負を始めた俺の責任だ。すまない」
ヒソカ「いや、いいよ」
イチロー「男の勝負に水をさしたんだ。お詫びに俺のプレートを渡す」
ヒソカ「えっ?」
イチロー「本当にすまなかった」
ヒソカ「あの・・・」
248: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:50:07.229 ID:lAFTEfE+M.net
その後イチローは適当な相手6人からプレートを奪い、難なく課題をクリアした。
そして最終試験
ネテロ「相手を死に至らしめてしまったものは即失格!よいな」
ネテロ「そしてイチロー君。君はこのトーナメントには参加できん」
イチロー「え、なぜ?」
ネテロ「偶然会場に辿り着いたものにライセンスを与えるのは協会のメンツがたたんくてな」
ゴン「ひどいや!ここまでイチローさんは頑張ってきたんだ!」
ネテロ「ホッホッホ、与えない、とは言っておらん」
イチロー「というと?」
ネテロ「おぬしにはワシと戦ってもらう」
そして最終試験
ネテロ「相手を死に至らしめてしまったものは即失格!よいな」
ネテロ「そしてイチロー君。君はこのトーナメントには参加できん」
イチロー「え、なぜ?」
ネテロ「偶然会場に辿り着いたものにライセンスを与えるのは協会のメンツがたたんくてな」
ゴン「ひどいや!ここまでイチローさんは頑張ってきたんだ!」
ネテロ「ホッホッホ、与えない、とは言っておらん」
イチロー「というと?」
ネテロ「おぬしにはワシと戦ってもらう」
250: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:53:16.911 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「これがトライアウトの最終試験というなら・・・受けて立とう」
ネテロ「男と男の真剣勝負じゃ。ワシの生死を気にする必要はない」
イチロー「・・・。」
ネテロ「皆の最終試験が終わってからじゃ。」
かくして最終試験は始まり、キルアの暴走で幕を閉じた。
ネテロ「男と男の真剣勝負じゃ。ワシの生死を気にする必要はない」
イチロー「・・・。」
ネテロ「皆の最終試験が終わってからじゃ。」
かくして最終試験は始まり、キルアの暴走で幕を閉じた。
251: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:56:50.705 ID:lAFTEfE+M.net
ネテロ「いろいろ予想外ではあったが次はイチロー君、おぬしの試験じゃ」
イチロー「ウォーミングアップはすんでるよ」
ネテロ「よかろう。しかしここは狭すぎる。場所を移すかの。」
市街地からおよそ30km離れた広大な荒野へと一行は場所を変えた。
ネテロ「ここなら周囲を気にする必要はない。思うお存分あばれなさい」
イチロー「俺は別に暴れたいなんて思ってないさ」
ネテロ「隠さんでもよい。お主は自己にて力を抑えておるはずじゃ」
ネテロ「ベースボールというルールでの」
ネテロ「本来の力を開放すれば必ずや相手に深刻なダメージを与える」
ネテロ「心優しいお主はそれに耐えられなかったのじゃろ?」
イチロー「ウォーミングアップはすんでるよ」
ネテロ「よかろう。しかしここは狭すぎる。場所を移すかの。」
市街地からおよそ30km離れた広大な荒野へと一行は場所を変えた。
ネテロ「ここなら周囲を気にする必要はない。思うお存分あばれなさい」
イチロー「俺は別に暴れたいなんて思ってないさ」
ネテロ「隠さんでもよい。お主は自己にて力を抑えておるはずじゃ」
ネテロ「ベースボールというルールでの」
ネテロ「本来の力を開放すれば必ずや相手に深刻なダメージを与える」
ネテロ「心優しいお主はそれに耐えられなかったのじゃろ?」
252: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 18:58:34.451 ID:lAFTEfE+M.net
イチロー「・・・。」
ネテロ「心配せんでええ。ワシがお主の全てを受け止めるっ・・・!」
イチロー「優しいんだね会長は。ありがとう・・・。」
イチロー「そして、ごめんね」
ネテロ(来るっ・・・!)
百式観音!!
ズオッ
ネテロ「心配せんでええ。ワシがお主の全てを受け止めるっ・・・!」
イチロー「優しいんだね会長は。ありがとう・・・。」
イチロー「そして、ごめんね」
ネテロ(来るっ・・・!)
百式観音!!
ズオッ
263: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:03:54.630 ID:lAFTEfE+M.net
ネテロの背後に荘厳な千手観音のオーラが形成される。
壱の掌!!!
ズギャッ!!!
イチローに向けて放たれた一撃は、確実に脳天を捉えていた。
しかしイチローが無意識にオーラで形成したマリナーズのヘルメットがその衝撃を吸収。
怯むことなく歩をネテロへと進めた。
壱の掌!!!
ズギャッ!!!
イチローに向けて放たれた一撃は、確実に脳天を捉えていた。
しかしイチローが無意識にオーラで形成したマリナーズのヘルメットがその衝撃を吸収。
怯むことなく歩をネテロへと進めた。
269: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:06:59.052 ID:lAFTEfE+M.net
ネテロ(怯みさえしねぇか・・・)
参の掌!!!
観音の掌がイチローを挟み込む。
これも無意識に形成されたバットがつっかえ棒の役割をはたし、衝撃はイチローまで届かなかった。
ネテロ(こいつ、なんて硬度のオーラを出しやがる)
ネテロ(並のオーラじゃ粉々に霧散してるはずだ)
ネテロ(念の修行を積んだとは到底思えねぇが・・・)
参の掌!!!
観音の掌がイチローを挟み込む。
これも無意識に形成されたバットがつっかえ棒の役割をはたし、衝撃はイチローまで届かなかった。
ネテロ(こいつ、なんて硬度のオーラを出しやがる)
ネテロ(並のオーラじゃ粉々に霧散してるはずだ)
ネテロ(念の修行を積んだとは到底思えねぇが・・・)
275: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:12:51.676 ID:lAFTEfE+M.net
イチローがバット状のオーラを持ち、美しいスイングを放った。
パァンッ!!
一振りで百式観音の半身を吹き飛ばした。
ネテロ(これほどとはっ・・・)
ネテロ(距離をとらねば・・・)
陸の掌!!!
大地から拳を振り上げ、イチローを中天へと突き上げた。
ネテロ(大勢をととのえ・・・)
ネテロが観音のオーラを練ろうと集中した瞬間であった。
パァンッ!!
一振りで百式観音の半身を吹き飛ばした。
ネテロ(これほどとはっ・・・)
ネテロ(距離をとらねば・・・)
陸の掌!!!
大地から拳を振り上げ、イチローを中天へと突き上げた。
ネテロ(大勢をととのえ・・・)
ネテロが観音のオーラを練ろうと集中した瞬間であった。
285: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:16:25.954 ID:lAFTEfE+M.net
チュンっ!!!
何かがネテロの右耳を削ぎ落した。
ネテロ(野郎、飛び道具まで使いやがるかっ)
イチローはボール状のオーラをネテロに向けて投擲したのであった。
ネテロ(ワシの堅を容易に貫くかッ?)
イチローは次の投球モーションへ入っていた。
ネテロ(いかんっ!!)
レ ー ザ ー ビ ー ム
ゴン「やめてっ!!!」
ゴン「ネテロ死んじゃうよ!!!」
ゴン「イチローさん!!!」
何かがネテロの右耳を削ぎ落した。
ネテロ(野郎、飛び道具まで使いやがるかっ)
イチローはボール状のオーラをネテロに向けて投擲したのであった。
ネテロ(ワシの堅を容易に貫くかッ?)
イチローは次の投球モーションへ入っていた。
ネテロ(いかんっ!!)
レ ー ザ ー ビ ー ム
ゴン「やめてっ!!!」
ゴン「ネテロ死んじゃうよ!!!」
ゴン「イチローさん!!!」
293: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:20:16.471 ID:lAFTEfE+M.net
ヒュボッ!!!
イチローの放ったオーラはネテロの右脇を掠めると大地へとたたきつけられ、大穴を空けた。
イチロー「・・・。俺は一体・・・」
ゴンの一言でイチローはトランス状態から引き戻された。
ネテロ「強大な力はいずれ脅威になる。」
ネテロ「今のうちに消しておきたかったが・・・」
ネテロ「いい仲間に恵まれておる。その心配は無いようじゃな」
イチローの放ったオーラはネテロの右脇を掠めると大地へとたたきつけられ、大穴を空けた。
イチロー「・・・。俺は一体・・・」
ゴンの一言でイチローはトランス状態から引き戻された。
ネテロ「強大な力はいずれ脅威になる。」
ネテロ「今のうちに消しておきたかったが・・・」
ネテロ「いい仲間に恵まれておる。その心配は無いようじゃな」
294: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:22:35.413 ID:lAFTEfE+M.net
ネテロ「よろしい、合格じゃ!!」
ゴン「やったぁ!」
レオリオ「まぁ、そりゃあんな差を見せつけられりゃな」
イチロー「会長、すまない。どうやらあんたに危害を加えてしまったみたいだ」
ネテロ「なぁにワシが言い出したことじゃ」
ネテロ「それに、この歳になってまだ上がおるという事実がわかっただけでも収穫じゃ」
ネテロ「未だ挑戦者とは踊るのう」
ゴン「やったぁ!」
レオリオ「まぁ、そりゃあんな差を見せつけられりゃな」
イチロー「会長、すまない。どうやらあんたに危害を加えてしまったみたいだ」
ネテロ「なぁにワシが言い出したことじゃ」
ネテロ「それに、この歳になってまだ上がおるという事実がわかっただけでも収穫じゃ」
ネテロ「未だ挑戦者とは踊るのう」
297: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:26:42.558 ID:lAFTEfE+M.net
かくしてハンター試験は無事終了。
キルアを除く一行は無事にハンターライセンスを得たのであった。
ゴン「イチローはこの後どこに行くの?」
イチロー「俺はベースボールを普及させる旅を再開するさ」
ゴン「じゃあ、ここでお別れだね」
クラピカ「正直キミには驚かされることだらけだった。いい勉強になったよ」
レオリオ「お前がベースボールプレイヤーじゃなけりゃなぁ。いい医者になれるのに」
イチロー「はは、みんなありがとう。俺も楽しかった」
イチロー「そうだな、なんとなく次は君たちと、ドッジボールでもしてそうだな」
レオリオ「何言ってんだよ。はははははは」
ゴン「イチローは面白いね。」
イチロー「じゃあみんな、いずれ会おう」
―完―
キルアを除く一行は無事にハンターライセンスを得たのであった。
ゴン「イチローはこの後どこに行くの?」
イチロー「俺はベースボールを普及させる旅を再開するさ」
ゴン「じゃあ、ここでお別れだね」
クラピカ「正直キミには驚かされることだらけだった。いい勉強になったよ」
レオリオ「お前がベースボールプレイヤーじゃなけりゃなぁ。いい医者になれるのに」
イチロー「はは、みんなありがとう。俺も楽しかった」
イチロー「そうだな、なんとなく次は君たちと、ドッジボールでもしてそうだな」
レオリオ「何言ってんだよ。はははははは」
ゴン「イチローは面白いね。」
イチロー「じゃあみんな、いずれ会おう」
―完―
305: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:31:02.194 ID:lAFTEfE+M.net
ちなみにイチローさんはマリナーズ時代の全盛期
300: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:28:43.819 ID:GYOJp1D2d.net
乙! 面白かったぞ!
299: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:27:53.189 ID:hX+RWHM20.net
ヒソカ・・・
306: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:31:33.066 ID:hfBfakt/0.net
レイザーしんでまう
309: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:32:27.399 ID:R7+2++SL0.net
乙ー
おもしろすぎて、トイレからでれんかったわ
おもしろすぎて、トイレからでれんかったわ
311: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:33:03.517 ID:M/KAtm4J0.net
乙
マリナーズのヘルメットでワロタ
マリナーズのヘルメットでワロタ
320: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:43:12.935 ID:i3rrWBQG0.net
イチローすごすぎ
313: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/14(日) 19:33:18.479 ID:fIezvUGad.net
これは巧妙なユンケルスレ
引用元: イチロー「ハンター試験?」
コナンドイル「小遣い稼ぎにキモオタ向けのラノベでも書くか」
2019-07-06
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:02:33.474 ID:szUJlnV70.net
コナンドイル「苦労して書いた歴史小説がちっとも売れへん・・・」
ドイル「なんでや・・・壮大な世界観に重厚な人間描写、時代考証も完璧やのに・・・英国文学史に残る傑作やんけ・・・」
ドイル「あかん・・・金がない・・・どないしよ」
ドイル「しゃーない、とりあえず、もっと大衆的で金になるもん書くか・・・」
ドイル「売れる小説ゆーたら、そらキモオタ向けのラノベやろな。ほんまはそんなもん書くのはワイのプライドが許さんのやが・・・」
ドイル「クールイケメン天才の完璧超人を主人公にして俺TUEEEEやらしてっと・・・」
ドイル「主人公の引き立て役に間抜けな刑事と、お人よしの友人キャラを配置してマンセーマンセーっと・・・」
ドイル「・・・さすがにやりすぎやろか・・・書いてて死にたくなったで・・・」
ドイル「まあええか。アホな中学生くらいにはこんなもんでちょうどええやろ。」
ドイル「主人公の名前は・・・シャーロックホームズな。小遣い稼ぎになったら儲けもんや。」
読者「ホームズかっけー!すげー!超おもしれーーー!!!」
出版社「コナンドイル先生!もっと続き書いてください!」
ドイル「なんやと・・・」
ドイル「なんでや・・・壮大な世界観に重厚な人間描写、時代考証も完璧やのに・・・英国文学史に残る傑作やんけ・・・」
ドイル「あかん・・・金がない・・・どないしよ」
ドイル「しゃーない、とりあえず、もっと大衆的で金になるもん書くか・・・」
ドイル「売れる小説ゆーたら、そらキモオタ向けのラノベやろな。ほんまはそんなもん書くのはワイのプライドが許さんのやが・・・」
ドイル「クールイケメン天才の完璧超人を主人公にして俺TUEEEEやらしてっと・・・」
ドイル「主人公の引き立て役に間抜けな刑事と、お人よしの友人キャラを配置してマンセーマンセーっと・・・」
ドイル「・・・さすがにやりすぎやろか・・・書いてて死にたくなったで・・・」
ドイル「まあええか。アホな中学生くらいにはこんなもんでちょうどええやろ。」
ドイル「主人公の名前は・・・シャーロックホームズな。小遣い稼ぎになったら儲けもんや。」
読者「ホームズかっけー!すげー!超おもしれーーー!!!」
出版社「コナンドイル先生!もっと続き書いてください!」
ドイル「なんやと・・・」
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3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:06:40.038 ID:szUJlnV70.net
ドイル「中坊向けに書いたラノベでおっさんどもがよろこんどるで・・・ほんま大衆はアホやな・・・」
出版社「先生、うちの雑誌にホームズの小説書いてくれませんか?」
ドイル(マジか・・・いつもは出版社に土下座して原稿買ってもらっとるのに、向こうからお願いなんて初めてやで・・・)
出版社「うちのストランドマガジンで短編連載を6話くらいどうでしょうか。原稿料は35ポンドで。」
35ポンドは現在の価値でおよそ80万円
ドイル「短編6話で35ポンドね・・・」
ドイル(足下見すぎちゃうか・・・相場なら100ポンドくらいやろ・・・けど所詮ラノベやしなあ)
出版社「いえ、1話につき35ポンドです。」
ドイル「ファッ!?」
出版社「ではそういうことで、傑作をお待ちしております!」
ドイル「ワイの傑作はもう何度も送っとるのに毎回没にしとったやんけ・・・せやのにあんな落書きが35ポンドか・・・」
出版社「先生、うちの雑誌にホームズの小説書いてくれませんか?」
ドイル(マジか・・・いつもは出版社に土下座して原稿買ってもらっとるのに、向こうからお願いなんて初めてやで・・・)
出版社「うちのストランドマガジンで短編連載を6話くらいどうでしょうか。原稿料は35ポンドで。」
35ポンドは現在の価値でおよそ80万円
ドイル「短編6話で35ポンドね・・・」
ドイル(足下見すぎちゃうか・・・相場なら100ポンドくらいやろ・・・けど所詮ラノベやしなあ)
出版社「いえ、1話につき35ポンドです。」
ドイル「ファッ!?」
出版社「ではそういうことで、傑作をお待ちしております!」
ドイル「ワイの傑作はもう何度も送っとるのに毎回没にしとったやんけ・・・せやのにあんな落書きが35ポンドか・・・」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:12:48.550 ID:szUJlnV70.net
ドイル「さて、ラノベの月刊連載が始まったわけやが・・・どないしょ・・・」
ドイル「ま、とりあえず美少女やな。豚は美少女キャラだしときゃブヒブヒ喜ぶやろ・・・。」
読者「ぶひいいいいーーーアイリーンたん萌え~~~」
ドイル「けどクールなホームズは恋愛になんて興味ないねっと・・・」
読者「きゃああああーーーホームズ様素敵ーーー!」
ドイル「天才ホームズは某国の国王様にも頼りにされて、秘密結社と戦ったりもしちゃうよっと・・・」
読者「うおおおーーーかっけーーー!」
ドイル「ホームズはチョイ悪だからアヘンもコカインもキメちゃうよっと・・・」
読者「そこにしびれる憧れるうっ!!!」
ドイル「ま、とりあえず美少女やな。豚は美少女キャラだしときゃブヒブヒ喜ぶやろ・・・。」
読者「ぶひいいいいーーーアイリーンたん萌え~~~」
ドイル「けどクールなホームズは恋愛になんて興味ないねっと・・・」
読者「きゃああああーーーホームズ様素敵ーーー!」
ドイル「天才ホームズは某国の国王様にも頼りにされて、秘密結社と戦ったりもしちゃうよっと・・・」
読者「うおおおーーーかっけーーー!」
ドイル「ホームズはチョイ悪だからアヘンもコカインもキメちゃうよっと・・・」
読者「そこにしびれる憧れるうっ!!!」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:14:19.560 ID:szUJlnV70.net
ドイル「ホームズは落し物の帽子から持ち主を推理します・・・」
信者「ごくり・・・」
ドイル「この帽子はとても大きい・・・」
信者「おう・・・」
ドイル「つまり持ち主は頭が大きい・・・つまり・・・」
信者「つまり・・・?」
ドイル「持ち主はとても頭がいい人なんだよ!」
信者「うおおおおおお!!!すげええええええ!!!」
信者「ごくり・・・」
ドイル「この帽子はとても大きい・・・」
信者「おう・・・」
ドイル「つまり持ち主は頭が大きい・・・つまり・・・」
信者「つまり・・・?」
ドイル「持ち主はとても頭がいい人なんだよ!」
信者「うおおおおおお!!!すげええええええ!!!」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:17:33.354 ID:szUJlnV70.net
信者「ホームズ最高!ホームズマンセー!」
ドイル「よくこんな低俗なラノベで喜べるなあいつら・・・読者がいつの間にか信者になっとるし・・・」
ドイル「まあラノベが売れたおかげで生活に余裕ができたわ。これで心置きなく本命の歴史小説が書けるで。」
出版社「せんせー!今月のホームズはー?」
ドイル「ほれ、今回のは特別力いれた傑作やで。」
出版社「ありがとうございます~~!」
ドイル(ほんまは酒飲みながら適当に書き散らかした駄文やがな・・・まあアホはこれで喜ぶんやからええがな)
ドイル「よくこんな低俗なラノベで喜べるなあいつら・・・読者がいつの間にか信者になっとるし・・・」
ドイル「まあラノベが売れたおかげで生活に余裕ができたわ。これで心置きなく本命の歴史小説が書けるで。」
出版社「せんせー!今月のホームズはー?」
ドイル「ほれ、今回のは特別力いれた傑作やで。」
出版社「ありがとうございます~~!」
ドイル(ほんまは酒飲みながら適当に書き散らかした駄文やがな・・・まあアホはこれで喜ぶんやからええがな)
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:20:53.744 ID:szUJlnV70.net
出版社「ホームズのおかげで我がストランドマガジンの部数は爆裂的に上がりました。実に喜ばしいことです!」
ドイル(むしろ嘆かわしいわ。)
出版社「で、ドイル先生。来月からのことなんですが。」
ドイル「おう、ホームズは今月で終わりやもんな。次回作の構想もあるで。」
出版社「本当ですか!ぜひ見せてください!」
ドイル「これはワイが長年構想を練っていたとっておきの歴史小説でな、
17世紀フランスでフォンテーヌブローの勅令に端を発する
カルヴァン派への残酷な弾圧と彼らの亡命について深く切り込んで・・・」
出版社「……」
ドイル「……その一生を重厚に描くこの小説は必ずや
我がイングランド国民たちに真の誇りと愛国心を啓蒙すること必然で・・・」
出版社「あの、先生」
ドイル「ん、なんや?」
出版社「そんなもんよりホームズの続編お願いします。」
ドイル(むしろ嘆かわしいわ。)
出版社「で、ドイル先生。来月からのことなんですが。」
ドイル「おう、ホームズは今月で終わりやもんな。次回作の構想もあるで。」
出版社「本当ですか!ぜひ見せてください!」
ドイル「これはワイが長年構想を練っていたとっておきの歴史小説でな、
17世紀フランスでフォンテーヌブローの勅令に端を発する
カルヴァン派への残酷な弾圧と彼らの亡命について深く切り込んで・・・」
出版社「……」
ドイル「……その一生を重厚に描くこの小説は必ずや
我がイングランド国民たちに真の誇りと愛国心を啓蒙すること必然で・・・」
出版社「あの、先生」
ドイル「ん、なんや?」
出版社「そんなもんよりホームズの続編お願いします。」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:26:10.322 ID:szUJlnV70.net
ドイル「・・・ホームズはもうええやろ。それより、この歴史小説の方がホームズの100倍は面白いがな」
出版社「その歴史小説よりホームズの方が1000倍売れますって!」
ドイル「あかん、あかん!ホームズはもう終わりや!
ワイはあんなキモオタに媚びたラノベやなくて本物の文学を書きたいんや!」
出版社「でも英国中の読者はホームズを求めてるんですよ!見てください、このファンレターの山を!」
ドイル「そのファンってのが気に入らんのや、見てみいや、この手紙・・・
ドイル「『ぼくはどいるせんせーのおはなしがだいすきです。
緋色の研究も四つの署名もシャーロックホームズの冒険も、せんせーの本は全部持ってます』・・・」
出版社「いいファンですねえ。嬉しいでしょう先生。」
ドイル「どこがやねん!このクソガキはワイの著作がホームズもの3冊で全部と思っとるやんけ!
ワイの歴史小説「マイカ・クラーク」も「白衣の騎士団」も読んでないどころか存在すら知らんやんけ!」
出版社「すみません、私も知りませんでした。」
ドイル「殺すぞ!!!」
出版社「その歴史小説よりホームズの方が1000倍売れますって!」
ドイル「あかん、あかん!ホームズはもう終わりや!
ワイはあんなキモオタに媚びたラノベやなくて本物の文学を書きたいんや!」
出版社「でも英国中の読者はホームズを求めてるんですよ!見てください、このファンレターの山を!」
ドイル「そのファンってのが気に入らんのや、見てみいや、この手紙・・・
ドイル「『ぼくはどいるせんせーのおはなしがだいすきです。
緋色の研究も四つの署名もシャーロックホームズの冒険も、せんせーの本は全部持ってます』・・・」
出版社「いいファンですねえ。嬉しいでしょう先生。」
ドイル「どこがやねん!このクソガキはワイの著作がホームズもの3冊で全部と思っとるやんけ!
