アンガ田中「ええ~?俺がアマガミの主人公なの~?」
2020-01-25
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:15:37.56 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、二年前のクリスマスのことまた思い出しちゃったよ~」
田中「ああ~、押入れ入って落ち着かないと~」
トントン
山根「にぃにいる?」
山根「にぃに、また押入れか?」
田中「ちょ、や~ま~ね~!考え事してるから邪魔しないでよ~」
田中「ああ~、押入れ入って落ち着かないと~」
トントン
山根「にぃにいる?」
山根「にぃに、また押入れか?」
田中「ちょ、や~ま~ね~!考え事してるから邪魔しないでよ~」
関連
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7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:16:54.41 ID:6YAfVh9E0
悪くない
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:18:44.54 ID:fYy3VOk40
1番好きな妹ポジにすでに絶望したんだけど
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:19:54.65 ID:mIF+DpoM0
山根「俺もたまにはにぃにのプラネタリウムみたいよ」
田中「ちょ、無理矢理開けないでよ、や~ま~ね~」
山根「ちょっと入れてよ」
グイグイ
田中「ちょっと~、押入れ狭いんだから~、いたいいたい」
山根「ああゴメンにぃに」
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
田中「ちょ、無理矢理開けないでよ、や~ま~ね~」
山根「ちょっと入れてよ」
グイグイ
田中「ちょっと~、押入れ狭いんだから~、いたいいたい」
山根「ああゴメンにぃに」
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:20:17.26 ID:jepNV/dqO
すき
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:20:32.01 ID:HBBARlRK0
頼むから絢辻さんはやめて?
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:21:53.67 ID:mIF+DpoM0
田中「それよりヒロインど~すんの~?ちゃんと>>20が正ヒロイン6人から選んでよね~」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:22:10.95 ID:4x1TjDVlO
田中とくっつきそうなのって森島だけだろ
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:22:30.40 ID:HSrtsDSI0
田中恵子ちゃん
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:22:47.73 ID:kH/AU2YA0
まあ気持ち悪さだけだったら大して変わらん
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:22:51.95 ID:KBEcVGo20
ワロタ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:22:54.66 ID:HBBARlRK0
田中にぴったりな七咲
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:26:24.63 ID:mIF+DpoM0
梅崎「よう大将」
田中「なぁ~に~、うめ~さ~きぃ~」
梅崎「いっしょに帰ろうぜ」
田中「んもぉ~、わかったよ~」
梅崎「久々に公園でもよって帰るか」
田中「ちょちょ、歩くの速いからぁ~、う~め~さ~き~」
田中「なぁ~に~、うめ~さ~きぃ~」
梅崎「いっしょに帰ろうぜ」
田中「んもぉ~、わかったよ~」
梅崎「久々に公園でもよって帰るか」
田中「ちょちょ、歩くの速いからぁ~、う~め~さ~き~」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:27:33.12 ID:3CPKXsOS0
あれ?梅原じゃなかったっけ?
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:27:54.49 ID:HBBARlRK0
梅・・・崎・・・?
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:27:51.23 ID:Guub7Gvs0
梅崎わろた
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:28:54.90 ID:mIF+DpoM0
梅原「大将、俺は梅原だぞ」
田中「ご~め~ん~間違えちゃった~」
田中「はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
田中「ご~め~ん~間違えちゃった~」
田中「はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:29:50.11 ID:zEeEVfp20
クッソワロタwww
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:31:17.71 ID:jiJ51SVA0
ジャンがジャンガ便利だな~
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:34:41.30 ID:mIF+DpoM0
公園
キィ…キィ…
シュッ
田中「おわああああああああ」
梅原「なんだ?靴が飛んできたぞ」
七咲「」キィ…キィ…
田中「おわあああああ!パ、パ、パンティ~」
キィ…キィ…
シュッ
田中「おわああああああああ」
梅原「なんだ?靴が飛んできたぞ」
七咲「」キィ…キィ…
田中「おわあああああ!パ、パ、パンティ~」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:39:33.20 ID:mIF+DpoM0
七咲「もしかして見てたんですか?」
田中「んも~、俺の顔が気持ち悪いからって痴漢扱いしないでよ~」
七咲「…」
梅原「き、きみ、同じ学校のだよな?」
七咲「同じ学校の制服着てて違う高校の人なんていないと思いますけど」
田中「ちょ、な~ん~で~へりくつ言うの~」
梅原「大将もよく屁理屈たれるけどな…」
田中「んも~、俺の顔が気持ち悪いからって痴漢扱いしないでよ~」
七咲「…」
梅原「き、きみ、同じ学校のだよな?」
七咲「同じ学校の制服着てて違う高校の人なんていないと思いますけど」
田中「ちょ、な~ん~で~へりくつ言うの~」
梅原「大将もよく屁理屈たれるけどな…」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:45:31.90 ID:mIF+DpoM0
梅原「俺は2年の梅原だ」
田中「ちょと、な~ん~で~先に自己紹介しちゃうの、う~め~は~ら~」
梅原「す、すまん大将」
田中「俺は2年の田中だけどぉ~」
七咲「自ら名乗る痴漢も珍しいですね」
梅原「お、おいおい、冗談だろ」
七咲「いいえ、だって現に変質者がいるじゃないですか」
田中「ちょっと、な~ん~で~こっちだけ見るの~?」
田中「ちょと、な~ん~で~先に自己紹介しちゃうの、う~め~は~ら~」
梅原「す、すまん大将」
田中「俺は2年の田中だけどぉ~」
七咲「自ら名乗る痴漢も珍しいですね」
梅原「お、おいおい、冗談だろ」
七咲「いいえ、だって現に変質者がいるじゃないですか」
田中「ちょっと、な~ん~で~こっちだけ見るの~?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:50:12.12 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、また押入れ?嫌なことあったのか?」
田中「や~ま~ね~」
山根「いったいどうしたんだよ、にぃに?」
田中「不審者と間違えられて~通報されたの~!」
山根「ほんとか、にぃに?にししししし」
田中「ちょっと~、気味の悪い笑いかたしないでよ~、や~ま~ね~」
トントン
山根「にぃに、また押入れ?嫌なことあったのか?」
田中「や~ま~ね~」
山根「いったいどうしたんだよ、にぃに?」
田中「不審者と間違えられて~通報されたの~!」
山根「ほんとか、にぃに?にししししし」
田中「ちょっと~、気味の悪い笑いかたしないでよ~、や~ま~ね~」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:52:02.59 ID:mIF+DpoM0
田中「七咲に通報されちゃったけどまだ七咲狙いでいくの~?明日は誰狙いでいく~?>>48」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:53:35.83 ID:BrL9OuGHO
みゃーを山根にしたこと許さない
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:54:20.51 ID:zEeEVfp20
薫
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:54:23.02 ID:iRmc2Dce0
森島と絢辻で二股
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 10:58:50.29 ID:mIF+DpoM0
次の日
絢辻「田中くん、ちょっといい?」
田中「んも~、な~にぃ~?」
絢辻「田中くんだけ進路希望調査票出してないんだけど、書いてもらってもいいかな?」
田中「す、すみません…」
カキカキ
田中「はい」
絢辻「田中くんお笑い芸人志望なんだ」
田中「んも~、いまお笑い芸人バカにしたでしょ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「田中くん、ちょっといい?」
田中「んも~、な~にぃ~?」
絢辻「田中くんだけ進路希望調査票出してないんだけど、書いてもらってもいいかな?」
田中「す、すみません…」
カキカキ
田中「はい」
絢辻「田中くんお笑い芸人志望なんだ」
田中「んも~、いまお笑い芸人バカにしたでしょ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:02:19.44 ID:mIF+DpoM0
梅原「よう大将」
田中「今度はなぁ~に~?」
梅原「例のお宝本なんだが、持ってきてくれないか?」
田中「えぇ~、苔の本~、しょうがないなぁ~取ってくるよ~」
梅原「すまんな大将」
田中「今度はなぁ~に~?」
梅原「例のお宝本なんだが、持ってきてくれないか?」
田中「えぇ~、苔の本~、しょうがないなぁ~取ってくるよ~」
梅原「すまんな大将」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:05:54.79 ID:mIF+DpoM0
屋上
田中「んも~、梅原は人使いが荒いんだから~」
田中「誰にも見られないよ~に~」
森島「あー、おまたせー」
田中「おわああああああああ!!」ビクッ
森島「」ビクッ
田中「んも~、ビックリさせないでよ~」
田中「んも~、梅原は人使いが荒いんだから~」
田中「誰にも見られないよ~に~」
森島「あー、おまたせー」
田中「おわああああああああ!!」ビクッ
森島「」ビクッ
田中「んも~、ビックリさせないでよ~」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:09:49.76 ID:mIF+DpoM0
田中「あれぇ~森島先輩~、なんでこんなとこに~?」
森島「あれ?」
田中「はい?」
森島「前にどこかであったっけ?ほら、たしか理科室で…」
田中「んも~、それは骸骨の模型でしょ~」
森島「あれ?」
田中「はい?」
森島「前にどこかであったっけ?ほら、たしか理科室で…」
田中「んも~、それは骸骨の模型でしょ~」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:11:21.23 ID:wG8+Cca20
脳内再生余裕
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:14:11.60 ID:fnyuEEwD0
主人公が田中じゃ紗江ちゃん寄りつかんな
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:14:15.42 ID:mIF+DpoM0
森島「ごめん、それどころじゃなかったわね」
田中「んも~、話が噛み合わない~」
森島「それどころじゃさっくり行くけど…凄く情熱的なお手紙で眩暈がするほどビックリしたけど…」
田中「んも~、話が噛み合ってないでしょ、も~り~し~ま~せ~ん~ぱ~い~」
森島「ごめんなさい、あなたの顔が好みじゃないのでお付き合いできません」
田中「ええ~、なんで俺が振られてるの~?」
田中「んも~、話が噛み合わない~」
森島「それどころじゃさっくり行くけど…凄く情熱的なお手紙で眩暈がするほどビックリしたけど…」
田中「んも~、話が噛み合ってないでしょ、も~り~し~ま~せ~ん~ぱ~い~」
森島「ごめんなさい、あなたの顔が好みじゃないのでお付き合いできません」
田中「ええ~、なんで俺が振られてるの~?」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:18:19.56 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、今日も押入れか?」
田中「んも~、1人にしてよ~」
山根「何か嫌なことでもあったか?」
田中「あ~や~つ~じ~さ~んに~進路バカにされて~、森島先輩に振られたの~」
山根「ほんとかにぃに?にししししししし」
田中「んも~、人の不幸を笑わないでよ~や~ま~ね~」
トントン
山根「にぃに、今日も押入れか?」
田中「んも~、1人にしてよ~」
山根「何か嫌なことでもあったか?」
田中「あ~や~つ~じ~さ~んに~進路バカにされて~、森島先輩に振られたの~」
山根「ほんとかにぃに?にししししししし」
田中「んも~、人の不幸を笑わないでよ~や~ま~ね~」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:19:51.85 ID:mIF+DpoM0
田中「絢辻さんにバカにされて、森島先輩に振られたけど明日はど~すんの~?誰狙いでいく~>>63」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:22:57.38 ID:Vhp0kSHmO
ひびきちゃん
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:24:23.59 ID:UEQofhFS0
りほこ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:24:44.18 ID:5c2bx3DZ0
オーキードーキー先輩
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:24:46.27 ID:HBBARlRK0
七咲
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:31:00.15 ID:mIF+DpoM0
次の日
梅原「よう大将、プール覗きにいこうぜ」
田中「ええ~、プール覗くの~?」
梅原「連れてってやるよ、俺のとっておきの場所にな」
田中「また通報されたら大変でしょ~」
梅原「行かないのか?」
田中「んも~、行けばい~んでしょ~、う~め~は~ら~」
梅原「よう大将、プール覗きにいこうぜ」
田中「ええ~、プール覗くの~?」
梅原「連れてってやるよ、俺のとっておきの場所にな」
田中「また通報されたら大変でしょ~」
梅原「行かないのか?」
田中「んも~、行けばい~んでしょ~、う~め~は~ら~」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:36:28.58 ID:mIF+DpoM0
体育館裏
梅原「こっちだ、大将」
田中「う~め~は~ら~、走らないでよ~、はあ、はあ、はあ、はあ」
梅原「よし、到着だ」
田中「あれ~、プールじゃないじゃ~ん、はあ、はあ、はあ、はあ」
梅原「とっておきの場所があるんだよ」
七咲「初耳ですね」
梅原「え?」
田中「おわああああああああ」ビクッ
七咲「」ビックッ
梅原「こっちだ、大将」
田中「う~め~は~ら~、走らないでよ~、はあ、はあ、はあ、はあ」
梅原「よし、到着だ」
田中「あれ~、プールじゃないじゃ~ん、はあ、はあ、はあ、はあ」
梅原「とっておきの場所があるんだよ」
七咲「初耳ですね」
梅原「え?」
田中「おわああああああああ」ビクッ
七咲「」ビックッ
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:40:42.21 ID:CN6t48ejP
キモすぎワロタ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:42:53.47 ID:mIF+DpoM0
梅原「な、なんでここに?」
七咲「偶然ですよ、丁度マラソンのコースから戻ったところです」
田中「そ~なの~?はあ、はあ、はあ」
七咲「先輩たちはプールを覗きにきたんですか?」
梅原「ギクリ、い、いや違うぜ、なあ、大将?」
七咲「じゃあ、なんで田中先輩はハアハアしてるんですか?」
田中「はあ、はあ、はあ」
梅原「そ、それは大将が走って息切れを…」
七咲「生活指導の先生を呼んできます」
田中「んも~、はあ、はあ、な~な~さ~き~、はあ、はあ」
七咲「偶然ですよ、丁度マラソンのコースから戻ったところです」
田中「そ~なの~?はあ、はあ、はあ」
七咲「先輩たちはプールを覗きにきたんですか?」
梅原「ギクリ、い、いや違うぜ、なあ、大将?」
七咲「じゃあ、なんで田中先輩はハアハアしてるんですか?」
田中「はあ、はあ、はあ」
梅原「そ、それは大将が走って息切れを…」
七咲「生活指導の先生を呼んできます」
田中「んも~、はあ、はあ、な~な~さ~き~、はあ、はあ」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:46:48.42 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、今日も押入れだな」
田中「んも~、いちいち確認しにこないでよ~、や~ま~ね~」
山根「にし…今日はなにがあったんだ?にしししし…」
田中「んも~、知ってて聞いてるでしょ~、プール覗こうとして高橋せんせ~にみっちり絞られたの~」
山根「にしししししししし」
トントン
山根「にぃに、今日も押入れだな」
田中「んも~、いちいち確認しにこないでよ~、や~ま~ね~」
山根「にし…今日はなにがあったんだ?にしししし…」
田中「んも~、知ってて聞いてるでしょ~、プール覗こうとして高橋せんせ~にみっちり絞られたの~」
山根「にしししししししし」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:46:57.18 ID:/vHGbOfV0
山根ルート頼む
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:48:52.62 ID:mIF+DpoM0
田中「今日も七咲に散々な目に合わされたけど明日はど~すんの~?ちゃんと6人から選んでよ~>>80」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:50:31.45 ID:NBd+lvNE0
もじゃもじゃにアタック
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:50:53.87 ID:NGmrMWoF0
りほこ
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:51:56.18 ID:NGmrMWoF0
りほこ
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:51:57.48 ID:+87mIFCE0
紗江ちゃん
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:56:56.61 ID:mIF+DpoM0
次の日 昼休み
梅原「大将、購買で焼きそばパン買ってきてくれ」
田中「ええ~、なんで俺が行かなきゃ行けないの~」
梅原「だってあそこ混むだろ?大将なら腕伸ばせばパンを確保できるじゃないか」
田中「んも~、人を便利な道具にしないでよ~、俺はいかないからね~」
梅原「大将、紅茶の入れ方のお宝本があるんだが…」
田中「わかったよ~、行けばい~んでしょ~」
梅原「大将、購買で焼きそばパン買ってきてくれ」
田中「ええ~、なんで俺が行かなきゃ行けないの~」
梅原「だってあそこ混むだろ?大将なら腕伸ばせばパンを確保できるじゃないか」
田中「んも~、人を便利な道具にしないでよ~、俺はいかないからね~」
梅原「大将、紅茶の入れ方のお宝本があるんだが…」
田中「わかったよ~、行けばい~んでしょ~」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 11:58:55.64 ID:+87mIFCE0
紅茶マニアすぎワロタ
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:00:13.19 ID:16aMohXZ0
お宝本とみやがツボだわ
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:00:17.41 ID:mIF+DpoM0
購買
ガヤガヤ
ドンッ
紗江「キャッ!」
紗江「」
紗江「あ、あの…パンを…」
ドンッ
紗江「キャッ!」
田中「あ~れ~、あの娘パン買えないの~、なんだか可哀想だな~」
ガヤガヤ
ドンッ
紗江「キャッ!」
紗江「」
紗江「あ、あの…パンを…」
ドンッ
紗江「キャッ!」
田中「あ~れ~、あの娘パン買えないの~、なんだか可哀想だな~」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:02:36.15 ID:cMSyCVg00
田中って人生ハードモードのまま勝ち続けてるって凄いよな
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:06:15.88 ID:mIF+DpoM0
田中「ちょっと~、パン買わせて、いたたたた、ちょっと~いたい~、や~ま~ね~」
グイグイ
田中「んも~ちょっとでとど…いたたたたたたた…んも~や~め~て~」
グイグイ
田中「なんとかランチパックだけ買えたよ~」
田中「ねぇ~、きみぃ~」
紗江「」ビクッ‼‼‼‼‼‼‼
紗江「な、な、な、なんでしょう?」
田中「んも~、そんな警戒しないでぇ~」
グイグイ
田中「んも~ちょっとでとど…いたたたたたたた…んも~や~め~て~」
グイグイ
田中「なんとかランチパックだけ買えたよ~」
田中「ねぇ~、きみぃ~」
紗江「」ビクッ‼‼‼‼‼‼‼
紗江「な、な、な、なんでしょう?」
田中「んも~、そんな警戒しないでぇ~」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:08:54.62 ID:rio302b20
なんで痛いと妹の名前を言っちゃうんだよ
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:10:50.28 ID:mIF+DpoM0
田中「ランチパックしか買えなかったけど、良かったら食べてよ~」
紗江「え?あ、あ、ありがとうございます」
田中「いえいえいえ、い~んですよ」
紗江「あ、あの…」
田中「ん~、なぁ~にぃ~」
紗江「せ、先輩…優しいんですね…」
田中「!!?」
紗江「え?あ、あ、ありがとうございます」
田中「いえいえいえ、い~んですよ」
紗江「あ、あの…」
田中「ん~、なぁ~にぃ~」
紗江「せ、先輩…優しいんですね…」
田中「!!?」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:15:01.42 ID:rio302b20
ちょろい
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:16:40.53 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、今日も押入れ…のわっ!」
田中「んも~、ノックくらいしてよ、や~ま~ね~」
山根「にぃに、なんで押入れから出てるんだ?」
田中「だ~か~ら~、俺がいつも押入れに入ってるみたいに言わないでよ~」
山根「いや、ここんとこ毎日入ってたし…」
田中「や~ま~ね~、今日は笑っても怒らないよ~」
山根「いや、全然おもしろくないし」
田中「ちょ、ど~ゆ~意味~?や~ま~ね~」
トントン
山根「にぃに、今日も押入れ…のわっ!」
田中「んも~、ノックくらいしてよ、や~ま~ね~」
山根「にぃに、なんで押入れから出てるんだ?」
田中「だ~か~ら~、俺がいつも押入れに入ってるみたいに言わないでよ~」
山根「いや、ここんとこ毎日入ってたし…」
田中「や~ま~ね~、今日は笑っても怒らないよ~」
山根「いや、全然おもしろくないし」
田中「ちょ、ど~ゆ~意味~?や~ま~ね~」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:18:40.75 ID:mIF+DpoM0
田中「今日は中多さんから優しいって言われたんだけど、明日はど~すんの~?>>97」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:20:10.49 ID:zEeEVfp20
梨穂子をいじめる
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:20:12.62 ID:rio302b20
ワカメ
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:20:51.23 ID:rio302b20
ワカメとラッキースケベ
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:24:29.77 ID:RJt7ga8W0
これは久々によろしい安価スレ
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:26:23.95 ID:mIF+DpoM0
次の日
田中「んも~、昨夜は中多さんのこと考えてたら興奮して眠れなかったよ~」
田中「なんだか眠いな~」
田中「」zzz
棚町「田中」
田中「ムニャムニャ…や~ま~ね~」zzz
棚町「おーい、田中」
田中「ムニャムニャ…そこはジャンガジャンガのタイミングじゃないでしょ…や~ま~ね~」zzz
棚町「」
カプッ
田中「おわあああああああ!?」ビック
棚町「うわあああ」ビック
田中「んも~、昨夜は中多さんのこと考えてたら興奮して眠れなかったよ~」
田中「なんだか眠いな~」
田中「」zzz
棚町「田中」
田中「ムニャムニャ…や~ま~ね~」zzz
棚町「おーい、田中」
田中「ムニャムニャ…そこはジャンガジャンガのタイミングじゃないでしょ…や~ま~ね~」zzz
棚町「」
カプッ
田中「おわあああああああ!?」ビック
棚町「うわあああ」ビック
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:31:41.41 ID:mIF+DpoM0
田中「ちょ、か~お~る~、耳噛まないで~」
棚町「なによー、私とあんたの仲なんだからいいでしょ」
田中「んも~、なぁ~にぃ~」
棚町「私たちが運命の出会いをしてから…」
田中「だ~か~ら~、な~に~?」
棚町「あのね、田中、そろそろ私たちの関係を見直さない?」
田中「ええ~?ど~ゆ~こと~?」
棚町「なによー、私とあんたの仲なんだからいいでしょ」
田中「んも~、なぁ~にぃ~」
棚町「私たちが運命の出会いをしてから…」
田中「だ~か~ら~、な~に~?」
棚町「あのね、田中、そろそろ私たちの関係を見直さない?」
田中「ええ~?ど~ゆ~こと~?」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:34:28.39 ID:rio302b20
ワカメだけグイグイ来てわろた
これは決まりだな
これは決まりだな
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:37:00.69 ID:1h/4XUN7O
あれ?
田中がうらやましい
田中がうらやましい
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:37:28.99 ID:mIF+DpoM0
棚町「私たちの関係って、親友、悪友、相方でしょ?」
田中「そ~だけど~」
棚町「もう相方はいいんじゃないかって思うの」
田中「え?」
棚町「だから、アンガールズを解散したいんだけど」
田中「ちょ、か~お~る~、なんでそんなこと言うの~?」
田中「そ~だけど~」
棚町「もう相方はいいんじゃないかって思うの」
田中「え?」
棚町「だから、アンガールズを解散したいんだけど」
田中「ちょ、か~お~る~、なんでそんなこと言うの~?」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:38:35.19 ID:/vHGbOfV0
おまえアンガールズだったのかよww
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:40:26.66 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、一応定期だから入るぞ」
田中「」
山根「にぃに、また押入れか?にしし」
田中「」
山根「にぃに?」
田中「」
山根「おい、にぃにどうしたんだよ?返事しろよ!」ドンドン
トントン
山根「にぃに、一応定期だから入るぞ」
田中「」
山根「にぃに、また押入れか?にしし」
田中「」
山根「にぃに?」
田中「」
山根「おい、にぃにどうしたんだよ?返事しろよ!」ドンドン
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:43:32.05 ID:P/qxhHpk0
この田中一周目だな
万遍なくつまんでやがる
万遍なくつまんでやがる
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:44:27.24 ID:mIF+DpoM0
田中「や~ま~ね~」
山根「にぃに、なにがあったんだ?」
田中「か~お~る~が~、アンガールズ辞めたいって~」
山根「そ、そうなのか」
田中「や~ま~ね~、ど~したらいい~?俺、ピンじゃ自信ないよ~」
山根「にぃに、なら俺とアンガールズを組もう」
田中「や~ま~ね~」
アンガールズ再結成
山根「にぃに、なにがあったんだ?」
田中「か~お~る~が~、アンガールズ辞めたいって~」
山根「そ、そうなのか」
田中「や~ま~ね~、ど~したらいい~?俺、ピンじゃ自信ないよ~」
山根「にぃに、なら俺とアンガールズを組もう」
田中「や~ま~ね~」
アンガールズ再結成
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:46:05.38 ID:O6sJG+vA0
こんな秘話があったのかー
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:46:19.74 ID:mIF+DpoM0
田中「薫がアンガールズ脱退したけど山根と再結成したよ~、明日はど~すんの~>>115」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:48:07.49 ID:VceTMt0h0
脳内再生余裕でムカツクwwwwwwwwwwwww
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:46:54.11 ID:16aMohXZ0
薫をトリオに勧誘
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:48:26.10 ID:FzXkwnMs0
梨穂子の前でネタ見せ
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:48:54.24 ID:O6sJG+vA0
梨穂子
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 12:53:00.62 ID:mIF+DpoM0
次の日
田中「んも~、薫や梅原に関わるとろくなことないよ~」
田中「今日は外のベンチでお昼たべよ~」
田中「んも~よいしょ」
ベンチ「」
田中「な~ん~で~このベンチふかふかなの~」
ベンチ「」zzz
田中「寝息も立ててるし~…おわあああああああああああああ!!」ビクッ
ベンチ「ん…んん…?」
田中「んも~、薫や梅原に関わるとろくなことないよ~」
田中「今日は外のベンチでお昼たべよ~」
田中「んも~よいしょ」
ベンチ「」
田中「な~ん~で~このベンチふかふかなの~」
ベンチ「」zzz
田中「寝息も立ててるし~…おわあああああああああああああ!!」ビクッ
ベンチ「ん…んん…?」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:00:21.26 ID:mIF+DpoM0
田中「な~ん~で~梨穂子がベンチになってんの~?もぉ~、り~ほ~こ~」
梨穂子「あれぇ、田中、なんで私のお腹の上に座ってんの~?」
田中「そ~れ~は~こっちのセ~リ~フ~で~しょ~」
梨穂子「あ、私寝ちゃったんだー、田中がお腹の上に乗ってたの全然気づかなかったよ~」
田中「んも~、なんで幼馴染みがお腹の上乗ってんのに気付かないの~?ひどくな~い」
梨穂子「だって田中痩せすぎなんだもん」
田中「り~ほ~こ~、ガリガリでキモイとか言わないでよ~気にしてるのに~」
梨穂子「あれぇ、田中、なんで私のお腹の上に座ってんの~?」
田中「そ~れ~は~こっちのセ~リ~フ~で~しょ~」
梨穂子「あ、私寝ちゃったんだー、田中がお腹の上に乗ってたの全然気づかなかったよ~」
田中「んも~、なんで幼馴染みがお腹の上乗ってんのに気付かないの~?ひどくな~い」
梨穂子「だって田中痩せすぎなんだもん」
田中「り~ほ~こ~、ガリガリでキモイとか言わないでよ~気にしてるのに~」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:01:29.94 ID:Guub7Gvs0
名字で呼ぶのか
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:05:46.35 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、ネタ合わせするか?」
田中「ムシャムシャ」
山根「にぃに、まんま肉まんなんか食べてどうしたんだ?」
田中「り~ほ~こ~にヒョロいって言~わ~れ~た~の~、だから太らなくちゃ~」
山根「そ、そうなのか」
田中「ムシャムシャ」
トントン
山根「にぃに、ネタ合わせするか?」
田中「ムシャムシャ」
山根「にぃに、まんま肉まんなんか食べてどうしたんだ?」
田中「り~ほ~こ~にヒョロいって言~わ~れ~た~の~、だから太らなくちゃ~」
山根「そ、そうなのか」
田中「ムシャムシャ」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:09:39.56 ID:mIF+DpoM0
田中「げふっ、や~ま~ね~、お腹いっぱい~、半分食べて~」
山根「にぃに、まだ丸一個も食べてないじゃん、俺そんな食えないよ」
田中「ええ~、残っちゃうでしょ~、食べてよ~」
グイグイ
山根「食べれないって」
グイグイ
田中「あ、やまね、そんな力強く押さないで、いたいいたいいたい」
山根「あ、あああ、ゴメン」
田中、山根「はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
山根「にぃに、まだ丸一個も食べてないじゃん、俺そんな食えないよ」
田中「ええ~、残っちゃうでしょ~、食べてよ~」
グイグイ
山根「食べれないって」
グイグイ
田中「あ、やまね、そんな力強く押さないで、いたいいたいいたい」
山根「あ、あああ、ゴメン」
田中、山根「はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:11:45.49 ID:mIF+DpoM0
田中「梨穂子にガリ呼ばわりされたけど、明日は誰と過ごすの~>>126」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:12:00.81 ID:VJCpCPOl0
なんでこんなに脳内再生が簡単なんだろうか
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:12:42.30 ID:ogK64JOy0
上崎さんと遊園地デートしたい
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:13:22.40 ID:ug3s3djc0
みや
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:13:59.89 ID:ogK64JOy0
鼻血王子
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:17:26.78 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~ちゃんと安価してよ~、鼻血王子ってことは森島先輩でいいの~?」
トントン
山根「にぃに、寝言か?」
田中「ムニャムニャ…」zzz
トントン
山根「にぃに、寝言か?」
田中「ムニャムニャ…」zzz
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:26:03.42 ID:Guub7Gvs0
なんでハナヂ王子が先輩なんだよwwwww
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:23:39.25 ID:mIF+DpoM0
次の日
梅原「おい大将大変だぞ、廊下に来いよ!」
田中「んも~、な~に~」
森島「うーん、この子じゃない…」
塚原「じゃあそこの髪の薄い子は?」
森島「んー、もっと禿げてたような…」
塚原「ちょっとそこの禿げてるキミ」
田中「んも~、な~ん~で~俺を禿げ扱いするの~」
梅原「おい大将大変だぞ、廊下に来いよ!」
田中「んも~、な~に~」
森島「うーん、この子じゃない…」
塚原「じゃあそこの髪の薄い子は?」
森島「んー、もっと禿げてたような…」
塚原「ちょっとそこの禿げてるキミ」
田中「んも~、な~ん~で~俺を禿げ扱いするの~」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:28:41.92 ID:mIF+DpoM0
塚原「キミ、この娘に屋上で振られた?」
田中「骸骨の模型ですか~」
森島「そうだよ、骸骨の模型」
塚原「そうか、キミなんだね」
田中「は、はあ…」
塚原「ちょっと場所移そうか、いい?」
森島「ごめんね、ちょっと話を聞いてくれないかな?」
田中「んはあ…」
田中「骸骨の模型ですか~」
森島「そうだよ、骸骨の模型」
塚原「そうか、キミなんだね」
田中「は、はあ…」
塚原「ちょっと場所移そうか、いい?」
森島「ごめんね、ちょっと話を聞いてくれないかな?」
田中「んはあ…」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:34:54.69 ID:+FNNKay30
田中のメンタルすげえな
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:35:36.97 ID:mIF+DpoM0
屋上
田中「ええ~、俺勘違いで振られたんですか~?」
森島「屋上で気持ち悪い動きしてたから確認もせずに話かけちゃったの」
田中「ちょっ、なんでキモイとか言うんですか~、も~り~し~ま~せ~ん~ぱ~い~」
森島「ごめんね、あの時はすごく嫌な思いをさせちゃったよね」
田中「んも~、さっきの言葉のほうが嫌な気分ですよ~」
森島「許してくれる?」
田中「ん、まあ、いいですけど」
森島「良かった、田中くん見かけによらず優しい人ね」
田中「ちょっと~、これ喜んでいいの~?」
田中「ええ~、俺勘違いで振られたんですか~?」
森島「屋上で気持ち悪い動きしてたから確認もせずに話かけちゃったの」
田中「ちょっ、なんでキモイとか言うんですか~、も~り~し~ま~せ~ん~ぱ~い~」
森島「ごめんね、あの時はすごく嫌な思いをさせちゃったよね」
田中「んも~、さっきの言葉のほうが嫌な気分ですよ~」
森島「許してくれる?」
田中「ん、まあ、いいですけど」
森島「良かった、田中くん見かけによらず優しい人ね」
田中「ちょっと~、これ喜んでいいの~?」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:37:54.76 ID:lgyvfipk0
あかん爽健美茶吹き出しかけたwww
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:41:08.25 ID:mIF+DpoM0
その夜
山根「にぃに、なにデレデレしてるんだよ」
田中「なんだよ~、や~ま~ね~」
山根「今日、森島先輩と一緒だったでしょ」
田中「違うの~、あれは~」
山根「にぃにのバカ」
タッタッタッタッ
田中「や~ま~ね~、ネタ合わせど~すんの~?」
山根「にぃに、なにデレデレしてるんだよ」
田中「なんだよ~、や~ま~ね~」
山根「今日、森島先輩と一緒だったでしょ」
田中「違うの~、あれは~」
山根「にぃにのバカ」
タッタッタッタッ
田中「や~ま~ね~、ネタ合わせど~すんの~?」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:42:32.40 ID:+87mIFCE0
ヤバイこのままだと山根を可愛いと感じてしまいそうだ
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:42:38.97 ID:mIF+DpoM0
田中「山根が森島先輩に嫉妬してるんだけど、明日は誰と過ごすの~>>144」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:43:28.07 ID:zEeEVfp20
これはいい田中
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:44:06.54 ID:RiEDdun90
田中さん
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:44:33.47 ID:NGmrMWoF0
梅原
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:44:59.26 ID:16aMohXZ0
や~ま~ね~
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:45:24.85 ID:9q44Lm8K0
ワロタ
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:45:36.93 ID:Guub7Gvs0
ホモルートかよ
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:47:11.13 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、ちゃんとヒロイン6人から選んでって言ってるでしょ~」zzz
山根「にぃに、うるさい!」
壁ドンッ‼
田中「うわああああああ再安価>>150」
山根「にぃに、うるさい!」
壁ドンッ‼
田中「うわああああああ再安価>>150」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:49:03.61 ID:RiEDdun90
梨穂子
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:49:04.53 ID:QxJxthBAO
薫とおデート
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:50:56.93 ID:9q44Lm8K0
わかめキター
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:54:48.67 ID:cIZOK1CH0
兄弟なのに苗字違うのがいちいち笑える
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:57:29.95 ID:9q44Lm8K0
>>153
異母兄弟というこは兄弟エンドあるか?
異母兄弟というこは兄弟エンドあるか?
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 13:55:11.75 ID:mIF+DpoM0
次の日
棚町「おーい田中ー!」
田中「んも~、なんなの~、なんでそんなににじり寄ってくんの~」
棚町「だってこのほうが仲良さそうに見えるでしょ?」
田中「だ~か~ら~、なんで仲良さげにしなきゃいけない~」
棚町「そんなに照れなくてもいいのに」
田中「ちょ、近いって」
棚町「もー、DTみたいな反応なんだから」
田中「だってDTなんだから、仕方がないでしょ~!!」
棚町「おーい田中ー!」
田中「んも~、なんなの~、なんでそんなににじり寄ってくんの~」
棚町「だってこのほうが仲良さそうに見えるでしょ?」
田中「だ~か~ら~、なんで仲良さげにしなきゃいけない~」
棚町「そんなに照れなくてもいいのに」
田中「ちょ、近いって」
棚町「もー、DTみたいな反応なんだから」
田中「だってDTなんだから、仕方がないでしょ~!!」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:01:01.62 ID:mIF+DpoM0
田中「か~お~る~、なんでこんなことするの~?」
棚町「言ったでしょ、2人の関係を見直すって」
田中「ええ~?」
棚町「2人の距離に変化があってもいいでしょ」
田中「んも~、なんで俺が~、アンガールズも山根と組んだしもう変化したでしょ~」
棚町「あったまきた!あんたなんか一生DTでいなさいよ!」
タッタッタッタッ
田中「ちょ、ちょっと、か~お~る~」
棚町「言ったでしょ、2人の関係を見直すって」
田中「ええ~?」
棚町「2人の距離に変化があってもいいでしょ」
田中「んも~、なんで俺が~、アンガールズも山根と組んだしもう変化したでしょ~」
棚町「あったまきた!あんたなんか一生DTでいなさいよ!」
タッタッタッタッ
田中「ちょ、ちょっと、か~お~る~」
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:03:50.47 ID:mIF+DpoM0
その夜
田中「」
田中「」
田中「」
田中「んも~、なんで山根来ないの~?」
山根「うるさい、にぃに!」
壁ドンッ‼
田中「おわああああああああ」ビクッ
田中「」
田中「」
田中「」
田中「んも~、なんで山根来ないの~?」
山根「うるさい、にぃに!」
壁ドンッ‼
田中「おわああああああああ」ビクッ
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:05:21.22 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、なんで薫も山根はあんなに怒ってんの~?明日は誰狙いでいくの~>>166」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:05:54.02 ID:TuXBHSRK0
かなえちゃん
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:06:05.45 ID:QxJxthBAO
狙うつもりあるんですかねえ…安価下
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:06:59.25 ID:9q44Lm8K0
もっかいラブリー
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:07:13.52 ID:TuXBHSRK0
響ちゃん
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:09:23.79 ID:+FNNKay30
響鬼はだめだろ?
絢辻さん
絢辻さん
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:09:58.44 ID:9q44Lm8K0
裏表のない素敵な人北
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:16:27.50 ID:mIF+DpoM0
次の日
田中「あれ~、なんか手帳が落ちてる~」
田中「なんか綺麗な字だな~」
ガラガラ
絢辻「ハアハア」
田中「あれ~、ど~したの~、あやつじさ~ん」
絢辻「田中くん、その手帳見たの?」
田中「あ、はい」
絢辻「あー、マズったな」
田中「あれ~、なんか手帳が落ちてる~」
田中「なんか綺麗な字だな~」
ガラガラ
絢辻「ハアハア」
田中「あれ~、ど~したの~、あやつじさ~ん」
絢辻「田中くん、その手帳見たの?」
田中「あ、はい」
絢辻「あー、マズったな」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:24:39.25 ID:mIF+DpoM0
グイッ
田中「ちょちょっと、絢辻さん、ネクタイ引っ張らないで~」
絢辻「どこまで見たの?」
田中「ええ~?ちょっとだけだよ~」
絢辻「見たのね?酷いことになるわよ」
田中「ちょっと~、酷いことってな~んな~の~?」
絢辻「田中くんは最近抜け毛が多くてキモくなってるって噂を流すわよ」
田中「ちょ、それみんな知ってるけど~、言葉にしてないだ~け~だ~か~ら~」
田中「ちょちょっと、絢辻さん、ネクタイ引っ張らないで~」
絢辻「どこまで見たの?」
田中「ええ~?ちょっとだけだよ~」
絢辻「見たのね?酷いことになるわよ」
田中「ちょっと~、酷いことってな~んな~の~?」
絢辻「田中くんは最近抜け毛が多くてキモくなってるって噂を流すわよ」
田中「ちょ、それみんな知ってるけど~、言葉にしてないだ~け~だ~か~ら~」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:30:51.62 ID:cIZOK1CH0
ポジティブなのかネガティブなのか分からんww
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:33:22.35 ID:mIF+DpoM0
田中「あやつじさんって普段は猫かぶってんの~」
絢辻「だからなに?私が猫かぶってちゃ悪いの?」///
田中「いやち~が~く~て~、そんなこと言ってないで~しょ~」
絢辻「それにしても失敗したなあ、三年間このままいけると思ったのに…まいっか、田中くんが言わなければ問題ないし」
田中「えええ~?言っちゃ駄目なの~?」
絢辻「当たり前でしょ!この事は誰にも言いません、絢辻さんは裏表のない素敵な人です!はい、復唱」
田中「ちょとまってよ~、そんな長い文書覚えられないよ~、や~ま~ね~」
絢辻「だからなに?私が猫かぶってちゃ悪いの?」///
田中「いやち~が~く~て~、そんなこと言ってないで~しょ~」
絢辻「それにしても失敗したなあ、三年間このままいけると思ったのに…まいっか、田中くんが言わなければ問題ないし」
田中「えええ~?言っちゃ駄目なの~?」
絢辻「当たり前でしょ!この事は誰にも言いません、絢辻さんは裏表のない素敵な人です!はい、復唱」
田中「ちょとまってよ~、そんな長い文書覚えられないよ~、や~ま~ね~」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:35:53.86 ID:mIF+DpoM0
その夜
田中「」
田中「」
田中「」
山根「」
田中「」
田中「」
山根「」
壁ドンッ‼
田中「おわああああああああ、ちょ、や~ま~ね~」
田中「」
田中「」
田中「」
山根「」
田中「」
田中「」
山根「」
壁ドンッ‼
田中「おわああああああああ、ちょ、や~ま~ね~」
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:37:08.11 ID:mIF+DpoM0
田中「絢辻さんの秘密知っちゃったけど、明日は誰いくの~>>176」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:40:23.22 ID:+87mIFCE0
山根を元に戻すには森島さんを選べばいいのか
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:43:03.09 ID:cIZOK1CH0
裏表のない人
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:44:04.01 ID:9q44Lm8K0
ついに攻略あるか?
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:51:41.14 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、あ~や~つ~じ~さ~ん、なんの用なの~?」
絢辻「決めた、あなたをわたしのものにします」
田中「ええ~?なんで~?」
絢辻「田中くんはガリガリすぎて危なっかしいです、だから私が体調管理します」
田中「んも~、意味わかんないよ~」
絢辻「気になるのよ、顔や身体や頭皮が常人と違いすぎて」
田中「な~ん~で~人を見世物小屋みたいに言うの~?」
絢辻「決めた、あなたをわたしのものにします」
田中「ええ~?なんで~?」
絢辻「田中くんはガリガリすぎて危なっかしいです、だから私が体調管理します」
田中「んも~、意味わかんないよ~」
絢辻「気になるのよ、顔や身体や頭皮が常人と違いすぎて」
田中「な~ん~で~人を見世物小屋みたいに言うの~?」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:58:36.73 ID:M/0i+XAJ0
ルート入ったああああ
180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:53:49.24 ID:Guub7Gvs0
わろた
いよいよルート入ったか
いよいよルート入ったか
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:55:12.68 ID:+FNNKay30
ペットルートきたー
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 14:52:42.85 ID:9q44Lm8K0
これは攻略・・・なのか?
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:00:05.39 ID:mIF+DpoM0
放課後
絢辻「ねえ、田中くん、ちょっと付き合ってもらいたいんだけど」
田中「はあ、別にいいけど」
神社
絢辻「ねえ、これ覚えてるでしょ?」
田中「んも~、絢辻さんの手帳でしょ~、昨日のことなのにわざと聞いてるでしょ~、バカにし~な~い~で~よ~」
絢辻「もう私には必要ないと思うの、前に進むには邪魔なのよ」
田中「あ、はあ…」
絢辻「ねえ、田中くん、ちょっと付き合ってもらいたいんだけど」
田中「はあ、別にいいけど」
神社
絢辻「ねえ、これ覚えてるでしょ?」
田中「んも~、絢辻さんの手帳でしょ~、昨日のことなのにわざと聞いてるでしょ~、バカにし~な~い~で~よ~」
絢辻「もう私には必要ないと思うの、前に進むには邪魔なのよ」
田中「あ、はあ…」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:06:08.47 ID:n8Wylrns0
なんだこのスレは。。。
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:07:32.36 ID:hEvHVYxcO
>>184
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:10:00.40 ID:zcXZ4zl4P
脳内再生すまいと思っても勝手に再生されてしまう
恐ろしい
恐ろしい
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:10:07.69 ID:mIF+DpoM0
田中「え、なんでライターなんか渡すの~?」
絢辻「この手帳、燃やしてくれる?」
田中「なんで俺が~、こ~ゆ~のって変なフラグ立つから嫌なのに~」
シュボッ
黒手帳「」メラメラ
田中「あちちち」
ポトッ
落ち葉「」メラメラ
絢辻「ちょっと、田中くん!!」
田中「ほら~、だから言ったでしょ~」
神社「」メラメラ
絢辻「この手帳、燃やしてくれる?」
田中「なんで俺が~、こ~ゆ~のって変なフラグ立つから嫌なのに~」
シュボッ
黒手帳「」メラメラ
田中「あちちち」
ポトッ
落ち葉「」メラメラ
絢辻「ちょっと、田中くん!!」
田中「ほら~、だから言ったでしょ~」
神社「」メラメラ
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:11:15.69 ID:9q44Lm8K0
ワロタwwwwwwwwwwww
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:14:02.83 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに…警察の人が来たんだけど、にぃにに話があるって…」
田中「んも~、な~ん~で~」
山根「にぃに、何かしたの?」
田中「だ~か~ら~、ち~が~う~の~」
山根「にぃに…」
トントン
山根「にぃに…警察の人が来たんだけど、にぃにに話があるって…」
田中「んも~、な~ん~で~」
山根「にぃに、何かしたの?」
田中「だ~か~ら~、ち~が~う~の~」
山根「にぃに…」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:15:31.33 ID:5AmRVWvP0
BADENDじゃねーか
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:16:18.30 ID:9q44Lm8K0
現住建造物等放火って最悪死刑だな
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:19:55.39 ID:mIF+DpoM0
プルルル
山根「にぃに、携帯鳴ってるよ」
田中「はいもしもし卓志ですけど~」
絢辻「もしもし、田中くん?」
田中「んも~、あ~や~つ~じ~さ~ん、警察来ちゃったよ~、ど~すんの~?」
絢辻「さっき私のうちに来て上手く情報操作しておいたから、田中くんはなにも知らないで通して」
田中「ええ~、喋っちゃ駄目なの~?」
絢辻「当たり前でしょ!放火は重罪なのよ!」
田中「んも~、だから嫌だったのに~」
山根「にぃに、携帯鳴ってるよ」
田中「はいもしもし卓志ですけど~」
絢辻「もしもし、田中くん?」
田中「んも~、あ~や~つ~じ~さ~ん、警察来ちゃったよ~、ど~すんの~?」
絢辻「さっき私のうちに来て上手く情報操作しておいたから、田中くんはなにも知らないで通して」
田中「ええ~、喋っちゃ駄目なの~?」
絢辻「当たり前でしょ!放火は重罪なのよ!」
田中「んも~、だから嫌だったのに~」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:21:28.65 ID:mIF+DpoM0
田中「結局、絢辻さんの情報操作のおかげでなんとか疑いの目は晴れたけど、明日は誰と過ごすの~>>197」
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:21:41.12 ID:Guub7Gvs0
ひでえwww
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:21:45.54 ID:9q44Lm8K0
黒辻さん有能すぎワロタ
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:22:11.34 ID:uKOl01PS0
ワカメのワカメでワカメ酒
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:22:23.62 ID:VJCpCPOl0
山根
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:25:01.17 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、だ~か~ら~、山根とは毎日会ってるでしょ~再安価>>201」zzz
山根「にぃに…精神的に疲れてるんだろうな…」
田中「ムニャムニャ」zzz
山根「お休みにぃに…」
山根「にぃに…精神的に疲れてるんだろうな…」
田中「ムニャムニャ」zzz
山根「お休みにぃに…」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:25:45.32 ID:NBd+lvNE0
七咲
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:26:23.80 ID:TuXBHSRK0
上崎さん
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:26:38.65 ID:16aMohXZ0
山根がだんだん可愛く見えてくるから困る
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:28:37.54 ID:mIF+DpoM0
中多「最近、先輩見かけないな…」
中多「また先輩にパンを確保してもらいたいな…」
中多「先輩…うふふ」
上崎「ねえ、ちょっといいかな?」
中多「は、はい、なんでしょう?」
中多「また先輩にパンを確保してもらいたいな…」
中多「先輩…うふふ」
上崎「ねえ、ちょっといいかな?」
中多「は、はい、なんでしょう?」
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:32:39.03 ID:mIF+DpoM0
上崎「田中くんのことなんだけ、この写真見てくれる?」
中多「はい…」
中多「え!?これって…」
上崎「そうなの…これ、田中くんの水泳の時間の写真なの…」
中多「先輩の頭…こんなに薄く…」
上崎「」ニヤリ
中多「はい…」
中多「え!?これって…」
上崎「そうなの…これ、田中くんの水泳の時間の写真なの…」
中多「先輩の頭…こんなに薄く…」
上崎「」ニヤリ
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:33:01.29 ID:rio302b20
えげつない
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:33:02.21 ID:uZZGkhTd0
無慈悲
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:37:39.34 ID:mIF+DpoM0
上崎「普段はちょっと髪が薄いかなって程度なんだけど、水に濡れると完全なハゲなの…」
中多「先輩…」
上崎「ごめんね、知らなかったみたいだから教えてあげなきゃって…」
中多「いえ、いいんです、先輩かわいい…」
上崎「え?」
中多「先輩、私を笑わせようとしてこんな頭に…うふふ」
上崎「え、ちょっ、禿げてるんだよ?」
中多「はい、禿げても先輩は先輩ですから」
中多「先輩…」
上崎「ごめんね、知らなかったみたいだから教えてあげなきゃって…」
中多「いえ、いいんです、先輩かわいい…」
上崎「え?」
中多「先輩、私を笑わせようとしてこんな頭に…うふふ」
上崎「え、ちょっ、禿げてるんだよ?」
中多「はい、禿げても先輩は先輩ですから」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:38:27.33 ID:TuXBHSRK0
まさかの撃退イベント
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:41:27.15 ID:eHRAd2xI0
おい紗江ちゃんチョロすぎだろ・・・
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:43:15.41 ID:mIF+DpoM0
上崎「なんなのよー」
上崎「だってハゲだよ、女子に嫌われやすい3大特徴、ガリ、キモ顏、ハゲのハゲだよ」
上崎「にちゃんねるでは、ハゲはあんなに卑下されてるのに、なんでよー」
上崎「それにあの写真わたしのお気に入りなのに、あの娘勘違いして持ってっちゃったよー」
上崎「田中くんの水着から片タマがはみ出したレアな写真なのにー」
上崎「だってハゲだよ、女子に嫌われやすい3大特徴、ガリ、キモ顏、ハゲのハゲだよ」
上崎「にちゃんねるでは、ハゲはあんなに卑下されてるのに、なんでよー」
上崎「それにあの写真わたしのお気に入りなのに、あの娘勘違いして持ってっちゃったよー」
上崎「田中くんの水着から片タマがはみ出したレアな写真なのにー」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:49:39.32 ID:mIF+DpoM0
その夜
田中「はっくしょーん」
山根「にぃに、だいじょうぶか?」
田中「う、う~ん、風邪ひいたのかも~」
山根「警察が昨日のことで噂してたりして、にしししし」
田中「や~め~て~よ~、や~ま~ね~、また昨日のこと思い出しちゃうでしょ~」
山根「ごめんごめん、にしししし」
田中「んも~、押入れ入って心を落ち着けてくる~」
田中「はっくしょーん」
山根「にぃに、だいじょうぶか?」
田中「う、う~ん、風邪ひいたのかも~」
山根「警察が昨日のことで噂してたりして、にしししし」
田中「や~め~て~よ~、や~ま~ね~、また昨日のこと思い出しちゃうでしょ~」
山根「ごめんごめん、にしししし」
田中「んも~、押入れ入って心を落ち着けてくる~」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:50:57.18 ID:zcXZ4zl4P
ハゲを卑下するなんで不毛
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:50:57.25 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、今日は出番なかったけど明日は誰と~>>217」
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:51:33.40 ID:fz64clYf0
ジョージ
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:52:11.51 ID:0Dx7fxIQ0
ウメハラがァ!
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:54:01.75 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、梅原は却下って言ったでしょ~、ちゃんとヒロイン選んでよ~>>222」zzz
山根「にぃに最近寝言増えたな」
山根「にぃに最近寝言増えたな」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:55:03.24 ID:NBd+lvNE0
さえちゃん
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 15:55:38.25 ID:9q44Lm8K0
さっさと綾辻さんを攻略しろ
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:00:26.52 ID:LFIeF7YX0
こりゃ紗江ちゃんヤンデレルートで決まったな
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:06:51.80 ID:mIF+DpoM0
次の日
田口「ちょっと絢辻さん、クリスマスツリーが中止になったってきいたんだけど本当なの?」
絢辻「中止?誰がそんなこと言ったの?」
磯前「他のクラスの人が言ってたよ」
絢辻「そんなことありえないわ」
山崎「ほーら、やっぱり隠してる」
田口「ツリーの準備遅らせたからでしょ、もうバレバレだよ」
絢辻「それは誤解よ、委員はちゃんとツリーの準備を進めてるのよ」
山崎「そんなの信用できないよ、絢辻さんはそこのハゲとイチャイチャする方が大切だもんね」
田中「ちょ、なんなの~ハゲって~、俺のことなの~、んも~、や~ま~ね~」
田口「ちょっと絢辻さん、クリスマスツリーが中止になったってきいたんだけど本当なの?」
絢辻「中止?誰がそんなこと言ったの?」
磯前「他のクラスの人が言ってたよ」
絢辻「そんなことありえないわ」
山崎「ほーら、やっぱり隠してる」
田口「ツリーの準備遅らせたからでしょ、もうバレバレだよ」
絢辻「それは誤解よ、委員はちゃんとツリーの準備を進めてるのよ」
山崎「そんなの信用できないよ、絢辻さんはそこのハゲとイチャイチャする方が大切だもんね」
田中「ちょ、なんなの~ハゲって~、俺のことなの~、んも~、や~ま~ね~」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:07:43.11 ID:rio302b20
教室で妹の名前を叫ぶ男子
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:09:50.99 ID:uZZGkhTd0
そもそも妹なのか…
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:12:54.95 ID:mIF+DpoM0
絢辻「田中くんはちょっと邪魔だけど手伝ってくれてたのよ」
田中「んも~、邪魔ってな~んな~の~」
山崎「なにを手伝ってたんだか…まあ信用できないけどねー」
絢辻「」プチン
絢辻「あははははははは」
田中「ちょ、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「だーめ、もう許さない」
絢辻「ハゲは喋らないでくれる?これは私の問題」
田中「んも~、邪魔ってな~んな~の~」
山崎「なにを手伝ってたんだか…まあ信用できないけどねー」
絢辻「」プチン
絢辻「あははははははは」
田中「ちょ、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「だーめ、もう許さない」
絢辻「ハゲは喋らないでくれる?これは私の問題」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:13:52.43 ID:9q44Lm8K0
ハゲハゲいってやるなよ・・・
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:16:24.02 ID:QxJxthBAO
田中がまったくヒロインを意識してないように見えるのは気のせいですかね…
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:19:17.98 ID:+87mIFCE0
ネガティブすぎてモテないと思い込んでんのかな
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:21:16.44 ID:mIF+DpoM0
絢辻「そんなに知りたきゃ教えてあげる」
絢辻「今は学校側でやれるかどうかの瀬戸際なのよ」
山崎「うっ…でもそれが本当かわからないでしょ」
絢辻「だったら校長に確認すればいいじゃない」
絢辻「ああ、そうだ、ツリーの件のついでにあなたたちの欠点を教えてあげる」
絢辻「山崎さんは自分の都合を主観において物事を判断しすぎ、田口さんは文句を言う前に頭を使うことを覚えてね」
絢辻「それと人に頼りすぎの磯前さんは自分で動くこと、あと田中くんはハゲ」
田中「ちょ、俺は関係な~い~で~しょ~」
絢辻「今は学校側でやれるかどうかの瀬戸際なのよ」
山崎「うっ…でもそれが本当かわからないでしょ」
絢辻「だったら校長に確認すればいいじゃない」
絢辻「ああ、そうだ、ツリーの件のついでにあなたたちの欠点を教えてあげる」
絢辻「山崎さんは自分の都合を主観において物事を判断しすぎ、田口さんは文句を言う前に頭を使うことを覚えてね」
絢辻「それと人に頼りすぎの磯前さんは自分で動くこと、あと田中くんはハゲ」
田中「ちょ、俺は関係な~い~で~しょ~」
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:23:27.18 ID:n8Wylrns0
田中とばっちりすぎるな
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:28:19.62 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、入るぞ」
ガチャ
山根「にぃに、鏡の前に立ってどうしたんだ?」
田中「ねぇ、や~ま~ね~、俺ってそんなハゲてる~?」
山根「」
田中「」
山根「」
田中「」
山根「ひ、人並みじゃないかな、にぃに、お、お休み…」
ガチャ
田中「んも~、そ~ゆ~のが1番傷つくの~」
トントン
山根「にぃに、入るぞ」
ガチャ
山根「にぃに、鏡の前に立ってどうしたんだ?」
田中「ねぇ、や~ま~ね~、俺ってそんなハゲてる~?」
山根「」
田中「」
山根「」
田中「」
山根「ひ、人並みじゃないかな、にぃに、お、お休み…」
ガチャ
田中「んも~、そ~ゆ~のが1番傷つくの~」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:29:46.97 ID:mIF+DpoM0
田中「山根から見ても俺はハゲてるのか~、明日は誰狙うの~>>237」
236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:31:18.33 ID:0Dx7fxIQ0
七ハゲ
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:31:22.32 ID:QxJxthBAO
絢辻さん
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:37:55.22 ID:n8Wylrns0
こらもう絢辻さんルート入っちゃってるわ
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:46:25.58 ID:mIF+DpoM0
次の日
絢辻「ねぇ、田中くん、独り言言うね」
田中「え?」
絢辻「私にはね自分なないの、目標を追いかけるのが今の全て、そのためだけに生きてるってこと」
田中「ちょ、話はしょりすぎてわからないよ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「絢辻?あれ、じゃあ私は誰?」
田中「ちょ、ど~したの~?様子がおかしいよ~」
絢辻「だいじょうぶ、ちょっと不安定になっただけ」
絢辻「あなたのせいでね」
田中「ええ?僕の~?」
絢辻「ええ、あなたのキモい顔を見ると、慣れから私の、いえ、人間本来の顔がわからなくなるのよ」
田中「ちょ、なんか~失礼じゃな~い~?」
絢辻「ねぇ、田中くん、独り言言うね」
田中「え?」
絢辻「私にはね自分なないの、目標を追いかけるのが今の全て、そのためだけに生きてるってこと」
田中「ちょ、話はしょりすぎてわからないよ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「絢辻?あれ、じゃあ私は誰?」
田中「ちょ、ど~したの~?様子がおかしいよ~」
絢辻「だいじょうぶ、ちょっと不安定になっただけ」
絢辻「あなたのせいでね」
田中「ええ?僕の~?」
絢辻「ええ、あなたのキモい顔を見ると、慣れから私の、いえ、人間本来の顔がわからなくなるのよ」
田中「ちょ、なんか~失礼じゃな~い~?」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:49:44.16 ID:n8Wylrns0
田中は基本台詞や態度で好感度上げるとかじゃなくて、
キモさを押し通してルート進めてるな・・・
キモさを押し通してルート進めてるな・・・
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:54:44.12 ID:mIF+DpoM0
絢辻「ごめんね、最近寝てないからちょっと疲れてて失言がつい…」
田中「目標のために寝てないの~?本当にそれでいいの~?辛いんでしょ~?このままじゃよくないよ~」
絢辻「っ!」
パシッ
田中「ちょ、なんで叩くの~、も~、お母さ~ん」
絢辻「私にはこれが全てなの、否定するようなことは言わないで!」
絢辻「辛かろうがなんだろうが、頑張ってきたの!」
絢辻「女の子に叩かれたくらいで母親に助けを求めるマザコンには言われたくない!」
田中「ちょ、違うの~、や~ま~ね~って言おうとしたら間違ってお母さんって言っちゃったの~」
田中「目標のために寝てないの~?本当にそれでいいの~?辛いんでしょ~?このままじゃよくないよ~」
絢辻「っ!」
パシッ
田中「ちょ、なんで叩くの~、も~、お母さ~ん」
絢辻「私にはこれが全てなの、否定するようなことは言わないで!」
絢辻「辛かろうがなんだろうが、頑張ってきたの!」
絢辻「女の子に叩かれたくらいで母親に助けを求めるマザコンには言われたくない!」
田中「ちょ、違うの~、や~ま~ね~って言おうとしたら間違ってお母さんって言っちゃったの~」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:57:54.80 ID:+87mIFCE0
ワロタ
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:58:16.04 ID:NBd+lvNE0
いや、そこで妹の名前を呼ぶのもおかしいw
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 16:58:53.72 ID:iX2SMH9I0
こんなキモイのに可愛い幼馴染や友達がいるなんて
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:02:40.29 ID:mIF+DpoM0
梅原「おい大将、絢辻を追いかけてやれよ」
田中「んも~なんなの~、叩かれたのは俺でしょ~、う~め~は~ら~」
田中「しょうがないな~」
田中「ねぇ~、あやつじさ~ん、まだ怒ってんの~?」
絢辻「怒ってないように見える?それじゃ」
田中「ちょ、待ってよ~、もっとゆっくり歩いてよ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「」
田中「んも~、いいよ~」
絢辻「待って、自分から来て勝手に諦めるなんて許さないから」
田中「んも~なんなの~、叩かれたのは俺でしょ~、う~め~は~ら~」
田中「しょうがないな~」
田中「ねぇ~、あやつじさ~ん、まだ怒ってんの~?」
絢辻「怒ってないように見える?それじゃ」
田中「ちょ、待ってよ~、もっとゆっくり歩いてよ~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「」
田中「んも~、いいよ~」
絢辻「待って、自分から来て勝手に諦めるなんて許さないから」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:10:18.88 ID:mIF+DpoM0
絢辻「私もちょっと感情的になっちゃったわ、でなんなの田中くん、話を聞くわ」
田中「だ~か~ら~、自分がないとか~、い~わ~な~い~の~、だって絢辻さんは絢辻さんだし、山根は山根でしょ~?」
絢辻「うん…」
田中「ずっと1人とかや~め~て~」
絢辻「田中くん…」
田中「俺が一緒にいるから~」
絢辻「一緒に?」
田中「アンガールズはもうずっと田中、絢辻でやるから~」
田中「だ~か~ら~、自分がないとか~、い~わ~な~い~の~、だって絢辻さんは絢辻さんだし、山根は山根でしょ~?」
絢辻「うん…」
田中「ずっと1人とかや~め~て~」
絢辻「田中くん…」
田中「俺が一緒にいるから~」
絢辻「一緒に?」
田中「アンガールズはもうずっと田中、絢辻でやるから~」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:11:02.44 ID:uZZGkhTd0
また山根がすねるぞ
252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:11:51.22 ID:NBd+lvNE0
山根涙目w
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:14:04.96 ID:n8Wylrns0
絢辻さんがジャンガジャンガやな~んちゃってをやるのか
254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:17:29.61 ID:mIF+DpoM0
絢辻「田中くんちょっとあっち向いて」
田中「え、なぁ~んで~?」
絢辻「泣く」
田中「はぁ~??」
絢辻「」グスングスン
田中「んも~、なぁ~ん~な~の~?」
絢辻「泣いてる顔見られたくないから…だって田中くん、私の泣き顔を視カンしそうだから」グスングスン
田中「ちょ、いくら顔がキモくても~、そ~こ~ま~で~キモいことはし~な~い~か~ら~」
田中「え、なぁ~んで~?」
絢辻「泣く」
田中「はぁ~??」
絢辻「」グスングスン
田中「んも~、なぁ~ん~な~の~?」
絢辻「泣いてる顔見られたくないから…だって田中くん、私の泣き顔を視カンしそうだから」グスングスン
田中「ちょ、いくら顔がキモくても~、そ~こ~ま~で~キモいことはし~な~い~か~ら~」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:22:16.42 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、たまにはネタ合わせしよう」
田中「ええ~?もう絢辻さんとアンガールズ組んじゃったよ~」
山根「え?なんで?」
田中「だって山根、最近ネタ合わせこないでしょ~」
山根「にぃにのバカ!」
パシッ
田中「ちょ、な~ん~で~た~た~く~の~?んも~、お~か~あ~さ~ん」
トントン
山根「にぃに、たまにはネタ合わせしよう」
田中「ええ~?もう絢辻さんとアンガールズ組んじゃったよ~」
山根「え?なんで?」
田中「だって山根、最近ネタ合わせこないでしょ~」
山根「にぃにのバカ!」
パシッ
田中「ちょ、な~ん~で~た~た~く~の~?んも~、お~か~あ~さ~ん」
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:24:39.36 ID:mIF+DpoM0
田中「絢辻さんとアンガールズ組んだけど、明日は誰とネタ合わせるの~>>262」
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:28:12.72 ID:RiEDdun90
絢辻さん
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:30:33.14 ID:etIrOAyF0
絢辻さんでお願いします
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:31:10.71 ID:wG8+Cca20
山根じゃない妹
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:33:23.53 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~マナーは守ってよ~、俺の妹は山根だけでしょ~再安価>>265」
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:36:10.00 ID:iX2SMH9I0
上崎
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:36:38.39 ID:HBBARlRK0
七咲
268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:41:15.63 ID:+87mIFCE0
ネタ合わせが目的になってるwww
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:42:44.91 ID:mIF+DpoM0
次の日 放課後
田中「た~だ~い~ま~」
田中「あれ~この靴見たことあるけど、山根のじゃないな~」
田中「ねぇ~、や~ま~ねぇ~」
田中「も、なんなの~、返事ないじゃん~」
田中「ねぇ~、や~ま~ねぇ~」
ドンドン
山根「田中、ストーップ」
田中「ちょ、や~ま~ねぇ~、なんで俺の部屋から出てくるの~?」
田中「た~だ~い~ま~」
田中「あれ~この靴見たことあるけど、山根のじゃないな~」
田中「ねぇ~、や~ま~ねぇ~」
田中「も、なんなの~、返事ないじゃん~」
田中「ねぇ~、や~ま~ねぇ~」
ドンドン
山根「田中、ストーップ」
田中「ちょ、や~ま~ねぇ~、なんで俺の部屋から出てくるの~?」
270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:47:45.33 ID:mIF+DpoM0
山根「にしししし、おかえり」
田中「んも~、俺の部屋でな~に~し~て~ん~の~?」
山根「そ、それは…」
ガチャ
七咲「あ、先輩、お邪魔してます」
田中「え~、な~な~さ~き~なんでいるの~?」
山根「田中のお宝コレクションを逢ちゃんに見せようとしたんだよ」
田中「んも~、やまねはなんで勝手なことすんの~?」
田中「んも~、俺の部屋でな~に~し~て~ん~の~?」
山根「そ、それは…」
ガチャ
七咲「あ、先輩、お邪魔してます」
田中「え~、な~な~さ~き~なんでいるの~?」
山根「田中のお宝コレクションを逢ちゃんに見せようとしたんだよ」
田中「んも~、やまねはなんで勝手なことすんの~?」
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:50:39.47 ID:NBd+lvNE0
同級生の女のコ連れてくるとか山根リア充すぎる
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:51:39.45 ID:etIrOAyF0
山根妹だし女の子だよ?
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:55:32.65 ID:QxJxthBAO
つーかクリスマス云々よりお笑いで売れるのが目的になってんじゃねーか!
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 17:53:03.61 ID:mIF+DpoM0
七咲「あの、先輩、そのお宝って…それってどういうものなんですか?」
田中「えっとぉ~、笑わない~?」
七咲「はい」
田中「あのね~、俺は苔を育てるのが趣味でね~、見る~?」
七咲「そうですね、先輩さえよければ」
田中「じゃ~、俺の部屋にきてよ~、えへへへ」
七咲「は、はい」
山根「え、じゃ、じゃあ俺も行くよ」
田中「えっとぉ~、笑わない~?」
七咲「はい」
田中「あのね~、俺は苔を育てるのが趣味でね~、見る~?」
七咲「そうですね、先輩さえよければ」
田中「じゃ~、俺の部屋にきてよ~、えへへへ」
七咲「は、はい」
山根「え、じゃ、じゃあ俺も行くよ」
275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:01:08.14 ID:mIF+DpoM0
七咲「これですか?」
田中「ん~、そ~だよ~」
七咲「ふふ、大切に育ててるんですね」
田中「だってぇ~、苔は人と違って裏切らないからぁ~」
七咲「これは凄いですね、郁夫にも見せてあげたいです」
山根「逢ちゃん、郁夫くんて誰?」
七咲「あ、私の弟、苔の栽培が趣味なの」
田中「んも~、じゃあ一つだけ弟にあげるよ~」
七咲「え?いいんですか?」
田中「だってしょ~がないでしょ~、流れ的にあげなきゃいけない空気なんだし~」
田中「ん~、そ~だよ~」
七咲「ふふ、大切に育ててるんですね」
田中「だってぇ~、苔は人と違って裏切らないからぁ~」
七咲「これは凄いですね、郁夫にも見せてあげたいです」
山根「逢ちゃん、郁夫くんて誰?」
七咲「あ、私の弟、苔の栽培が趣味なの」
田中「んも~、じゃあ一つだけ弟にあげるよ~」
七咲「え?いいんですか?」
田中「だってしょ~がないでしょ~、流れ的にあげなきゃいけない空気なんだし~」
276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:01:41.94 ID:idbK58Z30
ダメだ笑っちまう
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:02:32.86 ID:NBd+lvNE0
郁夫も苔好きなのかよwww
280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:04:10.24 ID:mIF+DpoM0
その夜
トントン
山根「にぃに、入るぞ」
ガチャ
田中「」グスン
山根「にぃに、なに泣いてるんだよ」
田中「だってぇ~、1番高い苔持ってっちゃうんだもん、な~な~さ~き~」
トントン
山根「にぃに、入るぞ」
ガチャ
田中「」グスン
山根「にぃに、なに泣いてるんだよ」
田中「だってぇ~、1番高い苔持ってっちゃうんだもん、な~な~さ~き~」
281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:05:28.78 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、今日は損したよ~、明日は誰狙いなの~>>286」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:08:59.84 ID:NBd+lvNE0
梨穂子
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:09:24.41 ID:etIrOAyF0
絢辻さん
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:10:06.06 ID:RiEDdun90
絢辻さん
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:10:19.57 ID:+FNNKay30
絢辻さん
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:21:51.97 ID:mIF+DpoM0
次の日
田中「んも~、そろそろ絢辻をデートに誘っちゃおうかな~」
田中「ね~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「なにかしら?」
田中「あの~、ん~と」
絢辻「」
田中「あのね~、その~」
絢辻「」イライラ
田中「ん~、だ~か~ら~」
絢辻「田中くん、私に虐めてもらいたいの?」
田中「んも~、そろそろ絢辻をデートに誘っちゃおうかな~」
田中「ね~、あ~や~つ~じ~さ~ん」
絢辻「なにかしら?」
田中「あの~、ん~と」
絢辻「」
田中「あのね~、その~」
絢辻「」イライラ
田中「ん~、だ~か~ら~」
絢辻「田中くん、私に虐めてもらいたいの?」
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:27:47.98 ID:mIF+DpoM0
田中「絢辻さんさえよければ~24日に俺とどっかいかない~?あとや~ま~ね~も~」
絢辻「やまね?」イライラ
田中「じゃあ~、俺と2人でぇ~」
絢辻「…学校のパーティーならいいわよ」///
田中「うおおおおおおおお!!」
絢辻「大事な日あげるんだから、ちゃんエスコートしてよね…って聞いてるの?」
田中「うおおおおおおおおおお!!」
梅原「おい、大将、暴走するな!まだDT卒業できるか決まったわけじゃないぞ!!」
絢辻「やまね?」イライラ
田中「じゃあ~、俺と2人でぇ~」
絢辻「…学校のパーティーならいいわよ」///
田中「うおおおおおおおお!!」
絢辻「大事な日あげるんだから、ちゃんエスコートしてよね…って聞いてるの?」
田中「うおおおおおおおおおお!!」
梅原「おい、大将、暴走するな!まだDT卒業できるか決まったわけじゃないぞ!!」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:32:30.53 ID:rio302b20
山根好きすぎだろ
291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:30:13.58 ID:+FNNKay30
梅原そういう事いうなw
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:32:54.94 ID:mIF+DpoM0
上崎「許せないよ」
上崎「教室でデートの約束なんて、学校をなんだと思ってるの…」
上崎「あたしの…あたしの田中くんなのに」
上崎「もう…限界」ピキピキ
上崎「頭のいい人だから落ち着いて…落ち着いて…」
上崎「今なら、まだ諦めてもらえるはず、間に合うはずだよね」
上崎「よし、行こう!」
上崎「教室でデートの約束なんて、学校をなんだと思ってるの…」
上崎「あたしの…あたしの田中くんなのに」
上崎「もう…限界」ピキピキ
上崎「頭のいい人だから落ち着いて…落ち着いて…」
上崎「今なら、まだ諦めてもらえるはず、間に合うはずだよね」
上崎「よし、行こう!」
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:35:46.73 ID:/+tfBXJA0
ひどいスレを開いてしまった
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:36:45.80 ID:n8Wylrns0
>>294
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
田中「はい、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ」
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:38:27.55 ID:idbK58Z30
ジャンガジャンガべんりすぎ
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:38:36.48 ID:mIF+DpoM0
上崎「あ、あの、どうしても聞いて欲しいことがあるんですけど…」
絢辻「ええ、どうぞ」
上崎「その、実はですね…」
絢辻「私、田中くんが好き」
上崎「え?」ビクッ
絢辻「私、田中くんのことがだーい好きなの」
上崎「え、まだ私なにも…」
絢辻「あなたの考えそうなことくらいわかるわよ、だってこの間、1年生の女の子を罠にハメようとしてたでしょ?」
上崎「」ギクッ
絢辻「ええ、どうぞ」
上崎「その、実はですね…」
絢辻「私、田中くんが好き」
上崎「え?」ビクッ
絢辻「私、田中くんのことがだーい好きなの」
上崎「え、まだ私なにも…」
絢辻「あなたの考えそうなことくらいわかるわよ、だってこの間、1年生の女の子を罠にハメようとしてたでしょ?」
上崎「」ギクッ
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:39:06.67 ID:+FNNKay30
絢辻さんだと安心してみれる
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:43:46.81 ID:sNBkowMc0
あんなにキモいのになぜ…
300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:45:39.73 ID:rio302b20
田中は3Kの高スペックだからな
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:48:34.93 ID:NBd+lvNE0
高学歴
高身長
キモい の3Kか
高身長
キモい の3Kか
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:48:38.44 ID:mIF+DpoM0
絢辻「私、田中くんの全部が好きなの」
上崎「」
絢辻「あの人間離れした気持ち悪い顔も、出来損ないのエヴァンゲリヲンようなガリガリな身体も」
上崎「え、えばん?」
絢辻「あの自分ではハゲを自覚しつつ、まだ当分いけるだろと思っているのに、実は周りから見ると完全にアウトなハゲかたも好き」
上崎「わ、わたしはそこまでハゲとは…」
絢辻「あと、なにかあるとつい『山根ぇー』って妹さんの名前を口走っちゃうところも、だいだいだーい好き」
上崎「や、山根ちゃんの名前を呼ぶの…?」
絢辻「わかったら私の前に二度と姿を見せないでね、次になにかあったら…」
上崎「」ガタガタガタ
絢辻「酷いわよ」
上崎「ハ、ハイ…」
上崎「」
絢辻「あの人間離れした気持ち悪い顔も、出来損ないのエヴァンゲリヲンようなガリガリな身体も」
上崎「え、えばん?」
絢辻「あの自分ではハゲを自覚しつつ、まだ当分いけるだろと思っているのに、実は周りから見ると完全にアウトなハゲかたも好き」
上崎「わ、わたしはそこまでハゲとは…」
絢辻「あと、なにかあるとつい『山根ぇー』って妹さんの名前を口走っちゃうところも、だいだいだーい好き」
上崎「や、山根ちゃんの名前を呼ぶの…?」
絢辻「わかったら私の前に二度と姿を見せないでね、次になにかあったら…」
上崎「」ガタガタガタ
絢辻「酷いわよ」
上崎「ハ、ハイ…」
307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:54:40.99 ID:mIF+DpoM0
その夜
田中「へーくしょん!!」
山根「にぃに、また風邪か?」
田中「んも~、誰かがまた噂してるのかな~?」
田中「きっと絢辻さんが俺の噂してるんだろ~な~、うぇへへへへ」
山根「ちょっと、にぃに気持ち悪い顔するなよ…」
田中「んも~、気持ち悪いってやまねにだけは言われたくな~い~の~」
田中「へーくしょん!!」
山根「にぃに、また風邪か?」
田中「んも~、誰かがまた噂してるのかな~?」
田中「きっと絢辻さんが俺の噂してるんだろ~な~、うぇへへへへ」
山根「ちょっと、にぃに気持ち悪い顔するなよ…」
田中「んも~、気持ち悪いってやまねにだけは言われたくな~い~の~」
308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 18:55:09.53 ID:VpqwMOVJP
田中もてもてだな
うらやま
うらやま
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:32:20.23 ID:mIF+DpoM0
田中「や~ま~ねぇ~、明日は誰と過ごすの~>>322」
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:34:46.87 ID:JPsi0aOe0
ワカメのワカメでワカメ酒
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:34:50.99 ID:wG8+Cca20
薫
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:42:35.58 ID:mIF+DpoM0
次の日 放課後
田中「あ~れ~、か~お~る~、もう帰り~?」
棚町「あ、田中、今日は雪になるんだって…早く帰ろうとおもってね」
田中「俺も~降られるのヤダから~か~え~る~よ~」
棚町「絢辻さんに?」
田中「んも~、そんな縁起でもないこと、い~わ~な~い~の~」
田中「あああああああ~!!」
棚町「」ビクッ
田中「早くか~え~らないと雪降っちゃうよ~」
田中「あ~れ~、か~お~る~、もう帰り~?」
棚町「あ、田中、今日は雪になるんだって…早く帰ろうとおもってね」
田中「俺も~降られるのヤダから~か~え~る~よ~」
棚町「絢辻さんに?」
田中「んも~、そんな縁起でもないこと、い~わ~な~い~の~」
田中「あああああああ~!!」
棚町「」ビクッ
田中「早くか~え~らないと雪降っちゃうよ~」
326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:46:11.59 ID:n8Wylrns0
田中奇声あげすぎww
327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:47:41.44 ID:mIF+DpoM0
棚町「田中、ちょっとまったー」
田中「」ビクッ
田中「んも~、なんなの~?大きい声出すとびっくりす~る~で~しょ~」
棚町「あんた、どうして自分だけ傘持ってんのよ?」
田中「や~ま~ね~が持ってけってゆ~う~か~ら~」
棚町「ふふ…一緒に帰ろ、ほーら、ぼーっとしてないでGOGO!」
田中「ちょ、お~さ~な~い~で、んも~」
田中「」ビクッ
田中「んも~、なんなの~?大きい声出すとびっくりす~る~で~しょ~」
棚町「あんた、どうして自分だけ傘持ってんのよ?」
田中「や~ま~ね~が持ってけってゆ~う~か~ら~」
棚町「ふふ…一緒に帰ろ、ほーら、ぼーっとしてないでGOGO!」
田中「ちょ、お~さ~な~い~で、んも~」
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:52:53.77 ID:mIF+DpoM0
ザー
棚町「どうして雪じゃないの?」
田中「し~ら~な~い~よ~、良純さんに聞いてよ~」
棚町「ちょっと、良純、雪にしなさいよ!雨だと思いっきり濡れちゃうじゃない」
田中「だ~か~ら~、傘さしてるでしょ~」
棚町「いただき!」
田中「あ、も、ちょ、か~お~る~、あ、あ、も~、ビチョビチョになっちゃうでしょ~?」
棚町「どうして雪じゃないの?」
田中「し~ら~な~い~よ~、良純さんに聞いてよ~」
棚町「ちょっと、良純、雪にしなさいよ!雨だと思いっきり濡れちゃうじゃない」
田中「だ~か~ら~、傘さしてるでしょ~」
棚町「いただき!」
田中「あ、も、ちょ、か~お~る~、あ、あ、も~、ビチョビチョになっちゃうでしょ~?」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:58:35.81 ID:mIF+DpoM0
棚町「ふぅ…雨止んだね」
田中「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ごほっ」
棚町「あはははは、田中ずぶ濡れー」
田中「ち~が~う~で~しょ~、か~お~る~が~傘とるから~、げほっ、げほっ」
棚町「私もずぶ濡れだから引き分けか」
田中「そ~ゆ~勝負じゃ~、へくしょーん!!」
棚町「あはははは、クリスマスイブに風邪ひかないように」
田中「はっくしょーん!!んあ~」
田中「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ごほっ」
棚町「あはははは、田中ずぶ濡れー」
田中「ち~が~う~で~しょ~、か~お~る~が~傘とるから~、げほっ、げほっ」
棚町「私もずぶ濡れだから引き分けか」
田中「そ~ゆ~勝負じゃ~、へくしょーん!!」
棚町「あはははは、クリスマスイブに風邪ひかないように」
田中「はっくしょーん!!んあ~」
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:02:24.80 ID:mIF+DpoM0
その夜
田中「へっくしょーん!」
山根「にしし、またにぃにの噂かな?」
田中「げほげほげほげほげほげほっ、へっくしょーん!」
山根「に、にぃに、本当に風邪なのか?」
田中「や~ば~ベ~、だ~ず~げ~で~、げほげほっ」
その後、にぃには1週間学校を休んだ
田中「へっくしょーん!」
山根「にしし、またにぃにの噂かな?」
田中「げほげほげほげほげほげほっ、へっくしょーん!」
山根「に、にぃに、本当に風邪なのか?」
田中「や~ば~ベ~、だ~ず~げ~で~、げほげほっ」
その後、にぃには1週間学校を休んだ
336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:03:41.29 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、やっと風邪治ったよ~、次は誰狙うの~>>340」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:05:44.02 ID:S61dsc3J0
かみさき
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:06:09.62 ID:iX2SMH9I0
梨穂子
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:06:10.11 ID:NBd+lvNE0
梨穂子
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:14:52.78 ID:mIF+DpoM0
茶道部
ガラガラガラ
田中「こんにちは~、アンガールズの田中卓志です~」
梨穂子「はいはーい、あ、田中」
田中「先輩たちは~?」
梨穂子「まだ来てないよ~」
ガラガラガラ
夕月「よう、元気でやってる?」
飛羽「外は、寒い…」
夕月「ああ田中、来てたのか、丁度いいや、悪いけど冷蔵庫からお茶とってくれ」
田中「んも~、俺は茶道部じゃないし~、パシリでもな~い~で~す~」
ガラガラガラ
田中「こんにちは~、アンガールズの田中卓志です~」
梨穂子「はいはーい、あ、田中」
田中「先輩たちは~?」
梨穂子「まだ来てないよ~」
ガラガラガラ
夕月「よう、元気でやってる?」
飛羽「外は、寒い…」
夕月「ああ田中、来てたのか、丁度いいや、悪いけど冷蔵庫からお茶とってくれ」
田中「んも~、俺は茶道部じゃないし~、パシリでもな~い~で~す~」
343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:22:20.93 ID:mIF+DpoM0
梨穂子「あっ、私やるよ」
夕月「しっかし、あんたもすっかり茶道部になじんできたねー」
飛羽「はい、おみやげ」
梨穂子「パティスリーKOBAYASHIのシュークリームですね!」
夕月「どれ食べるの?好きなの選びな」
梨穂子「えっとじゃあ、カスタードとバニラ!いいですか?」
田中「ちょ、り~ほ~こ~、なんで2つも食べるの~?俺の分がないでしょ~」
梨穂子「え、だって田中いつも食べないし…」
田中「ち~が~う~で~しょ~、いつも梨穂子が俺の分のおやつを食べちゃうから~、俺はガリガリになったんでしょ~?」
梨穂子「えへへへ」
夕月「しっかし、あんたもすっかり茶道部になじんできたねー」
飛羽「はい、おみやげ」
梨穂子「パティスリーKOBAYASHIのシュークリームですね!」
夕月「どれ食べるの?好きなの選びな」
梨穂子「えっとじゃあ、カスタードとバニラ!いいですか?」
田中「ちょ、り~ほ~こ~、なんで2つも食べるの~?俺の分がないでしょ~」
梨穂子「え、だって田中いつも食べないし…」
田中「ち~が~う~で~しょ~、いつも梨穂子が俺の分のおやつを食べちゃうから~、俺はガリガリになったんでしょ~?」
梨穂子「えへへへ」
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:29:14.95 ID:mIF+DpoM0
夕月「ねえ、りほっち、ほっぺにクリーム」
梨穂子「あ、ついちゃってます?…ん、どうですか?」
夕月「ばっちり取れてるよ」
田中「」
飛羽「…うふふふ」
夕月「おーい、何じーっとりほっちに見惚れてるんだよ」
梨穂子「ふぇっ!?」///
田中「ち~が~う~の~、病み上がりだから、ついぼーっと…げほげほっ」
梨穂子「あ、ついちゃってます?…ん、どうですか?」
夕月「ばっちり取れてるよ」
田中「」
飛羽「…うふふふ」
夕月「おーい、何じーっとりほっちに見惚れてるんだよ」
梨穂子「ふぇっ!?」///
田中「ち~が~う~の~、病み上がりだから、ついぼーっと…げほげほっ」
346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:33:28.87 ID:mIF+DpoM0
その夜
山根「あれ、にぃに、この包みなんだ?」
田中「あ~それね~、おやつのシュークリーム」
山根「一口しか食べてないじゃん」
田中「だって~、一口でお腹一杯だし~、山根にあげるよ~」
山根「いや、いらないよ、お腹減ってないし」
田中「んも~、じゃあ明日、梨穂子にあげるよ~」
山根「あれ、にぃに、この包みなんだ?」
田中「あ~それね~、おやつのシュークリーム」
山根「一口しか食べてないじゃん」
田中「だって~、一口でお腹一杯だし~、山根にあげるよ~」
山根「いや、いらないよ、お腹減ってないし」
田中「んも~、じゃあ明日、梨穂子にあげるよ~」
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:35:44.86 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~、シュークリームじゃなくて広島風お好み焼きなら食べれたのに~、明日は誰を狙う~>>352」
349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:36:14.50 ID:PldP0Khk0
森島
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:37:23.56 ID:S61dsc3J0
かみさき
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:37:39.09 ID:m8Ym7HjdO
上崎さんのルートだけなくなったのか
352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:38:06.27 ID:zEeEVfp20
あやつじ
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:42:20.00 ID:mIF+DpoM0
田中「うおおおおおおおおおお!」
山根「」ビクッ
山根「どうした、にぃに?」
田中「今日はクリスマスイブなの~!」
山根「あ、そうか、にぃには女の子とデートするのは初めてだっけ」
田中「ど、ど、ど、ど~しよ~、や~ま~ね~」
山根「大丈夫だよ、にぃには俺の自慢のにぃになんだから、いってらっしゃい」
田中「ちょ、や~ま~ね~、そっとついてきてくれな~い~?」
山根「」ビクッ
山根「どうした、にぃに?」
田中「今日はクリスマスイブなの~!」
山根「あ、そうか、にぃには女の子とデートするのは初めてだっけ」
田中「ど、ど、ど、ど~しよ~、や~ま~ね~」
山根「大丈夫だよ、にぃには俺の自慢のにぃになんだから、いってらっしゃい」
田中「ちょ、や~ま~ね~、そっとついてきてくれな~い~?」
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:43:49.12 ID:+87mIFCE0
ついにエンディングか
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:46:52.62 ID:mIF+DpoM0
絢辻「あ、田中くん、こっちこっち」
田中「あれ~、早くな~い?」
絢辻「うん、楽しみだったからね」
田中「!?」
田中「うおおおおおおおおお!!」
絢辻「嘘」
田中「!?」
田中「んも~、なんでそんなことゆ~の~?」
田中「あれ~、早くな~い?」
絢辻「うん、楽しみだったからね」
田中「!?」
田中「うおおおおおおおおお!!」
絢辻「嘘」
田中「!?」
田中「んも~、なんでそんなことゆ~の~?」
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:51:53.26 ID:mIF+DpoM0
学校
絢辻「ちゃんと予定通りになってるわね、ツリーも問題ないみたいだし」
田中「絢辻さ~ん、やっぱり気になってたの~?」
絢辻「まあ、少しくらいはね、でも自分の目で見たら安心した」
田中「じゃ~あ~、早速パーティーを周らな~い?」
絢辻「そうね」
絢辻「ちゃんと予定通りになってるわね、ツリーも問題ないみたいだし」
田中「絢辻さ~ん、やっぱり気になってたの~?」
絢辻「まあ、少しくらいはね、でも自分の目で見たら安心した」
田中「じゃ~あ~、早速パーティーを周らな~い?」
絢辻「そうね」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:57:53.23 ID:mIF+DpoM0
田中「へぇ~、ここはバザーやってるんだ~」
老人「なぁ、山根ちゃん、これ少し安くならんかの~?」
田中「え?」
山根「ダメダメー、その苔はお値打ちものなんですよ」
老人「そうなのかい、じゃあその値段で売ってくれんかの?」
山根「はいはい毎度あり」
田中「ちょ、や~ま~ね~、なんで俺のお宝コレクション売っちゃうの~?」
山根「にしし、残念残念」
老人「なぁ、山根ちゃん、これ少し安くならんかの~?」
田中「え?」
山根「ダメダメー、その苔はお値打ちものなんですよ」
老人「そうなのかい、じゃあその値段で売ってくれんかの?」
山根「はいはい毎度あり」
田中「ちょ、や~ま~ね~、なんで俺のお宝コレクション売っちゃうの~?」
山根「にしし、残念残念」
361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:03:57.23 ID:mIF+DpoM0
田中「ねぇ~、あ~や~つ~じ~さ~ん、あそこでキャンプファイヤーが始まるみたいだよ~」
絢辻「ああ、フォークダンスよ」
田中「ねぇ~、折角だし俺たちも~」
絢辻「ダメね」
田中「ええ?」
絢辻「だって、田中くん躓いて転びそうだし、私が恥をかくだけだわ」
田中「ちょ、も~、クリスマスイブにまで侮辱し~な~い~で~」
絢辻「ああ、フォークダンスよ」
田中「ねぇ~、折角だし俺たちも~」
絢辻「ダメね」
田中「ええ?」
絢辻「だって、田中くん躓いて転びそうだし、私が恥をかくだけだわ」
田中「ちょ、も~、クリスマスイブにまで侮辱し~な~い~で~」
363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:08:20.11 ID:mIF+DpoM0
田中「んも~!踊りたいの~!」ダンダン
絢辻「ちょと、地団駄を踏まないでよ」
田中「お~ど~お~て~よ~!!」ダンダン
絢辻「もう、周りがこっち見てるでしょ!」
田中「い~や~だ~!おどってくれなきゃ、や~ま~ね~」ダンダン
絢辻「仕方がないわね、わかったわよ」
田中「」ピタッ
絢辻「ちょと、地団駄を踏まないでよ」
田中「お~ど~お~て~よ~!!」ダンダン
絢辻「もう、周りがこっち見てるでしょ!」
田中「い~や~だ~!おどってくれなきゃ、や~ま~ね~」ダンダン
絢辻「仕方がないわね、わかったわよ」
田中「」ピタッ
364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:09:35.51 ID:n8Wylrns0
ガキかよwwww
365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:10:53.41 ID:mIF+DpoM0
絢辻「丁度見せたいものがあるし」
田中「見せたいもの~?なぁ~に~?」
絢辻「ほら行くわよ」
田中「ちょ、待って、歩くのは~や~い~よ~」
田中「見せたいもの~?なぁ~に~?」
絢辻「ほら行くわよ」
田中「ちょ、待って、歩くのは~や~い~よ~」
366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:14:39.19 ID:mIF+DpoM0
校舎内
田中「んも~、どこまで行くの~?」
絢辻「ここよ」
ガラガラガラ
絢辻「田中くん、紹介するわね」
田中「ええ?」
絢辻「この人は私の恋人の…」
純一「ぼく、橘純一です」
田中「ええ~!?」
田中「んも~、どこまで行くの~?」
絢辻「ここよ」
ガラガラガラ
絢辻「田中くん、紹介するわね」
田中「ええ?」
絢辻「この人は私の恋人の…」
純一「ぼく、橘純一です」
田中「ええ~!?」
367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:14:58.19 ID:Gu5AOsBZ0
は?
368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:15:49.15 ID:a2Pk5G7w0
ふぁっ!?
370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:18:37.51 ID:iX2SMH9I0
え!?
369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:16:14.59 ID:n8Wylrns0
橘さん居んのかよwwwww
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:18:54.16 ID:zEeEVfp20
これは予想外www
372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:19:08.31 ID:mIF+DpoM0
田中「だ、だって、絢辻さん俺のこと好きだって~」
絢辻「ああ、あれね、あれは恋人としてではなく芸人としては面白いから好きって言ったの」
田中「ええ~!?」
絢辻「だって、こんな気持ち悪い顔でガリガリでハゲを面白いから好く以外に、誰が好きになるの?」
純一「ははは、君は相当面白いらしいね」
田中「ちょ、も~、君は黙っててよ~」
絢辻「ああ、あれね、あれは恋人としてではなく芸人としては面白いから好きって言ったの」
田中「ええ~!?」
絢辻「だって、こんな気持ち悪い顔でガリガリでハゲを面白いから好く以外に、誰が好きになるの?」
純一「ははは、君は相当面白いらしいね」
田中「ちょ、も~、君は黙っててよ~」
374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:23:39.49 ID:y9dwYy7gO
橘さん何やってんすかwww
373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:21:07.29 ID:D64+tDXW0
>>1なんかメロンパンになっちまえばいいんだ!
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:26:47.12 ID:+87mIFCE0
最初からバッドエンドしか無かったのかー!
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:28:12.28 ID:RfTB/Q160
やっと最後まで読んだのに....
読んだのに.........
読んだのに.........
