両津「なにい! DQNネームだと!?」
2019-05-17
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:24:45.80 ID:RgxKydbQ0
寺井「両さん、ちょっと相談いいかい?」
両津「おう寺井か、何だ?」
寺井「実は…親戚に山本って人がいるんだけど、
その人に子供が生まれたんだ、それで名前を…」
両津「名前を?」
寺井「紗姫羅フィリップ(しゃきらふぃりっぷ)ってつけたいらしいんだ」
両津「わはははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは!!」
両津「おう寺井か、何だ?」
寺井「実は…親戚に山本って人がいるんだけど、
その人に子供が生まれたんだ、それで名前を…」
両津「名前を?」
寺井「紗姫羅フィリップ(しゃきらふぃりっぷ)ってつけたいらしいんだ」
両津「わはははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは!!」
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10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:26:10.26 ID:RgxKydbQ0
両津「いやあたっぷり笑わせてもらった、で、本当の名前は?」
寺井「いや…だから本当なんだよ」
両津「わはははははは!! そんなワケあるか!
どこのギャグ漫画だわはははは」
寺井「……」
両津「わはは……、…じょ、冗談だろ?」
寺井「本当」
両津「マジか…」
中川「ありえる話ですね」
両津「そ、そうなのか中川!?」
寺井「いや…だから本当なんだよ」
両津「わはははははは!! そんなワケあるか!
どこのギャグ漫画だわはははは」
寺井「……」
両津「わはは……、…じょ、冗談だろ?」
寺井「本当」
両津「マジか…」
中川「ありえる話ですね」
両津「そ、そうなのか中川!?」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:27:37.05 ID:RgxKydbQ0
中川「このところ、実に変わった語感や読み方の名前を
子供につけるケースが増えてるんです」
両津「それにしたって「山本しゃきらふぃりっぷ」はないだろ…
子供がバカだと思われるぞ、
両親はどんな大バカ野郎だ」
寺井「いや、普通の夫婦なんだけど…
若い頃にちょっとだけ不良だったとか」
両津「そういや聞いたことがあるな…
DQNネームとか言うやつか」
中川「例として…ララ桜桃(ららさくらんぼ)ちゃんとか」
両津「ぶっ!」
子供につけるケースが増えてるんです」
両津「それにしたって「山本しゃきらふぃりっぷ」はないだろ…
子供がバカだと思われるぞ、
両親はどんな大バカ野郎だ」
寺井「いや、普通の夫婦なんだけど…
若い頃にちょっとだけ不良だったとか」
両津「そういや聞いたことがあるな…
DQNネームとか言うやつか」
中川「例として…ララ桜桃(ららさくらんぼ)ちゃんとか」
両津「ぶっ!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:29:37.74 ID:RgxKydbQ0
中川「ちょうど資料があるんですが…
沙利菜愛利江留(さりなありえる)ちゃんとか」
寺井「女の子に賢一郎(けんいちろう)ってつけた人もいるんだよ」
両津「それって虐待じゃないのか…?」
中川「十年ぐらい前から増えだしたようですね」
両津「…もし、そんな名前をつけられた子供が就職しようとしたらな…」
沙利菜愛利江留(さりなありえる)ちゃんとか」
寺井「女の子に賢一郎(けんいちろう)ってつけた人もいるんだよ」
両津「それって虐待じゃないのか…?」
中川「十年ぐらい前から増えだしたようですね」
両津「…もし、そんな名前をつけられた子供が就職しようとしたらな…」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:31:47.67 ID:RgxKydbQ0
人事「ええと、この名前はなんて読むのかね」
学生「はい、山田 爆走蛇亜(ばくそうじゃあ)です」
人事「そ…そうですか、あ、もう結構です」
学生「え?」
両津「となってどの会社でも面接で落ちるぞ、
生まれた瞬間から路頭に迷うこと確実だ」
寺井「そ、それは判断が早すぎると思うけど」
中川「いえ、実際にDQNネームの子供は面接で不利になるというデータがあります」
寺井「そうなの?」
両津「だろうな、というかわしでも落とすぞそんな奴」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:33:43.08 ID:RgxKydbQ0
中川「やはり、あまりにも非常識な名前の場合、
家庭環境に疑問をもたれるのは無理もないかと…」
両津「そりゃそうだ、子供に飛哉亜李(ひゃあい)なんてつける親は
常識のない頭のネジすっこぬけ野郎と一発で分かるぞ」
寺井「……あ、あの、両さん」
両津「なんだ」
寺井「その…現実にある名前なんだからもっと穏便に…」
両津「バカ野郎!」
両津「そうやって周りが遠慮したり、無関心になるから
こういう名前に歯止めが効かないんだ!」
両津「だいたいこういう名前は親戚が止めるか、役所の窓口で一喝されて
弾かれるのが当然だ!
おかしいものはおかしい! なぜそれを誰も指摘してやらんのだ!
一番損をするのは子供だぞ!」
寺井「う、うん、確かに…」
家庭環境に疑問をもたれるのは無理もないかと…」
両津「そりゃそうだ、子供に飛哉亜李(ひゃあい)なんてつける親は
常識のない頭のネジすっこぬけ野郎と一発で分かるぞ」
寺井「……あ、あの、両さん」
両津「なんだ」
寺井「その…現実にある名前なんだからもっと穏便に…」
両津「バカ野郎!」
両津「そうやって周りが遠慮したり、無関心になるから
こういう名前に歯止めが効かないんだ!」
両津「だいたいこういう名前は親戚が止めるか、役所の窓口で一喝されて
弾かれるのが当然だ!
おかしいものはおかしい! なぜそれを誰も指摘してやらんのだ!
一番損をするのは子供だぞ!」
寺井「う、うん、確かに…」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:35:42.87 ID:RgxKydbQ0
両津「しかし何で普通の名前にしないんだ?
日本にはいい名前がいっぱいあるだろ」
寺井「本当だよね」
両津「わしがガキの頃は正宗とか光彦なんて名前に憧れたもんだ。
宗とか彦ってのが格好良くてな、
わしみたいに勘吉、なんていかにも佃煮屋のせがれだろ」
寺井「そういえばそうかな」
両津「月光仮面の主人公は私立探偵の祝十郎(いわい じゅうろう)なんだが、
ベビーブームの頃に十人兄弟の末っ子で十郎ってガキが近所にいてな、
月光仮面ごっこの時はそいつがよく月光仮面役をやってた、うらやましい話だ」
寺井「へえ…」
日本にはいい名前がいっぱいあるだろ」
寺井「本当だよね」
両津「わしがガキの頃は正宗とか光彦なんて名前に憧れたもんだ。
宗とか彦ってのが格好良くてな、
わしみたいに勘吉、なんていかにも佃煮屋のせがれだろ」
寺井「そういえばそうかな」
両津「月光仮面の主人公は私立探偵の祝十郎(いわい じゅうろう)なんだが、
ベビーブームの頃に十人兄弟の末っ子で十郎ってガキが近所にいてな、
月光仮面ごっこの時はそいつがよく月光仮面役をやってた、うらやましい話だ」
寺井「へえ…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:37:34.45 ID:RgxKydbQ0
中川「何でも…そういう普通の名前だと
「古臭い」とか、「普通の名前をつけるなんて愛情が無い」と思うとか」
両津「それは育て方で普通とは違う方向を目指せばいい話だろ?
凝った名前をつけたって特別な子供には育たんぞ」
中川「その通りですね」
両津「だいたい亜菜瑠(あ●る)とか世歩玲(せ●れ)はひどすぎるだろ…
なんで自分で自分をセクハラしてるんだ」
中川「ま、まあ語感が偶然隠語に似てしまったというケースで…」
「古臭い」とか、「普通の名前をつけるなんて愛情が無い」と思うとか」
両津「それは育て方で普通とは違う方向を目指せばいい話だろ?
凝った名前をつけたって特別な子供には育たんぞ」
中川「その通りですね」
両津「だいたい亜菜瑠(あ●る)とか世歩玲(せ●れ)はひどすぎるだろ…
なんで自分で自分をセクハラしてるんだ」
中川「ま、まあ語感が偶然隠語に似てしまったというケースで…」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:38:48.44 ID:RgxKydbQ0
麗子「やあねえ両ちゃん、さっきから何の話してるのよ」
両津「お、麗子か、そういえばお前の名前って秋元カトリーヌ麗子だったな…」
麗子「しょ、しょうがないでしょ! 母親がフランス人なんだから」
両津「…でもお前のオヤジって確か飛飛丸(びゅんびゅんまる)って言うんだろ…」
麗子「そ、それは…」
両津「あれ? そういえば寺井の名前も今は丸井ヤング館じゃないか」
寺井「……そ、そうだね、まあ今は寺井で通すけど」
両津「お、麗子か、そういえばお前の名前って秋元カトリーヌ麗子だったな…」
麗子「しょ、しょうがないでしょ! 母親がフランス人なんだから」
両津「…でもお前のオヤジって確か飛飛丸(びゅんびゅんまる)って言うんだろ…」
麗子「そ、それは…」
両津「あれ? そういえば寺井の名前も今は丸井ヤング館じゃないか」
寺井「……そ、そうだね、まあ今は寺井で通すけど」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:40:55.70 ID:RgxKydbQ0
両津「他にもいるぞ、江崎コロ助とか、
擬宝珠夏春人(ぎぼし げぱると)なんて113歳だぞ、
日本のDQNネームの元祖かも知れん」
中川「52巻の「わが夢!フェラーリ」の巻には山田出井野(でいの)と
手酢田老差(てすたろっさ)という兄弟も出てましたね」
両津「所長の名前も亀森鶴吉から屯田五目須(とんだ ごめす)に変わったからな」
寺井「あの…両さん」
両津「ん?」
寺井「もしかして…DQNネームが流行ったのってこの漫画がきっかけ…」
両津「な!? 何を言うんだ寺井!」
寺井「…超神田寿司の擬宝珠 夜婁紫喰(ぎぼし よろしく)
なんて完全にDQNネームのノリ…」
両津「ええいだまれ! あれはギャグだマンガだ!」
寺井「……そういえば擬宝珠 夏春人さんって両さんのおじいさんの妹さんだよね…
つまり日本にDQNネームを広めたのって両さんの家…」
両津「だ、だ、だまれ! だまれ!! だまれ!!!」
擬宝珠夏春人(ぎぼし げぱると)なんて113歳だぞ、
日本のDQNネームの元祖かも知れん」
中川「52巻の「わが夢!フェラーリ」の巻には山田出井野(でいの)と
手酢田老差(てすたろっさ)という兄弟も出てましたね」
両津「所長の名前も亀森鶴吉から屯田五目須(とんだ ごめす)に変わったからな」
寺井「あの…両さん」
両津「ん?」
寺井「もしかして…DQNネームが流行ったのってこの漫画がきっかけ…」
両津「な!? 何を言うんだ寺井!」
寺井「…超神田寿司の擬宝珠 夜婁紫喰(ぎぼし よろしく)
なんて完全にDQNネームのノリ…」
両津「ええいだまれ! あれはギャグだマンガだ!」
寺井「……そういえば擬宝珠 夏春人さんって両さんのおじいさんの妹さんだよね…
つまり日本にDQNネームを広めたのって両さんの家…」
両津「だ、だ、だまれ! だまれ!! だまれ!!!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:43:56.04 ID:RgxKydbQ0
中川「そういった名前の元祖は森鴎外と言われてますね」
両津「そ、そうか! ほれ見ろ寺井! この漫画は無関係だ!
