【艦これ】鹿島「ケッコンカッコカリを偽装せよ!」
2020-12-31
1: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 20:49:47.83 ID:95lmWmtj0
鹿島「提督さん。今、お時間よろしいでしょうか?」
提督「すまん。刹那の見切りやってるから手が離せない」
鹿島「いや、仕事してくださいよ」
鹿島「って、そうじゃなくて!新しい任務、お読みになられましたか?」
提督「任務?」
鹿島「覚えていらっしゃらないのですか?」
鹿島「近日中に観艦式を行う予定なので、その間にケッコンカッコカリを済ませて欲しいとの内容です」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608896987
提督「すまん。刹那の見切りやってるから手が離せない」
鹿島「いや、仕事してくださいよ」
鹿島「って、そうじゃなくて!新しい任務、お読みになられましたか?」
提督「任務?」
鹿島「覚えていらっしゃらないのですか?」
鹿島「近日中に観艦式を行う予定なので、その間にケッコンカッコカリを済ませて欲しいとの内容です」
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2: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 20:56:59.54 ID:95lmWmtj0
提督「だが、うちには最大練度の艦娘って居なかったよな?」
鹿島「言われてみれば……確かにそうですね」
提督「仕方がない……この観艦式とやらは辞退するしかー」
鹿島「駄目ですよっ!」
鹿島「これは本部直々の命令書のようなもの」
鹿島「この観艦式に出ないと鎮守府の評価が下がってしまいますよ!」
提督「何だとっ!?」
鹿島「それを避ける為にも、この任務はなんとしてでも達成する必要があるかと!」
提督「そ、そうか……」
提督(俺はそんな重要な任務を放置していたのか……)
提督(これは何としてでも達成しないとな)
鹿島「言われてみれば……確かにそうですね」
提督「仕方がない……この観艦式とやらは辞退するしかー」
鹿島「駄目ですよっ!」
鹿島「これは本部直々の命令書のようなもの」
鹿島「この観艦式に出ないと鎮守府の評価が下がってしまいますよ!」
提督「何だとっ!?」
鹿島「それを避ける為にも、この任務はなんとしてでも達成する必要があるかと!」
提督「そ、そうか……」
提督(俺はそんな重要な任務を放置していたのか……)
提督(これは何としてでも達成しないとな)
3: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 20:58:40.08 ID:95lmWmtj0
提督「最大練度に一番近いのは川内か」
提督「しかし、今から急ピッチで練度を上げたとしても期日までには間に合うかどうか……」
鹿島「でしたらケッコンカッコカリを済ませたフリをして出れば良いんですよ!」
鹿島「名付けて……ケッコンカッコカリを偽装せよ!です!」
提督「それ……大丈夫なの?」
鹿島「きっと何とかなりますから!ねっ?」
提督「正直、その自信がどこから来るのか分からんが……やってみるか」
鹿島「それでこそ提督さんです!」
提督「しかし、今から急ピッチで練度を上げたとしても期日までには間に合うかどうか……」
鹿島「でしたらケッコンカッコカリを済ませたフリをして出れば良いんですよ!」
鹿島「名付けて……ケッコンカッコカリを偽装せよ!です!」
提督「それ……大丈夫なの?」
鹿島「きっと何とかなりますから!ねっ?」
提督「正直、その自信がどこから来るのか分からんが……やってみるか」
鹿島「それでこそ提督さんです!」
4: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 20:59:06.20 ID:95lmWmtj0
提督「そうと決まれば誰を選ぶか悩むな……」
鹿島「はいはーいっ!鹿島が出たいでーす!」ピョンピョン
提督「お前は絶対にトラブルを起こすから駄目だ」
鹿島「そんなぁ!?」
提督「晴れやかな観艦式を滅茶苦茶にするつもりか?」
提督「それこそ鎮守府の評価は地の底だ。俺の首も飛んでしまうわ」
鹿島「そんなヘマは絶対にしませんよっ!」
鹿島「はいはーいっ!鹿島が出たいでーす!」ピョンピョン
提督「お前は絶対にトラブルを起こすから駄目だ」
鹿島「そんなぁ!?」
提督「晴れやかな観艦式を滅茶苦茶にするつもりか?」
提督「それこそ鎮守府の評価は地の底だ。俺の首も飛んでしまうわ」
鹿島「そんなヘマは絶対にしませんよっ!」
5: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:01:18.98 ID:95lmWmtj0
提督「観艦式には夫婦として出なければならん。誰かが役を演じる必要がある」
提督「だとしたら平静を保てる艦が欲しいな」
鹿島「仮面夫婦を演じている人って、冷静な方が多いイメージがありますもんね」
提督「好ましいのはクールで知的な艦娘……」
響「それはつまり……響だね」ヒョコッ
鹿島「ひゃっ!?」
提督「だとしたら平静を保てる艦が欲しいな」
鹿島「仮面夫婦を演じている人って、冷静な方が多いイメージがありますもんね」
提督「好ましいのはクールで知的な艦娘……」
響「それはつまり……響だね」ヒョコッ
鹿島「ひゃっ!?」
6: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:02:03.81 ID:95lmWmtj0
提督「何処から聞き付けたんだ!」
響「情報網とは常に張り巡らせるものさ。私に隠し事なんて出来ないよ」
提督「……お前、盗聴器とか仕掛けてないだろうな」
響「……~♪(バレバレな誤魔化し方)」
提督「あるんだな」
響「あったとしても私には無関係さ」
響「情報網とは常に張り巡らせるものさ。私に隠し事なんて出来ないよ」
提督「……お前、盗聴器とか仕掛けてないだろうな」
響「……~♪(バレバレな誤魔化し方)」
提督「あるんだな」
響「あったとしても私には無関係さ」
7: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:03:02.96 ID:95lmWmtj0
鹿島「響ちゃんが観艦式に出るんですか?」
響「そのつもりだよ。知的でクールな妻役となれば私が適役だろうからね」
提督「俺と夫婦の役を演じる事になるが……大丈夫か?」
響「勿論。どんな役だって演じきってみせるさ」
鹿島(むー……)
響「そのつもりだよ。知的でクールな妻役となれば私が適役だろうからね」
提督「俺と夫婦の役を演じる事になるが……大丈夫か?」
響「勿論。どんな役だって演じきってみせるさ」
鹿島(むー……)
8: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:03:32.33 ID:95lmWmtj0
鹿島「ではテストをしてみましょう」
提督「テスト?何のために」
鹿島「実際に演技をしてみて、響ちゃんが本当に夫婦を装えるのか確かめてみないと」
響「私は準備はできているから、いつでもいいよ」
鹿島「まずは提督さんと手を繋ぐところからスタートです」
提督「テスト?何のために」
鹿島「実際に演技をしてみて、響ちゃんが本当に夫婦を装えるのか確かめてみないと」
響「私は準備はできているから、いつでもいいよ」
鹿島「まずは提督さんと手を繋ぐところからスタートです」
9: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:04:00.92 ID:95lmWmtj0
響(提督と手を……)
提督「んじゃ始めるぞ」
ギュッ
響「あ……」
響(提督の手……大きい……)
響「あぅ///」ポン
鹿島「はい、終了でーす!」
提督「んじゃ始めるぞ」
ギュッ
響「あ……」
響(提督の手……大きい……)
響「あぅ///」ポン
鹿島「はい、終了でーす!」
10: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:04:51.41 ID:95lmWmtj0
響「くっ……い、今のは何かの間違いだ」
響「次はもっと上手くやれる。もう一度チャンスを……!」
鹿島「テストは一人一回までというルールですので」キッパリ
提督「すまんな。公平性を保つ為なんだ」
提督「またいつか挑戦してくれ」ナデナデ
響「うぅ……分かったよ。今回はここで引く事にするさ」
響「次はもっと上手くやれる。もう一度チャンスを……!」
鹿島「テストは一人一回までというルールですので」キッパリ
提督「すまんな。公平性を保つ為なんだ」
提督「またいつか挑戦してくれ」ナデナデ
響「うぅ……分かったよ。今回はここで引く事にするさ」
11: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:11:08.34 ID:95lmWmtj0
ガチャッ バタン
鹿島(ふぅー……何とか失格になってくれました)
鹿島(ああは言われましたけど、鹿島はまだ諦めてませんからね!提督さん!)
鹿島(そもそも失格って言ってませんでしたし、まだチャンスはある筈!頑張れ鹿島っ!)
提督「響が早くも失格になるなんて意外だったな」
鹿島「見事な瞬殺でしたね」
提督「響なら適役だと思ったんだが」
提督「うーむ……他に適役な艦娘がいないものか……」
鹿島(ふぅー……何とか失格になってくれました)
鹿島(ああは言われましたけど、鹿島はまだ諦めてませんからね!提督さん!)
鹿島(そもそも失格って言ってませんでしたし、まだチャンスはある筈!頑張れ鹿島っ!)
提督「響が早くも失格になるなんて意外だったな」
鹿島「見事な瞬殺でしたね」
提督「響なら適役だと思ったんだが」
提督「うーむ……他に適役な艦娘がいないものか……」
12: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:11:43.05 ID:95lmWmtj0
ガチャッ
加賀「ここにいるわ」
鹿島「加賀さん!」
提督「お前らは何処から嗅ぎ付けてくるんだ……」
加賀「大切な情報をいち早く入手するのも正s……正規空母の役目ですから」
提督「提督のプライバシーも考えてよ」
加賀「ここにいるわ」
鹿島「加賀さん!」
提督「お前らは何処から嗅ぎ付けてくるんだ……」
加賀「大切な情報をいち早く入手するのも正s……正規空母の役目ですから」
提督「提督のプライバシーも考えてよ」
13: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:13:30.24 ID:95lmWmtj0
加賀「テストでしたよね?どの様な内容でも構わないわ。早く始めましょう」
提督「やけに自信満々だな」
加賀「常に平静を保てるのが私の長所ですので。勝利は確実です」
提督「ふむ……これは期待できそうだ」
鹿島「ではその自信を見せて頂きましょう!!」
提督「やけに自信満々だな」
加賀「常に平静を保てるのが私の長所ですので。勝利は確実です」
提督「ふむ……これは期待できそうだ」
鹿島「ではその自信を見せて頂きましょう!!」
14: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:15:13.76 ID:95lmWmtj0
提督「まずは手を繋ぐ……からだったよな」
加賀「お好きにどうぞ」
提督「では失礼して」
ニギニギ
提督「ん……加賀の手はすべすべしているな」
加賀「ふふっ、ありがとうございます」
加賀「毎日お手入れは欠かしてませんので。身嗜みを気にするのも一航戦として当然です」
加賀「お好きにどうぞ」
提督「では失礼して」
ニギニギ
提督「ん……加賀の手はすべすべしているな」
加賀「ふふっ、ありがとうございます」
加賀「毎日お手入れは欠かしてませんので。身嗜みを気にするのも一航戦として当然です」
15: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:16:03.70 ID:95lmWmtj0
提督「手を繋いでも動じる気配無しか」
加賀「当たり前でしょう」
加賀「この程度で動揺するのは子ども位です」
提督「よし、もういいだろう」パッ
加賀「もう終わりですか。呆気ないですね」
鹿島(ぐぬぬ……!このままではテストに合格されてしまうかもしれません……!)
鹿島(こうなったらハードルを一気に上げねば!)
加賀「当たり前でしょう」
加賀「この程度で動揺するのは子ども位です」
提督「よし、もういいだろう」パッ
加賀「もう終わりですか。呆気ないですね」
鹿島(ぐぬぬ……!このままではテストに合格されてしまうかもしれません……!)
鹿島(こうなったらハードルを一気に上げねば!)
16: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:20:34.07 ID:95lmWmtj0
鹿島「では次のステップに進みましょう!」
提督「まだやるのか」
加賀「次は何をさせられるのかしら」
鹿島「次のお題はキスです!」
提督「き、キスぅ!?」
加賀「それは流石に……私は構いませんが、テストとしてどうなのでしょう……」
提督「まだやるのか」
加賀「次は何をさせられるのかしら」
鹿島「次のお題はキスです!」
提督「き、キスぅ!?」
加賀「それは流石に……私は構いませんが、テストとしてどうなのでしょう……」
17: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:24:11.97 ID:95lmWmtj0
鹿島「夫婦として式に出るのであれば、当然、誓いのキスをする場面だってある筈!」
鹿島「そこで恥ずかしがっていては不自然に見られてしまいます。それを難なくこなすのが仮面夫婦としての素質かと!」
加賀「成る程……夫婦であれば愛し合うフリも必要という訳ですね」
鹿島「いえーす」
提督「いやいや!流石にテストとはいえ、キスなんてできないぞ!?」
鹿島「なにも本当にしていただく訳ではありません」
鹿島「顔を近付けるだけでも結構です」
提督「あ、ああ……それなら良かった」
加賀(ほっとしたような惜しいような)
鹿島「そこで恥ずかしがっていては不自然に見られてしまいます。それを難なくこなすのが仮面夫婦としての素質かと!」
加賀「成る程……夫婦であれば愛し合うフリも必要という訳ですね」
鹿島「いえーす」
提督「いやいや!流石にテストとはいえ、キスなんてできないぞ!?」
鹿島「なにも本当にしていただく訳ではありません」
鹿島「顔を近付けるだけでも結構です」
提督「あ、ああ……それなら良かった」
加賀(ほっとしたような惜しいような)
18: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:26:32.69 ID:95lmWmtj0
加賀「どうであれ、私は構いませんが……始められますか?提督」
提督「お、おう!!」
提督「心の準備はできた。鹿島、合図をくれ」
鹿島「では、第二テスト始めっ!」
提督「お、おう!!」
提督「心の準備はできた。鹿島、合図をくれ」
鹿島「では、第二テスト始めっ!」
19: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:27:03.69 ID:95lmWmtj0
提督(顔を近付けるだけ……何もおかしな事は無い……うんうん)
提督(身体も段々近くなって密着してきたぞ……。加賀は大丈夫か?)
加賀「……」
提督(凄いな……ここまでしても顔色一つも変わらないなんて)
提督(身体も段々近くなって密着してきたぞ……。加賀は大丈夫か?)
加賀「……」
提督(凄いな……ここまでしても顔色一つも変わらないなんて)
20: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:33:19.70 ID:95lmWmtj0
提督(でも少し安心しt)
加賀「」ガシッ
提督「うおっ!?」
提督「か、加賀?いきなりどうした」
提督「テストなんだから肩を掴まなくても……」
加賀「フーッ……!!フーッ……!!」
提督「」
加賀「」ガシッ
提督「うおっ!?」
提督「か、加賀?いきなりどうした」
提督「テストなんだから肩を掴まなくても……」
加賀「フーッ……!!フーッ……!!」
提督「」
21: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:33:50.52 ID:95lmWmtj0
鹿島「大変です!!加賀さんが暴走してます!!」
提督「見りゃ分かるわ!!」
提督「それより早く止めてくれ!俺の力じゃ振りほどけないんだ!」
鹿島「わ、分かりました!」
鹿島「加賀さん、テストはもう終了です!提督さんを離してください!」
加賀「」ギュウ
提督(ギエエエエエエエ!!ほ、骨が折れる……っ!)
提督「鹿島ぁ!助けてくれぇええ!!」
提督「見りゃ分かるわ!!」
提督「それより早く止めてくれ!俺の力じゃ振りほどけないんだ!」
鹿島「わ、分かりました!」
鹿島「加賀さん、テストはもう終了です!提督さんを離してください!」
加賀「」ギュウ
提督(ギエエエエエエエ!!ほ、骨が折れる……っ!)
提督「鹿島ぁ!助けてくれぇええ!!」
22: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:34:16.67 ID:95lmWmtj0
加賀「ち”ゅううううぅ」
提督「んぐぅ!?」
加賀「ジュゾゾゾゾゾ」
提督「」
鹿島「提督さーーーーん!?」
提督「んぐぅ!?」
加賀「ジュゾゾゾゾゾ」
提督「」
鹿島「提督さーーーーん!?」
23: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:36:24.40 ID:95lmWmtj0
…………………
…………
…
提督「」
加賀「……」テカテカ
鹿島「て、提督さん……生きてますか?」
提督「」
鹿島「ああ……顔色が真っ青どころか全身真っ白に……」
加賀「何故か気分が高揚しています」ツヤツヤ
…………
…
提督「」
加賀「……」テカテカ
鹿島「て、提督さん……生きてますか?」
提督「」
鹿島「ああ……顔色が真っ青どころか全身真っ白に……」
加賀「何故か気分が高揚しています」ツヤツヤ
24: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:39:53.69 ID:95lmWmtj0
加賀「途中から記憶がありませんでしたが、きっとテストは合格でしょう」
鹿島「なるかーっ!」
加賀「何ですって……!?」
鹿島「暴走して提督さんをこんな酷い姿にして!これではお嫁さんには程遠い、猛獣ですよ!」
加賀「……一体、何が?」
鹿島「貴女は暴走して提督さんとチューしたんですよ!」
鹿島「しかもチューなんて生易しいものじゃなくて、もうバキュームでしたよ!バキューム!!」
加賀「私がそんな事を……?信じられません……」
鹿島「なるかーっ!」
加賀「何ですって……!?」
鹿島「暴走して提督さんをこんな酷い姿にして!これではお嫁さんには程遠い、猛獣ですよ!」
加賀「……一体、何が?」
鹿島「貴女は暴走して提督さんとチューしたんですよ!」
鹿島「しかもチューなんて生易しいものじゃなくて、もうバキュームでしたよ!バキューム!!」
加賀「私がそんな事を……?信じられません……」
25: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:44:14.88 ID:95lmWmtj0
鹿島「とにかく!暴走してたので失格です!」
加賀「むむ……提督が倒れている以上、認めざるを得ませんね」
加賀「ここは大人しく引き下がりましょう」
加賀「ですが正妻の座は譲りませんので、そこは悪しからず」
ガチャッ バタン
鹿島(もう正妻のつもりなんですね)
加賀「むむ……提督が倒れている以上、認めざるを得ませんね」
加賀「ここは大人しく引き下がりましょう」
加賀「ですが正妻の座は譲りませんので、そこは悪しからず」
ガチャッ バタン
鹿島(もう正妻のつもりなんですね)
26: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:46:41.46 ID:95lmWmtj0
鹿島「提督さんのキスは奪われましたが、お嫁さん役の座は何とか死守できたのでセーフ」
鹿島「コラテラルダメージですっ!」
提督「う、うーん……」
鹿島「提督さんっ!お気付きになられたのですね!」
提督「悪夢のような役得のような……そんな夢を見ていた気がする……」
提督「そうだ!加賀の判定はどうなったんだ?」
鹿島「残念ながら失格でした」
提督「そうか……いや、言うまでもなかったか……」
鹿島「コラテラルダメージですっ!」
提督「う、うーん……」
鹿島「提督さんっ!お気付きになられたのですね!」
提督「悪夢のような役得のような……そんな夢を見ていた気がする……」
提督「そうだ!加賀の判定はどうなったんだ?」
鹿島「残念ながら失格でした」
提督「そうか……いや、言うまでもなかったか……」
27: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:49:38.98 ID:95lmWmtj0
提督「そうこうしている内に夕方だな」
提督「早いところ、次の挑戦者を決めないt…」
扉「」バンッ!
