マスオ「気を付けてくださいお義父さん、奴は他人の能力を盗むみたいです」
2020-08-14
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/28(月) 23:28:41.84 ID:jU88LyJJ0
まる子「……」シュン!
マスオ「…」シュン!
波平「はぁ!」シュッ!シュッ!
マスオ「ふん!」バシッ
波平「はぁ!」ドン!
まる子「うっ…」
マスオ「てりゃぁ!」
まる子「…」ナイフ取り出す
マスオ「!?」
まる子「……」サクッ
まる子「ふぅ二体一は流石にキツいねぇ」
キートン「まる子よ、今ごろ気がついたか」
マスオ「僕の肌に傷をつけるとはいいナイフだねぇ…デザインから見てみまつ屋で売っている物…あの形状毒か…」
波平「平気か?マスオ君」
マスオ「問題ないですよ、お義父さん」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503930521
マスオ「…」シュン!
波平「はぁ!」シュッ!シュッ!
マスオ「ふん!」バシッ
波平「はぁ!」ドン!
まる子「うっ…」
マスオ「てりゃぁ!」
まる子「…」ナイフ取り出す
マスオ「!?」
まる子「……」サクッ
まる子「ふぅ二体一は流石にキツいねぇ」
キートン「まる子よ、今ごろ気がついたか」
マスオ「僕の肌に傷をつけるとはいいナイフだねぇ…デザインから見てみまつ屋で売っている物…あの形状毒か…」
波平「平気か?マスオ君」
マスオ「問題ないですよ、お義父さん」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503930521
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/28(月) 23:42:30.91 ID:jU88LyJJ0
まる子「とほほ…問題ないのかい…」
まる子「一㎎でクジラとか動けなくするお母さん特製の洗濯石鹸を塗っておいたんだけどねぇ」
波平「他人の念を盗むとは特質じゃな」
マスオ「盗んだ念を自由に使えるとなると厄介ですねぇ」
まる子「(ご名答…やりにくい爺さんだねぇ)」
キートン「友蔵とは訳が違う」
波平「マスオ君…サポートしてくれ」
波平「ワシが奴の動きを止めたらワシもろともで構わん殺れ」
マスオ「えぇーいいんですか!お義父さん!?」
波平「左様」
波平「……」トコトコ
まる子「……」シーチキンノートを出す
まる子「(ここははまじの能力でいかせて貰うよ)」
まる子「(包んだ物を砂金に変える風呂敷…)」
キートン「はまじの癖に中々強力な能力である」
波平「具現化系か…厄介じゃな」
波平「盗んだ能力のひとつだろうが…性質が分からん以上迂闊な攻撃は出来ん…とカツオならば思うじゃろうが」
波平「バッカモーン!!時間稼ぎが見え見えじゃ!」
まる子「一㎎でクジラとか動けなくするお母さん特製の洗濯石鹸を塗っておいたんだけどねぇ」
波平「他人の念を盗むとは特質じゃな」
マスオ「盗んだ念を自由に使えるとなると厄介ですねぇ」
まる子「(ご名答…やりにくい爺さんだねぇ)」
キートン「友蔵とは訳が違う」
波平「マスオ君…サポートしてくれ」
波平「ワシが奴の動きを止めたらワシもろともで構わん殺れ」
マスオ「えぇーいいんですか!お義父さん!?」
波平「左様」
波平「……」トコトコ
まる子「……」シーチキンノートを出す
まる子「(ここははまじの能力でいかせて貰うよ)」
まる子「(包んだ物を砂金に変える風呂敷…)」
キートン「はまじの癖に中々強力な能力である」
波平「具現化系か…厄介じゃな」
波平「盗んだ能力のひとつだろうが…性質が分からん以上迂闊な攻撃は出来ん…とカツオならば思うじゃろうが」
波平「バッカモーン!!時間稼ぎが見え見えじゃ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/28(月) 23:51:45.83 ID:jU88LyJJ0
波平「はぁ!」髪を伸ばして攻撃
まる子「…」回避
波平「読めたわ…奴自身のの能力は手に持ったシーチキンノートに他人の念を封じ込めさらに自在に引き出し使えると言うもの」
波平「奴がワシとの間合いを詰めようとしたところを見ると防御型かカウンター型の能力じゃろう…」
波平「ゆえに離れて戦えば恐れるにたりん…そして隙をみて捕らえる!」
まる子「まったく察しのいい爺さんだねぇ」
まる子「とほほ…生け捕りは無理そうだね」
マスオ「お義父さんの攻撃を紙一重でかわして僕へ警戒もまったく怠らない…」
キートン「母のお説教の賜物である」
波平「はぁ!いまじゃ!マスオ君!」
マスオ「はい!お義父さん!」
ピーピーピーピー
まる子「…」回避
波平「読めたわ…奴自身のの能力は手に持ったシーチキンノートに他人の念を封じ込めさらに自在に引き出し使えると言うもの」
波平「奴がワシとの間合いを詰めようとしたところを見ると防御型かカウンター型の能力じゃろう…」
波平「ゆえに離れて戦えば恐れるにたりん…そして隙をみて捕らえる!」
まる子「まったく察しのいい爺さんだねぇ」
まる子「とほほ…生け捕りは無理そうだね」
マスオ「お義父さんの攻撃を紙一重でかわして僕へ警戒もまったく怠らない…」
キートン「母のお説教の賜物である」
波平「はぁ!いまじゃ!マスオ君!」
マスオ「はい!お義父さん!」
ピーピーピーピー
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/29(火) 00:04:37.84 ID:0e9lRyRU0
マスオ「もしもし?ワカメちゃんかい?」
ワカメ「うんそうよ、私の依頼人生きてる?」
マスオ「もちろんちゃんとここにいるよ」
まる子「ふぅ」
ワカメ「なんだ戦ってたのね、彼女生きてるかしら?」
マスオ「ああ生きてるよ」
ワカメ「よかったわ、じゃあ伝えといてくれる?」
ワカメ「丸尾君は始末した、約束の口座に入金よろしくって」
波平「やれやれお互い命拾いしたのぉ」
まる子「殺らなくていいのかい?」
波平「ワシら依頼人の丸尾君はもう死んでしまった」
波平「だからおぬしはターゲットではない」
まる子「意外だねぇ…もうないよこんなチャンス」
キートン「この自信はどこから来るのか」
波平「おぬし磯野家を快楽殺人者の集まりと思ってるじゃろ」
波平「これはビジネスじゃ、タダ働きもタダ死もまっぴらごめんじゃ」
まる子「ひとつ聞いていいかい?」
波平「?」
まる子「あんたと私がサシでやったらどっちが勝つ?」
波平「バッカモーン!ワシに決まっておるじゃろ!」
波平「おぬしが本気でワシを殺ろうとしたら話は別じゃがの」
まる子「やっぱりバレてたねぇ」
キートン「バレバレである」
まる子「ふぅー」
まる子「しんどいねぇあれは盗めないよ…」
キートン「後半へ続く」
終わり
ワカメ「うんそうよ、私の依頼人生きてる?」
マスオ「もちろんちゃんとここにいるよ」
まる子「ふぅ」
ワカメ「なんだ戦ってたのね、彼女生きてるかしら?」
マスオ「ああ生きてるよ」
ワカメ「よかったわ、じゃあ伝えといてくれる?」
ワカメ「丸尾君は始末した、約束の口座に入金よろしくって」
波平「やれやれお互い命拾いしたのぉ」
まる子「殺らなくていいのかい?」
波平「ワシら依頼人の丸尾君はもう死んでしまった」
波平「だからおぬしはターゲットではない」
まる子「意外だねぇ…もうないよこんなチャンス」
キートン「この自信はどこから来るのか」
波平「おぬし磯野家を快楽殺人者の集まりと思ってるじゃろ」
波平「これはビジネスじゃ、タダ働きもタダ死もまっぴらごめんじゃ」
まる子「ひとつ聞いていいかい?」
波平「?」
まる子「あんたと私がサシでやったらどっちが勝つ?」
波平「バッカモーン!ワシに決まっておるじゃろ!」
波平「おぬしが本気でワシを殺ろうとしたら話は別じゃがの」
まる子「やっぱりバレてたねぇ」
キートン「バレバレである」
まる子「ふぅー」
まる子「しんどいねぇあれは盗めないよ…」
キートン「後半へ続く」
終わり
引用元: ・マスオ「気を付けてくださいお義父さん、奴は他人の能力を盗むみたいです」
女王「お主は……本当にバカじゃな?」騎士「うはwwおkww」
2020-07-25
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:31:04.58 ID:ewGlznHSO
とある王国に一人の騎士がいた
孤児だった騎士は幼い頃に騎士団長に才能を見出だされ養子となる
そして今では国内最強の名を欲しいままにしていた
女王「……またもやあやつが手柄を立てたか」
団長「……はい」
女王「……」
団長「……」
女王「……で、いつになったら来るのじゃ?」
団長「すぐに女王様の元へ向かうように伝えたのですが……」
女王「ふぅ……妾を待たせるとはな……」
団長「申し訳ありません……」
その時、謁見の間の扉が勢いよく開かれた
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498879863
孤児だった騎士は幼い頃に騎士団長に才能を見出だされ養子となる
そして今では国内最強の名を欲しいままにしていた
女王「……またもやあやつが手柄を立てたか」
団長「……はい」
女王「……」
団長「……」
女王「……で、いつになったら来るのじゃ?」
団長「すぐに女王様の元へ向かうように伝えたのですが……」
女王「ふぅ……妾を待たせるとはな……」
団長「申し訳ありません……」
その時、謁見の間の扉が勢いよく開かれた
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498879863
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:32:20.27 ID:ewGlznHSO
開かれた扉から年若い騎士が姿を現す
騎士「サーセンww遅れちゃいましたww」
団長「お前……」
女王「……待っておったぞ」
騎士「いやー、おばぁちゃんが重そうな荷物持ってたんで手伝ってたら……」
団長「俺はすぐに向かえと言ったはずだぞ……?」
騎士「父ちゃん、そんなに怒るなってww」
団長「……」
騎士「んで……何の用ッスか?」
女王「……」
団長「……お前に褒美を下さるそうだ」
騎士「褒美?」
女王「先日も隣国との戦で活躍したじゃろ……その褒美じゃ……」
騎士「いやいや、俺は当たり前の事しただけッスから」
団長「……いいから黙って受けとれ!!」
騎士「……ッス」
騎士「サーセンww遅れちゃいましたww」
団長「お前……」
女王「……待っておったぞ」
騎士「いやー、おばぁちゃんが重そうな荷物持ってたんで手伝ってたら……」
団長「俺はすぐに向かえと言ったはずだぞ……?」
騎士「父ちゃん、そんなに怒るなってww」
団長「……」
騎士「んで……何の用ッスか?」
女王「……」
団長「……お前に褒美を下さるそうだ」
騎士「褒美?」
女王「先日も隣国との戦で活躍したじゃろ……その褒美じゃ……」
騎士「いやいや、俺は当たり前の事しただけッスから」
団長「……いいから黙って受けとれ!!」
騎士「……ッス」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:33:27.62 ID:ewGlznHSO
女王の手から一振りの剣が騎士に渡される
騎士「何コレ!!マジカッケェ!!」
女王「……」
騎士「コレ……アレじゃないッスか……伝説の聖剣!!」
女王「そんなわけないじゃろ……」
騎士「えっ?違うんスか?」
女王「まぁ……ただの剣ではないが……」
騎士「やっぱり聖剣!!」
女王「違うと言っておるじゃろうが……」
騎士「じゃあ何なんスか?」
女王「それは王国最強の騎士に与えられる剣じゃよ……」
騎士「……へー」
団長「お前……いい加減に……」
女王「本来なら……人格も優れた騎士に渡すんじゃがな……」
騎士「うはwwベタ褒めww照れるぅww」
女王「……」
団長「……」
騎士「何コレ!!マジカッケェ!!」
女王「……」
騎士「コレ……アレじゃないッスか……伝説の聖剣!!」
女王「そんなわけないじゃろ……」
騎士「えっ?違うんスか?」
女王「まぁ……ただの剣ではないが……」
騎士「やっぱり聖剣!!」
女王「違うと言っておるじゃろうが……」
騎士「じゃあ何なんスか?」
女王「それは王国最強の騎士に与えられる剣じゃよ……」
騎士「……へー」
団長「お前……いい加減に……」
女王「本来なら……人格も優れた騎士に渡すんじゃがな……」
騎士「うはwwベタ褒めww照れるぅww」
女王「……」
団長「……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:34:27.49 ID:ewGlznHSO
女王「……のぅ」
騎士「お?何スか?」
女王「以前からずっと気になっておったのじゃがな……」
騎士「スリーサイズは上から……」
女王「お主のその喋り方じゃよ」
騎士「……どうかしたッスか?」
女王「何と言うか……どうも妾と対等の立場で話しておるような……」
騎士「……」
女王「……なんなら妾を下に見ておらぬか?」
騎士「…………あー、マジでダウるわー……」
女王「ん?」
騎士「俺ぇ、マジで女王様の事リスペクトしてんスよ」
騎士「マジ女王様の為に頑張ってるんでぇ……そんなん言われたら激ムナっスわー」
女王(こやつ……何と言っておるのじゃ……?)
騎士「あーぁ……女王様に呼ばれたからテンション爆上げだったのになぁ……」
女王は騎士団長を近くに呼ぶとそっと耳打ちした
騎士「お?何スか?」
女王「以前からずっと気になっておったのじゃがな……」
騎士「スリーサイズは上から……」
女王「お主のその喋り方じゃよ」
騎士「……どうかしたッスか?」
女王「何と言うか……どうも妾と対等の立場で話しておるような……」
騎士「……」
女王「……なんなら妾を下に見ておらぬか?」
騎士「…………あー、マジでダウるわー……」
女王「ん?」
騎士「俺ぇ、マジで女王様の事リスペクトしてんスよ」
騎士「マジ女王様の為に頑張ってるんでぇ……そんなん言われたら激ムナっスわー」
女王(こやつ……何と言っておるのじゃ……?)
