【まちカドまぞく】桃「美味しくなったご飯」
2020-12-19
1: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:13:43.40 ID:Czg6ioZY0
関連
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2: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:15:45.04 ID:5P/H/ATr0
物心ついたとき、私はすでに姉の桜に引き取られていた
魔法少女の中でも相当の実力者であった姉は、まぞくとの共生を目指して忙しい日々を送っていた
そんな姉は、昼間は留守にすることが多かったが朝食と夕食はほぼ必ずといっていいほど私と取るようにしていた
「遅くなってごめんね。今急いで作っちゃうから!」
夜、帰りが遅くなったときは、魔法少女に変身したままで帰ってくることが多かった
エプロンもつけずそのままキッチンに立っていた光景が今でも目に浮かぶ
何で変身したままなの?と当時は思っていたが、今考えると姉の行動は合理的だと思う
戦闘服にダメージがあると修復しない限りそのままになってしまうが、変身状態なら汗をかこうとも水や油が跳ねようとも変身前の服が汚れる心配は一切ない。変身を解除してしまえば快適な私服姿に戻るのだから洗濯で余計な手間がかからなくて済むからだ
魔法少女の中でも相当の実力者であった姉は、まぞくとの共生を目指して忙しい日々を送っていた
そんな姉は、昼間は留守にすることが多かったが朝食と夕食はほぼ必ずといっていいほど私と取るようにしていた
「遅くなってごめんね。今急いで作っちゃうから!」
夜、帰りが遅くなったときは、魔法少女に変身したままで帰ってくることが多かった
エプロンもつけずそのままキッチンに立っていた光景が今でも目に浮かぶ
何で変身したままなの?と当時は思っていたが、今考えると姉の行動は合理的だと思う
戦闘服にダメージがあると修復しない限りそのままになってしまうが、変身状態なら汗をかこうとも水や油が跳ねようとも変身前の服が汚れる心配は一切ない。変身を解除してしまえば快適な私服姿に戻るのだから洗濯で余計な手間がかからなくて済むからだ
3: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:16:44.99 ID:5P/H/ATr0
私は姉に対して一緒にご飯が食べたいだとか、早く帰ってきてだとか言った覚えはない
1人は寂しいと呟いたこともない
でも姉は2人でいることにこだわっていた
孤児だった私への気遣いなのか、優しさなのか、愛情なのか……
今となっては分からないが、姉と食べるご飯はとても美味しかった
4: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:18:46.44 ID:5P/H/ATr0
姉が作ることもあれば買ってきたものを食べることもあったが、私は姉の手作りの方が好きだった
姉の料理の腕が特別いいというわけではなかったが、温かいできたての料理は体を中心からじんわりと暖めてくれたのを覚えている
姉は食事のマナーをきちんと教えてくれた
お箸の正しい持ち方、お茶碗の持ち方、食器の並べ方……
少しめんどくさかったけど、言われた通りにちゃんとしたらほめてくれたから嬉しかった
ほめてもらえるように一生懸命頑張ってできるようにした
私をほめているときの姉はなんだか嬉しそうで、そんな姉を見ていると私も嬉しくなった
5: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:20:36.64 ID:5P/H/ATr0
ある日を境に姉は姿を消した
食べる専門だった私は食べる側のことはできても、作る側の料理をすることができなかった
姉がたまたま作っていた作り置きを少しずつ消費していく日々…
そんな作り置きもあっという間に底をついた
姉を探してあちこち走り回り、何か食べてる暇なんかないと思ってはいても体が栄養を求めてお腹を鳴らす
何か食べるものはないかと家の中を探し回ると、災害用保存食と書かれた大きな箱をみつけた
箱の中をみると何個か減っているうどんがあった
「災害用保存食って書いてあるのに、食べちゃってもいいの?」
「大丈夫、大丈夫!!買い物し忘れて家に食べる物がない今は災害時と同じだから!」
そんな会話を思い出す
姉はいない…家に食べる物は他にない…だから今は災害時と一緒……
姉の言葉を借りて、心の中で言い訳を誰かにしながらお湯を注ぐ
いつもなら向かいにいるはずの姉の姿はなく、ぽつんと1人で食べたうどんはまずかった
6: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:22:18.65 ID:5P/H/ATr0
私は食糧の調達を始めた
最初の頃は栄養バランスに気をつけていた
魔法少女の身体は再構築され、高密度のエーテル体にほとんど置き換わるから栄養バランスが偏っていたところで大した問題にはならない
ただ、姉が帰ってきたときに偏った食事をしていたら怒られそうだったから、栄養バランスを考えて出来合いのお惣菜を選ぶようにしていた
姉が何度か買ってきたことのある、色々な野菜が入っているサラダや煮物などを買ったこともあった
でも、家で食べてみるとどれも味が薄くボヤッとしていて、あまり美味しくなかった
レシピが変わったのか、思い出補正が入っていたのか、それとも食卓が1人だからなのか………
そのうち味が濃いお惣菜に手が伸びるようになり、栄養バランスのことなどあまり考えないで買うようになっていた
7: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:23:58.12 ID:5P/H/ATr0
そして数ヶ月が過ぎて何の手掛かりもなく…
焦燥感は諦念へ…
やがて何もかも無気力になっていった
いちいち、お惣菜を買いに行くことすら面倒になり、長く使われていない食器棚のお皿にはうっすらと埃が積もっている
ゴミ箱には長期保存が可能で、調理が簡単なレトルトやインスタント食品の容器で山ができていた
私が炊けたご飯を混ぜる係だった、あの炊飯器はもうどれほどの間使われていないことか
姉と2人で炊飯器を蓋を開けて甘いお米の香りを楽しでいた、あの光景はここにはもうない
炊き上がりを知らせるメロディーが聞こえることもない
ただ電子レンジのチンという機械音が短く響いた
8: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:26:18.10 ID:5P/H/ATr0
その頃の私の食べ物の選び方は、第一に保存性、その次に味、腹持ち……と、栄養バランスのことなどどうでもよくなった
姉にお行儀が悪いと叱られていた、テレビを観ながら食べることが日常となった
この頃になって、自分の味覚がおかしくなっているのではないかと考えるようになっていた
いわゆるお袋の味付けのような健康的な薄い味付けをされた物は、食べてもよく味が分からない
一方でレトルト食品やインスタント食品、ファストフードやお菓子のような味付けが濃くてはっきりとした物なら美味しいと感じた
よりにもよって、レトルト食品などはラインナップが豊富で、あれこれ選び挑戦する楽しさがある
姉に食べる数を制限されていたお菓子も好きなだけ食べていた
特にポテトチップにはまってスーパーの棚の端から試していた結果、じゃがたらチップスのうにいくらとろ味が至高であるとの結論にたどり着いた
一般的なポテトチップの5倍の値段に興味が惹かれて買ってみたところ大当たり。口の中で暴れ回るうまみの奔流はレンチンご飯との相性がよかった
じゃがたらチップスとお米を交互に食べれば、まるでうに・いくら・とろを乗せた海鮮丼を食べてる気分になれる
加えて、このじゃがたらチップスは保存性・利便性が高いため、私は常に切らさぬよう買い溜めしていた
9: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:28:23.70 ID:5P/H/ATr0
私が無気力な時期を過ごしていたのは、姉が失踪してショックを受けたことが大きかったが、眠りの浅い生活を送っていたことも関係していたと思う
夜になり照明を消してベッドに入り目を瞑る
外部から何の刺激もない、何も考えないという状態は酷く私を苦しめた
なぜ、姉は何も言わずに姿を消してしまったのか
もうこの世にはいないのではないか
あの時あの場所を探せば見つけられたのではないか
永遠と湧き出る後悔・不安がひたすら反芻されて眠りにつくことができなかった
ようやく眠れたと思っても
姉が遠ざかっていく夢
姉の手を掴んだはずなのに、するりと落ちていく夢
姉が敵にやられて消えていく夢
そんな悪夢に苛まれて飛び上がるように寝覚めるような生活を送る日々
私の精神は限界を迎えようとしていた
10: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:29:06.46 ID:5P/H/ATr0
ある日、特に目的もなく付けていたテレビ番組でスポーツによるメンタル改善という特集を目にした
細かい内容まで覚えていないが、簡単に言えば肉体を限界まで酷使し、疲労を与えて夜はぐっすりと眠って、規則正しい生活リズムを送るだけでメンタルケアができるというものだった
自身の状態に危機感を持っていた私は、物は試しと多魔川の土手を歩くことができないまでに走り込んでみた
するとどうだろうか
ベッドに横になった瞬間と錯覚するくらいに即座に眠りに落ち、翌朝スッキリとした目覚めを感じたのであった
今となっては、気絶に近いのではないかと思わなくもないが、とにかく私は自分の体をいじめることの価値を知った
肉体酷使のトレーニングは、魔法少女としての物理力の底上げにも効果的であった
魔法少女になって肉体が再構築されたことで常人にはあり得ない力を行使できたため、魔法少女になってからさらにトレーニングをすることなど考えもしなかった
しかし、普通の人間と同じように魔法少女もトレーニングをすることでより強くなれた
そして、光の一族・まぞく関連の問題に積極的に関わって、どんな魔法的な障害も物理でねじ伏せて解決していけばいつか姉の手がかりをつかめるのでは?
と考えついたその日からただ肉体をいじめるだけではなく、より効果的にパワーアップができるように研究を重ねた
11: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:29:51.16 ID:5P/H/ATr0
そうして色々あって、私は世界を救った
姉をはじめとする他の魔法少女と比べて魔力操作や魔力攻撃の素質が劣る私だったが、鍛え抜いた筋力を合わせた物理力でねじ伏せることで同僚たちと肩を並べることができた
世界を救った後もトレーニングは欠かさず続けた
鍛えた体を鈍らせるのがもったいなかったというのもあるが、運動もせずぼーっとしていると嫌なことばかりが頭に浮かんでくるのを避けたいというのが一番の理由だった
少なくとも体を動かしている間は頭の中はスッキリしていたから、メンタルケアとしては最適だったと思う……
12: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:30:18.68 ID:5P/H/ATr0
そしてシャミ子と出会った
色々な経験をして…思い出ができて…
毎日が楽しいと感じるのはとても久しぶりのことのように思える
心なしか体調も少しずつよくなってきている気がする
シャミ子は私の中で大切な存在になった
だからシャミ子を強くしたい、守りたい
魔力が乏しいシャミ子には、自分が考えたトレーニングによる底上げが最適解であると確信していた
そのために、シャミ子に餌付けして鍛え上げて、餌付けして鍛え上げて、餌付けして、餌付けして、餌付けして……
~~~~~~~~~
13: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:32:50.17 ID:5P/H/ATr0
シャミ子「……お昼ご飯ですか?」
桃「前に私が体調崩したときに色々持ってきてくれたでしょ?お礼に天ぷらうどんでもどうかなって。明日良ちゃんと一緒にきてよ」
シャミ子「て……天ぷら付きですか!?」ブンブンブン
桃「そう、いまならえびに…かぼちゃとなすの天ぷらも付いてくる」
シャミ子「行きます行きます!絶対に行きます!……でも、どうしてうどんなんですか?」
桃「天ぷらは買ってくるだけだし、うどんはお湯を沸かして茹でて、めんつゆ?をかけるだけみたいだから私でもできるかなって」
シャミ子「確かに…それくらいのものだったら桃でもできると思います」
桃「……なかなか言ってくれるね。シャミ子は私のことを何だと考えているのかな?」
シャミ子「私の大切な妹も食べるものですからね。姉としては妹にはいいものを食べさせてあげたいんです」
桃「姉としてか………そういえば、シャミ子もお姉ちゃんなんだっけ」
シャミ子「そういえばとはなんですか!そういえばとは!?」ポコー
桃「良ちゃんは勉強熱心でしっかりしてるからつい……」
シャミ子「…妹を褒められる嬉しさと、私がバカにされていることの悔しさで複雑な気分です」
シャミ子「こうなったら、私たちまぞく姉妹が魔法少女たちの分まで天ぷらを食べ尽くしてくれます!!」
桃「ふふっ、楽しみに待ってるね」
14: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:34:24.08 ID:5P/H/ATr0
・・・・・・・・・・・
翌日の昼
桃「…」モ゛−−ン
良子「おじゃましてます」
シャミ子「……どういう状況か説明してもらってもいいですか?」
桃「…」モ゛−−ン
ミカン「いらっしゃい2人とも……」
ミカン「その、うん。なんて説明したらいいのかしら……目の前で起きたことがあまりにも非日常すぎて、私自身も飲み込めてないのだけれど…」
ミカン「事は、今から20分前から始まったわ…」
ーーーーーー約20分前
ミカン「そろそろ2人が来る頃ね……その…本当に1人で大丈夫なの?」
桃「動画サイトで茹で方を念入りに予習したから大丈夫」
桃「それに、動画で紹介されていた物と同じ物を買ってきたから、全く同じようにすればちゃんと茹でられるはず!」
ミカン「でも、そのおうどんは見たところ生麺タイプのもので、茹で時間が長いものじゃないかしら?」
ミカン「動画がどういう内容か知らないけど、家庭用のコンロのタイプや使う鍋によって火の伝わり方に違いがあるから…全く同じようにすればいいというわけではない気が……」
桃「もう!ミカンは大人しく見てて!!」
ミカン(心配だわ…)
15: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:35:08.57 ID:5P/H/ATr0
ミカン「大きなお鍋に水、おうどんを締める氷水を用意した段階では特に問題はなかったわ」
ミカン「コンロのつまみを捻って、火力も適切に調整されていたわね」
ミカン「ただ、桃がおかしな行動を取り始めたのは沸騰したお湯にうどんを入れるときのことよ」
ミカン「桃が「茹で時間は均一にしないと……」と呟いたと思ったら急に変身しだして、1人前ごとにパックされているおうどんの袋を一瞬で全て開けると、熱湯に目にも止まらぬ速さでブチ込んだの」
ミカン「4人分のおうどんは結構な量になるわ。でも、桃はあらかじめ袋を開けておうどんを一纏めにすることを失念していたみたい」
ミカン「冷静に考えれば別のお皿にまとめてから一気に入れればいいものの………ぐつぐつと沸いている熱湯、もうすぐ2人が来るという事実、慣れない料理……桃の冷静な判断能力を鈍らせたのね」
ミカン「桃は変身状態でおうどん同士がくっつかないように、それはもう、念入りに慎重にかき混ぜていたわ」
ミカン「そしたら………その……急にお鍋の中がピカッと光って……気がつくとおうどんは無くなってたの……」
ミカン「ここからは私の推測なのだけど……」
ミカン「おそらく桃の魔力が菜箸を通じておうどんに流れ込んだことで、桃の魔力が一種の着火剤みたいな働きをしたのね。その結果、おうどんはその存在を消費しながら発光したと考えられるわ」
ミカン「そして、お鍋の中には熱湯だけが残って、現在に至るってわけ」
16: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:37:53.16 ID:5P/H/ATr0
桃「…」モ゛−−ン
桃「…ごめんねみんな……私、うどんすらうまく茹でられなかったよ」
良子「だ…大丈夫だよ桃さん!お姉と私が新しいの買ってくるから!」
シャミ子「そうですよ!新しいのを買ってくればいいんです。私がちゃちゃっと茹でちゃいますから!」
桃「でも、今から買いに行くとなると、食べ始めるのがそこそこ遅くなる……」
桃「みんな、お腹ペコペコでしょ?」
シャミ子「そんなことないです!!」グーー
桃「………」
シャミ子「こ…この!!腹ぺこ虫め!!!」ポスッポスッ
ミカン「もうこの際、おうどんは諦めて他のものにしたら?天ぷらはあることだし、例えばご飯を炊いて天丼とかいいんじゃないかしら?」
桃「ご飯はレンチンパックのしかないし、今家にあるのは3食分だけ…」
桃「…レンチン……レトルト……そうだ!!ちょっと賞味期限が過ぎちゃってるけど、災害用保存食のうどんがたくさんあったはず!」
桃「それでもいい?」
シャミ子「全然問題ありません!!賞味期限っていうのはおいしく食べられる目安なだけなので大丈夫です!」
良子「家でも賞味期限過ぎちゃったやつをたまに食べるけどお腹を壊したことはないよね」
『吉田姉妹は特殊な家庭環境で特殊な訓練じみたものを受けています。賞味期限切れの食品はよく見極めてからお召し上がり下さい』
17: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:39:09.08 ID:5P/H/ATr0
桃「できた」
良子「うわぁーーーおいしそう!」
ミカン「見た目は保存食って言われてもわからないわね」
シャミ子「しかも、お湯を注ぐだけなので簡単です!!」
「「「「いただきます」」」」
良子「お姉!このえび、身がとっても大きくてすごいよ!!」
シャミ子「本当です!こんなに大きなえびは初めて食べました!」
シャミ子「家で食べたことのあるえび天は衣で大きくかさ増しされたものだったので、えび天ってもっと小さいものが使われるものだと思ってました!」
ミカン「かぼちゃも甘くてほくほくでとってもおいしいわ!」
シャミ子「保存食のうどんもコシがあっていい感じです。つゆの味もクオリティが高いです」
シャミ子「………桃?どうかしましたか?」
桃「うん、とっ……とっても……おいしい……ね」ポロポロ
ミカン「ちょ…ちょっと桃、なんで泣いてるのよ」アセアセ
桃「……えっ?泣いてなんかないよ………あれ、なんだろこれ」ポロポロ
シャミ子「ど……どうしたんですか桃?目にうどんのつゆでも飛んだんですか?」アセアセ
桃「泣いてなんか……泣いて……なんか」ゴシゴシ
良子「桃さん、私のハンカチ使って」
桃「ありがと、良ちゃん…」フキフキ
桃「みんなで一緒にご飯を食べて楽しいだけなのに…」
桃「なんでだろ……止まんないや」ポロポロ
シャミ子「も……桃……泣かないで」ポロポロ
桃「……なんでシャミ子も泣いてるのさ」
シャミ子「泣いてる桃を見てたら……私も悲しくなっちゃって…」ポロポロ
桃「ふふっ、何それ」
18: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:39:41.67 ID:5P/H/ATr0
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
「このうどんとってもおいしいね。お湯を注ぐだけなのにどうしておいしくできるんだろう?」
「うーん? 工場で働いてる人が頑張ってるからじゃないかな?」
「私もがんばってお料理したら、おいしいご飯を作れるかな?」
「………火と刃物を使うのは危ないからもう少し大きくなってからにしようね」
「うん!!」
ーーー
ーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーーー
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「このうどんとってもおいしいね。お湯を注ぐだけなのにどうしておいしくできるんだろう?」
「うーん? 工場で働いてる人が頑張ってるからじゃないかな?」
「私もがんばってお料理したら、おいしいご飯を作れるかな?」
「………火と刃物を使うのは危ないからもう少し大きくなってからにしようね」
「うん!!」
ーーー
ーーーーー
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19: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:42:22.15 ID:5P/H/ATr0
桃「急にびっくりさせちゃってごめんねみんな」
桃「昔のことを少し思い出しちゃって…つい……」
シャミ子「…その思い出は辛い思い出ですか?」
桃「ううん、そんなことない。いい思い出だよ」
シャミ子「ならよかったです。いい思い出はいい気持ちにさせてくれますから」
シャミ子「もし、辛かったことを思い出したら私に言ってください」
シャミ子「過去の出来事を変えることはできないけれど……その辛い気持ちを分かち合うことくらいはできますから」
桃「うん……ありがとう、シャミ子」
シャミ子「桃…」
桃「シャミ子…」
ミカン「………あのー…2人の世界に入っているところ申し訳ないのだけれど……」
ミカン「私たちのことも忘れないでよね!」
良子「やっぱり2人はそういう関係だったんだ!! 良知ってる! 本で見た!! そういうの本でいっぱい見た!!!」
シャミ子「そういうってどういうことですか!?」
桃「実はそうなんだ、私たちは…」
シャミ子「実はってなんですか!? 実はって!?」
良子「おかーさんにも教えてあげないと……お姉と桃さんが……」
ミカン「あーもー!! おうどんが伸びちゃうからちゃっちゃと食べちゃいなさい!!」
ミカン「はい! 良ちゃんには私のえびを分けてあげるからたくさん食べて大きくなるのよ! 」
ミカン「あと、みんなのおうどんにすだちをかけておいてあげたからさっぱりしていておいしいわよ!!」
良子「いいの?ミカンさん、ありがとう!」
ミカン「桃とシャミ子もさっさと食べて洗い物でもしてなさい! 桃マジックのおかげでおっきな洗い物があるんだからね!」
20: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:43:06.38 ID:5P/H/ATr0
ーーーーーーー食後・台所
シャミ子「なんかこのお鍋うっすらと光ってませんか?」
桃「そうだね、切れかけの懐中電灯くらいの明るさかな」
良子「……ミカンさん、このお鍋で桃さんがうどんを茹でたんですよね?」
ミカン「そうよ。今はみごとにただの水になってるけど」
良子「桃さんの魔力が原因でうどんが消えた……魔法少女……魔力……」ブツブツ
良子「お姉!!お姉は魔力っていうのを出すことはできるの?」
シャミ子「ちっちゃい魔力なら出すことはできますけど………それがどうかしたんですか?」
良子「あのね、このお鍋の中にお姉の魔力を入れてみてほしいの!!!」
シャミ子「な、なんで魔力をお鍋に?」
良子「いいから!お願い!」
シャミ子「も、桃~…あのステッキ借りてもいいですか」
桃「別にいいけど…また、ちっくんされるだけじゃない?」
シャミ子「みんなが仲良くなれますよーーに!!」ポコッ
シャミ子「やった!また出ました!!」
ピカーーーー
ミカン「えっ?また光って………」
ミカン「おうどんが戻ってるわ!!」
21: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:44:01.25 ID:5P/H/ATr0
桃「うそ!?……ほんとうだ。一体どうして…」
良子「良は考えてみたの。光の一族の側である桃さんの魔力はいわばプラスの作用を持っていて、眩しい光を当てると物が見えなくなるのと同じように私たちが認識できなくなっただけなんじゃないかって」
良子「そして、お姉は闇の一族であるまぞくだから、光の一族とは逆の性質の魔力を持っていると予測したの。お鍋にお姉の魔力が入ったことで眩しい光が抑えられるように、私たちにも認識できるように戻ったんじゃないかな?」
シャミ子「良……よく分からないけど、さすが私の自慢の妹です!」
シャミ子「……ところで、このうどん食べてみてもいいですか?」
ミカン「ただの水とおうどんだけだから、桃ご飯になってはいないと思うから問題はないだろうけど……お腹を壊しちゃうかもしれないからやめておいた方がいいんじゃないかしら?」
桃「そうだよシャミ子。あぶない橋をわざわざ渡る必要はないよ」
シャミ子「でも……桃が一生懸命茹でたうどんなんです。せめて一口だけでも食べてあげたいんです!!」
桃「シャミ子……」
シャミ子「ではいただきます」パクッ
シャミ子(うっ……水をたくさん吸ってぶよぶよぬめぬめで中途半端に冷めているからおいしくないです……それによく見ると乾燥剤みたいな袋が沈んでいます……)
シャミ子「なかなかのお味でいいと思いますよ」ニコッ
桃「私も一口…」パクッ
22: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:45:03.90 ID:5P/H/ATr0
桃「まっず!!シャミ子、ぺっした方がいいよ!!ぺっって!!」
ミカン「えぇ……」ヒキギミ
シャミ子「き……きさま!!そういうところだぞ!!」
桃「えっ?何が!??このうどんぶよぶよで生温くてヌメヌメしていて、おまけに変なにおいまでしてすっごくまずいよ!!」
ミカン(せっかくシャミ子が桃を気遣って嘘でもまずいとは言わなかったのに、その優しさに気付かずに味を全否定する所はさすが桃って感じね…)
シャミ子「も……桃のバカーーーー!!!」ダダダダダ
桃「あっ、シャミ子待って!!!」
良子「あの…ご馳走さまでした。あと……おじゃましました」
ミカン「ええ、また遊びにきてね」
良子「はい!」
桃「待ってシャミ子ーーー!!」ダダダダダ
23: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:45:39.56 ID:5P/H/ATr0
終わり🍊
24: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:46:30.63 ID:5P/H/ATr0
桃がうどんが好きなのは、うどんが好みだからじゃなくてシャミ子と縁がある食べ物だからだと思う
【まちカドまぞく】良子「どうして私の名前は良子なの?」
2020-12-18
1: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:16:47.99 ID:z51jZ+br0
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:17:58.40 ID:8T625ltN0
清子「いきなりどうしたんですか?」
良子「学校で自分の名前の由来を調べてくる課題が出たから…」
清子「そういうことでしたか…」
清子「……良の名前はおとーさんが主に考えました」
清子「生まれてくる子が男の子なら私が、女の子ならおとーさんが考えると決めていたのです」
清子「かといって、おかーさんは何も考えていなかったわけではありませんよ? 取り決めはしていたものの、結局は2人であーでもない、こーでもないと考えていたものです」
清子「良子の名前の由来は、周囲の良きお手本になるような子になるようにと願いを込めたことにあります」
良子「学校で自分の名前の由来を調べてくる課題が出たから…」
清子「そういうことでしたか…」
清子「……良の名前はおとーさんが主に考えました」
清子「生まれてくる子が男の子なら私が、女の子ならおとーさんが考えると決めていたのです」
清子「かといって、おかーさんは何も考えていなかったわけではありませんよ? 取り決めはしていたものの、結局は2人であーでもない、こーでもないと考えていたものです」
清子「良子の名前の由来は、周囲の良きお手本になるような子になるようにと願いを込めたことにあります」
3: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:19:20.79 ID:8T625ltN0
良子「周囲の良きお手本…良は由来通りのお手本になれてるかな…」
清子「もちろんです! 良は成績優秀でとっても賢いから、おかーさんは驚かされることが多いくらいですよ 」
良子「でもお姉の参謀としてはまだまだ未熟…十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人って言葉もあるから気を抜くことはできない」
清子「良は本当に勉強ができますね…今みたいに周りと比べて勉強ができることに満足しないで努力を続けていれば良きお手本でいられるはずですよ」
良子「うん、お姉のために努力は忘れない」
清子「良は優子のためにがんばっているんですか?」
良子「私はお姉と違ってまぞくとしての力はないから戦うことができない…でも、戦いは戦力だけじゃなく戦略も重要」
良子「良の大好きなお姉が負けたりケガしたりするのは絶対に嫌だから…」
良子「だから、お姉のためにがんばるの!」
清子「…優子は良のような妹がいて幸せ者ですね」
清子「もちろんです! 良は成績優秀でとっても賢いから、おかーさんは驚かされることが多いくらいですよ 」
良子「でもお姉の参謀としてはまだまだ未熟…十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人って言葉もあるから気を抜くことはできない」
清子「良は本当に勉強ができますね…今みたいに周りと比べて勉強ができることに満足しないで努力を続けていれば良きお手本でいられるはずですよ」
良子「うん、お姉のために努力は忘れない」
清子「良は優子のためにがんばっているんですか?」
良子「私はお姉と違ってまぞくとしての力はないから戦うことができない…でも、戦いは戦力だけじゃなく戦略も重要」
良子「良の大好きなお姉が負けたりケガしたりするのは絶対に嫌だから…」
良子「だから、お姉のためにがんばるの!」
清子「…優子は良のような妹がいて幸せ者ですね」
4: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:20:00.28 ID:8T625ltN0
良子「えーっと…由来が周囲の良きお手本で…」pcカタカタ
良子「良子の「良」の後に「子」って付けたのはお姉と揃えるために付けたの?」
清子「…そのことは、まず優子の名前の由来から説明する必要がありますね」
良子「良子の「良」の後に「子」って付けたのはお姉と揃えるために付けたの?」
清子「…そのことは、まず優子の名前の由来から説明する必要がありますね」
5: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:20:51.73 ID:8T625ltN0
清子「最初に優子を妊娠したとき、おとーさんはそれはもう大喜びでした…」
清子「そして、お腹の子はどんな人にも優しくすることができる人になって欲しいといつも言っていました」
清子「「優」の字を使うことは最初の頃から決まっていたのですが最終段階になって、おとーさんが私の「清子」から「子」の字を取って付けてあげればいいじゃないかと言って優しい子、「優子」に決まったのです」
清子「でも、そのとき私は最近の女の子の名前には「子」をつけるのは古いのではないかと、おとーさんに言いました」
良子「確かにうちの学校には~子っていう女の子は私以外にはいない…」
清子「…良にも「子」がついてるから古臭くて恥ずかしいですか?」
良子「ううん、そんなことない!! 」
良子「お姉とおかーさんとおそろいだし、おとーさんとおかーさんが一生懸命考えて付けてくれた名前だもん」
清子「そして、お腹の子はどんな人にも優しくすることができる人になって欲しいといつも言っていました」
清子「「優」の字を使うことは最初の頃から決まっていたのですが最終段階になって、おとーさんが私の「清子」から「子」の字を取って付けてあげればいいじゃないかと言って優しい子、「優子」に決まったのです」
清子「でも、そのとき私は最近の女の子の名前には「子」をつけるのは古いのではないかと、おとーさんに言いました」
良子「確かにうちの学校には~子っていう女の子は私以外にはいない…」
清子「…良にも「子」がついてるから古臭くて恥ずかしいですか?」
良子「ううん、そんなことない!! 」
良子「お姉とおかーさんとおそろいだし、おとーさんとおかーさんが一生懸命考えて付けてくれた名前だもん」
6: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:21:32.95 ID:8T625ltN0
清子「…それはよかったです。おかーさん、良にいつか「何でこんな古臭い名前にしたの」と怒られるのではないかと不安でした」
清子「話を戻しますね。良子という名前は「子」の字ありきで決まった訳ではありません」
清子「おとーさんは家族のつながりを何よりも大切にする人でした」
清子「だから、おとーさんが私と優子には「子」が付いているのに妹には「子」が付いていないと仲間外れみたいだと言ったため、最初に使うと決まっていた「良」に「子」を足して良子になったのです」
清子「だから良子には「子」の字ありきで安易に決めた名前ではないということを知っていて欲しいのです」
清子「ただ、おとーさんは桜ヶ丘での自分のコードネームを太郎としてしまうくらい、センスがちょっと古い部分があったことは否めませんが………」
清子「これくらいで宿題は書けそうですか?」
良子「うん! これならたくさん書けると思う」
良子「…もし、妹が生まれたら名前は「可子(よしこ)」になるの?」
清子「い…妹!? 良は妹が欲しいんですか!?」アセアセ
清子「話を戻しますね。良子という名前は「子」の字ありきで決まった訳ではありません」
清子「おとーさんは家族のつながりを何よりも大切にする人でした」
清子「だから、おとーさんが私と優子には「子」が付いているのに妹には「子」が付いていないと仲間外れみたいだと言ったため、最初に使うと決まっていた「良」に「子」を足して良子になったのです」
清子「だから良子には「子」の字ありきで安易に決めた名前ではないということを知っていて欲しいのです」
清子「ただ、おとーさんは桜ヶ丘での自分のコードネームを太郎としてしまうくらい、センスがちょっと古い部分があったことは否めませんが………」
清子「これくらいで宿題は書けそうですか?」
良子「うん! これならたくさん書けると思う」
良子「…もし、妹が生まれたら名前は「可子(よしこ)」になるの?」
清子「い…妹!? 良は妹が欲しいんですか!?」アセアセ
7: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:21:58.84 ID:8T625ltN0
良子「ううん。ただ優、良ときたから次は可になるのかなって思っただけ」
清子「そ…それはどうでしょうか。別に優・良・可を意識しているわけではありませんし……」
清子「そ…それはどうでしょうか。別に優・良・可を意識しているわけではありませんし……」
8: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:22:43.78 ID:8T625ltN0
ガチャ
シャミ子「ただいま帰りました」
清子「おかえりなさい優子」
良子「お姉お帰り! 今ね! おかーさんと妹の名前を話してたの」
シャミ子「……?」
シャミ子「私の妹の名前は良子ですよね……? ……妹!?」
シャミ子「おかーさん!!! お腹に赤ちゃんがいるのですか!!??」
シャミ子「おとーさんはみかん箱の中なのに…そんな……そんな……」ガーン
シャミ子(これはあれです……こっそり読んだ、家にあった『月刊下世話』に掲載されてたお話と似てる…)
清子「違います!違います!!お腹に赤ちゃんはいません!!! もしも我が家に女の子が生まれたらという仮定の話です!!」アセアセ
シャミ子「な、なんだよかった…」フー
9: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:23:45.09 ID:8T625ltN0
~~名前の由来をシャミ子に説明後
良子「良いわく、私の妹の名前は可子になると思うんだけど、お姉はどう思う?」
シャミ子「そうですね……我が家は桜さんにお世話になってたこととか、おとーさんのセンスがちょっと古いこととかすれば、桜さんにあやかって桜子とか、梅子とかになるかもしれませんね」
清子「桜子に梅子…おとーさんが挙げそうな名前ですね」
清子「でも生まれてくるのが女の子とは限らないわけで……その辺はおとーさんと相談というか…」キャー
良子「良は可子がいいと思うけどなぁ…」
シャミ子「…良はお姉ちゃんになりたいんですか?」
良子「…なりたいわけじゃないよ」
シャミ子「…なりたいんですね?」
良子「……学校の友達が妹を連れてきて一緒に遊んだりするとき、ちょっとだけうらやましいと思うことがあるの」
良子「良いわく、私の妹の名前は可子になると思うんだけど、お姉はどう思う?」
シャミ子「そうですね……我が家は桜さんにお世話になってたこととか、おとーさんのセンスがちょっと古いこととかすれば、桜さんにあやかって桜子とか、梅子とかになるかもしれませんね」
清子「桜子に梅子…おとーさんが挙げそうな名前ですね」
清子「でも生まれてくるのが女の子とは限らないわけで……その辺はおとーさんと相談というか…」キャー
良子「良は可子がいいと思うけどなぁ…」
シャミ子「…良はお姉ちゃんになりたいんですか?」
良子「…なりたいわけじゃないよ」
シャミ子「…なりたいんですね?」
良子「……学校の友達が妹を連れてきて一緒に遊んだりするとき、ちょっとだけうらやましいと思うことがあるの」
10: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:24:21.69 ID:8T625ltN0
シャミ子「私は………私は妹は良だけがいいです…」
シャミ子「私の世界一かわいい妹は良ただ1人だけです!」
シャミ子「遊びたいことがあるなら一緒にしましょう!! 」
シャミ子「ほしいものがあるなら何でも買っちゃります!!! 」
シャミ子「妹は良以外誰もいらないです!!!!」
シャミ子「だから…私は良の妹にはなれないけど、その代わりお姉ちゃんにいっぱい甘えていいんですよ?」ギュッ
良子「お姉! 大好き!!!」ヒシッ
清子「美しき姉妹愛…これからも2人で支え合いながら頑張るんですよ」ホロリ
11: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:25:12.82 ID:8T625ltN0
ーーーーー深夜 薄暗い台所で
===
| |
|まぞく|
|ころし|
| |
ーーー
清子(ああ…良子にはとても言えませんね…)グィッ
清子(良子をもうけたのは、優子の一族の呪いを軽減させる目的もあったなんて)グィッ
===
| |
|まぞく|
|ころし|
| |
ーーー
清子(ああ…良子にはとても言えませんね…)グィッ
清子(良子をもうけたのは、優子の一族の呪いを軽減させる目的もあったなんて)グィッ
12: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:26:08.09 ID:8T625ltN0
清子(子供がほしかった気持ちに嘘はない)
清子(良子が生まれてきてくれてうれしい気持ちにも嘘はない)
清子(ほとんど寝てばかりだったほど強く一族の呪いを受けていた優子…)
清子(妹弟が生まれれば、一族の呪いの負担が減って優子の体調がよくなるのではないかと考えたけど…良子を妊娠・出産してもよくなるどころか、優子の状態はどんどん悪くなっていった……)グィッ
清子(私は酷い親ですね…生まれてくる子供が不健康になることを期待していたなんて)
清子(優子にツノとシッポが生えて一族の封印の一部が解けた今、優子は命の危機から一先ず脱して運動音痴レベルまでには健康になりました)
清子(でも依然としておとーさんの直系である優子と良子の能力は差押え状態です……差押えの程度には違いがあるみたいですけど)
清子(2人のことを第一に考えるなら魔法少女の桃さんとミカンさんに、血を消えない限度で分けてもらえるように頼むことが1番なんでしょうね)
清子(でも桃さんのミカンさんも優子の大切なお友達だから……私がそんなことをしたら親失格ですね)グィッ
清子(良子が生まれてきてくれてうれしい気持ちにも嘘はない)
清子(ほとんど寝てばかりだったほど強く一族の呪いを受けていた優子…)
清子(妹弟が生まれれば、一族の呪いの負担が減って優子の体調がよくなるのではないかと考えたけど…良子を妊娠・出産してもよくなるどころか、優子の状態はどんどん悪くなっていった……)グィッ
清子(私は酷い親ですね…生まれてくる子供が不健康になることを期待していたなんて)
清子(優子にツノとシッポが生えて一族の封印の一部が解けた今、優子は命の危機から一先ず脱して運動音痴レベルまでには健康になりました)
清子(でも依然としておとーさんの直系である優子と良子の能力は差押え状態です……差押えの程度には違いがあるみたいですけど)
清子(2人のことを第一に考えるなら魔法少女の桃さんとミカンさんに、血を消えない限度で分けてもらえるように頼むことが1番なんでしょうね)
清子(でも桃さんのミカンさんも優子の大切なお友達だから……私がそんなことをしたら親失格ですね)グィッ
13: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:26:46.34 ID:8T625ltN0
シャミ子「…おかーさん?」コソコソ
清子「ゆ…優子?起きてたんですか!?」
シャミ子「おかーさん、声小さく…」シー
清子「あぁ、ごめんさなさい」ヒソヒソ
シャミ子「のどが乾いたからお水を飲もうと思って……どうしてこんな夜中にお酒を飲んでるんですか?」
清子「こ…これはですね、おかーさんもお水を飲もうと思ってたんですけど、寝ぼけてお酒をグラスに注いでしまって……捨てるのももったいないから仕方なく飲んでただけですよ」アセアセ
シャミ子「そうだったんですか。酔っちゃったまま寝たらあぶないのでちゃんとお水も飲んでおいて下さいね」
清子「それはもちろん分かってます」
14: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:27:36.42 ID:8T625ltN0
清子「………昼間の話ですけど、優子も甘えたい時があるんですか?」ヒソヒソ
シャミ子「えっ? そんなことは別に…」ギクッ
清子「良がいる手前お姉ちゃんとして振る舞うために甘えることは恥ずかしいと思うのは分かります」
清子「でも、良は寝ていて、今起きているのはおかーさんと優子だけですから恥ずかしがる必要はありませんよ」
シャミ子「そんな子供みたいなことは考えて…」
清子「優子も良も等しく私のかわいい子供です」
清子「…こっそりと甘えていいんですよ?」
シャミ子「…」キョロキョロ
シャミ子「おかーさん…」ギュッ
清子「優子…」ギュッ
シャミ子「えへへ……ちょっと懐かしい感じです」
清子「そうですね、優子が小さい頃はこうして寝ることも多かったですから」
シャミ子「おかーさんあったかい……なんか安心します」
シャミ子「でもちょっとお酒くさいです」
清子「それは……ごめんなさい」
15: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:28:07.94 ID:8T625ltN0
清子「お水を飲んだらお布団に一緒に戻りましょう。良子を1人にしていたらかわいそうですから」
シャミ子「はい、私も眠いので早く戻って一眠りしたいです」
シャミ子「…私、良もおかーさんも大好きです」
清子「私もです」
16: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:28:44.71 ID:8T625ltN0
おわり
17: ◆fFbCAQJZjM 2020/02/08(土) 16:30:32.61 ID:8T625ltN0
清子とヨシュアが聖域桜ヶ丘にシャミ子を連れて引っ越してきたのは、小さくて弱いシャミ子を穏健派の桜が作った結界で守ってもらうという、シャミ子を第一に考えた行動だと思われる。そして、清子が良子を妊娠したのはおそらく引っ越してくる前の話。シャミ子は引っ越してくる前から体も運も悪くて手間がかかる子供だっただろうから、そんな状況下でシャミ子を母親から一時的に離れさせなければならない状態をもたらす、第2子をもうけるというのがどうにも納得がいかなかった。
だから良子を妊娠したのには目的があったけど結局シャミ子の呪いは軽減されるどころか、桜曰くシャミ子は良子の分まで呪いを背負って悪化の一途を辿っていったのではないか
と妄想してみた
AA崩れた……
引用元: ・【まちカドまぞく】良子「どうして私の名前は良子なの?」
ミカン「シャミ子に好きな人ができたって」桃「えっ!?」
2020-12-17
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:31:17.93 ID:OOAQHqsP0
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:32:15.09 ID:OOAQHqsP0
ミカン「桃ー」
桃「うん?」
ミカン「大掃除のとき押し入れから余ったタオルがいっぱい出てきたんだけど……いる?」
桃「わ、ありがと……いただくよ」
桃「いくらあってもいいからねこういうのは」
ミカン「ええ、ところでなんだけど」
桃「うん」
ミカン「シャミ子に好きな人ができたって」
桃「えっ!?」
桃「うん?」
ミカン「大掃除のとき押し入れから余ったタオルがいっぱい出てきたんだけど……いる?」
桃「わ、ありがと……いただくよ」
桃「いくらあってもいいからねこういうのは」
ミカン「ええ、ところでなんだけど」
桃「うん」
ミカン「シャミ子に好きな人ができたって」
桃「えっ!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:34:59.29 ID:OOAQHqsP0
桃「だ、誰っ!? どこの誰!? どこの馬の骨なのかな!?」
ミカン「名前まではどうしても教えてくれなかったわ」
桃「いつからそんな恋バナをする仲に……どうなってるの、というか誰なのシャミ子の好きな人って!?」
ミカン「色々特徴は聞き出したんだけど、私には誰かわからなかったわ」
桃「じゃ、じゃあ私も一緒に考えるから、どんな人か教えてよ!」
ミカン「そうね……シャミ子が言うにはね」
ミカン「魔法が使えてー」
ミカン「力もちでー」
ミカン「最近近くに引っ越してきたらしいんだけど……」
桃「……」
桃「それ私だよね?」
ミカン「名前まではどうしても教えてくれなかったわ」
桃「いつからそんな恋バナをする仲に……どうなってるの、というか誰なのシャミ子の好きな人って!?」
ミカン「色々特徴は聞き出したんだけど、私には誰かわからなかったわ」
桃「じゃ、じゃあ私も一緒に考えるから、どんな人か教えてよ!」
ミカン「そうね……シャミ子が言うにはね」
ミカン「魔法が使えてー」
ミカン「力もちでー」
ミカン「最近近くに引っ越してきたらしいんだけど……」
桃「……」
桃「それ私だよね?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:36:18.50 ID:OOAQHqsP0
桃「魔法が使えて、力持ちで、シャミ子の近くに引っ越した……」
桃「その特徴は完全に私だよね!?」
桃「どどどどうしよう……シャミ子が私のこと……//」
ミカン「私もそう思ったんだけどね、分からないのよ」
桃「いやいや私だよ! シャミ子が好きな人は私!」
ミカン「シャミ子が言うにはね、『女子力が高くて素敵』らしいのよ」
桃「……」
桃「なら私じゃないか……」
桃「その特徴は完全に私だよね!?」
桃「どどどどうしよう……シャミ子が私のこと……//」
ミカン「私もそう思ったんだけどね、分からないのよ」
桃「いやいや私だよ! シャミ子が好きな人は私!」
ミカン「シャミ子が言うにはね、『女子力が高くて素敵』らしいのよ」
桃「……」
桃「なら私じゃないか……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:36:58.04 ID:OOAQHqsP0
桃「料理もダメ……ファッションセンスもダメ……」
桃「今もだるだるのYシャツ姿だし……絶対私じゃないじゃん……」
ミカン「でもあったかそうね、しまむらで買ったのそれ?」
桃「そこ掘り下げるところじゃないよ」
桃「はぁ……私じゃないなら一体誰を……他にシャミ子は何て?」
ミカン「そうね……『名前が果物っぽい』って」
桃「なら私じゃん!」
桃「今もだるだるのYシャツ姿だし……絶対私じゃないじゃん……」
ミカン「でもあったかそうね、しまむらで買ったのそれ?」
桃「そこ掘り下げるところじゃないよ」
桃「はぁ……私じゃないなら一体誰を……他にシャミ子は何て?」
ミカン「そうね……『名前が果物っぽい』って」
桃「なら私じゃん!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:37:55.48 ID:OOAQHqsP0
桃「桃だからね! 果物そのものだからね! やっぱり私だよ!」
桃「名付け親は私に何を期待してこの名前にしたのか分からなかったけど……今ほどこの名前で嬉しく思ったことはないよ」
桃「ど、どうしよう……シャミ子が私を好き……ああ……//」
ミカン「でもわからないのよ……」
桃「何がわからないの?」
ミカン「シャミ子が言うには、『プロポーションが良くて憧れる』って」
桃「……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……」
桃「名付け親は私に何を期待してこの名前にしたのか分からなかったけど……今ほどこの名前で嬉しく思ったことはないよ」
桃「ど、どうしよう……シャミ子が私を好き……ああ……//」
ミカン「でもわからないのよ……」
桃「何がわからないの?」
ミカン「シャミ子が言うには、『プロポーションが良くて憧れる』って」
桃「……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:38:40.48 ID:OOAQHqsP0
桃「『スタイルがいい』とは言われたことあるけど……」
桃「『プロポーションがいい』なんて誰からも言われたことないよ……」
桃「ましてあのばくにゅうまぞくのシャミ子から憧れられるなんて逆立ちしたってありえないよ……」
ミカン「うーん」
桃「でもねシャミ子、小さいのがいいって人もいるんだよ? シャミ子にもその良さがわかるときがくるんじゃないかな?」ガシッ
ミカン「私はシャミ子じゃないんだけど……」
桃「ああもう絶対私じゃないよ……はぁ」
ミカン「でもシャミ子が言うには『出会ったのは去年で、何度も助けられるうちに好きになった』って」
桃「じゃあやっぱり私じゃん!」
桃「『プロポーションがいい』なんて誰からも言われたことないよ……」
桃「ましてあのばくにゅうまぞくのシャミ子から憧れられるなんて逆立ちしたってありえないよ……」
ミカン「うーん」
桃「でもねシャミ子、小さいのがいいって人もいるんだよ? シャミ子にもその良さがわかるときがくるんじゃないかな?」ガシッ
ミカン「私はシャミ子じゃないんだけど……」
桃「ああもう絶対私じゃないよ……はぁ」
ミカン「でもシャミ子が言うには『出会ったのは去年で、何度も助けられるうちに好きになった』って」
桃「じゃあやっぱり私じゃん!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:39:21.59 ID:OOAQHqsP0
桃「シャミ子に出会ったのって去年だし、なんだかんだで去年一番シャミ子を助けたのって私だし……多分」
桃「これは私だよ! やっぱりシャミ子は私が好きなんだ!」
ミカン「でも『いつも笑顔を絶やさないから元気をもらえる』ってシャミ子が……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……」
桃「教室の隅っこでぽつんと無表情なのが私だよ……」
桃「どっちかというと私がシャミ子の笑顔から元気をもらう側だったし……」
桃「ああ……私はシャミ子に元気を与えることなんてできてなかった気がする」
桃「ごめんねシャミ子、でも私は私なりにシャミ子のことを想って……ううん、そんなの独善的かな」
桃「2020年はそういうところも変えていくからね、シャミ子……」ガシ
ミカン「だから私はシャミ子じゃないんだけど……」
ミカン「あとシャミ子が言うには、やたらと『シャミ子が悪いんだよ』って人のせいにしてくるって」
桃「やっぱり私じゃないじゃん……」
桃「これは私だよ! やっぱりシャミ子は私が好きなんだ!」
ミカン「でも『いつも笑顔を絶やさないから元気をもらえる』ってシャミ子が……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……」
桃「教室の隅っこでぽつんと無表情なのが私だよ……」
桃「どっちかというと私がシャミ子の笑顔から元気をもらう側だったし……」
桃「ああ……私はシャミ子に元気を与えることなんてできてなかった気がする」
桃「ごめんねシャミ子、でも私は私なりにシャミ子のことを想って……ううん、そんなの独善的かな」
桃「2020年はそういうところも変えていくからね、シャミ子……」ガシ
ミカン「だから私はシャミ子じゃないんだけど……」
ミカン「あとシャミ子が言うには、やたらと『シャミ子が悪いんだよ』って人のせいにしてくるって」
桃「やっぱり私じゃないじゃん……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:39:55.85 ID:OOAQHqsP0
桃「『シャミ子が悪い』なんて一度も言った記憶ないし……絶対私じゃないじゃん……」
ミカン「けどそういうところも好きだって言ってたわ」
桃「それは聞いてないよ……聞きたくないよそんなノロケ」
ミカン「あ、それとシャミ子は『髪がピンク色』だって」
桃「やっぱり私じゃん!」
桃「ピンク色の髪なんて町中探しても私くらいしかいないよ」
桃「もう確定だよ、シャミ子は私のことが好き……うん、そうだよ」
ミカン「でもわからないのよ……」
桃「わかるよ! 絶対私だよ!」
ミカン「けどそういうところも好きだって言ってたわ」
桃「それは聞いてないよ……聞きたくないよそんなノロケ」
ミカン「あ、それとシャミ子は『髪がピンク色』だって」
桃「やっぱり私じゃん!」
桃「ピンク色の髪なんて町中探しても私くらいしかいないよ」
桃「もう確定だよ、シャミ子は私のことが好き……うん、そうだよ」
ミカン「でもわからないのよ……」
桃「わかるよ! 絶対私だよ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:40:56.83 ID:OOAQHqsP0
ミカン「まあ私もそう思って『桃かしら』って聞いてみたんだけど」
ミカン「『も、桃じゃないですよっ!//』って……」
桃「え……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……!」
桃「シャミ子が私じゃないっていうなら私じゃないじゃん……!!」
ミカン「うーん……」
桃「とんだ茶番だよ……私が自分かもって言ってるときどういう気持ちで聞いてたの」
ミカン「申し訳ないなって」
ミカン「『も、桃じゃないですよっ!//』って……」
桃「え……」
桃「じゃあ私じゃないじゃん……!」
桃「シャミ子が私じゃないっていうなら私じゃないじゃん……!!」
ミカン「うーん……」
桃「とんだ茶番だよ……私が自分かもって言ってるときどういう気持ちで聞いてたの」
ミカン「申し訳ないなって」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:41:29.73 ID:OOAQHqsP0
桃「もう本当にわからないよ、一体シャミ子は誰が好きなのか……」
ミカン「それでね、リリスさんが言うにはリコさんじゃないかって」
桃「……」
桃「ちょっとリコさん狩ってくる」
ミカン「ちょ、ちょっと桃!?」
「待ってください!!」ガララッ
桃「え?」
シャミ子「桃、誤解です……私が好きな人はリコさんじゃないですよ」
桃「シャミ子……!」
ミカン「それでね、リリスさんが言うにはリコさんじゃないかって」
桃「……」
桃「ちょっとリコさん狩ってくる」
ミカン「ちょ、ちょっと桃!?」
「待ってください!!」ガララッ
桃「え?」
シャミ子「桃、誤解です……私が好きな人はリコさんじゃないですよ」
桃「シャミ子……!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:42:02.44 ID:OOAQHqsP0
シャミ子「この気持ち、伝えるのは止めようって思ってました……」
シャミ子「私が想いを伝えることできっとその人に迷惑をかけることになるから……」
シャミ子「けど間違ってました、気持ちを隠し続けることがかえってその人を苦しめるんだって、今分かりました」
桃「シャミ子……」
シャミ子「だから思い切って打ち明けます! 私が好きなのは……」
シャミ子「ミカンさんです!」
桃「……え?」
シャミ子「私が想いを伝えることできっとその人に迷惑をかけることになるから……」
シャミ子「けど間違ってました、気持ちを隠し続けることがかえってその人を苦しめるんだって、今分かりました」
桃「シャミ子……」
シャミ子「だから思い切って打ち明けます! 私が好きなのは……」
シャミ子「ミカンさんです!」
桃「……え?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:43:00.99 ID:OOAQHqsP0
─────
──
桃「……という初夢だったんだけど、シャミ子勝手に私の夢にいたずらしたでしょ?」
シャミ子「へ?」
桃「ねえ、あれはどういうことなのかな?」
シャミ子「え、えーと……」
桃「シャミ子はミカンのことが好きだからあきらめてって遠回しに言ってるのかな? それともあえてミカンが好きだって言ってみて私の気を引こうと考えてるのかな? 私あんまりその手の駆け引き得意じゃないし好きじゃないから言いたいことがあるなら思い切って言ってよシャミ子ねぇシャミ子は誰が好きなの? 教えてよねぇあれ以来気になって夜眠れないよねぇシャミ子」ユサユサユサユサ
シャミ子「お、落ち着いてください桃!」
シャミ子「あの……最近桃の夢には入ってないですよ私」
シャミ子「だからその夢は純粋に桃自身の夢なわけであって」
シャミ子「え? というかどういうことですか? まさか桃、私のことが……好……え? ええっ!?///」
桃「……」
シャミ子「……」
桃「……」
シャミ子「……」
桃「……と」
桃「時を戻そう……」
シャミ子「そんな能力持ってないですよね!?」
おわり
──
桃「……という初夢だったんだけど、シャミ子勝手に私の夢にいたずらしたでしょ?」
シャミ子「へ?」
桃「ねえ、あれはどういうことなのかな?」
シャミ子「え、えーと……」
桃「シャミ子はミカンのことが好きだからあきらめてって遠回しに言ってるのかな? それともあえてミカンが好きだって言ってみて私の気を引こうと考えてるのかな? 私あんまりその手の駆け引き得意じゃないし好きじゃないから言いたいことがあるなら思い切って言ってよシャミ子ねぇシャミ子は誰が好きなの? 教えてよねぇあれ以来気になって夜眠れないよねぇシャミ子」ユサユサユサユサ
シャミ子「お、落ち着いてください桃!」
シャミ子「あの……最近桃の夢には入ってないですよ私」
シャミ子「だからその夢は純粋に桃自身の夢なわけであって」
シャミ子「え? というかどういうことですか? まさか桃、私のことが……好……え? ええっ!?///」
桃「……」
シャミ子「……」
桃「……」
シャミ子「……」
桃「……と」
桃「時を戻そう……」
シャミ子「そんな能力持ってないですよね!?」
おわり
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/06(月) 23:47:52.39 ID:OOAQHqsP0
他の作品でもこういう感じの百合ss読みたいので誰か書けください
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/07(火) 00:37:58.20 ID:nfjSdwEho
乙
やはりシャミ悪
やはりシャミ悪
引用元: ・ミカン「シャミ子に好きな人ができたって」桃「えっ!?」
【まちカドまぞく】桃「シャミ子がいなくなる夢を見た」
2020-07-18
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:14:02.47 ID:AXcv3ucX0
キャラ崩壊注意
桃「シャミ子、お昼ご飯作って」
シャミ子「私は飯炊きまぞくではない!何が食べたいですか?」
桃「なんでもいいよ」
シャミ子「なんでもいいが一番困ると言っているだろう貴様!」ポコー
その日の夜。
シャミ子「もう怒りました!桃め、毎度毎度なんでもいいとか言って私に献立を丸投げして~!そのくせ『なんでも美味しく作っちゃうシャミ子が悪いんだよ』などとほざく始末!」
シャミ子「ごせんぞ!私は決めました!今夜は夢魔の力を使って桃の深層意識に潜入し、桃が明日のお昼何を食べたいのか調査してやります!」
リリス「動機が献身的過ぎる気もするが……まぁ、夢魔の力を積極的に利用しようとするのは良い心がけだぞ。どれ、余も力を貸してやる。存分に桃色魔法少女の心の内を覗いてくるがよい」
シャミ子「すやぁ……」スヤァ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1593569642
桃「シャミ子、お昼ご飯作って」
シャミ子「私は飯炊きまぞくではない!何が食べたいですか?」
桃「なんでもいいよ」
シャミ子「なんでもいいが一番困ると言っているだろう貴様!」ポコー
その日の夜。
シャミ子「もう怒りました!桃め、毎度毎度なんでもいいとか言って私に献立を丸投げして~!そのくせ『なんでも美味しく作っちゃうシャミ子が悪いんだよ』などとほざく始末!」
シャミ子「ごせんぞ!私は決めました!今夜は夢魔の力を使って桃の深層意識に潜入し、桃が明日のお昼何を食べたいのか調査してやります!」
リリス「動機が献身的過ぎる気もするが……まぁ、夢魔の力を積極的に利用しようとするのは良い心がけだぞ。どれ、余も力を貸してやる。存分に桃色魔法少女の心の内を覗いてくるがよい」
シャミ子「すやぁ……」スヤァ
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:14:35.48 ID:AXcv3ucX0
シャミ子「桃の夢に潜入できました!」バーンッ
桃「シャミ子?」ヒョッコリ
シャミ子「いきなり桃ッ!」ビクーッ
シャミ子(な、何で!この前はよく分かんない所がスタート地点で、桃に会うまで色々あったのに!)
リリス(ふむ……魔力、いや心が通い合っているせいで、対象のすぐ近くに転移してしまったようだな……仲良くなりすぎだぞおぬしら)
シャミ子(仲が良いかどうかはともかく……こっそり覗くつもりがいきなりバレてしまいました!まずいですピンチです!)
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃、あの、いやこれは」
桃「お手」スッ
シャミ子「……はい?」キョトン
桃「反応しない……ってことは本物のシャミ子だね」
シャミ子「その判別法はなんだ貴様!というか偽物の私が居るのか!?偽物の私はお手するんですか!?」
桃「シャミ子?」ヒョッコリ
シャミ子「いきなり桃ッ!」ビクーッ
シャミ子(な、何で!この前はよく分かんない所がスタート地点で、桃に会うまで色々あったのに!)
リリス(ふむ……魔力、いや心が通い合っているせいで、対象のすぐ近くに転移してしまったようだな……仲良くなりすぎだぞおぬしら)
シャミ子(仲が良いかどうかはともかく……こっそり覗くつもりがいきなりバレてしまいました!まずいですピンチです!)
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃、あの、いやこれは」
桃「お手」スッ
シャミ子「……はい?」キョトン
桃「反応しない……ってことは本物のシャミ子だね」
シャミ子「その判別法はなんだ貴様!というか偽物の私が居るのか!?偽物の私はお手するんですか!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:15:02.79 ID:AXcv3ucX0
桃「質問したいのはこっちの方だよ。なんでシャミ子が私の夢の中に居るのかな。夢魔の力使うのは禁止だって言ったよね」ギロッ
シャミ子「ひぃっ!」ビクーッ
リリス(待てシャミ子!こやつ本物だとか偽物だとか言っておった!今すぐ逃げれば、ギリただ夢にシャミ子が出てきただけと思ってくれるやもしれぬ!)
シャミ子(確かに!そうとなれば……!)シュンッ
桃「あっ」
桃(シャミ子が消えた……逃げた?いや……そもそもあれは本当に本物のシャミ子だったのかな……お手に反応しなかったけど、夢なんて何でもありだし、夢魔でもない私がコントロールできる物じゃないし……ただ私がシャミ子の夢を見ただけなのかな……)
桃(あれ……私、何でシャミ子を探してるんだっけ……そうだ……シャミ子どっか行っちゃったんだ……)ウトウト
桃「シャミ子……どこ……?」フラッ
明晰夢。自身が夢の中であると自覚している夢をこう呼ぶ。だが覚醒度合いの如何によって、明晰夢の途中でもその自覚を失ってしまうことがある。
桃は先程まで自分が夢の中に居るという自覚を持っていた。しかしそれは夢魔であるシャミ子の侵入、発見に魔力が感応した所が大きい。
従って、シャミ子が夢から離脱した今、桃はここが夢の中であるということをすっかり忘れ……直前に見た光景、即ちシャミ子が目の前で消える瞬間だけをはっきりとまぶたに焼き付けていた。
朝、自然に目が覚めるその瞬間まで、桃は夢の中で存在しないシャミ子を探し続けた……。
シャミ子「ひぃっ!」ビクーッ
リリス(待てシャミ子!こやつ本物だとか偽物だとか言っておった!今すぐ逃げれば、ギリただ夢にシャミ子が出てきただけと思ってくれるやもしれぬ!)
シャミ子(確かに!そうとなれば……!)シュンッ
桃「あっ」
桃(シャミ子が消えた……逃げた?いや……そもそもあれは本当に本物のシャミ子だったのかな……お手に反応しなかったけど、夢なんて何でもありだし、夢魔でもない私がコントロールできる物じゃないし……ただ私がシャミ子の夢を見ただけなのかな……)
桃(あれ……私、何でシャミ子を探してるんだっけ……そうだ……シャミ子どっか行っちゃったんだ……)ウトウト
桃「シャミ子……どこ……?」フラッ
明晰夢。自身が夢の中であると自覚している夢をこう呼ぶ。だが覚醒度合いの如何によって、明晰夢の途中でもその自覚を失ってしまうことがある。
桃は先程まで自分が夢の中に居るという自覚を持っていた。しかしそれは夢魔であるシャミ子の侵入、発見に魔力が感応した所が大きい。
従って、シャミ子が夢から離脱した今、桃はここが夢の中であるということをすっかり忘れ……直前に見た光景、即ちシャミ子が目の前で消える瞬間だけをはっきりとまぶたに焼き付けていた。
朝、自然に目が覚めるその瞬間まで、桃は夢の中で存在しないシャミ子を探し続けた……。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:15:38.59 ID:AXcv3ucX0
シャミ子「うぅ~ん、おはようございます、ごせんぞ!」ムクッ
リリス「うむ。おはようございますなのだ」
シャミ子(携帯に連絡は来てないし……かちこみもない。やっぱり桃にはバレなかったみたいですね)
シャミ子「まったく昨日は肝が冷えました」
リリス「夢魔としての力の精度が上がれば、夢のどこに着地するかも自在に選べるようになるはずだ。さしあたって……」
ドンドンドンドン!!!
シャミ子「ひぃっ!?」
桃「シャミ子!居る!?シャミ子!」
シャミ子(玄関から桃の声!やっぱり昨日の夢侵入がバレて……!?これは最早観念するしか……)
シャミ子「えーと、この度は、誠にごめんなさいでし……」ガチャリ
桃「シャミ子……」プルプル
シャミ子「……へ?桃?」
桃「良かった……!シャミ子、いた……!」ギュッ
シャミ子「なっ、なーっ!?い、いきなり抱きつくなどっ!何をする桃色魔法少女!」ジタバタ
桃「あっごめん、つい……」パッ
シャミ子「いえ、時と場所さえ選んでくれれば、私だって……」モジモジ
シャミ子「そ、それで!?一体どうしたんですか?」
桃「……今日、シャミ子がいなくなる夢をみたんだ……それで一緒にお姉ちゃんのこととかも思い出して、辛くなって……現実でもシャミ子がいなくなってたら、どうしようって思って……」
シャミ子「桃……」
シャミ子(これって、昨日の私のせいですよね……?)
リリス(うむ。十中八九そうじゃろうな)
シャミ子(私が一瞬桃の夢に出演しただけでこんなことになるとは……図らずも夢魔の力を悪用してしまいました……)
リリス(いや、これは夢魔の力云々よりも桃のお前に対する個人的な感情が……いや、あえて言うまい)
リリス「うむ。おはようございますなのだ」
シャミ子(携帯に連絡は来てないし……かちこみもない。やっぱり桃にはバレなかったみたいですね)
シャミ子「まったく昨日は肝が冷えました」
リリス「夢魔としての力の精度が上がれば、夢のどこに着地するかも自在に選べるようになるはずだ。さしあたって……」
ドンドンドンドン!!!
シャミ子「ひぃっ!?」
桃「シャミ子!居る!?シャミ子!」
シャミ子(玄関から桃の声!やっぱり昨日の夢侵入がバレて……!?これは最早観念するしか……)
シャミ子「えーと、この度は、誠にごめんなさいでし……」ガチャリ
桃「シャミ子……」プルプル
シャミ子「……へ?桃?」
桃「良かった……!シャミ子、いた……!」ギュッ
シャミ子「なっ、なーっ!?い、いきなり抱きつくなどっ!何をする桃色魔法少女!」ジタバタ
桃「あっごめん、つい……」パッ
シャミ子「いえ、時と場所さえ選んでくれれば、私だって……」モジモジ
シャミ子「そ、それで!?一体どうしたんですか?」
桃「……今日、シャミ子がいなくなる夢をみたんだ……それで一緒にお姉ちゃんのこととかも思い出して、辛くなって……現実でもシャミ子がいなくなってたら、どうしようって思って……」
シャミ子「桃……」
シャミ子(これって、昨日の私のせいですよね……?)