金剛「やっとワタシの出番デスネー!!」
提督「金剛!?」
金剛「テイトクに挑戦すればキスできるって聞いたヨー?」ズズイッ
提督「違うわ!!何処でそんな話聞いたんだ!」
提督「観艦式に出るケッコン艦が必要なんだよ!」
提督「早いところ、次の挑戦者を決めないt…」
扉「」バンッ!
金剛「やっとワタシの出番デスネー!!」
提督「金剛!?」
金剛「テイトクに挑戦すればキスできるって聞いたヨー?」ズズイッ
提督「違うわ!!何処でそんな話聞いたんだ!」
提督「観艦式に出るケッコン艦が必要なんだよ!」
28: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:50:17.19 ID:95lmWmtj0
金剛「Oh!!だったらどうしてワタシに声を掛けてくれなかったノー!!」
提督「お前に話すと『ならいっそ結婚しまショーウ!』とか言い出しかねなかったからだ!!」
金剛「そこまでワタシの事考えてくれてたノー!?嬉しいデース!!」
金剛「これはもう相思相愛……!花嫁役はワタシで決まりネー!提督の隣からは離れないんだからー!」ムギュゥ
提督「人の話を聞け……モガっ……!」
提督「お前に話すと『ならいっそ結婚しまショーウ!』とか言い出しかねなかったからだ!!」
金剛「そこまでワタシの事考えてくれてたノー!?嬉しいデース!!」
金剛「これはもう相思相愛……!花嫁役はワタシで決まりネー!提督の隣からは離れないんだからー!」ムギュゥ
提督「人の話を聞け……モガっ……!」
29: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:54:09.38 ID:95lmWmtj0
鹿島「ストーーーップ!!」
金剛「What?」
鹿島「提督さんのお嫁さん役になるにはテストに合格していただかなければなりません!」
鹿島「相性が良いからといって試験をパスするなんて事は、勝手は!鹿島が許しませんっ!」
提督「人の台詞を勝手に使うんじゃない」
金剛「むー……Testなんて必要無いネー」
金剛「二人がどれだけ愛し合っているかなんて一目見れば分かりマース!」
提督「一応、みんなにもやって貰ってるんだ」
提督「金剛も受けてくれないか?」
金剛「umm……テイトクにそう言われたらやるしかないネー」
金剛「What?」
鹿島「提督さんのお嫁さん役になるにはテストに合格していただかなければなりません!」
鹿島「相性が良いからといって試験をパスするなんて事は、勝手は!鹿島が許しませんっ!」
提督「人の台詞を勝手に使うんじゃない」
金剛「むー……Testなんて必要無いネー」
金剛「二人がどれだけ愛し合っているかなんて一目見れば分かりマース!」
提督「一応、みんなにもやって貰ってるんだ」
提督「金剛も受けてくれないか?」
金剛「umm……テイトクにそう言われたらやるしかないネー」
30: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:54:37.04 ID:95lmWmtj0
金剛「例えどんな事でも戦いはFairでなければなりまセーン!」
金剛「ズルして勝っても正妻は名乗れないからネー!」
金剛「ワタシもそれに挑戦しマショウ!」
鹿島(危なかった……あのまま流されていたら金剛さんの一人勝ちになってしまうところでした。ナイス機転、私!)グッ
鹿島(海上では頼もしい味方ですが、恋のライバルとしては中々の強敵ですね……!)
鹿島「では、まずは手を繋ぐところからスタートです!」
金剛「ズルして勝っても正妻は名乗れないからネー!」
金剛「ワタシもそれに挑戦しマショウ!」
鹿島(危なかった……あのまま流されていたら金剛さんの一人勝ちになってしまうところでした。ナイス機転、私!)グッ
鹿島(海上では頼もしい味方ですが、恋のライバルとしては中々の強敵ですね……!)
鹿島「では、まずは手を繋ぐところからスタートです!」
31: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:55:15.34 ID:95lmWmtj0
提督「そいじゃ、失礼して」
ニギッ
金剛「ぁ……エ?」
金剛(ててててテイトクと手をヲヲヲヲヲ!?)
金剛「はふぅ……///」ポン
提督「……あれ?」
ニギッ
金剛「ぁ……エ?」
金剛(ててててテイトクと手をヲヲヲヲヲ!?)
金剛「はふぅ……///」ポン
提督「……あれ?」
32: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:56:57.29 ID:95lmWmtj0
鹿島「提督さんの花嫁になると豪語していた割には早かったですね」
鹿島「あ、もしかして高速戦艦だからですか?」
金剛「ノォーーーーーーー!!!」
金剛「今のは急に手を触られてビックリしただけデース!ノーカンノーカン!」
提督「ではもう一度」
鹿島「あ、もしかして高速戦艦だからですか?」
金剛「ノォーーーーーーー!!!」
金剛「今のは急に手を触られてビックリしただけデース!ノーカンノーカン!」
提督「ではもう一度」
33: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 21:57:24.09 ID:95lmWmtj0
ニギッ
金剛「えへへぇ……」ニヘラ
鹿島「失格です」
金剛「ノォオオオオオオオオ!!」
34: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:00:26.06 ID:95lmWmtj0
鹿島「お帰りの扉はこちらになります」ガチャ
金剛「もう一度Chanceをっ!!」
鹿島「一人一回までの決まりですので」
金剛「そこを何とかあぁぁぁ!熱いKissもまだしてないのにぃいいいー!!」ジタバタ
鹿島「観念して諦めて下さいっ!」ガシッ
金剛「もう一度Chanceをっ!!」
鹿島「一人一回までの決まりですので」
金剛「そこを何とかあぁぁぁ!熱いKissもまだしてないのにぃいいいー!!」ジタバタ
鹿島「観念して諦めて下さいっ!」ガシッ
35: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:01:40.62 ID:95lmWmtj0
ズルズル…
鹿島「Go home!!Go home!!」
金剛「Please Come back!!Please Come back!!」
金剛「どうか私に御慈悲をぉおぉぉぉ!!」
金剛「先っちょ!先っちょだけでいいからあぁ!!」
提督「そのセリフはお前が言ったらいかんだろ」
金剛「テイトクゥウウ!アイラブユゥゥウゥ……」
バタン
提督「恐ろしい執念だった」
36: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:02:14.10 ID:95lmWmtj0
鹿島「ヒトキュウマルマルになりました」
提督「花嫁役も決まらないまま夜を迎えてしまったな……」
提督「大淀になんて言い訳しようか……」
鹿島「書類仕事もまだまだ残ってますし、今日はこの辺でテストを終了致しましょう」
グゥー
提督「腹が減ってきたな……」
鹿島「夕御飯の時間ですね。食堂から何かお持ちしましょうか?」
提督「悪いが、そうして貰えるか?」
提督「俺はその間に溜まっている書類を片付けておくよ」
鹿島「はい♪鹿島にお任せ下さい!」
提督「花嫁役も決まらないまま夜を迎えてしまったな……」
提督「大淀になんて言い訳しようか……」
鹿島「書類仕事もまだまだ残ってますし、今日はこの辺でテストを終了致しましょう」
グゥー
提督「腹が減ってきたな……」
鹿島「夕御飯の時間ですね。食堂から何かお持ちしましょうか?」
提督「悪いが、そうして貰えるか?」
提督「俺はその間に溜まっている書類を片付けておくよ」
鹿島「はい♪鹿島にお任せ下さい!」
37: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:03:09.79 ID:95lmWmtj0
バタン
提督「しかし、本当に偽装結婚なんて出来るものなのか……?」
提督「今更だけど心配になってきたな」
ガチャッ
鹿島「大変ですっ!提督さん!!」
鹿島「噂を聞いた娘達が執務室に押し寄せてきています!!」
提督「何ぃっ!?」
提督「しかし、本当に偽装結婚なんて出来るものなのか……?」
提督「今更だけど心配になってきたな」
ガチャッ
鹿島「大変ですっ!提督さん!!」
鹿島「噂を聞いた娘達が執務室に押し寄せてきています!!」
提督「何ぃっ!?」
38: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:03:42.91 ID:95lmWmtj0
「お嫁さんが欲しいのなら遠慮なく私を頼ってもいいのよ!」
「提督と結婚したら私に妹ができるって本当!?連装砲ちゃんにもできるかなー?」
「結婚したら提督に毎日、卵焼きを……えへへ~」
「結婚相手なら悩まなくても鈴谷に決まりじゃーん!!」
「後妻が増えるのは正妻として許せません。やはりここは私に決めるべきです」
「敗者復活はアリって聞いたヨー!」
ワーワー!ナノデス
「提督と結婚したら私に妹ができるって本当!?連装砲ちゃんにもできるかなー?」
「結婚したら提督に毎日、卵焼きを……えへへ~」
「結婚相手なら悩まなくても鈴谷に決まりじゃーん!!」
「後妻が増えるのは正妻として許せません。やはりここは私に決めるべきです」
「敗者復活はアリって聞いたヨー!」
ワーワー!ナノデス
39: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:05:30.69 ID:95lmWmtj0
提督「誰がこんな噂を流したんだ……?」
鹿島「凄い数ですね!廊下が人で溢れかえってますよ!!」
鹿島「これなら適任の方が見付かるかもしれませんね!」
提督「喜んでる場合か!!」
提督「こんな大勢の奴が雪崩れ込んできたら執務室が滅茶苦茶になってしまうぞ!?」
鹿島「あ……」
鹿島「凄い数ですね!廊下が人で溢れかえってますよ!!」
鹿島「これなら適任の方が見付かるかもしれませんね!」
提督「喜んでる場合か!!」
提督「こんな大勢の奴が雪崩れ込んできたら執務室が滅茶苦茶になってしまうぞ!?」
鹿島「あ……」
40: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:06:08.13 ID:95lmWmtj0
提督「俺は窓から逃げさせて貰う。今日の業務お疲れ様でした」ガチャ
鹿島「そんなぁ!?一人だけ逃げるなんてズルいですよ!!」ガシッ
提督「あっ、こら!!バカな真似はよせ!裾を掴むんじゃない!」
鹿島「こうなったら道連れです!地獄まで付き合って貰いますよ!」
提督「離せっ!俺は一人で逃げるんだ!!」
鹿島「そんなぁ!?一人だけ逃げるなんてズルいですよ!!」ガシッ
提督「あっ、こら!!バカな真似はよせ!裾を掴むんじゃない!」
鹿島「こうなったら道連れです!地獄まで付き合って貰いますよ!」
提督「離せっ!俺は一人で逃げるんだ!!」
41: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:06:57.35 ID:95lmWmtj0
金剛「バーニング……ラァアアアブ!!」
ズドドドドドドド!
那智「しまった!先を越されたか!金剛に続けえええ!」
榛名「例え相手が金剛お姉様だとしても、抜け駆けは榛名が許しません!!」
提督「ひぇっ……あいつら全員で突進して来るつもりか……!」
ド ド ド ド ド ド !!
鹿島「き、来たあ!!」
「「ギャアアアアアアアアア!!」」
ズドドドドドドド!
那智「しまった!先を越されたか!金剛に続けえええ!」
榛名「例え相手が金剛お姉様だとしても、抜け駆けは榛名が許しません!!」
提督「ひぇっ……あいつら全員で突進して来るつもりか……!」
ド ド ド ド ド ド !!
鹿島「き、来たあ!!」
「「ギャアアアアアアアアア!!」」
42: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:07:31.47 ID:95lmWmtj0
……………
……
…
大淀「観艦式に出るために結婚を偽装しようだなんて、貴方は馬鹿なんですか!?」
提督「すみませんでした……」
大淀「提督ともあろう立場の貴方がこんな馬鹿げた事を仕出かそうなんて……本部にバレたら首確定ですよ」
提督「だが、観艦式にはケッコン済みの艦娘が必要だと……」
大淀「……何か誤解をされているようですね」
大淀「内容をもう一度よく確認しなさい!!」ピラッ
……
…
大淀「観艦式に出るために結婚を偽装しようだなんて、貴方は馬鹿なんですか!?」
提督「すみませんでした……」
大淀「提督ともあろう立場の貴方がこんな馬鹿げた事を仕出かそうなんて……本部にバレたら首確定ですよ」
提督「だが、観艦式にはケッコン済みの艦娘が必要だと……」
大淀「……何か誤解をされているようですね」
大淀「内容をもう一度よく確認しなさい!!」ピラッ
43: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:08:01.07 ID:95lmWmtj0
提督「練度の高い艦娘で観艦式本番を……観艦式を行う……ん?」
提督「これ、近日中なんて何処にも書いてないぞ?」
鹿島「ええええぇ!?」
大淀「恐らく誤解の元となった書類はこちらかと」ピラッ
提督「近日中に観艦式を行う。提督は任意の艦娘を同伴して出席されよ……」
提督「これ、近日中なんて何処にも書いてないぞ?」
鹿島「ええええぇ!?」
大淀「恐らく誤解の元となった書類はこちらかと」ピラッ
提督「近日中に観艦式を行う。提督は任意の艦娘を同伴して出席されよ……」
44: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:08:40.80 ID:95lmWmtj0
提督「任務の紙と似ている……」
大淀「ええ、こちらはただの出席命令書です」
提督「結婚艦は初めから選ぶ必要が無かった……」
鹿島「つまりは私の勘違い……?」
提督「」ギロッ
鹿島「あらぁ……? 提督さんったらお顔が怖いですよ……?」
提督「……かぁぁしぃぃいいいまあああっ!!!」
鹿島「ひっ!?」
大淀「ええ、こちらはただの出席命令書です」
提督「結婚艦は初めから選ぶ必要が無かった……」
鹿島「つまりは私の勘違い……?」
提督「」ギロッ
鹿島「あらぁ……? 提督さんったらお顔が怖いですよ……?」
提督「……かぁぁしぃぃいいいまあああっ!!!」
鹿島「ひっ!?」
45: ◆1nspp/W0HA 2020/12/25(金) 22:09:35.18 ID:95lmWmtj0
鹿島「……あ、あはっ……あはは……っ」
鹿島「ごめんなさあああああい!!」
鹿島(それから提督さんは任務確認を怠らないようにしたとか……)
おわり
引用元: ・【艦これ】鹿島「ケッコンカッコカリを偽装せよ!」
りあむ「クリスマス・イヴだからって、浮かれてデートするカップルってなに??」
2020-12-31
1: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 17:51:21.47 ID:BFG+AUIdO
りあむ「どーせ、クリスマスやら記念日やらでなくとも、会いたい時に会ってんだろ!」
りあむ「なのに、人が集う所に来て、イチャつき具合を見せつけてきてさ!」
りあむ「当て付けかよ!リア充アピールかよぅ!」ポコーッ!
りあむ「本当、腹ただしい…それに」
りあむ「今日みたいな日は、ぼくみたいにとって」
りあむ「自分のぼっちさを痛感するだけの日…うぅ…」
りあむ「はぁ~…クリスマス・イヴは、ぼっちがすすり泣く日だよぅ…病む…」ズゥ~ン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608799881
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2: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 17:57:17.41 ID:BFG+AUIdO
りあむ「…まぁ、今日このクリスマス・イヴ…ぼっち同士という事で」
りあむ「P様と出かける事にはなったけど…」
りあむ「本当、リア充カップルには参っちゃうよね~」
りあむ「今日はもうソレを忘れるくらい、いっぱい食べていっぱい遊ぼ!」
りあむ「ねぇねぇ、早く行こ~Pサマ~!あ、寒いから腕抱かせてよう!」ギュッ
りあむ「ほらほら、Pサマも寒いから肩くっつけてくっつけて!」ギュッギュッ
りあむ「えへへ…Pサマと…///」スリスリ
3: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:04:02.80 ID:BFG+AUIdO
りあむ「クリスマス・イヴのカップルってさ、たっかいレストランとか行ってさ」
りあむ「たっかい飯を食いに行ったりしてんだよね」
りあむ「なんでワザワザさ、外行ってさ、人と飯食いたくなるん?」
りあむ「ボクなら、家で餃子パーティーする方がいいね!ぼっちで!ぼっちしか選択肢ないけど!」
りあむ「そんでさ、食べる時もさ、イチャイチャしだすじゃん!」
りあむ「食う時くらい、食う事に集中しろっつーの!全集中の呼吸とかブームだろ!今!」
りあむ「ホント、カップルってワケわかんないよねぇ~…はぁ、病む…」
4: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:09:42.94 ID:BFG+AUIdO
りあむ「……あっ」
りあむ「いま運ばれてるの、ぼくの注文した料理かな?」
りあむ「……来た!あ、ありがとうござま…あっ、自分の注文です、はい」
りあむ「…店員さん行ったね…で、アップルパイ来たよ!おいしそ!」
りあむ「早くPサマのも来ないかなぁ~」
りあむ「……え?先に食べないかって?」
りあむ「…せっ、せっかくなんだしさ…」モジモジ
りあむ「Pサマと一緒に、美味しいもの味わいたいじゃん…///」モジモジ
りあむ「……あ!来たよ!Pサマのも!」
りあむ「じゃあ食べよ食べよ~!そうだ!『あ~ん!』して食べさせあおっ!///」キャッキャッ
5: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:15:38.24 ID:BFG+AUIdO
りあむ「クリスマス・イヴのカップルってさ、プレゼント交換とかしだしたりすんだよね」
りあむ「それも、大抵が彼氏がお値段異常な物を買ってさぁ」
りあむ「ネックレスとか、指輪とかギンギラリンとしたヤツ…」
りあむ「りあむちゃんは、そんなザマスな奥様が付けそうなの要らないよ!」
りあむ「それに、そういうの貰った彼女って大抵…」
りあむ「「私を思ってくれる気持ちが1番嬉しい」とか言っちゃうんだよね!」
りあむ「気持ちよりも、『¥』の後に数字がいくら並んでるかが嬉しいんだろ!絶対!」
りあむ「もうキャバ嬢に貢ぐ図じゃん!ドリームなクラブじゃん!」
りあむ「はぁ~…本っ当、わけわかんないよねぇ~…病む…」
6: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:23:22.04 ID:BFG+AUIdO
りあむ「ん……え?何?この紙袋?くれるの?」
りあむ「…あ!私服Tシャツの宇宙ネコのぬいぐるみ!」
りあむ「もしかして、クリスマスプレゼント??」
りあむ「これ、アマゾーンでも品切れだったのに…」
りあむ「……え?何軒も店、回ってくれたの?何日もかけて?」
りあむ「……けど、あまりお金かかってないから、他の物プレゼントするかって?」
りあむ「…んーん、いいよ、これで十分いいよ」
りあむ「……Pサマが気持ち込めてくれてる、これが…///」ギュッ…
りあむ「えへへ…ありがと、Pサマ///」
7: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:31:43.74 ID:BFG+AUIdO
りあむ「クリスマス・イヴのカップルってさぁ、喧嘩して別れだしたりするよね」
りあむ「仲良くリア充してると思えばさ、急になんか口喧嘩はじめちゃって」
りあむ「猫の喧嘩かってくらい声荒げあって、互いに背を向け解散とかあるよね」
りあむ「お前ら仲良くしろよな!仲良くなる為デートしてたんに、なに喧嘩してんだ!」
りあむ「で、時間が経てばLINEでお互いにゴメンねゴメンね言い合って」
りあむ「その後、仲直りデート……ふりだしに戻るじゃん!無限ループじゃん!」
りあむ「はぁ…もう、何が何だかで何にもわかんないよぅ…病む…」
8: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:39:32.34 ID:BFG+AUIdO
りあむ「…………………」スタスタ…
りあむ「しばらく、このまま散歩しよっか、目的地もないしね」スタスタ…
りあむ「……あ、あのイルミネーション、ぴにゃこら太だー」ブサカワー
りあむ「…え?頭に雪ついてる?取って取って、ついでに頭も撫でて~///」
りあむ「あ、そういえばこの前、あきらちゃんとあかりちゃんがさぁ…!」キャッキャッ…
りあむ(…………………)
りあむ(なんだろう、何かから誰かに見られて)
りあむ(「お前らは喧嘩せんのかい!」ってツッコミが来そうな気がした…)
りあむ(け、けど、ボクとPサマは仲良しだから、喧嘩しないもんね!)