中川説明してやってくれ」
中川「はい、森鴎外は自分の子供に茉莉(まり)、杏奴(あんぬ)
不律(ふりつ)、などと名づけました、
西洋人にも読みやすい名前にしたんです。
与謝野晶子も子供に「アウギュスト」「エレンヌ」などと名づけてますね」
両津「へえ、なんかゲームとか漫画でちらほら聞く名前だな」
両津「そ、そうか! ほれ見ろ寺井! この漫画は無関係だ!
中川説明してやってくれ」
中川「はい、森鴎外は自分の子供に茉莉(まり)、杏奴(あんぬ)
不律(ふりつ)、などと名づけました、
西洋人にも読みやすい名前にしたんです。
与謝野晶子も子供に「アウギュスト」「エレンヌ」などと名づけてますね」
両津「へえ、なんかゲームとか漫画でちらほら聞く名前だな」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:46:17.69 ID:RgxKydbQ0
寺井「あれ? そういえば両さんのひいおじいさんのため吉さんって、
森鴎外に『撮ってもらった』写真を持ってたよね…」
両津「うっ…寺井のくせに鋭い指摘…」
寺井「なんか…どんどんパズルのピースが…」
両津「し、知らん! だいたいあの写真はホンモノかどうか分からんのだ!」
森鴎外に『撮ってもらった』写真を持ってたよね…」
両津「うっ…寺井のくせに鋭い指摘…」
寺井「なんか…どんどんパズルのピースが…」
両津「し、知らん! だいたいあの写真はホンモノかどうか分からんのだ!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:47:51.99 ID:RgxKydbQ0
両津「それより寺井の親戚の話だろ!」
寺井「あ、そ、そうなんだ。
親戚で説得しようとしてるんだけど、誰も説得役をやりたがらなくて」
両津「そんな感じだなお前の一族…」
両津「まあいい、いざとなればわしが鉄拳制裁で止めてやる、
どうせ何も考えてないDQNカップルだろ、まかせておけ」
寺井「頼りにしてるよ両さん」
寺井「あ、そ、そうなんだ。
親戚で説得しようとしてるんだけど、誰も説得役をやりたがらなくて」
両津「そんな感じだなお前の一族…」
両津「まあいい、いざとなればわしが鉄拳制裁で止めてやる、
どうせ何も考えてないDQNカップルだろ、まかせておけ」
寺井「頼りにしてるよ両さん」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:49:09.48 ID:RgxKydbQ0
麗子「ふーん、それにしても色んな名前があるのねえ」
中川「そうなんだ、これまでの命名法とか名前辞典なんかが売れなくなる恐れも…」
麗子「名づけの本ってたくさん出てるものね、
こういう新しい名前用のが出たら売れるでしょうね」
両津「…なに?」
中川「そうなんだ、これまでの命名法とか名前辞典なんかが売れなくなる恐れも…」
麗子「名づけの本ってたくさん出てるものね、
こういう新しい名前用のが出たら売れるでしょうね」
両津「…なに?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:51:26.69 ID:RgxKydbQ0
両津「中川…DQNネームの本なんかが売れるのか?」
中川「それは分かりませんが、新しい市場ではありますね。
基本的に子供をかわいがってることは間違いないわけですし、
みんな特別な名前を模索しているわけですから、
何かしら提供できれば売れる可能性はあります」
両津「…………ほう」
両津「本を売るより…直接名づけて売っていったほうが…」
両津「すまん、ちょっと体調悪いんで早びけする」
中川「えっ、そんな」
両津「寺井お前も体調悪いだろ、ちょっと一緒に来い」
寺井「えっ? えっ?」
中川「それは分かりませんが、新しい市場ではありますね。
基本的に子供をかわいがってることは間違いないわけですし、
みんな特別な名前を模索しているわけですから、
何かしら提供できれば売れる可能性はあります」
両津「…………ほう」
両津「本を売るより…直接名づけて売っていったほうが…」
両津「すまん、ちょっと体調悪いんで早びけする」
中川「えっ、そんな」
両津「寺井お前も体調悪いだろ、ちょっと一緒に来い」
寺井「えっ? えっ?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:54:10.96 ID:RgxKydbQ0
両津「ハーーーッ! アジャラカパッチモモジャプロペン!
ナマエガホシイカモジャプロペン!!」
両津「出ました」
両津「「戦車」と書いて「てぃーげる」ちゃんが良いでしょう」
両津「私の名前鑑定書をつけます、命名料1万円です」
DQN母「超やばーい」
ナマエガホシイカモジャプロペン!!」
両津「出ました」
両津「「戦車」と書いて「てぃーげる」ちゃんが良いでしょう」
両津「私の名前鑑定書をつけます、命名料1万円です」
DQN母「超やばーい」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:55:42.80 ID:RgxKydbQ0
両津「寺井営業部長、次のご夫婦を呼びなさい」
寺井「…あ、あの、両さん」
両津「何かね寺井営業部長」
寺井「やっぱり…この商売って良くない気が」
両津「別に何も問題はない、わしは名前のアドバイスをしてるだけだ、
実際につけるかどうかは両親の勝手だ」
寺井「そ、その神主みたいな格好とヒゲは?」
両津「わしが与える名前は神のお告げだからな、
宗教法人「キラキラネーム命名教」として登録すれば税金払わずに済むし」
寺井「せ、せこい…」
寺井「…あ、あの、両さん」
両津「何かね寺井営業部長」
寺井「やっぱり…この商売って良くない気が」
両津「別に何も問題はない、わしは名前のアドバイスをしてるだけだ、
実際につけるかどうかは両親の勝手だ」
寺井「そ、その神主みたいな格好とヒゲは?」
両津「わしが与える名前は神のお告げだからな、
宗教法人「キラキラネーム命名教」として登録すれば税金払わずに済むし」
寺井「せ、せこい…」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:58:09.89 ID:RgxKydbQ0
寺井「拳銃(にゅーなんぶ)ちゃんとか
八十八(あはとあはと)ちゃんとかちょっと変すぎるんじゃ…」
両津「ちょっと変わってるぐらいじゃインパクトが無い。
この現代で生き残るためには目立つ名前じゃないといかん」
両津「いらっしゃいませ、ほう妊娠4ヶ月ですか」
両津「ハー(略) そうですね「酒(うまい)」ちゃんがいいでしょう」
DQN母「超よくなくなーい?」
八十八(あはとあはと)ちゃんとかちょっと変すぎるんじゃ…」
両津「ちょっと変わってるぐらいじゃインパクトが無い。
この現代で生き残るためには目立つ名前じゃないといかん」
両津「いらっしゃいませ、ほう妊娠4ヶ月ですか」
両津「ハー(略) そうですね「酒(うまい)」ちゃんがいいでしょう」
DQN母「超よくなくなーい?」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:59:59.78 ID:RgxKydbQ0
寺井「ねえ…あんな名前つけたらイジメにあうんじゃ…?」
両津「心配いらん本人がしっかりしてればイジメなんぞあわん」
両津「だいたいあんな唇にピアスしてヤニくさい息の母ちゃんから
生まれた子供がそうそうイジメられるわけがない」
寺井「(さっきと真逆のこと言ってる…)」
両津「次の方どうぞ、ほう女の子っぽい名前がいいと」
両津「ハー(略) 大開脚(しゃろんすとーん)ちゃんがいいでしょう」
DQN母「超うけるー」
両津「心配いらん本人がしっかりしてればイジメなんぞあわん」
両津「だいたいあんな唇にピアスしてヤニくさい息の母ちゃんから
生まれた子供がそうそうイジメられるわけがない」
寺井「(さっきと真逆のこと言ってる…)」
両津「次の方どうぞ、ほう女の子っぽい名前がいいと」
両津「ハー(略) 大開脚(しゃろんすとーん)ちゃんがいいでしょう」
DQN母「超うけるー」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:02:31.32 ID:RgxKydbQ0
寺井「あんな名前、役所で受理されるのかい?」
両津「心配いらん、それも料金に入っている」
寺井「?」
両津「役場でもめた場合、わしが直接出向いて片をつける。
命名料が1万円、トラブル解決料が2万円だ」
寺井「そ、そんな」
両津「おや電話だ」
両津「はいもしもし「キラキラネーム命名教」です」
両津「なに! わしからもらった名前を受理してもらえない!?」
両津「ふてえ役人だ! ええ、すぐに行きますのでトラブル解決料よろしく」
両津「心配いらん、それも料金に入っている」
寺井「?」
両津「役場でもめた場合、わしが直接出向いて片をつける。
命名料が1万円、トラブル解決料が2万円だ」
寺井「そ、そんな」
両津「おや電話だ」
両津「はいもしもし「キラキラネーム命名教」です」
両津「なに! わしからもらった名前を受理してもらえない!?」
両津「ふてえ役人だ! ええ、すぐに行きますのでトラブル解決料よろしく」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:04:38.39 ID:RgxKydbQ0
両津「この役所か、戸籍課だな」
両津「たのもう!!」
両津「おうおう! どこの木っ端役人が人の名前にケチつけてんだ、
親には命名権ってもんがだなあ」
部長「ほう」
両津「げげ!! ぶ、部長!」
部長「ずいぶんはじけた格好じゃないか両津…銀ラメのスーツにサングラスか」
両津「あ、いや、これはその」
部長「子供にふざけた名前をつけて金を取っているそうだな…」
両津「いやふざけてはいませんというか、何というかこれは
キラキラネームというやつで、神のお告げで…」
両津「たのもう!!」
両津「おうおう! どこの木っ端役人が人の名前にケチつけてんだ、
親には命名権ってもんがだなあ」
部長「ほう」
両津「げげ!! ぶ、部長!」
部長「ずいぶんはじけた格好じゃないか両津…銀ラメのスーツにサングラスか」
両津「あ、いや、これはその」
部長「子供にふざけた名前をつけて金を取っているそうだな…」
両津「いやふざけてはいませんというか、何というかこれは
キラキラネームというやつで、神のお告げで…」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:06:45.42 ID:RgxKydbQ0
中川「おはようございます」
中川「あれ? 先輩は?」
部長「あいつなら南極のペンギン繁殖センターにペンギンの名づけに行っておる。
4万匹ほどいるそうだから一年は戻らん…静かでいいじゃないか」
寺井「…結局親戚のことが解決してないよ…」
おしまい
中川「あれ? 先輩は?」
部長「あいつなら南極のペンギン繁殖センターにペンギンの名づけに行っておる。
4万匹ほどいるそうだから一年は戻らん…静かでいいじゃないか」
寺井「…結局親戚のことが解決してないよ…」
おしまい
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:07:31.93 ID:gxK9La3G0
オチが秀逸
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:08:03.77 ID:xb04oiDx0
流れ的には完璧だな
>>1乙
>>1乙
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:09:40.33 ID:x1lYwpxE0
秋元さんが死んだら>>1がこち亀を続けることになるのか…
いちおつ
いちおつ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:09:49.32 ID:hNnPtyBd0
乙
違和感なさ過ぎて絵まで妄想できる
違和感なさ過ぎて絵まで妄想できる
75: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 2011/10/23(日) 02:10:44.63 ID:hYWrc1dO0
普通にありそうな展開
イラスト付きで読んでみたいわ
