リン「すっげー美人」
2020-12-31
1: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:52:57.26 ID:oha1NtIX0
リン(――ある日の放課後)
リン(いつものように図書室の受付で本を読んでいると、机に本をドサッと置かれた)
リン(見ると、なでしこ――各務原なでしこ――が子犬みたいな笑みを浮かべて言った)
なでしこ「この本、借りまーす」
リン(私は二度見した。というのも、)
リン「なでしこ、本読むんだ。あんまりそんなイメージなかったから驚いたよ」
リン(なでしこは照れくさそうに頬を掻きながら、)
なでしこ「普段あんまり読まないんだけどね。リンちゃんがいつも読んでる本がどういうものなのか、ちょっと気になっちゃって」
リン「……なるほど、そういうことか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524192776
リン(いつものように図書室の受付で本を読んでいると、机に本をドサッと置かれた)
リン(見ると、なでしこ――各務原なでしこ――が子犬みたいな笑みを浮かべて言った)
なでしこ「この本、借りまーす」
リン(私は二度見した。というのも、)
リン「なでしこ、本読むんだ。あんまりそんなイメージなかったから驚いたよ」
リン(なでしこは照れくさそうに頬を掻きながら、)
なでしこ「普段あんまり読まないんだけどね。リンちゃんがいつも読んでる本がどういうものなのか、ちょっと気になっちゃって」
リン「……なるほど、そういうことか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524192776
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2: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:55:01.51 ID:oha1NtIX0
リン(確かに本のタイトルを見てみると、そこには見覚えのあるものが一杯あった)
リン(「徳川埋蔵金の謎」「未確認飛行物体の謎」「秘密結社の作り方」……)
リン(こうしてみると、随分私はオカルト本を読んでるんだなあというどこか他人事のような感想が沸き上がってくる)
リン(それを噛み殺すと、私はなでしこに向かって)
リン「これ、五冊も借りてるんだ。冊数制限ぎりぎりじゃない。大丈夫? 読み終えれる?」
リン(学校図書館の冊数制限や貸し出し期間は学校によってまちまちだが、本栖高校の場合は上限五冊、返却期限は二週間だ)
リン(本を読み慣れている人間にとっては二週間なぞ五冊読破するのに恐るるに足らない時間だ。だが本を読み慣れていない人間にとってはそうでもない)
リン(意気揚々と借りたものの二週間で一冊も読めませんでした、なんて話も珍しいことではない)
3: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:56:23.62 ID:oha1NtIX0
リン(なでしこは胸を張った)
なでしこ「大丈夫だよ! 確かに普段あんまり本は読まないけど、読むときは私、すっごい早く読めるんだよ!
リン(目を輝かして「えっへん!」と言いたげなその姿は、まるで誉めてもらいたがりの子犬みたいだ。もし彼女に尻尾がついていたとしたら、今頃ぶんぶん振っていたことだろう)
リン(しかし、私は不安にならざるを得なかった)
リン(……大丈夫かな。読み始めてから数分もしない内に寝始めたりしないだろうな)
リン(いや、多分大丈夫だとは思うんだけど。思い返せば麓キャンプ場のとき、なでしこがキャンプ飯を作ったときも最初は凄く不安だった。が、出来はそんな不安を吹き飛ばして余りあるものだった。
きっと今回も大丈夫だとは思う。思うんだけど……)
4: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:58:06.98 ID:oha1NtIX0
リン(葛藤の末、私は)
リン「……読み終わったら、感想聞かせてね」
リン(薄く笑って、本に貼られたバーコードを機械に通した)
リン(ピッ、と小気味よい音が五冊分、図書館に鳴り響いては溶け込んでいく)
リン(なでしこは嬉しそうに敬礼した)
なでしこ「了解だよ、リンちゃん!」
リン「……読み終わったら、感想聞かせてね」
リン(薄く笑って、本に貼られたバーコードを機械に通した)
リン(ピッ、と小気味よい音が五冊分、図書館に鳴り響いては溶け込んでいく)
リン(なでしこは嬉しそうに敬礼した)
なでしこ「了解だよ、リンちゃん!」
5: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:59:30.53 ID:oha1NtIX0
○
リン(それからしばらく経った頃、ふと私は外を見た)
リン(闇というには赤色が混ざりすぎている、夜と夕方の狭間みたいな色が中庭に染み込んでいた。驚いて時計を見てみれば、いつの間にかもう五時。図書室を締める時間だ)
リン(どうやら読書に没頭しすぎてしまっていたようだ。なでしこが借りに来てからは特に貸し出しも返却も来なかったし、読書に集中できたという環境もあるんだろうが、それにしても、と思わざるを得ない)
リン「……なでしこは何してるかな」
リン(呟いた)
6: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:01:16.01 ID:oha1NtIX0
リン(図書室を締める際は、室内に図書委員以外の人がいないか確認してからでないといけない、という規則がある。閉じ込められた、なんてことが無いようにするためだ)
リン(だから何にせよ、図書室内をうろつかなければならないのだが。それを抜きにしても個人的にうろついていただろうと思う)
リン(なでしこはちゃんと本を読んでいるのだろうか。大量の何回な文字列に打ちのめされ、惰眠を貪ることになっていないだろうか)
リン(……それとも、図書室で読むのを諦め、もう既に帰路についているのか、気になったからだ)
リン(果たして、なでしこは)
リン(席について、しっかり本を読んでいた)
リン(遠くからなのでその表情は窺い知れないが、少なくとも寝ているということは無さそうだ)
リン「へえ」
リン(思わず声に出る)
リン(だから何にせよ、図書室内をうろつかなければならないのだが。それを抜きにしても個人的にうろついていただろうと思う)
リン(なでしこはちゃんと本を読んでいるのだろうか。大量の何回な文字列に打ちのめされ、惰眠を貪ることになっていないだろうか)
リン(……それとも、図書室で読むのを諦め、もう既に帰路についているのか、気になったからだ)
リン(果たして、なでしこは)
リン(席について、しっかり本を読んでいた)
リン(遠くからなのでその表情は窺い知れないが、少なくとも寝ているということは無さそうだ)
リン「へえ」
リン(思わず声に出る)
7: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:03:30.72 ID:oha1NtIX0
リン(流石に帰ってはいないだろうと思っていた――図書室から出るとき、多分なでしこは私に一言話し掛けてくる筈だから――が、いつかの本栖湖のトイレ前のときみたいにぐーすか寝ている可能性はあると思っていたからだ)
リン(まあ、杞憂だったようだけど)
リン(……そういえば、なでしこが嘘を吐いているところを私は見たことがない気がする)
リン(同じ野クルでも千明や犬山さんは普通に嘘をこいているのをよく見るが、なでしこだけは一度もない)
リン(出来ないことを出来ないと言うことはあっても、出来ないことを出来ると言ったことは、思い返してみればなかった)
リン(疑ってごめんね、と心の中で謝りながら、私は閉館時間であることを伝えようと近付いた)
8: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:03:59.76 ID:oha1NtIX0
リン(息を呑んだ)
リン(そこにいたのは、なでしこではあるけれど、なでしこではなかった。限りなくなでしこによく似た美人が、無表情で本に目を通していた)
9: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:05:08.02 ID:oha1NtIX0
リン(……いや、普段のなでしこが美人ではないと言っている訳じゃないけど)
リン(ただ、普段の彼女は美人っていうタイプじゃないのだ。どちらかというと、若い子犬? よく動くしころころ表情を変えるし、天真爛漫という言葉がよく似合う元気娘。可愛いと思うことはあっても美人というタイプではない)
リン(それが、こんなに美人に見えるなんて)
リン(彼女が読書中であるのが関係しているのだろうか。大口を空けて笑っていることが多い彼女だが、流石に読書中は無表情になっている。それが普段とのギャップと言うか、何だかとても神妙な表情をしているように見えるというか。
……美人に見えるというか)
10: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:06:36.07 ID:oha1NtIX0
リン(そういえば、なでしこのお姉さんに四尾連湖キャンプ場まで送ってもらったとき、車内で私は「なでしこのお姉さんってすっげー美人だよなあ」と評した)
リン(一方でなでしこを、「こっちはなんかもにゃもにゃしてるけど」とも評していたのだが……)
リン(今目の前にいるなでしこは、あのときみたいにもにゃもにゃしていない。「すっげー美人」と評した、お姉さんにそっくりなのだ)
リン(氷のように冷たくて、ナイフのように鋭くて、人形みたいに整った、いつものなでしこのイメージからはとても考えられない表情)
11: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:08:10.54 ID:oha1NtIX0
リン(……ああ、姉妹なんだな、と思った)
リン(子犬みたいなオーラや挙動に誤魔化されているけれど、それらを取っ払ったとき、その顔はお姉さんみたいに怜悧な美人になる)
リン(姉の遺伝子は妹にも入っていたのだ)
リン(……考えてみれば当然の話なのだが、しかし私は目から鱗がおちるような感覚を抱いた。姉妹で余りにも雰囲気が違うからだろうか)
リン(……と。なでしこが私に気付いて顔を上げた。無表情は一瞬で溶解し、明るい笑顔の花が咲く)
なでしこ「あ、リンちゃんだ。どしたの、私をじっと見て。顔になんか付いてた?」
リン(子犬みたいなオーラや挙動に誤魔化されているけれど、それらを取っ払ったとき、その顔はお姉さんみたいに怜悧な美人になる)
リン(姉の遺伝子は妹にも入っていたのだ)
リン(……考えてみれば当然の話なのだが、しかし私は目から鱗がおちるような感覚を抱いた。姉妹で余りにも雰囲気が違うからだろうか)
リン(……と。なでしこが私に気付いて顔を上げた。無表情は一瞬で溶解し、明るい笑顔の花が咲く)
なでしこ「あ、リンちゃんだ。どしたの、私をじっと見て。顔になんか付いてた?」
12: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:09:21.42 ID:oha1NtIX0
リン(ぺたぺたと自分の顔を触るなでしこ)
リン(見惚れていたなんて言えるわけもなく、私はふいっと目を逸らした)
リン「……別に。もう遅いし図書館閉めちゃうから出なよ」
リン(少々ぶっきらぼうな言い方になってしまったが、なでしこは気を悪くした様子もなく「わかった!」と頷いて帰り支度を始めた)
リン(いそいそとする彼女の表情はいつものように子犬みたいで、お姉さんの面影は消え失せている)
リン(さっきの光景が夢か幻だったかのように感じられた)
13: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:10:51.73 ID:oha1NtIX0
これで終わり
なでしこがふいに見せる無表情がお姉さんみたいな超絶美少女で志摩リンをドキドキさせて欲しい。
なでしこがふいに見せる無表情がお姉さんみたいな超絶美少女で志摩リンをドキドキさせて欲しい。
引用元: ・リン「すっげー美人」
なでしこ「で、でーと?」
2020-12-29
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 15:47:42.67 ID:aW005jC7O
関連
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 15:57:30.88 ID:aW005jC7O
リン「この間行けなかったからさ、今度の日曜南部町のキャンプ場に行かない?デイキャンになるけど」
なでしこ「えっ!?行く行く!」
リン「デイキャンだから荷物少なくていいな」
なでしこ「その分おやつとかいっぱい持ってくよ」
リン「おい、今度は風邪ひくなよ」
なでしこ「うん、死んでもひかないよリンちゃん!」
リン「いや死んだら行けないだろ」
なでしこ「えっ!?行く行く!」
リン「デイキャンだから荷物少なくていいな」
なでしこ「その分おやつとかいっぱい持ってくよ」
リン「おい、今度は風邪ひくなよ」
なでしこ「うん、死んでもひかないよリンちゃん!」
リン「いや死んだら行けないだろ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 15:58:42.66 ID:aW005jC7O
――野クル部室――
千明「で、今度はしまりんと川辺のキャンプ場でデイキャンか」
なでしこ「うちから自転車で行ける所だって」
あおい「近場のキャンプ場が開拓されてくなぁ」
千明「この辺のキャンプ場マップでも作るか」
千明「というわけで各務原隊員、今回も現地調査は任せた!」
なでしこ「はいっ、隊長!」
あおい「川辺キャンプ場なら夏行くのもええしなぁ」
千明「で、今度はしまりんと川辺のキャンプ場でデイキャンか」
なでしこ「うちから自転車で行ける所だって」
あおい「近場のキャンプ場が開拓されてくなぁ」
千明「この辺のキャンプ場マップでも作るか」
千明「というわけで各務原隊員、今回も現地調査は任せた!」
なでしこ「はいっ、隊長!」
あおい「川辺キャンプ場なら夏行くのもええしなぁ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:00:23.07 ID:aW005jC7O
あおい「でも川辺のキャンプ場ってデイキャンのイメージが強いけど何でやろ?」
千明「寝てる間に増水したらと思うと怖いからじゃね?」
なでしこ「雑炊?」
千明「お約束過ぎる食いしん坊変換すんな」
あおい「川辺でまったりデイキャンかぁ~」
なでしこ「焚き火しながらまったりお菓子食べたりご飯作ったりするんだぁ」
千明「それもうデートじゃね?」
なでしこ「で、でーと?」
千明「寝てる間に増水したらと思うと怖いからじゃね?」
なでしこ「雑炊?」
千明「お約束過ぎる食いしん坊変換すんな」
あおい「川辺でまったりデイキャンかぁ~」
なでしこ「焚き火しながらまったりお菓子食べたりご飯作ったりするんだぁ」
千明「それもうデートじゃね?」
なでしこ「で、でーと?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:02:31.77 ID:aW005jC7O
あおい「キャンプデートや」
なでしこ「ち、ちょっと待って」
千明「非日常イベントで親愛度を稼ぐやつだな」
なでしこ「し、親愛度?」
あおい「あー、でもリンちゃん攻略難度高そうやわぁ」
千明「モロに猫型人間だしな」
なでしこ「猫型・・・」ボクシマエモンデス
千明「なんだその未来の世界のキャンプ道具出しそうなキャラは」
あおい「後頭部だけ見たら近いシルエットしとるわ」
千明「猫型人間というのは、マイペース、単独行動が好き、人混みキライ、クーデレ、って感じの人間の事だ」
なでしこ「確かにリンちゃんだ」
千明「なかなか親愛度が上がりにくいタイプだな」
なでしこ「ど、どうすれば」
なでしこ「ち、ちょっと待って」
千明「非日常イベントで親愛度を稼ぐやつだな」
なでしこ「し、親愛度?」
あおい「あー、でもリンちゃん攻略難度高そうやわぁ」
千明「モロに猫型人間だしな」
なでしこ「猫型・・・」ボクシマエモンデス
千明「なんだその未来の世界のキャンプ道具出しそうなキャラは」
あおい「後頭部だけ見たら近いシルエットしとるわ」
千明「猫型人間というのは、マイペース、単独行動が好き、人混みキライ、クーデレ、って感じの人間の事だ」
なでしこ「確かにリンちゃんだ」
千明「なかなか親愛度が上がりにくいタイプだな」
なでしこ「ど、どうすれば」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:04:42.95 ID:aW005jC7O
千明「そうだな・・・まずは色仕掛だな」
あおい「いきなり最後の手段やないか」
なでしこ「色仕掛って・・・何するの?」
千明「とりあえず自室に連れ込んでだな」
あおい「おいキャンプどこ行ったんや」
千明「キャミソール姿でツイスターゲームを
あおい「あき、それ違うキャラや」ナマエニ『シ』ガナイヒトヤン
千明「・・・」チラッ
あおい「?」ボイーン
千明「・・・」チラッ
なでしこ「?」ぺたーん
千明「なでしこに色仕掛は無理か・・・」
なでしこ(あきちゃんに言われた・・・)
あおい「というかそもそも色仕掛が効くんか」
あおい「いきなり最後の手段やないか」
なでしこ「色仕掛って・・・何するの?」
千明「とりあえず自室に連れ込んでだな」
あおい「おいキャンプどこ行ったんや」
千明「キャミソール姿でツイスターゲームを
あおい「あき、それ違うキャラや」ナマエニ『シ』ガナイヒトヤン
千明「・・・」チラッ
あおい「?」ボイーン
千明「・・・」チラッ
なでしこ「?」ぺたーん
千明「なでしこに色仕掛は無理か・・・」
なでしこ(あきちゃんに言われた・・・)
あおい「というかそもそも色仕掛が効くんか」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:06:47.91 ID:aW005jC7O
――図書室――
リン「へっぷしっ」
恵那「お、なでしこちゃん達が噂してるのかな?」
リン「いや噂されてくしゃみってどんだけ古いパターンだよ」
恵那「でも風邪だったら困るじゃん、週末なでしこちゃんとキャンプでしょ?」
恵那「リンが風邪ひいたら、今度はなでしこちゃんが私の屍を越えて行けキャンプに行かなきゃだね」
リン「あいつ怖がりだからソロキャン無理だろ」
恵那「あー、夜中に一人で山のなかとか確かに怖いかも」
恵那「っていうかリンよく平気だね」
リン「へっぷしっ」
恵那「お、なでしこちゃん達が噂してるのかな?」
リン「いや噂されてくしゃみってどんだけ古いパターンだよ」
恵那「でも風邪だったら困るじゃん、週末なでしこちゃんとキャンプでしょ?」
恵那「リンが風邪ひいたら、今度はなでしこちゃんが私の屍を越えて行けキャンプに行かなきゃだね」
リン「あいつ怖がりだからソロキャン無理だろ」
恵那「あー、夜中に一人で山のなかとか確かに怖いかも」
恵那「っていうかリンよく平気だね」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:09:14.89 ID:aW005jC7O
リン「いや熊とか出たらと思うと怖いけど」
恵那「そーじゃなくて・・・お化けとか」
リン「いやそんなの居るわけ無いだろ」
恵那「えー、リンオカルトとか好きじゃん」
恵那「よくその手の本読んでるし」
リン「ああいうのはフィクションとして楽しむもんだろ」
恵那「でもさー今までキャンプしてて恐怖体験とか無いの?変なの見た~とかさ」
リン「・・・無い」
恵那「?何、今の間」
リン「いや、別に(鋭い奴)」
リン(・・・四尾連湖で見たアレ、一体何だったんだ)
リン(野生動物・・・だとしてもそれはそれで怖いし)
リン(まさかホントに牛鬼の亡霊?それとも・・・)
美波「あら、斉藤さん、志摩さん」←
恵那「あ、鳥羽せんせー」
恵那「そーじゃなくて・・・お化けとか」
リン「いやそんなの居るわけ無いだろ」
恵那「えー、リンオカルトとか好きじゃん」
恵那「よくその手の本読んでるし」
リン「ああいうのはフィクションとして楽しむもんだろ」
恵那「でもさー今までキャンプしてて恐怖体験とか無いの?変なの見た~とかさ」
リン「・・・無い」
恵那「?何、今の間」
リン「いや、別に(鋭い奴)」
リン(・・・四尾連湖で見たアレ、一体何だったんだ)
リン(野生動物・・・だとしてもそれはそれで怖いし)
リン(まさかホントに牛鬼の亡霊?それとも・・・)
美波「あら、斉藤さん、志摩さん」←
恵那「あ、鳥羽せんせー」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:12:01.87 ID:aW005jC7O
美波「し、志摩さんその髪は・・・」
リン「へ?」
恵那「今回は名古屋城をイメージしてみました」
リン「またいじったのか!って名古屋嬢?」
恵那「ちゃんとシャチホコも作ったんだよ~」
リン「城の方かよ!」
恵那「ここだけ金髪にすれば完璧だねぇ」
リン「おいやめろ」
――髪直し中――
恵那「先生今日は野クルの方はいいんですか?」
美波「今日は部室で話をするだけだと言ってましたよ」
リン「先生は調べ物ですか?」
美波「ええ、次の授業で使う資料ですが、手持ちの物より分かりやすいものがないか調べようと」
恵那(・・・こうしていると・・・)
リン(・・・まともな人なんだがなぁ・・・)
美波「?」
リン「へ?」
恵那「今回は名古屋城をイメージしてみました」
リン「またいじったのか!って名古屋嬢?」
恵那「ちゃんとシャチホコも作ったんだよ~」
リン「城の方かよ!」
恵那「ここだけ金髪にすれば完璧だねぇ」
リン「おいやめろ」
――髪直し中――
恵那「先生今日は野クルの方はいいんですか?」
美波「今日は部室で話をするだけだと言ってましたよ」
リン「先生は調べ物ですか?」
美波「ええ、次の授業で使う資料ですが、手持ちの物より分かりやすいものがないか調べようと」
恵那(・・・こうしていると・・・)
リン(・・・まともな人なんだがなぁ・・・)
美波「?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:15:05.87 ID:aW005jC7O
――野クル部室――
なでしこ「カレーめんを食べたら中から指輪が・・・」
千明「せっかくの外ご飯なのにインスタントかよ」
なでしこ「じゃあ坦々餃子鍋の餃子の中から指輪が・・・」
千明「目印付けとかないと自分で食べちゃいそうだな」
あおい「というか食べ物の中から指輪が出てくるサプライズってのがアカンと思うわ」
千明「じゃあ薪を割ったら中から指輪が・・・」
あおい「どうやって仕込むん?」
千明「焚き火の後、灰の中から指輪が・・・」
あおい「いろいろ台無しや。つーかおんなじパターンやないか」
・・・キーンコーンカーンコーン
なでしこ「あ、もうこんな時間だ」
なでしこ「カレーめんを食べたら中から指輪が・・・」
千明「せっかくの外ご飯なのにインスタントかよ」
なでしこ「じゃあ坦々餃子鍋の餃子の中から指輪が・・・」
千明「目印付けとかないと自分で食べちゃいそうだな」
あおい「というか食べ物の中から指輪が出てくるサプライズってのがアカンと思うわ」
千明「じゃあ薪を割ったら中から指輪が・・・」
あおい「どうやって仕込むん?」
千明「焚き火の後、灰の中から指輪が・・・」
あおい「いろいろ台無しや。つーかおんなじパターンやないか」
・・・キーンコーンカーンコーン
なでしこ「あ、もうこんな時間だ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:17:35.20 ID:aW005jC7O
千明「じゃあ帰るかー」
あおい「せやなぁー」
千明「しかしプロポーズ大作戦・・・何か手を考えねば・・・」
あおい「プロポーズなんか。というか何でそんなぐいぐい攻めるんや?」
千明「決まってるだろ、リンを手懐けて部員にし、広い部室を手に入れるんだ」
あおい「結局それかい」
千明「というわけで行け!なでしこよ!しまりんを手懐け野クルに引摺り込んでやるのだぁ!」
なでしこ「おまかせくださいっ!必ずや引き込んでご覧にいれますっ!」
あおい「完全に悪の組織や」
あおい「・・・ん?」
恵那「あっ」
リン「お」
なでしこ「あ~っリンちゃん!」ダッ
なでしこ「一緒に帰ろぉ~」
あおい「・・・飼い主見つけたわんこやなぁ」
千明「懐いてるのはこっちだったな」
―end―
あおい「せやなぁー」
千明「しかしプロポーズ大作戦・・・何か手を考えねば・・・」
あおい「プロポーズなんか。というか何でそんなぐいぐい攻めるんや?」
千明「決まってるだろ、リンを手懐けて部員にし、広い部室を手に入れるんだ」
あおい「結局それかい」
千明「というわけで行け!なでしこよ!しまりんを手懐け野クルに引摺り込んでやるのだぁ!」
なでしこ「おまかせくださいっ!必ずや引き込んでご覧にいれますっ!」
あおい「完全に悪の組織や」
あおい「・・・ん?」
恵那「あっ」
リン「お」
なでしこ「あ~っリンちゃん!」ダッ
なでしこ「一緒に帰ろぉ~」
あおい「・・・飼い主見つけたわんこやなぁ」
千明「懐いてるのはこっちだったな」
―end―
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 16:43:04.42 ID:aW005jC7O
以上です
キャンプシーンも書こうかと思ったんですがそもそもキャンプ場知らんし・・・
へやキャン△的なノリだと思ってください
キャンプシーンも書こうかと思ったんですがそもそもキャンプ場知らんし・・・
へやキャン△的なノリだと思ってください
引用元: ・なでしこ「で、でーと?」
【ゆるキャン△】なでしこ「赤ずきん?」
2020-12-19
1: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 15:54:09.32 ID:D6D2ZrjEO
キャスト
赤ずきん なでしこ
オオカミ リンちゃん
おばあさん あきちゃん
狩人 犬子
脚本 斉藤さん
前作的ななにか
【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527849188/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1583045649
赤ずきん なでしこ
オオカミ リンちゃん
おばあさん あきちゃん
狩人 犬子
脚本 斉藤さん
前作的ななにか
【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527849188/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1583045649
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 15:57:01.11 ID:D6D2ZrjEO
むかしむかし、南部橋西交差点のそばに、赤ずきんという可愛らしい女の子が住んでいました。
赤ずきんは森の向こうのおばあさんの家に、お見舞いに行くことになりました。
桜「おみやげ持った?」
なでしこ「うん、持った!」
桜「寄り道すんじゃないわよ」
なでしこ「だいじょうぶだよぉ~」
桜「気をつけて行きなさいよ」
なでしこ「うん、行ってくるねっ」
桜「……」(物凄く心配)
赤ずきんが森を歩いていると、オオカミが現れました。
リン「がおー。」
なでしこ「あ、オオカミさんだっ」
赤ずきんは森の向こうのおばあさんの家に、お見舞いに行くことになりました。
桜「おみやげ持った?」
なでしこ「うん、持った!」
桜「寄り道すんじゃないわよ」
なでしこ「だいじょうぶだよぉ~」
桜「気をつけて行きなさいよ」
なでしこ「うん、行ってくるねっ」
桜「……」(物凄く心配)
赤ずきんが森を歩いていると、オオカミが現れました。
リン「がおー。」
なでしこ「あ、オオカミさんだっ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/01(日) 15:57:48.95 ID:D6D2ZrjEO
リン「どこか行くの?」
なでしこ「うん、おばあちゃんのところに、おみやげを持ってお見舞いに行くんだよ」
リン「ふーん……。あ、そうだ、向こうに富士山がよく見える場所があるよ」
なでしこ「えっ?ふじさん!?どこっ!」
リン「こっちこっち…ほら」
なでしこ「ふおぉーっほんとだぁーっ」パシャパシャ
リン「あっちからだともっと良く見えるよ」
なでしこ「ほんとっ!?ちょっと行ってくるね!」ダッ
リン「……バカな女だぜ。では今のうちに」
赤ずきんが富士山の写真を撮っている間に、オオカミはおばあさんの家に先回りしました。
なでしこ「うん、おばあちゃんのところに、おみやげを持ってお見舞いに行くんだよ」
リン「ふーん……。あ、そうだ、向こうに富士山がよく見える場所があるよ」
なでしこ「えっ?ふじさん!?どこっ!」
リン「こっちこっち…ほら」
なでしこ「ふおぉーっほんとだぁーっ」パシャパシャ
リン「あっちからだともっと良く見えるよ」
なでしこ「ほんとっ!?ちょっと行ってくるね!」ダッ
リン「……バカな女だぜ。では今のうちに」
赤ずきんが富士山の写真を撮っている間に、オオカミはおばあさんの家に先回りしました。
4: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 15:58:52.60 ID:D6D2ZrjEO
千明「はーっはっはぁ!よく来たなオオカミィ!だがな、そう易々と私を倒せると思うなy
リン「いやそういうのいいから」ゲシッ
千明「もうちょい目立たせろよォ~!」
オオカミはおばあさんを丸呑みにすると、おばあさんになりすましてベッドに潜り込みました。
フォルダいっぱいに富士山の写真を撮った赤ずきんは、ようやくおばあさんの家にたどり着きました。
なでしこ「おばあちゃん、お見舞いに来たよっ!」
リン「おや、赤ずきん、よく来たねぇ」
なでしこ「あれ?おばあちゃん、なんかいつもと声が違う気が……本田未央っぽかったのに、川島瑞樹っぽくなってる…」
リン「なぜデレマスで例える!?」
リン「いやそういうのいいから」ゲシッ
千明「もうちょい目立たせろよォ~!」
オオカミはおばあさんを丸呑みにすると、おばあさんになりすましてベッドに潜り込みました。
フォルダいっぱいに富士山の写真を撮った赤ずきんは、ようやくおばあさんの家にたどり着きました。
なでしこ「おばあちゃん、お見舞いに来たよっ!」
リン「おや、赤ずきん、よく来たねぇ」
なでしこ「あれ?おばあちゃん、なんかいつもと声が違う気が……本田未央っぽかったのに、川島瑞樹っぽくなってる…」
リン「なぜデレマスで例える!?」
5: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 15:59:41.83 ID:D6D2ZrjEO
なでしこ「おばあちゃんの目は、どうしてそんなに大きいの?」
リン「それはね、漫画やアニメのキャラはデフォルメされてるからだよ」
なでしこ「おばあちゃんのおだんごは、どうしてそんなに大きいの?」
リン「それはね、ほどくと結構長いからだよ」
なでしこ「おばあちゃんのお口は、どうしてそんなに大きいの?」
リン「それはね……お前を食べるため…」
なでしこ「えっ、お腹空いてるの?だったらちょうどいいおみやげ持ってきたよ。……はい、これ」
リン「……なにこれ?」
なでしこ「お鍋だよ、担々餃子鍋」
リン「どうやって持ってきた!?」
なでしこ「はい、たーんとおあがりぃ」
リン「お前がおばあちゃんじゃねえか」
リン「それはね、漫画やアニメのキャラはデフォルメされてるからだよ」
なでしこ「おばあちゃんのおだんごは、どうしてそんなに大きいの?」
リン「それはね、ほどくと結構長いからだよ」
なでしこ「おばあちゃんのお口は、どうしてそんなに大きいの?」
リン「それはね……お前を食べるため…」
なでしこ「えっ、お腹空いてるの?だったらちょうどいいおみやげ持ってきたよ。……はい、これ」
リン「……なにこれ?」
なでしこ「お鍋だよ、担々餃子鍋」
リン「どうやって持ってきた!?」
なでしこ「はい、たーんとおあがりぃ」
リン「お前がおばあちゃんじゃねえか」
6: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:00:59.36 ID:D6D2ZrjEO
リン「……」モグモグ
なでしこ「…どお?」
リン「うまい…」
なでしこ「よしっ!」
なでしこ「おかわりもあるよぅ」
リン「ありがと」モグモグ
なでしこ「まだまだあるよぅ」
リン「いや、私少食だし、そんなに食えん」
なでしこ「そうなんだ…。じゃあ、お腹空いたら、私がまたなにか作るねっ」