リリス(うむ。十中八九そうじゃろうな)
シャミ子(私が一瞬桃の夢に出演しただけでこんなことになるとは……図らずも夢魔の力を悪用してしまいました……)
リリス(いや、これは夢魔の力云々よりも桃のお前に対する個人的な感情が……いや、あえて言うまい)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:16:05.47 ID:AXcv3ucX0
桃「……じゃあね、シャミ子。シャミ子の顔見たら安心できたし、私はもう帰るよ。朝から騒がしくてしてごめんね」スッ
シャミ子「待ってください!」ガシッ
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃の腕、震えてる……安心できたなんて嘘じゃないですか!本当はまだ寂しいんですよね?」
桃「う……」
シャミ子「私あの時言いました。『もう一人で戦うのは諦めたらどうだ』って……本当に寂しい時は、私のこと、もっと頼ってください……私は絶対、桃の前から居なくなったりしませんから……」
桃「……じゃあ今日は、ずっと側に居ても……いい?」ギュッ
シャミ子「ふぉっ……いいでしょう。桃はいずれ私の眷属になるわけですからね!私は福利厚生のしっかりしたまぞくなので!眷属に癒しを与えるのも使命の一つなのだ!」
シャミ子(そもそも、原因は私にあるわけですし……それに、こんな寂しそうな桃を一人にしておけません)
桃「ありがとう……シャミ」
ミカン「桃ーッ!」ダダダッ
シャミ子「待ってください!」ガシッ
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃の腕、震えてる……安心できたなんて嘘じゃないですか!本当はまだ寂しいんですよね?」
桃「う……」
シャミ子「私あの時言いました。『もう一人で戦うのは諦めたらどうだ』って……本当に寂しい時は、私のこと、もっと頼ってください……私は絶対、桃の前から居なくなったりしませんから……」
桃「……じゃあ今日は、ずっと側に居ても……いい?」ギュッ
シャミ子「ふぉっ……いいでしょう。桃はいずれ私の眷属になるわけですからね!私は福利厚生のしっかりしたまぞくなので!眷属に癒しを与えるのも使命の一つなのだ!」
シャミ子(そもそも、原因は私にあるわけですし……それに、こんな寂しそうな桃を一人にしておけません)
桃「ありがとう……シャミ」
ミカン「桃ーッ!」ダダダッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:16:40.68 ID:AXcv3ucX0
桃「……」
ミカン「はぁ……やっと見つけたわ。朝起きるなり急に家を飛び出すんだもの……心配になって追いかけてきたわよ……それで、一体何があったの?シャミ子の家に来たってことは魔族が関係しているのね!?」
桃「別に……」シラッ
ミカン「あら!?なんか反応が冷たいわ!?また私何かやっちゃったのかしら!?」
桃「ううん、ミカンも私を心配してくれてたんだもんね。ありがとう」
ミカン「また何かやっちゃったのね!?」
桃「別にもう少しシャミ子と二人きりが良かったなんて思ってないよ」
シャミ子「あの、桃……どちらにしろ家には良もお母さんも居るので……」
ミカン「はぁ……やっと見つけたわ。朝起きるなり急に家を飛び出すんだもの……心配になって追いかけてきたわよ……それで、一体何があったの?シャミ子の家に来たってことは魔族が関係しているのね!?」
桃「別に……」シラッ
ミカン「あら!?なんか反応が冷たいわ!?また私何かやっちゃったのかしら!?」
桃「ううん、ミカンも私を心配してくれてたんだもんね。ありがとう」
ミカン「また何かやっちゃったのね!?」
桃「別にもう少しシャミ子と二人きりが良かったなんて思ってないよ」
シャミ子「あの、桃……どちらにしろ家には良もお母さんも居るので……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:17:07.44 ID:AXcv3ucX0
桃「その……すみません。朝から押しかけて、ご飯までいただいてしまうなんて……」
清子「いえいえ、遠慮しなくてもいいんですよ?あなたはいずれ優子の眷属になる人……いわば家族のような物なんですから」
桃「家族……」
良子「私も、桃さんのことは本当のお姉ちゃんみたいに……あっ、違うよお姉。私がここで桃さんに向けているのはあくまで親愛の情であって、忠誠を誓ってるのはお姉ただ一人だからね」
シャミ子「私はそんな心配全然していませんよ、良子」
良子「……!ありがとう、お姉」
シャミ子「多分噛み合ってませんね……」
ミカン(桃……今のあなたには、ちゃんと居場所があるのね)ホッコリ
シャミ子「もちろん、ミカンさんもですからね!」
ミカン「えっ私も?」
シャミ子「だってミカンさんは桃の家族なわけですから……芋づる式です!」
ミカン「そうなの?……桃」
桃「……まぁ、普通そんな風に思える人じゃないと、一緒に暮らしたりしないよね」
ミカン「もんも……!」ゴゴゴゴ
シャミ子「わーっ!家が!家が!ミカンさん感動を抑えて!」
清子「いえいえ、遠慮しなくてもいいんですよ?あなたはいずれ優子の眷属になる人……いわば家族のような物なんですから」
桃「家族……」
良子「私も、桃さんのことは本当のお姉ちゃんみたいに……あっ、違うよお姉。私がここで桃さんに向けているのはあくまで親愛の情であって、忠誠を誓ってるのはお姉ただ一人だからね」
シャミ子「私はそんな心配全然していませんよ、良子」
良子「……!ありがとう、お姉」
シャミ子「多分噛み合ってませんね……」
ミカン(桃……今のあなたには、ちゃんと居場所があるのね)ホッコリ
シャミ子「もちろん、ミカンさんもですからね!」
ミカン「えっ私も?」
シャミ子「だってミカンさんは桃の家族なわけですから……芋づる式です!」
ミカン「そうなの?……桃」
桃「……まぁ、普通そんな風に思える人じゃないと、一緒に暮らしたりしないよね」
ミカン「もんも……!」ゴゴゴゴ
シャミ子「わーっ!家が!家が!ミカンさん感動を抑えて!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:17:36.43 ID:AXcv3ucX0
シャミ子「はい!というわけでひと段落着いた所でご飯を作りますよ!今日は私が作るのでお母さんは座って待っててください!」キュッ
清子「優子の手料理なんて久しぶりですね……」ワクワク
良子「お姉の料理、楽しみ……!」ワクワク
ミカン「私は人数分の柑橘類を持ってくるわね」シャッ
桃「シャミ子……」ムギュッ
シャミ子「はわぁーっ!?」
清子「あら……」
良子「新婚さんの奴だ!お嫁さんの料理中に背後からいたずらする奴だ!良、本で見た!」
シャミ子「なっ何をする!こういうのは時と場所を選べと言っただろう貴様忘れたのか!?」
桃「自分の言ったことを忘れてるのはシャミ子の方じゃないかな。今日はずっと私の側に居てくれるんだよね?なのに私をほっといて料理に夢中なんて……酷いよ」
シャミ子「で、でも……今は家族の目の前で……」ドキドキ
桃「いいじゃん、見せつけてやろうよ」
シャミ子「さては貴様既にもう割と元気だな!?」
良子「本で見た奴のコンボだ……!」
清子「懐かしいわ……」シミジミ
清子「優子の手料理なんて久しぶりですね……」ワクワク
良子「お姉の料理、楽しみ……!」ワクワク
ミカン「私は人数分の柑橘類を持ってくるわね」シャッ
桃「シャミ子……」ムギュッ
シャミ子「はわぁーっ!?」
清子「あら……」
良子「新婚さんの奴だ!お嫁さんの料理中に背後からいたずらする奴だ!良、本で見た!」
シャミ子「なっ何をする!こういうのは時と場所を選べと言っただろう貴様忘れたのか!?」
桃「自分の言ったことを忘れてるのはシャミ子の方じゃないかな。今日はずっと私の側に居てくれるんだよね?なのに私をほっといて料理に夢中なんて……酷いよ」
シャミ子「で、でも……今は家族の目の前で……」ドキドキ
桃「いいじゃん、見せつけてやろうよ」
シャミ子「さては貴様既にもう割と元気だな!?」
良子「本で見た奴のコンボだ……!」
清子「懐かしいわ……」シミジミ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:18:02.45 ID:AXcv3ucX0
シャミ子「な、なら私に抱きついてないで料理を手伝ってください!これでも側に居ることになるでしょう!」スッ
桃「いいけど……私に料理させて無事に済むと思ってるの?」
シャミ子「鍋をかき混ぜるくらいならできるでしょう……できますよね?」
ミカン「なら、私も何か手伝うわ。ご馳走になるのに、座って待っているだけなのは心苦しかったし……」
良子「あっ、じゃあ良も手伝う!」
清子「私も手伝いますっ」
リリス「余はテーブルの上からエールを送っておるぞ!」ガンバレー
シャミ子「なんか調理実習みたいになってしまいましたね……」ワチャワチャ
桃(なんか……こういうわちゃわちゃしてるの久しぶりだな……)マゼマゼ
桃(お姉ちゃんが居なくなってからは基本一人だったし……教室で他のわちゃわちゃをはたから眺めることはあっても、その中に私はいなかった……)
桃(家族……か……)ポロッ
桃「う……」ゴシゴシ
シャミ子「どうかしましたか?桃」
桃「ううん、ちょっと鍋が跳ねちゃっただけ」
シャミ子「目まで!?そんなに激しくかき回さなくていいんですよ!?」
桃「シャミ子……私達の当面の目的って、まぞくの封印を解くとか、私のお姉ちゃんを探し出すとかだけどさ」
桃「それ以前の……この街の平和を守るっていうのも、同じくらい頑張っていこうね」
シャミ子「……もちろんです!」
桃「いいけど……私に料理させて無事に済むと思ってるの?」
シャミ子「鍋をかき混ぜるくらいならできるでしょう……できますよね?」
ミカン「なら、私も何か手伝うわ。ご馳走になるのに、座って待っているだけなのは心苦しかったし……」
良子「あっ、じゃあ良も手伝う!」
清子「私も手伝いますっ」
リリス「余はテーブルの上からエールを送っておるぞ!」ガンバレー
シャミ子「なんか調理実習みたいになってしまいましたね……」ワチャワチャ
桃(なんか……こういうわちゃわちゃしてるの久しぶりだな……)マゼマゼ
桃(お姉ちゃんが居なくなってからは基本一人だったし……教室で他のわちゃわちゃをはたから眺めることはあっても、その中に私はいなかった……)
桃(家族……か……)ポロッ
桃「う……」ゴシゴシ
シャミ子「どうかしましたか?桃」
桃「ううん、ちょっと鍋が跳ねちゃっただけ」
シャミ子「目まで!?そんなに激しくかき回さなくていいんですよ!?」
桃「シャミ子……私達の当面の目的って、まぞくの封印を解くとか、私のお姉ちゃんを探し出すとかだけどさ」
桃「それ以前の……この街の平和を守るっていうのも、同じくらい頑張っていこうね」
シャミ子「……もちろんです!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:18:29.68 ID:AXcv3ucX0
「「ごちそうさまでした」」
良子「もうこんな時間……良は学校にいってきます!」タタッ
ミカン「あら……じゃあ私は家から鞄持ってくるわね、桃の分も持ってくるから」シャッ
清子「私も洗濯してきますね」
桃「じゃあ……私はお皿洗いでもしてようかな。掃除は得意だし。シャミ子はそこで待ってて」スッ
シャミ子「はい」
シャミ子(さっきみたいにひっついてこない……もう立ち直ったということなんでしょうか)
シャミ子(そういえば……なんで桃の夢に、私は出てこなかったんでしょう。私が離脱した後、夢の内容を操ってたわけでもないのに……桃が私を探して、私を求めていたなら、私が出てくる……夢とはそういうものでは?)
リリス(そこはあやつの過去が関係しておるのじゃろう。唐突に姉を失ったこと……それがトラウマになって、あやつの深層意識に作用しておるのじゃ。あやつは今でも心のどこかで、親しい者が急にいなくなる恐怖に怯えながら暮らしておるのかもしれん)
シャミ子(桃……)
良子「もうこんな時間……良は学校にいってきます!」タタッ
ミカン「あら……じゃあ私は家から鞄持ってくるわね、桃の分も持ってくるから」シャッ
清子「私も洗濯してきますね」
桃「じゃあ……私はお皿洗いでもしてようかな。掃除は得意だし。シャミ子はそこで待ってて」スッ
シャミ子「はい」
シャミ子(さっきみたいにひっついてこない……もう立ち直ったということなんでしょうか)
シャミ子(そういえば……なんで桃の夢に、私は出てこなかったんでしょう。私が離脱した後、夢の内容を操ってたわけでもないのに……桃が私を探して、私を求めていたなら、私が出てくる……夢とはそういうものでは?)
リリス(そこはあやつの過去が関係しておるのじゃろう。唐突に姉を失ったこと……それがトラウマになって、あやつの深層意識に作用しておるのじゃ。あやつは今でも心のどこかで、親しい者が急にいなくなる恐怖に怯えながら暮らしておるのかもしれん)
シャミ子(桃……)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:18:59.21 ID:AXcv3ucX0
シャミ子「桃っ」ムギュッ
桃「わっ……な、何かな急に……私からシャミ子にいたずらするのは王道だけど、逆はちょっと違うんじゃないかな……?」
シャミ子「その……もう一度、何度でも伝える必要があるなと思いまして……」
シャミ子「桃。私は絶対に桃の前からいなくなったりしません……私だけじゃなくて、皆もです。皆、きっとずっと、桃のそばに居ますからね……」ギュッ
桃「シャミ子……」キュンッ
桃「……こういうのは、時と場合を選ばなきゃダメじゃなかったの?」ギュッ
シャミ子「いいんです……今は、二人きりなんですから……」ムギューッ
リリス「いや、余がおるが」
良子「大変、教科書忘れちゃった!」ガチャッ
清子「洗濯が終わりました~」
ミカン「鞄持ってきたわよーっ」
シャミ桃「「あっ……」」
頑張れシャミ子!バレそうでバレないギリギリのラインを見極められるまぞくになるんだ!
桃「わっ……な、何かな急に……私からシャミ子にいたずらするのは王道だけど、逆はちょっと違うんじゃないかな……?」
シャミ子「その……もう一度、何度でも伝える必要があるなと思いまして……」
シャミ子「桃。私は絶対に桃の前からいなくなったりしません……私だけじゃなくて、皆もです。皆、きっとずっと、桃のそばに居ますからね……」ギュッ
桃「シャミ子……」キュンッ
桃「……こういうのは、時と場合を選ばなきゃダメじゃなかったの?」ギュッ
シャミ子「いいんです……今は、二人きりなんですから……」ムギューッ
リリス「いや、余がおるが」
良子「大変、教科書忘れちゃった!」ガチャッ
清子「洗濯が終わりました~」
ミカン「鞄持ってきたわよーっ」
シャミ桃「「あっ……」」
頑張れシャミ子!バレそうでバレないギリギリのラインを見極められるまぞくになるんだ!
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:19:26.78 ID:AXcv3ucX0
おまけ
杏里「おー、お二人、今日は一段とお熱いねぇ!」
桃「怖い夢見て心細いからね。仕方ないね」ギュッ
シャミ子「あはは……」
リリス(おい、いいのかシャミ子よ。こいつ完全に立ち直っとるくせにお前に甘えておるぞ)
シャミ子(でも……元は桃の夢を覗こうとした私が悪いんですし、これくらいは……)
シャミ子(それに、正直この状況は、私も満更では……)デヘヘ
桃「シャミ子……今なんて言った?」ジロッ
シャミ子「へ?私も満更では……」
桃「その台詞も後何回か聞きたいけど……その前」
シャミ子「元は私が悪いんですし……あっ!?」
桃「……シャミ子が悪いんだよ……」ゴゴゴゴ
シャミ子「ごっ、ごめんなさいでした~っ!」
頑張れシャミ子!恋人を怒らせてしまった場合は、なるべく早くごめんなさいするんだ!
杏里「おー、お二人、今日は一段とお熱いねぇ!」
桃「怖い夢見て心細いからね。仕方ないね」ギュッ
シャミ子「あはは……」
リリス(おい、いいのかシャミ子よ。こいつ完全に立ち直っとるくせにお前に甘えておるぞ)
シャミ子(でも……元は桃の夢を覗こうとした私が悪いんですし、これくらいは……)
シャミ子(それに、正直この状況は、私も満更では……)デヘヘ
桃「シャミ子……今なんて言った?」ジロッ
シャミ子「へ?私も満更では……」
桃「その台詞も後何回か聞きたいけど……その前」
シャミ子「元は私が悪いんですし……あっ!?」
桃「……シャミ子が悪いんだよ……」ゴゴゴゴ
シャミ子「ごっ、ごめんなさいでした~っ!」
頑張れシャミ子!恋人を怒らせてしまった場合は、なるべく早くごめんなさいするんだ!
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/01(水) 11:19:53.17 ID:AXcv3ucX0
以上になります。
桃「シャミ子はあったかまぞくだったんだね……」という台詞を入れたかったのですが、入れる所がないので入れませんでした。
この前の一挙放送だけ見て原作は1ページも読んでないので原作と矛盾があったりネタ被りがあったらスルーしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
桃「シャミ子はあったかまぞくだったんだね……」という台詞を入れたかったのですが、入れる所がないので入れませんでした。
この前の一挙放送だけ見て原作は1ページも読んでないので原作と矛盾があったりネタ被りがあったらスルーしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
引用元: ・【まちカドまぞく】桃「シャミ子がいなくなる夢を見た」
シャミ子「動揺すると別の人格が出る呪い?」 ミカン「ええ」
2020-02-27
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:16:33.711 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「その別の人格ってどんな人格なんですか?」
ミカン「桃が言うには私とはまるで真逆の人格みたいよ」
シャミ子「真逆……」
ミカン「そうね……
・漢らしい性格、漢らしい口調
・やたらコーヒーをがぶ飲みする
……といったところかしら」
シャミ子「なるほど……あぁ…そういえばミカンさんと初めて会ったときって……」
ミカン「?」
ミカン「桃が言うには私とはまるで真逆の人格みたいよ」
シャミ子「真逆……」
ミカン「そうね……
・漢らしい性格、漢らしい口調
・やたらコーヒーをがぶ飲みする
……といったところかしら」
シャミ子「なるほど……あぁ…そういえばミカンさんと初めて会ったときって……」
ミカン「?」
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
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【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:16:44.007 ID:4nsrIGUJ0
回想
たまさくらちゃん(シャミ子)「あの……コスプレぶらり旅ですか?」
ミカン?「クッ……そいつぁハズレだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「へ?」
ミカン?「俺はただの……ゴクッ……しがない魔法少女さ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……はぁ(なんでコーヒー飲んでるの、この人)」
たまさくらちゃん(シャミ子)「って…え?……魔法…少女?」
ミカン?「……聞こえてなかったのかい?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いえ……聞こえて…ました…けど」
たまさくらちゃん(シャミ子)「あの……コスプレぶらり旅ですか?」
ミカン?「クッ……そいつぁハズレだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「へ?」
ミカン?「俺はただの……ゴクッ……しがない魔法少女さ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……はぁ(なんでコーヒー飲んでるの、この人)」
たまさくらちゃん(シャミ子)「って…え?……魔法…少女?」
ミカン?「……聞こえてなかったのかい?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いえ……聞こえて…ました…けど」
3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:17:01.622 ID:4nsrIGUJ0
たまさくらちゃん(シャミ子)「……なぜそのような格好でこちらに?……観光…ですよね?」
ミカン?「違うな、今は警戒中だ」ゴクッ
ミカン?「……なんでも、この町の魔法少女が魔族と抗争を起こしたとのことだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……はい」
ミカン?「血で血を洗う大規模な争いの結果、魔法少女は心身ともにズタボロにされ」
ミカン?「魔力と生活力を奪われ、その魔族の軍門に下り、今では魔族と活動を共にしていると聞いたんだが」
たまさくらちゃん(シャミ子)「なにそれ!?そんな話知らない!!」
ミカン?「……そんな話知らない?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……ハッ」
ミカン?「まるでそれ以外の話を知ってるみたいな口ぶりだなぁ……コネコちゃん?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「………」ダラダラダラダラ
ミカン?「違うな、今は警戒中だ」ゴクッ
ミカン?「……なんでも、この町の魔法少女が魔族と抗争を起こしたとのことだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……はい」
ミカン?「血で血を洗う大規模な争いの結果、魔法少女は心身ともにズタボロにされ」
ミカン?「魔力と生活力を奪われ、その魔族の軍門に下り、今では魔族と活動を共にしていると聞いたんだが」
たまさくらちゃん(シャミ子)「なにそれ!?そんな話知らない!!」
ミカン?「……そんな話知らない?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「……ハッ」
ミカン?「まるでそれ以外の話を知ってるみたいな口ぶりだなぁ……コネコちゃん?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「………」ダラダラダラダラ
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:18:03.517 ID:4nsrIGUJ0
ミカン?「なぁ…俺に教えてくれないか?……あんたが知ってることを」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いや……でも……あの」ワタワタワタワタ
ミカン?「頼む……この町の魔法少女のためにも…俺はそいつをしばかなきゃならないんだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「ひいぃっ!!」カタカタカタカタ
ミカン?「喋りにくいんならそいつを脱いでもいいんだぜ。ここなら人通りは少ないはずだからな」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いや……だから……その……(しばかれる!!これ脱いだらしばかれる!!)」ガタガタガタガタ
ミカン?「少ない人通りなんざ気にするな。脱いじまえ」ガバッ
たまさくらちゃん(シャミ子)「ぎゃあああぁぁ!!!!」
ミカン?「……つの?」
シャミ子「しっ…しばかれる……きっ…きっ…」ブルブルブルブル
シャミ子「危機管理――!!!!」
ミカン?「!?」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いや……でも……あの」ワタワタワタワタ
ミカン?「頼む……この町の魔法少女のためにも…俺はそいつをしばかなきゃならないんだ」
たまさくらちゃん(シャミ子)「ひいぃっ!!」カタカタカタカタ
ミカン?「喋りにくいんならそいつを脱いでもいいんだぜ。ここなら人通りは少ないはずだからな」
たまさくらちゃん(シャミ子)「いや……だから……その……(しばかれる!!これ脱いだらしばかれる!!)」ガタガタガタガタ
ミカン?「少ない人通りなんざ気にするな。脱いじまえ」ガバッ
たまさくらちゃん(シャミ子)「ぎゃあああぁぁ!!!!」
ミカン?「……つの?」
シャミ子「しっ…しばかれる……きっ…きっ…」ブルブルブルブル
シャミ子「危機管理――!!!!」
ミカン?「!?」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:19:06.207 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「はっ…(とっさに変身できてしまった!?)」
ミカン「はっ……ってここはいったいどこかしら?」
シャミ子「……は?」
ミカン「ていうか貴方のその恰好……いやそれよりもつの?…えっ?…魔族…えっ…?」
ミカン「……貴方は一体?」
シャミ子「……あの…しばかないんですか?」
ミカン「は?しばく?……貴方は一体何を言ってるのかしら?」
シャミ子「え?」
ミカン「え?」
ミカン「……とりあえずこれでもはおったら?」
シャミ子「……ありがとうございます(はおるものを施された)」
ミカン「はっ……ってここはいったいどこかしら?」
シャミ子「……は?」
ミカン「ていうか貴方のその恰好……いやそれよりもつの?…えっ?…魔族…えっ…?」
ミカン「……貴方は一体?」
シャミ子「……あの…しばかないんですか?」
ミカン「は?しばく?……貴方は一体何を言ってるのかしら?」
シャミ子「え?」
ミカン「え?」
ミカン「……とりあえずこれでもはおったら?」
シャミ子「……ありがとうございます(はおるものを施された)」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:20:05.822 ID:4nsrIGUJ0
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――
シャミ子「……あのときのミカンさんは別の人格のミカンさんだったけど、私が危機管理フォームになったらこっちのミカンさんに戻った」
シャミ子「…ってことでいいんですよね?」
ミカン「えぇそうよ……優子の説明にしては珍しくまとまっていたわね」
シャミ子「きさまばかにしているのか!?」
ミカン「別人格の方は優子が突然変身したことに驚いたんだと思うわ」
シャミ子「……つまり表に出る人格がどちらであろうとも、動揺することで人格が切り替わるということでしょうか?」
ミカン「そういうことね」
ミカン「あと別人格の方が睡眠をとると、目が覚めた時は私の方になってるわ」
シャミ子「なるほど」
シャミ子「ところで別人格が出ているとき、ミカンさんの方の人格はどうなっているのでしょうか?」
ミカン「よくわからないけど……たぶん意識を失うのと似たような状態なんじゃない?」
シャミ子「なるほど」
―――――――――――――――
――――――――
シャミ子「……あのときのミカンさんは別の人格のミカンさんだったけど、私が危機管理フォームになったらこっちのミカンさんに戻った」
シャミ子「…ってことでいいんですよね?」
ミカン「えぇそうよ……優子の説明にしては珍しくまとまっていたわね」
シャミ子「きさまばかにしているのか!?」
ミカン「別人格の方は優子が突然変身したことに驚いたんだと思うわ」
シャミ子「……つまり表に出る人格がどちらであろうとも、動揺することで人格が切り替わるということでしょうか?」
ミカン「そういうことね」
ミカン「あと別人格の方が睡眠をとると、目が覚めた時は私の方になってるわ」
シャミ子「なるほど」
シャミ子「ところで別人格が出ているとき、ミカンさんの方の人格はどうなっているのでしょうか?」
ミカン「よくわからないけど……たぶん意識を失うのと似たような状態なんじゃない?」
シャミ子「なるほど」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:21:03.882 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「それとミカンさんの別人格を話題にするとき、別人格だとちょっとわかりにくいからほかの呼び方にしません?」
ミカン「そうね…私たちはコーヒーって呼んでるけど」
シャミ子「コーヒー…んな安直な」
ミカン「だってあいつコーヒーバカスカ飲むのよ!?」
ミカン「カフェイン摂りすぎのせいでなかなか眠ってくれないし、
運よく戻れたとしても口の中が苦いわ胃がおかしくなるわでもうさんっっざんだわ!!」
シャミ子「……苦労してるんですね」
ミカン「まっったく少しは乙女の身体をいたわりなさいよ!!…あーもーだんだん腹が立ってきたわ!!」
シャミ子「ミカンさん…落ち着いて」
ミカン「……そうね…今ここで心拍数を上げてあいつと入れ替わったら元も子もないからね」
シャミ子「?」
ミカン「そうね…私たちはコーヒーって呼んでるけど」
シャミ子「コーヒー…んな安直な」
ミカン「だってあいつコーヒーバカスカ飲むのよ!?」
ミカン「カフェイン摂りすぎのせいでなかなか眠ってくれないし、
運よく戻れたとしても口の中が苦いわ胃がおかしくなるわでもうさんっっざんだわ!!」
シャミ子「……苦労してるんですね」
ミカン「まっったく少しは乙女の身体をいたわりなさいよ!!…あーもーだんだん腹が立ってきたわ!!」
シャミ子「ミカンさん…落ち着いて」
ミカン「……そうね…今ここで心拍数を上げてあいつと入れ替わったら元も子もないからね」
シャミ子「?」
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:22:03.866 ID:4nsrIGUJ0
さくらシネマ
ミカン「着いたわよ」
シャミ子「ここは?」
リリス「映画館だぞシャミ子!!」
シャミ子「ごせんぞ……いたのですか」
リリス「………」クスンクスン
ミカン「優子、貴方には私の呪いの改善に付き合って欲しいの」
シャミ子「呪いの改善?それでなぜ映画館に?」
ミカン「………」クイクイ
シャミ子「ん?」
『死霊のコサックダンス』
『同時上映:ゾンビの夏休み』
シャミ子「普段からびっくりに慣れておけばあいつと替わることも」
シャミ子「……今日のダンベルノルマが終わってない」
ミカン「貴方のしっぽって便利ね」ガシッ
シャミ子「不便です!!」
ミカン「着いたわよ」
シャミ子「ここは?」
リリス「映画館だぞシャミ子!!」
シャミ子「ごせんぞ……いたのですか」
リリス「………」クスンクスン
ミカン「優子、貴方には私の呪いの改善に付き合って欲しいの」
シャミ子「呪いの改善?それでなぜ映画館に?」
ミカン「………」クイクイ
シャミ子「ん?」
『死霊のコサックダンス』
『同時上映:ゾンビの夏休み』
シャミ子「普段からびっくりに慣れておけばあいつと替わることも」
シャミ子「……今日のダンベルノルマが終わってない」
ミカン「貴方のしっぽって便利ね」ガシッ
シャミ子「不便です!!」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:23:02.797 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……私たち以外誰もいません」
ミカン「この映画館空いてるから平日朝は貸し切り状態なのよ」
ミカン「だからここならどんなにリアクションしても大丈夫!!」
シャミ子「……リアクションしたら入れ替わっちゃうのでは?」
ミカン「武道で『明鏡止水』って言うでしょ?」
ミカン「表面的にはキャッキャしてても心の底は常に集中して凪の状態を保つの」
ミカン「最近コツが掴めてき」
ブ――――――
只今より上映を
ミカン「ぴょい!!」ビクゥ
シャミ子「ほげえ」ビクゥ
シャミ子「ミカンさん!!しっぽは強く握りしめないでください!!もげそうです!!」
ミカン(コーヒー)「ん?あぁ、すまねえな……角の嬢ちゃん」
シャミ子「いえ…いいんです(…もう替わってる)」
ミカン「この映画館空いてるから平日朝は貸し切り状態なのよ」
ミカン「だからここならどんなにリアクションしても大丈夫!!」
シャミ子「……リアクションしたら入れ替わっちゃうのでは?」
ミカン「武道で『明鏡止水』って言うでしょ?」
ミカン「表面的にはキャッキャしてても心の底は常に集中して凪の状態を保つの」
ミカン「最近コツが掴めてき」
ブ――――――
只今より上映を
ミカン「ぴょい!!」ビクゥ
シャミ子「ほげえ」ビクゥ
シャミ子「ミカンさん!!しっぽは強く握りしめないでください!!もげそうです!!」
ミカン(コーヒー)「ん?あぁ、すまねえな……角の嬢ちゃん」
シャミ子「いえ…いいんです(…もう替わってる)」
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:24:00.956 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「クッ…俺としたことがコーヒーを用意してなかったぜ」ガタッ
シャミ子「あの、もうすぐ始まりますよ?」
ミカン(コーヒー)「すぐそこの売店に行くだけだ。時間はかからない。角の嬢ちゃんは先に一人で見ててくれ」
シャミ子「いや……でも……一人で見るのは……」
ミカン(コーヒー)「嬢ちゃん……その恐怖心を乗り越えられれば強くて冷静な心が手に入るんだぜ」
シャミ子「い…いりません……そんなもの」
ミカン(コーヒー)「いらない?……何をほざいているんだ。強くて冷静な心には安定した魔力が宿るんだぜ」
シャミ子「………」
ミカン(コーヒー)「だからこれも精神修行の一環と割り切って映画を見るんだ……いいな?」
シャミ子「……分かりました」
シャミ子「あの、もうすぐ始まりますよ?」
ミカン(コーヒー)「すぐそこの売店に行くだけだ。時間はかからない。角の嬢ちゃんは先に一人で見ててくれ」
シャミ子「いや……でも……一人で見るのは……」
ミカン(コーヒー)「嬢ちゃん……その恐怖心を乗り越えられれば強くて冷静な心が手に入るんだぜ」
シャミ子「い…いりません……そんなもの」
ミカン(コーヒー)「いらない?……何をほざいているんだ。強くて冷静な心には安定した魔力が宿るんだぜ」
シャミ子「………」
ミカン(コーヒー)「だからこれも精神修行の一環と割り切って映画を見るんだ……いいな?」
シャミ子「……分かりました」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:25:02.386 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……どうしてあのヒーローは弾が当たらないんですか?ずるい」
リリス「諦めろシャミ子。世界はそういう風にできているのだ」
ミカン(コーヒー)「クッ…たいして美味くねえコーヒーだぜ」
シャミ子「…の割には飲み干してるじゃないですか」
ミカン(コーヒー)「映画も退屈になってきたしな……寝るか」
シャミ子「いや退屈って……寝れるんですか?コーヒー飲んだのに?」
ミカン(コーヒー)「………」スースー
シャミ子(……寝てる)
シャミ子「……頑張れゾンビたち…!主人公は戦車の下に隠れてます」
リリス「シャミ子、しっぽの影が邪魔だぞ!!」
シャミ子(あ、あれ…楽しい!!)
リリス「諦めろシャミ子。世界はそういう風にできているのだ」
ミカン(コーヒー)「クッ…たいして美味くねえコーヒーだぜ」
シャミ子「…の割には飲み干してるじゃないですか」
ミカン(コーヒー)「映画も退屈になってきたしな……寝るか」
シャミ子「いや退屈って……寝れるんですか?コーヒー飲んだのに?」
ミカン(コーヒー)「………」スースー
シャミ子(……寝てる)
シャミ子「……頑張れゾンビたち…!主人公は戦車の下に隠れてます」
リリス「シャミ子、しっぽの影が邪魔だぞ!!」
シャミ子(あ、あれ…楽しい!!)
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:26:05.571 ID:4nsrIGUJ0
ミカン「はっ……あ…あれ?……映画が…終わってる?」
シャミ子「ミカンさん……お目覚めですか」ウッウッ
ミカン「泣いてる!?」
ミカン「どうしたの!?どこか痛いの!?あいつに何か悪いことされたの!?」
シャミ子「違うんです…私感動して…」
シャミ子「ゾンビさんも幽霊さんも…たとえモツがはみ出ても圧倒的なヒーローを前にすごく頑張っていて…」ウッウッ
ミカン「そっちサイドに感情移入してたの!?」
シャミ子「ミカンさん……お目覚めですか」ウッウッ
ミカン「泣いてる!?」
ミカン「どうしたの!?どこか痛いの!?あいつに何か悪いことされたの!?」
シャミ子「違うんです…私感動して…」
シャミ子「ゾンビさんも幽霊さんも…たとえモツがはみ出ても圧倒的なヒーローを前にすごく頑張っていて…」ウッウッ
ミカン「そっちサイドに感情移入してたの!?」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:27:10.851 ID:4nsrIGUJ0
ミカン「それにしても……はぁ…上映前のブザーの音にびっくりするなんて…」
シャミ子「結局映画は見れなかったのですか?」
ミカン「えぇ…全然ダメだったわね……私の方は…」
シャミ子「ミカンさん……」
ミカン「空のカップといい口の中の違和感といい…さてはあいつまたコーヒーを飲みやがったわね」ブツブツブツブツ
シャミ子「……ミカンさん?」
ミカン「あぁ、いいの。ただの独り言だから。気にしないで」
シャミ子「ミカンさん……その……今日はありがとうございます」
ミカン「え?」
シャミ子「結局映画は見れなかったのですか?」
ミカン「えぇ…全然ダメだったわね……私の方は…」
シャミ子「ミカンさん……」
ミカン「空のカップといい口の中の違和感といい…さてはあいつまたコーヒーを飲みやがったわね」ブツブツブツブツ
シャミ子「……ミカンさん?」
ミカン「あぁ、いいの。ただの独り言だから。気にしないで」
シャミ子「ミカンさん……その……今日はありがとうございます」
ミカン「え?」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:28:09.380 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「今日は…ミカンさんに映画に誘ってもらえて…良かったです」
シャミ子「最初は怖かったけど…飛び込んでみたら得るものばかりでした」
ミカン「そう……優子に喜んでもらえて何よりだわ」
ミカン「私の目的は達成できなかったけど……でも…そんなことを言ってくれるんだから…優子を連れてきたかいがあったわ」
シャミ子「あの……」
ミカン「?」
シャミ子「……今後、私のことはシャミ子と呼ぶがいい///」
シャミ子「一応まぞくとしての活動名だからな!!……あだ名ですけど///」
ミカン「ええ…分かったわ……シャミ子」
シャミ子「///」
リリス「………」クスンクスン
桃(たまさくらちゃんサンバイザーON)「………」モ゙ーーーーーン
シャミ子「最初は怖かったけど…飛び込んでみたら得るものばかりでした」
ミカン「そう……優子に喜んでもらえて何よりだわ」
ミカン「私の目的は達成できなかったけど……でも…そんなことを言ってくれるんだから…優子を連れてきたかいがあったわ」
シャミ子「あの……」
ミカン「?」
シャミ子「……今後、私のことはシャミ子と呼ぶがいい///」
シャミ子「一応まぞくとしての活動名だからな!!……あだ名ですけど///」
ミカン「ええ…分かったわ……シャミ子」
シャミ子「///」
リリス「………」クスンクスン
桃(たまさくらちゃんサンバイザーON)「………」モ゙ーーーーーン
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:29:06.397 ID:4nsrIGUJ0
別の日
ミカン「多魔市さくらが丘…」
シャミ子「あれ、ミカンさんどうしたんですか?」
ミカン「シャミ子、ちょうどよかったわ。この近くにあるアパートを探してるの」
ミカン「『ばんだ荘』っていう建物なんだけど……でも住所の場所には廃墟しかなくて…」
シャミ子「いえ、ここで合ってますよ。私たちはここに住んでいるので」
ミカン「は?……すんでる…って住んでる!?貴方たちが!?……こんな廃墟に!?」
シャミ子「……廃墟に見えましたか?」
ミカン(コーヒー)「クッ…なかなか風情溢れるボロ屋敷じゃねえか……気に入ったぜ」
シャミ子「……気に入ってもらえてなによりです(ミカンさん……動揺させてごめんなさい)」
ミカン「多魔市さくらが丘…」
シャミ子「あれ、ミカンさんどうしたんですか?」
ミカン「シャミ子、ちょうどよかったわ。この近くにあるアパートを探してるの」
ミカン「『ばんだ荘』っていう建物なんだけど……でも住所の場所には廃墟しかなくて…」
シャミ子「いえ、ここで合ってますよ。私たちはここに住んでいるので」
ミカン「は?……すんでる…って住んでる!?貴方たちが!?……こんな廃墟に!?」
シャミ子「……廃墟に見えましたか?」
ミカン(コーヒー)「クッ…なかなか風情溢れるボロ屋敷じゃねえか……気に入ったぜ」
シャミ子「……気に入ってもらえてなによりです(ミカンさん……動揺させてごめんなさい)」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:33:08.208 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「ミカンさんはなぜわざわざこちらに引っ越してきたのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「あぁ…柑橘の嬢ちゃんは桃色の嬢ちゃんと一緒に暮らすのはもううんざりだとか言ってたな」
シャミ子「二人の間になにかあったんですか!?」
ミカン(コーヒー)「さぁな……そいつは本人に直接訊いてくれ」
シャミ子「でも…そのことに関してコーヒーさんはどのように考えているんですか?」
ミカン(コーヒー)「……俺の個人的な見解を言っても誤解が生じるだけだ」
シャミ子「……そうですか…ん?…だとしたら……」
シャミ子「……ミカンさんは桃と一緒に暮らすのはうんざりと言ってたそうですが…それもコーヒーさんの個人的な見解なのでは?」
ミカン(コーヒー)「ゴクッ……なかなかやるじゃねえか……角の嬢ちゃん?」
シャミ子「きさまさては私のことを騙すつもりでいたんだな!!」
ミカン(コーヒー)「クッ……俺は嬢ちゃんを騙そうとしたわけじゃねえよ……ただ…ゴクッ……からかっただけさ」
シャミ子「ケンカのバーゲンセールか!?あとそのコーヒーはどっから取り出した!?」ポガー
ミカン(コーヒー)「あぁ…柑橘の嬢ちゃんは桃色の嬢ちゃんと一緒に暮らすのはもううんざりだとか言ってたな」
シャミ子「二人の間になにかあったんですか!?」
ミカン(コーヒー)「さぁな……そいつは本人に直接訊いてくれ」
シャミ子「でも…そのことに関してコーヒーさんはどのように考えているんですか?」
ミカン(コーヒー)「……俺の個人的な見解を言っても誤解が生じるだけだ」
シャミ子「……そうですか…ん?…だとしたら……」
シャミ子「……ミカンさんは桃と一緒に暮らすのはうんざりと言ってたそうですが…それもコーヒーさんの個人的な見解なのでは?」
ミカン(コーヒー)「ゴクッ……なかなかやるじゃねえか……角の嬢ちゃん?」
シャミ子「きさまさては私のことを騙すつもりでいたんだな!!」
ミカン(コーヒー)「クッ……俺は嬢ちゃんを騙そうとしたわけじゃねえよ……ただ…ゴクッ……からかっただけさ」
シャミ子「ケンカのバーゲンセールか!?あとそのコーヒーはどっから取り出した!?」ポガー
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:34:06.547 ID:4nsrIGUJ0
リリス「そんなことよりコーヒーとやら、おぬしのことに関して疑問に思うことがあるのだが」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
リリス「おぬしとミカンは互いに記憶を共有することができるのか?」
シャミ子「ごせんぞ、なぜそのようなことを?」
リリス「いや…ちょっと気になっただけだ」
ミカン(コーヒー)「クッ……あんたらは知ってるはずだぜ…ゴクッ……答えを出すための手掛かりをな」
シャミ子「へ?…知ってる?…私たちが?……ん?私…たち…?」
リリス「……なるほど」
シャミ子「わかったのですか!?ごせんぞ!?」
リリス「あぁ…だがシャミ子よ、自分で考えてみるんだ。これはおぬしの頭のしわを増やすいい訓練になるはずだ」
シャミ子「わかりました!!自分で考えてみます!!」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
リリス「おぬしとミカンは互いに記憶を共有することができるのか?」
シャミ子「ごせんぞ、なぜそのようなことを?」
リリス「いや…ちょっと気になっただけだ」
ミカン(コーヒー)「クッ……あんたらは知ってるはずだぜ…ゴクッ……答えを出すための手掛かりをな」
シャミ子「へ?…知ってる?…私たちが?……ん?私…たち…?」
リリス「……なるほど」
シャミ子「わかったのですか!?ごせんぞ!?」
リリス「あぁ…だがシャミ子よ、自分で考えてみるんだ。これはおぬしの頭のしわを増やすいい訓練になるはずだ」
シャミ子「わかりました!!自分で考えてみます!!」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:35:03.844 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「う~~~……ん………」
シャミ子(コーヒーさんは私たちは答えに関する手掛かりを知ってると言ってた)
シャミ子(ここでの私たちとはおそらく私とごせんぞのことだろう)
シャミ子(……私とごせんぞがミカンさんとコーヒーさんの記憶の共有に関する手掛かりをつかむ機会は……映画を見に行ったとき…?)
シャミ子(ミカンさんは上映前のブザーに驚いたせいでコーヒーさんと替わってしまった……)
シャミ子(でもコーヒーさんは途中から眠ってしまったとはいえ一応映画は見ていた……)
シャミ子(ミカンさんの意識が戻ってきたのは映画が終わった後……)
シャミ子(そしてミカンさんは映画を全然見れなかったといってた……)
シャミ子(つまり…ミカンさんとコーヒーさんは互いに記憶を共有できない……?)
シャミ子(いや……でも……)
シャミ子(コーヒーさんは私たちは答えに関する手掛かりを知ってると言ってた)
シャミ子(ここでの私たちとはおそらく私とごせんぞのことだろう)
シャミ子(……私とごせんぞがミカンさんとコーヒーさんの記憶の共有に関する手掛かりをつかむ機会は……映画を見に行ったとき…?)
シャミ子(ミカンさんは上映前のブザーに驚いたせいでコーヒーさんと替わってしまった……)
シャミ子(でもコーヒーさんは途中から眠ってしまったとはいえ一応映画は見ていた……)
シャミ子(ミカンさんの意識が戻ってきたのは映画が終わった後……)
シャミ子(そしてミカンさんは映画を全然見れなかったといってた……)
シャミ子(つまり…ミカンさんとコーヒーさんは互いに記憶を共有できない……?)
シャミ子(いや……でも……)
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:36:08.846 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子(ミカンさんとコーヒーさんの意識が入れ替わったのは上映前のブザーが鳴ったとき……)
シャミ子(互いに記憶を共有できないならコーヒーさんは入れ替わった直後ではどのような映画を見るのか分からなかったはず……)
シャミ子(でもコーヒーさんは映画を見て恐怖心を乗り越えろとか言ってたから……)
シャミ子(私たちがどのような映画を見るのか分かっていた……?)
シャミ子「……わかりました」
リリス「ほう?」
シャミ子「ミカンさんはコーヒーさんが記憶したことは覚えてないけど、コーヒーさんはミカンさんが記憶したことも覚えている!!」
リリス「……それが答えか?」
シャミ子「はい!!」
ミカン(コーヒー)「……理由も聞かせてもらおうじゃねえか」
シャミ子「はい、えぇと……」
シャミ子(互いに記憶を共有できないならコーヒーさんは入れ替わった直後ではどのような映画を見るのか分からなかったはず……)
シャミ子(でもコーヒーさんは映画を見て恐怖心を乗り越えろとか言ってたから……)
シャミ子(私たちがどのような映画を見るのか分かっていた……?)
シャミ子「……わかりました」
リリス「ほう?」
シャミ子「ミカンさんはコーヒーさんが記憶したことは覚えてないけど、コーヒーさんはミカンさんが記憶したことも覚えている!!」
リリス「……それが答えか?」
シャミ子「はい!!」
ミカン(コーヒー)「……理由も聞かせてもらおうじゃねえか」
シャミ子「はい、えぇと……」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:37:04.017 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……以上です…どうでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「………」ドキドキ
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「クッ……」
シャミ子「………」ドキドキ
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「……やるじゃねえか」
シャミ子「……はぁ……よかった」
リリス「……よくやったな…シャミ子……」
シャミ子「……いやそもそもなんでこんな緊迫した雰囲気になっているのですか!?」
ミカン(コーヒー)「クッ……」ゴクッ
シャミ子「そこ!!コーヒー飲まない!!」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「………」ドキドキ
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「クッ……」
シャミ子「………」ドキドキ
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「……やるじゃねえか」
シャミ子「……はぁ……よかった」
リリス「……よくやったな…シャミ子……」
シャミ子「……いやそもそもなんでこんな緊迫した雰囲気になっているのですか!?」
ミカン(コーヒー)「クッ……」ゴクッ
シャミ子「そこ!!コーヒー飲まない!!」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:38:03.875 ID:4nsrIGUJ0
リリス「それにしても不思議なものだな」
シャミ子「そうですね…」
別人格の記憶へのアクセス
×
→
ミカン ミカン(コーヒー)
←
○
シャミ子「上図のような感じになっているなんて……」
リリス「そうだな、お互いに記憶の共有ができる、あるいは全く以てできないのが普通だからな」
シャミ子「ごせんぞ……前例を知ってるのですか?」
リリス「あぁ……メソポタでは一つの身体に二つ以上の魂を宿すという事例がいくつかあったからな」
シャミ子「へぇ~、そうだったんですか」
リリス「さっきの図でいうと両方とも○あるいは×であるのが一般的だったのだ」
シャミ子「なるほど」
シャミ子「そうですね…」
別人格の記憶へのアクセス
×
→
ミカン ミカン(コーヒー)
←
○
シャミ子「上図のような感じになっているなんて……」
リリス「そうだな、お互いに記憶の共有ができる、あるいは全く以てできないのが普通だからな」
シャミ子「ごせんぞ……前例を知ってるのですか?」
リリス「あぁ……メソポタでは一つの身体に二つ以上の魂を宿すという事例がいくつかあったからな」
シャミ子「へぇ~、そうだったんですか」
リリス「さっきの図でいうと両方とも○あるいは×であるのが一般的だったのだ」
シャミ子「なるほど」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:39:07.135 ID:4nsrIGUJ0
リリス「余とおぬしだってそれと似たような関係だろう?像のスイッチを入れれば余とおぬしの魂が入れ替わるし」
シャミ子「確かに…言われてみればその通りです」
ミカン(コーヒー)「なぁ…邪神像さんよ……」
リリス「む…余のことか?」
ミカン(コーヒー)「……コーヒー……飲むかい?」コトッ
シャミ子(……飲みかけのコーヒーをお供えしてる)
リリス「うむ……頂こうか」
シャミ子「飲みかけですよ…いいんですか?」
シャミ子「確かに…言われてみればその通りです」
ミカン(コーヒー)「なぁ…邪神像さんよ……」
リリス「む…余のことか?」
ミカン(コーヒー)「……コーヒー……飲むかい?」コトッ
シャミ子(……飲みかけのコーヒーをお供えしてる)
リリス「うむ……頂こうか」
シャミ子「飲みかけですよ…いいんですか?」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:40:06.554 ID:4nsrIGUJ0
リリス「ふむ……実にいい香りだな」
リリス「どれ…」ズズ
リリス「……美味い」
ミカン(コーヒー)「……分かってんじゃねえか……角の嬢ちゃんも飲むかい?」
シャミ子「いや…でも…それって(あなたの飲みかけですよね!?)」
ミカン(コーヒー)「……飲むかい?」グイッ
シャミ子「……飲みます」ゴクッ
ミカン(コーヒー)「どうだ……俺のオリジナルブレンドの味は?」
シャミ子「……お湯の方がおいしいと思います」
ミカン(コーヒー)「……嬢ちゃんにはまだ早かったみたいだな」
リリス「まだまだお子様だな」
シャミ子「………」ムー
リリス「どれ…」ズズ
リリス「……美味い」
ミカン(コーヒー)「……分かってんじゃねえか……角の嬢ちゃんも飲むかい?」
シャミ子「いや…でも…それって(あなたの飲みかけですよね!?)」
ミカン(コーヒー)「……飲むかい?」グイッ
シャミ子「……飲みます」ゴクッ
ミカン(コーヒー)「どうだ……俺のオリジナルブレンドの味は?」
シャミ子「……お湯の方がおいしいと思います」
ミカン(コーヒー)「……嬢ちゃんにはまだ早かったみたいだな」
リリス「まだまだお子様だな」
シャミ子「………」ムー
30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:41:03.582 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……って話が脱線しすぎじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「いいじゃねえか」
シャミ子「良くありません!!次は理由を教えてもらいます!!」
ミカン(コーヒー)「理由……なんのことかな?」
シャミ子「とぼけても無駄です!!えぇーと……」
リリス「………」ズズ
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「………」
リリス「……ミカンの記憶」ボソッ
シャミ子「ハッ…そうです!!…ミカンさんはコーヒーさんが記憶したことは覚えてないけど、コーヒーさんはミカンさんが記憶したことも覚えている」
シャミ子「ことの理由です!!教えてもらいます!!」
ミカン(コーヒー)「クッ……」
ミカン(コーヒー)「いいじゃねえか」
シャミ子「良くありません!!次は理由を教えてもらいます!!」
ミカン(コーヒー)「理由……なんのことかな?」
シャミ子「とぼけても無駄です!!えぇーと……」
リリス「………」ズズ
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「………」
リリス「……ミカンの記憶」ボソッ
シャミ子「ハッ…そうです!!…ミカンさんはコーヒーさんが記憶したことは覚えてないけど、コーヒーさんはミカンさんが記憶したことも覚えている」
シャミ子「ことの理由です!!教えてもらいます!!」
ミカン(コーヒー)「クッ……」
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:42:01.236 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「……ひとつだけ言えることがある」
シャミ子「……なんでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……俺がこの身体を使っているとき…本来の持ち主がどこで何をしているのか……俺は知らねぇ」
シャミ子「……なるほど…って理由になってないじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「いやだから俺は柑橘の嬢ちゃんが俺の記憶にアクセスできない理由を知らないんだよ」
シャミ子「ならあなたがミカンさんの記憶にアクセスできる理由は知ってるんですね!?」
ミカン(コーヒー)「さぁな…思い当たることが多すぎて一口に説明できねぇぜ」
シャミ子「やっぱり知ってるんじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「さてと、部屋を素敵な感じに整えてやんねーとなぁ」
シャミ子「きさま話をそらすな!!」
ミカン(コーヒー)「ならもう一杯飲むかい?」
シャミ子「飲みません!!」
シャミ子「……なんでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……俺がこの身体を使っているとき…本来の持ち主がどこで何をしているのか……俺は知らねぇ」
シャミ子「……なるほど…って理由になってないじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「いやだから俺は柑橘の嬢ちゃんが俺の記憶にアクセスできない理由を知らないんだよ」
シャミ子「ならあなたがミカンさんの記憶にアクセスできる理由は知ってるんですね!?」
ミカン(コーヒー)「さぁな…思い当たることが多すぎて一口に説明できねぇぜ」
シャミ子「やっぱり知ってるんじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「さてと、部屋を素敵な感じに整えてやんねーとなぁ」
シャミ子「きさま話をそらすな!!」
ミカン(コーヒー)「ならもう一杯飲むかい?」
シャミ子「飲みません!!」
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:43:03.051 ID:4nsrIGUJ0
別の日
シャミ子「ミカンさん。コーヒーさんが表に出ているとき、ミカンさんの方はどういう状態になっているのでしょうか?」
ミカン「たぶん意識を失うような状態だと思うんだけど……ってそれ前にも訊かなかった?」
シャミ子「そういえばそうでしたね。忘れてました。面目ありません」テヘヘ
ミカン「まったく、なんで同じことを二度も訊くのよ?」
シャミ子「コーヒーさんが表に出ているとき、ミカンさんがどこで何をしているのかコーヒーさんは知らないって言ってたんです」
ミカン「私だってどうなってるのか知らないわよ」
シャミ子「あれ、そうなんですか?」
シャミ子「ミカンさん。コーヒーさんが表に出ているとき、ミカンさんの方はどういう状態になっているのでしょうか?」
ミカン「たぶん意識を失うような状態だと思うんだけど……ってそれ前にも訊かなかった?」
シャミ子「そういえばそうでしたね。忘れてました。面目ありません」テヘヘ
ミカン「まったく、なんで同じことを二度も訊くのよ?」
シャミ子「コーヒーさんが表に出ているとき、ミカンさんがどこで何をしているのかコーヒーさんは知らないって言ってたんです」
ミカン「私だってどうなってるのか知らないわよ」
シャミ子「あれ、そうなんですか?」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:44:03.056 ID:4nsrIGUJ0
廃工場前
ミカン「意識を失うってのは目が覚めたときにタイムスリップするようなものだから」
シャミ子「ふむふむ」
ミカン「だから私はあいつの性格や人となりを知らないのよ」
シャミ子「なるほど」
ミカン「……あいつがコーヒーバカスカ飲むのは体が分かってるけど」
シャミ子「ははは…」
ミカン「……着いたわよ」
シャミ子「こ…ここは…」
ミカン「……?」
シャミ子「……まぞくのトラウマ製造工場っ!!」
ミカン「そんなもん作ってなかったわよ!!素敵なお菓子をいっぱい作ってました!!」
ミカン「意識を失うってのは目が覚めたときにタイムスリップするようなものだから」
シャミ子「ふむふむ」
ミカン「だから私はあいつの性格や人となりを知らないのよ」
シャミ子「なるほど」
ミカン「……あいつがコーヒーバカスカ飲むのは体が分かってるけど」
シャミ子「ははは…」
ミカン「……着いたわよ」
シャミ子「こ…ここは…」
ミカン「……?」
シャミ子「……まぞくのトラウマ製造工場っ!!」
ミカン「そんなもん作ってなかったわよ!!素敵なお菓子をいっぱい作ってました!!」
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:45:03.089 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「そもそもミカンさんはなぜそのような呪いを受けたのでしょうか?」
ミカン「んー…簡単に言うとうちのパパが儀式をして」
シャミ子「儀式!!儀式とはいったいなんですか!?どんな儀式なんですか!?」ベチベチベチベチ
ミカン「…儀式は悪魔召喚系で」
シャミ子「悪魔召喚!!悪魔を召喚するミカンさんのパパとはどのような人物なのでしょうか!?」ベチベチベチベチ
ミカン「シャミ子……そんなに激しく問い詰めないで」
シャミ子「すみません、ワクワクする単語がいっぱい出てきたもので」
ミカン「……なるべくそのコーフンは抑えて……呪いが出ちゃうから」
シャミ子「……善処します」
ミカン「んー…簡単に言うとうちのパパが儀式をして」
シャミ子「儀式!!儀式とはいったいなんですか!?どんな儀式なんですか!?」ベチベチベチベチ
ミカン「…儀式は悪魔召喚系で」
シャミ子「悪魔召喚!!悪魔を召喚するミカンさんのパパとはどのような人物なのでしょうか!?」ベチベチベチベチ
ミカン「シャミ子……そんなに激しく問い詰めないで」
シャミ子「すみません、ワクワクする単語がいっぱい出てきたもので」
ミカン「……なるべくそのコーフンは抑えて……呪いが出ちゃうから」
シャミ子「……善処します」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:46:03.124 ID:4nsrIGUJ0
ミカン「……で、その召喚した悪魔がいろいろと悪さをした挙句、私の心の中に住み着いて」
シャミ子「それがコーヒーさんなのですか?」
ミカン「……分からない」
シャミ子「へ……違うんですか?」
ミカン「……それで桜さんに相談がいったのよ」
シャミ子「なるほど」
ミカン「桜さんのおかげで呪いはだいぶましになったの」
シャミ子「でも動揺すると人格が入れ替わっちゃうんですよね?」
ミカン「桜さんに取り成してもらうまではもっとひどかったんだから」
シャミ子「というと?」
ミカン「私を困らせたものを無制限に破壊する呪いだったのよ、もともとは」
シャミ子「な…なんてえげつない」
シャミ子「それがコーヒーさんなのですか?」
ミカン「……分からない」
シャミ子「へ……違うんですか?」
ミカン「……それで桜さんに相談がいったのよ」
シャミ子「なるほど」
ミカン「桜さんのおかげで呪いはだいぶましになったの」
シャミ子「でも動揺すると人格が入れ替わっちゃうんですよね?」
ミカン「桜さんに取り成してもらうまではもっとひどかったんだから」
シャミ子「というと?」
ミカン「私を困らせたものを無制限に破壊する呪いだったのよ、もともとは」
シャミ子「な…なんてえげつない」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:47:08.546 ID:4nsrIGUJ0
桃「……お待たせ」
ミカン「あら桃、ようやく来たのね」
シャミ子「?…なんで桃がここにいるのですか?」
桃「え?」
ミカン「え?」
シャミ子「え?」
桃「シャミ子……ここまでおばかになっちゃうなんて……」
ミカン「……やっぱり私の知らない間にあいつがシャミ子に悪さをしていたのね」
シャミ子「え゙っ!?……あー思い出しました!!ここの工場跡のカギを取りに行ってたんですよね!!」
桃「うん」
ミカン「ごめんなさいシャミ子……ごめんなさい」ウッウッ
シャミ子「落ち着いてくださいミカンさん!!悪いのはど忘れしていた私なんですから!!」
ミカン(コーヒー)「悪ぃな……もう手遅れだ」
シャミ子「……ミカンさん……こちらこそごめんなさい」
ミカン「あら桃、ようやく来たのね」
シャミ子「?…なんで桃がここにいるのですか?」
桃「え?」
ミカン「え?」
シャミ子「え?」
桃「シャミ子……ここまでおばかになっちゃうなんて……」
ミカン「……やっぱり私の知らない間にあいつがシャミ子に悪さをしていたのね」
シャミ子「え゙っ!?……あー思い出しました!!ここの工場跡のカギを取りに行ってたんですよね!!」
桃「うん」
ミカン「ごめんなさいシャミ子……ごめんなさい」ウッウッ
シャミ子「落ち着いてくださいミカンさん!!悪いのはど忘れしていた私なんですから!!」
ミカン(コーヒー)「悪ぃな……もう手遅れだ」
シャミ子「……ミカンさん……こちらこそごめんなさい」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:48:01.804 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「まぁでもせっかくなので…コーヒーさん、あなたに訊きたいことがあるのですが」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
シャミ子「あなたは……悪魔なのですか?」
ミカン(コーヒー)「悪魔?……なるほど」
シャミ子「いや、頷いてないで答えていただけませんか?」
ミカン(コーヒー)「そうだな……答えはNoだ」
シャミ子「え!?…あなたは…ミカンさんのパパが召喚した悪魔ではないのですか?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、だから俺は悪魔ではないと言っている」
シャミ子「では…あなたはいったい……何者なのですか?」
ミカン(コーヒー)「クッ…柑橘の嬢ちゃん……コーヒー持ってくるの忘れてやがるぜ」
シャミ子「どうでもいいじゃないですかそんなこと!!」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
シャミ子「あなたは……悪魔なのですか?」
ミカン(コーヒー)「悪魔?……なるほど」
シャミ子「いや、頷いてないで答えていただけませんか?」
ミカン(コーヒー)「そうだな……答えはNoだ」
シャミ子「え!?…あなたは…ミカンさんのパパが召喚した悪魔ではないのですか?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、だから俺は悪魔ではないと言っている」
シャミ子「では…あなたはいったい……何者なのですか?」
ミカン(コーヒー)「クッ…柑橘の嬢ちゃん……コーヒー持ってくるの忘れてやがるぜ」
シャミ子「どうでもいいじゃないですかそんなこと!!」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:49:01.639 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「そうだな…俺は人間だっ……たな」
シャミ子「人間……だった…?」
ミカン(コーヒー)「あぁ…もっとも……今はこの嬢ちゃんの身体を借りているようなもんだがな」
シャミ子「ミカンさんの身体を借りている…っていうと?」
ミカン(コーヒー)「俺の肉体はすでに無くなっているということだ」
シャミ子「ん?…肉体がない…元人間……まさか…」
桃「コーヒーさんはすでに絶命している…ってことでいいんですよね?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、それでいい」
桃「シャミ子、この人は幽霊みたいな存在なんだって…怯えたりしないの?」
シャミ子「いえ、幽霊はごせんぞと同じカテゴリーにはいるのであんまり恐怖感は沸きません」
桃「ふーん(リリスさん……可愛い子孫に幽霊みたいなもんだと思われてますよ)」
シャミ子「人間……だった…?」
ミカン(コーヒー)「あぁ…もっとも……今はこの嬢ちゃんの身体を借りているようなもんだがな」
シャミ子「ミカンさんの身体を借りている…っていうと?」
ミカン(コーヒー)「俺の肉体はすでに無くなっているということだ」
シャミ子「ん?…肉体がない…元人間……まさか…」
桃「コーヒーさんはすでに絶命している…ってことでいいんですよね?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、それでいい」
桃「シャミ子、この人は幽霊みたいな存在なんだって…怯えたりしないの?」
シャミ子「いえ、幽霊はごせんぞと同じカテゴリーにはいるのであんまり恐怖感は沸きません」
桃「ふーん(リリスさん……可愛い子孫に幽霊みたいなもんだと思われてますよ)」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:50:07.423 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「それとあともう一つ」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
シャミ子「ミカンさんの呪いはもともとミカンさんを困らせたものを無制限に破壊するものだったそうなのですが」
シャミ子「桜さんのおかげで今のような状態になったと聞きました……桜さんは一体何をしたのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……さぁな……そいつは本人に訊いてくれ」
シャミ子「……桜さんの現在の居所をご存じなのですか?」
ミカン(コーヒー)「いや、そいつは知らねぇ……だからその痕跡を探しに来たのだろう?」
シャミ子「……そうですね」
ミカン(コーヒー)「ん?…なんだい?」
シャミ子「ミカンさんの呪いはもともとミカンさんを困らせたものを無制限に破壊するものだったそうなのですが」
シャミ子「桜さんのおかげで今のような状態になったと聞きました……桜さんは一体何をしたのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……さぁな……そいつは本人に訊いてくれ」
シャミ子「……桜さんの現在の居所をご存じなのですか?」
ミカン(コーヒー)「いや、そいつは知らねぇ……だからその痕跡を探しに来たのだろう?」
シャミ子「……そうですね」
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:51:05.785 ID:4nsrIGUJ0
桃「それじゃあ手掛かりを探そうか」
シャミ子「はい」
ミカン(コーヒー)「クッ」
桃「私はこの岩どかすから、シャミ子は壁が変な形にえぐれているところを調べて」
シャミ子「わかりました……あれ、コーヒーさんは?」
ミカン(コーヒー)「……缶コーヒーを買ってくるぜ」
シャミ子「きさま少しは協力する姿勢を見せろ!!」
???『あっちを見て』
シャミ子「ん?…コーヒーさん、何か言いました?」
ミカン(コーヒー)「いや、何も言ってないが」
シャミ子「え?」
ミカン(コーヒー)「え?」
シャミ子「はい」
ミカン(コーヒー)「クッ」
桃「私はこの岩どかすから、シャミ子は壁が変な形にえぐれているところを調べて」
シャミ子「わかりました……あれ、コーヒーさんは?」
ミカン(コーヒー)「……缶コーヒーを買ってくるぜ」
シャミ子「きさま少しは協力する姿勢を見せろ!!」
???『あっちを見て』
シャミ子「ん?…コーヒーさん、何か言いました?」
ミカン(コーヒー)「いや、何も言ってないが」
シャミ子「え?」
ミカン(コーヒー)「え?」
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:52:23.505 ID:4nsrIGUJ0
???『~~~』
シャミ子「えっ…と場所はこのあたりで……ここを掘ればいいのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「おい、嬢ちゃん……嬢ちゃん?」
シャミ子「………」ザッザッザッ
ミカン(コーヒー)「おい角の嬢ちゃん……何をしているんだ?」
シャミ子「……!!!!」
ミカン(コーヒー)「……缶コーヒーでも買ってくるか」
シャミ子(み……見つけちゃいました!!)
ぶきを てにいれた
シャミ子「えっ…と場所はこのあたりで……ここを掘ればいいのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「おい、嬢ちゃん……嬢ちゃん?」
シャミ子「………」ザッザッザッ
ミカン(コーヒー)「おい角の嬢ちゃん……何をしているんだ?」
シャミ子「……!!!!」
ミカン(コーヒー)「……缶コーヒーでも買ってくるか」
シャミ子(み……見つけちゃいました!!)