りあむ(…そう、ボクとPサマは仲良し…クフフ///)ニマニマァ
りあむ「えへへ、Pサマ~…腕、抱き心地いい~…///」ギュゥゥ…
りあむ「しばらく、このまま散歩しよっか、目的地もないしね」スタスタ…
りあむ「……あ、あのイルミネーション、ぴにゃこら太だー」ブサカワー
りあむ「…え?頭に雪ついてる?取って取って、ついでに頭も撫でて~///」
りあむ「あ、そういえばこの前、あきらちゃんとあかりちゃんがさぁ…!」キャッキャッ…
りあむ(…………………)
りあむ(なんだろう、何かから誰かに見られて)
りあむ(「お前らは喧嘩せんのかい!」ってツッコミが来そうな気がした…)
りあむ(け、けど、ボクとPサマは仲良しだから、喧嘩しないもんね!)
りあむ(…そう、ボクとPサマは仲良し…クフフ///)ニマニマァ
りあむ「えへへ、Pサマ~…腕、抱き心地いい~…///」ギュゥゥ…
9: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:44:16.95 ID:BFG+AUIdO
りあむ「クリスマス・イヴっていやあさ、サンタさんっていんじゃん」
りあむ「そう!毛むくじゃらで!ザ・中年な体型してる!」
りあむ「来て、うれしい??アレ??嬉しくないよね??」
りあむ「しかも、家入るっていうじゃん!年頃の若い子を狙って!」
りあむ「何でみんな、油ドリドリなサンタ来るの楽しみなの??そんなのに物もらいたい??」
りあむ「そんな不法侵入おじいちゃんより、自分のおじorおばあちゃんにプレゼントおねだりすべきだよぅ!」
りあむ「はぁ~…本当、理解に苦しむよ…病む…」
10: ◆4zvTdnzFI9ON 2020/12/24(木) 18:45:36.82 ID:BFG+AUIdO
りあむ「……で、でね?」
りあむ「りあむちゃんって、一応まだ未成年だからさ」
りあむ「おっサンタが来る恐れがあるワケでして…」
りあむ「クリスマス・イヴに、家に中年おっさん入荷しましたとか絶対ヤじゃん?」
りあむ「……だ、だから、さ」
りあむ「Pサマに家に来てもらって、ボクを守って欲しいかなぁ~…なんて///」
りあむ「…2人っきりで、クリスマスまで一夜過ごしたいなぁ…って///」
りあむ「そしたら…プレゼントのお返しも出来るしさ///」
りあむ「えへへ…サンタさんじゃあげれないような物、Pサマにあげちゃう…///」
Fin
引用元: ・りあむ「クリスマス・イヴだからって、浮かれてデートするカップルってなに??」
リン「すっげー美人」
2020-12-31
1: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:52:57.26 ID:oha1NtIX0
リン(――ある日の放課後)
リン(いつものように図書室の受付で本を読んでいると、机に本をドサッと置かれた)
リン(見ると、なでしこ――各務原なでしこ――が子犬みたいな笑みを浮かべて言った)
なでしこ「この本、借りまーす」
リン(私は二度見した。というのも、)
リン「なでしこ、本読むんだ。あんまりそんなイメージなかったから驚いたよ」
リン(なでしこは照れくさそうに頬を掻きながら、)
なでしこ「普段あんまり読まないんだけどね。リンちゃんがいつも読んでる本がどういうものなのか、ちょっと気になっちゃって」
リン「……なるほど、そういうことか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524192776
リン(いつものように図書室の受付で本を読んでいると、机に本をドサッと置かれた)
リン(見ると、なでしこ――各務原なでしこ――が子犬みたいな笑みを浮かべて言った)
なでしこ「この本、借りまーす」
リン(私は二度見した。というのも、)
リン「なでしこ、本読むんだ。あんまりそんなイメージなかったから驚いたよ」
リン(なでしこは照れくさそうに頬を掻きながら、)
なでしこ「普段あんまり読まないんだけどね。リンちゃんがいつも読んでる本がどういうものなのか、ちょっと気になっちゃって」
リン「……なるほど、そういうことか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524192776
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:55:01.51 ID:oha1NtIX0
リン(確かに本のタイトルを見てみると、そこには見覚えのあるものが一杯あった)
リン(「徳川埋蔵金の謎」「未確認飛行物体の謎」「秘密結社の作り方」……)
リン(こうしてみると、随分私はオカルト本を読んでるんだなあというどこか他人事のような感想が沸き上がってくる)
リン(それを噛み殺すと、私はなでしこに向かって)
リン「これ、五冊も借りてるんだ。冊数制限ぎりぎりじゃない。大丈夫? 読み終えれる?」
リン(学校図書館の冊数制限や貸し出し期間は学校によってまちまちだが、本栖高校の場合は上限五冊、返却期限は二週間だ)
リン(本を読み慣れている人間にとっては二週間なぞ五冊読破するのに恐るるに足らない時間だ。だが本を読み慣れていない人間にとってはそうでもない)
リン(意気揚々と借りたものの二週間で一冊も読めませんでした、なんて話も珍しいことではない)
3: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:56:23.62 ID:oha1NtIX0
リン(なでしこは胸を張った)
なでしこ「大丈夫だよ! 確かに普段あんまり本は読まないけど、読むときは私、すっごい早く読めるんだよ!
リン(目を輝かして「えっへん!」と言いたげなその姿は、まるで誉めてもらいたがりの子犬みたいだ。もし彼女に尻尾がついていたとしたら、今頃ぶんぶん振っていたことだろう)
リン(しかし、私は不安にならざるを得なかった)
リン(……大丈夫かな。読み始めてから数分もしない内に寝始めたりしないだろうな)
リン(いや、多分大丈夫だとは思うんだけど。思い返せば麓キャンプ場のとき、なでしこがキャンプ飯を作ったときも最初は凄く不安だった。が、出来はそんな不安を吹き飛ばして余りあるものだった。
きっと今回も大丈夫だとは思う。思うんだけど……)
4: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:58:06.98 ID:oha1NtIX0
リン(葛藤の末、私は)
リン「……読み終わったら、感想聞かせてね」
リン(薄く笑って、本に貼られたバーコードを機械に通した)
リン(ピッ、と小気味よい音が五冊分、図書館に鳴り響いては溶け込んでいく)
リン(なでしこは嬉しそうに敬礼した)
なでしこ「了解だよ、リンちゃん!」
リン「……読み終わったら、感想聞かせてね」
リン(薄く笑って、本に貼られたバーコードを機械に通した)
リン(ピッ、と小気味よい音が五冊分、図書館に鳴り響いては溶け込んでいく)
リン(なでしこは嬉しそうに敬礼した)
なでしこ「了解だよ、リンちゃん!」
5: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 11:59:30.53 ID:oha1NtIX0
○
リン(それからしばらく経った頃、ふと私は外を見た)
リン(闇というには赤色が混ざりすぎている、夜と夕方の狭間みたいな色が中庭に染み込んでいた。驚いて時計を見てみれば、いつの間にかもう五時。図書室を締める時間だ)
リン(どうやら読書に没頭しすぎてしまっていたようだ。なでしこが借りに来てからは特に貸し出しも返却も来なかったし、読書に集中できたという環境もあるんだろうが、それにしても、と思わざるを得ない)
リン「……なでしこは何してるかな」
リン(呟いた)
6: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:01:16.01 ID:oha1NtIX0
リン(図書室を締める際は、室内に図書委員以外の人がいないか確認してからでないといけない、という規則がある。閉じ込められた、なんてことが無いようにするためだ)
リン(だから何にせよ、図書室内をうろつかなければならないのだが。それを抜きにしても個人的にうろついていただろうと思う)
リン(なでしこはちゃんと本を読んでいるのだろうか。大量の何回な文字列に打ちのめされ、惰眠を貪ることになっていないだろうか)
リン(……それとも、図書室で読むのを諦め、もう既に帰路についているのか、気になったからだ)
リン(果たして、なでしこは)
リン(席について、しっかり本を読んでいた)
リン(遠くからなのでその表情は窺い知れないが、少なくとも寝ているということは無さそうだ)
リン「へえ」
リン(思わず声に出る)
リン(だから何にせよ、図書室内をうろつかなければならないのだが。それを抜きにしても個人的にうろついていただろうと思う)
リン(なでしこはちゃんと本を読んでいるのだろうか。大量の何回な文字列に打ちのめされ、惰眠を貪ることになっていないだろうか)
リン(……それとも、図書室で読むのを諦め、もう既に帰路についているのか、気になったからだ)
リン(果たして、なでしこは)
リン(席について、しっかり本を読んでいた)
リン(遠くからなのでその表情は窺い知れないが、少なくとも寝ているということは無さそうだ)
リン「へえ」
リン(思わず声に出る)
7: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:03:30.72 ID:oha1NtIX0
リン(流石に帰ってはいないだろうと思っていた――図書室から出るとき、多分なでしこは私に一言話し掛けてくる筈だから――が、いつかの本栖湖のトイレ前のときみたいにぐーすか寝ている可能性はあると思っていたからだ)
リン(まあ、杞憂だったようだけど)
リン(……そういえば、なでしこが嘘を吐いているところを私は見たことがない気がする)
リン(同じ野クルでも千明や犬山さんは普通に嘘をこいているのをよく見るが、なでしこだけは一度もない)
リン(出来ないことを出来ないと言うことはあっても、出来ないことを出来ると言ったことは、思い返してみればなかった)
リン(疑ってごめんね、と心の中で謝りながら、私は閉館時間であることを伝えようと近付いた)
8: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:03:59.76 ID:oha1NtIX0
リン(息を呑んだ)
リン(そこにいたのは、なでしこではあるけれど、なでしこではなかった。限りなくなでしこによく似た美人が、無表情で本に目を通していた)
9: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:05:08.02 ID:oha1NtIX0
リン(……いや、普段のなでしこが美人ではないと言っている訳じゃないけど)
リン(ただ、普段の彼女は美人っていうタイプじゃないのだ。どちらかというと、若い子犬? よく動くしころころ表情を変えるし、天真爛漫という言葉がよく似合う元気娘。可愛いと思うことはあっても美人というタイプではない)
リン(それが、こんなに美人に見えるなんて)
リン(彼女が読書中であるのが関係しているのだろうか。大口を空けて笑っていることが多い彼女だが、流石に読書中は無表情になっている。それが普段とのギャップと言うか、何だかとても神妙な表情をしているように見えるというか。
……美人に見えるというか)
10: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:06:36.07 ID:oha1NtIX0
リン(そういえば、なでしこのお姉さんに四尾連湖キャンプ場まで送ってもらったとき、車内で私は「なでしこのお姉さんってすっげー美人だよなあ」と評した)
リン(一方でなでしこを、「こっちはなんかもにゃもにゃしてるけど」とも評していたのだが……)
リン(今目の前にいるなでしこは、あのときみたいにもにゃもにゃしていない。「すっげー美人」と評した、お姉さんにそっくりなのだ)
リン(氷のように冷たくて、ナイフのように鋭くて、人形みたいに整った、いつものなでしこのイメージからはとても考えられない表情)
11: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:08:10.54 ID:oha1NtIX0
リン(……ああ、姉妹なんだな、と思った)
リン(子犬みたいなオーラや挙動に誤魔化されているけれど、それらを取っ払ったとき、その顔はお姉さんみたいに怜悧な美人になる)
リン(姉の遺伝子は妹にも入っていたのだ)
リン(……考えてみれば当然の話なのだが、しかし私は目から鱗がおちるような感覚を抱いた。姉妹で余りにも雰囲気が違うからだろうか)
リン(……と。なでしこが私に気付いて顔を上げた。無表情は一瞬で溶解し、明るい笑顔の花が咲く)
なでしこ「あ、リンちゃんだ。どしたの、私をじっと見て。顔になんか付いてた?」
リン(子犬みたいなオーラや挙動に誤魔化されているけれど、それらを取っ払ったとき、その顔はお姉さんみたいに怜悧な美人になる)
リン(姉の遺伝子は妹にも入っていたのだ)
リン(……考えてみれば当然の話なのだが、しかし私は目から鱗がおちるような感覚を抱いた。姉妹で余りにも雰囲気が違うからだろうか)
リン(……と。なでしこが私に気付いて顔を上げた。無表情は一瞬で溶解し、明るい笑顔の花が咲く)
なでしこ「あ、リンちゃんだ。どしたの、私をじっと見て。顔になんか付いてた?」
12: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:09:21.42 ID:oha1NtIX0
リン(ぺたぺたと自分の顔を触るなでしこ)
リン(見惚れていたなんて言えるわけもなく、私はふいっと目を逸らした)
リン「……別に。もう遅いし図書館閉めちゃうから出なよ」
リン(少々ぶっきらぼうな言い方になってしまったが、なでしこは気を悪くした様子もなく「わかった!」と頷いて帰り支度を始めた)
リン(いそいそとする彼女の表情はいつものように子犬みたいで、お姉さんの面影は消え失せている)
リン(さっきの光景が夢か幻だったかのように感じられた)
13: ◆mL2ZRk1cK. 2018/04/20(金) 12:10:51.73 ID:oha1NtIX0
これで終わり
なでしこがふいに見せる無表情がお姉さんみたいな超絶美少女で志摩リンをドキドキさせて欲しい。
なでしこがふいに見せる無表情がお姉さんみたいな超絶美少女で志摩リンをドキドキさせて欲しい。
引用元: ・リン「すっげー美人」
【ミリマスSS】育「今日からわたしが『委員長』だからね!」琴葉「えっ」
2020-12-31
1: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:25:13.64 ID:3eST28oJ0
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2: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:26:01.76 ID:3eST28oJ0
育「そういうことだから。よろしくね琴葉さん」
琴葉「育ちゃん、どうしたの?」
育「うんとね、この前の聖ミリオン女学園で、わたしミス・ラベンダーの妹役だったでしょ?」
琴葉「うん、育ちゃんの演技、素敵だったなぁ」
育「だからきっと、続編があったらわたしが生徒会長になると思うの」
琴葉「うん?」
育「でもわたし、習い事とか忙しくて、生徒会長も委員長もやったことないなぁって」
琴葉「あぁ、そういうことね」
育「それだけじゃないよ!」
琴葉「?」
育「琴葉さん、いっつも忙しそうで、考え事ばっかりしてるから、わたしが『委員長』を代わってあげようって思って」
琴葉「育ちゃん……!」ナデナデ
育「撫でないで!」
3: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:26:46.34 ID:3eST28oJ0
琴葉「それで、『委員長』って何をするの?」
育「それを琴葉さんに聞こうと思って」
琴葉「えっ?」
育「だって琴葉さんって『委員長』でしょ?」
琴葉「学校ではそうだけど、劇場ではただ恵美がそう呼んでるだけで……」
育「えっ? 学校の『委員長』と違うの?」
琴葉「ちょっと待っててね」
育「うん」
琴葉「お待たせ」ガラガラ
育「わぁホワイトボード! 琴葉さん、先生みたい!」
琴葉「えぇと、まず私を取り巻く『委員長』という言葉の意味についてだけど……」
育「ふむふむ」
4: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:27:39.12 ID:3eST28oJ0
琴葉「……ということで、委員長という言葉に求められる人物像として……」
あずさ「琴葉ちゃん、育ちゃん、何してるの?」
育「あ、あずさお姉ちゃ、じゃなくてあずささん!」
あずさ「ふふっ、また「あずさお姉ちゃん」って呼んでくれても良いのよ?」
育「いまね、琴葉さんに『委員長』について教えてもらってたんだよ!」
琴葉「僭越ながら」
育「それでね、私が劇場の『委員長』になるの!」
あずさ「あらあら、そういうことだったのね~」
5: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:28:37.41 ID:3eST28oJ0
育「私もあずさお姉ちゃんみたいに立派な『ミス・ラベンダー』になりたいから」
あずさ「私も紗代子ちゃんや歩ちゃんには迷惑かけてばっかりで、それに実際に生徒会長をやったことは無くて……」
あずさ「そうだ。私も琴葉ちゃんから『委員長』について教わろうかしら」
琴葉「えっ」
育「確かに! あずさお姉ちゃんも一緒に聞いてもらったほうが、せーごーせーが取れる?よね!」
琴葉「あの、私も立派な委員長と言うわけでは……」
あずさ「琴葉ちゃんなら大丈夫よ~」
育「よろしくね、琴葉さん!」
琴葉「えぇ……」
6: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:29:30.33 ID:3eST28oJ0
琴葉「……私の知る限りだと、こんなところかな」
育「なるほど!」
あずさ「勉強になったわ~」
育「これで今日から、わたしが『委員長』だね! ありがとう琴葉さん」
琴葉「どういたしまして……?」
あずさ「育ちゃん」
あずさ「貴女なら、きっと立派な『委員長』になれるわ。当代のミス・ラベンダーが保証します」
育「あずさお姉ちゃん……!」
琴葉「あずささんはどういうポジションなんですか?」
7: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:30:30.26 ID:3eST28oJ0
百合子「あっ、琴葉さん。すみませんちょっと良いですか?」
琴葉「百合子ちゃん。どうしたの?」
百合子「えっと、実は亜利沙さんがですね」
育「ちょっと待って百合子さん!」
百合子「わっ、育ちゃん」
育「今日から劇場の『委員長』はわたしになったんだよ!困ったことがあったらまずわたしに相談して!」
百合子「えっ、えっ?」
あずさ「頑張って、育ちゃん」
琴葉「あずささんはどういうポジションなんですか?」
8: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:31:03.39 ID:3eST28oJ0
百合子「えぇと、それが、亜利沙さんがどうしても更衣室にカメラを設置したいって言うんですけど」
琴葉「それはちょっと……」
百合子「ですよね! 私もそう言ったんですけど『防犯目的! 防犯目的ですから!』って言って聞かなくて」
百合子「琴葉さんからも言ってあげてくれませんか?」
育「ちょっと待って百合子さん!」
百合子「えっ!?」
育「さっき琴葉さんから聞いたの。『争いごとの時は必ず双方の主張を聞くこと』って!」
琴葉「そういえばそんなことを言ったような……」
あずさ「ちゃんと覚えてて偉いわ。育ちゃん」
琴葉「あずささんは覚えてなかったんですね」
9: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:33:28.75 ID:3eST28oJ0
あずさ「じゃあ私が呼んでくるわね」
琴葉「あ、いえ。ここは私が」
あずさ「良いのよ~。ちょうどお散歩しようと思っていたところだったから」
琴葉「そうですか。じゃあすみませんがお願いします」
10: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:34:01.81 ID:3eST28oJ0
琴葉「……」
育「……」
百合子「……戻って来ませんね」
11: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:34:55.98 ID:3eST28oJ0
育「わたし、亜利沙さんに連絡してみるね。百合子さんはあずささんに連絡してみて」
百合子「は、はいっ。もしもしあずささんですか、今どこに……。え、野生のワラビー?」
亜利沙「育ちゃんが私を呼んでいると聞いてぇッッ!!!」バァン
琴葉「八秒。新記録ね」
百合子「琴葉さんは何をやってるんですか」
育「亜利沙さん。そこに正座」
亜利沙「はいッッッッッ!!!!!」ザッッ
百合子「迷いが無さ過ぎる」
12: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:36:54.12 ID:3eST28oJ0
育「更衣室にカメラをつけようとしてたって本当?」
亜利沙「あれは! 私利私欲のためなど断じてなく! あくまで防犯目的で!」
育「ほんとうに?」
亜利沙「えぇ! アイドルの所属している劇場の更衣室は最も犯罪者に狙われやすい箇所! そこの守りを固めようというのは防犯上至極真っ当な意見かとありさは思います!!」
琴葉「うーん、確かにそう言われると……」
百合子「琴葉さん! 騙されないでください!」
亜利沙「そうです! ありさは既に美咲さんに防犯に必要な経費として申請済み! データもありさが作ったセキュリティで美咲さんと小鳥さんしか見れないように」
育「カメラじゃなくて良いんじゃない?」
亜利沙「えっ」
13: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:37:31.04 ID:3eST28oJ0
育「防犯だったら泥棒さんが来たらおっきな音が鳴るとか。カメラをつけるにしても入り口から外側に向けて付けるとか」
亜利沙「そ、それはですねぇ。狡猾な犯罪者というのは、内側の守りを固めないことには……」
育「それなら良いよね? 百合子さん」
百合子「ま、まぁそれなら……」
亜利沙「で、ですがっ! ありさはアイドルちゃんを守るために……!」
育「亜利沙さん、なにか困るの?」
亜利沙「こ、困りませんが……!」
育「じゃあこの件はこれで解決だね! 良かったね百合子さん!」
百合子「すごいです! 本当に委員長みたいだったよ育ちゃん!」
育「えっへん!」
琴葉「私だったらきっと解決できなかったと思う」
百合子「琴葉さんさっきから気が抜けてません?」
14: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:38:10.03 ID:3eST28oJ0
育「これからは『委員長』のわたしにもっと頼ってくれて良いからね!」
百合子「私はレッスンに戻るついでにみんなに伝えてきますね」
亜利沙「ありさも広報担当としてこのニュースを世界に広めなくては……!」パシャパシャ
琴葉「これは良いの?」
育「もう、今回だけだからね」
亜利沙「神……ッ!!!」パシャパシャ
15: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:38:48.39 ID:3eST28oJ0
琴葉「育ちゃんのお陰で私はリラックスできるね」
育「委員長が交代したからって、琴葉さんもダラダラしたら駄目だよ?」
琴葉「はい……」
美也「あ、育ちゃん。少し良いですか~」
育「美也さん! どうしたの?」
美也「育ちゃんが委員長になったと聞きまして~」
琴葉「噂が広まるのが早い」
16: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:40:02.93 ID:3eST28oJ0
美也「その『委員長』というのは、どのように決められたのでしょうか~」
育「『せしゅーせー』だよ! 琴葉さんから引き継いだの!」
琴葉「そうだっけ?」
美也「選挙はしていないのですね~。それなら~」
美也「私も『委員長』に立候補します~。これで委員長選挙が必要になりますね~」
育「せんきょ?」
琴葉「選挙?」
美也「それでは~」
美也「第765回765プロアイドル委員長争奪総選挙、スタートです~♪」
育「え?」
琴葉「え?」
17: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:40:42.15 ID:3eST28oJ0
美也のLINEグループへの投稿により、第765回765プロアイドル委員長争奪総選挙の開催が全アイドルに告知された。
765プロダクションの委員長の座を争うこの総選挙は、立候補自由かつ自由投票により最も得票数の多かったアイドルが
第765代765プロダクション委員長に就任するという、格式高い行事なのである!