リン「……うん」
こうして二人は末長く幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
~fin~
なでしこ「…どお?」
リン「うまい…」
なでしこ「よしっ!」
なでしこ「おかわりもあるよぅ」
リン「ありがと」モグモグ
なでしこ「まだまだあるよぅ」
リン「いや、私少食だし、そんなに食えん」
なでしこ「そうなんだ…。じゃあ、お腹空いたら、私がまたなにか作るねっ」
リン「……うん」
こうして二人は末長く幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
~fin~
7: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:01:53.84 ID:D6D2ZrjEO
千明「…って、あたし喰われっぱなしじゃねーか!」
あおい「私なん出番なかったで!?」
リン「大不評だな」
恵那「う~ん……。じゃあ、主役を交代してみよう。次はリンが赤ずきんで、なでしこちゃんがオオカミで」
なでしこ「うん、わかった。じゃあリンちゃん、はい」
リン「ん?…あぁ、頭巾か」カブリカブリ…
あおい「……なんかめっちゃ見覚えあるんやけど」
千明「きらファンで見た画だな、これ」
恵那「じゃ、take2スタート!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
あおい「私なん出番なかったで!?」
リン「大不評だな」
恵那「う~ん……。じゃあ、主役を交代してみよう。次はリンが赤ずきんで、なでしこちゃんがオオカミで」
なでしこ「うん、わかった。じゃあリンちゃん、はい」
リン「ん?…あぁ、頭巾か」カブリカブリ…
あおい「……なんかめっちゃ見覚えあるんやけど」
千明「きらファンで見た画だな、これ」
恵那「じゃ、take2スタート!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
8: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:02:45.22 ID:D6D2ZrjEO
むかしむかし、身延の反木川沿いに、赤ずきんという可愛らしい女の子が住んでいました。
リン「なんだよこの住所を晒していく導入は」
赤ずきんは森の向こうのおばあさんの家に、お見舞いに行くことになりました。
咲「免許取りたてなんだから、車には気を付けなさいよ」
リン「分かってるよ」
咲「あんまり危ない道は通っちゃダメよ」
リン「分かってるって、じゃあ行ってくるね」
ビィーーン…
なでしこ「えっ!?リンちゃんバイク!?ま、待ってよぉ~」
リン「なんだよこの住所を晒していく導入は」
赤ずきんは森の向こうのおばあさんの家に、お見舞いに行くことになりました。
咲「免許取りたてなんだから、車には気を付けなさいよ」
リン「分かってるよ」
咲「あんまり危ない道は通っちゃダメよ」
リン「分かってるって、じゃあ行ってくるね」
ビィーーン…
なでしこ「えっ!?リンちゃんバイク!?ま、待ってよぉ~」
9: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:03:37.07 ID:D6D2ZrjEO
オオカミは頑張って、どうにかおばあさんの家に先回りしました。
なでしこ「はぁ、はぁ、間に合った…」
千明「すげーなお前」
なでしこ「時間もないし、えいっ」パクッ
千明「結局こんな出番か~」
オオカミはおばあさんを丸呑みにすると、おばあさんになりすましてベッドに潜り込みました。
なでしこ「ふっふっふ、あとはリンちゃんを待つだけ…」
なでしこ「…」
なでしこ「……」
なでしこ「リンちゃん遅いナァ………」
なでしこ「はぁ、はぁ、間に合った…」
千明「すげーなお前」
なでしこ「時間もないし、えいっ」パクッ
千明「結局こんな出番か~」
オオカミはおばあさんを丸呑みにすると、おばあさんになりすましてベッドに潜り込みました。
なでしこ「ふっふっふ、あとはリンちゃんを待つだけ…」
なでしこ「…」
なでしこ「……」
なでしこ「リンちゃん遅いナァ………」
10: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:04:39.19 ID:D6D2ZrjEO
赤ずきんは、だいぶ遅れておばあさんの家にたどり着きました。
リン「近道したつもりが、まさか通行止めとは…。迂回したおかげでかなりかかったな…まぁいいか」
リン「おばあちゃん、お見舞いに来たよ」
リン「……?」
リン「……おばあちゃん?」
なでしこ「…zzz」スヤァ
リン(寝てやがる)
リン「おばあちゃん、おーい、来たよー」ユサユサ
なでしこ「う~ん…むにゃむにゃ、もう食べられないよぅ」スヤァ
リン「ベタな寝言言いやがって。おい、なでしこ、起きろ」ユサユサ
なでしこ「むぁ~……あ、リンちゃん…おはようございます」
リン「寝ぼけてやがる…おい、役を忘れるなよ」
なでしこ「役……あっ、そうだ、オオカミだった!」
リン「今それ言っちゃダメだろ」
なでしこ「そっか、おばあさんのフリを…いや、ええっと……」アタフタ
リン「グダグダじゃねぇか」
リン「近道したつもりが、まさか通行止めとは…。迂回したおかげでかなりかかったな…まぁいいか」
リン「おばあちゃん、お見舞いに来たよ」
リン「……?」
リン「……おばあちゃん?」
なでしこ「…zzz」スヤァ
リン(寝てやがる)
リン「おばあちゃん、おーい、来たよー」ユサユサ
なでしこ「う~ん…むにゃむにゃ、もう食べられないよぅ」スヤァ
リン「ベタな寝言言いやがって。おい、なでしこ、起きろ」ユサユサ
なでしこ「むぁ~……あ、リンちゃん…おはようございます」
リン「寝ぼけてやがる…おい、役を忘れるなよ」
なでしこ「役……あっ、そうだ、オオカミだった!」
リン「今それ言っちゃダメだろ」
なでしこ「そっか、おばあさんのフリを…いや、ええっと……」アタフタ
リン「グダグダじゃねぇか」
11: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:05:49.34 ID:D6D2ZrjEO
なでしこ「えーーと、」
なでしこ「……」
なでしこ「…ふっふっふ、バレてしまったからには仕方ない」
リン「赤ずきんで聞いたことないセリフだな」
なでしこ「というわけで、食べちゃうぞぉ」
リン「ま、待て、おみやげ持ってきてあるから。ほれ、身延まんじゅう(12個入)だ」
なでしこ「あっ、身延まんじゅう!これ美味しいよねぇ」モグモグ
リン(流石のなでしこも、飲み物無しでまんじゅう12個はすぐには食べきれまい。よし、今のうちに逃げ…)
なでしこ「ごちそうさまでしたっ」
リン「バカな!もう食っただと!?」
なでしこ「じゃあ次は赤ずきんちゃんを……うへへ」
リン「な、何か他に食べ物は…」キョロキョロ
リン「台所にほうとうがあった!これ作るから…」
なでしこ「それって、どのくらいかかるの?」
リン「40分くらい、かな?」
なでしこ「40…分……」グルル…
なでしこ「……」
なでしこ「…ふっふっふ、バレてしまったからには仕方ない」
リン「赤ずきんで聞いたことないセリフだな」
なでしこ「というわけで、食べちゃうぞぉ」
リン「ま、待て、おみやげ持ってきてあるから。ほれ、身延まんじゅう(12個入)だ」
なでしこ「あっ、身延まんじゅう!これ美味しいよねぇ」モグモグ
リン(流石のなでしこも、飲み物無しでまんじゅう12個はすぐには食べきれまい。よし、今のうちに逃げ…)
なでしこ「ごちそうさまでしたっ」
リン「バカな!もう食っただと!?」
なでしこ「じゃあ次は赤ずきんちゃんを……うへへ」
リン「な、何か他に食べ物は…」キョロキョロ
リン「台所にほうとうがあった!これ作るから…」
なでしこ「それって、どのくらいかかるの?」
リン「40分くらい、かな?」
なでしこ「40…分……」グルル…
12: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:06:51.28 ID:D6D2ZrjEO
リン「ま、待て!桔梗信玄餅があったから、これ食べて待ってて」
なでしこ「桔梗信玄餅だっ!いただきますっ」
なでしこ「きな粉と混ざった黒蜜がおもちに合うよぅ」モミモミ モグモグ
リン「くろ玉があったぞ!」
なでしこ「甘い羊羹にあっさり目の餡が美味しいっ」モグモグ
リン「月の雫があったぞ!」
なでしこ「コーティングの砂糖の甘さと、中のぶどうの酸っぱさがちょうどいいねぃ」モグモグ
リン「ふじフォンがあったぞ!」
なでしこ「ふおぉーーっ、ふじさんのシフォンケーキだぁっ!」モグモグ
リン「塩羊羹があったぞ!」
なでしこ「塩のしょっぱさが、あんこの甘さを引き立てて美味しいっ」モグモグ
リン「笹子餅があったぞ!」
なでしこ「草餅の香りと甘さ控えめの餡が合うねぃ」モグモグ
なでしこ「桔梗信玄餅だっ!いただきますっ」
なでしこ「きな粉と混ざった黒蜜がおもちに合うよぅ」モミモミ モグモグ
リン「くろ玉があったぞ!」
なでしこ「甘い羊羹にあっさり目の餡が美味しいっ」モグモグ
リン「月の雫があったぞ!」
なでしこ「コーティングの砂糖の甘さと、中のぶどうの酸っぱさがちょうどいいねぃ」モグモグ
リン「ふじフォンがあったぞ!」
なでしこ「ふおぉーーっ、ふじさんのシフォンケーキだぁっ!」モグモグ
リン「塩羊羹があったぞ!」
なでしこ「塩のしょっぱさが、あんこの甘さを引き立てて美味しいっ」モグモグ
リン「笹子餅があったぞ!」
なでしこ「草餅の香りと甘さ控えめの餡が合うねぃ」モグモグ
13: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:07:43.69 ID:D6D2ZrjEO
赤ずきんは、おばあさんの家にあった山梨銘菓をオオカミに食べさせて時間稼ぎをしました。
リン「長野県のやつ混じってなかったか?まあいいや、ほうとう出来たぞ」
なでしこ「うはぁ~っ美味しそう!いただきますっ」ズルズル
リン(鍋いっぱいのほうとう……流石に食いきれまい。今のうちに逃げ…)
なでしこ「ごちそうさまでしたっ!」
リン「なっ…!瞬殺……だと……!?」
リン「ほ、他に食べ物は…」キョロキョロ
なでしこ「もうおわり?おわり?」
リン「も、もう、無い…」
なでしこ「じゃ、食べていい?」
リン「お前はグラ◯ニーかっ!」
なでしこ「えい」パクッ
オオカミは赤ずきんを丸呑みにすると、満足してそのまま寝てしまいました。
リン「長野県のやつ混じってなかったか?まあいいや、ほうとう出来たぞ」
なでしこ「うはぁ~っ美味しそう!いただきますっ」ズルズル
リン(鍋いっぱいのほうとう……流石に食いきれまい。今のうちに逃げ…)
なでしこ「ごちそうさまでしたっ!」
リン「なっ…!瞬殺……だと……!?」
リン「ほ、他に食べ物は…」キョロキョロ
なでしこ「もうおわり?おわり?」
リン「も、もう、無い…」
なでしこ「じゃ、食べていい?」
リン「お前はグラ◯ニーかっ!」
なでしこ「えい」パクッ
オオカミは赤ずきんを丸呑みにすると、満足してそのまま寝てしまいました。
14: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:08:24.66 ID:D6D2ZrjEO
そこに、森の狩人が通りかかりました。
あおい「ようやく出番やっ!」
なでしこ「むにゃむにゃ、おなかすいたよぅ」パクッ
あおい「えっ?」
オオカミは、寝ぼけたまま狩人を丸呑みにしてしまいました。
なでしこ「う~ん…、おなか………すいたナァ……」ゴゴゴ…
おなかを空かせたオオカミは食欲の権化と化し、森も、山も、ついには世界すら呑み込み、こうして全ては無に帰しました。
めでたしめでたし。
~fin~
あおい「ようやく出番やっ!」
なでしこ「むにゃむにゃ、おなかすいたよぅ」パクッ
あおい「えっ?」
オオカミは、寝ぼけたまま狩人を丸呑みにしてしまいました。
なでしこ「う~ん…、おなか………すいたナァ……」ゴゴゴ…
おなかを空かせたオオカミは食欲の権化と化し、森も、山も、ついには世界すら呑み込み、こうして全ては無に帰しました。
めでたしめでたし。
~fin~
15: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:09:30.41 ID:D6D2ZrjEO
リン「めでたしではないだろ」
千明「つーかなんだよこのシュールなオチは」
恵那「そう?いいオチだと思ったんだけど」
あおい「結局私の出番無いやん~」
ーーENDーー
千明「つーかなんだよこのシュールなオチは」
恵那「そう?いいオチだと思ったんだけど」
あおい「結局私の出番無いやん~」
ーーENDーー
16: ◆B3wpNAiq0Q 2020/03/01(日) 16:12:46.98 ID:D6D2ZrjEO
以上になります
二期……二期はまだか…
二期……二期はまだか…
引用元: ・【ゆるキャン△】なでしこ「赤ずきん?」
【ゆるキャン△】千明「動画を撮るぞっ!」
2020-12-04
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:14:49.32 ID:/xp3mvtCO
午前8時32分
本栖高校校門前
なでしこ「おはようございますっ!」
なでしこ「私たちは今、本栖高校校門前に来ていますっ」
あおい「・・・」●REC
リン「・・・」
なでしこ「時刻は・・・えー、朝の8時半位でしょうか」
千明「良いお天気ですね」
なでしこ「寒いですが、よく晴れて絶好の行楽日和ですねっ」
リン「・・・おい」
なでしこ「では早速今日の・・・」
千明「いやいやなでしこさん、その前に出演陣の紹介だけでもやらないと」
なでしこ「あっ!そうでした」
リン「・・・なぁ」
千明「えー、まず我々野外活動サークルのエース、各務原なでしこさん」
なでしこ「なでしこですっ」
千明「それから、休日に訳も分からぬまま呼び出されてやって来た、しまりんこと志摩リンさん」
リン「何なんだよこれはっ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532168089
本栖高校校門前
なでしこ「おはようございますっ!」
なでしこ「私たちは今、本栖高校校門前に来ていますっ」
あおい「・・・」●REC
リン「・・・」
なでしこ「時刻は・・・えー、朝の8時半位でしょうか」
千明「良いお天気ですね」
なでしこ「寒いですが、よく晴れて絶好の行楽日和ですねっ」
リン「・・・おい」
なでしこ「では早速今日の・・・」
千明「いやいやなでしこさん、その前に出演陣の紹介だけでもやらないと」
なでしこ「あっ!そうでした」
リン「・・・なぁ」
千明「えー、まず我々野外活動サークルのエース、各務原なでしこさん」
なでしこ「なでしこですっ」
千明「それから、休日に訳も分からぬまま呼び出されてやって来た、しまりんこと志摩リンさん」
リン「何なんだよこれはっ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532168089
関連
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:31:02.61 ID:/xp3mvtCO
なでしこ「野クルの活動PR動画だよ、リンちゃん!」
リン「活動PR動画ぁ?」
千明「我々野クルの活動を動画に撮って、動画サイトにアップする事で活動をアピールし、部員を増やして部に昇格、広い部室をゲットして部費までもらい、ついでに広告収入まで得られれば良いなぁ~・・・、と」
リン「欲望が果てしないな」
なでしこ「その記念すべき第一弾だよ」
リン「入りからして思いっきり某ローカル番組っぽいんだが」
千明「その辺はあまり気にするな。というわけで改めてメンバーの紹介でもするか」
千明「まずはわたくし、野外活動サークル部長兼ディレクターの大垣千明」
千明「そしてディレクター兼カメラ担当。スーパーでのアルバイト姿が人妻感溢れると話題のイヌ子こと犬山あおい」
あおい「誰が人妻や」●REC
千明「それから出演陣、野クルのエース、なでしこ強い子元気な子でお馴染み各務原なでしこさん」
なでしこ「よろしくお願いしますっ!」
リン「なんだそのキャッチコピー」
千明「そして孤高のソロキャンパーにして、野クルの外部特別顧問、しまりんこと志摩リンさん」
リン「その紹介やめろ」
リン「活動PR動画ぁ?」
千明「我々野クルの活動を動画に撮って、動画サイトにアップする事で活動をアピールし、部員を増やして部に昇格、広い部室をゲットして部費までもらい、ついでに広告収入まで得られれば良いなぁ~・・・、と」
リン「欲望が果てしないな」
なでしこ「その記念すべき第一弾だよ」
リン「入りからして思いっきり某ローカル番組っぽいんだが」
千明「その辺はあまり気にするな。というわけで改めてメンバーの紹介でもするか」
千明「まずはわたくし、野外活動サークル部長兼ディレクターの大垣千明」
千明「そしてディレクター兼カメラ担当。スーパーでのアルバイト姿が人妻感溢れると話題のイヌ子こと犬山あおい」
あおい「誰が人妻や」●REC
千明「それから出演陣、野クルのエース、なでしこ強い子元気な子でお馴染み各務原なでしこさん」
なでしこ「よろしくお願いしますっ!」
リン「なんだそのキャッチコピー」
千明「そして孤高のソロキャンパーにして、野クルの外部特別顧問、しまりんこと志摩リンさん」
リン「その紹介やめろ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:32:08.49 ID:/xp3mvtCO
千明「以上四名が我々どうでしょう班だっ!」
リン「どうでしょう班って言っちゃったよ」
リン「というか誰が外部特別顧問だ。顧問ならちゃんと居るだろ」
千明「あー・・・先生は・・・一応朝電話したんだが」
リン「・・・もう大体分かった」
千明「妹さんが出て、二日酔いで死んでると・・・」
リン「やっぱり」
千明「スタイリストの斉藤にも電話したんだが出なかった」
リン「100%寝てるな、というかスタイリストだったのか斉藤」
千明「ともあれまずはこの四人で企画を進めていこうと思う」
リン「この流れで企画とか嫌な予感しかしないんだが」
リン「どうでしょう班って言っちゃったよ」
リン「というか誰が外部特別顧問だ。顧問ならちゃんと居るだろ」
千明「あー・・・先生は・・・一応朝電話したんだが」
リン「・・・もう大体分かった」
千明「妹さんが出て、二日酔いで死んでると・・・」
リン「やっぱり」
千明「スタイリストの斉藤にも電話したんだが出なかった」
リン「100%寝てるな、というかスタイリストだったのか斉藤」
千明「ともあれまずはこの四人で企画を進めていこうと思う」
リン「この流れで企画とか嫌な予感しかしないんだが」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:33:15.59 ID:/xp3mvtCO
千明「ちゃんと企画会議を行っていくつか考えてきたぞぉ。まずは企画候補その1」
なでしこ「富士山一周リヤカーの旅!」
リン「いきなりそれか」
千明「富士山周辺のキャンプ場を回りながら、キャンプ道具を積んだリヤカーをみんなでひくことで、絆と結束を深めようという企画だ」
リン「溝の方が深まるんじゃないか?」
千明「ちなみに一日7時間歩いて三日程かかる」
リン「なんとなく出来そうな気になる数字を挙げるなよ」
千明「富士山周辺はキャンプ場多いし、活動をアピールするにはなかなか良い企画だと思ったのだが・・・」
リン「?」
千明「職務質問が不可避である、という理由でボツになった」
リン「まぁ、されるだろうな。思いっきり怪しいし」
なでしこ「富士山一周リヤカーの旅!」
リン「いきなりそれか」
千明「富士山周辺のキャンプ場を回りながら、キャンプ道具を積んだリヤカーをみんなでひくことで、絆と結束を深めようという企画だ」
リン「溝の方が深まるんじゃないか?」
千明「ちなみに一日7時間歩いて三日程かかる」
リン「なんとなく出来そうな気になる数字を挙げるなよ」
千明「富士山周辺はキャンプ場多いし、活動をアピールするにはなかなか良い企画だと思ったのだが・・・」
リン「?」
千明「職務質問が不可避である、という理由でボツになった」
リン「まぁ、されるだろうな。思いっきり怪しいし」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:34:05.04 ID:/xp3mvtCO
千明「まだあるぞ、企画候補その2」
なでしこ「対決甲州!」
リン「なんだそれ?」
千明「吉田うどん、鳥モツ煮、笹子餅など、山梨各地の名物を、出演陣の対決形式で紹介していこうという企画だ」
リン「出演陣の対決形式って・・・私となでしこで勝負すんのか!?」
なでしこ「負けないよっ、リンちゃん!」
リン「勝てるかっ!早食いでも大食いでも対抗できる気がしないわ!」
千明「まぁこれも、どんなにハンデを付けたところで勝負にならないだろうって事でボツになった」
リン「またボツか。ボツになってないやつを出せよ」
なでしこ「対決甲州!」
リン「なんだそれ?」
千明「吉田うどん、鳥モツ煮、笹子餅など、山梨各地の名物を、出演陣の対決形式で紹介していこうという企画だ」
リン「出演陣の対決形式って・・・私となでしこで勝負すんのか!?」
なでしこ「負けないよっ、リンちゃん!」
リン「勝てるかっ!早食いでも大食いでも対抗できる気がしないわ!」
千明「まぁこれも、どんなにハンデを付けたところで勝負にならないだろうって事でボツになった」
リン「またボツか。ボツになってないやつを出せよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:35:21.51 ID:/xp3mvtCO
千明「ボツになってないやつというとこれだな、原付東日本縦断ラリー!」
リン「色々と待て」
なでしこ「え、ていうかあきちゃん、それ私も聞いてないよぉ」
千明「各地のキャンプ場でキャンプ泊しつつ、ひたすら北を目指して行くという企画だ」
リン「キャンプ泊しながらって、本家よりも過酷になってるじゃないか!」
千明「いやぁ、一応野クルの活動って事だからキャンプはしないと」
リン「というか東日本縦断って、北海道まで行くのか!?」
千明「いや、津軽海峡を越えるのが(金銭的に)困難だということで青森までだ」
リン「それだってかなりの距離だろ」
千明「大体900㎞くらいだな」
リン「サラッと言うな!そもそも原付持ってんの私だけだろ」
リン「色々と待て」
なでしこ「え、ていうかあきちゃん、それ私も聞いてないよぉ」
千明「各地のキャンプ場でキャンプ泊しつつ、ひたすら北を目指して行くという企画だ」
リン「キャンプ泊しながらって、本家よりも過酷になってるじゃないか!」
千明「いやぁ、一応野クルの活動って事だからキャンプはしないと」
リン「というか東日本縦断って、北海道まで行くのか!?」
千明「いや、津軽海峡を越えるのが(金銭的に)困難だということで青森までだ」
リン「それだってかなりの距離だろ」
千明「大体900㎞くらいだな」
リン「サラッと言うな!そもそも原付持ってんの私だけだろ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:36:25.32 ID:/xp3mvtCO
千明「安心しろ、なでしこはチャリだ」
なでしこ「えっ?!??」
リン「チャリで青森までってどんな拷問だよ・・・」
なでしこ「あ、あきちゃん達はどうするの?撮影もしなきゃだし、自転車じゃあ無理じゃない?」
千明「その辺に関しては、なでしこの姉ちゃんが全面的に協力してくれる事になっている」
なでしこ「お、お姉ちゃぁぁああぁぁん!」
リン「根回し済みか・・・そういや好きなんだっけ」
千明「まぁこの企画もスケジュールなどの調整が必要って事で、とりあえずは保留になった」
リン「保留って、いつかはやるのか」
あおい「それについては、なでしこちゃんにお姉さんからコメントを預かっとるで」●REC
なでしこ「コメント?」
千明「今度太ったらマジでやらせる、だと」
なでしこ「ふぎゅうぅぅ」
リン(マジでやりかねん・・・)
なでしこ「えっ?!??」
リン「チャリで青森までってどんな拷問だよ・・・」
なでしこ「あ、あきちゃん達はどうするの?撮影もしなきゃだし、自転車じゃあ無理じゃない?」
千明「その辺に関しては、なでしこの姉ちゃんが全面的に協力してくれる事になっている」
なでしこ「お、お姉ちゃぁぁああぁぁん!」
リン「根回し済みか・・・そういや好きなんだっけ」
千明「まぁこの企画もスケジュールなどの調整が必要って事で、とりあえずは保留になった」
リン「保留って、いつかはやるのか」
あおい「それについては、なでしこちゃんにお姉さんからコメントを預かっとるで」●REC
なでしこ「コメント?」
千明「今度太ったらマジでやらせる、だと」
なでしこ「ふぎゅうぅぅ」
リン(マジでやりかねん・・・)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:37:26.25 ID:/xp3mvtCO
リン「で、結局今日は何をやるんだよ」
千明「とりあえず本栖湖のキャンプ場で適当にデイキャンプでもしようかと」
リン「一気にゆるくなったな」
千明「まぁ最初だしな。別にやりたいなら構わんぞぉ、青森行くかぁ?」
リン「誰が行くか」
千明「大間でマグロ釣るぞぉ~」
なでしこ「マグロっ!」ピクッ
リン「お前が釣られるなよ・・・マグロ食べるために自転車で900㎞行く気か」
なでしこ「はっ、そーだった」
リン「やれやれ」
千明「じゃ、とりあえずこれから本栖湖の方へ向かうとするか」
なでしこ「では本栖湖に向けて、しゅっぱ~~つっ」
――――――
――――
――
千明「とりあえず本栖湖のキャンプ場で適当にデイキャンプでもしようかと」
リン「一気にゆるくなったな」
千明「まぁ最初だしな。別にやりたいなら構わんぞぉ、青森行くかぁ?」
リン「誰が行くか」
千明「大間でマグロ釣るぞぉ~」
なでしこ「マグロっ!」ピクッ
リン「お前が釣られるなよ・・・マグロ食べるために自転車で900㎞行く気か」
なでしこ「はっ、そーだった」
リン「やれやれ」
千明「じゃ、とりあえずこれから本栖湖の方へ向かうとするか」
なでしこ「では本栖湖に向けて、しゅっぱ~~つっ」
――――――
――――
――
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:38:42.96 ID:/xp3mvtCO
午前10時06分
本栖湖
湖畔キャンプ場
千明「ゼエハア、と、という訳で、本栖湖に、ゼエハア、やって、き、きました」
リン「息整えてから撮れよ」
千明「あの坂、キツすぎるだろ、死ぬかと思った」ゼエハア
なでしこ「うわぁ~~っ、晴れてて富士山がよく見えるよぉっ!」パシャッ
千明「原付のリンはともかく、何であいつあんなに元気なんだ?」ゼエハア
あおい「なでしこ強い子元気な子過ぎるやろ」ゼエハア ●REC
リン「南部町から自転車で来たんだろ?ほんとどんな体力してんだ」
本栖湖
湖畔キャンプ場
千明「ゼエハア、と、という訳で、本栖湖に、ゼエハア、やって、き、きました」
リン「息整えてから撮れよ」
千明「あの坂、キツすぎるだろ、死ぬかと思った」ゼエハア
なでしこ「うわぁ~~っ、晴れてて富士山がよく見えるよぉっ!」パシャッ
千明「原付のリンはともかく、何であいつあんなに元気なんだ?」ゼエハア
あおい「なでしこ強い子元気な子過ぎるやろ」ゼエハア ●REC
リン「南部町から自転車で来たんだろ?ほんとどんな体力してんだ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:39:53.62 ID:/xp3mvtCO
千明「さて、まずはテントでも立てるか」
リン「デイキャンだろ?」
千明「そうだけど、雰囲気づくりの為にな」
リン「私のテントも立てるのか?」
千明「あたしらの980円テントだけじゃパッとしないだろ?」
リン「それでフル装備で来いとか言ってたのか」
千明「タープも持ってきたから、テントと合わせていい感じの絵になるぞっ。という訳でここをキャンプ地とする!」
リン「それ言いたいだけだろ。となると、それなりに広くて見映えのする場所に・・・」
なでしこ「リンちゃん、この辺は?」
リン「テント三つとタープだからな、タープをどう張るか・・・」ブツブツ
千明「・・・なんだかんだでやる気になってるな」
あおい「でも助かるわぁ~」●REC
リン「デイキャンだろ?」
千明「そうだけど、雰囲気づくりの為にな」
リン「私のテントも立てるのか?」
千明「あたしらの980円テントだけじゃパッとしないだろ?」
リン「それでフル装備で来いとか言ってたのか」
千明「タープも持ってきたから、テントと合わせていい感じの絵になるぞっ。という訳でここをキャンプ地とする!」
リン「それ言いたいだけだろ。となると、それなりに広くて見映えのする場所に・・・」
なでしこ「リンちゃん、この辺は?」
リン「テント三つとタープだからな、タープをどう張るか・・・」ブツブツ
千明「・・・なんだかんだでやる気になってるな」
あおい「でも助かるわぁ~」●REC
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:41:13.89 ID:/xp3mvtCO
午前10時46分
設営完了
なでしこ「設営完了しましたっ!」
リン「立ててるところ撮らなくて良かったのか?」
千明「とりあえず今日はキャンプの雰囲気的なものを撮って、そういう細かいやつは今後に回そうかと」
リン「結構考えてるな」
千明「という訳で普段通りに過ごしてくれ。撮ってくから」
リン「普段通りか・・・」
なでしこ「うん、分かった」
千明「さて、まずはリンから・・・」
リン「・・・」
リン「・・・」ペラッ
リン「・・・」
リン「・・・」ペラッ
千明「・・・本読んでるだけじゃねーか!」
リン「いや普段通りって言うから」
設営完了
なでしこ「設営完了しましたっ!」
リン「立ててるところ撮らなくて良かったのか?」
千明「とりあえず今日はキャンプの雰囲気的なものを撮って、そういう細かいやつは今後に回そうかと」
リン「結構考えてるな」
千明「という訳で普段通りに過ごしてくれ。撮ってくから」
リン「普段通りか・・・」
なでしこ「うん、分かった」
千明「さて、まずはリンから・・・」
リン「・・・」
リン「・・・」ペラッ
リン「・・・」
リン「・・・」ペラッ
千明「・・・本読んでるだけじゃねーか!」
リン「いや普段通りって言うから」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:42:15.92 ID:/xp3mvtCO
千明「動きが無さすぎんだろ、動画だぞ」
あおい「ま、まぁこれも贅沢な時間の使い方やと思えば・・・」●REC
千明「ページめくる以外、微動だにしてなかったぞ」
あおい「日向ぼっこしとる猫みたいやなぁ・・・」●REC
千明「ええい、こうなったらなでしこだ」
なでしこ「湖に富士山写ってるっ」パシャッ
なでしこ「わぁ~、ボートも有るよぅ」スタタタ
なでしこ「みてみて、松ぼっくり落ちてるっ!」
千明「・・・こっちは動きっぱなしだな」
あおい「リード外した犬みたいやな」●REC
千明「あんま動き回られても撮りにくいな・・・とりあえず焚き火でもしてみるか」
リン「普段通り過ごせとか言っといて・・・」
あおい「ま、まぁこれも贅沢な時間の使い方やと思えば・・・」●REC
千明「ページめくる以外、微動だにしてなかったぞ」
あおい「日向ぼっこしとる猫みたいやなぁ・・・」●REC
千明「ええい、こうなったらなでしこだ」
なでしこ「湖に富士山写ってるっ」パシャッ
なでしこ「わぁ~、ボートも有るよぅ」スタタタ
なでしこ「みてみて、松ぼっくり落ちてるっ!」
千明「・・・こっちは動きっぱなしだな」
あおい「リード外した犬みたいやな」●REC
千明「あんま動き回られても撮りにくいな・・・とりあえず焚き火でもしてみるか」
リン「普段通り過ごせとか言っといて・・・」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:43:26.97 ID:/xp3mvtCO
千明「直火OKだよなここ?」
リン「うん、あと薪も自由に使って良いから・・・」
千明「マジでっ!?おーしなでしこ、薪集めんぞぉっ」
なでしこ「うん!」
リン「焚き付け用に細い枝と、あと着火剤代りに松ぼっくりも」
千明「イヌ子、ちょっとこれアップで」
あおい「ええで」●REC
千明「松ぼっくり・・・これはマッチ一本で火が付く天然の優秀な着火剤(渋い声)」
リン「なにやってんだ?」
千明「いや、こういう豆知識的なのも入れてった方が良いかなと」
リン「まあ、それは分かるけど」
千明「カサが開いたものは乾燥し、よく燃えます(渋い声)」
リン「何でそんな渋い声なんだ」
リン「うん、あと薪も自由に使って良いから・・・」
千明「マジでっ!?おーしなでしこ、薪集めんぞぉっ」
なでしこ「うん!」