378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:29:10.79 ID:mIF+DpoM0
絢辻「あ、ついでに全ヒロインの名誉のために言っておくけど、彼女たちもあなたに本気で恋してたわけじゃないわ」
田中「ええ~!?嘘でしょ~!?」
絢辻「嘘じゃないわ、だって彼女たちに実際聞いたもの」
回想
梨穂子「え~、田中のこと?そりゃ面白いけど~、単に幼馴染みなだけだし~」
棚町「え、田中?あー、あいつの面白さは本物よ!だからあいつの近くで芸を盗んで…えっ?恋愛感情なんかあるわけないじゃない」
紗江「先輩ですか?面白いから好きです、あとパンを取ってくれます…え、恋人?それは嫌です…ごめんなさい」
七咲「はい、先輩にはお世話になってます、でもそれ以上に先輩のヘン夕イ行為を見てきたので…ちょと」
森島「わお、田中くん?そーねー、禿げかな?他に?骸骨に似てるわね、他?…わからないわ、ごめんなさい」
田中「ええ~!?嘘でしょ~!?」
絢辻「嘘じゃないわ、だって彼女たちに実際聞いたもの」
回想
梨穂子「え~、田中のこと?そりゃ面白いけど~、単に幼馴染みなだけだし~」
棚町「え、田中?あー、あいつの面白さは本物よ!だからあいつの近くで芸を盗んで…えっ?恋愛感情なんかあるわけないじゃない」
紗江「先輩ですか?面白いから好きです、あとパンを取ってくれます…え、恋人?それは嫌です…ごめんなさい」
七咲「はい、先輩にはお世話になってます、でもそれ以上に先輩のヘン夕イ行為を見てきたので…ちょと」
森島「わお、田中くん?そーねー、禿げかな?他に?骸骨に似てるわね、他?…わからないわ、ごめんなさい」
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:29:12.03 ID:NBd+lvNE0
ひでえwwww
さえちゃんルートなら惨劇は避けられたものを・・・
さえちゃんルートなら惨劇は避けられたものを・・・
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:32:17.52 ID:iX2SMH9I0
お前らが絢辻さん推すから…
380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:31:08.59 ID:cu5haEOH0
田中・・・
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:34:25.18 ID:RfTB/Q160
くそっ くそっ
ハゲがそんなに悪いのか!!!
悪いのかよ!!!
ハゲがそんなに悪いのか!!!
悪いのかよ!!!
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:34:37.08 ID:mIF+DpoM0
田中「そ~ん~な~、もぉ~か~え~る~」
絢辻「あれ、帰っちゃうの?橘くんに田中くんの面白いところ見て欲しかったのに」
純一「あはははは絢辻さん、田中くんは今のままでも面白いよ」
田中「ちょ、ひとをピ~エ~ロ~みたいにゆ~わ~な~い~で~」
絢辻「田中くん、よいクリスマスを」
田中「うわああああ、や~ま~ね~!!!!!」
絢辻「あれ、帰っちゃうの?橘くんに田中くんの面白いところ見て欲しかったのに」
純一「あはははは絢辻さん、田中くんは今のままでも面白いよ」
田中「ちょ、ひとをピ~エ~ロ~みたいにゆ~わ~な~い~で~」
絢辻「田中くん、よいクリスマスを」
田中「うわああああ、や~ま~ね~!!!!!」
387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:36:12.38 ID:n8Wylrns0
ひ、、、ひどすぎる、、、、
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:40:00.47 ID:+KLFayiSO
悲惨だわ…
389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:41:59.66 ID:P/qxhHpk0
それでも…
それでも山根なら…!
それでも山根なら…!
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:43:19.66 ID:mIF+DpoM0
あれから一ヶ月
上崎「田中くん、あれから一回も学校に来てない…」
上崎「田中くんを悪い女から守らなきゃいけなかったのに、私の力不足で…」
上崎「ごめんね…田中くん…」
上崎「私、もっともっと田中くんの情報を集めて、今度こそ守ってあげるからね…」
美也「あれ、裡沙ちゃん、何やってんの?」
上崎「あ、美也ちゃん…あのね、好きな人のことを調べてるんだよ」
美也「そーなんだ、頑張ってね、にしししし」
おわり
上崎「田中くん、あれから一回も学校に来てない…」
上崎「田中くんを悪い女から守らなきゃいけなかったのに、私の力不足で…」
上崎「ごめんね…田中くん…」
上崎「私、もっともっと田中くんの情報を集めて、今度こそ守ってあげるからね…」
美也「あれ、裡沙ちゃん、何やってんの?」
上崎「あ、美也ちゃん…あのね、好きな人のことを調べてるんだよ」
美也「そーなんだ、頑張ってね、にしししし」
おわり
392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:44:30.65 ID:rio302b20
スト子にしておけば…
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:44:13.76 ID:n8Wylrns0
絢辻さんはどうして上崎撃退したんだよwww
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:45:44.31 ID:zEeEVfp20
乙ジャンガジャンガ
395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:46:14.51 ID:+KLFayiSO
綺麗に完結したつもりかw
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:48:45.70 ID:VJCpCPOl0
山根ルートさえあれば…
乙
乙
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 22:01:12.65 ID:etIrOAyF0
最後にひとつまみの希望を残したいい終わり方や
引用元: アンガ田中「ええ~?俺がアマガミの主人公なの~?」
七咲「好きです!!」 橘「またまたご冗談を」
2019-08-29
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:29:07.73 ID:XidOLj5r0
初SSで初投稿です。至らない点もあると思いますが、よろしかったら読んでみてください。
昼休み、校舎裏
七咲「え?」
橘「いや、だからいつものようにからかってるんだろ?」
橘「はは、いくら僕でも、もう騙されないよ」
七咲「ち、違います!! こ、こんなこと冗談で言いません!!」
橘「そう言いながら結局、『嘘です』って言う気だったんでしょ?」
七咲「そ、そんなことは...」キーンコーンカーンコーン
橘「あ、チャイムが鳴ったね。そろそろ戻ろないと」
七咲「せ、先輩!! 待ってください!!」
橘「僕、次は移動教室なんだ。だからもう行くね」スタスタ
七咲「せ、先輩!!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339601347(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
昼休み、校舎裏
七咲「え?」
橘「いや、だからいつものようにからかってるんだろ?」
橘「はは、いくら僕でも、もう騙されないよ」
七咲「ち、違います!! こ、こんなこと冗談で言いません!!」
橘「そう言いながら結局、『嘘です』って言う気だったんでしょ?」
七咲「そ、そんなことは...」キーンコーンカーンコーン
橘「あ、チャイムが鳴ったね。そろそろ戻ろないと」
七咲「せ、先輩!! 待ってください!!」
橘「僕、次は移動教室なんだ。だからもう行くね」スタスタ
七咲「せ、先輩!!」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:30:56.39 ID:XidOLj5r0
教室
橘(ふぅ、また七咲にからかわれるところだった...)
梅原「よう、大将。どうしたんだ、溜息なんてついて?」
橘「ああ、梅原か。いや、また七咲にからかわれそうになったんだ」
梅原「ああ、あいつか。確かにちょっと小生意気なところがあるよな」
橘「はは、まぁな」
梅原「でも、『そういうところがいい!!』という奴も多いようだぜ?」
橘「そうなのか?」
梅原「ああ。同学年だけでなく、上級生からも人気があるみたいだな」
橘「...それは知らなかったな」
棚町「なになに? 何の話?」
橘(ふぅ、また七咲にからかわれるところだった...)
梅原「よう、大将。どうしたんだ、溜息なんてついて?」
橘「ああ、梅原か。いや、また七咲にからかわれそうになったんだ」
梅原「ああ、あいつか。確かにちょっと小生意気なところがあるよな」
橘「はは、まぁな」
梅原「でも、『そういうところがいい!!』という奴も多いようだぜ?」
橘「そうなのか?」
梅原「ああ。同学年だけでなく、上級生からも人気があるみたいだな」
橘「...それは知らなかったな」
棚町「なになに? 何の話?」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:31:46.03 ID:XidOLj5r0
梅原「よう、棚町」
橘「なんだ、薫か」
棚町「ずいぶんなご挨拶ね、純一。せっかくこの薫さんが声をかけてあげたのに」
橘「ああ、薫さん!! 私のようなものにお声をかけていただいてありがとうございます!!」
棚町「...それはそれで腹が立つわね」
梅原「おいおい、また夫婦漫才か? 見てるこっちが恥ずかしいぜ」ニヤニヤ
橘「そ、そんなことはないぞ」
棚町「そ、そうよ。あ、あたしと純一に限ってそんな...///」
梅原「わかった、わかった。もうすぐ授業が始まるからまた後でな」
橘「お、おい、梅原!!」
棚町「...///」カァァァ
橘「なんだ、薫か」
棚町「ずいぶんなご挨拶ね、純一。せっかくこの薫さんが声をかけてあげたのに」
橘「ああ、薫さん!! 私のようなものにお声をかけていただいてありがとうございます!!」
棚町「...それはそれで腹が立つわね」
梅原「おいおい、また夫婦漫才か? 見てるこっちが恥ずかしいぜ」ニヤニヤ
橘「そ、そんなことはないぞ」
棚町「そ、そうよ。あ、あたしと純一に限ってそんな...///」
梅原「わかった、わかった。もうすぐ授業が始まるからまた後でな」
橘「お、おい、梅原!!」
棚町「...///」カァァァ
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:32:36.18 ID:XidOLj5r0
放課後、プール
七咲「はぁ... まさか冗談だと思われるなんて...」
七咲「せっかく勇気をだして告白したのに... 先輩の馬鹿!!」
七咲「でも...確かに今まで先輩のことをからかったりしてたから...」
七咲「そう思われても仕方ないのかな...」
七咲「だって、困った顔の先輩ってすごく可愛いから...」
七咲「どうしてもからかいたくなっちゃう...///」
七咲「はぁ、どうしたら冗談じゃないって信じてくれるんだろ?」
七咲「まともに伝えても、また冗談だと思われるし...」
塚原「どうしたの、七咲? ずいぶん落ち込んでるみたいだけど?」
七咲「つ、塚原先輩!? あ、いえ、その... !! なんでもありません!!」アタフタ
塚原「そう? ならいいんだけど...」
七咲「はぁ... まさか冗談だと思われるなんて...」
七咲「せっかく勇気をだして告白したのに... 先輩の馬鹿!!」
七咲「でも...確かに今まで先輩のことをからかったりしてたから...」
七咲「そう思われても仕方ないのかな...」
七咲「だって、困った顔の先輩ってすごく可愛いから...」
七咲「どうしてもからかいたくなっちゃう...///」
七咲「はぁ、どうしたら冗談じゃないって信じてくれるんだろ?」
七咲「まともに伝えても、また冗談だと思われるし...」
塚原「どうしたの、七咲? ずいぶん落ち込んでるみたいだけど?」
七咲「つ、塚原先輩!? あ、いえ、その... !! なんでもありません!!」アタフタ
塚原「そう? ならいいんだけど...」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:33:24.01 ID:XidOLj5r0
その日の夜 橘家
美也「にぃに~? 入るよ~?」コンコン
橘「ああ、美也か。どうした?」
美也「ねぇ、にぃに。 ...逢ちゃんに何かした?」
橘「はぁ? なんで僕が?」
美也「だって逢ちゃん、今日の昼休みから様子がおかしかったんだもん」
橘「おかしかったって... どんな風に?」
美也「う~んと... なんだか、落ち込んでるみたいだったんだけど...」
美也「理由を聞いても『何でも無い』って...」
橘「七咲が...?」
美也「にぃに~? 入るよ~?」コンコン
橘「ああ、美也か。どうした?」
美也「ねぇ、にぃに。 ...逢ちゃんに何かした?」
橘「はぁ? なんで僕が?」
美也「だって逢ちゃん、今日の昼休みから様子がおかしかったんだもん」
橘「おかしかったって... どんな風に?」
美也「う~んと... なんだか、落ち込んでるみたいだったんだけど...」
美也「理由を聞いても『何でも無い』って...」
橘「七咲が...?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:35:23.81 ID:XidOLj5r0
美也「ねぇ、にぃに。昼休みに逢ちゃんと会ったんだよね?」
橘「ああ、一緒にご飯を食べる約束をしてたからな」
橘「でもその時は普段通りだったけど」
美也「本当に?」
橘「嘘をついても仕方ないだろ?」
美也「うん...」
橘「少し様子をみたらどうだ? 明日には元気になってるかもしれないぞ?」
美也「でも...」
橘「何でも無い、ということは、自分で解決できることかもしれないし」
橘「本当に助けが必要な場合は七咲のほうから言ってくるんじゃないか?」
橘「ああ、一緒にご飯を食べる約束をしてたからな」
橘「でもその時は普段通りだったけど」
美也「本当に?」
橘「嘘をついても仕方ないだろ?」
美也「うん...」
橘「少し様子をみたらどうだ? 明日には元気になってるかもしれないぞ?」
美也「でも...」
橘「何でも無い、ということは、自分で解決できることかもしれないし」
橘「本当に助けが必要な場合は七咲のほうから言ってくるんじゃないか?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:40:45.29 ID:XidOLj5r0
美也「そっか... そうだね... うん、そうするよ。ごめんね、にぃに」
橘「かまわないさ。でも美也は友達想いだな」
美也「当然でしょ~。逢ちゃんはみゃーの大切な友達なんだもん!!」
橘「そっか。七咲はいい友達をもったな」
美也「にしししし~。もっと褒めてもいいよ?///」
橘「はいはい。そろそろ寝ろよ?」
美也「うん。おやすみ、にぃに♪」
橘「ああ、おやすみ」
橘(う~ん...何が原因なんだろう? まさかあの告白のせいとか?)
橘「いや、まさかね。そんなことないよな。僕もそろそろ寝るか...」
橘「かまわないさ。でも美也は友達想いだな」
美也「当然でしょ~。逢ちゃんはみゃーの大切な友達なんだもん!!」
橘「そっか。七咲はいい友達をもったな」
美也「にしししし~。もっと褒めてもいいよ?///」
橘「はいはい。そろそろ寝ろよ?」
美也「うん。おやすみ、にぃに♪」
橘「ああ、おやすみ」
橘(う~ん...何が原因なんだろう? まさかあの告白のせいとか?)
橘「いや、まさかね。そんなことないよな。僕もそろそろ寝るか...」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:41:36.29 ID:XidOLj5r0
翌朝、通学路
七咲(結局、あまり寝られなかった...)
七咲(おかげでいつもよりちょっと遅くなっちゃったし...)
七咲(とりあえず...先輩ともう一度話してみようかな)
七咲(でも、先輩に会ったら何て言おう...)
七咲(先輩はヘン夕イさんだからきっと正攻法じゃダメだよね...)
七咲(水着姿のほうがいいとか...?)
七咲「あれ? 前を歩いてるのって、もしかして...」
七咲(結局、あまり寝られなかった...)
七咲(おかげでいつもよりちょっと遅くなっちゃったし...)
七咲(とりあえず...先輩ともう一度話してみようかな)
七咲(でも、先輩に会ったら何て言おう...)
七咲(先輩はヘン夕イさんだからきっと正攻法じゃダメだよね...)
七咲(水着姿のほうがいいとか...?)
七咲「あれ? 前を歩いてるのって、もしかして...」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:44:30.69 ID:XidOLj5r0
橘「うう、今日もいつにも増して眠いな...」
橘(昨日は遅くまで梅原から借りたお宝本、『膝裏フェチシズム』を堪能してたからな)
橘(でもまさか女性の膝裏があんなに素晴らしいものだったとは!!)
橘(健康的な太ももの裏側に隠された禁断の園!!)
橘(自分自身でさえ、あまり触れたことのないそこは少しの刺激にも敏感に反応してしまう!!)
橘(その未知の感覚に悶える女性の表情!!)
橘(ああ、機会があれば是非とも女性の膝裏にキスしてみたい!!)
七咲「...あの顔はまた何かヘン夕イ的な妄想をしている顔ね」
七咲「まったく朝から... でも一人のようだから今がチャンスかも」
七咲「せ、せんぱー...」
橘(昨日は遅くまで梅原から借りたお宝本、『膝裏フェチシズム』を堪能してたからな)
橘(でもまさか女性の膝裏があんなに素晴らしいものだったとは!!)
橘(健康的な太ももの裏側に隠された禁断の園!!)
橘(自分自身でさえ、あまり触れたことのないそこは少しの刺激にも敏感に反応してしまう!!)
橘(その未知の感覚に悶える女性の表情!!)
橘(ああ、機会があれば是非とも女性の膝裏にキスしてみたい!!)
七咲「...あの顔はまた何かヘン夕イ的な妄想をしている顔ね」
七咲「まったく朝から... でも一人のようだから今がチャンスかも」
七咲「せ、せんぱー...」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:45:16.77 ID:XidOLj5r0
桜井「あ、純一~!! はお~!!」
七咲「あっ...」
橘「おう、梨穂子」
桜井「えへへ。今日も寒いね~♪」ニコニコ
橘「ん? 何かいいことでもあったのか? 顔がにやけてるぞ?」
桜井「だって、朝から純一に会えたから~///」
七咲「...!!」
橘「な、なに言ってるんだよ///」
桜井「えへへ、冗談ですよ~♪」
橘「全く、梨穂子は...」
桜井「ほらほら、早く行かないと遅刻しちゃうよ~?」
橘「そうだな、ちょっと急ぐか」タッタッタ
桜井「あ、待ってよ~。純一~」
七咲「...」
七咲「あっ...」
橘「おう、梨穂子」
桜井「えへへ。今日も寒いね~♪」ニコニコ
橘「ん? 何かいいことでもあったのか? 顔がにやけてるぞ?」
桜井「だって、朝から純一に会えたから~///」
七咲「...!!」
橘「な、なに言ってるんだよ///」
桜井「えへへ、冗談ですよ~♪」
橘「全く、梨穂子は...」
桜井「ほらほら、早く行かないと遅刻しちゃうよ~?」
橘「そうだな、ちょっと急ぐか」タッタッタ
桜井「あ、待ってよ~。純一~」
七咲「...」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:46:22.16 ID:XidOLj5r0
学校の休み時間
橘「うう、やっと終わったよ。どうして日本史の授業はあんなに眠くなるんだろう?」
梅原「おいおい、今にも眠りそうな顔してるぞ」
橘「梅原か。実は昨日、遅くまでお前から借りたお宝本を読んでてな...」
梅原「おお!! どうだった!? あれは当たりだったろ!?」
橘「ああ、まさか膝裏があんなにも奥深いものだったなんて...」
梅原「そうだろ、そうだろ!! さっすが大将!! お前ならわかってくれると思ってたぜ!!」
棚町「な~に、くっだらない話してんのよ」
橘「なんだよ、薫」
棚町「ほんっと、アンタ達ってどうしようもないヘン夕イよね」
橘「うう、やっと終わったよ。どうして日本史の授業はあんなに眠くなるんだろう?」
梅原「おいおい、今にも眠りそうな顔してるぞ」
橘「梅原か。実は昨日、遅くまでお前から借りたお宝本を読んでてな...」
梅原「おお!! どうだった!? あれは当たりだったろ!?」
橘「ああ、まさか膝裏があんなにも奥深いものだったなんて...」
梅原「そうだろ、そうだろ!! さっすが大将!! お前ならわかってくれると思ってたぜ!!」
棚町「な~に、くっだらない話してんのよ」
橘「なんだよ、薫」
棚町「ほんっと、アンタ達ってどうしようもないヘン夕イよね」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:47:17.10 ID:XidOLj5r0
梅原「おいおい、棚町。それは言い過ぎじゃないか...」
棚町「女性の膝裏を熱く語り合ってる男なんてヘン夕イ以外の何物でもないじゃない」
橘「違うぞ、薫。これは紳士の嗜みというやつさ!!」
棚町「はぁ? 何言ってんの、あんた」
橘「紳士たるもの、女性の身体ならどんな部分でも心から愛さなければならない」
橘「その為にはまず、その魅力を知らなければならないのさ!!」
梅原「よく言ったぜ、大将!! さすが俺の親友だ!!」
棚町「はぁ...もういいわ。とりあえず、あんたにお客さんが来てるわよ」
橘「僕に? ...あ、七咲じゃないか」
棚町「女性の膝裏を熱く語り合ってる男なんてヘン夕イ以外の何物でもないじゃない」
橘「違うぞ、薫。これは紳士の嗜みというやつさ!!」
棚町「はぁ? 何言ってんの、あんた」
橘「紳士たるもの、女性の身体ならどんな部分でも心から愛さなければならない」
橘「その為にはまず、その魅力を知らなければならないのさ!!」
梅原「よく言ったぜ、大将!! さすが俺の親友だ!!」
棚町「はぁ...もういいわ。とりあえず、あんたにお客さんが来てるわよ」
橘「僕に? ...あ、七咲じゃないか」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:50:32.61 ID:XidOLj5r0
棚町「後輩の前なんだから、もっとまともな話をしなさいよね」
橘「う、うるさいな。 ...そういえば薫の膝裏ってよく見たらすごく綺麗だな」ジロジロ
棚町「なっ!!///」
橘「そうか、薫は脚が綺麗だから、当然、膝裏も...」
棚町「馬鹿なこと言ってないで早く行きなさいよ!!」バキッ
梅原「おいおい、棚町。照れ隠しにしてはちょっとやりすぎなんじゃないか?」ニヤニヤ
棚町「ち、違うわよ!!///」
橘「う、うるさいな。 ...そういえば薫の膝裏ってよく見たらすごく綺麗だな」ジロジロ
棚町「なっ!!///」
橘「そうか、薫は脚が綺麗だから、当然、膝裏も...」
棚町「馬鹿なこと言ってないで早く行きなさいよ!!」バキッ
梅原「おいおい、棚町。照れ隠しにしてはちょっとやりすぎなんじゃないか?」ニヤニヤ
棚町「ち、違うわよ!!///」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:51:55.10 ID:XidOLj5r0
教室入口
橘「あ痛たた... やぁ、七咲。どうしたの?」
七咲「...ずいぶん棚町先輩と仲が良いんですね」ムスー
橘「中学からの付き合いだしね。で、何の用かな?」
七咲「そ、そうでした。あの...先輩、今日の放課後ってお時間ありますか?」
橘「今日の放課後? え~と、どうだったかな...」
絢辻「...お話中にごめんね? 橘くん、ちょっといいかな?」
橘「あ、絢辻さん。どうしたの急に?」
七咲「え...」
橘「あ痛たた... やぁ、七咲。どうしたの?」
七咲「...ずいぶん棚町先輩と仲が良いんですね」ムスー
橘「中学からの付き合いだしね。で、何の用かな?」
七咲「そ、そうでした。あの...先輩、今日の放課後ってお時間ありますか?」
橘「今日の放課後? え~と、どうだったかな...」
絢辻「...お話中にごめんね? 橘くん、ちょっといいかな?」
橘「あ、絢辻さん。どうしたの急に?」
七咲「え...」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:53:01.08 ID:XidOLj5r0
絢辻「うん、前からお願いしてた、委員会の手伝いのことだったんだけど...」
橘「ああっ!! そういえば今日の放課後だったっけ!?」
絢辻「...もしかして、忘れてたわけじゃないわよねぇ?」ギロッ
橘「ま、まさか!! そ、そんなわけないよ!!」ビクビク
絢辻「ふふふ。そうよねぇ~」ゴゴゴゴゴ...
橘「ご、ごめん、七咲。そういうわけだからまた今度でもいいかな?」
七咲「あ... はい、わかりました...」
橘「せっかく誘ってくれたのに本当にごめん!! また今度ね!?」
絢辻「...橘くん? そろそろいいかしら?」ゴゴゴゴゴ...
橘「す、すぐ行きます!!」ハヤクシナサイヨ、コノトウヘンボク!!
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
七咲「先輩って... 結構、モテるんだ...」
七咲「知らなかった...」ズキズキ
橘「ああっ!! そういえば今日の放課後だったっけ!?」
絢辻「...もしかして、忘れてたわけじゃないわよねぇ?」ギロッ
橘「ま、まさか!! そ、そんなわけないよ!!」ビクビク
絢辻「ふふふ。そうよねぇ~」ゴゴゴゴゴ...
橘「ご、ごめん、七咲。そういうわけだからまた今度でもいいかな?」
七咲「あ... はい、わかりました...」
橘「せっかく誘ってくれたのに本当にごめん!! また今度ね!?」
絢辻「...橘くん? そろそろいいかしら?」ゴゴゴゴゴ...
橘「す、すぐ行きます!!」ハヤクシナサイヨ、コノトウヘンボク!!
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
七咲「先輩って... 結構、モテるんだ...」
七咲「知らなかった...」ズキズキ
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:55:51.83 ID:XidOLj5r0
翌日の昼休み テラス
橘「はぁ、昨日は散々だったな... 絢辻さん、ずっと機嫌悪かったし...」
森島「あ、橘くん発見~!!」
橘「え? あ、森島先輩!! 先輩もテラスでお昼ですか?」
森島「ええ、たまにはね!! 橘くんは一人?」
橘「ええ、そうですけど... よかったら一緒に食べませんか?」
森島「わおっ!! それはナイスアイディアね!!」
橘「ははっ 先輩と一緒にお昼を食べられるなんて、僕は幸せ者ですね」
橘「はぁ、昨日は散々だったな... 絢辻さん、ずっと機嫌悪かったし...」
森島「あ、橘くん発見~!!」
橘「え? あ、森島先輩!! 先輩もテラスでお昼ですか?」
森島「ええ、たまにはね!! 橘くんは一人?」
橘「ええ、そうですけど... よかったら一緒に食べませんか?」
森島「わおっ!! それはナイスアイディアね!!」
橘「ははっ 先輩と一緒にお昼を食べられるなんて、僕は幸せ者ですね」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 00:57:02.49 ID:XidOLj5r0
森島「っ!! ま、また... もう、どうしてそんなことを平気で言えるのよ...///」
橘 (ああ... 照れてる先輩も素敵だ...)ジーン
森島「ほ、ほら!! 早く食べましょ!!///」
橘「は、はい!! いただきます!!」モグモグ
森島「ふふっ♪ 君は食べてる姿も可愛いのね~」
橘「そ、そうですか? 食べてる姿が可愛いなんて初めて言われましたよ」
森島「お腹がすいた子犬ちゃんみたいにもりもり食べてる姿がとってもキュートだわ!!」
橘 (こ、これは褒め言葉なのか? でも先輩が僕の顔をじっと見つめてる...!!)ドキドキ
七咲「もうっ!! ...あんなに鼻の下をのばして...」
七咲「私と食べてるときはあんな顔しないくせに...」
橘 (ああ... 照れてる先輩も素敵だ...)ジーン
森島「ほ、ほら!! 早く食べましょ!!///」
橘「は、はい!! いただきます!!」モグモグ
森島「ふふっ♪ 君は食べてる姿も可愛いのね~」
橘「そ、そうですか? 食べてる姿が可愛いなんて初めて言われましたよ」
森島「お腹がすいた子犬ちゃんみたいにもりもり食べてる姿がとってもキュートだわ!!」
橘 (こ、これは褒め言葉なのか? でも先輩が僕の顔をじっと見つめてる...!!)ドキドキ
七咲「もうっ!! ...あんなに鼻の下をのばして...」
七咲「私と食べてるときはあんな顔しないくせに...」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:00:23.71 ID:XidOLj5r0
放課後
七咲「ふぅ、これから部活か...」
七咲「先輩に会いたかったけど、今日は無理かな...」
七咲「...あれ? 玄関に中多さんがいる。誰か待ってるのかな?」
七咲「中多さーん」
中多「あ、逢ちゃん。これから部活?」
七咲「うん。中多さんは美也ちゃんと待ち合わせ?」
中多「ううん、違うの。えっと...」
橘「遅れてごめん、紗江ちゃん!!」
中多「あ、先輩!! い、いえ... 私も今来たところです///」
七咲 (せ、先輩!?)
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:01:24.81 ID:XidOLj5r0
橘「高橋先生に捕まっちゃって... 本当にごめんね?」ゼェゼェ
中多「いいんです。気にしてません///」クスクス
橘「...あれ? 七咲もいたのか」
七咲「は、はい。これから部活に行こうと」
橘「そっか」
七咲「あの... 先輩は中多さんと知り合いなんですか?」
橘「ああ。前に財布を拾ってくれてね。」
中多「た、橘先輩には色々とお世話になってて...///」
七咲「...先輩? まさか中多さんに変なことを...?」ジトー
橘「ち、違うよ!? 紗江ちゃんが早く学校に慣れるために手助けをしてるだけさ!!」
中多「そ、そうだよ、逢ちゃん... 先輩が私に変なことなんて...///」
中多「いいんです。気にしてません///」クスクス
橘「...あれ? 七咲もいたのか」
七咲「は、はい。これから部活に行こうと」
橘「そっか」
七咲「あの... 先輩は中多さんと知り合いなんですか?」
橘「ああ。前に財布を拾ってくれてね。」
中多「た、橘先輩には色々とお世話になってて...///」
七咲「...先輩? まさか中多さんに変なことを...?」ジトー
橘「ち、違うよ!? 紗江ちゃんが早く学校に慣れるために手助けをしてるだけさ!!」
中多「そ、そうだよ、逢ちゃん... 先輩が私に変なことなんて...///」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:02:15.03 ID:XidOLj5r0
七咲「...そうですか。それでこれから2人でどこか行くんですか?」
橘「あ、ああ。紗江ちゃんのお願いでちょっと買い物の付き添いにね」
中多「そうなの。先輩と一緒に...///」モジモジ
七咲「そ、そうなんだ...」
七咲 (中多さん、凄く嬉しそう... 男性は苦手なはずなのに...)
橘「そろそろ行こうか、紗江ちゃん?」
中多「はい!! よろしくお願いします、先輩///」ニコニコ
七咲 (奥手な中多さんが自分から先輩を誘うなんて...)
橘「あ、ああ。紗江ちゃんのお願いでちょっと買い物の付き添いにね」
中多「そうなの。先輩と一緒に...///」モジモジ
七咲「そ、そうなんだ...」
七咲 (中多さん、凄く嬉しそう... 男性は苦手なはずなのに...)
橘「そろそろ行こうか、紗江ちゃん?」
中多「はい!! よろしくお願いします、先輩///」ニコニコ
七咲 (奥手な中多さんが自分から先輩を誘うなんて...)
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:03:21.57 ID:XidOLj5r0
橘「じゃあ七咲、僕らはこれで。部活、頑張れよ?」ニコッ
七咲「っ!! ...は、はい。先輩も気をつけて///」ドキドキ
中多「逢ちゃん、また明日ね」
七咲「うん、また明日ね。中多さん」
七咲 (『紗江ちゃん』か... 先輩、中多さんのことを名前で読んでるんだ...)ズキズキ
七咲「っ!! ...は、はい。先輩も気をつけて///」ドキドキ
中多「逢ちゃん、また明日ね」
七咲「うん、また明日ね。中多さん」
七咲 (『紗江ちゃん』か... 先輩、中多さんのことを名前で読んでるんだ...)ズキズキ
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:09:06.77 ID:XidOLj5r0
その日の夜 橘家
美也「にぃに~。いる~?」コンコン
橘「いるぞー。どうした美也?」
美也「ねぇ、にぃに... 逢ちゃんのことなんだけど...」
橘「...まだ元気ないのか?」
美也「ううん、落ち込んではいないんだけど...」
橘「けど? どうしたんだ?」
美也「えっと、普段はいつもの逢ちゃんなんだけど、時々なにか考え込んでるみたいなの」
橘「考え込んでる?」
美也「うん。難しい顔して。 ...悩んでいるようにもみえる」
橘「七咲が...?」
美也「にぃに~。いる~?」コンコン
橘「いるぞー。どうした美也?」
美也「ねぇ、にぃに... 逢ちゃんのことなんだけど...」
橘「...まだ元気ないのか?」
美也「ううん、落ち込んではいないんだけど...」
橘「けど? どうしたんだ?」
美也「えっと、普段はいつもの逢ちゃんなんだけど、時々なにか考え込んでるみたいなの」
橘「考え込んでる?」
美也「うん。難しい顔して。 ...悩んでいるようにもみえる」
橘「七咲が...?」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:10:01.34 ID:XidOLj5r0
美也「ねぇ、にぃに。本当に何も知らない? にぃにと昼休みに会ったときからずっとなんだよ?」
橘「でも、あのときは本当にいつも通りだったしな... それに僕は移動教室だったから早めに別れたし」
美也「...」
橘「そのあとは絢辻さんの手伝いや、紗江ちゃんとの用事があったから七咲と会ってないし」
美也「そうなんだ..」
橘「僕からも七咲に聞いてみるよ。何か力になれるかもしれないし」
美也「うん...」
橘「でも、あのときは本当にいつも通りだったしな... それに僕は移動教室だったから早めに別れたし」
美也「...」
橘「そのあとは絢辻さんの手伝いや、紗江ちゃんとの用事があったから七咲と会ってないし」
美也「そうなんだ..」
橘「僕からも七咲に聞いてみるよ。何か力になれるかもしれないし」
美也「うん...」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:10:38.10 ID:XidOLj5r0
橘「...そんな泣きそうな顔するなよ。七咲がしっかり者なのは美也もわかってるだろ?」ナデナデ
美也「でも...」
橘「美也がそんな顔してたら、逆に七咲に心配かけちゃうぞ? だからほら、元気出せって」
美也「グスッ... ありがと、にぃに」
橘「ああ、だから今日はもうおやすみ?」
美也「うん。おやすみ」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
橘「七咲、本当にどうしたんだろう...?」
美也「でも...」
橘「美也がそんな顔してたら、逆に七咲に心配かけちゃうぞ? だからほら、元気出せって」
美也「グスッ... ありがと、にぃに」
橘「ああ、だから今日はもうおやすみ?」
美也「うん。おやすみ」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
橘「七咲、本当にどうしたんだろう...?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:11:17.76 ID:XidOLj5r0
翌朝 通学路
橘「うーん、やっぱり七咲に直接会って聞いてみるか」
塚原「おはよう、橘くん」
橘「あ、塚原先輩!! おはようございます!!」
塚原「ふふ、今朝も寒いわね」
橘「そうですね。布団が恋しくなりますよ」
塚原「そうね。その気持ちよくわかるわ」クスクス
橘 (...! そうだ。塚原先輩なら何か知ってるかも)
橘「うーん、やっぱり七咲に直接会って聞いてみるか」
塚原「おはよう、橘くん」
橘「あ、塚原先輩!! おはようございます!!」
塚原「ふふ、今朝も寒いわね」
橘「そうですね。布団が恋しくなりますよ」
塚原「そうね。その気持ちよくわかるわ」クスクス
橘 (...! そうだ。塚原先輩なら何か知ってるかも)
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:11:58.37 ID:XidOLj5r0
橘「あの、塚原先輩。つかぬことをお聞きしますが」
塚原「あら、どうしたの? またはるかが何かした?」
橘「いえ、そうではなくて七咲のことなんですが」
塚原「七咲?」
橘「はい。最近、様子がおかしいって妹が心配してまして...」
橘「それで先輩なら何か知ってるんではないかと思ったんですが」
塚原「...確かに最近、変ね。タイムも良くないし...」
塚原「部活にきてもどこか上の空なのよね」
橘「そ、そうなんですか?」
塚原「あら、どうしたの? またはるかが何かした?」
橘「いえ、そうではなくて七咲のことなんですが」
塚原「七咲?」
橘「はい。最近、様子がおかしいって妹が心配してまして...」
橘「それで先輩なら何か知ってるんではないかと思ったんですが」
塚原「...確かに最近、変ね。タイムも良くないし...」
塚原「部活にきてもどこか上の空なのよね」
橘「そ、そうなんですか?」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:12:35.17 ID:XidOLj5r0
塚原「ええ、尋ねても『なんでもありません』の一点張りなの」
橘 (こ、これは思ったよりも深刻なんじゃないか!?)
塚原「私も力になってあげたいんだけど...」
塚原「ねぇ、橘くんからも何か言ってあげてくれないかな?」
橘「ええ。早速、今日にでも聞いてみます」
塚原「ありがとう。お願いね?」
橘 (こ、これは思ったよりも深刻なんじゃないか!?)
塚原「私も力になってあげたいんだけど...」
塚原「ねぇ、橘くんからも何か言ってあげてくれないかな?」
橘「ええ。早速、今日にでも聞いてみます」
塚原「ありがとう。お願いね?」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:13:12.26 ID:XidOLj5r0
昼休み 一年の教室の前
橘「う~ん、七咲が見当たらないなぁ」
美也「あれ、おにいちゃん? 何してるの、ここで?」
橘「お、美也か。ちょうどいいところに」
美也「ふぇ? みゃーに何か用?」
橘「いや、お前にじゃない。七咲に用があるんだ」
美也「逢ちゃんに?」
橘「美也が言ってただろ? 七咲の様子がおかしいって」
美也「あっ!! そっか!!」
橘「お前、自分で言っておいて忘れてたのか...」
美也「そ、そんなことないもん!!」
橘「う~ん、七咲が見当たらないなぁ」
美也「あれ、おにいちゃん? 何してるの、ここで?」
橘「お、美也か。ちょうどいいところに」
美也「ふぇ? みゃーに何か用?」
橘「いや、お前にじゃない。七咲に用があるんだ」
美也「逢ちゃんに?」
橘「美也が言ってただろ? 七咲の様子がおかしいって」
美也「あっ!! そっか!!」
橘「お前、自分で言っておいて忘れてたのか...」
美也「そ、そんなことないもん!!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:13:51.31 ID:XidOLj5r0
橘「はぁ... まぁ、いいよ。で、七咲がどこにいるか知らないか?」
美也「それがね... 逢ちゃん、最近、昼休みになるとどこかに行っちゃうんだ~」
橘「どこかって、どこに?」
美也「もー、それがわかれば苦労しないよ!!」
美也「紗江ちゃんと一緒に探しても見つからないし、聞いても教えてくれないし...」
橘「うーん、そっか。じゃあ、僕もちょっと探してみるよ」
美也「うん、お願いね。美也は職員室に行かなきゃいけないから」
橘「ああ、わかった。美也もあまり先生には迷惑かけるなよ?」
美也「ち、ちがうよ!! 日直だから日誌を届けにいくの!!」
橘「はいはい、そういうことにしておくよ」
美也「もー!! 信じてないでしょー!! この馬鹿にぃに!!」
美也「それがね... 逢ちゃん、最近、昼休みになるとどこかに行っちゃうんだ~」
橘「どこかって、どこに?」
美也「もー、それがわかれば苦労しないよ!!」
美也「紗江ちゃんと一緒に探しても見つからないし、聞いても教えてくれないし...」
橘「うーん、そっか。じゃあ、僕もちょっと探してみるよ」
美也「うん、お願いね。美也は職員室に行かなきゃいけないから」
橘「ああ、わかった。美也もあまり先生には迷惑かけるなよ?」
美也「ち、ちがうよ!! 日直だから日誌を届けにいくの!!」
橘「はいはい、そういうことにしておくよ」
美也「もー!! 信じてないでしょー!! この馬鹿にぃに!!」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:14:28.46 ID:XidOLj5r0
昼休み 校舎裏
七咲「うーん、どういうふうに伝えよう...」
七咲「そういえば、先輩はラーメン好きだったから...」
七咲「丼の底に『好きです』って書いておけば...」
七咲「スープを飲み干した先輩がそのメッセージを読んで...」
七咲「...なんか違う気がする」
七咲「先輩のお宝本に私の『好きです』メッセージ入りの水着ブロマイドをそっと忍ばせておくとか!!」
七咲「...どうやって先輩のお宝本を手に入れよう」
七咲「うーん、どういうふうに伝えよう...」
七咲「そういえば、先輩はラーメン好きだったから...」
七咲「丼の底に『好きです』って書いておけば...」
七咲「スープを飲み干した先輩がそのメッセージを読んで...」
七咲「...なんか違う気がする」
七咲「先輩のお宝本に私の『好きです』メッセージ入りの水着ブロマイドをそっと忍ばせておくとか!!」
七咲「...どうやって先輩のお宝本を手に入れよう」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:15:22.65 ID:XidOLj5r0
橘「七咲?」
七咲「え!? せ、先輩!? どうしてここにいるんですか!?」
橘「いや、七咲を捜してたんだけど...」
七咲 (先輩が私を!? 嬉しい...!! じゃなくて、まさか聞かれてた!?)
橘「えーと、七咲? あのさ...」
七咲「先輩!!」
橘「は、はい!!」
七咲「あ、あの... もしかして聞いてましたか...?///」
橘「え? 何が?」
七咲「いえ、なんでもありません!!///」
橘 (何か聞かれちゃマズイことでも言ってたのかな...)
七咲「え!? せ、先輩!? どうしてここにいるんですか!?」
橘「いや、七咲を捜してたんだけど...」
七咲 (先輩が私を!? 嬉しい...!! じゃなくて、まさか聞かれてた!?)
橘「えーと、七咲? あのさ...」
七咲「先輩!!」
橘「は、はい!!」
七咲「あ、あの... もしかして聞いてましたか...?///」
橘「え? 何が?」
七咲「いえ、なんでもありません!!///」
橘 (何か聞かれちゃマズイことでも言ってたのかな...)
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:16:49.27 ID:XidOLj5r0
七咲「そ、それでなんの用ですか?」
橘「ああ、えっと... 最近、七咲の様子が変だって聞いたから...」
七咲「あ...」
橘「何かあったのかなって。僕でよければ相談に乗るよ?」
七咲「そ、それは...」
橘「うん...」
七咲 (言えない!! 先輩にどうやって告白しようか悩んでるなんて、絶対に言えない!!)
七咲「た、大したことじゃありません!!」
橘「ああ、えっと... 最近、七咲の様子が変だって聞いたから...」
七咲「あ...」
橘「何かあったのかなって。僕でよければ相談に乗るよ?」
七咲「そ、それは...」
橘「うん...」
七咲 (言えない!! 先輩にどうやって告白しようか悩んでるなんて、絶対に言えない!!)
七咲「た、大したことじゃありません!!」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:17:39.04 ID:XidOLj5r0
橘「え? で、でも...」
七咲「ほ、本当になんでもないんです!!」
橘「本当に? 遠慮しなくていいんだよ?」
七咲「その... お気持ちは嬉しいのですが...」
橘「...美也がとても心配してるんだ」
七咲「え?」
橘「...紗江ちゃんもだよ? この前、一緒に買い物に行った時に言ってたし」
七咲「中多さんも...」
橘「塚原先輩も気にしてたし」
七咲「塚原先輩まで...」
七咲「ほ、本当になんでもないんです!!」
橘「本当に? 遠慮しなくていいんだよ?」
七咲「その... お気持ちは嬉しいのですが...」
橘「...美也がとても心配してるんだ」
七咲「え?」
橘「...紗江ちゃんもだよ? この前、一緒に買い物に行った時に言ってたし」
七咲「中多さんも...」
橘「塚原先輩も気にしてたし」
七咲「塚原先輩まで...」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:18:25.05 ID:XidOLj5r0
橘「それに...」
七咲「それに...?」
橘「僕も七咲のことがとても心配なんだ」
七咲「!!」
橘「普段、冷静な七咲がそこまで悩んでしまうなんて...」
七咲「先輩...///」
橘「僕じゃ力不足かもしれないけど、でも力になりたいんだよ!!」
橘「だから... 話してくれないかな?」
七咲「...ありがとうございます、先輩」
七咲「それに...?」
橘「僕も七咲のことがとても心配なんだ」
七咲「!!」
橘「普段、冷静な七咲がそこまで悩んでしまうなんて...」
七咲「先輩...///」
橘「僕じゃ力不足かもしれないけど、でも力になりたいんだよ!!」
橘「だから... 話してくれないかな?」
七咲「...ありがとうございます、先輩」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:19:19.55 ID:XidOLj5r0
橘「それじゃあ、話す気に...?」
七咲「いえ、これだけは先輩にはお話できないんです...」
七咲「私が自分で答えを見つけないと...」
橘「七咲...」
七咲「安心してください。変なトラブルには巻き込まれてません」
橘「へ、変なトラブルって!?」
七咲「...先輩が普段、妄想しているようなことです」
橘「ええ!? 七咲がそんな状況になったら、僕は...」
七咲「...先輩? 顔が真っ赤ですよ」
橘「えぇっ!? こ、これは、違うんだよ!? 決してやましい想像したわけじゃ...」
七咲「まったく... 」
七咲「いえ、これだけは先輩にはお話できないんです...」
七咲「私が自分で答えを見つけないと...」
橘「七咲...」
七咲「安心してください。変なトラブルには巻き込まれてません」
橘「へ、変なトラブルって!?」
七咲「...先輩が普段、妄想しているようなことです」
橘「ええ!? 七咲がそんな状況になったら、僕は...」
七咲「...先輩? 顔が真っ赤ですよ」
橘「えぇっ!? こ、これは、違うんだよ!? 決してやましい想像したわけじゃ...」
七咲「まったく... 」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:19:52.85 ID:XidOLj5r0
橘「ご、ごめん。七咲」
橘「でも、とりあえず安心したよ」
七咲「ふふ、ご心配をおかけしました♪」
橘「でも、どうしようもなくなったら相談してくれよ?」
七咲「はい、そうさせていただきます」
橘「あと、心配してた皆にも伝えたほうがいいと思うよ」
七咲「そうですね。そんなに心配かけてたなんて...」
七咲「明日にでも私から皆に伝えておきますね」
橘「うん、そのほうがいいよ」
橘「でも、とりあえず安心したよ」
七咲「ふふ、ご心配をおかけしました♪」
橘「でも、どうしようもなくなったら相談してくれよ?」
七咲「はい、そうさせていただきます」
橘「あと、心配してた皆にも伝えたほうがいいと思うよ」
七咲「そうですね。そんなに心配かけてたなんて...」
七咲「明日にでも私から皆に伝えておきますね」
橘「うん、そのほうがいいよ」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:20:43.12 ID:XidOLj5r0
その日の夜 橘家
橘「美也? 入るぞー」
美也「あれ、どうしたの、にぃに?」
橘「七咲のことだけど...」
美也「えっ!? 何かわかったの!? どうだったの!?」
橘「わぁっ!? 飛び付いてくるな!! とりあえず落ち着け!!」
美也「む... わかった」
橘「で、七咲のことなんだが」
橘「美也? 入るぞー」
美也「あれ、どうしたの、にぃに?」
橘「七咲のことだけど...」
美也「えっ!? 何かわかったの!? どうだったの!?」
橘「わぁっ!? 飛び付いてくるな!! とりあえず落ち着け!!」
美也「む... わかった」
橘「で、七咲のことなんだが」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:21:37.37 ID:XidOLj5r0
美也「うんうん!!」
橘「結局、何が理由かわからなかった」
美也「えー!? じゃあ、意味ないじゃん!!」
橘「最後まで聞けって!! 理由はわからなかったけど、トラブルには巻き込まれてないみたいだ」
美也「ふぇ、そうなの?」
橘「ああ、だから心配しなくてもいいそうだ」
美也「よかった~。それを聞いて安心したよ~」
橘「ああ、僕も安心したよ。とりあえずホッとしたな」
美也「うん!! 紗江ちゃんも心配してたから早く教えてあ~げよっと!!」
橘「結局、何が理由かわからなかった」
美也「えー!? じゃあ、意味ないじゃん!!」
橘「最後まで聞けって!! 理由はわからなかったけど、トラブルには巻き込まれてないみたいだ」
美也「ふぇ、そうなの?」
橘「ああ、だから心配しなくてもいいそうだ」
美也「よかった~。それを聞いて安心したよ~」
橘「ああ、僕も安心したよ。とりあえずホッとしたな」
美也「うん!! 紗江ちゃんも心配してたから早く教えてあ~げよっと!!」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:22:25.92 ID:XidOLj5r0
橘「それじゃ、僕はそろそろ寝るぞ」
美也「はーい、おやすみ~」
橘「美也も早く寝ろよー?」
美也「もう、わかってるよー!! ...あ、にぃに!!」
橘「ん? どうした?」
美也「その... ありがと///」
橘「お安いご用さ。じゃあおやすみ、美也」ナデナデ
美也「うん///」
美也「はーい、おやすみ~」
橘「美也も早く寝ろよー?」
美也「もう、わかってるよー!! ...あ、にぃに!!」
橘「ん? どうした?」
美也「その... ありがと///」
橘「お安いご用さ。じゃあおやすみ、美也」ナデナデ
美也「うん///」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:23:07.85 ID:XidOLj5r0
翌日 放課後 1年教室
美也「ねぇねぇ、逢ちゃん!!」
七咲「あ、美也ちゃん。それに中多さんも。どうしたの?」
中多「逢ちゃん、今日、部活休みなんだよね? よかったらうちにこない?」
美也「にしししし~♪ 紗江ちゃんがね、クッキー焼いたんだって!!」
七咲「あ... ごめん。今日は郁夫と遊ぶ約束があって...」
美也「え~!? そうなの~!?」
七咲「ここ最近、あまり遊んであげられなかったから...」
美也「ねぇねぇ、逢ちゃん!!」
七咲「あ、美也ちゃん。それに中多さんも。どうしたの?」
中多「逢ちゃん、今日、部活休みなんだよね? よかったらうちにこない?」
美也「にしししし~♪ 紗江ちゃんがね、クッキー焼いたんだって!!」
七咲「あ... ごめん。今日は郁夫と遊ぶ約束があって...」
美也「え~!? そうなの~!?」
七咲「ここ最近、あまり遊んであげられなかったから...」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:23:41.19 ID:XidOLj5r0
中多「あ... 今朝、話してくれた悩み事のせいで?」
七咲「うん... 郁夫にも心配かけちゃったみたいだし、今日は一緒にいてあげたいの」
美也「む~... それじゃあ、しょうがないか~」
七咲「ごめんね。せっかく誘ってくれたのに...」
中多「ううん、いいの。クッキーはまた焼けばいいんだし」
美也「うん!! 郁夫君にもちゃんと話して、安心させてあげないとね」
七咲「うん、そうするつもり」
中多「じゃあ、またね、逢ちゃん」
美也「ばいばーい!!」
七咲「ふたりとも、また明日ね」
七咲「うん... 郁夫にも心配かけちゃったみたいだし、今日は一緒にいてあげたいの」
美也「む~... それじゃあ、しょうがないか~」
七咲「ごめんね。せっかく誘ってくれたのに...」
中多「ううん、いいの。クッキーはまた焼けばいいんだし」
美也「うん!! 郁夫君にもちゃんと話して、安心させてあげないとね」
七咲「うん、そうするつもり」
中多「じゃあ、またね、逢ちゃん」
美也「ばいばーい!!」
七咲「ふたりとも、また明日ね」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:24:14.41 ID:XidOLj5r0
玄関
七咲「さて、早く帰らないと... あれ、前を歩いてるのって、もしかして...」
七咲「やっぱり、橘先輩だ。今日は1人なのかな?」
七咲 「いつもは棚町先輩や絢辻先輩と一緒に帰ったり、茶道部に入り浸ってるのに...」
七咲 (こ、これは一緒に帰るチャンス!!///)
七咲 「よし...!!」
七咲 (な、なんか緊張する...)ドキドキ
七咲「た、橘せんぱーい...」
森島「橘く~ん!!」タッタッタ
七咲「!?」
七咲「さて、早く帰らないと... あれ、前を歩いてるのって、もしかして...」
七咲「やっぱり、橘先輩だ。今日は1人なのかな?」
七咲 「いつもは棚町先輩や絢辻先輩と一緒に帰ったり、茶道部に入り浸ってるのに...」
七咲 (こ、これは一緒に帰るチャンス!!///)
七咲 「よし...!!」
七咲 (な、なんか緊張する...)ドキドキ
七咲「た、橘せんぱーい...」
森島「橘く~ん!!」タッタッタ
七咲「!?」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:24:56.05 ID:XidOLj5r0
森島「むむむ~、聞こえなかったのかしら?」
塚原「なるほど... 急に走り出した原因は橘くんがいたからなのね」ニヤニヤ
森島「ち、ちがうわよ!! あの子が1人で寂しそうだったから、一緒に帰ってあげようと思っただけよ!!///」
塚原「はいはい... あら、七咲じゃない。今、帰り?」
七咲「は、はい」
森島「あら、逢ちゃん。今日もクールビューティね~♪ 今度、一緒に泳がない?」
塚原「はるか、うちの期待の新人にちょっかいをかけないで」
森島「え~!! ひびきちゃんのケチ~!!」
七咲 (は、早く行かないと先輩が帰っちゃう!!)
塚原「なるほど... 急に走り出した原因は橘くんがいたからなのね」ニヤニヤ
森島「ち、ちがうわよ!! あの子が1人で寂しそうだったから、一緒に帰ってあげようと思っただけよ!!///」
塚原「はいはい... あら、七咲じゃない。今、帰り?」
七咲「は、はい」
森島「あら、逢ちゃん。今日もクールビューティね~♪ 今度、一緒に泳がない?」
塚原「はるか、うちの期待の新人にちょっかいをかけないで」
森島「え~!! ひびきちゃんのケチ~!!」
七咲 (は、早く行かないと先輩が帰っちゃう!!)
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:25:33.11 ID:XidOLj5r0
七咲「す、すみません!! 私、今日は急ぎの用があるので!!」
塚原「え、ちょっと七咲?」
七咲「失礼します!!」
七咲「...あ」
桜井「純一~!!」
塚原「え、ちょっと七咲?」
七咲「失礼します!!」
七咲「...あ」
桜井「純一~!!」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:26:05.96 ID:XidOLj5r0
橘「梨穂子か。今日は茶道部はないのか?」
桜井「うん。先輩達が進路相談でこられないんだってさ~」
橘「そうか。なら一緒に帰るか?」
桜井「うん!! ね、どこか寄り道してかない?」
橘「う~ん、駅前はこの前、行ったしな...」
桜井「あのメロンパン、美味しかったよね~♪」
橘「じゃあ、今日は久々に隣町まで行ってみるか?」
桜井「うん、行こ~!!」
橘「よし、じゃあ善は急げだ!!」
桜井「あーい、がっちゃ!! えへへ///」
桜井「うん。先輩達が進路相談でこられないんだってさ~」
橘「そうか。なら一緒に帰るか?」
桜井「うん!! ね、どこか寄り道してかない?」
橘「う~ん、駅前はこの前、行ったしな...」
桜井「あのメロンパン、美味しかったよね~♪」
橘「じゃあ、今日は久々に隣町まで行ってみるか?」
桜井「うん、行こ~!!」
橘「よし、じゃあ善は急げだ!!」
桜井「あーい、がっちゃ!! えへへ///」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:26:43.85 ID:XidOLj5r0
七咲 (また、先を越された...)ガッカリ...
森島「むむむ...」
塚原「残念だったわね、はるか?」ニヤニヤ
森島「べ、別に!! もともとひびきちゃんと帰るつもりだったし!!」
塚原「ふふ、まったく... あれ、七咲? 用事はどうしたの?」
七咲「あ、いえ... もう、いいんです...」ズーン...
塚原「ど、どうしたの、七咲...? 橘くんがどうかしたの?」
塚原 「...!!」
塚原 (なるほどね。そういうことか...)
森島「むむむ...」
塚原「残念だったわね、はるか?」ニヤニヤ
森島「べ、別に!! もともとひびきちゃんと帰るつもりだったし!!」
塚原「ふふ、まったく... あれ、七咲? 用事はどうしたの?」
七咲「あ、いえ... もう、いいんです...」ズーン...
塚原「ど、どうしたの、七咲...? 橘くんがどうかしたの?」
塚原 「...!!」
塚原 (なるほどね。そういうことか...)
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:27:37.15 ID:XidOLj5r0
塚原「あの子も罪作りね...」
森島「ん? ひびきちゃん、何か言った?」
塚原「いや、なんでもない。それよりもはるか」
森島「ど、どうしたの、改まって」
塚原「そろそろ素直になったらどう?」
森島「なっ!!」
七咲「えっ!?」
塚原「いつまでも意地張ってると、橘くんを他の子にとられちゃうわよ?」
森島「むむむ...///」
七咲 (も、森島先輩も橘先輩のことを...?)
森島「ん? ひびきちゃん、何か言った?」
塚原「いや、なんでもない。それよりもはるか」
森島「ど、どうしたの、改まって」
塚原「そろそろ素直になったらどう?」
森島「なっ!!」
七咲「えっ!?」
塚原「いつまでも意地張ってると、橘くんを他の子にとられちゃうわよ?」
森島「むむむ...///」
七咲 (も、森島先輩も橘先輩のことを...?)
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:28:25.37 ID:XidOLj5r0
塚原「橘くんの周りっていつも女の子がいるわよね?」
塚原「同じクラスの棚町さんと絢辻さん、今、一緒に帰った櫻井さん...」
塚原「一年生の中多さんと...あとは」チラッ
七咲「...!!」
七咲 (こ、こっちを見た!? 塚原先輩、もしかして気づいてる...?)
塚原「これだけの女の子の誰かといつも一緒にいるのよ?」
森島「むむむ...」
塚原「今言った子達は間違いなく、橘くんに好意をもってるわね」
森島・七咲「えぇっ!?」
塚原「同じクラスの棚町さんと絢辻さん、今、一緒に帰った櫻井さん...」
塚原「一年生の中多さんと...あとは」チラッ
七咲「...!!」
七咲 (こ、こっちを見た!? 塚原先輩、もしかして気づいてる...?)
塚原「これだけの女の子の誰かといつも一緒にいるのよ?」
森島「むむむ...」
塚原「今言った子達は間違いなく、橘くんに好意をもってるわね」
森島・七咲「えぇっ!?」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:29:02.01 ID:XidOLj5r0
塚原「そうじゃなきゃ、いつも一緒にいるわけないじゃない?」
森島「そ、そうなのかな...?」
七咲「な、仲がいいだけかもしれませんよ?」
塚原「仲がいいだけにしても、あれだけ一緒にいるのよ?」
森島・七咲「...」
塚原「いつ、友情が愛情に変わるかわからないわよ」
塚原「だから、はるか。もっと素直になりなさい?」
森島「す、素直にって、言われてもどうすればいいのかな...?」
森島「そ、そうなのかな...?」
七咲「な、仲がいいだけかもしれませんよ?」
塚原「仲がいいだけにしても、あれだけ一緒にいるのよ?」
森島・七咲「...」
塚原「いつ、友情が愛情に変わるかわからないわよ」
塚原「だから、はるか。もっと素直になりなさい?」
森島「す、素直にって、言われてもどうすればいいのかな...?」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:29:44.91 ID:XidOLj5r0
塚原「それは自分で考えるのね」
森島「え~!?」
塚原「とりあえず先に行ってて。私は七咲に用事があるから」
森島「も~、すぐに来てよ?」
塚原「ええ、わかったわ」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
森島「え~!?」
塚原「とりあえず先に行ってて。私は七咲に用事があるから」
森島「も~、すぐに来てよ?」
塚原「ええ、わかったわ」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:30:25.26 ID:XidOLj5r0
七咲「塚原先輩、用事ってなんでしょうか?」
塚原「単刀直入に聞くわ、七咲。あなた、橘くんのことが好きなのね?」
七咲「なっ!! せ、先輩、急に何を!!///」
塚原「やっぱり...」
塚原「ここ最近、悩んでた理由はそれが原因だったのね」
七咲「...はい///」
塚原「ふふっ でも七咲の気持ちもわかるよ」
七咲「え?」
塚原「橘くんって不思議な魅力がある人よね」
塚原「単刀直入に聞くわ、七咲。あなた、橘くんのことが好きなのね?」
七咲「なっ!! せ、先輩、急に何を!!///」
塚原「やっぱり...」
塚原「ここ最近、悩んでた理由はそれが原因だったのね」
七咲「...はい///」
塚原「ふふっ でも七咲の気持ちもわかるよ」
七咲「え?」
塚原「橘くんって不思議な魅力がある人よね」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:31:06.71 ID:XidOLj5r0
塚原「なんたってあのはるかを虜にしちゃうんだから」
七咲「...まさか、森島先輩も橘先輩のことが好きだとは思いませんでした」
塚原「まぁ、はるかが彼を意識しだしたのはつい最近みたいだけどね」
七咲「...」
塚原「七咲、私ははるかの親友で、あなたの先輩でもあるから正直、心苦しいわ」
塚原「でもね? 後悔だけはしてほしくないの」
塚原「さっきはるかに言ったことは、あなたにも言えることなのよ?」
七咲「...まさか、森島先輩も橘先輩のことが好きだとは思いませんでした」
塚原「まぁ、はるかが彼を意識しだしたのはつい最近みたいだけどね」
七咲「...」
塚原「七咲、私ははるかの親友で、あなたの先輩でもあるから正直、心苦しいわ」
塚原「でもね? 後悔だけはしてほしくないの」
塚原「さっきはるかに言ったことは、あなたにも言えることなのよ?」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:32:13.68 ID:XidOLj5r0
塚原「自分の気持ちに素直にならずに悩んで... その結果、大切なものを逃すなんて馬鹿らしいじゃない」
七咲「塚原先輩...」
塚原「誰かを好きになるって素晴らしいことよ? 全然、恥ずかしくなんてないわ」
塚原「だから七咲も、悩む暇があるならその想いを彼に伝えなさい」
七咲「...はい!! わかりました!!」
塚原「ふふっ よろしい」
七咲「塚原先輩...」
塚原「誰かを好きになるって素晴らしいことよ? 全然、恥ずかしくなんてないわ」
塚原「だから七咲も、悩む暇があるならその想いを彼に伝えなさい」
七咲「...はい!! わかりました!!」
塚原「ふふっ よろしい」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:37:15.59 ID:XidOLj5r0
七咲「塚原先輩、ありがとうございました。 私... 先輩と会えてよかったです」
塚原「おおげさだよ、七咲///」
七咲「いえ、心からそう思ってます!! 本当にありがとうございました!!」
塚原「頑張りなさい。ライバルは多いわよ?」
七咲「はい!! では失礼します!!」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:37:57.28 ID:XidOLj5r0
塚原「あ~あ、まさか七咲も橘くんのことが好きだなんてね...」
塚原「素直になれ、か... 偉そうに言った本人が素直になれてないんだからなぁ...」
塚原「親友と後輩、どちらも失いたくないし...」
塚原「本当に罪作りよね、橘くんって...」」
塚原「ふぅ...」トボトボ...
塚原「素直になれ、か... 偉そうに言った本人が素直になれてないんだからなぁ...」
塚原「親友と後輩、どちらも失いたくないし...」
塚原「本当に罪作りよね、橘くんって...」」
塚原「ふぅ...」トボトボ...
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:38:50.99 ID:XidOLj5r0
翌日 放課後 ポンプ小屋
橘 (う~ん、七咲に手紙で呼び出されて来てみたけど...)
橘 (呼び出した本人がいないなんてどういうことだ?)
橘 (またいつもの冗談なのかな? いくらなんでもそこまではやらないよな...?)
七咲「先輩?」ギィィ...
橘「七咲? よかった、いなかったから不安だったよ」
七咲「す、すみません。呼び出したのに遅れてしまって...」
橘「いや、いいよ。それよりも話ってなんだい?」
橘 (う~ん、七咲に手紙で呼び出されて来てみたけど...)
橘 (呼び出した本人がいないなんてどういうことだ?)
橘 (またいつもの冗談なのかな? いくらなんでもそこまではやらないよな...?)
七咲「先輩?」ギィィ...
橘「七咲? よかった、いなかったから不安だったよ」
七咲「す、すみません。呼び出したのに遅れてしまって...」
橘「いや、いいよ。それよりも話ってなんだい?」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:39:34.06 ID:XidOLj5r0
七咲「は、はい... そのことなんですが...」
橘「うん? どうしたの?」
七咲「すみません... 私がいいって言うまで目を瞑っていてくれますか?」
橘「え? ...うん、わかったよ」ギュッ
橘「これでいいかな?」
七咲「はい... ありがとうございます」
七咲「では、そのままでいてください」
橘 (う~ん、何をするつもりなんだろう...)
シュルシュル、パサ...
橘 (なんだか緊張するな...)
ジィー... シュルシュル
橘「うん? どうしたの?」
七咲「すみません... 私がいいって言うまで目を瞑っていてくれますか?」
橘「え? ...うん、わかったよ」ギュッ
橘「これでいいかな?」
七咲「はい... ありがとうございます」
七咲「では、そのままでいてください」
橘 (う~ん、何をするつもりなんだろう...)
シュルシュル、パサ...
橘 (なんだか緊張するな...)
ジィー... シュルシュル
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:40:15.51 ID:XidOLj5r0
七咲「ん... しょ、と」
パサ...
橘 (なんだろうこの音... チャックと布が擦れる音?)
橘 (軽いものが落ちたような音もするな...)
七咲「...いいですよ、先輩。目を開けてください///」
橘「う、うん...」パチ
橘 (う... 窓から差し込む光が眩しい)
橘 (逆光で七咲の姿がよく見えないぞ...)
七咲「...///」ドキドキ
パサ...
橘 (なんだろうこの音... チャックと布が擦れる音?)
橘 (軽いものが落ちたような音もするな...)
七咲「...いいですよ、先輩。目を開けてください///」
橘「う、うん...」パチ
橘 (う... 窓から差し込む光が眩しい)
橘 (逆光で七咲の姿がよく見えないぞ...)
七咲「...///」ドキドキ
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:42:48.93 ID:XidOLj5r0
橘 (ふぅ、だいぶ目が慣れてきたな...って!!)
橘「な、七咲!? どうして水着姿なんだ!?」
橘 (よく見たら七咲の周りに制服が... ああ、さっきのは服を脱いだ音か!!)
七咲「...先輩!!」ダッ
橘「うわっ 七咲!! そんな抱きついてくるなんて!!」
七咲「先輩!! せんぱぁい!!///」ギュゥゥゥ!!
橘 (おおっ!! 控えめだけどやわらかな感触が、僕の胸に!!)
橘「な、七咲!? どうして水着姿なんだ!?」
橘 (よく見たら七咲の周りに制服が... ああ、さっきのは服を脱いだ音か!!)
七咲「...先輩!!」ダッ
橘「うわっ 七咲!! そんな抱きついてくるなんて!!」
七咲「先輩!! せんぱぁい!!///」ギュゥゥゥ!!
橘 (おおっ!! 控えめだけどやわらかな感触が、僕の胸に!!)
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:43:40.03 ID:XidOLj5r0
橘「って、そうじゃなくて!! どうしたんだ、七咲!?///」
七咲「橘先輩!! 私、先輩のことが好きです!! 大好きです!!///」
橘「な、七咲!? またそんな冗談を...」
七咲「冗談なんかじゃありません!! 本気です!!」
橘「だったらどうして水着姿で抱きついてくるんだ!?///」
七咲「私が本気だってことを証明するためです!!」
橘「し、証明!?」
七咲「橘先輩!! 私、先輩のことが好きです!! 大好きです!!///」
橘「な、七咲!? またそんな冗談を...」
七咲「冗談なんかじゃありません!! 本気です!!」
橘「だったらどうして水着姿で抱きついてくるんだ!?///」
七咲「私が本気だってことを証明するためです!!」
橘「し、証明!?」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:44:18.11 ID:XidOLj5r0
七咲「前に告白したとき、先輩は信じてくれませんでしたよね!?」
橘「そ、それはいつもの冗談だと思ったから...」
七咲「だからです!! 私は先輩のことが本気で好きなんですー!!///」ギュゥゥゥッ!!
七咲「他の人にはこんなことしません!! 先輩だからできるんです!!」
七咲「大好きな先輩にだったら、こんな恥ずかしいこともできます!! それぐらい本気なんです!!」
橘「わかった!! わかったから離れてくれ!!」
七咲「嫌です!! 離れません!!」
橘「じゃあ、せめて力を抜いてくれ!! これじゃあ、落ち着いて話ができないよ!!」
七咲「あっ!! は、はい... わかりました」
橘「そ、それはいつもの冗談だと思ったから...」
七咲「だからです!! 私は先輩のことが本気で好きなんですー!!///」ギュゥゥゥッ!!
七咲「他の人にはこんなことしません!! 先輩だからできるんです!!」
七咲「大好きな先輩にだったら、こんな恥ずかしいこともできます!! それぐらい本気なんです!!」
橘「わかった!! わかったから離れてくれ!!」
七咲「嫌です!! 離れません!!」
橘「じゃあ、せめて力を抜いてくれ!! これじゃあ、落ち着いて話ができないよ!!」
七咲「あっ!! は、はい... わかりました」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:45:08.86 ID:XidOLj5r0
橘「ふぅ、びっくりした...」
七咲「す、すみません。急にこんなこと...///」
橘「いや、いいよ ...そ、それで、さっきのことだけど...///」
七咲「あ... はい、私は先輩のことが... その...///」
七咲「好き、です...///」
橘「七咲...」
七咲「す、すみません。急にこんなこと...///」
橘「いや、いいよ ...そ、それで、さっきのことだけど...///」
七咲「あ... はい、私は先輩のことが... その...///」
七咲「好き、です...///」
橘「七咲...」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:45:44.69 ID:XidOLj5r0
七咲「子供っぽくて、頼りなさげで、ヘン夕イさんで...」
橘 (う... ひどいな...)
七咲「でも、誰よりも私のことを見ていてくれて、気にかけてくれて、いつもそばにいてくれる...」
七咲「そんな橘先輩が大好きなんです...///」
橘「七咲...」
七咲「誰にも渡したくありません...」
橘「僕も...」
橘「僕も七咲が好きだ...」
七咲「え...?」
橘 (う... ひどいな...)
七咲「でも、誰よりも私のことを見ていてくれて、気にかけてくれて、いつもそばにいてくれる...」
七咲「そんな橘先輩が大好きなんです...///」
橘「七咲...」
七咲「誰にも渡したくありません...」
橘「僕も...」
橘「僕も七咲が好きだ...」
七咲「え...?」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:46:21.41 ID:XidOLj5r0
橘「ちょっと小生意気だけど、家族思いで、努力家で、自分の目標に向かって前進する」
橘「僕はそんな七咲が大好きなんだ」
七咲「先輩...///」
橘「本当は、前に告白してくれたときもすごく嬉しかったんだ」
橘「でも、僕なんかを好きになるわけがないと思って...」
橘「だからいつもの冗談だと思ったんだ...」
七咲「先輩、自分を卑下しないでください」
橘「僕はそんな七咲が大好きなんだ」
七咲「先輩...///」
橘「本当は、前に告白してくれたときもすごく嬉しかったんだ」
橘「でも、僕なんかを好きになるわけがないと思って...」
橘「だからいつもの冗談だと思ったんだ...」
七咲「先輩、自分を卑下しないでください」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:47:06.08 ID:XidOLj5r0
七咲「先輩は誰よりも他人の苦しみや悩みに気づくことができる人です」
七咲「私がスランプになった時や、中多さんが学校に馴染めなかった時...」
七咲「そばにいて励ましてくれたのは先輩じゃないですか」
橘「七咲...」
七咲「それに、先輩の困った顔って... とても可愛いですよ?///」
七咲「だから、私もつい... その、冗談を言ってしまうというか///」
橘「な、七咲... その、なんか照れるな///」
七咲「私がスランプになった時や、中多さんが学校に馴染めなかった時...」
七咲「そばにいて励ましてくれたのは先輩じゃないですか」
橘「七咲...」
七咲「それに、先輩の困った顔って... とても可愛いですよ?///」
七咲「だから、私もつい... その、冗談を言ってしまうというか///」
橘「な、七咲... その、なんか照れるな///」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:47:59.28 ID:XidOLj5r0
七咲「ふふっ♪ そう、その顔です。その顔がとても可愛いんです///」
橘「おいおい、七咲... 勘弁してくれよ///」
七咲「駄目です。もっとその顔を見せてください」ズイ
橘「な、七咲!? 顔を近づけすぎ...」チュ
橘 (こ、これは!! ぼ、僕の唇に七咲の唇が...)
橘「おいおい、七咲... 勘弁してくれよ///」
七咲「駄目です。もっとその顔を見せてください」ズイ
橘「な、七咲!? 顔を近づけすぎ...」チュ
橘 (こ、これは!! ぼ、僕の唇に七咲の唇が...)
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:48:55.65 ID:XidOLj5r0
七咲「ん... ちゅ」
橘 (柔らかくて、なんだか甘くて...)
七咲「む... んむぅ... はぁっ」
橘 (あ、終わったのか... 頭がボーッとして)
七咲「はぁ... キス、しちゃいました...///」
橘「七咲... 顔が真っ赤だぞ...///」
七咲「先輩もですよ? それに胸もこんなにドキドキしてます///」ギュゥ
橘「そ、それは仕方ないだろ。あんなことしたんだから...///」
七咲「恋人になったんだからキスするのは当然ですよ?」
橘「...七咲って結構、積極的なんだね」
七咲「ええ、だって私は橘先輩がのことが大好きなんですから♪」
完
橘 (柔らかくて、なんだか甘くて...)
七咲「む... んむぅ... はぁっ」
橘 (あ、終わったのか... 頭がボーッとして)
七咲「はぁ... キス、しちゃいました...///」
橘「七咲... 顔が真っ赤だぞ...///」
七咲「先輩もですよ? それに胸もこんなにドキドキしてます///」ギュゥ
橘「そ、それは仕方ないだろ。あんなことしたんだから...///」
七咲「恋人になったんだからキスするのは当然ですよ?」
橘「...七咲って結構、積極的なんだね」
七咲「ええ、だって私は橘先輩がのことが大好きなんですから♪」
完
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/06/14(木) 01:57:54.84 ID:XidOLj5r0
これにておしまいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!!
前述したとおり初SSで初投稿なので、あまり自信がなかったのですが、
少しでも読んでくれてる人がいてくれたので、嬉しかったです。
本当にありがとうございました!!
前述したとおり初SSで初投稿なので、あまり自信がなかったのですが、
少しでも読んでくれてる人がいてくれたので、嬉しかったです。
本当にありがとうございました!!
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/14(木) 01:50:04.75 ID:zaMtWyRbo
凄いペースだ
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/14(木) 02:08:38.00 ID:zaMtWyRbo
乙
ペース早すぎて全部読めてないから今から読むわ
また書いてね
ペース早すぎて全部読めてないから今から読むわ
また書いてね
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 11:26:38.90 ID:4tJt8QrIO
乙でした
たくさんのキャラを出せるのが羨ましい
次も期待してます
たくさんのキャラを出せるのが羨ましい
次も期待してます
【アマガミ】橘「お宝本を処分しよう…誰だよこんな日に…」
2019-01-16
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:38:40.63 ID:rkjPEo8u0
8人目です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
上崎裡沙
【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
上崎裡沙
【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:42:20.27 ID:rkjPEo8u0
ピンポーン
橘(…あれ、お客さんかな?)
梅原「よう」
橘「ああ、梅原、どうしたんだ?」
梅原「どうって事もないんだが…橘は何してたんだ?」
橘「それが…」
橘「あ、寒いだろ?とりあえず上がってくれよ」
梅原「おっ、いいのか?悪いなぁ」
橘(…あれ、お客さんかな?)
梅原「よう」
橘「ああ、梅原、どうしたんだ?」
梅原「どうって事もないんだが…橘は何してたんだ?」
橘「それが…」
橘「あ、寒いだろ?とりあえず上がってくれよ」
梅原「おっ、いいのか?悪いなぁ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:43:50.20 ID:rkjPEo8u0
梅原「なるほど、部屋の片づけをねぇ」
橘「急に思い立っちゃってさ」
梅原「今日はそんな気分になっちまうよな」
梅原「俺もなんとなく…気がついたら橘の家に来てたんだよ」
橘「あはは、そうなのか」
梅原「で、あれが整理中の箱か?」
橘「うん、隅にあるのが要らない物の箱」
梅原「よし、それじゃいっちょう手伝ってやるか」
橘「そうか?じゃあよろしく頼むよ」
橘「急に思い立っちゃってさ」
梅原「今日はそんな気分になっちまうよな」
梅原「俺もなんとなく…気がついたら橘の家に来てたんだよ」
橘「あはは、そうなのか」
梅原「で、あれが整理中の箱か?」
橘「うん、隅にあるのが要らない物の箱」
梅原「よし、それじゃいっちょう手伝ってやるか」
橘「そうか?じゃあよろしく頼むよ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:44:16.97 ID:rkjPEo8u0
梅原「そういやぁ橘の家に来るのも久しぶりじゃないか?」
橘「あぁ、そうかもしれないな」
梅原「隠し場所は相変わらずか?」
橘「さて、どうだろうな?」
梅原「あははは…お?これって…」
橘「どれどれ?」
橘「ああ、中学の時に梅原から貰った誕生日プレゼントだな」
梅原「懐かしいな、まだ持ってたのか、この望遠鏡」
橘「そりゃそうさ、僕はこれのおかげで星に…そうだ!」
梅原「ど、どうした?」
橘「梅原に見せたいものがあるんだ」
梅原「俺に?何だよ一体…」
橘「あぁ、そうかもしれないな」
梅原「隠し場所は相変わらずか?」
橘「さて、どうだろうな?」
梅原「あははは…お?これって…」
橘「どれどれ?」
橘「ああ、中学の時に梅原から貰った誕生日プレゼントだな」
梅原「懐かしいな、まだ持ってたのか、この望遠鏡」
橘「そりゃそうさ、僕はこれのおかげで星に…そうだ!」
梅原「ど、どうした?」
橘「梅原に見せたいものがあるんだ」
梅原「俺に?何だよ一体…」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:44:55.45 ID:rkjPEo8u0
梅原「…おいおい、狭いぞ」
橘「すまんな、でもこれで…」
梅原「お?」
梅原「おお!すげえじゃねえか!」
橘「ほ、本当か?」
梅原「ああ、こりゃあ中々のもんだ」
橘「気に入ってもらえてうれしいよ…」
梅原「たまにここでぼーっと過ごしたりするんだろ?」
橘「ああ、何だか落ち着くんだよ」
梅原「なるほどなぁ…」
梅原「いや…うん、俺にもわかる気がするよ…」
梅原「あたたかくて…なんだか落ち着くな…」
橘「すまんな、でもこれで…」
梅原「お?」
梅原「おお!すげえじゃねえか!」
橘「ほ、本当か?」
梅原「ああ、こりゃあ中々のもんだ」
橘「気に入ってもらえてうれしいよ…」
梅原「たまにここでぼーっと過ごしたりするんだろ?」
橘「ああ、何だか落ち着くんだよ」
梅原「なるほどなぁ…」
梅原「いや…うん、俺にもわかる気がするよ…」
梅原「あたたかくて…なんだか落ち着くな…」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:45:39.67 ID:rkjPEo8u0
数年後
橘『…~先輩!』
橘『……』
橘『ご卒業、おめでとうございます!』
~~~~~
橘「……」
橘「……」ぱちっ
橘「……」むくっ
橘「夢か…」
橘「あの時の夢を見るなんて…」
橘「……」
橘「今日は梅原のところに行く日だったな、準備しないと」
橘『…~先輩!』
橘『……』
橘『ご卒業、おめでとうございます!』
~~~~~
橘「……」
橘「……」ぱちっ
橘「……」むくっ
橘「夢か…」
橘「あの時の夢を見るなんて…」
橘「……」
橘「今日は梅原のところに行く日だったな、準備しないと」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:46:09.96 ID:rkjPEo8u0
―――――――
橘「やあ、元気か?」
梅原「まあ、ぼちぼちだな」
梅原「ほんとに元気なら、こんなとこにはいないけどな、ははは」
橘「笑い事かよ…」
橘「香苗さんから連絡あった時驚いたぞ」
梅原「そうか、心配かけたな」
橘「元気って言えるだけマシだろうけどな」
橘「やあ、元気か?」
梅原「まあ、ぼちぼちだな」
梅原「ほんとに元気なら、こんなとこにはいないけどな、ははは」
橘「笑い事かよ…」
橘「香苗さんから連絡あった時驚いたぞ」
梅原「そうか、心配かけたな」
橘「元気って言えるだけマシだろうけどな」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:50:00.08 ID:rkjPEo8u0
橘「まったく何やってんだか」
橘「子どもが生まれてすぐ入院なんてよ」
梅原「ああ…ついてないな」
橘「店の方とかは大丈夫なのか?」
梅原「ああ、そっちは親父がいるから問題ねえよ」
梅原「それよりもやっぱり子どもの方が心配だよ」
梅原「香苗ちゃんも心配だし…俺がこんな状態だからいろいろ任せっぱなしだし…」
梅原「会える時間も少ないんだよ、仕方のねえことだけど」
橘「子どもが生まれてすぐ入院なんてよ」
梅原「ああ…ついてないな」
橘「店の方とかは大丈夫なのか?」
梅原「ああ、そっちは親父がいるから問題ねえよ」
梅原「それよりもやっぱり子どもの方が心配だよ」
梅原「香苗ちゃんも心配だし…俺がこんな状態だからいろいろ任せっぱなしだし…」
梅原「会える時間も少ないんだよ、仕方のねえことだけど」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:50:31.61 ID:rkjPEo8u0
橘「退院までの辛抱だよ」
橘「僕なんか、いつでもどんな時に帰っても誰もいないんだ」
梅原「……」
梅原「あー…その、なんだ…そう悲しいこと言うなよ」
梅原「大将だっていつかはいい人が見つかるだろ」
橘「…だといいな」
梅原「あの時同じように過ごしてた俺でさえ結婚できたんだ」
梅原「もっと自信持てよ」
橘「…ああ」
橘「ありがとな、ちょっと元気出たよ」
橘「梅原を元気づけに来たのに逆になっちゃったな」
橘「僕なんか、いつでもどんな時に帰っても誰もいないんだ」
梅原「……」
梅原「あー…その、なんだ…そう悲しいこと言うなよ」
梅原「大将だっていつかはいい人が見つかるだろ」
橘「…だといいな」
梅原「あの時同じように過ごしてた俺でさえ結婚できたんだ」
梅原「もっと自信持てよ」
橘「…ああ」
橘「ありがとな、ちょっと元気出たよ」
橘「梅原を元気づけに来たのに逆になっちゃったな」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:51:00.99 ID:rkjPEo8u0
橘「さて、僕はそろそろ帰ろうかな」
梅原「……」
梅原「なあ橘、ちょっといいか?」
橘「なんだ?」
梅原「もう昔のことだし聞いていいかな」
橘「なんだよ、聞かれて困ることなんかあんまりないし、別にいいぞ」
梅原「俺たちが高校2年のとき、ひとつ上の卒業式の日に誰かに会いに行ってたそうじゃねえか」
橘「ずいぶんと前のことを聞くんだな」
梅原「なんとなくな…今まで聞かないようにしてたんだが、突然聞きたくなってな」
梅原「……」
梅原「なあ橘、ちょっといいか?」
橘「なんだ?」
梅原「もう昔のことだし聞いていいかな」
橘「なんだよ、聞かれて困ることなんかあんまりないし、別にいいぞ」
梅原「俺たちが高校2年のとき、ひとつ上の卒業式の日に誰かに会いに行ってたそうじゃねえか」
橘「ずいぶんと前のことを聞くんだな」
梅原「なんとなくな…今まで聞かないようにしてたんだが、突然聞きたくなってな」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:51:40.46 ID:rkjPEo8u0
橘「うん、行ったよ」
橘「先輩におめでとうって言うためと伝えたいことがあったからな」
梅原「……」
橘「その先輩ってのは僕が本当に憧れてた先輩だよ」
梅原「ずいぶんあっさり誰だか言うんだな」
橘「言っても言わなくても何も変わらないからな」
梅原「じゃあ…森島先輩か?」
橘「いや、森島先輩じゃなくて…」
香苗「まさ君元気~?」
橘「先輩におめでとうって言うためと伝えたいことがあったからな」
梅原「……」
橘「その先輩ってのは僕が本当に憧れてた先輩だよ」
梅原「ずいぶんあっさり誰だか言うんだな」
橘「言っても言わなくても何も変わらないからな」
梅原「じゃあ…森島先輩か?」
橘「いや、森島先輩じゃなくて…」
香苗「まさ君元気~?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:52:13.89 ID:rkjPEo8u0
香苗「あれ、橘君来てたの?」
橘「ああ、うん」
香苗「わざわざありがとね」
香苗「意外と元気そうでしょ?」
橘「そうだね、安心したよ」
香苗「ちゃんとお礼言った?小さい時の付き合いでもこういう時はしっかりと言わないとだめよ」
梅原「お、おお…今日はありがとな」
橘「うん」
橘「ああ、うん」
香苗「わざわざありがとね」
香苗「意外と元気そうでしょ?」
橘「そうだね、安心したよ」
香苗「ちゃんとお礼言った?小さい時の付き合いでもこういう時はしっかりと言わないとだめよ」
梅原「お、おお…今日はありがとな」
橘「うん」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:52:50.12 ID:rkjPEo8u0
――――――
橘「梅原のやつ、思ったよりも元気そうで良かった」
橘「なんか喉が渇いたな」
橘「帰る前に飲み物でも買っておくか」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「おかしいな…財布が…」
女性「あの、落としましたよ」
橘「え?」
女性「これ、あなたのですよね」
橘「梅原のやつ、思ったよりも元気そうで良かった」
橘「なんか喉が渇いたな」
橘「帰る前に飲み物でも買っておくか」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「おかしいな…財布が…」
女性「あの、落としましたよ」
橘「え?」
女性「これ、あなたのですよね」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:53:24.86 ID:rkjPEo8u0
橘「あっ!そうです!」
橘「ありがとうございます」
女性「いえ、どういたしまして」
女性「財布なんてなくしたら大変よ、橘君」
橘「えっ…?」
女性「ふふ…」
女性「その顔は覚えてないって顔ね」
女性「私よ、同じ高校の塚原響、ほらはるかとよく一緒にいた」
橘「塚原先輩!?」
橘「ありがとうございます」
女性「いえ、どういたしまして」
女性「財布なんてなくしたら大変よ、橘君」
橘「えっ…?」
女性「ふふ…」
女性「その顔は覚えてないって顔ね」
女性「私よ、同じ高校の塚原響、ほらはるかとよく一緒にいた」
橘「塚原先輩!?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:54:02.96 ID:rkjPEo8u0
塚原「思い出してくれたみたいね」
橘「思い出したって忘れたことないですよ」
橘「その、高校のときとずいぶん雰囲気が違ったから…」
塚原「そんなに変わった?」
橘「はい、大人の女性というか、すごくかっこいいです」
塚原「ありがとう」
橘「塚原先輩は…」
子ども「ママー!」だきっ
橘「!」
橘「思い出したって忘れたことないですよ」
橘「その、高校のときとずいぶん雰囲気が違ったから…」
塚原「そんなに変わった?」
橘「はい、大人の女性というか、すごくかっこいいです」
塚原「ありがとう」
橘「塚原先輩は…」
子ども「ママー!」だきっ
橘「!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:54:45.40 ID:rkjPEo8u0
橘「つ、塚原先輩…その子は…」
母親「すみません!もう、何してるの」
子ども「ママ」
塚原「坊や、元気なのはいいことだけど、病院で走っちゃダメよ」
塚原「わかった?」にこっ
橘「…あ」
子ども「うん!」
母親「すみません塚原先生」
塚原「いえ、いいですよ」
子ども「ばいばーい」
塚原「ばいばい」にこ
橘「……」
塚原「あの子がどうしたの?」
橘「い、いえ…何でも」
母親「すみません!もう、何してるの」
子ども「ママ」
塚原「坊や、元気なのはいいことだけど、病院で走っちゃダメよ」
塚原「わかった?」にこっ
橘「…あ」
子ども「うん!」
母親「すみません塚原先生」
塚原「いえ、いいですよ」
子ども「ばいばーい」
塚原「ばいばい」にこ
橘「……」
塚原「あの子がどうしたの?」
橘「い、いえ…何でも」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:55:42.81 ID:rkjPEo8u0
橘(塚原先輩…すごくいい笑顔だったな…)
塚原「ねえ、橘君」
塚原「今の…自然に笑えてたかな」
橘「はい、すごくいい笑顔でした、可愛かったです」
塚原「え…」
橘「あっ…い、いや…すいません!」
塚原「…ありがとう」
塚原「君にそう言ってもらえるとうれしいわ」
塚原「ねえ、橘君」
塚原「今の…自然に笑えてたかな」
橘「はい、すごくいい笑顔でした、可愛かったです」
塚原「え…」
橘「あっ…い、いや…すいません!」
塚原「…ありがとう」
塚原「君にそう言ってもらえるとうれしいわ」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:56:15.95 ID:rkjPEo8u0
塚原「君と会うのは高校の卒業式以来だね」
塚原「どうかな私…見た目だけでも立派な医者になれてるかな」
塚原「あの日言ってくれたよね」
橘「ちゃんと覚えてますよ」
橘「見た目だけじゃなくてきっと立派なお医者さんですよ」
塚原「そうかな?」
橘「さっきの親子見てたら、いいお医者さんだって思いました」
橘「保育士さんのお手伝いをしていた時と全然違いますね」
橘「あの時は子ども泣かせちゃってましたから」
塚原「あ、あれは…君も同じようなものだったじゃない」
塚原「どうかな私…見た目だけでも立派な医者になれてるかな」
塚原「あの日言ってくれたよね」
橘「ちゃんと覚えてますよ」
橘「見た目だけじゃなくてきっと立派なお医者さんですよ」
塚原「そうかな?」
橘「さっきの親子見てたら、いいお医者さんだって思いました」
橘「保育士さんのお手伝いをしていた時と全然違いますね」
橘「あの時は子ども泣かせちゃってましたから」
塚原「あ、あれは…君も同じようなものだったじゃない」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:57:01.56 ID:rkjPEo8u0
塚原「…でも、ありがとうね」
塚原「そんな風に褒めてくれたの橘君だけだわ」
塚原「といってもあのことを知ってる人が周りにいないんだけどね」
橘「はは…まあ、そうですよね僕と美也と森島先輩ぐらいですから」
看護師「塚原先生、少しよろしいでしょうか」
塚原「はい、あっ待ってください」
塚原「ごめんね橘君、戻らないと」
橘「いえ、僕こそ仕事中なのにすいません」
塚原「橘君、その…また会えないかな?」
橘「!」
塚原「そんな風に褒めてくれたの橘君だけだわ」
塚原「といってもあのことを知ってる人が周りにいないんだけどね」
橘「はは…まあ、そうですよね僕と美也と森島先輩ぐらいですから」
看護師「塚原先生、少しよろしいでしょうか」
塚原「はい、あっ待ってください」
塚原「ごめんね橘君、戻らないと」
橘「いえ、僕こそ仕事中なのにすいません」
塚原「橘君、その…また会えないかな?」
橘「!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:57:45.18 ID:rkjPEo8u0
橘「もちろんですよ!」
橘「何なら毎日でも!」
塚原「た…橘君、病院内ではもう少し静かにね」
橘「あ、す…すみません…」
塚原「ふふっ、君は本当に変わってないね」
塚原「そっかー、毎日でもねぇ…」
塚原「じゃあ明日なんでどうかしら」
橘「はい、いいですよ」
塚原「えっ、い、今のは冗談…」
橘「あ、冗談だったんですか…」
塚原「……」
塚原「明日…午後ならずっと空いてるから」ゴソゴソ
塚原「これ、私の連絡先…あとで登録しておいて」
橘「はい!」
橘「何なら毎日でも!」
塚原「た…橘君、病院内ではもう少し静かにね」
橘「あ、す…すみません…」
塚原「ふふっ、君は本当に変わってないね」
塚原「そっかー、毎日でもねぇ…」
塚原「じゃあ明日なんでどうかしら」
橘「はい、いいですよ」
塚原「えっ、い、今のは冗談…」
橘「あ、冗談だったんですか…」
塚原「……」
塚原「明日…午後ならずっと空いてるから」ゴソゴソ
塚原「これ、私の連絡先…あとで登録しておいて」
橘「はい!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:58:30.39 ID:rkjPEo8u0
―――――
看護師「今の人、もしかして塚原先生の彼氏ですか?」
塚原「ち、違います、高校の時の後輩ですよ」
看護師「そうですか?」
看護師「先生の顔、いつもみる笑顔とまた違った顔に見えましたよ」
看護師「まるで好きな人に久しぶりに会えたみたいに」
塚原「そんな…学生じゃないんですから…」
看護師「ずっと顔赤いですよ」
塚原「えっ」
看護師「あ、気のせいでした」
塚原「……」
看護師「今の人、もしかして塚原先生の彼氏ですか?」
塚原「ち、違います、高校の時の後輩ですよ」
看護師「そうですか?」
看護師「先生の顔、いつもみる笑顔とまた違った顔に見えましたよ」
看護師「まるで好きな人に久しぶりに会えたみたいに」
塚原「そんな…学生じゃないんですから…」
看護師「ずっと顔赤いですよ」
塚原「えっ」
看護師「あ、気のせいでした」
塚原「……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:59:01.51 ID:rkjPEo8u0
――――――
塚原「ふぅ…終わった」
塚原「あ、そうだ、橘君に返事しておかないと」
塚原「……」ピッ
塚原「ふふ…」
塚原「あ…」
塚原「おかしいな、つい笑っちゃうなんて」
塚原「……」
塚原「そういえば今日…高校の…橘君の夢を見たんだった…」
塚原「まさかその日に本人と会うなんて」
塚原「……」
ピッ プルルルル
塚原「もしもし、ごめんね突然」
塚原「ふぅ…終わった」
塚原「あ、そうだ、橘君に返事しておかないと」
塚原「……」ピッ
塚原「ふふ…」
塚原「あ…」
塚原「おかしいな、つい笑っちゃうなんて」
塚原「……」
塚原「そういえば今日…高校の…橘君の夢を見たんだった…」
塚原「まさかその日に本人と会うなんて」
塚原「……」
ピッ プルルルル
塚原「もしもし、ごめんね突然」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 03:59:44.44 ID:rkjPEo8u0
夜
塚原「……」
森島「お待たせー」
塚原「ありがとう、急な連絡なのに来てくれて」
森島「そりゃひびきちゃんの奢りとなればいつでも、どこにいても、とんでくるわよ」
塚原「誰も奢りなんて…」
塚原「いや、奢りでいいわ…」
森島「わお、ありがとう!」
森島「それなら早く行きましょ!」
塚原「……」
森島「お待たせー」
塚原「ありがとう、急な連絡なのに来てくれて」
森島「そりゃひびきちゃんの奢りとなればいつでも、どこにいても、とんでくるわよ」
塚原「誰も奢りなんて…」
塚原「いや、奢りでいいわ…」
森島「わお、ありがとう!」
森島「それなら早く行きましょ!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:00:15.82 ID:rkjPEo8u0
森島「さてさて、ひびき?」
森島「相談事ってのは何かな?」
塚原「うん…」
塚原「年下の男の子と話すのってどうすればいいのかな…?」
森島「?」
森島「そういうことは私よりひびきの専門でしょ?」
塚原「あ、そうじゃなくて、私たちより少し…年下」
森島「……」
森島「ふーん、そっかー…ついにひびきも橘君以外に興味を持ったのね」
森島「相談事ってのは何かな?」
塚原「うん…」
塚原「年下の男の子と話すのってどうすればいいのかな…?」
森島「?」
森島「そういうことは私よりひびきの専門でしょ?」
塚原「あ、そうじゃなくて、私たちより少し…年下」
森島「……」
森島「ふーん、そっかー…ついにひびきも橘君以外に興味を持ったのね」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:00:53.86 ID:rkjPEo8u0
塚原「えっ」
塚原「な、なんで橘君が出てくるのよ」
森島「だって、橘君のこと好きだったんでしょ」
森島「私には何でもお見通しなんだから」
塚原「そんな素振り見せた覚えないけど」
森島「じゃあ違うの?」
塚原「……」
塚原「そ…それより私の相談に答えてよ」
塚原「な、なんで橘君が出てくるのよ」
森島「だって、橘君のこと好きだったんでしょ」
森島「私には何でもお見通しなんだから」
塚原「そんな素振り見せた覚えないけど」
森島「じゃあ違うの?」
塚原「……」
塚原「そ…それより私の相談に答えてよ」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:01:27.45 ID:rkjPEo8u0
塚原「はるかは昔から同年代ぐらいの男の人とはよく話してたから」
塚原「この年になっても今までろくな恋愛経験なんてないから何を話せばいいのかわからなくて…」
森島「なるほどねぇ~」
森島「うーん…」
塚原「……」
森島「うーん…」
塚原「……」
森島「うーん…」
塚原「この年になっても今までろくな恋愛経験なんてないから何を話せばいいのかわからなくて…」
森島「なるほどねぇ~」
森島「うーん…」
塚原「……」
森島「うーん…」
塚原「……」
森島「うーん…」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:02:04.65 ID:rkjPEo8u0
塚原「はるか?」
森島「そのー…相手の人とひびきちゃんとの関係性やどんな人なのかがよくわからないから、一概には言えないかな~なんて」
塚原「そう…」
塚原「……」
塚原「真面目で優しくて…久しぶりに会う人」
塚原「えっと…高校の卒業式以来ね」
森島「……」
森島「高校の卒業式…?」
森島「そのー…相手の人とひびきちゃんとの関係性やどんな人なのかがよくわからないから、一概には言えないかな~なんて」
塚原「そう…」
塚原「……」
塚原「真面目で優しくて…久しぶりに会う人」
塚原「えっと…高校の卒業式以来ね」
森島「……」
森島「高校の卒業式…?」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:02:32.50 ID:rkjPEo8u0
森島(あの日は全部見てたわけじゃないけど、基本一緒に行動してたよね)
森島(だからひびきちゃんに会いに来てた人はだいたい見てたわけだから…)
森島「なるほどね…」
塚原「何が?」
森島「わかったわ、ひびきちゃん」
塚原「ほんとに?」
森島「うん」
森島(だからひびきちゃんに会いに来てた人はだいたい見てたわけだから…)
森島「なるほどね…」
塚原「何が?」
森島「わかったわ、ひびきちゃん」
塚原「ほんとに?」
森島「うん」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:03:04.36 ID:rkjPEo8u0
塚原「どういうことがいいのかな?」
森島「そうねぇ、彼はけっこう子どもっぽいところがあるし、いつも子どもたちに話していることなんてどうかな」
塚原「さすがにそこまで子どもじゃないわよ」
森島「そう?まあ一応大人だしね」
森島「じゃあちょっと年齢を上げて、ダッ君グッズの話なんかどうかな?」
塚原「いや、それはおかしいでしょ」
森島「いいと思うんだけどなぁ」
塚原「それははるかだけ」
森島「そうねぇ、彼はけっこう子どもっぽいところがあるし、いつも子どもたちに話していることなんてどうかな」
塚原「さすがにそこまで子どもじゃないわよ」
森島「そう?まあ一応大人だしね」
森島「じゃあちょっと年齢を上げて、ダッ君グッズの話なんかどうかな?」
塚原「いや、それはおかしいでしょ」
森島「いいと思うんだけどなぁ」
塚原「それははるかだけ」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:03:47.77 ID:rkjPEo8u0
森島「美也ちゃんだって喜ぶわよ」
森島「兄妹なんだから食いついてくれるって」
塚原「兄妹だからって…」
塚原「はるかが興味を持ってることでも、他の兄弟が持ってるかっていえば違うでしょ」
森島「うーん、言われてみると確かに…」
塚原「小さな子どもの兄と妹でも全然違う…」
塚原「えっ」
塚原「な、なんで兄妹って…」
森島「兄妹なんだから食いついてくれるって」
塚原「兄妹だからって…」
塚原「はるかが興味を持ってることでも、他の兄弟が持ってるかっていえば違うでしょ」
森島「うーん、言われてみると確かに…」
塚原「小さな子どもの兄と妹でも全然違う…」
塚原「えっ」
塚原「な、なんで兄妹って…」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:04:37.12 ID:rkjPEo8u0
森島「ふっふっふ、簡単な推理だよ」
森島「あの日はほとんど一緒にいたわけだから、ひびきに会いにきた人をずっと見てたのよ」
森島「その中で年下の男の人といえば…もう一人しかいないでしょ?」
塚原「……」
塚原「そっか…」
森島「どう、当たってる?」
塚原「…はるかにもわかっちゃうなんて」
塚原「正解よ、会うのは橘君」
森島「あの日はほとんど一緒にいたわけだから、ひびきに会いにきた人をずっと見てたのよ」
森島「その中で年下の男の人といえば…もう一人しかいないでしょ?」
塚原「……」
塚原「そっか…」
森島「どう、当たってる?」
塚原「…はるかにもわかっちゃうなんて」
塚原「正解よ、会うのは橘君」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:05:11.59 ID:rkjPEo8u0
森島「わぉ、やったじゃない!」
塚原「別に会うだけなんだし、そんな喜ぶことでもないわよ」
森島「ほんとはうれしいくせに~」
塚原「お互いもういい大人なんだから、学生のときのようにはいかないって」
森島「ふーん…」
森島「……」
森島「じゃあ二人が会うとき私もついて行っちゃおうかな~」
塚原「いやそれは…橘君もはるかがいきなり来たら驚いちゃうでしょ」
塚原「別に会うだけなんだし、そんな喜ぶことでもないわよ」
森島「ほんとはうれしいくせに~」
塚原「お互いもういい大人なんだから、学生のときのようにはいかないって」
森島「ふーん…」
森島「……」
森島「じゃあ二人が会うとき私もついて行っちゃおうかな~」
塚原「いやそれは…橘君もはるかがいきなり来たら驚いちゃうでしょ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:05:47.40 ID:rkjPEo8u0
森島「それなら事前に連絡したらいいんじゃない?」
塚原「あ…明日だから急な連絡になっちゃうでしょ」
森島「へぇ~明日なんだ~」
塚原「そ、そうだけど…」
森島「じゃあ仕方ないね、今回は我慢してあげる」
塚原「してあげるって…」
森島「ひびきの楽しみを邪魔しちゃ悪いでしょ?」
塚原「……」
塚原「ただ話すだけだって…」
森島「そうそう、美也ちゃんが言ってたけど、橘君って大人の女性が好きらしいよ」
塚原「あ…明日だから急な連絡になっちゃうでしょ」
森島「へぇ~明日なんだ~」
塚原「そ、そうだけど…」
森島「じゃあ仕方ないね、今回は我慢してあげる」
塚原「してあげるって…」
森島「ひびきの楽しみを邪魔しちゃ悪いでしょ?」
塚原「……」
塚原「ただ話すだけだって…」
森島「そうそう、美也ちゃんが言ってたけど、橘君って大人の女性が好きらしいよ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:06:32.10 ID:rkjPEo8u0
翌日
梅原「お…なんだ、今日も来てくれたのか?」
橘「ああ、まあ…用事があってな、そのついでに」
梅原「病院に用事なんて、お前もどこか悪いのか?」
橘「いや…僕は別にどこも」
橘「……」
橘「なあ、ちょっと聞きたいんだけどさ…」
橘「デートのときって何かプレゼントとかした方がいいのか?」
梅原「……」
梅原「え?」
梅原「お…なんだ、今日も来てくれたのか?」
橘「ああ、まあ…用事があってな、そのついでに」
梅原「病院に用事なんて、お前もどこか悪いのか?」
橘「いや…僕は別にどこも」
橘「……」
橘「なあ、ちょっと聞きたいんだけどさ…」
橘「デートのときって何かプレゼントとかした方がいいのか?」
梅原「……」
梅原「え?」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:07:29.51 ID:rkjPEo8u0
梅原「ど、どうしたんだ!?」
梅原「まさか彼女が!」
橘「いや、そういうわけじゃなくてな…」
橘「というか仮にそうだとしても驚きすぎだろ」
梅原「や…悪い」
橘「その…例えばの話だけどな」
梅原「そうだなぁ…」
梅原「俺の場合はちょっと特殊だったからな…」
橘「特殊?」
梅原「ああ、毎回寿司がいいって」
梅原「まさか彼女が!」
橘「いや、そういうわけじゃなくてな…」
橘「というか仮にそうだとしても驚きすぎだろ」
梅原「や…悪い」
橘「その…例えばの話だけどな」
梅原「そうだなぁ…」
梅原「俺の場合はちょっと特殊だったからな…」
橘「特殊?」
梅原「ああ、毎回寿司がいいって」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:08:02.84 ID:rkjPEo8u0
橘「ほんとに?」
梅原「ああ、俺もな、まさかそんなことはないと思っていろいろやったんだけど、本当に寿司が良かったみたいだ」
梅原「ちょっと変わってるのかもな」
梅原「だから…プレゼントした方がいいのかどうかは俺はよくわからん」
橘「そうか…」
梅原「お前と相手の人との関係性にもよるんじゃないか?」
橘「関係性か…そうだなぁ…」
橘「……」
橘「だ、だからあれは例えばの話だって」
梅原「ああ、俺もな、まさかそんなことはないと思っていろいろやったんだけど、本当に寿司が良かったみたいだ」
梅原「ちょっと変わってるのかもな」
梅原「だから…プレゼントした方がいいのかどうかは俺はよくわからん」
橘「そうか…」
梅原「お前と相手の人との関係性にもよるんじゃないか?」
橘「関係性か…そうだなぁ…」
橘「……」
橘「だ、だからあれは例えばの話だって」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:08:34.92 ID:rkjPEo8u0
――――――――
塚原「あれ、橘君もう来てたの?」
橘「はい、ちょっと早かったですかね」
塚原「ううん、ごめんね、それだと待たせたことになるわね」
橘「全然気にしないでください」
塚原「ありがとう」
塚原「じゃあ早速どこか行こうか」
塚原「橘君はここまでどうやって来たの?」
橘「え、電車ですけど」
塚原「ちょうどよかった」
塚原「こっち来て」
塚原「あれ、橘君もう来てたの?」
橘「はい、ちょっと早かったですかね」
塚原「ううん、ごめんね、それだと待たせたことになるわね」
橘「全然気にしないでください」
塚原「ありがとう」
塚原「じゃあ早速どこか行こうか」
塚原「橘君はここまでどうやって来たの?」
橘「え、電車ですけど」
塚原「ちょうどよかった」
塚原「こっち来て」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:09:12.64 ID:rkjPEo8u0
塚原「さあ乗って」
橘「え、これ塚原先輩の車ですか」
塚原「そうだけど…車は嫌だった?」
橘「ああ、いや、そういうことじゃなくて…」
橘(高そうな車だなぁ…やっぱすごいな塚原先輩…)
橘「じゃ、じゃあ失礼します」
塚原「シートベルトしめてね」
橘「はい」
塚原「橘君って何か嫌いな食べ物とかあった?」
橘「特にないです」
塚原「そう、よかった」
橘「え、これ塚原先輩の車ですか」
塚原「そうだけど…車は嫌だった?」
橘「ああ、いや、そういうことじゃなくて…」
橘(高そうな車だなぁ…やっぱすごいな塚原先輩…)
橘「じゃ、じゃあ失礼します」
塚原「シートベルトしめてね」
橘「はい」
塚原「橘君って何か嫌いな食べ物とかあった?」
橘「特にないです」
塚原「そう、よかった」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:09:39.61 ID:rkjPEo8u0
橘「あの、どこに向かってるんですか?」
塚原「そうね…着いてからのお楽しみってことにしておこうかしら」
橘「あ…はい」
塚原「安心して、変なところじゃないから」
塚原「ちゃんと落ち着いた場所よ」
橘(着いてからのお楽しみ…落ち着いた場所…)
橘(つ、塚原先輩、まさか…!)