騎士「あーぁ……女王様に呼ばれたからテンション爆上げだったのになぁ……」
女王は騎士団長を近くに呼ぶとそっと耳打ちした
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:35:33.53 ID:ewGlznHSO
女王「あやつは何を言っておるのじゃ?」
団長「おそらく……女王様を尊敬していると……」
女王「……」
団長「なので……女王様を下に見ているなどと疑いをかけられるのは心外である……と」
女王「……本当にそう申しておるのか?」
団長「一応……親子ですので……」
女王「……であるか」
騎士の真意を聞いた女王は姿勢を正す
女王「いや、これは妾が間違っていた……許せ……」
騎士「……マジッスか?」
女王「……ん?」
騎士「マジで俺が女王様をリスペクトしてるって……分かってもらえたッスか?」
女王「お…おぅ……マジ…………じゃよ?」
騎士「……だったらいいんスよww」
女王「そ…そうか……」
騎士「俺ぇ、これからも頑張るんでぇ……4649ッスよww」
女王「……」
団長「……」
団長「おそらく……女王様を尊敬していると……」
女王「……」
団長「なので……女王様を下に見ているなどと疑いをかけられるのは心外である……と」
女王「……本当にそう申しておるのか?」
団長「一応……親子ですので……」
女王「……であるか」
騎士の真意を聞いた女王は姿勢を正す
女王「いや、これは妾が間違っていた……許せ……」
騎士「……マジッスか?」
女王「……ん?」
騎士「マジで俺が女王様をリスペクトしてるって……分かってもらえたッスか?」
女王「お…おぅ……マジ…………じゃよ?」
騎士「……だったらいいんスよww」
女王「そ…そうか……」
騎士「俺ぇ、これからも頑張るんでぇ……4649ッスよww」
女王「……」
団長「……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:36:46.21 ID:ewGlznHSO
女王から直々に剣を賜った騎士はその後も目覚ましい活躍を見せる
女王「なんと……あやつが敵国の砦を陥落させたのか……」
団長「はっ……我々が正面から攻撃を仕掛けた隙に、少数の部下を率いて奇襲を……」
女王「あやつ……それほどまでに有能であったか……」
団長「最近では剣の腕に加えて戦術眼もかなりの物に……」
女王「ふむ……」
団長の話を聞いた女王はおもむろに玉座から立ち上がる
団長「如何なさいましたか?」
女王「なに、妾があやつらに労いの言葉でもかけてやろうと思ってな」
団長「そ……それは……」
女王「……何じゃ?」
団長「……いえ、兵達も喜びます……」
女王「よしっ、参るぞ」
団長「……はい」
女王「なんと……あやつが敵国の砦を陥落させたのか……」
団長「はっ……我々が正面から攻撃を仕掛けた隙に、少数の部下を率いて奇襲を……」
女王「あやつ……それほどまでに有能であったか……」
団長「最近では剣の腕に加えて戦術眼もかなりの物に……」
女王「ふむ……」
団長の話を聞いた女王はおもむろに玉座から立ち上がる
団長「如何なさいましたか?」
女王「なに、妾があやつらに労いの言葉でもかけてやろうと思ってな」
団長「そ……それは……」
女王「……何じゃ?」
団長「……いえ、兵達も喜びます……」
女王「よしっ、参るぞ」
団長「……はい」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:37:49.07 ID:ewGlznHSO
女王は兵達の訓練所に着くと言葉をかけながら騎士の部隊へと足を進める
しかし部隊の前に立った女王の顔は驚愕に凍りついた
騎士「あっ……女王様、チーッスww」
兵達「「チーッスwwww」」
女王「なん……じゃと……?」
団長「……申し訳ありません」
女王「ど……どうなっておるのじゃ?」
団長「はい……ヤツの率いる部隊には……あのバカの口調が伝染したようで……」
女王「……」
団長「あのバカは……特に若い兵に人気がありまして……」
騎士「あれ?どうしたんスか?」
女王「あ……いや……」
騎士「女王様……チーッスww」
女王「ち……ちー……っす……?」
騎士「うはwwウケるww」
女王「……」
団長「……申し訳ありません」
しかし部隊の前に立った女王の顔は驚愕に凍りついた
騎士「あっ……女王様、チーッスww」
兵達「「チーッスwwww」」
女王「なん……じゃと……?」
団長「……申し訳ありません」
女王「ど……どうなっておるのじゃ?」
団長「はい……ヤツの率いる部隊には……あのバカの口調が伝染したようで……」
女王「……」
団長「あのバカは……特に若い兵に人気がありまして……」
騎士「あれ?どうしたんスか?」
女王「あ……いや……」
騎士「女王様……チーッスww」
女王「ち……ちー……っす……?」
騎士「うはwwウケるww」
女王「……」
団長「……申し訳ありません」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:39:14.09 ID:ewGlznHSO
激しい動揺を見せる女王に騎士が声をかける
騎士「女王様、何で訓練所に来たんスか?」
女王「う……うむ……」
騎士「どうしたんスか?」
女王「と……砦を陥落させた……ほ……褒美を……」
騎士「マジッスか?」
女王「……何なりと申してみよ」
騎士「女王様……そんな事言っちゃっていんですかい?インザスカイ?」
女王「イン……何じゃと?」
騎士「何でもいいんスか?」
女王「うむ、何でもよいぞ」
騎士「んじゃ、パーリィとかどうッスか?」
女王「……パーリィ?」
騎士「ほら、お隣さんとバトり初めて結構経つじゃないッスか」
女王「……そうじゃな」
騎士「だからマジ皆疲れてると思うんスよ」
女王「ふむ……」
騎士「んで、皆の家族とか呼んでパーリィしたら疲れも吹っ飛ぶんじゃないッスかね?」
女王「……確かに英気を養う事も大切じゃな」
騎士「女王様……ケーキとか最高じゃないッスか!!」
女王「……ケーキ?」
騎士「養うの意味は分かんないけど、ケーキの準備してくるッス!!」
女王「待て!!ちょっと待つのじゃ!!」
騎士「さぁ、忙しくなるぞぉww」
女王「……」
騎士「女王様、何で訓練所に来たんスか?」
女王「う……うむ……」
騎士「どうしたんスか?」
女王「と……砦を陥落させた……ほ……褒美を……」
騎士「マジッスか?」
女王「……何なりと申してみよ」
騎士「女王様……そんな事言っちゃっていんですかい?インザスカイ?」
女王「イン……何じゃと?」
騎士「何でもいいんスか?」
女王「うむ、何でもよいぞ」
騎士「んじゃ、パーリィとかどうッスか?」
女王「……パーリィ?」
騎士「ほら、お隣さんとバトり初めて結構経つじゃないッスか」
女王「……そうじゃな」
騎士「だからマジ皆疲れてると思うんスよ」
女王「ふむ……」
騎士「んで、皆の家族とか呼んでパーリィしたら疲れも吹っ飛ぶんじゃないッスかね?」
女王「……確かに英気を養う事も大切じゃな」
騎士「女王様……ケーキとか最高じゃないッスか!!」
女王「……ケーキ?」
騎士「養うの意味は分かんないけど、ケーキの準備してくるッス!!」
女王「待て!!ちょっと待つのじゃ!!」
騎士「さぁ、忙しくなるぞぉww」
女王「……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:40:16.33 ID:ewGlznHSO
それからおよそ一ヶ月、膠着状態に陥った戦局を打開するため騎士が謁見の間を訪れた
騎士「チーッスww」
女王「……」
騎士「女王様、ちょっとお願いがあるんスけど」
女王「……何じゃ?」
騎士「今、お隣さんとのバトルが五分ってるじゃないッスか」
女王「……うむ」
騎士「んで、このままだと両方とも一般ピーポーがマジダウると思うんスよ」
女王「一般……?」
騎士「だからぁ……俺ちょっとお隣さんに行ってくるッス」
女王「……何じゃと?」
騎士「マジ向こうのボスをやっつければ、このバトルもジエンドだと思うんスよ」
女王「お主……何を言っておるのじゃ?」
騎士「ちょっとお隣さんに行ってボスをやっつけてくるッス」
女王「な……何を……」
騎士「だから許可が欲しいッス」
女王「……」
騎士「チーッスww」
女王「……」
騎士「女王様、ちょっとお願いがあるんスけど」
女王「……何じゃ?」
騎士「今、お隣さんとのバトルが五分ってるじゃないッスか」
女王「……うむ」
騎士「んで、このままだと両方とも一般ピーポーがマジダウると思うんスよ」
女王「一般……?」
騎士「だからぁ……俺ちょっとお隣さんに行ってくるッス」
女王「……何じゃと?」
騎士「マジ向こうのボスをやっつければ、このバトルもジエンドだと思うんスよ」
女王「お主……何を言っておるのじゃ?」
騎士「ちょっとお隣さんに行ってボスをやっつけてくるッス」
女王「な……何を……」
騎士「だから許可が欲しいッス」
女王「……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:41:13.91 ID:ewGlznHSO
沈黙を続ける女王に騎士が詰め寄る
騎士「マジお願いッス!!バトルとか早いとこ終わらせないと!!」
女王「……ならぬ」
騎士「ホワイ!?何でダメ何スか!?」
女王「……その様な危険な策を認める事はできんのじゃ」
騎士「俺……女王様の為ならインザファイヤー、インザウォーターッスから!!」
女王「……ん?」
騎士「リアルガチだっつーんスよ!!」
女王「リアル……?」
騎士「とにかく行ってくるッス!!」
女王「ならぬと言っておるのじゃ」
騎士「じゃあ無断で行くッス!!」
女王「いい加減にせんか!!」
騎士「……」
女王「……お主ほどの男を失うわけにはいかぬのじゃ……分かってくれ……」
悲痛な顔を見せる女王に騎士はにこやかに微笑んだ
騎士「大丈夫ッス……俺は必ず生きて帰るッス」
女王「バカを申すな……」
騎士「俺には夢があるんスよ」
女王「……夢……?」
騎士「マジお願いッス!!バトルとか早いとこ終わらせないと!!」
女王「……ならぬ」
騎士「ホワイ!?何でダメ何スか!?」
女王「……その様な危険な策を認める事はできんのじゃ」
騎士「俺……女王様の為ならインザファイヤー、インザウォーターッスから!!」
女王「……ん?」
騎士「リアルガチだっつーんスよ!!」
女王「リアル……?」
騎士「とにかく行ってくるッス!!」
女王「ならぬと言っておるのじゃ」
騎士「じゃあ無断で行くッス!!」
女王「いい加減にせんか!!」
騎士「……」
女王「……お主ほどの男を失うわけにはいかぬのじゃ……分かってくれ……」
悲痛な顔を見せる女王に騎士はにこやかに微笑んだ
騎士「大丈夫ッス……俺は必ず生きて帰るッス」
女王「バカを申すな……」
騎士「俺には夢があるんスよ」
女王「……夢……?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:42:09.04 ID:ewGlznHSO
騎士「俺……女王様に俺の子供を産んで欲しいッス!!」
女王「…………えっ?」
騎士「初めて見た時から女王様マジでカワウィーと思ってて……」
女王「……」
騎士「……ガチで結婚して欲しいッス!!」
女王「お主……妾に求婚しておるのか……?」
騎士「ッス!!帰って来たら結婚して欲しいッス!!」
女王「ななな……何を言って……」
騎士「マジなんスよ!!」
女王「ま……まあ……妾もお主を憎からず思っておるが……」
騎士「マジッスか!?」
女王「じゃ…じゃが……結婚となると……」
騎士「うぉぉぉぉぉぉ!!高まってきたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女王「ちょっ……ちょっと待て……」
騎士「燃え出したパッションは止まらない!!」
女王「5秒……いや3秒でよいから落ち着くのじゃ!!」
騎士「ヒャッハー!!行ってくるッス!!」
女王「コラ!!妾の話を……」
騎士「ヴィクトリィィィィィィィィィィ!!」
女王「あぁ……」
騎士は女王の制止を無視してそのまま城を飛び出して行った
女王「…………えっ?」
騎士「初めて見た時から女王様マジでカワウィーと思ってて……」
女王「……」
騎士「……ガチで結婚して欲しいッス!!」
女王「お主……妾に求婚しておるのか……?」
騎士「ッス!!帰って来たら結婚して欲しいッス!!」
女王「ななな……何を言って……」
騎士「マジなんスよ!!」
女王「ま……まあ……妾もお主を憎からず思っておるが……」
騎士「マジッスか!?」
女王「じゃ…じゃが……結婚となると……」
騎士「うぉぉぉぉぉぉ!!高まってきたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女王「ちょっ……ちょっと待て……」
騎士「燃え出したパッションは止まらない!!」
女王「5秒……いや3秒でよいから落ち着くのじゃ!!」
騎士「ヒャッハー!!行ってくるッス!!」
女王「コラ!!妾の話を……」
騎士「ヴィクトリィィィィィィィィィィ!!」
女王「あぁ……」
騎士は女王の制止を無視してそのまま城を飛び出して行った
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:43:20.58 ID:ewGlznHSO
その後、騎士は宣言通り隣国の王を捕縛し戦いを終わらせた
そして帰国すると女王に改めて求婚し、二人はめでたく結ばれた
それから6年後
自室で赤子を抱く女王の元に少年が駆け寄る
王子「母上、そのカワウィー生き物何なん?天使なん?」
女王「……お主の妹じゃよ」
王子「うはwwマジ天使すぎるww」
女王「……」
王子「この子は千年に一人……いや十万年に一人の美少女になるはずww」
女王「……」
王子「母上……どしたん?」
女王「お主……見事なまでに父親そっくりじゃな?」
王子「いきなり何なんwwマジウケるww」
女王「……もう少し妾に似てもよかったのではないか?」
王子「俺ぇ、母上そっくりって言われるしww」
女王「外見じゃなくてじゃな……」
王子「ウーメン?」
女王「……内面じゃよ」
その時、女王の部屋の扉が勢いよく開かれた
そして帰国すると女王に改めて求婚し、二人はめでたく結ばれた
それから6年後
自室で赤子を抱く女王の元に少年が駆け寄る
王子「母上、そのカワウィー生き物何なん?天使なん?」
女王「……お主の妹じゃよ」
王子「うはwwマジ天使すぎるww」
女王「……」
王子「この子は千年に一人……いや十万年に一人の美少女になるはずww」
女王「……」
王子「母上……どしたん?」
女王「お主……見事なまでに父親そっくりじゃな?」
王子「いきなり何なんwwマジウケるww」
女王「……もう少し妾に似てもよかったのではないか?」
王子「俺ぇ、母上そっくりって言われるしww」
女王「外見じゃなくてじゃな……」
王子「ウーメン?」
女王「……内面じゃよ」
その時、女王の部屋の扉が勢いよく開かれた
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:44:22.53 ID:ewGlznHSO
開かれた扉から騎士の姿が現れた
騎士「チーッスww」
女王「来おったな……諸悪の根源が……」
騎士「オッフwwいきなりディスられたww」
王子「父上wwダセェww」
騎士「息子までwwウケるww」
女王「何を笑っておるのじゃ……」
騎士「サーセンww」
王子「メンゴメンゴww」
女王「はぁ……お主らと話しておると力が抜けるわ……」
騎士「……それでいいんスよ」
女王「……ん?」
騎士「俺は女王様に笑って欲しくて頑張ったんスから」
女王「……」
騎士「だから力抜いて笑って下さいッス」
騎士の言葉に女王は華やかな笑みを見せた
女王「お主は……本当にバカじゃな?」
騎士「うはwwおkww」
騎士「チーッスww」
女王「来おったな……諸悪の根源が……」
騎士「オッフwwいきなりディスられたww」
王子「父上wwダセェww」
騎士「息子までwwウケるww」
女王「何を笑っておるのじゃ……」
騎士「サーセンww」
王子「メンゴメンゴww」
女王「はぁ……お主らと話しておると力が抜けるわ……」
騎士「……それでいいんスよ」
女王「……ん?」
騎士「俺は女王様に笑って欲しくて頑張ったんスから」
女王「……」
騎士「だから力抜いて笑って下さいッス」
騎士の言葉に女王は華やかな笑みを見せた
女王「お主は……本当にバカじゃな?」
騎士「うはwwおkww」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/01(土) 12:44:52.40 ID:ewGlznHSO
終わり
引用元: ・女王「お主は……本当にバカじゃな?」騎士「うはwwおkww」
スナイパー「ククク、標的にこの赤い弾丸を食らわせてやるぜ……」
2020-07-08
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:47:18.96 ID:fECP82zxo
男は超一流のスナイパーである。
凄腕として裏社会で名を轟かせており、ひとたび彼に狙われれば、
マフィアの大親分や一国の元首とて、命の保証はない。
金さえ詰まれれば、男はどんな標的だって狙うし、どんな弾丸でも発射する。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497008838
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:48:43.13 ID:fECP82zxo
どんな弾丸でも――そう、彼の弾丸は必ずしも銃弾とは限らない。
男の銃は特別製で、小さい球状であればどんなものでも撃ち出すことが可能なのだ。
依頼人の意向で、ギャンブル狂いの標的をルーレットの玉で撃ち殺したこともあるし、
偽ダイヤモンドで荒稼ぎした詐欺師を皮肉を込めてガラス玉で射殺したこともある。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:50:32.71 ID:fECP82zxo
今回の彼の標的は、ある入院患者である。
といっても、この患者は依頼人から恨みを買っているというわけではない。
むしろその逆である。
この患者を楽にしてあげて欲しい、というのが依頼人の意向であった。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:53:04.02 ID:fECP82zxo
標的である患者は、唾液が一切出ないという難病に侵されているという。
一見大したことないようだが、唾液には強力な殺菌作用や消毒作用があり、
それが出ないということは、人体で最大の穴である口に防御機能が全くないということなのだ。
そのため、この標的はさまざまな病気にかかり、入退院を繰り返している。
本人としてもすっかり参ってしまい、たびたび死を望んでいる。
そこで、男に白羽の矢が立ったというわけ。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:53:49.53 ID:fECP82zxo
スコープに映された部屋には、標的と依頼人がいる。
両人とも、どこか覚悟を決めたような表情をしている。
標的はすでに、自分がスナイパーに狙われていることを知っているのだろう。
依頼人は依頼した責任として、標的の最期を見届けるつもりなのだろう。
「ククク、標的にこの赤い弾丸を食らわせてやるぜ……」
男は不敵な笑みを浮かべ、チャンスをじっと待つ。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:55:05.22 ID:fECP82zxo
スコープに映る標的が、大きく口を開けた。
あくびをしたようだ。
これ以上ないチャンス。
(今だ!)