リン「焚き付け用に細い枝と、あと着火剤代りに松ぼっくりも」
千明「イヌ子、ちょっとこれアップで」
あおい「ええで」●REC
千明「松ぼっくり・・・これはマッチ一本で火が付く天然の優秀な着火剤(渋い声)」
リン「なにやってんだ?」
千明「いや、こういう豆知識的なのも入れてった方が良いかなと」
リン「まあ、それは分かるけど」
千明「カサが開いたものは乾燥し、よく燃えます(渋い声)」
リン「何でそんな渋い声なんだ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:45:13.85 ID:/xp3mvtCO
千明「結構集まったな。よぉし、盛大に燃やし尽くすぞぉ!」
リン「そんな動画アップしたらそれこそ炎上するぞ」
なでしこ「松ぼっくりに火をつけて、上に細かい枝を乗せる・・・と」
リン「火が大きくなったら大きい枝を乗せてけば・・・」
千明「おぉ、あったけぇ~。やっぱキャンプといえば焚き火だよな」
ヴーッ、ヴーッ
千明「ん?恵那からだ」
恵那『電話有ったみたいだけど、どうしたの?』
リン「やっと起きたみたいだな」
千明「もう昼になるぞ」パシャッ
千明『ようやく起きたか(画像添付)』
恵那『あれ、リンも居る。何してんの?( ´ エ ` )』
リン『茶番』
千明『おいっ!』
なでしこ『動画を撮ってるんだよ(≧▽≦)』
恵那『動画?』
あおい『野クルのPR動画やで~(* ´ ワ ` *)』
リン「そんな動画アップしたらそれこそ炎上するぞ」
なでしこ「松ぼっくりに火をつけて、上に細かい枝を乗せる・・・と」
リン「火が大きくなったら大きい枝を乗せてけば・・・」
千明「おぉ、あったけぇ~。やっぱキャンプといえば焚き火だよな」
ヴーッ、ヴーッ
千明「ん?恵那からだ」
恵那『電話有ったみたいだけど、どうしたの?』
リン「やっと起きたみたいだな」
千明「もう昼になるぞ」パシャッ
千明『ようやく起きたか(画像添付)』
恵那『あれ、リンも居る。何してんの?( ´ エ ` )』
リン『茶番』
千明『おいっ!』
なでしこ『動画を撮ってるんだよ(≧▽≦)』
恵那『動画?』
あおい『野クルのPR動画やで~(* ´ ワ ` *)』
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:46:31.15 ID:/xp3mvtCO
恵那『なるほど』
リン『あれだけで分かったのか』
恵那『野クルの活動を動画に撮って、動画サイトにアップする事で活動をアピールし、部員を増やして部に昇格、広い部室をゲットして部費までもらい、ついでに広告収入まで得ようって事だね』
リン『なっ、完璧・・・だと・・・』
千明『いや、前に軽く話したし、主にリンの巻き込み方についてとか』
リン『お前も一枚噛んでたのか』
千明『恵那にもこれから色々と働いてもらうぞっ!』
千明「あれ?既読がつかんぞ」
リン「まさか・・・」
なでしこ『恵那ちゃーん』
なでしこ「やっぱり既読つかないよ」
リン「・・・寝落ちしたな」
千明「二度寝かよ!もう昼だぞっ」
リン『あれだけで分かったのか』
恵那『野クルの活動を動画に撮って、動画サイトにアップする事で活動をアピールし、部員を増やして部に昇格、広い部室をゲットして部費までもらい、ついでに広告収入まで得ようって事だね』
リン『なっ、完璧・・・だと・・・』
千明『いや、前に軽く話したし、主にリンの巻き込み方についてとか』
リン『お前も一枚噛んでたのか』
千明『恵那にもこれから色々と働いてもらうぞっ!』
千明「あれ?既読がつかんぞ」
リン「まさか・・・」
なでしこ『恵那ちゃーん』
なでしこ「やっぱり既読つかないよ」
リン「・・・寝落ちしたな」
千明「二度寝かよ!もう昼だぞっ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:49:15.88 ID:/xp3mvtCO
千明「気を取り直して、そろそろ昼メシにするか」
リン「何も用意してきてないけど・・・」
なでしこ「大丈夫、私が作るよっ」
リン「何作るんだ?」
なでしこ「ふっふっふ、やっぱりみんなで食べるとなれば・・・お鍋だよっ!」つ土鍋
リン「って、土鍋とガスコンロ背負って来てたのか!?」
千明「お前どんだけフィジカル強いんだよ!!」
あおい「大町先生に話したら登山部にスカウトされそうやな・・・」●REC
なでしこ「え、えへへ」
千明「・・・これなら問題なくチャリで青森まで行けそうだな」
リン「・・・原付ちゃんと整備しとくか、途中で壊れても困るし」
あおい「なでしこちゃんのお姉さんとスケジュール調整せんとやな・・・」●REC
なでしこ「ま、待って!その企画をやる前提で話を進めないでぇっ!!」
リン「何も用意してきてないけど・・・」
なでしこ「大丈夫、私が作るよっ」
リン「何作るんだ?」
なでしこ「ふっふっふ、やっぱりみんなで食べるとなれば・・・お鍋だよっ!」つ土鍋
リン「って、土鍋とガスコンロ背負って来てたのか!?」
千明「お前どんだけフィジカル強いんだよ!!」
あおい「大町先生に話したら登山部にスカウトされそうやな・・・」●REC
なでしこ「え、えへへ」
千明「・・・これなら問題なくチャリで青森まで行けそうだな」
リン「・・・原付ちゃんと整備しとくか、途中で壊れても困るし」
あおい「なでしこちゃんのお姉さんとスケジュール調整せんとやな・・・」●REC
なでしこ「ま、待って!その企画をやる前提で話を進めないでぇっ!!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:51:14.32 ID:/xp3mvtCO
午後12時46分
昼食
千明「それでは」
「「「「いただきま~す」」」」
なでしこ「うん、おいしいっ!」モグモグ
あおい「寒い外で食べる鍋ええよなぁ~」モグモグ
リン「すっかりキャンプで鍋が定番になってきたな」モグモグ
千明「いやぁ~、今日の撮れ高十分だろ」モグモグ
あおい「せやなぁ、結構撮ったしなぁ」
千明「これをアップして広告収入を・・・」ククク
リン「やっぱりそれが本音か」
千明「ある程度数が揃ったら、DVDにまとめてそっちの売り上げも・・・」
リン「どんだけ欲が深いんだよ。大体売れるとは限らんだろ」
千明「分からんぞ、12,507枚くらい売れてしまうかも知れんぞぉ」
リン「どこから出てきた数字だよそれ」
――――――
――――
――
昼食
千明「それでは」
「「「「いただきま~す」」」」
なでしこ「うん、おいしいっ!」モグモグ
あおい「寒い外で食べる鍋ええよなぁ~」モグモグ
リン「すっかりキャンプで鍋が定番になってきたな」モグモグ
千明「いやぁ~、今日の撮れ高十分だろ」モグモグ
あおい「せやなぁ、結構撮ったしなぁ」
千明「これをアップして広告収入を・・・」ククク
リン「やっぱりそれが本音か」
千明「ある程度数が揃ったら、DVDにまとめてそっちの売り上げも・・・」
リン「どんだけ欲が深いんだよ。大体売れるとは限らんだろ」
千明「分からんぞ、12,507枚くらい売れてしまうかも知れんぞぉ」
リン「どこから出てきた数字だよそれ」
――――――
――――
――
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:52:35.27 ID:/xp3mvtCO
後日
本栖高校中庭
なでしこ「野外活動サークルのキャンプ動画、如何だったでしょうか?」
なでしこ「キャンプ、楽しいですよぉ~。あ、でもキャンプをするに当たっての注意点を」
なでしこ「キャンプを楽しむ際は、キャンプ場や施設のルールを必ず守り、火やゴミの後始末を忘れないようにしましょう!」
なでしこ「それから、冬の野外は寒いので、しっかり着こんで防寒しましょう!!」
なでしこ「あと、山でキャンプする時は熊に注意して・・・・・・あっ!熊だっ!」
リン(クマヘアー)「・・・」トコトコ
リン(クマヘアー)「・・・」
リン(クマヘアー)「・・・」トコトコ
千明「ンフッ、な、なんか言えよww」
――end――
リン(クマヘアー)「おいっ、こんな終わり方で良いのか!?」
恵那「いやいや、十分面白いってリン」
千明「いやぁ~、いい仕事すんなぁ斉藤」
本栖高校中庭
なでしこ「野外活動サークルのキャンプ動画、如何だったでしょうか?」
なでしこ「キャンプ、楽しいですよぉ~。あ、でもキャンプをするに当たっての注意点を」
なでしこ「キャンプを楽しむ際は、キャンプ場や施設のルールを必ず守り、火やゴミの後始末を忘れないようにしましょう!」
なでしこ「それから、冬の野外は寒いので、しっかり着こんで防寒しましょう!!」
なでしこ「あと、山でキャンプする時は熊に注意して・・・・・・あっ!熊だっ!」
リン(クマヘアー)「・・・」トコトコ
リン(クマヘアー)「・・・」
リン(クマヘアー)「・・・」トコトコ
千明「ンフッ、な、なんか言えよww」
――end――
リン(クマヘアー)「おいっ、こんな終わり方で良いのか!?」
恵那「いやいや、十分面白いってリン」
千明「いやぁ~、いい仕事すんなぁ斉藤」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 19:59:43.90 ID:/xp3mvtCO
以上になります
もうちょいどうでしょう感を出そうかと思ったのですが、この子達にケンカさせる訳にもいかんので・・・あくまでゆるく行きました
もうちょいどうでしょう感を出そうかと思ったのですが、この子達にケンカさせる訳にもいかんので・・・あくまでゆるく行きました
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 20:03:40.39 ID:/xp3mvtCO
なんだかんだで今回でゆるキャン△SS10作目になりました。
今までのを読んでくれた方、転載して下さったまとめサイトさん、ありがとうございます。
今までのを読んでくれた方、転載して下さったまとめサイトさん、ありがとうございます。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 20:09:03.40 ID:GacxaNX7o
ゆるキャンはいいぞ。
2期が待ち遠しい
2期が待ち遠しい
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 20:20:55.14 ID:/xp3mvtCO
最初に書いたとき、「お前が(ゆるキャン△SS)流行らすんだよ!」と言われたのですが、まさかほんとにこんなに書くことになるとは思いませんでした。
せっかくなので過去作まとめておきます。こんなことなら酉つけとけば良かった。
なでしこ「で、でーと?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520923662/
なでしこ「で、でーと?」その2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521294737/
恵那「リンとなでしこちゃんをくっつけようと思う」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522399325/
【ゆるキャン△】からかい上手の斉藤さん
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523447635/
【ゆるキャン△】リン「ラジオでも聴くか」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525524455/
【ゆるキャン△】千明「伊那のローメンだっ!!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526557005/
【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527849188/
【ゆるキャン△】恵那「でも、一回だけ一緒に行ってみない?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529656644/
【ゆるキャン△】千明「夏キャンプに向けて準備を始めるっ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530177163/
せっかくなので過去作まとめておきます。こんなことなら酉つけとけば良かった。
なでしこ「で、でーと?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520923662/
なでしこ「で、でーと?」その2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521294737/
恵那「リンとなでしこちゃんをくっつけようと思う」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522399325/
【ゆるキャン△】からかい上手の斉藤さん
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523447635/
【ゆるキャン△】リン「ラジオでも聴くか」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525524455/
【ゆるキャン△】千明「伊那のローメンだっ!!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526557005/
【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527849188/
【ゆるキャン△】恵那「でも、一回だけ一緒に行ってみない?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529656644/
【ゆるキャン△】千明「夏キャンプに向けて準備を始めるっ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530177163/
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/22(日) 00:05:23.97 ID:d3xMg49A0
乙乙
【ゆるキャン△】なでしこ「リンちゃん、恵那ちゃんのことが大好きなんだね」
2020-11-26
1: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:40:14.56 ID:RgVBGVgV0
なでしこ「恵那ちゃんとリンちゃんってどういう関係なの?」
なでしこ(正月、浜松のおばあちゃん家に向かう電車内にて)
なでしこ(ぼんやりと外を眺めていたリンちゃんは、脈絡なくぶつけられた質問にぱちくり瞬きした)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530067214
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2: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:42:38.10 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(目をほんの少し細め、咎めるように訊いてくる)
リン「何だよ、いきなり」
なでしこ「ええとね、」
なでしこ(慌てて、私は台詞を付け足した)
なでしこ(声がぶれないように、早口になりすぎないように)
なでしこ(いつもの各務原なでしこに見えるように)
なでしこ(悟られないように、気をつけながら)
なでしこ「なんとなく気になっちゃって。恵那ちゃん、昔からリンちゃんと仲良しじゃない? でも、リンちゃんは頑なに恵那ちゃんを"斉藤"って呼んでるから。あきちゃんやあおいちゃんだって下の名前で呼んでるのに」
リン「えっ、犬山さん達も? あいつ、いつの間に仲良くなってたんだな」
なでしこ「……リンちゃんって、あんまり周りを見てないよね」
なでしこ(じとっとした視線を送ると、リンちゃんはばつの悪そうな表情を浮かべた。どうやら自覚はあるらしい)
3: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:45:05.62 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(咳払いをしてから、私は話を再開する)
なでしこ「ともあれ、一番付き合いの長いリンちゃんだけが名前呼びじゃないから、なんか気になっちゃったんだよ」
リン「なるほど、そういうことか」
なでしこ(得心のいったようにこくこく頷くリンちゃん)
なでしこ(その様子を見ながら、私はこっそり胸をなで下ろした)
なでしこ(よかった、あの様子だと、多分気づいていない)
なでしこ(私が知りたいのは、リンちゃんの恵那ちゃんに対する想いだ)
なでしこ(リンちゃんは恵那ちゃんにどういう気持ちを抱いているか、どういう関係だと思っているか)
なでしこ(……恵那ちゃんがどれくらい大事な存在なのか。それが知りたいだけだった)
なでしこ(そのまま尋ねても教えてくれないだろうから、婉曲的な訊き方をせざるを得なかったんだけど)
なでしこ(でも、リンちゃんは気づかなかったみたいだ)
4: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:46:58.00 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(溜め込んだ息をゆっくり吐くと、いつの間にか下がっていた頭を持ち上げる)
なでしこ(拍子に窓の外の景色が目に飛び込んできた。住宅、土、木、川、橋、緑)
なでしこ(がたんごとんという音に乗せて流れ行くそれらは、寒さのせいか妙に白んで見えた)
なでしこ(首を傾げ、私はリンちゃんの目を見て言う)
なでしこ「どうして"斉藤"って呼んでるの?」
リン「そうだなあ……」
なでしこ(リンちゃんは腕を組むと、空を仰いで「う~ん」と唸る)
リン「なんだろうなあ。そう聞かれても、「これ!」って断定できるような理由はないんだよな」
なでしこ「そうなの?」
リン「うん。強いて言うなら、なんとなく、かなあ」
5: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:48:30.12 ID:RgVBGVgV0
なでしこ「ふうん」
なでしこ(私は眉尻を下げた)
なでしこ(駄目だよ、リンちゃん。それじゃ足りない。そんな漠然とした理由じゃ私は満足しない。満足出来ない)
なでしこ(とはいえ、リンちゃんはこういう駆け引きに鈍感なように思える)
なでしこ(私が何を求めているか見抜いていて、敢えて答えをはぐらかしているようには見えない)
なでしこ(リンちゃんは恵那ちゃんではないのだ。もちろん私でもない。……当たり前だけどね)
6: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:49:56.58 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(となると、これはリンちゃんにも答えが分かっていないと見るべきで)
なでしこ(だから、私は答えが出るように誘導しなければならない)
なでしこ(揺さぶりをかけ、心の奥深くに眠る答えを引き出さなければならない)
なでしこ(ショック療法を試みるのだ)
なでしこ「じゃあさ、リンちゃんは――」
なでしこ(極めて何でもないことのように、私は問いかける)
なでしこ「――恵那ちゃんのことが好き?」
7: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:51:56.38 ID:RgVBGVgV0
リン「好きだよ」
なでしこ(即答。さっきとは対照的だ)
リン「斉藤は、私の大切な友人だよ。あいつとくだらない話をしてる時間が私は好きだ。たまにちくわの写真を見せてくれるのも好きだ」
なでしこ(リンちゃんは緩やかに笑う)
リン「……最近はキャンプに興味を持ってくれるようになって、ちょっと嬉しかったりする」
なでしこ(その口調、態度に、私は面食らった)
なでしこ「そ、そうなんだ。リンちゃん、恵那ちゃんのことが大好きなんだね」
リン「大好きってほどじゃ……。……いや、そうかもしれないな」
なでしこ(頬を少しだけ赤くし、首元をぽりぽりと掻くリンちゃん)
8: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:54:28.48 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(そっか、と思った。リンちゃん、恵那ちゃんが大好きなのか)
なでしこ(嫌いなわけないだろうと踏んではいたけれど、これは予想外だった)
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていたょ
なでしこ(……でも、それなら)
なでしこ「それなら、どうして頑なに名前呼びなの? 私やあきちゃんは名前呼びなのに」
なでしこ(尋ねると、リンちゃんはぽかんと口を開けた)
リン「……確かに。何でだろう」
なでしこ(言うと、リンちゃんは顎に手を当て、難しい顔で俯いた)
なでしこ(嫌いなわけないだろうと踏んではいたけれど、これは予想外だった)
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていたょ
なでしこ(……でも、それなら)
なでしこ「それなら、どうして頑なに名前呼びなの? 私やあきちゃんは名前呼びなのに」
なでしこ(尋ねると、リンちゃんはぽかんと口を開けた)
リン「……確かに。何でだろう」
なでしこ(言うと、リンちゃんは顎に手を当て、難しい顔で俯いた)
9: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:57:12.73 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(獲物を探す肉食獣のような目付きだった)
なでしこ(誰にそれを向けるわけでもない。多分、それは自分に向けている)
なでしこ(何かいい答えはないのか、頭の中という広大なサバンナをくまなく探しているのだ)
なでしこ(今のリンちゃんは考える人だった。外見的にも、内実的にも)
なでしこ(私は何も言わなかった。物言わず、ひたすら思考の海に沈んでいるリンちゃんが目の前にいるのだ。どうして言葉なんて発することが出来よう)
なでしこ(リンちゃんの考えを邪魔してはいけない。私は何も言えなかった)
なでしこ(車内に響き渡るのは、線路の上で打ち鳴らされる列車のステップの音だけだった)
なでしこ(がたんごとん、がたんごとん、がたん、ごとん)
リン「……違うんだよな」
なでしこ(不意に、リンちゃんが語り始める)
10: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 11:58:06.58 ID:RgVBGVgV0
>>8
誤字
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていたょ →
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていた)
誤字
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていたょ →
なでしこ(予想以上に、リンちゃんは恵那ちゃんのことを好いていた)
11: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 12:00:47.21 ID:RgVBGVgV0
リン「なんか違うんだよ、斉藤となでしこじゃ。言葉にできないんだけど、何かが絶対的に違う」
なでしこ(私はリンちゃんの顔を見る)
なでしこ「何かっていうのは、その。……向ける気持ちが違うってこと?」
リン「そうじゃない」
なでしこ(リンちゃんは首を振る。そして、真顔で言った)
リン「斉藤を下の名前で呼んだら、何かが終わる。何が終わるかは分からない。友情が終わるのかもしれないし、キャンプ仲間とか愛犬家とかのある側面での付き合いが終わるだけかもしれない。世界が終わるくらいの衝撃的なことかもしれない。でも、何かが終わることは間違いない。そういう確信があるんだよ」
なでしこ「…………そっか」
なでしこ(私は、リンちゃんから目を背けた。極めていつも通りを装って言う)
なでしこ「リンちゃんにとって、恵那ちゃんは大事な、特別な友達なんだね」
リン「別に、特別視してるわけじゃないけど」
なでしこ(真顔が崩れた。不機嫌そうに、照れくさそうにリンちゃんは言う)
12: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 12:10:35.87 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(嘘だよ、と思った)
なでしこ(私やあきちゃんを名前呼びにしている一方で、「何かが終わるから」と名字呼びを貫き続けるだなんて)
なでしこ(そんなの、特別視以外の何物でもない)
なでしこ(大体、名前呼びしたくらいで何かが終わるなんてあるだろうか)
なでしこ(急に友達が名前呼びをしてきて、怒って友情が崩壊するだなんて。そんなのよっぽどの特例じゃないと起こり得ないよ)
なでしこ(むしろ、逆だ。嬉しいと感じるのが普通だろう)
なでしこ(少なくとも、私がその立場だったら間違いなく喜ぶ)
なでしこ(つまり、これは気持ちの問題。リンちゃんは否定していたけど、明らかに理由はリンちゃんの気持ちのせいだ)
なでしこ(友情が終わるわけはない、終わるのはリンちゃんの気持ち)
なでしこ(今恵那ちゃんに向けている、特別な"友人"という気持ちが終わる。そして、新たな気持ちが生まれる)
なでしこ(リンちゃんが言ったのは、つまりはこういうことだった)
なでしこ(……本人は気づいていないみたいだけど)
13: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 12:13:48.34 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(はあ、と息を吐く)
なでしこ(リンちゃんは、恵那ちゃんのことが大好きだった。私が思っていたよりもずっと)
なでしこ(リンちゃんの一等星は恵那ちゃんだったのだ。それが、痛くなるくらいわかった)
なでしこ(……でも、それ)
なでしこ「リンちゃん。その話、恵那ちゃんにしたことある?」
リン「その話って?」
なでしこ「恵那ちゃんが大切な友達だってこと」
リン「え? いや、別に。付き合い長いし伝わってるだろ」
なでしこ(平然と、リンちゃんはそんなことを宣わった)
14: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 12:14:59.85 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(私は唾を飲んだ)
なでしこ(やっぱり、リンちゃんは周りを見ていない)
なでしこ(あんなに近くにいる恵那ちゃんのことでさえまるで分かっていない)
なでしこ(盲目と言っていいぐらいの鈍感具合だ。私は、いっそ戦慄さえ覚えた)
15: ◆mL2ZRk1cK. 2018/06/27(水) 12:15:55.44 ID:RgVBGVgV0
なでしこ(列車がトンネルに入った)
なでしこ(車内は急に暗くなり、窓の外には暗闇が蔓延るばかりだ。木も家も川も土も橋も、緑もない)
なでしこ(がたんごとんというステップが車内に響き渡る)
なでしこ(トンネルを抜け出すのはいつになるのだろうかと、私は考えた)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/27(水) 12:54:06.92 ID:HFqrWiaBO
最高だからまた書いてな!!
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/27(水) 15:20:12.41 ID:qyzahJEQ0
百合姫辺りでゆるキャンを連載すると
こういう感じになりそうな気がする
こういう感じになりそうな気がする
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/27(水) 17:00:53.32 ID:EnMp0BrNo
ドロドロに、向かいそうな感じがビンビン!
引用元: ・【ゆるキャン△】なでしこ「リンちゃん、恵那ちゃんのことが大好きなんだね」
【ゆるキャン△】恵那「でも、一回だけ一緒に行ってみない?」
2020-11-23
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:37:24.46 ID:cSpiwtBnO
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:54:28.63 ID:cSpiwtBnO
「えっ、キャンプ?」
「うん、やってみようかと思って」
リンがキャンプを始めたのは中一の時だ。
お爺さんにキャンプ道具一式を譲って貰ったからやってみる、と。
リンからお爺さんは変わった人だって聞いていたけど、孫娘に一人用のキャンプ道具をプレゼントするって確かに変わった人だと思う。
「なんか面白そうだなって」
・・・喜ぶ孫娘の方も変わってるけどね。
それ以来冬場になると、休みの度に一人でキャンプに出かけている。
私のイメージだと、キャンプといえばバーベキューとかキャンプファイヤーとか、夏に皆で楽しむものなんだけど、リンもリンのお爺さんも一人でのキャンプしかやらないらしい。
「結構いるよ、ソロキャンプしてる人」
少なくとも女子中高生ではいないんじゃないかなぁ。
キャンプ中に一人で何をしているのか聞くと、本を読んだりラジオを聴いたりしているんだとか。
わざわざ外でやることでもない、と思ったけれど、多分リンは一人っきりになりに行ってるんだと思う。一人の時間をゆっくり楽しむ為に。
「一緒に行ってもいい?」と聞いてみた事は無い。
私がキャンプ道具を持ってないってのも有るけど、もし一緒に行ってもなんとなく間がもたないんじゃないかと思う。
私には、一人でキャンプ場に行ってやりたい事って特に無い。リンとは気が合うし、話も合うけど、一緒に居たいからっていう理由でリンについていっても、一人になりたいリンの邪魔になるんじゃないかなって。
でも、いつかリンと一緒に、私のイメージするようなわいわい楽しむようなキャンプに行けたらいいなぁって、そう思っていた。
――――――
――――
――
「うん、やってみようかと思って」
リンがキャンプを始めたのは中一の時だ。
お爺さんにキャンプ道具一式を譲って貰ったからやってみる、と。
リンからお爺さんは変わった人だって聞いていたけど、孫娘に一人用のキャンプ道具をプレゼントするって確かに変わった人だと思う。
「なんか面白そうだなって」
・・・喜ぶ孫娘の方も変わってるけどね。
それ以来冬場になると、休みの度に一人でキャンプに出かけている。
私のイメージだと、キャンプといえばバーベキューとかキャンプファイヤーとか、夏に皆で楽しむものなんだけど、リンもリンのお爺さんも一人でのキャンプしかやらないらしい。
「結構いるよ、ソロキャンプしてる人」
少なくとも女子中高生ではいないんじゃないかなぁ。
キャンプ中に一人で何をしているのか聞くと、本を読んだりラジオを聴いたりしているんだとか。
わざわざ外でやることでもない、と思ったけれど、多分リンは一人っきりになりに行ってるんだと思う。一人の時間をゆっくり楽しむ為に。
「一緒に行ってもいい?」と聞いてみた事は無い。
私がキャンプ道具を持ってないってのも有るけど、もし一緒に行ってもなんとなく間がもたないんじゃないかと思う。
私には、一人でキャンプ場に行ってやりたい事って特に無い。リンとは気が合うし、話も合うけど、一緒に居たいからっていう理由でリンについていっても、一人になりたいリンの邪魔になるんじゃないかなって。
でも、いつかリンと一緒に、私のイメージするようなわいわい楽しむようなキャンプに行けたらいいなぁって、そう思っていた。
――――――
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――
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:55:19.26 ID:cSpiwtBnO
「お、折れちゃったよぅ」
「さすが980円テントや・・・」
「えぇっ、どうすりゃいいんだこれ!?」
大垣さんが変なサークルを立ち上げたって噂は聞いていたけど、中庭でテントを立てる部活って何なんだろう?