ぶきを てにいれた
44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:53:17.512 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「もっ…ももももももも~~!!」
桃「何?」
シャミ子「てがっ…テガカリッ!!…てがかりらしきものっ!!」
シャミ子「ほら!!なんかのステッキです!!」
桃「……フォークだよね?」
シャミ子「……え?…あれ!?…えっとさっきまではステッキで…あれ!?」
桃「シャミ子……お腹すいてるの?」
シャミ子「なんだその顔は!!」
桃「何?」
シャミ子「てがっ…テガカリッ!!…てがかりらしきものっ!!」
シャミ子「ほら!!なんかのステッキです!!」
桃「……フォークだよね?」
シャミ子「……え?…あれ!?…えっとさっきまではステッキで…あれ!?」
桃「シャミ子……お腹すいてるの?」
シャミ子「なんだその顔は!!」
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:54:03.916 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「……フォークとステッキを間違えたのかい?」
シャミ子「あ、コーヒーさん……って違います!!」
シャミ子「どこからともなくここを掘れっていう声が聞こえて」
桃「…声?」
シャミ子「掘り出したときはステッキの形をしていて!!でも気づけばフォーク化していたんです!!」
桃「幻覚……」
ミカン(コーヒー)「および幻聴」
シャミ子「なんだその顔は!!ほんとにほんとだぞ!!」
桃「ごめんね…今日は暑かったね…」ナデナデ
ミカン(コーヒー)「水分が不足してるならこのコーヒーを飲むといいぜ」
シャミ子「水分不足ではありません!!私はいたって健康です!!」
桃「ごめんね…シャミ子に無茶させちゃって…」ナデナデ
ミカン(コーヒー)「ほら、開けてやったぞ…飲め」
シャミ子「きさまら~!!憐れむな~!!」
シャミ子「あ、コーヒーさん……って違います!!」
シャミ子「どこからともなくここを掘れっていう声が聞こえて」
桃「…声?」
シャミ子「掘り出したときはステッキの形をしていて!!でも気づけばフォーク化していたんです!!」
桃「幻覚……」
ミカン(コーヒー)「および幻聴」
シャミ子「なんだその顔は!!ほんとにほんとだぞ!!」
桃「ごめんね…今日は暑かったね…」ナデナデ
ミカン(コーヒー)「水分が不足してるならこのコーヒーを飲むといいぜ」
シャミ子「水分不足ではありません!!私はいたって健康です!!」
桃「ごめんね…シャミ子に無茶させちゃって…」ナデナデ
ミカン(コーヒー)「ほら、開けてやったぞ…飲め」
シャミ子「きさまら~!!憐れむな~!!」
46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:55:08.613 ID:4nsrIGUJ0
夜 吉田家
清子「……でっかい発見です優子、それはおそらくおとーさんの持ち物。由緒正しきメイドインメソポタの…」
シャミ子「……メイドインメソポタの?」
清子「……えーっと、なんとかの杖」
シャミ子「……おかーさんど忘れですか!?」
清子「おとーさん曰く…これは一族の魔力を掛け算的に増幅し、棒状のものなら自由に変形できるとても便利な杖とのことです!!」
シャミ子「……ごせんぞ、名前を思い出すことはできませんか?」
リリス「……すまん…アから始まること以外思い出せない」
シャミ子「ごせんぞがんばって!!」
清子「……でっかい発見です優子、それはおそらくおとーさんの持ち物。由緒正しきメイドインメソポタの…」
シャミ子「……メイドインメソポタの?」
清子「……えーっと、なんとかの杖」
シャミ子「……おかーさんど忘れですか!?」
清子「おとーさん曰く…これは一族の魔力を掛け算的に増幅し、棒状のものなら自由に変形できるとても便利な杖とのことです!!」
シャミ子「……ごせんぞ、名前を思い出すことはできませんか?」
リリス「……すまん…アから始まること以外思い出せない」
シャミ子「ごせんぞがんばって!!」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:56:13.693 ID:4nsrIGUJ0
別の日
シャミ子「ん…あれ?……ここは一体?」
???「やぁ……また会えね」
シャミ子「ん…あなたは?」
???「……魔法少女千代田桜。魔力のヘソクリが貯まったから会いに来ちゃった」
シャミ子「桜さん!?なぜここにいるんですか!?」
桜「それはここが君の夢の中だからだよ」
シャミ子「あっ…そうか……」
桜「でもせっかく会えたんだし、何か私に訊きたいこととかないの?」
シャミ子「訊きたいことですか…えっと……」
シャミ子「ん…あれ?……ここは一体?」
???「やぁ……また会えね」
シャミ子「ん…あなたは?」
???「……魔法少女千代田桜。魔力のヘソクリが貯まったから会いに来ちゃった」
シャミ子「桜さん!?なぜここにいるんですか!?」
桜「それはここが君の夢の中だからだよ」
シャミ子「あっ…そうか……」
桜「でもせっかく会えたんだし、何か私に訊きたいこととかないの?」
シャミ子「訊きたいことですか…えっと……」
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:57:04.795 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「ミカンさんの呪いについてです」
桜「ふーん、ミカンちゃんの……」
シャミ子「桜さんのおかげでミカンさんの呪いは今の状態に落ち着いたと言ってました。桜さんは一体何をしたのでしょうか?」
桜「私がしたこと?……あえて言うならあの子に憑いていたもう一つの魂に悪魔の見張りをするようにした……といったところかな」
シャミ子「もう一つの魂?……それはコーヒーさんのことですか」
桜「うん」
シャミ子「悪魔の見張りって言ってましたけど、ミカンさんの中にはコーヒーさんのほかにも悪魔が住み着いていたんですか?」
桜「うん……その悪魔はミカンちゃんが動揺したと分かったら見境なく攻撃していたの」
シャミ子「……だからコーヒーさんに見張りをさせて、もしも悪魔が暴れたらコーヒーさんが悪魔を抑える…ようにしたかったのでしょうか?」
桜「うん…でも」
桜「ふーん、ミカンちゃんの……」
シャミ子「桜さんのおかげでミカンさんの呪いは今の状態に落ち着いたと言ってました。桜さんは一体何をしたのでしょうか?」
桜「私がしたこと?……あえて言うならあの子に憑いていたもう一つの魂に悪魔の見張りをするようにした……といったところかな」
シャミ子「もう一つの魂?……それはコーヒーさんのことですか」
桜「うん」
シャミ子「悪魔の見張りって言ってましたけど、ミカンさんの中にはコーヒーさんのほかにも悪魔が住み着いていたんですか?」
桜「うん……その悪魔はミカンちゃんが動揺したと分かったら見境なく攻撃していたの」
シャミ子「……だからコーヒーさんに見張りをさせて、もしも悪魔が暴れたらコーヒーさんが悪魔を抑える…ようにしたかったのでしょうか?」
桜「うん…でも」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:58:05.691 ID:4nsrIGUJ0
桜「悪魔の力が思いのほか強くて、悪魔が暴れるともう一つの魂が外に押し出されて表の魂と入れ替わっちゃうの」
シャミ子「……それが今のミカンさんの呪いの正体……」
桜「そう」
シャミ子「……でもコーヒーさんの魂が押し出されたとき、ミカンさんの魂はどうなっちゃうのでしょうか?」
桜「……ごめんね…それは私にもわからない」
シャミ子「……そうですか……あれ?…でもさっき」
桜「?」
シャミ子「ミカンさんに憑いていたもう一つの魂に悪魔の見張りをさせた…って言ってましたけど……」
桜「うん」
シャミ子「…もう一つの魂はミカンさんの呪いを抑えるために桜さんが呼んだものではないのですか?」
桜「いや…ミカンちゃんに初めて会った時にはもう憑いていたかな」
シャミ子「そ…そうだったんですか!!」
桜「たぶん儀式で召喚した悪魔の力を抑えるために、また別の儀式をして呼んだんじゃないかな?」
シャミ子「……なるほど」
シャミ子「……それが今のミカンさんの呪いの正体……」
桜「そう」
シャミ子「……でもコーヒーさんの魂が押し出されたとき、ミカンさんの魂はどうなっちゃうのでしょうか?」
桜「……ごめんね…それは私にもわからない」
シャミ子「……そうですか……あれ?…でもさっき」
桜「?」
シャミ子「ミカンさんに憑いていたもう一つの魂に悪魔の見張りをさせた…って言ってましたけど……」
桜「うん」
シャミ子「…もう一つの魂はミカンさんの呪いを抑えるために桜さんが呼んだものではないのですか?」
桜「いや…ミカンちゃんに初めて会った時にはもう憑いていたかな」
シャミ子「そ…そうだったんですか!!」
桜「たぶん儀式で召喚した悪魔の力を抑えるために、また別の儀式をして呼んだんじゃないかな?」
シャミ子「……なるほど」
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 22:59:05.379 ID:4nsrIGUJ0
桜「他に何か訊きたいことはない?」
シャミ子「えーっとですね……」
桜「……っといいたいところだけどそろそろ魔力のヘソクリが尽きそうだから私はメレンゲに戻りまーす」
シャミ子「あぁっ!!待ってください!!もう少し…もう少しだけ時間をください!!」
桜「大丈夫、魔力のヘソクリがまた貯まったらまたこうしてお話しできると思うから…それまでに考えておけばいいと思うよ!!」
シャミ子「うぅ…仕方ありませんね」
桜「それじゃあ桃ちゃんやみんなのことをよろしく頼むよ!!……またね!!」
シャミ子「……はい!!」
シャミ子「えーっとですね……」
桜「……っといいたいところだけどそろそろ魔力のヘソクリが尽きそうだから私はメレンゲに戻りまーす」
シャミ子「あぁっ!!待ってください!!もう少し…もう少しだけ時間をください!!」
桜「大丈夫、魔力のヘソクリがまた貯まったらまたこうしてお話しできると思うから…それまでに考えておけばいいと思うよ!!」
シャミ子「うぅ…仕方ありませんね」
桜「それじゃあ桃ちゃんやみんなのことをよろしく頼むよ!!……またね!!」
シャミ子「……はい!!」
51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:00:02.848 ID:4nsrIGUJ0
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――
良子「お姉!!起きて!!ごはんだよ!!」ペチペチペチ
シャミ子「……むにゃ?……ひょう?」
良子「今朝は納豆とチーズオムレツのたんぱくスペシャルだよ!!」
シャミ子「…う~…ん……今日は…淡泊な……じゃなくて!!」
良子「お姉!?」
シャミ子「良!!今すぐペンとメモ帳を持ってきてください!!桜さんからのお告げがありました!!」
良子「うん!!」タッタッタッ
シャミ子「忘れないように忘れないように……」ブツブツブツ
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良子「お姉!!起きて!!ごはんだよ!!」ペチペチペチ
シャミ子「……むにゃ?……ひょう?」
良子「今朝は納豆とチーズオムレツのたんぱくスペシャルだよ!!」
シャミ子「…う~…ん……今日は…淡泊な……じゃなくて!!」
良子「お姉!?」
シャミ子「良!!今すぐペンとメモ帳を持ってきてください!!桜さんからのお告げがありました!!」
良子「うん!!」タッタッタッ
シャミ子「忘れないように忘れないように……」ブツブツブツ
52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:01:04.633 ID:4nsrIGUJ0
良子「はい!!お姉!!」
シャミ子「ありがとうございます!!さぁ~死ぬ気でメモりますよ!!」
良子「頑張って!!お姉!!」
シャミ子「え~と…確かミカンさんの」
良子「ミカンさんの!!」
シャミ子「良!!」
良子「うん!!…先に食べてるね!!」
シャミ子「はい!!」
タッタッタッ
シャミ子「……あれ?」
シャミ子「…ミカンさんの……なんでしたっけ?」
シャミ子「ありがとうございます!!さぁ~死ぬ気でメモりますよ!!」
良子「頑張って!!お姉!!」
シャミ子「え~と…確かミカンさんの」
良子「ミカンさんの!!」
シャミ子「良!!」
良子「うん!!…先に食べてるね!!」
シャミ子「はい!!」
タッタッタッ
シャミ子「……あれ?」
シャミ子「…ミカンさんの……なんでしたっけ?」
53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:02:02.628 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……え~と…確かミカンさんの…あれ、コーヒーさんでしたっけ?」
シャミ子「コーヒーさんの呪いが…いえ、呪いはミカンさんです!!」
シャミ子「え~と…ミカンさんの呪いが……じゃなくて呪いを…桜さんがコーヒーさんに……ん?」
シャミ子「え~と…コーヒーさんが悪魔を…あぁそうだ悪魔さんです!!」
シャミ子「悪魔さんが桜を……じゃなくて」
シャミ子「桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた……んでしたっけか!?」
シャミ子「……えぇい次です!!」
シャミ子「コーヒーさんの呪いが…いえ、呪いはミカンさんです!!」
シャミ子「え~と…ミカンさんの呪いが……じゃなくて呪いを…桜さんがコーヒーさんに……ん?」
シャミ子「え~と…コーヒーさんが悪魔を…あぁそうだ悪魔さんです!!」
シャミ子「悪魔さんが桜を……じゃなくて」
シャミ子「桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた……んでしたっけか!?」
シャミ子「……えぇい次です!!」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:03:03.930 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「悪魔が…暴れると……どうなるんでしたっけ?」
シャミ子「いや…悪魔はコーヒーさんの見張りをしてたから…暴れるのはコーヒーさんで……」
シャミ子「あぁそうだ!!コーヒーさんが暴れるからそれでミカンさんと入れ替わっちゃうんです!!」
シャミ子「確かそれが呪いの正体だったはずです!!」
シャミ子「……他にも何かあったような気がするのですが…重要なのは
・桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた
・ミカンさんの呪いはコーヒーさんが暴れることで起きる
ということですね!!」
シャミ子「ん?…な~んか腑に落ちないような……いやでもカギとなる単語は全部拾ったはず……」
清子「優子~、冷めてしまいますよ~」
シャミ子「はーい、今行きまーす」
シャミ子「いや…悪魔はコーヒーさんの見張りをしてたから…暴れるのはコーヒーさんで……」
シャミ子「あぁそうだ!!コーヒーさんが暴れるからそれでミカンさんと入れ替わっちゃうんです!!」
シャミ子「確かそれが呪いの正体だったはずです!!」
シャミ子「……他にも何かあったような気がするのですが…重要なのは
・桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた
・ミカンさんの呪いはコーヒーさんが暴れることで起きる
ということですね!!」
シャミ子「ん?…な~んか腑に落ちないような……いやでもカギとなる単語は全部拾ったはず……」
清子「優子~、冷めてしまいますよ~」
シャミ子「はーい、今行きまーす」
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:04:03.774 ID:4nsrIGUJ0
ばんだ荘 ミカンの住処前
シャミ子「ミカンさーん、起きてますかー」ドンドンドン
ガチャッ
ミカン「あらシャミ子…何か用?」
シャミ子「ミカンさん、聞いてください!!夢の中で桜さんとお話したのです!!」
ミカン「あらそう……よかったわね」
シャミ子「他人事みたいに言わないでください!!桜さんからミカンさんの呪いについていろいろと話を聞いたのです!!」
シャミ子「そのことについてミカンさんとお話ししようと思ったんです!!」
ミカン「そう…じゃあ中に入る?」
シャミ子「はい…お邪魔します」
シャミ子「ミカンさーん、起きてますかー」ドンドンドン
ガチャッ
ミカン「あらシャミ子…何か用?」
シャミ子「ミカンさん、聞いてください!!夢の中で桜さんとお話したのです!!」
ミカン「あらそう……よかったわね」
シャミ子「他人事みたいに言わないでください!!桜さんからミカンさんの呪いについていろいろと話を聞いたのです!!」
シャミ子「そのことについてミカンさんとお話ししようと思ったんです!!」
ミカン「そう…じゃあ中に入る?」
シャミ子「はい…お邪魔します」
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:05:05.177 ID:4nsrIGUJ0
ミカンの部屋
ミカン「それで、桜さんからどんな話を聞いたの?」
シャミ子「えぇっと…ちょっと待ってください…桜さんが話したことのメモは……これですね」
・桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた
・ミカンさんの呪いはコーヒーさんが暴れることで起きる
ミカン「……シャミ子、ちょっといいかしら?」
シャミ子「はい、なんでしょうか?」
ミカン「……悪魔を召喚したのはうちのパパよ」
シャミ子「あ……」
ミカン「……でも悪魔にあいつの見張りをさせた…ってことは」
シャミ子「はい、コーヒーさんは召喚された悪魔じゃなかった…ってことです」
ミカン「なるほど」
ミカン「それで、桜さんからどんな話を聞いたの?」
シャミ子「えぇっと…ちょっと待ってください…桜さんが話したことのメモは……これですね」
・桜さんが悪魔を召喚してコーヒーさんの見張りをさせた
・ミカンさんの呪いはコーヒーさんが暴れることで起きる
ミカン「……シャミ子、ちょっといいかしら?」
シャミ子「はい、なんでしょうか?」
ミカン「……悪魔を召喚したのはうちのパパよ」
シャミ子「あ……」
ミカン「……でも悪魔にあいつの見張りをさせた…ってことは」
シャミ子「はい、コーヒーさんは召喚された悪魔じゃなかった…ってことです」
ミカン「なるほど」
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:07:00.861 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「では書き直すと…」
・ミカンさんのパパが召喚した悪魔にコーヒーさんの見張りをさせるように桜さんがした
シャミ子「…ですね!!」
ミカン「……ごめんなさい、何を言ってるのかさっぱりだわ」
シャミ子「……そうですね……自分で書いたはずなのに読み返してみたら意味不明です」
ミカン「そういうときはね…」
・ミカンさんのパパが悪魔を召喚した
・桜さんが悪魔にコーヒーさんの見張りをさせた
ミカン「…こんな感じで文の要素を二つに分ければいいのよ」
シャミ子「あぁそうだ!!私はこんな感じのことが言いたかったのです!!」
・ミカンさんのパパが召喚した悪魔にコーヒーさんの見張りをさせるように桜さんがした
シャミ子「…ですね!!」
ミカン「……ごめんなさい、何を言ってるのかさっぱりだわ」
シャミ子「……そうですね……自分で書いたはずなのに読み返してみたら意味不明です」
ミカン「そういうときはね…」
・ミカンさんのパパが悪魔を召喚した
・桜さんが悪魔にコーヒーさんの見張りをさせた
ミカン「…こんな感じで文の要素を二つに分ければいいのよ」
シャミ子「あぁそうだ!!私はこんな感じのことが言いたかったのです!!」
59: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:08:52.096 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「ありがとうございますミカンさん!!また一つ勉強になりました!!」
ミカン「うふふ…よくってよ」
シャミ子「私の言いたかったことをくみ取って整形してくれるだなんて……ミカンさんは天才です!!」
ミカン「いや…それはさすがに言いすぎなんじゃ…?」
シャミ子「いえいえいえ、謙遜しないでください!!こーゆーのは多分桃にはできないことでしょうから!!」
ミカン「…まぁ…確かに…桃には…」
シャミ子「誇りに思っていいと思いますよ!!自分は国語の天才だ!!…って」
ミカン「え?…ちょっとシャミ子!?…そんなに///…褒められたら……///」
シャミ子「お話しできる相手がミカンさんで本っっっっ当に良かったです!!ありがとうございます!!」
ミカン(コーヒー)「クッ…よせやい……照れちまうぜ」
シャミ子「あれ…ミカンさん?」
ミカン(コーヒー)「違うぜ…俺はコーヒーさんだぜ」
シャミ子「……そうですか(ミカンさん……ごめんなさい)」
ミカン「うふふ…よくってよ」
シャミ子「私の言いたかったことをくみ取って整形してくれるだなんて……ミカンさんは天才です!!」
ミカン「いや…それはさすがに言いすぎなんじゃ…?」
シャミ子「いえいえいえ、謙遜しないでください!!こーゆーのは多分桃にはできないことでしょうから!!」
ミカン「…まぁ…確かに…桃には…」
シャミ子「誇りに思っていいと思いますよ!!自分は国語の天才だ!!…って」
ミカン「え?…ちょっとシャミ子!?…そんなに///…褒められたら……///」
シャミ子「お話しできる相手がミカンさんで本っっっっ当に良かったです!!ありがとうございます!!」
ミカン(コーヒー)「クッ…よせやい……照れちまうぜ」
シャミ子「あれ…ミカンさん?」
ミカン(コーヒー)「違うぜ…俺はコーヒーさんだぜ」
シャミ子「……そうですか(ミカンさん……ごめんなさい)」
60: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:10:24.436 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「嬢ちゃん…さっきのメモについてなんだが」
シャミ子「はい?…何か問題でもありましたか?」
ミカン(コーヒー)「俺は悪魔に見張られる側じゃねえ……むしろ悪魔を見張る側だぜ」
シャミ子「あー……あ゙あ゙あ゙あ゙――――!!!!!!!!」
ミカン(コーヒー)「……急に大声出すなよ……入れ替わっちまうじゃねえか」
シャミ子「……いえ、違和感の正体がはっきりして…その違和感が解消されてすっきりした…ってだけで」
シャミ子「あっ…そうか!!」
ミカン(コーヒー)「ん?」
シャミ子「はい?…何か問題でもありましたか?」
ミカン(コーヒー)「俺は悪魔に見張られる側じゃねえ……むしろ悪魔を見張る側だぜ」
シャミ子「あー……あ゙あ゙あ゙あ゙――――!!!!!!!!」
ミカン(コーヒー)「……急に大声出すなよ……入れ替わっちまうじゃねえか」
シャミ子「……いえ、違和感の正体がはっきりして…その違和感が解消されてすっきりした…ってだけで」
シャミ子「あっ…そうか!!」
ミカン(コーヒー)「ん?」
61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:11:55.578 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「コーヒーさんがミカンさんの記憶にアクセスできる理由が解りました」
ミカン(コーヒー)「……ほう?」
シャミ子「……ミカンさんが表に出ているとき、コーヒーさんは悪魔を見張っていて意識があったから…」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「ミカンさんの記憶にもアクセスできたのですね!?」
ミカン(コーヒー)「……その通り…だぜ……」
シャミ子「……な……」
ミカン(コーヒー)「ん?」
シャミ子「……何が『思い当たることが多すぎて一口に説明できない』ですか!!一言で説明できちゃったじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「さて、コーヒー豆でも買いに行くか」
シャミ子「待てきさま、逃げるなー!!」
ミカン(コーヒー)「……ほう?」
シャミ子「……ミカンさんが表に出ているとき、コーヒーさんは悪魔を見張っていて意識があったから…」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「ミカンさんの記憶にもアクセスできたのですね!?」
ミカン(コーヒー)「……その通り…だぜ……」
シャミ子「……な……」
ミカン(コーヒー)「ん?」
シャミ子「……何が『思い当たることが多すぎて一口に説明できない』ですか!!一言で説明できちゃったじゃないですか!!」
ミカン(コーヒー)「さて、コーヒー豆でも買いに行くか」
シャミ子「待てきさま、逃げるなー!!」
62: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:13:14.536 ID:4nsrIGUJ0
外
シャミ子「ハァ……ハァ……待ってください…まだ…あなたに…訊きたいことが…」タッタッタッ
ガシッ
シャミ子「誰だ!?急に私のしっぽを掴む不届き物は!?」
桃「私」
シャミ子「桃!?」
桃「さぁ、ランニングに行こうか」
シャミ子「待ってください、私はさっきご飯を食べたばっかりで」
桃「ダウト、それは一時間ほど前の話」
シャミ子「は!?」
桃「たんぱくスペシャルをたいらげたあとはミカンのところに直行して今日見た夢の話をしたんでしょ?」
シャミ子「きさま…なぜそこまで……」
桃「壁が薄いから……さぁ、行こうか」
シャミ子「……くっ」
シャミ子「ハァ……ハァ……待ってください…まだ…あなたに…訊きたいことが…」タッタッタッ
ガシッ
シャミ子「誰だ!?急に私のしっぽを掴む不届き物は!?」
桃「私」
シャミ子「桃!?」
桃「さぁ、ランニングに行こうか」
シャミ子「待ってください、私はさっきご飯を食べたばっかりで」
桃「ダウト、それは一時間ほど前の話」
シャミ子「は!?」
桃「たんぱくスペシャルをたいらげたあとはミカンのところに直行して今日見た夢の話をしたんでしょ?」
シャミ子「きさま…なぜそこまで……」
桃「壁が薄いから……さぁ、行こうか」
シャミ子「……くっ」
63: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:14:55.313 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「ゼハー……ゼハー……」タッタッタッ
桃「………」タッタッタッ
シャミ子「ゼハー……ゼハー……」タッタッタッ
桃「……ちょっと休憩しようか」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
桃「……はい、飲み物」
シャミ子「……ありがとう……ございます……ハー……ハー……」
シャミ子「………」ンッンッンッ
桃「……ねぇ、シャミ子」
シャミ子「……はい」
桃「……なんで姉と会ったときに真っ先にミカンの呪いについて訊いたの?」
桃「………」タッタッタッ
シャミ子「ゼハー……ゼハー……」タッタッタッ
桃「……ちょっと休憩しようか」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
桃「……はい、飲み物」
シャミ子「……ありがとう……ございます……ハー……ハー……」
シャミ子「………」ンッンッンッ
桃「……ねぇ、シャミ子」
シャミ子「……はい」
桃「……なんで姉と会ったときに真っ先にミカンの呪いについて訊いたの?」
64: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:16:34.714 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……はい?」
桃「いや、ふつうは自分や家族のこと、あるいは私や姉自身のことについて訊くものなんじゃないかな?」
シャミ子「……そうですね……ミカンさんには…初めて会った時から…見ず知らずの私にもよくしていただいているので」
桃「うん」
シャミ子「そのお礼……といえることかどうかはわかりませんが」
桃「ん?」
シャミ子「……私…ミカンさんの呪いを……解いてあげたいんです」
桃「……でも姉ですら力を抑えるだけで手いっぱいだった呪いを解くだなんて」
シャミ子「……私は夢魔ですから……私でなければできないことが…何かあると思うんです」
桃「……そっか」
桃「いや、ふつうは自分や家族のこと、あるいは私や姉自身のことについて訊くものなんじゃないかな?」
シャミ子「……そうですね……ミカンさんには…初めて会った時から…見ず知らずの私にもよくしていただいているので」
桃「うん」
シャミ子「そのお礼……といえることかどうかはわかりませんが」
桃「ん?」
シャミ子「……私…ミカンさんの呪いを……解いてあげたいんです」
桃「……でも姉ですら力を抑えるだけで手いっぱいだった呪いを解くだなんて」
シャミ子「……私は夢魔ですから……私でなければできないことが…何かあると思うんです」
桃「……そっか」
65: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:18:08.243 ID:4nsrIGUJ0
ばんだ荘前
シャミ子「……ハー……ハー……桃…私は…もう…だめです……ハー……ハー……」
桃「よくがんばったね、おいしいプロテインが待ってるよ」ナデナデ
シャミ子「……ハー……ハー……」
桃「あ、ミカン…じゃなくてコーヒーさんかな?」
シャミ子「え?」
ミカン(コーヒー)「……コーヒーさんだぜ」
桃「ほら、シャミ子…」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
ミカン(コーヒー)「………」
桃「……ちょっと休んでからにする?」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
シャミ子「……ハー……ハー……桃…私は…もう…だめです……ハー……ハー……」
桃「よくがんばったね、おいしいプロテインが待ってるよ」ナデナデ
シャミ子「……ハー……ハー……」
桃「あ、ミカン…じゃなくてコーヒーさんかな?」
シャミ子「え?」
ミカン(コーヒー)「……コーヒーさんだぜ」
桃「ほら、シャミ子…」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
ミカン(コーヒー)「………」
桃「……ちょっと休んでからにする?」
シャミ子「……はい……ハー……ハー……」
66: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:19:39.330 ID:4nsrIGUJ0
ミカンの部屋
ミカン(コーヒー)「……俺に何か用かな?」
桃「ほら、シャミ子…」
シャミ子「……はい……」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「……コーヒーさん……」
ミカン(コーヒー)「……なんだい?」
シャミ子「……あの……」
ミカン(コーヒー)「………」
桃「………」
シャミ子「……私と一緒に寝てください」
ミカン(コーヒー)「ブッ!!!!」
桃「ブッ!!!!」
シャミ子「?」
ミカン(コーヒー)「……俺に何か用かな?」
桃「ほら、シャミ子…」
シャミ子「……はい……」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「……コーヒーさん……」
ミカン(コーヒー)「……なんだい?」
シャミ子「……あの……」
ミカン(コーヒー)「………」
桃「………」
シャミ子「……私と一緒に寝てください」
ミカン(コーヒー)「ブッ!!!!」
桃「ブッ!!!!」
シャミ子「?」
67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:21:21.728 ID:4nsrIGUJ0
桃「おばか!!!!シャミ子!!!!…もうちょっと言い方を考えて!!!!」
シャミ子「?…なにか間違ってましたか?」
ミカン(コーヒー)「別に……角の嬢ちゃんも布団を敷くのを手伝ってくれ」
シャミ子「わかりました」
桃「ちょっと待って!!二人とも何か誤解してる!!」
シャミ子「?…誤解って?」
ミカン(コーヒー)「……何のことだい?」
桃「いや…それは///…その……///」
ミカン(コーヒー)「……角の嬢ちゃんは俺…じゃなくて柑橘の嬢ちゃんの夢の中に入りたいんだろう……違うか?」
シャミ子「ええ、それであってます」
桃「あれ?」
ミカン(コーヒー)「……桃色の嬢ちゃん…俺たちの間にどんな誤解が生じたっていうのかな?」
シャミ子「別に誤解なんてありませんでしたよ」
桃「……リリスさん持ってくるね」
シャミ子「?…なにか間違ってましたか?」
ミカン(コーヒー)「別に……角の嬢ちゃんも布団を敷くのを手伝ってくれ」
シャミ子「わかりました」
桃「ちょっと待って!!二人とも何か誤解してる!!」
シャミ子「?…誤解って?」
ミカン(コーヒー)「……何のことだい?」
桃「いや…それは///…その……///」
ミカン(コーヒー)「……角の嬢ちゃんは俺…じゃなくて柑橘の嬢ちゃんの夢の中に入りたいんだろう……違うか?」
シャミ子「ええ、それであってます」
桃「あれ?」
ミカン(コーヒー)「……桃色の嬢ちゃん…俺たちの間にどんな誤解が生じたっていうのかな?」
シャミ子「別に誤解なんてありませんでしたよ」
桃「……リリスさん持ってくるね」
68: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:23:14.470 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「あっ桃、ありがとうございます。助かります」
桃「……いいよ…じゃ……」
バタン
シャミ子「……桃は一体何を勘違いしてたんでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「ほっとけ……年頃の嬢ちゃんたちにはよくあることだ」
シャミ子「そうなんですか?……あぁ、そんなことより」
ミカン(コーヒー)「ん?」
シャミ子「私の頼みにやけに素直に応じてくれたみたいですけど…」
ミカン(コーヒー)「いや、機を見てこっちの方から嬢ちゃんに頼もうと思っていたんだ」
シャミ子「あれ、そうだったんですか?」
ミカン(コーヒー)「……意外そうな顔をしているな」
桃「……いいよ…じゃ……」
バタン
シャミ子「……桃は一体何を勘違いしてたんでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「ほっとけ……年頃の嬢ちゃんたちにはよくあることだ」
シャミ子「そうなんですか?……あぁ、そんなことより」
ミカン(コーヒー)「ん?」
シャミ子「私の頼みにやけに素直に応じてくれたみたいですけど…」
ミカン(コーヒー)「いや、機を見てこっちの方から嬢ちゃんに頼もうと思っていたんだ」
シャミ子「あれ、そうだったんですか?」
ミカン(コーヒー)「……意外そうな顔をしているな」
69: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:24:36.338 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「それで…コーヒーさんが私にお願いしたかったこととはいったい?」
ミカン(コーヒー)「……俺を成仏させてほしい」
シャミ子「は!?!?……いや私はあくまでそんじょそこらの闇の一族であって除霊の術が使えるのはむしろ」アワワワ
ミカン(コーヒー)「言い間違えた。この嬢ちゃんの呪いを解いてやってほしい」
シャミ子「は!?!?……はぁ…そうですか」
ミカン(コーヒー)「……あぁ」
シャミ子「……でもなぜ私に頼むのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……この嬢ちゃんの本来の呪いは知っているか?」
シャミ子「……はい」
ミカン(コーヒー)「なら話は早い。嬢ちゃんの心をねぐらにしている悪魔を追っ払っちまえば」
シャミ子「ミカンさんの呪いは解ける…と」
ミカン(コーヒー)「あぁ…だがそれを実行するには第三者がこの嬢ちゃんの心に潜り込まなければならない」
シャミ子「……それでコーヒーさんは人の心に潜り込めるような人を求めていたと」
ミカン(コーヒー)「……そうだ」
ミカン(コーヒー)「……俺を成仏させてほしい」
シャミ子「は!?!?……いや私はあくまでそんじょそこらの闇の一族であって除霊の術が使えるのはむしろ」アワワワ
ミカン(コーヒー)「言い間違えた。この嬢ちゃんの呪いを解いてやってほしい」
シャミ子「は!?!?……はぁ…そうですか」
ミカン(コーヒー)「……あぁ」
シャミ子「……でもなぜ私に頼むのでしょうか?」
ミカン(コーヒー)「……この嬢ちゃんの本来の呪いは知っているか?」
シャミ子「……はい」
ミカン(コーヒー)「なら話は早い。嬢ちゃんの心をねぐらにしている悪魔を追っ払っちまえば」
シャミ子「ミカンさんの呪いは解ける…と」
ミカン(コーヒー)「あぁ…だがそれを実行するには第三者がこの嬢ちゃんの心に潜り込まなければならない」
シャミ子「……それでコーヒーさんは人の心に潜り込めるような人を求めていたと」
ミカン(コーヒー)「……そうだ」
70: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:26:03.237 ID:4nsrIGUJ0
吉田家
リリス「ん?…桃一人だけか?…シャミ子はどうした?」
桃「……リリスさん」
リリス「なんだ?…桃よ」
桃「……来てください」ガシッ
リリス「は!?!?」
桃「……では参りましょう」
リリス「いやせめて事情は説明してくれ!!!!」
リリス「ん?…桃一人だけか?…シャミ子はどうした?」
桃「……リリスさん」
リリス「なんだ?…桃よ」
桃「……来てください」ガシッ
リリス「は!?!?」
桃「……では参りましょう」
リリス「いやせめて事情は説明してくれ!!!!」
71: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:27:29.635 ID:4nsrIGUJ0
リリス「なるほど……シャミ子がこれからミカンの心の中へ…」
桃「ええ、リリスさんにはシャミ子のサポートをお願いしたいのです」
リリス「あぁ、それは別に構わんが…おぬしはどうする?」
桃「……私?」
リリス「……闇に堕ちるのか?」
桃「……どうしよっかな?」
桃「ええ、リリスさんにはシャミ子のサポートをお願いしたいのです」
リリス「あぁ、それは別に構わんが…おぬしはどうする?」
桃「……私?」
リリス「……闇に堕ちるのか?」
桃「……どうしよっかな?」
72: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:29:03.870 ID:4nsrIGUJ0
ミカンの部屋
桃「シャミ子…お待たせ」
シャミ子「……でしたらなぜ自分を成仏させてほしいなどと…」
桃「あれ、お話し中?」
リリス「……邪魔するぞ」
シャミ子「あぁ桃!!それにごせんぞ!!…おかえりなさい!!」
桃「……ただいま」
ミカン(コーヒー)「ほう?…おかえりなさいとは……やるなぁ…嬢ちゃん」
シャミ子「あ゙っ…そういえばここはミカンさんの部屋でした…///」
リリス「………」ニヤニヤ
桃「………」クス
ミカン(コーヒー)「……クッ」
桃「シャミ子…お待たせ」
シャミ子「……でしたらなぜ自分を成仏させてほしいなどと…」
桃「あれ、お話し中?」
リリス「……邪魔するぞ」
シャミ子「あぁ桃!!それにごせんぞ!!…おかえりなさい!!」
桃「……ただいま」
ミカン(コーヒー)「ほう?…おかえりなさいとは……やるなぁ…嬢ちゃん」
シャミ子「あ゙っ…そういえばここはミカンさんの部屋でした…///」
リリス「………」ニヤニヤ
桃「………」クス
ミカン(コーヒー)「……クッ」
74: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:31:04.064 ID:4nsrIGUJ0
桃「……で、何の話をしてたの?」
シャミ子「はい、えーと…コーヒーさんが自分を成仏させてほしいと私に頼んだからでして……」
桃「……でも姉がコーヒーさんに悪魔の見張りをさせたから成仏できなんですよね?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、そうだ。その悪魔をどうにか外へ追い払えれば俺も成仏できると踏んだわけさ」
桃「なるほど……ですが、コーヒーさんはそもそも成仏したいって本当に思ってるんですか?」
シャミ子「え?…違うんですか?」
桃「ミカンにとっては気の毒かもしれないけど……コーヒーさんは今の生活が気に入ってるんじゃないんですか?」
シャミ子「え!?そうなんですか!?」
リリス「シャミ子よ、無理して話に混ざらなくてもいいんだぞ」
シャミ子「……はい」
桃「……どうなんですか?」
ミカン(コーヒー)「………」
シャミ子「はい、えーと…コーヒーさんが自分を成仏させてほしいと私に頼んだからでして……」
桃「……でも姉がコーヒーさんに悪魔の見張りをさせたから成仏できなんですよね?」
ミカン(コーヒー)「あぁ、そうだ。その悪魔をどうにか外へ追い払えれば俺も成仏できると踏んだわけさ」
桃「なるほど……ですが、コーヒーさんはそもそも成仏したいって本当に思ってるんですか?」
シャミ子「え?…違うんですか?」
桃「ミカンにとっては気の毒かもしれないけど……コーヒーさんは今の生活が気に入ってるんじゃないんですか?」
シャミ子「え!?そうなんですか!?」
リリス「シャミ子よ、無理して話に混ざらなくてもいいんだぞ」
シャミ子「……はい」
桃「……どうなんですか?」
ミカン(コーヒー)「………」
76: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:33:11.675 ID:4nsrIGUJ0
桃「………」
ミカン(コーヒー)「……確かに…今の生活が気に入らない…って言ったら……嘘になるな」
シャミ子「………」
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「だが……こうして俺が表に出ることで……今を生きる嬢ちゃんの時間を奪うと思うと………心苦しくなるのさ……」
桃「……でも…ミカンはそんなこと……気にしないと思う」
ミカン(コーヒー)「だが事実だ」
桃「………」
シャミ子「………」
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「こんな煩わしい呪いを持っていなければ…柑橘の嬢ちゃんはあんたたちと楽しくお喋りしているはずだったんだがなぁ」
桃「………」
シャミ子「………」
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「……確かに…今の生活が気に入らない…って言ったら……嘘になるな」
シャミ子「………」
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「だが……こうして俺が表に出ることで……今を生きる嬢ちゃんの時間を奪うと思うと………心苦しくなるのさ……」
桃「……でも…ミカンはそんなこと……気にしないと思う」
ミカン(コーヒー)「だが事実だ」
桃「………」
シャミ子「………」
リリス「………」
ミカン(コーヒー)「こんな煩わしい呪いを持っていなければ…柑橘の嬢ちゃんはあんたたちと楽しくお喋りしているはずだったんだがなぁ」
桃「………」
シャミ子「………」
リリス「………」
77: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:35:11.433 ID:4nsrIGUJ0
ミカン(コーヒー)「要は今を生きる嬢ちゃんの時間を、死人の俺が奪うわけにはいかない…ということさ」
リリス「……それがおぬしの本音か?」
ミカン(コーヒー)「……そうだ」
桃「……分かりました」
ミカン(コーヒー)「……分かってくれたかい?」
シャミ子「……はい……それでは……」
シャミ子「寝ましょう」
桃「寝よう」
ミカン(コーヒー)「寝るか」
リリス「……寝るというのはずいぶんと締りの悪いセリフだな」
リリス「……それがおぬしの本音か?」
ミカン(コーヒー)「……そうだ」
桃「……分かりました」
ミカン(コーヒー)「……分かってくれたかい?」
シャミ子「……はい……それでは……」
シャミ子「寝ましょう」
桃「寝よう」
ミカン(コーヒー)「寝るか」
リリス「……寝るというのはずいぶんと締りの悪いセリフだな」
78: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:37:01.730 ID:4nsrIGUJ0
桃「あ、しまった」
シャミ子「どうかしましたか?」
桃「薬飲むの忘れてた」
シャミ子「思い出せてよかったですね。ちゃちゃっと飲んじゃってください」
桃「うん……」ゴクッ
シャミ子「……どうですか、お味の方は?」
桃「……一言でいうとまずい」
シャミ子「桃…がんばってください」
ミカン(コーヒー)「そういう時はコーヒーを混ぜて飲むと」
シャミ子「カフェインのせいで眠れなくなるので本末転倒です」
ミカン(コーヒー)「クッ…やるじゃねえか」
シャミ子「きさま」
桃「うぅ……」
シャミ子「どうかしましたか?」
桃「薬飲むの忘れてた」
シャミ子「思い出せてよかったですね。ちゃちゃっと飲んじゃってください」
桃「うん……」ゴクッ
シャミ子「……どうですか、お味の方は?」
桃「……一言でいうとまずい」
シャミ子「桃…がんばってください」
ミカン(コーヒー)「そういう時はコーヒーを混ぜて飲むと」
シャミ子「カフェインのせいで眠れなくなるので本末転倒です」
ミカン(コーヒー)「クッ…やるじゃねえか」
シャミ子「きさま」
桃「うぅ……」
79: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:39:23.322 ID:4nsrIGUJ0
ミカンの心の中
桃「……起きて、シャミ子」
シャミ子「うにゃ?」
リリス『どうやら問題なくミカンの心に入れたようだな』
シャミ子「ごせんぞ」
桃「視界があまりよくないね。シャミ子、私から離れないで」
シャミ子「桃、薬を飲んでからは気持ち悪そうな顔してましたけど…大丈夫でしょうか?」
桃「うん、大丈夫」
シャミ子「こんなにお腹だしちゃって……冷えませんか?」ペタペタ
桃「触るなえろまぞく」ギュ
シャミ子「だからしっぽは掴むな闇堕ち魔法少女」
リリス『コラ、今はイチャイチャしてる場合じゃないだろう!!』
シャミ子・桃「ごめんなさいでした」
桃「……起きて、シャミ子」
シャミ子「うにゃ?」
リリス『どうやら問題なくミカンの心に入れたようだな』
シャミ子「ごせんぞ」
桃「視界があまりよくないね。シャミ子、私から離れないで」
シャミ子「桃、薬を飲んでからは気持ち悪そうな顔してましたけど…大丈夫でしょうか?」
桃「うん、大丈夫」
シャミ子「こんなにお腹だしちゃって……冷えませんか?」ペタペタ
桃「触るなえろまぞく」ギュ
シャミ子「だからしっぽは掴むな闇堕ち魔法少女」
リリス『コラ、今はイチャイチャしてる場合じゃないだろう!!』
シャミ子・桃「ごめんなさいでした」
80: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:41:16.252 ID:4nsrIGUJ0
リリス『視界の悪さはミカンのエーテル体に溶け込んだ呪いの成分によるものだろう』
リリス『まずは目視で問題がありそうな箇所を探すのだ』
シャミ子「といっても……見た感じ問題がありそうな箇所は見られないし…ちょっと移動しましょう」
桃「でも闇雲に歩き回るのは危険だと思う」
シャミ子「……ですがここにとどまっていても手掛かりは掴めないかと」
???「クッ……ここもずいぶんと賑やかになったじゃねーか」
シャミ子「誰!?!?」
桃「シャミ子!!私の後ろに!!」
???「まぁ、そうカッカするな……嬢ちゃんたちを取って食うような真似はしないからよ」
シャミ子「だからあなたは誰なんですか!?!?」
桃「……怪しい」
???「……あんたらの言う……コーヒーさんだよ」
シャミ子・桃「ええええぇぇぇぇ!?!?!?!?」
リリス『まずは目視で問題がありそうな箇所を探すのだ』
シャミ子「といっても……見た感じ問題がありそうな箇所は見られないし…ちょっと移動しましょう」
桃「でも闇雲に歩き回るのは危険だと思う」
シャミ子「……ですがここにとどまっていても手掛かりは掴めないかと」
???「クッ……ここもずいぶんと賑やかになったじゃねーか」
シャミ子「誰!?!?」
桃「シャミ子!!私の後ろに!!」
???「まぁ、そうカッカするな……嬢ちゃんたちを取って食うような真似はしないからよ」
シャミ子「だからあなたは誰なんですか!?!?」
桃「……怪しい」
???「……あんたらの言う……コーヒーさんだよ」
シャミ子・桃「ええええぇぇぇぇ!?!?!?!?」
81: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:42:56.833 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「いや!!でも!!私の知ってるコーヒーさんは!!」
コーヒー「あんたが俺の何を知ってるっていうんだ!!!!」
シャミ子「ひいぃっ!!」ブルブルブルブル
桃「……あぁ!!」ポン
シャミ子「……もんも?」ブルブルブルブル
桃「……そういえば私たちはコーヒーさんの本来の姿を知らないんだった」
シャミ子「……あぁ」ポン
コーヒー「……分かってくれたかい?」
コーヒー「あんたが俺の何を知ってるっていうんだ!!!!」
シャミ子「ひいぃっ!!」ブルブルブルブル
桃「……あぁ!!」ポン
シャミ子「……もんも?」ブルブルブルブル
桃「……そういえば私たちはコーヒーさんの本来の姿を知らないんだった」
シャミ子「……あぁ」ポン
コーヒー「……分かってくれたかい?」
82: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:45:19.219 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……あと」
コーヒー「……なんだい?」
シャミ子「……なんでコーヒーさんはここにいるのですか?」
桃「おばか」ヒソヒソ
シャミ子「……え?…あー……」
コーヒー「……俺はここに10年近く住んでるからな」
シャミ子「………」ダラダラダラダラ
桃「………」
コーヒー「……どこでどのような異常が発生したのかが…手に取るように分かるのさ」
シャミ子「……あー……そうなんですか……」
桃(なぜ私たちの居場所を把握できたのか?……という形でシャミ子の質問を解釈したみたい)
コーヒー「案内してやる……ついてきてくれ」
シャミ子・桃「はい」
コーヒー「……なんだい?」
シャミ子「……なんでコーヒーさんはここにいるのですか?」
桃「おばか」ヒソヒソ
シャミ子「……え?…あー……」
コーヒー「……俺はここに10年近く住んでるからな」
シャミ子「………」ダラダラダラダラ
桃「………」
コーヒー「……どこでどのような異常が発生したのかが…手に取るように分かるのさ」
シャミ子「……あー……そうなんですか……」
桃(なぜ私たちの居場所を把握できたのか?……という形でシャミ子の質問を解釈したみたい)
コーヒー「案内してやる……ついてきてくれ」
シャミ子・桃「はい」
83: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:47:02.997 ID:4nsrIGUJ0
コーヒー「……もうすぐ目的地だぜ」
シャミ子「……ちょっと光が見えてきました」
桃「ん?…あれは?」
ミカン「………」
シャミ子「……ミカンさん!!」
コーヒー「落ち着け、角の嬢ちゃん」
シャミ子「落ち着いている場合ですか!?…待っててくださいミカンさん…今救出します!!」
コーヒー「……なかなか便利なしっぽじゃねえか」ガシッ
シャミ子「きさまもか!?」
シャミ子「……ちょっと光が見えてきました」
桃「ん?…あれは?」
ミカン「………」
シャミ子「……ミカンさん!!」
コーヒー「落ち着け、角の嬢ちゃん」
シャミ子「落ち着いている場合ですか!?…待っててくださいミカンさん…今救出します!!」
コーヒー「……なかなか便利なしっぽじゃねえか」ガシッ
シャミ子「きさまもか!?」
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:48:31.811 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「この町にはまぞくのしっぽを大事に扱うやつはいないのか!?」
桃「そんなことよりシャミ子……あれを見てどう思う?」
ミカン「………」
シャミ子「ミカンさんがかわいい」
桃「不正解。まぞくは生命活動を停止……死んだのだ」
コーヒー「……柑橘の嬢ちゃんに黒い霧がまとわりついてるのが見えるだろう?」
シャミ子「はい、見えます」
コーヒー「……あれが悪魔だ」
シャミ子「え!?」
コーヒー「今はこんな見てくれになっているが……昔は直接口を交わすこともできた」
シャミ子「そうだったんですか!?」
桃「……ならなぜ今はあんな姿に?」
コーヒー「……悪魔を召喚するための儀式が雑だったからだろう」
桃「そんなことよりシャミ子……あれを見てどう思う?」
ミカン「………」
シャミ子「ミカンさんがかわいい」
桃「不正解。まぞくは生命活動を停止……死んだのだ」
コーヒー「……柑橘の嬢ちゃんに黒い霧がまとわりついてるのが見えるだろう?」
シャミ子「はい、見えます」
コーヒー「……あれが悪魔だ」
シャミ子「え!?」
コーヒー「今はこんな見てくれになっているが……昔は直接口を交わすこともできた」
シャミ子「そうだったんですか!?」
桃「……ならなぜ今はあんな姿に?」
コーヒー「……悪魔を召喚するための儀式が雑だったからだろう」
85: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:50:03.126 ID:4nsrIGUJ0
コーヒー「それに加えて嬢ちゃんの質のいい魔力を糧にして成長していった」
コーヒー「嬢ちゃんを守るために最適な形を突き詰めた結果が今の姿というわけさ」
シャミ子「……ではその悪魔さんを言葉で説得してここから出て行ってもらうのは?」
コーヒー「無理だな。あいつは俺の話を聞こうともしない」
リリス『というよりはよりしろをなくして存在が溶けちゃったから視覚や聴覚を働かせることができないのだろう』
コーヒー「……補足説明ご苦労さん」
桃「……言葉がだめなら力で!!」
リリス『寄生されているのだぞ?宿主の魔力が削れてしまうかもしれないぞ?』
桃「……くっ!!」
コーヒー「嬢ちゃんを守るために最適な形を突き詰めた結果が今の姿というわけさ」
シャミ子「……ではその悪魔さんを言葉で説得してここから出て行ってもらうのは?」
コーヒー「無理だな。あいつは俺の話を聞こうともしない」
リリス『というよりはよりしろをなくして存在が溶けちゃったから視覚や聴覚を働かせることができないのだろう』
コーヒー「……補足説明ご苦労さん」
桃「……言葉がだめなら力で!!」
リリス『寄生されているのだぞ?宿主の魔力が削れてしまうかもしれないぞ?』
桃「……くっ!!」
86: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:51:31.548 ID:4nsrIGUJ0
コーヒー「なぁ…角の嬢ちゃん……何かねえのかい?」
シャミ子「……はい?」
コーヒー「柑橘の嬢ちゃんと黒い霧を切り離すための上手い方法は?」
シャミ子「……黒い霧を……切り離す……」
コーヒー「黒い霧に俺たちのメッセージを感知させるための上手い方法は?」
シャミ子「……メッセージを……感知させる……」
コーヒー「あるいはいっそ黒い霧を一か所に集めて固めるための上手い方法は?」
シャミ子「……集めて……固める……」
シャミ子「!!!!」
シャミ子(そういえば前に良が見せてくれた本に混沌をかき混ぜるようなものがあったはずです!!)
コーヒー「……閃いたみたいだな」
シャミ子「……はい」
シャミ子「……はい?」
コーヒー「柑橘の嬢ちゃんと黒い霧を切り離すための上手い方法は?」
シャミ子「……黒い霧を……切り離す……」
コーヒー「黒い霧に俺たちのメッセージを感知させるための上手い方法は?」
シャミ子「……メッセージを……感知させる……」
コーヒー「あるいはいっそ黒い霧を一か所に集めて固めるための上手い方法は?」
シャミ子「……集めて……固める……」
シャミ子「!!!!」
シャミ子(そういえば前に良が見せてくれた本に混沌をかき混ぜるようなものがあったはずです!!)
コーヒー「……閃いたみたいだな」
シャミ子「……はい」
88: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:53:03.399 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「……溶けたものを固める武器を作ります」
桃「……えっ!?」
コーヒー「……ほう?」
シャミ子「ずるい武器!!天…沼矛~~~~っ!!」
桃「………」
コーヒー「………」
シャミ子「………」ドヤァ
桃「……泡だて器だよね!?」
コーヒー「……いいメレンゲが作れそうじゃねえか」
シャミ子「混ぜものはこれが最適解です!!」
桃「……えっ!?」
コーヒー「……ほう?」
シャミ子「ずるい武器!!天…沼矛~~~~っ!!」
桃「………」
コーヒー「………」
シャミ子「………」ドヤァ
桃「……泡だて器だよね!?」
コーヒー「……いいメレンゲが作れそうじゃねえか」
シャミ子「混ぜものはこれが最適解です!!」
89: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:54:26.980 ID:4nsrIGUJ0
シャミ子「これでこの霧を固めてミカンさんと分離します!!」
桃「大丈夫!?泡だて器で本当に大丈夫なの!?」
シャミ子「混ぜちゃうぞ~!!固めちゃうぞ~!!」グールグール
桃「はーいもうどうにでもなーれ」
リリス『……お、霧がまとまってきたぞ?』
???「………」
シャミ子「ハァ……ハァ……なんとか……できました」
コーヒー「クッ…久しぶりじゃねーか……その姿を見せるのは」
シャミ子「あとは…よろしく……頼みます」ドサッ
桃「シャミ子!!」
桃「大丈夫!?泡だて器で本当に大丈夫なの!?」
シャミ子「混ぜちゃうぞ~!!固めちゃうぞ~!!」グールグール
桃「はーいもうどうにでもなーれ」
リリス『……お、霧がまとまってきたぞ?』
???「………」
シャミ子「ハァ……ハァ……なんとか……できました」
コーヒー「クッ…久しぶりじゃねーか……その姿を見せるのは」
シャミ子「あとは…よろしく……頼みます」ドサッ
桃「シャミ子!!」
90: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:56:04.032 ID:4nsrIGUJ0
???「んがっ オレ形 アル ナンデダ?」
桃「しゃべった!?」
???「ん?…アイツ」
コーヒー「………」ニヤァ
桃「?」
???「アイツ…オレノ……敵!!」
桃「!?」
コーヒー「……来るか!!」
???「んがああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
桃「しゃべった!?」
???「ん?…アイツ」
コーヒー「………」ニヤァ
桃「?」
???「アイツ…オレノ……敵!!」
桃「!?」
コーヒー「……来るか!!」
???「んがああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
91: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:57:26.684 ID:4nsrIGUJ0
桃「コーヒーさん!?その女の子は一体!?……あとなぜコーヒーさんに敵意むき出しなのですか!?」
コーヒー「こいつは『ウガルル』……同じ名前のメソポタの怪物を基にして作られた……不完全な使い魔さ」
コーヒー「あとは俺に敵意むき出しな理由だが……」
桃「あ…そっか……ミカンの本来の呪いをコーヒーさんが抑えてたから」
コーヒー「それに視覚や聴覚が働くからウガルルは俺を排除すべき敵と認識しているわけさ!!」
ウガルル「んがああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
桃「コーヒーさん!!」
コーヒー「手を出すな!!」
桃「!!!!」
ウガルル「んがっ!!んがっ!!んがっ!!」ドスドスドス
コーヒー「今ウガルルに攻撃したらまた元の霧に戻っちまうぞ!!角の嬢ちゃんの頑張りを無駄にする気か!!」
桃「!!!!!!!!」
コーヒー「こいつは『ウガルル』……同じ名前のメソポタの怪物を基にして作られた……不完全な使い魔さ」
コーヒー「あとは俺に敵意むき出しな理由だが……」
桃「あ…そっか……ミカンの本来の呪いをコーヒーさんが抑えてたから」
コーヒー「それに視覚や聴覚が働くからウガルルは俺を排除すべき敵と認識しているわけさ!!」
ウガルル「んがああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
桃「コーヒーさん!!」
コーヒー「手を出すな!!」
桃「!!!!」
ウガルル「んがっ!!んがっ!!んがっ!!」ドスドスドス
コーヒー「今ウガルルに攻撃したらまた元の霧に戻っちまうぞ!!角の嬢ちゃんの頑張りを無駄にする気か!!」
桃「!!!!!!!!」
92: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/03(月) 23:59:03.677 ID:4nsrIGUJ0
コーヒー「俺のことなら気にするな!!それよりもウガルルの気を静めてくれ!!」
桃「え…でも……」
ウガルル「んがっ!!んがっ!!んがっ!!」ドスドスドス
コーヒー「うぐっ!!…がはっ!!」
桃(……力で取り押さえるしか)
???「あ~~~~も~~~~うるっっっっさいわね~~~~!!!!!!!!」
ウガルル「!?」
コーヒー「!?!?」
桃「!?!?!?!?」
桃「え…でも……」
ウガルル「んがっ!!んがっ!!んがっ!!」ドスドスドス
コーヒー「うぐっ!!…がはっ!!」
桃(……力で取り押さえるしか)
???「あ~~~~も~~~~うるっっっっさいわね~~~~!!!!!!!!」
ウガルル「!?」
コーヒー「!?!?」
桃「!?!?!?!?」
93: >>1よ 2020/02/04(火) 00:00:44.175 ID:YAcA51c70
???「人の心の中でドタバタ騒がないでくれる!?目が覚めちゃったじゃない!!」
桃「ミカン!!」
コーヒー「なにっ!?」
ウガルル「ミカン!?」
シャミ子「んにゃ……ミカンさん?」
ミカン「二人とも!!殴り合いのケンカはやめなさい!!」
コーヒー「おい、なんで柑橘の嬢ちゃんが目を覚ましているんだ?」
リリス『……ミカンは今、半覚醒の状態だ』
リリス『シャミ子と桃という異物があるなかで、コーヒーとウガルルがケンカしたことで、ミカンの意識が刺激されたのだろう』
シャミ子「……なるほど」
桃「ミカン!!」
コーヒー「なにっ!?」
ウガルル「ミカン!?」
シャミ子「んにゃ……ミカンさん?」
ミカン「二人とも!!殴り合いのケンカはやめなさい!!」
コーヒー「おい、なんで柑橘の嬢ちゃんが目を覚ましているんだ?」
リリス『……ミカンは今、半覚醒の状態だ』
リリス『シャミ子と桃という異物があるなかで、コーヒーとウガルルがケンカしたことで、ミカンの意識が刺激されたのだろう』
シャミ子「……なるほど」
94: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:02:07.461 ID:YAcA51c70
ミカン「てゆうか貴方はいったい誰なのよ?…さっきから違和感なく溶け込んでるみたいだけど」
コーヒー「……もう一人のあんただぜ」
ミカン「貴方が…いやあんたが…」
シャミ子「……ミカンさん?」
ウガルル「ミカン!! アイツ オレノ 敵!!」
ミカン「こうして顔を合わせるのは久しぶりね…ウガルル」
ウガルル「オウ!!」
ミカン「ウガルル……少し静かにしてくれないかしら?私はあれと少し話がしたいの…いい?」
ウガルル「ワカッタ!!」
コーヒー「……もう一人のあんただぜ」
ミカン「貴方が…いやあんたが…」
シャミ子「……ミカンさん?」
ウガルル「ミカン!! アイツ オレノ 敵!!」
ミカン「こうして顔を合わせるのは久しぶりね…ウガルル」
ウガルル「オウ!!」
ミカン「ウガルル……少し静かにしてくれないかしら?私はあれと少し話がしたいの…いい?」
ウガルル「ワカッタ!!」
95: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:03:44.188 ID:YAcA51c70
ミカン「……あんたがコーヒーで間違いないのよね?」
コーヒー「ああそうだ……こうして嬢ちゃんと顔を合わせるのは初めてだな」
コーヒー「……そしてこれが最期になるが」
ミカン「最期!?いきなり何わけわかんないこと言ってんのよ!?」
ミカン「あんたには言いたいことが山ほどあるのよ!!だからこれが最初で最期だなんて言わないでちょうだい!!」
ウガルル「ミカン怒らせタ!!やっぱりアイツ!!」
シャミ子「落ち着いてくださいウガルルさん!!ミカンさんが言ったことを忘れたのですか!!」
ウガルル「んがっ!!そうだっタ!!」
コーヒー「ああそうだ……こうして嬢ちゃんと顔を合わせるのは初めてだな」
コーヒー「……そしてこれが最期になるが」
ミカン「最期!?いきなり何わけわかんないこと言ってんのよ!?」
ミカン「あんたには言いたいことが山ほどあるのよ!!だからこれが最初で最期だなんて言わないでちょうだい!!」
ウガルル「ミカン怒らせタ!!やっぱりアイツ!!」
シャミ子「落ち着いてくださいウガルルさん!!ミカンさんが言ったことを忘れたのですか!!」
ウガルル「んがっ!!そうだっタ!!」
96: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:05:09.173 ID:YAcA51c70
ミカン「まず、あんたはコーヒーバカスカ飲むのをやめなさい!!」
コーヒー「……嫌だ…と言ったら?」
ミカン「この身体はあんたの身体じゃないのよ!?私の身体なのよ!?あんたは私に好き勝手言っていい立場じゃないってことを理解してるの!?」
コーヒー「クッ…考えたこともなかったぜ」
ミカン「はぁ!?」
シャミ子(コーヒーさん…またしてもケンカのバーゲンセールです)
ミカン「あぁっっったまきたわ!!!!本っっっ当に!!!!…ウガルル!!」
ウガルル「なんダ?」
ミカン「あのクソ生意気なコーヒーヤローを八つ裂きにしてちょうだい!!」
ウガルル「任せロ!!!!」
シャミ子「ミカンさん!?ウガルルさんにさっき言ったことを忘れたのですか!?」
ミカン「はっ!!そうだった!!」
コーヒー「……嫌だ…と言ったら?」
ミカン「この身体はあんたの身体じゃないのよ!?私の身体なのよ!?あんたは私に好き勝手言っていい立場じゃないってことを理解してるの!?」
コーヒー「クッ…考えたこともなかったぜ」
ミカン「はぁ!?」
シャミ子(コーヒーさん…またしてもケンカのバーゲンセールです)
ミカン「あぁっっったまきたわ!!!!本っっっ当に!!!!…ウガルル!!」
ウガルル「なんダ?」
ミカン「あのクソ生意気なコーヒーヤローを八つ裂きにしてちょうだい!!」
ウガルル「任せロ!!!!」
シャミ子「ミカンさん!?ウガルルさんにさっき言ったことを忘れたのですか!?」
ミカン「はっ!!そうだった!!」
97: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:06:36.991 ID:YAcA51c70
コーヒー「それじゃあ俺の方からも一つ言わせてもらうぜ」
ミカン「……生意気なことは言わないでちょうだい」
コーヒー「……嬢ちゃん」
ミカン「……なによ」
コーヒー「……済まなかった」
ミカン「……え?」
ミカン「……生意気なことは言わないでちょうだい」
コーヒー「……嬢ちゃん」
ミカン「……なによ」
コーヒー「……済まなかった」
ミカン「……え?」
98: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:08:02.510 ID:YAcA51c70
ミカン「あら…意外と聞き分けがよかったのね…あんた」
コーヒー「不可抗力といえど」
ミカン「……え?」
コーヒー「……呪いが発動するたびに…嬢ちゃんの時間を奪っちまった」
ミカン「……ちょっと?何を言ってるのかしら?」
コーヒー「……本当に済まなかった…この通りだ」
ミカン「は!?…頭を下げるほど!?」
コーヒー「不可抗力といえど」
ミカン「……え?」
コーヒー「……呪いが発動するたびに…嬢ちゃんの時間を奪っちまった」
ミカン「……ちょっと?何を言ってるのかしら?」
コーヒー「……本当に済まなかった…この通りだ」
ミカン「は!?…頭を下げるほど!?」
99: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:09:30.886 ID:YAcA51c70
ミカン「いいじゃないの別に。そんなこと気にしなくても」
コーヒー「良くねぇよ。掛け替えのない嬢ちゃんの時間を奪っちまったことには変わりねぇんだから」
ミカン「それよりもコーヒー飲みすぎなことを気にしてほしいのだけど」
コーヒー「それこそ気にしなくていいことじゃねえか」
ミカン「あんたは気にしなくても私は気にするのよ!!」
コーヒー「……そんなことよりウガルルの様子はどうだ?」
ミカン「え?」
ウガルル「……あっち向いテほイ!!」
桃「…はいシャミ子の負け~」
ウガルル「やっタ!!オレ勝っタ!!」
シャミ子「うぅ…なぜかとても悔しいです…」
コーヒー「……仲良く遊んでやがるぜ」
ミカン「……いつの間に」
コーヒー「良くねぇよ。掛け替えのない嬢ちゃんの時間を奪っちまったことには変わりねぇんだから」
ミカン「それよりもコーヒー飲みすぎなことを気にしてほしいのだけど」
コーヒー「それこそ気にしなくていいことじゃねえか」
ミカン「あんたは気にしなくても私は気にするのよ!!」
コーヒー「……そんなことよりウガルルの様子はどうだ?」
ミカン「え?」
ウガルル「……あっち向いテほイ!!」
桃「…はいシャミ子の負け~」
ウガルル「やっタ!!オレ勝っタ!!」
シャミ子「うぅ…なぜかとても悔しいです…」
コーヒー「……仲良く遊んでやがるぜ」
ミカン「……いつの間に」
100: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:11:01.403 ID:YAcA51c70
ミカン「どう?ウガルル……落ち着いた?」
ウガルル「オウ!!」
ミカン「そうね……じゃあウガルルを説得するのは……」
シャミ子「………」
桃「………」
コーヒー「………」
ミカン「……私がやろうかしら」
ウガルル「ん?」
ミカン「ウガルル、単刀直入に言うわ」
ウガルル「なんダ?」
ミカン「……私の心の中から出て行ってくれないかしら?」
ウガルル「ミカン!?!?なんでそんなことを言うんダ!?!?」
ミカン「えぇっと……」
ウガルル「オウ!!」
ミカン「そうね……じゃあウガルルを説得するのは……」
シャミ子「………」
桃「………」
コーヒー「………」
ミカン「……私がやろうかしら」
ウガルル「ん?」
ミカン「ウガルル、単刀直入に言うわ」
ウガルル「なんダ?」
ミカン「……私の心の中から出て行ってくれないかしら?」
ウガルル「ミカン!?!?なんでそんなことを言うんダ!?!?」
ミカン「えぇっと……」
101: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:12:32.170 ID:YAcA51c70
ウガルル「……そんな!?…オレは…ミカンに…迷惑をかけていたのカ…!?」
ミカン「……ごめんね…貴方が善意でやってくれてたのは分かってはいたんだけど」
ウガルル「オレは…用済みだト…いうのカ…?」
コーヒー「いいや、あんたにはまだやってもらうことが残ってるぜ」
シャミ子「コーヒーさん!!」
ウガルル「オレの…敵!!」
コーヒー「そうだ……俺はあんたの敵だ」
ミカン「ちょっと!?何言ってるのよ!?あんた!!」
コーヒー「……だからあんたは……」
ミカン「……ごめんね…貴方が善意でやってくれてたのは分かってはいたんだけど」
ウガルル「オレは…用済みだト…いうのカ…?」
コーヒー「いいや、あんたにはまだやってもらうことが残ってるぜ」
シャミ子「コーヒーさん!!」
ウガルル「オレの…敵!!」
コーヒー「そうだ……俺はあんたの敵だ」
ミカン「ちょっと!?何言ってるのよ!?あんた!!」
コーヒー「……だからあんたは……」
102: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:14:04.645 ID:YAcA51c70
コーヒー「俺を八つ裂きにしてくれ」
103: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:15:37.187 ID:YAcA51c70
ウガルル「んがああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ミカン「ウガルル!!」
ザシュッ
コーヒー「……ごふっ」ドサッ
シャミ子「!!!!」
桃「!!!!」
ミカン「!!!!」
コーヒー「……いい……一撃……だったぜ」
シャミ子「コーヒーさん!?大丈夫ですか!?」
コーヒー「クッ……大丈夫とは……いえねえなぁ……」
ウガルル「オレの…仕事……無くなっタ」ズズ
リリス『まずいぞ!!ウガルルが溶け始めた!!』
ウガルル「違う……オレ……消えル……」
シャミ子・モモ・ミカン「消える!?!?」
ミカン「ウガルル!!」
ザシュッ
コーヒー「……ごふっ」ドサッ
シャミ子「!!!!」
桃「!!!!」
ミカン「!!!!」
コーヒー「……いい……一撃……だったぜ」
シャミ子「コーヒーさん!?大丈夫ですか!?」
コーヒー「クッ……大丈夫とは……いえねえなぁ……」
ウガルル「オレの…仕事……無くなっタ」ズズ
リリス『まずいぞ!!ウガルルが溶け始めた!!』
ウガルル「違う……オレ……消えル……」
シャミ子・モモ・ミカン「消える!?!?」
104: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:17:08.577 ID:YAcA51c70
シャミ子「まずいです、非常にまずいです!!」
シャミ子「コーヒーさんはウガルルさんの攻撃を受けて瀕死の状態ですし、ウガルルさんは自分の目的を達成したからか消えかかってるし」
シャミ子「……私は一体どうすればいいのでしょう!?」
コーヒー「……いいじゃねえか……俺のことはほっとけ」
シャミ子「良くありません!!ウガルルさんを外に出せばコーヒーさんも成仏するはずではなかったのですか!?」
コーヒー「……いいじゃねえか……予定しといたやつより一本早い地獄行きの列車に乗っても」
シャミ子「だから良くありません!!」
コーヒー「……遅かれ早かれ俺はもうじき消える…だがウガルルの方はどうだ…?」
シャミ子「!!」
コーヒー「……助かる可能性があるのにそのまま消えていくのを見守っているのか?…嬢ちゃんたちはそれでいいのか?」
ミカン「良くないわよそんなの!!」
シャミ子「ミカンさん!?」
シャミ子「コーヒーさんはウガルルさんの攻撃を受けて瀕死の状態ですし、ウガルルさんは自分の目的を達成したからか消えかかってるし」
シャミ子「……私は一体どうすればいいのでしょう!?」
コーヒー「……いいじゃねえか……俺のことはほっとけ」
シャミ子「良くありません!!ウガルルさんを外に出せばコーヒーさんも成仏するはずではなかったのですか!?」
コーヒー「……いいじゃねえか……予定しといたやつより一本早い地獄行きの列車に乗っても」
シャミ子「だから良くありません!!」
コーヒー「……遅かれ早かれ俺はもうじき消える…だがウガルルの方はどうだ…?」
シャミ子「!!」
コーヒー「……助かる可能性があるのにそのまま消えていくのを見守っているのか?…嬢ちゃんたちはそれでいいのか?」
ミカン「良くないわよそんなの!!」
シャミ子「ミカンさん!?」
105: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:18:31.495 ID:YAcA51c70
ミカン「ウガルル、貴方に雇い主として命じます」
ウガルル「……?」
ミカン「新しい仕事を見つけなさい!!」
ウガルル「……新しい…仕事?」
ミカン「ええそうよ。でもここに引き籠っても新しい仕事は見つからないと思うわ」
ウガルル「じゃあ…オレはどうすれバ!?」
ミカン「……外に出るのよ」
ウガルル「……外?」
ミカン「ええ!!」
ウガルル「……分かっタ!!オレ、外に出ル!!…それでオレの新しイ仕事見つけル!!」
コーヒー「……決まったみたいだな」
桃「……ええ」
シャミ子「……はい」
ウガルル「……?」
ミカン「新しい仕事を見つけなさい!!」
ウガルル「……新しい…仕事?」
ミカン「ええそうよ。でもここに引き籠っても新しい仕事は見つからないと思うわ」
ウガルル「じゃあ…オレはどうすれバ!?」
ミカン「……外に出るのよ」
ウガルル「……外?」
ミカン「ええ!!」
ウガルル「……分かっタ!!オレ、外に出ル!!…それでオレの新しイ仕事見つけル!!」
コーヒー「……決まったみたいだな」
桃「……ええ」
シャミ子「……はい」
106: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:20:03.621 ID:YAcA51c70
ミカン「よし、そうと決まったら!!」
桃「……まずはウガルルを正しい方法で召喚しなおそう」
シャミ子「……それで召喚の儀式に必要なものは?」
ミカン「うーん…ごめんなさい、分からないわ」
桃「ここにいても用意できないと思う」
シャミ子「では起きましょう!!」
コーヒー「……なぁ…ウガルル……」
ウガルル「なんダ?」
コーヒー「……俺はまだくたばってねえぜ?」
ウガルル「!!!!」
コーヒー「……じゃあな」
桃「……まずはウガルルを正しい方法で召喚しなおそう」
シャミ子「……それで召喚の儀式に必要なものは?」
ミカン「うーん…ごめんなさい、分からないわ」
桃「ここにいても用意できないと思う」
シャミ子「では起きましょう!!」
コーヒー「……なぁ…ウガルル……」
ウガルル「なんダ?」
コーヒー「……俺はまだくたばってねえぜ?」
ウガルル「!!!!」
コーヒー「……じゃあな」
107: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:21:33.338 ID:YAcA51c70
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――
ミカンの部屋
桃「それじゃあ改めてウガルルの召喚に必要なものを考えよう」
シャミ子「はい!!」
ミカン「うーん…ごめんなさい、分からないわ」
シャミ子「うーん…ごめんなさい、私も分かりません」
桃「うーん…こういうのに詳しそうなのは……」
ミカン「……私たちだけではどうにもならなさそうだからみんなに協力を求めましょう」
シャミ子「そうですね、そうしましょう」
―――――――――――――――
――――――――
ミカンの部屋
桃「それじゃあ改めてウガルルの召喚に必要なものを考えよう」
シャミ子「はい!!」
ミカン「うーん…ごめんなさい、分からないわ」
シャミ子「うーん…ごめんなさい、私も分かりません」
桃「うーん…こういうのに詳しそうなのは……」
ミカン「……私たちだけではどうにもならなさそうだからみんなに協力を求めましょう」
シャミ子「そうですね、そうしましょう」
108: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:23:04.373 ID:YAcA51c70
良子「あれ…良になにか用?」
杏里「ん?なに…うちに手伝ってほしいこと…?」
小倉「嬉しいな……私を頼ってくれるなんて……」
白澤「……分かった。それで僕は何をすればいいのかね?」
リコ「ほんほん、それをうちに作ってほしいと?…ええよ~」
杏里「ん?なに…うちに手伝ってほしいこと…?」
小倉「嬉しいな……私を頼ってくれるなんて……」
白澤「……分かった。それで僕は何をすればいいのかね?」
リコ「ほんほん、それをうちに作ってほしいと?…ええよ~」
109: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:24:30.515 ID:YAcA51c70
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――
シャミ子「ウガルルさん!!かも――――――――ん!!」
ウガルル「んが…オレ…外…体アル…」
シャミ子「やった……成功です!!」
ウガルル「新しイ体すごく馴染ム!!オレ新しい仕事何すればいイ?」
ミカン「そのことなんだけど……」
ウガルル「んが?」
ミカン「貴方はもう使い魔とは呼べないくらい複雑な存在になってるの」
ミカン「だからこの町でウガルル自身のやりたい仕事を見つけるの。それが貴方の新しい仕事よ」
ウガルル「仕事を見つけルのがオレの仕事?ミカン…オレまたバグりそウ」
ミカン「大丈夫よ。みんなが手伝ってくれるはずだから……きっと見つかるわ」
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シャミ子「ウガルルさん!!かも――――――――ん!!」
ウガルル「んが…オレ…外…体アル…」
シャミ子「やった……成功です!!」
ウガルル「新しイ体すごく馴染ム!!オレ新しい仕事何すればいイ?」
ミカン「そのことなんだけど……」
ウガルル「んが?」
ミカン「貴方はもう使い魔とは呼べないくらい複雑な存在になってるの」
ミカン「だからこの町でウガルル自身のやりたい仕事を見つけるの。それが貴方の新しい仕事よ」
ウガルル「仕事を見つけルのがオレの仕事?ミカン…オレまたバグりそウ」
ミカン「大丈夫よ。みんなが手伝ってくれるはずだから……きっと見つかるわ」
110: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:26:02.665 ID:YAcA51c70
ミカン「だから……これから頑張るのよ……ウガルル!!」
ウガルル「んがっ!!」
ウガルル「んがっ!!」
111: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:27:41.129 ID:YAcA51c70
後日
ミカン「シャミ子…こないだはありがとう」
シャミ子「いえ、いいんです。ミカンさんの呪いが解けたのも…ウガルルさんを外に出すことができたのも…」
シャミ子「みんながいてくれたからこそできたことなんです」
ミカン「そんな謙遜しなくてもいいのよ?」
シャミ子「いえ、事実ですから……あとそれと」
ミカン「?」
シャミ子「……あの後、機会を見て何度かミカンさんの心の中に潜ってみましたが…コーヒーさんの姿を見つけることはできませんでした」
ミカン「そう……ならきっとあいつは行くべきところに行ったのでしょうね」
シャミ子「そうですね……そう信じましょう」
ミカン「シャミ子……はいこれ」
シャミ子「……なんですか…これは?」
ミカン「私からの感謝とお礼の気持ちよ……受け取ってちょうだい」
シャミ子「……そういうことでしたらありがたく頂戴します」
ミカン「シャミ子…こないだはありがとう」
シャミ子「いえ、いいんです。ミカンさんの呪いが解けたのも…ウガルルさんを外に出すことができたのも…」
シャミ子「みんながいてくれたからこそできたことなんです」
ミカン「そんな謙遜しなくてもいいのよ?」
シャミ子「いえ、事実ですから……あとそれと」
ミカン「?」
シャミ子「……あの後、機会を見て何度かミカンさんの心の中に潜ってみましたが…コーヒーさんの姿を見つけることはできませんでした」
ミカン「そう……ならきっとあいつは行くべきところに行ったのでしょうね」
シャミ子「そうですね……そう信じましょう」
ミカン「シャミ子……はいこれ」
シャミ子「……なんですか…これは?」
ミカン「私からの感謝とお礼の気持ちよ……受け取ってちょうだい」
シャミ子「……そういうことでしたらありがたく頂戴します」
112: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:29:02.181 ID:YAcA51c70
シャミ子「ミカンさん、今ここで開けちゃってもいいでしょうか?」
ミカン「ええ」
ガサガサ
シャミ子「ん?……これは……?」
シャミ子「袋の…コーヒー豆?」
ミカン「……大事に使ってやってちょうだい」
シャミ子「……ミカンさん」
ミカン「……何かしら?」
シャミ子「……お礼は不用品の処分という意味ではありませんよ?」
ミカン「……まだ足りないの?」
シャミ子「違います!!そういうことではありません!!」
ミカン「ええ」
ガサガサ
シャミ子「ん?……これは……?」
シャミ子「袋の…コーヒー豆?」
ミカン「……大事に使ってやってちょうだい」
シャミ子「……ミカンさん」
ミカン「……何かしら?」
シャミ子「……お礼は不用品の処分という意味ではありませんよ?」
ミカン「……まだ足りないの?」
シャミ子「違います!!そういうことではありません!!」
113: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:30:39.884 ID:YAcA51c70
ミカン「あいつが無駄に購入したものがまだまだ大量にあるから欲しくなったらいつでも言ってちょうだい」
シャミ子「やっぱり不用品じゃないですか!!」
ミカン「だって私はコーヒー飲まないもの……そんなものはいらないわ」
シャミ子「はっきり言いましたね!!コーヒー豆はいらないって!!」
ミカン「クッ…嬢ちゃん……俺が厳選した豆の良さがわからないのかい?」
シャミ子「……なんですか?コーヒーさんの真似ですか?」
ミカン「どう……似てた?」
シャミ子「いえ全然。コーヒーさんにしては雰囲気が軽すぎます」
ミカン「そう……まだまだ修行が足りないわね」
シャミ子「やっぱり不用品じゃないですか!!」
ミカン「だって私はコーヒー飲まないもの……そんなものはいらないわ」
シャミ子「はっきり言いましたね!!コーヒー豆はいらないって!!」
ミカン「クッ…嬢ちゃん……俺が厳選した豆の良さがわからないのかい?」
シャミ子「……なんですか?コーヒーさんの真似ですか?」
ミカン「どう……似てた?」
シャミ子「いえ全然。コーヒーさんにしては雰囲気が軽すぎます」
ミカン「そう……まだまだ修行が足りないわね」
114: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:32:12.164 ID:YAcA51c70
桃「……二人とも、何をやってるの?」
シャミ子「桃!!」
ミカン「ちょうどいいところに来たわね」
桃「え、なに?……ちょうどいいって?」
シャミ子「桃!!これを差し上げます!!」
桃「え?…なにこれ?」
ミカン「それじゃあ私もあげるわ!!」
桃「え?…いやだからこれは何?」
ミカン「それじゃあ私は用があるからもう行くわね」
桃「え?…いやだからちょっと」
シャミ子「……あぁそうだ。私も用事を思い出したのでおいとましますね~」
桃「え!?ちょっと!!…シャミ子まで」
桃「……中身はいったい?」ガサガサ
桃「……コーヒー豆……それじゃあこっちは?」ガサガサ
桃「……コーヒー豆……もしかして……二人は私にコーヒー豆を押し付けたかったの…?」
桃「……これで勝ったと思うなよ」モ゙ーン
頑張れまぞくたち!!今、そしてこれからを生きて出会いと別れの経験を積んでいくんだ!!