男は引き金を引いた。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:57:22.32 ID:fECP82zxo
発射された赤い弾丸は、男の計算通りに速度を落としつつ、標的の口内に到達した。
すると、奇跡が起きた。
標的の口から大量の唾液があふれ出てきたのだ。
決壊したダムのように流れ出る唾液は、瞬く間に口の中を潤し、浄化してくれた。
おそらくもう、この標的が唾液の出ない奇病に苦しむことはないであろう。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 20:58:18.13 ID:fECP82zxo
超一流のスナイパーはほっと一息つくと、
「楽にしろ、とは言われたが、死なせてくれ、とは言われてなかったんでね」
その場を後にした。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 21:00:11.13 ID:fECP82zxo
まさかの結末に、小躍りする依頼人。
「やった! やったんだよ! 君はもう治ったんだ! 死ななくていいんだ!
スナイパーが治してくれたんだよ!」
一方、正常な唾液分泌を取り戻した標的は、梅干しの種を吐き出すとこう漏らした。
「すっぱいなー」
― 完 ―
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 21:00:39.24 ID:fECP82zxo
※唾液が出なくなる病気は実在しますが、このSSとは無関係です。
引用元: ・スナイパー「ククク、標的にこの赤い弾丸を食らわせてやるぜ……」
女「口開けて」男「あ~ん」女「ってわけであ~んのSSね」
2019-05-01
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:00:32.07 ID:bR4D/Kjs0
【アバラ骨】
敵「オラァッ!」
ドゴォッ!
戦士「ぐうっ……!」
敵「今のは効いただろ?」ニヤッ
戦士「くっ、アバラが二、三本イッちまったか……」
敵「さぁ、続きだ」
戦士「うっ……」ズキッ
戦士「……痛い」
戦士「痛い、痛い、痛いよぉぉぉっ! お腹が痛いよぉぉぉぉぉっ!」
戦士「もう無理、もう無理、もう無理、ギブアァァァップ!」
戦士「助けてくれぇぇぇっ! 死ぬぅぅぅっ!」
敵「誰かお医者さん呼んでぇっ!」
敵「オラァッ!」
ドゴォッ!
戦士「ぐうっ……!」
敵「今のは効いただろ?」ニヤッ
戦士「くっ、アバラが二、三本イッちまったか……」
敵「さぁ、続きだ」
戦士「うっ……」ズキッ
戦士「……痛い」
戦士「痛い、痛い、痛いよぉぉぉっ! お腹が痛いよぉぉぉぉぉっ!」
戦士「もう無理、もう無理、もう無理、ギブアァァァップ!」
戦士「助けてくれぇぇぇっ! 死ぬぅぅぅっ!」
敵「誰かお医者さん呼んでぇっ!」
関連
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【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:05:36.93 ID:bR4D/Kjs0
【遺産】
弁護士「あなたのお父さんは、あなたに遺産を残しておりました」
男「あの飲んだくれで、いつも酔っ払ってた親父が……」
弁護士「こちらです」スッ
男「…………」
男「これは……!」
男「親父の胃酸ですね」
弁護士「胃酸です」
弁護士「どうしますか?」
男「相続放棄でお願いします」
弁護士「あなたのお父さんは、あなたに遺産を残しておりました」
男「あの飲んだくれで、いつも酔っ払ってた親父が……」
弁護士「こちらです」スッ
男「…………」
男「これは……!」
男「親父の胃酸ですね」
弁護士「胃酸です」
弁護士「どうしますか?」
男「相続放棄でお願いします」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:11:26.11 ID:bR4D/Kjs0
【占い】
占い師「またアナタですか。今日はなにを占いましょうか?」
男「俺、彼女が欲しいんです。どうすればできるでしょうか!?」
占い師「分かりました、占いましょう。むむむ……」
男「…………」ゴクッ
占い師「近いうちにアナタを好きだという女性が現れます」
占い師「その人にオーケーだと返事すれば、きっと幸運への道が開かれるでしょう」
男「ありがとうございます!」
その後、占い師の占い通り、男に彼女ができた。
女「ねえ、幸せ?」
男「ああ、とても幸せだよ!」
女(この人と一緒になりたいがためにあんな占いをして……私は最低の占い師……)
女(だから、私はあれからすぐに占い師を廃業した……)
男(なぜかいなくなってしまったけど、占い師さんのおかげでとても幸せだ……)
男(あの占い師さんのこと好きだったけど、これでいいんだよな。きっと)
占い師「またアナタですか。今日はなにを占いましょうか?」
男「俺、彼女が欲しいんです。どうすればできるでしょうか!?」
占い師「分かりました、占いましょう。むむむ……」
男「…………」ゴクッ
占い師「近いうちにアナタを好きだという女性が現れます」
占い師「その人にオーケーだと返事すれば、きっと幸運への道が開かれるでしょう」
男「ありがとうございます!」
その後、占い師の占い通り、男に彼女ができた。
女「ねえ、幸せ?」
男「ああ、とても幸せだよ!」
女(この人と一緒になりたいがためにあんな占いをして……私は最低の占い師……)
女(だから、私はあれからすぐに占い師を廃業した……)
男(なぜかいなくなってしまったけど、占い師さんのおかげでとても幸せだ……)
男(あの占い師さんのこと好きだったけど、これでいいんだよな。きっと)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:17:35.55 ID:bR4D/Kjs0
【絵】
師匠「お前の絵はヘタクソなんだよっ!」
絵描き「師匠の分からず屋っ!」ダッ
師匠の指導に耐えられず、アトリエを飛び出した絵描きは、みごと大成功を収めた。
絵描き(俺は成功した……。だが、なぜだか空しい)
絵描き(みんな手のひらを返したように、俺に媚びへつらうようになって……)
絵描き(俺の目から見てもヘタクソな昔の絵まで高く評価されるようになって……)
絵描き(いったい絵ってのはなんなんだろう……)
絵描きは久々に師匠のアトリエを訪ねた。
絵描き「師匠、お久しぶりです」
師匠「おおっ、お前か! お前の名声は俺の耳にも届いてるぞ、おめでとう!」
絵描き「ところでこれを見て頂けませんか?」
絵描きは売れば高額になるであろう、かつて師匠がヘタクソだといった自分の絵を見せた。
師匠「お、これは昔のお前の絵だな。まったくヘタクソだったな、お前は」
絵描き(よかった……師匠はなにも変わってなかった……!)
師匠「お前の絵はヘタクソなんだよっ!」
絵描き「師匠の分からず屋っ!」ダッ
師匠の指導に耐えられず、アトリエを飛び出した絵描きは、みごと大成功を収めた。
絵描き(俺は成功した……。だが、なぜだか空しい)
絵描き(みんな手のひらを返したように、俺に媚びへつらうようになって……)
絵描き(俺の目から見てもヘタクソな昔の絵まで高く評価されるようになって……)
絵描き(いったい絵ってのはなんなんだろう……)
絵描きは久々に師匠のアトリエを訪ねた。
絵描き「師匠、お久しぶりです」
師匠「おおっ、お前か! お前の名声は俺の耳にも届いてるぞ、おめでとう!」
絵描き「ところでこれを見て頂けませんか?」
絵描きは売れば高額になるであろう、かつて師匠がヘタクソだといった自分の絵を見せた。
師匠「お、これは昔のお前の絵だな。まったくヘタクソだったな、お前は」
絵描き(よかった……師匠はなにも変わってなかった……!)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:22:34.16 ID:bR4D/Kjs0
【驚く】
男「よう、久しぶり」
友人「うわあぁぁぁぁっ!?」
男「どうしたんだよ、そんなに驚いて」
友人「なんでお前がここにいるんだよぉっ!? おかしいだろ!」
男「どうしてだよ」
友人「……だって死んだハズじゃないか!」
男「ああ、なんだそんなことか」
友人「えっ?」
男「俺もさっき死んだんだよ。またよろしくな」
友人「なるほど」
ここはあの世であった。
男「よう、久しぶり」
友人「うわあぁぁぁぁっ!?」
男「どうしたんだよ、そんなに驚いて」
友人「なんでお前がここにいるんだよぉっ!? おかしいだろ!」
男「どうしてだよ」
友人「……だって死んだハズじゃないか!」
男「ああ、なんだそんなことか」
友人「えっ?」
男「俺もさっき死んだんだよ。またよろしくな」
友人「なるほど」
ここはあの世であった。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:27:31.46 ID:bR4D/Kjs0
【冠】
王「たまにはオシャレをしたいのう」
大臣「では、このホクロをつけて、この冠を被ってみたらいかがでしょう?」
王「ふむ……やってみるか」
王「まずこのホクロをつけて、と」ピトッ
玉「ちなみにこの冠はなんという名前なんじゃ?」カポッ
大臣「うかんむり、と申します」
宝「どうじゃ?」
大臣「おおっ、陛下はまさしくこの国の宝でございます!」
王「たまにはオシャレをしたいのう」
大臣「では、このホクロをつけて、この冠を被ってみたらいかがでしょう?」
王「ふむ……やってみるか」
王「まずこのホクロをつけて、と」ピトッ
玉「ちなみにこの冠はなんという名前なんじゃ?」カポッ
大臣「うかんむり、と申します」
宝「どうじゃ?」
大臣「おおっ、陛下はまさしくこの国の宝でございます!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:32:31.18 ID:bR4D/Kjs0
【嫌い】
男「よくさぁ、“好きの反対は嫌いじゃなく、無関心”だとかいって」
男「無関心よりは嫌ったり嫌われた方がマシ、みたいなこといわれるじゃん?」
男「でもさ、俺は無関心の方がマシだと思うんだよね」
男「だって嫌われると攻撃されたり、足引っ張られたりする可能性があるけど」
男「無関心なら、そういう心配がないわけじゃん。相互不可侵なワケだし」
男「だったら嫌われるより、無関心の方が絶対いいよなぁ」
男「なぁ、お前もそう思うだろ?」
友人「……あぁ、うん」
男「…………」
この瞬間、男は気づいた。友人は自分に対して無関心だということに。
男「よくさぁ、“好きの反対は嫌いじゃなく、無関心”だとかいって」
男「無関心よりは嫌ったり嫌われた方がマシ、みたいなこといわれるじゃん?」
男「でもさ、俺は無関心の方がマシだと思うんだよね」
男「だって嫌われると攻撃されたり、足引っ張られたりする可能性があるけど」
男「無関心なら、そういう心配がないわけじゃん。相互不可侵なワケだし」
男「だったら嫌われるより、無関心の方が絶対いいよなぁ」
男「なぁ、お前もそう思うだろ?」
友人「……あぁ、うん」
男「…………」
この瞬間、男は気づいた。友人は自分に対して無関心だということに。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:37:35.36 ID:bR4D/Kjs0
【空想】
大統領「私は空想好きな人間だったんだ」
側近「ほう、意外ですな」
大統領「そして、それをことごとく実行してきた」
大統領「喧嘩が強い自分、を空想したらボクシングやレスリングをやり」
大統領「金持ちになった自分、を空想したら頑張って金を稼いだ」
大統領「そしてそうやって、ついに今の地位に上り詰めた」
側近「ほう、空想ばかりで努力をしない昨今の若者に見習ってもらいたいですな」
側近「最近はどんな空想をなさっているのですか?」
大統領「うむ、核戦争で地球が滅びるという空想をね……」
大統領「私は空想好きな人間だったんだ」
側近「ほう、意外ですな」
大統領「そして、それをことごとく実行してきた」
大統領「喧嘩が強い自分、を空想したらボクシングやレスリングをやり」
大統領「金持ちになった自分、を空想したら頑張って金を稼いだ」
大統領「そしてそうやって、ついに今の地位に上り詰めた」
側近「ほう、空想ばかりで努力をしない昨今の若者に見習ってもらいたいですな」
側近「最近はどんな空想をなさっているのですか?」
大統領「うむ、核戦争で地球が滅びるという空想をね……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:43:35.49 ID:bR4D/Kjs0
【決闘】
ある恋敵二人が、ついに決闘することになった。
女「私のために争うのはやめて!」
男「勝負だ!」
青年「行くぞ!」
ドカッ! バキッ! ガスッ! ドゴッ! ベキッ!