「折れちゃったの?」
「お、斉藤」
「あれ、斉藤さん」
図書室でリンをいじって遊んでいたら、テントを立ててる最中に棒が折れるのが見えた。
リンが修理の仕方を知ってたけど、助けに行ってあげなよ、と言ったら物凄~く嫌そうな顔をされた。相変わらず人付き合いが悪いなぁ。
「まぁまぁここは私に任せて」
「直せんのか?」
しょうがないから私が代わりに修理しに来た。
まぁリンには図書委員の仕事があるしねぇ。
落とし物箱から拾ってきた筒を使って、リンに言われた通りに棒を繋いでテープで巻いてみる。筒の太さが合うか心配だったけど、ちょうどぴったりだった。
「すごいっ、直ったよ!」
なんか見覚えの無い子が居る。今日転校生が来たって聞いたけど、この子がそうなのかな?
「さすが980円テントや・・・」
「えぇっ、どうすりゃいいんだこれ!?」
大垣さんが変なサークルを立ち上げたって噂は聞いていたけど、中庭でテントを立てる部活って何なんだろう?
「折れちゃったの?」
「お、斉藤」
「あれ、斉藤さん」
図書室でリンをいじって遊んでいたら、テントを立ててる最中に棒が折れるのが見えた。
リンが修理の仕方を知ってたけど、助けに行ってあげなよ、と言ったら物凄~く嫌そうな顔をされた。相変わらず人付き合いが悪いなぁ。
「まぁまぁここは私に任せて」
「直せんのか?」
しょうがないから私が代わりに修理しに来た。
まぁリンには図書委員の仕事があるしねぇ。
落とし物箱から拾ってきた筒を使って、リンに言われた通りに棒を繋いでテープで巻いてみる。筒の太さが合うか心配だったけど、ちょうどぴったりだった。
「すごいっ、直ったよ!」
なんか見覚えの無い子が居る。今日転校生が来たって聞いたけど、この子がそうなのかな?
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:56:07.58 ID:cSpiwtBnO
どうにか無事にテント(980円)が立った。
大垣さん達のサークルは野外活動サークルっていう名前で、キャンプとかをやるのが目的の部活らしい(まだキャンプしたこと無いみたいだけど)。
「斉藤さんありがとうなぁ。助かったわ~」
「どういたしまして」
「でもあんな事よぉ知っとったね~。テント持っとるの?」
そう犬山さんに聞かれてふと思い付いた。キャンプ好き同士接点を作ってしまえ、と。
「あ、ちがうちがう、あそこの子に聞いたのよ」
「あぁーーーーっ!!」
図書室のリンを指差したら、突然転校生ちゃん(仮)が大声をあげた。え、知り合い?
「おぉ、しまりんじゃん」
「しまりん!?」
「ゆるキャラみたいな呼び方やめ~や」
名前は知らないのかな?どういう知り合いなんだろう。
「志摩は名字、名前はリンだよ」
「リンちゃん・・・」
呟いた、と思ったら突然転校生ちゃん(仮)がダッシュした。図書室に向かって。
「同じ学校だったんだねぇ!この間はありがとヴッ」
・・・そのままの勢いて窓ガラスに激突。鳥かな?
大垣さん達のサークルは野外活動サークルっていう名前で、キャンプとかをやるのが目的の部活らしい(まだキャンプしたこと無いみたいだけど)。
「斉藤さんありがとうなぁ。助かったわ~」
「どういたしまして」
「でもあんな事よぉ知っとったね~。テント持っとるの?」
そう犬山さんに聞かれてふと思い付いた。キャンプ好き同士接点を作ってしまえ、と。
「あ、ちがうちがう、あそこの子に聞いたのよ」
「あぁーーーーっ!!」
図書室のリンを指差したら、突然転校生ちゃん(仮)が大声をあげた。え、知り合い?
「おぉ、しまりんじゃん」
「しまりん!?」
「ゆるキャラみたいな呼び方やめ~や」
名前は知らないのかな?どういう知り合いなんだろう。
「志摩は名字、名前はリンだよ」
「リンちゃん・・・」
呟いた、と思ったら突然転校生ちゃん(仮)がダッシュした。図書室に向かって。
「同じ学校だったんだねぇ!この間はありがとヴッ」
・・・そのままの勢いて窓ガラスに激突。鳥かな?
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:58:53.71 ID:cSpiwtBnO
「顔面から行ったな」
「すごい音したで」
「ねぇ、あの子って例の転校生だよね?」
「せやで、各務原なでしこちゃんや」
「長っげー名前だろ?」
やっぱりそうだった。転校早々サークルに入ったんだとか。
「てか、しまりんもよく修理の仕方知ってたな」
「リンキャンプ好きだから。中学の頃から一人キャンプやってるよ」
「へぇ~そうなんや、なんか意外やわ~」
だよねぇ。いっつも本を読んでて思いっきりインドア派っぽいもんねぇ。
「この間も本栖湖で一人キャンプしたって・・・」
「あーー」
「あーー」
「?」
納得がいった様子の二人に聞いてみたら、なんでも各務原ちゃんが本栖湖で行き倒れてるところを、謎のキャンプ少女に助けられてキャンプに興味を持ったのだとか。
行き倒れたって・・・何があったんだろう。
「すごい音したで」
「ねぇ、あの子って例の転校生だよね?」
「せやで、各務原なでしこちゃんや」
「長っげー名前だろ?」
やっぱりそうだった。転校早々サークルに入ったんだとか。
「てか、しまりんもよく修理の仕方知ってたな」
「リンキャンプ好きだから。中学の頃から一人キャンプやってるよ」
「へぇ~そうなんや、なんか意外やわ~」
だよねぇ。いっつも本を読んでて思いっきりインドア派っぽいもんねぇ。
「この間も本栖湖で一人キャンプしたって・・・」
「あーー」
「あーー」
「?」
納得がいった様子の二人に聞いてみたら、なんでも各務原ちゃんが本栖湖で行き倒れてるところを、謎のキャンプ少女に助けられてキャンプに興味を持ったのだとか。
行き倒れたって・・・何があったんだろう。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 17:59:58.31 ID:cSpiwtBnO
二人の様子を見ると、テンション高めの各務原ちゃんに対して、いつも通り低めなリン。
「リンちゃん!私たちと一緒に野外活動サークルやろ・・・・・・うっ・・・」
誘われて露骨に嫌そうな顔をするリンに、ここから見てても分かる位落ち込んでる各務原ちゃん。そんなに嫌がんなくっても・・・
「各務原ぁー、テント片付けるぞー」
大垣さんが声をかける。フォローしてくれたのかな?
「えぇっ、もう片付けるの?」
「立てといてもしょーがないだろ。それとも泊まってくか?」
「夜の学校で一泊はいややなぁ」
「おいっ、ポール折るなよ」
「どの口が言うんや」
色々言い合いながらテントを片付け始めた。
こんな風にわいわいやる方が楽しそうな気がするんだけどなぁ。
「じゃあ私戻るね」
「うん、えっと、斉藤さんありがとねぇ」
「あ、そうだ、せっかくだから連絡先教えてよ」
「うん、いいよっ」
「そういやあたしらもまだ聞いて無かったな」
「せやな、みんなで交換しよか」
「リンちゃん!私たちと一緒に野外活動サークルやろ・・・・・・うっ・・・」
誘われて露骨に嫌そうな顔をするリンに、ここから見てても分かる位落ち込んでる各務原ちゃん。そんなに嫌がんなくっても・・・
「各務原ぁー、テント片付けるぞー」
大垣さんが声をかける。フォローしてくれたのかな?
「えぇっ、もう片付けるの?」
「立てといてもしょーがないだろ。それとも泊まってくか?」
「夜の学校で一泊はいややなぁ」
「おいっ、ポール折るなよ」
「どの口が言うんや」
色々言い合いながらテントを片付け始めた。
こんな風にわいわいやる方が楽しそうな気がするんだけどなぁ。
「じゃあ私戻るね」
「うん、えっと、斉藤さんありがとねぇ」
「あ、そうだ、せっかくだから連絡先教えてよ」
「うん、いいよっ」
「そういやあたしらもまだ聞いて無かったな」
「せやな、みんなで交換しよか」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:01:25.97 ID:cSpiwtBnO
大垣さん達とも連絡先を交換して図書室まで戻る。
「ただいまー」
「うい」
いつもの定位置に収まっているリン。
「知り合いだったんだ、なでしこちゃん」
「あぁ、いや、まぁ、何て言うか・・・」
リンの話によると、引っ越し当日に富士山を見る為、自転車で本栖湖までやって来たなでしこちゃん。
疲れて寝ていたらすっかり暗くなって、スマホも家に忘れて来て困っていたところをリンが助けてあげたのだとか。
「私のスマホでお姉さんに電話して迎えに来てもらったんだよ。お礼に何故かキウイをもらった」
何故にキウイ?
そんな話をしながらも、テントを片付けてるなでしこちゃんの様子をうかがってるリン。さっき露骨に嫌な顔をしたのを気にしてるみたい。
せっかく知り合ったんだから、仲良くすればいいのにねぇ。
――――――
――――
――
「ただいまー」
「うい」
いつもの定位置に収まっているリン。
「知り合いだったんだ、なでしこちゃん」
「あぁ、いや、まぁ、何て言うか・・・」
リンの話によると、引っ越し当日に富士山を見る為、自転車で本栖湖までやって来たなでしこちゃん。
疲れて寝ていたらすっかり暗くなって、スマホも家に忘れて来て困っていたところをリンが助けてあげたのだとか。
「私のスマホでお姉さんに電話して迎えに来てもらったんだよ。お礼に何故かキウイをもらった」
何故にキウイ?
そんな話をしながらも、テントを片付けてるなでしこちゃんの様子をうかがってるリン。さっき露骨に嫌な顔をしたのを気にしてるみたい。
せっかく知り合ったんだから、仲良くすればいいのにねぇ。
――――――
――――
――
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:02:45.52 ID:cSpiwtBnO
週末、相変わらず一人キャンプに出掛けてるリン。富士山の目の前の、麓キャンプ場って所でキャンプをしてるとか。こんな寒い日に。
(寒波来てるんだ、リンもこんな日に一人でがんばるなぁ)
夏にはやらないのに、何でわざわざ寒くなってからキャンプするのか。リンの『キャンプ』はつくづく私のイメージとは違うみたい。今度聞いてみようかな。
あれからなでしこちゃんとは、廊下などで会ったときに少し話をしたりしてる。
野クル(『やくる』じゃなくて、『のくる』と言うそうだ)でも初キャンプに向けて準備を始めたらしい。必要な物がまだまだ足りないとかで、初キャンプは少し先になるんだって、残念そうに話していた。
なんというか、キャンプがしたくてウズウズしているという感じ。散歩に行きたい犬みたい。
そうだ、なでしこちゃんにも教えてあげよう。
[リン今日ここでキャンプしてるみたいだよー}
なでしこちゃんに、キャンプ場のURL付きでメッセージを送ってみる。
{わぁ~!すごい所だねぇ、ちょっと行ってみるね!(≧∇≦)ノ]
えっ、行くの?
(寒波来てるんだ、リンもこんな日に一人でがんばるなぁ)
夏にはやらないのに、何でわざわざ寒くなってからキャンプするのか。リンの『キャンプ』はつくづく私のイメージとは違うみたい。今度聞いてみようかな。
あれからなでしこちゃんとは、廊下などで会ったときに少し話をしたりしてる。
野クル(『やくる』じゃなくて、『のくる』と言うそうだ)でも初キャンプに向けて準備を始めたらしい。必要な物がまだまだ足りないとかで、初キャンプは少し先になるんだって、残念そうに話していた。
なんというか、キャンプがしたくてウズウズしているという感じ。散歩に行きたい犬みたい。
そうだ、なでしこちゃんにも教えてあげよう。
[リン今日ここでキャンプしてるみたいだよー}
なでしこちゃんに、キャンプ場のURL付きでメッセージを送ってみる。
{わぁ~!すごい所だねぇ、ちょっと行ってみるね!(≧∇≦)ノ]
えっ、行くの?
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:03:53.09 ID:cSpiwtBnO
[行くの?今から?}
{うん、ちょうどお姉ちゃんが富士宮に行くって言ってたから、乗せてってもらうつもり]
即決かー、すごいなぁ。引っ越し当日に富士山を見に行ったり、かなり行動力のある子だと思う。
{あっ、でも私リンちゃんの番号とか知らないや( ´・ω・`)]
そうなんだ・・・。
なんでも自分の番号はリンに教えたけど、リンの連絡先は聞いてないんだとか。この間の再会もあんな感じだったし、聞けてないよねぇ。
[いいんじゃない?サプライズで}
{えっ、大丈夫かなぁ・・・]
あんな感じ、だったせいか、少し不安そうななでしこちゃん。
[大丈夫だと思うよー、私に聞いたから来てみたって言っとけば?}
{うん、あのね、本栖湖で会ったときにカレーめん分けて貰ったんだぁ]
{だから今度はそのお礼にごはん作りに行こうかと思って・・・]
おぉ、なでしこちゃんの恩返しだ。
{うん、ちょうどお姉ちゃんが富士宮に行くって言ってたから、乗せてってもらうつもり]
即決かー、すごいなぁ。引っ越し当日に富士山を見に行ったり、かなり行動力のある子だと思う。
{あっ、でも私リンちゃんの番号とか知らないや( ´・ω・`)]
そうなんだ・・・。
なんでも自分の番号はリンに教えたけど、リンの連絡先は聞いてないんだとか。この間の再会もあんな感じだったし、聞けてないよねぇ。
[いいんじゃない?サプライズで}
{えっ、大丈夫かなぁ・・・]
あんな感じ、だったせいか、少し不安そうななでしこちゃん。
[大丈夫だと思うよー、私に聞いたから来てみたって言っとけば?}
{うん、あのね、本栖湖で会ったときにカレーめん分けて貰ったんだぁ]
{だから今度はそのお礼にごはん作りに行こうかと思って・・・]
おぉ、なでしこちゃんの恩返しだ。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:05:25.90 ID:cSpiwtBnO
[何作るの?}
{今日寒いしお鍋とか。冷蔵庫の中見てみないと分かんないけど]
[寒い外でお鍋かぁ、いいねぇ}
{だよねぇ~っ(≧∀≦) ]
{用意して行ってみるねっ!教えてくれてありがとう(*>ν<*)ノ]
[どういたしまして。がんばってねぇ( ´エ`)ノシ}
リンびっくりするだろうなぁ。まさか押し掛け女房がやって来るとは思うまい。
これでリンとなでしこちゃんが仲良くなれればいいけど・・・
――――――
――――
――
{今日寒いしお鍋とか。冷蔵庫の中見てみないと分かんないけど]
[寒い外でお鍋かぁ、いいねぇ}
{だよねぇ~っ(≧∀≦) ]
{用意して行ってみるねっ!教えてくれてありがとう(*>ν<*)ノ]
[どういたしまして。がんばってねぇ( ´エ`)ノシ}
リンびっくりするだろうなぁ。まさか押し掛け女房がやって来るとは思うまい。
これでリンとなでしこちゃんが仲良くなれればいいけど・・・
――――――
――――
――
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:06:41.11 ID:cSpiwtBnO
休み明け、放課後に図書室に行くとリンがスマホを見ながらニヤニヤしている。
声をかけると誤魔化そうとしてきた。う~ん、怪しい。
どうやらなでしこちゃんの恩返しは上手くいったようだ。
「お前の差し金だろ」
寒いなか、二人でお鍋(担々餃子鍋だって、美味しそう!)を食べつつ色々話をしてきたらしい。
なでしこちゃんもお姉さんと車中泊をして、キャンプ場と富士山を満喫していたとか。
両目にしゃけおにぎりをのせて寝ているなでしこちゃんの写真を見せてくれた。うん、これはニヤけるわ。
なんでわざわざ冬にキャンプするのかも聞いてみた。
「虫がいない・・・汗かかない・・・他のキャンパーが居なくて静か・・・焚き火と温泉が気持ちいい・・・景色が遠くまでキレイに見える・・・・・・汁物がうまい、って所かな」
最後のはなでしこメシの事だよね。
冬は冬でメリットもあるんだねぇ、特に虫がいないってのは大事。
景色がいいとか、温泉とか、外でのお鍋とか、なかなかそそられるけど・・・でも寒いしなぁ。
「じゃ、あと半年は無理だな」
声をかけると誤魔化そうとしてきた。う~ん、怪しい。
どうやらなでしこちゃんの恩返しは上手くいったようだ。
「お前の差し金だろ」
寒いなか、二人でお鍋(担々餃子鍋だって、美味しそう!)を食べつつ色々話をしてきたらしい。
なでしこちゃんもお姉さんと車中泊をして、キャンプ場と富士山を満喫していたとか。
両目にしゃけおにぎりをのせて寝ているなでしこちゃんの写真を見せてくれた。うん、これはニヤけるわ。
なんでわざわざ冬にキャンプするのかも聞いてみた。
「虫がいない・・・汗かかない・・・他のキャンパーが居なくて静か・・・焚き火と温泉が気持ちいい・・・景色が遠くまでキレイに見える・・・・・・汁物がうまい、って所かな」
最後のはなでしこメシの事だよね。
冬は冬でメリットもあるんだねぇ、特に虫がいないってのは大事。
景色がいいとか、温泉とか、外でのお鍋とか、なかなかそそられるけど・・・でも寒いしなぁ。
「じゃ、あと半年は無理だな」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:08:16.17 ID:cSpiwtBnO
今度はどこに行くのか聞いたら思いっきり警戒された。
「もうなでしこちゃんに言わんからーっ」
「長野行ってみようかと思ってる。今週バイトだから来週ね」
今度は長野でソロキャンプかぁ。ほっといたら一人でどこまで行くんだろうこの子は・・・
なでしこちゃんとのキャンプがどうだったか、感想を聞こうかと思ったけど・・・やめた。
リンの事だから素直には答えなさそう。「いや、別に・・・」とか言いそうだ。
さっきのニヤニヤを見る限り満更でもないみたいだけどねぇ。
――――――
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――
「もうなでしこちゃんに言わんからーっ」
「長野行ってみようかと思ってる。今週バイトだから来週ね」
今度は長野でソロキャンプかぁ。ほっといたら一人でどこまで行くんだろうこの子は・・・
なでしこちゃんとのキャンプがどうだったか、感想を聞こうかと思ったけど・・・やめた。
リンの事だから素直には答えなさそう。「いや、別に・・・」とか言いそうだ。
さっきのニヤニヤを見る限り満更でもないみたいだけどねぇ。
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13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:09:36.92 ID:cSpiwtBnO
長野キャンプから帰ってきたリンにおみやげをもらった。
高ボッチとか言う変な名前の山でボッチキャンプをしてきたと。・・・そのギャグが言いたくて行ったわけじゃないよね?
なんでも、楽しみにしていた温泉が潰れていたんだとか。
「帰りに諏訪の温泉に寄ってきたけどね」
結構有名な温泉で、1メートル位の深いお風呂なんだとか。
リン小さいから結構ギリギリなんじゃないかな。
「流石にそこまでは・・・でも実際かなり深かった」
なでしこちゃん達の野クルも、同じ日に笛吹公園の方でキャンプしてきたらしい。あそこも有名な温泉あるよねぇ。
いいなぁ温泉キャンプ。
リンはなでしこちゃんにもおみやげを買ってきていた。・・・なんか随分私のより豪華じゃない?
「この間、鍋ご馳走になったし」
なんだかお返し合戦になってきたなぁ。でもなでしこちゃん喜ぶと思うよ。
高ボッチとか言う変な名前の山でボッチキャンプをしてきたと。・・・そのギャグが言いたくて行ったわけじゃないよね?
なんでも、楽しみにしていた温泉が潰れていたんだとか。
「帰りに諏訪の温泉に寄ってきたけどね」
結構有名な温泉で、1メートル位の深いお風呂なんだとか。
リン小さいから結構ギリギリなんじゃないかな。
「流石にそこまでは・・・でも実際かなり深かった」
なでしこちゃん達の野クルも、同じ日に笛吹公園の方でキャンプしてきたらしい。あそこも有名な温泉あるよねぇ。
いいなぁ温泉キャンプ。
リンはなでしこちゃんにもおみやげを買ってきていた。・・・なんか随分私のより豪華じゃない?
「この間、鍋ご馳走になったし」
なんだかお返し合戦になってきたなぁ。でもなでしこちゃん喜ぶと思うよ。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:10:31.18 ID:cSpiwtBnO
・・・で、放課後。いまだにおみやげ渡せてない、と。
「・・・意外と会うタイミング無くて」
バレンタインでチョコ渡せない乙女か!
会いに行けば良いのに。メタル賽銭箱組み立ててる場合じゃないでしょ。
「部室に行ったらまだいるんじゃない?」
「あそこは何かノリが苦手で」
うん、知ってる。
「斉藤行って渡して来て」
いやいやいや、せっかく長野行って買ってきたんでしょ?
「リンが渡してあげなよ、そっちの方が喜ぶと思うけどな」
「・・・今年中には渡す」
どんだけ目標低いのよ。
時間を置けば置くほど渡しにくくなりそうだけどねぇ。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:12:12.93 ID:cSpiwtBnO
早くおみやげ渡しなよー、と言って図書室を後にする。
仲良くはなったみたいだけど、なんかまだ微妙に距離感が・・・
なでしこちゃんのグイグイ来る感じに、リンがついていけてないのかな。
玄関を出て外を歩きながら、ふと図書室の方を見るとリンとなでしこちゃんが話していた。おやおや。
どうやらなでしこちゃんの方から来たみたいだ。
無事おみやげも渡せたみたい。
早速食べてるけど、図書室で飲食して良いの?
帰り道、リンからメールが来た。
{なでしこと焼肉キャンプすることになった]
あのメタル賽銭箱早速使うのか。
リンもなでしこちゃんも先週キャンプ行ったばかりなのによくやるなぁ。
・・・そうか、なでしこちゃんと二人で行くんだ。
リンも一人キャンプにこだわらなくなったのかな。それともなでしこちゃんだからか・・・
仲良くはなったみたいだけど、なんかまだ微妙に距離感が・・・
なでしこちゃんのグイグイ来る感じに、リンがついていけてないのかな。
玄関を出て外を歩きながら、ふと図書室の方を見るとリンとなでしこちゃんが話していた。おやおや。
どうやらなでしこちゃんの方から来たみたいだ。
無事おみやげも渡せたみたい。
早速食べてるけど、図書室で飲食して良いの?
帰り道、リンからメールが来た。
{なでしこと焼肉キャンプすることになった]
あのメタル賽銭箱早速使うのか。
リンもなでしこちゃんも先週キャンプ行ったばかりなのによくやるなぁ。
・・・そうか、なでしこちゃんと二人で行くんだ。
リンも一人キャンプにこだわらなくなったのかな。それともなでしこちゃんだからか・・・
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:13:23.97 ID:cSpiwtBnO
リンがキャンプを始めた時に、もし私が「一緒に行って良い?」と聞いていたらどうなっていただろう。
寒そうだとか、リンは一人が良いんだろうとか、やらない理由を考えて、何となく気を使ったつもりで避けてきた。
でもこれじゃあ、何となく面倒そうだって理由でなでしこちゃんを避けてたリンと変わんないよね・・・
リンに、なでしこちゃんと仲良くすればいいのにとか言いながら、自分はこんなんじゃダメだ。
なでしこちゃんみたいにすぐに行動に移せればいいけど、やっぱり寒いから、道具が無いからって考えてしまう。
思いきって私もキャンプしてみるべきなのかなぁ・・・
――――――
――――
――
寒そうだとか、リンは一人が良いんだろうとか、やらない理由を考えて、何となく気を使ったつもりで避けてきた。
でもこれじゃあ、何となく面倒そうだって理由でなでしこちゃんを避けてたリンと変わんないよね・・・
リンに、なでしこちゃんと仲良くすればいいのにとか言いながら、自分はこんなんじゃダメだ。
なでしこちゃんみたいにすぐに行動に移せればいいけど、やっぱり寒いから、道具が無いからって考えてしまう。
思いきって私もキャンプしてみるべきなのかなぁ・・・
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――
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:14:21.50 ID:cSpiwtBnO
テスト前だというのに理科室で実験をしている人がいると思ったら、大垣さん達だった。
「二人で何の実験してるの?」
「あ、斉藤さん」
「お、斉藤」ジュッ
「ギャアァァーーーッ!!」
えっ、ちょっ、大丈夫?
二人がやっていたのは鉄フライパンの慣らしと木皿のニス剥がしだった。ますますテスト前にやることでも無いと思うけど・・・
「スキレットで焼いた肉って超旨いんだぜ。肉、食うかい?」
誰のマネ?
というか、そういうセリフは肉焼きながら言って欲しいなぁ。
成り行きで私も手伝う事に。油を慣らしたフライパンでミカンの皮(どこから持ってきたのか・・・)を炒めてからお湯を沸して、もう一回油を塗って完成だとか。
「こっちも出来たぞ」
木皿の方も、オリーブオイルを塗って出来上がり。おぉ、結構雰囲気あるねぇ。
「二人で何の実験してるの?」
「あ、斉藤さん」
「お、斉藤」ジュッ
「ギャアァァーーーッ!!」
えっ、ちょっ、大丈夫?
二人がやっていたのは鉄フライパンの慣らしと木皿のニス剥がしだった。ますますテスト前にやることでも無いと思うけど・・・
「スキレットで焼いた肉って超旨いんだぜ。肉、食うかい?」
誰のマネ?
というか、そういうセリフは肉焼きながら言って欲しいなぁ。
成り行きで私も手伝う事に。油を慣らしたフライパンでミカンの皮(どこから持ってきたのか・・・)を炒めてからお湯を沸して、もう一回油を塗って完成だとか。
「こっちも出来たぞ」
木皿の方も、オリーブオイルを塗って出来上がり。おぉ、結構雰囲気あるねぇ。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:15:06.84 ID:cSpiwtBnO
ヴーッヴーッ
「ん?、なでしこからだ」
「クリスマスキャンプしませんかやて」
「ナイス提案だな」
クリスマスにもキャンプ・・・ほんとにキャンプ好きだなぁ。
「私はクリスマス彼氏と過ごすからムリやなー」
「彼氏いたのか貴様ーっ!!」
「嘘やで~」
おぉ、ちょっと信じちゃった。
「いつもは家族とクリスマスやけど、みんなでキャンプすんのもええかもなー」
「家族いたのか貴様ーーーっ!!!」
「なんじゃわれーーーっ!!!」
なんだこのやり取り(笑)。ネタ合わせとかしてないよね?
「斉藤さんもクリスマスキャンプどう?」
えっ、私?
「デイキャンプにすれば寝袋とかも要らんし、一緒にやらん?」
思わぬ所でキャンプに誘われた。
確かに気になっていたし、楽しそうだと思うけど・・・
クリスマスにキャンプ、思いっきり冬なんだけど。かなり寒そうだよね。
「ん?、なでしこからだ」
「クリスマスキャンプしませんかやて」
「ナイス提案だな」
クリスマスにもキャンプ・・・ほんとにキャンプ好きだなぁ。
「私はクリスマス彼氏と過ごすからムリやなー」
「彼氏いたのか貴様ーっ!!」
「嘘やで~」
おぉ、ちょっと信じちゃった。
「いつもは家族とクリスマスやけど、みんなでキャンプすんのもええかもなー」
「家族いたのか貴様ーーーっ!!!」
「なんじゃわれーーーっ!!!」
なんだこのやり取り(笑)。ネタ合わせとかしてないよね?
「斉藤さんもクリスマスキャンプどう?」
えっ、私?
「デイキャンプにすれば寝袋とかも要らんし、一緒にやらん?」
思わぬ所でキャンプに誘われた。
確かに気になっていたし、楽しそうだと思うけど・・・
クリスマスにキャンプ、思いっきり冬なんだけど。かなり寒そうだよね。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:16:25.89 ID:cSpiwtBnO
「決めるのテスト終わってからでもいい?」
「うん、ええよー」
二人と別れて下校する。なんだか見透かされたようなタイミングでキャンプに誘われてしまった。
どうしようかと考えながら、思ったのはリンの居る麓キャンプ場に行く、と決めたなでしこちゃんの事だ。
道具も無い、リンとも仲良くなれた訳でも無いのに、すぐに行くって決めて、車中泊でもキャンプをして(付き合ったお姉さんも偉いと思うけど)、なんだか行動せずに迷っている私とは違うなぁ、と思う。
そういえばリンも、道具を貰ったのがきっかけとはいえ、いきなり冬のソロキャンプ始めたわけだし。
寒そうなら対策をすれば良い、楽しめるか心配なら楽しめる準備をしていけば良い、まずはやるって決めて行動しないとだよね。
私も行くって言ったら、リンも一緒に来るだろうか・・・
うん、決めた、キャンプ行こう!
