【SHIROBAKO】「おいちゃん先輩!」
2020-03-15
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/20(金) 23:54:26.80 ID:RGgZ5nY9O
「んっ?やっぱドストの文章は最高っすね」
ベッドの上で読み終えた本を片手に伸びをすると窓から朝日が差し込んでいた。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426863266
ベッドの上で読み終えた本を片手に伸びをすると窓から朝日が差し込んでいた。
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/20(金) 23:59:26.28 ID:RGgZ5nY9O
好きな文章に出会うと時間を忘れてのめり込んでしまうのは私の悪い癖なのだ。
「ピンポーン」
ん?今日は授業もないし、これからお昼過ぎまで寝ていようかなと決意したところに唐突なチャイムである。
「こんなに早い時間に誰だろ?」
ベッドから起き上がり玄関を開けると良く知っている人が立っていた。
「ピンポーン」
ん?今日は授業もないし、これからお昼過ぎまで寝ていようかなと決意したところに唐突なチャイムである。
「こんなに早い時間に誰だろ?」
ベッドから起き上がり玄関を開けると良く知っている人が立っていた。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:04:06.51 ID:YQ1jXWE5O
「おはよう、りーちゃん!ごめんね朝早くに起こしちゃって」
「あっおいちゃん先輩おはようございます。大丈夫っす、今から寝るとこですから」
宮森あおい、私が高校時代に入っていたアニメーション同好会の部長で今はアニメ制作会社で働いている。
ちなみに私と同じマンションに住んでいる。というか私が先輩を追いかけて付いてきたのだ。
「あっおいちゃん先輩おはようございます。大丈夫っす、今から寝るとこですから」
宮森あおい、私が高校時代に入っていたアニメーション同好会の部長で今はアニメ制作会社で働いている。
ちなみに私と同じマンションに住んでいる。というか私が先輩を追いかけて付いてきたのだ。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:07:55.24 ID:YQ1jXWE5O
「あのねっ!今日の夜りーちゃん空いてるかな?久しぶりに皆で集まろって思って、ずかちゃんが働いてる居酒屋さんで!」
もーこの人はいつも急だ。
そこが周りを引っ張れるカリスマ性?とでも言うのだろうけど。
この前、皆で集まってから時間も結構経ってるし、私以外は働いてるから5人揃ってはなかなか時間とれないので仕方ない、それに皆にも会いたいと思っていたところだったので、私は二つ返事でおっけーして仕事に向かう先輩を見送った。
もーこの人はいつも急だ。
そこが周りを引っ張れるカリスマ性?とでも言うのだろうけど。
この前、皆で集まってから時間も結構経ってるし、私以外は働いてるから5人揃ってはなかなか時間とれないので仕方ない、それに皆にも会いたいと思っていたところだったので、私は二つ返事でおっけーして仕事に向かう先輩を見送った。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:11:06.30 ID:YQ1jXWE5O
「じゃありーちゃんまた後でねーおやすみっ!」
「ふわぁ…ねむ」
私が東京に来たのは脚本家を目指すためだ。アニメーション同好会の5人で再びアニメを作りたい!そんな思いを持って上京してきた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:13:09.23 ID:YQ1jXWE5O
脚本家になるために本を読んだりアニメを見て自分の素養を鍛えてはいるつもりだ。
しかし他の皆と比べて具体的に何をすればいいのか戸惑っているのが現状である。
これといったきっかけが今ひとつ掴めていない。
声優を目指す、ずかちゃん先輩、アニメーターとしてバリバリやってる絵麻先輩、CGの制作会社に入って頑張ってるみーちゃん先輩、そして制作進行のおいちゃん先輩。
しかし他の皆と比べて具体的に何をすればいいのか戸惑っているのが現状である。
これといったきっかけが今ひとつ掴めていない。
声優を目指す、ずかちゃん先輩、アニメーターとしてバリバリやってる絵麻先輩、CGの制作会社に入って頑張ってるみーちゃん先輩、そして制作進行のおいちゃん先輩。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:14:31.98 ID:YQ1jXWE5O
「んーあとで起きてからドスト読み返そう」
それに今日は皆と会えるし、いつも仕事の話題になるから、そのときに相談してみよ。
眠気がピークに達したので、アラームもかけずに私は眠りに落ちた。
「やばいっ!」
目が覚めたときには時計の針が真っ直ぐ一本になっていた。
私の場合、徹夜をすると変に疲れがたまって長時間寝てしまうので困りものだ。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:20:02.37 ID:YQ1jXWE5O
「とりあえずシャワー浴びて、準備しないとー」
部屋では基本ジャージな私だが、上京を機にオシャレには気をつけている。
スタイルだって自信がないわけではない。
「出るとこ出てるよねりーちゃんは」
と絵麻先輩とみーちゃん先輩からジト目を向けられ苦笑いを浮かべることもしばしばだ。
部屋では基本ジャージな私だが、上京を機にオシャレには気をつけている。
スタイルだって自信がないわけではない。
「出るとこ出てるよねりーちゃんは」
と絵麻先輩とみーちゃん先輩からジト目を向けられ苦笑いを浮かべることもしばしばだ。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:21:31.09 ID:YQ1jXWE5O
「ふぅ、あれ?メールきてる。おいちゃん先輩から…へっ」
シャワーを浴びて急いで着替えた私は、おいちゃん先輩から仕事が終わらなくて行けないとの連絡に落胆した。
「制作会社のお仕事ってほんとに大変なんだなー」
そうなのだ、ご飯に誘われても先輩からドタキャンというのは珍しくない。
アニメ制作会社が激務だということは先輩を見ているとよく分かるので別に不満には思わない。
逆に頑張ってる先輩を見ていると自分も頑張らなくちゃと奮起する。
シャワーを浴びて急いで着替えた私は、おいちゃん先輩から仕事が終わらなくて行けないとの連絡に落胆した。
「制作会社のお仕事ってほんとに大変なんだなー」
そうなのだ、ご飯に誘われても先輩からドタキャンというのは珍しくない。
アニメ制作会社が激務だということは先輩を見ているとよく分かるので別に不満には思わない。
逆に頑張ってる先輩を見ていると自分も頑張らなくちゃと奮起する。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:22:57.35 ID:YQ1jXWE5O
「けど、せっかく同じマンションに引越してきたのに寂しいっすよ」
私が上京する際、おいちゃん先輩のマンションに引越してきたのは理由があった。
勿論、大学が近くて家賃もそこそこだったためもあったけど女の子の一人暮らしに両親の反対があったからだ。
私が上京する際、おいちゃん先輩のマンションに引越してきたのは理由があった。
勿論、大学が近くて家賃もそこそこだったためもあったけど女の子の一人暮らしに両親の反対があったからだ。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:24:13.54 ID:YQ1jXWE5O
「あーなら私がりーちゃんのお父さんとお母さんに話してみるよ!」
両親の反対を説得して念願の一人暮らしが出来たのは先輩のおかげである。
「あおいちゃんが近くにいるなら安心ね」
実際おいちゃん先輩が両親に何を話してくれたのかは詳しくは教えてくれなかったけど、こうして近くにいれて嬉しいのが本音である。
それからだろうか、昔の仲間だった先輩から制作の現場に携わる憧れの先輩、そして一緒にいるだけでドキドキしてしまう憧れ以上の人になっていたのは。
実際にこれが恋愛感情なのかどうかは自分自身ではわからない。
両親の反対を説得して念願の一人暮らしが出来たのは先輩のおかげである。
「あおいちゃんが近くにいるなら安心ね」
実際おいちゃん先輩が両親に何を話してくれたのかは詳しくは教えてくれなかったけど、こうして近くにいれて嬉しいのが本音である。
それからだろうか、昔の仲間だった先輩から制作の現場に携わる憧れの先輩、そして一緒にいるだけでドキドキしてしまう憧れ以上の人になっていたのは。
実際にこれが恋愛感情なのかどうかは自分自身ではわからない。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:26:11.85 ID:YQ1jXWE5O
「ライター志望なのに自分の感情もわからないって…だめだめ!よしっこうなったらドスト祭り再開だっ!ん?」
あれ?集まりの件、他の皆はどうするのだろうか。
とりあえずメールで確認してみることにした。
「おいちゃん先輩来れないみたいっす、皆さんどうしますか?っと」
30分もすると絵麻先輩も会社に残って作業するということが分かり、集まりは次回ということになった。
あれ?集まりの件、他の皆はどうするのだろうか。
とりあえずメールで確認してみることにした。
「おいちゃん先輩来れないみたいっす、皆さんどうしますか?っと」
30分もすると絵麻先輩も会社に残って作業するということが分かり、集まりは次回ということになった。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:27:00.68 ID:YQ1jXWE5O
「絵麻先輩羨ましいっす」
絵麻先輩はおいちゃん先輩と同じ職場で今は原画を担当しているらしい。
「えくそだすっ」では二人の名前をEDで見つけて複雑な思いをしたものだ。
なにせ5人でアニメを作ろうと言ったはいいものの二人は既に共同作業を実現してしまったので遠くに行ってしまったと感じたからだ。
「うーこうなったらヤケドストしてやる!」
絵麻先輩はおいちゃん先輩と同じ職場で今は原画を担当しているらしい。
「えくそだすっ」では二人の名前をEDで見つけて複雑な思いをしたものだ。
なにせ5人でアニメを作ろうと言ったはいいものの二人は既に共同作業を実現してしまったので遠くに行ってしまったと感じたからだ。
「うーこうなったらヤケドストしてやる!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:28:04.73 ID:YQ1jXWE5O
「ぐぅ〜」
情けないお腹の音でロシア文学から解放された私はコンビニに向かうことにした。
外に出て携帯を見ると既に12時を回っていた。
おいちゃん先輩まだ仕事してるかなぁと考えていると前から不審な自転車が近づいてきた。
「あれ?おいちゃん先輩だよ…ね」
コンビニからの帰り道、マンションに着く手前で自転車に乗りながら首を左右に振り何かと会話している怪しげな人がいた。いやどうみても先輩だ
情けないお腹の音でロシア文学から解放された私はコンビニに向かうことにした。
外に出て携帯を見ると既に12時を回っていた。
おいちゃん先輩まだ仕事してるかなぁと考えていると前から不審な自転車が近づいてきた。
「あれ?おいちゃん先輩だよ…ね」
コンビニからの帰り道、マンションに着く手前で自転車に乗りながら首を左右に振り何かと会話している怪しげな人がいた。いやどうみても先輩だ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:29:51.91 ID:YQ1jXWE5O
「おいちゃん先輩ーおいちゃん先輩ー」
だめだ自分の世界に入ってる。
先輩は一度ああなってしまうと、なかなか戻ってこないと以前かおちゃん姉さんから聞いたことを思いだしたので諦めた。
「あっりーちゃん、こんな遅くに買い物?ご飯まだだよね!」
マンションに戻ると先輩が部屋の前で待っていた。
どうやら今日のお詫びということで二人で飲もうということらしい。
だめだ自分の世界に入ってる。
先輩は一度ああなってしまうと、なかなか戻ってこないと以前かおちゃん姉さんから聞いたことを思いだしたので諦めた。
「あっりーちゃん、こんな遅くに買い物?ご飯まだだよね!」
マンションに戻ると先輩が部屋の前で待っていた。
どうやら今日のお詫びということで二人で飲もうということらしい。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:30:40.58 ID:YQ1jXWE5O
「カンパーイ」
おいちゃん先輩の部屋にお邪魔して二人だけの乾杯をした。
「いやーごめんね!これはお詫びのウニ缶!全部食べていいから」
「いや二人で食べましょうよーこれスペシャルな時に食べるって、この前言ってたやつですよね。それにお仕事お疲れ様っす!私は別に気にしてないっすから」
皆で集まれないのはちょっと寂しいけど、こうして先輩と一緒にいられることの方が私にとっては嬉しかった。
おいちゃん先輩の部屋にお邪魔して二人だけの乾杯をした。
「いやーごめんね!これはお詫びのウニ缶!全部食べていいから」
「いや二人で食べましょうよーこれスペシャルな時に食べるって、この前言ってたやつですよね。それにお仕事お疲れ様っす!私は別に気にしてないっすから」
皆で集まれないのはちょっと寂しいけど、こうして先輩と一緒にいられることの方が私にとっては嬉しかった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:31:41.58 ID:YQ1jXWE5O
「りーちゃんはほんとによく出来た後輩だっ!よし飲もう!」
「はいっす!」
しばらくすると先輩はよほど疲れていたのか缶ビール一本でもう目が据わっていた。
「おいちゃん先輩大丈夫っすかー」
「うー、りーちゃんトイレ」
「私はトイレじゃないっす。お皿片付けておくんで寝る準備してきてくださいね」
はぁ、せっかく先輩と二人なのにもうダウンしちゃった。
こういう所がまた可愛いんだけどなぁ。
洗い物をして片付けを済ませると先輩はもうベッドに横になっていた。
「はいっす!」
しばらくすると先輩はよほど疲れていたのか缶ビール一本でもう目が据わっていた。
「おいちゃん先輩大丈夫っすかー」
「うー、りーちゃんトイレ」
「私はトイレじゃないっす。お皿片付けておくんで寝る準備してきてくださいね」
はぁ、せっかく先輩と二人なのにもうダウンしちゃった。
こういう所がまた可愛いんだけどなぁ。
洗い物をして片付けを済ませると先輩はもうベッドに横になっていた。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:32:56.18 ID:YQ1jXWE5O
「おいちゃん先輩、私もう帰りますよー、おやすみっすーっうわっ!」
先輩におやすみを告げて帰ろうとしたところを突然腕を掴まれベッドに引きずり込まれてしまった。
「なんすかもうっ!起きてるなら言ってくださいよー」
「ふふーん、もうちょっと話し相手になってよ」
「分かりましたよ。先輩にはお手上げっす」
「うむ、よろしい」
先輩におやすみを告げて帰ろうとしたところを突然腕を掴まれベッドに引きずり込まれてしまった。
「なんすかもうっ!起きてるなら言ってくださいよー」
「ふふーん、もうちょっと話し相手になってよ」
「分かりましたよ。先輩にはお手上げっす」
「うむ、よろしい」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:34:25.04 ID:YQ1jXWE5O
しかし先輩とこんなに近いのは私としてはよろしくない状況である。
「先輩明日も早いんじゃないですか?遅刻しますよー」
「大丈夫、りーちゃん目覚ましがあれば起きれるから!」
「なんすかそれーこんな不規則な生活送ってちゃ彼氏なんて出来そうにないっすね」
「先輩明日も早いんじゃないですか?遅刻しますよー」
「大丈夫、りーちゃん目覚ましがあれば起きれるから!」
「なんすかそれーこんな不規則な生活送ってちゃ彼氏なんて出来そうにないっすね」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:39:03.04 ID:YQ1jXWE5O
「あっりーちゃんひどーい!
それに、りーちゃんこそどーなの?こんなに可愛くて大学ではモテモテなんじゃない?」
「私はいいんですよー、今はもっと崇高な物語に触れて脚本の勉強をすることが大事っすもん」
結局先輩にははぐらかされてしまった。まぁ絵麻先輩かズカちゃん先輩に今度聞いてみよう。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:40:20.07 ID:YQ1jXWE5O
「うんっ!りーちゃんも脚本家目指して頑張ってるんだね」
「そうっす。皆に負けてられないっすもん。早く一流の脚本家になって皆でアニメ作りたいっす!」
「うんっそうだよね」
先輩はいつもこうして私を励ましてくれる。私だけじゃなく他の皆も先輩に元気を貰っているんだろうなと思うと少し妬けてくるけど、今はそれだけで十分だった。
「そうっす。皆に負けてられないっすもん。早く一流の脚本家になって皆でアニメ作りたいっす!」
「うんっそうだよね」
先輩はいつもこうして私を励ましてくれる。私だけじゃなく他の皆も先輩に元気を貰っているんだろうなと思うと少し妬けてくるけど、今はそれだけで十分だった。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:41:49.74 ID:YQ1jXWE5O
「おいちゃん先輩、私に手伝えることがあったら何でもやらせてくださいっす!」
「うんわかっ…あーっそうだ!あのね私今ディーゼル車について調べてるんだけど、りーちゃん今度手伝ってくれるかな?」
「ディーゼル?なんですかそれ?」
私がこの後おいちゃん先輩と一緒の職場で働くことになるのは、ちょっと先のお話になるっす。
「うんわかっ…あーっそうだ!あのね私今ディーゼル車について調べてるんだけど、りーちゃん今度手伝ってくれるかな?」
「ディーゼル?なんですかそれ?」
私がこの後おいちゃん先輩と一緒の職場で働くことになるのは、ちょっと先のお話になるっす。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:43:22.42 ID:YQ1jXWE5O
終わりです!
シロバコssもっと増えて!
シロバコssもっと増えて!
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:45:50.00 ID:+dPrLAMAo
おつおつ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/28(土) 04:54:46.33 ID:Wx8nfPA6o
珍しくずかがキチってなかった
良質なSHIROBAKOをごちそうさま
良質なSHIROBAKOをごちそうさま
宮森「上の階からズンズンって聞こえてくる?」【SHIROBAKO SS】
2020-03-13
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:43:51.98 ID:filXWR4so
ズンズンズン
宮森「夜になると、聞こえてくるなあ」
宮森「上の階ってりーちゃんの部屋だよね」
宮森「気になって寝れない」
宮森「もう7夜連日だなあ」
宮森「仕事も進行通りにいかないし、クレームは増えるし、家でも寝れないなんて」グスンッ
宮森「でも、明日も朝早いから、もう寝なきゃ」
宮森「明日、りーちゃんに言おう」
宮守「お酒飲んで、無理やり寝よう」
プシュッ
グビグビグビ
ゴクッ
宮森「ぐう・・・zzz」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426527831
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:45:02.02 ID:filXWR4so
ズンズンズン
平岡「ふぅ」
みどり「いやー、気持ちよかったっす」
平岡「・・・うるせぇよ」
みどり「よしよし、大輔は、素直じゃないっすね」
平岡「だから、やめろって」
みどり「かっこつけてても、おᘄぱい大好きすもんね」
平岡「言ってろ……おい」
みどり「はーい、どうぞっす」
チュパチュパチュパ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:45:57.85 ID:filXWR4so
平岡「大体、お題はもう終わったろ」
みどり「お題『男と女』終わりました、です」
平岡「なんで俺なんだよ」
みどり「社内でセクハラ発言と、やらしー視線むけたの大輔だけでした、です」
平岡「褒めてんのかそれ」
みどり「貶してるっす」
みどり「仕事に男女をもちだすとかサイテーのクズっすけど、私を女としてみてくれる人がいないとお題にならなっかったっす」
平岡「そんな理由かよ」
みどり「あれ、もしかして期待してたっすか~」
平岡「もう7日連続だぞ。お前、ただヤリたいだけだろ」
みどり「知らないことを知るのに制限なんてないっすよ。女の良さを知りました、です」
平岡「いつまで続くんだよ」
みどり「わたしのおᘄぱいに激ハマりした口が言うっすか」
平岡「うるせーよ。おまえだって」
みどり「大輔だってまんざらじゃないすよねー」
平岡「・・・///」
平岡「だぁー、もう一回だ」
みどり「きゃー」
ズンズンパコパコ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:47:34.53 ID:filXWR4so
平岡「ふぅー」
みどり「はぁぁ~~~~」
平岡「帰る」ガサコソ
みどり「えぇー、今日こそ泊まっていって下さいよ~朝まで」グイッ
平岡「ダメだ。ケメコが来るから」
みどり「ケメコ?別の女っすか!?」ガバッ
平岡「なんで嬉しそうなんだよ」
みどり「妬いて欲しかったっすか~」ニヤニヤ
平岡「ちげーよ」
みどり「じゃあ、一緒にいっていいっすか」
平岡「付いてくんなって。なんでだよ」
みどり「やー、実は次のお題『修羅場』が行き詰まってて」
平岡「制作の修羅場そのまんま書いてりゃいーだろ」
みどり「じゃあ大輔と円さんの喧嘩でも書くっす」
平岡「やめろって。やめてください」
みどり「です。きっと生々しいって師匠が言うっす」
みどり「そこで、大輔とケメコさんの間に、私が登場して、男女の修羅場ってみると」
平岡「勝手に猫と修羅場ってろよ」
平岡「ケメコは猫だよ」
みどり「猫っすか」
平岡「なんで嬉しそうなんだよ」
みどり「さあ~、なんでっすかね~」ニヤニヤ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:48:11.60 ID:filXWR4so
みどり「明日はどーします?」
平岡「高翌梨のヤローと飲みだ。来ねぇよ」
みどり「むー、仲いいっすね。2人とも」モジモジ
平岡「そこは、妬くのかよ」
みどり「嬉しいっすよね~」ニヤニヤ
平岡「へいへい」
みどり「部屋なら提供するっすよ。終わったら寄ってください」
平岡「だから来ねぇよ」
みどり「さみしいくせに~」チュッ
平岡「うるせー。じゃあな」チュッ
みどり「それと、会社じゃ」
平岡「ああ、話しかけねーよ。職場に男と女を持ち出すな、だろ。」
みどり「大輔はいい子っすねー」
平岡「うるせーよ。ほんとに」
みどり「あっ、帰り、気をつけてください。おいちゃん先輩は寝てると思いますけど」
平岡「わーったよ。デスクには見つからねーようにするよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:49:06.08 ID:filXWR4so
次の日
宮森「ねぇ、りーちゃん。毎晩、上からズンズンって音がするんだけど」
みどり「えぇ!?あっ、さ、さいきん、ダイエット始めたっすよ」
みどり「せ、設定制作で、運動不足気味っすから」アセアセ
宮森「そうなんだ。近所にご迷惑かかるといけないから、もう少し抑えてね」
みどり「りょーかいっす。いやー絵麻先輩のエンゼル体操、アクティブっすからねー。うさぎ跳びとか」
みどり(おいちゃん先輩、ストレスかな。ちょっと神経質になってきてるっす)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:50:01.78 ID:filXWR4so
夜
平岡「お先に」
宮森「平岡さん、お疲れ様です」
タロー「大ちゃーん、飲みの行こうぜ~」ガシッ
平岡「ああ」
宮森(平岡さん、高翌梨さんとは素直だなー。いつもこうなら…よし)
宮森「私も終わりっと。高翌梨さんと平岡さん、私も一緒していいですか?」
平岡「…」プイ
タロー「おいおい宮森~、これから先は男の時間なんだよ。女がしゃしゃり出てくるとこじゃないの」
佐藤「それセクハラです」
安藤「タロ平、円平も捨てがたい」
宮森「そーですか。いーですよもう。お二人でごゆっくり」
宮森(ドーナツ買ってカニ缶開けて、家で飲もう)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:51:10.89 ID:filXWR4so
タロー「大ちゃ~ん、もう一軒、もう一軒行こう~」
平岡「うるせー、帰るよ。じゃあな」フラフラチドリアシー
平岡「飲み過ぎたか…気持ち悪い」
平岡「うぇー、終電逃しちまったか」
平岡「ケメコの餌は出してきたから、大丈夫か」
平岡「くそ、雨降ってきやがった」
平岡「……仕方ない」
ケータイ prrrrr
みどり「はーい、あなたの愛しのりーちゃんっすよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:52:27.73 ID:filXWR4so
平岡「終電逃した。泊めてくれ」
みどり「やっぱり~、なんだかんだ言って大輔は寂しかったんすよね~」
平岡「うるせーよ。どうなんだよ」
みどり「いいーっすよ。あ、あとゴム買ってきてください」
平岡「まだやるのかよ」
みどり「女の部屋に泊まる男の言うセリフじゃないっすね」
平岡「ふらふらなんだよ。そんなことしてられるか」
みどり「あー、そういうことっすか。アラサー男は毎晩じゃ元気も保たないっすか」
みどり「残念っすねー。おᘄぱいが待ってるっすよ~」プルンプルン
平岡「じょーとーだよ。すぐ行くから待ってろよ。うぷっ、げ」
みどり「……胃薬も用意して待ってるっすよー」
ケータイ ピッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:53:20.51 ID:filXWR4so
平岡「やっと着いた」ゼェゼェ
平岡「ほんと飲み過ぎたな。もう限界だ」
平岡「あいつの部屋はたしか…ここだな」フラフラ
ピンポーン
インターホン「ハイ?」
平岡「悪ぃ、俺だ。泊めてくれ」
インターホン「へ?」
平岡「早く開けてくれ」
ガチャ
宮森「ひ、平岡さん!?えっ?どうして、ここに?なにしてるんですか?」
平岡(やべぇぇぇぇぇ、部屋まちがえた)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:54:32.56 ID:filXWR4so
宮森「平岡さん?どうして私の家知ってるんですか」
平岡「帰ります。夜分遅くに大変失礼しました」ウプッ
宮森「ふらふらじゃないですか。今、お水持ってきます」タッ
平岡(今のうちに逃げる)
ペタン
平岡(って、ふらふらで動けねぇ。なに腰抜かしてんだー俺)
宮森「ほら、お水ですよー」
平岡「うぅ、いただきます」グビグビ
平岡「もう大丈夫です。デスクにはお世話になりました。また明日、仕事頑張りましょう。では」
宮森「ってダメですよ。動けてないじゃないですか。」
宮森「私の家、もしかして矢野さんから聞いたんですか」
宮森「泊めてくれって、平岡さん、終電逃しちゃったんですか?」
平岡「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:55:40.05 ID:filXWR4so
ミムジー「ダメっ。男はオオカミ。こんなクズ、部屋に入れたらクズの匂いで部屋が腐っちゃう」
ロロ「まぁまぁ、部下の面倒を見るのも上司の務めだよ。ここで彼を放っておいたら、新たな職場の軋轢を生むよ~」
平岡「お前、なに言ってるんだ」
宮森「ん?なんのことですか???」
宮森「とにかく、こんな状態の平岡さんを放っておけません。」
宮森「泊めることもできませんが、気分が良くなるまで休んでください。あとでタクシー呼びますから」
宮森「ほら、肩かしますよ」ヨッ
平岡(どうすりゃいいだよ)ズルズル
リビング
宮森「ここで、休んでください。ちょっと待っててくださいね」
宮森(平岡さんを疑うわけじゃないけど……)ケータイケータイ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:56:53.08 ID:filXWR4so
ケータイprrrrr
みどり「おいちゃん先輩?どーしたっすか。こんな夜中に」
宮森「ごめんね。りーちゃん。今、だいじょうぶ?」
みどり「大丈夫っす。」
宮森「これからウチに来れない?」
みどり「え?えっと~、ごめんなさいっす。あ、明日提出のレポートがあって、ちょ~ど今、筆がのってきてるところなんすよ」
宮森「そうだよね。突然だもんね。」
宮森「なら1時間後に、私から連絡がなかったら、私の部屋のインターホン鳴らしてもらえない?」
みどり「それくらいならお安いご用っす」
宮森「ごめんね。お願いするね」
宮森(ひとまずレスキュー確保)
ケータイ ピッ
みどり「大輔、遅いっすね~」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:58:09.35 ID:filXWR4so
平岡(リビングか。テーブルには酒と唐翌揚げとポテチとカニ缶とドーナツ?)
平岡「一人で晩酌してたのか」
宮森「私だって、色々あるんです。お酒くらい飲みますよ」
平岡「けっ、さみしい女」パクッ
宮森「あぁー、私のカニ缶。勝手に食べないでくださいよー」
平岡「へいへい、デスク様の言う通りにしますよ」プシュッ
宮森「まだ飲むんですか。って人のうちの冷蔵庫、開けてる」
平岡「酒しか入ってねーのな」
宮森「平岡さん、女性に対してデリカシーなさすぎです」ムカムカ
平岡(うるせーよ。酒でも投入しなきゃ、こんな居心地が悪いとこやってられるか)
平岡(満足に歩けねーし、あいつは上で待たせてるし。どうするどうするどうするどうするどうする)
プシュッ
平岡「……なんでデスク様も飲んでるんです?」
宮森「宮森です。私の憩いの時間に入ってきたのは平岡さんですよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:59:16.33 ID:filXWR4so
宮森「なんだか腹立ってきました。飲まなきゃやってられません。」グビグビ
宮森「誰かさんからのクレーム処理するわ、進行表は夢とか願望とか言われるし、原作者からは駄目だしされるし」
宮森「もうどうしたらいいだろぅ」グスッ
平岡「へいへい、宮森デスクにはご迷惑かけっぱなしですね」
宮森「……平岡さんは、どうして、この仕事を続けられるんですか?」
平岡「チッ、またそれかよ。しらねーよ」プシュッ
平岡「宮森デスクは、さぞ大層な理由をお持ちで?」グビグビ
宮森「…………わかりません。わかんないですよ」プシュッ
宮森「チャッキーを超えるようなアニメを作りたい」グビグビ
宮森「でも、毎日毎日、目の前の問題が山積みでどこに進んでいるのか。全然見えません」
平岡「……」
平岡「……潰れんなよ」
宮森「私、お酒には強いです」
平岡「そーじゃなくて、制作で、潰れんなよ」
平岡「俺みてーなクズを相手にしてるからなんだよ」グビグビ
宮森「そんなこと」
平岡「ほんと、クズみてーな奴らの集まりで、クズみてーな作品しか作れなかったよ。あの頃は」プシュッ
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:00:14.72 ID:filXWR4so
平岡の過去カクカクシカジカ
平岡「あの頃の俺は馬鹿だったんだよ。」グビグビ
宮森「うぅ~、平岡さん悪く無いですよ~」プシュッ
宮森「私は、平岡さんの味方ですから」ウルッ
平岡(ああ、こいつも高翌梨と同じか)フッ
宮森(平岡さん、笑った!)
宮森「これから、これからいい作品を作っていきましょう。私達で!」グビグビ
宮森「このドーナツにかけまして」
宮森「ムサニの私達で、チャッキーを、超える、アニメを」
平岡「ちいせぇよ!カンヌだ」
宮森・平岡「つくります(る)」
宮森・平岡「どんどんドーナツ!!どーんといこう!」
平岡(ってなにやってんだ俺)
ピンポーン
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:00:57.93 ID:filXWR4so
平岡「ん?おい、こんな時間に誰か来たぞ」
宮森「大丈夫です。私、出ます」
宮森(もう、一時間経ったんだ。りーちゃんに悪いことしちゃった)
宮森(平岡さんは大丈夫。でもりーちゃんと平岡さんはギクシャクしてたし、平岡さんのことは伏せておこう)
ガチャ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:01:33.69 ID:filXWR4so
みどり「おいちゃん先輩、任務遂行しました、です」
宮森「ごめんね、りーちゃん。ありがとう」
宮森「ちょっと心配事があったんだけど、もう大丈夫」
宮森「あれ、りーちゃん。ひょっとしてどこかに出かけてた?」
みどり「やだな~、おいちゃん先輩。わたし、ちゃんと言ったっすよ~。明日提出のレポートやってますって」
宮森(りーちゃん、お化粧してる。それもすっごく気合入ってるような…)
プシュッ
グビグビ
宮森「!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:02:24.89 ID:filXWR4so
みどり「あれ?誰か居るっすか」
みどり「ひょっとしてわたし、お邪魔っすか」
宮森「ちがっ、ちがうの。りーちゃん」
みどり(おいちゃん先輩も隅に置けないっすね~)ドレドレ
みどり(ん?玄関の靴、あれって大輔の…)
宮森(やっぱり、ここは正直にいこう。りーちゃんだって平岡さんの本音を聞けばきっとうまくいくはず!)
宮森「実は、さっきから平岡さんと飲んでたんだ。悪い人じゃないよ。りーちゃんも一緒にどう?」
みどり「………………………」
みどり「へー、平岡さんっすかー。平岡さんがいるっすか。へー」
平岡(あ、これが、修羅場ってやつだ)
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:32:07.98 ID:2Hkg+n8fo
雨 ザァーサァ゙ー
宮森「どうぞ、りーちゃん、あがって」
みどり「お邪魔しまーす。傘は玄関に置いときまっす」
宮森「レポートは大丈夫?」
みどり「問題ないっす。終わってますですよ~」
宮森「平岡さん、りーちゃ…設定制作の今井さんも一緒していいですか?」
平岡「いいもなにも、俺がお邪魔してる方なんで」
みどり「今井です。平岡さん、こうしてお仕事以外で話すのは初めてっすね」ニコッ
平岡「え?ええ、そうですね」
平岡(おいおい、そんなわけねーだろ)
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:35:12.12 ID:2Hkg+n8fo
みどり「平岡さん、となり、お邪魔しまーす」スッ
平岡「あの、俺もう帰ります。邪魔しちゃ、悪いんで。配車タクシー呼びます」スッ フラフラ
宮森「ダメですよ、平岡さん。足元ふらついてるじゃないですか。そんなんじゃタクシーの中で寝ちゃいますよ」
宮森「これ以上、他人に迷惑かけるのはダメです。ほら、座ってください」トントン
みどり「他人に迷惑かけることしかできないんすね」ボソッ
平岡「」ビクッ
宮森「ん?りーちゃん、なにか言った?」
みどり「いえいえ。それより飲みましょう。おいちゃん先輩!」
みどり「今夜はガブガブ飲むっすよ」プシュッ
宮森・みどり「かんぱーーい」カンッ
平岡「かんぱい」
グビグビ、ゴクッ
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:36:53.23 ID:2Hkg+n8fo
宮森「さっきまでね。平岡さんと、私達で素晴らしいアニメをつくろうって言ってたんだ」グッ
みどり「私も今はバイトすけど、早く脚本家になって、アニメの仕事がしたいっす」
宮森「りーちゃんならなれるよ。そう思いますよね平岡さん」
平岡「へ?はい、なれるよ」
みどり「へー、そうっすかー」ニコッ
平岡「あ、ああ」ビクッ
平岡(はやく、かえりたい。ん?)
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『さいってーっす』
平岡「ぶふぉっ」ゴホゴホッ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:39:45.63 ID:2Hkg+n8fo
宮森「平岡さん!?大丈夫ですか?ほら、拭きますよ」ティッシュ、フキフキ
平岡「いや、いいって、自分でやるって」アセアセ
平岡(顔、ちけーよ)
宮森「ほら、メガネにもついてますよ」フキフキ
みどり「」ジー
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『高梨さんと飲みじゃなかったんすか?』
ひ『まて、誤解だ』
み『そうっすね。高梨さんとじゃなく、おいちゃん先輩とって、すごい誤りっすね』
ひ『デスクとは、飲みに行ってねーよ』
み『飲んでるじゃないすか。二人きりで、今まで。』
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:41:24.90 ID:2Hkg+n8fo
平岡(いやいや、そうだけど。ちげーだろこれは)
平岡(あ、ちょっと前に着信ももらってたのか)
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『ずっと、おいちゃん先輩と一緒にいたんすか?』
み『私が、上の階にいるのに、ずーーっと、おいちゃん先輩と一緒にいたんですか?』
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:46:00.05 ID:2Hkg+n8fo
みどり・平岡「……」LINE ポチポチ
宮森「あれー?」
宮森(ああ~、急に2人共ケータイをポチポチしだしてるよ~)
宮森(やっぱりこの二人、ギクシャクしてるんだ)
ミムジー「お前となんて話したくもねぇんだよ。まだニュースサイトチェックしてるほうがマシよ」
ロロ「仕方ないよ~。上司と先輩に誘われた席を、無下にするわけにもいかないよ~」
ミムジー「いればいいってもんじゃないのよ。こんなやつら追い出しちゃえ。飲め飲め」
ロロ「社会人として、スマホいじりは集団社会における一つの逃走手段だよ。飲みニケーション対するエスケープだよ」
宮森「ふたりとも、今日は飲んで、明日からもがんばろー」グビグビ
みどり「はい、っす!」ニコッ
平岡「…」汗、ダラダラ
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:47:48.05 ID:2Hkg+n8fo
宮森(りーちゃん、なんか笑顔がぎこちないなぁ)
宮森(平岡さんも、態度がちょっと変…)
宮森(平岡さんが、りーちゃんにセクハラまがいなこと言ってるのを、社内で見たって人がいるし)
宮森(でもでも平岡さんは、私達と同じように、良いアニメを作りたいって夢を持ってる人)
宮森(きっと、ちょっとした誤解があっただけだよね)
宮森(ここは、2人のわだかまりをなくして、みんなの親睦を深めなきゃ)
宮森(デスクとして、先輩として、支えてあげなきゃ!)
宮森(りーちゃんにも、平岡さんは悪い人じゃないって、分かってもらおう)
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:09:12.84 ID:BrtsHYkUo
宮森「最近、仕事が上手くいかなくて、ちょっと悩んでたんだぁ」
みどり「ちゃぶ台返しばかりだったすね」
宮森「そうそう。なんでアニメ作ってるのかも分からなくなっちゃってたんだ」
みどり「自分は、やっぱり物語が必要だからっすかね」
宮森「私もね。チャッキーみたいなアニメ作りたいなって思うよ」
宮森「私は、絵麻みたいに絵は描けないし、ずかちゃんみたいに声だせないし」
宮森「みーちゃんみたいにパソコンできないし、りーちゃんみたいにシナリオも浮かばない」
宮森「私、何も生み出せないよ。でもね、それでも、みんなに良いアニメを作って貰えるように頑張りたいなって」
みどり「おいちゃん先輩…マジすごいっす」ジーン
宮森「そしたらね、平岡さんもね。心の底では、私と一緒だったんだ」
宮森「絶対、素晴らしいアニメを作りたい。作ってやるって」
宮森「一緒だったんだよ。りーちゃん!」
みどり「へー」
平岡「…」汗ダラダラ
みどり「」ジー
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:12:21.57 ID:BrtsHYkUo
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『おいちゃん先輩に何したっすか?』
ひ『なにもしてねーよ』
ひ『高梨のヤローと飲んで、酔っ払って、ゴム買って、部屋間違えた』
み『っていう3流芝居の設定っすよね』
ひ『設定を創作してんじゃねーよ。ほんとなんだよ』
み『なんですぐ来てくれないんすか』
ひ『足元ふらついて、腰抜けてたんだよ』
み『アラサー(笑)』
ひ『怒』
みどり「……」フム
ポチポチ
み『なんで足腰立たないんすか?』
ひ『だから酔っ払って』
み『足腰が立たなくなる"別のこと"を、してたんじゃないんすか?』
平岡(いやいや、この流れ、このまま進むと、ちょっとおかしいだろ)
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:18:06.98 ID:BrtsHYkUo
平岡(流れを変えろ、平岡大輔。本気の制作進行だった頃を思い出せ)
平岡(ものは言いよう。ポジティブにポジディブに)
lLINE ポチポチ
ひ『お題』
み『?』
ひ『「修羅場」だったろ。俺なりに状況を演出してみた。もちフェイクな』ドヤッ
ひ『お題の参考にしてみろよ』
み『修羅場って大輔にとっての、っすよね』
み『私が書きたいのは、よく男が抱く?キャットファイト的な、です』
み『浮気を暴かれる男なんて、場違いにも程があるっす』
み『だいだい、おいちゃん先輩と私は、ファイトすらありえないっすよ』
み『おいちゃん先輩と私はにっこり、にこにこ良好な関係っす。』
宮森「はい、りーちゃんも。ドーナツ♪」ニコッ
みどり「ます。でもでも、ダイエット中なので、おいちゃん先輩どうぞ♪」オシモドシー
宮森「わ、わーい。ど、どーなつどーなつ」シュン…
平岡(どこが良好だよ。こえーよ)
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:20:12.32 ID:BrtsHYkUo
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『どーして、キャットファイトすると思うんすか?』
み『おいちゃん先輩は、私に突っかかる理由が、あるんすか?』
み『おいちゃん先輩は、私に突っかかる理由が、できたんすか?』
平岡(ああ言えばこう言うっ!俺より制作進行向いてるよお前)
みどり「……」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:23:39.69 ID:BrtsHYkUo
みどり「……」ウン
みどり「おいちゃん先輩。せっかくゲストがいるんすから、スペシャルなやつ、いきましょう!っす」グッ
宮森「え?ああ、そうだね。スペシャルなウニ缶いっちゃおう」
みどり「ですです!いきたいっす」
平岡(逝きたいっす)
宮森「キッチンから取ってくるね」テクテク
宮森(りーちゃん、良かった。よく分からないけど、なんか元気出てきたみたい)
宮森(あとは、平岡さんだ)
みどり「あ、おいちゃん先輩。空になったおつまみ片付けちゃいますね~」
宮森「おねが~い」ドコニシマッタカナ-、ウニーウニー
みどり「りょうかいっす。ゴミはゴミ箱~」ガサゴソ
みどり「…」ガサゴソ
みどり「…」ガサゴソ
平岡(え?なんでゴミ箱、漁ってんの?)