イラスト付きで読んでみたいわ
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:10:57.14 ID:nltEh9zS0
なにこのクオリティたかい
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 02:12:15.76 ID:RgxKydbQ0
読んでくれた皆さんありがとう
またいつか書きます
またいつか書きます
引用元: 両津「なにい! DQNネームだと!?」
【こち亀】両津「なに!?ノックが2回はマナー違反だと!?」
2019-04-16
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 20:53:11.02 ID:cfcvjpRu0
~派出所~
両津「それは一体どういう事なんだ?中川」
中川「ええ、どうやら最近そういう話が出ているようですね」
麗子「そうよ。何でもトイレのノックが2回だから失礼に当たるって」
両津「聞くのは初めてだぞそんなの…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1549281190
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 20:56:36.22 ID:cfcvjpRu0
両津「大体、わしはそんなの気になった事なんて今まで一度もないぞ」
中川「ええ、僕も今までそんな事は全く…」
両津「それに大体な、トイレのノックは2回と決まっているもんなのか?」
中川「言われて見ればそうですね」
麗子「ええ、特にそう決まってるってわけじゃないものね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 20:57:39.72 ID:cfcvjpRu0
両津「よく、映画なんかでトイレをドンドンドンと何回もノックしてる場面があるだろ!」
中川「ええ、それにそもそもノックは注意を呼びかけるためのものですから、多くやるのは逆に失礼とも考えられますし…」
麗子「じゃ、ノックは控えめにやるのが一番マナーに合ってるって事になるかしら?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 20:58:35.93 ID:cfcvjpRu0
両津「なら、わしらは今度からトイレをノックする時は3回やる事にしよう」
中川「え?トイレのノックを3回ですか?」
麗子「どうして両ちゃん?」
両津「そうすれば、2回はトイレのノックじゃなくなってマナー違反とか言われなくなる!」
麗子「子供の言い訳みたいね…」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:00:02.12 ID:cfcvjpRu0
両津「まったく、バカバカしい。わしは今まで通りノックは2回で通すからな」
中川「ええ、僕もそれでいいと思います」
麗子「けど、着替えてる時にノックなしにいきなり扉を開けるのはやめてね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:00:51.45 ID:cfcvjpRu0
両津「だいたい、そんな事誰が言い出したんだ?」
麗子「近ごろ、マナー講師がそういうのを広めるらしいわね」
中川「そうみたいだね」
両津「マナー講師?何だそれは?」
麗子「ええ、テレビなんかに出て、これがマナーですと誰も知らないような新しいマナーを…」
両津「勝手に作るのか?新しいマナーを?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:03:47.98 ID:cfcvjpRu0
中川「そうですね。例えば相手にお酒を注ぐときは、徳利の注ぎ口から注いではいけないとか…」
両津「何だそれは?」
中川「何でも、円の切れてる部分なので縁の切れ目を意味するからだそうです」
両津「それじゃあマナーじゃなくて単なるダジャレだろ!」
麗子「あと、戦国時代徳利の注ぎ口には毒が塗られる場合があってそれを避けるためとも言ってたわね」
両津「わしは聞いた事がないぞそんな話…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:04:41.64 ID:cfcvjpRu0
両津「それじゃ戦国時代の武将はバカだろ。注ぎ口以外にも毒が塗ってあったらどうするんだ」
中川「さぁ…」
両津「それで、安心して飲んだら逆に毒入りだったりしてな!」
麗子「確かに、注ぎ口以外から注いだからって安全とは言えないものね」
両津「わしなら、逆にその思い込みを利用して部長に毒を…」
麗子「両ちゃんならやりかねないわね!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:05:43.77 ID:cfcvjpRu0
両津「だいたい、注ぎ口以外から注いだら酒がこぼれてしまうかも知れんだろ」
両津「まったく…。マナー講師とやらは本気でそんな事言ってるのか?」
中川「さぁ…どうでしょう。何か考えあっての事かも知れませんけど」
両津「とにかくだ!意味ない事をマナーだといって広められたら面倒でかなわんな!」
中川「ええ、その通りです」
麗子「今まで何でもなかった事も、マナー違反と言われたらつい意識しちゃうものね」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:07:12.53 ID:cfcvjpRu0
中川「マナーを広める側も、そういう所を考えるべきですね」
麗子「そうね。根拠のないマナーを広める事こそが最大のマナー違反かも知れないわね」
両津「確かにな。今まで何でもなかった事が、ある日急にマナー違反と言われたら…」
両津(・・・ん?)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:08:37.01 ID:cfcvjpRu0
両津(考えてみれば、今まで誰も気にしなかった事をマナーと言い張ればマナーになるんだな)
両津(これはいわば、先に言ったもん勝ちという事か?)
両津(そうなると、ハッタリにかけてはわしは誰にも負けない自信がある…)
両津(これは、ひょっとすると大もうけのチャンスかも知れんな!)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:09:42.72 ID:cfcvjpRu0
両津「ちょっと、急用を思い出した。わしは帰るぞ」
中川「あっ、先輩?…行ってしまった」
麗子「どうしたのかしら急に?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:10:33.34 ID:cfcvjpRu0
~数日後~
麗子「ここ何日か、両ちゃんの姿を見ないわね」
中川「うん、しばらく休むと署の方には連絡があったみたいだけど…」
部長「みんな、ちょっとテレビを点けてみろ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:11:58.11 ID:cfcvjpRu0
麗子「あ、部長」
中川「どうかしたんですか?」
部長「今日、両津から昼のテレビ番組に出ると連絡があってな」
麗子「え?両ちゃんが?」
中川「テレビにですか?」
部長「ああそうだ。あのバカ、仕事をサボッて一体何を…とにかく、テレビを見てみよう」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:13:37.81 ID:cfcvjpRu0
司会「…さて、これで納得!マナー教室のお時間がやって参りました」
司会「お話しして頂くのは、マナー講師の間名厚志(まな こうし)先生と、両津・パトリック・勘吉先生です」
マナー講師「宜しくお願いします」
両津「うおっほん!宜しく」
司会「特に、両津先生は小さい頃からイギリスで育ち、マナーには大変お詳しいそうです」
両津「その通り!わしは、マナーの神様と呼ばれておる」
司会「これは、大変楽しみですね。それでは早速、お二人にマナーについて語ってもらいましょう」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:15:21.89 ID:cfcvjpRu0
中川「先輩、いつの間にかマナー講師になって…」
麗子「イギリス育ちだなんて、よくあんな嘘を…」
部長「両津がマナー講師だと?あいつは、存在そのものがマナー違反みたいなもんだろうに」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:17:42.09 ID:cfcvjpRu0
司会「えーそれでは、最近話題になっているノックをする時のマナーですが…」
マナー講師「ええ、2回するのはトイレのノックですから、会社などでは3回に…」
両津「異議あり!」
司会「え?両津先生、違うんですか?」
両津「そうだ。ノック2回はマナー違反でも何でもない」
司会「そうなんですか、それは一体どうして…」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:18:58.97 ID:cfcvjpRu0
両津「そもそも、ノックとは人の注意を呼ぶためのものだ」
両津「そう何回もやればいいってもんでもない。多くやるのはかえって失礼」
両津「ノックは、少ない方がマナーにかなっている!」
司会「うーん、確かに…」
オー
オー
部長「あいつにしては、まともな事を言ってるじゃないか」
麗子「この前の、圭ちゃんの受け売りですけれどね」
中川「しかし、先輩の勢いで人を納得させる才能はすごい…」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:20:10.60 ID:cfcvjpRu0
司会「という事は、今まで通りノックは2回がマナーという事でよろしいでしょうか」
両津「誰がそんな事を言った」
司会「え?違うんですか?」
両津「そうだ。ノックは1回だけやるのがマナーだ」
司会「え?1回だけ?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:21:08.03 ID:cfcvjpRu0
両津「ああ、ノックは少ない方がマナーにかなうと言ったろ?それでお前達も納得しただろ」
司会「た、確かにそうですが…」
マナー講師「う、うーむ…」
部長「言質を取って、無理やり無茶な言い分を押しつける…あいつは、サギ師の素質があるな!」
中川「もしかして、マナー講師は先輩の天職かも知れませんね…」
麗子「本当に、変なところで才能を発揮するわね!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:23:40.46 ID:cfcvjpRu0
司会「しかしそれでは、ノックに気付いてもらえない時もありませんか?」
マナー講師「そうですよ、それじゃノックの意味が全く」
両津「だから、思いっきり力を入れてやるんだ。1回で気付いてもらえるようにな!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:24:15.81 ID:cfcvjpRu0
両津「力を入れて、思いっきりドアをバンと一回ぶん殴る!」
両津「これが、ノックの正しいマナーだ。わしの育ったイギリスではそうだった」
「はあ…」
オー
オー
部長「それのどこがマナーなんだ、あのバカは!」
中川「けれど、勢いとハッタリに押されて皆さん納得してしまってますね…」
麗子「イギリスにそんなマナーなんてないわよ!」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:26:08.42 ID:cfcvjpRu0
司会「えー、それでは次に、徳利からお酒を注ぐ時のマナーについてですが」
マナー講師「ああそれは、戦国時代では注ぎ口に毒が塗られる事もあって…」
マナー講師「あと注ぎ口は円の切れ目ですから、そこから注ぐのは縁の切れ目という意味になり」
両津「それにも、異議あり!」
司会「え?両津先生、これも違うんですか?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:30:17.62 ID:cfcvjpRu0