・・・と、その前にテスト頑張んないとだけどねぇ。
――――――
――――
――
「うん、ええよー」
二人と別れて下校する。なんだか見透かされたようなタイミングでキャンプに誘われてしまった。
どうしようかと考えながら、思ったのはリンの居る麓キャンプ場に行く、と決めたなでしこちゃんの事だ。
道具も無い、リンとも仲良くなれた訳でも無いのに、すぐに行くって決めて、車中泊でもキャンプをして(付き合ったお姉さんも偉いと思うけど)、なんだか行動せずに迷っている私とは違うなぁ、と思う。
そういえばリンも、道具を貰ったのがきっかけとはいえ、いきなり冬のソロキャンプ始めたわけだし。
寒そうなら対策をすれば良い、楽しめるか心配なら楽しめる準備をしていけば良い、まずはやるって決めて行動しないとだよね。
私も行くって言ったら、リンも一緒に来るだろうか・・・
うん、決めた、キャンプ行こう!
・・・と、その前にテスト頑張んないとだけどねぇ。
――――――
――――
――
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:17:41.98 ID:cSpiwtBnO
・・・起きたら夜になってた。えぇっと。
朝、リンから私の屍を越えていけキャンプの為に上伊那へ出掛けるという話を聞いてから寝て、昼過ぎに起きて大垣さんに私もクリスマスキャンプ行くよって連絡してからまた寝て・・・今20時過ぎ。
・・・うん寝過ぎ。
テスト休みとはいえ、だらけ過ぎだよなぁ。
まぁテスト頑張ったから、なんというか自分へのご褒美的な?
あと、おふとんが寝心地良すぎるのがいけない。私は悪くない。
そういえばリンは無事キャンプ場に着けただろうか。
[お早うございまーす}
{遅っ!]
[3時頃起きたんだけど布団の包容力に寝落ちしてしまいましたー(* ´ エ ` *)}
{14時間も寝てたのかよ!]
どうやらキャンプ場でまったりしていたようだ。さすがリン、旅慣れてるなぁ。
そうだ、リンにも言っておかないと。
[そういえば今度野クルの子たちとキャンプ行くことにしたよ(* ´ エ ` *)クリスマスキャンプー}
{あ、それ大垣から誘われた。断ったけど]
朝、リンから私の屍を越えていけキャンプの為に上伊那へ出掛けるという話を聞いてから寝て、昼過ぎに起きて大垣さんに私もクリスマスキャンプ行くよって連絡してからまた寝て・・・今20時過ぎ。
・・・うん寝過ぎ。
テスト休みとはいえ、だらけ過ぎだよなぁ。
まぁテスト頑張ったから、なんというか自分へのご褒美的な?
あと、おふとんが寝心地良すぎるのがいけない。私は悪くない。
そういえばリンは無事キャンプ場に着けただろうか。
[お早うございまーす}
{遅っ!]
[3時頃起きたんだけど布団の包容力に寝落ちしてしまいましたー(* ´ エ ` *)}
{14時間も寝てたのかよ!]
どうやらキャンプ場でまったりしていたようだ。さすがリン、旅慣れてるなぁ。
そうだ、リンにも言っておかないと。
[そういえば今度野クルの子たちとキャンプ行くことにしたよ(* ´ エ ` *)クリスマスキャンプー}
{あ、それ大垣から誘われた。断ったけど]
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:19:25.99 ID:cSpiwtBnO
なでしこちゃんじゃなくて大垣さんに誘われたの?
というか・・・・・・そうか断ったんだ・・・
[えー!なでしこちゃんリンとクリスマスキャンプするの楽しみだって言ってたのに!}
[ウソだけど}
{ウソかい。]
嘘だけど、やっぱりがっかりしてると思うよ。
というか、私もリンとキャンプしたいし。
なでしこちゃん達となら絶対楽しくなると思う(断言)。
ここは私が説得しないとだね。
[でも、一回だけ一緒に行ってみない?リンは一人キャンプの方が好きかもだけど}
[みんなでやるキャンプは違うジャンルの楽しさがあると思うよ?}
ダメ押しでちくわの画像も送ってみる。
[リンちゃん!!ボクといっしょにクリスマスキャンプいこうよ!!}
・・・返事は無い。まぁリン素直じゃないからなぁ。
そう言われたからってすぐにやっぱり行く、とかって言わないよねぇ。
私も返事は保留にしたし。考えてから「行く」って決めてくれたら良いな。
[じゃ私そろそろ寝るよー}
{まだ寝るのかよ、もう布団と結婚してしまえ]
[だめよ私は既にこたつと結婚しているの、そんなコトいけないワ(*/エ\*)}
{斬新な昼ドラやめろ]
こういうのはノリが良いんだけどなー。
――――――
――――
――
というか・・・・・・そうか断ったんだ・・・
[えー!なでしこちゃんリンとクリスマスキャンプするの楽しみだって言ってたのに!}
[ウソだけど}
{ウソかい。]
嘘だけど、やっぱりがっかりしてると思うよ。
というか、私もリンとキャンプしたいし。
なでしこちゃん達となら絶対楽しくなると思う(断言)。
ここは私が説得しないとだね。
[でも、一回だけ一緒に行ってみない?リンは一人キャンプの方が好きかもだけど}
[みんなでやるキャンプは違うジャンルの楽しさがあると思うよ?}
ダメ押しでちくわの画像も送ってみる。
[リンちゃん!!ボクといっしょにクリスマスキャンプいこうよ!!}
・・・返事は無い。まぁリン素直じゃないからなぁ。
そう言われたからってすぐにやっぱり行く、とかって言わないよねぇ。
私も返事は保留にしたし。考えてから「行く」って決めてくれたら良いな。
[じゃ私そろそろ寝るよー}
{まだ寝るのかよ、もう布団と結婚してしまえ]
[だめよ私は既にこたつと結婚しているの、そんなコトいけないワ(*/エ\*)}
{斬新な昼ドラやめろ]
こういうのはノリが良いんだけどなー。
――――――
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――
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:21:04.73 ID:cSpiwtBnO
休み明け。野クルのみんなとクリスマスキャンプの作戦会議。
結局リンも行くことになって、五人でキャンプ・・・と思ったら、会議中乱入してきた鳥羽先生が、成り行きで野クルの顧問になることに。はい、一名追加です。
なでしこちゃんは、鳥羽先生とは前にリンと焼肉キャンプをしたときに会っていたんだとか。
学校での雰囲気と違ったから今まで気付かなかったらしい。
酔っぱらってたらしいけど、そんなに人が変わるのかな・・・ちょっと想像がつかない。
リンが参加するって事になって、なでしこちゃんも嬉しそう。
私もちくわを連れていく事になった。なかなかにぎやかな感じになりそうだ。
犬山さんに誘われた時、デイキャンプでも良いよって言われたけど、せっかくなので一泊二日で参加する事にした。
だって私だけ途中で帰るってのもねぇ。お父さんがお金を出してくれて、良い寝袋買えたし。
こうやってみんなで準備していて、なんだかワクワクしてきた。
はじめてのアウトドアで不安も有るけれど、みんなとなら楽しいことになるだろうなって思える。
クリスマス、待ち遠しくなってきたなー。
――――――
――――
――
結局リンも行くことになって、五人でキャンプ・・・と思ったら、会議中乱入してきた鳥羽先生が、成り行きで野クルの顧問になることに。はい、一名追加です。
なでしこちゃんは、鳥羽先生とは前にリンと焼肉キャンプをしたときに会っていたんだとか。
学校での雰囲気と違ったから今まで気付かなかったらしい。
酔っぱらってたらしいけど、そんなに人が変わるのかな・・・ちょっと想像がつかない。
リンが参加するって事になって、なでしこちゃんも嬉しそう。
私もちくわを連れていく事になった。なかなかにぎやかな感じになりそうだ。
犬山さんに誘われた時、デイキャンプでも良いよって言われたけど、せっかくなので一泊二日で参加する事にした。
だって私だけ途中で帰るってのもねぇ。お父さんがお金を出してくれて、良い寝袋買えたし。
こうやってみんなで準備していて、なんだかワクワクしてきた。
はじめてのアウトドアで不安も有るけれど、みんなとなら楽しいことになるだろうなって思える。
クリスマス、待ち遠しくなってきたなー。
――――――
――――
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23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:22:27.71 ID:cSpiwtBnO
キャンプ当日、14時にキャンプ場集合のはずなのに、みんな待ちきれなくて12時過ぎには来ていたらしい。いやいや、どんだけ楽しみだったのよ。
ちくわと弱肉強食中のなでしこちゃんと、酔って寝ていた鳥羽先生は置いといて、みんなでテントを立てる。あっそうだ、ポール折らないようにしないとだね(笑)。
別の所に立ててたリンのテントを見物していたら、弱肉強食っていたなでしこちゃんとちくわが帰ってきた。何故か後ろに小さい子ども達が付いてきてる。
「じゃ、これでうちらも参加しちゃうか?」
おぉ、フリスビー。
フリスビーを追って走り回るちくわと子ども達・・・となでしこちゃん。なんか犬っぽい。
小さな子ども達と一緒に遊んでいるリンを見て、なんだか物凄く珍しいものを見ている気分になる。
こんな感じではしゃいでるリンって見たこと無いかも。
静かに、一人でいることの方が好きだと思ってたけれど、私の勝手な思い込みだったのかな・・・それともリンも、みんなでのキャンプの楽しさに気付いたのか。
ちくわと弱肉強食中のなでしこちゃんと、酔って寝ていた鳥羽先生は置いといて、みんなでテントを立てる。あっそうだ、ポール折らないようにしないとだね(笑)。
別の所に立ててたリンのテントを見物していたら、弱肉強食っていたなでしこちゃんとちくわが帰ってきた。何故か後ろに小さい子ども達が付いてきてる。
「じゃ、これでうちらも参加しちゃうか?」
おぉ、フリスビー。
フリスビーを追って走り回るちくわと子ども達・・・となでしこちゃん。なんか犬っぽい。
小さな子ども達と一緒に遊んでいるリンを見て、なんだか物凄く珍しいものを見ている気分になる。
こんな感じではしゃいでるリンって見たこと無いかも。
静かに、一人でいることの方が好きだと思ってたけれど、私の勝手な思い込みだったのかな・・・それともリンも、みんなでのキャンプの楽しさに気付いたのか。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:24:53.38 ID:cSpiwtBnO
子ども達と別れて、焚き火をすることに。
起きてきた先生も一緒に、みんなでココア(約一名ほぼラム酒)を飲んでまったりする。
「あ、見て、赤富士!」
気が付けば富士山が真っ赤になっていた。
解放感抜群の芝生の上で、みんなでおしゃべりしながら焚き火に当たって景色を眺めて・・・
なんか良いなぁこの感じ。
リンの言っていた通り景色が遠くまで良く見える。
焚き火もあったかくて気持ちいいしね。確かに冬キャンプもいいかも。
晩御飯の支度を始めた犬山さんと大垣さん。私もちくわのごはん用意しないと。
どんどん暗くなってきて、リンがランタンを出してきた。
と、同時にどんどん寒くなってくる。
「みんな、こうするとぬくいですぞ。ふひひひひ」
なでしこちゃんがブランケットを巻いている。
みんなの分も有るとかで、全員怪人ブランケットに。ちくわは先生の膝に収まっている、あったかいのかな?
起きてきた先生も一緒に、みんなでココア(約一名ほぼラム酒)を飲んでまったりする。
「あ、見て、赤富士!」
気が付けば富士山が真っ赤になっていた。
解放感抜群の芝生の上で、みんなでおしゃべりしながら焚き火に当たって景色を眺めて・・・
なんか良いなぁこの感じ。
リンの言っていた通り景色が遠くまで良く見える。
焚き火もあったかくて気持ちいいしね。確かに冬キャンプもいいかも。
晩御飯の支度を始めた犬山さんと大垣さん。私もちくわのごはん用意しないと。
どんどん暗くなってきて、リンがランタンを出してきた。
と、同時にどんどん寒くなってくる。
「みんな、こうするとぬくいですぞ。ふひひひひ」
なでしこちゃんがブランケットを巻いている。
みんなの分も有るとかで、全員怪人ブランケットに。ちくわは先生の膝に収まっている、あったかいのかな?
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:26:18.36 ID:cSpiwtBnO
そうこうしてる内に、晩御飯のすき焼きが出来た。
何故にすき焼き?と思ったけど、こうやってみんなで鍋を囲むのって楽しい。っていうか肉おいしい!さすがA5ランク。
先生が日本酒忘れたって泣いている・・・
この人ほんとに鳥羽先生かな?私が来たときにはすでに酔って寝ていたし、別人の可能性も・・・
リン達が気付かなかったのもわかる気がするなぁ。
そうだ、クリスマスグッズ持って来たんだった。
みんなにサンタ服を配って、テーブルにはミニクリスマスツリー。ちくわにもトナカイ帽子を被せた。うん、クリスマス感出てきた。
「・・・なんか、仕事終えたサンタが打ち上げしてるみてーだな」
・・・確かに。サンタ服で鍋囲んでるし。
サンタというかサンタ服着てケーキ売ってたアルバイトみたい。本物のサンタはこれからが仕事だしねぇ。
「こっからはこいつでお色直しや」
途中でトマトを追加してトマトすき焼きになった。
トマトとすき焼きって変わった組み合わせだと思ったけど・・・あぁ~、これもおいしいねぇ。
すき焼きもトマトすき焼きも美味しかった。良い肉いっぱい食べれて満足・・・と思ったらまだシメがあるらしい。
「シメ食べる人~」
「はいいィッ!!」
すかさず返事するなでしこちゃん。よく食べるなあ。
私一口だけ食べようかな、と思ったら、ガスが切れちゃったみたい。え、替えのガスもないの?
何故にすき焼き?と思ったけど、こうやってみんなで鍋を囲むのって楽しい。っていうか肉おいしい!さすがA5ランク。
先生が日本酒忘れたって泣いている・・・
この人ほんとに鳥羽先生かな?私が来たときにはすでに酔って寝ていたし、別人の可能性も・・・
リン達が気付かなかったのもわかる気がするなぁ。
そうだ、クリスマスグッズ持って来たんだった。
みんなにサンタ服を配って、テーブルにはミニクリスマスツリー。ちくわにもトナカイ帽子を被せた。うん、クリスマス感出てきた。
「・・・なんか、仕事終えたサンタが打ち上げしてるみてーだな」
・・・確かに。サンタ服で鍋囲んでるし。
サンタというかサンタ服着てケーキ売ってたアルバイトみたい。本物のサンタはこれからが仕事だしねぇ。
「こっからはこいつでお色直しや」
途中でトマトを追加してトマトすき焼きになった。
トマトとすき焼きって変わった組み合わせだと思ったけど・・・あぁ~、これもおいしいねぇ。
すき焼きもトマトすき焼きも美味しかった。良い肉いっぱい食べれて満足・・・と思ったらまだシメがあるらしい。
「シメ食べる人~」
「はいいィッ!!」
すかさず返事するなでしこちゃん。よく食べるなあ。
私一口だけ食べようかな、と思ったら、ガスが切れちゃったみたい。え、替えのガスもないの?
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:27:24.09 ID:cSpiwtBnO
「コンロがもう使えないとゆー事は・・・明日の朝御飯、作れないって事じゃ・・・」
倒れ伏すなでしこちゃん。う~んこれは困ったねぇ。
「ガス、何本あればいいの?」
リンが立ち上がった。あ、そうかリンなら・・・
「近くにコンビニあったはずだから、ちょっと買ってくる」
「リ゛ン゛ぢゃ~んあ゛り゛がどぅぅ」
「泣くなよ」
リンが原付で買い出しに行くことに。
なでしこちゃんがチューブしょうがを頼んでた。明日の朝御飯かな?
「あってしにほんしゅぅー」
「未成年だから買えません」
う~ん、いよいよほんとに鳥羽先生か怪しくなってきたなぁ。学校と完全に別人なんですが。
倒れ伏すなでしこちゃん。う~んこれは困ったねぇ。
「ガス、何本あればいいの?」
リンが立ち上がった。あ、そうかリンなら・・・
「近くにコンビニあったはずだから、ちょっと買ってくる」
「リ゛ン゛ぢゃ~んあ゛り゛がどぅぅ」
「泣くなよ」
リンが原付で買い出しに行くことに。
なでしこちゃんがチューブしょうがを頼んでた。明日の朝御飯かな?
「あってしにほんしゅぅー」
「未成年だから買えません」
う~ん、いよいよほんとに鳥羽先生か怪しくなってきたなぁ。学校と完全に別人なんですが。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:29:01.37 ID:cSpiwtBnO
みんなで買い出しに向かうリンを見送っておしゃべり。
「そういえば、大垣さんがリンを誘ったの?」
「ん?ああ、あん時か」
なんでも、リンが上伊那にキャンプに行ったとき、風邪をひいてたなでしこちゃんと一緒に、お見舞いに行った大垣さんがナビをしたのだとか。
「温泉で昼メシ食べてるっていってからしばらく連絡無いと思ったら、寝過ごしてたんだっけ」
「私らもほっとけや温泉で寝過ごしてまったしなぁ。冬の温泉は気ぃ付けんとあかんで」
暗くなってから起きて、急いでキャンプ場に向かう途中で通行止め(10時間ぶり2回目)をくらっていたときに、大垣さんのアドバイスで抜けられたのだとか。
余裕でキャンプ場に着いてたと思ったら、そんなトラブルがあったとは・・・
「で、まぁなんか流れで誘ってみた。どうせキャンプするなら人数多い方が楽しいだろ?」
「最初断られちゃったよねぇ」
「その後『やっぱ考えとく』って言ってきたんだよ。素直じゃねーよなぁ」
「そういえば、大垣さんがリンを誘ったの?」
「ん?ああ、あん時か」
なんでも、リンが上伊那にキャンプに行ったとき、風邪をひいてたなでしこちゃんと一緒に、お見舞いに行った大垣さんがナビをしたのだとか。
「温泉で昼メシ食べてるっていってからしばらく連絡無いと思ったら、寝過ごしてたんだっけ」
「私らもほっとけや温泉で寝過ごしてまったしなぁ。冬の温泉は気ぃ付けんとあかんで」
暗くなってから起きて、急いでキャンプ場に向かう途中で通行止め(10時間ぶり2回目)をくらっていたときに、大垣さんのアドバイスで抜けられたのだとか。
余裕でキャンプ場に着いてたと思ったら、そんなトラブルがあったとは・・・
「で、まぁなんか流れで誘ってみた。どうせキャンプするなら人数多い方が楽しいだろ?」
「最初断られちゃったよねぇ」
「その後『やっぱ考えとく』って言ってきたんだよ。素直じゃねーよなぁ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:30:10.98 ID:cSpiwtBnO
分かる(笑)
もしかして私が説得したから考え直したのかな?
だとしたらちょっと嬉しいな。
そんな話をしていたら、リンが帰ってきた。
「お帰り~」
寒い中わざわざお疲れ様。・・・あれ?
「どうかしたの?」
「ん、何が?」
「なんか嬉しそうな顔してる」
「いや、別に・・・なんでもない」
・・・なんかあるときの言い訳じゃんそれ。
なんか良いことあったのかな?
リンのおかげでシメのチーズパスタも美味しくいただけた。なでしこちゃんもモリモリ食べてる、よく食べるなぁ。
ごはん後にまったりしていたら、お父さんがちくわを迎えに来た。
一泊させる訳にもいかないからここでお別れだねぇ。
じゃあね、ちくわ、また明日。
もしかして私が説得したから考え直したのかな?
だとしたらちょっと嬉しいな。
そんな話をしていたら、リンが帰ってきた。
「お帰り~」
寒い中わざわざお疲れ様。・・・あれ?
「どうかしたの?」
「ん、何が?」
「なんか嬉しそうな顔してる」
「いや、別に・・・なんでもない」
・・・なんかあるときの言い訳じゃんそれ。
なんか良いことあったのかな?
リンのおかげでシメのチーズパスタも美味しくいただけた。なでしこちゃんもモリモリ食べてる、よく食べるなぁ。
ごはん後にまったりしていたら、お父さんがちくわを迎えに来た。
一泊させる訳にもいかないからここでお別れだねぇ。
じゃあね、ちくわ、また明日。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:31:15.46 ID:cSpiwtBnO
キャンプ場の施設に大浴場が有るって事で、交代で入りに行くことに。
大垣さん、犬山さんと一緒にお風呂に向かう。
温泉じゃないけど、キャンプ場でお風呂に入れるってだけで十分贅沢だよね。
「でもやっぱ温泉キャンプもええよなぁ」
「次行くなら温泉付きで考えるか~」
いいなぁ、温泉キャンプ。私も行きたい。
お風呂を出て、リン達と交代。
焚き火に当たりながら、大垣さんと犬山さんの髪をお団子にしてみる。ついでに自分のも。
「その長さでよく出来んな」
まぁ、リンの髪いじって慣れてますから。
「そういえば、前に志摩さんがお城みたいな頭して歩いとったっていう噂聞いたけど」
あ、それ私(笑)
「お前の仕業だったのか。おいっ、今変なことしてないよな?」
してないけど、そう言われるとやりたくなってくるなぁ。
大垣さん、犬山さんと一緒にお風呂に向かう。
温泉じゃないけど、キャンプ場でお風呂に入れるってだけで十分贅沢だよね。
「でもやっぱ温泉キャンプもええよなぁ」
「次行くなら温泉付きで考えるか~」
いいなぁ、温泉キャンプ。私も行きたい。
お風呂を出て、リン達と交代。
焚き火に当たりながら、大垣さんと犬山さんの髪をお団子にしてみる。ついでに自分のも。
「その長さでよく出来んな」
まぁ、リンの髪いじって慣れてますから。
「そういえば、前に志摩さんがお城みたいな頭して歩いとったっていう噂聞いたけど」
あ、それ私(笑)
「お前の仕業だったのか。おいっ、今変なことしてないよな?」
してないけど、そう言われるとやりたくなってくるなぁ。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:32:56.92 ID:cSpiwtBnO
「あーーっ、みんなリンちゃんみたい!」
お風呂からなでしこちゃん達が帰ってきた。
「い~なぁ、い~なぁ」
「なでしこちゃんもしまりん団子やる?」
「やるっ!」
「なんだそのネーミング」
そんなに期待されたら手を抜く訳にもいきませんなぁ。
と、いうわけで完成しました。渾身のサボテンヘアー。
「どお?どおぉ?」
ンフッ、に、似合ってると思うよww
「またみんなで撮ろうっ」
そ、そうだね、記念にねww
「・・・およよ?」
あ、バレた。
お風呂からなでしこちゃん達が帰ってきた。
「い~なぁ、い~なぁ」
「なでしこちゃんもしまりん団子やる?」
「やるっ!」
「なんだそのネーミング」
そんなに期待されたら手を抜く訳にもいきませんなぁ。
と、いうわけで完成しました。渾身のサボテンヘアー。
「どお?どおぉ?」
ンフッ、に、似合ってると思うよww
「またみんなで撮ろうっ」
そ、そうだね、記念にねww
「・・・およよ?」
あ、バレた。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:34:02.69 ID:cSpiwtBnO
焚き火を囲んで、みんなで大垣さんのタブレットで動画を見る。
外で動画を見てるだけなのに、なんだか楽しい。
リンがキャンプ場で本を読んでるって聞いて、家でも出来るじゃんと思ったけど、雰囲気というか空気感というか、こういうのもいいなぁって思える。
みんなでおしゃべりしながら動画を見てる内に、あっという間に時間がたっていた。
「あたしもう寝るわー」
大垣さんが言い出す。というか先生はもう寝てるし。
「あ、私も」
「せやねぇ」
さすがにもう眠くなった。
まだ動画を見るっていうリンとなでしこちゃんを置いて、私は犬山さんのテントで寝る事に。
外で動画を見てるだけなのに、なんだか楽しい。
リンがキャンプ場で本を読んでるって聞いて、家でも出来るじゃんと思ったけど、雰囲気というか空気感というか、こういうのもいいなぁって思える。
みんなでおしゃべりしながら動画を見てる内に、あっという間に時間がたっていた。
「あたしもう寝るわー」
大垣さんが言い出す。というか先生はもう寝てるし。
「あ、私も」
「せやねぇ」
さすがにもう眠くなった。
まだ動画を見るっていうリンとなでしこちゃんを置いて、私は犬山さんのテントで寝る事に。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:35:02.18 ID:cSpiwtBnO
「楽しかったね」
「せやなぁ」
寝袋に入りながら、今日の事を振り返る。
初めてのキャンプだったけど、広くて気持ちいいキャンプ場で、みんなとわいわいキャンプをして、すっごく楽しかった。
「誘ってもらった時は寒そうだしどうしようかと思ったけど、来て良かった。ありがとね」
「どういたしまして」
テントの外から、リンとなでしこちゃんの話し声が微かに聞こえてくる。
「・・・」
「どうかしたん?」
「えっとね、リンずっと一人キャンプしてて、今日みたいにみんなでキャンプってやったことなかったみたいだから、どうだったのかなって」
「そうなん?でも今日楽しそうやったやん」
だよね。こういうキャンプも良いって思ってくれてれば、いいなぁ。
あぁ、本格的に眠くなって来た。この寝袋あったかいし気持ちいいし。外なのにぐっすり眠れそう。
――――――
――――
――
「せやなぁ」
寝袋に入りながら、今日の事を振り返る。
初めてのキャンプだったけど、広くて気持ちいいキャンプ場で、みんなとわいわいキャンプをして、すっごく楽しかった。
「誘ってもらった時は寒そうだしどうしようかと思ったけど、来て良かった。ありがとね」
「どういたしまして」
テントの外から、リンとなでしこちゃんの話し声が微かに聞こえてくる。
「・・・」
「どうかしたん?」
「えっとね、リンずっと一人キャンプしてて、今日みたいにみんなでキャンプってやったことなかったみたいだから、どうだったのかなって」
「そうなん?でも今日楽しそうやったやん」
だよね。こういうキャンプも良いって思ってくれてれば、いいなぁ。
あぁ、本格的に眠くなって来た。この寝袋あったかいし気持ちいいし。外なのにぐっすり眠れそう。
――――――
――――
――
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:36:08.98 ID:cSpiwtBnO
朝、犬山さんに起こされて目を覚ます。
起こされなかったら昼まで寝てたなぁ。この寝袋すっごく寝心地が良い。
まだ日の出前だけど、リンとなでしこちゃんが朝御飯を作っていた。
ごはん、みそ汁、焼き鮭・・・日本の朝御飯って感じだ。
先生も起きて来たので、みんなでいただく事に。
ゆうべリンに頼んでたチューブしょうがで、すき焼きの残りのお肉を大和煮にしてある。
これめっちゃ美味しいんですけど。
ごはんも玄米ごはんだったり、おみそ汁も納豆汁だったり手が込んでる。
いいなぁなでしこちゃん、嫁に欲しいなぁ。
「あっ日が出てくるよ」
富士山の裾野から朝日が昇ってきた。
辺りが一気に明るくなって、朝露が光ってきれい。というかめっちゃまぶしい。
朝日を見たのってかなり久しぶりな気がする。
こういうのもキャンプの醍醐味なのかな。
起こされなかったら昼まで寝てたなぁ。この寝袋すっごく寝心地が良い。
まだ日の出前だけど、リンとなでしこちゃんが朝御飯を作っていた。
ごはん、みそ汁、焼き鮭・・・日本の朝御飯って感じだ。
先生も起きて来たので、みんなでいただく事に。
ゆうべリンに頼んでたチューブしょうがで、すき焼きの残りのお肉を大和煮にしてある。
これめっちゃ美味しいんですけど。
ごはんも玄米ごはんだったり、おみそ汁も納豆汁だったり手が込んでる。
いいなぁなでしこちゃん、嫁に欲しいなぁ。
「あっ日が出てくるよ」
富士山の裾野から朝日が昇ってきた。
辺りが一気に明るくなって、朝露が光ってきれい。というかめっちゃまぶしい。
朝日を見たのってかなり久しぶりな気がする。
こういうのもキャンプの醍醐味なのかな。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:37:15.97 ID:cSpiwtBnO
みんなでテントを片付けて、芝生で寝ころんだり写真を撮ったりしている内に、解散する時間になってしまった。
なんだか名残惜しいな。
私はなでしこちゃんのお姉さんの車に乗せてもらう事に。
リンの言っていたキウイのお姉さんか、確かに美人だ。
車の中で、なでしこちゃんはお姉さんにキャンプでの出来事を話している。仲の良い姉妹だなぁ。
一人原付で帰るリンが少しずつ離れていって、カーブを曲がってからは見えなくなってしまった。
本人は平気なのかも知れないけど、少し寂しくなる。寒そうだし。
あんな風に長野まで行ったりしてたんだよなぁ、冬キャンプやるために。
やっぱり変わってるなぁ。でも、リンにとってそういうのこそがキャンプだったんだよね。
――――――
――――
――
なんだか名残惜しいな。
私はなでしこちゃんのお姉さんの車に乗せてもらう事に。
リンの言っていたキウイのお姉さんか、確かに美人だ。
車の中で、なでしこちゃんはお姉さんにキャンプでの出来事を話している。仲の良い姉妹だなぁ。
一人原付で帰るリンが少しずつ離れていって、カーブを曲がってからは見えなくなってしまった。
本人は平気なのかも知れないけど、少し寂しくなる。寒そうだし。
あんな風に長野まで行ったりしてたんだよなぁ、冬キャンプやるために。
やっぱり変わってるなぁ。でも、リンにとってそういうのこそがキャンプだったんだよね。
――――――
――――
――
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:38:19.14 ID:cSpiwtBnO
家に帰ると、ちくわが飛び出して来た。
半日ぶりなのに随分甘えてくる。よしよし、可愛い奴め。
満足するまで遊んでやろう。
ヴーッヴーッ
ん?リンからだ。
{家付いたー]
おや珍しい、いつもはどこか出掛けても家帰ったなんて連絡してこないのに。
[お疲れ( ´エ`)ノ 寒くなかった?}
{カイロあったし余裕]
まぁ、長野行くよりはね。
[キャンプ楽しかったよね}
{だな]
[芝生のキャンプ場って気持ちいいんだねぇ}
{ちくわとも遊べたし]
[ちくわ私が帰った途端に飛び付いてきた。すっごい外行きたそう}
{フリスビーとか、小さな子達とも遊べて楽しかったんじゃない?]