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:26:51.13 ID:BrtsHYkUo
平岡(その、さっきから、指で摘んでる、丸まったティッシュ、違うから)
平岡(さっき俺がビール吹き出して、拭ったやつだから)
平岡(匂いとか、嗅ごうとするなって)
平岡(はやくLINEにポチポチしないt…)
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『今、なにを弁解しようとしたっすか?』
み『これはビールを拭ったやつだって知ってるっす』
平岡「」イラッ
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:30:29.19 ID:BrtsHYkUo
宮森「はーい、ウニ缶ですよ。スペシャルなときにしか開けないんですからね」
平岡「スペシャルな時?」
宮森「はい、今日はここいるみんなが夢に近づいた日ですよ」
平岡「はあ?」
宮森「りーちゃんは脚本の台詞出し振られること多くなりました」
みどり「です!」
宮森「私は、まだ何もないですけど、みんなの夢を支えてあげたいです」
みどり「です!」
宮森「平岡さんは」
平岡「別に、俺は」
宮森「カンヌ、ですよ」
平岡「は、いやだから、は?」
宮森「いいじゃないですか。また今日、ここから目指しましょう」
宮森「平岡さんが頑張ってきたって、私は知ってますから」
宮森「良いアニメを作りたいって私、知ってますから」
宮森「今日をスペシャルなウニ缶の日とします」
宮森「このスペシャルなウニ缶にかけまして、みんなが、夢に近づいたことを、讃えま、「す」
みどり「覚悟と記念と人間の記録っすね」
宮森「さあ、もういちど、」
宮森・みどり「かんぱーーい」
平岡「かんぱーい」
平岡「まあ、それでいいなら」フッ
宮森(やった!平岡さん、また笑ってくれた!)ニコッ
みどり「」ジー
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:35:08.26 ID:BrtsHYkUo
宮森「そうです。今まで頑張ってきたのは平岡さんです。これから頑張っていくのも平岡さんです」
宮森(ここだ!りーちゃんと平岡さんの確執を取るのは、今ここしかない!)
宮森「りーちゃん。平岡さんもね、昔、辛いことがあったんだよ」
宮森「それでも続けてるのは、アニメが好きだからなんだあって思うの」
宮森「ちょっと誤解をまねいちゃう発言もあるかもだけど、私達も一緒に頑張ろう」
宮森「平岡さんも最初は、平岡の過去カクカクシカジカ~だったって」
宮森「でも今は、私も頑張って平岡さんの夢も支えますから!」
宮森「一緒に頑張っていけますから!」
平岡(ばかだよ。ほんとにこのデスクは)フフッ
宮森(平岡さん、優しいそうな顔もするんだな)ニコッ
みどり「」ジー
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:36:48.45 ID:BrtsHYkUo
チロリーン♪
LINE ポチポチポチポチ
み『いっつも、ベッドの上で、あの頃の俺は~語りするっすね』
み『自分を卑下して、楽しいっすか?』
み『そうやって、同情誘うんすね。女の子の』
み『止めた方がいいっすよ。その手口』
み『私、もう十回以上はその語り聞いてるっす』
み『おいちゃん先輩は、一回目すか?』
平岡「」イラッ
平岡・みどり「…・・・」LINEポチポチ
宮森「あれれー?」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:41:13.23 ID:BrtsHYkUo
宮森(平岡さん、また機嫌悪くなってる?)
宮森「ん?平岡さんが持ってたコンビニ袋、あれ?なんだろう?」
宮森(よく見えな……っ!!!)
宮森(え?あれって、コンドーn…!?え?え?)
宮森(なんで?そんなもの?もって、家に……)
宮森(もしかして平岡さん、最初からその気で…///??え?えぇ?)
宮森(じゃあ、もしかして平岡さんが機嫌悪くなったのって、私がりーちゃんを呼んじゃった、から?)
宮森(二人きり、じゃなくなった、から?)
宮森「~~~~っ//////」
宮森(いやいやでもでも、いくら私がみんなの夢を支えてあげたいからって、さすがに平岡さん、その夢は支えてあげられませんよ///)
宮森(支えませんし、捧げません///)
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:44:55.80 ID:BrtsHYkUo
宮森「ひ、平岡さん、明日も仕事ですし、たっ、た、タクシー呼びますね。いますぐに」ケータイ、ピッ
宮森「はい、すぐに、お願いします。5分で。あ、はい。それで、お願いします」
平岡(ナイスデスク!)
みどり(ん?おいちゃん先輩、なにか態度が変わった?)
みどり(大輔を、早くここから追い出したいような…)
みどり(いたらまずいんすかねー)
みどり(おいちゃん先輩?照れてる?恥ずかしがってるっすか?)
平岡「助かります。宮森デスク」グッ
宮森「~~~っ///べつに、何でも、ないですから~」プイッ
みどり「」ジー
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:47:54.94 ID:BrtsHYkUo
チロリーン♪
LINE ポチポチ
み『おいちゃん先輩と、したんですか?』
ひ『やってねーよ』
み『し た ん で す よ ね ? 』 イラッ
ひ『だから、やってねー』 イラッ
み『ああ、これからやるっすか』 イラッ
ひ『や ん ね ー よ 』 イラッ
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:52:15.06 ID:BrtsHYkUo
平岡「だあああああああ、やってねーっつってんだろ!!!」バーンッ
平岡「ちくちく探り入れてきやがって、いらっつくんだよ!!」
みどり「自分、せってーせーさく携わって、事実関係を確認するのが癖になったみたいっす」
みどり「事実っすよね?」
平岡「だったら設定制作が憶測でモノを語るんじゃねーよ」
平岡「この仕事なめてんじゃねーぞ」
みどり「舐める?私のおᘄぱい舐めまわしてたのは誰のことっすか?」
みどり「そっちこそ、制作で培ったコネとか言っちゃって、身体にコネクトすることだったすか」
平岡「はぁぁ?お題とか抜かして、自分から誘ってんじゃねーか。なにが愛しのりーちゃんだよ」
みどり「大輔にとっては、愛しのおᘄぱいってだけだったすね。社内でも視線がチラチラチラチラ気持ち悪いっす」
平岡「見てねーよ。見て欲しいって、自分の願望を相手に押し付けんな」
みどり「願望押し付けて、夢中でしゃぶってる間抜け面なら何回も見たっすよ」
みどり「だいたい、ふつー、彼女の部屋、間違えるっすか?」
平岡「仕方ねーだろ。間違えたんだから。そもそも、彼女づらすんなよ」
みどり「…・・・っ!」
みどり「そっちこそ、ちょっとやったからって、彼氏づらすんなっす」
平岡「」ゼェゼェ
みどり「」ハァハァ
みどり「……バカ」ウルッ
平岡(あ、やべ)
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:56:44.13 ID:BrtsHYkUo
ケータイprrr
宮森「へ?あ、はい。え、ええ。はい。ありがとう、ございます」
ケータイ、ピッ
宮森「た、タクシー、下に到着した、みたい、ですけ、ど…」
みどり「私、帰るっす。こんな人の顔、見たくないっす」バッ スタスタ
平岡「俺も帰る。こんなとこいられるかよ」ケッ
宮森「」ポツーン
宮森「あ、りーちゃn…」
みどり「おいちゃん先輩、ほんとごめんなさいっす」グスッ
ガチャ
みどり「」 トビラバタンッ
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:59:11.84 ID:BrtsHYkUo
平岡「俺も。じゃあな、デスク」フラフラ
宮森「あ、平岡さん、雨強くなってますので、風邪ひかないでください」
平岡「ああ」
宮森(あれ?玄関に傘、りーちゃんの。忘れちゃったんだ)
宮森(え、傘?)
宮森(……そっか、そういうことなんだ。馬鹿だなー、わたし)
宮森「平岡さん、これ、りーちゃんに返してあげてください。まだ外にいますから」ハイッ
平岡「はあ?そんなの自分で」パシッ
宮森「ダメです。休憩代です」
平岡(傘なんてどうでもいいだろ。もう終わったんだよ)
ガチャッ
平岡「」トビラバタンッ
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:01:29.00 ID:BrtsHYkUo
廊下
みどり「……」トボトボ
平岡「……」フラフラ
平岡(そういや、傘)
平岡「おい、忘れもんだ」ホイッ
みどり「……!」テクテク パシッ
クルリ
スタスタ
平岡(振り向きもしないか…)
平岡(終わったな…)
平岡(最初の関係に戻るだけだ。無関係な間柄に)
みどり「わたし、上の階ですから。ここで」ボソッ
平岡「ああ」
みどり「タクシー、下で、待ってるっすよ」プイッ
平岡「ああ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:04:32.38 ID:BrtsHYkUo
ザーザーザービュービュービュー
平岡(くそ、雨、強くなってきたな)
平岡(傘あったほうが…)
平岡「あれ?」
平岡「そういえば、なんで、お前、傘を持ってるんだ?」
みどり「!」
みどり「はあ?別に、ふ、ふつーっす。雨降ってるんですから」
平岡「下の階に降りてくるだけだろ」
平岡(その傘、濡れてるし)
平岡(…………あ)
平岡「もしかして、俺を探してくれてたのか」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:10:27.91 ID:BrtsHYkUo
みどり「大輔、ぜんぜん来なかったす」
平岡「……悪かった」
みどり「携帯、何回もかけたすよ」
平岡「気づかなくて、悪い」
みどり「すごく寒かったっす」
平岡「ほんとに、悪かったよ」
みどり「見つからなくて。どうしようって思って」
平岡「悪い」
みどり「おいちゃん先輩の頼み、断れなくて」
平岡「ごめんな」
平岡「部屋は、本当に間違えただけだ。どうかしてた」
みどり「どうかしすぎっす」
平岡「本当に、にデスクとは、なにもなかったよ」
みどり「あたりまえっす!」
平岡「心配してくれて、ありがとな」
みどり「……」
平岡「じゃあな」
みどり「もう、私の部屋には、入らないでください」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:16:27.23 ID:BrtsHYkUo
平岡(そりゃそーだな)
みどり「下の階から苦情が来てるっす。ズンズンうるさいって」
みどり「だから、私の家には、上げることができません」
みどり「おいちゃん先輩も、私たちのことだって、きっと気づきましたし」
平岡「顔合わせづれー」
みどり「私のほうが、合わせ辛いっすよ」
みどり「だから、もう、私の部屋には、入れません」
平岡「なんだよそれ、他なら、いいのかよ?」
みどり「さあ、知らないっす」プイッ
平岡「…………うち、寄ってくか?」
みどり「今からっすか?」
平岡「今からでもいいよ」
みどり「でも、雨、強くなってきてますよ」
平岡「ちょうど、下にタクシー、待たせてあるんだ」
みどり「……2人きりって気分じゃないす」
平岡「ケメコもいる。二人と一匹だ」
みどり「……」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:21:41.37 ID:BrtsHYkUo
みどり「お題」
平岡「は?」
みどり「師匠にお願いしてみるっす」
みどり「次のお題『デート』にして下さいって」
平岡「?」
みどり「その次は『プレゼント』にします」
平岡「!」
平岡「『旅行』もいいな」
みどり「『海』!いきたいっす」
平岡「『ドライブ』だな」
みどり「『手料理』食べたいっす」
平岡「俺も。『写真』とりたいな」
みどり「『彼女』!」
平岡「『彼氏』」
みどり「『年の差』もいれますか?」
平岡「『将来』もな」
みどり「『告白』もまだっすよ?」
平岡「『好き』もお題にいれようぜ」
みどり「……」フフッ
平岡「……」フッ
平岡「いーのかよ。今のお題の『修羅場』も終わってないんだろ」
みどり「そんなの、すぐに終わるっすよ」
みどり「キャットファイトは、今からケメコとするっすよ」
おしまい
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 06:05:25.59 ID:whahs5P70
よかった
乙!
乙!
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 06:15:27.85 ID:UmtSghM70
最高じゃねーか!
乙
乙
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 10:54:31.81 ID:Ee1dOJ95o
りーちゃん可愛すぎる。乙
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 07:28:33.81 ID:NfDHi4UO0
乙
子供のいたずらにあたふたする平岡と家族をまとめるりーちゃんまで妄想できた
子供のいたずらにあたふたする平岡と家族をまとめるりーちゃんまで妄想できた
引用元: 宮森「上の階からズンズンって聞こえてくる?」【SHIROBAKO SS】
みゃーもり「わたし、引越しすることにしました!」
2020-03-12
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:00:46.23 ID:oiwqTeuko
エリカ「へー。いい部屋でも見つかったの?」
みゃーもり「はい。1LDKで3万ですよ。安くないですか?」
安藤「随分安いですね」
佐藤「築年数が古いんですか?」
みゃーもり「まだ5年だよ」
エリカ「それで3万?」
みゃーもり「はい!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426863645
みゃーもり「はい。1LDKで3万ですよ。安くないですか?」
安藤「随分安いですね」
佐藤「築年数が古いんですか?」
みゃーもり「まだ5年だよ」
エリカ「それで3万?」
みゃーもり「はい!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426863645
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:01:48.96 ID:oiwqTeuko
エリカ(なんかいわくつきの物件じゃ。でも……)
みゃーもり「」ニコニコ
エリカ(この笑顔見せられたら言えないよね)
みゃーもり「3月で契約が切れるので更新するか迷ってたんですけど」
安藤「引越しを選んだんですね」
みゃーもり「うん。会社からは少し遠くなるけどね」
エリカ「わたしよりは近いでしょ」
みゃーもり「それはもちろん」
みゃーもり「」ニコニコ
エリカ(この笑顔見せられたら言えないよね)
みゃーもり「3月で契約が切れるので更新するか迷ってたんですけど」
安藤「引越しを選んだんですね」
みゃーもり「うん。会社からは少し遠くなるけどね」
エリカ「わたしよりは近いでしょ」
みゃーもり「それはもちろん」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:02:38.63 ID:oiwqTeuko
3月下旬
みゃーもり「今日はありがとう。みんなのおかげで思ったより早く済んだよー」
絵麻「ううん。今日は暇だったし」
りーちゃん「自分もです」
みーちゃん「綺麗なマンションですね」
ずかちゃん「いいなー」
みーちゃん「ずかちゃんも引越しすればいいのに。ハ○キュー2期のレギュラー決定したんだし」
りーちゃん「新マネージャーの子っすよね!」
ずかちゃん「うん。でもまだ公式発表されてないから内緒にしておいてね」
みゃーもり「今日はありがとう。みんなのおかげで思ったより早く済んだよー」
絵麻「ううん。今日は暇だったし」
りーちゃん「自分もです」
みーちゃん「綺麗なマンションですね」
ずかちゃん「いいなー」
みーちゃん「ずかちゃんも引越しすればいいのに。ハ○キュー2期のレギュラー決定したんだし」
りーちゃん「新マネージャーの子っすよね!」
ずかちゃん「うん。でもまだ公式発表されてないから内緒にしておいてね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:03:45.43 ID:oiwqTeuko
りーちゃん「もちろんっす」
みゃーもり「そういえばりーちゃん、小説を応募するんだっけ?」
りーちゃん「っす。ダメもとっすけど頑張りマスタング!」
絵麻「みーちゃんは秋から始まるヘヴィーオ○ジェクトの仕事するんでしょ」
みーちゃん「はい。SHアクションなので凄い楽しみです!」
絵麻「わたしもSF描いてみたいな」
みゃーもり「みんな、目標に向かって着実に進んでるね……」
みゃーもり「そういえばりーちゃん、小説を応募するんだっけ?」
りーちゃん「っす。ダメもとっすけど頑張りマスタング!」
絵麻「みーちゃんは秋から始まるヘヴィーオ○ジェクトの仕事するんでしょ」
みーちゃん「はい。SHアクションなので凄い楽しみです!」
絵麻「わたしもSF描いてみたいな」
みゃーもり「みんな、目標に向かって着実に進んでるね……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:04:29.76 ID:oiwqTeuko
ずかちゃん「おいちゃんは次はプロデューサー?」
みゃーもり「え」
りーちゃん「おいちゃん先輩がプロデューサーになって七福神の企画を立ち上げてほしいです!」
みゃーもり「……う、うん。それよりお腹減らない? そばでも頼もっか」
みーちゃん「そばいいですね」
絵麻「引越し蕎麦だね」
みゃーもり「え」
りーちゃん「おいちゃん先輩がプロデューサーになって七福神の企画を立ち上げてほしいです!」
みゃーもり「……う、うん。それよりお腹減らない? そばでも頼もっか」
みーちゃん「そばいいですね」
絵麻「引越し蕎麦だね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:05:10.03 ID:oiwqTeuko
20時頃
みゃーもり「よし。片付けもオッケー!」
みゃーもり(皆がいなくなったせいか凄い広く感じるなー)
みゃーもり「……あ、そうだ。お風呂入る前に隣の部屋の人に引越しの挨拶しないと」
みゃーもり(さっきはいなかったけどこの時間ならいるかな)
みゃーもり(騒音おばさんみたいな人じゃなければいいけど)
みゃーもり「あ、挨拶品忘れるところだった!」
みゃーもり「よし。片付けもオッケー!」
みゃーもり(皆がいなくなったせいか凄い広く感じるなー)
みゃーもり「……あ、そうだ。お風呂入る前に隣の部屋の人に引越しの挨拶しないと」
みゃーもり(さっきはいなかったけどこの時間ならいるかな)
みゃーもり(騒音おばさんみたいな人じゃなければいいけど)
みゃーもり「あ、挨拶品忘れるところだった!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:05:50.01 ID:oiwqTeuko
隣の部屋
みゃーもり「」ピンポーン
『はい?』
みゃーもり「あ、夜分遅くすみません。わたし、隣の部屋に引越してきた者ですけど」
『え? 隣の部屋?』
みゃーもり「はい。その挨拶に……」
『』ギー
みゃーもり「……え?」
みゃーもり「」ピンポーン
『はい?』
みゃーもり「あ、夜分遅くすみません。わたし、隣の部屋に引越してきた者ですけど」
『え? 隣の部屋?』
みゃーもり「はい。その挨拶に……」
『』ギー
みゃーもり「……え?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:06:21.18 ID:oiwqTeuko
平岡「……ん?」
みゃーもり「……」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さんっ!?」
平岡「デスク!?」
みゃーもり「な、なんで平岡さんがここに?」
平岡「なんだってこの部屋に住んでるからに決まってだろ」
みゃーもり「で、ですよね」
みゃーもり「……」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さんっ!?」
平岡「デスク!?」
みゃーもり「な、なんで平岡さんがここに?」
平岡「なんだってこの部屋に住んでるからに決まってだろ」
みゃーもり「で、ですよね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:06:55.51 ID:oiwqTeuko
平岡「引越しするのは聞いてたけどまさか同じマンションとは」
みゃーもり「わたしもびっくりしました。これつまらないものですけど」
平岡「どうも。……それより隣の部屋に引っ越してくるとは勇気あるな」
みゃーもり「え? 勇気?」
平岡「」コクリ
みゃーもり「どういうことですか?」
平岡「…………知らないのか?」
みゃーもり「何がですか?」
みゃーもり「わたしもびっくりしました。これつまらないものですけど」
平岡「どうも。……それより隣の部屋に引っ越してくるとは勇気あるな」
みゃーもり「え? 勇気?」
平岡「」コクリ
みゃーもり「どういうことですか?」
平岡「…………知らないのか?」
みゃーもり「何がですか?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:07:35.85 ID:oiwqTeuko
平岡「不動産屋から聞いてないのか?」
みゃーもり「だからなんですか。早く教えてください!」
平岡「……隣の部屋、前住んでた奴が自殺してるんだけど……」
みゃーもり「」
平岡「……」
みゃーもり「……………………ぇ?」
平岡「それ以来ずっと空き部屋」
みゃーもり「じ、自殺っ!?」
みゃーもり「だからなんですか。早く教えてください!」
平岡「……隣の部屋、前住んでた奴が自殺してるんだけど……」
みゃーもり「」
平岡「……」
みゃーもり「……………………ぇ?」
平岡「それ以来ずっと空き部屋」
みゃーもり「じ、自殺っ!?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:08:17.16 ID:oiwqTeuko
平岡「そう」
みゃーもり「わたし、聞いてないですよ!!」ガシッ
平岡「不動産屋が説明を怠ったんだろ」
みゃーもり「そんなぁ……」ヘナヘナ
平岡「……」
みゃーもり「……だから格安だったんだ。どおりで安いと思った……」
平岡「ちなみに家賃は?」
みゃーもり「3万です」
みゃーもり「わたし、聞いてないですよ!!」ガシッ
平岡「不動産屋が説明を怠ったんだろ」
みゃーもり「そんなぁ……」ヘナヘナ
平岡「……」
みゃーもり「……だから格安だったんだ。どおりで安いと思った……」
平岡「ちなみに家賃は?」
みゃーもり「3万です」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:09:03.01 ID:oiwqTeuko
平岡「怪しめよ」
みゃーもり「うぅぅ。どうしましょう……」
平岡「……とりあえず事故物件は説明義務があるから不動産屋に相談すれば契約解除は出来ると思うけど」
みゃーもり「ほ、本当ですか!?」
平岡「恐らく。明日にでも問い合わせすれば」
みゃーもり「そうします」
平岡「んじゃまた会社で」
みゃーもり(あの部屋に戻りたくないな。りーちゃんのお部屋に泊まらせてもらおうかな)
みゃーもり「うぅぅ。どうしましょう……」
平岡「……とりあえず事故物件は説明義務があるから不動産屋に相談すれば契約解除は出来ると思うけど」
みゃーもり「ほ、本当ですか!?」
平岡「恐らく。明日にでも問い合わせすれば」
みゃーもり「そうします」
平岡「んじゃまた会社で」
みゃーもり(あの部屋に戻りたくないな。りーちゃんのお部屋に泊まらせてもらおうかな)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:09:43.97 ID:oiwqTeuko
10分後
ピンポーン
平岡「はい」ギー
みゃーもり「平岡さん……」
平岡「今度はなんですかー」
みゃーもり「あの、無理を承知でお願いなんですけど……」
平岡「お願い?」
みゃーもり「今晩、泊めてもらえませんか」
平岡「」
みゃーもり「お願いします!!」
ピンポーン
平岡「はい」ギー
みゃーもり「平岡さん……」
平岡「今度はなんですかー」
みゃーもり「あの、無理を承知でお願いなんですけど……」
平岡「お願い?」
みゃーもり「今晩、泊めてもらえませんか」
平岡「」
みゃーもり「お願いします!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:10:18.51 ID:oiwqTeuko
平岡「いや、なんで俺んちなんだよ。友達の家に泊めてもらえばいいだろうが」
みゃーもり「全員駄目だったんです」
平岡「全員?」
みゃーもり「はい」
平岡「安原さんやバイトの女も?」
みゃーもり「はい。りーちゃんは帰郷で、絵麻は四畳半なので流石に泊めてもらうわけには……」
平岡(四畳半って……)
みゃーもり「お願いします!」
みゃーもり「全員駄目だったんです」
平岡「全員?」
みゃーもり「はい」
平岡「安原さんやバイトの女も?」
みゃーもり「はい。りーちゃんは帰郷で、絵麻は四畳半なので流石に泊めてもらうわけには……」
平岡(四畳半って……)
みゃーもり「お願いします!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:10:45.44 ID:oiwqTeuko
平岡「別に自殺したって幽霊が出るわけじゃねーんだから」
みゃーもり「そんな怖いこと言わないで下さい。わたし、そういうの苦手なんです……」
平岡「……」
みゃーもり「」ウルウル
平岡「……はぁ。わかりましたわかりましたよ」
みゃーもり「本当ですか!」ニパァ
平岡「今日だけだから」
みゃーもり「はい!」
みゃーもり「そんな怖いこと言わないで下さい。わたし、そういうの苦手なんです……」
平岡「……」
みゃーもり「」ウルウル
平岡「……はぁ。わかりましたわかりましたよ」
みゃーもり「本当ですか!」ニパァ
平岡「今日だけだから」
みゃーもり「はい!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:11:11.61 ID:oiwqTeuko
平岡の部屋
みゃーもり「へー、けっこう片付いてるんですね」
平岡「あまりジロジロ見るな」
みゃーもり「……あの……」
平岡「今度はなんですかー」
みゃーもり「お風呂借りてもいいですか?」
平岡「湯船はってないけど」
みゃーもり「シャワーだけで構いません」
平岡「どうぞ」
みゃーもり「へー、けっこう片付いてるんですね」
平岡「あまりジロジロ見るな」
みゃーもり「……あの……」
平岡「今度はなんですかー」
みゃーもり「お風呂借りてもいいですか?」
平岡「湯船はってないけど」
みゃーもり「シャワーだけで構いません」
平岡「どうぞ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:11:41.21 ID:oiwqTeuko
みゃーもり「ありがとうございます。それでその……」
平岡「……」
みゃーもり「着替えや荷物を取りに行きたいんですけど……」
平岡「いってらっしゃい」
みゃーもり「怖くて一人で行けません」
平岡「……」
みゃーもり「お願いします」
平岡「……」
みゃーもり「着替えや荷物を取りに行きたいんですけど……」
平岡「いってらっしゃい」
みゃーもり「怖くて一人で行けません」
平岡「……」
みゃーもり「お願いします」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:12:10.48 ID:oiwqTeuko
みゃーもりの部屋
平岡(何でだ。嫌なのに面倒なのになぜか断れない)
平岡(この女には人にお願い事する才能があるのかも)
みゃーもり「えっと、着替えにタオルに歯ブラシも持ってかないと……」
平岡「……髪結んでるのか」
みゃーもり「え」
平岡(声に出ちまった……)
みゃーもり「はい。家では結構結んでますよ」
平岡「あ、そう……」
平岡(何でだ。嫌なのに面倒なのになぜか断れない)
平岡(この女には人にお願い事する才能があるのかも)
みゃーもり「えっと、着替えにタオルに歯ブラシも持ってかないと……」
平岡「……髪結んでるのか」
みゃーもり「え」
平岡(声に出ちまった……)
みゃーもり「はい。家では結構結んでますよ」
平岡「あ、そう……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:12:44.46 ID:oiwqTeuko
みゃーもり「自分から聞いておいて興味なさそうにしないで下さいよ」ムー
ドォォォォォン!!
みゃーもり「きゃっ!」ビクッ
平岡(落雷か。ライチュウが降臨したか)
バチン
みゃーもり「え? え?」
平岡「今度は停電か」
ドォォォォォン!!
みゃーもり「きゃっ!」ビクッ
平岡(落雷か。ライチュウが降臨したか)
バチン
みゃーもり「え? え?」
平岡「今度は停電か」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:13:13.06 ID:oiwqTeuko
みゃーもり「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダキッ
平岡「ひゃっ」ビクッ
みゃーもり「うぅぅぅ」ブルブル
平岡「ちょっとデスクなにして……」
みゃーもり「すみません。わたし、雷が苦手で。それにこんな部屋で停電して……」
平岡(そりゃ怖いよな)
みゃーもり「すみません……」
平岡「はぁ」
平岡「ひゃっ」ビクッ
みゃーもり「うぅぅぅ」ブルブル
平岡「ちょっとデスクなにして……」
みゃーもり「すみません。わたし、雷が苦手で。それにこんな部屋で停電して……」
平岡(そりゃ怖いよな)
みゃーもり「すみません……」
平岡「はぁ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:13:59.99 ID:oiwqTeuko
5分後
みゃーもり「お騒がせしました///」
平岡「どういたしまして?」
みゃーもり「それじゃ部屋に戻りましょうか」
平岡「はいはい」
みゃーもり「……平岡さんは雷とか暗いところ平気なんですね」
平岡「まー」
みゃーもり「それに自殺があった部屋なのに。その幽霊とか……」
平岡「だから幽霊なんていないって。それにいても怖くない」
みゃーもり「お騒がせしました///」
平岡「どういたしまして?」
みゃーもり「それじゃ部屋に戻りましょうか」
平岡「はいはい」
みゃーもり「……平岡さんは雷とか暗いところ平気なんですね」
平岡「まー」
みゃーもり「それに自殺があった部屋なのに。その幽霊とか……」
平岡「だから幽霊なんていないって。それにいても怖くない」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:14:27.61 ID:oiwqTeuko
みゃーもり「怖くないんですか?」
平岡「幽霊よりアニメーターの方が怖いだろ。特に瀬川さんとか瀬川さんとか瀬川さんとか」
みゃーもり「瀬川さんは優しいですよー」
平岡「だからあの人は女には甘いんだって」
みゃーもり「そうですかー?」
平岡「レズって噂もあるしな」
みゃーもり「え」
平岡「気をつけろよ」
みゃーもり「……ま、その、わたしはデスクなので、誰かさんが問題起こさない限りは行くこともないかと……」
平岡「……すみませんでした」
平岡「幽霊よりアニメーターの方が怖いだろ。特に瀬川さんとか瀬川さんとか瀬川さんとか」
みゃーもり「瀬川さんは優しいですよー」
平岡「だからあの人は女には甘いんだって」
みゃーもり「そうですかー?」
平岡「レズって噂もあるしな」
みゃーもり「え」
平岡「気をつけろよ」
みゃーもり「……ま、その、わたしはデスクなので、誰かさんが問題起こさない限りは行くこともないかと……」
平岡「……すみませんでした」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:15:19.64 ID:oiwqTeuko
平岡の部屋
平岡(まさかデスクと一晩過ごす羽目になるとは)
平岡「……」
平岡(ちっ。高翌梨が泊まりに来た時は何も思わなかったのによ。なに緊張してんだ俺は)
平岡「……酒でも飲んで気を間際らすか」
平岡「」グビグブ
平岡「ぷはっ」
平岡「……んだよ。イッテQ!終わってんじゃねーか」
平岡「」ゴクゴク
平岡(まさかデスクと一晩過ごす羽目になるとは)
平岡「……」
平岡(ちっ。高翌梨が泊まりに来た時は何も思わなかったのによ。なに緊張してんだ俺は)
平岡「……酒でも飲んで気を間際らすか」
平岡「」グビグブ
平岡「ぷはっ」
平岡「……んだよ。イッテQ!終わってんじゃねーか」
平岡「」ゴクゴク
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:15:52.16 ID:oiwqTeuko
10分後
みゃーもり「平岡さん、シャワーありがとうございました」
平岡「うーす」
みゃーもり「あっ」
平岡「んだよ」
みゃーもり「飲むのはいいですけど、仕事に支障出ない程度にして下さいね」
平岡「うっせーな。デスクも飲めばいいだろ」
みゃーもり「いいんですか?」
みゃーもり「平岡さん、シャワーありがとうございました」
平岡「うーす」
みゃーもり「あっ」
平岡「んだよ」
みゃーもり「飲むのはいいですけど、仕事に支障出ない程度にして下さいね」
平岡「うっせーな。デスクも飲めばいいだろ」
みゃーもり「いいんですか?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:16:24.23 ID:oiwqTeuko
平岡「冷蔵庫から好きなのどうぞー」
みゃーもり「それじゃ遠慮なく。あとデスクはやめて下さい。名前で呼んで欲しいです」
平岡「はいはい」ゴクゴク
みゃーもり「それじゃいただきます」グビグビ
みゃーもり「ぷはぁ。美味しいです」
平岡「BESTVAL○とは違うんだよ。BESTVAL○とは!」
みゃーもり「それじゃ遠慮なく。あとデスクはやめて下さい。名前で呼んで欲しいです」
平岡「はいはい」ゴクゴク
みゃーもり「それじゃいただきます」グビグビ
みゃーもり「ぷはぁ。美味しいです」
平岡「BESTVAL○とは違うんだよ。BESTVAL○とは!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:17:01.69 ID:oiwqTeuko
1時間後
みゃーもり「そういえば平岡さんって高梨さんと仲良いですよね」
平岡「そりゃ制作進行で男二人しかいないからな」
みゃーもり「でも三女始まるまではそんな話す方じゃなかったですよね」
平岡「……」
みゃーもり「何かきっかけでもあったんですか?」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さん?」
平岡「……褒めてくれたんだ」
みゃーもり「え」
みゃーもり「そういえば平岡さんって高梨さんと仲良いですよね」
平岡「そりゃ制作進行で男二人しかいないからな」
みゃーもり「でも三女始まるまではそんな話す方じゃなかったですよね」
平岡「……」
みゃーもり「何かきっかけでもあったんですか?」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さん?」
平岡「……褒めてくれたんだ」
みゃーもり「え」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:17:39.12 ID:oiwqTeuko
平岡「頑張ったって、褒めてくれたんだ」
みゃーもり「……」
平岡「高梨には感謝してるよ。こんな俺を相棒とか言ってくれるんだから」
みゃーもり「……高梨さんだけじゃないですよ」
平岡「……」
みゃーもり「矢野さんも、磯川さんも。平岡さんを思ってくれている人はいます。それにわたしだって……」
平岡「……どうも」
みゃーもり「なんか辛気臭くなっちゃいましたね。飲みましょう!」
平岡「お、おう……」
みゃーもり「……」
平岡「高梨には感謝してるよ。こんな俺を相棒とか言ってくれるんだから」
みゃーもり「……高梨さんだけじゃないですよ」
平岡「……」
みゃーもり「矢野さんも、磯川さんも。平岡さんを思ってくれている人はいます。それにわたしだって……」
平岡「……どうも」
みゃーもり「なんか辛気臭くなっちゃいましたね。飲みましょう!」
平岡「お、おう……」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 00:18:26.32 ID:oiwqTeuko
翌朝
みゃーもり「……んん……」
みゃーもり(はれ? いつのまに寝ちゃったんだろう)
平岡「」スースー
みゃーもり「…………あれ?」
平岡「」スースー
みゃーもり「な、な、なっ///」
みゃーもり(なんで平岡さんと一緒に寝てるの!?)
みゃーもり(嘘、まさか酔っぱらってそのまま!?)
みゃーもり「……んん……」
みゃーもり(はれ? いつのまに寝ちゃったんだろう)
平岡「」スースー
みゃーもり「…………あれ?」
平岡「」スースー
みゃーもり「な、な、なっ///」
みゃーもり(なんで平岡さんと一緒に寝てるの!?)
みゃーもり(嘘、まさか酔っぱらってそのまま!?)