両津「ああそうだ。よく考えてみろ」
司会「え?というと」
両津「注ぎ口だけじゃなく徳利の口に毒がまんべんなく塗ってあったら意味ないじゃないか」
司会「あ、ええ、それもそうですが…」
両津「そうやって毒殺された戦国武将の話なぞ、わしは聞いた事もないしな!それに…」
両津「注ぎ口は円の切れ目だから、縁の切れ目になると言っているが」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:31:20.04 ID:cfcvjpRu0
両津「酒を注ぎ口じゃない所から注いだって、結局円を切る事に変わりはないだろ?」
司会「うーん、言われてみれば確かに…」
マナー講師「ぐ、ぐーむ…」
オー
オー
部長「ああ言えば、こう返ってくる…まったく、口先だけは達者な男だな!」
中川「怒られそうになった時、必死に言いわけしてきた今までの経験が生きているんでしょうね…」
麗子「さすがのマナー講師も、相手が両ちゃんなら歯が立たないようね!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:32:53.04 ID:cfcvjpRu0
司会「それでは両津先生、お酒を注ぐ時はどうすればマナー違反にならずに…」
両津「それはだな。ストローを使えばいい」
司会「え?ストローを?」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:33:32.72 ID:cfcvjpRu0
両津「そうだ。徳利にストローを差して出す。そうすれば」
両津「例え縁に毒が塗ってあっても大丈夫だし、円を切らずに酒が飲める!」
司会「はあ…」
オー
オー
部長「徳利にストローだなんて、バカかあいつは?」
中川「ヤクルトじゃないんですから…」
麗子「風情も何もあったものじゃないわね!」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:34:45.11 ID:cfcvjpRu0
マナー講師「ま、待て!それだと、相手に酒を注げないじゃないか!いい加減な事を言って…」
司会「あ、そうですね。両津先生、相手にお酒を注ぎたい時はどうしたらいいんでしょうか」
両津「なんだ、そんな事か。そういう時は…」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:35:46.48 ID:cfcvjpRu0
両津「ストローを、2本使えばいい。それで相手に飲んでもらう」
両津「自分も一緒に飲めるし、織田信長もそうやって家来と酒を飲んでいたと言われてるしな!」
司会「は、はあ…」
オー
オー
部長「男同士が、一つの徳利にストローを差しあって酒を飲み合う…」
部長「あいつは、とうとう頭がおかしくなったようだな!」
中川「その光景を、想像したくありませんね…」
麗子「一体、何を考えてるのよ両ちゃんは!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:38:13.32 ID:cfcvjpRu0
両津「今までのマナーは、もう古い!」
両津「これからは、スーパーマナー講師のわしがマナーの新しい時代を切り開いて見せる!」
司会「いやぁ、素晴らしい!両津先生、大変勉強になりました!」
ワー
ワー パチパチ…
麗子「みんな、両ちゃんの口のうまさとハッタリにすっかり乗せられちゃったみたいね」
中川「ひどい内容でしたね…」
部長「バカバカしい…。ま、両津の言う事に引っかかるヤツなんぞおらんだろうがな」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:41:12.57 ID:cfcvjpRu0
部長の予測に反し、スーパーマナー講師両さんがそのハッタリと口のうまさで
新しく作り出すマナーは、人々の爆発的に広まった。
多少おかしな所があっても、これがマナーだと力強く断言する両さんの強引な語り口に
多くの人がつい納得してしまった。
発行する新しいマナー本は爆発的に売れ、
そのあおりで従来のマナー講師はほとんど姿を消してしまった。
しかし…
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:44:01.58 ID:cfcvjpRu0
~宴会場~
署長「やーやー大原くん、いつもご苦労だね」
部長「いやあ、あのバカが何かやらかさなければ、もっと苦労せずにも済むんですが」
署長「まぁまぁ、とりあえず一杯やろう。それじゃ…」
部長「いやー、どうも済みませんな…ん?」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:45:30.60 ID:cfcvjpRu0
署長「ん」
部長「あ、あの署長、徳利にストローなんか2本差して、片方咥えて差し出されましても…」
署長「なんだ大原君、知らないのか?こうするのがマナーなんだそうだ」
部長「署長、あのバカの言った事を間に受けて…」
署長「いや、周りのみんながやってるんだぞ?ほら大原君」
署長「ん」
部長「い、いや署長、こんな気持ちの悪い絵面もめったにないといいますか、何といいますかその…」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:46:29.41 ID:cfcvjpRu0
バァン!
部長「うおっ!?」
店員「刺身盛り合わせ、お待ちい!」
部長「こ、こら、何て乱暴な!扉は優しくノックせんか全く!」
店員「えっ、でもこうするのがマナーだって店長に習って…」
部長「両津、あのバカは…!」
署長「何だ、大原くんはマナーを知らないのか?」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:47:21.89 ID:cfcvjpRu0
署員「ん…」チュー
署員「ん…」チュー
署長「ほら、みんなやってるじゃないか。さ、大原くん、ん…」
部長「…」
部長「うおっぷ」ダッ
署長「あ、どこへ行くんだね大原くん?」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:48:57.26 ID:cfcvjpRu0
~翌日、派出所~
部長「両津!両津の大バカ者はどこだ!」
中川「あ、部長。それが最近、マナー講師の仕事が忙しいらしくって…」
麗子「ほとんど派出所に顔を出さなくなっちゃったわね」
部長「あいつが、適当な事をマナーだといって広めるからとんでもない事に…!」
中川「最近、ますます調子に乗ってさらにとんでもない事を言ってるみたいですよ?」
麗子「ええ、何でも両ちゃんを見かけたら100円あげないとマナー違反だとか…」
部長「あのバカ…今度あいつが派出所に顔を出したら、これ以上ないぐらいにきつくお灸を据えて…!」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:50:15.32 ID:cfcvjpRu0
バァン!
部長「うおっ!?」
麗子「きゃあっ!?」
中川「うわっ!?」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:52:16.89 ID:cfcvjpRu0
両津「どーもどーも皆さん、元気でやってますか?」
両津「スーパーマナー講師の、両津勘吉です」
部長「両津!この大ばかもの!入ってくる時に扉を殴るんじゃない!」
麗子「そうよ両ちゃん、心臓が止まるかと思ったじゃないの!」
中川「すっかり、マナー講師になり切ってしまっている…」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:53:38.38 ID:cfcvjpRu0
部長「両津!おかしなマナーを作って広めるのは今すぐやめんか!お前のお陰で、多くの人が迷惑して…」
両津「あ、部長」
部長「ん?何だ」
両津「私に、えらそうに指図するのはマナー違反ですよ?」
部長「こいつは…!」
中川「部長!どうか抑えて…」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:55:38.86 ID:cfcvjpRu0
両津「私より、部長の階級が上なのはマナー違反ですとでも言えば」
両津「部長なんて、すぐにヒラに降格ですからね!」
部長「ぐぬ…!」
中川「先輩なら、本当にやりかねないから恐ろしい…」
麗子「あれじゃ、まるで暴君ね」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:57:52.76 ID:cfcvjpRu0
両津「いやぁ、マナーが正しく守られる世の中は素晴らしいですね!」
両津「今日は、マナー知らずの部長に私が特別にマナーを教えて差し上げ…」
ピリリ…
両津「おっと、電話か。はい、もしもし」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 21:58:57.43 ID:cfcvjpRu0
両津「なに、講演の依頼?わしは今忙しくてな!」
両津「なに?金に糸目はつけない?わかった、それじゃ今から打ち合わせに…」
部長「世間の人間も、いいかげんなマナーに流されるからあの男が調子に乗るんだ!」
麗子「本当に、困ったものね」
中川「うーん…。何とかする方法はないでしょうか」
麗子「それじゃあ、こういうのはどう?」
中川「どうするんですか?」
部長「何か、いい方法でもあるのか?」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:00:20.97 ID:cfcvjpRu0
~1週間後、迎賓館前~
両津「いやぁ、スマンな!二人とも待ったか?」
麗子「いいえ、私たちも今来たところよ」
中川「時間はまだ十分ありますから」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:01:10.24 ID:cfcvjpRu0
両津「しかし、ヨーロッパの公爵や伯爵を招いた麗子主催の晩餐会か!それにわしも招待してくれるとはな!」
麗子「だって、両ちゃんも有名人じゃない」
両津「ははは!いやぁ!まあな!」
中川「先輩だって、決して引けは取りませんよ」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:02:38.70 ID:cfcvjpRu0
両津「とびっきりうまいものが、たくさん食えるんだろ?」
麗子「ええ、普段は宮廷に勤めてる超一流のシェフを招いて…」
中川「それに、食材もこれ以上ないぐらいに最高のものが用意されてますよ」
両津「うひょう、聞いただけでヨダレが止まらんな!それじゃ早速…」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:04:24.24 ID:cfcvjpRu0
麗子「その前に、両ちゃん」
両津「ん?何だ」
麗子「両ちゃんは、テーブルマナーは大丈夫よね?」
両津「あ…あたり前だろ。わしを誰だと思ってるんだ、スーパーマナー講師両津勘吉だぞ?」
中川「良かった、それを聞いて安心しました。格式の高い晩餐会ですから」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:05:58.63 ID:cfcvjpRu0
中川「世界経済にも大きな影響を持つ皆さんの前で、基本的なマナーも知らないようなマネをされては…」
麗子「大恥なんてもんじゃないわよね!」
中川「きっと、日本の評価そのものが下がって、経済にも大きな影響が…」
麗子「そうなったら両ちゃん、もうマナー講師なんて名乗れないわね」
両津「い、いやぁ、任せておけ!何せ、わしはマナーの神様だからな!」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:09:08.38 ID:cfcvjpRu0
両津(う、うーむ、ちょっと安請け合いをし過ぎたか?)
両津(貴族が集まる晩餐会に出て、ちょっと豪勢な飯を食うだけで)
両津(箔がついてわしの名も売れ、ますます懐に金が転がり込んで一石二鳥と思ってたんだが…)
両津(ま、まぁ、何とかなるだろ!)