半日ぶりなのに随分甘えてくる。よしよし、可愛い奴め。
満足するまで遊んでやろう。
ヴーッヴーッ
ん?リンからだ。
{家付いたー]
おや珍しい、いつもはどこか出掛けても家帰ったなんて連絡してこないのに。
[お疲れ( ´エ`)ノ 寒くなかった?}
{カイロあったし余裕]
まぁ、長野行くよりはね。
[キャンプ楽しかったよね}
{だな]
[芝生のキャンプ場って気持ちいいんだねぇ}
{ちくわとも遊べたし]
[ちくわ私が帰った途端に飛び付いてきた。すっごい外行きたそう}
{フリスビーとか、小さな子達とも遊べて楽しかったんじゃない?]
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:39:57.16 ID:cSpiwtBnO
[近くにあんだけ広くて、子ども付きの所があればなー}
{子ども付きはさすがにムリあるだろ]
[外で飲むココア美味しかった}
{あの一杯がたまらん]
[なんか先生みたいになってるけど}
{先生一杯どころじゃなかったけどな]
[すき焼きに合うお酒忘れて来たって泣いてたよね(笑)}
{私買いに行かされるとこだったし]
[すき焼き美味しかったよねぇ}
{初めて食べたけどトマトすき焼きも]
[あれもびっくりした。トマトとすき焼き合うんだね}
{しかもシメまで上手いっていう]
[チーズパスタ!一口だけしか食べれなかったけど最高だった}
{私も一口しか入らんかった。というかほとんどなでしこが食ってたな]
[なでしこちゃんよく食べるよねぇ}
{それな。まぁ作るのも上手いけど]
[朝御飯良かったよね。ヨメに欲しい}
{ヨメて。]
[焚き火に当たりながら動画を見るだけで結構楽しかった}
{焚き火は良いよな、なんか落ち着くし]
[初キャンプだけどすごく楽しかったよ}
{そうか、よかった]
{あのさ]
{子ども付きはさすがにムリあるだろ]
[外で飲むココア美味しかった}
{あの一杯がたまらん]
[なんか先生みたいになってるけど}
{先生一杯どころじゃなかったけどな]
[すき焼きに合うお酒忘れて来たって泣いてたよね(笑)}
{私買いに行かされるとこだったし]
[すき焼き美味しかったよねぇ}
{初めて食べたけどトマトすき焼きも]
[あれもびっくりした。トマトとすき焼き合うんだね}
{しかもシメまで上手いっていう]
[チーズパスタ!一口だけしか食べれなかったけど最高だった}
{私も一口しか入らんかった。というかほとんどなでしこが食ってたな]
[なでしこちゃんよく食べるよねぇ}
{それな。まぁ作るのも上手いけど]
[朝御飯良かったよね。ヨメに欲しい}
{ヨメて。]
[焚き火に当たりながら動画を見るだけで結構楽しかった}
{焚き火は良いよな、なんか落ち着くし]
[初キャンプだけどすごく楽しかったよ}
{そうか、よかった]
{あのさ]
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:41:26.31 ID:cSpiwtBnO
{誘ってくれてありがとう]
リンから突然お礼を言われて、思わず固まってしまう。
なんだかずいぶん素直な感じ。普段はあんなに素直じゃないのに。
[誘ったの大垣さんじゃなかったっけ?}
{いや、まぁ、そうなんだけど]
すっごく照れくさそうなリンの顔が目に浮かぶ。
[またみんなで行けたらいいねぇ(* ´ エ ` )/}
{だな]
ちくわが不思議そうな顔でこっちを見ている。
おっと、顔がニヤけていた。
「ん~?なんでもないよぉー」
ワシャワシャと頭を撫でてやる。
リンがみんなのキャンプに来てくれたこと。
楽しんでくれていたこと。
お礼を言ってくれたこと。
もしかして、このために今連絡してきたのかな?
私が誘ったことで、リンの楽しみを広げられたんだったら、それは嬉しいなぁ。
――end――
リンから突然お礼を言われて、思わず固まってしまう。
なんだかずいぶん素直な感じ。普段はあんなに素直じゃないのに。
[誘ったの大垣さんじゃなかったっけ?}
{いや、まぁ、そうなんだけど]
すっごく照れくさそうなリンの顔が目に浮かぶ。
[またみんなで行けたらいいねぇ(* ´ エ ` )/}
{だな]
ちくわが不思議そうな顔でこっちを見ている。
おっと、顔がニヤけていた。
「ん~?なんでもないよぉー」
ワシャワシャと頭を撫でてやる。
リンがみんなのキャンプに来てくれたこと。
楽しんでくれていたこと。
お礼を言ってくれたこと。
もしかして、このために今連絡してきたのかな?
私が誘ったことで、リンの楽しみを広げられたんだったら、それは嬉しいなぁ。
――end――
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:47:46.62 ID:cSpiwtBnO
以上になります。
・・・長っ!
アニメ準拠になってるので(しゃけおにぎりは原作ネタですが)アニメ見直しつつ読んでいただければ・・・
・・・長っ!
アニメ準拠になってるので(しゃけおにぎりは原作ネタですが)アニメ見直しつつ読んでいただければ・・・
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/22(金) 18:58:51.50 ID:cSpiwtBnO
今までゆるキャン△SS結構書いてきたんですが、地の文有りで書くの初めてだったのでめっちゃ苦戦しました。
会話形式だとボケとツッコミで進行できるのだが・・・
文章書くのって大変やなぁ
会話形式だとボケとツッコミで進行できるのだが・・・
文章書くのって大変やなぁ
引用元: ・【ゆるキャン△】恵那「でも、一回だけ一緒に行ってみない?」
【ゆるキャン△】リン「ラジオでも聴くか」
2020-11-11
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 21:47:35.97 ID:L3n9iD8sO
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:00:12.03 ID:L3n9iD8sO
――本栖湖キャンプ場――
リン(ここでキャンプするのも久しぶりだな、原付の免許とってから遠出ばっかりしてたし・・・)
リン(夜の富士山か、確かに良い眺めだよな)
リン「・・・ラジオでも聴くか、知ってる番組もやってないし適当に・・・」
~~♪
??『みなさんこんばんは、週末いかがお過ごしですか?』
???『先週に引き続き、今週も生放送でお送りしてます。しかも今週はついに・・・』
リン「ん?なんかこの声聞き覚えが・・・」
??『おぉっとその話はタイトルコールの後で』
???『そうだった、という訳で!』
???『千明と』
??『恵那の』
千明・恵那『『オールナイトツカぽ~~ん!!』』
リン「はぁ!?」
リン(ここでキャンプするのも久しぶりだな、原付の免許とってから遠出ばっかりしてたし・・・)
リン(夜の富士山か、確かに良い眺めだよな)
リン「・・・ラジオでも聴くか、知ってる番組もやってないし適当に・・・」
~~♪
??『みなさんこんばんは、週末いかがお過ごしですか?』
???『先週に引き続き、今週も生放送でお送りしてます。しかも今週はついに・・・』
リン「ん?なんかこの声聞き覚えが・・・」
??『おぉっとその話はタイトルコールの後で』
???『そうだった、という訳で!』
???『千明と』
??『恵那の』
千明・恵那『『オールナイトツカぽ~~ん!!』』
リン「はぁ!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:01:10.95 ID:L3n9iD8sO
リン「え、何?本当にあの二人?」
千明『えー、という訳で今週も始まりました、千明と恵那のオールナイトツカぽん』
恵那『この番組は本栖高校をキーステーションに』
リン「学校からかよ」
恵那『本栖湖周辺一局ネットでお送りしてます』
リン「超ローカルじゃねぇか、キー局もなにも無いだろ」
千明『いや~しかし今週はついにあの人がゲストに!』
恵那『ねー、ついにだよ。楽しみにしてた方も多いんじゃないでしょうか』
千明『では紹介・・・』
恵那『の前に、まずは一曲』
千明『引っ張んのかよ』
恵那『まあまあ、えーラジオネーム“ビール大好き”さんのリクエストで、Jackson5のI Want You Back』
千明『なぜそのチョイス』
~~♪
千明『えー、という訳で今週も始まりました、千明と恵那のオールナイトツカぽん』
恵那『この番組は本栖高校をキーステーションに』
リン「学校からかよ」
恵那『本栖湖周辺一局ネットでお送りしてます』
リン「超ローカルじゃねぇか、キー局もなにも無いだろ」
千明『いや~しかし今週はついにあの人がゲストに!』
恵那『ねー、ついにだよ。楽しみにしてた方も多いんじゃないでしょうか』
千明『では紹介・・・』
恵那『の前に、まずは一曲』
千明『引っ張んのかよ』
恵那『まあまあ、えーラジオネーム“ビール大好き”さんのリクエストで、Jackson5のI Want You Back』
千明『なぜそのチョイス』
~~♪
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:01:52.92 ID:L3n9iD8sO
リン「なんだこれ、なでしこ知ってるかな」ポチポチ
リン「・・・既読もつかないな、寝てる時間じゃ無いと思うけど・・・」
恵那『さて、お待たせしました』
千明『本日のゲスト、あの!各務原なでしこさんでーす!』
なでしこ『か、各務原なでしこです』
リン「お前も出てんのかよ!」
千明『いやぁついにあのなでしこさんが登場したわけですが』
リン「どのなでしこだよ」
なでしこ『よ、よろしくお願いします・・・』
千明『おやぁ、なでしこさん緊張してますねぇ』
なでしこ『うん、ラジオとか初めてだし』
恵那『そんななでしこちゃんの緊張を解すために用意したお菓子があります』
なでしこ『えっ、お菓子!?』
千明『北欧のお菓子でアルミサッシとかいうグミだ』
恵那『サルミアッキね』
リン「おいそれ・・・」
リン「・・・既読もつかないな、寝てる時間じゃ無いと思うけど・・・」
恵那『さて、お待たせしました』
千明『本日のゲスト、あの!各務原なでしこさんでーす!』
なでしこ『か、各務原なでしこです』
リン「お前も出てんのかよ!」
千明『いやぁついにあのなでしこさんが登場したわけですが』
リン「どのなでしこだよ」
なでしこ『よ、よろしくお願いします・・・』
千明『おやぁ、なでしこさん緊張してますねぇ』
なでしこ『うん、ラジオとか初めてだし』
恵那『そんななでしこちゃんの緊張を解すために用意したお菓子があります』
なでしこ『えっ、お菓子!?』
千明『北欧のお菓子でアルミサッシとかいうグミだ』
恵那『サルミアッキね』
リン「おいそれ・・・」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:02:55.62 ID:L3n9iD8sO
なでしこ『へぇー、いいの?食べても』
千明『いいぞぉ~、遠慮なくいってくれ』
なでしこ『いただきま~す』パクッ
なでしこ『・・・』モグモグ
恵那『ど、どお?』
なでしこ『うん、おいひいよ』ムグムグ
千明『えっ?』
恵那『えっ?』
リン「えっ?」
なでしこ『えっ?』
恵那『あれっ?世界一不味いお菓子って聞いてたんだけど・・・』
なでしこ『えっ?ほーなの?ちょっとクセがあるけどおいひいよ』ムグムグ
恵那『おかしいなー、ネットでゴムタイヤみたいな味って書いてあったんだけど』パクッ
千明『まぁネットの情報なんてあてにならないって事だな』パクッ
恵那『ふぐっ!』
千明『んがくっく!』
なでしこ『ど、どーしたの?』
千明『ちょっとクセどころかクセしかないだろこれ!』
恵那『見た目もゴムタイヤだったけど味もゴムタイヤだよゴムタイヤ食べた事無いけど!ガッちゃんでも食べないよ!』
千明『例えが古いぞ』
千明『いいぞぉ~、遠慮なくいってくれ』
なでしこ『いただきま~す』パクッ
なでしこ『・・・』モグモグ
恵那『ど、どお?』
なでしこ『うん、おいひいよ』ムグムグ
千明『えっ?』
恵那『えっ?』
リン「えっ?」
なでしこ『えっ?』
恵那『あれっ?世界一不味いお菓子って聞いてたんだけど・・・』
なでしこ『えっ?ほーなの?ちょっとクセがあるけどおいひいよ』ムグムグ
恵那『おかしいなー、ネットでゴムタイヤみたいな味って書いてあったんだけど』パクッ
千明『まぁネットの情報なんてあてにならないって事だな』パクッ
恵那『ふぐっ!』
千明『んがくっく!』
なでしこ『ど、どーしたの?』
千明『ちょっとクセどころかクセしかないだろこれ!』
恵那『見た目もゴムタイヤだったけど味もゴムタイヤだよゴムタイヤ食べた事無いけど!ガッちゃんでも食べないよ!』
千明『例えが古いぞ』
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:04:04.53 ID:L3n9iD8sO
リン「自爆したか、というか凄いななでしこ」
千明『はぁ、酷い目にあったぜ・・・気を取り直しておたより行くか』
恵那『そだね、えーっとメールでいただきました、ラジオネーム“大きいほうの仔犬”さん』
恵那『“千明さん、恵那さん、なでしこさんこんばんは、毎月楽しく聴いています”』
千明『いや毎週やってるから、なんで四回に一回しか聴いてないんだよ』
恵那『“今回はあのなでしこさんがゲストということで、楽しみでしゃっくりが止まりません”』
千明『どんな体質だ』
恵那『“なでしこさんは最近山梨に引っ越して来たそうですが、引っ越しの時のエピソードなどあったら教えて下さい”だって』
千明『なるほど』
恵那『あ、あと追伸“三人とも頑張ってなぁ~”だそうです』
千明『最後に正体を明かしていくスタイルww』
リン「これ犬山さんだろ、おもいっきり身内じゃねぇか」
千明『だそうだが、浜松から引っ越して来たんだっけ?』
なでしこ『うん、浜名湖の近く』
恵那『エピソードって事だけど』
千明『はぁ、酷い目にあったぜ・・・気を取り直しておたより行くか』
恵那『そだね、えーっとメールでいただきました、ラジオネーム“大きいほうの仔犬”さん』
恵那『“千明さん、恵那さん、なでしこさんこんばんは、毎月楽しく聴いています”』
千明『いや毎週やってるから、なんで四回に一回しか聴いてないんだよ』
恵那『“今回はあのなでしこさんがゲストということで、楽しみでしゃっくりが止まりません”』
千明『どんな体質だ』
恵那『“なでしこさんは最近山梨に引っ越して来たそうですが、引っ越しの時のエピソードなどあったら教えて下さい”だって』
千明『なるほど』
恵那『あ、あと追伸“三人とも頑張ってなぁ~”だそうです』
千明『最後に正体を明かしていくスタイルww』
リン「これ犬山さんだろ、おもいっきり身内じゃねぇか」
千明『だそうだが、浜松から引っ越して来たんだっけ?』
なでしこ『うん、浜名湖の近く』
恵那『エピソードって事だけど』
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:05:03.76 ID:L3n9iD8sO
なでしこ『うーん、エピソードかぁ・・・あ、そうだ、浜松にいた頃ね、天気が良いと遠くに小さく富士山が見えたんだ』
千明『ふむ』
なでしこ『でね、山梨に引っ越して来る途中でおっきい富士山が見れるかなって楽しみにしてたんだけど、助手席で寝ちゃって見れなくって・・・』
恵那『清水のインターの辺りかな?身延道入っちゃうと山で見えないよね』
なでしこ『で、見れなかったってお姉ちゃんに言ったら、本栖湖まで行けば千円札と同じ富士山が見られるって言われて自転車で見に行ったんだけど』
千明『引っ越し当日にか』
恵那『行動力あるなぁ』
なでしこ『でも本栖湖に着いたら富士山曇っててやっぱり見れなくて、疲れてベンチで寝てたら真っ暗になっちゃって遭難しそうになっちゃって・・・』
千明『そうなのか』
恵那『そうだったんだ』
なでしこ『・・・』
千明『・・・』
恵那『・・・』
なでしこ『うん、そうなn
千明『はい、次のおたよりー』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
千明『ふむ』
なでしこ『でね、山梨に引っ越して来る途中でおっきい富士山が見れるかなって楽しみにしてたんだけど、助手席で寝ちゃって見れなくって・・・』
恵那『清水のインターの辺りかな?身延道入っちゃうと山で見えないよね』
なでしこ『で、見れなかったってお姉ちゃんに言ったら、本栖湖まで行けば千円札と同じ富士山が見られるって言われて自転車で見に行ったんだけど』
千明『引っ越し当日にか』
恵那『行動力あるなぁ』
なでしこ『でも本栖湖に着いたら富士山曇っててやっぱり見れなくて、疲れてベンチで寝てたら真っ暗になっちゃって遭難しそうになっちゃって・・・』
千明『そうなのか』
恵那『そうだったんだ』
なでしこ『・・・』
千明『・・・』
恵那『・・・』
なでしこ『うん、そうなn
千明『はい、次のおたよりー』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:06:08.19 ID:L3n9iD8sO
恵那『今度はお葉書で、ラジオネーム“ラシーンドライバー”さんから』
恵那『“こんばんは。毎週楽しく拝見しています”』
千明『いやラジオだから』
恵那『“千明さんの変顔はいつ見ても最高ですね”』
千明『えっ?何、ほんとに見てんの?』キョロキョロ
恵那『“冗談はさておき”』
千明『心臓に悪いわ』
恵那『“実は私の飼っている犬の事で相談があります”』
なでしこ『わんこ?』
恵那『“物凄く食い意地が張っている子で、目の前に食べ物が有ると際限なく食べてしまいます”』
恵那『“以前食べ過ぎて太った時は無理やり運動させて痩せさせたのですが、このままではまた元通りになってしまいます。どのようにしつけたらいいかご意見を聞かせて下さい”だって』
千明『なるほど、犬飼ってるといえば恵那だけど』
なでしこ『あ、ちくわ!この前ゲストで出てたよね』
リン「ゲストで出たのか!」
千明『あれは盛り上がったよな』
なでしこ『神回だったよねぇ』
リン「どんなだったかすげぇ気になる」
恵那『うーん、しつけかぁ。ちくわ良い子でいうことよく聞くし、あんまり手間かかんないんだよねー』
千明『なでしこ的にはどうだ?』
恵那『“こんばんは。毎週楽しく拝見しています”』
千明『いやラジオだから』
恵那『“千明さんの変顔はいつ見ても最高ですね”』
千明『えっ?何、ほんとに見てんの?』キョロキョロ
恵那『“冗談はさておき”』
千明『心臓に悪いわ』
恵那『“実は私の飼っている犬の事で相談があります”』
なでしこ『わんこ?』
恵那『“物凄く食い意地が張っている子で、目の前に食べ物が有ると際限なく食べてしまいます”』
恵那『“以前食べ過ぎて太った時は無理やり運動させて痩せさせたのですが、このままではまた元通りになってしまいます。どのようにしつけたらいいかご意見を聞かせて下さい”だって』
千明『なるほど、犬飼ってるといえば恵那だけど』
なでしこ『あ、ちくわ!この前ゲストで出てたよね』
リン「ゲストで出たのか!」
千明『あれは盛り上がったよな』
なでしこ『神回だったよねぇ』
リン「どんなだったかすげぇ気になる」
恵那『うーん、しつけかぁ。ちくわ良い子でいうことよく聞くし、あんまり手間かかんないんだよねー』
千明『なでしこ的にはどうだ?』
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:07:16.21 ID:L3n9iD8sO
なでしこ『えっ私?えぇっと、やっぱり食べ過ぎちゃうのはその子にも良くないし、心を鬼にして厳しくした方が良いんじゃないかな』
千明『うむ、なるほど』ニヤッ
恵那『あー、ごっめーん!私お葉書読み間違えてたあ(棒)』
千明『えー何やってんだよお(棒)』
恵那『さっき“私の飼ってる犬”って言っちゃったけど、“私の妹”の間違いだったー♪』
なでしこ『えっ』
千明『おいおい頼むぜぇ~☆』
なでしこ『ちょ、ちょっと見せて・・・これうちの住所・・・っていうかこの字お姉ちゃん!?』
千明『はい、という訳でなでしこの姉ちゃんは厳しくしつけてやるように』
恵那『本人了承済みだよ』
なでしこ『え、えぇっ!?』
リン「完全にハメられてるな」
千明『うむ、なるほど』ニヤッ
恵那『あー、ごっめーん!私お葉書読み間違えてたあ(棒)』
千明『えー何やってんだよお(棒)』
恵那『さっき“私の飼ってる犬”って言っちゃったけど、“私の妹”の間違いだったー♪』
なでしこ『えっ』
千明『おいおい頼むぜぇ~☆』
なでしこ『ちょ、ちょっと見せて・・・これうちの住所・・・っていうかこの字お姉ちゃん!?』
千明『はい、という訳でなでしこの姉ちゃんは厳しくしつけてやるように』
恵那『本人了承済みだよ』
なでしこ『え、えぇっ!?』
リン「完全にハメられてるな」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:08:05.59 ID:L3n9iD8sO
リン「・・・メール送ってみるか」ポチポチ
千明『さてそろそろ』
恵那『そだね、次のコーナ・・・え、メール?これ読めばいいの?・・・おぉっとこれはww』
千明『どうした?』
恵那『えー、ラジオネーム“ソロキャンプ中”さんから』
リン「え゛っ」
恵那『“こんばんは、二人がラジオやってるの知らなかった。あとなでしこいじられすぎ”って事だけど・・・』
千明『ラジオネームがこれでこの文面、知ってる人だな』
恵那『知ってる人だね』
リン「まさか読まれるとは・・・」
なでしこ『えっ、まさかこれリ
千明『おっとぉ、なでしこストップ!』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
千明『迂闊に個人名を出すなよ~』
恵那『そうそう、個人情報的なアレはちゃんとアレしないとアレだよ』
リン「ざっくりすぎるだろ」
千明『さてそろそろ』
恵那『そだね、次のコーナ・・・え、メール?これ読めばいいの?・・・おぉっとこれはww』
千明『どうした?』
恵那『えー、ラジオネーム“ソロキャンプ中”さんから』
リン「え゛っ」
恵那『“こんばんは、二人がラジオやってるの知らなかった。あとなでしこいじられすぎ”って事だけど・・・』
千明『ラジオネームがこれでこの文面、知ってる人だな』
恵那『知ってる人だね』
リン「まさか読まれるとは・・・」
なでしこ『えっ、まさかこれリ
千明『おっとぉ、なでしこストップ!』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
千明『迂闊に個人名を出すなよ~』
恵那『そうそう、個人情報的なアレはちゃんとアレしないとアレだよ』
リン「ざっくりすぎるだろ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:09:02.69 ID:L3n9iD8sO
千明『あ、でも聴いてるとなると次のコーナーどうする?』
恵那『あぁー、どうしよっか・・・やめとく?』
リン「?」
なでしこ『えっ、あのコーナーやらないの?』
恵那『そっか、なでしこちゃん楽しみにしてたもんね』
千明『人気コーナーだし、やっぱやんないわけにもいかんだろぉ』
恵那『だね!ってわけで』
千明『“しまりんのカッコいいとこカワイイとこ”のコーナー!』
なでしこ『わ~~~♪』
リン「はあぁああぁぁっ??!ちょ、え、な、何だよそのコーナー!?」
恵那『やー、やっぱやっとかないとねー』
なでしこ『毎週楽しみにしてたから、参加できてうれしいよぅ』
恵那『あぁー、どうしよっか・・・やめとく?』
リン「?」
なでしこ『えっ、あのコーナーやらないの?』
恵那『そっか、なでしこちゃん楽しみにしてたもんね』
千明『人気コーナーだし、やっぱやんないわけにもいかんだろぉ』
恵那『だね!ってわけで』
千明『“しまりんのカッコいいとこカワイイとこ”のコーナー!』
なでしこ『わ~~~♪』
リン「はあぁああぁぁっ??!ちょ、え、な、何だよそのコーナー!?」
恵那『やー、やっぱやっとかないとねー』
なでしこ『毎週楽しみにしてたから、参加できてうれしいよぅ』
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:10:35.63 ID:L3n9iD8sO
リン「いや、ちょ、待てっておい!」ピッ プルルル
恵那『じゃあ早速・・・え、何?今度は私のスマホ?・・・ブフッ、リンから着信ww』
千明『マジかww、マイク付けて持ってくるスタッフマジ有能、おい繋げ繋げ』
恵那『もしもしリンー?どーしたの?』
リン『どーしたの?じゃないわ!何やってんだよ!』
恵那『え、ラジオ』
リン『じゃなくて今のコーナーだよ!』
恵那『えーこのコーナーは、時にクール、時にかわいいリンの魅力を、余すところなくお伝えしていくコーナーです』
リン『コーナー始める風に説明すんな!』
恵那『なでしこちゃんこのコーナーの大ファンなんだよ』
千明『それどころかネタの提供もしてくれてるしな!』
なでしこ『えへへ///』
リン『今照れる流れじゃ無いだろ絶対!』
千明『グッズも人気だぞ』
リン『グッズまであんのか!さっきのざっくりな個人情報云々はどこ行ったんだよ!』
千明『安心しろ、島根ワイナリーのゆるキャラ“しまりん”のグッズだからその辺は問題ないぞ』
リン『逆に詐欺にならないかそれ!?』
恵那『じゃあ早速・・・え、何?今度は私のスマホ?・・・ブフッ、リンから着信ww』
千明『マジかww、マイク付けて持ってくるスタッフマジ有能、おい繋げ繋げ』
恵那『もしもしリンー?どーしたの?』
リン『どーしたの?じゃないわ!何やってんだよ!』
恵那『え、ラジオ』
リン『じゃなくて今のコーナーだよ!』
恵那『えーこのコーナーは、時にクール、時にかわいいリンの魅力を、余すところなくお伝えしていくコーナーです』
リン『コーナー始める風に説明すんな!』
恵那『なでしこちゃんこのコーナーの大ファンなんだよ』
千明『それどころかネタの提供もしてくれてるしな!』
なでしこ『えへへ///』
リン『今照れる流れじゃ無いだろ絶対!』
千明『グッズも人気だぞ』
リン『グッズまであんのか!さっきのざっくりな個人情報云々はどこ行ったんだよ!』
千明『安心しろ、島根ワイナリーのゆるキャラ“しまりん”のグッズだからその辺は問題ないぞ』
リン『逆に詐欺にならないかそれ!?』
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:11:43.59 ID:L3n9iD8sO
千明『わかったわかった、今週で終わりにすっから』
リン『当たり前だ、・・・ん?今週?』
恵那『じゃあ今週で最後ということでとっておきの奴を・・・』
リン『おいやめろ』
恵那『中学二年の夏の話なんだけど』
リン『おおぉぉいぃ!ば、コラ、マジでやめろぉぉぉ!』
恵那『あはは、ごめんごめん』
リン『はぁ・・・はぁ・・・まったく』
千明『どんな話なんだ・・・』
なでしこ『恵那ちゃん、後で教えてね』ヒソヒソ
恵那『こっそりね』ボソボソ
リン『おい聞こえてるぞそこぉ!』
リン『当たり前だ、・・・ん?今週?』
恵那『じゃあ今週で最後ということでとっておきの奴を・・・』
リン『おいやめろ』
恵那『中学二年の夏の話なんだけど』
リン『おおぉぉいぃ!ば、コラ、マジでやめろぉぉぉ!』
恵那『あはは、ごめんごめん』
リン『はぁ・・・はぁ・・・まったく』
千明『どんな話なんだ・・・』
なでしこ『恵那ちゃん、後で教えてね』ヒソヒソ
恵那『こっそりね』ボソボソ
リン『おい聞こえてるぞそこぉ!』
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:12:31.29 ID:L3n9iD8sO
千明『あ、そうだ、せっかくだししまりんも番組参加してってくれよ』
リン『はぁ?なんで私が』
千明『いやぁ最近リスナーがボケ倒すようになっちゃって、あたし一人じゃツッコミきれないんだわ』
リン『人を勝手にツッコミ要員にするな』
千明『いーじゃん、どうせ聴きながら色々ツッコんでたんだろ?』
リン『・・・』
千明『沈黙は肯定ということで良いな?次のおたよりだけでいいからさ』
恵那『なでしこちゃん・・・』ヒソヒソ
なでしこ『え、うん・・・リンちゃん、一緒にラジオやろうよ!』
リン『う、・・・ま、まぁいいけど』
千明『チョロいな』
恵那『チョロいね』
リン『黙れお前ら』
リン『はぁ?なんで私が』
千明『いやぁ最近リスナーがボケ倒すようになっちゃって、あたし一人じゃツッコミきれないんだわ』
リン『人を勝手にツッコミ要員にするな』
千明『いーじゃん、どうせ聴きながら色々ツッコんでたんだろ?』
リン『・・・』
千明『沈黙は肯定ということで良いな?次のおたよりだけでいいからさ』
恵那『なでしこちゃん・・・』ヒソヒソ
なでしこ『え、うん・・・リンちゃん、一緒にラジオやろうよ!』
リン『う、・・・ま、まぁいいけど』
千明『チョロいな』
恵那『チョロいね』
リン『黙れお前ら』
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:13:46.53 ID:L3n9iD8sO
恵那『ちょうどメールが来たって、えーとラジオネーム“小さいほうの仔犬”さんから』
千明『・・・あぁ』
恵那『“恵那さん、ゲストのなでしこさん、しまりんさん、あとまな板メガネこんばんは”』
千明『喧嘩売ってんのかオラァ!お前よりはあるわ!』
恵那『“小学生相手に張り合うとか悲しいまな板メガネですね”』
リン『おい先読みされてるぞ』
千明『くっ、あいつ今度会ったら泣かす』
恵那『“今回はあのなでしこさんだけでなく、しまりんさんまで参加されるということで、嬉しくてしゃっくりが止まりません”』
リン『またか』
千明『だからどんな体質だよ』
なでしこ『しゃっくりには柿のヘタを煎じて飲むと良いんじゃよ』
リン・千明『『田舎のおばあちゃんか』』
恵那『おぉハモった、“しまりんさんはよくソロキャンプをされるそうですが、夜外に一人で居て怖く無いですか?何か恐怖体験などあったら教えて下さい”だって』
なでしこ『夜一人って確かに怖いよねぇ』
リン『いや、慣れてるし別に』
恵那『恐怖体験とかって』
リン『それも別に・・・・・・、四・・・いやアレは・・・』
千明『なんか有ったか?』
千明『・・・あぁ』
恵那『“恵那さん、ゲストのなでしこさん、しまりんさん、あとまな板メガネこんばんは”』
千明『喧嘩売ってんのかオラァ!お前よりはあるわ!』
恵那『“小学生相手に張り合うとか悲しいまな板メガネですね”』
リン『おい先読みされてるぞ』
千明『くっ、あいつ今度会ったら泣かす』
恵那『“今回はあのなでしこさんだけでなく、しまりんさんまで参加されるということで、嬉しくてしゃっくりが止まりません”』
リン『またか』
千明『だからどんな体質だよ』
なでしこ『しゃっくりには柿のヘタを煎じて飲むと良いんじゃよ』
リン・千明『『田舎のおばあちゃんか』』
恵那『おぉハモった、“しまりんさんはよくソロキャンプをされるそうですが、夜外に一人で居て怖く無いですか?何か恐怖体験などあったら教えて下さい”だって』