橘(…ってその前に食べ物の話してるか)
塚原「そうね…着いてからのお楽しみってことにしておこうかしら」
橘「あ…はい」
塚原「安心して、変なところじゃないから」
塚原「ちゃんと落ち着いた場所よ」
橘(着いてからのお楽しみ…落ち着いた場所…)
橘(つ、塚原先輩、まさか…!)
橘(…ってその前に食べ物の話してるか)
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:10:14.66 ID:rkjPEo8u0
――――――――
塚原「ここね」
橘「……」
塚原「どうしたの、橘君?」
橘「あ、いえ…」
橘(ずいぶん高そうなところだけど…)
塚原「……」
塚原「ここね」
橘「……」
塚原「どうしたの、橘君?」
橘「あ、いえ…」
橘(ずいぶん高そうなところだけど…)
塚原「……」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:11:03.88 ID:rkjPEo8u0
橘(高そう…じゃなくて高い…!)
橘(どうしよう…)
塚原「遠慮しないで、好きなもの頼んでね」
橘「はい」
橘(こんなところで遠慮しないでなんて言えるなんて…)
橘(乗ってる車も高そうだし、なにより医者だもんな…)
橘(もう僕とは住む世界が違う人なんだろうな…)
塚原「……」
塚原(ど…どうしよう…)
塚原(橘君に少しでもいいところを見せようと思ったけど…思ったより高い…!)
塚原(大丈夫…余裕はあるわ…なんとか、だけど)
橘(どうしよう…)
塚原「遠慮しないで、好きなもの頼んでね」
橘「はい」
橘(こんなところで遠慮しないでなんて言えるなんて…)
橘(乗ってる車も高そうだし、なにより医者だもんな…)
橘(もう僕とは住む世界が違う人なんだろうな…)
塚原「……」
塚原(ど…どうしよう…)
塚原(橘君に少しでもいいところを見せようと思ったけど…思ったより高い…!)
塚原(大丈夫…余裕はあるわ…なんとか、だけど)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:11:38.69 ID:rkjPEo8u0
翌日
塚原「……」
看護師「おはようございまーす」
塚原「おはようございます…」
看護師「あれ、塚原先生なんだか元気ないですね」
塚原「そうですかね…」
看護師「体調が悪いんじゃないですか?」
塚原「いえ、そんなことはないです…」
看護師「なら…いいですけど」
塚原「……」
看護師「おはようございまーす」
塚原「おはようございます…」
看護師「あれ、塚原先生なんだか元気ないですね」
塚原「そうですかね…」
看護師「体調が悪いんじゃないですか?」
塚原「いえ、そんなことはないです…」
看護師「なら…いいですけど」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:12:10.33 ID:rkjPEo8u0
―――――――
塚原「…?」
塚原(なんだ…はるかからか)
塚原(やっほー!昨日はどうだった?…か)
塚原(そんなこと聞かれてもねぇ…)
塚原「……」
塚原(強がっても意味ないし、正直に言っておこう…)
塚原「……」
塚原「はぁ…」
塚原「…?」
塚原(なんだ…はるかからか)
塚原(やっほー!昨日はどうだった?…か)
塚原(そんなこと聞かれてもねぇ…)
塚原「……」
塚原(強がっても意味ないし、正直に言っておこう…)
塚原「……」
塚原「はぁ…」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:12:54.93 ID:rkjPEo8u0
森島「あ、ひびきちゃんから返事が来た!」
森島「なになに?」
森島「うーむ…何やら大失敗したみたいね」
森島「橘君の方はどうなんだろ」
森島「……」
森島「ちょっと探ってみよう」
森島「えっと美也ちゃんの連絡先は…」
森島「なになに?」
森島「うーむ…何やら大失敗したみたいね」
森島「橘君の方はどうなんだろ」
森島「……」
森島「ちょっと探ってみよう」
森島「えっと美也ちゃんの連絡先は…」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:13:43.20 ID:rkjPEo8u0
夜
橘「……」
がばっ
橘「うわっ!?」
美也「だ~れだ!」
橘「そ、その声は美也か!?何やってんだ」
美也「なーんだ、つまんないの」
橘「当たってるんだったら目隠しを外してくれ」
美也「はいはい、しょーがないなー」
橘「……」
がばっ
橘「うわっ!?」
美也「だ~れだ!」
橘「そ、その声は美也か!?何やってんだ」
美也「なーんだ、つまんないの」
橘「当たってるんだったら目隠しを外してくれ」
美也「はいはい、しょーがないなー」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:14:26.48 ID:rkjPEo8u0
橘「はぁ…こんなとこにまで来るなんて、何か用か?」
美也「んーとねぇ…」
美也「たまたま近くを歩いてたらにぃにを見つけたから」
橘「こんな時間に何してんだよ…」
美也「にぃに何だか元気ないね」
橘「そうか?…疲れてるだけだよ」
美也「んー…ちゃんと休んでる?」
橘「適度にはな」
美也「んーとねぇ…」
美也「たまたま近くを歩いてたらにぃにを見つけたから」
橘「こんな時間に何してんだよ…」
美也「にぃに何だか元気ないね」
橘「そうか?…疲れてるだけだよ」
美也「んー…ちゃんと休んでる?」
橘「適度にはな」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:15:19.90 ID:rkjPEo8u0
美也「にぃににも誰かいい人がいればもう少し違うんだろうけどなー」
美也「誰かいないの?」
橘「……」
橘「僕のことは別にいいだろ…」
橘「それといい加減外でにぃにはやめろ」
美也「はいはい」
美也「そうは言ってもお兄ちゃん一人だなんて、もう美也は心配で心配で」
橘「……」
美也「そうだ、好きな人とかいないの?」
橘「が、学生じゃないんだぞ…」
美也「誰かいないの?」
橘「……」
橘「僕のことは別にいいだろ…」
橘「それといい加減外でにぃにはやめろ」
美也「はいはい」
美也「そうは言ってもお兄ちゃん一人だなんて、もう美也は心配で心配で」
橘「……」
美也「そうだ、好きな人とかいないの?」
橘「が、学生じゃないんだぞ…」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:16:00.01 ID:rkjPEo8u0
美也「じゃあ学生時代に彼女一人も作らなかったけど、好きな人はいたの?」
橘「……」
美也「そういえば、昨日お兄ちゃんがきれいな女の人と歩いてたのを見たって聞いたんだけど」
橘「!?」
橘「あ、あれは…えっ!?だ、誰が…」
美也「へー、本当なんだ」
美也「どうだったの?」
橘「……」
橘「たぶん相手の人に嫌われた…」
美也「へ?」
橘「……」
美也「そういえば、昨日お兄ちゃんがきれいな女の人と歩いてたのを見たって聞いたんだけど」
橘「!?」
橘「あ、あれは…えっ!?だ、誰が…」
美也「へー、本当なんだ」
美也「どうだったの?」
橘「……」
橘「たぶん相手の人に嫌われた…」
美也「へ?」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:16:55.88 ID:rkjPEo8u0
橘「……」
橘「妹にこんなこと言うのも変だけど…」
橘「相手は僕が高校生の時に好きだった人なんだ…」
橘「…思えば一年生の時からだったのかも」
橘「最初はその憧れは違う人に向いてたけど、だんだん気づいてきて」
橘「その人が卒業するころにやっとわかった…」
橘「肝心な事は言えなかったけどな」
橘「昨日は久しぶりに会うことができて、最後のチャンスだったのにな…」
橘「……」
橘「妹にこんなこと言うのも変だけど…」
橘「相手は僕が高校生の時に好きだった人なんだ…」
橘「…思えば一年生の時からだったのかも」
橘「最初はその憧れは違う人に向いてたけど、だんだん気づいてきて」
橘「その人が卒業するころにやっとわかった…」
橘「肝心な事は言えなかったけどな」
橘「昨日は久しぶりに会うことができて、最後のチャンスだったのにな…」
橘「……」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:18:18.10 ID:rkjPEo8u0
橘「…美也、今日は疲れたんだ、帰って休ませてくれ」
橘「お前も早く帰れよ、僕と違って一人じゃないんだからな」
橘「じゃあな」
美也「にぃに…」
橘「……」
美也「なるほど…」
橘「お前も早く帰れよ、僕と違って一人じゃないんだからな」
橘「じゃあな」
美也「にぃに…」
橘「……」
美也「なるほど…」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:19:43.42 ID:rkjPEo8u0
数日後
プルルルル
塚原「はい、もしもし」
森島「ひーびき、元気してる?」
塚原「ええ、はるかほどではないけどね」
森島「早速だけど、来週の日曜日あいてない?」
森島「また久しぶりにごはんでも行きたいなーって思って」
塚原「来週の日曜日?ちょっと待ってね」
塚原「…えーと、うん、いいわよ」
塚原「はるかがいきなり誘ってくるなんて、臨時のボーナスでも入ったのかしら」
森島「え、えっとー、そういうわけじゃないんだけど…」
塚原「わかってるって冗談よ」
プルルルル
塚原「はい、もしもし」
森島「ひーびき、元気してる?」
塚原「ええ、はるかほどではないけどね」
森島「早速だけど、来週の日曜日あいてない?」
森島「また久しぶりにごはんでも行きたいなーって思って」
塚原「来週の日曜日?ちょっと待ってね」
塚原「…えーと、うん、いいわよ」
塚原「はるかがいきなり誘ってくるなんて、臨時のボーナスでも入ったのかしら」
森島「え、えっとー、そういうわけじゃないんだけど…」
塚原「わかってるって冗談よ」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:21:17.55 ID:rkjPEo8u0
森島「あ、そうそう、せっかくだから今回はゲストを呼ぼうと思ってるの」
塚原「ゲスト…?」
森島「うん、私たちもよく知ってる二人だから」
森島「じゃあまた詳しい事はメールするからね」プチッ
塚原「……」
塚原「よく知ってる二人…?」
塚原「私たちもってことは高校の時の知り合いかしら…」
塚原「まあ、はるかなら変な人連れて来ないだろうし、楽しみに待っておくとしましょうか」
塚原「ゲスト…?」
森島「うん、私たちもよく知ってる二人だから」
森島「じゃあまた詳しい事はメールするからね」プチッ
塚原「……」
塚原「よく知ってる二人…?」
塚原「私たちもってことは高校の時の知り合いかしら…」
塚原「まあ、はるかなら変な人連れて来ないだろうし、楽しみに待っておくとしましょうか」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:22:29.34 ID:rkjPEo8u0
――――――
プルルルルル
橘「もしもし?」
美也「あ、にぃに、来週の日曜日空いてる?空いてるよね!」
橘「決めつけるなよ…」
橘「まあ、たぶん空いてると思うけど」
美也「じゃあさ、その日美也とごはんね!」
橘「え?」
橘「なんでそんなこと…」
プルルルルル
橘「もしもし?」
美也「あ、にぃに、来週の日曜日空いてる?空いてるよね!」
橘「決めつけるなよ…」
橘「まあ、たぶん空いてると思うけど」
美也「じゃあさ、その日美也とごはんね!」
橘「え?」
橘「なんでそんなこと…」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:24:23.64 ID:rkjPEo8u0
美也「行かないの?」
橘「何もメリットがないからな」
橘「忙しいってわけじゃないけど、暇でもないしな」
美也「残念だな~、せっかく可愛くて、大人の女性って感じの人が二人も来るのに」
橘「たまには妹と食事をとるのも悪くないか」
美也「にぃに…」
橘「それで、場所と時間は?」
美也「もぅ、慌てないの、ゆっくり説明してあげるからさ」
橘「何もメリットがないからな」
橘「忙しいってわけじゃないけど、暇でもないしな」
美也「残念だな~、せっかく可愛くて、大人の女性って感じの人が二人も来るのに」
橘「たまには妹と食事をとるのも悪くないか」
美也「にぃに…」
橘「それで、場所と時間は?」
美也「もぅ、慌てないの、ゆっくり説明してあげるからさ」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:26:02.98 ID:rkjPEo8u0
――――――――
美也「は~るちゃん!上手くにぃにを誘えたよ、にしししし」
森島「グッド!いいわよ美也ちゃん!」
森島「全く、ひびきも橘君も一回失敗しただけで落ち込んであきらめちゃうなんて」
森島「二人とも、らしくないわ」
森島「両想いのくせに」
森島「余計な事しないでって言われるかもしれないけど、そのまま放っておくこともできないわ」
美也「でも、ちょっと心配だなぁ」
森島「え、どうして?」
美也「だって、いくら美也たちがサポートしても、結局は本人たちが何とかしないといけないんだよ」
美也「塚原先輩は問題ないけど…にぃにだよ?」
美也「は~るちゃん!上手くにぃにを誘えたよ、にしししし」
森島「グッド!いいわよ美也ちゃん!」
森島「全く、ひびきも橘君も一回失敗しただけで落ち込んであきらめちゃうなんて」
森島「二人とも、らしくないわ」
森島「両想いのくせに」
森島「余計な事しないでって言われるかもしれないけど、そのまま放っておくこともできないわ」
美也「でも、ちょっと心配だなぁ」
森島「え、どうして?」
美也「だって、いくら美也たちがサポートしても、結局は本人たちが何とかしないといけないんだよ」
美也「塚原先輩は問題ないけど…にぃにだよ?」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:28:15.47 ID:rkjPEo8u0
森島「……」
森島「大丈夫でしょ」
森島「橘君にはひびきがついてるって考えれば安心でしょ?」
美也「…そういわれると少しは」
美也「じゃあ、美也たちは最初だけで、後は二人に任せてみない?」
森島「うん、それはおもしろそうね」
森島「そうねー…」
森島「こういうのはどうかな?」
森島「大丈夫でしょ」
森島「橘君にはひびきがついてるって考えれば安心でしょ?」
美也「…そういわれると少しは」
美也「じゃあ、美也たちは最初だけで、後は二人に任せてみない?」
森島「うん、それはおもしろそうね」
森島「そうねー…」
森島「こういうのはどうかな?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:30:24.26 ID:rkjPEo8u0
翌週
森島「ここよ、ここ!」
森島「うーん、あっちはもうちょっと時間がかかるみたいね」
森島「先に中で待ってましょうか」
塚原「ええ」
塚原「ところで、教えてくれなかったけど、相手の人たちって誰なの?」
森島「だからそれは、会うまでの秘密」
塚原「もうすぐなんだから教えてくれてもいいのに」
森島「ここよ、ここ!」
森島「うーん、あっちはもうちょっと時間がかかるみたいね」
森島「先に中で待ってましょうか」
塚原「ええ」
塚原「ところで、教えてくれなかったけど、相手の人たちって誰なの?」
森島「だからそれは、会うまでの秘密」
塚原「もうすぐなんだから教えてくれてもいいのに」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:31:29.04 ID:rkjPEo8u0
10分後
美也「にぃに、急いで!」
美也「もう10分も遅れてるんだよ!」
橘「美也が遅刻するからだろ」
橘「それとこんなとこでにぃにはやめてくれ、恥ずかしいだろ」
美也「言い訳しないの、早く早く」
橘「はいはい」
美也「あ、ここだよ」
橘「はぁ…相手の人に申し訳ないな…」
美也「にぃに、急いで!」
美也「もう10分も遅れてるんだよ!」
橘「美也が遅刻するからだろ」
橘「それとこんなとこでにぃにはやめてくれ、恥ずかしいだろ」
美也「言い訳しないの、早く早く」
橘「はいはい」
美也「あ、ここだよ」
橘「はぁ…相手の人に申し訳ないな…」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:32:21.88 ID:rkjPEo8u0
―――
ガチャッ
美也「おっ待たせー!」
森島「美也ちゃんおっそーい」
橘「お待たせしまし…」
橘「えっ!?」
橘「も、森島先輩に塚原先輩!?」
塚原「橘君!?」
橘「お、おい美也、これはどういうことだ…?」
塚原「はるか…知ってる二人って橘君兄妹なの…!?」
ガチャッ
美也「おっ待たせー!」
森島「美也ちゃんおっそーい」
橘「お待たせしまし…」
橘「えっ!?」
橘「も、森島先輩に塚原先輩!?」
塚原「橘君!?」
橘「お、おい美也、これはどういうことだ…?」
塚原「はるか…知ってる二人って橘君兄妹なの…!?」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:33:34.27 ID:rkjPEo8u0
美也「可愛くて、大人の女性って感じの二人」
橘「間違ってはないけど…」
森島「そうよ、二人ともよく知ってるでしょ?」
塚原「確かに知ってるけど…」
橘「なんていうか…その…」
美也「この前にぃにが嫌われたって思ってる相手の人って塚原先輩なんでしょ、美也知ってるよ」
橘「な…」
美也「嫌われたってのはにぃにの思い込みかもよ」
橘「間違ってはないけど…」
森島「そうよ、二人ともよく知ってるでしょ?」
塚原「確かに知ってるけど…」
橘「なんていうか…その…」
美也「この前にぃにが嫌われたって思ってる相手の人って塚原先輩なんでしょ、美也知ってるよ」
橘「な…」
美也「嫌われたってのはにぃにの思い込みかもよ」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:34:24.26 ID:rkjPEo8u0
森島「前はちゃんと話せなかったんでしょ?」
森島「それで諦めちゃうなんて、ひびきらしくないわ」
塚原「でも、あれは…」
森島「サヨナラ私の初恋~なんて言っちゃって」
塚原「ちょっ…それ言わないで」
森島「せっかく作った機会なんだから無駄にしないでよね」
森島「大丈夫、今度はきっとうまくいくわ」
森島「それで諦めちゃうなんて、ひびきらしくないわ」
塚原「でも、あれは…」
森島「サヨナラ私の初恋~なんて言っちゃって」
塚原「ちょっ…それ言わないで」
森島「せっかく作った機会なんだから無駄にしないでよね」
森島「大丈夫、今度はきっとうまくいくわ」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:35:00.39 ID:rkjPEo8u0
橘(思いこみって言われてもな…)
塚原(せっかく作った機会ねぇ…)
橘(塚原先輩は本当に何とも思ってないんだろうか…?)
塚原(橘君の気持ちはどうなんだろう…)
橘(美也の場合、根拠なしに言ってる可能性が高いしな…)
塚原(はるかの場合、気分で言ってる可能性もあるのよね…)
橘「……」
塚原「……」
塚原(せっかく作った機会ねぇ…)
橘(塚原先輩は本当に何とも思ってないんだろうか…?)
塚原(橘君の気持ちはどうなんだろう…)
橘(美也の場合、根拠なしに言ってる可能性が高いしな…)
塚原(はるかの場合、気分で言ってる可能性もあるのよね…)
橘「……」
塚原「……」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:35:52.72 ID:rkjPEo8u0
―――――――
美也「あんまり二人話さないね」ひそひそ
森島「んー…私たちがいると話しにくいのかも」
美也「じゃあ…」
森島「うん、そうね」
森島「邪魔者はおいとまして、二人に任せますか」
美也「あんまり二人話さないね」ひそひそ
森島「んー…私たちがいると話しにくいのかも」
美也「じゃあ…」
森島「うん、そうね」
森島「邪魔者はおいとまして、二人に任せますか」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:36:38.22 ID:rkjPEo8u0
森島「ねえひびき」
塚原「なに?」
森島「後はがんばってね」
塚原「え?」
美也「がんばれにぃに、応援してるぞ」ぽんっ
橘「ん?どこ行くんだ?」
森島「お会計は済ませときまーす」
塚原「ちょっとはるか」
橘「……」
塚原「……」
塚原「なに?」
森島「後はがんばってね」
塚原「え?」
美也「がんばれにぃに、応援してるぞ」ぽんっ
橘「ん?どこ行くんだ?」
森島「お会計は済ませときまーす」
塚原「ちょっとはるか」
橘「……」
塚原「……」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:37:43.13 ID:rkjPEo8u0
塚原「はぁ…」
塚原「ごめんね、たぶんはるかのせいで」
橘「いえ、きっと美也がおもしろがって言ったんですよ」
塚原「で、でもせっかくだし…君さえよければこのまま…」
塚原「どうかな…?」
橘「あ…そ、そうですね、せっかくですし」
塚原「……」
橘「……」
塚原「ごめんね、たぶんはるかのせいで」
橘「いえ、きっと美也がおもしろがって言ったんですよ」
塚原「で、でもせっかくだし…君さえよければこのまま…」
塚原「どうかな…?」
橘「あ…そ、そうですね、せっかくですし」
塚原「……」
橘「……」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:38:30.37 ID:rkjPEo8u0
塚原「……」
橘「……」
塚原「あ、あの…橘君」
塚原「この前はほんとごめんなさいね…」
橘「い、いえ、あれは僕が悪いんですから」
塚原「気を使わなくていいのよ…」
塚原「医者なんていっても、結局一人じゃ大したことできないのよね」
橘「そんなことないですよ、塚原先輩は立派です」
塚原「…ありがとう」
橘「……」
塚原「あ、あの…橘君」
塚原「この前はほんとごめんなさいね…」
橘「い、いえ、あれは僕が悪いんですから」
塚原「気を使わなくていいのよ…」
塚原「医者なんていっても、結局一人じゃ大したことできないのよね」
橘「そんなことないですよ、塚原先輩は立派です」
塚原「…ありがとう」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:39:15.98 ID:rkjPEo8u0
塚原「お世辞でもうれしいわ」
橘「お世辞じゃないです」
橘「正直、高校を卒業してからの塚原先輩のことはよく知らないです」
橘「でも、僕は塚原先輩は素晴らしい方だと思ってます」
塚原「……」
塚原「じゃあ…前のことで私のことを嫌いになったとかは…」
橘「なるわけないじゃないですか」
橘「むしろ僕の方が…」
塚原「そんな、私こそあんなことで嫌いになるわけないでしょ」
橘「お世辞じゃないです」
橘「正直、高校を卒業してからの塚原先輩のことはよく知らないです」
橘「でも、僕は塚原先輩は素晴らしい方だと思ってます」
塚原「……」
塚原「じゃあ…前のことで私のことを嫌いになったとかは…」
橘「なるわけないじゃないですか」
橘「むしろ僕の方が…」
塚原「そんな、私こそあんなことで嫌いになるわけないでしょ」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:40:02.41 ID:rkjPEo8u0
塚原「だいたい私は橘君のことが好きなのに」
橘「……」
塚原「……」
橘「……」
塚原「……」
橘「え…?」
塚原「……」
橘「……」
塚原「え…」
橘「……」
塚原「……」
橘「……」
塚原「……」
橘「え…?」
塚原「……」
橘「……」
塚原「え…」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:40:53.96 ID:rkjPEo8u0
塚原「あ…ち、ちがっ…」
塚原「この好きは人としての好きじゃないのよ!」
橘(な、なんか変なパニックを起こしてるな…)
橘(人としての好きじゃないってやっぱり嫌われてる…)
塚原「恋愛感情として好きなの!」
橘「…は」
橘「あ…あの…塚原先輩…それ…本当ですか…」
塚原「え…変なこと言ってた…?」
塚原「この好きは人としての好きじゃないのよ!」
橘(な、なんか変なパニックを起こしてるな…)
橘(人としての好きじゃないってやっぱり嫌われてる…)
塚原「恋愛感情として好きなの!」
橘「…は」
橘「あ…あの…塚原先輩…それ…本当ですか…」
塚原「え…変なこと言ってた…?」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:42:12.68 ID:rkjPEo8u0
橘「僕としてはとてもうれしいことですけど…」
橘「れ、恋愛感情としての好き…と聞こえましたが…」
塚原「……」
橘「あれ、塚原先輩?」
塚原「……」
橘(どうしよう、固まったまま動かないぞ)
橘「……」
橘「れ、恋愛感情としての好き…と聞こえましたが…」
塚原「……」
橘「あれ、塚原先輩?」
塚原「……」
橘(どうしよう、固まったまま動かないぞ)
橘「……」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:43:39.46 ID:rkjPEo8u0
橘(うーん、困ったぞ)
橘(僕のこれまでの人生の中でなかった経験だ…)
橘「よし…」
橘「……」
橘「塚原先輩、今のが言い間違いでも嘘でも僕は構いません」
橘「でも…もし本当だったら先輩に伝えたいことがあります」
塚原「……」ぴく
橘「…僕は塚原先輩にずっと憧れてました」
橘「先輩と話すようになったのはもう卒業も近い時期でしたけど、その前からです」
橘「恥ずかしながら、その気持ちが憧れではなく好きと気づくのが遅く、伝えようとした時にはもう先輩は卒業…」
橘「最後まで言うことができませんでした」
橘(僕のこれまでの人生の中でなかった経験だ…)
橘「よし…」
橘「……」
橘「塚原先輩、今のが言い間違いでも嘘でも僕は構いません」
橘「でも…もし本当だったら先輩に伝えたいことがあります」
塚原「……」ぴく
橘「…僕は塚原先輩にずっと憧れてました」
橘「先輩と話すようになったのはもう卒業も近い時期でしたけど、その前からです」
橘「恥ずかしながら、その気持ちが憧れではなく好きと気づくのが遅く、伝えようとした時にはもう先輩は卒業…」
橘「最後まで言うことができませんでした」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:45:00.98 ID:rkjPEo8u0
橘「相手が言うのを何年も待ってから言うなんて臆病や意気地なしなんて言われるかもしれませんが…」
橘「今言わないと、この先本当にもう言えないんじゃないかとふと思ったんです」
橘「塚原先輩、僕はあなたのことが好きです」
橘「…よければ返事をいただけると」
塚原「…わ、私はこれでも医者よ」
橘(よかった、動いた)
塚原「言い間違いや嘘はだめなのよ」
橘「え、それはどういう…」
塚原「わ…わかるでしょ、さっき言ったとおりよ」
橘「今言わないと、この先本当にもう言えないんじゃないかとふと思ったんです」
橘「塚原先輩、僕はあなたのことが好きです」
橘「…よければ返事をいただけると」
塚原「…わ、私はこれでも医者よ」
橘(よかった、動いた)
塚原「言い間違いや嘘はだめなのよ」
橘「え、それはどういう…」
塚原「わ…わかるでしょ、さっき言ったとおりよ」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:46:30.40 ID:rkjPEo8u0
塚原「橘君は高校までの私しか知らないって言ったよね」
橘「はい」
塚原「それは私も同じなの」
塚原「だからさ、これから少しずつお互いのこともっと知れたらいいなって思ってるんだけど…」
塚原「どうかな…?」
橘「はい、僕も同じ考えです」
塚原「よかった」
塚原「じゃあ…改めてこれからもよろしくね」
橘「はい」
塚原「それは私も同じなの」
塚原「だからさ、これから少しずつお互いのこともっと知れたらいいなって思ってるんだけど…」
塚原「どうかな…?」
橘「はい、僕も同じ考えです」
塚原「よかった」
塚原「じゃあ…改めてこれからもよろしくね」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:47:06.37 ID:rkjPEo8u0
数年後
看護師「橘先生」
響「……」
看護師「聞いてますか、橘先生」とんとん
響「あ…」
響「すみません、どうも何年たってもまだ慣れないですね」
看護師「しっかりしてくださいよ」
看護師「旦那さんが来てますよ」
看護師「橘先生」
響「……」
看護師「聞いてますか、橘先生」とんとん
響「あ…」
響「すみません、どうも何年たってもまだ慣れないですね」
看護師「しっかりしてくださいよ」
看護師「旦那さんが来てますよ」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:47:50.16 ID:rkjPEo8u0
橘「響、お弁当忘れてるよ」
響「あっわざわざありがとう、純一」
響「あ、すごい汗、これで拭いて」
響「ネクタイも曲がってるわよ」
橘「いやー、まさか二人ともお弁当忘れて出かけてるとは思わなくてさ、急いで幼稚園に行ってからこっちに来たからさ」
響「あら、私を優先してくれなかったの?」
橘「いや、そ、それはー…」
響「ふふ、冗談よ、わかってるって」
響「あっわざわざありがとう、純一」
響「あ、すごい汗、これで拭いて」
響「ネクタイも曲がってるわよ」
橘「いやー、まさか二人ともお弁当忘れて出かけてるとは思わなくてさ、急いで幼稚園に行ってからこっちに来たからさ」
響「あら、私を優先してくれなかったの?」
橘「いや、そ、それはー…」
響「ふふ、冗談よ、わかってるって」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:48:37.04 ID:rkjPEo8u0
響「あなたには本当に感謝してるわ」
橘「僕にはこうして響の役に立つことが何よりの喜びなんだ」
響「私だってたまにはあなたの役に立ちたいわ」
橘「何言ってるの、家のこととかやってくれるじゃないか」
響「それは私の方が早いときだけじゃない、ほとんど純一に任せっぱなしだわ」
橘「いいんだよ、僕は響がいてくれるだけで」
響「もう、そんなことばかり言って…」
橘「……」
響「……」
看護師「おほん!」
看護師「当院内でのイチャつき行為は禁止されております」
橘「あ…」
響「はは…続きは帰ってからね」
終わり
橘「僕にはこうして響の役に立つことが何よりの喜びなんだ」
響「私だってたまにはあなたの役に立ちたいわ」
橘「何言ってるの、家のこととかやってくれるじゃないか」
響「それは私の方が早いときだけじゃない、ほとんど純一に任せっぱなしだわ」
橘「いいんだよ、僕は響がいてくれるだけで」
響「もう、そんなことばかり言って…」
橘「……」
響「……」
看護師「おほん!」
看護師「当院内でのイチャつき行為は禁止されております」
橘「あ…」
響「はは…続きは帰ってからね」
終わり
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 04:50:14.85 ID:rkjPEo8u0
思った以上に遅くなってしまいました
申し訳ないです
美也編はちょっと番外編的な感じでやろうと思ってます
次で終わりかな
もし誰か希望があればやるかも
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 05:01:12.07 ID:1hmteb38O
待ってた乙 田中さんか高橋先生辺りキボンヌ
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 11:05:47.17 ID:Y0b92ZLM0
田中さんルートだろう
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/27(木) 18:14:28.89 ID:8WcwBAmD0
茶道部の先輩二人
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/28(金) 08:04:46.63 ID:LFOKO+rY0
田中さんだね
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/29(土) 03:09:33.25 ID:oaIeGG20o
最高だった
乙
乙
引用元: 【アマガミ】橘「お宝本を処分しよう…誰だよこんな日に…」
【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」
2019-01-15
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:36:23.79 ID:Y8G3CppB0
お久しぶりです
7人目は上崎裡沙です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
7人目は上崎裡沙です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:48:10.14 ID:Y8G3CppB0
男学生「橘、今の講義どうだった?」
橘「あ~…今日は前の方に座ったけど、やっぱり教授の声が聞き取りにくくて」
男学生「あの教授、声小さいからなぁ…」
橘「うん、困ったもんだよな」
男学生「あ、そうそう!」
男学生「今日さ、コンパがあるんだけど橘も来ないか?」
橘「…先週もそんな話してなかったか?」
男学生「今週は一味違うんだよ!」
男学生「相手はフライトアテンダントだぞ!な?どうだ?」
橘「おいおい、知ってるだろ?僕にはちゃんと…」
橘「あ~…今日は前の方に座ったけど、やっぱり教授の声が聞き取りにくくて」
男学生「あの教授、声小さいからなぁ…」
橘「うん、困ったもんだよな」
男学生「あ、そうそう!」
男学生「今日さ、コンパがあるんだけど橘も来ないか?」
橘「…先週もそんな話してなかったか?」
男学生「今週は一味違うんだよ!」
男学生「相手はフライトアテンダントだぞ!な?どうだ?」
橘「おいおい、知ってるだろ?僕にはちゃんと…」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:49:58.98 ID:Y8G3CppB0
上崎「あ、何してるの?」
上崎「ふふっ、こんにちは」
男学生「こんちは、上崎さん」
男学生「橘には裡沙ちゃんがいるもんなぁ」
上崎「えっ、何の話?」
橘「コンパに誘って貰ったんだけどさ…」
男学生「すっぱりと断られたんだよね~」
上崎「え?どうして?」
男学生「いやいや!それは裡沙ちゃんがいるからでしょ」
男学生「まあ、学内でもラブラブで有名なカップルだし…来ないと思ったけどさ」
上崎「ふふっ、こんにちは」
男学生「こんちは、上崎さん」
男学生「橘には裡沙ちゃんがいるもんなぁ」
上崎「えっ、何の話?」
橘「コンパに誘って貰ったんだけどさ…」
男学生「すっぱりと断られたんだよね~」
上崎「え?どうして?」
男学生「いやいや!それは裡沙ちゃんがいるからでしょ」
男学生「まあ、学内でもラブラブで有名なカップルだし…来ないと思ったけどさ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:51:24.74 ID:Y8G3CppB0
上崎「えっ?別に行ってもかまわないのに」
橘「そうなの?」
上崎「一緒に行くから」
男学生「よしてくれよ、コンパにカップルで来るなんでさ…」
橘「行かないって…」
男学生「やれやれ…」
橘「あはは」
男学生「そうそう、二人はえらくお似合いだけど、知り合ったきっかけって何なの?」
上崎「えっと…高校2年の時…」
橘「小学生の時に裡沙ちゃんが転校してきてね…」
男学生「へぇ~…いいなぁ」
男学生「俺にもそんな素敵な出会いがあれば、毎週のようにコンパなんか行かずにすむのになぁ…」
橘「あはは、そうだな」
上崎「大丈夫だよ、きっかけがあれば、きっと」
橘「そうなの?」
上崎「一緒に行くから」
男学生「よしてくれよ、コンパにカップルで来るなんでさ…」
橘「行かないって…」
男学生「やれやれ…」
橘「あはは」
男学生「そうそう、二人はえらくお似合いだけど、知り合ったきっかけって何なの?」
上崎「えっと…高校2年の時…」
橘「小学生の時に裡沙ちゃんが転校してきてね…」
男学生「へぇ~…いいなぁ」
男学生「俺にもそんな素敵な出会いがあれば、毎週のようにコンパなんか行かずにすむのになぁ…」
橘「あはは、そうだな」
上崎「大丈夫だよ、きっかけがあれば、きっと」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:52:44.29 ID:Y8G3CppB0
数年後
橘「……」トボトボ
上崎「橘君!」
橘「裡沙ちゃん」
上崎「えへへ、こんなとこで会うなんて奇遇だね」
上崎「今仕事終わったの?」
橘「うん、裡沙ちゃんも?」
上崎「そうだよ、どこか寄ったりする?」
橘「いや、このまま帰ろうと思ってる」
上崎「そっか、じゃあ一緒に帰ろ」
橘「……」トボトボ
上崎「橘君!」
橘「裡沙ちゃん」
上崎「えへへ、こんなとこで会うなんて奇遇だね」
上崎「今仕事終わったの?」
橘「うん、裡沙ちゃんも?」
上崎「そうだよ、どこか寄ったりする?」
橘「いや、このまま帰ろうと思ってる」
上崎「そっか、じゃあ一緒に帰ろ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:53:28.46 ID:Y8G3CppB0
上崎「あれ、今日の橘君なんか元気ないね」
上崎「また怒られたの…?」
橘「うん…上司と先輩に…」
上崎「そうなんだ…」
橘「……」
上崎「……」
上崎「橘君、ごはんまだ食べてないよね」
上崎「先に帰って待ってて、買い物して帰るから」
橘「う、うん…わかった」
上崎「また怒られたの…?」
橘「うん…上司と先輩に…」
上崎「そうなんだ…」
橘「……」
上崎「……」
上崎「橘君、ごはんまだ食べてないよね」
上崎「先に帰って待ってて、買い物して帰るから」
橘「う、うん…わかった」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:54:42.97 ID:Y8G3CppB0
―――――――
ピンポーン
橘「あ、裡沙ちゃんかな」
ピンポーン ピンポーン
橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」
ガチャ
美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」
橘「み、美也!?なんでお前が」
美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」
橘「いや、お前な…」
ピンポーン
橘「あ、裡沙ちゃんかな」
ピンポーン ピンポーン
橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」
ガチャ
美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」
橘「み、美也!?なんでお前が」
美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」
橘「いや、お前な…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:55:18.99 ID:Y8G3CppB0
―――――――
ピンポーン
橘「あ、裡沙ちゃんかな」
ピンポーン ピンポーン
橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」
ガチャ
美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」
橘「み、美也!?なんでお前が」
美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」
橘「いや、お前な…」
ピンポーン
橘「あ、裡沙ちゃんかな」
ピンポーン ピンポーン
橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」
ガチャ
美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」
橘「み、美也!?なんでお前が」
美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」
橘「いや、お前な…」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:56:09.15 ID:Y8G3CppB0
ガチャ
上崎「お待たせ~」
上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」
上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」
美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」
上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」
上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」
美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」
上崎「橘君、いいって言ったの?」
橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
上崎「お待たせ~」
上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」
上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」
美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」
上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」
上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」
美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」
上崎「橘君、いいって言ったの?」
橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:56:46.43 ID:Y8G3CppB0
ガチャ
上崎「お待たせ~」
上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」
上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」
美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」
上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」
上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」
美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」
上崎「橘君、いいって言ったの?」
橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
上崎「お待たせ~」
上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」
上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」
美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」
上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」
上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」
美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」
上崎「橘君、いいって言ったの?」
橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:57:20.96 ID:Y8G3CppB0
上崎「じゃあ帰らせた方がいいよ」
上崎「美也ちゃんももう子どもじゃないんだから、いつまでも橘君にベッタリしないの」
美也「裡沙ちゃんが決めることじゃないでしょ」
上崎「ここは橘君の部屋であると同時にあたしの部屋でもあるんだよ」
上崎「それにあたしは美也ちゃんのねぇねなんだよ」
上崎「ねぇねの言うことは聞かなきゃだめでしょ」
美也「美也は裡沙ちゃんをねぇねとは認めてないもん」
橘「まあまあ二人とも…」
上崎「美也ちゃんももう子どもじゃないんだから、いつまでも橘君にベッタリしないの」
美也「裡沙ちゃんが決めることじゃないでしょ」
上崎「ここは橘君の部屋であると同時にあたしの部屋でもあるんだよ」
上崎「それにあたしは美也ちゃんのねぇねなんだよ」
上崎「ねぇねの言うことは聞かなきゃだめでしょ」
美也「美也は裡沙ちゃんをねぇねとは認めてないもん」
橘「まあまあ二人とも…」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:58:06.25 ID:Y8G3CppB0
美也「にぃにはどっちの味方なの?」
橘「えっ?」
上崎「そうだよ、橘君の意見はどっち?」
橘「え、えっと…」
橘「ぼ、僕にとって二人とも大事だから、僕は両方の味方だよ」
美也「……」
上崎「……」
美也「じゃあにぃにの意見は何?」
橘「……」
橘「えっ?」
上崎「そうだよ、橘君の意見はどっち?」
橘「え、えっと…」
橘「ぼ、僕にとって二人とも大事だから、僕は両方の味方だよ」
美也「……」
上崎「……」
美也「じゃあにぃにの意見は何?」
橘「……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:58:57.32 ID:Y8G3CppB0
橘(うーん…)
橘(二人の気を悪くさせずに済む方法はないものか…)
橘(裡沙ちゃんは他の女の子に対しては寛容になったけど、美也だけに対してはなぁ…)
橘(仕方ない…)
橘「な、なあ美也…今日は本当済まないけど、僕も裡沙ちゃんも明日早いんだ」
美也「……」
橘「だから今度の休みなら…な」
美也「はぁ、しょうがないな、絶対だよ」
橘「裡沙ちゃんもいいよね?」
上崎「橘君が言うなら…」
橘(二人の気を悪くさせずに済む方法はないものか…)
橘(裡沙ちゃんは他の女の子に対しては寛容になったけど、美也だけに対してはなぁ…)
橘(仕方ない…)
橘「な、なあ美也…今日は本当済まないけど、僕も裡沙ちゃんも明日早いんだ」
美也「……」
橘「だから今度の休みなら…な」
美也「はぁ、しょうがないな、絶対だよ」
橘「裡沙ちゃんもいいよね?」
上崎「橘君が言うなら…」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 01:59:30.48 ID:Y8G3CppB0
美也「じゃあ今日は帰るけど、次の休み絶対だからね!」
橘「ああ、悪いな」
美也「裡沙ちゃん、えっちなこともほどほどにね!」
橘「なっ…」
上崎「ほ、ほっといてよ!」
バタンッ
橘「…ごめんね裡沙ちゃん」
上崎「ううん、あたしこそ」
上崎「橘君を元気づけようと思ってたのに、気を使わせちゃったね…」
橘「ああ、悪いな」
美也「裡沙ちゃん、えっちなこともほどほどにね!」
橘「なっ…」
上崎「ほ、ほっといてよ!」
バタンッ
橘「…ごめんね裡沙ちゃん」
上崎「ううん、あたしこそ」
上崎「橘君を元気づけようと思ってたのに、気を使わせちゃったね…」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:00:13.19 ID:Y8G3CppB0
橘「いや、裡沙ちゃんと美也見てたらちょっと元気が出たよ」
上崎「ほんと?」
橘「うん、ありがとう」
上崎「そんな、お礼を言われるようなことなんて何も」
上崎「あっ!ごめん!」
橘「え?何?」
上崎「ごはん作ってなかった…」
橘「ああ、そういえばまだだった」
上崎「すぐ作るね!」
橘「いいよいいよ、僕が作るからお風呂入りな」
上崎「でも…」
橘「裡沙ちゃんに迷惑かけた分だよ、僕はもう入ったし任せて」
上崎「ほんと?」
橘「うん、ありがとう」
上崎「そんな、お礼を言われるようなことなんて何も」
上崎「あっ!ごめん!」
橘「え?何?」
上崎「ごはん作ってなかった…」
橘「ああ、そういえばまだだった」
上崎「すぐ作るね!」
橘「いいよいいよ、僕が作るからお風呂入りな」
上崎「でも…」
橘「裡沙ちゃんに迷惑かけた分だよ、僕はもう入ったし任せて」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:00:38.63 ID:Y8G3CppB0
――――――
橘「あれ、もう出たの?」
橘「もっとゆっくりしてていいのに」
上崎「元はあたしが作る予定だったから、任せっぱなしってのも悪いかなって思って」
上崎「一緒に作ろっ」
橘「うん」
橘「あれ、もう出たの?」
橘「もっとゆっくりしてていいのに」
上崎「元はあたしが作る予定だったから、任せっぱなしってのも悪いかなって思って」
上崎「一緒に作ろっ」
橘「うん」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:01:26.64 ID:Y8G3CppB0
橘「ほんと美也がごめんね」
上崎「まだ言ってるの?全然いいよ」
上崎「…美也ちゃんはきっと橘君のことが好きなんだよ」
橘「はは…美也は妹だよ」
上崎「あたしのスキと美也ちゃんのスキはまたちょっと違うよ」
橘「そう?」
上崎「そうだよ、あたしの妹はあたしに懐いてくれるけど、家族としてだもん」
橘「家族としてか…」
上崎「まだ言ってるの?全然いいよ」
上崎「…美也ちゃんはきっと橘君のことが好きなんだよ」
橘「はは…美也は妹だよ」
上崎「あたしのスキと美也ちゃんのスキはまたちょっと違うよ」
橘「そう?」
上崎「そうだよ、あたしの妹はあたしに懐いてくれるけど、家族としてだもん」
橘「家族としてか…」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:02:12.75 ID:Y8G3CppB0
橘「そういえば裡沙ちゃんにも妹がいたんだよね」
上崎「うん、まだちゃんと紹介はしてなかったね」
上崎「真詩っていうんだけどね、ちょっと年が離れてるの」
橘「へぇ、どんな子なの?」
上崎「あたしと真逆かな…」
橘「真逆…何が?」
上崎「あ、会えばわかるよ、今度紹介するね」
橘「うん」
橘「裡沙ちゃんはその真詩ちゃんと仲はいい?」
上崎「もちろん、家を出るってなったときちょっと泣かれちゃったぐらい」
上崎「もう会えなくなるってわけじゃないのにね」
上崎「でも、姉とはいえ自分の好きな人が次の日からいなくなると、やっぱり嫌というか、悲しいというか…」
橘「そうか…美也ももしかして…」
上崎「うん、美也ちゃんはもう大学生で時間も行動力もあるから頻繁に来ちゃうんじゃないかな」
上崎「うん、まだちゃんと紹介はしてなかったね」
上崎「真詩っていうんだけどね、ちょっと年が離れてるの」
橘「へぇ、どんな子なの?」
上崎「あたしと真逆かな…」
橘「真逆…何が?」
上崎「あ、会えばわかるよ、今度紹介するね」
橘「うん」
橘「裡沙ちゃんはその真詩ちゃんと仲はいい?」
上崎「もちろん、家を出るってなったときちょっと泣かれちゃったぐらい」
上崎「もう会えなくなるってわけじゃないのにね」
上崎「でも、姉とはいえ自分の好きな人が次の日からいなくなると、やっぱり嫌というか、悲しいというか…」
橘「そうか…美也ももしかして…」
上崎「うん、美也ちゃんはもう大学生で時間も行動力もあるから頻繁に来ちゃうんじゃないかな」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:02:41.27 ID:Y8G3CppB0
上崎「美也ちゃんがここに来る事情はだいたいわかってるんだけどね…」
上崎「やっぱり、橘君との二人の時間は誰にも邪魔されたくないの」
上崎「わがままだってことはわかってるけど…」
橘「そんなことないよ」
橘「僕も同じだから…」
橘「美也や他の友だちも大切だけど、僕にとって一番大事なのは裡沙ちゃんと過ごす時間だから」
橘「今すごく楽しいよ」
上崎「橘君…」
上崎「えへへ」
上崎「やっぱり、橘君との二人の時間は誰にも邪魔されたくないの」
上崎「わがままだってことはわかってるけど…」
橘「そんなことないよ」
橘「僕も同じだから…」
橘「美也や他の友だちも大切だけど、僕にとって一番大事なのは裡沙ちゃんと過ごす時間だから」
橘「今すごく楽しいよ」
上崎「橘君…」
上崎「えへへ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:03:25.40 ID:Y8G3CppB0
数日後
美也「うーん、昼過ぎまで出かけてるって言ってたし、ちょっと早かったかな」
美也「まあ、いなくても合鍵はもらったし、中で待ってればいいか」
美也「あれ、誰かいる」
???「……」ピンポーン
???「……」
???「いないのかなぁ…」
美也「……」
美也「うーん、昼過ぎまで出かけてるって言ってたし、ちょっと早かったかな」
美也「まあ、いなくても合鍵はもらったし、中で待ってればいいか」
美也「あれ、誰かいる」
???「……」ピンポーン
???「……」
???「いないのかなぁ…」
美也「……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:03:55.37 ID:Y8G3CppB0
美也「あ、あの…何かご用ですか?」
???「うわわわわっ!」
美也「!?」
???「あっ、ご、ごめんなさい」
???(あれ、この人がここの部屋の人…?)
???(じゃあ間違えてる…!)
???「す、すみません間違えました!」ぴゅーん
美也「あ…」
美也「…なんだったんだろう」
???「うわわわわっ!」
美也「!?」
???「あっ、ご、ごめんなさい」
???(あれ、この人がここの部屋の人…?)
???(じゃあ間違えてる…!)
???「す、すみません間違えました!」ぴゅーん
美也「あ…」
美也「…なんだったんだろう」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:04:27.23 ID:Y8G3CppB0
???「どうしよう、お姉ちゃんの部屋間違って覚えてたみたい…」
???「このまま帰るわけにもいかないし…」
???「あれ?」
上崎「そういえば、今日は美也ちゃんが来るのよね」
橘「うん、約束したからね」
???「あっ!」
上崎「えっ」
???「お姉ちゃん!」
上崎「真詩!?」
???「このまま帰るわけにもいかないし…」
???「あれ?」
上崎「そういえば、今日は美也ちゃんが来るのよね」
橘「うん、約束したからね」
???「あっ!」
上崎「えっ」
???「お姉ちゃん!」
上崎「真詩!?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:05:01.14 ID:Y8G3CppB0
上崎「どうして真詩がここに…?」
真詩「お母さんに届け物頼まれたの」
真詩「部屋に行ったはいいけど、間違えて覚えちゃってたみたいでどうしようかと思ってたの」
上崎「そ、そう」
真詩「…この人お姉ちゃんの彼氏?」
上崎「そ…そうだけど」
上崎「あっ橘君紹介するね、あたしの妹の真詩、この前言ってたでしょ」
橘「うん、はじめまして、僕の名前は橘純一、よろしくね」
上崎「ほら、挨拶しないとだめでしょ」
真詩「あっご、ごめんなさい、上崎真詩です!」
真詩「お母さんに届け物頼まれたの」
真詩「部屋に行ったはいいけど、間違えて覚えちゃってたみたいでどうしようかと思ってたの」
上崎「そ、そう」
真詩「…この人お姉ちゃんの彼氏?」
上崎「そ…そうだけど」
上崎「あっ橘君紹介するね、あたしの妹の真詩、この前言ってたでしょ」
橘「うん、はじめまして、僕の名前は橘純一、よろしくね」
上崎「ほら、挨拶しないとだめでしょ」
真詩「あっご、ごめんなさい、上崎真詩です!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:05:47.83 ID:Y8G3CppB0
橘「なんかいつもよりピシッとしてるような…」
上崎「い、妹の前ではちゃんとしたお姉ちゃんでいたいから…」
橘「へぇ、なんだか嬉しいな、また新しい裡沙ちゃんが見られて」
上崎「そういうことは二人だけのときに…その、照れてなんだか…」
真詩「お姉ちゃん?」
上崎「!…な、なに?」
真詩「どうしたの、お姉ちゃん?」
上崎「なんでもないよ、いつも通り」
上崎「そうだ、せっかく来たんだから部屋まで来ない?」
上崎「いいよね?」
橘「うん、いいよ」
上崎「い、妹の前ではちゃんとしたお姉ちゃんでいたいから…」
橘「へぇ、なんだか嬉しいな、また新しい裡沙ちゃんが見られて」
上崎「そういうことは二人だけのときに…その、照れてなんだか…」
真詩「お姉ちゃん?」
上崎「!…な、なに?」
真詩「どうしたの、お姉ちゃん?」
上崎「なんでもないよ、いつも通り」
上崎「そうだ、せっかく来たんだから部屋まで来ない?」
上崎「いいよね?」
橘「うん、いいよ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:06:19.83 ID:Y8G3CppB0
――――――
上崎「ここよ、覚えた?」
真詩「あれ、ここってさっき違う人がいたけど…」
上崎「え?宅配の人とかじゃないの?」
真詩「ううん、何かご用ですかって言ってたもん」
橘「?」
上崎「?」
橘「まあ、たぶん大丈夫だよ」
ガチャ
上崎「あっこの靴…」
橘「なんだ、美也か」
上崎「ここよ、覚えた?」
真詩「あれ、ここってさっき違う人がいたけど…」
上崎「え?宅配の人とかじゃないの?」
真詩「ううん、何かご用ですかって言ってたもん」
橘「?」
上崎「?」
橘「まあ、たぶん大丈夫だよ」
ガチャ
上崎「あっこの靴…」
橘「なんだ、美也か」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:07:02.98 ID:Y8G3CppB0
橘「おーい美也、いるのか?」
美也「あ、にぃにお帰りー」バリッ
橘「自分の家みたいなくつろぎ方してるな…」
美也「いいじゃん、別に、にしし」
上崎「あー!それあたしの煎餅!なに勝手に食べてんのよ!」
美也「もう、そんな怒らなくても」
上崎「人のもの勝手に食べといて何よその態度!」
橘「り、裡沙ちゃん…真詩ちゃんもいるからここは落ち着いて…」
上崎「あっ…」
美也「あ、にぃにお帰りー」バリッ
橘「自分の家みたいなくつろぎ方してるな…」
美也「いいじゃん、別に、にしし」
上崎「あー!それあたしの煎餅!なに勝手に食べてんのよ!」
美也「もう、そんな怒らなくても」
上崎「人のもの勝手に食べといて何よその態度!」
橘「り、裡沙ちゃん…真詩ちゃんもいるからここは落ち着いて…」
上崎「あっ…」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:07:37.27 ID:Y8G3CppB0
上崎「真詩、い、今のは…演技!そう、演技だからね!」
真詩「演技…?」
美也「あ、さっきの」
真詩「え?」
美也「誰?」
橘「ああ、この子は裡沙ちゃんの妹の真詩ちゃんだよ」
美也「裡沙ちゃんの!?」
美也「……」じーっ
美也「嘘だ」
上崎「なんでよ」
真詩「演技…?」
美也「あ、さっきの」
真詩「え?」
美也「誰?」
橘「ああ、この子は裡沙ちゃんの妹の真詩ちゃんだよ」
美也「裡沙ちゃんの!?」
美也「……」じーっ
美也「嘘だ」
上崎「なんでよ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:15:09.06 ID:Y8G3CppB0
美也「ここ」ぽんぽん
上崎「……」
美也「……」
上崎「……」
美也「……」
上崎「美也ちゃん…」
美也「うん、ごめん…」
上崎「……」
美也「……」
上崎「……」
美也「……」
上崎「美也ちゃん…」
美也「うん、ごめん…」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:15:50.30 ID:Y8G3CppB0
美也「でも、信じられないよ、裡沙ちゃんにこ~んな妹がいるなんてさ」
橘「うん…それは確かに…」
上崎「橘君!?」
橘「は、はは、冗談だよ」
上崎「あたしだって本当はもっとこう…橘君好みに…」
橘「何言ってんの、僕の好みは裡沙ちゃんだよ」
上崎「ほんと…?」
橘「うん」
上崎「胸だって全然ないよ」
橘「全く気にしないよ」
上崎「えへへ」
橘「うん…それは確かに…」
上崎「橘君!?」
橘「は、はは、冗談だよ」
上崎「あたしだって本当はもっとこう…橘君好みに…」
橘「何言ってんの、僕の好みは裡沙ちゃんだよ」
上崎「ほんと…?」
橘「うん」
上崎「胸だって全然ないよ」
橘「全く気にしないよ」
上崎「えへへ」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:16:17.37 ID:Y8G3CppB0
真詩「お、お姉ちゃん…」
美也「にぃに、裡沙ちゃん…そういうのは二人だけのときにしてよね」
橘「あ…」
上崎「そ、その…だからね…」
上崎「……」
橘(ここにいたらちゃんとしたお姉ちゃんってのは厳しいんじゃないかな…)
上崎「橘君、それはひどいよ」
橘「え…何も言ってないよ」
上崎「何考えてるかわかるよ…」
美也「にぃに、裡沙ちゃん…そういうのは二人だけのときにしてよね」
橘「あ…」
上崎「そ、その…だからね…」
上崎「……」
橘(ここにいたらちゃんとしたお姉ちゃんってのは厳しいんじゃないかな…)
上崎「橘君、それはひどいよ」
橘「え…何も言ってないよ」
上崎「何考えてるかわかるよ…」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:16:46.45 ID:Y8G3CppB0
橘「裡沙ちゃんに隠し事はできないな」
上崎「今のはあからさまだったから」
橘「どっちにしろ僕は裡沙ちゃんに隠し事はしないよ」
橘「裡沙ちゃんの前では正直でいたいから」
上崎「あたしも同じ、えへへ」
美也「……」ずいっ
上崎「!」
橘「わっ、な、なんだ美也近いぞ」
美也「二人とも…今さっき言ったばっかだよね」
上崎「今のはあからさまだったから」
橘「どっちにしろ僕は裡沙ちゃんに隠し事はしないよ」
橘「裡沙ちゃんの前では正直でいたいから」
上崎「あたしも同じ、えへへ」
美也「……」ずいっ
上崎「!」
橘「わっ、な、なんだ美也近いぞ」
美也「二人とも…今さっき言ったばっかだよね」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:17:21.93 ID:Y8G3CppB0
美也「もう一度だけ言ってあげるけど、今は美也も真詩ちゃんもいるんだよ」
橘「わ、わかってるよ…ねえ」
上崎「う…うん」
美也「はぁ…真詩ちゃんも美也と同じで上のせいで苦労したんだね」
橘「なんでだよ」
上崎「あたしは家だとちゃんとしたお姉ちゃんなんだよ!」
美也「ほんとかなぁ…」
美也「裡沙ちゃんはいつもにぃにの…」
上崎「それは昔の話でしょ!」
真詩「……」
真詩(この人たち…私の知らないお姉ちゃんを知ってる…)
橘「わ、わかってるよ…ねえ」
上崎「う…うん」
美也「はぁ…真詩ちゃんも美也と同じで上のせいで苦労したんだね」
橘「なんでだよ」
上崎「あたしは家だとちゃんとしたお姉ちゃんなんだよ!」
美也「ほんとかなぁ…」
美也「裡沙ちゃんはいつもにぃにの…」
上崎「それは昔の話でしょ!」
真詩「……」
真詩(この人たち…私の知らないお姉ちゃんを知ってる…)
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:17:57.53 ID:Y8G3CppB0
真詩(お姉ちゃん、ああいいう顔もするんだ)
真詩(厳しいとこもあるけど、優しいお姉ちゃん…外だと違うのかな…)
真詩(興味あるな~)
美也「そういえば、あとあんなのもあったなー」
上崎「もっ、もういいでしょ!」
真詩「……」じーっ
上崎「はっ…!」
真詩(厳しいとこもあるけど、優しいお姉ちゃん…外だと違うのかな…)
真詩(興味あるな~)
美也「そういえば、あとあんなのもあったなー」
上崎「もっ、もういいでしょ!」
真詩「……」じーっ
上崎「はっ…!」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:18:46.40 ID:Y8G3CppB0
真詩「お姉ちゃん」
上崎「な、なに…真詩?」
真詩「お姉ちゃんすごく楽しそう」
上崎「…そうかな?」
真詩「うん、だって家じゃ見られない表情…顔してるもん」
上崎「え…」
真詩「お姉ちゃんがあのお兄さんを好きなのがよくわかるよ」
真詩「あっお兄さんじゃなくて、もうお義兄さんって言った方がいいのかな?」
上崎「まっ…真詩!?」
上崎「な、なに…真詩?」
真詩「お姉ちゃんすごく楽しそう」
上崎「…そうかな?」
真詩「うん、だって家じゃ見られない表情…顔してるもん」
上崎「え…」
真詩「お姉ちゃんがあのお兄さんを好きなのがよくわかるよ」
真詩「あっお兄さんじゃなくて、もうお義兄さんって言った方がいいのかな?」
上崎「まっ…真詩!?」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:19:22.63 ID:Y8G3CppB0
――――――
美也「もうこんな時間かー」
美也「お腹すいたー、裡沙ちゃん何か作って」
上崎「何であたしが美也ちゃんに…」
上崎(…と、真詩の前では冷静に…)
橘「美也、裡沙ちゃんを困らせるんじゃない」
美也「仕方ない、じゃあ美也が作ってあげますか」
橘「や、やめろ!それはだめだ!」
美也「もうこんな時間かー」
美也「お腹すいたー、裡沙ちゃん何か作って」
上崎「何であたしが美也ちゃんに…」
上崎(…と、真詩の前では冷静に…)
橘「美也、裡沙ちゃんを困らせるんじゃない」
美也「仕方ない、じゃあ美也が作ってあげますか」
橘「や、やめろ!それはだめだ!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:19:58.48 ID:Y8G3CppB0
上崎「真詩はもうお昼食べた?」
真詩「ううん、まだ」
真詩「お姉ちゃんが作るの?」
上崎「うん、そうよ」
真詩「わぁ、楽しみ」
真詩「あっ、私も手伝うよ」
上崎「橘君、今ごはん作るからちょっと待っててね」
美也「美也もいるんだけど」
上崎「…うん」
真詩「ううん、まだ」
真詩「お姉ちゃんが作るの?」
上崎「うん、そうよ」
真詩「わぁ、楽しみ」
真詩「あっ、私も手伝うよ」
上崎「橘君、今ごはん作るからちょっと待っててね」
美也「美也もいるんだけど」
上崎「…うん」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:20:52.98 ID:Y8G3CppB0
美也「ねえにぃに」
橘「裡沙ちゃんの妹もいる前でにぃにはやめてくれよ」
美也「いいじゃん」
橘「…それで、なんだ?」
美也「にぃにって今の裡沙ちゃんのどういうところが好き?」
橘「な…なんでそんなこと妹に言わなきゃならないんだ」
美也「裡沙ちゃんのことは好きなの?」
橘「当たり前だろ」
美也「じゃあどういうところが好き?」
橘「……」
橘「裡沙ちゃんの妹もいる前でにぃにはやめてくれよ」
美也「いいじゃん」
橘「…それで、なんだ?」
美也「にぃにって今の裡沙ちゃんのどういうところが好き?」
橘「な…なんでそんなこと妹に言わなきゃならないんだ」
美也「裡沙ちゃんのことは好きなの?」
橘「当たり前だろ」
美也「じゃあどういうところが好き?」
橘「……」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:21:30.24 ID:Y8G3CppB0
美也「もしかして好きなところないの?」
橘「いや、たくさんある」
橘「ありすぎて困る」
美也「じゃあ一つぐらい教えてよ」
橘「……」
橘「優しいところ」
美也「適当に答えないで、もっと具体的に」
橘「何が不満なんだ、裡沙ちゃんは優しいぞ」
美也「…知ってるよ」
橘「いや、たくさんある」
橘「ありすぎて困る」
美也「じゃあ一つぐらい教えてよ」
橘「……」
橘「優しいところ」
美也「適当に答えないで、もっと具体的に」
橘「何が不満なんだ、裡沙ちゃんは優しいぞ」
美也「…知ってるよ」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:22:05.08 ID:Y8G3CppB0
橘「具体的にか、そうだな…」
橘「僕のプレゼントに喜んでくれることかな」
美也「…何それ?」
橘「アクセサリーみたいなものでもケーキみたいな食べ物でも喜んでくれる」
橘「それが僕はうれしいんだよ」
美也「うーん、プレゼントもらって喜ぶのは普通じゃないの?」
橘「まあ、何気ないことでも裡沙ちゃんといればうれしくなれるってことだよ」
橘「僕のプレゼントに喜んでくれることかな」
美也「…何それ?」
橘「アクセサリーみたいなものでもケーキみたいな食べ物でも喜んでくれる」
橘「それが僕はうれしいんだよ」
美也「うーん、プレゼントもらって喜ぶのは普通じゃないの?」
橘「まあ、何気ないことでも裡沙ちゃんといればうれしくなれるってことだよ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:22:49.57 ID:Y8G3CppB0
上崎「真詩、そこの下にフライパンがあるからとって」
真詩「えっと…あ、ここか」
上崎「ありがとう」
真詩「好きな人に作る料理ってどう?」
上崎「ぶっ!」
真詩「大丈夫?お姉ちゃん」
上崎「うん…ちょっと驚いただけ」
真詩「えっと…あ、ここか」
上崎「ありがとう」
真詩「好きな人に作る料理ってどう?」
上崎「ぶっ!」
真詩「大丈夫?お姉ちゃん」
上崎「うん…ちょっと驚いただけ」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:23:27.00 ID:Y8G3CppB0
真詩「それでどうなの?」
上崎「それはもちろんおいしく食べてもらいたいから頑張るし…」
上崎「おいしいって言ってもらえるとうれしいし…」
上崎「橘君のこと考えてるだけでも楽しいし…」
真詩「お姉ちゃんってそういう可愛いところもあるんだね」
上崎「も、もうっ何言ってるの、あんまりからかわないで」
真詩「だって今日だけで、今まで知らなかったお姉ちゃんを見ることができたんだもん」
上崎「……」
上崎「真詩から見て、あたし変だったかな…?」
上崎「それはもちろんおいしく食べてもらいたいから頑張るし…」
上崎「おいしいって言ってもらえるとうれしいし…」
上崎「橘君のこと考えてるだけでも楽しいし…」
真詩「お姉ちゃんってそういう可愛いところもあるんだね」
上崎「も、もうっ何言ってるの、あんまりからかわないで」
真詩「だって今日だけで、今まで知らなかったお姉ちゃんを見ることができたんだもん」
上崎「……」
上崎「真詩から見て、あたし変だったかな…?」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:24:14.87 ID:Y8G3CppB0
真詩「ううん、そんなことないよ」
真詩「お姉ちゃんのことは大好きだったけど、もっと大好きになったもん」
上崎「なら…よかった」
真詩「でも、お姉ちゃんが一番好きなのはあのお義兄さんなんだよね」
上崎「お、お義兄さんって言い方はちょっと…早いんじゃないかな…」
上崎「いずれはそうなってほしいけど…」ぼそっ
真詩「え?」
上崎「なんでもない」
真詩「お姉ちゃんのことは大好きだったけど、もっと大好きになったもん」
上崎「なら…よかった」
真詩「でも、お姉ちゃんが一番好きなのはあのお義兄さんなんだよね」
上崎「お、お義兄さんって言い方はちょっと…早いんじゃないかな…」
上崎「いずれはそうなってほしいけど…」ぼそっ
真詩「え?」
上崎「なんでもない」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:25:16.37 ID:Y8G3CppB0
真詩「それでお姉ちゃんはお義兄さんのどういうところが好きなの?」
上崎「いっぱいあるけど…」
上崎「いつもあたしを気に掛けてくれることとかかな」
真詩「優しいんだね、すごく誠実そうだしね」
上崎「誠実…うん、間違ってはいない…そうだね」
上崎(たしかに橘君は誠実…これは間違っていない)
上崎(でも…いや、これは真詩に言うべきじゃないよね)
上崎(あたしは橘君の大好きなところの一つだから気にしないけど、他の人はいい印象を持たないかも…)
真詩「難しい顔して…もしかして何かお義兄さんの嫌なところがあるの?」
上崎「ううん、そんなことない、橘君はすごく…紳士だよ」
上崎「いっぱいあるけど…」
上崎「いつもあたしを気に掛けてくれることとかかな」
真詩「優しいんだね、すごく誠実そうだしね」
上崎「誠実…うん、間違ってはいない…そうだね」
上崎(たしかに橘君は誠実…これは間違っていない)
上崎(でも…いや、これは真詩に言うべきじゃないよね)
上崎(あたしは橘君の大好きなところの一つだから気にしないけど、他の人はいい印象を持たないかも…)
真詩「難しい顔して…もしかして何かお義兄さんの嫌なところがあるの?」
上崎「ううん、そんなことない、橘君はすごく…紳士だよ」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:25:59.52 ID:Y8G3CppB0
―――――――
真詩(お義兄さんにも話を聞いてみたいけど…)
上崎「それでね…」
橘「うんうん」
真詩(お姉ちゃんの邪魔しちゃ悪いよね)
美也「……」じー
真詩「……」
真詩(美也…さんっていったっけ?お義兄さんの妹さんよね)
真詩(お姉ちゃんとお義兄さんが仲良くしてるのを呆れてるような、つまらなさそうな目で見てる…)
真詩(きっとお義兄さんのこと好きなんだろうな、よくわかる…)
真詩(でも、なんなんだろう…たまに私の方見てくる…)
真詩(お義兄さんにも話を聞いてみたいけど…)
上崎「それでね…」
橘「うんうん」
真詩(お姉ちゃんの邪魔しちゃ悪いよね)
美也「……」じー
真詩「……」
真詩(美也…さんっていったっけ?お義兄さんの妹さんよね)
真詩(お姉ちゃんとお義兄さんが仲良くしてるのを呆れてるような、つまらなさそうな目で見てる…)
真詩(きっとお義兄さんのこと好きなんだろうな、よくわかる…)
真詩(でも、なんなんだろう…たまに私の方見てくる…)
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:26:55.22 ID:Y8G3CppB0
真詩(でもたしかに二人があんな感じだとちょっと気まずいよね…)
美也「まんま肉まん…」ぼそっ
真詩「…?」
真詩(今何か言ったような…)
真詩「……」
真詩(美也さんって可愛いな、年は私よりちょっと上ぐらいかな?)
美也「……」ととと
美也「……」じーっ
真詩「あ、あの…」
美也「まんま肉まん…」ぼそっ
真詩「…?」
真詩(今何か言ったような…)
真詩「……」
真詩(美也さんって可愛いな、年は私よりちょっと上ぐらいかな?)
美也「……」ととと
美也「……」じーっ
真詩「あ、あの…」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:27:49.53 ID:Y8G3CppB0
美也「本当に…裡沙ちゃんの妹なんだよね…?」
真詩「は、はい…そうですけど」
美也「あ…あやからせろ~!」
真詩「み、美也さん!?」
上崎「ちょっと美也ちゃん!真詩になにしてるの!」
美也「だってあやかりたいもん」
橘「美也、無駄なことはよせ」
美也「無駄って何よ!」
橘「今のお前が何よりの証拠じゃないか」すかっすかっ
ブシャッ ギシャッ
真詩「は、はい…そうですけど」
美也「あ…あやからせろ~!」
真詩「み、美也さん!?」
上崎「ちょっと美也ちゃん!真詩になにしてるの!」
美也「だってあやかりたいもん」
橘「美也、無駄なことはよせ」
美也「無駄って何よ!」
橘「今のお前が何よりの証拠じゃないか」すかっすかっ
ブシャッ ギシャッ
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:28:24.21 ID:Y8G3CppB0
上崎「橘君!?」
橘「平気…いつものことだから…」
美也「ふんっ、バカにぃに」
美也「裡沙ちゃんだって変わらないでしょ」
上崎「美也ちゃんよりは大きいよ」
美也「大きいって言えるほどでもないくせに」
上崎「なっ…」
上崎「い、いいもん!橘君はこれが好きって言ってくれるんだから」
橘「平気…いつものことだから…」
美也「ふんっ、バカにぃに」
美也「裡沙ちゃんだって変わらないでしょ」
上崎「美也ちゃんよりは大きいよ」
美也「大きいって言えるほどでもないくせに」
上崎「なっ…」
上崎「い、いいもん!橘君はこれが好きって言ってくれるんだから」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:29:30.44 ID:Y8G3CppB0
美也「む~…」
美也「じゃあにぃには同じような体型の美也も好きってこと?」
橘「どういう思考をすればそうなるんだ…?」
橘「……」
橘「い、妹としてな」
橘「ごほんっ…その、そ、そういう意味で好きなのは裡沙ちゃんだけだ」
上崎「橘君」ぱぁぁ
美也「…はぁ、そうだね」
美也「似た者同士の二人だしお似合いだよ」
美也「じゃあにぃには同じような体型の美也も好きってこと?」
橘「どういう思考をすればそうなるんだ…?」
橘「……」
橘「い、妹としてな」
橘「ごほんっ…その、そ、そういう意味で好きなのは裡沙ちゃんだけだ」
上崎「橘君」ぱぁぁ
美也「…はぁ、そうだね」
美也「似た者同士の二人だしお似合いだよ」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:30:10.39 ID:Y8G3CppB0
――――――
真詩「お姉ちゃん、私そろそろ帰るね」
上崎「え、もう帰るの?」
真詩「うん、夕方には帰るって言っちゃってるから」
上崎「そっか…」
上崎「じゃあ送るわ」
上崎「橘君、真詩を駅まで出かけるね」
上崎「あっ、ついでに買い物もしてくるけど、何かほしいものある?」
美也「まんま肉まん!」
上崎「美也ちゃんには聞いてない」
橘「買い物するなら僕もついていくよ」
橘「美也はお留守番しててくれ」
美也「まんま肉まん」
橘「わかったわかった」
真詩「お姉ちゃん、私そろそろ帰るね」
上崎「え、もう帰るの?」
真詩「うん、夕方には帰るって言っちゃってるから」
上崎「そっか…」
上崎「じゃあ送るわ」
上崎「橘君、真詩を駅まで出かけるね」
上崎「あっ、ついでに買い物もしてくるけど、何かほしいものある?」
美也「まんま肉まん!」
上崎「美也ちゃんには聞いてない」
橘「買い物するなら僕もついていくよ」
橘「美也はお留守番しててくれ」
美也「まんま肉まん」
橘「わかったわかった」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:30:44.11 ID:Y8G3CppB0
駅
上崎「じゃあ真詩、気をつけて帰るのよ」
真詩「うん」
真詩「お姉ちゃんもね」
上崎「あたしは橘君がいるから大丈夫よ」
真詩「それならお義兄さん、お姉ちゃんをお願いしますね」
橘「うん」
橘「…お義兄さん?」
上崎「ま、真詩…!」
真詩「あっもうそろそろ電車来る時間だ」
上崎「…まったく」
上崎「じゃあ真詩、気をつけて帰るのよ」
真詩「うん」
真詩「お姉ちゃんもね」
上崎「あたしは橘君がいるから大丈夫よ」
真詩「それならお義兄さん、お姉ちゃんをお願いしますね」
橘「うん」
橘「…お義兄さん?」
上崎「ま、真詩…!」
真詩「あっもうそろそろ電車来る時間だ」
上崎「…まったく」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:31:34.51 ID:Y8G3CppB0
部屋
橘「ただいま」
美也「おかえり~」
美也「だいぶ早かったね」
橘「早く帰って来ないとせっかくの肉まんが冷めちゃうだろ」
美也「行きに買ったの?」
橘「いや、帰りだよ」
美也「…てっきり二人でどこか行ってから帰ってくるんじゃないかなって思ってたのに」
橘「うーん…僕はそうしたい気持ちもあったけど、裡沙ちゃんが美也がお腹すかせてるだろうからって真っすぐ帰ってきたんだよ」
美也「裡沙ちゃんが?一体どういう…」
橘「あとは僕のお腹がピンチなのもあったんだけど…」
橘「ただいま」
美也「おかえり~」
美也「だいぶ早かったね」
橘「早く帰って来ないとせっかくの肉まんが冷めちゃうだろ」
美也「行きに買ったの?」
橘「いや、帰りだよ」
美也「…てっきり二人でどこか行ってから帰ってくるんじゃないかなって思ってたのに」
橘「うーん…僕はそうしたい気持ちもあったけど、裡沙ちゃんが美也がお腹すかせてるだろうからって真っすぐ帰ってきたんだよ」
美也「裡沙ちゃんが?一体どういう…」
橘「あとは僕のお腹がピンチなのもあったんだけど…」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:32:33.77 ID:Y8G3CppB0
上崎「そんな変なこと?」
美也「うん」
上崎「たまには美也ちゃんにもねぇねが優しいってこと見せてあげないと」
美也「まあ、お腹すいてたしありがたいけどね」
上崎「ふふ、そうでしょ」
美也「後はすぐ怒ったりしなければ、もう少しマシになるんじゃない?」
上崎「怒ってるつもりはないけど…とういうよりほとんど原因美也ちゃんでしょ…」
美也「うん」
上崎「たまには美也ちゃんにもねぇねが優しいってこと見せてあげないと」
美也「まあ、お腹すいてたしありがたいけどね」
上崎「ふふ、そうでしょ」
美也「後はすぐ怒ったりしなければ、もう少しマシになるんじゃない?」
上崎「怒ってるつもりはないけど…とういうよりほとんど原因美也ちゃんでしょ…」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:33:28.98 ID:Y8G3CppB0
美也「あ、それと周りをもう少し見れるようになった方がいいよ」
上崎「美也ちゃんがそれ言うの…?」
美也「真詩ちゃん、びっくりしてたよ」
上崎「それは…」
上崎「うう…せっかく今まで立派なお姉ちゃんでいたのに」
美也「そんなこと言うならもっと落ち着いて行動すればよかったのに」
上崎「誰のせいだと思ってるの」
美也「裡沙ちゃん」
美也「主な原因としては絶対裡沙ちゃんがにぃににデレデレしてたことだもん」
上崎「う…」
上崎「美也ちゃんがそれ言うの…?」
美也「真詩ちゃん、びっくりしてたよ」
上崎「それは…」
上崎「うう…せっかく今まで立派なお姉ちゃんでいたのに」
美也「そんなこと言うならもっと落ち着いて行動すればよかったのに」
上崎「誰のせいだと思ってるの」
美也「裡沙ちゃん」
美也「主な原因としては絶対裡沙ちゃんがにぃににデレデレしてたことだもん」
上崎「う…」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:34:04.36 ID:Y8G3CppB0
美也「あの時は美也も真詩ちゃんもいたからあんなものだったかもしれないけど、普段はどうなってるの?」
美也「不安で仕方ないよ」
美也「全く、やっぱりにぃにには美也がついてないとダメだね」
上崎「なっ…橘君にはあたしがいるもん」
美也「だから心配なんだよ」
上崎「どういう意味!?」
美也「不安で仕方ないよ」
美也「全く、やっぱりにぃにには美也がついてないとダメだね」
上崎「なっ…橘君にはあたしがいるもん」
美也「だから心配なんだよ」
上崎「どういう意味!?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:34:43.70 ID:Y8G3CppB0
上崎「だいたいもういい加減橘君にベッタリしてないで、他の人探しなよ」
上崎「いつまでもそんなんじゃこの先どうするの」
美也「別にいいもん」
美也「二人が面倒見てくれるでしょ」
上崎「見ないよ」
美也「え、ケチ」
上崎「普通でしょ」
上崎「いつまでもそんなんじゃこの先どうするの」
美也「別にいいもん」
美也「二人が面倒見てくれるでしょ」
上崎「見ないよ」
美也「え、ケチ」
上崎「普通でしょ」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:35:22.30 ID:Y8G3CppB0
上崎「でも、やっと美也ちゃんがあたしをねぇねと認めてくれたってのは悪い気はしないね」
美也「なんで?認めてないよ」
上崎「認めてないって何よ…」
上崎「さっき二人がって言ったじゃない」
美也「ああ、あれね」
美也「ねぇねにならなくても美也の将来の面倒ぐらい見てくれるでしょ」
上崎「どんな自己中心的発言!?」
上崎「ねぇねじゃないのなら完全他人じゃない」
上崎「他人が美也ちゃんの面倒見るわけないでしょ」
美也「なんで?認めてないよ」
上崎「認めてないって何よ…」
上崎「さっき二人がって言ったじゃない」
美也「ああ、あれね」
美也「ねぇねにならなくても美也の将来の面倒ぐらい見てくれるでしょ」
上崎「どんな自己中心的発言!?」
上崎「ねぇねじゃないのなら完全他人じゃない」
上崎「他人が美也ちゃんの面倒見るわけないでしょ」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:36:13.08 ID:Y8G3CppB0
上崎「…まあ、どうしてもって言うならねぇね…として少しぐらい見てあげてもいいかな」
美也「ねぇねじゃないとダメなの?」
上崎「え、話聞いてくれてた?」
美也「他人じゃないでしょ、友だちじゃない」
上崎「えっ友だち…あたしのこと友だちって言ってくれるの?」
美也「当たり前でしょ、裡沙ちゃんはそう思ってくれてないの?」
上崎「美也ちゃん…ありがとう…」
上崎「……」
上崎「いや、友だちでも将来の面倒見るのはおかしくない?」
美也「ねぇねじゃないとダメなの?」
上崎「え、話聞いてくれてた?」
美也「他人じゃないでしょ、友だちじゃない」
上崎「えっ友だち…あたしのこと友だちって言ってくれるの?」
美也「当たり前でしょ、裡沙ちゃんはそう思ってくれてないの?」
上崎「美也ちゃん…ありがとう…」
上崎「……」
上崎「いや、友だちでも将来の面倒見るのはおかしくない?」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:37:01.54 ID:Y8G3CppB0
数日後・東寿司
橘「どうもー」ガラガラ
梅原「ヘイラッシャイ!」
梅原「お、大将か」
梅原「今日は一人なのか?」
橘「今日は裡沙ちゃんが遅いからどこかで食べて来てって…」
梅原「なるほどね」
梅原「さっ、じゃあまずは何食う?」
橘「…と思ったんだけど、ここに来て持ち帰ったらちょうどいいぐらいかなと思って」
梅原「なんだよ、せっかくなんだから食べて行けばいいのに」
橘「悪いな、それはまた今度二人で来るよ」
橘「どうもー」ガラガラ
梅原「ヘイラッシャイ!」
梅原「お、大将か」
梅原「今日は一人なのか?」
橘「今日は裡沙ちゃんが遅いからどこかで食べて来てって…」
梅原「なるほどね」
梅原「さっ、じゃあまずは何食う?」
橘「…と思ったんだけど、ここに来て持ち帰ったらちょうどいいぐらいかなと思って」
梅原「なんだよ、せっかくなんだから食べて行けばいいのに」
橘「悪いな、それはまた今度二人で来るよ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:37:39.21 ID:Y8G3CppB0
梅原「上崎さんとは最近どうなんだ?」
橘「毎日楽しくやってるよ」
梅原「そうか、やってるのか」
橘「いや、違うよ、そういう意味じゃない」
梅原「え?何がだ?」
橘「絶対正しく僕の意思が伝わってないもの」
梅原「じゃあどういう意味なんだ?」
橘「まともな方で考えてくれ」
橘「毎日楽しくやってるよ」
梅原「そうか、やってるのか」
橘「いや、違うよ、そういう意味じゃない」
梅原「え?何がだ?」
橘「絶対正しく僕の意思が伝わってないもの」
梅原「じゃあどういう意味なんだ?」
橘「まともな方で考えてくれ」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:39:08.70 ID:Y8G3CppB0
梅原「はいよっ、二人前とちょっとおまけしといたぞ」
橘「ありがとう」
橘「あっ、ちゃんとイカは入ってるか?」
梅原「おう、入ってるぞ」
梅原「お前そんなイカ好きだったのか?」
橘「うーん…なんとなく…かな」
梅原「まあいいや」
梅原「じゃあまた来てくれよな」
橘「ああ」
橘「ありがとう」
橘「あっ、ちゃんとイカは入ってるか?」
梅原「おう、入ってるぞ」
梅原「お前そんなイカ好きだったのか?」
橘「うーん…なんとなく…かな」
梅原「まあいいや」
梅原「じゃあまた来てくれよな」
橘「ああ」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:40:08.38 ID:Y8G3CppB0
―――――
橘「裡沙ちゃん喜んでくれるかな」
カランッ
橘「ん?」
橘「なんだ空き缶か」
橘「まったく…誰だよポイ捨てなんて」
橘「えっと、ゴミ箱は…」
橘「裡沙ちゃん喜んでくれるかな」
カランッ
橘「ん?」
橘「なんだ空き缶か」
橘「まったく…誰だよポイ捨てなんて」
橘「えっと、ゴミ箱は…」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:40:52.90 ID:Y8G3CppB0
橘「あった」
橘「ん?あの人何してるんだ?」
橘「まあ、いいやこれ捨てて早く帰ろ」
ガンッ
橘「えっ!?」
女性「ほんっとありえないっ!」
橘(な、なんだあの人…ゴミ箱を襲ってる…)
女性「どれだけあたしに頼れば気が済むのよ」
女性「自分の事は自分でしなさいよね!」
ガンッ ガンッ
橘(う、うわぁ…ゴミ箱の形が…)
橘「ん?あの人何してるんだ?」
橘「まあ、いいやこれ捨てて早く帰ろ」
ガンッ
橘「えっ!?」
女性「ほんっとありえないっ!」
橘(な、なんだあの人…ゴミ箱を襲ってる…)
女性「どれだけあたしに頼れば気が済むのよ」
女性「自分の事は自分でしなさいよね!」
ガンッ ガンッ
橘(う、うわぁ…ゴミ箱の形が…)
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:42:19.49 ID:Y8G3CppB0
女性「仕事でしょ?それで稼いでるんでしょ?」
女性「まったく能無しなんだから!!」
ガッシャーーーン
女性「もうっ!何で倒れんのよっ、最悪!」
女性「もっとちゃんと地面に打ち付けておきなさいよね」
女性「あたしが安心して蹴れないじゃない!」
橘(そ、そんな滅茶苦茶な…)
女性「……」
橘(あ、でも自分で拾うんだ…)
橘「……」
橘(散らかってしまった空き缶をゴミ箱に戻してるみたいだけど…)
橘(…て、手伝った方がいいのかな?)