琴葉「え、私が司会?」
美也「はい~。司会は代々前委員長が執り行っているみたいです~」
琴葉「そうなんだ……」
育「今日の琴葉さん流され過ぎじゃない?」
18: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:41:27.37 ID:3eST28oJ0
琴葉「え~、ただいまより第765回765プロアイドル委員長争奪総選挙を開催します!」
恵美「ヒューヒュー!」
エレナ「ピーピー!」
琴葉「静粛に! 厳正なる選挙の場ですよ!」
育「琴葉さんがノリノリだぁ」
桃子「琴葉さんどうしたの?」
環「くふふ、なんか面白そうだぞ」
美也「腕がなりますな~」
麗花「ねぇねぇ、私は指から肩まで順番に鳴るよ!」パキキキキ
ジュリア「音階奏でんな。身体傷めるぞ」
19: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:42:19.56 ID:3eST28oJ0
琴葉「それでは委員長候補者の方は前へ!」
育「えっと、よろしくお願いします!」
美也「勝負ですよ~! お~!」
琴葉「あれ? 他には?」
恵美「うんにゃ、アタシたちは何となく来ただけだし」
環「たまきたちも、いくが何かするから来ただけだよ」
ジュリア「あたしはレイに無理矢理連れて来られて……」
麗花「はいはーい! じゃあ私も委員長やりまーす!」
ジュリア「やるんかい」
琴葉「はい。それじゃあ委員長候補は育ちゃん、美也、麗花さんですね。前へ」
20: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:42:51.52 ID:3eST28oJ0
琴葉「それでは候補者から順に演説をしてもらいます」
育「えんぜつ?」
琴葉「所信表明かな? 委員長になって何をしたいとか、どんなことを頑張るとか」
麗花「えんぜつ?」
琴葉「麗花さんは最後に回すのでそれまでに考えていてくださいね」
麗花「はーい!」
美也「先攻は育ちゃんに譲りますよ~」
育「はいっ!」
21: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:43:36.27 ID:3eST28oJ0
育「中谷育です! あずさお姉ちゃんからミス・ラベンダーを引き継ぐために、劇場の『委員長』を経験させてもらいたいと思っています!」
桃子「ふぅん、そういうことだったんだ」
育「わたしが委員長になったら、みんながしっかりアイドルとして頑張れるように、いっぱいサポートするよ!」
育「あとはプロデューサーさんがあんまり大変にならないように、わたしが支えてあげる!」
エレナ「イクは良い子だネー」
恵美「間違いないね」
育「よろしくお願いします! 終わります!」
ジュリア「もうこれ育が委員長で良くないか?」
琴葉「ダメです。厳正なる選挙なので」
ジュリア「琴葉マジでどうした?」
22: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:44:16.90 ID:3eST28oJ0
美也「次は私ですね~。みなさん初めまして~、宮尾美也です~」
エレナ「ヒューヒュー! ミヤかわいいヨー!」
美也「ありがとうございます~。え~、私が委員長になった暁にはですね~」
美也「週に一度のお茶会を約束します~」
恵美「お、良いじゃん良いじゃん」
琴葉「あ、でも次年度の予算を申請するなら先週までに申請してもらわないと……」
美也「おや~」
麗花「お茶会、出来ないの?」
琴葉「いえ、出来ないというわけでは。少額であれば計画変更という形で何とか」
ジュリア「コトハはどういうポジションなんだよ」
美也「大丈夫そうですね~。まずはここにいる皆さんでお茶会しましょうか~」
環「やった~! じゃあたまき、冷蔵庫からコーラ持ってくる!」
ジュリア「ファンキーなお茶会だなオイ」
23: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:44:52.76 ID:3eST28oJ0
エレナ「アレ? でもお茶会ならイインチョーにならなくても出来るんじゃない?」
桃子「たしかに。星梨花とか春香さんとか、時々やってるしね」
美也「そういえばそうですね~」
美也「じゃあ私は委員長は辞退します~。来る途中に美味しそうな和菓子を買ってきたので、私はお茶を淹れてきますね~」
恵美「にゃはは、美也は自由だなぁ」
琴葉「ということは、育ちゃんと麗花さんの一騎打ち……?」
ジュリア「やる意味ある?」
琴葉「厳正な、選挙、なので……?」
ジュリア「自信無くしてるんじゃないよ」
24: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:45:50.60 ID:3eST28oJ0
麗花「はいはーい! じゃあ私の番ですね! 私が委員長になったら、なったら~、う~ん何しようかな~」
桃子「さっき琴葉さんが考えておいてって言ってたのに」
麗花「じゃあ私が委員長になったら、劇場に気球を付けて、フワ~って飛ばしちゃいます」
ジュリア「絶対止めろ」
恵美「上に立たせちゃいけない人間っているよね」
麗花「あれあれ、みんな気球嫌い? じゃあ飛行機みたいにガシーンって変形させちゃおっかな」
環「変形!? かっこいい!」
エレナ「サンバだネ」
ジュリア「どういう評価だよ」
25: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:46:26.82 ID:3eST28oJ0
琴葉「それでは投票に移ります!」
ジュリア「やる意味ある?」
琴葉「厳正な選挙なので!!!!」
ジュリア「自信取り戻してるんじゃねぇよ」
琴葉「はい、お手元にABと書いてある札がありますね。それをせーので挙げてください」
桃子「急にバラエティっぽくなったね」
エレナ「コトハは準備が良いネー」
琴葉「Aが育ちゃん、Bが麗花さんということで。投票権があるのは恵美、エレナ、桃子ちゃん、環ちゃん、ジュリアちゃんの五名、三票以上獲得した人が委員長です。それでは行きますよ」
育「ドキドキ……」
麗花「わくわく……」
26: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:47:15.77 ID:3eST28oJ0
琴葉「せーのっ!」
バッ
琴葉「決まりました! 育ちゃん四票、麗花さん一票で育ちゃんが委員長です!」
環「あ、まちがえちゃった。こっちが育?」
琴葉「訂正です! 育ちゃん五票、麗花さんゼロ票!」
ジュリア「死体蹴りやめろ」
麗花「う~ん、残念♪」
エレナ「ゼンゼン残念そうじゃないネ」
育「これでわたしが委員長?」
琴葉「そうだよ。今この時から、育ちゃんが正式な委員長になったの」
育「わぁ、やったぁ! みんな、よろしくね!」
桃子「良かったね、育」
27: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:48:02.42 ID:3eST28oJ0
あずさ「おめでとう育ちゃん。ミス・ラベンダーとして祝福するわ」
育「あずさお姉ちゃん!」
琴葉「あずささん! 戻るなら戻るって言ってください!」
琴葉「百合子ちゃんがさっきプロデューサーに頼まれてオーストラリアに向けて飛び立ったばかりですよ!」
恵美「百合子かわいそう」
あずさ「生徒会長とはこの学園の規範となる者、常に気品と礼節を忘れないようにね」
育「はいっ!」
環「せーとかいちょー?」
桃子「そういう設定なんじゃない?」
28: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:48:31.98 ID:3eST28oJ0
エレナ「デモ委員長ってなにするの? コトハみたいな?」
育「さっき琴葉さんに教えてもらったんだ! ほら!」
ジュリア「わぁノートがびっしり。育は偉いな」
育「えへへ♪」
美也「お茶を淹れてきました~。あ、委員長。お茶会を開きたいのですがよろしいでしょうか~」
育「うん、良いよ!」
美也「ありがとうございます~」
麗花「じゃあ劇場をびゅーんって飛ばしても良い?」
育「それは近所の人の迷惑になるからダメだよ!」
恵美「冷静~」
29: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:49:12.03 ID:3eST28oJ0
育「それじゃあみんなにもお茶会の連絡しなきゃ! 琴葉さん!」
琴葉「はい。それではわたくしめが皆に連絡致します」
環「なんかことは今日おもしろいぞ~」
あずさ「育ちゃん、こんなに立派になって……!」
エレナ「あずさはお母さんみたいだネ」
育「それじゃあ、今からお茶会を開催します!」
美也「お~! 新委員長の初仕事ですな~」
育「えへへ、今日からわたしが『委員長』だからねっ!」
おわり
30: ◆ivbWs9E0to 2020/12/28(月) 07:50:07.84 ID:3eST28oJ0
終わりました。HTML依頼出してきます。
オチも何も無くてすみません。
委員長の育ちゃん可愛いなぁ。
オチも何も無くてすみません。
委員長の育ちゃん可愛いなぁ。
引用元: ・【ミリマスSS】育「今日からわたしが『委員長』だからね!」琴葉「えっ」
魔王「勇者よ、貴様には究極の“絶望”を味わわせてやろう」勇者「なんだと!?」
2020-12-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:11:08.04 ID:Su8ccyMg0
勇者「覚悟しろ! お前を倒し、姫と平和を取り戻す!」
魔王「人間の分際でよくぞここまでたどり着いたものだ……」
魔王「勇者よ、貴様はただ殺すだけでは飽き足らん。貴様には究極の“絶望”を味わわせてやろう」
勇者「なんだと……!?」
魔王「一切の防御はしない。さぁ、貴様の最高の技を放ってこい!」
勇者「…………!?」
魔王「どうした、怖気づいたか?」
勇者「後悔するなよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608883867
魔王「人間の分際でよくぞここまでたどり着いたものだ……」
魔王「勇者よ、貴様はただ殺すだけでは飽き足らん。貴様には究極の“絶望”を味わわせてやろう」
勇者「なんだと……!?」
魔王「一切の防御はしない。さぁ、貴様の最高の技を放ってこい!」
勇者「…………!?」
魔王「どうした、怖気づいたか?」
勇者「後悔するなよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608883867
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:11:45.44 ID:Su8ccyMg0
勇者「はああああああああ……!!!」
勇者(全魔力を剣に集中……!)バチバチバチッ
勇者「行くぞッ!」
魔王「…………」
勇者「魔滅閃ッ!!!」ブオンッ
ズガァァァァァンッ!!!
勇者「や、やった……! 魔王を倒した……!」
勇者(全魔力を剣に集中……!)バチバチバチッ
勇者「行くぞッ!」
魔王「…………」
勇者「魔滅閃ッ!!!」ブオンッ
ズガァァァァァンッ!!!
勇者「や、やった……! 魔王を倒した……!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:12:14.12 ID:Su8ccyMg0
魔王「こんなものか?」シュゥゥゥ…
勇者「え……!?」
魔王「これが全力だとするなら……ガッカリだ」
勇者「そんな……魔滅閃を受けて無傷だなんて……」
魔王「フハハハハッ! “最強の必殺技が通用しなかった”……これほどの絶望はあるまい!」
【絶望シーン1 最強の必殺技が通用しない】
勇者「え……!?」
魔王「これが全力だとするなら……ガッカリだ」
勇者「そんな……魔滅閃を受けて無傷だなんて……」
魔王「フハハハハッ! “最強の必殺技が通用しなかった”……これほどの絶望はあるまい!」
【絶望シーン1 最強の必殺技が通用しない】
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:12:43.49 ID:Su8ccyMg0
勇者「……フッ」
魔王「む?」
勇者「笑わせてくれる、こんなのが絶望だと?」
魔王「ど、どういうことだ!?」
勇者「今から俺がもっとすごい絶望を味わわせてやる」
魔王「なにっ!?」
勇者「奥の手を放ってこい。そうすれば分かる」
魔王「ぐぬぅぅぅ……!」
魔王「む?」
勇者「笑わせてくれる、こんなのが絶望だと?」
魔王「ど、どういうことだ!?」
勇者「今から俺がもっとすごい絶望を味わわせてやる」
魔王「なにっ!?」
勇者「奥の手を放ってこい。そうすれば分かる」
魔王「ぐぬぅぅぅ……!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:13:12.03 ID:Su8ccyMg0
魔王「魔界で100年修行して会得したこの技……」ゴゴゴゴゴ…
魔王「魔界の王が繰り出す最大奥義、受けてみるがいい!」
魔王「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
魔王「ふははは、どうだ!?」
勇者「ぐ……!」シュゥゥゥ…
魔王「さすが勇者、生きておったか! だが、大ダメージのようだな!」
魔王「魔界の王が繰り出す最大奥義、受けてみるがいい!」
魔王「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
魔王「ふははは、どうだ!?」
勇者「ぐ……!」シュゥゥゥ…
魔王「さすが勇者、生きておったか! だが、大ダメージのようだな!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:13:43.93 ID:Su8ccyMg0
魔王「ならばもう一発――」
勇者「えぇと、今の技……たしかこうか?」ゴゴゴゴゴ…
魔王「え?」
勇者「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
魔王「ちょっ!?」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
勇者「えぇと、今の技……たしかこうか?」ゴゴゴゴゴ…
魔王「え?」
勇者「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
魔王「ちょっ!?」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:14:13.99 ID:Su8ccyMg0
魔王「うぐぐぐ……!」
魔王「バカな……! ワシが100年かけて会得した奥義を……!」
勇者「どうだ、“苦労して会得した技をコピーされる”……絶望しただろう!」
魔王「ぐぬぬぬ……! おのれ……!」
【絶望シーン2 苦労して会得した技をあっさりコピーされる】
魔王「バカな……! ワシが100年かけて会得した奥義を……!」
勇者「どうだ、“苦労して会得した技をコピーされる”……絶望しただろう!」
魔王「ぐぬぬぬ……! おのれ……!」
【絶望シーン2 苦労して会得した技をあっさりコピーされる】
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:14:48.69 ID:Su8ccyMg0
魔王「ま、まだだ!」
勇者「ほう、まだやる気か?」
魔王「今度はワシが絶望を教えてやる!」
勇者「奥義をコピーされる以上の絶望はないと思うがねえ……」
魔王「これを使う!」サッ
勇者「それは?」
魔王「魔界に伝わる敵の強さを測る装置だ! これでお前を測定する!」ピピピ…
魔王「ほう、10000……素晴らしい数値だ。部下たちでは敵わぬわけだ」
勇者「おいおい、お前が絶望してるじゃないか」
勇者「ほう、まだやる気か?」
魔王「今度はワシが絶望を教えてやる!」
勇者「奥義をコピーされる以上の絶望はないと思うがねえ……」
魔王「これを使う!」サッ
勇者「それは?」
魔王「魔界に伝わる敵の強さを測る装置だ! これでお前を測定する!」ピピピ…
魔王「ほう、10000……素晴らしい数値だ。部下たちでは敵わぬわけだ」
勇者「おいおい、お前が絶望してるじゃないか」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:15:20.78 ID:Su8ccyMg0
魔王「次はお前がワシを測るといい」ポイッ
勇者「サンキュー」
勇者(俺が10000なら、魔王はせいぜい9000ぐらいのはず……)ピピピ…
150000
勇者「え……!? 15万……!?」
魔王「…………」ドヤァ…
勇者「いや、これはおかしい! きっと測り方を間違えて……」ピピピ…
150000
勇者「そ、そんな……!」
勇者「サンキュー」
勇者(俺が10000なら、魔王はせいぜい9000ぐらいのはず……)ピピピ…
150000
勇者「え……!? 15万……!?」
魔王「…………」ドヤァ…
勇者「いや、これはおかしい! きっと測り方を間違えて……」ピピピ…
150000
勇者「そ、そんな……!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:15:50.82 ID:Su8ccyMg0
魔王「ワシの強さは……150000です」
勇者「うわああああっ……!」
勇者「1万と15万……こんなの勝負にならないじゃないか! どうしたらいいんだ!」
勇者「もうダメだ……!」
魔王「数字ほど分かりやすい指標もあるまい! フハハハハハッ!」
【絶望シーン3 強さを数値化したら敵が圧倒的に上だった】
勇者「うわああああっ……!」
勇者「1万と15万……こんなの勝負にならないじゃないか! どうしたらいいんだ!」
勇者「もうダメだ……!」
魔王「数字ほど分かりやすい指標もあるまい! フハハハハハッ!」
【絶望シーン3 強さを数値化したら敵が圧倒的に上だった】
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:16:17.09 ID:Su8ccyMg0
勇者「次は俺の番だ!」
魔王「ほう? まだ足掻くのか。まぁいい、やってみせよ」
勇者「数字には数字でお返しするしかないようだな」
勇者「実は俺の国には勇者がたくさんいてな。≪勇者ランキング≫なんてのもあるんだ」
魔王「勇者を強さ順に序列化したものか」
勇者「その通り。今から俺の順位を教えてやろう……」
魔王(聞くまでもない。ここまでたどり着いたんだから、一位に決まってる……)
魔王「ほう? まだ足掻くのか。まぁいい、やってみせよ」
勇者「数字には数字でお返しするしかないようだな」
勇者「実は俺の国には勇者がたくさんいてな。≪勇者ランキング≫なんてのもあるんだ」
魔王「勇者を強さ順に序列化したものか」
勇者「その通り。今から俺の順位を教えてやろう……」
魔王(聞くまでもない。ここまでたどり着いたんだから、一位に決まってる……)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:16:54.36 ID:Su8ccyMg0
勇者「8位だ」
魔王「8……だと……!?」
勇者「俺の≪勇者ランキング≫は8位……つまり、俺より上がさらに7人いるってことだ」
魔王「そ、そんな……!」
魔王(こいつ一人にもこれだけ手こずってるのに、あと7人も……!?)