シャミ子「桃!!」
ミカン「ちょうどいいところに来たわね」
桃「え、なに?……ちょうどいいって?」
シャミ子「桃!!これを差し上げます!!」
桃「え?…なにこれ?」
ミカン「それじゃあ私もあげるわ!!」
桃「え?…いやだからこれは何?」
ミカン「それじゃあ私は用があるからもう行くわね」
桃「え?…いやだからちょっと」
シャミ子「……あぁそうだ。私も用事を思い出したのでおいとましますね~」
桃「え!?ちょっと!!…シャミ子まで」
桃「……中身はいったい?」ガサガサ
桃「……コーヒー豆……それじゃあこっちは?」ガサガサ
桃「……コーヒー豆……もしかして……二人は私にコーヒー豆を押し付けたかったの…?」
桃「……これで勝ったと思うなよ」モ゙ーン
頑張れまぞくたち!!今、そしてこれからを生きて出会いと別れの経験を積んでいくんだ!!
115: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:34:46.728 ID:rBidF4kJ0
長編だなおつ
116: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 00:35:25.833 ID:tLlpIOR60
二度寝したときに見る夢みたいなSS
120: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/02/04(火) 01:33:04.348 ID:zgc68aB20
クッ‥‥
悪くねぇスレじゃねえか
悪くねぇスレじゃねえか
引用元: シャミ子「動揺すると別の人格が出る呪い?」 ミカン「ええ」
桃「シャミ子…実は私、彼氏ができたんだ」シャミ子「えっ」
2020-02-17
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:02:39.952 ID:+nLg2A3L0
シャミ子「そそ、そうなんですね!お、おめでとうございます!」シッポグニャグニャ
桃(まあ嘘なんだけどね…動揺してるシャミ子可愛い)
シャミ子「ち、ちなみにどんな人なんですか?」
桃「え?あー…(やば、そこまで考えてなかった)」
桃「…一言で言えば素敵な人、かな」
シャミ子「そ、そうですか…」シュン
桃(しょんぼりしてるシャミ子可愛い…でも可哀想だしそろそろネタばらししようかな)
桃「なーんてn「じ、実は!」
シャミ子「実は私も…最近付き合い始めた人がいるんですよ」
桃「え?」
桃「…えっ?」
桃(まあ嘘なんだけどね…動揺してるシャミ子可愛い)
シャミ子「ち、ちなみにどんな人なんですか?」
桃「え?あー…(やば、そこまで考えてなかった)」
桃「…一言で言えば素敵な人、かな」
シャミ子「そ、そうですか…」シュン
桃(しょんぼりしてるシャミ子可愛い…でも可哀想だしそろそろネタばらししようかな)
桃「なーんてn「じ、実は!」
シャミ子「実は私も…最近付き合い始めた人がいるんですよ」
桃「え?」
桃「…えっ?」
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7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:10:57.346 ID:+nLg2A3L0
桃(え?付き合、え?シャミ子に?え?)
桃「う、嘘だよね?」
シャミ子「な、なんで疑うんですか!ほ、ホントですよ!」ポコー!
桃(相変わらず尻尾がぐにゃぐにゃで感情が読めない…ま、まさかとは思うけど…)
桃「ど、どんな人なの?付き合ってる相手って…」
シャミ子「へ?そ、それは…」
シャミ子「…す、素敵な人です」
桃「そういうふわっとした答えじゃなくて!もっと具体的に!」
シャミ子「さっき自分だって同じこと言ってたくせに!」
桃「う、嘘だよね?」
シャミ子「な、なんで疑うんですか!ほ、ホントですよ!」ポコー!
桃(相変わらず尻尾がぐにゃぐにゃで感情が読めない…ま、まさかとは思うけど…)
桃「ど、どんな人なの?付き合ってる相手って…」
シャミ子「へ?そ、それは…」
シャミ子「…す、素敵な人です」
桃「そういうふわっとした答えじゃなくて!もっと具体的に!」
シャミ子「さっき自分だって同じこと言ってたくせに!」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:19:56.658 ID:+nLg2A3L0
桃「それとこれとは話が別だよ。私はシャミ子をプロデュース中だから、シャミ子についてはなるべく多くのことを知っておく必要があるんだ。だからどんな人とお付き合いしてるのかも知る必要があるんだよ」ズイッ
シャミ子「なんですかその理屈…なんか違くないですか?」
桃「違くないよ、全然違くないよ。ほら早く」
シャミ子「う…だ、だったら私が教えたら桃も教えてくださいね?その…どんな彼氏さんなのか」
桃「わかった教えるから。早く早く」ズズイッ
シャミ子「なんですかその理屈…なんか違くないですか?」
桃「違くないよ、全然違くないよ。ほら早く」
シャミ子「う…だ、だったら私が教えたら桃も教えてくださいね?その…どんな彼氏さんなのか」
桃「わかった教えるから。早く早く」ズズイッ
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:31:46.170 ID:+nLg2A3L0
シャミ子「…本当に素敵な人なんですよ。優しくて、カッコよくて…それに可愛くて」
桃「ふむふむそれで?」カキカキ
シャミ子「…何メモってるんだきさま」
桃「そこは引っかからなくていい。それより続けて」
桃(誰だ…?同じ学校にいる人?全く思い当たらない…もっと聞き出さないと)
シャミ子「はあ…でも意外とだらしない所もあって、そこがまた可愛かったりして…私が作る料理をいつも美味しそうに食べてくれるんです」テレッ
桃(シャミ子の手料理なら私も食べたことあるのに!) カキカキ
桃(…話してる時のシャミ子嬉しそう…本当にその人のことが好きなんだろうな)ズキッ
桃「ふむふむそれで?」カキカキ
シャミ子「…何メモってるんだきさま」
桃「そこは引っかからなくていい。それより続けて」
桃(誰だ…?同じ学校にいる人?全く思い当たらない…もっと聞き出さないと)
シャミ子「はあ…でも意外とだらしない所もあって、そこがまた可愛かったりして…私が作る料理をいつも美味しそうに食べてくれるんです」テレッ
桃(シャミ子の手料理なら私も食べたことあるのに!) カキカキ
桃(…話してる時のシャミ子嬉しそう…本当にその人のことが好きなんだろうな)ズキッ
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:39:39.901 ID:+nLg2A3L0
シャミ子「私がピンチの時には必ず駆けつけて助けてくれて…落ち込んでる時には励ましてくれて…」
桃(…胸が苦しい)ズキズキ
シャミ子「だ、だから私もその人の力になってあげたくて…ず、ずっと…ずっと一緒にいたいなって…おも、思ってて…」ポロポロ
桃「え!?な、なんで泣いてるの?どうしたの?」
シャミ子「えぐっ…ご、ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
桃「大丈夫!?どこか痛いの!?シャミ子!?」オロオロ
桃(…胸が苦しい)ズキズキ
シャミ子「だ、だから私もその人の力になってあげたくて…ず、ずっと…ずっと一緒にいたいなって…おも、思ってて…」ポロポロ
桃「え!?な、なんで泣いてるの?どうしたの?」
シャミ子「えぐっ…ご、ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
桃「大丈夫!?どこか痛いの!?シャミ子!?」オロオロ
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:47:40.404 ID:+nLg2A3L0
──────
───
──
桃「…落ち着いた?」
シャミ子「はい…すみませんでした」グスッ
桃「それで、えっと…泣いてた訳を聞いてもいいかな?」
シャミ子「…実は付き合ってる人がいるなんて嘘なんです」
桃「! そ、そっか」ホッ
桃「でもどうしてそんな嘘を?」
シャミ子「…桃が悪いんですよ」
桃「え?」
───
──
桃「…落ち着いた?」
シャミ子「はい…すみませんでした」グスッ
桃「それで、えっと…泣いてた訳を聞いてもいいかな?」
シャミ子「…実は付き合ってる人がいるなんて嘘なんです」
桃「! そ、そっか」ホッ
桃「でもどうしてそんな嘘を?」
シャミ子「…桃が悪いんですよ」
桃「え?」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:49:23.384 ID:gPlKidAq0
これは本当に桃が悪い
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:52:53.515 ID:bLYmiV4b0
シャミ子が悪いんだよ
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:57:09.176 ID:+nLg2A3L0
シャミ子「桃に彼氏さんができたって聞いて…私すごいショックで」
シャミ子「驚きとか悔しさとか悲しさとか…なんかもう色々わかんなくなっちゃって…つい、嘘を…」
シャミ子「…宿敵の幸せを祝ってあげられないなんて、闇の女帝失格です。私は器の小さいつまんないまぞくです…」グスッ
桃「そ、そうだったんだ…」
桃「…ごめんシャミ子!」
シャミ子「へ?」ビクッ
シャミ子「驚きとか悔しさとか悲しさとか…なんかもう色々わかんなくなっちゃって…つい、嘘を…」
シャミ子「…宿敵の幸せを祝ってあげられないなんて、闇の女帝失格です。私は器の小さいつまんないまぞくです…」グスッ
桃「そ、そうだったんだ…」
桃「…ごめんシャミ子!」
シャミ子「へ?」ビクッ
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:59:29.230 ID:n95rKMOq0
いいぞ
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 03:59:39.350 ID:bLYmiV4b0
わっふるわっふる
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 04:09:32.582 ID:+nLg2A3L0
桃「あのね…私に彼氏ができたっていうのも嘘なんだ」
シャミ子「え、え?」
桃「シャミ子の困ってる顔が見たくてつい…本当にごめん」
シャミ子「そ、そうだったんですか…よかったぁ…」ホッ
シャミ子「…じゃない!きさま、よくも騙してくれたな!この性悪魔法少女め!」ポコー!
桃「…やっぱり怒ってる?」
シャミ子「怒ってます!げきおこまぞくです!」プシュー
シャミ子「え、え?」
桃「シャミ子の困ってる顔が見たくてつい…本当にごめん」
シャミ子「そ、そうだったんですか…よかったぁ…」ホッ
シャミ子「…じゃない!きさま、よくも騙してくれたな!この性悪魔法少女め!」ポコー!
桃「…やっぱり怒ってる?」
シャミ子「怒ってます!げきおこまぞくです!」プシュー
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 04:12:37.839 ID:EUoExNiV0
またイチャイチャしてる…
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/27(月) 04:23:30.384 ID:+nLg2A3L0
桃「ごめんねシャミ子…でも安心して。今のところ私は誰かと付き合うなんて考えてないから」
シャミ子「えっ?」
桃「え?」
桃「…シャミ子は宿敵に先を越されたのが嫌だったんだよね?私はまだ誰とも付き合うつもりはないから大丈夫だよ」
シャミ子「んなっ…」
桃「……?」
シャミ子「…きさまそういうところだぞ!このニブチン魔法少女ーッ!」ダッ
桃「……??」
頑張れ桃さん!
相手の気持ちを察せる魔法少女になるんだ!
シャミ子「えっ?」
桃「え?」
桃「…シャミ子は宿敵に先を越されたのが嫌だったんだよね?私はまだ誰とも付き合うつもりはないから大丈夫だよ」
シャミ子「んなっ…」
桃「……?」
シャミ子「…きさまそういうところだぞ!このニブチン魔法少女ーッ!」ダッ
桃「……??」
頑張れ桃さん!
相手の気持ちを察せる魔法少女になるんだ!
引用元: 桃「シャミ子…実は私、彼氏ができたんだ」シャミ子「えっ」
吉田良子「ミカンさん素敵だな///」
2020-02-13
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:10:48.794 ID:WrGXFyVS0
~千代田家~
良子(美人で優しくて、理想のお姉さんって感じがする…)
良子(はっ!いけない!良にはすでに充分素敵なお姉がいるというのに…)
ミカン「~♪」
良子(///)
良子(な、内緒で一枚写真撮らせて貰うくらいなら、いいよね…?)パシャ☆
ミカン「あら?」クルッ
良子(しまった!シャッター音消し忘れてた!)
ミカン「こぉら、良ちゃん。写真撮る時は相手にちゃんと断わってからにしなきゃダメじゃない」
良子「あぅ…ご、ごめんなさい…」シュン
良子(美人で優しくて、理想のお姉さんって感じがする…)
良子(はっ!いけない!良にはすでに充分素敵なお姉がいるというのに…)
ミカン「~♪」
良子(///)
良子(な、内緒で一枚写真撮らせて貰うくらいなら、いいよね…?)パシャ☆
ミカン「あら?」クルッ
良子(しまった!シャッター音消し忘れてた!)
ミカン「こぉら、良ちゃん。写真撮る時は相手にちゃんと断わってからにしなきゃダメじゃない」
良子「あぅ…ご、ごめんなさい…」シュン
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2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:13:55.486 ID:WrGXFyVS0
ミカン「…ふふ。なんてね。別に怒ってないわよ」
ミカン「まだ私とは知り合ったばかりだから、声を掛けるのがちょっぴり恥ずかしかったのよね?」
良子「あ、はい。そんな、ところです…///」モジモジ
ミカン「へぇ、このトイカメラ、撮った画像がその場で確認できるのね。ほとんど普通のデジカメと変わらないじゃない」
ミカン「ねぇ、今の写真見てもいい?」
良子「は、はい。どうぞ」
ミカン「…うん。くつろいでる姿もなかなか。やっぱりモデルがいいからかしら♪」
良子(同感です///)
ミカン「…良ちゃん。今のところはツッコんでくれないと、私がナルシスト女みたいでこっぱずかしいのだけど?」
良子「そ、そんなことない!ミカンさん素敵だし、自分で言うだけのことはある!」
ミカン「あはは!良ちゃん面白ーい♪」
ミカン「まだ私とは知り合ったばかりだから、声を掛けるのがちょっぴり恥ずかしかったのよね?」
良子「あ、はい。そんな、ところです…///」モジモジ
ミカン「へぇ、このトイカメラ、撮った画像がその場で確認できるのね。ほとんど普通のデジカメと変わらないじゃない」
ミカン「ねぇ、今の写真見てもいい?」
良子「は、はい。どうぞ」
ミカン「…うん。くつろいでる姿もなかなか。やっぱりモデルがいいからかしら♪」
良子(同感です///)
ミカン「…良ちゃん。今のところはツッコんでくれないと、私がナルシスト女みたいでこっぱずかしいのだけど?」
良子「そ、そんなことない!ミカンさん素敵だし、自分で言うだけのことはある!」
ミカン「あはは!良ちゃん面白ーい♪」
4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:16:50.432 ID:WrGXFyVS0
ミカン「そうだわ良ちゃん!お近づきのしるしに二人で記念撮影しない?」
良子「そ、そんなっ!恐れ多い!」ブンブン
ミカン「…な、なにが恐れ多いのかしら?えっと、このカメラ、セルフタイマー機能は付いてる?」
良子「付いてたと思うけど…良、自分を撮ったりしないから説明書読まないとやり方思い出せないかも…」
ミカン「そっか。それじゃあ自撮り方式でいきましょう?ほら良ちゃん、隣にいらっしゃい」ポンポン
良子「えっ///ええっ///」
ミカン「う~ん…レンズ小さ目だし、もっとくっつかないと収まりきらないかも…」グイッ
良子(わっ!わっ!ミカンさんがこんな近くに///そしてとてもいい匂いがする///)
ミカン「よっし、撮るわよ。良ちゃん、とびっきりのスマイルでいきましょう!」パシャ☆
良子「///」
桃(ちょっと目を離した間に随分と微笑まもどかしいことになってるなぁ…)
良子「そ、そんなっ!恐れ多い!」ブンブン
ミカン「…な、なにが恐れ多いのかしら?えっと、このカメラ、セルフタイマー機能は付いてる?」
良子「付いてたと思うけど…良、自分を撮ったりしないから説明書読まないとやり方思い出せないかも…」
ミカン「そっか。それじゃあ自撮り方式でいきましょう?ほら良ちゃん、隣にいらっしゃい」ポンポン
良子「えっ///ええっ///」
ミカン「う~ん…レンズ小さ目だし、もっとくっつかないと収まりきらないかも…」グイッ
良子(わっ!わっ!ミカンさんがこんな近くに///そしてとてもいい匂いがする///)
ミカン「よっし、撮るわよ。良ちゃん、とびっきりのスマイルでいきましょう!」パシャ☆
良子「///」
桃(ちょっと目を離した間に随分と微笑まもどかしいことになってるなぁ…)
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:20:43.671 ID:WrGXFyVS0
桃「…良ちゃん、パソコンの調子戻ったよ」
良子「も、桃さん!?いつから見てたの!?」
桃「えっと…今しがただけど、見てたらマズかったかな?」
良子「そ、そうじゃないけど…///あ、パソコンありがとう。直ってよかった…」
ミカン「別に何もやましい事なんてしてないわよ。ただ親睦を深め合ってただけ。ねー、良ちゃん?」
良子「うん///」
シャミ子「あれれ、良とミカンさんはすっかりなかよしさんのご様子。これは喜ばしいですね」
良子「お姉。いないと思ったらエプロン着けて何してるの?」
シャミ子「今日はすっかり遅くまでお邪魔しちゃったので、お邪魔ついでにこのまま皆でお夕飯にしようと思って。今夜は御鍋ですよ」
桃「シャミ子、冷蔵庫のチルド室に貰い物のお肉があるから、それも使っていいよ」
シャミ子「お肉の入る御鍋って都市伝説じゃなかったんですか…!?」パアァァ
ミカン「…今後吉田家はおかーさんも含めて時々ご飯を食べに来るべきだと思うわ」
良子「も、桃さん!?いつから見てたの!?」
桃「えっと…今しがただけど、見てたらマズかったかな?」
良子「そ、そうじゃないけど…///あ、パソコンありがとう。直ってよかった…」
ミカン「別に何もやましい事なんてしてないわよ。ただ親睦を深め合ってただけ。ねー、良ちゃん?」
良子「うん///」
シャミ子「あれれ、良とミカンさんはすっかりなかよしさんのご様子。これは喜ばしいですね」
良子「お姉。いないと思ったらエプロン着けて何してるの?」
シャミ子「今日はすっかり遅くまでお邪魔しちゃったので、お邪魔ついでにこのまま皆でお夕飯にしようと思って。今夜は御鍋ですよ」
桃「シャミ子、冷蔵庫のチルド室に貰い物のお肉があるから、それも使っていいよ」
シャミ子「お肉の入る御鍋って都市伝説じゃなかったんですか…!?」パアァァ
ミカン「…今後吉田家はおかーさんも含めて時々ご飯を食べに来るべきだと思うわ」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:24:30.364 ID:WrGXFyVS0
ミカン「──それで桃ったら、私のお料理に決まってケチつけるのよ!自分だって殺傷兵器しか生みだせない料理音痴のくせに!」
シャミ子「それはいけませんね。自分でやりもしないで文句ばかり言う人ってとんでもないロクデナシだと思います!」
桃「いや…『その柑橘類は果たして本当に必要なのか?』という一点において意見しているだけで…」
ミカン「必要に決まってるじゃないの!あなたみたいな人がいるからスーパーのポテサラからミカンが消えるんだわ!」
シャミ子「そういえば最近お惣菜に入ってるの見なくなりましたね」
ミカン「そうだわ桃、今あなたが春菊を浸してるその液体の名前、教えてあげましょうか」
桃「…いいよ。知ってるから」
ミカン「いいからお聞きなさい!ゆ・ず・ぽ・ん!ゆずぽんよっ!柚子の果汁が入ったポン酢よ!」
桃「鍋の最中に熱くならないで。色んな意味でお腹いっぱいになる…」
シャミ子「確かにこのゆずぽん、さっぱり風味でおいしいです!」
シャミ子「それはいけませんね。自分でやりもしないで文句ばかり言う人ってとんでもないロクデナシだと思います!」
桃「いや…『その柑橘類は果たして本当に必要なのか?』という一点において意見しているだけで…」
ミカン「必要に決まってるじゃないの!あなたみたいな人がいるからスーパーのポテサラからミカンが消えるんだわ!」
シャミ子「そういえば最近お惣菜に入ってるの見なくなりましたね」
ミカン「そうだわ桃、今あなたが春菊を浸してるその液体の名前、教えてあげましょうか」
桃「…いいよ。知ってるから」
ミカン「いいからお聞きなさい!ゆ・ず・ぽ・ん!ゆずぽんよっ!柚子の果汁が入ったポン酢よ!」
桃「鍋の最中に熱くならないで。色んな意味でお腹いっぱいになる…」
シャミ子「確かにこのゆずぽん、さっぱり風味でおいしいです!」
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:27:44.077 ID:WrGXFyVS0
桃「いや、もちろんスイーツ的な物とか、あらかじめ他の食材との相性を考慮して作ってある物ならいいんだけど」
シャミ子「おお!私がアルバイトで売ったバジルレモンウインナーなどですね!」
桃「そう。だけどミカンの場合、万物に柑橘をドッキングさせようとするから…」
ミカン「仕方ないじゃない!柑橘類は全て…は言い過ぎとしても、大半の物を美味しくするポテンシャルを秘めてるんだから」
桃「ええ…」
ミカン「よしんば組合わせによってはイマイチだとしても、それは柑橘の風味に足並みを揃えられない相手側の食材に問題があるんだわ!」
シャミ子「な、なかなか斬新な考え方をお持ちなんですね。完全に柑橘類目線というか…」
桃「良ちゃん、ミカンはあんなことを言うんだけどどう思う?」
良子「…うん。確かにこのゆずぽんみたいに、スイーツ系以外にも柑橘類と相性のいい食べ物はけっこう多い」
ミカン「良ちゃん…!」パアァァ
良子「桃さんの好きなおうどんにも、切ったスダチを入れて香りづけしたり、味のアクセントにしたりするでしょ?」
桃「う、確かに」
シャミ子「おお!私がアルバイトで売ったバジルレモンウインナーなどですね!」
桃「そう。だけどミカンの場合、万物に柑橘をドッキングさせようとするから…」
ミカン「仕方ないじゃない!柑橘類は全て…は言い過ぎとしても、大半の物を美味しくするポテンシャルを秘めてるんだから」
桃「ええ…」
ミカン「よしんば組合わせによってはイマイチだとしても、それは柑橘の風味に足並みを揃えられない相手側の食材に問題があるんだわ!」
シャミ子「な、なかなか斬新な考え方をお持ちなんですね。完全に柑橘類目線というか…」
桃「良ちゃん、ミカンはあんなことを言うんだけどどう思う?」
良子「…うん。確かにこのゆずぽんみたいに、スイーツ系以外にも柑橘類と相性のいい食べ物はけっこう多い」
ミカン「良ちゃん…!」パアァァ
良子「桃さんの好きなおうどんにも、切ったスダチを入れて香りづけしたり、味のアクセントにしたりするでしょ?」
桃「う、確かに」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:30:05.546 ID:WrGXFyVS0
良子「長崎の方では、レモンの乗ったステーキが名物だと聞く」
良子「レモンの酸味が、こってりしがちなステーキの味を引き締めてとても美味しいらしい…」
シャミ子「じゅるり」
ミカン「聞いたわね桃!良ちゃんも私と同意見よ!今までの認識を改めなさい!」
桃「くっ…」
良子「──ただ、柑橘が大半の食材に合うって意見には、正直賛成しかねる」
ミカン「えっ…」
良子「何にでも合う、とか、これさえ使っておけば間違いない、って考えは、視点を変えればその事をそれ以上深く追及するのを放棄してるとも言える」
良子「残念ながら、世の中には柑橘類と相性の悪い食べ物だってそれなりにある」
良子「その事を踏まえずになんでも料理に取り入れてしまうと、桃さんみたいに柑橘そのものに苦手意識を持ってしまう人だっているかもしれない」
良子「それじゃあかえって柑橘が可哀そうだよ」
良子「それよりも、柑橘と相性がよくて、互いを引き立てられるような食材・調理法を追及して柑橘のポテンシャルを最大限引き出してあげるの」
良子「それが、料理という文化を持った人間達の使命なんじゃないかな…」
良子「レモンの酸味が、こってりしがちなステーキの味を引き締めてとても美味しいらしい…」
シャミ子「じゅるり」
ミカン「聞いたわね桃!良ちゃんも私と同意見よ!今までの認識を改めなさい!」
桃「くっ…」
良子「──ただ、柑橘が大半の食材に合うって意見には、正直賛成しかねる」
ミカン「えっ…」
良子「何にでも合う、とか、これさえ使っておけば間違いない、って考えは、視点を変えればその事をそれ以上深く追及するのを放棄してるとも言える」
良子「残念ながら、世の中には柑橘類と相性の悪い食べ物だってそれなりにある」
良子「その事を踏まえずになんでも料理に取り入れてしまうと、桃さんみたいに柑橘そのものに苦手意識を持ってしまう人だっているかもしれない」
良子「それじゃあかえって柑橘が可哀そうだよ」
良子「それよりも、柑橘と相性がよくて、互いを引き立てられるような食材・調理法を追及して柑橘のポテンシャルを最大限引き出してあげるの」
良子「それが、料理という文化を持った人間達の使命なんじゃないかな…」
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:33:06.856 ID:WrGXFyVS0
三人「」ポカーン
良子(はっ!しまった!偉そうに喋り過ぎちゃった…)
良子(あんな生意気なこと言って、ミカンさんに嫌われちゃったらどうしよう…)
良子「え、えっと…あくまで人生の機微も知らない子供のたわごとです。あんまり気にしないで…」アセアセ
ミカン「……素晴らしい意見だったわ良ちゃん!私感動しちゃった!」ギュ
良子「えっ///」
ミカン「私、今までの自分が恥ずかしいわ。認識を改めるべきなのはどうやら自分の方みたい」
ミカン「『相性のいい食材・調理法を追及して柑橘のポテンシャルを最大限引き出してあげるのが人間達の使命…』確かにその通りだわ!」
良子(よかった。なんだか分からないけどミカンさん喜んでくれてる///)
良子(はっ!しまった!偉そうに喋り過ぎちゃった…)
良子(あんな生意気なこと言って、ミカンさんに嫌われちゃったらどうしよう…)
良子「え、えっと…あくまで人生の機微も知らない子供のたわごとです。あんまり気にしないで…」アセアセ
ミカン「……素晴らしい意見だったわ良ちゃん!私感動しちゃった!」ギュ
良子「えっ///」
ミカン「私、今までの自分が恥ずかしいわ。認識を改めるべきなのはどうやら自分の方みたい」
ミカン「『相性のいい食材・調理法を追及して柑橘のポテンシャルを最大限引き出してあげるのが人間達の使命…』確かにその通りだわ!」
良子(よかった。なんだか分からないけどミカンさん喜んでくれてる///)
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:35:51.564 ID:WrGXFyVS0
ミカン「仰せの通り、これからはどんどん柑橘料理の道を追求していかなくちゃ!」
良子「そ、それならミカンさん、図書館で柑橘を使ったお料理の本を何冊か見掛けたよ?」
ミカン「ほんと!?良ちゃんはお料理に興味があるのかしら?」
シャミ子「いえ、良は私の為に兵法から現代兵器に至るまで、様々な知識を吸収するため足繁く図書館に通ってくれているのです」
ミカン「そう。良ちゃんはお姉さん想いのお勉強家なのね。偉いわ」ナデナデ
良子「ううん。いつも家族の為に頑張ってくれてるお姉の役に立ちたくて、良が好きでやってるだけだもん///」
ミカン「くふうぅぅ~!なんていい子なのぉ!」キュンッ
シャミ子「ええ。よく出来た妹です」
桃「うん。良ちゃん『は』将来性で溢れかえっていると思うよ」
良子「///」
シャミ子「桃…『良は』って言い方、物凄く引っかかるんですけど」
桃「そこが引っかかるなら、これからも精一杯努力するがいいさ」
良子「そ、それならミカンさん、図書館で柑橘を使ったお料理の本を何冊か見掛けたよ?」
ミカン「ほんと!?良ちゃんはお料理に興味があるのかしら?」
シャミ子「いえ、良は私の為に兵法から現代兵器に至るまで、様々な知識を吸収するため足繁く図書館に通ってくれているのです」
ミカン「そう。良ちゃんはお姉さん想いのお勉強家なのね。偉いわ」ナデナデ
良子「ううん。いつも家族の為に頑張ってくれてるお姉の役に立ちたくて、良が好きでやってるだけだもん///」
ミカン「くふうぅぅ~!なんていい子なのぉ!」キュンッ
シャミ子「ええ。よく出来た妹です」
桃「うん。良ちゃん『は』将来性で溢れかえっていると思うよ」
良子「///」
シャミ子「桃…『良は』って言い方、物凄く引っかかるんですけど」
桃「そこが引っかかるなら、これからも精一杯努力するがいいさ」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:37:14.295 ID:WrGXFyVS0
ミカン「でも私、そのお料理の本是非読んでみたい。そうだわ良ちゃん、今度図書館を案内してくれないかしら?」
良子「えっ!?も、もちろんよろこんでっ!」
良子(わぁ///ミカンさんと一緒におでかけ…///)
ミカン「決まりね。憧れの図書館デート!なんだか知的な響きだわ♪」ウインク
良子「デ、デートだなんて…///」モジモジ
ミカン「それじゃあ予定はまた今度お話しましょう」
シャミ子「良、しっかりミカンさんをエスコートしてあげてくださいね」
良子「うん///」
桃「良ちゃん、良ちゃん」ツンツン
良子「…どうしたの?桃さん」
桃「良ちゃんのおかげでミカンが思い直してくれた。ありがとう。本当にありがとう」
良子「う、うん。大変だったんだね、桃さん…」
良子「えっ!?も、もちろんよろこんでっ!」
良子(わぁ///ミカンさんと一緒におでかけ…///)
ミカン「決まりね。憧れの図書館デート!なんだか知的な響きだわ♪」ウインク
良子「デ、デートだなんて…///」モジモジ
ミカン「それじゃあ予定はまた今度お話しましょう」
シャミ子「良、しっかりミカンさんをエスコートしてあげてくださいね」
良子「うん///」
桃「良ちゃん、良ちゃん」ツンツン
良子「…どうしたの?桃さん」
桃「良ちゃんのおかげでミカンが思い直してくれた。ありがとう。本当にありがとう」
良子「う、うん。大変だったんだね、桃さん…」
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:41:41.282 ID:WrGXFyVS0
シャミ子「それじゃあ私達はこれでおいとまします。夜遅くまで居座っちゃってすみませんでした」
良子「ミカンさん、桃さん、おやすみなさい」ペコ
桃「おやすみ。二人とも、夜道に気を付けて帰るんだよ」
ミカン「今日はとっても楽しかったわ。また皆で鍋パーティーやりましょうね♪」
ミカン「~♪良ちゃんってほんとにいい子よねぇ。あんな妹がいてシャミ子が羨ましいなぁ…」
桃「…あのさミカン、今日の良ちゃん見てて、気付いたことない?」
ミカン「ふふん。当然気付いていたわ!ミカンちゃんの女の勘はダテじゃなくってよ!」
桃「そっか、それならいいんだ。もちろん決めるのはミカンだけど、あの子の気持ちは大事にしてあげて──」
ミカン「良ちゃん、魔法少女の素質があるわねっ!」
桃「そっち!?」
良子「ミカンさん、桃さん、おやすみなさい」ペコ
桃「おやすみ。二人とも、夜道に気を付けて帰るんだよ」
ミカン「今日はとっても楽しかったわ。また皆で鍋パーティーやりましょうね♪」
ミカン「~♪良ちゃんってほんとにいい子よねぇ。あんな妹がいてシャミ子が羨ましいなぁ…」
桃「…あのさミカン、今日の良ちゃん見てて、気付いたことない?」
ミカン「ふふん。当然気付いていたわ!ミカンちゃんの女の勘はダテじゃなくってよ!」
桃「そっか、それならいいんだ。もちろん決めるのはミカンだけど、あの子の気持ちは大事にしてあげて──」
ミカン「良ちゃん、魔法少女の素質があるわねっ!」
桃「そっち!?」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:46:16.378 ID:WrGXFyVS0
ミカン「なによ…桃も感じたでしょう?良ちゃんの魔力の性質」
桃「う、うん…感じた。確かにまぞくより魔法少女向きの魔力だったと思う。でも、そうじゃなくて…」
桃「…まぁいいか。こういうのって自分で気付かないと意味ないと思うし」ボソッ
ミカン「?さっきからイマイチ会話が噛み合わないわね…」
ミカン「ねぇ桃、良ちゃんを魔法少女に勧誘するのって流石にマズイかしら」
桃「…どうだろう。良ちゃんはシャミ子をとても慕ってるし、光の一族には寝返ってくれないと思うけど」
ミカン「そうよねぇ。でも勿体ないわ…せっかくの素質なのに。可能性を提示するくらいはやってみてもバチは当たらないんじゃないかしら?」
桃(いや、ミカンが誘っちゃうと今の良ちゃんはなびきかねないから怖いんだよ…)
桃「まぁ、その辺のことは追々話し合っていこうよ。今日は少し疲れちゃった」
ミカン「あら、気が付かなくてごめんなさい。桃は今日みたいに賑やかなの、あまり得意じゃないものね」
桃「別に得意じゃないワケじゃないけど…」
ミカン「ありがとう桃。今日はとても楽しかったわ。たまには賑やかなのもいいものだったでしょ?」
桃「…うん。そうだね。私も楽しかったよ。おやすみ、ミカン」
桃「う、うん…感じた。確かにまぞくより魔法少女向きの魔力だったと思う。でも、そうじゃなくて…」
桃「…まぁいいか。こういうのって自分で気付かないと意味ないと思うし」ボソッ
ミカン「?さっきからイマイチ会話が噛み合わないわね…」
ミカン「ねぇ桃、良ちゃんを魔法少女に勧誘するのって流石にマズイかしら」
桃「…どうだろう。良ちゃんはシャミ子をとても慕ってるし、光の一族には寝返ってくれないと思うけど」
ミカン「そうよねぇ。でも勿体ないわ…せっかくの素質なのに。可能性を提示するくらいはやってみてもバチは当たらないんじゃないかしら?」
桃(いや、ミカンが誘っちゃうと今の良ちゃんはなびきかねないから怖いんだよ…)
桃「まぁ、その辺のことは追々話し合っていこうよ。今日は少し疲れちゃった」
ミカン「あら、気が付かなくてごめんなさい。桃は今日みたいに賑やかなの、あまり得意じゃないものね」
桃「別に得意じゃないワケじゃないけど…」
ミカン「ありがとう桃。今日はとても楽しかったわ。たまには賑やかなのもいいものだったでしょ?」
桃「…うん。そうだね。私も楽しかったよ。おやすみ、ミカン」
18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:51:04.874 ID:WrGXFyVS0
~翌朝 ばんだ荘前 ゴミ捨場~
ドサドサッ!
シャミ子「ふぅ。最近体力がついて来たのかゴミ捨てが苦じゃなくなってきました。さて、今日も元気に登校しますか!」
良子「お姉~!」タタタ…
シャミ子「良。どうしたんですか?途中まで一緒に行きます?」
良子「お姉、ごせん像忘れてる」
シャミ子「はっ!ホントだ!忘れてるっ!」
リリス(ごせん像)「…シャミ子よ、これで何度目だ?」イライラッ
シャミ子「たはは…ごめんなさい」
ドサドサッ!
シャミ子「ふぅ。最近体力がついて来たのかゴミ捨てが苦じゃなくなってきました。さて、今日も元気に登校しますか!」
良子「お姉~!」タタタ…
シャミ子「良。どうしたんですか?途中まで一緒に行きます?」
良子「お姉、ごせん像忘れてる」
シャミ子「はっ!ホントだ!忘れてるっ!」
リリス(ごせん像)「…シャミ子よ、これで何度目だ?」イライラッ
シャミ子「たはは…ごめんなさい」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:55:56.429 ID:WrGXFyVS0
シャミ子「助かりました良。でも、よく気が付きましたね」
良子「お姉、ゴミ当番の日はゴミ袋で両手が塞がっちゃうから、以前はよくごせん像を玄関のドアストッパー代わりにしてたでしょ?」
良子「今でもお姉、疲れたりぼうっとしてる時は昔の癖が出ちゃうから、注意してた」
シャミ子「そうか。昨夜は遅くまで桃のお家ではしゃいでたからついうっかり…」
リリス「ついうっかりではないわっ!まったくっ!」プンスカッ
シャミ子「機嫌治してくださいよごせんぞ。もう忘れませんから」
シャミ子「それにしても、良はいつも私のことをよく見てくれていて助かります」
良子「いいんだよ。こういう些細なことには良が気を配るから、お姉は気にせず偉大なまぞくへの道を目指して!」
リリス「余を忘れるのは些細なことなのか…」ショボン
シャミ子「まったく、どこまでも頼れる妹です!」
良子「…そんなことない///良はまだまだ甘えん坊だから、今日はお姉と一緒に学校行く///」ギュ
シャミ子「そのうえ甘え上手ときているっ!我が妹ながら末恐ろしい!」
良子「お姉、ゴミ当番の日はゴミ袋で両手が塞がっちゃうから、以前はよくごせん像を玄関のドアストッパー代わりにしてたでしょ?」
良子「今でもお姉、疲れたりぼうっとしてる時は昔の癖が出ちゃうから、注意してた」
シャミ子「そうか。昨夜は遅くまで桃のお家ではしゃいでたからついうっかり…」
リリス「ついうっかりではないわっ!まったくっ!」プンスカッ
シャミ子「機嫌治してくださいよごせんぞ。もう忘れませんから」
シャミ子「それにしても、良はいつも私のことをよく見てくれていて助かります」
良子「いいんだよ。こういう些細なことには良が気を配るから、お姉は気にせず偉大なまぞくへの道を目指して!」
リリス「余を忘れるのは些細なことなのか…」ショボン
シャミ子「まったく、どこまでも頼れる妹です!」
良子「…そんなことない///良はまだまだ甘えん坊だから、今日はお姉と一緒に学校行く///」ギュ
シャミ子「そのうえ甘え上手ときているっ!我が妹ながら末恐ろしい!」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 21:58:00.445 ID:WrGXFyVS0
~小学校 良子の教室~
良子「えっと、一時間目は…」
同級生A「良ちゃん、良ちゃん!」
同級生B「聞いてあげてよ良ちゃん。Aちゃんね、良ちゃんに相談があるんだって」
良子「相談?どんなこと?」
同級生A「えっと、そのね…えへへ///やっぱ言うの恥ずかしいな///」モジモジ
同級生B「なに言ってるの。自分が良ちゃんに相談したいって言い出したんじゃん!」
同級生A「そうだけどぉ…」
良子「?」
同級生B「はぁ…あのね良ちゃん、Aちゃんさ、伊藤君のことが好きなんだって」
良子「えっ///そ、そうなんだ…///」
同級生A「うん///実はクラスが一緒になった時からずっとなんだ///」
良子「へ…へぇ…」
良子(そういうの、良達にはまだ早いと思ってた…なんだかAちゃんがすごく大人っぽく見える…)
良子「えっと、一時間目は…」
同級生A「良ちゃん、良ちゃん!」
同級生B「聞いてあげてよ良ちゃん。Aちゃんね、良ちゃんに相談があるんだって」
良子「相談?どんなこと?」
同級生A「えっと、そのね…えへへ///やっぱ言うの恥ずかしいな///」モジモジ
同級生B「なに言ってるの。自分が良ちゃんに相談したいって言い出したんじゃん!」
同級生A「そうだけどぉ…」
良子「?」
同級生B「はぁ…あのね良ちゃん、Aちゃんさ、伊藤君のことが好きなんだって」
良子「えっ///そ、そうなんだ…///」
同級生A「うん///実はクラスが一緒になった時からずっとなんだ///」
良子「へ…へぇ…」
良子(そういうの、良達にはまだ早いと思ってた…なんだかAちゃんがすごく大人っぽく見える…)
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:02:05.488 ID:WrGXFyVS0
同級生B「Aちゃんね、こんど伊藤君に告白しようと思ってるんだよ」
良子「こ、告白っ!?」
同級生A「しーっ!もうっ!良ちゃん声が大きいってばっ!」
良子「ご、ごめん…ちょっとビックリした」
同級生B「はは。別に良ちゃんが驚かなくてもいいじゃん」
良子「えっと、それで良に相談というのは…?」
同級生A「だから、良ちゃんのアドバイスが欲しいんだよ」
良子「アドバイス?何のアドバイスかな?」
同級生A「だからその、恋の…アドバイスよ…///」テレッ
良子「な、なぜそれを良に求めるの…?良、まだ恋なんてしたことないよ?」
良子「こ、告白っ!?」
同級生A「しーっ!もうっ!良ちゃん声が大きいってばっ!」
良子「ご、ごめん…ちょっとビックリした」
同級生B「はは。別に良ちゃんが驚かなくてもいいじゃん」
良子「えっと、それで良に相談というのは…?」
同級生A「だから、良ちゃんのアドバイスが欲しいんだよ」
良子「アドバイス?何のアドバイスかな?」
同級生A「だからその、恋の…アドバイスよ…///」テレッ
良子「な、なぜそれを良に求めるの…?良、まだ恋なんてしたことないよ?」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:05:30.351 ID:WrGXFyVS0
同級生B「でも良ちゃん、いつも図書館で難しそうな本読んでるでしょ?」
同級生A「良ちゃんって賢くて頼りになるし、色んなこと知ってるじゃない!」
良子「確かに本はよく読むけど…だからって、恋愛とかの本まではノーチェックだし…」
同級生A「お願い良ちゃん!私、この告白絶対成功させたいの!」
同級生A「恋の必勝法みたいな本に書いてある事でいいから、良ちゃんに読んで貰って、その内容を分かりやすく教えて欲しいの」
同級生B「私もAちゃんも本ってどうも苦手だしさ。ねっ、頼れるの良ちゃんだけなんだよ。Aちゃんのこと助けてあげてよ」
良子「…う、うん。分かった。どこまで役に立てるかわからないけど、図書館でそういう本探してみるね」
同級生A「ほんと!?ありがとう良ちゃん!大好きっ♪」
良子(こ、困ったことになった…)
同級生A「良ちゃんって賢くて頼りになるし、色んなこと知ってるじゃない!」
良子「確かに本はよく読むけど…だからって、恋愛とかの本まではノーチェックだし…」
同級生A「お願い良ちゃん!私、この告白絶対成功させたいの!」
同級生A「恋の必勝法みたいな本に書いてある事でいいから、良ちゃんに読んで貰って、その内容を分かりやすく教えて欲しいの」
同級生B「私もAちゃんも本ってどうも苦手だしさ。ねっ、頼れるの良ちゃんだけなんだよ。Aちゃんのこと助けてあげてよ」
良子「…う、うん。分かった。どこまで役に立てるかわからないけど、図書館でそういう本探してみるね」
同級生A「ほんと!?ありがとう良ちゃん!大好きっ♪」
良子(こ、困ったことになった…)
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:10:44.266 ID:WrGXFyVS0
~放課後 図書館~
良子(Aちゃんの熱意に押されてつい承諾しちゃったけど、良にだって恋愛なんてよく分からないのに…)キョロキョロ
良子(『思春期のこころと体お悩み相談室・女の子編』…こんなのでいいのかな?)パラパラ
『最近胸が膨らんできてクラスの男子の視線が気になります(小6女子)』
良子(お姉みたいにご立派様をお持ちの人は、むしろ誇ればいいと思うんだけど…)
良子(かくいう良も、最近ちょっと…///)ペタペタ
『この頃体に脂肪がつきやすくどんどん体重が増えています。クラスの女の子達みたいに綺麗に痩せたいのですが(中3女子)』
良子(贅沢な悩みだ…)
『最近お父さんが気持ち悪いです。お風呂も洗濯も別々にして欲しい(小5女子)』
良子(せっかくお父さんがいるのになんでそんな風に思うんだろう。あと、そんな事してたら水道光熱費が恐ろしい事になりそう…)
『クラスの男の子のことを好きになってしまいました(小6女子)』
良子(…あった)
良子(Aちゃんの熱意に押されてつい承諾しちゃったけど、良にだって恋愛なんてよく分からないのに…)キョロキョロ
良子(『思春期のこころと体お悩み相談室・女の子編』…こんなのでいいのかな?)パラパラ
『最近胸が膨らんできてクラスの男子の視線が気になります(小6女子)』
良子(お姉みたいにご立派様をお持ちの人は、むしろ誇ればいいと思うんだけど…)
良子(かくいう良も、最近ちょっと…///)ペタペタ
『この頃体に脂肪がつきやすくどんどん体重が増えています。クラスの女の子達みたいに綺麗に痩せたいのですが(中3女子)』
良子(贅沢な悩みだ…)
『最近お父さんが気持ち悪いです。お風呂も洗濯も別々にして欲しい(小5女子)』
良子(せっかくお父さんがいるのになんでそんな風に思うんだろう。あと、そんな事してたら水道光熱費が恐ろしい事になりそう…)
『クラスの男の子のことを好きになってしまいました(小6女子)』
良子(…あった)
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:15:41.661 ID:WrGXFyVS0
『その子はあまり勉強はできないけど、スポーツが得意だし面白い子なので、いつもクラスの中心にいます』
『初めのうちは目立つ子だな位にしか思っていなかったのですが、ある時体育の授業でケガをした私に優しくしてくれて、それから好きになりました』
『毎日、気がつけば彼のことを目で追っています。でも所詮私は、彼にとっては唯のクラスメートのひとり』
『彼が他の女の子と喋ったりしているのを見掛けると、なんともいえず胸が苦しくなります』
『最近は夜もあまり眠れなくなり、食欲もありません』
『このモヤモヤを解決するためには、彼に告白するしかないと思うのですが、もし迷惑がられたらと思うとためらってしまいます』
『先生、私はいったいどうすればよいのでしょう──』
良子(ふむふむ。この相談の答えはどんなだろう?)
『初めのうちは目立つ子だな位にしか思っていなかったのですが、ある時体育の授業でケガをした私に優しくしてくれて、それから好きになりました』
『毎日、気がつけば彼のことを目で追っています。でも所詮私は、彼にとっては唯のクラスメートのひとり』
『彼が他の女の子と喋ったりしているのを見掛けると、なんともいえず胸が苦しくなります』
『最近は夜もあまり眠れなくなり、食欲もありません』
『このモヤモヤを解決するためには、彼に告白するしかないと思うのですが、もし迷惑がられたらと思うとためらってしまいます』
『先生、私はいったいどうすればよいのでしょう──』
良子(ふむふむ。この相談の答えはどんなだろう?)
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:17:23.723 ID:WrGXFyVS0
『解答:あなたが彼のことを大好きな気持ちがとてもよく伝わってきます。あなたは今、とても素晴らしい体験をしているのですね』
『クラスのお友達にヤキモチを妬いたり、夜も眠れなくなるほど誰かに想いを募らせたり』
『そこまで大きく気持ちが揺れ動くのも、あなたが若い証拠。大人になるとなかなかそうはいきません』
『結論からいうと、そこまで思い悩んでいるのなら、いっそ何かしらのかたちで彼に想いを伝えてみるべきだと思います』
『直接言いにくいのであれば、お手紙やメールでもいい』
『確かに現段階では、彼にとってあなたは唯のクラスメートに過ぎないかもしれない』
『しかし、想いを伝えることで、彼だってあなたの事を意識するようになるはず』
『誰だって、好きと言われて悪い気はしないものですから』
『大丈夫。あれこれ悩む前に、まず一歩踏み出しましょう。必ず進展があるはず。素晴らしい恋の世界を楽しんでください(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(そういうものなのかな?やっぱり良にはよく分からない…)
良子(とりあえず、要点はメモしておこう。えっと、手紙やメールを利用する…想いを伝えることで相手もこちらを意識するようになる、と…)カキカキ
『クラスのお友達にヤキモチを妬いたり、夜も眠れなくなるほど誰かに想いを募らせたり』
『そこまで大きく気持ちが揺れ動くのも、あなたが若い証拠。大人になるとなかなかそうはいきません』
『結論からいうと、そこまで思い悩んでいるのなら、いっそ何かしらのかたちで彼に想いを伝えてみるべきだと思います』
『直接言いにくいのであれば、お手紙やメールでもいい』
『確かに現段階では、彼にとってあなたは唯のクラスメートに過ぎないかもしれない』
『しかし、想いを伝えることで、彼だってあなたの事を意識するようになるはず』
『誰だって、好きと言われて悪い気はしないものですから』
『大丈夫。あれこれ悩む前に、まず一歩踏み出しましょう。必ず進展があるはず。素晴らしい恋の世界を楽しんでください(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(そういうものなのかな?やっぱり良にはよく分からない…)
良子(とりあえず、要点はメモしておこう。えっと、手紙やメールを利用する…想いを伝えることで相手もこちらを意識するようになる、と…)カキカキ
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:23:40.191 ID:WrGXFyVS0
良子(他にも参考になりそうな質問は載ってないかな…)パラパラ
『告白してフラれてしまった彼のことがどうしても諦められません(中2女子)』
良子(これは告白が失敗に終わった時の話だし…縁起でもない)
良子(でも、もしそうなっちゃった時の心がまえとして必要かも…)
『クラスメートの男の子に告白したのですが、その時の彼の返事は「今はそういう事に興味が持てない」というものでした』
『それでも私はその子のことを諦めることが出来ず、今でも好きなままです』
『今度こそ彼に振り向いて欲しくて、外見も内面も磨くよう努力を続けて来ました』
『おかげで告白した頃と比べて、ずっと素敵な女の子になれたと思います』
『ところがそうしている間に、彼は他の女の子と付き合いはじめてしまったのです』
『その子といっしょにいる時の彼はとても幸せそうで、正直ショックでした』
『ですが同時に「彼もようやく異性と付き合うことに興味を持ってくれるようになったのかな」と、嬉しくも思うのです』
『黙って身を引くべきなのは分かっています。でも、私だって自分を磨くために努力した』
『せっかくここまで頑張ったのだから、せめてそれを彼にも認めて欲しい。彼は優しいので、嫌な顔はしないと思います』
『もう一度想いを伝えるべきかどうか真剣に悩んでいます。お願いです、答えを教えてください』
良子(こ、これは略奪愛というやつなのでは…///)
『告白してフラれてしまった彼のことがどうしても諦められません(中2女子)』
良子(これは告白が失敗に終わった時の話だし…縁起でもない)
良子(でも、もしそうなっちゃった時の心がまえとして必要かも…)
『クラスメートの男の子に告白したのですが、その時の彼の返事は「今はそういう事に興味が持てない」というものでした』
『それでも私はその子のことを諦めることが出来ず、今でも好きなままです』
『今度こそ彼に振り向いて欲しくて、外見も内面も磨くよう努力を続けて来ました』
『おかげで告白した頃と比べて、ずっと素敵な女の子になれたと思います』
『ところがそうしている間に、彼は他の女の子と付き合いはじめてしまったのです』
『その子といっしょにいる時の彼はとても幸せそうで、正直ショックでした』
『ですが同時に「彼もようやく異性と付き合うことに興味を持ってくれるようになったのかな」と、嬉しくも思うのです』
『黙って身を引くべきなのは分かっています。でも、私だって自分を磨くために努力した』
『せっかくここまで頑張ったのだから、せめてそれを彼にも認めて欲しい。彼は優しいので、嫌な顔はしないと思います』
『もう一度想いを伝えるべきかどうか真剣に悩んでいます。お願いです、答えを教えてください』
良子(こ、これは略奪愛というやつなのでは…///)
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:25:15.638 ID:WrGXFyVS0
『解答:あなたには少々厳しいお答えをせねばなりません』
『まず、告白の時の彼の返事が「今はそういう事(男女交際)に興味が持てない」だったとのことですが』
『おそらくそれは、彼があなたを傷つけまいとして言った建前のように思います』
『現に彼は、その後別の女の子と交際を始めていますよね?これを心境の変化と捉えることもできますが』
『むしろ彼は、あなたの告白を受けた当時から、その女の子のことを好きだったのではないでしょうか?』
『彼女といる時の彼はとても幸せそうな様子とのこと。ならばもう答えは出ているじゃありませんか』
『あなた自身が述べている通り、黙って身を引くべきなのです』
『フラれた者が、いつまでも未練たらしく相手の厚意に甘えていてはいけません』
『残念ながら世の中には、特に恋愛に関しては、いくら努力しても報われない場面が多々あります』
『ですが、誰かを想ってそこまで自分を磨くことが出来るあなたは、素晴らしい女性だと思います』
『そんなあなたにお願いです。彼を愛しているなら、彼の幸せを祝福してあげてください』
『これは綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、人としてとても大切なことなのです』
『大人にだって難しく、なかなか出来ることではありません』
『だからこそ、それが出来たなら、次こそ必ずあなたに幸せが訪れることをお約束します』
『今は辛いばかりでしょうが、誰もがいつまでも子供ではいられません』
『あなたには、今こそ大きく成長する時が来たのです。先生はそう思います(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(な、なんてシビアな解答…こども向けの本だよ?)
良子(でも、人を好きになるってこういう面も含んでるってことだよね…)
『まず、告白の時の彼の返事が「今はそういう事(男女交際)に興味が持てない」だったとのことですが』
『おそらくそれは、彼があなたを傷つけまいとして言った建前のように思います』
『現に彼は、その後別の女の子と交際を始めていますよね?これを心境の変化と捉えることもできますが』
『むしろ彼は、あなたの告白を受けた当時から、その女の子のことを好きだったのではないでしょうか?』
『彼女といる時の彼はとても幸せそうな様子とのこと。ならばもう答えは出ているじゃありませんか』
『あなた自身が述べている通り、黙って身を引くべきなのです』
『フラれた者が、いつまでも未練たらしく相手の厚意に甘えていてはいけません』
『残念ながら世の中には、特に恋愛に関しては、いくら努力しても報われない場面が多々あります』
『ですが、誰かを想ってそこまで自分を磨くことが出来るあなたは、素晴らしい女性だと思います』
『そんなあなたにお願いです。彼を愛しているなら、彼の幸せを祝福してあげてください』
『これは綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、人としてとても大切なことなのです』
『大人にだって難しく、なかなか出来ることではありません』
『だからこそ、それが出来たなら、次こそ必ずあなたに幸せが訪れることをお約束します』
『今は辛いばかりでしょうが、誰もがいつまでも子供ではいられません』
『あなたには、今こそ大きく成長する時が来たのです。先生はそう思います(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(な、なんてシビアな解答…こども向けの本だよ?)