ほとんど無抵抗の男を、青年は一方的に殴りまくった。
男「うはぁ……!」ドサッ
青年「俺の勝ちだ! 女ちゃん、俺と付き合ってくれるね」
女「ううん。私は手を出さなかった心優しい男君の方が好き……!」
青年「そ、そんな……」ガクッ
決闘に勝った青年であったが、恋では敗れてしまった。
男(ちなみにボクは殴られるのが好き……)
ある恋敵二人が、ついに決闘することになった。
女「私のために争うのはやめて!」
男「勝負だ!」
青年「行くぞ!」
ドカッ! バキッ! ガスッ! ドゴッ! ベキッ!
ほとんど無抵抗の男を、青年は一方的に殴りまくった。
男「うはぁ……!」ドサッ
青年「俺の勝ちだ! 女ちゃん、俺と付き合ってくれるね」
女「ううん。私は手を出さなかった心優しい男君の方が好き……!」
青年「そ、そんな……」ガクッ
決闘に勝った青年であったが、恋では敗れてしまった。
男(ちなみにボクは殴られるのが好き……)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:48:32.47 ID:bR4D/Kjs0
【殺し屋】
依頼人「私が殺して欲しいのは、ライバル会社の社長です……!」
殺し屋「…………」
殺し屋「本当にこの社長を殺したら、お前の会社はうまくいくのか?」
依頼人「も、もちろんです!」
殺し屋「社長が死んだら、会社が傾く……そんな甘い世界でもあるまい」
殺し屋「俺の依頼料は安くない……こんなことに使う余裕があるなら」
殺し屋「その金を使って、少しでも自分の会社をよくしようとするのが筋じゃないか?」
依頼人「ううむ、たしかに……」
依頼人「申し訳ない。今の話はなかったことに……」
殺し屋「了解した」
殺し屋「…………」
殺し屋(俺の正体は──)
殺し屋(殺し屋を装い、世の殺意を持つ人を説得するボランティア……)
殺し屋(あえて名乗るなら“殺させない屋”といったところか)
依頼人「私が殺して欲しいのは、ライバル会社の社長です……!」
殺し屋「…………」
殺し屋「本当にこの社長を殺したら、お前の会社はうまくいくのか?」
依頼人「も、もちろんです!」
殺し屋「社長が死んだら、会社が傾く……そんな甘い世界でもあるまい」
殺し屋「俺の依頼料は安くない……こんなことに使う余裕があるなら」
殺し屋「その金を使って、少しでも自分の会社をよくしようとするのが筋じゃないか?」
依頼人「ううむ、たしかに……」
依頼人「申し訳ない。今の話はなかったことに……」
殺し屋「了解した」
殺し屋「…………」
殺し屋(俺の正体は──)
殺し屋(殺し屋を装い、世の殺意を持つ人を説得するボランティア……)
殺し屋(あえて名乗るなら“殺させない屋”といったところか)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:53:35.02 ID:bR4D/Kjs0
【砂糖】
お嬢「いっけな~い、塩と間違えて砂糖を入れちゃった!」テヘッ
執事「ご安心を」
執事「お嬢様のドジっ娘ぶりは、私も承知しておりますゆえ」
執事「あらかじめ砂糖と塩の瓶は、中身を入れ替えておりました」
お嬢「あら、残念だったわね」
執事「!?」
お嬢「私がそれくらい見抜けないと思って?」
お嬢「ちゃんと入れ替わってるのを見抜いた上で、間違った調味料を入れたわ」
お嬢「私のドジっ娘ぶりをナメてもらっては困るわ!」
お嬢「オ~ッホッホッホ……」
執事(なんという恐ろしいドジっ娘……!)
お嬢「いっけな~い、塩と間違えて砂糖を入れちゃった!」テヘッ
執事「ご安心を」
執事「お嬢様のドジっ娘ぶりは、私も承知しておりますゆえ」
執事「あらかじめ砂糖と塩の瓶は、中身を入れ替えておりました」
お嬢「あら、残念だったわね」
執事「!?」
お嬢「私がそれくらい見抜けないと思って?」
お嬢「ちゃんと入れ替わってるのを見抜いた上で、間違った調味料を入れたわ」
お嬢「私のドジっ娘ぶりをナメてもらっては困るわ!」
お嬢「オ~ッホッホッホ……」
執事(なんという恐ろしいドジっ娘……!)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 21:59:46.48 ID:bR4D/Kjs0
【知ってる】
課長「知ってるかね? プリンに醤油をかけると──」
若手「あ、知ってます、知ってます!」
若手「ウニの味がするんですよねぇ~!」
課長「じゃあ、これは知ってるかね? 1円玉の重さはちょうど──」
若手「あ、聞いたことあります!」
若手「ちょうど1グラムなんですよねぇ~!」
係長「…………」
二人きりになった時、係長は若手にいった。
係長「君は知らなすぎるな」
若手「え、俺ってだいたいのことは知ってますよ。これでも色々勉強してて──」
係長「いいや……」
係長「君は、時には知らないフリをするのが正しい、ということを知らなかった」
課長「知ってるかね? プリンに醤油をかけると──」
若手「あ、知ってます、知ってます!」
若手「ウニの味がするんですよねぇ~!」
課長「じゃあ、これは知ってるかね? 1円玉の重さはちょうど──」
若手「あ、聞いたことあります!」
若手「ちょうど1グラムなんですよねぇ~!」
係長「…………」
二人きりになった時、係長は若手にいった。
係長「君は知らなすぎるな」
若手「え、俺ってだいたいのことは知ってますよ。これでも色々勉強してて──」
係長「いいや……」
係長「君は、時には知らないフリをするのが正しい、ということを知らなかった」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:05:33.61 ID:bR4D/Kjs0
【スッポン】
スッポン(ちくしょう、なんだよ『月とスッポン』って)
スッポン(勝手に月なんかと比べやがって、いい迷惑だぜ!)
スッポン(オイラは月なんか行ったこともないってのによ!)
スッポン(よぉ~し)
スッポン(いっそ、オイラから月とやらに会いに行ってみるか!)
スッポン(あんな空高くにどうやったら行けるか分からないが、チャレンジしてやるぜ!)
しかし、スッポンはこの時気づいていなかった。
同じ考えに至り、自分に会いに来た月が、地球に激突しつつあることに。
スッポン(ちくしょう、なんだよ『月とスッポン』って)
スッポン(勝手に月なんかと比べやがって、いい迷惑だぜ!)
スッポン(オイラは月なんか行ったこともないってのによ!)
スッポン(よぉ~し)
スッポン(いっそ、オイラから月とやらに会いに行ってみるか!)
スッポン(あんな空高くにどうやったら行けるか分からないが、チャレンジしてやるぜ!)
しかし、スッポンはこの時気づいていなかった。
同じ考えに至り、自分に会いに来た月が、地球に激突しつつあることに。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:11:40.63 ID:bR4D/Kjs0
【選挙】
投票所──
男(俺の一票で世の中が変わるわけでもなし)
男(どうせ誰に入れたって一緒だろ……)
男(つうか、誰にも入れたくないな。かといって空白ってのもなんかイヤだし……)
男(いいや、自分の名前書いたれ)カキカキ
夜──
テレビ『××選挙区は圧倒的大差で、男候補が当選しました!』
男「え?」
妻「やったわね、あなた!」
男「え、え?」
子供「お父さん、おめでとう!」
男「え、え、え?」
彼は後に、日本の救世主とも呼ばれる名総理になったという──
投票所──
男(俺の一票で世の中が変わるわけでもなし)
男(どうせ誰に入れたって一緒だろ……)
男(つうか、誰にも入れたくないな。かといって空白ってのもなんかイヤだし……)
男(いいや、自分の名前書いたれ)カキカキ
夜──
テレビ『××選挙区は圧倒的大差で、男候補が当選しました!』
男「え?」
妻「やったわね、あなた!」
男「え、え?」
子供「お父さん、おめでとう!」
男「え、え、え?」
彼は後に、日本の救世主とも呼ばれる名総理になったという──
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:15:33.16 ID:bR4D/Kjs0
【ソックス】
男「ソックス」
女「まぁ、なんていやらしい言葉を!」
女「ひどい、不潔ですわ!」
男「おいおい、俺はただソックス──」
女「まぁ、まだおっしゃるの!?」
女「ホント、あなたったら最低ですわね!」
男「いやいやいや、ちゃんと話を聞いてくれ!」
男「俺はただ、君にソックスだけを残して裸になって欲しいだけなんだよ!」
男「ソックス」
女「まぁ、なんていやらしい言葉を!」
女「ひどい、不潔ですわ!」
男「おいおい、俺はただソックス──」
女「まぁ、まだおっしゃるの!?」
女「ホント、あなたったら最低ですわね!」
男「いやいやいや、ちゃんと話を聞いてくれ!」
男「俺はただ、君にソックスだけを残して裸になって欲しいだけなんだよ!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:21:42.23 ID:bR4D/Kjs0
【たぬき】
あ「おい、キサマら“た行”の大将である“た”はどうした?」
ち「……いない!」
つ「ボクたち四人で十分です!」
あ「ほう、四人で俺たち“あ行”五人に勝てるとでも?」
て「勝ってやるさ……“た”抜きで!」
あ「これはこれは……俺たちもナメられたものだ!」
あ&い&う&え&お「ハッハッハッハッハ……!」
た「待てっ!」
と「“た”!? お前、怪我は大丈夫なのか!?」
た「これくらい平気さ。さぁ、“あ行”よ、戦いを始めよう!」
あ「望むところだ! いっとくが怪我してるからといって、容赦せんぞ!」
俺たちの戦いはこれからだ!
あ「おい、キサマら“た行”の大将である“た”はどうした?」
ち「……いない!」
つ「ボクたち四人で十分です!」
あ「ほう、四人で俺たち“あ行”五人に勝てるとでも?」
て「勝ってやるさ……“た”抜きで!」
あ「これはこれは……俺たちもナメられたものだ!」
あ&い&う&え&お「ハッハッハッハッハ……!」
た「待てっ!」
と「“た”!? お前、怪我は大丈夫なのか!?」
た「これくらい平気さ。さぁ、“あ行”よ、戦いを始めよう!」
あ「望むところだ! いっとくが怪我してるからといって、容赦せんぞ!」
俺たちの戦いはこれからだ!
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:27:05.31 ID:bR4D/Kjs0
【血祭り】
赤血球「ひゃっほおおおおっ!」
白血球「イェイ、イェェイ!」
血小板「きゃっほおおおうっ!」
ヘモグロビン「今日は年に一度の、血祭りだぜぇ~!」
赤血球「お、なんか向こうに出口ができたぞ!?」
白血球「よっしゃ、みんな行くぞぉっ!」
血小板「おっしゃあああああっ!」
ワアアァァァァァァ……!
~
テレビ『今日××市で、出血多量の変死体が発見されました』
テレビ『小さい切り傷から、なぜか異常なほど出血しており、現在原因を調べており……』
赤血球「ひゃっほおおおおっ!」
白血球「イェイ、イェェイ!」
血小板「きゃっほおおおうっ!」
ヘモグロビン「今日は年に一度の、血祭りだぜぇ~!」
赤血球「お、なんか向こうに出口ができたぞ!?」
白血球「よっしゃ、みんな行くぞぉっ!」
血小板「おっしゃあああああっ!」
ワアアァァァァァァ……!
~
テレビ『今日××市で、出血多量の変死体が発見されました』
テレビ『小さい切り傷から、なぜか異常なほど出血しており、現在原因を調べており……』
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:32:35.79 ID:bR4D/Kjs0
【追跡】
ダダダッ! ガチャッ!
タクシーに息を切らした客が入ってきた。
客「運転手さん、前の車を追って下さい!」ハァハァ
運転手「!」
運転手「いやぁ~実は私、一度そのセリフをいわれてみたかったんですよねぇ~」
運転手「ワクワクするなぁ!」
運転手「じゃあ、はりきって追いましょうか!」
客「いや、実はボクも一回いってみたかっただけなんです……」
運転手「…………」
運転手(チッ、なんだよガッカリさせやがって……)
運転手「──で、本当はどちらまで?」
客「後ろの車を撒いて下さい! 追いつかれたら二人とも殺されます!」
ダダダッ! ガチャッ!
タクシーに息を切らした客が入ってきた。
客「運転手さん、前の車を追って下さい!」ハァハァ
運転手「!」
運転手「いやぁ~実は私、一度そのセリフをいわれてみたかったんですよねぇ~」
運転手「ワクワクするなぁ!」
運転手「じゃあ、はりきって追いましょうか!」
客「いや、実はボクも一回いってみたかっただけなんです……」
運転手「…………」
運転手(チッ、なんだよガッカリさせやがって……)
運転手「──で、本当はどちらまで?」
客「後ろの車を撒いて下さい! 追いつかれたら二人とも殺されます!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:36:35.32 ID:bR4D/Kjs0
【手相】
男「どうでしょう……?」
易者「生命線は長いですな、きっと長生きするでしょう」
易者「結婚線によると、若いうちに結婚されると思います」
易者「運命線はまずまずです。まぁ、仕事は無難にこなされるでしょう」
男「なるほど、なるほど」
易者「ああ、あとアナタの手に面白い線がありましたよ」
男「どんな線ですか?」
易者「日付変更線です。世の中が混乱するので、移動は控え目にしましょう」
男(えらいことになった……!)