なでしこ『夜一人って確かに怖いよねぇ』
リン『いや、慣れてるし別に』
恵那『恐怖体験とかって』
リン『それも別に・・・・・・、四・・・いやアレは・・・』
千明『なんか有ったか?』
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:14:46.54 ID:L3n9iD8sO
リン『え、え~っと、そうだな・・・本栖湖でキャンプしてたら知らない女が泣きながら追いかけて来たことが・・・』
なでしこ『えっ!なにそれ怖い!』
リン『お前だよ』
なでしこ『あ、あの時の?』
恵那『さっき言ってた遭難しかけた時だね』
なでしこ『そうn
千明『しまりんが助けてやったのか?』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
リン『暗くて怖くて帰れないって言うし、スマホ
も忘れた上に引っ越したばかりで家の番号も分かんないとかって・・・』
千明『このポンコツ感』
リン『結局お姉さんの番号覚えてたから、私のスマホでかけて迎えに来てもらったんだよね』
なでしこ『リンちゃんのおかげで助かったんだぁ、カレーめん分けてもらったし、なんか頼れるオーラが溢れててカッコよかったっていうか』
リン『なんだよそれ///』
千明『あれ、結局しまりんのカッコいいとこの話になってね?』
恵那『ホントだ。・・・え、曲行かないと?結構押してるんだって』
千明『しまりんが乱入してきたせいだな』
リン『私が悪いみたいに言うな』
恵那『ラジオネーム“日本酒大好き”さんのリクエストでShiney Daysです』
千明『しまりんはここまでか』
恵那『リンありがとねー』
なでしこ『じゃあねぇ~リンちゃん』
~~♪
なでしこ『えっ!なにそれ怖い!』
リン『お前だよ』
なでしこ『あ、あの時の?』
恵那『さっき言ってた遭難しかけた時だね』
なでしこ『そうn
千明『しまりんが助けてやったのか?』ガシッ
なでしこ『』ムグッ
リン『暗くて怖くて帰れないって言うし、スマホ
も忘れた上に引っ越したばかりで家の番号も分かんないとかって・・・』
千明『このポンコツ感』
リン『結局お姉さんの番号覚えてたから、私のスマホでかけて迎えに来てもらったんだよね』
なでしこ『リンちゃんのおかげで助かったんだぁ、カレーめん分けてもらったし、なんか頼れるオーラが溢れててカッコよかったっていうか』
リン『なんだよそれ///』
千明『あれ、結局しまりんのカッコいいとこの話になってね?』
恵那『ホントだ。・・・え、曲行かないと?結構押してるんだって』
千明『しまりんが乱入してきたせいだな』
リン『私が悪いみたいに言うな』
恵那『ラジオネーム“日本酒大好き”さんのリクエストでShiney Daysです』
千明『しまりんはここまでか』
恵那『リンありがとねー』
なでしこ『じゃあねぇ~リンちゃん』
~~♪
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:15:53.08 ID:L3n9iD8sO
恵那「いやーありがとね、リン」
千明「おかげでめっちゃメールが来てるぞ」
リン「はぁ、なんで私まで・・・何なんだこの番組、というかさっきのコーナーのこt
恵那「あ、CM明けちゃうからまた今度ねー」
リン「おい」
なでしこ「リンちゃん、キャンプ楽しんでねぇ」
リン「すでに大分乱された気がするんだが・・・」
千明「おかげでめっちゃメールが来てるぞ」
リン「はぁ、なんで私まで・・・何なんだこの番組、というかさっきのコーナーのこt
恵那「あ、CM明けちゃうからまた今度ねー」
リン「おい」
なでしこ「リンちゃん、キャンプ楽しんでねぇ」
リン「すでに大分乱された気がするんだが・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:17:11.16 ID:L3n9iD8sO
千明『さて、次のおたよりは?』
恵那『ラジオネーム“もっと大きいほうの仔犬”さんから。“拝啓、寒さの緩む季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか”』
千明『・・・おおぅ』
恵那『“9時前には眠くなる老体に鞭打って毎週拝聴しております”』
千明『つっこみにくいわぁ~』
恵那『“最近、孫がスーパーでアルバイトを始めたのですが、しっかりやれているのか、心配でしゃっくりが止まりません”』
千明『・・・・・・遺伝したの眉毛だけじゃないのか』
恵那『“皆様のアルバイトでの出来事等お聞かせ願えますか?”だって』
千明『色々気になったがあえてスルーするとして』
恵那『うん』
千明『恵那となでしこ一緒にアルバイトやってたよな』
恵那『年末年始の郵便局のやつね』
恵那『ラジオネーム“もっと大きいほうの仔犬”さんから。“拝啓、寒さの緩む季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか”』
千明『・・・おおぅ』
恵那『“9時前には眠くなる老体に鞭打って毎週拝聴しております”』
千明『つっこみにくいわぁ~』
恵那『“最近、孫がスーパーでアルバイトを始めたのですが、しっかりやれているのか、心配でしゃっくりが止まりません”』
千明『・・・・・・遺伝したの眉毛だけじゃないのか』
恵那『“皆様のアルバイトでの出来事等お聞かせ願えますか?”だって』
千明『色々気になったがあえてスルーするとして』
恵那『うん』
千明『恵那となでしこ一緒にアルバイトやってたよな』
恵那『年末年始の郵便局のやつね』
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:19:51.56 ID:L3n9iD8sO
なでしこ『一緒は一緒だけど私は配達で恵那ちゃんは仕分けだったから、仕事は別だったよね』
恵那『室内で出来る仕分けの仕事は早い者勝ちになっちゃうからね』
なでしこ『でも配達も楽しかったよ~、途中にかわいいわんこが居たし』
千明『恵那は今バイトしてないのか?』
恵那『うん、休みの日はごろごろしてたいし』
千明『怠惰な奴め。なでしこは次のバイト始めたんだよな』
なでしこ『おそばやさんでね、みんないい人だし楽しいよ』
恵那『それは良かったねぇ』
なでしこ『あとまかないも美味しいし』
千明『やっぱりそれか』
なでしこ『でもねぇ、帰る途中でみのぶまんじゅう売ってるからつい買っちゃって』エヘヘ
千明『あぁ~、これはなでしこの姉ちゃんに頑張って貰わなきゃだな』
なでしこ『はっ!?そーだった!』
千明『本人の為にも厳しく、だったな』
なでしこ『ふぎゅう』
恵那『室内で出来る仕分けの仕事は早い者勝ちになっちゃうからね』
なでしこ『でも配達も楽しかったよ~、途中にかわいいわんこが居たし』
千明『恵那は今バイトしてないのか?』
恵那『うん、休みの日はごろごろしてたいし』
千明『怠惰な奴め。なでしこは次のバイト始めたんだよな』
なでしこ『おそばやさんでね、みんないい人だし楽しいよ』
恵那『それは良かったねぇ』
なでしこ『あとまかないも美味しいし』
千明『やっぱりそれか』
なでしこ『でもねぇ、帰る途中でみのぶまんじゅう売ってるからつい買っちゃって』エヘヘ
千明『あぁ~、これはなでしこの姉ちゃんに頑張って貰わなきゃだな』
なでしこ『はっ!?そーだった!』
千明『本人の為にも厳しく、だったな』
なでしこ『ふぎゅう』
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:21:30.83 ID:L3n9iD8sO
恵那『さてさて、そろそろ終わりになりますが・・・』
千明『もう終わりか、なんかあっという間だったな、しまりんの乱入もあったし』
リン「だから私のせいみたく言うな」
恵那『ゲストのなでしこちゃんどうでした?』
なでしこ『え、うん、楽しかったよ~』
千明『また来てくれよ』
なでしこ『うん!』
恵那『では最後の曲、ラジオネーム“ラム酒らいふき”さんのリクエストでふゆびよりです』
恵那『という訳でお相手は斉藤恵那と』
千明『大垣千明と、ゲストの』
なでしこ『各務原なでしこでした』
千明・恵那・なでしこ『『『また来週~』』』
~~♪
千明『もう終わりか、なんかあっという間だったな、しまりんの乱入もあったし』
リン「だから私のせいみたく言うな」
恵那『ゲストのなでしこちゃんどうでした?』
なでしこ『え、うん、楽しかったよ~』
千明『また来てくれよ』
なでしこ『うん!』
恵那『では最後の曲、ラジオネーム“ラム酒らいふき”さんのリクエストでふゆびよりです』
恵那『という訳でお相手は斉藤恵那と』
千明『大垣千明と、ゲストの』
なでしこ『各務原なでしこでした』
千明・恵那・なでしこ『『『また来週~』』』
~~♪
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:22:26.62 ID:L3n9iD8sO
リン「終わったか、・・・結局何だったんだこの番組」
ヴーッヴーッ
リン「ん?着信・・・もしもし」
千明「あ、もしもしリン?来週末って暇かー?」
リン「・・・全力で断るっ!」
――end――
ヴーッヴーッ
リン「ん?着信・・・もしもし」
千明「あ、もしもしリン?来週末って暇かー?」
リン「・・・全力で断るっ!」
――end――
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:26:48.92 ID:L3n9iD8sO
以上になります
書いてから気付いたのですが、リンちゃんはスマホでラジオ聴いてるから、ラジオ聴きながら電話かけれないような・・・
ま、まぁ細かいことは気にしないってことで
書いてから気付いたのですが、リンちゃんはスマホでラジオ聴いてるから、ラジオ聴きながら電話かけれないような・・・
ま、まぁ細かいことは気にしないってことで
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 22:27:35.92 ID:w2CGKvYM0
乙
かなり面白かった
またやって欲しい
かなり面白かった
またやって欲しい
【ゆるキャン△】リン「なんだお前」よつば「こいわいよつばです!」【よつば】
2020-11-11
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:53:02.06 ID:Xm1WkRiW0
【そうぐう】
IN 麓キャンプ場
リン テクテクテク
リン「……監視塔?」
リン(そういえばこれ、テレビのロケで使われたんだっけ)ピロリン
パシャ
リン「……ん?」
パシャ パシャパシャ
リン(……シャッター音?)
リン「なんだ?」フリムキ
よつば「」パシャパシャパシャパシャ
リン「うおっ!?」ビクッ
よつば「!」ビクッ
リン「……」
よつば「……」
リン「……ええ、と」
よつば「」ハッ!
よつば「ハイ!」手アゲ
リン「!? な、なんだ?」
よつば「しゃしんとっていいですか?」
リン「今更っ!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525315981
IN 麓キャンプ場
リン テクテクテク
リン「……監視塔?」
リン(そういえばこれ、テレビのロケで使われたんだっけ)ピロリン
パシャ
リン「……ん?」
パシャ パシャパシャ
リン(……シャッター音?)
リン「なんだ?」フリムキ
よつば「」パシャパシャパシャパシャ
リン「うおっ!?」ビクッ
よつば「!」ビクッ
リン「……」
よつば「……」
リン「……ええ、と」
よつば「」ハッ!
よつば「ハイ!」手アゲ
リン「!? な、なんだ?」
よつば「しゃしんとっていいですか?」
リン「今更っ!?」
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ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:54:05.81 ID:Xm1WkRiW0
【まいご】
リン「さて」
リン(なんか色々ビックリしたけど、とりあえず)
リン「……なんだお前」
よつば「……お?」
リン「いや、お前だお前。この辺の子か?」
よつば「よつば! こいわいよつばです! 5さい!」
リン「お、おお。これはご丁寧に」
リン「志摩リンです」
よつば「しまりん?」
リン「名前はリン、な。志摩半島の志摩に、カタカナで……」
よつば「しまりんか!」カッコイイ!
リン「……まあ、それでいいや」
リン「さて」
リン(なんか色々ビックリしたけど、とりあえず)
リン「……なんだお前」
よつば「……お?」
リン「いや、お前だお前。この辺の子か?」
よつば「よつば! こいわいよつばです! 5さい!」
リン「お、おお。これはご丁寧に」
リン「志摩リンです」
よつば「しまりん?」
リン「名前はリン、な。志摩半島の志摩に、カタカナで……」
よつば「しまりんか!」カッコイイ!
リン「……まあ、それでいいや」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:54:39.61 ID:Xm1WkRiW0
リン「それで、よつばは何してるんだ、こんなとこで」
よつば「たんけん! たんけんしてる!」
リン「たんけん? ……ああ、探検か……一人でか?」
よつば「そうだ!」
よつば「とーちゃんとジャンボときてなー、たんけんいこーっていったけどいそがしーっていってるからひとりできた!」
リン「ええっと、つまり一人で勝手に抜け出してきたのか?」
リン「帰り道、分かるのか?」
よつば「お?」フリムキ
よつば「……あれ?」クビカシゲ
リン「……もしかして、お前迷子か?」
よつば「よつばまいご……?」
とーちゃん『迷子になったら もう二度と とーちゃんと会えないぞ』
よつば「……フグッ、ヒグッ」ウルウル
リン「う、うわぁ!? な、泣くな! 私も一緒に行くから、とーちゃん探そう!」ナッ!?
よつば「……うん、とーちゃんさがす」
リン「ほっ」ナキヤンダ
よつば「たんけん! たんけんしてる!」
リン「たんけん? ……ああ、探検か……一人でか?」
よつば「そうだ!」
よつば「とーちゃんとジャンボときてなー、たんけんいこーっていったけどいそがしーっていってるからひとりできた!」
リン「ええっと、つまり一人で勝手に抜け出してきたのか?」
リン「帰り道、分かるのか?」
よつば「お?」フリムキ
よつば「……あれ?」クビカシゲ
リン「……もしかして、お前迷子か?」
よつば「よつばまいご……?」
とーちゃん『迷子になったら もう二度と とーちゃんと会えないぞ』
よつば「……フグッ、ヒグッ」ウルウル
リン「う、うわぁ!? な、泣くな! 私も一緒に行くから、とーちゃん探そう!」ナッ!?
よつば「……うん、とーちゃんさがす」
リン「ほっ」ナキヤンダ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:55:34.51 ID:Xm1WkRiW0
【どこからきた?】
麓キャンプ場 歩き回り中
リン「そういえば、よつばはどこから来たんだ? 近くに住んでるのか?」
よつば「ちがうよ?」
よつば「ジャンボのくるまであっちからきた」
リン「あっち……。まあ、車ってことは結構遠くから来てるのか。」
リン「ダメだろ、一人で勝手にどっかいっちゃ。怒られるぞ」
よつば「ほんとなー」
よつば「ふーかとえなもいっしょにいこーっていったんだけどなー。しゅくだいいそがしーっていってたからこれなくてなー」
よつば「まったくしかたないやつだ」
リン「いや、仕方ないのはお前なんだが……」
リン(聞く限り、父親とジャンボ? とかいう人と一緒に来てるのか)
リン(まあ向こうの探してるだろうし。一巡りすれば見つかるだろ、たぶん)
よつば「あ、とりだ!」ダダッ!
リン「っておい! 一人でどっか行くな!?」
麓キャンプ場 歩き回り中
リン「そういえば、よつばはどこから来たんだ? 近くに住んでるのか?」
よつば「ちがうよ?」
よつば「ジャンボのくるまであっちからきた」
リン「あっち……。まあ、車ってことは結構遠くから来てるのか。」
リン「ダメだろ、一人で勝手にどっかいっちゃ。怒られるぞ」
よつば「ほんとなー」
よつば「ふーかとえなもいっしょにいこーっていったんだけどなー。しゅくだいいそがしーっていってたからこれなくてなー」
よつば「まったくしかたないやつだ」
リン「いや、仕方ないのはお前なんだが……」
リン(聞く限り、父親とジャンボ? とかいう人と一緒に来てるのか)
リン(まあ向こうの探してるだろうし。一巡りすれば見つかるだろ、たぶん)
よつば「あ、とりだ!」ダダッ!
リン「っておい! 一人でどっか行くな!?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:56:55.51 ID:Xm1WkRiW0
【う○こ】
リン「Oh……」
リン「よつば、ここはちょっと避けていくぞ」
よつば「お? なんでだ?」
リン「なんでって……ちょっと前見てみろ」
よつば「ん~~~? ……ああーっ!!」
よつば「しまりん! う○こだ!!」
リン「いやまあ……うん、そうだな」
よつば「アハハハ! う○こなー! すっげーたくさん!」
リン「だーもー声でかい! あと連呼すんな! ほら行くぞ!!」グイッ
リン(なんで子供はこんなにう○こが好きなんだ……?)
よつば「う○こすげーたくさんあったなー。なんでかなー」
リン「さあな。なんか動物がいるんじゃないか。熊とか鹿とか」
よつば「! くま! くまがいるの!?」
リン「そうだぞー。もしかしたらいるかもしれないぞー」ガオーッ
リン「Oh……」
リン「よつば、ここはちょっと避けていくぞ」
よつば「お? なんでだ?」
リン「なんでって……ちょっと前見てみろ」
よつば「ん~~~? ……ああーっ!!」
よつば「しまりん! う○こだ!!」
リン「いやまあ……うん、そうだな」
よつば「アハハハ! う○こなー! すっげーたくさん!」
リン「だーもー声でかい! あと連呼すんな! ほら行くぞ!!」グイッ
リン(なんで子供はこんなにう○こが好きなんだ……?)
よつば「う○こすげーたくさんあったなー。なんでかなー」
リン「さあな。なんか動物がいるんじゃないか。熊とか鹿とか」
よつば「! くま! くまがいるの!?」
リン「そうだぞー。もしかしたらいるかもしれないぞー」ガオーッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:57:38.49 ID:Xm1WkRiW0
よつば「! だ、だいじょーぶ! こっちにはジュラルミンがいる!」サッ
リン「ジュラルミン?……ああ、そのテディベアか」
よつば「そう! こいわいジュラルミン!」
よつば「こっちもくまだ! たたかってもまけない!」
ジュラルミン「メェー」ムリムリ
リン(ジュラルミン、なんか悲鳴を上げてるような気がするが……)
リン「……分かった。それじゃあ熊が出たらジュラルミンに任せよう」
よつば「おー! まかせろ! ジュラルミンはつよい!」
よつば「……でも、このまえいぬにやられておおけがしてる」
よつば「なるべく、あぶないことはしないように」ナ?
リン「……犬に負けたんじゃダメじゃないか?」
リン「まあ、そうだな。熊に会う前にとーちゃんを見つけよう」
よつば「おー!」
リン「ジュラルミン?……ああ、そのテディベアか」
よつば「そう! こいわいジュラルミン!」
よつば「こっちもくまだ! たたかってもまけない!」
ジュラルミン「メェー」ムリムリ
リン(ジュラルミン、なんか悲鳴を上げてるような気がするが……)
リン「……分かった。それじゃあ熊が出たらジュラルミンに任せよう」
よつば「おー! まかせろ! ジュラルミンはつよい!」
よつば「……でも、このまえいぬにやられておおけがしてる」
よつば「なるべく、あぶないことはしないように」ナ?
リン「……犬に負けたんじゃダメじゃないか?」
リン「まあ、そうだな。熊に会う前にとーちゃんを見つけよう」
よつば「おー!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:58:30.11 ID:Xm1WkRiW0
【いぬ】
リン「……あ、熊だ」
よつば「! てきか!?」ビクッ
リン「おう!? いや、嘘だよ嘘」ゴメンゴメン
リン「熊じゃなくて犬だな」ホラアソコ
犬二匹 ハッハッ ウーッ
よつば「……」ススッ
リン「ん? なんだ、後ろに回って……」
リン「……」ハハーン
リン「よつば、犬が怖いのか?」
よつば「!」
よつば「……こわくないよ?」メーソラシ
リン「ほほー、そっか」
リン「それじゃ、もうちょっと近くで見てみようか」チカヨリ
犬二匹 バッ ダダダダッ(駆け寄り)
よつば「! しまりんあぶない!」
リン「大丈夫。ここなら……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 11:59:04.26 ID:Xm1WkRiW0
犬一匹目 ダダダッ ビンッ(縄が伸びきる)
リン(にやり)
リン「な、大丈、ぶっ!?」
犬二匹目 ダダダッ ドゴッ(体当たり)
よつば「し、しまりーん!!」
リン「お、おう……」ウズクマリ
よつば「おのれー! チョワー! アチョーッ!!」シュビッ シュバッ
犬 ハッハッ ワンワンッ
リン「……よ、よつば、大丈夫。大丈夫だから。戦わなくていいから」
リン(縄の長さが違ってたのか。なんというトラップ……)
よつば「キエーッ!」
犬 ワンワンワンッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:00:05.97 ID:Xm1WkRiW0
【はっけん】
リン「さて、そろそろ一巡りしてしまうな……」
リン(キャンパーがいるとはいえオフシーズン)
リン(そこまで人数が多いわけでもないし、すぐ見つかるかと思ったけど)
リン「なあよつば、どこから来たのか覚えて――」
???「――お、いたいた。おーい、よつばー!!」
よつば「!」バッ!
よつば「ジャンボか!?」フリムキ
ジャンボ「こっちだこっち。おーいコイ。よつばいたぞー」
よつば「ジャンボーっ!」ダダッ
リン「あ、おい。ちょっとコラ!」ダッ
リン(……ようやく保護者が見つかった)
リン(あの人がジャンボ……ていうか、ん? なんかデカくないか?)
ジャンボ「」ズーンッ(逆光)
リン(デカ! 本当にデカ! え、なにあれ!? 人か!?)
よつば「ジャンボー!」ダキツキ
ジャンボ「おーよつば。心配したぞ」ダキアゲ
リン(巨人と小人にしか見えん……)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:01:15.16 ID:Xm1WkRiW0
【しょうかい】
とーちゃん「コラよつば! とーちゃん勝手にどっか行ったらダメって言ったろ!」ゲンコツ
よつば「うー、ごめんなさい……」ナミダメ
ジャンボ「よつばはすぐ居なくなるからなー」
とーちゃん「まったく……」
とーちゃん「あ、君も迷惑かけてゴメンね。よつば連れてきてくれてありがとう」
リン「あ、いえいえ。そんなに大したことは」
よつば「あ、そうだ! しょーかいしなきゃだ!」
よつば「とーちゃん、しまりんだ! よつばのともだち!」
とーちゃん「しまりん?」
ジャンボ「それはまた流行りのゆるキャラのような」
リン「いや、そうではなくて……」
よつば「で、しまりん! こっちがよつばのとーちゃんで」
とーちゃん「どーも、とーちゃんです」
よつば「こっちがジャンボだ!」
ジャンボ「どーも、ジャンボです。母片の祖先はキリンです」
リン「あ、これはどうもご丁寧に……え? キリン?」
リン(ていうか、それは名前じゃないだろ……)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:02:30.79 ID:Xm1WkRiW0
【そろきゃん】
IN 小岩井家タープ
とーちゃん「はい。コーヒーでいいかな?」イレタテ
リン「あ、はい。ありがとうございます」アチチ
ジャンボ「しかしそうかー。リンちゃんもキャンプか。家族と来てるの?」
リン「いえ、私は一人で……」
ジャンボ「てことはソロキャンか。最近の女の子はなかなか逞しい趣味してんだなー」
リン「別に流行ってるわけじゃ……」
リン「やってる人がやってるだけです」
よつば「そろきゃん?」
とーちゃん「一人でキャンプするってことだ」
とーちゃん「ご飯つくるのもテント建てるのも、全部自分でやるんだぞ」
よつば「ひとりで!? じぶんだけのちからで!?」
とーちゃん「そうだ! 自分だけの力でだ!」
よつば「……かっこいいー!」キラキラ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:03:22.93 ID:Xm1WkRiW0
リン「あ、いや。そんな別に大したことじゃ……」
リン「そ、そちらもキャンプですか?」
ジャンボ「いや、日帰り。デイキャンプだな」
とーちゃん「一泊しようかとも思ったんだけど、よつばの友達が来れなくてね」
とーちゃん「そうするとまあ、途中で飽きたり泣いたりするかもしれないし」
リン「ああ、なるほど」ナットク
よつば「なかない! なかないから! そろきゃんでもよつばはだいじょうぶ!」
ジャンボ「本当かー? 寝るときに恵那ちゃんもみうらもいないんだぞー?」
よつば「うっ」
とーちゃん「ソロキャンだととーちゃんもいないしなー。ポンポンってできないなー」
よつば「……うぅ」シオシオ
リン(……しぼんだ……ちょっと面白いな)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:04:10.64 ID:Xm1WkRiW0
【たきび】
IN 小岩井家タープ 少し後
ジャンボ「――さて、そろそろ撤収の準備するか」
リン「え? って、うわ。もうこんな時間?」
リン(しまった。のんびりし過ぎた。……もう夕暮れじゃん)
とーちゃん「ああ、もういい時間か。……悪いねリンちゃん。なんかよつばが引き止めちゃって」
よつば「……うー」ウツラウツラ
リン「あ、いえ。こっちこそ色々貰っちゃって。ありがとうございました」ココア、ビスケット、マシュマロ……
ジャンボ「コイ、テント片付けるぞ。よつば起こすか?」
とーちゃん「いや、このまま寝かせとこう。起きると帰らないって騒ぐだろうし」ヨイショット
リン(……目に浮かぶようだな。散歩から帰るの嫌がる犬みたいな)
ジャンボ「じゃあまず焚き火落とすか」
ジャンボ「ていうか、今更だけどなんで焚き火台借りたんだよ。日帰りだから要らないって言ったろ」
とーちゃん「バカかお前。キャンプに来たら焚き火するのはマナーだろ」
ジャンボ「そんなマナーはねえ」
リン(でも気持ちは分からないでもない)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:05:19.59 ID:Xm1WkRiW0
とーちゃん「……あ、そうだ」
とーちゃん「リンちゃん。良ければこの焚き火台使わない?」
リン「……え?」
とーちゃん「一日で借りちゃったし薪も少し余ってるし。このまま返すのもなんか勿体ないし」
リン「えっと、いいんですか?」
とーちゃん「別に大丈夫……だよな? ジャンボ」
ジャンボ「んー? まあ大丈夫じゃないか?」
ジャンボ「一応、事務所には確認しといたほうがいいけど」
とーちゃん「じゃあちょっと聞いてこようか」
とーちゃん「あ、別に要らないなら無理にって言う気はないけど」
リン「あ、いえ。もし借りられるなら、助かります」
ジャンボ「夜は冷えるしなー。焚き火はあった方がいいと思うぞ」
リン(やっぱりか……)
リン「……じゃあすみません。問題ないなら、貸してもらってもいいですか?」
とーちゃん「うん。じゃあちょっと行ってこよう。サインとか要ると思うから、一緒に来てくれる?」
リン「はい」
ジャンボ「こっちタープとか畳んどくぞー」
とーちゃん「頼んだ」
よつば「……ぐー」zzz
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:05:52.52 ID:Xm1WkRiW0
【バイバイ】
よつば「……ぐーぐー」zzz
ジャンボ「あー、こりゃ完全に寝入ってるな」
とーちゃん「起こすと愚図るなこれは……」
とーちゃん「ゴメン。最後にちゃんとお礼言わなきゃと思ってたんだけど」
リン「あ、いえ。気にしないでください」
リン「……でも、寝顔撮らせてもらっていいですか?」スマホサッ
とーちゃん「アハハ、いいよいいよ。撮ってやって」
リン「」ピロリン
ジャンボ「いよっと。積み込み終わり。それじゃ、そろそろ行くか、コイ」
とーちゃん「おう、そうだな」
とーちゃん「それじゃ、リンちゃんありがと。また機会があったらよつばと遊んでやってよ」
リン「はい。こちらこそ、焚き火台とか色々ありがとうございました」
よつば「……うー、しまりんー……」zzz
リン「」クスッ
リン「またな、よつば」
ジャンボ「じゃあなー、ソロキャンガール」
ジャンボ「風邪ひかないように温かくして寝ろよー」
ブロロロロロ……
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:07:32.42 ID:Xm1WkRiW0
【にてる】
IN しまりんテント
焚き火 パチパチ
リン(……薪まで買ってもらってしまった)ホクホク
リン「情けは人のためならず、だな」ウン
リン「……」スマホ トリダシ
リン(……なんか、今回は妙に賑やかな感じになったな)スマホ スッスッ
「―――んちゃーん」
リン(それにしても、よつばのあの感じ)
リン(初対面にしては、なんか妙な馴染みのあったような……)
「リンちゃーん!!」
リン「ふおっ!?」ビクッ
なでしこ「やっぱりリンちゃんだー!」
リン「なな、なでしこ!? 何でこんな所に……」
なでしこ「うへへー。リンちゃん!」荷物ドサッ
リン「な、なんだ?」
なでしこ「これから、一緒におなべやりませう!」土鍋サッ
リン「な、なべ?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:08:17.48 ID:Xm1WkRiW0
なでしこ「そう! この前のお礼で!!」
なでしこ「色々具材ももってきたんだよー」
リン「……うん、まあ。いいけど」
なでしこ「! やったー!!」
なでしこ「それじゃ、他にも荷物取ってくるねー」タタタッ
リン(……なんという怒涛の展開)
リン(というか、この唐突な感じ。妙に既視感が……)
なでしこ「リンちゃーん!」コッチキテー 『しまりーん!』
リン(……あ)
リン(あーあー、なるほど)
リン(確かに、考えてみればなんか似ているような)イヌッポイトコロトカ
リン「道理でしっくり来たはずだ」イマイクー
リン(二人があったらノリが合うだろうなー)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:09:26.09 ID:Xm1WkRiW0
「リンちゃん。写真に写ってるこの子だれー?」
「んー? 昼間会った子供だよ。迷子になっててな」
「そうなんだー。うわーかわいいなー!