ワイの歴史小説「マイカ・クラーク」も「白衣の騎士団」も読んでないどころか存在すら知らんやんけ!」
出版社「すみません、私も知りませんでした。」
ドイル「殺すぞ!!!」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:29:16.704 ID:szUJlnV70.net
ドイル「どや、これがワイ渾身の歴史大河ロマン文学や!」
読者「うん・・・まあ・・・」
読者「そこそこ面白い・・・かな・・・」
読者「で、ホームズの続編は?」
ドイル「・・・どいつもこいつもホームズホームズか・・・」
出版社「ほら~世間はやっぱりホームズを求めてるんですよ~。」
読者「ホームズ読みたい!ホームズ読みたい!」
読者「うん・・・まあ・・・」
読者「そこそこ面白い・・・かな・・・」
読者「で、ホームズの続編は?」
ドイル「・・・どいつもこいつもホームズホームズか・・・」
出版社「ほら~世間はやっぱりホームズを求めてるんですよ~。」
読者「ホームズ読みたい!ホームズ読みたい!」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:33:28.569 ID:szUJlnV70.net
出版社「ね~先生~歴史小説よりホームズ書いてくださいよ~ホームズ~」
ドイル「あかんてゆーとるやろ。ラノベ書いてたら本業の歴史小説書く暇がなくなるんや。」
出版社「そこをなんとか!お願いしますよ!何でもしますから!」
ドイル(ほんましつこいわこいつ・・・こうなったら無理難題吹っかけて追い払ったろ)
ドイル「じゃあ、原稿料1000ポンドよこせや。そしたらまた1年ホームズ連載したる。」
1000ポンドは現在の価値で約2500万円。
出版社「1000ポンド・・・?」
ドイル「払えんか?ならお断・・・」
出版社「払いましゅ~~~~~!!!」
ドイル「!!!??」
ドイル「あかんてゆーとるやろ。ラノベ書いてたら本業の歴史小説書く暇がなくなるんや。」
出版社「そこをなんとか!お願いしますよ!何でもしますから!」
ドイル(ほんましつこいわこいつ・・・こうなったら無理難題吹っかけて追い払ったろ)
ドイル「じゃあ、原稿料1000ポンドよこせや。そしたらまた1年ホームズ連載したる。」
1000ポンドは現在の価値で約2500万円。
出版社「1000ポンド・・・?」
ドイル「払えんか?ならお断・・・」
出版社「払いましゅ~~~~~!!!」
ドイル「!!!??」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:45:24.947 ID:szUJlnV70.net
ドイル「ホンマに1000ポンド振り込んできおった・・・」
ドイル「冗談で言ったのに、これでまた1年ラノベ書かんとあかんのか・・・」
ドイル「けど、ぶっちゃけもうトリックのネタがないわ・・・どないしよ・・・」
ドイル「しゃーない、トリックなしで適当に書くか・・・」
ドイル「まあミステリがいつの間にかファンタジーになるんはラノベじゃよくあることや」
ドイル「あとは回想とかでお茶を濁して・・・で、お約束のさすホム!」
信者「ふああああ~~~ホームズしゅごい~~さすほむーーー!!!」
ドイル「ほんまこの国の文学は終わっとるな・・・」
ドイル「冗談で言ったのに、これでまた1年ラノベ書かんとあかんのか・・・」
ドイル「けど、ぶっちゃけもうトリックのネタがないわ・・・どないしよ・・・」
ドイル「しゃーない、トリックなしで適当に書くか・・・」
ドイル「まあミステリがいつの間にかファンタジーになるんはラノベじゃよくあることや」
ドイル「あとは回想とかでお茶を濁して・・・で、お約束のさすホム!」
信者「ふああああ~~~ホームズしゅごい~~さすほむーーー!!!」
ドイル「ほんまこの国の文学は終わっとるな・・・」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/24(水) 23:50:31.401 ID:szUJlnV70.net
ドイル「さて、2度目の連載も来月で最後や。」
ドイル「今度こそ、この煽情的で低俗なジュブナイルともおさらば出来る。」
ドイル「けどストランドマガジンはどうせまた続き書けと言って来るやろ。」
ドイル「平民どももホームズ3期を当然のように全裸待機しとる。」
ドイル「このままでは永遠に便所の落書きを書き続ける羽目になり、
我が人生の本道である歴史文学の追及が手につかなくなる・・・」
ドイル「・・・・・・そこでこのDoyleは考える・・・」
ドイル「続きを書きたくないのなら、書けなくしてしまえばいいのだ、と・・・」
ドイル「ホームズ殺すわ。」
ドイル「今度こそ、この煽情的で低俗なジュブナイルともおさらば出来る。」
ドイル「けどストランドマガジンはどうせまた続き書けと言って来るやろ。」
ドイル「平民どももホームズ3期を当然のように全裸待機しとる。」
ドイル「このままでは永遠に便所の落書きを書き続ける羽目になり、
我が人生の本道である歴史文学の追及が手につかなくなる・・・」
ドイル「・・・・・・そこでこのDoyleは考える・・・」
ドイル「続きを書きたくないのなら、書けなくしてしまえばいいのだ、と・・・」
ドイル「ホームズ殺すわ。」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:00:25.267 ID:h8rkFche0.net
ドイル「さて、ワイの作家としてのプライドと引き換えに
大きな富をもたらしてくれたホームズ君、今までありがとう。」
ドイル「君にはこの世から退場してもらうことが決定しました。」
ドイル「で、最後の事件やが、まあチート主人公を殺すためにはチート悪役を出さんとな。」
ドイル「『犯罪界のナポレオン』・・・なんと、ロンドンで発生した犯罪の半分はこの男が黒幕だったのだ・・・」
ドイル「暗黒街の帝王・・・その名はモリアーティ・・・・・・」
ドイル「ホームズ並に書いてて恥ずかしくなるな・・・なんやこの厨二全開なキャラ設定は・・・」
ドイル「まあええ、これで最後やし。 で、二人はライヘンバッハの滝に落ちて死にましたっと・・・」
大きな富をもたらしてくれたホームズ君、今までありがとう。」
ドイル「君にはこの世から退場してもらうことが決定しました。」
ドイル「で、最後の事件やが、まあチート主人公を殺すためにはチート悪役を出さんとな。」
ドイル「『犯罪界のナポレオン』・・・なんと、ロンドンで発生した犯罪の半分はこの男が黒幕だったのだ・・・」
ドイル「暗黒街の帝王・・・その名はモリアーティ・・・・・・」
ドイル「ホームズ並に書いてて恥ずかしくなるな・・・なんやこの厨二全開なキャラ設定は・・・」
ドイル「まあええ、これで最後やし。 で、二人はライヘンバッハの滝に落ちて死にましたっと・・・」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:06:26.960 ID:h8rkFche0.net
ドイル「天才犯罪者のくせにやってることはただの脳筋とか、
設定だけでその頭脳を一度も披露してないとか、最強の敵が最終話でいきなり登場とか・・・」
ドイル「厨房の黒歴史ノート並に突っ込みどころだらけになったが、もうどーでもええわ。」
ドイル「これでホームズものはめでたく終了。ワイはもうキモオタに粘着されることなく平穏が戻ってくるんや。」
ドイル「ほい、これが『最後の事件』な」
信者「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこ!!!!??」
設定だけでその頭脳を一度も披露してないとか、最強の敵が最終話でいきなり登場とか・・・」
ドイル「厨房の黒歴史ノート並に突っ込みどころだらけになったが、もうどーでもええわ。」
ドイル「これでホームズものはめでたく終了。ワイはもうキモオタに粘着されることなく平穏が戻ってくるんや。」
ドイル「ほい、これが『最後の事件』な」
信者「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこ!!!!??」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:11:38.643 ID:h8rkFche0.net
キモオタA「あーん!ホム様が死んだ! ホムさまよいしょ本&ホムさまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ… ・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はホームズだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなモリアーティごときに殺られるなんてっ!! デュパンと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・ 私はあのおそろしく鋭い彼が(たとえド変人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ホムさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・
キモオタB「愚かなアーサー・コナン・ドイルよ。
お前は、われわれが偉大なる英雄シャーロックのご加護により、平和と安寧を享受する 大英帝国ロンドン市民であり、
お前の血を欲しがっているベイカー・ストリート・イレギュラーズであることを 理解できていない。
ドイル、人類史上最高の頭脳、イングランドの守護神たるシャーロック・ホームズを抹殺するというお前の大罪は、
お前自身の苦痛と死によってしか贖うことはかなわぬ。
このナイフは本日これより、お前が世界中のどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。
アーサー・コナン・ドイルの悪夢を今始めよう。」
くすん…美形薄命だ… ・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はホームズだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなモリアーティごときに殺られるなんてっ!! デュパンと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・ 私はあのおそろしく鋭い彼が(たとえド変人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ホムさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・
キモオタB「愚かなアーサー・コナン・ドイルよ。
お前は、われわれが偉大なる英雄シャーロックのご加護により、平和と安寧を享受する 大英帝国ロンドン市民であり、
お前の血を欲しがっているベイカー・ストリート・イレギュラーズであることを 理解できていない。
ドイル、人類史上最高の頭脳、イングランドの守護神たるシャーロック・ホームズを抹殺するというお前の大罪は、
お前自身の苦痛と死によってしか贖うことはかなわぬ。
このナイフは本日これより、お前が世界中のどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。
アーサー・コナン・ドイルの悪夢を今始めよう。」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:16:18.040 ID:h8rkFche0.net
キモオタC「この『最後の事件』に関しては俺も動く。抗議デモだよ。
具体的には普段はいがみ合ってる各シャーロキアンサークルと連絡を取り合い、短期の新チームを発足した
自分でも驚いたが、豪華なメンバーが集まった
ロンドン最大のシャーロキアンサークルのリーダー、幹部3人
サークルではないがパスティーシュ作家最大派閥のNo2、No3
界隈では有名な、連載開始以来1日もファンレターを送らなかった日がないという勇者
犯罪者のフレが200人いる人望の持ち主
仕事辞めてホームズ研究家に転向した奴
他に挙げたらきりが無いが、そうそうたるメンバーで総勢30人を超えた
ロンドンでは皇帝、四天王、10傑(俺含む)、3本柱などの超一流だ
なによりも強いのは、全員コナン・ドイルの自宅を取り囲んでデモをぶっ通しで何日も可能だ。
リアル予定が・・・なんて奴は一人もいない
はっきり言って、俺らが声を掛ければイギリス中のホームズファンは半数以上が動くだろう
四天王の連中はアメリカ、フランスにも顔が利く。奴らの中にも海を渡って俺達に合流する奴はいるだろう
協力して全員でドイル邸取り囲んでホームズ復活のストライキしたらさすがに黙ってられないだろう。」
キモオタD「世界が壊れてしまったので死にます。さようなら」
具体的には普段はいがみ合ってる各シャーロキアンサークルと連絡を取り合い、短期の新チームを発足した
自分でも驚いたが、豪華なメンバーが集まった
ロンドン最大のシャーロキアンサークルのリーダー、幹部3人
サークルではないがパスティーシュ作家最大派閥のNo2、No3
界隈では有名な、連載開始以来1日もファンレターを送らなかった日がないという勇者
犯罪者のフレが200人いる人望の持ち主
仕事辞めてホームズ研究家に転向した奴
他に挙げたらきりが無いが、そうそうたるメンバーで総勢30人を超えた
ロンドンでは皇帝、四天王、10傑(俺含む)、3本柱などの超一流だ
なによりも強いのは、全員コナン・ドイルの自宅を取り囲んでデモをぶっ通しで何日も可能だ。
リアル予定が・・・なんて奴は一人もいない
はっきり言って、俺らが声を掛ければイギリス中のホームズファンは半数以上が動くだろう
四天王の連中はアメリカ、フランスにも顔が利く。奴らの中にも海を渡って俺達に合流する奴はいるだろう
協力して全員でドイル邸取り囲んでホームズ復活のストライキしたらさすがに黙ってられないだろう。」
キモオタD「世界が壊れてしまったので死にます。さようなら」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:18:43.967 ID:h8rkFche0.net
ドイル「たかが小説のキャラ一人殺しただけで誹謗中傷の嵐や・・・」
ドイル「キモオタから逃げたくてホームズ殺したのに逆に粘着が100倍になったわ・・・」
ドイル「ストランドマガジンは雑誌の売り上げが10分の1に激減したとかで発狂しとるし・・・」
ドイル「抗議と復活要望の手紙で毎日ポストがあふれかえっとる・・・」
ドイル「『貴様に与えられた選択は二つ、ホームズの生か、貴様の死だ』・・・こんな怪文書ばっかりや・・・」
ドイル「こないだなんかワイの家の前でホームズの葬式やりおったバカがいたし・・・」
ドイル「あかん・・・このままイギリスにおったらキチガイに殺される・・・スイスに移住するで・・・」
ドイル「キモオタから逃げたくてホームズ殺したのに逆に粘着が100倍になったわ・・・」
ドイル「ストランドマガジンは雑誌の売り上げが10分の1に激減したとかで発狂しとるし・・・」
ドイル「抗議と復活要望の手紙で毎日ポストがあふれかえっとる・・・」
ドイル「『貴様に与えられた選択は二つ、ホームズの生か、貴様の死だ』・・・こんな怪文書ばっかりや・・・」
ドイル「こないだなんかワイの家の前でホームズの葬式やりおったバカがいたし・・・」
ドイル「あかん・・・このままイギリスにおったらキチガイに殺される・・・スイスに移住するで・・・」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:26:43.780 ID:h8rkFche0.net
ドイル「おっしゃ、この新天地でワイはラノベ稼業とはおさらばや。
これからは真の文学を書いて歴史に名を残すで!」
10年後
ドイル「売れへん・・・」
ドイル「なんでどいつもこいつもワイの歴史小説の面白さがわからんのや!!」
ドイル「世間じゃ、大衆に媚びへつらった中身スッカスカの娯楽小説ばっかりもてはやされとる・・・」
ドイル「低能ゆとりだらけの20世紀じゃ本物は評価されへんのか・・・・・・」
これからは真の文学を書いて歴史に名を残すで!」
10年後
ドイル「売れへん・・・」
ドイル「なんでどいつもこいつもワイの歴史小説の面白さがわからんのや!!」
ドイル「世間じゃ、大衆に媚びへつらった中身スッカスカの娯楽小説ばっかりもてはやされとる・・・」
ドイル「低能ゆとりだらけの20世紀じゃ本物は評価されへんのか・・・・・・」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:34:30.233 ID:h8rkFche0.net
書評「最近の英国文芸界は実に嘆かわしい。
刹那的な享楽に耽る大衆とそれに迎合する商業主義一辺倒の出版社ばかりで・・・」
ドイル「おっ、この評論家はなかなか分っとるやんけ。」
書評「町から情緒あるガス燈の光が消え、けばけばしく下品な電灯に取って代わられたように、
人々の心から感性という名の火が消えようとしている・・・」
ドイル「せやせや」
書評「そもそも、最近の若い作家は本物の文学を知らず、くだらぬ娯楽小説しか読んだことがない」
ドイル「その通りや!ほんま最近の若いもんは!」
書評「ところが愚かな大衆はこの手の連中が書き散らかしたカートゥーンまがいのペーパーバックを有難がり、挙って褒めちぎる。」
ドイル「全く同感!」
書評「最近の若手作家諸君、諸君らにはせめて1冊でも本物の小説というものに触れてから執筆活動を行ってもらいたいものだ。」
ドイル「うむ!」
書評「そう、たとえば・・・」
ドイル「たとえば・・・?」
書評「コナン・ドイル氏のシャーロックホームズ譚のような本物の小説に!」
ドイル「なんでやねん!」
刹那的な享楽に耽る大衆とそれに迎合する商業主義一辺倒の出版社ばかりで・・・」
ドイル「おっ、この評論家はなかなか分っとるやんけ。」
書評「町から情緒あるガス燈の光が消え、けばけばしく下品な電灯に取って代わられたように、
人々の心から感性という名の火が消えようとしている・・・」
ドイル「せやせや」
書評「そもそも、最近の若い作家は本物の文学を知らず、くだらぬ娯楽小説しか読んだことがない」
ドイル「その通りや!ほんま最近の若いもんは!」
書評「ところが愚かな大衆はこの手の連中が書き散らかしたカートゥーンまがいのペーパーバックを有難がり、挙って褒めちぎる。」
ドイル「全く同感!」
書評「最近の若手作家諸君、諸君らにはせめて1冊でも本物の小説というものに触れてから執筆活動を行ってもらいたいものだ。」
ドイル「うむ!」
書評「そう、たとえば・・・」
ドイル「たとえば・・・?」
書評「コナン・ドイル氏のシャーロックホームズ譚のような本物の小説に!」
ドイル「なんでやねん!」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:41:03.194 ID:h8rkFche0.net
出版社「先生、ホームズの単行本にまた増刷がかかりました!いまや翻訳されて世界中に輸出されていますよ!」
ドイル「ああ・・・ワイの黒歴史ノートが世界中に拡散されていくんか・・・」
出版社「10年経ってもホームズ人気は衰えず、もはや伝説的な存在です。」
出版社「推理小説マニアにとってドイル先生はもはや神です!」
ドイル「やめろ・・・お前らキモオタの旗印にワイを担ぎ出すのはやめろ・・・」
出版社「ま、それはそうと、次回作のことなんですが。」
ドイル「おう、今度のはボーア戦争についてのノンフィクションでな、
これの凄いところはワイ自身が実際に戦地へ行った経験をもとに南アフリカの戦闘の真実を描き・・・」
出版社「そんなことよりホームズだ!」
ドイル「ああ・・・ワイの黒歴史ノートが世界中に拡散されていくんか・・・」
出版社「10年経ってもホームズ人気は衰えず、もはや伝説的な存在です。」
出版社「推理小説マニアにとってドイル先生はもはや神です!」
ドイル「やめろ・・・お前らキモオタの旗印にワイを担ぎ出すのはやめろ・・・」
出版社「ま、それはそうと、次回作のことなんですが。」
ドイル「おう、今度のはボーア戦争についてのノンフィクションでな、
これの凄いところはワイ自身が実際に戦地へ行った経験をもとに南アフリカの戦闘の真実を描き・・・」
出版社「そんなことよりホームズだ!」
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:47:37.186 ID:h8rkFche0.net
ドイル「何億回言ったら分かるねん!ホームズは死んだんじゃ!」
出版社「復活させてくださいよ!ホームズ!ほーむじゅ!ほーむじゅ!」
ドイル「40歳超えてまた黒歴史ノート公開なんてやれるか!絶対書かんからな!」
信者「ホームズたんの活躍読みたい~~~!ホームズ生き返って~~~!」
出版社「ほらほら~世界中のファンもこう言ってますよ~~~ね~ね~てんて~」
ドイル「お前らはいつまであんな糞ラノベに貼りついとるねん!
このワイがもっと本気出した名作を書いたるっていっとるやんけ!」
出版社「はっきり言って先生が本気で書いたものはつまらないんですよ。」
ドイル「くぁwせdfrtgyふじこl」
出版社「復活させてくださいよ!ホームズ!ほーむじゅ!ほーむじゅ!」
ドイル「40歳超えてまた黒歴史ノート公開なんてやれるか!絶対書かんからな!」
信者「ホームズたんの活躍読みたい~~~!ホームズ生き返って~~~!」
出版社「ほらほら~世界中のファンもこう言ってますよ~~~ね~ね~てんて~」
ドイル「お前らはいつまであんな糞ラノベに貼りついとるねん!
このワイがもっと本気出した名作を書いたるっていっとるやんけ!」
出版社「はっきり言って先生が本気で書いたものはつまらないんですよ。」
ドイル「くぁwせdfrtgyふじこl」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 00:58:37.903 ID:h8rkFche0.net
ドイル「とにかく、ワイはもう金輪際ホームズは書かん!キモオタ相手の商売からは足を洗ったんや!」
出版社B「まあまあドイルサンそう言わずにー。話だけでも聞いてくだサーイ。」
ドイル「なんやお前は」
出版社B「アメリカのコリアーズ社デース。ホームズの原稿依頼に来ましたー。」
ドイル「わざわざ海を渡ってご苦労なやっちゃな。けどワイはもうホームズ書かへんから。」
出版社B「ワタシタチお金持ちのアメリカ人デース!ライミーなんかよりずっといい条件だしマース。」
ドイル「金の問題やない、ワイの文学士としての誇りが・・・」
出版社B「4000ドル出しマース。」
4000ドルは現在の価値で約3000万円
ドイル「・・・は?」
出版社B「ホームズの短編1本につき4000ドル出しマース。」
ドイル「( Д )゚ ゚
出版社B「まあまあドイルサンそう言わずにー。話だけでも聞いてくだサーイ。」
ドイル「なんやお前は」
出版社B「アメリカのコリアーズ社デース。ホームズの原稿依頼に来ましたー。」
ドイル「わざわざ海を渡ってご苦労なやっちゃな。けどワイはもうホームズ書かへんから。」
出版社B「ワタシタチお金持ちのアメリカ人デース!ライミーなんかよりずっといい条件だしマース。」
ドイル「金の問題やない、ワイの文学士としての誇りが・・・」
出版社B「4000ドル出しマース。」
4000ドルは現在の価値で約3000万円
ドイル「・・・は?」
出版社B「ホームズの短編1本につき4000ドル出しマース。」
ドイル「( Д )゚ ゚
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:11:30.682 ID:h8rkFche0.net
ドイル「・・・書きます」
出版社A「え?」
出版社B「オウ・・・」
ドイル「ホームズ復活します!」
全世界「ほむほむきたあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
出版社A「え?」
出版社B「オウ・・・」
ドイル「ホームズ復活します!」
全世界「ほむほむきたあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:21:24.107 ID:h8rkFche0.net
信者A「ぎゃあああああああああああああああ!!!!うれぴいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
信者B「ふにゃあああああああ!!!!復活くりゅ~~~~!!!!らめえええええいっちゃうううう!!!」
信者C「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
ほーむずしゃま~~~~~~~~~~~うれしすぎりゅううう~~にんしんかくじちゅ~~~
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)
信者D「ホームズ!ホームズ!ホームズ!ホームズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ホームズホームズホームズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!シャーロック・ホームズたんの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
回想のホームズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
復活決まって良かったねホームズたん!あぁあああああ!かわいい!ホームズたん!かわいい!あっああぁああ!
ミュージカルも公開されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!演劇なんて現実じゃない!!!!あ…小説もよく考えたら…
ホームズち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ベイカーストリートぁああああ!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のホームズちゃんが僕を見てる??
表紙絵のホームズちゃんが僕を見てるぞ!ホームズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のホームズちゃんが僕を見てるぞ!!?
ホームズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!?
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはホームズちゃんがいる!!やったよワトスン!!ひとりでできるもん!!!?
あ、映画のホームズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!?
あっあんああっああんあマイクロフト様ぁあ!!ワトスン!!ハドソンさぁああああああ!!!レストレードぁあああ!!?
ううっうぅうう!!俺の想いよホームズへ届け!!ベイカー街のホームズへ届け!
信者B「ふにゃあああああああ!!!!復活くりゅ~~~~!!!!らめえええええいっちゃうううう!!!」
信者C「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
ほーむずしゃま~~~~~~~~~~~うれしすぎりゅううう~~にんしんかくじちゅ~~~
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)
信者D「ホームズ!ホームズ!ホームズ!ホームズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ホームズホームズホームズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!シャーロック・ホームズたんの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
回想のホームズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
復活決まって良かったねホームズたん!あぁあああああ!かわいい!ホームズたん!かわいい!あっああぁああ!
ミュージカルも公開されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!演劇なんて現実じゃない!!!!あ…小説もよく考えたら…
ホームズち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ベイカーストリートぁああああ!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のホームズちゃんが僕を見てる??
表紙絵のホームズちゃんが僕を見てるぞ!ホームズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のホームズちゃんが僕を見てるぞ!!?
ホームズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!?
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはホームズちゃんがいる!!やったよワトスン!!ひとりでできるもん!!!?
あ、映画のホームズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!?
あっあんああっああんあマイクロフト様ぁあ!!ワトスン!!ハドソンさぁああああああ!!!レストレードぁあああ!!?
ううっうぅうう!!俺の想いよホームズへ届け!!ベイカー街のホームズへ届け!
108: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:30:22.550 ID:h8rkFche0.net
ドイル「あと1年だけや・・・これでホームズは今度こそ最後や・・・」
ドイル「ワイには世界一の作家になって英国文学史に名を刻むという大望があるんや・・・寄り道はこれっきりや・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結局、アーサー・コナン・ドイルはこの後20年以上ホームズシリーズを書き続けることになる。
そして、100年後の現在、彼は見事文学史にその名を残している・・・・。
「 シ ャ ー ロ ッ ク ホ ー ム ズ の 生 み の 親 」 と し て
おわり
ドイル「ワイには世界一の作家になって英国文学史に名を刻むという大望があるんや・・・寄り道はこれっきりや・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結局、アーサー・コナン・ドイルはこの後20年以上ホームズシリーズを書き続けることになる。
そして、100年後の現在、彼は見事文学史にその名を残している・・・・。
「 シ ャ ー ロ ッ ク ホ ー ム ズ の 生 み の 親 」 と し て
おわり
131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:12:36.817 ID:h8rkFche0.net
~おまけ~
アガサ・クリスティ「どいつもこいつもポアロ!ポアロ!」
クリスティ「私はもうあんないけ好かないベルギー人の糞ジジイなんて書きたくないのよ!」
読者「ポアロおじ様をもっと出して~~~クリスティてんて~~」
クリスティ「ファンレターの8割はこの内容よ・・・・・・」
出版社「先生、今度の新作も素晴らしいですね!」
クリスティ「ああ、そうでしょ?このトリックには結構自信があってね・・・」
出版社「で、ひとつ相談なんですが・・・」
クリスティ「なに?」
出版社「主人公をポアロに変更できませんか?」
クリスティ「くぁwせrtgyふじこ」
アガサ・クリスティ「どいつもこいつもポアロ!ポアロ!」
クリスティ「私はもうあんないけ好かないベルギー人の糞ジジイなんて書きたくないのよ!」
読者「ポアロおじ様をもっと出して~~~クリスティてんて~~」
クリスティ「ファンレターの8割はこの内容よ・・・・・・」
出版社「先生、今度の新作も素晴らしいですね!」
クリスティ「ああ、そうでしょ?このトリックには結構自信があってね・・・」
出版社「で、ひとつ相談なんですが・・・」
クリスティ「なに?」
出版社「主人公をポアロに変更できませんか?」
クリスティ「くぁwせrtgyふじこ」
114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:34:03.195 ID:dVgXpdCX0.net
全体的に面白く読めてよかったわww
乙です!
乙です!
111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:31:30.203 ID:w0N5pkCnK.net
三大作者が思ってた以上に大事になってしまった作品
ホームズ
クトゥルフ神話
ハルヒ
ホームズ
クトゥルフ神話
ハルヒ
113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:32:36.079 ID:JNUlpnaB0.net
名探偵コナンの方も最初はすぐ終わるだろうと思ってたらしいな
115: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:34:27.042 ID:pwi0QPZ90.net
絵の世界で考えたらわかりやすいよなこういう傾向
向こうは敷居の高い金の世界だからましだがなぁ
向こうは敷居の高い金の世界だからましだがなぁ
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:38:21.975 ID:/A4TYfZl0.net
小説家になろうと酷く近いものを感じる
119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:37:00.491 ID:R8UUbd200.net
現代でもホームズ以外の作品は評価されてないのん?
122: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:38:47.203 ID:h8rkFche0.net
くー疲れました。これにて終了です。
SSの内容は大体真実です。
一応フォローしとくと、実際にはコナンドイルの書いた歴史小説の方も結構人気だった。
ホームズの方が常識外れの売れ方したから霞んでしまっただけ。
鳥山明のドラゴンボールが売れすぎてアラレちゃんの功績が霞んでしまったようなもんです。
SSの内容は大体真実です。
一応フォローしとくと、実際にはコナンドイルの書いた歴史小説の方も結構人気だった。
ホームズの方が常識外れの売れ方したから霞んでしまっただけ。
鳥山明のドラゴンボールが売れすぎてアラレちゃんの功績が霞んでしまったようなもんです。
123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:40:04.772 ID:oP7dnDvx0.net
やっぱり世の中お金なんだね!
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:42:54.880 ID:kq1wouO90.net
>>1
勉強になったわ乙
勉強になったわ乙
132: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:15:56.170 ID:UDTDxDzPa.net
推理小説も昔はラノベ扱いなんやなあ
引用元: コナンドイル「小遣い稼ぎにキモオタ向けのラノベでも書くか」
イチロー「魔法少女か・・・・・・」
2019-06-26
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:02:18.93 ID:BVHs1Pts0
某日
早乙女「卵の焼き加減ごときで女の価値は……」
さやか「振られちゃったんだね……やっぱりって感じだけれど」
まどか「あはは……」
早乙女「ふう……さて、今日は皆さんに特別講師の先生を紹介します」
早乙女「どうぞ先生、入ってきてください」
イチロー「どうも、初めまして」
さやか「な、何で野球のユニフォームを着てるんだろ……?」
まどか「せ、先生……なんだよね?」
早乙女「じゃあ先生、自己紹介を」
イチロー「僕はイチロー、オフシーズンの短い間ですが体育の特別講師を務めます」
まどか(……どこかで活躍してる有名な人なのかな?)
ほむら「…………」
ほむら(特別講師……こんな人、今までの時間軸には……!)
早乙女「卵の焼き加減ごときで女の価値は……」
さやか「振られちゃったんだね……やっぱりって感じだけれど」
まどか「あはは……」
早乙女「ふう……さて、今日は皆さんに特別講師の先生を紹介します」
早乙女「どうぞ先生、入ってきてください」
イチロー「どうも、初めまして」
さやか「な、何で野球のユニフォームを着てるんだろ……?」
まどか「せ、先生……なんだよね?」
早乙女「じゃあ先生、自己紹介を」
イチロー「僕はイチロー、オフシーズンの短い間ですが体育の特別講師を務めます」
まどか(……どこかで活躍してる有名な人なのかな?)
ほむら「…………」
ほむら(特別講師……こんな人、今までの時間軸には……!)