橘「……」
女性「まったく能無しなんだから!!」
ガッシャーーーン
女性「もうっ!何で倒れんのよっ、最悪!」
女性「もっとちゃんと地面に打ち付けておきなさいよね」
女性「あたしが安心して蹴れないじゃない!」
橘(そ、そんな滅茶苦茶な…)
女性「……」
橘(あ、でも自分で拾うんだ…)
橘「……」
橘(散らかってしまった空き缶をゴミ箱に戻してるみたいだけど…)
橘(…て、手伝った方がいいのかな?)
橘「……」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:43:07.80 ID:Y8G3CppB0
橘(どうにも出て行く雰囲気じゃないよな)
橘「……」
橘(うん!見なかったことにしよう)
橘(それがいい!まったく問題ない!)
カラン
橘(うわっしまった!)
女性「誰っ?誰かいるの?」
橘(ど、どうしよう…)
女性「えっ…あなたもしかして橘君?」
橘「……」
橘(うん!見なかったことにしよう)
橘(それがいい!まったく問題ない!)
カラン
橘(うわっしまった!)
女性「誰っ?誰かいるの?」
橘(ど、どうしよう…)
女性「えっ…あなたもしかして橘君?」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:43:49.67 ID:Y8G3CppB0
橘「えっとその…」
橘「!」
橘「あ…絢辻さん…?」
橘「……」
絢辻「……」
橘「そ、そっか…絢辻さんだったのか」
橘「たまたま通りかかったら、絢辻さんがあき缶を片付けてて…」
絢辻「え?あ、そう…なんだ」
橘「僕も手伝うよ」
絢辻「あ、ありがとう…」
橘「!」
橘「あ…絢辻さん…?」
橘「……」
絢辻「……」
橘「そ、そっか…絢辻さんだったのか」
橘「たまたま通りかかったら、絢辻さんがあき缶を片付けてて…」
絢辻「え?あ、そう…なんだ」
橘「僕も手伝うよ」
絢辻「あ、ありがとう…」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:44:53.48 ID:Y8G3CppB0
橘「よし、これで最後だな」
絢辻「そうね、本当ありがとう」
橘「ううん、別に大したことじゃないし」
絢辻「……」
絢辻「ねぇ、橘君…」
橘「何?」
絢辻「えっと、さっきのことなんだけど…」
絢辻「もしかして私が空き缶を拾う前に…な、何かしてるとこ見てたかな~なんて」
橘「え…」
橘(何かって…多分あれのことだよなぁ)
橘「う~ん、そう…言われてもな…」
絢辻「あ、えっと、見てないなら別にいいの」
橘「そ、そっか」
絢辻「うん、ごめんね、変なこと聞いちゃって」
橘「う、ううん、別にいいよ…」
橘(誰に言うわけでもないしいいよな…)
絢辻「そうね、本当ありがとう」
橘「ううん、別に大したことじゃないし」
絢辻「……」
絢辻「ねぇ、橘君…」
橘「何?」
絢辻「えっと、さっきのことなんだけど…」
絢辻「もしかして私が空き缶を拾う前に…な、何かしてるとこ見てたかな~なんて」
橘「え…」
橘(何かって…多分あれのことだよなぁ)
橘「う~ん、そう…言われてもな…」
絢辻「あ、えっと、見てないなら別にいいの」
橘「そ、そっか」
絢辻「うん、ごめんね、変なこと聞いちゃって」
橘「う、ううん、別にいいよ…」
橘(誰に言うわけでもないしいいよな…)
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:46:01.54 ID:Y8G3CppB0
橘「そ、それにしても偶然だね…絢辻さんに会うなんて」
橘「よく僕のこと覚えてたね」
絢辻「今までクラスメイトだった人はほとんど覚えてるわよ」
橘「へ、へぇ、すごいな僕は半分覚えていられるかどうか…」
絢辻「私のことは覚えててくれたのね」
橘「うん、絢辻さんは高校の時すごかったからね」
絢辻「私はただ真面目に過ごしてただけよ」
橘「よく僕のこと覚えてたね」
絢辻「今までクラスメイトだった人はほとんど覚えてるわよ」
橘「へ、へぇ、すごいな僕は半分覚えていられるかどうか…」
絢辻「私のことは覚えててくれたのね」
橘「うん、絢辻さんは高校の時すごかったからね」
絢辻「私はただ真面目に過ごしてただけよ」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:47:22.86 ID:Y8G3CppB0
絢辻「さて、あんまり長話してたら橘君に悪いわ」
絢辻「待ってる人がいるんでしょ」
橘「え?」
絢辻「そのお寿司」
絢辻「一人で食べるにはちょっと大きいようだから、誰かと食べるのかなって思って」
橘「ま、まあその…彼女と…」
絢辻「ふーん」
絢辻「時間とらせてごめんね、彼女さんのためにも早く帰ってあげて」
橘「う、うん、それじゃ」
絢辻「……」
絢辻(わたしの分も幸せにね…)
絢辻「待ってる人がいるんでしょ」
橘「え?」
絢辻「そのお寿司」
絢辻「一人で食べるにはちょっと大きいようだから、誰かと食べるのかなって思って」
橘「ま、まあその…彼女と…」
絢辻「ふーん」
絢辻「時間とらせてごめんね、彼女さんのためにも早く帰ってあげて」
橘「う、うん、それじゃ」
絢辻「……」
絢辻(わたしの分も幸せにね…)
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:48:28.59 ID:Y8G3CppB0
1か月後
ピンポーン
上崎「はーい」
ガチャ
美也「……」
上崎「美也ちゃん…どうしたの?」
美也「…うん」
美也「…今裡沙ちゃんだけ?」
上崎「そうだけど」
美也「あの…話たいことがあって…」
上崎「?…まあ、中に入って、話しはそれから」
ピンポーン
上崎「はーい」
ガチャ
美也「……」
上崎「美也ちゃん…どうしたの?」
美也「…うん」
美也「…今裡沙ちゃんだけ?」
上崎「そうだけど」
美也「あの…話たいことがあって…」
上崎「?…まあ、中に入って、話しはそれから」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:49:06.88 ID:Y8G3CppB0
美也「……」
上崎「何かあったの?」
上崎「橘君じゃなくてあたしに話があるなんて」
美也「……」
上崎「無理に言わなくていいよ、落ち着くまでここでゆっくりしたらいいわ」
美也「……」
美也「裡沙ちゃん…」
上崎「なあに?」
美也「美也…社会に出て…これからどう生きていけばいいのかな…」
上崎「え…?」
上崎「何かあったの?」
上崎「橘君じゃなくてあたしに話があるなんて」
美也「……」
上崎「無理に言わなくていいよ、落ち着くまでここでゆっくりしたらいいわ」
美也「……」
美也「裡沙ちゃん…」
上崎「なあに?」
美也「美也…社会に出て…これからどう生きていけばいいのかな…」
上崎「え…?」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:51:18.11 ID:Y8G3CppB0
上崎「ど…ど、どうしたの美也ちゃん!?」
美也「…なんだか自信がなくなっちゃって」
上崎「ちょっと待って…!」
上崎「どういうことなのかよくわからないよ、詳しく話して」
美也「……」
美也「この胸でどうやって生活していけばいいの…!?」
上崎「え…ええ…?」
美也「…なんだか自信がなくなっちゃって」
上崎「ちょっと待って…!」
上崎「どういうことなのかよくわからないよ、詳しく話して」
美也「……」
美也「この胸でどうやって生活していけばいいの…!?」
上崎「え…ええ…?」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:52:37.65 ID:Y8G3CppB0
美也「だって、こんな胸なの美也以外じゃ裡沙ちゃんと逢ちゃんしかいないもん!」
上崎(それ単純に美也ちゃんが大きな胸の人しか見てなかっただけじゃないのかな…)
上崎(あと、あたしの胸は美也ちゃんよりは大きい!…少しだけ)
上崎(まあそれは言わないでおくけど…)
上崎「えっと…美也ちゃん?」
上崎「あのね、女の人はここだけじゃないからね」
上崎「ほら、橘君だってこれでいいって言ってくれるし」
美也「だってにぃには裡沙ちゃんのことが好きなんだもん」
美也「それに変態だし」
上崎「別に小さいのが好きな人=変態ってわけじゃないよ…」
上崎(それ単純に美也ちゃんが大きな胸の人しか見てなかっただけじゃないのかな…)
上崎(あと、あたしの胸は美也ちゃんよりは大きい!…少しだけ)
上崎(まあそれは言わないでおくけど…)
上崎「えっと…美也ちゃん?」
上崎「あのね、女の人はここだけじゃないからね」
上崎「ほら、橘君だってこれでいいって言ってくれるし」
美也「だってにぃには裡沙ちゃんのことが好きなんだもん」
美也「それに変態だし」
上崎「別に小さいのが好きな人=変態ってわけじゃないよ…」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:53:28.13 ID:Y8G3CppB0
上崎「とにかく…なに?」
上崎「美也ちゃんの悩みって胸が小さいから、この先不安ってこと?」
美也「うん…」
美也「だから裡沙ちゃんは美也より小さいのに、どうやって社会に出て生活してるのかなって思って…」
上崎(いや、美也ちゃんよりはあるってば!)
上崎「そもそも美也ちゃん…社会に出た後どういう風に考えてたの…」
上崎「心配なのは仕方ないけど、こ…この小さいのが社会で通用しないなら就職なんてできてないよ」
上崎「ほら、美也ちゃんも決まったんでしょ?」
美也「うん…」
上崎「美也ちゃんの悩みって胸が小さいから、この先不安ってこと?」
美也「うん…」
美也「だから裡沙ちゃんは美也より小さいのに、どうやって社会に出て生活してるのかなって思って…」
上崎(いや、美也ちゃんよりはあるってば!)
上崎「そもそも美也ちゃん…社会に出た後どういう風に考えてたの…」
上崎「心配なのは仕方ないけど、こ…この小さいのが社会で通用しないなら就職なんてできてないよ」
上崎「ほら、美也ちゃんも決まったんでしょ?」
美也「うん…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:54:41.30 ID:Y8G3CppB0
上崎「たしかにあたしも最初は不安だったよ」
上崎(胸では思わなかったけど…)
上崎「でも安心して、美也ちゃんにはお兄さんがいるでしょ」
美也「にぃに…」
上崎「それに、あたしもいる」
上崎「あたしたちはいつも美也ちゃんのそばにいるし、いつでも味方だからね」
美也「裡沙ちゃん…」
上崎「…だからあたしのことをねぇねって呼んでいいんだよ」
美也「ありがとう裡沙ちゃん、なんかちょっと元気出てきた」
上崎(胸では思わなかったけど…)
上崎「でも安心して、美也ちゃんにはお兄さんがいるでしょ」
美也「にぃに…」
上崎「それに、あたしもいる」
上崎「あたしたちはいつも美也ちゃんのそばにいるし、いつでも味方だからね」
美也「裡沙ちゃん…」
上崎「…だからあたしのことをねぇねって呼んでいいんだよ」
美也「ありがとう裡沙ちゃん、なんかちょっと元気出てきた」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:55:49.73 ID:Y8G3CppB0
橘「ただいま」ガチャ
橘「あれ、なんだ美也来てたのか」
美也「うん、でももう帰ろうかなって思ったところ」
美也「またね、にぃに、裡沙ちゃん」
橘「…なんだったの?」
上崎「ちょっと話をしてただけ」
上崎「…さて、お風呂もごはんも準備できてるよ、橘君」
橘「あれ、なんだ美也来てたのか」
美也「うん、でももう帰ろうかなって思ったところ」
美也「またね、にぃに、裡沙ちゃん」
橘「…なんだったの?」
上崎「ちょっと話をしてただけ」
上崎「…さて、お風呂もごはんも準備できてるよ、橘君」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:56:51.35 ID:Y8G3CppB0
数年後
裡沙「はぁ…今日は月が綺麗だな…」
裡沙(今日、あたしの初恋の人の結婚式があった…)
裡沙(昔からずっと好きだった人…)
裡沙(今日の式で彼を見ても、今でも気持ちは変わらない)
裡沙(彼と結婚できた人は幸せ者だよ)
裡沙「……」
裡沙(今日起きたことは全部本当なんだよね…現実なんだよね)
裡沙(写真もう一度見てみよ…)
裡沙「はぁ…今日は月が綺麗だな…」
裡沙(今日、あたしの初恋の人の結婚式があった…)
裡沙(昔からずっと好きだった人…)
裡沙(今日の式で彼を見ても、今でも気持ちは変わらない)
裡沙(彼と結婚できた人は幸せ者だよ)
裡沙「……」
裡沙(今日起きたことは全部本当なんだよね…現実なんだよね)
裡沙(写真もう一度見てみよ…)
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:57:44.99 ID:Y8G3CppB0
裡沙(あーあ、せっかくの式なのに泣いちゃってる)
裡沙(よっぽど嬉しかったんだね)
裡沙「……」
橘「ふぅ…サッパリした」
橘「あれ、それ今日の写真?」
裡沙「うん」
橘「僕にも見せて」
橘「ふーん…あっこれ美也が撮ったやつだな」
裡沙「わかるの?」
橘「裡沙ちゃんがいい笑顔で撮れてる、プロでもこんな笑顔はなかなか撮れないよ」
裡沙(よっぽど嬉しかったんだね)
裡沙「……」
橘「ふぅ…サッパリした」
橘「あれ、それ今日の写真?」
裡沙「うん」
橘「僕にも見せて」
橘「ふーん…あっこれ美也が撮ったやつだな」
裡沙「わかるの?」
橘「裡沙ちゃんがいい笑顔で撮れてる、プロでもこんな笑顔はなかなか撮れないよ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 02:58:47.17 ID:Y8G3CppB0
橘「うん、この新郎は幸運だな」
橘「だってこんなかわいい人と結婚できたんだから」
裡沙「きっと新婦の人も同じ考えだよ」
橘「それはうれしいな」
裡沙「ねえ純一君」
橘「なに?」
裡沙「でぇーじしちゅんさー」
終わり
橘「だってこんなかわいい人と結婚できたんだから」
裡沙「きっと新婦の人も同じ考えだよ」
橘「それはうれしいな」
裡沙「ねえ純一君」
橘「なに?」
裡沙「でぇーじしちゅんさー」
終わり
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/24(土) 03:00:48.69 ID:Y8G3CppB0
前回からだいぶ期間が空いてしまいました
まだもう少し続けるつもりですが、次回からは早くするようがんばります
引用元: 【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
2018-10-20
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:29:46.49 ID:Wkb2+v/q0
お久しぶりです
6人目は絢辻詞です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
6人目は絢辻詞です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:30:13.84 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「ほらっ!いつまで寝てるのよ!」
ボコッ
橘「痛っ!!」
橘「な、何…」
橘「どうしたの?」
絢辻「朝ごはんできたわよ」
橘「…え?朝ごはん?」
絢辻「そう、朝は一緒に食べるって約束でしょ」
ボコッ
橘「痛っ!!」
橘「な、何…」
橘「どうしたの?」
絢辻「朝ごはんできたわよ」
橘「…え?朝ごはん?」
絢辻「そう、朝は一緒に食べるって約束でしょ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:30:56.84 ID:Wkb2+v/q0
橘「あ、うん…」
絢辻「なら、あたしが実習で早いときはどうすればいいか分かるわよね?」
橘「う…」
絢辻「ほ~ら、橘君の好きな卵焼きだって作ってあるのよ」
橘「…わかった、起きるよ」
絢辻「ん、よろしい」
絢辻「そうやってあたしと暮らす幸せをもっとちゃんと噛み締めなさいよね」
絢辻「なら、あたしが実習で早いときはどうすればいいか分かるわよね?」
橘「う…」
絢辻「ほ~ら、橘君の好きな卵焼きだって作ってあるのよ」
橘「…わかった、起きるよ」
絢辻「ん、よろしい」
絢辻「そうやってあたしと暮らす幸せをもっとちゃんと噛み締めなさいよね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:31:56.61 ID:Wkb2+v/q0
―――――
橘「それじゃあいってらっしゃい」
絢辻「うん、いってきます」
絢辻「あっそうそう、今日は昼からだといって、二度寝したりしちゃだめよ」
絢辻「どうせ起きられないんだから」
絢辻「昨日も遅刻したんでしょ、知ってるわよ」
橘「な、なんでそれを…」
絢辻「あたしは顔が広いの」
絢辻「学部が違うからって油断しないことね」
橘「は、はい…」
絢辻「橘君…留年なんて許さないからね…」
橘「…はい」
橘「それじゃあいってらっしゃい」
絢辻「うん、いってきます」
絢辻「あっそうそう、今日は昼からだといって、二度寝したりしちゃだめよ」
絢辻「どうせ起きられないんだから」
絢辻「昨日も遅刻したんでしょ、知ってるわよ」
橘「な、なんでそれを…」
絢辻「あたしは顔が広いの」
絢辻「学部が違うからって油断しないことね」
橘「は、はい…」
絢辻「橘君…留年なんて許さないからね…」
橘「…はい」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:32:48.71 ID:Wkb2+v/q0
橘「変わらないな、絢辻さんは」
橘「さて、僕は何をしようかな…」
橘「もう少し寝ていたいけど、寝たらなぜかバレそうだからやめとこ」
橘「そうだ、この前買った漫画まだ読んでなかったな」
橘「たしかここに…」
ペラッ
橘「ん?なんだこの紙…」
読む前に30分だけでも勉強しなさい
橘「……」
橘「さて、僕は何をしようかな…」
橘「もう少し寝ていたいけど、寝たらなぜかバレそうだからやめとこ」
橘「そうだ、この前買った漫画まだ読んでなかったな」
橘「たしかここに…」
ペラッ
橘「ん?なんだこの紙…」
読む前に30分だけでも勉強しなさい
橘「……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:34:28.94 ID:Wkb2+v/q0
数時間後 大学
女学生1「ねえ、絢辻さん、今日出す課題なんだけどここがどうしてもわからなくて」
絢辻「ああ、ここはこうして、こうすればいいのよ」
女学生1「お~、なるほど」
女学生2「絢辻さん、私もお願い!」
絢辻「はいはい」
女学生1「絢辻さんってすごいよね」
女学生2「うんうん」
女学生1「ねえ、絢辻さん、今日出す課題なんだけどここがどうしてもわからなくて」
絢辻「ああ、ここはこうして、こうすればいいのよ」
女学生1「お~、なるほど」
女学生2「絢辻さん、私もお願い!」
絢辻「はいはい」
女学生1「絢辻さんってすごいよね」
女学生2「うんうん」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:35:50.70 ID:Wkb2+v/q0
女学生1「勉強ができて、美人で、彼氏もいるもん」
女学生2「うらやましいわ~、ほんと」
絢辻「そんな褒め過ぎよ」
女学生2「でもなんか絢辻さんと彼氏の人ってなんかこう…」
女学生2「なんだろう、なんて言うか…ねえ」
女学生1「あ~…言いたいことは微妙にわかるような…」
絢辻「?」
絢辻「どういうこと?」
女学生1「二人が似合わないとかじゃないけど…」
女学生1「言い方は悪いけど、恋人同士に見えないというか…」
絢辻「え…」
女学生2「うらやましいわ~、ほんと」
絢辻「そんな褒め過ぎよ」
女学生2「でもなんか絢辻さんと彼氏の人ってなんかこう…」
女学生2「なんだろう、なんて言うか…ねえ」
女学生1「あ~…言いたいことは微妙にわかるような…」
絢辻「?」
絢辻「どういうこと?」
女学生1「二人が似合わないとかじゃないけど…」
女学生1「言い方は悪いけど、恋人同士に見えないというか…」
絢辻「え…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:37:14.04 ID:Wkb2+v/q0
女学生1「ち、違うのよ…え~っと…」
絢辻「私たちは不自然ってこと?」
女学生2「そういうことではないのよね…」
絢辻「は、はっきりしてよ…」
女学生1「あっわかった、微妙に距離がある感じがするのよ」
女学生2「なるほど、それかも」
絢辻「距離…?」
女学生2「あっ、でもこれは妬みとかじゃなくて、勝手に思っただけで、そんなに気にすることじゃないわよ」
絢辻「うん…」
絢辻「私たちは不自然ってこと?」
女学生2「そういうことではないのよね…」
絢辻「は、はっきりしてよ…」
女学生1「あっわかった、微妙に距離がある感じがするのよ」
女学生2「なるほど、それかも」
絢辻「距離…?」
女学生2「あっ、でもこれは妬みとかじゃなくて、勝手に思っただけで、そんなに気にすることじゃないわよ」
絢辻「うん…」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:39:07.21 ID:Wkb2+v/q0
絢辻(距離…か)
絢辻(純一君はわたしを信用してくれている)
絢辻(わたしも同じ…)
絢辻(もしかして心のどこかで…)
絢辻(それも他人にわかるほど…)
絢辻(ううん、そんなはずない)
絢辻(純一君のことはわたしが誰よりも)
絢辻「……」
絢辻(純一君はわたしを信用してくれている)
絢辻(わたしも同じ…)
絢辻(もしかして心のどこかで…)
絢辻(それも他人にわかるほど…)
絢辻(ううん、そんなはずない)
絢辻(純一君のことはわたしが誰よりも)
絢辻「……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:41:22.00 ID:Wkb2+v/q0
――――
橘(絢辻さん待ってるかな…)
男学生「よう、橘!」
男学生「今日も彼女探しか?」
橘「今日もっていつもやってるみたいに…て、ていうか何で決めつけるんだよ」
男学生「違うのか?」
橘「……」
男学生「はっはっは、黙るなよ~」
男学生「呼び止めて悪かったな、じゃあまた授業で会おうぜ」
橘「うん」
橘(絢辻さん待ってるかな…)
男学生「よう、橘!」
男学生「今日も彼女探しか?」
橘「今日もっていつもやってるみたいに…て、ていうか何で決めつけるんだよ」
男学生「違うのか?」
橘「……」
男学生「はっはっは、黙るなよ~」
男学生「呼び止めて悪かったな、じゃあまた授業で会おうぜ」
橘「うん」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:44:11.28 ID:Wkb2+v/q0
橘「お待たせ」
絢辻「うん…」
橘「あれ?絢辻さんなんか…疲れてるの?」
絢辻「え?どうして?」
橘「いつもよりちょっと元気がないから」
絢辻「そ、そうかしら?気のせいじゃない」
橘「ならいいけど…」
橘「何かあったら言ってよね、僕にできることなら何でもするから」
絢辻「じゃあそうね、お腹がすいたから早くお弁当食べたいな」
絢辻「うん…」
橘「あれ?絢辻さんなんか…疲れてるの?」
絢辻「え?どうして?」
橘「いつもよりちょっと元気がないから」
絢辻「そ、そうかしら?気のせいじゃない」
橘「ならいいけど…」
橘「何かあったら言ってよね、僕にできることなら何でもするから」
絢辻「じゃあそうね、お腹がすいたから早くお弁当食べたいな」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:45:54.62 ID:Wkb2+v/q0
橘「今日のはけっこう上手くできたと思うんだ」
絢辻「へぇ…」
絢辻「いただきます」ぱくっ
絢辻「……」
橘「どう…?」
絢辻「うん、おいしい」
橘「ほんと!?」
絢辻「ええ、嘘じゃないわ」
橘「やったぁ!」
絢辻「……」
絢辻「へぇ…」
絢辻「いただきます」ぱくっ
絢辻「……」
橘「どう…?」
絢辻「うん、おいしい」
橘「ほんと!?」
絢辻「ええ、嘘じゃないわ」
橘「やったぁ!」
絢辻「……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:47:49.46 ID:Wkb2+v/q0
絢辻(純一君、わたしのために一生懸命お弁当作ってくれたんだ…)
絢辻(ちょっと雑なところもあるけど、いつもよりおいしい)
絢辻「……」
絢辻「ねえ、橘君」
橘「なに?どこか変なところでもあった?」
絢辻「ううん、変なところはないわ」
絢辻「お弁当のことじゃないんだけど、橘君から見て、あたしはどう見える?」
絢辻(ちょっと雑なところもあるけど、いつもよりおいしい)
絢辻「……」
絢辻「ねえ、橘君」
橘「なに?どこか変なところでもあった?」
絢辻「ううん、変なところはないわ」
絢辻「お弁当のことじゃないんだけど、橘君から見て、あたしはどう見える?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:49:02.40 ID:Wkb2+v/q0
橘「え?なんか急だな」
絢辻「いいから」
橘「うーん、そうだな…」
橘「かわいい!」
絢辻「……」
絢辻「あなたね…よく外でそんな恥ずかしげもなく…」
橘「だってほんとのことだもん」
絢辻「……」
絢辻「いいから」
橘「うーん、そうだな…」
橘「かわいい!」
絢辻「……」
絢辻「あなたね…よく外でそんな恥ずかしげもなく…」
橘「だってほんとのことだもん」
絢辻「……」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:49:51.48 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「じゃあ質問を変えるわ」
絢辻「あたしたちって客観的に見てどういう関係に見えると思う?」
橘「それは恋人同士…じゃないの?」
絢辻「…そうね」
橘「どうしたの、今日の絢辻さん?」
絢辻「…なんでもないわ」
絢辻「あたしたちって客観的に見てどういう関係に見えると思う?」
橘「それは恋人同士…じゃないの?」
絢辻「…そうね」
橘「どうしたの、今日の絢辻さん?」
絢辻「…なんでもないわ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:50:53.77 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「……」
橘「…?」
橘(やっぱり今日の絢辻さん、何か変だ)
橘(こういうときこそ、僕が何とかしなくちゃ)
橘「絢辻さん、今日は出さないといけない課題とか、テストがあったりとかしない?」
絢辻「え?昼からはもうないけど…」
橘「よし、じゃあどこか出かけようか」
絢辻「いや…たしかに課題もテストもないけど、授業はないなんて言ってないわよ」
橘「大丈夫だよ、僕も授業はあるから」
絢辻「何も大丈夫じゃないでしょ」
橘「いいからいいから、ほら行くよ」ぐいっ
絢辻「ちょ、ちょっと…橘君…」
絢辻(どうしたんだろ純一君…)
絢辻「ふっ…」
絢辻(仕方ないわね…付き合ってあげますか)
橘「…?」
橘(やっぱり今日の絢辻さん、何か変だ)
橘(こういうときこそ、僕が何とかしなくちゃ)
橘「絢辻さん、今日は出さないといけない課題とか、テストがあったりとかしない?」
絢辻「え?昼からはもうないけど…」
橘「よし、じゃあどこか出かけようか」
絢辻「いや…たしかに課題もテストもないけど、授業はないなんて言ってないわよ」
橘「大丈夫だよ、僕も授業はあるから」
絢辻「何も大丈夫じゃないでしょ」
橘「いいからいいから、ほら行くよ」ぐいっ
絢辻「ちょ、ちょっと…橘君…」
絢辻(どうしたんだろ純一君…)
絢辻「ふっ…」
絢辻(仕方ないわね…付き合ってあげますか)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:52:13.37 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「それで、どこに連れて行ってくれるのかしら」
橘「そうだな…」
絢辻「まさか、あたしを連れまわすのにノープランだったわけ?」
橘「その…思い付きで言ったものだから…」
絢辻「……」
絢辻「まあいいわ、せっかく授業をサボるんだから、よく考えてよね」
絢辻「中途半端なところはいやよ」
橘「う、うん…」
橘(なんか絢辻さん、ちょっと嬉しそうだな)
橘(よし…どこかいいところを考えないと)
橘「そうだな…」
絢辻「まさか、あたしを連れまわすのにノープランだったわけ?」
橘「その…思い付きで言ったものだから…」
絢辻「……」
絢辻「まあいいわ、せっかく授業をサボるんだから、よく考えてよね」
絢辻「中途半端なところはいやよ」
橘「う、うん…」
橘(なんか絢辻さん、ちょっと嬉しそうだな)
橘(よし…どこかいいところを考えないと)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:53:28.17 ID:Wkb2+v/q0
神社
絢辻「…ねえ、橘君」
絢辻「ここは?」
橘「神社だよ」
絢辻「そんなことわかってるわよ」
絢辻「どうしてわざわざこんな遠いところに来たかって話をしてるの」
橘「ここならゆっくり話ができるかなって思ったから」
絢辻「ゆっくり話なら家でもできるでしょ」
橘「なんかここで話したくなってさ」
橘「絢辻さんと本当の意味で出会えた場所…だからかな」
絢辻「…まあいいわ、せっかく来たんだし、少し話しましょうか」
絢辻「…ねえ、橘君」
絢辻「ここは?」
橘「神社だよ」
絢辻「そんなことわかってるわよ」
絢辻「どうしてわざわざこんな遠いところに来たかって話をしてるの」
橘「ここならゆっくり話ができるかなって思ったから」
絢辻「ゆっくり話なら家でもできるでしょ」
橘「なんかここで話したくなってさ」
橘「絢辻さんと本当の意味で出会えた場所…だからかな」
絢辻「…まあいいわ、せっかく来たんだし、少し話しましょうか」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:55:01.95 ID:Wkb2+v/q0
橘「今日の絢辻さんどうしたの?」
橘「なんとなくだけどわかるんだ、ちょっと元気がないなって」
絢辻「……」
橘「話したくないなら無理に聞かないけど…」
絢辻「…今日、橘君とあたしの間に距離があるって言われたの」
橘「距離…?」
絢辻「そう、なんでだろうって…ずっと考えてたの…」
橘(僕と絢辻さんの間に距離…?考えたこともなかった…)
橘(絢辻さん、僕に何か隠し事してるとか…いやいや、絢辻さんを疑うなんて何してるんだ)
橘(僕の方は…お宝本ぐらいだから…それは…)
橘「なんとなくだけどわかるんだ、ちょっと元気がないなって」
絢辻「……」
橘「話したくないなら無理に聞かないけど…」
絢辻「…今日、橘君とあたしの間に距離があるって言われたの」
橘「距離…?」
絢辻「そう、なんでだろうって…ずっと考えてたの…」
橘(僕と絢辻さんの間に距離…?考えたこともなかった…)
橘(絢辻さん、僕に何か隠し事してるとか…いやいや、絢辻さんを疑うなんて何してるんだ)
橘(僕の方は…お宝本ぐらいだから…それは…)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:57:22.17 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「橘君はどう思う…?」
橘「ぼ、僕はそんなものないと思うよ」
絢辻「…ほんと?」
橘「もちろんだよ」
絢辻「…ふっ」
絢辻「あたしも同じ」
橘「二人とも同じ考えだね、もしそれでも距離があるっていうのなら…」
橘「絢辻さん、手を出して」
絢辻「?…はい」
ギュッ
絢辻「あ…」
橘「こうしてると距離は感じないでしょ」
橘「さあ、帰ろうか」
絢辻「うん…」
橘「ぼ、僕はそんなものないと思うよ」
絢辻「…ほんと?」
橘「もちろんだよ」
絢辻「…ふっ」
絢辻「あたしも同じ」
橘「二人とも同じ考えだね、もしそれでも距離があるっていうのなら…」
橘「絢辻さん、手を出して」
絢辻「?…はい」
ギュッ
絢辻「あ…」
橘「こうしてると距離は感じないでしょ」
橘「さあ、帰ろうか」
絢辻「うん…」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:58:53.52 ID:Wkb2+v/q0
翌日
女学生2「家でドラマ見ててわかったんだけど、昨日言ってたことの理由がわかったの」
絢辻「教えて!」ガタッ
女学生2「う、うん…絢辻さんでもそんな反応するんだ…」
絢辻「あ、ごめんなさい、つい…」
絢辻「それで理由ってのは…?」
女学生2「えっと絢辻さんたちって付き合ってそこそこ長いんでしょ」
女学生2「それなのにお互いに今でも名字に君付け、さん付けじゃない」
女学生2「たぶんそのせいかな?他人行儀っていうか、なんかちょっと気になって」
絢辻「……」
女学生2「家でドラマ見ててわかったんだけど、昨日言ってたことの理由がわかったの」
絢辻「教えて!」ガタッ
女学生2「う、うん…絢辻さんでもそんな反応するんだ…」
絢辻「あ、ごめんなさい、つい…」
絢辻「それで理由ってのは…?」
女学生2「えっと絢辻さんたちって付き合ってそこそこ長いんでしょ」
女学生2「それなのにお互いに今でも名字に君付け、さん付けじゃない」
女学生2「たぶんそのせいかな?他人行儀っていうか、なんかちょっと気になって」
絢辻「……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 02:59:30.58 ID:Wkb2+v/q0
―――――――――――
二人の部屋
絢辻「……」
絢辻(お互い名字で呼び合ってる…か)
絢辻(たしかにそうね…声に出して純一君って言ったことないかも)
橘「へぇ~、そうなんだ」
橘「ねえ絢辻さん知ってた?」
絢辻「!」
絢辻「な、何を…?」
橘「見てなかったの?」
橘「般若心経ってカラオケボックスで歌えるんだって」
絢辻「……」
二人の部屋
絢辻「……」
絢辻(お互い名字で呼び合ってる…か)
絢辻(たしかにそうね…声に出して純一君って言ったことないかも)
橘「へぇ~、そうなんだ」
橘「ねえ絢辻さん知ってた?」
絢辻「!」
絢辻「な、何を…?」
橘「見てなかったの?」
橘「般若心経ってカラオケボックスで歌えるんだって」
絢辻「……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:00:36.46 ID:Wkb2+v/q0
絢辻(純一君はわたしが考えてるようなことを考えたことあるのかしら…)
絢辻(たしかにあの子の言うことも確かなのよね…)
絢辻(こんな彼から言ってくれるのかしら…)
橘「ははっ、これおもしろいね」
絢辻「……」
絢辻(今の純一君との関係に何も不満はない)
絢辻(むしろ、彼と一緒にいられることが嬉しくてたまらない…)
絢辻(もしかして親密であるほど、周りは違和感を感じるのかも…)
絢辻「……」
絢辻(ずっと先のこと考えるといつまでも橘君って呼び方ってのも…)
絢辻(たしかにあの子の言うことも確かなのよね…)
絢辻(こんな彼から言ってくれるのかしら…)
橘「ははっ、これおもしろいね」
絢辻「……」
絢辻(今の純一君との関係に何も不満はない)
絢辻(むしろ、彼と一緒にいられることが嬉しくてたまらない…)
絢辻(もしかして親密であるほど、周りは違和感を感じるのかも…)
絢辻「……」
絢辻(ずっと先のこと考えるといつまでも橘君って呼び方ってのも…)
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:01:34.61 ID:Wkb2+v/q0
絢辻(さすがにストレートに言うのはわたしでも言いづらいから、会話の中で言うのがいいはず」
絢辻(よ、よし…)
絢辻「……」
絢辻「……」
絢辻「……」
絢辻(だ、だめ…思いつかない…)
橘「どうしたの?さっきから難しい顔して」
絢辻「えっ…ううん、なんでもない」
絢辻「そんなことよりじゅ…じゅ…ジュースが飲みたくなったな、橘君も何か飲む?」
橘「ありがとう、じゃあコーラがいいな」
絢辻「うんわかった」
絢辻「……」
絢辻(よ、よし…)
絢辻「……」
絢辻「……」
絢辻「……」
絢辻(だ、だめ…思いつかない…)
橘「どうしたの?さっきから難しい顔して」
絢辻「えっ…ううん、なんでもない」
絢辻「そんなことよりじゅ…じゅ…ジュースが飲みたくなったな、橘君も何か飲む?」
橘「ありがとう、じゃあコーラがいいな」
絢辻「うんわかった」
絢辻「……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:02:28.93 ID:Wkb2+v/q0
――――――
絢辻「じゅん…準備した?明日の」
橘「うん、できてるよ」
――――――
絢辻「じゅー…っぷんだけ勉強しようかなー…」
橘「な、なんか絢辻さんにしては短いね」
――――――
絢辻「じゅ…じゅっ…十回クイズやる?」
橘「え?い…いいけど…」
――――――
絢辻「じゅんい…!」
橘「順位?」
絢辻「じゅん…準備した?明日の」
橘「うん、できてるよ」
――――――
絢辻「じゅー…っぷんだけ勉強しようかなー…」
橘「な、なんか絢辻さんにしては短いね」
――――――
絢辻「じゅ…じゅっ…十回クイズやる?」
橘「え?い…いいけど…」
――――――
絢辻「じゅんい…!」
橘「順位?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:03:37.13 ID:Wkb2+v/q0
――――――
お風呂
絢辻「……」
絢辻(ど、どうしても上手く言えない…)
絢辻(高校までは思ったことを口に出さないようにしていたけど)
絢辻(思ったことを口に出すってのもけっこう難しいのね…)
絢辻(正直に言えた言葉もいくつかはあったのに…)
絢辻「純一君…」
絢辻「……」
絢辻(別に声に出すことができないわけじゃないのよね…)
絢辻(ただ彼の前で言えないだけ)
橘「呼んだ?」
絢辻「!!!!!!!!!?????????」
お風呂
絢辻「……」
絢辻(ど、どうしても上手く言えない…)
絢辻(高校までは思ったことを口に出さないようにしていたけど)
絢辻(思ったことを口に出すってのもけっこう難しいのね…)
絢辻(正直に言えた言葉もいくつかはあったのに…)
絢辻「純一君…」
絢辻「……」
絢辻(別に声に出すことができないわけじゃないのよね…)
絢辻(ただ彼の前で言えないだけ)
橘「呼んだ?」
絢辻「!!!!!!!!!?????????」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:04:57.17 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「なっ…なっ…な…なんで純一君がそこにいるのよ!!」
橘「ちょっと忘れ物を」
橘「それより絢辻さんに名前で呼ばれるのなんかいいな」
絢辻「えっ」
橘「もう一回言ってよ」
絢辻「……///」
橘「あれ?絢辻さん?」
絢辻「…う、うるさいわね!今お風呂に入ってるの!」
絢辻「あっち行ってなさい!この変態!」
橘「す…すみません…」
橘「ちょっと忘れ物を」
橘「それより絢辻さんに名前で呼ばれるのなんかいいな」
絢辻「えっ」
橘「もう一回言ってよ」
絢辻「……///」
橘「あれ?絢辻さん?」
絢辻「…う、うるさいわね!今お風呂に入ってるの!」
絢辻「あっち行ってなさい!この変態!」
橘「す…すみません…」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:06:10.42 ID:Wkb2+v/q0
―――――
絢辻「……」むすっ
橘「あ、あの…さっきの…」
絢辻「悪い?」
橘「いや、悪くはないけど…」
橘「もう一回言ってほしいな」
絢辻「……」
ビシッ
絢辻「ふんっ…」
橘(今のはは照れてるときの威力だ…)
橘(絢辻さんかわいいな)
絢辻「……」むすっ
橘「あ、あの…さっきの…」
絢辻「悪い?」
橘「いや、悪くはないけど…」
橘「もう一回言ってほしいな」
絢辻「……」
ビシッ
絢辻「ふんっ…」
橘(今のはは照れてるときの威力だ…)
橘(絢辻さんかわいいな)
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:07:45.61 ID:Wkb2+v/q0
橘(そうだ!)
橘「そんな怒らないでよ、詞」
絢辻「っ…!」
絢辻「……」
橘「あ、あれ…?」
絢辻「わ…悪く…ないわね…//」
橘「え?」
絢辻「……」
橘「そんな怒らないでよ、詞」
絢辻「っ…!」
絢辻「……」
橘「あ、あれ…?」
絢辻「わ…悪く…ないわね…//」
橘「え?」
絢辻「……」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:08:45.80 ID:Wkb2+v/q0
翌日
橘「……」zzz
絢辻「純一君、起きなさい、朝ごはんよ」
橘「…んあ」
橘「絢辻さん…」
橘「もう朝なの…?」
絢辻「……」
ボコッ
橘「痛っ」
絢辻「ええ、そうよ、早く起きなさい」
橘「……」zzz
絢辻「純一君、起きなさい、朝ごはんよ」
橘「…んあ」
橘「絢辻さん…」
橘「もう朝なの…?」
絢辻「……」
ボコッ
橘「痛っ」
絢辻「ええ、そうよ、早く起きなさい」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:09:53.97 ID:Wkb2+v/q0
――――
絢辻「……」
絢辻「ごちそうさま」
橘「絢辻さん、後は僕がかたづけておくよ」
絢辻「いい…」
橘「あ…」
橘「……」
橘(なんだか今日の絢辻さん、機嫌悪いな…)
絢辻「……」
絢辻「ごちそうさま」
橘「絢辻さん、後は僕がかたづけておくよ」
絢辻「いい…」
橘「あ…」
橘「……」
橘(なんだか今日の絢辻さん、機嫌悪いな…)
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:11:18.08 ID:Wkb2+v/q0
数時間後 大学
絢辻「はぁ…」
絢辻「我ながら情けないわ…」
絢辻「名前で呼んでもらえなかっただけで純一君に当たるなんて…」
橘「なんだ、そういうことだったんだ」
絢辻「!?」
絢辻「も、もうっ!急に現れるのはやめなさい!」
橘「別にそんなつもりはなかったんだけど…」
絢辻「はぁ…」
絢辻「我ながら情けないわ…」
絢辻「名前で呼んでもらえなかっただけで純一君に当たるなんて…」
橘「なんだ、そういうことだったんだ」
絢辻「!?」
絢辻「も、もうっ!急に現れるのはやめなさい!」
橘「別にそんなつもりはなかったんだけど…」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:13:30.13 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「……」
橘「今朝から機嫌が悪かったから心配してて…」
橘「昨日のあれ、そういうことだったんだ」
橘「ごめんね絢辻さん…じゃなかった、詞さん」
絢辻「……」
絢辻「…き、昨日みたいに詞がいい」
橘「わかったよ詞」
絢辻「……」
絢辻「……//」
橘「あれ?もしかしてあや…詞照れてる?」
絢辻「う、うっさいわね!」ビシッ
橘(かわいいなぁ)
絢辻「何ニヤニヤしてるのよ」ビシッ
橘「今朝から機嫌が悪かったから心配してて…」
橘「昨日のあれ、そういうことだったんだ」
橘「ごめんね絢辻さん…じゃなかった、詞さん」
絢辻「……」
絢辻「…き、昨日みたいに詞がいい」
橘「わかったよ詞」
絢辻「……」
絢辻「……//」
橘「あれ?もしかしてあや…詞照れてる?」
絢辻「う、うっさいわね!」ビシッ
橘(かわいいなぁ)
絢辻「何ニヤニヤしてるのよ」ビシッ
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:14:08.08 ID:Wkb2+v/q0
―――
橘「ところで、なんで急に名前で呼んだの?」
絢辻「…言われたのよ、あたしたちの関係に違和感があるって」
絢辻「あたしたちそこそこ関係が長いのに、ずっと名字に君とさん付けでしょ」
絢辻「それが周りには不自然だったんだって」
橘「詞もそういうこと気にするんだね」
絢辻「まあ…ね」
絢辻(あなたと少しでも良い関係でいたいからよ…)
橘「案外、詞って呼ばれたかったからって理由だったりして」
絢辻「っ…!?」
橘「ところで、なんで急に名前で呼んだの?」
絢辻「…言われたのよ、あたしたちの関係に違和感があるって」
絢辻「あたしたちそこそこ関係が長いのに、ずっと名字に君とさん付けでしょ」
絢辻「それが周りには不自然だったんだって」
橘「詞もそういうこと気にするんだね」
絢辻「まあ…ね」
絢辻(あなたと少しでも良い関係でいたいからよ…)
橘「案外、詞って呼ばれたかったからって理由だったりして」
絢辻「っ…!?」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:15:00.26 ID:Wkb2+v/q0
数週間後
ガチャ
橘「ただいまー…」
橘「……」こそこそ
橘「詞はまだ帰ってない…みたいだな」
橘「今日は遅くなるかもって言ってたし」
橘「よし、今のうちだ」
ガチャ
橘「ただいまー…」
橘「……」こそこそ
橘「詞はまだ帰ってない…みたいだな」
橘「今日は遅くなるかもって言ってたし」
橘「よし、今のうちだ」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:16:04.19 ID:Wkb2+v/q0
―――――
ガチャ
絢辻「はぁ、ただいま」
絢辻「あれ、電気ついてない…」
絢辻「いつも使ってる靴もないし、どこか出かけてるのかしら」
絢辻「とりあえず電気つけて…」カチッ
パァン!
絢辻「ひゃあっ!?」
橘「うわっ」
ガチャ
絢辻「はぁ、ただいま」
絢辻「あれ、電気ついてない…」
絢辻「いつも使ってる靴もないし、どこか出かけてるのかしら」
絢辻「とりあえず電気つけて…」カチッ
パァン!
絢辻「ひゃあっ!?」
橘「うわっ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:16:46.35 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「……」
橘「びっくりした、詞もあんな声出すんだね」
絢辻「……」ボコッ
橘「痛っ!」
絢辻「全く…なんなのよこれ」
橘「今日は詞の誕生日だから驚かせようと思って」
絢辻「えっ」
橘「ケーキとかいろいろ用意してあるからさ、機嫌直してよ」
絢辻「…も、もう少しいいやり方を考えなさいよね」
橘「はい…」
絢辻「……」
絢辻「ありがとね…純一君…」
橘「びっくりした、詞もあんな声出すんだね」
絢辻「……」ボコッ
橘「痛っ!」
絢辻「全く…なんなのよこれ」
橘「今日は詞の誕生日だから驚かせようと思って」
絢辻「えっ」
橘「ケーキとかいろいろ用意してあるからさ、機嫌直してよ」
絢辻「…も、もう少しいいやり方を考えなさいよね」
橘「はい…」
絢辻「……」
絢辻「ありがとね…純一君…」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:18:17.09 ID:Wkb2+v/q0
――――――
橘「ほら詞、思いっきりふーって火を消して」
絢辻「今のあなたのふーっで一つ消えたんだけど」
橘「あ、ごめん…」
絢辻「ふっ」
絢辻「次の純一君の誕生日にはあたしが一本消すから覚えときなさいよ」
橘「…うん」
絢辻「そ、そんな悲しそうな顔しないの」
絢辻「あたしなりのあなたの誕生日も一緒に過ごすって意味なんだから…」
橘「!」
絢辻「ふーっ!」
橘「あっ急に消すなんて…真っ暗だよ」
絢辻「……//」
橘「ほら詞、思いっきりふーって火を消して」
絢辻「今のあなたのふーっで一つ消えたんだけど」
橘「あ、ごめん…」
絢辻「ふっ」
絢辻「次の純一君の誕生日にはあたしが一本消すから覚えときなさいよ」
橘「…うん」
絢辻「そ、そんな悲しそうな顔しないの」
絢辻「あたしなりのあなたの誕生日も一緒に過ごすって意味なんだから…」
橘「!」
絢辻「ふーっ!」
橘「あっ急に消すなんて…真っ暗だよ」
絢辻「……//」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:19:21.07 ID:Wkb2+v/q0
数日後
絢辻「あら?」
絢辻「この辺からなーにーか…」
絢辻「……」
絢辻「あった」
絢辻「教科書の間に挟んでるとは、逆に見つかりにくいとでも思ったのかしら」
絢辻「全く…あたしがいながら純一君はこんなものばかり読んで」
絢辻「男の人ってどうしてこういうのが好きなのかしら」ペラッ
絢辻「……」
絢辻「!」
絢辻「これは…!」
絢辻「あら?」
絢辻「この辺からなーにーか…」
絢辻「……」
絢辻「あった」
絢辻「教科書の間に挟んでるとは、逆に見つかりにくいとでも思ったのかしら」
絢辻「全く…あたしがいながら純一君はこんなものばかり読んで」
絢辻「男の人ってどうしてこういうのが好きなのかしら」ペラッ
絢辻「……」
絢辻「!」
絢辻「これは…!」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:20:55.33 ID:Wkb2+v/q0
ピンポーン
絢辻「…!」ビクッ
絢辻「…じゅ、純一君ならインターホンは鳴らさないわよね」
ピンポーン
絢辻「はーい」
絢辻「誰かしら…ああ、なんだ」
ガチャ
美也「絢辻先輩、こんにちは~」
絢辻「はい、こんにちは」
絢辻「…!」ビクッ
絢辻「…じゅ、純一君ならインターホンは鳴らさないわよね」
ピンポーン
絢辻「はーい」
絢辻「誰かしら…ああ、なんだ」
ガチャ
美也「絢辻先輩、こんにちは~」
絢辻「はい、こんにちは」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:23:00.59 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「ごめんね、今純一君友だちのところに遊びに行ってていないのよ」
美也「あ、そうなんだ…」
美也「あれ、絢辻先輩その手にあるの…」
絢辻「え?」
絢辻「あっ!?」
絢辻「ち、違うのよ!これはあたしのじゃなくて、純一君ので…!」
美也「わかってますよ」
絢辻「ほっ…」
美也「あ、そうなんだ…」
美也「あれ、絢辻先輩その手にあるの…」
絢辻「え?」
絢辻「あっ!?」
絢辻「ち、違うのよ!これはあたしのじゃなくて、純一君ので…!」
美也「わかってますよ」
絢辻「ほっ…」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:24:30.67 ID:Wkb2+v/q0
美也「絢辻先輩もたまにはそういうの読みたいんですね」
絢辻「!?」
絢辻「そんなことないわよ!」
美也「お兄ちゃんの彼女なんだから少しぐらいエッチなところがあっても変じゃないですよ」
絢辻「だ、だからそうじゃなくって…」
美也「そうか、お兄ちゃんいないのか…」
絢辻「……」
絢辻「!?」
絢辻「そんなことないわよ!」
美也「お兄ちゃんの彼女なんだから少しぐらいエッチなところがあっても変じゃないですよ」
絢辻「だ、だからそうじゃなくって…」
美也「そうか、お兄ちゃんいないのか…」
絢辻「……」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:26:12.52 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「よ、よかったら純一君が帰ってくるまで中で待つ?」
美也「この後用事があるからいいです」
絢辻「何か伝言があれば聞いておくけど」
美也「えっと、じゃあ…また明日来るってことだけ伝えておいてください」
絢辻「了解」
美也「それじゃあ美也はこれで」
美也「絢辻先輩もお宝本はほどほどにした方がいいですよ」
絢辻「だから…」
絢辻「……」
美也「この後用事があるからいいです」
絢辻「何か伝言があれば聞いておくけど」
美也「えっと、じゃあ…また明日来るってことだけ伝えておいてください」
絢辻「了解」
美也「それじゃあ美也はこれで」
美也「絢辻先輩もお宝本はほどほどにした方がいいですよ」
絢辻「だから…」
絢辻「……」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:27:26.84 ID:Wkb2+v/q0
夜
絢辻「今日あなたの妹さんが来たわよ」
橘「え?何しに?」
絢辻「さあ、明日また来るってことだけ言ってたけど」
橘「ふーん、明日か」
絢辻「何かあるの?」
橘「いや、何もないよ」
絢辻「そう」
絢辻「ところであなたの妹さんだけど…」
絢辻「全然話聞いてくれないわね…」
橘「うん…」
絢辻「今日あなたの妹さんが来たわよ」
橘「え?何しに?」
絢辻「さあ、明日また来るってことだけ言ってたけど」
橘「ふーん、明日か」
絢辻「何かあるの?」
橘「いや、何もないよ」
絢辻「そう」
絢辻「ところであなたの妹さんだけど…」
絢辻「全然話聞いてくれないわね…」
橘「うん…」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:29:19.91 ID:Wkb2+v/q0
―――――
橘「……」
橘「詞は今お風呂に入っている…」
橘「これはチャンスだ」
橘「今のうちに新しく買ったお宝本のチェックを…」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「おかしいな、たしかにここに隠しておいたはずなのに…」
橘「こことここの間ってのは僕の勘違いだったか?別のところに…」
橘「……」
橘「ない…!」
橘「……」
橘「詞は今お風呂に入っている…」
橘「これはチャンスだ」
橘「今のうちに新しく買ったお宝本のチェックを…」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「おかしいな、たしかにここに隠しておいたはずなのに…」
橘「こことここの間ってのは僕の勘違いだったか?別のところに…」
橘「……」
橘「ない…!」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:30:37.69 ID:Wkb2+v/q0
橘「そ、そんな…!どこにもないなんて…」
橘「どういうことだ…」
橘「まさか詞に見つかった?」
橘「……」
橘「……」ガクブル
橘「だ、だとしたら僕は…」
橘「いやいや、落ちつけ…まだ詞に見つかったと決まったわけじゃない」
橘「もう一度探そう」
橘「どういうことだ…」
橘「まさか詞に見つかった?」
橘「……」
橘「……」ガクブル
橘「だ、だとしたら僕は…」
橘「いやいや、落ちつけ…まだ詞に見つかったと決まったわけじゃない」
橘「もう一度探そう」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:32:09.83 ID:Wkb2+v/q0
――――
コンコン
橘「!」ビクッ
絢辻「純一君、お風呂空いたわよ」
橘「う、うん、わかった」
橘「…仕方ない、詞が寝た後にでも探すか」
絢辻「あれ?純一君?」
橘「今行くよ」
コンコン
橘「!」ビクッ
絢辻「純一君、お風呂空いたわよ」
橘「う、うん、わかった」
橘「…仕方ない、詞が寝た後にでも探すか」
絢辻「あれ?純一君?」
橘「今行くよ」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:33:29.77 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「何してたの?」
絢辻「なんだか汗かいてるみたいだけど」
橘「ちょっと筋トレを…」
絢辻「いつもそんなことしてたの?」
橘「い、いや今日から…」
絢辻「ふーん…まあ、がんばってね」
橘「うん…」
橘(すごい疑ってる目だよ…)
絢辻「なんだか汗かいてるみたいだけど」
橘「ちょっと筋トレを…」
絢辻「いつもそんなことしてたの?」
橘「い、いや今日から…」
絢辻「ふーん…まあ、がんばってね」
橘「うん…」
橘(すごい疑ってる目だよ…)
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:34:33.08 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「……」
絢辻「お風呂に入ったようね…」
絢辻「……」がさごそ
絢辻「…ったく…なんであたしがこんなもの読まないといけないのかしら」
絢辻「こういうのって男の人向けなんじゃないの…?」
絢辻「おっぱ…胸を大きくする方法か…」
絢辻「……」
絢辻「なるほど…これで…」
絢辻「……」
絢辻「ちょ、ちょっとだけ試してみようかしら」
絢辻「お風呂に入ったようね…」
絢辻「……」がさごそ
絢辻「…ったく…なんであたしがこんなもの読まないといけないのかしら」
絢辻「こういうのって男の人向けなんじゃないの…?」
絢辻「おっぱ…胸を大きくする方法か…」
絢辻「……」
絢辻「なるほど…これで…」
絢辻「……」
絢辻「ちょ、ちょっとだけ試してみようかしら」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:35:08.99 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「これで…こう…」
絢辻「ほ、ほんとに大きくなるのかしら…?」
絢辻「……」
絢辻「ま…まあ…さすがにマイナスになることはないだろうからプラスになればラッキーぐらいでやりましょうか」
絢辻「それで次が…」
絢辻「…なるほど」
絢辻「……」
絢辻「ほ、ほんとに大きくなるのかしら…?」
絢辻「……」
絢辻「ま…まあ…さすがにマイナスになることはないだろうからプラスになればラッキーぐらいでやりましょうか」
絢辻「それで次が…」
絢辻「…なるほど」
絢辻「……」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:35:38.08 ID:Wkb2+v/q0
深夜
橘「……」むくっ
橘「……」
橘「…詞?」
絢辻「すやすや…」
橘「……」つんつん
橘「やわらかほっぺ」
橘「よし…ぐっすり寝てるな…」
橘「今のうちだ」
橘「……」むくっ
橘「……」
橘「…詞?」
絢辻「すやすや…」
橘「……」つんつん
橘「やわらかほっぺ」
橘「よし…ぐっすり寝てるな…」
橘「今のうちだ」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:36:48.35 ID:Wkb2+v/q0
橘「うーん…やっぱり元の位置付近にはないぞ…」
橘「となると、詞に見つかった可能性が高い…」
橘「でもそれだとおかしいよな」
橘「いつもは見つかるとお仕置きタイムがあるのに…」
橘「どうしてないんだ…?」
橘「まさか…」
橘「放置?」
橘「新手のお仕置きか…!?」
橘「となると、詞に見つかった可能性が高い…」
橘「でもそれだとおかしいよな」
橘「いつもは見つかるとお仕置きタイムがあるのに…」
橘「どうしてないんだ…?」
橘「まさか…」
橘「放置?」
橘「新手のお仕置きか…!?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:37:58.70 ID:Wkb2+v/q0
翌日
ピンポーン
美也「にぃにー!」
ガチャ
橘「外からそんな呼び方するのはやめろ」
美也「これは美也なりのにぃにへの気遣いなんだよ」
橘「ドアの外からにぃにって叫ぶことが気遣いなら世も末だよ」
美也「わかってないなー」
美也「絢辻先輩がいるのに美也みたいな可愛い子がにぃにに会いに来てたら近所の人は浮気とか疑っちゃうでしょ」
橘「疑わないだろ…」
ピンポーン
美也「にぃにー!」
ガチャ
橘「外からそんな呼び方するのはやめろ」
美也「これは美也なりのにぃにへの気遣いなんだよ」
橘「ドアの外からにぃにって叫ぶことが気遣いなら世も末だよ」
美也「わかってないなー」
美也「絢辻先輩がいるのに美也みたいな可愛い子がにぃにに会いに来てたら近所の人は浮気とか疑っちゃうでしょ」
橘「疑わないだろ…」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:39:44.99 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「いつまでそこで騒いでるつもり?」
絢辻「はやく入りなさい、近所迷惑よ」
美也「はーい」
橘「…まったく」
美也「おじゃましまーす」
橘「で、何しに来たんだ?」
橘「昨日も来たんだろ、大事な用か?」
美也「まあ…大事…相談というかお願いというか…」
橘「?」
絢辻「はやく入りなさい、近所迷惑よ」
美也「はーい」
橘「…まったく」
美也「おじゃましまーす」
橘「で、何しに来たんだ?」
橘「昨日も来たんだろ、大事な用か?」
美也「まあ…大事…相談というかお願いというか…」
橘「?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:41:09.18 ID:Wkb2+v/q0
橘「ま、まあ話してみろよ」
美也「この前ね、にぃにの部屋をお母さんが掃除したんだ」
橘「えっ」
絢辻「なんでそこで驚くの」
橘「い、いや…だって両親ともにあんまり家にいないし、僕の部屋の掃除は美也に任せてたから…」
美也「うん、そうなんだけどね」
美也「いつも美也ばかりに世話をかけてるから、たまには自分が掃除するって言って」
橘「そ…そそ、そうなんだ…」
絢辻「声が震えてるけど、何かあるの?」
橘「い…いやー…何もないと思いますけど…」
美也「この前ね、にぃにの部屋をお母さんが掃除したんだ」
橘「えっ」
絢辻「なんでそこで驚くの」
橘「い、いや…だって両親ともにあんまり家にいないし、僕の部屋の掃除は美也に任せてたから…」
美也「うん、そうなんだけどね」
美也「いつも美也ばかりに世話をかけてるから、たまには自分が掃除するって言って」
橘「そ…そそ、そうなんだ…」
絢辻「声が震えてるけど、何かあるの?」
橘「い…いやー…何もないと思いますけど…」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:42:07.55 ID:Wkb2+v/q0
橘(も、もしかして…僕のお宝シリーズが見つかったとか…)
橘(最初に持ってきたものは全部詞に処分されちゃったから、特に大事なものは家に置いてるんだよな…)
美也「もうわかってるかもしれないけど、にぃにのエッチなものがお母さんに見つかっちゃったんだよね」
橘「……」
橘「……」
橘「……」
橘「なんだか、ラーメンが食べたくなったし、食べに行こっかな」
絢辻「現実から逃げないの」ぐいっ
橘「ぐえっ」
橘(最初に持ってきたものは全部詞に処分されちゃったから、特に大事なものは家に置いてるんだよな…)
美也「もうわかってるかもしれないけど、にぃにのエッチなものがお母さんに見つかっちゃったんだよね」
橘「……」
橘「……」
橘「……」
橘「なんだか、ラーメンが食べたくなったし、食べに行こっかな」
絢辻「現実から逃げないの」ぐいっ
橘「ぐえっ」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:43:05.95 ID:Wkb2+v/q0
橘「だって考えてみてよ…」
橘「もし詞だって隠してるお宝本とかを親に見つかったら現実逃避したくなるでしょ」
絢辻「あたしはそんなもの読まない」
美也「え?」
絢辻「……」キッ
美也「……」びくっ
橘「読まないにしても何かあるでしょ、他の人に見られると困るものって」
絢辻「昔はね」
橘「あ、手帳か…」
橘「もし詞だって隠してるお宝本とかを親に見つかったら現実逃避したくなるでしょ」
絢辻「あたしはそんなもの読まない」
美也「え?」
絢辻「……」キッ
美也「……」びくっ
橘「読まないにしても何かあるでしょ、他の人に見られると困るものって」
絢辻「昔はね」
橘「あ、手帳か…」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:44:20.06 ID:Wkb2+v/q0
美也「にぃに、大事なのはこれからなんだよ」
橘「まだこれ以上があるのか!?」
美也「その本をお父さんとお母さんが二人して読み始めたんだよ」
美也「さすがに美也に見せてくるようなことはしないけど、リビングで普通に読んでるんだよ」
橘「……」
絢辻(さすがは彼の親…なのかしら)
美也「にぃに、なんとかしてよ」
橘「なんとかって…」チラッ
絢辻「あたしの方見たってどうしようもできないわよ」
橘「まだこれ以上があるのか!?」
美也「その本をお父さんとお母さんが二人して読み始めたんだよ」
美也「さすがに美也に見せてくるようなことはしないけど、リビングで普通に読んでるんだよ」
橘「……」
絢辻(さすがは彼の親…なのかしら)
美也「にぃに、なんとかしてよ」
橘「なんとかって…」チラッ
絢辻「あたしの方見たってどうしようもできないわよ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:46:31.72 ID:Wkb2+v/q0
橘「そうだな…」
橘「美也…父さんたちは何冊ぐらい読んでるんだ?」
美也「お母さんは12冊見つけたって言ってた」
橘(全部だ…)
絢辻「家にそれだけあるのならここにもまだ何冊かあるのかしら」
橘「い、いやいや!それはないよ!」
絢辻「えらく必死ね…」
絢辻「ま、そうね、あたしが見逃すはずがないから」
橘「う…うん…」
橘「…ん?」
絢辻「なに?」
橘「いや…何も…」
橘(じゃあやっぱりあの本はもうすでに詞が…?)
橘「美也…父さんたちは何冊ぐらい読んでるんだ?」
美也「お母さんは12冊見つけたって言ってた」
橘(全部だ…)
絢辻「家にそれだけあるのならここにもまだ何冊かあるのかしら」
橘「い、いやいや!それはないよ!」
絢辻「えらく必死ね…」
絢辻「ま、そうね、あたしが見逃すはずがないから」
橘「う…うん…」
橘「…ん?」
絢辻「なに?」
橘「いや…何も…」
橘(じゃあやっぱりあの本はもうすでに詞が…?)