良子(でも、人を好きになるってこういう面も含んでるってことだよね…)
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:30:47.531 ID:WrGXFyVS0
良子(もう少し他の質問も見てみよう…)パラパラ
『女の先輩のことが好きで好きでたまりません(中1女子)』
良子(な、なにこの質問っ///)
『部活の二個上の女性の先輩を好きになってしまいました』
『その先輩はすらっと背が高く、美人で明るく、女の私でも見とれてしまうほどです』
『性格もよくて友達も多いし、スポーツも万能で、おまけにお家もお金持ちと非の打ちどころがありません』
『彼女に憧れている女生徒も多く、私もその一人でした。部活に入ったのも、先輩と少しでも親しくなりたかったからです』
『でも、彼女のまわりには常にたくさんのお友達がいて、なかなか近づくこともできません』
『私はチビで痩せていて、顔立ちもパッとしないし、地味で大人しい性格だとよく言われます』
『こんな私では先輩に振り向いてすら貰えないと思うと、悲しくなります』
『ですが、そんな事実とは裏腹に、先輩への想いはどんどん募っていきました』
『イケナイことだとは分かっていますが、先輩とキスをするところを思い浮かべたり、裸で抱き合う場面を想像したりしてしまいます』
『虚しいですが、そんな妄想をしている時間が一番幸せだったりするんです』
『同世代の女子達は、男性アイドルに夢中になったり、クラスの男子を意識しているというのに、私は同性の先輩に片思いしている』
『時々、自分はおかしいのではと思うこともあります。それに、こんな想いは先輩本人になんて、絶対に言えるはずがない』
『そんなことをして、先輩に気持ち悪がられたり、嫌われたりしたら私はもう生きていけません』
『誰にも相談できず、毎日苦しい思いをしています。どうすればよいか教えてください』
良子(お、女の子同士で恋愛って///)
良子(男の人同士っていうのは武将関連の本で読んだけど、その逆の世界もあったなんて///)
『女の先輩のことが好きで好きでたまりません(中1女子)』
良子(な、なにこの質問っ///)
『部活の二個上の女性の先輩を好きになってしまいました』
『その先輩はすらっと背が高く、美人で明るく、女の私でも見とれてしまうほどです』
『性格もよくて友達も多いし、スポーツも万能で、おまけにお家もお金持ちと非の打ちどころがありません』
『彼女に憧れている女生徒も多く、私もその一人でした。部活に入ったのも、先輩と少しでも親しくなりたかったからです』
『でも、彼女のまわりには常にたくさんのお友達がいて、なかなか近づくこともできません』
『私はチビで痩せていて、顔立ちもパッとしないし、地味で大人しい性格だとよく言われます』
『こんな私では先輩に振り向いてすら貰えないと思うと、悲しくなります』
『ですが、そんな事実とは裏腹に、先輩への想いはどんどん募っていきました』
『イケナイことだとは分かっていますが、先輩とキスをするところを思い浮かべたり、裸で抱き合う場面を想像したりしてしまいます』
『虚しいですが、そんな妄想をしている時間が一番幸せだったりするんです』
『同世代の女子達は、男性アイドルに夢中になったり、クラスの男子を意識しているというのに、私は同性の先輩に片思いしている』
『時々、自分はおかしいのではと思うこともあります。それに、こんな想いは先輩本人になんて、絶対に言えるはずがない』
『そんなことをして、先輩に気持ち悪がられたり、嫌われたりしたら私はもう生きていけません』
『誰にも相談できず、毎日苦しい思いをしています。どうすればよいか教えてください』
良子(お、女の子同士で恋愛って///)
良子(男の人同士っていうのは武将関連の本で読んだけど、その逆の世界もあったなんて///)
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:34:11.230 ID:WrGXFyVS0
『解答:まずはじめに、あなたはおかしくなんてありません。誰かを好きになる事がいけない筈がないじゃありませんか』
『きっと、あなたぐらいの年頃はまだ頭がやわらかいので《好き》の範囲が大人より広いのだと思います』
『確かに、同性を好きになる人は、異性を好きになる人と比べれば少数派にあたります』
『ですが、人と違うからといってそれが異常とはいえません。世界を見渡せば、同性愛者も大勢いるのです』
『あなたが自分の気持ちに戸惑うのはよくわかります。ですが、その想いを否定するようなことはしないでください』
『繰り返しになりますが、誰かを好きになる事がいけない筈がありません』
『その気持ちを大切にし、自分自身とゆっくり向き合ってみてください』
『そうすればやがて、ご自分の進むべき道が見えてくる筈です。あなたなら大丈夫。我が道を信じて進んでください(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(これ、答えになっていないんじゃ…)
良子(さっきまでの回答に比べて当り障りないフワッとした事しか言ってないし、最終的な判断は質問者に丸投げしてるし…)
良子(でも、大学の教授さんでも答えに迷っちゃうくらい難しい問題だってことだよね)
良子「女の子同士、か…」ポツリ
良子(……な、なんでミカンさんの顔が浮かんでくるのっ///)ブンブンッ
『きっと、あなたぐらいの年頃はまだ頭がやわらかいので《好き》の範囲が大人より広いのだと思います』
『確かに、同性を好きになる人は、異性を好きになる人と比べれば少数派にあたります』
『ですが、人と違うからといってそれが異常とはいえません。世界を見渡せば、同性愛者も大勢いるのです』
『あなたが自分の気持ちに戸惑うのはよくわかります。ですが、その想いを否定するようなことはしないでください』
『繰り返しになりますが、誰かを好きになる事がいけない筈がありません』
『その気持ちを大切にし、自分自身とゆっくり向き合ってみてください』
『そうすればやがて、ご自分の進むべき道が見えてくる筈です。あなたなら大丈夫。我が道を信じて進んでください(芳文大学心理学科・きらら教授)』
良子(これ、答えになっていないんじゃ…)
良子(さっきまでの回答に比べて当り障りないフワッとした事しか言ってないし、最終的な判断は質問者に丸投げしてるし…)
良子(でも、大学の教授さんでも答えに迷っちゃうくらい難しい問題だってことだよね)
良子「女の子同士、か…」ポツリ
良子(……な、なんでミカンさんの顔が浮かんでくるのっ///)ブンブンッ
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:38:13.915 ID:WrGXFyVS0
~夕飯時 吉田家~
清子「それでAちゃんの為に遅くまで調べ物を。それはお疲れ様でした」
良子「うん。でも、時間がなくて自由帳一冊分の資料しか作れなかった」
シャミ子「放課後の僅かな時間でそんな大作を仕上げたのですか…よかったらその資料、お姉ちゃんにも見せてくれませんか?」
良子「あ、ごめん。もう帰りがけにAちゃんの家に寄って渡してきちゃった」
清子「さすが良は仕事が早いですね。Aちゃん、喜んでいたでしょう?」
良子「うん、とても。だけど、本当に良が作った物なんかで役に立つのかな…」
清子「と、いいますと?」
良子「だって良、お付き合いの事とか全然わからないし、そもそも男の子についてすらよく知らないのに…」
清子「…うちはおとーさんが封印中なので、良や優子は周りの子と比べて男の人に接する機会が少ないですからね」
清子「実はおかーさん、そのせいで将来あなた達が間違った恋の道に進んでしまうのではと時々心配になるのですよ」
清子「それでAちゃんの為に遅くまで調べ物を。それはお疲れ様でした」
良子「うん。でも、時間がなくて自由帳一冊分の資料しか作れなかった」
シャミ子「放課後の僅かな時間でそんな大作を仕上げたのですか…よかったらその資料、お姉ちゃんにも見せてくれませんか?」
良子「あ、ごめん。もう帰りがけにAちゃんの家に寄って渡してきちゃった」
清子「さすが良は仕事が早いですね。Aちゃん、喜んでいたでしょう?」
良子「うん、とても。だけど、本当に良が作った物なんかで役に立つのかな…」
清子「と、いいますと?」
良子「だって良、お付き合いの事とか全然わからないし、そもそも男の子についてすらよく知らないのに…」
清子「…うちはおとーさんが封印中なので、良や優子は周りの子と比べて男の人に接する機会が少ないですからね」
清子「実はおかーさん、そのせいで将来あなた達が間違った恋の道に進んでしまうのではと時々心配になるのですよ」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:42:09.979 ID:WrGXFyVS0
良子「間違った恋の道って…」
良子「それって例えば女の子同士の関係ってこと?」
清子「えっ!?女の子どうs…///」
清子「い…いえ、なにもそこまで極端な例でなくても…///え、ええっと…///」アタフタ
清子「ゆ、優子っ!どう説明すればよいものでしょうか?」
シャミ子「ほへっ!?そこで私に振るんですか!?う~ん…でも、そうですねぇ…」
シャミ子「私は、恋に間違った道なんてないと思いますよ」
シャミ子「だって、誰かを好きになる事がいけない筈がないじゃありませんか」キリッ
シャミ子「おお!とっさに出た言葉なのに存外に深イイ台詞を決めてしまいました!」
良子(どこかで読んだ台詞を…)
清子「優子の言う通りですね。おかーさん間違ってました。そうですよね、色々な道があっていいんです!」
清子「つまり、ダンボールをお慕いして時々頬ずりしちゃう貞淑な妻がいてもいいということですよね♪」
シャミ子「おかーさん、娘的にそういう両親のいちゃいちゃエピソードは聞いててキツイので控えてくれませんか…」
良子(要は、お姉やおかーさんにもよく分からないってことだね…)
良子「それって例えば女の子同士の関係ってこと?」
清子「えっ!?女の子どうs…///」
清子「い…いえ、なにもそこまで極端な例でなくても…///え、ええっと…///」アタフタ
清子「ゆ、優子っ!どう説明すればよいものでしょうか?」
シャミ子「ほへっ!?そこで私に振るんですか!?う~ん…でも、そうですねぇ…」
シャミ子「私は、恋に間違った道なんてないと思いますよ」
シャミ子「だって、誰かを好きになる事がいけない筈がないじゃありませんか」キリッ
シャミ子「おお!とっさに出た言葉なのに存外に深イイ台詞を決めてしまいました!」
良子(どこかで読んだ台詞を…)
清子「優子の言う通りですね。おかーさん間違ってました。そうですよね、色々な道があっていいんです!」
清子「つまり、ダンボールをお慕いして時々頬ずりしちゃう貞淑な妻がいてもいいということですよね♪」
シャミ子「おかーさん、娘的にそういう両親のいちゃいちゃエピソードは聞いててキツイので控えてくれませんか…」
良子(要は、お姉やおかーさんにもよく分からないってことだね…)
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:44:44.825 ID:WrGXFyVS0
シャミ子「ところでごせんぞ、今日はいつになくお静かです」
シャミ子「せっかくのガールトークなんですから、ごせんぞもいっしょに盛り上がりましょうよ」
リリス(ごせん像)「むっ!よ、余はよいのだ。今ちょっと畳の目を数えるべきか止めるべきかで葛藤するのに忙しいのでな!」
シャミ子「数えてすらいないんですか!?悲しくなるから話の輪に入ってくださいよ…」
リリス「放っておいてくれ!お主ら若僧の青臭い恋愛観など聞かされても背中が痒くなるだけだっ!」
良子「…ごせんぞ、なんでちょっとイジけてるの?」
リリス「い、イジけとらんわっ!」
シャミ子「せっかくのガールトークなんですから、ごせんぞもいっしょに盛り上がりましょうよ」
リリス(ごせん像)「むっ!よ、余はよいのだ。今ちょっと畳の目を数えるべきか止めるべきかで葛藤するのに忙しいのでな!」
シャミ子「数えてすらいないんですか!?悲しくなるから話の輪に入ってくださいよ…」
リリス「放っておいてくれ!お主ら若僧の青臭い恋愛観など聞かされても背中が痒くなるだけだっ!」
良子「…ごせんぞ、なんでちょっとイジけてるの?」
リリス「い、イジけとらんわっ!」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:48:46.159 ID:WrGXFyVS0
~数日後 さくらシネマ前~
ミカン「はぁ…」
ミカン「なかなか度胸って身に付かないものね…」
ミカン(やっぱりまだ私には、ひとりスプラッタ映画鑑賞は早かったみたい)
ミカン(ひとりなら誰にも呪いで迷惑をかけないと思ったけど、結局チケット売場のお姉さんをポップコーンまみれにしちゃったし…)
ミカン(いけないわ、こんな事じゃ。今後良ちゃんを魔法少女に誘うにしても、先輩として示しがつかないじゃない)
良子「あっ!ミカンさん!」
ミカン「りょ、良ちゃん!?」ギクッ
良子「おはようございます。こんな早くから映画ですか?」
ミカン「はぁ…」
ミカン「なかなか度胸って身に付かないものね…」
ミカン(やっぱりまだ私には、ひとりスプラッタ映画鑑賞は早かったみたい)
ミカン(ひとりなら誰にも呪いで迷惑をかけないと思ったけど、結局チケット売場のお姉さんをポップコーンまみれにしちゃったし…)
ミカン(いけないわ、こんな事じゃ。今後良ちゃんを魔法少女に誘うにしても、先輩として示しがつかないじゃない)
良子「あっ!ミカンさん!」
ミカン「りょ、良ちゃん!?」ギクッ
良子「おはようございます。こんな早くから映画ですか?」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:51:45.168 ID:WrGXFyVS0
ミカン「え、ええ。良ちゃんはおつかい?偉いわね」
良子「うん。マルマまでお肉を買いに行くの」
良子「ねぇミカンさん、何の映画見てたの?」
ミカン「えっ!?え、ええっと…それは…」
良子「ひょっとして、そのポスターの恋愛映画ですか?」
ミカン「えっ!?」
ミカン「…そ、そう!実はそうなのよ!今日は朝からラブロマンスな気分だったのよーっ!」
良子「やっぱりミカンさんは映画のチョイスもひとあじ違う…!ねぇ、どんなお話だった?」
ミカン「ど、どどど…どんなって…」
良子「うん。マルマまでお肉を買いに行くの」
良子「ねぇミカンさん、何の映画見てたの?」
ミカン「えっ!?え、ええっと…それは…」
良子「ひょっとして、そのポスターの恋愛映画ですか?」
ミカン「えっ!?」
ミカン「…そ、そう!実はそうなのよ!今日は朝からラブロマンスな気分だったのよーっ!」
良子「やっぱりミカンさんは映画のチョイスもひとあじ違う…!ねぇ、どんなお話だった?」
ミカン「ど、どどど…どんなって…」
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:56:01.803 ID:WrGXFyVS0
ミカン「りょ、良ちゃんにはまだ早いからナ・イ・ショ♪」オデコツン
良子「すごい…!ミカンさん、オトナ…!」
ミカン(ううっ…純粋さが痛い…)
ミカン「良ちゃん、私そろそろ呪いが…じゃなくて用事があるから失礼するわね」
良子「あ、はい。お気を付けて」
ミカン「そうそう、今度の図書館デート、楽しみにしてるわよ」
良子「はいっ///」
ミカン「…その時私からお話したい事もあるから。それじゃあね」
良子(お話したいこと…なんだろう?)
良子(ま…まさか、ね…///)
ミカン「はぁ…関りを持った子には私の体質についてちゃんと説明しなきゃいけないのに、つい下らない見栄張っちゃった…」
ミカン「まぁ、今度の時ついでに話せばいいかしら」
良子「すごい…!ミカンさん、オトナ…!」
ミカン(ううっ…純粋さが痛い…)
ミカン「良ちゃん、私そろそろ呪いが…じゃなくて用事があるから失礼するわね」
良子「あ、はい。お気を付けて」
ミカン「そうそう、今度の図書館デート、楽しみにしてるわよ」
良子「はいっ///」
ミカン「…その時私からお話したい事もあるから。それじゃあね」
良子(お話したいこと…なんだろう?)
良子(ま…まさか、ね…///)
ミカン「はぁ…関りを持った子には私の体質についてちゃんと説明しなきゃいけないのに、つい下らない見栄張っちゃった…」
ミカン「まぁ、今度の時ついでに話せばいいかしら」
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 22:59:41.097 ID:WrGXFyVS0
良子「…ところでこれ、どんな映画なんだろう。良にはまだ早いって言ってたけど」
良子「ちょっとポスター見てみよう」
『劇場版 桜TRUCK PG12指定』
『春── 桜舞い散る通学路を急ぐのは、高校入学を機に百合の波動(闇)に目覚めた新入生の安田陽子(やすだ ようこ)』
『そんな彼女を異世界転生させようと目論む悪の暴走トラック(10t)が、通学時間帯の生徒達の列へ襲い掛かる!』
『あわや大惨事!だがその刹那、陽子とトラックの間に割って入る謎の影』
『トラックの突進を片手で難なく受け止める彼女の正体は、陽子同様、百合の波動(光)に目覚めたマッシブ系超能力少女の篠田乃々(しのだ のの)』
『陽子と乃々、二人の視線が交差する時、運命の歯車は廻りはじめていた──』
『闇と光、相反する百合の波動を持つ彼女らに立ちはだかるいくつもの困難』
『毎日の登下校時に律儀に襲撃してくるトラックもいつしか加わって、淡い恋は歪な三角関係を描き始める──』
『果たして、二人と一台を待ち受ける衝撃の結末とは?』
『少女同士の甘く切ない恋愛模様を描いた話題作、待望の劇場版!!』
良子「こ、これって///」
良子(正直書いてある事の半分も理解できないけど、ここでも女の子同士が…)
良子(ミカンさん…こういうのに興味あるんだ…///ど、どうしよう…///)モジモジ
良子「ちょっとポスター見てみよう」
『劇場版 桜TRUCK PG12指定』
『春── 桜舞い散る通学路を急ぐのは、高校入学を機に百合の波動(闇)に目覚めた新入生の安田陽子(やすだ ようこ)』
『そんな彼女を異世界転生させようと目論む悪の暴走トラック(10t)が、通学時間帯の生徒達の列へ襲い掛かる!』
『あわや大惨事!だがその刹那、陽子とトラックの間に割って入る謎の影』
『トラックの突進を片手で難なく受け止める彼女の正体は、陽子同様、百合の波動(光)に目覚めたマッシブ系超能力少女の篠田乃々(しのだ のの)』
『陽子と乃々、二人の視線が交差する時、運命の歯車は廻りはじめていた──』
『闇と光、相反する百合の波動を持つ彼女らに立ちはだかるいくつもの困難』
『毎日の登下校時に律儀に襲撃してくるトラックもいつしか加わって、淡い恋は歪な三角関係を描き始める──』
『果たして、二人と一台を待ち受ける衝撃の結末とは?』
『少女同士の甘く切ない恋愛模様を描いた話題作、待望の劇場版!!』
良子「こ、これって///」
良子(正直書いてある事の半分も理解できないけど、ここでも女の子同士が…)
良子(ミカンさん…こういうのに興味あるんだ…///ど、どうしよう…///)モジモジ
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:03:50.803 ID:WrGXFyVS0
~ショッピングセンターマルマ内 マルマの精肉~
良子「ごめんくださーい」
杏里「いらっしゃいませー」
杏里「おや!どこの感心なお嬢さんかと思えばシャミ子の妹の良ちゃんじゃないの」
良子「今日は杏里さんがお店番なんだね」
杏里「そうなんだよー。部活に店の手伝いに大忙しさ。そんで、今日は何をお求めかな?」
良子「えっと、合挽肉400グラムください」
杏里「ほいよ。たっぷりおまけしとくからねー。今日の晩ご飯はハンバーグかな?」
良子「うん。良の学校もうすぐ運動会あるから、体力つけましょうっておかーさんが」
良子「ごめんくださーい」
杏里「いらっしゃいませー」
杏里「おや!どこの感心なお嬢さんかと思えばシャミ子の妹の良ちゃんじゃないの」
良子「今日は杏里さんがお店番なんだね」
杏里「そうなんだよー。部活に店の手伝いに大忙しさ。そんで、今日は何をお求めかな?」
良子「えっと、合挽肉400グラムください」
杏里「ほいよ。たっぷりおまけしとくからねー。今日の晩ご飯はハンバーグかな?」
良子「うん。良の学校もうすぐ運動会あるから、体力つけましょうっておかーさんが」
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:06:31.201 ID:WrGXFyVS0
杏里「そっかー。良ちゃんのとこもなんだ。うちらの高校も体育祭もうすぐなんだけど、準備が全然すすんでなくてさ」
杏里「あ、私体育祭の実行委員もやってるんだよ」
良子「部活とお店と委員会…杏里さん、倒れないでね?」
杏里「あっはっはっは。へーきへーき。委員会はミカンもいっしょにやってくれるしね」
良子「ミカンさんも体育祭委員なんだ」
杏里「うん。ミカンってばスゴイんだよ。転校早々みんなの人気者でさ」
良子「そっか。やっぱりミカンさんって人気あるんだな…」
杏里「あ、私体育祭の実行委員もやってるんだよ」
良子「部活とお店と委員会…杏里さん、倒れないでね?」
杏里「あっはっはっは。へーきへーき。委員会はミカンもいっしょにやってくれるしね」
良子「ミカンさんも体育祭委員なんだ」
杏里「うん。ミカンってばスゴイんだよ。転校早々みんなの人気者でさ」
良子「そっか。やっぱりミカンさんって人気あるんだな…」
46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:10:38.633 ID:WrGXFyVS0
杏里「そりゃ、あの器量よしで面倒見もよくて、女子力も高いときてりゃね。競争率高いと思うよー?」
良子「そう、なんだ…」
杏里「うかうかしてると誰かのものになっちゃうかもね」
良子「そんな…!」
杏里「燃え上がる恋も、焼き上がった肉も早いもの勝ちなのさ!なんてね」
良子「早いもの勝ち…」
杏里「おっと、ウイットに富んだこと言っちゃった。うちさ、前世はアメリカ人じゃないかと思うんだよね。バーベキュー好きだし」
良子「…」
杏里「あれ、どしたの良ちゃん?聞いてるー?」
良子「…」
杏里「てか、そもそもうち女子校なんだけどねー。あはは」
良子(ミカンさんが誰かと特別仲良くなるのって、考えるだけでもなんか嫌だな…)
良子「そう、なんだ…」
杏里「うかうかしてると誰かのものになっちゃうかもね」
良子「そんな…!」
杏里「燃え上がる恋も、焼き上がった肉も早いもの勝ちなのさ!なんてね」
良子「早いもの勝ち…」
杏里「おっと、ウイットに富んだこと言っちゃった。うちさ、前世はアメリカ人じゃないかと思うんだよね。バーベキュー好きだし」
良子「…」
杏里「あれ、どしたの良ちゃん?聞いてるー?」
良子「…」
杏里「てか、そもそもうち女子校なんだけどねー。あはは」
良子(ミカンさんが誰かと特別仲良くなるのって、考えるだけでもなんか嫌だな…)
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:14:13.219 ID:WrGXFyVS0
~数日後 小学校 良子の教室~
同級生B「良ちゃん、ちょっといいかな?」
同級生A「うえっ…ひっく…ぐすっ…」ポロポロ
良子「ど、どうしたのAちゃん!?」
同級生A「う…うううっ…うええぇぇぇ…!」ポロポロ
良子「…ひょっとして、伊藤君のことで?」
同級生B「うん。Aちゃんの告白、上手くいかなかったんだよね…」
同級生A「びええええええぇぇぇぇ!!」
同級生B「ああ、ごめんごめん」
良子「…いったい何があったの?」
同級生B「良ちゃん、ちょっといいかな?」
同級生A「うえっ…ひっく…ぐすっ…」ポロポロ
良子「ど、どうしたのAちゃん!?」
同級生A「う…うううっ…うええぇぇぇ…!」ポロポロ
良子「…ひょっとして、伊藤君のことで?」
同級生B「うん。Aちゃんの告白、上手くいかなかったんだよね…」
同級生A「びええええええぇぇぇぇ!!」
同級生B「ああ、ごめんごめん」
良子「…いったい何があったの?」
49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:17:34.640 ID:WrGXFyVS0
同級生A「ひっく…私ね、良ちゃんがアドバイスしてくれた通り伊藤君にお手紙渡したんだよ…」
同級生B「そしたら伊藤のやつ、どうしたと思う?」
同級生A「『こんなのいらねーよバカ』って言われて、私の手紙を男子達でふざけて回し読みして笑い者にしたの…」
同級生A「うう…ううううっ…うえええぇぇぇん…!」
良子「ひどい…!」
同級生B「サイテーだよね」
良子「でも、ごめん。良が下手なアドバイスしたせいで…」
同級生A「違う…!えぐ…良ちゃんの…せいじゃ、ないよ…ひっく…」
同級生B「Aちゃんね、せっかく良ちゃんが頑張って協力してくれたのに、告白が失敗しちゃったから謝りたかったんだって」
良子「そんな!謝って貰うようなことじゃないよっ!」ブンブンッ
同級生A「ううっ…私もう、男の子なんか好きにならない…!あんなガキで、無神経で、乱暴な奴ら…!」ポロポロ
同級生B「よしよし。もう泣かないの」
良子(Aちゃん可哀そう…失恋ってそんなに辛いものなんだ…)
同級生B「そしたら伊藤のやつ、どうしたと思う?」
同級生A「『こんなのいらねーよバカ』って言われて、私の手紙を男子達でふざけて回し読みして笑い者にしたの…」
同級生A「うう…ううううっ…うえええぇぇぇん…!」
良子「ひどい…!」
同級生B「サイテーだよね」
良子「でも、ごめん。良が下手なアドバイスしたせいで…」
同級生A「違う…!えぐ…良ちゃんの…せいじゃ、ないよ…ひっく…」
同級生B「Aちゃんね、せっかく良ちゃんが頑張って協力してくれたのに、告白が失敗しちゃったから謝りたかったんだって」
良子「そんな!謝って貰うようなことじゃないよっ!」ブンブンッ
同級生A「ううっ…私もう、男の子なんか好きにならない…!あんなガキで、無神経で、乱暴な奴ら…!」ポロポロ
同級生B「よしよし。もう泣かないの」
良子(Aちゃん可哀そう…失恋ってそんなに辛いものなんだ…)
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:20:09.565 ID:WrGXFyVS0
~その日の夕方 吉田家~
良子「ただいま…」キィ
良子「おかーさんはお買い物だし、お姉は特訓だし、良ひとりでお留守番か」
リリス(ごせん像)「うっ…ううううっ…よよよよ…」ポロポロ
良子「ご、ごせんぞ!またお姉に置いていかれたの!?」
リリス「良か…!早くこっちに来ておくれ。取り残された部屋に夕方のチャイムが流れてくると無性に人恋しくなるのだぁ…」
良子「ごめんごせんぞ。良もお姉が忘れてるのに気付いてあげられなかった…」
リリス「よせ。お主のせいではない。悪いのは何度言っても忘れ癖が治らないおばかのシャミ子の方だ!」プンスカ
良子「ごせんぞ、あんまりお姉を叱らないであげて」
良子「ただいま…」キィ
良子「おかーさんはお買い物だし、お姉は特訓だし、良ひとりでお留守番か」
リリス(ごせん像)「うっ…ううううっ…よよよよ…」ポロポロ
良子「ご、ごせんぞ!またお姉に置いていかれたの!?」
リリス「良か…!早くこっちに来ておくれ。取り残された部屋に夕方のチャイムが流れてくると無性に人恋しくなるのだぁ…」
良子「ごめんごせんぞ。良もお姉が忘れてるのに気付いてあげられなかった…」
リリス「よせ。お主のせいではない。悪いのは何度言っても忘れ癖が治らないおばかのシャミ子の方だ!」プンスカ
良子「ごせんぞ、あんまりお姉を叱らないであげて」
51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:23:44.052 ID:WrGXFyVS0
リリス「とはいえ、確かにこの頃の良は少しぼうっとしがちだな」
良子「そ、そうかな…」
リリス「現に今も表情が沈んでいる。どうした、何か悩みがあるなら余が聞くぞ」
良子「だけど…」
リリス「よいから話せ。今ちょうど会話に飢えておるのだ!」
良子「うん。あのね、この間晩ご飯の時、同じクラスのAちゃんから相談受けた話したの、覚えてる?」
リリス「うっ…またその話なのか…」
良子「ほらね。ごせんぞ、こういうガールズトーク嫌そうだったから…」
リリス「いや、別に嫌というワケでは…」ゴニョゴニョ
リリス「ええい!構わん!とにかく話してみよ!」
良子「わかった。今日学校でね…」
良子「そ、そうかな…」
リリス「現に今も表情が沈んでいる。どうした、何か悩みがあるなら余が聞くぞ」
良子「だけど…」
リリス「よいから話せ。今ちょうど会話に飢えておるのだ!」
良子「うん。あのね、この間晩ご飯の時、同じクラスのAちゃんから相談受けた話したの、覚えてる?」
リリス「うっ…またその話なのか…」
良子「ほらね。ごせんぞ、こういうガールズトーク嫌そうだったから…」
リリス「いや、別に嫌というワケでは…」ゴニョゴニョ
リリス「ええい!構わん!とにかく話してみよ!」
良子「わかった。今日学校でね…」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:27:22.609 ID:WrGXFyVS0
リリス「……なるほどな。ふぅ、やれやれ。いつの世も男というのは困った生き物なのだなぁ」
良子「ごせんぞは男の人と付き合ったことってあるの?」
リリス「ふえっ!?そ、そりゃあもちろん…」
リリス「……あるワケがなかろう」
良子「そうなんだ」
リリス「余はまだ魔力も安定しない未熟な頃に封印され、それきりだったからな。そんな経験あろうはずがない」
良子「ごせんぞ可哀そう…それで話の輪に入りにくかったんだ」
リリス「いや、小学生に同情される方がかえって虚しくなるのだが…」
良子「でも、ごせんぞ寂しがりやだし、恋人が欲しいとは思わないの?」
リリス「どうだろうな。永い封印の年月の中ではそんな風に思った時期もあった気もするが…」
リリス「でも、今の余の興味はもっぱら温泉巡りとかだしなぁ…惚れた腫れたの話なんて、もう本の中で読めればいいかなーって…」
良子「ごせんぞは男の人と付き合ったことってあるの?」
リリス「ふえっ!?そ、そりゃあもちろん…」
リリス「……あるワケがなかろう」
良子「そうなんだ」
リリス「余はまだ魔力も安定しない未熟な頃に封印され、それきりだったからな。そんな経験あろうはずがない」
良子「ごせんぞ可哀そう…それで話の輪に入りにくかったんだ」
リリス「いや、小学生に同情される方がかえって虚しくなるのだが…」
良子「でも、ごせんぞ寂しがりやだし、恋人が欲しいとは思わないの?」
リリス「どうだろうな。永い封印の年月の中ではそんな風に思った時期もあった気もするが…」
リリス「でも、今の余の興味はもっぱら温泉巡りとかだしなぁ…惚れた腫れたの話なんて、もう本の中で読めればいいかなーって…」
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:31:52.946 ID:WrGXFyVS0
良子「ごせんぞってけっこう読書家だよね」
リリス「まぁ封印空間での楽しみなど限られているから、自然にな…」
良子「良もね、もともと本は好きだったけど、お姉がまぞくの力に目覚めてからは毎日読むようになったの」
良子「本ってすごいと思う。お姉や桃さん達みたいに特別な力がなくても、読んだだけで知識がそのまま力として役立つこともあるし」
良子「もちろんそれが万能じゃないのは分かってたけど、今日みたく本の知識が役立たないケースに実際出くわしちゃうと…」
リリス「本に対する信頼が揺らいでしまったか?」
良子「どうなんだろう。でも、やっぱり知識より経験が大事なのかもって…」
リリス「…良は、案外根っこの部分は余と似ているのかもな」
良子「ごせんぞと?」
リリス「まぁ封印空間での楽しみなど限られているから、自然にな…」
良子「良もね、もともと本は好きだったけど、お姉がまぞくの力に目覚めてからは毎日読むようになったの」
良子「本ってすごいと思う。お姉や桃さん達みたいに特別な力がなくても、読んだだけで知識がそのまま力として役立つこともあるし」
良子「もちろんそれが万能じゃないのは分かってたけど、今日みたく本の知識が役立たないケースに実際出くわしちゃうと…」
リリス「本に対する信頼が揺らいでしまったか?」
良子「どうなんだろう。でも、やっぱり知識より経験が大事なのかもって…」
リリス「…良は、案外根っこの部分は余と似ているのかもな」
良子「ごせんぞと?」
58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:35:34.047 ID:WrGXFyVS0
リリス「普段の振舞のせいで誤解されやすいが、余もどちらかといえば知識に頼りがちな方だからな」
リリス「逆にシャミ子は、当たって砕けちる経験をしながらでないと学習できないタイプだ」
リリス「まぁ、それが偶に予想以上の結果をもたらすこともあるから馬鹿に出来んのだが…」
良子「良もそれ思ってた!お姉のいざとういう時あれこれ考えずにやってみる思い切りのよさって、良にはない部分だから…」
リリス「うむ。良のスペックは大半の面でシャミ子を上回っているが、その点だけは姉の方に軍配があがるかもな」
リリス「《書を捨てよ、町へ出よう》などとも言うし、いずれにせよ経験を伴わない知識など程度が知れるというものなのだろう」
良子「そうだよね…」シュン
リリス「だが、その逆も然りだ。経験ばかりをあてにして知識をおろそかにする奴になど、いかにも自滅の道が見えているではないか」
良子「ごせんぞ…!」
リリス「知識と経験、どちらが優れているということもなかろう。勝利への道にはその両方が必要なのだ」
リリス「お主はまだまだ若い。封印の影響で生活に支障があるとはいえ、こんなダサ像に封じ込められている余に比べればいくらでも自由が利くだろう」
リリス「大いに書に学び、大いに野に遊べ。そなたの目指す立派な参謀になる為には、広い見識が必要不可欠なのだからな」
リリス「そしていつの日か、優秀なブレインとしてシャミ子を偉大なまぞくへと導いておくれ」
良子「…ありがとうごせんぞ。なんだか良、元気出た!」
リリス「逆にシャミ子は、当たって砕けちる経験をしながらでないと学習できないタイプだ」
リリス「まぁ、それが偶に予想以上の結果をもたらすこともあるから馬鹿に出来んのだが…」
良子「良もそれ思ってた!お姉のいざとういう時あれこれ考えずにやってみる思い切りのよさって、良にはない部分だから…」
リリス「うむ。良のスペックは大半の面でシャミ子を上回っているが、その点だけは姉の方に軍配があがるかもな」
リリス「《書を捨てよ、町へ出よう》などとも言うし、いずれにせよ経験を伴わない知識など程度が知れるというものなのだろう」
良子「そうだよね…」シュン
リリス「だが、その逆も然りだ。経験ばかりをあてにして知識をおろそかにする奴になど、いかにも自滅の道が見えているではないか」
良子「ごせんぞ…!」
リリス「知識と経験、どちらが優れているということもなかろう。勝利への道にはその両方が必要なのだ」
リリス「お主はまだまだ若い。封印の影響で生活に支障があるとはいえ、こんなダサ像に封じ込められている余に比べればいくらでも自由が利くだろう」
リリス「大いに書に学び、大いに野に遊べ。そなたの目指す立派な参謀になる為には、広い見識が必要不可欠なのだからな」
リリス「そしていつの日か、優秀なブレインとしてシャミ子を偉大なまぞくへと導いておくれ」
良子「…ありがとうごせんぞ。なんだか良、元気出た!」
59: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:40:25.227 ID:WrGXFyVS0
良子(そうだ!ごせんぞになら…)
良子「ねぇ、ごせんぞ。もうひとつ相談があるんだけど」
リリス「おお!なんでも言ってみるがいい!可愛い子孫よ!」
良子「うん。あ、あのね…///ごせんぞは、女の子同士の──」
シャミ子「ただいまー!すみませんごせんぞ!また置いてけぼりにしてしまって!」バタン
良子「あ…おかえりお姉……」
リリス「シャミ子っ!貴様この間もう余のことを忘れませんと言っておったのは何だったのだ!ええい!そこに直れぃ!!」
シャミ子「うわーん!ごべんなざいでじだー!」
良子(残念。聞きそびれちゃった…)
良子「ねぇ、ごせんぞ。もうひとつ相談があるんだけど」
リリス「おお!なんでも言ってみるがいい!可愛い子孫よ!」
良子「うん。あ、あのね…///ごせんぞは、女の子同士の──」
シャミ子「ただいまー!すみませんごせんぞ!また置いてけぼりにしてしまって!」バタン
良子「あ…おかえりお姉……」
リリス「シャミ子っ!貴様この間もう余のことを忘れませんと言っておったのは何だったのだ!ええい!そこに直れぃ!!」
シャミ子「うわーん!ごべんなざいでじだー!」
良子(残念。聞きそびれちゃった…)
61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:44:50.679 ID:WrGXFyVS0
~図書館デートの日 吉田家~
良子「それじゃあ行ってきます。夕方ごろには戻るね」
シャミ子「良、ちょっと待ってください」
良子「お姉、どうしたの?」
シャミ子「これ、良にプレゼントです」スッ
良子「プレゼント?嬉しい!」
良子「わぁ!新しいシュシュだ!可愛い…」
シャミ子「今日のデートにして行ってください」
良子「だ、だからデートじゃないもん///」
シャミ子「良だって年頃の女の子です。お洒落したい筈なのにいつも私のお下がりで我慢させちゃってるので、せめてそれくらいは」
良子「お姉…ありがとう…!」ジーン
シャミ子「ほら、お姉ちゃんがつけてあげます」
良子「似合うかな///」
シャミ子「とってもよくお似合いです。可愛いですよ良。ミカンさんとの図書館デート、楽しんできてくださいね♪」
良子「…うん。ありがとう///行ってくるね」
良子「それじゃあ行ってきます。夕方ごろには戻るね」
シャミ子「良、ちょっと待ってください」
良子「お姉、どうしたの?」
シャミ子「これ、良にプレゼントです」スッ
良子「プレゼント?嬉しい!」
良子「わぁ!新しいシュシュだ!可愛い…」
シャミ子「今日のデートにして行ってください」
良子「だ、だからデートじゃないもん///」
シャミ子「良だって年頃の女の子です。お洒落したい筈なのにいつも私のお下がりで我慢させちゃってるので、せめてそれくらいは」
良子「お姉…ありがとう…!」ジーン
シャミ子「ほら、お姉ちゃんがつけてあげます」
良子「似合うかな///」
シャミ子「とってもよくお似合いです。可愛いですよ良。ミカンさんとの図書館デート、楽しんできてくださいね♪」
良子「…うん。ありがとう///行ってくるね」
63: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:51:23.711 ID:WrGXFyVS0
~図書館前~
ミカン「あ!いたいた良ちゃん。おーい!」
良子「ミカンさん♪」
ミカン「ごめんね。私の方がお姉さんなのに待たせちゃって」
良子「そんなに待ってません。それに、女の子は準備に時間がかかるものと相場が決まっていますし」
ミカン「うふふ。何それおかしい。良ちゃんだって女の子じゃない」
良子「ううん、良なんて…///」
ミカン「あら?そのシュシュつけてるの初めて見るわね。とっても似合ってるわ」
良子「あ、これ…今日のためにお姉がプレゼントしてくれたの」
良子(ミカンさん、細かいことにまで気付いてくれる///)
ミカン「そうなの。きっとシャミ子は良ちゃんに一番似合う物を真剣に選んでくれたのね」
良子「うん。良の自慢のお姉ちゃん///」
ミカン「うんうん、仲良し姉妹で羨ましいわ」
ミカン「それじゃあ、そろそろ中に入りましょうか」
良子「はい。そうだミカンさん、スマホは鳴らないようにしてる?」
ミカン「いけない、忘れてたわ。さすが良ちゃんは図書館慣れしてるわね」
良子「えへへ///」
ミカン「あ!いたいた良ちゃん。おーい!」
良子「ミカンさん♪」
ミカン「ごめんね。私の方がお姉さんなのに待たせちゃって」
良子「そんなに待ってません。それに、女の子は準備に時間がかかるものと相場が決まっていますし」
ミカン「うふふ。何それおかしい。良ちゃんだって女の子じゃない」
良子「ううん、良なんて…///」
ミカン「あら?そのシュシュつけてるの初めて見るわね。とっても似合ってるわ」
良子「あ、これ…今日のためにお姉がプレゼントしてくれたの」
良子(ミカンさん、細かいことにまで気付いてくれる///)
ミカン「そうなの。きっとシャミ子は良ちゃんに一番似合う物を真剣に選んでくれたのね」
良子「うん。良の自慢のお姉ちゃん///」
ミカン「うんうん、仲良し姉妹で羨ましいわ」
ミカン「それじゃあ、そろそろ中に入りましょうか」
良子「はい。そうだミカンさん、スマホは鳴らないようにしてる?」
ミカン「いけない、忘れてたわ。さすが良ちゃんは図書館慣れしてるわね」
良子「えへへ///」
64: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/14(土) 23:54:30.913 ID:WrGXFyVS0
~数時間後 再び図書館前~
ミカン「まさか柑橘料理の本だけで6冊もあるとは思わなかったわ」
良子「結局全部借りたの?」
ミカン「ええ、せっかくだから。これでばっちりお料理のお勉強が出来るわ」
ミカン「上手く出来たら良ちゃんにも食べてもらいたいな」
良子「もちろん///楽しみにしてる///」
ミカン「それにしても、この図書館には久し振りにきたわね…」
良子「ミカンさん、前にもこの街に住んでたんだよね?」
ミカン「ええ。昔はパパの工場があったのよ」
ミカン「その頃、桃のお姉さんの桜さんに連れられて、よく絵本を借りに来ていたわ」
ミカン「家に戻ると桜さんが、私と桃に読み聞かせをしてくれてね…懐かしいなぁ…」
良子「そうなんだ…」
ミカン「……ねぇ良ちゃん、少し寄り道に付き合ってくれない?もうじき暗くなるけど、ちゃんと送っていくから」
良子「は、はい!何処までもおともします!」
ミカン「まさか柑橘料理の本だけで6冊もあるとは思わなかったわ」
良子「結局全部借りたの?」
ミカン「ええ、せっかくだから。これでばっちりお料理のお勉強が出来るわ」
ミカン「上手く出来たら良ちゃんにも食べてもらいたいな」
良子「もちろん///楽しみにしてる///」
ミカン「それにしても、この図書館には久し振りにきたわね…」
良子「ミカンさん、前にもこの街に住んでたんだよね?」
ミカン「ええ。昔はパパの工場があったのよ」
ミカン「その頃、桃のお姉さんの桜さんに連れられて、よく絵本を借りに来ていたわ」
ミカン「家に戻ると桜さんが、私と桃に読み聞かせをしてくれてね…懐かしいなぁ…」
良子「そうなんだ…」
ミカン「……ねぇ良ちゃん、少し寄り道に付き合ってくれない?もうじき暗くなるけど、ちゃんと送っていくから」
良子「は、はい!何処までもおともします!」
65: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:00:21.575 ID:Sgi+RiJB0
~桜ヶ丘公園~
良子「この公園は前から知ってたけど、こんな時間に来たのは初めて…」
良子「街の明かりがキラキラしてるのが見渡せる。とっても素敵な場所だね」
ミカン「ありがとう。気に入って貰えたなら私も嬉しいわ」
ミカン「ここね、桜さんが好きな場所だったの…」
良子「それでミカンさん、ここに何の用事?」
ミカン「うん。ちょっと待っててね」シュン
良子「わっ!変身だ!」
良子「ミカンさんの魔法少女姿はじめて見た…///カッコいい…///」
ミカン「ふふ。ありがと」
良子「この公園は前から知ってたけど、こんな時間に来たのは初めて…」
良子「街の明かりがキラキラしてるのが見渡せる。とっても素敵な場所だね」
ミカン「ありがとう。気に入って貰えたなら私も嬉しいわ」
ミカン「ここね、桜さんが好きな場所だったの…」
良子「それでミカンさん、ここに何の用事?」
ミカン「うん。ちょっと待っててね」シュン
良子「わっ!変身だ!」
良子「ミカンさんの魔法少女姿はじめて見た…///カッコいい…///」
ミカン「ふふ。ありがと」
66: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:03:45.298 ID:Sgi+RiJB0
良子「でも、どうして変身なんて…肩出しファッションじゃ寒くなったの?」
ミカン「今日の素敵なデートのお礼に、良ちゃんにいいものを見せてあげようと思ってね」
良子「いいもの?」
ミカン「良ちゃん、空を見ておいて」キン!
良子「それ、魔法の弓矢…?」
ミカン「みんなには…内緒よっ♪」キィィィィ…
ミカン「サンライズアロォ──ッ!!」シュピーン!!
シュルルルルルッ…カッ!!
良子「綺麗…!光の矢が夜のお空にのぼっていく…」
ミカン「よし。うまくいったわね♪」
良子(でも、それ以上にミカンさんがキラキラしてる…///まるで弓を構えた天使様みたい…///)
ミカン(思った通りだわ。良ちゃん、あんなに瞳を輝かせて…)
ミカン(シャミ子の妹だからやはり必殺技への食いつきがいいわね。これで魔法少女に少しは興味を持ってくれたかしら…)
良子(やっぱり良…ミカンさんのこと大好きだ…///)
ミカン「今日の素敵なデートのお礼に、良ちゃんにいいものを見せてあげようと思ってね」
良子「いいもの?」
ミカン「良ちゃん、空を見ておいて」キン!
良子「それ、魔法の弓矢…?」
ミカン「みんなには…内緒よっ♪」キィィィィ…
ミカン「サンライズアロォ──ッ!!」シュピーン!!
シュルルルルルッ…カッ!!
良子「綺麗…!光の矢が夜のお空にのぼっていく…」
ミカン「よし。うまくいったわね♪」
良子(でも、それ以上にミカンさんがキラキラしてる…///まるで弓を構えた天使様みたい…///)
ミカン(思った通りだわ。良ちゃん、あんなに瞳を輝かせて…)
ミカン(シャミ子の妹だからやはり必殺技への食いつきがいいわね。これで魔法少女に少しは興味を持ってくれたかしら…)
良子(やっぱり良…ミカンさんのこと大好きだ…///)
67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:07:18.479 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「ふぅ…久し振りの大技はやっぱり疲れるわ」
ミカン「良ちゃん、こっちへ来て一緒に座りましょう」
良子「うん。お隣失礼します///」チョコン
ミカン「あのね良ちゃん、この間あなたに話があるって言ったの、覚えているかしら」
良子「う、うん。覚えてるよ」
良子(いったいなんだろう…?ま、まさか…///)
良子(でも…このロマンチックなシチュエーションなら、あるいは…///)
ミカン「良ちゃん、こっちへ来て一緒に座りましょう」
良子「うん。お隣失礼します///」チョコン
ミカン「あのね良ちゃん、この間あなたに話があるって言ったの、覚えているかしら」
良子「う、うん。覚えてるよ」
良子(いったいなんだろう…?ま、まさか…///)
良子(でも…このロマンチックなシチュエーションなら、あるいは…///)
68: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:13:45.592 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「…その前に、お顔をよく見せてくれないかしら?」
良子「えっ///ははは…はい…///」
ミカン「ふ~む…」ジーッ
ミカン(この瞳の色と輝き…やはり魔法少女の素質を感じるわ…)
良子(み、ミカンさんすっごく見つめてくる…///これはもう身を任せるしか…///)
良子「ん…んちゅーっ///」
ミカン「…?良ちゃん、目は開けておいてくれた方がありがたいのだけど」
良子「あ…あれ?」パチッ
良子(さ、さすがにちゅーはまだ早かったみたい///)
良子「えっ///ははは…はい…///」
ミカン「ふ~む…」ジーッ
ミカン(この瞳の色と輝き…やはり魔法少女の素質を感じるわ…)
良子(み、ミカンさんすっごく見つめてくる…///これはもう身を任せるしか…///)
良子「ん…んちゅーっ///」
ミカン「…?良ちゃん、目は開けておいてくれた方がありがたいのだけど」
良子「あ…あれ?」パチッ
良子(さ、さすがにちゅーはまだ早かったみたい///)
70: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:18:53.534 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「ちょっと手も握らせて貰うわね」キュ
良子「は、はい///こんな手でよければいくらでも///」ドキドキ
ミカン(うーん…脈拍は少し早めかしら?…けど、昔のシャミ子みたいな持病はなさそうね)トクントクン
良子「ミカンさんの手、あったかい…///」
ミカン「そう?私の手が嫌じゃないならよかったわ。もう少し良ちゃんの身体に触らせてもらうつもりだから」
良子「ええっ///い、いいけど…///」
良子「や、優しくしてください…///」カアァァ
ミカン「…どこかケガでもしてるの?まぁそんなに強く触ったりはしないけど」
ミカン(ふむふむ。あまり栄養取れてないんじゃないか心配だったけど、身体つきも健康そうね)ペタペタ
ミカン(むしろ同い年の子達と比べても発育いいんじゃない?お姉さんゆずりのご立派様の兆しが…)
ミカン(これならエーテル体への変換もスムーズにいきそう…)
良子(良は今日、大人の階段上るどころか大人の軌道エレベーターで急上昇してしまうのでは…///)
ミカン(よし、問題なし!むしろこれ以上ないってくらい魔法少女向きの逸材だわ!)
良子「は、はい///こんな手でよければいくらでも///」ドキドキ
ミカン(うーん…脈拍は少し早めかしら?…けど、昔のシャミ子みたいな持病はなさそうね)トクントクン
良子「ミカンさんの手、あったかい…///」
ミカン「そう?私の手が嫌じゃないならよかったわ。もう少し良ちゃんの身体に触らせてもらうつもりだから」
良子「ええっ///い、いいけど…///」
良子「や、優しくしてください…///」カアァァ
ミカン「…どこかケガでもしてるの?まぁそんなに強く触ったりはしないけど」
ミカン(ふむふむ。あまり栄養取れてないんじゃないか心配だったけど、身体つきも健康そうね)ペタペタ
ミカン(むしろ同い年の子達と比べても発育いいんじゃない?お姉さんゆずりのご立派様の兆しが…)
ミカン(これならエーテル体への変換もスムーズにいきそう…)
良子(良は今日、大人の階段上るどころか大人の軌道エレベーターで急上昇してしまうのでは…///)
ミカン(よし、問題なし!むしろこれ以上ないってくらい魔法少女向きの逸材だわ!)
71: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:23:52.184 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「はいおしまい。色々ありがとう良ちゃん。それでね、話というのは、その…」
良子「は、はい」ゴクリ
ミカン(う~ん…でも、いざ勧誘となるとなかなか言い出しづらいものね…)
ミカン「その、ね…良ちゃんにも立場があるだろうし、急にこんなこと言われても戸惑っちゃうかもしれないけど…」
良子(間違いない…!この焦れったい空気は…!)
良子(ミカンさん、告白しようとしてる///良たち両想いだったんだ///)
ミカン「もちろん、嫌だったら断ってくれてもいいのよ?ただ、良ちゃんがOKしてくれたら私はとても嬉しい」
ミカン「つまりね、話というか…お願いというのは…」
良子(ミカンさん言いづらそう…こういう時は良の方がリードしてあげなきゃ!)
良子「は、はい」ゴクリ
ミカン(う~ん…でも、いざ勧誘となるとなかなか言い出しづらいものね…)
ミカン「その、ね…良ちゃんにも立場があるだろうし、急にこんなこと言われても戸惑っちゃうかもしれないけど…」
良子(間違いない…!この焦れったい空気は…!)
良子(ミカンさん、告白しようとしてる///良たち両想いだったんだ///)
ミカン「もちろん、嫌だったら断ってくれてもいいのよ?ただ、良ちゃんがOKしてくれたら私はとても嬉しい」
ミカン「つまりね、話というか…お願いというのは…」
良子(ミカンさん言いづらそう…こういう時は良の方がリードしてあげなきゃ!)
73: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:27:48.848 ID:Sgi+RiJB0
良子「大丈夫だよミカンさん。良、ミカンさんの言いたいことちゃんと分かってるから」
ミカン「ほんと!?それなら話が早いわ!単刀直入に、良ちゃんの今の気持ちを聞かせて欲しいのだけど」
良子「…良としては、ミカンさんさえよければ是非ともお願いしたい///」
ミカン「いいのね!?嬉しいわっ!もちろん大歓迎よっ!」
良子「こ、今後とも末永くよろしくお願いします…///」
ミカン「はい、こちらこそ。ああ、今日はなんていい日なのかしら♪」
良子「良も幸せ…///」
ミカン「嬉しいけど、少し困ったわね…今日のところは打診してみる程度のつもりだったのに、ここまではっきりとした返事を貰えるなんて」
ミカン「ひょっとして良ちゃん、前から興味あった?」
良子「きょ、興味というほどじゃないけど、本とか映画のポスターとかで見て、知ってはいたから///」
ミカン「あら、やっぱり最近は一般的になってきているのね」
良子「良、イケナイ子だよね…///」
ミカン「別にイケナくはないと思うけど…?」
ミカン「ほんと!?それなら話が早いわ!単刀直入に、良ちゃんの今の気持ちを聞かせて欲しいのだけど」
良子「…良としては、ミカンさんさえよければ是非ともお願いしたい///」
ミカン「いいのね!?嬉しいわっ!もちろん大歓迎よっ!」
良子「こ、今後とも末永くよろしくお願いします…///」
ミカン「はい、こちらこそ。ああ、今日はなんていい日なのかしら♪」
良子「良も幸せ…///」
ミカン「嬉しいけど、少し困ったわね…今日のところは打診してみる程度のつもりだったのに、ここまではっきりとした返事を貰えるなんて」
ミカン「ひょっとして良ちゃん、前から興味あった?」
良子「きょ、興味というほどじゃないけど、本とか映画のポスターとかで見て、知ってはいたから///」
ミカン「あら、やっぱり最近は一般的になってきているのね」
良子「良、イケナイ子だよね…///」
ミカン「別にイケナくはないと思うけど…?」
75: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:32:49.505 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「良ちゃん、私から誘っておいてなんだけど、やっぱりこういうのって私達二人だけの問題じゃないと思うの」
ミカン「結論を出しちゃう前に、一度シャミ子や桃も交えてちゃんとした話し合いの場を持ちましょう?」
良子「お、お姉だけならまだしも桃さんにまで教えちゃうんだ///」
良子「は、恥ずかしいからしばらく二人だけの秘密じゃダメ…?」
ミカン「ダメよ!こういうことは後々の為にもちゃんとしておかないと」
ミカン「あ、だからそのうち良ちゃんのお母さんにもご挨拶に伺うことになると思う」
良子「お、親公認のお付き合い///それってもう…///」プシューッ
ミカン「うふふ。そうね。その時はスーツ着てみかん饅頭持って『娘さんを私にください!』ってなものよ!」
良子「///」
ミカン「結論を出しちゃう前に、一度シャミ子や桃も交えてちゃんとした話し合いの場を持ちましょう?」
良子「お、お姉だけならまだしも桃さんにまで教えちゃうんだ///」
良子「は、恥ずかしいからしばらく二人だけの秘密じゃダメ…?」
ミカン「ダメよ!こういうことは後々の為にもちゃんとしておかないと」
ミカン「あ、だからそのうち良ちゃんのお母さんにもご挨拶に伺うことになると思う」
良子「お、親公認のお付き合い///それってもう…///」プシューッ
ミカン「うふふ。そうね。その時はスーツ着てみかん饅頭持って『娘さんを私にください!』ってなものよ!」
良子「///」
76: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:35:29.869 ID:Sgi+RiJB0
良子「嬉しい。良とのこと、そこまで真剣に考えてくれてるんだ…///」
ミカン「当然でしょ?将来有望な可愛い後輩のためなんだから」
良子「……後輩?」
良子「恋人じゃなくて?」
ミカン「こ、恋人!?恋人とは…この場合いわないと思うけど…」
良子「えっ?」
ミカン「えっ?」
ミカン「当然でしょ?将来有望な可愛い後輩のためなんだから」
良子「……後輩?」
良子「恋人じゃなくて?」
ミカン「こ、恋人!?恋人とは…この場合いわないと思うけど…」
良子「えっ?」
ミカン「えっ?」
77: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:41:23.164 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「あの、良ちゃん…?改めて確認したいのだけど、今なんの話をしているかお分かり…?」
良子「…もちろん分かってるよ?良がミカンさんを好きで、ミカンさんも良が好きというお話でしょ///」
ミカン「な、なぜそんなことにっ!?違うわよっ!」
ミカン「って、違わないけど…私だって良ちゃんのことは大好きよ。でもそうじゃなくて…」
良子「ほらやっぱり!もちろんライクじゃなくラブの意味でだよねっ!?」
ミカン「食い気味できたわねっ!?そ、そうじゃなくて!今は魔法少女へのお誘いの話をしてるのよっ!」
良子「えっ…魔法…少女……?」
ミカン「えっ…らいくじゃなく…らぶって……?」
二人「え、え、えええええええええええええええええ─────っっっ!!?」
良子「…もちろん分かってるよ?良がミカンさんを好きで、ミカンさんも良が好きというお話でしょ///」
ミカン「な、なぜそんなことにっ!?違うわよっ!」
ミカン「って、違わないけど…私だって良ちゃんのことは大好きよ。でもそうじゃなくて…」
良子「ほらやっぱり!もちろんライクじゃなくラブの意味でだよねっ!?」
ミカン「食い気味できたわねっ!?そ、そうじゃなくて!今は魔法少女へのお誘いの話をしてるのよっ!」
良子「えっ…魔法…少女……?」
ミカン「えっ…らいくじゃなく…らぶって……?」
二人「え、え、えええええええええええええええええ─────っっっ!!?」
79: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:46:33.735 ID:Sgi+RiJB0
良子「わわわわ…///どどど、どうしようどうしよう…///」
良子「魔法少女ってなに…!?良、勘違いでとんでもなく恥ずかしいことをっ…///」
ミカン「そ、そ、そんな…///良ちゃん、あれもこれも、ずっとそういうつもりで話してたってこと!?」
ミカン「どどど、どうしましょう…年上としてこんな時どう答えれば…///」
ミカン(!?い、いけない!動揺したら呪いが…!)クラクラッ
良子「み、ミカンさんどうしたの!?お腹痛いの?」
ミカン(来ちゃダメ良ちゃん!巻き込んじゃう!)
ミカン(もうムリ抑え切れない…!呪いの説明してる暇もないわ…良ちゃんだけはなんとか逃がさないと…!)
良子「大丈夫…?」
ミカン「ち、近付かないでっ!!」
良子「えっ」
ミカン「いいから!私から離れなさいっ!早くっ!!」
良子「は、はいっ!」ビクッ
良子「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!」タタタタタ…
良子(どうしよう!良が勘違いであんなこと言ったからミカンさんに嫌われた…!嫌われちゃった…!)
良子「魔法少女ってなに…!?良、勘違いでとんでもなく恥ずかしいことをっ…///」
ミカン「そ、そ、そんな…///良ちゃん、あれもこれも、ずっとそういうつもりで話してたってこと!?」
ミカン「どどど、どうしましょう…年上としてこんな時どう答えれば…///」
ミカン(!?い、いけない!動揺したら呪いが…!)クラクラッ
良子「み、ミカンさんどうしたの!?お腹痛いの?」
ミカン(来ちゃダメ良ちゃん!巻き込んじゃう!)
ミカン(もうムリ抑え切れない…!呪いの説明してる暇もないわ…良ちゃんだけはなんとか逃がさないと…!)
良子「大丈夫…?」
ミカン「ち、近付かないでっ!!」
良子「えっ」
ミカン「いいから!私から離れなさいっ!早くっ!!」
良子「は、はいっ!」ビクッ
良子「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!」タタタタタ…
良子(どうしよう!良が勘違いであんなこと言ったからミカンさんに嫌われた…!嫌われちゃった…!)
82: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:52:45.356 ID:Sgi+RiJB0
~同時刻 たまさくら商店街~
桃「…なにもこんな遅くなってから明日の朝食の買い出しなんて、別によかったのに」
シャミ子「いけません!桃は少し目を離すとすぐジャンクなごはんで済まそうとするんですから」
シャミ子「まったく…ミカンさんは一緒に住んでいて何も言わないんですか?」
桃「ミカンは朝はフルーツしか食べないから」
シャミ子「ぐっ…さすがミカンさん、恐るべき女子力…」
シャミ子「でもやっぱり、朝はしっかりした物を食べるべきだと思います。一日のエネルギーになるんですから」
桃「別に一食抜いたくらいで死にはしないよ…」
シャミ子「きさま私を怒らせたいのか!桃は一流の筋力トレーナーなんですから、ちゃんと食にもこだわりを持ってください!」
桃「私、魔法少女なんだけど…」
桃「あ、良ちゃんがいる」
良子「くすん」トボトボ
桃「…なにもこんな遅くなってから明日の朝食の買い出しなんて、別によかったのに」
シャミ子「いけません!桃は少し目を離すとすぐジャンクなごはんで済まそうとするんですから」
シャミ子「まったく…ミカンさんは一緒に住んでいて何も言わないんですか?」
桃「ミカンは朝はフルーツしか食べないから」
シャミ子「ぐっ…さすがミカンさん、恐るべき女子力…」
シャミ子「でもやっぱり、朝はしっかりした物を食べるべきだと思います。一日のエネルギーになるんですから」
桃「別に一食抜いたくらいで死にはしないよ…」
シャミ子「きさま私を怒らせたいのか!桃は一流の筋力トレーナーなんですから、ちゃんと食にもこだわりを持ってください!」
桃「私、魔法少女なんだけど…」
桃「あ、良ちゃんがいる」
良子「くすん」トボトボ
83: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 00:59:21.270 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「ほんとだ、良です。でもミカンさんは一緒じゃないんですね」
桃「それに、図書館からシャミ子の家への帰り道なら、この商店街は通らないはずじゃ…」
シャミ子「良ー!待ってくださーい!」
良子「…あ、お姉に桃さん」ゴシゴシ
シャミ子「良、図書館はもう済んだんですか?どうして商店街に…ミカンさんとお買い物中ですか?」
良子「ううん。ミカンさんは……先に帰ったから……」
桃「帰った?良ちゃんを残して?」
良子「そ、そう…」
シャミ子「それなら良はこんなところで何してるんです?もう暗いんだから寄り道なんてしてちゃダメじゃないですか」
良子「…そうだね。ごめんなさい。そうする」フラフラ
桃「それに、図書館からシャミ子の家への帰り道なら、この商店街は通らないはずじゃ…」
シャミ子「良ー!待ってくださーい!」
良子「…あ、お姉に桃さん」ゴシゴシ
シャミ子「良、図書館はもう済んだんですか?どうして商店街に…ミカンさんとお買い物中ですか?」
良子「ううん。ミカンさんは……先に帰ったから……」
桃「帰った?良ちゃんを残して?」
良子「そ、そう…」
シャミ子「それなら良はこんなところで何してるんです?もう暗いんだから寄り道なんてしてちゃダメじゃないですか」
良子「…そうだね。ごめんなさい。そうする」フラフラ
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:06:16.926 ID:Sgi+RiJB0
桃「…シャミ子、良ちゃん、ミカンとなにかあったみたいだよ」ボソッ
シャミ子「やっぱり桃もそう思いますか?良の表情、だいぶ沈んでます」ボソッ
桃「とりあえず、どこか落ち着ける所に連れて行ってあげた方がいいんじゃないかな?」ボソボソ
シャミ子「そうしましょう」ボソボソ
シャミ子「良。まぁこうして外で会ったことですし、桃と三人でお食事して行きましょうか」
良子「うん…別にいいけど……」
シャミ子(うわ。だいぶ心ここにあらずです…)
シャミ子「やっぱり桃もそう思いますか?良の表情、だいぶ沈んでます」ボソッ
桃「とりあえず、どこか落ち着ける所に連れて行ってあげた方がいいんじゃないかな?」ボソボソ
シャミ子「そうしましょう」ボソボソ
シャミ子「良。まぁこうして外で会ったことですし、桃と三人でお食事して行きましょうか」
良子「うん…別にいいけど……」
シャミ子(うわ。だいぶ心ここにあらずです…)
85: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:08:59.611 ID:Sgi+RiJB0
~ショッピングセンターマルマ フードコート~
シャミ子「良、ここのおうどんすごく美味しいんですよ。前にもお友達と食べに来たことがあるんです」
良子「ふぅん…」
シャミ子「おすすめはちくわ天です!特別に私のを丸々一本進呈しちゃいましょう!」
桃「良ちゃん、私のかしわ天も1個どうぞ」
良子「ありがとう、二人とも…でも大丈夫。良、あんまり食欲ない…」
シャミ子「そ、そうですか…」
良子「はぁ…」
桃「シャミ子、ちょっと向こうで話せるかな?」ボソッ
シャミ子「あ、はい」
シャミ子「良、お姉ちゃん達ちょっと向こうでお話してきます」
シャミ子「食欲なくてもちゃんと食べなきゃダメですよ。良は寒い中を歩いて身体が冷えてるんですから」
良子「うん…いってらっしゃい…」チュルル
シャミ子「…」
シャミ子「良、ここのおうどんすごく美味しいんですよ。前にもお友達と食べに来たことがあるんです」
良子「ふぅん…」
シャミ子「おすすめはちくわ天です!特別に私のを丸々一本進呈しちゃいましょう!」
桃「良ちゃん、私のかしわ天も1個どうぞ」
良子「ありがとう、二人とも…でも大丈夫。良、あんまり食欲ない…」
シャミ子「そ、そうですか…」
良子「はぁ…」
桃「シャミ子、ちょっと向こうで話せるかな?」ボソッ
シャミ子「あ、はい」
シャミ子「良、お姉ちゃん達ちょっと向こうでお話してきます」
シャミ子「食欲なくてもちゃんと食べなきゃダメですよ。良は寒い中を歩いて身体が冷えてるんですから」
良子「うん…いってらっしゃい…」チュルル
シャミ子「…」
88: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:13:01.251 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「良、いったいどうしちゃったんでしょう。ミカンさんと喧嘩でもしたんでしょうか…」
桃「あの二人が喧嘩になんてなると思う?」
シャミ子「確かに想像できません」
桃「仮に喧嘩があったとしても、面倒見のいいミカンが小学生の良ちゃんをこんな時間にほったらかして一人で帰すなんてありえないよ」
シャミ子「そうなると、あとは…」
桃「まぁ、考えられる可能性で一番が高いのは、またミカンの呪いが出たんだろうね」
シャミ子「やっぱりそうなんでしょうか…」
シャミ子「あれ?そういえば良ってミカンさんの呪いのこと知りませんでしたっけ」
桃「うん。良ちゃんには伝えそびれてるってこの間ミカンが言ってたから」
桃「あの二人が喧嘩になんてなると思う?」
シャミ子「確かに想像できません」
桃「仮に喧嘩があったとしても、面倒見のいいミカンが小学生の良ちゃんをこんな時間にほったらかして一人で帰すなんてありえないよ」
シャミ子「そうなると、あとは…」
桃「まぁ、考えられる可能性で一番が高いのは、またミカンの呪いが出たんだろうね」
シャミ子「やっぱりそうなんでしょうか…」
シャミ子「あれ?そういえば良ってミカンさんの呪いのこと知りませんでしたっけ」
桃「うん。良ちゃんには伝えそびれてるってこの間ミカンが言ってたから」
89: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:16:37.743 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「もし呪いが原因だとして、図書館でそんなにミカンさんが動揺することってありますかね?飛び出す絵本でも読んだのでしょうか」
桃「いや、そのことなんだけど…少し気になる事があって…」
シャミ子「なんです?気になる事って」
桃「うん…良ちゃんのプライバシーに関わる事だから黙ってようと思ったんだけど…仕方ないか」
桃「あのね、良ちゃんは多分ミカンのことが…」ゴニョゴニョ
シャミ子「え…えええっ///そんなっ///」
シャミ子「そ、それ確かな情報なんですか?良がミカンさんに想いを寄せてるって…///」
桃「本人に直接聞いたワケじゃないから言い切る事は出来ないけどさ」
桃「ただその…良ちゃんもなんやかやでシャミ子と同様、分かりやすいところは本当に分かりやすいから…」
シャミ子「うっ…確かに心当たりはある…」
桃「いや、そのことなんだけど…少し気になる事があって…」
シャミ子「なんです?気になる事って」
桃「うん…良ちゃんのプライバシーに関わる事だから黙ってようと思ったんだけど…仕方ないか」
桃「あのね、良ちゃんは多分ミカンのことが…」ゴニョゴニョ
シャミ子「え…えええっ///そんなっ///」
シャミ子「そ、それ確かな情報なんですか?良がミカンさんに想いを寄せてるって…///」
桃「本人に直接聞いたワケじゃないから言い切る事は出来ないけどさ」
桃「ただその…良ちゃんもなんやかやでシャミ子と同様、分かりやすいところは本当に分かりやすいから…」
シャミ子「うっ…確かに心当たりはある…」
90: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:20:06.216 ID:Sgi+RiJB0
桃「今日、良ちゃんは何かしらのかたちでミカンに想いを打ち明けた。それを受けてミカンは動揺してしまった」
桃「呪いを抑えるのに必死なミカンは、良ちゃんを逃がそうとした。でも事情を知らない良ちゃんには拒絶されたようにしか思えない」
桃「そう考えれば、良ちゃんのあの落ち込みようも説明がつくんじゃない?」
シャミ子「まるで見てきたように言うんでうね。確かにありうる説ですが…」
シャミ子「でもやっぱり信じられません。良はまだ小学生ですよ?そもそも女の子同士じゃないですか」
桃「なに言ってるの。恋に歳の差も性別も関係ないんだよ!」キリッ
シャミ子「……桃、今のって自分で言って恥ずかしくなっちゃうヤツじゃないですか?」
桃「自分で言って恥ずかしくなっちゃってるヤツです///お願いだからスルーしてください///」
桃「呪いを抑えるのに必死なミカンは、良ちゃんを逃がそうとした。でも事情を知らない良ちゃんには拒絶されたようにしか思えない」
桃「そう考えれば、良ちゃんのあの落ち込みようも説明がつくんじゃない?」
シャミ子「まるで見てきたように言うんでうね。確かにありうる説ですが…」
シャミ子「でもやっぱり信じられません。良はまだ小学生ですよ?そもそも女の子同士じゃないですか」
桃「なに言ってるの。恋に歳の差も性別も関係ないんだよ!」キリッ
シャミ子「……桃、今のって自分で言って恥ずかしくなっちゃうヤツじゃないですか?」
桃「自分で言って恥ずかしくなっちゃってるヤツです///お願いだからスルーしてください///」
92: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:25:34.782 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「あの、確かなことはミカンさんに連絡して直接聞いてみればよいのでは?」
桃「ダメ。さっきから何度もかけてるけど出ない。たぶん図書館にいたから着信音切ってるんだと思う」
シャミ子「そうですか。どうしましょう…とりあえず桃の説が正しいなら良の誤解は解いてあげたいです…」
桃「そうだね。でも良ちゃんが何があったか言いたがらないのに、唐突に呪いの話をするのも…」
シャミ子「なにか不都合ありますかね?」
桃「いや、今の良ちゃんは失恋の傷を負ってるんだよ?ミカンの呪いを説明するとなると、その事にも触れなきゃいけなくなる」
桃「失恋したことなんて、自分の姉や、ましてや姉の友達になんか知られたくないのが普通だと思うんだ」
桃「これはかなりデリケートな問題だから、下手なことをするとかえって良ちゃんの心の傷を広げかねない…」
シャミ子「それなら、私達が会話のなかでさりげなくミカンさんの呪い体質について触れるのはどうでしょう?」
桃「悪くないアイデアだと思うけど…シャミ子に『さりげなく』なんて出来るの?」
シャミ子「み、みくびるなあーっ!キサマこそおくれを取るなよ!ゆくぞっ!」
桃「ダメ。さっきから何度もかけてるけど出ない。たぶん図書館にいたから着信音切ってるんだと思う」
シャミ子「そうですか。どうしましょう…とりあえず桃の説が正しいなら良の誤解は解いてあげたいです…」
桃「そうだね。でも良ちゃんが何があったか言いたがらないのに、唐突に呪いの話をするのも…」
シャミ子「なにか不都合ありますかね?」
桃「いや、今の良ちゃんは失恋の傷を負ってるんだよ?ミカンの呪いを説明するとなると、その事にも触れなきゃいけなくなる」
桃「失恋したことなんて、自分の姉や、ましてや姉の友達になんか知られたくないのが普通だと思うんだ」
桃「これはかなりデリケートな問題だから、下手なことをするとかえって良ちゃんの心の傷を広げかねない…」
シャミ子「それなら、私達が会話のなかでさりげなくミカンさんの呪い体質について触れるのはどうでしょう?」
桃「悪くないアイデアだと思うけど…シャミ子に『さりげなく』なんて出来るの?」
シャミ子「み、みくびるなあーっ!キサマこそおくれを取るなよ!ゆくぞっ!」
94: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:31:38.621 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「いやぁ、どうもどうも、お待たせしちゃって」
桃「一人にしちゃってごめんね良ちゃん」
良子「おかえり…」
シャミ子(おうどん全然減ってない…)
桃「…と、ところでシャミ子さん!最近朝晩すっかり冷え込むようになりましたね!」
シャミ子「そ、そーですね!朝なかなかお布団から出られませんものね!」
桃「私、乾燥肌な体質だから、この時期お肌がカサカサしがちなんだ!いやぁ、せっかくのピーチスキンも形無しだね!」
シャミ子(桃!演技がワザとらしすぎです!ヘタクソかっ!)