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7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:07:29.07 ID:BVHs1Pts0
放課後
イチロー「良い所だ、生徒たちも活気にあふれている……ここなら僕自身のモチベーションも上がるな」
イチロー「……ん?あそこにいるのは確かクラスで見た……」
さやか「あ、イチロー先生」
まどか「先生も今帰りですか?」
イチロー「やあ、美樹さやかちゃん……それに鹿目まどかちゃん……で良かったかな?」
さやか「おっ!ちゃんと覚えてるんだー!先生やるじゃん!」
イチロー「そっちの君は……」
マミ「初めまして、巴マミです。鹿目さんたちと同じ見滝原中学の三年生ですね」
イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」
マミ「め、メジャーリーガー?」
イチロー「冗談さ、これからしばらくこの中学校で教師をすることになってね、何かあった時はよろしく頼むよ」
マミ「こちらこそ……フフ、面白い人ですね」
イチロー「良い所だ、生徒たちも活気にあふれている……ここなら僕自身のモチベーションも上がるな」
イチロー「……ん?あそこにいるのは確かクラスで見た……」
さやか「あ、イチロー先生」
まどか「先生も今帰りですか?」
イチロー「やあ、美樹さやかちゃん……それに鹿目まどかちゃん……で良かったかな?」
さやか「おっ!ちゃんと覚えてるんだー!先生やるじゃん!」
イチロー「そっちの君は……」
マミ「初めまして、巴マミです。鹿目さんたちと同じ見滝原中学の三年生ですね」
イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」
マミ「め、メジャーリーガー?」
イチロー「冗談さ、これからしばらくこの中学校で教師をすることになってね、何かあった時はよろしく頼むよ」
マミ「こちらこそ……フフ、面白い人ですね」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:15:27.08 ID:BVHs1Pts0
イチロー「それと……最初から気になっていたんだけれど……まどかちゃん」
イチロー「君といつも一緒にいるそれは何ていう生き物なんだい?」
まどか「え!?」
キュゥべえ「!」
マミ「い、イチロー先生……この子が見えるんですか?」
イチロー「……見えちゃいけないものなのかい?」
キュゥべえ「こんなことは初めてだよ」
イチロー「!」
マミ「……その様子だと、声もちゃんと聞こえてるみたいですね」
さやか「マミさん、一応ちゃんと説明しておいたほうが……」
マミ「そうね……あまり不用意にこういうことは話したくないけれど、キュゥべえが見えているのなら……」
イチロー「君といつも一緒にいるそれは何ていう生き物なんだい?」
まどか「え!?」
キュゥべえ「!」
マミ「い、イチロー先生……この子が見えるんですか?」
イチロー「……見えちゃいけないものなのかい?」
キュゥべえ「こんなことは初めてだよ」
イチロー「!」
マミ「……その様子だと、声もちゃんと聞こえてるみたいですね」
さやか「マミさん、一応ちゃんと説明しておいたほうが……」
マミ「そうね……あまり不用意にこういうことは話したくないけれど、キュゥべえが見えているのなら……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:23:25.76 ID:BVHs1Pts0
マミ宅
マミ「ごめんなさい、急に連れ込んでしまって」
イチロー「構わないさ、生徒の話を聞くのも先生の役目だろう?」
イチロー「それに……僕個人としても気になることだからね」
マミ「キュゥべえ、いいわね?」
キュゥべえ「僕としては構わないけれど……どこまで話すかはマミに任せるよ」
マミ「そう、それじゃ……先生、今から話すこと……信じるかどうかはすべて任せますね」
イチロー「……?」
呪いを振りまく魔女のこと、それを倒す魔法少女のこと、そして魔法少女の力を与えるキュゥべえのこと……
マミは自らのソウルジェムを見せつつ、それらのことを端的に説明する。
イチローはそれらの話を黙して聞いていた。
マミ「ごめんなさい、急に連れ込んでしまって」
イチロー「構わないさ、生徒の話を聞くのも先生の役目だろう?」
イチロー「それに……僕個人としても気になることだからね」
マミ「キュゥべえ、いいわね?」
キュゥべえ「僕としては構わないけれど……どこまで話すかはマミに任せるよ」
マミ「そう、それじゃ……先生、今から話すこと……信じるかどうかはすべて任せますね」
イチロー「……?」
呪いを振りまく魔女のこと、それを倒す魔法少女のこと、そして魔法少女の力を与えるキュゥべえのこと……
マミは自らのソウルジェムを見せつつ、それらのことを端的に説明する。
イチローはそれらの話を黙して聞いていた。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:32:26.74 ID:BVHs1Pts0
マミ「……と、大体はこんなところかしら」
イチロー「なるほど、にわかには信じがたい話だね」
マミ「でしょうね、私だってこんな話……いきなりされたらきっと信じない」
さやか「でもあたしたち、マミさんに命を救ってもらったんだ!」
まどか「それは嘘じゃないんです!」
イチロー「…………」
イチロー「……少し、君たちに頼みたいことがある」
マミ「…………?」
イチロー「なるほど、にわかには信じがたい話だね」
マミ「でしょうね、私だってこんな話……いきなりされたらきっと信じない」
さやか「でもあたしたち、マミさんに命を救ってもらったんだ!」
まどか「それは嘘じゃないんです!」
イチロー「…………」
イチロー「……少し、君たちに頼みたいことがある」
マミ「…………?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:39:25.80 ID:BVHs1Pts0
某所
マミ「まさか、魔女の存在を自分の目で確認したいだなんて……」
イチロー「疑っているわけじゃないんだ。ただ、その魔女というのがどんなものかを見ておきたくてね」
まどか「け、結構先生って勇気あるんですね」
イチロー「基本的に僕は打てそうな球なら積極的に打ちに行くスタンスだからね」
さやか「いや、そのたとえはよくわからないけど……」
マミ「ところで美樹さん、そのバットは?」
さやか「い、いやぁ……一応武器になるものを持ってこようかと思って!」
マミ「イチロー先生も……さっきからずっと持ち歩いてるそれ、バットケースですよね」
イチロー「今日は帰ったら練習をするつもりだったからね、それに野球人たるものバットは常に持っておきたいんだ」
マミ「まさか、魔女の存在を自分の目で確認したいだなんて……」
イチロー「疑っているわけじゃないんだ。ただ、その魔女というのがどんなものかを見ておきたくてね」
まどか「け、結構先生って勇気あるんですね」
イチロー「基本的に僕は打てそうな球なら積極的に打ちに行くスタンスだからね」
さやか「いや、そのたとえはよくわからないけど……」
マミ「ところで美樹さん、そのバットは?」
さやか「い、いやぁ……一応武器になるものを持ってこようかと思って!」
マミ「イチロー先生も……さっきからずっと持ち歩いてるそれ、バットケースですよね」
イチロー「今日は帰ったら練習をするつもりだったからね、それに野球人たるものバットは常に持っておきたいんだ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:46:20.14 ID:BVHs1Pts0
マミ「じゃあ二人とも、そのバット……私に貸してくれるかしら?」
さやか「いいですけど……」
差し出された二本のバットにマミが手を触れると、それらは形が変わり魔法具のように変化した。
さやか「うわっ!すげー!」
マミ「フフ、それなら少しは魔女にも対抗できるわ」
イチロー「…………」
さやか「いいですけど……」
差し出された二本のバットにマミが手を触れると、それらは形が変わり魔法具のように変化した。
さやか「うわっ!すげー!」
マミ「フフ、それなら少しは魔女にも対抗できるわ」
イチロー「…………」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:53:02.72 ID:BVHs1Pts0
マミ「……イチローさん?」
イチロー「すまない、僕のバットはもとに戻してくれ」
マミ「え?」
イチロー「バットは僕にとってかけがえのない大切な物でね、それをこんな風に変えられちゃ困るんだ」
まどか「せ、先生……?」
さやか(よ、よくわからないけどめちゃくちゃ怒ってるよアレ……怒鳴ってないところが余計怖い……)
マミ「…………」
マミ「す、すいません……本当に」
イチロー「好意でやってくれたのにすまないね……」
マミ「こ、こちらこそ……あの、すぐに戻しますから」
イチロー「すまない、僕のバットはもとに戻してくれ」
マミ「え?」
イチロー「バットは僕にとってかけがえのない大切な物でね、それをこんな風に変えられちゃ困るんだ」
まどか「せ、先生……?」
さやか(よ、よくわからないけどめちゃくちゃ怒ってるよアレ……怒鳴ってないところが余計怖い……)
マミ「…………」
マミ「す、すいません……本当に」
イチロー「好意でやってくれたのにすまないね……」
マミ「こ、こちらこそ……あの、すぐに戻しますから」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:02:27.55 ID:BVHs1Pts0
結界の奥深く、そこに潜んでいた魔女は到底生物とは呼べない姿かたちをしていた。
マミ「さあ……お出ましね」
さやか「うっ……やっぱグロい……」
イチロー「…………」
イチロー(ふむ、なるほど……これが魔女か……)
まどか「…………」
まどか(なんで先生は少しも怖がってないんだろ……?)
マミ「さっさと片付けちゃいましょうか」
マミ「さあ……お出ましね」
さやか「うっ……やっぱグロい……」
イチロー「…………」
イチロー(ふむ、なるほど……これが魔女か……)
まどか「…………」
まどか(なんで先生は少しも怖がってないんだろ……?)
マミ「さっさと片付けちゃいましょうか」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:09:27.92 ID:BVHs1Pts0
数分後
マミ「ふう……」
さやか「さっすがマミさん」
まどか「先生も信じてくれた?」
イチロー「確かに、これは信じざるを得ないね」
マミ「そして……もう一人、お出ましのようね」
ほむら「…………」
イチロー「彼女は……暁美ほむらちゃん、だったかな?」
マミ「ふう……」
さやか「さっすがマミさん」
まどか「先生も信じてくれた?」
イチロー「確かに、これは信じざるを得ないね」
マミ「そして……もう一人、お出ましのようね」
ほむら「…………」
イチロー「彼女は……暁美ほむらちゃん、だったかな?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:15:37.63 ID:BVHs1Pts0
ほむら「なぜ……あなたがここにいるの?」
イチロー「魔女の存在を知ってね、少し無理を言って実物を見学させてもらったんだ」
ほむら「魔女の存在を……?巴マミ、あなたまさか……」
マミ「誤解しないでほしいわね、彼にはキュゥべえが見えて声も聞こえてたわ」
マミ「選ばれた存在の彼だったら魔女の存在を知る権利があると思わない?」
ほむら(キュゥべえの姿が見えた……?どういうことなの……?)
マミ「一足遅かったわね、魔女はもういないわ……グリーフシードが必要ならあげるわよ?」
ほむら「結構よ、それはあなたの獲物。あなたが使いなさい」
マミ「そう、それがあなたの答えね……」
ほむら「……失礼するわ」
イチロー「魔女の存在を知ってね、少し無理を言って実物を見学させてもらったんだ」
ほむら「魔女の存在を……?巴マミ、あなたまさか……」
マミ「誤解しないでほしいわね、彼にはキュゥべえが見えて声も聞こえてたわ」
マミ「選ばれた存在の彼だったら魔女の存在を知る権利があると思わない?」
ほむら(キュゥべえの姿が見えた……?どういうことなの……?)
マミ「一足遅かったわね、魔女はもういないわ……グリーフシードが必要ならあげるわよ?」
ほむら「結構よ、それはあなたの獲物。あなたが使いなさい」
マミ「そう、それがあなたの答えね……」
ほむら「……失礼するわ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:24:32.02 ID:BVHs1Pts0
・・・
イチロー「なるほど、やはり彼女も魔法少女なんだね」
さやか「何なのあの転校生、何かとまどかとマミさんに突っかかってきてさ!」
マミ「競争相手って認識なんでしょうね、自分の取り分が減らされるのをよく思ってないのよ」
イチロー「…………なるほど」
まどか(……何だろ、先生の今の間は?)
マミ「とりあえず、これでさっきまで私が話したことが事実だって理解してもらえたかしら?」
イチロー「確かに、嘘じゃないみたいだね」
イチロー「なるほど、やはり彼女も魔法少女なんだね」
さやか「何なのあの転校生、何かとまどかとマミさんに突っかかってきてさ!」
マミ「競争相手って認識なんでしょうね、自分の取り分が減らされるのをよく思ってないのよ」
イチロー「…………なるほど」
まどか(……何だろ、先生の今の間は?)
マミ「とりあえず、これでさっきまで私が話したことが事実だって理解してもらえたかしら?」
イチロー「確かに、嘘じゃないみたいだね」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:37:24.36 ID:BVHs1Pts0
イチロー「ところで、最後にもう一つ聞きたいんだけれど」
マミ「何かしら?」
イチロー「さっきの魔女、万が一の時は僕が倒してしまっても問題はないのかい?」
マミ「…………」
マミ「……ど、どういう意味かしら?」
イチロー「言ったままの意味さ」
マミ「冗談だと思うけれど……魔女との戦いは遊び半分で出来るものじゃないわ」
マミ「一般人の先生じゃ魔女と戦うことなんて不可能でしょうね」
マミ「だから……そんな馬鹿なことを考えるのは止めてくださいね」
イチロー「そういうわけにもいかない、僕は一応君たちの教師だからね」
イチロー「教え子を守るのは教師の務めじゃないのかい?」
マミ「…………」
マミ(何なの……この先生の自信は……?)
マミ「何かしら?」
イチロー「さっきの魔女、万が一の時は僕が倒してしまっても問題はないのかい?」
マミ「…………」
マミ「……ど、どういう意味かしら?」
イチロー「言ったままの意味さ」
マミ「冗談だと思うけれど……魔女との戦いは遊び半分で出来るものじゃないわ」
マミ「一般人の先生じゃ魔女と戦うことなんて不可能でしょうね」
マミ「だから……そんな馬鹿なことを考えるのは止めてくださいね」
イチロー「そういうわけにもいかない、僕は一応君たちの教師だからね」
イチロー「教え子を守るのは教師の務めじゃないのかい?」
マミ「…………」
マミ(何なの……この先生の自信は……?)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:46:43.61 ID:BVHs1Pts0
翌日、昼休み、屋上
イチロー「…………」
イチロー(やれやれ、まさかオフシーズンでやって来た街がこんな状況だとは)
イチロー「……魔法少女、か」
ほむら「何を考えているのかしら?」
イチロー「ほむらちゃん、か。いや、この街では驚くことばかりでね」
ほむら「……あなたが何者なのかは掴めないし、なぜキュゥべえが見えるのかも分からないけれど」
ほむら「これ以上、この問題に首を突っ込まないことね」
イチロー「心配してくれているのかい?」
ほむら「勘違いしないで、私はこれ以上目の前で平穏な日常を奪われる人の様を見たくないだけ」
ほむら「あなたは何も知るべきじゃない、魔女のことも、魔法少女のことも……」
イチロー「…………」
イチロー(やれやれ、まさかオフシーズンでやって来た街がこんな状況だとは)
イチロー「……魔法少女、か」
ほむら「何を考えているのかしら?」
イチロー「ほむらちゃん、か。いや、この街では驚くことばかりでね」
ほむら「……あなたが何者なのかは掴めないし、なぜキュゥべえが見えるのかも分からないけれど」
ほむら「これ以上、この問題に首を突っ込まないことね」
イチロー「心配してくれているのかい?」
ほむら「勘違いしないで、私はこれ以上目の前で平穏な日常を奪われる人の様を見たくないだけ」
ほむら「あなたは何も知るべきじゃない、魔女のことも、魔法少女のことも……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:52:09.06 ID:BVHs1Pts0
イチロー「君は何のために戦っているんだい?」
ほむら「……?」
イチロー「魔法少女になるにはあの白い生き物と契約をするらしいね」
イチロー「その際に何でも好きな願いを叶えてもらえると聞いたけれど……」
ほむら「…………」
イチロー「君は一体何を願ったのか、よければ聞かせてくれないか?」
ほむら「……あなたには関係のないことよ」
イチロー「ふむ、言いたくないんだったら構わないよ」
イチロー「ただ……困ったことがあればいつでも相談に来て欲しい」
イチロー「助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ」
ほむら「…………」
ほむら「……?」
イチロー「魔法少女になるにはあの白い生き物と契約をするらしいね」
イチロー「その際に何でも好きな願いを叶えてもらえると聞いたけれど……」
ほむら「…………」
イチロー「君は一体何を願ったのか、よければ聞かせてくれないか?」
ほむら「……あなたには関係のないことよ」
イチロー「ふむ、言いたくないんだったら構わないよ」
イチロー「ただ……困ったことがあればいつでも相談に来て欲しい」
イチロー「助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ」
ほむら「…………」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:01:20.64 ID:BVHs1Pts0
放課後
イチロー「さて、色々とやることは多そうだ……」
ピリリリリリッ!!
イチロー「電話……?もしもし?」
まどか『先生!マミさん、マミさんがどこにいるか知りませんか!?』
イチロー「どうしたんだい?落ち着いて状況を説明してくれないかな?」
まどか『病院に魔女の卵があって!その、生まれちゃうと大変なことになって!』
イチロー「……なるほど、大体のことは分かった。彼女には僕から連絡しておくよ」
まどか『お願いします!場所は……』
イチロー「さて、色々とやることは多そうだ……」
ピリリリリリッ!!
イチロー「電話……?もしもし?」
まどか『先生!マミさん、マミさんがどこにいるか知りませんか!?』
イチロー「どうしたんだい?落ち着いて状況を説明してくれないかな?」
まどか『病院に魔女の卵があって!その、生まれちゃうと大変なことになって!』
イチロー「……なるほど、大体のことは分かった。彼女には僕から連絡しておくよ」
まどか『お願いします!場所は……』
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:06:54.69 ID:BVHs1Pts0
十分後
マミ「なるほど、確かに魔女の気配がするわね」
まどか「さやかちゃんとキュゥべえ……大丈夫かな……」
マミ『キュゥべえ聞こえる?そっちはどんな状況?』
キュゥべえ『まだ卵は孵化しそうにないけれど、あまり刺激を与えるのもよくないね』
マミ『そう……なら、魔力は控えめにしてそっちに向かうわ』
マミ「よし、じゃあ行きましょう」
まどか「はい!」
マミ「なるほど、確かに魔女の気配がするわね」
まどか「さやかちゃんとキュゥべえ……大丈夫かな……」
マミ『キュゥべえ聞こえる?そっちはどんな状況?』
キュゥべえ『まだ卵は孵化しそうにないけれど、あまり刺激を与えるのもよくないね』
マミ『そう……なら、魔力は控えめにしてそっちに向かうわ』
マミ「よし、じゃあ行きましょう」
まどか「はい!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:12:52.20 ID:BVHs1Pts0
ほむら「待って」
まどか「ほ、ほむらちゃん……!」
マミ「……何の用かしら?」
ほむら「ここにいる魔女は私が倒す、あなたたちは下がっていて」
マミ「そうもいかないわね、この先には美樹さんとキュゥべえが待っているんだもの」
ほむら「彼女たちのことは必ず守る、だから……」
マミ「悪いけれど、信用できないわね」
ほむら「!」
ほむら(体が……拘束され……!)
マミ「しばらくは大人しくしててもらうわ、魔女を倒したらその拘束は解いてあげる」
ほむら「待って!私の話を……!」
マミ「……行きましょう、鹿目さん」
まどか「は、はい……」
まどか「ほ、ほむらちゃん……!」
マミ「……何の用かしら?」
ほむら「ここにいる魔女は私が倒す、あなたたちは下がっていて」
マミ「そうもいかないわね、この先には美樹さんとキュゥべえが待っているんだもの」
ほむら「彼女たちのことは必ず守る、だから……」
マミ「悪いけれど、信用できないわね」
ほむら「!」
ほむら(体が……拘束され……!)
マミ「しばらくは大人しくしててもらうわ、魔女を倒したらその拘束は解いてあげる」
ほむら「待って!私の話を……!」
マミ「……行きましょう、鹿目さん」
まどか「は、はい……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:24:12.29 ID:BVHs1Pts0
一分後
ほむら「くっ……!」
ほむら(結局、巴マミを止めることは出来なかった……もうこれじゃ……!)
イチロー「これはどうなってるんだ……なぜ君が縛られて……?」
ほむら「!」
イチロー「……まさか、仲間同士で喧嘩でもしたのかい?」
ほむら「あ、あなた……どうしてここに!」
イチロー「生徒が危険な目に遭うかもしれないんだ、黙っているわけにもいかないだろう?」
ほむら「……巴マミを止めて!このままじゃ彼女が命を落とす!」
イチロー「!」
ほむら「私の拘束を解くように彼女を説得して!私ならここの魔女とも戦える!」
イチロー「……分かった、彼女たちを止めればいいんだね?なら少し急ぐ必要があるかな」
ほむら「そう、頼ん……!?」
彼女が言葉を言い終わるまでの数瞬の間、イチローは既に走り去って姿を消していた。
ほむら「くっ……!」
ほむら(結局、巴マミを止めることは出来なかった……もうこれじゃ……!)
イチロー「これはどうなってるんだ……なぜ君が縛られて……?」
ほむら「!」
イチロー「……まさか、仲間同士で喧嘩でもしたのかい?」
ほむら「あ、あなた……どうしてここに!」
イチロー「生徒が危険な目に遭うかもしれないんだ、黙っているわけにもいかないだろう?」
ほむら「……巴マミを止めて!このままじゃ彼女が命を落とす!」
イチロー「!」
ほむら「私の拘束を解くように彼女を説得して!私ならここの魔女とも戦える!」
イチロー「……分かった、彼女たちを止めればいいんだね?なら少し急ぐ必要があるかな」
ほむら「そう、頼ん……!?」
彼女が言葉を言い終わるまでの数瞬の間、イチローは既に走り去って姿を消していた。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:31:04.19 ID:BVHs1Pts0
キュゥべえ「間に合ったねマミ!もう魔女が出てくるよ!」
まどか(に、人形……あれが魔女なのかな?)
マミ「さて……と、悪いけれど一気に決めさせてもらうわよ」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
さやか「やった!さっすがマミさん!」
まどか「良かった……!」
まどか(私も……マミさんみたいに誰かを守れるようになれれば……!)
その場の全員が勝利を確信し、安堵の空気が流れる。
が、一瞬でその空気は激変した。
まどか(に、人形……あれが魔女なのかな?)
マミ「さて……と、悪いけれど一気に決めさせてもらうわよ」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
さやか「やった!さっすがマミさん!」
まどか「良かった……!」
まどか(私も……マミさんみたいに誰かを守れるようになれれば……!)