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:48:42.09 ID:Wkb2+v/q0
美也「にぃに、ちゃんと考えてる?」
橘「ああ、うん…」
橘「どうしよう詞」
絢辻「どうしようと言われてもね…」
絢辻「冷たいかもしれないけど、これはあなたの家のことだからあたしにはどうにもできないし、すべきではないわ」
美也「そうだよ、なんでそこで絢辻先輩に聞くのさ」
橘「いや、詞なら見られると困るものを見られたときの対処方をちゃんと考えてるだろうと思って」
絢辻「あたしが考えてたようなことをご両親にするつもり?」
橘「……」
絢辻「……」
美也「?」
橘「ああ、うん…」
橘「どうしよう詞」
絢辻「どうしようと言われてもね…」
絢辻「冷たいかもしれないけど、これはあなたの家のことだからあたしにはどうにもできないし、すべきではないわ」
美也「そうだよ、なんでそこで絢辻先輩に聞くのさ」
橘「いや、詞なら見られると困るものを見られたときの対処方をちゃんと考えてるだろうと思って」
絢辻「あたしが考えてたようなことをご両親にするつもり?」
橘「……」
絢辻「……」
美也「?」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:49:31.26 ID:Wkb2+v/q0
橘「そうだな…」
橘「よし、一番いいのはとりあげることだろう」
橘「美也、その本を全部ここに持ってきてくれ」
橘「僕が責任もって預かるよ」
絢辻「あたしが、責任をもって処分するわ」
橘「この作戦はなしだ」
絢辻「あら、どうして?いい作戦だと思うんだけどな」
橘「かなり大きな欠点を見つけたからね…」
橘「よし、一番いいのはとりあげることだろう」
橘「美也、その本を全部ここに持ってきてくれ」
橘「僕が責任もって預かるよ」
絢辻「あたしが、責任をもって処分するわ」
橘「この作戦はなしだ」
絢辻「あら、どうして?いい作戦だと思うんだけどな」
橘「かなり大きな欠点を見つけたからね…」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:50:29.54 ID:Wkb2+v/q0
橘「!」
橘「そうだ、やっぱり持ってきてくれ」
橘「それで僕に直接渡してくれ」
美也「…いいんですか絢辻先輩?」
橘「なんでそれを詞に聞くんだよ」
美也「だって~」
絢辻「まあいいわよ、何をするか楽しみじゃない」
橘「……」
橘「そうだ、やっぱり持ってきてくれ」
橘「それで僕に直接渡してくれ」
美也「…いいんですか絢辻先輩?」
橘「なんでそれを詞に聞くんだよ」
美也「だって~」
絢辻「まあいいわよ、何をするか楽しみじゃない」
橘「……」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:52:03.40 ID:Wkb2+v/q0
翌日
美也「にぃに~、持ってきたよ」
美也「もう、妹にこんなもの持ってこさせるって何考えてんのさ」
橘「まあそう怒るなよ」
橘「後でまんま肉まん買ってやるから」
美也「ほんと?やったー!」
橘「よし、じゃあ早速行くか」
美也「どこ行くの?」
橘「内緒」
美也「にぃに~、持ってきたよ」
美也「もう、妹にこんなもの持ってこさせるって何考えてんのさ」
橘「まあそう怒るなよ」
橘「後でまんま肉まん買ってやるから」
美也「ほんと?やったー!」
橘「よし、じゃあ早速行くか」
美也「どこ行くの?」
橘「内緒」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:52:45.71 ID:Wkb2+v/q0
美也「ふーん」
美也「あっそうだ、大事なこと忘れてた!」
美也「急いで美也も行かなきゃ」
美也「じゃあね、まんま肉まんはまた今度でいいよ!」
橘「……」
橘「全く…忙しいやつだな」
橘「おっと、僕も急がないと」
橘「詞がいない今がチャンスなんだ」
橘「…その前に連絡しないとな」
美也「あっそうだ、大事なこと忘れてた!」
美也「急いで美也も行かなきゃ」
美也「じゃあね、まんま肉まんはまた今度でいいよ!」
橘「……」
橘「全く…忙しいやつだな」
橘「おっと、僕も急がないと」
橘「詞がいない今がチャンスなんだ」
橘「…その前に連絡しないとな」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:55:29.59 ID:Wkb2+v/q0
―――――――
東寿司
ガラガラガラ
橘「こんにちはー」
梅原「へいラッシャイ!」
美也「にぃに、おっそーい!」
絢辻「純一君、こっち」
橘「……」
橘「……」
橘「え?」
東寿司
ガラガラガラ
橘「こんにちはー」
梅原「へいラッシャイ!」
美也「にぃに、おっそーい!」
絢辻「純一君、こっち」
橘「……」
橘「……」
橘「え?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:56:47.01 ID:Wkb2+v/q0
橘「な、なんで詞と美也が…」
橘「……」ガラガラ
美也「あ、出て行っちゃった」
絢辻「状況が飲みこめずに、ここは本当に自分の目的地か確かめに行ったのよ」
ガラガラガラ
橘「……」
橘「スミマセン…ココハアズマスシデショウカ?」
梅原「ええ、そうですよ」
橘「……」ガラガラ
美也「あ、出て行っちゃった」
絢辻「状況が飲みこめずに、ここは本当に自分の目的地か確かめに行ったのよ」
ガラガラガラ
橘「……」
橘「スミマセン…ココハアズマスシデショウカ?」
梅原「ええ、そうですよ」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:57:45.51 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「純一君、いい加減現実を受けいれいて、ここ座りなさい」ポンポン
橘「ソウカ、コレハユメカ」
絢辻「やれやれ…」
絢辻「夢かどうか確かめるには、やっぱり」ギュッ
絢辻「つねるのが一番よね」ギラッ
ギュニィ~
橘「いたたたたたたた!!」
絢辻「うーん、『い』と『た』しか言わないわね」
絢辻「これじゃあまだ夢から覚めてないみたい」
絢辻「もっと強くしないと」にやっ
橘「ソウカ、コレハユメカ」
絢辻「やれやれ…」
絢辻「夢かどうか確かめるには、やっぱり」ギュッ
絢辻「つねるのが一番よね」ギラッ
ギュニィ~
橘「いたたたたたたた!!」
絢辻「うーん、『い』と『た』しか言わないわね」
絢辻「これじゃあまだ夢から覚めてないみたい」
絢辻「もっと強くしないと」にやっ
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 03:59:23.88 ID:Wkb2+v/q0
――――
橘「すいませんでした…」
絢辻「はい、いいわよ」
絢辻「さて、今日は純一君奢ってくれるみたいだから、なんでも好きなもの食べていいわよ」
美也「わーい」
橘「えっ!?」
絢辻「今日は、純一君の、おごり、よね?」
橘「…はい」
橘「すいませんでした…」
絢辻「はい、いいわよ」
絢辻「さて、今日は純一君奢ってくれるみたいだから、なんでも好きなもの食べていいわよ」
美也「わーい」
橘「えっ!?」
絢辻「今日は、純一君の、おごり、よね?」
橘「…はい」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:01:03.10 ID:Wkb2+v/q0
―――――
美也「梅ちゃん、次はサーモンちょうだい!」
梅原「はいよ」
梅原「絢辻さんは?」
絢辻「そうね…私も同じものいただこうかしら」
橘「あの…二人ともちょっと食べすぎ…じゃないですかね…?」
美也「当然だよ、みゃーなんかいっぱい食べるためにお昼ごはん食べてないんだよ」
橘「そもそもなんで僕がここに来ることがわかってたの…」
絢辻「純一君の考えることなんて何でもお見通しよ」
梅原「大将もなかなか大変だな」
梅原「よし、これは俺からの気持ちだ、親父には内緒だぞ」
橘「梅原…お前…」
橘「…ってお茶じゃないか」
美也「梅ちゃん、次はサーモンちょうだい!」
梅原「はいよ」
梅原「絢辻さんは?」
絢辻「そうね…私も同じものいただこうかしら」
橘「あの…二人ともちょっと食べすぎ…じゃないですかね…?」
美也「当然だよ、みゃーなんかいっぱい食べるためにお昼ごはん食べてないんだよ」
橘「そもそもなんで僕がここに来ることがわかってたの…」
絢辻「純一君の考えることなんて何でもお見通しよ」
梅原「大将もなかなか大変だな」
梅原「よし、これは俺からの気持ちだ、親父には内緒だぞ」
橘「梅原…お前…」
橘「…ってお茶じゃないか」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:02:16.09 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「今までみつけた本も全部梅原君に渡してるってこともわかってたからね」
橘「梅原!?」
梅原「言ってない言ってない!」
梅原「俺の部屋に全部あるから他人にバレるわけないって」
絢辻「聞かなくてもわかるわ」
絢辻「純一君が捨てられるわけないもの」
絢辻「だから今回も梅原君のところに持ってくるって思ったの」
絢辻「あれだけ見逃してあげてたんだから、たまにお寿司を奢ってくれるぐらいいいよね?」
橘「はい…」
橘「梅原!?」
梅原「言ってない言ってない!」
梅原「俺の部屋に全部あるから他人にバレるわけないって」
絢辻「聞かなくてもわかるわ」
絢辻「純一君が捨てられるわけないもの」
絢辻「だから今回も梅原君のところに持ってくるって思ったの」
絢辻「あれだけ見逃してあげてたんだから、たまにお寿司を奢ってくれるぐらいいいよね?」
橘「はい…」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:03:50.94 ID:Wkb2+v/q0
美也「でも絢辻先輩、梅ちゃんにお宝本渡していいんですか?」
絢辻「いいわよ」
絢辻「彼の趣味を悪く言っても捨てるようなことはしたくないもの」
美也「そうじゃなくて絢辻先輩も見るじゃないですか」
絢辻「なっ!?」
橘「え?」
絢辻「ち、違うのよ、あれはたまたまで…」
橘「なんだ、詞も見たかったのか」
橘「ん?そういえば一冊なくなってたのって…」
絢辻「だから違うのよ!」
絢辻「いいわよ」
絢辻「彼の趣味を悪く言っても捨てるようなことはしたくないもの」
美也「そうじゃなくて絢辻先輩も見るじゃないですか」
絢辻「なっ!?」
橘「え?」
絢辻「ち、違うのよ、あれはたまたまで…」
橘「なんだ、詞も見たかったのか」
橘「ん?そういえば一冊なくなってたのって…」
絢辻「だから違うのよ!」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:04:41.97 ID:Wkb2+v/q0
橘「じゃあなんなのさ」
絢辻「お、落ちてたのをひろって、そのときに偶然妹さんが来たのよ」
橘「落ちてた?」
橘「そんなはずないよ、僕がそんな雑な扱いをするはずがない」
絢辻「そ、そう言われてもね…」
橘「まさか泥棒!?」
美也「にぃにのお宝本なんて誰がほしがるのさ…」
橘「じゃあなんだっていうんだ?」
美也「知らないけど」
絢辻「お、落ちてたのをひろって、そのときに偶然妹さんが来たのよ」
橘「落ちてた?」
橘「そんなはずないよ、僕がそんな雑な扱いをするはずがない」
絢辻「そ、そう言われてもね…」
橘「まさか泥棒!?」
美也「にぃにのお宝本なんて誰がほしがるのさ…」
橘「じゃあなんだっていうんだ?」
美也「知らないけど」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:05:14.52 ID:Wkb2+v/q0
橘「ちなみにだけど詞はそれをどこで見つけたの?」
絢辻「純一君の本棚…付近ね…」
橘「そ、そっかー」
橘「あの…その本は今どこに…」
絢辻「部屋にちゃんとおいてあるわよ…」
橘「よかった…」
橘「でも一体どこに…?けっこう探したんだけどな」
絢辻「純一君が普段見ないようなとこ」
橘「そうなんだ、どこだろう…」
橘「というより何で今回は隠したの?」
橘「いつもは言ってくるのに」
絢辻「言い忘れてただけよ」
橘「中見た?」
絢辻「…見てない」
絢辻「純一君の本棚…付近ね…」
橘「そ、そっかー」
橘「あの…その本は今どこに…」
絢辻「部屋にちゃんとおいてあるわよ…」
橘「よかった…」
橘「でも一体どこに…?けっこう探したんだけどな」
絢辻「純一君が普段見ないようなとこ」
橘「そうなんだ、どこだろう…」
橘「というより何で今回は隠したの?」
橘「いつもは言ってくるのに」
絢辻「言い忘れてただけよ」
橘「中見た?」
絢辻「…見てない」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:06:06.60 ID:Wkb2+v/q0
二人の部屋
橘「はぁ…お腹は膨れたけど財布は萎むか…」
絢辻「だいぶおまけしてくれてたじゃない」
橘「美也が一切遠慮なしに食べるから…」
絢辻「あら、あたしは兄妹が仲良くていいと思うけど」
橘「仲がいいってのは否定はしないけど、昔からずっとあんな感じだからな」
橘「ずっとあれだと兄としては大変だよ」
絢辻「あっちはあっちでこんな兄だと苦労してそうだけどね」
橘「そ、それは…うーん…」
橘「はぁ…お腹は膨れたけど財布は萎むか…」
絢辻「だいぶおまけしてくれてたじゃない」
橘「美也が一切遠慮なしに食べるから…」
絢辻「あら、あたしは兄妹が仲良くていいと思うけど」
橘「仲がいいってのは否定はしないけど、昔からずっとあんな感じだからな」
橘「ずっとあれだと兄としては大変だよ」
絢辻「あっちはあっちでこんな兄だと苦労してそうだけどね」
橘「そ、それは…うーん…」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:09:51.07 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「ふふっ、冗談よ」
絢辻「ごめんね、ちょっとあなたに嫉妬…してるのかな」
橘「嫉妬…?」
絢辻「あなたたちを見るといつも思っちゃうのよね、うらやましいって」
橘「ふーん、そんなこと思ってたんだ」
絢辻「な、何よ悪い?」
橘「いや」
橘「詞は美也みたいな妹がほしいの?」
絢辻「……」
絢辻「そうなの…かな…」
絢辻「ごめんね、ちょっとあなたに嫉妬…してるのかな」
橘「嫉妬…?」
絢辻「あなたたちを見るといつも思っちゃうのよね、うらやましいって」
橘「ふーん、そんなこと思ってたんだ」
絢辻「な、何よ悪い?」
橘「いや」
橘「詞は美也みたいな妹がほしいの?」
絢辻「……」
絢辻「そうなの…かな…」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:10:25.07 ID:Wkb2+v/q0
橘「それならいい方法があるよ」
橘「僕と詞が結婚すれば、義理とはいえ美也が妹になるよ」
橘「…なーんて」
絢辻「悪くないわね」
橘「えっ」
絢辻「……」
橘「あ、ああ~、つ、詞って美也と仲良かったからね」
絢辻「…妹が欲しいためだけに結婚するなんて、きっと陸な人じゃないわ」
橘「そ…そうだね…」
橘「僕と詞が結婚すれば、義理とはいえ美也が妹になるよ」
橘「…なーんて」
絢辻「悪くないわね」
橘「えっ」
絢辻「……」
橘「あ、ああ~、つ、詞って美也と仲良かったからね」
絢辻「…妹が欲しいためだけに結婚するなんて、きっと陸な人じゃないわ」
橘「そ…そうだね…」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:11:12.20 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「ただ、世の中いろんな人がいるからね」
絢辻「世間体、その人といたい、子ども、お金、幸せ…」
絢辻「その人によって目的はそれぞれ…何が良くて、何が悪いなんてないのかもしれないけどね」
橘「じゃあ詞はどういう目的でしたいの?」
絢辻「あたしは幸せな家族ってものに強いコンプレックスがあるからいっぱいあるわよ」
絢辻「でもとりあえずは、あたしが本当のわたしでいられる場所が欲しいって理由かな…」
絢辻「少なくとも高校まではそんな場所はどこにもなかったから」
橘「……」
橘「高校以降は?」
絢辻「そんなこと言わせるつもり?」
絢辻「…もちろん、あなたの隣よ」
絢辻「世間体、その人といたい、子ども、お金、幸せ…」
絢辻「その人によって目的はそれぞれ…何が良くて、何が悪いなんてないのかもしれないけどね」
橘「じゃあ詞はどういう目的でしたいの?」
絢辻「あたしは幸せな家族ってものに強いコンプレックスがあるからいっぱいあるわよ」
絢辻「でもとりあえずは、あたしが本当のわたしでいられる場所が欲しいって理由かな…」
絢辻「少なくとも高校まではそんな場所はどこにもなかったから」
橘「……」
橘「高校以降は?」
絢辻「そんなこと言わせるつもり?」
絢辻「…もちろん、あなたの隣よ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:12:42.88 ID:Wkb2+v/q0
橘「…ありがとう」
絢辻「どうして純一君がお礼を言うの?」
橘「いや、なんとなく…かな」
絢辻「意味なくお礼なんて言わないの、あたしに媚びを売りたいわけじゃないでしょ」
橘「んー…じゃあ日ごろの感謝を込めて、かな」
絢辻「…それなら、あたしの方があなたに感謝しないといけないわ」
橘「え?僕そんな詞に何かしてあげたことなんてあまりないような…」
絢辻「さっきも言ったでしょ」
絢辻「あたしの…わたしの居場所を与えてくれた」
絢辻「それは何よりも感謝してるわ」
絢辻「どうして純一君がお礼を言うの?」
橘「いや、なんとなく…かな」
絢辻「意味なくお礼なんて言わないの、あたしに媚びを売りたいわけじゃないでしょ」
橘「んー…じゃあ日ごろの感謝を込めて、かな」
絢辻「…それなら、あたしの方があなたに感謝しないといけないわ」
橘「え?僕そんな詞に何かしてあげたことなんてあまりないような…」
絢辻「さっきも言ったでしょ」
絢辻「あたしの…わたしの居場所を与えてくれた」
絢辻「それは何よりも感謝してるわ」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:13:55.58 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「もし、あの時あなたに好きって言ってもらえなかったら…」
絢辻「もし、あの時あなたとデートできなかったら…」
絢辻「もし、あの時あなたがあたしの手帳を拾わなかったら…」
絢辻「あなたと同じクラスにならなかったら、同じ学校じゃなかったら、同じ年じゃなかったら…」
絢辻「一つでも違っていたら、誰にも本当の自分を見せることなく一生過ごしてたかもしれない」
橘「もしも…の話ばかりだね」
橘「でも全部実際にあったことじゃないか」
絢辻「ええ、これらも全部あなたのおかげ」
橘「学年やクラスなんかは僕にはどうしようもできないと思うけど…」
絢辻「もし、あの時あなたとデートできなかったら…」
絢辻「もし、あの時あなたがあたしの手帳を拾わなかったら…」
絢辻「あなたと同じクラスにならなかったら、同じ学校じゃなかったら、同じ年じゃなかったら…」
絢辻「一つでも違っていたら、誰にも本当の自分を見せることなく一生過ごしてたかもしれない」
橘「もしも…の話ばかりだね」
橘「でも全部実際にあったことじゃないか」
絢辻「ええ、これらも全部あなたのおかげ」
橘「学年やクラスなんかは僕にはどうしようもできないと思うけど…」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:14:51.44 ID:Wkb2+v/q0
橘「…ねえ、詞は今幸せ?」
絢辻「酷い目にあってないでしょ?」
橘「蹴られたり、殴られたり…」
絢辻「可愛い愛情表現じゃない」
橘「…詞がそういうなら」
絢辻「うん、そういうこと」
絢辻「酷い目にあってないでしょ?」
橘「蹴られたり、殴られたり…」
絢辻「可愛い愛情表現じゃない」
橘「…詞がそういうなら」
絢辻「うん、そういうこと」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:17:39.72 ID:Wkb2+v/q0
絢辻「そういう橘君はどうなの?」
橘「もちろん、僕も同じ」
橘「これがいつまでも続けばいいと思うよ」
絢辻「それならわたしが純一君のそばにいる限り、ずっとね」
橘「うん、もっと僕を幸せにしてほしいな」
絢辻「それあたしが言うものだと思うけど」
橘「はは…その分僕もがんばるから」
絢辻「まあいいわ、覚悟しなさいよ、もっともっとしてあげるから」
絢辻「あなたが幸せならわたしも幸せなの」
橘「もちろん、僕も同じ」
橘「これがいつまでも続けばいいと思うよ」
絢辻「それならわたしが純一君のそばにいる限り、ずっとね」
橘「うん、もっと僕を幸せにしてほしいな」
絢辻「それあたしが言うものだと思うけど」
橘「はは…その分僕もがんばるから」
絢辻「まあいいわ、覚悟しなさいよ、もっともっとしてあげるから」
絢辻「あなたが幸せならわたしも幸せなの」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:18:21.75 ID:Wkb2+v/q0
6年後
子供「ねえパパ、これなあに?」
橘「アルバムだね、いつのだろう」
子供「見てもいい?」
橘「うん、いいよ」
子供「わーい」ペラッ
子供「あっ、これママでしょ」
橘「これは…高校生のときのみたいだね」
子供「髪の毛長いね」
子供「ねえパパ、これなあに?」
橘「アルバムだね、いつのだろう」
子供「見てもいい?」
橘「うん、いいよ」
子供「わーい」ペラッ
子供「あっ、これママでしょ」
橘「これは…高校生のときのみたいだね」
子供「髪の毛長いね」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:19:56.57 ID:Wkb2+v/q0
詞「何見てるの?」
橘「アルバムだよ」
子供「ママも一緒に見ようよ」
詞「うん」
ぺらっ
子供「メロンパンだ!」
子供「ママが誰かに食べさせてるの?」
詞「…パ、パパね」
橘「あの時はたしか…」
詞「言わなくていい!」
子供「こっちはパパとママ二人ともいる」
子供「ママおんぶしてもらってる」
詞「ええ…」
橘「いつの間にこんなところ…」
子供「あれ?ママこれ何してるの?」
詞「パパにビンタ…」
橘「アルバムだよ」
子供「ママも一緒に見ようよ」
詞「うん」
ぺらっ
子供「メロンパンだ!」
子供「ママが誰かに食べさせてるの?」
詞「…パ、パパね」
橘「あの時はたしか…」
詞「言わなくていい!」
子供「こっちはパパとママ二人ともいる」
子供「ママおんぶしてもらってる」
詞「ええ…」
橘「いつの間にこんなところ…」
子供「あれ?ママこれ何してるの?」
詞「パパにビンタ…」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:20:42.01 ID:Wkb2+v/q0
子供「こっちはパパもママも楽しそうだね」
詞「創設祭とパパと校舎で踊ったの」
子供「へぇ~」
詞「あの時誰もいなかったはずだけど…」
子供「あれ?パパとママ抱き合って…」
橘「えっ!?」
詞「ちょっ、ちょっと!さっきからなんでこんな写真が…!//」
子供「?」
詞「創設祭とパパと校舎で踊ったの」
子供「へぇ~」
詞「あの時誰もいなかったはずだけど…」
子供「あれ?パパとママ抱き合って…」
橘「えっ!?」
詞「ちょっ、ちょっと!さっきからなんでこんな写真が…!//」
子供「?」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:21:30.77 ID:Wkb2+v/q0
子供「さっき言ってたそーせつさいってなに?」
詞「パパとママが通ってた高校のお祭りよ」
橘「そういえばもうこんな時期か」
詞「来週…ぐらいよね」
詞「行ってみたい?」
子供「うん!」
橘「それじゃあ行ってみようか」
子供「やった!」
詞「もう、はしゃいじゃって」
終わり
詞「パパとママが通ってた高校のお祭りよ」
橘「そういえばもうこんな時期か」
詞「来週…ぐらいよね」
詞「行ってみたい?」
子供「うん!」
橘「それじゃあ行ってみようか」
子供「やった!」
詞「もう、はしゃいじゃって」
終わり
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/10/18(木) 04:22:48.54 ID:Wkb2+v/q0
パッケージヒロインということでメインヒロインの最後にさせていただきました
絢辻さんの一人称は状況に応じて変えているので間違いではありません(たぶん)
それとこれで終わりじゃないです
もうちっとだけ続きます
引用元: 【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
2018-08-28
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:15:14.00 ID:v7sT2PtJ0
5人目は中多紗江です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:17:18.95 ID:v7sT2PtJ0
中多「お帰りなさいませ~…」
中多「あっ橘先輩」
中多「あれ、今日はお一人ですか?」
橘「美也はお腹壊したって言って寝てるよ」
中多「くすくす…」
中多「美也ちゃんらしいですね」
中多「あ、ごめんなさい」
中多「お席はこちらになります」
橘「ありがとう」
橘「この店にも大分慣れたみたいだね」
中多「はい、ありがとうございます」
中多「ただいまメニューをお持ちしますね、ご主人様」
中多「あっ橘先輩」
中多「あれ、今日はお一人ですか?」
橘「美也はお腹壊したって言って寝てるよ」
中多「くすくす…」
中多「美也ちゃんらしいですね」
中多「あ、ごめんなさい」
中多「お席はこちらになります」
橘「ありがとう」
橘「この店にも大分慣れたみたいだね」
中多「はい、ありがとうございます」
中多「ただいまメニューをお持ちしますね、ご主人様」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:17:48.07 ID:v7sT2PtJ0
2年後
天の声「あの日のクリスマスから2年の少し」
天の声「あれから正式に付き合うことになった二人」
天の声「少年は大学生に、少女は高校を卒業し少年と同じ大学へ進学しようとしていた」
天の声「今日は少年が大学進学を機に始めた一人暮らしの部屋に少女が遊びに来たのだった」
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
中多「先輩、こんにちは」
橘「うん、待ってたよ」
美也「にしししし、みゃーもいるよ!」
橘「!?」
天の声「あの日のクリスマスから2年の少し」
天の声「あれから正式に付き合うことになった二人」
天の声「少年は大学生に、少女は高校を卒業し少年と同じ大学へ進学しようとしていた」
天の声「今日は少年が大学進学を機に始めた一人暮らしの部屋に少女が遊びに来たのだった」
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
中多「先輩、こんにちは」
橘「うん、待ってたよ」
美也「にしししし、みゃーもいるよ!」
橘「!?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:18:25.99 ID:v7sT2PtJ0
橘「な、なんで美也もいるんだよ!」
美也「いいじゃん、別に」
橘「よくないよ…」
中多「すみません…美也ちゃんがどうしてもって言うので…」
橘「いやいや、紗江ちゃんは悪くない!」
美也「じゃあ美也が悪いって言いたいの?」
橘「誰が悪いかを無理にでも決めるとなると、そうなるな」
美也「せっかく可愛い妹が来てあげたっていうのに、何さそれ」
橘「美也も僕の立場になればわかるよ…」
美也「いいじゃん、別に」
橘「よくないよ…」
中多「すみません…美也ちゃんがどうしてもって言うので…」
橘「いやいや、紗江ちゃんは悪くない!」
美也「じゃあ美也が悪いって言いたいの?」
橘「誰が悪いかを無理にでも決めるとなると、そうなるな」
美也「せっかく可愛い妹が来てあげたっていうのに、何さそれ」
橘「美也も僕の立場になればわかるよ…」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:19:09.69 ID:v7sT2PtJ0
美也「美也はお兄ちゃんが紗江ちゃんに変なことをするのを防ぐために来てるんだよ」
橘「変なことって…」
中多「美也ちゃんは先輩のことを心配してるんですよ」
橘「心配って…紗江ちゃんには優しくしてるかもしれないけど、僕にはやさしくないよ」
橘「だいたい、今まで何度も紗江ちゃんは一人でここに来たことがあるんだ」
橘「そんな心配しなくても…」
美也「ええっ!さ、紗江ちゃんここに何度も来てたの…」
美也「それも一人で…」
中多「うん」
橘「変なことって…」
中多「美也ちゃんは先輩のことを心配してるんですよ」
橘「心配って…紗江ちゃんには優しくしてるかもしれないけど、僕にはやさしくないよ」
橘「だいたい、今まで何度も紗江ちゃんは一人でここに来たことがあるんだ」
橘「そんな心配しなくても…」
美也「ええっ!さ、紗江ちゃんここに何度も来てたの…」
美也「それも一人で…」
中多「うん」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:20:17.36 ID:v7sT2PtJ0
美也「い、いつから…?」
中多「先輩が一人暮らしを始めてすぐ…」
美也「!?」
中多「美也ちゃん?」
美也「に…にぃに…ほんとに変なことしてないでしょうね!」
橘「し、してないよ」
橘「というか、僕たちは恋人同士なんだ」
橘「ちょっとぐらいあってもいいじゃないか」
中多「先輩が一人暮らしを始めてすぐ…」
美也「!?」
中多「美也ちゃん?」
美也「に…にぃに…ほんとに変なことしてないでしょうね!」
橘「し、してないよ」
橘「というか、僕たちは恋人同士なんだ」
橘「ちょっとぐらいあってもいいじゃないか」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:20:46.46 ID:v7sT2PtJ0
美也「例えば?」
橘「そうだな」
橘「……」
橘「ってなんで妹にそんなこと言わないといけないんだよ」
美也「むぅ…」
美也「紗江ちゃんはお兄ちゃんとどんなことがしたいの?」
中多「えっと…」
中多「……」
中多「……//」ボッ
橘「そうだな」
橘「……」
橘「ってなんで妹にそんなこと言わないといけないんだよ」
美也「むぅ…」
美也「紗江ちゃんはお兄ちゃんとどんなことがしたいの?」
中多「えっと…」
中多「……」
中多「……//」ボッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:26:23.39 ID:v7sT2PtJ0
橘「おい美也、紗江ちゃんを困らすなよ」
美也「ちなみに何回ぐらい来てたの…」
中多「えっと…何回だろ…」
中多「毎週来てたから…そのー…」
美也「まっ…毎週!?」
美也(みゃーですら月に一度なのに…)
美也(もしかして、今まで行く前に連絡して来ちゃだめって言ってた日って…)
美也「ちなみに何回ぐらい来てたの…」
中多「えっと…何回だろ…」
中多「毎週来てたから…そのー…」
美也「まっ…毎週!?」
美也(みゃーですら月に一度なのに…)
美也(もしかして、今まで行く前に連絡して来ちゃだめって言ってた日って…)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:27:07.83 ID:v7sT2PtJ0
美也「ほんとに今まで来た時何してたの…」
中多「お部屋の掃除をしたり、ごはんを作ったり、勉強を教えてもらうことが多かったかな」
美也「他は?」
中多「ほ、ほか…?」
中多「お…お買い物したりしたかな」
橘「何を言わせたいんだよ」
美也「にぃにに変なことされてないか心配だもん」
橘「兄を信用しろよ」
美也「…ちょっと難しいな」
中多「お部屋の掃除をしたり、ごはんを作ったり、勉強を教えてもらうことが多かったかな」
美也「他は?」
中多「ほ、ほか…?」
中多「お…お買い物したりしたかな」
橘「何を言わせたいんだよ」
美也「にぃにに変なことされてないか心配だもん」
橘「兄を信用しろよ」
美也「…ちょっと難しいな」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:30:23.40 ID:v7sT2PtJ0
美也「よし、にぃにがこれ以上変なことしないように美也が一緒に住んであげる」
橘「えっ」
中多「え…」
美也「二人ともその反応なに?」
橘「い…いや…その、なんていうか…」
中多「え、えっと…」
美也「…二人とも何か美也に隠してるでしょ」
橘「……」
中多「……」
橘「えっ」
中多「え…」
美也「二人ともその反応なに?」
橘「い…いや…その、なんていうか…」
中多「え、えっと…」
美也「…二人とも何か美也に隠してるでしょ」
橘「……」
中多「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:36:15.25 ID:v7sT2PtJ0
中多「せ、先輩…いずれわかることですし、今美也ちゃんには教えておいてもいいのでは…?」
橘「うーん…」
橘「そうだな」
橘「わかった、美也教えるよ」
美也「うん」
橘「前から話してたことなんだけど、紗江ちゃんが大学に入学したら一緒に暮らす予定だったんだ」
美也「…!」
美也「ほ、ほんとなの、紗江ちゃん?」
中多「うん…」
橘「うーん…」
橘「そうだな」
橘「わかった、美也教えるよ」
美也「うん」
橘「前から話してたことなんだけど、紗江ちゃんが大学に入学したら一緒に暮らす予定だったんだ」
美也「…!」
美也「ほ、ほんとなの、紗江ちゃん?」
中多「うん…」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:37:05.13 ID:v7sT2PtJ0
橘「だ、だから…3人はさすがに狭いというか…」
美也「……」
美也「紗江ちゃんは許可はもらってるの?」
中多「そのことを今日先輩に言おうと思って」
橘「?」
中多「その、お母さんはいいって言ってくれたんですけど、お父さんが…」
橘「え、ダメだったの…?」
中多「いえ、一度会って話がしたいって言ってて…」
橘「話すの…?」
美也「……」
美也「紗江ちゃんは許可はもらってるの?」
中多「そのことを今日先輩に言おうと思って」
橘「?」
中多「その、お母さんはいいって言ってくれたんですけど、お父さんが…」
橘「え、ダメだったの…?」
中多「いえ、一度会って話がしたいって言ってて…」
橘「話すの…?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:42:16.76 ID:v7sT2PtJ0
中多「はい、その…」
中多「実際に父と会ってもらって」
橘「なるほど…」
橘「それで許可をもらえればいいんだね?」
中多「はい…」
中多「い…いいですか?」
橘「もちろんだよ」
中多「ありがとうございます」
美也「……」
中多「実際に父と会ってもらって」
橘「なるほど…」
橘「それで許可をもらえればいいんだね?」
中多「はい…」
中多「い…いいですか?」
橘「もちろんだよ」
中多「ありがとうございます」
美也「……」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:42:54.78 ID:v7sT2PtJ0
数日後・中多家
橘「よし…」
中多「せんぱーい!」
橘「あっ、紗江ちゃん」
中多「おはようございます」
橘「うん、おはよう」
橘「……」
中多「?」
橘「やっぱり大きいな…」ぼそっ
中多「え?」
橘「あ…あぁいや、紗江ちゃんの家ってやっぱり大きいなって思って」
橘「よし…」
中多「せんぱーい!」
橘「あっ、紗江ちゃん」
中多「おはようございます」
橘「うん、おはよう」
橘「……」
中多「?」
橘「やっぱり大きいな…」ぼそっ
中多「え?」
橘「あ…あぁいや、紗江ちゃんの家ってやっぱり大きいなって思って」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:48:36.00 ID:v7sT2PtJ0
橘「ああ…なんか緊張してきたな…」
橘「紗江ちゃんのお父さんは何というか…迫力があるからな…」
中多「ふふ、そうですね」
橘「……」
橘「ちなみにだけど、僕以外に紗江ちゃんが家に連れてきた男の子っている?」
中多「いえ、先輩だけです」
橘「そっか…」
橘「紗江ちゃんのお父さんは何というか…迫力があるからな…」
中多「ふふ、そうですね」
橘「……」
橘「ちなみにだけど、僕以外に紗江ちゃんが家に連れてきた男の子っている?」
中多「いえ、先輩だけです」
橘「そっか…」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:49:11.80 ID:v7sT2PtJ0
ガチャ
中多「先輩、どうぞ」
橘「お…おじゃまします」
中多母「いらっしゃい、よく来たわね」
橘「お…お久しぶりです!」
橘「こ…これっ…つまらないものですけど」
中多母「あらあら、ありがとうね」
中多「先輩、こちらへ」
橘「はいっ!」
中多「大丈夫ですか?緊張しすぎですよ」
橘「はいっ!」
中多「……」
天の声「少女はこれほどまで少年に対して不安を持ったことはなかった」
中多「先輩、どうぞ」
橘「お…おじゃまします」
中多母「いらっしゃい、よく来たわね」
橘「お…お久しぶりです!」
橘「こ…これっ…つまらないものですけど」
中多母「あらあら、ありがとうね」
中多「先輩、こちらへ」
橘「はいっ!」
中多「大丈夫ですか?緊張しすぎですよ」
橘「はいっ!」
中多「……」
天の声「少女はこれほどまで少年に対して不安を持ったことはなかった」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:51:58.27 ID:v7sT2PtJ0
橘「失礼します!」
中多「パパ、橘先輩をお連れしました」
橘「ここここここここんにちは!橘美也です!」
中多「先輩、どうして美也ちゃんの名前を言うんですか」
橘「あっ!ち、ちがっ…橘純一です!」
中多父「……」
中多「パパ、橘先輩をお連れしました」
橘「ここここここここんにちは!橘美也です!」
中多「先輩、どうして美也ちゃんの名前を言うんですか」
橘「あっ!ち、ちがっ…橘純一です!」
中多父「……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:55:14.22 ID:v7sT2PtJ0
―――
中多父「まさか紗江に恋人ができるとは…」
中多父「少し前までは想像もしなかったことだ」
中多父「橘君」
橘「はい」
中多父「君は紗江と真剣に交際をしているのかね?」
橘「も、もちろんです!」
中多父「……」
橘「……」
中多父「気をつけ!」
橘「は、はいっ!」
中多父「目を食いしばれ!」
橘「はっ…め、目を!?」
中多父「まさか紗江に恋人ができるとは…」
中多父「少し前までは想像もしなかったことだ」
中多父「橘君」
橘「はい」
中多父「君は紗江と真剣に交際をしているのかね?」
橘「も、もちろんです!」
中多父「……」
橘「……」
中多父「気をつけ!」
橘「は、はいっ!」
中多父「目を食いしばれ!」
橘「はっ…め、目を!?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:57:42.54 ID:v7sT2PtJ0
橘「で、できないことはないかもしれないけど…」
橘「うぬぬ…」
天の声「少年は少女の父が出した難題を必死にやろうとしていた」
天の声「しかし、そのようなことは普通はできないのである」
中多父「……」
中多父「橘君」
橘「は、はい?」
中多父「そんなことは普通はできないのだよ」
橘「え?」
橘「うぬぬ…」
天の声「少年は少女の父が出した難題を必死にやろうとしていた」
天の声「しかし、そのようなことは普通はできないのである」
中多父「……」
中多父「橘君」
橘「は、はい?」
中多父「そんなことは普通はできないのだよ」
橘「え?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 01:58:26.70 ID:v7sT2PtJ0
中多父「咄嗟の状況判断ができるか試したのだが…」
中多父「その程度も判断できないようでは、もし紗江に何かあったとき対処できるのかね?」
橘「そ、それは…」
中多父「……」
中多父「やはりまだ紗江を任せることはできんな…」
橘「そっ…そんな…」
中多「パパ…!」
中多「パパ、私たちは本気なんです」
橘「お願いします、だからどうか…」
中多父「まあ待て待て」
中多父「その程度も判断できないようでは、もし紗江に何かあったとき対処できるのかね?」
橘「そ、それは…」
中多父「……」
中多父「やはりまだ紗江を任せることはできんな…」
橘「そっ…そんな…」
中多「パパ…!」
中多「パパ、私たちは本気なんです」
橘「お願いします、だからどうか…」
中多父「まあ待て待て」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:04:12.37 ID:v7sT2PtJ0
中多父「私はもう二人のことを反対したりはせん」
中多父「また家出なんてされると困るからな…」
中多父「それに、紗江にとって君といるのが一番いいことなのだろう」
中多父「紗江ももう大学生だ、ある程度は好きにさせてやりたい」
中多父「だが…私にとって娘は何よりも大切なんだ…」
中多父「君のことを信用していないわけではない」
中多父「ただ、安心して任せられるとはまだ思えんのだ」
中多「そんな…」
中多父「また家出なんてされると困るからな…」
中多父「それに、紗江にとって君といるのが一番いいことなのだろう」
中多父「紗江ももう大学生だ、ある程度は好きにさせてやりたい」
中多父「だが…私にとって娘は何よりも大切なんだ…」
中多父「君のことを信用していないわけではない」
中多父「ただ、安心して任せられるとはまだ思えんのだ」
中多「そんな…」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:10:28.09 ID:v7sT2PtJ0
――――――――
橘「ごめん、紗江ちゃん…」
橘「僕の力不足のせいで…」
中多「そんな気を落とさないでください」
中多「確かに今回はダメでしたけど、パパもそのうち許可を出すって言ってくれましたから」
橘「そうだね…」
橘「紗江ちゃんのお父さんに認められるようにがんばらないと…」
中多「私も先輩のために何でも協力します!」
橘「ありがとう」
橘「……」
橘「とりあえず今日のところはおとなしく帰るとするよ…」
橘「またね…」
中多「……」
中多「先輩…」
橘「ごめん、紗江ちゃん…」
橘「僕の力不足のせいで…」
中多「そんな気を落とさないでください」
中多「確かに今回はダメでしたけど、パパもそのうち許可を出すって言ってくれましたから」
橘「そうだね…」
橘「紗江ちゃんのお父さんに認められるようにがんばらないと…」
中多「私も先輩のために何でも協力します!」
橘「ありがとう」
橘「……」
橘「とりあえず今日のところはおとなしく帰るとするよ…」
橘「またね…」
中多「……」
中多「先輩…」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:17:24.30 ID:v7sT2PtJ0
純一の部屋
ガチャ
橘「はぁ…」
美也「おかえりー、なんだか元気ないね」
橘「……」
橘「なんで美也がいるんだ」
美也「みゃーもここに住むことにしたからだよ」
橘「いやいや…たしかにそんなことは言ってたけど、急すぎるだろ」
橘「だいたい、父さんや母さんが許してくれないだろ」
美也「別にいいよだって」
橘「……」
ガチャ
橘「はぁ…」
美也「おかえりー、なんだか元気ないね」
橘「……」
橘「なんで美也がいるんだ」
美也「みゃーもここに住むことにしたからだよ」
橘「いやいや…たしかにそんなことは言ってたけど、急すぎるだろ」
橘「だいたい、父さんや母さんが許してくれないだろ」
美也「別にいいよだって」
橘「……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:23:23.86 ID:v7sT2PtJ0
美也「元々紗江ちゃんと暮らすために学生にしてはちょっと広めのところ選んだんでしょ」
橘「…まあ、そうだけど」
美也「それに、にぃにを紗江ちゃんと一緒にすると何するかわからないからね」
橘「お前な…」
美也「あと、妹と会えないとにぃに寂しがるでしょ」
橘「妹がいなくて寂しいって思ったことはなかったけどな…」
橘「はぁ…」
橘「当分紗江ちゃんとの二人暮らしは無理そうだし、少しの間ならいいぞ…」
美也「やったー」
美也「ってあれ?無理になったの?」
橘「うん…」
橘「…まあ、そうだけど」
美也「それに、にぃにを紗江ちゃんと一緒にすると何するかわからないからね」
橘「お前な…」
美也「あと、妹と会えないとにぃに寂しがるでしょ」
橘「妹がいなくて寂しいって思ったことはなかったけどな…」
橘「はぁ…」
橘「当分紗江ちゃんとの二人暮らしは無理そうだし、少しの間ならいいぞ…」
美也「やったー」
美也「ってあれ?無理になったの?」
橘「うん…」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:30:21.00 ID:v7sT2PtJ0
美也「……」
美也「うん、それならなおさらだね」
美也「にぃにのためにいてあげるね」
橘「頼んでないんだけどな」
橘「ここに住む気なら、タダじゃないからな」
美也「ケチー」
橘「嫌なら別にいいんだぞ」
美也「…にぃにってそういうちょっとせこいところあるよね」
橘「普通だよ」
美也「うん、それならなおさらだね」
美也「にぃにのためにいてあげるね」
橘「頼んでないんだけどな」
橘「ここに住む気なら、タダじゃないからな」
美也「ケチー」
橘「嫌なら別にいいんだぞ」
美也「…にぃにってそういうちょっとせこいところあるよね」
橘「普通だよ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:30:55.62 ID:v7sT2PtJ0
橘「……」
橘「なあ美也」
美也「なあに?」
橘「美也から見て、僕はどういう風に見える?」
美也「どういう風って…にぃにはにぃにだけど…」
橘「そうじゃなくてだな…」
橘「頼もしそうだとか、安心できるだとか…」
美也「それならにぃには頼りがいがなくて、見てて不安だよ」
橘「うっ…それは本当か…?」
美也「うん、だからしっかりものの美也がついてあげてるんだよ」
橘「なあ美也」
美也「なあに?」
橘「美也から見て、僕はどういう風に見える?」
美也「どういう風って…にぃにはにぃにだけど…」
橘「そうじゃなくてだな…」
橘「頼もしそうだとか、安心できるだとか…」
美也「それならにぃには頼りがいがなくて、見てて不安だよ」
橘「うっ…それは本当か…?」
美也「うん、だからしっかりものの美也がついてあげてるんだよ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:36:41.40 ID:v7sT2PtJ0
橘「どうしたら僕はもっと頼りがいのあるような男になれると思う?」
美也「……」
美也「何しても無理だと思う」
橘「おい」
橘「このままじゃ僕は紗江ちゃんと…」
美也「紗江ちゃんと…何?」
橘「いや…」
美也「……」
美也「にぃには今のままのにぃにでいいと思うよ」
美也「……」
美也「何しても無理だと思う」
橘「おい」
橘「このままじゃ僕は紗江ちゃんと…」
美也「紗江ちゃんと…何?」
橘「いや…」
美也「……」
美也「にぃには今のままのにぃにでいいと思うよ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:43:13.79 ID:v7sT2PtJ0
2週間後
天の声「季節は春になり少女たちは無事大学に入学した」
美也「ただいま~」
中多「おじゃまします」
美也「あれ、にぃにまだ帰ってきてないんだ」
中多「……」
美也「うーん、せっかく紗江ちゃんを連れてきたのになぁ…」
美也「帰ってくるまで何しよう…」
美也「そうだ、今のうちににぃにのお宝本を処分しちゃおうか」
中多「ええっ、だ、だめだよ美也ちゃん…」
中多「先輩の大事なものなんだし」
天の声「季節は春になり少女たちは無事大学に入学した」
美也「ただいま~」
中多「おじゃまします」
美也「あれ、にぃにまだ帰ってきてないんだ」
中多「……」
美也「うーん、せっかく紗江ちゃんを連れてきたのになぁ…」
美也「帰ってくるまで何しよう…」
美也「そうだ、今のうちににぃにのお宝本を処分しちゃおうか」
中多「ええっ、だ、だめだよ美也ちゃん…」
中多「先輩の大事なものなんだし」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:48:54.94 ID:v7sT2PtJ0
美也「紗江ちゃん…それでいいの!?」
中多「え?」
美也「にぃには紗江ちゃんという彼女がいながら、紗江ちゃんと全く関係のない女の人のエッチな本を読んでるんだよ」
美也「しかも毎日毎日、美也の目の前で」
美也「みゃーはもうガマンできないのだ」
美也「美也と紗江ちゃんのためにも今のうちに全て処分するしかないんだよ」
中多「や、やっぱりだめだよ…」
中多「橘先輩に怒られるよ」
中多「え?」
美也「にぃには紗江ちゃんという彼女がいながら、紗江ちゃんと全く関係のない女の人のエッチな本を読んでるんだよ」
美也「しかも毎日毎日、美也の目の前で」
美也「みゃーはもうガマンできないのだ」
美也「美也と紗江ちゃんのためにも今のうちに全て処分するしかないんだよ」
中多「や、やっぱりだめだよ…」
中多「橘先輩に怒られるよ」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 02:55:26.07 ID:v7sT2PtJ0
中多「先輩は私の大事なものを真剣に考えてくれたの…」
中多「だから私も先輩の大事なものは私も大事にしたい」
美也「…なんとなく言ってることはわかったけど」
美也「…紗江ちゃんの大事なものと比べると…ね」
美也「たぶん紗江ちゃんの大事なものの方が圧倒的に価値があると思うから」
中多「物の価値っていうのは…人それぞれだと思うよ」
中多「先輩は興味がないけど、美也ちゃんにとっては大事なものはたくさんあるでしょ」
中多「それを先輩が自分にとってはいらないからって捨てると怒るでしょ」
美也「うーん、まあ…」
天の声「少女は知っていたのだ」
天の声「少年が大事にしている所謂お宝本のほとんどは今は自分の写真集だということを」
中多「だから私も先輩の大事なものは私も大事にしたい」
美也「…なんとなく言ってることはわかったけど」
美也「…紗江ちゃんの大事なものと比べると…ね」
美也「たぶん紗江ちゃんの大事なものの方が圧倒的に価値があると思うから」
中多「物の価値っていうのは…人それぞれだと思うよ」
中多「先輩は興味がないけど、美也ちゃんにとっては大事なものはたくさんあるでしょ」
中多「それを先輩が自分にとってはいらないからって捨てると怒るでしょ」
美也「うーん、まあ…」
天の声「少女は知っていたのだ」
天の声「少年が大事にしている所謂お宝本のほとんどは今は自分の写真集だということを」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:01:17.82 ID:v7sT2PtJ0
中多「…!」ぴくっ
美也「ど、どうしたの?」
ガチャ
橘「あれ、美也の靴がある、もう帰ってたのか」
橘「あっ、この靴は…!」
中多「先輩!」
橘「紗江ちゃん!来てくれてたんだ」
美也「紗江ちゃん、よくにぃにが帰ってきたこと気づいたね」
美也「……」
美也「ど、どうしたの?」
ガチャ
橘「あれ、美也の靴がある、もう帰ってたのか」
橘「あっ、この靴は…!」
中多「先輩!」
橘「紗江ちゃん!来てくれてたんだ」
美也「紗江ちゃん、よくにぃにが帰ってきたこと気づいたね」
美也「……」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:02:03.01 ID:v7sT2PtJ0
橘「ちょうどよかった紗江ちゃん」
橘「その…話たいことがあってさ…」
中多「奇遇ですね、私も先輩に話たいことがあるんです」
橘「あっ、そうなの?」
橘「じゃあ紗江ちゃんからどうぞ」
中多「いえ、先輩からどうぞ」
橘「紗江ちゃんから」
中多「先輩から」
橘「紗江ちゃん」
中多「先輩」
美也「もうっ!にぃにが先に言ったんだからにぃにから話せばいいでしょ!」
美也「にぃにったらデレデレしちゃって…」
橘「その…話たいことがあってさ…」
中多「奇遇ですね、私も先輩に話たいことがあるんです」
橘「あっ、そうなの?」
橘「じゃあ紗江ちゃんからどうぞ」
中多「いえ、先輩からどうぞ」
橘「紗江ちゃんから」
中多「先輩から」
橘「紗江ちゃん」
中多「先輩」
美也「もうっ!にぃにが先に言ったんだからにぃにから話せばいいでしょ!」
美也「にぃにったらデレデレしちゃって…」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:02:55.11 ID:v7sT2PtJ0
―――
橘「じゃ、じゃあ…言うよ…」
橘「あの、紗江ちゃん…怒ったり、泣いたりしないで聞いてほしい」
中多「はい」
橘「…一緒に暮らすって話だけど…今はまだしない方がいいと思うんだ」
中多「先輩…」
橘「ぼ、僕だっていろいろ考えたんだけど、親が反対していることを無理にする時期じゃないと思うんだよ」
中多「すごいです先輩!」
橘「ほんとごめん!…え?」
中多「実は私も今日そのことを話そうと思ってたんです」
中多「そしたら同じタイミングで同じことを考えていたなんて…」
中多「ふふ、私たち何かあるんですかね」
橘「じゃ、じゃあ…言うよ…」
橘「あの、紗江ちゃん…怒ったり、泣いたりしないで聞いてほしい」
中多「はい」
橘「…一緒に暮らすって話だけど…今はまだしない方がいいと思うんだ」
中多「先輩…」
橘「ぼ、僕だっていろいろ考えたんだけど、親が反対していることを無理にする時期じゃないと思うんだよ」
中多「すごいです先輩!」
橘「ほんとごめん!…え?」
中多「実は私も今日そのことを話そうと思ってたんです」
中多「そしたら同じタイミングで同じことを考えていたなんて…」
中多「ふふ、私たち何かあるんですかね」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:04:13.50 ID:v7sT2PtJ0
橘「え…紗江ちゃんも?」
中多「はい」
中多「先輩とは少し違いますけど、ほとんど同じ理由です」
橘「そうなんだ」
中多「それにその、いずれ…将来は先輩と…できたらいいなって思ってます…」
橘「え?」
中多「い、いえっ!なんでもありません」
橘「?」
中多「はい」
中多「先輩とは少し違いますけど、ほとんど同じ理由です」
橘「そうなんだ」
中多「それにその、いずれ…将来は先輩と…できたらいいなって思ってます…」
橘「え?」
中多「い、いえっ!なんでもありません」
橘「?」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:10:03.88 ID:v7sT2PtJ0
橘「美也、せっかく紗江ちゃんが来てるのに何も出さないなんて…」
中多「そんな、いいですよ先輩」
橘「でも、それじゃ…」
パタッ
橘「あれ?ない」
橘「こっちかな?」
橘「……」
橘「美也」
美也「出す出さないじゃなくて、そもそも出すものがないんだよね」
中多「そんな、いいですよ先輩」
橘「でも、それじゃ…」
パタッ
橘「あれ?ない」
橘「こっちかな?」
橘「……」
橘「美也」
美也「出す出さないじゃなくて、そもそも出すものがないんだよね」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:15:18.18 ID:v7sT2PtJ0
橘「まったく…お菓子とジュースばかりだと太るぞ」
美也「美也だけじゃないもん、にぃにだって食べてるくせに」
橘「僕はまだ今週ここでお菓子は食べてないぞ」
美也「ちょうどいいや、にぃに買ってきてよ」
橘「お前な…」
中多「美也ちゃん、それは先輩に悪いよ」
美也「紗江ちゃんはいくら年上の彼氏だからって、あれしたら悪い、これしたら悪いって考えすぎだよ」
美也「相手はこのにぃになんだよ」
橘「どういう意味だよ」
美也「美也だけじゃないもん、にぃにだって食べてるくせに」
橘「僕はまだ今週ここでお菓子は食べてないぞ」
美也「ちょうどいいや、にぃに買ってきてよ」
橘「お前な…」
中多「美也ちゃん、それは先輩に悪いよ」
美也「紗江ちゃんはいくら年上の彼氏だからって、あれしたら悪い、これしたら悪いって考えすぎだよ」
美也「相手はこのにぃになんだよ」
橘「どういう意味だよ」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:15:43.86 ID:v7sT2PtJ0
―――――
天の声「結局、三人で出かけることになった少年たち」
美也「これとこれと…あっこれも」
橘「そんなに買って…食べるのか?」
美也「もちろん」
美也「にぃににはあげないよ」
橘「じゃあ僕はお金出さなくていいな」
美也「……」
橘「そうなると戻すのかよ」
天の声「結局、三人で出かけることになった少年たち」
美也「これとこれと…あっこれも」
橘「そんなに買って…食べるのか?」
美也「もちろん」
美也「にぃににはあげないよ」
橘「じゃあ僕はお金出さなくていいな」
美也「……」
橘「そうなると戻すのかよ」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:16:41.01 ID:v7sT2PtJ0
橘「いいよ…食べたいんだろ」
橘「僕にもちょっとくれるのなら買ってやるから」
美也「やったー」
美也「じゃあもっといっぱい取ってこよー!」
橘「おい…」
中多「先輩やさしいですね」
橘「こうしないと美也のやつ機嫌が悪くなるんだよ」
中多「それでもですよ」
中多「今まで先輩のことよく見てますから」
中多「正直、時々ですけど美也ちゃんに嫉妬しちゃいます…」
橘「たしかに美也は妹だから大切だけど、いつかは別の誰かのところに行ってしまう」
橘「でも、僕はこれからもずっと紗江ちゃんと一緒にいるよ」
橘「僕にもちょっとくれるのなら買ってやるから」
美也「やったー」
美也「じゃあもっといっぱい取ってこよー!」
橘「おい…」
中多「先輩やさしいですね」
橘「こうしないと美也のやつ機嫌が悪くなるんだよ」
中多「それでもですよ」
中多「今まで先輩のことよく見てますから」
中多「正直、時々ですけど美也ちゃんに嫉妬しちゃいます…」
橘「たしかに美也は妹だから大切だけど、いつかは別の誰かのところに行ってしまう」
橘「でも、僕はこれからもずっと紗江ちゃんと一緒にいるよ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:17:19.92 ID:v7sT2PtJ0
中多「先輩…」
橘「…ちょっとくさかったかな」
中多「いいえ、そんなことありませんよ」
中多「私もそうなればいいなって思います」
天の声「二人が話をしていた一方で…」
美也「むむ…なんだかちょっといい雰囲気っぽいな…」
美也「出ていきづらいよ」
美也「このままだと紗江ちゃんのふかふかがにぃにだけのものになっちゃう…」
美也「にぃにも紗江ちゃんの…」
美也「いつかは二人とも美也のことが邪魔になるのかな、もしかしたらもう…」
美也「みゃーひとりぼっちになっちゃう…」
美也「でも、大好きな二人が幸せならそれでいいのかもね…」
美也「もうみゃーができることは何もないしね」
美也「美也はクールに去るとするか」
美也「……」
橘「…ちょっとくさかったかな」
中多「いいえ、そんなことありませんよ」
中多「私もそうなればいいなって思います」
天の声「二人が話をしていた一方で…」
美也「むむ…なんだかちょっといい雰囲気っぽいな…」
美也「出ていきづらいよ」
美也「このままだと紗江ちゃんのふかふかがにぃにだけのものになっちゃう…」
美也「にぃにも紗江ちゃんの…」
美也「いつかは二人とも美也のことが邪魔になるのかな、もしかしたらもう…」
美也「みゃーひとりぼっちになっちゃう…」
美也「でも、大好きな二人が幸せならそれでいいのかもね…」
美也「もうみゃーができることは何もないしね」
美也「美也はクールに去るとするか」
美也「……」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:18:14.53 ID:v7sT2PtJ0
中多「美也ちゃんなかなか戻ってきませんね」
橘「どれだけ持ってくるつもりなんだ」
中多「あれ…?」
橘「ん?なに?」
中多「今お店から出て行ったのって美也ちゃんじゃ…」
橘「何かあったのか…?」
中多「私追いかけてみます」
橘「あ、僕も行くよ」
中多「先輩はお会計をお願いします」
橘「…たしかにこれを元に戻してると時間がかかるな」
橘「わかった、行き違いになっちゃいけないから入口のところで待ってるからね」
中多「はい」
橘「どれだけ持ってくるつもりなんだ」
中多「あれ…?」
橘「ん?なに?」
中多「今お店から出て行ったのって美也ちゃんじゃ…」
橘「何かあったのか…?」
中多「私追いかけてみます」
橘「あ、僕も行くよ」
中多「先輩はお会計をお願いします」
橘「…たしかにこれを元に戻してると時間がかかるな」
橘「わかった、行き違いになっちゃいけないから入口のところで待ってるからね」
中多「はい」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:19:11.41 ID:v7sT2PtJ0
美也「……」
美也「いくら二人にするためとはいえ、黙って出て行ったのはよくなかったかな」
美也「美也を探すことになったら逆に邪魔しちゃうことになりそうだし」
美也「やっぱり一言いった方がいいか…」くるっ
ぽよんっ
美也「わわっ」
中多「きゃっ」
美也「ご、ごめんなさい!…って紗江ちゃん!?」
美也「いくら二人にするためとはいえ、黙って出て行ったのはよくなかったかな」
美也「美也を探すことになったら逆に邪魔しちゃうことになりそうだし」
美也「やっぱり一言いった方がいいか…」くるっ
ぽよんっ
美也「わわっ」
中多「きゃっ」
美也「ご、ごめんなさい!…って紗江ちゃん!?」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:20:03.59 ID:v7sT2PtJ0
美也「どうして紗江ちゃんがここに?」
美也「にぃにと一緒にいたはずじゃ…」
中多「美也ちゃんが外に出ていくのが見えたから追いかけてきて…」
中多「何かあったの美也ちゃん?先輩も心配してたよ」
美也「うん…」
美也「ふと思っちゃったんだ…」
美也「美也は二人にとって邪魔でしかないんじゃないかって…」
中多「な、なんでそんなこと思ったの!?」
中多「それに思ったとしても、急にいなくなるなんてだめだよ」
美也「にぃにと一緒にいたはずじゃ…」
中多「美也ちゃんが外に出ていくのが見えたから追いかけてきて…」
中多「何かあったの美也ちゃん?先輩も心配してたよ」
美也「うん…」
美也「ふと思っちゃったんだ…」
美也「美也は二人にとって邪魔でしかないんじゃないかって…」
中多「な、なんでそんなこと思ったの!?」
中多「それに思ったとしても、急にいなくなるなんてだめだよ」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:21:10.18 ID:v7sT2PtJ0
美也「うん、ごめんね」
美也「美也もそう思って引き返そうと思ったところなんだ」
美也「でも紗江ちゃんが来てくれてちょうどよかった」
美也「すぐにってなると無理かもしれないけど、近いうちににぃにの部屋からで出ていくようにするよ」
美也「これ以上二人の邪魔はしたくないからね…」
中多「ど、どうしちゃったの美也ちゃん…?」
中多「何か変なものでも食べたの…」
中多「と…とにかく、先輩も私もそんなことは絶対に思ってないから、一回先輩を入れてちゃんと話そうよ」
美也「美也もそう思って引き返そうと思ったところなんだ」
美也「でも紗江ちゃんが来てくれてちょうどよかった」
美也「すぐにってなると無理かもしれないけど、近いうちににぃにの部屋からで出ていくようにするよ」
美也「これ以上二人の邪魔はしたくないからね…」
中多「ど、どうしちゃったの美也ちゃん…?」
中多「何か変なものでも食べたの…」
中多「と…とにかく、先輩も私もそんなことは絶対に思ってないから、一回先輩を入れてちゃんと話そうよ」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:21:57.76 ID:v7sT2PtJ0
橘兄妹の部屋
橘「……」
中多「……」
美也「……」
橘「美也…なんでそんなこと思ったんだ?」
美也「……」
美也「今までも何度か思ったことはあったんだ…」
美也「でもさっきお店で二人が話しているところを見て確信したんだ…」
美也「二人とも美也といるときよりもいい笑顔だって…」
美也「大好きな二人だから邪魔をしたくなかったの…」
橘「……」
中多「……」
美也「……」
橘「美也…なんでそんなこと思ったんだ?」
美也「……」
美也「今までも何度か思ったことはあったんだ…」
美也「でもさっきお店で二人が話しているところを見て確信したんだ…」
美也「二人とも美也といるときよりもいい笑顔だって…」
美也「大好きな二人だから邪魔をしたくなかったの…」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:22:34.22 ID:v7sT2PtJ0
橘「……」
中多「……」
橘「ふぅ…いいか美也」
橘「たしかに美也の言うとおり、紗江ちゃんといるときの僕はいつもよりいい笑顔だったかもしれない」
橘「紗江ちゃんといるときは一番楽しいからな」
中多「先輩…」
美也「……」
橘「でも、だからといって美也といるときは嫌かってなると、そうじゃない」
橘「僕にとっても、紗江ちゃんにとっても美也はかけがえのない存在だ」
橘「邪魔なんて思ってないさ」
中多「……」
橘「ふぅ…いいか美也」
橘「たしかに美也の言うとおり、紗江ちゃんといるときの僕はいつもよりいい笑顔だったかもしれない」
橘「紗江ちゃんといるときは一番楽しいからな」
中多「先輩…」
美也「……」
橘「でも、だからといって美也といるときは嫌かってなると、そうじゃない」
橘「僕にとっても、紗江ちゃんにとっても美也はかけがえのない存在だ」
橘「邪魔なんて思ってないさ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:28:10.04 ID:v7sT2PtJ0
美也「…紗江ちゃんもそう思ってくれてるの?」
中多「うん」
美也「……」
美也「にぃに、美也はせっかく来たにぃにの彼女にお茶も出せないような気が利かない妹だよ」
橘「だから何だよ」
橘「美也が僕と紗江ちゃんのことをよく考えてくれてるのは知ってるよ」
美也「紗江ちゃん、美也はいつも紗江ちゃんの彼氏といる邪魔な女だよ」
中多「ううん、そんなことない」
中多「美也ちゃんは私の大切な友だちだよ」
美也「……」
美也「にしししし」
中多「うん」
美也「……」
美也「にぃに、美也はせっかく来たにぃにの彼女にお茶も出せないような気が利かない妹だよ」
橘「だから何だよ」
橘「美也が僕と紗江ちゃんのことをよく考えてくれてるのは知ってるよ」
美也「紗江ちゃん、美也はいつも紗江ちゃんの彼氏といる邪魔な女だよ」
中多「ううん、そんなことない」
中多「美也ちゃんは私の大切な友だちだよ」
美也「……」
美也「にしししし」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:29:03.55 ID:v7sT2PtJ0
美也「そうか、そうか」
美也「そこまで言われちゃ仕方ないな」
美也「二人と一緒にいてあげる!」
美也「そういうことだから…」
美也「にぃにと…紗江お姉ちゃん!」
中多「ええっ」
美也「ねぇね~、あやからせて~」もみもみもみ
中多「ちょ、ちょっと美也ちゃん…!」
橘「はぁ…」
美也「そこまで言われちゃ仕方ないな」
美也「二人と一緒にいてあげる!」
美也「そういうことだから…」
美也「にぃにと…紗江お姉ちゃん!」
中多「ええっ」
美也「ねぇね~、あやからせて~」もみもみもみ
中多「ちょ、ちょっと美也ちゃん…!」
橘「はぁ…」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:29:58.73 ID:v7sT2PtJ0
2か月後
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
中多「こんにちは」
橘「やあ」
橘「さあ、入って」
中多「おじゃまします」
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
中多「こんにちは」
橘「やあ」
橘「さあ、入って」
中多「おじゃまします」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:30:56.13 ID:v7sT2PtJ0
美也「あっ、紗江ちゃん、今日来るって言ってたっけ?」
橘「僕が呼んだんだよ」
中多「美也ちゃん、はいこれ」
美也「わあ!ケーキだ!」
中多「誕生日おめでとう、美也ちゃん」
中多「これも私からのプレゼント」
橘「こっちは僕から」
美也「ありがとう二人とも!」
橘「まあ…僕たちの大切な妹だからな」
中多「これからもよろしくね」
終わり
橘「僕が呼んだんだよ」
中多「美也ちゃん、はいこれ」
美也「わあ!ケーキだ!」
中多「誕生日おめでとう、美也ちゃん」
中多「これも私からのプレゼント」
橘「こっちは僕から」
美也「ありがとう二人とも!」
橘「まあ…僕たちの大切な妹だからな」
中多「これからもよろしくね」
終わり
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:31:35.90 ID:v7sT2PtJ0
私の紗江ちゃんに対する何か足りないなって思いました
次からはもうちょっとがんばります
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/28(火) 03:32:49.95 ID:v7sT2PtJ0
ねくすと あまがみひろいんず ひんと
「アルミホイル」
森島「ねえひびきちゃん、これどういうこと?」
塚原「アルミホイルって裏表がないらしいわよ」
「アルミホイル」
森島「ねえひびきちゃん、これどういうこと?」
塚原「アルミホイルって裏表がないらしいわよ」
引用元: 【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
2018-08-04
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:42:11.94 ID:uQA5MHmB0
4人目は桜井梨穂子です
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:42:44.25 ID:uQA5MHmB0
橘「……」
橘「その…」
梅原「…桜井さんか」
橘「……」
梅原「わかってて聞いてるんだろう?」
梅原「最近は歌番組だけじゃなくて、バラエティ番組にもひっぱりだこ」
梅原「すっかりアイドルって感じらしい…」
橘「そうか、そんなにか…」
梅原「彼女明るいし、結構人気だそうだ…」
橘「はは、もう梨穂子が僕の幼馴染だなんて言っても、誰も信じてくれないかもな」
梅原「……」
橘「あ、悪い」
梅原「…いや、お前も傷ついてるんだな」
橘「まぁ…仕方ないよ…」
橘「その…」
梅原「…桜井さんか」
橘「……」
梅原「わかってて聞いてるんだろう?」
梅原「最近は歌番組だけじゃなくて、バラエティ番組にもひっぱりだこ」
梅原「すっかりアイドルって感じらしい…」
橘「そうか、そんなにか…」
梅原「彼女明るいし、結構人気だそうだ…」
橘「はは、もう梨穂子が僕の幼馴染だなんて言っても、誰も信じてくれないかもな」
梅原「……」
橘「あ、悪い」
梅原「…いや、お前も傷ついてるんだな」
橘「まぁ…仕方ないよ…」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:43:22.91 ID:uQA5MHmB0
梅原「…彼女、交際を申し込まれても全部断ってるらしいぞ」
橘「そりゃ、アイドルだからな」
梅原「……」
梅原「俺の聞いた話だと、子どもの頃からずっと心に決めてる人が居るって話だ」
梅原「…誰の事かはわからないけどな」
橘「…もうやめよう」
橘「その話は…」
梅原「…そうだな」
橘「そりゃ、アイドルだからな」
梅原「……」
梅原「俺の聞いた話だと、子どもの頃からずっと心に決めてる人が居るって話だ」
梅原「…誰の事かはわからないけどな」
橘「…もうやめよう」
橘「その話は…」
梅原「…そうだな」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:44:05.05 ID:uQA5MHmB0
8年後
課長「や~、今年ももうすぐ終わりだな~」
橘「そうですね~、ひっく」
後輩「ちょっと、しっかりしてくださいよー」
後輩「だいたい課長たちいくら明日が土曜日だからって飲みすぎなんですよ」
橘「いーじゃないかー、今日は僕の誕生日なんだ」
橘「少しぐらい、はめを外したってさ」
課長「そうだぞ、今日はとことん飲んでやるからな!」
後輩「やれやれ」
橘「むむ、お前もしかしてもう飲めないのか?」
後輩「そんなわけないっすよ、一番酒に強いの俺っすからね」
課長「や~、今年ももうすぐ終わりだな~」
橘「そうですね~、ひっく」
後輩「ちょっと、しっかりしてくださいよー」
後輩「だいたい課長たちいくら明日が土曜日だからって飲みすぎなんですよ」
橘「いーじゃないかー、今日は僕の誕生日なんだ」
橘「少しぐらい、はめを外したってさ」
課長「そうだぞ、今日はとことん飲んでやるからな!」
後輩「やれやれ」
橘「むむ、お前もしかしてもう飲めないのか?」
後輩「そんなわけないっすよ、一番酒に強いの俺っすからね」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:45:27.18 ID:uQA5MHmB0
男「おっ、あの人たちなんかよさそうだな」
男「すいませーん」
橘「ん?」
男「●×テレビなんですけど、ちょっとよろしいですか?」
課長「おっけーおっけー、いいですよ~」
後輩「ちょっと課長、酔ってんのにこんなの受けちゃダメっすよ」
男「ああ、私たち酔ってる人に取材してるんですよ」
橘「じゃあちょうどいいじゃないか」
男「すいませーん」
橘「ん?」
男「●×テレビなんですけど、ちょっとよろしいですか?」
課長「おっけーおっけー、いいですよ~」
後輩「ちょっと課長、酔ってんのにこんなの受けちゃダメっすよ」
男「ああ、私たち酔ってる人に取材してるんですよ」
橘「じゃあちょうどいいじゃないか」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:48:14.88 ID:uQA5MHmB0
男「ずいぶんと飲まれてるご様子ですけど、何軒ぐらい行かれたんですか?」
課長「3軒飲んで、今から4軒目行くところ」
男「おお、なかなかですね」
課長「今日ね、こいつが誕生日なんすよ」
男「あっそうなんですか!おめでとうございます!」
橘「ありがとうございます」
男「めでたいことなんですけど、今回の取材の内容はみなさんの今までで一番後悔したことは何かを聞いてるんですよ」
課長「一番か…俺はね~、大学のときに飲み過ぎて吐いちゃったことかな」
男「あらら、それはそれは…」
課長「3軒飲んで、今から4軒目行くところ」
男「おお、なかなかですね」
課長「今日ね、こいつが誕生日なんすよ」
男「あっそうなんですか!おめでとうございます!」
橘「ありがとうございます」
男「めでたいことなんですけど、今回の取材の内容はみなさんの今までで一番後悔したことは何かを聞いてるんですよ」
課長「一番か…俺はね~、大学のときに飲み過ぎて吐いちゃったことかな」
男「あらら、それはそれは…」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:52:17.34 ID:uQA5MHmB0
後輩「俺は今、こんな状態でテレビに映ることっすかね」
後輩「これが放送されたとき親とかに『何してんだっ!』とか言われそうっすもん」
男「ははっ、まあそういうこともないとは言えないですからねぇ」
男「今日誕生日のあなたは何かありますか?」
橘「んー、好きな子にちゃんと思いを伝えられなかったことですかね~」
課長「おいおい、そんなこと俺も知らないぞ」
男「おおっ課長さんも知らないことなんですか、これは興味がありますね」
後輩「俺も先輩のそういうこと興味がありますね」
後輩「酔った今しか聞けないっすよ、こんなこと」
後輩「これが放送されたとき親とかに『何してんだっ!』とか言われそうっすもん」
男「ははっ、まあそういうこともないとは言えないですからねぇ」
男「今日誕生日のあなたは何かありますか?」
橘「んー、好きな子にちゃんと思いを伝えられなかったことですかね~」
課長「おいおい、そんなこと俺も知らないぞ」
男「おおっ課長さんも知らないことなんですか、これは興味がありますね」
後輩「俺も先輩のそういうこと興味がありますね」
後輩「酔った今しか聞けないっすよ、こんなこと」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:55:57.17 ID:uQA5MHmB0
男「じゃあちょっと詳しく聞いてみましょうか」
男「言おうとしてたのはいつ頃なんですか?」
橘「えーっとねー、高校のときですね」
男「高校以降に伝える機会はなかったんですか?」
橘「そのあと遠いところに行っちゃって、今は会うこともないんじゃないかなーって思ってます」
男「あーなるほど」
男「遠いところって外国とかですか?」
橘「いや、国内です」
橘「なんていうか距離的なことじゃなくて、立場的なことですかね」
男「言おうとしてたのはいつ頃なんですか?」
橘「えーっとねー、高校のときですね」
男「高校以降に伝える機会はなかったんですか?」
橘「そのあと遠いところに行っちゃって、今は会うこともないんじゃないかなーって思ってます」
男「あーなるほど」
男「遠いところって外国とかですか?」
橘「いや、国内です」
橘「なんていうか距離的なことじゃなくて、立場的なことですかね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 01:59:03.15 ID:uQA5MHmB0
男「立場…?」
男「お相手の方とはどういう関係だったんですか」
橘「簡単に言うと幼馴染ですね」
課長「おお、いいね」
男「ちなみにお相手の方のどういったところが好きだったんですか?」
橘「そーですねー、いつもニコニコしてて、特に食べてる姿が可愛くてー」
橘「ありのままの姿を見せてくれてたところとか…よく考えたらそういうところが好きだったんでしょうね」
男「お相手の方とはどういう関係だったんですか」
橘「簡単に言うと幼馴染ですね」
課長「おお、いいね」
男「ちなみにお相手の方のどういったところが好きだったんですか?」
橘「そーですねー、いつもニコニコしてて、特に食べてる姿が可愛くてー」
橘「ありのままの姿を見せてくれてたところとか…よく考えたらそういうところが好きだったんでしょうね」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:00:05.67 ID:uQA5MHmB0
男「そうだ、せっかくテレビに出てるんですから、もしかしたらお相手の方が見てるかもしれませんから一言言ってみませんか」
課長「おお、いいじゃん」
橘「おほんっ」
橘「えー、お久しぶりです!自分の気持ちに気づくのが遅くなって伝えられませんでした」
橘「僕は今でも好きですけど、あなたは僕のことを覚えてくれてるだけで十分です!」
後輩「素面じゃ絶対聞けない言葉っすね」
課長「おお、いいじゃん」
橘「おほんっ」
橘「えー、お久しぶりです!自分の気持ちに気づくのが遅くなって伝えられませんでした」
橘「僕は今でも好きですけど、あなたは僕のことを覚えてくれてるだけで十分です!」
後輩「素面じゃ絶対聞けない言葉っすね」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:03:21.72 ID:uQA5MHmB0
2週間後 スタジオ
司会者「今日のゲストは、今や女優として大活躍、桜井リホさんです!」
桜井「こんにちは~、よろしくお願いします」
司会者「すごい人気ですよね、アイドルから女優になって…」
司会者「最近テレビで見ない日ないもんね」
桜井「いえいえ、みなさんのおかげですよー」
司会者「今度主演のドラマがあるんでしょ、リホちゃんの実力だよ」
桜井「あはは、そう言っていただけるとうれしいです」
司会者「今日のゲストは、今や女優として大活躍、桜井リホさんです!」
桜井「こんにちは~、よろしくお願いします」
司会者「すごい人気ですよね、アイドルから女優になって…」
司会者「最近テレビで見ない日ないもんね」
桜井「いえいえ、みなさんのおかげですよー」
司会者「今度主演のドラマがあるんでしょ、リホちゃんの実力だよ」
桜井「あはは、そう言っていただけるとうれしいです」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:04:01.09 ID:uQA5MHmB0
―――
司会者「それでは次のコーナーいってみましょう」
司会者「街で酔ってる人たちにインタビューして本音で答えてもらいます」
司会者「ではVTRスタート」
~~~
男「こんばんわー、私は今●●駅周辺にきております」
男「ではさっそく歩いて、酔ってる人たちを探しましょう」
男「この辺は私が大学生のときに住んでたんで、酔ってる人たちがいそうなところはだいたいわかりますよ」
男「おっ、あの人たちなんかよさそうだな」
司会者「それでは次のコーナーいってみましょう」
司会者「街で酔ってる人たちにインタビューして本音で答えてもらいます」
司会者「ではVTRスタート」
~~~
男「こんばんわー、私は今●●駅周辺にきております」
男「ではさっそく歩いて、酔ってる人たちを探しましょう」
男「この辺は私が大学生のときに住んでたんで、酔ってる人たちがいそうなところはだいたいわかりますよ」
男「おっ、あの人たちなんかよさそうだな」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:04:39.59 ID:uQA5MHmB0
男「すいませーん」
橘「ん?」
男「●×テレビなんですけど、ちょっとよろしいですか?」
課長「おっけーおっけー、いいですよ~」
後輩「ちょっと課長、酔ってんのにこんなの受けちゃダメっすよ」
男「ああ、私たち酔ってる人に取材してるんですよ」
橘「じゃあちょうどいいじゃないか」
橘「ん?」
男「●×テレビなんですけど、ちょっとよろしいですか?」
課長「おっけーおっけー、いいですよ~」
後輩「ちょっと課長、酔ってんのにこんなの受けちゃダメっすよ」
男「ああ、私たち酔ってる人に取材してるんですよ」
橘「じゃあちょうどいいじゃないか」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:05:14.36 ID:uQA5MHmB0
男「ずいぶんと飲まれてるご様子ですけど、何軒ぐらい行かれたんですか?」
課長「3軒飲んで、今から4軒目行くところ」
男「おお、なかなかですね」
課長「今日ね、こいつが誕生日なんすよ」
男「あっそうなんですか!おめでとうございます!」
橘「ありがとうございます」
男「めでたいことなんですけど、今回の取材の内容はみなさんの今までで一番後悔したことは何かを聞いてるんですよ」
課長「一番か…俺はね~、大学のときに飲み過ぎて吐いちゃったことかな」
男「あらら、それはそれは…」
課長「3軒飲んで、今から4軒目行くところ」
男「おお、なかなかですね」
課長「今日ね、こいつが誕生日なんすよ」
男「あっそうなんですか!おめでとうございます!」
橘「ありがとうございます」
男「めでたいことなんですけど、今回の取材の内容はみなさんの今までで一番後悔したことは何かを聞いてるんですよ」
課長「一番か…俺はね~、大学のときに飲み過ぎて吐いちゃったことかな」
男「あらら、それはそれは…」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:06:14.10 ID:uQA5MHmB0
後輩「俺は今、こんな状態でテレビに映ることっすかね」
後輩「これが放送されたとき親とかに『何してんだっ!』とか言われそうっすもん」
男「ははっ、まあそういうこともないとは言えないですからねぇ」
男「今日誕生日のあなたは何かありますか?」
橘「んー、好きな子にちゃんと思いを伝えられなかったことですかね~」
課長「おいおい、そんなこと俺も知らないぞ」
男「おおっ課長さんも知らないことなんですか、これは興味がありますね」
後輩「俺も先輩のそういうこと興味がありますね」
後輩「酔った今しか聞けないっすよ、こんなこと」
後輩「これが放送されたとき親とかに『何してんだっ!』とか言われそうっすもん」
男「ははっ、まあそういうこともないとは言えないですからねぇ」
男「今日誕生日のあなたは何かありますか?」
橘「んー、好きな子にちゃんと思いを伝えられなかったことですかね~」
課長「おいおい、そんなこと俺も知らないぞ」
男「おおっ課長さんも知らないことなんですか、これは興味がありますね」
後輩「俺も先輩のそういうこと興味がありますね」
後輩「酔った今しか聞けないっすよ、こんなこと」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:07:07.05 ID:uQA5MHmB0
男「じゃあちょっと詳しく聞いてみましょうか」
男「言おうとしてたのはいつ頃なんですか?」
橘「えーっとねー、高校のときですね」
男「高校以降に伝える機会はなかったんですか?」
橘「そのあと遠いところに行っちゃって、今は会うこともないんじゃないかなーって思ってます」
男「あーなるほど」
男「遠いところって外国とかですか?」
橘「いや、国内です」
橘「なんていうか距離的なことじゃなくて、立場的なことですかね」
男「言おうとしてたのはいつ頃なんですか?」
橘「えーっとねー、高校のときですね」
男「高校以降に伝える機会はなかったんですか?」
橘「そのあと遠いところに行っちゃって、今は会うこともないんじゃないかなーって思ってます」
男「あーなるほど」
男「遠いところって外国とかですか?」
橘「いや、国内です」
橘「なんていうか距離的なことじゃなくて、立場的なことですかね」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:07:45.40 ID:uQA5MHmB0
男「立場…?」
男「お相手の方とはどういう関係だったんですか」
橘「簡単に言うと幼馴染ですね」
課長「おお、いいね」
男「ちなみにお相手の方のどういったところが好きだったんですか?」
橘「そーですねー、いつもニコニコしてて、特に食べてる姿が可愛くてー」
橘「ありのままの姿を見せてくれてたところとか…よく考えたらそういうところが好きだったんでしょうね」
男「お相手の方とはどういう関係だったんですか」
橘「簡単に言うと幼馴染ですね」
課長「おお、いいね」
男「ちなみにお相手の方のどういったところが好きだったんですか?」
橘「そーですねー、いつもニコニコしてて、特に食べてる姿が可愛くてー」
橘「ありのままの姿を見せてくれてたところとか…よく考えたらそういうところが好きだったんでしょうね」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:08:44.71 ID:uQA5MHmB0
男「そうだ、せっかくテレビに出てるんですから、もしかしたらお相手の方が見てるかもしれませんから一言言ってみませんか」
課長「おお、いいじゃん」
橘「おほんっ」
橘「えー、お久しぶりです!自分の気持ちに気づくのが遅くなって伝えられませんでした」
橘「僕は今でも好きですけど、あなたは僕のことを覚えてくれてるだけで十分です!」
後輩「素面じゃ絶対聞けない言葉っすね」
課長「おお、いいじゃん」
橘「おほんっ」
橘「えー、お久しぶりです!自分の気持ちに気づくのが遅くなって伝えられませんでした」
橘「僕は今でも好きですけど、あなたは僕のことを覚えてくれてるだけで十分です!」
後輩「素面じゃ絶対聞けない言葉っすね」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:10:20.07 ID:uQA5MHmB0
――――――
司会者「はい、今回もなかなかおもしろい人たちがいましたね」
司会者「君は興味のある人いた?」
芸人「僕は逆立ちして歩く人すごいと思いましたね」
芸人「ベロンベロンの状態であれはできないですよー」
芸人「ただ、あの人だけ特技披露になってましたね」
司会者「たしかにあれすごいね、じゃあリホちゃんは興味のあった人はいた?」
桜井「え、私ですか…」
桜井「そ、そうですね…一番最初の、あっ」
桜井「……」
司会者「リホちゃん…?」
桜井「あわっ、さ、最初の人たちの今これを受けてるのが一番後悔してるってのが、印象に残りました」
司会者「はい、今回もなかなかおもしろい人たちがいましたね」
司会者「君は興味のある人いた?」
芸人「僕は逆立ちして歩く人すごいと思いましたね」
芸人「ベロンベロンの状態であれはできないですよー」
芸人「ただ、あの人だけ特技披露になってましたね」
司会者「たしかにあれすごいね、じゃあリホちゃんは興味のあった人はいた?」
桜井「え、私ですか…」
桜井「そ、そうですね…一番最初の、あっ」
桜井「……」
司会者「リホちゃん…?」
桜井「あわっ、さ、最初の人たちの今これを受けてるのが一番後悔してるってのが、印象に残りました」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:11:44.05 ID:uQA5MHmB0
司会者「ああ、いたね」
司会者「どんな風に印象に残った?」
桜井「えっ…そ、その…どんな風に…」
桜井「すみません、どんな風にって言われると、ちょっとはっきりしないですけど」
司会者「もしかして、リホちゃんのタイプの人だったりして」
桜井「…っ!」
桜井「ち、違いますよ~」
司会者「おお、ちょっとあの人に失礼なこと言っちゃったね」
桜井「あわわわ、ご、ごめんなさい!」
桜井「そっ…そういうことじゃなくて、タイプだから印象に残ったんじゃなくて、セリフがおもしろかったってことです!」
司会者「どんな風に印象に残った?」
桜井「えっ…そ、その…どんな風に…」
桜井「すみません、どんな風にって言われると、ちょっとはっきりしないですけど」
司会者「もしかして、リホちゃんのタイプの人だったりして」
桜井「…っ!」
桜井「ち、違いますよ~」
司会者「おお、ちょっとあの人に失礼なこと言っちゃったね」
桜井「あわわわ、ご、ごめんなさい!」
桜井「そっ…そういうことじゃなくて、タイプだから印象に残ったんじゃなくて、セリフがおもしろかったってことです!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:12:29.79 ID:uQA5MHmB0
収録終了 楽屋
桜井「……」
マネージャー「リホ、どうしたのさっきのは」
桜井「…ちょっと緊張しちゃって」
桜井「小さいころから司会者さんの番組見てて、初めて会ったから」
マネ「そうなの…?」
プルルルル
マネ「あ、ごめん電話だわ、失礼」
ガチャ
桜井「……」
桜井「あれって…純一…だったよね」
桜井「……」
マネージャー「リホ、どうしたのさっきのは」
桜井「…ちょっと緊張しちゃって」
桜井「小さいころから司会者さんの番組見てて、初めて会ったから」
マネ「そうなの…?」
プルルルル
マネ「あ、ごめん電話だわ、失礼」
ガチャ
桜井「……」
桜井「あれって…純一…だったよね」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:13:34.32 ID:uQA5MHmB0
桜井「間違えるはずないもん…」
桜井「変わってなかったな…」
桜井「……」
桜井「純一の言ってた人ってもしかして私…?」
桜井「……」
桜井「変わってなかったな…」
桜井「……」
桜井「純一の言ってた人ってもしかして私…?」
桜井「……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:14:52.85 ID:uQA5MHmB0
2週間後
後輩「先輩、昨日の見ましたか?」
橘「昨日のって…何を?」
後輩「ちょっと前に俺と先輩と課長で飲みに行ったときインタビュー受けたじゃないっすか」
橘「?」
後輩「えーっと、あっほら、先輩の誕生日っすよ」
橘「ああっ!あれか」
橘「それが昨日やってたの?」
後輩「そうっす」
後輩「先輩、昨日の見ましたか?」
橘「昨日のって…何を?」
後輩「ちょっと前に俺と先輩と課長で飲みに行ったときインタビュー受けたじゃないっすか」
橘「?」
後輩「えーっと、あっほら、先輩の誕生日っすよ」
橘「ああっ!あれか」
橘「それが昨日やってたの?」
後輩「そうっす」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:15:45.34 ID:uQA5MHmB0
橘「もう自分が何言ったかとか何も覚えてないよ」
後輩「幼馴染の人に告白してましたよ」
橘「うえっ!?」
橘「な、なんでそんなことに…?」
後輩「…酔ってたからじゃないっすか?」
橘「た…たしかに酔ってたかもしれないけど、さすがに嘘だろ?」
橘「そんなこと言うわけないじゃんか…」
後輩「バッチリ言ってましたよ」
後輩「幼馴染の人に告白してましたよ」
橘「うえっ!?」
橘「な、なんでそんなことに…?」
後輩「…酔ってたからじゃないっすか?」
橘「た…たしかに酔ってたかもしれないけど、さすがに嘘だろ?」
橘「そんなこと言うわけないじゃんか…」
後輩「バッチリ言ってましたよ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:16:27.60 ID:uQA5MHmB0
橘「……」
橘「だいたい…あいつはもう女優なんだぞ」
橘「そんな状態で、僕の前に来るわけないだろ」
後輩「女優?何のこと言ってんすか?」
橘「だって、さっき幼馴染に告白したって言ったじゃん」
橘「つまり目の前にいたってことだろ?」
後輩「いや、そうじゃないっす」
後輩「インタビューって言ったじゃないですか、先輩カメラに向かって言ってたんすよ」
橘「え…」
橘「だいたい…あいつはもう女優なんだぞ」
橘「そんな状態で、僕の前に来るわけないだろ」
後輩「女優?何のこと言ってんすか?」
橘「だって、さっき幼馴染に告白したって言ったじゃん」
橘「つまり目の前にいたってことだろ?」
後輩「いや、そうじゃないっす」
後輩「インタビューって言ったじゃないですか、先輩カメラに向かって言ってたんすよ」
橘「え…」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:17:18.00 ID:uQA5MHmB0
後輩「てか、先輩の幼馴染って女優なんすか、すごいっすね」
橘「う…うん…今はな…」
後輩「ちなみに誰なんすか?」
橘「別にいいだろ、そんなこと」
後輩「気になるじゃないっすか、教えてくださいよ」
橘「……」
後輩「じゃあこれだけ教えてくださいよ、俺の知ってる女優ですか?」
橘「…たぶん知ってるんじゃないか、最近ずっとテレビに出てるらしいし」
後輩「らしいってなんすか、はっきりしないっすね」
橘「美也が言ってたんだよ、僕は見てないからな」
橘「う…うん…今はな…」
後輩「ちなみに誰なんすか?」
橘「別にいいだろ、そんなこと」
後輩「気になるじゃないっすか、教えてくださいよ」
橘「……」
後輩「じゃあこれだけ教えてくださいよ、俺の知ってる女優ですか?」
橘「…たぶん知ってるんじゃないか、最近ずっとテレビに出てるらしいし」
後輩「らしいってなんすか、はっきりしないっすね」
橘「美也が言ってたんだよ、僕は見てないからな」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:18:49.21 ID:uQA5MHmB0
後輩「見てあげましょうよ、幼馴染がよくテレビに出るレベルの女優なんてなかなかないっすよ」
橘「……」
橘「正直、あんまり好きじゃないんだよ、別に嫌いでもないけどさ…」
後輩「インタビューのとき今でも好きって言ってましたよ」
橘「そ…そんなことまで言ったのか僕は…」
後輩「あきらか本心って感じでしたし、好きなんでしょ」
橘「違う!僕が好きなのは桜井梨穂子だ、桜井リホじゃない!」
後輩「さ…桜井リホ!?マジすか先輩…!」
橘「あっ…いや、その…あ、もうすぐ昼休憩も終わりだ、トイレ行ってくる!」
橘「……」
橘「正直、あんまり好きじゃないんだよ、別に嫌いでもないけどさ…」
後輩「インタビューのとき今でも好きって言ってましたよ」
橘「そ…そんなことまで言ったのか僕は…」
後輩「あきらか本心って感じでしたし、好きなんでしょ」
橘「違う!僕が好きなのは桜井梨穂子だ、桜井リホじゃない!」
後輩「さ…桜井リホ!?マジすか先輩…!」
橘「あっ…いや、その…あ、もうすぐ昼休憩も終わりだ、トイレ行ってくる!」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:19:19.21 ID:uQA5MHmB0
橘「はぁ…」
後輩「まさか先輩の幼馴染に桜井リホがいたなんて」
橘「お前こんなとこまで…」
後輩「いいじゃないっすか、俺もトイレ行きたかったんで」
後輩「そういや先輩の幼馴染ってことは美也も桜井リホの…」
橘「…ああ、そうだよ」
橘「昔はよく僕と美也との三人で遊んでた」
後輩「へぇ~そういやファンって言ってましたよ」
後輩「まさか先輩の幼馴染に桜井リホがいたなんて」
橘「お前こんなとこまで…」
後輩「いいじゃないっすか、俺もトイレ行きたかったんで」
後輩「そういや先輩の幼馴染ってことは美也も桜井リホの…」
橘「…ああ、そうだよ」
橘「昔はよく僕と美也との三人で遊んでた」
後輩「へぇ~そういやファンって言ってましたよ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:20:03.97 ID:uQA5MHmB0
橘「……」
橘「お前僕が桜井リホの幼馴染って信じてるのか?」
後輩「?」
後輩「自分で言っておいてどうしたんすか」
橘「いや…普通信じられないって思ってさ…」
後輩「何言ってんすか、信じてますよ」
橘「…!」
後輩「そうだったら昨日のテレビを見てた美也の反応もしっくりきました」
後輩「酔った兄がああいうこと言ったからじゃなくて、桜井リホがいるのに言ったからってことだったんすね」
橘「…美也はなんて言ってたんだ」
後輩「バカにぃに!って言ってました」
橘「いつも通りだな…」
橘「お前僕が桜井リホの幼馴染って信じてるのか?」
後輩「?」
後輩「自分で言っておいてどうしたんすか」
橘「いや…普通信じられないって思ってさ…」
後輩「何言ってんすか、信じてますよ」
橘「…!」
後輩「そうだったら昨日のテレビを見てた美也の反応もしっくりきました」
後輩「酔った兄がああいうこと言ったからじゃなくて、桜井リホがいるのに言ったからってことだったんすね」
橘「…美也はなんて言ってたんだ」
後輩「バカにぃに!って言ってました」
橘「いつも通りだな…」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:21:26.22 ID:uQA5MHmB0
後輩「先輩、桜井リホの幼馴染だってこと隠したいんですか?」
橘「…まあ、そうだな」
後輩「わかりました、じゃあ誰にも言わないようにします」
橘「助かるよ」
後輩「そのかわり、また奢ってくださいよ」
後輩「じゃっ、お先失礼します」
橘「ああ」
橘「…まあ、そうだな」
後輩「わかりました、じゃあ誰にも言わないようにします」
橘「助かるよ」
後輩「そのかわり、また奢ってくださいよ」
後輩「じゃっ、お先失礼します」
橘「ああ」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:22:14.92 ID:uQA5MHmB0
橘「ん?ちょっと待て」
後輩「?」
橘「さっき桜井リホがいるのにって…」
後輩「ああ、あの回のゲストって桜井リホだったんすよ」
橘「なっ…!?」
後輩「ちょうどよかったじゃないっすか」
後輩「幼馴染って言ってたんで、もう本人はわかってるから相手には伝わったんじゃないですか」
橘「……」
後輩「先輩?」
後輩「おーい」
後輩「先輩ってばー、ちょっとお義兄さん?」
後輩「だめだ、反応がねえ」
後輩「?」
橘「さっき桜井リホがいるのにって…」
後輩「ああ、あの回のゲストって桜井リホだったんすよ」
橘「なっ…!?」
後輩「ちょうどよかったじゃないっすか」
後輩「幼馴染って言ってたんで、もう本人はわかってるから相手には伝わったんじゃないですか」
橘「……」
後輩「先輩?」
後輩「おーい」
後輩「先輩ってばー、ちょっとお義兄さん?」
後輩「だめだ、反応がねえ」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:23:28.35 ID:uQA5MHmB0
夜
ガラガラ
梅原「へい、らっしゃい!」
梅原「おっ、テレビに出てた有名人じゃねえか」
橘「ほんとに出てたのか…」
後輩「ちょっと、俺のことは信用してなかったんすか?」
橘「いや、してたけど…」
梅原「その様子じゃ大将は見てねえんだな」
橘「知らなかったんだよ」
ガラガラ
梅原「へい、らっしゃい!」
梅原「おっ、テレビに出てた有名人じゃねえか」
橘「ほんとに出てたのか…」
後輩「ちょっと、俺のことは信用してなかったんすか?」
橘「いや、してたけど…」
梅原「その様子じゃ大将は見てねえんだな」
橘「知らなかったんだよ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:24:21.09 ID:uQA5MHmB0
香苗「まさ君、まず座らせてあげないと」
梅原「あ、そうだな」
香苗「橘君たち、こちらどうぞ」
香苗「ふふっ」
橘「ど、どうしたの…」
香苗「いや、橘君がテレビで桜井に告白してたの思い出してさ」
橘「あれは違うよ、その…」
梅原「お前のこと知ってる人が聞けば、間違いなく桜井さんのことだってわかるぞ」
梅原「あ、そうだな」
香苗「橘君たち、こちらどうぞ」
香苗「ふふっ」
橘「ど、どうしたの…」
香苗「いや、橘君がテレビで桜井に告白してたの思い出してさ」
橘「あれは違うよ、その…」
梅原「お前のこと知ってる人が聞けば、間違いなく桜井さんのことだってわかるぞ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:25:27.69 ID:uQA5MHmB0
後輩「梅原さん、先輩ったら何言ったとか覚えてないんすよ」
梅原「あんなに堂々とした告白だったのにか」
橘「だから告白じゃないって!」
梅原「はは、悪い悪い」
梅原「お詫びにビールをサービスしとくからさ、ほれお前にも」
後輩「あざーす」
梅原「それで大将、あれは本心なんだろ?」
橘「…もうこの話はやめないか?」
橘「もし僕が本気で言ってたとしても、絶対に叶わない…ってやつじゃないか」
橘「考えると悲しくなるからさ…」
梅原「お、おう…」
梅原「あんなに堂々とした告白だったのにか」
橘「だから告白じゃないって!」
梅原「はは、悪い悪い」
梅原「お詫びにビールをサービスしとくからさ、ほれお前にも」
後輩「あざーす」
梅原「それで大将、あれは本心なんだろ?」
橘「…もうこの話はやめないか?」
橘「もし僕が本気で言ってたとしても、絶対に叶わない…ってやつじゃないか」
橘「考えると悲しくなるからさ…」
梅原「お、おう…」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:26:30.10 ID:uQA5MHmB0
―――――
橘「ごめんな梨穂子…」
橘「今さら梨穂子のことを好きだって言っても芸能界に行ったからだと思うだろ」
橘「でも僕はずっと梨穂子のことが気になってて…」
橘「これが好きだって気持ちってことに気づくのが遅かったんだ…」
橘「むにゃむにゃ…」
後輩「寝言みたいっすね」
後輩「また先輩酔って…連れて帰るのが大変だ」
後輩「先輩、起きてください、帰りましょうよ」
橘「うにゃぁ…」
橘「ごめんな梨穂子…」
橘「今さら梨穂子のことを好きだって言っても芸能界に行ったからだと思うだろ」
橘「でも僕はずっと梨穂子のことが気になってて…」
橘「これが好きだって気持ちってことに気づくのが遅かったんだ…」
橘「むにゃむにゃ…」
後輩「寝言みたいっすね」
後輩「また先輩酔って…連れて帰るのが大変だ」
後輩「先輩、起きてください、帰りましょうよ」
橘「うにゃぁ…」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:29:02.52 ID:uQA5MHmB0
数日後
桜井「ふぅ~…」
マネ「お疲れ様、リホ」
マネ「はい、アップルジュース」
桜井「ありがとうございます」
マネ「でも悪いけど、そんなに休めないのよね」
マネ「あと…2時間ぐらいで次の現場に行かないと」
桜井「ええっ、ま、まだあるんですか…」
マネ「伝えておいたでしょ、間の時間は思ったより、短くなっちゃったけど」
桜井「ふぅ~…」
マネ「お疲れ様、リホ」
マネ「はい、アップルジュース」
桜井「ありがとうございます」
マネ「でも悪いけど、そんなに休めないのよね」
マネ「あと…2時間ぐらいで次の現場に行かないと」
桜井「ええっ、ま、まだあるんですか…」
マネ「伝えておいたでしょ、間の時間は思ったより、短くなっちゃったけど」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:30:01.04 ID:uQA5MHmB0
桜井「ちょっとお手洗い行ってきます…」ガチャ
桜井「……」
桜井(うぅ…このところずっと何かあって、全然休めないよ…)
桜井(…気になることもあるのに)
ドンッ
桜井「きゃっ」
桜井「ご、ごめんなさいっ!」
俳優「あ、いえ、こちらこそボーッとしてて…」
桜井「……」
桜井(うぅ…このところずっと何かあって、全然休めないよ…)
桜井(…気になることもあるのに)
ドンッ
桜井「きゃっ」
桜井「ご、ごめんなさいっ!」
俳優「あ、いえ、こちらこそボーッとしてて…」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:31:19.44 ID:uQA5MHmB0
俳優「あれ、リホさん?」
桜井「え、はい」
桜井「あっ、あなたは」
俳優「偶然だね」
桜井「ほんとですねー」
俳優「これから撮影?」
桜井「いえ、今終わったところで、これからまた移動です」
俳優「大変だね~」
桜井「え、はい」
桜井「あっ、あなたは」
俳優「偶然だね」
桜井「ほんとですねー」
俳優「これから撮影?」
桜井「いえ、今終わったところで、これからまた移動です」
俳優「大変だね~」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:32:35.55 ID:uQA5MHmB0
俳優「俺とそんなに歳が変わらないのにすごいよ」
桜井「えへへ、ありがとうございます」
俳優「俺もがんばらねえとな」
桜井「でも、主役の映画が決まったんですよね」
俳優「うん、初めてだから緊張するよ」
俳優「あっごめん、マネージャー待たせてたんだった」
俳優「話しかけといて悪いけど、急がないと」
俳優「また今度ごはんでも行こうよ、じゃっ」
桜井「はい」
桜井「……」
桜井「あっ、トイレに行きたかったんだった!」
桜井「えへへ、ありがとうございます」
俳優「俺もがんばらねえとな」
桜井「でも、主役の映画が決まったんですよね」
俳優「うん、初めてだから緊張するよ」
俳優「あっごめん、マネージャー待たせてたんだった」
俳優「話しかけといて悪いけど、急がないと」
俳優「また今度ごはんでも行こうよ、じゃっ」
桜井「はい」
桜井「……」
桜井「あっ、トイレに行きたかったんだった!」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:34:04.98 ID:uQA5MHmB0
数日後
桜井「あのー、来週の月曜日のスケジュールってどうなってます?」
マネ「えっとね、ドラマの撮影が入ってるわね」
マネ「何か用事があったの?」
桜井「友だちの俳優さんが食事に行かないかってお誘いがあったんです」
マネ「うーん、前日から関西の方に泊まりだから無理かな」
マネ「こっちに戻ってくるのは、その次の日だから」
桜井「そうですか…」
マネ「行きたかったの?」
桜井「その、せっかく誘っていただいたので」
桜井「おいしいお店知ってるって言ってましたし」
マネ「…リホが興味あるのは食べ物の方か」
桜井「あのー、来週の月曜日のスケジュールってどうなってます?」
マネ「えっとね、ドラマの撮影が入ってるわね」
マネ「何か用事があったの?」
桜井「友だちの俳優さんが食事に行かないかってお誘いがあったんです」
マネ「うーん、前日から関西の方に泊まりだから無理かな」
マネ「こっちに戻ってくるのは、その次の日だから」
桜井「そうですか…」
マネ「行きたかったの?」
桜井「その、せっかく誘っていただいたので」
桜井「おいしいお店知ってるって言ってましたし」
マネ「…リホが興味あるのは食べ物の方か」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:34:55.82 ID:uQA5MHmB0
桜井「食べ物だけじゃないですよー」
マネ「はいはい、そういうことにしておいてあげる」
マネ「別に好きなものを好きなだけ食べることに、どうこういうつもりはないけど、仕事に支障をきたさないようにね」
マネ「あなたはもう一流の女優なんだから、出始めのころのアイドルとは違うのよ」
マネ「あなたの生活全てが演技や話しに影響すると思いなさい」
桜井「はい…」
マネ「…とまあ、言ってみたけど、そんなに難しく考える必要はないわ」
マネ「頭のどこかに置いておく程度でいいから」
マネ「はいはい、そういうことにしておいてあげる」
マネ「別に好きなものを好きなだけ食べることに、どうこういうつもりはないけど、仕事に支障をきたさないようにね」
マネ「あなたはもう一流の女優なんだから、出始めのころのアイドルとは違うのよ」
マネ「あなたの生活全てが演技や話しに影響すると思いなさい」
桜井「はい…」
マネ「…とまあ、言ってみたけど、そんなに難しく考える必要はないわ」
マネ「頭のどこかに置いておく程度でいいから」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:35:36.61 ID:uQA5MHmB0
桜井「はい…」
マネ「そんな難しい顔しないの」
マネ「あなたにそんな顔は似合わないわ」
マネ「あなたの笑顔は人を元気づけることができるんだから、笑って笑って」
桜井「……」
桜井「へへ、こうですか?」
マネ「そうそう、その笑顔よ」
マネ「きっとみんなあなたに注目してくれるわ」
マネ「さあ、もうすぐ本番よ」
マネ「そんな難しい顔しないの」
マネ「あなたにそんな顔は似合わないわ」
マネ「あなたの笑顔は人を元気づけることができるんだから、笑って笑って」
桜井「……」
桜井「へへ、こうですか?」
マネ「そうそう、その笑顔よ」
マネ「きっとみんなあなたに注目してくれるわ」
マネ「さあ、もうすぐ本番よ」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:36:39.89 ID:uQA5MHmB0
桜井(みんな私に注目…か)
桜井(見てくれてるのかな…)
桜井(純一…)
桜井(……)
マネ「どうしたのリホ?緊張してる?」
桜井「あっ…いえいえ、ちょっと考え事を…」
桜井「大丈夫です、がんばります!」
マネ「そう、お願いね」
桜井(見てくれてるのかな…)
桜井(純一…)
桜井(……)
マネ「どうしたのリホ?緊張してる?」
桜井「あっ…いえいえ、ちょっと考え事を…」
桜井「大丈夫です、がんばります!」
マネ「そう、お願いね」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:38:29.98 ID:uQA5MHmB0
数時間後
マネ「お疲れ様、今日の演技もよかったわ」
桜井「ありがとうございます」
マネ「いきなりで悪いんだけど、今度バラエティ番組があってね」
マネ「スターの子ども時代をよく知ってる人に会いに行くって内容なの」
桜井「へぇ、誰のだろう、おもしろそうですね」
マネ「…あなたよ」
桜井「ええっ!?」