シャミ子「そ、それくらい全然マシな方ですよ。私なんか頭部から角が生えてる体質なものだから、寝返りもロクに打てなくて!」
桃(シャミ子!大根役者にもほどがある!ヘタクソかっ!)
桃「一人にしちゃってごめんね良ちゃん」
良子「おかえり…」
シャミ子(おうどん全然減ってない…)
桃「…と、ところでシャミ子さん!最近朝晩すっかり冷え込むようになりましたね!」
シャミ子「そ、そーですね!朝なかなかお布団から出られませんものね!」
桃「私、乾燥肌な体質だから、この時期お肌がカサカサしがちなんだ!いやぁ、せっかくのピーチスキンも形無しだね!」
シャミ子(桃!演技がワザとらしすぎです!ヘタクソかっ!)
シャミ子「そ、それくらい全然マシな方ですよ。私なんか頭部から角が生えてる体質なものだから、寝返りもロクに打てなくて!」
桃(シャミ子!大根役者にもほどがある!ヘタクソかっ!)
97: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:37:06.878 ID:Sgi+RiJB0
良子「…」チュルン
シャミ子「え、ええっと…」
桃「そ…そうそう!体質といえばミカンの──」
良子「…お姉と桃さんは、本当になかよしなんだね」
桃「えっ?ま、まぁ…なかよしと言われれば、そう、かな…」
シャミ子「宿敵同士ですけどね。は、はは…」
良子「そう…宿敵同士なんだよね。まぞくと魔法少女って…」
良子「それでもお姉は、桃さんとずっと仲良くできるの…?」
シャミ子「良…?」
シャミ子「え、ええっと…」
桃「そ…そうそう!体質といえばミカンの──」
良子「…お姉と桃さんは、本当になかよしなんだね」
桃「えっ?ま、まぁ…なかよしと言われれば、そう、かな…」
シャミ子「宿敵同士ですけどね。は、はは…」
良子「そう…宿敵同士なんだよね。まぞくと魔法少女って…」
良子「それでもお姉は、桃さんとずっと仲良くできるの…?」
シャミ子「良…?」
98: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:41:51.976 ID:Sgi+RiJB0
良子「だってそうでしょう?良たちの封印を解くには魔法少女の生き血が必要なんだよね」
良子「…もし、良が封印を解いてってお願いしたら、お姉は桃さんやミカンさんを倒してくれるの…?」
シャミ子「な、何を言い出すんですか…突然…」
良子「良とおかーさんか、桃さんとミカンさんなら、お姉はいざという時どちらか選べるのか教えて欲しい」
桃「…」
シャミ子「良…それ以上言ったらお姉ちゃん怒りますよ…!」ワナワナ
桃「シャミ子落ち着いて。良ちゃんが言いたいのは多分そういう事じゃなくて──」
良子「…いつかそういう決断の時が来るって分かってても、お姉は桃さんとなかよしでいられるの?」
シャミ子「黙りなさい!見損ないましたよ!良がそんな子だとは思いませんでした!」
シャミ子「なんですか失恋くらい!ミカンさんに振られた腹いせにお姉ちゃんをけしかけようたって、そうは問屋がおろしませんよっ!」
桃(全部言っちゃったーっ!?)
良子「…もし、良が封印を解いてってお願いしたら、お姉は桃さんやミカンさんを倒してくれるの…?」
シャミ子「な、何を言い出すんですか…突然…」
良子「良とおかーさんか、桃さんとミカンさんなら、お姉はいざという時どちらか選べるのか教えて欲しい」
桃「…」
シャミ子「良…それ以上言ったらお姉ちゃん怒りますよ…!」ワナワナ
桃「シャミ子落ち着いて。良ちゃんが言いたいのは多分そういう事じゃなくて──」
良子「…いつかそういう決断の時が来るって分かってても、お姉は桃さんとなかよしでいられるの?」
シャミ子「黙りなさい!見損ないましたよ!良がそんな子だとは思いませんでした!」
シャミ子「なんですか失恋くらい!ミカンさんに振られた腹いせにお姉ちゃんをけしかけようたって、そうは問屋がおろしませんよっ!」
桃(全部言っちゃったーっ!?)
100: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:47:01.945 ID:Sgi+RiJB0
良子「し、失恋って…お姉、なぜそれを…?」
シャミ子「侮らないでください。良のことは、お姉ちゃんぜーんぶお見通しです」
桃(見通したのは私なんだけどなぁ…)
シャミ子「いいですか良、確かに私と桃は宿敵同士です」
シャミ子「もちろん、いつの日か必ず決着はつけます。でもそれは桃が憎いからじゃなく、桃に認めて欲しいからです」
桃「///」
シャミ子「それから封印解除の方法については、何か他の方法を探させてください」
シャミ子「その代わり、良が今の生活に不自由を感じているなら、お姉ちゃんもっとバイト増やして良の欲しい物なんでも買ってあげますから」
シャミ子「桃とはずっとなかよしですし、いつか決着もつけます。魔法少女の生き血の要らない封印解除の方法も探すけど、良に不自由もさせません」
シャミ子「あっちをたてればこっちが立たず、なんて知ったこっちゃありません。まぞくは欲張りに生きてこそです!」
良子「お姉…」
シャミ子「侮らないでください。良のことは、お姉ちゃんぜーんぶお見通しです」
桃(見通したのは私なんだけどなぁ…)
シャミ子「いいですか良、確かに私と桃は宿敵同士です」
シャミ子「もちろん、いつの日か必ず決着はつけます。でもそれは桃が憎いからじゃなく、桃に認めて欲しいからです」
桃「///」
シャミ子「それから封印解除の方法については、何か他の方法を探させてください」
シャミ子「その代わり、良が今の生活に不自由を感じているなら、お姉ちゃんもっとバイト増やして良の欲しい物なんでも買ってあげますから」
シャミ子「桃とはずっとなかよしですし、いつか決着もつけます。魔法少女の生き血の要らない封印解除の方法も探すけど、良に不自由もさせません」
シャミ子「あっちをたてればこっちが立たず、なんて知ったこっちゃありません。まぞくは欲張りに生きてこそです!」
良子「お姉…」
102: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:51:33.546 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「だから、さっきみたいな悲しい事はもう言わないでください。いつものいい子の良に戻ってください、ね」
良子「う…ううっ…」ジワッ
桃「…違うんだよシャミ子。良ちゃんはね、自分がまぞくだから魔法少女のミカンに受け入れて貰えなかったんじゃないかと不安になったんだ」
桃「それで、シャミ子と私の絆に嘘がないか、確かめたかったんだよね?」
良子「……うん」コクン
シャミ子「ええっ!?そ、そういうことだったんですか…ごめんなさい良。怒鳴ったりして…」
良子「いいの。お姉が魔法少女の桃さんのために本気で怒れるんだって分かったから」
シャミ子「良…」
桃「良ちゃん、私の親友のことを好きになってくれてありがとう」
良子「///」
良子「でも良、さっきミカンさんに嫌われちゃったから…」
桃「そうじゃないんだよ。実はミカンはね──」
良子「う…ううっ…」ジワッ
桃「…違うんだよシャミ子。良ちゃんはね、自分がまぞくだから魔法少女のミカンに受け入れて貰えなかったんじゃないかと不安になったんだ」
桃「それで、シャミ子と私の絆に嘘がないか、確かめたかったんだよね?」
良子「……うん」コクン
シャミ子「ええっ!?そ、そういうことだったんですか…ごめんなさい良。怒鳴ったりして…」
良子「いいの。お姉が魔法少女の桃さんのために本気で怒れるんだって分かったから」
シャミ子「良…」
桃「良ちゃん、私の親友のことを好きになってくれてありがとう」
良子「///」
良子「でも良、さっきミカンさんに嫌われちゃったから…」
桃「そうじゃないんだよ。実はミカンはね──」
103: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 01:54:25.168 ID:Sgi+RiJB0
良子「そうなんだ…そんな呪いが…」
良子「ミカンさん、可哀そう……」
良子「だけど、嫌われたんじゃなかったんだ…」
良子「よかったぁ…よかったよぉ……」ジワッ
桃「ミカンは、そんな風に良ちゃんの気持ちをないがしろにするような子じゃないよ」
良子「うん。そうだよね。ミカンさんが優しい人だって知ってた筈なのに…」ゴシゴシ
桃「さっき、やっとミカンと連絡が取れてね。マルマに居るって伝えたから、今こっちに向かってるんだって」
桃「あの子、良ちゃんのことすっごく心配してたよ」
良子「ミカンさん、可哀そう……」
良子「だけど、嫌われたんじゃなかったんだ…」
良子「よかったぁ…よかったよぉ……」ジワッ
桃「ミカンは、そんな風に良ちゃんの気持ちをないがしろにするような子じゃないよ」
良子「うん。そうだよね。ミカンさんが優しい人だって知ってた筈なのに…」ゴシゴシ
桃「さっき、やっとミカンと連絡が取れてね。マルマに居るって伝えたから、今こっちに向かってるんだって」
桃「あの子、良ちゃんのことすっごく心配してたよ」
105: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:00:27.755 ID:Sgi+RiJB0
良子「ミカンさん、ここに来るんだ…」
桃「気まずい?」
良子「すこし…」
桃「わかるよ。でも、いま良ちゃんのミカンへの気持ちって宙ぶらりんになっちゃってるよね?それって、一番ツライ状態だと思う」
桃「余計なお世話かもしれないけど、もう一度正直な気持ちを伝えて、ミカンの返事を貰うべきだと、私は思うな」
良子「桃さんがそう思うなら、そうしてみようかな…」
桃「よし。いいこ」ナデナデ
良子「///」
桃「……ほら、意中の人が来てくれたよ」
ミカン「良ちゃん!ケガはなかった!?」
良子「ミカンさん…」
良子「うん。ミカンさんが気遣ってくれたからなんともなかったよ」
桃「気まずい?」
良子「すこし…」
桃「わかるよ。でも、いま良ちゃんのミカンへの気持ちって宙ぶらりんになっちゃってるよね?それって、一番ツライ状態だと思う」
桃「余計なお世話かもしれないけど、もう一度正直な気持ちを伝えて、ミカンの返事を貰うべきだと、私は思うな」
良子「桃さんがそう思うなら、そうしてみようかな…」
桃「よし。いいこ」ナデナデ
良子「///」
桃「……ほら、意中の人が来てくれたよ」
ミカン「良ちゃん!ケガはなかった!?」
良子「ミカンさん…」
良子「うん。ミカンさんが気遣ってくれたからなんともなかったよ」
106: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:03:55.013 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「そう。私の呪いのこと、桃から聞いたのね…教えてなくてごめんなさい。驚いたでしょう?」
良子「ううん。良の家だって封印があるし、呪いも似たようなものでしょ?気にしないでいいと思う」
良子「良の方こそ、知らなかったとはいえミカンさんを動揺させるようなこと言っちゃってごめんね」
ミカン「い、いいのよそのことは///そこを謝られちゃうと…ねぇ…///」
良子「えへへ///」
桃「…良ちゃん、ちょっと場所を変えようか。あと、少しだけミカン借りるけどいいかな?」
良子「あ、うん。いいよ」
桃「それじゃミカン、ちょっと顔貸して貰おうか」ズイッ
ミカン「な、何かしら桃…?顔が恐いわ…私シメられるの…?」
良子「ううん。良の家だって封印があるし、呪いも似たようなものでしょ?気にしないでいいと思う」
良子「良の方こそ、知らなかったとはいえミカンさんを動揺させるようなこと言っちゃってごめんね」
ミカン「い、いいのよそのことは///そこを謝られちゃうと…ねぇ…///」
良子「えへへ///」
桃「…良ちゃん、ちょっと場所を変えようか。あと、少しだけミカン借りるけどいいかな?」
良子「あ、うん。いいよ」
桃「それじゃミカン、ちょっと顔貸して貰おうか」ズイッ
ミカン「な、何かしら桃…?顔が恐いわ…私シメられるの…?」
108: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:07:31.375 ID:Sgi+RiJB0
~ショッピングセンターマルマ 屋上~
桃「さっきの電話の話だけど」
ミカン「え、ええ…」
桃「良ちゃんを魔法少女に勧誘したんだって?」
桃「なんで勝手なことするのかな。その件は二人で話し合って決めていこうって言ったはずだよね?」
ミカン「ごめんなさい…私ったら、ひとりで浮かれちゃって…」
桃「はぁ…まぁ今はこの話は置いておこう。もっと大事なことがある」
ミカン「ええ…ところで桃、なぜに屋上なのかしら?すこし寒いんだけど…」
桃「寒いのは浮かれて肩なんて出してるからだよ。ミカンは今から良ちゃんの告白を受けるんだから、フードコートじゃムード出ないでしょうが」
ミカン「そうなのよね…私、良ちゃんになんて言って応えてあげれば…」
桃「さっきの電話の話だけど」
ミカン「え、ええ…」
桃「良ちゃんを魔法少女に勧誘したんだって?」
桃「なんで勝手なことするのかな。その件は二人で話し合って決めていこうって言ったはずだよね?」
ミカン「ごめんなさい…私ったら、ひとりで浮かれちゃって…」
桃「はぁ…まぁ今はこの話は置いておこう。もっと大事なことがある」
ミカン「ええ…ところで桃、なぜに屋上なのかしら?すこし寒いんだけど…」
桃「寒いのは浮かれて肩なんて出してるからだよ。ミカンは今から良ちゃんの告白を受けるんだから、フードコートじゃムード出ないでしょうが」
ミカン「そうなのよね…私、良ちゃんになんて言って応えてあげれば…」
109: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:11:35.881 ID:Sgi+RiJB0
桃「…ミカンは良ちゃんのことをどう思ってるのかな」
ミカン「そりゃ大好きよ。可愛いし、いい子だし、本当の妹みたいに思ってるわ!」
ミカン「妹みたいに、思ってるのよ……」
桃「その気持ちが、この先恋に変わる望みはない?」
ミカン「……酷なようだけど、女の子を本気で好きになれるほどノーボーダーにはなりきれないわね」
ミカン「だいたい、良ちゃんはまだ小学生じゃない」
桃「最近はそういう年頃の子が好きな人達も珍しくないみたいだけど」
ミカン「そういう年頃の子が好きな人達と一緒にされるのは心外だわっ!」
ミカン「そりゃ大好きよ。可愛いし、いい子だし、本当の妹みたいに思ってるわ!」
ミカン「妹みたいに、思ってるのよ……」
桃「その気持ちが、この先恋に変わる望みはない?」
ミカン「……酷なようだけど、女の子を本気で好きになれるほどノーボーダーにはなりきれないわね」
ミカン「だいたい、良ちゃんはまだ小学生じゃない」
桃「最近はそういう年頃の子が好きな人達も珍しくないみたいだけど」
ミカン「そういう年頃の子が好きな人達と一緒にされるのは心外だわっ!」
111: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:15:24.289 ID:Sgi+RiJB0
桃「…壊しちゃいけない笑顔もあるって思わない?」
ミカン「思うけど、私にはその笑顔を最後まで責任もって守り切る自信がないもの…」
ミカン「そもそも、良ちゃんの私に対する想いだって、本当に恋と呼べるものなのかしら…」
桃「どういうこと?」
ミカン「ほら、あの年頃の女の子にはよくありがちじゃない」
ミカン「美人でなんでもそつなくこなせる年上のお姉さんに対する憧れを、恋心と勘違いしちゃうこととか」
桃「…それ、自分で言っちゃうんだ」
ミカン「自分で言っちゃったわよっ!もうっ///」
ミカン「思うけど、私にはその笑顔を最後まで責任もって守り切る自信がないもの…」
ミカン「そもそも、良ちゃんの私に対する想いだって、本当に恋と呼べるものなのかしら…」
桃「どういうこと?」
ミカン「ほら、あの年頃の女の子にはよくありがちじゃない」
ミカン「美人でなんでもそつなくこなせる年上のお姉さんに対する憧れを、恋心と勘違いしちゃうこととか」
桃「…それ、自分で言っちゃうんだ」
ミカン「自分で言っちゃったわよっ!もうっ///」
113: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:22:26.664 ID:Sgi+RiJB0
桃「はぁ。もうミカンの中で答えは出ちゃってるんだね。ならもう何も言わないけど」
桃「それならそれで、ミカンの気持ちはきちんと伝えるべきだと思う」
桃「良ちゃんを傷つけたくないとか、そういう考えはいらない」
桃「小さな子だろうと、ちゃんと対等の相手として認めて接してあげないと」
桃「そうしないと彼女は、本当のところが分からなくて、もっともっと傷つくことになる」
桃「その傷って、成長してもいつまでもずっと心に残ってしまうものだから…」
ミカン「桃…」
ミカン「あのね桃…桜さんはきっとあなたのことを…」
桃「…今は良ちゃんの話をしてるんだよ」
ミカン「……そうだったわね」
ミカン「まかせて、しっかりやってくるから。ありがとう親友。いいアドバイスだったわよ」
桃「そうそう。とはいえ、くれぐれも良ちゃんを闇堕ちさせるような断り方はしないこと。あの子にもまぞくの血が流れてるんだから」
桃「あと、良ちゃんに何かキュンとくること言われても、呪いを抑えなきゃダメだよ?」
ミカン「な、なんでわざわざプレッシャーかけるようなこと言うのよっ!」
桃「それならそれで、ミカンの気持ちはきちんと伝えるべきだと思う」
桃「良ちゃんを傷つけたくないとか、そういう考えはいらない」
桃「小さな子だろうと、ちゃんと対等の相手として認めて接してあげないと」
桃「そうしないと彼女は、本当のところが分からなくて、もっともっと傷つくことになる」
桃「その傷って、成長してもいつまでもずっと心に残ってしまうものだから…」
ミカン「桃…」
ミカン「あのね桃…桜さんはきっとあなたのことを…」
桃「…今は良ちゃんの話をしてるんだよ」
ミカン「……そうだったわね」
ミカン「まかせて、しっかりやってくるから。ありがとう親友。いいアドバイスだったわよ」
桃「そうそう。とはいえ、くれぐれも良ちゃんを闇堕ちさせるような断り方はしないこと。あの子にもまぞくの血が流れてるんだから」
桃「あと、良ちゃんに何かキュンとくること言われても、呪いを抑えなきゃダメだよ?」
ミカン「な、なんでわざわざプレッシャーかけるようなこと言うのよっ!」
114: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:27:29.628 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「……良はミカンさんのことが好きだったんですね。お姉ちゃん、鈍感だから気付いてあげられなかった」
良子「ううん…良の方がお姉やおかーさんに気付かれないよう隠してたんだもん」
良子「だってお姉、変に思うでしょ?女の子なのに女の子のことが好きだなんて…」
シャミ子「変なんかじゃありません。前にも言ったでしょう?誰かを好きになる事がいけない筈がない、って」
良子「…うん。お姉が本気でそう思ってくれてるなら、良は自分の気持ちに自信が持てるよ」
シャミ子「私、実はとっても嬉しいんですよ。良がそこまで好きになれる相手を見つけてくれて」
シャミ子「良はいつも私の為になろうと頑張ってくれて感謝しています」
シャミ子「でも、ほんとはね…良にはなるべく、良自身が心から好きになれる物事や誰かに巡り合って欲しいと思っていたんです」
良子(…お姉のお手伝いだって、良はそれが好きだからやってるんだけどな)
良子「ううん…良の方がお姉やおかーさんに気付かれないよう隠してたんだもん」
良子「だってお姉、変に思うでしょ?女の子なのに女の子のことが好きだなんて…」
シャミ子「変なんかじゃありません。前にも言ったでしょう?誰かを好きになる事がいけない筈がない、って」
良子「…うん。お姉が本気でそう思ってくれてるなら、良は自分の気持ちに自信が持てるよ」
シャミ子「私、実はとっても嬉しいんですよ。良がそこまで好きになれる相手を見つけてくれて」
シャミ子「良はいつも私の為になろうと頑張ってくれて感謝しています」
シャミ子「でも、ほんとはね…良にはなるべく、良自身が心から好きになれる物事や誰かに巡り合って欲しいと思っていたんです」
良子(…お姉のお手伝いだって、良はそれが好きだからやってるんだけどな)
115: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:31:37.438 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「そういえば、桃から聞きましたよ。ミカンさんに魔法少女に誘われたって」
良子「う、うん。でも良は…」
シャミ子「……なってもいいですよ。魔法少女」
良子「えっ」
シャミ子「大好きなミカンさんのそばで、桃ともいっしょに、良もこの街を守る事に協力してあげてください」
シャミ子「必要なら、おかーさんやごせんぞのことも私がちゃんと説得してあげます」
シャミ子「なぁに、遠慮は要りません。なにせお姉ちゃんは、良が魔法少女になったからといって態度を変えるような器の小さなまぞくではないからな!」
良子「お姉…なんでそこまで…」
良子「う、うん。でも良は…」
シャミ子「……なってもいいですよ。魔法少女」
良子「えっ」
シャミ子「大好きなミカンさんのそばで、桃ともいっしょに、良もこの街を守る事に協力してあげてください」
シャミ子「必要なら、おかーさんやごせんぞのことも私がちゃんと説得してあげます」
シャミ子「なぁに、遠慮は要りません。なにせお姉ちゃんは、良が魔法少女になったからといって態度を変えるような器の小さなまぞくではないからな!」
良子「お姉…なんでそこまで…」
117: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:35:56.871 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「良には幸せになってほしいんです。私のたったひとりの大切な妹なんですから」
良子「あ、ありがとう。お姉……」
良子「良、今ので気持ちが固まった」
シャミ子「……それはよかったです」
シャミ子「あ、あちらのお話も終わったみたいですよ」
桃「ごめん二人とも。待たせちゃったね」
桃「ほら、ミカン」
ミカン「え、ええ。後でまた連絡するから下で待ってて」
桃「ゆっくりでいいよ。それじゃ行こうか、シャミ子」
シャミ子「はい。良、しっかりやるんですよ!」
良子「うん。お姉、応援してて」
桃「良ちゃん、ミカンに思ってること全部ぶつけちゃっていいからね」
良子「桃さんもありがとう…」
良子「あ、ありがとう。お姉……」
良子「良、今ので気持ちが固まった」
シャミ子「……それはよかったです」
シャミ子「あ、あちらのお話も終わったみたいですよ」
桃「ごめん二人とも。待たせちゃったね」
桃「ほら、ミカン」
ミカン「え、ええ。後でまた連絡するから下で待ってて」
桃「ゆっくりでいいよ。それじゃ行こうか、シャミ子」
シャミ子「はい。良、しっかりやるんですよ!」
良子「うん。お姉、応援してて」
桃「良ちゃん、ミカンに思ってること全部ぶつけちゃっていいからね」
良子「桃さんもありがとう…」
119: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:40:34.710 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「///」
良子「///」
ミカン「あ、あのっ…!良ちゃん、呪いのこと伝えそびれていて、本当にごめんなさい」
ミカン「いつだったかしら、映画館の前であなたに会った時に言っておくべきだったのよね。なのに私、くだらない見栄を張ってしまって…」
ミカン「そのせいで良ちゃんを危ない目に遭わせるところだった。ダメよね…」
良子「それはもういいの」
良子「でもそういえば、あの時本当はなんの映画を見ていたの?」
ミカン「ああ。ゾンビ映画よ。ゾクゾクしたり、ビクッとするシーンがたくさん映るでしょ?」
ミカン「それで、時々度胸をつける為にああやって映画館に通っているのよ」
良子「そうだったんだ」
ミカン「おかしいでしょ?良ちゃんから見ればだいぶ年上の私が、そんな風にこそこそ特訓してるなんて」
良子「///」
ミカン「あ、あのっ…!良ちゃん、呪いのこと伝えそびれていて、本当にごめんなさい」
ミカン「いつだったかしら、映画館の前であなたに会った時に言っておくべきだったのよね。なのに私、くだらない見栄を張ってしまって…」
ミカン「そのせいで良ちゃんを危ない目に遭わせるところだった。ダメよね…」
良子「それはもういいの」
良子「でもそういえば、あの時本当はなんの映画を見ていたの?」
ミカン「ああ。ゾンビ映画よ。ゾクゾクしたり、ビクッとするシーンがたくさん映るでしょ?」
ミカン「それで、時々度胸をつける為にああやって映画館に通っているのよ」
良子「そうだったんだ」
ミカン「おかしいでしょ?良ちゃんから見ればだいぶ年上の私が、そんな風にこそこそ特訓してるなんて」
120: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:46:07.126 ID:Sgi+RiJB0
良子「なんで?自分の苦手なこと克服しようと頑張ってるんでしょ?」
良子「全然おかしくなんてない。むしろ素敵。良、ミカンさんのこともっと好きになった」
ミカン「良ちゃん…///」
ミカン「おほん。そんないいものではないわよ。私、良ちゃんが思ってくれてるようなデキる女じゃないと思う」
ミカン「根が小心者だから、ちょっとしたことですぐ取り乱して周りに迷惑かけてばかりだし…」
良子「そんなこと言わないで」
良子「それに、その言い方は良に自分のことを諦めるよう誘導してるみたいに聞こえるよ?」
ミカン「そ、そんな風に聞こえた!?そういうつもりで言ったんじゃないのだけど…」ギクッ
良子「それじゃあ良の気持ち、受け止めてくれるの!?」ズイッ
ミカン「ぐ、ぐいぐい来るのね…ちょっと落ち着きましょうか…」タジタジ
良子「良ね、これからは欲しいものを手に入れる為ならとことん貪欲に行動しようと思うんだ」
良子「まぞくは欲張りに生きてこそだって、お姉が!」
ミカン「そ、そう…」
良子「全然おかしくなんてない。むしろ素敵。良、ミカンさんのこともっと好きになった」
ミカン「良ちゃん…///」
ミカン「おほん。そんないいものではないわよ。私、良ちゃんが思ってくれてるようなデキる女じゃないと思う」
ミカン「根が小心者だから、ちょっとしたことですぐ取り乱して周りに迷惑かけてばかりだし…」
良子「そんなこと言わないで」
良子「それに、その言い方は良に自分のことを諦めるよう誘導してるみたいに聞こえるよ?」
ミカン「そ、そんな風に聞こえた!?そういうつもりで言ったんじゃないのだけど…」ギクッ
良子「それじゃあ良の気持ち、受け止めてくれるの!?」ズイッ
ミカン「ぐ、ぐいぐい来るのね…ちょっと落ち着きましょうか…」タジタジ
良子「良ね、これからは欲しいものを手に入れる為ならとことん貪欲に行動しようと思うんだ」
良子「まぞくは欲張りに生きてこそだって、お姉が!」
ミカン「そ、そう…」
121: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:48:54.081 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「その、改めて聞くけど、良ちゃんが私に望んでいる関係って、具体的にどういったものなのかしら?」
良子「えっとね…///」
良子「目下のところでは、ミカンさんとちゅーがしたい!」
ミカン「んなっ///」
良子「あと、良が働いてお金を稼げる年齢になったら、二年間の同棲を経てお互いの理解をさらに深めたい!」
ミカン「ど、同棲の期間までもう決めているとは…」
良子「そしてその後、二人でオランダ国籍を取得しよう!」
ミカン「なぜにオランダ…?」
良子「むこうは同性婚に理解のある国で有名なの!」
ミカン「そ、そう…良ちゃんとお話するとなにかと勉強になるわ……」
良子「///」
ミカン(具体的に教えてとは言ったけど、すでにそこまで具体的なヴィジョンが出来上がっているとは…)
良子「えっとね…///」
良子「目下のところでは、ミカンさんとちゅーがしたい!」
ミカン「んなっ///」
良子「あと、良が働いてお金を稼げる年齢になったら、二年間の同棲を経てお互いの理解をさらに深めたい!」
ミカン「ど、同棲の期間までもう決めているとは…」
良子「そしてその後、二人でオランダ国籍を取得しよう!」
ミカン「なぜにオランダ…?」
良子「むこうは同性婚に理解のある国で有名なの!」
ミカン「そ、そう…良ちゃんとお話するとなにかと勉強になるわ……」
良子「///」
ミカン(具体的に教えてとは言ったけど、すでにそこまで具体的なヴィジョンが出来上がっているとは…)
123: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:54:33.217 ID:Sgi+RiJB0
ミカン(はぁ。やっぱり良ちゃんは色んな意味でしっかりしてる…)
ミカン(桃の言う通り、子供だましな返事なんかしても、きっと簡単に見抜かれてしまうでしょうね)
ミカン(欲しいものの為にとことん欲張りになる、それがまぞく流…か)
ミカン(それなら私も、魔法少女として誠意をもって良ちゃんの気持ちに応えなきゃいけないわ)
ミカン(本当のことを知らされないまま想いのやり場を失ってしまった桃と同じ傷を、良ちゃんにも負わせてしまわない為に……)
ミカン(桃の言う通り、子供だましな返事なんかしても、きっと簡単に見抜かれてしまうでしょうね)
ミカン(欲しいものの為にとことん欲張りになる、それがまぞく流…か)
ミカン(それなら私も、魔法少女として誠意をもって良ちゃんの気持ちに応えなきゃいけないわ)
ミカン(本当のことを知らされないまま想いのやり場を失ってしまった桃と同じ傷を、良ちゃんにも負わせてしまわない為に……)
124: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 02:58:13.067 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「良ちゃん、私はね」
良子「う、うん…」ゴクリ
ミカン「私は、良ちゃんのことを、お友達とか、妹みたいにしか見られない」
ミカン「正直それ以上の関係は私には考えられないの。ごめんなさい」
良子「……」
良子「そう、だよね。やっぱり、良とミカンさんとじゃ、色々と無理があるよね……」
良子「…ありがとう、ミカンさん。はっきり答えが聞けて、よかった」
ミカン「良ちゃん…私、お友達としてのあなたは本当に大好きで…」
ミカン(ああ…!こんなフォローしてもきっと意味がないわ…)
良子「う、うん…」ゴクリ
ミカン「私は、良ちゃんのことを、お友達とか、妹みたいにしか見られない」
ミカン「正直それ以上の関係は私には考えられないの。ごめんなさい」
良子「……」
良子「そう、だよね。やっぱり、良とミカンさんとじゃ、色々と無理があるよね……」
良子「…ありがとう、ミカンさん。はっきり答えが聞けて、よかった」
ミカン「良ちゃん…私、お友達としてのあなたは本当に大好きで…」
ミカン(ああ…!こんなフォローしてもきっと意味がないわ…)
125: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:01:19.079 ID:Sgi+RiJB0
良子「そうだ、ミカンさん。良もお返事しないと」
ミカン「えっ」
良子「良、お姉とお揃いのまぞくがいいから、魔法少女にはなってあげられない。ごめんなさい」
ミカン「…そう。わかったわ」
ミカン「ふふっ。私の魅力も大好きなお姉さんには敵わないみたいね」
良子「うん。そこは譲れない、かな」
良子「それが良の正直な気持ちだから…」
ミカン「はっきり言ってくれるわね。そこは素直に妬けちゃうかな」
良子「…その言葉が聞けただけで、ミカンさんに想いを伝えてよかったな」
ミカン「…あのね、良ちゃん。辛い思いをさせてしまったのなら、今は無理しなくても──」
良子「ミカンさん」
ミカン「は、はい!何かしら」ドキッ
良子「良の想いを知ったとき、呪いが出るほどドキドキしてくれて、嬉しかったよ」
ミカン「///」
ミカン「……不意打ちでそういう破壊力高いこと言われたら、また出ちゃうわよっ///」
ミカン「えっ」
良子「良、お姉とお揃いのまぞくがいいから、魔法少女にはなってあげられない。ごめんなさい」
ミカン「…そう。わかったわ」
ミカン「ふふっ。私の魅力も大好きなお姉さんには敵わないみたいね」
良子「うん。そこは譲れない、かな」
良子「それが良の正直な気持ちだから…」
ミカン「はっきり言ってくれるわね。そこは素直に妬けちゃうかな」
良子「…その言葉が聞けただけで、ミカンさんに想いを伝えてよかったな」
ミカン「…あのね、良ちゃん。辛い思いをさせてしまったのなら、今は無理しなくても──」
良子「ミカンさん」
ミカン「は、はい!何かしら」ドキッ
良子「良の想いを知ったとき、呪いが出るほどドキドキしてくれて、嬉しかったよ」
ミカン「///」
ミカン「……不意打ちでそういう破壊力高いこと言われたら、また出ちゃうわよっ///」
127: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:04:21.869 ID:Sgi+RiJB0
~魔法少女のかえりみち~
桃「…もう少しゆっくり話してきてもよかったんだよ?」
ミカン「そのつもりだったのだけど、良ちゃんの方から切り上げられちゃって」
ミカン「『フラれた子が、いつまでも未練たらしく相手の厚意に甘えてちゃいけないの』だって」
桃「…まったく、たいした子だよ良ちゃんは」
ミカン「ほんとよね」
ミカン「桃、誰かを振るのって、とても苦しいものなのね…」
桃「…そうなんだ」
桃「…もう少しゆっくり話してきてもよかったんだよ?」
ミカン「そのつもりだったのだけど、良ちゃんの方から切り上げられちゃって」
ミカン「『フラれた子が、いつまでも未練たらしく相手の厚意に甘えてちゃいけないの』だって」
桃「…まったく、たいした子だよ良ちゃんは」
ミカン「ほんとよね」
ミカン「桃、誰かを振るのって、とても苦しいものなのね…」
桃「…そうなんだ」
128: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:07:25.036 ID:Sgi+RiJB0
ミカン「あの後、良ちゃんに色々言葉をかけてあげたけど、すべて上滑りしている気がしたわ…」
ミカン「それどころか私、良ちゃんが闇堕ちしちゃわないか、そればかり気にしてたと思う。嫌な女よね…」
桃「でも良ちゃんは、闇堕ちなんてしなかった」
ミカン「ええ。きっと泣き出したかったでしょうに、気丈に堪えてるみたいだった…」
ミカン「あの年でなかなか出来ることじゃない。本当に素敵な子だと思うわ」
桃「…逃がした魚は大きいって思ってる?」
ミカン「そうかもね…」
桃「今さら後悔したって遅いよ」
ミカン「…なんだか今日の桃、トゲがあるわね」
桃「みんなの妹の良ちゃんを悲しませるようなヒドいお姉さんには相応しい仕打ちだよ」
ミカン「…はい。甘んじて受け入れます」
ミカン「それどころか私、良ちゃんが闇堕ちしちゃわないか、そればかり気にしてたと思う。嫌な女よね…」
桃「でも良ちゃんは、闇堕ちなんてしなかった」
ミカン「ええ。きっと泣き出したかったでしょうに、気丈に堪えてるみたいだった…」
ミカン「あの年でなかなか出来ることじゃない。本当に素敵な子だと思うわ」
桃「…逃がした魚は大きいって思ってる?」
ミカン「そうかもね…」
桃「今さら後悔したって遅いよ」
ミカン「…なんだか今日の桃、トゲがあるわね」
桃「みんなの妹の良ちゃんを悲しませるようなヒドいお姉さんには相応しい仕打ちだよ」
ミカン「…はい。甘んじて受け入れます」
129: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:11:51.871 ID:Sgi+RiJB0
桃「そうだミカン、もう一度聞くんだけど」
ミカン「なにかしら」
桃「どうして良ちゃんをそこまで積極的に魔法少女に勧誘しようとしてたの?」
桃「良ちゃんの素質がずば抜けていたからって理由だけ?あまり穏健派のミカンらしくないと思ったんだけど…」
ミカン「それは…」
ミカン「良ちゃんが魔法少女になったら、きっと昔のあなたみたいで可愛いと思った…だから誘ってみたのよっ///」
桃「そ、それだけ…?」
ミカン「それだけよっ///悪いっ!?」
ミカン「なにかしら」
桃「どうして良ちゃんをそこまで積極的に魔法少女に勧誘しようとしてたの?」
桃「良ちゃんの素質がずば抜けていたからって理由だけ?あまり穏健派のミカンらしくないと思ったんだけど…」
ミカン「それは…」
ミカン「良ちゃんが魔法少女になったら、きっと昔のあなたみたいで可愛いと思った…だから誘ってみたのよっ///」
桃「そ、それだけ…?」
ミカン「それだけよっ///悪いっ!?」
130: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:16:45.864 ID:Sgi+RiJB0
桃「わ、悪いって…悪いでしょ、それは…」
桃「だ、だって要するにミカンは、良ちゃんを通して昔の私を見てたって事になるじゃないか…」ヒクヒク
ミカン「桃…?」
桃「そ、そういうのって…よくないと、思うよ…///」ニヨニヨ
ミカン「な、なにその『怒りたいのかニヤけそうなのか微妙な表情』は…」
ミカン「…ごめんなさい。正直かなりキモいわ」
桃「キモい!?」
桃「……そういえばミカン、晩ご飯まだだったね」
桃「私達だけ先に食べちゃったから、帰ったらお詫びに私が何か作ってあげるよ」
ミカン「ちょ…!それって怒ってるの?労ってるの?どっち?」
桃「そんなの自分でも分かんないよ」
桃「…女心はフクザツなんだ」
桃「だ、だって要するにミカンは、良ちゃんを通して昔の私を見てたって事になるじゃないか…」ヒクヒク
ミカン「桃…?」
桃「そ、そういうのって…よくないと、思うよ…///」ニヨニヨ
ミカン「な、なにその『怒りたいのかニヤけそうなのか微妙な表情』は…」
ミカン「…ごめんなさい。正直かなりキモいわ」
桃「キモい!?」
桃「……そういえばミカン、晩ご飯まだだったね」
桃「私達だけ先に食べちゃったから、帰ったらお詫びに私が何か作ってあげるよ」
ミカン「ちょ…!それって怒ってるの?労ってるの?どっち?」
桃「そんなの自分でも分かんないよ」
桃「…女心はフクザツなんだ」
131: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:21:29.995 ID:Sgi+RiJB0
~まぞくのかえりみち~
シャミ子「良、もうすこしゆっくり帰りませんか」
良子「でも、遅くなるとおかーさん心配しちゃうから…」
シャミ子「お家にはさっき連絡しておいたから、少しくらい大丈夫ですよ」
良子「だけど、明日は学校もあるし…」
シャミ子「…良、明日くらいは学校休んでもいいんですよ?」
良子「どうして?良、ズル休みはしないよ」
シャミ子「どうしてって…」
良子「~♪」
シャミ子「…良、本当に平気なんですか?」
良子「……」
良子「平気なワケ、ないでしょ…!」ポロポロ
シャミ子「良…」
シャミ子「良、もうすこしゆっくり帰りませんか」
良子「でも、遅くなるとおかーさん心配しちゃうから…」
シャミ子「お家にはさっき連絡しておいたから、少しくらい大丈夫ですよ」
良子「だけど、明日は学校もあるし…」
シャミ子「…良、明日くらいは学校休んでもいいんですよ?」
良子「どうして?良、ズル休みはしないよ」
シャミ子「どうしてって…」
良子「~♪」
シャミ子「…良、本当に平気なんですか?」
良子「……」
良子「平気なワケ、ないでしょ…!」ポロポロ
シャミ子「良…」
132: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:26:43.918 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「そうですよね…当然です。お姉ちゃん、バカなこと聞いちゃいました…」
良子「ひっく…ミカンさんに断わられた時、良すっごく悲しかった…泣き出したかった…」
良子「でも、良が泣いたりしたらまたミカンさんを動揺させちゃうから、ずっと我慢してたの…!」ポロポロ
シャミ子「……本当にミカンさんのことが好きなんですね」
良子「うっ…ひぐっ…」ポロポロ」
シャミ子「…よしよし。良は立派です。お姉ちゃん、良のことが誇らしいです」
良子「違う…ぜんぜん、立派なんかじゃない…!」
良子「良、甘かった……」
良子「これだけミカンさんのこと想ってるんだから、きっと受け入れて貰えるって、心のどこかで期待してた…!」
良子「いつもみたいに落ち着いて判断できなくなってた…子供だった…」
良子「良、もっともっと色んなこと上手くこなせるようになりたい…!大人になりたい…!」
良子「そうじゃなきゃ良、将来お姉を支える立派な参謀になんてなれっこない…!」ポロポロ
良子「ひっく…ミカンさんに断わられた時、良すっごく悲しかった…泣き出したかった…」
良子「でも、良が泣いたりしたらまたミカンさんを動揺させちゃうから、ずっと我慢してたの…!」ポロポロ
シャミ子「……本当にミカンさんのことが好きなんですね」
良子「うっ…ひぐっ…」ポロポロ」
シャミ子「…よしよし。良は立派です。お姉ちゃん、良のことが誇らしいです」
良子「違う…ぜんぜん、立派なんかじゃない…!」
良子「良、甘かった……」
良子「これだけミカンさんのこと想ってるんだから、きっと受け入れて貰えるって、心のどこかで期待してた…!」
良子「いつもみたいに落ち着いて判断できなくなってた…子供だった…」
良子「良、もっともっと色んなこと上手くこなせるようになりたい…!大人になりたい…!」
良子「そうじゃなきゃ良、将来お姉を支える立派な参謀になんてなれっこない…!」ポロポロ
133: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/15(日) 03:30:26.703 ID:Sgi+RiJB0
シャミ子「……なに言ってるんですか。良はまだ子供です。今はそれでいいんです」ギュ
シャミ子「お姉ちゃん、まだまだ早く走れません。良ばかりどんどん先に行かれたら不安になっちゃいます」
良子「お姉…」
シャミ子「私を支えてくれるつもりなら、どうせならすぐそばにいて支えてください」
シャミ子「お姉ちゃん、そうしてくれた方がずっとずっと嬉しいです」
良子「お姉ぇ…」ジワッ
良子「うわああああぁぁぁぁぁ…!うわああああぁぁぁぁぁん…!」
頑張ったな良子!今日の経験はいつかきっと君を優しく強い女性にしてくれる!
ともあれ今日のところはお姉ちゃんにたっぷり甘えて心身の回復を図るんだ!
おわり
シャミ子「お姉ちゃん、まだまだ早く走れません。良ばかりどんどん先に行かれたら不安になっちゃいます」
良子「お姉…」
シャミ子「私を支えてくれるつもりなら、どうせならすぐそばにいて支えてください」
シャミ子「お姉ちゃん、そうしてくれた方がずっとずっと嬉しいです」
良子「お姉ぇ…」ジワッ
良子「うわああああぁぁぁぁぁ…!うわああああぁぁぁぁぁん…!」
頑張ったな良子!今日の経験はいつかきっと君を優しく強い女性にしてくれる!
ともあれ今日のところはお姉ちゃんにたっぷり甘えて心身の回復を図るんだ!
おわり
引用元: 吉田良子「ミカンさん素敵だな///」
【まちカドまぞく】まぞく開眼!?柑橘少女の必殺魔法!!
2020-02-10
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:23:48.84 ID:dAxoThJZ0
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:24:29.09 ID:dAxoThJZ0
①私の評価、低すぎ…!?
~学校~
シャミ子「……」カキカキ
小倉「シャミ子ちゃんなに書いてるの~?」
シャミ子「果たし状の文面です!以前桃に渡したものは遊びのお誘いと間違われてしまったみたいなので、今度は法に触れない範囲で我が闘志をしっかと表すような内容にしたいのです」
小倉「へぇ、またやるんだ。……うまくいかなくても頑張ろうね、シャミ子ちゃん」
シャミ子「失敗が既定路線なんですか……?」
杏里「おーいシャミ子―。そんなことより来客みたいだよ~」
シャミ子「ほぇ? 誰だろう……ていうか杏里ちゃんまで『そんなこと』扱い!?」
杏里「へーきへーき! 望みが薄くたって、やってみるまで分かんないって!」
シャミ子「また失敗前提だー! もー!」
~学校~
シャミ子「……」カキカキ
小倉「シャミ子ちゃんなに書いてるの~?」
シャミ子「果たし状の文面です!以前桃に渡したものは遊びのお誘いと間違われてしまったみたいなので、今度は法に触れない範囲で我が闘志をしっかと表すような内容にしたいのです」
小倉「へぇ、またやるんだ。……うまくいかなくても頑張ろうね、シャミ子ちゃん」
シャミ子「失敗が既定路線なんですか……?」
杏里「おーいシャミ子―。そんなことより来客みたいだよ~」
シャミ子「ほぇ? 誰だろう……ていうか杏里ちゃんまで『そんなこと』扱い!?」
杏里「へーきへーき! 望みが薄くたって、やってみるまで分かんないって!」
シャミ子「また失敗前提だー! もー!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:25:52.24 ID:dAxoThJZ0
②傷心タイムリー
シャミ子「お客様とはミカンさんでしたか! こんにちはー♪」
ミカン「ん、こんにちは♪」
シャミ子「今日は転校の手続きか何かですか?」
ミカン「ううん、シャミ子に用があって来たの。急ぎの用事じゃないんだけどね」
シャミ子「桃に伝言するのはダメだったんですか?」
ミカン「まあちょっと、ね。あの子を介すると微妙に気まずいというか……」
シャミ子(気まずい? これはもしや仲裁まぞくとしての力量を試される展開……)ゴクリンコ
ミカン「用事っていうのは、シャミ子が出した『果たし状』のことなのよ」
シャミ子「!!」
シャミ子「みっ、ミカンさんも私の計画が失敗するとお思いで……?」グスッ
ミカン「どうして泣き出すの!?」
シャミ子「お客様とはミカンさんでしたか! こんにちはー♪」
ミカン「ん、こんにちは♪」
シャミ子「今日は転校の手続きか何かですか?」
ミカン「ううん、シャミ子に用があって来たの。急ぎの用事じゃないんだけどね」
シャミ子「桃に伝言するのはダメだったんですか?」
ミカン「まあちょっと、ね。あの子を介すると微妙に気まずいというか……」
シャミ子(気まずい? これはもしや仲裁まぞくとしての力量を試される展開……)ゴクリンコ
ミカン「用事っていうのは、シャミ子が出した『果たし状』のことなのよ」
シャミ子「!!」
シャミ子「みっ、ミカンさんも私の計画が失敗するとお思いで……?」グスッ
ミカン「どうして泣き出すの!?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:26:44.82 ID:dAxoThJZ0
③涙腺ゆるゆるミストレス
シャミ子「すみません。今、諸事情で果たし状関連の涙腺がゆるくて……」
ミカン「どんな涙腺よ。ハンカチ貸すから、顔をお拭きなさい?」
シャミ子「ありがとうございます。……ふわぁ、ほのかなレモンの香りがする……」
ミカン「なにか知らないけど、シャミ子なら大丈夫よ。すぐ泣くしメンタル弱そうだけど、何だかんだでがんばり屋さんじゃないの」
シャミ子「私、ミカンさんと会えて本当によかったです……っ!」グスグス
ミカン「いい加減話題を戻していいかしら?」
シャミ子「すみません。今、諸事情で果たし状関連の涙腺がゆるくて……」
ミカン「どんな涙腺よ。ハンカチ貸すから、顔をお拭きなさい?」
シャミ子「ありがとうございます。……ふわぁ、ほのかなレモンの香りがする……」
ミカン「なにか知らないけど、シャミ子なら大丈夫よ。すぐ泣くしメンタル弱そうだけど、何だかんだでがんばり屋さんじゃないの」
シャミ子「私、ミカンさんと会えて本当によかったです……っ!」グスグス
ミカン「いい加減話題を戻していいかしら?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:27:26.72 ID:dAxoThJZ0
④不可抗力です(建前)
ミカン「桃から一部始終を聞いたのだけど……このあいだ、シャミ子は戦うつもりで、桃は遊びに行くつもりで待ち合わせしちゃったんでしょ?」
シャミ子「あ、お話とはそっちの果たし状関連でしたか」
ミカン(他の果たし状があるのかしら?)
シャミ子「何かあったんですか? 誤解はされたものの、一応は平和に終わったと思いますが……」
ミカン「実はね、桃があのメッセージを解読しようと悩んでるときに背中を押しちゃったのが私なの。『デートなんでしょ?』ってね」
シャミ子「デッ、デート!!? ま、ままままあ待ち合わせをしてお出かけしたという点ではデ……トと言っても差し支えはないのでしょうか……」
シャミ子「あっ、勘違いするなよ柑橘系魔法少女よ! あれは勘違いから派生しただけで、なにも私と桃は軽々しくデートするような関係ではないぞ!!」
ミカン「まんざらでもない表情で言われても説得力ないわよ!」
ミカン「桃から一部始終を聞いたのだけど……このあいだ、シャミ子は戦うつもりで、桃は遊びに行くつもりで待ち合わせしちゃったんでしょ?」
シャミ子「あ、お話とはそっちの果たし状関連でしたか」
ミカン(他の果たし状があるのかしら?)
シャミ子「何かあったんですか? 誤解はされたものの、一応は平和に終わったと思いますが……」
ミカン「実はね、桃があのメッセージを解読しようと悩んでるときに背中を押しちゃったのが私なの。『デートなんでしょ?』ってね」
シャミ子「デッ、デート!!? ま、ままままあ待ち合わせをしてお出かけしたという点ではデ……トと言っても差し支えはないのでしょうか……」
シャミ子「あっ、勘違いするなよ柑橘系魔法少女よ! あれは勘違いから派生しただけで、なにも私と桃は軽々しくデートするような関係ではないぞ!!」
ミカン「まんざらでもない表情で言われても説得力ないわよ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:28:15.16 ID:dAxoThJZ0
⑤同居人の特権
ミカン「とにかく、私が2人のミスマッチを助長させちゃったと思って。ひとこと謝っておきたかったの」
シャミ子「そのくらい別に構いませんよ。……あ、もしかして……」
シャミ子「……桃……私と出かけるの、楽しくなかったんですかね? その……桃、帰った後に不機嫌な様子だったりしましたか?」
ミカン「あ、全くそんなことはないから安心して」
シャミ子「ほっ……」
ミカン「むしろ事あるごとに前髪を撫でつけ、変えたばかりの髪飾りをいじりながら小さく笑ってると思ったら私の視線に気付いて『……ミカン。私の顔になにか付いてるのかな?』ってごまかしてるのを何度も見るしすごく楽しそうよ」
シャミ子「なにその光景! 見たい、見たいです!」
ミカン「シャミ子には感謝しているわ。あんなにウキウキな桃、本当に久しぶりで見ているだけでこっちがニヤニヤしちゃうくらいだもの」
シャミ子「ああどうしましょうっ、桃に喜んでもらえて嬉しいはずなのにミカンさんが羨ましすぎて喜べない! ずるいずるいずるいズルーーーーいっ!」
ミカン「とにかく、私が2人のミスマッチを助長させちゃったと思って。ひとこと謝っておきたかったの」
シャミ子「そのくらい別に構いませんよ。……あ、もしかして……」
シャミ子「……桃……私と出かけるの、楽しくなかったんですかね? その……桃、帰った後に不機嫌な様子だったりしましたか?」
ミカン「あ、全くそんなことはないから安心して」
シャミ子「ほっ……」
ミカン「むしろ事あるごとに前髪を撫でつけ、変えたばかりの髪飾りをいじりながら小さく笑ってると思ったら私の視線に気付いて『……ミカン。私の顔になにか付いてるのかな?』ってごまかしてるのを何度も見るしすごく楽しそうよ」
シャミ子「なにその光景! 見たい、見たいです!」
ミカン「シャミ子には感謝しているわ。あんなにウキウキな桃、本当に久しぶりで見ているだけでこっちがニヤニヤしちゃうくらいだもの」
シャミ子「ああどうしましょうっ、桃に喜んでもらえて嬉しいはずなのにミカンさんが羨ましすぎて喜べない! ずるいずるいずるいズルーーーーいっ!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:29:26.23 ID:dAxoThJZ0
⑥グイグイ来られると…
ミカン「要するに『ごめんなさい』って言いたかったの。あと、こないだ私の呪いで服をダメにしちゃったのも謝りたくて」
シャミ子「むしろそっちがメイン案件では!?」
ミカン「だから、今度代わりの服をいっしょに買いに行こうかと思って。近いうちに空いてる日はない?」
シャミ子「ふぇっ? お気持ちはありがたいのですが、不慮の事故から服を買ってもらうのはこっちが悪いです」
ミカン「……ま、いいわ。とにかく、近いうちに2人でどこかに出かけましょ? シャミ子が気にするなら割り勘とかで全然構わないから、予定はいかが?」
シャミ子「う、…………今度の日曜日は修行が入っていないので大丈夫です……」
ミカン「よかったぁ♪ じゃあ決まりね。楽しみにしてるわ~♪」
小倉「シャミ子ちゃん、押しに弱いねぇ……」
杏里「あっはっは! 私がセールスマンならいいカモだよ!」
シャミ子「2人ともひどい~!」
ミカン「要するに『ごめんなさい』って言いたかったの。あと、こないだ私の呪いで服をダメにしちゃったのも謝りたくて」
シャミ子「むしろそっちがメイン案件では!?」
ミカン「だから、今度代わりの服をいっしょに買いに行こうかと思って。近いうちに空いてる日はない?」
シャミ子「ふぇっ? お気持ちはありがたいのですが、不慮の事故から服を買ってもらうのはこっちが悪いです」
ミカン「……ま、いいわ。とにかく、近いうちに2人でどこかに出かけましょ? シャミ子が気にするなら割り勘とかで全然構わないから、予定はいかが?」
シャミ子「う、…………今度の日曜日は修行が入っていないので大丈夫です……」
ミカン「よかったぁ♪ じゃあ決まりね。楽しみにしてるわ~♪」
小倉「シャミ子ちゃん、押しに弱いねぇ……」
杏里「あっはっは! 私がセールスマンならいいカモだよ!」
シャミ子「2人ともひどい~!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:31:25.14 ID:dAxoThJZ0
⑦持てる者の悩み
杏里「ゆーてさ、素直に甘えればいいじゃん? かわいい服買ってもらいなよ」
小倉「魔法少女って、お金に困ってる感じしないよね。お給料とか、もらえるのかな……?」
シャミ子「ですが、ミカンさんはわざとじゃなかったのに、お金を出してもらうのは気が引けます」
杏里「あー。呪いのせいでダメにしたって言ってたっけ」
シャミ子「立場は違えど自力でどうにもならないモノを背負ってしまった気持ち、私にはよく分かるんです!」
・ご立派なツノ×2による首と肩の痛み
・ぴょこぴょこ尻尾による衣類着用の難化
・ご立派な(略)による寝苦しさ
・宿敵を倒すため修行(筋トレ)漬けの日々
・突然得てしまった変質者(危機管理フォーム)への変身技術……etc.
シャミ子「私には……よく……っ!!」
小倉(切実な思いが伝わってくるなぁ~)
杏里「ゆーてさ、素直に甘えればいいじゃん? かわいい服買ってもらいなよ」
小倉「魔法少女って、お金に困ってる感じしないよね。お給料とか、もらえるのかな……?」
シャミ子「ですが、ミカンさんはわざとじゃなかったのに、お金を出してもらうのは気が引けます」
杏里「あー。呪いのせいでダメにしたって言ってたっけ」
シャミ子「立場は違えど自力でどうにもならないモノを背負ってしまった気持ち、私にはよく分かるんです!」
・ご立派なツノ×2による首と肩の痛み
・ぴょこぴょこ尻尾による衣類着用の難化
・ご立派な(略)による寝苦しさ
・宿敵を倒すため修行(筋トレ)漬けの日々
・突然得てしまった変質者(危機管理フォーム)への変身技術……etc.
シャミ子「私には……よく……っ!!」
小倉(切実な思いが伝わってくるなぁ~)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:32:09.81 ID:dAxoThJZ0
⑧シッポは正直
シャミ子「というわけで柑橘系魔法少女の施しを受けるわけにはいかないのです」
杏里「ちよももとの初遭遇ではパンを施してもらったのにぃ?」
シャミ子「あれはその場の勢いで! ……お腹も減っていたし、つい…………」
小倉「シャミ子ちゃんは欲望に弱いまぞくなんだねえ」
シャミ子「人聞きの悪いことを言わないでください。私だって欲はありますが、我慢できる子なはずです!」
杏里「それじゃー、桃がなんかの理由をつけて『佐田家直売・広告の品・100%赤身牛肉!!』……なんて持ってきてもシャミ子は断るんだ?」
シャミ子「……~~~~~……~~……~」
シャミ子「せ、せっかくのご厚意を無下にはできませんから。理由次第ではそういった施s、お裾分けをいただくのもやぶさかではありませんよ?」ピョコピョコ
杏里「見てみー小倉。牛肉を想像しただけで尻尾がハネまくりだよ」
小倉「シャミ子ちゃんは強欲まぞくさんなんだねぇ」
シャミ子「というわけで柑橘系魔法少女の施しを受けるわけにはいかないのです」
杏里「ちよももとの初遭遇ではパンを施してもらったのにぃ?」
シャミ子「あれはその場の勢いで! ……お腹も減っていたし、つい…………」
小倉「シャミ子ちゃんは欲望に弱いまぞくなんだねえ」
シャミ子「人聞きの悪いことを言わないでください。私だって欲はありますが、我慢できる子なはずです!」
杏里「それじゃー、桃がなんかの理由をつけて『佐田家直売・広告の品・100%赤身牛肉!!』……なんて持ってきてもシャミ子は断るんだ?」
シャミ子「……~~~~~……~~……~」
シャミ子「せ、せっかくのご厚意を無下にはできませんから。理由次第ではそういった施s、お裾分けをいただくのもやぶさかではありませんよ?」ピョコピョコ
杏里「見てみー小倉。牛肉を想像しただけで尻尾がハネまくりだよ」
小倉「シャミ子ちゃんは強欲まぞくさんなんだねぇ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:33:27.59 ID:dAxoThJZ0
⑨誰がおばあちゃんよ!
杏里「で、どうするのさ。シャミ子が嫌なら、私から断り入れてあげるよ?」
シャミ子「それは平気です。ミカンさんと買い物しに行くのは普通に楽しいので!」
杏里「あ、そうなんだ」
シャミ子「一緒に映画を見に行ったりもしますし、服屋さんに行くと色んな流行を教えてくれるんです。近頃、良子のために子供向けの服もチェックしてくれるようになったみたいで……」
小倉「おこづかいは大丈夫なの? 出かけたときって、おやつの買い食いとかするでしょ?」
シャミ子「平気です! 確かに我が家のおサイフ事情は決して楽ではありませんが、ミカンさんは……」
『甘いものが食べたいわ。みかん飴持ってきてるけど、シャミ子も要る?』
『昨日、修行で疲れたでしょ? グレープフルーツ切ってきたから小腹が空いたら言って!』
『はいシャミ子! 自家製レモンスカッシュよ!』
シャミ子「施しとかにこだわるのがバカらしいくらい色々分けてくれるんです!」
杏里「あれだな、孫娘をやたら甘やかすおばあちゃんみたいだな!」
杏里「で、どうするのさ。シャミ子が嫌なら、私から断り入れてあげるよ?」
シャミ子「それは平気です。ミカンさんと買い物しに行くのは普通に楽しいので!」
杏里「あ、そうなんだ」
シャミ子「一緒に映画を見に行ったりもしますし、服屋さんに行くと色んな流行を教えてくれるんです。近頃、良子のために子供向けの服もチェックしてくれるようになったみたいで……」
小倉「おこづかいは大丈夫なの? 出かけたときって、おやつの買い食いとかするでしょ?」
シャミ子「平気です! 確かに我が家のおサイフ事情は決して楽ではありませんが、ミカンさんは……」
『甘いものが食べたいわ。みかん飴持ってきてるけど、シャミ子も要る?』
『昨日、修行で疲れたでしょ? グレープフルーツ切ってきたから小腹が空いたら言って!』
『はいシャミ子! 自家製レモンスカッシュよ!』
シャミ子「施しとかにこだわるのがバカらしいくらい色々分けてくれるんです!」
杏里「あれだな、孫娘をやたら甘やかすおばあちゃんみたいだな!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:35:46.41 ID:dAxoThJZ0
⑩逃げ場ナシですか?
シャミ子(そんなこんなで週末を迎えました。朝は8時に起きて目覚めもばっちりです!)
シャミ子「なのにどうして河原で待ち合わせなんですか?」
ミカン「佐田さんから聞いたわ。私にお金を使わせるのは申し訳ないんですって?」
シャミ子「そこじゃないです。普通に買い物へ行くと思って、着ていく服を決めてきたのに!」
ミカン「貴方に激しい動きはさせないから大丈夫よ。それに、」
ミカン(魔法少女フォーム)「ここなら広くて人気も少ないし、ね?」
シャミ子「うわあぁぁ!!? な、なぜ変身するー!?」
ミカン「え? なぜって……」
シャミ子(……ハッ! も、もしかして……)
シャミ子(そんなこんなで週末を迎えました。朝は8時に起きて目覚めもばっちりです!)