その場の全員が勝利を確信し、安堵の空気が流れる。
が、一瞬でその空気は激変した。
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:35:17.24 ID:BVHs1Pts0
シャルロッテ「――――!」
マミ「えっ……!?」
撃ち抜かれた子供の人形のような魔女の口から何かが飛び出てきた。
ピエロのように滑稽な顔をしたその何かは牙を剥き出しに巴マミへ襲いかかる。
彼女は何もできなかった。
そして次の瞬間には、一つの首が千切られていた。
マミ「えっ……!?」
撃ち抜かれた子供の人形のような魔女の口から何かが飛び出てきた。
ピエロのように滑稽な顔をしたその何かは牙を剥き出しに巴マミへ襲いかかる。
彼女は何もできなかった。
そして次の瞬間には、一つの首が千切られていた。
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:40:49.88 ID:BVHs1Pts0
まどか「え……?」
さやか「なっ……!?」
キュゥべえ「…………!」
その場にいた何が起こったか分からなかった。
マミ「…………?」
巴マミ自身も含めて。
イチロー「――――間に合った」
マミの足元には千切られた魔女の首、そして
使い込まれた一つの白球が転がっていた。
さやか「なっ……!?」
キュゥべえ「…………!」
その場にいた何が起こったか分からなかった。
マミ「…………?」
巴マミ自身も含めて。
イチロー「――――間に合った」
マミの足元には千切られた魔女の首、そして
使い込まれた一つの白球が転がっていた。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:48:50.05 ID:BVHs1Pts0
まどか「せ、先生!?」
イチロー「やあ、怪我がなくて何より」
さやか「な、何で先生がここに……っていうか今何したの!?」
イチロー「どうも危険な状況だったみたいだからね、ボールを投げ込んだんだ」
まどか「ぼ、ボールを……?」
イチロー「気を逸らすつもりで投げたんだけれど……まさか首が吹き飛ぶとは思わなかったよ」
意外と魔女は脆いね、彼は笑いながらそう言った。
イチロー「やあ、怪我がなくて何より」
さやか「な、何で先生がここに……っていうか今何したの!?」
イチロー「どうも危険な状況だったみたいだからね、ボールを投げ込んだんだ」
まどか「ぼ、ボールを……?」
イチロー「気を逸らすつもりで投げたんだけれど……まさか首が吹き飛ぶとは思わなかったよ」
意外と魔女は脆いね、彼は笑いながらそう言った。
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:54:39.71 ID:BVHs1Pts0
マミ「あ、あの……!」
イチロー「危ないところだったね。怪我はないかい?」
マミ「え、ええ……ありがとう……ございます」
イチロー「お礼は良いよ、ああ……ほむらちゃんからの伝言でね、拘束を解いてほしいらしいよ」
イチロー「自分ならあの魔女を倒せる、信じてほしい……ってね」
マミ「暁美さんが……?」
イチロー「彼女は嘘を言っているようではなかったから、彼女の言葉を聞いてあげてくれないかな?」
マミ「そ、そういうことなら……」
イチロー「さて……じゃあ僕はもう少しだけ、あの魔女とやらの相手をしようか」
イチロー「危ないところだったね。怪我はないかい?」
マミ「え、ええ……ありがとう……ございます」
イチロー「お礼は良いよ、ああ……ほむらちゃんからの伝言でね、拘束を解いてほしいらしいよ」
イチロー「自分ならあの魔女を倒せる、信じてほしい……ってね」
マミ「暁美さんが……?」
イチロー「彼女は嘘を言っているようではなかったから、彼女の言葉を聞いてあげてくれないかな?」
マミ「そ、そういうことなら……」
イチロー「さて……じゃあ僕はもう少しだけ、あの魔女とやらの相手をしようか」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:03:39.71 ID:BVHs1Pts0
魔女はまだ死んではいなかった、首を飛ばされてなおイチローたちへと襲いかかろうとしている。
イチロー「よし、行こうか」
肩をぐるぐると回し、そしてイチローは再びボールを投げ込んだ。
さやか「うわっ!?」
――爆風。
彼がボールをリリースする瞬間、爆風と呼ぶにふさわしい風が辺りに生じた。
少女たちが思わず目を瞑り、そして再び開いた時には
あの大きな魔女はすでに跡形もなく消え去っていた。
イチロー「よし、行こうか」
肩をぐるぐると回し、そしてイチローは再びボールを投げ込んだ。
さやか「うわっ!?」
――爆風。
彼がボールをリリースする瞬間、爆風と呼ぶにふさわしい風が辺りに生じた。
少女たちが思わず目を瞑り、そして再び開いた時には
あの大きな魔女はすでに跡形もなく消え去っていた。
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:15:58.89 ID:BVHs1Pts0
ほむら「これは……一体どういうこと?」
まどか「ほ、ほむらちゃん!」
マミ「暁美さん……」
ほむら「魔女はどうなったの?あなたが倒したわけじゃないんでしょう?」
マミ「……彼が、倒したわ」
ほむら「え……?」
さやか「イチロー先生が……魔女を倒したんだって」
ほむら「……冗談のつもりかしら?」
マミ「ごめんなさい、私は冗談が苦手なの……」
ほむら「…………!」
まどか「ほ、ほむらちゃん!」
マミ「暁美さん……」
ほむら「魔女はどうなったの?あなたが倒したわけじゃないんでしょう?」
マミ「……彼が、倒したわ」
ほむら「え……?」
さやか「イチロー先生が……魔女を倒したんだって」
ほむら「……冗談のつもりかしら?」
マミ「ごめんなさい、私は冗談が苦手なの……」
ほむら「…………!」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:33:36.39 ID:BVHs1Pts0
イチロー「全員無事でよかった、じゃあ僕はもう帰るよ」
まどか「か、帰っちゃうんですか!?」
イチロー「悪いけれど練習があるんだ、毎日の積み重ねが重要でね」
イチロー「そういうわけでみんな、あんまり危ないことはしないよう気を付けて」
ほむら「待って……!」
イチロー「ん、何かあったかい?」
ほむら「あなたは……一体何者なの?」
イチロー「僕かい?僕は……」
――メジャーリーガーさ。
さも冗談のように、彼はそう言ってその場を後にした。
まどか「か、帰っちゃうんですか!?」
イチロー「悪いけれど練習があるんだ、毎日の積み重ねが重要でね」
イチロー「そういうわけでみんな、あんまり危ないことはしないよう気を付けて」
ほむら「待って……!」
イチロー「ん、何かあったかい?」
ほむら「あなたは……一体何者なの?」
イチロー「僕かい?僕は……」
――メジャーリーガーさ。
さも冗談のように、彼はそう言ってその場を後にした。
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:52:11.17 ID:BVHs1Pts0
翌日、昼休み、屋上
イチロー「…………」
イチロー(魔法少女……ソウルジェム……グリーフシード……そして魔女……か)
イチロー「妙な繋がりを感じるのは僕の気のせい……じゃなさそうだ」
イチロー(僕の予想が正しいなら……この一連の黒幕は)
イチロー「あのキュゥべえっていう生き物、なのかもしれないな」
イチロー「…………」
イチロー(魔法少女……ソウルジェム……グリーフシード……そして魔女……か)
イチロー「妙な繋がりを感じるのは僕の気のせい……じゃなさそうだ」
イチロー(僕の予想が正しいなら……この一連の黒幕は)
イチロー「あのキュゥべえっていう生き物、なのかもしれないな」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:06:39.61 ID:BVHs1Pts0
さやか「あっ、先生!」
イチロー「さやかちゃんか、君も屋上で気分転換かい?」
さやか「うん、ちょっと……色々と考えてて」
イチロー「僕が力になれることなら協力するけれど……」
さやか「……先生はさ、もし自分の夢が魔法みたいに叶っちゃうとしたらどうする?」
イチロー「…………」
さやか「それで、もしその魔法で誰か大切な人を助けられるとしたら……?」
イチロー「……それは、魔法少女の契約のことを言っているのかい?」
さやか「…………」
イチロー(やっぱり……そういうことなんだな)
イチロー「さやかちゃんか、君も屋上で気分転換かい?」
さやか「うん、ちょっと……色々と考えてて」
イチロー「僕が力になれることなら協力するけれど……」
さやか「……先生はさ、もし自分の夢が魔法みたいに叶っちゃうとしたらどうする?」
イチロー「…………」
さやか「それで、もしその魔法で誰か大切な人を助けられるとしたら……?」
イチロー「……それは、魔法少女の契約のことを言っているのかい?」
さやか「…………」
イチロー(やっぱり……そういうことなんだな)
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:20:30.14 ID:BVHs1Pts0
さやか「世の中って不公平だと思わない?」
さやか「本当に望んでいる人にはチャンスが回ってこなくて……不幸になってる人がたくさんいる」
イチロー「…………」
さやか「もし、あたしがそんな人の力になってあげられるなら……それって良いことでしょ?」
イチロー「……僕はそう思わないね」
さやか「え……?」
イチロー「もちろん、何もリスクがなく他人を助けることが出来るのなら僕は止めない」
イチロー「でも、君がやろうとしていることは代価があまりにも大きすぎる」
さやか「それでも!困ってる不幸な人を助けられるんだよ!?だったら……」
イチロー「不幸というのは未来への踏み台さ」
さやか「!」
さやか「本当に望んでいる人にはチャンスが回ってこなくて……不幸になってる人がたくさんいる」
イチロー「…………」
さやか「もし、あたしがそんな人の力になってあげられるなら……それって良いことでしょ?」
イチロー「……僕はそう思わないね」
さやか「え……?」
イチロー「もちろん、何もリスクがなく他人を助けることが出来るのなら僕は止めない」
イチロー「でも、君がやろうとしていることは代価があまりにも大きすぎる」
さやか「それでも!困ってる不幸な人を助けられるんだよ!?だったら……」
イチロー「不幸というのは未来への踏み台さ」
さやか「!」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:35:39.76 ID:BVHs1Pts0
イチロー「どんなに今が苦しい状況であったとしても、それはすべて先へと繋がっているんだ」
イチロー「魔法なんて都合のいいものはこの世にはない、でも魔法みたいな奇跡は存在する」
イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めずに戦い抜く精神を持っている者だけなんだ」
さやか「…………」
イチロー「僕が言いたいことはこれだけだ、あとはさやかちゃんの意思に任せるよ」
イチロー「ただ、僕としては……君には絶対に何かを背負うようなことはしてほしくない」
さやか「…………」
さやか「……もう少しだけ、考えてみる」
イチロー「魔法なんて都合のいいものはこの世にはない、でも魔法みたいな奇跡は存在する」
イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めずに戦い抜く精神を持っている者だけなんだ」
さやか「…………」
イチロー「僕が言いたいことはこれだけだ、あとはさやかちゃんの意思に任せるよ」
イチロー「ただ、僕としては……君には絶対に何かを背負うようなことはしてほしくない」
さやか「…………」
さやか「……もう少しだけ、考えてみる」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:11:35.97 ID:BVHs1Pts0
病院
さやか「恭介、CD……ここに置いとくね」
恭介「…………」
恭介「さやかは僕を虐めているのかい?」
さやか「え……?」
恭介「何で……指が動かなくなった僕にこんなものを聞かせるんだ!」
さやか「だ、大丈夫だよ!リハビリとかいろいろ頑張れば必ず……!」
恭介「治らないって言われたんだ……バイオリンはもう諦めろって……!」
さやか「!」
さやか「恭介、CD……ここに置いとくね」
恭介「…………」
恭介「さやかは僕を虐めているのかい?」
さやか「え……?」
恭介「何で……指が動かなくなった僕にこんなものを聞かせるんだ!」
さやか「だ、大丈夫だよ!リハビリとかいろいろ頑張れば必ず……!」
恭介「治らないって言われたんだ……バイオリンはもう諦めろって……!」
さやか「!」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:20:54.34 ID:BVHs1Pts0
恭介「無理なんだ……僕の指はもう……!」
さやか「…………」
さやか「……諦めるの?」
恭介「…………?」
さやか「医者がもうダメだって言った、その一言で恭介はすべてを投げ捨てちゃうの?」
恭介「そうするしかないだろう!もう……魔法とか奇跡でも存在しない限り僕の指は……!」
さやか「あるよ」
恭介「え……?」
さやか「…………」
さやか「……諦めるの?」
恭介「…………?」
さやか「医者がもうダメだって言った、その一言で恭介はすべてを投げ捨てちゃうの?」
恭介「そうするしかないだろう!もう……魔法とか奇跡でも存在しない限り僕の指は……!」
さやか「あるよ」
恭介「え……?」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:32:13.33 ID:BVHs1Pts0
さやか(やっと気が付いたよ先生……あの時、私に言った言葉は……)
さやか「何でも都合よく願いを叶えてくれる魔法なんてこの世にはないのかもしれない……でも」
さやか「奇跡っていうのは本当にあるんだよ」
さやか「そして、奇跡を起こす人って言うのはみんな最後まで諦めなかった人なんだって!」
恭介「…………」
さやか(私だけじゃなく……恭介に向けても発していたんだよね)
さやか「何でも都合よく願いを叶えてくれる魔法なんてこの世にはないのかもしれない……でも」
さやか「奇跡っていうのは本当にあるんだよ」
さやか「そして、奇跡を起こす人って言うのはみんな最後まで諦めなかった人なんだって!」
恭介「…………」
さやか(私だけじゃなく……恭介に向けても発していたんだよね)
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:43:08.57 ID:BVHs1Pts0
さやか「……ごめん、私は恭介じゃないのにこんな勝手なことばっかり言っちゃって」
さやか「今日は……もう帰るね」
恭介「さやか!」
さやか「…………?」
恭介「ごめん……ありがとう」
さやか「……お願いだからお礼なんか言わないで」
さやか「今日は……もう帰るね」
恭介「さやか!」
さやか「…………?」
恭介「ごめん……ありがとう」
さやか「……お願いだからお礼なんか言わないで」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 11:52:07.33 ID:BVHs1Pts0
夜
恭介「動け……動いてくれ……!」
恭介(諦めちゃいけないんだ……最後まで……必ず!)
コンコンッ!
恭介「こんな時間に誰だろ……どうぞ」
イチロー「こんばんは、上條くん……でよかったかな?」
恭介「えっと……すいません、あなたは?」
イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」
恭介「め、メジャー……!?」
イチロー「冗談さ、君たちの学校の教師をやっててね……ちょっとお見舞いに来たんだ」
恭介「ああ、なるほど……」
恭介「動け……動いてくれ……!」
恭介(諦めちゃいけないんだ……最後まで……必ず!)
コンコンッ!
恭介「こんな時間に誰だろ……どうぞ」
イチロー「こんばんは、上條くん……でよかったかな?」
恭介「えっと……すいません、あなたは?」
イチロー「僕はイチロー、メジャーリーガーだ」
恭介「め、メジャー……!?」
イチロー「冗談さ、君たちの学校の教師をやっててね……ちょっとお見舞いに来たんだ」
恭介「ああ、なるほど……」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:10:06.75 ID:BVHs1Pts0
イチロー「聞いたよ、指……かなり重い影響が出ているらしいね」
恭介「……医者からは、もうバイオリンを弾くのは諦めろって言われました」
イチロー「……それで、君はどうするんだい?」
恭介「……幼馴染から言われたんです、『奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった人』だって」
恭介「だから……僕は諦めないです、必ずこの指を治しますよ」
イチロー「…………」
イチロー「少し、時間を貰ってもいいかな?」
恭介「……医者からは、もうバイオリンを弾くのは諦めろって言われました」
イチロー「……それで、君はどうするんだい?」
恭介「……幼馴染から言われたんです、『奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった人』だって」
恭介「だから……僕は諦めないです、必ずこの指を治しますよ」
イチロー「…………」
イチロー「少し、時間を貰ってもいいかな?」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:19:52.41 ID:BVHs1Pts0
某所
イチロー「すまないね、病院を抜け出させてしまって」
恭介「いえ……でも、ここは?」
イチロー「ここは僕のトレーニング場さ」
恭介「トレーニング……?」
イチロー「今から数時間、君には僕と同じトレーニングメニューをこなしてもらう」
恭介「え!?」
イチロー「病院に掛かりっぱなしで体を動かせていないだろう?僕なりのリハビリさ」
イチロー「大丈夫、そんなにハードなトレーニングはやらないさ」
恭介「…………」
恭介(嫌な予感)
イチロー「すまないね、病院を抜け出させてしまって」
恭介「いえ……でも、ここは?」
イチロー「ここは僕のトレーニング場さ」
恭介「トレーニング……?」
イチロー「今から数時間、君には僕と同じトレーニングメニューをこなしてもらう」
恭介「え!?」
イチロー「病院に掛かりっぱなしで体を動かせていないだろう?僕なりのリハビリさ」
イチロー「大丈夫、そんなにハードなトレーニングはやらないさ」
恭介「…………」
恭介(嫌な予感)
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:34:26.61 ID:BVHs1Pts0
イチロー「まずはストレッチ……」
恭介(い、痛っ!もうこの時点できつい!)
イチロー「ランニング」
恭介(ら、ランニングってスピードじゃない!)
イチロー「スプリント」
恭介(…………)
・・・
恭介「…………」
イチロー「もう動けないかい?」
恭介「…………」
恭介(もう、話す気力もない……)
恭介(い、痛っ!もうこの時点できつい!)
イチロー「ランニング」
恭介(ら、ランニングってスピードじゃない!)
イチロー「スプリント」
恭介(…………)
・・・
恭介「…………」
イチロー「もう動けないかい?」
恭介「…………」
恭介(もう、話す気力もない……)
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:39:17.41 ID:BVHs1Pts0
イチロー「さて、完全に体が動かせなくなったようだし……これを食べてもらおうかな」
恭介「こ……これって?」
イチロー「特製のカレーライスだ、味は良いし栄養価も非常に高い」
恭介「ちょ、ちょっと量が多い気がするんですけど……」
イチロー「大丈夫だ、今の君なら食べられる」
恭介「は、はぁ……じゃあいただきます」
恭介「こ……これって?」
イチロー「特製のカレーライスだ、味は良いし栄養価も非常に高い」
恭介「ちょ、ちょっと量が多い気がするんですけど……」
イチロー「大丈夫だ、今の君なら食べられる」
恭介「は、はぁ……じゃあいただきます」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:49:51.74 ID:BVHs1Pts0
イチロー「さて……食べ終わったところで、次はこれだ」
恭介「それは?」
イチロー「水だ、十リットルある」
恭介「……飲むんですか、それ」
イチロー「この水に四キロの果糖を混ぜる、吸収率はかなり高い」
恭介(どこかで見たような……)
イチロー「これにユンケルを一リットル加えて完成だ」
恭介「……本当に飲むんですよね?」
イチロー「君は最後まで諦めなかった、僕のトレーニングにも根を挙げなかった」
イチロー「そんな君だからこそ、『奇跡』が起こる」
恭介「それは?」
イチロー「水だ、十リットルある」
恭介「……飲むんですか、それ」
イチロー「この水に四キロの果糖を混ぜる、吸収率はかなり高い」
恭介(どこかで見たような……)
イチロー「これにユンケルを一リットル加えて完成だ」
恭介「……本当に飲むんですよね?」
イチロー「君は最後まで諦めなかった、僕のトレーニングにも根を挙げなかった」
イチロー「そんな君だからこそ、『奇跡』が起こる」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 12:58:47.45 ID:BVHs1Pts0
重傷を負い、入院生活を強いられたことで極限まで衰弱しきった少年の肉体。
そこへイチローのトレーニングによる更なる負担が加わり
人体最後のエネルギー貯蔵庫である肝臓のグリコーゲンすらも底をついた。
酷使に継ぐ酷使で破壊され尽くした少年の細胞達かれら}は復讐を誓っていた。
次なる酷使に対する復讐、そして……己の夢を実現させるための準備。
今後もし……同じ自体が起こったなら、必ずや独力で乗り越えてみせる!
人ならぬ神の創造り給うた肉体に誤り{ミス}はあり得ない!
今 少年の肉体に空前の超回復が起ころうとしていた。
そこへイチローのトレーニングによる更なる負担が加わり
人体最後のエネルギー貯蔵庫である肝臓のグリコーゲンすらも底をついた。
酷使に継ぐ酷使で破壊され尽くした少年の細胞達かれら}は復讐を誓っていた。
次なる酷使に対する復讐、そして……己の夢を実現させるための準備。
今後もし……同じ自体が起こったなら、必ずや独力で乗り越えてみせる!
人ならぬ神の創造り給うた肉体に誤り{ミス}はあり得ない!
今 少年の肉体に空前の超回復が起ころうとしていた。
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:15:59.87 ID:BVHs1Pts0
恭介「…………」
イチロー「調子はどうだい?」
恭介「何だか、今ならどんな曲でも弾ける気がしてきましたよ」
イチロー「それはよかった……」
恭介「凄いですね、人体って」
イチロー「違う、凄いのは最後まで諦めることをしなかった君さ」
恭介「本当に……ありがとうございます、先生」
イチロー「お礼なら君の幼馴染に言うべきだよ」
恭介「……そうでしたね」
イチロー「調子はどうだい?」
恭介「何だか、今ならどんな曲でも弾ける気がしてきましたよ」
イチロー「それはよかった……」
恭介「凄いですね、人体って」
イチロー「違う、凄いのは最後まで諦めることをしなかった君さ」
恭介「本当に……ありがとうございます、先生」
イチロー「お礼なら君の幼馴染に言うべきだよ」
恭介「……そうでしたね」
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:27:42.72 ID:BVHs1Pts0
同時刻
まどか「ひ、仁美ちゃん!何やってるの!」
仁美「あれは神聖な儀式……素晴らしいところへ旅立つために肉体から離れる儀式ですわ」
まどか「そんな……!」
まどか(仁美ちゃん、魔女のせいでおかしくなっちゃってる……私が止めなきゃ!)
仁美「邪魔はしちゃいけませんわ、鹿目さん」
まどか「や、やめて……仁美ちゃん!」
まどか「ひ、仁美ちゃん!何やってるの!」
仁美「あれは神聖な儀式……素晴らしいところへ旅立つために肉体から離れる儀式ですわ」
まどか「そんな……!」
まどか(仁美ちゃん、魔女のせいでおかしくなっちゃってる……私が止めなきゃ!)
仁美「邪魔はしちゃいけませんわ、鹿目さん」
まどか「や、やめて……仁美ちゃん!」
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:31:37.09 ID:BVHs1Pts0
まどか(ダメだ……私じゃ誰も助けられない……仁美ちゃんも、ほかの人たちも……)
キュゥべえ『みんなを救いたいかい?まどかは力を付けてみんなを守りたいかい?』
まどか「キュゥべえ……?」
キュゥべえ『君ならこの状況でも必ず何とかできるよ、友達だけじゃない、多くの人を救うことができる』
キュゥべえ『まどか、君が勇気を出せば…君を含めた多くの人が救われるんだ』
まどか「…………」
まどか(今からでも私にできること…勇気を出して変われるのなら…… )
キュゥべえ『まどか…今こそ僕と契約して魔法少女になる時が来たんじゃないかな?』
キュゥべえ『みんなを救いたいかい?まどかは力を付けてみんなを守りたいかい?』
まどか「キュゥべえ……?」
キュゥべえ『君ならこの状況でも必ず何とかできるよ、友達だけじゃない、多くの人を救うことができる』
キュゥべえ『まどか、君が勇気を出せば…君を含めた多くの人が救われるんだ』
まどか「…………」
まどか(今からでも私にできること…勇気を出して変われるのなら…… )
キュゥべえ『まどか…今こそ僕と契約して魔法少女になる時が来たんじゃないかな?』
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:37:46.56 ID:BVHs1Pts0
まどか「私……魔法少女に……」
マミ「大丈夫よ、鹿目さん」
まどか「!」
マミ「こういう魔女退治だったら私に任せて」
まどか「ま、マミさん!」
マミ「大丈夫、心配しないで……前みたいな失敗はもうしないわ。それに」
マミ「私の他にもう一人、ここに来ている人がいるんだから」
まどか「もう一人……?」
イチロー「どうやら……ギリギリ間に合ったみたいだね」
マミ「大丈夫よ、鹿目さん」
まどか「!」
マミ「こういう魔女退治だったら私に任せて」
まどか「ま、マミさん!」
マミ「大丈夫、心配しないで……前みたいな失敗はもうしないわ。それに」
マミ「私の他にもう一人、ここに来ている人がいるんだから」
まどか「もう一人……?」
イチロー「どうやら……ギリギリ間に合ったみたいだね」
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:50:23.39 ID:BVHs1Pts0
まどか「せ、先生!どうして……!」
マミ「私が先生に連絡したの、魔女の口づけを受けてしまっている人が大勢いるようだったから……」
マミ「先生なら色々とサポートしてくれるでしょう?」
イチロー「僕のトレーニング場がここと近かったのは幸いだったね、連絡を受けてからすぐに来ることができたよ」
マミ「じゃあ……始めましょうか」
イチロー「そうだね、すぐにカタを付けよう」
まどか(しれっと普通にマミさんと一緒に戦ってる先生って実はすごいんじゃ……)
マミ「私が先生に連絡したの、魔女の口づけを受けてしまっている人が大勢いるようだったから……」
マミ「先生なら色々とサポートしてくれるでしょう?」
イチロー「僕のトレーニング場がここと近かったのは幸いだったね、連絡を受けてからすぐに来ることができたよ」
マミ「じゃあ……始めましょうか」
イチロー「そうだね、すぐにカタを付けよう」
まどか(しれっと普通にマミさんと一緒に戦ってる先生って実はすごいんじゃ……)
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 13:55:45.98 ID:BVHs1Pts0
マミ、イチローが魔女を倒してから数十分後、某所
杏子「何よアレ、あんなヤツがいるなんて聞いてないんだけど」
キュゥべえ「僕だってつい最近存在を知ったんだ、君は知らなくて当然さ」
杏子「巴マミの奴が魔女に負けそうになってから調子が悪いって聞いたから来たってのに
杏子「アイツ……うざいな」
キュゥべえ「どうするつもりだい?」
杏子「邪魔なやつがいるなら……消しちゃえばいいんでしょ?」
杏子「何よアレ、あんなヤツがいるなんて聞いてないんだけど」
キュゥべえ「僕だってつい最近存在を知ったんだ、君は知らなくて当然さ」
杏子「巴マミの奴が魔女に負けそうになってから調子が悪いって聞いたから来たってのに
杏子「アイツ……うざいな」
キュゥべえ「どうするつもりだい?」
杏子「邪魔なやつがいるなら……消しちゃえばいいんでしょ?」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:03:59.67 ID:BVHs1Pts0
キュゥべえ「そううまくは行かないと思うけどね」
杏子「何だよ、私が契約もしてないような男に負けるとでも思ってんのか?」
キュゥべえ「彼は今、マミと共に戦っている。彼を敵に回すのはすなわちマミとも戦うということさ」
杏子「確かにな……けど、今の魔女にビビりながら戦ってるアイツなら余裕だろ」
キュゥべえ「君は実戦経験の面ではマミよりも上だし、マミに勝てるだけの力もある」
キュゥべえ「でも、君の障害になるイレギュラーは一つだけじゃない」
杏子「イレギュラー……?」
キュゥべえ「暁美ほむらさ」
杏子「……知らねーな、そいつは魔法少女なんだよな?」
キュゥべえ「おそらく、ね」
杏子「おそらく?お前はそいつと契約したんだろ?」
キュゥべえ「そうとも言えるし…そうでないとも言えるってことさ」
杏子「何だよ、私が契約もしてないような男に負けるとでも思ってんのか?」
キュゥべえ「彼は今、マミと共に戦っている。彼を敵に回すのはすなわちマミとも戦うということさ」
杏子「確かにな……けど、今の魔女にビビりながら戦ってるアイツなら余裕だろ」
キュゥべえ「君は実戦経験の面ではマミよりも上だし、マミに勝てるだけの力もある」
キュゥべえ「でも、君の障害になるイレギュラーは一つだけじゃない」
杏子「イレギュラー……?」
キュゥべえ「暁美ほむらさ」
杏子「……知らねーな、そいつは魔法少女なんだよな?」
キュゥべえ「おそらく、ね」
杏子「おそらく?お前はそいつと契約したんだろ?」
キュゥべえ「そうとも言えるし…そうでないとも言えるってことさ」
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:18:11.56 ID:BVHs1Pts0
杏子「どっちにしても、ソイツもあたしの邪魔になる存在なんだろ?」
キュゥべえ「この町を君の思うようにしたいのなら…その三人の存在は邪魔になるだろうね」
杏子「つまり…全員消しちゃえばいいんだろ?」
キュゥべえ「君にとってはそれが最善の策かもしれないね、でもマミまで敵に回すのかい?」
杏子「さあね……とりあえず暁美ほむらってのとあの男は射程に入れておくよ」
キュゥべえ「この町を君の思うようにしたいのなら…その三人の存在は邪魔になるだろうね」
杏子「つまり…全員消しちゃえばいいんだろ?」
キュゥべえ「君にとってはそれが最善の策かもしれないね、でもマミまで敵に回すのかい?」
杏子「さあね……とりあえず暁美ほむらってのとあの男は射程に入れておくよ」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:32:45.25 ID:BVHs1Pts0
翌日
さやか「先生!恭介の指……動くようになったんだって!」
イチロー「ああ、聞いてるよ。さやかちゃんのおかげじゃないかな?」
さやか「いや、あたしは何も……」
イチロー「上條くんだったっけ、彼はさやかちゃんが励ましてくれたから頑張れたって言っていたよ」
さやか「あの、あたしは先生が言った言葉をそのまま言っただけで……」
イチロー「関係ないさ、君の言葉だからこそ彼に届いた……君は自分を誇っていい」
さやか「そ、そうかな?でも……そう言ってもらえると嬉しいよ……」
さやか「先生!恭介の指……動くようになったんだって!」
イチロー「ああ、聞いてるよ。さやかちゃんのおかげじゃないかな?」
さやか「いや、あたしは何も……」
イチロー「上條くんだったっけ、彼はさやかちゃんが励ましてくれたから頑張れたって言っていたよ」
さやか「あの、あたしは先生が言った言葉をそのまま言っただけで……」
イチロー「関係ないさ、君の言葉だからこそ彼に届いた……君は自分を誇っていい」
さやか「そ、そうかな?でも……そう言ってもらえると嬉しいよ……」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:47:43.36 ID:BVHs1Pts0
放課後
イチロー「魔女って言うのはずいぶんとあちこちにいるんだね」
マミ「ええ、魔女にはまだなってない使い魔も含めれば数えきれないわね」
マミ「これは……うん、魔女じゃない。使い魔ね」
イチロー「使い魔でも……害がないわけじゃないんだろう?」
マミ「もちろん……さあ、行きましょうか」
杏子「何で行くんだ、馬鹿じゃねーの?使い魔はグリーフシード持ってないだろ」
マミ「あなた……佐倉さん!」
イチロー「…………」
イチロー(彼女もまた、魔法少女……か)
イチロー「魔女って言うのはずいぶんとあちこちにいるんだね」
マミ「ええ、魔女にはまだなってない使い魔も含めれば数えきれないわね」
マミ「これは……うん、魔女じゃない。使い魔ね」
イチロー「使い魔でも……害がないわけじゃないんだろう?」
マミ「もちろん……さあ、行きましょうか」
杏子「何で行くんだ、馬鹿じゃねーの?使い魔はグリーフシード持ってないだろ」
マミ「あなた……佐倉さん!」
イチロー「…………」
イチロー(彼女もまた、魔法少女……か)
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:54:25.06 ID:BVHs1Pts0
マミ「どうしてあなたが……?」
杏子「お前が魔女にやられかけてから調子を落としてるって聞いてさ、ここを新しい狩場にしようと思ってね」
杏子「しっかし……魔女が怖いからって男の教師についてきてもらってるなんてな」
マミ「…………」
杏子「大体、アンタは何なんだ?魔法少女でもないくせに……遊び半分で首突っ込むんじゃねーよ」
イチロー「僕としては遊んでるつもりはないんだけれどね、これも教師の役目さ」
杏子「……うぜぇ、超うぜぇ!」
イチロー「!」
杏子「お前が魔女にやられかけてから調子を落としてるって聞いてさ、ここを新しい狩場にしようと思ってね」
杏子「しっかし……魔女が怖いからって男の教師についてきてもらってるなんてな」
マミ「…………」
杏子「大体、アンタは何なんだ?魔法少女でもないくせに……遊び半分で首突っ込むんじゃねーよ」
イチロー「僕としては遊んでるつもりはないんだけれどね、これも教師の役目さ」
杏子「……うぜぇ、超うぜぇ!」
イチロー「!」
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 14:59:01.55 ID:BVHs1Pts0
杏子「なっ……!」
杏子(か、躱された?嘘だろ、この距離で!?)
イチロー「危ないな、すぐに乱闘を起こすのは僕としても感心しないね」
杏子「はっ……何か言いたいことがあるんなら力で言うんだな」
イチロー「……困ったな、これは」
杏子「来ないならこっちから……」
ほむら「……そこまでよ、佐倉杏子」
杏子(か、躱された?嘘だろ、この距離で!?)
イチロー「危ないな、すぐに乱闘を起こすのは僕としても感心しないね」
杏子「はっ……何か言いたいことがあるんなら力で言うんだな」
イチロー「……困ったな、これは」
杏子「来ないならこっちから……」
ほむら「……そこまでよ、佐倉杏子」
252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:06:59.41 ID:BVHs1Pts0
杏子「テメー誰だ……なんであたしの名前を……」
ほむら「…………」
杏子「そうか、分かったよ……アンタが暁美ほむらか」
ほむら「これ以上、この場で力を振るうのは私が許さないわ」
杏子「嫌だって言ったら?」
ほむら「…………無理やりにでもあなたを黙らせるわ」
杏子「!」
杏子(一瞬で後ろに……?)