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:38:36.65 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「と、とりあえず起きないと。……7時か。出社まで余裕ある」
平岡「」スヤスヤ
みゃーもり「……よし。泊めてくれたお礼に朝食でも作ろう!」
30分後
みゃーもり「平岡さん、朝ですよ。起きてください」ユサユサ
平岡「……あと5分……」
みゃーもり「駄目です。遅刻しちゃいますよ」
平岡「」スヤスヤ
みゃーもり「……よし。泊めてくれたお礼に朝食でも作ろう!」
30分後
みゃーもり「平岡さん、朝ですよ。起きてください」ユサユサ
平岡「……あと5分……」
みゃーもり「駄目です。遅刻しちゃいますよ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:39:12.86 ID:ltF9p2Jpo
平岡「うぁ。……ってなんでデスクが!?」
みゃーもり「デスクじゃなくて名前で呼んで下さいって言ったじゃないですか」
平岡「……そうか。昨日泊めたんだった」
みゃーもり「はい。本当に助かりました。それでお礼に朝食を作ったんですけど」
平岡「どうも」
みゃーもり「一緒に食べましょ」
みゃーもり「デスクじゃなくて名前で呼んで下さいって言ったじゃないですか」
平岡「……そうか。昨日泊めたんだった」
みゃーもり「はい。本当に助かりました。それでお礼に朝食を作ったんですけど」
平岡「どうも」
みゃーもり「一緒に食べましょ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:39:46.67 ID:ltF9p2Jpo
平岡「いただきます」
みゃーもり「はい」
平岡「」モグモグ
みゃーもり「どうですか?」
平岡「……食べれないことはない」
みゃーもり「そこは普通に美味しいって言ってくださいよー」
平岡「……美味い」
みゃーもり「ありがとうございます♪」
みゃーもり「はい」
平岡「」モグモグ
みゃーもり「どうですか?」
平岡「……食べれないことはない」
みゃーもり「そこは普通に美味しいって言ってくださいよー」
平岡「……美味い」
みゃーもり「ありがとうございます♪」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:40:16.21 ID:ltF9p2Jpo
平岡「んであの部屋どうするの?」
みゃーもり「昼休みに不動産屋に連絡します」
平岡「ま、早く連絡した方がいいな」
みゃーもり「ですよね。それとまた部屋についてきて欲しいんですけど……」
平岡「明るいから大丈夫だろ」
みゃーもり「それでも怖いんです」
平岡「はぁ」
みゃーもり「昼休みに不動産屋に連絡します」
平岡「ま、早く連絡した方がいいな」
みゃーもり「ですよね。それとまた部屋についてきて欲しいんですけど……」
平岡「明るいから大丈夫だろ」
みゃーもり「それでも怖いんです」
平岡「はぁ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:40:54.38 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもりの部屋
みゃーもり「すみません。すぐに着替えるので。あと化粧もするので洗面所使っていいですか?」
平岡「どうぞ」
みゃーもり「それじゃ風呂場で着替えてくるのでここで待ってて下さいね。部屋から出ちゃ駄目ですよ?」
平岡「出ないけど、自殺した場所が風呂場なんだけど」
みゃーもり「早く言ってください! トイレで着替えてきます」
平岡「……」
みゃーもり「本当に部屋から出ないで下さいね?」
平岡「早く着替えろよ……」
みゃーもり「すみません。すぐに着替えるので。あと化粧もするので洗面所使っていいですか?」
平岡「どうぞ」
みゃーもり「それじゃ風呂場で着替えてくるのでここで待ってて下さいね。部屋から出ちゃ駄目ですよ?」
平岡「出ないけど、自殺した場所が風呂場なんだけど」
みゃーもり「早く言ってください! トイレで着替えてきます」
平岡「……」
みゃーもり「本当に部屋から出ないで下さいね?」
平岡「早く着替えろよ……」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:41:58.75 ID:ltF9p2Jpo
9時
みゃーもり「それじゃそろそろ行きましょうか」
平岡「はいはい」
みゃーもり「平岡さんはバス通勤ですか?」
平岡「そうだけど」
みゃーもり「それじゃ定期も買わないとですね」
平岡「いや、部屋が決まるまでは違うところから通うんだろ」
みゃーもり「あ、そうでした」
平岡「これでよくデスクが務まってるもんだ」
みゃーもり「それじゃそろそろ行きましょうか」
平岡「はいはい」
みゃーもり「平岡さんはバス通勤ですか?」
平岡「そうだけど」
みゃーもり「それじゃ定期も買わないとですね」
平岡「いや、部屋が決まるまでは違うところから通うんだろ」
みゃーもり「あ、そうでした」
平岡「これでよくデスクが務まってるもんだ」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:42:32.09 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「うっ」
平岡「……えっと」
みゃーもり「はい?」
平岡「昨日のことは高梨には内緒な」
みゃーもり「昨日のこと? あー、高梨さんに感謝してることですか」
平岡「」コクリ
みゃーもり「わかりました。平岡さんってツンデレだったんですね」
平岡「違ぇよ」
平岡「……えっと」
みゃーもり「はい?」
平岡「昨日のことは高梨には内緒な」
みゃーもり「昨日のこと? あー、高梨さんに感謝してることですか」
平岡「」コクリ
みゃーもり「わかりました。平岡さんってツンデレだったんですね」
平岡「違ぇよ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:43:08.31 ID:ltF9p2Jpo
ムサニ
みゃーもり「おはようございます」
平岡「うーっす」
エリカ「おはよ。平岡くん、今日は早いじゃん」
平岡「まーな」
エリカ「ふふ。みゃーもり、新しい部屋どうだった?」
みゃーもり「」ギクッ
平岡「」ギクッ
エリカ「やっぱり広い?」
みゃーもり「そ、そうですね。凄い刺激があるお部屋でした。はい……」
エリカ「なにそれ」クスッ
平岡(刺激たっぷりすぎるだろ)
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:43:55.35 ID:ltF9p2Jpo
お昼 屋上
不動産屋『変な話、自殺があったこと言ってませんでしたっけ?』
みゃーもり「言ってません!」
不動産屋『あれーおかしいなー』
みゃーもり「説明義務を怠ったんですから契約解除して下さい」
不動産屋『変な話、自分では決められないので上司から折り返しまーす!』
みゃーもり「あ、ちょっと!」
みゃーもり「なんなのこの人!!」
不動産屋『変な話、自殺があったこと言ってませんでしたっけ?』
みゃーもり「言ってません!」
不動産屋『あれーおかしいなー』
みゃーもり「説明義務を怠ったんですから契約解除して下さい」
不動産屋『変な話、自分では決められないので上司から折り返しまーす!』
みゃーもり「あ、ちょっと!」
みゃーもり「なんなのこの人!!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:44:46.26 ID:ltF9p2Jpo
30分後
平岡「どうだった?」
みゃーもり「はい。上司の人から連絡が来て契約は解除してくれるそうです」
平岡「よかったな」
みゃーもり「はい。あと新しい部屋が決まるまでは使ってもいいそうです」
平岡「口止め料か」
みゃーもり「ですかね」
平岡「それしかないだろ。それで今晩はどうすんだ」
みゃーもり「今、友達に連絡して返事待ちです」
平岡「そうか」
みゃーもり「心配かけてすみません」
平岡「別に」
平岡「どうだった?」
みゃーもり「はい。上司の人から連絡が来て契約は解除してくれるそうです」
平岡「よかったな」
みゃーもり「はい。あと新しい部屋が決まるまでは使ってもいいそうです」
平岡「口止め料か」
みゃーもり「ですかね」
平岡「それしかないだろ。それで今晩はどうすんだ」
みゃーもり「今、友達に連絡して返事待ちです」
平岡「そうか」
みゃーもり「心配かけてすみません」
平岡「別に」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:45:44.40 ID:ltF9p2Jpo
21時半 平岡の部屋
みゃーもり「お腹空きましたね」
平岡「何か適当に作るか」
みゃーもり「ですね。わたしが作ります」
平岡「頼む」
みゃーもり「はい」
平岡「……」
みゃーもり「お腹空きましたね」
平岡「何か適当に作るか」
みゃーもり「ですね。わたしが作ります」
平岡「頼む」
みゃーもり「はい」
平岡「……」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:46:11.69 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「食材、好きなの使っていいですか?」
平岡「どうぞ。……ってなんで普通にいるんだよ!」
みゃーもり「今日も寝床が見つからなかったので」
平岡「今日も泊るつもりかよ……」
みゃーもり「……駄目ですか」
平岡「……どうぞ」
みゃーもり「ありがとうございます!」
平岡「どうぞ。……ってなんで普通にいるんだよ!」
みゃーもり「今日も寝床が見つからなかったので」
平岡「今日も泊るつもりかよ……」
みゃーもり「……駄目ですか」
平岡「……どうぞ」
みゃーもり「ありがとうございます!」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:46:56.75 ID:ltF9p2Jpo
2時間後
みゃーもり「あ、氷菓のBD-BOXじゃないですか。買ったんですね」
平岡「ああ」
みゃーもり「見てもいいですか?」
平岡「別に」
みゃーもり「一緒に見ましょう」
平岡「ああ」
みゃーもり「これ前から見たいと思ってたんですよねー」
みゃーもり「あ、氷菓のBD-BOXじゃないですか。買ったんですね」
平岡「ああ」
みゃーもり「見てもいいですか?」
平岡「別に」
みゃーもり「一緒に見ましょう」
平岡「ああ」
みゃーもり「これ前から見たいと思ってたんですよねー」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:47:24.76 ID:ltF9p2Jpo
平岡「見てないのか」
みゃーもり「だって山形放送してませんでしたし」
平岡「あー、そうか。山形出身だったな」
みゃーもり「平岡さんはどこ出身なんですか?」
平岡「千葉だと思う」
みゃーもり「近いですね」
平岡「そりゃ山形よりは」
みゃーもり「だって山形放送してませんでしたし」
平岡「あー、そうか。山形出身だったな」
みゃーもり「平岡さんはどこ出身なんですか?」
平岡「千葉だと思う」
みゃーもり「近いですね」
平岡「そりゃ山形よりは」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:47:50.92 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「凄い映像が綺麗ですね」
平岡「天下の浪速アニメーションだからな」
みゃーもり「演出も凄いです」
平岡「そうだな」
みゃーもり「うちもこれに負けないような作品作りたいですね」
平岡「……だな」
みゃーもり(神山高校か。漢字違うけどわたしの高校と名前が似てるなー)
平岡(2期は原作ストックないから無理か)
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:48:34.22 ID:ltF9p2Jpo
1時頃
平岡「そろそろ寝るか」
みゃーもり「ですね」
平岡「リビングに布団敷くから」
みゃーもり「それじゃわたしがリビングで寝ますね」
平岡「いや、宮森はベッド使っていい」
みゃーもり「さすがに悪いですよ」
平岡「昨日みたいに潜り込まれるの困るし」
平岡「そろそろ寝るか」
みゃーもり「ですね」
平岡「リビングに布団敷くから」
みゃーもり「それじゃわたしがリビングで寝ますね」
平岡「いや、宮森はベッド使っていい」
みゃーもり「さすがに悪いですよ」
平岡「昨日みたいに潜り込まれるの困るし」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:49:08.83 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「き、気づいてたんですか!?」
平岡「そりゃ」
みゃーもり「す、すみません。実は記憶がなくて……」
平岡「そうか」
みゃーもり「なんでわたし、平岡さんと一緒に寝てたんですかね?」
平岡「リビングで寝かしつけたんだが、深夜に俺の布団に潜り込んできた」
みゃーもり「そうだったんですか……」
平岡「そりゃ」
みゃーもり「す、すみません。実は記憶がなくて……」
平岡「そうか」
みゃーもり「なんでわたし、平岡さんと一緒に寝てたんですかね?」
平岡「リビングで寝かしつけたんだが、深夜に俺の布団に潜り込んできた」
みゃーもり「そうだったんですか……」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:49:35.82 ID:ltF9p2Jpo
平岡「ロックされて離そうにも離れてくれなかった」
みゃーもり「すみません……」
平岡「だから今日は俺がリビングで寝る」
みゃーもり「……わかりました。それと他に変なことしませんでした?」
平岡「……ない」
みゃーもり「よかった」ホッ
平岡(本当は色々やばかったが内緒にしておくか)
みゃーもり「すみません……」
平岡「だから今日は俺がリビングで寝る」
みゃーもり「……わかりました。それと他に変なことしませんでした?」
平岡「……ない」
みゃーもり「よかった」ホッ
平岡(本当は色々やばかったが内緒にしておくか)
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:50:03.58 ID:ltF9p2Jpo
四日後
みゃーもり「ぐすっ。かをりちゃん、死んじゃいました」ポロポロ
平岡「チッ」
みゃーもり「やっぱりヒロインが死んじゃうと悲しいですね。面白かったですけど」
平岡「そうだな。作画も凄かったし演出もよかった」
みゃーもり「ですね。ピアノも凄かったですよ」
平岡「……いい作品だったな」
みゃーもり「はい。終わっちゃうのは寂しいですね」
平岡「だな」
みゃーもり「そろそろ寝ましょうか」
平岡「ああ」
みゃーもり「ぐすっ。かをりちゃん、死んじゃいました」ポロポロ
平岡「チッ」
みゃーもり「やっぱりヒロインが死んじゃうと悲しいですね。面白かったですけど」
平岡「そうだな。作画も凄かったし演出もよかった」
みゃーもり「ですね。ピアノも凄かったですよ」
平岡「……いい作品だったな」
みゃーもり「はい。終わっちゃうのは寂しいですね」
平岡「だな」
みゃーもり「そろそろ寝ましょうか」
平岡「ああ」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:50:55.81 ID:ltF9p2Jpo
一週間後
みゃーもり「なかなかいい部屋が見つかりません……」ゴクゴク
平岡「まあ、焦らなくてもいいんじゃねぇの」グビグビ
みゃーもり「でも……」
平岡「……俺として飯作ってくれるから助かってるし」
みゃーもり「え」
平岡「裸見られるのは勘弁して欲しいけど」
みゃーもり「本当にごめんなさい」
みゃーもり「なかなかいい部屋が見つかりません……」ゴクゴク
平岡「まあ、焦らなくてもいいんじゃねぇの」グビグビ
みゃーもり「でも……」
平岡「……俺として飯作ってくれるから助かってるし」
みゃーもり「え」
平岡「裸見られるのは勘弁して欲しいけど」
みゃーもり「本当にごめんなさい」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:52:07.07 ID:ltF9p2Jpo
平岡「人が風呂入ってる時は脱衣所にも入らないように」
みゃーもり「はい。……平岡さんってお酒飲むと本音言ってくれますよね」
平岡「ちげぇよ!」
みゃーもり「わたしも平岡さんと一緒に通勤したり、ご飯食べたり、アニメ見るの楽しいですよ」ニコッ
平岡「」ドキッ
みゃーもり「もう少しここにいてもいいですかね」
平岡「……いいんじゃないの」
みゃーもり「はい!」
みゃーもり「はい。……平岡さんってお酒飲むと本音言ってくれますよね」
平岡「ちげぇよ!」
みゃーもり「わたしも平岡さんと一緒に通勤したり、ご飯食べたり、アニメ見るの楽しいですよ」ニコッ
平岡「」ドキッ
みゃーもり「もう少しここにいてもいいですかね」
平岡「……いいんじゃないの」
みゃーもり「はい!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:52:33.76 ID:ltF9p2Jpo
日曜 ファミレス
りーちゃん「おいちゃん先輩、久しぶりっす」
みゃーもり「りーちゃん、お久しぶり。地元どうだった?」
りーちゃん「相変わらず寒かったっす」
みゃーもり「あはは」
りーちゃん「そういえば大変だったっすね」
みゃーもり「引越し先?」
りーちゃん「っす。よかったら決まるまでわたしんち来ます?」
みゃーもり「……ありがとう。でも大丈夫」
りーちゃん「おいちゃん先輩、久しぶりっす」
みゃーもり「りーちゃん、お久しぶり。地元どうだった?」
りーちゃん「相変わらず寒かったっす」
みゃーもり「あはは」
りーちゃん「そういえば大変だったっすね」
みゃーもり「引越し先?」
りーちゃん「っす。よかったら決まるまでわたしんち来ます?」
みゃーもり「……ありがとう。でも大丈夫」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:53:14.70 ID:ltF9p2Jpo
りーちゃん「大丈夫って絵麻先輩んちじゃ狭いんじゃないっすか」
みゃーもり「あ、そっか。りーちゃんちゃんには言ってなかったっけ」
りーちゃん「何がです?」
みゃーもり「わたし、平岡さんの部屋に泊まらせてもらってるの」
りーちゃん「」
みゃーもり「絵麻達には言ってあるんだけど」
りーちゃん「平岡さんっすか!?」
みゃーもり「うん」
みゃーもり「あ、そっか。りーちゃんちゃんには言ってなかったっけ」
りーちゃん「何がです?」
みゃーもり「わたし、平岡さんの部屋に泊まらせてもらってるの」
りーちゃん「」
みゃーもり「絵麻達には言ってあるんだけど」
りーちゃん「平岡さんっすか!?」
みゃーもり「うん」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:53:41.39 ID:ltF9p2Jpo
りーちゃん「まさか二人は付き合ってたんです!?」
みゃーもり「違うよ。実は引越し先が平岡さんの隣の部屋だったの」
りーちゃん「マジっすか」
みゃーもり「マジ。それでそのまま泊まらせてもらってるんだ」
りーちゃん「そうだったんすか。なら尚更わたしんちに泊まった方が。さすがに恋人じゃない男の人の家に寝泊りするのはどうかと思います、です」
みゃーもり「普通はそう思うよね。でも平岡さんと一緒にいると楽しいよ」
りーちゃん「……その、襲われたりしないんすか?」
みゃーもり「違うよ。実は引越し先が平岡さんの隣の部屋だったの」
りーちゃん「マジっすか」
みゃーもり「マジ。それでそのまま泊まらせてもらってるんだ」
りーちゃん「そうだったんすか。なら尚更わたしんちに泊まった方が。さすがに恋人じゃない男の人の家に寝泊りするのはどうかと思います、です」
みゃーもり「普通はそう思うよね。でも平岡さんと一緒にいると楽しいよ」
りーちゃん「……その、襲われたりしないんすか?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:54:09.67 ID:ltF9p2Jpo
みゃーもり「まさか。逆にわたしが寝ぼけて布団に入り込んだり、裸を見ちゃったりしてるかな」
りーちゃん「逆ラッキースケベっすか」
みゃーもり「そうなるのかな。慌てた平岡さん可愛かったなー」
りーちゃん「……」
みゃーもり「わたしの作ったご飯も美味しく食べてくれるし」
りーちゃん「おいちゃん先輩、料理してるんすか?」
みゃーもり「うん。一人暮らしの時はコンビニ弁当ばっかりだったけどね」
りーちゃん「逆ラッキースケベっすか」
みゃーもり「そうなるのかな。慌てた平岡さん可愛かったなー」
りーちゃん「……」
みゃーもり「わたしの作ったご飯も美味しく食べてくれるし」
りーちゃん「おいちゃん先輩、料理してるんすか?」
みゃーもり「うん。一人暮らしの時はコンビニ弁当ばっかりだったけどね」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 22:55:02.37 ID:ltF9p2Jpo
りーちゃん「……」
みゃーもり「なんかわたしって自分より人の為に何かする方が好きみたい」
りーちゃん「……ですか」
みゃーもり「だからごめんね」
りーちゃん「気にしなくていいっすよ。楽しそうでよかったっす!」
りーちゃん(これは恋の予感っす)
みゃーもり「なんかわたしって自分より人の為に何かする方が好きみたい」
りーちゃん「……ですか」
みゃーもり「だからごめんね」
りーちゃん「気にしなくていいっすよ。楽しそうでよかったっす!」
りーちゃん(これは恋の予感っす)
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:54:51.54 ID:MRnoZVxjo
月曜 ムサニ
磯川「よー大輔!」
平岡「また来たのかよ」
磯川「そんな言い方しなくていいだろ。ビジネスパートナーなんだからよ」
平岡「俺とお前じゃなくてムサニとお前の会社がだろ」
磯川「つれねーな。それよりなんか良いことあったのか?」
平岡「……は?」
磯川「いや、顔つきがな。随分優しくなったっていうか」
平岡「馬鹿なこと言ってないで仕事しろよ」
磯川「よー大輔!」
平岡「また来たのかよ」
磯川「そんな言い方しなくていいだろ。ビジネスパートナーなんだからよ」
平岡「俺とお前じゃなくてムサニとお前の会社がだろ」
磯川「つれねーな。それよりなんか良いことあったのか?」
平岡「……は?」
磯川「いや、顔つきがな。随分優しくなったっていうか」
平岡「馬鹿なこと言ってないで仕事しろよ」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:55:31.09 ID:MRnoZVxjo
磯川「わかったよ。んで宮森さんは?」
平岡「宮森なら会議中だよ。あと5分くらいで終わると思うけど」
磯川「そうか。あの子も凄いよな。22でデスクなんだから」
平岡「……そうだな。凄いな」
磯川「」
平岡「んだよ」
磯川「いや、大輔が素直に人を褒めるなんて。明日は大雨か」
平岡「もう帰れ!」
平岡「宮森なら会議中だよ。あと5分くらいで終わると思うけど」
磯川「そうか。あの子も凄いよな。22でデスクなんだから」
平岡「……そうだな。凄いな」
磯川「」
平岡「んだよ」
磯川「いや、大輔が素直に人を褒めるなんて。明日は大雨か」
平岡「もう帰れ!」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:56:19.84 ID:MRnoZVxjo
お昼頃
タロー「大ちゃん、お昼いこー!」
平岡「あいよ」
エリカ「相変わらず仲良いね」
タロー「そりゃ俺と大ちゃんはバディですから!」
みゃーもり「……」
安藤「ぐ腐腐~」
平岡「」ゾクッ
みゃーもり「あ、あの、わたしもご一緒していいですか?」
タロー「大ちゃん、お昼いこー!」
平岡「あいよ」
エリカ「相変わらず仲良いね」
タロー「そりゃ俺と大ちゃんはバディですから!」
みゃーもり「……」
安藤「ぐ腐腐~」
平岡「」ゾクッ
みゃーもり「あ、あの、わたしもご一緒していいですか?」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:56:52.53 ID:MRnoZVxjo
エリカ「……」
タロー「んだよー。今から男二人だけの時間だっつーの」
平岡「気持ち悪いこと言うなよ。別にいいよ」
みゃーもり「いいんですか?」
タロー「ちょっと大ちゃーん」
平岡「たまにはな。こうやって親交を深めるのも大事だろ」
「」ガタッ
エリカ「ひ、平岡くん、どうしたの?」
タロー「んだよー。今から男二人だけの時間だっつーの」
平岡「気持ち悪いこと言うなよ。別にいいよ」
みゃーもり「いいんですか?」
タロー「ちょっと大ちゃーん」
平岡「たまにはな。こうやって親交を深めるのも大事だろ」
「」ガタッ
エリカ「ひ、平岡くん、どうしたの?」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:57:29.65 ID:MRnoZVxjo
安藤「何かおかしなものでも食べたんですか?」
興津「具合が悪いようなら早退しても構いませんが」
平岡「」イラッ
佐藤「あの皮肉ではなく本当に心配されているようです」
平岡「知ってるよ!」
タロー「大ちゃん、成長したね。大ちゃんがそんなこと言ってくれるなんて」グスッ
平岡「あっ!?」
興津「具合が悪いようなら早退しても構いませんが」
平岡「」イラッ
佐藤「あの皮肉ではなく本当に心配されているようです」
平岡「知ってるよ!」
タロー「大ちゃん、成長したね。大ちゃんがそんなこと言ってくれるなんて」グスッ
平岡「あっ!?」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:58:17.04 ID:MRnoZVxjo
夕方 給湯室
平岡「あいつら、俺のことなんだと思ってんだ!」
みゃーもり「問題児じゃないですか」
平岡「」グサッ
みゃーもり「冗談です」
平岡「チッ」
みゃーもり「それよりお昼はお邪魔してすみませんでした」
平岡「別に。でも珍しいな」
みゃーもり「はい。わたしも一緒に行きたくなっちゃって」
平岡「あいつら、俺のことなんだと思ってんだ!」
みゃーもり「問題児じゃないですか」
平岡「」グサッ
みゃーもり「冗談です」
平岡「チッ」
みゃーもり「それよりお昼はお邪魔してすみませんでした」
平岡「別に。でも珍しいな」
みゃーもり「はい。わたしも一緒に行きたくなっちゃって」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:58:45.07 ID:MRnoZVxjo
平岡「いつもドーナツだから外食したくなったのか」
みゃーもり「違います!」
平岡「それより今日は帰れるの深夜になりそうだ」
みゃーもり「ですね。三か月後には放送ですもんね」
平岡「『斉木○雄のψ難』。ジャンプ漫画のアニメ化に携われることになるとはな」
みゃーもり「あれ面白いですよね」
平岡「昨日ずっと読んでよな」
みゃーもり「止まらなくなっちゃって」
平岡「超能力があったら制作進行楽になるだろうな」
みゃーもり「馬鹿なこと言ってないで仕事に戻りますよ」
みゃーもり「違います!」
平岡「それより今日は帰れるの深夜になりそうだ」
みゃーもり「ですね。三か月後には放送ですもんね」
平岡「『斉木○雄のψ難』。ジャンプ漫画のアニメ化に携われることになるとはな」
みゃーもり「あれ面白いですよね」
平岡「昨日ずっと読んでよな」
みゃーもり「止まらなくなっちゃって」
平岡「超能力があったら制作進行楽になるだろうな」
みゃーもり「馬鹿なこと言ってないで仕事に戻りますよ」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:59:21.78 ID:MRnoZVxjo
絵麻「」カキカキ
平岡「安原さん、お疲れ様です」
絵麻「お疲れ様です」
平岡「残り何カットです?」
絵麻「8カットです。明後日には全カット仕上がる予定です」
平岡「わかりました。よろしくお願いします」
みゃーもり「絵麻、お疲れ―」
絵麻「あ、おいちゃん」
平岡「安原さん、お疲れ様です」
絵麻「お疲れ様です」
平岡「残り何カットです?」
絵麻「8カットです。明後日には全カット仕上がる予定です」
平岡「わかりました。よろしくお願いします」
みゃーもり「絵麻、お疲れ―」
絵麻「あ、おいちゃん」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:59:48.42 ID:MRnoZVxjo
みゃーもり「ごめんね。PV二つも作ることになっちゃって……」
絵麻「ううん、大丈夫だよ」
平岡「本当だよ。一つで十分だっつーの」
みゃーもり「だって集○社の人が言うんだから仕方ないじゃないですかー」
平岡「まあ、天下の集○社だからな」
みゃーもり「作監も4話分あって大変だろうけど平岡さんがしっかりサポートするからね!」
絵麻「うん」
平岡「なんで俺だけなんだよ……」
絵麻「ううん、大丈夫だよ」
平岡「本当だよ。一つで十分だっつーの」
みゃーもり「だって集○社の人が言うんだから仕方ないじゃないですかー」
平岡「まあ、天下の集○社だからな」
みゃーもり「作監も4話分あって大変だろうけど平岡さんがしっかりサポートするからね!」
絵麻「うん」
平岡「なんで俺だけなんだよ……」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 23:00:27.89 ID:MRnoZVxjo
みゃーもり「だって担当の制作進行が全部平岡さんですから」
平岡「それは知ってるけど」
みゃーもり「それじゃまたね」
絵麻「うん、またね」
平岡「失礼します」
絵麻「はい」
絵麻(仲良いなー)
平岡「それは知ってるけど」
みゃーもり「それじゃまたね」
絵麻「うん、またね」
平岡「失礼します」
絵麻「はい」
絵麻(仲良いなー)
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 23:01:22.58 ID:MRnoZVxjo
翌日 昼頃
みゃーもり「ここのパスタは絶品ですねー」
平岡「当然だろ。店長がクッキングパ○のモデルだからな」
みゃーもり「本当ですか!?」
平岡「嘘」
みゃーもり「むー!」
落合「あれ、宮森じゃないか」
みゃーもり「落合さん」
落合「久しぶりだな。ランチか」
みゃーもり「ここのパスタは絶品ですねー」
平岡「当然だろ。店長がクッキングパ○のモデルだからな」
みゃーもり「本当ですか!?」
平岡「嘘」
みゃーもり「むー!」
落合「あれ、宮森じゃないか」
みゃーもり「落合さん」
落合「久しぶりだな。ランチか」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 23:01:54.01 ID:MRnoZVxjo
みゃーもり「はい。落合さんも?」
落合「ああ。こっちに用事があってな。そちらは?」
みゃーもり「落合さんが退社した後に入った制作進行の平岡さんです」
平岡「……どうも」
落合「初めまして。元ムサニの制作進行の落合です」
平岡「うっす」
みゃーもり「落合さん、今はカノンのデスクしてるんですよ」
平岡「……カノン?」
落合「ああ。こっちに用事があってな。そちらは?」
みゃーもり「落合さんが退社した後に入った制作進行の平岡さんです」
平岡「……どうも」
落合「初めまして。元ムサニの制作進行の落合です」
平岡「うっす」
みゃーもり「落合さん、今はカノンのデスクしてるんですよ」
平岡「……カノン?」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 23:02:41.04 ID:MRnoZVxjo
落合「みゃーもりもデスクだろ」
みゃーもり「そうですけど。わたしの場合は人がいなかっただけなので……」
落合「タイミングが早くなっただけだろ。俺は宮森は制作進行に向いてると思ってたからな」
みゃーもり「前にも言ってくれましたよね」
落合「ああ。矢野やタローも元気か?」
みゃーもり「はい。今度遊びに来てくださいよ」
落合「暇が出来たらな。それじゃまたな」
みゃーもり「はい!」
平岡「……」
みゃーもり「そうですけど。わたしの場合は人がいなかっただけなので……」
落合「タイミングが早くなっただけだろ。俺は宮森は制作進行に向いてると思ってたからな」
みゃーもり「前にも言ってくれましたよね」
落合「ああ。矢野やタローも元気か?」
みゃーもり「はい。今度遊びに来てくださいよ」
落合「暇が出来たらな。それじゃまたな」
みゃーもり「はい!」
平岡「……」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 23:03:27.37 ID:MRnoZVxjo
10分後
みゃーもり「それで色々教えてもらったんです」
平岡「ふーん」
みゃーもり「落合さん、冷めてる感じですけど、みんなから信頼されていて」
平岡「……」
みゃーもり「ムサニで結果を出してカノンにスカウトされるなんて。本当に凄いですよね。憧れます」
平岡「……そうかよ。俺、先に行くわ」
みゃーもり「え」
平岡「お金ここ置いておくから」
みゃーもり「ちょ、待って下さい。一緒に行きましょ」
平岡「先に行くって言ってるだろ!」
みゃーもり「」ビクッ
平岡「……っ。悪い……」スタスタ
みゃーもり「……」
みゃーもり「それで色々教えてもらったんです」
平岡「ふーん」
みゃーもり「落合さん、冷めてる感じですけど、みんなから信頼されていて」
平岡「……」
みゃーもり「ムサニで結果を出してカノンにスカウトされるなんて。本当に凄いですよね。憧れます」
平岡「……そうかよ。俺、先に行くわ」
みゃーもり「え」
平岡「お金ここ置いておくから」
みゃーもり「ちょ、待って下さい。一緒に行きましょ」
平岡「先に行くって言ってるだろ!」
みゃーもり「」ビクッ
平岡「……っ。悪い……」スタスタ
みゃーもり「……」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:54:33.81 ID:JhpECWcQo
2時間後 ムサニ
みゃーもり「あの、平岡さん……」
平岡「原画回収してきます」ガタッ
みゃーもり「あっ」
みゃーもり「」シュン
エリカ「……」
タロー「いってらっしゃーい。大ちゃん、安全運転でね!」
みゃーもり「……」
エリカ(やれやれ)
みゃーもり「あの、平岡さん……」
平岡「原画回収してきます」ガタッ
みゃーもり「あっ」
みゃーもり「」シュン
エリカ「……」
タロー「いってらっしゃーい。大ちゃん、安全運転でね!」
みゃーもり「……」
エリカ(やれやれ)
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:55:09.27 ID:JhpECWcQo
給湯室
みゃーもり「はぁ」
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「矢野さん」
エリカ「平岡くんと何かあった?」
みゃーもり「なんでわかるんですか?」
エリカ「そりゃわかるよ。二人のこと見てるし」
みゃーもり「……矢野さん……」
エリカ「話してみな」
みゃーもり「はぁ」
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「矢野さん」
エリカ「平岡くんと何かあった?」
みゃーもり「なんでわかるんですか?」
エリカ「そりゃわかるよ。二人のこと見てるし」
みゃーもり「……矢野さん……」
エリカ「話してみな」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:57:45.76 ID:JhpECWcQo
エリカ「……そっか。落合くんと会ったんだ」
みゃーもり「はい。それから平岡さんの機嫌が悪くなって……」
エリカ「久しぶりに怒鳴られたと」
みゃーもり「」コクリ
エリカ「……」
みゃーもり「わたし、何か怒らせるようなことしたんでしょうか……」
エリカ「そうだね」
みゃーもり「え」
みゃーもり「はい。それから平岡さんの機嫌が悪くなって……」
エリカ「久しぶりに怒鳴られたと」
みゃーもり「」コクリ
エリカ「……」
みゃーもり「わたし、何か怒らせるようなことしたんでしょうか……」
エリカ「そうだね」
みゃーもり「え」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:58:13.66 ID:JhpECWcQo
エリカ「なんで平岡くんが怒ったのかわからない?」
みゃーもり「……はい」
エリカ「そっか。みゃーもりって自分のことには鈍感なのかなー」
みゃーもり「わたしがですか?」
エリカ「うん。みゃーもりは好きな人が自分がいるのに違う女の子を褒めたらどう思う?」
みゃーもり「それは……ムカつきます」
エリカ「そういうこと」
みゃーもり「……え? ……はい?」
みゃーもり「……はい」
エリカ「そっか。みゃーもりって自分のことには鈍感なのかなー」
みゃーもり「わたしがですか?」
エリカ「うん。みゃーもりは好きな人が自分がいるのに違う女の子を褒めたらどう思う?」
みゃーもり「それは……ムカつきます」
エリカ「そういうこと」
みゃーもり「……え? ……はい?」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:58:48.44 ID:JhpECWcQo
エリカ「わかった?」
みゃーもり「……それって平岡さんがわたしのこと……」
エリカ「多分ね」
みゃーもり「な、ないですよ。わたしと平岡さんがっ!」
エリカ「でも同棲してるんでしょ」
みゃーもり「」
エリカ「傍から見たら恋人にしか見えないけどね」
みゃーもり「な、なんで知ってるんですか?」
みゃーもり「……それって平岡さんがわたしのこと……」
エリカ「多分ね」
みゃーもり「な、ないですよ。わたしと平岡さんがっ!」
エリカ「でも同棲してるんでしょ」
みゃーもり「」
エリカ「傍から見たら恋人にしか見えないけどね」
みゃーもり「な、なんで知ってるんですか?」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:59:21.01 ID:JhpECWcQo
エリカ「平岡くんを問い詰めたら吐いた」
みゃーもり「」
エリカ「前に二人がバスで一緒に通勤してるところを目撃してね」
みゃーもり「そ、そうだったんですか……」
エリカ「それで平岡くんが怒った理由はわかったわけだけど、どうする?」
みゃーもり「でも毎日一緒にいますけど手を出してこないですよ」
エリカ「それは平岡くんがヘタレなだけ。女と同棲して手を出さない男ってラノベの主人公だけだと思ってたよ」
みゃーもり「」
エリカ「前に二人がバスで一緒に通勤してるところを目撃してね」
みゃーもり「そ、そうだったんですか……」
エリカ「それで平岡くんが怒った理由はわかったわけだけど、どうする?」
みゃーもり「でも毎日一緒にいますけど手を出してこないですよ」
エリカ「それは平岡くんがヘタレなだけ。女と同棲して手を出さない男ってラノベの主人公だけだと思ってたよ」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 22:59:48.86 ID:JhpECWcQo
みゃーもり「……平岡さんがわたしのことを……。やっぱり矢野さんの勘違いじゃ……」
エリカ「平岡くんは何とも思ってない子を毎日泊めたりしないよ。誰にでも優しい人じゃないし」
みゃーもり「……」
エリカ「とりあえず二人がぎくしゃくしてると仕事に悪影響出るからしっかり話しな」
みゃーもり「……はい」
エリカ(その前に)
エリカ「平岡くんは何とも思ってない子を毎日泊めたりしないよ。誰にでも優しい人じゃないし」
みゃーもり「……」
エリカ「とりあえず二人がぎくしゃくしてると仕事に悪影響出るからしっかり話しな」
みゃーもり「……はい」
エリカ(その前に)
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:00:19.77 ID:JhpECWcQo
駐車場
平岡(つい怒鳴っちまった……)
平岡(三十路前にもなってなにやってんだか)
エリカ「おかえり」
平岡「……おう」
エリカ「ちょっといい?」
平岡「あ?」
エリカ「屋上」
平岡「…………はい」
平岡(つい怒鳴っちまった……)
平岡(三十路前にもなってなにやってんだか)
エリカ「おかえり」
平岡「……おう」
エリカ「ちょっといい?」
平岡「あ?」
エリカ「屋上」
平岡「…………はい」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:00:46.58 ID:JhpECWcQo
屋上
平岡「んだよ話って」
エリカ「」ゲシッ
平岡「いたっ。なにすんだよ!」
エリカ「みゃーもりを悲しませた罰」
平岡「うっ。……聞いたのか」
エリカ「まぁね。……ガキ」
平岡「……悪かったよ」
エリカ「それはわたしじゃなくてみゃーもりに言いな」
平岡「んだよ話って」
エリカ「」ゲシッ
平岡「いたっ。なにすんだよ!」
エリカ「みゃーもりを悲しませた罰」
平岡「うっ。……聞いたのか」
エリカ「まぁね。……ガキ」
平岡「……悪かったよ」
エリカ「それはわたしじゃなくてみゃーもりに言いな」
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:01:13.46 ID:JhpECWcQo
平岡「……わかった」
エリカ「まったく、成長したと思ったらこれなんだもん」
平岡「チッ、うっせーな。反省してまーす」
エリカ「次はムカデを耳の中に入れてほしい?」ニコッ
平岡「冗談です」
エリカ「ちゃんとみゃーもりに言うんだよ。僕は好きな女が自分以外の男を褒めてたのでむかついて怒鳴りましたって」
平岡「」プルプル
エリカ「まったく、成長したと思ったらこれなんだもん」
平岡「チッ、うっせーな。反省してまーす」
エリカ「次はムカデを耳の中に入れてほしい?」ニコッ
平岡「冗談です」
エリカ「ちゃんとみゃーもりに言うんだよ。僕は好きな女が自分以外の男を褒めてたのでむかついて怒鳴りましたって」
平岡「」プルプル
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:01:48.47 ID:JhpECWcQo
30分後 屋上
みゃーもり「平岡さん……」
平岡「……」
みゃーもり「……」
平岡「悪かった」ペコリ
みゃーもり「……いえ。わたしも無神経なことを言ってすみませんでした」
平岡「いや、俺が悪いから。宮森は悪くない」
みゃーもり「でも。……矢野さんから平岡さんが怒った理由を聞いてっ///」
平岡「え」
みゃーもり「平岡さん……」
平岡「……」
みゃーもり「……」
平岡「悪かった」ペコリ
みゃーもり「……いえ。わたしも無神経なことを言ってすみませんでした」
平岡「いや、俺が悪いから。宮森は悪くない」
みゃーもり「でも。……矢野さんから平岡さんが怒った理由を聞いてっ///」
平岡「え」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:02:15.14 ID:JhpECWcQo
みゃーもり「あの、本当に勘違いだったら申し訳ないんですけど、平岡さんってわたしのこと好きですか?」
平岡「」
みゃーもり「矢野さんが好きな女が自分以外の男を褒めたから平岡さんが怒ったって聞いて。だからその///」
平岡(あの女……)
みゃーもり「どうなんですか?」チラッ
平岡「そ、それはその……っ」
みゃーもり「」ジー
平岡「……嫌いじゃないと言うか、好きか嫌いかと言われば若干好きというか……」
みゃーもり「はっきり言ってください!」
平岡「」
みゃーもり「矢野さんが好きな女が自分以外の男を褒めたから平岡さんが怒ったって聞いて。だからその///」
平岡(あの女……)
みゃーもり「どうなんですか?」チラッ
平岡「そ、それはその……っ」
みゃーもり「」ジー
平岡「……嫌いじゃないと言うか、好きか嫌いかと言われば若干好きというか……」
みゃーもり「はっきり言ってください!」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:03:05.46 ID:JhpECWcQo
平岡「………………好き、です」
みゃーもり「そうですか。やっぱりわたしのこと好きなんですね!」
平岡(もういっそ殺せよ)
みゃーもり「ありがとうございます! 嬉しいです!」
平岡「……」
みゃーもり「それじゃ仕事に戻りましょうか」
平岡「……ちょっと待った」
みゃーもり「はい?」
みゃーもり「そうですか。やっぱりわたしのこと好きなんですね!」
平岡(もういっそ殺せよ)
みゃーもり「ありがとうございます! 嬉しいです!」
平岡「……」
みゃーもり「それじゃ仕事に戻りましょうか」
平岡「……ちょっと待った」
みゃーもり「はい?」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:03:31.82 ID:JhpECWcQo
平岡「返事は?」
みゃーもり「…………言わないと駄目ですか?」
平岡「……出来れば……」
みゃーもり「ですよね。えっと……」
平岡(やっぱりあの男のことが。そりゃそうだよな)
みゃーもり「……多分、好きです」
平岡「」
みゃーもり「っ///」
平岡「……多分?」
みゃーもり「…………言わないと駄目ですか?」
平岡「……出来れば……」
みゃーもり「ですよね。えっと……」
平岡(やっぱりあの男のことが。そりゃそうだよな)
みゃーもり「……多分、好きです」
平岡「」
みゃーもり「っ///」
平岡「……多分?」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:04:00.72 ID:JhpECWcQo
みゃーもり「多分です」
平岡「それはどういう意味なんだ?」
みゃーもり「あの、わたし、彼氏がいたことも男の人を好きになったことがないので。よくわからないんです」
平岡「」
みゃーもり「でも一緒にいると楽しいし、高梨さんと仲良くしてるのを見ると少し嫉妬したりするので、多分好きなんだと思うんですけど」
平岡「……だから多分?」
みゃーもり「はい」
平岡「本当にいたことないのか?」
平岡「それはどういう意味なんだ?」
みゃーもり「あの、わたし、彼氏がいたことも男の人を好きになったことがないので。よくわからないんです」
平岡「」
みゃーもり「でも一緒にいると楽しいし、高梨さんと仲良くしてるのを見ると少し嫉妬したりするので、多分好きなんだと思うんですけど」
平岡「……だから多分?」
みゃーもり「はい」
平岡「本当にいたことないのか?」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:04:28.84 ID:JhpECWcQo
みゃーもり「はい。おかしいですか?」
平岡「いや、可愛いからてっきりいるのかと。……はっ」
みゃーもり「か、可愛いってっ///」
平岡「あ、ちがっ!」
みゃーもり「は、恥ずかしいじゃないですかっ///」
平岡「俺の方がもっと恥ずかしい思いしてるんだけど……」
みゃーもり「とりあえず、こんな返事で申し訳ないんですけど」
平岡「わかった。それでいいよ」
平岡「いや、可愛いからてっきりいるのかと。……はっ」
みゃーもり「か、可愛いってっ///」
平岡「あ、ちがっ!」
みゃーもり「は、恥ずかしいじゃないですかっ///」
平岡「俺の方がもっと恥ずかしい思いしてるんだけど……」
みゃーもり「とりあえず、こんな返事で申し訳ないんですけど」
平岡「わかった。それでいいよ」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:05:08.63 ID:JhpECWcQo
みゃーもり「いいんですか?」
平岡「いいよ」
みゃーもり「ありがとうございます。一応、これでわたし達は恋人ってことになるんですかね?」
平岡「多分」
みゃーもり「初彼氏かー。あまり実感がないです」
平岡「あんだけ辱めさせたくせに酷い女だ」
みゃーもり「す、すみません……」
平岡「……とりあえず仕事に戻るか」
みゃーもり「ですね.。頑張りましょう!」
おわり
平岡「いいよ」
みゃーもり「ありがとうございます。一応、これでわたし達は恋人ってことになるんですかね?」
平岡「多分」
みゃーもり「初彼氏かー。あまり実感がないです」
平岡「あんだけ辱めさせたくせに酷い女だ」
みゃーもり「す、すみません……」
平岡「……とりあえず仕事に戻るか」
みゃーもり「ですね.。頑張りましょう!」
おわり
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 23:07:03.65 ID:MlGLV910O
おつかれさま
楽しかったよ
楽しかったよ
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/24(火) 00:45:22.57 ID:YF4bQXgSO
安定の平岡SS
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/30(月) 10:33:25.54 ID:Pg9U1VzRO
平岡みゃーもりSSすき
みゃーもり「野球大会、ですか?」
2020-03-10
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:49:03.05 ID:BrKTHc9h0
ナベP「そうなんだ。明日、その決勝なんだが」
ナベP「監督も山田さんも円さんもペストとスペイン風邪とエボラ出血熱を併発しちゃって」
ナベP「で、代わりに助っ人が必要なんだよ」
みゃーもり「でも、わたし野球ってやったことないですし……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427024942
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:51:22.86 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「それに、明日はアニメ同好会の友達と遊ぶ約束をしているんです」
ナベP「だったらその子たちも連れてくるといい」
ナベP「状況は切迫しているんだ。人数は多い方がありがたい」
みゃーもり「いやいや、むちゃくちゃ言わないでくださいよ」
みゃーもり「友達を会社の付き合いに呼ぶわけにはいきませんって」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:52:30.35 ID:BrKTHc9h0
ナベP「まあ、それもそうか」
ナベP「安藤さんはどう?」
ナベP「阪神ファンみたいな髪型をしてるけど」
安藤「いえ、わたしタイガースはタイガースでもデトロイトの方が好きなので」
安藤「最近の野球ってよくわからないんですよね。タイ・カッブの頃が好きだったんですけど」
ナベP「そうか……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:53:54.63 ID:BrKTHc9h0
ナベP「佐藤さんはどう?」
佐藤「いえ、わたし、仕事とプライベートははっきりわけたい人なので」
佐藤「それに、明日は三浦大輔選手の登板日ですし横浜スタジアムに行かないと」
ナベP「そっか。200勝かかってるもんな」
ナベP「しょうがないか……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:54:52.11 ID:BrKTHc9h0
ナベP「というわけだ。頼む! 宮森! 手を貸してくれ!」
みゃーもり「無理ですよ。わたし、仕事も大事ですけど友達も同じくらい大事なんです」
ナベP「せめて聞くだけでも聞いてみてくれないか?」
ナベP「頼む!」
みゃーもり「…………」
タロー「宮森なんていらないっすよ。この高梨太郎がいれば優勝間違いないっす」
ナベP「黙ってろ」
みゃーもり「…………」
みゃーもり「わかりました。一応聞くだけ聞いてみます。無駄だと思いますけど」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:56:14.04 ID:BrKTHc9h0
ミムジー「ありえないよね。折角の休日に野球とか」
ミムジー「しかも友達も連れてこい、だよ」
ミムジー「ブラックだよね。やってらんないよね」
ロロ「しょうがないよ。会社ってのは人間関係でなりたってるんだ」
ロロ「誰かのために誰かが貧乏くじを引かないといけないものなんだよ」
ミムジー「あーあ。やってらんない」
みゃーもり「…………」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:57:41.96 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「野球ってしたことないんだよな」
みゃーもり「お父さんは好きでよく見てたけど」
みゃーもり「わたし全然興味なかったし。コナン見たかったし」
みゃーもり「……行きたくない」
みゃーもり「聞いたことにして断っちゃおうかな」
みゃーもり「まあ、一応聞くだけ聞いてみるか」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 20:59:03.66 ID:BrKTHc9h0
絵麻「あ、おいちゃん。ちょうどそのことで電話しようと思ってたの」
絵麻「わたし、井口さんに誘われて野球行ってみたいなって」
絵麻「だから、明日行けない。ごめんね」
みゃーもり「そうなんだ」
絵麻「ごめんね。アニメ同好会の約束の方が先だったのに」
絵麻「でも、どうしてもやってみたくて」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:00:11.08 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「絵麻ってスポーツとか苦手だったよね?」
絵麻「うん。でも、バッティングセンターに行ってみて感動したの」
絵麻「こんな世界があるんだって」
絵麻「小笠原さんのフォームってすごくきれいで」
絵麻「あんな動きをアニメで描いてみたいなって」
絵麻「やったことないことするのは仕事にも活かせるだろうし」
絵麻「だから、ごめん。おいちゃん」
みゃーもり「…………」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:01:48.42 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「先に断られちゃった」
みゃーもり「明日は絵麻抜きか」
みゃーもり「野球なんて何がいいんだか」
みゃーもり「……次、かけよ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:03:06.24 ID:BrKTHc9h0
みーちゃん「え、野球!」
みーちゃん「わたし、超やってみたいです!」
みーちゃん「今、CGでイチロー選手のモーション作ってるんですけど」
みーちゃん「イチロー選手のフォームってすごくきれいで」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:04:32.39 ID:BrKTHc9h0
みーちゃん「特に95年のフォームが好きなんです」
みーちゃん「なめらかで、しなやかで。ずっと見ていたい感じで」
みーちゃん「2000年頃からメジャーにかけての」
みーちゃん「すり足になってからのフォームもいいんですけど」
みーちゃん「でも、やっぱイチロー選手は振り子ですよね」
みゃーもり「……わかった」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:05:32.88 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「みーちゃんまで」
みゃーもり「明日は三人か」
みゃーもり「……次、かけよ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:07:03.46 ID:BrKTHc9h0
りーちゃん「野球っすか」
りーちゃん「あんまり興味ないっすね」
みゃーもり「だよね!」
みゃーもり「そうだよね。りーちゃんはそう言ってくれると思った」
みゃーもり「よかったぁ」
りーちゃん「あれ、でも、なんか興味でてきたかもっす」
みゃーもり「…………」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:09:43.20 ID:BrKTHc9h0
りーちゃん「わたし、スポーツって人間ドラマだと思うんすよ」
りーちゃん「で、父が中日ファンなんすけど」
りーちゃん「日本シリーズで完全試合のままマウンドを降りた山井選手に代わって」
りーちゃん「岩瀬選手がマウンドに上がったとき震えたっす」
りーちゃん「すごいプレッシャーだろうなぁって」
りーちゃん「一点差っすよ? 日本シリーズ優勝かかってるですよ?」
りーちゃん「その上完全試合継続中っすよ」
りーちゃん「抑えられるわけない。そう思ったっす」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:10:31.55 ID:BrKTHc9h0
りーちゃん「でも、そこで抑えちゃうのが岩瀬選手なんすよね」
りーちゃん「感動したっす」
みゃーもり「……そうなんだ」
みゃーもり「りーちゃんはどうする?」
りーちゃん「正直、行ってみたいっす」
みゃーもり「…………」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:11:19.39 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「……嫌い」
みゃーもり「野球なんて嫌い。大嫌い!」
みゃーもり「いいよ。もう明日はずかちゃんとデートだ」
みゃーもり「いっぱい話して全部忘れてやる」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:12:41.02 ID:BrKTHc9h0
ずか「行く」
みゃーもり「え?」
ずか「野球でしょ。行く」
ずか「行かないわけないじゃん」
みゃーもり「……ずかちゃん、野球好きだったっけ?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:13:39.65 ID:BrKTHc9h0
ずか「前はそんなに好きじゃ無かったけど」
ずか「でも、最近毎日見てるから」
ずか「朝はメジャー。昼はデーゲーム。夜はナイター」
みゃーもり「そうなんだ……」
ずか「おいちゃんってプロ野球どこファン」
みゃーもり「うーん。特にないけど」
みゃーもり「強いて言うなら阪神かな。お父さんが好きだから」
ずか「ちーん(笑)」
みゃーもり「…………」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:15:56.02 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「みんなわたしより野球取っちゃうんだ」
みゃーもり「明日、一人か」
みゃーもり「はぁ……」
みゃーもり「野球、行こ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:16:39.88 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「え? 渡辺さんもタローさんも来れないんですか?」
ナベP「すまん。エボラ出血熱が移ったみたいだ」
ナベP「今隔離されてる。ちょっと今日出るのは無理そうだ」
みゃーもり「そうなんですか」
ナベP「……今日の試合なんだがな」
ナベP「ムサニの命運がかかってるんだ」
みゃーもり「は?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:19:27.07 ID:BrKTHc9h0
ナベP「決勝の相手であるボーンのチームは」
ナベP「ここ10年地元の大会では負けたことがない」
ナベP「うちも長い間、ずっと苦汁をなめ続けてきた」
ナベP「そこに今回。フリーの監督と山田さんと円さんが加わって」
ナベP「最強のエースと四番バッターが加わった」
ナベP「小笠原さんだ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:20:33.66 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「小笠原さんってそんなにすごいんですか?」
ナベP「すごいなんてもんじゃない」
ナベP「あのフォームならプロに混じってもまったく遜色ないだろう」
ナベP「山田久志と門田博光をそのまま足したような選手」
ナベP「それが小笠原さんだ」
みゃーもり「はぁ、そうなんですか」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:23:15.92 ID:BrKTHc9h0
ナベP「大会でボーンに負け続けた歴史は」
ナベP「ムサニが終わったとバカにされていた時期とぴったり符合する」
ナベP「これは社の命運をかけた戦いだ」
ナベP「三女を成功させ、ムサニの復興を決定づけるためには」
ナベP「なんとしてでもこの試合に勝たなければならない」
ナベP「宮森、頼んだぞ」
みゃーもり「…………」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:25:47.24 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「と言われても、なぁ」
みゃーもり「同好会の五人に、小笠原さん、井口さん。それに矢野さん」
みゃーもり「……一人足りないし」
絵麻「おいちゃん、どうかした?」
みゃーもり「いや、なんか他の人来れなくなったみたいで」
みゃーもり「人数、足りないっぽいんだよね」
絵麻「でも、一人くらいならなんとかなるかも」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:28:35.43 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「え?」
絵麻「えっと、ここかな? ここかな?」
みゃーもり「どうしたの、絵麻。ゴミ箱なんて開けて」
絵麻「いや、久乃木さんがいるかなって」
絵麻「いつもついてきてくれるから」
みゃーもり「いやいや、いくらなんでもそれは……」
絵麻「あ、いた」
久乃木「…………」
みゃーもり「…………」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:30:30.65 ID:BrKTHc9h0
絵麻「野球したことある?」
久乃木「な!(野球をしたことはありません)」
絵麻「そっか。でも一緒にやってくれたら、助かるんだけど」
久乃木「る!(はい。是非やらせてください)」
絵麻「やってくれるって」
みゃーもり「…………」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:33:20.77 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「えっと、オーダー? を持っていくんだよね」
みゃーもり「井口さん、オーダーってわかります?」
井口「ああ、それなら綸子はんが書いてくれてたよ」
井口「これこれ。はい」
みゃーもり「その小笠原さんはどこですか?」
井口「多分トイレだね」
井口「綸子はん。試合前、いつも瞑想してるから」
みゃーもり「……これ、草野球ですよね?」
井口「いやいや」
井口「聞いてない? ムサニの命運がかかってるから」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:36:15.55 ID:BrKTHc9h0
審判「すいません。武蔵野さんチーム代表の方、オーダー持って来てください」
みゃーもり「あ、はい、今行きます」
伊波「よう、宮森あさり」
伊波「久しいな」
みゃーもり「あおいですって」
伊波「あれ、そうだったか」
伊波「今日渡辺はどうしたんだよ?」
みゃーもり「それがちょっと病院で」
みゃーもり「エボラ出血熱にかかったみたいで」
伊波「そうか。まあ、治るだろ」
みゃーもり「そうですね」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:38:51.70 ID:BrKTHc9h0
伊波「そっちはなんだか大変みたいだが」
伊波「こっちは容赦しないからな」
伊波「ムサニの反撃もここまで」
伊波「これからはボーンの時代よ」
みゃーもり「…………」
伊波「ま、せいぜいがんばるんだな」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:41:58.72 ID:BrKTHc9h0
審判「プレイボール!」
みゃーもり「ちょっと勝ちたいなって思っちゃったけど」
みゃーもり「でも、わたしたち寄せ集めだし。素人ばっかだし」
みゃーもり「勝てるわけ、ないよね」
1 右翼手 みーちゃん
2 遊撃手 矢野
3 一塁手 ずか
4 投手 小笠原
5 二塁手 井口
6 捕手 絵麻
7 三塁手 みゃーもり
8 左翼手 りーちゃん
9 中堅手 久乃木
みゃーもり「サードか……。ファーストすごく遠い」
みゃーもり「とんでこないといいなぁ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:44:22.60 ID:BrKTHc9h0
キィン!