男「どうでしょう……?」
易者「生命線は長いですな、きっと長生きするでしょう」
易者「結婚線によると、若いうちに結婚されると思います」
易者「運命線はまずまずです。まぁ、仕事は無難にこなされるでしょう」
男「なるほど、なるほど」
易者「ああ、あとアナタの手に面白い線がありましたよ」
男「どんな線ですか?」
易者「日付変更線です。世の中が混乱するので、移動は控え目にしましょう」
男(えらいことになった……!)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:43:35.34 ID:bR4D/Kjs0
【溶かす薬】
博士「ついに女性の服を溶かす薬が完成したぞ!」
助手「やりましたね、博士!」
博士「うむ、これを町中にばら撒けばいい目の保養になるぞ! ……むふふ」
助手「はいっ!」
博士「おっと」ガタッ ビチャッ
博士「しまった、少し液が飛び散ってしまった」
博士「まあ、我々は男だから無害──」
助手「…………」ジュウウ…
博士「助手君の白衣が!? まさか君は──!」
助手「黙っていてスイマセン!」
助手「私、博士のそばにいたかったんですが、女じゃ助手にしてもらえないと思って……」
助手「……私、博士が好きだったんです!」
博士「私もだよ、助手君!」
博士は助手に、ありったけの薬をかけた。
博士「ついに女性の服を溶かす薬が完成したぞ!」
助手「やりましたね、博士!」
博士「うむ、これを町中にばら撒けばいい目の保養になるぞ! ……むふふ」
助手「はいっ!」
博士「おっと」ガタッ ビチャッ
博士「しまった、少し液が飛び散ってしまった」
博士「まあ、我々は男だから無害──」
助手「…………」ジュウウ…
博士「助手君の白衣が!? まさか君は──!」
助手「黙っていてスイマセン!」
助手「私、博士のそばにいたかったんですが、女じゃ助手にしてもらえないと思って……」
助手「……私、博士が好きだったんです!」
博士「私もだよ、助手君!」
博士は助手に、ありったけの薬をかけた。
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:48:31.53 ID:bR4D/Kjs0
【鳴かぬなら】
男「よく戦国武将の性格を例えるのに、鳴かぬなら~ってやつあるじゃん?」
友人「あるな」
友人「信長が殺して、秀吉が鳴かせてみせようで、家康が待つんだっけ?」
男「そうそう。みんな個性があっていいよな」
男「お前だったらどうする?」
友人「俺だったら“鳴かぬなら 泣いて頼むよ ホトトギス”かな」
男「ハハハ、お前が先に泣くのかよ」
友人「じゃあ、お前だったら?」
男「俺は……“鳴かぬなら これは無口な ホトトギス”」
友人「個性尊重か……お前らしいな」
男「よく戦国武将の性格を例えるのに、鳴かぬなら~ってやつあるじゃん?」
友人「あるな」
友人「信長が殺して、秀吉が鳴かせてみせようで、家康が待つんだっけ?」
男「そうそう。みんな個性があっていいよな」
男「お前だったらどうする?」
友人「俺だったら“鳴かぬなら 泣いて頼むよ ホトトギス”かな」
男「ハハハ、お前が先に泣くのかよ」
友人「じゃあ、お前だったら?」
男「俺は……“鳴かぬなら これは無口な ホトトギス”」
友人「個性尊重か……お前らしいな」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:53:51.78 ID:bR4D/Kjs0
【偽札】
警官「この札束は偽札だな、全て証拠として押収する!」
犯罪者「くっ……」
犯罪者「なぜだ! 偽札を作る労力は、本物と同じ……いや本物より上だ!」
犯罪者「見た目だって素人じゃ見分けがつかないほど同じだ!」
犯罪者「なのになんで、偽物というだけでこんな目に遭わなきゃならないんだ!」
警官「……分かってないな、お前は」
警官「本物のフリをして、バレるかバレないかのスリルを楽しむ……」
警官「それが偽物の醍醐味ってヤツだろ?」
警官「お前さんはもう労力に見合うスリルは、十分楽しんだはずだ」
犯罪者「くそぉっ……!」ガクッ
警官(かくいう俺も偽警官なんだがな。こりゃあいい偽札が手に入ったぜ)ニヤッ
警官「この札束は偽札だな、全て証拠として押収する!」
犯罪者「くっ……」
犯罪者「なぜだ! 偽札を作る労力は、本物と同じ……いや本物より上だ!」
犯罪者「見た目だって素人じゃ見分けがつかないほど同じだ!」
犯罪者「なのになんで、偽物というだけでこんな目に遭わなきゃならないんだ!」
警官「……分かってないな、お前は」
警官「本物のフリをして、バレるかバレないかのスリルを楽しむ……」
警官「それが偽物の醍醐味ってヤツだろ?」
警官「お前さんはもう労力に見合うスリルは、十分楽しんだはずだ」
犯罪者「くそぉっ……!」ガクッ
警官(かくいう俺も偽警官なんだがな。こりゃあいい偽札が手に入ったぜ)ニヤッ
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 22:59:32.09 ID:bR4D/Kjs0
【ぬいぐるみ】
少女「へぇ~これが、しゃべるぬいぐるみかぁ~」
少女「ねぇねぇクマさん、なんかしゃべってよ~」
クマ「しゃべってよ、だと?」
クマ「誰に向かってクチ聞いてんだ、あ?」
クマ「小便臭いメスガキが……あんまナメたことしてっとシバくぞコラァ!」
少女「…………」
少女「黙れや、クマ公。玩具は玩具らしく人間様に媚びとったらええんじゃ」
少女「あんまチョーシのってっと、中身くり抜いて焼却炉送りじゃぞ? おォ!?」
クマ「……ボクはクマさんでぇ~す」ビクビク
少女「きゃ~クマさん、可愛い~♪」
少女「へぇ~これが、しゃべるぬいぐるみかぁ~」
少女「ねぇねぇクマさん、なんかしゃべってよ~」
クマ「しゃべってよ、だと?」
クマ「誰に向かってクチ聞いてんだ、あ?」
クマ「小便臭いメスガキが……あんまナメたことしてっとシバくぞコラァ!」
少女「…………」
少女「黙れや、クマ公。玩具は玩具らしく人間様に媚びとったらええんじゃ」
少女「あんまチョーシのってっと、中身くり抜いて焼却炉送りじゃぞ? おォ!?」
クマ「……ボクはクマさんでぇ~す」ビクビク
少女「きゃ~クマさん、可愛い~♪」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:05:32.39 ID:bR4D/Kjs0
【寝相】
チュンチュン……
男「……ん、朝か」ファ~
男「お、今日は珍しく寝相がよかったな」
男「いっつも、布団蹴飛ばしたり、敷き布団からはみ出してるってのに……」
男「さぁてニュース見ながらメシにしようっと……」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
男「なんか、家の外が騒がしいな」
テレビ『朝のニュースです』
テレビ『昨晩から今朝にかけて、寝たままで世界を一周した男性が現れました』
テレビ『現在各社マスコミ報道陣が、その男性の家を取り囲んでおり──』
チュンチュン……
男「……ん、朝か」ファ~
男「お、今日は珍しく寝相がよかったな」
男「いっつも、布団蹴飛ばしたり、敷き布団からはみ出してるってのに……」
男「さぁてニュース見ながらメシにしようっと……」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
男「なんか、家の外が騒がしいな」
テレビ『朝のニュースです』
テレビ『昨晩から今朝にかけて、寝たままで世界を一周した男性が現れました』
テレビ『現在各社マスコミ報道陣が、その男性の家を取り囲んでおり──』
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:09:34.66 ID:bR4D/Kjs0
【脳内彼女】
男「うひひひひ……今日もキミは可愛いねぇ~」
男「現実の女なんて汚いだけさぁ~」
男「ボクにはキミがいれば十分なのさぁ~」
男「今日はどこへデートへ行こうか?」
男「どこへでも連れてってあげるし、なんでも買ってあげるよ」
男「脳内ならどんなことでも自由だからねぇ~」
男「うひひひひ……」
~
女「最近私のカレったら、脳内彼女に夢中で全然私の相手してくれないの……」
青年(コイツが脳内に彼氏を作ってるって女か……。相当重症だな……)
男「うひひひひ……今日もキミは可愛いねぇ~」
男「現実の女なんて汚いだけさぁ~」
男「ボクにはキミがいれば十分なのさぁ~」
男「今日はどこへデートへ行こうか?」
男「どこへでも連れてってあげるし、なんでも買ってあげるよ」
男「脳内ならどんなことでも自由だからねぇ~」
男「うひひひひ……」
~
女「最近私のカレったら、脳内彼女に夢中で全然私の相手してくれないの……」
青年(コイツが脳内に彼氏を作ってるって女か……。相当重症だな……)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:16:06.28 ID:bR4D/Kjs0
【歯磨き】
先輩「今朝さぁ~歯を磨く時に、歯ブラシとカミソリ間違えちゃってさぁ~」
先輩「失敗しちゃったよ、まったく」
後輩「えぇっ!? 大丈夫だったんスか!?」
先輩「大丈夫ってなにが?」
後輩「だ、だって……口の中切れちゃったんじゃ……」
先輩「切れるわけないだろ? あんな柔らかい毛で」
後輩「え?」
先輩「だって俺、普段カミソリで歯を磨いてるし。歯ブラシはめったに使わん」
先輩「あれで磨くと、歯垢や歯石がよく取れるんだよなぁ~」
後輩(ウソだろ……!?)
後輩(生まれて初めて俺と同じことやってる人に出会えた……!)
先輩「今朝さぁ~歯を磨く時に、歯ブラシとカミソリ間違えちゃってさぁ~」
先輩「失敗しちゃったよ、まったく」
後輩「えぇっ!? 大丈夫だったんスか!?」
先輩「大丈夫ってなにが?」
後輩「だ、だって……口の中切れちゃったんじゃ……」
先輩「切れるわけないだろ? あんな柔らかい毛で」
後輩「え?」
先輩「だって俺、普段カミソリで歯を磨いてるし。歯ブラシはめったに使わん」
先輩「あれで磨くと、歯垢や歯石がよく取れるんだよなぁ~」
後輩(ウソだろ……!?)
後輩(生まれて初めて俺と同じことやってる人に出会えた……!)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:20:46.69 ID:bR4D/Kjs0
【疲労】
疲労困憊の戦士が、陣地に戻ってきた。
兵士「おお、よく無事に戻ってきたな! 激戦だったらしいじゃないか!」
戦士「疲れた……」
兵士「最近、戦が多いからな。後は任せて、あっちで休んでな」
戦士「しかも敵に槍で腹を突かれた……」
兵士「本当だ、大丈夫か!? すぐ医者に診てもらえ!」
戦士「大丈夫だ、痛くない。なぜなら、俺の死体は戦場に転がってるからな」
兵士「なるほど、憑かれたのは俺だったってワケか」
疲労困憊の戦士が、陣地に戻ってきた。
兵士「おお、よく無事に戻ってきたな! 激戦だったらしいじゃないか!」
戦士「疲れた……」
兵士「最近、戦が多いからな。後は任せて、あっちで休んでな」
戦士「しかも敵に槍で腹を突かれた……」
兵士「本当だ、大丈夫か!? すぐ医者に診てもらえ!」
戦士「大丈夫だ、痛くない。なぜなら、俺の死体は戦場に転がってるからな」
兵士「なるほど、憑かれたのは俺だったってワケか」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:27:59.89 ID:bR4D/Kjs0
【不死鳥】
不死鳥「え、インタビュー!?」
不死鳥「どうぞどうぞ、自分なんかの話でよかったらなんでも聞いて下さい!」
不死鳥「もしよかったら、この焼き鳥どうです?」
不死鳥「え、いらない? あっそ~」
不死鳥「……不死鳥でよかったな~と思う時?」
不死鳥「そうだなぁ~……」
不死鳥「自分、肉とかエグってもすぐ再生するんすよ。あ、やってみます?」
不死鳥「え、やりたくない? あっそ~」
不死鳥「自分の肉ってすげーウマイんすよ」
不死鳥「だから、自分の肉で焼き鳥作って、それを肴にビールを飲んでる時……」
不死鳥「不死鳥でよかったな~って思いますね!」
不死鳥「フツーの鳥にはできない芸当でしょ、コレ」
不死鳥「あ、ちなみにこの焼き鳥も自分の肉っす。すごいっしょ」
不死鳥「え、なんかイメージと違ったからもう帰る? あっそ~残念だなぁ」
不死鳥「え、インタビュー!?」
不死鳥「どうぞどうぞ、自分なんかの話でよかったらなんでも聞いて下さい!」
不死鳥「もしよかったら、この焼き鳥どうです?」
不死鳥「え、いらない? あっそ~」
不死鳥「……不死鳥でよかったな~と思う時?」
不死鳥「そうだなぁ~……」
不死鳥「自分、肉とかエグってもすぐ再生するんすよ。あ、やってみます?」
不死鳥「え、やりたくない? あっそ~」
不死鳥「自分の肉ってすげーウマイんすよ」
不死鳥「だから、自分の肉で焼き鳥作って、それを肴にビールを飲んでる時……」
不死鳥「不死鳥でよかったな~って思いますね!」
不死鳥「フツーの鳥にはできない芸当でしょ、コレ」
不死鳥「あ、ちなみにこの焼き鳥も自分の肉っす。すごいっしょ」
不死鳥「え、なんかイメージと違ったからもう帰る? あっそ~残念だなぁ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:33:37.51 ID:bR4D/Kjs0
【変幻自在】
司令部──
兵士「隊長、敵軍の剣士が非常に手強く、我が軍に多数の被害が出ております!」
隊長「フッ、ならばこちらも剣士を投入しよう」
隊長「“変幻自在”の異名を持つアイツをな」
戦場──
敵剣士「何者だ!?」
剣士「ボクは剣士さ。人はボクを“変幻自在”と呼ぶ」
敵剣士(“変幻自在”……聞いたことがあるぞ!)