イチロー「…………」
イチロー(今のは僕でも見えなかったな……これは速さの問題じゃない)
イチロー(まるで時間が止まっている間に彼女が移動したかのような……)
ほむら「…………」
杏子「そうか、分かったよ……アンタが暁美ほむらか」
ほむら「これ以上、この場で力を振るうのは私が許さないわ」
杏子「嫌だって言ったら?」
ほむら「…………無理やりにでもあなたを黙らせるわ」
杏子「!」
杏子(一瞬で後ろに……?)
イチロー「…………」
イチロー(今のは僕でも見えなかったな……これは速さの問題じゃない)
イチロー(まるで時間が止まっている間に彼女が移動したかのような……)
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:11:00.21 ID:BVHs1Pts0
杏子「…………」
ほむら「もう一度聞くけれど、あなたはどうするのかしら?」
杏子「……止めた、アンタの手の内がまるで見えないんじゃね」
杏子「それに……思った以上に手強そうだ、アンタも……あの男も」
杏子「今日のところは降りさせてもらうよ」
ほむら「賢明ね……さあ、行きなさい」
イチロー「…………」
イチロー(佐倉杏子、か……)
ほむら「もう一度聞くけれど、あなたはどうするのかしら?」
杏子「……止めた、アンタの手の内がまるで見えないんじゃね」
杏子「それに……思った以上に手強そうだ、アンタも……あの男も」
杏子「今日のところは降りさせてもらうよ」
ほむら「賢明ね……さあ、行きなさい」
イチロー「…………」
イチロー(佐倉杏子、か……)
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:21:04.90 ID:BVHs1Pts0
マミ「とりあえず……場を収めてくれてありがとう、暁美さん」
ほむら「気にすることはないわ、ここでお互いを傷つけあっても何の得もないわ」
ほむら(唯一得をしそうなのは……キュゥべえ……!)
イチロー「さっきの彼女も魔法少女だったようだけれど……彼女とは親交がないのかい?」
マミ「私はあるにはあるけれど……もうずいぶんと長い間会っていなかったから……」
ほむら「私は……初めてよ、『さっきの』彼女と会うのは」
イチロー「ふむ……なるほどね」
イチロー(どうやら彼女からも話を聞く必要がありそうだな)
ほむら「気にすることはないわ、ここでお互いを傷つけあっても何の得もないわ」
ほむら(唯一得をしそうなのは……キュゥべえ……!)
イチロー「さっきの彼女も魔法少女だったようだけれど……彼女とは親交がないのかい?」
マミ「私はあるにはあるけれど……もうずいぶんと長い間会っていなかったから……」
ほむら「私は……初めてよ、『さっきの』彼女と会うのは」
イチロー「ふむ……なるほどね」
イチロー(どうやら彼女からも話を聞く必要がありそうだな)
258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:26:30.75 ID:BVHs1Pts0
マミ「あの……暁美さん」
ほむら「何かしら」
マミ「その……色々とごめんなさい、今まであなたを敵視して……」
ほむら「…………」
マミ「あの時、あなたの忠告を聞いていれば私も命を危機にさらすこともなかったわ」
マミ「本当に……ごめんなさい」
ほむら「……一つ、あなたたちに話しておきたいことがあるの」
イチロー「?」
ほむら「何かしら」
マミ「その……色々とごめんなさい、今まであなたを敵視して……」
ほむら「…………」
マミ「あの時、あなたの忠告を聞いていれば私も命を危機にさらすこともなかったわ」
マミ「本当に……ごめんなさい」
ほむら「……一つ、あなたたちに話しておきたいことがあるの」
イチロー「?」
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:38:49.88 ID:BVHs1Pts0
イチロー「ワルプルギスの夜……?」
マミ「まさか……それ、本当なのかしら?」
ほむら「事実よ、間違いなく来るわ」
イチロー「そのワルプルギスの夜っていうのは……強いのかい?」
ほむら「単独の魔法少女じゃとても太刀打ちは出来ないわ、超大型の魔女よ」
ほむら「はっきり言って勝ち目はないわ、私でも、巴マミでも」
ほむら「……言うまでもなく、あなたでもね」
イチロー「…………」
マミ「まさか……それ、本当なのかしら?」
ほむら「事実よ、間違いなく来るわ」
イチロー「そのワルプルギスの夜っていうのは……強いのかい?」
ほむら「単独の魔法少女じゃとても太刀打ちは出来ないわ、超大型の魔女よ」
ほむら「はっきり言って勝ち目はないわ、私でも、巴マミでも」
ほむら「……言うまでもなく、あなたでもね」
イチロー「…………」
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:45:24.66 ID:BVHs1Pts0
マミ「一人でダメなら……やっぱり力を合わせるしかないわね」
ほむら「そう、だから佐倉杏子とはあまりもめ事を起こしたくはないの」
マミ「……鹿目さんたちの力を借りるのは?」
ほむら「それだけはダメよ、絶対に」
マミ「確かに私としても気が引けるけれど……でも、このままじゃ取り返しがつかないことになるわ」
マミ「鹿目さんや美樹さんなら魔法少女になれる素質がある、味方は多いほうが……」
ほむら「まどかを魔法少女にすることだけはどんなことがあっても絶対に許さないわ」
ほむら「もう二度と……そんなことを口にはしないで」
マミ「ご、ごめんなさい……」
ほむら「そう、だから佐倉杏子とはあまりもめ事を起こしたくはないの」
マミ「……鹿目さんたちの力を借りるのは?」
ほむら「それだけはダメよ、絶対に」
マミ「確かに私としても気が引けるけれど……でも、このままじゃ取り返しがつかないことになるわ」
マミ「鹿目さんや美樹さんなら魔法少女になれる素質がある、味方は多いほうが……」
ほむら「まどかを魔法少女にすることだけはどんなことがあっても絶対に許さないわ」
ほむら「もう二度と……そんなことを口にはしないで」
マミ「ご、ごめんなさい……」
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:53:44.15 ID:BVHs1Pts0
翌日、放課後
杏子「で……一体あたしに何の用だ?」
イチロー「いや、少し話でもしようと思ってね」
杏子「……分かってんのか、あたしはアンタの敵なんだぞ?」
イチロー「認識の違いさ、僕は君を敵だとは思っていない」
杏子「……変な奴だな、ホントに。で、話ってのはなんだい?」
イチロー「君が魔法少女になった理由を聞かせてもらおうと思ってね」
杏子「…………」
イチロー「もちろん、言いたくないのなら別に無理に言わなくても構わないよ」
杏子「いや、いいさ。あたしにはもう過去のことなんだからさ」
杏子「で……一体あたしに何の用だ?」
イチロー「いや、少し話でもしようと思ってね」
杏子「……分かってんのか、あたしはアンタの敵なんだぞ?」
イチロー「認識の違いさ、僕は君を敵だとは思っていない」
杏子「……変な奴だな、ホントに。で、話ってのはなんだい?」
イチロー「君が魔法少女になった理由を聞かせてもらおうと思ってね」
杏子「…………」
イチロー「もちろん、言いたくないのなら別に無理に言わなくても構わないよ」
杏子「いや、いいさ。あたしにはもう過去のことなんだからさ」
270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 15:57:48.21 ID:BVHs1Pts0
同時刻
まどか「さやかちゃん、本当に見たの?」
さやか「いたって!絶対アレは先生だったって!」
まどか「でも全然見当たらな……あっ、もしかしてあれかな!」
さやか「おっ!まどかやるじゃん!っと……誰だろ、あのポニーテールの女の子?」
まどか「うちの学校の生徒じゃない……よね」
さやか「面白そうだし……ちょっと隠れてどんな話してるか聞いてみようよ!」
まどか「だ、ダメだよ盗み聞きなんて……」
さやか「大丈夫大丈夫、そんな固いものじゃないって!」
まどか「いいのかな……」
まどか「さやかちゃん、本当に見たの?」
さやか「いたって!絶対アレは先生だったって!」
まどか「でも全然見当たらな……あっ、もしかしてあれかな!」
さやか「おっ!まどかやるじゃん!っと……誰だろ、あのポニーテールの女の子?」
まどか「うちの学校の生徒じゃない……よね」
さやか「面白そうだし……ちょっと隠れてどんな話してるか聞いてみようよ!」
まどか「だ、ダメだよ盗み聞きなんて……」
さやか「大丈夫大丈夫、そんな固いものじゃないって!」
まどか「いいのかな……」
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:03:49.03 ID:BVHs1Pts0
杏子「…………と、まあそういうわけさ」
イチロー「…………」
杏子「全部あたしの自業自得、他人のために魔法なんか使ったあたしが悪いのさ」
イチロー「それは……」
さやか「それは違うよ!」
杏子「!」
イチロー「さやか……ちゃん?」
杏子「何だ……アンタ……?」
イチロー「…………」
杏子「全部あたしの自業自得、他人のために魔法なんか使ったあたしが悪いのさ」
イチロー「それは……」
さやか「それは違うよ!」
杏子「!」
イチロー「さやか……ちゃん?」
杏子「何だ……アンタ……?」
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:15:00.15 ID:BVHs1Pts0
さやか「今の話、アンタが悪かったところなんて一つもないじゃん!」
さやか「ちょっとだけすれ違いが起きちゃっただけで……アンタは何も悪くない!」
杏子「悪いんだよ、すれ違いを起こすようなことをしたのもあたしだろ?」
杏子「誰だか知らないけど、何も分からないくせに口出しされたくねーな」
さやか「……分かるよ」
杏子「?」
さやか「あたしだって……アンタと同じことをしようとしてたんだから」
さやか「ちょっとだけすれ違いが起きちゃっただけで……アンタは何も悪くない!」
杏子「悪いんだよ、すれ違いを起こすようなことをしたのもあたしだろ?」
杏子「誰だか知らないけど、何も分からないくせに口出しされたくねーな」
さやか「……分かるよ」
杏子「?」
さやか「あたしだって……アンタと同じことをしようとしてたんだから」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:39:53.72 ID:BVHs1Pts0
まどか「さ、さやかちゃん……?」
さやか「あたしね、ホントは魔法少女になる契約をするつもりでいたんだ」
さやか「……恭介の指を治すために」
杏子「!」
さやか「でも……あたしは結局それをしなかった。ううん、契約するのを止めてもらった」
さやか「あたしには、先生がいてくれた」
杏子「…………」
さやか「あたしたちの違いってそれだけだよ、先生みたいな人がそばにいたかどうか……」
さやか「それ以外、あたしたちって何も違わない……そうでしょ、杏子」
さやか「あたしね、ホントは魔法少女になる契約をするつもりでいたんだ」
さやか「……恭介の指を治すために」
杏子「!」
さやか「でも……あたしは結局それをしなかった。ううん、契約するのを止めてもらった」
さやか「あたしには、先生がいてくれた」
杏子「…………」
さやか「あたしたちの違いってそれだけだよ、先生みたいな人がそばにいたかどうか……」
さやか「それ以外、あたしたちって何も違わない……そうでしょ、杏子」
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 16:52:51.74 ID:BVHs1Pts0
杏子「…………」
さやか「あたしたち、きっと友達になれるよ……そう思わない?」
まどか「そうだよ、杏子ちゃん……会ったばっかりだけど、私も仲良くなりたいな」
杏子「……意味わからねぇよ、ホントに……どいつもこいつもさ」
イチロー「時折、意味の分からないことをするのが人間っていう生き物なのさ」
杏子「……りんご」
まどか「え?」
杏子「りんごがあるんだ……」
杏子「食うかい?」
さやか「あたしたち、きっと友達になれるよ……そう思わない?」
まどか「そうだよ、杏子ちゃん……会ったばっかりだけど、私も仲良くなりたいな」
杏子「……意味わからねぇよ、ホントに……どいつもこいつもさ」
イチロー「時折、意味の分からないことをするのが人間っていう生き物なのさ」
杏子「……りんご」
まどか「え?」
杏子「りんごがあるんだ……」
杏子「食うかい?」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:03:06.04 ID:BVHs1Pts0
翌日
ほむら「…………」
マミ「…………」
イチロー「……というわけで、彼女も僕たちに協力してくれることになった」
杏子「ワルプルギスの夜が来るんだろ、だったら敵対してても仕方ないしな」
マミ「せ、先生……すごいんですね」
イチロー「?」
マミ「いや……あの、あれだけのことがつい最近あったのにもう佐倉さんを説得しちゃうなんて……」
イチロー「説得なんかしてないよ、僕はただ事情を説明しただけさ」
杏子「さやかやまどかもいることだしな、アイツらのためにも絶対倒さねーと」
ほむら「…………」
ほむら(どういうこと……この世界、いつも事態が好転するときには彼がいる……)
ほむら(巴マミが生き残ったのも、美樹さやかの契約回避も、佐倉杏子の説得も……)
ほむら(彼は……本当に何者なの……?)
ほむら「…………」
マミ「…………」
イチロー「……というわけで、彼女も僕たちに協力してくれることになった」
杏子「ワルプルギスの夜が来るんだろ、だったら敵対してても仕方ないしな」
マミ「せ、先生……すごいんですね」
イチロー「?」
マミ「いや……あの、あれだけのことがつい最近あったのにもう佐倉さんを説得しちゃうなんて……」
イチロー「説得なんかしてないよ、僕はただ事情を説明しただけさ」
杏子「さやかやまどかもいることだしな、アイツらのためにも絶対倒さねーと」
ほむら「…………」
ほむら(どういうこと……この世界、いつも事態が好転するときには彼がいる……)
ほむら(巴マミが生き残ったのも、美樹さやかの契約回避も、佐倉杏子の説得も……)
ほむら(彼は……本当に何者なの……?)
291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:13:10.15 ID:BVHs1Pts0
杏子「それで、ワルプルギスの夜が来そうな位置は分かってるのかい?」
ほむら「地図があるわ、大体この位置よ」
杏子「ずいぶんと正確だな、何か根拠でも?」
ほむら「統計的に考えて、と言っておくわ」
マミ「統計……?過去にこの街へワルプルギスが来たなんて聞いたことが……」
ほむら「…………」
杏子「なあ、あたしらはもう一蓮托生だろ?もうちょっとアンタも手札を見せてくれたっていいんじゃないか?」
イチロー「……ほむらちゃんは時間に関係する魔法が使えるのかな?」
ほむら「……その通りよ」
ほむら「地図があるわ、大体この位置よ」
杏子「ずいぶんと正確だな、何か根拠でも?」
ほむら「統計的に考えて、と言っておくわ」
マミ「統計……?過去にこの街へワルプルギスが来たなんて聞いたことが……」
ほむら「…………」
杏子「なあ、あたしらはもう一蓮托生だろ?もうちょっとアンタも手札を見せてくれたっていいんじゃないか?」
イチロー「……ほむらちゃんは時間に関係する魔法が使えるのかな?」
ほむら「……その通りよ」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:20:48.80 ID:BVHs1Pts0
杏子「時間操作系かよ……なるほどね、それならアンタが最初にあたしの名前を知ってたのも説明が付くな」
ほむら「もうここまで来たら黙っている必要もないわね……私は今まで何度もワルプルギスの夜と戦ってきたの」
ほむら「さっき言った統計っていうのは、つまりはそういうこと」
杏子「……何度も戦ってきて、勝ったことは?」
ほむら「……一度もないわ」
マミ「そんな……!」
杏子「……はっ、この世界のあたしらと前の世界の奴らを一緒にするなよ」
マミ「一つだけ、教えてほしいの」
ほむら「何かしら?」
マミ「あなたが繰り返してきた過去の世界、その中で……鹿目さんや美樹さんが契約をしたことは?」
ほむら「……あるわ」
マミ「あれだけの素質を秘めた鹿目さんの力を借りても……ワルプルギスは倒せなかったの?」
ほむら「…………」
ほむら「もうここまで来たら黙っている必要もないわね……私は今まで何度もワルプルギスの夜と戦ってきたの」
ほむら「さっき言った統計っていうのは、つまりはそういうこと」
杏子「……何度も戦ってきて、勝ったことは?」
ほむら「……一度もないわ」
マミ「そんな……!」
杏子「……はっ、この世界のあたしらと前の世界の奴らを一緒にするなよ」
マミ「一つだけ、教えてほしいの」
ほむら「何かしら?」
マミ「あなたが繰り返してきた過去の世界、その中で……鹿目さんや美樹さんが契約をしたことは?」
ほむら「……あるわ」
マミ「あれだけの素質を秘めた鹿目さんの力を借りても……ワルプルギスは倒せなかったの?」
ほむら「…………」
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:33:09.36 ID:BVHs1Pts0
イチロー「何か事情があるらしいね」
ほむら「……それを説明するには魔法少女のこと、ソウルジェムのこと、キュゥべえのこと」
ほむら「それらすべてを説明しなきゃいけない」
杏子「魔法少女のこと……?ソウルジェム……?」
マミ「キュゥべえ……?」
イチロー「…………」
ほむら「これから話すことはすべて事実よ、決して取り乱さないで」
ほむら「……それを説明するには魔法少女のこと、ソウルジェムのこと、キュゥべえのこと」
ほむら「それらすべてを説明しなきゃいけない」
杏子「魔法少女のこと……?ソウルジェム……?」
マミ「キュゥべえ……?」
イチロー「…………」
ほむら「これから話すことはすべて事実よ、決して取り乱さないで」
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 17:59:33.25 ID:BVHs1Pts0
ほむら「……以上よ」
マミ「そんな……そんなのさすがに信じられないわ!」
マミ「魔法少女が魔女になるなんて……そんな!」
ほむら「事実よ」
杏子「で……このソウルジェムがあたしたちの魂だってのか」
マミ「私たちもいずれは魔女になるってことじゃない……!」
マミ「だったら……もうみんな死ぬしか……!」
イチロー「落ち着くんだ」
マミ「とてもじゃないけれど落ち着いていられる状況じゃ……!」
イチロー「魔法少女が魔女になるように……魔法少女から普通の人間に戻る方法も存在するかもしれない」
イチロー「どんなときでも、最後まで諦めちゃいけない」
マミ「そんな……そんなのさすがに信じられないわ!」
マミ「魔法少女が魔女になるなんて……そんな!」
ほむら「事実よ」
杏子「で……このソウルジェムがあたしたちの魂だってのか」
マミ「私たちもいずれは魔女になるってことじゃない……!」
マミ「だったら……もうみんな死ぬしか……!」
イチロー「落ち着くんだ」
マミ「とてもじゃないけれど落ち着いていられる状況じゃ……!」
イチロー「魔法少女が魔女になるように……魔法少女から普通の人間に戻る方法も存在するかもしれない」
イチロー「どんなときでも、最後まで諦めちゃいけない」
307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:10:27.16 ID:BVHs1Pts0
杏子「で……キュゥべえの奴の狙いはまどかが魔女になった時に発生するエネルギーってわけか」
杏子「ふざけやがる……あたしらを物みてーに扱いやがって……!」
イチロー「頑なに彼女を契約させまいとしていたのはそういうことだったんだね」
ほむら「……私から言えることはこれですべて、あとはあなたたちの判断に任せるわ」
ほむら「魔法少女の真実を知った今、戦うかどうかはあなたたち次第」
ほむら「どんな選択をしようと私はあなたたちを責めないし、無理を言うつもりもないわ」
杏子「あたしは戦うよ、このままキュゥべえの奴の思い通りにさせるのも気にくわねぇ」
マミ「私は……」
ほむら「巴マミ、迷っているのなら戦うべきではないわ」
マミ「……少し、考えさせて」
杏子「ふざけやがる……あたしらを物みてーに扱いやがって……!」
イチロー「頑なに彼女を契約させまいとしていたのはそういうことだったんだね」
ほむら「……私から言えることはこれですべて、あとはあなたたちの判断に任せるわ」
ほむら「魔法少女の真実を知った今、戦うかどうかはあなたたち次第」
ほむら「どんな選択をしようと私はあなたたちを責めないし、無理を言うつもりもないわ」
杏子「あたしは戦うよ、このままキュゥべえの奴の思い通りにさせるのも気にくわねぇ」
マミ「私は……」
ほむら「巴マミ、迷っているのなら戦うべきではないわ」
マミ「……少し、考えさせて」
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:21:02.42 ID:BVHs1Pts0
イチロー「僕も少しコンディションを調整しておく必要があるかな」
ほむら「そのことだけれど……あなたは戦うべきじゃないわ」
イチロー「……?」
ほむら「今度の魔女は格が違う、今までの魔女とは比べものにならない」
ほむら「通常の人間のあなたじゃ命がいくつあっても足りないわ」
イチロー「…………」
杏子「だな、ほむらの話が正しいならあたしたちは不死身に近い体みたいだし」
杏子「ワルプルギスを倒すのはあたしたちに任せな」
ほむら「そのことだけれど……あなたは戦うべきじゃないわ」
イチロー「……?」
ほむら「今度の魔女は格が違う、今までの魔女とは比べものにならない」
ほむら「通常の人間のあなたじゃ命がいくつあっても足りないわ」
イチロー「…………」
杏子「だな、ほむらの話が正しいならあたしたちは不死身に近い体みたいだし」
杏子「ワルプルギスを倒すのはあたしたちに任せな」
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:27:55.90 ID:BVHs1Pts0
キュゥべえ「これはなんの会議だい?」
ほむら「!」
マミ「キュゥべえ……!」
杏子「今さらのこのこやってきて何のつもりだテメー」
キュゥべえ「ふむ……暁美ほむら、君が何か吹き込んだようだね」
ほむら「事実を述べただけよ」
マミ「キュゥべえ教えて……さっきの暁美さんの話、魔女と魔法少女の関係は……本当なの?」
キュゥべえ「どんな内容の話をしていたのかは知らないけれど、ほぼ事実のはずさ」
マミ「そんな……キュゥべえ、私たちをだましていたの!?」
キュゥべえ「聞かれなかったから話さなかっただけさ、必要最低限の情報は与えていただろう?」
マミ「そ、そんなのって……!」
ほむら「!」
マミ「キュゥべえ……!」
杏子「今さらのこのこやってきて何のつもりだテメー」
キュゥべえ「ふむ……暁美ほむら、君が何か吹き込んだようだね」
ほむら「事実を述べただけよ」
マミ「キュゥべえ教えて……さっきの暁美さんの話、魔女と魔法少女の関係は……本当なの?」
キュゥべえ「どんな内容の話をしていたのかは知らないけれど、ほぼ事実のはずさ」
マミ「そんな……キュゥべえ、私たちをだましていたの!?」
キュゥべえ「聞かれなかったから話さなかっただけさ、必要最低限の情報は与えていただろう?」
マミ「そ、そんなのって……!」
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:35:52.56 ID:BVHs1Pts0
杏子「潰されたくなけりゃ……今すぐ失せろ!」
キュゥべえ「怖いなぁ……僕はせっかく君たちに気を効かせてあげたのに」
イチロー「どういう意味かな?」
キュゥべえ「ワルプルギスの夜の襲来をまどかたちに教えてあげたのさ」
ほむら「!」
キュゥべえ「このままじゃ君たちに勝ち目がないことも、まどかが契約すれば勝てることも……すべてね」
ほむら「そ、そんな……!」
杏子「テメー……なんでそんな真似を!それじゃまどかの奴が!」
キュゥべえ「なぜ?僕としてもワルプルギスの夜は倒してほしいんだよ」
キュゥべえ「それに自分と契約した君たちが死ぬところなんて見たくはないんだ」
キュゥべえ「まどかさえ戦ってくれれば君たちがワルプルギスによって敗北することはなくなる」
キュゥべえ「そう、君たちを思っての行動さ」
ほむら「どこまで……どこまで白々しいことを……!!」
キュゥべえ「怖いなぁ……僕はせっかく君たちに気を効かせてあげたのに」
イチロー「どういう意味かな?」
キュゥべえ「ワルプルギスの夜の襲来をまどかたちに教えてあげたのさ」
ほむら「!」
キュゥべえ「このままじゃ君たちに勝ち目がないことも、まどかが契約すれば勝てることも……すべてね」
ほむら「そ、そんな……!」
杏子「テメー……なんでそんな真似を!それじゃまどかの奴が!」
キュゥべえ「なぜ?僕としてもワルプルギスの夜は倒してほしいんだよ」
キュゥべえ「それに自分と契約した君たちが死ぬところなんて見たくはないんだ」
キュゥべえ「まどかさえ戦ってくれれば君たちがワルプルギスによって敗北することはなくなる」
キュゥべえ「そう、君たちを思っての行動さ」
ほむら「どこまで……どこまで白々しいことを……!!」
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 18:45:29.52 ID:BVHs1Pts0
キュゥべえ「さて……じゃあ僕はもう失礼するよ、このままじゃ無駄に君たちに体を潰されてしまいそうだ」
キュゥべえ「それと、イチローだったかな?君にはなかなか驚かされたよ」
キュゥべえ「魔法少女でもないのに魔女を倒したり……ずいぶんとイレギュラーなことをしてくれた」
イチロー「…………」
キュゥべえ「でも、今度ばかりは君でもどうにもならないよ。それほどワルプルギスの力は飛びぬけている」
イチロー「…………」
キュゥべえ「それと、イチローだったかな?君にはなかなか驚かされたよ」
キュゥべえ「魔法少女でもないのに魔女を倒したり……ずいぶんとイレギュラーなことをしてくれた」
イチロー「…………」
キュゥべえ「でも、今度ばかりは君でもどうにもならないよ。それほどワルプルギスの力は飛びぬけている」
イチロー「…………」
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:02:54.52 ID:BVHs1Pts0
杏子「くそっ……好き勝手言いやがって、絶対アイツに一泡吹かせてやる!」
マミ「私も……戦うわ、私が戦って守れる人がいるなら……それに」
マミ「悔しいもの……何もできないまま、ただ待っているなんて!」
ほむら「……イチロー、私たちを信じて。必ずワルプルギスは倒すわ」
イチロー「…………」
ほむら「……イチロー?」
イチロー「……ん、ああごめん。ちょっと考え事をしててね」
杏子(な、何だ……すげー威圧感が……!)
イチロー「ホント癪に障ったからね、さっきの言葉は……」
ほむら「…………!」
マミ「私も……戦うわ、私が戦って守れる人がいるなら……それに」
マミ「悔しいもの……何もできないまま、ただ待っているなんて!」
ほむら「……イチロー、私たちを信じて。必ずワルプルギスは倒すわ」
イチロー「…………」
ほむら「……イチロー?」
イチロー「……ん、ああごめん。ちょっと考え事をしててね」
杏子(な、何だ……すげー威圧感が……!)
イチロー「ホント癪に障ったからね、さっきの言葉は……」
ほむら「…………!」
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:12:49.90 ID:BVHs1Pts0
イチロー「まだ戦ってもいないのに『どうにもならない』と嘲笑されるなんてね」
イチロー「僕の人生の中でも指折りの屈辱的な言葉だったよ」
ほむら「…………」
ほむら(もう、戦っちゃいけないなんて言える雰囲気じゃない……!)
マミ(せ、先生に……こんな凄まじい威圧感があったなんて……!)
杏子(正直、敵じゃなくてホントに良かったな……)
杏子(てかあたし、最初にイチローと会ったときに攻撃なんか仕掛けてよく無事だったなな……)
イチロー「僕の人生の中でも指折りの屈辱的な言葉だったよ」
ほむら「…………」
ほむら(もう、戦っちゃいけないなんて言える雰囲気じゃない……!)
マミ(せ、先生に……こんな凄まじい威圧感があったなんて……!)
杏子(正直、敵じゃなくてホントに良かったな……)
杏子(てかあたし、最初にイチローと会ったときに攻撃なんか仕掛けてよく無事だったなな……)
327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:23:56.63 ID:BVHs1Pts0
夜、ほむら宅
ピンポーン
ほむら(こんな時間に客……?)