桜井「さっきスターのって言ったじゃないですか」
マネ「当然リホのことよ」
マネ「お疲れ様、今日の演技もよかったわ」
桜井「ありがとうございます」
マネ「いきなりで悪いんだけど、今度バラエティ番組があってね」
マネ「スターの子ども時代をよく知ってる人に会いに行くって内容なの」
桜井「へぇ、誰のだろう、おもしろそうですね」
マネ「…あなたよ」
桜井「ええっ!?」
桜井「さっきスターのって言ったじゃないですか」
マネ「当然リホのことよ」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:39:28.40 ID:uQA5MHmB0
マネ「自覚してないみたいだから言っとくけど、あなたはもう立派なスターよ」
マネ「自信を持ちなさい」
桜井「…はい」
桜井「あの、じゃあ私の場合だと誰が出るんですか」
マネ「まあそれは…状況だったり、許可が出るか出ないかにもよるけど、あなたの親や子どもの時からの友達よね」
桜井「子どものときから…」
桜井「……」
マネ「リ~ホ!」
桜井「は、はいっ!」
マネ「自分から聞いておいて無視はないでしょ」
マネ「自信を持ちなさい」
桜井「…はい」
桜井「あの、じゃあ私の場合だと誰が出るんですか」
マネ「まあそれは…状況だったり、許可が出るか出ないかにもよるけど、あなたの親や子どもの時からの友達よね」
桜井「子どものときから…」
桜井「……」
マネ「リ~ホ!」
桜井「は、はいっ!」
マネ「自分から聞いておいて無視はないでしょ」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:40:39.09 ID:uQA5MHmB0
数日後
プルルルル
橘「もしもし?」
美也「にぃに~、来週の日曜日あいてるよね」
橘「んー、まあ空いてると言えば空いてるかな」
美也「じゃあ家の方に帰ってね、みゃーも帰るから」
橘「何かあるのか?」
美也「よろしくねー」プチッ
橘「あ、おいっ」
ツー ツー
橘「……」
橘「もう一度かけ直したり、メールするのは簡単だけど…」
橘「仕方ない、ここは大人しく言うことを聞いてやるか」
プルルルル
橘「もしもし?」
美也「にぃに~、来週の日曜日あいてるよね」
橘「んー、まあ空いてると言えば空いてるかな」
美也「じゃあ家の方に帰ってね、みゃーも帰るから」
橘「何かあるのか?」
美也「よろしくねー」プチッ
橘「あ、おいっ」
ツー ツー
橘「……」
橘「もう一度かけ直したり、メールするのは簡単だけど…」
橘「仕方ない、ここは大人しく言うことを聞いてやるか」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:41:33.07 ID:uQA5MHmB0
翌日
橘「なあ、美也のやつ何か言ってなかった?」
後輩「んー…いつもよりちょっと嬉しそうな顔はしてましたけどねー」
後輩「でも特に何も言ってなかったような…」
橘「ふーん、そうか」
後輩「何があったんすか?」
橘「なんかいきなり、来週の日曜日家に帰ってこいって」
課長「おお、ちょうどいいところに二人そろってた」
課長「二人に頼みたいことがあるんだけど、いいかな」
橘「なあ、美也のやつ何か言ってなかった?」
後輩「んー…いつもよりちょっと嬉しそうな顔はしてましたけどねー」
後輩「でも特に何も言ってなかったような…」
橘「ふーん、そうか」
後輩「何があったんすか?」
橘「なんかいきなり、来週の日曜日家に帰ってこいって」
課長「おお、ちょうどいいところに二人そろってた」
課長「二人に頼みたいことがあるんだけど、いいかな」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:42:58.31 ID:uQA5MHmB0
課長「来週の日曜日なんだけどさ、接待でゴルフすることになったんだよ」
課長「前に部長と一緒に君たちやったことあるでしょ」
課長「それで相手がさ、気に入ったみたいで是非君たちをってことなんだ」
課長「無理なら仕方ないけど、どうかな?」
後輩「俺はいいっすけど、先輩美也に何か言われてませんでした?」
橘「ああ、そうだった…でも…」
橘(美也が内容も言わないことだし、どうせ大したことじゃないだろ)
橘(一応仕事だし、謝ればいいか)
橘「いや、僕もいいですよ」
課長「おお、そうか、ありがとう」
課長「部長に伝えとくよ」
課長「前に部長と一緒に君たちやったことあるでしょ」
課長「それで相手がさ、気に入ったみたいで是非君たちをってことなんだ」
課長「無理なら仕方ないけど、どうかな?」
後輩「俺はいいっすけど、先輩美也に何か言われてませんでした?」
橘「ああ、そうだった…でも…」
橘(美也が内容も言わないことだし、どうせ大したことじゃないだろ)
橘(一応仕事だし、謝ればいいか)
橘「いや、僕もいいですよ」
課長「おお、そうか、ありがとう」
課長「部長に伝えとくよ」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:44:20.21 ID:uQA5MHmB0
後輩「先輩、いいんすか?」
橘「内容も言われてないようなことだから、だぶん大したことじゃないだろうって思って」
橘「後で謝っとくよ」
後輩「それはいいっすけど…」
後輩「そうなると、美也が一番最初に当たってくるの俺なんすよ」
橘「そうだな」
橘「じゃあお前にも謝っとかないと」
橘「ごめん」
後輩「……」
橘「内容も言われてないようなことだから、だぶん大したことじゃないだろうって思って」
橘「後で謝っとくよ」
後輩「それはいいっすけど…」
後輩「そうなると、美也が一番最初に当たってくるの俺なんすよ」
橘「そうだな」
橘「じゃあお前にも謝っとかないと」
橘「ごめん」
後輩「……」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:45:44.37 ID:uQA5MHmB0
―――――――
橘「もしもし、昨日の話のことなんだけどさ…」
美也「ん?どうしたの」
橘「来週の日曜日用事が入っちゃってさ」
美也「……」
橘「い、一応仕事なんだ仕方ないだろ」
橘「だから帰れそうにないんだ、悪いな」
美也「そうなんだ…仕事じゃ仕方ないか」
橘「ほんとごめんな、じゃっ」プチッ
橘「やけにあっさり…」
後輩「なんか怖いっすね…」
橘「もしもし、昨日の話のことなんだけどさ…」
美也「ん?どうしたの」
橘「来週の日曜日用事が入っちゃってさ」
美也「……」
橘「い、一応仕事なんだ仕方ないだろ」
橘「だから帰れそうにないんだ、悪いな」
美也「そうなんだ…仕事じゃ仕方ないか」
橘「ほんとごめんな、じゃっ」プチッ
橘「やけにあっさり…」
後輩「なんか怖いっすね…」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:46:39.48 ID:uQA5MHmB0
翌週
俳優「いやー、こうしてリホさんと共演できるなんて、すごくうれしいですよ」
桜井「あはは、私もです」
俳優「それもリホさんのデビュー前が知れる番組なんて」
桜井「でも、あまり大したことはないと思います」
桜井「みんなに注目してもらえることはうれしいのですけれど」
俳優「リホさんは何か目標とかある?」
桜井「そうですね…今の状態で満足せず、長く出続けたいですね」
俳優「いやー、こうしてリホさんと共演できるなんて、すごくうれしいですよ」
桜井「あはは、私もです」
俳優「それもリホさんのデビュー前が知れる番組なんて」
桜井「でも、あまり大したことはないと思います」
桜井「みんなに注目してもらえることはうれしいのですけれど」
俳優「リホさんは何か目標とかある?」
桜井「そうですね…今の状態で満足せず、長く出続けたいですね」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:47:37.60 ID:uQA5MHmB0
芸人「おはよっす」
俳優「あ、おはようございます」
桜井「おはようございます」
芸人「昨日に続けてだけど、今日もよろしくね」
芸人「今日は桜井ちゃんの地元か、楽しみだね」
芸人「最近帰ったりしてるの?」
桜井「最後に帰ったのは去年のお正月ですね」
俳優「じゃあ今日は一年ぶりなんだ」
桜井「はい」
男「もうすぐ本番でーす、お願いしまーす」
芸人「はーい」
芸人「それじゃあ行こうか」
俳優「あ、おはようございます」
桜井「おはようございます」
芸人「昨日に続けてだけど、今日もよろしくね」
芸人「今日は桜井ちゃんの地元か、楽しみだね」
芸人「最近帰ったりしてるの?」
桜井「最後に帰ったのは去年のお正月ですね」
俳優「じゃあ今日は一年ぶりなんだ」
桜井「はい」
男「もうすぐ本番でーす、お願いしまーす」
芸人「はーい」
芸人「それじゃあ行こうか」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:48:58.36 ID:uQA5MHmB0
―――――
芸人「さあ、やってまいりました」
芸人「ここが桜井リホさんが生まれ育った地ですね」
桜井「はい、そうです」
桜井「あっ、ちょうどこのあたりですね」
桜井「このあたりで声をかけられて、アイドルになったんです」
芸人「その当時の写真がこちらですね」
俳優「いやー、かわいいねー」
芸人「この時がいつぐらいになるのかな」
桜井「えっと、高校二年生です」
芸人「さあ、やってまいりました」
芸人「ここが桜井リホさんが生まれ育った地ですね」
桜井「はい、そうです」
桜井「あっ、ちょうどこのあたりですね」
桜井「このあたりで声をかけられて、アイドルになったんです」
芸人「その当時の写真がこちらですね」
俳優「いやー、かわいいねー」
芸人「この時がいつぐらいになるのかな」
桜井「えっと、高校二年生です」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:51:16.75 ID:uQA5MHmB0
芸人「これだけかわいいとさ、彼氏とかもけっこういたんじゃない?」
桜井「い、いえ…いませんでしたよー」
芸人「意外だね」
桜井「でも…ずっと好きな人がいたんです」
俳優「へえ…それは興味があるね」
芸人「じゃあちょっと詳しく聞いてみようか」
桜井「えっ…ええっ!?」
芸人「じゃあまずは…」
桜井「あっ!み、見えましたよ!」
桜井「あれが私の高校です!」
桜井「い、いえ…いませんでしたよー」
芸人「意外だね」
桜井「でも…ずっと好きな人がいたんです」
俳優「へえ…それは興味があるね」
芸人「じゃあちょっと詳しく聞いてみようか」
桜井「えっ…ええっ!?」
芸人「じゃあまずは…」
桜井「あっ!み、見えましたよ!」
桜井「あれが私の高校です!」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:52:29.76 ID:uQA5MHmB0
桜井「ここが私の母校の輝日東高校です」
桜井「卒業してからまだそんなにたってないですから、やっぱり大した変化はありませんね」
俳優「今回リホさんの地元を回るということで一緒に参加していただく方は…あの方です!」
美也「りほちゃ~ん!」
桜井「えっ!?」
桜井「美也ちゃん!」
芸人「かっわいい!」
芸人「あ、じゃなかった、、桜井リホさんとずっと同じ学校で幼馴染でもある美也さんです」
美也「よろしくお願いします」
桜井「卒業してからまだそんなにたってないですから、やっぱり大した変化はありませんね」
俳優「今回リホさんの地元を回るということで一緒に参加していただく方は…あの方です!」
美也「りほちゃ~ん!」
桜井「えっ!?」
桜井「美也ちゃん!」
芸人「かっわいい!」
芸人「あ、じゃなかった、、桜井リホさんとずっと同じ学校で幼馴染でもある美也さんです」
美也「よろしくお願いします」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:54:05.92 ID:uQA5MHmB0
俳優「ちょっと~、かわいい、あ、じゃなかったはないでしょ~」
芸人「いや、ほんとかわいくてさ、紹介する前に言っちゃったから」
桜井「だめですよ~、美也ちゃんもう結婚してますから」
芸人「あー、残念」
俳優「残念って」
芸人「冗談だよ、私も結婚してますから」
芸人「さあ、そんなことより、早速行きましょう」
男「はい、オッケーです!」
芸人「いや、ほんとかわいくてさ、紹介する前に言っちゃったから」
桜井「だめですよ~、美也ちゃんもう結婚してますから」
芸人「あー、残念」
俳優「残念って」
芸人「冗談だよ、私も結婚してますから」
芸人「さあ、そんなことより、早速行きましょう」
男「はい、オッケーです!」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:55:28.18 ID:uQA5MHmB0
桜井「まさか美也ちゃんが出てくるなんて、びっくりしたよ~」
美也「にしし、りほちゃん久しぶりだね」
桜井「昨日は(俳優の名前)さんの地元に行ってたんだけど、その時はお兄さんが出てきたの」
桜井「だから私もてっきり家族の誰かかと思ってたから」
美也「ほんとはね、みゃーとにぃにの二人で出る予定だったんだ」
美也「でもにぃにったら仕事があるからって言って来ないんだよ」
桜井「えっ…そう…」
桜井「純一来れないんだ…」
俳優「……」
芸人「ねえ、次のことなんだけど」
俳優「あっ、はい」
美也「にしし、りほちゃん久しぶりだね」
桜井「昨日は(俳優の名前)さんの地元に行ってたんだけど、その時はお兄さんが出てきたの」
桜井「だから私もてっきり家族の誰かかと思ってたから」
美也「ほんとはね、みゃーとにぃにの二人で出る予定だったんだ」
美也「でもにぃにったら仕事があるからって言って来ないんだよ」
桜井「えっ…そう…」
桜井「純一来れないんだ…」
俳優「……」
芸人「ねえ、次のことなんだけど」
俳優「あっ、はい」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:56:19.24 ID:uQA5MHmB0
―――――――
夜
芸人「桜井リホさんの地元を回る企画もここが最後です」
俳優「こちらはお寿司屋さんですか?」
桜井「はい、私の友だち夫婦でやってるお寿司屋さんです」
桜井「最近は来れてなかったですけど、地元に帰ったときはいつも食べに来てます」
芸人「美也さんもよく来るんですか?」
美也「はい、兄とうめ…大将さんが友だちなのでけっこう前からよく来ます」
桜井「とってもおいしいので、是非食べてみてください」
夜
芸人「桜井リホさんの地元を回る企画もここが最後です」
俳優「こちらはお寿司屋さんですか?」
桜井「はい、私の友だち夫婦でやってるお寿司屋さんです」
桜井「最近は来れてなかったですけど、地元に帰ったときはいつも食べに来てます」
芸人「美也さんもよく来るんですか?」
美也「はい、兄とうめ…大将さんが友だちなのでけっこう前からよく来ます」
桜井「とってもおいしいので、是非食べてみてください」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:57:52.76 ID:uQA5MHmB0
ガラッ
梅原「らっ…らっちゃっ…らっしゃい!」
香苗「いらっしゃいませ!」
桜井「梅原正吉さんと香苗ちゃ…さんです」
芸人「大将さんだいぶあがってるけど、大丈夫?」
梅原「だ、大丈夫です!」
香苗(全然大丈夫に見えないけど…)
香苗「えっと、とりあえずどうぞ、お席の方に」
梅原「らっ…らっちゃっ…らっしゃい!」
香苗「いらっしゃいませ!」
桜井「梅原正吉さんと香苗ちゃ…さんです」
芸人「大将さんだいぶあがってるけど、大丈夫?」
梅原「だ、大丈夫です!」
香苗(全然大丈夫に見えないけど…)
香苗「えっと、とりあえずどうぞ、お席の方に」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 02:59:16.78 ID:uQA5MHmB0
俳優「お二人はリホさんとはいつからのお知り合いなんですか?」
香苗「私は高校からなんですけど、まさ君の方は小学校からです」
俳優「へえ、じゃあ大将さんってリホさんのことだいぶ詳しいんじゃないですか」
梅原「ま、まあ…他の人よりはちょっと知ってるかもしれないですけど…」
梅原「俺は桜井さんの幼馴染に聞いたことが多いんですよ」
梅原「美也ちゃんの兄なんですけどね」
梅原「たぶん高校までの桜井さんのことなら一番よく知ってるはずですよ」
桜井「う、梅原君、今日純一はいないから、あまり純一の話は…」
梅原「あ…ご、ごめんなさい」
俳優「ふむ…」
香苗「私は高校からなんですけど、まさ君の方は小学校からです」
俳優「へえ、じゃあ大将さんってリホさんのことだいぶ詳しいんじゃないですか」
梅原「ま、まあ…他の人よりはちょっと知ってるかもしれないですけど…」
梅原「俺は桜井さんの幼馴染に聞いたことが多いんですよ」
梅原「美也ちゃんの兄なんですけどね」
梅原「たぶん高校までの桜井さんのことなら一番よく知ってるはずですよ」
桜井「う、梅原君、今日純一はいないから、あまり純一の話は…」
梅原「あ…ご、ごめんなさい」
俳優「ふむ…」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:00:17.47 ID:uQA5MHmB0
―――――――
橘「結局美也の言ってたことって何だったんだろうな」
後輩「さぁ…」
橘「とりあえず梅原の寿司でも持って行けば、もし機嫌が悪くても良くなるだろ」
後輩「そんな簡単に行きますかね…」
橘「美也は単純だからな」
橘「肉まんか寿司で大丈夫なはずだ」
橘「結局美也の言ってたことって何だったんだろうな」
後輩「さぁ…」
橘「とりあえず梅原の寿司でも持って行けば、もし機嫌が悪くても良くなるだろ」
後輩「そんな簡単に行きますかね…」
橘「美也は単純だからな」
橘「肉まんか寿司で大丈夫なはずだ」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:01:17.50 ID:uQA5MHmB0
後輩「ん?」
橘「あれ?」
後輩「カメラ…」
橘「梅原のところにもついに取材が来たか」
芸人「いや~おいしかったね」
俳優「さすがグルメのリホさんがお気に入りなだけありますね」
桜井「えへへ」
橘「!」
後輩「先輩、あれって…」
橘「あれ?」
後輩「カメラ…」
橘「梅原のところにもついに取材が来たか」
芸人「いや~おいしかったね」
俳優「さすがグルメのリホさんがお気に入りなだけありますね」
桜井「えへへ」
橘「!」
後輩「先輩、あれって…」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:02:44.45 ID:uQA5MHmB0
美也「あっ!」
桜井「わわっ、どうしたの美也ちゃん」
美也「二人ともなんでここに」
橘「み、美也まで…」
桜井「純一…」
俳優「あれ、二人のお知り合いですか?」
美也「兄と夫です」
俳優「あっ、リホさんのことをよく知ってるっていうお兄さんですか」
桜井「わわっ、どうしたの美也ちゃん」
美也「二人ともなんでここに」
橘「み、美也まで…」
桜井「純一…」
俳優「あれ、二人のお知り合いですか?」
美也「兄と夫です」
俳優「あっ、リホさんのことをよく知ってるっていうお兄さんですか」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:03:20.41 ID:uQA5MHmB0
芸人「もう撮影終わっちゃったけど、どうします?」
俳優「そもそもお兄さんを映していいかわかりませんよ」
美也「お兄ちゃん、映していいでしょ!」
橘「…や、やだ」
俳優「だめみたいですね」
芸人「じゃあこのままで終わりでいいか」
桜井「……」
俳優「そもそもお兄さんを映していいかわかりませんよ」
美也「お兄ちゃん、映していいでしょ!」
橘「…や、やだ」
俳優「だめみたいですね」
芸人「じゃあこのままで終わりでいいか」
桜井「……」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:04:55.19 ID:uQA5MHmB0
美也「にぃにの仕事ってゴルフだったんだー…」
橘「こ、これも仕事なんだよ」
橘「美也に何しに行くか言ってなかったのか?」
後輩「ゴルフには行くって言いました」
橘「僕も行くとは言った?」
後輩「えっと…」
美也「聞いてないよ」
後輩「言ってないみたいっす」
橘「こ、これも仕事なんだよ」
橘「美也に何しに行くか言ってなかったのか?」
後輩「ゴルフには行くって言いました」
橘「僕も行くとは言った?」
後輩「えっと…」
美也「聞いてないよ」
後輩「言ってないみたいっす」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:05:42.17 ID:uQA5MHmB0
美也「あっ、そんなことはもういいや」
美也「にぃに、こっち!」ガシッ
橘「な、なんだよ、にぃにって言うな」
美也「りほちゃーん!待ってー!」
橘「なっ…」
桜井「美也ちゃん?」
橘「……」
美也「ちょっと時間いいよね?」
桜井「…うん、いいよ」
美也「にぃに、こっち!」ガシッ
橘「な、なんだよ、にぃにって言うな」
美也「りほちゃーん!待ってー!」
橘「なっ…」
桜井「美也ちゃん?」
橘「……」
美也「ちょっと時間いいよね?」
桜井「…うん、いいよ」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:06:44.44 ID:uQA5MHmB0
美也「じゃあにぃに、りほちゃんと話すこといっぱいあるでしょ」
橘「決めつけるなよ…」
美也「じゃありほちゃんばいばい!」
美也「これからも応援してるからね!」
桜井「えっ、美也ちゃん帰っちゃうの?」
美也「うん、にぃにと二人っきりで話したいこともあるでしょ」
桜井「う…うん…でも…」
美也「みゃーももっとりほちゃんと話したいけど迎えが来たから」
橘「おい、迎えって…あいつの車に僕の荷物も置きっぱなしなんだが」
美也「そんなものまた今度持って行かせるよ」
橘「決めつけるなよ…」
美也「じゃありほちゃんばいばい!」
美也「これからも応援してるからね!」
桜井「えっ、美也ちゃん帰っちゃうの?」
美也「うん、にぃにと二人っきりで話したいこともあるでしょ」
桜井「う…うん…でも…」
美也「みゃーももっとりほちゃんと話したいけど迎えが来たから」
橘「おい、迎えって…あいつの車に僕の荷物も置きっぱなしなんだが」
美也「そんなものまた今度持って行かせるよ」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:07:49.09 ID:uQA5MHmB0
橘「はぁ…美也のやつ…」
橘「……」
桜井「……」
橘「…ひ、久しぶり…だな」
桜井「うん」
橘「桜井リホ…がんばってるな、毎日のようにテレビに出てるらしいじゃないか」
橘「毎日忙しいだろ?」
桜井「少し…でも、ちゃんと休めてるし、充実してるよ」
橘「そうか、元気そうでよかった」
桜井「あの…純一はその…見て、くれてる…?」
橘「ごめん、テレビ自体最近あまり見てなくて」
桜井「そうなんだ…」
橘「あっ、いや…でも美也はよく見てるらしいぞ」
橘「一番好きな芸能人も梨穂…桜井リホだそうだ」
橘「……」
桜井「……」
橘「…ひ、久しぶり…だな」
桜井「うん」
橘「桜井リホ…がんばってるな、毎日のようにテレビに出てるらしいじゃないか」
橘「毎日忙しいだろ?」
桜井「少し…でも、ちゃんと休めてるし、充実してるよ」
橘「そうか、元気そうでよかった」
桜井「あの…純一はその…見て、くれてる…?」
橘「ごめん、テレビ自体最近あまり見てなくて」
桜井「そうなんだ…」
橘「あっ、いや…でも美也はよく見てるらしいぞ」
橘「一番好きな芸能人も梨穂…桜井リホだそうだ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:08:33.69 ID:uQA5MHmB0
香苗「あの二人何やってんのかね」
梅原「久しぶりの再会だってのに、暗い雰囲気だな」
香苗「両想いのくせに、高校のときからちっとも進歩してないじゃない」
香苗「むしろ悪くなってるかもね」
香苗「桜井の作戦失敗してんじゃないの?」
梅原「えっ?作戦って?」
香苗「あれ、まさ君知らなかったっけ?」
梅原「久しぶりの再会だってのに、暗い雰囲気だな」
香苗「両想いのくせに、高校のときからちっとも進歩してないじゃない」
香苗「むしろ悪くなってるかもね」
香苗「桜井の作戦失敗してんじゃないの?」
梅原「えっ?作戦って?」
香苗「あれ、まさ君知らなかったっけ?」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:09:18.28 ID:uQA5MHmB0
――
香苗「…ってことらしいよ」
香苗「あまり橘君に効果はなかったみたいだけど」
香苗「あの子けっこう頑張り屋でしょ」
香苗「橘君に効果がないのはまだ自分が全然有名じゃないからだって思って…」
香苗「その結果、現在に至るってね」
梅原「……」
梅原「まじか…」
梅原「俺が大将にいろいろ言わなかったら、こうはならなかったかも…」
香苗「…ってことらしいよ」
香苗「あまり橘君に効果はなかったみたいだけど」
香苗「あの子けっこう頑張り屋でしょ」
香苗「橘君に効果がないのはまだ自分が全然有名じゃないからだって思って…」
香苗「その結果、現在に至るってね」
梅原「……」
梅原「まじか…」
梅原「俺が大将にいろいろ言わなかったら、こうはならなかったかも…」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:12:50.66 ID:uQA5MHmB0
香苗「…ちょっと手伝ってあげるか」
梅原「そうだな」
香苗「そこのお二人さん、店の前で突っ立ってないで、入ったらどう?」
桜井「香苗ちゃん…」
橘「い、いや…僕は明日も仕事があるから…もう帰るよ」
桜井「あ…」
桜井「……」
香苗「ご、ごめん桜井…良かれと思って声をかけたんだけど…」
桜井「ううん、ありがと香苗ちゃん…」
桜井「私もそろそろ帰るよ、また来るね」
香苗「う、うん…」
梅原「そうだな」
香苗「そこのお二人さん、店の前で突っ立ってないで、入ったらどう?」
桜井「香苗ちゃん…」
橘「い、いや…僕は明日も仕事があるから…もう帰るよ」
桜井「あ…」
桜井「……」
香苗「ご、ごめん桜井…良かれと思って声をかけたんだけど…」
桜井「ううん、ありがと香苗ちゃん…」
桜井「私もそろそろ帰るよ、また来るね」
香苗「う、うん…」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:13:50.94 ID:uQA5MHmB0
桜井「……」
ピッピー
マネ「リホ、こっちこっち」
桜井「あれ…待っててくれたんですか?」
マネ「うん」
マネ「送るわ、乗りなさい」
桜井「ありがとうございます」
マネ「何か話せた?」
桜井「…いえ、挨拶程度で」
マネ「…そう」
ピッピー
マネ「リホ、こっちこっち」
桜井「あれ…待っててくれたんですか?」
マネ「うん」
マネ「送るわ、乗りなさい」
桜井「ありがとうございます」
マネ「何か話せた?」
桜井「…いえ、挨拶程度で」
マネ「…そう」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:14:35.17 ID:uQA5MHmB0
マネ「もしかしてこの世界に入ったこと後悔してる?」
桜井「……」
マネ「自分の考えてたことと真逆になってるもんね」
マネ「あの子もけっこう鈍感だと思ってたけど…」
マネ「ここまで上手くいかないとはね」
マネ「ねえ、リホ」
桜井「……」
マネ「リホ?」
桜井「ぐー…」
マネ「……」
マネ「朝早かったからね…」
桜井「……」
マネ「自分の考えてたことと真逆になってるもんね」
マネ「あの子もけっこう鈍感だと思ってたけど…」
マネ「ここまで上手くいかないとはね」
マネ「ねえ、リホ」
桜井「……」
マネ「リホ?」
桜井「ぐー…」
マネ「……」
マネ「朝早かったからね…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:16:06.66 ID:uQA5MHmB0
数週間後
マネ「来月の予定はギチギチに入ってるけど、今週はけっこう余裕があるわね」
桜井「あ、ほんとですね」
桜井「そうだ、香苗ちゃんのところに行こう!」
マネ「ほんと食べ物好きね」
桜井「違いますよー!香苗ちゃんに会いに行くんです」
マネ「じゃあお寿司は食べないの?」
桜井「食べます…」
マネ「食べ過ぎないようにね」
マネ「来月の予定はギチギチに入ってるけど、今週はけっこう余裕があるわね」
桜井「あ、ほんとですね」
桜井「そうだ、香苗ちゃんのところに行こう!」
マネ「ほんと食べ物好きね」
桜井「違いますよー!香苗ちゃんに会いに行くんです」
マネ「じゃあお寿司は食べないの?」
桜井「食べます…」
マネ「食べ過ぎないようにね」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:17:03.81 ID:uQA5MHmB0
翌日 東寿司
桜井「んー!おいしー!」
香苗「よく食べるわねー」
香苗「せっかく痩せたって言ってたのに」
桜井「だいじょーぶ、だいじょうぶ」
桜井「ちゃんと運動してるもん」
ガラガラ
梅原「へい、らっしゃいっ!」
香苗「いらっしゃいませー」
橘「よっ」
梅原「お…おう、大将か…」
桜井「んー!おいしー!」
香苗「よく食べるわねー」
香苗「せっかく痩せたって言ってたのに」
桜井「だいじょーぶ、だいじょうぶ」
桜井「ちゃんと運動してるもん」
ガラガラ
梅原「へい、らっしゃいっ!」
香苗「いらっしゃいませー」
橘「よっ」
梅原「お…おう、大将か…」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:18:19.88 ID:uQA5MHmB0
橘「なんだよ、その反応は」
梅原「いや…」
香苗「こ、ここしか空いてないな」
梅原「今日は一人なのか?」
橘「うん」
梅原「ちょうどだな…」
香苗「いいんだか、悪いんだか…」
橘「どうしたんだ?」
香苗「…こ、こちらどうぞ」
梅原「いや…」
香苗「こ、ここしか空いてないな」
梅原「今日は一人なのか?」
橘「うん」
梅原「ちょうどだな…」
香苗「いいんだか、悪いんだか…」
橘「どうしたんだ?」
香苗「…こ、こちらどうぞ」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:19:45.59 ID:uQA5MHmB0
橘「よいしょっと」
コツッ
橘「あ、すいませ…」
橘「りっ…」
橘(わざわざ変装してるのに名前を言っちゃ悪いか…)
橘「…珍しいな」
桜井「そ、そうかな…」
桜井「純一はよく来てるの?」
橘「まあ…な」
コツッ
橘「あ、すいませ…」
橘「りっ…」
橘(わざわざ変装してるのに名前を言っちゃ悪いか…)
橘「…珍しいな」
桜井「そ、そうかな…」
桜井「純一はよく来てるの?」
橘「まあ…な」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:20:45.40 ID:uQA5MHmB0
――――――
桜井「……」うとうと
橘「おーい」とんとん
桜井「はっ…」
橘「眠いのか?」
橘「食べてる途中に寝そうになるなんて、よっぽどなんだな」
香苗「この子のことだから帰ってる途中に道端で寝ちゃうかもしれないから、橘君送ってあげなよ」
橘「ええっ…」
橘「…仕方ない、その辺で寝られるよりマシか」
橘「今どこに住んでるんだ?」
桜井「……」うとうと
橘「おーい」とんとん
桜井「はっ…」
橘「眠いのか?」
橘「食べてる途中に寝そうになるなんて、よっぽどなんだな」
香苗「この子のことだから帰ってる途中に道端で寝ちゃうかもしれないから、橘君送ってあげなよ」
橘「ええっ…」
橘「…仕方ない、その辺で寝られるよりマシか」
橘「今どこに住んでるんだ?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:21:38.62 ID:uQA5MHmB0
――――――
橘「おーい、ついたぞ」
桜井「すやすや…」
橘「……」
橘(部屋の場所は教えてもらったし、おぶっていくか…)
橘「……」
橘(梨穂子をか…)
橘「……」ごそごそ
橘「よいしょっと」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「重くない…」
橘「……」
橘「でも感触はいいな…」
橘「おーい、ついたぞ」
桜井「すやすや…」
橘「……」
橘(部屋の場所は教えてもらったし、おぶっていくか…)
橘「……」
橘(梨穂子をか…)
橘「……」ごそごそ
橘「よいしょっと」
橘「……」
橘「あれ?」
橘「重くない…」
橘「……」
橘「でも感触はいいな…」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:22:32.65 ID:uQA5MHmB0
橘「ここか」
ガチャ
橘「お…おじゃましまーす…」
橘「……」
橘「いいところに住んでるな…」
橘「部屋もきれいだし」
橘「あっ、この写真子どものときの…」
橘「……」
橘「っとそんなことしに来たんじゃなかった」
橘「ベッドは…」
橘「……」
橘「さすがに寝室に入るのはやめた方がいいか」
橘「じゃあここのソファに寝かせて」
ガチャ
橘「お…おじゃましまーす…」
橘「……」
橘「いいところに住んでるな…」
橘「部屋もきれいだし」
橘「あっ、この写真子どものときの…」
橘「……」
橘「っとそんなことしに来たんじゃなかった」
橘「ベッドは…」
橘「……」
橘「さすがに寝室に入るのはやめた方がいいか」
橘「じゃあここのソファに寝かせて」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:23:17.78 ID:uQA5MHmB0
桜井「すー…すー…」
橘「…梨穂子」
橘「じゃあな…」
橘「……」
橘「僕がこのまま帰ったら鍵をかけられないじゃないか」
橘「おい、梨穂子起きろ」
橘「梨穂子ってば」
橘「…梨穂子」
橘「じゃあな…」
橘「……」
橘「僕がこのまま帰ったら鍵をかけられないじゃないか」
橘「おい、梨穂子起きろ」
橘「梨穂子ってば」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:24:33.60 ID:uQA5MHmB0
桜井(ん…誰だろ…)
桜井(誰かが私を呼んでる)
桜井(梨穂子って呼んでる…)
桜井(リホじゃなくて梨穂子…)
桜井(そう呼ぶのは一人だけ…ずっと前から私が好きな人…)
桜井(……)
桜井(夢か…)
桜井(そうだよね、こんなところにあの人がいるわけないよ)
桜井(でもせっかく夢の中に出てきてくれたのなら、せめて夢の中でだけでも伝えたいな)
桜井(誰かが私を呼んでる)
桜井(梨穂子って呼んでる…)
桜井(リホじゃなくて梨穂子…)
桜井(そう呼ぶのは一人だけ…ずっと前から私が好きな人…)
桜井(……)
桜井(夢か…)
桜井(そうだよね、こんなところにあの人がいるわけないよ)
桜井(でもせっかく夢の中に出てきてくれたのなら、せめて夢の中でだけでも伝えたいな)
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:25:49.85 ID:uQA5MHmB0
橘「おーい」ゆさゆさ
桜井「うーん…」
桜井「じゅんいちー…」
橘「?」
桜井「ずっと…いまでもすきだよ…」
橘「!?」
橘「お、おい…梨穂子…」
桜井「ん…」
桜井「……」むくっ
橘「や、やっと起きたか…」
桜井「うーん…」
桜井「じゅんいちー…」
橘「?」
桜井「ずっと…いまでもすきだよ…」
橘「!?」
橘「お、おい…梨穂子…」
桜井「ん…」
桜井「……」むくっ
橘「や、やっと起きたか…」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:27:53.08 ID:uQA5MHmB0
桜井「じゅんいち…?」
桜井「さっきより近くてはっきり見える…」
桜井「ふふっ」ガバッ
橘「!?…ちょっ…り…」
ドスーン
橘「いてて…」
桜井「いったーい…」
桜井「うう…せっかくの夢だったのに…」
橘「飛びついてくるなんて、どんな夢みてたんだ…」
桜井「さっきより近くてはっきり見える…」
桜井「ふふっ」ガバッ
橘「!?…ちょっ…り…」
ドスーン
橘「いてて…」
桜井「いったーい…」
桜井「うう…せっかくの夢だったのに…」
橘「飛びついてくるなんて、どんな夢みてたんだ…」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:29:18.66 ID:uQA5MHmB0
桜井「わわわっ!純一!」
桜井「……」
桜井「……」ぎににっ
桜井「痛い…夢じゃない…」
橘「ああ、現実だ、だから今僕は上にのしかかられて苦しい」
桜井「あっ!ご、ごめん!」
橘「はぁ…」
橘(ああ言ったけど、これもいい感触だった)
桜井「……」
桜井「……」ぎににっ
桜井「痛い…夢じゃない…」
橘「ああ、現実だ、だから今僕は上にのしかかられて苦しい」
桜井「あっ!ご、ごめん!」
橘「はぁ…」
橘(ああ言ったけど、これもいい感触だった)
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:30:09.59 ID:uQA5MHmB0
桜井「どうして純一がここにいるの?」
桜井「……」キョロキョロ
桜井「ここ、私の部屋だよ…ね?」
橘「ああ、そうだよ」
橘「梅原の寿司屋で寝そうになってたから送ってやったんだよ」
橘「覚えてないのか?」
桜井「……」
桜井「思い出した」
桜井「ありがとうね純一」
桜井「……」キョロキョロ
桜井「ここ、私の部屋だよ…ね?」
橘「ああ、そうだよ」
橘「梅原の寿司屋で寝そうになってたから送ってやったんだよ」
橘「覚えてないのか?」
桜井「……」
桜井「思い出した」
桜井「ありがとうね純一」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:30:57.27 ID:uQA5MHmB0
橘「さて、起きたのなら帰るよ」
橘「ちゃんと戸締りしろよ」
桜井「あっ待って」
桜井「お礼にお茶だけでも」タッタッタ
橘「いいよ、そんな…」
桜井「わっ!」どてっ
橘「おいおい大丈夫か?」
橘「ほら、手かしてやるから」
桜井「ありがと~」
桜井「よいしょっと…」
橘「ちゃんと戸締りしろよ」
桜井「あっ待って」
桜井「お礼にお茶だけでも」タッタッタ
橘「いいよ、そんな…」
桜井「わっ!」どてっ
橘「おいおい大丈夫か?」
橘「ほら、手かしてやるから」
桜井「ありがと~」
桜井「よいしょっと…」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:32:12.67 ID:uQA5MHmB0
桜井「えへへ…まさか自分の部屋でこけちゃうなんて」
橘「……」
橘「梨穂子はかわいいなあ…」ぼそっ
桜井「え?何か言った?」
橘(し、しまった…つい…)
橘「いや、なんでもない…」
橘「それよりその、さっき…」
橘「あ……いや、なんでもない」
桜井「なんなのさー」
桜井「…じゃあ私からいいかな」
橘「なんだ?」
桜井「さっき私が寝てる間に何か言ってなかった…?」
橘「…いや、特には」
橘「何か聞かれたらマズいことでもあるのか?」
桜井「ううん、でもよかった、直接あなたに言いたいことだったから」
橘「え…」
橘「……」
橘「梨穂子はかわいいなあ…」ぼそっ
桜井「え?何か言った?」
橘(し、しまった…つい…)
橘「いや、なんでもない…」
橘「それよりその、さっき…」
橘「あ……いや、なんでもない」
桜井「なんなのさー」
桜井「…じゃあ私からいいかな」
橘「なんだ?」
桜井「さっき私が寝てる間に何か言ってなかった…?」
橘「…いや、特には」
橘「何か聞かれたらマズいことでもあるのか?」
桜井「ううん、でもよかった、直接あなたに言いたいことだったから」
橘「え…」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:33:15.51 ID:uQA5MHmB0
数日後
後輩「先輩!この雑誌見ました?」
橘「なんだよ、始業前のコーヒーの時間を邪魔するなよ」
後輩「あ、すいません…」
後輩「で、これ見ました?」
橘「いや、見てないけど」ズズッ
後輩「このページ見てほしいんですけど」
橘「どれどれ」
橘「ぶばっ!」
後輩「うわっ!?」
後輩「先輩!この雑誌見ました?」
橘「なんだよ、始業前のコーヒーの時間を邪魔するなよ」
後輩「あ、すいません…」
後輩「で、これ見ました?」
橘「いや、見てないけど」ズズッ
後輩「このページ見てほしいんですけど」
橘「どれどれ」
橘「ぶばっ!」
後輩「うわっ!?」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:34:23.90 ID:uQA5MHmB0
後輩「ちょ、ちょっと先輩…」
橘「す、すまん…」
後輩「自分で掃除してくださいよ」
橘「うん…」
橘「……」
橘(桜井リホおんぶされながら自宅へ、一般人男性と一緒に、か」
橘(これって…)
後輩「これって先輩っすか?」
橘「な、なんでだよ…」
後輩「この写真のカバン、先輩のやつと同じじゃないっすか」
橘「た、たまたま…だろ」
橘「す、すまん…」
後輩「自分で掃除してくださいよ」
橘「うん…」
橘「……」
橘(桜井リホおんぶされながら自宅へ、一般人男性と一緒に、か」
橘(これって…)
後輩「これって先輩っすか?」
橘「な、なんでだよ…」
後輩「この写真のカバン、先輩のやつと同じじゃないっすか」
橘「た、たまたま…だろ」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:35:49.81 ID:uQA5MHmB0
後輩「何を話したんすか?」
橘「何って…」
橘(あれは話したじゃないけど…)
橘(夢の中で言ってたから違うよな…)
橘(でも夢の中とはいえ…僕に言ってたんだよな…)
橘(まさか梨穂子も…)
橘(いやいや、今はそのことじゃなくて…あれは夢の中に対してだから)
後輩「先輩?」
橘「ノーカウントだ」
後輩「何が?」
橘「何って…」
橘(あれは話したじゃないけど…)
橘(夢の中で言ってたから違うよな…)
橘(でも夢の中とはいえ…僕に言ってたんだよな…)
橘(まさか梨穂子も…)
橘(いやいや、今はそのことじゃなくて…あれは夢の中に対してだから)
後輩「先輩?」
橘「ノーカウントだ」
後輩「何が?」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:37:38.01 ID:uQA5MHmB0
後輩「まあよくわかんないことは置いといて、ついに進展したんすね先輩」
橘「何もしてないよ、ただ家まで送っただけだ」
後輩「ええっ、何もしてないんすか!?」
橘「当たり前だろ、なんで何かすると思うんだよ」
後輩「…先輩、そんな悠長でいいんすか?」
橘「何が悠長なんだよ」
後輩「だって、桜井リホってすごい可愛いじゃないですか、性格もいいし」
後輩「他の芸能人に取られちゃうって可能性があるんすよ」
橘「べ…別にそれは梨穂子が決めることなんだから、僕に関係ないだろ」
橘「何もしてないよ、ただ家まで送っただけだ」
後輩「ええっ、何もしてないんすか!?」
橘「当たり前だろ、なんで何かすると思うんだよ」
後輩「…先輩、そんな悠長でいいんすか?」
橘「何が悠長なんだよ」
後輩「だって、桜井リホってすごい可愛いじゃないですか、性格もいいし」
後輩「他の芸能人に取られちゃうって可能性があるんすよ」
橘「べ…別にそれは梨穂子が決めることなんだから、僕に関係ないだろ」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:39:01.84 ID:uQA5MHmB0
橘(梨穂子が他の誰かとか…)
橘(そんなこと今まで考えたこともなかったな)
橘(梨穂子のことを改めて意識してしまったからか…?)
橘(僕はどうしたいんだ…)
橘(梨穂子とどうなりたいんだろ…)
橘(梨穂子は今や誰もが知ってるような有名人だ)
橘(僕なんかが想いを伝えてしまっていいのだろうか…)
橘(芸能界なんか僕よりもいい人なんかごまんといる)
橘(あの時の好きは…ただ友人としての好きなんじゃないだろうか…)
橘(もし…伝えることができたら…何て言うんだろ…)
橘(そんなこと今まで考えたこともなかったな)
橘(梨穂子のことを改めて意識してしまったからか…?)
橘(僕はどうしたいんだ…)
橘(梨穂子とどうなりたいんだろ…)
橘(梨穂子は今や誰もが知ってるような有名人だ)
橘(僕なんかが想いを伝えてしまっていいのだろうか…)
橘(芸能界なんか僕よりもいい人なんかごまんといる)
橘(あの時の好きは…ただ友人としての好きなんじゃないだろうか…)
橘(もし…伝えることができたら…何て言うんだろ…)
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:41:01.73 ID:uQA5MHmB0
橘「……」
橘(いや…違うな…)
橘(そんなはずない、僕は梨穂子と関わるべきじゃないんだ)
橘(僕なんかといたら梨穂子に悪影響が出るだけだ)
橘(この雑誌の写真だって、迷惑に思ってるに違いない)
橘(好きだってのは本当だ…)
橘(だからこそ…梨穂子のために、もう忘れよう…)
橘(他の誰かに取られる…それでいいじゃないか)
橘(……)
橘(でも、最後に一度だけ会いたいな…)
後輩「先輩?おーい」
橘「はっ…な、なんだ?」
後輩「いや、なんかだんだん悲しそうな顔になっていったから」
橘(いや…違うな…)
橘(そんなはずない、僕は梨穂子と関わるべきじゃないんだ)
橘(僕なんかといたら梨穂子に悪影響が出るだけだ)
橘(この雑誌の写真だって、迷惑に思ってるに違いない)
橘(好きだってのは本当だ…)
橘(だからこそ…梨穂子のために、もう忘れよう…)
橘(他の誰かに取られる…それでいいじゃないか)
橘(……)
橘(でも、最後に一度だけ会いたいな…)
後輩「先輩?おーい」
橘「はっ…な、なんだ?」
後輩「いや、なんかだんだん悲しそうな顔になっていったから」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:41:54.88 ID:uQA5MHmB0
――――――
マネ「ふーん、よく撮れてるわね」
マネ「彼の顔はよく見えないから記者側にとってはイマイチかもしれないけど、リホはバッチリ写ってるわね」
マネ「これを見た彼はどんな反応するのかしら」
桜井「もう、そんな笑わうことじゃないですよー」
マネ「そうね、これから大変になるわ」
マネ「ちょっとは彼との距離近づいた?」
桜井「うーん…」
マネ「…その様子じゃあまり肝心なことは話せてないようね」
マネ「ふーん、よく撮れてるわね」
マネ「彼の顔はよく見えないから記者側にとってはイマイチかもしれないけど、リホはバッチリ写ってるわね」
マネ「これを見た彼はどんな反応するのかしら」
桜井「もう、そんな笑わうことじゃないですよー」
マネ「そうね、これから大変になるわ」
マネ「ちょっとは彼との距離近づいた?」
桜井「うーん…」
マネ「…その様子じゃあまり肝心なことは話せてないようね」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:43:32.67 ID:uQA5MHmB0
――――――
桜井「はぁ…」
俳優「珍しいね、リホさんが全然食べないなんて」
俳優「もしかしてこれが原因?」
桜井「わわっ、見たんですか!?」
俳優「テレビとかでもやってるしね」
桜井「うう…そうなんですか…」
俳優「自宅の前でおんぶさせるなんてリホさん大胆だね」
桜井「こ、これは寝ちゃって純一が勝手に…」
俳優「純一…?」
俳優「ああ、リホさんの幼馴染の好きだって言ってた人か」
桜井「はぁ…」
俳優「珍しいね、リホさんが全然食べないなんて」
俳優「もしかしてこれが原因?」
桜井「わわっ、見たんですか!?」
俳優「テレビとかでもやってるしね」
桜井「うう…そうなんですか…」
俳優「自宅の前でおんぶさせるなんてリホさん大胆だね」
桜井「こ、これは寝ちゃって純一が勝手に…」
俳優「純一…?」
俳優「ああ、リホさんの幼馴染の好きだって言ってた人か」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:44:25.99 ID:uQA5MHmB0
桜井「ええっ!そ、そんなこと私言いました!?」
俳優「リホさん、個室とはいえ、お店ではもう少し静かに」
桜井「す…すみません…」
俳優「でもその反応は当たってたんだ」
桜井「…もしかして適当に言っただけ…なんですか?」
俳優「うん」
桜井「ひどいですよ~」
俳優「それで何をしたの?」
桜井「何もしてませんよー」
俳優「リホさん、個室とはいえ、お店ではもう少し静かに」
桜井「す…すみません…」
俳優「でもその反応は当たってたんだ」
桜井「…もしかして適当に言っただけ…なんですか?」
俳優「うん」
桜井「ひどいですよ~」
俳優「それで何をしたの?」
桜井「何もしてませんよー」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:45:50.32 ID:uQA5MHmB0
俳優「何も?」
桜井「はい」
俳優「若い男女が一つ屋根の下で、しかもリホさんは寝てたんでしょ」
俳優「その人もリホさんのことが好きなんだし…」
俳優「何もないわけないと思うけどな…」
桜井「ほんとに何もありませんでしたよ」
俳優「……」
俳優「ダメよリホちゃん!相手は相当な奥手なんでしょ!」
俳優「せっかく自宅に連れ込めたのに、なんにもしないなんて!」
俳優「このままだといつまでたっても進展なんてありえないわよ!」
桜井「はい」
俳優「若い男女が一つ屋根の下で、しかもリホさんは寝てたんでしょ」
俳優「その人もリホさんのことが好きなんだし…」
俳優「何もないわけないと思うけどな…」
桜井「ほんとに何もありませんでしたよ」
俳優「……」
俳優「ダメよリホちゃん!相手は相当な奥手なんでしょ!」
俳優「せっかく自宅に連れ込めたのに、なんにもしないなんて!」
俳優「このままだといつまでたっても進展なんてありえないわよ!」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:46:46.48 ID:uQA5MHmB0
桜井「ちょ、ちょっと…素が出てますよ…」
俳優「あら、あたしったら…」
俳優「おほんっ…」
俳優「俺はリホさんの友人として、ファンとして、リホさんには幸せになってほしい」
俳優「お互いずっと好きなんでしょ、あとおもしろそうだし」
桜井「私本気で悩んでるんですよー!」
俳優「はは、ごめんごめん」
俳優「じゃあお詫びに俺からアドバイス…というか体験談というか…」
俳優「時間が空きすぎると想いは伝わらないよ、後悔した時はもう遅いってね」
桜井「……」
俳優「あら、あたしったら…」
俳優「おほんっ…」
俳優「俺はリホさんの友人として、ファンとして、リホさんには幸せになってほしい」
俳優「お互いずっと好きなんでしょ、あとおもしろそうだし」
桜井「私本気で悩んでるんですよー!」
俳優「はは、ごめんごめん」
俳優「じゃあお詫びに俺からアドバイス…というか体験談というか…」
俳優「時間が空きすぎると想いは伝わらないよ、後悔した時はもう遅いってね」
桜井「……」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:49:29.23 ID:uQA5MHmB0
―――――――――――――
プルルルルル
橘「?」
橘「誰だろう、知らない番号だ」
橘「はい、もしもし、橘ですけど」
桜井「も…もしもし、さ、桜井です」
橘「梨穂子…?」
橘「…どうしたんだ?」
桜井「直接会って話たいことがあるの」
桜井「空いてる日ってあるかな…」
橘「僕はけっこう暇があるけど、そっちは空いてる日は限られてるだろ、そっちに合わせるよ」
桜井「じゃあ明日の夜はどうかな…急だけど」
橘「わかった」
プルルルルル
橘「?」
橘「誰だろう、知らない番号だ」
橘「はい、もしもし、橘ですけど」
桜井「も…もしもし、さ、桜井です」
橘「梨穂子…?」
橘「…どうしたんだ?」
桜井「直接会って話たいことがあるの」
桜井「空いてる日ってあるかな…」
橘「僕はけっこう暇があるけど、そっちは空いてる日は限られてるだろ、そっちに合わせるよ」
桜井「じゃあ明日の夜はどうかな…急だけど」
橘「わかった」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:50:41.22 ID:uQA5MHmB0
翌日
マネ「お疲れさまリホ」
マネ「早速だけど明日は昼と夜にバラエティ番組があるから」
マネ「連絡終わり」
桜井「み、短いですね…」
マネ「急いでるんでしょ、わかるわよ」
マネ「行くのね…」
桜井「はい」
マネ「がんばって…といいたいけど、私もがんばらないけないのよね」
マネ「成功したらマスコミとかいろんなとこへの対応しないと…」
桜井「あはは…」
マネ「ま、わかっててリホのマネージャーしてたんだけどね」
マネ「行ってらっしゃい」
桜井「…高橋先生、後を頼みます」
マネ「はーい、橘君によろしくね、桜井さん」
マネ「お疲れさまリホ」
マネ「早速だけど明日は昼と夜にバラエティ番組があるから」
マネ「連絡終わり」
桜井「み、短いですね…」
マネ「急いでるんでしょ、わかるわよ」
マネ「行くのね…」
桜井「はい」
マネ「がんばって…といいたいけど、私もがんばらないけないのよね」
マネ「成功したらマスコミとかいろんなとこへの対応しないと…」
桜井「あはは…」
マネ「ま、わかっててリホのマネージャーしてたんだけどね」
マネ「行ってらっしゃい」
桜井「…高橋先生、後を頼みます」
マネ「はーい、橘君によろしくね、桜井さん」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:51:29.37 ID:uQA5MHmB0
―――――――
桜井「お…お待たせ~…」
橘「いや、僕も今来たところだから」
桜井「その…純一…」
橘「待ってくれ、先に僕からいいかな」
桜井「?」
橘「僕は高校のときまでの梨穂子のことしか知らない」
橘「だから桜井リホとして活動したことはよくわからないんだ」
橘「僕の知らない梨穂子がいて、昔の思い出とか…僕のことなんかもう覚えてないんじゃないかって考えちゃって…」
橘「僕の好きな梨穂子はもういない…なんて思っちゃって…」
橘「変わった…いや、僕の知らない姿を見たくないって…」
橘「はは…幼馴染がいつまでも変わらないなんて夢みてるんだ…」
桜井「お…お待たせ~…」
橘「いや、僕も今来たところだから」
桜井「その…純一…」
橘「待ってくれ、先に僕からいいかな」
桜井「?」
橘「僕は高校のときまでの梨穂子のことしか知らない」
橘「だから桜井リホとして活動したことはよくわからないんだ」
橘「僕の知らない梨穂子がいて、昔の思い出とか…僕のことなんかもう覚えてないんじゃないかって考えちゃって…」
橘「僕の好きな梨穂子はもういない…なんて思っちゃって…」
橘「変わった…いや、僕の知らない姿を見たくないって…」
橘「はは…幼馴染がいつまでも変わらないなんて夢みてるんだ…」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:52:51.36 ID:uQA5MHmB0
橘「…僕のこと嫌いになっただろ、こんなこと考えてるやつなんて」
橘「あの雑誌の写真も迷惑かけたな…」
橘「こんなとこも写真撮られたりしたら、また迷惑をかけてしまう」
橘「だからもう…」
橘「ごめんな梨穂子、さよな…むぐっ!?」
桜井「…なんで…そんなこと言うの…?」
桜井「私は…私はずっとあなたのことが好きだったの」
桜井「私はあなたのことをずっと見てた、でも私だって高校までの純一しか知らない」
桜井「子どもの時から今まで、純一とはいろいろなことはあったけど、一度も純一のことを迷惑だなんて思ったことはない」
橘「あの雑誌の写真も迷惑かけたな…」
橘「こんなとこも写真撮られたりしたら、また迷惑をかけてしまう」
橘「だからもう…」
橘「ごめんな梨穂子、さよな…むぐっ!?」
桜井「…なんで…そんなこと言うの…?」
桜井「私は…私はずっとあなたのことが好きだったの」
桜井「私はあなたのことをずっと見てた、でも私だって高校までの純一しか知らない」
桜井「子どもの時から今まで、純一とはいろいろなことはあったけど、一度も純一のことを迷惑だなんて思ったことはない」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:56:01.23 ID:uQA5MHmB0
桜井「それに…」
橘「んっ!んんっ!」ぺちぺち
桜井「あっ!、ご、ごめんなさい!」
橘「ぷはっ…は…鼻ごとふさぐ必要はないだろ…」
橘「い、いいか梨穂子…僕なりに考えたことなんだけど、その方が梨穂子にとっていいはずなんだ」
桜井「…桜井リホが嫌なのなら、私引退する」
橘「なっ…なに言ってんだよ」
桜井「だって純一に見てもらうためにアイドルになって、女優になったんだもん」
橘「えっ…」
桜井「変わらなきゃ、あなたには注目してもらえないって思ってたから…」
桜井「ちゃんと話せればよかったんだけれどね」
橘「んっ!んんっ!」ぺちぺち
桜井「あっ!、ご、ごめんなさい!」
橘「ぷはっ…は…鼻ごとふさぐ必要はないだろ…」
橘「い、いいか梨穂子…僕なりに考えたことなんだけど、その方が梨穂子にとっていいはずなんだ」
桜井「…桜井リホが嫌なのなら、私引退する」
橘「なっ…なに言ってんだよ」
桜井「だって純一に見てもらうためにアイドルになって、女優になったんだもん」
橘「えっ…」
桜井「変わらなきゃ、あなたには注目してもらえないって思ってたから…」
桜井「ちゃんと話せればよかったんだけれどね」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:56:57.30 ID:uQA5MHmB0
橘「そうだったのか…」
橘「ごめん、気づかなくて…」
桜井「ううん、言わなかった私も悪いから」
橘「……」
桜井「……」
橘「……」
桜井「……」
橘「梨穂子」
桜井「純一」
二人「あっ…」
橘「ごめん、気づかなくて…」
桜井「ううん、言わなかった私も悪いから」
橘「……」
桜井「……」
橘「……」
桜井「……」
橘「梨穂子」
桜井「純一」
二人「あっ…」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:58:18.72 ID:uQA5MHmB0
桜井「ど、どうしたの?」
橘「梨穂子こそ…」
桜井「……」
橘「……」
橘(って譲ろうとしてどうするんだ、僕が言わなきゃだめなんだ)
橘「梨穂子…一度画面越しで言ったことあったな」
橘「あれは僕が酔って言ったことだけど」
桜井「うん、覚えてる」
橘「実は一つだけ嘘を言ってたんだ」
桜井「嘘…?」
橘「梨穂子こそ…」
桜井「……」
橘「……」
橘(って譲ろうとしてどうするんだ、僕が言わなきゃだめなんだ)
橘「梨穂子…一度画面越しで言ったことあったな」
橘「あれは僕が酔って言ったことだけど」
桜井「うん、覚えてる」
橘「実は一つだけ嘘を言ってたんだ」
桜井「嘘…?」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 03:59:59.14 ID:uQA5MHmB0
橘「覚えてくれるだけで十分なんて言ってたけど、本当はこうしてそばにいてほしい」
橘「こんなこと誰にも言ったことないから上手く言えなくて悪いけど…」
橘「梨穂子、大好きだ!だから僕と…」
ギュッ
橘「わっ」
桜井「ずっと…待ってたよ、その言葉…」
橘「まったく…あわてんぼうだな、梨穂子は…」
橘「こういう時の言葉ぐらい最後までちゃんと聞くもんだろ」
桜井「ごめんね…うれしくて、つい…」
橘「変わったなんて…僕の思い違いだったな…」
橘「梨穂子はいつまでたっても梨穂子だな」
桜井「当たり前だよ、純一もいつまでたっても純一だよ」
橘「こんなこと誰にも言ったことないから上手く言えなくて悪いけど…」
橘「梨穂子、大好きだ!だから僕と…」
ギュッ
橘「わっ」
桜井「ずっと…待ってたよ、その言葉…」
橘「まったく…あわてんぼうだな、梨穂子は…」
橘「こういう時の言葉ぐらい最後までちゃんと聞くもんだろ」
桜井「ごめんね…うれしくて、つい…」
橘「変わったなんて…僕の思い違いだったな…」
橘「梨穂子はいつまでたっても梨穂子だな」
桜井「当たり前だよ、純一もいつまでたっても純一だよ」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 04:01:20.17 ID:uQA5MHmB0
二年後
橘「どのニュース番組でもやってるな」
橘「おっ、Yah●●!ニュースにも書いてあるよ」
橘「桜井リホ結婚だって」
梨穂子「も~、純一!早く食べないとごはん冷めちゃうぞー!」
橘「梨穂子こそ、そんなゆっくりしてていいのか?」
橘「今日は昼前からの撮影だって言ってたじゃないか」
梨穂子「あっ!いっけない!」
梨穂子「遅刻遅刻!」
橘「あっ走ると危ないぞ」
梨穂子「わっ!」
橘「どのニュース番組でもやってるな」
橘「おっ、Yah●●!ニュースにも書いてあるよ」
橘「桜井リホ結婚だって」
梨穂子「も~、純一!早く食べないとごはん冷めちゃうぞー!」
橘「梨穂子こそ、そんなゆっくりしてていいのか?」
橘「今日は昼前からの撮影だって言ってたじゃないか」
梨穂子「あっ!いっけない!」
梨穂子「遅刻遅刻!」
橘「あっ走ると危ないぞ」
梨穂子「わっ!」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 04:02:13.99 ID:uQA5MHmB0
橘「よっと」ガシッ
梨穂子「ふぅ~、危機一髪だよ」
梨穂子「ありがとう、純一」チュッ
橘「どういたしまして」
橘「気をつけろよな、自宅で転びそうになる女優なんて梨穂子ぐらいだぞ」
梨穂子「えへへ…そうだねー」
梨穂子「もう私だけの体じゃないから気をつけないと」
橘「僕は心配でしょうがないよ…」
梨穂子「そうだね、この子もビックリしちゃうよ」
橘「そうそう…えっ?この子?」
梨穂子「あれ?昨日言わなかった?あなたの子だよ」
終わり
梨穂子「ふぅ~、危機一髪だよ」
梨穂子「ありがとう、純一」チュッ
橘「どういたしまして」
橘「気をつけろよな、自宅で転びそうになる女優なんて梨穂子ぐらいだぞ」
梨穂子「えへへ…そうだねー」
梨穂子「もう私だけの体じゃないから気をつけないと」
橘「僕は心配でしょうがないよ…」
梨穂子「そうだね、この子もビックリしちゃうよ」
橘「そうそう…えっ?この子?」
梨穂子「あれ?昨日言わなかった?あなたの子だよ」
終わり
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 04:04:39.40 ID:uQA5MHmB0
もう少し食べ物の話入れた方がよかったかな
あと途中で話を少し変えたので、違和感があるかもしれないです
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/04(土) 07:34:03.71 ID:cun/9J2po
おつおつおつ
毎回すごい面白い
ありがたい
毎回すごい面白い
ありがたい
引用元: 【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
吉井明久「アマガミ?」
2018-07-28
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:26:57.53 ID:VqCmnBoHO
バカとテストと召喚獣とアマガミのクロスです。
両作品のネタバレがあります。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:30:40.64 ID:VqCmnBoHO
~文月学園教室~
明久「…どうして僕は皆からバカにされるんだろう」
雄二「ん?バカだからだろ」
秀吉「バカだからじゃな」
康太「……バカだから」
明久「ちょっと!?確かに僕は少しバカかもしれないけど、他にも理由があるはずなんだ!」
雄二「じゃあそのバカ丸出しの顔だな」
秀吉「普段のバカな行いかのう…」
康太「……バカだから」
明久「ちくしょう!何一つ否定できない上に、ムッツリーニは結局僕をバカだとしか言ってないよね!?」ガーン
雄二「違うのか?」
明久「違うよ!僕が皆にバカにされてるのは僕に彼女がいないからだと思うんだ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:31:54.31 ID:VqCmnBoHO
雄二「いや、それは多分関係ないと思うが…」
明久「それで昨日こんなものを買ってみたんだ」スッ
雄二「……アマガミ?」
秀吉「これはなんじゃ?ゲームかのう?」
明久「そう、ゲームだよ。これを買うために今月の食費がなくなっちゃったけどね…」
康太「……何でゲーム?」
明久「これは昔話題になったゲームで、何でも凄くリアルな恋愛を楽しめるゲームらしいんだ」
秀吉「リアルな恋愛じゃと?」
明久「うん。このゲームの目的はクリスマスまでに彼女を作ることなんだって」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:32:57.20 ID:VqCmnBoHO
秀吉「明久…お主は現実でモテないからって虚構に走るのか…」
康太「……発想が残念」
明久「やめて!そんな憐れみの目で僕を見ないで!!」
明久「違うんだ!僕はこのゲームで彼女の作り方を勉強するんだ!!」
明久「そして現実でも僕は彼女を作ってみせる!!」
雄二「……」
秀吉「……」
康太「……」
明久「くそぅ!!このゲームで勉強して彼女を作ってみんなを見返してやる!!」タタタッ
秀吉「あ……走って行ってしまったのう」
雄二「……」
秀吉「なんじゃ雄二。明久が気になるのか?」
雄二「…別に?いつもの明久のバカさ加減に呆れてただけだ」
秀吉「そうか」
雄二(……アマガミか)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:33:51.50 ID:VqCmnBoHO
~吉井明久自宅~
明久「さてさてさーて、これで準備はOKっと」
明久「こういうゲームは初めてだから、何だかワクワクするな」
明久「プレイヤー名は…吉井明久っと」
明久「よし、ゲームスタートって……あれ?画面が光って……うわぁぁぁああああああ!!!!」ピカー
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:36:06.64 ID:VqCmnBoHO
~自室~
美也「……にぃに!にぃにってば!」
明久「うーん…」
美也「もう!早く起きないと朝ごはん食べられないよ!」
明久「ふぇ?……君は誰?」
美也「寝ぼけてないで早く支度しないと遅刻だよ!」タタタッ
明久「あれ?…ここはどこ?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:37:01.74 ID:VqCmnBoHO
明久「……」
明久「僕には美也という妹がいて、僕は輝日東高校2年生…」
明久「……」
明久「確か僕はゲームを買って、それを始めたらここに…」
明久「もしかして僕はゲームの世界の中にいるの?」
明久「え?凄くリアルなゲームってこういうことなの?」
明久「まあとりあえず、学校に行ってみよう」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:38:18.10 ID:VqCmnBoHO
~学校廊下~
絢辻「あ、吉井くん。おはよう」
明久「え?ああ、おはよう…」
明久(この綺麗で真面目そうな人は誰だろう…)
明久(でも、僕のことを知ってるみたいだ)
絢辻「どうしたの?」
明久「え!えーっと…ごめん。僕の教室ってどこか知ってるかな?」
絢辻「何言ってるの?吉井くん、私と同じクラスじゃない」
明久「そ、そうだったね…あはは……」
絢辻「…もしかしてだけど、自分の教室がわからないの?」
明久「いやいや、そんなわけないじゃない!自分の教室がわからないなんてそんなの相当なバカじゃないか!」
絢辻「え?違うの?」キョトン
明久「僕はこの世界でも相当なバカなのかぁぁぁ!!!」ガーン
絢辻「ふふっ。そろそろHRが始まっちゃうわ。早く行きましょ」スタスタ
明久「うぅ…何だか先が思いやられるよ……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:39:21.23 ID:VqCmnBoHO
~自教室~
雄二「よ、明久。今日も遅かったな」
明久「ゆ、雄二!?雄二が何でここにいるのさ!?」
雄二「はぁ?お前と同じクラスだからに決まってるだろうが」
明久(ここはゲームの世界のはずなのに何で雄二が?)
明久(でも、雄二がいるなら心強い)
明久「雄二、ちょっと話があるんだ」
雄二「あ?何だよ」
明久「大事な話なんだ。ちょっとついてきてくれないかな」
雄二「……全くもって嫌な予感しかしないんだが」
明久「いいから、屋上にいくよ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:40:26.10 ID:VqCmnBoHO
~屋上~
雄二「で?話ってのは何なんだ?」
明久「雄二、僕は今から簡単には信じられないことを言うかもしれない。でも…」
明久「雄二は僕を信じてくれるかな?」
雄二「……その顔はマジな話みたいだな」
雄二「いいだろう。どんなに信じられなかろうが、お前の話を否定したりしない。約束しよう」フッ
明久「ありがとう…助かるよ雄二」フッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:41:29.28 ID:VqCmnBoHO
明久「実はここはゲームの世界で、僕はその主人公なんだ!!」
雄二「……もしもし、輝日東病院ですか?急患です。すぐに来て下さい」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:43:23.75 ID:VqCmnBoHO
明久「ちょっと待って!!確かにおかしなことを言った自覚はあるけど、僕を精神異常者だと決めつけないで!!」
雄二「明久…悪かったな。そんなになるまで気づいてやれなくて」ポンッ
明久「クソッ!!こいつこれっぽっちも信じてない!!この嘘つき!!」
雄二「なぁ明久。俺がいきなりこの世界はゲームの世界だってお前に言ったらどうする?」ハァ
明久「そんなの決まってるよ!雄二のために腕のいい医者のいる病院を探すに決まってるじゃないか!!」
雄二「そうなるだろ?だから俺もそうしてやるよ」ハァ
明久「しまったぁぁぁ!!!このままじゃ彼女を作るどころか何も出来ずに病院ルートだぁぁぁ!!!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:44:50.76 ID:VqCmnBoHO
雄二「……彼女を作るだと?」ピクッ
明久「あ!そうなんだよ!僕はクリスマスまでに彼女を作らなきゃいけないみたいなんだ!!」
雄二「それがお前の言うこのゲーム世界の目的なのか?」
明久「うん。多分そうだと思う」
雄二「……」
明久「雄二?」
雄二「…彼女が欲しいだけなら最初からそう言え、このバカ」
明久「え?だからそうじゃなくて僕は…」
雄二「俺が協力してやる。だからもう黙れ」
明久「ほ、本当に!?信じてくれるの!?」
雄二「全部は信じないがな」
明久「いや、それでもありがとう雄二!本当に助かるよ!!」
雄二「話は終わりだな。じゃ、教室に戻るぞ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:46:59.88 ID:VqCmnBoHO
~自教室~
昼休み
明久「それで、僕が彼女を作るためにはどうすればいいと思う?」
雄二「そうだな。まずは屋上から紐無しバンジージャンプでもすればいいんじゃないか?」
明久「ねぇ、それ遠回しに現世の僕じゃ彼女は出来ないって言ってる?」
雄二「冗談だ。あと80年ぐらいしたら彼女なんて簡単に出来るさ」
明久「もうそれ直接死ねって言ってるのと同じだよね!?」ガーン!!
棚町「何々ー?あんたら何の話してるわけ?」
昼休み
明久「それで、僕が彼女を作るためにはどうすればいいと思う?」
雄二「そうだな。まずは屋上から紐無しバンジージャンプでもすればいいんじゃないか?」
明久「ねぇ、それ遠回しに現世の僕じゃ彼女は出来ないって言ってる?」
雄二「冗談だ。あと80年ぐらいしたら彼女なんて簡単に出来るさ」
明久「もうそれ直接死ねって言ってるのと同じだよね!?」ガーン!!
棚町「何々ー?あんたら何の話してるわけ?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:52:37.58 ID:VqCmnBoHO
雄二「棚町か」
明久「え?…雄二この人は?」
雄二「ああ、こいつは…」
棚町「え?何よアキ…」
明久「え?」
棚町「自分の彼女に向かってその物言いは酷いんじゃない?」
明久「えぇ!?」
雄二「そうだぞ。こいつはお前の彼女の棚町薫じゃないか」
明久「Really!!??」
明久(どういうことだ!?この棚町さんが僕の彼女!?)
明久(あれ?ということは僕はもう…)
明久「雄二……ありがとう。僕はもうゲームクリアみたいだ」
雄二「よかったな。明久」
明久「さぁ、棚町さん!!クリスマスは僕とレッツパーティだ!!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 18:54:20.86 ID:VqCmnBoHO
棚町「って、いつまで悪ノリしてるのよ」
明久「うぇ?」
雄二「お前が始めたんだろうが」
棚町「ま、楽しかったからいいけどね」
明久「え……どういうこと?」
雄二「棚町はお前の彼女じゃなくただの友人だ。クラスメイトだ」
棚町「そんな当たり前のこと今更…ってアキが血の涙を流してる!?」
明久「クソッ!!憎しみで……人が殺せたら……っ!!」
雄二「棚町が彼女じゃなくてそんなに悔しいのか明久」
明久「当たり前じゃないか!!こんなに可愛い人が彼女だったらどんなにいいか!!雄二は僕の心を弄んだんだ!!」
棚町「え……」
雄二「おい、明久」
明久「何だよ!?」
雄二「棚町を口説くなら他所でやってくれ」
棚町「……」
明久「誰も口説いてなんて…棚町さん?」
棚町「あはは…あたしちょっとトイレいってくるね」スタタ
明久「ほら、雄二が変なことを言うから棚町さんが行っちゃったよ」
雄二「はぁ…全くこのバカは……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/24(土) 19:10:20.33 ID:UmL+eUWZO
すげぇ…脳内再生余裕なんだけど…
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:32:47.50 ID:eE/y9k8KO
~自教室~
放課後
明久「さて、放課後だね。これからどうしよっか」
雄二「腹へったし、飯でも食べてくか?」
明久「そうだね。じゃあ、そうしようか」
絢辻「あ、待って。吉井くん」
明久「ん?どうしたの?…えっと……」
雄二「絢辻詞だ」ボソッ
明久「…絢辻さん」
絢辻「吉井くん、まだ進路希望調査表を出してないでしょう?」
明久「え?進路希望?」
絢辻「そうよ。あれ、提出期限が今日までなの」
雄二「明久。お前進路なんて考えてるのか?」
明久「失礼な!僕だって進路ぐらいちゃんと考えてあるよ!!」
雄二「ほう。なら早く書いて絢辻に提出するんだな」
明久「わかったよ。…絢辻さんごめんね。今すぐ書くから少し待ってて」カキカキ
絢辻「ええ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:33:53.17 ID:eE/y9k8KO
明久「できた!」
雄二「どれどれ?」チラッ
[希望する職種]
前略
[希望する職業]
中略
[希望した理由]
後略
雄二「明久…お前進路ぐらい考えてあるって言ってたよな」
明久「自分の進路って…決めるの難しいよね……」フッ
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:35:21.39 ID:eE/y9k8KO
雄二「それにこの前略、中略、後略の使い方間違ってるからな」
明久「え!?そうなの!?」
雄二「ああ。この場合正しくはこうだ」
[希望する職種]
全略
[希望する職業]
全略
[希望した理由]
全略
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:36:43.51 ID:eE/y9k8KO
明久「おお!ありがとう!雄二!!」
雄二「気にするな。そんなことより早く絢辻さんにこれを渡してやれ」
明久「うん。待たせたね、絢辻さん。進路希望調査表だよ」ニカッ
絢辻「吉井くん」
明久「何かな?」
絢辻「書き直し」
明久「どうして!?」ガーン!!
絢辻「吉井くんって本当の本当にバカなのね…」
明久「ものすごい慈愛に満ちた顔で僕のバカを指摘されたぁぁぁ!!!」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:38:36.75 ID:eE/y9k8KO
~学校廊下~
放課後
明久「僕のバカがどんどん広まっていく…」
雄二「いいんじゃないか?目立てて」
明久「よくないよ!しかも目立つって言っても完全に悪目立ちだよね!?」
明久「これじゃ彼女を作るなんて夢のまた夢だよ…」
雄二「ま、そのバカを他の面で補えればいいんじゃないか?」
明久「…そうだね。頑張ってみるよ……ってあれ?」
雄二「どうした?明久」
明久「今あっちの方に黒猫がいたような…」
雄二「あっちって、校舎裏の方か?」
明久「うん。ちょっと見てくるよ」タタタッ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:40:29.75 ID:eE/y9k8KO
~校舎裏~
放課後
明久「あれ?おかしいな。こっちの方に行ったはずなんだけど…」
明久「この階段の辺りかな?それとも上…………なっ!?」
明久(黒猫を探して、校舎裏にある階段を下から見上げると…)
明久(階段の上には女の子が一人立っていて…)
明久(僕の場所からは彼女のスカートの中がはっきり見えていた)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:42:32.67 ID:eE/y9k8KO
明久「……」
七咲「……」
明久(これは…何だろう……)
明久(黒猫を追いかけて来たら、黒髪の女の子の黒パンツと出会ってしまった)
七咲「……」ジー
明久(そもそもこの女の子は誰なんだろう?何でこんな所にいるんだろう?)
七咲「……」ジー
明久(黒い猫…黒い女の子…黒いパンツ……ッ!!そうか!!)
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:44:47.65 ID:eE/y9k8KO
七咲「……あの」
明久「わかった!!」
七咲「え?」
明久「君があの黒猫なんだね!?」
七咲「……はい?」
明久「君のその綺麗な黒い髪!猫っぽい可愛い顔にミステリアスな雰囲気!!」
明久「そう、君は猫なんだ!!」バーン!!
七咲「……」ボーゼン
明久「ふっ…僕の推理が冴え渡ってしまったみたいだね」
雄二「明久」ハァ
明久「あ、雄二。いつからいたの?」
雄二「お前が下級生にわけわからん妄想を垂れ流してる時からだ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/25(日) 10:51:29.26 ID:eE/y9k8KO
明久「妄想なんかじゃないよ!れっきとした推理だよ!!」
雄二「黙れ迷探偵。お前は本気であいつが猫に見えるのか?」ハァ
明久「え?じゃああの子は…」
雄二「あいつは七咲。俺達の1個下の後輩だ」
明久「え」ダラダラ
七咲「…」
雄二「悪かったな、七咲。こいつバカなんだ」
七咲「いえ…確かに驚きましたけど……」
七咲「あの、吉井先輩ですよね?」
明久「あ、あれ?僕のこと知ってるの…?」
七咲「はい。私達の1個上の先輩の中には輝日東高校歴代No.1のバカがいるって私達の学年で噂されてましたから…」
明久「き、輝日東高校歴代No.1…?」
七咲「はい。No.1です」クスッ
雄二「よかったな、明久。お前のバカは歴代No.1だと」
明久「こんな1番全然嬉しくないぃぃぃ!!!」
明久(こうして、僕のゼロから始まるというか、バカから始まるアマガミが始まった)
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 22:01:46.00 ID:ZQTaC9DzO
明久「ただいまー」ガチャッ
美也「おかえりー。何処行ってたの?」
明久「ちょっと雄二と晩ご飯を食べに行ってたんだ」
美也「むぅ…また雄二さんと出掛けてたの?」
明久「うん?そうだけど?」
美也「ねぇ、にぃに。にぃには彼女作らないの?」
明久「へ?急にどうしたの?」
美也「もう来月はクリスマスなんだよ?このままだと雄二さんと過ごすことになっちゃうよ?」
明久「それは嫌だなぁ……」
明久「でもね、美也。彼女は欲しいと思っても簡単に作れるものじゃないんだ…」ツー
美也「にぃに…まさかそこで泣いちゃうとは思ってなかったよ…」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:35:06.72 ID:bCyClbEgO
明久「でも、今回は僕も頑張ってみようと思うんだ」
美也「頑張る?彼女のこと?」
明久「うん。クリスマスまでに、美也にも自信をもって自慢できるような彼女を作ってみせるよ」ニコッ
美也「…ふーん」
明久「美也?」
美也「何でもないよ!せいぜい頑張りなよ!バカにぃに!!」
明久「うん。ありがとう」
明久(美也を見てるとなんとなく、葉月ちゃんを思い出すな…)
明久(僕には姉さんしかいなかったから知らなかったけど、美也みたいな妹がいるっていうのもいいのかもしれない)
明久(時間はかかるかもしれないけど、美也とはもっと仲良くなりたいな)
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:37:26.20 ID:bCyClbEgO
~通学路~
翌日 朝
美也「……」ポー
明久「ふわぁ…」
雄二「朝から随分眠そうだな、お前ら」
美也「あ、雄二さん」
明久「おはよう、雄二。学校がある日の朝はいつだって眠いんだよね…」
雄二「そんな寝惚けた面で、お前の無謀な挑戦は成功するのか?」
明久「!」ギクッ
美也「確かに、実際にぃにを好きになってくれる女の人なんているのかな…」
明久「いるよ!……多分…日本の何処かには…」
美也「わざわざ日本中を探さないといけないんだね…」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:40:47.02 ID:bCyClbEgO
雄二「心配するな美也。明久はこう見えて結構モテるんだぞ?」
美也「え!にぃにが!?」
明久「え!僕が!?」
雄二「ああ。俺が知ってる中で最低でも1人、確実に明久のことを好いてる奴がいる」フッ
明久「ほほほ、本当に!?」
美也「ど、どんな人なの!?」
雄二「品行方正で成績優秀な眼鏡の似合うカッコいい奴だ」
明久「へー!!すごい人なんだね。カッコいいってことはボーイッシュな人なのかな?」
美也「ボーイッシュな人…」
雄二「そうだ。まあ、ボーイッシュというかボーイそのものなんだが」
美也「」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:42:53.94 ID:bCyClbEgO
明久「…ごめん雄二。ちょっとよく聞きとれなかったから、もう一度言ってくれない?」
雄二「お前のことを好きな奴は女ではなく男だ」
明久「……ごめん雄二。また耳の調子が…」
雄二「お前のことを好きな奴はSheではなくHeだ」
明久「ひぃぃぃ!!!」ガーン!!
雄二「安心しろ明久。そいつのお前を思う気持ちは本物だ」ポンッ
明久「違うっ!僕が安心できないのはそんな所じゃない……っ!!」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:44:09.40 ID:bCyClbEgO
美也「…美也、努力するから」
明久「え?美也?…何の努力をするの?」
美也「にぃにがクリスマスに男の人を連れて来たとしても、それを認められるように努力するから…」グスッ
明久「美也!?君のにぃには絶対にそんなことしないから!!涙ながらにそんな決意を表明しないで!?」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/03(土) 21:44:58.19 ID:bCyClbEgO
雄二「さ、そろそろ学校に着くから悪ふざけは終わりにするぞ」
明久「待って!!本当に悪ふざけなんだよね!?」
雄二「…」サッ
明久「言って!?僕から目を反らさないで嘘だと言ってよ!!雄二ぃぃぃいいいい!!!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/06(火) 21:05:37.81 ID:muWph9mBO
~学校廊下~
明久「全く、雄二の冗談は心臓に悪いよ…」
雄二「ま、冗談ってことにしておいてやるよ……っと」
明久「あ、絢辻さん。おはよう!」
絢辻「おはよう。吉井くん、坂本くん。朝から随分賑やかだったわね」クスッ
明久「あれ?僕達のこと見てたの?」
絢辻「校門前であれだけ騒いでたんだもの。自然に目に入ってくるわ」
雄二「だ、そうだ明久。次から少しは自重しろよ」
明久「雄二こそ、騒ぎすぎて近隣の人達の迷惑にならないようにね」
明久・雄二「「……っ!!」」ガッ
絢辻「こらこら、そうやってすぐ掴み合うんじゃありません」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/06(火) 21:11:59.93 ID:muWph9mBO
明久「ところで、絢辻さん。それ何を持ってるの?」
絢辻「これは先生から受け取った文化祭の資料よ」
雄二「また実行委員の仕事か?随分仕事熱心だな」
絢辻「文化祭は絶対成功させたいの。だから出来ることはしっかりやっておかないと」
明久「…雄二。実行委員って?」
雄二「絢辻は来月ある文化祭の実行委員長だ」
明久「へぇ…絢辻さんって凄いんだね」
絢辻「全然凄くないわ。文化祭実行委員として当たり前のことをやってるだけよ」
明久「……」
明久(絢辻さんは本当に凄いんだな)
明久(でも、絢辻さんだって大変なはずだよな…)
明久(僕にも何かできることはないだろうか?)
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/06(火) 21:18:40.49 ID:muWph9mBO
明久「そうだ!僕に絢辻さんを手伝うことはできないかな?」
絢辻「え?」
明久「少しでも絢辻さんの負担を減らすことができればいいなって思ったんだけど…どうかな?」
絢辻「ありがとう。でも吉井くん……大丈夫?」
明久「僕なら大丈夫だよ!どうせ放課後は家に帰るだけだしね」
絢辻「……そう。なら何か吉井くんに頼みたいことがあったら、声を掛けさせてもらうわね」
明久「うん!待ってるよ!!」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/06(火) 21:22:48.52 ID:muWph9mBO
明久「絢辻さんっていい人だな…」 ジーン
雄二「そうだな。お前に気を遣ってくれるあたり、いい人だな」
明久「え?気を遣うって?」
雄二「明久。さっき絢辻はお前に大丈夫かと聞いていたろ?」
明久「うん。優しいよね」
雄二「あれはお前の都合について聞いてた訳じゃないと思うぞ?」
明久「へ?どういうこと?」
雄二「絢辻は、お前に実行委員の仕事ができるのか?って意味で大丈夫かと聞いたんだと思うぞ?」
明久「…ねぇ、雄二」
雄二「どうした?」
明久「……僕って本当にこのゲームの主人公なのかな…」
雄二「明久。廊下のど真ん中でさめざめと泣くのはよせ」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:05:00.47 ID:MT9/N79rO
森島「わお!見て見て響!男の子が廊下の真ん中で泣いてるわ!!」
雄二「っ!!」
塚原「よしなさい、はるか。きっと何か辛いことがあったのよ」
森島「ねぇねぇ!君はどうして泣いてるの?」
明久「……クラスメイトの優しさが痛くて…」グスッ
森島「ふーん?よくわかんないけど、これで涙を拭いて?」スッ
明久「…ありがとうございます」フキフキ
明久(いい匂いのするハンカチだ…)
明久(この綺麗な人は誰なんだろう…?)
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:06:49.02 ID:MT9/N79rO
雄二「…さ、もういいだろ?行くぞ明久」
森島「あ、坂本くんじゃない!おはよう!!」
雄二「……」チッ
森島「あ、ひどい!全く、相変わらず意地悪なんだから」
明久「雄二、知り合い?」
雄二「…ほら、早く行くぞ」スタスタ
明久「ちょ、ちょっと待ってよ!!」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:10:39.55 ID:MT9/N79rO
~自教室~
明久「雄二が女の人にあんな態度をとるなんて…」
棚町「ま、あんなことあった相手なら、仕方ないんじゃない?」
明久「棚町さん。何か知ってるの?」
棚町「噂ぐらいはね」
明久「…詳しく教えてくれないかな」
棚町「…坂本は前に森島先輩に言い寄ったことがあるらしいんだけど、その時に全く相手にされなかったんだって」
明久「なんだ。告白に失敗しただけか。全く雄二も身の程を知らないみたいだね…」ヤレヤレ
棚町「でも、その時の坂本は相当必死だったみたいよ?何て言うか半狂乱だったって、それを見てた子が言ってたわ」
明久「……」
明久(あの雄二が…半狂乱……)
明久(何でそんなことになったんだろう…?)
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:13:41.53 ID:MT9/N79rO
~学校廊下~
昼休み
明久「うーん。雄二のせいで全く授業に集中できなかったよ…」テクテク
明久(まあどっちにしろ授業に集中なんてできないけどね)
七咲「あ」
明久「あ」
七咲「……」
明久「……」
明久(昨日僕は七咲に凄く失礼なことをしちゃったから、今会うのはヤバいかもしれない…)
①昨日の件で七咲は怒ってる
②廊下で二人きり
③死
明久「すいませんでしたぁぁあああ!!」
七咲「!?」ビクッ
明久「昨日は頭の悪いことを言ってしまってごめんなさい!!だから許して!!」
七咲「気にしてませんから!だから土下座はやめてください!!」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:14:31.27 ID:MT9/N79rO
七咲「…そういえば、先輩って美也ちゃんのお兄さんですよね?」
明久「あれ?美也を知ってるの?」
七咲「はい。お友達ですから」
明久「そうだったんだ」
七咲「だから先輩のことも美也ちゃんから色々聞いてますよ?」
明久「…色々?」
七咲「はい。色々です」クスッ
明久「なんだろう…何故だか不安が拭えない…」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:17:17.75 ID:MT9/N79rO
七咲「でも先輩と美也ちゃんって仲良いですよね」
明久「そうなのかな?」
七咲「わたしにも弟がいるんですけど、中々言うことを聞いてくれなくて…」
明久「へぇ、どんな感じなの?」
七咲「何て言うか…わたしの言うことは全然聞かないのに、わたしにベッタリなんです」
明久「あはは。でも僕は弟くんの気持ちが少しわかるかも」
七咲「気持ちですか?」
明久「うん。七咲ってなんだか落ち着いてるし大人っくてなんだか甘えたくなるというか…」
七咲「!」
明久「今だってそうだけど、一緒にいるとなんだか安心するんだ」
七咲「……」
明久「だから弟くんもつい七咲に甘えたくなっちゃうんじゃないかな?」
七咲「そ、そうですか。わかりました。ありがとう……ございますぅ……」プシュー
明久「七咲?」
七咲「すいません。もう失礼します…」タタタッ
明久「あ、行っちゃった」
明久(顔を赤くしてたし、怒らせちゃったかな)
明久(でも七咲の弟くんか。少し見てみたいな)
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/07(水) 21:31:14.28 ID:MT9/N79rO
~自教室~
放課後
明久「大変だよ!雄二!!」
雄二「どうした?ついに自分の頭の悪さを自覚したのか?」
明久「違うよ!森島先輩から貸してもらったハンカチが見当たらないんだ!!」
雄二「…んなもんどうだっていいだろ」
明久「どうでもよくないよ!僕はもう一度あの匂いを嗅ぎたいんだ!!」
雄二「そうか。じゃ、1人で精々頑張れよ」
明久「え、帰っちゃうの?手伝ってくれたりしないの?」
雄二「自分で無くしたものくらい自分で探せ。じゃあな」スタスタ
明久「…本当に行っちゃったよ…」
明久「うーん。何処かに落としちゃったのかな…」
明久「あれ?こんな所に何か落ちてるってハンカチじゃないか。これは…」
明久「手帳……かな?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 21:41:45.19 ID:7PlhHQ2fO
明久「いったい誰の手帳だろう?」
明久「名前は…書いてないみたいだ」
明久「……」
明久「……少しくらい中を見てもいいよね」ペラッ
明久「うわっ!凄い綺麗な字だ」
明久「うーん…きっとこの手帳を落とした人は今頃探してるはずだよね…」
明久「本当に誰の手帳なんだろう?」
絢辻「ねぇ、吉井くん」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 21:44:13.98 ID:7PlhHQ2fO
明久「わっ!?ビックリした!!って絢辻さん?」ビクッ
絢辻「吉井くん、その手帳…」
明久「あ、もしかして絢辻さんの手帳?よかった。持ち主がわからなくて困ってたんだ」
絢辻「…もしかして、中身を見たりした?」
明久「え?まあ名前が書いてないか確認を…」
絢辻「ふーん…見たんだ。中身」
明久「っ!?」ゾクッ
明久(何だ!?この殺気は!?)
明久(…そうか!持ち主を調べるためとは言え、他人の手帳の中を見るなんて最低な行為じゃないか!)
明久(これじゃまた僕の印象が悪くなってしまう……っ!!)
明久(何とかしてごまかさないと……っ!!)
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 21:45:37.91 ID:7PlhHQ2fO
明久「ご、ごめん。絢辻さん。僕は決して中身を盗み見たわけじゃないんだ」
絢辻「じゃあ吉井くんは、手帳を開いて何をしていたの?」
明久「そ、それは…」
明久(まずい…何か……何か言わないと)
明久(何か使えそうな物……ハッ!?)
明久(あれは森島先輩のハンカチ!!あんな所に落ちてたなんて…)
『森島先輩のハンカチ…いい匂いだったな』
明久(っ!?これだっ!!)
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 21:47:24.82 ID:7PlhHQ2fO
明久「に、においだよ!」
絢辻「は?匂い?」
明久「そう…僕はこの手帳の匂いを嗅いでいたのさ!!」
絢辻「……」
明久(し、しまったぁぁぁ!!!これじゃただの変態だぁぁぁ……っ!!)
絢辻「…吉井くん」
明久「…はい」
絢辻「手帳の中身、見たのよね?」
明久「すいませんでしたぁぁぁぁ!!!!」
明久(僕はその日二度目の土下座をした)
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/11(日) 21:52:57.47 ID:SzGTyq45O
絢辻「そっか。見ちゃったんだ」
明久「ご、ごめん…」
絢辻「知っちゃったんだ。私の秘密」スッ
明久「あ、絢辻さん?どうして僕のネクタイを掴んでるのかな…?」ダラダラ
絢辻「吉井くん。これからちょっと付き合ってくれないかしら?」
明久「えっと…今日はちょっと用事が……」
絢辻「付き合ってくれないかしら?」
明久「だから用事が…」
絢辻「付き合ってくれないかしら?」
明久「まずい…僕が行かないという選択肢が用意されていない…っ!!」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/11(日) 21:55:13.83 ID:SzGTyq45O
~神社~
明久「ねぇ、どうして僕は正座させられてるのかな…」
絢辻「え?今から大事な話をするんだから、当たり前でしょう?」キョトン
明久「当たり前なの!?僕が神社の境内で正座してる状況が当たり前なのっ!?」ガーン!!
絢辻「あ、もしかして寒かった?大丈夫?」
明久「違うよ絢辻さん!気にする所はそこじゃないよ!!」
絢辻「あぁ…なるほど。喉が渇いているのね?」
明久「ダメだ…っ!!話が全く噛み合わない…っ!!」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/11(日) 21:59:58.23 ID:SzGTyq45O
絢辻「さて、本題に入るわ。今日見たことは一切他言しないようにしなさい」
明久「今日見たことって……手帳の内容のこと?」
絢辻「手帳の内容もそうだけど、特に書きなぐった“あれ“については思い出しもしないこと」
明久「……書きなぐった“あれ“?」
絢辻「そうよ。“あれ”を見られたからには、あなたを野放しにしておくことはできないの」
明久「ちょっと待ってよ!書きなぐったアレって……何のこと?」
絢辻「だから見たんでしょ?後半のページに雑に書いた“あれ“のことよ」
明久「???」
絢辻「……待って。吉井くん、もしかして“あれ“を見てないの?」
明久「僕が見ちゃったのは最初の方のページだけだよ…?」
絢辻「え?」
明久「え?」
絢辻「……」
明久「……」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/11(日) 22:03:56.68 ID:SzGTyq45O
明久「あ、絢辻さん?」
絢辻「ねぇ…吉井くん」
明久「な、何かな…?」
絢辻「金属バットってどこに行けば手に入るのかしら?」
明久「僕の頭をバットで殴ったとしても記憶は消えたりしないから!!お願いだからおもむろにバットを探しに行こうとしないで!?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:13:53.15 ID:oWbCKja5O
絢辻「全く、見てないなら見てないで、もっと堂々としてなさいよ!!」
明久「ごめん……ってあれ?何で僕が謝ってるんだろう…」
絢辻「大体、何で手帳の匂いを嗅いでたなんておかしなこと言うのよ!?お陰で深読みしすぎちゃったじゃない!!」
明久「あれは何て言うか、つい反射的に言っちゃって…」
絢辻「反射的に出てきた言い訳があれだったわけ?本当に頭が悪いのね…」
明久「頭が悪いはいつもより更に傷つくからせめてバカだと言って!!」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:16:49.44 ID:oWbCKja5O
絢辻「とにかく!あなたは今日見たこと聞いたことを絶対誰にも言わないこと!!いいわね!?」
明久「…もし僕が誰かに話したりしたらどうなるの?」
絢辻「吉井家を継ぐ人が美也ちゃんになります」
明久「殺る気!?僕を殺る気なの!?」ガーン!!
絢辻「約束してくれるわよね?」
明久「うぅ…わかったよ…」
絢辻「交渉成立ね」
明久「交渉した気が全くしないよ…」
絢辻「何か言った?」
明久「言ってません!!」
絢辻「そう。それじゃ…」
明久「?」
絢辻「このことは誰にも言いません。絢辻さんは裏表のない素敵な人です。はい、復唱!」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:53:00.49 ID:oWbCKja5O
明久「……え?何?」
絢辻「相変わらず頭が悪いのね。一回で覚えなさい。このことは誰にも言いません。絢辻さんは裏表のない素敵な人です。はい、復唱」
明久「…このことは誰にも言いません。絢辻さんは裏表しかない素敵な人で僕の右腕が曲がっては行けない方向にぃぃいいいっ!!??」
絢辻「吉井くん。私悲しいわ。吉井家の長男がいなくなってしまうだなんて…」グググ
明久「絢辻さんは裏表のない素敵な人ですっ!!」
絢辻「はい。よく言えました」パッ
明久「ひどいよ絢辻さん…」
絢辻「吉井くんがふざけるからでしょ?」
明久「……」
明久(どうしよう…素で間違えたなんて言えない……)
絢辻「まあ、いいわ。それじゃ、吉井くん。明日からよろしくね?」スタスタ
明久「絢辻さん……」
明久(まさか教室に落ちてた手帳を拾うだけでこんなことになるなんて…)
明久(いったい明日からどうなるんだろう…?)
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:55:59.30 ID:oWbCKja5O
~自宅~
明久「ただいま……」ガチャ
美也「…にぃにどうしたの?なんか疲れてるみたい」
明久「うん……それがさ…」プルルル
美也「にぃに、電話だよ?」
明久「はい、もしもし。どちら様ですか?」
絢辻『誰にも言わない約束…忘れてないわよね?』
明久「…ねぇ絢辻さん。どうして僕の番号を知ってるの?」
絢辻『忘れてないわよね?』
明久「……絢辻さんは裏表のない素敵な人です…」
絢辻『よろしい』ピッ
明久「……」
美也「電話終わった?それで、何かあったの?」
明久「なにも…っ!!!なかった……っ!!!!」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 12:44:02.22 ID:1UfEnBRIO
~通学路~
翌日 朝
明久「うーん…」
雄二「また朝から馬鹿そうな顔してどうしたんだ?」
美也「雄二さん。にぃには大体いつもこんな顔だよ?」
明久「失礼な!僕はいつだってクールで理知的な表情を浮かべてるじゃないか!!」
雄二「お前…よく理知的なんて言葉を知ってたな…」
明久「突っ込む所はそこなの!?」ガーン!!
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 12:46:33.54 ID:1UfEnBRIO
雄二「で?昨日俺が帰った後にでも何かあったのか?」
美也「……」ジー
明久「えっと…………何もなかったかな…」
雄二「明久。パンチから始まる交渉術って知ってるか?」パキパキ
明久「…確かキックで繋ぐ交渉術もあったよね」
明久(絢辻さんとの約束があるから、雄二に昨日のことを話すわけにはいかない…)
明久(でも、雄二の意見も少し聞いてみたい気もするしな…)
明久(よし!こうなったら僕の巧みな話術で絢辻さんのことを隠しながら雄二の意見を聞こう…!!)
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 12:50:48.45 ID:1UfEnBRIO
雄二「もう一度聞くぞ。何があったんだ?」
明久「…それがさ、事情があって詳しくは話せないんだけど、ちょっと脅迫されたみたいなんだ」
美也「脅迫!?」ガーン!!
雄二「なるほど。お前のテストの不正が遂にバレたのか」フム
美也「えっ!?にぃにテストで不正したのにあんな点数なの!?」
明久「違うよ!!僕がテストで不正なんてする訳ないじゃないかっ!!」
明久「あと美也!傷つくからそんな辛辣なこと言わないでっ!!」
雄二「そうだな。お前は不正しようにも方法がわからないよな。謝る。すまなかった」
明久「クソッ!!何か…凶器になりそうなものは何かないのか……っ!!」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 12:58:23.15 ID:1UfEnBRIO
美也「でも、何でにぃにが脅迫なんてされるの?」
雄二「女子更衣室でも覗いたのがバレたか?」
明久「ムッツリーニじゃあるまいし、そんなことしないよ」ダバダバ
美也「鼻血出しながら言われても説得力がないよ…」
絢辻「でも吉井くんが脅迫なんて本当にされるのかしら?」
明久「いや、僕も驚いたんだけど実際に脅迫されることもあるんだ……よ………」
美也「にぃに?」
明久「あの…えっと……あれ?……絢辻さん?」ダラダラ
絢辻「おはよう。吉井くん」ニコッ
明久「……いつから?」
雄二「お前がさっき何か考えてる間にはもう居たぞ?」
絢辻「随分面白そうな話をしてたみたいだから…気になって来ちゃったの……ふふっ」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 13:05:28.59 ID:1UfEnBRIO
明久「……」
雄二「……」パチパチ
明久「!」
明久(これは緊急用のアイコンタクト……!!)
雄二『絢辻が何か関係してるのか?』パチパチ
明久『絢辻さんは関係…ぉぉおおおお目がぁぁぁぁッ!!!」パチパグサッ
美也「うわっ!にぃにが急に目を押さえて叫び始めた!!」
絢辻「吉井くんどうしたの?大丈夫?心配だから保健室で診てもらいましょう?」
雄二「いや、今のはお前が……」
絢辻「それじゃ、坂本くんまた後でね」スタスタ
雄二「……」
美也「にぃに……」
明久「目がぁぁぁ!!目がぁぁあああ!!」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 20:45:44.08 ID:RgtRdWURO
~空き教室~
絢辻「全く…油断も隙もないわね…」
明久「…あれ?保健室に行くんじゃなかったの?」グスッ
絢辻「あれは、お喋りなあなたをあそこから連れ出すための方便よ」フン
明久「お喋りって…僕は昨日絢辻さんに言われた通り、手帳について言うつもりは全くないよ?」
絢辻「…まるでわかってないわね。いい?私はこの“私“を皆に知られるわけにはいかないの」
明久「この私って…?」
絢辻「絢辻詞は真面目な優等生。この事実を変えるわけにはいかないの」
明久「そっか。確かに平気で僕に暴言吐いたり、簡単に暴力を振るうような野蛮な面を皆に知られたりしたらまたしても僕の腕が曲がってはいけない方向にぃぃぃっ!!??」
絢辻「そういうこと。理解してもらえたかしら?」グググ
明久「わかった!!わかったから僕の腕を離してぇえええ!!」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 20:50:21.58 ID:RgtRdWURO
明久「ことあるごとに僕の腕を持っていこうとするのはやめてよ絢辻さん…」シクシク
絢辻「何故だかあなたって苛めたくなるのよね…何でかしら?」
明久「…そんなの僕にわかるわけないよね?」
絢辻「まあとにかく、あなたが私に害を与えることをしなければ私は何もしないわ……多分」
明久「…ねぇ、何で言い切ってくれないの…?」
絢辻「自信がないわ。あなたを苛めないと言う自信が…」
明久「怖いっ!!そんなことを面と向かって言われてるこの状況が凄く怖いっ!!」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/23(金) 20:52:18.20 ID:RgtRdWURO
絢辻「まあ今度こそ本当によろしくね?」
明久「う、うん…」
絢辻「…何?何か言いたいことでもあるの?」
明久「いや…絢辻さんは何で真面目な優等生にこだわってるのかなって…」
絢辻「え?…何でって……別にいいじゃない。いけないことかしら?」
明久「全然ダメじゃないよ。でも今の絢辻だって全然悪くないと思うっていうか…」
絢辻「……どういうこと?」
明久「…確かに僕の知ってる絢辻さんは皆の知ってる絢辻さんとは違って少し攻撃的だけど…」
明久「…それでも充分魅力的だってこと」
絢辻「…あなたそんなこと言って恥ずかしくないの?」
明久「う……仕方ないじゃないか!本当にそう思ってるんだから!!」カァ
絢辻「……」
明久「うぅ…」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 18:26:47.01 ID:X5EHJ6LpO
絢辻「…そろそろ授業が始まる時間ね」
明久「…そうだね」
絢辻「…吉井くんは今日の放課後に何か予定はあるの?」
明久「へ?…まあ今日は特に何も予定はないけど…」
絢辻「そう。それじゃ放課後教室に残っててもらえるかしら」
明久「別に構わないけど…どうして?」
絢辻「あなた前に自分で言ったことを忘れたの?私を手伝ってくれるって言ったわよね?」
明久「そっか。文化祭の準備だね」
絢辻「そうよ。勝手に帰らないでね?」
明久「うん。わかったよ」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 18:30:14.16 ID:X5EHJ6LpO
絢辻「あと、くれぐれも吉井くんだけが知ってる私の魅力を皆に洩らさないようにね?」
明久「……何のことかな?」
絢辻「…僕の知ってる絢辻さんは皆の知ってる絢辻さんとは違って少し攻撃的だけど…」
明久「やめてっ!!僕の恥ずかしい台詞を一言一句違わず復唱しようとしないで!!」
絢辻「どうして?私ちょっと嬉しかったんだけどなー」ニコニコ
明久「お願いだから僕がさっき言ったことは忘れて下さい!!」
絢辻「無理よ。私記憶力には自信があるの」
明久「うぅ…」
絢辻「もし放課後あなたが教室に居なかったら、今の台詞を坂本くんに教えちゃうかも…」
明久「何があろうと残ってます!!」
絢辻「よろしい。それじゃ、教室に戻りましょう」スタスタ
明久「……」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 18:34:14.09 ID:X5EHJ6LpO
~自教室~
雄二「ようやく戻って来たか。結局絢辻と何があったんだ?」
明久「ごめん雄二…僕があんまり口を滑らせちゃうと、僕は雄二を始末しなければいけなくなるんだ…」
雄二「本当に何があったんだっ!?」ガーン!!
明久「それに、僕が絢辻さんの手伝いをするってだから何も問題はないよ」
雄二「…本当か?」
明久「うん。ありがとう雄二」
雄二「フム、少しは面白いことになってるんだと思ってたんだが…残念だな…」
明久「こいつ…今すぐにでも始末してしまおうか…?」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:10:32.36 ID:8mMtThyvO
雄二「ま、これを機に絢辻と仲を深めてみたらいいんじゃないか?」
明久「え?僕が絢辻さんと?」
明久(確かに文化祭の準備を手伝っていけば、絢辻さんとの距離を縮めることができるかもしれないな…)
ホワンホワンホワーン
絢辻『最近吉井くんといる時間が多いわね…』
明久『あはは…確かにそうだね。それじゃこのままクリスマスも一緒に過ごすっていうのはどうかな?』キラーン
絢辻『ふふふっ。吉井くん、あなたいつから冗談を言えるようになったの?口を動かすんじゃなくて、手を動かしなさい。ひっぱたくわよ?』
ホワンホワンワホーン
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:14:26.36 ID:8mMtThyvO
明久「まずいよ雄二。僕がこれからどんなに頑張っても僕は絢辻さんに叩かれる運命みたいだ…」
雄二「確かにまずいな。まさかお前がいつの間にかそっちの道に目覚めてるとは…」
明久「違うよ雄二!僕は別に叩かれるのが嬉しいとかそういう趣味を持った覚えはないよ!!」
雄二「無理をするな明久。誰しも人に言えないことの一つや二つあるものさ…」ポンッ
明久「だから誤解だぁぁぁあああ!!!」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:16:04.51 ID:8mMtThyvO
~自教室~
昼休み
明久「ふぅ……やっと昼休みだよ」
雄二「昼飯はどうする?売店にでも行くか?」
明久「ごめん雄二。今月はもうお金が無いから、しばらくの間は水で凌がないといけないんだ」
棚町「あんた…とんでもないことをさらっと言うわね…」
明久「心配しなくても大丈夫だよ棚町さん。家でちゃんと塩分は摂取するからさ」
棚町「ごめん…私には何が大丈夫なのかさっぱりわからないわ…」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:18:04.56 ID:8mMtThyvO
美也「にぃに!」
七咲「こんにちわ」
明久「あれ?美也と七咲がどうしてここに?」
美也「にぃにがお弁当を忘れてたみたいだから、届けにきてあげたんだよ!」
明久「え!お弁当!?僕に!?」
美也「だってにぃに…ほっとくと水と塩しか食べないんだもん」
明久「それは…まあ否定できないけど…」
七咲「否定できないんですね…」ハァ
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:20:59.45 ID:8mMtThyvO
美也「はいこれ!みゃーの特製弁当だよ!!」
明久「へー!美也特製なんだ。何だか凄そうだね」
雄二「ふーん。どの辺が特製なんだ?」
美也「にししし。特製は特製だよ!」
明久「どれどれ…」パカッ
明久「うん。このお弁当箱にぎちぎちに詰められてる白い物体が……美也?これはいったい何なのかな?」
美也「まんま肉まん!美也の大好物なのだ!!」デーン!!