サード前。ぼてぼてのゴロ。
みゃーもり(うわ、とんできた!)
みゃーもり(えっと、取らなきゃ。グ口ーブ出して……)
みゃーもり(あ!)
みゃーもり(弾いちゃった)
みゃーもり(どこ? どこいったの?)
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:47:27.68 ID:BrKTHc9h0
矢野「宮森、どいて!」
みゃーもり「は、はい!」
矢野「このっ!」
https://www.youtube.com/watch?v=Gf0LbdNrrUk
みゃーもり(すごい! 反対方向に跳びながら投げるなんて)
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:50:10.85 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「矢野さん! すごい! すごいです!」
みゃーもり「野球やったことあったんですか?」
矢野「ソフトだけどね。高校までしてた」
矢野「自分で言うのもあれだけど結構いい選手だったんだよ?」
矢野「身長足りなくてあきらめたけど」
みゃーもり「そうなんですね。かっこよかったです」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:51:57.48 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「ごめんなさい。わたし、ミスしちゃって」
矢野「初心者なんでしょ。しょうがないよ」
矢野「大丈夫。わたしできる限りフォローするし」
矢野「それに、小笠原さんだから」
みゃーもり「……?」
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!(ストライクです)」
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!!(ストライクツーです)」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:54:40.16 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり(すごい。あっという間に追い込んだ)
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!(三振です)」
みゃーもり「小笠原さん、すごいです!」
小笠原「いえいえ。宮森さんのおかげです」
みゃーもり「え?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:57:37.68 ID:BrKTHc9h0
小笠原「相手がサードを狙おうとしてたので」
小笠原「外のストレートで追い込んだ後」
小笠原「ボールになるシンカーで三振を取ったのです」
みゃーもり「……すいません、小笠原さん。ご迷惑をおかけして」
小笠原「とんでもない」
小笠原「わたしは助けられたと言っているのです」
小笠原「味方の欠点を利用し、長所にしてしまう」
小笠原「それがチームというものでしょう?」
みゃーもり「小笠原さん……」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 21:59:04.96 ID:BrKTHc9h0
小笠原「さあ、あと一人」
小笠原「きっちり抑えましょう!」
みゃーもり「はい!」
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
みゃーもり「また三振!」
みゃーもり「小笠原さん、すごいです!」
みゃーもり「これなら勝てますよ!」
小笠原「いえ、敵はそう甘くはありません」
みゃーもり「え?」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:01:17.66 ID:BrKTHc9h0
小笠原「ザ・ボーン社長伊波政彦」
小笠原「最高球速142キロ」
小笠原「打者の手元で動くストレートが持ち味の速球派」
小笠原「甲子園出場経験もある男です」
みゃーもり「…………」
みゃーもり「どうしてアニメやってるんですか?」
小笠原「さあ? 好きなのではないですか?」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:03:40.12 ID:BrKTHc9h0
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
みーちゃん「うーん、なかなかうまくはいかないなぁ」
矢野「大丈夫。良いスイングしてたし、次は当たるよ」
みーちゃん「はい、ありがとうございます」
ずか「イチローの真似なんかして三振とか(笑)」
みーちゃん「…………」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:05:30.28 ID:BrKTHc9h0
みーちゃん「ずかちゃん先輩は打てるんですか?」
ずか「うん。だって野球毎日見てるし」
ずか「鏡の前でフォームの物まねとかしてるし」
ずか「多分プロでも一割くらいは打てるんじゃないかな」
みーちゃん「…………」
みーちゃん「……そうですか」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:07:48.17 ID:BrKTHc9h0
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
矢野「やっぱブランクあるなぁ、もう」
ずか「大丈夫です。わたし、打ちますから」
矢野「おお、頼もしい」
ずか「あんなおじさんの球余裕ですから」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:09:07.85 ID:BrKTHc9h0
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
ずか「…………」
みーちゃん「…………」
ずか「……ちょ、ちょっと調子が悪かっただけだから」
ずか「つ、次、絶対打てるし」
みーちゃん「そうですか」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:11:44.51 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり(伊波さん、すごいなぁ)
みゃーもり(三者三振。全部ストレート)
小笠原「宮森さん。ちょっとお願いがあるんですけど」
みゃーもり「はい」
小笠原「次、打球が来たら逃げてください」
みゃーもり「え?」
小笠原「他の打者ならいいのですが」
小笠原「次は四番、伊波政彦」
小笠原「甲子園でホームランを打ったこともある男です」
みゃーもり「……ほんと、なんでアニメやってるんですか?」
小笠原「さあ?」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:15:42.80 ID:BrKTHc9h0
キイイイイイイインッッ!!!
みゃーもり「え?」
みゃーもり「今、打ったの?」
みゃーもり「打球、見えなかった……」
みゃーもり「レフト、ポール際」
みゃーもり「ホームランだ」
フェンスによじ登るりーちゃん「ここっす!」パシッ
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:17:52.09 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり「り、りーちゃんすごいよ!」
みゃーもり「どうしてわかったの?」
りーちゃん「伊波さんのスイングと」
りーちゃん「小笠原さんの投球を見てたら」
りーちゃん「なんとなく、ここかなって」
みゃーもり「わかるものなんだ」
りーちゃん「でも、矢野さんのおかげっす」
みゃーもり「え?」
りーちゃん「球種。サインで教えてくれましたから」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:20:05.43 ID:BrKTHc9h0
矢野「あれ? 見ててくれたんだ」
りーちゃん「はい、ばっちりっす」
りーちゃん「グーがストレートでパーが変化球ですよね」
矢野「そうそう」
矢野「なんとなく癖でやってたんだけど」
矢野「わかってもらえるとは思わなかったな。やっててよかった」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:22:40.81 ID:BrKTHc9h0
矢野「次も出すからね?」
りーちゃん「はい! がんばるっす!」
みゃーもり「……野球ってなんか色々あるんですね」
みゃーもり「投げて打って。それだけだと思ってました」
矢野「まあね。でも、宮森はそんな難しく考えないでいいと思うよ」
矢野「取って投げて打って走って。それが野球の一番の醍醐味だからさ」
みゃーもり「はい!」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:24:20.87 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり(とはいったものの)
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!(ストライクです)」
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!!(ストライクツーです)」
みゃーもり(こんなの……)
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
みゃーもり(打てるわけないよ……)
みゃーもり「矢野さん、あんなの無理です」
矢野「ま、たしかにちょっと厳しいかもね」
矢野「でもさ。あきらめずバット振ってみなよ」
矢野「何か起きるかもしれないからさ」
みゃーもり「はい……」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:26:40.63 ID:BrKTHc9h0
みゃーもり(その後、小笠原さんは)
みゃーもり(七回までランナーを出しながらもなんとか無失点)
みゃーもり(しかし対する伊波さんは)
みゃーもり(依然としてパーフェクトピッチング)
みゃーもり(まるで攻略の糸口を見つけることができないまま)
みゃーもり(七回裏の攻撃を迎えた)
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:28:03.73 ID:BrKTHc9h0
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
みーちゃん「くそ、当たんないなぁ」
矢野「合ってきてるよ。もう少し」
みーちゃん「はい!」
ずか「…………」
みーちゃん「ずかちゃん先輩は打てるんですよね」
ずか「も、勿論よ!」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:31:11.90 ID:BrKTHc9h0
矢野(まともに振って当たらないなら……)
矢野(これで……!)
みーちゃん「わ、セーフティバント」
ずか「うまい、ライン際だ」
伊波「取るな! 切れる!」
打球は力なく、
蛇のようにのたうって、
線上で止まる。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:32:38.06 ID:BrKTHc9h0
みーちゃん「やった! 初ヒット!」
みーちゃん「次はずかちゃん先輩ですよ!」
ずか「と、当然よ」
ずか「ホームラン……は無理だけど」
ずか「ヒットなら……それも厳しいけど」
ずか「でもフォアボールなら……」
みーちゃん「…………」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:34:20.41 ID:BrKTHc9h0
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
ずか「ごめん、みーちゃん」
ずか「わたしがわるかった」
みーちゃん「いえ。気にしてないですから」
ずか「…………」
みーちゃん「つ、次、打てますよ」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:36:07.70 ID:BrKTHc9h0
伊波「遂にきたか」
竹倉「…………」
竹倉「ツーアウトだ。無理はせず歩かせても」
伊波「いや、あいつを抑えないと勝ったことにはならねえ」
小笠原「…………」
伊波「……勝負だ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:38:16.69 ID:BrKTHc9h0
伊波(ここまでの二打席)
伊波(先頭打者ということもあってか随分粘ってきやがった)
伊波(一打席目10球、二打席目12球)
伊波(最後は三振に取ったとは言え)
伊波(やっぱりこいつは別格だ)
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:40:12.13 ID:BrKTHc9h0
伊波(ツーアウト一塁。打者は四番)
伊波(セオリーなら外野は下げて長打を警戒すべきだが)
伊波(そんなものは必要ない)
伊波(この勝負俺は負けないからだ)
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!(ストライクです)」
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!!(ストライクツーです)」
小笠原「…………」
伊波(よし、追い込んだ)
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:43:00.14 ID:BrKTHc9h0
キィン
伊波(またファールか)
伊波(追い込んだはいいがこの女、随分粘りやがる)
伊波(俺の球種はフォーシームとツーシーム)
伊波(横と縦のカットボールに)
伊波(緩急を付けるカーブ)
伊波(…………)
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:44:27.97 ID:BrKTHc9h0
伊波(このカーブは今日一度も投げていない)
伊波(逃げるようでしゃくだが、これで終わらせるか……)
伊波(外の速いボールにもだんだん合ってきているようだし)
伊波(…………)
伊波(いや、やっぱりストレートだ)
伊波(インコース。力勝負……!)
キィン!
伊波(またファール)
小笠原「…………」
伊波(ん……?)
伊波(笑った、だと)
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:45:51.75 ID:BrKTHc9h0
伊波(なるほどな)
伊波(外狙いはあくまでブラフ。撒き餌)
伊波(本命はインコースの速いボール)
伊波(外のボールであれば踏み込んでもホームランにするのは難しい)
伊波(だからインコース。ずっと待ってたわけだ)
伊波(頼りになるのは自分だけ。次打順が回ってくるかさえわからないとなれば)
伊波(点が入るかわからないヒットよりも一発で二点)
伊波(たしかに、理にかなっている)
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:47:12.24 ID:BrKTHc9h0
伊波(だが、残念だったな)
伊波(野球はそんな甘いもんじゃない)
伊波(女に打てるほど)
伊波(俺のボールはふぬけちゃいねえんだよ)
伊波(外のカーブ。これで終わりだ)
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:48:12.53 ID:BrKTHc9h0
伊波はセットポジション。
左足が上がる。
全体重が軸足にかかり、
スパイクがマウンドを蹴る。
引き絞られた弓が放たれるように、
目にも留まらぬ速さで
右腕が振り抜かれた。
刹那――
https://www.youtube.com/watch?v=USTd2177_Do
小笠原綸子はバットを振り抜いた。
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 22:51:12.12 ID:BrKTHc9h0
小笠原「たしかに、インコースのストレートを狙うのは合理的ではありますが」
小笠原「しかし、伊波さんの手元で動くストレートは)
小笠原「わかっていても確実にホームランにする自信はありませんでした」
小笠原「で、あればホームランにできるボールを投げてもらう」
小笠原「それが、野球というものです」
伊波「…………」
伊波「負けたよ」
伊波「あんた、たいしたもんだ」
伊波「だが、まだ試合は終わっちゃいない」
七回裏。武蔵野アニメーション二点先制――
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:41:06.24 ID:FAb3v4l30
みゃーもり(伊波さんは続く井口さんを三振に切ってとり)
みゃーもり(八回表、ザ・ボーンチームの攻撃)
みゃーもり(打順は二番から。四番の伊波さんに回る好打順)
みゃーもり(ランナーを出したくないのはわたしでもわかる)
二番打者(…………)
みゃーもり(あれ? なんか見られてる?)
矢野「!」
矢野「宮森、前! セーフティーだ!」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:43:24.84 ID:FAb3v4l30
三塁線へのセーフティーバント。
想定外の事態に宮森の足は動かない。
ボールまでの距離は永遠みたいに遠く。
ボールに触れたときには二番打者は、
一塁ベースを駆け抜けているだろう。
混乱でわわー、となる宮森の前に、
小笠原「…………」
白い影が割り込んだ。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:45:10.79 ID:FAb3v4l30
グラブのない左手でボールが掴むと、
下からのスナップスローでボールを一塁へ送る。
一瞬の静寂の後、
アウトのコールが球場に木霊した。
みゃーもり「……すいません、小笠原さん」
小笠原「言ってるでしょう。欠点を補い合い、助け合うのがチームです」
小笠原「謝る必要なんてありません」
小笠原「その代わり、わたしが苦しいときは」
小笠原「宮森さんがわたしを助けてください」
みゃーもり「……はい!」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:48:06.99 ID:FAb3v4l30
快音が響く。
左中間への当たり。
久乃木はボールを中継の矢野に返すのが精一杯。
待望のランナーが出塁する。
ワンナウトランナー二塁。
迎える打者は――
伊波「…………」
四番伊波。
井口はマウンドに近寄ると、
井口「歩かせます?」
声をかけた。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:50:01.71 ID:FAb3v4l30
小笠原「すいません、タイムをお願いします」
マウンドに選手が集まる。
小笠原「みなさんは、どう思われますか?」
小笠原「安原さんは?」
絵麻「わ、わたしですか」
絵麻「わたしは……」
絵麻「歩かせるべきだと、と思います」
絵麻「正直、何をどうしても打たれるような気がします」
絵麻「すいません。小笠原さんのボールが悪いというわけではないんですけど」
小笠原「わかりました」
小笠原「矢野さんはどう思われますか?」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:51:53.70 ID:FAb3v4l30
矢野「わたしも、歩かせるべきだと思います」
矢野「一打席目は勿論、二打席目のピッチャーライナー、三打席目のツーベースヒット」
矢野「全て完璧に捉えられてます」
矢野「歩かせる方がベターかな、と」
小笠原「宮森さんは?」
みゃーもり「わたしは、その、矢野さんの言うとおりだと思います」
小笠原「坂木さんは?」
ずか「……わたし、野球詳しくないのでわからないです」
みゃーもり(落ち込んでる)
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:54:53.05 ID:FAb3v4l30
小笠原「そうですか」
井口「…………」
井口「でも、二点差ですし。ランナーを貯めるのも怖いと言えば怖いですよ」
絵麻「それはありますよね。じゃあ、フォアボール前提で厳しいところで勝負するのはどうですか?」
矢野「わたしは反対だな。それならはっきり歩かせた方が間違いないです」
矢野「そうやって中途半端なことして痛い目見たことありますし」
小笠原「…………」
井口「結局、どっちを選んでもどう転ぶかはわからないと思うんですよ」
井口「だから、ここは小笠原さんがしたいようにすればいいとわたしは思います」
小笠原「…………」
小笠原「すいません。勝負させてはもらえませんか?」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:55:44.88 ID:FAb3v4l30
小笠原「伊波さんは歩かせた方が間違いない場面で、わたしと勝負してくれました」
小笠原「わたしも逃げたくない」
小笠原「そう、心が言っているのです」
矢野「小笠原さんが勝負したいならそれがいいと思います」
矢野「小笠原さんが取った二点ですし」
小笠原「すいません。ここは勝負させてください」
井口「謝ることなんてないですよ。その言葉を待ってました」
選手がフィールドに散る。
伊波「…………」
小笠原「…………」
視線が交錯する。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:57:21.00 ID:FAb3v4l30
伊波(小笠原の球種はストレート、カーブ、シュート)
伊波(そして決め球のシンカー)
伊波(二点差。ランナー二塁。セオリーでは長打を警戒し、外中心で来るところ)
伊波(まして小笠原は左投げのアンダースロー)
伊波(右打者の俺のインコースは攻めづらい)
小笠原「…………」
伊波(だが、それが狙いなんだろう?)
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 19:59:28.23 ID:FAb3v4l30
伊波(誰がどう見ても外を狙ってくる場面)
伊波(だからこそ、インコースを待つ)
伊波(一球捨てるだけの価値はある)
小笠原はセットポジション。
ボウリングのような下手投げから、
インコースへのストレートが放たれた。
伊波(もらった……!)
キイイイイイイイイン!!!!!
打球がレフトスタンドへ舞い上がった。
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:00:30.92 ID:FAb3v4l30
小笠原が打球を目で追う。
バットを振り抜いた伊波は、
伊波「くそっ」
バットをグラウンドに叩きつけた。
勝負を分けたのは僅かな力み。
狙い通りの球がきたことがほんの少しの力みをうみ、
この日一番のストレートが、
紙一重で真芯をかわしていた。
りーちゃん「おーらい、おーらいっす」
高々と上がった白球が、
雲の切れ間から落ちてくる。
その瞬間、
目映い陽射しがグラウンドに降り注いだ。
りーちゃん「ぼ、ボールが消えたっす」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:02:29.36 ID:FAb3v4l30
白球が大きく弾む。
みどりは慌てて返球するが、
ランナー一人生還。
伊波も二塁へ到達している。
りーちゃん「…………」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:03:31.86 ID:FAb3v4l30
りーちゃん「すいません……」
矢野「太陽が目に入ったんでしょ。仕方ないよ。それに、今井さんには一度助けられてるしね」
みゃーもり「そうそう。気にすることないよ」
矢野「過ぎたことは仕方ないから気持ち切り替えてね。じゃないと、もう一度とんでくるよ」
りーちゃん「はい……」
一点差。
尚も、ワンナウトランナー二塁。
武蔵野は重たい空気を変えられないまま、
試合が再開される。
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:06:34.67 ID:FAb3v4l30
続く竹倉は痛烈なライト前ヒット。
小笠原は次の打者にも四球を許してしまう。
ワンナウト満塁。
小笠原はこの回二つ目のタイムを取る。
小笠原「すいません。打たせます。助けてください」
みゃーもり(小笠原さんを助けなきゃ)
守備についた宮森の後方に、
浅いフライがふらふらと上がった。
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:07:31.17 ID:FAb3v4l30
みゃーもり(絶対取るんだ!)
みゃーもり(何度も助けてくれた小笠原さんに)
みゃーもり(わたしもがんばって返さないと)
みゃーもり(あれ?)
みゃーもり(いまわたしはどっち向いてるんだろ)
みゃーもり(どっちが前でどっちが後ろで)
みゃーもり(うわ、ボール落ちてきた)
みゃーもり(えっと、えっと)
矢野「宮森! どいて!」
みゃーもり「や、矢野さん!?」
二人は交錯して、もつれ合うようにグラウンドに転がった。
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:08:19.37 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「いたた……」
みゃーもり「そうだ、ボール! ボールは!」
矢野「大丈夫。取ってるよ」
みゃーもり「よかった……」
みゃーもり(これでなんとかツーアウト)
矢野「…………」
矢野「ごめん、ちょっとまずったかも」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:10:23.23 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「え?」
矢野「ちょっと足をひねっちゃったみたいでさ」
みゃーもり「そんな……」
矢野「でも、大丈夫。大丈夫だよ。我慢すれば出られ……」
矢野「…………」
矢野「ないみたい」
矢野「ごめん」
みゃーもり「……すいません、わたしのせいで」
矢野「いやいや、宮森はわるくないよ。わたしが声かけるの遅かっただけ」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:13:34.88 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「ほんとにすいません」
矢野「だから気にしないでいいって」
矢野「それより、わたしの代わりどうしよう?」
みゃーもり「それは……」
小笠原「困りましたね」
井口「そうだねえ」
矢野「やっぱり、わたし、出ようかな」
みゃーもり「それはダメですよ」
矢野「でも、そうするくらいしか手がないんじゃ――」
興津「わたし、出ましょうか?」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:15:09.75 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「興津さん!」
みゃーもり「いつ来られたんですか?」
興津「今ほどです。社の命運がかかっているとなれば」
興津「わたしにも何かお手伝いできないかと思いまして」
矢野「よかった。これで安心だよ、宮森」
みゃーもり「え?」
矢野「興津さんなら、間違いないから」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:19:51.75 ID:FAb3v4l30
矢野に代わって興津がショートの守備につく。
井口「代わったとこいきますよー」
興津「ええ。承知しています」
みゃーもり(ツーアウト満塁)
みゃーもり(ゴロならベースを踏めばいいんだよね)
みゃーもり(セーフティーバントは多分ないはず)
みゃーもり(あとは、えっと……)
キイイイイイン!
痛烈なライナーが左中間を襲う。
みゃーもり(ヒット、逆転だ……!)
宮森は目を瞑ろうとする。
その瞬間、
「――――!」
興津由佳が打球をもぎ取った。
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:20:30.15 ID:FAb3v4l30
井口「興津さん、さすがですよ」
小笠原「すいません。助かりました」
興津「いえ。取れるボールでしたから」
みゃーもり「興津さんって野球されたことあるんですか?」
興津「ええ、昔少しだけ」
みゃーもり(興津さんってどういう人生送ってこられたんだろう)
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:22:32.33 ID:FAb3v4l30
矢野「さあ、小笠原さんを援護しないと!」
絵麻「がんばります!」
みゃーもり「はい!」
りーちゃん「絶対打つっす!」
気合い十分の武蔵野打線だったが、
絵麻「……当たらない」
みゃーもり「やっぱり無理だよ」
りーちゃん「難しいっすね」
伊波の前にあえなく三者三振。
一点リードのまま最終回。
九回表の守備につく。
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:25:09.52 ID:FAb3v4l30
キイイイイイン!
武蔵野アニメーションはピンチを迎えていた。
小笠原が連打を許し、ノーアウト一二塁。
井口(さすがの綸子はんもお疲れか)
井口(九回もボーンの強力打線を抑えてきたんだもんね)
井口(球数も120球を超えている)
井口(仕方ない。仕方ないことだけど)
井口(でも、これはちょっちまずいなぁ)
球審白井「ボールフォアッッッ!!!」
四球でノーアウト満塁。
三番の小野寺が打席に入る。
その初球、
痛烈な打球がサードを襲った。
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:27:47.29 ID:FAb3v4l30
井口「宮森、あぶない!」
打球は黒土を鋭く蹴って、
宮森の身体へ一直線。
井口が目を瞑った。
その瞬間、
ぱし、と。
小気味いい音がグラウンドに響き渡った。
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:29:50.51 ID:FAb3v4l30
みゃーもり(と、取れた!)
絵麻「おいちゃん、こっち!」
みゃーもり「うん!」
バックホームで本塁封殺。
これでワンナウト。
小笠原「宮森さん、ありがとうございます」
小笠原「助かりました」
みゃーもり「い、いや、そんな」
小笠原「次もお願いします」
みゃーもり「はい!」
みゃーもり(取れた)
みゃーもり(わたし、アウト取れたんだ)
みゃーもり(やった、やった!)
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:30:32.22 ID:FAb3v4l30
小笠原(なんとかアウト一つは取れましたが)
小笠原(続く打者は……)
伊波「…………」
小笠原(四番、)
小笠原(伊波政彦……)
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:31:47.56 ID:FAb3v4l30
小笠原(ボールに力がないのは自分でもわかっています)
小笠原(それでも、マウンドを降りられないのだから)
小笠原(投手というのは孤独なものですね)
小笠原(あとアウト二つ)
小笠原(勝つために)
小笠原(もう一度、あなたを抑えます……!)
この日、小笠原が投じた130球目は――
爆発のような打球音を残して、
レフトスタンドに突き刺さった。
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:32:58.70 ID:FAb3v4l30
伊波「ここまであんた、よくやったよ」
伊波「一人でうちをここまで追い詰めたんだ」
伊波「ほんとたいしたもんだと思う」
伊波「だが、ここまでだ」
伊波「今日はうちの勝ちだ」
小笠原「…………」
小笠原はリードを守り切れず、5-2。
三点差で九回裏、最後の攻撃へ突入する。
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:34:18.29 ID:FAb3v4l30
絵麻「久乃木さん、がんばって!」
久乃木「打つっ(打ちたいです。がんばります)」
絵麻(あれ、ちゃんと言葉になってるみたい)
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
しかし、三振に倒れてワンナウト。
久乃木「…………」
絵麻「がんばったね。うん。しょうがないよ」
久乃木「くやっ」
みーちゃん「…………」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:35:16.18 ID:FAb3v4l30
みーちゃん(ひげのおじさんはストレートだけで)
みーちゃん(わたしたちを抑えられると思ってる)
みーちゃん(ストレート。ストレートだけなんだ)
みーちゃん(タイミングを合わせて。投げ終わる前から振り始めるイメージで)
みーちゃん(きた……!)
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:36:33.65 ID:FAb3v4l30
快音が響く。
チーム三本目のヒットはセンター前。
みーちゃん「やりました!」
ずか「みーちゃん、すごいすごい!」
みーちゃん「次はずかちゃん先輩ですよ!」
ずか「う、うん……」
みーちゃん(自信なくしてる)
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:38:31.75 ID:FAb3v4l30
興津(たしかにいいストレートですが)
興津(しかし、打てないボールではありません)
快音が続く。
興津が連打で続いてワンナウト一二塁。
矢野「興津さん、さすがです!」
みゃーもり(ほんと、あの人何者なんだろう)
ずか「…………」
ずか(やばいやばいやばい)
ずか(なんか盛り上がってるけど)
ずか(あんなの、絶対わたし打てないよ)
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:39:59.44 ID:FAb3v4l30
ずか(そうだ、振らなかったらフォアボールとかもらえたり)
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!(ストライクです)」
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!!(ストライクツーです)」
ずか「…………」
ずか(どうしよう。これじゃわたし戦犯だ)
ずか(戦犯スレが乱立して)
ずか(日本シリーズ戦犯ずかとか言われちゃうんだ)
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:43:05.32 ID:FAb3v4l30
みーちゃん「ずかちゃん先輩大丈夫です!」
みーちゃん「絶対絶対打てますよ!」
みゃーもり「そうだよ、ずかちゃん! 打てる打てる!」
りーちゃん「ずかちゃん先輩は不可能を可能にできる人だってわたし知ってるっす!」
絵麻「ずかちゃん、がんばって!」
ずか「…………」
ずか(みんな……)
ずか(最初からあきらめてちゃダメだよね)
剛速球がうねりをあげて近づいてくる。
ずか(お願い)
ずか(当たって……!)
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:45:45.68 ID:FAb3v4l30
かこん、と軽い音と共に、
ふらふらとあがった打球は、
追い風を背中に受けながら、
ライトの前にぽとりと落ちた。
ずか「やった、やった!」
ずか「みんな、わたしやったよ!」
「さすがです!」「ずかちゃん最高!」「わ、わたしは知ってたっす!」「ずかちゃん、すごい、すごい!」
ずか(わたし、打てたんだ)
ずか(…………)
ずか(やっぱり、プロで一割もありえなくはないかも)
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:48:11.23 ID:FAb3v4l30
竹倉「大丈夫か?」
伊波「なにがだよ」
竹倉「いや、疲れの具合とかさ」
伊波「問題ねえよ」
伊波「まぐれが三つ続いただけだ」
竹倉「でも、ボール自体力がなくなってるようだし」
伊波「俺に降りろっていうのか?」
竹倉「そこまでは言わないけどさ」
伊波「ま、言われても降りねえけどな」
伊波「だってそうだろ」
伊波「こんな面白い場面で投げねえで」
伊波「なんで、ピッチャーやってるって話だ」
伊波「なぁ」
小笠原「…………」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:58:16.34 ID:FAb3v4l30
ワンナウト満塁。
三点差。
ホームランが出れば逆転サヨナラのこの場面で。
井口「小笠原さん、頼みました!」
矢野「一発お願いします!」
みゃーもり「小笠原さんなら絶対打てます!」
小笠原が味方の声援を背に打席に入る。
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 20:59:22.95 ID:FAb3v4l30
小笠原(できるなら、ここで決めたいところですが)
小笠原(カーブは間違ってもこないでしょうし)
小笠原(インコースもまずこないでしょう)
小笠原(で、あればまずは長打で同点)
小笠原(あとはみなさんに託します)
初球、小笠原は外のボールを強く叩こうとホームベース側へ踏み込む。
小笠原(な!)
慌てて身をかわした。
放たれたボールはインコース高め。
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!(ストライクです)」
審判の声が高らかに響く。
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:00:17.39 ID:FAb3v4l30
小笠原(まさかインコースとは)
小笠原(しかし、次は外でしょう)
球審白井「アァァァァァァイッッッ!!!!!(ストライクツーです)」
小笠原(またインコース)
伊波「…………」
小笠原(裏をかいてきた、というわけではなさそうですね)
小笠原(なるほど)
小笠原(真っ向勝負というわけですか)
小笠原(面白い……!)
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:01:27.75 ID:FAb3v4l30
伊波は大きく振りかぶった。
走者度外視のワインドアップ。
興津(ホームスチールは……!)
興津は前の塁へスタートを切ろうとするが、三塁ランナーが動かないのを見て自重する。
右腕が振り抜かれ、
白球は目にも留まらぬ速さでインハイへ構えられたミットへ。
瞬間――
小笠原綸子はバットを振り抜いた。
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:02:30.41 ID:FAb3v4l30
球審白井「アァァァァァァァァァッッッ!!!!!!(三振です)」
伊波「しゃあっ!!」
小笠原「…………」
小笠原は唇を噛み、
バットを握りしめてベンチへ戻る。
絵麻「そんな、小笠原さんが……」
りーちゃん「信じられないっす……」
井口「…………」
井口(ラストバッターか)
ツーアウト。
遂に後が無くなった。
チームに重たいムードが立ちこめる。
みゃーもり「…………」
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:04:54.61 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「これから」
みゃーもり「まだまだこれからですよ!」
みゃーもり「井口さんも、絵麻もいます」
みゃーもり「それに、」
みゃーもり「わたしだっています!」
みゃーもり「絶対逆転できますよ!」
矢野「宮森……」
矢野「そうだね!」
矢野「うん、絶対勝てる! 絶対勝てるよ!」
小笠原「そうです! これからです!」
りーちゃん「井口さん、打てるっすよ!」
絵麻「井口さん打てます! 絶対打てます!」
井口「…………」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:06:06.68 ID:FAb3v4l30
井口(そうだよね)
井口(勝負は何が起こるかわからない)
井口(最初からあきらめるなんて)
井口(そんな勿体ないことしてどうするんだっての)
井口(さあ、来い)
井口(いけ……!)
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:08:29.29 ID:FAb3v4l30
井口の打球は一二塁間。
ころころと転がり、
セカンドのグラブをかすめて、
ライト前へ。
これで二点差。
井口「さあ、次は絵麻っちだよ!」
久乃木「がんっ!」
絵麻「うん、がんばってくるね」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:11:27.99 ID:FAb3v4l30
絵麻(どうしてだろう)
絵麻(不思議と怖くない)
絵麻(打てなかったらここで終わりなのに)
みゃーもり「絵麻、打てるよ!」
りーちゃん「絵麻先輩ならいけるっす!」
絵麻(…………)
絵麻(きっと、みんないてくれるからだ)
絵麻(来る)
絵麻(当たって……!)
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:13:31.31 ID:FAb3v4l30
ふらふら、と打球が上がる。
ファーストの後方。
背走するファーストのグラブをかすめて、
ライン際にぽとりと落ちる。
静は本塁をうかがうが、
ファーストが拾うのを見て引き返す。
遂に一点差。
絵麻「おいちゃんも打てるよ!」
尚もツーアウト満塁。
バッターは――
みゃーもり(わたし、か)
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:15:12.07 ID:FAb3v4l30
みゃーもり(どう考えても打てないはずなのに)
みゃーもり(そんな気がしないのはなんでだろう)
みゃーもり(みんなと一緒だからかな)
みゃーもり(みんなで同じゴールを目指すって)
みゃーもり(なんだか、アニメの仕事に似てるかも)
みゃーもり(…………)
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:17:52.72 ID:FAb3v4l30
みゃーもり(野球なんて大嫌いだと思ってたのに)
みゃーもり(行きたくないな、って思ってたのに)
みゃーもり(なんでだろう)
みゃーもり(今は全然そんな感じがしないんだ)
みゃーもり(…………)
みゃーもり(そっか。わたし、楽しいんだ)
みゃーもり(びっくりするくらい)
みゃーもり(野球に夢中になってる)
みゃーもり(打ちたいな)
みゃーもり(打って、勝ちたい)
みゃーもり(勝ちたい!)
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:20:36.31 ID:FAb3v4l30
願いを込めてバットを振り抜いた。
強い打球がファーストベースに当たって、
ファウルグラウンドを転々と転がる。
夢の中にいるみたいに、
ふわふわした気持ちで一塁ベースを踏んだ。
セカンドランナーの井口さんが
両手を上げて、ホームベースを踏む。
「宮森さん、よくやってくれました」
一塁ランナーコーチをしていた小笠原さんに抱きすくめられた。
わたしは何が起きたのかわからなくて、
いや、わかっていたけれど信じられなくて、
「どうなったんですか?」
とバカな質問をした。
小笠原さんは目にいっぱいに涙を溜めて、
「サヨナラです。わたしたちの勝ちです」
と言った。
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:22:22.32 ID:FAb3v4l30
数日後――
ナベP「宮森、よくやった」
ナベP「これで、ムサニの復興は決定的なものになった」
ナベP「円盤爆売れ間違い無しだ」
みゃーもり「は、はぁ」
みゃーもり「渡辺さん、エボラは大丈夫だったんですか?」
ナベP「あんなもん、うがいしとけば治るだろ?」
みゃーもり「それはまあ、そうですけど」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:24:16.03 ID:FAb3v4l30
ナベP「ボーンの伊波さん、怒り狂ってたよ」
ナベP「早くリベンジさせろだって」
ナベP「はは、ざまあ」
みゃーもり(渡辺さん、野球のことだと性格悪くなるんだよなぁ)
ナベP「明日も練習なんだよ」
ナベP「いつまでも伊波さんの再戦の申し込みから逃げてばかりもいられないからな」
ナベP「向こう30年はムサニに手は出せないなとなるほどの勝ち方をしてやる」
みゃーもり「そうですか」
みゃーもり「…………」
みゃーもり「まさか、また人数足りないとか言わないですよね?」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:26:25.40 ID:FAb3v4l30
ナベP「いや、それは問題ないよ」
ナベP「監督たちも退院したし、それに明日は試合じゃないから」
みゃーもり「そうですか」
みゃーもり「…………」
みゃーもり「あの、渡辺さん」
みゃーもり「明日の練習、わたしも行っていいですか?」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:29:17.33 ID:FAb3v4l30
ナベP「それはいいけど」
ナベP「でも、どうして?」
みゃーもり「それは、その……」
みゃーもり「一度、試合をしてみて」
みゃーもり「もっと野球したいなって思ったというか、ですね」
ナベP「宮森!」
ナベP「俺はお前を信じていた!」
ナベP「よし、早速宮森用の野球道具を買いに行こう」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:30:33.64 ID:FAb3v4l30
みゃーもり「いやいや、そんな本気でやるつもりはないですから」
みゃーもり「それにまだ仕事中ですよ」
ナベP「仕事と野球どっちが大事なんだよ」
ナベP「野球に決まってるだろう!」
みゃーもり「…………」
ナベP「ほら、行くぞ! 宮森!」
みゃーもり(まだ仕事あるのに……)
みゃーもり(やっぱり野球なんて嫌い!)