シャミ子「なのにどうして河原で待ち合わせなんですか?」
ミカン「佐田さんから聞いたわ。私にお金を使わせるのは申し訳ないんですって?」
シャミ子「そこじゃないです。普通に買い物へ行くと思って、着ていく服を決めてきたのに!」
ミカン「貴方に激しい動きはさせないから大丈夫よ。それに、」
ミカン(魔法少女フォーム)「ここなら広くて人気も少ないし、ね?」
シャミ子「うわあぁぁ!!? な、なぜ変身するー!?」
ミカン「え? なぜって……」
シャミ子(……ハッ! も、もしかして……)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:37:04.69 ID:dAxoThJZ0
⑪ガタブルまぞくの遺言状
シャミ子(気付いてしまった。今この状況は私と桃がミスマッチを起こしたあのときと同じシチュエーション)
シャミ子(『激しい動きはさせない』っていうのも、きっとミカンさんの技の一部なんだ。あの矢を使ってなんかいい感じに私の動きを封じてから仕留める気なんだ……)ガタガタブルブル
『必殺・まぞくの縛り撃ちよーー!!!』
『あば~っ』グサーッ
シャミ子「……こ、拘束はいりません。……せめて、一撃で楽にしてください……っ」スン、スン
ミカン「どうして泣くの!? 楽にしてやる相手なんていないわよ!」
シャミ子「ほ、本当ですか? わたし危機管理フォームで悪あがきしなくていいですか?」
ミカン「悪あがく必要もないわよ!」
シャミ子(気付いてしまった。今この状況は私と桃がミスマッチを起こしたあのときと同じシチュエーション)
シャミ子(『激しい動きはさせない』っていうのも、きっとミカンさんの技の一部なんだ。あの矢を使ってなんかいい感じに私の動きを封じてから仕留める気なんだ……)ガタガタブルブル
『必殺・まぞくの縛り撃ちよーー!!!』
『あば~っ』グサーッ
シャミ子「……こ、拘束はいりません。……せめて、一撃で楽にしてください……っ」スン、スン
ミカン「どうして泣くの!? 楽にしてやる相手なんていないわよ!」
シャミ子「ほ、本当ですか? わたし危機管理フォームで悪あがきしなくていいですか?」
ミカン「悪あがく必要もないわよ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:37:54.78 ID:dAxoThJZ0
⑫余韻に浸らせてよね
ミカン「ときどき思うのだけど、貴方って結構早とちりよね」
シャミ子「えへへ。面目ないです」
ミカン「今日はシャミ子に私の技を見せてあげようと思ってるの。ダメにした服、アナタがお詫びを遠慮するなら別の形でお返ししようと思ったから……」
シャミ子「ミカンさん……いいんですか!?」
ミカン「本当なら絶対ダメなのよ? 闇の一族相手に手の内を晒すなんてね」
シャミ子「え? それなら私、やっぱり……」
ミカン「いいのよ。だって、シャミ子はもう私たちの味方でしょう?」
シャミ子「! ……あ、いや、舐めるなよ魔法少女! 油断している隙に寝首を掻かれても知らんぞ!」
ミカン「もう、素直じゃないんだから。貴方が気にすることなんてないのよ?」
シャミ子「ミカンさん……っ」
シャミ子「では早速お願いします! 通行人に気兼ねしないでドカンとやっちゃってください!!!」
ミカン「切り替えが早いのね!?」
ミカン「ときどき思うのだけど、貴方って結構早とちりよね」
シャミ子「えへへ。面目ないです」
ミカン「今日はシャミ子に私の技を見せてあげようと思ってるの。ダメにした服、アナタがお詫びを遠慮するなら別の形でお返ししようと思ったから……」
シャミ子「ミカンさん……いいんですか!?」
ミカン「本当なら絶対ダメなのよ? 闇の一族相手に手の内を晒すなんてね」
シャミ子「え? それなら私、やっぱり……」
ミカン「いいのよ。だって、シャミ子はもう私たちの味方でしょう?」
シャミ子「! ……あ、いや、舐めるなよ魔法少女! 油断している隙に寝首を掻かれても知らんぞ!」
ミカン「もう、素直じゃないんだから。貴方が気にすることなんてないのよ?」
シャミ子「ミカンさん……っ」
シャミ子「では早速お願いします! 通行人に気兼ねしないでドカンとやっちゃってください!!!」
ミカン「切り替えが早いのね!?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:39:23.53 ID:dAxoThJZ0
⑬ハラスメントよっ
シャミ子「ミカンさん、私あれが見たいです! 以前口にしていたサン……なんとかの必殺技を!」
ミカン「『サンライズアロー』のこと?」
シャミ子「それです!!!!」
ミカン(うわぁ、めちゃくちゃに目を輝かせてくる……)
シャミ子「あれ見せて見せてやってみせてくださいっ。見たいです私ミカンさんの必殺技絶対見たいぜひ見せてお願いしますやってやってやってー!」グイグイ
ミカン「ちょ、待っ……そんなに激しく押してこないでーーーーー!」
川「ざぱーん」 波「じゃぶーん」 魚「びったーん」
シャミ子「……唐突に川の流れがうねって飛び出してきた魚たちが私の顔面に体当たりしてきましたが、被害は頭部に留まったので服は大丈夫でした。だから泣かないでミカンさん」
ミカン「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!!」
シャミ子「ミカンさん、私あれが見たいです! 以前口にしていたサン……なんとかの必殺技を!」
ミカン「『サンライズアロー』のこと?」
シャミ子「それです!!!!」
ミカン(うわぁ、めちゃくちゃに目を輝かせてくる……)
シャミ子「あれ見せて見せてやってみせてくださいっ。見たいです私ミカンさんの必殺技絶対見たいぜひ見せてお願いしますやってやってやってー!」グイグイ
ミカン「ちょ、待っ……そんなに激しく押してこないでーーーーー!」
川「ざぱーん」 波「じゃぶーん」 魚「びったーん」
シャミ子「……唐突に川の流れがうねって飛び出してきた魚たちが私の顔面に体当たりしてきましたが、被害は頭部に留まったので服は大丈夫でした。だから泣かないでミカンさん」
ミカン「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:40:12.36 ID:dAxoThJZ0
⑭見たいものは見たい
シャミ子「今のはがっついてしまった私の責任です。それはそれとして早くミカンさんの必殺技を見せてください」
ミカン「謝りつつも依然押しが強いわね……」
シャミ子「だってだって! 桃たちと会ってから変身姿は何度も見たのに必殺技は一度も見たことないんですもん! 見たいみたい! 魔法少女の必殺技がみたーーーーいぃーーーーーー!」
ミカン「分かった、わかったから。ただ、いきなり必殺技っていうのもなんだし……そうだわ、」
ミカン「シャミ子、あそこを見て。ちょっと遠くに橋が架かってるでしょ?」
シャミ子「ふぇ? ……あ、はい」
ミカン「あの橋の……そうね、真ん中の柱。ちょっとの間、注目しててね」
シャミ子「はぁ。何かあるんですか……?」
ヒュッ …パシンッ
シャミ子「……ぁっ! なにやら蜜柑色の光が弾けてっ?」
シャミ子「今のはがっついてしまった私の責任です。それはそれとして早くミカンさんの必殺技を見せてください」
ミカン「謝りつつも依然押しが強いわね……」
シャミ子「だってだって! 桃たちと会ってから変身姿は何度も見たのに必殺技は一度も見たことないんですもん! 見たいみたい! 魔法少女の必殺技がみたーーーーいぃーーーーーー!」
ミカン「分かった、わかったから。ただ、いきなり必殺技っていうのもなんだし……そうだわ、」
ミカン「シャミ子、あそこを見て。ちょっと遠くに橋が架かってるでしょ?」
シャミ子「ふぇ? ……あ、はい」
ミカン「あの橋の……そうね、真ん中の柱。ちょっとの間、注目しててね」
シャミ子「はぁ。何かあるんですか……?」
ヒュッ …パシンッ
シャミ子「……ぁっ! なにやら蜜柑色の光が弾けてっ?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:41:15.64 ID:dAxoThJZ0
⑮デモンストレーション
ミカン「………………」ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ
シャミ子「あわわ!? こんどは3度同じところで光が弾けた!」
ミカン「……」ヒュヒュンッ、ヒュヒュンッ、パシュッ
シャミ子「2回、2回、大きな光が1回! ……もしかしなくても、今の全部ミカンさんが撃った矢ですよね!?」
ミカン「そうよ。ま、動かない的が相手ならこれくらいはね?」
シャミ子「………………」プルプルプル
ミカン「あら、少し地味だったかしら。安心してシャミ子、次はもっと派手な……」
シャミ子「……しゅごいぃぃ…………っ」
ミカン「……へっ?」
ミカン「………………」ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ
シャミ子「あわわ!? こんどは3度同じところで光が弾けた!」
ミカン「……」ヒュヒュンッ、ヒュヒュンッ、パシュッ
シャミ子「2回、2回、大きな光が1回! ……もしかしなくても、今の全部ミカンさんが撃った矢ですよね!?」
ミカン「そうよ。ま、動かない的が相手ならこれくらいはね?」
シャミ子「………………」プルプルプル
ミカン「あら、少し地味だったかしら。安心してシャミ子、次はもっと派手な……」
シャミ子「……しゅごいぃぃ…………っ」
ミカン「……へっ?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:42:23.38 ID:dAxoThJZ0
⑯畑違いよ
シャミ子「すごーーーーーーーーい!!」
ミカン「!? あ、ありがとう。喜んでもらえると私も嬉しいわ……」
シャミ子「ミカンさん! 私ああいうのはじめて見ました! スゴイ! カッコいい!」
ミカン「……そ、そう? ……もっと褒めてくれてもよくってよ?」
シャミ子「褒めます褒めます! 一体、どうして今までこんな技を温存してたんですか!?」
ミカン「ま、見せどころがなかっただけよ」ドヤァ
シャミ子「あのあのっ『5,6発くらい早撃ちしても弾痕は1つだけ、実は全部同じ場所に命中していた……』みたいなのってできますか!?」
ミカン「それは……無理だと思う。ずいぶん具体的な要望ね?」
シャミ子「はい! 劇場版ののび太くんリスペクトです!」
ミカン「あの子が撃つのは銃じゃなくて!?」
シャミ子「すごーーーーーーーーい!!」
ミカン「!? あ、ありがとう。喜んでもらえると私も嬉しいわ……」
シャミ子「ミカンさん! 私ああいうのはじめて見ました! スゴイ! カッコいい!」
ミカン「……そ、そう? ……もっと褒めてくれてもよくってよ?」
シャミ子「褒めます褒めます! 一体、どうして今までこんな技を温存してたんですか!?」
ミカン「ま、見せどころがなかっただけよ」ドヤァ
シャミ子「あのあのっ『5,6発くらい早撃ちしても弾痕は1つだけ、実は全部同じ場所に命中していた……』みたいなのってできますか!?」
ミカン「それは……無理だと思う。ずいぶん具体的な要望ね?」
シャミ子「はい! 劇場版ののび太くんリスペクトです!」
ミカン「あの子が撃つのは銃じゃなくて!?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:43:17.25 ID:dAxoThJZ0
⑰今まで楽しく話してたのに
シャミ子「でも、ちょっとだけ背筋に冷や汗が流れました。戦慄まぞくです」ゴクリ
ミカン「そう? 地味めの技だったのだけど……」
シャミ子「めちゃくちゃ連射してましたよね。あれが地味って、ミカンさんが想定する敵の耐久力はどれだけですか?」
ミカン「そう単純でもないのよ? まず、動く相手には当てることから苦労するし、上手く撃ってもガードされたりするもの」
シャミ子「そうですか。てっきり、ミカンさんの敵は超耐久の方ばかりかと……」
ミカン「もう、シャミ子ったら早とちりなんだから♪」
シャミ子「あはは。私だけが闇の一族の中でとびっきりの打たれ弱さだと思っていたのも、勘違いみたいでよかったです!」
ミカン「………………」
シャミ子「分かりやすく無言にならないで!!」
シャミ子「でも、ちょっとだけ背筋に冷や汗が流れました。戦慄まぞくです」ゴクリ
ミカン「そう? 地味めの技だったのだけど……」
シャミ子「めちゃくちゃ連射してましたよね。あれが地味って、ミカンさんが想定する敵の耐久力はどれだけですか?」
ミカン「そう単純でもないのよ? まず、動く相手には当てることから苦労するし、上手く撃ってもガードされたりするもの」
シャミ子「そうですか。てっきり、ミカンさんの敵は超耐久の方ばかりかと……」
ミカン「もう、シャミ子ったら早とちりなんだから♪」
シャミ子「あはは。私だけが闇の一族の中でとびっきりの打たれ弱さだと思っていたのも、勘違いみたいでよかったです!」
ミカン「………………」
シャミ子「分かりやすく無言にならないで!!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:43:54.03 ID:dAxoThJZ0
⑱イヤミですかミカンさんッッ!!
シャミ子「でもでも、防御力の高い敵を倒すための手段だって当然持ってますよね!?」
ミカン「え? 持ってはいるけど……なんだか、まわりくどい言い方をするのね?」
シャミ子「さ、さて何のことでしょう?」
シャミ子(私から必殺技をねだればハラスメント扱いでまたミカンさんの呪いが降りかかるかもしれない。ここは敢えて向こうからの申し出を待つ頭脳プレーです)クククのク…
ミカン「まあいいわ。とりあえず、強敵を倒す手段が見たいってことでしょ?」
シャミ子「! ミ、ミカンさんが見せてくれるのならば!」
シャミ子(不覚にもワクワクしてきました。ついに"サンライズアロー"の全貌を我が目に……)
ミカン「じゃあ毒矢と追尾矢のどっちから撃つ? あっ、毒は見た目じゃ分かりにくいし追尾矢にしましょうか♪」
シャミ子「そっちじゃないッッ!!」
シャミ子「でもでも、防御力の高い敵を倒すための手段だって当然持ってますよね!?」
ミカン「え? 持ってはいるけど……なんだか、まわりくどい言い方をするのね?」
シャミ子「さ、さて何のことでしょう?」
シャミ子(私から必殺技をねだればハラスメント扱いでまたミカンさんの呪いが降りかかるかもしれない。ここは敢えて向こうからの申し出を待つ頭脳プレーです)クククのク…
ミカン「まあいいわ。とりあえず、強敵を倒す手段が見たいってことでしょ?」
シャミ子「! ミ、ミカンさんが見せてくれるのならば!」
シャミ子(不覚にもワクワクしてきました。ついに"サンライズアロー"の全貌を我が目に……)
ミカン「じゃあ毒矢と追尾矢のどっちから撃つ? あっ、毒は見た目じゃ分かりにくいし追尾矢にしましょうか♪」
シャミ子「そっちじゃないッッ!!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:44:40.52 ID:dAxoThJZ0
⑲言ってから気付く恥ずかしさ
シャミ子「す、すみません。思わず取り乱してしまって……」
ミカン(今まで聞いたことないレベルのツッコミさせちゃった……)
シャミ子「単刀直入にお願いしますが、やっぱりミカンさんの必殺技を見せてください!というか、今日私がここにいる理由からしてミカンさんは私に見せる責任があるはず!」
ミカン「うっ……」
シャミ子「大体、桃もミカンさんも何故にそう物騒な考え方なんですかっ。魔法少女は皆わるわるなんですかっ?」
ミカン「わ、悪いことはないでしょ? ただ、その……なんていうか」
シャミ子「なんていうか?」
ミカン「……戦いが日常だったから、合理的な方向に流れてしまっただけよ……」
シャミ子「……!!」
シャミ子「すごいですミカンさん。殺し屋アクション映画みたいなセリフをリアルで初めて聞きました! クールです! カッコいい!」
ミカン「ああああああ!! 恥ずかしいからやめて!」
シャミ子「す、すみません。思わず取り乱してしまって……」
ミカン(今まで聞いたことないレベルのツッコミさせちゃった……)
シャミ子「単刀直入にお願いしますが、やっぱりミカンさんの必殺技を見せてください!というか、今日私がここにいる理由からしてミカンさんは私に見せる責任があるはず!」
ミカン「うっ……」
シャミ子「大体、桃もミカンさんも何故にそう物騒な考え方なんですかっ。魔法少女は皆わるわるなんですかっ?」
ミカン「わ、悪いことはないでしょ? ただ、その……なんていうか」
シャミ子「なんていうか?」
ミカン「……戦いが日常だったから、合理的な方向に流れてしまっただけよ……」
シャミ子「……!!」
シャミ子「すごいですミカンさん。殺し屋アクション映画みたいなセリフをリアルで初めて聞きました! クールです! カッコいい!」
ミカン「ああああああ!! 恥ずかしいからやめて!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:45:33.02 ID:dAxoThJZ0
⑳ロケットスタートですか!?
ミカン「もう。思わず呪いが出るところだったわよ?」
シャミ子(『くしゃみ出るかと思ったー』……みたいなノリで言われても困る)
ミカン「真面目な話、必殺技を撃つよりも、小さな手間で命中率や威力を激増させる仕掛けをする方がラクなのよね」
シャミ子「そこは合理性よりロマンを優先しましょうよ。魔法少女なんですから!」
ミカン「わ、私だってはじめからそんな殺伐としたギミック使おうとは思わなかったわよ……」
シャミ子「……そうですよね。きっと、ミカンさんは戦いを経ていく中で実戦的な考え方を……」
ミカン「ただ、守護天使のミカエルちゃんが"猛毒を使える"っていうからそういうのもアリかな……って」
シャミ子「開始時点で毒まみれ!?」
ミカン「もう。思わず呪いが出るところだったわよ?」
シャミ子(『くしゃみ出るかと思ったー』……みたいなノリで言われても困る)
ミカン「真面目な話、必殺技を撃つよりも、小さな手間で命中率や威力を激増させる仕掛けをする方がラクなのよね」
シャミ子「そこは合理性よりロマンを優先しましょうよ。魔法少女なんですから!」
ミカン「わ、私だってはじめからそんな殺伐としたギミック使おうとは思わなかったわよ……」
シャミ子「……そうですよね。きっと、ミカンさんは戦いを経ていく中で実戦的な考え方を……」
ミカン「ただ、守護天使のミカエルちゃんが"猛毒を使える"っていうからそういうのもアリかな……って」
シャミ子「開始時点で毒まみれ!?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:46:23.89 ID:dAxoThJZ0
㉑公開処刑
シャミ子「と、とにかく別の技を見せてくれませんか? こんな話題ばかりだと気が滅入りそうです」
ミカン「……そうね。言い出しっぺは私なんだし、責任とらせてもらうわ」キィィィン
シャミ子「はわ、ミカンさんのボウガンが発光している。オーラを感じます!」
ミカン「さっきと同じところ狙うから見てなさいよ。……すう、はぁ……」
ミカン「受けなさい! 輝く陽光の一閃・『サンライズ』……!」
通りすがりの小学生A「あ、魔法少女だー!」
小学生B「サンライズー!? サンライズー!!」
ミカン「…………やっぱり止めていい?」プルプル
シャミ子「いえ、ここは引けません。ワンモアタイムミカンさん!」
シャミ子「と、とにかく別の技を見せてくれませんか? こんな話題ばかりだと気が滅入りそうです」
ミカン「……そうね。言い出しっぺは私なんだし、責任とらせてもらうわ」キィィィン
シャミ子「はわ、ミカンさんのボウガンが発光している。オーラを感じます!」
ミカン「さっきと同じところ狙うから見てなさいよ。……すう、はぁ……」
ミカン「受けなさい! 輝く陽光の一閃・『サンライズ』……!」
通りすがりの小学生A「あ、魔法少女だー!」
小学生B「サンライズー!? サンライズー!!」
ミカン「…………やっぱり止めていい?」プルプル
シャミ子「いえ、ここは引けません。ワンモアタイムミカンさん!」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:47:05.39 ID:dAxoThJZ0
㉒分かりやすくてありがたいわ!
ミカン「私としたことが。シャミ子がノせまくるものだから、久々に口上まで入れちゃったわ」
シャミ子「そういうすばらしいものは恥ずかしがらずにガンガン言ってくべきだと思います」
ミカン「あの、さっきの技は通行人の目を引くからやっぱりナシでいいかしら? ごめんね」
シャミ子「え~……? 見せてほしかったです、ミカンさんのサンライズ……」
ミカン「代わりに『サウザンドアロー』はどう? 一度に沢山の矢を放って相手を"面"で捉える範囲技よ」
シャミ子「ははははは範囲技!!!? なんですかそれ見たいみたいすっごい見たい!!」ピコピコピコ
ミカン(尻尾がすごくハネてるわ。シャミ子、ワクワクしてくれたのね!)
ミカン「私としたことが。シャミ子がノせまくるものだから、久々に口上まで入れちゃったわ」
シャミ子「そういうすばらしいものは恥ずかしがらずにガンガン言ってくべきだと思います」
ミカン「あの、さっきの技は通行人の目を引くからやっぱりナシでいいかしら? ごめんね」
シャミ子「え~……? 見せてほしかったです、ミカンさんのサンライズ……」
ミカン「代わりに『サウザンドアロー』はどう? 一度に沢山の矢を放って相手を"面"で捉える範囲技よ」
シャミ子「ははははは範囲技!!!? なんですかそれ見たいみたいすっごい見たい!!」ピコピコピコ
ミカン(尻尾がすごくハネてるわ。シャミ子、ワクワクしてくれたのね!)
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:47:48.24 ID:dAxoThJZ0
㉓見てる側が心配よ
ミカン「比較的近い相手を想定して撃つ矢だから、さっきの橋じゃなくて川の水面に撃つわね」
シャミ子「ミカンさん、私、今ヤバいです。用途に合わせた技があるという設定だけで興奮できそう! いやしている!」ピコピコピコ
ミカン「それじゃあ行くわよ。――お魚さんビックリさせてごめんなさい――はぁぁっ!」シュンッ
パシュシュシュシュシュッ… バシャシャシャァン!
シャミ子「ほわぁ~~~~~~!!?」
ミカン「こういう応用も――できるのよっ」バシュッ
シュンシュンシュン…… バッシャァァァアン!
シャミ子「上に放った矢が、シャワーみたいに一気に落ちて!? なんですかこれ新手のイルミネーションか何かですかこれあわわわわはぁぁ~……っ!」ピョコピョコピョコピョコ
ミカン「ちぎれそうなくらい動いてるけど平気なのソレ!?」
ミカン「比較的近い相手を想定して撃つ矢だから、さっきの橋じゃなくて川の水面に撃つわね」
シャミ子「ミカンさん、私、今ヤバいです。用途に合わせた技があるという設定だけで興奮できそう! いやしている!」ピコピコピコ
ミカン「それじゃあ行くわよ。――お魚さんビックリさせてごめんなさい――はぁぁっ!」シュンッ
パシュシュシュシュシュッ… バシャシャシャァン!
シャミ子「ほわぁ~~~~~~!!?」
ミカン「こういう応用も――できるのよっ」バシュッ
シュンシュンシュン…… バッシャァァァアン!
シャミ子「上に放った矢が、シャワーみたいに一気に落ちて!? なんですかこれ新手のイルミネーションか何かですかこれあわわわわはぁぁ~……っ!」ピョコピョコピョコピョコ
ミカン「ちぎれそうなくらい動いてるけど平気なのソレ!?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:48:31.41 ID:dAxoThJZ0
㉔現実に目覚めなさい
シャミ子「ミカンさん、率直に言って感動しました。今ここで尻尾の靱帯がちぎれたとしても悔いはありません」
ミカン「尻尾の靱帯なんてあるんだ……」
シャミ子「そこは引っかからなくていいです」
ミカン「シャミ子も撃ってみる? 私の武器、貸すわよ」
シャミ子「!!!! ……本当にいいんですか?」
ミカン「いいわよ。はい、どうぞ」
シャミ子「ふぉぉぉおおおおおお! これが柑橘系魔法少女の……!!」
ミカン「ふふっ。喜んでくれて嬉しいわ♪」
シャミ子「すごいです。装備しただけで攻撃力・射程距離・命中率が上昇したように感じる!」
ミカン「ゲーム世界の住人なの?」
シャミ子「ミカンさん、率直に言って感動しました。今ここで尻尾の靱帯がちぎれたとしても悔いはありません」
ミカン「尻尾の靱帯なんてあるんだ……」
シャミ子「そこは引っかからなくていいです」
ミカン「シャミ子も撃ってみる? 私の武器、貸すわよ」
シャミ子「!!!! ……本当にいいんですか?」
ミカン「いいわよ。はい、どうぞ」
シャミ子「ふぉぉぉおおおおおお! これが柑橘系魔法少女の……!!」
ミカン「ふふっ。喜んでくれて嬉しいわ♪」
シャミ子「すごいです。装備しただけで攻撃力・射程距離・命中率が上昇したように感じる!」
ミカン「ゲーム世界の住人なの?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:49:16.59 ID:dAxoThJZ0
㉕桃色のトラウマ
シャミ子「あの、矢は私が用意するんですか?」
ミカン「そうね。弾のリソースは撃ち手の魔力になるから、魔力不足だと出現しないけれど……修行成果のテストだと思ってやってみたら?」
シャミ子「了解です、やったります!」
ミカン「撃ち方は……そうね。何かしらの強力な念を込めて矢をつがえ、撃つマネをすればイケるはずよ」
シャミ子「強力な念?」
ミカン「なんでもいいから、心に浮かぶ素直な言葉を叫びながら矢を撃ってみて?」
シャミ子「分かりました……」スッ
シャミ子「……『今日の夕飯は』……!」
《そのとき、シャミ子の脳裏にあの日の記憶(こうけい)が蘇った!》
シャミ子『今夜はガッツリしたものが食べたい!!』
桃『そういうのじゃない』
シャミ子『~~~~っ』カッ!
シャミ子「あばばばばぁ!! あ、危ないところでした!」
ミカン「シャミ子!? 急に撃つのを止めてどうしたの?」
シャミ子「な、なんでもありません! そこで見ているがよい、魔法少女!」
ミカン「よくわからないけど分かったわ!」
シャミ子「あの、矢は私が用意するんですか?」
ミカン「そうね。弾のリソースは撃ち手の魔力になるから、魔力不足だと出現しないけれど……修行成果のテストだと思ってやってみたら?」
シャミ子「了解です、やったります!」
ミカン「撃ち方は……そうね。何かしらの強力な念を込めて矢をつがえ、撃つマネをすればイケるはずよ」
シャミ子「強力な念?」
ミカン「なんでもいいから、心に浮かぶ素直な言葉を叫びながら矢を撃ってみて?」
シャミ子「分かりました……」スッ
シャミ子「……『今日の夕飯は』……!」
《そのとき、シャミ子の脳裏にあの日の記憶(こうけい)が蘇った!》
シャミ子『今夜はガッツリしたものが食べたい!!』
桃『そういうのじゃない』
シャミ子『~~~~っ』カッ!
シャミ子「あばばばばぁ!! あ、危ないところでした!」
ミカン「シャミ子!? 急に撃つのを止めてどうしたの?」
シャミ子「な、なんでもありません! そこで見ているがよい、魔法少女!」
ミカン「よくわからないけど分かったわ!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:51:45.23 ID:dAxoThJZ0
㉖『一皿100円』の魔力
シャミ子(危ないあぶない。素直な言葉と言われ、またもや食欲に誘われる醜態を晒すところでした)
シャミ子「素直な言葉って、ミカンさんの『サンライズアロー』みたいな技名なんですかね」
ミカン「そうね、厳密に言うと魔力を解放するトリガーとなるワードなんだけど……面倒だし、ただの願望を技名っぽく叫んでもよくってよ」
シャミ子「わかりました。……えっと、んーと」
シャミ子「……クラシズ!」
シャミ子「ハマシズ! カッパー! シスザンマ!!」
シャミ子「…………シースロー!!!」
ミカン(シャミ子、回るお寿司屋さんに行きたいのね!)
シャミ子(危ないあぶない。素直な言葉と言われ、またもや食欲に誘われる醜態を晒すところでした)
シャミ子「素直な言葉って、ミカンさんの『サンライズアロー』みたいな技名なんですかね」
ミカン「そうね、厳密に言うと魔力を解放するトリガーとなるワードなんだけど……面倒だし、ただの願望を技名っぽく叫んでもよくってよ」
シャミ子「わかりました。……えっと、んーと」
シャミ子「……クラシズ!」
シャミ子「ハマシズ! カッパー! シスザンマ!!」
シャミ子「…………シースロー!!!」
ミカン(シャミ子、回るお寿司屋さんに行きたいのね!)
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:52:26.46 ID:dAxoThJZ0
㉗勝負強いまぞくになりたい
シャミ子「はあ、ふぅ。あと少しで何かが出そうなんですが……」
ミカン「焦らなくていいわ。リラックスすると素直な気持ちが出てくるはずよ」
シャミ子「そ、そういう風に言われると尚更リラックスできなくなりそう……」カチンコチン
ミカン「ま、まあ中にはプレッシャーを原動力にできる魔法少女もいるから……」
シャミ子「プレッシャー…………そうですねっ、」
通りすがりの会社員(なんだアレ……)
犬の散歩に来た人(あの子どこかで見たような……)
??(……がんばって)
犬「ワンワン!」
シャミ子「頭上からの視線、いやオーディエンスの期待に応えるためにがんばります!」
ミカン「貴方そんなにエンターテイナー気質だったの!?」
シャミ子「はあ、ふぅ。あと少しで何かが出そうなんですが……」
ミカン「焦らなくていいわ。リラックスすると素直な気持ちが出てくるはずよ」
シャミ子「そ、そういう風に言われると尚更リラックスできなくなりそう……」カチンコチン
ミカン「ま、まあ中にはプレッシャーを原動力にできる魔法少女もいるから……」
シャミ子「プレッシャー…………そうですねっ、」
通りすがりの会社員(なんだアレ……)
犬の散歩に来た人(あの子どこかで見たような……)
??(……がんばって)
犬「ワンワン!」
シャミ子「頭上からの視線、いやオーディエンスの期待に応えるためにがんばります!」
ミカン「貴方そんなにエンターテイナー気質だったの!?」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:53:11.48 ID:dAxoThJZ0
㉘ごめんあそばせ
シャミ子「ところでミカンさん、私、思い出したことがあるんです」
ミカン「なに?」
シャミ子「桃と出会ってすぐの頃、似たような流れで魔力を放出したことがあるんです。でも私が未熟なせいか、放ったまりょくが私の方にUターンしてきて……」
ミカン「それで、シャミ子はどうしたの?」
シャミ子「とても痛かったんです、筋肉注射くらいに! ……だから、」
ミカン「シャミ子は必殺技を出したくないの?」
シャミ子「それは出したいです出させてください! でも、魔法少女の前で自爆するのは嫌なんです!」
ミカン「……自爆したとき、シャミ子のまりょくはどんな風に放出されてどういう具合で戻ってきたの?」
シャミ子「ああ、それはこう、」
シャミ子「ぽよぽよっと出てきて、ふわふわって飛び始めたのがふよふよって向こうへ行ったかと思うとぽわわわ~って私を追ってきたので逃げたんですけど追い付かれてちくーっ! ってして……」
ミカン「……フフッ」
シャミ子「あぁ~~! 笑うなぁ~!」
シャミ子「ところでミカンさん、私、思い出したことがあるんです」
ミカン「なに?」
シャミ子「桃と出会ってすぐの頃、似たような流れで魔力を放出したことがあるんです。でも私が未熟なせいか、放ったまりょくが私の方にUターンしてきて……」
ミカン「それで、シャミ子はどうしたの?」
シャミ子「とても痛かったんです、筋肉注射くらいに! ……だから、」
ミカン「シャミ子は必殺技を出したくないの?」
シャミ子「それは出したいです出させてください! でも、魔法少女の前で自爆するのは嫌なんです!」
ミカン「……自爆したとき、シャミ子のまりょくはどんな風に放出されてどういう具合で戻ってきたの?」
シャミ子「ああ、それはこう、」
シャミ子「ぽよぽよっと出てきて、ふわふわって飛び始めたのがふよふよって向こうへ行ったかと思うとぽわわわ~って私を追ってきたので逃げたんですけど追い付かれてちくーっ! ってして……」
ミカン「……フフッ」
シャミ子「あぁ~~! 笑うなぁ~!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:53:46.22 ID:dAxoThJZ0
㉙あなたは私が守るもの
ミカン「まあ、当時から間が空いたし再チャレンジしてみたら? 成長した今の貴方なら、案外ちゃんとしたモノが出るかもしれなくてよ」
シャミ子「成長……」
ミカン「とにかく撃ってみましょうよ。苦い思い出で躊躇するのは分かるけど、大丈夫よ」
シャミ子「どうして言い切れるんですか?」
ミカン「だって、シャミ子は私が守るもの。全部私の発案なんだし、この陽夏木ミカンに頼ってくれてよくってよ?」
シャミ子「……~っ」カァッ
ミカン「ちょ、ちょっと! だんまりされると恥ずかしくなるから、何か言ってよ」
シャミ子「……その手の言にはあまり慣れていないものでして……すみませんでした」プシュ~…
ミカン「まあ、当時から間が空いたし再チャレンジしてみたら? 成長した今の貴方なら、案外ちゃんとしたモノが出るかもしれなくてよ」
シャミ子「成長……」
ミカン「とにかく撃ってみましょうよ。苦い思い出で躊躇するのは分かるけど、大丈夫よ」
シャミ子「どうして言い切れるんですか?」
ミカン「だって、シャミ子は私が守るもの。全部私の発案なんだし、この陽夏木ミカンに頼ってくれてよくってよ?」
シャミ子「……~っ」カァッ
ミカン「ちょ、ちょっと! だんまりされると恥ずかしくなるから、何か言ってよ」
シャミ子「……その手の言にはあまり慣れていないものでして……すみませんでした」プシュ~…
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:54:54.47 ID:dAxoThJZ0
㉚魔力を出します、出していきます!
シャミ子「ええい、女は度胸! こうなったらやってやりますよ!」
ミカン「その意気よ!」
シャミ子「よし、それじゃあ向こう岸の土手に魔力をぶつけるイメージで。……はぁぁ~~~」
シャミ子(素直な気持ちを言葉に……私は……)
シャミ子「みんなと! 一緒に、」
シャミ子「おいしいご飯を……食べに行きた~~~い!!」ポッ!
魔力弾「ふわ~ん」
シャミ子「や、やった!見てくださいミカンさん、出ました! 何かが出ましたよ!」
ミカン「いや、魔力よね?」
シャミ子「ええい、女は度胸! こうなったらやってやりますよ!」
ミカン「その意気よ!」
シャミ子「よし、それじゃあ向こう岸の土手に魔力をぶつけるイメージで。……はぁぁ~~~」
シャミ子(素直な気持ちを言葉に……私は……)
シャミ子「みんなと! 一緒に、」
シャミ子「おいしいご飯を……食べに行きた~~~い!!」ポッ!
魔力弾「ふわ~ん」
シャミ子「や、やった!見てくださいミカンさん、出ました! 何かが出ましたよ!」
ミカン「いや、魔力よね?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:55:41.57 ID:dAxoThJZ0
㉛魔弾再来
魔力弾「~~~」フヨフヨ
シャミ子「やりましたミカンさん! 以前出したものより大きく力強いまりょくになっています!」
ミカン「そ、そうなんだ。シャミ子も成長しているのね……」
ミカン(……思ってたより、大分かわいらしくて弱々しい動きと大きさなのだけど……)
シャミ子「よーし! そのまま土手にぶつかり地面をえぐり取ってしまえー!」
ミカン(言葉が地味に物騒だわ。シャミ子、成長したのが嬉しくて気が大きくなっているのね!)
魔力弾「~~」フヨヨヨヨヨ~
シャミ子「いけー! やれー! そこだー!」
魔力弾「………」ピタッ
シャミ子「飛べー! とべ……えっ?」
魔力弾「……~~」クルリンッ
シャミ子「!!」
魔力弾「~~~」フヨフヨ
シャミ子「やりましたミカンさん! 以前出したものより大きく力強いまりょくになっています!」
ミカン「そ、そうなんだ。シャミ子も成長しているのね……」
ミカン(……思ってたより、大分かわいらしくて弱々しい動きと大きさなのだけど……)
シャミ子「よーし! そのまま土手にぶつかり地面をえぐり取ってしまえー!」
ミカン(言葉が地味に物騒だわ。シャミ子、成長したのが嬉しくて気が大きくなっているのね!)
魔力弾「~~」フヨヨヨヨヨ~
シャミ子「いけー! やれー! そこだー!」
魔力弾「………」ピタッ
シャミ子「飛べー! とべ……えっ?」
魔力弾「……~~」クルリンッ
シャミ子「!!」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:56:44.17 ID:dAxoThJZ0
㉜守られまぞく
まりょくだま「~~」フヨフヨフヨ
シャミ子「わああああああ! Uターンしてこっち来ないで痛いから~~~!」
まりょくだま「ゴシュジンサマ~」フヨフヨフヨ
ミカン(シャミ子基準で成長してても、まだ未熟なのね。放出された魔力が本体に回帰しようとしているわ)
シャミ子「ミカンさん助けて!」
ミカン(飛ぶ速さもイメージもシャミ子から聞いた話と大差ないわね。これなら……)
ミカン(魔法少女フォーム)「大丈夫よシャミ子! 私の後ろに隠れて、お任せなさい!」
シャミ子「わぁ~~…! ミカンしゃん……!」ピョコピョコピョコ
まりょくだま「~~」フヨフヨフヨ
シャミ子「わああああああ! Uターンしてこっち来ないで痛いから~~~!」
まりょくだま「ゴシュジンサマ~」フヨフヨフヨ
ミカン(シャミ子基準で成長してても、まだ未熟なのね。放出された魔力が本体に回帰しようとしているわ)
シャミ子「ミカンさん助けて!」
ミカン(飛ぶ速さもイメージもシャミ子から聞いた話と大差ないわね。これなら……)
ミカン(魔法少女フォーム)「大丈夫よシャミ子! 私の後ろに隠れて、お任せなさい!」
シャミ子「わぁ~~…! ミカンしゃん……!」ピョコピョコピョコ
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:57:43.16 ID:dAxoThJZ0
㉝こんなハズじゃないのに
ミカン「安心して。私の魔力であの弾を撃って相殺するからね」キュイイイン
シャミ子「はい!」
シャミ子(魔法少女のコスチュームがこんなに力強く感じるだなんて……。ミカンさん、ありがとう……)
ミカン「はぁぁっ!」シュッ!
ミカンアロー「シュッ」
まりょくだま「スッ…… ……~~~」フヨヨヨヨ
ミカンアロー「……シュー……ッ」
シャミ子「あれ? 今、私の魔力に当たったはずの矢がすり抜けていったような……」
ミカン「……っ!」
シャミ子「あ、あの。ミカンさん、これ……」
ミカン「! ……だ、だだだ大丈夫よシシャミ子。わ、私が守る……から」
シャミ子(全然大丈夫そうに見えない!)
ミカン「安心して。私の魔力であの弾を撃って相殺するからね」キュイイイン
シャミ子「はい!」
シャミ子(魔法少女のコスチュームがこんなに力強く感じるだなんて……。ミカンさん、ありがとう……)
ミカン「はぁぁっ!」シュッ!
ミカンアロー「シュッ」
まりょくだま「スッ…… ……~~~」フヨヨヨヨ
ミカンアロー「……シュー……ッ」
シャミ子「あれ? 今、私の魔力に当たったはずの矢がすり抜けていったような……」
ミカン「……っ!」
シャミ子「あ、あの。ミカンさん、これ……」
ミカン「! ……だ、だだだ大丈夫よシシャミ子。わ、私が守る……から」
シャミ子(全然大丈夫そうに見えない!)
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/03(日) 23:58:14.54 ID:dAxoThJZ0
㉞はわわ系魔法少女
ミカン「あっヤバいわ。呪い出そう……」
シャミ子「やめてミカンさんガマンして! 私のまりょくが戻ってくる~!」
まりょくだま「オウチカエリタ~イ」
ミカン「……このっ!」ヒュンヒュンヒュッ
ミカンアロー×3「シュンッ シュンッ シュンッ……」
シャミ子「ふぎゃ! ま、またすり抜けてますよミカンさ~ん!」
ミカン「はわわわ……」
シャミ子「分かりやすくうろたえないで! あのカッコよかったミカンさんは何処に!」
ミカン「あっヤバいわ。呪い出そう……」
シャミ子「やめてミカンさんガマンして! 私のまりょくが戻ってくる~!」
まりょくだま「オウチカエリタ~イ」
ミカン「……このっ!」ヒュンヒュンヒュッ
ミカンアロー×3「シュンッ シュンッ シュンッ……」
シャミ子「ふぎゃ! ま、またすり抜けてますよミカンさ~ん!」
ミカン「はわわわ……」
シャミ子「分かりやすくうろたえないで! あのカッコよかったミカンさんは何処に!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:00:01.92 ID:6CTzizai0
㉟涙目系魔法少女
ミカン「苦手な近射をがんばって当てたのに……!」プルプル
シャミ子「ミカンさん動揺しちゃダメ! 川面や地面から呪いの兆候が見えています!」
ミカン「そんなこと言われても~っ!」
まりょくだま「ココマデキタヨ~」
シャミ子「ああもう目の前までっ」
まりょくだま「アトスコシダヨ~」
シャミ子「とにかく逃げなきゃ……! あう、うぅぅ……」
シャミ子「ききかんりーーーーー!!!」
ミカン「苦手な近射をがんばって当てたのに……!」プルプル
シャミ子「ミカンさん動揺しちゃダメ! 川面や地面から呪いの兆候が見えています!」
ミカン「そんなこと言われても~っ!」
まりょくだま「ココマデキタヨ~」
シャミ子「ああもう目の前までっ」
まりょくだま「アトスコシダヨ~」
シャミ子「とにかく逃げなきゃ……! あう、うぅぅ……」
シャミ子「ききかんりーーーーー!!!」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:01:16.16 ID:6CTzizai0
㊱出番待ちの呪いたち
シャミ子(危機管理フォーム)「はぁ、はぁっ。変身したはいいものの、逃げ続けるくらいしか役に立ちません~……っ」
まりょくだま「マッテヨ~」
ミカン(なんで消えないの? 触媒が同じだからとか……魔力の性質が近くなって相殺しない? 誘導して特定の物体にぶつければ。……ダメだわきっとすり抜ける! 矢じゃ足りないか、魔力を有した存在が接触して吸収すれば…………)
シャミ子「ミカンさん、ぼーっとしてないで逃げて!」ガシッ!
ミカン「……シャミ子!?」
シャミ子「言ったでしょう! あんなふよふよしてても当たると大変なんですよ! ミカンさんは痛くなっても大丈夫なんですか!?」
ミカン「当たると大変……。……そうだわ!」
シャミ子「へ?」
ミカン「あの弾は私にぶつかればきっと消えるから大丈夫だわ! 安心してシャミ子。筋肉注射のことは分からないけど、ただ痛いだけなら私だって堪えられるわっ」
シャミ子「ミ、ミカンさん……!」
シャミ子「……水面は揺れ小石がやたらと跳ね回りどこからともなく現れた大蛇が私の方をにらんだまま不穏な気配を醸し出してますけど本当に大丈夫なんですか!?」
ミカン「お願い! そこは見て見ぬフリをして!」
シャミ子(危機管理フォーム)「はぁ、はぁっ。変身したはいいものの、逃げ続けるくらいしか役に立ちません~……っ」
まりょくだま「マッテヨ~」
ミカン(なんで消えないの? 触媒が同じだからとか……魔力の性質が近くなって相殺しない? 誘導して特定の物体にぶつければ。……ダメだわきっとすり抜ける! 矢じゃ足りないか、魔力を有した存在が接触して吸収すれば…………)
シャミ子「ミカンさん、ぼーっとしてないで逃げて!」ガシッ!
ミカン「……シャミ子!?」
シャミ子「言ったでしょう! あんなふよふよしてても当たると大変なんですよ! ミカンさんは痛くなっても大丈夫なんですか!?」
ミカン「当たると大変……。……そうだわ!」
シャミ子「へ?」
ミカン「あの弾は私にぶつかればきっと消えるから大丈夫だわ! 安心してシャミ子。筋肉注射のことは分からないけど、ただ痛いだけなら私だって堪えられるわっ」
シャミ子「ミ、ミカンさん……!」
シャミ子「……水面は揺れ小石がやたらと跳ね回りどこからともなく現れた大蛇が私の方をにらんだまま不穏な気配を醸し出してますけど本当に大丈夫なんですか!?」
ミカン「お願い! そこは見て見ぬフリをして!」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:02:50.78 ID:6CTzizai0
㊲普通の注射より痛いの?
ミカン「ここに来たのも、シャミ子が魔力を放ったのも私が元凶よ。『守る』って言ったんだからこれくらい任せなさいよ!」
シャミ子「……っ」
ミカン「ほら、私の後ろに回って。多少のダメージは魔法少女につきものだから、慣れてるわ」
シャミ子「そんなことっ……言わないで……!」
ミカン「かか、覚悟は決めたわよ! 筋肉注射、かかってきなさいなー!」
まりょくだま「~~~~」フヨフヨフヨ
シャミ子「……やっぱりダメ―――――――!!」グイーッ
ミカン「!?」
ミカン「ここに来たのも、シャミ子が魔力を放ったのも私が元凶よ。『守る』って言ったんだからこれくらい任せなさいよ!」
シャミ子「……っ」
ミカン「ほら、私の後ろに回って。多少のダメージは魔法少女につきものだから、慣れてるわ」
シャミ子「そんなことっ……言わないで……!」
ミカン「かか、覚悟は決めたわよ! 筋肉注射、かかってきなさいなー!」
まりょくだま「~~~~」フヨフヨフヨ
シャミ子「……やっぱりダメ―――――――!!」グイーッ
ミカン「!?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:03:46.45 ID:6CTzizai0
㊳生々しい言い方ね
ミカン「シャミ子、やめなさい! 腰のあたり抱き着かれたら、動きが……っ」
シャミ子(あれ、体の位置を入れ替えるつもりだったのに動いてくれないっ。ミカンさんの体幹の強さが予想外……! ……えーと、とにかく……)
シャミ子「本当は嫌なのに、痛いの慣れてるなんて言わないでください! 私の産んだまりょくなんだから、責任持って、認知させてください~!」グイグイ
ミカン「変な言い方しないで!? ていうか、そんなに引っ張らないでシャミ子、いい加減、転んじゃ……あっ」ズルッ
シャミ子「えっ?」
回転しながら倒れるミカン… 覆い被さるように追随するシャミ子…
接近するまりょくだま… 慌てるミカン… 襲い来る大蛇… 飛び跳ねる魚たち…
事態が飲み込めないシャミ子… 更に慌てるミカン… 溢れだす河水… 飛来する謎の鳥たち…
押し倒されたミカン… 押し倒したままのシャミ子… 接近するまりょくだま… 接近する…………
ペシーーーン
シャミ子「あ痛っだあああああああ~~…………!!!?」
ミカン「シャミ子、やめなさい! 腰のあたり抱き着かれたら、動きが……っ」
シャミ子(あれ、体の位置を入れ替えるつもりだったのに動いてくれないっ。ミカンさんの体幹の強さが予想外……! ……えーと、とにかく……)
シャミ子「本当は嫌なのに、痛いの慣れてるなんて言わないでください! 私の産んだまりょくなんだから、責任持って、認知させてください~!」グイグイ
ミカン「変な言い方しないで!? ていうか、そんなに引っ張らないでシャミ子、いい加減、転んじゃ……あっ」ズルッ
シャミ子「えっ?」
回転しながら倒れるミカン… 覆い被さるように追随するシャミ子…
接近するまりょくだま… 慌てるミカン… 襲い来る大蛇… 飛び跳ねる魚たち…
事態が飲み込めないシャミ子… 更に慌てるミカン… 溢れだす河水… 飛来する謎の鳥たち…
押し倒されたミカン… 押し倒したままのシャミ子… 接近するまりょくだま… 接近する…………
ペシーーーン
シャミ子「あ痛っだあああああああ~~…………!!!?」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:04:41.43 ID:6CTzizai0
㊴予期せぬ来訪者
シャミ子「ひぐぅ~……。採血で血管の通らない場所を注射されたあと針をグリグリされたときくらい痛い…………」
ミカン「シャミ子ぉ……。私、わたし……」グスン
シャミ子「い、いいんです。私がそうしたくてミカンさんを庇ったんですから。ミカンさんだって、私のしたいことをさせようとしてくれただけなんですから……。……謝らないでください」
ミカン「シャミ子、貴方…………なんていい子なの~……!」
シャミ子「ふわぁ!? またもや大蛇や魚たちが……!」
??「きゃあ!」
ミカン「! だ、誰かいるの!?」
ミカン(呪いに巻き込んじゃダメだわ……! すぅー……はぁー…………落ち着きなさい、私……。…………大丈夫……大丈夫…………)
シャミ子「い、今の声は……!」
シャミ子「ひぐぅ~……。採血で血管の通らない場所を注射されたあと針をグリグリされたときくらい痛い…………」
ミカン「シャミ子ぉ……。私、わたし……」グスン
シャミ子「い、いいんです。私がそうしたくてミカンさんを庇ったんですから。ミカンさんだって、私のしたいことをさせようとしてくれただけなんですから……。……謝らないでください」
ミカン「シャミ子、貴方…………なんていい子なの~……!」
シャミ子「ふわぁ!? またもや大蛇や魚たちが……!」
??「きゃあ!」
ミカン「! だ、誰かいるの!?」
ミカン(呪いに巻き込んじゃダメだわ……! すぅー……はぁー…………落ち着きなさい、私……。…………大丈夫……大丈夫…………)
シャミ子「い、今の声は……!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:05:29.14 ID:6CTzizai0
㊵新語を生まないで
良子「び、びっくりした。あんなヘビ、今まで見たことない……」
シャミ子「良! どうしてここにいるんですか?」
良子「あ、えと。……私、そっちに近づいても大丈夫……?」
ミカン「だ、大丈夫よ! ……カッコ悪いところを見せて、ごめんなさいね」
シャミ子「良、いつのまに来てたんですか。さっきの騒ぎが耳に入ったとか?」
良子「んーと、なんていうかな……」
良子「同じ学校の子が『あっちで魔法少女がサンライズってる』って話してたから、お姉が桃さんたちと何かしてると思って川を辿ってきたの」
ミカン「"サンライズる"って何よ……!?」プルプル
シャミ子「ミカンさん抑えて!」
良子「び、びっくりした。あんなヘビ、今まで見たことない……」
シャミ子「良! どうしてここにいるんですか?」
良子「あ、えと。……私、そっちに近づいても大丈夫……?」
ミカン「だ、大丈夫よ! ……カッコ悪いところを見せて、ごめんなさいね」
シャミ子「良、いつのまに来てたんですか。さっきの騒ぎが耳に入ったとか?」
良子「んーと、なんていうかな……」
良子「同じ学校の子が『あっちで魔法少女がサンライズってる』って話してたから、お姉が桃さんたちと何かしてると思って川を辿ってきたの」
ミカン「"サンライズる"って何よ……!?」プルプル
シャミ子「ミカンさん抑えて!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:06:16.66 ID:6CTzizai0
㊶直視しがたい現実
良子「お姉が武器を構えて何かしてるあたりから見てたんだ。そのあとは、ミカンさんと訓練か何かしてるのかなって思って、時々カメラで撮りながら眺めてた」
ミカン「そっか。お姉ちゃんと一緒に慌てたところを見せちゃってごめんね」
良子「ミカンさん、変身してるぽかったからいい記録になると思って。……本当は、お姉に反旗を翻して戦ってるのかと思ったんだけど」
シャミ子「戦う?」
良子「あ、うん。……その…………」
良子「お姉、桃さんが言ってた"戦装束"と同じ格好してるし……」
シャミ子(危機管理フォーム)「!!!」カァァァッ
良子「お姉が武器を構えて何かしてるあたりから見てたんだ。そのあとは、ミカンさんと訓練か何かしてるのかなって思って、時々カメラで撮りながら眺めてた」
ミカン「そっか。お姉ちゃんと一緒に慌てたところを見せちゃってごめんね」
良子「ミカンさん、変身してるぽかったからいい記録になると思って。……本当は、お姉に反旗を翻して戦ってるのかと思ったんだけど」
シャミ子「戦う?」
良子「あ、うん。……その…………」
良子「お姉、桃さんが言ってた"戦装束"と同じ格好してるし……」
シャミ子(危機管理フォーム)「!!!」カァァァッ
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:06:55.88 ID:6CTzizai0
㊷姉妹元気で仲がいい
シャミ子「良子っ! そ、そのカメラに収めたフィルムをお姉ちゃんに渡しなさぁーい!」
良子「だ、だめ~! いい写真いっぱい撮れたのに~!」
ミカン「…………」
シャミ子「もう、良ってば! ミカンさんからも何か言ってください!」
良子「ミカンさんっ。私、これだけはお姉に譲りたくない……!」
ミカン「……ふふっ。くふふふふふ……!」
シャミ子「良子っ! そ、そのカメラに収めたフィルムをお姉ちゃんに渡しなさぁーい!」
良子「だ、だめ~! いい写真いっぱい撮れたのに~!」
ミカン「…………」
シャミ子「もう、良ってば! ミカンさんからも何か言ってください!」
良子「ミカンさんっ。私、これだけはお姉に譲りたくない……!」
ミカン「……ふふっ。くふふふふふ……!」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:08:08.53 ID:6CTzizai0
㊸吉田家には効果ばつぐん!
ミカン「……ねえシャミ子。お昼ごはんまだでしょ? よかったら、これから桃の家に来ない?」
シャミ子「ふぇ。それが良のカメラとどう関係するんですか?」
ミカン「良ちゃんの写真って桃のプリンターで現像してるのよね? 2人であそこに寄って、良ちゃんが撮った写真を見ながら話を続けたら?」
ミカン「今日はなんだか、お昼ごはんを振る舞わせてほしい気分なの。もちろん、良ちゃんもね♪」
シャミ子「え、あ……」
良子「それって、桃さんのお家でお食事のお誘い……ということですか?」
ミカン「ええ。なんなら、お寿司屋さんの出前をとっても構わなくってよ」
吉田姉妹「!!!!!」
ミカン(えっ、なんか凄くギラギラした目で見られてる気が……)
ミカン「……ねえシャミ子。お昼ごはんまだでしょ? よかったら、これから桃の家に来ない?」
シャミ子「ふぇ。それが良のカメラとどう関係するんですか?」
ミカン「良ちゃんの写真って桃のプリンターで現像してるのよね? 2人であそこに寄って、良ちゃんが撮った写真を見ながら話を続けたら?」
ミカン「今日はなんだか、お昼ごはんを振る舞わせてほしい気分なの。もちろん、良ちゃんもね♪」
シャミ子「え、あ……」
良子「それって、桃さんのお家でお食事のお誘い……ということですか?」
ミカン「ええ。なんなら、お寿司屋さんの出前をとっても構わなくってよ」
吉田姉妹「!!!!!」
ミカン(えっ、なんか凄くギラギラした目で見られてる気が……)
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:09:13.53 ID:6CTzizai0
㊹お礼の気持ち
シャミ子「出前って本当ですか? 我が吉田家においてはかなりクリティカルな響きですが!」ピコピコピコ
良子「お姉、魔法少女ってすごいね……!」
ミカン「こ、高級お寿司とかは考えてないわよ? それにまだお昼だし、がっつり食べる想定はしてないのだけど……」
シャミ子「いえ、それでも最の高です! でもミカンさん、どうして……」
ミカン「どうしてって……」
ミカン「…………」
ミカン「……ふふっ。今日、シャミ子と過ごして"私がそうしたくなったから"よ♪」
シャミ子「言葉の意味はよく分かりませんが、すごくありがたいです!」
良子「これがお姉のカリスマあっての業……!? 良、お姉がお姉でいてくれてよかった!!」
シャミ子「出前って本当ですか? 我が吉田家においてはかなりクリティカルな響きですが!」ピコピコピコ
良子「お姉、魔法少女ってすごいね……!」
ミカン「こ、高級お寿司とかは考えてないわよ? それにまだお昼だし、がっつり食べる想定はしてないのだけど……」
シャミ子「いえ、それでも最の高です! でもミカンさん、どうして……」
ミカン「どうしてって……」
ミカン「…………」
ミカン「……ふふっ。今日、シャミ子と過ごして"私がそうしたくなったから"よ♪」
シャミ子「言葉の意味はよく分かりませんが、すごくありがたいです!」
良子「これがお姉のカリスマあっての業……!? 良、お姉がお姉でいてくれてよかった!!」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:09:51.43 ID:6CTzizai0
㊺すごい一体感を感じる
シャミ子「それでは、私は一度帰っておかーさんに昼食の予定を伝えてきます!」
良子「おかーさんが準備を終えてたら、夜ごはんにお寿司をもらっていいですか?」
ミカン「いいけど……。2人から妙に強い連携を感じるのは気のせいかしら?」
シャミ子「じゃあ良。お姉ちゃんが帰る間に先に桃の家へ向かってください。ミカンさんは良子をよろしくお願いします」
ミカン「分かったわ。桃には私から話を通しておく」
シャミ子「今日は本当にごちそうさまです! それでは~!」
ミカン「ば、ばいば~い……」
ミカン「……じゃ、行きましょうか」
良子「うん♪」
シャミ子「それでは、私は一度帰っておかーさんに昼食の予定を伝えてきます!」
良子「おかーさんが準備を終えてたら、夜ごはんにお寿司をもらっていいですか?」
ミカン「いいけど……。2人から妙に強い連携を感じるのは気のせいかしら?」
シャミ子「じゃあ良。お姉ちゃんが帰る間に先に桃の家へ向かってください。ミカンさんは良子をよろしくお願いします」
ミカン「分かったわ。桃には私から話を通しておく」
シャミ子「今日は本当にごちそうさまです! それでは~!」
ミカン「ば、ばいば~い……」
ミカン「……じゃ、行きましょうか」
良子「うん♪」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:10:36.76 ID:6CTzizai0
㊻良の言葉に傷付く良心
良子「お姉とミカンさん、今日は何してたんですか?」
ミカン「ん、まあ……良ちゃんの言ってた訓練みたいなものかしら。最後は、ちょっとわちゃわちゃしちゃったけどね」
良子「やっぱり……! お姉は、いつもまっすぐ。ミカンさんや桃さんも、そういうところに憧れて配下になったの?」
ミカン「……そうね、シャミ子はいい子だわ。素直だし、努力家だし……今日だって、あの子に助けてもらったのよ?」
ミカン(配下ってわけでも、ないんだけど。……まあ、いいかしら……)
良子「お姉、頑張ってるんだ。……私は、さっき河原が大変なことになってるのを眺めるだけで何もできなかった」
ミカン「あ、まあ。大変なことが起きたのは私のアレなんで……その……ごめん、気まずくなるから一旦その話はよしてくれる……?」
良子「お姉とミカンさん、今日は何してたんですか?」
ミカン「ん、まあ……良ちゃんの言ってた訓練みたいなものかしら。最後は、ちょっとわちゃわちゃしちゃったけどね」
良子「やっぱり……! お姉は、いつもまっすぐ。ミカンさんや桃さんも、そういうところに憧れて配下になったの?」
ミカン「……そうね、シャミ子はいい子だわ。素直だし、努力家だし……今日だって、あの子に助けてもらったのよ?」
ミカン(配下ってわけでも、ないんだけど。……まあ、いいかしら……)
良子「お姉、頑張ってるんだ。……私は、さっき河原が大変なことになってるのを眺めるだけで何もできなかった」
ミカン「あ、まあ。大変なことが起きたのは私のアレなんで……その……ごめん、気まずくなるから一旦その話はよしてくれる……?」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:11:32.88 ID:6CTzizai0
㊼自作自演はお断りよ!
良子「私、ミカンさんが羨ましい。桃さんたちは戦えるけど、良は子どもで頭脳労働でしか貢献できないから」
ミカン「子どもが頭脳労働している時点で大概凄いわよ?」
良子「ありがとうございます。……これからも、桃さんと一緒にお姉を支えてあげてください。ああいう風に走り回ったり騒いでるお姉を見るのって、なにか新鮮で良も楽しいの!」
ミカン「良子ちゃん……」
良子「そして、ゆくゆくは魔法少女の生き血を奪って一族の解呪を手伝ってください! 良もいっぱい応援するから!」
ミカン「わたし被害者になってない!?」
良子「私、ミカンさんが羨ましい。桃さんたちは戦えるけど、良は子どもで頭脳労働でしか貢献できないから」
ミカン「子どもが頭脳労働している時点で大概凄いわよ?」
良子「ありがとうございます。……これからも、桃さんと一緒にお姉を支えてあげてください。ああいう風に走り回ったり騒いでるお姉を見るのって、なにか新鮮で良も楽しいの!」
ミカン「良子ちゃん……」
良子「そして、ゆくゆくは魔法少女の生き血を奪って一族の解呪を手伝ってください! 良もいっぱい応援するから!」
ミカン「わたし被害者になってない!?」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:12:37.72 ID:6CTzizai0
㊽シャミ子同好会?
良子「ところでミカンさん、『サンライズって』たのってミカンさんですか? お姉と二人きりで何してたんですか?」
ミカン「うぐっ。その動詞、ちょっと心が痛むから控えてもらって構わなくて……?」
良子「あ、ごめんなさい。訓練を勝手に見ていてなんですけど、言いにくいことなら……」
ミカン「そんなことないわよ。でも、まあ、ちょうどいいし話しちゃおうかしら?」
良子「話す?」
ミカン「私とシャミ子の話よ。元は私から誘って、色々あって……シャミ子には助けてもらっちゃったわ」
良子「お姉に!? ……さすがお姉、身を挺して部下を庇う大将の鑑……」
ミカン「ふふふ。桃の家までまだまだ遠いし、ゆっくり話しながら歩きましょう?」
ミカン「大好きなおねーさんの、武勇伝をね♪」
良子「ところでミカンさん、『サンライズって』たのってミカンさんですか? お姉と二人きりで何してたんですか?」
ミカン「うぐっ。その動詞、ちょっと心が痛むから控えてもらって構わなくて……?」
良子「あ、ごめんなさい。訓練を勝手に見ていてなんですけど、言いにくいことなら……」
ミカン「そんなことないわよ。でも、まあ、ちょうどいいし話しちゃおうかしら?」
良子「話す?」
ミカン「私とシャミ子の話よ。元は私から誘って、色々あって……シャミ子には助けてもらっちゃったわ」
良子「お姉に!? ……さすがお姉、身を挺して部下を庇う大将の鑑……」
ミカン「ふふふ。桃の家までまだまだ遠いし、ゆっくり話しながら歩きましょう?」
ミカン「大好きなおねーさんの、武勇伝をね♪」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:14:08.00 ID:6CTzizai0
㊾桃色の焦燥
桃「なるほど。それで、良子ちゃんは現像しに来ててミカンはシャワーを浴びてるんだ」
良子「うん。河原の水や泥で、汚れちゃったんだって」
桃「そっか。じゃあ、シャミ子もこれからウチに来るんだね。……ふぅん、そっか……」
良子(桃さん、なんかそわそわしてる……?)
桃「あ、写真出てくるよ。いっぱい撮ったんだね」
良子「うん! お姉もミカンさんも武器を持ってたから、張り切っちゃいました!」
桃「にしても、二人で訓練か。シャミ子に魔力を撃たせたって、一体どんなことを……!?」
・ボウガンを持って力むシャミ子の写真
・なぜか頬を染めている二人の写真
・魔力を出せて喜ぶシャミ子の写真
・やけに慌てているミカンの写真
・ミカンに抱き着くシャミ子の写真
・見切れている散歩中の犬
・シャミ子に押し倒されたミカンの写真
・押し倒した/された状態で昂ぶっている二人の写真
・大蛇と謎の鳥たち
・ポロポロ涙を流すミカン、慰めるシャミ子の写真
桃「……良ちゃん、ちょっとここで待ってて。何かあってもとりあえずジッとしててね」
良子「ん、わかった。桃さん、どうしたの……?」
桃「どうしたっていうか……うん、大丈夫だよ」
桃「ちょっとミカンと"お話し"してくるだけだから」ニコッ
桃「なるほど。それで、良子ちゃんは現像しに来ててミカンはシャワーを浴びてるんだ」
良子「うん。河原の水や泥で、汚れちゃったんだって」
桃「そっか。じゃあ、シャミ子もこれからウチに来るんだね。……ふぅん、そっか……」
良子(桃さん、なんかそわそわしてる……?)
桃「あ、写真出てくるよ。いっぱい撮ったんだね」
良子「うん! お姉もミカンさんも武器を持ってたから、張り切っちゃいました!」
桃「にしても、二人で訓練か。シャミ子に魔力を撃たせたって、一体どんなことを……!?」
・ボウガンを持って力むシャミ子の写真
・なぜか頬を染めている二人の写真
・魔力を出せて喜ぶシャミ子の写真
・やけに慌てているミカンの写真
・ミカンに抱き着くシャミ子の写真
・見切れている散歩中の犬
・シャミ子に押し倒されたミカンの写真
・押し倒した/された状態で昂ぶっている二人の写真
・大蛇と謎の鳥たち
・ポロポロ涙を流すミカン、慰めるシャミ子の写真
桃「……良ちゃん、ちょっとここで待ってて。何かあってもとりあえずジッとしててね」
良子「ん、わかった。桃さん、どうしたの……?」
桃「どうしたっていうか……うん、大丈夫だよ」
桃「ちょっとミカンと"お話し"してくるだけだから」ニコッ
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:16:00.79 ID:6CTzizai0
㊿旅立ちの刻
杏里(シャミ子から出前寿司の感動を語られた、その日の放課後でした)
杏里「おっ、ミカンじゃん! おーい、こっちこっちー!」
ミカン「佐田さん!? ……お家のお手伝いかしら?」
杏里「そんな感じだね。こんな夕方に街をふらついて、夕飯のメニューに悩んでるのかな」
ミカン「ううん。私ね、一人暮らしの部屋を探してきたところなの」
杏里「ぇっ、なんで!? ちよももの豪邸で一緒に暮らしてるんでしょ、トラブルでもあったの?」
ミカン「ん、まあ……ね。誤解で起きたことだから、すぐに解決したんだけど……ね」
ミカン「前々から思うところはあったの。桃が悪いわけじゃないんだけど、一人で色々考えたいこともあって……」
ミカン「……私、決めたの! 友達の家から出て、自力で色々考えてみよう……って!」
杏里「…………」
杏里("ぜってー桃となんかあったでしょ"とか、"私らの年で一人ってきつくね"とか、"引っ越し先、決まったらたまに様子見に行ってやろう"とか、色々思うことはあったけど)
杏里(とりあえず、引っ越し前祝いってことで肉を買ってもらえたので快くお別れすることにしておく私でした。めでたしめでたし)
《がんばれミカン 家賃が安すぎる物件は要注意だぞ!》
杏里(シャミ子から出前寿司の感動を語られた、その日の放課後でした)
杏里「おっ、ミカンじゃん! おーい、こっちこっちー!」
ミカン「佐田さん!? ……お家のお手伝いかしら?」
杏里「そんな感じだね。こんな夕方に街をふらついて、夕飯のメニューに悩んでるのかな」
ミカン「ううん。私ね、一人暮らしの部屋を探してきたところなの」
杏里「ぇっ、なんで!? ちよももの豪邸で一緒に暮らしてるんでしょ、トラブルでもあったの?」
ミカン「ん、まあ……ね。誤解で起きたことだから、すぐに解決したんだけど……ね」
ミカン「前々から思うところはあったの。桃が悪いわけじゃないんだけど、一人で色々考えたいこともあって……」
ミカン「……私、決めたの! 友達の家から出て、自力で色々考えてみよう……って!」
杏里「…………」
杏里("ぜってー桃となんかあったでしょ"とか、"私らの年で一人ってきつくね"とか、"引っ越し先、決まったらたまに様子見に行ってやろう"とか、色々思うことはあったけど)
杏里(とりあえず、引っ越し前祝いってことで肉を買ってもらえたので快くお別れすることにしておく私でした。めでたしめでたし)
《がんばれミカン 家賃が安すぎる物件は要注意だぞ!》
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 00:18:23.74 ID:6CTzizai0
以上です お読みいただきありがとうございました
シャミカンの距離感が好きです(小並)
シャミカンの距離感が好きです(小並)
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/04(月) 03:58:42.47 ID:y4MnYTUHo
原作の理屈っぽいところが再現できててすげえ
引用元: 【まちカドまぞく】まぞく開眼!?柑橘少女の必殺魔法!!
シャミ子(23歳)「あ、依頼者の方ですよね、どうぞどうぞ」 魔法少女A「え…」
2020-02-08
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:17:25.582 ID:5zajB6f60
とある事務所
魔法少女A「…」
シャミ子「どうぞここにかけてください。あ、すみません、なにも出さずに」
シャミ子「ええと、今、お茶をお持ちしますねっ…、ってあっ」ガッチャーン
シャミ子「す、すみませんっ、床にこぼしてしまってっ、い、今入れなおしますからっ」
シャミ子「ほ、ほんとすみません。普段はこういうことは、良に…、あっ、妹に頼んでるんですけど、いまは出払ってて…」
魔法少女A「…」
魔法少女A「…」
シャミ子「どうぞここにかけてください。あ、すみません、なにも出さずに」
シャミ子「ええと、今、お茶をお持ちしますねっ…、ってあっ」ガッチャーン
シャミ子「す、すみませんっ、床にこぼしてしまってっ、い、今入れなおしますからっ」
シャミ子「ほ、ほんとすみません。普段はこういうことは、良に…、あっ、妹に頼んでるんですけど、いまは出払ってて…」
魔法少女A「…」
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2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:18:26.963 ID:5zajB6f60
シャミ子「はー、やっと入れなおすことができました。どうぞどうぞ」
シャミ子「それで、えっと、えっと、その、あなたの依頼内容なんですけど。
事前にメールで送ってくれてましたよね?」
シャミ子「たしか、あなたの相方の魔法少女の子が眠ったきり目覚めなくなったっていう相談で」
魔法少女A「そうですけど…、けど、あの、わたし、帰りますね」
シャミ子「えっっっっ!」
シャミ子「それで、えっと、えっと、その、あなたの依頼内容なんですけど。
事前にメールで送ってくれてましたよね?」
シャミ子「たしか、あなたの相方の魔法少女の子が眠ったきり目覚めなくなったっていう相談で」
魔法少女A「そうですけど…、けど、あの、わたし、帰りますね」
シャミ子「えっっっっ!」
4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:20:41.357 ID:5zajB6f60
シャミ子「な、なんで!?なんでですか、…わたしのホームページ見て、はるばる来てくれたんですよねっ!?