敵剣士(柔にして剛、曲線と直線を使い分ける、まさに変幻自在の剣士だとか……)
敵剣士「面白い、勝負だっ!」
剣士「ボクの技で惑わせてあげよう!」
司令部──
兵士「隊長、剣士があっという間に敗れて敵軍に寝返りました!」
隊長「まさか、そういうところまで変幻自在だったとはな……」
司令部──
兵士「隊長、敵軍の剣士が非常に手強く、我が軍に多数の被害が出ております!」
隊長「フッ、ならばこちらも剣士を投入しよう」
隊長「“変幻自在”の異名を持つアイツをな」
戦場──
敵剣士「何者だ!?」
剣士「ボクは剣士さ。人はボクを“変幻自在”と呼ぶ」
敵剣士(“変幻自在”……聞いたことがあるぞ!)
敵剣士(柔にして剛、曲線と直線を使い分ける、まさに変幻自在の剣士だとか……)
敵剣士「面白い、勝負だっ!」
剣士「ボクの技で惑わせてあげよう!」
司令部──
兵士「隊長、剣士があっという間に敗れて敵軍に寝返りました!」
隊長「まさか、そういうところまで変幻自在だったとはな……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:39:56.49 ID:bR4D/Kjs0
【ホイホイ】
部屋の中にいる男女。
男「ゴキブリホイホイってあるだろ?」
女「あるわね」
男「君はボクホイホイかなぁ~、もうボクは君から離れられない!」
女「なら、アナタは私ホイホイね。もうアナタから逃げられないわ!」
男「大好きだよっ!」ガバッ
女「私もっ!」ガバッ
この二人をマジックミラー越しに眺める上司と部下。
部下「また一組、捕まえることができましたね」
上司「ああ、特殊なフェロモンでバカな男女を誘う部屋、バカップルホイホイにな」
部屋の中にいる男女。
男「ゴキブリホイホイってあるだろ?」
女「あるわね」
男「君はボクホイホイかなぁ~、もうボクは君から離れられない!」
女「なら、アナタは私ホイホイね。もうアナタから逃げられないわ!」
男「大好きだよっ!」ガバッ
女「私もっ!」ガバッ
この二人をマジックミラー越しに眺める上司と部下。
部下「また一組、捕まえることができましたね」
上司「ああ、特殊なフェロモンでバカな男女を誘う部屋、バカップルホイホイにな」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:45:48.81 ID:bR4D/Kjs0
【魔王】
魔王「ぐふっ、バカな……このワシがやられるとは……」
勇者「さぁ、これでお前たち魔族もオシマイだ!」
魔王「残念だったな。ワシの上には、さらに大魔王様がおられる!」
勇者「なんだと!?」
魔王「しかも大魔王様の上には、超魔王様、極魔王様がいらっしゃる!」
勇者「おいおいウソだろ……」
魔王「さらに上には激魔王様、神魔王様、デラックス魔王様が君臨する!」
魔王「その上にはワシすら知らぬ魔王がいるといわれている!」
魔王「ふははは、どうだ絶望したか!?」
勇者「いいや、別に」
魔王「なんだと!?」
勇者「だって俺の他にも、スーパー勇者、ハイパー勇者、ウルトラ勇者……と」
勇者「無数の勇者がいるんだ。きっと彼らが倒してくれるさ」
魔王「ぐふっ、バカな……このワシがやられるとは……」
勇者「さぁ、これでお前たち魔族もオシマイだ!」
魔王「残念だったな。ワシの上には、さらに大魔王様がおられる!」
勇者「なんだと!?」
魔王「しかも大魔王様の上には、超魔王様、極魔王様がいらっしゃる!」
勇者「おいおいウソだろ……」
魔王「さらに上には激魔王様、神魔王様、デラックス魔王様が君臨する!」
魔王「その上にはワシすら知らぬ魔王がいるといわれている!」
魔王「ふははは、どうだ絶望したか!?」
勇者「いいや、別に」
魔王「なんだと!?」
勇者「だって俺の他にも、スーパー勇者、ハイパー勇者、ウルトラ勇者……と」
勇者「無数の勇者がいるんだ。きっと彼らが倒してくれるさ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:52:45.27 ID:bR4D/Kjs0
【ミルク】
酒場──
少年「あのぉ……」
マスター「ヘイ、坊や。ここはガキが来るところじゃないぜ」
マスター「家に帰ってミルクでも飲んでな」
少年「実はボクの家は酪農をやってまして……ミルクを売り込みに来たんです」
少年「試しに、ぜひ飲んでみて下さい」
マスター「ふん、ミルクなんか男の飲み物じゃ……」ゴクッ
マスター「うっ……美味いッ!」
マスター「非常に濃厚で、ズンと来るような舌触りがありながらも」
マスター「ひとたび喉を通ると後味はサッパリで、胃袋に速やかに染み渡ってくる!」
マスター「ぜひウチで取り扱いさせてくれ!」
酒場──
少年「あのぉ……」
マスター「ヘイ、坊や。ここはガキが来るところじゃないぜ」
マスター「家に帰ってミルクでも飲んでな」
少年「実はボクの家は酪農をやってまして……ミルクを売り込みに来たんです」
少年「試しに、ぜひ飲んでみて下さい」
マスター「ふん、ミルクなんか男の飲み物じゃ……」ゴクッ
マスター「うっ……美味いッ!」
マスター「非常に濃厚で、ズンと来るような舌触りがありながらも」
マスター「ひとたび喉を通ると後味はサッパリで、胃袋に速やかに染み渡ってくる!」
マスター「ぜひウチで取り扱いさせてくれ!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:55:37.81 ID:bR4D/Kjs0
【無理心中】
父「すまんな……店が潰れてしまい、もうこうするしかないんだよ」
母「ごめんなさいね」
子「いいよ、パパ! 早くやって!」
父は子の胸に剣を突き刺した。しかし──
グサッ! パキンッ!
父「やっぱりダメか……剣が折れてしまった」
一家は武器屋を営んでいた。
しかし、一家全員なぜか防御力が異常に高く、
「自分の体に傷をつけられないような武器を売る一家」と悪評が広まり、
武器はまったく売れなくなり店は潰れてしまった。
父「いっそ、在庫になった武器を手に、一家で傭兵でもやるか?」
母「そうね!」
子「そうしよう!」
この一家が大活躍したことは、いうまでもない。
父「すまんな……店が潰れてしまい、もうこうするしかないんだよ」
母「ごめんなさいね」
子「いいよ、パパ! 早くやって!」
父は子の胸に剣を突き刺した。しかし──
グサッ! パキンッ!
父「やっぱりダメか……剣が折れてしまった」
一家は武器屋を営んでいた。
しかし、一家全員なぜか防御力が異常に高く、
「自分の体に傷をつけられないような武器を売る一家」と悪評が広まり、
武器はまったく売れなくなり店は潰れてしまった。
父「いっそ、在庫になった武器を手に、一家で傭兵でもやるか?」
母「そうね!」
子「そうしよう!」
この一家が大活躍したことは、いうまでもない。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 23:59:39.11 ID:bR4D/Kjs0
【迷宮入り】
テレビ『○×殺人事件の迷宮入りが濃厚になり……』
男「ギャハハハハハハハハッ!」
友人「なんで笑ってるんだよ。こんなニュースで」
男「だってさ、だってさ、迷宮入りだぜ? こんなに面白いことはないだろ」
男「もうこの事件が解決される可能性はゼロに等しいんだからな!」
友人「オイまさか、お前が犯人ってことはないだろうな」
男「あるわけねーだろ」
男「でも、警察や被害者の気持ちを考えると、メッチャ笑えてくる!」
男「俺はなんも悪いことしてないけど、人の不幸を楽しめるんだぜ!? サイコー!」
友人(コイツ、完全に人としての道を見失ってるな……)
テレビ『○×殺人事件の迷宮入りが濃厚になり……』
男「ギャハハハハハハハハッ!」
友人「なんで笑ってるんだよ。こんなニュースで」
男「だってさ、だってさ、迷宮入りだぜ? こんなに面白いことはないだろ」
男「もうこの事件が解決される可能性はゼロに等しいんだからな!」
友人「オイまさか、お前が犯人ってことはないだろうな」
男「あるわけねーだろ」
男「でも、警察や被害者の気持ちを考えると、メッチャ笑えてくる!」
男「俺はなんも悪いことしてないけど、人の不幸を楽しめるんだぜ!? サイコー!」
友人(コイツ、完全に人としての道を見失ってるな……)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:06:38.18 ID:YJCUOXX70
【門番】
門番(俺は門番!)
門番(俺はこの門に近づく悪党を、絶対に通さない!)
悪党A「てめぇを倒して、中に入れさせてもらうぜ!」
悪党B「行くぜぇっ!」
ドカッ! バキッ!
門番「愚か者どもが!」
悪党A「ち、ちくしょう……歯が立たねぇ」
悪党B「いっそルートを変えて、窓から侵入しようぜ!」
門番(俺は門番!)
門番(門以外から侵入しようとする悪党のことは知ったことか!)
門番(俺は門番!)
門番(俺はこの門に近づく悪党を、絶対に通さない!)
悪党A「てめぇを倒して、中に入れさせてもらうぜ!」
悪党B「行くぜぇっ!」
ドカッ! バキッ!
門番「愚か者どもが!」
悪党A「ち、ちくしょう……歯が立たねぇ」
悪党B「いっそルートを変えて、窓から侵入しようぜ!」
門番(俺は門番!)
門番(門以外から侵入しようとする悪党のことは知ったことか!)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:10:37.30 ID:YJCUOXX70
【ヤケクソ】
ホースから大量の水が放たれる。
ブシュウウウウウ……
消防士A「くっそぉ~! 火の勢いがおさまらない!」
消防士A「中に人はいないとはいえ、建物が全焼するのを黙って見てられるか!」
消防士A「こうなったら、俺のションベンで消してやる!」
消防士B「やめとけ。ヤケクソになっても仕方ないぞ」
消防士A「しかし……!」
消防士B「諦めるんだ」
消防士B「残念だが、この公衆便所は間違いなく全焼してしまうだろう」
ホースから大量の水が放たれる。
ブシュウウウウウ……
消防士A「くっそぉ~! 火の勢いがおさまらない!」
消防士A「中に人はいないとはいえ、建物が全焼するのを黙って見てられるか!」
消防士A「こうなったら、俺のションベンで消してやる!」
消防士B「やめとけ。ヤケクソになっても仕方ないぞ」
消防士A「しかし……!」
消防士B「諦めるんだ」
消防士B「残念だが、この公衆便所は間違いなく全焼してしまうだろう」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:16:48.63 ID:YJCUOXX70
【ゆすり】
金持ち「…………」カタカタ
金持ち「おっと、貧乏ゆすりをしてしまった」
金持ち「しかし、私は金持ちだ」
金持ち「金持ちなのに、貧乏ゆすり……」
なんだか楽しくなってきたので、金持ちは踊り始めた。
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
男「ふふふ、今の様子、ビデオに撮らせてもらいましたよ」
金持ち「!?」
男「このビデオ映像を世間にバラされたくなければ、金を払ってもらいましょうか」
金持ち「…………」カタカタ
金持ち「おっと、貧乏ゆすりをしてしまった」
金持ち「しかし、私は金持ちだ」
金持ち「金持ちなのに、貧乏ゆすり……」
なんだか楽しくなってきたので、金持ちは踊り始めた。
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
金持ち「金持ちなぁ~のっに、貧乏ゆっすりっ♪」スタタン
男「ふふふ、今の様子、ビデオに撮らせてもらいましたよ」
金持ち「!?」
男「このビデオ映像を世間にバラされたくなければ、金を払ってもらいましょうか」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:19:44.57 ID:YJCUOXX70
【四次元】
『四次元世界に行ってみたいと思いますか?』
男「う~ん、四次元ってのが正直なんなのか分からないし……別にいいです」
イケメン「きっといい体験になるだろうから、ぜひ行ってみたいね」
不良「ヨジゲン? なんだそりゃ?」
秀才「行けるわけがないと思いますが、数学者を志す者として、興味はありますね」
オタク「三次元(ここ)よりさらに二次元から遠ざかるなんて、絶対ゴメンだね!」
『四次元世界に行ってみたいと思いますか?』
男「う~ん、四次元ってのが正直なんなのか分からないし……別にいいです」
イケメン「きっといい体験になるだろうから、ぜひ行ってみたいね」
不良「ヨジゲン? なんだそりゃ?」
秀才「行けるわけがないと思いますが、数学者を志す者として、興味はありますね」
オタク「三次元(ここ)よりさらに二次元から遠ざかるなんて、絶対ゴメンだね!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:25:44.23 ID:YJCUOXX70
【ランドセル】
男「君、ランドセルが嫌いなんだって?」
少年「だってダサイじゃん!」
少年「こんなもの背負って六年間も学校に通うなんて、考えられないよ!」
男「ランドセルはダサくなんかないよ」
少年「え、なんでさ?」
男「どんなに強い人間にとっても、背後というのは死角になる」
男「背中を守るという点において、ランドセルほど理にかなったカバンはない」
男「リュックサックなんかよりよほど頑丈で、威圧感があるからね」
少年「…………!」
男「ランドセルに背を任せてあるからこそ、君たちは安心して学校へ通えるのだ」
男「しかもランドセルの重さは、振り回せば強烈な武器にもなりえる」
男「剣や鎧なんか目じゃない。ランドセルは、攻防一体の最強のカバンなんだよッ!」
少年「か……かっこいいっ!」
男「君、ランドセルが嫌いなんだって?」
少年「だってダサイじゃん!」
少年「こんなもの背負って六年間も学校に通うなんて、考えられないよ!」
男「ランドセルはダサくなんかないよ」
少年「え、なんでさ?」
男「どんなに強い人間にとっても、背後というのは死角になる」
男「背中を守るという点において、ランドセルほど理にかなったカバンはない」
男「リュックサックなんかよりよほど頑丈で、威圧感があるからね」
少年「…………!」
男「ランドセルに背を任せてあるからこそ、君たちは安心して学校へ通えるのだ」
男「しかもランドセルの重さは、振り回せば強烈な武器にもなりえる」
男「剣や鎧なんか目じゃない。ランドセルは、攻防一体の最強のカバンなんだよッ!」
少年「か……かっこいいっ!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:30:41.87 ID:YJCUOXX70
【理系】
女「へぇ~先輩ってバリバリの理系だから」
女「家も実験器具や薬品でいっぱいかと思ったけど、案外フツーですねぇ」
先輩「人によるだろうけど、さすがに家にそんなものは置かないよ」
先輩「はい、紅茶」スッ
女「あ、どうも」
女「紅茶もフツーのティーカップに入れるんですねぇ」
女「てっきりビーカーやフラスコに入れるものかと……」
先輩「おいおい、君は理系をなんだと思ってるんだ」
女「いただきます」ゴクッ
先輩(もっともその紅茶の中には、ボクが調合した超強力な睡眠薬が入ってるがね……)ニヤッ
女「へぇ~先輩ってバリバリの理系だから」
女「家も実験器具や薬品でいっぱいかと思ったけど、案外フツーですねぇ」
先輩「人によるだろうけど、さすがに家にそんなものは置かないよ」
先輩「はい、紅茶」スッ
女「あ、どうも」
女「紅茶もフツーのティーカップに入れるんですねぇ」
女「てっきりビーカーやフラスコに入れるものかと……」
先輩「おいおい、君は理系をなんだと思ってるんだ」
女「いただきます」ゴクッ
先輩(もっともその紅茶の中には、ボクが調合した超強力な睡眠薬が入ってるがね……)ニヤッ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:37:58.84 ID:YJCUOXX70
【流刑】
領主「ほう、キサマか。ワシに反抗しようとした奴隷というのは?」
領主「いったい何が不満なのだ? ワシはきちんと食わせてやってるつもりだが」
奴隷「うるさいっ! ただ寝て働いて食うだけの奴隷身分なんてまっぴらゴメンだっ!」
奴隷「俺はお前を倒して、王もぶっ倒して、奴隷制をぶっ壊してやりたかったんだ!」
領主「愚かな……。コイツは流刑にせよ!」
部下「はっ!」
~
奴隷(ここが流刑地か……。もう俺の人生は終わったんだな……)
「おっ、新入りか!」 「いいツラしてるじゃないか」 「一緒に王を倒そうぜ!」
奴隷「!? こ、これは……!」
部下「気づいたようだな」
部下「ここは流刑地ではなく、打倒王を目指す者たちを集めた訓練所だ」
部下「お前は奴隷という地位に腐らず、勇敢にも領主様に反抗してみせた」
部下「ゆえにここの住民に選ばれたのだ。打倒国王を目指す領主様によってな」
領主「ほう、キサマか。ワシに反抗しようとした奴隷というのは?」
領主「いったい何が不満なのだ? ワシはきちんと食わせてやってるつもりだが」
奴隷「うるさいっ! ただ寝て働いて食うだけの奴隷身分なんてまっぴらゴメンだっ!」
奴隷「俺はお前を倒して、王もぶっ倒して、奴隷制をぶっ壊してやりたかったんだ!」
領主「愚かな……。コイツは流刑にせよ!」
部下「はっ!」
~
奴隷(ここが流刑地か……。もう俺の人生は終わったんだな……)
「おっ、新入りか!」 「いいツラしてるじゃないか」 「一緒に王を倒そうぜ!」
奴隷「!? こ、これは……!」
部下「気づいたようだな」
部下「ここは流刑地ではなく、打倒王を目指す者たちを集めた訓練所だ」
部下「お前は奴隷という地位に腐らず、勇敢にも領主様に反抗してみせた」
部下「ゆえにここの住民に選ばれたのだ。打倒国王を目指す領主様によってな」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:41:09.68 ID:YJCUOXX70
【レバー】
女「ねぇ、あなたはレバーってどう?」
男「レバーか……あまり好きじゃないな」
女「試しに喰ってみてくれない?」
男「いいよ」
女「オラァァァッ!」
ドゴォッ!