まどか「入っていいかな?」
ほむら「まどか……美樹さやか……!」
さやか「……もうすぐワルプルギスの夜っていうとてつもない魔女が来るんでしょ?」
ほむら「……ええ、具現化するだけで何千人もの被害者が出るわね」
まどか「じゃあ絶対に倒さなきゃね…でも、ほむらちゃん達だけじゃ倒せないかもしれないんでしょ?だったら……」
ほむら「私たちだけで十分よ」
まどか「!」
ほむら「私は今日に備えてたくさんの準備はしてきた、一人でも十分に撃退できるくらいに」
ほむら「巴マミや佐倉杏子も手を貸してくれている……負けるはずがないわ」
まどか「……何でだろう、私ほむらちゃんを信じたいのに…全然大丈夫だなんて思えない……!」
ほむら「……!」
さやか「ヤバいんでしょ……本当は」
ピンポーン
ほむら(こんな時間に客……?)
まどか「入っていいかな?」
ほむら「まどか……美樹さやか……!」
さやか「……もうすぐワルプルギスの夜っていうとてつもない魔女が来るんでしょ?」
ほむら「……ええ、具現化するだけで何千人もの被害者が出るわね」
まどか「じゃあ絶対に倒さなきゃね…でも、ほむらちゃん達だけじゃ倒せないかもしれないんでしょ?だったら……」
ほむら「私たちだけで十分よ」
まどか「!」
ほむら「私は今日に備えてたくさんの準備はしてきた、一人でも十分に撃退できるくらいに」
ほむら「巴マミや佐倉杏子も手を貸してくれている……負けるはずがないわ」
まどか「……何でだろう、私ほむらちゃんを信じたいのに…全然大丈夫だなんて思えない……!」
ほむら「……!」
さやか「ヤバいんでしょ……本当は」
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:33:10.43 ID:BVHs1Pts0
ほむら「本当のことなんて話せるわけがないのよ…あなたたちと違う時間を生きているんだもの」
ほむら「あなたを救いたい一心で…私は今までの時を繰り返してきた」
ほむら「あなたが死ぬところも…繰り返してきた回数と同じだけ見てきたのよ」
まどか「ほむらちゃん……?」
ほむら「ごめんね、何を言ってるのか全然わからないよね……でも、それでも……!」
ほむら「お願いだから…最後まで…あなたを私に守らせて……!」
まどか「…………」
さやか「何だよー!あたしはどうなってもいいのかよ!」
ほむら「当然、あなたも守るわ……美樹さやか」
さやか「固い呼び方は止めてよ、さやかでいいよ……ほむら。あたしたち、友達でしょ?」
ほむら「……そうね。友達、だものね……さやか」
ほむら「あなたを救いたい一心で…私は今までの時を繰り返してきた」
ほむら「あなたが死ぬところも…繰り返してきた回数と同じだけ見てきたのよ」
まどか「ほむらちゃん……?」
ほむら「ごめんね、何を言ってるのか全然わからないよね……でも、それでも……!」
ほむら「お願いだから…最後まで…あなたを私に守らせて……!」
まどか「…………」
さやか「何だよー!あたしはどうなってもいいのかよ!」
ほむら「当然、あなたも守るわ……美樹さやか」
さやか「固い呼び方は止めてよ、さやかでいいよ……ほむら。あたしたち、友達でしょ?」
ほむら「……そうね。友達、だものね……さやか」
333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:39:07.50 ID:BVHs1Pts0
数日後、某所
「雷雲がとんでもない勢いで分裂と回転しています!明らかにスーパーセルの前兆です!」
「ただちに避難指示の発令を!!」
ほむら「来る……!」
杏子「とんでもねぇな……こうして対峙してみると」
マミ「それでも……勝たなきゃ大勢の人が犠牲になるわ」
ほむら「勝ちましょう、必ず……友達を守るためにも」
三人の少女が強大な魔女に立ち向かうべく降り立っているその場に
イチローの姿はなかった。
「雷雲がとんでもない勢いで分裂と回転しています!明らかにスーパーセルの前兆です!」
「ただちに避難指示の発令を!!」
ほむら「来る……!」
杏子「とんでもねぇな……こうして対峙してみると」
マミ「それでも……勝たなきゃ大勢の人が犠牲になるわ」
ほむら「勝ちましょう、必ず……友達を守るためにも」
三人の少女が強大な魔女に立ち向かうべく降り立っているその場に
イチローの姿はなかった。
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 19:46:35.91 ID:BVHs1Pts0
ほむら「今度こそ…決着をつける!」
杏子「接近戦は任せな、しばらく動きを止めるくらいなら一人でもやれる!」
マミ「使い魔は私が何とかするわ」
ほむら「私は遠距離から攻撃するわ、合図をしたら二人ともワルプルギスから離れて」
マミ「了解よ、行きましょう。佐倉さん」
杏子「ああ!」
杏子「接近戦は任せな、しばらく動きを止めるくらいなら一人でもやれる!」
マミ「使い魔は私が何とかするわ」
ほむら「私は遠距離から攻撃するわ、合図をしたら二人ともワルプルギスから離れて」
マミ「了解よ、行きましょう。佐倉さん」
杏子「ああ!」
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:07:28.42 ID:BVHs1Pts0
避難所
まどか「……ほむらちゃんたち、大丈夫かな」
さやか「わからない……でも、信じるしかないよ」
まどか「でも、スーパーセルがだんだん近づいてきているってことは……!」
さやか「……!」
まどか「さやかちゃん……私たち、本当にここにいていいのかな」
さやか「…………」
まどか「みんな戦ってるのに、私たちだって戦えるのに……!」
さやか「…………」
さやか「まどかはここに残ってて」
まどか「どこに行くの!?私も行くよ!」
さやか「ダメ!ほむらが言ってたでしょ!あの子は何があってもアンタを守りたいんだから!」
さやか「まどかだけは戦っちゃダメ……大丈夫、必ず私たちで何とかするから!」
まどか「さ、さやかちゃん……!」
まどか「……ほむらちゃんたち、大丈夫かな」
さやか「わからない……でも、信じるしかないよ」
まどか「でも、スーパーセルがだんだん近づいてきているってことは……!」
さやか「……!」
まどか「さやかちゃん……私たち、本当にここにいていいのかな」
さやか「…………」
まどか「みんな戦ってるのに、私たちだって戦えるのに……!」
さやか「…………」
さやか「まどかはここに残ってて」
まどか「どこに行くの!?私も行くよ!」
さやか「ダメ!ほむらが言ってたでしょ!あの子は何があってもアンタを守りたいんだから!」
さやか「まどかだけは戦っちゃダメ……大丈夫、必ず私たちで何とかするから!」
まどか「さ、さやかちゃん……!」
346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:12:56.48 ID:BVHs1Pts0
杏子「くっ……コイツ、強いなんてもんじゃねぇ!」
マミ「使い魔ですらここまで……!!」
ほむら「これだけ攻撃を仕掛けて傷一つつけられないなんて……!」
ほむら(これ以上先に進ませるわけには……!)
杏子「逃げろほむら!ワルプルギスの攻撃が……!」
ほむら「しまっ……うあっ!!」
マミ「暁美さん!大丈……きゃあっ!」
杏子「ちっ……コイツ……ぐあっ!!」
マミ「使い魔ですらここまで……!!」
ほむら「これだけ攻撃を仕掛けて傷一つつけられないなんて……!」
ほむら(これ以上先に進ませるわけには……!)
杏子「逃げろほむら!ワルプルギスの攻撃が……!」
ほむら「しまっ……うあっ!!」
マミ「暁美さん!大丈……きゃあっ!」
杏子「ちっ……コイツ……ぐあっ!!」
349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:24:05.95 ID:BVHs1Pts0
ほむら「くっ……!」
『苦戦しているようだね、暁美ほむら』
ほむら「キュゥべえ……!」
『悪いことは言わない、まどかを契約させたらどうだい?』
ほむら「そんなこと……絶対に……!」
『まどかが契約したらまた世界をやり直すのかい?』
『君が繰り返してきた時間の中で循環した因果の係数はすべて鹿目まどかに繋がっている』
『君はこれ以上まどかを因果で縛ってより強力な魔女にするつもりかい?』
ほむら「…………!」
『そうそう、そういえば……さっき、一人の魔法少女が誕生したよ』
ほむら「!?」
『彼女は願ったよ……君たちと共に戦い、仲間を守れる力が欲しい……とね』
『苦戦しているようだね、暁美ほむら』
ほむら「キュゥべえ……!」
『悪いことは言わない、まどかを契約させたらどうだい?』
ほむら「そんなこと……絶対に……!」
『まどかが契約したらまた世界をやり直すのかい?』
『君が繰り返してきた時間の中で循環した因果の係数はすべて鹿目まどかに繋がっている』
『君はこれ以上まどかを因果で縛ってより強力な魔女にするつもりかい?』
ほむら「…………!」
『そうそう、そういえば……さっき、一人の魔法少女が誕生したよ』
ほむら「!?」
『彼女は願ったよ……君たちと共に戦い、仲間を守れる力が欲しい……とね』
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:26:53.23 ID:BVHs1Pts0
ほむら(まさか……もしかしてまどかが……!?)
ほむら「そんな……嘘よ……!」
「嘘じゃないんだな、これが」
ほむら「えっ……?」
さやか「契約したのがまどかだと思った?残念!さやかちゃんでした!」
ほむら「さ、さやか……!?」
マミ「み、美樹さん!」
杏子「お前、何で……!」
ほむら「そんな……嘘よ……!」
「嘘じゃないんだな、これが」
ほむら「えっ……?」
さやか「契約したのがまどかだと思った?残念!さやかちゃんでした!」
ほむら「さ、さやか……!?」
マミ「み、美樹さん!」
杏子「お前、何で……!」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:43:08.58 ID:BVHs1Pts0
さやか「いやーいてもたってもいられなくなっちゃってさ、あたしも何かやらなきゃって」
杏子「馬鹿……知ってるだろ、魔法少女のことも魔女のことも……全部!」
さやか「……うん、知ってるよ」
杏子「だったら何で……!」
さやか「だって、もし杏子たちが負けたらあたしたちもみんな死んじゃうんでしょ?」
マミ「それは……そうだけれど……!」
さやか「それに、あたしたち友達じゃない。ね、ほむら」
ほむら「さやか……!」
杏子「馬鹿……知ってるだろ、魔法少女のことも魔女のことも……全部!」
さやか「……うん、知ってるよ」
杏子「だったら何で……!」
さやか「だって、もし杏子たちが負けたらあたしたちもみんな死んじゃうんでしょ?」
マミ「それは……そうだけれど……!」
さやか「それに、あたしたち友達じゃない。ね、ほむら」
ほむら「さやか……!」
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:57:02.33 ID:BVHs1Pts0
さやかが加わったことで状況が少しは好転するも、根本的な解決にはならなかった。
力の差は歴然であり、一度は立て直した状況も即座に崩されていく。
杏子「ぐっ!」
さやか「ちょっとちょっと……強すぎでしょうよアンタ……ぐあっ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ワルプルギス『キャハハハハハ!』
マミ「そんな……少しのダメージも与えられないなんて……!」
ほむら「…………!」
ほむら(嘘よ……まどかを除く全員の魔法少女が集まっても……コイツに勝てないなんて)
ほむら(何度も戦っているのに……やれるだけのことは全部やっているのに……それでも……!)
ほむら(じゃあ、私のやってきたことは……全部無駄だったっていうの……?)
暁美ほむらはこの瞬間、絶望を味わう。同時に彼女のソウルジェムが黒く染められていった。
力の差は歴然であり、一度は立て直した状況も即座に崩されていく。
杏子「ぐっ!」
さやか「ちょっとちょっと……強すぎでしょうよアンタ……ぐあっ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ワルプルギス『キャハハハハハ!』
マミ「そんな……少しのダメージも与えられないなんて……!」
ほむら「…………!」
ほむら(嘘よ……まどかを除く全員の魔法少女が集まっても……コイツに勝てないなんて)
ほむら(何度も戦っているのに……やれるだけのことは全部やっているのに……それでも……!)
ほむら(じゃあ、私のやってきたことは……全部無駄だったっていうの……?)
暁美ほむらはこの瞬間、絶望を味わう。同時に彼女のソウルジェムが黒く染められていった。
363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 20:58:55.84 ID:BVHs1Pts0
ほむら「…………」
ほむら「…………」
絶望に打ちひしがれる中、彼女は思わずつぶやいた。
ほむら「……助けて」
――先生
ほむら「…………」
絶望に打ちひしがれる中、彼女は思わずつぶやいた。
ほむら「……助けて」
――先生
366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:01:00.25 ID:BVHs1Pts0
――遅くなったね
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:06:10.06 ID:BVHs1Pts0
ほむら「……え?」
イチロー「間に合ってよかった……」
ほむら「ど、どうして……あなたが……?」
イチロー「『どうして?』逆にどうしてそんなことを聞くんだい?」
ほむら「……?」
イチロー「相手が強ければ強いほど戦いを挑みたくなるのが勝負師だからさ」
イチロー「……それに、約束しただろう?」
ほむら「約束……?」
『助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ』
イチロー「間に合ってよかった……」
ほむら「ど、どうして……あなたが……?」
イチロー「『どうして?』逆にどうしてそんなことを聞くんだい?」
ほむら「……?」
イチロー「相手が強ければ強いほど戦いを挑みたくなるのが勝負師だからさ」
イチロー「……それに、約束しただろう?」
ほむら「約束……?」
『助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ』
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:45:55.84 ID:BVHs1Pts0
イチロー「さあ……僕も戦いに行こうか」
ほむら「ダメ……いくらあなたでも一人じゃアレは倒せない!」
イチロー「僕は一人じゃないよ、ほむらちゃん達だっているじゃないか」
イチロー「それに……『勝負師』は僕一人じゃない」
ほむら「え……?」
イチロー「ここに来るのが遅れたのも実は彼らと合流するのに時間がかかったからでね」
ほむら「か、彼ら……?」
イチロー「僕の、最高の仲間さ」
ほむら「ダメ……いくらあなたでも一人じゃアレは倒せない!」
イチロー「僕は一人じゃないよ、ほむらちゃん達だっているじゃないか」
イチロー「それに……『勝負師』は僕一人じゃない」
ほむら「え……?」
イチロー「ここに来るのが遅れたのも実は彼らと合流するのに時間がかかったからでね」
ほむら「か、彼ら……?」
イチロー「僕の、最高の仲間さ」
409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 21:56:34.77 ID:BVHs1Pts0
ある男はハンマーを片手に。
室伏「ワルプルギスの夜……なるほど、確かになかなかに骨がありそうだ」
ある男は水着にジャージを身に纏い。
北島「それだけやりがいがある、越えられない壁じゃないさ」
ある男はボールを足で操り。
本田「仮に越えられん壁ならそん時はぶっ壊せばええわ、あのデカいのが俺の前に立つなら叩き落とすだけ」
ある男はラケットを手に握り。
錦織「不謹慎かもしれませんけど……いいですよね、自分の全力をぶつけられる相手がいるって」
ほむら「な……!?」
そして
澤「よくここまで戦ったね、でも……まだあなたのその足を止めるときじゃない」
ある女性は絶望する少女に優しく声を掛けた。
澤「苦しい時は私の背中を見なさい」
室伏「ワルプルギスの夜……なるほど、確かになかなかに骨がありそうだ」
ある男は水着にジャージを身に纏い。
北島「それだけやりがいがある、越えられない壁じゃないさ」
ある男はボールを足で操り。
本田「仮に越えられん壁ならそん時はぶっ壊せばええわ、あのデカいのが俺の前に立つなら叩き落とすだけ」
ある男はラケットを手に握り。
錦織「不謹慎かもしれませんけど……いいですよね、自分の全力をぶつけられる相手がいるって」
ほむら「な……!?」
そして
澤「よくここまで戦ったね、でも……まだあなたのその足を止めるときじゃない」
ある女性は絶望する少女に優しく声を掛けた。
澤「苦しい時は私の背中を見なさい」
436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:08:24.54 ID:BVHs1Pts0
ほむら「こ、この人たちは……!?」
イチロー「言ったろう、僕と同じ勝負師たちさ」
マミ「勝負師って……この人たちって魔法少女でもなんでもないんじゃ……!」
室伏「大丈夫さ、僕たちの体は少しくらいのダメージで壊れるほどやわじゃない」
本田「それに少しくらいの怪我でウダウダ言ってられんやろ、どんなコンディションでも勝つだけや」
マミ「は、はぁ……」
イチロー「キュゥべえだったかな……今も僕たちの様子をどこかで見ているんだろう」
イチロー「残念だったけれど……君は一つ計り間違えてしまったんだ」
イチロー「人間の秘めている底力を」
イチロー「言ったろう、僕と同じ勝負師たちさ」
マミ「勝負師って……この人たちって魔法少女でもなんでもないんじゃ……!」
室伏「大丈夫さ、僕たちの体は少しくらいのダメージで壊れるほどやわじゃない」
本田「それに少しくらいの怪我でウダウダ言ってられんやろ、どんなコンディションでも勝つだけや」
マミ「は、はぁ……」
イチロー「キュゥべえだったかな……今も僕たちの様子をどこかで見ているんだろう」
イチロー「残念だったけれど……君は一つ計り間違えてしまったんだ」
イチロー「人間の秘めている底力を」
453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:22:54.77 ID:BVHs1Pts0
室伏「よし……少し肩慣らしをしておこうか」
さやか「ちょ、ちょっと!そんな不用意に近づいたら危な……」
室伏「建物が崩れてるな……最初はこのぐらいの瓦礫がちょうどいいか」
さやか「ちょうどいいって……ちょ、そんな大きいの持てるわけ……」
室伏「よっ」
さやか「…………」
室伏「さあ、久々のガロン・スローだ……!」
室伏「フンっ!!」
ワルプルギス「っ!」
室伏の放った瓦礫は凄まじい音とともにワルプルギスに炸裂し
その巨大な魔女を後退させた。
さやか「ちょ、ちょっと!そんな不用意に近づいたら危な……」
室伏「建物が崩れてるな……最初はこのぐらいの瓦礫がちょうどいいか」
さやか「ちょうどいいって……ちょ、そんな大きいの持てるわけ……」
室伏「よっ」
さやか「…………」
室伏「さあ、久々のガロン・スローだ……!」
室伏「フンっ!!」
ワルプルギス「っ!」
室伏の放った瓦礫は凄まじい音とともにワルプルギスに炸裂し
その巨大な魔女を後退させた。
474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:36:08.85 ID:BVHs1Pts0
さやか「えー……」
ほむら「……私、あれだけの武器で爆撃して傷一つつけられなかったのに」
マミ「もうあの人たちだけでいいんじゃないかしら?」
杏子「お前らさっきまでの緊張感どこいったんだ?あたしらも戦うんだよ!」
室伏「うん……まあ悪くはないか」
イチロー「流石だね」
室伏「君のレーザーに比べたらまだまださ」
ほむら「……私、あれだけの武器で爆撃して傷一つつけられなかったのに」
マミ「もうあの人たちだけでいいんじゃないかしら?」
杏子「お前らさっきまでの緊張感どこいったんだ?あたしらも戦うんだよ!」
室伏「うん……まあ悪くはないか」
イチロー「流石だね」
室伏「君のレーザーに比べたらまだまださ」
483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 22:52:13.75 ID:BVHs1Pts0
錦織「流石だなぁ室伏さん……俺も負けてられないかな」
本田「あのちょろちょろ飛んでる使い魔ってのが邪魔やな」
錦織「あ、落としましょうか?20球くらいなら正確に一度で打てますけど」
本田「問題ない、俺は真正面からぶち抜く」
錦織「じゃあ俺も……肩慣らしのサーブを……はっ!」バシュッ!!
本田「何枚壁があっても無回転で抜いたるわ……らあっ!!」ドゴッ!!
ワルプルギス「っ!!」
ほむら「…………」
マミ「……どうやったらサッカーボールとテニスボールであの威力が出るの?」
本田「あのちょろちょろ飛んでる使い魔ってのが邪魔やな」
錦織「あ、落としましょうか?20球くらいなら正確に一度で打てますけど」
本田「問題ない、俺は真正面からぶち抜く」
錦織「じゃあ俺も……肩慣らしのサーブを……はっ!」バシュッ!!
本田「何枚壁があっても無回転で抜いたるわ……らあっ!!」ドゴッ!!
ワルプルギス「っ!!」
ほむら「…………」
マミ「……どうやったらサッカーボールとテニスボールであの威力が出るの?」
496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 23:07:22.11 ID:BVHs1Pts0
杏子「喰らい……やがれ!」ガキィ!
さやか「このために契約したのに役立たずのままじゃ終われないでしょ!」ガキィ!
錦織「最近の中学生は凄いな……でもスイングのスピードが少し遅い、もっと下半身を使えば威力が上がるよ」
さやか「は、はぁ……どうも……」
ワルプルギス「…………」
ほむら「…………?」
ほむら(笑い声がなくなった……?)
イチロー(何か仕掛けて来るな……)
さやか「このために契約したのに役立たずのままじゃ終われないでしょ!」ガキィ!
錦織「最近の中学生は凄いな……でもスイングのスピードが少し遅い、もっと下半身を使えば威力が上がるよ」
さやか「は、はぁ……どうも……」
ワルプルギス「…………」
ほむら「…………?」
ほむら(笑い声がなくなった……?)