魔王(しかも、こういうランキングって大抵上位3人ぐらいがケタ違いの強さだし……)
魔王「どうすればよいのだ……!」
勇者「おやおや、顔が青ざめてるぞぉ? 絶望してしまったかなぁ?」
【絶望シーン4 強敵より強い奴がまだまだいると判明する】
魔王「8……だと……!?」
勇者「俺の≪勇者ランキング≫は8位……つまり、俺より上がさらに7人いるってことだ」
魔王「そ、そんな……!」
魔王(こいつ一人にもこれだけ手こずってるのに、あと7人も……!?)
魔王(しかも、こういうランキングって大抵上位3人ぐらいがケタ違いの強さだし……)
魔王「どうすればよいのだ……!」
勇者「おやおや、顔が青ざめてるぞぉ? 絶望してしまったかなぁ?」
【絶望シーン4 強敵より強い奴がまだまだいると判明する】
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:17:46.94 ID:Su8ccyMg0
魔王「ええい、まどろっこしい! こうなったら実力行使よ!」
魔王「せやぁぁぁっ!」
パキィンッ!
勇者「俺の剣が……!」
魔王「どうだ、“武器が壊れる”! 共に戦ってきた相棒が砕け散り、さぞ絶望しただろう!」
勇者「ぐっ……!」
【絶望シーン5 武器が壊れる】
魔王「せやぁぁぁっ!」
パキィンッ!
勇者「俺の剣が……!」
魔王「どうだ、“武器が壊れる”! 共に戦ってきた相棒が砕け散り、さぞ絶望しただろう!」
勇者「ぐっ……!」
【絶望シーン5 武器が壊れる】
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:18:13.70 ID:Su8ccyMg0
勇者「まあ、武器破壊って強化フラグでもあるんだけどな。新しい剣手に入ったり」サッ
魔王「新しい剣出してきやがった!」
勇者「俺は武器を壊すなんて生ぬるい真似はしねえ。もっと深い絶望を味わわせる!」
勇者「はあっ!」
ズバッ! ボトッ…
魔王「ぐわああああああっ! 右腕がっ……!」
【絶望シーン6 四肢欠損】
魔王「新しい剣出してきやがった!」
勇者「俺は武器を壊すなんて生ぬるい真似はしねえ。もっと深い絶望を味わわせる!」
勇者「はあっ!」
ズバッ! ボトッ…
魔王「ぐわああああああっ! 右腕がっ……!」
【絶望シーン6 四肢欠損】
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:18:49.19 ID:Su8ccyMg0
勇者「終わったな……。いくら魔王といえど、片腕じゃ怖くない」
魔王「ぐ……ワシの運命もここまでか……」
勇者(やった……! 魔王に絶望を味わわせてやったぞ!)
魔王「なんちゃって!」
勇者「へ……」
魔王「ぬううう……ふんっ!」ズボォッ!
勇者「バカな……! 腕が再生しやがった……!」
【絶望シーン7 大ダメージを与えたと思ったら再生される】
魔王「ぐ……ワシの運命もここまでか……」
勇者(やった……! 魔王に絶望を味わわせてやったぞ!)
魔王「なんちゃって!」
勇者「へ……」
魔王「ぬううう……ふんっ!」ズボォッ!
勇者「バカな……! 腕が再生しやがった……!」
【絶望シーン7 大ダメージを与えたと思ったら再生される】
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:19:19.71 ID:Su8ccyMg0
魔王「フハハハハ、どうだ!」
勇者「こうなったら、これだけはやりたくなかったが……」
勇者「カモーン!」
魔仙人「ほっほっほ」
魔王「あなたは……師匠! 年老いてなお、ワシ以上の実力を持つ……!」
勇者「今から俺とこの魔仙人が戦う。お前は黙って見てろ」
魔仙人「行くぞよ」
勇者「来いっ!」
勇者「こうなったら、これだけはやりたくなかったが……」
勇者「カモーン!」
魔仙人「ほっほっほ」
魔王「あなたは……師匠! 年老いてなお、ワシ以上の実力を持つ……!」
勇者「今から俺とこの魔仙人が戦う。お前は黙って見てろ」
魔仙人「行くぞよ」
勇者「来いっ!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:19:52.26 ID:Su8ccyMg0
勇者「でぇやぁぁぁっ!」
魔仙人「きええええっ!」
ザンッ……!
魔仙人「うぐぐ……無念じゃ……」ドサッ…
魔王「師匠ッ! 師匠ォォォォォッ!」
魔王「そんな……魔界最強である師匠がこうも簡単に……」ガクッ
魔仙人「もう帰っていいの?」
勇者「あちらからどうぞ」
【絶望シーン8 味方サイドの最強キャラが倒されてしまう】
魔仙人「きええええっ!」
ザンッ……!
魔仙人「うぐぐ……無念じゃ……」ドサッ…
魔王「師匠ッ! 師匠ォォォォォッ!」
魔王「そんな……魔界最強である師匠がこうも簡単に……」ガクッ
魔仙人「もう帰っていいの?」
勇者「あちらからどうぞ」
【絶望シーン8 味方サイドの最強キャラが倒されてしまう】
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:20:30.12 ID:Su8ccyMg0
勇者「自分より強い師匠を倒され、絶望してしまったようだな」
魔王「あうう……」
勇者「今のお前なら容易くトドメを刺せる! 魔滅閃ッ!!!」
魔王「ぐぎゃああああああ……!」
ズガァァァァァンッ!!!
勇者「さっきは効かなかった魔滅閃だが、絶望したお前になら“効果は抜群”だ!」
勇者「魔王は死体になった! 俺の勝利だ!」
魔王「あうう……」
勇者「今のお前なら容易くトドメを刺せる! 魔滅閃ッ!!!」
魔王「ぐぎゃああああああ……!」
ズガァァァァァンッ!!!
勇者「さっきは効かなかった魔滅閃だが、絶望したお前になら“効果は抜群”だ!」
勇者「魔王は死体になった! 俺の勝利だ!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:20:56.32 ID:Su8ccyMg0
魔王「ふ、ふふ……ふふふ……」ムクッ
勇者「な、なにっ!?」
魔王「これぞシンプルな絶望展開! “死んだと思った敵が生きてた”!」
魔王「どうだ、絶望したかァ!?」
勇者「し、しました……」ガクガク
【絶望シーン9 死んだと思った敵が生きていた】
勇者「な、なにっ!?」
魔王「これぞシンプルな絶望展開! “死んだと思った敵が生きてた”!」
魔王「どうだ、絶望したかァ!?」
勇者「し、しました……」ガクガク
【絶望シーン9 死んだと思った敵が生きていた】
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:21:22.53 ID:Su8ccyMg0
魔王「終わりだ、勇者ッ!」
魔王「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
魔王「やった! 勇者が消し飛んだ! ワシの勝ちだ!」
魔王「暗黒怨波ァァァァァッ!!!」
ズオオオオオオオオオッ!
ズガァァァァンッ!
魔王「やった! 勇者が消し飛んだ! ワシの勝ちだ!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:22:09.30 ID:Su8ccyMg0
勇者「甘いな!」
魔王「ぬ……!? ふん、さっきワシがやったのと同じ絶望シーンではないか。芸のない奴め」
勇者「果たして同じかな?」
魔王「え……?」
勇者B「勝負だ、魔王!」
勇者C「やっとここまで来たぞ!」
勇者D「倒してやる!」
ウジャウジャウジャウジャウジャ…
魔王「ひいいいいっ! 倒したはずの勇者と同じのがいっぱい!」
勇者「ざっと100人はいるぞ」
【絶望シーン10 倒した敵と同じ奴が大量に現れた】
魔王「ぬ……!? ふん、さっきワシがやったのと同じ絶望シーンではないか。芸のない奴め」
勇者「果たして同じかな?」
魔王「え……?」
勇者B「勝負だ、魔王!」
勇者C「やっとここまで来たぞ!」
勇者D「倒してやる!」
ウジャウジャウジャウジャウジャ…
魔王「ひいいいいっ! 倒したはずの勇者と同じのがいっぱい!」
勇者「ざっと100人はいるぞ」
【絶望シーン10 倒した敵と同じ奴が大量に現れた】
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:22:44.19 ID:Su8ccyMg0
魔王「やるな……」ハァハァ…
勇者「お前こそ……」ハァハァ…
魔王「この絶望対決、なんだか楽しくなってきた!」
勇者「分かる。普通に戦うより楽しい!」
魔王「こうなったら、どこまで絶望感を追求できるかとことんやってみないか?」
勇者「いいだろう! じゃあ、次はお前の番……」
「ねえ……二人とも、さっきから何してるの?」
勇者「お前こそ……」ハァハァ…
魔王「この絶望対決、なんだか楽しくなってきた!」
勇者「分かる。普通に戦うより楽しい!」
魔王「こうなったら、どこまで絶望感を追求できるかとことんやってみないか?」
勇者「いいだろう! じゃあ、次はお前の番……」
「ねえ……二人とも、さっきから何してるの?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:23:40.09 ID:Su8ccyMg0
勇者「え……!?」
魔王「姫……!?」
姫「てっきり私のために二人で死闘してると思いきや、二人してふざけちゃって……」
勇者「いや、決してふざけてるわけじゃ……」
魔王「そうそう! ワシら、真剣に絶望について考えて……」
姫「ふうん、そう」
姫「だったら私が……二人に真の絶望を教えてあげる」パキポキ…
勇者「ひいいっ! ちょっと待って!」
魔王「落ちつこう? 話せば分か――」
魔王「姫……!?」
姫「てっきり私のために二人で死闘してると思いきや、二人してふざけちゃって……」
勇者「いや、決してふざけてるわけじゃ……」
魔王「そうそう! ワシら、真剣に絶望について考えて……」
姫「ふうん、そう」
姫「だったら私が……二人に真の絶望を教えてあげる」パキポキ…
勇者「ひいいっ! ちょっと待って!」
魔王「落ちつこう? 話せば分か――」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:24:35.99 ID:Su8ccyMg0
勇者「ぎゃあああああああああああああっ!!!」
魔王「助けてええええええええええええっ!!!」
勇者と魔王が仲良くボコられたので、この物語はここでお終いです。
作者の次回作にご期待下さい!
【絶望シーンFinal 作品が打ち切りになる】
END
魔王「助けてええええええええええええっ!!!」
勇者と魔王が仲良くボコられたので、この物語はここでお終いです。
作者の次回作にご期待下さい!
【絶望シーンFinal 作品が打ち切りになる】
END
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 17:25:03.69 ID:Su8ccyMg0
ありがとうございました
引用元: ・魔王「勇者よ、貴様には究極の“絶望”を味わわせてやろう」勇者「なんだと!?」
未央「暇だね」藍子「暇ですね」
2020-12-31
1: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:28:24.05 ID:UNZskKHx0
デレマスのss
ちゃんみおと藍子ちゃんとあかねちんが出てきます
独自設定あり 軽度のキャラ崩壊注意
あかねちんが実家通いという設定です
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520918903
ちゃんみおと藍子ちゃんとあかねちんが出てきます
独自設定あり 軽度のキャラ崩壊注意
あかねちんが実家通いという設定です
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520918903
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2: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:30:22.09 ID:UNZskKHx0
未央「犬!」
藍子「ハムスター」
未央「チンチラ」
藍子「カワウソ」
未央「キツネ」
藍子「スズメ、とか」
未央「……もう思いつかないねー」
藍子「そうですね」
ガチャ
モバP「あ゙ー疲れた、ったく椅子ぐらい自分らで片付けろっての……どしたん君ら?」
未央「あ、プロデューサー!」
藍子「お疲れ様です」
P「おーお疲れ様。で、何してんの?」
未央「暇つぶしだよ」
P「暇つぶしねぇ……なんか動物の名前が聞こえてきてたけど」
藍子「もふもふな動物を言い合ってるんですよ」
P「へぇ。そりゃまた何で」
未央「あかねちんが居ないからね」
3: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:30:57.96 ID:UNZskKHx0
P「あいつ今日はロケで地方に一泊だもんな。で、茜がもふもふな動物とどう関係するんだ?」
未央「あかねちんってほら、もふもふじゃない? 髪の毛いっぱいだし」
P「確かに」
藍子「ハムスターとか犬に似てませんか?」
P「……飛躍しすぎじゃね?」
未央「想像してみてよプロデューサー。あかねちんと、机の上に置かれたご飯」
P「…………」
藍子「美味しそうなご飯を前に、涎を垂らす茜ちゃんです。でも茜ちゃんはまだご飯に手を付けないんです。お預けされているんです」
未央「……犬だよね?」
P「待って、まだ分かんない」
藍子「ドッグフードを前にして、でも『待て』と命令されているから待機してる犬を想像してみてください。……すっごく、似てませんか?」
未央「……もう、犬だよね?」
P「…………」
P「…………確かに」
4: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:31:24.86 ID:UNZskKHx0
未央「それでね、あかねちんのお預けがね、解除されるんだよ」
藍子「そうしたらですね、茜ちゃんは満面の笑みでご飯を頬張り始めるんですよ」
未央「……これはもう、ハムスターだよね?」
P「待って。置いていかないでくれ」
未央「えぇ……? 物分かりが悪いなぁプロデューサーは」
藍子「ハムスターってほら、よく頬にヒマワリの種を入れてるじゃないですか。あんなイメージですよ」
未央「……これはつまり、ハムスターだよね?」
P「…………」
P「………………」
P「………………確かに」
5: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:31:56.69 ID:UNZskKHx0
未央「あかねちんってさ、よく夕日に向かって走ってるじゃん?」
未央「…………犬じゃん!」デデーン
P「何そのオーバーリアクション。よく分からないんだが」
藍子「犬ってボールとかフリスビー投げたらそっちに向かって走っていきますよね」
未央「…………」
未央「…………それはもう、犬だよね? 犬っぽいというより、もう、実質犬だよね?」
P「…………」
P「………………」
P「……………………」
P「……………………確かに」
6: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:32:25.16 ID:UNZskKHx0
未央「動物ってさ、人を癒す力があるんだよね」
P「あー、駅前にセラピードッグ集団とかたまにいるもんな」
未央「ねぇプロデューサー。癒しを取り除かれたら人はどうなると思う?」
P「……さぁ?」
未央「こうなるんだよ」グデーン
藍子「未央ちゃん今朝からずっとこの調子で……」
P「ああ、それで元気がないのか。パッションなのに」
未央「パッションなのにね」グデーン
藍子「現実に茜ちゃんがいないなら、脳内の茜ちゃんに頼るしかないってことで、茜ちゃんに似てる動物を挙げてたわけです」
P「ハイレベルだなぁ。茜の写真とかでいいじゃないの」
未央「試してみたけどピンと来なくて」ダラーン
藍子「写真の中の茜ちゃんは動かないですからね」
未央「よくブレてるけどね。しかも何故かあかねちんだけ」
7: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:32:56.11 ID:UNZskKHx0
未央「ああーもう! 暇だよ暇!」ガタン
P「やおら立ち上がったな」
藍子「やおら立ち上がりましたね」
未央「普段ツッコミ不足で嘆いてるけどさ、ボケがいないのも困りものだよね」
藍子「茜ちゃんはボケてるんじゃなくて真面目に受け答えしてるつもりなんだと思うけど……」
未央「そうだあーちゃん、代わりにボケやってよ!」
藍子「えぇ?!」
P「急に生き生きし始めたな」
未央「ねぇプロデューサー! あーちゃんのボケ見てみたいよね?」
藍子「ちょっと、や、やめてよぉ」
P「そりゃ見てみたいけどさ」
藍子「プロデューサーさんも……」
未央「よーし決まり!」
藍子「うぅ……」
未央「じゃああーちゃん、なんかボケて! 321はい!」
藍子「……って雑ですよ!!! もっと環境整えてくださいよ!!!」クワッ