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 17:41:52.96 ID:8mMtThyvO
棚町「蓋を開けたときのインパクトが凄いわね」
七咲「美也ちゃん…さすがにこれは…」
美也「え?美味しいよ?まんま肉まん」キョトン
雄二「普通に食べ物でよかったな、明久」
明久「そうだね。僕はてっきり新手の生物兵器かと思っちゃったよ…」
美也「そんなわけないよ!これは美也の一番好きなものなんだから!!」
明久「そっか。ありがとう、美也。とっても嬉しいよ」
美也「にしししし。どういたしまして!!」
棚町「ふーん…」
七咲「……」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 19:54:03.66 ID:F0eoZ7LsO
明久「でもまさか、昼食をとれるとは思ってなかったなぁ」
雄二「気が利く妹がいることに感謝するんだな」
明久「そうだね。美也のおかげで、これからの昼食を心配しないで済みそうだよ」
美也「え?みゃーは別に毎日にぃにのお弁当を作るわけじゃないよ?」
明久「あれ?そうなの?」
美也「うん。だって毎日にぃにのまんま肉まん買ってたら、みゃーの分を買うためのお金がなくなっちゃうもん」
雄二「肉まんを詰めないで料理をするという選択肢はないんだな…」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 19:56:14.72 ID:F0eoZ7LsO
七咲「あの!」
明久「ん?どうしたの?七咲」
七咲「もしよろしければ、なんですが…私が先輩の分のお弁当を作ってきましょうか?」
明久「っ!!」バッ
雄二「おい明久。いきなり机の影に身を隠したりしてどうしたんだ?」
明久「いや…いつもなら鋭利な物が僕目掛けて飛んでくるはずだったんだけど…」
明久(そうか…ここはゲームの中だからFFF団の皆はいないのか)
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 20:01:23.11 ID:F0eoZ7LsO
七咲「あの…先輩?」
明久「ごめんごめん。いつもの癖でつい回避行動をとっちゃったよ」
七咲「随分変わった癖ですね…それで、どうですか?」
明久「ありがとう。凄くありがたいけど、七咲が僕にそこまで気を遣う必要はないよ?」
美也「そうだよ。逢ちゃんがにぃにのお弁当を作る必要はないよ」
七咲「私、自分の分と弟の分のお弁当を毎日作っているので、先輩の分を作るのにたいして手間になりませんし…」
七咲「それに私の大切なお友達のお兄さんが困ってるのなんて見過ごせませんから、私に作らせてください」
美也「逢ちゃん…」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 20:04:22.08 ID:F0eoZ7LsO
明久「……そっか。それじゃ明日の弁当は七咲にお願いしようかな」
七咲「はい。任されました」
明久「ただし、明後日の七咲の弁当は僕が作るよ」
七咲「え?先輩が?」
明久「うん。七咲に作ってもらうだけなんて申し訳ないしね」
七咲「でも…」
雄二「心配なくても、明久は意外と器用な部分があるからな。勉強以外ならちょっとしたもんだぞ?」
明久「雄二は一言余計だけど、そういうことだからさ…明後日は僕に任せてくれないかな」
七咲「……わかりました。では明後日はお願いします」
明久「うん。任せといてよ」ニコッ
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 12:48:43.27 ID:uHuuvh7uO
明久「さてと、美也と七咲も自分の教室に帰ったことだし、早くこのお弁当を食べないと」
棚町「ねぇ、アキ…」
明久「うん?どうしたの?」モグモグ
棚町「あんたって意外とモテるんだ?」
明久「モテる?僕が?」
棚町「女の子が好きでもない相手にお弁当なんて作るわけないじゃない」
明久「うーん…残念だけど、別に僕がモテるとかじゃなくて、僕の周りに優しい人が多いだけだと思うけどね…」
棚町「ふーん…あんたはそう思うんだ」
雄二「ま、実際その通りだろうけどな」
明久「まあその優しい人の中に雄二は入ってないけどね」
明久・雄二「「あっはっはっは!!」」
明久・雄二「「ッ!!」」ガッ
棚町「毎度毎度飽きないわね…」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 12:50:40.00 ID:uHuuvh7uO
棚町「それじゃあんたの言い分だと私も優しい人になるわけだ」
明久「え?まあそうなるのかな」
棚町「そ。じゃあ私も何か作ってきてあげるわ」
明久「へ?棚町さんが?どうして?」
棚町「それは私が優しい人だからよ。文句ある?」
明久「文句なんてあるわけないじゃないか!!むしろ全力でお礼を言うよ!!」
棚町「ふふん。それじゃ楽しみにしてなさい」
明久「うん。わかったよ」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/12(木) 12:53:12.86 ID:uHuuvh7uO
雄二「おい。明久」
明久「何?雄二」
雄二「念のため言っておくが、相手は必ず一人に絞れよ」
明久「え?何の話?」
雄二「これから先の話だ」
明久「う、うん…?」
明久(一人に絞る?どういうことだろう…)
明久(そうか。皆の分のお弁当を作ると食費がかさむから気をつけろってことか)
明久「心配しないでも大丈夫だよ。工夫さえすれば、少ない出費でも皆を満足させられると思うからさ」
雄二「こいつ…とんでもないクズだな……」
明久「どうして!?」ガーン!!
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 20:52:13.43 ID:tGmizaT9O
~自教室~
放課後
明久「……」グー
絢辻「……」
明久「……」ムニャムニャ
絢辻「……」ハァ
絢辻「おーい。吉井くーん?起きろー」
明久「……うーん…」
絢辻「僕の知ってる絢辻さんは…」
明久「っ!?誰!?僕の心を確実に攻撃してくるのは誰っ!?」ガバッ
絢辻「私だけど?」
明久「…あれ?絢辻さん?」
絢辻「吉井くん。あなた自分が置かれている状況を理解しているかしら?」
明久「僕の状況?……あっ」
明久(そうか。僕は約束通り絢辻さんの手伝いをしていて…)
明久(その途中で寝ちゃったのか)
明久(そっか。そうなると僕は……)
絢辻「何か言うことは?」
明久「せめて痛くないように頼むよ…」
絢辻「ええ。わかったわ」
明久「待って!?ためらわずに制裁を下そうとするのはやめてっ!!」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 20:56:20.93 ID:tGmizaT9O
絢辻「でも正直驚いたわ。書類を少し整理しただけで眠っちゃうだなんて」
明久「ごめん。僕なりに頑張ったんだけど…」
絢辻「別にいいわ。結局私一人でなんとかなったから」
明久「そっか。やっぱり絢辻さんは凄いね」
絢辻「私を誰だと思ってるのよ。これぐらいできて当然だわ」
明久「そうだね。僕には到底真似できないよ。本当に絢辻さんは凄いよ」
絢辻「…………本当にこの人は…」
明久「何?」
絢辻「何でもないわ。それよりあなた、今日のお昼休みに面白い話をしてたわよね?」
明久「面白い話?弁当のこと?」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 21:00:23.59 ID:tGmizaT9O
絢辻「私もお弁当を作ってきてあげようか?」
明久「…ちなみにどんな内容なの?」
絢辻「ごく普通のお弁当よ?…まあ、ほんの少し刺激的な味がするかもしれないけど…」
明久「うん。ありがとう。気持ちだけで充分だよ」
絢辻「えー?本当に?私の料理なんて中々食べられないわよ?」
明久「僕の口内が大変なことになりそうな予感しかしないので遠慮しておきます…」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 21:14:19.92 ID:tGmizaT9O
絢辻「そう。それならこれは?食べる?」
明久「これは…メロンパン?」
絢辻「今日売店で買ったの。いらないかしら?」
明久「いや…うん。もらうよ」
絢辻「そ。それじゃ…これ」スッ
明久「へ?」
絢辻「ほら、メロンパンあげるから。口開けなさいよ」
明久「…う、うん」
明久(絢辻さんがメロンパンを一口大にちぎって僕の口に手を伸ばす)
明久(あれ?これって…凄くいい感じなんじゃないか?)
明久「ねえ、絢辻さん。何だかこれ…」
絢辻「何だかこれ、可哀想な犬にエサをあげてるみたい」フフッ
明久「可哀想な犬って何!?というか僕は絢辻さんの中で犬と同じ扱いなの!?」ガーン!!
絢辻「え?別にいいじゃない。犬って可愛いわよ?」
明久「確かに犬は可愛いけど、僕は犬じゃないよ!!」
絢辻「そうね。犬の方がまだ利口だものね」
明久「僕は犬よりもバカだと思われてるのかぁぁぁああああ!!!」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:13:03.58 ID:2XN981cHO
~自宅~
明久「ただいまー」
美也「ふんすっ!!」
明久「おぼぁっ!?」
美也「ふー…おかえり!にぃに!!」
明久「み、美也…?普通人の出迎えにはタックルはしないと思うんだけど…」ガクガク
美也「え?うちではこれが普通なんだよ?」
明久「…うちって随分アグレッシブな家だったんだなぁ…」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:20:31.96 ID:2XN981cHO
美也「そんなことより、美也は怒ってるんだよ!」
明久「へ?僕に?僕が美也に何かしたかな…」
美也「明日にぃには、逢ちゃんにお弁当を作ってもらうんだよね?」
明久「そうだけど…ってもしかして、僕が七咲の弁当を断らなかったことに怒ってるの?」
美也「ううん、お弁当は逢ちゃんが自分で作りたがってたから別にいいんだよ」
明久「へ?それじゃ本当になんで…?」
美也「にぃに、棚町さんにもお弁当を作ってきてもらうんだよね?」
明久「…え?」
美也「後、今日の放課後は絢辻さんと一緒に過ごしてたんだよね?」
明久「ちょっと待って美也。その話をいったい何処で聞いたのかな…?」
美也「親切な人が教えてくれたんだよ!」
明久「ふーん…なるほどね…」プルルル
雄二『どうした明久?』ガチャ
明久『雄二。僕に何か謝ることがあるんじゃないかな?』
雄二『ないな。微塵も』
明久『微塵も!?…雄二が美也に二人のことを話したせいで、大変なことになってるんだよ!!』
雄二『あー…前に言ったことがあるかもしれないが、改めてお前に言っておくことがある』
明久『え?……いったいなんだよ?』
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:22:15.63 ID:2XN981cHO
雄二『明久。俺はお前の不幸が大好きなんだ』フッ
明久『砕け散れッ!!』ガンッ!!
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:23:41.83 ID:2XN981cHO
美也「で?何で逢ちゃんがいるのに棚町さんとそんなことになってるの?」
明久「そ、それは…」
美也「にぃに。浮気はダメだよ?」
明久「浮気って…やだなぁ僕が浮気なんてできるわけないじゃないか…」
美也「…まあ、そうだよね。にぃにはバカだもんね。浮気なんて器用なことできるわけないよねっ!」
明久「美也、僕の頭の悪さで勝手に納得しないでくれるかな…」
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:26:05.15 ID:2XN981cHO
美也「とにかく!せっかくにぃにと仲良くしてくれる女の子がいるんだから、もっと大切にしなくちゃダメだよ?」
明久「……うん。わかった。そうするよ」
美也「わかったならよし!それじゃご飯用意するね!!」テテテ
明久「……」
明久(女の子を大切に、か)
明久(そんなの当たり前のことのはすなのに僕にはそれができてなかったみたいだ)
明久(僕が少しでも変われば、絢辻さんからの犬扱いもなくなったりするのかな?)
美也「お待たせにぃに!ご飯だよ!!」コトッ
明久「ありがとう…ってあれ?もしかして美也にまで犬扱いされてる…?」
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:31:23.00 ID:2XN981cHO
~通学路~
翌日 朝
雄二「よう、明久……おわっ!?」ブンッ!!
明久「ちっ!!外したか…!!」
雄二「朝っぱらから頭に蹴りを入れようとするなんて、随分な挨拶だな…明久!!」
明久「いやいや、僕も昨日知ったばかりなんだけど、これが吉井家流の挨拶みたいなんだ」
雄二「どんな家系だ!?」ガーン!!
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:34:28.17 ID:2XN981cHO
七咲「朝からそんなに何を騒いでいるんですか?」
美也「逢ちゃん。おはよう!」
七咲「おはよう。美也ちゃん」
明久「朝から騒いでるのは主に雄二だよ?全く、雄二ってば本当に子供だよね」ヤレヤレ
雄二「…まあ確かに俺はお前みたいに弁当をいくつも作ってもらったりはしないからな。なるほど、俺もまだまだ子供だな」
七咲「え?お弁当をいくつもって…」
明久「謝る!!謝るからこれ以上僕を貶めようとするのはやめてっ!!」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 00:39:52.01 ID:2XN981cHO
雄二「さ、美也。俺達は先に行くぞ」ガシッ
美也「え!雄二さん!!急に襟を掴まないでぇ!!」ズルズル
明久「雄二?美也?二人ともどうしたんだろう…?」
七咲「……」
明久「???」
七咲「……えっと…その…先輩…?」
明久「ん?何かな」
七咲「…あの…ですね……」
明久「う、うん…?」
明久(な、なんだ?何故だか無性に緊張してきたぞ…?)
七咲「約束通り、先輩に…お弁当を作ってきました」
明久「そ、そっか。本当にありがとう」
七咲「それでですね?その…お弁当の感想等を聞きたいので、今日のお昼を一緒に……とか、どうですか…?」
明久「なっ!?」
明久(顔を真っ赤にして、少しずつ言葉を紡ぐ僕の目の前にいる女の子は……)
明久(もう、どうしようもなく可愛かった)
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 22:30:38.96 ID:C9ksLpHxO
~自教室~
明久「雄二!さっきはありがとう!!どうやら今日は素晴らしい日みたいだ!!」
雄二「うるせぇ。死ね」
明久「辛辣っ!?」ガーン!!
雄二「それで?七咲から弁当はもらえたのか?」
明久「いや、結局昼休みに校舎裏で一緒に食べることになったんだ」
雄二「ほう?まあよかったじゃないか」
明久「うん。正直まだ半分信じられないけどね…」
雄二「ただお前一つ忘れてないか?」
明久「え?何を?」
棚町「あ、アキ。昼にお弁当渡すから。場所は食堂でいいわよね?」
明久「え?棚町さん?…食堂?」
棚町「そう。食堂。よろしくね」テクテク
明久「……えっと?」
雄二「よかったな明久。女子二人から昼食を誘われるなんて、お前の言う通り今日は素晴らしい日じゃないか」ポン
明久「雄二…お願いだから一発殴らせてもらってもいいかな?」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 22:35:30.87 ID:C9ksLpHxO
~授業中~
明久(まずいまずいまずいっ!!)
明久(七咲と棚町さんの約束が完全に被ってしまった……!!)
明久(くそっ!!この状況を打破できる手は何かないのか!?)
天使『正直に話せば、二人ともわかってくれるはずですよ』
明久(天使さん…!!でも本当にそうかなぁ…)
天使『もちろんです。きっと明久くんが誰よりも女の子の格好が似合うことを分かってくれるはずですっ!!』
明久(ちょっと待って!?天使さんはいったい何の話をしているの!?)
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/16(水) 22:42:41.70 ID:C9ksLpHxO
悪魔『ウチは三人でお弁当を食べればいいと思うけどね。ほら、皆で食べた方がおいしいし、楽しいじゃない?』
明久(うーん…でも七咲には二人でって言われてるし、美也にも女の子を大切にしろって怒られたばっかりだしなぁ…)
秀吉『棚町は七咲が弁当を作ってくることを知っておるのじゃろう?なら、棚町に七咲と食べることを伝えればいいんじゃないかの?』
明久(それだ!!やっぱり信じるものは天使でも悪魔でもなく秀吉だね!!)
秀吉『何故わしが天使と悪魔と同列にされてるのじゃ…』
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/28(木) 10:38:10.92 ID:2slx6mFcO
明久「…って訳でごめん!実はもう七咲と二人で食べることになってて昼休みに食堂には行けないんだ!」
棚町「…そっか。先に約束しちゃってたか」
明久「本当にごめん!!」
棚町「別にいいわよ。あの子があんたにお弁当を作ってくることは知ってたわけだし、仕方ないわね」
明久「それでさ…棚町さんには本当に失礼なんだけど、作ってきてくれた弁当を今僕にくれないかな」
棚町「え?別にいいけど…どうして今なのよ?持って帰って家で食べるとか?」
明久「そんなの決まってるじゃないか。早弁だよ」フッ
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/28(木) 10:40:15.31 ID:2slx6mFcO
棚町「はぁ!?これから!?もうすぐ二時間目が始まるのよ!?」
明久「実は二人がお弁当を作ってきてくれるのが楽しみすぎて、昨日の晩ご飯が喉を通らなかったのさ…」フッ
棚町「…あんたって本当に残念ね」ハァ
明久「そんなことないよ!!栄養を全く摂取していない今なら二人のお弁当を最大限に楽しめるじゃないか!!」
明久「だから棚町さん!!僕にお弁当を…カロリーを下さい!!」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/28(木) 10:50:44.87 ID:2slx6mFcO
棚町「…ぷっ。アキって本当にバカね」
明久「え?でもこれは僕なりに考えて…」
棚町「はいはい。それじゃ早く行くわよ」
明久「へ?行くってどこに?」
棚町「決まってるじゃない。早弁できそうな場所に移動するのよ」
明久「え?棚町さんも来るの?」
棚町「当然よ。あんたが涙流して私の作った弁当を食べる姿をバッチリ見ててあげる。それと…」
明久「それと?」
棚町「いつまで私のこと棚町さんって呼ぶ気なのよ。一緒に授業抜け出す仲なのよ?」
明久「えぇ!?じゃあ……かおる?」
棚町「え?何?全然聞こえない」
明久「…早く行くよ!薫!!」スタスタ
棚町「…ま、及第点ね」
明久「……」
明久(こうして僕は初めて女の子と一緒に授業を抜け出した)
???「……」
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:30:09.72 ID:A4p3dTSIO
~自教室~
明久「ただいまー」
雄二「帰ってきたか。棚町の弁当はどうだった?」
明久「そうだね。食べても味覚が破壊されたり手足が痺れるようなことがない最高のお弁当だったよ」
雄二「お前の今まで食べてきた弁当が非常に気になるところだが…まあいい」
雄二「次は七咲か。あいつは自分で弁当を作ってるって言ってたから、あいつの弁当は期待できるんじゃないか?」
明久「うん。今から楽しみだよ!」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:31:18.35 ID:A4p3dTSIO
~校舎裏~
昼休み
七咲「先輩!しっかりして下さい!!先輩!!」
明久(…あれ?どうして僕は地面に横たわっているんだろう…?)
明久(そうだ…確か僕は七咲のお弁当を…)
ホワンホワンホワーン
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:34:40.53 ID:A4p3dTSIO
七咲『お待たせしてすみません。待ちましたか?』
明久『ううん。全然待ってないよ』
七咲『そうですか。それなら良かったです』
七咲『それでは、さっそくご飯を食べましょうか』パカッ
明久『おお!すごい美味しそうなお弁当だね。これ全部七咲が作ったの?』
七咲『ほとんどの料理は私が作ったんですが、途中でお母さんも少し手伝ってくれまして…』
明久『へえ…いいお母さんじゃない。あ、このハンバーグ美味しそう。いただきまーす』パクッ
七咲『いえ、その母の気持ちは嬉しいんですけど母は少し変わっていまして…』
明久『うんうん』モグモグ
七咲『この前も体にいいからといってお味噌汁に栄養ドリンクを何本も入れたりして…』
明久『なるほど。このハンバーグも口に入れた瞬間広がる強い酸味とボリボリとした食感が…ってあれ?僕の知ってるハンバーグと食感が違…』バタッ
七咲『せ、先輩!?大丈夫ですか!?先輩!?』ガーン!!
ホワンホワンワホーン
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:37:09.19 ID:A4p3dTSIO
明久「ああ…それで僕は今こうして横になっているのか…」
七咲「すみませんでした!母に電話でハンバーグのことを聞いたらお酢とサプリメントを大量に入れたみたいで…」
明久「七咲のお母さんは徹底的に栄養を重視するタイプなんだね…」
七咲「本当になんてお詫びしたらいいか…」
明久「いやいや軽く意識を手放した程度だから別に気にしなくて大丈夫だよ?」
七咲「それがすごく気になっているんですが…」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:40:09.59 ID:A4p3dTSIO
明久「それよりもさっきから凄く寝心地がいいんだけど、枕なんてどこから持ってきてくれたの?」
七咲「…いえ、私は枕なんて持ってきてませんよ」
明久「へ?じゃあこの頭に感じる絶妙に柔らかくて暖かいものはいったい…?」
七咲「…その…えっと…私の足ですね」
明久「Pardon!?」
七咲「せ、先輩が倒れてしまって私一人では保健室に先輩を運べそうになかったので……ご迷惑でしたか?」
明久「迷惑だなんてとんでもない!!むしろ僕は今日まで生きてこれたことを切に感謝しているところだよ!!」
七咲「そ、そんな大袈裟ですっ!」
明久「大袈裟なもんか!僕は今日という日を絶対に忘れない!!今この瞬間に感じている全てを僕の心に刻むんだ!!」
七咲「あんまり私の膝の上で変なことを言わないでください!!」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:41:17.33 ID:A4p3dTSIO
~自教室~
明久「…なんだろう。もう僕は今日死んでもいいかもしれない」
雄二「そうか。ならバットを持ってくるから少し待っててくれ」
明久「なんの躊躇もなく僕を亡きものにしようとするのはやめて!!」
雄二「冗談だ。半分な」
明久「半分本気なのが恐ろしいんじゃないか!!」
???「……」
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:43:45.74 ID:A4p3dTSIO
~放課後~
絢辻「ちょっと来なさい」グイッ
明久「え?絢辻さん!?」
~校舎裏~
明久「いきなりどうしたの?」
絢辻「…今日一日あなたを見ていて決めたことがあります」
明久「決めたこと?何かな…?」
絢辻「吉井くん。あなたを私のものにします」
明久「…え?」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:46:12.96 ID:A4p3dTSIO
明久「ごめん。いきなりすぎてよくわからないんだけど…」
絢辻「仕方ないわ。吉井くんは頭が残念だもんね」
明久「ちょっと待って!!この件に関しては僕以外の人でも分からないと思うよ!?」
絢辻「…そう。では順を追って説明します」
絢辻「まず、あなたは私の秘密を知っています」
明久「…うん」
絢辻「あなたを放っておくと危なっかしくて見てられません」
明久「うん?」
絢辻「そしてあなたは私が出会った中で一番のおバカさんです」
明久「……」
絢辻「だからあなたを私のものにします」
明久「ダメだ…順を追って説明を受けてもさっぱりわからない…!!」
絢辻「とにかくそういうことだから。もう決まったことですから。だから…」
絢辻「勝手に誰かのものになったりしたら許さないわよ」
明久「…え?」
138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:48:51.22 ID:A4p3dTSIO
~自宅~
明久「絢辻さんのアレはいったいどういう意味だったんだろう…」
明久(もしかして僕が薫や七咲と弁当を食べていることに嫉妬してくれたのかな?もしそうなら嬉しいことだけど。……でも)
明久「もし、僕が誰かに告白して彼女ができたらどうなるんだ…?」
明久(ゲームはクリアということになって僕は現実に戻るんじゃないか?)
明久(じゃあ出来た彼女は?美也はどうなるんだ?)
明久「……」
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:52:32.07 ID:A4p3dTSIO
~通学路~
翌日 朝
雄二「よう。明久」
明久「……」
雄二「随分辛気くさい面だな。何があった?」
明久「…雄二。大切な話があるんだ。ちょっと付き合ってくれないかな」
雄二「前にもこんなことがあったが、もう俺はお前の妄言に付き合うつもりはないぞ?」
明久「…正直に話して欲しいんだ」
明久「雄二は僕の知ってる雄二だよね?」
雄二「…どういう意味だ?」
明久「今僕の目の前にいる雄二はこのゲームのキャラクターなんかじゃなくて、現実の…霧島さんとの将来が約束されている人生の墓場の住人だよねって意味」
雄二「悪い明久。とりあえずぶん殴っていいか?」
明久「ほらその反応!!そんな反応をするってことはやっぱり雄二は僕と同じ現実の人間だ!!」
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 22:55:53.62 ID:A4p3dTSIO
雄二「それで?言いたいことはそれだけか?」
明久「ううん。この際どうして雄二がこの世界にいるかとか、そんなことは聞かない。でも一つだけ教えて欲しいんだ」
明久「僕が彼女を作ったらどうなるの?」
雄二「…何故俺がその質問の答えを知っていると思うんだ?」
明久「雄二は絢辻さん達の名前を知ってたでしょ?それに森島先輩へのあの反応…」
明久「雄二は森島先輩に告白したんじゃないかなって」
雄二「…なるほどな」
雄二「まさかお前に気づかれるとはな」フッ
明久「じゃあやっぱり雄二は…」
雄二「……」
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:01:43.95 ID:A4p3dTSIO
雄二「俺は以前このゲーム…アマガミをプレイした」
雄二「その時は美也という妹もいて、ちょうど今のお前と同じ立場だった」
雄二「最初は訳がわからなかったが、途中でこの世界の目的を理解し最終的に森島はるかに告白した」
雄二「なんとか告白は成功し、これから先がどうなるのか楽しみだったんだが…告白した後気づけば俺は現実の世界に戻っていた」
雄二「俺はすぐにまたゲームの電源を入れてこの世界に戻ってきたんだが…」
雄二「あいつは…森島はるかは俺のことなんざ何一つ覚えていなかった」
明久「そんな…」
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:03:59.82 ID:A4p3dTSIO
雄二「わかるか?所詮ここはゲームの世界だ。クリアすればエンディングを迎え、それが終わればまた最初からゲームが始まるだけ…」
雄二「お前が好意を向けている相手も所詮はゲームの中の存在で現実には存在しない」
雄二「なんなら主人公を好きになるようプログラムされているだけで、お前自身のことは全く何とも思っていないのかもしれない」
明久「……」
雄二「それでもお前はこの世界で彼女を作りたいと思うか?」
雄二「お前は俺の話を聞いて、あいつらに想いを伝えようと考えるのか?」
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:05:16.66 ID:A4p3dTSIO
明久「もしかして雄二は僕にそのことを伝えるためにこの世界に来てくれたの?」
雄二「…んなわけあるか。俺は希代のバカが出す答えが知りたかったからこの世界に来た。それだけだ」
明久「…そっか。まあそうだよね」
雄二「で?お前はどうするつもりなんだ?」
明久「それはーー」
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:07:49.05 ID:A4p3dTSIO
~自宅~
夜
明久「美也。ちょっといいかな」
美也「んー?」
明久「話があるんだ」
美也「どしたの?そんなに改まっちゃって」
明久「その…僕は明日気になる女の子に告白しようと思うんだ」
美也「え!?ほ、本当に!?」
明久「うん。本当だよ」
美也「そ、そっか。それは…なんというかビックリしたけど、どうしてそのことを美也に教えてくれたの?」
明久「…それがさ、僕が明日告白に成功したら僕はこの世界から消えてしまうみたいなんだ」
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:09:22.30 ID:A4p3dTSIO
美也「…何それ。どういうこと?もしかして美也をからかってるの?」
明久「そうじゃないよ」
美也「じゃあ何のつもりなの?」
明久「…美也にお別れを言わないとって思ったんだ」
美也「え?」
明久「この世界に来て少ししか経ってないけど、美也と兄妹になれたこの数日は本当に楽しかったんだ」
美也「……」
明久「だから美也に何も言わないで居なくなるなんて、そんなのダメだってそう思ったんだ」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:11:27.84 ID:A4p3dTSIO
美也「…やっぱりにぃにって本当におバカさんだよね」
明久「え?」
美也「何も言わないで居なくなっちゃうより、こうしてにぃににお別れを言われる方が美也には辛いんだよ」ボロボロ
明久「ごめん!そんな泣かすつもりじゃ…」
美也「違うよ。これは美也のことをちゃんと考えてくれたことが嬉しいんだよ」グスッ
明久「美也…」
美也「いろんなにぃにが居たけど、こうしてさよならを言ってくれる人は、にぃにだけだったよ」
明久「……」
美也「短い間だったけど…美也もにぃにと過ごした日々は本当に楽しかったよ。ありがとね。一番おバカさんなにぃに。…大好きだったよ」ニコ
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:12:36.78 ID:A4p3dTSIO
~屋上~
翌日
明久「急に呼び出してごめん」
絢辻「本当よ。いきなり何の用?」
明久「…たいした用じゃないんだ」
明久「ただ絢辻さんに告白しようと思ってさ」
絢辻「…は?」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:16:45.79 ID:A4p3dTSIO
明久「絢辻さんは口が悪くてすぐに暴力を振るったりする優等生とは全然違う人だけど…」
明久「本当はとても真面目で頭がよくて、一緒にいると誰よりも楽しい。そんな女の子で…」
明久「そんな人だから僕はこの短い期間で君を好きになったんだ」
絢辻「……」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:19:57.28 ID:A4p3dTSIO
明久「仮に絢辻さんが僕じゃなくて主人公という存在を好きになるように仕組まれていたとしても…!!」
明久「この後、すぐにこの世界から弾き出されてしまうとしても…!!」
明久「僕のこの気持ちは嘘じゃない!!ゲームだろうがデータだろうが関係ない!!僕は絢辻さんが好きなんだ!!」
明久「例えこの先絢辻さんが僕を忘れてしまったとしても、僕はこの気持ちを忘れない!!絶対に絶対だ!!」
150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:20:38.28 ID:A4p3dTSIO
絢辻「…あなたこの世界においての告白の意味を理解しているの?」
明久「うん。雄二に聞いたよ」
絢辻「終わってしまうのよ?」
明久「もちろんわかってる」
絢辻「…あなた本当のバカね」
明久「絢辻さんに何度も言われたよ」フッ
絢辻「…でも、そこに惹かれたのかもね」
明久「え?」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:25:06.12 ID:A4p3dTSIO
絢辻「吉井くん。私高校を卒業したら家を出ようと思ってるの」
明久「へ?そうなの?」
絢辻「そうよ。ちょっと家族に問題があって、すぐにでも出ていきたいの」
明久「そ、そうなんだ…」
絢辻「ええ。だから…吉井くん」
絢辻「高校を卒業したら私と一緒に暮らさない?」
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:26:32.50 ID:A4p3dTSIO
明久「えっと…僕は全然構わないけど、この後僕は消えちゃうんだよね?」
絢辻「…そうね。基本的にこの世界では告白を終えた人間はすぐさま消えてしまうわ」
明久「それじゃあこの約束は…」
絢辻「でもね?私も初めてなの。こうして誰かと未来を約束したのは」
明久「え?それってどういう…」
絢辻「…じゃあまたね。吉井くん」ニコ
明久「ちょっと待っ……あれ…急に…眠く…」バタッ
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:57:15.16 ID:A4p3dTSIO
~吉井明久自宅~
朝
明久「……うーん…」
明久「…あれ?…ここは…?」
明久(そっか。現実に戻ってきたのか)
明久「…もう美也も絢辻さんもいないのか」
明久「……」
明久「とりあえず学校にはいかなきゃ…」
明久「…いってきます」ガチャッ
???「…にしししし」
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/26(木) 23:58:14.50 ID:A4p3dTSIO
~通学路~
雄二「よう。明久」
明久「…雄二」
雄二「戻ってきたんだな」
明久「…まあね」
雄二「ここにいるってことは誰かに告白したみたいだが…結局お前は誰に告白したんだ?」
明久「…絢辻さんだよ」
雄二「…なるほど。お前らしいな」フッ
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 00:00:27.81 ID:kxmD972YO
雄二「で?お前はこれからどうする?またあの世界で彼女でも作るか?」
明久「…ううん。僕はこの世界…現実で頑張ってみるよ」
雄二「ほう?」
明久「僕はあの世界で色々なことを学んだんだ。それはきっとこの世界でも役立つことだと思うんだ」
雄二「…じゃあお前はあの世界に未練はないってことか?」
明久「…ないと言えば嘘になっちゃうし、とても寂しいけど僕の気持ちは全て伝えたからさ」
雄二「っ!?」
明久「まあ、また朝昼晩の食事が水と塩だけになることが少し残念だけどね…」
雄二「…あ、明久!!お前いったいどんな魔法を使ったんだ…!?」
明久「へ?何が?」
雄二「後ろを見てみろ!!このバカ!!」
明久「いったい何が…」クルッ
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 00:02:39.63 ID:kxmD972YO
美也「にぃに!!今日の分の美也特製弁当だよ!!」
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 00:04:03.65 ID:kxmD972YO
明久「みみみ、美也!?どうしてここに…!?」
美也「にししし!!愛は世界を越えるのだ!!」デーン!!
明久「何故そこで愛!?」ガーン!!
美也「そんなことより!!大事な人を忘れてない?」
明久「大事な人…?……あっ…」
明久(…そうだ。美也がいるってことはつまり…!!)
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 00:04:47.07 ID:kxmD972YO
絢辻「あはよう。吉井くん」
絢辻「…また会えたわね」ニコ
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 00:11:40.25 ID:kxmD972YO
これで一応終わりです。
読んでくれた方、コメントをくれた方はありがとうございました。
あと更新が遅くてすみませんでした。
よかったらこんなのも書いてるんで読んでみて下さい。
風見雄二「死んだ世界戦線?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489059995/
不動遊星「戦姫絶唱シンフォギア?」
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/27(金) 07:24:41.16 ID:IPvKXhGWO
乙
引用元: 吉井明久「アマガミ?」
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
2018-07-22
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:50:20.17 ID:pzJSSAwd0
※森島はるか編です
3人目は森島はるかです。よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
3人目は森島はるかです。よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:51:07.92 ID:pzJSSAwd0
美也「ま、待って待って~」
橘「ん?」
美也「遅刻しそうなの~!」
美也「学校までよろしく、にぃに!」
橘「なんだ…またかよ仕方ないな…」
橘「美也、僕が車を買ってからちょっと頼り過ぎじゃないのか?」
美也「もー、言われなくてもわかってるよ~」
橘「ん?」
美也「遅刻しそうなの~!」
美也「学校までよろしく、にぃに!」
橘「なんだ…またかよ仕方ないな…」
橘「美也、僕が車を買ってからちょっと頼り過ぎじゃないのか?」
美也「もー、言われなくてもわかってるよ~」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:51:35.27 ID:pzJSSAwd0
美也「助かった~」
美也「ありがとにぃに!あっ、森島先輩にもよろしく言っといてね」
橘「ああ、ちゃんと勉強しろよ」
美也「いってきま~す」
橘「いってらっしゃい」
橘「……」
橘「もう隠れてなくても平気だよ」
森島「ふー、びっくりした~」
森島「美也ちゃん突然出て来るんだもん」
橘「僕の家からそのまま大学に行くのを見られるところだったね」
森島「えっ、本当に大学に行くの?」
森島「今日はこのまま海までドライブしない?」
橘「またサボり?」
森島「行きましょうよ~、ね~」
橘「わ、わかったよ…」
美也「ありがとにぃに!あっ、森島先輩にもよろしく言っといてね」
橘「ああ、ちゃんと勉強しろよ」
美也「いってきま~す」
橘「いってらっしゃい」
橘「……」
橘「もう隠れてなくても平気だよ」
森島「ふー、びっくりした~」
森島「美也ちゃん突然出て来るんだもん」
橘「僕の家からそのまま大学に行くのを見られるところだったね」
森島「えっ、本当に大学に行くの?」
森島「今日はこのまま海までドライブしない?」
橘「またサボり?」
森島「行きましょうよ~、ね~」
橘「わ、わかったよ…」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:52:16.59 ID:pzJSSAwd0
海
森島「純一~!早く早く~!」
橘「うー…さむっ」
橘「なんでそんな元気なんだ」
森島「楽しいからに決まってるじゃない」
森島「純一は楽しくないの?」
森島「私は君といるだけで楽しいけど…」
橘「僕だってはるかといるだけで楽しいよ」
森島「じゃあもっと元気だしなよ」
森島「純一~!早く早く~!」
橘「うー…さむっ」
橘「なんでそんな元気なんだ」
森島「楽しいからに決まってるじゃない」
森島「純一は楽しくないの?」
森島「私は君といるだけで楽しいけど…」
橘「僕だってはるかといるだけで楽しいよ」
森島「じゃあもっと元気だしなよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:52:59.64 ID:pzJSSAwd0
橘「それよりさ、今からでも大学行かない?」
森島「えー、どうしてよ?」
橘「だって前も言ってたじゃん、単位が…とか」
橘「けっこうサボってるし…」
森島「んー、たしかにピンチーとか言ったような気もするけど、そうなったらそうなったでいいと思ってるの」
橘「ええっ!?」
森島「だって今は私の方が一学年上だけど、そうなったら同級生になれるわけでしょ」
橘「でもそれは…」
森島「もちろんわざとそういうことはしないつもりよ」
森島「やるだけやって、そうなったら仕方ないって話」
森島「えー、どうしてよ?」
橘「だって前も言ってたじゃん、単位が…とか」
橘「けっこうサボってるし…」
森島「んー、たしかにピンチーとか言ったような気もするけど、そうなったらそうなったでいいと思ってるの」
橘「ええっ!?」
森島「だって今は私の方が一学年上だけど、そうなったら同級生になれるわけでしょ」
橘「でもそれは…」
森島「もちろんわざとそういうことはしないつもりよ」
森島「やるだけやって、そうなったら仕方ないって話」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:53:58.55 ID:pzJSSAwd0
森島「私さ、大学に入学したときすごいワクワクしたけど、それと同じぐらい不安で寂しかった」
森島「一年生の間は楽しかったけど、君になかなか会えなかっから…」
森島「だから純一が同じ大学に入学したときはすごくうれしかった」
森島「でもこのまま順調に進級すると、また私が一年早く卒業するわけよ」
森島「そうなると高校・大学間のときよりもさらに会える時間は短くなるでしょ」
森島「純一かっこいいし、私がいない期間に、もっといい子に言い寄られたりしたらと思って…」
橘「そんなこと言ったら僕だって不安だったし、これからだってそうだよ」
橘「はっきり言ってすぐはるかが卒業しちゃったから、高校の間はすごく浅い付き合いだった」
橘「そんな状態で大学に行ったら僕なんかすぐフラれちゃうんじゃないかって思ってた」
森島「一年生の間は楽しかったけど、君になかなか会えなかっから…」
森島「だから純一が同じ大学に入学したときはすごくうれしかった」
森島「でもこのまま順調に進級すると、また私が一年早く卒業するわけよ」
森島「そうなると高校・大学間のときよりもさらに会える時間は短くなるでしょ」
森島「純一かっこいいし、私がいない期間に、もっといい子に言い寄られたりしたらと思って…」
橘「そんなこと言ったら僕だって不安だったし、これからだってそうだよ」
橘「はっきり言ってすぐはるかが卒業しちゃったから、高校の間はすごく浅い付き合いだった」
橘「そんな状態で大学に行ったら僕なんかすぐフラれちゃうんじゃないかって思ってた」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:54:31.55 ID:pzJSSAwd0
森島「そうだったんだ」
森島「私たち同じような考えしてたのね」
橘「そうだね、はるかもそんなこと考えてたなんてちょっと意外だったけど」
森島「だって私にとって君は…」
橘「何?」
森島「い、いや、やっぱりなんでもない」
橘「なんだよ…」
森島「そんなことより、お腹すかない?」
森島「お昼食べに行こうよ」
橘「うーん…」
橘「わかった」
森島「私たち同じような考えしてたのね」
橘「そうだね、はるかもそんなこと考えてたなんてちょっと意外だったけど」
森島「だって私にとって君は…」
橘「何?」
森島「い、いや、やっぱりなんでもない」
橘「なんだよ…」
森島「そんなことより、お腹すかない?」
森島「お昼食べに行こうよ」
橘「うーん…」
橘「わかった」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:56:21.58 ID:pzJSSAwd0
森島「あ、見て見て、牛丼屋さんがあるよ」
橘「牛丼がいいの?」
森島「うん」
橘「わかった」
森島「牛丼屋さんなんて久しぶりだわ」
森島「高校のときに君と行って以来だもの」
森島「あの頃の純一は森島先輩、森島先輩~って言ってくれてたのに」
橘「いつまでも先輩呼びで敬語はやめてほしいって言ったのはそっちじゃないか」
森島「そうだっけ?」
橘「そうだよ」
森島「まあいいや、今の方が恋人同士って感じがして好きだもん」
橘「牛丼がいいの?」
森島「うん」
橘「わかった」
森島「牛丼屋さんなんて久しぶりだわ」
森島「高校のときに君と行って以来だもの」
森島「あの頃の純一は森島先輩、森島先輩~って言ってくれてたのに」
橘「いつまでも先輩呼びで敬語はやめてほしいって言ったのはそっちじゃないか」
森島「そうだっけ?」
橘「そうだよ」
森島「まあいいや、今の方が恋人同士って感じがして好きだもん」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:57:41.62 ID:pzJSSAwd0
店員「いらっしゃいませー」
森島「んー、何にしようかなー」
森島「あれ?なんだか前に来たときよりも安いような」
橘「最近はどのチェーン店も値下げしてるみたいだからね」
森島「値下げ競争ってわけか、商売って大変なのね」
森島「じゃあ私これにしよ」
橘「すみませーん」
店員「はーい」
森島「んー、何にしようかなー」
森島「あれ?なんだか前に来たときよりも安いような」
橘「最近はどのチェーン店も値下げしてるみたいだからね」
森島「値下げ競争ってわけか、商売って大変なのね」
森島「じゃあ私これにしよ」
橘「すみませーん」
店員「はーい」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:58:09.32 ID:pzJSSAwd0
――――
橘「……」ガツガツ
橘「ふぅ、ごちそうさま」
森島「はやいね~」
森島「あっ」
橘「ん?」
森島「動かないでよ~」ぴとっ
森島「ベタだね~君は、こんなところにご飯つぶつけて」
橘「あ…」
橘「…じゃあはるかもベタなことしてくれるのかな」
橘「……」ガツガツ
橘「ふぅ、ごちそうさま」
森島「はやいね~」
森島「あっ」
橘「ん?」
森島「動かないでよ~」ぴとっ
森島「ベタだね~君は、こんなところにご飯つぶつけて」
橘「あ…」
橘「…じゃあはるかもベタなことしてくれるのかな」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 04:58:51.35 ID:pzJSSAwd0
森島「ど、どうしよっかなー」
橘「……」じーっ
森島「も、もうっ…君はすぐそういう目をするんだから…」
森島「……」
森島「……」ぱくっ
森島「こ、これでいいでしょ」
橘「はは、よくできました」
橘「……」じーっ
森島「も、もうっ…君はすぐそういう目をするんだから…」
森島「……」
森島「……」ぱくっ
森島「こ、これでいいでしょ」
橘「はは、よくできました」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:00:48.89 ID:pzJSSAwd0
森島「ねえ、次はどこ行こっか?」
橘「そうだな…もう今から大学行っても今日の分は間に合わないだろうし…」
橘「今日は思いっきり遊ぶか」
森島「そうこなくっちゃっ」
橘「何かしたいことある?」
森島「そうねぇ…あっ映画見に行きたい」
橘「映画か…ああ、あのハムスターのやつ?」
森島「違うわよ、魔法使いの映画!」
森島「私まだ見てないのよ、純一もう見た?」
橘「ああ、あれか、いやまだ見てないけど、おもしろそうだしそれにしようか」
橘「そうだな…もう今から大学行っても今日の分は間に合わないだろうし…」
橘「今日は思いっきり遊ぶか」
森島「そうこなくっちゃっ」
橘「何かしたいことある?」
森島「そうねぇ…あっ映画見に行きたい」
橘「映画か…ああ、あのハムスターのやつ?」
森島「違うわよ、魔法使いの映画!」
森島「私まだ見てないのよ、純一もう見た?」
橘「ああ、あれか、いやまだ見てないけど、おもしろそうだしそれにしようか」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:01:25.48 ID:pzJSSAwd0
数時間後 映画館
森島「あー、おもしろかったー」
森島「この映画ってまだまだ続くのよね、続きが楽しみだわー」
橘「原作の日本語訳だとたしか3巻まで出てたはずだよ」
橘「買って帰る?」
森島「本か…」
橘「はるかみたいなタイプは映画の方がわかりやすいか」
森島「むぅ、それどういう意味よ」
森島「その通りだけど…」
森島「あー、おもしろかったー」
森島「この映画ってまだまだ続くのよね、続きが楽しみだわー」
橘「原作の日本語訳だとたしか3巻まで出てたはずだよ」
橘「買って帰る?」
森島「本か…」
橘「はるかみたいなタイプは映画の方がわかりやすいか」
森島「むぅ、それどういう意味よ」
森島「その通りだけど…」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:02:02.91 ID:pzJSSAwd0
森島「純一だってきっと私と同じでしょ」
橘「…そうかも」
森島「そのうち続きも出るはずだから、また一緒に見に行きましょ」
橘「そうだね」
橘「あ…」
森島「どうしたの?」
森島「あら?このポスターの子ってたしか…」
森島「桜井リホじゃない、一番下の弟が大ファンなのよ」
橘「そうなんだ…美也も大ファンなんだって」
橘「…そうかも」
森島「そのうち続きも出るはずだから、また一緒に見に行きましょ」
橘「そうだね」
橘「あ…」
森島「どうしたの?」
森島「あら?このポスターの子ってたしか…」
森島「桜井リホじゃない、一番下の弟が大ファンなのよ」
橘「そうなんだ…美也も大ファンなんだって」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:02:54.44 ID:pzJSSAwd0
森島「最近すごい人気よね~」
橘「うん…」
森島「思い出した、たしかこの子って純一の幼馴染の子よね」
森島「高校のとき二人でいたの何度か見たわ」
橘「今となっては誰も僕なんかが梨穂子の幼馴染だって言っても誰も信じないだろうな」
橘「もう会うこともないだろうし…」
森島「純一はアイドルになったこの子のことをどう思ってるの?」
橘「そうだな…」
橘「あの梨穂子がアイドルになって、しかもこんな有名人になるなんて思わなかったから本当にすごいと思ってるよ」
森島「それだけ?」
橘「え?えっと…他には…うーん」
橘「な、なにを求めてるの?」
森島「いや、別に、ちょっと気になっただけ」
橘「うん…」
森島「思い出した、たしかこの子って純一の幼馴染の子よね」
森島「高校のとき二人でいたの何度か見たわ」
橘「今となっては誰も僕なんかが梨穂子の幼馴染だって言っても誰も信じないだろうな」
橘「もう会うこともないだろうし…」
森島「純一はアイドルになったこの子のことをどう思ってるの?」
橘「そうだな…」
橘「あの梨穂子がアイドルになって、しかもこんな有名人になるなんて思わなかったから本当にすごいと思ってるよ」
森島「それだけ?」
橘「え?えっと…他には…うーん」
橘「な、なにを求めてるの?」
森島「いや、別に、ちょっと気になっただけ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:03:34.59 ID:pzJSSAwd0
数時間後・車で移動中
森島「今日は楽しかった~」
橘「余計なお世話かもしれないけど、明日はちゃんと学校に行きなよ」
森島「わかってるって」
森島「純一こそちゃんと行きなさいよ」
橘「僕は真面目だから、普段からサボらず行ってるよ」
森島「おー、感心感心」
橘「何言ってるんだか…」
森島「私は君のことを…あら?」
森島「ねえ、ちょっと止めて」
森島「今日は楽しかった~」
橘「余計なお世話かもしれないけど、明日はちゃんと学校に行きなよ」
森島「わかってるって」
森島「純一こそちゃんと行きなさいよ」
橘「僕は真面目だから、普段からサボらず行ってるよ」
森島「おー、感心感心」
橘「何言ってるんだか…」
森島「私は君のことを…あら?」
森島「ねえ、ちょっと止めて」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:04:28.47 ID:pzJSSAwd0
橘「どうしたのさ」
森島「あそこにいるのって美也ちゃんじゃない?」
橘「ほんとだ、何やってるんだろ」
森島「なんだかしょぼくれたワンちゃんみたい」
森島「ただ事じゃなさそうね」
橘「……」
橘「ちょっと行ってくる」
森島「あ、私も行く」
森島「あそこにいるのって美也ちゃんじゃない?」
橘「ほんとだ、何やってるんだろ」
森島「なんだかしょぼくれたワンちゃんみたい」
森島「ただ事じゃなさそうね」
橘「……」
橘「ちょっと行ってくる」
森島「あ、私も行く」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:04:56.32 ID:pzJSSAwd0
橘「美也」
森島「み~やちゃんっ、どうしたの?」
美也「…にぃに…森島先輩」
橘「こんなところで何してるんだ、乗せてあげるから帰ろう」
美也「……」
美也「いいよ…一人で帰る…」とぼとぼ
橘「あ、美也…」
森島「どうしちゃったんだろ、美也ちゃん」
橘「うん…」
橘「帰ったらまた聞いてみることにするよ」
森島「み~やちゃんっ、どうしたの?」
美也「…にぃに…森島先輩」
橘「こんなところで何してるんだ、乗せてあげるから帰ろう」
美也「……」
美也「いいよ…一人で帰る…」とぼとぼ
橘「あ、美也…」
森島「どうしちゃったんだろ、美也ちゃん」
橘「うん…」
橘「帰ったらまた聞いてみることにするよ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:05:28.89 ID:pzJSSAwd0
夜 橘家
コンコン
橘「美也、ちょっといいか?」
美也「なに…?」
ガチャ
美也「……」
橘「あー…その…」
橘「な、何か悩みがあるのなら誰かに相談するとちょっとは楽になるぞ」
橘「僕でよければ相手になるからさ」
美也「……」
コンコン
橘「美也、ちょっといいか?」
美也「なに…?」
ガチャ
美也「……」
橘「あー…その…」
橘「な、何か悩みがあるのなら誰かに相談するとちょっとは楽になるぞ」
橘「僕でよければ相手になるからさ」
美也「……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:06:17.83 ID:pzJSSAwd0
美也「にぃに…」
美也「……」
美也「な、なんでもないよ、ちょっとテストの点数が悪かっただけだから」
美也「大した悩みじゃないよ!」
橘「そうなのか…?」
美也「ほら、いつまでレディの部屋にいるのさ、戻った戻った」
橘「お…おい…」
バタンッ
美也「……」
美也「……」
美也「な、なんでもないよ、ちょっとテストの点数が悪かっただけだから」
美也「大した悩みじゃないよ!」
橘「そうなのか…?」
美也「ほら、いつまでレディの部屋にいるのさ、戻った戻った」
橘「お…おい…」
バタンッ
美也「……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:06:57.85 ID:pzJSSAwd0
翌日・大学
橘「おまたせ」
森島「も~遅いよ~」
森島「私お腹ペコペコだもん」
橘「ごめんごめん、授業が長引いちゃって」
森島「そうなんだ」
森島「まあいいや、早くご飯食べよ」
橘「おまたせ」
森島「も~遅いよ~」
森島「私お腹ペコペコだもん」
橘「ごめんごめん、授業が長引いちゃって」
森島「そうなんだ」
森島「まあいいや、早くご飯食べよ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:08:32.69 ID:pzJSSAwd0
橘「あのさ、ちょっと聞いてほしいことがあるんだけどさ」
森島「なになに?」
橘「美也のことなんだ」
森島「ああ、昨日…結局どうだったの?」
橘「美也はテストの点数が悪かったからって言ってたけど、どうもそう思えないんだよ」
橘「兄妹だからなのか、違うってなんとなくわかるんだよ」
橘「もっとこう…そんなことじゃなくて本気で悩んでるって感じがして…」
橘「でも僕には言ってくれないんだよ」
橘「もしかしたら僕が男だから言いにくいってこともあるからさ」
橘「はるかから聞いてみてくれないかな」
橘「僕の方でもできる限りのことはするから」
森島「うん、いいわよ、まかせて」
森島「なになに?」
橘「美也のことなんだ」
森島「ああ、昨日…結局どうだったの?」
橘「美也はテストの点数が悪かったからって言ってたけど、どうもそう思えないんだよ」
橘「兄妹だからなのか、違うってなんとなくわかるんだよ」
橘「もっとこう…そんなことじゃなくて本気で悩んでるって感じがして…」
橘「でも僕には言ってくれないんだよ」
橘「もしかしたら僕が男だから言いにくいってこともあるからさ」
橘「はるかから聞いてみてくれないかな」
橘「僕の方でもできる限りのことはするから」
森島「うん、いいわよ、まかせて」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:09:22.92 ID:pzJSSAwd0
数時間後 輝日東高校校門前
森島「……」こそこそ
森島(完璧な変装!)
森島(これなら美也ちゃんに警戒されることなく近づけるわ)
女子生徒「ねえ、あそこにいる人なんか怪しくない?」
男子生徒「ほんとだ、何してるんだろ」
女子生徒「ハートのサングラスに異様にでかいヒゲつけてるし…変な下駄、不審者だよ、先生に言わないと」
男子生徒「でも雰囲気美人だよな…」
森島(誰にも怪しまれてないようね、それにしても美也ちゃんまだかな)
森島「……」こそこそ
森島(完璧な変装!)
森島(これなら美也ちゃんに警戒されることなく近づけるわ)
女子生徒「ねえ、あそこにいる人なんか怪しくない?」
男子生徒「ほんとだ、何してるんだろ」
女子生徒「ハートのサングラスに異様にでかいヒゲつけてるし…変な下駄、不審者だよ、先生に言わないと」
男子生徒「でも雰囲気美人だよな…」
森島(誰にも怪しまれてないようね、それにしても美也ちゃんまだかな)
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:09:57.05 ID:pzJSSAwd0
高橋「ちょっとそこのあなた!」
森島「た、高橋先生!?」
高橋「?」
高橋「私のこと知ってるの?」
森島「あっ…そ、そのー…」
森島「し、失礼しまーす!」
高橋「あっ!待ちなさい!」
森島(走りにくいっ!)ぽろっ
森島「あっサングラスが」
高橋「捕まえたわよ、警察に…」
高橋「も…森島さん?」
森島「あ…あはは…」
森島「た、高橋先生!?」
高橋「?」
高橋「私のこと知ってるの?」
森島「あっ…そ、そのー…」
森島「し、失礼しまーす!」
高橋「あっ!待ちなさい!」
森島(走りにくいっ!)ぽろっ
森島「あっサングラスが」
高橋「捕まえたわよ、警察に…」
高橋「も…森島さん?」
森島「あ…あはは…」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:10:49.20 ID:pzJSSAwd0
高橋「何してるのあなたは…」
森島「ちょっと人を待ってましてー…」
高橋「その恰好で?」
森島「念のために」
高橋「完全に不審者よ」
高橋「逆にあまりにも怪しすぎたから呼ばなかったけど、普通は警察を呼ばれるからね」
森島「すみません…」
高橋「それで、そんな恰好までして誰を待ってたの」
森島「美也ちゃんを」
森島「ちょっと人を待ってましてー…」
高橋「その恰好で?」
森島「念のために」
高橋「完全に不審者よ」
高橋「逆にあまりにも怪しすぎたから呼ばなかったけど、普通は警察を呼ばれるからね」
森島「すみません…」
高橋「それで、そんな恰好までして誰を待ってたの」
森島「美也ちゃんを」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:11:16.55 ID:pzJSSAwd0
高橋「橘さんなら今日は早退したわよ」
森島「早退ですか?」
高橋「ええ、なんだか気分が悪いらしくて」
森島「そうですか…」
森島「……」
森島「あの、最近の美也ちゃんってどうですか?何か変わったこととかありません?」
高橋「最近の橘さんねぇ…」
高橋「勉強もまじめにしてるし、普段の学校生活もいつも通りって感じだけど…」
高橋「何かあったの?」
森島「い、いえ、何もないならそれでいいんです、失礼します」
高橋「あっ…」
高橋「もうそんな恰好しちゃダメよー!」
森島「はーい!」
高橋「…なんだったんだろ」
森島「早退ですか?」
高橋「ええ、なんだか気分が悪いらしくて」
森島「そうですか…」
森島「……」
森島「あの、最近の美也ちゃんってどうですか?何か変わったこととかありません?」
高橋「最近の橘さんねぇ…」
高橋「勉強もまじめにしてるし、普段の学校生活もいつも通りって感じだけど…」
高橋「何かあったの?」
森島「い、いえ、何もないならそれでいいんです、失礼します」
高橋「あっ…」
高橋「もうそんな恰好しちゃダメよー!」
森島「はーい!」
高橋「…なんだったんだろ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:11:55.20 ID:pzJSSAwd0
翌日
橘「ごめん、美也が早退してたなんて知らなかったから…」
森島「いいのよ、そんなこと超能力者じゃないんだからわかるわけないし」
森島「そうそう、高橋先生に会って美也ちゃんのことを聞いたんだけど特に変わったことはないって言ってたわよ」
橘「そっか…学校生活の悩みじゃないのか…?」
森島「今日こそ私が美也ちゃんに聞いてみようか」
橘「うん、頼むよ」
橘「あ、そうだ、一応別の人にも聞いてみよう」
橘「状況がより詳しくわかっていた方が話も聞きやすいだろうし」
橘「ごめん、美也が早退してたなんて知らなかったから…」
森島「いいのよ、そんなこと超能力者じゃないんだからわかるわけないし」
森島「そうそう、高橋先生に会って美也ちゃんのことを聞いたんだけど特に変わったことはないって言ってたわよ」
橘「そっか…学校生活の悩みじゃないのか…?」
森島「今日こそ私が美也ちゃんに聞いてみようか」
橘「うん、頼むよ」
橘「あ、そうだ、一応別の人にも聞いてみよう」
橘「状況がより詳しくわかっていた方が話も聞きやすいだろうし」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:12:37.56 ID:pzJSSAwd0
夕方 商店街
橘「ってことで商店街に来たはいいけど、目的の人物がいるかどうか…」
森島「あっ、いたわよ!」
橘「さすがご都合展開だな…っと余計なこと言う前に話かけないと」
橘「おーい七咲ー!」
七咲「え?あっバカップ…橘先輩と森島先輩…」
森島「逢ちゃん久しぶりねー」
七咲「お久しぶりです、二人もお買い物ですか?」
橘「いや、七咲に会いに来たんだ、もしかしたら放課後ここにいるかなと思って」
七咲「え?」
橘「ってことで商店街に来たはいいけど、目的の人物がいるかどうか…」
森島「あっ、いたわよ!」
橘「さすがご都合展開だな…っと余計なこと言う前に話かけないと」
橘「おーい七咲ー!」
七咲「え?あっバカップ…橘先輩と森島先輩…」
森島「逢ちゃん久しぶりねー」
七咲「お久しぶりです、二人もお買い物ですか?」
橘「いや、七咲に会いに来たんだ、もしかしたら放課後ここにいるかなと思って」
七咲「え?」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:13:15.88 ID:pzJSSAwd0
橘「いくつか聞きたいことがあるんだけどさ、今時間いいかな?」
七咲「ええ、ただ、まともなことでお願いしますね」
橘「真面目なことだよ」
七咲「なんですか」
橘「美也のことなんだけど、最近何かおかしなこととかない?」
七咲「美也ちゃんですか?」
七咲「……」
七咲「いつも通り…だと思います…」
七咲「ええ、ただ、まともなことでお願いしますね」
橘「真面目なことだよ」
七咲「なんですか」
橘「美也のことなんだけど、最近何かおかしなこととかない?」
七咲「美也ちゃんですか?」
七咲「……」
七咲「いつも通り…だと思います…」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:15:33.27 ID:pzJSSAwd0
七咲「美也ちゃんに何かあったんですか?」
橘「うん、最近ちょっと様子がおかしくてさ」
橘「たぶんだけど、すごく悩んでると思うんだ」
七咲「……」
七咲「やっぱりあのことかな…」
橘「なんだ、教えてくれ!」
七咲「はい、美也ちゃんラブレターもらったんです」
橘「美也がラブレター!?」
森島「美也ちゃん可愛いからね」
七咲「それも3枚もらってて、3枚とも同じ時間、全く違う場所に来てほしいって内容で…」
七咲「どうすればいいか相談されたんですが、どうすることもできなくて…」
七咲「美也ちゃん優しいから3人の誰かでも無視できないだろうし…それでだと思います」
橘「うん、最近ちょっと様子がおかしくてさ」
橘「たぶんだけど、すごく悩んでると思うんだ」
七咲「……」
七咲「やっぱりあのことかな…」
橘「なんだ、教えてくれ!」
七咲「はい、美也ちゃんラブレターもらったんです」
橘「美也がラブレター!?」
森島「美也ちゃん可愛いからね」
七咲「それも3枚もらってて、3枚とも同じ時間、全く違う場所に来てほしいって内容で…」
七咲「どうすればいいか相談されたんですが、どうすることもできなくて…」
七咲「美也ちゃん優しいから3人の誰かでも無視できないだろうし…それでだと思います」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:16:14.68 ID:pzJSSAwd0
橘「なるほど…どこかであったようなシチュエーションだな」
森島「んー…そうね」
七咲「森島先輩も似たようなことがあったんですか?」
森島「うん、あったわね」
森島「私の時は響ちゃんがいてくれたから何とかなったけど」
七咲「教えてください、私美也ちゃんの力になりたいんです」
橘「七咲…」
森島「簡単に言うとね、時間稼ぎをしてくれたの」
七咲「時間稼ぎ…ですか」
森島「んー…そうね」
七咲「森島先輩も似たようなことがあったんですか?」
森島「うん、あったわね」
森島「私の時は響ちゃんがいてくれたから何とかなったけど」
七咲「教えてください、私美也ちゃんの力になりたいんです」
橘「七咲…」
森島「簡単に言うとね、時間稼ぎをしてくれたの」
七咲「時間稼ぎ…ですか」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:17:24.74 ID:pzJSSAwd0
―――
橘「…って感じだったかな」
七咲「なるほど、たしかにそれなら…」
森島「ただ私のときより一人多いから、ちょっと厳しいかも…」
七咲「そこは私たちがなんとかするしかないですね」
七咲「ありがとうございます、参考になりました」
七咲「先輩、美也ちゃんのことは任せてくださいね」
橘「うん、頼むよ」
橘「…って感じだったかな」
七咲「なるほど、たしかにそれなら…」
森島「ただ私のときより一人多いから、ちょっと厳しいかも…」
七咲「そこは私たちがなんとかするしかないですね」
七咲「ありがとうございます、参考になりました」
七咲「先輩、美也ちゃんのことは任せてくださいね」
橘「うん、頼むよ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:18:27.35 ID:pzJSSAwd0
翌日 橘家
コンコン
美也「にぃに~開けるね」
ガチャ
美也「……」もじもじ
美也「その…ありがとね」
美也「逢ちゃんから聞いたよ、にぃにと森島先輩のおかげだって」
橘「なんか美也が隠してたことを知っちゃって、ちょっと複雑だけどな…」
美也「ううん、いいの」
美也「にぃにがいなかったら、ずっと悩んだまま何もできなかったもん」
コンコン
美也「にぃに~開けるね」
ガチャ
美也「……」もじもじ
美也「その…ありがとね」
美也「逢ちゃんから聞いたよ、にぃにと森島先輩のおかげだって」
橘「なんか美也が隠してたことを知っちゃって、ちょっと複雑だけどな…」
美也「ううん、いいの」
美也「にぃにがいなかったら、ずっと悩んだまま何もできなかったもん」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:19:00.59 ID:pzJSSAwd0
美也「そうだ、にぃにと森島先輩にも何かお礼しないと」
橘「僕はいいよ、妹が困ってたら助けるのは当たり前だろ」
美也「にぃに…」
美也「じゃあにぃにには何もなしでいっか」
橘「おい、そんなあっさり…」
美也「でも森島先輩にはきっちりしないと」
美也「何がいいかな…」
橘「…はるかなら美也と遊ぶだけで喜ぶんじゃないか」
美也「え?そんな簡単なことで?」
橘「いいと思うよ」
橘「僕からも聞いとくからさ」
橘「僕はいいよ、妹が困ってたら助けるのは当たり前だろ」
美也「にぃに…」
美也「じゃあにぃにには何もなしでいっか」
橘「おい、そんなあっさり…」
美也「でも森島先輩にはきっちりしないと」
美也「何がいいかな…」
橘「…はるかなら美也と遊ぶだけで喜ぶんじゃないか」
美也「え?そんな簡単なことで?」
橘「いいと思うよ」
橘「僕からも聞いとくからさ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:19:41.09 ID:pzJSSAwd0
翌週 森島家
ピンポーン
男の子「はい」
橘「あの、橘ですけどはるか…さんいらっしゃいますか?」
男の子「ちょっと待ってください」
橘「わかりました」
橘「……」
橘「ずいぶん子どもっぽい声だったけど誰だったんだろ」
美也「弟じゃない?ほら、森島先輩って二人弟がいるんでしょ」
橘「ああ、そのどっちかかな」
ピンポーン
男の子「はい」
橘「あの、橘ですけどはるか…さんいらっしゃいますか?」
男の子「ちょっと待ってください」
橘「わかりました」
橘「……」
橘「ずいぶん子どもっぽい声だったけど誰だったんだろ」
美也「弟じゃない?ほら、森島先輩って二人弟がいるんでしょ」
橘「ああ、そのどっちかかな」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:20:09.51 ID:pzJSSAwd0
ガチャ
智「……」
智「あの、もう少し待っていただけますか」
智「姉はまだ手が離せないそうなので」
橘「そうなんだ」
智「……」
智「よかったら中に入ってください、時間がかかると思うので」
橘「じゃあ、お言葉に甘えて」
智「……」じー
美也「?」
智「……」
智「あの、もう少し待っていただけますか」
智「姉はまだ手が離せないそうなので」
橘「そうなんだ」
智「……」
智「よかったら中に入ってください、時間がかかると思うので」
橘「じゃあ、お言葉に甘えて」
智「……」じー
美也「?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:21:26.35 ID:pzJSSAwd0
智「よかったら紅茶どうぞ」カチャ
橘「ああ、ありがとう」
智「いえ…」
美也「ありがとう」にこっ
智「!」ドキッ
智「……//」
智「ご、ごご…ごゆっくり…ど、どうぞ…」
橘「ああ、ありがとう」
智「いえ…」
美也「ありがとう」にこっ
智「!」ドキッ
智「……//」
智「ご、ごご…ごゆっくり…ど、どうぞ…」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:22:02.98 ID:pzJSSAwd0
―――
森島「ごめんねー、おまたせ!」
森島「思ったより時間かかっちゃって」
森島「あっ智、挨拶した?」
智「…いや」
森島「もう、しなきゃダメじゃない」
橘「そういえば僕たちもしてなかったな…」
森島「じゃあ紹介するわね、次男の智よ」
智「……」ぺこっ
橘「橘純一です、こっちは妹の美也」
美也「よろしくね」
智「……//」
森島「ごめんねー、おまたせ!」
森島「思ったより時間かかっちゃって」
森島「あっ智、挨拶した?」
智「…いや」
森島「もう、しなきゃダメじゃない」
橘「そういえば僕たちもしてなかったな…」
森島「じゃあ紹介するわね、次男の智よ」
智「……」ぺこっ
橘「橘純一です、こっちは妹の美也」
美也「よろしくね」
智「……//」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:23:24.78 ID:pzJSSAwd0
森島「あれ、どうしたの智?」
智「な、なんでもない…」
橘「顔が赤いけど、暖房が強すぎなんじゃないのか?」
森島「うーん…あんまり強いとは思わないけど…」
森島「まあ、もうすぐお姉ちゃんたち出かけるから、体調崩さない程度にしときなさいよ」
橘「はるかがお姉ちゃんみたいなこと言ってる…」
森島「お姉ちゃんだもん」
橘「そういうイメージが全然なくて…」
美也「でも森島先輩ってみゃーのお姉ちゃんになってくれるって言ってたからみゃーにはあったよ」
橘「いつの間にそんなこと…」
智「な、なんでもない…」
橘「顔が赤いけど、暖房が強すぎなんじゃないのか?」
森島「うーん…あんまり強いとは思わないけど…」
森島「まあ、もうすぐお姉ちゃんたち出かけるから、体調崩さない程度にしときなさいよ」
橘「はるかがお姉ちゃんみたいなこと言ってる…」
森島「お姉ちゃんだもん」
橘「そういうイメージが全然なくて…」
美也「でも森島先輩ってみゃーのお姉ちゃんになってくれるって言ってたからみゃーにはあったよ」
橘「いつの間にそんなこと…」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:24:39.78 ID:pzJSSAwd0
橘「ん?」
美也「え?」
橘「その…美也のお姉ちゃんになるってことはだ…つまり…」
森島「あっ…こ、この話はまた今度でいいじゃない」
森島「私の用事も終わったことだし、早く行きましょ」
美也「そうだね、ほらお兄ちゃん立って」
橘「う、うん」
森島「じゃあ智、お留守番よろしくねー」
美也「え?」
橘「その…美也のお姉ちゃんになるってことはだ…つまり…」
森島「あっ…こ、この話はまた今度でいいじゃない」
森島「私の用事も終わったことだし、早く行きましょ」
美也「そうだね、ほらお兄ちゃん立って」
橘「う、うん」
森島「じゃあ智、お留守番よろしくねー」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:25:23.50 ID:pzJSSAwd0
――――――
カラオケ
森島「いっしょにいたいとそう思えることが、まだ知らない明日へとつながってゆくよ♪」
美也「お~!」パチパチ
美也「森島先輩上手~!」
森島「歌はちょっと自信があるからね」
美也「次はみゃーの番だね、負けないよ!」
美也「えーっと、じゃあこれだ!」
カラオケ
森島「いっしょにいたいとそう思えることが、まだ知らない明日へとつながってゆくよ♪」
美也「お~!」パチパチ
美也「森島先輩上手~!」
森島「歌はちょっと自信があるからね」
美也「次はみゃーの番だね、負けないよ!」
美也「えーっと、じゃあこれだ!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:25:52.06 ID:pzJSSAwd0
~♪
橘「えっ!?」
美也「なに?」
橘「いや…美也のイメージと違いすぎるし、季節的にも…」
美也「にぃにでも知ってるんだ」
橘「いくら最近の曲を知らない僕でも知ってるよ」
橘「サビだけ…」ぼそっ
美也「いいじゃん、歌う曲なんて、勝手でしょ」
橘「うん…」
美也「あ、始まる」
美也「青い渚を走り~、恋の季節がや~ってくる~♪」
橘「えっ!?」
美也「なに?」
橘「いや…美也のイメージと違いすぎるし、季節的にも…」
美也「にぃにでも知ってるんだ」
橘「いくら最近の曲を知らない僕でも知ってるよ」
橘「サビだけ…」ぼそっ
美也「いいじゃん、歌う曲なんて、勝手でしょ」
橘「うん…」
美也「あ、始まる」
美也「青い渚を走り~、恋の季節がや~ってくる~♪」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:27:33.69 ID:pzJSSAwd0
―――
美也「愛よ、もう一度~今、蘇る~♪」
美也「どうだ!」
橘「うっ、美也のくせに高得点…」
美也「にぃにの番だよ」
美也「この流れでいったら、もちろんにぃにも高得点だよね、にしし」
森島「この前行ったときは、調子が悪かったって言ってたけど、今日はどうなのかな~」
橘「そ…そんなこと言ったっけ?」
橘(うう、二人がすごいプレッシャーをかけてくる)
橘(どうしよう、二人みたいに最近の曲はよく知らないし…)
橘(ここはやっぱり、僕の十八番でいくしかない!)
橘「よしっ、これだ」
~♪
橘「真赤な薔薇は、あいつの唇~」
美也「愛よ、もう一度~今、蘇る~♪」
美也「どうだ!」
橘「うっ、美也のくせに高得点…」
美也「にぃにの番だよ」
美也「この流れでいったら、もちろんにぃにも高得点だよね、にしし」
森島「この前行ったときは、調子が悪かったって言ってたけど、今日はどうなのかな~」
橘「そ…そんなこと言ったっけ?」
橘(うう、二人がすごいプレッシャーをかけてくる)
橘(どうしよう、二人みたいに最近の曲はよく知らないし…)
橘(ここはやっぱり、僕の十八番でいくしかない!)