イチロー(何か仕掛けて来るな……)
505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 23:23:00.17 ID:BVHs1Pts0
まどか「やった……みんなすごいよ!」
キュゥべえ『そうかな?最後には君が契約しなければならないと僕は思うよ』
まどか「その手には乗らないよ……」
キュゥべえ『分かっていないんだね、君たちは……舞台装置の魔女の本当の力を』
まどか「…………?」
キュゥべえ『今まで遊んでいたあの魔女を半端な攻撃で刺激してしまった』
キュゥべえ『そして今まさに本当の姿に戻ろうとしている』
キュゥべえ『そうかな?最後には君が契約しなければならないと僕は思うよ』
まどか「その手には乗らないよ……」
キュゥべえ『分かっていないんだね、君たちは……舞台装置の魔女の本当の力を』
まどか「…………?」
キュゥべえ『今まで遊んでいたあの魔女を半端な攻撃で刺激してしまった』
キュゥべえ『そして今まさに本当の姿に戻ろうとしている』
540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:06:58.07 ID:zoMDjzY70
イチロー「ほむらちゃん……あの魔女、一体何を?」
ほむら「分からない……こんな、こんなこと今までなかった……」
マミ「上下が逆さまになろうとしてるの……?」
本田「…………」
イチロー「この威圧感……あまりいい予感はしないな」
室伏「いや、本格的にまずいかもしれない!急いで止めるべきだ」
本田「問題ない」
室伏「僕たちは無事でも町が吹き飛ぶぞ!」
本田「あそこ見てみ」
室伏「……あれは!」
本田「イタリアから『アイツ』が上がってきてる」
ほむら「分からない……こんな、こんなこと今までなかった……」
マミ「上下が逆さまになろうとしてるの……?」
本田「…………」
イチロー「この威圧感……あまりいい予感はしないな」
室伏「いや、本格的にまずいかもしれない!急いで止めるべきだ」
本田「問題ない」
室伏「僕たちは無事でも町が吹き飛ぶぞ!」
本田「あそこ見てみ」
室伏「……あれは!」
本田「イタリアから『アイツ』が上がってきてる」
551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:14:12.74 ID:zoMDjzY70
その人間を見た者は誰しも一度はこう口にするという。
『なぜお前がそこにいる?』『なんだあの速さは!』『凄まじい体幹だ』
それらの言葉を一身に受けているのはワルプルギスの背後から激走してくる一人の日本人。
驚異的なスタミナ、スピード、跳躍力、フィジカル、コミュ力を備えた『日本男児』。
長友佑都が動物的直感から危機を察知し、イタリアから守備をするべく駆け戻り
ワルプルギスの夜に一対一を仕掛けていた。
長友「その攻撃……必ず俺がインターセプトする!」
『なぜお前がそこにいる?』『なんだあの速さは!』『凄まじい体幹だ』
それらの言葉を一身に受けているのはワルプルギスの背後から激走してくる一人の日本人。
驚異的なスタミナ、スピード、跳躍力、フィジカル、コミュ力を備えた『日本男児』。
長友佑都が動物的直感から危機を察知し、イタリアから守備をするべく駆け戻り
ワルプルギスの夜に一対一を仕掛けていた。
長友「その攻撃……必ず俺がインターセプトする!」
561: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:23:11.10 ID:zoMDjzY70
室伏「彼か……だが小柄な彼が一人で大丈夫か?」
本田「大丈夫だ、問題ない……アイツの身体能力なら」
長友「フッ!」
さやか「は、速っ!!ってかジャンプ高すぎじゃない!?」
長友は持ち前の跳躍力で魔女のいる場まで跳び上がると、限界まで鍛え上げられたその体幹とフィジカルを活かし
全力で体を寄せた。
ワルプルギス「…………!!」
ほむら「こ、攻撃を仕掛けるために裏返ろうとしていたワルプルギスが……!」
杏子「競り合いで押し負けて元の体勢に戻った!?」
さやか「あたし、契約する必要なかったんじゃない?」
本田「大丈夫だ、問題ない……アイツの身体能力なら」
長友「フッ!」
さやか「は、速っ!!ってかジャンプ高すぎじゃない!?」
長友は持ち前の跳躍力で魔女のいる場まで跳び上がると、限界まで鍛え上げられたその体幹とフィジカルを活かし
全力で体を寄せた。
ワルプルギス「…………!!」
ほむら「こ、攻撃を仕掛けるために裏返ろうとしていたワルプルギスが……!」
杏子「競り合いで押し負けて元の体勢に戻った!?」
さやか「あたし、契約する必要なかったんじゃない?」
585: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:37:35.17 ID:zoMDjzY70
本田「悪いな、わざわざ面倒掛けさせて。さすがに疲れたやろ?」
長友「疲れ?いや、全然。少しオーバーラップしただけだ」
本田「言うやないか……なら、守備のあとは反撃やろ」
室伏「もう肩慣らしは止めにしようか……本気で行く」
北島「ん、そろそろ俺も出番かな」
錦織「今日はストロークの調子がいいから……うん、何とかなりそうだ」
澤「この戦いを笑って終えられるようにしなきゃね」
イチロー「……君たちも、準備はいいかい」
杏子「最後くらいは決めなきゃな……!」
さやか「全力でいくよ!」
マミ「何としてでも撃ちぬくわ……!」
ほむら「……勝ちましょう、何としてでも!」
長友「疲れ?いや、全然。少しオーバーラップしただけだ」
本田「言うやないか……なら、守備のあとは反撃やろ」
室伏「もう肩慣らしは止めにしようか……本気で行く」
北島「ん、そろそろ俺も出番かな」
錦織「今日はストロークの調子がいいから……うん、何とかなりそうだ」
澤「この戦いを笑って終えられるようにしなきゃね」
イチロー「……君たちも、準備はいいかい」
杏子「最後くらいは決めなきゃな……!」
さやか「全力でいくよ!」
マミ「何としてでも撃ちぬくわ……!」
ほむら「……勝ちましょう、何としてでも!」
589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 00:48:59.58 ID:zoMDjzY70
本田「本気や……どんなヤツが相手でも必ずぶち抜く!」
澤「緊張は?」
本田「サッカーで緊張したことはない、それに自信がなけりゃやってられないでしょ」
本田「俺は大きな将来しか見ていない、こんなとこで躓いてられんわ」
澤「そう、なら……その将来のためにもここで私たちがやらなきゃね」
錦織「見せてやりましょうよ、俺たちの本気を」
本田「……行くぞ」
その掛け声とともに
澤「はぁっ!」
女性の誇りを秘めた重いボールが
錦織「108式……エア……圭ッッッ!!」
若さと熱意の込められたボールが
本田「ラアアッッッ!!」
高みを目指す向上心が渦巻くボールが
一斉に放たれた。
澤「緊張は?」
本田「サッカーで緊張したことはない、それに自信がなけりゃやってられないでしょ」
本田「俺は大きな将来しか見ていない、こんなとこで躓いてられんわ」
澤「そう、なら……その将来のためにもここで私たちがやらなきゃね」
錦織「見せてやりましょうよ、俺たちの本気を」
本田「……行くぞ」
その掛け声とともに
澤「はぁっ!」
女性の誇りを秘めた重いボールが
錦織「108式……エア……圭ッッッ!!」
若さと熱意の込められたボールが
本田「ラアアッッッ!!」
高みを目指す向上心が渦巻くボールが
一斉に放たれた。
594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:01:27.16 ID:zoMDjzY70
杏子「なっ……ワルプルギスの夜が……」
さやか「こ、攻撃に吹き飛ばされて見えなくなった!?」
ほむら「い、イチロー!大丈夫なの!?」
イチロー「大丈夫さ、そのために彼を呼んだんだ」
マミ「彼?」
三人の一撃に吹き飛ばされたワルプルギスの夜の行く先は遥か太平洋。
そこに待ち受けるは
北島「……俺は飛んできたコイツを元のところへ押し返してやればいいわけか、しっかし」
北島は海面を叩いてビッグウェーブを起こし、その波に乗って泳ぎつつ
北島「泳ぐのって……やっぱ超気持ちいい!!」
ワルプルギスの夜へ全身で突っ込んだ。
さやか「こ、攻撃に吹き飛ばされて見えなくなった!?」
ほむら「い、イチロー!大丈夫なの!?」
イチロー「大丈夫さ、そのために彼を呼んだんだ」
マミ「彼?」
三人の一撃に吹き飛ばされたワルプルギスの夜の行く先は遥か太平洋。
そこに待ち受けるは
北島「……俺は飛んできたコイツを元のところへ押し返してやればいいわけか、しっかし」
北島は海面を叩いてビッグウェーブを起こし、その波に乗って泳ぎつつ
北島「泳ぐのって……やっぱ超気持ちいい!!」
ワルプルギスの夜へ全身で突っ込んだ。
599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:10:06.21 ID:zoMDjzY70
室伏「さて……そろそろ帰ってくるな」
イチロー「ん、みんな彼の周りから離れて……危ないよ」
室伏「ははは、大丈夫。パワーを分散させるようなことはしないさ」
さやか「そ、それ……ハンマー……ですよね?」
室伏「そう、吹き飛ばされて帰ってくる魔女をこれで迎撃する」
杏子「そ、そんなこと出来るのかよ!もし外したら……」
室伏「プレッシャーのかかる中で最高のパフォーマンスを魅せるのがアスリートの使命なんだ」
イチロー「全力だなぁ、室伏くん……じゃあ」
イチロー「僕も『外す』ことにしようか」
室伏「外すって……これまでずっとつけていた重りを?」
イチロー「歳を重ねるたびに重くしていていたけれど、まあたまに外すくらいはね」
イチロー「ん、みんな彼の周りから離れて……危ないよ」
室伏「ははは、大丈夫。パワーを分散させるようなことはしないさ」
さやか「そ、それ……ハンマー……ですよね?」
室伏「そう、吹き飛ばされて帰ってくる魔女をこれで迎撃する」
杏子「そ、そんなこと出来るのかよ!もし外したら……」
室伏「プレッシャーのかかる中で最高のパフォーマンスを魅せるのがアスリートの使命なんだ」
イチロー「全力だなぁ、室伏くん……じゃあ」
イチロー「僕も『外す』ことにしようか」
室伏「外すって……これまでずっとつけていた重りを?」
イチロー「歳を重ねるたびに重くしていていたけれど、まあたまに外すくらいはね」
605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:15:56.61 ID:zoMDjzY70
イチロー「よっと……久しぶりに体が軽くなったかな」
マミ「そんなにたくさんの重りを付けてたんですか……!」
さやか「へー、先生の付けてた重り……って先生!?どんな重り付けてんの!?」
イチロー「ははは、重いから気を付けてね」
さやか「いや持てない!持ち上げられないっておかしいって!」
杏子「しかもそれ……イチローがたくさんつけてた重りのうちの一個だけだよな」
ほむら「……さやかが持ち上げることさえ出来ないレベルの重りを何個も体につけてたの?」
本田「バットのスイングの前のルーティンで肩に触れてたんはそういうことか」
イチロー「ああ、あれは重りの位置を調整しているんだ」
マミ「そんなにたくさんの重りを付けてたんですか……!」
さやか「へー、先生の付けてた重り……って先生!?どんな重り付けてんの!?」
イチロー「ははは、重いから気を付けてね」
さやか「いや持てない!持ち上げられないっておかしいって!」
杏子「しかもそれ……イチローがたくさんつけてた重りのうちの一個だけだよな」
ほむら「……さやかが持ち上げることさえ出来ないレベルの重りを何個も体につけてたの?」
本田「バットのスイングの前のルーティンで肩に触れてたんはそういうことか」
イチロー「ああ、あれは重りの位置を調整しているんだ」
612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:25:17.15 ID:zoMDjzY70
室伏「来たか……ぶつけるぞ、全力を」
室伏は、一瞬息を止めたかと思うと次の瞬間には超高速でハンマーを振り回し始めた。
小さな竜巻とさえ呼べる風をその場の全員が感じる。
が、室伏の絶妙なパワーコントロールでその竜巻は制御され、その場にいる者への被害はなかった。
そして
室伏「ヌアアアアアアアアアッッッ!!!」
雄叫びと共に凄まじい破壊力の鉄球が空を飛ばされるワルプルギスに向かっていった。
室伏は、一瞬息を止めたかと思うと次の瞬間には超高速でハンマーを振り回し始めた。
小さな竜巻とさえ呼べる風をその場の全員が感じる。
が、室伏の絶妙なパワーコントロールでその竜巻は制御され、その場にいる者への被害はなかった。
そして
室伏「ヌアアアアアアアアアッッッ!!!」
雄叫びと共に凄まじい破壊力の鉄球が空を飛ばされるワルプルギスに向かっていった。
616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:36:25.84 ID:zoMDjzY70
ワルプルギス「…………」
錦織「見た感じ、もう瀕死ですね」
室伏「しかし当たりどころがあんまりよくなかったな……でも、いいお膳立てになった」
室伏「そういうわけで……後は君たちに任せた」
さやか「うっ……すごい緊張してきた……」
杏子「ていうかあんなの見せられた後にあたしらなんかが出しゃばっていいのかよ」
マミ「ここまでしてもらって倒せなかったら……!」
ほむら「…………」
イチロー「大丈夫、僕が付いている……さあ、全力をあの魔女にぶつけるんだ」
錦織「見た感じ、もう瀕死ですね」
室伏「しかし当たりどころがあんまりよくなかったな……でも、いいお膳立てになった」
室伏「そういうわけで……後は君たちに任せた」
さやか「うっ……すごい緊張してきた……」
杏子「ていうかあんなの見せられた後にあたしらなんかが出しゃばっていいのかよ」
マミ「ここまでしてもらって倒せなかったら……!」
ほむら「…………」
イチロー「大丈夫、僕が付いている……さあ、全力をあの魔女にぶつけるんだ」
621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 01:44:10.79 ID:zoMDjzY70
杏子「ここまで来たら……やってやるよ!」
その少女は持てる全力で巨大な槍を生成し攻撃を仕掛け
さやか「もうやけでも何でもいいや!本気でやるだけだよね!」
その少女は持てる全力で神速の剣技で斬りつけ
マミ「全開で行くわ……ティロ・フィナーレ!!」
その少女は持てる全力で魔力の込められた弾を撃ちぬき
ほむら「これで……決着をつける!!」
その少女は持てる全力で時を操り、持ちうるすべての攻撃を出しつくし
そして
イチロー「行くぞ……ハァッッ!!」
神の男からは一筋の流星のごとき軌道でボールが投げられた。
そのボールはまさに――レーザービーム。
五人の全力を込めた一撃はワルプルギスの夜を完全に貫き、そして
その存在を跡形もなく消滅させた。
その少女は持てる全力で巨大な槍を生成し攻撃を仕掛け
さやか「もうやけでも何でもいいや!本気でやるだけだよね!」
その少女は持てる全力で神速の剣技で斬りつけ
マミ「全開で行くわ……ティロ・フィナーレ!!」
その少女は持てる全力で魔力の込められた弾を撃ちぬき
ほむら「これで……決着をつける!!」
その少女は持てる全力で時を操り、持ちうるすべての攻撃を出しつくし
そして
イチロー「行くぞ……ハァッッ!!」
神の男からは一筋の流星のごとき軌道でボールが投げられた。
そのボールはまさに――レーザービーム。
五人の全力を込めた一撃はワルプルギスの夜を完全に貫き、そして
その存在を跡形もなく消滅させた。
631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:04:43.08 ID:zoMDjzY70
さやか「勝った……?」
ほむら「ワルプルギスの夜の気配は……もう……ない!」
マミ「じゃ、じゃあ……!」
杏子「……ったく、ホント手間かけさせれたな」
ほむら「あ……あ……!」
イチロー「やったんだ、ほむらちゃん」
ほむら「せ、先生……私……!」
イチロー「君はもう世界を繰り返す必要なんてない、君が進むべきなのは過去への扉じゃなく」
イチロー「希望にあふれている未来への扉さ」
ほむら「……い、イチロー……先生!」
ほむら「ワルプルギスの夜の気配は……もう……ない!」
マミ「じゃ、じゃあ……!」
杏子「……ったく、ホント手間かけさせれたな」
ほむら「あ……あ……!」
イチロー「やったんだ、ほむらちゃん」
ほむら「せ、先生……私……!」
イチロー「君はもう世界を繰り返す必要なんてない、君が進むべきなのは過去への扉じゃなく」
イチロー「希望にあふれている未来への扉さ」
ほむら「……い、イチロー……先生!」
634: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:12:12.91 ID:zoMDjzY70
錦織「泣いちゃってますね、あの子」
室伏「いいじゃないか……あのぐらいの年の子はああして感情を表に出していたほうが可愛げがある」
本田「なあ、俺たちの蹴りでどこまであの魔女は飛んだ?」
北島「太平洋の真ん中辺りじゃなかったかな?」
本田「チッ、太平洋横断させるくらいの気持ちで蹴ったのに……まだ完全には復調してないな」
錦織「さすがにそれは無理じゃないですか?」
澤「とにかく、丸く収まって良かったわね」
イチロー「いや……まだ、完全には終わってない」
ほむら「……しまった、キュゥべえがまだ!」
イチロー「一応手は打ってあるけれどね」
ほむら「え?」
室伏「いいじゃないか……あのぐらいの年の子はああして感情を表に出していたほうが可愛げがある」
本田「なあ、俺たちの蹴りでどこまであの魔女は飛んだ?」
北島「太平洋の真ん中辺りじゃなかったかな?」
本田「チッ、太平洋横断させるくらいの気持ちで蹴ったのに……まだ完全には復調してないな」
錦織「さすがにそれは無理じゃないですか?」
澤「とにかく、丸く収まって良かったわね」
イチロー「いや……まだ、完全には終わってない」
ほむら「……しまった、キュゥべえがまだ!」
イチロー「一応手は打ってあるけれどね」
ほむら「え?」
636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:18:19.73 ID:zoMDjzY70
まどか「す、すごい……本当に勝っちゃった!!」
キュゥべえ『…………』
まどか「これで……もう全部終わったんだよね!」
キュゥべえ『残念だけれど、終わってはいないね……ワルプルギスの他にも多くの魔女は存在するんだ』
キュゥべえ『いずれワルプルギスの夜を越える魔女が現れないとどうして断言できるんだい?』
まどか「そ……それは……!」
羽生「そんなことをさせるわけにはいかないな」
キュゥべえ『…………』
まどか「これで……もう全部終わったんだよね!」
キュゥべえ『残念だけれど、終わってはいないね……ワルプルギスの他にも多くの魔女は存在するんだ』
キュゥべえ『いずれワルプルギスの夜を越える魔女が現れないとどうして断言できるんだい?』
まどか「そ……それは……!」
羽生「そんなことをさせるわけにはいかないな」
646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:31:11.73 ID:zoMDjzY70
キュゥべえ『……君は?彼らの仲間かい?』
羽生「そうだね……ただ、僕は彼らのように卓越した運動能力があるわけじゃないんだ」
羽生「だから……僕はこういう方面で力を貸そうと思ってね」
キュゥべえ『…………?』
羽生「……君が一番されたら困ることが僕たちにとっては一番の最善手になるわけだ」
羽生「読み切らせてもらおうか……どうすれば僕たちの望む最善の未来がやってくるのか」
キュゥべえ『…………!』
羽生「そうだね……ただ、僕は彼らのように卓越した運動能力があるわけじゃないんだ」
羽生「だから……僕はこういう方面で力を貸そうと思ってね」
キュゥべえ『…………?』
羽生「……君が一番されたら困ることが僕たちにとっては一番の最善手になるわけだ」
羽生「読み切らせてもらおうか……どうすれば僕たちの望む最善の未来がやってくるのか」
キュゥべえ『…………!』
651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 02:49:12.61 ID:zoMDjzY70
イチロー「……多分、こんな状況になっているんじゃないかな?」
ほむら「ほ、本当に何者なの……あなたたちは?」
室伏「ん、どうやら待ち人が来たようだ」
羽生「遅くなってすまない……とりあえず、現状における最善手は見切れた」
さやか「見切ったって……どうやって……!」
羽生「少しあの生き物に言葉を投げかけただけさ」
羽生「その言葉に対する反応から数千ものの手順をたどって最善手を導く……難しいことじゃない」
マミ「どう聞いても難しいようにしか聞こえないのは私だけかしら?」
ほむら「ほ、本当に何者なの……あなたたちは?」
室伏「ん、どうやら待ち人が来たようだ」
羽生「遅くなってすまない……とりあえず、現状における最善手は見切れた」
さやか「見切ったって……どうやって……!」
羽生「少しあの生き物に言葉を投げかけただけさ」
羽生「その言葉に対する反応から数千ものの手順をたどって最善手を導く……難しいことじゃない」
マミ「どう聞いても難しいようにしか聞こえないのは私だけかしら?」
657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:10:45.91 ID:zoMDjzY70
室伏「それで……どうすればいいんだい?」
羽生「……契約というのは、僕たち人間世界では双方が存在して初めて成立する」
ほむら「…………?」
羽生「それは魔法少女との契約においても同じことなんだ」
室伏「もう少し、具体的に説明してくれるとありがたいな」
羽生「願いを叶えてもらった代わりにインキュベーターと契約し、魔法少女となって戦い続ける」
羽生「その契約はインキュベーターの存在がこの世から消え去ってしまえば……」
本田「契約は破断……なるほどな、契約って言えばラツィオ行きたかったわ」
澤「それは今は関係ないでしょ」
羽生「……契約というのは、僕たち人間世界では双方が存在して初めて成立する」
ほむら「…………?」
羽生「それは魔法少女との契約においても同じことなんだ」
室伏「もう少し、具体的に説明してくれるとありがたいな」
羽生「願いを叶えてもらった代わりにインキュベーターと契約し、魔法少女となって戦い続ける」
羽生「その契約はインキュベーターの存在がこの世から消え去ってしまえば……」
本田「契約は破断……なるほどな、契約って言えばラツィオ行きたかったわ」
澤「それは今は関係ないでしょ」
660: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:15:52.56 ID:zoMDjzY70
羽生「つまりはそういうことさ、契約を結んだ相手がいなくなれば契約を続ける必要もなくなる」
ほむら「でも……以前、キュゥべえは魔法少女が普通の人間に戻るのは不可能だって……!」
羽生「それはそうだろうね、一人の人間にインキュベーターという種を撃ち滅ぼすことなんて出来はしないだろう?」
羽生「理論の上では可能であっても実質は不可能と言うわけさ」
さやか「じゃあ……その解決策も意味がないんじゃ……!」
イチロー「……本当にそう思うかい?」
さやか「…………?」
イチロー「こう言い換えてあげようか……『諦めるのかい?』ってね」
さやか「!」
ほむら「でも……以前、キュゥべえは魔法少女が普通の人間に戻るのは不可能だって……!」
羽生「それはそうだろうね、一人の人間にインキュベーターという種を撃ち滅ぼすことなんて出来はしないだろう?」
羽生「理論の上では可能であっても実質は不可能と言うわけさ」
さやか「じゃあ……その解決策も意味がないんじゃ……!」
イチロー「……本当にそう思うかい?」
さやか「…………?」
イチロー「こう言い換えてあげようか……『諦めるのかい?』ってね」
さやか「!」
661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:20:36.48 ID:zoMDjzY70
イチロー「前にも言ったよね、魔法なんてものはこの世にはないけれど奇跡は存在する」
イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった者だけだって……」
さやか「あ……!」
イチロー「僕たちならやれる……最後まで諦めずに戦い抜き、不可能を可能にする……」
イチロー「それが、人間なんだから」
イチロー「そしてその奇跡を起こせるのは最後まで諦めなかった者だけだって……」
さやか「あ……!」
イチロー「僕たちならやれる……最後まで諦めずに戦い抜き、不可能を可能にする……」
イチロー「それが、人間なんだから」
667: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:31:08.12 ID:zoMDjzY70
キュゥべえ『羽生……だったかな、残念だけれど君の策は不可能だよ』
羽生「?」
キュゥべえ『確かに君たちなら僕という存在を消し去るくらいなら容易だよね』
キュゥべえ『でも、僕たちという種を消し去ることなんて出来はしないだろう?』
キュゥべえ『僕を潰したところで代替になる僕がやってくるか、別のインキュベーターがやってくるだけさ』
羽生「君は気づいていない……すでに王将は詰んでいることに」
キュゥべえ『…………?』
羽生「君が死んでも代わりの個体はいる……それはつまり、君とその他の個体がどこかでリンクしているということだろう?」
キュゥべえ『……まさか、そんなことが出来るわけが!』
羽生「そんなことが出来るわけがない、ここで生きることが出来るわけがない……」
羽生「将棋の世界でその思考に至ったものに勝ちはない……!」
キュゥべえ『…………』
羽生「?」
キュゥべえ『確かに君たちなら僕という存在を消し去るくらいなら容易だよね』
キュゥべえ『でも、僕たちという種を消し去ることなんて出来はしないだろう?』
キュゥべえ『僕を潰したところで代替になる僕がやってくるか、別のインキュベーターがやってくるだけさ』
羽生「君は気づいていない……すでに王将は詰んでいることに」
キュゥべえ『…………?』
羽生「君が死んでも代わりの個体はいる……それはつまり、君とその他の個体がどこかでリンクしているということだろう?」
キュゥべえ『……まさか、そんなことが出来るわけが!』
羽生「そんなことが出来るわけがない、ここで生きることが出来るわけがない……」
羽生「将棋の世界でその思考に至ったものに勝ちはない……!」
キュゥべえ『…………』
670: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:40:56.20 ID:zoMDjzY70
羽生「詰めまでの手順は示した、僕はコイツを捕まえているから実際に指すのは任せたよ」
イチロー「ああ、あとは何とかするよ」
本田「なるほど……この白いのを潰すだけでなく、上手いことやって全部まとめてぶっ倒せばええと」
室伏「そういうことだね……」
北島「こういう細かい作業はあまり得意じゃないな……」
錦織「僕たちの力を上手く全てのインキュベーターに伝えなきゃならないんですからね」
澤「難しいけれど、出来ないレベルじゃないわ」
ほむら「……私たちも、手伝いましょう」
マミ「え、ええ……!」
さやか「力になれればいいけれど……」
杏子「やれるだけのことはやっとくもんだ」
イチロー「ああ、あとは何とかするよ」
本田「なるほど……この白いのを潰すだけでなく、上手いことやって全部まとめてぶっ倒せばええと」
室伏「そういうことだね……」
北島「こういう細かい作業はあまり得意じゃないな……」
錦織「僕たちの力を上手く全てのインキュベーターに伝えなきゃならないんですからね」
澤「難しいけれど、出来ないレベルじゃないわ」
ほむら「……私たちも、手伝いましょう」
マミ「え、ええ……!」
さやか「力になれればいいけれど……」
杏子「やれるだけのことはやっとくもんだ」
672: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:46:42.87 ID:zoMDjzY70
キュゥべえ『や、やめ……!』
羽生を除く十人の力が捕まえられたキュゥべえに注がれるや、その力は瞬く間に全個体へと拡散し炸裂した。
一瞬にして、インキュベーターという種族はこの地球上から姿を消すこととなる。
そして
ほむら「さやか……いつの間に魔法少女の装備を解除したの?」
さやか「え?いや……あたしは何も……ていうかほむらだって!」
ほむら「あ……!」
マミ「これって……!」
杏子「ソウルジェムが……なくなってやがるぞ」
少女たちの魂はあるべき形へと戻ったのだった。
羽生を除く十人の力が捕まえられたキュゥべえに注がれるや、その力は瞬く間に全個体へと拡散し炸裂した。
一瞬にして、インキュベーターという種族はこの地球上から姿を消すこととなる。
そして
ほむら「さやか……いつの間に魔法少女の装備を解除したの?」
さやか「え?いや……あたしは何も……ていうかほむらだって!」
ほむら「あ……!」
マミ「これって……!」
杏子「ソウルジェムが……なくなってやがるぞ」
少女たちの魂はあるべき形へと戻ったのだった。
675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 03:51:30.82 ID:zoMDjzY70
まどか「みんな!」
ほむら「まどか!」
まどか「良かった……みんな、無事で……本当に良かった!」
ほむら「まどか……まどかぁ!」
さやか「あーあー、二人とも大泣きしながら抱き合っちゃって……」
杏子「そういうさやかだって目が潤んでるだろ」
さやか「こ、これは汗だから!」
マミ「ま、まあまあ……」
室伏「…………さて。俺たちの役割はここまで、か」
イチロー「悪かったね、急に呼び出して」
北島「いや、力を出せて気持ち良かったよ」
イチロー「また……何かの機会があれば、よろしく頼むよ」
ほむら「まどか!」
まどか「良かった……みんな、無事で……本当に良かった!」
ほむら「まどか……まどかぁ!」
さやか「あーあー、二人とも大泣きしながら抱き合っちゃって……」
杏子「そういうさやかだって目が潤んでるだろ」
さやか「こ、これは汗だから!」
マミ「ま、まあまあ……」
室伏「…………さて。俺たちの役割はここまで、か」
イチロー「悪かったね、急に呼び出して」
北島「いや、力を出せて気持ち良かったよ」
イチロー「また……何かの機会があれば、よろしく頼むよ」
681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:01:39.81 ID:zoMDjzY70
数日後
さやか「い、イチロー先生が帰る!?」
イチロー「急に球団から呼び出されてしまってね、もう明日には日本を立たなきゃいけない」
杏子「馬鹿……そんな急な話、聞いてねぇぞ!」
マミ「何とか……もう少し日本にいることはできないんですか?」
イチロー「それは無理だね、プロとして球団に迷惑をかけることはできないんだ」
まどか「そんな……!」
ほむら「まだ……私たちはあなたにほとんどお礼も出来てない……なのに!」
イチロー「お礼ならもう貰ってるさ」
ほむら「…………?」
イチロー「人の持つ可能性、若い君たちの才能、そして友との友情関係……この目で見せてもらったんだ」
イチロー「それだけで僕には十分すぎるほどの報酬だよ」
さやか「い、イチロー先生が帰る!?」
イチロー「急に球団から呼び出されてしまってね、もう明日には日本を立たなきゃいけない」
杏子「馬鹿……そんな急な話、聞いてねぇぞ!」
マミ「何とか……もう少し日本にいることはできないんですか?」
イチロー「それは無理だね、プロとして球団に迷惑をかけることはできないんだ」
まどか「そんな……!」
ほむら「まだ……私たちはあなたにほとんどお礼も出来てない……なのに!」
イチロー「お礼ならもう貰ってるさ」
ほむら「…………?」
イチロー「人の持つ可能性、若い君たちの才能、そして友との友情関係……この目で見せてもらったんだ」
イチロー「それだけで僕には十分すぎるほどの報酬だよ」
684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:08:54.69 ID:zoMDjzY70
マミ「日本に戻ってきたら必ず会いに来てくださいね」
杏子「約束だぞ、絶対また一緒にリンゴ食うんだからな!」
さやか「今度は野球、一から教えてよ!なんだか恭介が野球に興味を持ちだしたみだいでさ」
まどか「待ってますからね、またイチロー先生と会う日を」
ほむら「約束よ……また必ず……!」
イチロー「ああ、約束だ」
ほむら「…………イチロー、最後に一つだけ聞かせて……あなた、本当は何者なの?」
イチロー「僕かい?僕は」
――メジャーリーガーさ。
杏子「約束だぞ、絶対また一緒にリンゴ食うんだからな!」
さやか「今度は野球、一から教えてよ!なんだか恭介が野球に興味を持ちだしたみだいでさ」
まどか「待ってますからね、またイチロー先生と会う日を」
ほむら「約束よ……また必ず……!」
イチロー「ああ、約束だ」
ほむら「…………イチロー、最後に一つだけ聞かせて……あなた、本当は何者なの?」
イチロー「僕かい?僕は」
――メジャーリーガーさ。
688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:15:53.07 ID:zoMDjzY70
その後……イチローはアメリカへと渡って行った。
彼は最後までストイックで、それでいて親しみのある雰囲気を纏ったまま私たちと別れた。
魔女も魔法少女も存在しなくなった世界で私たちは今を生きている。
そして、私たちは忘れることはないだろう。
私たちと共に戦ってくれた一人の先生のことを……
彼と再会する日を私たちは心待ちにしている……彼とはまたいずれ、必ず会えるはずだ。
何故かって?それは……
別れの直前、私は彼と『約束』をしたのだから。
『また必ず会う』と
その時が来るまで、彼はアメリカの球場で快音を響かせ続けていることだろう。
fin
彼は最後までストイックで、それでいて親しみのある雰囲気を纏ったまま私たちと別れた。
魔女も魔法少女も存在しなくなった世界で私たちは今を生きている。
そして、私たちは忘れることはないだろう。
私たちと共に戦ってくれた一人の先生のことを……
彼と再会する日を私たちは心待ちにしている……彼とはまたいずれ、必ず会えるはずだ。
何故かって?それは……
別れの直前、私は彼と『約束』をしたのだから。
『また必ず会う』と
その時が来るまで、彼はアメリカの球場で快音を響かせ続けていることだろう。
fin
689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:16:00.79 ID:eQxWllu6i
おもしろい
695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:18:37.33 ID:UZ6RTwsV0
ハッピーエンドにするイチローマジ素敵
乙
乙
697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:19:30.85 ID:tttFcazp0
乙。さすがイチローだな
699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:21:19.99 ID:ggRjDMcb0
長い間乙
久々に楽しませてもらった
久々に楽しませてもらった
700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:22:11.09 ID:VgcqcOdr0
乙。イチローさんまじかっけぇ
702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:26:03.38 ID:zoMDjzY70
まどかが空気だったけど、長友の存在を途中から完全に忘れてたことに今気づいた、眠いとやっぱダメだ。
イチローとか室伏とかがまどかたちと野球するサイドストーリーもちょっと考えたけど、眠いしもういいや
とりあえずこんなクソ長いのを読んでくれてありがとう。そして、みんなもう寝よう
イチローとか室伏とかがまどかたちと野球するサイドストーリーもちょっと考えたけど、眠いしもういいや
とりあえずこんなクソ長いのを読んでくれてありがとう。そして、みんなもう寝よう
710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 04:44:20.08 ID:nQFPUbLJ0
今日からユンケル飲んで頑張るよ
乙でした
乙でした
711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/30(月) 05:14:06.99 ID:a+DtYVI40
乙
久しぶりにSSで声出して笑った
久しぶりにSSで声出して笑った
引用元: イチロー「魔法少女か・・・・・・」
草野仁「全人類をボッシュートです!」
2019-05-28
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:09:36.09 ID:4tlvUckho
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:11:52.68 ID:4tlvUckho
ボッシュートとは、対象を地の底に沈めることを意味する。
沈められた者は、地面にうずまったまま、まるで眠るように永久に生き続けることになる。
考えようによっては、天国とも地獄ともとれる末路だ。
草野仁は全人類をボッシュートするため、
自身の使い魔である「ミステリーハンター」を全世界に解き放った。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:14:06.88 ID:4tlvUckho
無数のミステリーハンター達は、人々に「クエスチョン」を与えた。
どうすれば地球は平和になるのか――
どうしたら人は優しくなれるのか――
いったいいつになれば人々は分かり合えるのか――
誰も答えられない問い。
答えられない者、あるいは適当に答えた者は、次々とボッシュートされていった。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:17:46.39 ID:4tlvUckho
無論、人類も手をこまねいているわけではなかった。
全世界の戦力を結集させた軍隊が、草野仁に戦いを挑む。
地球上に存在するありとあらゆる兵器が、草野仁に叩き込まれた。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:20:28.37 ID:4tlvUckho
ところが――
「やれやれ、こんなものが私の肉体に通用するわけないでしょう?」
どんな弾丸も、どんな毒ガスも、核兵器や生物兵器でさえも――
草野仁の頑強な肉体に傷一つ負わせることはできなかった。
太陽に水をぶっかけて火を消そうとするような試みであった。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:23:08.67 ID:4tlvUckho
「では、ボッシュートです!」
草野仁の号令とともに、兵士たちは大地にずぶずぶと沈んでいく。
「Nooooooo!」
「うわぁぁぁぁぁっ!」
「助けてくれぇぇぇっ!」
沈みゆく軍勢を、草野仁はどこか悲しそうな表情で眺めていた。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:27:37.42 ID:4tlvUckho
全人類ボッシュート宣言から、はや一ヶ月――
この頃になると、人類の八割ほどが、草野仁らによってボッシュートされてしまっていた。
残り二割がミステリーハンター達によって狩られるのも時間の問題、と思われた。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:30:49.01 ID:4tlvUckho
ここで意外な事態が発生する。
地球上に突如、巨大な黒い大陸が現れたのである。
残る人類はワラにもすがる気持ちで、この“暗黒大陸”に避難した。
特別な結界が張られているため、ミステリーハンターはこの大陸に近づけない。
「どうやら、私が出るしかなさそうですね」
ミステリーハンター達を退避させると、草野仁がついに自ら動き出した。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:34:28.83 ID:4tlvUckho
結界をやすやすと突破した草野仁は、残る人類、ではなく大陸そのものに話しかける。
「なぜ、私の邪魔をするのですか?」
次の瞬間、草野仁はかつての同胞の名を口にした。
「……黒柳さん」
暗黒大陸が動く。
そう、この黒い陸地の正体は、黒柳徹子の“頭”だったのだ。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:38:08.72 ID:4tlvUckho
草野仁と正体を現した黒柳徹子が対峙する。
「まずあたしから質問してもよろしいかしら? 草野さん」
「どうぞ」
「どうしてあなたは全人類に絶望してしまったのかしら?」
草野仁は少し沈黙した後、口を開いた。
「私は世界のふしぎを次々と発見するうち、それ以上に人類の汚さ、醜さというものを
発見してしまいました」
黒柳徹子は黙って聞いている。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:42:49.93 ID:4tlvUckho
「いつまでたってもなくならない戦争やテロ、飢える子供たち、加速する環境汚染、広がる格差、
増え続ける核兵器……挙げようと思えばキリがありません」
草野仁はゆっくり首を振った。
「だから私は決心したのです。人類はボッシュートした方がいいのだと。
それが地球のため、ひいては人類のためなのだと……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:46:14.16 ID:4tlvUckho
黒柳徹子も大きくうなずく。
「たしかにあたしもあなたのおっしゃること、もっともだと思いますわ。
あたしもユニセフで活動している時、あなたのおっしゃるようなことを思わない、というと
ウソになりますもの」
「そうでしょう?」
「でもね、だからってボッシュートはよくありませんわよ、あなた。
あなたが醜いとボッシュートした人達の中にも、清らかな心を持ってる人はいくらでもいるし、
そうでない人だって清らかになる可能性はあるんですもの」
草野仁はしばし考えてから、こう告げた。
「では黒柳さん、これから私はどうすべきだと思いますか? 回答をどうぞ!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:50:12.48 ID:4tlvUckho
草野仁を納得させられる回答をしなければ、即ボッシュートであろう。
しかし、黒柳徹子に恐れも迷いもなかった。
黒柳徹子の回答が、上空のモニターに映し出される。
『人類を信じて!』
陳腐といえば陳腐な回答である。
信じる者は救われる、のならば苦労はない。
草野仁が全人類ボッシュートを決断するような世の中にはなっていないはずだ。
だが、一笑に付すことのできない迫力を秘めているのも事実だった。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:53:38.08 ID:4tlvUckho
しかも、黒柳徹子の手元には――
「スーパーひとし君……!」
赤い帽子と赤いマントを身につけた、自身の人形があった。
汗をかく草野仁。
スーパーひとし君を出すこと、それすなわち、確信ともいえる自信の表れ。
黒柳徹子は、それほどまでに人類を信じているのだ。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 18:57:24.17 ID:4tlvUckho
黒柳徹子の回答から、およそ一時間後。
「……分かりました、黒柳さん」
草野仁は微笑んだ。
「全人類をボッシュート宣言は撤回いたします」
「まぁ、どうもありがとうございます」
「お騒がせをしてしまいました。また来週からは番組でよろしくお願いします」
「いえいえ、ごめんあそばせ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:00:41.51 ID:4tlvUckho
こうして、草野仁によってボッシュートされた人類は、地上へと戻された。
全ては元に戻ったのである。
相変わらず、人類は解決の目処が立たない課題を無数に抱えているが――
ボッシュート以前よりは事態が好転したのでは……と思われる場面も多々見られるようになった。
そして、草野仁は時々ふと思うのだ。
あの時、黒柳徹子の回答から感じ取ることができた、あの希望の光。
あれもまさしく、世界の“ふしぎ”の一つではないかと……。
― 終 ―
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:02:19.74 ID:byHlOEY0o
乙!久々の良SSだった
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:03:25.41 ID:vMDVFDlJ0
乙
謎の説得力
謎の説得力
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:05:37.60 ID:6pz8Ku8LO
何か明日から優しくなれる気がする。
乙でした
乙でした
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:37:43.74 ID:W6q73gfko
凄いパワーと勢いを感じた。乙!