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 21:31:32.28 ID:FAb3v4l30
なんて思いながらも、
グ口ーブにボールが収まる、
ぱしっという音を、
想像するだけで、
わたしの胸は、
どうしようもなく弾んでいるのだった。
おわり
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/24(火) 13:44:37.94 ID:N9D428HUO
乙
小笠原が門田と山田を足した選手とか古すぎw
普通に元ネタの小笠原と水原勇気がまざった選手でええやんw
小笠原が門田と山田を足した選手とか古すぎw
普通に元ネタの小笠原と水原勇気がまざった選手でええやんw
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/25(水) 02:15:45.57 ID:rS2N6Bz60
>>128
そこはこだわりだった。
反応があってうれしい。
そこはこだわりだった。
反応があってうれしい。
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/25(水) 13:47:50.04 ID:SfzRZhblO
乙 面白かったよ
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/25(水) 13:51:41.85 ID:LluDScw+o
野球好きは伝わった
SHURABAKOはいったいどこへいくのか
SHURABAKOはいったいどこへいくのか
引用元: みゃーもり「野球大会、ですか?」
宮森(矢野さんって好きな人いるのかな……)
2020-03-08
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:05:35.83 ID:n8n8zLGx0
宮森(誰にも言えないことなのだけど)
宮森(最近、わたしは矢野さんのことばかり見ている)
宮森(斜め向かいの席を盗み見たり)
宮森(トイレに立つ背中を目で追って)
宮森(ようかんを食べる姿を見て)
宮森(あのようかんになれたらいいのになんて思ったりする)
宮森(自分でももう末期だと思う)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427972735
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:09:05.89 ID:n8n8zLGx0
矢野「宮森、久々にお昼行かない?」
宮森「あ、はい、行きます」
宮森(矢野さんは素敵な先輩で)
宮森(わたしはただの後輩の一人)
宮森(会社では話したりもするけれど)
宮森(休みの日に一緒に出かけたりはしない)
矢野「見たい映画あるんだけどさ。なかなか行く時間がないんだよね」
宮森「そうなんですか」
宮森「……あの、矢野さん」
矢野「ん? なに?」
宮森「…………」
宮森「なんでもないです」
宮森(近づきたいと思ってるのに)
宮森(その勇気のない臆病なわたしだ)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:12:32.25 ID:n8n8zLGx0
宮森(それに、どうせ報われないのなら)
宮森(近づいたってしょうがないじゃないかなんて)
宮森(消極的なことを考えてしまう)
宮森(だってそうじゃないか)
宮森(わたしは女なんだから)
宮森(こんな気持ち、矢野さんにしてみたら)
宮森(気持ち悪いに違いなくて)
宮森(知られたら、きっと後輩の一人でもいられなくなるから)
宮森(絶対に知られるわけにはいかないのだ)
宮森(だから、この恋は決して報われることはない)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:14:58.67 ID:n8n8zLGx0
宮森(そう、ちゃんとわかってるのに)
平岡「この前偶然磯川に会ったんだよ」
矢野「へえ、珍しいね。磯川くんの家ってたしか調布の方だったでしょ」
平岡「それが最近引っ越したらしくて」
宮森「…………」
宮森(胸がざわざわする)
宮森(何を話してるんだろう)
宮森(気になって気になって仕方ない)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:16:57.32 ID:n8n8zLGx0
宮森(決して報われないならば)
宮森(せめて誰のものにもならないで欲しい)
宮森(そんな最低なことを思っている)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:19:10.05 ID:n8n8zLGx0
タロー「あれ、だいちゃん。もう帰んの?」
平岡「ああ。やることは全部やったからな」
タロー「じゃあ、俺の仕事の手伝いを」
平岡「自分でやれ」
タロー「だいちゃんのけちー」
平岡「言ってろよ」
平岡「なぁ、矢野。明日のことなんだけど」
宮森「!?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:21:41.06 ID:n8n8zLGx0
宮森(明日? 明日って)
宮森(休みの日だよね……)
平岡「待ち合わせはいつものとこでいいか?」
矢野「うん。いいよ、それで」
平岡「了解。詳細はまたLINE送る。じゃあな」
矢野「うん、お疲れ」
宮森「…………」
宮森(もしかして)
宮森(デートだったりするのだろうか)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:23:36.09 ID:n8n8zLGx0
矢野「じゃ、わたし帰るね」
宮森「あの、ややや矢野さん」
矢野「どうしたの? そんなにテンパって」
宮森「わ、わたしも仕事終わったんですけど」
矢野「じゃあ一緒に帰ろうか」
宮森「!?」
宮森「はい! お願いします!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:25:56.20 ID:n8n8zLGx0
矢野「そしたら池谷さんがさ」
矢野「雨樋つたって逃げようとしてるの」
矢野「三階の窓からだよ?」
矢野「あれはさすがにびっくりしたよ」
宮森(矢野さんの隣を歩く)
宮森(ひらひらと揺れる左手を)
宮森(つかまえられたらな、なんて)
宮森(絶対できないのに思っている)
宮森「あ、あの、矢野さん!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:27:37.35 ID:n8n8zLGx0
宮森「明日、平岡さんとどこか行くんですか?」
矢野「そうだけど」
矢野「それがどうかした?」
宮森「…………」
宮森(ほとんどわかってはいたけれど)
宮森(それでも、実際に言われるとなかなかきついものがある)
宮森「あ、あの!」
宮森「あのですね!」
矢野「ん?」
宮森「わ、わわわわわわわわわわわ」
矢野「わ?」
宮森「わたしも行っていいですか?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:29:32.48 ID:n8n8zLGx0
平岡「……なんでこいつがいるんだよ」
矢野「来たいって言うからさ」
平岡「だからって連れてくるか、普通」
平岡「磯川だってくるんだぞ?」
宮森「え?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:31:50.59 ID:n8n8zLGx0
宮森(デートというのはわたしの勘違いで)
宮森(専門学校で同期だった三人で飲もうという話だったらしい)
磯川「なんで宮森さんがいんの?」
平岡「矢野が連れてきたんだよ」
矢野「いいじゃない。花は多いに越したことないでしょ」
宮森「…………」
宮森(磯川さんもいることだし)
宮森(節度を持って飲んで矢野さんに迷惑をかけないようにしないと)
二時間後
宮森「矢野さぁん。わたし、矢野さんのこと大好きですぅ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:33:29.21 ID:n8n8zLGx0
矢野「宮森! わたし、お手洗い行くから離れて」
宮森「やーです! 離しません!」
平岡「完全に酔ってんな……」
平岡「タクシー代は磯川が出すから矢野が連れて帰れよ」
磯川「なぜ俺よ。まあ、いいけど」
矢野「と言っても、わたし宮森の家知らないし」
矢野「うちで泊める、か」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:35:56.44 ID:n8n8zLGx0
矢野宅
矢野「とりあえず、ベッドに寝かせて、と」
矢野「水飲む?」
宮森「飲みます……」
矢野「りょうかい」
矢野「ほら、宮森。水」
矢野「って寝ゲロしてるし……」
矢野「もう、しょうがないなぁ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:38:31.68 ID:n8n8zLGx0
宮森「……ん?」
宮森「あれ、ここはどこ?」
宮森(ワンルームの部屋)
宮森(ソファーで矢野さんが寝てる)
宮森(多分矢野さんの部屋、だよね)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:41:11.99 ID:n8n8zLGx0
宮森(そうだ。わたし、ついつい飲み過ぎちゃって……)
宮森(や、矢野さんにご迷惑を!)
宮森(変なこととかしてないよね……)
宮森(全然まったく何一つとして覚えてないけど)
宮森「…………」
宮森(矢野さん、わたしにベッドつかわせてくれたんだ)
宮森「やっぱり、矢野さんのこと好きだなぁ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:43:45.13 ID:n8n8zLGx0
矢野「あれ? 宮森、起きたんだ」
宮森「や、ややややや矢野さん!」
宮森「……もしかして、聞いてました?」
矢野「何を?」
宮森「いや、なんでもないです」
宮森(ほっとしたような、がっかりしたような)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:45:22.08 ID:n8n8zLGx0
矢野「しかし昨日は大変だったんだよ」
矢野「宮森、寝ゲロしちゃうしさ」
宮森「え……」
宮森「それ、ほんとですか?」
矢野「うん」
宮森「すいません! 本当にすいません!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:48:56.62 ID:n8n8zLGx0
矢野「いやいや、そんな気にしなくていいから」
宮森「でも、矢野さんにご迷惑を」
矢野「先輩なんだから連れてった以上、これくらいは当たり前でしょ」
宮森「クリーニング代払いますから」
矢野「だからいいって」
宮森「何かお詫びをさせてください。じゃないと、わたしの気が済まないです」
矢野「お詫び、か。じゃあさ」
矢野「今日これから時間ある?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:51:20.05 ID:n8n8zLGx0
宮森「花咲くいろはの劇場版ですか」
矢野「うん。ずっと見たかったんだよね」
矢野「けど宮森がいろは見ててよかったよ」
矢野「さすがに見てない人とは行けないからさ」
宮森(見ててよかったぁ)
宮森(ありがとう、花咲くいろは!)
宮森(ありがとう、P.A.WORKS!)
宮森(矢野さんと二人で映画なんて)
宮森(なんだか、デートしてるみたい!)
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:53:17.04 ID:n8n8zLGx0
矢野「いい映画だったね」
宮森「作画すごく綺麗でしたね」
矢野「うん。冒頭のプールのシーンとかほんと綺麗だった」
宮森「それ思いました! 髪の濡れてる感じとかすごいなぁって」
矢野「わたしもあんな絵描けたらな」
宮森「矢野さんって同人活動されてるんですよね」
矢野「うん、専門学校時代の友達とね」
宮森「すごいです」
矢野「いやいや、へたくそだから」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:56:17.63 ID:n8n8zLGx0
矢野「そうだ、画材屋寄っていい?」
矢野「ちょっと買っときたいものあってさ」
宮森「いいですよ」
矢野「宮森もどこか行きたいとこあるなら言ってよ」
矢野「わたしでよかったら付き合うから」
宮森「いいんですか?」
矢野「うん。どこでも行くけど」
宮森「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 20:59:05.91 ID:n8n8zLGx0
矢野「それで来るのが原画展って」
矢野「宮森は本当にアニメ好きだね」
矢野「原画なんて毎日いやになるくらいに見てるだろうに」
宮森「……いやでした?」
矢野「ううん。わたしもアニメ好きだから」
矢野「この原画、構図のバランスすごいなぁ」
宮森(矢野さんと二人……)
宮森(ほんとにデートみたいだ)
宮森(ずっとこのときが続けばいいのに)
矢野「そうだ。もう一カ所だけ行っていい?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:02:38.57 ID:n8n8zLGx0
宮森「バッティングセンター、ですか」
矢野「うん。時々くるんだよね。ストレス解消になるというか」
宮森「ここ、小笠原さんと来たことあります」
矢野「あれ、来たことあるんだ」
矢野「小笠原さん、すごいよね」
矢野「フォームめちゃくちゃ綺麗だし」
宮森「わたし、全然打てませんでした」
矢野「まあまあ、やってみなって」
矢野「わたしが教えてあげるからさ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:05:47.39 ID:n8n8zLGx0
宮森「当たりません……」
矢野「ボールちゃんと見て」
矢野「身体がぶれてる。しっかり両足で立つ」
矢野「バットを離さない。両手でちゃんと握って」
宮森「はい……」
宮森(そんなこと言われても、こんなの当たるわけ……)
かきん!
宮森「…………」
宮森「矢野さん、当たりました! 当たりましたよ!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:09:21.96 ID:n8n8zLGx0
矢野「バカ、何よそ見してんの!」
矢野「次来るって!」
宮森「え?」
矢野「あぶな――」
宮森「ひっ」
宮森(ボールが身体に向けてとんでくる)
宮森(当たりたくない一心で)
宮森(目を瞑ってバットを振った)
かきいいいいいいいいいいいいいん!!!!
宮森「へ?」
「大きい、大きい、大きい。入ったああああ! 入りました! ホームランです!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:11:39.89 ID:n8n8zLGx0
矢野「すごい! ホームランだよ宮森!」
宮森「や、矢野さん! やりました!」
矢野「いいスイングだったよ。2004年のイチローを彷彿とさせるというか」
宮森「ほ、ほんとですか」
宮森(矢野さんに褒められてる)
宮森(わたし、もう死んでもいいかも)
矢野「み、宮森! なにぼうっとしてんの!」
矢野「次くるって!」
宮森「へ?」
ドゴォ!
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:15:23.80 ID:n8n8zLGx0
宮森「痛かったです……」
矢野「大丈夫?」
宮森「はい。なんとか」
宮森(すごく痛いけど)
店員「あの、ホームランなのでこれ、無料券です」
矢野「十回まで無料だって。やったね」
宮森「…………」
宮森「これ、矢野さんにあげます」
矢野「え? いいの?」
宮森「はい。わたし、あんまり来ないですし」
宮森「それに、昨日のお詫びと言うことで」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:18:39.39 ID:n8n8zLGx0
矢野「だからさ。昨日のことはいいんだって」
矢野「今度言ったら怒るよ」
宮森「す、すいません」
矢野「だからこれはお詫びとしては受け取れない」
宮森「はい」
宮森(怒らせちゃった)
矢野「でも、プレゼントしてくれるのならよろこんでもらうけど」
宮森「!」
宮森「はい! 矢野さんどうぞ!」
矢野「うん。ありがと、宮森」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:21:11.28 ID:n8n8zLGx0
矢野「今日は楽しかったね」
宮森「はい、幸せでした!」
矢野「宮森は大げさだね」
宮森(本心なんだけど)
矢野「それにしても、びっくりしたなぁ」
矢野「宮森がまさか」
矢野「平岡くんのこと好きだったなんて」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:25:55.61 ID:n8n8zLGx0
宮森「え?」
宮森「なんのことですか?」
矢野「照れちゃって。ちゃんとわかってるんだから」
矢野「平岡くんが気になるから、昨日の飲み会来たいって言ったんでしょ?」
宮森「いやいや、違いますって」
宮森「平岡さんのことは別に」
矢野「じゃあ、磯川くん?」
矢野「もしかしてわたしとか?」
宮森「…………」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:29:23.48 ID:n8n8zLGx0
矢野「なんてね、冗談冗談」
矢野「ほら、正直なとこ言ってみ?」
矢野「わたし、応援するからさ」
宮森「いや、でも、本当に違うんです」
矢野「でも、それじゃあさ」
矢野「昨日どうして来たかったの?」
宮森「それは……」
宮森「仕事の関係上、磯川さんと交流を深めたかったというか」
矢野「嘘だね」
矢野「だって、宮森は磯川くん来るの知らなかったでしょ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:33:01.62 ID:n8n8zLGx0
矢野「ほらほら、悪いようにはしないからさ」
宮森(……このままじゃ矢野さんが好きだってことがばれてしまうかも)
宮森「…………」
宮森「実は、平岡さんのことが少し気になってて」
矢野「やっぱり! だと思った」
矢野「宮森見る目あるよ」
矢野「平岡くんいいやつだよ。ぶっきらぼうで不器用で誤解されやすいけどさ」
矢野「実は猫好きで猫カフェ行ったりするんだから」
宮森「そうなんですか」
矢野「わたし、応援するからさ!」
宮森(矢野さんがにっこり笑って言うものだから)
宮森(わたしは泣きそうになってしまった)
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:37:57.60 ID:n8n8zLGx0
宮森(矢野さんは平岡さんのことをいろいろ教えてくれた)
宮森(好きなアニメ、好きな食べ物、好きな音楽、好きな本)
宮森(わたしの家まで来て、平岡さんが好きそうな服を見繕ってくれたりもした)
宮森(LINEでやりとりをすることも増えて)
宮森(休みの日に電話したりもするようになって)
宮森(それ自体はすごくうれしかった)
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:41:27.87 ID:n8n8zLGx0
宮森(けれど)
宮森(どうしても、後ろ向きなことを考えずにはいられなかった)
宮森(この人はわたしを恋愛の対象とは見てないんだな、と)
宮森(ふとしたときに思い知って、突然泣きだしてしまったりもした)
宮森(矢野さんはわたしをそっと抱き寄せて)
宮森(そうだよね、不安だよね、と言ってくれた)
宮森(わたしはもっとかなしくなって)
宮森(矢野さんの鎖骨に頬を押しつけて泣いた)
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:43:44.60 ID:n8n8zLGx0
宮森(矢野さんに呼び出されたのはそんなある日のことだった)
宮森(その日は休日で)
宮森(わたしは夜眠れなかった分、たっぷり朝寝坊して待ち合わせ場所に行った)
宮森(二十分前に待ち合わせ場所に着くと)
宮森(平岡さんが不景気そうな顔をして立っていた)
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:46:27.95 ID:n8n8zLGx0
宮森「平岡さん」
平岡「…………」
平岡「もしかして、矢野に呼び出されたのか」
宮森「はい」
平岡「ったく。あいつはほんと余計なことを」
平岡「呼んでやる。ちょっと待ってろ」
平岡「電話でねえし」
宮森「…………」
宮森(がんばってね! とLINEが届いていた)
宮森(わたしはため息をつく)
平岡「…………」
平岡「とりあえず、どっか入るか」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:49:43.07 ID:n8n8zLGx0
平岡「昼飯まだだろ?」
宮森「はい」
平岡「適当に、入るぞ」
宮森(平岡さんはわたしをパスタのお店に連れて行ってくれた)
宮森(料理を待つ間、わたしたちはほとんど話さなかった)
宮森(きっとわたしが話す気になれなくて、スマホをいじっていたからだと思う)
宮森(わたしが食べ終わるのを待って、平岡さんは言った)
平岡「お前、俺のこと好きじゃねえだろ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:51:21.73 ID:n8n8zLGx0
宮森「え?」
宮森「い、いや、そんなことは」
平岡「嘘つけ。つまんなそうな顔しやがって」
平岡「どう見たって好きなやつといるときの態度じゃねえだろうが」
平岡「好きなやつといるときはな」
平岡「お前が矢野といるときみたいな顔するもんなんだよ」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:53:55.69 ID:n8n8zLGx0
宮森「気づいてたんですか?」
平岡「まあ、薄々な」
宮森「もしかしてみんな気づいてたりします?」
平岡「いや、それはないんじゃないか」
平岡「俺は前の飲み会でお前が矢野さん好きーって抱きついてるの見てたから」
平岡「そうかなって思っただけで」
宮森「……わたし、そんなことしてたんですか」
平岡「めちゃくちゃ幸せそうだった」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:57:20.35 ID:n8n8zLGx0
平岡「俺が口を挟むことじゃないと思うが」
平岡「好きなら好きで言ってしまってもいいんじゃないか?」
宮森「それは……」
宮森「できないです」
平岡「ダメならダメで玉砕した方がまだマシだと思うけどな」
平岡「この先矢野は誰かを好きになるだろうし、付き合うだろうし、結婚だってするだろう」
平岡「それでも、お前はずっと矢野のことを思い続けるのか」
宮森「ほっといてください!」
宮森「平岡さんにはわからないです!」
平岡「それはそうかもしれないが」
宮森「これ、わたしの分のお金です」
宮森「また会社で」
平岡「…………」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 21:59:48.56 ID:n8n8zLGx0
「この先矢野は誰かを好きになるだろうし、付き合うだろうし、結婚だってするだろう」
「それでも、お前はずっと矢野のことを思い続けるのか」
平岡さんに言われたことが頭の中をぐるぐる回っていた。
わたしは未来のことを想像した。
別の誰かに微笑みかける矢野さんを、近くで見ている自分を想像した。
それはすごく簡単なことだった。
ほとんど必然と言っていい未来であるように思えた。
同時に、すごく悲しい未来だった。
考えただけで胸が張り裂けそうになった。
わたしは……。
わたしは、どうすればいいのだろう。
不意に、大好きな声がした。
矢野「宮森? こんなところでなにしてるの?」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:03:06.59 ID:n8n8zLGx0
矢野「平岡くんは?」
矢野「まさか、何かされたとか?」
宮森「矢野さん……」
涙が溢れて止まらなくなった。
矢野さんはわたしを抱きしめてくれた。
矢野「ごめん。ごめんね、宮森」
矢野「これはわたしの責任だ」
矢野「平岡くんはわたしが責任を持ってボコボコにするから」
矢野「ごめん。ほんとにごめんね」
宮森「ちがうんです、そうじゃないんです」
わたしは言った。
宮森「わたしが好きなのは平岡さんじゃなくて――」
宮森「矢野さん、なんです」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:07:36.55 ID:n8n8zLGx0
矢野「えっと……」
矢野「ごめん、宮森」
矢野「ちょっと事情が呑みこめないんだけど」
宮森「どうしてわからないんですか」
宮森「わたしは、矢野さんのことが好きで」
宮森「好きで好きで仕方なくて」
宮森「だから――」
そこまで言って、ようやく自分がとんでもないことを口走ってることに気づいた。
矢野「ちょっと! 宮森!」
わたしは矢野さんを振りはらって人の行き交う街の中を走った。
駅のトイレに逃げ込んだ。
狭い個室の中で鍵をかけて、
声を上げずにバカみたいに泣いた。
すべて終わってしまったんだ、と思った。
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:13:04.86 ID:n8n8zLGx0
どのくらい泣いていたのかはわからない。
わからないけれど、わからなくなるくらい長い間泣いていたのは確かだった。
シャツの袖で涙をぬぐって個室から出ると、
矢野さんが腕を組んで、洗面台の脇に立っていた。
「ひどい顔」
鏡に映ったわたしの顔はたしかにひどくて、
見ないでください、とわたしは顔を覆った。
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:17:06.76 ID:n8n8zLGx0
矢野「ダメ。ちゃんと見せて」
矢野「それで――」
矢野「ちゃんと言って」
宮森「言ってって」
何をですか、と続けようとしたわたしを制して、
矢野さんは言う。
矢野「さっき言ってくれたこと」
矢野「ちゃんと、最後まで聞きたい」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:19:19.74 ID:n8n8zLGx0
逃げようとしたけれど、
矢野さんの手はわたしの腕をしっかり掴んでいた。
わたしは観念した。
半ばやけになって言った。
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:21:26.67 ID:n8n8zLGx0
「本当は、矢野さんのことが好きでした」
「いつも気づいたら目で追っていて」
「仲良くなれたらなぁって思ってて」
「だから仲良くなれてすごくうれしくて」
「一緒にいられたらもうそれだけでよかったんです」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:23:11.11 ID:n8n8zLGx0
「でも、知られたらきっと嫌われてしまう」
「今みたいに近くにいることもできなくなってしまう」
「こわくて」
「だから、嘘をつきました」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:25:54.51 ID:n8n8zLGx0
「すいません、気持ち悪いですよね。ひきますよね」
早口で言ったわたしに、矢野さんはやさしい声で、
大丈夫だからちゃんと聞かせて、
と言ってくれた。
「何度もあきらめようとしました」
「忘れようとしました」
「でも――」
わたしは言った。
「矢野さんのことが」
「もうどうしようもなく好きなんです」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:27:55.65 ID:n8n8zLGx0
「ありがとう」
「ちゃんと言ってくれて」
「気持ち悪くなんかないよ」
「うれしかった」
「でも、わたしは宮森のことをそういう風には見えないんだ」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:29:26.44 ID:n8n8zLGx0
「だからさ。少し時間をちょうだい」
「今はまだ突然のことで心の整理ができてないけど」
「宮森のことを好きになれるか、ちょっと試してみるからさ」
「だから、少しだけ待ってて」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:31:39.92 ID:n8n8zLGx0
何を言われたのかわからなかった。
わかっていたけれど、信じられなかった。
矢野さんがそんなこと言うわけないと思った。
きっと自分に都合のいい妄想を聞こえたみたいに錯覚したのだ。
でも、気づいたらわたしは矢野さんに抱きしめられていた。
柚子の香りがした。
背中に回された両腕はどこまでもどこまでもやさしくて、
それで、たしかに矢野さんの言葉だったんだってわかった。
わたしはまた涙が止まらなくなってしまって。
何も言葉にできなくなってしまって。
そんなわたしを矢野さんは、
ずっと抱きしめていてくれた。
いつまでも、いつまでも、抱きしめていてくれた。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:34:14.46 ID:n8n8zLGx0
三週間後――
矢野「宮森。仕事、終わりそう?」
宮森「あとちょっとですね」
矢野「ちょっとなら待ってるよ。一緒に帰ろう」
平岡「…………」
平岡「お先っす」
宮森「お疲れ様です」
矢野「お疲れ」
宮森(平岡さん、気を使ってくれたのかな)
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:36:16.86 ID:n8n8zLGx0
矢野「そしたら池谷さんがさ」
矢野「スプーンで壁に穴空けて逃げようとしてたの」
矢野「ポスター貼って穴を隠してたんだね」
矢野「あれはさすがにびっくりしたよ」
宮森(矢野さんと並んで夜の道を歩いた)
宮森(矢野さんの左手がひらひらと、視界の端で揺れている)
宮森(つかまえたいな、と思うけれど)
宮森(やっぱりそんな勇気なんてないわたしだ)
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:38:38.01 ID:n8n8zLGx0
宮森(わたしの気持ちはばれたけれど)
宮森(矢野さんとの関係はほとんど変わらなかった)
宮森(少し電話の頻度が増えたくらいだ)
宮森(休日に遊びに出かけることはあっても)
宮森(互いの家に遊びに行くことはない)
宮森(そこに矢野さんはまちがいなく一線を引いていて)
宮森(だから、ふられるかもしれないな、と思っている)
宮森(今度は取り乱さないように)
宮森(ちゃんと大人の対応ができるように、と思っているけれど)
宮森(きっと矢野さんにふられたら)
宮森(また子供みたいに泣いちゃうんだろうな、と思う)
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:40:18.11 ID:n8n8zLGx0
矢野「ねえ、宮森」
宮森(矢野さんが数歩前に出て)
宮森(わたしに向き合って立ち止まる)
宮森「なんですか、矢野さん」
宮森(足を止めたわたしに、矢野さんは言った)
矢野「キスしていい?」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:41:41.91 ID:n8n8zLGx0
「え?」
わたしはきっと間抜けな顔をしていたと思う。
気づいたら、矢野さんがすぐ近くにいて、
唇に何かが触れていた。
柚子の香りがした。
大好きな、大好きな匂い。
鼓膜に触れてるんじゃないかってくらい近くで、
矢野さんは言った。
「好きだよ、宮森」
わたしはわけがわからなくなって、
やっぱり、やっぱり、泣いてしまった。
おわり
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:42:31.86 ID:CYbj/f7W0
エンダァァァァァァァ
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/02(木) 22:52:28.82 ID:6GF6ehWHo
乙
最高すぎ
最高すぎ
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 02:10:39.49 ID:THl3/YMm0
SHIROBAKOのSS見た中でNO1
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 03:53:49.60 ID:zbg/XFmYO
ありがとう最高です
左手の上下運動が止まらない
左手の上下運動が止まらない
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 09:39:14.95 ID:ZeyPqRVY0
ここまで丁寧に書いてあるレズは貴重ですよ
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 04:41:51.82 ID:Uoxem6Fno
あ、あ…しゅごぃぃ…
宮森「私は矢野さんになら抱かれてもいいんですよ!」矢野「えっ」
2020-03-07
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:33:26 ID:pqjakUOs
宮森「あー頭いた……」
佐藤「宮森さん、具合悪そうですけど大丈夫ですか?」
宮森「昨日ちょっと飲み過ぎちゃってね」
佐藤「宮森さん、具合悪そうですけど大丈夫ですか?」
宮森「昨日ちょっと飲み過ぎちゃってね」
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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:35:30 ID:pqjakUOs
佐藤「宮森さんでも飲み過ぎることあるんですね」
宮森「普段はそんなに飲まないんだけどね」
佐藤「それがまた何故? 何か嫌なことでも……」
宮森「違う違う。昨日は久々に矢野さんと飲んだからさ。ついテンション上がっちゃって」
佐藤「はあ、それでですか」
宮森「普段はそんなに飲まないんだけどね」
佐藤「それがまた何故? 何か嫌なことでも……」
宮森「違う違う。昨日は久々に矢野さんと飲んだからさ。ついテンション上がっちゃって」
佐藤「はあ、それでですか」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:37:42 ID:pqjakUOs
佐藤「でもいいですねー先輩と二人で飲むなんて」
宮森「佐藤さんは前の仕事ではそう言うのなかったの?」
佐藤「全然なかったです。飲み会はありましたけど、付き合いで出席させられるのばっかりで」
宮森「あー」
佐藤「私も宮森さんとお酒飲みに行きたいです」
宮森「ああ、じゃあ今度行っちゃう? 安藤さんも誘って」
佐藤「え、いいんですか?」
宮森「佐藤さんは前の仕事ではそう言うのなかったの?」
佐藤「全然なかったです。飲み会はありましたけど、付き合いで出席させられるのばっかりで」
宮森「あー」
佐藤「私も宮森さんとお酒飲みに行きたいです」
宮森「ああ、じゃあ今度行っちゃう? 安藤さんも誘って」
佐藤「え、いいんですか?」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:40:07 ID:pqjakUOs
宮森「もちろんだよ。そういえば二人の歓迎会的なことまだやってなかったしね」
佐藤「ありがとうございます、楽しみです」
矢野「おはよー……」
宮森「あっ、矢野さんおはようございます」
矢野「あっ……みゃーもり」
佐藤「ありがとうございます、楽しみです」
矢野「おはよー……」
宮森「あっ、矢野さんおはようございます」
矢野「あっ……みゃーもり」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:42:23 ID:pqjakUOs
宮森「いま佐藤さんと今度飲みに行こうって話してたんですけど……」
矢野「…………」プイッ
宮森「あ、あれ、矢野さん?」
佐藤「どうしたんでしょうか」
宮森「わかんない……なにか怒ってるのかな」
佐藤「……もしかして、昨日飲んだときに何か」
宮森「怒らせるようなことしちゃったのかな」
矢野「…………」プイッ
宮森「あ、あれ、矢野さん?」
佐藤「どうしたんでしょうか」
宮森「わかんない……なにか怒ってるのかな」
佐藤「……もしかして、昨日飲んだときに何か」
宮森「怒らせるようなことしちゃったのかな」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:46:27 ID:pqjakUOs
佐藤「覚えてないんですか? 昨日のこと」
宮森「なんにも覚えてないんだよね」
佐藤「相当飲んでたんですね……」
宮森「2杯め飲んだとこまでは記憶あるんだけど」
佐藤「相当弱いですね!」
宮森「どうしよう」
佐藤「とりあえず謝ったほうがいいんじゃないですか」
宮森「そうだね……」
宮森「なんにも覚えてないんだよね」
佐藤「相当飲んでたんですね……」
宮森「2杯め飲んだとこまでは記憶あるんだけど」
佐藤「相当弱いですね!」
宮森「どうしよう」
佐藤「とりあえず謝ったほうがいいんじゃないですか」
宮森「そうだね……」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:49:08 ID:pqjakUOs
宮森「あ、あの矢野さん」
矢野「ん?」
宮森「ゆ、昨夜はすみませんでした……つい飲み過ぎてしまって……」
矢野「い、いや、いいよ、別に……」ドギマギ
宮森「あの、酔っ払ってのことなので、ゆうべ言ったりやったりしたことは本心じゃないですから!
なにか矢野さんに対して変なことしてたら申し訳なく……」
矢野「本心じゃない?」
宮森「え、はい」
矢野「……ああ、そうなんだ、そう、ふうん」
宮森「や、矢野さん?」
矢野「ん?」
宮森「ゆ、昨夜はすみませんでした……つい飲み過ぎてしまって……」
矢野「い、いや、いいよ、別に……」ドギマギ
宮森「あの、酔っ払ってのことなので、ゆうべ言ったりやったりしたことは本心じゃないですから!
なにか矢野さんに対して変なことしてたら申し訳なく……」
矢野「本心じゃない?」
宮森「え、はい」
矢野「……ああ、そうなんだ、そう、ふうん」
宮森「や、矢野さん?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:52:54 ID:pqjakUOs
矢野「ゴメン、今日は」
宮森「え?」
矢野「みゃーもりとは話す気になれないよ」ガタッ
宮森「や、矢野さん!」
佐藤「完全に怒ってますね」
宮森「ど、どうしよう……」
佐藤「今日は、って言ってましたから……明日になったら許してくれてると思います」
宮森「だといいけど」
佐藤「こういう日こそ飲んで忘れましょう」
宮森「そうだね……」
宮森「え?」
矢野「みゃーもりとは話す気になれないよ」ガタッ
宮森「や、矢野さん!」
佐藤「完全に怒ってますね」
宮森「ど、どうしよう……」
佐藤「今日は、って言ってましたから……明日になったら許してくれてると思います」
宮森「だといいけど」
佐藤「こういう日こそ飲んで忘れましょう」
宮森「そうだね……」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 12:58:53 ID:pqjakUOs
夜
佐藤「すみません遅れました」
宮森「安藤さんは?」
佐藤「今日は残らないと間に合わないからって」
宮森「そっか。安藤さんだけで大丈夫かな」
佐藤「矢野さんも残られてましたから大丈夫でしょう」
宮森「ウッ……矢野さん……」
佐藤「心の傷は深そうですね」
宮森「なんで怒らせたのか解らないから怖い……」
佐藤「すみません遅れました」
宮森「安藤さんは?」
佐藤「今日は残らないと間に合わないからって」
宮森「そっか。安藤さんだけで大丈夫かな」
佐藤「矢野さんも残られてましたから大丈夫でしょう」
宮森「ウッ……矢野さん……」
佐藤「心の傷は深そうですね」
宮森「なんで怒らせたのか解らないから怖い……」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:02:58 ID:pqjakUOs
佐藤「その傷を忘れるためにも飲みましょうか」
宮森「佐藤さんの歓迎会のつもりだったのに私の慰め会みたいになってごめんね」
佐藤「いえ、上司を支えるのも部下の役目ですから。ところでどこのお店に」
宮森「松亭ってとこだよ。私の友達がバイトしててね」
佐藤「へえ、宮森さんのお友達ですか。お会いするの楽しみです」
宮森「佐藤さんの歓迎会のつもりだったのに私の慰め会みたいになってごめんね」
佐藤「いえ、上司を支えるのも部下の役目ですから。ところでどこのお店に」
宮森「松亭ってとこだよ。私の友達がバイトしててね」
佐藤「へえ、宮森さんのお友達ですか。お会いするの楽しみです」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:09:28 ID:pqjakUOs
松亭
しずか「いらっしゃいませ……あっ、おいちゃん」
宮森「や、ずかちゃん」
佐藤「はじめまして、武蔵野アニメーションで制作進行を務めさせて頂いております佐藤と申します」
宮森「こちらこないだ新しく入った佐藤さん」
しずか「おいちゃん……や、宮森さんの高校の時の同級生だった坂木しずかです」
宮森「おいちゃんでいいよ。ずかちゃんは声優もやってるんだよ」
佐藤「へえ、そうなんですか。私リアルの声優さんって初めてお会いしました」
しずか「いやそんな声優ってほどじゃ」
佐藤「坂木さんはどんなアニメに出られてるんですか?」
しずか「カウンター席でいい?」
宮森「うんいいよ」
佐藤「あの」
しずか「いらっしゃいませ……あっ、おいちゃん」
宮森「や、ずかちゃん」
佐藤「はじめまして、武蔵野アニメーションで制作進行を務めさせて頂いております佐藤と申します」
宮森「こちらこないだ新しく入った佐藤さん」
しずか「おいちゃん……や、宮森さんの高校の時の同級生だった坂木しずかです」
宮森「おいちゃんでいいよ。ずかちゃんは声優もやってるんだよ」
佐藤「へえ、そうなんですか。私リアルの声優さんって初めてお会いしました」
しずか「いやそんな声優ってほどじゃ」
佐藤「坂木さんはどんなアニメに出られてるんですか?」
しずか「カウンター席でいい?」
宮森「うんいいよ」
佐藤「あの」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:17:51 ID:pqjakUOs
しずか「はい生ふたつ」
佐藤「ありがとうございます」
宮森「よーし今日も飲むぞー」グビグビ
しずか「あんまり飲み過ぎちゃダメだよ、おいちゃん。弱いんだから」
宮森「わたしゃあよわくなんからいっ」
佐藤「もう呂律が怪しい!」
しずか「はあ、おいちゃんったらこれだから」
佐藤「いつもこうなんですか」
しずか「そうなんです。すぐ酔っ払って、いろいろと変なことを口走って」
佐藤「あー……」
しずか「それでいて本人は何も覚えてないっていう」
佐藤「なるほど」
しずか「すみません、おいちゃんがご迷惑おかけするかも」
佐藤「いえいえ、いつも私が宮森さんにご迷惑かけっぱなしなので、今日くらいは」
佐藤「ありがとうございます」
宮森「よーし今日も飲むぞー」グビグビ
しずか「あんまり飲み過ぎちゃダメだよ、おいちゃん。弱いんだから」
宮森「わたしゃあよわくなんからいっ」
佐藤「もう呂律が怪しい!」
しずか「はあ、おいちゃんったらこれだから」
佐藤「いつもこうなんですか」
しずか「そうなんです。すぐ酔っ払って、いろいろと変なことを口走って」
佐藤「あー……」
しずか「それでいて本人は何も覚えてないっていう」
佐藤「なるほど」
しずか「すみません、おいちゃんがご迷惑おかけするかも」
佐藤「いえいえ、いつも私が宮森さんにご迷惑かけっぱなしなので、今日くらいは」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:23:46 ID:pqjakUOs
宮森「ぷはー」
佐藤「宮森さんもう4杯目ですよ」
宮森「まだまだらよ! 佐藤さんものんでのんで」
佐藤「はあ」
宮森「チューハイなんかじゃなくて焼酎ぐいっと行っちゃお、ほらずかちゃんも」
しずか「私は仕事中だから」
宮森「たのしく飲んれるのに仕事の話なんかしないれよ」ダンッ
しずか「ごめん……」
宮森「仕事……あああー……」クタァ
佐藤「どうしました宮森さん」
宮森「ああー私はもうだめだよお……もうやってけないよお」グスッ
佐藤「泣き上戸だったんですか」
しずか「こうなると長いですよ」
佐藤「宮森さんもう4杯目ですよ」
宮森「まだまだらよ! 佐藤さんものんでのんで」
佐藤「はあ」
宮森「チューハイなんかじゃなくて焼酎ぐいっと行っちゃお、ほらずかちゃんも」
しずか「私は仕事中だから」
宮森「たのしく飲んれるのに仕事の話なんかしないれよ」ダンッ
しずか「ごめん……」
宮森「仕事……あああー……」クタァ
佐藤「どうしました宮森さん」
宮森「ああー私はもうだめだよお……もうやってけないよお」グスッ
佐藤「泣き上戸だったんですか」
しずか「こうなると長いですよ」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:32:35 ID:pqjakUOs
宮森「もう無理だよ……デスクなんて私には荷が重いよ」ベソベソ
佐藤「そんなことないですよ、みんな宮森さんのこと頼りにしてますよ」
宮森「頼られるのがプレッシャーなんだよ」グスグス
佐藤「でもそれに応えられるだけの能力はあるじゃないですか」
宮森「ないよぉー全然ないよぉー」フルフル
佐藤「宮森さんの今までの仕事ぶりが評価されて、デスクを任されたんだと思いますよ」
宮森「そうかなあ……」
佐藤「そうですよ。宮森さんなら出来るって、みなさん思ってるんですよ」
宮森「うう……ありがとう佐藤さん、わたしのことそんなに褒めてくれるの佐藤さんだけだよ」
佐藤「いやそんな」
宮森「実はね」
佐藤「はい」
宮森「私は佐藤さんになら抱かれてもいいと思ってたんだよ」
佐藤「えっ!?」
佐藤「そんなことないですよ、みんな宮森さんのこと頼りにしてますよ」
宮森「頼られるのがプレッシャーなんだよ」グスグス
佐藤「でもそれに応えられるだけの能力はあるじゃないですか」
宮森「ないよぉー全然ないよぉー」フルフル
佐藤「宮森さんの今までの仕事ぶりが評価されて、デスクを任されたんだと思いますよ」
宮森「そうかなあ……」
佐藤「そうですよ。宮森さんなら出来るって、みなさん思ってるんですよ」
宮森「うう……ありがとう佐藤さん、わたしのことそんなに褒めてくれるの佐藤さんだけだよ」
佐藤「いやそんな」
宮森「実はね」
佐藤「はい」
宮森「私は佐藤さんになら抱かれてもいいと思ってたんだよ」
佐藤「えっ!?」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:37:30 ID:pqjakUOs
宮森「ほんとだよお、私佐藤さんのことずっとそういう目で見てたんだよ」
佐藤「え、ちょ、ちょっと……」
しずか「はあ……またこれかあ」
佐藤「え?」
しずか「おいちゃん、酔うとこうなっちゃうんです。誰かれ構わず抱いて抱いてって」
佐藤「そ、そうだったんですか」
しずか「まあ女の子相手にしか言わないのが唯一の救いなんですけどね」
佐藤「なるほど、じゃあ矢野さんはこれを真に受けて」
しずか「まさか何かトラブルが?」
佐藤「いえ、大丈夫です。今日はもう飲ませないほうがいいですね」
しずか「そうですね……おいちゃん、しっかりして。もう帰ったほうがいいよ」
宮森「私のこと心配してくれるんだね。私ずかちゃんになら抱かれても」
しずか「はいはい」
宮森「枕営業ってやつやってみない?」
しずか「おいちゃんがもっと偉くなったらね!」
佐藤「え、ちょ、ちょっと……」
しずか「はあ……またこれかあ」
佐藤「え?」
しずか「おいちゃん、酔うとこうなっちゃうんです。誰かれ構わず抱いて抱いてって」
佐藤「そ、そうだったんですか」
しずか「まあ女の子相手にしか言わないのが唯一の救いなんですけどね」
佐藤「なるほど、じゃあ矢野さんはこれを真に受けて」
しずか「まさか何かトラブルが?」
佐藤「いえ、大丈夫です。今日はもう飲ませないほうがいいですね」
しずか「そうですね……おいちゃん、しっかりして。もう帰ったほうがいいよ」
宮森「私のこと心配してくれるんだね。私ずかちゃんになら抱かれても」
しずか「はいはい」
宮森「枕営業ってやつやってみない?」
しずか「おいちゃんがもっと偉くなったらね!」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:39:37 ID:pqjakUOs
翌日
宮森「あー頭いた……」
佐藤「宮森さん、具合悪そうですけど大丈夫ですか?」
宮森「昨日ちょっと飲み過ぎちゃった。ごめんね佐藤さん」
佐藤「4杯しか飲んでなかったですけどね」
宮森「あー頭いた……」
佐藤「宮森さん、具合悪そうですけど大丈夫ですか?」
宮森「昨日ちょっと飲み過ぎちゃった。ごめんね佐藤さん」
佐藤「4杯しか飲んでなかったですけどね」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:44:44 ID:pqjakUOs
宮森「今朝ずかちゃんからメール来てたよ。ゆうべ送ってくれたんだね」
佐藤「いえ、お気になさらず。近かったので大丈夫ですよ」
宮森「もしかしてゆうべ、佐藤さんに変なこと言ったりしなかった?」
佐藤「いえ……………………それはないですけど」
宮森「何今の長い間は」
佐藤「でもお酒は控えたほうがいいと思いますよ。また矢野さんの時みたいになったらアレですから」
宮森「そうだね……解った、もうお酒は飲まない。禁酒するよ」
佐藤「それが一番いいと思います」
矢野「おはようみゃーもり」
宮森「お、おはようございます矢野さん」
矢野「みゃーもり、○話の××のことなんだけどさ」
宮森「は、はいっ!」
佐藤(矢野さん、ちゃんと切り替えられてる……)
佐藤「いえ、お気になさらず。近かったので大丈夫ですよ」
宮森「もしかしてゆうべ、佐藤さんに変なこと言ったりしなかった?」
佐藤「いえ……………………それはないですけど」
宮森「何今の長い間は」
佐藤「でもお酒は控えたほうがいいと思いますよ。また矢野さんの時みたいになったらアレですから」
宮森「そうだね……解った、もうお酒は飲まない。禁酒するよ」
佐藤「それが一番いいと思います」
矢野「おはようみゃーもり」
宮森「お、おはようございます矢野さん」
矢野「みゃーもり、○話の××のことなんだけどさ」
宮森「は、はいっ!」
佐藤(矢野さん、ちゃんと切り替えられてる……)
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:47:39 ID:pqjakUOs
矢野「あ、佐藤さん」
佐藤「はい?」
矢野「昨日みゃーもりと二人で飲んだんだって?」
佐藤「は、はい」
矢野「何もなかった?」
佐藤「…………」
矢野「…………」
佐藤「……なかったですよ」
矢野「そう、ならいいんだけど」
安藤「佐藤さんいいなー、私も宮森さんと飲み行きたいです」
佐藤「宮森さん禁酒されるそうですから、しばらく無理でしょうね」
安藤「えー、そんな~」
佐藤「はい?」
矢野「昨日みゃーもりと二人で飲んだんだって?」
佐藤「は、はい」
矢野「何もなかった?」
佐藤「…………」
矢野「…………」
佐藤「……なかったですよ」
矢野「そう、ならいいんだけど」
安藤「佐藤さんいいなー、私も宮森さんと飲み行きたいです」
佐藤「宮森さん禁酒されるそうですから、しばらく無理でしょうね」
安藤「えー、そんな~」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:55:24 ID:pqjakUOs
――
――――
佐藤「宮森さん、あれからお酒飲みました?」
宮森「いや、一滴も飲んでないよ。代わりにドーナツ食べてる」
佐藤「どういうことですか?」
宮森「仕事でも飲み会とかないし、正直飲む機会もないんだよね」
佐藤「一人で飲んだりもされないんですね」
宮森「前はよくやってたけど。今は代わりにドーナツで」
佐藤「だからどういうことなんですか」
タロー「おーい、宮森」
宮森「どしたんですかタロさん」
タロー「三女の打ち上げ、今日やるってさ。大丈夫だよなー」
宮森「今日ですか、急ですね」
タロー「みんなの都合つくのが今日だけって。よっし、今日は飲むぞー」
宮森「打ち上げか~」
佐藤「…………」
――――
佐藤「宮森さん、あれからお酒飲みました?」
宮森「いや、一滴も飲んでないよ。代わりにドーナツ食べてる」
佐藤「どういうことですか?」
宮森「仕事でも飲み会とかないし、正直飲む機会もないんだよね」
佐藤「一人で飲んだりもされないんですね」
宮森「前はよくやってたけど。今は代わりにドーナツで」
佐藤「だからどういうことなんですか」
タロー「おーい、宮森」
宮森「どしたんですかタロさん」
タロー「三女の打ち上げ、今日やるってさ。大丈夫だよなー」
宮森「今日ですか、急ですね」
タロー「みんなの都合つくのが今日だけって。よっし、今日は飲むぞー」
宮森「打ち上げか~」
佐藤「…………」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 13:59:58 ID:pqjakUOs
佐藤「あの宮森さん、飲まない……ですよね」
宮森「いやあでも最初の一杯くらいは付き合わないと」
佐藤「一杯だけですよ、本当に一杯だけにしてくださいね」
宮森「? うん……」
佐藤(打ち上げの席……重役やよそのスタッフも大勢やってくる)
佐藤(そんな場で宮森さんを酔わせてしまったら取り返しの付かないことに)
佐藤(ここは私が……私が宮森さんを守りぬかないと!)