男「な、なぜ、いきなり俺の肝臓(レバー)にパンチを……!?」
女「え、私、ボクシングのこと話してたんだけど……」
女「ねぇ、あなたはレバーってどう?」
男「レバーか……あまり好きじゃないな」
女「試しに喰ってみてくれない?」
男「いいよ」
女「オラァァァッ!」
ドゴォッ!
男「な、なぜ、いきなり俺の肝臓(レバー)にパンチを……!?」
女「え、私、ボクシングのこと話してたんだけど……」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:44:39.48 ID:YJCUOXX70
【労働】
男「いいか! 労働は国民の義務である!」
男「働かざる者、食うべからずだ! これが俺の信念だ!」
友人A「へぇ~、いいこというじゃないか」
友人B「お前みたいな人間が経済を支える立場になるんだろうな」
~
友人A「アイツ、常々ああいってたよな……」
友人B「ああ、アイツの信念は揺らがなかった」
友人A「まさか餓死するとはなぁ」グスッ
友人B「よほど働きたくなかったんだろうな……」
男「いいか! 労働は国民の義務である!」
男「働かざる者、食うべからずだ! これが俺の信念だ!」
友人A「へぇ~、いいこというじゃないか」
友人B「お前みたいな人間が経済を支える立場になるんだろうな」
~
友人A「アイツ、常々ああいってたよな……」
友人B「ああ、アイツの信念は揺らがなかった」
友人A「まさか餓死するとはなぁ」グスッ
友人B「よほど働きたくなかったんだろうな……」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:51:10.49 ID:YJCUOXX70
【割る】
100「っしゃ、来いやぁぁぁぁぁっ!」
2「オラァッ!」
50「っしゃ、割れたぁぁぁっ! もっと来いやぁぁぁっ!」
5「ダラァッ!」
10「っしゃ、割れたぁぁぁっ! まだまだ来いやぁぁぁっ!」
3「ウラァッ!」
10「バ、バカな……。割り切れない……だと……!?」
3「世の中、割り切れるコトばかりじゃねえってこった……」
10「3さん……!」
3「水割りでも飲みに行こうや……。今晩は俺のオゴリだ」
100「っしゃ、来いやぁぁぁぁぁっ!」
2「オラァッ!」
50「っしゃ、割れたぁぁぁっ! もっと来いやぁぁぁっ!」
5「ダラァッ!」
10「っしゃ、割れたぁぁぁっ! まだまだ来いやぁぁぁっ!」
3「ウラァッ!」
10「バ、バカな……。割り切れない……だと……!?」
3「世の中、割り切れるコトばかりじゃねえってこった……」
10「3さん……!」
3「水割りでも飲みに行こうや……。今晩は俺のオゴリだ」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 00:56:37.81 ID:YJCUOXX70
【をーりー】
男はある絵本を読んでいた。
男「『ウォーリーをさがせ』……面白いなぁ」
男「そうだ、俺も日本版ウォーリーを作ろう!」
男「名前は……やっぱり日本版だし平仮名で“をーりー”にしよう!」
男「外見は七三分け、メガネ、出っ歯にすれば、外人にも大ウケだ!」
男「これで俺は印税でウハウハ、大金持ち間違いなしだ!」
男「借金して金を集めたら、さっそく絵本製作にかかろう!」
その後、絵本が大コケした男は、次の手紙を残して失踪した。
『さがさないでください』
男はある絵本を読んでいた。
男「『ウォーリーをさがせ』……面白いなぁ」
男「そうだ、俺も日本版ウォーリーを作ろう!」
男「名前は……やっぱり日本版だし平仮名で“をーりー”にしよう!」
男「外見は七三分け、メガネ、出っ歯にすれば、外人にも大ウケだ!」
男「これで俺は印税でウハウハ、大金持ち間違いなしだ!」
男「借金して金を集めたら、さっそく絵本製作にかかろう!」
その後、絵本が大コケした男は、次の手紙を残して失踪した。
『さがさないでください』
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:01:29.59 ID:YJCUOXX70
【ンジャメナ】
男「よくしりとりで、ンジャメナって話題になるじゃん?」
友人「ああ、“ん”になっても続けられるってネタでだろ」
友人「たしか、アフリカのどっかの国の首都だったよな」
男「でも、行ったこともないところをしりとりで勝手に使うって、なんか罪悪感あってさ」
友人(罪悪感って……大げさなヤツだな)
男「だから俺、今度ンジャメナに行ってみようと思うんだ」
友人「ふうん。じゃあ、あとでどんな場所だったか教えてくれよ」
五年後──
友人(お、またアイツからエアメールか)
友人(すっかりンジャメナを気に入ったみたいだな)
友人(もうアイツはンジャメナに永住するつもりなんだろうな……)
男「よくしりとりで、ンジャメナって話題になるじゃん?」
友人「ああ、“ん”になっても続けられるってネタでだろ」
友人「たしか、アフリカのどっかの国の首都だったよな」
男「でも、行ったこともないところをしりとりで勝手に使うって、なんか罪悪感あってさ」
友人(罪悪感って……大げさなヤツだな)
男「だから俺、今度ンジャメナに行ってみようと思うんだ」
友人「ふうん。じゃあ、あとでどんな場所だったか教えてくれよ」
五年後──
友人(お、またアイツからエアメールか)
友人(すっかりンジャメナを気に入ったみたいだな)
友人(もうアイツはンジャメナに永住するつもりなんだろうな……)
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:05:36.77 ID:YJCUOXX70
あ 【アバラ骨】
い 【遺産】
う 【占い】
え 【絵】
お 【驚く】
か 【冠】
き 【嫌い】
く 【空想】
け 【決闘】
こ 【殺し屋】
さ 【砂糖】
し 【知ってる】
す 【スッポン】
せ 【選挙】
そ 【ソックス】
た 【たぬき】
ち 【血祭り】
つ 【追跡】
て 【手相】
と 【溶かす薬】
な 【鳴かぬなら】
に 【偽札】
ぬ 【ぬいぐるみ】
ね 【寝相】
の 【脳内彼女】
は 【歯磨き】
ひ 【疲労】
ふ 【不死鳥】
へ 【変幻自在】
ほ 【ホイホイ】
い 【遺産】
う 【占い】
え 【絵】
お 【驚く】
か 【冠】
き 【嫌い】
く 【空想】
け 【決闘】
こ 【殺し屋】
さ 【砂糖】
し 【知ってる】
す 【スッポン】
せ 【選挙】
そ 【ソックス】
た 【たぬき】
ち 【血祭り】
つ 【追跡】
て 【手相】
と 【溶かす薬】
な 【鳴かぬなら】
に 【偽札】
ぬ 【ぬいぐるみ】
ね 【寝相】
の 【脳内彼女】
は 【歯磨き】
ひ 【疲労】
ふ 【不死鳥】
へ 【変幻自在】
ほ 【ホイホイ】
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:06:11.53 ID:YJCUOXX70
ま 【魔王】
み 【ミルク】
む 【無理心中】
め 【迷宮入り】
も 【門番】
や 【ヤケクソ】
ゆ 【ゆすり】
よ 【四次元】
ら 【ランドセル】
り 【理系】
る 【流刑】
れ 【レバー】
ろ 【労働】
わ 【割る】
を 【をーりー】
ん 【ンジャメナ】
これにて、あ~んのSSは終わりです。
ありがとうございました。
み 【ミルク】
む 【無理心中】
め 【迷宮入り】
も 【門番】
や 【ヤケクソ】
ゆ 【ゆすり】
よ 【四次元】
ら 【ランドセル】
り 【理系】
る 【流刑】
れ 【レバー】
ろ 【労働】
わ 【割る】
を 【をーりー】
ん 【ンジャメナ】
これにて、あ~んのSSは終わりです。
ありがとうございました。
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:08:43.20 ID:KnC6CXUR0
乙!ひとつひとつのクオリティ高くてクスっときたぜ、余裕があったらまた書いてくれ
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:10:48.42 ID:3hofaTmp0
乙、面白かったぞ
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/15(日) 01:16:26.91 ID:ybxhFMD00
乙!次は が~ぽ でやってくれ
引用元: 女「口開けて」男「あ~ん」女「ってわけであ~んのSSね」
初代ゴジラ「緊急ゴジラ会議を開く!全員集合!!」
2019-04-24
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:37:29.11 ID:QXDpE4H/0
初代ゴジラ「集ったな我が盟友達よ」
二代目ゴジラ「初代の願いとあっては仕方ないもんなあ」
四代目ゴジラ「こうして集まるのも久々だな」
GMKゴジラ「先輩方に会えて嬉しいですよホント」
FWゴジラ「それで、一体どういうご用件ですか?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471955848
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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:43:15.60 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「まあ各世代からこうして集まってもらったわけだが...」
GMK「2000世代はちょっと個体が多すぎますんで、僕とFWが代表して出席しました」
二ゴジ「まあ出来るなら全員集合した方が賑やかだけどなあ」
四ゴジ「会議の円滑化のためなら致し方ないでしょう。...レジェゴジ達が見当たらないですが」
FW「あ、アメリカから直接来るそうなので少し遅刻するようです」
初ゴジ「うむ、ならば一足早いが本題に入ろう」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:49:51.17 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「実は知っての通り、我らゴジラファミリーに新たなゴジラを招き入れることになった」
四ゴジ「シン・ゴジラとかいう作品に登場しているらしいゴジラのことですね...」
二ゴジ「そのシン・ゴジラとかいう作品、なかなか好評と聞くなあ。どんな奴なんだろう」
FW「現代で好評だった兄弟ですか...確かにどんな奴か、気になりますね」
GMK「何せ原点回帰であったとか。初代さんのような方なのでしょうか」
初ゴジ「まあ何にしても、我らは先代としてそのシンゴジくんとやらを盛大に歓迎してやるのが良いだろう」
FW「歓迎パーティーということですね」
GMK「なるほど、怪獣王として盛大になものにしなくてはなりませんね!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:50:59.97 ID:QXDpE4H/0
あ、多少シン・ゴジラのネタバレを含みます。見る人は気をつけて下さい
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:54:50.47 ID:QXDpE4H/0
準備中
FW「いやしかしどんな方なんでしょうね、シンゴジさんは!」
四ゴジ「さあな。しかし評価が高いということはある程度万人受けするということだろう」
四ゴジ「ある程度万人受けするということは...そうだな、少なくともイケメンということだな」
GMK「イケメンですか...」
四ゴジ「ああ。世の中皆イケメンが好きなんだ。きっと今回のゴジラは格好良いゴジラなんだろう」
FW(...あれ?容姿の万人受けと作品の万人受けは別じゃないのか?)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 21:59:50.00 ID:QXDpE4H/0
キッチン
二ゴジ「ケーキのベースどうします?」
初ゴジ「うむ、今までのことを考えるととりあえずマグロに放射能ぶっかけるか鯨に放射能ぶっかけるかで大丈夫だろう」
二ゴジ「最悪マグロと鯨が駄目でも放射能でなんとかなりますよね」
初ゴジ「まあ、レジェゴジくんもそれで何とかなったしな」
二ゴジ「じゃあそれで...ちゃちゃっと調理してしまいましょう」
初ゴジ「うむ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:06:26.65 ID:QXDpE4H/0
数時間後
『ゴジラファミリーへようこそ、シンゴジくん』
初ゴジ「よし、こんなところだろう」
四ゴジ「なかなかの出来なんじゃないでしょうか。会場もケーキも」
二ゴジ「これならばきっと新人君も喜んでくれるだろう」
GMK「クラッカー(ブラスト・ボム)の用意もできてます!」
FW「予定ではそろそろこちらに着くはずですが...」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:09:43.78 ID:QXDpE4H/0
ガチャ
初ゴジ「来た!!」
初ゴジ「せええええええのおおおおお!!!」
ゴジラ一同「「ようこそ!!ゴジラファミリーへ!!!!!」」
ドガンドガンドガドガガーン ← クラッカーの音
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:15:44.42 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ(第二形態)「...」
ゴジラ一同「...」
シンゴジ(第二形態)「...」
ゴジラ一同(( 誰 ? ))
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:20:12.95 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ(第二形態)「...」
初ゴジ「...」チラッ
二ゴジ「...」チラッ
四ゴジ「...」チラッ
GMKゴジ「...」チラッ
FW(えええええ!!このろくでなしの先輩方俺に押し付ける気かよ!!)