橘「よしっ、これだ」
~♪
橘「真赤な薔薇は、あいつの唇~」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 05:29:09.21 ID:pzJSSAwd0
―――
橘「口笛吹いてる、男の美学~」
美也「う、う~ん」
橘「……」
森島「平均より…少し高いぐらいかな」
美也「ま、まあ、元気だしてにぃに、別に競いあってるわけじゃないんだから」
森島「そうよ、楽しむことだ一番なんだから」
美也「そうだ、デュエットするってのはどう?」
森島「オーキードーキー!いい考えよ美也ちゃん!」
森島「ね、やりましょ純一」
橘「う…うん」
橘「口笛吹いてる、男の美学~」
美也「う、う~ん」
橘「……」
森島「平均より…少し高いぐらいかな」
美也「ま、まあ、元気だしてにぃに、別に競いあってるわけじゃないんだから」
森島「そうよ、楽しむことだ一番なんだから」
美也「そうだ、デュエットするってのはどう?」
森島「オーキードーキー!いい考えよ美也ちゃん!」
森島「ね、やりましょ純一」
橘「う…うん」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:05:05.77 ID:pzJSSAwd0
橘「あの…僕の知ってる曲で頼むよ」
森島「任せて!」
森島「えっとね…純一の知ってそうな曲は…」
森島「あっ、これなんかどう?」
橘「どれどれ…えっ!?」
橘「これ…デュエットでいいのか?その、間違えてはないけど…」
橘「男女なんだからさ、歌手も男女でいいんじゃないの…?」
森島「でも高音と低音に分かれてるし、それで純一も知ってそうだから、ちょうどいいと思って」
橘「知ってるけど…」
森島「じゃあこれね」
~♪
森島「あー果てしない、夢を追い続け~」
森島「任せて!」
森島「えっとね…純一の知ってそうな曲は…」
森島「あっ、これなんかどう?」
橘「どれどれ…えっ!?」
橘「これ…デュエットでいいのか?その、間違えてはないけど…」
橘「男女なんだからさ、歌手も男女でいいんじゃないの…?」
森島「でも高音と低音に分かれてるし、それで純一も知ってそうだから、ちょうどいいと思って」
橘「知ってるけど…」
森島「じゃあこれね」
~♪
森島「あー果てしない、夢を追い続け~」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:05:42.39 ID:pzJSSAwd0
――――――
美也「にぃに、次はみゃーと歌お!」
橘「あ、ああ…」
美也「あっ、ま、待って!」
橘「どうしたんだ」
美也「トイレ!」ダッ
橘「おいおい…」
橘「仕方ない、美也が帰ってくるのを待つ時間がもったいないし、はるか歌いなよ」
森島「ねえ、純一は楽しめてるの?」
橘「ん?うん、もちろん」
美也「にぃに、次はみゃーと歌お!」
橘「あ、ああ…」
美也「あっ、ま、待って!」
橘「どうしたんだ」
美也「トイレ!」ダッ
橘「おいおい…」
橘「仕方ない、美也が帰ってくるのを待つ時間がもったいないし、はるか歌いなよ」
森島「ねえ、純一は楽しめてるの?」
橘「ん?うん、もちろん」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:06:23.00 ID:pzJSSAwd0
森島「……」
森島「そっか、ならよかった」
橘「だいたい、はるかといて楽しくないわけないだろ」
橘「今まで出会った誰よりも一緒に過ごす時間が楽しいもん」
森島「…キミはほんと、うれしいことを言ってくれるね」
橘「別に特別なこと言ってるわけじゃなくて、本当のこと言ってるだけだよ」
橘「はるかとならきっと老後までずっと楽しいんだろうなって思うもん」
森島「っ…!」
森島「わ、私もそう思う…」
橘「ほんと?やっぱり気が合うね」
森島「そっか、ならよかった」
橘「だいたい、はるかといて楽しくないわけないだろ」
橘「今まで出会った誰よりも一緒に過ごす時間が楽しいもん」
森島「…キミはほんと、うれしいことを言ってくれるね」
橘「別に特別なこと言ってるわけじゃなくて、本当のこと言ってるだけだよ」
橘「はるかとならきっと老後までずっと楽しいんだろうなって思うもん」
森島「っ…!」
森島「わ、私もそう思う…」
橘「ほんと?やっぱり気が合うね」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:07:00.81 ID:pzJSSAwd0
森島「…でも最近言ってもらってないな」
森島「前はあんなに言ってくれたのに」
橘「え?なにを?」
森島「私のことをどう思ってるか」
森島「誰よりも楽しいって言うなら聞きたいな」
橘「こ、こんなところで…?美也がいつ戻ってくるかわからないのに」
森島「一言じゃない、すぐ言えるでしょ」
橘「いや、とても一言じゃ言い表せないよ」
橘「すごく時間がかかるだろうな」
森島「どれぐらい?」
橘「何十年ってとこかな」
森島「わぉ、じゃあしっかりと隣で聞いておかないとね」ぴとっ
橘「…な、なんか自分で言っておいて恥ずかしくなってきたな」
森島「前はあんなに言ってくれたのに」
橘「え?なにを?」
森島「私のことをどう思ってるか」
森島「誰よりも楽しいって言うなら聞きたいな」
橘「こ、こんなところで…?美也がいつ戻ってくるかわからないのに」
森島「一言じゃない、すぐ言えるでしょ」
橘「いや、とても一言じゃ言い表せないよ」
橘「すごく時間がかかるだろうな」
森島「どれぐらい?」
橘「何十年ってとこかな」
森島「わぉ、じゃあしっかりと隣で聞いておかないとね」ぴとっ
橘「…な、なんか自分で言っておいて恥ずかしくなってきたな」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:07:59.18 ID:pzJSSAwd0
森島「ねえ、こっち向いて」
橘「ん?」
ガタッ
橘「なんだっ!?」
美也「……」じーっ
橘「な、何してるんだ、美也のやつ…」
ガチャ
美也「二人ともみゃーと一緒に来てること忘れてない?」
橘「そんなわけないだろ」
森島「そ、そうよ」
美也「完全に二人きりの空間になってたくせに」
美也「入りづらくでしょーがなかったよ」
橘「ん?」
ガタッ
橘「なんだっ!?」
美也「……」じーっ
橘「な、何してるんだ、美也のやつ…」
ガチャ
美也「二人ともみゃーと一緒に来てること忘れてない?」
橘「そんなわけないだろ」
森島「そ、そうよ」
美也「完全に二人きりの空間になってたくせに」
美也「入りづらくでしょーがなかったよ」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:08:44.77 ID:pzJSSAwd0
美也「もちろん二人の関係は美也もよくわかってるけど、場所を考えてよね」
橘「うん…」
美也「森島先輩もだよ!」
森島「はーい」
美也「みゃーのねぇねになるんだから、しっかりしてもらわないと」
美也「それと二人きりのときはいいからさ、その…美也がいるときはたまには構ってよね」
森島「…美也ちゃん」
森島「かっわいいわね!このこの~!」ギュッ
美也「ふがっ!?」
橘「うん…」
美也「森島先輩もだよ!」
森島「はーい」
美也「みゃーのねぇねになるんだから、しっかりしてもらわないと」
美也「それと二人きりのときはいいからさ、その…美也がいるときはたまには構ってよね」
森島「…美也ちゃん」
森島「かっわいいわね!このこの~!」ギュッ
美也「ふがっ!?」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:09:24.25 ID:pzJSSAwd0
美也「ふぐーっ!」バタバタ
橘「お、おい苦しそうだよ、でもちょっとうらやましい…」
森島「あっごめんね」
美也「ぷはーっ」
美也「別にいますぐってわけじゃなかったんだけど…」
森島「さっきの美也ちゃんがものすごーく可愛かったから、つい」
美也「むぅ…」
森島「そっかー、美也ちゃんのねぇねか…」
橘「お、おい苦しそうだよ、でもちょっとうらやましい…」
森島「あっごめんね」
美也「ぷはーっ」
美也「別にいますぐってわけじゃなかったんだけど…」
森島「さっきの美也ちゃんがものすごーく可愛かったから、つい」
美也「むぅ…」
森島「そっかー、美也ちゃんのねぇねか…」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:10:00.37 ID:pzJSSAwd0
森島「うん、私今から美也ちゃんのねぇねになるわ!」
橘「えっ!?ちょ、ちょっと…僕はせめて大学を卒業してから…」
森島「へぇ、卒業してからとかそういうこと考えててくれてたんだ」
橘「う…まぁ…」
森島「でも、今はそういうことじゃなくて、呼び方だけの話」
美也「呼び方?」
森島「そう、純一ににぃにって言ってるように私にはねぇねって言うの」
森島「どうかな?」
美也「うん!ねぇね!」
橘「えっ!?ちょ、ちょっと…僕はせめて大学を卒業してから…」
森島「へぇ、卒業してからとかそういうこと考えててくれてたんだ」
橘「う…まぁ…」
森島「でも、今はそういうことじゃなくて、呼び方だけの話」
美也「呼び方?」
森島「そう、純一ににぃにって言ってるように私にはねぇねって言うの」
森島「どうかな?」
美也「うん!ねぇね!」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:10:30.06 ID:pzJSSAwd0
美也「じゃあこれから森島先輩じゃなくて、ねぇねって呼びますね」
森島「それはいいけど、ねぇねに敬語はおかしいでしょ」
美也「あ、そっか…じゃあ今度からねぇねって呼ぶね」
森島「ベリーグーよ、美也ちゃん!」
森島「純一ズルいわ~、こんなかわいい妹がずっといるなんて」
橘「はるかと比べたらかなりだらしないけどね」
美也「なんでねぇねと比べるのさ!」
森島「私だって、ちょっとだらしないところぐらいあるわよ」
橘「うん、はるかのことはよくわかってるよ」
橘「それを踏まえて言ってるんだ」
森島「それはいいけど、ねぇねに敬語はおかしいでしょ」
美也「あ、そっか…じゃあ今度からねぇねって呼ぶね」
森島「ベリーグーよ、美也ちゃん!」
森島「純一ズルいわ~、こんなかわいい妹がずっといるなんて」
橘「はるかと比べたらかなりだらしないけどね」
美也「なんでねぇねと比べるのさ!」
森島「私だって、ちょっとだらしないところぐらいあるわよ」
橘「うん、はるかのことはよくわかってるよ」
橘「それを踏まえて言ってるんだ」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:11:34.32 ID:pzJSSAwd0
数週間後 森島家
ピンポーン
森島「はーい」ガチャ
美也「ねぇね、あけましておめでとう!」
森島「うん、今年もよろしくね美也ちゃん」
橘「僕もいるんだけど…」
森島「もちろんわかってるわよ、キミが一番なんだから」
橘「はるか!」ギュッ
森島「純一!」ギュッ
美也「…そういうことは二人だけのときにしてよね」
美也「見てるこっちが恥ずかしい」
美也「そんなことしてる暇があるなら早く初詣行こうよ」
橘「そ…そうだな、もう午後とはいえ人がいっぱいだろうし」
ピンポーン
森島「はーい」ガチャ
美也「ねぇね、あけましておめでとう!」
森島「うん、今年もよろしくね美也ちゃん」
橘「僕もいるんだけど…」
森島「もちろんわかってるわよ、キミが一番なんだから」
橘「はるか!」ギュッ
森島「純一!」ギュッ
美也「…そういうことは二人だけのときにしてよね」
美也「見てるこっちが恥ずかしい」
美也「そんなことしてる暇があるなら早く初詣行こうよ」
橘「そ…そうだな、もう午後とはいえ人がいっぱいだろうし」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:12:05.39 ID:pzJSSAwd0
――――――
美也「うわぁ…すごい人だよ」
森島「去年のこの時間はこんなにいなかったのに」
橘「まあいいじゃん」
橘「ここで止まっててもどうにもならないし、とりあえず行こうよ」
森島「それもそうね」
森島「じゃあはぐれないように手をつないでおかないと」
橘「あ…」
森島「ねっ」
橘「うん」
美也「うわぁ…すごい人だよ」
森島「去年のこの時間はこんなにいなかったのに」
橘「まあいいじゃん」
橘「ここで止まっててもどうにもならないし、とりあえず行こうよ」
森島「それもそうね」
森島「じゃあはぐれないように手をつないでおかないと」
橘「あ…」
森島「ねっ」
橘「うん」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:12:57.33 ID:pzJSSAwd0
美也「にぃに、ねぇね!屋台よっていかない?」
橘「外でにぃにはやめてくれよ」
美也「でもお兄ちゃん、ねぇねだったらバランス悪いよ」
橘「だったらお兄ちゃん、お姉ちゃんでいいだろ」
森島「えー、私はねぇねの方がいいな~」
橘「じゃあもうバランスとかいいから…」
美也「やだ」
橘「……」
橘「外でにぃにはやめてくれよ」
美也「でもお兄ちゃん、ねぇねだったらバランス悪いよ」
橘「だったらお兄ちゃん、お姉ちゃんでいいだろ」
森島「えー、私はねぇねの方がいいな~」
橘「じゃあもうバランスとかいいから…」
美也「やだ」
橘「……」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:13:29.39 ID:pzJSSAwd0
橘「じゃあお兄ちゃんお姉ちゃんで…」
森島「ねぇねでいいじゃない」
橘「バランスを気にせず」
美也「い・や・だ」
橘「……」
橘「僕が折れた方がよさそうだな…」
橘「今日だけだぞ…」
美也「わーい!」
森島「やったわね美也ちゃん!私たちの勝ちよ!」
橘「別に勝負じゃないんだけどな…」
森島「ねぇねでいいじゃない」
橘「バランスを気にせず」
美也「い・や・だ」
橘「……」
橘「僕が折れた方がよさそうだな…」
橘「今日だけだぞ…」
美也「わーい!」
森島「やったわね美也ちゃん!私たちの勝ちよ!」
橘「別に勝負じゃないんだけどな…」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:14:09.42 ID:pzJSSAwd0
美也「それで屋台は?」
橘「あー…それはお参りが終わってからな」
橘「食べきれないと持って行くことになるだろ」
森島「あ、そっか…残念」
橘「はるかも行きたかったの?」
森島「もちろん!」
橘「じゃあ後でね」
橘「あー…それはお参りが終わってからな」
橘「食べきれないと持って行くことになるだろ」
森島「あ、そっか…残念」
橘「はるかも行きたかったの?」
森島「もちろん!」
橘「じゃあ後でね」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:14:45.52 ID:pzJSSAwd0
――――――
チャリンッ
ガラガラガラ
パンッパンッ
橘「……」
森島「……」
美也「……」
橘「よし、行こうか」
チャリンッ
ガラガラガラ
パンッパンッ
橘「……」
森島「……」
美也「……」
橘「よし、行こうか」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:15:23.61 ID:pzJSSAwd0
森島「純一は何をお願いしたの?」
橘「僕は…あっ」
橘「あそこにいるのってもしかして塚原先輩じゃない?」
森島「ほんとだ、おーいひびきちゃーん!」
塚原「!」
塚原「あら、あなたたちも来てたの」
橘「お久しぶりです」
塚原「そういえば橘君とは久しぶりね、でもなんだかそんな気がしないわね」
塚原「そうか、はるかが会うたびに橘君の話をしてるからだ」
橘「僕は…あっ」
橘「あそこにいるのってもしかして塚原先輩じゃない?」
森島「ほんとだ、おーいひびきちゃーん!」
塚原「!」
塚原「あら、あなたたちも来てたの」
橘「お久しぶりです」
塚原「そういえば橘君とは久しぶりね、でもなんだかそんな気がしないわね」
塚原「そうか、はるかが会うたびに橘君の話をしてるからだ」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:17:36.61 ID:pzJSSAwd0
森島「も、もうっひびきちゃん!わざわざ純一の前で言わなくていいでしょ」
塚原「それだけ橘君ははるかに好かれてるんだってことを言おうと思ったんだけど」
橘「なんか僕も恥ずかしいですね…」
塚原「ふふ、橘君は何かはるかのいいエピソードはないの?」
塚原「二人だけで初詣に来るぐらいなんだから、何かいいのがあるわよね」
橘「そんな…」
橘「えっ二人?」
森島「あれ、美也ちゃんがいない」
橘「…いた!」
橘「あいついつまでお願いしてるんだ」タッタッタ
塚原「それだけ橘君ははるかに好かれてるんだってことを言おうと思ったんだけど」
橘「なんか僕も恥ずかしいですね…」
塚原「ふふ、橘君は何かはるかのいいエピソードはないの?」
塚原「二人だけで初詣に来るぐらいなんだから、何かいいのがあるわよね」
橘「そんな…」
橘「えっ二人?」
森島「あれ、美也ちゃんがいない」
橘「…いた!」
橘「あいついつまでお願いしてるんだ」タッタッタ
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:18:29.67 ID:pzJSSAwd0
―――
美也「あ、塚原先輩」
塚原「久しぶりね」
塚原「3人で来てたんだ」
森島「ずいぶん長いことお願いしてたのね」
森島「何をお願いしたの?」
美也「うんとね、胸がもっとふかふかになりますようにとか、にぃにのお宝本を集めすぎないようにとか、にぃにがもっと大人になりますようにとか…」
橘「お願いの時間でわかっていたけど多いよ」
橘「一つに絞れよ、もう遅いけど」
美也「うーん…」
美也「そうだ!にぃにとねぇねのいる大学に入学する!」
美也「あ、塚原先輩」
塚原「久しぶりね」
塚原「3人で来てたんだ」
森島「ずいぶん長いことお願いしてたのね」
森島「何をお願いしたの?」
美也「うんとね、胸がもっとふかふかになりますようにとか、にぃにのお宝本を集めすぎないようにとか、にぃにがもっと大人になりますようにとか…」
橘「お願いの時間でわかっていたけど多いよ」
橘「一つに絞れよ、もう遅いけど」
美也「うーん…」
美也「そうだ!にぃにとねぇねのいる大学に入学する!」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:19:18.81 ID:pzJSSAwd0
塚原「はるか、ねぇねって呼ばれてるの?」
森島「うん、いいでしょ」
塚原「…そうね、いいかもね」
森島「ひびきは何をお願いしたの?」
塚原「えっ、私!?」
森島「うん」
塚原「そ、その…かれ…無病息災ってとこかしら」
森島「へぇ、ひびきちゃんらしいわね」
塚原「……」
森島「うん、いいでしょ」
塚原「…そうね、いいかもね」
森島「ひびきは何をお願いしたの?」
塚原「えっ、私!?」
森島「うん」
塚原「そ、その…かれ…無病息災ってとこかしら」
森島「へぇ、ひびきちゃんらしいわね」
塚原「……」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:22:13.11 ID:pzJSSAwd0
塚原「そう言うはるかは何をお願いしたの」
森島「純一といつまでも一緒にいられますように」
塚原「……」
塚原「橘君は?」
橘「ちょっとはるかと似てるんですけど、はるかとずっといられますようにって」
塚原「……」
森島「純一といつまでも一緒にいられますように」
塚原「……」
塚原「橘君は?」
橘「ちょっとはるかと似てるんですけど、はるかとずっといられますようにって」
塚原「……」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:22:46.61 ID:pzJSSAwd0
森島「ねえ、私たちこれから屋台とか周ろうと思ってるんだけど、ひびきも一緒に行かない?」
塚原「…橘君たちはいいの?」
橘「はい、いいですよ」
美也「みゃーもいいですよ!」
塚原「じゃあご一緒させてもらおうかしら」
塚原「ちょっと待っててくれる?」
塚原「家族と来てるから一言言ってこないと」
塚原「…橘君たちはいいの?」
橘「はい、いいですよ」
美也「みゃーもいいですよ!」
塚原「じゃあご一緒させてもらおうかしら」
塚原「ちょっと待っててくれる?」
塚原「家族と来てるから一言言ってこないと」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:23:18.91 ID:pzJSSAwd0
――――
森島「初詣といえばおみくじよね!」
森島「ということで勝負よ、ひびきちゃん!」
塚原「おみくじって勝負するものじゃないのよ」
森島「いいじゃない、そんな堅いこと言わないでさ」
塚原「堅くはないと思うけど…」
美也「じゃあ美也はにぃにと勝負だ!」
橘「あー…うん」
美也「何よ、そのやる気のない返事は!」
森島「初詣といえばおみくじよね!」
森島「ということで勝負よ、ひびきちゃん!」
塚原「おみくじって勝負するものじゃないのよ」
森島「いいじゃない、そんな堅いこと言わないでさ」
塚原「堅くはないと思うけど…」
美也「じゃあ美也はにぃにと勝負だ!」
橘「あー…うん」
美也「何よ、そのやる気のない返事は!」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:23:57.77 ID:pzJSSAwd0
森島「えっと結果は…中吉か」
森島「ひびきは?」
塚原「吉よ」
塚原「はるかのいう勝負なら私の勝ちね」
森島「むぅ~くやし~!」
塚原「そこだけ見ないで、内容も読んだら?」
森島「純一と美也ちゃんは?」
森島「ひびきは?」
塚原「吉よ」
塚原「はるかのいう勝負なら私の勝ちね」
森島「むぅ~くやし~!」
塚原「そこだけ見ないで、内容も読んだら?」
森島「純一と美也ちゃんは?」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:24:31.47 ID:pzJSSAwd0
美也「にしししし!大吉なのだ!」
橘「おっ、今が今年最高の瞬間だな」
美也「むっ…」
美也「そういうにぃには何だったのさ」
橘「僕は凶だ、でもこれが一番悪い瞬間で後は上がっていくだけだ」
美也「にぃに、プラス思考はいいことだけど現実を受け止めないとだめだよ」
橘「そんなこといったら美也だってそうだぞ」
美也「ふぇ?どうして?みゃー大吉だよ」
橘「大吉だからといって、いいことばかり書いてあるとは限らない」
橘「はるかも塚原先輩もそうですよ」
橘「おみくじというのは書かれている内容を理解して、それをもとに方向転換させれば良い道が開けるっていうアドバイスみたいなものなんだから」
橘「おっ、今が今年最高の瞬間だな」
美也「むっ…」
美也「そういうにぃには何だったのさ」
橘「僕は凶だ、でもこれが一番悪い瞬間で後は上がっていくだけだ」
美也「にぃに、プラス思考はいいことだけど現実を受け止めないとだめだよ」
橘「そんなこといったら美也だってそうだぞ」
美也「ふぇ?どうして?みゃー大吉だよ」
橘「大吉だからといって、いいことばかり書いてあるとは限らない」
橘「はるかも塚原先輩もそうですよ」
橘「おみくじというのは書かれている内容を理解して、それをもとに方向転換させれば良い道が開けるっていうアドバイスみたいなものなんだから」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:25:07.38 ID:pzJSSAwd0
美也「うーんと…」
美也「けっこういいこと書かれてる」
塚原「私も悪いことは書かれてないわね」
森島「わぉ、私すっごくいいこと書かれてない?」
塚原「うん、一部だけだけどね」
森島「純一のおみくじには何が書かれてたの?」
橘「えっと…」
橘「……」
橘「それではみなさん、そろそろ屋台の方に移りましょう」
美也「けっこういいこと書かれてる」
塚原「私も悪いことは書かれてないわね」
森島「わぉ、私すっごくいいこと書かれてない?」
塚原「うん、一部だけだけどね」
森島「純一のおみくじには何が書かれてたの?」
橘「えっと…」
橘「……」
橘「それではみなさん、そろそろ屋台の方に移りましょう」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:25:44.83 ID:pzJSSAwd0
―――
美也「にぃに、これ買って!」
橘「あのな、ちょっとは自分で買おうとは思わないのか」
美也「にぃに相手には思わない」
橘「はるか、塚原先輩、あっちの方行ってみませんか」
美也「あー嘘嘘!また今度みゃーがおごってあげるから!」
橘「本当か?」
美也「本当だよ、美也嘘つかないもん」
橘「…さっき嘘嘘って言ったじゃんか、その嘘つかない発言が嘘だよ」
美也「さっきのはなし!今からスタートだよ!」
美也「にぃに、これ買って!」
橘「あのな、ちょっとは自分で買おうとは思わないのか」
美也「にぃに相手には思わない」
橘「はるか、塚原先輩、あっちの方行ってみませんか」
美也「あー嘘嘘!また今度みゃーがおごってあげるから!」
橘「本当か?」
美也「本当だよ、美也嘘つかないもん」
橘「…さっき嘘嘘って言ったじゃんか、その嘘つかない発言が嘘だよ」
美也「さっきのはなし!今からスタートだよ!」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:26:14.78 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「そう何度も奢らないからな」
美也「うん!」
橘「はるかと塚原先輩は?」
森島「私もほしい!」
塚原「私はいいわ、自分で買うから」
橘「ああ、いいですよ、2つも3つも変わらないですから」
橘「そう何度も奢らないからな」
美也「うん!」
橘「はるかと塚原先輩は?」
森島「私もほしい!」
塚原「私はいいわ、自分で買うから」
橘「ああ、いいですよ、2つも3つも変わらないですから」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:26:43.06 ID:pzJSSAwd0
美也「あっねぇね、あれおもしろそう!見に行ってみようよ」
森島「ほんとだ!純一、ひびき~!二人も早く~!」
橘「はぁ…」
橘「すみません、うちの二人が」
塚原「私もはるかの保護者みたいなものだったから、君の苦労はよくわかるわ」
塚原「あの子、今でもよく会うけど、高校のときからあまり変わってないでしょ」
塚原「大きく変わったことといえば君がはるかの彼氏になったことぐらい」
塚原「橘君ははるかに何か変わってほしいとことかある?」
橘「えっ変わってほしいとこですか?」
橘「そうですね…」
森島「ほんとだ!純一、ひびき~!二人も早く~!」
橘「はぁ…」
橘「すみません、うちの二人が」
塚原「私もはるかの保護者みたいなものだったから、君の苦労はよくわかるわ」
塚原「あの子、今でもよく会うけど、高校のときからあまり変わってないでしょ」
塚原「大きく変わったことといえば君がはるかの彼氏になったことぐらい」
塚原「橘君ははるかに何か変わってほしいとことかある?」
橘「えっ変わってほしいとこですか?」
橘「そうですね…」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:27:39.73 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「今は特に思いつかない…ですね…」
塚原「じゃあ君はああいうはるかのちょっと困った性格も含めて好きなの?」
橘「もちろんですよ!」
塚原「……」
塚原「よかった、橘君の方ははるかに対して不満はないようね」
橘「ええ、まあ」
橘「…!」
橘「ちょっと待ってください、橘君の方はって…はるかの方には何か…あるんですか?」
橘「今は特に思いつかない…ですね…」
塚原「じゃあ君はああいうはるかのちょっと困った性格も含めて好きなの?」
橘「もちろんですよ!」
塚原「……」
塚原「よかった、橘君の方ははるかに対して不満はないようね」
橘「ええ、まあ」
橘「…!」
橘「ちょっと待ってください、橘君の方はって…はるかの方には何か…あるんですか?」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:28:15.80 ID:pzJSSAwd0
塚原「はるかと会って、あの子が話す内容は君のことばかりなの」
塚原「純一がこんなことした、純一にこんなことがあったとか」
塚原「橘君のことを話さないなんてまずないわね」
塚原「でも最近その内容にちょっと追加があってね」
塚原「本人もかなり大きな悩みみたい」
塚原「ただ正直私に相談されても、どうしようもできないってことなんだけど…」
塚原「それにこんなこと君に話ていいのかってこともあるし…」
塚原「どうする、君は聞きたい?」
橘「…はい」
塚原「そう、じゃあ…」
塚原「純一がこんなことした、純一にこんなことがあったとか」
塚原「橘君のことを話さないなんてまずないわね」
塚原「でも最近その内容にちょっと追加があってね」
塚原「本人もかなり大きな悩みみたい」
塚原「ただ正直私に相談されても、どうしようもできないってことなんだけど…」
塚原「それにこんなこと君に話ていいのかってこともあるし…」
塚原「どうする、君は聞きたい?」
橘「…はい」
塚原「そう、じゃあ…」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:28:48.33 ID:pzJSSAwd0
夕方
塚原「あ、私この辺でいいわ」
橘「じゃあそこのコンビニに止めますね」
塚原「送ってくれてありがとう」
森島「またね、ひびき!」
塚原「ええ」
塚原「あ、私この辺でいいわ」
橘「じゃあそこのコンビニに止めますね」
塚原「送ってくれてありがとう」
森島「またね、ひびき!」
塚原「ええ」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:29:32.44 ID:pzJSSAwd0
森島「美也ちゃん寝ちゃったみたい」
橘「そういえば、今日はかなり早く起きてたからな」
橘「昨日正月特番を見るって言ってけっこう遅くまで起きてたのに」
橘「よっぽどはるかと初詣に行くのが楽しいだったんじゃないのか」
森島「ふふ、そうだったらうれしいわね」
森島「純一はどうだったの?」
橘「え?ああ、楽しみにしてたよ」
森島「…そう」
森島「……」
橘「そういえば、今日はかなり早く起きてたからな」
橘「昨日正月特番を見るって言ってけっこう遅くまで起きてたのに」
橘「よっぽどはるかと初詣に行くのが楽しいだったんじゃないのか」
森島「ふふ、そうだったらうれしいわね」
森島「純一はどうだったの?」
橘「え?ああ、楽しみにしてたよ」
森島「…そう」
森島「……」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:30:09.35 ID:pzJSSAwd0
橘「ついたよ」
森島「ありがとう」
橘「…あっ、はるか」
森島「?」
橘「明日二人で会えないかな」
森島「……」
森島「いいわよ」
森島「ありがとう」
橘「…あっ、はるか」
森島「?」
橘「明日二人で会えないかな」
森島「……」
森島「いいわよ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:30:41.87 ID:pzJSSAwd0
翌日
橘「……」
橘「よしっ、決めた!」
森島「わっ、どうしたのよ…急に大声出して」
橘「はるか!」
森島「は…はい」
橘「ごめん!」
森島「え?…え?」
森島「ちょっと、何があったの?」
橘「……」
橘「よしっ、決めた!」
森島「わっ、どうしたのよ…急に大声出して」
橘「はるか!」
森島「は…はい」
橘「ごめん!」
森島「え?…え?」
森島「ちょっと、何があったの?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:31:38.14 ID:pzJSSAwd0
橘「誤魔化しても仕方ないから正直に言うよ」
橘「昨日塚原先輩に会ったとき聞いたんだ」
橘「僕の態度がはるかを悩ませてるって…」
橘「他には以前やってたことをしてくれなくなったとか…」
森島「え…あ、ああ!あのこと!」
森島「気にしないで!あれは本気で言ったんじゃなくて、軽い冗談みたいなものだから」
橘「でもそうだとしても、塚原先輩の話を聞いて気づいたんだ」
橘「僕ってつまらなくなってるなって…」
森島「そんなことないわよ!」
橘「実際そうだよ、はるかに少しでも大人っぽく思われたかったから、そっけない態度をとっちゃったこともあったし…」
橘「やっぱり身の丈に合わないことはやるべきじゃないな…」
橘「昨日塚原先輩に会ったとき聞いたんだ」
橘「僕の態度がはるかを悩ませてるって…」
橘「他には以前やってたことをしてくれなくなったとか…」
森島「え…あ、ああ!あのこと!」
森島「気にしないで!あれは本気で言ったんじゃなくて、軽い冗談みたいなものだから」
橘「でもそうだとしても、塚原先輩の話を聞いて気づいたんだ」
橘「僕ってつまらなくなってるなって…」
森島「そんなことないわよ!」
橘「実際そうだよ、はるかに少しでも大人っぽく思われたかったから、そっけない態度をとっちゃったこともあったし…」
橘「やっぱり身の丈に合わないことはやるべきじゃないな…」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:32:29.16 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「ちゃんと覚えてる?付き合う前に僕たちが何をしてたか」
森島「もちろん!」
森島「思い出したらちょっと恥ずかしいけど」
橘「ああいうことってはるかが大学に行ってから全然やらなくなったよね」
橘「本当にごめん、別に冷たくしてたとかそういうことでは一切ないんだ」
橘「その…大学生になったらあんなことはもうやりたがらないと勝手に思っちゃって」
森島「私の方こそ君の気持も考えないで…私がよくても君が嫌だもんね」
橘「そんなことない、やりたいに決まってるじゃないか」
森島「……」
橘「……」
森島「ふふ、やっぱり私たちって似た者同士ね」
橘「ちゃんと覚えてる?付き合う前に僕たちが何をしてたか」
森島「もちろん!」
森島「思い出したらちょっと恥ずかしいけど」
橘「ああいうことってはるかが大学に行ってから全然やらなくなったよね」
橘「本当にごめん、別に冷たくしてたとかそういうことでは一切ないんだ」
橘「その…大学生になったらあんなことはもうやりたがらないと勝手に思っちゃって」
森島「私の方こそ君の気持も考えないで…私がよくても君が嫌だもんね」
橘「そんなことない、やりたいに決まってるじゃないか」
森島「……」
橘「……」
森島「ふふ、やっぱり私たちって似た者同士ね」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:33:22.62 ID:pzJSSAwd0
森島「でも純一、今回は謝ったって許さないってやつよ」
橘「っ!」
森島「許してほしい?」
橘「うん」
森島「そうね…じゃあズボンをたくしあげて」
橘「?」
橘「こう?」
森島「膝が見える高さまで上げて」
橘「はい」
森島「ふふっ今からキスするわね」
橘「へ?」
森島「……」チュッ
橘「!?」
橘「っ!」
森島「許してほしい?」
橘「うん」
森島「そうね…じゃあズボンをたくしあげて」
橘「?」
橘「こう?」
森島「膝が見える高さまで上げて」
橘「はい」
森島「ふふっ今からキスするわね」
橘「へ?」
森島「……」チュッ
橘「!?」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:33:55.71 ID:pzJSSAwd0
森島「……」ちゅちゅっ
橘「は、はるか!?」
森島「……」ぺろっ
橘「ひゃっ」
森島「……」ちゅ~
橘「なっ…なんでどんどん下に…ス、ストップ!それ以上はちょっと…はるかのためにも…」
森島「私のときよりもギブアップが早いわよ」
橘「だ、だって足の臭いを嗅がれるのはちょっと…必然的にそうなっちゃうし…」
橘「そもそもこれはどういうこと…?」
橘「は、はるか!?」
森島「……」ぺろっ
橘「ひゃっ」
森島「……」ちゅ~
橘「なっ…なんでどんどん下に…ス、ストップ!それ以上はちょっと…はるかのためにも…」
森島「私のときよりもギブアップが早いわよ」
橘「だ、だって足の臭いを嗅がれるのはちょっと…必然的にそうなっちゃうし…」
橘「そもそもこれはどういうこと…?」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:34:33.38 ID:pzJSSAwd0
森島「前に君に膝裏にキスれたことあったでしょ」
森島「今回は私がその逆で裏じゃなくて正面からキスしたの」
森島「ついでにあの時君は上に上っていってたけど、そこも逆に下がってみたの」
森島「嫌だった?」
橘「最高」
橘「だけどはるかのしたかったのってこういうことなの?」
森島「そうね…君が私にしたようなことをもっともっとしてみたいな」
橘「となるとあんなことや、こんなことを…」ごくりっ
森島「今回は私がその逆で裏じゃなくて正面からキスしたの」
森島「ついでにあの時君は上に上っていってたけど、そこも逆に下がってみたの」
森島「嫌だった?」
橘「最高」
橘「だけどはるかのしたかったのってこういうことなの?」
森島「そうね…君が私にしたようなことをもっともっとしてみたいな」
橘「となるとあんなことや、こんなことを…」ごくりっ
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:35:34.38 ID:pzJSSAwd0
橘「よし、僕ははるかが望むなら何でもさせてあげるよ」
森島「わぉ、すごいこと言っちゃったわね」
橘「えっ…なにかマズいことでも…?」
森島「今何でもって言ったわよね、さーてどうしようかなー」
橘「あ、あんまりひどいことはなしで…」
森島「しないわよ」
森島「君は私がそんなことをするように見えてたの?ちょっとショック」
橘「ああっ、そういう意味じゃなくて…」
森島「ふふっ慌てた姿の君は可愛いね」
森島「今までのそういう純一も好きだけど、変に飾らずちょっと大人っぽくなった君も好きだからね」
森島「わぉ、すごいこと言っちゃったわね」
橘「えっ…なにかマズいことでも…?」
森島「今何でもって言ったわよね、さーてどうしようかなー」
橘「あ、あんまりひどいことはなしで…」
森島「しないわよ」
森島「君は私がそんなことをするように見えてたの?ちょっとショック」
橘「ああっ、そういう意味じゃなくて…」
森島「ふふっ慌てた姿の君は可愛いね」
森島「今までのそういう純一も好きだけど、変に飾らずちょっと大人っぽくなった君も好きだからね」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:36:15.92 ID:pzJSSAwd0
一年後
美也「ううっ…今日も寒いね~」
橘「美也…たまには電車で通ったらどうだ?」
橘「暖房がついてて、しかも人がいっぱいいるから暖かいぞ」
美也「にぃにの車の方が楽だもん」
美也「みゃーもにぃにとねぇねと同じ大学なんだから目的地は一緒でしょ、別れて行くことないじゃない」
美也「それに二人きりにさせると何があるかわからないしね」
橘「何もないよ」
美也「ううっ…今日も寒いね~」
橘「美也…たまには電車で通ったらどうだ?」
橘「暖房がついてて、しかも人がいっぱいいるから暖かいぞ」
美也「にぃにの車の方が楽だもん」
美也「みゃーもにぃにとねぇねと同じ大学なんだから目的地は一緒でしょ、別れて行くことないじゃない」
美也「それに二人きりにさせると何があるかわからないしね」
橘「何もないよ」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:36:44.63 ID:pzJSSAwd0
森島「おはよー!」
森島「純一」
橘「はるか」
チュッ
森島「ふふっ」
橘「ははっ」
美也「む~…」
橘「ど、どうした美也?」
美也「にぃにとねぇねの仲がいいにしても毎日二人のそういうことみせられる妹の気持ちも考えてよね」
森島「純一」
橘「はるか」
チュッ
森島「ふふっ」
橘「ははっ」
美也「む~…」
橘「ど、どうした美也?」
美也「にぃにとねぇねの仲がいいにしても毎日二人のそういうことみせられる妹の気持ちも考えてよね」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 07:37:21.92 ID:pzJSSAwd0
橘「これはその、別に見せつけてるとかじゃなくてだな…」
森島「そうそう、えっと…」
美也「はぁ…にぃに、さっきも言ったけどなんでみゃーがここで二人きりにさせないかわかってる?」
橘「なんでなんだよ…」
美也「朝からその続きを始める可能性があるからだよ」
森島「美也ちゃん!?」
美也「にぃに、ねぇね、美也の前でふじゅんいせーこーゆーはさせないからね」
終わり
森島「そうそう、えっと…」
美也「はぁ…にぃに、さっきも言ったけどなんでみゃーがここで二人きりにさせないかわかってる?」
橘「なんでなんだよ…」
美也「朝からその続きを始める可能性があるからだよ」
森島「美也ちゃん!?」
美也「にぃに、ねぇね、美也の前でふじゅんいせーこーゆーはさせないからね」
終わり
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 12:02:21.53 ID:Crxj2dw0o
うーんこのバカップル最高や
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 12:34:15.42 ID:+MKeEUJEO
乙です
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/16(月) 14:15:29.20 ID:EFQSg3Vco
おつおつ
引用元: 【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
2018-06-30
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:16:10.08 ID:2TiAgKUB0
棚町「あん、動かないでよ」
橘「お前が引っ張りすぎなんだよ」
棚町「だって、まだ慣れてないし…」
橘「バッチリ完璧じゃないのか?」
棚町「気持ちの上ではね」
棚町「あ…」
橘「か、薫…それは切りすぎだろう」
棚町「うっさいわね!」
棚町「これから暖かくなるから短くしてあげんのよ」
橘「素直にミスったって言えよ」
橘「お前が引っ張りすぎなんだよ」
棚町「だって、まだ慣れてないし…」
橘「バッチリ完璧じゃないのか?」
棚町「気持ちの上ではね」
棚町「あ…」
橘「か、薫…それは切りすぎだろう」
棚町「うっさいわね!」
棚町「これから暖かくなるから短くしてあげんのよ」
橘「素直にミスったって言えよ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:16:41.92 ID:2TiAgKUB0
棚町「誤差の範囲よ!」
橘「誤差って何だよ!」
棚町「あ~っ!うっさいうっさい!」
橘「……」
棚町「ねぇ純一」
橘「うん?」
棚町「これからも一緒にいようね」
橘「何だよ、急に?」
棚町「あははっ、何でもない!!」
橘「誤差って何だよ!」
棚町「あ~っ!うっさいうっさい!」
橘「……」
棚町「ねぇ純一」
橘「うん?」
棚町「これからも一緒にいようね」
橘「何だよ、急に?」
棚町「あははっ、何でもない!!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:17:29.50 ID:2TiAgKUB0
三年後
棚町「純一~!」
橘「薫、どうだった?」
棚町「へへー、もち合格!」
橘「やったな、これで薫も美容師なのか」
棚町「まあね~」
橘「それにしても以外だな」
棚町「あたしが美容師になったことが?」
橘「それもあるけど、試験って実技だけじゃなくて筆記もあるんだろ?」
橘「しかも就活もしてさ」
橘「それを全部合格したなんて」
棚町「それどういう意味よ」
棚町「純一~!」
橘「薫、どうだった?」
棚町「へへー、もち合格!」
橘「やったな、これで薫も美容師なのか」
棚町「まあね~」
橘「それにしても以外だな」
棚町「あたしが美容師になったことが?」
橘「それもあるけど、試験って実技だけじゃなくて筆記もあるんだろ?」
橘「しかも就活もしてさ」
橘「それを全部合格したなんて」
棚町「それどういう意味よ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:18:01.24 ID:2TiAgKUB0
橘「は、はは…薫なら合格するって信じてたよ」
棚町「ほんとに…?」
橘「もちろん、だって自分が一番好きな人を信じないなんて失礼だろ」
棚町「そう…てんきゅね」
棚町「あれはあたしの人生の中で一番勉強したかもね」
棚町「そもそもあんなに机の前に座ってるってことがなかったもん」
橘「たしかに薫が勉強してる姿なんて想像もつかないな」
棚町「アンタ、中学、高校とあたしの勉強しているところを近くで見てたでしょ」
橘「勉強…してた?」
棚町「うーん…」
棚町「……」
棚町「そんなことより久しぶりのデートなんだから勉強の話は終わり!」
棚町「ほんとに…?」
橘「もちろん、だって自分が一番好きな人を信じないなんて失礼だろ」
棚町「そう…てんきゅね」
棚町「あれはあたしの人生の中で一番勉強したかもね」
棚町「そもそもあんなに机の前に座ってるってことがなかったもん」
橘「たしかに薫が勉強してる姿なんて想像もつかないな」
棚町「アンタ、中学、高校とあたしの勉強しているところを近くで見てたでしょ」
橘「勉強…してた?」
棚町「うーん…」
棚町「……」
棚町「そんなことより久しぶりのデートなんだから勉強の話は終わり!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:18:31.51 ID:2TiAgKUB0
遊園地
棚町「えっと…どこに行こうかな」
橘「あれ?」
棚町「ん?どうしたの?」
橘「いや、前来たときはかたっぱしから全部って言ってたから今回もかと思ったから」
棚町「そ、そうだったわね」
棚町「よーし、あそこから全部乗るわよー!」
棚町「えっと…どこに行こうかな」
橘「あれ?」
棚町「ん?どうしたの?」
橘「いや、前来たときはかたっぱしから全部って言ってたから今回もかと思ったから」
棚町「そ、そうだったわね」
棚町「よーし、あそこから全部乗るわよー!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:19:50.54 ID:2TiAgKUB0
―――――――
棚町「次は…観覧車ね!」
橘「か、薫…それとジェットコースターは今日はいいんじゃないか?」
棚町「どーしよっかなー」
棚町「全部乗るって言っちゃったしー」
棚町「あ、そうだ!」
棚町「じゃあこうしない?」
棚町「観覧車とジェットコースターに乗るかあれに入るか」
橘「あれ?」
棚町「あれよあれ!」
橘「ファラオ…か」
棚町「さあどうすんの?」
橘「はぁ…高い所よりはマシか…」
橘「うん、じゃあこっちで」
棚町「よし、れっつごー!」
棚町「次は…観覧車ね!」
橘「か、薫…それとジェットコースターは今日はいいんじゃないか?」
棚町「どーしよっかなー」
棚町「全部乗るって言っちゃったしー」
棚町「あ、そうだ!」
棚町「じゃあこうしない?」
棚町「観覧車とジェットコースターに乗るかあれに入るか」
橘「あれ?」
棚町「あれよあれ!」
橘「ファラオ…か」
棚町「さあどうすんの?」
橘「はぁ…高い所よりはマシか…」
橘「うん、じゃあこっちで」
棚町「よし、れっつごー!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:20:32.09 ID:2TiAgKUB0
橘「……」
棚町「……」
橘「なあ薫」
棚町「…なに?」
橘「その肩をつかんで後ろにいられると歩きにくいんだが」
棚町「こういうところじゃ男が女の前を歩いていくものでしょ」
橘「ここじゃどっちも男になっちゃうだろ…」
棚町「あれはあたしだけが…変身しちゃったからでしょ」
棚町「こうしてれば…アンタが…変身することになる」
棚町「……」
橘「なあ薫」
棚町「…なに?」
橘「その肩をつかんで後ろにいられると歩きにくいんだが」
棚町「こういうところじゃ男が女の前を歩いていくものでしょ」
橘「ここじゃどっちも男になっちゃうだろ…」
棚町「あれはあたしだけが…変身しちゃったからでしょ」
棚町「こうしてれば…アンタが…変身することになる」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:21:06.67 ID:2TiAgKUB0
ウォォォオオオォォ~~ン!
橘「出たな小っちゃい方のやつ」
橘「じゃあもうそろそろあいつが…」
棚町「……」
ゴゴゴゴゴゴ
キング「ウォオオオォ~ン!」
キング「我の眠りを妨げる者よ」
キング「千年王国の呪いを受けるがいい!」
キング「その罪、自らの身で思い知るがいい!」
キング「ウォオオオォ~ン!」
橘「うっ!」
橘「出たな小っちゃい方のやつ」
橘「じゃあもうそろそろあいつが…」
棚町「……」
ゴゴゴゴゴゴ
キング「ウォオオオォ~ン!」
キング「我の眠りを妨げる者よ」
キング「千年王国の呪いを受けるがいい!」
キング「その罪、自らの身で思い知るがいい!」
キング「ウォオオオォ~ン!」
橘「うっ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:21:45.55 ID:2TiAgKUB0
橘「……」
橘「こ、今度はどうなったの?」
橘「薫、大丈夫?」
橘「あれ、薫?」
橘「薫ー!どこなのー!」
ガッ
橘「!?」
棚町「うっ…」
橘「薫!?」
棚町「ちょ…ちょっとビックリして倒れちゃった…だけ…だから…」
橘「薫?」
橘(様子がおかしい、尋常じゃない汗に目の焦点があってない)
橘「こ、今度はどうなったの?」
橘「薫、大丈夫?」
橘「あれ、薫?」
橘「薫ー!どこなのー!」
ガッ
橘「!?」
棚町「うっ…」
橘「薫!?」
棚町「ちょ…ちょっとビックリして倒れちゃった…だけ…だから…」
橘「薫?」
橘(様子がおかしい、尋常じゃない汗に目の焦点があってない)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:22:44.05 ID:2TiAgKUB0
橘「これがファラオの呪いだとしても、このままはマズイ!」
橘「私がおんぶしてでも早く外に」
橘「ふぬっ」
橘「あ、あれ力が…」
橘「どういうことなの?」
男性「お姉さん大丈夫ですか?」
橘「あ、す、すみません!助けてください!」
橘「連れの子の様子がおかしくて!」
男性「棚町!?どうしたんだ?」
橘「私がおんぶしてでも早く外に」
橘「ふぬっ」
橘「あ、あれ力が…」
橘「どういうことなの?」
男性「お姉さん大丈夫ですか?」
橘「あ、す、すみません!助けてください!」
橘「連れの子の様子がおかしくて!」
男性「棚町!?どうしたんだ?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:23:42.77 ID:2TiAgKUB0
橘「え?」
橘「う、梅原!」
梅原「ん?」
梅原「どこかでお会いしましたっけ?」
橘「何こんなときにふざけてるんだ」
橘「私よ、橘よ!」
梅原「橘ぁ!?」
梅原「……」じーっ
梅原「俺の知ってる橘…で、いいんだよな?」
梅原「美也ちゃんじゃなくて、その兄貴の…」
橘「それしかいないだろ!」
橘「う、梅原!」
梅原「ん?」
梅原「どこかでお会いしましたっけ?」
橘「何こんなときにふざけてるんだ」
橘「私よ、橘よ!」
梅原「橘ぁ!?」
梅原「……」じーっ
梅原「俺の知ってる橘…で、いいんだよな?」
梅原「美也ちゃんじゃなくて、その兄貴の…」
橘「それしかいないだろ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:24:30.00 ID:2TiAgKUB0
梅原「そこに鏡があるから自分の姿を見てみろ」
橘「……」じー
橘「な、なんじゃこりゃああ!」
橘「わ、私がお、おおお女に!」
橘「なんだか胸が重くて下半身がスース―すると思えば…」
橘「って今はそんな場合じゃないの!」
橘「梅原、手を貸して!」
橘「薫を早く外に!」
梅原「お、おう!」
橘「……」じー
橘「な、なんじゃこりゃああ!」
橘「わ、私がお、おおお女に!」
橘「なんだか胸が重くて下半身がスース―すると思えば…」
橘「って今はそんな場合じゃないの!」
橘「梅原、手を貸して!」
橘「薫を早く外に!」
梅原「お、おう!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:25:19.46 ID:2TiAgKUB0
―――――
橘「もどった…」
梅原「ほんとに橘だったんだな」
橘「だからそう言ってただろ」
橘「そんなことより、薫が…」
橘「どうやらファラオマジックだったわけじゃなさそうだ」
橘「僕は救急車で病院に連れて行く」
橘「すまん、この借りは必ず返すから!」
梅原「そんなこといいから急げ!」
香苗「棚町さん大丈夫かな…」
梅原「おお、よかった香苗さんも戻ったんだ」
香苗「うん、でも肩がちょっと…もうお寿司にはなりたくないかな…」
橘「もどった…」
梅原「ほんとに橘だったんだな」
橘「だからそう言ってただろ」
橘「そんなことより、薫が…」
橘「どうやらファラオマジックだったわけじゃなさそうだ」
橘「僕は救急車で病院に連れて行く」
橘「すまん、この借りは必ず返すから!」
梅原「そんなこといいから急げ!」
香苗「棚町さん大丈夫かな…」
梅原「おお、よかった香苗さんも戻ったんだ」
香苗「うん、でも肩がちょっと…もうお寿司にはなりたくないかな…」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:26:36.35 ID:2TiAgKUB0
数時間後
棚町「ごめんね、純一…」
棚町「せっかくのデートだったのに…」
橘「いや…僕は薫が元気になってくれればそれでいいよ」
棚町「……」
橘「先生が過労って言ってたけど、無理してたのか…」
棚町「無理なんかしてない、あたしは」
薫母「薫!」
薫母「ごめんね、遅くなって」
薫母「純一君、ありがとうね、薫のために」
橘「いえ…僕は…何も…」
薫父「薫ちゃん、大丈夫かい?」
棚町「お母さん…お…お義父さん…」
棚町「私の方こそ心配かけてごめん…」
棚町「ごめんね、純一…」
棚町「せっかくのデートだったのに…」
橘「いや…僕は薫が元気になってくれればそれでいいよ」
棚町「……」
橘「先生が過労って言ってたけど、無理してたのか…」
棚町「無理なんかしてない、あたしは」
薫母「薫!」
薫母「ごめんね、遅くなって」
薫母「純一君、ありがとうね、薫のために」
橘「いえ…僕は…何も…」
薫父「薫ちゃん、大丈夫かい?」
棚町「お母さん…お…お義父さん…」
棚町「私の方こそ心配かけてごめん…」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:27:18.67 ID:2TiAgKUB0
棚町「ねえ、来てもらって悪いけど、純一と二人で話たいの」
棚町「少し出てもらっていいかな」
薫母「ええ、いいわよ」
棚町「……」
橘「……」
棚町「……」
橘「……」
橘「薫のお母さんが抱いてた子って…」
棚町「見るのは初めてだったね、妹よ」
棚町「もう2歳、結構大きかったでしょ」
棚町「この年であたしの下ができるなんて思わなかった」
棚町「少し出てもらっていいかな」
薫母「ええ、いいわよ」
棚町「……」
橘「……」
棚町「……」
橘「……」
橘「薫のお母さんが抱いてた子って…」
棚町「見るのは初めてだったね、妹よ」
棚町「もう2歳、結構大きかったでしょ」
棚町「この年であたしの下ができるなんて思わなかった」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:28:28.17 ID:2TiAgKUB0
棚町「ごめんね純一…」
棚町「ほんとに…あたし…」
橘「どうしたんよ、薫らしくない…」
棚町「今回だけじゃない、今までずっとアンタに迷惑かけてた…」
棚町「あたしってあんたの彼女にふさわしくないのかな…」
橘「そんなことないよ」
棚町「本当は今日お母さんに止められてたんだ…」
橘「止められてた?」
棚町「あたしの普段見てたからこうなることがわかってたのかも…」
棚町「あたしは絶対行くって言って軽く喧嘩しちゃって…」
棚町「自分から会えないって言っておいて、会えるってなったときは嬉しくて嬉しくて…」
棚町「結果こうなっちゃったのよね…」
棚町「ほんとに…あたし…」
橘「どうしたんよ、薫らしくない…」
棚町「今回だけじゃない、今までずっとアンタに迷惑かけてた…」
棚町「あたしってあんたの彼女にふさわしくないのかな…」
橘「そんなことないよ」
棚町「本当は今日お母さんに止められてたんだ…」
橘「止められてた?」
棚町「あたしの普段見てたからこうなることがわかってたのかも…」
棚町「あたしは絶対行くって言って軽く喧嘩しちゃって…」
棚町「自分から会えないって言っておいて、会えるってなったときは嬉しくて嬉しくて…」
棚町「結果こうなっちゃったのよね…」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:29:14.16 ID:2TiAgKUB0
橘「倒れるかもって心配されるなんてよっぽどじゃないのか?」
棚町「あたしバカだからさ、他の人の何倍も勉強しないと合格できるとは思えなかったの」
橘「ずっと勉強してたんだな」
棚町「ううん、バイトもしてた」
橘「えっ」
棚町「習慣になってたのもあるし、二人にお金のことで心配をかけたくなかったから…」
棚町「起きている間は勉強とバイトと食事だけだったわね」
棚町「試験に合格できないとあんたに会えない期間が延びるなんて嫌だった」
棚町「もう必死で…」
棚町「結局倒れちゃってバカなのは変わらないけどね」
棚町「あたしバカだからさ、他の人の何倍も勉強しないと合格できるとは思えなかったの」
橘「ずっと勉強してたんだな」
棚町「ううん、バイトもしてた」
橘「えっ」
棚町「習慣になってたのもあるし、二人にお金のことで心配をかけたくなかったから…」
棚町「起きている間は勉強とバイトと食事だけだったわね」
棚町「試験に合格できないとあんたに会えない期間が延びるなんて嫌だった」
棚町「もう必死で…」
棚町「結局倒れちゃってバカなのは変わらないけどね」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:30:03.64 ID:2TiAgKUB0
棚町「……」
棚町「ねえ」
橘「なんだ?」
棚町「このままあたしなんかと付き合ってたら、ずっと迷惑をかけ続けることになるんじゃないかな…」
棚町「あたし…アンタのこと大好きなの…」
棚町「できることならずっと…一緒にいてほしいぐらい」
棚町「でも、そのことでアンタが不幸になるなんて絶対嫌…」
棚町「だから…」
橘「いい加減にしろ薫!」
棚町「ねえ」
橘「なんだ?」
棚町「このままあたしなんかと付き合ってたら、ずっと迷惑をかけ続けることになるんじゃないかな…」
棚町「あたし…アンタのこと大好きなの…」
棚町「できることならずっと…一緒にいてほしいぐらい」
棚町「でも、そのことでアンタが不幸になるなんて絶対嫌…」
棚町「だから…」
橘「いい加減にしろ薫!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:31:56.27 ID:2TiAgKUB0
橘「ごめん…大きい声出して…」
棚町「……」
橘「……」
橘「……」
橘「僕がもっとしっかりしてればよかったんだ…」
棚町「どうしてよ」
橘「薫の様子が普段と違うことに絶対気づけたはずなんだ…」
橘「誰よりもそばで見てきたはずなのに…」
棚町「ほんとに?」
橘「あたりまえだろ」
棚町「……」
棚町「……」
橘「……」
橘「……」
橘「僕がもっとしっかりしてればよかったんだ…」
棚町「どうしてよ」
橘「薫の様子が普段と違うことに絶対気づけたはずなんだ…」
橘「誰よりもそばで見てきたはずなのに…」
棚町「ほんとに?」
橘「あたりまえだろ」
棚町「……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:32:50.13 ID:2TiAgKUB0
橘「たしかに薫といるといつも何かあったけど、僕は一度たりとも迷惑だなんて思ったことはない」
橘「そりゃまあ…トラブルメーカーかもしれないけど…」
橘「僕はそんなところ全部含めて好きなんだ」
棚町「…それ本気で言ってる?」
橘「うん」
棚町「あはは、そっかー」
棚町「それなら、今度からはもっともーっと苦労させてあげるから、覚悟しなさいよ」
橘「はは、望むところだよ」
橘「さて、あんまり薫のご両親を待たせちゃいけないな」
橘「僕はこれで…デートの続きはまた今度だな」
棚町「うん…」
棚町「元気になったら、アンタのところ行くからね!」
橘「そりゃまあ…トラブルメーカーかもしれないけど…」
橘「僕はそんなところ全部含めて好きなんだ」
棚町「…それ本気で言ってる?」
橘「うん」
棚町「あはは、そっかー」
棚町「それなら、今度からはもっともーっと苦労させてあげるから、覚悟しなさいよ」
橘「はは、望むところだよ」
橘「さて、あんまり薫のご両親を待たせちゃいけないな」
橘「僕はこれで…デートの続きはまた今度だな」
棚町「うん…」
棚町「元気になったら、アンタのところ行くからね!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:34:22.00 ID:2TiAgKUB0
翌週 純一と薫の部屋
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
棚町「ぐんもー」
橘「薫!もう平気なのか?」
棚町「もうバッチリよ!」
橘「そうか、よかった」
橘「まあ入れよ」
棚町「うん」
棚町「あ、純一」
橘「ん?」
棚町「ただいま」
橘「ふっ…おかえり薫」
ピンポーン
橘「はーい」
ガチャ
棚町「ぐんもー」
橘「薫!もう平気なのか?」
棚町「もうバッチリよ!」
橘「そうか、よかった」
橘「まあ入れよ」
棚町「うん」
棚町「あ、純一」
橘「ん?」
棚町「ただいま」
橘「ふっ…おかえり薫」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:35:37.46 ID:2TiAgKUB0
棚町「……」
棚町「……」そわそわ
橘「?」
橘「どうしたんだ?一年ぶりだと変に感じるか?」」
棚町「その…この前のことちゃんとお礼言えてなかったよね」
棚町「てんきゅね…ほんと」
棚町「アンタがいてくれてよかった」
橘「お前を助けるのは当たり前だろ、それに困った時はお互いさまだ」
橘「ああ、そうだ、梅原も手伝ってくれたんだ、あいつにもお礼言わないとな」
橘「それと、薫のそういうのは似合わない」
橘「いつもの元気な薫の方がいいぞ」
棚町「うん」
棚町「……」そわそわ
橘「?」
橘「どうしたんだ?一年ぶりだと変に感じるか?」」
棚町「その…この前のことちゃんとお礼言えてなかったよね」
棚町「てんきゅね…ほんと」
棚町「アンタがいてくれてよかった」
橘「お前を助けるのは当たり前だろ、それに困った時はお互いさまだ」
橘「ああ、そうだ、梅原も手伝ってくれたんだ、あいつにもお礼言わないとな」
橘「それと、薫のそういうのは似合わない」
橘「いつもの元気な薫の方がいいぞ」
棚町「うん」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:37:28.67 ID:2TiAgKUB0
棚町「ねぇあたしがいた時より片付いた?」
棚町「大学生の男が一人暮らしになったら散らかってると思ったのに」
橘「僕はキレイ好きだからな」
棚町「ふ~ん」
棚町「……」
棚町「でも残念ねー」
橘「何が?」
棚町「そりゃもちろん、あたしという彼女がいながら」
ガラッ
棚町「こんなものがあるってことよ」
橘「あっ!それは僕のお気に入りの…」
棚町「大学生の男が一人暮らしになったら散らかってると思ったのに」
橘「僕はキレイ好きだからな」
棚町「ふ~ん」
棚町「……」
棚町「でも残念ねー」
橘「何が?」
棚町「そりゃもちろん、あたしという彼女がいながら」
ガラッ
棚町「こんなものがあるってことよ」
橘「あっ!それは僕のお気に入りの…」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:38:35.81 ID:2TiAgKUB0
棚町「お気に入り~?」
橘「あ、いや…」
橘「と…というよりなんでわかったの?」
棚町「女の勘よ」
橘「勘って…」
棚町「でもこれだけじゃないわよね」
橘「い、いやそれだけだよ」
棚町「その反応はまだあるわね」
棚町「ここか!」
棚町「あれ~、ない」
橘「……」にんまり
棚町「な、なんかむかつく~!絶対見つけてやるんだから!」
橘「あ、いや…」
橘「と…というよりなんでわかったの?」
棚町「女の勘よ」
橘「勘って…」
棚町「でもこれだけじゃないわよね」
橘「い、いやそれだけだよ」
棚町「その反応はまだあるわね」
棚町「ここか!」
棚町「あれ~、ない」
橘「……」にんまり
棚町「な、なんかむかつく~!絶対見つけてやるんだから!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:39:38.76 ID:2TiAgKUB0
棚町「ベッドの下とか…」
橘「おっ」
棚町「ん?反応あり?」
橘「いや、そこにはないよ」
棚町「…たしかに、ないみたいね」
橘(薫のポーズが…すごくいい…)
橘(これはしばらく探させていろんなポーズを見てみよう)
棚町「じゃあこっちか」
橘(限界まで背伸びをしたときの肩から足へのライン…)
棚町「さすがにこんな単純なとこにはないか」
棚町「ん?あ、これもしかして」
棚町「お宝はっけ~ん!」
橘(うん、たしかにこれはお宝だ)
橘(薫の四つん這い!レアだ…)
橘「おっ」
棚町「ん?反応あり?」
橘「いや、そこにはないよ」
棚町「…たしかに、ないみたいね」
橘(薫のポーズが…すごくいい…)
橘(これはしばらく探させていろんなポーズを見てみよう)
棚町「じゃあこっちか」
橘(限界まで背伸びをしたときの肩から足へのライン…)
棚町「さすがにこんな単純なとこにはないか」
棚町「ん?あ、これもしかして」
棚町「お宝はっけ~ん!」
橘(うん、たしかにこれはお宝だ)
橘(薫の四つん這い!レアだ…)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:41:10.35 ID:2TiAgKUB0
棚町「ねえこれでしょ!」
橘「ああ、これだ!」
棚町「すごいでしょ」
棚町「!」
棚町「じゅ、純一~!//」
橘「え?」
棚町「せいっ」ビシッ
橘「うっ」
橘「な、何するんだよ」
棚町「ふん、あたしのセクシーポーズ見れたんだから安いもんでしょ」
橘「ああ、これだ!」
棚町「すごいでしょ」
棚町「!」
棚町「じゅ、純一~!//」
橘「え?」
棚町「せいっ」ビシッ
橘「うっ」
橘「な、何するんだよ」
棚町「ふん、あたしのセクシーポーズ見れたんだから安いもんでしょ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:42:47.30 ID:2TiAgKUB0
橘「自分からやったくせに…」
棚町「ガン見する必要はないでしょ」
橘「いいじゃないか、僕と薫の仲なんだから」
棚町「うーん…まあそうねー…」
棚町「あたしとアンタはあんなことやこんなことをやった関係だし」
橘「やらしいことみたいな言い方するなよ」
棚町「あたしだけが恥ずかしいポーズを見せるってのは不公平だと思うの」
橘「なんだよ、僕に恥ずかしいポーズをとらせる気かよ」
棚町「さっすが~、わかってるじゃない」
橘「や、やだよ!そんなの!」
棚町「ガン見する必要はないでしょ」
橘「いいじゃないか、僕と薫の仲なんだから」
棚町「うーん…まあそうねー…」
棚町「あたしとアンタはあんなことやこんなことをやった関係だし」
橘「やらしいことみたいな言い方するなよ」
棚町「あたしだけが恥ずかしいポーズを見せるってのは不公平だと思うの」
橘「なんだよ、僕に恥ずかしいポーズをとらせる気かよ」
棚町「さっすが~、わかってるじゃない」
橘「や、やだよ!そんなの!」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:43:47.56 ID:2TiAgKUB0
棚町「あ、そうだ」
棚町「アンタこの前のファラオのとき女の子になってたでしょ」
橘「うっ…な、なんのことだろう…」
橘「あの時薫意識が朦朧としてたから変な記憶があるんじゃないのか?」
棚町「いーや、あれはしっかり覚えてる」
棚町「純子ちゃんに会いたいなー」
橘「純子って言うなよ」
橘「それにそのためだけに行くのなんて面倒じゃないか」
棚町「つまんなーい」
橘「つまらなくて結構」
棚町「アンタこの前のファラオのとき女の子になってたでしょ」
橘「うっ…な、なんのことだろう…」
橘「あの時薫意識が朦朧としてたから変な記憶があるんじゃないのか?」
棚町「いーや、あれはしっかり覚えてる」
棚町「純子ちゃんに会いたいなー」
橘「純子って言うなよ」
橘「それにそのためだけに行くのなんて面倒じゃないか」
棚町「つまんなーい」
橘「つまらなくて結構」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:44:27.02 ID:2TiAgKUB0
橘「他のことなら…聞いてもいいけど」
棚町「じゃあ女装して」
橘「僕を女にしようとすることから離れろ」
棚町「なんでよ、あたしの服と化粧をするだけなんだから、ここでできることじゃない」
橘「移動どうこうじゃなくて、僕を女にしようとするのをやめろって言ってるんだよ」
橘「それに恥ずかしいことじゃなくてもいいだろ」
棚町「だって見たいじゃない」
橘「僕の趣味じゃないもん」
棚町「ケチー」
棚町「じゃあ女装して」
橘「僕を女にしようとすることから離れろ」
棚町「なんでよ、あたしの服と化粧をするだけなんだから、ここでできることじゃない」
橘「移動どうこうじゃなくて、僕を女にしようとするのをやめろって言ってるんだよ」
橘「それに恥ずかしいことじゃなくてもいいだろ」
棚町「だって見たいじゃない」
橘「僕の趣味じゃないもん」
棚町「ケチー」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:46:16.78 ID:2TiAgKUB0
夜 お風呂
棚町「純一ー、新しい着替え置いとくねー」
橘「うん、ありがとう」
橘「……」
橘「あれ?僕持ってきてなかったけ?」
橘「まあいいや、薫やさしいな」
―――――
橘「ふぅ、そろそろ出るか」ザパァ
橘「……」ふきふき
橘「……」ガラッ
橘「あれ?」
橘「僕の着替えが…」
橘「…これは?」
橘「薫ー!おい!」
棚町「純一ー、新しい着替え置いとくねー」
橘「うん、ありがとう」
橘「……」
橘「あれ?僕持ってきてなかったけ?」
橘「まあいいや、薫やさしいな」
―――――
橘「ふぅ、そろそろ出るか」ザパァ
橘「……」ふきふき
橘「……」ガラッ
橘「あれ?」
橘「僕の着替えが…」
橘「…これは?」
橘「薫ー!おい!」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:47:29.23 ID:2TiAgKUB0
棚町「はいはーい」ガチャ
橘「薫!これはどういうつもりだよ!」
棚町「アンタこそどういうつもり?」
棚町「前ぐらい隠しなさいよ」
橘「あっ」サッ
棚町「何?誘ってんの?」
橘「ち、違う!」
橘「そうじゃなくて、これだよこれ!」
棚町「アンタの着替えよ」
橘「薫!これはどういうつもりだよ!」
棚町「アンタこそどういうつもり?」
棚町「前ぐらい隠しなさいよ」
橘「あっ」サッ
棚町「何?誘ってんの?」
橘「ち、違う!」
橘「そうじゃなくて、これだよこれ!」
棚町「アンタの着替えよ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:48:16.98 ID:2TiAgKUB0
橘「これどう見ても女物じゃないか」
棚町「うん、あたしのだもん」
橘「しかも下着まで」
棚町「安心しなさい、それは新品だから」
橘「それはせめてお前のつけたやつにしてくれ」
棚町「……」
橘「……」
棚町「やっぱり女装はなしにしよっか…」
棚町「うん、あたしのだもん」
橘「しかも下着まで」
棚町「安心しなさい、それは新品だから」
橘「それはせめてお前のつけたやつにしてくれ」
棚町「……」
橘「……」
棚町「やっぱり女装はなしにしよっか…」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:49:56.22 ID:2TiAgKUB0
翌日
棚町「もーにんっ!」
棚町「もう朝よ朝」
棚町「起きる時間よ」
棚町「ほら、さっさと起きて」
橘「うーん…」
棚町「ってなに、その不満そうな顔」
棚町「せっかくあたしが起こしてあげてるんだから、ちょっとはうれしそうな顔しなさいよね」
棚町「さあ、今日もはりきっていくわよ!」
棚町「もーにんっ!」
棚町「もう朝よ朝」
棚町「起きる時間よ」
棚町「ほら、さっさと起きて」
橘「うーん…」
棚町「ってなに、その不満そうな顔」
棚町「せっかくあたしが起こしてあげてるんだから、ちょっとはうれしそうな顔しなさいよね」
棚町「さあ、今日もはりきっていくわよ!」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:51:13.76 ID:2TiAgKUB0
橘「ふわー…」
橘「まだこんな時間じゃないか…何かあったのか」
橘「のり(ピー)が逮捕されたのか?それともSMA(ピー)が解散したのか?
棚町「そんなことあるわけないでしょ、寝ぼけてんじゃないわよ」
棚町「まともな人間は活動してる時間よ」
棚町「春休みだからってぐーたらしてていいわけないでしょ」
棚町「しっかりしろ大学生」
橘「大学生ほどぐーたらした人種を僕は知らないぞ」
棚町「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと起きる!」
棚町「アンタ、そんなことで就職なんてできるの?」
棚町「超就職氷河期とか言われてるじゃない」
棚町「あたし大変だったもん」
橘「それは一昨年までだよ」
橘「まあ今でも大変だけどさ…」
橘「まだこんな時間じゃないか…何かあったのか」
橘「のり(ピー)が逮捕されたのか?それともSMA(ピー)が解散したのか?
棚町「そんなことあるわけないでしょ、寝ぼけてんじゃないわよ」
棚町「まともな人間は活動してる時間よ」
棚町「春休みだからってぐーたらしてていいわけないでしょ」
棚町「しっかりしろ大学生」
橘「大学生ほどぐーたらした人種を僕は知らないぞ」
棚町「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと起きる!」
棚町「アンタ、そんなことで就職なんてできるの?」
棚町「超就職氷河期とか言われてるじゃない」
棚町「あたし大変だったもん」
橘「それは一昨年までだよ」
橘「まあ今でも大変だけどさ…」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:51:53.39 ID:2TiAgKUB0
棚町「別にアンタが無職だとしてもかまわないけど、やれるだけのことはしっかりやってよね」
橘「うん、きっちりやるよ」
橘「それに僕が無職は嫌だから、なんとしても就職はするよ」
橘「僕のためにも、薫のためにも」
棚町「へー頼もしいじゃない」
棚町「あたしのためにもってことは、将来的なことも考えてくれてるわけ?」
橘「まあ…その…」
橘「……」
橘「さ、先のことは考えないようにしてるんだ」
橘「今を一生懸命生きるために」
橘「うん、きっちりやるよ」
橘「それに僕が無職は嫌だから、なんとしても就職はするよ」
橘「僕のためにも、薫のためにも」
棚町「へー頼もしいじゃない」
棚町「あたしのためにもってことは、将来的なことも考えてくれてるわけ?」
橘「まあ…その…」
橘「……」
橘「さ、先のことは考えないようにしてるんだ」
橘「今を一生懸命生きるために」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:52:25.52 ID:2TiAgKUB0
―――――
橘「なあ、梅原のとこ行かないか?」
棚町「梅原君のところ?どうして」
橘「遊園地で助けてもらったじゃないか」
橘「まだ直接お礼は言えてないんだ」
棚町「あ、そうか」
棚町「そうね、梅原君にちゃんとお礼しなきゃ」
橘「ついでにそこで夜ご飯食べるか」
棚町「営業中に行くの?」
橘「うん、お礼とごはんを同時に済ませることができるからね」
棚町「あー…アンタにしてはいい考えかもね」
橘「なあ、梅原のとこ行かないか?」
棚町「梅原君のところ?どうして」
橘「遊園地で助けてもらったじゃないか」
橘「まだ直接お礼は言えてないんだ」
棚町「あ、そうか」
棚町「そうね、梅原君にちゃんとお礼しなきゃ」
橘「ついでにそこで夜ご飯食べるか」
棚町「営業中に行くの?」
橘「うん、お礼とごはんを同時に済ませることができるからね」
棚町「あー…アンタにしてはいい考えかもね」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:53:02.34 ID:2TiAgKUB0
東寿司
梅原「らっしゃいっ!」
棚町「やっほー!梅原くーん!」
梅原「おっ棚町と大将じゃねえか」
橘「相変わらず元気がいいな」
梅原「あったりめえだろ、こちとらそれが取り柄なんだよ」
棚町「梅原君、これどうぞ」
梅原「ん?お土産か?どこ行ったんだ?」
棚町「ううん、この前あたし助けてくれたでしょ、そのお礼」
棚町「ありがとね、助かったわ」
梅原「ああ、あの時か、もう平気なのか?」
棚町「うん、もうバッチリよ」
梅原「らっしゃいっ!」
棚町「やっほー!梅原くーん!」
梅原「おっ棚町と大将じゃねえか」
橘「相変わらず元気がいいな」
梅原「あったりめえだろ、こちとらそれが取り柄なんだよ」
棚町「梅原君、これどうぞ」
梅原「ん?お土産か?どこ行ったんだ?」
棚町「ううん、この前あたし助けてくれたでしょ、そのお礼」
棚町「ありがとね、助かったわ」
梅原「ああ、あの時か、もう平気なのか?」
棚町「うん、もうバッチリよ」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:53:38.56 ID:2TiAgKUB0
棚町「ねえ、梅原君が握ってくれるの?」
梅原「おっ?俺の寿司が食いたいのか?」
橘「僕としては修行中の梅原よりも親父さんの方がいいな」
棚町「あたしもー」
梅原「なっ、ひどくないかお前たち!」
棚町「じょーだん、冗談」
棚町「あたしたち梅原君のお寿司食べに来たんだから」
棚町「ね?」
橘「うん、期待してるぞ」
梅原「おっ?俺の寿司が食いたいのか?」
橘「僕としては修行中の梅原よりも親父さんの方がいいな」
棚町「あたしもー」
梅原「なっ、ひどくないかお前たち!」
棚町「じょーだん、冗談」
棚町「あたしたち梅原君のお寿司食べに来たんだから」
棚町「ね?」
橘「うん、期待してるぞ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:54:12.53 ID:2TiAgKUB0
梅原「ほいよっ」
棚町「おいしそう!いただきまーす!」
棚町「……」ぱくっ
梅原「どうだ?」
棚町「おいしー!」
棚町「ほら、アンタも食べてみなよ」
橘「ああ、そうだな」
棚町「はい、あーん」
橘「え?」
棚町「おいしそう!いただきまーす!」
棚町「……」ぱくっ
梅原「どうだ?」
棚町「おいしー!」
棚町「ほら、アンタも食べてみなよ」
橘「ああ、そうだな」
棚町「はい、あーん」
橘「え?」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:55:00.62 ID:2TiAgKUB0
棚町「あーんって言ってんのよ、口開けなさい」
橘「こ、こんなところでか!?」
棚町「いつもやってることじゃない」
橘「たしかにいつもやってることではあるけどさ…」
橘「ここでやらなくても…」
棚町「恥ずかしがってんの?」
橘「その…なんていうか…」
棚町「あーもうっ、ごちゃごちゃ言わず食べなさいっ」シュバッ
橘「むぐっ」
梅原(おそろしく速いあーん)
梅原(俺でなきゃ見逃しちゃうね)
橘「こ、こんなところでか!?」
棚町「いつもやってることじゃない」
橘「たしかにいつもやってることではあるけどさ…」
橘「ここでやらなくても…」
棚町「恥ずかしがってんの?」
橘「その…なんていうか…」
棚町「あーもうっ、ごちゃごちゃ言わず食べなさいっ」シュバッ
橘「むぐっ」
梅原(おそろしく速いあーん)
梅原(俺でなきゃ見逃しちゃうね)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:55:32.52 ID:2TiAgKUB0
棚町「あれ、どうしたの梅原君」
梅原「どうしたって…目の前でそんなことされて無反応なやついないだろ」
梅原「いつもやってんのか?」
棚町「毎食やってるわね、最初の一口目だけ」
棚町「ちなみに最初にやりだしたのは純一の方から」
梅原「そうなのか?」
橘「たしかに何も間違ってはいないけど…」
棚町「けど…なに?」
橘「僕たちだけか、知ってる人がいなかったからできてたってのもあったからさ…」
梅原「俺がいたらできねえってわけか?」
橘「そうなるな…」
梅原「どうしたって…目の前でそんなことされて無反応なやついないだろ」
梅原「いつもやってんのか?」
棚町「毎食やってるわね、最初の一口目だけ」
棚町「ちなみに最初にやりだしたのは純一の方から」
梅原「そうなのか?」
橘「たしかに何も間違ってはいないけど…」
棚町「けど…なに?」
橘「僕たちだけか、知ってる人がいなかったからできてたってのもあったからさ…」
梅原「俺がいたらできねえってわけか?」
橘「そうなるな…」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:57:16.53 ID:2TiAgKUB0
橘「梅原は僕がそんなことやってるところ見たくないだろ?」
梅原「いや、興味はあるな」
橘「そんなことに興味もつなよ…」
橘「……」
橘「わかったよ…薫」
橘「あ…あーん」
棚町「あーん」ぱくっ
棚町「んー、おいしい!」
橘「味よりも恥ずかしさが勝つよ…」
梅原「いや、興味はあるな」
橘「そんなことに興味もつなよ…」
橘「……」
橘「わかったよ…薫」
橘「あ…あーん」
棚町「あーん」ぱくっ
棚町「んー、おいしい!」
橘「味よりも恥ずかしさが勝つよ…」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 02:58:19.53 ID:2TiAgKUB0
梅原「はっはっは、いいもの見せてもらったぜ」
橘「くそ…こうなったらお前と香苗さんのちょっと恥ずかしいシーンを見せてもらうからな」
梅原「……」
梅原「さてお客さん、次は何を握りましょうか」
棚町「あたしサーモン」
橘「話そらすなよ」
棚町「いいじゃない別に」
橘「いいと言われれば別にいいことだけどさ…」
橘「くそ…こうなったらお前と香苗さんのちょっと恥ずかしいシーンを見せてもらうからな」
梅原「……」
梅原「さてお客さん、次は何を握りましょうか」
棚町「あたしサーモン」
橘「話そらすなよ」
棚町「いいじゃない別に」
橘「いいと言われれば別にいいことだけどさ…」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:01:01.29 ID:2TiAgKUB0
――――――
棚町「ふー、おいしかったー、満足満足」
棚町「梅原君ごちそうさま」
梅原「おう、また来てくれよな」
橘「うん」
橘「ああ、そうだ、一応もう一回」
橘「薫を助けてくれてありがとうな」
梅原「なあに、いいってことよ」
梅原「飯をおごってくれればいいだけだから」
橘「う、うん…また今度な…」
棚町「ふー、おいしかったー、満足満足」
棚町「梅原君ごちそうさま」
梅原「おう、また来てくれよな」
橘「うん」
橘「ああ、そうだ、一応もう一回」
橘「薫を助けてくれてありがとうな」
梅原「なあに、いいってことよ」
梅原「飯をおごってくれればいいだけだから」
橘「う、うん…また今度な…」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:01:31.80 ID:2TiAgKUB0
数日後
棚町「もしもし?」
棚町「うん…」
棚町「あー…純一がいいなら」
棚町「ちょっと待ってて」
棚町「ねえ、お母さんたちどうしても外せない用事があって、その間あたしの妹預かってほしいって言ってるの」
棚町「別にいいかな?」
橘「うん、いいよ」
棚町「いいってさ」
棚町「うん、じゃあ待ってるね」
棚町「もしもし?」
棚町「うん…」
棚町「あー…純一がいいなら」
棚町「ちょっと待ってて」
棚町「ねえ、お母さんたちどうしても外せない用事があって、その間あたしの妹預かってほしいって言ってるの」
棚町「別にいいかな?」
橘「うん、いいよ」
棚町「いいってさ」
棚町「うん、じゃあ待ってるね」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:02:21.11 ID:2TiAgKUB0
棚町「もうすぐお母さんとお義父さん来るって」
橘「あー…じゃあ着替えとかないとな」
橘「さすがにこのまま会うわけにもいかないし」
橘「そうだ、ごはんとか買っとかないと」
棚町「それは来てからでいいんじゃない?」
棚町「今からだと、どっちか残ってないとだめでしょ」
棚町「あたし、アンタと出かけたいし」
橘「…じゃあ待つか」
橘「あー…じゃあ着替えとかないとな」
橘「さすがにこのまま会うわけにもいかないし」
橘「そうだ、ごはんとか買っとかないと」
棚町「それは来てからでいいんじゃない?」
棚町「今からだと、どっちか残ってないとだめでしょ」
棚町「あたし、アンタと出かけたいし」
橘「…じゃあ待つか」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:02:52.04 ID:2TiAgKUB0
―――――
ピンポーン
棚町「来たわね」
ガチャ
棚町「はいはーい」
薫母「薫、ごめんね」
薫母「純一君もほんとありがとう」
橘「いえいえ、僕は全然いいですよ」
薫母「二人ともお願いね、私たち夜には戻ってくるから」
ピンポーン
棚町「来たわね」
ガチャ
棚町「はいはーい」
薫母「薫、ごめんね」
薫母「純一君もほんとありがとう」
橘「いえいえ、僕は全然いいですよ」
薫母「二人ともお願いね、私たち夜には戻ってくるから」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:03:59.93 ID:2TiAgKUB0
橘「けっこう薫に似てるよね」
棚町「そお?」
橘「うん、このもじゃなんか特に」
棚町「そこだけでしょ」
橘「この子も成長したら焼きそばもじゃ子になるのかな」
棚町「アンタ、足腰立たなくなるほど蹴り飛ばすわよ」
橘「すみませんでした」
薫妹「ねね!」
棚町「はーいどうしたのー?」
薫妹「ここ!」
棚町「おっけー、だっこねー」
棚町「そお?」
橘「うん、このもじゃなんか特に」
棚町「そこだけでしょ」
橘「この子も成長したら焼きそばもじゃ子になるのかな」
棚町「アンタ、足腰立たなくなるほど蹴り飛ばすわよ」
橘「すみませんでした」
薫妹「ねね!」
棚町「はーいどうしたのー?」
薫妹「ここ!」
棚町「おっけー、だっこねー」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:04:43.10 ID:2TiAgKUB0
橘「あ…」
棚町「なに?」
橘「子どもを抱いてる薫がその…」
橘「いや、なんでもない」
棚町「気になるじゃない、言いなさいよ」
橘「いいよ、それよりちゃんとお姉ちゃんやってるんだな」
棚町「まあね」
棚町「そうだ、アンタも抱いてみる?」
橘「え、いいの?」
棚町「うん」
棚町「なに?」
橘「子どもを抱いてる薫がその…」
橘「いや、なんでもない」
棚町「気になるじゃない、言いなさいよ」
橘「いいよ、それよりちゃんとお姉ちゃんやってるんだな」
棚町「まあね」
棚町「そうだ、アンタも抱いてみる?」
橘「え、いいの?」
棚町「うん」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:06:30.73 ID:2TiAgKUB0
棚町「ほーら、お兄ちゃんに抱っこしてもらいましょうねー」
橘「おっと」
薫妹「……」
橘「え、えっと…」
橘「……」にこっ
薫妹「……」ぷいっ
橘「あっ」
棚町「笑顔が不自然」
棚町「もっとリラックスしなさいよ」
棚町「でも知らない人じゃ無理ないかな」
橘「おっと」
薫妹「……」
橘「え、えっと…」
橘「……」にこっ
薫妹「……」ぷいっ
橘「あっ」
棚町「笑顔が不自然」
棚町「もっとリラックスしなさいよ」
棚町「でも知らない人じゃ無理ないかな」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:07:03.10 ID:2TiAgKUB0
―――――
棚町「ねえ、そろそろ買い物行かない?」
橘「そうだな」
棚町「今日ちょっと遠いけどあそこのスーパーで安売りしてるみたいよ」
棚町「散歩も兼ねて行ってみない?」
橘「んー…そうだなー…」
橘「まあいいか、行こう」
棚町「ねえ、そろそろ買い物行かない?」
橘「そうだな」
棚町「今日ちょっと遠いけどあそこのスーパーで安売りしてるみたいよ」
棚町「散歩も兼ねて行ってみない?」
橘「んー…そうだなー…」
橘「まあいいか、行こう」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:07:34.77 ID:2TiAgKUB0
スーパー
橘「めちゃくちゃ安かったな」
棚町「でしょ?」
棚町「ちょっと遠出した価値はあったわね」
田中「あれっ薫?」
棚町「ん?」
棚町「恵子!ひっさしぶりー!」
橘「田中さん」
田中「やっぱり一緒にいたのは橘君だったんだ」
橘「めちゃくちゃ安かったな」
棚町「でしょ?」
棚町「ちょっと遠出した価値はあったわね」
田中「あれっ薫?」
棚町「ん?」
棚町「恵子!ひっさしぶりー!」
橘「田中さん」
田中「やっぱり一緒にいたのは橘君だったんだ」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:08:06.27 ID:2TiAgKUB0
田中「あれ?」
薫妹「……」
田中「えっ?」
棚町「?」
田中「えっ?」
橘「?」
田中「ええーっ!!」
棚町「ど、どうしたの恵子!?」
橘「そうだよビックリした」
田中「びっくりしたのはこっちだよ!教えてくれればよかったのにー」
薫妹「……」
田中「えっ?」
棚町「?」
田中「えっ?」
橘「?」
田中「ええーっ!!」
棚町「ど、どうしたの恵子!?」
橘「そうだよビックリした」
田中「びっくりしたのはこっちだよ!教えてくれればよかったのにー」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:08:46.95 ID:2TiAgKUB0
棚町「何を…?」
田中「薫、橘君、おめでとう」
橘「おめでとう?」
田中「結婚したんだね」
棚町「け、結婚ー!?」
棚町「そ、そそ、そんなあたしたちはまだ…」
田中「そうだよね、学生の間じゃお金の問題とかで式は難しいよね」
田中「でもよかったじゃない、薫そっくりの子どもまで生まれて」
棚町「あ…あのね…」
田中「今度からはそういう大きなニュースがあったら教えてよね」
田中「薫、橘君、おめでとう」
橘「おめでとう?」
田中「結婚したんだね」
棚町「け、結婚ー!?」
棚町「そ、そそ、そんなあたしたちはまだ…」
田中「そうだよね、学生の間じゃお金の問題とかで式は難しいよね」
田中「でもよかったじゃない、薫そっくりの子どもまで生まれて」
棚町「あ…あのね…」
田中「今度からはそういう大きなニュースがあったら教えてよね」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:09:58.53 ID:2TiAgKUB0
棚町「恵子、よく聞きなさい!」
棚町「あたしたちはまだ結婚してないし、この子もあたしたちの子じゃなくて、あたしの妹だから」
田中「あ、そうなの?」
田中「そういえば妹が生まれたって言ってたよね」
田中「その子がそうなんだ」
田中「薫そっくりだったし、三人がどう見ても仲のいい家族だったから」
棚町「そ、そう…?」
田中「ねえ、まだって言葉が気になったんだけど…」
田中「橘君プロポーズしたの?」
棚町「あたしたちはまだ結婚してないし、この子もあたしたちの子じゃなくて、あたしの妹だから」
田中「あ、そうなの?」
田中「そういえば妹が生まれたって言ってたよね」
田中「その子がそうなんだ」
田中「薫そっくりだったし、三人がどう見ても仲のいい家族だったから」
棚町「そ、そう…?」
田中「ねえ、まだって言葉が気になったんだけど…」
田中「橘君プロポーズしたの?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:10:40.19 ID:2TiAgKUB0
橘「いっ!?」
棚町「なっ…!?」
棚町「な、なな何言ってるの恵子」
棚町「まだっていうのはその…」
棚町「ね?」
橘「え、その…なあ?」
田中「あはは、二人とも顔赤いよ」
棚町「……」
橘「……」
田中「いいなぁ、私もかっこいい彼氏がほしいよ」
棚町「は、はは…」
棚町「なっ…!?」
棚町「な、なな何言ってるの恵子」
棚町「まだっていうのはその…」
棚町「ね?」
橘「え、その…なあ?」
田中「あはは、二人とも顔赤いよ」
棚町「……」
橘「……」
田中「いいなぁ、私もかっこいい彼氏がほしいよ」
棚町「は、はは…」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:11:31.22 ID:2TiAgKUB0
――――――
橘「相変わらずだったな、田中さん」
棚町「そうね、今でもたまに相談とか受けたりするの」
橘「へぇ、そうなんだ…ん?」
薫妹「てて」ちょんっちょんっ
橘「どうしたの?」
棚町「やっとアンタに興味を持ち始めたんじゃないの?」
棚町「手をつないでほしいって言ってるのよ」
橘「て、手を…うん、わかった」
薫妹「……」にこっ
橘「なんか恥ずかしいな」
橘「相変わらずだったな、田中さん」
棚町「そうね、今でもたまに相談とか受けたりするの」
橘「へぇ、そうなんだ…ん?」
薫妹「てて」ちょんっちょんっ
橘「どうしたの?」
棚町「やっとアンタに興味を持ち始めたんじゃないの?」
棚町「手をつないでほしいって言ってるのよ」
橘「て、手を…うん、わかった」
薫妹「……」にこっ
橘「なんか恥ずかしいな」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:12:20.68 ID:2TiAgKUB0
老人「あの、すみません」
橘「はい」
老人「道をおたずねしたいのですが、交番はどこですか?」
橘「ああ、交番でしたら、ここの道を真っすぐ行って、大通りに出るんで、そこを右に行くと交番ですよ」
老人「どうもありがとうございます」
橘「いえ、どういたしまして」
老人「ふふ、お幸せそうね」
老人「こんなかわいい奥さんと娘さんだものね」
橘「あ、いや…」
老人「どうもありがとう、助かったわ」
橘「はい」
老人「道をおたずねしたいのですが、交番はどこですか?」
橘「ああ、交番でしたら、ここの道を真っすぐ行って、大通りに出るんで、そこを右に行くと交番ですよ」
老人「どうもありがとうございます」
橘「いえ、どういたしまして」
老人「ふふ、お幸せそうね」
老人「こんなかわいい奥さんと娘さんだものね」
橘「あ、いや…」
老人「どうもありがとう、助かったわ」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:12:56.27 ID:2TiAgKUB0
橘「か、勘違いされちゃったな…」
棚町「そ…そうね…」
橘「……」
橘「なあ、僕たちって夫婦に見えるのかな…」
棚町「こ…こんな小さい子を連れてるからじゃない…?」
橘「さっきの田中さんのときもだけどさ…」
橘「僕たちが結婚してても不自然じゃないってことだよな…」
棚町「…そう…なのかな」
棚町「じゃあ結婚しちゃう?」
橘「えっ」
棚町「…な、なんてね!冗談よ!冗談!」
棚町「そ…そうね…」
橘「……」
橘「なあ、僕たちって夫婦に見えるのかな…」
棚町「こ…こんな小さい子を連れてるからじゃない…?」
橘「さっきの田中さんのときもだけどさ…」
橘「僕たちが結婚してても不自然じゃないってことだよな…」
棚町「…そう…なのかな」
棚町「じゃあ結婚しちゃう?」
橘「えっ」
棚町「…な、なんてね!冗談よ!冗談!」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:14:11.96 ID:2TiAgKUB0
夜
薫母「助かったわ、ありがとう二人とも」
棚町「何かあったらいつでも預かるから」
薫妹「ねね、ばいばい」
棚町「はーい、またねー」
バタンッ
橘「あーあ、帰っちゃった」
棚町「なんでがっかりしてんのよ」
棚町「アンタにはあたしがいるじゃない」
棚町「たっぷり遊んであげるわよ」
橘「うん…」
カプ
橘「んあっ!?」
薫母「助かったわ、ありがとう二人とも」
棚町「何かあったらいつでも預かるから」
薫妹「ねね、ばいばい」
棚町「はーい、またねー」
バタンッ
橘「あーあ、帰っちゃった」
棚町「なんでがっかりしてんのよ」
棚町「アンタにはあたしがいるじゃない」
棚町「たっぷり遊んであげるわよ」
橘「うん…」
カプ
橘「んあっ!?」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:21:14.25 ID:2TiAgKUB0
橘「な、なんだよ、びっくりしたな」
棚町「あたしじゃ不満?」
橘「ちょーっと不満だな」
棚町「言ったわねー!じゃあ満足させてあげるわよ」
橘「お手柔らかにな」
棚町「いっくわよー!」
ドスーン ゴロゴロ
橘「…薫」
棚町「ねえ…いい?」
橘「うん…」
棚町「……」チュッ
橘「……」
橘「なあ…僕、就活がんばるよ」
棚町「うん」
棚町「あたしじゃ不満?」
橘「ちょーっと不満だな」
棚町「言ったわねー!じゃあ満足させてあげるわよ」
橘「お手柔らかにな」
棚町「いっくわよー!」
ドスーン ゴロゴロ
橘「…薫」
棚町「ねえ…いい?」
橘「うん…」
棚町「……」チュッ
橘「……」
橘「なあ…僕、就活がんばるよ」
棚町「うん」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:21:51.35 ID:2TiAgKUB0
三年後
棚町「ありがとうございました」
棚町「ふぅ…」
店長「薫ちゃん、ちょっといいかしら」
棚町「あ、はい」
店長「薫ちゃん、また腕上げたわね」
店長「さすがね、やっぱりいいセンスしてると思ったのよ」
棚町「そ、そうですか?」
店長「今までのどのアシスタントの子よりもいいわよ、本格的なデビューが楽しみね」
棚町「ありがとうございます!」
棚町「ありがとうございました」
棚町「ふぅ…」
店長「薫ちゃん、ちょっといいかしら」
棚町「あ、はい」
店長「薫ちゃん、また腕上げたわね」
店長「さすがね、やっぱりいいセンスしてると思ったのよ」
棚町「そ、そうですか?」
店長「今までのどのアシスタントの子よりもいいわよ、本格的なデビューが楽しみね」
棚町「ありがとうございます!」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:22:50.17 ID:2TiAgKUB0
店長「何より、すごくがんばってるってのもあるんだけどね」
店長「やっぱり彼氏ちゃんの影響かしらね」
棚町「えっ」
店長「薫ちゃん、男の子選びもセンスいいわね」
店長「あの子あたしの若いころにそっくりだわー」
棚町「はは…て…店長の…」
棚町(若いときの店長に似てる似てないは別として、あいつはこういう風にはならないよね…)
棚町「……」
棚町(今何してるのかな…)
棚町(あいつそろそろ終わったころだよね)
店長「やっぱり彼氏ちゃんの影響かしらね」
棚町「えっ」
店長「薫ちゃん、男の子選びもセンスいいわね」
店長「あの子あたしの若いころにそっくりだわー」
棚町「はは…て…店長の…」
棚町(若いときの店長に似てる似てないは別として、あいつはこういう風にはならないよね…)
棚町「……」
棚町(今何してるのかな…)
棚町(あいつそろそろ終わったころだよね)
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:23:46.24 ID:2TiAgKUB0
橘「うーん…」
同僚「おつかれさん」
橘「おう、おつかれ」
同僚「この後飯どうだ?課長がおごってくれるってよ」
橘「あー…ごめん、この後予定があるんだ」
同僚「そうか、じゃあまた明日な」
橘「ああ」
橘「…よし、行くか」
同僚「おつかれさん」
橘「おう、おつかれ」
同僚「この後飯どうだ?課長がおごってくれるってよ」
橘「あー…ごめん、この後予定があるんだ」
同僚「そうか、じゃあまた明日な」
橘「ああ」
橘「…よし、行くか」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:24:14.25 ID:2TiAgKUB0
――――――――
東寿司
橘「ちはー」
梅原「へい、らっしゃい!」
梅原「おっ、大将じゃねえか」
橘「あれ、今日はお前だけ?」
梅原「最近はちょっと任せてもらえるようになったんだ」
橘「へえ、やるじゃないか」
橘「がんばってるんだな」
梅原「まあな」
東寿司
橘「ちはー」
梅原「へい、らっしゃい!」
梅原「おっ、大将じゃねえか」
橘「あれ、今日はお前だけ?」
梅原「最近はちょっと任せてもらえるようになったんだ」
橘「へえ、やるじゃないか」
橘「がんばってるんだな」
梅原「まあな」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:25:14.52 ID:2TiAgKUB0
橘「なんだか、梅原がうらやましく思えるよ」
梅原「俺が?どうしてだ?」
橘「だって修行して今じゃ店を少しとはいえ任せてもらえるようになったんだろ?」
橘「自分の店をもつって目標もある」
橘「日々成長してる…それがなんだかうらやましくてさ…」
橘「僕思うんだよ、何も変わらない自分に対して」
橘「今までやってたことはやったつもり…」
橘「がんばったつもり、できたつもり…」
橘「そりゃ成長できないわけだな」
橘「でもお前は違う…」
橘「なあ…僕はどうしたらいいんだ?」
梅原「俺が?どうしてだ?」
橘「だって修行して今じゃ店を少しとはいえ任せてもらえるようになったんだろ?」
橘「自分の店をもつって目標もある」
橘「日々成長してる…それがなんだかうらやましくてさ…」
橘「僕思うんだよ、何も変わらない自分に対して」
橘「今までやってたことはやったつもり…」
橘「がんばったつもり、できたつもり…」
橘「そりゃ成長できないわけだな」
橘「でもお前は違う…」
橘「なあ…僕はどうしたらいいんだ?」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:25:46.01 ID:2TiAgKUB0
梅原「はあ…いいか橘」
梅原「人ってのは限界を決めてしまうとそこで何でも止まっちまうんだ」
梅原「お前はやればできるやつなんだからさ、やる前から逃げ腰になってんじゃねえよ」
梅原「俺の知ってる橘はもっと前向きなやつだぞ」
梅原「俺ができる最大のアドバイスは思いっきり行け!だ」
梅原「お金とかそういう問題もあるかもしれねえが、気持ちを伝えるだけならできるだろ」
梅原「棚町も待ってるんじゃねえのか?」
橘「えっ…僕薫のことなんて一言も…」
梅原「何年の付き合いだと思ってんだ」
梅原「お前が仕事の愚痴を俺に言うかよ」
梅原「最初から棚町のことだってわかってた」
梅原「人ってのは限界を決めてしまうとそこで何でも止まっちまうんだ」
梅原「お前はやればできるやつなんだからさ、やる前から逃げ腰になってんじゃねえよ」
梅原「俺の知ってる橘はもっと前向きなやつだぞ」
梅原「俺ができる最大のアドバイスは思いっきり行け!だ」
梅原「お金とかそういう問題もあるかもしれねえが、気持ちを伝えるだけならできるだろ」
梅原「棚町も待ってるんじゃねえのか?」
橘「えっ…僕薫のことなんて一言も…」
梅原「何年の付き合いだと思ってんだ」
梅原「お前が仕事の愚痴を俺に言うかよ」
梅原「最初から棚町のことだってわかってた」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:26:18.21 ID:2TiAgKUB0
梅原「お前は次のステップに進もうという考えはあっても実行しようとはしてないんだろ」
梅原「頭のどこかでこのままでいいと勝手な限界点を作ってるんじゃねえか」
橘「限界か…」
橘「……」
橘「梅原…」
梅原「なんだ?」
橘「プロポーズの言葉はなんて言った?」
梅原「いっ…!?さ、さすがに俺もそれは…」
梅原「それに俺のはちょっと特殊すぎるからさ…寿司屋以外じゃ使いにくい…ぞ」
橘「それはそれで気になるな…」
橘「寿司屋以外は使いにくいって…」
梅原「頭のどこかでこのままでいいと勝手な限界点を作ってるんじゃねえか」
橘「限界か…」
橘「……」
橘「梅原…」
梅原「なんだ?」
橘「プロポーズの言葉はなんて言った?」
梅原「いっ…!?さ、さすがに俺もそれは…」
梅原「それに俺のはちょっと特殊すぎるからさ…寿司屋以外じゃ使いにくい…ぞ」
橘「それはそれで気になるな…」
橘「寿司屋以外は使いにくいって…」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:26:58.48 ID:2TiAgKUB0
――――――
純一と薫の部屋
橘「ただいまー」
棚町「あれ、遅かったね、残業?」
橘「いや、梅原のところで食べてきた」
棚町「なーにー、自分だけお寿司ー!?」
橘「ちゃんと薫の分ももらってるよ」
棚町「ほんと?さっすが!大好きよ純一!」
橘「はい、これ」
棚町「おお、いいわね」
棚町「どれから食べようかな~」
純一と薫の部屋
橘「ただいまー」
棚町「あれ、遅かったね、残業?」
橘「いや、梅原のところで食べてきた」
棚町「なーにー、自分だけお寿司ー!?」
橘「ちゃんと薫の分ももらってるよ」
棚町「ほんと?さっすが!大好きよ純一!」
橘「はい、これ」
棚町「おお、いいわね」
棚町「どれから食べようかな~」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:27:24.90 ID:2TiAgKUB0
橘「……」
橘「なあ薫…」
棚町「はぁに?」
橘「…薫はさ、僕たちの関係をどう思う?」
棚町「どう思うって…恋人同士でしょ」
棚町「アンタとあたしはつき合ってる」
橘「ええっと…そうじゃなくてだな…」
橘「なんて言うか…今の関係に満足してるのか?」
橘「なあ薫…」
棚町「はぁに?」
橘「…薫はさ、僕たちの関係をどう思う?」
棚町「どう思うって…恋人同士でしょ」
棚町「アンタとあたしはつき合ってる」
橘「ええっと…そうじゃなくてだな…」
橘「なんて言うか…今の関係に満足してるのか?」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:27:51.92 ID:2TiAgKUB0
棚町「え…あ…あたしは満足してるけど…アンタは満足してないの…?」
棚町「あたしじゃ足りなくなったの…?」
橘「違う違う!」
橘「僕もま…満足してるよ」
橘「そ、そっか…薫が満足してるなら大丈夫だ」
橘「ぼ…僕お風呂入ってくるよ」
棚町「はーい」
棚町「……」
棚町「どうしたんだろ、純一のやつ」
棚町「あたしじゃ足りなくなったの…?」
橘「違う違う!」
橘「僕もま…満足してるよ」
橘「そ、そっか…薫が満足してるなら大丈夫だ」
橘「ぼ…僕お風呂入ってくるよ」
棚町「はーい」
棚町「……」
棚町「どうしたんだろ、純一のやつ」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:28:29.54 ID:2TiAgKUB0
橘「はぁ…」
橘「どうしよう…」
橘「このままでいいのかな…」
橘「僕の勝手な決めつけなのか…」
橘「でも薫は満足って言ってるし…」
橘「まだ早いのかな…」
橘「……」
橘「練習ぐらいしとこかな…」
橘「……」
橘「薫、好きだ、結婚してくれ!」
橘「…普通だな」
橘「どうしよう…」
橘「このままでいいのかな…」
橘「僕の勝手な決めつけなのか…」
橘「でも薫は満足って言ってるし…」
橘「まだ早いのかな…」
橘「……」
橘「練習ぐらいしとこかな…」
橘「……」
橘「薫、好きだ、結婚してくれ!」
橘「…普通だな」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:29:10.42 ID:2TiAgKUB0
――
橘「僕のパンツを洗ってくれないか」
橘「……」
橘「怒られそうだな…」
橘「うーんと…やっぱストレートに言った方がいいかな」
橘「うん、結局はそうだよな最初に戻ろう」
ガラッ
棚町「ねえ純一、あんたもお寿司食べるでしょ、残しとこうか?」
橘「薫!絶対幸せにするから、僕と結婚してくれないか」
棚町「えっ」
橘「え…」
橘「僕のパンツを洗ってくれないか」
橘「……」
橘「怒られそうだな…」
橘「うーんと…やっぱストレートに言った方がいいかな」
橘「うん、結局はそうだよな最初に戻ろう」
ガラッ
棚町「ねえ純一、あんたもお寿司食べるでしょ、残しとこうか?」
橘「薫!絶対幸せにするから、僕と結婚してくれないか」
棚町「えっ」
橘「え…」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:29:56.96 ID:2TiAgKUB0
橘「そ、その…これはだな…」
棚町「あ…えっと…」
棚町「お風呂上りビールでいいよね?」
橘「うん…」
棚町「わかった!」
バタンッ
橘「……」
橘「……」ぶくぶく
ザパァ
橘「……」
橘「はぁ…」
棚町「あ…えっと…」
棚町「お風呂上りビールでいいよね?」
橘「うん…」
棚町「わかった!」
バタンッ
橘「……」
橘「……」ぶくぶく
ザパァ
橘「……」
橘「はぁ…」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:30:27.00 ID:2TiAgKUB0
―――
ガチャ
橘「……」
棚町「あ…」
棚町「お…お寿司…おいてるからー…ね」
棚町「あ、あたし一人じゃ食べきれなくってさ」
橘「ごめん、買いすぎた、梅原がいっぱいくれたんだよ」
棚町「いいのいいの!そんなこと気にしないから」
橘「……」
棚町「……」
ガチャ
橘「……」
棚町「あ…」
棚町「お…お寿司…おいてるからー…ね」
棚町「あ、あたし一人じゃ食べきれなくってさ」
橘「ごめん、買いすぎた、梅原がいっぱいくれたんだよ」
棚町「いいのいいの!そんなこと気にしないから」
橘「……」
棚町「……」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:31:05.55 ID:2TiAgKUB0
橘(ど、どうする…あんなの聞かれて、何事もなかったように過ごすなんて難しすぎないか!?)
棚町(や…やっぱりあれって…プロポーズ…なの!?)
棚町(純一のやつ本気なのかな…)
棚町(さっきは誤魔化したけど…この空気は…)
棚町(はっきりと聞いちゃったしな…)
棚町(純一と…)
棚町(そ…そりゃあたしだって考えてなかったわけじゃないけど…)
橘(もう言っちゃった方が楽なんじゃ…)
橘「……」
橘(無理だ…)
棚町(や…やっぱりあれって…プロポーズ…なの!?)
棚町(純一のやつ本気なのかな…)
棚町(さっきは誤魔化したけど…この空気は…)
棚町(はっきりと聞いちゃったしな…)
棚町(純一と…)
棚町(そ…そりゃあたしだって考えてなかったわけじゃないけど…)
橘(もう言っちゃった方が楽なんじゃ…)
橘「……」
橘(無理だ…)
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:31:37.12 ID:2TiAgKUB0
一週間後
棚町(あれから一週間か…)
棚町(結局あのことに関することは何も聞いてない)
橘「薫、薫ってば」
棚町「えっ、な、なに?」
橘「さっきから呼んでるのにどうしたんだ?」
橘「せっかく今日は外食がいいって薫が言ったから来たのに」
棚町「あ…ちょっと考え事してて」
橘「めずらしいな」
棚町「どうしてあたしが考え事してたらめずらしいのよ」
棚町(あれから一週間か…)
棚町(結局あのことに関することは何も聞いてない)
橘「薫、薫ってば」
棚町「えっ、な、なに?」
橘「さっきから呼んでるのにどうしたんだ?」
橘「せっかく今日は外食がいいって薫が言ったから来たのに」
棚町「あ…ちょっと考え事してて」
橘「めずらしいな」
棚町「どうしてあたしが考え事してたらめずらしいのよ」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:32:05.11 ID:2TiAgKUB0
棚町「あたしだって悩みの一つや二つあるんだから」
橘「例えば?」
棚町「そ、そうね…例えば…」
棚町「どうすればもっと接客が上手くなるのかとか、ちょっとでも安い野菜を買うにはどこのスーパーがいいとか…」
棚町「あとは…」
橘「一つや二つじゃないのか」
棚町「言葉のあやよ、きっちり二つじゃないわ」
棚町「一つ一つ言っていったら日が変わっちゃうわよ」
橘「それは大変だな」
橘「さすがに全部聞いてると時間ないし、一番大きいのは何だ?」
橘「僕に協力できることなら何でもするよ」
橘「例えば?」
棚町「そ、そうね…例えば…」
棚町「どうすればもっと接客が上手くなるのかとか、ちょっとでも安い野菜を買うにはどこのスーパーがいいとか…」
棚町「あとは…」
橘「一つや二つじゃないのか」
棚町「言葉のあやよ、きっちり二つじゃないわ」
棚町「一つ一つ言っていったら日が変わっちゃうわよ」
橘「それは大変だな」
橘「さすがに全部聞いてると時間ないし、一番大きいのは何だ?」
橘「僕に協力できることなら何でもするよ」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:32:51.53 ID:2TiAgKUB0
棚町「……」
橘「あ、やっぱりちょっとそういうのは言いにくいか」
橘「無理にとは言わないからさ」
棚町「うーん…無理…じゃないけど…」
棚町「また今度でいいかな」
橘「そ、そうか」
棚町「……」
棚町「ごちそうさま」
棚町「なんか、ごめんね、あんまり楽しい食事じゃなくて」
橘「いやそんな…あっ」
橘「じゃあそういうなら僕の行きたいところに付き合ってくれないか」
棚町「うん、いいよ」
橘「あ、やっぱりちょっとそういうのは言いにくいか」
橘「無理にとは言わないからさ」
棚町「うーん…無理…じゃないけど…」
棚町「また今度でいいかな」
橘「そ、そうか」
棚町「……」
棚町「ごちそうさま」
棚町「なんか、ごめんね、あんまり楽しい食事じゃなくて」
橘「いやそんな…あっ」
橘「じゃあそういうなら僕の行きたいところに付き合ってくれないか」
棚町「うん、いいよ」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:33:31.89 ID:2TiAgKUB0
駅前広場
橘「……」
棚町「ねえ、こんなとこに来て何かあるの?」
橘「……」
棚町「ねえってば」
橘「か、薫…覚えるか?」
棚町「…何を?」
橘「ここで言ってたよな、その…ずっと一緒に…って」
棚町「ああ…あの時の…」
橘「……」
棚町「ねえ、こんなとこに来て何かあるの?」
橘「……」
棚町「ねえってば」
橘「か、薫…覚えるか?」
棚町「…何を?」
橘「ここで言ってたよな、その…ずっと一緒に…って」
棚町「ああ…あの時の…」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:34:46.23 ID:2TiAgKUB0
橘「僕たちは中学校で出会ってさ…」
橘「悪友、相棒、腐れ縁…そんな関係だったな」
棚町「うん」
橘「高校になってさ、僕たちは次の段階…っていうのかな」
橘「恋人になったよな」
棚町「うん」
橘「えっと…ずっと一緒にいるっていうことは今のままでもできなくはないと思うんだけどさ…」
橘「僕としては薫と次に進みたいって思ってる」
棚町「純一…」
橘「悪友、相棒、腐れ縁…そんな関係だったな」
棚町「うん」
橘「高校になってさ、僕たちは次の段階…っていうのかな」
橘「恋人になったよな」
棚町「うん」
橘「えっと…ずっと一緒にいるっていうことは今のままでもできなくはないと思うんだけどさ…」
橘「僕としては薫と次に進みたいって思ってる」
棚町「純一…」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:36:31.91 ID:2TiAgKUB0
橘「一回聞かれちゃったから、改めて言うのはちょっと恥ずかしいけど…」
橘「……」
棚町「……」
橘「ずっと一緒にってのは変わらない、でももっと近い距離で…家族としていてほしい」
橘「薫…僕と結婚してください」
棚町「……」
棚町「バカ…」
橘「え…?」
棚町「前も言ったじゃない…」
棚町「こんなとこで告白されたら、嬉しくても泣けない…って」
橘「うん、それも覚えてる」
橘「……」
棚町「……」
橘「ずっと一緒にってのは変わらない、でももっと近い距離で…家族としていてほしい」
橘「薫…僕と結婚してください」
棚町「……」
棚町「バカ…」
橘「え…?」
棚町「前も言ったじゃない…」
棚町「こんなとこで告白されたら、嬉しくても泣けない…って」
橘「うん、それも覚えてる」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:37:02.53 ID:2TiAgKUB0
棚町「セリフだってぐだぐだじゃない…ちゃんと考えてたの…?」
橘「はは…」
棚町「ほんとバカなんだから…」
棚町「でもアンタみたいなバカな夫には、あたしみたいなバカじゃないと妻は務まらないよね」
橘「薫…」
橘「うわっ」
棚町「……」ガシッ
棚町「純一…あたし、アンタに出会えてほんとによかった…ぐすっ」
橘「僕もだよ」
橘「薫、手を出して」
棚町「うん」
橘「はは…」
棚町「ほんとバカなんだから…」
棚町「でもアンタみたいなバカな夫には、あたしみたいなバカじゃないと妻は務まらないよね」
橘「薫…」
橘「うわっ」
棚町「……」ガシッ
棚町「純一…あたし、アンタに出会えてほんとによかった…ぐすっ」
橘「僕もだよ」
橘「薫、手を出して」
棚町「うん」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:38:11.09 ID:2TiAgKUB0
一ヵ月後
棚町「ほら、何やってんの」
橘「そ、その…きききき、緊張…して…」
棚町「まだ自宅から出てすらいないんだけど」
橘「しょ…仕方ないだろ…ふ、震えが止まらないんだもん」
棚町「初対面じゃないんだし、そこまで緊張しなくても」
棚町「堂々として、娘さんをください!って言えばいいじゃない」
棚町「何だったら玄関開けて一言目に」
橘「失礼すぎるだろ」
棚町「緊張をほぐすための冗談よ」
棚町「ほら、何やってんの」
橘「そ、その…きききき、緊張…して…」
棚町「まだ自宅から出てすらいないんだけど」
橘「しょ…仕方ないだろ…ふ、震えが止まらないんだもん」
棚町「初対面じゃないんだし、そこまで緊張しなくても」
棚町「堂々として、娘さんをください!って言えばいいじゃない」
棚町「何だったら玄関開けて一言目に」
橘「失礼すぎるだろ」
棚町「緊張をほぐすための冗談よ」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/30(土) 03:38:56.31 ID:2TiAgKUB0
棚町「あ、もうそろそろいい時間よ」
橘「う…うん…」
棚町「あはは、ほんとガチガチじゃない」
棚町「しょうがないわね」
棚町「純一、こっち向いて」
棚町「……」チュッ
橘「あ…」
棚町「あたしがついてるんだから、シャキッとしなさい」
終わり
橘「う…うん…」
棚町「あはは、ほんとガチガチじゃない」
棚町「しょうがないわね」
棚町「純一、こっち向いて」
棚町「……」チュッ
橘「あ…」
棚町「あたしがついてるんだから、シャキッとしなさい」
終わり
引用元: 【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」