私も会いたかったよー!」
「……うん。まあそのうち会えるんじゃないか?どっかのキャンプ場とかで。
たぶん仲良くなれるぞ、なでしこなら」
「そっかー! うーん楽しみだよー!!」
「……ハッ!?」
「お、起きたかよつば」
「……とーちゃん! しまりんは!?」
「んー? お姉さんならもう自分のテントに帰ったぞ。俺たちも帰る途中」
「ええー!? よつばまだしまりんとあそんでない!」
「いや、たくさん遊んでもらったろ……。
よつばが途中で寝ちゃうからだぞー。お姉ちゃんにお礼も言えないし」
「うー……とーちゃん! ジャンボ!」
「なんだ?」
「またキャンプいくぞ!!」
「おーそうだな。また行くか」ミンナサソッテ
「おー! たのしみな!」
アサッテイコウ!
イヤ、アサッテハハヤイ
エー!?
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 12:18:43.44 ID:Xm1WkRiW0
以上です。
ゆるキャン△のアニメ見てコミックス揃えつつ、よつばと14巻を読んでたら書きたくなった。ので書いた。
ちなみによつばとで一番好きなのはジャンボ、ゆるキャンではさくら姉さんです。
しかし、よつばとの独特の間とか、「オチのないオチ」みたいな雰囲気を再現するのは難しいですね。
アニメ化とかするのはかなり困難そうだ。ノリはゆるキャンに近しいものがあると思うのだが。
できれば野クル編とかも書きたい。書けるか自信ないけど。
それではありがとうございましたー。
(麓キャンプ場で焚き火台のまた貸しとかが出来るかは私も知りません。責任等は持てませんのであしからず)
ゆるキャン△のアニメ見てコミックス揃えつつ、よつばと14巻を読んでたら書きたくなった。ので書いた。
ちなみによつばとで一番好きなのはジャンボ、ゆるキャンではさくら姉さんです。
しかし、よつばとの独特の間とか、「オチのないオチ」みたいな雰囲気を再現するのは難しいですね。
アニメ化とかするのはかなり困難そうだ。ノリはゆるキャンに近しいものがあると思うのだが。
できれば野クル編とかも書きたい。書けるか自信ないけど。
それではありがとうございましたー。
(麓キャンプ場で焚き火台のまた貸しとかが出来るかは私も知りません。責任等は持てませんのであしからず)
引用元: ・【ゆるキャン△】リン「なんだお前」よつば「こいわいよつばです!」【よつば】
【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
2020-11-10
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:33:08.27 ID:GhMFGBnAO
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:47:30.28 ID:GhMFGBnAO
むかしむかし、あるところにリンデレラというそれはそれは美しい娘がおりました。
リン「・・・なぁ」
恵那「えっ何?」
リン「何で私が主役なんだ?」
恵那「えっとね、最初はなでしこちゃんをヒロインにして、リンには王子様をやってもらおうかと思ったんだけど」
リン「そっちの方が良いんじゃないか?」
恵那「でも『なでデレラ』の語感があまりにも悪くって・・・」
リン「・・・上に『ゴジラvs』とか付きそうだな、なでデレラ」
恵那「で、違和感の無いリンデレラってことに」
リン「まぁいいけど」
リン「・・・なぁ」
恵那「えっ何?」
リン「何で私が主役なんだ?」
恵那「えっとね、最初はなでしこちゃんをヒロインにして、リンには王子様をやってもらおうかと思ったんだけど」
リン「そっちの方が良いんじゃないか?」
恵那「でも『なでデレラ』の語感があまりにも悪くって・・・」
リン「・・・上に『ゴジラvs』とか付きそうだな、なでデレラ」
恵那「で、違和感の無いリンデレラってことに」
リン「まぁいいけど」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:48:35.87 ID:GhMFGBnAO
リンデレラは酔っぱらいの継母と意地悪な義姉に毎日いじめられていました。
グビ姉「あらへあいむひおっにほんまへほひあんはうぇア!!」
リン「何言ってるか分かりません」
千明「あーらリンデレラ、テントの裏がまだ汚れてましてよーっ!」
リン「何でお前はそんなノリノリなんだよ」
お城で舞踏会が開かれる日、継母と義姉はリンデレラを残してお城に出かけてしまいました。
リン「舞踏会か・・・面倒だな、ラジオでも聴くか」
恵那「ちょっと、そこは行きたいなーって言ってくんないと」
リン「えぇ・・・、あー舞踏会行きたいなあ(棒)」
あおい「その願い、叶えるで~」
なんと、リンデレラの願いを叶える為に魔法使いが現れました。
グビ姉「あらへあいむひおっにほんまへほひあんはうぇア!!」
リン「何言ってるか分かりません」
千明「あーらリンデレラ、テントの裏がまだ汚れてましてよーっ!」
リン「何でお前はそんなノリノリなんだよ」
お城で舞踏会が開かれる日、継母と義姉はリンデレラを残してお城に出かけてしまいました。
リン「舞踏会か・・・面倒だな、ラジオでも聴くか」
恵那「ちょっと、そこは行きたいなーって言ってくんないと」
リン「えぇ・・・、あー舞踏会行きたいなあ(棒)」
あおい「その願い、叶えるで~」
なんと、リンデレラの願いを叶える為に魔法使いが現れました。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:49:54.05 ID:GhMFGBnAO
あおい「ちゅー訳でかぼちゃと何か動物を持って来てなぁ」
リン「何か動物?」
あおい「いや、ほんまはネズミなんやけど、そんなん持って来られても困るし」
リン「確かにそれは私もやだなぁ」
というわけでリンデレラは山梨名物甲州天空かぼちゃと、チワワを持って来ました。
ちくわ「ワフッ」
リン「お前も出るんだ」モフモフ
あおい「じゃあいくでぇ、モンベルキャラバンスノーピーク!」
リン「何だその呪文」
魔法使いが呪文を唱えると、リンデレラの服があっという間に素敵なドレスに早変り。
リン「うっ・・・な、なんかこの格好ハズいな///」
あおい「結構似合っとるよ~」
リン「何か動物?」
あおい「いや、ほんまはネズミなんやけど、そんなん持って来られても困るし」
リン「確かにそれは私もやだなぁ」
というわけでリンデレラは山梨名物甲州天空かぼちゃと、チワワを持って来ました。
ちくわ「ワフッ」
リン「お前も出るんだ」モフモフ
あおい「じゃあいくでぇ、モンベルキャラバンスノーピーク!」
リン「何だその呪文」
魔法使いが呪文を唱えると、リンデレラの服があっという間に素敵なドレスに早変り。
リン「うっ・・・な、なんかこの格好ハズいな///」
あおい「結構似合っとるよ~」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:50:58.92 ID:GhMFGBnAO
あおい「次はその山梨名物甲州天空かぼちゃや、コロンビアパタゴニアグレゴリー!」
リン「アウトドア用品に詳しい人じゃ無いと分かんないだろこのネタ」
魔法使いが呪文を唱えると、山梨名物甲州天空かぼちゃはあっという間にかぼちゃのほうとうに早変り。
リン「って、ほうとうになってんだけど」
あおい「しもたっ、かぼちゃを見るとほうとうを作ってまう梨っ子の本能がつい・・・」
リン「・・・・・・ほうとう食べながらラジオでも聴くか」
あおい「ち、ちょい待って。さすがに一人前に全部は使わんから半分は残っとるで」
リン(半分は入れたのか・・・)
あおい「ユニフレームアークテリクスファイントラック!」
リン「どんどん語呂が悪くなってきた・・・」
リン「アウトドア用品に詳しい人じゃ無いと分かんないだろこのネタ」
魔法使いが呪文を唱えると、山梨名物甲州天空かぼちゃはあっという間にかぼちゃのほうとうに早変り。
リン「って、ほうとうになってんだけど」
あおい「しもたっ、かぼちゃを見るとほうとうを作ってまう梨っ子の本能がつい・・・」
リン「・・・・・・ほうとう食べながらラジオでも聴くか」
あおい「ち、ちょい待って。さすがに一人前に全部は使わんから半分は残っとるで」
リン(半分は入れたのか・・・)
あおい「ユニフレームアークテリクスファイントラック!」
リン「どんどん語呂が悪くなってきた・・・」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:54:40.39 ID:GhMFGBnAO
魔法使いが呪文を唱えると、半分のかぼちゃがあっという間にかぼちゃの犬ぞりに早変り。
リン「犬ぞり?」
あおい「さすがに半分だけやと馬車は無理やなぁ」
リン「犬ぞりって言ってもちくわにこれを曳かせる訳にも・・・」モフモフ
ちくわ「クゥン」
あおい「これで最後や、LODGESOTOMSR!」
リン「もはや何が何だか」
魔法使いが(略)チワワが大きなシベリアンハスキーに早変り。
リン「これなら確かに・・・なんか見覚えがあるな、このサングラスかけたシベリアンハスキー」モフモフ
あおい「12時の鐘が鳴り終わったら魔法が解けてまうから気ぃつけてなぁ~」
リン「犬ぞり?」
あおい「さすがに半分だけやと馬車は無理やなぁ」
リン「犬ぞりって言ってもちくわにこれを曳かせる訳にも・・・」モフモフ
ちくわ「クゥン」
あおい「これで最後や、LODGESOTOMSR!」
リン「もはや何が何だか」
魔法使いが(略)チワワが大きなシベリアンハスキーに早変り。
リン「これなら確かに・・・なんか見覚えがあるな、このサングラスかけたシベリアンハスキー」モフモフ
あおい「12時の鐘が鳴り終わったら魔法が解けてまうから気ぃつけてなぁ~」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:55:53.21 ID:GhMFGBnAO
こうしてリンデレラは舞踏会の開かれているお城にたどり着きました。
リン「ほうとうも持ってきちゃったけど・・・まぁいいか」
リンデレラがお城に入ると、すぐに王子様の目に止まりました。
なでしこ「わぁ~、美味しそうだねぃ」
リン「って、思いっきりほうとうの方に食い付いてるだろこれ」
なでしこ「食べてもいい?」
リン「いいけど、ちょっと待って」
なでしこ「?」
リンデレラは冷めていたほうとうを温め直し、バターをひとかけら乗せ、七味とうがらしをかけて王子様に渡しました。
なでしこ「いただきますっ!」ズルズル
なでしこ「っ!これふっごくおいひいよぅ」モグモグ
リン「ほうとうも持ってきちゃったけど・・・まぁいいか」
リンデレラがお城に入ると、すぐに王子様の目に止まりました。
なでしこ「わぁ~、美味しそうだねぃ」
リン「って、思いっきりほうとうの方に食い付いてるだろこれ」
なでしこ「食べてもいい?」
リン「いいけど、ちょっと待って」
なでしこ「?」
リンデレラは冷めていたほうとうを温め直し、バターをひとかけら乗せ、七味とうがらしをかけて王子様に渡しました。
なでしこ「いただきますっ!」ズルズル
なでしこ「っ!これふっごくおいひいよぅ」モグモグ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:56:43.72 ID:GhMFGBnAO
リン(うまそうに食うなぁ)
ゴーーーン・・・・・・ゴーーーン・・・・・・
あっという間に時間が過ぎ、12時の鐘が鳴り始めました。
リン「もうかよ!ほうとう温め直しただけだったな」
なでしこ「あっ、待ってよぉ~」
リンデレラは王子様に別れを告げ家へと帰りました。
リンデレラのほうとうが忘れられない王子様は、国中に御触れを出し、美味しいほうとうを作る娘を探す事にしました。
ゴーーーン・・・・・・ゴーーーン・・・・・・
あっという間に時間が過ぎ、12時の鐘が鳴り始めました。
リン「もうかよ!ほうとう温め直しただけだったな」
なでしこ「あっ、待ってよぉ~」
リンデレラは王子様に別れを告げ家へと帰りました。
リンデレラのほうとうが忘れられない王子様は、国中に御触れを出し、美味しいほうとうを作る娘を探す事にしました。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:58:16.81 ID:GhMFGBnAO
千明「ほれっ会心のほうとうだぞぉ!」
なでしこ「う~ん・・・美味しいけどあのほうとうじゃ無いよぅ」モグモグ
リン「・・・」
なでしこ「あれっ?あの子は・・・」
千明「えっ、リンデレラは舞踏会にも行って無いし違うんじゃねーか?」
なでしこ「私、リンちゃんが作ったほうとうが食べたいっ!」
リン「っ!///」ドキッ
リン「ま、まぁいいけど///」
リンデレラは腕によりをかけて美味しいほうとうを作りました。
リン「はい、これ」
なでしこ「うわぁ、美味しそう~、いただきますっ!」ズルズル
リン「・・・」ドキドキ
なでしこ「うん、すっごくおいひいよぅ~」
なでしこ「う~ん・・・美味しいけどあのほうとうじゃ無いよぅ」モグモグ
リン「・・・」
なでしこ「あれっ?あの子は・・・」
千明「えっ、リンデレラは舞踏会にも行って無いし違うんじゃねーか?」
なでしこ「私、リンちゃんが作ったほうとうが食べたいっ!」
リン「っ!///」ドキッ
リン「ま、まぁいいけど///」
リンデレラは腕によりをかけて美味しいほうとうを作りました。
リン「はい、これ」
なでしこ「うわぁ、美味しそう~、いただきますっ!」ズルズル
リン「・・・」ドキドキ
なでしこ「うん、すっごくおいひいよぅ~」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 19:59:43.99 ID:GhMFGBnAO
なでしこ「でも、これもやっぱりあの時のほうとうじゃ無い・・・」
リン「えっ?」
あおい「王子様の探しとるほうとうはこれやでっ!」
なでしこ「っ!」ズルズル
なでしこ「汁少な目で野菜の旨味が麺に絡み付いて、溶けたかぼちゃと味噌の濃厚な味にバターがすっごく合うっ!これがあの時のほうとうだよぅ」モグモグ
あおい「せやろ~」
なでしこ「あおいちゃん、結婚してっ!」
あおい「ええでぇ~」
リン「えっ?」
こうして王子様は魔法使いと結婚し、末永く幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
リン「えっ?えっ?」
恵那「要するに、胃袋を掴んだら勝ちっていうお話だね」
リン「何だこのオチ」
――end――
リン「えっ?」
あおい「王子様の探しとるほうとうはこれやでっ!」
なでしこ「っ!」ズルズル
なでしこ「汁少な目で野菜の旨味が麺に絡み付いて、溶けたかぼちゃと味噌の濃厚な味にバターがすっごく合うっ!これがあの時のほうとうだよぅ」モグモグ
あおい「せやろ~」
なでしこ「あおいちゃん、結婚してっ!」
あおい「ええでぇ~」
リン「えっ?」
こうして王子様は魔法使いと結婚し、末永く幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
リン「えっ?えっ?」
恵那「要するに、胃袋を掴んだら勝ちっていうお話だね」
リン「何だこのオチ」
――end――
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/01(金) 20:05:58.90 ID:GhMFGBnAO
以上になります
自分で書いといて何ですが、原作どころか二次創作でも、リンちゃんとイヌ子がこんだけ絡んでるのってかなりレアな気がする
自分で書いといて何ですが、原作どころか二次創作でも、リンちゃんとイヌ子がこんだけ絡んでるのってかなりレアな気がする
引用元: ・【ゆるキャン△】リン「シンデレラ?」
【ゆるキャン△】綾乃「なでしこが好きだった」
2020-11-09
1: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:00:22.87 ID:tAU4PSsy0
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2: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:01:34.26 ID:tAU4PSsy0
今年の秋に山梨へと引っ越したなでしこが、正月に戻ってくる。
メッセージアプリにてその報告を受け取った私は、ふと中学時代の彼女に思いを馳せた。
3: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:02:52.64 ID:tAU4PSsy0
各務原なでしこ。私の幼馴染。食べることが大好きな父親の影響を受けたせいか、中学までは丸かった。
その食欲は正直引くレベルで、フードファイターにすらなれるんじゃないかと思えるくらい。しかも食べっぷりが凄い。なんというか、本当に美味しそうに料理を貪るんだ。別にそんなに食べたいと思わない食べ物でも、なでしこが食べていると「一口ちょうだい」って言いたくなる。グルメレポーターの素質があるんだ。
……まあ、なでしこのお家の人って皆そういうところがあるんだけど。なでしこのお姉さん以外、つまりお父さんとお母さんも美味しそうに食べる。各務原家の人にはグルメレポーターの素因が遺伝子レベルで刻まれているのかもしれない。それだとお姉さんがあんまり美味しそうに食べれない(あの人、食べるときにめっちゃしかめっ面になるんだよね)ことの理由がつかないが、まあ遺伝しなかったんだろう。
顔はぷにぷにしていて、生粋のもち肌。ほっぺを引っ張るとそれこそお餅のようによく伸びる。運動することが好きではなく、部屋で炬燵に埋もれながらゴロゴロしている姿が印象的だった。
4: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:03:27.27 ID:tAU4PSsy0
私はそんななでしこが好きだった。丸いなでしこが美味しそうに食べ物を頬張っているのが好きだった。光合成する植物のようにうっとりと日向ぼっこするなでしこが好きだった。涎を垂らして眠りこけるなでしこの表情を眺めるのが好きだった。丸っこい顔の中に時たま出てくる、母親や姉の面影というか、そういう美人な表情を見つけ出すのが好きだった。
丸いなでしこが好きだった。魅力的で、可愛くて、隠れ美人で。……丸いお陰で、その魅力に気づいている人が少なくて。
私は丸いなでしこが好きだったんだ。
5: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:03:55.95 ID:tAU4PSsy0
○
中三の夏休み。なでしこは突然ダイエットを始めた。……もとい、始めさせられた。
何でも、食べるだけ食べて特に運動もせずにゴロゴロしていたのがお姉さんの逆鱗に触れたらしい。毎日浜名湖を自転車でぐるぐる回らされているとか。
6: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:04:39.85 ID:tAU4PSsy0
浜名湖一周って言っても、具体的にはどのくらいの距離なのか。とりあえず長いことはわかるんだけど。
と思って調べてみたら、最短でも約五十キロ。最長だと八十五キロもあり、しかも坂道のおまけまでついているらしい。
いくらなんでもスパルタが過ぎる。流石に毎日走るような距離じゃない。本人が望んだダイエットのためじゃなく、やらされているダイエットのためとなれば尚更だ。
7: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:05:57.91 ID:tAU4PSsy0
毎日送られてくる、グロッキー状態になっていることが容易に想像できるメッセージ。
見てられないとばかりに、私はお姉さんに文句を言いに行ったことがあった。
綾乃「いくらなんでも厳しすぎじゃないですか? ダイエットするにしてももう少しいい方法があると思うんですけど」
桜「これくらいしないと痩せないのよ、あの子」
お姉さんはため息を吐くように言った。私は口を尖らせた。
綾乃「それなんですけど、別に痩せる必要はなくないですか? 本人が痩せたがってないんですから」
桜「そこなのよね。あの子が痩せる気がないのが問題なのよ」
綾乃「だったら――」
私の台詞を遮って、お姉さんはどこかうんざりしたように言った。
見てられないとばかりに、私はお姉さんに文句を言いに行ったことがあった。
綾乃「いくらなんでも厳しすぎじゃないですか? ダイエットするにしてももう少しいい方法があると思うんですけど」
桜「これくらいしないと痩せないのよ、あの子」
お姉さんはため息を吐くように言った。私は口を尖らせた。
綾乃「それなんですけど、別に痩せる必要はなくないですか? 本人が痩せたがってないんですから」
桜「そこなのよね。あの子が痩せる気がないのが問題なのよ」
綾乃「だったら――」
私の台詞を遮って、お姉さんはどこかうんざりしたように言った。
8: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:07:17.48 ID:tAU4PSsy0
桜「綾乃ちゃん。うちの妹、可愛いと思う?」
綾乃「えっ。……その、まあ、はい。丸いからよく見ないと分からないですけど、美人だと思います」
いきなり聞かれてしどろもどろになる私。
お姉さんは気にも留めず、独白のように語り始めた。
桜「そう。なでしこは可愛い。顔がいいのよ。丸いから目立ってないだけで、痩せたらあの子は絶対に化ける」
綾乃「……そうですね」
私は同意した。実際、なでしこの顔がいいというのはそうだ。なでしこのお母さんは美人だし、目の前のお姉さんだって普通に目を引く美人。
彼女は美人の系譜なんだ。本当に、丸っこいから目立ってないだけなんだ。
9: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:08:29.87 ID:tAU4PSsy0
桜「それなのに、あの子が丸っこいだけで論外みたいな扱いを受けているのを見てると……ね」
僅かだが、お姉さんの話しぶりに怒りが滲んだ。恐らくそういう状況に出くわしたのだろう。
桜「無視すればいいじゃないですか。なでしこは現にそうしてますよ」
私だって、と言いそうになったが飲み込んだ。なんとなく、それはこの人の前では言うべきではないように思った。
お姉さんはふっと笑みを浮かべた。笑みは笑みでも、私には嘲笑のように見えた。
「あなた、何にも分かってないのね」と言われているようにさえ感じた。
10: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:09:47.53 ID:tAU4PSsy0
桜「それは無視してるんじゃないのよ」
お姉さんは言った。
桜「聞こえないようにしているだけ。見ないようにしているだけなのよ」
何も言い返せなかった。お姉さんは続ける。
桜「私はなでしこに痩せてほしい。痩せて、黙らせてほしい。そういう声が聞こえなくなるくらい、痩せてほしい。綺麗になって、そういう声を出していた奴らに後悔させてほしいのよ」
お姉さんの言いたいことは分かる。……でも、それは、
綾乃「……それはお姉さんのわがままじゃないですか。なでしこ本人は別に痩せたいとか思ってないですよ」
桜「確かにそうね。でも、なでしこはそういう声から開放されたいとも思っているはずよ」
お姉さんはにべもなく言った。
桜「綾乃ちゃんの方こそただのわがままじゃないの?」
11: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:11:44.89 ID:tAU4PSsy0
>>9
誤字訂正
桜「無視すればいいじゃないですか。なでしこは現にそうしてますよ」
↓
綾乃「無視すればいいじゃないですか。なでしこは現にそうしてますよ」
誤字訂正
桜「無視すればいいじゃないですか。なでしこは現にそうしてますよ」
↓
綾乃「無視すればいいじゃないですか。なでしこは現にそうしてますよ」
12: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:13:53.34 ID:tAU4PSsy0
綾乃「なっ……」
私は目を見開いた。
綾乃「……なんてこと言うんですか。私はただ、なでしこがダイエットが辛そうだから、もっと甘くしてもいいんじゃと打診しただけですよ」
桜「それは本当? 本当に、本心からそう言える? 断言できる?」
レーザービームが放てそうなくらい、お姉さんは私の目を凝視してきた。
目が焼き焦がされるかと思った。心が苦しかった。お姉さんの目を凝視し返せばよかったのに、出来なかった。
虚勢を張れなかったのだ。 私は目を逸らした。
お姉さんはつまらなそうに鼻を鳴らした。
桜「……綾乃ちゃんは、なでしこを甘やかしたかったんでしょう。甘やかして、そうして……なでしこを独占したかったんでしょ」
綾乃「それは、そっちは違います」
急いで言った。やはり訝しげに、お姉さんはレーザービームを放つ。
桜「本当に?」
綾乃「……っ、ほん、とうです」
小骨が喉につっかえたような返事しか出来なかった。
13: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:15:11.95 ID:tAU4PSsy0
勿論、嘘だ。違うなんてあるわけがない。
だって自覚していたんだ。私は丸いなでしこが好きなんだって。
丸いなでしこが食べ物を美味しそうに頬張っているのが好きなんだって。
なでしこは可愛い。なでしこは美人なんだ。でも、なでしこは丸いから目立ってない。だから、そのことに気付いている人は少ない。
でも、もしなでしこが痩せちゃったら? 多分、お姉さんやお母さんに負けないくらいの美人になるだろう。天真爛漫、子犬みたいに元気で明るい美少女になるだろう。
当然、皆がなでしこの可愛さに気付く。世界が各務原なでしこは美人だと認識する。するとどうなる? 皆がなでしこを可愛いと言い始めるだろう。ひょっとしたら男が纏わりつくかもしれない。そんなぽっと出、にわか達のためになでしこと会う時間が減るかもしれないのだ。
それは嫌だった。丸いからこそ、私はなでしこと仲良くいられるんだ。
だから、私は丸いなでしこが好きで、丸いなでしこが美味しそうに食べ物を頬張っているのが好きなんだ。
……これが紛れもない事実だからこそ、嘘を吐くしかないんだけど。
14: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:16:27.36 ID:tAU4PSsy0
でも、どうやらお姉さんはお見通しのようだ。
桜「……そう。それなら、いいわ」
冷たい視線で私を眺めた後、お姉さんは場を離れた。車のキーを持ってたから、多分ドライブに行くのだろう。
お姉さんの姿が完全に見えなくなってから、私はふーっと息を吐いた。思っていたより随分ボリュームのある溜め息だった。それで私は自分が長い間呼吸を忘れていたことに気付いた。
さっきの極寒の視線を思い出しながら、ぽつりと呟いた。 「あれは気付かれてたな。じゃなきゃあんな目は向けないだろうし」
お姉さんは私のことをどう思っているだろうか。
実の妹に、太ったままでいてほしいと願っている私のことをどう思っているだろうか。
……まあ、あんまりいい思い出は抱いていないだろうな。
というか、ダイエットさせようとしているところにそんな友人がいるのを知ったら、私が姉なら全力で遠ざけようとするだろう。
「もうなでしこには近づかないでほしい」って言われなかっただけましなのかもしれない。
15: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:17:38.50 ID:tAU4PSsy0
と、そんなことを考えていると、
なでしこ「ただいまー。今日も浜名湖外周、完走したよー……」
なでしこの声が聞こえてきた。なんというか、青菜に塩を体現したような声のトーンだ。
家に上がるなり、私の姿を目に入れたなでしこは。
なでしこ「あれ? アヤちゃんだ。お姉ちゃんは?」
綾乃「お姉さんなら、さっきまで一緒に話してたんだけどね。今は外に出かけちゃったよ」
多分ドライブでもしてんじゃないかなー、と付け加える私に、なでしこは興味深そうに「へえ~」と言った。
なでしこ「お姉ちゃんとアヤちゃんが一緒に話すなんて珍しいね。何話してたの?」
綾乃「なでしこを人気者にする話をしてたよ」
なでしこ「およよ?」
まあ、間違ったことは言ってない。きょとんとするなでしこを見て、私はこのまま煙に巻くのが懸命だと思った。
この話は地雷源だ。いつどこで地雷を踏み抜くか分からない。万が一爆発して、なでしこに丸いままでいてほしいことがばれてしまったとしたら。
……やっぱり私には、この話を続けることは出来なそうだった。
16: ◆mL2ZRk1cK. 2018/05/22(火) 14:18:15.12 ID:tAU4PSsy0
○
……回想に浸りすぎていた。
ふと時計を見ると、結構な時間が経過している。報告に返信しないといけないのに。
このままでは、なでしこの帰省報告を既読無視した薄情な女という汚名を被ってしまう。早く返信しないくては。
そう思って再びスマホに目を通すと、いつのまにか写真が送られていた。
天真爛漫で、子犬みたいに可愛いなでしこの自撮り写真。写真の中のなでしこは痩せていて、数年前まで丸っこかったなんて想像すらできない。
不意に、なでしこが何か食べている姿が見たくなった。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/22(火) 14:23:15.33 ID:Pi+WE09p0
乙です!