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:54:46.61 ID:SEL8jqhVo
黒柳さんのセリフが頭の中で完全に再生されて草
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:55:04.90 ID:JGIdx21yO
ええい野々村は何をしている
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 23:11:55.23 ID:9H0UO2ZeO
野々村は最初にボッシュートされたから…
乙
乙
引用元: 草野仁「全人類をボッシュートです!」
ナイツ塙「最近私深夜アニメにハマってしまいまして」
2019-02-05
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 21:53:50.49 ID:aR2zW7G7o
土屋「あぁ、最近波が来てますよね」
塙「今期から本腰を入れて見てみようと思って、検索エンジンのヤホーで調べて全作品視聴してみたんですけど」
土屋「あれヤフーって読むんだよ。っていうかそれ違法視聴じゃないですか」
塙「その点ぬかりはございません。ちゃんと公式のバコスカ動画で閲覧しましたので」
土屋「多分ニコニコ動画じゃないですかね。本社しょっちゅう爆破してますし気持ちは分かりますけども」
塙「今期から本腰を入れて見てみようと思って、検索エンジンのヤホーで調べて全作品視聴してみたんですけど」
土屋「あれヤフーって読むんだよ。っていうかそれ違法視聴じゃないですか」
塙「その点ぬかりはございません。ちゃんと公式のバコスカ動画で閲覧しましたので」
土屋「多分ニコニコ動画じゃないですかね。本社しょっちゅう爆破してますし気持ちは分かりますけども」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 21:56:41.76 ID:aR2zW7G7o
塙「すると面白いアニメが腐るように出て来たのでね」
土屋「もう少し言い方どうにかなりませんでしたか」
塙「今日はそれをいくつか皆さんに紹介していきたいなと」
土屋「なるほど」
土屋「もう少し言い方どうにかなりませんでしたか」
塙「今日はそれをいくつか皆さんに紹介していきたいなと」
土屋「なるほど」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 21:57:11.85 ID:aR2zW7G7o
塙「まず一番面白いなと思ったのが、手塚治虫先生原作の『おびょびょ』」
土屋「どろろじゃないですかね。気持ち悪いオタクの笑い声みたいになってるじゃねえか」
塙「五十年以上も前に描かれた作品なのに、設定が今でも通じる程良く出来ているんですよね」
土屋「いつの時代にも通じる設定が手塚先生の素晴らしさでもありますからね」
塙「全身作り物の百鬼丸と小さな子供のおろろが妖怪退治の旅に出るんです」
土屋「おびょびょじゃないのかよ。ゲロ吐いてるみたいになってるじゃねえか」
土屋「どろろじゃないですかね。気持ち悪いオタクの笑い声みたいになってるじゃねえか」
塙「五十年以上も前に描かれた作品なのに、設定が今でも通じる程良く出来ているんですよね」
土屋「いつの時代にも通じる設定が手塚先生の素晴らしさでもありますからね」
塙「全身作り物の百鬼丸と小さな子供のおろろが妖怪退治の旅に出るんです」
土屋「おびょびょじゃないのかよ。ゲロ吐いてるみたいになってるじゃねえか」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 21:58:47.59 ID:aR2zW7G7o
塙「あとEDが今期1、2を争うくらい良いんですよね。BUMP OF CHICKENの『HELLO WORLD』」
土屋「何もかも真逆じゃねえか。amazarashiの『さよならごっこ』だよ」
塙「あのしんみりした曲調が何ともたまらないんですよね」
土屋「世界観とマッチした曲は聞いてて心地が良いものです」
塙「さよならごっこは慣れたもんさ~♪」
土屋「いやこれ文字だから歌われても分かりませんけども」
塙「https://www.youtube.com/watch?v=PNEFDufPRQs
」
土屋「だからってURLを貼るんじゃねえよ」
土屋「何もかも真逆じゃねえか。amazarashiの『さよならごっこ』だよ」
塙「あのしんみりした曲調が何ともたまらないんですよね」
土屋「世界観とマッチした曲は聞いてて心地が良いものです」
塙「さよならごっこは慣れたもんさ~♪」
土屋「いやこれ文字だから歌われても分かりませんけども」
塙「https://www.youtube.com/watch?v=PNEFDufPRQs
」
土屋「だからってURLを貼るんじゃねえよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 21:59:22.01 ID:aR2zW7G7o
塙「次には小さい女の子がたくさん出てくる、癒し枠の『どうしようもない私に天使が舞い降りた』」
土屋「槇原敬之さんの楽曲が混ざってるじゃねえか。確かに名曲ですけどもね」
塙「出てくる女の子皆可愛いんですよね。まず主人公のみゃー姉さんが可愛いんです」
土屋「主人公が可愛いアニメは名作、って相場が決まってますよね」
塙「この子声が特に良いんですよ。というのも声優の上田麗奈さんは前クールの話題作『SMSM.GRIDMAN』というアニメの」
土屋「SSSSですからね。何ちょっとやらしくしてるんですか」
土屋「槇原敬之さんの楽曲が混ざってるじゃねえか。確かに名曲ですけどもね」
塙「出てくる女の子皆可愛いんですよね。まず主人公のみゃー姉さんが可愛いんです」
土屋「主人公が可愛いアニメは名作、って相場が決まってますよね」
塙「この子声が特に良いんですよ。というのも声優の上田麗奈さんは前クールの話題作『SMSM.GRIDMAN』というアニメの」
土屋「SSSSですからね。何ちょっとやらしくしてるんですか」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:00:11.23 ID:aR2zW7G7o
塙「他にもクールだけど食いしん坊なツッコミ役の塙(はな)ちゃん」
土屋「何しれっと血の繋がりあるように見せてるんですか」
塙「元気いっぱいでお姉ちゃん大好きな夏木ひなたちゃん」
土屋「『となりの吸血鬼さん』のキャラですねそれ。主人公大好きなとこは一緒だけども」
塙「そして金髪碧眼ちょい悪ハーフの世界一可愛い女の子、姫坂乃愛ちゃん!!」
土屋「推し方の温度差凄まじすぎんだろ! その熱量で他の三人も紹介してやれよ」
土屋「何しれっと血の繋がりあるように見せてるんですか」
塙「元気いっぱいでお姉ちゃん大好きな夏木ひなたちゃん」
土屋「『となりの吸血鬼さん』のキャラですねそれ。主人公大好きなとこは一緒だけども」
塙「そして金髪碧眼ちょい悪ハーフの世界一可愛い女の子、姫坂乃愛ちゃん!!」
土屋「推し方の温度差凄まじすぎんだろ! その熱量で他の三人も紹介してやれよ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:00:50.02 ID:aR2zW7G7o
塙「後はありそうで無かった異世界日常アニメ『えんどろ~!』、略してエロ」
土屋「だから何やらしくしてるんだよ、別に略さなくて良いだろその短さなら」
塙「このアニメ、なんとキャラデザがあのタモリさんなんですよ」
土屋「なもりさんだよ。お前舐めてると潰されるぞ」
塙「キャッチフレーズが『ありそうで良かった日常系ファンタジー』」
土屋「何安心してるんだよ。それじゃあ話作んなくなっちゃうよ」
土屋「だから何やらしくしてるんだよ、別に略さなくて良いだろその短さなら」
塙「このアニメ、なんとキャラデザがあのタモリさんなんですよ」
土屋「なもりさんだよ。お前舐めてると潰されるぞ」
塙「キャッチフレーズが『ありそうで良かった日常系ファンタジー』」
土屋「何安心してるんだよ。それじゃあ話作んなくなっちゃうよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:01:38.50 ID:aR2zW7G7o
塙「これもまたキャラが可愛いんですよね。天然でふわふわした勇者のムショクちゃん」
土屋「逆だよ、無職のユーシャちゃん。いやこの言い様も中々酷いですけどね」
塙「そして金髪大食い元気っ子な世界一可愛い女の子ファイちゃん!!!」
土屋「だから推し方の温度差どうなってんだよ! っていうかお前さっきから金髪の偏愛どうなってるんだよ」
土屋「逆だよ、無職のユーシャちゃん。いやこの言い様も中々酷いですけどね」
塙「そして金髪大食い元気っ子な世界一可愛い女の子ファイちゃん!!!」
土屋「だから推し方の温度差どうなってんだよ! っていうかお前さっきから金髪の偏愛どうなってるんだよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:05:13.62 ID:aR2zW7G7o
塙「それとヤングジャンプ原作の『しきぶ様は告らせたい』」
土屋「どんな間違え方してんだよ。まずあれ書いたの紫式部じゃねえしそもそも作者とキャラを間違えるんじゃねえよ」
塙「まあこのアニメ金髪でないからクソアニメなんですけど……」
土屋「失礼にも程があるだろ」
土屋「どんな間違え方してんだよ。まずあれ書いたの紫式部じゃねえしそもそも作者とキャラを間違えるんじゃねえよ」
塙「まあこのアニメ金髪でないからクソアニメなんですけど……」
土屋「失礼にも程があるだろ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:06:05.41 ID:aR2zW7G7o
塙「相手を告白させようとあの手この手であくせくする二人がもどかしくて良いんですよ」
土屋「素直になれない二人が正に青春って感じですよね」
塙「『男女で行くと結ばれるという映画に、私と会長の男女で行きたいと?』」
土屋「実際の光景をやってくれているみたいですね」
塙「『会長とあろうお方が慌てふためいて……』」
土屋「ここでかぐや様の名言が飛び出すんですね」
塙「『サイキョーに可愛い!』」
土屋「それ乃愛ちゃんのキメゼリフだよ! どんだけその子気に入ったんだお前」
土屋「素直になれない二人が正に青春って感じですよね」
塙「『男女で行くと結ばれるという映画に、私と会長の男女で行きたいと?』」
土屋「実際の光景をやってくれているみたいですね」
塙「『会長とあろうお方が慌てふためいて……』」
土屋「ここでかぐや様の名言が飛び出すんですね」
塙「『サイキョーに可愛い!』」
土屋「それ乃愛ちゃんのキメゼリフだよ! どんだけその子気に入ったんだお前」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:08:44.08 ID:aR2zW7G7o
塙「今期はこんなところでしょうかね……」
土屋「あれ、てっきり最後は話題作『けものフレンズ2』で〆るかと思ったんですけど」
塙「たつきのいないけものフレンズはけものフレンズじゃねえよ!」
土屋「まさかの過激派だったとは。近寄らない方が身の為ですね」
塙「けものフレンズは金髪の偉大さを教えてくれた神アニメなんだよ!」
土屋「すごく意外なルーツ。っていうか言うほどきんきらきんじゃないだろサーバルちゃん」
土屋「あれ、てっきり最後は話題作『けものフレンズ2』で〆るかと思ったんですけど」
塙「たつきのいないけものフレンズはけものフレンズじゃねえよ!」
土屋「まさかの過激派だったとは。近寄らない方が身の為ですね」
塙「けものフレンズは金髪の偉大さを教えてくれた神アニメなんだよ!」
土屋「すごく意外なルーツ。っていうか言うほどきんきらきんじゃないだろサーバルちゃん」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:10:10.13 ID:aR2zW7G7o
塙「そんなアニメ大好きな僕らの漫才、今から見ていただきたいなと」
土屋「いやまだ始まって無かったのかよ、いい加減にしろ」
土屋「いやまだ始まって無かったのかよ、いい加減にしろ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/03(日) 22:12:05.00 ID:aR2zW7G7o
どうもありがとうございました。
実際出来上がってみるとこじんまりとした作品になって、少し戸惑っています。芸人さんってやはりすごいんですね……
実際出来上がってみるとこじんまりとした作品になって、少し戸惑っています。芸人さんってやはりすごいんですね……
サンドウィッチマン伊達「ここが異世界か、興奮してきたな」
2018-12-16
1: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:27:50.11 ID:ALZ2DnXZd
伊達「まずはギルドに入らないとな、おっここが冒険者ギルドか」
富澤「こんにちは、どのようなご用件で?」
伊達「初めてなんだけどさ、入りたいんだよ」
富澤「す、すみませんここは暴力団じゃ」
伊達「いや分かるわ。暴力団に入ろうとして来たんじゃねぇよ。見た目で判断するな」
富澤「こんにちは、どのようなご用件で?」
伊達「初めてなんだけどさ、入りたいんだよ」
富澤「す、すみませんここは暴力団じゃ」
伊達「いや分かるわ。暴力団に入ろうとして来たんじゃねぇよ。見た目で判断するな」
2: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:28:24.95 ID:ALZ2DnXZd
伊達「ここ冒険者ギルドだろ?ギルドに入りたいんだよ」
富澤「冒険者登録ですね。そしたら名前を教えて下さい」
伊達「伊達みきおだよ」
富澤「伊達…もしかして!あの伊達ですか!?」
伊達「なんだ?もしかして『伝説の勇者と同じ名前だ!』みたいなやつか?」
富澤「テニスの…」
伊達「いやクルム伊達公子のこと!?違うわ!そもそもこの世界にいんのかよ」
富澤「冒険者登録ですね。そしたら名前を教えて下さい」
伊達「伊達みきおだよ」
富澤「伊達…もしかして!あの伊達ですか!?」
伊達「なんだ?もしかして『伝説の勇者と同じ名前だ!』みたいなやつか?」
富澤「テニスの…」
伊達「いやクルム伊達公子のこと!?違うわ!そもそもこの世界にいんのかよ」
5: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:28:46.41 ID:ALZ2DnXZd
富澤「じゃあ使える魔法とかスキルとかありますか?」
伊達「あー、今のところなんも能力持ってないな」
富澤「伊達、無能と」
伊達「もう少し言い方考えろよ。なんだ無能て」
伊達「あー、今のところなんも能力持ってないな」
富澤「伊達、無能と」
伊達「もう少し言い方考えろよ。なんだ無能て」
8: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:29:15.10 ID:ALZ2DnXZd
伊達「てかあのさぁ、俺異世界転生してきたんだわ」
富澤「はい」
伊達「そんで魔法とかよく分かんねぇからさ、簡単に教えてくんない?」
富澤「あーいいですよ」
富澤「まず魔法には色々と属性があって、例えば火属性だと火の玉を出したりとか」
伊達「あーなるほどな、ありがちなやつね」
富澤「あと毛属性っていうのがあって」
伊達「毛!?あの毛?なんだよそれ気になるな」
富澤「はい」
伊達「そんで魔法とかよく分かんねぇからさ、簡単に教えてくんない?」
富澤「あーいいですよ」
富澤「まず魔法には色々と属性があって、例えば火属性だと火の玉を出したりとか」
伊達「あーなるほどな、ありがちなやつね」
富澤「あと毛属性っていうのがあって」
伊達「毛!?あの毛?なんだよそれ気になるな」
11: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:29:52.68 ID:ALZ2DnXZd
富澤「モンスターに毛を生やしたりできるんです」
伊達「いらねぇわそんな魔法!リーブ21みたいだな」
富澤「リ…リーブ?」
伊達「あーそうかここ異世界だから知らねぇのか、えっとな」
富澤「そのリィ~ブ~にじゅーいち♪ってのは一体?」
伊達「お前知ってんな。おい、CMのやつ知ってんだろ」
富澤「和田アキ子の」
伊達「和田アキ子まで知ってんのかよ。さっきから伊達公子やら和田アキ子やらなんで異世界人が知ってんだよ」
伊達「いらねぇわそんな魔法!リーブ21みたいだな」
富澤「リ…リーブ?」
伊達「あーそうかここ異世界だから知らねぇのか、えっとな」
富澤「そのリィ~ブ~にじゅーいち♪ってのは一体?」
伊達「お前知ってんな。おい、CMのやつ知ってんだろ」
富澤「和田アキ子の」
伊達「和田アキ子まで知ってんのかよ。さっきから伊達公子やら和田アキ子やらなんで異世界人が知ってんだよ」
15: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:30:38.03 ID:GHI9fjJ60
いけるやん
16: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:30:39.50 ID:4mX4gPvz0
脳内再生余裕で草
18: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:30:51.46 ID:ALZ2DnXZd
富澤「もしよかったらどの属性の魔法が使えるかテストしてみます?」
伊達「お!そんなんできるの?やってくれよ」
富澤「じゃあこの水晶に手をかざしてください」
伊達「こうか?」
富澤「はい…おお!風属性が使えるみたいですよ!」
伊達「風?あーモンスターを風で吹き飛ばすみたいなやつ?」
富澤「いえ、モンスターの体調を悪くしたりできます」
伊達「あ、そっちの風邪!?微妙だなおい!」
伊達「お!そんなんできるの?やってくれよ」
富澤「じゃあこの水晶に手をかざしてください」
伊達「こうか?」
富澤「はい…おお!風属性が使えるみたいですよ!」
伊達「風?あーモンスターを風で吹き飛ばすみたいなやつ?」
富澤「いえ、モンスターの体調を悪くしたりできます」
伊達「あ、そっちの風邪!?微妙だなおい!」
21: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:31:11.81 ID:j5kVDSeH0
ほんとにやりそう
22: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:31:34.81 ID:ALZ2DnXZd
富澤「じゃあ最後の手続きになりますが、自己PRをお願いします」
伊達「自己PR?なんだよ急に入社試験みたいなやつ。」
伊達「まぁいいや、まぁ俺は辛抱強いって言われるな、何事も耐えるのが得意なんだよ。そういうのがモンスター退治にも活かせるんじゃねぇかな」
富澤「ちょっと何言ってるか分かんない」
伊達「なんで分かんないんだよ!俺が異世界から来たって言ったときは無反応だったくせによ、なんでこれが分かんないんだよ」
伊達「自己PR?なんだよ急に入社試験みたいなやつ。」
伊達「まぁいいや、まぁ俺は辛抱強いって言われるな、何事も耐えるのが得意なんだよ。そういうのがモンスター退治にも活かせるんじゃねぇかな」
富澤「ちょっと何言ってるか分かんない」
伊達「なんで分かんないんだよ!俺が異世界から来たって言ったときは無反応だったくせによ、なんでこれが分かんないんだよ」
25: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:31:40.37 ID:yIygTQKu0
31: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:32:17.59 ID:IrHd1+HA0
ええやん
脳内再生できるわ
脳内再生できるわ
33: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:32:26.55 ID:M96wSjXY0
ええやん実際やってほしいわ
34: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:32:27.38 ID:ALZ2DnXZd
伊達「もういいよ、クエスト受けさせてくれ」
富澤「どの程度のレベルのやつにいきますか?」
伊達「うーんそうだな、じゃあまずゴブリンみたいな弱いモンスターの退治かな」
富澤「じゃあこのバファリン退治というのがありますが」
伊達「バファリン!?ゴブリンじゃなくてバファリン!?」
富澤「ただこのモンスター風邪耐性持ってるんですよねぇ~」
伊達「そりゃそうだよ、バファリンだもんな。風邪になんねぇよ」
富澤「どの程度のレベルのやつにいきますか?」
伊達「うーんそうだな、じゃあまずゴブリンみたいな弱いモンスターの退治かな」
富澤「じゃあこのバファリン退治というのがありますが」
伊達「バファリン!?ゴブリンじゃなくてバファリン!?」
富澤「ただこのモンスター風邪耐性持ってるんですよねぇ~」
伊達「そりゃそうだよ、バファリンだもんな。風邪になんねぇよ」
41: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:33:17.94 ID:zhBy91kV0
バファリン草
45: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:33:40.82 ID:UoitqqbQ0
富澤の半分は優しさ
53: 風吹けば名無し 2018/12/16(日) 01:34:13.89 ID:ALZ2DnXZd
伊達「風邪効かないなら他のモンスターにするわ」
富澤「これ以外だとめっちゃ強いハイランクモンスターしかいませんよ」
伊達「ハイランク?」
富澤「めちゃめちゃ恐れられてるモンスターです」
伊達「まじかよ。うーん、まぁいいや行ってやるよ、なんてモンスターなんだ」
富澤「和田アキ子って言うんですけど」
伊達「いやアッコさんモンスターになっちゃった!?」
おわり
富澤「これ以外だとめっちゃ強いハイランクモンスターしかいませんよ」
伊達「ハイランク?」
富澤「めちゃめちゃ恐れられてるモンスターです」
伊達「まじかよ。うーん、まぁいいや行ってやるよ、なんてモンスターなんだ」
富澤「和田アキ子って言うんですけど」
伊達「いやアッコさんモンスターになっちゃった!?」
おわり
引用元: サンドウィッチマン伊達「ここが異世界か、興奮してきたな」