P「おー。鋭いツッコミ」
未央「キャラ崩壊してない? 大丈夫?」
藍子「…………///」カオマッカ
P「うわ、めっちゃ照れてる」
未央「写真撮ろっと」パシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ
P「怒涛の10連射だ」
8: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:33:29.18 ID:UNZskKHx0
藍子「意外とツッコミって出来るものなんですね」
未央「あーちゃん才能あるんじゃないの? ところでスマホ返してほしいな」
藍子「そんな才能要らないよぉ……」
P「バラエティ系の番組に出たこともあったし、多少鍛えられたのかもな」
未央「あーちゃんの意外な一面を発掘したよね。ところでスマホ返して。うん、謝るから」
藍子「私は怒りました。絶対にスマホは返しませんっ」プイッ
未央「ごめんよあーちゃん。消すから。『最近削除した項目』からも消すから」
藍子「……本当に?」
未央「本当だよ」
藍子「絶対に消しますか?」
未央「もちろん!」
藍子「神に誓って?」
未央「神に誓って!」
藍子「でも本当は?」
未央「消す前にあかねちんに送る」
9: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:33:58.31 ID:UNZskKHx0
未央「嘘嘘嘘! ジョークだよ! 未央ちゃんジョーク! ああっ返して!」
藍子「もう怒りました。どんな手段も辞しません」
P「2人とも好戦的だなぁ」
藍子「パスコードをわざと間違え続けて、50年はロック解除できないようにしちゃいますからね」
未央「それ冗談じゃ済まないやつだよ! ホント謝るから! プロデューサーもしみじみ眺めてないで手伝って!」
P「どう手伝えと」
藍子「ふんだ。スマホのカバーをきらりちゃんのと交換しちゃいます」ツーン
未央「絶妙に恥ずかしいからやめて!」
P「きらりに失礼じゃないか?」
10: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:34:51.76 ID:UNZskKHx0
未央「散々な目にあった」
P「返してくれたからいいじゃないか」
未央「まぁね。ところで、あーちゃんがレッスンに行っちゃったからなおさら暇なんだけど」グデーン
P「また元気がなくなったな。パッション切れか」
未央「そんなパッションを充電とかガソリンみたいに言わないでよ」ダラーン
P「溶けたバターみたいだ」
未央「……あーちゃん、なんだかんだノリノリだったね」
P「そうだな」
未央「写真、欲しかったなぁ」
P「消されちゃったからな」
未央「でさ、あかねちんの話の続きなんだけど」
P「あぁ、まだあの話続いてたのな」
未央「プロデューサー、他にもふもふな動物思いつかない?」
11: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:35:17.63 ID:UNZskKHx0
P「えぇ、急だな…………タヌキとか」
未央「タヌキねぇ……あんまりあかねちんっぽくないかも。のろまなイメージだし」
P「確かに。茜は素早いもんな」
未央「他には?」
P「そんな急に言われてもなかなか思いつかんよなぁ……テンとか」
未央「テン……って何?」
P「えっ、知らない? カワウソみたいな見た目の」
未央「ちょっと調べてみるね……あっなにこれ! かわいい! ぬいぐるみみたい!」
P「だろ? 飼いたいよな」
未央「飼えるの?」
P「さぁ」
未央「ペットショップには売ってないよね」
P「そりゃね。見たことないし」
未央「ちょっと調べてみるね。……『テン 飼える』で検索っと」
P「そんなので欲しい情報出てくるのか?」
未央「あ、それっぽい内容のヤ〇―知恵袋がヒットしたよ」
P「出てくるのかよ」
未央「許可を取れば捕獲可能らしいよ」
P「マジか」
未央「あかねちん、足早いし捕まえてくれるかもね」
P「さすがに期待しすぎじゃないか?」
12: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:36:47.75 ID:UNZskKHx0
未央「ふと思ったんだけど」
P「おう」カタカタ
未央「漫画とかでさ、ウワサされてると、当の本人がくしゃみするシーンってあるじゃん?」
P「そうだな」カタカタッターン
未央「……あかねちん、今日一日ずっとくしゃみしてそうだよね」
P「確かに」カタカタ
未央「ロケ撮ってるのにね」
P「くしゃみと言えば、茜って風邪引かないよな」
未央「そうだね」
P「…………」
未央「……今さ、あかねちんに失礼なこと言おうとしてなかった?」
13: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:37:50.14 ID:UNZskKHx0
P「…………そんなまさか」
未央「じゃあ今の間は何なの?」
P「……いやいや、あいつアレでいて結構賢いんだよな」
未央「……具体的には?」
P「敬語が上手」
未央「あー、確かに。あの子、体育会系だもんね」
P「局のお偉いさんと話してるときとかでも、結構安心して見てられるんだよな」
未央「私と話すときでも、未だに敬語なんだよね」
P「そういえば茜がタメ口で話してるの見たことないな」
未央「……あかねちんのタメ口を聞きたい!」
P「今度頼んでみたら?」
未央「そういうんじゃなくてさ、もっとこう、自然な形で聞きたい」
P「でも、茜がタメ口でしゃべる相手って存在するのか?」
未央「家族とかは?」
P「さすがに家族相手ならタメ口だよな。『斜陽』じゃあるまいし」
未央「あかねちんの家に遊びに行くしかないね」
14: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:38:49.96 ID:UNZskKHx0
P「そういえば、未央って茜の家に行ったことないのか?」
未央「ん、無いよ?」
P「へぇ、なんか意外だな」
未央「そりゃ、栃木は遠いからね。2時間かかるもん」
P「地理的な問題か……」
未央「他県は他県でも千葉とは大違いだよ」
P「間に埼玉あるもんな」
未央「埼玉県がなかったら近いのになー」
P「埼玉がなかったら色々困るぞ」
未央「ホントに?」
P「仮にさ、埼玉が栃木だったらどうなるんだろう。仮にね」
未央「…………」
P「…………」
未央「栃木スーパーアリーナ」
P「栃木西武ライオンズ」
未央「栃木新都心」
未央「…………」
P「……語呂悪っ」
未央「埼玉が4文字で良かったよ」
15: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:39:26.94 ID:UNZskKHx0
P「茜って2時間かけてこっちまで来てるのか」
未央「あかねちんは早起きできる人だから行きはいいんだけどね。帰りは大体晩御飯の時間に直撃するんだよ」ペラ
P「あー、想像に難くないな」
未央「例えばさ、夕方の5時とかに事務所を出るじゃん?」ペラ
P「……家に着くころには19時とかになってんのか」
未央「そ。なんかさ、申し訳ないよね」カキカキ
P「未央が申し訳なく思うことはないだろ」
未央「まぁね。でもこういうのは理屈じゃないのよ」カキカキ
P「…………ところでそれ、クロスワードか?」
未央「あー、うん。あーちゃんのレッスンが終わるまでの、暇つぶし」
P「あれ? もしかして藍子を待ってたのか」
未央「え、そうだよ? むしろ他になんか理由ある?」
P「ずっとこんなところで何してんのかなーって」
未央「私を何だと思ってるのさ」
16: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:40:09.78 ID:UNZskKHx0
未央「ところでプロデューサー」
P「……ん」カタカタ
未央「未央ちゃんね、手持ちが1000円なのです」
P「…………」カタカタ
未央「あーちゃんと行きたいお店があってね、美味しいお肉が食べれるんだけどね」
P「…………」カタカタ
未央「そのお店の食べたいセットがね、1080円なんだ」
P「……オーケイ未央。ステイ、ステイ」
未央「なんで言い方が洋画チックなの?」
P「みなまで言わずともわかるさ。つまり未央はさ、アレだろう?」
未央「察しが良くて助かるよプロデューサー。たまにはね、アリだと思うんだ」
P「つまり未央は――」
未央「うんうん♪」
17: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:40:55.11 ID:UNZskKHx0
P「80円貸してほしいわけだ」
未央「ちがーう!!!」ガタン
P「えっ?」
未央「仮定の話だよ? もしね、残金0円で家に帰ろうとしてさ、途中で何かあったらどうするの? 私カードとかも持ってないんだよ?」
P「確かにそれは大変だ。じゃあ何かあったときのために500円を追加しよう」
未央「合理的だけども! すごく理にかなってるけれども! もープロデューサーは! 財布の紐が堅いなぁ!!!」
P「ハハッ冗談さ。俺だって社会人の端くれだ。1000円や2000円ぐらい奢ってやろうとも」
未央「ホントに?! やったぁ!!!」ピョンピョン
P「――ただし、条件がある」
未央「さっきから何で洋画チックなの? 条件って何さ!」
P「いや、言ってみたかっただけだけど」
未央「えぇー……」
18: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:42:16.63 ID:UNZskKHx0
P「そうだ未央、こういうのはどうだ? 藍子がレッスンから帰ってくるまでに、そのクロスワードを解ききったら、2000円ぐらいのセット料理を奢ってやろう」
未央「……ホント!? 言ったね? 未央ちゃん本気出したらすごいんだよ?」
P「ほう……具体的には?」
未央「ネットで答えを調べる」
P「ちょ、おま ガチャ 藍子「お疲れ様ですー未央ちゃん待たせちゃってごm
未央「ああああーちゃん!? ちょ、ちょ~っと早すぎるよ!!!」
藍子「え、えぇ? み、未央ちゃん、え? なんで外に? え?」
未央「あーちゃん、ちょっと外で待っててね」
藍子「え、えぇ? 未央ちゃんどうしたn」ガチャン
P「…………」
未央「…………」
P「……今の、シンプルにひどくないか?」
未央「……今のはね、あーちゃんの影武者なんだよ」
P「言い訳下手すぎるだろ……」
19: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:45:28.43 ID:UNZskKHx0
藍子「もう! 今日の未央ちゃんは酷いですっ!」プンスカ
未央「ごめんよあーちゃん。私はどうしてもハンバーグにエビフライをつけたかったんだ。およよよよ……」
藍子「プロデューサーさん……どうしても、だめですか?」
P「そんな捨て猫のような顔で見ないでくれ…… 分かったよ、藍子に免じて2000円のを奢ってやろう」
未央「ホント?! やったぁ!!!」ピョーン
P「今日だけな。……すげえ嬉しそうなのな」
未央「それはほら、演技派だから」
P「演技派」
P「んじゃ、出る準備しろよー」
未央「あいあいさー!」
藍子「はーい♪」
20: ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/03/13(火) 14:46:10.92 ID:UNZskKHx0
―― 一方その頃 ――
茜「っくしゅん!!!!!」
茜「……花粉症ですかね?」ズビー
おわり
引用元: ・未央「暇だね」藍子「暇ですね」
【神様になった日】阿修羅「陽太の為に俺達が出来ること…」
2020-12-31
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:43:46.36 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「陽太がひなちゃんを取り返しに行った!?それは本当か?」
鈴木「はい。陽太先輩は今、佐藤ひなを取り返しに行ってます」
阿修羅「そっか。あいつ、しばらく学校来ないと思ったら……」
阿修羅「わざわざ伝えてくれてありがとな鈴木!」
鈴木「いえ。ではまた、いつか…」
阿修羅「ああまたな。絶対また会いに来いよ。まだバスケのリベンジが出来てないんだからよ」
鈴木「勿論」
プツッ
阿修羅「………~ッ!」ガタッ!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608893026
鈴木「はい。陽太先輩は今、佐藤ひなを取り返しに行ってます」
阿修羅「そっか。あいつ、しばらく学校来ないと思ったら……」
阿修羅「わざわざ伝えてくれてありがとな鈴木!」
鈴木「いえ。ではまた、いつか…」
阿修羅「ああまたな。絶対また会いに来いよ。まだバスケのリベンジが出来てないんだからよ」
鈴木「勿論」
プツッ
阿修羅「………~ッ!」ガタッ!
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:44:50.07 ID:DrN0ANQx0
ピンポーン
伊座並「はい、伊座並ですが」
阿修羅「杏子ちゃん!」
伊座並「…国宝君?」
阿修羅「こんな時間なのにアポもなしに訪ねてごめん!でも、どうしても話しておきたいことがあるんだ!」
伊座並「…もしかして、成神君のこと?」
阿修羅「わかってくれてるなら話は早いぜ!」
伊座並「家に上がって。外、寒いでしょ?」
阿修羅「ありがとう!お言葉に甘えてお邪魔させて貰います!」
伊座並「はい、伊座並ですが」
阿修羅「杏子ちゃん!」
伊座並「…国宝君?」
阿修羅「こんな時間なのにアポもなしに訪ねてごめん!でも、どうしても話しておきたいことがあるんだ!」
伊座並「…もしかして、成神君のこと?」
阿修羅「わかってくれてるなら話は早いぜ!」
伊座並「家に上がって。外、寒いでしょ?」
阿修羅「ありがとう!お言葉に甘えてお邪魔させて貰います!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:45:34.90 ID:DrN0ANQx0
伊座並「成神君、昔から連絡がないときは決まって凄く悩んでる時だった」
阿修羅「鈴木からはひなちゃんを取り返しに行ったって聞いた」
伊座並「…だったら」
阿修羅「ああ。ひなちゃんを取り返しに行って、躓いてるんだと思う」
伊座並「…」
阿修羅「俺、心配だから陽太に電話しようと思う」
伊座並「……お節介になるかもしれないわよ?」
阿修羅「かもな。けど、言わなきゃぜってー後悔すると思うから」
阿修羅「それに、陽太に言いたいことがあるのは杏子ちゃんも同じだろ?」
伊座並「!」
阿修羅「鈴木からはひなちゃんを取り返しに行ったって聞いた」
伊座並「…だったら」
阿修羅「ああ。ひなちゃんを取り返しに行って、躓いてるんだと思う」
伊座並「…」
阿修羅「俺、心配だから陽太に電話しようと思う」
伊座並「……お節介になるかもしれないわよ?」
阿修羅「かもな。けど、言わなきゃぜってー後悔すると思うから」
阿修羅「それに、陽太に言いたいことがあるのは杏子ちゃんも同じだろ?」
伊座並「!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:46:10.63 ID:DrN0ANQx0
伊座並「もしかして国宝君、その為にこんな時間からわざわざ外へ…」
阿修羅「電話の前に先に皆にも連絡入れるか。神宮寺さんはラーメン屋、天願さんも色々忙しくて電話出来ないかもしれないな。えっと…」
伊座並「…じゃあ私、先に電話するね」
阿修羅「!」
阿修羅「……わかった」
伊座並「……ありがとう」
阿修羅「電話の前に先に皆にも連絡入れるか。神宮寺さんはラーメン屋、天願さんも色々忙しくて電話出来ないかもしれないな。えっと…」
伊座並「…じゃあ私、先に電話するね」
阿修羅「!」
阿修羅「……わかった」
伊座並「……ありがとう」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:46:43.63 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「…」
伊座並「今、何をしてるの?成神君…」
阿修羅『陽太がひなちゃんを取り返しに行ったみたいだけど、中々苦戦してるみたいッス。もし、もし本当に時間があればいいんで、LINEで一言だけでもいいんで、陽太に連絡入れてやってくれませんか?いつでもいいんで!』
伊座並「今、何をしてるの?成神君…」
阿修羅『陽太がひなちゃんを取り返しに行ったみたいだけど、中々苦戦してるみたいッス。もし、もし本当に時間があればいいんで、LINEで一言だけでもいいんで、陽太に連絡入れてやってくれませんか?いつでもいいんで!』
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:47:19.59 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「っと、こんなもんでいいだろ」
ピッ!
伊座並「ふぅ…」
阿修羅「…んじゃ、俺も電話入れるか」
ピッ!