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:10:22.31 ID:cfcvjpRu0
両津「え、えーっと服にシワは寄ってないよな?冠婚葬祭の時ぐらいにしか着ないスーツなんだが…」
麗子「ふふ…。両ちゃん、すっかり騙されてるわね」
中川「どうやら、バレる心配はないようだね」
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50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:11:59.23 ID:cfcvjpRu0
~回想~
部長「ニセの晩餐会を開くのか?」
麗子「はい部長、私がヨーロッパの貴族を招いて主催したといった感じで…」
中川「それで麗子さん、どうするの?」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:14:02.94 ID:cfcvjpRu0
麗子「もちろん、両ちゃんはテーブルマナーなんて知らないわよね」
麗子「インチキマナー講師なんだから。それで、たっぷり恥をかかせてあげれば…」
中川「うーん…。確かに、晩餐会で大恥をかけば先輩のマナー講師としての立場はなくなるね」
部長「その様子が世間に伝われば、みんなも目を覚ますかも知れんな!」
麗子「きっと、上手く行くわよ。両ちゃって単純なんだから」
中川「そうかも…。部長、どうでしょうか?」
部長「そうだな、君たちに任せてみるか」
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52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/04(月) 22:16:05.00 ID:cfcvjpRu0
両津「どこか、ほつれてたりしないかな?うーむ、何だか緊張してきたぞ…」
麗子「両ちゃんの勝手に作ったマナーなんて、通用しない事を思い知らせてあげるんだから」
中川「果たして、先輩はどう振舞うんだろうか…」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:34:40.66 ID:yCN03YFn0
麗子「ところで、両ちゃん」
両津「ん?どうした?」
麗子「蝶ネクタイはどうしたの?」
両津「ネクタイ?ネクタイならこうしてちゃんと…」
中川「いえ、蝶ネクタイですよ先輩」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:35:25.35 ID:yCN03YFn0
両津「蝶ネクタイだと?ああ、リボンみたいになってるあれか!それがどうかしたのか?」
麗子「それがどうしたの、じゃなくって。招待状にブラック・タイでお越しくださいって書いてなかった?」
両津「ああ、だからこうして黒いネクタイをして…」
中川「いえ、先輩…」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:36:22.08 ID:yCN03YFn0
中川「ブラック・タイとは、タキシードと蝶ネクタイ着用の事を言います」
中川「格式ある晩餐会に出席する時には、その格好をするのが基本です」
中川「それからホワイト・タイというのもあって、これはより格式の高い場で着用する…」
麗子「ドレス・コードって言うのよ。知ってるわよね?」
両津「あ、当たり前じゃないか。わしはスーパーマナー講師だぞ?」
中川「先輩が着てるのは、冠婚葬祭用の黒いスーツですか…まあ、それはいいとして」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:38:32.27 ID:yCN03YFn0
中川「それに普通の黒いネクタイ着用では、お葬式に出席するドレス・コードという事に…」
麗子「まさか両ちゃん、知らなかったわけじゃないわよね?」
中川「ええ、マナー講師ともあろう先輩が…」
両津「い、いや!もちろん知ってたさ!ちょっと、親戚の法事に出席して来たからな!」
両津「蝶ネクタイは、こうしてちゃんとポケットに…あれ?どっかに落っことしたかな?」
両津「ちょっと、探してくる!二人とも待ってろ!」
麗子「逃げたわね…」
中川「まさか、こんな初歩的な所でつまづくとは…」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:40:13.89 ID:yCN03YFn0
麗子「ま、でもこれで服装の基本的なマナーも知らなかったって事になるわね」
中川「そうだね、マナーを教える人間としてはあるまじき事に…」
麗子「きっと、週刊誌が嗅ぎ付けてあっという間に…」
両津「おーい!」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:40:49.63 ID:yCN03YFn0
両津「二人とも、待たせたな!」
麗子「…え?」
中川「先輩、蝶ネクタイが見つかったんですか?」
両津「ああ、近くに落っこちてた。すぐ見つかって助かったよ!」
麗子「両ちゃん、随分ハデな蝶ネクタイね?」
中川「ええ、まるでアゲハ蝶ですね」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:41:34.55 ID:yCN03YFn0
両津「ん?」ピク
麗子「きゃあ!動いてるわよそれ?」
中川「先輩、それはもしかして蝶ネクタイじゃなくて蝶…」
両津「さーて、行くとするか!マナー講師のわしだ、晩餐会など怖るるに足りん!」ヒラヒラ
麗子「両ちゃん、羽ばたいてるわよそれ?」
中川「その格好で晩餐会に参加しようとは、すごい度胸だ…」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 22:02:33.68 ID:yCN03YFn0
~晩餐会会場~
麗子「本日は、お集まり頂きまして…」
両津「うーむ、外国人だけかと思っていたが意外と日本人が多いんだな!」
両津「ま、麗子が招待したんだろうから不思議でもないか」
客「あ、もしかしてあなたはマナー講師の両津さん?」
両津「ん?そうだが」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 22:04:12.56 ID:yCN03YFn0
客「いやー、いつもテレビで拝見してますよ!」
両津「おおそうか、わしも有名になったもんだ」
客「…それにしても、素敵な蝶ネクタイをしていますね」
両津「ああ、晩餐会には蝶ネクタイをして出るのがマナーだからな!」ヒラ
客「うおっ!?」
両津「マナーは、きっちりと守らなくてはいけませんな!がっはっは…」ヒラヒラ
中川「蝶ネクタイじゃなくて、蝶をつけるのはマナーに合ってるんだろうか…」
麗子「周りの人達も、戸惑ってるわね…」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 22:18:01.86 ID:yCN03YFn0
麗子「それでは皆様、お食事をお楽しみ下さい」
両津「よっしゃ!やっとメシが食える!」
両津「…それにしても、テーブルの上に色々とゴチャゴチャあるもんだな」
両津「ナイフにフォークに、スプーンが何本も…箸だけでいいだろ、まったく!」
両津「っと、わしはマナー講師だからな、ここで下手をうてばマナー講師としての地位が…」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 22:22:11.11 ID:yCN03YFn0
給仕「こちら、前菜のスープになります」
両津「うほっ、うまそう!それじゃ早速いただき…」
周り「…」ジロ…
両津「ん!何だ」
周り「いきなり、違うスプーンで…」
周り「ああ、あれはデザート用のスプーン…」ヒソヒソ
両津「な、何だ?もしかして使う順番が決まってるのか?」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 22:30:12.85 ID:yCN03YFn0
両津「えーと、これか?いやいやそれとも…」
周り「…」ジロジロ
中川「周りの反応をうかがいながら、手探りで正解を探している…」
麗子「ナイフやフォークは、外側に置いてあるのから使うのがテーブルマナーの基本なのにね!」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:08:31.97 ID:rK26q8p/0
両津「ふぅ!たかがメシを食うのに面倒でかなわんな!」
両津「あー、緊張したらのどが渇いてきた、何か、飲むものは…お、丁度いい。これを」
両津「ゴックゴック…ぷはー」
ザワッ
周り「…」シーン…
両津「ん?な、何だ何だ?」
麗子「両ちゃん、手洗い用のフィンガーボウルの水を飲んじゃったわね…」
中川「先輩のあまりの非常識さに、会場中が静まりかえっている…」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:09:16.48 ID:rK26q8p/0
両津「な、何なんだお前ら!さっきからわしが何かするたび…」
麗子「待って、両ちゃん」
両津「麗子?」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:09:55.20 ID:rK26q8p/0
麗子「…」ス…
両津「お、おい?」
麗子「ふぅ、おいしかった」
オー
オー
周り「おおー!白鳥家のお嬢さんも!?」
周り「手洗い用の、フィンガーボウルの水を飲んでしまった…」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:10:59.11 ID:rK26q8p/0
麗子「これは、こうして水を飲む用に置いてあったものです」
麗子「ですので皆さん、両ちゃんは特別おかしな事をしたわけではなくて…」
両津「れ、麗子…」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:12:36.89 ID:rK26q8p/0
両津「…そうか。麗子は、わしに恥をかかせないようにああやってわしと同じように」
両津「それに比べてわしは、自分勝手にマナーを作って」
両津「それを知らなければ、マナー知らずと罵って恥をかかせ…」
両津「…すまん、麗子」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:15:03.92 ID:rK26q8p/0
両津「わしが、間違っていた…」ひいい…
麗子「両ちゃん。知らない人に恥をかかせるのがマナーじゃないの」
麗子「一番のマナーは、人に配慮する事よ」
周り「その通り!」
周り「いやー、すばらしい!さすがは白鳥家のお嬢さんだ!」
パチパチパチ…
中川「さすがは麗子さん。先輩も目を覚ましてくたみたいで、良かった…」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:21:07.05 ID:rK26q8p/0
~翌日の派出所~
両津「いやー、それにしてもマナーというのは奥が深いな!」
中川「そうですね。元々はちょっとした配慮だったものが、いつの間にか形式的になってしまったり…」
両津「今じゃ、時代に合わなくなったマナーもずい分とあるかもな」
中川「ええ、元の意味が薄れてしまったマナーは思い切って変えていく事も必要だと思いますね」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:27:50.55 ID:rK26q8p/0
両津「結局、あんまり固く考えずに自然にしとくのが一番なのかも知れんな!」
中川「そうですね。それにマナーを知らなかった人への配慮も欠いてしまっては…」
麗子「両ちゃん!」
両津「ん?お、おお麗子」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:29:07.10 ID:rK26q8p/0
麗子「私の机の上に、エッチな本置かないでよ!」
両津「べ、別にいいじゃないかそのぐらい。ちょっと置いといたぐらいでそんな怒らなくても」
麗子「両ちゃんって、本当に配慮がないわね!女性の机の上にエッチな本置くなんて!」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:29:58.41 ID:rK26q8p/0
麗子「もう、そのぐらいのマナーは守ってよ!」
両津「ひえ~っ、もうマナーは懲り懲りだ~」
中川「最低限のマナーだけは守りましょうね、先輩」
おしまい
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:30:28.34 ID:rK26q8p/0
以上でした
依頼出して来ます
依頼出して来ます
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 02:33:04.11 ID:UalrgLo3O
乙
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 01:55:06.73 ID:VSM8kiO/O
おつ
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 11:58:25.21 ID:rc/akvCx0
おつ
>>周り「いやー、すばらしい!さすがは白鳥家のお嬢さんだ!」
白鳥麗子は別の漫画(ドラマが有名)。
秋本では?
話は面白かった
>>周り「いやー、すばらしい!さすがは白鳥家のお嬢さんだ!」
白鳥麗子は別の漫画(ドラマが有名)。
秋本では?
話は面白かった
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 09:16:18.23 ID:sbHmAVULo
面白かった
久々に本家のノリを思い出した
久々に本家のノリを思い出した
引用元: 【こち亀】両津「なに!?ノックが2回はマナー違反だと!?」
両津「なにぃ?PUBGだと?」
2018-07-20
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 15:56:02.600 ID:4dZOlbxG0
中川「~~ というゲームなんです」
両津「FPSか、くだらんな」
中川「世界中で大流行していて、今度中川コンツェルン主催で大会が開かれるんですが…」
両津「…ほう」
中川「優勝賞金はなんと1億e...
両津「出る!ワシも出るぞ!!!!!」
中川「え、でも参加者は殆どがプロゲーマーで予選を勝ち上がらないと…」
両津「予選があるんだな!?」
中川「は、はい、来週に…」
両津「出場する!申し込んどいてくれ!」
中川「は、はい…分かりました」
両津「うおおおおおおお!!!!!」
中川「あ、先輩ゲーミングパソk...
両津「FPSか、くだらんな」
中川「世界中で大流行していて、今度中川コンツェルン主催で大会が開かれるんですが…」
両津「…ほう」
中川「優勝賞金はなんと1億e...
両津「出る!ワシも出るぞ!!!!!」
中川「え、でも参加者は殆どがプロゲーマーで予選を勝ち上がらないと…」
両津「予選があるんだな!?」
中川「は、はい、来週に…」
両津「出場する!申し込んどいてくれ!」
中川「は、はい…分かりました」
両津「うおおおおおおお!!!!!」
中川「あ、先輩ゲーミングパソk...