宮森「いやあでも最初の一杯くらいは付き合わないと」
佐藤「一杯だけですよ、本当に一杯だけにしてくださいね」
宮森「? うん……」
佐藤(打ち上げの席……重役やよそのスタッフも大勢やってくる)
佐藤(そんな場で宮森さんを酔わせてしまったら取り返しの付かないことに)
佐藤(ここは私が……私が宮森さんを守りぬかないと!)
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 14:01:34 ID:pqjakUOs
翌日
宮森「あー頭いた……」
安藤「…………」
タロー「…………」
平岡「…………」
宮森「ん?」
宮森「あー頭いた……」
安藤「…………」
タロー「…………」
平岡「…………」
宮森「ん?」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 14:05:57 ID:pqjakUOs
宮森「あの、どうかしましたか?」
平岡「いや……」
タロー「あっそうだー、自転車にカギかけるの忘れてたわー」
安藤「…………」
宮森「あれ? 佐藤さんと矢野さんは?」
平岡「…………」
安藤「あっ、ちょ、朝礼始まりますよ」
宮森「え、あ、うん……」
平岡「いや……」
タロー「あっそうだー、自転車にカギかけるの忘れてたわー」
安藤「…………」
宮森「あれ? 佐藤さんと矢野さんは?」
平岡「…………」
安藤「あっ、ちょ、朝礼始まりますよ」
宮森「え、あ、うん……」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 14:09:49 ID:pqjakUOs
興津「おはようございます」
一同「おはようございます」
興津「まずお知らせがあります。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、矢野さんと佐藤さんが辞められました」
宮森「えっ!?」
平岡「…………」
タロー「あー……やっぱり?」
安藤「…………」
興津「制作スタッフの調整については後ほど。それから宮森さん」
宮森「は、はいっ!?」
興津「朝礼が終わったら会議室の方に」
宮森「は、はい……」
一同「おはようございます」
興津「まずお知らせがあります。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、矢野さんと佐藤さんが辞められました」
宮森「えっ!?」
平岡「…………」
タロー「あー……やっぱり?」
安藤「…………」
興津「制作スタッフの調整については後ほど。それから宮森さん」
宮森「は、はいっ!?」
興津「朝礼が終わったら会議室の方に」
宮森「は、はい……」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:33:02 ID:pqjakUOs
会議室
興津「なぜ呼び出されたかは解りますね」
宮森「……もしかして、昨日の打ち上げのことでしょうか」
興津「そのとおりです」
宮森「やっぱり……」
興津「やっぱり、とは何です。あなたのせいで矢野さんと佐藤さんは……」
宮森「あの、実は私……何も覚えていないんです」
興津「宮森さん。あんなことをしでかしておいて覚えていないで済ませるつもりですか?」
宮森「ち、違うんです、私お酒飲むと記憶がなくなるみたいで……
だから昨夜何があったのか私何も知らないんです、本当です」
興津「……わかりました。では説明します。昨夜の打ち上げのことを」
宮森「すみません……」
興津「なぜ呼び出されたかは解りますね」
宮森「……もしかして、昨日の打ち上げのことでしょうか」
興津「そのとおりです」
宮森「やっぱり……」
興津「やっぱり、とは何です。あなたのせいで矢野さんと佐藤さんは……」
宮森「あの、実は私……何も覚えていないんです」
興津「宮森さん。あんなことをしでかしておいて覚えていないで済ませるつもりですか?」
宮森「ち、違うんです、私お酒飲むと記憶がなくなるみたいで……
だから昨夜何があったのか私何も知らないんです、本当です」
興津「……わかりました。では説明します。昨夜の打ち上げのことを」
宮森「すみません……」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:37:35 ID:pqjakUOs
――
―――
三女打ち上げ
木下「えーでは、三女の最終話が無事に納品されましたことを祝しましてえ、乾杯!」
一同「かんぱーい!」
宮森「かんぱーい」グビグビ
佐藤(宮森さんが飲み過ぎないように私が見張ってないと……)
宮森「あー、仕事が終わった後のビールは格別だねっ」
佐藤「宮森さん、あんまり飲んじゃダメですよ。またこないだみたいに……」
宮森「いやいやちょっとくらいなら大丈夫だから」
佐藤「いやそのちょっとが危ないんですって」
渡辺「やあ宮森、おつかれさん」
宮森「あっ、渡辺さん」
渡辺「初デスクだったけどよくやってくれた。三女の完成は宮森の力あってこそだ」
宮森「いやあそんな、私なんてご迷惑おかけしてばかりで」
―――
三女打ち上げ
木下「えーでは、三女の最終話が無事に納品されましたことを祝しましてえ、乾杯!」
一同「かんぱーい!」
宮森「かんぱーい」グビグビ
佐藤(宮森さんが飲み過ぎないように私が見張ってないと……)
宮森「あー、仕事が終わった後のビールは格別だねっ」
佐藤「宮森さん、あんまり飲んじゃダメですよ。またこないだみたいに……」
宮森「いやいやちょっとくらいなら大丈夫だから」
佐藤「いやそのちょっとが危ないんですって」
渡辺「やあ宮森、おつかれさん」
宮森「あっ、渡辺さん」
渡辺「初デスクだったけどよくやってくれた。三女の完成は宮森の力あってこそだ」
宮森「いやあそんな、私なんてご迷惑おかけしてばかりで」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:42:33 ID:pqjakUOs
渡辺「確かに至らない部分がなかったといえば嘘になる。
でも今日はそんなこと関係なしに労をねぎらわせてくれ。ほらまあ一杯」
宮森「はい、ありがとうございます」ゴク
佐藤「あっ」
渡辺「次のプロジェクトでも期待してるからな」
宮森「はいい、ありやとやす」
佐藤「もうヤバい!」
木下「やー宮森さん、デスクお疲れ様!」
宮森「あー監督ゥ」
木下「いろいろとありがとうね。ほらグラス貸して」
宮森「いやあ監督についでいただくなんて」
木下「せめてもの感謝だよ」トクトク
宮森「ありやとやす、じゃあいただきまぁす」ゴクゴク
佐藤「あああ……」
でも今日はそんなこと関係なしに労をねぎらわせてくれ。ほらまあ一杯」
宮森「はい、ありがとうございます」ゴク
佐藤「あっ」
渡辺「次のプロジェクトでも期待してるからな」
宮森「はいい、ありやとやす」
佐藤「もうヤバい!」
木下「やー宮森さん、デスクお疲れ様!」
宮森「あー監督ゥ」
木下「いろいろとありがとうね。ほらグラス貸して」
宮森「いやあ監督についでいただくなんて」
木下「せめてもの感謝だよ」トクトク
宮森「ありやとやす、じゃあいただきまぁす」ゴクゴク
佐藤「あああ……」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:46:53 ID:pqjakUOs
木下「おっ、いい飲みっぷり。じゃあもう一杯」
宮森「はいい」
佐藤「あー喉乾いたなー! あっこんなところにお酒がっ」バッ
木下「佐藤さん!?」
佐藤「グビグビ! うまい!」
宮森「佐藤さぁん、私のお酒ですよぉ」
佐藤「すみません、我慢できなくて!」
井口「うぇーい飲んでるー?」
宮森「あっ井口しゃん」
井口「なにー、宮森さんグラスからじゃん。どんどん飲まなきゃー」
宮森「あーわざわざ注いでいただいてありがとうございやす」
佐藤「あービールだー!」バッ ゴクゴク
井口「うおっ!?」
宮森「はいい」
佐藤「あー喉乾いたなー! あっこんなところにお酒がっ」バッ
木下「佐藤さん!?」
佐藤「グビグビ! うまい!」
宮森「佐藤さぁん、私のお酒ですよぉ」
佐藤「すみません、我慢できなくて!」
井口「うぇーい飲んでるー?」
宮森「あっ井口しゃん」
井口「なにー、宮森さんグラスからじゃん。どんどん飲まなきゃー」
宮森「あーわざわざ注いでいただいてありがとうございやす」
佐藤「あービールだー!」バッ ゴクゴク
井口「うおっ!?」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:50:01 ID:pqjakUOs
佐藤「ぶはあ!」
宮森「あっ、また佐藤さんに取られたぁ」
井口「こらこらー、人のお酒とっちゃダメっしょー」
佐藤「今日はもうとにかく飲みたいんです! もう瓶ごとください!」バッ
井口「うわっ」
佐藤「ゴクゴクゴクゴク!」
井口「すごい! 瓶ごとラッパ飲みしてる!」
木下「すさまじい飲みっぷりだなあ、佐藤さん意外と酒呑み?」
佐藤「ぶは! はい、実はそうなんです!!」
宮森「へえー、私もこう見えてお酒ちゅよいんですよお」
佐藤(正直きつい……けどこうして宮森さんに渡されるお酒は全部私が処理すれば)
佐藤(宮森さんがこれ以上酔っ払うことはなくなる……)
佐藤(私が頑張らないと!)
宮森「あっ、また佐藤さんに取られたぁ」
井口「こらこらー、人のお酒とっちゃダメっしょー」
佐藤「今日はもうとにかく飲みたいんです! もう瓶ごとください!」バッ
井口「うわっ」
佐藤「ゴクゴクゴクゴク!」
井口「すごい! 瓶ごとラッパ飲みしてる!」
木下「すさまじい飲みっぷりだなあ、佐藤さん意外と酒呑み?」
佐藤「ぶは! はい、実はそうなんです!!」
宮森「へえー、私もこう見えてお酒ちゅよいんですよお」
佐藤(正直きつい……けどこうして宮森さんに渡されるお酒は全部私が処理すれば)
佐藤(宮森さんがこれ以上酔っ払うことはなくなる……)
佐藤(私が頑張らないと!)
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:54:42 ID:pqjakUOs
店員「芋焼酎のお湯割りお待たせしました~」
宮森「あっ、きたきた」
佐藤「それ私です!!」
宮森「えっ」
佐藤「ゴクゴクゴク!」
宮森「あーまた佐藤さんに……すみましぇん、同じのもう一つお願いします」
店員「はいかしこまりましたー」
佐藤(うう、これで何杯目だっけ……頭クラクラしてきた)
安藤「佐藤さん、顔色悪いですよ? 大丈夫ですか?」
佐藤「だ、だいじょうぶ……」
店員「芋焼酎のお湯割り……」
佐藤「私です!」ゴクゴク
宮森「あっまた……そうか、二つ頼めばいいんだ」
佐藤「えっ」
宮森「すみません同じの二つ」
宮森「あっ、きたきた」
佐藤「それ私です!!」
宮森「えっ」
佐藤「ゴクゴクゴク!」
宮森「あーまた佐藤さんに……すみましぇん、同じのもう一つお願いします」
店員「はいかしこまりましたー」
佐藤(うう、これで何杯目だっけ……頭クラクラしてきた)
安藤「佐藤さん、顔色悪いですよ? 大丈夫ですか?」
佐藤「だ、だいじょうぶ……」
店員「芋焼酎のお湯割り……」
佐藤「私です!」ゴクゴク
宮森「あっまた……そうか、二つ頼めばいいんだ」
佐藤「えっ」
宮森「すみません同じの二つ」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 16:58:02 ID:pqjakUOs
店員「芋焼酎のお湯割り2つお待たせしましたー」
佐藤「2つとももらいます!」
宮森「ええ!?」
佐藤「グビグビ! ゴクゴク! ブハ!」
安藤「おお、すっごい飲みますねえ。よかったらこれも」
佐藤「え?」
安藤「美味しそうだなって思って注文したんですけど口に合わなかったんであげますチョコバナナサワー」
佐藤「う、もうこれ以上は……」
宮森「あっ、じゃあ私がもらうね!」
佐藤「なら私が飲みます!!」ゴクゴク
安藤「おおー」
佐藤「はあ、はあ……」フラフラ
佐藤「2つとももらいます!」
宮森「ええ!?」
佐藤「グビグビ! ゴクゴク! ブハ!」
安藤「おお、すっごい飲みますねえ。よかったらこれも」
佐藤「え?」
安藤「美味しそうだなって思って注文したんですけど口に合わなかったんであげますチョコバナナサワー」
佐藤「う、もうこれ以上は……」
宮森「あっ、じゃあ私がもらうね!」
佐藤「なら私が飲みます!!」ゴクゴク
安藤「おおー」
佐藤「はあ、はあ……」フラフラ
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:02:14 ID:pqjakUOs
佐藤「も、もうダメ……」ガクリ
安藤「あっ、佐藤さん酔い潰れちゃった」
宮森「これでやっと落ち着いて飲めるよー。お姉さん、生ビール」
安藤「いえーい、どんどこ飲みましょう宮森さん!」
宮森「どんどこ飲もう! どんどこどーなつどーんと飲もう!」
安藤「なんすかそれ! あっはっは!」
店員「お待たせしました~ビールです~」
宮森「はいこっちですー!」
安藤「じゃあ改めて乾杯ー!」
宮森「かんぱーい!」グビグビ
安藤「あっはっは!」グビグビ
安藤「あっ、佐藤さん酔い潰れちゃった」
宮森「これでやっと落ち着いて飲めるよー。お姉さん、生ビール」
安藤「いえーい、どんどこ飲みましょう宮森さん!」
宮森「どんどこ飲もう! どんどこどーなつどーんと飲もう!」
安藤「なんすかそれ! あっはっは!」
店員「お待たせしました~ビールです~」
宮森「はいこっちですー!」
安藤「じゃあ改めて乾杯ー!」
宮森「かんぱーい!」グビグビ
安藤「あっはっは!」グビグビ
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:06:40 ID:pqjakUOs
――
――――
佐藤「う……」
佐藤「いけない、寝ちゃってた」
佐藤「ここは……はっ、打ち上げの席」
佐藤「宮森さん!」
宮森「ああー私はもうだめだよお……もうやってけないよお」グスッ
宮森「もう無理だよ……デスクなんて私には荷が重いよ」ベソベソ
宮森「頼られるのもプレッシャーなんだよ」グスグス
宮森「わかる? 安藤さん!」
安藤「さっぱりわかりません! あっはっは!」
佐藤「ああっもうすっかり出来上がってる!」
佐藤「安藤さんもだいぶアレな感じに!」
――――
佐藤「う……」
佐藤「いけない、寝ちゃってた」
佐藤「ここは……はっ、打ち上げの席」
佐藤「宮森さん!」
宮森「ああー私はもうだめだよお……もうやってけないよお」グスッ
宮森「もう無理だよ……デスクなんて私には荷が重いよ」ベソベソ
宮森「頼られるのもプレッシャーなんだよ」グスグス
宮森「わかる? 安藤さん!」
安藤「さっぱりわかりません! あっはっは!」
佐藤「ああっもうすっかり出来上がってる!」
佐藤「安藤さんもだいぶアレな感じに!」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:09:59 ID:pqjakUOs
安藤「デスクなんて結局は制作進行と同じじゃないですかあ!」
安藤「今までと同じノリでやってればいいんですよお!」
安藤「適当にやってりゃ何とかなりますってえ、人生そういうもんなんですよお!」
安藤「私も今までだいぶ適当に生きてきたから分かるんですっ!」
安藤「あっはっは!」
宮森「うう、安藤さんすごいね、強いねえ! なんだか今日は眩しく見えるよ!」
安藤「どんどこ眩しがっちゃってください!」
宮森「安藤さん、私は、私は……!」
佐藤「あっ、み、宮森さ……」
宮森「私は安藤さんになら抱かれてもいいと思ってたんですよおお!!」
佐藤「あああ!」
安藤「今までと同じノリでやってればいいんですよお!」
安藤「適当にやってりゃ何とかなりますってえ、人生そういうもんなんですよお!」
安藤「私も今までだいぶ適当に生きてきたから分かるんですっ!」
安藤「あっはっは!」
宮森「うう、安藤さんすごいね、強いねえ! なんだか今日は眩しく見えるよ!」
安藤「どんどこ眩しがっちゃってください!」
宮森「安藤さん、私は、私は……!」
佐藤「あっ、み、宮森さ……」
宮森「私は安藤さんになら抱かれてもいいと思ってたんですよおお!!」
佐藤「あああ!」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:14:05 ID:pqjakUOs
一同「えっ? 何?」
一同「今の宮森か?」
一同「抱かれたいって聞こえたけど……」ザワザワ
佐藤「あ、ああ……取り返しの付かないことに」
宮森「そうれす、私は安藤さんに抱かれたいんれす!」
佐藤「宮森さん!」
一同「安藤に抱かれたいって」
一同「え? レズ? そっちの趣味?」
一同「男っ気がないと思ったら……」
宮森「ねえ安藤さん! 私を! 私を女にしてくりゃさい!」
安藤「えっ無理です……」
宮森「え」
安藤「私そういうのほんっと無理です……すみません……」
宮森「えええっ!」
一同「今の宮森か?」
一同「抱かれたいって聞こえたけど……」ザワザワ
佐藤「あ、ああ……取り返しの付かないことに」
宮森「そうれす、私は安藤さんに抱かれたいんれす!」
佐藤「宮森さん!」
一同「安藤に抱かれたいって」
一同「え? レズ? そっちの趣味?」
一同「男っ気がないと思ったら……」
宮森「ねえ安藤さん! 私を! 私を女にしてくりゃさい!」
安藤「えっ無理です……」
宮森「え」
安藤「私そういうのほんっと無理です……すみません……」
宮森「えええっ!」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:19:12 ID:pqjakUOs
宮森「なんでれすか! 私ずっと安藤さんに抱かれたいって思ってきたのに!」
安藤「いやマジ無理なんです」
宮森「安藤さん! 私のこと好きじゃないんですかあ!」
安藤「女同士とかマジないですよ男同士なら大歓迎ですけど」
宮森「安藤さん! 一回だけ! 一回だから!」
安藤「一回も二回もないですよ」
宮森「一回やらしてくれたらもーそれ以上しつこくしないからあ!」
矢野「みゃーもりぃ!」
佐藤「矢野さん!?」
矢野「あんた安藤さんに乗り換えるなんて絶対許さないからね!」
矢野「私の初めてあんたに捧げたの忘れたなんて言わせないよ!!」
佐藤「ヤっちゃってたんですか!?」
一同「えっ、レズの三角関係!?」
一同「矢野と宮森に肉体関係!?」
一同「まさかこんなカミングアウトが」ザワザワ
佐藤「あああ、もう……もう……」
安藤「いやマジ無理なんです」
宮森「安藤さん! 私のこと好きじゃないんですかあ!」
安藤「女同士とかマジないですよ男同士なら大歓迎ですけど」
宮森「安藤さん! 一回だけ! 一回だから!」
安藤「一回も二回もないですよ」
宮森「一回やらしてくれたらもーそれ以上しつこくしないからあ!」
矢野「みゃーもりぃ!」
佐藤「矢野さん!?」
矢野「あんた安藤さんに乗り換えるなんて絶対許さないからね!」
矢野「私の初めてあんたに捧げたの忘れたなんて言わせないよ!!」
佐藤「ヤっちゃってたんですか!?」
一同「えっ、レズの三角関係!?」
一同「矢野と宮森に肉体関係!?」
一同「まさかこんなカミングアウトが」ザワザワ
佐藤「あああ、もう……もう……」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:22:38 ID:pqjakUOs
興津「宮森さん!」
佐藤「はっ、興津さん!」
興津「お酒の席だからって言って良いことと悪いことがあります!」
宮森「安藤さん! 思い出に一回だけ!」
安藤「いやムリっす」
矢野「みゃーもりぃ! 私の純潔を返せ!」
興津「3人共、いいかげんに!」
佐藤「ち、違うんです興津さん」
興津「何がです」
佐藤「宮森さんは酔っ払ってるだけで、宮森さんは酔うと……」
興津「酔うと?」
佐藤「…………」
興津「?」
佐藤「うっ」
佐藤「はっ、興津さん!」
興津「お酒の席だからって言って良いことと悪いことがあります!」
宮森「安藤さん! 思い出に一回だけ!」
安藤「いやムリっす」
矢野「みゃーもりぃ! 私の純潔を返せ!」
興津「3人共、いいかげんに!」
佐藤「ち、違うんです興津さん」
興津「何がです」
佐藤「宮森さんは酔っ払ってるだけで、宮森さんは酔うと……」
興津「酔うと?」
佐藤「…………」
興津「?」
佐藤「うっ」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:27:39 ID:pqjakUOs
佐藤「おっおうっぷうっげえええええろげろげろげろげろ」
タロー「うわあ佐藤さんが吐いた!」
遠藤「興津女史にぶっかけ!?」
みどり「マジでゲロまみれっすね!」
絵麻「おいちゃんやっぱりレズだったんだ……」
円「うっ、もらいゲロ……」
山田「ひいい、こっちくんな!」
木下「みんな謝ろ? 興津さんに謝ろ? ね?」
矢野「みゃーもりぃ!」
宮森「安藤さん!」
安藤「ムリっす」
興津「…………」
佐藤「万策、尽きました……」バタリ
タロー「うわあ佐藤さんが吐いた!」
遠藤「興津女史にぶっかけ!?」
みどり「マジでゲロまみれっすね!」
絵麻「おいちゃんやっぱりレズだったんだ……」
円「うっ、もらいゲロ……」
山田「ひいい、こっちくんな!」
木下「みんな謝ろ? 興津さんに謝ろ? ね?」
矢野「みゃーもりぃ!」
宮森「安藤さん!」
安藤「ムリっす」
興津「…………」
佐藤「万策、尽きました……」バタリ
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:31:54 ID:pqjakUOs
――
――――
興津「以上が昨夜の顛末です」
宮森「…………」
興津「本当に全く覚えていないんですか」
宮森「まったく記憶にありません……」
興津「矢野さんと肉体関係を持ったことも?」
宮森「はい、覚えていません……けど」
興津「けど?」
宮森「矢野さんと飲んだ日の次の朝、なぜか朝ごはんが用意してありました」
興津「間違いなく矢野さんですね」
――――
興津「以上が昨夜の顛末です」
宮森「…………」
興津「本当に全く覚えていないんですか」
宮森「まったく記憶にありません……」
興津「矢野さんと肉体関係を持ったことも?」
宮森「はい、覚えていません……けど」
興津「けど?」
宮森「矢野さんと飲んだ日の次の朝、なぜか朝ごはんが用意してありました」
興津「間違いなく矢野さんですね」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:35:29 ID:pqjakUOs
宮森「あの……」
興津「なんですか」
宮森「矢野さんと佐藤さんが辞めたって本当ですか」
興津「本当です。二人とも今朝早くに退職届を持ってきました」
宮森「矢野さんは何で」
興津「人間関係に耐えられないからと」
宮森「佐藤さんは……」
興津「上司に大変な失礼を働いてしまったことと、そして」
宮森「そして?」
興津「上司を救えなかったことの責任を取ると」
宮森「…………」
興津「そう言っていました」
興津「なんですか」
宮森「矢野さんと佐藤さんが辞めたって本当ですか」
興津「本当です。二人とも今朝早くに退職届を持ってきました」
宮森「矢野さんは何で」
興津「人間関係に耐えられないからと」
宮森「佐藤さんは……」
興津「上司に大変な失礼を働いてしまったことと、そして」
宮森「そして?」
興津「上司を救えなかったことの責任を取ると」
宮森「…………」
興津「そう言っていました」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:42:19 ID:pqjakUOs
宮森「責任、なんて」
宮森「全部、全部私の酒癖の悪さが原因なのに」
宮森「どうして佐藤さんがそこまで……」
興津「それは、佐藤さんがあなたを大切に思っていたこと言うことです」
興津「上司として以上に、一人の人として」
興津「宮森あおいという人間を、尊敬していたということです」
宮森「…………」
興津「おそらくあの場で宮森さんの酒癖を知っていたのは彼女だけ」
興津「みなの前で宮森さんに恥をかかせてはいけない」
興津「宮森さんを、これからもムサニのエースでいつづけさせるために」
興津「宮森さんを守らなければならない」
興津「彼女はそのために体を張って……」
宮森「佐藤さん……」
宮森「全部、全部私の酒癖の悪さが原因なのに」
宮森「どうして佐藤さんがそこまで……」
興津「それは、佐藤さんがあなたを大切に思っていたこと言うことです」
興津「上司として以上に、一人の人として」
興津「宮森あおいという人間を、尊敬していたということです」
宮森「…………」
興津「おそらくあの場で宮森さんの酒癖を知っていたのは彼女だけ」
興津「みなの前で宮森さんに恥をかかせてはいけない」
興津「宮森さんを、これからもムサニのエースでいつづけさせるために」
興津「宮森さんを守らなければならない」
興津「彼女はそのために体を張って……」
宮森「佐藤さん……」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:43:33 ID:pqjakUOs
宮森「興津さん、私……」
興津「なんですか」
宮森「私は佐藤さんになら抱かれてもいいです」グスッ
興津「待って」
お わ り
興津「なんですか」
宮森「私は佐藤さんになら抱かれてもいいです」グスッ
興津「待って」
お わ り
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/19(木) 17:49:10 ID:pqjakUOs
おしまいです
宮森とのカップリングは誰がベストか寝ずに考えた結果葛城さんに落ち着きました
宮森とのカップリングは誰がベストか寝ずに考えた結果葛城さんに落ち着きました
引用元: 宮森「私は矢野さんになら抱かれてもいいんですよ!」矢野「えっ」
みゃーもり「りーちゃん。日曜って暇?」
2019-11-02
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/16(月) 23:57:07.12 ID:0/UNHwgS0.net
給湯室
タロー「ねー大ちゃん、大ちゃん」
平岡「あん?」
タロー「大ちゃんって彼女いないの?」
平岡「急になんだよ。いねーよ」
タロー「そっか、そっか」
平岡「そういうお前はいんのかよ」
タロー「そりゃー女の一人や二人は余裕でいるでしょ。……そういう風に言える男になりたい」
平岡「結局いねーのかよ」
タロー「ねー大ちゃん、大ちゃん」
平岡「あん?」
タロー「大ちゃんって彼女いないの?」
平岡「急になんだよ。いねーよ」
タロー「そっか、そっか」
平岡「そういうお前はいんのかよ」
タロー「そりゃー女の一人や二人は余裕でいるでしょ。……そういう風に言える男になりたい」
平岡「結局いねーのかよ」
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5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/16(月) 23:59:33.08 ID:0/UNHwgS0.net
タロー「んじゃ話変わってムサニなら誰を彼女にしたい?」
平岡「はー? ガキかよ」
タロー「いいじゃんいいじゃん。男なんだし。ね!」
平岡「……お前はいんの?」
タロー「うーん、宮森は色気が足りないし、矢野さんは怖い」
平岡「確かに矢野は怖いな」
タロー「それに胸もないし。安藤さんは腐ってるし、佐藤さんは真面目すぎて合わないなー」
平岡「……」
平岡「はー? ガキかよ」
タロー「いいじゃんいいじゃん。男なんだし。ね!」
平岡「……お前はいんの?」
タロー「うーん、宮森は色気が足りないし、矢野さんは怖い」
平岡「確かに矢野は怖いな」
タロー「それに胸もないし。安藤さんは腐ってるし、佐藤さんは真面目すぎて合わないなー」
平岡「……」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:04:08.67 ID:c3IbtbUr0.net
タロー「やっぱ安原さんか興津さんかなー」
平岡「興津さんは苦手だ」
タロー「マジで? あと今井さんはノリよくてよさそうじゃない?」
平岡「今井さん?」
タロー「ちょっと大ちゃん、仲間の名前くらい覚えよーよ! 設定制作のバイトの子だって!」
平岡「あー……」
タロー「実は何気に三女一話の鑑賞会の時に隣キープしました!」
平岡(そういえば暴言吐いたこと謝ってねーな。……謝った方がいいよな……)
タロー「んじゃ次は大ちゃんね!」
平岡「……悪いな。俺はやさぐれてたから女をじっくり見る余裕はなかったよ」スタスタ
平岡「興津さんは苦手だ」
タロー「マジで? あと今井さんはノリよくてよさそうじゃない?」
平岡「今井さん?」
タロー「ちょっと大ちゃん、仲間の名前くらい覚えよーよ! 設定制作のバイトの子だって!」
平岡「あー……」
タロー「実は何気に三女一話の鑑賞会の時に隣キープしました!」
平岡(そういえば暴言吐いたこと謝ってねーな。……謝った方がいいよな……)
タロー「んじゃ次は大ちゃんね!」
平岡「……悪いな。俺はやさぐれてたから女をじっくり見る余裕はなかったよ」スタスタ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:06:23.71 ID:c3IbtbUr0.net
タロー「ちょっと大ちゃーん。それはないんじゃないのー?」
エリカ「タロー、仕事さぼって楽しくお喋り?」
タロー「」ギクッ
エリカ「余裕じゃん」
タロー「……や、矢野さん、いつからいたんすか……」ガクガク
エリカ「みゃーもりの色気がないってところから」
タロー「」
エリカ「タロー、屋上に行くよ」
タロー「しゃっす……」
エリカ「タロー、仕事さぼって楽しくお喋り?」
タロー「」ギクッ
エリカ「余裕じゃん」
タロー「……や、矢野さん、いつからいたんすか……」ガクガク
エリカ「みゃーもりの色気がないってところから」
タロー「」
エリカ「タロー、屋上に行くよ」
タロー「しゃっす……」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:08:01.95 ID:c3IbtbUr0.net
平岡(しかし謝ると言ってもどう謝れば……。とりあえず後回しでいいか)
平岡「久乃木さん、リテイクお願いします」
愛「はっ! (はい!)」
平岡(安原さんいねーのかよ。誰かこいつの通訳雇えよ)
平岡「瀬川さんからパンモロのマンスジが足りないとのことです」
愛「まっ!? (マンスジって何ですか!?)」
平岡「……」
愛「パ、パ、パっ!」
平岡「久乃木さん、リテイクお願いします」
愛「はっ! (はい!)」
平岡(安原さんいねーのかよ。誰かこいつの通訳雇えよ)
平岡「瀬川さんからパンモロのマンスジが足りないとのことです」
愛「まっ!? (マンスジって何ですか!?)」
平岡「……」
愛「パ、パ、パっ!」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:10:18.25 ID:c3IbtbUr0.net
平岡(誰か助けろよ。また目が腐っちまうだろうが)
りーちゃん「平岡さん、どうしたんですか?」
平岡「」ビクッ
りーちゃん「驚きすぎですよ」
平岡「あ、いや……」
りーちゃん「それでどうしたんです?」
愛「」オロオロ
平岡「久乃木さんが何を言ってるのかわからない」ボソッ
りーちゃん「なるほど。それで自分に任せて下さいっす!」
りーちゃん「平岡さん、どうしたんですか?」
平岡「」ビクッ
りーちゃん「驚きすぎですよ」
平岡「あ、いや……」
りーちゃん「それでどうしたんです?」
愛「」オロオロ
平岡「久乃木さんが何を言ってるのかわからない」ボソッ
りーちゃん「なるほど。それで自分に任せて下さいっす!」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:12:36.50 ID:c3IbtbUr0.net
平岡「わ、わかるのか?」
りーちゃん「はい。絵麻先輩を見ててわかるようになりました!」
平岡「んじゃこれなんだけど」
りーちゃん「リテイクっすか?」
平岡「……」
平岡(ってこれじゃセクハラじゃねーか! いや、仕事なんだからセクハラじゃないか。しかし相手はバイトだし……)
りーちゃん「ふむふむ。久乃木さん、パンモロのマンスジが足りないそうですが何か質問あります?」
愛「まっ!? (マンスジって何ですか!?)」
りーちゃん「なるほど。マンスジなら同人誌で星の数ほど書いてきた。任せてください、だそうです」
りーちゃん「はい。絵麻先輩を見ててわかるようになりました!」
平岡「んじゃこれなんだけど」
りーちゃん「リテイクっすか?」
平岡「……」
平岡(ってこれじゃセクハラじゃねーか! いや、仕事なんだからセクハラじゃないか。しかし相手はバイトだし……)
りーちゃん「ふむふむ。久乃木さん、パンモロのマンスジが足りないそうですが何か質問あります?」
愛「まっ!? (マンスジって何ですか!?)」
りーちゃん「なるほど。マンスジなら同人誌で星の数ほど書いてきた。任せてください、だそうです」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:14:40.12 ID:c3IbtbUr0.net
愛「っ!?」
平岡「よくわかるな」
愛「ちっ! (違う!)」
りーちゃん「畜生、作監の瀬川を舐めてたぜ。まさかマンスジにこだわりがある奴だとはな、って言ってます」
愛「」
平岡「すげーな」
りーちゃん「」エッヘン
平岡「よくわかるな」
愛「ちっ! (違う!)」
りーちゃん「畜生、作監の瀬川を舐めてたぜ。まさかマンスジにこだわりがある奴だとはな、って言ってます」
愛「」
平岡「すげーな」
りーちゃん「」エッヘン
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:17:39.53 ID:c3IbtbUr0.net
平岡「それじゃ久乃木さん、今日中にお願いします」
愛「まっ! (待ってください!)」
りーちゃん「任せろ、今日中どころか二時間で終わらせる、だそうです。凄いっす!」
愛「」
平岡「それじゃ二時間後に取りに来ます」
りーちゃん「久乃木さん、お疲れ様っす」
愛「まっ! (待ってください!)」
りーちゃん「任せろ、今日中どころか二時間で終わらせる、だそうです。凄いっす!」
愛「」
平岡「それじゃ二時間後に取りに来ます」
りーちゃん「久乃木さん、お疲れ様っす」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:20:04.34 ID:c3IbtbUr0.net
給湯室
平岡「ほらコーヒー」
りーちゃん「あ、すみません」
平岡「」チャポンチャポン
りーちゃん「平岡さん、甘党なんですね」
平岡「人生は苦いからコーヒーくらい甘くていいんだよ」
りーちゃん「なんかかっこよく聞こえるっす」
平岡(よし、今が謝る絶好の機会だな)
平岡「えっと、あの……」
平岡「ほらコーヒー」
りーちゃん「あ、すみません」
平岡「」チャポンチャポン
りーちゃん「平岡さん、甘党なんですね」
平岡「人生は苦いからコーヒーくらい甘くていいんだよ」
りーちゃん「なんかかっこよく聞こえるっす」
平岡(よし、今が謝る絶好の機会だな)
平岡「えっと、あの……」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:24:16.48 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「そうだ。回収する時わたしもついていくっす」
平岡「あ、ああ。頼んだ」
りーちゃん「任せてください。久乃木さんの二代目通訳としてがんばりマスタング!」
平岡「それどういう意味なんだ?」
りーちゃん「特に意味はないです」
平岡「ないのかよ!」
りーちゃん「それより平岡さんと話すのも久しぶりですね」
平岡「……ああ」
平岡「あ、ああ。頼んだ」
りーちゃん「任せてください。久乃木さんの二代目通訳としてがんばりマスタング!」
平岡「それどういう意味なんだ?」
りーちゃん「特に意味はないです」
平岡「ないのかよ!」
りーちゃん「それより平岡さんと話すのも久しぶりですね」
平岡「……ああ」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:25:00.52 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「前はいきなり暴言吐かれたんでびっくりしました」
平岡「……あー、その、悪かった」ペコリ
りーちゃん「」
平岡「イライラしてて八つ当たりしちまった」
りーちゃん「平岡さん、謝れるんですね」
平岡「どういう意味だ!?」
りーちゃん「いえ、素直に謝られるとは思ってなかったのでびっくりしただけです」
平岡「……円さんにも謝ってたろうが……」
平岡「……あー、その、悪かった」ペコリ
りーちゃん「」
平岡「イライラしてて八つ当たりしちまった」
りーちゃん「平岡さん、謝れるんですね」
平岡「どういう意味だ!?」
りーちゃん「いえ、素直に謝られるとは思ってなかったのでびっくりしただけです」
平岡「……円さんにも謝ってたろうが……」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:27:23.41 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「円さんは同い年。わたしは年下の女子じゃないっすか。しかもバイトの」
平岡「本当は根に持ってるだろ!」
りーちゃん「持ってないです。ただ動揺したのは事実です」
平岡「……」
りーちゃん「ちなみにおい先輩に同じようなこと言ったことないんですか?」
平岡「おい先輩って誰だよ」
りーちゃん「あ、宮森先輩です」
平岡「デスクね。……女だからとは言ったことねーな。暴言吐いたことあるけど」
りーちゃん「暴言吐きまくりっすね。将来有望なDV男っすか……」
平岡「本当は根に持ってるだろ!」
りーちゃん「持ってないです。ただ動揺したのは事実です」
平岡「……」
りーちゃん「ちなみにおい先輩に同じようなこと言ったことないんですか?」
平岡「おい先輩って誰だよ」
りーちゃん「あ、宮森先輩です」
平岡「デスクね。……女だからとは言ったことねーな。暴言吐いたことあるけど」
りーちゃん「暴言吐きまくりっすね。将来有望なDV男っすか……」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:31:08.40 ID:c3IbtbUr0.net
平岡「しねーよ!」
りーちゃん「冗談っすよ。まーおい先輩は顔はいいすけど残念な体型ですからね」
平岡「先輩に対してひでーな」
りーちゃん「あの人パット結構入れてるんすよ」
平岡「いれてあれかよ」
りーちゃん「ちなみに自分はいれてないです!」
平岡「うっ」ドキッ
りーちゃん「話戻りますけど、わたしにだけああいうこと言ったってことは、わたしを女として見てくれたってことっすよね」
平岡「……まぁ、その……」
りーちゃん「冗談っすよ。まーおい先輩は顔はいいすけど残念な体型ですからね」
平岡「先輩に対してひでーな」
りーちゃん「あの人パット結構入れてるんすよ」
平岡「いれてあれかよ」
りーちゃん「ちなみに自分はいれてないです!」
平岡「うっ」ドキッ
りーちゃん「話戻りますけど、わたしにだけああいうこと言ったってことは、わたしを女として見てくれたってことっすよね」
平岡「……まぁ、その……」
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:31:56.50 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「わたし、男の人に暴言吐かれたの初めてでした」
平岡「だから悪かったって言ってるだろ」
りーちゃん「そうじゃなくて、なんていうんすかね、女として意識されてることにドキっとしたんすよ」
平岡「え」
りーちゃん「今まで高校も大学も女子しかいなかったので、男の人に暴言吐かれたり意識されたりしたことないんですよね」
平岡「師匠とか監督とよく一緒にいるだろ。十分意識されてると思うけど」
りーちゃん「年がだいぶ離れてますし娘みたいなもんしか思われてないっすよ。むしろあっちが枯れているか」
平岡「お前、口わりーな……」
りーちゃん「平岡さんには言われたくないっすね」
平岡「だから悪かったって言ってるだろ」
りーちゃん「そうじゃなくて、なんていうんすかね、女として意識されてることにドキっとしたんすよ」