伊座並「ふぅ…」
阿修羅「…んじゃ、俺も電話入れるか」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:47:57.77 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「鈴木から聞いた!ひなちゃん取り返しに行くって!」
陽太「…阿修羅は今それどころじゃないでしょ?一般入試目前でしょ?」
阿修羅「いや、まあ…そうなんだけど…これだけは伝えてたくてさ!」
陽太「なに?」
阿修羅「俺もあいつのこと、大好きなんだ」
陽太「そっか…そうだったんだ」
阿修羅「本当だぜ?」
陽太「疑ってないよ。阿修羅のそういうところ、僕も好きだよ」
阿修羅「ああ。お前のこと、信じてるぞ」
陽太「…阿修羅は今それどころじゃないでしょ?一般入試目前でしょ?」
阿修羅「いや、まあ…そうなんだけど…これだけは伝えてたくてさ!」
陽太「なに?」
阿修羅「俺もあいつのこと、大好きなんだ」
陽太「そっか…そうだったんだ」
阿修羅「本当だぜ?」
陽太「疑ってないよ。阿修羅のそういうところ、僕も好きだよ」
阿修羅「ああ。お前のこと、信じてるぞ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:48:34.69 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「やれることはやった。後は陽太と」
伊座並「神様に頼るしか、ない…」
阿修羅「そうだな」
伊座並「神様に頼るしか、ない…」
阿修羅「そうだな」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:49:29.41 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「…あいつとの出会いは、決していいもんじゃなかったぜ。夏なのにキテレツな格好してるわフリースローやりたいって言い出すわ、その癖自分からやりたいって言っておいて「あの輪っかにボールを通せば何か良いことがあるのか?」だぜ?本当最初は交番連れてってやろうかと思ったぜ」
伊座並「変わった出会いだったのね」クスッ
阿修羅「その後もさ、謎ボクシングさせられたり阿修羅って名前負けてしてるだろお前とか言われたり、もう本当、思い出しただけでもムカつくことばっかり…」
阿修羅「…けどさ、一緒に夏祭りに行ったり映画の撮影手伝ったり、あいつのおかげで今までで一番、楽しい夏になったんだ」
伊座並「うん。私も、ひなちゃんが来てくれたからこの夏は最高の思い出になった」
伊座並「変わった出会いだったのね」クスッ
阿修羅「その後もさ、謎ボクシングさせられたり阿修羅って名前負けてしてるだろお前とか言われたり、もう本当、思い出しただけでもムカつくことばっかり…」
阿修羅「…けどさ、一緒に夏祭りに行ったり映画の撮影手伝ったり、あいつのおかげで今までで一番、楽しい夏になったんだ」
伊座並「うん。私も、ひなちゃんが来てくれたからこの夏は最高の思い出になった」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:50:24.82 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「…また見たいよな。あの2人が馬鹿やってるところ」
伊座並「うん」
阿修羅「またあの夏みたいな甘酸っぱい青春を眺めて、時々茶化して…そんな日が、また来て欲しいよな」
伊座並「うん。私、成神君とひなちゃんが一緒に居る時が凄く好きだから、あの夏がまた来て欲しい」
阿修羅「…だな」
伊座並「うん」
阿修羅「またあの夏みたいな甘酸っぱい青春を眺めて、時々茶化して…そんな日が、また来て欲しいよな」
伊座並「うん。私、成神君とひなちゃんが一緒に居る時が凄く好きだから、あの夏がまた来て欲しい」
阿修羅「…だな」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:51:10.76 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「…さて、そろそろ帰るか」
伊座並「今日はありがとう。国宝君が来てくれたおかげで、勇気が出た」
阿修羅「お礼なら今度デート1回で」
伊座並「いいわね。成神君とひなちゃんも一緒に連れて、2人で恋のキューピットをやる、とか?」
阿修羅「そいつは…最高に気持ちが良いな…」
伊座並「ふふっ…」
阿修羅(雪が降る夜、ひなちゃんが居る日常が戻って来る事を信じて…俺は家へと帰った。それからの物語の結末は)
・
・
・
・
・
伊座並「今日はありがとう。国宝君が来てくれたおかげで、勇気が出た」
阿修羅「お礼なら今度デート1回で」
伊座並「いいわね。成神君とひなちゃんも一緒に連れて、2人で恋のキューピットをやる、とか?」
阿修羅「そいつは…最高に気持ちが良いな…」
伊座並「ふふっ…」
阿修羅(雪が降る夜、ひなちゃんが居る日常が戻って来る事を信じて…俺は家へと帰った。それからの物語の結末は)
・
・
・
・
・
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 19:51:49.37 ID:DrN0ANQx0
阿修羅「陽太の為に俺達が出来ること…」
完
完
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/25(金) 20:15:27.34 ID:DrN0ANQx0
やべー、今更ですけど
神宮寺さん、ではなく神宮司さんだった
神宮寺さん、ではなく神宮司さんだった
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/26(土) 11:16:18.88 ID:EHGbJ24y0
なんだかんだ神様になった日期待してる人そこそこ居るんだな
引用元: ・【神様になった日】阿修羅「陽太の為に俺達が出来ること…」
【モバマスSS】大石泉「よく見えるように」
2020-12-31
1: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 21:58:01.54 ID:i/zTLECjo
─事務所─
「おはよう、P」
春らしさが感じられるようになった朝の事務所に、澄んだ声が響いた。
「おはよう泉。さくらと亜子は一緒じゃないのか?」
「2人は少し遅く来るって。それよりP、なにか言うことがあるんじゃない?」
「なんのことだろう」
「もう、とぼけないで」
もちろん、つい昨日なんだから本当は覚えてる。
「はは、ごめんごめん。新しいメガネ、すごく似合ってるよ」
「当然よ。私とPで選んだんだもの」
期待していた反応が返って来て、泉は嬉しそうだ。
「眼鏡ってすごいよね。実用的で、イメージチェンジにもなる」
「さすが泉、いい分析だな。と言っても、俺は何も考えず使ってたけど」
褒めすぎよ、と笑われた。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520945881
「おはよう、P」
春らしさが感じられるようになった朝の事務所に、澄んだ声が響いた。
「おはよう泉。さくらと亜子は一緒じゃないのか?」
「2人は少し遅く来るって。それよりP、なにか言うことがあるんじゃない?」
「なんのことだろう」
「もう、とぼけないで」
もちろん、つい昨日なんだから本当は覚えてる。
「はは、ごめんごめん。新しいメガネ、すごく似合ってるよ」
「当然よ。私とPで選んだんだもの」
期待していた反応が返って来て、泉は嬉しそうだ。
「眼鏡ってすごいよね。実用的で、イメージチェンジにもなる」
「さすが泉、いい分析だな。と言っても、俺は何も考えず使ってたけど」
褒めすぎよ、と笑われた。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520945881
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 21:59:38.11 ID:i/zTLECjo
「そういえば、Pもずっと眼鏡かけてるよね」
「そうだな。もう中学の頃からの付き合いだ」
「ねえ、ちょっと外して見せて」
「いいけど、何も面白いことはないぞ?」
「いいからいいから」
妙に期待した様子でせがまれ、苦笑いしながらメガネを外す。
…外したのはいいが、泉はというと目を丸くして へぇ とか ふーん としか言ってくれない。
「あの、何か感想は…?あんまり人前で外さないから、ちょっと恥ずかしいんだぞ」
「ふふっ。ごめんごめん」
「なんていうか…見た目は変わるけど、やっぱりPはPだなぁって」
メガネなしでは自分でも見慣れない顔だから、少し予想外だ。
「ははっ、なんか照れるなぁ」
「別に、褒めてるとは限らないわよ」
「褒めてないの?」
「褒めてる」
なんだ、かわいいやつめ。
「そうだな。もう中学の頃からの付き合いだ」
「ねえ、ちょっと外して見せて」
「いいけど、何も面白いことはないぞ?」
「いいからいいから」
妙に期待した様子でせがまれ、苦笑いしながらメガネを外す。
…外したのはいいが、泉はというと目を丸くして へぇ とか ふーん としか言ってくれない。
「あの、何か感想は…?あんまり人前で外さないから、ちょっと恥ずかしいんだぞ」
「ふふっ。ごめんごめん」
「なんていうか…見た目は変わるけど、やっぱりPはPだなぁって」
メガネなしでは自分でも見慣れない顔だから、少し予想外だ。
「ははっ、なんか照れるなぁ」
「別に、褒めてるとは限らないわよ」
「褒めてないの?」
「褒めてる」
なんだ、かわいいやつめ。
3: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:01:04.95 ID:i/zTLECjo
椅子に座り直して泉の方を見ると、なにやら考えごとをしているようだ。
「どうした?」
「今のPを見たら、さくらと亜子はどんな反応するのかなって…。ねぇ、今日一日裸眼で過ごしてみない?」
「ダメダメ。裸眼で生活できるレベルはもう超えちゃったよ」
「そんなに見えないの?」
「うん」
「じゃあこれが何本かわかる?」
泉はピースサインをしてみせる。メガネのおかげで知的な印象に磨きがかかっているが、だからこそ茶目っ気がまた愛らしい。
「あのなぁ。いくらなんでもそれはわかるよ」
「そっか。そうだよね」
そう言うと今度はすたすたと離れて、
「そこから私の顔、わかる?」
うーん、ぼやける。やっぱりメガネはすごいもんだな…。
「どうした?」
「今のPを見たら、さくらと亜子はどんな反応するのかなって…。ねぇ、今日一日裸眼で過ごしてみない?」
「ダメダメ。裸眼で生活できるレベルはもう超えちゃったよ」
「そんなに見えないの?」
「うん」
「じゃあこれが何本かわかる?」
泉はピースサインをしてみせる。メガネのおかげで知的な印象に磨きがかかっているが、だからこそ茶目っ気がまた愛らしい。
「あのなぁ。いくらなんでもそれはわかるよ」
「そっか。そうだよね」
そう言うと今度はすたすたと離れて、
「そこから私の顔、わかる?」
うーん、ぼやける。やっぱりメガネはすごいもんだな…。
4: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:02:30.22 ID:i/zTLECjo
「泉なのは余裕でわかるけど、表情はかなりきついな」
「そうなんだ、ふふ」
泉が微笑む声は、なんだか不敵なものに聞こえた。
「P、私ね、今うめぼし食べた時の顔してる」
「!?」
「はい、次はあっかんべー」
「ちょ、見たい」
「今度は寄り目」
「なんだって…あれ、眼鏡どこいった?」
「残念。私が持ってるよ」
「あっくそ。いつの間に」
俺は勢いよく立ち上がり、泉の方へ。
「そうなんだ、ふふ」
泉が微笑む声は、なんだか不敵なものに聞こえた。
「P、私ね、今うめぼし食べた時の顔してる」
「!?」
「はい、次はあっかんべー」
「ちょ、見たい」
「今度は寄り目」
「なんだって…あれ、眼鏡どこいった?」
「残念。私が持ってるよ」
「あっくそ。いつの間に」
俺は勢いよく立ち上がり、泉の方へ。
5: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:03:33.29 ID:i/zTLECjo
「返s…痛っ!」
「え、大丈夫?」
イタタ…幸い、痛いだけで大したことは無い。
「今どこにぶつけたの。デスクの足?」
「ああ。慌てすぎた」
「もう。Pはすぐ周りが見えなくなるね」
「め、眼鏡がないからだよ」
「熱くなるといつもそうじゃない」
「それは、確かに…」
結構、見られてるものだ。
「え、大丈夫?」
イタタ…幸い、痛いだけで大したことは無い。
「今どこにぶつけたの。デスクの足?」
「ああ。慌てすぎた」
「もう。Pはすぐ周りが見えなくなるね」
「め、眼鏡がないからだよ」
「熱くなるといつもそうじゃない」
「それは、確かに…」
結構、見られてるものだ。
6: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:05:03.27 ID:i/zTLECjo
「まだ痛い?」
俺がいつまでも座り込んでいるからか、泉はずいぶん申し訳なさそうにそう聞いた。
「え?ああもう全然平気。気にしなくていいよ」
「そう、なら、よかった」
む、まだ少し心配そうだな。
「嘘じゃないぞ。俺はそんなに気遣いできない」
「そうだよね、安心した」
「そこは否定してくれてもよかったんだけどな」
ともあれ、泉の顔は晴れた…いや、さっきより近いが、やはりよく見えない。
「あ、そろそろメガネ返して」
「もう少しいいじゃない」
「よくない」
「どうして?」
「泉の顔がよく見えない」
「ふふっ、そう。じゃあ…」
「!」
「こうしたら、よく見える?」
もし俺がかけていたら、メガネどうしがカチッとぶつかりそうな。そんな距離に、泉が…
「なんてね。P、顔真っ赤」
してやられた、としか言いようがない。
だが、やられっぱなしは好きじゃない性分だ。返してもらったメガネをかけながら、声をかける。
「泉」
「なに?」
「近くで、よく見えたよ。かわいいかわいい泉の顔が」
ほんのり赤らんだ泉の頬も、今度はよく見えた。
俺がいつまでも座り込んでいるからか、泉はずいぶん申し訳なさそうにそう聞いた。
「え?ああもう全然平気。気にしなくていいよ」
「そう、なら、よかった」
む、まだ少し心配そうだな。
「嘘じゃないぞ。俺はそんなに気遣いできない」
「そうだよね、安心した」
「そこは否定してくれてもよかったんだけどな」
ともあれ、泉の顔は晴れた…いや、さっきより近いが、やはりよく見えない。
「あ、そろそろメガネ返して」
「もう少しいいじゃない」
「よくない」
「どうして?」
「泉の顔がよく見えない」
「ふふっ、そう。じゃあ…」
「!」
「こうしたら、よく見える?」
もし俺がかけていたら、メガネどうしがカチッとぶつかりそうな。そんな距離に、泉が…
「なんてね。P、顔真っ赤」
してやられた、としか言いようがない。
だが、やられっぱなしは好きじゃない性分だ。返してもらったメガネをかけながら、声をかける。
「泉」
「なに?」
「近くで、よく見えたよ。かわいいかわいい泉の顔が」
ほんのり赤らんだ泉の頬も、今度はよく見えた。
7: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:06:35.17 ID:i/zTLECjo
それにしても、お互い周りをよく見ないといけないな。本当。
…眼鏡をかけなおした俺の目に映ったのは、ニヤニヤとこちらを見ているさくらと亜子だった。
泉も気づいたみたいだが、どうして平気でいられるんだろうか。
泉には、適わない…。
…眼鏡をかけなおした俺の目に映ったのは、ニヤニヤとこちらを見ているさくらと亜子だった。
泉も気づいたみたいだが、どうして平気でいられるんだろうか。
泉には、適わない…。
8: ◆3I/q9VviEw 2018/03/13(火) 22:08:57.88 ID:i/zTLECjo
おわりです。
初投稿ですので至らぬ点もあったかと思いますが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
初投稿ですので至らぬ点もあったかと思いますが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
チノ「特待生試験の面接対策?」マヤ「おう!」
2020-12-30
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:12:40.32 ID:RsyWaAyO0
関連
ハルヒ「SOS団で恋の暴露大会をするわよ!」
【朗報】わたてんさん、ケムリクサを超えてガチで覇権へ
【ラブライブサンシャイン】善子「運命の引力」
【悲報】Twitterで3年前に「令和」を予言してたものがいたwwwwwwwww
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:13:38.04 ID:RsyWaAyO0
マヤ「筆記試験の方は自信ついてきたんだけどさ、面接の方が不安なんだよ」
マヤ「だからシャロにお願いして練習させてもらってるんだけど」
マヤ「『こういうのは色んな人に面接官役やってもらったほうがいいわよ』って言われて」
チノ「そうですか」
メグ「マヤちゃん頑張ってるねー」
マヤ「それでさ、2人とも面接官役になって私に色々聞いてみてくれない?」
チノ「いいですよ」
メグ「面接官役なんて上手くできるかなぁ?」
マヤ「どんな質問が来ても慌てずに答えるための練習だからさ、なんでも聞いてよ!」
メグ「わかった、行くよー」
マヤ「だからシャロにお願いして練習させてもらってるんだけど」
マヤ「『こういうのは色んな人に面接官役やってもらったほうがいいわよ』って言われて」
チノ「そうですか」
メグ「マヤちゃん頑張ってるねー」
マヤ「それでさ、2人とも面接官役になって私に色々聞いてみてくれない?」
チノ「いいですよ」
メグ「面接官役なんて上手くできるかなぁ?」
マヤ「どんな質問が来ても慌てずに答えるための練習だからさ、なんでも聞いてよ!」
メグ「わかった、行くよー」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:14:36.88 ID:RsyWaAyO0
メグ「あなたはどうしてこの学校を志望したのですか?」
マヤ「はい、きっかけはここのオープンハイスクールに来たことです」
マヤ「それまで、この学校は保守的で堅苦しい校風、というイメージを持っていたのですが」
マヤ「むしろその反対で、ここで出会った先輩方はみんな初対面の人にとてもオープンで、喜んで歓迎してくれました」
マヤ「自分の知らない世界をもっと知りたい、そんな興味と好奇心をみんな一人一人が持ってるんだと伝わってきました」
マヤ「私も好奇心が強いほうで、経験したことのない世界へどんどん飛び込んでいきたいといつも思っています」
マヤ「この学校でなら、そんな仲間と一緒に新たなことへの挑戦がたくさんできると思い、志望しました」
メグ「おおー」
チノ「さすがですね」
マヤ「はい、きっかけはここのオープンハイスクールに来たことです」
マヤ「それまで、この学校は保守的で堅苦しい校風、というイメージを持っていたのですが」
マヤ「むしろその反対で、ここで出会った先輩方はみんな初対面の人にとてもオープンで、喜んで歓迎してくれました」
マヤ「自分の知らない世界をもっと知りたい、そんな興味と好奇心をみんな一人一人が持ってるんだと伝わってきました」
マヤ「私も好奇心が強いほうで、経験したことのない世界へどんどん飛び込んでいきたいといつも思っています」
マヤ「この学校でなら、そんな仲間と一緒に新たなことへの挑戦がたくさんできると思い、志望しました」
メグ「おおー」
チノ「さすがですね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:15:17.46 ID:RsyWaAyO0
マヤ「まあ、志望理由は定番の質問だからね」
チノ「マヤさんとは思えないほどしっかりした答えです」
マヤ「むっ、どういう意味だよー?」
メグ「あはは」
マヤ「じゃ、次はチノが何か聞いてみてよ」
チノ「私ですか……」
マヤ「ほらほら、面接官になったつもりでさ」
チノ「うーん、でしたら」
チノ「あなたは──」
マヤ「はい」
チノ「私とメグさん、どちらの方が好きですか?」
マヤ「え?」
チノ「マヤさんとは思えないほどしっかりした答えです」
マヤ「むっ、どういう意味だよー?」
メグ「あはは」
マヤ「じゃ、次はチノが何か聞いてみてよ」
チノ「私ですか……」
マヤ「ほらほら、面接官になったつもりでさ」
チノ「うーん、でしたら」
チノ「あなたは──」
マヤ「はい」
チノ「私とメグさん、どちらの方が好きですか?」
マヤ「え?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:15:57.52 ID:RsyWaAyO0
チノ「私とメグさん、どちらの方が好きですか?」
マヤ「いや聞こえてるけど……え?」
チノ「どちらが、好きですか?」ズイッ
マヤ「迫ってこないでよ近い近い」
チノ「……」
マヤ「えと」
マヤ「どちらも大好きです! 順位は付けられません!」
チノ「……」
マヤ「……」
チノ「はー……」
チノ「このままだと落としますけどどうします?」
マヤ「怖いよ!」
マヤ「いや聞こえてるけど……え?」
チノ「どちらが、好きですか?」ズイッ
マヤ「迫ってこないでよ近い近い」
チノ「……」
マヤ「えと」
マヤ「どちらも大好きです! 順位は付けられません!」
チノ「……」
マヤ「……」
チノ「はー……」
チノ「このままだと落としますけどどうします?」
マヤ「怖いよ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:16:42.91 ID:RsyWaAyO0
メグ「チノちゃんどうしたの?」
マヤ「いつものチノじゃないぜ?」
チノ「緊張感を出すためにちょっと怖い面接官を演出してみたのですが……」
マヤ「怖いの方向性がおかしいよ!」
マヤ「あと質問もなんか変!」
チノ「ずれてましたか」
マヤ「うーん、メグのを参考にしてみてよ」
メグ「じゃあ今度は私が聞いてみるね」
チノ「お願いします」
マヤ「いつものチノじゃないぜ?」
チノ「緊張感を出すためにちょっと怖い面接官を演出してみたのですが……」
マヤ「怖いの方向性がおかしいよ!」
マヤ「あと質問もなんか変!」
チノ「ずれてましたか」
マヤ「うーん、メグのを参考にしてみてよ」
メグ「じゃあ今度は私が聞いてみるね」
チノ「お願いします」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:17:51.46 ID:RsyWaAyO0
メグ「こほん、では」
メグ「あなたの長所を教えてください」
マヤ「はい、誰に対しても物怖じせずに会話できるところです」
マヤ「初対面の人でも、年上でも年下でも関係なくすぐに仲良くなれます」
マヤ「高校生になってからも、多くの人とつながりをもって新しい世界に積極的に踏み出していきたいです」
メグ「いいねー」
チノ「なるほど」
マヤ「どう、わかった?」
チノ「何となくつかめてきました」
マヤ「じゃあ次チノの番ね」
チノ「はい」
メグ「あなたの長所を教えてください」
マヤ「はい、誰に対しても物怖じせずに会話できるところです」
マヤ「初対面の人でも、年上でも年下でも関係なくすぐに仲良くなれます」
マヤ「高校生になってからも、多くの人とつながりをもって新しい世界に積極的に踏み出していきたいです」
メグ「いいねー」
チノ「なるほど」
マヤ「どう、わかった?」
チノ「何となくつかめてきました」
マヤ「じゃあ次チノの番ね」
チノ「はい」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:18:56.78 ID:RsyWaAyO0
チノ「あなたは、そうやってすぐに色んな人と関係を持っちゃうんですか?」
マヤ「ん?」
チノ「古くなった友人関係は飽きてポイしちゃうんですか?」
マヤ「いやそんなことは」
チノ「マヤさんは、私を捨てますか?」ズイッ