FW「...」
FW「...あのー」
シンゴジ(第二形態)「...」
FW「...」
FW(何考えてるのか分からねええええええええ)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:25:46.19 ID:QXDpE4H/0
二ゴジ「どう思います?」ヒソヒソ
初ゴジ「うむ。最小はどなたかと思ったが...よく見たらあの背びれ...あれはまさしくゴジラの背びれ、我らファミリーのそれだ」ヒソヒソ
初ゴジ「ちょっと...いや僅かに...いや多少...いや半分の二個分くらい違うが彼がシンゴジくんの可能性は高い」ヒソヒソ
二ゴジ「確かに...まさか今作のゴジラがここまで姿が違うとは...」ヒソヒソ
初ゴジ「まさしく、新時代のゴジラということか」ヒソヒソ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:29:41.76 ID:QXDpE4H/0
GMK「先輩」ヒソヒソ
四ゴジ「なんだ」
GMK「どう思いますか?」ヒソヒソ
四ゴジ「どうって...」
GMK「今来た彼のことですよ」ヒソヒソ
四ゴジ「...愛嬌のある顔をしている」
GMK「本当は?」ヒソ
四ゴジ「何処見てるか分からん、少し気持ち悪い」
GMK「ちょっと恐いですよね」ヒソッ
四ゴジ「...」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:33:18.76 ID:QXDpE4H/0
FW「あの...」
シンゴジ(第二形態)「...」ジー
初ゴジ ← 立ってる
二ゴジ ← 立ってる
四ゴジ ← 立ってる
GMK ← 立ってる
FW ← 立ってる
シンゴジ(第二形態) ← 立ってない
シンゴジ(第二形態)「...!!」
シンゴジ(第二形態)「...!!!!!!」メキメキメキメキメキ
FW「え?何!?何なのこの人!?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:37:24.79 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ(第三形態)「...」チマーン
FW「...立った」
初ゴジ「間違い無い。これで確信した」
初ゴジ「彼がシンゴジくんだ」
四ゴジ「やはりそうでしたか...」
二ゴジ「確かに、立って顔つきも少し変わって俺達に似て来た感じがしますね」
GNK「ただそれでもなんて言うか...」
GMK「ゴジラっぽくないっすね...」
シンゴジ(第三形態)「...!?」ガーン
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:41:55.64 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ(第三形態)「...」シュンシュンシュン
シンゴジ(第二形態)「...」
FW「あ、戻った」
シンゴジ(第二形態)「...!!」ダッ
FW「あ、ちょっと!!」
ガチャ バタン
初ゴジ「ああ、言ってしまった...」
四ゴジ「お前の一言が余計だったんじゃないか?」
GMK「え、マジっすか」
二ゴジ「いやもしこのまま戻ってこなかったら歓迎パーティーが台無しなんだけど...」
ガチャ
二ゴジ「あれ、帰って来た?」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:44:26.81 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ(第四形態)「...」ンフー
四ゴジ「キモいのがそれっぽくなって帰って来た...」
初ゴジ「これは驚いた、成長なのか?」
二ゴジ「いやこれは...進化?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:49:23.83 ID:QXDpE4H/0
歓迎パーティーの席にて
初ゴジ「なるほど、つまり今回のゴジラは今までのゴジラに無かった『進化』の能力が含まれていると」
シンゴジ「...!!」コクコクコクコク
二ゴジ「まさしく新ゴジラだなあ」
四ゴジ「そう考えると今作のゴジラは思い切ったことをしてるな」
GMK「そうですねえ、ある意味では挑戦でもあったんでしょうか」
FW「進化ということはここからより俺らのようになる可能性もあるし、そうじゃない可能性もあるってことですね」
初ゴジ「ふむ、それは実に面白そうだな」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:54:36.66 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「死にさえしなければ学習し己を変化させることが出来る」
初ゴジ「どんな形であれ学び続けることが出来る。これは生物として最高の能力だな」
シンゴジ「...!」ンフー
二ゴジ「己の骨格さえも変えることが出来るのは心強いな」
四ゴジ「つまりは羽を生やしたりして飛べるってことですかね」
四ゴジ「良いなあ、俺飛びたかったんですよ。俺の敵やたらと飛ぶ奴が多くて...」
二ゴジ「...一緒に飛ぼうか」
四ゴジ「先輩の飛び方はいいです」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 22:58:38.98 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ「...!!」フンスフンス
四ゴジ「何?今は飛べないが対空能力には自身がある?」
FW「おっ?俺のライバルですかあ?」
GMK「歴代の中でも屈指の対空能力だからなお前は」
FW「先輩として負けはしませんよ負けは!!」
初ゴジ「...どちらにせよ、俺達の時に比べとんでもないスペックだよなあ」
二ゴジ「時代が違いますからね」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:02:44.94 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「あっ!そういえばケーキがあるんだった」
二ゴジ「そうそう、これこれ。どうぞ召し上がってくれ」
シンゴジ「...」ブンブンペコペコ
四ゴジ「なに、いらない?」
FW「水と空気でなんとかなってる?」
GMK「これまたとんでもない能力を...」
四ゴジ「こりゃあ生物なんて代物じゃないな」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:08:37.02 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「なるほど。シン・ゴジラのシンとは新・真・神なんて意味があると聞いていたがまさしくその通りだな」
二ゴジ「生物を超えた生命体...生物から見たらまさしく神に見えるでしょうね」
四ゴジ「作る側としても色々な挑戦と緊張があっただろうな」
GMK「新たな何かを作るって勇気のいることですもんね」
FW「レジェゴジの後だしプレッシャーはあったでしょうね」
初ゴジ「よくもまあ、これだけ思い切ったゴジラを作り上げたもんだ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:17:19.20 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「どんな形であれ、日本がこうしてゴジラネタで騒いでるのが嬉しいよ俺は」
二ゴジ「ここまで騒がれたのはいつぶりでしょうね」
GMK「もともとゴジラファンじゃない人でもゴジラに興味を持ってくれるならこれより嬉しいことは無いですね」
初ゴジ「どうやらお隣さんのガメラも新作が近いようだしな」
初ゴジ「ゴジラだけでなく怪獣ブームなのかもしれんぞ」
FW「怪獣ブーム!俺でシリーズが終わってしまった時はもう来ないかと思っていましたよ」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:22:28.35 ID:QXDpE4H/0
シンゴジ「...」
四ゴジ「しかし見れば見るほど万人受けする容姿じゃないよなあ...」
四ゴジ「この顔で今後コラボ企画とか出来るんだろうか?」
初ゴジ「大丈夫じゃないか?」
FW「ああでもなんかエヴァコラボでは機龍さんとか見ましたけど、シンゴジさんは見ませんでしたね」
シンゴジ「...」ズーン
GMK「出る!これから出るから!多分出るから!ハム太郎コラボで出るから!!」
二ゴジ「それはあかん」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:31:29.02 ID:QXDpE4H/0
初ゴジ「まあ何にしても!こうしてシンゴジくんがゴジラファミリーとして今後名乗っていくこととなるんだ」
初ゴジ「歴代ゴジラ図鑑なんてものがあったら、そこに載るわけだからな」
シンゴジ「...」コクコク
初ゴジ「怪獣王ゴジラの名を継ぐ者として、今後胸を張って活躍してくれよ」
二ゴジ「その通り。仮令いかなるコラボでも、いかなるイベントだとしても、俺達は怪獣王としてのプライドと威厳を持ってやって来た」
四ゴジ「お前も今後ゴジラとしてしっかり活躍してくれよ」
シンゴジ「...!!」コクコク
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:36:23.23 ID:QXDpE4H/0
ワイワイガヤガヤ
入り口にて
レジェゴジ「うわあ、結構遅刻しちゃったなあ...」
エメゴジ「この雰囲気じゃ入り辛いデス...」
レジェゴジ「あれがシンゴジくんか...身長高いなあ」
エメゴジ「胴長な印象を受けマスネ」
レジェゴジ「海外産まれの俺達が仲良く出来ますかね、先輩?」
エメゴジ「モチのロンデス!なんたって私達はゴジラファミリーなのデスカラ!!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:42:40.66 ID:QXDpE4H/0
エメゴジ「ワタシなんて、ありとあらゆる所でもガンガン叩かれマシタ」
エメゴジ「ただアニメでの業績や、映画の内容がある程度認められて今こうしてファミリーに身を置いていマス」
エメゴジ「たとえ誰もが認めなくても、ワタシはゴジラの名を背負っていくことに変わりありまセン」
エメゴジ「ワタシ自身は、それを重く受け止めるしか無いのデス」
エメゴジ「そしてそれは彼も同じデス!」
レジェゴジ「名前を背負っていかねばならないってことですね」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:47:44.66 ID:QXDpE4H/0
エメゴジ「アナタも知っているように、万人に受けるゴジラ像になることは難しいデス」
エメゴジ「必ず何かしら叩かれることがあるでショウ」
エメゴジ「ワタシほどじゃないにしても、彼にもきっとあるでショウ」
エメゴジ「そんな彼を支えられるのは、歴代の叩かれつつもゴジラを背負って来たワタシ達だけなのデス!」
レジェゴジ「先輩...」
エメゴジ「もし彼が容姿がゴジラじゃないと叩かれた時、一部の人は言うでショウ、『エメゴジよりはマシ』...」
レジェゴジ「自虐じゃないですか...」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:52:34.52 ID:QXDpE4H/0
エメゴジ「どんなに個人の好みはあっても、彼はもう『ゴジラ』なのデス!『ゴジラ』を名乗ってしまったのデス!」
レジェゴジ「そうですね...俺もゴジラとして次回作に向けて気合いいれなきゃって思いましたよ」
エメゴジ「『ゴジラ』を名乗ってしまったのデス...」
レジェゴジ「?」
エメゴジ「もう『ゴジラ』なのデス...」
レジェゴジ「?」
エメゴジ「ワタシのように!!!!!」ドヤァ
レジェゴジ「...」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/23(火) 23:58:56.52 ID:QXDpE4H/0
エメゴジ「まあただアレですネ...」コソッ
レジェゴジ「あれ?」
エメゴジ「シンゴジとやら、何やら最初の見た目が何か風変わりだったリ、熱線を吐く時にパックリ顎が割れたリ...」
エメゴジ「尻尾から熱線打ったリ、尻尾からワラワラ出て来たリ...」
エメゴジ「なんと言うか、見た感じやってることがゴジラっぽくは無いデスよネーHAHAHAHA!!」
レジェゴジ「...」
初ゴジ「...ん?何をこそこそやってる二人とも!さっさと来い!シンゴジくんの歓迎会続けるぞ!!!」
終
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:00:56.26 ID:5Bc0zeUR0
駆け足だったけど終わり
断言しよう、歴代全てのゴジラを俺は愛している!!
ただマグロはネタ枠、異論は認めない
あとギャレゴジをレジェゴジとしてるのは、ギャレスが下りたからです...
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:01:34.92 ID:R0CNS5W6o
乙
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:01:54.68 ID:zft8+DV9o
乙
シンゴジラがゴジラ初見だったが形態変化で度肝抜かれて顎パックリも驚いたなぁ、それまで見聞きしてたゴジラのイメージとは大違いですごい冒険したと思う
シンゴジラがゴジラ初見だったが形態変化で度肝抜かれて顎パックリも驚いたなぁ、それまで見聞きしてたゴジラのイメージとは大違いですごい冒険したと思う
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:04:26.66 ID:5Bc0zeUR0
あと多分海外ゴジラから見たら、今回のゴジラは凄く異色に見えたんだろうなってシンゴジ見てて思いました
シンゴジは歴代のどれとも違う、強いて言うなら初代に近いってことを念頭に置けばどんな人でも楽しめるんじゃないかと思います
ただVSシリーズとか二代目とか2000以降を期待して行くと、ちょっと違うかなって思っちゃうかも
シンゴジもギャレゴジも、こうして近いスパンでゴジラ映画を見れることに感謝
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:05:39.15 ID:5Bc0zeUR0
近いスパンはおかしいな、短いスパンだな
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 00:31:42.49 ID:Sd7lcaOVo
逆に初代しか見てなくて見に行ったからめっちゃ面白かった
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 03:42:00.26 ID:DrzHz7q8o
エメリッヒ版って怪獣映画としてよくできてると思うのに従来のゴジラっぽくないというだけで低評価にされるのが謎
FWで公式側も貶めるようなことやったのは不快でしかなかった
FWで公式側も貶めるようなことやったのは不快でしかなかった
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 05:24:00.98 ID:i8DmWQUyo
>>70
別に悪い映画ではなかったと思うぞ
けどゴジラじゃない
寿司屋の看板つけた店に寿司食いに行ったらカツ出されたみたいな感じだよ
別に悪い映画ではなかったと思うぞ
けどゴジラじゃない
寿司屋の看板つけた店に寿司食いに行ったらカツ出されたみたいな感じだよ
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 07:15:18.52 ID:TIU/eUeSO
乙
寝てても尻尾まで固定される寝相の良さ
寝てても尻尾まで固定される寝相の良さ
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/24(水) 10:13:47.17 ID:22pcWbHqO
乙
シンゴジくんがたまにシンジくんに見えた
シンゴジくんがたまにシンジくんに見えた
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