9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:01:49.703 ID:4dZOlbxG0
本田「せんぱぁ~い?入りますよ~?」
両津「…」カタカタカタ
本田「せ、先輩…?」
両津「足音!!!!!」
本田「ひいいぃぃぃいい!?」
両津「な、なんだ本田か…すまん、ゲーム内の足音と勘違いした」
本田「び、びっくりしたぁ…」
両津「本田、ちゃんと有給は取ってきたか?」
本田「はぁい取りましたよぉ…」
両津「よし、そこのパソコンでPUBGをやるぞ」
本田「P…UB…G…?」
両津「今から操作方法を説明するからな!」
本田「えぇ~…なんで僕がこんなこと…」
両津「…」カタカタカタ
本田「せ、先輩…?」
両津「足音!!!!!」
本田「ひいいぃぃぃいい!?」
両津「な、なんだ本田か…すまん、ゲーム内の足音と勘違いした」
本田「び、びっくりしたぁ…」
両津「本田、ちゃんと有給は取ってきたか?」
本田「はぁい取りましたよぉ…」
両津「よし、そこのパソコンでPUBGをやるぞ」
本田「P…UB…G…?」
両津「今から操作方法を説明するからな!」
本田「えぇ~…なんで僕がこんなこと…」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:07:31.229 ID:4dZOlbxG0
本田「行くぜェ!両津の旦那ァ!」
両津「よし!安置のど真ん中まで行くぞ!」
本田「任せとけェ!」
左近寺「両津!敵は!?」
両津「今探して…ん!いた!NWだ!」
ボルボ「よし!あの家を取るぞ!降りたらすぐ射撃準備だ!フォーメーションE!」
ボルボ「撃てーーーーーー!!!」
両津「うおおおおおおおお!!!」
本田「あわわわわわわ…」
両津「よし!安置のど真ん中まで行くぞ!」
本田「任せとけェ!」
左近寺「両津!敵は!?」
両津「今探して…ん!いた!NWだ!」
ボルボ「よし!あの家を取るぞ!降りたらすぐ射撃準備だ!フォーメーションE!」
ボルボ「撃てーーーーーー!!!」
両津「うおおおおおおおお!!!」
本田「あわわわわわわ…」
20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:11:06.706 ID:4dZOlbxG0
両津「よし…ラスト1だ…!」
左近寺「くそ…安置が真逆だ…」
ボルボ「スモーク!」
本田「は、はいいいいい!!!」
ボルボ「GO!!!!!」
左近寺「くそ…安置が真逆だ…」
ボルボ「スモーク!」
本田「は、はいいいいい!!!」
ボルボ「GO!!!!!」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:15:43.538 ID:4dZOlbxG0
ボルボ「これで5連続ドン勝つだ」
両津「大分仕上がってきたな」
本田「ボルボさんの作戦が見事です~」
左近寺「両津のエイムも神がかってるな」
両津「PC代だけで100万掛かってるんだ!絶対に優勝して賞金を手に入れるぞ!」
一同「おーーーー!!!!!」
両津「大分仕上がってきたな」
本田「ボルボさんの作戦が見事です~」
左近寺「両津のエイムも神がかってるな」
両津「PC代だけで100万掛かってるんだ!絶対に優勝して賞金を手に入れるぞ!」
一同「おーーーー!!!!!」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:20:57.184 ID:4dZOlbxG0
両津「なにい!? ボルボが倒れた!?」
本田「は、はい、過労で倒れたと…」
両津「軍隊上がりのくせに貧弱なやつだ!」
本田「で、でも僕も体力の限界で…」
両津「一週間寝ないでゲームしてただけだろ!おい本田!起きろ!本田!」
左近寺「りょ、両津…」
両津「左近寺!」
左近寺「ん…?ここは…?」
両津「左近寺!おい!左近寺!」ユサユサ
左近寺「敵…! 左クリック!左クリック!左クリック!左クリック!」
両津「や、やめろ左近寺!ワシは敵じゃない!左近寺!」
左近寺「あああああ」
両津「だ、だめだ…ゲームの世界から戻れなくなっている…」
両津「こうなったらワシ一人でやるしかない…!」
本田「は、はい、過労で倒れたと…」
両津「軍隊上がりのくせに貧弱なやつだ!」
本田「で、でも僕も体力の限界で…」
両津「一週間寝ないでゲームしてただけだろ!おい本田!起きろ!本田!」
左近寺「りょ、両津…」
両津「左近寺!」
左近寺「ん…?ここは…?」
両津「左近寺!おい!左近寺!」ユサユサ
左近寺「敵…! 左クリック!左クリック!左クリック!左クリック!」
両津「や、やめろ左近寺!ワシは敵じゃない!左近寺!」
左近寺「あああああ」
両津「だ、だめだ…ゲームの世界から戻れなくなっている…」
両津「こうなったらワシ一人でやるしかない…!」
28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:30:00.171 ID:4dZOlbxG0
両津「上位3チームが予選突破できる…」
両津「つまり徹底的に戦いを避ければいい」
両津「フフフ…こんな僻地には誰も…」
司会「おーっと!1人で参加している両津選手!いきなりワンチームと被ったー!」
両津「くそっ!」
両津「早く武器を…いや、間に合わん!」
両津「乗り物もない…クッ…どうすれば
…」
両津「あの手を使うしかないか…!」
ポチッ
両津「つまり徹底的に戦いを避ければいい」
両津「フフフ…こんな僻地には誰も…」
司会「おーっと!1人で参加している両津選手!いきなりワンチームと被ったー!」
両津「くそっ!」
両津「早く武器を…いや、間に合わん!」
両津「乗り物もない…クッ…どうすれば
…」
両津「あの手を使うしかないか…!」
ポチッ
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:33:05.679 ID:4dZOlbxG0
司会「おーーーーーっと!両津選手が一人でワンチームを壊滅させたーーーー!!!!」
両津「…」ニヤリ
ざわざわ
ざわざわ
司会「両津選手、一体何者だー!?」
両津「…」ニヤリ
ざわざわ
ざわざわ
司会「両津選手、一体何者だー!?」
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:38:09.190 ID:4dZOlbxG0
司会「両津選手30キル目ーー!!!!!優勝ーーー!!!!!」
両津「ふう」
司会「両津選手こちらへ!」
両津「やあやあやあ」
司会「あの最初の場面ですが…」
両津「いやあ、上手く立ち回れました」
司会「PUBGを始めて一週間とのことですが…?」
両津「ええ、まあ、ゲームは得意なのでね」
司会「凄い選手が現れました!!!」
両津「あはは、どうも、どうも」
??「これは…」
両津「ふう」
司会「両津選手こちらへ!」
両津「やあやあやあ」
司会「あの最初の場面ですが…」
両津「いやあ、上手く立ち回れました」
司会「PUBGを始めて一週間とのことですが…?」
両津「ええ、まあ、ゲームは得意なのでね」
司会「凄い選手が現れました!!!」
両津「あはは、どうも、どうも」
??「これは…」
34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:41:44.289 ID:4dZOlbxG0
本田「せんぱぁい!見ましたよぉ!!」
ボルボ「やったな、両津!」
左近寺「これで俺たちも決勝に…」
両津「すまない、君たちとのお遊びに付き合ってる暇はないのだよ」
一同「!?」
両津「これを」
本田「名刺…?」
左近寺「プロゲーミングチーム所属…両津勘吉…!?」
両津「そういうことなんだ、じゃあな」
本田「先輩酷いですよぉ!」
左近寺「あんまりだ!」
ボルボ「許さん…!許さんぞ両津!」
ボルボ「やったな、両津!」
左近寺「これで俺たちも決勝に…」
両津「すまない、君たちとのお遊びに付き合ってる暇はないのだよ」
一同「!?」
両津「これを」
本田「名刺…?」
左近寺「プロゲーミングチーム所属…両津勘吉…!?」
両津「そういうことなんだ、じゃあな」
本田「先輩酷いですよぉ!」
左近寺「あんまりだ!」
ボルボ「許さん…!許さんぞ両津!」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:45:29.018 ID:4dZOlbxG0
部長「両津のバカは今日も無断欠勤か!」
中川「部長、それが…」
両津「部長、おはようございます」
部長「両津!!!」
両津「いや、元部長ですね」
部長「なんだとぉ!?」
両津「本日をもって警官はやめました」
両津「わたくしこういうものです」
部長「ぷ、プロゲーマー両津勘吉…?」
両津「今までお世話になりました、元部長」
部長「ば、バカモン!ゲームで飯を食ってけると思ってるのか!」
中川「部長、それが…」
中川「部長、それが…」
両津「部長、おはようございます」
部長「両津!!!」
両津「いや、元部長ですね」
部長「なんだとぉ!?」
両津「本日をもって警官はやめました」
両津「わたくしこういうものです」
部長「ぷ、プロゲーマー両津勘吉…?」
両津「今までお世話になりました、元部長」
部長「ば、バカモン!ゲームで飯を食ってけると思ってるのか!」
中川「部長、それが…」
37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:47:49.863 ID:4dZOlbxG0
部長「そ、そ、そんなに貰えるのか…」
中川「ええ、しかも先輩が所属しているのは日本の…いや、世界のトップチームなので年収にすると2千…いや5千万…」
部長「へ、変な汗がでてきた…」
中川「eスポーツの発展は目覚ましいですからね」
中川「ええ、しかも先輩が所属しているのは日本の…いや、世界のトップチームなので年収にすると2千…いや5千万…」
部長「へ、変な汗がでてきた…」
中川「eスポーツの発展は目覚ましいですからね」
38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:48:34.856 ID:4dZOlbxG0
両津「新入りの両津です、よろしく」
プロゲーマーA「あちいっしょ」
プロゲーマーB「サインいっすかしふん
プロゲーマーA「あちいっしょ」
プロゲーマーB「サインいっすかしふん
39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:50:03.469 ID:4dZOlbxG0
両津「新入りの両津です、よろしく」
プロゲーマーA「あちいっしょ」
プロゲーマーB「サインいっすか自分」
両津「構わんよ」
プロゲーマーC「ありがてえ…!」
ボス「両津くん、来週の決勝だが…」
両津「大丈夫ですよボス、任せてください」
ボス「う、うむ」
プロゲーマーA「あちいっしょ」
プロゲーマーB「サインいっすか自分」
両津「構わんよ」
プロゲーマーC「ありがてえ…!」
ボス「両津くん、来週の決勝だが…」
両津「大丈夫ですよボス、任せてください」
ボス「う、うむ」
43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 16:55:15.469 ID:4dZOlbxG0
司会「さあそして、予選で驚異の30キル!怪物両津勘吉だーーー!!!」
両津「どうも、どうも」
司会「プロゲーミングチーム所属になったというのとで、今のお気持ちは?」
両津「初心を忘れずに頑張りますよ、ええ」
司会「もはやオーラを感じます!凄い圧だーー!!」
司会「続いては特別枠として現役アメリカ陸軍からの参戦だーーー!!!」
わーわー
わーーわーー
両津「どうも、どうも」
司会「プロゲーミングチーム所属になったというのとで、今のお気持ちは?」
両津「初心を忘れずに頑張りますよ、ええ」
司会「もはやオーラを感じます!凄い圧だーー!!」
司会「続いては特別枠として現役アメリカ陸軍からの参戦だーーー!!!」
わーわー
わーーわーー
46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:02:11.385 ID:4dZOlbxG0
両津(トッププロに任せておけばアレを使わなくても楽勝なはずだ…ひひひ、1億円は目の前だぜ…)
司会「試合開始ーーーー!!!」
プロゲーマーB「自分、車いっすか」
両津「オーケー」
プロゲーマーB「うわっ!なんだこいつ!?」
両津「どうした!?」
プロゲーマーB「うわあああああああ!!!!!!」
両津「なにやってんだ!くそ!そっちは!」
プロゲーマーA「やべっめっちゃ追いかけられてる!」
両津「なんだと!?」
プロゲーマーA「屈強な黒人が3人…やべえ!うあああああ!!!!!」
両津「ど、どういうことだ…僻地に降りたはずなのに…!」
プロゲーマーC「うお、こんなところに応急が…あったけえ…!」
両津「や、やめろ!罠だ!」
プロゲーマーC「マジかー!」
司会「開始早々またもや両津選手一人になってしまったーー!!!!!」
両津「く、くそお…どうなってやがる…」
司会「試合開始ーーーー!!!」
プロゲーマーB「自分、車いっすか」
両津「オーケー」
プロゲーマーB「うわっ!なんだこいつ!?」
両津「どうした!?」
プロゲーマーB「うわあああああああ!!!!!!」
両津「なにやってんだ!くそ!そっちは!」
プロゲーマーA「やべっめっちゃ追いかけられてる!」
両津「なんだと!?」
プロゲーマーA「屈強な黒人が3人…やべえ!うあああああ!!!!!」
両津「ど、どういうことだ…僻地に降りたはずなのに…!」
プロゲーマーC「うお、こんなところに応急が…あったけえ…!」
両津「や、やめろ!罠だ!」
プロゲーマーC「マジかー!」
司会「開始早々またもや両津選手一人になってしまったーー!!!!!」
両津「く、くそお…どうなってやがる…」
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:09:05.898 ID:4dZOlbxG0
司会「さあ残り6人!両津選手も生き残っております!」
司会「何もない草原をゴキブリのように這いつくばって移動しています!!!!」
ボルボ「撃てェェェェェ!!!」
プロゲーマー「ママー!」
司会「あーーっと!これで1vs4! アメリカ陸軍チーム対両津選手の一騎打ちだーーー!!」
両津「1億円…! 1億円…!」
ボルボ「くそ…!両津だけ見つからん…!探せ!地面を這っているはずだ!!」
両津(さすがに決勝の舞台でチートを使うのはまずい…!でも勝つにはそれしか…!1億円がすぐそこに!!!!!)