わたしに依頼するためにっ!」
魔法少女A「そうですよ…、『まぞくか魔法少女の方で、何かお悩みの方、なんでも解決いたします』って
なことホムペに書いてたから、来てみましたけど…、もう帰ることにしました」
シャミ子「な、なじぇっ!わ、わたし、まだ何もしてないのにっ!」
魔法少女A「何もしてないだなんて…、雰囲気と今の所作をみてもうわかりますっ!
見るからにおっちょこちょいでドンくさそうっ!」
シャミ子「ええっ!?」ガアン
わたしに依頼するためにっ!」
魔法少女A「そうですよ…、『まぞくか魔法少女の方で、何かお悩みの方、なんでも解決いたします』って
なことホムペに書いてたから、来てみましたけど…、もう帰ることにしました」
シャミ子「な、なじぇっ!わ、わたし、まだ何もしてないのにっ!」
魔法少女A「何もしてないだなんて…、雰囲気と今の所作をみてもうわかりますっ!
見るからにおっちょこちょいでドンくさそうっ!」
シャミ子「ええっ!?」ガアン
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:21:34.053 ID:5zajB6f60
魔法少女A「それに歳もわたしと同い年くらいの、高校生でしょ貴方っ!
なんで学校にも行かないでこんな事務所開いてるのっ!?信用できないわっ」
シャミ子「え……、あ、あの、わ、わたしこう見えてもう………、23歳…」
魔法少女A「え!?」
シャミ子「………、平日はOLしてます…、この仕事は休日だけで…」
魔法少女A「なお信用できませんっ、見た目幼すぎて人生経験なさそうっ!」
シャミ子「ひいっ…!」ガアン
なんで学校にも行かないでこんな事務所開いてるのっ!?信用できないわっ」
シャミ子「え……、あ、あの、わ、わたしこう見えてもう………、23歳…」
魔法少女A「え!?」
シャミ子「………、平日はOLしてます…、この仕事は休日だけで…」
魔法少女A「なお信用できませんっ、見た目幼すぎて人生経験なさそうっ!」
シャミ子「ひいっ…!」ガアン
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:23:58.303 ID:5zajB6f60
シャミ子「あ、あのもう…、その辺で…、わ、わたしのメンタルライフがあとちょっとで
0になりますからそれ以上は…」
魔法少女A「それに何より…、その立派な角っ……、あなた、まぞくじゃないですかっ!
魔法少女の天敵である貴方に、わたしの相方の体を預けることなんてできませんっ!」
シャミ子「え…?って…、あ、あの、ちょっと待ってっ!」
魔法少女A「だから帰るっていったでしょ!」
シャミ子「だ、だから待ってくださいっ!相方の方のその症状…!まぞくの仕業でしょう?
それは、放っておくと命のかかわる症状なんですっ、だからちょっと待って…!」
魔法少女A「えっ……?」
魔法少女A「なんでわかったの…?まぞくの仕業だって…?そんなことまだ一言も…」
0になりますからそれ以上は…」
魔法少女A「それに何より…、その立派な角っ……、あなた、まぞくじゃないですかっ!
魔法少女の天敵である貴方に、わたしの相方の体を預けることなんてできませんっ!」
シャミ子「え…?って…、あ、あの、ちょっと待ってっ!」
魔法少女A「だから帰るっていったでしょ!」
シャミ子「だ、だから待ってくださいっ!相方の方のその症状…!まぞくの仕業でしょう?
それは、放っておくと命のかかわる症状なんですっ、だからちょっと待って…!」
魔法少女A「えっ……?」
魔法少女A「なんでわかったの…?まぞくの仕業だって…?そんなことまだ一言も…」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:25:18.281 ID:5zajB6f60
シャミ子「そ、それは、わ、わたしも同種のまぞくだからですっ…、きっと、
相方の子は夢魔によってずっと夢を見続けてる状態にあるんですっ!」
シャミ子「わたしならきっと
その子を目覚めさすことができますからっ、だから、帰らないでっ」
魔法少女A「……」
リリス「シャミ子の言うことは聞いておいたほうがいいぞ、半人前の魔法少女よ」
魔法少女A「わっ…、銅像がしゃべった!?」
リリス「確かにお主が言うようにシャミ子は、いまだにドジでおっちょこちょいで
ドンくさくて運動神経0で見た目高校生ですぐ泣くしあきらめも早いが…」
シャミ子「ごせんぞ…、この方にそこまで言われてないですけど」
相方の子は夢魔によってずっと夢を見続けてる状態にあるんですっ!」
シャミ子「わたしならきっと
その子を目覚めさすことができますからっ、だから、帰らないでっ」
魔法少女A「……」
リリス「シャミ子の言うことは聞いておいたほうがいいぞ、半人前の魔法少女よ」
魔法少女A「わっ…、銅像がしゃべった!?」
リリス「確かにお主が言うようにシャミ子は、いまだにドジでおっちょこちょいで
ドンくさくて運動神経0で見た目高校生ですぐ泣くしあきらめも早いが…」
シャミ子「ごせんぞ…、この方にそこまで言われてないですけど」
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:28:06.239 ID:5zajB6f60
リリス「だがシャミ子は、今や様々な経験を踏んで、総合的にみればすっかり上級の
まぞくと同等の力を持っているといっても過言ではない」
リリス「とくに、夢魔がかかわる症状の分野ではエキスパートといっていい。
こやつ自身の夢魔の力を使えば、その気になればお主を瞬殺することだってできるしな」
魔法少女A「えっ…」
シャミ子「ご、ごせんぞっ、変なこと言わないでくださいっ、
そんなことしませんからねっ」
リリス「まあ、せっかく来たのだし、事情くらい話してみせよ。
ちゃんとその相方の子も連れて来てるのだろう?」
魔法少女A「…」
まぞくと同等の力を持っているといっても過言ではない」
リリス「とくに、夢魔がかかわる症状の分野ではエキスパートといっていい。
こやつ自身の夢魔の力を使えば、その気になればお主を瞬殺することだってできるしな」
魔法少女A「えっ…」
シャミ子「ご、ごせんぞっ、変なこと言わないでくださいっ、
そんなことしませんからねっ」
リリス「まあ、せっかく来たのだし、事情くらい話してみせよ。
ちゃんとその相方の子も連れて来てるのだろう?」
魔法少女A「…」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:30:57.268 ID:5zajB6f60
………
魔法少女B「すう…、すう…」
魔法少女A「ときどき笑ったり、悲しそうな顔をしたり、ドキドキした顔したり、
苦しそうな顔するけど…」
魔法少女A[ゆすっても何しても起きないの…、数週間前からずっと…、
まぞくとの闘いで攻撃を受けたことは初めてじゃないけど…、
こんなの初めてで、どうしたらいいか」
リリス「どうだ、シャミ子」
シャミ子「バラエティに富んだ夢をエンドレスで見させられてる感じですかね…、
過去の記憶だったり、オリの夢物語だったり…それでいろんな表情になってるのかな」
シャミ子「ええっとそれで、この相方の子が目覚めなくなった経緯ですけど…」
魔法少女A「…」
魔法少女B「すう…、すう…」
魔法少女A「ときどき笑ったり、悲しそうな顔をしたり、ドキドキした顔したり、
苦しそうな顔するけど…」
魔法少女A[ゆすっても何しても起きないの…、数週間前からずっと…、
まぞくとの闘いで攻撃を受けたことは初めてじゃないけど…、
こんなの初めてで、どうしたらいいか」
リリス「どうだ、シャミ子」
シャミ子「バラエティに富んだ夢をエンドレスで見させられてる感じですかね…、
過去の記憶だったり、オリの夢物語だったり…それでいろんな表情になってるのかな」
シャミ子「ええっとそれで、この相方の子が目覚めなくなった経緯ですけど…」
魔法少女A「…」
12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:34:53.585 ID:5zajB6f60
魔法少女A「…、それは、さっきも説明したとおもうけど…」
シャミ子「まちで突然、この子がまぞくに襲われて目覚めなくなったって…、
ほんとにそれだけ…ですか?」
魔法少女A「なによ…、そうだって言ってるでしょ。
それで、どうなの、貴方に治せるの…この子の症状を……!」
シャミ子「ええっと、そですね」
魔法少女A「えっ!?」
シャミ子「え…?あ、ああっ…!!、
ちょ…そんな驚いた顔でまじまじと、みないでくださいっ…」
シャミ子「その…、一応これがわたしの戦闘フォームというか…、なんていうか…、ちょっと露出度が高いですけど…
あ、やっぱ変ですか!変ですよね、わたしもそう思いますっ!
聞きましたか、ごせんぞっ!」
リリス「何年やっとるだお主はっ、いい加減、余の考えた戦闘フォームになれんかっ!」
シャミ子「なれませんっ、こんなものっ!」
魔法少女A「(…え…え?)」
シャミ子「まちで突然、この子がまぞくに襲われて目覚めなくなったって…、
ほんとにそれだけ…ですか?」
魔法少女A「なによ…、そうだって言ってるでしょ。
それで、どうなの、貴方に治せるの…この子の症状を……!」
シャミ子「ええっと、そですね」
魔法少女A「えっ!?」
シャミ子「え…?あ、ああっ…!!、
ちょ…そんな驚いた顔でまじまじと、みないでくださいっ…」
シャミ子「その…、一応これがわたしの戦闘フォームというか…、なんていうか…、ちょっと露出度が高いですけど…
あ、やっぱ変ですか!変ですよね、わたしもそう思いますっ!
聞きましたか、ごせんぞっ!」
リリス「何年やっとるだお主はっ、いい加減、余の考えた戦闘フォームになれんかっ!」
シャミ子「なれませんっ、こんなものっ!」
魔法少女A「(…え…え?)」
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:39:54.911 ID:5zajB6f60
魔法少女A「(……、いや…恰好がどうこうより、……、いつの間に変身したの…?)」
魔法少女A「(魔法少女の場合は、レベルの高い者ほど、変身が速いっていうけど…、
ひょっとしてこの人、ほんとに上級のまぞく…?)」
シャミ子「ああ、それであのぅ…」
魔法少女A「え…!?、あ、はいっ」
魔法少女A「(魔法少女の場合は、レベルの高い者ほど、変身が速いっていうけど…、
ひょっとしてこの人、ほんとに上級のまぞく…?)」
シャミ子「ああ、それであのぅ…」
魔法少女A「え…!?、あ、はいっ」
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:40:30.674 ID:5zajB6f60
シャミ子「治せるので安心してくださいね」
魔法少女A「えっ…?」
シャミ子「治せますから、この子のこと」
シャミ子「この子の夢の中にもぐって、ちょっとアレコレしてから、それから、起こしてきます。すぐすみます」
魔法少女A「え…え…、ほんとに…、なお…せるの?この子のこと…」
シャミ子「ええ…、だからあの、そんな不安そうな顔しないで」
シャミ子「ちょっとだけ、待っててね」
………
魔法少女A「えっ…?」
シャミ子「治せますから、この子のこと」
シャミ子「この子の夢の中にもぐって、ちょっとアレコレしてから、それから、起こしてきます。すぐすみます」
魔法少女A「え…え…、ほんとに…、なお…せるの?この子のこと…」
シャミ子「ええ…、だからあの、そんな不安そうな顔しないで」
シャミ子「ちょっとだけ、待っててね」
………
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:43:04.896 ID:5zajB6f60
………
魔法少女B「う……ううん…、こ、ここ…は?…えっ」
魔法少女A「ううっ…、うううっ…!ほんとに…ほんとによかった…」
魔法少女B「ちょ…、どうしたの…?そんなに抱きしめられたら…痛いよ…、けど
わたし…いったい…」
リリス「いや早いな。ものの10分で終わらせたな」
シャミ子「いやまあ、アレコレして、夢にお邪魔して起こしてきただけですからね。
ゴタゴタで筋肉注射くらい痛い目にあいましたが、朝飯前です」
魔法少女B「う……ううん…、こ、ここ…は?…えっ」
魔法少女A「ううっ…、うううっ…!ほんとに…ほんとによかった…」
魔法少女B「ちょ…、どうしたの…?そんなに抱きしめられたら…痛いよ…、けど
わたし…いったい…」
リリス「いや早いな。ものの10分で終わらせたな」
シャミ子「いやまあ、アレコレして、夢にお邪魔して起こしてきただけですからね。
ゴタゴタで筋肉注射くらい痛い目にあいましたが、朝飯前です」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:44:36.279 ID:5zajB6f60
魔法少女A「あ、あああ、あのっ…、わ、わたし…!なんてお礼したらいいか…、
あ、ありがとうございます…、それでお代金はっ」
シャミ子「そんな…、お礼もお金もいりません」
シャミ子「ただ…、これからは、あなたの町にいるまぞくの方々ともっと
仲良くしてもらえると…助かるというか…えっと」
魔法少女A「え…?」
シャミ子「ごめんなさい…、実は、その子の夢の中に入ったとき…、
過去の記憶を少し拝見しちゃいました…、そんなに見るつもりはなかったんですけど…」
魔法少女A・B「……」
あ、ありがとうございます…、それでお代金はっ」
シャミ子「そんな…、お礼もお金もいりません」
シャミ子「ただ…、これからは、あなたの町にいるまぞくの方々ともっと
仲良くしてもらえると…助かるというか…えっと」
魔法少女A「え…?」
シャミ子「ごめんなさい…、実は、その子の夢の中に入ったとき…、
過去の記憶を少し拝見しちゃいました…、そんなに見るつもりはなかったんですけど…」
魔法少女A・B「……」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:46:33.668 ID:5zajB6f60
魔法少女B「ごめんなさい…、もともとは私たちが悪かったんです…、まちで静かに暮らしてるまぞくを
私たちがポイント欲しさにやっつけようとして…」
魔法少女A「け、けどそれはっ…、まぞくをやっつけることがイイコトって、
魔法少女になったとき聞かされたもの…、ナビゲーターに…闇の一族は昔から世界に害をなす存在だって…」
リコ「シャミ子はーん」
魔法少女A「え…?」
私たちがポイント欲しさにやっつけようとして…」
魔法少女A「け、けどそれはっ…、まぞくをやっつけることがイイコトって、
魔法少女になったとき聞かされたもの…、ナビゲーターに…闇の一族は昔から世界に害をなす存在だって…」
リコ「シャミ子はーん」
魔法少女A「え…?」
21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:48:33.735 ID:5zajB6f60
シャミ子「あれ?リコさん。それにみんなも。突然どうしたんです?」
リコ「あれ、なんや生意気そうな魔法少女が2人も…、ま、いいわ」
リコ「あんなー、うちのフィアンセがな、料理作りすぎちゃって。よかったら、
夜ご飯、一緒どうかなって。みんなも誘っといたし、一緒に行こうや」
白澤「リコ君。だから僕は百歩譲って君の彼氏であってもフィアンセではなくて…」
ミカン「仕事帰りにわたしもさっきそこで誘われちゃったわ、
あら?シャミ子お仕事中??お邪魔だったかしら?」
小倉「大学の研究切り上げてきたよー、シャミ子ちゃんも行こうよ」
杏里「わたしも誘われたよっ、いこーぜシャミ子っ」
シャミ子「みんな…」
リコ「あれ、なんや生意気そうな魔法少女が2人も…、ま、いいわ」
リコ「あんなー、うちのフィアンセがな、料理作りすぎちゃって。よかったら、
夜ご飯、一緒どうかなって。みんなも誘っといたし、一緒に行こうや」
白澤「リコ君。だから僕は百歩譲って君の彼氏であってもフィアンセではなくて…」
ミカン「仕事帰りにわたしもさっきそこで誘われちゃったわ、
あら?シャミ子お仕事中??お邪魔だったかしら?」
小倉「大学の研究切り上げてきたよー、シャミ子ちゃんも行こうよ」
杏里「わたしも誘われたよっ、いこーぜシャミ子っ」
シャミ子「みんな…」
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:51:01.557 ID:5zajB6f60
魔法少女A・B「なっ…」
魔法少女A「まぞくに魔法少女に…、それに…?そんな…こんなごった煮の
空間が存在するなんて…」
魔法少女B「噂には聞いていたけど…こんなことが…」
リリス「そうだ。ここは、光と闇の勢力争いの中立地帯、せいいき桜ヶ丘。
両勢力が、それはもう、なあなあに共存してる場所だ。なあ、シャミ子」
シャミ子「ええ、まあ…」
シャミ子「けど、外の町ではまだまだ、光と闇の一族同士での争いをしてる地域もあるみたいですから…」
シャミ子「もっとお互いが仲良くなれるようにってことで、わたしはこうして、
両サイドのお悩み相談室を開いてるわけです」
シャミ子「まあ、みんなが仲良くなってくれるのが、わたしのモットーですからね」
魔法少女A・B「…」
魔法少女A「まぞくに魔法少女に…、それに…?そんな…こんなごった煮の
空間が存在するなんて…」
魔法少女B「噂には聞いていたけど…こんなことが…」
リリス「そうだ。ここは、光と闇の勢力争いの中立地帯、せいいき桜ヶ丘。
両勢力が、それはもう、なあなあに共存してる場所だ。なあ、シャミ子」
シャミ子「ええ、まあ…」
シャミ子「けど、外の町ではまだまだ、光と闇の一族同士での争いをしてる地域もあるみたいですから…」
シャミ子「もっとお互いが仲良くなれるようにってことで、わたしはこうして、
両サイドのお悩み相談室を開いてるわけです」
シャミ子「まあ、みんなが仲良くなってくれるのが、わたしのモットーですからね」
魔法少女A・B「…」
26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 22:58:03.108 ID:5zajB6f60
リリス「まあまあ、長年生きてきたけど、光と闇の一族の関係もようやく、
最近になって、なあなあでイイ感じにいい加減な関係になってきた感じもするな」
リリス「まあ、とはいえ、のほほんと両勢力の共存を祈るシャミ子に対して…」
リリス「シャミ子の相方なんかは、今だ争いが絶えない地域に直接赴いて、
時にくそ下手な説得で、時に無理くり筋肉で止めようと、まだまだアクティブに奔走中だけれどな」
シャミ子「なっ…、あ、相方ってなんですか、あ、相方なんかじゃないですっ…あんな人っ…」
リリス「なんだ?23歳にもなってまだ、恥ずかしがってるのか…?
どうしようもないやつだな、お前も…、ていうか顔真っ赤だぞ?」
シャミ子「な、なにいってんですかごせんぞ、ち、違いますから…、…んっ?」ピロリン
シャミ子「……………、っえ!!??」
魔法少女A「?」
最近になって、なあなあでイイ感じにいい加減な関係になってきた感じもするな」
リリス「まあ、とはいえ、のほほんと両勢力の共存を祈るシャミ子に対して…」
リリス「シャミ子の相方なんかは、今だ争いが絶えない地域に直接赴いて、
時にくそ下手な説得で、時に無理くり筋肉で止めようと、まだまだアクティブに奔走中だけれどな」
シャミ子「なっ…、あ、相方ってなんですか、あ、相方なんかじゃないですっ…あんな人っ…」
リリス「なんだ?23歳にもなってまだ、恥ずかしがってるのか…?
どうしようもないやつだな、お前も…、ていうか顔真っ赤だぞ?」
シャミ子「な、なにいってんですかごせんぞ、ち、違いますから…、…んっ?」ピロリン
シャミ子「……………、っえ!!??」
魔法少女A「?」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:01:24.701 ID:5zajB6f60
コ「なー、シャミ子はん、行こうや。久しぶりにみんなで宴会や。場所は…」
シャミ子「ご、ごめんなさいっ、わ、わたし…今日は急用ができちゃって…!
は、はやく事務所も閉めて家に帰らないと…っ!」
ミカン「どうしたの、突然…、あっ…まさか」
杏里「なんだー、つれないなシャミ子。
あーー、ひょっとして、久しぶりにダンナが家にかえってくんのか?」
魔法少女A「ダンナ…?」
シャミ子「ち、ち、違いますっ!ダンナなんかじゃありませんっ!!」
リコ「あーなんや。今日、帰ってくるんかいな。
放浪癖のあるフィアンセをもつと振り回されて大変やな、シャミ子はんも」
小倉「あー、なんだ、それじゃ仕方ないね~」
シャミ子「ち、違っ…!」
シャミ子「ご、ごめんなさいっ、わ、わたし…今日は急用ができちゃって…!
は、はやく事務所も閉めて家に帰らないと…っ!」
ミカン「どうしたの、突然…、あっ…まさか」
杏里「なんだー、つれないなシャミ子。
あーー、ひょっとして、久しぶりにダンナが家にかえってくんのか?」
魔法少女A「ダンナ…?」
シャミ子「ち、ち、違いますっ!ダンナなんかじゃありませんっ!!」
リコ「あーなんや。今日、帰ってくるんかいな。
放浪癖のあるフィアンセをもつと振り回されて大変やな、シャミ子はんも」
小倉「あー、なんだ、それじゃ仕方ないね~」
シャミ子「ち、違っ…!」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:03:07.106 ID:5zajB6f60
シャミ子「だ、だからっ、相方でもダンナでもフィアンセでもありませんっ!」
シャミ子「あれはっ……、宿敵っ!」ダッ
リコ「ああ…、いってもーた…」
ミカン「一緒に2人もくればいいのに…、
まあ、今夜は久しぶりに2人きりのほうがいいのかしら?」
ミカン「あ、そうだ、代わりと言ったら悪いけど…、
あなたたち、一緒に来ないかしら?」
魔法少女A・B「……」
魔法少女A「いや…遠慮しておきます。それより、早く自分たちの町に帰らないと」
魔法少女B「そうね…、、傷つけようとしたまぞくにちゃんと謝って…、
それから…、これからは、町にいるまぞくとも仲良くなるように努力してみる」
リリス「ああ、そうだな。それがいい。道中、気を付けて帰るのだぞ。それで…
帰ったら、みんな仲良くな」
……
シャミ子「あれはっ……、宿敵っ!」ダッ
リコ「ああ…、いってもーた…」
ミカン「一緒に2人もくればいいのに…、
まあ、今夜は久しぶりに2人きりのほうがいいのかしら?」
ミカン「あ、そうだ、代わりと言ったら悪いけど…、
あなたたち、一緒に来ないかしら?」
魔法少女A・B「……」
魔法少女A「いや…遠慮しておきます。それより、早く自分たちの町に帰らないと」
魔法少女B「そうね…、、傷つけようとしたまぞくにちゃんと謝って…、
それから…、これからは、町にいるまぞくとも仲良くなるように努力してみる」
リリス「ああ、そうだな。それがいい。道中、気を付けて帰るのだぞ。それで…
帰ったら、みんな仲良くな」
……
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:05:08.391 ID:5zajB6f60
タッタッタ…
シャミ子「はあ、はあ…!」
シャミ子「桃っ!」バンッ
シャミ子の家…
桃(23歳)「あ、お帰りシャミ子」
シャミ子「き…、き…」プルプル
シャミ子「き、き…貴様というやつは…!!」
シャミ子「はあ、はあ…!」
シャミ子「桃っ!」バンッ
シャミ子の家…
桃(23歳)「あ、お帰りシャミ子」
シャミ子「き…、き…」プルプル
シャミ子「き、き…貴様というやつは…!!」
32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:08:27.068 ID:5zajB6f60
桃「え?どうしたのシャミ子…、あれ、なんか…、怒ってる?」
シャミ子「あ、あったりまえですっ!半年ぶりに帰ってきたと思えばっ!
ちょこちょこ連絡送っても8割既読スルーのくせにっ!何突然帰ってきてるんですかっ!」
桃「え…、帰るって事前に連絡したと思ったけど」
シャミ子「ついさっきみましたよそんなもんっ!
今日帰るからっ、てか今帰ってる最中とか…連絡よこすの遅すぎなんですよっ!」
シャミ子「てかもう帰ってきてるし!」
シャミ子「それでっ!?今まで何してたんですかっ」
桃「あーしんどかった。うん、やっぱり、北の地方は、まだまだ魔法少女とまぞく
とのガチの抗争やってるから止めるの大変だったよ…」
桃「みんなの言いつけ通り、なるべく筋肉は使わずに抗争を止めたよ。
なるべく言葉で説得して…、あ、けど最後はちょっとイラっとして
筋肉でちょっとだけほんのちょっとだけ」
シャミ子「聞いてねーですよっ!!」
桃「ええ…?」
シャミ子「あ、あったりまえですっ!半年ぶりに帰ってきたと思えばっ!
ちょこちょこ連絡送っても8割既読スルーのくせにっ!何突然帰ってきてるんですかっ!」
桃「え…、帰るって事前に連絡したと思ったけど」
シャミ子「ついさっきみましたよそんなもんっ!
今日帰るからっ、てか今帰ってる最中とか…連絡よこすの遅すぎなんですよっ!」
シャミ子「てかもう帰ってきてるし!」
シャミ子「それでっ!?今まで何してたんですかっ」
桃「あーしんどかった。うん、やっぱり、北の地方は、まだまだ魔法少女とまぞく
とのガチの抗争やってるから止めるの大変だったよ…」
桃「みんなの言いつけ通り、なるべく筋肉は使わずに抗争を止めたよ。
なるべく言葉で説得して…、あ、けど最後はちょっとイラっとして
筋肉でちょっとだけほんのちょっとだけ」
シャミ子「聞いてねーですよっ!!」
桃「ええ…?」
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:12:05.659 ID:5zajB6f60
桃「ああ、それならもういいよ。はいこれ北の地方みやげ。みんなの分もあるよ。
それと、…きゃっ…」
シャミ子「か、帰ってくるなら来るって、もっと早く行ってください、バカ…!!」ギュウ
シャミ子「けど…、あ、会いたかったです…、桃。お、おかえりなさい……でした」
桃「…ん。わたしも…、ずっとシャミ子に会いたかった…、ただいまシャミ子」
シャミ子「うん…」
それと、…きゃっ…」
シャミ子「か、帰ってくるなら来るって、もっと早く行ってください、バカ…!!」ギュウ
シャミ子「けど…、あ、会いたかったです…、桃。お、おかえりなさい……でした」
桃「…ん。わたしも…、ずっとシャミ子に会いたかった…、ただいまシャミ子」
シャミ子「うん…」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:12:44.405 ID:5zajB6f60
シャミ子「ところで桃…、さっき何を言いかけたんです?」
桃「え…?ああ、それと」
桃「今日のご飯何かなって…」
シャミ子「……」
桃「え…?ああ、それと」
桃「今日のご飯何かなって…」
シャミ子「……」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:13:00.060 ID:5zajB6f60
シャミ子「…何年も何年も言い続けてますが……」
シャミ子「わたしは飯炊きまぞくではないっ!けど準備はこれからですっ!」
シャミ子「それで!!?何系が食べたいですかっ!!」
おしまい
シャミ子「わたしは飯炊きまぞくではないっ!けど準備はこれからですっ!」
シャミ子「それで!!?何系が食べたいですかっ!!」
おしまい
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:14:06.698 ID:oL7IJ7OUa
イイハナシダナー
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:15:26.428 ID:oEn0XQnh0
いい最終回だったな
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:15:23.485 ID:0Zfp+M5F0
乙乙
シャミ子頼もしくなっても桃相手には変わらないのめっちゃ良い
シャミ子頼もしくなっても桃相手には変わらないのめっちゃ良い
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/14(火) 23:16:42.498 ID:Ft6TkVG10
桜さんに頼まれた町を守ることだけじゃなくて
ちゃんと努めを見つけてそれを果たしてるあたりが大人になったなって
なのはとフェイトみたくなった
ちゃんと努めを見つけてそれを果たしてるあたりが大人になったなって
なのはとフェイトみたくなった
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ◆DvUgCvOGFQ 2020/01/15(水) 01:09:08.647 ID:3t9ccVka0
はぁ、好き
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/15(水) 02:00:21.451 ID:aOhw9LIQ0
久々にいいもん見れた
引用元: シャミ子(23歳)「あ、依頼者の方ですよね、どうぞどうぞ」 魔法少女A「え…」
シャミ子「体で稼ぎます!」
2020-02-05
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 19:41:59.040 ID:6uohv9No0
リリス「シャミ子よ、桃との修行の成果はどうだ?」
シャミ子「最近はいい感じです、体力がついたのか体育の授業が2時間でも平気になりました!」
リリス「うむ…体力を付ける事は勿論いい事なのだが…」
リリス「シャミ子よ、いっちょ夢魔としての修行をしてみないか?」
シャミ子「夢魔としての修行?」
リリス「そう!夢魔としての能力を高めるために適切な修行を行い、いち早く魔力アップをする修行だ!」
リリス「余の時代では当たり前だったメソポタ式でも良いのだが、ここはまぞくとしても現代社会に適応した形で修行を行おうと思う」
リリス「名付けてまぞくリフレ!」
シャミ子「まぞくリフレ…?」
リリス「うむ!個室で相手に奉仕をして疲れを癒す、シャミ子にピッタリな簡単な修行だ!」
シャミ子「おお!なんだか私に向いてそうです!」
リリス「ちなみに現代ではこれでそれなりの稼ぎを得ている者もいるぞ!」
シャミ子「お金になるんですか!?」
リリス「興味が出てきただろう?」
シャミ子「相手を癒して魔力アップ……そしてお金がもらえる…」ゴクリ
シャミ子「そ、そんな美味しい話が本当にあるんですか?」
リリス「ある!そしてプランはもう立てた!」
良「おねぇ!これが料金表だよ!」
シャミ子「準備が早い!」
シャミ子「最近はいい感じです、体力がついたのか体育の授業が2時間でも平気になりました!」
リリス「うむ…体力を付ける事は勿論いい事なのだが…」
リリス「シャミ子よ、いっちょ夢魔としての修行をしてみないか?」
シャミ子「夢魔としての修行?」
リリス「そう!夢魔としての能力を高めるために適切な修行を行い、いち早く魔力アップをする修行だ!」
リリス「余の時代では当たり前だったメソポタ式でも良いのだが、ここはまぞくとしても現代社会に適応した形で修行を行おうと思う」
リリス「名付けてまぞくリフレ!」
シャミ子「まぞくリフレ…?」
リリス「うむ!個室で相手に奉仕をして疲れを癒す、シャミ子にピッタリな簡単な修行だ!」
シャミ子「おお!なんだか私に向いてそうです!」
リリス「ちなみに現代ではこれでそれなりの稼ぎを得ている者もいるぞ!」
シャミ子「お金になるんですか!?」
リリス「興味が出てきただろう?」
シャミ子「相手を癒して魔力アップ……そしてお金がもらえる…」ゴクリ
シャミ子「そ、そんな美味しい話が本当にあるんですか?」
リリス「ある!そしてプランはもう立てた!」
良「おねぇ!これが料金表だよ!」
シャミ子「準備が早い!」
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4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 19:47:10.058 ID:6uohv9No0
『基本プラン
・まぞくの足揉みほぐし~2000円
・まぞくの全身揉みほぐし~3000円
・まぞくの添い寝~5000円
・まぞくの膝枕~3000円
オプション
・危機管理フォーム~8000円
・夜のシャドウミストレス~10000円
>>1時間当たり3000円(+別途お好きな基本プラン料金)
シャドウミストレス優子と素敵なひと時を過ごしませんか?
癒し系まぞくがあなたに極上の癒しを与えます。』
シャミ子「私の知らないところで私が商品にされてる…」
良「相場は把握してるけどこれは少し高め、お姉にはそれだけの価値がある」
シャミ子「だ、だめです!私の修行に付き合ってもらった挙句こんな金額もらえません!」
リリス「何を言っている!シャミ子ならこの値段でも客なんていくらでもとれるぞ!」
シャミ子「却下です却下!!」
シャミ子「値段は表記の十分の一でやります!!」
良「…お姉がそれでいいならいいんだけど」
良「さっそくお客さん呼び込んできたから、身支度しよう?」
シャミ子「いつのまに!?ていうかどこで知ったんですか!?」
リリス「良がビラを配っていたぞ」
・まぞくの足揉みほぐし~2000円
・まぞくの全身揉みほぐし~3000円
・まぞくの添い寝~5000円
・まぞくの膝枕~3000円
オプション
・危機管理フォーム~8000円
・夜のシャドウミストレス~10000円
>>1時間当たり3000円(+別途お好きな基本プラン料金)
シャドウミストレス優子と素敵なひと時を過ごしませんか?
癒し系まぞくがあなたに極上の癒しを与えます。』
シャミ子「私の知らないところで私が商品にされてる…」
良「相場は把握してるけどこれは少し高め、お姉にはそれだけの価値がある」
シャミ子「だ、だめです!私の修行に付き合ってもらった挙句こんな金額もらえません!」
リリス「何を言っている!シャミ子ならこの値段でも客なんていくらでもとれるぞ!」
シャミ子「却下です却下!!」
シャミ子「値段は表記の十分の一でやります!!」
良「…お姉がそれでいいならいいんだけど」
良「さっそくお客さん呼び込んできたから、身支度しよう?」
シャミ子「いつのまに!?ていうかどこで知ったんですか!?」
リリス「良がビラを配っていたぞ」
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 19:55:06.293 ID:6uohv9No0
…
リリス『余と良は寝室から見守っている!何か問題が発生したらすぐに駆けつけるからな!』
シャミ子『ええー!?私リビングでこんなことするんですか!?』
シャミ子『お母さんが帰ってきたらなんて言い訳すれば…』
良『大丈夫、お姉の知っている人にしかビラは配ってないから』
良『お母さんに見られても言い訳はいくらでもあるはず』
シャミ子『あっ、みんな私の知っている人なんですね…なんかホッとしました』
…
ガチャッ
シャミ子「こ、こんにちは~」
シャミ子「シャドウミストレス優子です!今日はよろしくお願いします…!」
杏里「おはシャミー」
シャミ子「…あれ?杏里ちゃん?」
杏里「なんかうちのポストに面白いの入ってたから来ちゃった!」
杏里「ついにシャミ子も自分の価値を覚えたな?こんないやらしい商売始めちゃってさ」
杏里「説教するからそこにおすわり!」
シャミ子「い、いかがわしくないです!まぞくリフレです!」
シャミ子「これはまぞくとしての立派な修行なんですよ!」
杏里「悪い人に騙されてないよね…?」
リリス『余と良は寝室から見守っている!何か問題が発生したらすぐに駆けつけるからな!』
シャミ子『ええー!?私リビングでこんなことするんですか!?』
シャミ子『お母さんが帰ってきたらなんて言い訳すれば…』
良『大丈夫、お姉の知っている人にしかビラは配ってないから』
良『お母さんに見られても言い訳はいくらでもあるはず』
シャミ子『あっ、みんな私の知っている人なんですね…なんかホッとしました』
…
ガチャッ
シャミ子「こ、こんにちは~」
シャミ子「シャドウミストレス優子です!今日はよろしくお願いします…!」
杏里「おはシャミー」
シャミ子「…あれ?杏里ちゃん?」
杏里「なんかうちのポストに面白いの入ってたから来ちゃった!」
杏里「ついにシャミ子も自分の価値を覚えたな?こんないやらしい商売始めちゃってさ」
杏里「説教するからそこにおすわり!」
シャミ子「い、いかがわしくないです!まぞくリフレです!」
シャミ子「これはまぞくとしての立派な修行なんですよ!」
杏里「悪い人に騙されてないよね…?」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:01:07.241 ID:6uohv9No0
…
『まぞくしらべ』
この人は佐田杏里ちゃん、角が生える前から私の友達です。
元気いっぱいでさっぱりした性格!私の中ではダントツで気を許せるお友達です!
シャミ子「…というわけでして」
杏里「なるほどねー、夢魔としての修行かー」
杏里「それで値段も十分の一と…」
杏里「すっげーお得じゃん!」
シャミ子「ふふふ、好きなプランを選ぶといい」
『まぞくしらべ』
この人は佐田杏里ちゃん、角が生える前から私の友達です。
元気いっぱいでさっぱりした性格!私の中ではダントツで気を許せるお友達です!
シャミ子「…というわけでして」
杏里「なるほどねー、夢魔としての修行かー」
杏里「それで値段も十分の一と…」
杏里「すっげーお得じゃん!」
シャミ子「ふふふ、好きなプランを選ぶといい」
10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:09:07.987 ID:6uohv9No0
杏里「んー、じゃあせっかくだしこれ」
杏里「『まぞくの足揉みほぐし』ってやつ?やってもらおうかなー」
シャミ子「がってんです!足の甲から脹脛まで優しく揉みほぐします!」モミモミ
杏里「最近運動したり家の手伝いとかで足が疲れちゃってさー……くぅ~その辺…っ」
杏里「シャミ子上手だね~!」
シャミ子「そうですか?ふふっ、嬉しいです」
シャミ子「なんだかこうして杏里ちゃんと二人きりって久しぶりですね」
杏里「そうだね」
杏里「最近じゃ私のシャミ子は千代桃に取られっぱなしだったから、なんだか寂しかったよー」
シャミ子「な…桃とは宿敵なので家庭の都合上仕方なく……!」カァァァ
杏里「ふふふ……シャミ子はかわいいなー」
シャミ子「も、もうっ!杏里ちゃんはすぐそうやって…」
シャミ子「…くくく、そんな事言ってるとこうしちゃいますよ?」コチョコチョ
杏里「…あっ、ちょっ…やめ…」
シャミ子「これもマッサージです!」
杏里「あはははは!!わ、わかった!!ギブギブ……!わかったから!!」
杏里「『まぞくの足揉みほぐし』ってやつ?やってもらおうかなー」
シャミ子「がってんです!足の甲から脹脛まで優しく揉みほぐします!」モミモミ
杏里「最近運動したり家の手伝いとかで足が疲れちゃってさー……くぅ~その辺…っ」
杏里「シャミ子上手だね~!」
シャミ子「そうですか?ふふっ、嬉しいです」
シャミ子「なんだかこうして杏里ちゃんと二人きりって久しぶりですね」
杏里「そうだね」
杏里「最近じゃ私のシャミ子は千代桃に取られっぱなしだったから、なんだか寂しかったよー」
シャミ子「な…桃とは宿敵なので家庭の都合上仕方なく……!」カァァァ
杏里「ふふふ……シャミ子はかわいいなー」
シャミ子「も、もうっ!杏里ちゃんはすぐそうやって…」
シャミ子「…くくく、そんな事言ってるとこうしちゃいますよ?」コチョコチョ
杏里「…あっ、ちょっ…やめ…」
シャミ子「これもマッサージです!」
杏里「あはははは!!わ、わかった!!ギブギブ……!わかったから!!」
11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:13:37.896 ID:6uohv9No0
…
リリス「うむ、いい感じだったなシャミ子よ」
良「アンケートにも協力してもらった、サービス満足度もすごく高い」
良「まさかお姉にこんな才能があったなんて!」キラキラ
シャミ子「ふふふ、当然です」
シャミ子「お姉ちゃんはシャドウミストレスですから!」
リリス「次のお客さんももう家の前まで来てるぞ!」
リリス「大人気だなシャミ子よ、このまま行けば夢魔としての大成も近い!」
シャミ子「今日の私、なんだかいける気がします!」
シャミ子「いざ出陣!いらっしゃいませ~!」
ガチャッ
リリス「うむ、いい感じだったなシャミ子よ」
良「アンケートにも協力してもらった、サービス満足度もすごく高い」
良「まさかお姉にこんな才能があったなんて!」キラキラ
シャミ子「ふふふ、当然です」
シャミ子「お姉ちゃんはシャドウミストレスですから!」
リリス「次のお客さんももう家の前まで来てるぞ!」
リリス「大人気だなシャミ子よ、このまま行けば夢魔としての大成も近い!」
シャミ子「今日の私、なんだかいける気がします!」
シャミ子「いざ出陣!いらっしゃいませ~!」
ガチャッ
13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:19:09.996 ID:6uohv9No0
ミカン「こんにちはシャミ子、素敵なチラシが入ってたから来たわよ」
シャミ子「こんにちはミカンさん!今日の私は魔法少女相手でも手を抜かない!」
シャミ子「全身の疲れを癒してやるから覚悟するがいい!」ワキワキ
ミカン「あらあら、こんなに安い値段で癒してもらっちゃっていいのかしら」
シャミ子「……一応そのチラシの表記の十分の一価格なんですが」
…
『まぞくしらべ』
この人はミカンさんです!優しくて面倒見が良くてお姉さんっぽい魔法少女!
一応まぞくとは水と油な感じではありますが、私やごせんぞにもすごく優しい!あとなんか良い匂いがするのでシャンプー教えてください!
シャミ子「こんにちはミカンさん!今日の私は魔法少女相手でも手を抜かない!」
シャミ子「全身の疲れを癒してやるから覚悟するがいい!」ワキワキ
ミカン「あらあら、こんなに安い値段で癒してもらっちゃっていいのかしら」
シャミ子「……一応そのチラシの表記の十分の一価格なんですが」
…
『まぞくしらべ』
この人はミカンさんです!優しくて面倒見が良くてお姉さんっぽい魔法少女!
一応まぞくとは水と油な感じではありますが、私やごせんぞにもすごく優しい!あとなんか良い匂いがするのでシャンプー教えてください!
14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:27:24.353 ID:6uohv9No0
ミカン「最近肩こりが酷くて……全身もみほぐしをお願いできるかしら?」
シャミ子「かたこり辛いですよねー」
シャミ子「私なんて特に筋肉もないですから、前にひっぱられる感じで猫背まぞくです…」
ミカン「猫背を改善するなら背筋運動がオススメよ!」
シャミ子「むぅ、やはり筋トレですか」
シャミ子「桃は肩こりや猫背とは無縁だってこの間言ってたし…やっぱり筋肉が…」ブツブツ
ミカン「……」
ミカン「膝枕もお願いしていいかしら?」
シャミ子「あ、了解です!」スッ
シャミ子「ここに頭を置くがいい!」
ミカン「ん……」プニッ
ミカン「シャミ子の太もも超柔らかいわ……」
シャミ子「ふふ、このまま寝てもいいですよー」
シャミ子「その間肩もみもみしますね」
シャミ子「かたこり辛いですよねー」
シャミ子「私なんて特に筋肉もないですから、前にひっぱられる感じで猫背まぞくです…」
ミカン「猫背を改善するなら背筋運動がオススメよ!」
シャミ子「むぅ、やはり筋トレですか」
シャミ子「桃は肩こりや猫背とは無縁だってこの間言ってたし…やっぱり筋肉が…」ブツブツ
ミカン「……」
ミカン「膝枕もお願いしていいかしら?」
シャミ子「あ、了解です!」スッ
シャミ子「ここに頭を置くがいい!」
ミカン「ん……」プニッ
ミカン「シャミ子の太もも超柔らかいわ……」
シャミ子「ふふ、このまま寝てもいいですよー」
シャミ子「その間肩もみもみしますね」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:32:05.277 ID:6uohv9No0
…
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ミカン「ん……ふぁ……」
ミカン「……ってあれ……シャミ子?」
ミカン「もしかして私寝ちゃってたかしら!?」
シャミ子「うぅ、足がビリビリします」
ミカン「あああああ!ごめんなさい!少しだけ横になるつもりが私ったらつい…!」
シャミ子「いえ、私は全然大丈夫です!お金も頂いてるし修行に付き合ってもらっている身なので」
シャミ子「それよりもミカンさん、さっきからケータイがずっとピロピロしてますよ」
シャミ子「何か急ぎの用なのでは…」
ミカン「ん、確かにそうね」
ミカン「ちょっと失礼するわ」ポチッ
『未読のメッセージが56562件あります。』
ミカン「……」ゾッ
ミカン「わ、私はこれで失礼するわ」
シャミ子「え?あ、はい」
シャミ子「今日はありがとうございました!」
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ピロリン
ミカン「ん……ふぁ……」
ミカン「……ってあれ……シャミ子?」
ミカン「もしかして私寝ちゃってたかしら!?」
シャミ子「うぅ、足がビリビリします」
ミカン「あああああ!ごめんなさい!少しだけ横になるつもりが私ったらつい…!」
シャミ子「いえ、私は全然大丈夫です!お金も頂いてるし修行に付き合ってもらっている身なので」
シャミ子「それよりもミカンさん、さっきからケータイがずっとピロピロしてますよ」
シャミ子「何か急ぎの用なのでは…」
ミカン「ん、確かにそうね」
ミカン「ちょっと失礼するわ」ポチッ
『未読のメッセージが56562件あります。』
ミカン「……」ゾッ
ミカン「わ、私はこれで失礼するわ」
シャミ子「え?あ、はい」
シャミ子「今日はありがとうございました!」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:37:42.502 ID:6uohv9No0
…
リリス「ククク、魔法少女め!まぞく相手に無防備な姿を晒すか!」
良「お姉はすごい!ライオンすらも服従させるその姿はまさに真のまぞく!」
シャミ子「それはちょっとミカンさんに失礼です!ミカンさんは優しいし私のお友達ですから!」
リリス「桃は?」
シャミ子「宿敵です!」
リリス「線引きがわからん…」
ドンドンドンドンドン!!
ドンドンドンドンドン!!
良「それよりも…さっきからずっと」
リリス「うむ、中々熱心なお客様だ…さすがに近所迷惑だろう」
リリス「丁重なおもてなしを!あとドアのチャイムの使い方を教えてやれ!」
シャミ子「がってんです!シャドウミストレス優子、いざ出勤!」
リリス「ククク、魔法少女め!まぞく相手に無防備な姿を晒すか!」
良「お姉はすごい!ライオンすらも服従させるその姿はまさに真のまぞく!」
シャミ子「それはちょっとミカンさんに失礼です!ミカンさんは優しいし私のお友達ですから!」
リリス「桃は?」
シャミ子「宿敵です!」
リリス「線引きがわからん…」
ドンドンドンドンドン!!
ドンドンドンドンドン!!
良「それよりも…さっきからずっと」
リリス「うむ、中々熱心なお客様だ…さすがに近所迷惑だろう」
リリス「丁重なおもてなしを!あとドアのチャイムの使い方を教えてやれ!」
シャミ子「がってんです!シャドウミストレス優子、いざ出勤!」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:46:48.714 ID:6uohv9No0
ガチャッ
シャミ子「いらっしゃいませー!シャドウミストレス優子です!今日はよろしくお願いします!」
桃「こ、これ……チラシが入ってたんだけど……」
桃「シャ、シャミ子はもっと自分の体を大切にした方がいい!いくらお金に困っているからってこんな身売りみたいな真似して…」
桃「もちろん今回私はお客様の立場で仕方なくきているからそういうサービスを受けるつもりだけど、これはシャミ子への援助が目的であって」
桃「決してやましいつもりがあるわけじゃないんだ、相応の対価は渡すつもりだし…シャミ子が望むならそれ以上の額も勿論」
桃「だから金輪際こういうことはやめて少しづつでもいいから真っ当なアルバイトをするべきだと思うと私は…」ドキドキ
シャミ子「ど、どうしたんですか桃…早口すぎて聞き取れません」
『まぞくしらべ』
私を片手ダンプで救った王子様……いやいや、宿敵の魔法少女千代田桃。
スラッとしててキリッとしてる、かっこかわいい魔法少女の女の子です!筋トレとたまさくらちゃんが大好きらしいです!
来てくれたのは勿論嬉しいんですが、なんだか息が荒くて目が血走っています…一体なぜ?
シャミ子「いらっしゃいませー!シャドウミストレス優子です!今日はよろしくお願いします!」
桃「こ、これ……チラシが入ってたんだけど……」
桃「シャ、シャミ子はもっと自分の体を大切にした方がいい!いくらお金に困っているからってこんな身売りみたいな真似して…」
桃「もちろん今回私はお客様の立場で仕方なくきているからそういうサービスを受けるつもりだけど、これはシャミ子への援助が目的であって」
桃「決してやましいつもりがあるわけじゃないんだ、相応の対価は渡すつもりだし…シャミ子が望むならそれ以上の額も勿論」
桃「だから金輪際こういうことはやめて少しづつでもいいから真っ当なアルバイトをするべきだと思うと私は…」ドキドキ
シャミ子「ど、どうしたんですか桃…早口すぎて聞き取れません」
『まぞくしらべ』
私を片手ダンプで救った王子様……いやいや、宿敵の魔法少女千代田桃。
スラッとしててキリッとしてる、かっこかわいい魔法少女の女の子です!筋トレとたまさくらちゃんが大好きらしいです!
来てくれたのは勿論嬉しいんですが、なんだか息が荒くて目が血走っています…一体なぜ?
27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 20:55:59.956 ID:6uohv9No0
シャミ子「まぁまぁ落ち着いて桃、きっと急いできたから息が上がってるんですね!お茶を持ってきますからすこし座っててください!」
シャミ子「あ、その前に今日のプランを聞いて…」
桃「全部」
シャミ子「…はい?」
桃「全部で」
シャミ子「全部っていうと…」
桃「……まずは足の揉みほぐしから全身もみほぐしへスムーズに移行、できれば鼠蹊部を中心に焦らす感じで」
桃「その後は危機管理フォームになって私に膝枕をしてほしい、耳かきをしながら子守唄を歌ってくれたら最高だよ」
桃「私の意識がトロンとしてきたところをすかさず添い寝で拾う、最終的には電気を消して夜のシャドウミストレスを…」
シャミ子「な、なんだかすごく忙しそうですが全部乗せはうれしいです!」
シャミ子「とりあえず足の揉みほぐしからですね!」
桃「よ、よろしくお願いします…」ドキドキ
シャミ子「もう…なんで緊張してるんですか!いつもの桃らしくないですよ!」
桃「…こういうところ初めてだから」
シャミ子「前にも我が家に来たことありますよね…?
シャミ子「あ、その前に今日のプランを聞いて…」
桃「全部」
シャミ子「…はい?」
桃「全部で」
シャミ子「全部っていうと…」
桃「……まずは足の揉みほぐしから全身もみほぐしへスムーズに移行、できれば鼠蹊部を中心に焦らす感じで」
桃「その後は危機管理フォームになって私に膝枕をしてほしい、耳かきをしながら子守唄を歌ってくれたら最高だよ」
桃「私の意識がトロンとしてきたところをすかさず添い寝で拾う、最終的には電気を消して夜のシャドウミストレスを…」
シャミ子「な、なんだかすごく忙しそうですが全部乗せはうれしいです!」
シャミ子「とりあえず足の揉みほぐしからですね!」
桃「よ、よろしくお願いします…」ドキドキ
シャミ子「もう…なんで緊張してるんですか!いつもの桃らしくないですよ!」
桃「…こういうところ初めてだから」
シャミ子「前にも我が家に来たことありますよね…?
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 21:05:52.844 ID:6uohv9No0
…
シャミ子「ききかんりー!」ポンッ
桃「……」
シャミ子「あ、あの、そんなに食い入るように見られると恥ずかしいんですが……」ドキドキ
シャミ子「というよりこのコスチュームに一体何の意味があるんでしょうか、家の中なのでセーフですが理解が追いつきません…」
桃「……」ゴクリ
シャミ子「…ほら、頭貸して下さい桃」ポンポン
桃「あっ、はい」プニッ
桃「~~っ!!!!」
桃(シャミ子の生足……めちゃめちゃ柔らかい!)
シャミ子「ククク……どうだ魔法少女よ、まぞくの堕落全部乗せの威力は」
シャミ子「このまま根こそぎ落とすまぞく耳掻きからの綿毛ポンポンからのフーフー、フルコースで決めてやるぞ!」
桃「くっ……そんな恐ろしい事をされたら…っ」
ゴソッ
シャミ子「痒いところはありませんか~?♡」ポリポリ
桃「…あっああぁぁぁ~!!シャ、シャミ子お姉ちゃん……っ♡」トロン
シャミ子「ききかんりー!」ポンッ
桃「……」
シャミ子「あ、あの、そんなに食い入るように見られると恥ずかしいんですが……」ドキドキ
シャミ子「というよりこのコスチュームに一体何の意味があるんでしょうか、家の中なのでセーフですが理解が追いつきません…」
桃「……」ゴクリ
シャミ子「…ほら、頭貸して下さい桃」ポンポン
桃「あっ、はい」プニッ
桃「~~っ!!!!」
桃(シャミ子の生足……めちゃめちゃ柔らかい!)
シャミ子「ククク……どうだ魔法少女よ、まぞくの堕落全部乗せの威力は」
シャミ子「このまま根こそぎ落とすまぞく耳掻きからの綿毛ポンポンからのフーフー、フルコースで決めてやるぞ!」
桃「くっ……そんな恐ろしい事をされたら…っ」
ゴソッ
シャミ子「痒いところはありませんか~?♡」ポリポリ
桃「…あっああぁぁぁ~!!シャ、シャミ子お姉ちゃん……っ♡」トロン
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 21:18:00.229 ID:6uohv9No0
シャミ子「ふーーっ…ふーーっ」
桃「あぁあっ……耳の中ぞわぞわする…っ!」ビクンッ
シャミ子「ふふっ、桃かわいいです」
桃「シャミ子お姉ちゃん…もう耳掻き終わり?」
シャミ子「はい、お姉ちゃんと一緒にねんねしましょうね?」カチカチ
桃(電気が消えた…!)
シャミ子「ふぅ……なんだか今日は少し疲れました」
シャミ子「でも、桃が満足してくれてるみたいで良かったです」ニコッ
桃「う、うん…」ドキドキ
シャミ子「それより私ってそんなにお姉ちゃんっぽいですか?桃の方が背も高いし大人っぽいのに…」
桃「あ…いやっ、さっきのは…昔姉にああやって膝枕してもらってたのを思い出しちゃって」カァァァ
シャミ子「ふふふ、いいんですよ?今日だけは私が桃のお姉ちゃんで」
シャミ子「今日の私は桃の癒しになるためにここにいるんですから」ギュッ
桃「!!!!」
桃(やばいやばいやばいやばい)
桃(これもう夜のシャドウミストレス入ってる…!?ここからオプション分始まる…!?)
桃(どうしよう…!シャミ子に説教して帰るつもりだったのに!こんなことならもっとかわいい下着つけとけばよかった!)
桃(と、とりあえずリードしなきゃだよね…?わたしからチューとかすべきだよね…?いくよ?いくよメタ子…!私に勇気を…!)
桃「……ちゅ」
桃「ちゅーしよっか……シャミ子」ドキドキ
シャミ子「へ?」
桃「あぁあっ……耳の中ぞわぞわする…っ!」ビクンッ
シャミ子「ふふっ、桃かわいいです」
桃「シャミ子お姉ちゃん…もう耳掻き終わり?」
シャミ子「はい、お姉ちゃんと一緒にねんねしましょうね?」カチカチ
桃(電気が消えた…!)
シャミ子「ふぅ……なんだか今日は少し疲れました」
シャミ子「でも、桃が満足してくれてるみたいで良かったです」ニコッ
桃「う、うん…」ドキドキ
シャミ子「それより私ってそんなにお姉ちゃんっぽいですか?桃の方が背も高いし大人っぽいのに…」
桃「あ…いやっ、さっきのは…昔姉にああやって膝枕してもらってたのを思い出しちゃって」カァァァ
シャミ子「ふふふ、いいんですよ?今日だけは私が桃のお姉ちゃんで」
シャミ子「今日の私は桃の癒しになるためにここにいるんですから」ギュッ
桃「!!!!」
桃(やばいやばいやばいやばい)
桃(これもう夜のシャドウミストレス入ってる…!?ここからオプション分始まる…!?)
桃(どうしよう…!シャミ子に説教して帰るつもりだったのに!こんなことならもっとかわいい下着つけとけばよかった!)
桃(と、とりあえずリードしなきゃだよね…?わたしからチューとかすべきだよね…?いくよ?いくよメタ子…!私に勇気を…!)
桃「……ちゅ」
桃「ちゅーしよっか……シャミ子」ドキドキ
シャミ子「へ?」
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 21:27:35.635 ID:6uohv9No0
シャミ子「……何言ってるんですか桃、なんでちゅー?」
桃「え」
シャミ子「い、いやいやいや!したくないとかそういうわけじゃないですけど!」
シャミ子「なんでいきなりそういうこと言い出したのか全然わかりません!なんで!?」ドキドキ
桃「だ、だって夜のシャドウミストレスだよ!?どう見てもこれ裏オプ示唆じゃ…」
ガラッ
リリス「メソポタミア警察だ!!ステッキを置いて今すぐ投降しろ!!」
良「お客さん困るんですよねぇ、ウチそういうお店じゃないですから」
良「そういう強要行為とかするんだったらもっと繁華街とかでお店探してもらってもいいですかね?」
桃「リリスさん!?良ちゃん!?」
良「うちは健全店でやってますから、15歳の子使って店してるんで当然ですけど」
桃「ご、誤解だよ!私はてっきりシャミ子がいかがわしいお店で騙されて働いてるんじゃないかって思って調査にきただけで!」
桃「そう!これはシャミ子がどこまでするのかを調べてたんだ!もしもシャミ子がいかがわしい行為に及ぼうとしていたら止めて説教するつもりだったんだ!」
桃「これは魔法少女として仕方がない事なんだよ!」
リリス「…シャミ子を心配していたのか」
良「たしかに良のチラシの書き方が悪かったかも」
桃「でも心の底からホッとした、シャミ子が悪い大人に騙されていなくて……シャミ子に何かあったら私…」グスッ
桃「え」
シャミ子「い、いやいやいや!したくないとかそういうわけじゃないですけど!」
シャミ子「なんでいきなりそういうこと言い出したのか全然わかりません!なんで!?」ドキドキ
桃「だ、だって夜のシャドウミストレスだよ!?どう見てもこれ裏オプ示唆じゃ…」
ガラッ
リリス「メソポタミア警察だ!!ステッキを置いて今すぐ投降しろ!!」
良「お客さん困るんですよねぇ、ウチそういうお店じゃないですから」
良「そういう強要行為とかするんだったらもっと繁華街とかでお店探してもらってもいいですかね?」
桃「リリスさん!?良ちゃん!?」
良「うちは健全店でやってますから、15歳の子使って店してるんで当然ですけど」
桃「ご、誤解だよ!私はてっきりシャミ子がいかがわしいお店で騙されて働いてるんじゃないかって思って調査にきただけで!」
桃「そう!これはシャミ子がどこまでするのかを調べてたんだ!もしもシャミ子がいかがわしい行為に及ぼうとしていたら止めて説教するつもりだったんだ!」
桃「これは魔法少女として仕方がない事なんだよ!」
リリス「…シャミ子を心配していたのか」
良「たしかに良のチラシの書き方が悪かったかも」
桃「でも心の底からホッとした、シャミ子が悪い大人に騙されていなくて……シャミ子に何かあったら私…」グスッ
60: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 21:38:55.543 ID:6uohv9No0
シャミ子「じゃあさっき私にちゅーしよって言ったのは調査のための嘘ですか?」
桃「…え?」
シャミ子「…だとしたらなんかいやです、試されてるみたいで」
シャミ子「私は桃と宿敵で…対等でありたいんです」
シャミ子「力じゃ敵わなくても心は対等でいたいんです」
シャミ子「桃にとって私は……そんな風に嘘をついてまで守らなくちゃいけない存在ですか?弱いまぞくですか…?」
シャミ子「私は桃に認められたいんです……だからこうやって夢魔の修行を積んで……っ」グスッ
桃「えっ?えっ?」オロオロ
良「桃さん、素直になりましょう」
リリス「ここでシャミ子の涙を拭えなければ貴様にシャミ子は渡さん!」
桃「え、えっと……その…」
桃「ごめんシャミ子!!」
シャミ子「…え?」
桃「さっきのは調査とかは全部嘘」
桃「私本当はチラシ見てムラムラしたんだ、シャミ子とHなことしたくて」
良「……///」
リリス「ひゅーひゅー!」
清子「あらあら…」ドサッ
桃「…え?」
シャミ子「…だとしたらなんかいやです、試されてるみたいで」
シャミ子「私は桃と宿敵で…対等でありたいんです」
シャミ子「力じゃ敵わなくても心は対等でいたいんです」
シャミ子「桃にとって私は……そんな風に嘘をついてまで守らなくちゃいけない存在ですか?弱いまぞくですか…?」
シャミ子「私は桃に認められたいんです……だからこうやって夢魔の修行を積んで……っ」グスッ
桃「えっ?えっ?」オロオロ
良「桃さん、素直になりましょう」
リリス「ここでシャミ子の涙を拭えなければ貴様にシャミ子は渡さん!」
桃「え、えっと……その…」
桃「ごめんシャミ子!!」
シャミ子「…え?」
桃「さっきのは調査とかは全部嘘」
桃「私本当はチラシ見てムラムラしたんだ、シャミ子とHなことしたくて」
良「……///」
リリス「ひゅーひゅー!」
清子「あらあら…」ドサッ
67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 21:47:48.728 ID:6uohv9No0
シャミ子「え、ええええ、Hなことって貴様…!」カァァァ
シャミ子「い、妹の目の前だぞ!ごせんぞもいるしお母さんも…………ってお母さん!?」
桃「えっ」ビクッ
清子「いいんですよ、私のことは気にしないで」
清子「……若いっていいですね」ポッ
桃「い、いや、Hなことっていうのは言葉のあやで…後々そういう事ができるようなステキな関係になりたいというか…」
シャミ子「貴様ハッキリしろ!!私とHなことがしたいのかしたくないのか!!」
桃「したい!!私はシャミ子とHなことがしたい!!」
良「あわわわわお姉と桃さんが……」ドキドキ
シャミ子「…ちゅ、ちゅーとかしたいんですね!?」
桃「……したい…です」
桃「…でも、その前に」
桃「私はシャミ子が好き、勿論そういうことをしたいとも思うけどそんなのは後からで」
桃「宿敵だとか光と闇だとか関係なしで、シャミ子の事がひとりの女の子として好き!」ドキドキ
シャミ子「……私も桃の事が好きです///」
シャミ子「い、妹の目の前だぞ!ごせんぞもいるしお母さんも…………ってお母さん!?」
桃「えっ」ビクッ
清子「いいんですよ、私のことは気にしないで」
清子「……若いっていいですね」ポッ
桃「い、いや、Hなことっていうのは言葉のあやで…後々そういう事ができるようなステキな関係になりたいというか…」
シャミ子「貴様ハッキリしろ!!私とHなことがしたいのかしたくないのか!!」
桃「したい!!私はシャミ子とHなことがしたい!!」
良「あわわわわお姉と桃さんが……」ドキドキ
シャミ子「…ちゅ、ちゅーとかしたいんですね!?」
桃「……したい…です」
桃「…でも、その前に」
桃「私はシャミ子が好き、勿論そういうことをしたいとも思うけどそんなのは後からで」
桃「宿敵だとか光と闇だとか関係なしで、シャミ子の事がひとりの女の子として好き!」ドキドキ
シャミ子「……私も桃の事が好きです///」
72: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 22:04:21.626 ID:6uohv9No0
…
『まぞくしらべ』
千代田桃、我が身を封印した宿敵である魔法少女共の中の一人。
かわいいシャミ子をくれてやるには少々頼りないが戦闘センスは認めてやってもいい、何よりシャミ子が選んだ相手だ。
シャミ子の幸せが余の幸せでもあるので仕方なしに了承してやるが余の本音としては納得がいかない。
式には純白など不要、シャミ子には闇を象徴とする真っ黒なドレスを着せてやれ、それが反対されたら余は拗ねる。
まぁ魔法少女の中では良い奴だとは思う、家事だけは必ず手伝うように!!シャミ子が手荒れしたら余は許さん!!
…
清子「今夜はお赤飯ですね、優子」
シャミ子「き、気が早いです」
桃「まさかシャミ子の家族みんなに祝ってもらえるなんて…」
リリス「おら桃色!!余のテーブルに柚子胡椒を供えんか!!」
桃「はいただいま!!」ササッ
リリス「ふふん、中々気分が良いぞ!!」
桃「くっ…」ギリッ
良「このあとお姉と桃さんはドキドキの初夜を迎えるんだ…」
シャミ子「良、あとでお姉ちゃんとすこしおはなししましょうか」
頑張れ優子!!頑張れ桃さん!!実はお父さんも結婚するまえから種を仕込みまくってたぞ!!光と闇の枠を超え、誰よりも幸せな家庭を築くんだ!!
『まぞくしらべ』
千代田桃、我が身を封印した宿敵である魔法少女共の中の一人。
かわいいシャミ子をくれてやるには少々頼りないが戦闘センスは認めてやってもいい、何よりシャミ子が選んだ相手だ。
シャミ子の幸せが余の幸せでもあるので仕方なしに了承してやるが余の本音としては納得がいかない。
式には純白など不要、シャミ子には闇を象徴とする真っ黒なドレスを着せてやれ、それが反対されたら余は拗ねる。
まぁ魔法少女の中では良い奴だとは思う、家事だけは必ず手伝うように!!シャミ子が手荒れしたら余は許さん!!
…
清子「今夜はお赤飯ですね、優子」
シャミ子「き、気が早いです」
桃「まさかシャミ子の家族みんなに祝ってもらえるなんて…」
リリス「おら桃色!!余のテーブルに柚子胡椒を供えんか!!」
桃「はいただいま!!」ササッ
リリス「ふふん、中々気分が良いぞ!!」
桃「くっ…」ギリッ
良「このあとお姉と桃さんはドキドキの初夜を迎えるんだ…」
シャミ子「良、あとでお姉ちゃんとすこしおはなししましょうか」
頑張れ優子!!頑張れ桃さん!!実はお父さんも結婚するまえから種を仕込みまくってたぞ!!光と闇の枠を超え、誰よりも幸せな家庭を築くんだ!!
79: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 22:16:11.666 ID:zYycBExn0
最高だった
乙
乙
73: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 22:06:47.817 ID:zaZE5Y7TM
壁が薄い家で初夜はアレだから
千代田邸で初夜だな
千代田邸で初夜だな
80: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 22:16:33.917 ID:FYDhfvu70
なんとかの杖があれば女の子同士でもデキちまうんだ
81: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 22:17:36.039 ID:jcnaVNM20
でも結婚してからもときどき「あのときみたいに(サービス)してほしい」って頼んじゃう桃色さん
83: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 23:04:40.953 ID:jcnaVNM20
あとで桃の資産状況をお母さんにこっそり教えて「でかしましたよ、良子」と褒められる良ちゃん
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 23:20:49.996 ID:WTByfzXm0
いやぁ
女の子同士の友情って本当にいいもんですね
女の子同士の友情って本当にいいもんですね
85: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/01(金) 23:57:23.040 ID:jcnaVNM20
まぞくしらべの脳内再生度が高い
引用元: シャミ子「体で稼ぎます!」