マヤ「怖い怖い怖い! 捨てません! 捨てません!」
マヤ「新しい人間関係は積極的に作っていこうと思いますが、中学のころの友達ももちろん変わらず大事にします!」
チノ「変わらず大事に?」
マヤ「はい!」
チノ「小学生のときの友達と、あなたは今も変わらず関わり合いを持っていますか?」
マヤ「それは……」
マヤ「合う頻度は下がったと思います、けど」
チノ「……」
マヤ「……」
チノ「はー……」
チノ「このままだと落としますけど、どうします?」
マヤ「だから怖いって!」
マヤ「ん?」
チノ「古くなった友人関係は飽きてポイしちゃうんですか?」
マヤ「いやそんなことは」
チノ「マヤさんは、私を捨てますか?」ズイッ
マヤ「怖い怖い怖い! 捨てません! 捨てません!」
マヤ「新しい人間関係は積極的に作っていこうと思いますが、中学のころの友達ももちろん変わらず大事にします!」
チノ「変わらず大事に?」
マヤ「はい!」
チノ「小学生のときの友達と、あなたは今も変わらず関わり合いを持っていますか?」
マヤ「それは……」
マヤ「合う頻度は下がったと思います、けど」
チノ「……」
マヤ「……」
チノ「はー……」
チノ「このままだと落としますけど、どうします?」
マヤ「だから怖いって!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:20:02.25 ID:RsyWaAyO0
マヤ「さっきから様子がおかしいよ、チノ!」
メグ「PCR検査受けたほうがいいんじゃ……」
マヤ「コロナだとしたら凶悪すぎる変異してるよ!」
チノ「メグさんの質問を参考にしてみたのですが……」
マヤ「参考にはしてるけど根本的に違うよ!」
チノ「そうですか……」
メグ「じゃあ私がもう一問聞いてみるねー」
マヤ「頼むぜーメグ」
メグ「PCR検査受けたほうがいいんじゃ……」
マヤ「コロナだとしたら凶悪すぎる変異してるよ!」
チノ「メグさんの質問を参考にしてみたのですが……」
マヤ「参考にはしてるけど根本的に違うよ!」
チノ「そうですか……」
メグ「じゃあ私がもう一問聞いてみるねー」
マヤ「頼むぜーメグ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:21:27.28 ID:RsyWaAyO0
メグ「あなたを動物に例えるとなんだと思いますか?」
マヤ「はい、私はネコだと思います」
マヤ「ネコは自由気ままに町中をかけ回る動物ですが、私もフットワークが軽く、好奇心のままにあちこちへ足を運ぶのが大好きです」
チノ「ネコは懐きやすいけれど気まぐれですぐに愛を忘れてしまうと言いますが──」
チノ「あなたもそうだということですか?」
マヤ「急に出てこないでよ!」
チノ「今は私に明るい笑顔を見せてくれますが高校では別の人たちに同じ笑顔をみせるんですね?」
マヤ「そ、そりゃ笑顔くらい見せるよ……」
チノ「好奇心はネコをも殺すといいますがあなたの場合は誰に殺されると思いま」
マヤ「怖い怖い怖い! どういう意味!? もしかして脅しかよ!?」
マヤ「はい、私はネコだと思います」
マヤ「ネコは自由気ままに町中をかけ回る動物ですが、私もフットワークが軽く、好奇心のままにあちこちへ足を運ぶのが大好きです」
チノ「ネコは懐きやすいけれど気まぐれですぐに愛を忘れてしまうと言いますが──」
チノ「あなたもそうだということですか?」
マヤ「急に出てこないでよ!」
チノ「今は私に明るい笑顔を見せてくれますが高校では別の人たちに同じ笑顔をみせるんですね?」
マヤ「そ、そりゃ笑顔くらい見せるよ……」
チノ「好奇心はネコをも殺すといいますがあなたの場合は誰に殺されると思いま」
マヤ「怖い怖い怖い! どういう意味!? もしかして脅しかよ!?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:25:04.66 ID:RsyWaAyO0
マヤ「さっきからチノってば怖いよ! 一体どうしちゃったの!?」
メグ「やっぱりコロナなんじゃ……」
マヤ「だからコロナで人格変わらないって!」
チノ「えーと」
チノ「すみません、怖がらせてしまったみたいで」
チノ「全部ちょっとしたジョークのつもりだったのですが……」
マヤ「え?」
チノ「ほら、最近マヤさんって受験勉強が忙しくてちょっとお疲れ気味だったじゃないですか」
チノ「たまには大笑いして気を抜く時間があってもいいかなって思ったんです」
マヤ「あれで大笑いして気が抜けると思えるそのセンスが怖いんだけど」
メグ「やっぱりコロナなんじゃ……」
マヤ「だからコロナで人格変わらないって!」
チノ「えーと」
チノ「すみません、怖がらせてしまったみたいで」
チノ「全部ちょっとしたジョークのつもりだったのですが……」
マヤ「え?」
チノ「ほら、最近マヤさんって受験勉強が忙しくてちょっとお疲れ気味だったじゃないですか」
チノ「たまには大笑いして気を抜く時間があってもいいかなって思ったんです」
マヤ「あれで大笑いして気が抜けると思えるそのセンスが怖いんだけど」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:25:58.04 ID:RsyWaAyO0
チノ「それに……」
マヤ「?」
チノ「やっぱり私、お二人と離れてしまうのが寂しいんです」
チノ「どの高校を受けるかいっぱい悩んで、考えて」
チノ「私だけ別の高校を受けると決心して」
チノ「その決断にもう迷いはありません」
チノ「ですがこうやって一緒に過ごせる時間が少しずつ無くなってるんだと考えると」
チノ「やっぱり、いつまでも離れたくないって……思わずにはいられないんです」
メグ「チノちゃん……」
マヤ「チノ……」
マヤ「?」
チノ「やっぱり私、お二人と離れてしまうのが寂しいんです」
チノ「どの高校を受けるかいっぱい悩んで、考えて」
チノ「私だけ別の高校を受けると決心して」
チノ「その決断にもう迷いはありません」
チノ「ですがこうやって一緒に過ごせる時間が少しずつ無くなってるんだと考えると」
チノ「やっぱり、いつまでも離れたくないって……思わずにはいられないんです」
メグ「チノちゃん……」
マヤ「チノ……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:28:08.51 ID:RsyWaAyO0
チノ「すみません、なんだかしんみりした雰囲気にしてしまって」
マヤ「……」
マヤ「大丈夫だって、心配すんなよ」
ワシャワシャ
チノ「あ……」
マヤ「別々の高校になったらさ、そりゃ今よりは一緒に過ごす時間は減っちゃうかもしれない」
マヤ「新しい友達だって絶対できるよ……私たちにも、チノにも」
チノ「はい……」
マヤ「けど、それって良い事だと思うんだよね」
チノ「え?」
マヤ「3人で同じ学校に通って、同じ景色を見て、同じ経験を分け合う……それもいいけど」
マヤ「私たちそれぞれが別の景色を見て、別の経験をして……」
マヤ「また出会ったときにそれを持ち合って共有するんだよ」
マヤ「それってすっごく楽しくてわくわくすると思わない?」
チノ「マヤさん……」
マヤ「……」
マヤ「大丈夫だって、心配すんなよ」
ワシャワシャ
チノ「あ……」
マヤ「別々の高校になったらさ、そりゃ今よりは一緒に過ごす時間は減っちゃうかもしれない」
マヤ「新しい友達だって絶対できるよ……私たちにも、チノにも」
チノ「はい……」
マヤ「けど、それって良い事だと思うんだよね」
チノ「え?」
マヤ「3人で同じ学校に通って、同じ景色を見て、同じ経験を分け合う……それもいいけど」
マヤ「私たちそれぞれが別の景色を見て、別の経験をして……」
マヤ「また出会ったときにそれを持ち合って共有するんだよ」
マヤ「それってすっごく楽しくてわくわくすると思わない?」
チノ「マヤさん……」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:29:03.81 ID:RsyWaAyO0
マヤ「チノにしかできない経験をいっぱいして、チノにしか出会えない人といっぱい出会って」
マヤ「また会ったときにさ、チノが歩んだ世界のことを、私たちに話してよ」
マヤ「楽しみにしてるからさ」
チノ「……」
チノ「そうですね」
メグ「チノちゃん、高校生になって急に大きくなっちゃったらどうしよー?」
チノ「ふふ、今はメグさんが一歩リードしてますが、私もまだまだ大きくなる予定ですからね」
マヤ「私だって成長期はこれからだからな!」
メグ「マヤちゃんはもう……」
チノ「残念ですが……」
マヤ「なんでだよー!」
フフフ アハハハ
マヤ「それにしても、チノがあんなジョークをかましてくるなんて驚いたよ」
メグ「初めて会ったときより面白くなったよねー」
チノ「まあ、ココアさんの影響が大きいでしょうか」
マヤ「ココアの?」
マヤ「また会ったときにさ、チノが歩んだ世界のことを、私たちに話してよ」
マヤ「楽しみにしてるからさ」
チノ「……」
チノ「そうですね」
メグ「チノちゃん、高校生になって急に大きくなっちゃったらどうしよー?」
チノ「ふふ、今はメグさんが一歩リードしてますが、私もまだまだ大きくなる予定ですからね」
マヤ「私だって成長期はこれからだからな!」
メグ「マヤちゃんはもう……」
チノ「残念ですが……」
マヤ「なんでだよー!」
フフフ アハハハ
マヤ「それにしても、チノがあんなジョークをかましてくるなんて驚いたよ」
メグ「初めて会ったときより面白くなったよねー」
チノ「まあ、ココアさんの影響が大きいでしょうか」
マヤ「ココアの?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:29:54.84 ID:RsyWaAyO0
チノ「ココアさんってば、最近家にいるときに急にあんな感じのボケをしかけてくるんですよ」
チノ「このまえなんて深夜に……」
☆
チノ「スー……スー……」
ココア「チノちゃん、チノちゃん……」トントン
チノ「……? なんですかココアさん、こんな時間に」
ココア「チノちゃんは、リゼちゃんと私どっちの方が好き?」
チノ「え?」
ココア「リゼちゃんと私どっちの方が好き?」
チノ「なんで夜中にそんな質問を……」
ココア「私だよね? チノちゃんは私の方が好きだよね?」
ココア「チノちゃんは私だけを愛してくれるよね?」
ココア「チノちゃんには私だけいればいいんだよね?」
ココア「私がいないとチノちゃんは生きていけないよね? そうだよね?」
チノ「ちょ、もう何ですか……というか目キマりすぎでしょ!」ププッ
ココア「私にとってチノちゃんがすべてであるようにチノちゃんにとって私がすべてだよね?」
☆
チノ「このまえなんて深夜に……」
☆
チノ「スー……スー……」
ココア「チノちゃん、チノちゃん……」トントン
チノ「……? なんですかココアさん、こんな時間に」
ココア「チノちゃんは、リゼちゃんと私どっちの方が好き?」
チノ「え?」
ココア「リゼちゃんと私どっちの方が好き?」
チノ「なんで夜中にそんな質問を……」
ココア「私だよね? チノちゃんは私の方が好きだよね?」
ココア「チノちゃんは私だけを愛してくれるよね?」
ココア「チノちゃんには私だけいればいいんだよね?」
ココア「私がいないとチノちゃんは生きていけないよね? そうだよね?」
チノ「ちょ、もう何ですか……というか目キマりすぎでしょ!」ププッ
ココア「私にとってチノちゃんがすべてであるようにチノちゃんにとって私がすべてだよね?」
☆
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/27(日) 13:32:09.01 ID:RsyWaAyO0
チノ「わざわざ深夜に人を起こして……あんなとがったネタで……シュールすぎですよ……」プルプル
チノ「んふふっ……すみません、思い出し笑いが……」ブフッ
メグ「……」
マヤ「いやその話が一番怖い!」
END
チノ「んふふっ……すみません、思い出し笑いが……」ブフッ
メグ「……」
マヤ「いやその話が一番怖い!」
END
【ミリマス】瑞希の怪
2020-12-30
1: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:20:11.46 ID:P0FvE3Cj0
こんばんは。
真壁瑞希です。
<こんにちはー!
元気のいい春日さん、ありがとうございます。
今日、みなさんに聞いていただく話は
なんてことない普通の話です。
でも、なるべくなら、夜に読んでほしいぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520947211
関連
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2: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:21:03.38 ID:P0FvE3Cj0
これは、私が765プロに入る前の出来事です。
ある日、お金に困った私はバイトを始めることを決意したのです。
学校は幸いバイトを許可されている学校だったので、
私は面接を受けたりもしました。
私のことを知ってくださっている聡明な皆様なら
もうお分かりかと思いますが、中々バイトの面接にすら受かりませんでした。
3: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:23:01.20 ID:P0FvE3Cj0
どうしてだと思います?
私はありのままの私を受け入れて貰えるように
努力はしたのですが……。
前にこの話をプロデューサーに
お話した所、
「それは実は真壁の甘えなんだ」って言ってました。
「バイト先が欲しい人材というのは
バイト先でちゃんと働ける人なんだ」と言っていました。
< 知った風な口を……。
そうですよね。最上さん、これを言われた時、
同じ様なことをちょびっと思いました。ちょびっとだけ。
4: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:23:53.40 ID:P0FvE3Cj0
今になって思えばそれはごく当たり前の話ですが。
当時の私はまだ幼かったのでよく分かっていなかったのかもしれません。
当時と言っても1年も経ってませんが。
今もピチピチです。
< 私もピチピチよ?
百瀬さん、静かに。
さて、そうやってバイト探しに明け暮れている中、
あるバイトに受かったことがあるんです。
5: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:24:20.41 ID:P0FvE3Cj0
それは、とあるカラオケ店でのバイトでした。
面接の日は、お洒落でありながらも落ち着いた雰囲気のある
スカートとブラウスという
当時、私の中で流行ったファッションです。
面接をしてくれたのは、白髪が素敵な
初老のおじさま店長でした。
6: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:24:51.87 ID:P0FvE3Cj0
その御方は私の話を終始、
ニコニコと聞いてくれました。
「週に最低でも3日は入ってもらいたいんだけど、できる?」
「はい。大丈夫です。
もう少し入っても問題ありません。
やる気だけはこう見えてあるんです」
7: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:25:22.61 ID:P0FvE3Cj0
私はぐっと力こぶを作って見せます。
店長さんは「ふふ」と笑ってくれます。やった。
「真壁さんは、結構おとなしいタイプに見えるけど」
「人からはよくそう言われます。
ですが、内に秘める真壁はやんちゃです」
「そ、そうなのかい?」
8: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:26:14.87 ID:P0FvE3Cj0
おっと、この返しはよくなかったのかも。
あまりいい反応ではない。
お客様とトラブルを起こされるような
やんちゃタイプではないので
安心してください、とすぐに訂正を入れます。
「それなら良かった」と店長はまた素敵な笑顔に戻りました。
セーフ。
9: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:26:42.82 ID:P0FvE3Cj0
「そうそう、どうしてこういうことを聞くかって言うとね」
ニコニコの店長さんは私に少し
もったいぶって話します。
「ここって駅からも近いでしょう?
だから終電間際のお客さんとか
金曜の夜のお客さんとかお酒も入って
酔っている方も来られるんだ」
10: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:27:26.89 ID:P0FvE3Cj0
「はあ、なるほど」
「そういう時にね、飲み物を持って
部屋に入ったりすると
たいてい若い女の子だと
絡まれたりするんだけど」
「おお、それは……困りました」
11: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:28:46.54 ID:P0FvE3Cj0
確かに。それは盲点でした。
私もそういったウェイなノリの方達とは
この時はまだ合うかどうか分かっていなかったので。
正直、対処できるかどうか不安だったのです。
今でも伊吹さんとかどうしていいか分からない時がありますが。
あ、あと百瀬さんとか。お酒入った馬場さんとかも。
< え~! なんでですかー!
< どーゆー意味よー
< 私はまだいい方でしょー?
事務所での飲酒は禁止にしてほしいですね。
12: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:29:14.00 ID:P0FvE3Cj0
しかし、瑞希は負けませんでした。
数多の面接を受けては落ち、
受けては落ち、
ちぎっては投げられ、ちぎっては投げられを
繰り返した身。
「大丈夫です。そんな時は
手品で乗り切ります」
こう返したのです。
13: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:29:40.76 ID:P0FvE3Cj0
「おお、今できる?」
「はい」
ここでも数多の面接を受けてきた
経験が生かされました。
だいたいここで手品できると言うと
その場でやらされることは承知の上。
14: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:30:07.24 ID:P0FvE3Cj0
既に忍ばせておいた手品で
ポンっ、と勢いよくおもちゃの花を取り出してみせます。
「お~、本当だ。すごいね」
そして、店長さんからついに
一番聞きたかった言葉を聞くのです。
15: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:30:34.71 ID:P0FvE3Cj0
「うん、これならうちで働いても大丈夫そうだね」
なんとぉ。
この時、なんて嬉しかったことか。
今でも覚えています。
ただ、その喜びも次の店長さんの質問を
聞くまでの本当に一瞬の出来事でした。
16: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:31:25.33 ID:P0FvE3Cj0
店長さんは私にこう聞くんです。
「真壁さん。あとね」
「オバケって大丈夫?」
17: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:31:54.79 ID:P0FvE3Cj0
一瞬耳を疑いました。
「え? えっと、オバケ……ですか?」
ニコニコだった店長さんもこの時ばかりは
少し渋い顔をしていました。
そのお顔もまた素敵でしたけど。
18: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:32:22.91 ID:P0FvE3Cj0
「どうして、でしょうか」
店長さんは短く、うーん、と悩んだあと
「実はこの店にはねえ、
小さいこどもの幽霊がいるんだって」
19: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:33:04.48 ID:P0FvE3Cj0
「こどもの霊……ですか」
「実は僕はあまり見えないんだけどね」
どうやら子供の幽霊がいるし、
その上で目撃者も複数いるらしいんです。
20: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:33:46.54 ID:P0FvE3Cj0
それはバイトの子、
お客さん、色々な人が見ているそうです。
しかし、瑞希。
やっと受かりそうなバイトに
幽霊ごときでは負けられないぞ。と己を奮い立たせました。
21: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:34:28.04 ID:P0FvE3Cj0
「大丈夫です。私も見えたことありませんので」
実際に本当に見たこともないので
あまり幽霊という存在を信じていませんでしたので
こう答えました。
これは完璧な受け答えでは?
と内心小躍りしましたね。
22: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:35:04.88 ID:P0FvE3Cj0
「そっか。分かった。じゃあこれで面接は以上にしようか」
「はい、ありがとうございました」
この日、私はこれで帰りました。
23: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:35:33.65 ID:P0FvE3Cj0
店長さんからは
採用の連絡は早くて今日中にはできちゃうから。
ということだけは聞いていました。
ですので、携帯電話を前にしてそわそわと
連絡を待っていたのです。
24: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:35:59.69 ID:P0FvE3Cj0
そわそわ。
中々来ない採用の連絡に
段々と気分が落ち込んできます。
ですが、結局この日、連絡は来ませんでした。
25: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:36:26.96 ID:P0FvE3Cj0
この日は、もう諦めようか、とアルバイトをすること自体を諦めかけ
そのまま布団に入りました。
しかし、夜中の3時になり
私の携帯に着信が入ります。
26: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:36:53.65 ID:P0FvE3Cj0
誰だろう。
こんな時間に。
そう思い、携帯を見ると
昼間に受けたバイト先からだったのです。
27: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:37:24.17 ID:P0FvE3Cj0
こんな時間に?
採用の連絡をいれるの?
もしかしたら店長は閉店後に
残業してこの時間で電話をしたの?
それにしたって失礼な気がするけれど。
まあそれももう別にいいか。
と思い電話をとると
28: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:37:57.31 ID:P0FvE3Cj0
「今度いつ遊びにくるの?」
こどもの声ではっきりとそう聞こえました。
29: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:39:00.10 ID:P0FvE3Cj0
それを聞いた瞬間に
私はすぐに電話を切りました。
その後も……私の電話には
バイト先から着信がありましたが
私は絶対に出ませんでした。
30: ◆BAS9sRqc3g 2018/03/13(火) 22:40:32.92 ID:P0FvE3Cj0
以上になります。
事務所に入る前にも
実はアクティブに色々やっていたんです。
他にもあるかもしれませんが、
それはまた別に機会にしましょう。
今日は夜中の着信には気をつけてください。
おー、怖い。
おわり
引用元: ・【ミリマス】瑞希の怪