両津「うおおおおおおおおお!!!!」
司会「何もない草原をゴキブリのように這いつくばって移動しています!!!!」
ボルボ「撃てェェェェェ!!!」
プロゲーマー「ママー!」
司会「あーーっと!これで1vs4! アメリカ陸軍チーム対両津選手の一騎打ちだーーー!!」
両津「1億円…! 1億円…!」
ボルボ「くそ…!両津だけ見つからん…!探せ!地面を這っているはずだ!!」
両津(さすがに決勝の舞台でチートを使うのはまずい…!でも勝つにはそれしか…!1億円がすぐそこに!!!!!)
両津「うおおおおおおおおお!!!!」
50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:16:56.428 ID:4dZOlbxG0
司会「優勝は両津選手だーーーー!!!!」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
司会「さあ、こちらへ」
両津「どうも、どうも」
プロゲーマーA「最後のアチチ」
プロゲーマーB「両津さん、感謝します」
プロゲーマーC「ありがてえ…!」
司会「両津選手、今のお気持ちは?」
両津「いやー、賞金を何に使おうかなと…」
司会「賞金…?」
両津「え?いや、優勝したら1億円…」
司会「ああ、それはリアルPUBGですね」
両津「リアルPUBG…?」
司会「優者チームの中で希望者がいれば参加可能ですが…流石に日本人ではいないかと…」
両津「え?あの?賞金…ないの…?」
司会「もちろんありますよ!優勝賞金100万円です!」
両津「ひゃ、ひゃくまん…」
司会「両津選手?どうしました?」
両津「……リアルPUBGに出る」
司会「えっ!?」
両津「ワシはリアルPUBGに出場するぞ!!!!!!!!」
司会「なんとーーー!! 日本人からリアルPUBGへの参加者が現れたワーワー!!!!!」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
司会「さあ、こちらへ」
両津「どうも、どうも」
プロゲーマーA「最後のアチチ」
プロゲーマーB「両津さん、感謝します」
プロゲーマーC「ありがてえ…!」
司会「両津選手、今のお気持ちは?」
両津「いやー、賞金を何に使おうかなと…」
司会「賞金…?」
両津「え?いや、優勝したら1億円…」
司会「ああ、それはリアルPUBGですね」
両津「リアルPUBG…?」
司会「優者チームの中で希望者がいれば参加可能ですが…流石に日本人ではいないかと…」
両津「え?あの?賞金…ないの…?」
司会「もちろんありますよ!優勝賞金100万円です!」
両津「ひゃ、ひゃくまん…」
司会「両津選手?どうしました?」
両津「……リアルPUBGに出る」
司会「えっ!?」
両津「ワシはリアルPUBGに出場するぞ!!!!!!!!」
司会「なんとーーー!! 日本人からリアルPUBGへの参加者が現れたワーワー!!!!!」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:24:50.177 ID:4dZOlbxG0
テレビ『リアルPUBG…開幕…!』
中川「始まりますよ!中川コンツェルン主催のリアルPUBG…!」
麗子「やだ、ほんとに殺し合うの?」
中川「ええ、命を懸けて戦ってもらいます」
部長「とんでもない企画を考えたものだ…」
中川「僕は反対したんですが…」
司会「そして!日本人唯一の参戦!両津勘吉選手だーーーー!!!!」
中川「ブフォォォオォォォオオオ」
麗子「ちょっときたなーい!」
部長「りょ、両津!?」
中川「ほ、ほんとだ…出場登録されている…」
麗子「き、気づかなかったの!?」
中川「は、はい、先輩の予選でのチート行為が発覚してそれどころでは…まさか出場するとは…」
部長「なに、プロゲーマーもクビになったんだ。ここで優勝して1億稼ぐしかないだろう。どの道勝てなきゃ死ぬんだ」
麗子「で、でも…」
中川「ど、どうにか上と掛け合ってみます…!」
部長「必要ない!」
テレビ『両津「もう戦争なんて懲り懲りだあーーーーー!!!!」』
完
中川「始まりますよ!中川コンツェルン主催のリアルPUBG…!」
麗子「やだ、ほんとに殺し合うの?」
中川「ええ、命を懸けて戦ってもらいます」
部長「とんでもない企画を考えたものだ…」
中川「僕は反対したんですが…」
司会「そして!日本人唯一の参戦!両津勘吉選手だーーーー!!!!」
中川「ブフォォォオォォォオオオ」
麗子「ちょっときたなーい!」
部長「りょ、両津!?」
中川「ほ、ほんとだ…出場登録されている…」
麗子「き、気づかなかったの!?」
中川「は、はい、先輩の予選でのチート行為が発覚してそれどころでは…まさか出場するとは…」
部長「なに、プロゲーマーもクビになったんだ。ここで優勝して1億稼ぐしかないだろう。どの道勝てなきゃ死ぬんだ」
麗子「で、でも…」
中川「ど、どうにか上と掛け合ってみます…!」
部長「必要ない!」
テレビ『両津「もう戦争なんて懲り懲りだあーーーーー!!!!」』
完
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:35:53.491 ID:0uilIJBW0
乙
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/20(金) 17:39:30.844 ID:NwF96vzYd
乙
引用元: 両津「なにぃ?PUBGだと?」
両津「優勝しろ、榊遊勝。これは命令だ」
2018-06-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:33:41.44 ID:q//yMN+WO
遊勝「いや、しかし……」
両津「しかしもヘチマもあるか。わしがやれと言ったら、お前はやるしかないんだ」
遊勝「だが、新葛飾署の署長の代わりに、署長同士のデュエル大会に出て優勝しろというのは……」
両津「問題は無い。さっきも言っただろ? まずは、デュエルディスクに内蔵された麻酔針で署長を眠らせるんだ」
両津「その後、お前がディスクを遠隔操作して、透明なリアルソリッドビジョンの糸を発生させ、署長をマリオネットにする」
両津「それで署長を通して、お前が大会でデュエルするんだ」
両津「相手はプロでも何でもない、ただの中年親父の警察官だ。プロのお前なら優勝間違い無し。何の問題も無い」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:36:33.69 ID:q//yMN+WO
遊勝「だから、そんな真似はできないと言っている」
両津「なんでだ? 何の問題がある」
遊勝「問題だらけだ」
遊勝「……そもそも、デュエルとはデュエリスト同士のコミュニケーションなんだ。相手は自分に対し、常に真剣に向かい合ってくれているんだ」
遊勝「なのに、そんな風に相手の誠意を踏みにじるような真似、できるわけがないだろう」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:37:25.43 ID:q//yMN+WO
両津「なぁに~~? 貴様、よくもそんなことをヌケヌケとーーー」
両津「ーーーいや、いい。わしが話をしにきたのはそんなことじゃない」
遊勝「まだ諦めるつもりは無いのか?」
両津「当たり前だ! 署長が優勝しないと、わしがクビになるんだぞ!」
両津「くっそ~、部長め! 新葛飾署の発言権を高めるためだか何だか知らんが、署長を必ず優勝させろなんて無茶振りしやがって!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:37:51.21 ID:BKTGBGir0
さすがの遊勝も両さん相手には無理だなwwwww
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:38:35.60 ID:q//yMN+WO
遊勝「……どんな理由があろうと、不正に手を染めるわけにはいかない」
両津「このわしに逆らうのか、遊勝!」
遊勝「そうなる」
両津「わかっているのか! わしは一度、お前に大損害を負わされたこともあるんだぞ!」
遊勝「それは、両さんが勝手に、私と石島のデュエルで博打していただけの話だろう。私には何の責任もない」
遊勝「……そもそも、君とは一度居酒屋で意気投合しただけの仲じゃないか」
遊勝「しかも、君は私に借金もあったはずだ。ならば従う義務は無い」
両津「……そんなこと言って良いのかー?」
遊勝「? どう意味かね?」
両津「自分の家庭を崩壊させたいのか?って言ってんだよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:40:11.98 ID:q//yMN+WO
遊勝「!?」
両津「遊勝、お前が女子高生を松葉杖代わりにして、身体の感触を楽しんでいたことはわかっている」
両津「それをバラしても良いのかな? んん~~?」
遊勝「……な、なんのことだ? 何を根拠にそんなデタラメをーーー」
両津「お前が融合次元で生徒にしていた連中から聞いた。まったく、世界最高のエンターテイナーが聞いて呆れる」
遊勝「ち、ちがう! あれは当時まだ足が治ってなくて、仕方なくーーー」
両津「ふん、足なんざ、とっくに治ってたんだろ」
両津「その証拠にユーリとかいうガキとのデュエルではぴょんぴょんジャンプしてたそうじゃねえか」
遊勝「そ、それはーーー」
両津「このことを奥さんや子供にバラされたくなければーーーーわかってるな?」
遊勝「う、うううっ、!!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:41:31.47 ID:q//yMN+WO
両津「遊勝、何がお前をそうさせたかは知らん」
両津「だが、家族を投げた時点で、お前の負けだ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:43:39.18 ID:q//yMN+WO
遊勝「……ほ、ほんの出来心だったんだ!」
遊勝「3年も妻と息子と離れ離れになって、人肌恋しくて、つい……!」
両津「この期に及んで言い訳か。見苦しいぞ」
遊勝「仕方が無かったんだ! あの時は、プログラムもスタンダード次元に置きっ放しで、発散できなくて、それでーーー」
両津「プログラム?」
遊勝「あ、いや、それは、その」
両津(……これは、におう、におうぞ! 金の成るにおいが!)