平岡「え」
りーちゃん「今まで高校も大学も女子しかいなかったので、男の人に暴言吐かれたり意識されたりしたことないんですよね」
平岡「師匠とか監督とよく一緒にいるだろ。十分意識されてると思うけど」
りーちゃん「年がだいぶ離れてますし娘みたいなもんしか思われてないっすよ。むしろあっちが枯れているか」
平岡「お前、口わりーな……」
りーちゃん「平岡さんには言われたくないっすね」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:36:32.03 ID:c3IbtbUr0.net
平岡「……」
りーちゃん「平岡さんを見ると変な感じがするんすよね。とりあえずこの気持ちが何なのか知りたいので手伝って欲しいです」
平岡「具体的に何をすればいいんだよ」
りーちゃん「そうっすね。とりあえずキスしましょうか」
平岡「」
りーちゃん「さ、目を瞑ってください」
平岡「は? はぁぁぁぁ!?」
りーちゃん「冗談です」クスッ
平岡「」
りーちゃん「平岡さんを見ると変な感じがするんすよね。とりあえずこの気持ちが何なのか知りたいので手伝って欲しいです」
平岡「具体的に何をすればいいんだよ」
りーちゃん「そうっすね。とりあえずキスしましょうか」
平岡「」
りーちゃん「さ、目を瞑ってください」
平岡「は? はぁぁぁぁ!?」
りーちゃん「冗談です」クスッ
平岡「」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:37:36.53 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「職場でするわけないじゃないっすか」
平岡「くっ///」
りーちゃん「顔赤くしちゃって可愛いっすね」ナデナデ
平岡「やめろ」パシッ
りーちゃん「あ、悪乗りしすぎましたね。すみません」
平岡「たくっ」
りーちゃん「とりあえず次の日曜にデートしましょう」
平岡「日曜はプリキュアがあるから駄目だ」
平岡「くっ///」
りーちゃん「顔赤くしちゃって可愛いっすね」ナデナデ
平岡「やめろ」パシッ
りーちゃん「あ、悪乗りしすぎましたね。すみません」
平岡「たくっ」
りーちゃん「とりあえず次の日曜にデートしましょう」
平岡「日曜はプリキュアがあるから駄目だ」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:39:32.73 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「朝9時には終わるじゃないっすか……」
平岡「七つの大罪も見ないといけねーからな」
りーちゃん「だいぶ時間空いてるっすよ!?」
平岡「夜のヤッターマンもやるからな」
りーちゃん「……そうですか。そんなにわたしとデートしたくないんすね……」ウルッ
平岡「うっ」
りーちゃん「酷いっす。また平岡さんに傷つけられました」シクシク
平岡「うぐっ」
平岡「七つの大罪も見ないといけねーからな」
りーちゃん「だいぶ時間空いてるっすよ!?」
平岡「夜のヤッターマンもやるからな」
りーちゃん「……そうですか。そんなにわたしとデートしたくないんすね……」ウルッ
平岡「うっ」
りーちゃん「酷いっす。また平岡さんに傷つけられました」シクシク
平岡「うぐっ」
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:40:35.66 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「この前のこと会社にばれるとまずいと思って誰にも言ってないのに。誰にも言ってないのに」シクシク
平岡「……わかったよ。行けばいいんだろ。行けば!」
りーちゃん「はい。それじゃ詳細は追って連絡しまっす!」ニコッ
平岡「」
りーちゃん「とりあえずライン教えてください」
平岡「嘘泣きかよ……」
りーちゃん「当たり前です。そんな簡単に泣くわけないじゃないっすか。女はけっこう強いんすよ」
平岡「……わかったよ。行けばいいんだろ。行けば!」
りーちゃん「はい。それじゃ詳細は追って連絡しまっす!」ニコッ
平岡「」
りーちゃん「とりあえずライン教えてください」
平岡「嘘泣きかよ……」
りーちゃん「当たり前です。そんな簡単に泣くわけないじゃないっすか。女はけっこう強いんすよ」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:41:40.02 ID:c3IbtbUr0.net
会議室
みゃーもり「りーちゃん。日曜って暇?」
りーちゃん「日曜っすか」
みゃーもり「うん。みんなでドーナツ店巡りでもしない?」
りーちゃん(どんだけドーナツ好きなんすか……)
りーちゃん「すみません。日曜は予定が入ってるんすよ」
りーちゃん(予定がなくても行かないっすけど)
みゃーもり「そっか。お出かけ?」
みゃーもり「りーちゃん。日曜って暇?」
りーちゃん「日曜っすか」
みゃーもり「うん。みんなでドーナツ店巡りでもしない?」
りーちゃん(どんだけドーナツ好きなんすか……)
りーちゃん「すみません。日曜は予定が入ってるんすよ」
りーちゃん(予定がなくても行かないっすけど)
みゃーもり「そっか。お出かけ?」
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:42:20.71 ID:c3IbtbUr0.net
りーちゃん「はい。人生初デートっす」
みゃーもり「え? デートっ!?」
りーちゃん「はい!」
みゃーもり「も、もしかして彼氏?」
りーちゃん「違いっす。ただ……」
みゃーもり「ただ?」
りーちゃん「これから落とす予定っす☆」
みゃーもり「え? デートっ!?」
りーちゃん「はい!」
みゃーもり「も、もしかして彼氏?」
りーちゃん「違いっす。ただ……」
みゃーもり「ただ?」
りーちゃん「これから落とす予定っす☆」
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/17(火) 00:43:55.98 ID:c3IbtbUr0.net
おわり
付き合ってくれてありがとう
前にずかちゃんとみゃーもりの投下したやつです
絵麻のもやりたいんだけど平岡が刺さられて終わる以外思いつかない
付き合ってくれてありがとう
前にずかちゃんとみゃーもりの投下したやつです
絵麻のもやりたいんだけど平岡が刺さられて終わる以外思いつかない
引用元: みゃーもり「りーちゃん。日曜って暇?」
みゃーもり「わたし、気になります!」
2019-08-19
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 00:51:50.99 ID:4hLZnKQP0.net
エリカ「なにが?」
みゃーもり「平岡さんのことです」
エリカ「デスクとして? 最近は真面目になってきたと思うけど」
みゃーもり「一人の男性としてです!」
エリカ「ぶふぅぅぅぅぅぅ!」ブシャー
みゃーもり「きゃっ。矢野さん、汚いですよ」
エリカ「ご、ごめん。みゃーもりが急に変なこと言うから……」
みゃーもり「すみません」
みゃーもり「平岡さんのことです」
エリカ「デスクとして? 最近は真面目になってきたと思うけど」
みゃーもり「一人の男性としてです!」
エリカ「ぶふぅぅぅぅぅぅ!」ブシャー
みゃーもり「きゃっ。矢野さん、汚いですよ」
エリカ「ご、ごめん。みゃーもりが急に変なこと言うから……」
みゃーもり「すみません」
関連
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4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 00:54:37.46 ID:4hLZnKQP0.net
エリカ「それで、えっと、平岡くんのことが好きってこと?」
みゃーもり「そうかもしれないです」
エリカ「そうかもしれない?」
みゃーもり「わたし、異性を好きになったことがないのでよくわからないんですよね……」
エリカ「」
みゃーもり「矢野さん?」
エリカ「え? みゃーもり、彼氏いたことないの?」
みゃーもり「ないですよ」
エリカ「あんた、いくつだっけ?」
みゃーもり「そうかもしれないです」
エリカ「そうかもしれない?」
みゃーもり「わたし、異性を好きになったことがないのでよくわからないんですよね……」
エリカ「」
みゃーもり「矢野さん?」
エリカ「え? みゃーもり、彼氏いたことないの?」
みゃーもり「ないですよ」
エリカ「あんた、いくつだっけ?」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 00:56:51.12 ID:4hLZnKQP0.net
みゃーもり「22です」
エリカ「学生時代、彼氏出来いなかったの?」
みゃーもり「はい。高校、短大と女子しかいなかったので」
エリカ「……そっか」
みゃーもり「中学の時は恋愛に興味ありませんでしたし」
エリカ「高校の時はあったの?」
みゃーもり「少しは。友達にも彼氏出来た子が結構いましたし」
エリカ「へー、意外」
みゃーもり「矢野さんは彼氏いたんですか?」
エリカ「学生時代、彼氏出来いなかったの?」
みゃーもり「はい。高校、短大と女子しかいなかったので」
エリカ「……そっか」
みゃーもり「中学の時は恋愛に興味ありませんでしたし」
エリカ「高校の時はあったの?」
みゃーもり「少しは。友達にも彼氏出来た子が結構いましたし」
エリカ「へー、意外」
みゃーもり「矢野さんは彼氏いたんですか?」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 00:59:38.42 ID:4hLZnKQP0.net
エリカ「それなりにね」
みゃーもり「やっぱり平岡さんか磯川さんと付き合ってたんですか?」
エリカ「ないない。あの二人はただの同級生だって」
みゃーもり「そうですか」
エリカ「ていうかなんで平岡くん? もっと他にいい男いるでしょ」
みゃーもり「……三女のとき、平岡さんってけっこう荒れてたじゃないですか」
エリカ「だね。みゃーもりも大変だったでしょ」
みゃーもり「はい。円さんと喧嘩したり、瀬川さんからクレーム入ったり……」
エリカ「よく見捨てないで頑張ったね」
みゃーもり「やっぱり平岡さんか磯川さんと付き合ってたんですか?」
エリカ「ないない。あの二人はただの同級生だって」
みゃーもり「そうですか」
エリカ「ていうかなんで平岡くん? もっと他にいい男いるでしょ」
みゃーもり「……三女のとき、平岡さんってけっこう荒れてたじゃないですか」
エリカ「だね。みゃーもりも大変だったでしょ」
みゃーもり「はい。円さんと喧嘩したり、瀬川さんからクレーム入ったり……」
エリカ「よく見捨てないで頑張ったね」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:04:04.08 ID:4hLZnKQP0.net
みゃーもり「それで思ったんです。この人はわたしが支えてあげないと駄目だって」
エリカ「」
みゃーもり「この気持ちは好きということなんですかね?」
エリカ(あー、保護欲を掻き立てられたパターンね)
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「はい」
エリカ「自分の気持ちは自分にしかわからないよ」
みゃーもり「え」
エリカ「わたしがその気持ちは好きと言ったら認めるの?」
みゃーもり「あ、いえ……」
エリカ「」
みゃーもり「この気持ちは好きということなんですかね?」
エリカ(あー、保護欲を掻き立てられたパターンね)
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「はい」
エリカ「自分の気持ちは自分にしかわからないよ」
みゃーもり「え」
エリカ「わたしがその気持ちは好きと言ったら認めるの?」
みゃーもり「あ、いえ……」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:09:23.67 ID:4hLZnKQP0.net
エリカ「相談してくれたのは嬉しいけど自分でゆっくり考えな」
みゃーもり「はい!」
エリカ「ていうかなんでわたしに相談したの? 安原さんとかいたでしょ」
みゃーもり「絵麻もりーちゃんもみーちゃんもずかちゃんもわたしと一緒で経験ないので」
エリカ「」
みゃーもり「だから矢野さんに相談しようかと」
エリカ「あ、そうなんだ。へー」
エリカ(東北の子は純情な子が多いのかな)
エリカ「とりあえずわたしも色々協力するから」
みゃーもり「ありがとうございます!」
みゃーもり「はい!」
エリカ「ていうかなんでわたしに相談したの? 安原さんとかいたでしょ」
みゃーもり「絵麻もりーちゃんもみーちゃんもずかちゃんもわたしと一緒で経験ないので」
エリカ「」
みゃーもり「だから矢野さんに相談しようかと」
エリカ「あ、そうなんだ。へー」
エリカ(東北の子は純情な子が多いのかな)
エリカ「とりあえずわたしも色々協力するから」
みゃーもり「ありがとうございます!」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:11:42.25 ID:4hLZnKQP0.net
給湯室
平岡「」ズズー
タロー「大ちゃん、また砂糖沢山いれてんの?」
平岡「別にいいだろ。甘い方が好きなんだよ」
タロー「いやいや、やっぱコーヒーはブラックっしょ」
平岡「うっせーな。人生苦いことだらけだからな。コーヒーくらい甘くていいだろう」
タロー「ぶはっ。大ちゃん、面白すぎ!」
平岡「それよりまた社会の窓開いてんぞ」
タロー「おわっ!」
平岡「」ズズー
タロー「大ちゃん、また砂糖沢山いれてんの?」
平岡「別にいいだろ。甘い方が好きなんだよ」
タロー「いやいや、やっぱコーヒーはブラックっしょ」
平岡「うっせーな。人生苦いことだらけだからな。コーヒーくらい甘くていいだろう」
タロー「ぶはっ。大ちゃん、面白すぎ!」
平岡「それよりまた社会の窓開いてんぞ」
タロー「おわっ!」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:15:07.04 ID:4hLZnKQP0.net
みゃーもり(平岡さんは甘党と)
みゃーもり(今度MAXコーヒー買ってあげようかな)
みゃーもり(苦いの苦手って可愛いかも)
社長「三女が終わってひと段落したけど次は東京○種:reが始まります。みんな力合わせて頑張ろうね」
「はい」
社長「ダブルエックス、起動!!」
みゃーもり(今度MAXコーヒー買ってあげようかな)
みゃーもり(苦いの苦手って可愛いかも)
社長「三女が終わってひと段落したけど次は東京○種:reが始まります。みんな力合わせて頑張ろうね」
「はい」
社長「ダブルエックス、起動!!」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:15:44.62 ID:4hLZnKQP0.net
エリカ「放送は9か月後か」
みゃーもり「今度は分割2クールなので今までより大変ですね」
佐藤「分割って何です?」
安藤「半年連続で放送するんじゃなくて1クール置いて2クール分放送するってことですよ」
エリカ「最近は分割多いよね。制作側は助かるからいいんだけど」
平岡「……」
タロー「大ちゃん、どうしたの?」
平岡「いや。まさかreもアニメ化するとは思わなかったからな」
みゃーもり「今度は分割2クールなので今までより大変ですね」
佐藤「分割って何です?」
安藤「半年連続で放送するんじゃなくて1クール置いて2クール分放送するってことですよ」
エリカ「最近は分割多いよね。制作側は助かるからいいんだけど」
平岡「……」
タロー「大ちゃん、どうしたの?」
平岡「いや。まさかreもアニメ化するとは思わなかったからな」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:16:23.64 ID:4hLZnKQP0.net
みゃーもり「平岡さん、見てたんですか?」
平岡「まぁな」
安藤「わたしも見てました! 月山の人気も凄いですけどやっぱりカネキ×ヒデが一番ですよね!」
佐藤「カネキ×ヒデ? どういう意味ですか?」
エリカ「佐藤さんは知らなくていいよ」
タロー「とりあえずこの高梨太郎の手にかかれば大ヒット間違いなしでしょ!」
エリカ「タロー、うるさい」
みゃーもり「それでみなさん、明日の夜って都合空いてますか?」
安藤「空いてます」
佐藤「右に同じく」
エリカ「わたしも。二人は?」
平岡「まぁな」
安藤「わたしも見てました! 月山の人気も凄いですけどやっぱりカネキ×ヒデが一番ですよね!」
佐藤「カネキ×ヒデ? どういう意味ですか?」
エリカ「佐藤さんは知らなくていいよ」
タロー「とりあえずこの高梨太郎の手にかかれば大ヒット間違いなしでしょ!」
エリカ「タロー、うるさい」
みゃーもり「それでみなさん、明日の夜って都合空いてますか?」
安藤「空いてます」
佐藤「右に同じく」
エリカ「わたしも。二人は?」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:17:04.74 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「空いてるけど」
タロー「俺も空いてるぞー」
みゃーもり「」チラッ
エリカ「」コクリ
みゃーもり「それじゃ明日、制作進行組で飲みにいきませんか? 忙しくなる前に皆で親睦を深めたいと思うんですけど」
エリカ「いいんじゃない」
安藤「いいですね」
佐藤「終電まででしたら」
タロー「おっしゃー、飲むぞー! 宮森の奢りで」
みゃーもり「奢りません!」
エリカ「平岡くんも来るでしょ? 来るよね? 来い」
平岡「…………行きます」
タロー「俺も空いてるぞー」
みゃーもり「」チラッ
エリカ「」コクリ
みゃーもり「それじゃ明日、制作進行組で飲みにいきませんか? 忙しくなる前に皆で親睦を深めたいと思うんですけど」
エリカ「いいんじゃない」
安藤「いいですね」
佐藤「終電まででしたら」
タロー「おっしゃー、飲むぞー! 宮森の奢りで」
みゃーもり「奢りません!」
エリカ「平岡くんも来るでしょ? 来るよね? 来い」
平岡「…………行きます」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:18:21.32 ID:4hLZnKQP0.net
翌日 松亭
「カンパーイ!」
タロー「うんめー! やっぱ仕事終わりのビールは格別っしょ!」
安藤「ですねー」
佐藤「つまみも美味しいです」
平岡「」ゴクゴク
エリカ(こんなお店あったんだ)
みゃーもり「ごめんね、ずかちゃん。急に予約しちゃって」
ずかちゃん「ううん。気にしないで」
タロー「はいはーい! お姉さん、宮森の知り合いっすか!?」
みゃーもり「高校の同級生です」
「カンパーイ!」
タロー「うんめー! やっぱ仕事終わりのビールは格別っしょ!」
安藤「ですねー」
佐藤「つまみも美味しいです」
平岡「」ゴクゴク
エリカ(こんなお店あったんだ)
みゃーもり「ごめんね、ずかちゃん。急に予約しちゃって」
ずかちゃん「ううん。気にしないで」
タロー「はいはーい! お姉さん、宮森の知り合いっすか!?」
みゃーもり「高校の同級生です」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:19:06.39 ID:4hLZnKQP0.net
タロー「マジで? 宮森、こんな可愛い友達がいたのかよー!」
ずかちゃん「あ、あははは。ありがとうございます」
エリカ「タロー、やめろって。困ってるでしょ」
タロー「サーセン!」
ずかちゃん「ごゆっくり」
平岡「」ゴクゴク
みゃーもり「平岡さん、けっこう飲む人ですか?」
平岡「外ではな。家では飲まねーよ」
エリカ「家では飲まないんだ?」
ずかちゃん「あ、あははは。ありがとうございます」
エリカ「タロー、やめろって。困ってるでしょ」
タロー「サーセン!」
ずかちゃん「ごゆっくり」
平岡「」ゴクゴク
みゃーもり「平岡さん、けっこう飲む人ですか?」
平岡「外ではな。家では飲まねーよ」
エリカ「家では飲まないんだ?」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:19:36.88 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「家で一人で飲んでも虚しいだろ」
ずかちゃん「」グサッ
みゃーもり(家で飲むのやめようっと)
タロー「大ちゃん、大ちゃん」
平岡「んだよ。もう酔っぱらってるのかよ。暑苦しいから離れろ」
タロー「もうバディに冷たいんじゃないのー」
平岡「だからバディじゃないって」
タロー「コネクティブ大ちゃぁぁぁぁぁぁん!」
平岡「アクセプション!」
安藤「ナイスカップリングです!」
平岡「やらせんじゃねー!」
ずかちゃん「」グサッ
みゃーもり(家で飲むのやめようっと)
タロー「大ちゃん、大ちゃん」
平岡「んだよ。もう酔っぱらってるのかよ。暑苦しいから離れろ」
タロー「もうバディに冷たいんじゃないのー」
平岡「だからバディじゃないって」
タロー「コネクティブ大ちゃぁぁぁぁぁぁん!」
平岡「アクセプション!」
安藤「ナイスカップリングです!」
平岡「やらせんじゃねー!」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:21:04.85 ID:4hLZnKQP0.net
3時間後
平岡「少し夜風に当たってくる」
みゃーもり「大丈夫ですか?」
平岡「別に問題ない」
みゃーもり「そうですか」
平岡「」スタスタ
みゃーもり「……」
安藤「そういえば高梨さんって平岡さんと仲良いですよね」
タロー「そりゃ俺と大ちゃんはバディだからな。バディー!」
佐藤「何かきっかけでもあったんですか?」
平岡「少し夜風に当たってくる」
みゃーもり「大丈夫ですか?」
平岡「別に問題ない」
みゃーもり「そうですか」
平岡「」スタスタ
みゃーもり「……」
安藤「そういえば高梨さんって平岡さんと仲良いですよね」
タロー「そりゃ俺と大ちゃんはバディだからな。バディー!」
佐藤「何かきっかけでもあったんですか?」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:21:41.90 ID:4hLZnKQP0.net
佐藤「何かきっかけでもあったんですか?」
タロー「きっかけ? うーん、前に大ちゃんの昔話を聞いたことかなー」
みゃーもり「昔話?」
タロー「そう。前の会社の制作進行の話」
みゃーもり「詳しく教えてください!」ガタッ
タロー「おわっ!」ビクッ
エリカ「……」
みゃーもり「高梨さん、お願いします!」
タロー「お、おう(なんか顔が怖い)」
タロー「きっかけ? うーん、前に大ちゃんの昔話を聞いたことかなー」
みゃーもり「昔話?」
タロー「そう。前の会社の制作進行の話」
みゃーもり「詳しく教えてください!」ガタッ
タロー「おわっ!」ビクッ
エリカ「……」
みゃーもり「高梨さん、お願いします!」
タロー「お、おう(なんか顔が怖い)」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:22:19.79 ID:4hLZnKQP0.net
店外
平岡「……今日は風が騒がしいな」
エリカ「でもこの風、少し泣いています」
平岡「」ビクッ
エリカ「おっす」
平岡「んだよ。聞いてたのかよ……」
エリカ「相変わらず独り言多いね」
平岡「俺の勝手だろ」
エリカ「最近どう?」
平岡「なにが?」
エリカ「仕事。ムサニ、悪くないっしょ」
平岡「……今日は風が騒がしいな」
エリカ「でもこの風、少し泣いています」
平岡「」ビクッ
エリカ「おっす」
平岡「んだよ。聞いてたのかよ……」
エリカ「相変わらず独り言多いね」
平岡「俺の勝手だろ」
エリカ「最近どう?」
平岡「なにが?」
エリカ「仕事。ムサニ、悪くないっしょ」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:23:06.80 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「……そうだな。俺も新卒でここに入ってたら5年も無駄な時間を過ごさなくてよかったのかもな……」
平岡(俺はなんであんな無駄な時間を……)
エリカ「今からでも遅くないでしょ」
平岡「……」
エリカ「前にもお願いしたけど、みゃーもりのことよろしくね」
平岡「はいはい」
エリカ「仕事以外でも」
平岡「…………は?」
エリカ「それじゃそろそろ戻ろっか」
平岡(俺はなんであんな無駄な時間を……)
エリカ「今からでも遅くないでしょ」
平岡「……」
エリカ「前にもお願いしたけど、みゃーもりのことよろしくね」
平岡「はいはい」
エリカ「仕事以外でも」
平岡「…………は?」
エリカ「それじゃそろそろ戻ろっか」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:24:11.67 ID:4hLZnKQP0.net
店内
タロー「大ちゃんは頑張った。頑張ったよー!」ナデナデ
安藤「平岡さんは偉いです。いい子です!」ナデナデ
佐藤「宮森さん、代金置いておきます」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さん、辛かったですよね。一人でよく頑張りましたよね!」ポロポロ
平岡「おい、話したな?」
タロー「だって俺たち仲間でしょ。ねー!」
安藤「そうです。仲間です!」
佐藤「終電の時間なので帰ります」
みゃーもり「これからはわたし達がいます! わたしが支えてあげますから!」ギュー
平岡「っ///」
エリカ「ふふっ」
タロー「大ちゃんは頑張った。頑張ったよー!」ナデナデ
安藤「平岡さんは偉いです。いい子です!」ナデナデ
佐藤「宮森さん、代金置いておきます」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さん、辛かったですよね。一人でよく頑張りましたよね!」ポロポロ
平岡「おい、話したな?」
タロー「だって俺たち仲間でしょ。ねー!」
安藤「そうです。仲間です!」
佐藤「終電の時間なので帰ります」
みゃーもり「これからはわたし達がいます! わたしが支えてあげますから!」ギュー
平岡「っ///」
エリカ「ふふっ」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:25:00.16 ID:4hLZnKQP0.net
月曜
平岡「んじゃお昼いってきます」
エリカ「いってらっしゃい」
安藤「そういえば平岡さんっていつも外ですよね」
佐藤「毎日外食だとお金がかかるのでは」
みゃーもり「わたしもお昼いってきまーす」
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「はい」
エリカ「頑張れ」
平岡「んじゃお昼いってきます」
エリカ「いってらっしゃい」
安藤「そういえば平岡さんっていつも外ですよね」
佐藤「毎日外食だとお金がかかるのでは」
みゃーもり「わたしもお昼いってきまーす」
エリカ「みゃーもり」
みゃーもり「はい」
エリカ「頑張れ」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:25:54.67 ID:4hLZnKQP0.net
公園
平岡「いただきます」
みゃーもり「平岡さん!」
平岡「」ビクッ
みゃーもり「奇遇ですね。平岡さんもここでお昼ですか。わたしもご一緒していいですか?」
平岡「……どうぞ」
みゃーもり「それじゃお隣失礼しまーす」
平岡「」モグモグ
みゃーもり「へー、手作り弁当なんですね」
平岡「ああ」
みゃーもり「も、もしかして、彼女の手作り弁当ですか……?」
平岡「いただきます」
みゃーもり「平岡さん!」
平岡「」ビクッ
みゃーもり「奇遇ですね。平岡さんもここでお昼ですか。わたしもご一緒していいですか?」
平岡「……どうぞ」
みゃーもり「それじゃお隣失礼しまーす」
平岡「」モグモグ
みゃーもり「へー、手作り弁当なんですね」
平岡「ああ」
みゃーもり「も、もしかして、彼女の手作り弁当ですか……?」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:26:26.84 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「彼女なんていねーよ」
みゃーもり「そ、そうですか」ホッ
平岡「……お昼それだけ?」
みゃーもり「はい。何か問題あります?」
平岡「ドーナツだけってどうなんだよ」
みゃーもり「うっ」
平岡「女子力低すぎだろ」
みゃーもり「や、やっぱり、女は料理出来たほうがいいですか?」
平岡「そりゃ」
みゃーもり(今日からなるべく自炊再開しよう)
みゃーもり「そ、そうですか」ホッ
平岡「……お昼それだけ?」
みゃーもり「はい。何か問題あります?」
平岡「ドーナツだけってどうなんだよ」
みゃーもり「うっ」
平岡「女子力低すぎだろ」
みゃーもり「や、やっぱり、女は料理出来たほうがいいですか?」
平岡「そりゃ」
みゃーもり(今日からなるべく自炊再開しよう)
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:27:00.31 ID:4hLZnKQP0.net
猫「にゃー」
みゃーもり(あ、猫だ。絵麻が前言ってた猫かな)
平岡「……」
猫「にゃー」
平岡「よしよし」ナデナデ
みゃーもり「っ!?」
平岡「なんだ、お前、一人なのか?」
猫「にゃおす」
平岡「そっか」
みゃーもり(こんな優しい顔もするんだ……)
みゃーもり(あ、猫だ。絵麻が前言ってた猫かな)
平岡「……」
猫「にゃー」
平岡「よしよし」ナデナデ
みゃーもり「っ!?」
平岡「なんだ、お前、一人なのか?」
猫「にゃおす」
平岡「そっか」
みゃーもり(こんな優しい顔もするんだ……)
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:27:51.32 ID:4hLZnKQP0.net
給湯室
みゃーもり「そうなんですよ。物凄い優しい顔して猫を撫でてて!」
エリカ「そっか」
みゃーもり「なんか可愛かったです」
エリカ「……うん」
みゃーもり「……多分、わたし、平岡さんのことが好きです」
エリカ「だろーね」
みゃーもり「やっとわかりました」
エリカ「んで告白するの?」
みゃーもり「こ、告白ってそんなまだっ///」
エリカ「するなら今のうちだと思うよ。忙しくなったらそんな暇ないでしょ」
みゃーもり「……ですよね」
みゃーもり「そうなんですよ。物凄い優しい顔して猫を撫でてて!」
エリカ「そっか」
みゃーもり「なんか可愛かったです」
エリカ「……うん」
みゃーもり「……多分、わたし、平岡さんのことが好きです」
エリカ「だろーね」
みゃーもり「やっとわかりました」
エリカ「んで告白するの?」
みゃーもり「こ、告白ってそんなまだっ///」
エリカ「するなら今のうちだと思うよ。忙しくなったらそんな暇ないでしょ」
みゃーもり「……ですよね」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:28:44.77 ID:4hLZnKQP0.net
玄関前
平岡「なんでまたいんだよ……」
りーちゃん「制作設定として呼ばれたっす!」
平岡「またかよ」
りーちゃん「やる気はあります! それに東京○種は小説版も読破してるし、問題ないっす!」
平岡「……カネキがアヤトを半殺しにしたときに最後に折った骨は?」
りーちゃん「蝶形骨っす」
平岡「正解。やるじゃねーか」
りーちゃん「当然です」
平岡「せいぜい足を引っ張らないようにな」
りーちゃん「平岡さんも円さんと喧嘩しちゃ駄目っすよ」
平岡「」ズコッ
平岡「なんでまたいんだよ……」
りーちゃん「制作設定として呼ばれたっす!」
平岡「またかよ」
りーちゃん「やる気はあります! それに東京○種は小説版も読破してるし、問題ないっす!」
平岡「……カネキがアヤトを半殺しにしたときに最後に折った骨は?」
りーちゃん「蝶形骨っす」
平岡「正解。やるじゃねーか」
りーちゃん「当然です」
平岡「せいぜい足を引っ張らないようにな」
りーちゃん「平岡さんも円さんと喧嘩しちゃ駄目っすよ」
平岡「」ズコッ
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:29:31.67 ID:4hLZnKQP0.net
屋上
平岡「んで話って?」
みゃーもり「えっと、今週の日曜って暇ですか?」
平岡「また飲み会かよ」
みゃーもり「違います!」
平岡「それじゃなんですかー」
みゃーもり「わたしと二人で出かけませんか?」
平岡「」
みゃーもり「映画とかどうですか?」
平岡「……なんで俺を?」
みゃーもり「平岡さんと一緒に行きたいからです」
平岡「んで話って?」
みゃーもり「えっと、今週の日曜って暇ですか?」
平岡「また飲み会かよ」
みゃーもり「違います!」
平岡「それじゃなんですかー」
みゃーもり「わたしと二人で出かけませんか?」
平岡「」
みゃーもり「映画とかどうですか?」
平岡「……なんで俺を?」
みゃーもり「平岡さんと一緒に行きたいからです」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:30:00.43 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「」ドキッ
みゃーもり「駄目ですか?」
平岡「…………わかった」
みゃーもり「」ニパァ
平岡「ちなみに映画って?」
みゃーもり「サイコ○スです!」
みゃーもり(平岡さんがサイコパス好きなのは矢野さんにリサーチ済!)
平岡「あー、もう映画やってるのか」
みゃーもり「詳細はおって連絡しますので!」
みゃーもり「駄目ですか?」
平岡「…………わかった」
みゃーもり「」ニパァ
平岡「ちなみに映画って?」
みゃーもり「サイコ○スです!」
みゃーもり(平岡さんがサイコパス好きなのは矢野さんにリサーチ済!)
平岡「あー、もう映画やってるのか」
みゃーもり「詳細はおって連絡しますので!」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:30:27.91 ID:4hLZnKQP0.net
絵麻(体操しようと思ったらとんでもないもの見ちゃった)
絵麻(おいちゃんと平岡さんがデートなんて)
絵麻(おいちゃん、いつのまに……)
りーちゃん「おい先輩、完全にメスの顔してるっすね」
絵麻「はひゃー!」ビクッ
りーちゃん「絵麻先輩、驚きすぎですよ」
絵麻「りーちゃん、いつのまにいたの?」
りーちゃん「ついさっきっす。なんかあやしい匂いがぷんぷんしたので」
絵麻「そ、そうなんだ」
りーちゃん「とりあえずずかちゃん先輩とみー先輩に連絡っすね」
絵麻「え?」
りーちゃん「あと、絵麻先輩、少し臭うっす」
絵麻「」ガーン
絵麻(おいちゃんと平岡さんがデートなんて)
絵麻(おいちゃん、いつのまに……)
りーちゃん「おい先輩、完全にメスの顔してるっすね」
絵麻「はひゃー!」ビクッ
りーちゃん「絵麻先輩、驚きすぎですよ」
絵麻「りーちゃん、いつのまにいたの?」
りーちゃん「ついさっきっす。なんかあやしい匂いがぷんぷんしたので」
絵麻「そ、そうなんだ」
りーちゃん「とりあえずずかちゃん先輩とみー先輩に連絡っすね」
絵麻「え?」
りーちゃん「あと、絵麻先輩、少し臭うっす」
絵麻「」ガーン
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:31:39.55 ID:4hLZnKQP0.net
日曜
平岡「」ソワソワ
りーちゃん(平岡さん、もう1時間半もいるっす。どんだけ早く来たんですか)
絵麻「ねえ、やっぱりまずいよ。帰ろうよ」
りーちゃん「いやいや。わたしは後輩としておい先輩の恋を見届ける義務があるので」
絵麻「そんな義務ないよ」
絵麻(ずかちゃんはオーディション、みーちゃんはプリキュアで来れないって言うし……)
みゃーもり「平岡さん、すみません。遅れました!」
平岡「あ、俺も今来たところだから……」
りーちゃん「今来たところって。ぶふっ!」
絵麻「りーちゃん!」
みゃーもり「それじゃさっそく中に入りましょうか」
平岡「ああ」
平岡「」ソワソワ
りーちゃん(平岡さん、もう1時間半もいるっす。どんだけ早く来たんですか)
絵麻「ねえ、やっぱりまずいよ。帰ろうよ」
りーちゃん「いやいや。わたしは後輩としておい先輩の恋を見届ける義務があるので」
絵麻「そんな義務ないよ」
絵麻(ずかちゃんはオーディション、みーちゃんはプリキュアで来れないって言うし……)
みゃーもり「平岡さん、すみません。遅れました!」
平岡「あ、俺も今来たところだから……」
りーちゃん「今来たところって。ぶふっ!」
絵麻「りーちゃん!」
みゃーもり「それじゃさっそく中に入りましょうか」
平岡「ああ」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:32:22.18 ID:4hLZnKQP0.net
りーちゃん「わたし達も行きますよ」ガシッ
りーちゃん「絵麻先輩?」クルリ
エリカ「何してんの?」ニコニコ
りーちゃん「」
エリカ「今井さん、何してんの?」
りーちゃん「あ、いや、これはその……」ダラダラ
絵麻「ごめんね。矢野さんにも相談したんだ」
りーちゃん「うぇ?」
エリカ「二人の邪魔しないの。帰るよ」
りーちゃん「そんなぁ……」ズルズル
絵麻(おいちゃん、ファイト!)
りーちゃん「絵麻先輩?」クルリ
エリカ「何してんの?」ニコニコ
りーちゃん「」
エリカ「今井さん、何してんの?」
りーちゃん「あ、いや、これはその……」ダラダラ
絵麻「ごめんね。矢野さんにも相談したんだ」
りーちゃん「うぇ?」
エリカ「二人の邪魔しないの。帰るよ」
りーちゃん「そんなぁ……」ズルズル
絵麻(おいちゃん、ファイト!)
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:33:05.15 ID:4hLZnKQP0.net
映画館
平岡「サイコパス見てたんだな」
みゃーもり「はい。……一期だけですけど」
みゃーもり(しかもレンタルで一気に。一期だけに。なんちゃって)
平岡「まあ、二期は見なくても内容はわかるから問題ないんじゃね」
みゃーもり「そうなんですか?」
平岡「ネットのレビューに書いてあった」
みゃーもり「なるほど。あ、始まりますね」
平岡「サイコパス見てたんだな」
みゃーもり「はい。……一期だけですけど」
みゃーもり(しかもレンタルで一気に。一期だけに。なんちゃって)
平岡「まあ、二期は見なくても内容はわかるから問題ないんじゃね」
みゃーもり「そうなんですか?」
平岡「ネットのレビューに書いてあった」
みゃーもり「なるほど。あ、始まりますね」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:33:36.08 ID:4hLZnKQP0.net
平岡(うぇ。作画がいいせいでグ口が鮮明に……)
平岡(ここまでグ口くしなくていいだろうが)
平岡(あれ書いてる原画マンは絶対病気だろ)
みゃーもり(凄い綺麗に肉体が破裂してる)
みゃーもり(朱ちゃん、かっこいいな。一話目の初々しかった朱ちゃんはどこに……)
平岡(やべ。眠気が……)
平岡(ここで寝たらお金が勿体ない……)
平岡(ここまでグ口くしなくていいだろうが)
平岡(あれ書いてる原画マンは絶対病気だろ)
みゃーもり(凄い綺麗に肉体が破裂してる)
みゃーもり(朱ちゃん、かっこいいな。一話目の初々しかった朱ちゃんはどこに……)
平岡(やべ。眠気が……)
平岡(ここで寝たらお金が勿体ない……)
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:34:32.03 ID:4hLZnKQP0.net
鑑賞後
みゃーもり「面白かったですね。グ口かったですけど」
平岡「序盤はな……」
みゃーもり「具合悪いんですか?」
平岡「別に……」
みゃーもり「顔色悪いですよ」
平岡「元からだよ」
平岡(言えない。緊張して前日寝れなかったなんて言えるわけがねぇ!)
みゃーもり「そこらで休みましょう」
平岡「だから大丈夫だって」
みゃーもり「駄目です!」
平岡「…………はい」
みゃーもり「面白かったですね。グ口かったですけど」
平岡「序盤はな……」
みゃーもり「具合悪いんですか?」
平岡「別に……」
みゃーもり「顔色悪いですよ」
平岡「元からだよ」
平岡(言えない。緊張して前日寝れなかったなんて言えるわけがねぇ!)
みゃーもり「そこらで休みましょう」
平岡「だから大丈夫だって」
みゃーもり「駄目です!」
平岡「…………はい」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:35:07.46 ID:4hLZnKQP0.net
公園
みゃーもり「近くに公園があってよかったですね。はい、どうぞ」
平岡「なにが?」
みゃーもり「なにって膝枕ですよ」
平岡「は? はぁぁぁぁ!?」
みゃーもり「ほら、早くしてください」
平岡「いや、しなくていい!」
みゃーもり「駄目です。デスク命令です」
平岡「今はプライベートなんですけど」
みゃーもり「……そんなにわたしに膝枕されるの嫌ですか……?」ウルッ
みゃーもり「近くに公園があってよかったですね。はい、どうぞ」
平岡「なにが?」
みゃーもり「なにって膝枕ですよ」
平岡「は? はぁぁぁぁ!?」
みゃーもり「ほら、早くしてください」
平岡「いや、しなくていい!」
みゃーもり「駄目です。デスク命令です」
平岡「今はプライベートなんですけど」
みゃーもり「……そんなにわたしに膝枕されるの嫌ですか……?」ウルッ
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:35:37.07 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「うっ」
みゃーもり「」ジー
平岡「……それじゃ少しだけ……」
みゃーもり「はい!」
平岡(くそ。なんで俺は逆らえないんだ!)
みゃーもり「どうですか?」
平岡「……普通」
みゃーもり「そうですか」
平岡(太ももが柔らかい……)
みゃーもり「平岡さん」
みゃーもり「」ジー
平岡「……それじゃ少しだけ……」
みゃーもり「はい!」
平岡(くそ。なんで俺は逆らえないんだ!)
みゃーもり「どうですか?」
平岡「……普通」
みゃーもり「そうですか」
平岡(太ももが柔らかい……)
みゃーもり「平岡さん」
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:36:06.55 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「……んだよ」
みゃーもり「好きです。付き合ってください」
平岡「」
みゃーもり「……」
平岡「…………え?」
みゃーもり「あ、今の好きは男として好きって意味ですよ?」
平岡「いや、言われなくてもわかる! 俺のこと好き? はっ!?」
みゃーもり「はい」
平岡「……なんで……」
みゃーもり「それは返事してくれたら教えてあげます」
みゃーもり「好きです。付き合ってください」
平岡「」
みゃーもり「……」
平岡「…………え?」
みゃーもり「あ、今の好きは男として好きって意味ですよ?」
平岡「いや、言われなくてもわかる! 俺のこと好き? はっ!?」
みゃーもり「はい」
平岡「……なんで……」
みゃーもり「それは返事してくれたら教えてあげます」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:36:58.84 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「……」
みゃーもり「……」
平岡「俺、7つも年上なんだけど」
みゃーもり「知ってます」
平岡「役職、下なんだけど」
みゃーもり「知ってますよ」
平岡「性格悪いけど」
みゃーもり「本当は優しい人です」
平岡「……自分で言うのもあれだが面倒くさい人間だけど……」
みゃーもり「それも知ってます」
みゃーもり「……」
平岡「俺、7つも年上なんだけど」
みゃーもり「知ってます」
平岡「役職、下なんだけど」
みゃーもり「知ってますよ」
平岡「性格悪いけど」
みゃーもり「本当は優しい人です」
平岡「……自分で言うのもあれだが面倒くさい人間だけど……」
みゃーもり「それも知ってます」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:37:53.60 ID:4hLZnKQP0.net
平岡「……夢で赤ちゃんパブに行ったことあるんだけど……」
みゃーもり「夢ならセーフです」
平岡「……お願い……します……」
みゃーもり「はいっ!!」
平岡「はぁ。デスクも相当変わった人間だな」
みゃーもり「デスクはやめてください。ちゃんと名前で呼んで下さい」
平岡「……宮森」
みゃーもり「」プクー
平岡「……あおい」
みゃーもり「はい! 大ちゃん!」
平岡「大ちゃんはやめろ」
みゃーもり「夢ならセーフです」
平岡「……お願い……します……」
みゃーもり「はいっ!!」
平岡「はぁ。デスクも相当変わった人間だな」
みゃーもり「デスクはやめてください。ちゃんと名前で呼んで下さい」
平岡「……宮森」
みゃーもり「」プクー
平岡「……あおい」
みゃーもり「はい! 大ちゃん!」
平岡「大ちゃんはやめろ」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:40:50.47 ID:4hLZnKQP0.net
翌日
エリカ「そっか。付き合うことになったんだ。おめでと宮森」
みゃーもり「ありがとうございます///」
エリカ「んで恋人が出来た気分はどう?」
みゃーもり「そうですね。わたしと大ちゃんって席が真正面じゃないですか」
エリカ「だね」
みゃーもり「なんだか照れちゃいます///」
エリカ「初々しいねー」
みゃーもり「それで矢野さん、またご相談なんですけど」
エリカ「次はなに?」
みゃーもり「胸ってどうすれば大きくなるんですか?」
エリカ「喧嘩売ってんのか」
エリカ「そっか。付き合うことになったんだ。おめでと宮森」
みゃーもり「ありがとうございます///」
エリカ「んで恋人が出来た気分はどう?」
みゃーもり「そうですね。わたしと大ちゃんって席が真正面じゃないですか」
エリカ「だね」
みゃーもり「なんだか照れちゃいます///」
エリカ「初々しいねー」
みゃーもり「それで矢野さん、またご相談なんですけど」
エリカ「次はなに?」
みゃーもり「胸ってどうすれば大きくなるんですか?」
エリカ「喧嘩売ってんのか」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:43:23.28 ID:4hLZnKQP0.net
おわり
SHIROBAKOのSなかなか増えないな
SHIROBAKOのSなかなか増えないな
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:45:31.99 ID:4hLZnKQP0.net
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 01:43:51.52 ID:QbZ1Wa34a.net
乙
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/15(日) 02:08:17.38 ID:4B0WSpZ50.net
赤ちゃんパブは夢じゃなくて現実でもよかった
引用元: みゃーもり「わたし、気になります!」
みゃーもり「ずかちゃん、本当に声優やめちゃうの?」
2019-08-17
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 22:55:41.04 ID:ByAz9OXD0.net
ムサニ
平岡「おいっす」
タロー「あれ大ちゃん。今日は早いじゃないの!」
平岡「悪いかよ。うっせーな」
タロー「やっぱり俺の熱い制作魂に感化されてしまったか」
安藤「それはないと思います」
佐藤「ですね」
タロー「ですよね」
エリカ「いつも朝礼ぎりぎりなのに。何かあった?」
平岡「何もねーよ。お前らは俺の保護者かよ」
エリカ「私はそのつもりだけど」
平岡「おいっす」
タロー「あれ大ちゃん。今日は早いじゃないの!」
平岡「悪いかよ。うっせーな」
タロー「やっぱり俺の熱い制作魂に感化されてしまったか」
安藤「それはないと思います」
佐藤「ですね」
タロー「ですよね」
エリカ「いつも朝礼ぎりぎりなのに。何かあった?」
平岡「何もねーよ。お前らは俺の保護者かよ」
エリカ「私はそのつもりだけど」
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3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 22:57:28.72 ID:ByAz9OXD0.net
平岡「」
みゃーもり「おはようございまーす!」
矢野「おはよ、みゃーもり」
「おはようございまーす」
みゃーもり「あれ平岡さん、今日は早いですね」
平岡「……もういいよ」
みゃーもり「……何か怒ってます?」
エリカ「気にしなくていいよ、宮森」
みゃーもり「はぁ」
みゃーもり「おはようございまーす!」
矢野「おはよ、みゃーもり」
「おはようございまーす」
みゃーもり「あれ平岡さん、今日は早いですね」
平岡「……もういいよ」
みゃーもり「……何か怒ってます?」
エリカ「気にしなくていいよ、宮森」
みゃーもり「はぁ」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 22:58:29.68 ID:ByAz9OXD0.net
ナベP「おーい宮森」
みゃーもり「はい」
ナベP「仕事取ってきたぞ」
みゃーもり「本当ですか!?」
ナベP「ああ。来年の秋からなんだが」
みゃーもり「1年後ですね。オリジナルですか? それとも原作付きの?」
ナベP「原作付きだ。なんと禁○3期だ」
みゃーもり「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
ナベP「禁○や超電○砲を制作してた女子中学生スタッフさんがな、本数抱えすぎてうちに回ってきたんだよ」
みゃーもり「シリーズ物で制作会社が変わることってあるんですか?」
ナベP「あるよ。フルメタに俺ガイルとか色々な」
みゃーもり「ちなみに監督は決まってるんですか?」
ナベP「木下監督だよ」
みゃーもり「また木下監督ですか」
みゃーもり「はい」
ナベP「仕事取ってきたぞ」
みゃーもり「本当ですか!?」
ナベP「ああ。来年の秋からなんだが」
みゃーもり「1年後ですね。オリジナルですか? それとも原作付きの?」
ナベP「原作付きだ。なんと禁○3期だ」
みゃーもり「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
ナベP「禁○や超電○砲を制作してた女子中学生スタッフさんがな、本数抱えすぎてうちに回ってきたんだよ」
みゃーもり「シリーズ物で制作会社が変わることってあるんですか?」
ナベP「あるよ。フルメタに俺ガイルとか色々な」
みゃーもり「ちなみに監督は決まってるんですか?」
ナベP「木下監督だよ」
みゃーもり「また木下監督ですか」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:00:42.51 ID:ByAz9OXD0.net
タロー「マジで? 禁○3期うちがやんの!?」
みゃーもり「はい! 凄いですよね」
エリカ「よかったね」
平岡「ああ。……って何でだよ」
エリカ「3期が5年以上なくて泣いてたじゃん」
平岡「泣いてねーし」
安藤「でも禁○って凄いキャラクター多いですよね」
平岡「モブ含めれば50人以上増えるな」
佐藤「平岡さん、詳しいですね」
みゃーもり「はい! 凄いですよね」
エリカ「よかったね」
平岡「ああ。……って何でだよ」
エリカ「3期が5年以上なくて泣いてたじゃん」
平岡「泣いてねーし」
安藤「でも禁○って凄いキャラクター多いですよね」
平岡「モブ含めれば50人以上増えるな」
佐藤「平岡さん、詳しいですね」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:02:21.06 ID:ByAz9OXD0.net
みゃーもり「好きなんですか?」
エリカ「大好きだよ」
平岡「だからなんでお前が言うんだよ」
タロー「大ちゃん、元中二病っぽいもんなー」
平岡「」イラッ
安藤「中二病じゃなくて高二病じゃないですか。俺はぼっちのエリートとか思ってそう」
平岡「」イライラ
みゃーもり「とりあえずこれから忙しくなると思いますが皆さん力を合わせて頑張りましょう!」
エリカ「大好きだよ」
平岡「だからなんでお前が言うんだよ」
タロー「大ちゃん、元中二病っぽいもんなー」
平岡「」イラッ
安藤「中二病じゃなくて高二病じゃないですか。俺はぼっちのエリートとか思ってそう」
平岡「」イライラ
みゃーもり「とりあえずこれから忙しくなると思いますが皆さん力を合わせて頑張りましょう!」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:03:35.05 ID:ByAz9OXD0.net
一か月後
平岡「」カチカチ
タロー「大ちゃん、最近真面目すぎない?」
安藤「ですね」
佐藤「何か心境の変化があったのでしょうか」
エリカ「好きな作品に関われて嬉しいのかもね」
みゃーもり(理由はどうであれ真面目になってくれたのは嬉しいことです)
タロー「でも変則3クールかー」
安藤「1クールでも大変なのにやばいですよね……」
みゃーもり「3クールじゃないと切り良く終わらないようです」
平岡「」カチカチ
タロー「大ちゃん、最近真面目すぎない?」
安藤「ですね」
佐藤「何か心境の変化があったのでしょうか」
エリカ「好きな作品に関われて嬉しいのかもね」
みゃーもり(理由はどうであれ真面目になってくれたのは嬉しいことです)
タロー「でも変則3クールかー」
安藤「1クールでも大変なのにやばいですよね……」
みゃーもり「3クールじゃないと切り良く終わらないようです」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:04:29.10 ID:ByAz9OXD0.net
エリカ「だろーね。まあ分割でよかったよ。弱○ペダルみたいに普通に3クールだったらうちじゃ無理だろうし」
タロー「そういえば宮森」
みゃーもり「なんですか?」
タロー「声優のオーディションはいつあんの?」
みゃーもり「来月です」
佐藤「早いですね」
エリカ「新キャラだけだからもう少し遅いと思ってたんだけど」
みゃーもり(ずかちゃんも受けるのかな。受かるといいなー)
タロー「そういえば宮森」
みゃーもり「なんですか?」
タロー「声優のオーディションはいつあんの?」
みゃーもり「来月です」
佐藤「早いですね」
エリカ「新キャラだけだからもう少し遅いと思ってたんだけど」
みゃーもり(ずかちゃんも受けるのかな。受かるといいなー)
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:05:24.52 ID:ByAz9OXD0.net
さらに一か月後
タロー「あれー大ちゃん、その髪どうしたの!?」
平岡「あん? 黒に戻しただけだろうが」
安藤「これで目が腐ってくれれば文句なしですね」
佐藤「何を言ってるんですか?」
エリカ「本当にどうしたの?」
平岡「だから何もねーって。大体この会社の制作陣は奇抜な髪型の奴が多いんだよ」
みゃーもり「確かにそうですねー」
平岡「いや、デスクもだけど。プリンみたいだし」
みゃーもり「」
タロー「あははは! プリンだって、プリン!!」
エリカ「タローはパイナップルみたいな髪型だけどね」
タロー「なんすかそれー。めっちゃ美味しそうじゃないですかー」
タロー「あれー大ちゃん、その髪どうしたの!?」
平岡「あん? 黒に戻しただけだろうが」
安藤「これで目が腐ってくれれば文句なしですね」
佐藤「何を言ってるんですか?」
エリカ「本当にどうしたの?」
平岡「だから何もねーって。大体この会社の制作陣は奇抜な髪型の奴が多いんだよ」
みゃーもり「確かにそうですねー」
平岡「いや、デスクもだけど。プリンみたいだし」
みゃーもり「」
タロー「あははは! プリンだって、プリン!!」
エリカ「タローはパイナップルみたいな髪型だけどね」
タロー「なんすかそれー。めっちゃ美味しそうじゃないですかー」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:06:27.68 ID:ByAz9OXD0.net
同日夜 ファミレス
絵麻「おいちゃん、何か不機嫌?」
みゃーもり「聞いてよ絵麻。髪がプリンみたいだって言われたの!」
絵麻「……そうなんだ」
みゃーもり「酷いよね。女の子に向かって」
絵麻「わたしは高校時代から思ってたけど」
みゃーもり「」
絵麻「そんなことよりずかちゃん、大事な話って何だろうね」
りーちゃん「もしかして役が決まったんじゃないっすか?」
みーちゃん「なるほど。それはお祝いしなきゃですね!」
絵麻「おいちゃん、何か不機嫌?」
みゃーもり「聞いてよ絵麻。髪がプリンみたいだって言われたの!」
絵麻「……そうなんだ」
みゃーもり「酷いよね。女の子に向かって」
絵麻「わたしは高校時代から思ってたけど」
みゃーもり「」
絵麻「そんなことよりずかちゃん、大事な話って何だろうね」
りーちゃん「もしかして役が決まったんじゃないっすか?」
みーちゃん「なるほど。それはお祝いしなきゃですね!」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:07:26.88 ID:ByAz9OXD0.net
ずかちゃん「遅れてごめん」
絵麻「ずかちゃん、お久しぶり」
ずかちゃん「久しぶり。あれ、おいちゃんどうしたの?」
みゃーもり「わたしのことは気にしないで。それで大事な話って?」
ずかちゃん「うん。実は……」
「」ドキドキ
ずかちゃん「わたし、声優辞めることにしたんだ」
「」
ずかちゃん「辞めると言っても名前ありの役したことないんだけどね……」
絵麻「ずかちゃん、お久しぶり」
ずかちゃん「久しぶり。あれ、おいちゃんどうしたの?」
みゃーもり「わたしのことは気にしないで。それで大事な話って?」
ずかちゃん「うん。実は……」
「」ドキドキ
ずかちゃん「わたし、声優辞めることにしたんだ」
「」
ずかちゃん「辞めると言っても名前ありの役したことないんだけどね……」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:08:04.75 ID:ByAz9OXD0.net
りーちゃん(こんな時まで自虐的だなんてさすがずかちゃん先輩っす!)
みゃーもり「ずかちゃん、本当に声優やめちゃうの?」
絵麻「そうだよ。諦めちゃだめだよ!」
みーちゃん「そうですよ。まだ22じゃないですか!」
ずかちゃん「……うん。諦めたわけじゃないんだけど、その……」
ずかちゃん「赤ちゃんが出来たの」
「」
ずかちゃん「だから結婚して主婦になるんだ」
みゃーもり「ず、ずかちゃんに赤ちゃんが……」
絵麻「はわわわわ////」
みゃーもり「ずかちゃん、本当に声優やめちゃうの?」
絵麻「そうだよ。諦めちゃだめだよ!」
みーちゃん「そうですよ。まだ22じゃないですか!」
ずかちゃん「……うん。諦めたわけじゃないんだけど、その……」
ずかちゃん「赤ちゃんが出来たの」
「」
ずかちゃん「だから結婚して主婦になるんだ」
みゃーもり「ず、ずかちゃんに赤ちゃんが……」
絵麻「はわわわわ////」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:09:01.80 ID:ByAz9OXD0.net
りーちゃん「出来ちゃった結婚っすか?」
ずかちゃん「そうなるかな」
みーちゃん「だから居酒屋のバイトもやめたんですね」
ずかちゃん「うん。タバコの煙はちょっとね。事務なら座ってるだけだし」
みゃーもり「そっか。なら仕方ないよね……」
ずかちゃん「ごめんね。五人でアニメ作るって約束したのに……」
みゃーもり(そういえばそんな約束してたっけ)
りーちゃん「山形に帰るんすか?」
ずかちゃん「ううん」
みーちゃん「ってことは相手の人はこっちの人ですか?」
ずかちゃん「うん」
絵麻「そ、その、どういう人なのかな?」
ずかちゃん「えっと、おいちゃんも絵麻もりーちゃんも知ってる人だよ」
ずかちゃん「そうなるかな」
みーちゃん「だから居酒屋のバイトもやめたんですね」
ずかちゃん「うん。タバコの煙はちょっとね。事務なら座ってるだけだし」
みゃーもり「そっか。なら仕方ないよね……」
ずかちゃん「ごめんね。五人でアニメ作るって約束したのに……」
みゃーもり(そういえばそんな約束してたっけ)
りーちゃん「山形に帰るんすか?」
ずかちゃん「ううん」
みーちゃん「ってことは相手の人はこっちの人ですか?」
ずかちゃん「うん」
絵麻「そ、その、どういう人なのかな?」
ずかちゃん「えっと、おいちゃんも絵麻もりーちゃんも知ってる人だよ」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:09:42.43 ID:ByAz9OXD0.net
翌日 ムサニ
平岡「」カチカチ
みゃーもり「平岡さん」
平岡「んだよ」
みゃーもり「ちょっと屋上に行きませんか?」
平岡「……あいよ」
タロー「おー、なになに? 宮森、久しぶりにぶち切れちまったのかー!?」
エリカ「タロー、うるさい」バシッ
安藤「何の話ですかね?」
佐藤「仕事の話じゃないですか」
平岡「」カチカチ
みゃーもり「平岡さん」
平岡「んだよ」
みゃーもり「ちょっと屋上に行きませんか?」
平岡「……あいよ」
タロー「おー、なになに? 宮森、久しぶりにぶち切れちまったのかー!?」
エリカ「タロー、うるさい」バシッ
安藤「何の話ですかね?」
佐藤「仕事の話じゃないですか」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:10:32.70 ID:ByAz9OXD0.net
屋上
平岡「それで話って」
みゃーもり「ずかちゃんのことです」
平岡「ずかちゃん?」
みゃーもり「あ、しずかちゃんのことです」
平岡(ずかちゃんって呼ばれてるのか……)
みゃーもり「まさかずかちゃんが平岡さんと付き合ってるとはびっくりしました」
平岡「黙っててすみませんでしたー」
みゃーもり「あ、いえ、別に怒ってるわけじゃなく」
平岡「でも高校の同好会の5人でアニメ作るって約束してたってしずかから」
平岡「それで話って」
みゃーもり「ずかちゃんのことです」
平岡「ずかちゃん?」
みゃーもり「あ、しずかちゃんのことです」
平岡(ずかちゃんって呼ばれてるのか……)
みゃーもり「まさかずかちゃんが平岡さんと付き合ってるとはびっくりしました」
平岡「黙っててすみませんでしたー」
みゃーもり「あ、いえ、別に怒ってるわけじゃなく」
平岡「でも高校の同好会の5人でアニメ作るって約束してたってしずかから」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:11:08.56 ID:ByAz9OXD0.net
みゃーもり「あー、その約束はわたし、すっかり忘れたので……」
平岡「ひでー」
みゃーもり「わたしのことはいいんです! 今日の夜って時間ありますか?」
平岡「ない」
みゃーもり「ずかちゃんも来るんですけど」
平岡「しずかを人質にすんな!」
みゃーもり「人質なんてそんなつもりじゃ。……でも来てくれますよね」ニコッ
平岡「ひでー」
みゃーもり「わたしのことはいいんです! 今日の夜って時間ありますか?」
平岡「ない」
みゃーもり「ずかちゃんも来るんですけど」
平岡「しずかを人質にすんな!」
みゃーもり「人質なんてそんなつもりじゃ。……でも来てくれますよね」ニコッ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:12:02.49 ID:ByAz9OXD0.net
夜 ずかちゃん宅
みゃーもり「それじゃまずは二人の慣れ初めから聞こうー!」
「おー!」
平岡「慣れ初めならしずかから聞けばいいだろ。俺がいる必要は……」
りーちゃん「いえいえ。今後の仕事のために平岡さんにもいてもらわないと困るっす」
平岡「仕事の前にしっかり単位取れよ」
りーちゃん「い、痛いところつくっすね」
絵麻「」ジー
平岡(安原さんには睨まれてるし)
ずかちゃん「ごめんね」
平岡「……別に」
みゃーもり「それじゃまずは二人の慣れ初めから聞こうー!」
「おー!」
平岡「慣れ初めならしずかから聞けばいいだろ。俺がいる必要は……」
りーちゃん「いえいえ。今後の仕事のために平岡さんにもいてもらわないと困るっす」
平岡「仕事の前にしっかり単位取れよ」
りーちゃん「い、痛いところつくっすね」
絵麻「」ジー
平岡(安原さんには睨まれてるし)
ずかちゃん「ごめんね」
平岡「……別に」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:12:42.61 ID:ByAz9OXD0.net
ずかちゃん「わたし一人だと心細くて」
みーちゃん「それじゃどうぞ!」
ずかちゃん「えっと、初めて会ったのは松亭でバイトしてる時に……」
りーちゃん「ナンパですか!?」
平岡「ちげぇ」
ずかちゃん「大ちゃんも松亭でバイトしてたんだって。それで大将に紹介されてね」
みゃーもり「そうだったんですか」
平岡「専門学校時代に1年くらいな」
ずかちゃん「それでちょくちょく話すようになって。二人とも愚痴を言い合ってたらなんか親近感が湧いちゃって」
みーちゃん「それじゃどうぞ!」
ずかちゃん「えっと、初めて会ったのは松亭でバイトしてる時に……」
りーちゃん「ナンパですか!?」
平岡「ちげぇ」
ずかちゃん「大ちゃんも松亭でバイトしてたんだって。それで大将に紹介されてね」
みゃーもり「そうだったんですか」
平岡「専門学校時代に1年くらいな」
ずかちゃん「それでちょくちょく話すようになって。二人とも愚痴を言い合ってたらなんか親近感が湧いちゃって」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:13:20.68 ID:ByAz9OXD0.net
みゃーもり「平岡さんもやさぐれてましたもんね」
平岡「うるせぇな」
ずかちゃん「わたしの同期の子が主演に抜擢されてね。わたしよりやる気なかったのにそれが悔しくて大ちゃんに沢山愚痴吐いたの」
りーちゃん「ふむふむ」カキカキ
ずかちゃん「ちょうど大ちゃんも専門の同級生の人が会社立ち上げたらしくて自分に苛立ってたみたい。。大ちゃんもわたしに愚痴を吐いてくれたの」
みーちゃん(傷の舐めあいみたいなものかな)
ずかちゃん「それでそのまま流れに身を任せたら」
りーちゃん「ずかちゃん先輩をはらましてしまったと」
平岡「言い方に気をつけろ」
平岡「うるせぇな」
ずかちゃん「わたしの同期の子が主演に抜擢されてね。わたしよりやる気なかったのにそれが悔しくて大ちゃんに沢山愚痴吐いたの」
りーちゃん「ふむふむ」カキカキ
ずかちゃん「ちょうど大ちゃんも専門の同級生の人が会社立ち上げたらしくて自分に苛立ってたみたい。。大ちゃんもわたしに愚痴を吐いてくれたの」
みーちゃん(傷の舐めあいみたいなものかな)
ずかちゃん「それでそのまま流れに身を任せたら」
りーちゃん「ずかちゃん先輩をはらましてしまったと」
平岡「言い方に気をつけろ」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:14:15.98 ID:ByAz9OXD0.net
絵麻「はらますって///」
みゃーもり「避妊しなかったんですかー?」
平岡「……」
ずかちゃん「わたしがゴムに穴を開けたの」
「」
ずかちゃん「その時情緒不安定だったから。この人を離さないために何をすればいいんだろうと思って。……気が付いたら穴を開けてたの」
「」
ずかちゃん「ごめんね……」
平岡「……」
みゃーもり「避妊しなかったんですかー?」
平岡「……」
ずかちゃん「わたしがゴムに穴を開けたの」
「」
ずかちゃん「その時情緒不安定だったから。この人を離さないために何をすればいいんだろうと思って。……気が付いたら穴を開けてたの」
「」
ずかちゃん「ごめんね……」
平岡「……」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:15:03.22 ID:ByAz9OXD0.net
ずかちゃん「でもわたしのこと見捨てたりしないよね? 大切にしてくれるんだよね? 三人で幸せな家庭を築くんだよね?」
平岡「……はい」
みーちゃん(ずかちゃん先輩重い。高校時代は意識高い系だったのにどうしてこうなった……)
りーちゃん(やっぱり時代はヤンデレヒロインと)カキカキ
みゃーもり「だから平岡さん、最近真面目になったんですね」
平岡「まあ。5年で5社も渡り歩いてるからな。今更他の職業に転職も難しいだろうし」
みゃーもり「デスクやPを目指すと」
平岡「給料上がるにはそれしかないだろ」
平岡「……はい」
みーちゃん(ずかちゃん先輩重い。高校時代は意識高い系だったのにどうしてこうなった……)
りーちゃん(やっぱり時代はヤンデレヒロインと)カキカキ
みゃーもり「だから平岡さん、最近真面目になったんですね」
平岡「まあ。5年で5社も渡り歩いてるからな。今更他の職業に転職も難しいだろうし」
みゃーもり「デスクやPを目指すと」
平岡「給料上がるにはそれしかないだろ」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:16:22.28 ID:ByAz9OXD0.net
みゃーもり「髪を黒くしたのも」
ずかちゃん「来週、私の実家に挨拶しにいくの」
絵麻「あの、休み取れるんですか?」
平岡「そのために前倒しで頑張ってる」
絵麻「そうですか」
平岡「ていうかもういいだろ。明日も仕事なんだから解散解散」
みゃーもり「そうですね。それじゃみんな帰ろっか」
ずかちゃん「来週、私の実家に挨拶しにいくの」
絵麻「あの、休み取れるんですか?」
平岡「そのために前倒しで頑張ってる」
絵麻「そうですか」
平岡「ていうかもういいだろ。明日も仕事なんだから解散解散」
みゃーもり「そうですね。それじゃみんな帰ろっか」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:17:05.39 ID:ByAz9OXD0.net
りーちゃん「はーい」
みーちゃん「はい」
絵麻「あ、みんなは先に帰っててね」
みゃーもり「何か用でもあった?」
絵麻「せっかくだからお風呂借りようと思って。うちお風呂ないから」
「……」
絵麻「二日入ってないんだ……」
りーちゃん「どおりで少し臭うと思ったっす」
絵麻「」ガーン
みーちゃん「はい」
絵麻「あ、みんなは先に帰っててね」
みゃーもり「何か用でもあった?」
絵麻「せっかくだからお風呂借りようと思って。うちお風呂ないから」
「……」
絵麻「二日入ってないんだ……」
りーちゃん「どおりで少し臭うと思ったっす」
絵麻「」ガーン
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:18:14.33 ID:ByAz9OXD0.net
二か月後
平岡「円さーん、原画チェックお願いします」
円「おう。最近仕事が早いな」
平岡「そうですかね」
円「ま、こっちは助かるからいいんだけど。原画マンもレベル上がってるし」
平岡「禁○だからやる気がいつもよりあるだけじゃないですか」
円「はははっ」
木下「」ビクビク
木下(この二人が一緒にいると落ち着かないなー)
山田「そういえば平岡、結婚すんだって?」
平岡「円さーん、原画チェックお願いします」
円「おう。最近仕事が早いな」
平岡「そうですかね」
円「ま、こっちは助かるからいいんだけど。原画マンもレベル上がってるし」
平岡「禁○だからやる気がいつもよりあるだけじゃないですか」
円「はははっ」
木下「」ビクビク
木下(この二人が一緒にいると落ち着かないなー)
山田「そういえば平岡、結婚すんだって?」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:19:18.67 ID:ByAz9OXD0.net
平岡「はい」
円「」ピクッ
山田「宮森の同級生なんだろ」
平岡「よく知ってますね」
円(ということは22歳。7歳下かよ!!)
木下「僕みたいにならないようにね!」
平岡「離婚して慰謝料払ってるんでしたっけ?」
木下「あふん!」
円「」ピクッ
山田「宮森の同級生なんだろ」
平岡「よく知ってますね」
円(ということは22歳。7歳下かよ!!)
木下「僕みたいにならないようにね!」
平岡「離婚して慰謝料払ってるんでしたっけ?」
木下「あふん!」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:20:13.44 ID:ByAz9OXD0.net
愛「」カキカキ
平岡「久乃木さん、今日1カット上がりますー?」
愛「」ビクッ
平岡「……」
愛「あっ!(上がります!)」
平岡「……使わなくなったタブレットここに置いておくんで。用があったらこれに書いて持ってきて下さい」
愛「でっ!(でもこんな高いの……))」
平岡「会社の備品なんで。気にせず」スタスタ
愛「あっ!(ありがとうございます)」
井口「……」
杉江「安原さん以外で久乃木さんとコミュニケーション取れる人がいたなんて驚きだね」
井口「ですねー」
平岡「久乃木さん、今日1カット上がりますー?」
愛「」ビクッ
平岡「……」
愛「あっ!(上がります!)」
平岡「……使わなくなったタブレットここに置いておくんで。用があったらこれに書いて持ってきて下さい」
愛「でっ!(でもこんな高いの……))」
平岡「会社の備品なんで。気にせず」スタスタ
愛「あっ!(ありがとうございます)」
井口「……」
杉江「安原さん以外で久乃木さんとコミュニケーション取れる人がいたなんて驚きだね」
井口「ですねー」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:21:05.96 ID:ByAz9OXD0.net
二週間後
ナベP「PV出来たぞー」
タロー「おー!」
社長「それじゃ今日はPV鑑賞会しようか。カレーも作るね」
「ありがとうございまーす!」
みゃーもり「平岡さんは帰ります?」
平岡「俺も残る」
みゃーもり「意外ですね」
平岡「しずかから会社の人と仲良くするよう言われてんだよ」
みゃーもり「尻に敷かれてるんですか?」
平岡「ちげぇよ。それと今回はタローと一緒はやめてくれよ」
みゃーもり「はい。今回は平岡さん一人で安心して任せられます」
平岡「そいつはどうも」
ナベP「PV出来たぞー」
タロー「おー!」
社長「それじゃ今日はPV鑑賞会しようか。カレーも作るね」
「ありがとうございまーす!」
みゃーもり「平岡さんは帰ります?」
平岡「俺も残る」
みゃーもり「意外ですね」
平岡「しずかから会社の人と仲良くするよう言われてんだよ」
みゃーもり「尻に敷かれてるんですか?」
平岡「ちげぇよ。それと今回はタローと一緒はやめてくれよ」
みゃーもり「はい。今回は平岡さん一人で安心して任せられます」
平岡「そいつはどうも」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:21:52.29 ID:ByAz9OXD0.net
一週間後
エリカ「宮森ー、OPの原画回収してきたよー」
みゃーもり「ありがとうございます。順調ですね」
エリカ「だねー。原作者も口出してこないし編集者ともしっかり連絡取れてるみたいだし」
安藤「三女の時とは大違いですね」
タロー「大変だー!」
みゃーもり「どうしたんですか?」
タロー「大ちゃんと円さんが喧嘩してる!」
「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
エリカ「宮森ー、OPの原画回収してきたよー」
みゃーもり「ありがとうございます。順調ですね」
エリカ「だねー。原作者も口出してこないし編集者ともしっかり連絡取れてるみたいだし」
安藤「三女の時とは大違いですね」
タロー「大変だー!」
みゃーもり「どうしたんですか?」
タロー「大ちゃんと円さんが喧嘩してる!」
「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:22:30.93 ID:ByAz9OXD0.net
みゃーもり(なんで喧嘩なんて。平岡さん、ずかちゃんのために真面目になったんじゃ!)タタタッ
りーちゃん「……」
みゃーもり「りーちゃん、どうなってるの?」
りーちゃん「えっとですね……」
みゃーもり「とりあえず入ってみるね」ギー
りーちゃん「……」
みゃーもり「りーちゃん、どうなってるの?」
りーちゃん「えっとですね……」
みゃーもり「とりあえず入ってみるね」ギー
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:22:58.09 ID:ByAz9OXD0.net
円「ふざけんじゃねぇよ。上条さんの嫁はインデックスだろうが!!」
平岡「あぁ? 美琴に決まってんだろうが!」
円「こっちはメインヒロインだ!」
平岡「こっちもだ。ていうか出番少ねぇくせにメインヒロインって言うんじゃねぇよ!」
円「タイトルになってなってるんだぞ。それにインデックスの方が幼女体型だろうが!」
平岡「口リコンかよ! 妹達編みてねーのかよ! 上条さん×美琴が最高だろうが!!」
安藤「わたしは上条×一方通行派です! 上条×土御門もありです!!」
みゃーもり「……帰ろうっと」
りーちゃん「えー、止めてくださいよー」
平岡「あぁ? 美琴に決まってんだろうが!」
円「こっちはメインヒロインだ!」
平岡「こっちもだ。ていうか出番少ねぇくせにメインヒロインって言うんじゃねぇよ!」
円「タイトルになってなってるんだぞ。それにインデックスの方が幼女体型だろうが!」
平岡「口リコンかよ! 妹達編みてねーのかよ! 上条さん×美琴が最高だろうが!!」
安藤「わたしは上条×一方通行派です! 上条×土御門もありです!!」
みゃーもり「……帰ろうっと」
りーちゃん「えー、止めてくださいよー」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:23:46.69 ID:ByAz9OXD0.net
翌日
みゃーもり「また喧嘩ですか……」
エリカ「今度はなに?」
りーちゃん「平成のガンダムだそうです」
円「平成ガンダムはVが最高だろう!」
平岡「Xに決まってるだろ!」
円「はん、打ち切りアニメが何を言ってんだ!」
平岡「打ち切りって言うな! 放送短縮だろうが!!」
円「どっちも同じだろうがぁぁぁぁぁぁ!!」
平岡「ニュータイプじゃない主人公が頑張るのが最高なんだろうが! ガンダムシリーズ最高のボーイミーツガールだっつーの!」
円「Xは幼女がいねーんだよ。Vのヒロインは12歳くらいだぞ!」
安藤「わたしはSEEDです。キラ×アスランやシン×レイもいいですね!」
みゃーもり「また喧嘩ですか……」
エリカ「今度はなに?」
りーちゃん「平成のガンダムだそうです」
円「平成ガンダムはVが最高だろう!」
平岡「Xに決まってるだろ!」
円「はん、打ち切りアニメが何を言ってんだ!」
平岡「打ち切りって言うな! 放送短縮だろうが!!」
円「どっちも同じだろうがぁぁぁぁぁぁ!!」
平岡「ニュータイプじゃない主人公が頑張るのが最高なんだろうが! ガンダムシリーズ最高のボーイミーツガールだっつーの!」
円「Xは幼女がいねーんだよ。Vのヒロインは12歳くらいだぞ!」
安藤「わたしはSEEDです。キラ×アスランやシン×レイもいいですね!」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:25:21.65 ID:ByAz9OXD0.net
社長「二人とも落ち着いて」
円「社長?」
平岡「……」
社長「ガンダムはXが一番だよね」ニコッ
社長「ダブルエックス、起動!!」
円「社長?」
平岡「……」
社長「ガンダムはXが一番だよね」ニコッ
社長「ダブルエックス、起動!!」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:25:58.49 ID:ByAz9OXD0.net
屋上
みゃーもり「もうくだらないことで喧嘩しないで下さいよ」
平岡「すみませんでした」
みゃーもり「ずかちゃんのために仕事頑張るんですよね」
平岡「……」
みゃーもり「議論で熱くなるのは仕方ないですけど、理性は保ちましょう」
平岡「……わかりました」
みゃーもり「……ずかちゃんが来てますよ」
平岡「……は?」
みゃーもり「お弁当作ってきたそうです」
平岡「どうも」
みゃーもり「もうくだらないことで喧嘩しないで下さいよ」
平岡「すみませんでした」
みゃーもり「ずかちゃんのために仕事頑張るんですよね」
平岡「……」
みゃーもり「議論で熱くなるのは仕方ないですけど、理性は保ちましょう」
平岡「……わかりました」
みゃーもり「……ずかちゃんが来てますよ」
平岡「……は?」
みゃーもり「お弁当作ってきたそうです」
平岡「どうも」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:26:38.64 ID:ByAz9OXD0.net
ずかちゃん「あ、大ちゃん」
平岡「なんで会社まで来てんだよ」
ずかちゃん「ごめん。お弁当作ったから食べてほしくて……」
平岡「ま、ありがたく頂く」
ずかちゃん「うん」
平岡「あまり無理しなくていいから」
ずかちゃん「大丈夫。少し運動した方がいいみたいだし」
平岡「ならいいけど」
平岡「なんで会社まで来てんだよ」
ずかちゃん「ごめん。お弁当作ったから食べてほしくて……」
平岡「ま、ありがたく頂く」
ずかちゃん「うん」
平岡「あまり無理しなくていいから」
ずかちゃん「大丈夫。少し運動した方がいいみたいだし」
平岡「ならいいけど」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:27:22.28 ID:ByAz9OXD0.net
ずかちゃん「それよりお仕事の方はどう?」
平岡「まー順調じゃねぇの。……デスクも優秀だし」
ずかちゃん「ツンデレだねー」
平岡「はぁぁぁぁ!?」
ずかちゃん「それじゃ帰るね」
平岡「気を付けてな」
ずかちゃん「大ちゃんも体に気を付けてお仕事頑張ってね」
平岡「……さて、奥さんと子供のために頑張るか」
平岡「まー順調じゃねぇの。……デスクも優秀だし」
ずかちゃん「ツンデレだねー」
平岡「はぁぁぁぁ!?」
ずかちゃん「それじゃ帰るね」
平岡「気を付けてな」
ずかちゃん「大ちゃんも体に気を付けてお仕事頑張ってね」
平岡「……さて、奥さんと子供のために頑張るか」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:28:37.18 ID:ByAz9OXD0.net
愛「」テクテク
平岡「ん?」
愛「チッ!」
平岡「ち?」
愛(チッ、リ充が。爆発しろ!!)
平岡「ん?」
愛「チッ!」
平岡「ち?」
愛(チッ、リ充が。爆発しろ!!)
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/12(木) 23:29:32.69 ID:ByAz9OXD0.net
おわり
勢いで書いてしまった
ずかちゃんは報われて欲しいな
勢いで書いてしまった
ずかちゃんは報われて欲しいな
引用元: みゃーもり「ずかちゃん、本当に声優やめちゃうの?」
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