両津「……詳しく聞かせて貰おうじゃないか」ニヤリ
遊勝「うっ、うう……実はーーーーーー」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:45:10.03 ID:q//yMN+WO
部長「おお、両津!」
両津「あっ、部長」
部長「よくやったな、両津。まさか本当に署長を優勝させるとはーーー」
両津「なあに、私にかかれば、そのくらいお茶の子さいさいですよ!」
部長「しかし、眠ったようにデュエルし、そのまま勝つとは……不思議なこともあるものだ」
両津「なに言ってんですか、榊遊矢なんてペンデュラムを創造したんですよ?」
両津「だったら、眠りながらデュエルするくらい、普通にあり得ますって」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:46:31.29 ID:q//yMN+WO
部長「ふむ、それもそうだ。とにかく、ご苦労だった。次のデュエルも期待しているぞ」
両津「あれ、デュエル大会はもう終わったんじゃ?」
部長「ああ、今度は、榊遊矢とのデュエルだ。大会ではない」
両津「そりゃまた何で、そんなことに?」
部長「専門家の話によると、署長のデュエルはプロの世界でも通用するらしい。だから榊遊矢とデュエルする許可が降りた」
部長「そのデュエルを他の署に見せつければ、新葛飾署の発言権はさらに増すことになるだろう」
両津「ふーん、そうですか」
両津(また遊勝にでも頼むか……あー、面倒くせー)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:48:29.30 ID:q//yMN+WO
両津「さて、部長とのよもやま話も終わったことだし、本業に励むとするか」
両津「この時間の客はーーー、ああ、確か、市長候補んところのボンボンだったな」
両津「とりあえず、プログラム送信、っと」ピッ
………………………………………………………………
ピロリーンッ
沢渡「……おおっ、きたきた! プログラム!」
沢渡「くうう~! こづかい3ヶ月ぶん払った甲斐があったってもんだぜ!」
沢渡「よしよし、このプログラムが起動した状態でモンスターを召喚すればーーーーーー」ニヤリ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:52:07.66 ID:q//yMN+WO
沢渡「ーーーそういうわけで、《魔界劇団ープリティ・ヒロイン》召喚!」
ぴょこんっ
プリティ『お呼びですか? ご主人様!』キャピッ
沢渡「頼む! 俺と熱いキッスを……!」
プリティ『かしこまりました! ご主人様!』ンー
沢渡「うっほおお!!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:53:53.50 ID:q//yMN+WO
両津(ぐふふ、それにしても遊勝の奴からは良いオモチャを貰った)
両津(そう、このプログラムがあれば、倫理コードを無視できる! つまり、ソリッドビジョンにどんな不埒な命令だって下せるのだ!)
両津(もっとも、使い捨て品で、あまり量は無かったが、わしの手にかかれば量産など容易いことよ!)
両津(しかし、まさか遊勝の奴が、ハゲの会長からこんなものを貰ってやがったとはな。まったく、それならさっさとわしに言えってんだ)
両津(そして、このプログラムを求めるのは、あのボンボンだけではない! 世界中のデュエリストがこぞって欲しがるシロモノだ!)
両津(このプログラムを売り捌けば、億万長者間違い無し! がーっはっはっはっは!)
両津(はははは………さーて、次の客はーーーー)ニンマリ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 20:59:43.68 ID:q//yMN+WO
月影&日影「「《女忍者ヤエ》召喚!」」
ドロンッ
ヤエ『お前たちが拙者の主でござるか?』
月影「そうでござる! そうなのでござる!」
日影「頼むでござる! 拙者たち兄弟に、忍法お色気の術をかけて欲しいのでござる! イチャイチャスフィンクスしたいのでござる!」
ヤエ『それが主たちの望みとあらば……』シュルシュル
月影&日影「「ぬっはあああ!!」」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:09:09.41 ID:q//yMN+WO
グレース&グロリア「「《トマボー》召喚!」」
ボンッ
トマボー『何の用だトマ?』
グレース「キャー、遊矢ーーー!」
グロリア「頼む、遊矢! 私たちにお前と握手をーーー」
トマボー『俺は遊矢じゃないトマがーー、女性に恥をかかせるわけにはいかないトマ』ギュッ
グレース「ああああ! 夢にまでみた遊矢の握手ーーー」
グロリア「もっとだ! もっと私たちの身体のいろんな所に握手をーーー!」
トマボー『お楽しみは、これからトマ』キリッ
グレース&グロリア「「あああーーー!!」」
………………………………………………………………
両津「がはは! これでわしも億万長者だー!!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:11:23.30 ID:q//yMN+WO
両津「ーーーなにぃ!? 赤馬零児がプログラムの存在に気づきかけてるだと!?」
月影「その通りでござる。このままでは拙者たちも両津殿も収容所行きでござる。ヤバイでござる」
両津「ぬううっ、ちとハデにやり過ぎか……?」
月影「拙者たち忍者以外に、これ以上プログラムを渡すのはやめた方が良いでござる。他の連中は口が軽いでござる」
両津「むううっ、もっと儲けたいが、捕まっては元も子もないしな……ここらが引き時か」
両津(だが、せめて、もう一花火……!)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:13:30.59 ID:q//yMN+WO
両津(……がーっはっは! できたぞー! 特注デュエルディスクが!)
ドドーンッ!
両津(このディスクに内蔵されたプログラムは使い捨てではない完全品だ! つまり、このディスクさえあれば、いつでもどこでも自由にモンスターとムフフなことができるのだ!)
両津(しかも、従来のものと違って、モンスターに命令を下す必要は無い! モンスターが自動的に動いて、『奉仕』してくれるという寸法よ!)
両津(赤馬零児に気づかれる前に、このディスクを100億くらいで売ってやる! そうなりゃ、わしも金持ちの仲間入りだ! がははは!)
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:15:17.56 ID:q//yMN+WO
中川「おはようございます」
麗子「おはよう」
両津(……しかし、徹夜でディスクを作ったせいか、眠いったらありゃしない)フワアッー
両津(しゃーない。居眠りでもするか)
両津「……ぐがーっ、」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:16:35.51 ID:q//yMN+WO
部長「ーーーーーーこら、両津!!」
両津「……!?」パチリッ
両津「……ひ、ひええ、部長!?」
部長「勤務中に居眠りとは何事だ!」
両津「す、すいません、部長! 寝不足でーーー」
部長「黙れ! どうせ徹夜でプラモでも作ってたんだろう! まったく、お前という奴はーーーー」
両津(ううっ、眠いってのに、説教かよ……くそ、まだ眠い……)ウトウト
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:18:11.01 ID:q//yMN+WO
部長「ーーーいや、いい。いまは説教は後回しだ」
両津「……へ?」
部長「それよりも両津、お前のディスクを貸してくれ」
両津「……はい? なんでまた?」
部長「署長がディスクにお茶をこぼして壊してしまってな。代わりのディスクが必要になったんだ」
部長「そういうわけで、お前の持ってるディスクを貸してくれ」
両津「……ん? ああ、そういうことですか……はい、どうぞ」スッ
部長「悪いな、後で返す」
両津「……きちんとレンタル料金も払ってくださいよ~~? いまなら3万円でーーー」
部長「250円もあれば充分だろう、バカモンが」チャリーンッ
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:19:11.86 ID:q//yMN+WO
両津「に、250円!?」
部長「そういうわけで、このディスクを署長に渡してくる。ではな」スタスタ
両津(……ったく、何が250円だ! ふざけんねえや! わしのディスクは雑誌の付録じゃねーっつーの!)
両津(……あー、怒ったら余計に眠く……)ウトウト
両津「……とりあえず、もう一度、眠って……ぐごーっ、」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:20:26.18 ID:q//yMN+WO
両津「……ふわあっーーっ、」
両津「あー、よく眠った。さて、次はパチ〇コでも……」
ブーッブーッ
両津「……何の用だ、遊勝?」ピッ
遊勝「大変だ、両さん。ディスクを遠隔操作できないんだ」
両津「ああ? 何を言ってるんだ、お前は?」
遊勝「いや、今日の今の時間は、署長が私の息子とデュエルする予定だろう?」
遊勝「だが、署長のディスクに電源が入ってないみたいなんだ。これでは遠隔操作できない」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:21:27.63 ID:q//yMN+WO
両津「電源が入ってない? そりゃ当たり前だ」
遊勝「なぜ?」
両津「なぜもなにも、署長のディスクは壊れてーーー」
両津「ーーーって、ちょっと待て!?」
遊勝「うおっ!? どうした、両さん?」
両津(しまった! 寝ぼけてたせいで、いろいろド忘れしていた!)
両津(そして、さっき部長に渡したディスク、あれはーーーーーー)サアーッ
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:23:53.58 ID:q//yMN+WO
署長「えっと、その、あの」アセアセ
ニコ「おーっと、これはどうしたことだー!? 屯田署長、デュエル開始から全く動かない!」
署長(いつもなら、急に眠気がきて、いつの間にか勝っているんだが……何で今日に限って眠くならんのだ!?)アセアセ
遊矢「あのー、そろそろ動かないと、失格になりますよ?」
署長「へ?」
遊矢「いや、アクションデュエルには、1分間なにもしないと、失格になるっていうルールがーーー」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:26:36.77 ID:q//yMN+WO
署長「そ、そうなのか!?」
遊矢「ええ、なので、いまはとにかく動くことをオススメします」
署長(う、うう~~、こうなったら、仕方ない! 何でも良いから、さっさとデュエルを進めなければ!)
署長(とりあえず、モンスターの召喚からーーー)
署長「……え、えーー、まずはーーーー」
署長「……《戦士ダイ・グレファー》召喚!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:27:40.74 ID:q//yMN+WO
部長「両津のバカはどこだ?! どこにいる!?!」
中川「別次元でデュエル塾を開くそうです!」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 21:28:49.66 ID:q//yMN+WO
これにて終了でござる
読んでくれて感謝でござる
読んでくれて感謝でござる
引用元: 両津「優勝しろ、榊遊勝。これは命令だ」
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